一人の男と彼女たちのいろいろな日常 (一般学生)
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番外編
番外編1


今回は番外編です。


俺は今、ゲームをしている。

今日はゲーム攻略に勤しんでいる。

このゲームは善子ちゃんから貸してもらったゲームだからなるべく早く終わらそう。

 

千歌「智くん!」

 

智「おう、どうした千歌?」

 

千歌「ワードウルフやろ!!」

 

智「いや、このゲームやりたいんだけど…」

 

千歌「えー、やろうよー」

 

まあ、そんな急いでこのゲームをやる必要はないか。

 

智「わかった」

 

千歌「ほんと!?わーい!」

 

ー移動ー

 

曜「あっ、智!」

 

智「この4人でやるのか?」

 

梨子「そうよ」

 

千歌「よし、じゃあ早速やろう!」

 

智「その前にルール確認するぞ」

 

ここでのワードウルフのルール

・プレイヤーそれぞれにほかのプレイヤーには見せないようにお題(単語)を見る

・その中の誰か一人は違うお題(単語)である

・確認した後、数分の会話で誰が異なるお題かを考える

・異なるお題(単語)の人は、他の人にバレないようにする

・誰が異なるお題(単語)なのか誰もわからない状態で始める

・誰が異なるお題(単語)なのかを当てることができたら多数派(人間)の勝ち、外れたら少数派(狼)の勝ち

・逆転ルール【もし少数派(狼)が多数派(人間)に当てられたとしても、多数派(人間)のお題を当てることができたら少数派(狼)の勝ち】有り

 

智「こんな感じかな」

 

千歌「うん、じゃあ始めるね!」

 

そしてそれぞれにお題(単語)を見る。

ちなみにお題(単語)を考えたのはAqoursの1年生と、3年生だ。

 

えーと、『カレー』か。まず自分が少数派(狼)か多数派(人間)かわからないとな。

 

千歌「じゃあ、スタート!」

 

「………」

 

まあ、誰も喋らんよな。場合によっては一発で終わるし。

俺から出るか。

 

智「俺は好きだぞ」

 

千歌「!?私も好きだよ!」

 

曜「私も!」

 

梨子「私も好きよ」

 

智「てことは、食べ物だな」

 

みんなが頷く。ここは一緒か。

 

千歌「これって、テレビのバラエティ番組とかで出るよね?」

 

おぉ、結構攻めたな。たしかに激辛カレーとかテレビに出てくるよな。

 

梨子「そうね」

 

曜「私も見たことあるよ」

 

梨子「曜ちゃん、これって熱い食べ物?冷たい食べ物?」

 

おっ、梨子は曜に仕掛けたな。

 

曜「もちろん、熱い食べ物だよ」

 

梨子「私のも熱い食べ物ね」

 

智「俺もだな」

 

千歌「私も」

 

智「千歌はどういうときにこれ食べる?」

 

千歌「ん〜、寒い時かな?」

 

なるほど、でもカレーって熱い時期に食べるものだった気がするんだよな。

 

曜「んー、智はここ最近だといつ食べた?」

 

智「えーと、そうだな…最近だと曜に作ってもらったかな?」

 

曜「え!?あー、じゃあ私たち一緒だね♪」

 

智「マジか?てことは千歌か梨子か」

 

曜「千歌ちゃんはどうやって食べる?」

 

千歌「えーと、お箸使ってかな」

 

曜・智「あっ」

 

曜「梨子ちゃんは?」

 

梨子「私はスプーンよ」

 

智「決まったな」

 

千歌「えっ」

 

ピロン

 

智「ちょうど終わったし、多数決取るぞ。いっせーのーで」

 

千歌 3票

智 1票

 

千歌「えー、なんでー!?」

 

智「いや、まあ最後の質問で明らかになったし」

 

梨子「曜ちゃんナイスね」

 

曜「えへへ、ありがとう!」

 

智「俺たちのお題何かわかるか?」

 

千歌「んーん、わかんない」

 

智「俺たちのお題は『カレー』だ。千歌は『おでん』だろ?」

 

千歌「えっ、よくわかったね」

 

智「寒い時期に、暑くて、箸で食べるものだろ?麺類と迷ったけど、バラエティ番組だとおでんの方かなってな」

 

曜「なるほど、さすが智!」

 

千歌「んー、悔しいからもう一回やろう!」

 

智「わかった」

 

そしてお題(単語)の確認…『Aqours』か。

 

千歌「じゃあスタート!」

 

曜「これはちょっと私にとってはきついかな〜」

 

梨子「私も」

 

あー、自分たちのことだからな。

 

千歌「私はいけるよ!」

 

智「千歌は好きだもんな?」

 

千歌「うん、大好きだよ!」

 

智「梨子とか曜は好きか?」

 

梨子「もちろん」

 

曜「好きだよ!」

 

梨子「それに尊敬もしているから」

 

尊敬?3年生のことかな?いや、でも尊敬するってわざわざ言うか?

 

智「とりあえず、人物だな」

 

千歌「そうだね」

 

曜「このお題はなんとなくだけど、千歌ちゃんと一緒の気がするんだよね」

 

千歌「ほんと?あっ、きついってそういうこと?」

 

曜「そういうこと♪」

 

智「なるほど」

 

なら、梨子が違うのか?

 

千歌「これってグループだよね?」

 

梨子「そうね」

 

智「そうだな」

 

千歌「女性だよね?」

 

智「ああ、そうだな」

 

一緒だな。

 

曜「智はどういう印象を持ってる?」

 

智「そうだな、簡潔に言うなら尊敬しているし、かわいいし、全員好きだぞ」

 

梨子「結構言ったわね」

 

曜(そんなに好きだったっけ?)

 

智「んー、なかなかわからないな〜。かなり攻めるけど千歌、このグループの曲知ってるか?」

 

千歌「んー、ほとんど知ってるよ?」

 

えっ?いや、待て。全部知ってるだろ!?

 

智「踊れるか?」

 

千歌「流石に踊れないよ」

 

梨子「それを覚えている暇があったら作詞を頑張ってほしいわ」

 

千歌「あはは…」

 

てことは…これ俺が少数派だな…どう考えても。

相手のお題(単語)は…おそらくμ’sだ。千歌が尊敬していて曲はほとんど知ってる。

そしてこのお題(単語)をAqoursのみんなが考えているとしたら、おそらくルビィちゃんとダイヤさんだ。

あの2人はスクールアイドルが大好きで特に『μ's』は好きだったもんな。

 

曜「時間になるから、それまでに誰なのか決めないと」

 

千歌「私は智くんだと思うな〜」

 

そうです。俺です。

 

千歌「こうなったら攻めるよ!智くん、これは何人グループ?」

 

おっ、 攻めたな。

 

智「9人だな」

 

千歌「えっ!?あれ?」

 

曜「私たちと一緒?」

 

ここまで来たら、お題(単語)がバレても仕方ないからとりあえず攻めるか。

 

智「千歌の部屋にグッズとかあったもんな」

 

千歌「う、うん」

 

智「それにこのグループを見て千歌はアレを始めたんだよな」

 

曜(あっ、これはおそらく…智の勝ちだね)

 

千歌「…もしかして梨子ちゃん?」

 

梨子「いや、智くんよ!?」

 

ピロン

 

智「はい、じゃあ多数決取るよ。いっせーのーで」

 

智 3票

梨子 1票

 

千歌「決まったね、梨子ちゃんのお題は何?」

 

梨子「私は「μ’s』だったわ」

 

千歌「えー!?私もそうだよ!?」

 

曜「私も…ってことは、智?」

 

智「そうだよ、そしてみんなのお題は『μ's』だろ?」

 

みんなが頷く。

今回はお題(単語)の運が良かったな。推測しやすかったし。

 

千歌「じゃあ、智くんのお題は何だったの?」

 

梨子「あれだけべた褒めするってことは好きなアイドルなの?」

 

曜「智に好きなアイドルっていたっけ?」

 

智「いるぞ、お前らだよ」

 

千歌「えっ?」

 

智「俺のお題は『Aqours』だよ」

 

曜「そ、それって」

 

梨子「私たちを褒めてたのね///」

 

千歌「は、恥ずかしくなってきたよ///」

 

智「Aqoursはみんな美少女でかわいいからな、もちろん一番好きなのは曜だけどな」

 

曜「あ、ありがとう///」

 

智「そういえば、なぜワードウルフをやってたんだ?」

 

千歌「最近千歌たちの学校で流行ってるんだよ」

 

智「なるほどな」

 

千歌「人狼もやりたいんだよね」

 

智「あれは人を集めないとな」

 

曜「じゃあ次はAqours全員でやろうよ!」

 

梨子「そうね」

 

その後もワードウルフをやった。

気がつけば夜になっていて、帰るのに慌てていたのはまた別の話…

 

 

 

 




次回の番外編で人狼を執筆するかはまだ決めてないです…
感想や評価お願いします。


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祝!渡辺曜生誕祭記念!!

曜ちゃん誕生日おめでとう!


曜の誕生日がもうすぐだ。

曜を祝うために下準備をいろいろしている。

今もメールでAqoursのメンバーに相談している。

 

曜「智なにしてるの?」

 

智「いや、なにもしてないよ」

 

あぶねー、もうちょいで気づかれるところだった…

バレたらサプライズじゃないからな。

 

智「なにか用事か?」

 

曜「…うんん、大丈夫」

 

智「そうか」

 

曜(最近、智がこそこそと何かしている気がする…怪しい…みんなに相談しよ)

 

〜Aqours side〜

 

智「よし、ごめんみんな先に帰るわ、おつかれ」ビュン

 

千歌「あ、うん、ってはや!?」

 

梨子「嵐のように去っていったわね」

 

曜「うん…ちょっと相談があるんだけどさ」

 

千歌「なになに?曜ちゃんの相談ならなんでも受けるよ!」

 

曜「うん、千歌ちゃんありがとう」

 

梨子「それで相談って?」

 

千歌「智くんのことでしょ?」

 

曜「うん、智のこと」

 

梨子「よく分かったわね」

 

千歌「曜ちゃんの相談は智くんか千歌しかないからね!」

 

梨子「さらっと自分のことも入れたわね…」

 

曜「あはは、まあ千歌ちゃんの言う通りだからね」

 

千歌「えっへん、千歌は曜ちゃんと智くんのことならなんでもわかるよ!」

 

梨子「それなら、どうしてあの時の曜ちゃんが嫉妬しているとき気づかなかったの?」

 

千歌「うぐっ、それは…千歌も智くんのことで悩んでいたといいますか、なんといいますか…それに曜ちゃんの気持ちは誰よりも分かってたつもりだったけど、全然曜ちゃんのことわかってなかった…ごめん曜ちゃん…」

 

曜「まあまあ、たしかに悩んでいたけど、ちゃんと想いを伝えて千歌ちゃんも智ももっと仲良くなったからね」

 

千歌「…うん!そうだよ!幼馴染だから今まで本音を言うのは遠慮気味だったけど、今はこうして相談もしっかりとしているからね!」

 

梨子「よかったわね」

 

曜「梨子ちゃんのおかげもあるからね」

 

梨子「そう言ってもらえて嬉しいわ、ありがとう曜ちゃん♡」

 

曜「うん、こちらこそ!」

 

千歌「それで、話が脱線したけど智くんの相談ってなに?」

 

曜「ああ、それはね…」

 

千歌(曜ちゃんありがとう)

 

曜「…という感じです」

 

梨子「それは怪しいわね」

 

曜「私達には隠し事はなしって自分から言い始めたのにね」

 

千歌「…ハッ、まさか浮気!?」

 

梨子「千歌ちゃん、曜ちゃんの前でなんてことを言うのよ!」

 

曜「それについては大丈夫だよ、智のこと信用しているし」

 

千歌「それに智くんの性格からしてできないよねー、嘘ついてるときすごくわかりやすいし」

 

梨子(千歌ちゃんさっきの発言は…)

 

曜「確かにね」

 

梨子「まあ、智くんなりに何かあるのよ」

 

曜「そうだね」

 

千歌「……!ねぇ梨子ちゃん」ヒソヒソ

 

梨子「えっ?何?」ヒソヒソ

 

千歌「もうそろそろ曜ちゃんの誕生日だよね?」ヒソヒソ

 

梨子「誕生日…なるほどね。智くんの行動がわかったわ」ヒソヒソ

 

千歌「うん、千歌も」ヒソヒソ

 

曜「2人ともどうしたの?小声で言って」

 

千歌「いや、なんでもないよ。曜ちゃん多分大丈夫だよ」

 

梨子「そうね、多分もう時期わかるわよ」

 

曜「2人が言うなら大丈夫かな、相談にのってくれてありがとう!」

 

千歌「うん、いつでも相談していいからね!」

 

梨子「私も」

 

千歌(千歌も気になるし、今日の夜に聞こうかな)

 

ーその夜ー

 

千歌「智くん、曜ちゃんの誕生日のことなんだけど」

 

智「おう、何かあったか?」

 

千歌「んーん、千歌の家でするよ。誕生日プレゼントは用意できた?」

 

智「ん、あーできたぞ」

 

千歌「見せてくれる?」

 

智「あー、いいぞ」

 

千歌(信用してないわけじゃないけど、一応ね)

 

智「はい、これだよ」

 

千歌「これって」

 

智「制服とかのコスプレだよ、曜はこういうの好きだしな」

 

千歌「智くん…」

 

あれ?なんか怒ってないか?

 

千歌「(確かに曜ちゃんこういうの好きだけど…好きな人からはやっぱり)これ以外にももちろんあるよね?」

 

智「千歌にはお見通しか…あるぞ」

 

千歌「よかった…」ホッ

 

智「こっちはみんなが帰った後に渡そうと思ってるんだ」

 

千歌「うん、わかった」

 

ー誕生日当日ー

 

「曜(ちゃん)誕生日おめでとう!!!」

 

曜「うん、ありがとうみんな!」

 

花丸「これ、おいしいズラ!」

 

ルビィ「うん、おいしいね♪」

 

善子「食べるの早っ!?」

 

曜「あはは、本当においしそうに食べるね」

 

花丸「曜ちゃんも食べるズラ」

 

曜「ありがとう花丸ちゃん♪」

 

今、曜やみんなを千歌(俺)の家に呼んで誕生日会をしている。

曜を中心に大盛り上がりだ。そしてプレゼントを渡す時間になった。

みんなが思い思いのプレゼントを渡していく。

 

ルビィ「曜さんにはこれをプレゼントします!」

 

曜「裁縫道具!ありがとうルビィちゃん!」

 

ルビィは裁縫道具か、ナイスだな。

 

千歌「千歌からはこれ!」

 

曜「アルバム?」

 

千歌「うん!私たちの写真をアルバムにするんだ!」

 

曜「なるほど!智との写真もアルバムにできるし最高だよ!ありがとう千歌ちゃん!」

 

千歌「うん!どういたしまして曜ちゃん!」

 

千歌はアルバムか…なるほど、これからの俺たちのためか。

 

智「曜、俺からのプレゼントはこれだ」

 

曜「これは…制服?」

 

智「曜が好きそうなものや、俺が着て欲しいものを選んだぞ」

 

曜「…うん、ありがとう(確かに嬉しいけど…)」

 

善子「いやいやいや、ちょ」

 

千歌「善子ちゃん、今は堪えて」ボソッ

 

善子「なんでよ?」ボソッ

 

千歌「智くんはあれだけじゃないから」ボソッ

 

果南「智のことだから、2人っきりになってから渡したいんじゃない?」ボソッ

 

善子「なるほどね」ボソッ

 

そして誕生日会が終わり、みんなが帰る。

 

鞠莉「智、Fightよ!」

 

ダイヤ「頑張ってくださいね」

 

智「ああ、相談にのってくれてありがとうな」

 

梨子「それじゃまた明日ね、曜ちゃん」

 

曜「うん、今日はありがとう!」

 

千歌「千歌は自分の部屋に戻るね、やることあるから」

 

曜「うん」

 

千歌「智くん、頑張ってね」ボソボソ

 

智「ああ」

 

俺と曜の2人だけに

 

智「あ、あのさ曜?」

 

曜「何?」

 

智「誕生日プレゼント、実はまだあるんだ」

 

曜「えっ、そうなの?」

 

智「ああ、これだよ」

 

曜「これは…ネックレス!」

 

智「ああ、俺はなかなか気が利かない男だからな。みんなに相談してたんだ」

 

曜(…そっか、今までのは全部私のために…ありがとう智、大好きだよ)

 

智「曜?」

 

曜「智、これをつけてくれる?」

 

智「ああ」

 

そしてつける。

 

智「うん、最高に似合ってる。ブルーにして良かったよ」

 

曜「えっへへ、嬉しい///」

 

よかった、喜んでくれて

 

曜「智!」

 

智「どうし…!?」

 

曜の方を見た瞬間、キスされた…

 

曜「大好きだよ、智♡」

 

智「俺もだよ、曜」

 

こうして曜の誕生日は終わった。

 

 




4月17日は曜ちゃんの誕生日なので、頑張りました!
やっぱり曜ちゃんかわいいですね!

改めて、曜ちゃん誕生日おめでとう!!


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番外編〜花火〜

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ちか「ねぇねぇようちゃん、今日は花火しようよ!」

 

よう「花火!?うん!私もやりたい!」

 

ちか「かなんちゃんも誘って、花火は危ないからお姉ちゃんたちに見てもらって」

 

よう「さとしくんも誘おうよ!私、さとしくんと花火したい!最近一緒に遊べてないもん!」

 

ちか「うん!それにしてもようちゃんはさとしくんのこと好きだね」

 

よう「うん///大好き///」

 

ちか「私もさとしくんのこと好きだよ!」

 

よう「じゃあ、さとしくんが帰ってきたら誘おうよ!」

 

ちか「うん!」

 

ちかママ「晩御飯できたわよー」

 

ちか「行こう、ようちゃん!」

 

よう「ヨーソロー!」

 

ー帰宅ー

 

今日はずっと走り回って疲れたなー

帰ったら、ご飯食べて風呂入って歯磨きして寝よう

 

志満「お帰りなさい」

 

さとし「ただいま!」

 

志満「今日はどこに行ってたの?」

 

さとし「えーと、友達と遊んだ!楽しかった!」

 

志満「それは、よかったねー。さっ、手を洗ってね。晩御飯の支度するから、私も一緒に食べるね」

 

さとし「はーい」

 

ー晩飯後ー

 

よし、歯も磨いたしトイレにも行ったし寝よ寝よ

 

ちか「あれっ?もう寝るの?」

 

さとし「うん、今日は友達と遊んだし疲れたから寝るよ、おやすみ」

 

よう「さとしくん!花火やろう!」

 

さとし「ようちゃんもいたんだ」

 

よう「今日はお泊りだよ!ねーねーさとしくんもやろうよー」

 

さとし「ごめん、俺はもう眠たいから寝る」

 

ちか「えー、ちか達とやろうよー。かなんちゃんも外にいるんだよ?」

 

よう「そうだよ!やろうよ!」

 

さとし「いや、やらない」

 

よう「さとしもやろうよー、お願い!」

 

さとし「うるさいなー、やらないったらやらないって言ってるだろ!!」

 

ちか「うっ!」ビクッ

 

よう「えっ…ううグスッもう!さとしのことなんか大っ嫌い!!」ダッ

 

ちか「ああ、待ってようちゃん!」

 

さとし「……寝よう」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

智「Zzz…ん」ガバッ

 

今のは俺が小さい頃の記憶だな。

あの時は、友達が曜や千歌たちだけでなく学校の男子と仲良くなって嬉しかった時だな。

それで学校の友達と遊ぶことが増えて、曜たちと遊ぶ時間が減ってたな。

あの後、俺は曜と千歌に謝って許してもらえた。あの時の俺は、悪かったと思う。

子供だったけど、幼馴染を大事にしないといけない。母さんに教えてもらったのにな…

でも、心残りが一つ…花火だ。あの時の曜の気持ちはおそらく俺と花火がしたかったはず。

それなのに俺はあんなことをしてしまった…

今年は曜と恋人になったし今日誘おう。

 

ー昼過ぎー

 

智「曜、千歌、今日は花火を一緒にしないか?」

 

曜「えっ花火?うん!一緒にしよう!」

 

千歌「うん!やろう!」

 

智「みんなも呼ぶか」

 

曜「そうだね」

 

千歌「場所は旅館で花火はみんなに買ってもらおう!」

 

智「そうだな」

 

ー数時間後ー

 

そして花火の準備が終わった。

 

智「よーし、みんな揃ったな」

 

善子「それにしても珍しいわね、智が花火をやりたいって」

 

智「まあ、そうだな。誰か火持ってない?」

 

鞠莉「それなら、ここにあるわ」

 

智「ありがとう。よーし、みんなやるぞー!」

 

「おーー!!」

 

花丸「Aqoursのみんなで花火なんて初めてズラ」

 

ルビィ「そうだね」

 

鞠莉「見なさい!これが花火ファイアーよ!!」

 

梨子「鞠莉ちゃん!人に向けるのはやめてー!!」ダッ

 

善子「花火ファイアーって何よ!」ダッ

 

ダイヤ「みんなでする花火も楽しいですわね」

 

果南「そうだね、こんなに大勢でするのは初めてだね」

 

千歌「みんな楽しそうだね♪」

 

曜「うん、よかった♪」

 

智「よし、線香花火しようぜ」

 

千歌「誰が一番長いか勝負だよ!」

 

そして線香花火に火をつける。

線香花火はだいたい締めにするものだが、俺はこの3人で先に線香花火をしたかったからな。

そして火を付ける。線香花火が燃えている間は見入ってしまうな。

 

智「…なぁ、2人とも昔のこと覚えてるか?」

 

千歌「えっ?なんの話?」

 

智「俺たちがちっさい頃、俺に花火を誘った時の話。曜が怒った時の」

 

曜「ああっ、あの時の。智覚えてたんだ」

 

智「あの時のことが夢に出てきてな、あの時はごめんな」

 

曜「ふふっ、気にしないでいいよ。あの時は私たちのわがままもあったし」

 

千歌「うん、それにさっき言われるまで忘れてたよ」

 

曜「そうだね」

 

智「そっか、ありがとうな」

 

曜「智はこれからも私たちと一緒にいてくれたらそれでいいんだよ♪」

 

千歌「うんうん」

 

智「ああ、俺も一緒にいたい」

 

ポトッ

 

千歌「あっ、終わっちゃったね」

 

智「よし、もう一回するか」

 

ルビィ「あの智さん、私もやっていいですか?」

 

智「おう、いいぜ」

 

鞠莉「私も!」

 

善子「私もやるわ」

 

智「じゃあみんなでやるか」

 

そのあと、みんなで目一杯花火を楽しんだ。

そして片付けをした。

 

曜「智くん、今日はありがとう♪」

 

智「こっちこそ、俺のわがままに付き合ってくれてありがとうな」

 

曜「んーん、私も智と花火したかったし、嬉しかったんだ」

 

智「そっか」

 

昔も今も曜の気持ちは変わってないんだな。

 

曜「次は、私が智の喜んでくれることをやるよ!いつも私を喜ばせてばかりじゃ申し訳ないし」

 

智「おっ、マジか、楽しみだな」

 

曜「うん!頑張るね!」

 

今日のみんなでした花火は俺にとって一生の思い出になったな。

 




みなさん、お久しぶりです。
ここ数ヶ月の間、色々と忙しかったので、なかなか投稿できませんでした…

そして、UAが16000超えました!
みなさん、本当にありがとうございます!


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本編
第1話


初投稿です。

10/30 名前変更


朝目を覚ました。まだ少し眠い。

 

俺の名前は相川智、普通の高校生だ。

新学期が始まり1ヶ月が経つ。

とりあえず起床したので、制服に着替えて学校に行く準備をしていた。

 

「さとしくーん!!」

 

おっと、この声は…千歌だな

 

千歌「おはよう!」

 

智「千歌、おはよ、朝から元気だな」

 

千歌「スクールアイドル部も認められたし、

みんなで頑張るのが楽しいからね!」

 

智「そうか、頑張れよ」

 

俺は十千万という旅館に住んでる。

その旅館の娘の高海千歌。幼馴染の一人だ。

朝食を済ませたが…

 

千歌「あっ!?もうバスが来る時間!急ごう智くん」

 

智「えっ、ちょっと待って」

 

学校に向かうため急いで走ってバスに乗る。

 

「あっ、智くんに千歌ちゃん!おはよう!」

 

千歌「おはよう曜ちゃん!」

 

智「お、おはよう」ぜぇぜぇ

 

「朝から元気ね」

 

智「あいつらは元気すぎるよ、桜内…」

 

梨子「おつかれのようね」

 

智「ここまで全力疾走だったからな」フゥ

 

曜「お疲れさま智くん、お水飲む?」

 

智「ありがたくいただこう」

 

そして一口飲む。

水を渡してくれた子は渡辺曜

千歌と同じで俺の幼馴染だ。

もう一人は桜内梨子

この前十千万のとなりの家に引っ越してきた子だ。

 

そしてこの3人が今頑張っているのがスクールアイドルというものだ。千歌が発起人として始まった部活らしい。

グループ名はAqoursとのこと。

 

智「それでAqoursの次の活動は決まったのか?」

 

千歌「今ね〜かわいい子が2人いてその子たちを誘ってるんだ!」

 

梨子「千歌ちゃんの誘い方は少し問題あるよ…」

 

千歌「えぇー、そうかなぁ」

 

曜「あはは」

 

曜ちゃんも苦笑いってどんな誘い方をしてたんだ…

 

智「なんであれ、無理強いはするなよ」

 

千歌「わかってるって、今日も誘おう!」

 

これ大丈夫か…

 

梨子「大丈夫よ、怪しくなったら止めるから」

 

智「頼んだ」

 

そういえば桜内も誘われた時は、嫌がってたって曜ちゃんが言ってたな。

 

智「曜ちゃん、千歌が暴れてたら止めてな」

 

曜「うん、わかった!」

 

智「それから、この水ありがと」

 

そう言い、智は飲みかけの水を返す。

 

曜「う、うん///」

 

智「ん?どうした?」

 

曜「い、いや、なんでもない///」

 

智「そうか」

 

曜(智くんの飲みかけもらっちゃったよ///本人は気づいてなさそうだけど…)

 

智(なんか曜ちゃんに見られてるような気がする…)

 

そんな会話をしているうちに彼女たちの降りるところに着いた。

 

智「みんな着いたぞ」

 

千歌「ほんとだ!それじゃ、智くんまたねー」

 

梨子「智くん、バイバイ」

 

曜「バイバイ///」

 

智「またな、スクールアイドル頑張れよー」

 

智(それにしてもまさか千歌たちがスクールアイドルとはなーまぁ何事も挑戦することは大事だからな、俺は応援するだけだ。とりあえず今日は帰ったらゲームするか)

 

そんなこと考えながら自分が通う学校に着くまで待っていた。




時系列はAqoursが3人揃ったところからです。


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第2話

俺の日常は、学校に着いてからは授業中は黒板に書いてあることをノートに写し、昼休みはクラスの友達と会話をし、学校が終われば基本的にすぐに家に帰る。

 

今日も、授業が終わったのでそそくさと友達に挨拶をして帰っていた。しかし…

 

智「あっ、今日は千歌の家族は千歌以外みんないないんだった…晩飯どうすっかな…」

 

今日はみんなお出かけをしていて、明日まで帰ってこない。

 

智「とりあえず、携帯を…って充電無いし…今から、千歌のところに行くか?あ、でも女子校だから入りづらいな…どうしよう…」

 

智は男、千歌が通っている学校は女子校。許可を得れば難なく入れるのだが、なかなか勇気は出せない。

女子校に入るのはなかなかな難易度だぞ…

 

智「うーん、とりあえず行くしかないか。」

 

どうしようもないので、千歌の通っている高校に向かうことにした。

そういえば、千歌たちの通ってる高校に行くのは初めてだな。

 

智「ここが浦の星か…(女子生徒が門からぞろぞろと出てくるので入りづらい…)」

 

様子を伺うのだが、やっぱり入りづらい。

するとそこへ、

 

「私たちの学校に、何か御用ですか?」

 

智「あ、その、自分の友達がここに通ってまして、ちょっと用事があって…」

 

「そうでしたの。ならこの許可証をどうぞ。」

 

智「あ、ありがとうございます!」

 

「いえいえ、困っている人を助けるのも生徒会長としての務めですので」

 

この人、生徒会長か…なかなかに美人さんだな

 

智「会長さん、ありがとうございました!」

 

「私の名前は、黒澤ダイヤと申します。」

 

智「はい、ダイヤさん。俺は相川智です。では、ダイヤさんまた」

 

ダイヤ「はい。」

 

よし、これで怪しまれずに学校に入れる。校内に入るか。

でも、どこに千歌たちはいるんだ?

