伝説の戦士の少女たちと伝説の超人 (武者ジバニャン)
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第一話 始まり ーBeginsー
宇宙....漆黒の闇と無数に輝く星々が存在する。その中で無人の惑星・キング星、その星には1人のフードの老人が居た。
???「ん?」
何かに気付いたのか、老人は空に向かって頭を上げる。すると彼の視界に一つの白銀の閃光が飛来する。その光を見て、老人は安らかに微笑んで呟く。
???「フフッ、珍しい客人じゃな」
彼がそう言った次の瞬間、銀色の光は老人の目の前に止まり、1人の銀色の巨人の姿を象って見えてきた。そして光が止み、そこに居たのは.......。
???「珍しいのう?一体どうしたんじゃ?.....ウルトラマンノア」
ウルトラマンノア「.....」
ウルトラマンノア....太古より存在し、全宇宙の平和を守り続ける伝説のウルトラマン。光の国のウルトラ戦士たちからは神の如き存在として崇められてきた伝説の超人。
永い時を生き、神々しい姿と神の如し力を持って、多彩な奇跡の技を持つ最強のチートラマンでもある。
ウルトラマンノア「相変わらず、君は此処で隠居しているのか?ウルトラマンキング」
ウルトラマンキング...ウルトラ一族伝説の超人で、光の国の人口太陽プラズマスパークを建設の一役を担い、ウルトラ戦士たちからノア同様、伝説の存在とされている人物だ。
???→ウルトラマンキング「まぁの。今じゃあ、これしかやる事がなくてのう...で?今日はどうしたんじゃ?態々こんな辺境の星に来るなど、滅多な事じゃないわい」
ウルトラマンノア「...実は、謎の声が聞えたんだ」
ウルトラマンキング「声...じゃと?どんなのじゃ?」
ウルトラマンノア「助けを求める声だ。君には聞こえたか?」
ウルトラマンキング「いいや?儂の方には何も聞えなかったが?もしそれが本当ならば、お前さんにだけ届いたのかもしれんのう...」
ウルトラマンノア「ふむ...」
ノアが思案に暮れると、今度はキングが別の話を出す。
ウルトラマンキング「実はのう、ノア。最近何か強大且つ邪悪な気配を感じた事は無いかの...?」
ウルトラマンノア「それに関しても話しをしようと思っていたところだ。確かにここ最近、宇宙全体でアンバランスな現象が起きている。特に...“マルチバース”の方から、その邪悪な気配を観測している」
ウルトラマンキング「うむ。お前さんが聞いた声っていうのも、恐らく関係しているやもしれんのう....」
そう。彼らが居る宇宙において謎の異常現象が発生しているのだ。原因不明の惑星の異常気象、突然の星の消滅など、この他にもあらゆる異常な出来事が発生しており、現在光の国でも調査中ではあるが、未だ解決の手掛かりが見当たらないのだ。
ウルトラマンキング「やはり原因は“マルチバース”の何処かに在るのかのう....」
ウルトラマンノア「そうとしか考えられな...ん?」
ウルトラマンキング「如何した?」
ウルトラマンノア「また...あの“声”だ」
......たすけ...て.....おねが....いです....どうか.....
謎の声がウルトラマンノアの頭の中に囁かれる。とてもか細く、今にも消えてしまいそうな、そんな救いを求める声にノアは....。
ウルトラマンノア「....」
ウルトラマンキング「聞こえるのか?如何する」
ウルトラマンノア「行こうと思う」
ウルトラマンキング「そうか。ならば儂は、こちらの宇宙で起きている異変を止めることに尽力するとしよう。そちらは任せたぞ?ノア」
ウルトラマンノア「承知した...では、シュワ!!」
そうしてウルトラマンノアは飛び去って行った。
ウルトラマンキング「健闘を祈る」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
マルチバース....様々な幾つもの宇宙が泡粒状に存在し、その泡一つ一つに独自の世界観を持つ宇宙が存在している。本来、マルチバースに行くには光の国のウルトラ戦士たち総出で力を合わせなければならないが、彼...ウルトラマンノアはそれを意図も容易く単独で行けるのだ。
そんなノアは今、マルチバースに辿り着いた。
ウルトラマンノア「...」
彼は周囲の泡粒状の宇宙を見つめながら、声がする方を思念で探し始める。
ウルトラマンノア「(あの声は......)」
すると彼の思いに答えるかのように、一つの宇宙から彼を求める声が響く。
助けて...お願い....助けて.....
ウルトラマンノア「...そこか」
ノアは声がする方角に対して、ラインを描くように光を放つ。そして自分が放った光に沿って彼は飛んでいく。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
彼が向かった宇宙....そこは彼が知る太陽系が存在している。そして当然、太陽系第三惑星地球もである。その地球...日本にある場所にて、物語が始まる。
此処は新しく出来た巨大ショッピングモール。多くの人々が賑わい楽しんでいる。その中に二人組の少女と、猫が賑わいの中に居た。
響「うわー、すっごいねぇー!キレイなショッピングモール」
ハミィ「キラキラのピッカピッカで凄いにゃ!」
響「そうだね♪...お!」
奏「あ!響!待ってよぉ~!」
二人の少女....1人は茶色の腰まで伸びたロングヘアーが特徴のこの子、名は北条 響。活発で元気な性格、負けず嫌いで正義感は人一倍強い女の子。
もう一人、オリーブ色のロングヘアーが特徴のこの子、名は南野 奏。響の幼馴染で真面目で人一倍頑張る努力家。芯が強い女の子。
そしてそんな奏に抱かれているこの喋る子猫はハミィ。この猫、実はただの猫でなく、メイジャーランドという音や音楽を生み出す国からやって来た妖精なのだ。
響「わぁー、ひっろーい!あれ?」
すると彼女は、ショッピングモールの吹き抜けの下で行われているイベントに気付く。
響「あ!もしかしてファッションショーかな?」
響が示す先には、彼女たちと同年代らしき少女たちがそれぞれの可愛らしい素敵な服を纏って、モデルとして他の客の前に披露していた。それを見た奏も興味を抱く。
奏「私達と同じ中学生かしら?」
その時、奏に抱っこされていた猫妖精のハミィが我慢できずに、彼女から離れてファッションショーのステージに行こうとする。
ハミィ「凄いにゃ!もっと近くで見るにゃ!」
そう言って、ハミィは1人、いや一匹でステージに向かっていった。
ハミィ「ニャ~プ~♪」
響と奏「「うっそぉ~!?」」
当然これは不味いと二人は追いかける。しかしハミィは足取りは早く、もう既にステージに辿り着いてしまったのだった。
ハミィ「ニャプラン♪ニャプラン♪ニャプランラン♪」
???「え?」
そして小さな体でステージに上がってしまったハミィは、偶然1人の少女に抱き上げられるのだった。その直後に、響が慌てながらステージに上り込んできた....のだが。
響「すみませーん!!って!!うわ!!」
慌てながら走って来た為、バランスを崩してハミィを抱っこしている1人の少女の目の前で転んでしまう。当然これにお客の反応は笑いに包まれる。そんな響に少女...花咲つぼみが手を差し伸べる。
つぼみ「あの、大丈夫ですか?」
響「いてて...え?」
響はおもむろに彼女を見ると、つぼみは笑顔で立てるか聞いてくれた。
つぼみ「立てますか?」
響「あ、ありがとう...」
ハミィ「全くぅー、響はドジにゃんだから!」
っと自分が勝手に先走ったのが原因だと言うのに、この態度である。それ故彼女はハミィの両方の頬を摘まみながら叱る。
響「む!って!アンタがいけないんでしょーが!!」
ハミィ「ニャフ、ふぉめんなはい。ほんなにたくさんのひとにはじめただから、たのしくなっちゃっふぁにゃ」
そう頬を摘ままれながら言い訳を漏らすハミィに、響がムッとなって言う。
響「なぁにそれー、もう知らなーい。だったら何処でも行っちゃえば?もう帰ってこなくていいよー」
ハミィ「にゃ!にゃっぷー!」
っと響の態度にムッとなり、頬を膨らまして態度を悪くするハミィ。しかしハミィを見たとある少女らが驚く。
いつき「猫が....」
えりか「喋ってる...」
響「は!」
ハミィが人前で喋っている事に気付いた響が慌てふためき、そんな時に漸く奏がやって来た。
奏「響ぃー!」
響「あー!奏!どうしようどうしよう....」
そんな光景を懐かしむように客席から見ていた少女たちが口を開いた。
りん「あーあ、なぁんか嫌な予感が...」
っと漏らす夏木りんの隣に居る雪城ほのかと日向 咲が興味深そう言う。
ほのか「もしかして、あの子たちも...」
咲「え?なにがなにが?」
美希「そりゃあこんだけ居るんですもの」
舞「まだ居ても不思議じゃないわよね」
っと口から漏らすように呟く美希と舞。その舞に抱っこされているハミィと同じくプリキュアの妖精であるシプレが、ハミィを見て喜ぶ。
シプレ「ハミィですー」
「「え?」」
なぎさ「ていうか...」
ラブ「すごく...」
うらら「かわいいです♪」
「「「あの猫!」」」
祈里「猫...なのかな(^^;」
っとその時、突然の揺れが発生する。
ハミィ「響、上!上にゃ!」
響「え?上?」
そう彼女が見上げると、突如大量の妖精たちが降って来た。降って来た妖精らは雪崩のようにショッピングモールの中を覆いつくし、彼女たちは外へと流されてしまった。
響「これって一体...どうなってるの―――――っ!!!」
そして彼女たちの目の前に広がるのは...数えきれない程の妖精たちとそれぞれの世界の建造物が視界一杯に映り込む。
つぼみ「これ...夢じゃないですよね?」
ラブ「わはー♪」
咲「あ、あー...」
のぞみ「わー」
なぎさ「ぶっちゃけ.....ありえな―――いっ!!」
こまち「もしかしてお菓子の国?」
美希「おもちゃの国もあるわ」
フラッピ「時計の里もラピ」
ココ「いろいろな世界が混ざってるココ!」
彼女たちには見覚えがある光景である。なぜなら嘗てプリキュアたちである彼女たちが救った世界、そしてそこに居た者たちや世界なのだから。
ほのか「希望の園や雲の園まで...」
えりか「一体何が起こってるの?」
っと、この事態に理解が出来ない者たちがいるが、何人かの少女たちや妖精たちが楽しそうにしていた。そんな状況の中、響と奏だけは完全に取り残されている。
響「一体どうなってんの...?」
奏「何だか変わった人たちね...」
っと呟く彼女たちにえりかがツッコむ。
えりか「なぁに言ってんの?アンタたちも人の事は言えないでしょうが。何よ、あの喋る猫!」
奏「いやぁ、あのそれは....」
えりかの問い詰めに、戸惑い何と答えたらいいか分からない2人。
えりか「ほれほれ言っちゃいな!アンタたちもなっちゃうんでしょ!」
響「な!なっちゃう~?!」
奏「一体何の話ですか~?!」
何とか誤魔化そうとする彼女たち。その間にも皆楽しそうにしているが、妖精たちの中でココとナッツは違った。
ココ「ココ....何かがおかしいココ。世界が滅茶苦茶に繋がっているココ」
ナッツ「これは...もしかして....」
その時、上空から何かが降って来た。それは....星形の宝石が付けられたペンライトのような物であった。それを見たココとナッツは驚愕する。
ナッツ「これは...ミラクルライトだナツ!?このミラクルライトが落ちてきたって事は....」
ココ「ココ!この町の様子といい、“プリズムフラワー”に何か起こってるかもしれないココ!」
その時である。
???「そのとおり!!」
突如、空から怪しい黒い発光体が落ちてきて次々に地上激突、そのお陰で大きく土煙が立ちこむめる。いきなりのことに少女たちは何がなんだか分からず動転する。
響「な!?なに!?何なの?!」
奏「響!!あれ!!」
響「え...!」
すると土煙が晴れると、そこから現れたのは...ドツクゾーンの魔女と、フリーズンとフローズンの氷の戦士の二人。次にダークフォールの滅びの戦士サーロイン、鏡の国を襲ったシャドウ、お菓子の国を襲撃したムシバーン、おもちゃの国を支配し、子供たちに復讐しようとした魔神トイマジン、砂漠の使徒であり世界を破壊しようとしたサラマンダー男爵。どの者たち皆プリキュアたちが倒した筈の者共ばかり。
りん「どうしてアンタ達が...?」
魔女「〝プリズムフラワー”を近くに感じるね」
ゆり「〝プリズムフラワー”?」
つぼみ「まさか世界がこんな風になったのは....」
ラブ「あんた達の仕業なの!?」
魔女「その通りさ、お嬢さんたち。いや....プリキュア!!」
魔女にプリキュアと言われ、響と奏は焦り慌てる。
響「プリキュアって!なんで私たちがプリキュアって知ってるの!?」
奏「分からないけど、緊急事態よ響!」
響「うん!」
響と奏「「変し....」」
っと、同時につぼみが....。
つぼみ「貴方達の好きにはさせません!!皆さん!!
この発言に、響と奏以外の周りの少女らは揺るがぬ意思で頷く。そして響と奏とは言うと...。
響と奏「「ええ~っ!?みんなでプリキュアに変身~っ!!?」」
そんな二人にえりかが促す。
えりか「ほら!アンタたちも行くよ!」
妖精『みんな!!プリキュアに....』
シプレ・コフレ・ポプリ、「「「変身ですぅ(ですっ|でしゅ)!!」」」
ハミィ「ニャ~!」
それに答えるように、少女たちは光に包まれる。そして....
