魔法少女ひとみ✩マギカ ✧〜my pseudo self 〜✧ (キャンディナ♪)
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〜Episode1〜 もう1人のわたくし

こんにちは(*ˊᵕˋ*)キャンディナ♪です。ずっと書きたいと思ってたらいつの間にかまどマギ小説作ってた…語彙力がないので,わかりにくいかも知れませんがよろしくお願いします!キャラ設定などはまた今度で…(逃)
あと,タイトルにも結構こだわりました!



〜仁美side〜

 

 

 

『志筑仁美。僕と契約して魔法少女になってよ!』

 

────────!

 

『教えてごらん。君はどんな祈りで、ソウルジェムを輝かせるのかい?』

 

 

「わたくしは……!」

 

 

 

『───契約は成立だ。』

 

 

 

────────

 

ピピッ!ピピッ!

 

セットしておいたアラームが部屋中に鳴り響く。

 

 

「うぅーん…もう朝…?」

 

 

カーテンを開けると体を包み込むような暖かな朝日が今日も変わらずわたくしを照らし,輝いていた。

 

 

「……懐かしい夢でしたわ…。」

 

 

わたくしは引き出しをあけ,緑色のソウルジェム(宝石)を優しく撫で「おはようございます」と挨拶する。

 

 

『おはよう。仁美。』

 

 

一瞬風が吹き抜けたかと思えば,そこには白いモフモフの小動物?のキュウべえさんがいた。

 

 

「わぁぁっ!キュウべえさん!いっ…いらっしゃったのですか!?」

 

 

わたくしは急なキュウべえさんの登場に驚く。…うぅ…毎朝ソウルジェムに挨拶するのが日課だなんて変な子って思われてしまったかも…。

 

 

『そんなに驚かなくてもいいじゃないか仁美。』

 

 

 

キュウべえさんはそう言いながら,ピョン!とわたくしのベッドに乗る。

 

 

「お久しぶりに家に来てくださったので少し驚いただけですよ?キュウべえさん。」

 

 

わたくしは,恥ずかしさで顔を赤らめながらもキュウべえさんに微笑む。

 

 

『なんだか遠い昔を思うような顔をしているね。』

 

 

「あら?気づいていらっしゃったんですね……はい…キュウべえさんと出会った2年前を思い出しまして。…あの時キュウべえさんが現れて下さらなかったら今のわたくしはありませんから。…感謝しています。キュウべえさん。」

 

 

『仁美だってその代わり魔女とずっと戦ってくれているんだからお互い様だよ。こちらこそ感謝しているよ。』

 

 

「………でも…ほとんど魔女を倒して下さっているのは『あの子』()ですから…わたくしに感謝するのはお間違えですわ。キュウべえさん。」

 

 

『でも『キミ』でもあるのだろう?』

 

 

キュウべえさんは耳?をパタパタしながら外を見つめる。

 

 

『キミは魔法少女としての素質もベテラン達を超えるぐらいだし,その不思議な『固有能力』(あの子)のこともボクにとっては興味深い。』

 

『キミは本当に面白いよ。志筑仁美。』

 

 

キュウべえさんはそのまま窓から外へ飛び出していった。

 

 

…結局キュウべえさんは何のためにわたくしに会いに来てくださったか聞きそびれましたが……時間的にもそろそろ用意しなければ,まどかさんとさやかさんを待たせることになってしまうので,急いで支度しないと!

 

 

顔を洗い,見滝原中学校の制服に身を包み,髪を整える。

 

これで大丈…あらっ!わたくしったら,最後の仕上げを忘れていましたわ!

 

わたくしはドレッサーから白いリボンのついたカチューシャを取り出す。このカチューシャはまどかさんとさやかさんにお誕生日プレゼントで頂いたものでわたくしの宝物。毎日お守りとしても身につけているのに忘れるなんて駄目ですわ!

 

そうして今度こそ用意が済んだので,わたくしは朝ご飯を頂くため,1階に降りる。

 

 

「おはようございます。お母様。」

 

 

「おはよう。仁美。」

 

 

お母様は本を読みながら挨拶する。

 

 

「…そういえば仁美。今日のお茶のお稽古……」

 

 

お母様は本を読む手を止める。

 

 

 

「……行きたくないですわ。」

 

 

私はニコニコとした表情を崩さないまま,そう言い放つ。

 

 

 

「…そう。ならいいわ。」

 

 

お母様は何事も無かったように,本を読み始めた。

 

 

…………………。

 

 

って…あらっ!そろそろ待ち合わせ場所に行かなくてわっ!のんびりしていられませんわ!