 

「あの〜」

 

智「えっ、はい?」

 

誰かに声をかけられた。振り返ると、黄色いリボンの子に話しかけられたようだ。

 

「あっ、その、男の人が校内にいるのが珍しくて…」

 

智「(だろうな、普通だったらないもんな)あー、ここの友達に用がありまして」

 

「そうだったんですね、どんな人ですか?」

 

智「えーと、スクールアイドルを最近始めた高海千歌っていう名前なんですけど…」

 

「!?おら…私、その人知ってます」

 

智「ほ、ほんとですか!」

 

「今から部室に友達と向かうんで一緒に行きます?」

 

智「お願いします、あっ俺の名前は相川智です」

 

花丸「お、私は国木田花丸です」

 

これでやっと会える、長かった…

 

「花丸ちゃ〜ん」

 

花丸「あっ、ルビィちゃん」

 

「誰と話して…」

 

花丸「あっ、まずいズラ」

 

智「えっ?」

 

なぜか耳を塞いでいるんだが、この子

すると、

 

ルビィ「ピギャーーー」

 

智「うぉっ」

 

急に大きな奇声をあげたよ、耳が痛い

 

花丸「智さん、ごめんなさい実は…」

 

それからちょっとして…

 

花丸「…というわけでして」

 

智「なるほど、それは悪かった、ごめんねルビィちゃん」

 

ルビィ「い、いえ、ルビィこそごめんなさい…」

 

それにしても、この子達1年生だったのか…

このルビィって子かなり妹感満載だな

あっそういえば、すっかり用事を忘れてた

 

智「そろそろ千歌たちのいる場所に行くか、花丸ちゃん、ルビィちゃん」

 

花丸・ルビィ「はい」

 

そして俺たちは千歌たちがいる場所に向かった。

 

花丸「ここです」

 

智「ほうほう」

 

部室に着いた、まさか体育館のところにあるとはな。

 

智「入るか」

 

そしてドアを開けると

 

千歌「さ、智くん!?」

 

智「よっ」

 

曜「ど、どうしたの?」

 

智「今日はちょっと千歌に用事があってな」

 

梨子「どうやってここまで来たの?」

 

智「この子達に案内してもらってたんだ」

 

千歌「花丸ちゃんにルビィちゃん!」

 

花丸「実は…」

 

ルビィ「ルビィ達、スクールアイドル部に体験入部させてください!」

 

千歌「てことは…やったーー!これで5人になったよ!ラブライブ優勝だよ!」

 

千歌…絶対話聞いてないな

 

曜「千歌ちゃん、人の話はちゃんと聞こうね…」

 

千歌「えっ?」

 

梨子「この子たちは、体験…お試しのようなものよ。体験してから入部するか決めるのよ」

 

千歌「でも、もう入ったようなものだよね!」

 

ものすっごいポジティブだな、おい

 

梨子「それで、千歌ちゃんに用事って何?」

 

智「あっ、そうそう、今日は俺と千歌しかいないから晩飯はどうするって話」

 

千歌「えっ、今日みんないないの!?」

 

知らんかったのか….

 

千歌「んー、じゃあ智くんは家で待っといてよ」

 

智「ん、いいのか?夕飯とか俺が買い出しに行っても」

 

千歌「千歌たちは今から練習だし、その帰りにでも買おっかなって」

 

智「そうか、なんか悪いな」

 

千歌「んーん、大丈夫!」

 

よし、話も終わったし帰るとするか。

 

曜「(今日は智くんと千歌ちゃんは二人っきり…)」

 

智「んじゃ、俺は…曜ちゃん?どうかしたか?」

 

曜「あ、あーなんでもないよ」汗

 

智「そ、そうか」

 

朝から様子がおかしいような気がするが気のせいか

 

智「じゃあ、俺は先に帰ってるからな」

 

千歌「うん、またね!」

 

家に帰った後はやることをやった後、リビングでゲームをしていた。

 

智「よし、今日はいいところまでやったし、これくらいにするか」

 

千歌「智くーん、ただいま!」

 

智「おう、お帰り」

 

曜「お邪魔しまーす」

 

智「曜ちゃんも来たんだね」

 

曜「今日は泊まりだよ!」

 

智「なるほどな、桜内は?」

 

千歌「家でやりたいことがあるんだって、今日は私と曜ちゃんが夕飯作るよ!」

 

智「お、マジか!」

 

曜「今から作るから待っててね!」

 

智「わかった」

 

それにしても、千歌と曜ちゃんが作るご飯か、少し楽しみだな

 

 

〜数時間前回想〜

ー曜 sideー

 

一通りルビィちゃんたちと練習をして、いろいろあったけどルビィちゃんが入部することになった!ありがとうルビィちゃん!花丸ちゃんの方はまだ入らないみたい…花丸ちゃんも入ってほしいな

今日の練習も終わったから帰るところ…そうだ、千歌ちゃんに今日泊まること言わないと!

 

曜「千歌ちゃん!!」

 

千歌「どうしたの曜ちゃん?」

 

曜「久々に千歌ちゃん家に止まっていいかなって」

 

千歌「いーよ!梨子ちゃんも来る?」

 

梨子「ごめんなさい、今日は家で用事があって…」

 

千歌「んー、わかった!じゃあ今日は曜ちゃんと一緒にご飯作るぞー!」

 

曜「そのために買い出しに行こう!ヨーソロー!」

 

なんとかなったね!これで智くんに会える!

 

〜回想終了〜

 

 



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第3話

それから夕飯ができるまで本を読んでいた。

今読んでいる本は漫画だ。この漫画は青春ラブコメで、よくある展開が描かれているのだが、

シンプルイズベストな本が好きな俺にとっては読みやすい。

 

おっ、なんか香ばしい匂いがするな。

 

千歌「智くん、できたよ!」

 

智「料理を運ぶの手伝うか」

 

みんなで料理をテーブルの上に運んだ。

そしてお皿に乗せられているのはハンバーグ

 

智「おおー、うまそうだ」

 

曜「今日は、私の好きなハンバーグにしたんだ!」

 

智「俺も好きだぞ」

 

曜「えっ///」

 

智「ハンバーグ」

 

曜「あー、そっちね…」

 

智「ん?」

 

あれ、曜ちゃんが見るからにテンションが下がってるような気がする…

 

千歌「じゃあ、手を合わせて」

 

「いただきます!」

 

よし食うか、メインであるハンバーグを食べた。

 

智「うおっ!うまい!!」

 

曜「ほんと!?よかったー!」

 

千歌「曜ちゃんのハンバーグおいしいよ!」

 

曜「ありがとう!」

 

いや、これはマジでうまい、箸が進む

料理してくれた曜ちゃんに感謝だな

 

智「ありがとうな、曜ちゃん」

 

曜「うん!」

 

そして、会話をしながら食べていく俺たち

 

智「それで、あの子達の結論はどうだったんだ?」

 

千歌「ルビィちゃんは入ることになったよ!花丸ちゃんはまだ入ってないけど…」

 

智「まだってことは、Aqoursに入ってもらう気やな」

 

千歌「うん!絶対Aqoursに入ってもらうんだ!」

 

曜「私も花丸ちゃんにはAqoursに入って欲しい!」

 

愛されてるな〜

 

智「俺もあの子にはスクールアイドルやって欲しいな」

 

千歌「そうだよね!明日、花丸ちゃんに会おう!」

 

曜「そうだね!」

 

智「頑張れよ2人とも、俺も応援してるから」

 

千歌「ありがとう智くん!」

 

その後も会話は続き…

 

 

千歌「それへね、ようひゃんが」

 

智「千歌、食べてから喋ろうな…」

 

千歌「ん、ごめんごめん」へへっ

 

智「あー、ほら口元にソースがついてる」

 

千歌「えっ?」

 

そう言って、俺は千歌の口元を拭く。

 

智「はい、これでよし」

 

千歌「あ、ありがとう、智くん///」

 

智「どういたしまして」

 

曜「(なるほど…私も!)もぐもぐ、智くん」

 

智「ん、どうし…って、曜ちゃんも口元にソースついてるぞ」

 

曜「ん…」

 

なんだ?拭いてほしいのか?

 

曜「うん」

 

智「口に出して言ってないのになぜわかった…」

 

曜「拭いてくれないの?」

 

頼むから目をウルウルさせないでくれ…かわいいすぎるから

 

智「仕方ない、拭くよ」

 

そして曜ちゃんの口元を拭いた

 

智「ほら、取れたぞ」

 

曜「うん、ありがとう!」

 

まぁ、かわいい笑顔も見れたしいっか

 

そして夕飯を食べ終わり、俺は風呂に入ることにした。

 

智「ふぅ〜いい湯だった」

 

風呂から出てきた俺は部屋でゴロゴロしていた。

 

曜「智くん、一緒に遊ぼうよ!」

 

風呂上がりの曜ちゃんがやってきた

 

智「わかった」

 

そして千歌の部屋に移動する

 

智「それで、何するんだ?」

 

千歌「トランプだよ!」

 

智「ならババ抜きするか」

 

そして、配られるカード

順調にペアが揃っていった

ババは今は俺が持ってる、さてどうするか

 

智「はい、曜ちゃんの番だぞ」

 

曜「よーし、これだ!」

 

あ、それババです

ババを引いた曜ちゃんは顔が青くなる

おい、ババを引いたの丸わかりだぞ

そして一周回ると

 

千歌「やった!一番!」

 

最初にあがった千歌

そして、曜ちゃんが俺のを一枚引いて、俺が一枚、曜ちゃんが二枚になった。

そして俺が引く

 

智「どっちを選ぼうかな」

 

そして左のカードを取ろうとする

曜ちゃんの顔が青い、これだな

 

曜「うぅ〜」

 

涙目な曜ちゃん、 なんか悪いことした気分になるな…

俺もそこまで鬼ではないので右を取ろうとする

すると、曜ちゃんの顔がパァっと明るくなる、わかりやすい

そしてそれを取った俺、案の定ババだった

そして曜ちゃんの番

 

曜「ん〜、えいっ」

 

曜ちゃんが引いたのはババではない、俺の負けだ

 

曜「やったー!」

 

智「負けたか」

 

千歌「ほかのゲームもやろうよ!」

 

そして、ほかのゲームも遊ぶ

気づいたらもう寝る時間になっていた

やっぱ友達と遊ぶと時間はあっという間に過ぎるな

 

智「そろそろ寝るか」

 

千歌「そうだね」

 

智「んじゃ、俺は自分の部屋に戻るから、おやすみ〜」

 

そう言って部屋から出ようとする

 

曜「智くんも一緒に寝ようよ」

 

智「いやいや、流石にダメでしょ」

 

千歌「えー、一緒に寝ようよ、小さい頃とか一緒に寝てたじゃん」

 

智「そりゃ小さい頃はな、でもこんな大きなって一緒に寝るのはな」

 

俺が少し抵抗していると、曜ちゃんが裾を引っ張って

 

曜「一緒に…寝てくれないの?」

 

あー、その上目遣いはやばいから…

かわいすぎる!

 

智「わかった、一緒に寝るか」

 

曜「やった!ありがとう!」

 

千歌「久々に3人で寝るね」

 

そして部屋を移動して布団を敷く

 

智「よーし、寝るぞ」

 

千歌「うん」

 

そして電気を消して寝どころにつく

久々にみんなと寝るから緊張するけど、早く寝よう

 

曜「智くん、起きてる?」

 

智「どうした、曜ちゃん?」

 

曜「さっきのババ抜き、手加減してくれたんだよね」

 

智「…バレてたか」

 

曜「まぁね、ありがとう」

 

智「どういたしまして」

 

俺とししては、曜ちゃんの笑顔が一番だからな

 

曜「ねえ、そっちに行ってもいいかな?」

 

智「ああ、いいぞ」

 

曜「ありがとう」

 

そして俺の布団に入ってくる曜ちゃん

 

智「んじゃ、おやすみ」

 

曜「うん、おやすみ」

 

そして眠りに着く

 

曜(智くんの体あったかい、安心して眠れるよ…)

 

あっ、やばいなかなか寝付けん…

 



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第4話

あれから数日が経った

今俺は、学校帰りに寄り道で沼津にいる

理由は、自分が読んでる本の最新刊を買うためだ

とりあえず、コンビニに寄る

 

智「おっ、あったあった」

 

自分の求めていた本があって少し喜んでいた

俺がその本を取ろうとすると、誰かと手が当たった

その手の方に目をやると、サングラス?にマスクを着用している人がいた

なんか明らか怪しい人なんですが…

とりあえず、話しかけるか

 

智「あなたも、この本を買うんですか?」

 

「…!ええ、そうよ」

 

ですよね…

仕方ない、また他の店で買うか

 

智「では、あなたに譲ります」

 

「えっ、いいの?」

 

智「はい、俺は他の店で買うので」

 

そう言って、俺はこの場から立ち去ろうとする

 

「ちょっと待って!」

 

智「はい?」

 

「譲ってくれたお礼がしたいのよ」

 

智「いや、お礼はいらないので大丈夫です」

 

「お礼しないと、私の気がすまないのよ」

 

えー、そんなこと言われましても

かと言って彼女の目を見ると、どうやっても引き下がらない感じがする…

ここは素直に受けるか…

 

智「…わかりました」

 

「それでいいのよ、リトルデーモン」

 

智「リトルデーモン?」

 

「そうよ、あなたは私のリトルデーモンよ」

 

なんかすごい子に遭遇してしまったような気がする…

そして、お礼がしたいからと彼女の家に行くことに

最初は流石に家に上がるのは…って断っていたんだけど、

押し切られましたね、はい(汗

そういえば、

 

智「よう俺を誘ったよな、どんな奴かわからんのに」

 

善子「この本が好きな人に悪い人はいないわ」

 

智「そっか」

 

なるほど、かなりこの本が好きなんだな

 

智「あなたの名前はなんて言うんですか?」

 

「ふっ、私は堕天使ヨハネ!」

 

ヨハネ?…他にも質問があったけど、なんとなくやめた

そしてヨハネ?さんの家に着き、中に入った

 

智「お邪魔しまーす」

 

「ここがヨハネの部屋よ」

 

そして部屋の中へ入ると、魔法陣や聖書?とかいろいろあった

なんかすごい部屋だな

 

「飲み物持ってくるから、ここで待ってなさい」

 

智「あ、はい」

 

そう言って、部屋を出ていった彼女

とりあえず、座る

女の子の部屋なのであまりジロジロ見ないようにする

ん?これ学生証か?ってあの子浦の星に通っていたのか

俺は申し訳ないと思いつつ、名前が気になったので見た

 

智「津島善子、一年生か」

 

彼女の名前がわかったので、ひとまず疑問が晴れた

俺より年下だったのか

 

善子「おまたせ、持ってきたわよ」

 

智「ありがとう、善子ちゃん」

 

善子「善子じゃなくて、ヨハネ!ってなんで知ってるのよ!?」

 

智「ごめん、勝手に学生証を見た」

 

善子「ちょっと!まぁいいけど」

 

智「そういえば、自己紹介がまだだったな俺は相川智、高校2年生だ」

 

善子「えっ、私より一個年上…ごめんなさい」

 

智「いやいや、いいよ。敬語使わなくても。ふつうに接してくれ」

 

善子「わ、わかった」

 

その方が俺もやりやすいし

 

善子「それでお礼のことなんだけど…」

 

あっ、忘れてた

別にお礼はいらないからな〜

ん?ゲーム機がある、よし

 

智「ならさ、ゲームやろうぜ」

 

善子「えっ、いいけど」

 

てことでゲームをやり始めた俺たち

 

智「友達とゲームするの楽しいよね」

 

善子「私はそんな経験ないわ…」

 

智「えっ…ごめん」

 

善子「別にいいわよ」

 

智「なら、今度からは俺を誘えばいいじゃん」

 

善子「えっ?」

 

智「俺たちはもう友達だからな」

 

善子「そ、そうね///」

 

智「おっ、どうした?顔赤くして」

 

善子「その、友達って言われたから嬉しかっただけ///」

 

智「そっか」

 

その後もゲームを続けた

それにしてもこの子かなり強くない?

今やってるのはパズルゲームなのだが、

善子ちゃんかなり手慣れた感じで連鎖する

 

智「また、負けた…」

 

善子「ふふん、私の勝ちね」

 

智「かなり強いね」

 

善子「持ってるゲームは、大体やりこんでるから当然よ」

 

そりゃ勝てない訳だ

 

智「って、気づいたらもうこんな時間か」

 

善子「あっ、ほんとだわ」

 

外はもう暗くなっている

 

智「じゃあ帰るとするか」

 

善子「…また、遊んでくれる?」

 

智「ああっ、また誘ってくれ」

 

善子「ならさ、連絡先交換してよ」

 

智「ああっ、そういえばしてなかったな」

 

そしてメッセージアプリで連絡先を交換した

 

智「これでよしと、じゃあなまた会おうぜ」

 

善子「ええ、またねリトルデーモン♪」

 

智「そこは名前で呼んでくれよ」

 

善子「わかったわ、またね智」

 

智「おう」

 

そして俺は帰った

寝る前に善子ちゃんからメッセージアプリで

「今日はありがとう」ってメールが来たので

しっかりと返信しておいた

意外にしっかりしているんだな

今日は寝るか

 

〜次の日〜

 

今日も変わらない日常を過ごしていた

千歌たちはなんか騒がしいけどAqoursについての話だろう

そして部屋でゴロゴロしていると

千歌たちがこっちの部屋にやってきた

 

千歌「智くーん、この衣装どう?」

 

俺の目の前にはゴスロリみたいな格好をした千歌がいた

 

智「おう、めっちゃかわいいし似合ってるぞ」

 

千歌「あ、ありがとう///」

 

曜「ねえねえ、私は?」

 

智「曜ちゃんもかわいいぞ」

 

曜「やった///」

 

これもしかして全員この衣装なのか?

そして後ろを見るとやはりみんな同じ格好をしていた

 

智「んで、これはどうしたんだ?」

 

千歌「これはね、善子ちゃんの提案なんだ!」

 

智「ん、善子ちゃん?」

 

善子「善子じゃなくて、ヨハネ!」

 

智「あっ、善子ちゃん」

 

善子「だからヨ…って智!?」

 

目の前には善子ちゃんがいた

 

梨子「えっ、2人って知り合いだったの?」

 

智「まぁ、ちょっとな」

 

ルビィ「そうだったんだ」

 

千歌「智くん」

 

曜「その話、聞いてもいいかな」

 

あれ、千歌と曜ちゃん怒ってる?

ちょっと怖い

 

千歌「あとで聞くからね」

 

曜「しっかりと説明してね」

 

智「あっ、はい」

 

やばい、逆らえない

こんなに怖い子たちだったっけ?

 



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第5話

とりあえず、なんとか一時的に解放してもらいました

みんなはAqoursの活動に戻った

問い詰められた時は、どうなるかと思ったぜ…

まとめるのは大変だろうけど、Aqoursの人数が増えていくのはいいことだな

最初は千歌と曜ちゃんの2人で始まったのが今は6人になってる

いや、善子ちゃんはまだ入るかわからんかったな

まあ入るだろう(楽観的)

さて、勉強でもするかね

 

そして勉強が終わったら日が暮れていた。

 

智「そういえば、みんな帰ったのか?」

 

勉強に集中していたため、わからない

 

曜「みんな帰ったよ」

 

智「おう、そうか」

 

やっぱりか…ん?

 

智「なんで曜ちゃんがいるんだ?帰ったんじゃないの?」

 

千歌「智くん、さっきの答え聞いてないからね」

 

曜「そういうこと」

 

しまった、そのこと忘れてた…

桜内戻ってきて…

この2人を止めてくれ…

 

〜出会った経緯を説明〜

 

智「…ってこと、これでいいか?」

 

千歌「ホッ、よかったやましいことがなくて、ねっ曜ちゃん」

 

曜「うん!よかったよ、何もなくて」

 

なんとか疑いが晴れたか…

 

曜「じゃあ私帰るからね、智くん、千歌ちゃんバイバイ」

 

千歌「うん!曜ちゃんバイバイ」

 

智「またな、気をつけて帰れよ〜」

 

曜「わかってるって」

 

そして曜ちゃんが自分の家に帰った

今日は疲れた…

 

それから数日経った

変わったことといえば、善子ちゃんが正式にAqoursのメンバーになったくらいか

人数が増えることで、千歌の部屋もどんどんにぎやかになるな

まぁ、にぎやかになるのはいいことだ

そして、今俺は何をしているのかというと…

 

千歌「うわっ!また、負けた〜」

 

善子「ふっ、この堕天使ヨハネに死角はない!」ギラン

 

なんのポーズだそれは…

Aqours+俺でゲームをやってます

Aqoursの次の活動は新曲を考えている

次のライブに向けてだ

そして、休憩を入れるためにこっちにきたらしい

ゲームを通して仲良くなるのはいいな

でも、休憩にしては長くないか?

こっちにきてから2時間以上は経ってるぞ…

 

智「なぁ、お前らそろそろAqoursの活動に戻らないか?」

 

梨子「そうよ、歌詞ができないと私が作曲できないのよ」

 

桜内も困ってるな

 

千歌「えぇー、もう少しだけ休憩したい〜」

 

千歌はあれだな、作詞を考えたくないだけだな

 

善子「もう少しいいでしょ、私のゲーム魂も燃えてきたところなんだから」

 

うん、善子ちゃんはゲームがしたいだけだな

 

梨子「……千歌ちゃん、善子ちゃん」ピキッ

 

千歌「ヒッ」

 

善子「おお、落ち着きなさい」

 

あっ、これまずいやつだ

早くとばっちり受けないように逃げよう

 

智「曜ちゃん、ルビィちゃん、花丸ちゃんこっちに」

 

曜「え?わ、わかった」

 

そして3人を連れてお茶の間に

 

智「おうおう、桜内の怒号が聞こえるな」

 

曜「あはは、そうだね」

 

俺の部屋なんだけどなぁ…

お説教なら千歌の部屋でやってほしかった…

 

花丸「避難して正解だったズラ」もぐもぐ

 

ルビィ「ありがとうございます、智さん」

 

智「どういたしまして、花丸ちゃんは何を食べてるの?」

 

花丸「もぐもぐ、のっぽパンです」

 

ほう、そんなものが売っていたのか

知らなかった…

美味しそうに食べてるな花丸ちゃん… ほんとに美味しそう…

そういえば、花丸ちゃんの方言を標準語に言い換えることはなくなったな

少しは親しくなった証かな

 

智「ルビィちゃんは、もう俺と普通に話して大丈夫なの?」

 

ルビィ「はい、大丈夫です。あの時はごめんなさい」

 

智「いや、もういいよ、大丈夫だから」

 

曜「何かあったの?」

 

智「俺が浦の星に行った時にちょっとな」

 

曜「ああ〜、なんとなくわかったよ…」

 

智「それで、Aqoursの次の活動は何するの?」

 

曜「地元のいいところを紹介しようかなって」

 

智「それを、歌にすると」

 

ルビィ「でも、何を紹介すればいいかなって」

 

智「あ〜、それは難しいな」

 

ここのいいところか…

ありきたりなものはインパクトないしな

 

花丸「のっぽパン紹介するとか?」

 

のっぽパンって地元の食べ物だったのか…

 

曜「とりあえず、片っ端からここのいいところを探すしかないかな」

 

智「まぁ、そうするしかないか」

 

あっ、そういえば

 

智「この前のゴスロリ?みたいな衣装は良かったな」

 

曜「そ、そうなんだ(智くんは、ああいうのが趣味なのかな///)」

 

ルビィ「あれは恥ずかしかったです///」

 

花丸「マルはそうでもなかったズラ」

 

ルビィ「ええ、そうなの!?」

 

曜「花丸ちゃんはいけるんだ」

 

花丸「でも、自分から着ようとは思わないズラ」

 

曜「なるほど」

 

まぁ自分から着ようとする人はそんなにいないだろうな

 

智「そろそろ、お説教は終わったかな」

 

梨子「みんなお待たせ」

 

千歌「すみませんでした…」

 

善子「堕天使、敗北…」

 

智「おうおう、お帰り」

 

千歌「疲れた…」

 

梨子「誰のせいだと思ってるの?」

 

善子「それはもちろんr梨子「何か」いえ私達です…」

 

智「もはや桜内は、2人のお母さんになってるぞ」

 

梨子「やめてよ智くん、私まだ高校生よ」

 

雰囲気と言動がな…

みんな集まったし、俺は自分の部屋に戻るか

 

智「じゃ、みんな頑張ってな」

 

「うん(はい)!」

 

みんなAqoursの活動頑張ってるな

 



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第6話

今日は休日だし、疲れて眠たいから、寝よっかな

ちなみに千歌たちは東京に行った

東京でライブをするらしい

俺も誘われたが、断った

理由は特にないけど、なんとなくで

あいつらもしぶしぶ了承した感じだったけどな

向こうで何事もなければいいけど…

よし、寝るか

そして俺は寝ようと横になる

ピロン

おっ、誰かから連絡がきた

こっちは眠たいんだがな、まぁいっか

そして、自分の携帯を見る

相手は果南からだった

果南は俺の幼馴染の1人

内容は、久しぶりに会いたいとのこと

そういえば、ここ最近は全然会ってなかったな

俺は、わかったと返信し家を出た

 

〜移動〜

 

ここだな

果南はダイビングショップにいると言ってた

 

智「すみませーん」

 

とりあえず、中に誰かいないか確認する

 

「はーい」

 

おっ、返事が返ってきた

てか、この声は果南だな

 

果南「久しぶりだね、智」

 

智「そうだな、最近は全然会ってなかったからな」

 

果南「まあね、私が休学してたってのもあるけど」

 

智「それで、俺を呼ぶってことは何かあったのか?」

 

果南「いや、単純に会いたかっただけだよ」

 

智「ほう、そうか」

 

果南「眠たそうだね」

 

智「さっきまで寝ようとしてたからな」

 

果南「そうだったの?ごめん」

 

智「いや、大丈夫だよ。目も覚めたし」

 

それから、お互いの最近あったことを話した

 

果南「千歌たち頑張ってるんだね」

 

智「ああ、今は東京で頑張ってるだろうな」

 