なぎさ・ほのか「「デュアル・オーロラ・ウェーブ!」」
ひかり「ルミナス!シャイニングストリーム!」
咲・舞「「デュアル・スピリチュアル・パワー!!」」
のぞみ・りん・うらら・こまち・かれん「「「「「プリキュア!メタモルフォーゼ!」」」」」
くるみ「スカイローズ!トランスレイト!」
ラブ・美希・祈里・せつな「「「「チェインジ・プリキュア!ビートアップ」」」」
つぼみ・えりか・いつき・ゆり「「「「プリキュア!オープン・マイ・ハート!」」」」
響・奏「「レッツプレイ!プリキュア!モジュレーション!」」
それぞれ変身を終えた彼女たちは、敵を見据えて名乗りを上げる。
キュアブラック「光の使者!キュアブラック!」
キュアホワイト「光の使者!キュアホワイト!」
シャイニールミナス「輝く命!シャイニールミナス!」
キュアブルーム「輝く金の花!キュアブルーム!」
キュアイーグレット「煌めく銀の翼!キュアイーグレット!」
キュアドリーム「大いなる希望の力!キュアドリーム!」
キュアルージュ「情熱の赤い炎!キュアルージュ!」
キュアレモネード「はじけるレモンの香り!キュアレモネード!」
キュアミント「安らぎの緑の大地!キュアミント!」
キュアアクア「知性の青き泉!キュアアクア!」
ミルキィローズ「青いバラは秘密のしるし!ミルキィローズ!」
キュアピーチ「もぎたてフレッシュ!キュアピーチ!」
キュアベリー「つみたてフレッシュ!キュアベリー!」
キュアパイン「とれたてフレッシュ!キュアパイン!」
キュアパッション「熟れたてフレッシュ!キュアパッション!」
キュアブロッサム「大地に咲く一輪の花!キュアブロッサム!」
キュアマリン「海風に揺れる一輪の花!キュアマリン!」
キュアサンシャイン「陽の光浴びる一輪の花!キュアサンシャイン!」
キュアムーンライト「月光に冴える一輪の花...キュアムーンライト!」
キュアメロディ「爪弾くは荒ぶる調べ!キュアメロディ!」
キュアリズム「爪弾くはたおやかな調べ!キュアリズム!」
全プリキュア『全員集合!!プリキュアオールスターズ!』
決めポーズを揃えた彼女たち...総勢21人!
メロディ「って!ええ~っ!!?プリキュアが....!」
リズム「こんなにたくさん...?!どうなってるの~!?」
ブロッサム「その気持ち、すごく分かります」
ピーチ「私たちも驚いたもんね~」
アクア「ていうか....」
ローズ「全員で...」
ドリーム「21人!」
魔女「いつの間にかすごい数だな。プリキュア」
魔女の声に反応して、プリキュアたちはいつでも戦えるよう警戒の姿勢を構える。
ブラック「何でアンタたちが...」
イーグレット「あなた達は、私たちが一度倒した筈なのに...」
イーグレットから投げられた疑問に、不敵にニヤリと笑いながら魔女は答えた。
魔女「不思議だろう?教えてやる。それは邪悪な神、ブラックホール様のお力なのだ!」
ブロッサム「ブラックホール...?!」
魔女「ブラックホール様は、この世の全てを呑み込む、闇の意思そのもの!
覚えているか?ドツクゾーン、ダークフォール、ナイトメアにエターナル!
そしてラビリンスと砂漠の使徒。
お前たちプリキュアに敗れたそれら邪悪なエネルギーが宇宙を彷徨っていたが、導かれ融合したのだ!
そして宇宙を呑み込む最強の力として復活したのが、それがブラックホール様だ!」
ドリーム「ナイトメアやエターナル...!」
ブロッサム「砂漠の使徒の邪悪なエネルギーが...」
イーグレット「宇宙で...融合...?!」
自分たちがやっとのことで倒した筈の敵たちから聞かされて唖然とするプリキュアたち。
ムシバーン「我々だけではない」
シャドウ「ザケンナーたち悪意の塊、フュージョン」
サーロイン「そして深海の闇ボトム、これら全てはブラックホール様に生み出されたのだ」
ホワイト・ベリー「「なんですって?!」」
サラマンダー「私たちも同じさ。お前たちに浄化された邪悪な心のみが集められ...」
トイマジン「ブラックホール様のお力で再びこの姿で甦ることが出来たのだ!」
ルージュ「そんな!!」
ドリーム「許せない!!」
奴らから語られた話に、プリキュアたちは憤りを見せる。だがそこへ魔女が....。
フリーズン「俺達が此処に来た目的はただ一つ」
フローズン「プリズムフラワーを見つけ、破壊する事」
ドリーム「プリズムフラワー?」
ムーンライト「さっきからプリズムフラワーって、一体何なの?」
そう彼女が口にした際、ココが叫ぶ。
ココ「プリズムフラワーは!ココたち妖精の世界とプリキュアたちの世界を繋ぐ光のエネルギーココ!」
アクア「世界を繋ぐ...?」
ナッツ「ナッツたちがこの人間界に来られるのは、プリズムフラワーのおかげなんだナツ!」
シロップ「その力で、シロップたちはこの世界に来ることが出来るんだロプ」
タルト「せやけど、もしプリズムフラワーに何か遭ったら....」
シプレ・コフレ「「世界を結ぶ力が乱れてしまうですぅ!!|ですっ!!」」
っと妖精たちの説明に合点がいったブロッサムが口にする。
ブロッサム「じゃあ!町が滅茶苦茶になっているのも、もしかしてその所為なんですか?!」
しかし見渡しても、何処にもプリズムフラワーらしきものは見つからない。そもそもどのような形なのかすら分からないのだ。だがこうしている中でもプリズムフラワーは弱まっているのは確かである。
ポプリ「プリズムフラワーはどこにあるでしゅか?!」
ココ「それはココたちにも分からないココ!」
ナッツ「プリズムフラワーはその力を守る為に、この地球の何処か隠れているナツ!」
そうポプリの質問にココとナッツが答えていると、魔女が不敵に笑いながら割り込む。
魔女「そうさ!だからあたしが居るのさ!」
魔女は取り出した水晶を使い、プリズムフラワーの在り処を突き止めようと占い始めた。
魔女「さぁ!水晶よ!プリズムフラワーの全てを写し出せ!!」
すると奴の水晶に黄金の光に輝く球体が映し出された。これこそが人間界と妖精界を繋ぐ要である存在、プリズムフラワーである。その姿を垣間見たプリキュアたちは反応する。
ドリーム「あれがプリズムフラワー!?」
ドリームの驚きの声などを無視して、魔女は占めたと言った表情を浮かべて呟く。
魔女「やはりこの近くにあるみたいだね」
っとその時、映し出されたプリズムフラワーの一部が突然の破損を起こす。それを見てしまったナッツは叫ぶ。
ナッツ「やっぱり弱ってるナツ!!」
アクア「どうして!?まだアイツらに奪われてないんでしょ?!」
その時、突如大地が大いに揺れた。空は黒く染まってしまい、地面から黒いクリスタルが勢いよく突出する。
ココ「ブラックホールの強大な力が、もう地球全体を覆い始めてるココ!!」
ナッツ「そうなってしまったら、プリズムフラワーは地球と一緒に枯れてしまうナツ...!」
コロン「早くブラックホールをどうにかしないと、地球全体が滅茶苦茶になってしまうナツ!!」
焦る妖精たちを見て、魔女はニヤリとしながら口を開く。
魔女「そうさ。プリズムフラワーが力を失うのは時間の問題さ!そしてプリズムフラワーを破壊し、全ての命の輝きと全ての希望の光を枯らせ、無限の闇の世界を創造する!!
それこそが!ブラックホール様の御導きなのだぁ!!」
魔女が両手を広げて高らかに宣言した瞬間、地球の傍に禍々しく星をも呑み込む程の巨大などす黒い存在...ブラックホールが現れた。
そしてブラックホールの姿が地上からでも見え、その光景にメロディは愕然としていた。
メロディ「何よコレ....こんなの、どうしようも無いじゃない...」
絶望が滲み出ていたメロディとリズム、だがブロッサムたちは違った。
ブロッサム「まだです!プリズムフラワーは、まだあの人たちに奪われていません!!」
ピーチ「それに、まだ枯れてない!」
ドリーム「私達の世界を滅茶苦茶になんて!」
ブルーム「絶対にさせない!!」
ブラック「プリズムフラワーは必ず...!」
プリキュア『守ってみせるっ!!』
メロディとリズムは彼女たちを見渡す。その諦めない姿勢に自分たちも勇気を絞り出して、絶望に染まりつつあった顔が決意に満ちた表情へと変わり戦う構えを取るのだったが、それを嘲笑う魔女。
魔女「フフフフフフッ、面白い。いいだろう、お前たちには特別に味合わせてやろう。
バラバラに混じり合った世界でね!!」
アクア「何?!」
トイマジン「お前達を、バラバラにしてやる!!」
突然の攻撃、トイマジンが放った拳が地面に大きなクレーターを作り、そこから発生した衝撃による突風がプリキュアたちを巻き込み吹き飛ばされる。
プリキュア『キャアアアアアアアアアアァァァァァァァァァーーーっ!!!!』
そして彼女たちは、魔女たちの思惑通りにバラバラにされて、それぞれの別世界へ飛ばされたのだった...。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
彼女たちが散り散りされた頃....ウルトラマンノアがこの世界の宇宙に辿り着いたのだ。
ウルトラマンノア「これは...」
だが彼の眼には地球を覆うとする巨大な闇が映る、その時。
???「我の対を為す光の者よ...」
ウルトラマンノア「ん!」
その闇から声が響く。すると中心部から巨大な顔が現れた、これこそが魔女やムシバーンたちを蘇らせた今回の黒幕...ブラックホールである。
ウルトラマンノア「貴様は...」
ブラックホール「我が名はブラックホール、この世の全ての宇宙を喰らう絶対なる存在。無限なる闇を創造し、永劫に光を消し去る者でもある」
ウルトラマンノア「何...?まさか...他の宇宙に悪影響を与えている邪悪な気配とは貴様の事か...」
ブラックホール「そんなもの、我は知らぬ。ただ全ての光を呑み込むだけだ」
ウルトラマンノア「そうか....ならば貴様をこのままにする訳にはいかなくなるな」
っと、ウルトラマンノアは戦闘態勢に入る。
ブラックホール「ならば...死ぬがいい!!」
これにブラックホールは先手を取り、黒い雷を放つ。
ウルトラマンノア「シュワ!!!」
対するノアはこれを回避し、左手に添えた右拳から強力な光弾「ノア・シュート」を幾つも放つ。(技名はWikiにて確認)
ブラックホール「ふん!!」
多く放ったノア・シュートを、ブラックホールは見えない壁にて防御。ならばと、ノアは背中のノアイージスの先端からそれぞれ放電を起こし、それらを交差させて強烈な雷撃技「ノア・サンダーボルト」を放って壁を破壊し、そのままブラックホールに迫る。
壁を破壊されたブラックホールも黒い雷撃を放ち、ノアの雷撃を相殺する。この時、ノアに若干の隙が生まれてしまう。これを見逃さなかったブラックホールは口から黒い光で出来た触手を発射、ノアの腕に絡みつかせる。
ウルトラマンノア「シュ!?」
ブラックホール「フフッ、このまま貴様を引きずり込みながら、光を吸い尽くしてやろう!!」
ウルトラマンノア「ジュ!!ジュアアアア!!!」
ブラックホールが言った直後に、触手がノアの身体から光のエネルギーを凄まじい速度で奪っていく。これに苦しむノアの背中の翼、ノアイージスが徐々に縮んでいってしまう。ノアイージスはノアのエネルギー次第で伸縮自在ではあるが、そのエネルギーが少なければ大きく出来ないのだ。
ブラックホール「光諸共喰いつくすてくれようぞ!!」
そう言い放つブラックホールは、その巨大な顔をニヤリと浮かべる。このままではノアの光が消えてしまう。だがそれでもノアは諦めない。
ウルトラマンノア「ジュアアアアッ!!!」
ブラックホール「何ぃ!!?ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァっ!!!」
ノアは黒い触手をスパークした腕から光の刃「ノア・スパーク」を用いて切り裂いたのだった。そして彼は残されたエネルギーを使い、身体全体から放つ光「シャイニング・ノア」でブラックホールにくらわす。
これを受けたブラックホールは悲鳴を上げる。幾らエネルギーを奪ったとしても、ノアが使う強力な光を諸に受けては流石の邪悪な存在であるブラックホールでも無事では済まない。
だが対するノアもまたエネルギーの大半を奪われてしまい、これ以上ブラックホールに追撃を加える体力がない。
ウルトラマンノア「シュ...シュア....ア.....アァ.....」
ブラックホール「お、おのれぇ!!ならば貴様もぉ、プリキュアたちと同様の混沌の世界に行くがいいッ!!!」
彼から受けた反撃に怒りを露わにしたブラックホールは、ノアの背後にワームホールを出現させる。するとワームホールから凄まじい程の吸引力でウルトラマンノアを吸い込む。
ウルトラマンノア「ジュアアアアアアアァァァァァァァァ―――ッ!!!」
ノアはワームホールに吸い込まれた。それを見たブラックホールは呟く。
ブラックホール「何という奴だ。だが...貴様から光を奪った際貴様の記憶が見れた、それも戦いの記憶を...。
これらを使い、貴様を必ず葬る!!絶対にだ!!フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」
そう呟くブラックホールの悍ましい笑い声が宇宙全体に響いた。一体これからどうなるか...続く。
どうも弟蛇です。いきなりの新たな作品の投稿、まずは謝罪させてください。何故にまた新作を投稿したのかというと、ここ最近プリキュアとウルトラマンのDVDを見ていて、「そうだ、ウルトラマンとプリキュアのクロスオーバー作品を書こう!!」っと思い、今日急ぎ書いてしまいました。
申し訳ありません...。
次回、邂逅-encounter-
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第二話 邂逅-encounter-
イメージOP「英雄」
イメージED「飛び立てない私に貴方が翼をくれた」
前回のあらすじ、休みの日を満喫していた響たち。その彼女たちの前に以前助けた世界と、その妖精たちが現れた。
目の前で世界が混ざりあったことに驚く彼女たちの目の前に、新たに現れたのは...嘗て自分たちの手によって倒した筈のドツクゾーンの魔女、ムシバーン、シャドウ、サーロイン、フリーズン、フローズン、サラマンダー男爵、トイマジンという悪の軍団であった。
何故倒した筈の奴らが?...それは宇宙にてそれら悪のエネルギーが融合した邪悪な存在ブラックホールの仕業だったのだ。
そして奴らの目的は、プリズムフラワーという人間世界と妖精世界を繋ぐ奇跡の光という存在の破壊であった。
これを阻止しようとプリキュアたちに変身し迎え討とうとするが、敵の策略によって散り散りにされ、それぞれ奴らが用意した世界に飛ばされてしまう。
その頃、響たちの世界に辿り着いたウルトラマンノアもブラックホールと戦うが、奴にエネルギーを奪われてプリキュアたちが飛ばされた世界へと送られてしまう。
そして物語は、キュアメロディやブラックたちから始まる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
メロディ「うわあああああああああーーー!!ぎゃふ!!...ってててて」
前回魔女らの策略によってそれぞれバラバラにされたキュアメロディが落ちた場所は砂漠、それにお菓子で出来た構造物が辺りに存在していた。
メロディ「何なの...?此処は...」
彼女が口にした時、空から声が聞こえる。
ブラック「きゃああああああー!!」
ブルーム「わあああああああー!!」
ドリーム「あああああああああーーっ!!」
ピーチ「いやあああああああああーーっ!!」
メロディ「って!うわ!!」
真上から落下してきたブラックたちを避けた。が...。
ブロッサム「きゃああああああああーーっ!!がふ!!」
メロディ「ぎゃぶ!!」
あとから降って来たブロッサムとぶつかり、メロディは悶絶してしまうのだった。
ブロッサム「ああっ!!すみません!!」
メロディ「くぅ~!!」
そんなやり取りをしている2人を余所に、ブラックたちは状況を確認していた。
ブルーム「ここってまさか、サーロインの砂漠の迷路...?」
ドリーム「ムシバーンのオーブンの世界かも」
ブラック「どういうこと?」
っとその時、上空から声が響く。
サーロイン「どうかな諸君?」
ブラックたち「っ!?」
彼女たちが空に眼を向けると、サーロインとムシバーンの二人組がそこに居たのだ。
ドリーム「ムシバーン!」
ブルーム「サーロイン!」
ピーチ「皆はどこ!?此処は何なの?!」
サーロイン「バラバラに混ざり合ったバトルフィールドだ」
そう。メロディたちが居る場所は、サーロインとムシバーンによって合成された戦闘用の異空間なのである。
ムシバーン「お前たちもバラバラだ。そしてコイツが...」
ムシバーンが喋りながら指を鳴らすと、地面が揺れ出す。いきなりの地震に戸惑うメロディたち。そして....