 

 

「行ってまいります。お母様。」

 

 

お母様はわたくしの顔を見ずに本を読みながら手を振る。

 

 

「行ってらっしゃい。仁美。」

 

 

──────────

 

 

 

「おおっと?仁美が珍しいね〜遅れてくるなんてさ!」

 

 

そう声をかけて下さったのは,わたくしの友達『美樹さやか』さん。お世話焼きでとても明るくて優しい方です。そしてもう一人のお友達の………

 

 

「………………。」

 

 

「おーい!まどか〜!聞いてるの〜!?美少女さやかちゃんの声聞こえてる〜?」

 

 

「わわっ!ごめんね!さやかちゃん,仁美ちゃん!」

 

 

そう慌てている方が『鹿目まどか』さん。いつも優しい雰囲気で包み込んで下さります。誰よりも相手のことを考えてらっしゃる方です。

 

 

 

「まどかさん,どうしたのですか?何だかぼんやりしている感じでしたよ?」

 

 

何か悩んでらっしゃるのでしょうか…ハッ!まっ…まさか…!!

 

 

 

「こっ…恋のお悩みですの〜!?」

 

 

 

「えっ…?ええええ!?ちっ…違うよぉ!」

 

 

この反応はまさしく恋なのですねっ!まどかさんっ!

 

 

「おお〜!まどかがついに恋愛かぁ〜!もしかして今日付けてきた赤いリボンもその男をおとすためだなっ!可愛いやつめ!でも男子にモテようなんて許さんぞ。まどかは私の嫁になるのだー!!」

 

 

そう勢いよくさやかさんはまどかさんに飛びつく。

 

 

「や、ちょっ、やめてぇ!これはお母さんがっ!」

 

 

「まぁ!お二人だけなんてずるいですわ!」

 

 

わたくしもまどかさんに飛びつく。

 

 

「おおー!仁美もか!まどかは渡さんぞー!」

 

 

「ふっ…二人とも勘違いも飛びつくのもやめ…くっ…くすぐったいっ…ウェヒヒヒ!」

 

 

そんなことをしている間にわたくしたちはもう正門まで来ていた。

しっ…視線が…まっ…まさか…!

 

 

「皆様,まどかさんが好きなのですねっ!まどかさん!この中に好きお方は…!?」

 

 

「ひっ…仁美ちゃんやめてえぇぇ!」

 

何故かまどかさんは涙目でこちらを見る。あっ…好きな人に知られるのはまだ恥ずかしいのですね!

…なんてデリカシーのないことをわたくしは…!

 

 

「まどかはモテモテだねぇ!」

 

 

「さっ…さやかちゃんまで〜!」

 

 

───────────

 

「──うん。今日は皆さんに大事なお話があります。心して聞くように。目玉焼きとは堅焼きですか、それとも半熟ですか。はい、中沢くん!」

 

 

「え、えっと・・・ど、どっちでも良いんじゃないかと。」

 

突然あてられた中沢くんは半分は困り顔で,もう半分は恐怖で染まりきっていた。

 

 

「そのとおり!どっちでも宜しい。たかが卵の焼き加減なんかで女の魅力が決まると思ったら大間違いです。女子の皆さんは、くれぐれも、半熟じゃなきゃ食べられないとかぬかす男とは交際しないように。」

 

 

「ダメだったか。」

 

 

「ダメだったんだね。」

 

さやかさんとまどかさんは口を揃えて苦い顔をする。

 

 

「そして男子の皆さんは、絶対に卵の焼き加減に、ケチをつけるような大人にならないこと。」

 

 

「─はい。あとそれから、今日は皆さんに転校生を紹介します。」

 

 

「そっちが後回しかよ!」

 

 

さやかさんの絶妙なツッコミがはいる。……わたくしも失礼ですがそう思いましたわ…。

 

 

「じゃあ、暁美さん、いらっしゃい。」

 

 

 

「うわ、すげぇ美人。」

 

さやかさんは暁美さんを見つめる。

 

黒いロングヘアに紫?のカチューシャが輝いている。

 

所謂クールビューティといったところでしょうか。

 

 

「ぇ?うそ。まさか。」

 

 

今一瞬そんな声が聞こえた気がした。

 

 

「はい、それじゃ自己紹介いってみよう。」

 

 

「暁美ほむらです。よろしくお願いします。」

 

 

「ぇ?」

 

 

暁美さん…今まどかさんを見てた…?