果南「智も手伝ってるの?」

 

智「いや、あいつらが休憩の時に話してるくらいだよ」

 

まぁここ最近は休憩がメインになってる時もあるけど

 

智「果南はスクールアイドルやらないのか?」

 

果南「…私はいいよ、ダイビングのこともあるし」

 

智「そっか」

 

果南「あっ、そろそろ戻らないと、またね智」

 

智「おう、またな」

 

久しぶりだったからかなり話し込んだな

時間が経っているのを忘れてたよ

よし、日が暮れる前に帰るか

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、次の日千歌たちが帰ってきた

しかし、その空気はどんよりとしていた

これは何かあったな

特に千歌は何か思い詰めてる感じだな

今の千歌に聞くとあれだろうし、曜ちゃんに聞こうかな

みんなはそれぞれの家へ帰る

 

智「千歌、先に帰っといて」

 

千歌「えっ、うん…」

 

完全に元気がないな、かなり深刻な感じだな

 

智「桜内、ちょっと」

 

梨子「えっ?」

 

智「ちょっとの間、俺は外にいるから千歌を頼んだ。今、俺があいつに声をかけるのはなんか違う気がするしな。桜内なら千歌のこと任せられるからな」

 

梨子「私のこと信用しているのね」

 

智「まあな、今は桜内が頼りだからな。今度埋め合わせするから」

 

梨子「智くん…わかったわ」

 

智「ありがとう」

 

そして俺は、曜ちゃんに話しかける

 

智「曜ちゃん、ちょっといい?」

 

曜「智くん…うん、いいよ」

 

そして曜ちゃんの家まで2人で歩いて帰る

家に着くまでは、東京で何があったのか話してくれた

そして家に着いた

 

曜「…結果は0だったの…」

 

智「そっか」

 

俺の想像を超える出来事だった

最初は『元気出せよ』みたいな言葉かけようかなって思ったが、

今の話聞くと、無神経だよな

俺みたいな何もわかってない奴がみんなを励ますのは今は逆効果だな

 

曜「それで、千歌ちゃんにいつものように『やめる?』って聞いたの」

 

智「うん」

 

曜「でも、千歌ちゃん何も言わなくて…私、千歌ちゃんに傷つけるようなことを

言った気がして…」

 

涙目になってる曜ちゃん、とりあえず落ち着かせないと

でもこれって幼馴染あるあるかもな、いつも当たり前のやりとりが

こういう精神的に弱ってる時にやるとな…

でも、曜ちゃんがやったことは俺は悪いことじゃないと思う

 

智「別に曜ちゃんが悪いわけじゃないよ」

 

曜「えっ」

 

智「曜ちゃんは高飛び込みの大会とかで何回も悔しい経験してるだろ」

 

曜「うん」

 

智「今回も同様に悔しい結果に終わった、 でも曜ちゃんはすぐ立ち上がれただろ」

 

曜「うん、その悔しさを次は笑えるように頑張ろうって」

 

智「多分そう思えるのは、高飛び込みの経験があったからだと思う。なにかを好きになってそれの一番になるために努力すると、必ずどこかで壁にぶつかる。その壁を最初に経験した時ってだいたいは心が折れそうになるだろ?」

 

曜「たしかに、私も高飛び込みで最初の大会で優勝できなかったとき、高飛び込みやめようかなって…」

 

智「千歌は、今まで何かに夢中になるものがなかったからな。おそらく今回初めて挫折を経験したんだろな」

 

曜「千歌ちゃん…」

 

智「でも大丈夫だ、千歌なら。誰だって挫折は経験するもの、そこから立ち上がったときひとつ成長するんじゃないかな」

 

曜「智くん…うん」

 

智「それにさっきのことも千歌は曜ちゃんの気持ちわかってると思うぞ」

 

曜「そう…かな」

 

智「気分がそうじゃなかっただけだって。大丈夫だ。お前が信じなくてどうするんだ?一番千歌と一緒にいるのに」

 

曜「智くんも果南ちゃんもずっと一緒だったよ」

 

智「ああ、そうだな。でも、一番千歌と一緒に行動してるのは曜ちゃんだからな。」

 

曜「…うん、そうだね!私は千歌ちゃんを信じる!」

 

智「よし、その元気こそ曜ちゃんだ!」

 

曜「ありがとう、智くん!」

 

智「おう」

 

よし、なんとかなったな

 

智「千歌を隣で支えるのは曜ちゃんが一番適任だからな、頼んだぜ」

 

曜「うん!任せて!」

 

いつもの調子に戻ったな

 

智「てか、曜ちゃん家の前でかなり話し込んだな」

 

曜「そうだね」

 

智「じゃ、俺帰るから」

 

曜「あっちょっと待って、私も行く」

 

そう言って、曜ちゃんは荷物を家に置いた

千歌に会うつもりだな

 

智「わかった、じゃあ行くか」

 

曜「うん!」

 

俺たちは十千万に行く

しかし、天気が悪いな

 

曜「千歌ちゃんは大丈夫かな?」

 

智「安心しろ、そこは桜内に頼んである」

 

曜「梨子ちゃんに?なら安心だね!」

 

そして、十千万に近づく俺たち

ん?海のところに誰かいる?ってあいつらか

海に浸かっているけど、風邪引かないのか?

 

曜「あっ、千歌ちゃんに梨子ちゃん!!」

 

曜ちゃんが慌てて2人の元へ行こうとする

なんか勘違いしているな

 

智「ちょっと待った、落ち着け」

 

曜「えっ、でも」

 

智「あれは大丈夫だ、多分千歌が本音をさらけ出してるところだな」

 

曜「智くん…よくわかったね」

 

こういうのは漫画で似たような場面があったからな

まさか目の前で現実になるとは思わなかったけど

 

「智さーん!」

 

おっ、この声は一年生たちかな

 

曜「あっ、花丸ちゃんにルビィちゃんに善子ちゃん!!!」

 

善子「だから、ヨハネ!」

 

智「みんなきたか」

 

花丸「はい」

 

ルビィ「このままじゃ終われないですから」

 

善子「リトルデーモンたちがヨハネを必要とする限りヨハネは魔力放出するわ」

 

それ途中で魔力供給求めるやつやろ…

おっ、千歌たちもそろそろ終わったかな

 

智「みんな、あいつらのところに行ってこい」

 

曜「えっ、智くんは行かないの?」

 

智「今回はAqoursのことだからな、ここで見届けとく」

 

曜「わかった!」

 

そしてみんな千歌たちのところへ

おっ、晴れてきたな

これは彼女たちが成長したことを表現しているのかな

 

 

 

 



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第7話

千歌たちは東京のライブを経験したことで、

いろいろあったけどみんな次に向けて一歩前進した

それを見届けた後、俺は一足先に家に帰った。

Aqoursのみんなで話しがあるだろうし、俺も疲れているからね

 

千歌「智くーん!」

 

千歌が俺の部屋に入ってきた

 

智「おう戻ってきたか、どうした?」

 

千歌「智くんにありがとうって言いたくて」

 

智「いや、俺は千歌には何もしてないぞ」

 

千歌「梨子ちゃんが『智くんは千歌ちゃんのこと考えてわざと家を出て、その間は千歌ちゃんのことは私に任せてくれた』って言ってたよ」

 

半分本当だけど半分違うな

 

千歌「私を想っての行動だよね」

 

智「まぁ、千歌のあの表情は初めて見たからな。あのときの俺は千歌に対して何かするのは無神経かなって。一人で考える時間がいると俺は考えた」

 

千歌「…ありがとう、智くん」

 

そう言って千歌は俺に抱きついた

俺は千歌の頭を撫でた

 

千歌が自分の部屋に戻ったので、俺は寝ることにした

今日はしっかりと眠れそうだ

 

千歌「智くん」

 

智「千歌か、何かあった?」

 

千歌「今日はね、一緒に寝てほしいんだ…」

 

マジか…まあいっか

てか、あのアホ毛動いているよな

どうやって動かしてんだ?

あのアホ毛で千歌の感情表すこともできてるし

 

智「ああ、いいぞ」

 

千歌「ほんと?やったー!」

 

智「ほんと千歌は妹みたいだな」

 

千歌「えっ?千歌は末っ子だよ?」

 

智「いや、俺と話すときもまるで兄妹みたいだからな」

 

千歌「兄妹、妹…お兄ちゃん///」

 

智「まぁ、そんなことないか。よし、寝るか」

 

千歌「うん」

 

そして電気を消した

 

千歌(千歌が妹で、智くんがお兄ちゃん…いいかも!)

 

ー次の日ー

 

朝起きて、学校に行く準備をする

俺は千歌と一緒にバスに乗る

 

曜「おはよう、智くん!千歌ちゃん!」

 

千歌「おはよう曜ちゃん!」

 

智「おはよう」

 

梨子「千歌ちゃんおはよう、しっかりと睡眠とったみたいね」

 

花丸「元気になってよかったズラ」

 

善子「ほんとね」

 

千歌「うん!昨日智くんに抱きついて頭撫でてもらったんだ〜」

 

ルビィ「ルビィもたまにお姉ちゃんに頭撫でてくれて、撫でてもらうと安心するんだよね」

 

千歌「わかる!それからね、一緒に寝てもらったんだ!」

 

智「それ大きな声で言うことか…」

 

曜「智くん…」

 

智「えっ?」

 

あれ、曜ちゃんからなんかオーラみたいなものが見えるんだけど(汗

 

曜「詳しく聞いてもいいかな?」

 

智「いや、何も」

 

曜「智くん」

 

智「あっはい、すみませんでした」

 

なぜ、朝からこうなった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

なんとか弁解できました、はい

そのかわり今度の夏祭りで一緒に回ることになったけど…

まあ、俺は曜ちゃんと一緒に行けるからいいんだけどね

 

それであいつらは今果南たちを誘おうとしているらしい

誘っても断られてばかりみたいだがな

俺はみんなの朝練に付き合っている

体力つけたいし、いい運動になるからな

そんな中で果南がランニングしているのをついていったこともあったな

あのコースを毎日走っているのはすごいな果南

桜内は俺に『なんで走っているのにそんなに疲れてないの?』って言われた

そこは俺もやるときはやるからって言った

千歌たちもかなり体力あると思うけどな

それで果南のランニングについていくと、一人の金髪の人を見た

千歌に聞くと、小原鞠莉って言うらしい浦の星の理事長をやっているとのこと

一回千歌たちから理事長の話は聞いたことあるけど、まさか高校生とはな

それでいろいろあったけど、わかったのは過去に何かあったってことくらいかな

果南たちはスクールアイドルやってたんだな

それで千歌たちは何があるのか知りたくなったようだ

俺は学校も違うのでなかなか関わることもできないからな

みんなに頑張ってとしか言えなかったよ…

 

そして次の日、学校で練習しているであろう千歌たちの様子を見に行こうとした

天気は雨だったけど、日が沈む頃には雨は止んでいた

そして浦の星に着いた

 

智「あっ、許可証いるんだったな」

 

とりあえず、正門入るか

そして入ろうとすると、こっちに向かってくる人がいた

あれは果南だな

 

果南「あれ?智、どうしてここに?」

 

智「いや、ちょっと私情の用事でな。それより果南はどうしてここに?」

 

果南「ここにいる、鞠莉に会うためにきたんだ」

 

智「そうか、なら早く行ってこい」

 

果南「うん」

 

そう言って果南も学校内に入った

あの表情は理事長と何かあった感じか

でも、もう解決する感じだな

この様子だと今はみんな外にいる感じか、みんな果南たちを誘おうとしてたからな

 

千歌「あっ、さとしくーーん!」

 

おっ、みんなこっちにきた

 

智「よっ」

 

曜「なんでここに?」

 

智「みんなの様子が気になってな」

 

桜内「そうだったのね」

 

ダイヤ「あなたは、あのときの」

 

智「あっ、ダイヤさん。その節ははありがとうございました」

 

ダイヤ「そんなにかしこまらなくても大丈夫ですのよ」

 

智「そうですか」

 

ダイヤ「あなたのことはルビィから聞いてますわ」

 

智「えっ?」

 

ダイヤ「私はルビィの姉です」

 

智「そうだったのルビィちゃん!?」

 

ルビィ「うん」

 

知らなかった…

 

智「多分、もう解決してると思うぞ」

 

千歌「そっか、よかった」

 

智「これでAqoursは9人になった感じか」

 

千歌「そうだよ!」

 

智「次のライブはいつやるのか決まったのか?」

 

花丸「今度の夏祭りでライブすることに決まったズラ」

 

智「なるほど」

 

そのライブなら花火を使った演出もできるな

 

智「頑張れよ」

 

千歌「うん!」

 

ー次の日ー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

千歌side

 

今、千歌たちAqoursは部室にいる

みんなで今度の夏祭りについて話してるんだ

こういうのってまとめ役がいないとなかなか決まらないんだよね

 

千歌「智くんがいればな〜」

 

曜「千歌ちゃん、どうしたの?」

 

千歌「いや〜、こういうとき智くんいればまとめ役になるのになあって」

 

鞠莉「なら、マネージャーになってもらいましょう!」

 

曜「えっ、いいの?」

 

鞠莉「理事長である私に任せて!ダイヤもいいでしょ?」

 

ダイヤ「なぜ、私に聞くのですか?」

 

鞠莉「みんなは賛成だろうけど、ダイヤはこういうのにうるさいから聞いたの」

 

ダイヤ「私はむしろ智さんをマネージャーにするのは賛成ですわ」

 

鞠莉「あら、そうなの?私は智がどんな人か会ってみたい!」

 

果南「それだけ聞くと興味本位みたいだよ」

 

鞠莉「それもあるけど、千歌っちたちが信用している人なら安心だからね」

 

善子「でも、どうやってマネージャーにするのよ」

 

鞠莉「それはね…」

 

智くんがマネージャーになるのは嬉しいことだね!

 

千歌side end

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今俺は、浦の星に向かっている

先生から行ってこいと言われたからな

なにかあったんか?

そして浦の星に着いた

 

ダイヤ「智さん」

 

智「お、ダイヤさん」

 

ダイヤ「案内しますので、ついてきてください」

 

智「あっ、はい」

 

そして向かったのはスクールアイドルの部室

久しぶりにきたなここに

 

ダイヤ「さっ、中へどうぞ」

 

そして中へ入る

 

曜「あっきた!」

 

そこにはみんながいた

 

智「浦の星に行ってこいって言われてきたけど何の用だ?」

 

千歌「それはね、智くんにAqoursのマネージャーになってほしいんだ!」

 

智「マジか!?でも俺他校の生徒なんだが」

 

鞠莉「そこは私に任せて」

 

智「理事長」

 

鞠莉「ノンノン、マリーって呼んで」

 

智「じゃあ鞠莉、どうやって?」

 

鞠莉「それは理事長の権限で」

 

智「あー、なんとなくわかった」

 

千歌「やってくれる?」

 

智「うーん」

 

どうしようかな

 

曜「入ってくれないの?」

 

智「わかった、マネージャーやるよ」

 

曜ちゃんそれはずるいって…

その上目遣いされたら断れないぞ…

断る理由もないからいいけどな

 

千歌「ほんと!」

 

智「俺がほかの用事とかで行けないとき以外はな」

 

曜「ありがとう!」

 

智「おう」

 

こうして俺はAqoursのマネージャーになった

 



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第8話

今日は夏祭り当日だ

俺は夏祭りに出かける準備をしている

荷物はこれくらいか

あとは千歌だな

 

千歌「智くん!」

 

智「おう、準備できたようだな」

 

千歌の今の格好はみかん色の浴衣

似合ってるな

 

智「千歌、浴衣似合ってるぞ」

 

千歌「えへへ、ありがとう///」

 

そして、桜内の家を訪ねようとした

あっ、訪ねる前に出てきたな

 

梨子「ごめんなさい、待たせてしまって」

 

智「大丈夫だ、こっちも今来たところだから」

 

桜内は桜色の浴衣か、なるほど似合ってるな

 

千歌「梨子ちゃん、その浴衣かわいい!」

 

智「うん、似合ってる」

 

梨子「ありがとう///」

 

さて、みんなのところへ向かおうかね

現地集合にしたからな

そして俺たちは夏祭りの場所へ向かっている

 

梨子「私、夏祭りは久しぶりなの」

 

千歌「えー、そうなの!?」

 

梨子「行く機会があまりなかったから」

 

智「俺は毎年行ってるな」

 

千歌「私もだよ!」

 

智「俺や果南の場合、千歌たちの付き添いみたいなもんだけどな」

 

梨子「なるほどね」

 

千歌「えー、智くんは毎年楽しみにしてたんじゃないの?」

 

智「俺はあんまり1人で行きたいとは思わんな。夏祭りに行くのは千歌と曜ちゃんの事を両方の親から頼まれてるからだな」

 

千歌「…千歌たちと一緒に夏祭り行くの楽しくなかった?」

 

あ、誤解をさせてしまったな

明らかに千歌が落ち込んでる

 

智「1人で行きたいとは思わないだけだからな。千歌たちが行くなら俺も行きたいし、それに千歌たちに何かあったら嫌だしな」

 

千歌「そうなんだ…よかった」

 

梨子「智くんは良い人ね」

 

智「まあ、みんなのことが心配だからついていくってのも大きいけどな」

 

それからも話しながら歩くと夏祭りの場所に着いた

俺たちが最後かな

 

智「着いたな」

 

曜「あ、きたよ!」

 

千歌「みんなお待たせ!」

 

ダイヤ「これで全員揃いましたわね」

 

鞠莉「じゃあ、みんなでLet's go!」

 

そして、みんなで屋台を回る

各々楽しんでるな

 

千歌「智くん、あれ食べたい!」

 

智「はいはい」

 

千歌が欲しいと言ったものを俺が買う

ここだけ見たら兄妹みたいに見えるんだよな

 

千歌「ありがとう!」

 

智「おう」

 

この笑顔を見ると満足だな

いいことしたって思える

他のみんなは何をしているのかな

 

花丸「善子ちゃん、これ美味しいよ」

 

善子「ズラ丸、ちょっと食べすぎじゃない?」

 

花丸「ライブ前だから大丈夫」

 

善子「その量で…」

 

善子ちゃんかなり引いてるな

 

ルビィ「あっ、破れちゃった」

 

ダイヤ「ルビィ、もう一度しますか?」

 

鞠莉「それなら、私に任せて!」

 

ダイヤ「鞠莉さん!」

 

鞠莉「私、こういうの得意だから」

 

果南「じゃあ、私もやろうかな」

 

ダイヤ「果南さんまで」

 

鞠莉「どちらが多く取れるか」

 

果南「勝負だね」

 

嫌な予感しかしないな、あそこ…

金魚すくいが戦場みたいになってる

 

智「ルビィちゃんこっちに来て、これあげるよ」

 

ルビィ「わっ、わたあめ!智さんありがとう!」

 

ダイヤ「よかったですわね、ルビィ」

 

ルビィ「うん!」

 

智「喜んでくれてよかった」

 

実際は、わたあめを渡すのが半分であの場から避難させるのが半分だけど

果南と鞠莉があそこを戦場にしたからな

今も戦ってるし

 

梨子「曜ちゃん頑張って!」

 

曜「えいっ」パン

 

おっ、うまいな

 

曜「やったー!」

 

梨子「さすが曜ちゃん!」

 

曜「はい、梨子ちゃん!」

 

梨子「ありがとう!」

 

智「さすがだな」

 

千歌「さすが曜ちゃん!」

 

曜「えへへ、ありがとう!」

 

みんなが楽しんでて何より

 

曜「智くん、一緒に回ろう!」

 

智「そうだな」

 

この前約束してたからな

 

曜「智くん、あれ欲しい!」

 

智「はいはい」

 

この感じさっきの千歌と変わらないな

 

曜「智くん、あれやろうよ!」

 

智「金魚すくいか」

 

さっきの戦場を思い出すな

あれ結局どうなったんだ?

 

智「いいぞ」

 

そして店の人にお金を渡す

 

曜「それ!あー破れちゃった…」

 

智「曜ちゃん、ちょっと貸してみろ」

 

そう言って、曜ちゃんの右手を触る

まだポイが完全に破れた訳じゃないからな

 

曜「えっ///」

 

智「ここをこうすれば、ほらっ取れた」

 

曜「う、うん///」

 

ん?なぜ顔を赤くしてんだ?

って右手に触れてるからか

そう考えたら、俺まで恥ずかしくなってきたぞ

 

その後も、屋台を回っていった

それにしても人が多くなってきたな

 

智「曜ちゃん、右手」

 

曜「えっ」

 

離れないように手を繋ぐ

 

智「これで大丈夫だな。俺から離れるなよ」

 

曜「う、うん///」

 

そして人通りの少ないところに行って休憩する

 

智「疲れただろ?ここに座って」

 

曜「うん」

 

そして、俺たちはベンチに座って休憩する

 

曜「今日はありがとう、智くん」

 

智「ん?なんかしたっけ?」

 

曜「去年までは千歌ちゃんとか果南ちゃんと一緒に夏祭り行ってたでしょ?みんなで行くのも好きなんだけど、一回智くんと2人で夏祭りを回りたかったんだ」

 

智「そうだったのか」

 

曜「だから、ありがとう!」

 

智「こっちこそ、曜ちゃんと一緒に回れて楽しかったよ」

 

曜「そ、そうなんだ///」

 

智「来年も2人で回ろうぜ」

 

曜「うん(それって遠回しに告白しているのかな///)」

 

智「あっ、そろそろライブの時間だぞ」

 

曜「わっ、ほんとだ!?」

 

智「よし、行くか曜ちゃん」

 

曜「うん!」

 

智「あ、あと」

 

曜「えっ?」

 

智「言い忘れてたけど、その浴衣最高に似合っててかわいいぞ!」

 

曜ちゃんの浴衣は水色だ、すっごくかわいい

 

曜「あ、ありがとう///(それはずるいよ智くん///)」

 

そしてAqoursはライブをした

ライブの演出すごいな

それにAqours全員が輝いて見えたな

スクールアイドルってすごいな

そしてライブは無事に成功した

 



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第9話

夏祭りが終わった次の日、Aqoursのマネージャーとして仕事をしていた。

って言ってもリズムを取ったり、休憩の時にお水を配ったりするのが主な仕事だけど。

今日はみんな夏祭りの疲れもあるので早めに切り上げた。

 

智「今日はここまでにしようか、昨日の疲れもあるだろうし」

 

ダイヤ「そうですね、今日はこれくらいにしましょうか」

 

果南「私はまだまだいけるけどね」

 

千歌「果南ちゃんの体力はすごいね」

 

果南「まあね、毎日のランニングのおかげかな」

 

そしてみんなが部室に戻ろうとする

 

鞠莉「そうだ!」

 

果南「どうしたの鞠莉?」

 

鞠莉「智の歓迎会をやりましょう!」

 

千歌「それいいね!やろう!」

 

曜「私も賛成!」

 

智「いや、別にやらなくてもいいんだけど」

 

鞠莉「智と私たちの親睦を深めるためにも、ね!」

 

ダイヤ「そうですわね」

 

智「…わかったよ」

 

部室で歓迎会をすることになった

俺のことをあまり知らないのはダイヤさんと鞠莉くらいか?

部室で軽く自己紹介した

そしてみんな(主に鞠莉)から質問をされた

そんな中果南から思わぬ質問をされる

 

果南「そういえば、智って好きな子いないの?」

 

一瞬部室の時間が止まった気がした

一気に視線が集まったな

特に曜ちゃんからはすごい目つきで

 

智「好きな人はいないな(ほんとはいるけど)」

 

果南「そうなんだ」

 

鞠莉「でも、どんな子がタイプとかはあるでしょ?」

 

智「あるな」

 

鞠莉「じゃあ、私からどんどん質問をしていくね」

 

他のどんな質問より興味津々になってないか?

みんなも耳傾けてる感じだし

 

智「わかった、できるだけ答えるよ」

 

待て、そんなにみんな俺の好きなタイプ気になるか?

 

鞠莉「まずは、そうね…髪型のタイプね。ショートとロングどっちが好き?」

 

智「そうだな、俺はロングかな」

 

果南「えっそうなんだ、意外だね。私は短い方が好きなのかなって思ってた」

 

智「俺はロングというよりポニテが好きなんだけどな」

 

果南「私とか?」

 

智「そうだな」

 

果南「自分で言ってて恥ずかしいけど///」

 

智「だから、たまに桜内とか善子ちゃんとかポニテを見てみたいとか思うぞ」

 

梨子「そ、そうなんだ///」

 

善子「私はポニテにしたことないわね」

 

智「へーそうなんだ」

 

曜(私もポニテにしたら喜んでくれるかな)

 

千歌「私もポニテにしてみようかな?」

 

鞠莉「じゃあ次の質問ね。活発な子とお淑やかな子、どっちがタイプ?」

 

智「それは、お淑やかな子かな」

 

ルビィ「そうなんですね」

 

智「ダイヤさんとか、花丸ちゃん、桜内もお淑やかだよね」

 

梨子(あれ、そういえば…)

 

ダイヤ「そ、そうですか?」

 

鞠莉「えー、ダイヤはどっちかっていうと煩くない?」

 

ダイヤ「鞠莉さん!」

 

鞠莉「ほら、こんな感じで」

 

ダイヤ「誰のせいだと思っているのですか!」

 

智「あはは、俺の場合どっちかっていうと落ち着いてる時が多いからな」

 

千歌「確かに、智くんは本を読んでたりゲームしてたりだもんね」

 

智「そうだな、自分の性格でそうなっているのかもな」

 

曜(私ってどっちなんだろう)

 

鞠莉「次は脚について、素足とタイツはどっちが好き?」

 

智「そりゃあ、タイツ一択だな!」

 

千歌「即答だったね」

 

智「いや、まあな。花丸ちゃんは履いてるのも高評価!」

 

花丸「えっ、マルですか///」

 

智「スケスケ黒タイツとか最高だね!」

 

梨子「そ、そうなんだ」

 

曜(…これからはスケスケ黒タイツ履こう、これは智くんのあの感じだと必須事項だね)

 

鞠莉「次は、姉系か妹系どっちがタイプ?」

 

智「んー、妹かな」

 

善子「そうなの」

 

果南「ちなみに私たちを姉と妹で分けたらどうなるの」

 

智「そうだな、まず3年と1年は姉と妹だな」

 

ダイヤ「まあそうなりますわね」

 

智「2年だと千歌は妹、桜内は姉かな」

 

桜内「私は姉なんだ」

 

智「まあ、どっちかっていったらな(この前の千歌と善子ちゃんとのやりとりとかな)」

 

曜「私はどっち?」

 

智「曜ちゃんは…どっちでもないな」

 

曜「えっ、なんで?」

 

智「感覚的にどっちでもないんだよな」

 

曜「そ、そうなんだ…」

 

智「よくよく考えたら一番対等な関係とも言えるけどな」

 

曜「どういうこと?」

 

智「姉だと遠慮してしまうところもあるし、妹だと子供扱いになるときもあるし」

 

果南「わからなくもないね」

 

智「だから、気兼ねなく話せる相手がいるとありがたいんだよな」

 

曜「そ、そうなんだ///」

 

智「そう考えるとそれが一番いいのかもな」

 

鞠莉「じゃあ、最後は胸について」

 

ダイヤ「鞠莉さん」

 

鞠莉「えー、これくらいいいでしょ?」

 

智「ある方が好きかな」

 

鞠莉「なるほどね」

 

曜(私はある方かな)

 

智「もうそろそろ日が暮れるし、帰ろうぜ」

 

果南「そうだね」

 

曜(今度智くんとお出かけするときのコーディネートが決まったね!)