ムシバーン「...お前たちの相手だ!!」
地中から現れたのは、嘗て彼女たちが倒したザケンナーやデザトリアンと言った大量の敵であった。この状況にメロディは理解出来ず叫ぶ。
メロディ「どわぁ!!何なの!?一体!!」
サーロインとムシバーン「「フハハハハハハハハハハ!!」」
奴らが笑っている中、ブラックたちはザケンナーやデザトリアンから逃げる惑う。
メロディ「何なのよ~!!もぉう!!!」
「ザケンナー!!」
メロディ「こんなの!!どうしたらいいのよぉ!!」
ブラック「と、とにかく!ここから早く抜け出さなきゃ!!」
ドリーム「うん!!みんな一緒じゃなきゃ、プリズムフラワーは守れないよ!」
ブロッサム「はい!早くここを抜け出して、みんなと合流しましょう!」
っとそう話しながら逃げている彼女たちに、敵の一体がミサイルを発射。これに気付いた彼女たちは一気に跳躍、これを見事に回避する。そして着地したメロディたちは円状に陣形を取り、戦う構えを見せる。
そんな彼女たちを囲むように敵も布陣する。それに対してブラックが初代プリキュアとして、立派に後輩たちに指示する。
ブラック「私とメロディはこっち!ブロッサムとピーチはあっち!ドリームとブルームはそっちをお願い!」
ブルーム、ドリーム、ピーチ、メロディ「「「「うん!」」」」
ブロッサム「はい!」
っと、後輩たちの前で先輩として中々の姿を魅せるブラック....なのだが。
メロディ「...って、こっちってどっち?」
ブラック「え!?」
ピーチ「あっちってどっち?」
ブラック「は?!」
ブルーム「そっちって、こっち?どっち?」
ブラック「えぇ~!?」
全員、彼女の指示に困惑してしまい、もう分からない状態であるという何ともマヌケなことである。しかしそれを敵が見逃してくれる訳が無く、すでに一体のザケンナーが拳を振り下ろしてきた。それに対応できず吹き飛ばされてしまうのだった。
ブラック「こっちはこっちで、あっちはあっちで、そっちはそっちに決まってんでしょ~!!」
ブロッサム「それじゃ分かりませんよ~!」
このように混乱しているブラックたちに、ムシバーンが蔑むように呟く。
ムシバーン「フフッ、大分混乱しているようだな」
ブルーム「とにかく出口を探さなきゃ!行くよ!」
ブルームが走り出してブラックたちも続くのだった...っと言っても、最初と同じで逃げのパターンに戻ってしまっただけのなのだが....。
メロディ「また追いかけてきたよ~!!出口があるかも分かんないのに、どこに向かって走れって言うのよ~!!」
頭脳派タイプの者が1人も居らず、脳筋タイプが集まっただけのチームでは何も出来ないのは辛いところではあるが、しかし今は出口を探しながら逃げるしかないのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
その頃、キュアホワイトたちは....
ホワイト「ここって、魔女の船の墓場とフリーズンフローズンの世界とが混ざって....」
魔女「その通り!」
ホワイト「あ!」
ホワイトが驚くように声を荒げ、それにマリン、ベリー、アクア、ミント、そしてリズムがそれに気付く。そして声がする方向に眼を向けると、そこには魔女とフリーズンとフローズンの三人が宙に浮いていた。
フリーズンとフローズン「「ようこそ。俺たちの世界へ」」
彼らが言う世界...そこは足場なんて正直無いも等しい程の、船と氷河しか存在しない世界であった。
ホワイト「あなたたち....って!きゃあ!!」
その時、船が揺れ始めたのだ。これにバランスが取れず、立って居られるのもやっとの様子を見せている。だがその揺れが止んだ次の瞬間、海の底から三匹の巨大なコワイナーが現れる。
アクア「こ、コワイナー!?」
マリン「うわああ!!何なの一体!?てか大き過ぎでしょ!!」
っとツッコみを入れるマリンを無視するように、三匹のうちの一体が襲いかかる。
リズム「え~!?」
「「「「「「きゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~ッ!!!」」」」」」
突っ込んできたコワイナーの衝突に船ごと巻き込まれるだった.....。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ホワイトたちがそうなってる中、ルミナスを始め、ムーンライト、パイン、ルージュ、レモネード、サンシャイン、パッション、ローズの8人はと言うと....。
ルージュ「あ...あ」
ローズ「ここって...」
レモネード「なんだかワクワクします♪」
サンシャイン「何なの?一体」
今彼女たちが目にしている光景は、湖の上に敷かれたおもちゃのスゴロクの盤上である。
パイン「あ!ここっておもちゃの国のスゴロクかも!」
ルージュ「え?」
レモネード「サイコロも置いてありますし!」
トイマジン「ようこそ、僕のスゴロクへ」
パッション「え?!あ!トイマジン!」
サンシャイン「サラマンダ―男爵!」
彼女たちを見下ろすのは、トイマジン、そしてサラマンダ―の二人組である。
サラマンダ―「さぁ、サイコロを振ってゴールへ目指せ。さもなくばここから出られんぞ」
そう不敵に嗤いながらに言うサラマンダ―に対して、ルージュが反論する。
ルージュ「あのねぇ!どこの誰がはいそうですかってサイコロを振ると思って―――!!」
レモネード「それー!」
だがそんな中でレモネードは嬉々とした表情でサイコロを振うのだった。
ルージュ「って!何やってんのアンタ!?」
レモネード「すいません、つい...(ノ´∀`*)」
ルージュ「ついじゃないでしょ!ついじゃ!!(*`Д´)」
そして彼女が振ったサイコロの数は初手で6であった。
パイン「やった!6♪」
ルージュ「やったじゃないでしょ!!」
トイマジン「うんと楽しんでおくれよ!」
そう言い残して、トイマジンとサラマンダ―の二人は姿を消した。
ルージュ「ちょっとコラー!!待ちなさいよー!!」
自分達を放置して消えて行った二人を呼び止めようとするが時既に遅く、ゲームが始まる。彼女らは光る球体に包まれ、球体はサイコロの目の数通りに進む。
レモネード「1!2!3!4!5!6!」
ルージュ「レモネード遊ばない!」
そして6マス目で止まると、彼女たちの視界に文字がカラフルな文字が表示され、そこには....。
パッション「スーパーモグラたたき!百点でクリアー?!」
次の瞬間、新たに光が現れて、それが止むとそこは巨大なモグラたたきのエリア、そしてそこに居る彼女たちの手には大きなピコピコハンマーが握られていた。
ルージュ「は?!なにこれハンマー!?」
ローズ「って!何なのよここ!!」
そう叫ぶ彼女たちに何処からか現れたトイマジンが声を出す。
トイマジン「スーパーモグラたたき!百点取ったらクリアだよ!」
ルージュ「だからゲームなんてしてる場合じゃ...!」
トイマジン「よーい、スタート!」
しかしまたもルージュの反論を無視し、トイマジンはゲームを始める。すると巨大なモグラたたきの穴から出て来たのは、モグラ.....ではなく、ウザイナー等の怪物たちである。
ローズ「モグラじゃないじゃない!!」
「「「「「「「きゃあああああああぁぁぁぁぁ~!!」」」」」」」
その場から逃げるようにルージュたちは走るが、ムーンライトだけは動じずにそのまま向かってくるウザイナーたちを....。
ムーンライト「ふん!!ふん!!ふぅんっ!!!」
意図も容易くウザイナーらを返り討ちにする。
ムーンライト「とにかく叩きなさい!!そうすればここから出られるわ!!」
サンシャイン「なるほど!そうか!」
レモネード「じゃあ残りは、えっと....」
「イッパイ、イルヨー!!」
レモネードの言葉に反応したのか、穴から大量の怪物たちが出現する。
レモネード、サンシャイン「「多過ぎぃ!!!」」
「「「「「「「「きゃああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ~!!!」」」」」」」」
この後もホワイトやルミナスたちは、ブラックたちと同様に苦戦する事になる。そしてプリキュアたちと離ればなれになっている妖精たちは....
ココ「プリキュアが消えたココ!」
ココ「このままだと世界は....!」
自分らのパートナーであるプリキュアたちと離れ離れになってしまったいう現状に、激しい不安感に包まれていた。
タルト「せやけどワイらにはどうする事も出来へん....プリキュアはんらの帰りを待つしか...」
ナッツ「もし...このままプリズムフラワーが力を失ったら、プリキュア達とはもう二度と...」
ポプリ「もう二度と、何でしゅか?」
その途中で、突然シャドウが現れた。どうやら魔女たちとは別行動をとっているようだ。
ナッツ「あれは...シャドウナツ!」
シャドウ「ブラックホール様、シャドウはプリズムフラワーが枯れるのを黙って待つなんて耐えられません。
このシャドウの鏡を使えば探し物はすぐに見つかります」
シャドウは鏡の能力を用いてプリズムフラワーの探索を始めようとする。これを不味いと感じた妖精たちは騒いでしまう。
シプレ「プリズムフラワーが見つかっちゃうですぅ!」
ハミィ「ニャんとかしないとニャ...!」
その時、ナッツが何かを閃く。
ナッツ「いい事思いついたナツ!」
ナッツが皆で何かを話し込んでいる中、シャドウは出現させた鏡を見ようとする。
シャドウ「フラワーちゃんどこかな...?って、何だお前達いつの間に!」
が、妖精達が鏡の上に乗っかり、鏡を見えなくさせて妨害を始めた。
シフォン「キュアキュア、プリプ~!」
そしてシフォンの力で、鏡をシャドウから遠ざけてしまう。
シャドウ「何っ?あそう言う事か、どこに消えた!」
ハミィ「急ぐニャ~!」
シャドウ「逃がさないわよ!」
急ぎ鏡を持って逃げるハミィ達を、シャドウが追いかける。
シャドウ「あたしの鏡を、返しなさい!」
っと、このように何とか頑張ってはいるが、それがいつまで持つか....。
所変わって、ブラックたちはというと.....
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
メロディ「ううわああああ~!!たべられちゃうよ~!!!」
やはり苦戦中であった。しかもメロディが今にも食べられそうになっている。だがそこへ、ドリームが間一髪に救う。
ドリーム「大丈夫?」
メロディ「う、うん...!」
が....。
メロディ、ドリーム「「って!!うわあああぁぁ~!!!」」
安心した所で二人は踏みつぶされて気絶する。
メロディ、ドリーム「「ふにゃあ~....」」
「ウザイナー!!」
ウザイナーから放たれたミサイルに対して何とか死に物狂いで回避し続けるブラック、ピーチ。
ブラック「わあああああ~!!」
ピーチ「ひいいいいいい~!!」
だがもう避け続けるのも限界なのか、結局ミサイルは命中してしまい、2人は吹き飛ばされる。ブロッサムとブルームもかなり不味い状況で、押される一方である。
ブロッサム、ブルーム「「きゃああああああああああああ~!!!」」
だが結局、巨大化した怪物たちの猛攻に為す術など無く、遂には追い込まれてしまう。そんなメロディたちの下へムシバーンとサーロインが近づいて来た。
(*ここからもかなり原作を無視しています。ご注意ください)
ムシバーン「ここから抜け出して、仲間と合流するんじゃ無かったのか?」
サーロイン「ただ闇雲に走って抜け出せる訳がないだろう?」
それに対してメロディは....。
メロディ「リズムも居ないし、ここがどこかも分かんない....。もうだめ....こんなの絶対敵わないよ.....」
最早気力が底を尽きたのか、彼女が口にしたのは弱音だった....しかし。
ドリーム「大丈夫....どうやったらここから抜け出せるか、まだ分からないけど...」
ブラック「でも、前進あるのみ...!」
ピーチ「立ち止ってちゃ、何も始まらない...!」
ブルーム「私達はいつだって、そうして来たんだから...!」
っと、ブラックを始め、ドリーム、ピーチ、ブルーム、そしてブロッサムが傷ついた体でゆっくりと立ち上がる。
メロディ「みんな....」
そして今も倒れているメロディに、ブロッサムが笑顔で手を差し伸べる。
ブロッサム「さあ、一緒に出口を見つけて、みんなの所に行きましょう!」
メロディ「.....うん...うん!みんなの...所に!!」
そうして彼女は力強くブロッサムの手を掴むと立ち上がり、そのまま6人はムシバーンとサーロインと対峙する。そんな未だに諦めない姿勢を貫かんとする彼女たちに引導を渡そうと、自ら戦おうとした二人だったが...。
???「ムシバーン、それにサーロインよ!」
ムシバーン「こ、この...!」
サーロイン「この声は!!」
ブラック「何!?」
ブルーム「あ!それを見て!!」
ブルームが空へ指差し、メロディたちは釣られて眼を向けると、暗雲が立ち込みそこから巨大な顔が浮かび上がる。それを見たメロディたちは驚愕する。
メロディ「な!?」
ブロッサム「か...!」
ピーチ「でっかい顔ぉ!!?」
ドリーム「うそでしょ~!?」
そんな彼女たちを余所に、ムシバーンとサーロインは膝を着き、敬服する。
ムシバーン、サーロイン「「ブ!ブラックホール様!!」」
ブラック「あ!あれが!!」
メロディ「ブラックホール!?」
突然のボスの登場にメロディたちは驚く。だがそんなのを無視してブラックホールはムシバーンとサーロインに話しかける。
ブラックホール「ムシバーン、サーロイン」
ムシバーン、サーロイン「「ハッ!!」」
ブラックホール「今より、そこに居るプリキュアたちに対して"在る事を試す"。貴様等は下がっておれ!」
ムシバーン、サーロイン「「は、ハハッ!!」」
自らを蘇らせた主人に反論する事などせず、ムシバーンとサーロインは空中に飛んで離れてしまった。
ドリーム「一体....」
ブロッサム「何を...?」
疑問に駆られる彼女たちに、ブラックホールは嘲笑うように喋る。
ブラックホール「これより呼び出すのは、貴様等が"経験したことのない相手"だ。こやつらと比べればザケンナーやウザイナーなど赤子同然。ただの木偶人形ぞ!」
ブラック「ザケンナーや...」
ブルーム「ウザイナーが....」
ピーチ「木偶人形って....」
ドリーム「一体何を呼び出すの...!?」
ブロッサム「みなさん!!油断しないようにしましょう!!」
メロディ「うん!!何が来たって、絶対に諦めないんだからぁ!!」
っと勇気を振り絞る彼女たち。しかしそれを見下ろすブラックホールの嗤いの顔は消えない。そして....