 

──────────

 

 

「暁美さんって、前はどこの学校だったの?」

 

 

「東京の、ミッション系の学校よ。」

 

 

「前は部活とかやってた?運動系?文化系?」

 

 

「やってなかったわ。」

 

 

「凄い綺麗な髪だよね。シャンプーは何使ってるの?」

 

 

休み時間。転校生の暁美さんはたくさんのクラスメートさんに囲まれていた。

 

 

 

「不思議な雰囲気の人ですよね。暁美さん。」

 

本当になんだか…不思議な人でしたわ。それにどこか…寂しそうにしてらっしゃるような…

 

 

 

「ねぇまどか。あの子知り合い?なんかさっきおもいっきりガン飛ばされてなかった?」

 

さやかさんは顔をしかめながらまどかさんに聞く。

 

 

「いや、えっと。」

 

 

 

 

 

 

「…ごめんなさい。なんだか緊張しすぎたみたいで。ちょっと、気分が。保健室にいかせて貰えるかしら。」

 

 

「え、あ、じゃあ私が案内してあげる。」

 

 

「私もいくいく。」

 

 

「いえ、お構いなく。係の人にお願いしますから。」

 

 

暁美さんはクラスメートさんの元を離れ,わたくし達の方に…いや,まどかさんの方を向く。

 

 

「鹿目まどかさん。あなたがこのクラスの保健係よね。」

 

 

「え、えっと。あの。」

 

 

「連れてってもらえる?保健室。」

 

 

「あ、あの。その、私が保健係って、どうして」

 

まどかさんは不安そうに聞く。

 

 

「早乙女先生から聞いたの。」

 

 

「あ、そうなんだ。えっとさ、保健室は……」

 

 

そう二人は教室を出ていった。

 

 

「…うーん…なんか不安だわ…私もついて行った方が…」

 

 

キーンコーンカーンコーン…

 

 

「さやかさん!もう授業が始まってしまいます!まどかさんを待ちましょう!」

 

 

「……うん分かったよ…」

 

 

運が悪くチャイムがなってしまうので,さやかさんとわたくしは席に戻る。

 

 

その後,まどかさんは戻ってきたのですが,さやかさんが問い詰めても『なんでもない』の一点張りでした。

 

 

「……ってそんな事より!次体育だよ!」

 

まどかさんが時計を指さす。

 

 

「うわっ!ホントだ!急ぐよ!まどか,仁美!」

 

 

「わっ!はい!」

 

わたくしとまどかさんはさやかさんに手を引っ張られ,急いで走りました。

 

──────

 

「け、県内記録じゃないあれ。」

 

 

体育の時間。棒高跳びの時間…なのですが…暁美さんが県内記録を出してる間,何とかまどかさんに何があったか聞くことができた。

 

 

「えぇ、なにそれ?」

 

 

「訳分かんないよね…どういう意味なのかな?」

 

 

「それは一体?」

 

 

何やら,暁美さんに「あなたは自分の人生が尊いと思う?家族や友達を大切にしてる?」とか「もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて絶対に思わないことね。さもなければ、すべてを失うことになる。」とか「あなたは、鹿目まどかのままでいればいい。今まで通り、これからも。」

 

………など不思議なことを言われたようです。

 

 

 

「文武両道で才色兼備かと思いきや、実はサイコな電波さん。くう…どこまでキャラ立てすりゃ気が済むんだ、あの転校生は。萌か!そこが萌なのか!?」

 

なんだか自分の世界に入ってらっしゃる?さやかさんをおいておいて,まどかさんに疑問を問いかけてみる。

 

 

「まどかさん。本当に暁美さんとは初対面ですの?」

 

 

「うーん。常識的にはそうなんだけど。」

 

 

「なにそれ。非常識なとこで心当たりがあると?」

 

自分の世界から帰ってこられたのか,さやかさんが話題に入ってくる。

 

 

「あのね、夕べあの子と夢の中で会ったような。」

 

 

「すっげえ。まどかまでキャラが立ち始めたよ。」

 

さやかさんが笑う。

 

 

「ひどいよ。私真面目に悩んでるのに。」

 

 

「あぁ、もう決まりだ。それ前世の因果だわ。あんたたち、時空を超えてめぐり合った運命の仲間なんだわ。」

 

さやかさんは笑いをなんとかこらえまどかさんを見る。

 

 

「夢って、どんな夢でしたの?」

 

 

「それが…なんか…ほむらちゃんが戦ってる夢かな…とにかく変な夢だったの。」

 

変な夢…もしや…?