 

みんな帰る準備をする

今日はかなり俺のことについて根掘り葉掘り聞かれたな

今日は2年生のみんなと帰った

 

千歌「それにしても知らなかったなぁ」

 

智「まあ、俺はそんなに自分のこと話すような性格じゃないからな」

 

梨子「意外なこともあったし」

 

智「そうか?」

 

意外なことあるってことはイメージと違うのか

俺のイメージはどんなんだったんだ?

 

曜「…」

 

智「曜ちゃんどうかした?」

 

曜「智くん、私頑張るから!」

 

智「いや、何を!?」

 

どうしたんだ曜ちゃん?

そんなことを考えながら帰った

曜ちゃんと別れ、千歌と一緒に自分の家に着いて中に入ろうとしたが桜内に呼ばれた

 

梨子「智くんちょっといい?」

 

智「わかった。千歌、先に家に入っといてくれ」

 

千歌「うん、わかった」

 

智「それで話って?」

 

梨子「今度の休みの日に私と一緒にお出かけしてほしいの」

 

智「いいけど、千歌とかじゃなくていいのか?」

 

梨子「うん」

 

何かあるのか?まあいっか

 

智「わかった、その日は空けとくよ」

 

梨子「ありがとう」

 

こうして俺は桜内と出かけることになった

桜内と2人だけって初めてだな

 



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第10話

今日は桜内と2人で遊びに行く。

今日は快晴なのでいい天気だ。

かなり暑いけど…

俺は今、出かける準備ができたので桜内の家の前にいる。

「ここで待っててね」と言われたからな。

 

梨子「おまたせ」

 

智「!?お、おうじゃあ行くか」

 

俺は今驚いている。

それは、桜内の格好だ。

普段は髪を下ろしているのに、今日はポニテだ。

さらに、暑い日にもかかわらず黒タイツを履いている。

この前、俺が言ったことをやっているよな?

俺は冷静を装っているが、かなりテンションが上がっている。

なるべく表に出さないようにしとこう…

 

智「どこに行く?」

 

桜内「沼津のショッピングモールで買いたいものがあるの」

 

智「わかった、まずはそこから行こうか」

 

俺たちは沼津に向かう。

普段、移動中はみんながいるので自然に桜内と会話をすることができるのだが、今回は2人だけの上に桜内の姿も重なって会話ができない…ここまで緊張するのもなかなかないぞ…

桜内もなかなか話しかけてこないし、かなり気まずい…

どうしよう…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜梨子side〜

 

智くんと2人っきりって今までなかったから気まずい…

今日、私が智くんとお出かけする理由は仲良くなるためなのに…

智くんから話しかけてこないのは、私に興味がないからなのかな…

 

〜梨子side end〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

会話がないまま沼津に着いた

まあこっからは何とかなるだろ

 

智「んで、桜内の行きたいところは?」

 

梨子「えーと、あっちだね」

 

智「よし、行くか」

 

梨子「うん!」

 

そしてショッピングモール内をいろいろ回る

 

智「桜内はこの服とか似合うんじゃないか?」

 

梨子「ほんと?着てみるね」

 

〜試着中〜

 

梨子「どうかな?」

 

智「すげー、めっちゃ似合ってる!」

 

梨子「そ、そうかな///」

 

普通のワンピースだけど、ポニテに黒タイツもアクセントになっていつも以上にいい感じだ

この後もいろいろ回った。

 

智「あっ、買いたい本があるんだった。買いに行っていいか?」

 

梨子「うん、いいよ」

 

智「おっ、あった」

 

自分の買いたい本を見つけて満足した

あれ?桜内はどこいったんだ?

店内を歩き回ると桜内がいたが…

桜内ってああいうのが趣味だったのか、意外だな

本人もおそらく隠しているだろうから見なかったことにしよう

とりあえず俺は本を買った

おっ、桜内が来たな

 

梨子「ごめんなさい、待たせてしまったかな?」

 

智「いや、大丈夫だ」

 

梨子「そういえば、そろそろお昼の時間ね」

 

智「なら、そこの喫茶店に行かないか?」

 

梨子「うん」

 

そして、喫茶店に入る

 

智「桜内と2人で遊ぶのは初めてだったな」

 

梨子「そうね…」

 

智「どうかしたのか?」

 

梨子「…」

 

智「桜内?」

 

梨子「…実は今日はね、智くんと仲良くなりたいからお出かけしたの」

 

智「えっ、そうなのか?」

 

梨子「千歌ちゃんや曜ちゃんは学校も一緒だけど、智くんはそうじゃないでしょ?」

 

智「まあ、そうだな」

 

梨子「私、地味だし面白くもないから智くんと仲良くなれないかもって」

 

智「そんなことはないだろ」

 

梨子「実際、今日の移動中の会話もなかったでしょ?」

 

智「うっ…確かに」

 

梨子「智くんは私といても楽しくないのかなって改めて思ったの…」

 

智「そんなことないって!」

 

梨子「えっ」

 

智「あー、大声出してすまん。でもそんなことないから」

 

梨子「そうなの?」

 

智「桜内がいてくれて助かってることも多いし、今日も楽しかった」

 

梨子「そう?」

 

智「それに今日の格好は俺のためだろ?」

 

梨子「うん、智くんが前に言ってたことをやってみたんだ。智くんの好きな格好したら興味持ってくれるかなって」

 

智「正直言って今日の桜内はいつも以上にかわいいからな!」

 

梨子「か、かわいい///」

 

智「だから、今日はありがとうな」

 

梨子「こちらこそありがとう智くん!」

 

智「おう」

 

梨子「それから…」

 

智「なんだ?」

 

梨子「私のことを、これからは下の名前で呼んでくれないかな?」

 

智「いいのか?」

 

梨子「みんなのことは下の名前で呼んでいるのに私だけ未だに苗字で呼ばれるのは嫌なの」

 

智「あー言われてみればそうだな。幼馴染は仕方ないとしてそれ以外でも下の名前で確かに呼んでるな。気がつかなかったよ」

 

梨子「だから、お願い!」

 

智「わかったよ、梨子ちゃん」

 

梨子「呼び捨てにして」

 

智「あっ、すまん。じゃあ梨子、これからもよろしく!」

 

梨子「うん、智くん!」

 

智「俺のも呼び捨てでいいよ」

 

梨子「智くんは智くんがいいわ」

 

智「なぜに!?」

 

梨子(だって呼び捨てにしたら少なくとも曜ちゃんが怖いし)

 

その後も、俺たちは色々と店を寄っていった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜曜side〜

 

よし、布の生地はこれくらいかな

今、私は次の衣装のために色々買っている

装飾品も見とかないと…えっ?

私が向かう方向に智くんと梨子ちゃんがいた

2人とも楽しそう…

あれ、梨子ちゃんのあの格好は…

もしかして梨子ちゃんは智くんのこと…

智くんも楽しそうだし

私より梨子ちゃんの方が女の子だもん、当然だよね…

私みたいなのは女の子として見られないよね…

2人の光景を見た私は、2人に見つからないようにした

 

〜曜side end〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今日は色々と見回ったけど、目新しいものばかりだったな

まあ、女の子が行くような店に行かないってのもあるのだろうけど

 

智「梨子、今日は楽しかったか?」

 

梨子「うん、智くんのこと色々と知ることができたから」

 

智「それは良かった、はいこれ」

 

梨子「えっ、これは?」

 

智「今日のお礼」

 

梨子「これって、髪留め?」

 

智「おう、ピアノ弾けるから音符にした」

 

梨子「ありがとう、智くん!大切にするね」

 

智「おう」

 

梨子(こういうのを曜ちゃんとかにすればな〜)

 

智「どうかしたか?」

 

梨子「い、いやなんでもない」

 

智「そうか、困ったことがあればなんでも相談しろよ。千歌たちに相談しにくいこともあるだろうし」

 

梨子「うん、そうするね」

 

智「よし、帰るか」

 

梨子「うん!」

 

梨子との距離も近くなった感じがするな

よかったよかった

 



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第11話

俺は今、勉強をしている。

次の期末テストに向けてだ。

って言っても、かなり復習したけど

今は学校で勉強をしている。

ピロン

おっ、誰からの連絡だ?

 

from千歌『智く〜ん、助けて〜』

 

智「向こうもテストみたいだな」

 

『今からそっちに行く』とメールを送り、浦の星に向かった。

 

智「おまたせ、きたぞ」

 

千歌「智くん!」

 

智「こっちも定期考査か?」

 

ダイヤ「そうですわ」

 

智「んで、今困っているのは」

 

千歌「はい!困ってます!」

 

智「堂々と胸を張るなよ…」

 

善子「ふふふ、この堕天使ヨハネが本気を出せば…」

 

智「善子ちゃんもだね」

 

善子「善子言うな!」

 

花丸「善子ちゃんも不登校だったからね」

 

善子「…そうよ」

 

そういえばそうだったな

 

果南「私もわからない科目があるんだ」

 

智「へー、果南もそうなんだ」

 

果南「まあ、休学してたからね」

 

智「あ、そうか」

 

ルビィ「ルビィも自信がない科目があって…」

 

なるほど、ならみんなで分担するか

 

智「よし、それぞれ分担するか。果南のところは鞠莉とダイヤさん、ルビィのところは花丸ちゃん、善子ちゃんのところは曜ちゃん、千歌のところは俺と梨子、それでいいか?」

 

千歌「それでいこう!」

 

曜(梨子ちゃんのことを梨子って…)

 

こうして各々が勉強を始める

 

智「千歌は何がわからないんだ?」

 

千歌「えーと、数学と生物と日本史かな」

 

智「なるほど、わかった」

 

みんなには言えないけど、この範囲俺らはもうすでに終わってる…

 

智「ここはこうすれば…」

 

千歌「…できた!」

 

梨子「智くん、教え方上手ね」

 

智「そうか?」

 

千歌「うん!毎回教えてくれて助かってるんだよ!」

 

智「なるべく赤点にはなって欲しくないからな」

 

梨子「それで、千歌ちゃんは日本史はどこまで理解しているの?」

 

千歌「えーとね、幕末の新撰組のところなら分かるよ」

 

智「そこまで、進んでるのか」

 

梨子「千歌ちゃん、今習っているのは平安時代よ…」

 

智「おい、まさか」

 

千歌「あれ?そうだっけ?」

 

智「ちょっと、ほかのところ見てくるな」

 

梨子「わかったわ」

 

千歌「いってらっしゃい」

 

梨子「千歌ちゃん、今から猛スピードで覚えるのよ」

 

千歌「えー!?」

 

千歌のあれはかなりまずいよなぁ…

とりあえず、他の様子を見よう

 

鞠莉「ここでナポレオンが登場するの」

 

果南「へぇそうなんだね」

 

智「果南、いけてるか?」

 

果南「うん、世界史は鞠莉で日本史はダイヤに教えてもらってるんだ」

 

ダイヤ「果南さんの物覚えが早くて助かってますわ」

 

智「なるほど」

 

3年生は大丈夫みたいだな

 

ルビィ「花丸ちゃんこれでいいかな?」

 

花丸「…うん、合ってるズラ」

 

ルビィ「やったね!」

 

智「花丸ちゃんは教えるのが上手そうだね」

 

花丸「そんなことないですよ///」

 

ルビィ「んーん、花丸ちゃんの教え方は上手だよ!」

 

花丸「ルビィちゃん///」

 

ここも大丈夫みたいだな

 

曜「この二次関数はね…こうなるんだよ」

 

善子「なるほどね」

 

智「順調に進んでるみたいだな」

 

曜「智くん!」

 

善子「最初は全然わからなかったけど、曜さんの教え方が上手いお陰よ」

 

智「なるほどね、曜ちゃんは万能型だからね」

 

曜「そんなことないよ」エヘヘ

 

善子「曜さんって苦手なことあるのかしら?」

 

曜「私だってあるよ」

 

智「まあ、そう思いたくなるのも無理はないな」

 

みんな大丈夫みたいだな

あとは千歌だけかな

よし、千歌のところに戻ろう

 

曜「…」

 

善子「曜さん?」

 

曜「えっ」

 

善子「大丈夫なの?」

 

曜「うん、大丈夫だよ」

 

善子(ずっと智の方を見てたけど…)

 

千歌「もうダメ、少し休憩させて」

 

梨子「千歌ちゃん…」

 

智「休憩は大事だからな、外の空気でも吸ってこい」

 

千歌「そうするね、ありがとう智くん」

 

梨子「リフレッシュも大事ってことね」

 

智「そういうこと」

 

梨子「実は私もわからないところがあるの」

 

智「そうなのか?」

 

梨子「うん」

 

智「わかった、どこがわからないんだ?」

 

梨子「えーと」

 

曜(…千歌ちゃんも梨子ちゃんも教えてもらってる…私も教えてもらいたいのに…)

 

こうして今日はみんなで勉強をした。

そろそろ日が暮れるのでそれぞれ帰った。

 

千歌「ふぅ〜、今日でかなり頭が良くなった気がするよ」

 

梨子「前までが酷かっただけのような気もするけどね」

 

千歌「そんなことないよ〜」

 

いやいや、今回もなかなかやばかったぞ

 

曜「智くん」

 

智「どうした?」

 

曜「善子ちゃんのところを私にしたのはなんでなの?」

 

智「すまん、嫌だったか?」

 

曜「そういう訳じゃないんだけど、単純に気になって…」

 

智「そうだな、いつも千歌と勉強するとき曜ちゃんは千歌に教えるけど、途中でやめて一緒になって遊ぶだろ?Aqoursの中でもトップクラスに曜ちゃん優しいからな。それをいつも俺が止める」

 

曜「…確かに」

 

智「それから、善子ちゃんは1年生だとコントになるし、3年生は果南を相手にしてもらってるし、梨子にすると色々と善子が主導権を握るし、俺は下級生の面倒を見ると甘くする傾向があるからな」

 

曜「…うん」

 

智「だから、教え方が上手くて善子ちゃんが真面目になるのは曜ちゃんだけかなって」

 

曜「そうなんだ(智くんはちゃんと考えてたんだね。それは嬉しいけど…)」

 

智「曜ちゃんは俺より教え方上手いからな」

 

曜「そんなこと…私も智くんに教えてもらいたかったし」

 

智「えっ、そうなのか」

 

曜ちゃんが俺に?単純に好きな子からだから嬉しいけど、『曜ちゃんには教えなくても勉強できるよね』って言いそうになったけど、俺の本能が言うなと危険信号を出してるから言わなかった

 

曜「うん…」

 

智「ごめん、次は教えるな」

 

曜「うん!(でも、智くんは梨子ちゃんのことが…)」

 

勉強を教えてから2週間後、期末テストの結果が返ってきた。

俺はいつもどおりの結果だな

俺は千歌たちのところに向かった。

 

千歌「あっ、智くん!」

 

智「おう、どうだった?」

 

千歌「みんな赤点回避したよ!」

 

智「おうおう、よかったな」

 

千歌「うん!」

 

果南「これも智たちのおかげだね」

 

智「そりゃ、どうも」

 

梨子「智くん、ありがとうね」

 

智「おう、梨子はどうだった?」

 

梨子「智くんに教えてもらったおかげで平均点がいつもより上がったの」

 

智「そうか、よかった」

 

曜「私も平均点上がったよ!」

 

智「流石だな」

 

曜ちゃんが平均点上がったら、ほぼ満点だよな(汗

 

ダイヤ「では、今日から本格的にAqoursの活動を再開しますわよ」

 

智「そうだな、みんな頑張ろうぜ!」

 

「はい!(うん!)(えぇ!)」

 

定期考査を終えた俺たちは次のライブに向けて、活動を再開するのだった。



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第12話

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜梨子side〜

 

私は今スマホで千歌ちゃんと次の曲に向けて相談している。

あっ、何かが来た

コンクール…

 

〜梨子side end〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺は今日もAqoursの練習をサポートしてる。

マネージャーとして頑張っています。今は全員部室の中にいる。

夏休みに入ってからより一層暑くなった気がするな…

 

千歌「あぁ〜」

 

花丸「暑い〜」

 

善子「暑すぎよ〜」

 

千歌「間違いないね〜」

 

曜「次の衣装こんな感じはどう?」

 

ルビィ「少し派手かも」

 

果南「確かにそうだね」

 

曜「そっか〜」

 

ルビィ「こんな感じでもいいと思います」

 

曜「確かに、そうだね」

 

智「ダイヤさん、みんなを集めた理由はなんですか?」

 

ダイヤ「ふふふ、今日から夏休み」

 

鞠莉「サマーバケーションね!」

 

ダイヤ「夏休みといえば、はいそこ!」

 

千歌「ほえ?…海かな」

 

曜「はい!夏休みはパパが帰ってくるんだー!」

 

智「そうだったな、また挨拶しに行くな」

 

曜「うん!」

 

花丸「まるはおばあちゃんの家に行くズラ」

 

善子「夏コミ!」

 

ダイヤ「ぐっ、ぶっぶー!ですわ!!あなたたちはそれでもスクールアイドルなのですか!?」

 

ダイヤさんの夏といえば『ラブライブ!』だろうな

 

ダイヤ「片腹痛いですわ!」

 

梨子「じゃあ、何があるのですか?」

 

ダイヤ「いいですか、夏といえば…ルビィ!」

 

ルビィ「多分…ラブライブ!」

 

ダイヤ「さすが我が妹!よくできました!」

 

ルビィ「えへへ」

 

なるほど、ダイヤさんはルビィを甘やかしている部分もあると

 

善子「なにこの姉妹コント」

 

ダイヤ「コント言うな!」

 

確かにコントみたいだな

 

ダイヤ「夏といえば『ラブライブ!』、その大会の季節なのです!」

 

ダイヤさんいつも以上に熱意がすごいな…

 

ダイヤ「『ラブライブ!』の予選突破のために、Aqoursは特訓をします!このμ'sの合宿の特訓のスケジュールは私が独自のルートで手に入れたものですわ!」

 

そこにはものすごい練習量のスケジュールが

 

千歌「遠泳10km!?」

 

花丸「ランニング15km!?」

 

善子「夏の暑さで頭おかしくなったんじゃない?」

 

果南「まぁ、何とかなるね」

 

さすがだな果南

でもみんながみんな果南みたいな体力じゃないからな。

千歌たちのあの顔は俺に助けを求めてるな

 

智「ダイヤさんこの練習量でついていけるのは恐らく果南と曜ちゃんくらいだよ」

 

ダイヤ「智さんもいけるはずです」

 

いやまあいけるけど

 

智「普通の男子でも無理だよ」

 

ダイヤ「えっ、そうなのですか?」

 

いや、初めて知ったのかよ…

 

ダイヤ「熱いハートがあればいけますわ!」

 

ルビィ「ふんばルビィ!」

 

曜「なんでこんなにやる気なんだろう?」

 

鞠莉「今までの思いがシャイニーしたのかも」

 

ダイヤ「さぁ、やりますわよ!」

 

このままでは間違いなく大変なことになるな…

あっ、そういえば

 

智「ダイヤさんごめん。俺と千歌と果南はその特訓パスで」

 

ダイヤ「えっ、何故ですか?」

 

智「海の家の手伝いがあるんだよ」

 

千歌「あっ、そういえばそうだった。海の家を手伝うように言われてるんだった」

 

果南「ほんとだ」

 

ダイヤ「そんな…特訓はどうなるんですの?」

 

智「そのスケジュールでは無理だな」

 

鞠莉「なら、昼はみんなで海の家を手伝って、涼しいモーニングとイブニングは練習するでいいんじゃない?」

 

智「そうだな」

 

ダイヤ「練習時間は…」

 

千歌「じゃあさ、夏休みだしうちで合宿しない?」

 

智「おう、そうだな。そこなら海の家から近いし」

 

曜「移動時間も短いから練習時間も取れるね!」

 

千歌「じゃ、決まり!」

 

ダイヤ「それでは朝の4時に集合で」

 

そんな時間からかよ!?誰が来るんだよ…

 

鞠莉「それでいきましょ」

 

そして各々が動く。

ん?梨子の様子がおかしいな

 

智「梨子、どうかしたか?」

 

梨子「え?ううん、なんでもないよ」

 

智「そ、そうか」

 

絶対何かあるな

とりあえず、朝の4時に集合するか

 

梨子(ピアノコンクールどうしよう…)

 

ー次の日ー

そろそろ朝の4時になるな

俺は一足先に集合場所にいた

当然誰も来ていない…誰か来た

 

花丸「あっ、智さん!」

 

智「おう、おはよう」

 

花丸「早いですね」

 

智「俺は正直誰も来ないと思ってたよ」

 

花丸「そうなんですか?」

 

智「恐らくもう誰も来ないぞ」

 

花丸「そ、そんなぁ〜」

 

花丸ちゃんは律儀だな

約束は守る子だな

 

梨子「智くん」

 

智「おっ、梨子も来たのか。お疲れ」

 

梨子「この3人だけなの?」

 

智「みたいだな、まあみんなの方が正しいと思うよ」

 

かと言って、言い出しっぺのダイヤさんが来ないのはどうかと思うが…

 

花丸「練習しますか?」

 

梨子「そうね」

 

智「そうだな」

 

そして3人で朝練をした。

結局3人だけだったな。

昼になってからは主に海で遊んだり店の手伝いをしていた。

 

ヨキソバは美味かったな、さすが曜ちゃんだ

堕天使の涙やシャイ煮はインパクトがすごかった…

 

そして夜になってみんなは千歌の部屋で寝ていた。

俺は自分の部屋で寝ようとした。

最初は誘われたけど、なんとか断ることができた。

ちょっと外の空気でも吸うか。

ん?あれは梨子か?

 

智「梨子、何してるんだ?」

 

梨子「あっ智くん…」

 

これは聞くチャンスだな

 

智「ここじゃなんだから、俺の部屋に来い」

 

梨子「う、うん」

 

部屋に入った俺たち

 

智「梨子、何か隠してるよな」

 

梨子「!?気づいてたんだ智くん」

 

智「まあな、本当は朝に聞きたかったけどな」

 

梨子「実はピアノコンクールがあって」

 

智「なるほど、もしかして被ってるのか?」

 

梨子「そうなの」

 

梨子はピアノに関して確か未練があるんだよな

 

梨子「でも、大丈夫。私はラブライブ!に出るから」

 

智「えっ、いいのか?」

 

梨子「私の中でAqoursのみんなと一緒に行動して、どっちが大切なのか…」

 

智「…」

 

梨子「ここが私の居場所なんだって」

 

智「そっか」

 

梨子「だから大丈夫!千歌ちゃんには早く歌詞を書いてほしいな」

 

智「…そうだな」

 

これに関しては難しいな

 

ー次の日ー

 

次の日も昨日と同じような感じでみんな頑張った。

今日も夜ご飯は堕天使の涙とシャイ煮か…

 

善子「人間にはわからないのよ」

 

鞠莉「色々と工夫はしているんだけど」

 

やはり見た目に問題があるんだろうな

 

曜「できた!カレーにしてみたよ!」

 

千歌「おお、すごい!」

 

花丸「美味しそう!」

 

曜「はい梨子ちゃん!」

 

梨子「えっ、ええ、…!?美味しい!」

 

花丸「おかわりズラ!」

 

千歌「美味しい!」

 

さて、梨子の件についてはどうするか…

 

曜「智くんどうしたの?」

 

智「ん?ああ、なんでもない」

 

曜「そう…」

 

やっぱり梨子にはピアノコンクールに出てもらうか。

 

曜(あっ…智くんの視線はずっと梨子ちゃんに向いてる…やっぱり…)

 

夜になりみんなは寝た。

俺は梨子を呼び出した。

 

梨子「どうしたの智くん?」

 

智「ちょっとついてきてくれないか?」

 

梨子「う、うん」

 

向かった先は浦の星の音楽室

 

智「梨子の曲を聴いてみたくてな、ここなら大丈夫だし」

 

梨子「私の曲は、そんなに良くないよ」

 

智「いいからいいから、一生懸命弾いてみな」

 

梨子「…うん」

 

そして演奏をした

 

智「いい曲だな、梨子の気持ちが出てそうな感じがする」

 

梨子「そ、そうかな」

 

智「俺はピアノコンクールに出るべきだと思うぞ」

 

梨子「私はAqoursに必要ない?」

 

智「いやいや、そうじゃないから!梨子はAqoursもピアノも両方大事だろ?なら今持ってるモヤモヤを晴らすためにもピアノコンクールに出て欲しいな」

 

梨子「そうなんだ…わかったわ、ピアノコンクールに出場するね」

 

智「本当はこういうのはみんなと相談しないといけないんだけどな」

 

梨子「確かにね」

 

智「まあ、みんなだったら許してくれるだろ」

 

梨子「智くんって本当に優しいね」

 

智「そ、そうか?」

 

梨子「智くんから色々と助けてもらったから私も智くんのこと手伝うわ」

 

智「えっ、なんのこと?」

 

梨子「曜ちゃんのことよ」

 

智「!?気づいてたのか?」

 

梨子「ええ、この前のお出かけした時の智くんとかを見てたら」

 

智「マジか…」

 

梨子「それに、智くんは大体目線は曜ちゃんにあるし、曜ちゃんに関しては人一倍敏感なんだもん」

 

智「そんなことまでわかってたのか…」

 

梨子「ここ最近は、みんなにも気にかけてはいるけどね。智くんはわかりやすいよ」

 

そんなに俺ってわかりやすいのか…

 

梨子「だから手伝うね」

 

智「ありがとう、女の子が相談相手になってくれると助かる」

 

梨子(本当はすぐ告白しても大丈夫だと思うけどね。曜ちゃんもわかりやすいから)

 

そろそろ告白しないとな、失敗は考えたくないけど…

 

梨子「なるべく早くに告白しといた方がいいわよ(一応告白方向に促しとかないとね)」

 

智「そ、そうか?」

 

梨子「じゃないと、ほかの人に取られるかも」

 

智「それはダメだ!俺も腹をくくるか…」

 

梨子「期限は私がピアノコンクールからこっちに帰ってくるまでね」

 

智「いや、早くないか?」

 

梨子「善は急げよ」

 

智「わ、わかったよ。梨子は色恋沙汰に関してはスパルタなのか?」

 

梨子「そこまでスパルタではないわ(今回は結果がわかっているからよ)」

 

智「よし、俺頑張るわ!」

 

梨子「ええ、頑張って!いい結果を期待しているわ」

 

智「おう!」

 

こうして俺の色恋は急展開になった。

 

 



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第13話

俺たちは梨子が東京に行くのでお見送りをしている。

みんなに梨子のことについて伝えると了承してくれた。

みんな優しいな。

 

梨子「じゃあ、行ってくるわね」

 

千歌「うん!」

 

智「何かあったら連絡しろよ」

 

梨子「うん、わかってる」

 

そして、梨子は東京に行った。

残った俺たちは、次のライブに向けて練習しないとな。

 

千歌「ねぇ、智くん」

 

しかし、梨子は大丈夫か?なんだかんだで心配だな…

事故がないことを祈っておこう。

 

千歌「智くんったら!」

 

智「おっ!?どうした?」

 

千歌「もう!さっきから呼んでたのに…」

 

智「あー、すまんすまん。んで、何かあった?」

 

千歌「明日はAqoursの練習を学校でするから」

 

智「おう、わかった」

 

梨子ならきっとやれるだろう、そう信じるしかないな。

 

千歌(智くん…)

 

ー次の日ー

 

俺は梨子が帰ってくるまでに曜ちゃんに告白しなければならなくなった。

しかし、タイミングあるかこれ…

現在、俺たちはプール掃除をしてます。

理由はプール掃除を忘れてたらしい…

他校である俺も手伝ってます…

マネージャーとしてこれも仕事の一つと考えよう。

しかし、プール掃除なのにみんな楽しそうだな。

あっ、

 

智「そういえば、次の曲に向けてフォーメーション確認しようぜ」

 

ダイヤ「そうですわね」

 

鞠莉「じゃあみんな自分の位置について」

 

そしてイントロのフォーメーションにつく。

ん?あっ、

 

智「そういえば、梨子がいないんだった」

 

千歌「あっ、ほんとだ」

 

果南「じゃあ梨子の代わりが必要だね」

 

花丸「千歌ちゃんと息が合う人って…」

 

智「いるじゃないか、なぁ曜ちゃん」

 

曜「えっ、私!?」

 

千歌「うん!曜ちゃん!」

 

こうして曜ちゃんが梨子の代わりにセンターに。

なったのはいいが…

 

曜・千歌「うおっと」

 

なかなか息が合わない…

 

智「もう少し練習するか」

 

曜・千歌「…うん」

 

果南(2人の様子がおかしい…)

 

鞠莉(この2人、何かあるわね)

 

幼馴染だからいけると思ったのは間違いなのか?