ブラックホール「ならば!!貴様等に相手をしてもらうのは、こやつだぁ!!行け!!スペースビースト...ペドレオン!!」
メロディ「スペース...?」
ブロッサム「ビースト...?」
ドリーム「何?...それ?」
ピーチ「さぁ?」
ブラック「あ!何か降ってくる!!」
ブラックがそう口にした時、一つの大きなワームホールが開かれ、そこから巨大な影が降ってくる。その凄まじい速度で落下してきた存在は、ウザイナーやザケンナーたちが居る場所に激突。その所為でウザイナーらは悉く粉々になった。
ピーチ「一体、何なの?!」
ドリーム「土煙で何も見えない!!」
ブルーム「あ!あれ!!」
ブラック「え...?」
ブロッサム「あ....あれは....?」
土煙の中が徐々に晴れ、ゆっくりとこちらに向かって歩き出す"存在の姿が見えてきた彼女たちの表情は....恐怖。
メロディ「な、何なの....?...あれ」
体長50メートルはあろう、両腕に触手を持ち、頭部に触角、身体は軟体・不定形動物を合成したかのような姿で気味が悪く、醜悪で近寄りがたい。その巨大な生物は嘗て銀色の巨人によって葬られた筈のスペースビースト...ペドレオングロースである。
ペドレオン「ギィィィィイイ!!!」
その余りに見た事も無い醜悪な姿に、メロディたちは恐怖で立ち尽くしてしまう。それを見下ろすブラックホールが喋る。
ブラックホール「フフッ、恐かろう。そやつは人間の恐怖によって更に凶暴になる。そしてこやつの餌は...人間」
ブルーム「に...!」
ブロッサム「じゃ、じゃあ...!」
ドリーム「私達が...?」
ピーチ「アイツの...食べ物?」
メロディ「そ...そんなぁ....」
余りの事にまともに反応できない。だがこのままではいけないとブラックが自身の気を保ってから、メロディたちに喝を入れる。
ブラック「みんな!!しっかりして!!確かにアイツは今までの敵とは違うけど、それでもここで諦めないで!!」
ブロッサム「ぶ、ブラック...!」
ブルーム「そ、そうだよね!!」
ピーチ「確かに!ここから抜け出して...」
ドリーム「みんなに会うまでは...!!」
ブロッサム「諦めません!!」
メロディ「みんな....そうね!!ここで決めなきゃ女がすたる!!」
何とか恐怖を抜け出した彼女たちではあるが、その間にもペドレオンは接近しつつある。これに迎え撃とうと、メロディたちはペドレオンに戦いを挑む。
ブラック「ハアアアアアアアアアァァァァァ――!!」
ブルーム「テヤアアアアアアアアァァァァァ――!!」
ブラックとブルームが真上から蹴りでの奇襲を....。
ドリーム「ヤアアアアアアアアアァァァァァ――!!」
ピーチ「ハアアアアアアアアアアァァァァァ――!!」
ドリームとピーチが背後から....。
ブロッサム「ヤアアアアアアアアァァァァァ――!!」
メロディ「ハアアアアアアアアアァァァァァ――!!」
真正面からブロッサムとメロディが攻撃を加える....だが。
ペドレオン「ギィィィィイイ!!!」
メロディたち「「「「「「きゃああああああああああああァァァァァァァァ―――!!!!」」」」」」
それらの攻撃は全てペドレオンに通用せず、逆に返り討ちにされてしまい吹き飛ばされる。その両腕から振るわれる反撃が強烈で、まともに立つことが出来ない6人。
それを高みの見物をしているムシバーンとサーロインは、この光景に驚きながら喜んでいた。
ムシバーン「なんという!素晴らしい!!」
サーロイン「ああ!流石はブラックホール様。このような存在を呼び出すとは、最早勝敗は決したも同然!!」
奴らがそう喜びに満ちている中、メロディたちは確実に追い詰められている。
ブラック「ハァ...ハァ...ま、負けない!!」
ブルーム「うん!ぜ、絶対に!!」
ドリーム「みんなの所に!!」
ブロッサム「帰るんです!!」
メロディ「決して!!諦めな...え?」
ペドレオンは両腕の触手を使って、ある方向に飛ばす。
ペドレオン「ギィィィィイイ」
その方角は、空中に居るサーロインとムシバーンであった。
サーロイン「な!」
ムシバーン「何だと!?」
いきなりのことで反応できず、サーロインとムシバーンはペドレオンの触手に捕らえられてしまう。これを見たブラックホールは言う。
ブラックホール「どうやら、お前たちも奴の餌に含まれているようだな」
サーロイン「ば!馬鹿な!?」
ムシバーン「ど、どうかお助けを!!ブラックホール様!!」
ブラックホール「...」
自分たちの主に救いを求める声に、ブラックホールは...。
ブラックホール「お前たち二人は、もう不要だ」
サーロイン、ムシバーン「「っ!!?」」
メロディたち「「「「「「「「!?」」」」」」」」
突然の不要宣言、これには理解出来ずにサーロインたちは声を荒げて問いただす。
サーロイン「どういうことです!!!ブラックホール様!!」
ムシバーン「お願いいたします!!どうか!!!」
ブラックホール「ビーストと比べると、如何に貴様らが弱いかが分かる。こ奴は完全殺すという事に関して、特化した存在だ。ならば、そのビーストを使えばプリキュアを...そして奴を...フフッ」
サーロイン「そ、そんなぁ...!!」
ムシバーン「ブラックホール様ぁ!!」
とうとう触手に巻かれてしまった二人は、そのままペドレオンの下まで引っ張られる。そして、メロディたちの目の前で眼を覆いたくなる程の凄惨な光景が始まる。
サーロイン「がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーっ!!!!」
ムシバーン「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーっ!!!!」
メロディ「ひっ!!」
ブロッサム「ほ、本当に...」
ドリーム「食べてる...!」
ブルーム「人を...」
ブラック「ありえない...!」
生々しく、そして聞いてて怖気と寒気、戦慄が彼女たちの体全体に走る。目の前でぺドレオンは捕獲した人間たちを躊躇いなく、まるで高級ステーキ肉を味わっているかのように一噛みづつゆっくりと堪能している。その人間の肉を噛む時のグチャリグチャリという音と、骨すら噛み砕く時のバキバキという音を同時にたてながら更に捕らえた彼らを喰らってゆく。
この今まで経験したことのない恐怖に、メロディたちは先ほどまで沸きがった勇気が奴の捕食する場面で消え失せてしまった。が、その時である。
ペドレオンが再び、メロディたちを見据えて迫り来る。
ブルーム「こっちに来る!!」
ブラック「今は逃げるしかない!!」
ドリーム「わかった!」
ピーチ「うん!」
ブロッサム「はい!」
ブラックの言葉に従い、彼女たちはペドレオンから離れようと走る。が....。
ブロッサム「っ!!?メロディ!!」
ブラック「え!?は!!メロディ!?」
メロディ「あ...あぁ...」
しかしメロディだけは恐怖で全く動けなかった。だがその間にもペドレオンがメロディに近づいてくる。このままでは彼女が喰われてしまう。
ドリーム「メロディ逃げてぇーーーっ!!!!」
ピーチ「メロディ!!」
ブルーム「早くっ!!!!」
メロディ「あ....ぁ...」
ペドレオン「ギィィィィイイ!!!」
とうとうペドレオンが、メロディのすぐ傍まで来てしまった。
そしてペドレオンはメロディを捕食しようと、そのおぞましき口を開かせて喰おうとする。
だがメロディは完全に恐怖で動けず、ただ立ち尽くして眼を瞑るしかなかった。
メロディ「もう...ダメ...!」
ブロッサム「メロディ!!」
っと、その時である。
..........諦めるな
空から銀色に輝く光が素早い速さでペドレオンに衝突し、吹き飛ばした。
メロディ「え...?」
ブロッサム「メロディ!!」
ブラック「大丈夫!?」
メロディ「う、うん...あの光が、助けてくれて...」
ブルーム「ねぇ!!あれ!!」
ドリーム「うそ...」
ピーチ「夢...じゃない、よね?」
彼女たちが驚きに包まれている中、ブラックホールは忌々しい者を見るかのように呟く。
ブラックホール「やはり生きておったな...光の者よ」
プリキュアたちを救ったその存在....銀を基調色とした身体、頭部は襟足ともいうべき場所がひれのように伸びた特徴的になって、眼に3本の縦筋が入っているデザイン。
そして胸に赤いY字状の結晶のような物がある。
その体長50メートルの銀色の巨人は、嘗て地球においてこう呼ばれた...ウルトラマンネクサス。
メロディ「銀色の...巨人」
ウルトラマンネクサス「....」
今回はここまで、ではまた次回。
次回、戦闘-combat-
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第三話 戦闘-combat-
今回、戦闘回だけです。
イメージOP「英雄」
イメージED「飛び立てない私に貴方が翼をくれた」
前回のあらすじ、魔女たちの策略によって仲間たちと離ればなれにされたプリキュアたちは、敵の圧倒的な猛攻に押されどうしようも出来ない状況に立たされていた。その中でもメロディたちは何とか異空間から抜け出ようと諦めない姿勢を貫くが、途中ブラックホールが現れる。
ブラックホールはメロディたちに対して最悪の存在を呼び出した。スペースビースト...「情報を得る事で急激に成長する」「知的生命体の恐怖心を餌に、それを自分たちの糧にする」という特徴を持ち、他の生物を取り込むまたは捕食するなどで成長・増殖を行う。
そのスペースビーストをノアとの戦いで得た情報を素に見事蘇らせたのだ。そうして第一号として呼び出されたのが、ブロブタイプビースト...ペドレオンである。(Blob=形が決まっていない、または定まっていない)
ペドレオンはブラックホールの期待通りにメロディたちを圧倒、彼女たちは為す術なく押されてしまう。だが奴は、同じくブラックホールによって蘇らせたサーロインとムシバーンを、問答無用でこれを捕食した。
この捕食する光景にメロディは恐怖し、怯え立ち尽くして逃げる事が出来なかった。が、その時、突如空から銀色の光が現れてメロディを助けた。
そして助けた彼女の前に現れた光の中から出現したのは、銀色の巨人...ウルトラマンネクサスであった。
メロディ「銀色の...巨人」
ウルトラマンネクサス「....」
彼女たちの守る様にネクサスは無言でペドレオンと対峙する。このネクサスの登場にブラックホールは忌々しい物を見るかのように言う。
ブラックホール「やはり生きておったな?光の者よ!まぁいい、ペドレオン!!行けぃ!!」
ペドレオン「ギィィィィイイ!!!」
ブラックホールの声に従うように、ペドレオンは咆哮を上げる。
メロディ「あ!来る!!」
ウルトラマンネクサス「シュ!」
ネクサス目掛けて突進してくるペドレオン。ネクサスはこれに受けて立つとの如く真正面から走る。それをペドレオンは火球を発射してきた。
ウルトラマンネクサス「ヘェア!!」
だがネクサスはこれをジャンプして回避、そのままペドレオンの顔面に向かって飛び蹴りをお見舞いする。
ペドレオン「キイイ!!!」
喰らったペドレオンは仰向けの状態で勢いよく倒れ、それをネクサスは倒れたペドレオンを捕えてそのまま投げ飛ばした。
ウルトラマンネクサス「デェェアァァッッ!!」
ペドレオン「キイイィィ!!」
投げ飛ばされたペドレオンはフラフラ状態でまだ意識がハッキリしていない。それでもネクサスは攻撃の手を緩めない。
ウルトラマンネクサス「シュウゥア!!」
ペドレオン「キイイィィ!!」
ウルトラマンネクサス「デェア!!」
ペドレオン「キイイイ!!」
ウルトラマンネクサス「へアッ!!!」
ペドレオン「キイイィィ!」
そんなネクサスの戦いを、メロディたちはただ呆然と見ている事しか出来なかった。
ブラック「こんなのありない...」
ドリーム「なんかこれって...」
ピーチ「うん...これ、アニメや特撮とか、在ったよね...?」
ブルーム「そうだよね。でもこれ...」
ブロッサム「はい、これは夢じゃないです」
ここでブラックが、ネクサスが味方か敵かという事を口にした。
ブラック「あの巨人って、味方...だよね?」
ブロッサム「きっとそうです!だってメロディを助けてくれましたし!」
ドリーム「うん!きっとそうだよ!」
ブルーム「絶対にそうだよ!ね?メロディ」
メロディ「.....」
だがブルームの問い掛けに、メロディは返さずにずっと自分の事を助けてくれたネクサスを祈るように見つめていた。そこへブロッサムが気になり声を掛ける。
ブロッサム「メロディ...?」
メロディ「絶対...そうだよ」
ブロッサム「え...?」
すると漸く彼女がネクサスを見つめたまま返答してくれた。
メロディ「だって、言ってくれた...」
ピーチ「何を?」
メロディ「あの時、確かに聞こえたの..."諦めるな"って」
ブルーム「それ、誰が言ったの...?」
メロディ「あの巨人が...」
ブラック「本当に...?」
メロディ「うん...」
彼女は頷く時もネクサスを見つめる、その間にもネクサスはペドレオンを追い詰める。
だが...。
ペドレオン「ギィィィィイイ!!!」
ウルトラマンネクサス「シュア!!」
ペドレオンに尚も追撃を掛けようとした。が、ペドレオンは怒り狂って両腕の触手を伸ばして逆に鋭いカウンターを放ち、ネクサスは叩き倒される。