 

「もしかしたら、本当は暁美さんと会ったことがあるのかもしれませんわ。」

 

 

「え?」

 

まどかさんは目をぱちくりさせる。

 

 

「まどかさん自身は覚えていないつもりでも、深層心理には彼女の印象が残っていて、それが夢に出てきたのかもしれません。」

 

 

「それ出来過ぎてない?どんな偶然よ。」

 

 

「そうね。」

 

 

まぁそんな訳ありませんわよね。

 

 

「…でもね。ほむらちゃんって本当は面白くて,優しい子だと思うんだ。そういう不思議な所はあるけど…仲良くしたいなって。…もし逢ったことがあるなら…ちゃんと思い出したいなって。…2人も協力してくれる…?」

 

 

「はぁ…そういうことなら協力するしかないか〜さやかちゃん協力しちゃうぞ〜!」

 

さやかさんはニコッと笑う。

 

 

「もちろん。わたくしもですわ!」

 

 

お友達に仲良くなりたい人がいるなら,お手伝いするのは当たり前ですわ。

 

 

キーンコーンカーンコーン…

 

 

ちょうど6時間目の終わりを告げるチャイムがなった。

 

 

 

「さっ!ちょうどチャイムなったし教室に戻るとしますか!」

 

 

 

私達は急いで教室に帰った。

 

 

 

 

─────────

 

 

帰り道。先生の帰りの会が長くて,遅い時間になっていた…そろそろ魔女退治に行かないと。

 

 

「あら、もうこんな時間。ごめんなさい、お先に失礼しますわ。」

 

 

「今日はピアノ?日本舞踊?」

 

 

「お茶のお稽古です。もうすぐ受験だっていうのにいつまで続けさせられるのか。」

 

 

わたくしは,いかにもお茶のお稽古を『毎日』行っていていて大変だとアピールする。

 

 

「うわぁ、小市民に生まれて良かったわ。」

 

 

「私たちも行こっか。」

 

 

「うん、まどか帰りにCD屋に行ってもいい?」

 

 

「良いよ。また上条くんの?」

 

 

「まあね。」

 

 

二人はCDショップに行くそう。

ここでお別れかしら。

 

 

「ではまた。」

 

 

「じゃあね〜」

 

 

「ばいばーい!」

 

 

二人に別れを告げ反対方向に歩きだす。もちろん人目のない所に。

 

 

わたくしは他の人(同業者)にバレないように首からネックレスのようにして隠していた緑色の宝石がついた指輪(リング)を出す。

 

 

キランッ!

 

 

わたくしは一瞬光に包まれ,魔法少女に変身する。

 

衣装は童話に出てくる,いかにも魔法少女っぽい黄色いリボンに白いワンピースに魔女帽子。私の攻撃アイテムの『マジカルステック(と呼んでいる)』を取り出し,呪文を唱える。

 

『ミラクルチェンジ!』

 

 

キランッ!また一瞬光に包まれる。

 

 

「はぁ…ダルいわね。さっさと仕留めるとするか。指示よろしくね(仁美)。」

 

そのにいたのは,先程と正反対の色・形の衣装に同じ髪色の長い髪をツインテールにした(わたくし)が立っていた。

 

✩.*˚〜続く〜✩.*˚

 




とりあえず…頑張ります!不定期投稿ですがよろしくお願いします!


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〜Episode2〜 今後のほむほむ計画書

キャンディナです!!ほむらちゃん編となっております!桜少女の方はまだかかりそうなので,今回もこちらの投稿です!ご理解よろしくお願いします(*´ω`*)




〜ほむらside〜

 

 

「……じゃ、いってくるね」

 

「えっ…そんな……巴さん、死んじゃっ、たのに…」

 

「だからだよ。もうワルプルギスの夜を止められるのは、私だけしかいないから」

 

「無理よ!一人だけであんなのに勝てっこない!鹿目さんまで死んじゃうよ?」

 

「それでも、私は魔法少女だから。みんなのこと、守らなきゃいけないから」

 

「ねぇ…逃げようよ……だって、仕方ないよ…誰も、鹿目さんを恨んだりしないよ…」

 

「ほむらちゃん。私ね、あなたと友達になれて嬉しかった。あなたが魔女に襲われた時、間に合って。今でもそれが自慢なの」

 

「だから、魔法少女になって、本当によかったって。そう思うんだ」

 

「鹿目さん…」

 

 

「さよなら。ほむらちゃん。元気でね」

 

 

 

「いや!行かないで…鹿目さぁぁぁん!!」

 

─────

 

「どうして…?死んじゃうって、わかってたのに…。私なんか助けるよりも、あなたに……生きててほしかったのに…」

 

 

『その言葉は本当かい?暁美ほむら。君のその祈りの為に、魂を賭けられるかい?

