石動さんだって強いんだぞ! (もちもちよもぎもち)
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エクボと治りかけのインフルエンザ
...しんど(暇すぎて)
本も読み飽きた。
スマホは没収中。
ゲームは下の階。
部屋からは出れない。
なにこれ
暇すぎて寝転ぶ。
なんか緑のやつ飛んでる。見たことあるなあれ
「えくぼぉぉぉ!!!!!」
「なっ?!」
◆◇◆◇
私、石動やよい(いするぎやよい)がこうなったわけを説明しよう。
私はインフルエンザとやらにかかってしまった。
しかーし!熱は1日で下がり、暇で超能力をもて余していたのだ!
そして今日が三日目!
「...というわけです」
「大丈夫か?」
エクボとは何回か会ってる。
もちろんモブくんにも会ってる。
というか同じクラスだし。
「くそ暇。どーしたのエクボ」
「シゲオに追い出されちまったから、ここに来た」
「あー、律くんと大事なお話があるんだね、分かるよ」
「てゆーかお前、テレポーテーションでどこでも行けるんじゃねぇの?」
「あー、その考えはなかった。けどエクボがいるから今はいいんだ。
...守衛さん、なってくれる?」
「──ったく、しょうがねぇな」
「やっぱ私はそっちの方が好きだよ」
もー、マジで守衛さんに感謝。
「で?俺様は今から何すりゃいいんだ?」
「え?横で寝てくれればいいよ?」
「は?」
「え?さ、おふとんはいって(満面の笑み)」
「はあ...」
◆◇◆◇
「んー、あったかいね」
「そーだな...」
まずい、どんどんやよいのペースに引き込まれちまう...!
「ごほっ」
「ほーら、まだ治ってねぇじゃねぇか」
「だから大丈夫だっごばっ」
「いや、それ絶対大丈夫じゃねぇだろ...
ほら、横で寝てやるから休め」
「ぐすっ...ぐすっ...」
「なんだ?泣いちまったか?」
「ぢがう...鼻づまりがひどぐで...
あ、でもすっごいうれじい...」
◆◇◆◇
「もうそれ超能力使って治しちまえよ」
「あー、その発想はなかったけどそれは無理かな」
「...」
「...黙んないで」
「よし!霊とか相談所行こ!」
「?!」
「エクボ!手、離しちゃダメだよ!」
私はエクボの手を握る。
「せーの、で飛ぶからね?
せーの!」
二人で一緒にジャンプした。
◆◇◆◇
「よいしょっ!」
「ぎゃっ」
「あ、ごめん霊幻師匠!生きてる?」
「...誰」
「あーモブくん!律くんとの大事なお話終わったんだね!よかったよかった!」
「おい降りろ...石動」
テレポーテーションは成功して、何とか(霊幻師匠の上に)着地。
ただみんなキョトンとしている模様。
「ひどいなーモブくん、クラスメートの名前は忘れちゃダメだよ?」
「...ごめん、石動さん」
「いーのいーの!師匠、お仕事入ってないんですか?」
「今から...ってお前、インフルなんじゃねぇの?」
「あー、元気ですいけます(究極のドヤ顔)」
「...まあいい。モブ、石動、行くぞ」
「俺様、空気だな」
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師匠とストレス100%
学年閉鎖でした。
頑張ります。
なんか書きたいことが多すぎてまとまらないです
文章おかしくなっちゃうし亀更新だけどよろしくお願いします。
ちなみに石動さんは300円で師匠に利用されてます←
無理を言って除霊に着いてきたものの...
そんなにヤバそうなのでもないね。
「石動、モブ。さっさと終わらして帰るぞ」
モブくんと私は、超能力でどんどん除霊していく。
「...これで終わりか?」
師匠が聞いてくる。
「いや、他の階。怪しいと思いますよー?」
「僕もそう思う」
師匠はしばらく考えてから言った。
「よし、こっからは単独行動で行くか。モブは3階、石動は4階
を頼む。俺は2階に行く」
◆◇◆◇
さっき除霊したのが1階。
ビルまるごと取り付かれてそうな感じがして、ちょっと不安だった。
...てか、今も不安。
さすがに病み上がりだときついな...