ウルトラマンネクサス「ジェアァッ!!」
メロディ「あ!!」
ブロッサム「巨人さんが!!」
ペドレオン「ギィィィィイイ!!!」
ウルトラマンネクサス「ヂェアアァァァッッ!!」
倒れたネクサスに、ペドレオンは情け容赦なく触手を鞭のように自在に振り回して、立ち上がる暇を与えずに攻撃を加える。
ペドレオン「ギィィィィイイ!!!」
ウルトラマンネクサス「ヘァアァッッ!!」
ペドレオン「ギィィィィイイ!!!」
ペドレオンは触手を使って痛めつけてるネクサスの腕に絡みつかせる。そして触手から強力な電撃を流して、ネクサスを更に苦しめる。
ウルトラマンネクサス「ジェアアアアアアアアァァァァァァァッッッッ!!!!!!!」
電撃を諸に受けているネクサスは苦しみながら片膝を地面に着く。そのネクサスが苦しむ姿に嬉々とした態度を見せるブラックホール。
ブラックホール「フハハハハハハッ!いいぞ!ペドレオン!!そのまま光の者をなぶり殺すのだぁ!!」
メロディ「やめてぇ!!」
ブラック「このままじゃあ!!」
ブルーム「何とかしないと!!」
ピーチ「でもどうやって...!?」
ブロッサム「あ!巨人さんの腕が...!」
ドリーム「光って...!」
二人が言うネクサスの両腕にある刃のような形状をした部位...アームドネクサスが光る、そして....。
ウルトラマンネクサス「デェアアァァ――っ!!!」
ペドレオン「キイイ?!」
ネクサスはアームドネクサスで、ペドレオンの両腕の触手を切り裂いたのだった。これにペドレオンは激しく悲鳴を上げる。
ペドレオン「ギィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ――――――――――ッ!!!!!!」
ウルトラマンネクサス「シュアアアアァァァッ!!!」
その隙を見逃さず、ネクサスは反撃に入る。彼は奴の顔面や腹に素早く鋭いパンチのラッシュを放ち、そこからキックのラッシュに繋げていく。そして怯み過ぎたペドレオンにヘッドロックを掛けて、拘束された奴の頭頂部に何度も拳をハンマーのように叩きつける。
ウルトラマンネクサス「シュア!!ヘェアアアァァァッ!!」
ペドレオン「ギィィィィイイ!!キィィィイイイイ!!」
メロディ「すごい...!!」
ブロッサム「いけます!!」
ブラック「がんばれぇ!!」
ブルーム「いっけぇー!!」
ドリーム「強い強い!!」
ピーチ「あの怪物、巨人の攻撃でもう反撃できないよ!このまま勝てる!」
ウルトラマンネクサス「シュア!!」
ペドレオン「キィィィィイイ!!」
ヘッドロックをかけた状態で何度も叩きつけていたが、ネクサスは拘束を解いて奴の顔面に向かってハイキックをお見舞いし、そのまま彼はバク転して距離を取る。
ウルトラマンネクサス「シュアアァァァァ.....ヘアァッ!!」
ネクサスは、両腕を十字にクロスさせて放つ光線技「クロスレイ・シュトローム」を発射。
ペドレオン「キイイイイイイイイイイイィィィィ!!!!!」
その光線は見事ペドレオンに命中、奴は爆発したのだった...。ペドレオンがやられたのを確認したブラックホールは、自分の存在に気付いたネクサスに憎悪の顔で言う。
ブラックホール「おのれぇ....だがこれは始まりに過ぎんっ」
ウルトラマンネクサス「....」
ブラック「え!?始まりって...」
ドリーム「どういう意味?」
ブルーム「まさか、今倒した怪物が他にも...?」
ピーチ「まさか、そんな...!」
ブラックホール「そうだ、プリキュアたちよ。ペドレオンだけを呼び出した訳ではない。これから、ペドレオン以上の凶暴で、醜悪な奴らを呼び出してやろうぞ!そう、他の世界で戦っている貴様等の仲間たちの下にな!」
ブロッサム「そんな!!」
メロディ「リズムが危ない!!どうすれば...!」
ウルトラマンネクサス「....」
ブラックホール「貴様等はこの世界で永遠彷徨っていると良い。ではな?プリキュア!そして光の者よ!フハハハハハハハハッ!!」
そう言い残して、ブラックホールは暗雲と共に消えてしまったのだった。奴はこれからもスペースビーストを呼び出す気だ。だがそれよりも、彼女たちは未だ出口を見つけていない。
一体どうすれば他のプリキュアたちの下に合流できるのか...続く。
今回は此処まで、コメントなどがありましたらどうぞ。
次回、対話-Dialogue-
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第四話 対話-Dialogue-
すいません、タイトル詐欺になっています。ごめんなさい。
イメージOP「英雄」
イメージED「飛び立てない私に貴方が翼をくれた」
前回のあらすじ、メロディたちの前に現れたウルトラマンネクサスはペドレオンと交戦、これを見事に倒した。
物語は、その続きとなる。
ブラックホールが消え去った後、彼女たちは不安に駆られていた。何故ならサーロインとムシバーンが作った世界から脱出したいのだが、肝心の出口が見つからない。
ブラック「どうしよう...」
ブルーム「うん...出口が見つからない...」
ドリーム「何処にあるか、まだ分からないし...」
ピーチ「そうだね...」
ブロッサム「何とかここから抜け出して、皆の所に戻らないと...!」
ピーチ「それもそうだけど...」
ピーチの表情が暗くなった。
ドリーム「どうしたの?ピーチ」
ピーチ「うん...さっきの怪物...えっとー」
ブロッサム「スペースビースト...ですか?」
ピーチ「そう!それ。あんな怪物が相手だと、私達勝てるのかな...」
彼女のこの疑問が皆の顔に暗さを染める。それもそうだろう、何せ今まで自分たちが相手をしていた敵とはまるでもって全然違い、容赦のない悪魔の怪物なのだから...。
ブルーム「そう、だね。全く歯が立たなかったし....」
ブロッサム「そ、それは....!」
メロディ「...ブラックホールは私達だけでなく、リズムたちの所にもスペースビーストを送り込む気だよ...。それなのにここで何も出来ずにいるなんて....」
ブラックたち「.....」
そんな落ち込みに暮れる彼女たちの頭の中に何者かの声が届く。
『諦めるな』
メロディ「え...?」
ブラック「ねぇ?今....」
ブルーム「うん!確かに誰か....」
ドリーム「ブロッサム、何か言った?」
ブロッサム「いえ!私じゃないです!」
ピーチ「じゃあ、誰が...?」
いきなりの声に彼女たちは困惑する。が、メロディは直ぐに気付き、ウルトラマンネクサスの方へと見上げる。
ウルトラマンネクサス「....」
しかし彼は黙ったままだ。それに人間みたく口が開くような形はしていない。だが....
『諦めてはいけない』
メロディ「また、もしかして...」
ブルーム「あ、メロディ...!」
メロディはブロッサムの呼びかけに聞かず、ゆっくりとネクサスに近寄り、そして
メロディ「今の声、貴方が...?」
ウルトラマンネクサス「(コク)」
ブラック「頷いた!?」
ネクサスはメロディの問いに答えるように頷く。これにブラックたちは驚愕するが、メロディはそのまま話し続ける。
メロディ「貴方はだれ?名前は...?」
すると....。
ウルトラマンネクサス『私の、この姿での名は...ネクサス。ウルトラマンネクサス』
ピーチ「ウルトラマン...」
ドリーム「ネクサス...」
ブロッサム「それが、貴方のお名前なのですか...?」
ブラック「けど、口は動いていないのに...っていうか、動く様な形はしてないし...どうやって?」
ウルトラマンネクサス『それは君達の脳内に直接語りかけているからだ。謂わばテレパシーと言えば、君たちはわかるか...』
ブルーム「なるほど...ていうか!貴方はもしかして...!」
ウルトラマンネクサス『そう。君達に言わせれば、宇宙人という事になるだろう』
ピーチ「う、宇宙人?!すごぉい!!」
ドリーム「なんか私達って、今凄い体験してる?!」
ブルーム「でも、どうしてこの地球に...?」
ウルトラマンネクサス『この世界に来たのは、助けを求める声に導かれたからだ』
ドリーム「助けって...?」
ウルトラマンネクサス『それの正体は未だに分かっていない。その前に私はブラックホールと遭遇し、戦った』
メロディ「ブラックホールと戦ったの!?」
メロディの問いに彼は再び頷き答える。
ウルトラマンネクサス『ああ。だが戦いの中、奴にエネルギーの大半を奪われてしまい、私は"本来の姿"を維持出来なくなってしまった。その為この姿で存在している』
ブロッサム「そんな事が...」
ドリーム「?、ねぇネクサス、今本来の姿を維持出来なくなったって...」
ブロッサム「確かに言ってましたね。どういう事ですか?」
メロディ「教えて」
ウルトラマンネクサス『私の本来の名は...』
だがその時、彼らが空間に異常が発生した。突如大きな揺れが起きたのだ。この突然の事態にメロディたちは混乱する。
ブラック「な!なに?!」
ブルーム「揺れてる?!」
ドリーム「何で?!」
そんな彼女たちに、ネクサスが説明する。
ウルトラマンネクサス『恐らく、この空間を作った者が居なくなった為、崩壊しようとしているのだろう』
ピーチ「え~!?じゃあ!」
メロディ「どうすればいいの!?」
ウルトラマンネクサス『君達、私に集まるんだ』
ブロッサム「え?」
ウルトラマンネクサス『早くするんだ』
メロディ「みんな!ここは彼の言う通りにしよ!」
ブラック「そうね!早く集まろ!」
そうして彼女たちは駆け足でネクサスの足下に集まった。それを確認したネクサスは両腕をクロスさせ、自らの身体を光らせた。
ブラック「ネクサスが...」
ブルーム「光って...」
ドリーム「それにこの光...」
ピーチ「なんか安心する...」
ブロッサム「はい、とっても落ち着きます」
メロディ「温かい...」
ウルトラマンネクサス「シュア!!」
クロスさせた両腕を大きく開くと、ネクサスと彼女たちは光と共に消えた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
メロディたちがネクサスと消えた頃、妖精たちは....。
ハミィ「逃げるにゃ~~!!!」
シャドウ「お待ちなさ~い!!」
鏡を持ったままシャドウから未だ逃走を続けていた。何とかシャドウからプリズムフラワーの在り処が記されたと思われる鏡を、何としても守らなければ奮闘する妖精たちではあった、が....。
妖精たち「うわ~!!」
シャドウ「フフフッ♪」
とうとう追い詰められてしまったようだ。
シャドウ「さぁ♪鏡を返しなさ~い!」
迫りくるシャドウに妖精たちは慌ててしまうが、その中でシフォンが声をだす。
シフォン「ミラクルライトぉ~!」
ハミィ「そうにゃ!ミラクルライトには、闇を追い払う力が在る筈にゃ!みんな~!」」
シャドウ「なにぃっ!!?」
ハミィたち妖精は、全員でミラクルライトを携えてシャドウを撃退せんと立ち向かうのだった。そして....
妖精たち「ミラクルライトォ~ッ!!!」
彼らが手にしているミラクルライトに光が宿る。それを見たシャドウは慌てふためき、自身が消されると思って無意識に眼を閉じてしまう。
シャドウ「いやぁ~ん!それだけはぁ!やられるぅ~~!」
だが....。
シャドウ「ん?」
妖精たち「え!?」
ミラクルライトから現れた光は、正直電池切れ寸前のペンライト程度の輝きしかなく、とてもシャドウ処か闇そのものを消し去ることは到底無理である。
タルト「どういう事や?!」
ナッツ「ライトの力が弱まっているナツ!」
ココ「光のエネルギーが足りないココ!!」
この事態に妖精たちは困惑し、それを見たシャドウは自身がやられると思った事への早とちりに、恥ずかしさで一杯になりながらも妖精たちに言う。
シャドウ「ッ///!!!そうよ!!!ブラックホール様のお力でプリズムフラワーが弱ってるからねぇ。さぁ!鏡をかえしなさ~い!」
シャドウは気を取り直し、妖精たちに迫り鏡を手にしようとする。それをいち早く動いてルルンが、一枚の鏡に覆いかぶさって彼女なりに妨害する。が、ルルンごと鏡を手にしたシャドウは、鏡に張り付くルルンを引き離そうとする。
シャドウ「無駄よ!世界はもう元には戻らない。"プリズムフラワーの力の意味"、アンタたちも知ってるんでしょ~?」
ココ「ココ!?」
ナッツ「ナツ!?」
そう喋るシャドウにジロリと見られるココとナッツは押し黙ってしまう。そんなのをお構いなしにと、シャドウは鏡からルルンを力づくで引きはがそうとする。
シャドウ「ほらほら~、さっさと離しなさい!」
ルルン「嫌ルル!いやぁ~ルル!!」
っと、その時である。ルルンが持っていたミラクルライトが光り、その輝きに鏡が反射してシャドウの顔面に直撃。奴は苦しみ悶えた。
シャドウ「ぎゃああ!!」
そのお陰でルルンは鏡ごと解放される。そしてライトの光が反射されることで力が増したのを見た妖精たちは、「これなら!」っと気づく。
シロップ「そうか!鏡ロプ!!」
タルト「なぁるほど!みんなぁ!鏡を持って広がるんや!!」
シャドウ「ぐぅ!!こしゃくな~!...え?なんだ!?」
気付くとシャドウの周りを囲むように、妖精たちがそれぞれ鏡とミラクルライトを用意していた。そして....