戦いの定めを受け入れてまで、叶えたい望みがあるなら、僕が力になってあげられるよ』

 

 

「あなたと契約すれば、どんな願いも叶えられるの?」

 

 

『そうとも。君にはその資格がありそうだ。教えてごらん。君はどんな祈りで、ソウルジェムを輝かせるのかい?』

 

 

「私は……。私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい!!」

 

 

『契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した。さあ、解き放ってごらん。その新しい力を!』

 

──────────

 

 

 

 

「………はっ!…また…あの時の夢…?」

 

私は病室のベッドからゆっくり起き上がる。身体中汗びっしょりになっていた。

 

原因は分かっている。最近今までの時間軸の夢をよく見るからだろう。…きっとまどかも恨んでるのよね。私のこと……あの時の私と今の私も何も変わらない。だって…また…まどかを死なせてしまったのだから。ここにまた戻ってきているのがその証拠だろう。

 

 

「今回こそ……まどかを救ってみせる…それが私のたった一つの願いなのだから。」

 

 

私は見滝原中学校の制服に着替え病院を出るため出口に急ぐ。

1秒たりとも無駄にできない…!

 

 

「………え?」

 

 

そう走り出した私だったが,いつも北側にあるはずの出口扉はそこにはなかった。

何十回も時間軸を移動してきた私が出口を覚えてないはずは…。

 

 

「……どうなっているの?」

 

 

そこから,色々歩き回ったところ出口扉は南側になっていた。

よく見れば,内装も少し違う感じがする。

 

知らない間に病院内を改装でもしたのか?それとも疲れが出て私がおかしくなっていたのか?

そう思った私だったが,病院を出てから念の為看板を見た。……真実は私の予想の斜め上だったようだ。

 

 

「…………ここは…私の居た病院じゃない…!?」

 

 

そう。ここは私の居た『見滝原病院』ではなかった。

 

 

そんな…ありえない…私の時間遡行は必ずひと月前の同じ日,同じ時間,同じ場所に戻ってくるはずなのに…!

 

 

幸い,見滝原中学校までの行き方は分かったし,近場だったから良かったけれど……この時間軸は気をつけた方がいいかも知らないわね…。

 

 

私は市立見滝原中学校行きのバスに乗り込み,今回の時間軸の特徴をメモする。

 

今度こそ……まどかを救えることを願いながら。

 

 

──────────

 

 

「─はい。あとそれから、今日は皆さんに転校生を紹介します。」

 

 

「じゃあ、暁美さん、いらっしゃい。」

 

 

早乙女先生の長すぎる話が終わり,やっと廊下で立たせっぱなしにされていた私を早乙女先生が教室に招く。

 

 

「はい、それじゃ自己紹介いってみよう。」

 

 

「暁美ほむらです。よろしくお願いします。」

 

 

不安そうな顔をしたまどかを私は見つめる。……今度こそ貴方を助け出してみせるから…!

 

 

─────────────

 

「暁美さんって、前はどこの学校だったの?」

 

 

「東京の、ミッション系の学校よ。」

 

 

「前は部活とかやってた?運動系?文化系?」

 

 

「やってなかったわ。」

 

 

「凄い綺麗な髪だよね。シャンプーは何使ってるの?」

 

 

「それは…」

 

 

休み時間。たくさんのクラスメートが私に話しかけてくる。昔はクラスメートと友好関係を気づいていたが,今は関係ない。立ち止まっていれない。……あの日から誰にも頼らないって決めたから。

 

 

「…ごめんなさい。なんだか緊張しすぎたみたいで。ちょっと、気分が。保健室にいかせて貰えるかしら?」

 

私はまどかと接触するため,クラスメートから離れる。

 

 

「え、あ、じゃあ私が案内してあげる。」

 

 

「私もいくいく。」

 

 

クラスメートが前のめりになりながら,私を見る。……そんなに転校生って気になるものかしら?