そして練習が終わり1、2年でコンビニに行っていた。

 

善子「堕天のD…」

 

くじ運が悪い善子ちゃん、まあ俺もああいうの当たったことないけど…

 

曜・千歌「うおっと」

 

ここでも練習している2人

 

曜「ごめんね千歌ちゃん」

 

千歌「んーん、私の方こそ梨子ちゃんのペースでやってごめんね」

 

なるほど、あれ?曜ちゃん器用だからもしかしたら…

 

智「曜ちゃん、一回梨子のペースでやってみて」

 

曜「えっ…そうか!」

 

そしてもう一回やる

 

曜「…6、7、8!」

 

千歌「おおー、さすが曜ちゃん!」

 

曜「これなら大丈夫でしょ」

 

確かにいい感じだけど…

 

智「でもさ、俺が言い出しっぺなんだけどやっぱり…あっ、電話だ」

 

千歌「えっ、誰から?」

 

智「梨子からだ、もしもし」

 

梨子『あっ、智くん?』

 

智「おう、そっちはどうだ?」

 

梨子『順調よ』

 

智「そっか」

 

何事もなくてよかった…

 

智「ほかのやつにも代わるな」

 

梨子『えぇ』

 

智「まずは、花丸ちゃんから」

 

花丸「えっ、えーともすもす?」

 

梨子『花丸ちゃん?』

 

花丸「わっ!?未来ズラ〜」

 

智「ルビィちゃんも」

 

ルビィ「えっ、えーと」

 

梨子『ルビィちゃん?』

 

ルビィ「ピ、ピギィー!?」

 

智「みんないい反応するな」

 

梨子『そうね』

 

智「こっちはこっちで頑張ってるから、梨子のポジションは曜ちゃんに代わってもらったんだ」

 

梨子『そうなんだ、それであれから曜ちゃんと何かあった?』

 

智「いや、何も…ないな」

 

梨子『早く何か行動しないと本当に誰かに先を越されるわよ?』

 

智「そんなこと言われましても…」

 

梨子『明日までには何か進展してね』

 

智「わかってるって」

 

梨子『千歌ちゃんたちは?』

 

智「あっ、そうだった。って充電がもうない…悪い、今日の夜かけ直すわ」

 

梨子『えっ、あっうん』

 

智「ごめん、千歌と曜ちゃんに渡すの忘れてた」

 

千歌「んーん、大丈夫。あとで電話したらいいんだし…」

 

曜「うん、そうだね」

 

智「すまん…」

 

千歌(最近智くん、私や曜ちゃんの相手してくれなくなったよね…)

 

曜(智くんはこのまま私や千歌ちゃんから離れていくのかな…)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜果南side〜

 

私たち3年生は今理事長室にいる。

あっ、この紙って

 

ダイヤ「これは千歌さんたちから渡された」

 

鞠莉「あら、最初は千歌と曜で始まったのね」

 

果南「この前聞いたんだけど、智も最初から手伝ってたって」

 

ダイヤ「そうでしたのね」

 

果南「智はあの2人にとって大切な存在だからね、もちろん私もだけど」

 

鞠莉「それはAqours全員がそうよ」

 

ダイヤ「そうですわね、果南さんたちだけではないですわ」

 

果南「そうだね」

 

そして私たちは帰る。

ダイヤと別れて鞠莉と2人になった。

 

鞠莉「ねぇ、果南に言いたいことが」

 

果南「あー、何かわかったよ」

 

鞠莉「!?さすが幼馴染ね」

 

果南「まあね、それであの2人をどうするの?」

 

鞠莉「今から呼ぶわ」

 

果南「そうだね、私もそれがいい」

 

〜果南side end〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜千歌side〜

 

私と曜ちゃんが鞠莉ちゃんに呼ばれたけど、一体なんだろう?

ダンスのことかな?

 

曜「私たち何で呼ばれたんだろ?」

 

千歌「わかんない」

 

鞠莉「あっ、来たわね」

 

果南「千歌、曜」

 

曜「あれ?果南ちゃんもいる」

 

千歌「呼んだのはやっぱりダンスのこと?」

 

鞠莉「そうじゃないわ、ここからはぶっちゃけトークよ!」

 

曜「えっ?」

 

果南「何かあるんでしょ2人とも?」

 

千歌「うん…曜ちゃんもあるんだ」

 

曜「えっ…うん。でも何でわかったの?」

 

鞠莉「今日の様子を見ればね、恐らく智関連でしょ」

 

曜・千歌「!?」

 

果南「やっぱり」

 

千歌「曜ちゃんも?」

 

曜「うん」

 

鞠莉「それで、何があったの?」

 

曜「…最近、智くんが離れたような感じがするんだ」

 

千歌「智くん、最近は私たちの相手することなくなったんだ」

 

曜「梨子ちゃんやAqoursのみんなと一緒になることが多くて…」

 

千歌「このままの状態が続くのかなって」

 

果南「なるほどね」

 

鞠莉「嫉妬ファイヤ〜〜〜〜〜なのね」

 

曜・千歌「えっ?」

 

果南「Aqoursのみんなに嫉妬してるってこと」

 

鞠莉「智が他の子に取られた感じがしてるのよ」

 

確かに…そうかも

 

果南「多分、本人は気づいてなさそうだね」

 

鞠莉「智はどっちかっていうと鈍感そうだもの」

 

千歌「どうすればいいかな?」

 

果南「こうなったら、本人に直接言えば?」

 

曜「で、でも」

 

鞠莉「直接言わないとわからないこともあるのよ、私たちのようにね」

 

曜・千歌「…!!」

 

果南「そうだね、それで2年間無駄にしたからね、千歌と曜にはそうなって欲しくないな」

 

千歌「…うん、わかった!」

 

果南ちゃんたちみたいにならないようにちゃんと智くんに伝えよう!

 

果南(千歌は智のことお兄ちゃんのように慕ってるよね、曜は恐らく…)

 

曜「で、でも智くんは梨子ちゃんといるときが一番楽しそうだし…」

 

鞠莉「そうなの?」

 

曜「うん、この前も2人でお出かけしているのを見たし、ここ最近は特に梨子ちゃんのことばかり見てるから智くんは梨子ちゃんのことが好きなんだと思ったんだ…」

 

そうだったんだ…知らなかった…

 

鞠莉「(もしかして…)智が梨子のことが好きだとしても何か問題あるの?」

 

曜「…」

 

曜ちゃん?

 

鞠莉「ここはぶっちゃけトークよ、この際言っちゃいなさい」

 

果南「…智のことが好きなんだよね?」

 

曜「…!?何で知ってるの!?」

 

そうだったの曜ちゃん!?

 

果南「曜の今までの様子を見ればね」

 

曜「そうなんだ…うん、私は智くんのことが好き」

 

鞠莉「(やっぱりね)好きなら告白しないと」

 

曜「でも、智くんは梨子ちゃんのこと…」

 

千歌「曜ちゃん、それは告白すべきだよ!」

 

曜「…千歌ちゃんは智くんのこと好きじゃないの?」

 

千歌「んー、私の好きはお兄ちゃん好きみたいな感じなんだよね」

 

果南「家族愛みたいなもんでしょ?」

 

千歌「うん!そんな感じ…たまにイチャイチャしたいって考えるけどね。どっちかっていうと家族愛が大きいかな」

 

曜「そうなんだ…」

 

鞠莉「好きなら告白しといた方が後悔はしないと思うわよ」

 

果南「いっそ当たって砕けろって気持ちでいったら?」

 

千歌「それだと失恋しちゃうよ…」

 

曜「…わかった!告白するよ!」

 

果南「おっ、やる気になったね!」

 

曜「みんなのおかげだよ!ありがとう!」

 

千歌「うん!」

 

よかった、いつもの曜ちゃんに戻った気がする

 

曜「…実は千歌ちゃんも最近私から離れた感じがしたんだ…」

 

千歌「えっ、そうなの?」

 

曜「うん…梨子ちゃんやみんなと仲良くなって、私と一緒は楽しくないのかなって…」

 

そうなんだ…

 

千歌「…ごめん曜ちゃんにそういう風に思わせて…」

 

私のせいで曜ちゃんに寂しい思いさせてたんだ…

そんなことないって言わないと!

 

曜「いや、私が悪いんだよ…」

 

千歌「そんなことない!」

 

曜「えっ」

 

私は曜ちゃんの手を握った

私のせいで、曜ちゃんのにはいつも寂しい思いさせてたよね…

曜ちゃんにはちゃんと自分の気持ち伝えないと!

 

千歌「曜ちゃんのことは大切に思っているから!絶対離れたら嫌だからね!」

 

曜「千歌ちゃん…」

 

千歌「今度、智くんと一緒に遊んでお泊りもしよ!約束だよ!」

 

曜「千歌ちゃん…うん!」

 

果南「仲がいいね」

 

千歌「うん!私と曜ちゃんは一生一緒にいるからね、離れたくない!」

 

曜「ち、千歌ちゃん///」

 

鞠莉「それだと、ちかっちが告白しているみたいよ」クスッ

 

千歌「あっ、そっか///でも、曜ちゃんが私から離れていく未来なんか考えられないからね!!」

 

曜「私も千歌ちゃんとずっと一緒がいい!!」

 

千歌「うん!!曜ちゃん大好き!!」

 

ちゃんと言えてよかった!私と曜ちゃんの絆がより一層深まったね!

 

鞠莉「じゃあ、明日あたりに智にしっかりと2人の気持ちを伝えてね」

 

曜・千歌「うん!」

 

千歌「頑張ろうね曜ちゃん!」

 

曜「うん千歌ちゃん!」

 

鈍感な智くんにしっかりと伝えないと!

 

〜千歌side end〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 



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第14話

2019年4月2日 、11月1日 一部変更しました。



寝る前に梨子に電話をかけた。

さっきのお詫びをしないとな。

 

梨子『はい』

 

智「あっ、梨子か。さっきのはごめんな」

 

梨子『ううん、大丈夫よ』

 

智「そっか」

 

梨子『それで、曜ちゃんとはどうなの?』

 

智「いや、どうって」

 

梨子『…その様子だと何も進展なしのようね』

 

智「うっ、面目無いです…」

 

梨子『早くしないと、本当に誰かに先を越されるわよ(そんなことないけど)』

 

智「あ、明日ちゃんと告白するから!」

 

梨子『絶対よ?』

 

智「おう!」

 

梨子『じゃあ、告白頑張ってね』

 

智「ああ、またな梨子」

 

梨子『ええ』

 

ピッ

明日か…覚悟を決めてやるしかない!

 

梨子(もう成功するのも目に見えてるから、何か2人の恋人記念にお土産用意しようかしら?)

 

ー次の日ー

 

俺は朝からかなり緊張している。

やっぱり明日なんて言うんじゃなかった…

でも梨子にああ言ったからには、やらなければな。

そして部室に行く。

そこにはダンボールがあった。

 

ダイヤ「おはようございます、智さん」

 

智「おはよう、これは何?」

 

ダイヤ「梨子さんから私たち宛てのものですわ」

 

何が入ってるんだ?

中身を確認するとシュシュだった。

 

智「人数分ある、これはAqoursみんなの分だな」

 

ダイヤ「ミサンガは智さんにですかね」

 

智「なるほど」

 

梨子には後でありがとうって伝えないとな。

 

千歌「みんな、おはよー!」

 

曜「おはヨーソロー!」

 

智「おう、おはよう。はいこれ」

 

千歌「これは?」

 

智「梨子から送られたシュシュ、曜ちゃんも」

 

曜「ありがとう!」

 

智「後で梨子に連絡しとかないとな」

 

曜「うん、そうだね!」

 

やばい、曜ちゃんの顔を直視できない…

 

曜「?どうしたの智くん?」

 

智「い、いやなんでもない。今日も練習頑張ろうぜ」

 

曜「う、うん」

 

そして今日の練習もしっかりとこなした。

最近は俺も基礎体力の練習に参加している。

体動かすのは良いことだからな。

今日に限っては曜ちゃんの告白の緊張を紛らわすためもあったけど。

みんなが部室から出て帰っていく中、俺は曜ちゃんを待っている。

しかし、ついにこの時が来てしまったか…

腹をくくるしかない!

とりあえず、声をかけないと。

出てきたか!

 

曜「智くん、今日ちょっといいかな?」

 

千歌「話したいことがあるんだ」

 

って向こうから俺に用事あったのかよ!?

めっちゃ驚いてる俺がいる。

 

智「お、おういいぞ。どこで話す?」

 

曜「智くんの部屋がいい」

 

智「そこは千歌の部屋じゃないのか?」

 

千歌「私も智くんの部屋がいい!」

 

おい、マジかよ…

 

智「わかった。じゃあ行くか」

 

曜・千歌「うん!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜曜side〜

 

今日もAqoursの練習が終わりみんな着替えて続々と帰っていく。

私と千歌ちゃんは智くんに自分の気持ちを伝えないと!

 

鞠莉「曜、ちかっち」

 

曜「鞠莉ちゃん」

 

果南「気合い入れて智に伝えるんだよ」

 

千歌「うん、わかってる」

 

果南「2人は知ってるだろうけど、こういう時の智は鈍感だからストレートに伝えないと智には伝わらないからね」

 

曜「そうだね!」

 

鞠莉「私は智に会ってまだ半年も経ってないけど、彼はとっても優しいわ。大丈夫だから、緊張せずにね!」

 

曜「うん!」

 

果南「智が告白を断ったら、私が智くんを懲らしめるから安心してね」

 

千歌「それは安心できないよ…」

 

果南「冗談だって」

 

冗談には聞こえなかったよ果南ちゃん…

 

鞠莉「じゃ、外で彼は待ってるから。告白頑張ってね曜!」

 

曜「うん!」

 

よし、果南ちゃんと鞠莉ちゃんのためにもやることはやらないと!

そして私と千歌ちゃんは外に出て智くんに話しかける。

 

曜「智くん、今日ちょっといいかな?」

 

〜曜side end〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺の部屋に帰ってくるまでは普通に会話をした。

そういえばこの3人で帰るのも久しぶりだったな。

そして、俺の部屋に入った。

なんだ?ここ俺の部屋なはずなのにかなり緊張するぞ。

アウェー感がかなりあるんだけど。

そして2人の様子もさっき話してた時より暗くなってないか?

とりあえず、平常心を保っておかなければ。

それにしても誰も喋らなくなったな、この空気重い…

 

千歌「さ、智くん」

 

智「お、おうなんだ?」

 

急に話し出したな、助かった…

 

千歌「智くん!」ダキッ

 

えっ!?千歌が抱きついてきた!?

 

智「ど、どうしたんだ?」

 

千歌「あのね、その…グスッ」

 

ついには泣き始めた…絶対何かあるな。

 

曜「智くん!」ダキッ

 

曜ちゃんも抱きついてきた!?

本当にどうしたんだ!?

 

智「ごめん、何があったのか話してくれないか?」

 

曜「う、うん…ひっぐ」

 

その後2人から泣いている理由を教えてもらった。

 

千歌「私たちって果南ちゃんも入れて4人でいつも行動してたでしょ?」

 

曜「果南ちゃんは一個年上もあって一緒に遊べなかったこともあったけど、私たちは本当にずっと一緒だったでしょ?」

 

智「そうだな」

 

千歌「高校でも私たち離れることなく一緒だった。だけどここ最近Aqoursとして活動を始めてから私たちがこんな感じで集まることも減ったよね?」

 

智「ああ、そうだな」

 

たしかに、ここ最近は特にコミュニケーションを取るために他の子と一緒に行動することが増えたな。

 

曜「それで、最初はみんなと仲良くなって嬉しかったんだけど、私や千歌ちゃんと一緒になる時間が減って…このまま智くんは離れていくのかなって思ったんだ」

 

智「そうだったのか…」

 

まさか2人を寂しい思いさせてたとは、全然2人のことを見てなかったんだな…

心のどこかで、2人に対して甘えてたところがあったのかもな。

 

智「ごめん曜ちゃん、千歌。俺は幼馴染失格だな」

 

千歌「そ、そんなことないよ!」

 

曜「私たちが嫉妬しただけだから」

 

智「でも、寂しい思いさせたことに変わりはないからな。ごめん…」

 

千歌「智くん…」

 

智「確かに、俺はAqoursのメンバーと関わり始めてから2人と一緒にいる時間が減ったな。でも俺は2人のことを大事に思ってるから」

 

曜「私も2人のことは私にとって大切な存在だよ!」

 

千歌「私も!」

 

曜ちゃんも千歌も同じことを思ってたんだな。

 

千歌「ふふっ、千歌は1番身近な存在が曜ちゃんと智くんって思ってたけど、全然曜ちゃんや智くんの気持ちをわかってなかったね」

 

智「それはお互い様だろ?」

 

曜「うん、千歌ちゃんだけじゃないよ」

 

智「問題も解決したし、今度俺たち3人でどっか行くか?」

 

千歌「それは、私たちも考えてたんだ!」

 

智「そうか、でも良かったよ2人と仲直り?できて」

 

曜「喧嘩したわけじゃないよ」クスッ

 

智「まあな。そうだ、これからは正直に俺に不満があったらその都度言ってくれ」

 

曜「え、いいの?」

 

智「おう、特に曜ちゃんは普段は自分の思ってることを口に出さないからな」

 

曜「うん、わかった!」

 

千歌「曜ちゃん今がチャンスだよ」ヒソヒソ

 

曜「うん、そうだね」ヒソヒソ

 

智「ん?どうした?」

 

千歌「私はちょっとお手洗いに行ってくるね」

 

智「お、おう」

 

そして俺と曜ちゃんだけに。

あっ、やばい…一気に緊張してきた…

しかし、今しかないか!

 

智・曜「曜ちゃん!(智くん!)あっ」

 

ここは悪いけど俺から言いたい

 

智「俺から先でいいか?」

 

曜「う、うん」

 

智「ありがとう」

 

よし、覚悟は決めた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

智「俺は曜ちゃんのことが好きだ!!」

 

曜「えっ…本当に?」

 

智「ずっと前から大好きだ!付き合ってください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曜「わ、私も智くんのことが好き、大好き!!」

 

智「ほ、本当か!?」

 

おおっしゃーーー!!!

 

曜「い、言っちゃった///」

 

智「うん、俺もだ///」

 

告白は成功したけど、今の気持ちは恥ずいなこれ…

 

曜「実はね、私もさっき告白しようとしたんだ。果南ちゃんや鞠莉ちゃんにさっきのことと告白について相談してたんだ」

 

智「えっ、そうなのか?」

 

あとでお礼を言わないとな。

 

曜「うん、でも智くんに先に言ってもらえて嬉しい///」

 

智「俺も先に言えてよかったよ。実は俺も梨子に相談してたんだ、曜ちゃんのことで」

 

曜「えっ、そうなの?」

 

智「うん、昨日も梨子に早く告白しなさいって言われてな。それで決心して今日告白したんだ。まさか同時になるとは思わなかったけどな」

 

曜「そ、そうだったんだ。私はてっきり2人とも好き同士なのかなって思ってたんだ。2人でお出かけしてるのも見たし。2人が付き合っているのかわからなかったから失敗してもいいから急いで告白しないとって」

 

智「マジか、でも違うからな。俺は曜ちゃんのことが一番好きだから!」

 

曜「わかってるよ///あ、あのさ恋人同士になったからさ」

 

智「うん」

 

曜「これからはよ、呼び捨てで呼んでよ///」

 

智「お、おう。わかった」

 

今まで曜ちゃんだったからな、少し緊張する

 

智「これからもよろしく、曜!」

 

曜「う、うん///私もこれからは智って呼ぶね///」

 

智「おう、わかった///」

 

めっちゃ恥ずいな今

 

千歌「終わった?」

 

智「ち、千歌!?いつからそこに?」

 

千歌「ずっといたよ、よかったね曜ちゃん!」

 

曜「うん、ありがとう千歌ちゃん!」

 

智「千歌も知ってたのか」

 

千歌「うん!って言っても昨日だけどね」

 

智「千歌、そのごめんな。幼馴染がこうなるとやりにくいだろ?」

 

千歌「ううん、大丈夫だよ!」

 

曜「デートの時も千歌ちゃんも一緒に遊ぶからね」

 

智「なるほどな。まあ、結局いつも通りってことか」

 

曜「そういうこと!」

 

俺からするとその方が助かるからありがたいな。

後で色々とみんなにお礼の連絡しないとな。

 

曜「智、大好きだよ♡」

 

智「俺もだ」

 

今の俺はすごく幸せだ。

 



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第15話

俺たち3人がさらに絆が深まってから数日後

8人で挑んだライブは見事に成功し、次のステージに進出した。

曜と千歌の2人が近づいていく演出は、俺の中では一番好きな演出だ。

俺は今回のライブは一生の思い出に残るものだな。

曜に告白ができたのもあるからかもな。

今はみんな東京に行っている。梨子も合流するらしい。

俺は他にやることがあったので残った。

っていうのは建前で実際は…

 

智「げほっ…風邪引いたなこれは」

 

この通り、俺は風邪を引いてしまった。

みんなが東京に行く前から身体はだるかったからな。

Aqoursのみんなには隠していた。

俺1人のために東京に行かなくなるのも嫌だからな。

見つかる前にみんなが先に東京に行ってくれたのは幸いだったよ。

今何度くらいあるんだっけ?

測ってみると38.7度だった。

マジか…頭も痛いし寝よう。

恐らくみんなが帰ってきても治ってないな。

そんなことを考えながら眠った。

 

ー次の日ー

 

俺が起きた時は昼になっていた。

 

智「みんな帰って来る頃だな…ってしまった!迎えに行かないといけないんだった…」

 

しかし、今は身体がまだ重いので早々に動くことができない。

やばいな…曜に迎えに行けないことを連絡しとこう。

 

千歌「智くーん、帰って来たよー」

 

曜「智はここにいるのかな?」

 

梨子「何か用事があったのかもしれないわね」

 

もう帰ってきたのか!?

 

智「あー、お帰り」

 

曜「よかった」ホッ

 

梨子「ここにいたのね」

 

千歌「もー、迎えに来るって言ってたのに…ってどうしたの!?顔赤いよ!?」

 

智「ごめん、風邪引きました…」

 

風邪ということを伝えた瞬間、曜が即座に俺のところに来た。

 

曜「智、早く横になって」

 

智「いやいや、大丈夫だから」

 

曜「いいから!早く!」

 

智「あっはい、すいません…」

 

昨日よりかはマシなのだが、曜が俺のことを心配しているので従う。

あの目は本気で人のことを心配している時の目だな。

 

曜「いつからなの?」

 

智「本格的に風邪の症状が出たのは、昨日くらい」

 

千歌「それって、私たちが東京に行った後じゃん」

 

梨子「それは風邪になった時の話でしょ」

 

曜「なら、私たちが東京に行く前から身体はしんどかったの?」

 

智「いや、そんなことは…」

 

曜「私たちに隠し事はなしだよ、智」

 

智「…そうです」

 

梨子「やっぱり」

 

曜「何で言ってくれなかったの?」

 

智「Aqoursの活動の邪魔をしたくなかったんだよ」

 

千歌「智くんもAqoursの一員なんだよ!」

 

梨子「そうよ、言いたいことはわかるけどもう少し私たちを頼ってよ」

 

曜「智がついてきてくれなかった時も、本当は私たち寂しかったんだよ!」

 

智「ごめん…でも風邪をみんなに移す訳にはいかなかったし」

 

曜「気持ちは嬉しいよ?でも次からは絶対やめてね、こんなこと」

 

智「善処します…」

 

千歌「今日は私たちが看病するよ」

 

梨子「そうね」

 

智「いや、別に看病はいらないから」

 

曜「何を言ってるの?智に拒否権はないから」

 

智「えっ、だけど」

 

曜「わ・か・っ・た・よ・ね・?」

 

智「あっ、はいわかりました…ごめんなさい…」

 

やべーよ、やべーよめっちゃ曜が怖い。逆らったら俺の人生おわる…

 

梨子「もしかして、曜ちゃんって怒った時Aqoursの中で一番怖い?」ヒソヒソ

 

千歌「そうかも、でもあれはまだ智くんが言うこと聞いてるからマシだよ。もっと怖い時があるから」ヒソヒソ

 

梨子「そうなのね」ヒソヒソ

 

その後、しばらくみんなは俺の部屋にいた。

みんなは千歌と曜がこの前梨子が東京にいる間、自分たちがこっちで何があったのかを話していた。

俺は話すことはできるので会話に混じっている。

 

曜「ごめんね、梨子ちゃん」

 

梨子「ううん、実は私も嫉妬しているところがあったんだ」

 

千歌「えっ、そうなの?」

 

梨子「だって、3人は幼馴染で…私はそれが羨ましかったの」

 

智「でも、みんなと仲良くなれただろ?」

 

梨子「うん、それも智くんのおかげね」

 

智「そうか?まあ俺は梨子と仲良くなることで曜が少し大変なことになってたけど…」

 

曜「でも今は、智くんと両想いってわかったから私は嬉しいよ♪」

 

智「結果オーライだな」

 

千歌「なんか、私だけ何も変化がないみたい…」

 

智「そんなことないだろ、千歌はAqoursのリーダーとして頑張っているだろ?それだけでかなりの成長だと思うぞ」

 

千歌「そうかな?ありがとう智くん!」

 

智「そういえば、東京はどうだったんだ?」

 

千歌「うん、色々とあったよ!」

 

そして、東京であったことを一つ一つ話していく千歌たち。

 

智「結果として、また一つ成長した感じだな」

 

曜「うん、そうだね」

 

梨子「そういえば、熱は大丈夫なの?」

 

智「あっ、そうだった」

 

測ると平熱に近くなっていた。

 

智「ほぼ治った感じだな」

 

千歌「よかった」

 

曜「でも、今日は安静にしてね」

 

梨子「長引かれると困るからね」

 

智「おう、大人しくしてるな」

 

梨子「じゃあ私は帰るね」

 

曜「私も!」

 

千歌「うん、わかった!」

 

そしてみんな俺の部屋から出て行く。

しかし、曜が戻って来た。

 

智「どうした?なんか忘れ物のしたのか?」

 

曜「うん、大事な忘れ物」チュ

 

智「!?」

 

今、頰にキスされたのか?