シプレ「みんなぁ~!ミラクルライトを点けて、シャドウをやっつけるですぅ!」
妖精たち「ミラクルライトォ~~~!!!!」
すると彼らが持っているミラクルライトが再び輝きだした。すると彼らの傍らに設置された鏡がこれに反応、反射してシャドウ目掛けて放たれる。その何倍もの輝きとなった光を諸に受けたシャドウは今度こそ苦しみだす。
シャドウ「がぁ~!!んなバカなぁ~!!おの~れ~!!!」
激しく強くなったミラクルライトの光に、シャドウの肉体は完全に浄化されて消えてしまった。
ココ「やったココ!!」
メップル「シャドウを倒したメポ!」
タルト「やったでぇ!」
喜ぶ妖精たち。だがナッツはミラクルライトの力の弱体を危惧していた。
ナッツ「でもミラクルライトの光が弱くなっているナツ...」
その事に他の妖精たちも不安げになる。するとタルトが問いかけた。
タルト「所でシャドウが言うとった"プリズムフラワーの力の意味"って...?」
シロップ「...プリズムフラワーは世界を結ぶ力そのものロプ。もしその力が無くなったら、シロップたちはこの世界に居られなくなるロプ....」
妖精たち「え~~っ!?」
シプレ「もしプリズムフラワーが無くなったら...!」
コフレ「えりかたちとお別れしなきゃいけないですかぁ!?」
ムープとフープ「「そんなの嫌ムププ|プププ!!」」
ポプリ「お別れしたくないでしゅっ!!」
突然の事実に今まで知らなかった者たちは我を忘れて騒ぐ中、ココが話を続ける。
ココ「...プリズムフラワーは...ココたちの住む世界と、のぞみたちが住む世界と繋ぐ光のエネルギー交換の力の事ココ...。
もしそれが奪われたら、もうのぞみたちと会えなくなってしまうココ....」
そう語るココ...彼もまたパートナーであるのぞみたちと別れる事に不安と恐れを抱いてしまっている。そんな彼に、ナッツが言う。
ナッツ「大丈夫ナツ!」
ココ「ココ...?」
ナッツ「プリキュアを...皆を...信じるナツ!!」
そう自分にも言い聞かせるように、力強く信じ願っている。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
妖精たちが信じ願っている中、ルミナスたちのチームはトイマジンが用意したあらゆるゲーム対決を悉く制覇して、あと6マスでクリアを残すのみとなっていた。
ルージュ「ハァ!ハァ!...どんなもんだい!」
レモネード「あ!見てください!!あと6マスでゴールです!!」
ルミナスたちは間もなくこのくだらないスゴロクゲームが終わると喜びの表情を浮かべるが、その前にトイマジンとサラマンダ―男爵が立ちふさがる。
サラマンダ―「ここから先はご遠慮願おう」
ルミナスたち「っ!!?」
トイマジン「もうサイコロは振らせないもんねぇ~」
そう言いながら自身の手にサイコロを握りつぶすトイマジン。その行為にミルキィローズが怒る。
ローズ「はぁ!!?ちょっとコラ!!ズルいわよ!!」
トイマジン「それじゃあ...」
サラマンダ―「行くぞ!!」
ムーンライト「来るわ!!」
ルミナス「ッ!!」
そして戦いが始まった。両者、激しい攻撃の打ち合いとなる。が.....
ムーンライト「フッ!!ハッ!!クッ!!!強い!!!」
サラマンダ―「ハハッ♪この程度か!!プリキュア!!」
ムーンライトとパッション、それにレモネードを追い込むサラマンダ―は、ステッキから強力な光線を発射。それに直撃を受けてしまった三人は吹き飛ばされる。
「「「きゃああああああああああああぁぁぁぁぁ――ッ!!!」」」
ムーンライトたちだけではない。ルージュやパイン、ルミナスも傷ついていた。
ムーンライト「クッ!!ようはサイコロを振ってゴールに行ければいいんだけど...」
サンシャイン「数秒、アイツらを止められたら...!」
ルミナス「っ!!その役、私に任せてください!!」
2人の会話に何かアイディアを思いついたのか、ルミナスが言う。
ルミナス「私、良い事思いつきました」
トイマジン「何だか分からないけど、させないぞ~!!」
ルミナスの邪魔をしようとサラマンダ―とトイマジンが襲いかかる。だがそれをパッションとローズが立ちふさがった。
パッション・ローズ「「ルミナスの邪魔は....させない!!」」
彼女たちはサラマンダ―とトイマジンを蹴り飛ばし、吹き飛ばされた二人はあるマスに倒れる。それを好機とルミナスが技を放つ。
ルミナス「ルミナス!ハーティエル・アンクション!」
敵を虹色の力で拘束する技を放って、それをサラマンダ―たちに浴びせる。これを喰らってしまった二人は倒れたまま動くことが出来ないでいる。
トイマジン「な、なんだ!!か、身体が動かないぃ!!」
ルミナス「これ、一回休みでどうでしょうか?」
ルージュ「なぁるほど♪」
パイン「凄いわ、ルミナス!」
にこやかに語るルミナスにルージュたちは賞賛する。
トイマジン「おい!待て!ズルいぞ~!!」
そう見苦しくも語るトイマジンに、ミルキィローズが勝ち誇るように呟く。
ローズ「あ~らお生憎様、私達ズルはしてないわよ。だってそこ...一回休みよ♪」
トイマジン・サラマンダ―「「えええええええええええええぇぇぇぇぇぇ~~!!?」」
最早奴らにどうしようも出来ない。その隙にレモネードがサイコロを振ろうと構えるのだった。
レモネード「みなさん!6が出たらゴールです!そ...あれ!?」
ムーンライト「な!なに!?」
パッション「いきなり...!」
サンシャイン「周りが...!」
パイン「ゆれてるぅ~!?」
そう。彼女たちが居る場所の周りで、いきなりの大揺れが発生したのだ。
ルミナス「一体...!」
ルージュ「な、何が...って!!皆!!空を見て!!」
ムーンライトたち「っ!?」
彼女たちの視線の先には、巨大な暗雲、そしてそこから巨大な禍々しい黒い顔が現れた。そう、ブラックホールの登場である。これに対してサラマンダ―とトイマジンは拘束されたまま歓喜した。
トイマジン「おー!!」
サラマンダ―「ブラックホールさまぁ!!」
ムーンライト「なんですって?!あれが!?」
パッション「ブラックホール?!」
ルージュ「ていうかデカすぎるわよ!!」
パイン「ひえ~!!」
レモネード「なんていう...!」
サンシャイン「邪悪な気配なの!!」
ルミナス「みなさん!!」
ルミナスたちはラスボスの登場に混乱する。そんな中、ブラックホールがニタリと歪に嗤う。
ブラックホール「フフフッ...貴様等、どうやらトイマジンとサラマンダ―を負かしたようだな?」
ローズ「ええ!!なんならアンタも倒してあげましょうか!!」
ブラックホール「フン、その威勢...今より呼び出すコヤツを見ても言えるか?」
パッション「まさかデザトリアンをまた...!!」
ブラックホール「フン、バカめが!我がそのような雑魚を呼び出す訳がないわ!!これより呼び出すのは、我が
サンシャイン「スペースビースト...?」
パイン「何?それ?」
レモネード「さぁ?」
ムーンライト「なんにせよ、油断は出来ないということね!」
ルミナス「みなさん!!構えて!!」
ルージュ「ええ!!どっからでも来なさいよ!!」
威勢よく戦う姿勢を見せるルミナスたち。それにブラックホールは叫んだのだった。
ブラックホール「フフッ、良かろう。行けぃ!!....バグバズン!!」
その呼び声答えるかのように、空から獣らしき咆哮が木霊する。
ギガオオオオォォォォン!!
この咆哮にルミナスたちは驚愕する。
ルージュ「な、なに!?この声!?」
パッション「空よ!!」
ムーンライト「ハッ!?あれは!!?」
ルミナス「あ、あれは...!?」
彼女たちが見たそのビースト...甲虫をモチーフにした、またゴキブリが逆立ちしたかのような姿、クチバシみたいな口、背に虫らしい翼、両手に鋭い爪、尻尾に鋏の形をしたもう一つの頭部、こいつの名は、インセクトタイプビースト...バグバズン。
悍ましく醜い存在である奴の姿に、彼女たちは狼狽える。
ルミナス「こ、これは...!」
ルージュ「う、うそでしょ...!」
パッション「今までの奴らとは全然違う!!」
パイン「で、でっかい虫の化け物!?」
サンシャイン「こんな奴が...存在するなんて...!!」
ローズ「来るわ!!」
バグバズン「ギガオオオオォォォォン!!」
プリキュアを居るのを確認したのか、バグバズンは彼女たちに目掛けて飛んで来る。
ルミナス「みなさん!避けて!!」
ムーンライト「飛んで!!」
二人に促されて全員は飛んで回避する。彼女たちが避けたことで、バグバズンはスゴロクのマスが敷かれた湖に突っ込む。
パッション「何とか避けれた!」
回避し、湖から離れて地面に着地したルミナスたち。その事で彼女たちは安堵した。が....
ローズ「っ!?違う!!見て!!」
パイン「あぁ!!そんな!!」
レモネード「ひっ!!」
ルミナス「あ...ああ...!」
サンシャイン「ウソ...でしょ?」
ムーンライト「何てことなの...!」
彼女たちは自身の眼を疑った。何故ならば......
トイマジン「や!やめろおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーー!!!!あ!あがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーっ!!!!」
サラマンダー「ぶ、ブラックホール様ぁ!!お、お助けをっ!!!どうか!!ひっ!!!ひぎゃああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーっ!!!!」
バグバズンは、彼女たちよりもトイマジンやサラマンダーに眼をつけ、そして捕食し始めたのだ。
グチャ!ギチッ!!グチュ!!クチュ、クチュクチュ!ギチッ!!グチャ!!
醜い音をたてながらゆっくりと存分に味わって、バグバズンはトイマジンとサラマンダーの両者を食い殺したのだった。二人を食い殺したバグバズンは再びルミナスたちに睨み付ける。
サンシャイン「こっちを見てる!!」
ムーンライト「恐らく逃げても、飛んで追いかけてわ!!」
パッション「戦うしかない訳ね」
ローズ「それしかもう、選択肢はないかもね...」
パイン「やるしかないよ!」
レモネード「はい!戦いましょ!!」
ルミナス「どんな攻撃をするか分かりません!気をつけていきましょう!」
ルージュ「そうね!あ!来るわ!!」
バグバズン「ギガオオオオォォォォン!!」
バグバズンは容赦なく突進してくる。それを確認したルミナスたちは迎え撃つ。
ルミナス「ルミナス・ハーティエルアンクション!!」
ルミナスがルミナス・ハーティエルアンクションで、バグバズンの巨体を何とか拘束することに成功した。
ルミナス「今です!!」
パッション「プリキュア!ハピネスハリケーン!」
ルージュ「プリキュア!ファイヤーストライク!」
サンシャイン「サンシャインフラッシュ!」
ムーンライト「ムーンライトシルバーインパクト!」
パイン「プリキュア!ヒーリングブレア!」
ローズ「ミルキィローズ・ブリザード!」
レモネード「プリキュア!レモネードフラッシュ!」
彼女たちの技がバグバズンに直撃。
バグバズン「キシャアアァ!!?」
反応としては効果はあったようだ。だがバグバズンを倒す程には至っていない。
バグバズン「ギガォン!!」
ルージュ「うっそでしょ!?」
ローズ「なんて奴なの!!」
バグバズン「ギガォンッ!!」
怒りを露にしたバグバズンは、尾を彼女たちに向ける。
パイン「尻尾をこっちに向けた?なんで?」
レモネード「っ!?見て下さい!!」
ムーンライト「なっ!?尻尾にも頭が!?」
バグバズンの尻尾にある鋏状のもう一つの頭部が口を開き、更にそこから触手のように長い舌を飛ばしてくる。
パッション「危ない!!」
サンシャイン「避けて!!」
ルージュ「くっ!!」
迫り来る触手状の舌を何とか避けているが、しかし....