 

 

「いえ、お構いなく。係の人にお願いしますから。」

 

 

私はクラスメートたちの間を通り抜け,まどかに目を向ける。

 

 

「鹿目まどかさん。あなたがこのクラスの保健係よね。」

 

 

「え、えっと。あの。」

 

 

「連れてってもらえる?保健室。」

 

 

まどかは転校生相手に困っているようだが,ここは引き下がれないので強引にお願いする。

 

 

「あ、あの。その、私が保健係って、どうして」

 

 

「早乙女先生から聞いたの。」

 

 

あぁ…またこの質問ね。何回も繰り返せば,いい言い訳も簡単に出来るものね。

 

 

 

 

「あ、そうなんだ。えっとさ、保健室は……」

 

 

「こっちよね。」

 

私は先にスタスタと歩く。

 

 

「え、うん。そうなんだけど…いや,だから…その…もしかして、暁美さんは,場所知ってるのかなって…。」

 

 

「ほむらで良いわ。」

 

 

「えと…ほむらちゃん。」

 

 

 

「何かしら?」

 

私は後ろを振り向く。

 

 

「あぁ、えっと…その…変わった名前だよね。…いや、だから、あのね。へ、変な意味じゃなくてね。その、カッコイイな、な、なんて。」

 

 

……昔もこんなことを言われた気がする。昔の私はそれがとても嬉しかった……思い出に浸っている場合じゃなかったわ…。

 

さて,本題に映るとしましょうか。

 

 

「鹿目まどか。あなたは自分の人生が尊いと思う?家族や友達を大切にしてる?」

 

 

「え?えっと、わ、わたしは、大切、だよ。家族も、友達のみんなも、大好きで、とっても大事な人達だよ。」

 

 

「本当に?」

 

 

「本当だよ。嘘のわけないよ…!」

 

 

まどかは私を見つめる。

その瞳は嘘偽りがない事が私でも分かる。……質問しなくても,そういう子なのは私は痛いほど知っているが。

 

 

「…そう。もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて絶対に思わないことね。さもなければ、すべてを失うことになる。」

 

 

「えっ?」

 

 

「あなたは、鹿目まどかのままでいればいい。今まで通り、これからも…ね。」

 

 

立ち止まって戸惑っているまどかをおいて私はいつも通りスタスタと保健室まで歩きだす。

 

 

「…ほむらちゃん!!」

 

 

?…今までの時間軸では,ここでは声をかけられなかったはず…。

 

そういう不信感を抱きながら,私は足を止め振り返る。

 

 

「…何かしら?」

 

 

「ねぇ………私達って…何処かで逢ったりしたっ…け?」

 

 

「!?」

 

 

そんな……。どんな人も時間軸を繰り返すたびに私を忘れる。

…それなのに私を覚えているのはおかしい…でもこの時間軸では有り得るのか…?

 

そんなことを考えている間にまどかが続きを話す。

 

 

「…へっ…変な子って思われるかもしれなけど…夢の中でほむらちゃんにそっくりな人とほむらちゃんの仲間の人?が化け物と戦ってたの…

逢ったことがあったから,ほむらちゃんが夢の中に出てきたのかな…なんて。

あ…はは,戦いなんてあるわけないのに…変な事言っちゃってごめんね。」

 

 

…そういえば,ほかの時間軸でもまどかは,私のワルプルギスの夜との戦いを夢で見た…いや予言?していたわね。…にしても気になるところがある。何故私は『仲間』と共闘しているのかしら…。私は一人で戦うつもりでいるのに。まどかの予言が間違ってる?いいや,そんなことは今まで無かった。

 

それなら私は………

 

 

(…仲間を作って,共闘するしかないの…!?)

 

 

「ほむらちゃん?何か言った?」

 

 

「いっ…いえ何も無いわ。少し…考え事をしていただけよ。それと…キャッ!」

 

 

かなり動揺してしまっていた私は階段で足を踏み外してしまった。

 

 

「えっ!ええ!?ほむらちゃん危ない!」

 

 

危機一髪のところで,まどかが私の手を引っ張ってくれて幸い階段から転げ落ちることは無かった。

 

 

 

「…ありがとう。まどか。」

 

 

「ふぅ…いきなりでびっくりしたよ!ケガはない?大丈夫?」

 

まどかは私を心配して手を握る。

 

 

「ええ…私…大丈夫よ…ね?」

 

 

「疑問形なの!?」

 

 

「私…生きてるよね?」

 

 

私は人生でどんなにドジな時があっても,階段から落ちそうになることは無かったから,ビックリしすぎて,少しおかしくなっていた。

 

 

まどかはそれが可笑しかったのか,『ウェヒヒヒ!』と笑う。…文字にするとなんか…おかしいわねこれ。

 

 

「ほむらちゃんって面白いね!」

 

まどかはにこりと笑う。

 

 

「そっ…そんなことないわ!!おっ…落ちそうになったのが初めててビックリしただけよ!!」

 

 