 

曜「みんなの前ではまだ恥ずかしいから///おやすみ智///」

 

智「お、おう///」

 

それはかわいすぎるだろ

これやられたら、すぐには寝られないよなぁ

 

ー次の日ー

 

次の日になって俺は元気になった。

やっぱAqoursのみんながいると元気になるな。

みんなからは風邪のことで心配された。

 

ダイヤ「智さん、体調はもう大丈夫なのですね」

 

智「うん、心配かけました」

 

善子「ククク、ようやく呪いから解放されたようね」

 

花丸「ただの風邪ズラ」

 

果南「風邪引くなんて珍しいね」

 

鞠莉「智は今まで色々と頑張ってたもの、頑張りすぎて体調がおかしくなったのかもね」

 

ルビィ「でも、智さんの体調が戻ってよかったです」

 

智「みんなには心配をかけてしまったな」

 

梨子「無理はしないでね」

 

千歌「よーし、智くんも戻って来たことだし、今日からみんな頑張っていこう!」

 

みんなは屋上に練習をしに行く。東京に行った後で疲れが溜まっているはずなのに元気だな。

今日も暑いから適度に休憩を入れないとな。水分補給もこまめに入れないと。

 

曜「智」

 

智「おう、なんだ?」

 

曜「昨日のあれどうだった?」

 

智「昨日の?あ、あれか。最高だったよ」

 

曜「そ、そうなんだ///」

 

実際あのキスは、色々とやばかったな。

 

曜「これからもよろしくね♡」

 

智「おう」

 




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第16話

あれから、ラブライブ!の予選が終わった。

ライブ自体はミュージカルも取り入れ、それ以外にも色々と演出を組み入れた。

今の自分たちにできることはやったと思う。

そして今は本格的な夏休みに入っている。

もちろん、Aqoursの練習もあるが今は疲れや夏バテや熱中症のことも考え、休みの日も十分にとっている。

そして今俺は何をしているのかと言うと、本を読んでいる。

種類でいうとヤンデレものだ。最近はヤンデレものにハマっている。

自分がヤンデレ好きなのかもしれないが、この本のストーリーはヒロインがヤンデレであること以外は内容はラブコメなので実に面白い。

 

曜「智ー、遊びに来たよー」

 

おっと、曜が遊びに来たか。

迎えに行くか。そして俺は本を机の上に置く。

ちなみに千歌は疲れのせいか寝ている。こういう時くらいは睡眠を取らせないとな。

 

智「はいはい、来ましたよ」

 

曜「えへへ、今日は智の部屋に入って遊んでもいい?」

 

智「ああ、いいよ。飲み物持ってくるから先に部屋に入っといてくれ」

 

曜「ありがとう、智!千歌ちゃんは?」

 

智「疲れているから今は寝てるぞ」

 

曜「そうなんだ、じゃあ起こさないようにしないとね!」

 

智「そうだな」

 

そして俺は飲み物を取りに行く。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜曜side〜

 

智が来るまで部屋で待つことになった。

ん?机の上に本が置いてある。気になる…

まあ、私は智の彼女だし?智が何を見ているのか確認しないとね!

もし、この本がその、あっち系の本だったら処分するからね。

そして私は、本の中身を確認する。

 

曜「ヤンデレ?」

 

なんだろう?あっ、説明が書いてある。

……なるほど、智はこういうのが好きなのかな?

智って普段は読みかけの本でも本棚に入れてるよね。

これはもしかしたら、やって欲しいっていう意味でここに置いてあるのかも!

試してみる価値はあるね。

やってみよう!

 

〜曜side end〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

飲み物を入れた俺は、自分の部屋に向かう。

 

智「持ってきたぞ」

 

曜「うん、ありがとう♡」

 

ん?なんだ、様子がおかしい…

 

智「それで、ここで何をする?ゲームでもするか?」

 

曜「私は智さえいれば、なんでも楽しいからいいよ!」

 

めっちゃ嬉しいことを言ってくれるな。

ピロン

おっと、誰かからメールだ。

 

善子『新しいゲームを買ったんだけど、智も一緒にしない?』

 

なるほど、それは俺も気になるな。

『わかった』とメールを送る。

 

曜「智」

 

智「ん?どうし…!?」

 

待て、なんだ?さっきから曜がおかしい気がするんだけど!?

普段そんなに怖い顔しないよね?

曜はAqoursのなかでは一番天使でかわいいはずだ!

 

曜「私がいるのに、なんで他の人とメールのやり取りをしているのかな?」

 

へっ?曜にこのことで怒られたことないんだけど…

 

曜「次やったら…許さないから」

 

智「…わかった」

 

やばい、明らかに曜の様子がおかしい上に俺の命が危ない気がした。

ピロン

おい、こんな時に俺にメールする人は誰だ!?

 

智「あ、あのさ、ケータイをマナーモードにしていいかな?」

 

曜「…わかった」

 

よし、なんとかいけた!

ってまた善子からか。既読ついたけど、すまん今は返信できないんだ…

そしてケータイをマナーモードにする。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜善子side〜

 

ふんふふ〜ん、私の手元に最新のゲームが来たわ!

このゲームはソロでもできるけど、友達と一緒にするのが一番なゲームなのよね〜

一昔前ならこういうゲームは買う気にはなれなかったのだけど、今は智がいるからね。

よし、早速智にゲームのこと伝えようっと!

 

善子『新しいゲームを買ったんだけど、智も一緒にしない?』

 

こんな感じで誘おうかしら。

 

智『わかった』

 

よし、さすが智ね!すぐ賛同してくれるわね!

 

善子『じゃあ、次いつ遊べる?』

 

おっ、既読ついた。

既読ついた時の智は、すぐ返してくれるのよね。

 

〜数分後〜

 

あれ?全然返信来ないんだけど?

どういうこと?私が確認していないだけ?

そしてもう一回ケータイを見て確認する。

やっぱり返信してない…

ま、まあ智は今忙しいだけよね?智の性格からして既読スルーはありえないし。

返信してきた時は、少しお説教をしないといけないわね。

フフ、この堕天使ヨハネを怒らせるとどうなるか思い知るがいいわ!

 

〜善子side end〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

智「あ、そうそうこの前のライブ良かったな」

 

曜「ほんとに!?ありがとう!」

 

あれ?いつも通りか?

 

智「曜がめっちゃかわいかった!」

 

曜「あ、ありがとう///」

 

なんだ、さっきまでのは気のせいか、ホッ

 

智「それに千歌が急に走り出したのもびっくりしたよなぁ」

 

曜「…ねぇ、なんで千歌ちゃんが出てくるの?」

 

しまった!?これもダメだったか!?

目のハイライトが仕事してねぇ!

 

曜「私だけを見てたんじゃなかったの?」

 

智「いや、さすがにそれは無理があると言いますか…」

 

曜「私はこれだけ智のこと好きなのに、智は浮気するんだ」

 

智「う、浮気って…ごめんなさい、俺にできることだったらなんでもするから許してください!」

 

曜「…ごめんごめん、少しやりすぎたかな?」

 

智「えっ?」

 

曜「私は智が浮気みたいなことする人なんて思ってないからね」

 

智「よ、よかった〜」

 

曜「まあ、私と話している時に他の人とメールをするのはできるだけやめて欲しいかな?」

 

智「それは、ごめん」

 

曜「わかればよろしい」フフッ

 

智「それにしても何で急に曜はあんなことになったんだ?」

 

曜「えっ、智はああいうのが好きなんじゃなかったの?てっきりそこに本を置いてあるのは私にやって欲しいっていうメッセージだと思ったよ」

 

智「ああ、これを読んだからなのか…」

 

曜「ヤンデレって難しいね」

 

智「まあ、曜はそもそもそんな性格じゃないしな」

 

そういえば俺は、いつも本は本棚に入れてたな。

曜とか千歌はそのこと知ってるから今回のは勘違いしても仕方ないか。

 

智「確かにこういう趣味はあるけどな、事前に言って欲しい…心臓に悪いから」

 

曜「ごめんごめん、でもさっきの『なんでもするから』って言ったことは取り消さないよ」

 

智「うっ、マジか」

 

何をお願いされるんだ?

 

曜「これからも智は私とずっといること!これが私が智にして欲しいことだよ♡」

 

智「!?全く、曜にはかなわないな」

 

曜「えっへへ、智のこと大好きだから♡」

 

智「俺も曜のこと大好きだぜ!」

 

あっ、そういえば

 

智「ケータイのメール確認してもいい?」

 

曜「えっ?うん、いいよ」

 

そしてメールを確認する。

 

智「ま、まずいぞ曜」

 

曜「えっ、あっ…」

 

そこには善子からの大量のメールが。

既読スルーをしてしまったせいで、大変なことになっている。

終いには泣いているスタンプまで。

とりあえず、謝罪も含めた返信をする。

 

智「これは、明日会って謝らないとな」

 

曜「私も付き合うよ、私も悪いところあったし」

 

智「ありがとうな、曜」

 

こうして俺と曜は明日、善子に謝りに行くことにした。

 



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第17話

夏休み中は色々とやることがある。

そう例えば、夏休みの宿題、実家へ帰省、海に山、甲子園、夏コミ、そして趣味など。

さまざまあるが、俺は何をしているのかというと、

 

智「善子ちゃん、あとは任せた!」

 

善子「ヨハネよ!そりゃ、やったわ!」

 

智「ナイス!」

 

そう、ゲームである。

いや〜涼しい部屋でゲームするのっていいよね。

この前は、善子に申し訳ないことしたからな (詳しくは第16話 参照)

まあ、善子ちゃんとゲームするの楽しいから俺からすると嬉しいけどな!

善子ちゃんの機嫌も直ってよかった ホッ

 

善子「今日はとことんやるわよ!」

 

智「おう、最後まで付き合ってやるぜ!」

 

ー次の日ー

 

今日は曜と初デートだ!

彼女になった曜と2人で出かけるのは今までとは違って緊張するな。

曜の家の前に着いたのでインターホンを押す。

 

曜「はーい」

 

智「曜か?来たぞ」

 

曜「わかった!ちょっと待ってね」

 

智「おう」

 

〜数分後〜

 

曜「お待たせしました!」

 

智「それじゃあいこうか」

 

曜「そ・の・ま・え・に、何か言うことない?」

 

智「今日の曜の格好は俺が一番好きな格好だから、俺は一生忘れることがないぞ」

 

曜「う、うんありがとう///」

 

曜はショートボブだが、今日は俺のためにポニーテールにしてくれている。

それだけで、俺はめちゃくちゃ嬉しくて曜の顔をまともに見られないのが正直な感想だ。

冬にはタイツというチートアイテムもあるので、その時になったら俺はどうなるんだ…

 

智「よし、沼津に行くか!」

 

曜「うん!」

 

今日は沼津を中心にブラブラする。

 

ファッション店

 

曜「ねえねえ智!これどう?」

 

智「うん、似合ってる」

 

曜「ありがとう♡」

 

智「この服もいいと思うぞ」

 

曜「そう?じゃあ着てみるね!」

 

智「おう」

 

〜試着中〜

 

曜「どうかな?」

 

智「おおっ、うん最高だ!」

 

曜「じゃあ、これ買おうかな!」

 

本屋

 

おっ、何か新刊が売ってるな。

推理小説か…面白そうだから、買ってみるか。

 

智「曜は何かあった?」

 

曜「私は衣装の参考になりそうな本を買うよ!」

 

智「なるほどな」

 

曜「ルビィちゃんにも相談しないとね」

 

智「次の衣装のために色々と参考になりそうなものか、俺も探してみるか」

 

曜「ありがとう!智は昔から本が好きだね」

 

智「読書は好きだからな」

 

曜「花丸ちゃんも本が好きなんだよね」

 

智「えっ、そうなのか?」

 

曜「うん、部室で本を読んでいることもあるし」

 

マジか、花丸ちゃんのおすすめの本聞いてみようかな。

 

水族館

 

曜「わー、大きいー」

 

智「他を圧倒するくらいあいつでかいな」

 

曜「ペンギンもいる!」

 

ペンギンって海の中は速いけど、陸だと早足で行かないとかなり移動に時間かかるよな。

 

曜「みてみて、うちっちー!」

 

智「キーホルダーか、かわいいな」

 

曜「だよね!私これ買うね!」

 

その後も色々回った。

 

曜「楽しかったね智!」

 

智「おう、今日でまた曜の新しい一面を知ることができたし」

 

うちっちーがかなり好きなことと、衣装のことと。

 

智「よし、帰るか」

 

曜「うん!」

 

曜の家まで送る。

 

智「んじゃ、またな曜」

 

曜「…智、今日は家に誰もいないんだ」

 

智「1人か?」

 

曜「うん、だから今日泊まっていかない?」

 

たしかに、1人は気がかりだしな。

 

智「わかった、泊まるよ」

 

曜「ほんと!?ありがとう!」

 

家に今日は帰らないことを千歌に伝えた。

晩御飯は曜が作ることになった。

 

曜「晩御飯できたよ!」

 

智「今日はハンバーグか!」

 

曜「うん、チーズインハンバーグだよ!」

 

智「では、いただきます」

 

曜「いただきます」

 

チーズインハンバーグを一口…

 

智「うおっ、美味い!」

 

曜「ふふっ、よかった♡」

 

智「曜は料理美味いし、家事全般できるからいいお嫁さんになるな!」

 

曜「ありがとう///でもお嫁さんになるなら智とがいいかな///」

 

智「それは、そうだな。てか、曜のことは誰にもやらないから!」

 

曜「私も智じゃないとダメだからね♡」

 

なんか言ってて、恥ずかしくなってきた…

 

そして晩御飯を食べて風呂に入った。

 

智「よし、寝るか」

 

曜「うん」

 

智「俺はどこで寝たらいい?」

 

曜「えっ、もちろん私と一緒に寝るよ」

 

智「いやいや、さすがにそれは…」

 

曜「何で?私たち付き合ってるんだから当然じゃないの?」

 

えっ、あっそうか、俺たち付き合ってるんだったな。

 

智「いや、でも付き合ってるからって一緒に寝るのか?」

 

曜「私と一緒に寝るの嫌?」ウルウル

 

智「嫌じゃないから!むしろ嬉しいから!わかりました、一緒に寝ます」

 

曜「えへへ、やった!」

 

やはり曜には負けるな…

 

智「んじゃ、おやすみ」

 

曜「うん、おやすみ」

 

なんとかして落ち着いて寝ないと、前回みたいなことになる(詳しくは第3話 参照)

 

曜「智、起きてる?」

 

智「どうした?」

 

曜「今日はありがとう、初デート楽しかった」

 

智「俺もだよ、こっちこそありがとう」

 

曜「智と一緒にいると楽しいから時間もあっという間に過ぎるね」

 

智「確かにな、でもこれからもずっと一緒だから」

 

曜「うん、その言葉を聞いて安心した」

 

智「寂しい時はいつでも言えよ、俺が会いに行くからな」

 

曜「うん、ねっ手を繋いでいいかな?」

 

智「いいぞ」

 

曜「ありがとう」

 

智「じゃあ、おやすみ」

 

曜「おやすみ」

 

よし、寝よう。

……やばい、寝られない…

 




すみません、ここ最近は忙しくて投稿できませんでした…
そして、かなり遅いですが果南ちゃん誕生日おめでとう!


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第18話

どうも、夏休みを満喫している智です。

今のところは、自分がやりたいこと、自分のやるべきことをしっかりとやっていて充実している。

今日も元気にAqoursのマネージャーの仕事をしています。

おっ、そろそろ時間だ、今日の練習は終わりだな。

 

智「みんな、今日の練習はここまで」

 

千歌「っだー、終わったー」

 

花丸「終わったズラー」

 

曜「ルビィちゃん、ここのステップキレッキレでよかったよ!」

 

ルビィ「ほんと!?ありがとう曜ちゃん!」

 

善子「あ、暑いわ」ハァハァ

 

梨子「はい、お水」

 

善子「ありがとう、リリー」

 

梨子「どういたしまして、あと私はリリーじゃないわよ」

 

果南「Aqoursの練習は楽しいね」

 

鞠莉「その気持ちわかるわ、練習した後いい汗かいたって思うもの」

 

ダイヤ「たしかに、Aqoursの練習はいいことをしているように感じますわ」

 

智「しっかりと身体休めろよー」

 

「はーい」

 

さて、後片付けをしないと。

 

千歌「そういえば、今年はまだ肝試しやってない!」

 

曜「ああ、そういえばそうだね」

 

智「たしかに、やってないな」

 

善子「毎年やってるの?」

 

智「なんか知らんけど、毎年やってるな」

 

今年は色々とあったからな、すっかり肝試しのこと忘れてたよ。

 

千歌「今年はみんなでやろうよ」

 

鞠莉「楽しそうね、私は賛成!」

 

ダイヤ「私も断る理由はないですわ」

 

花丸「なんだか楽しそうズラ」

 

善子「肝試し…闇の深淵を覗くチャンス!」

 

いや、肝試しはそんなんじゃないだろ…

 

梨子「ちょっと怖いわね」

 

ルビィ「ルビィも」

 

曜「大丈夫大丈夫、夜の山を登って降りるだけだから」

 

梨子「そうなのね」

 

智「やるなら、十千万に集合で」

 

「はーい」

 

あっ、そういえば

 

智「果南は大丈夫なのか?」

 

果南「な、何が?」震え

 

あっ、やっぱダメだ。

 

ー十千万ー

 

みんな集まったようだな。

 

智「んじゃ、そろそろ行くか。みんな2人組になって」

 

千歌「わかった!」

 

曜「智、一緒になろう」

 

智「あー、すまん今回はパスで」

 

曜「えっ、なんで?」ジワッ

 

智「(やばっ)ごめん、やっぱ一緒になろう!」

 

曜「ほんと?」

 

智「おう」

 

曜「よかった…智に嫌われたかと思った」

 

智「ごめんごめん」

 

誤解は解けたけど、果南をどうしよう…

最初に行くペアは鞠莉と花丸ちゃん

道のりとしては十千万→山→十千万というシンプルな感じだ。

仕掛けは何もしていないから(昔、美渡さんが千歌と曜を茂みからおどかした時2人は泣いて大変なことになってから仕掛けをやめた)、深夜を徘徊する感じだ。

 

鞠莉「じゃあ、行ってくるわね!」

 

花丸「何が出るのかな?」

 

いや、何か出てくるのを楽しみにしているのか花丸ちゃん…

次は善子ちゃんと梨子

 

善子「あの方向に魔力を感じるわ」

 

梨子「そんなのないから」

 

善子「闇の深淵…」

 

梨子「ないわよ」

 

善子「最後まで言わせなさいよ!」

 

元気だな、あの2人

次はダイヤさんとルビィちゃん

 

ルビィ「お、お姉ちゃんちょっと怖い」

 

ダイヤ「大丈夫ですわ、何かあった時は私が成敗しますから」

 

ルビィ「う、うん」

 

いや、何かあった時って何も仕掛けもしてないから何もないよ…

次は千歌と果南

 

千歌「じゃあ、行ってくるね!」

 

智「おう、行ってこい」

 

果南「…」ブルブル

 

顔色が明らか悪いな果南…

何も声を発さず行ったけど大丈夫かな…

そして最後は俺と曜だ。

 

智「よし、俺たちも行くか」

 

曜「うん!」

 

そして歩いていく俺たち

 

智「それにしても、この手のものは曜は怖くないんだな」

 

曜「それは智がいるからだよ、私一人だったら怖いから行かないよ」

 

智「なるほど」

 

曜「何かあっても智なら守ってくれるから」

 

そう言われると、照れるな

 

曜「そういえば、さっきはなんで私と一緒になるの断ったの?」

 

智「あー、それは果南のことがな」

 

曜「果南ちゃんに何かあったの?」

 

智「果南はこういう肝試しとか怯えて怖がるからさ、何かあった時俺が対処しようかなって。誰もこのこと知らないらしいからね」

 

曜「そうだったんだ…勘違いしてごめん…」

 

智「曜が悪いわけじゃないから、大丈夫だよ」

 

曜「そう言ってくれると嬉しい、ありがとう♡」

 

やばい、かわいい…

 

「顔色悪いけど、大丈夫?」

 

あれ?あそこにいるのって…

 

智「千歌に果南、どうした?」

 

千歌「あっ、智くん果南ちゃんがなかなか進まなくて」

 

果南「やっぱり怖いよ!」

 

えぇー(知ってた)、とりあえず先へ歩くようになんとかしないと。

 

智「果南、おれも曜も付いて行くから」

 

果南「で、でも智たちに迷惑は…」

 

智「大丈夫、全然迷惑じゃないからな果南」

 

曜「そうだよ、私たち昔からの幼馴染でしょ?」

 

千歌「果南ちゃん、私たちに弱音を吐いてもいいんだからね」

 

智「幸い、他のメンバーには見られてないからな。いつまでもここで立ち止まらずに一緒に行くぞ」

 

果南「う、うん、わかった」

 

千歌「私たちに隠し事はなしって、この前約束したんだ」

 

曜「それは、果南ちゃんもだよ」

 

果南「…幼馴染だから?」

 

智「それもあるな。だから、これからは俺たちに年上だからって甘えないみたいなことはするなよ」

 

果南「うん、わかった」

 

曜「この前の話は果南ちゃんにも入ってもらうべきだったね」

 

智「うん、まあ今回ので言えたからいいだろ」

 

千歌「そうだね!」

 

果南「ごめん、みんなに迷惑かけたけど私頑張るよ!」

 

智「おう、じゃあ行くか」

 

曜・千歌・果南「うん!」




CYaRon!のファンミに行ってきました!最高に楽しかったです!
初めて生で見たのですが、あんちゃん、しゅかしゅー、ふりりんが最高にかわいかった!!
周りの方々も優しかったです!またファンミに行きたいです!


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第19話

夏休みも終盤に差し掛かった。

俺はいつも通り本を読んでいた。

最近は花丸ちゃんから借りた本を読むことが増えた。

花丸ちゃんから借りる本は俺にとって面白いものが多いので借りるときはいつも楽しみにしている。

 

千歌「智く〜ん」

 

智「ん、どうした千歌?」

 

千歌「千歌の夏休みの宿題一緒にしよう!」

 

智「いやいや、Aqoursのみんなに助けを求めろよ。俺他校の生徒だし」

 

千歌「3年生には絶対そんなこと言えないよ…梨子ちゃんも厳しいし、1年生はこの内容習ってないし」

 

智「曜だと途中で宿題そっちのけになるしな」

 

千歌「うぐっ、そうだね…」

 

智「わかった、手伝うよ」

 

千歌「ほんと!?やったー!智くん大好き!」

 

千歌の頼みは基本断れないんだよな、断ると罪悪感が…

そして、千歌の宿題を手伝う。手伝うといってもわからないところは俺がヒントみたいなのをあげて千歌が考えて答えるような感じだ。千歌の学力もあげるためにもそこは考えてもらわないとな。甘やかしているだけでは後々千歌の将来が大変なことになるかもしれないし。

 

千歌「智くんって教えるの上手だよね」

 

智「そうか?」

 

千歌「うん、そのおかげで答えがすぐわかるよ」

 

智「それは千歌が授業内での先生が教えたことをしっかり聞いているからじゃないのか?」

 

千歌「えっ、そうなの?」

 

智「俺と同じ高校の友達にも勉強教えることあるけど、そいつは大体授業の内容を聞いてないから一から教えないといけないんだけど、千歌はちょっと教えたらだいたい答えわかるだろ?千歌の場合、難しい内容以外はおそらく教えてもらったことをその日のうちに復習すれば完璧に覚えられると思うぞ」

 

千歌「ほんと?智くんにそう言ってもらえて嬉しい//」

 

智「だから今度から家に帰ってからもその日習ったことをちゃんと復習するんだぞ」

 

千歌「その時は智くんも一緒にいてくれる?」

 

智「わかった」

 

千歌「やったー!ありがとう智くん!」

 

智「どういたしまして」

 

ー次の日ー

 

今日はAqoursの練習は休みだし寝ようかな。夏休みももうそろそろ終わりだし。特にやることもない時は、睡眠を取ることが一番だと思うからな。それにしても俺は曜と付き合い始めてからなんとなくだけど千歌と果南を避けるようになったな。やはり幼馴染同士がこういう関係になるとほかの幼馴染に遊びとか誘うことも躊躇うようになるんだよなぁ…そう考えると気まずくなってきたぞ…

 

曜「智!」

 

智「えっ、曜?」

 

いきなり自分の部屋に現れた彼女。

 

曜「今日は久しぶりに遊びに行こう!」

 

智「わかった」

 

曜「何か予定とかあった?」

 

智「いや、何もないから寝ようとしてただけだよ」

 

曜「なら大丈夫だね!」

 

智「よし、行くか」

 

曜「あと、千歌ちゃんと果南ちゃんも一緒だよ!」

 

智「久々の4人だな」

 

千歌「智くん、曜ちゃんもう行ける?」

 

智「ああ、待たせてごめん」

 

幼馴染の4人で出かける。さっきの考えは今は捨てよう。

 

千歌「久しぶりにバッティングセンターに行きたい!」

 

智「いいぞ」

 

バッティングセンターか、久々だな。

 

ーバッティングセンターー

 

智「はい、お金」チャリン

 

千歌「ありがとう!」

 

智「千歌は何kmがいいのだ?」

 

千歌「私はとりあえず130kmかな」

 

千歌は130kmの打席へ。

 

キィン キィン ブン

 

智「千歌、もう少しボールの上を叩く感じで振ってみて」

 

千歌「えっ?うん、わかった」

 

曜「今ので何かわかったの?」

 

千歌「とりゃ」カキィーーン

 

果南「おおっ、飛んだ」

 

智「千歌のスイングを見ると、振った時フライか空振りだったからな、おそらく千歌が思ってるより下に振ってると思ったんだ」

 

果南「なるほどね」

 

千歌「ふぅ、智くんアドバイスありがとう」

 

智「どういたしまして」

 

果南「次は私だね」

 

果南は120kmか。

 

ブン ブン ブン

 

曜「果南ちゃんってバットにボールが当たることあまりないよね」

 

千歌「そういえばそうだね」

 

智「でも、果南は当たったら….」

 

カキィーーン ゴン

 

智「ホームランになるよな」

 

持ち前のパワーにスイングスピードが速いからだな。

 

果南「なかなかボールにバットが当たらないね」

 

少しはミートを覚えて欲しい…

いつもフルスイングだからな…

 

曜「次は私だね」

 

智「曜は100kmにしないのか?」

 

曜「今回は120kmに挑戦するよ!」

 

カコッ キィン カコッ

 

曜「ボールは見えてるんだけどなぁ」

 

智「なら、フルスイングすればいいぞ」

 

曜「えっ、そう?」

 

シュ カキィーーーン

 

曜「やったー!」

 

果南「すごい、今日一番の飛距離だよ」

 

智「フルスイングすればスイングスピードは上がるからな」

 

それに曜にはバットコントロールがある。

バッティングセンターくらいならホームランを狙えるだろうな。

 

曜「ふぅ、終わったよ」

 

千歌「曜ちゃんおつかれ」

 

智「最後は俺か」

 

千歌「智くんならコレでしょ!!」150km指差し

 

智「いや、150kmとかボールは見えても反応できないから」

 

それでも俺は140kmの打席へ。

 

キィン カキィーン キィン

 

果南「あれだけ当ててたら150kmもいけそうだけど」

 

曜「たしかにね」

 

流石にホームランは無理か。

いや、フルスイングをすれば…

 

千歌「智くん、ボールの下を叩く感じにすればいいよ!」

 

智「お、おう、わかった」

 

シュ カキィーーーン ドン

 

智「おおー、いったいった千歌ありがとう」

 

千歌「えへへ、どういたしまして」

 

曜「さすが智だね!」

 

智「いや、みんなもホームラン打ってるからすごいよ」

 

果南「私はもう少しホームラン打ちたかったなぁ」

 

果南はフルスイング一本より、ボールをバットに当てるという考えを持ってくれ…

 

千歌「身体動かしたら、お腹空いたよ」

 

智「そうだな、昼にするか」

 

曜「賛成!」

 

そんなこんなでみんなと一日中遊んだ。

 

曜「ねぇ、智」

 

智「どうした曜?」

 

曜「何か悩んでるよね」

 

智「…気づいていたのか?」

 

千歌「私と果南ちゃんは気づいてたよ」

 

果南「最近は私たちを避けるようになってたよね」

 

智「俺と曜の関係が変わってから千歌と果南との距離を置くようにしてたんだ」

 

千歌「どうして?」

 

智「自分の中で幼馴染の関係が変わるって思うとな」

 

千歌「変わらないよ智くん」

 

果南「今日だって何か変わったことあった?」

 

智「いや、いつも通りみんなでワイワイしてたな」

 

曜「これだけ長い付き合いなのに、すぐに変わることなんてないよ」

 

千歌「だから大丈夫!」

 

智「…そうだな、ありがとうみんな」

 

曜「えっへへ、いつもの智だね!」

 

果南「そうだね」

 

心のモヤモヤしたものが晴れた感じがする。

曜、千歌、果南、ありがとうな。




追記 4/19

作者は野球が好きなので、今回は野球の話を取り入れました。
しかし、みんな普通に120~130kmを選んでますね(汗
千歌ちゃんはソフトボールが得意だからで通せるけど、ほかの2人は…
まあ、なんとかなりますか!(思考停止)


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第20話

今日は夏休みの最終日だ。

俺は夏休み中もAqoursの練習のサポートをしている。

今年の夏休みはいつも以上に充実していたな。

そんな俺が夏休み最終日に何をしているのかっていうと…

 

智「○名様ですね。お席へどうぞ!」

 

バイトである。それも普通の接客業ではなく…

カラン

 

智「おかえりなさいませ、お嬢様」ニコッ

 

俺は執事になっている。実は数カ月前からこのバイトをしています。

ここの店はできてそんなに経っていなかったのでバイト募集をしていた。

興味があったのでここでバイトをすることにした。

執事といっても格好とお客様をお嬢様として接すること以外はほかの店と変わらないけどな。

Aqoursのマネージャーになる前はバイトを週3くらいで入っていたのだが、

ここ最近はマネージャーの仕事などで忙しくてなかなかバイトに行けなかった。

店長にこのことで相談した時は、『いつでも暇な時に来ていいからね』と言われた。

店長は本当にいい人だよなぁ。

今日は始業式前日で鞠莉やダイヤさんが忙しいのでAqoursの練習は休みだ。

なので久しぶりにここに来た。

それから…カラン

 

智「おかえりなさいませ、お嬢様」ニコッ

 

「あっ智くんだ!やっほー久しぶり!」

 

「智くん今日もカッコいいね!」

 

「明日から学校なのが受け入れられないからここ(現実逃避)に来たよ…」

 

智「ここはそういうところじゃないからね、お嬢様方の席はあちらでよろしいですか?」

 

「うん!いいよ」

 

この店は俺が通ってる高校のクラスメイト(女子)たちがよく来る。

バイト仲間(男子)もクラスメイトや先輩後輩がほとんどだ。

だから、融通が利くのかもな。

 

智「ごめん、あそこのテーブルは任せた」

 

「おう、俺に任せな」

 

バイト仲間もいい人たちなので助かってる。

さて、元気に仕事を頑張るか!