レモネード「きゃ!!」
ローズ「っ!?レモネード!!」
パッション「危ない!!」
レモネード「あ...あぁ...」
バグバズンの触手状の舌がレモネードに襲いかかる。だがそれをパッションが庇う形で防がれた。
レモネード「っ!?パッション!?」
パッション「大丈夫...」
だが彼女は庇った際に怪我をしてしまった。故に満足に走ることが出来ない。だから彼女はレモネードに逃げるよう促す。
パッション「レモネード、貴方は逃げて!!」
レモネード「そんな!?ダメです!」
しかし時既に遅し、バグバズンの触手舌がもうそこまで来ていた。
パイン「パッション!!」
ルージュ「レモネード!逃げてぇ!!」
だがもう間に合わない.....その時。
バグバズン「ギギャアァ!?」
空から一筋の銀色の光が素早い速度でバグバズンを吹き飛ばし、パッションとレモネードを助けた。
いきなりのことにルミナスたちは驚愕する。そして彼女らを助けた銀色の光は地面に降り立つ。するとその光から、複数の人影が表れる。
ルミナス「光の中に、人が!あれは...ブラック!!」
サンシャイン「あ!ブロッサム!!」
ムーンライト「ブロッサム!無事だったのね!」
パイン「ピーチ!!」
パッション「ピーチ...!」
ルージュ「ドリーム!!」
レモネード「ドリーム!無事で良かった!」
ローズ「ドリーム!」
光の中から現れたのは、ネクサスと共に消えたメロディたちであった。
ブラック「ルミナス!」
ブロッサム「サンシャイン!ムーンライト!」
ピーチ「パイン!それにパッション!」
ドリーム「ルージュ!ローズ!レモネード!」
仲間たちと再会できたブラックたちは、それぞれ喜びあう。
ブルーム「良かった...」
メロディ「うん...」
だがまだパートナーと会えてない者たちも居る。
ブルーム「でも必ずリズムと会えるよ」
メロディ「うん、そうだね。それにブルームも、イーグレットに会えるよ」
ブルーム「ありがとう」
ムーンライト「それにしても、貴方たちどうやって此処へ?それに...」
ムーンライトの視線が、パッションとレモネードを助けた大きな銀色の光に向けられた。
ローズ「あの光、何なの?...って!?」
ウルトラマンネクサス「....」
光が止み、そこに現れたウルトラマンネクサスの姿を見上げ、ルミナスたちは唖然した。
ルミナス「銀色の...」
パイン「巨人...!?」
ムーンライト「新たな...敵!!」
そう口にするムーンライトだけは敵意を向ける。それにブラックたちは慌てながらに止めた。
ブラック「ちょ!ちょっと待って!!ムーンライト!!」
ブロッサム「ネクサスさんは敵じゃありません!私達を助けてくれた恩人なんです!!」
ルージュ「ネクサス?それがあの巨人の名前なの?」
ドリーム「そう!ウルトラマンネクサス。彼は、宇宙人なの!」
レモネード「宇宙人!?本当ですか!?これってつまり、未知との遭遇!?」
サンシャイン「流石にオーバーじゃ...(;´∀`)」
ローズ「じゃあ敵じゃないのね...?」
ブルーム「そう。だから信じて」
メロディ「彼は味方だよ!」
パイン「それなら、大丈夫だよね?」
ルミナス「はい、私も彼を信じられます」
だが、ムーンライトだけは未だネクサスを睨み付ける。
ムーンライト「...悪いけど、私は彼を信じることは出来ないわ」
ブロッサム「ムーンライト...」
メロディ「そんな...」
その時ピーチがパッションの怪我に気づいた。
ピーチ「パッション!?足に怪我が...!!」
パッション「このぐらい、大丈...うっ!!」
ピーチ「っ!?パッション!!」
倒れそうになる彼女を、ピーチが支える。
ピーチ「パッション!!」
パッション「ごめんなさい...」
ウルトラマンネクサス「...」
メロディ「ネクサス?どうしたの?」
ウルトラマンネクサス「シュ」
ブラック「ネクサス!?何するの!?」
ネクサスは突然、パッションに向かってその大きな手を翳し始めた。いきなりの行動に皆驚き、ムーンライトはネクサスに攻撃しようとする。
ムーンライト「やっぱり!敵ね!」
ルミナス「っ!、待ってください!ムーンライト!」
ムーンライト「え!?」
ルミナス「パッションが怪我した足を見て下さい」
ルミナスにそう言われて、彼女はパッションを見る。彼女の視界に映ったのは、ネクサスの手から放たれた光がパッションの怪我を治していく光景であった。
パッション「足の怪我が...治った」
ピーチ「ネクサスが治してくれたんだよ!」
ウルトラマンネクサス「....」
パッション「ありがとう...ネクサス。私も、貴方を疑ってた...ごめんなさい...」
ウルトラマンネクサス「(コク)」
サンシャイン「ねぇ、ムーンライト、ネクサスは私たちの味方だよ」
ムーンライト「....」
が、ネクサスに吹き飛ばされたバグバズンが復活し、咆哮を上げる。
バグバズン「ギガオオオオォォォォン!!」
メロディたち「ッ!?」
ウルトラマンネクサス「シュ!!」
それを見下ろすブラックホールがバグバズンにネクサス抹殺を命じる。
ブラックホール「行け!!バグバズン!!貴様の力で、光の者を八つ裂きにするのだぁ!!」
バグバズン「ギガオオオオォォォォン!!」
奴に命じられたバグバズンは、ネクサス目掛けて向かってくる。
ウルトラマンネクサス「シュア!」
メロディ「え...?」
ウルトラマンネクサスは、メロディたちに対して何か伝えるかのように声をだす。
ルージュ「え?なに?」
ローズ「何が言いたいのかしら?」
ブラック「きっと、あのビーストと戦うから安全な所まで下がれって、言ってるのかも...」
レモネード「え?!」
パイン「そんなぁ!?1人で戦うの!?ネクサスは!!」
ルミナス「待ってください!!私達も...!」
すると彼女たちの脳内にネクサスが語りかける。
ウルトラマンネクサス『君たちは安全な所まで離れているんだ。ビーストは私が相手をする』
メロディ「待って!私達も...」
ウルトラマンネクサス『...駄目だ。下がれ』
メロディ「ネクサス...」
ムーンライト「....彼に従いましょ」
メロディたち「ッ!?」
先ほどまでネクサスを敵視していた筈のムーンライトが口にした言葉に耳を疑った。だが彼女は話を続ける。
ムーンライト「あのビーストっていう怪物を彼は知っていそうな感じだし、それに彼は....私達の味方なのでしょ?」
サンシャイン「ムーンライト....」
パッション「待って!それでいいの!?あの怪物をネクサスに1人に任せるの?!」
ウルトラマンネクサス『私なら大丈夫だ。行け』
ブラック「...ネクサスッ」
パッション「そんな...ッ...」
今までの戦いで自分たちが逃げるっといった事はなかった。しかし今、プリキュアである自分たちが太刀打ち出来ない存在が現れ、しかも安全な所まで逃げなきゃならいのは正直納得できないという気持ちに駆られている。
ドリーム「...どうして」
レモネード「ドリーム....」
ルージュ「ドリーム...気持ちは分かるよ。でも私達じゃあ、あの怪物をどうする事もできないんじゃあ、彼に頼むしかないよ....」
ピーチ「悔しい...」
パイン「ピーチ...」
パッション「私も悔しいわ。ネクサス....ごめんなさい」
ブロッサム「私達...プリキュア、なのに...!」
サンシャイン「ブロッサム....」
ムーンライト「私だって納得できないわ。でも...あの怪物に私達の攻撃で決定打にならないのが現実よ。悔しいけれどね...」
ブラック「うん...」
ブルーム「ホントだね...」
ルミナス「ネクサスさん...ごめんなさい」
ウルトラマンネクサス『気にするな。さぁ、行くんだ!』
ブラック「みんな!行こう!!」
ブロッサムたち「うん!!」
悔しい思いを噛み締めながら、ブラックたちは元の世界に出る為に下がる。だがメロディだけは悲しげにネクサスを見上げる。
メロディ「ネクサス....」
ウルトラマンネクサス「.....」
メロディ「絶対に...絶対に戻って来てね!!」
ウルトラマンネクサス「(コク)」
メロディの願いにネクサスは聞き入れ、メロディはブラックたちの跡を追うように走って行く。彼女たちが安全な所まで行ったのを確認したネクサスは、自身に向かってくるバグバズンに振り向いて迎え撃つ。
ウルトラマンネクサス「シュア!!」
バグバズン「ギガオオオオォォォォン!!」
ネクサスの第二戦が始まる...続く。
今回はここまで、次回をお楽しみに。
次回、赤き戦士-Junessu-
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第五話 赤き戦士ーJunessuー
今回も下手な作りです。それとですが、ここで今回のストーリーでネクサスがジュネッスになってオーバーレイ・シュトロームを使うのですが、感想に書かれるまで分かりませんでしたが、ネクサスがオーバーレイ・シュトロームを撃てるのは、一回の変身につき一度だけでした。
ですので、別の技にします。申し訳ありません。
イメージOP「英雄」
イメージED「飛び立てない私に貴方が翼をくれた」
前回のあらすじ、ネクサスに救われたメロディたちは彼と会話することができた。
そんな頃、妖精たちはシャドウを相手に奮闘し見事倒す事に成功する。しかし彼らの状況は未だ苦しいのは変わらない。そんな中ココとナッツの二人から語られたのは、プリズムフラワーが消し去られた場合、妖精世界と人間世界を繋ぐ力を失えば二度とプリキュアたちと会えなくなるという非常に辛い物だった。
知りたくもなかった事実に他の妖精たちは不安に包まれるが、ナッツがプリキュアを信じようという言葉に皆頷く。
彼らがそんな気持ちで居る頃、ルミナスたちのグループはトイマジンとサラマンダ―が仕掛けたスゴロクゲームを着々とクリアして、ゴール目前だった。だがそれをトイマジンたちは立ちふさがり戦う事に...。
苦戦はするものの、ルミナスの機転によって奴らを退かせることができ、あとは異空間から脱出あるのみ....だったのだが。
メロディたちの時と同様にブラックホールが現れて、インセクタータイプビースト...バグバズンを呼び出す。
呼び出されたバグバズンはトイマジンとサラマンダ―を捕食し、次にルミナスたちを襲う。
だがそこへ、メロディたちを連れてウルトラマンネクサスが現れ、そして彼女たちを下がらせて、ネクサスはバグバズンと戦う事となった。
ネクサスに促されて、メロディたちプリキュアは少し離れた所に移動しネクサスの戦いを見守っていた。
ブラック「ネクサス...」
ルミナス「頑張ってください...!」
ブルーム「始まっちゃう...!」
ドリーム「私たちに何か出来ることはないの...!?」
ルージュ「気持ちは分かるけど、今はどうすることも出来ないよ」
レモネード「それは...そうですけど...」
ローズ「ここで見てるだけなの?...私達」
ピーチ「応援するしか...」
パイン「ないの、かな...」
パッション「信じるしかないわ...本当は、私も一緒に戦いたい」
ブロッサム「私だって!同じです!」
サンシャイン「うん、私も同じよ」
ムーンライト「だけどあのビーストという存在は、私達がこれまでに戦った者たちとは段違いよ。悔しいけれど、彼に頼むしかないわ」
そう語るムーンライトの言葉に誰もが悔しい表情を浮かべる。そんな中、メロディはずっとネクサスを不安な想いを抱きながら彼を見守っている。
メロディ「ネクサス...」
ウルトラマンネクサス「シュア!!」
バグバズン「ギガオオオオォォォン!!」
戦いが始まった。ネクサスに向かって突進してくるバグバズンに、それを踏ん張りながらネクサスは、奴の突進を止めて、力を振り絞りながら押し返す。
ウルトラマンネクサス「シュアアアアァァァァッ!」
バグバズン「ギシャア!!」
ウルトラマンネクサス「ヘアッ!!」
バグバズンを押し返すネクサスは、そのまま奴の顔面にパンチを喰らわす。これを受けたバグバズンは仰け反り更に後方に下がる。
これを逃さず、ネクサスはバグバズンに追撃を掛ける。
ウルトラマンネクサス「ヘアッ!!」
バグバズン「ギシャッ!!!!」
ウルトラマンネクサス「デェアァッ!!」
バグバズン「キシャアアァ!!」
ウルトラマンネクサス「シュアアッ!!」
バグバズン「ギシャアアアアアアアアァァァァーッ!!」
後方に下がってしまい隙を見せたバグバズンに、ネクサスはチョップを2発、肘打ち、そこからスレッジハンマー、更にヘッドロックを掛けてパンチを叩き込む。
これによりバグバズンは堪らずネクサスに尻尾を見せる形で倒れる。それでもネクサスは尚も追撃を掛けるべく、攻撃を加える。
彼が優勢になっている事にメロディたちは....。
ブラック「凄い!やっぱり強い!!」
ブルーム「うん!頑張れ―!!ネクサスー!!」
ルミナス「そこです!!」
ドリーム「強い強い♪凄いよネクサスは!!」
ルージュ「なんか...」
ローズ「ヒーローの番組を見てる感じ...」
レモネード「すっごくカッコいいです♪」
ブロッサム「私達が応援してます!!」
サンシャイン「いけるよ!」
ピーチ「ネクサスぅー!!」
パイン「頑張ってー!!」
パッション「凄いわ!彼!」
彼の戦いに興奮したのか、自分の事のように騒ぎながら口にする。その中でメロディは彼の勝利を願いながら、ネクサスの名を呟いた。
メロディ「ネクサス....」
だが.....。
ムーンライト「ッ!!?ダメ!!」
メロディ「え?」
ムーンライトはバグバズンの動きに誰よりも気づき、声を荒げる。が.....
バグバズン「ギシャアアアアアアアアァァァァーッ!!」
ウルトラマンネクサス「ッ?!」
バグバズンは尻尾のもう一つの頭部から長い触手状の舌を飛ばし、それをネクサスの首に巻きつかせる。
ウルトラマンネクサス「シュッ!?へ、ヘアアッ!!」
首に巻き付けた舌に力を増して、ネクサスを苦しめる。
バグバズン「ギガォンッ!!」
ウルトラマンネクサス「へ、へアアアアアアァァァァァーッ!!」
メロディ「ッ!?ネクサス!!」
ブラック「そんな?!」
ムーンライト「あの怪物の尻尾にはもう一つ、頭が在るの!!」
パッション「そうだった!!それに長い舌も!!」
パイン「ネクサスが!!ウルトラマンが!!」
彼女たちが混乱する中、優位に立ったバグバズンがネクサスに逆襲する。
バグバズン「ギシャアアァッ!!!」
ウルトラマンネクサス「ヘェアアアー!!」
首を絞められたまま膝を着いたネクサスに、バグバズンは鋭い爪で彼に斬り付けていく。
バグバズン「ギガォンッ!!」
ウルトラマンネクサス「へェアアアァァァ――ッ!!」
メロディ「ネクサスッ!!」
次々に体を斬り付けられるネクサスの姿にメロディは涙目で彼の名を叫んだ。だがそんなの、バグバズンはお構いなしに尚も反撃の手を緩めず、ネクサスを蹴り倒してそのまま彼の顔を何度も踏みつぶす。
バグバズン「ギガオオオオオオォォォォ―ンっ!!」
ウルトラマンネクサス「デュ、デュアアアアアアアアアアァァァァァァ―ーッ!!!」
ネクサスがピンチにメロディたちは冷静ではなかった。
メロディ「ネクサスが....このままじゃ、ネクサスが....」
ブラック「このままだと危ないよ!!」
それに対してブラックホールはネクサスを嘲笑うように呟く。
ブラックホール「フフッ、あ奴、我にエネルギーを奪われて本来の力を出し切る事ができんようだ。どうやらペドレオンの時に使った光線も何とか出したっといった所か」
その言葉にプリキュアたちは反応する。
ムーンライト「何ですって?どういうこと?!」
ブラック「実は、ネクサスはこの世界に来たばかりの時に、ブラックホールと戦ったらしいの」
サンシャイン「ブラックホールと戦ったの?!」
ブルーム「うん、でもその時にエネルギーのほとんどを奪われてしまったみたいで!」
パッション「じゃあ!今の彼は...!」
ローズ「不利な条件で戦ってるわけ?!」
ルミナス「ネクサスさんは、そんな状態でありながら...!」
メロディ「ネクサス...!」
そう彼の名を口にする彼女に、更に衝撃的な光景が現れる。首を絞められて拘束されてしまい仰向けに倒れたネクサスに、バグバズンはその鋭い爪を彼の横腹目掛けて.....。
バグバズン「ギガォン!!」
ブシャアアアアアアアアアァァァァァァァ―ーッ!!!