必死にまどかに言い訳する私なのだが,それよりも,こんなに私に笑顔を向けてくれるのは久しぶりだから,私は動揺している。それに…楽しく話して喜んでいる自分がいるわ…。

 

 

「とっ…とりあえず…あなたは…鹿目まどかのままでいればいい。今まで通り、これからも。」

 

私はシリアスな流れを戻すために,もう一度まどかに忠告する。

 

 

「さっきも聞いたよ…?それってどういう意味なの?ほむらちゃん。」

 

まどかはまた困った顔をしてこちらを見る。

 

 

「そのままの意味よ…あと,保健室まで送ってくれてありがとう。」

 

 

私はそのまま今度こそスタスタと歩いていった。

 

 

何してるのかしら私…。でも仲間を作るといったら,ワルプルギスの夜の戦いまでに魔法少女たちと友好関係を築いていた方がいいし…え…そうよね。そう無理やり自分を納得させ…いや本当はまどかともっと話したい気持ちが私を納得させたのかも…?

 

…でもあくまで協力関係を築くため。他の魔法少女達を利用して,必ず…この時間軸でまどかを救ってみせる…!

 

 

 

────────

 

保健室に来たのはいいのだけれど…何ループもしてると,飽きてくるわね。ここ。

 

 

今後の計画を考える事以外で,今までしてきたことといえば…

 

・布団でゴロゴロする。

 

 

・置いてあった先生の白衣を来てみる。

 

 

・薬品を爆弾に詰め込んでみる

 

 

・睡眠薬を貰う(獲る)

 

 

・まどかと最初の時間軸で撮ったプリクラを幸せな気持ちで眺める。

 

 

・まどかと2回目の時間軸で出かけた写真を幸せな気持ちで眺める。←またかよ。とか言わないで頂戴。

 

 

・まどかと3回目の時間軸(メガほむとして,まどかと会う最後の時間軸)で,コーディネートして貰った時二人で撮った写真を幸せな気持ちで……失礼。しつこかったわね。

 

 

・4回目の時間軸でまどかとクールな自分で話せるかの練習

 

 

・5回目以降…今後の計画&あやとり

 

 

ぐらいね。…後半まどかのことしか思ってないし,最後は…気のせいね。

 

 

 

 

今回は……仲間作りが必要になるみたいだから,『仲間作り計画』でも考えようかしら?

 

 

 

まず…『美樹さやか』。

 

あの子はどの時間軸でも魔女化していたし,それを目にした巴マミは,仲間を巻き込んで,無理心中までしようとしたこともあるうえ,ほかの時間軸では,まどかの契約にも繋がってしまった。さやかの魔法少女契約理由は,上条恭介への片思いが原因ね。

 

つまり…片思いをなんとかして諦めさせて,『契約』させない事がベストかもしれないわね。

 

 

 

『佐倉杏子』。

 

あの子はかなり難アリだけど,信用を得ればかなり強い味方になるだろう。確か彼女…「魔法少女の世界は弱肉強食だ。」……とか言ってわね。

 

…でも,その考えは表向きだということを私は知っている。本当の彼女は,誰かを失うことを恐れ,信用した人は絶対に見捨てない子ってことをね。

だから…あの子に信用してもらって,ワルプルギスの夜との戦いに手を貸してもらうことを今回の時間軸の目標としようかしら。

 

 

そして…一番難関の『巴マミ』ね。

 

彼女は魔法少女として戦うことを誇りに思っていて,かなりのベテラン魔法少女。時を止める固有魔法が使える私でも固有魔法がバレると勝ち目がないぐらい強い。

でも…彼女は魔法少女として,最大の欠点がある。『精神が弱い』こと。彼女は『魔法少女の真実』を知ると暴走し,仲間を巻き込み無理心中をしようとした時間軸も数多くある。…でも真実は必ず知ることになってしまうでしょう。

 

…彼女が魔法少女の真実を知っても暴走させないためには,彼女を孤独にさせなければいいことだ。

『仲間』になれば彼女はきっと安心するはず…ある程度信用させることができれば,真実を話しても,何とかなるかもしれない。

 

でも,美樹さやかやまどかを魔法少女に寂しさ故にしようとするのは,止めなくてはならないわね。上手く…しなければ仲間にするおろか,殺されるかもしれないし…。

 

 

簡単に今回の計画をまとめようかしら?