 

店長「智くん、ちょっといいかな?」

 

店長から呼ばれる。

 

智「はい、何かありましたか?」

 

店長「はい、これ。」

 

智「あっ、これは」

 

店長「前につけてた仮面、久しぶりにつけてみたら?」

 

この仮面は、俺が気分でつけてた物だ。

執事のキャラ作りでこういうキャラがいてもいいじゃないかって思ってやり始めたんだよな。

 

「わかりました」

 

これをつけた状態で仕事をするのも普通になったよなぁ。

 

「智く〜ん、こっちに来て〜」

 

名指しかよ!

 

「はーい、お嬢様方少々お待ち下さい」

 

とりあえず、皿洗いを終えて手を拭き向かう。

 

智「お嬢様、ご注文はなんですか?」

 

「あっ、その仮面久しぶりだね!」

 

智「そうですね、久しぶりにつけてみました」

 

「それ付けてる時は、智くんってわからなかったな〜」

 

言うまで気づかなかったもんな。

 

「それでご注文は何になさいますか?」

 

「あっ、えっとね〜…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜梨子side〜

 

今日はAqoursの練習も休みなので、善子ちゃんと一緒にお出かけをしています。

 

善子「それでリリー、今日は何の用事なの?」

 

梨子「梨子よ。今日はね、この喫茶店に寄ってみたくて」

 

善子「なんで私なのよ?千歌や曜とかいたでしょ?」

 

梨子「だって、その2人にはこういう店には誘えないわ」

 

善子「(もうその地点で普通の店じゃないわね)それで私なのね…(なぜ私だったら誘えるのよ…)梨子が行きたいってことは、普通の喫茶店じゃないのは確定ね」

 

梨子「そんなこと…ないわよ」

 

善子「今の間は何?」

 

梨子「なんでもないわ、さ、行きましょ」

 

善子「はいはい(私も梨子が行きたい店がどういう感じなのか気になるし)」

 

ー数分後ー

 

梨子「ここね」

 

善子「へぇ、思ったより落ち着いた感じの店ね」

 

梨子「そうみたいね、じゃあ店の中に入るわよ」

 

カラン

 

智「おかえりなさいませ、お嬢様」ニコッ

 

善子(…もしかして、ここって)ジト目

 

梨子「そうよ、執事喫茶よ!」

 

善子「いや、急にテンション高すぎでしょ!?」

 

梨子「コホン、そ、そんなことないわ」

 

善子「……」

 

智「お嬢様方の席の案内をしますね」

 

梨子「あ、お願いします」

 

〜梨子side end〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今、お嬢様方の席まで案内しているのだが…

まさか、この2人が来るとはな…

まあ2人の性格や趣味を考えたら来るか。

そして、恐らく俺のことは気づいてないな。

仮面付けてるだけで他は何もしていないのにな。

まあいいか。

 

智「ではご注文がお決まりになりましたら私たちに声をかけてください」

 

梨子「はい!」

 

うん、梨子のテンション高いな。

 

善子「…」

 

智「?お嬢様何かありましたか?」

 

善子「あっ、い、いえなんでも」

 

智「そうですか、では失礼いたしました」

 

とりあえず、俺に気づいているのか会話を聞いてみるか。

 

善子「ねぇ、リリー」

 

梨子「私は梨子よ」

 

善子「そんなことより、あの執事!」

 

梨子「ええ、あの執事さんカッコいい!」

 

やっぱ気づいてないな…

てか、カッコいいって、見たことある顔だろ…

 

梨子「ここに来て良かったわ!」

 

善子「それにしてもリリーが来たくなる理由もわかる気がするわ」

 

梨子「あの執事さんの素顔を見てみたいわね」

 

いや、素顔を見せても俺ですって…

 

「料理できたから、運んでくれる?」

 

智「あっ、はい、わかりました」

 

梨子たちの元へ

 

智「お嬢様方、お待たせしました」

 

梨子「は、はい///」

 

善子「お、美味しそう」

 

智「ゆっくりと召し上がってくださいね、お嬢様」ニコッ

 

梨子・善子「///」

 

なぜかわからないが顔赤いな2人とも。

とりあえず、戻るか。

 

店長「あっ、智くんそろそろ休憩していいよ」

 

智「わかりました」

 

ー休憩中ー

 

プルプル

おっと誰からか電話だ。

 

智「はい」

 

曜『あっ、智?」

 

智「おう、どうした?」

 

曜『いや、今日はいけるかなって』

 

智「あー、今日は無理だな」

 

曜『夜も無理?』

 

智「夜ならいけるけど、帰るとき危ないぞ」

 

曜『大丈夫!泊まるから!』

 

智「泊まるって、明日から学校だろ?」

 

曜『…ダメかな?』

 

智「…わかった、いいよ」

 

曜『ほんと!?やったー!智くん大好き!!』

 

曜の頼みは断れないな。

それに嬉しそうだからいいか。

 

ー休憩後ー

 

あれ?あの2人は帰ったか。

とりあえず、満足してたら嬉しいけど。

さて、お仕事を再開するか。

 

ーその頃ー

 

梨子「善子ちゃん、あの店最高だったわね!」

 

善子「えぇ、そうね。常連さんになりたいくらいよかったわ!」

 

梨子「あの執事さんにもう一度会いたかったな〜」

 

善子「また今度行けば会えるわよ」

 

梨子「そうね、その時はまた誘うわね」

 

善子「お願いするわ」

 




更新が不定期ですみません…


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第21話

今回は、いつもより短いです。


夏休みが終わった…

今年はいつもより充実していたのか、早く終わった気がする…

今までにない楽しさがあったな…

始業式が終わり、Aqoursのみんながいる浦の星て向かう。

 

智「おーい、きたぞー」

 

曜「智!」

 

鞠莉「智もきたことだし、2nd SeasonのStartデース!」

 

智「?ああっ、2学期ってことか」

 

梨子「すごい、よくわかったね」

 

智「今日から新学期だしな」

 

千歌「じゃあ、練習だね!」

 

ダイヤ「練習も大事ですが、もっと大事なことがありますわ」

 

梨子「何かあるのですか?」

 

智「学校説明会か」

 

果南「そうだよ」

 

千歌「あっ、そっか…」

 

鞠莉「入部希望者がなかなか増えないのよね」

 

それについては、明日に話すことにした。

そしてAqoursのみんなは練習する。

てか、さっきの話聞いてて思ったけど千歌は遅刻していたのか…

 

ー数日後ー

 

俺は今、高校の文化祭についてクラス全員で話し合っている。

 

「私たちのクラスは何する?」

 

「んー、劇とか?」

 

「定番の屋台物系とか?」

 

「ここは、お化け屋敷でしょ!」

 

「迷路系もありだな」

 

みんなそれぞれ案を出す。

俺は正直言ってなんでもいいな。

特段やりたいこともないし。

そんな中、こんな発言が出た。

 

「はーい、私は喫茶店やりたい!」

 

「あー、それいいね!」

 

「私は男子の執事喫茶見たい!」

 

それ、俺がもうすでにやってる…

いつも執事喫茶に来ているよね、君たち…

 

「俺らが執事って、どこに需要があるんだよ…」

 

「そんなことないって、みんな容姿イケてるよ!」

 

「自信ないなー、まあ面白そうだけど」

 

「だったら、女子もメイド喫茶やろうぜ」

 

「そうだな、そっちの方が需要あると思うし」

 

「えー、あるかな?」

 

あるとも(迫真)、口では言えないけどかわいいし。

 

「みんなでワイワイやるんだし、いいんじゃない?」

 

マジか…まあ慣れてるしいいか。

 

「はい、じゃあこのクラスは喫茶店に決定です!」

 

「じゃあ、みんなの役割分担なんだけど…」

 

普通に決まったな、てかこのクラス誰も意見に批判しないな!?

みんな優しすぎだろ…

 

「とりあえず、執事に関しては智くんに聞いたらいいと思うよ」

 

智「俺かよ!?」

 

「「「じゃあ、よろしく」」」

 

智「仕方ない、やるか」

 

こっちでも忙しくなりそうだな。

 

ーその夜ー

 

智「千歌、少し話があるんだけど」

 

千歌「ん?なーに?」

 

智「学校の行事で、少しの間そっちに向かうのに遅れるわ」

 

千歌「うん、わかった。智くん忙しそうだね」

 

智「まあな、千歌たちほどではないけどな」

 

よし、とりあえず伝えられたな。

 

千歌「それで、行事って何するの?」

 

智「あー、執事喫茶だよ」

 

メイド喫茶のことは言わなくていいか。

 

千歌「執事喫茶かー、智くんもするの?」

 

智「ああ、するぞ」

 

千歌「私も見たいな〜智くんの執事姿」

 

智「だったら、見に来いよ、去年も来てただろ?」

 

千歌「うん、一緒に写真撮るからね!」

 

智「そんなに撮りたいか?毎日顔合わせてるのに」

 

千歌「そういう問題じゃないの!(智くんは相変わらず乙女心わかってないんだから)」

 

智「そんなものなんか?」

 

千歌「そんなものなの、曜ちゃんも撮りたいだろうし」

 

智「わかったよ」

 

千歌「千歌は眠たくなったから、そろそろ寝るね」

 

智「ああ、おやすみ千歌」なでなで

 

千歌「///おやすみ、お兄ちゃん///」ボソッ

 

いきなり頭を撫でるのは悪かったかな?

 

千歌(もう、ずるいよ///)

 

 

 




リペアさん、評価☆10 ありがとうございます!

そうですね、智くんの十千万に住むようになった理由は後々書こうかなと思います。
と言っても、そこまで大層な理由ではありませんが…

そういえば、今日が平成最後の日ですね。
平成は自分としては、ラブライブなどの様々なアニメや作品に出会えてよかったと思っています!

令和でも、自分や皆さんにいい出会いがあるといいですね。
では皆さん、次の時代でもよろしくお願いします!


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第22話

久しぶりの本編…


今日は休みの日だが、俺は文化祭の準備を手伝っていた。

というより、接客の仕方を教えていた。

 

智「飲食店とかでもそうなんだけど、お客様に対して笑顔で接することが大事だよ。一番は満足させることだね」

 

「そうだよねー、営業スマイルってやつでしょ?」

 

智「言い方はあれだけど、まぁあってるよ」

 

「それに今回は執事・メイド喫茶だから頑張らねーとな。いろいろ大変だな」

 

智「そうだな、でも文化祭のノリでなんとかなると思うよ」

 

「智くんは、普段からこういうことをしているんだね」

 

智「最初は、なかなかできなかったけどね。ある人のを参考にしたんだ」

 

「へー、それって誰なの?」

 

智「えーと、それは prrrrr っとごめん電話だちょっとの間外れるね」

 

「はーい」

 

智「はい、今出ました」

 

梨子『あっ智くん!ごめん今すぐ自分の家に帰ってきて!お願い!』

 

智「えっ、ああわかった」

 

梨子『ほんと!じゃあまた後でね!』

 

智「ああ、また後でな」

 

ピッ

 

智「ごめん、急用で帰ることになった。」

 

「いいよ、一通り教えてもらったから。田所君は接客できるから練習もいらないし」

 

智「ありがとう、みんなバイバイ」

 

「「「バイバーイ」」」

 

で、梨子のあの焦りようはなんなんだ?

とりあえず、帰るか。

 

ー帰宅ー

 

智「今帰ったぞー」

 

梨子「あっ智くんお帰り」

 

智「それで、何があったんだ?」

 

梨子「私が少し部屋から出ている間に2人の様子がおかしくなって…とりあえず、千歌ちゃんの部屋に入って!」

 

智「わかった」

 

部屋に入る

 

曜「……」

 

千歌「……」

 

俺はこの状況で、だいたい何があったのか分かった。

 

智「あー、なるほど、またか」

 

梨子「えっ、わかったの?」

 

智「喧嘩したんだな」

 

梨子「そうなの、千歌ちゃんと曜ちゃんをなんとか仲直りさせることできない?果南ちゃんは今別行動だし、智くんならなんとかしてくれると思って、文化祭の準備してる時に申し訳なかったんだけど…」

 

智「まあまあ、いいよ。対処の仕方はわかっているからな」

 

梨子「ごめんなさい、私じゃ力不足で」

 

智「気にすんな」

 

そして俺は2人に近づく。

 

智「2人とも喧嘩した理由はなんだ?」

 

曜「これは千歌ちゃんが悪いよ!」

 

千歌「絶対曜ちゃんが悪い!」

 

智「おい、俺は誰が悪いじゃなくて喧嘩した理由を聞いているんだけど?」

 

曜「……」

 

千歌「……」

 

なぜ黙る…

仕方ない。

 

智「2人がそこまでするなら俺は」

 

梨子「暴力はダメよ!?」

 

智「梨子…俺をなんだと思ってるんだ…」

 

梨子「えっ、あっごめんなさい。てっきり手を出すと思って…」

 

智「いや、しねーよ。2人とも何も言わないなら…そりゃ!」

 

曜「ひゃ!?」

 

千歌「えっ!?」

 

梨子「何してるの智くん??!!」

 

智「えっ、何って胸を触ってるけど?」

 

梨子「いやいやいや、そんなことしたら怒られるでしょ!?」

 

智「それが狙いだよ」

 

梨子「えっ?」

 

智「矛先を俺に向けて、そこで怒られた後、喧嘩した理由を聞くんだよ」

 

梨子「なるほどね、でも…」

 

智「あれ?俺の両手が離れない?」

 

曜「智、もっと触って♡」

 

千歌「千歌のも///」

 

智「はっ!?おい!どうした?お約束のビンタはどこいった!?」

 

曜「そんなことより♪」

 

千歌「もっと…お願い♡」

 

梨子「逆効果になってるわよ」

 

智「冷静に見てないで、なんとかしてくれ!」

 

ー数分後ー

 

智「はぁ、やっと終わった」

 

曜「ごめん智///」

 

千歌「千歌たち変なスイッチ入ってたみたい///」

 

梨子「はぁ、やっと元に戻ったわね」

 

智「それで、結局喧嘩した理由は?」

 

曜「それは…」

 

千歌「ちょっとね」

 

曜「衣装のことで揉めたんだ」

 

智「ああ、デザインについてか」

 

梨子「そうだったのね」

 

曜「ううん、どっちがかわいいかで揉めたんだ」

 

智「ん???どういうことだ?」

 

千歌「いや、今回の衣装も曜ちゃんがかわいくデザインしてくれて…それでその衣装曜ちゃんが着たら絶対似合うね!って言ったんだ」

 

曜「それで私が千歌ちゃんの方が絶対似合うって言ったの」

 

千歌「それでいーや、曜ちゃんの方が」

 

曜「いーや、千歌ちゃんの方がってなったんだ」

 

千歌「それから智くんなら曜ちゃんを選ぶって言ったら」

 

曜「智くんは千歌ちゃんを選ぶって言ったんだ」

 

梨子「うん、思ったよりくだr智「ふん(パチン)」痛っ」

 

智「そんなこと言ってはダメだぞ」ボソッ

 

梨子「あっはい、ごめんなさい」ボソッ

 

智「俺からすれば2人とも最高に似合ってるよ、曜が作る衣装ならなんでもね」

 

曜「それはありがとう///」

 

智「あと俺は両方選ぶから。2人ともかわいいからね」

 

曜・千歌「///」

 

千歌「ごめんね、曜ちゃん」

 

曜「ううん、こっちこそごめんね」

 

そして2人はハグをした。ここは果南の影響だな。

 

梨子「はぁ、なんとかなったわね」

 

智「てか、これなら梨子でも解決できたよな?」

 

梨子「でも、部屋に入った時の雰囲気は大変だったんだよ」

 

智「いや、それならなおさら何があったのか聞けよ…」

 

梨子「うっ…」

 

梨子はポンコツであることも覚えておくか。

 

智「それじゃみんな続き頑張れよ」

 

千歌「智くんも手伝ってよ」

 

曜「お願い!」

 

智「今日は予定もないしいっか、わかった」

 

こうして2人の喧嘩は俺の仲裁によりなんとかおさまった。

 

 




追記
久しぶりの本編です。よかったら感想などをお願いします。

8/16 斉藤朱夏さん誕生日おめでとうございます!


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第23話

今回はR-15ギリギリかなぁ(汗
それから、話がかなりぶっ飛んでますので、ご了承をお願いします。

今回はようちか回です。智くんは最初の方だけでます。

9/21 一部修正しました。
9/23 アレルヤハウスさんにご指摘をいただきましたので直しました。ありがとうございます!


あれから、数週間が過ぎた。

Aqoursはライブまで色々あったらしいが、無事に終わった。

俺は、ライブ会場以外は直接関われなかったから細かいところまでは知らないがみんなの話を聞くと大変だったらしい。

そして、俺が通っている高校の文化祭が明日に控えている。

準備は色々とみんなで頑張った。接客などもしっかりと教えたので大丈夫と思う。

もちろんAqoursの活動もしっかりやった。忙しかったけど楽しかったな。

何か忘れてる気がするけど、とても大事なことが…

 

千歌「智くん、ちょっといいかな?」

 

智「ああ、いいぞ」

 

千歌「智くん、明日の文化祭行くからね」

 

部屋に入ってきた千歌。

 

智「わかってる、待ってるからな」

 

千歌「うん!明日は楽しみだな〜」

 

智「そんなに楽しみなのか?」

 

千歌「うん!だって智くんが頑張ってる姿を見れるんだからね!」

 

智「おう、そうか」

 

「千歌ちゃーん」

 

千歌「あっ、この声曜ちゃんだ!はーい」

 

曜が来たのか?なんかの用事か?

まぁ今回は俺の用事じゃないか。

…あれ?俺最近曜とまともに2人で話してなくね?

 

ー曜 sideー

 

私は智にあることに気づいてほしくてここに来た。

まぁ今は千歌ちゃんに智のことで相談しないと。

 

千歌「それで、なんで曜ちゃんは智くんの部屋じゃなくて私の部屋に?」

 

曜「それはね、少し相談とやりたいことがあるんだ」

 

千歌「やりたいことって?」

 

曜「それはねーこれ!」

 

千歌「タイツ?」

 

曜「うん!これで智に欲情してもらうの!」

 

千歌「いやいやいや、なんでそうなったの!??」

 

曜「だって最近遊んでないし、会話もほとんどなかったんだよ!?」

 

千歌「いや、だって智くんも仕方なかったよね?Aqoursの活動以外に文化祭もあったんだし」

 

曜「でも、少しでもいいから智と2人の時間が欲しかったもん…」

 

千歌「気持ちはわかるけど、でもなんでタイツ?」

 

曜「あのね、前に智がタイツ好きって言ってたでしょ?」

 

千歌「あっ、言ってたね」

 

曜「それで、私と智が付き合ってから一回も智にキスとかされたことないんだよ!」

 

千歌「あれ?そうなの?」

 

曜「もっと言えば、手を繋ぐのも智くんからは一回もないし!いつも私からなんだよ!」

 

千歌「それは…ひどいね」

 

曜「智は私に対してだけいつもヘタレなんだよ!私に興味ないのかなって思っちゃうよ…」

 

千歌「そんなことはないと思うけど…少し心配だね」

 

曜「それで、最後の手段でこれを持ってきた!」

 

千歌「曜ちゃん、それはバッチグーだよ!千歌も前にね」

 

曜「えっ、何かあったの?」

 

千歌「前にね、千歌がタイツ履いてた時にね、智くんが反応してくれて嬉しかったんだー」

 

曜「それで?」

 

千歌「あの時って、千歌と智くんは少し距離があって…」

 

曜「あー、私もあったよ」

 

千歌「でも、タイツのおかげで私や曜ちゃんはまた智くんと一緒にいることができるようになったんだ、千歌たちにとってタイツはかけがえのないものなんだよ」

 

曜「そうだったんだ!じゃあ私たちが今こうしていられるのもタイツのおかげなんだね!」

 

千歌「うん!それから千歌のタイツが伝線して、脱ぐ時に智くんに甘えて脱がしてもらったんだ」

 

曜「なにそれ、羨ましい!」

 

千歌「それからねー、それが千歌にとっては嬉しくて今でもタイツを智くんに脱がしてもらってるんだ!一日中脱いでは履いてをやることも結構あるんだよ!」

 

曜「いいなぁー、めっちゃ羨ましい!私もやってほしい!」

 

千歌「でしょ!冬はほぼ毎日やってたし、夏の時も構って欲しい時にやってるんだ♪」

 

曜「それ次回から私も参加したい!」

 

千歌「うん!いいよ!」ガサゴソ

 

曜「何してるの?」

 

千歌「これ、今まで履いた千歌のタイツ!全部捨てずに持ってるんだ!」

 

曜「すごい!たくさん!」

 

千歌「これでも半分だよ、もう半分は智くんの部屋にあるんだ!智くんが一番のお気に入りはこのスケスケ感のある黒タイツだよ!それに飽きさせないために白やベージュもあるんだ!」

 

曜「すごい!私も智のためにたくさんタイツ買わないと」

 

千歌「運動する時には、黒ストッキングも智くんにはありだよ!」

 

曜「それなら、明日から毎日タイツ履こうかな♪」

 

千歌「うん!私もそうする。あっ、このことは他の人には内緒だよAqoursのみんなならまだしも、それ以外の人にバレて同じことやられたら嫌だもん」

 

曜「うん!私たちだけの秘密だね♪」

 

千歌「智くんは私たち以外に渡したくないからね!それから、伝線したのも取っておいた方がいいよ。智くんも喜ぶし」

 

曜「わかった!」

 

千歌「今新しいタイツもたくさん買ってあるから千歌のタイツを少しおすそ分けするね」

 

それにしても千歌ちゃんってタイツどれくらい持ってるんだろ?

 

曜「千歌ちゃんってどれくらいタイツ持ってるの?」

 

千歌「うーん、数えたことはないけど、少なくとも今の新品のタイツだけで一日一回タイツでも全部履くのに4年はかかるかな?」

 

曜「そんなにたくさん!?すごいね!」

 

千歌「うん!はい、曜ちゃんの分だよ!」

 

曜「ありがとう千歌ちゃん!」

 

千歌「…ごめんね曜ちゃん、曜ちゃんは智くんの恋人なのに内緒でこんなことをして…」

 

曜「なんで謝るの?むしろ私は千歌ちゃんに感謝してるよ!ありがとう!」

 

千歌「ほんと?よかったー。それから下着は智くんに見られてもいいようなものを身につけてね」

 

曜「うん、そうだね。見られるからね///」

 

千歌「私なんか、それで前にくまさんパンツ履いてて智くんに『今日の千歌はすごくかわいいよ』って言われた時、嬉しさと恥ずかしさで気が動転しそうになったから///」

 

曜「なるほど、でも正直言って智にかわいいって言われたらなんでも嬉しいでしょ?」

 

千歌「うん///嬉しい///智くんに褒められたりかわいいって言われるのが千歌にとって一番嬉しい///」

 

曜「私も!」

 

千歌「部屋は基本智くんか私の部屋でやることにするね」

 

曜「うん」

 

千歌「あと、エッチなことをしたいときは1人で頑張ってね///」

 

曜「その時は千歌ちゃんに伝えるね。出来るだけ他の人には聞いて欲しくないから///」

 

千歌「その時は、居間に行くか外に出るね。あっ、そういえば隣の家梨子ちゃんだった」

 

曜「あっ、ほんとだ。ごめん千歌ちゃん…」

 

千歌「うん、わかってるよ。2人の声が聞こえるかもしれないから、梨子ちゃんが部屋にいたら一緒に外に出るね♪」

 

曜「ありがとう千歌ちゃん。あっ、それなら勝負下着買いに行かないと」

 

千歌「じゃあ、私も一緒に行こうかな」

 

曜「その時は果南ちゃんも一緒に呼ぼうかな?どういう下着選べばいいかわかんないし、智には本番まで見せたくないから」

 

千歌「鞠莉ちゃんじゃなくていいの?」

 

曜「鞠莉ちゃんは前に相談した時に智のことで話が脱線しすぎて、それどころじゃなかったからね…」

 

千歌「果南ちゃんなら、真面目に教えてくれるからね」

 

曜「うん!今度行こうね!」

 

千歌「うん!」

 

曜「他にも、コスプレにタイツもありかな?」

 

千歌「それ絶対智くんが喜ぶよ!」

 

曜「前にミニスカに制服にタイツはありって言っててやったんだ。私が持ってるのは、スーツにタイトスカート、メイドにくノ一、バニーガールにCA、巫女さんにハロウィンにチャイナドレス、浴衣に水着があるね」

 

千歌「私もメイドと浴衣と水着ならあるよ!」

 

曜「全部タイツ履いてみる?」

 

千歌「うん!それで智くんがどの衣装が反応いいか見てみようよ!」

 

曜「わかった!」

 

こうして私と千歌ちゃんは智くんにタイツで甘える事にした。

智くんに私たちを見てもらうために!!