ボロボロの階段の先には、事務所の跡らしきものが残っていた。
段ボールやコピー紙が散乱してて、なんか不気味。
「サイコメトリーでも使うか...」
私は近くの机に手をかざして、残留思念を読み取ることにした。
「うわっ!」
読み取れたのは、恨みとか疲れとか?
ん?疲れ?
...ブラック企業?
社員の不満...かな?
「やあ、そこのお嬢ちゃん」
声がして振り返ると、おじさん(霊)が立ってた。
あー、めんどくさくなりそう
「こんなところに一人で来ちゃあ、ダメだよ」
いつでも超能力が使えるように、全身に力をこめる。
「なんで...来ちゃダメなんですか」
「それはね...」
「「「「おじさんみたいな人は君みたいな子が好きだからさ」」」」
「うっわ変態!」
しかも絶対人増えたよね?
全身にこめた力を超能力に変えて、何とかおじさん(霊)は追い払えた。
「お嬢ちゃん!」
「うっわまだいる!」
「こんなところにいたら、親が心配するだろう?
もっと親の気持ちを考えなさい」
「...」
忘れてたな、エクボに留守番頼むの。
「お家の方はね、君を思って一生懸命真剣に働いていらっしゃる。
それを考えたことはあるかい?」
「...」
「君みたいな子は、家で手伝いでもしてなさい。
外で遊ぶなんて、全く...」
やば、頭痛くなってきた。
そろそろ来るかも。
...93%,94%,95%,96%...
「最近の若い奴らは...」
ピキピキッ
...97%,98%...
...99%
石動やよい。
彼女のストレスはどんどん溜まり、
限界を超えようとしていた...。
そして今、石動やよいのストレスは限界を超える!
...100%!
「るっさい!」
おじさん(霊)が怯む。
事実なのは分かるんだ。
でも、でも!
「子どもの気持ちも考えてよっ!」
「石動!」
「石動さん!」
「子どもは親の操り人間じゃないのっ!
何その態度?そもそもあんたの娘じゃねーし!
黙ってるからっていい気になってんじゃねーぞ!」
ぶわっ
周りが火で包まれる。
パイロキネシスぅ...
ストレスが100%になったときだけに出てくる私の超能力。
コントロール出来ないし、いつ出るのか分かんないから...
「おいモブ!水!水!ねえか?!」
「あわわわ...」
「...でもそれって事実なんだよね。私だってこんなこと
したくてしてる訳じゃない...こともないけど。
私が悪いんだよ、おじさんは悪くない。ごめんね」
おじさんを除霊する。
八つ当たり...よくないね。
炎はいつの間にか消えていた。
「おい石動!水持ってきたぞ...?」
「...消えてる」
「あ、ごめんなさい」
急いで笑顔を作る。
なんか今、すっごい辛いけど...
意識が遠退いていく。
パイロキネシス使ったからな...
慣れてるけど。
「ごめん、師匠...」
「どうした?!」
「石動さん?どうしたの」
◆◇◆◇
目が覚める。
ここ...どこ?
ベッドに横になってる状態なんだけど、
ここ私の部屋じゃないんだよね。
「どうだ、目、覚めたか?」
「師匠ぉ?!」
「お前、あのあと倒れてたんだぞ」
「あ、知ってますいつもです」
「いつも、なのか?まあ明日から家でおとなしく寝てるんだな」
「...んでここ、どこですか」
「どこって俺の家なんだが」
師匠の家...oh....
「モブくんは?」
「とっくの前に帰ったぞ」
「そうですか...。なんかごめんなさい。それとありがとうございます」
「お前な、笑顔で全部乗りきろうとしてんだろ?
辛いときはな、逃げたっていいんだ」
優しい声で言われる。
「Ich mag dich wahrscheinlich.」
「は?」
「あ、なんもないです」
「そういうのが一番気になるんだよな...
そうだ、飯奢ってやるよ。何がいい」
なんでもいい、という言葉を飲み込む。
「やっぱラーメンですねー」
「いいのか?やよいが好きなのでいいんだぞ」
...やよい?
いま、私「やよい」って呼ばれたよね?
もー、心臓に悪いな...
はあ...
Ich mag dich wahrscheinlich.
ドイツ語です
Google先生ありがとう!
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