ウルトラマンネクサス「デュオオオオアアアアアアアアアアアアアアァァァァァ―――ッ!!!!!」
ブラックたち「っ!!?」
メロディ「ネクサス!!いやぁーっ!!!」
鋭い爪が彼の横腹に突き刺さり、深く刺された箇所から光の粒子が血のように噴き出た。その残酷な光景にブラックたちは衝撃を受けて唖然としてしまう。メロディも、目の前で彼がやれれてる姿に思わず眼を逸らして、悲鳴をあげてしまう。
バグバズン「ギシャア!!」
ウルトラマンネクサス「へアアアアァァァッ!!」
メロディ「ネクサス...ネクサスが死んじゃう...こんなの絶対無理だよ」
ネクサスが一方的にやられる姿に、彼女が諦めにも発言をする。だがその時、彼女は無意識にネクサスの言葉を思い出す。
....諦めるな....
メロディ「っ!」
それは彼女がペドレオンに喰われそうになった際に聞こえた、ネクサスの言葉。それを思い出した彼女は、ゆっくりと苦戦しているネクサスを見つめる。
ウルトラマンネクサス「シュ..シュアアアアアァァ!」
そこには、諦めず何とかバグバズンに足掻こうとするネクサスの姿があった。それに対しメロディは意を決して走る。
ブロッサム「メロディ!!何処へ?!」
メロディ「ネクサスの所へ!このまま指をくわえて見ているなんて出来ない!!」
ブラック「メロディ....」
メロディ「ネクサスは、私がビーストに喰われそうになった時言ってくれたの...諦めるなって!だからこんな所で、諦めるなんて出来ない!!」
そう語る彼女の瞳は涙で潤みながらも、それでも決意に満ちた眼つきを見せていた。その彼女の姿にブラックたちは胸を打たれ、皆決意が固まった表情を浮かべる。
ブラック「そうだね。うん!メロディの言う通り!」
ブルーム「私達がここで諦めたら、何にも残らないもの!」
ルミナス「はい!ここから抜け出して、必ずポルンたちの下へ戻りましょう!!」
ドリーム「そうだよ!それに私達プリキュアだもん!諦めず前に進まなくちゃ!」
ルージュ「そうだね!こんなの皆と一緒なら!」
レモネード「はい!へっちゃらです!」
ローズ「そうね!ネクサスだけに戦わせない!」
ピーチ「そうだよ!ネクサスも私たちの仲間だもん!」
パイン「何が遭ったって、みんなと一緒なら怖くない!」
パッション「ええ!!彼と力を合わせれば、どんな敵だってきっと勝てる!!」
ブロッサム「はい!きっと切り抜けられます!」
サンシャイン「私たちは1人で戦ってるわけじゃない!」
ムーンライト「そう、ね。確かに、そうだわ。力を合わせれば...必ず!」
メロディ「行こう!!ネクサスの下へ!!」
ブラックたち「うん!!」
ウルトラマンネクサス「シュ、シュアアア!!」
バグバズン「ギシャア!!」
ネクサスは未だバグバズンに追い詰められている。その時である。
メロディ「かけめぐれ!トーンのリング!プリキュア!ミュージックロンドォ!!」
バグバズン「ギシャアアアアアアアッ!!!」
光るリングがバグバズンの頭部に命中、この突然の攻撃に少しばかりのけ反る。この時バグバズンの力が緩んだことでネクサスは奴の隙を突いて渾身のアッパーを、バグバズンの顎目掛けて放つ。
ウルトラマンネクサス「シュ!デェアアアアアアアアアアァァァァァ―――っ!!!」
バグバズン「キシャアアアアアアアアァァァァ―っ!!」
これにバグバズンは勢いよく吹っ飛ばされた。ネクサスは傷ついた箇所を庇いながら立ち上がる。すると彼の視界にメロディたちがそこに居た。
ウルトラマンネクサス「シュ?!」
メロディ「ネクサス!ごめんなさい!でも私達、貴方と一緒に戦うわ!」
ブラック「一緒なら何も怖くない!」
ブルーム「うん!私達、どんな事だって乗り越えて来たんだもん!今回だって!」
ドリーム「私達プリキュアは、貴方の仲間だよ!」
ピーチ「だから1人で戦うなんて言わないで!」
ブロッサム「ネクサスさんが私達の為に思ってくれたこと、すごく嬉しいです!でも貴方1人に辛い事を背負わしたくないです!」
ルミナス「私達も何が遭っても諦めません!」
ルージュ「何があっても、私達が支えるから!」
レモネード「お互いに頑張りましょう!」
ローズ「貴方だけに良い格好させないわよ♪」
パイン「貴方は1人じゃないから!」
パッション「貴方が私の傷を癒してくれたように、今度は私が貴方の傷を癒してみせるわ!」
サンシャイン「私達を信じて!」
ウルトラマンネクサス「....」
ネクサスは彼女たちを見つめる中、ムーンライトが....。
ムーンライト「ネクサス...ごめんなさい。私、貴方に酷い事を言ってしまったわ、許してくれなくても構わない...でもこれだけは言わせて!...私も貴方を信じる!だから一緒に戦わせて!!」
そう語る彼女たちに迷いや恐れは無かった。そして最後にメロディが言う。
メロディ「見ているだけじゃ何も始まらない!そんなの嫌!!貴方の事を守りたいの!!お願い!!」
ウルトラマンネクサス「.....」
メロディ「ネクサス...!」
彼女たちの願いに、ネクサスは.....。
ウルトラマンネクサス「(コク)」
彼女たちの想いに負けたかのようにネクサスは頷く。その時、バグバズンが立ち上がる。
バグバズン「ギガオオオオオオォォォォ―ンっ!!」
ウルトラマンネクサス「シュ!」
ドリーム「復活した!!」
ブラックホール「行け!!バグバズン!!今度こそ奴を殺せ!!」
バグバズン「ギガォン!!」
ブラックホールの再度の命令に従うように突進してくるのに対して、ネクサスは構える。その時メロディたちも彼の傍らに並ぶように構える。
メロディ「ネクサス!一緒に戦いましょ!」
ウルトラマンネクサス「シュア(コク)!!」
これにネクサスは頷き、自身の片腕を胸部のエナジーコアに翳す。すると彼の身体が変化し、そして....。
ブラック「ネクサスが...!」
ブルーム「赤い...!」
彼女たちの前でウルトラマンネクサスは、超戦闘形態...「ジュネッス」に変化した。先ほどの銀色の体であった「アンファンス」とは違って、赤や黒といった色の比率が多く、胸部のエナジーコアの上に「コアゲージ」が現れる。
更に両肩に生体甲冑が形成され、その姿から力強い堅実な雰囲気を漂わせる。
ローズ「カッコいいじゃない♪」
パッション「ええ、銀色の時もそうだけど、赤い姿も素敵ね♪」
レモネード「正に、ヒーローって感じがしますぅー!」
パイン「うん!すっごくカッコいい♪」
ウルトラマンネクサス「シュア!!」
彼女たちにそう賞賛されているネクサスは、天に向かって水泡のような光線「フェーズシフトウェーブ」を放った。すると真上から黄金の光が滝の如く降り注ぎ、次第に風景が変わっていく。これにメロディたちは驚愕する。
ブロッサム「周りの風景が変わっていきます!」
サンシャイン「これもネクサスの力なの...?」
ムーンライト「でも不思議と、安心を感じるわ」
ルミナス「はい、光が...私達の事を優しく包んでくれているような、そんな感じがします」
ピーチ「見て!ビーストが!」
ピーチが示した先に居るバグバズンが、ネクサスが出現させた黄金の光を嫌がっている。だがそれでも光はやがてドーム状に形成され、ネクサスの戦闘用異空間「メタフィールド」が完成した。
ウルトラマンネクサス「ヘェア!!」
そしてジュネッスとなったネクサスが突進し、それに合わせてプリキュアたちも彼について行く。
ブラック「ルミナス!レモネード!貴方達はビーストの動きを封じて!!」
ルミナス「分かりました!」
レモネード「はい!」
2人は息を合わせるように技を使う。
ルミナス「ルミナス・ハーティエルアンクション!」
レモネード「プリキュア!プリズムチェーン!!」
バグバズン「ギシャアアアアアアアアァァァァーッ!!」
二人の技がバグバズンの巨体を拘束する。それに合わさるかのようにネクサスが、ジュネッスパンチを叩き込む。
ウルトラマンネクサス「シュア!!」
バグバズン「ギシャアアアアアッ!!!」
怯んだバグバズンに、ムーンライトとサンシャインが仕掛ける。
ムーンライト「プリキュア!シルバーフォルテ・ウェイブ!!」
サンシャイン「プリキュア!ゴールドフォルテ・バースト!!」
彼女たちに続くように、ネクサスは腕を振り翳し、光粒子エネルギーの刃「パーティクル・フェザー」飛ばす。を放ってバグバズンを追い詰める。
ウルトラマンネクサス「ヘェア!!」
バグバズン「ギガォン!!?」
更にローズとパッション、パイン、ルージュも同じく攻撃を加える。
ローズ「ミルキィローズ・ブリザード!!」
ルージュ「プリキュア!ルージュバーニング!」
パッション「パイン!!」
パイン「ええ!」
パッション・パイン「「ダブルプリキュア、キィィィィクッ!!」」
ネクサスも、今度はジュネッスキックでパッションとパインに続くように叩き込む。
ウルトラマンネクサス「ヘェア!!」
そしてこれにも対応できずにバグバズンは防御出来ずに攻撃を諸に受け、吹き飛ばされる。
バグバズン「ギシャアアアアアアァァァァッ!!!」
そんなバグバズンを追撃せんと、ブラック、ブルーム、ドリーム、ピーチ、ブロッサム、そしてメロディの6人が奴の真上から仕掛ける。
ブラック「いくよ!」
メロディ・ドリーム・ブルーム・ピーチ「「「「うん!!」」」」
ブロッサム「はい!」
ブラック・ブルーム・ドリーム・ピーチ・ブロッサム・メロディ「「「「「「プリキュア!!コラボネーション、アタァァァァクッ!!!」」」」」」
6人は桃色の閃光に包まれ、バグバズンの脳天に
ウルトラマンネクサス「シュア!!ヘェア!!デェアッ!!!」
バグバズン「キシャアア!!」
完全に怯んでしまったバグバズンはもう何も出来なくなり、一気に止めを与えるチャンスがやってきた。
メロディ「ネクサス!今よ!!」
ウルトラマンネクサス「シュ!!デェアアアアーッ!!」
両腕を十字に組んで「クロスレイ・シュトローム」を発射。
バグバズン「ギシャアアアアアアァァァァァァ――!!!」
直撃を受けたバグバズンは爆発四散。これにより、この戦いはウルトラマンネクサスとプリキュアたちの勝利となった。
ブラック「やったぁ―!!」
ブルーム「勝ったぁー!」
ドリーム「私達の勝利だよー!」
ピーチ「うん!私達と...!」
ブロッサム「ネクサスさんの大勝利です!」
ルミナス「嬉しいです!」
ルージュ「よっしゃー!!」
レモネード「やりましたー!!」
サンシャイン「やっぱり互いに力を合わせれば...」
ムーンライト「必ず勝てる」
パッション「ええ!そうよ!」
パイン「やったね!」
ローズ「フフン!どんなもんよ!」
それぞれ喜ぶ中、メロディはネクサスの足元まで近寄り、嬉々として声をかける。
メロディ「ネクサス!やったね♪」
ウルトラマンネクサス「(コク)」
メロディ「フフッ♪」
戦いが終わると「メタフィールド」が消失した。
サンシャイン「あ、空間が消えた」
ムーンライト「おそらく戦闘に使う為の物なのかもね」
ローズ「それにしても、ネクサスが放ったあの光線、凄かったわよね!」
パッション「ええ、凄まじい力だったわね」
彼女たちが明るい表情を浮かべ勝利の余韻に浸っていると、ブラックホールがネクサスたちに喋りかける。
ブラックホール「中々にしぶといな?貴様ら」
ウルトラマンネクサス「シュ!!」
メロディ「ブラックホール!!」
皆、ブラックホールに気付き、構える。
ブラックホール「ならば、別の空間で今度こそ貴様ら...いや、光の者よ!貴様を必ず葬る!!」
ウルトラマンネクサス「....」
ブラックホール「必ずだ...!」
そう言い残して、ブラックホールは消えたのだった。奴が消えた事を確認したメロディは、ネクサスに話し掛ける。
メロディ「ネクサス」
ウルトラマンネクサス「?」
メロディ「ネクサス、一緒に戦ってくれてありがとう。これからもよろしくね♪」
そう笑顔でいう彼女に、ネクサスは静かに頷く。
ウルトラマンネクサス「(コク)」
次の戦いでも彼らは互いに力を合わせて戦い、そして必ずやブラックホールに勝利してくれるだろう...。
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ブラックホール「おのれ...だが、光の者の能力は大体理解した。先ほどの光の領域...アレは恐らく奴の....フフフッ、まぁいい次の手は考えてある。
そう....次なる手を...フフフッ」
そう語るブラックホールの目の前に居る二つの陰、これらは一体.....続く。
下手な作りで大変申し訳ありません。コメント、感想などありましたらどうぞ。
次回、悪夢-Nightmare-
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