 

私はノートを取り出しメモする。

 

 

①とりあえず,巴マミとの絆を作ること。出来たら,美樹さやか&まどかが巴マミと出会う前が〇

 

巴マミと絆が出来てから,わざと私がミスり,魔法少女の危険さを美樹さやかとまどかに見せつけ,魔法少女勧誘を断るように仕向ける。ついでに巴マミにも魔法少女勧誘を二人にしないで。と声をかけておく。

 

②美樹さやかの魔女化を防ぐため,魔法少女にさせない事がベストだが,①の方法でも上条恭介のことになると,美樹さやかは魔法少女になることを止めないでしょうから,上条恭介の手が悪化する前に,何とか治せる方法を見つけるしかない。←ここは賭けでもある。

 

あと…もう1つの問題,上条恭介への片思い及び,志筑仁美との関係。志筑仁美とも仲良くなっておいて,美樹さやかの告白を成功させること。もしフラれても,『私達は味方』ということを示せばなんとかなるかもしれない。

 

 

③佐倉杏子と巴マミの関係の偵察について。

二人が全くの他人なのか,師弟の関係なのか。を探ること。この時間軸では分からないので,巴マミと仲良くなってから探ることにする。そして美樹さやかと佐倉杏子の関係も上手くしておくことも忘れずに。

 

 

④何よりの大切なのは,まどかを契約させない事だから,美樹さやかの契約を阻止できたのなら,彼女をケアすればいい話なのだが,もし美樹さやかが契約してしまった場合,巴マミにも出来たら協力してもらって,なんとか阻止すること。

 

 

「……ふぅ。」

 

 

全ての計画を書き終えた私はドタっとベッドに寝転がる。

 

なかなか疲れたかもしれない。今までなら仲間にする予定はないから大体でも大丈夫だったけど,今回はなかなか大変かもしれない。

 

でも…まどかを救うためだし…この計画,絶対成功させてみせる!

 

 

 

キーンコーンカーンコーン…

 

どうやらちょうどチャイムがなったみたいだ。どうやらずっと書いていたから忘れていたが,もう次は6時間目らしい。こんなに計画を練ることは無かったため,疲れていたが,体育ぐらい出席しておこうかと思い,私は体操着に着替え,外に飛び出して行った。

 

 

 

──────────

 

「暁美!!ずっと保健室で休んでたみたいなのに体育なのか?」

 

体育の先生が心配してくれているのは有難いけど…しんどいわけじゃないのよね…

 

「…いえ。緊張しててお腹が少し痛かっただけですから。今はもう大丈夫です。」

 

 

私は先生に頭を下げる。

 

 

「…それならいいが無理するなよ?」

 

 

「はい。」

 

 

私は先生に軽く会釈し,棒飛びの棒をもつ。

 

 

「…はっ!」

 

 

「け、県内記録じゃないあれ。」

 

華麗に柵を飛び越えた私に先生の驚きの声が聞こえる。

私は完璧なイメージを崩さないため,「簡単でしたが。何かおかしかったでしょうか?」と余裕感を出しておく。何回もループすれば楽勝だ。(魔法少女だというのもあるが)

 

これで完璧な私の出来上がり。

クラスメートには完璧すぎて近寄りにくいと思われた方が楽だしね。

 

 

「えぇ、なにそれ?」

 

 

「訳分かんないよね…どういう意味なのかな?」

 

 

「それは一体?」

 

 

 

何やら,まどかと美樹さやか,志筑仁美が話しているみたいだが,あまり関係なさそうな話だからスルーした。

 

 

キーンコーンカーンコーン…

 

6時間目の終わりを告げるチャイムがなる。

 

 

すぐに制服に着替え,ホームルームが始まったのだが,早乙女先生の話が…長かった。

 

これでは巴マミの所に行けないので,内心イラッとしていたが顔に出さないように,ホームルーム終了を待った。

 

 

「…なのです!分かりましたね!はい皆さんさようなら!」

 

 

…ホームルームがやっと終わり,ダッシュで学校を後にする。

 

 

 

「……いない!」

 

 

その後,巴マミを探しにいろいろな所へ行ったが会うことが出来なかった。

 

 

こうなったら……まどか達が巻き込まれ,巴マミも現れるであろう『薔薇園の魔女の結界』…あそこに行くしかないわね。

 

 

私は薔薇園の魔女の結界を見つけ,入っていくのだった。

 

 

〜続く〜

 




ほむらちゃん編どうだったでしょうか?ほむらちゃんの計画が成功するのか…作者も分かりませんが…(汗)よろしくお願いします!そろそろ忙しくなりそうなので,投稿が遅くなると思いますがご理解頂けると幸いです!

ちなみにタイトルの訳は『偽りの自分』です。今後この意味が分かるかも?しれません。


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