 

 




はい、今回はこういう回になりました。なんかごめんなさい…
これだけ智くんと千歌は仲良いと、付き合ってないのが不思議ですね←すっとぼけ

タイツってすごいですね。みんなのかわいさを存分に発揮するし、みんなの距離を縮めた魔法のようなタイツ…最高ですね!

A×Kさん 評価☆10 ありがとうございます!

曜ちゃんはかわいい(この世の真理)

遅くなりましたが、梨子ちゃん誕生日おめでとう!

9/21 そしてルビィちゃん誕生日おめでとう!


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第24話

前回に引き続き今回の話も少しやばいです…
ご了承をお願いします…


千歌と曜は何を話してるんだ?

いつもは俺も含めて3人で話すけど、今日は2人で話してるし。

まあ、女子会?みたいなものか。邪魔するのも悪いし、最近少し疲れてるから寝るかな。

 

曜「智!」

 

智「わっ!?いきなりどうした?!」

 

びっくりするだろ!?

 

曜「私も今日からタイツデビューだよ!!!」

 

智「マジか!?ありがとう!!…じゃなくて、なぜそうなった!?」

 

曜「だって、智に全然甘えたりできないんだもん。千歌ちゃんがタイツならいけるって言ってたから私もタイツで甘えるよ!」

 

智「なんか勢いがすごいな。でもタイツを履いてどうするんだ?」

 

曜「智にタイツを脱がしてもらう!」

 

智「な、何を言ってんの!?///」

 

曜「千歌ちゃんが智にタイツ履いた時は毎回やってもらってるって言ってたよ、だから私もやってもらう!」

 

智「千歌が?…ああっ、いつもやってるね。でも曜にはできないぞ」

 

曜「ふえっ?なんで?」

 

智「いや、だって曜は恥ずかしいだろ?それに俺の彼女だし、できないよ」

 

曜「なんで私が良くて千歌ちゃんはいいの?私もやーりーたーいーのー」

 

智「待て待て、俺の首を振り回すな…千歌はタイツを自分で脱げないから俺は手伝っていただけだけど」

 

曜「でも、一日中脱がしては履いてを繰り返してたって言ってたよ?」

 

智「ああー、なんでか知らんけど千歌が脱がしてって言って脱がしてやったら嬉しそうにどっか行って、戻ってきたらまた脱がしての繰り返しだったからな」

 

曜「え?そんな感じなの?てっきり智もノリノリでやってると思ってた」

 

智「いや、まぁ俺も好きでやってるけどさ、とにかく千歌はタイツを自分で脱げないから手伝ってるけど、曜は自分でできるだろ?」

 

曜「できるけど…って千歌ちゃんも自分で脱げるよ!?」

 

智「あれ?言われてみれば確かにそうだな、千歌は妹みたいなものだから今まではやってたけど、あの年ならもう1人でできるよな。次からは断るか」

 

千歌「いやだ!」

 

智「急に大きな声出すなよ…いやいや、もう俺の力借りなくても1人でできるだろ?」

 

千歌「千歌は智くんにやってほしいの!自分ではタイツを脱げない身体になったの!」

 

智「えぇー…」

 

千歌「だから、これからも智くんにやってもらうの!」

 

なんか、千歌の気迫が凄すぎて何も言えない…やっぱ俺が間違ってるのか?

 

智「いや、はい俺が間違ってました…すみません…」

 

千歌「うん、これからもお願いします」

 

曜「それなら、私もやってほしい!」

 

智「わかったよ、でも曜の家ではできないぞ?」

 

曜「いいの、ここでやるから。私の家で泊まるときはやってもらうけどね」

 

智「はいはい、あれ?もしかして毎日ここに来るのか?」

 

曜「そうだけど、何か問題ある?」

 

智「いや、俺は嬉しいけど、曜に申し訳ないなって思ってさ…後そこまでタイツ脱がして欲しいのか…」

 

曜「智が好きなものは私もだいたいは好きなの。だからタイツも大好きだし、私がやりたいからそれでいいの、智に会えないだけで辛いんだからさ…」

 

智「あっ…今までごめんな。Aqoursの活動とか文化祭とか色々忙しくて曜のことまで考えてなかったよ…」

 

曜「大丈夫だよ、これから毎日会えるんだから♪」

 

智「そっか、曜がそう言うなら」

 

曜「そういえば、千歌ちゃんはいつもタイツをどこで買ってるの?」

 

千歌「私は智くんに買ってもらってるよ」

 

曜「えっ?そうなの?」

 

智「ああ、知り合いにいい人がいてさ」

 

曜「でもこれだけ買ってたら、相当なお金が必要でしょ?」

 

千歌「千歌は野口さん1枚でいいって智くんに言われたよ、たくさん智くんからもらったけど」

 

曜「えっ、そうなの?」

 

智「まあな、あっ今度買う時は曜の分を買うな」

 

曜「うん、お願い。お金も払うから」

 

智「ああ、今回はいらないよ」

 

曜「えっ、なんで?」

 

智「いや、多分、あの人は俺の彼女って言ったら料金はとらないと思うし」

 

曜「でも、申し訳ないよ」

 

智「まぁ、一応渡すけどな」

 

千歌「それにしても、前から気になってたんだけどその知り合いの人って誰?」

 

智「えーと、すぐにわかると思うよ」

 

千歌「えー、いつなのー?」

 

智「まあまあ、そんなに気にしなくてもいいよ」

 

曜「逆に気になる…そう言えば、なんで智は千歌ちゃんのタイツ脱がすの普通にやってるの?」

 

智「えっ?ああ、それは昔から千歌のおむつを替えたりしてたからな」

 

千歌「なっ、智くんそれは言わないでよ///恥ずかしいじゃん///」

 

曜「なるほど…ってえーー!?」

 

智「昔はおむつ以外も千歌のおねしょやお漏らしをよく俺が処理してたもんな」

 

千歌「んっーーーー///」

 

曜「千歌ちゃん…」

 

智「まぁ今も俺がタイツ脱がす時にたまにお漏らししてるのを処理してるんだけどな」

 

千歌「ああああーーーーそれ以上言わないでーーー///」

 

曜「まあまあ、私たちだけしか聞いていないし大丈夫だよ」

 

千歌「これに関しては、曜ちゃんに知られたくなかったよ…」

 

曜「大丈夫だよ、他の人には言わないから、安心して♪」

 

千歌「うううう、ようちゃ〜〜ん」ダキッ

 

曜「よしよし」なでなで

 

智「千歌ごめんな、千歌の気持ち考えてなかった」

 

千歌「グスッ、今日一緒に寝てくれたら許す」

 

智「わかったよ」

 

千歌「やったー!」パァ

 

曜「うーん、千歌ちゃんって、智の妹みたいだよね」

 

智「えっ、やっぱりそう見える?」

 

千歌「千歌は智くんのことお兄ちゃんみたいに接してくれてすごい嬉しいって思ってるよ?」

 

曜「なるほど、これが家族愛ってやつか」

 

智「俺も千歌が俺の妹って思うときあるな」

 

千歌「千歌は智くんの妹になりたい!」

 

智「はいはい、なら俺のことお兄ちゃんって呼ぶか?」

 

まぁ冗談だけど

 

千歌「ふぇっ///いいよ、おに…いちゃん///」

 

智「おい、マジか!?」

 

曜「あー、これは危ない関係ですね」

 

智「千歌、真に受けなくていいんだぞ?」

 

千歌「んーん、決めた!今度からは智くんのことお兄ちゃんって呼ぶ!」

 

智・曜「えええぇーーー!?」




千歌と智の仲がいい理由が少しは見えたかな(汗
2人は兄妹みたいな感じもあるから、普通の幼馴染の関係ではないですね。
曜ちゃんもこれを普通に思ってるのもいい幼馴染ですね。

よかったら評価や感想などをお願いします!


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第25話

スクスタがついに配信されましたね!

UR曜ちゃんが一番欲しいです!←当たらなかった人


千歌から俺の妹になる発言で戸惑っていたがとりあえず千歌を止めた。

でも、千歌は本気だったようで意地でも俺のことをお兄ちゃんって呼びたかったらしい…

そんなに妹になりたかったのか…(千歌は高海家の末っ子だからすでに妹なんだけどな)

仕方なく俺が妥協して俺と曜の前だけ妹になることをOKにした(てかほぼ強制的になった)

冗談のつもりで言ったのにな…なぜこうなった…

あ、その後俺がちゃんと2人のタイツを脱がしました。

千歌はいつも通りにやったけど、「ありがとうお兄ちゃん♡」って言われて少し嬉しかったな。

曜には初めてだったから出来るだけ優しくやった。少し顔を赤くしてたけど嬉しそうだった。

そしてその初めてタイツを俺が脱がすと曜はそのタイツを俺にくれた。

いや、確かに曜のだから嬉しいけどさ、これを俺が持ってどうすんのよ…俺は履いてる姿が好きなのにさ…曜からは「大事にとっておいてね♪」って言われたから持っておくけど。

あと曜のパンツを仕方ないとはいえ見たとき謝ったけど、曜が「ううん、智なら見られてもいい///」と言われて俺の理性がなくなりそうになったのは内緒だ。

正直なところこれ大丈夫か?千歌の家族とかに見られたら俺の人生が終わってしまう…まさか俺の今までやってきたことは異常なのか?←今さら

まぁ、2人が嬉しそうにしていたからいっか。

明日は朝早くに学校に行かないといけないから早めに寝よう。

風呂に入って、歯を磨いて自分の部屋に戻り襖を開ける。

 

バン

曜「智♪一緒に寝よ?」

 

開けると曜がいた。…ん!!?

 

智「What's!?なぜ曜がここに!?一緒にご飯食べた後帰ったんじゃないのか?」

 

曜「千歌ちゃんの部屋にいたんだ。それにお泊まりセットも持ってきてたんだよ!」

 

智「最初から泊まる気満々だったわけか」

 

曜「私は智と一緒にいたいから、お願い!」

 

智「俺も嬉しいからいいよ、じゃあ俺は明日早いから寝るぞ」パサッ

 

千歌「ううん…ほぇ?」

 

曜「千歌ちゃん!?」

 

智「おい千歌!なんで俺のベッドに入っているんだよ!?」

 

千歌「えーと、アハハ…」

 

曜「トイレ行ってたんじゃないの?」

 

智「いや、俺はトイレの近くにいたけど、俺がいる間トイレには誰も入らなかったぞ」

 

千歌「それは…智くんを驚かそうとベッドに入ってただけだよ」汗

 

智「どうせいつもみたいに俺のベッドに入りたいだけで、それでついつい気持ちよく寝てただけだろ?」

 

千歌「さすがお兄ちゃん!千歌のお兄ちゃんだからなんでもわかるんだね!」

 

智「まあな、てかいつも千歌はしてるからこれくらいわかるよ、でも千歌のお兄ちゃんじゃないから」

 

千歌「えへへ、お兄ちゃん…ハッ!?」

 

曜「千歌ちゃん」

 

千歌「えっ?どうしたの曜ちゃん?顔が怖いよ!?」

 

曜「大丈夫だよ千歌ちゃん、少し私とお・は・な・し・しようよ、ね?」ニコッ

 

千歌「怖っ!?こんなに怖い曜ちゃん見たことないよ!?」

 

まぁそりゃ怒るでしょうね。てか、そんなに怒るか…

 

曜「さ、千歌ちゃんの部屋に行こうよ。早く」

 

千歌「お兄ちゃん助けて!」ガシッ

 

智「おい、俺を盾にするな!」

 

千歌「だって曜ちゃんに捕まりたくないんだもん!何されるかわからないもん!」

 

智「だからといって俺にしがみつくなよ!」

 

曜「智、千歌ちゃんを渡して」

 

おう、怖いな。

 

千歌「お兄ちゃん…」プルプル

 

はぁ、仕方ない。それに俺も早く寝たいし。

 

智「曜、ちょっと待ってくれないか?ここは俺に任せてくれ」

 

曜「どうして?智は千歌ちゃんを庇うの?」

 

なんで修羅場みたいになってるんだよ…

 

智「今回は俺が千歌に言っとくから、それで許してくれないか?」

 

曜「…わかった」ムスッ

 

あー、少しご機嫌斜めですね。あとでしっかりと甘えさせよう…

怒ってる顔も俺からすればかわいいけどな。

 

智「ありがとう、よし千歌行くぞ」

 

千歌「うん、ごめんね曜ちゃん」

 

曜「次からは、私にも声をかけて…」

 

千歌「うん、わかった」

 

曜「絶対だよ!」

 

千歌「うん、絶対!」

 

そう言って2人はハグをする。急に元に戻ったな

…おい待て、俺のベッドに入ることに関しては怒らないのかよ!?そっちかよ…

あと俺のベッドに入って潜むのやめてください…地味に心臓に悪いから…

 

スッ

智「さっきのは千歌が悪いぞ」

 

千歌「うん、ごめん…」

 

智「俺と曜は付き合ってるんだから、できるだけ曜がいるときは遠慮をしてくれよ」

 

千歌「うん…お兄ちゃんは怒らないの?」

 

智「こんなことでは怒らんよ、俺のゲーム機壊したり本を破いたりしたら怒るけどな」

 

千歌「…やっぱり優しいね、お兄ちゃんは」

 

智「まあな、よし言うこともなくなったし自分の部屋に戻っていいぞ。俺も明日文化祭だから早く寝ないといけないし」

 

千歌「あっほんとだ、明日は文化祭だったね。じゃあおやすみお兄ちゃん」

 

智「ああ、おやすみ」

 

千歌は自分の部屋に戻った。

俺も自分の部屋に戻るか、曜にも何かしないとな。

 

バン

智「おまたせ」

 

曜「千歌ちゃんは?」

 

智「ああ、自分の部屋に戻ったよ。あの様子なら曜が怒ってる理由もわかってると思うよ」

 

曜「そっか」

 

智「曜、あのさ」

 

曜「何?」

 

智「さっきの罪滅ぼし?じゃないけど、最近曜とまともに一緒にいなかったからさ、曜がやりたいこと俺ができる範囲でなんでもするよ」

 

曜「それって何個まで?!」

 

急に食い込んできたな…まぁいいけど

 

智「3つかな、明日からな」

 

曜「3つ…あれとかこれもありかな」

 

智「何をする気なんだ…」

 

曜「とりあえず、それはまた今度として今日は一緒に寝よ」ダキッ

 

智「ああ、わかったよ」

 

俺たちはベッドに入る

曜が俺に抱きついてる時は曜が甘えたい時だ

 

曜「智、私を抱きしめてお願い」

 

智「おう」ギュッ

 

曜「ありがとう、智の体温を感じられて嬉しい、この前までこういうのなかったから安心する」

 

智「俺も嬉しいよ、曜の身体って全体的に柔らかいな」

 

あっ、お尻や胸は触ってないよ?この前不可抗力で触ってしまったけど(そのときの曜は嬉しそうだったな)

 

曜「えへへ、智の望んでいることはなんでもするよ♪」

 

マジか…俺が曜のやりたいこと3つまでって答えたの心狭いのでは?

 

智「あのさ、3つだけじゃ「大丈夫だよ」えっ?」

 

曜「だって私のお願いはいつも叶ってるもん」

 

智「なんかいつも俺やってることあったっけ?」

 

曜「うん、いつも私の側にいることだよ!」

 

智「!?」

 

曜「智は私といつも一緒にいてくれるから…毎日私のお願いを叶えてくれてありがとう智♡それだけで私は幸せだよ!」

 

智「曜にはかなわないな。俺も曜と同じでいつも一緒にいてくれるだけで最高だからな、ありがとうな曜」

 

曜「うん♪おやすみ智」

 

智「おやすみ曜」

 

俺たちは抱き合ったまま寝る。

この後2人とも心臓がドキドキしてなかなか寝られなかった…

 




UR曜ちゃんが欲しい…当たるように願ってる人←


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第26話

スクスタ楽しい、曜ちゃんがかわいすぎる…


よし、準備はできた。

 

智「志満さん、行ってきます」

 

志満「今日は文化祭なんだから楽しんでね」

 

智「はい」

 

今日は文化祭当日だ。

曜や千歌はまだ寝ていたから、起こさないようにそっと出た。

行く前に曜の頭を撫でてみたら嬉しそうな顔だったから俺も嬉しかったね。

 

ー学校ー

 

ピンポンパンポーン

 

「もう少しで文化祭が始まります。今日一日皆さん頑張ってください!」

 

おっ、もうそろそろ始まるか。

 

「はーい、みんな着替えた?」

 

「おう、これが執事服か。カッケー」

 

「私も着替えたよ!智くんどう?かわいい?」

 

智「ああ、とても似合ってるよ」

 

「やったね!」

 

俺にとってはいつもの制服じゃないから少し残念なんだけどね…

ちなみにこの学校は女子生徒の方が多く、ほとんどの人がかわいい。

男子にもイケメンはいる。普通の高校なら美男美女は居ても1人くらいのはずだ。

まぁこの学校にはあの人がいるからな…

 

先生「みんな、今日は頑張ってね♪」

 

「「「はーい」」」

 

さてと、いつものようにやるか!

 

ー30分後ー

 

はい、現在俺たちはとても忙しいです。

てか、やっぱり顔がいい人たちがこういうのやれば必然的に行列ができるか…

なんか写真撮影やら色々と凄いことになってるけど

料理班の方は大丈夫か…人が多いから注文の数が多すぎる…

 

「智くん!こっちに来て!」

 

智「あっ、はーい」

 

「これをあそこの人たちに渡してきて」

 

智「了解」

 

あそこの席だな。

 

智「お待たせしました、オレンジジュースとメロンソーダです」

 

「わぁー、おしゃれな入れ物!」

 

「ここのクラスは全部ガチだね」

 

「あのー、できれば私たちと一緒に写真を撮ってくれませんか?」

 

智「はい、いいですよ」

 

俺もこうなるのね…

 

「やった!じゃ、はい、チーズ」カシャ

 

「みせてみせて、うん、しっかりと撮れてるね」

 

「やっぱりイケメンは映えるね!」

 

智「あはは、そんなに言われると恥ずかしいですね」

 

「智くーん、こっちに来てー」

 

智「あっ、はーい。ではお嬢様方、失礼しました」

 

「うん!頑張ってね!」

 

「私たちは、あなたを応援するからね!」

 

智「はい!ありがとうございます!」

 

まさかの一般の女子たちからの応援、嬉しいな。

 

ーさらに30分後ー

 

「みんなー、店番交代の時間だよー」

 

智「おっ、もうそんな時間か」

 

「じゃあ、任せるね」

 

「うん、次の当番までは自由時間だから遊んできてね」

 

智「じゃあ、俺もここ抜けるな」

 

「おう、ここは俺たちに任せて行って来い」

 

智「わかった」

 

よし、そんじゃあ行きますか。

恐らくそろそろAqoursのみんなが来てるはず…

とりあえず、待ち合わせは正門付近だからそっちにに行くか。

 

ー正門ー

 

「受付はこちらでやってまーす!」

 

「ポテトが今揚げたてだよー!」

 

「みなさーん、この後うちのクラスで劇をするので、見に来てくださーい!」

 

ガヤガヤ ワイワイ

 

うわぁ、毎年思うけど人すげーよな。

まぁこの高校は静岡では1番広い学校らしいからな。

 

曜「あっ、智ー!」

 

智「おっ、いたいた。今来たところか?」

 

善子「ええっ、ここは人が多すぎよ…流石に堕天使ヨハネも体力が…」

 

智「善子ちゃん大丈夫か?とりあえず水飲むか?」

 

善子「ありがとう智」

 

曜「智、今日の私の服どう?」

 

智「ああ、かわいいぞ。やっぱ黒タイツを履いてるんだな、ありがとうな」

 

曜「いえいえ、智がやってほしいことをやってそれで喜んでくれたら私にとっては嬉しいことだからね!」

 

本当に曜には頭が下がるな。

あれ?

 

智「2人だけか?」

 

曜「いや、最初はみんな居たんだけどね…」

 

善子「んっ、みんなが勝手に自由行動始めたのよ」

 

智「マジか…」

 

曜「千歌ちゃんは智くんにすぐ会いたいって言って先に校舎に入っちゃうし、花丸ちゃんは美味しい食べ物探しに行っちゃってルビィちゃんとダイヤさんがそれについて行って、鞠莉ちゃんと果南ちゃんは劇を観に行って、梨子ちゃんは漫研?に行っちゃったよ…」

 

おい、それぞれ自由人だなおい…まだ花丸ちゃんのところと鞠莉のところは分かるけど、千歌と梨子よ…千歌は去年の文化祭で同じことやって結局迷子になってましたよね?あの時俺が心配して注意したのに…で、梨子に関しては絶対あれだろ。壁ドンみたいな漫画を求めに行っただろ…同人誌は知っているが、梨子の場合はBL系の同人誌かな?前に一度見たことあるからな、持っているところ。なぜ単独行動に出たんだ梨子は…わからん

 

智「まぁいつか合流すると考えて、逆に2人はなんで動かなかったんだ?」

 

曜「それはもちろん智にここで集合って言われたからだよ。智の言うことは守るよ!」

 

お、おう、従順で嬉しい限りです。

 

善子「私は疲れてたし、みんなみたいに大量の魔力(体力)はないわ」

 

智「でも2人は偉いぞ、ちゃんと待ってたんだからな」なでなで

 

曜「あ、ありがとう智///」

 

善子「…曜の言ってた通り普通にいいわねこれ///」

 

曜「でしょ?しっかりと約束守ったら智からご褒美がもらえるんだよ♪ハマった?」

 

善子「ハマったわ、もっとなでて欲しくなる///」

 

曜「わかる」

 

智「そんなに嬉しいか?」

 

善子「智のは特別だわ」

 

曜「うんうん」

 

智「ほかの男だったら?」

 

曜「智に助けてもらう」

 

善子「痴漢の罪で警察に突き出す」

 

智「お、おう、徹底してるな」

 

なんか目がマジになってたな…

 

智「とりあえず、俺が次店番するまで時間あるし出店回るか。ほかのメンバーには後で集まってもらって」

 

曜「わかった!」

 

善子「じゃあ智が案内してよね、この学校広いから」

 

智「わかった、んじゃ行くか」

 

とりあえず、この3人で色々見て回ることにした。




曜ちゃんのURが欲しい…(切実)


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第27話

現在3人で校舎を見回っている。

 

善子「これは…私が従えていたライラプス!」

 

「残念!正解はもふもふのクッションでした〜」

 

善子「嘘でしょ…」

 

いやいや、なぜそういう答えになった…

最初のルールで、はてなボックスでファンタジー系はないって言ってたぞ…

ちなみにここのはてなボックスは個室みたいな感じのところでやる。

文化祭の出来じゃないくらいの完成度だな。

周りの目を気にすることなく集中できる環境だな。

 

曜「うーん、あっ!これはルービックキューブだね!」

 

「正解です!正解したからこれをあげますね」

 

曜「ブレスレット!ありがとう!」

 

智「よかったな」

 

曜「うん!」

 

智「俺もやってみようかな」

 

曜「(…!そうだ!)すみません、少しここ借りていいですか?」

 

「あっ、はい、いいですよ」

 

曜「ありがとうございます!智、私が相手だよ!」

 

智「なぜに曜が!?」

 

曜「まあまあ、当ててみてよ!」

 

智「わかった」

 

何を触らせる気だ?

とりあえず手を突っ込んでみるか。

もうちょい深くか。

……おっあった。

あれ?もしかして浮いてる?

まぁいっか、とりあえずツンツンしてみるか。

 

曜「あっ…」

 

智「どうかしたか?」

 

曜「いや、なんでもないよ///」

 

智「おっ、そうか」

 

うーん、ここは大胆に掴んでみるか。

むにゅっ

結構柔らかいな、癖になりそうな感じ。

もみもみ 弾力もあっていい感じだけどなんの物体かわかんないな。

 

智「少しヒントくれないか曜」

 

曜「ひ、ヒント?///」

 

なんでそんなに顔が赤いんだよ…

 

曜「ヒントは…私///」

 

やっぱ曜が持ってるものだよな。

でもこんなもの持ってたっけ?

あれ?なんかさっきより先端が硬くなってないか?

 

曜「ッ〜〜///」

 

ちょっと待て…

さっきから曜のこの様子にこの触っているもの…

おい、まさか

 

智「曜、これの答えさ。俺にはわからん」

 

曜「そっか、残念///」

 

智「とりあえず、ここを出るぞ。善子ちゃん先に出とくからな」

 

善子「わかったわ。私は諦めないわよ!」

 

「次はどんな答えが出てくるのかなぁ〜」ニヤニヤ

 

善子「私の答えで楽しむんじゃないわよ!」

 

俺と曜は一足先に出る。

 

智「曜、さっきのはごめん。わからなかったとはいえ触りすぎたな…」

 

曜「うんん、謝らなくていいよ。ありがとう智」

 

智「でもさ、なんであんなことしたんだ?」

 

曜「だって智に触られたことなかったんだもん…私の身体を全然触ってくれないし…」

 

智「いやいや、だからといってあの場ではてなボックスがあるとはいえ胸を触らせるのはどうかと思うが?」

 

曜「ちゃんと誰にもわからないように気をつけてたよ?」

 

智「俺が言いたいのはそうじゃない…そういうのは2人だけの時にお願いしたいです…」

 

曜「あっ…ごめん」

 

智「いや、まあ俺も曜の胸を触って嬉しかったから。それに俺は曜の身体を大切にしたいだけだったからさ」

 

曜は欲求不満だったんだろうな。申し訳ないことをしたな…

 

曜「それなら良かった…私の胸どう?」

 

智「生だったから最高だったよ、大きさや形、柔らかさ全部が最高!ごちそうさまです」

 

曜「よ、よかった〜///これで智に不満があったらどうしようって思ったよ」

 

智「曜には不満なんてないよ。唯一不満があるとすれば、今回は個室みたいなところでやってたとはいえ、二度と公の場でやらないでね。曜の身体は俺だけのものだから、誰にも見られてほしくないし」

 

曜「うん、次からは気をつける///でも、私も智以外には誰にも触らせないから、大丈夫だよ♪」

 

智「それなら大丈夫だな」

 

曜「…2人の時はいつでもエッチなことしていいからね///」ボソッ

 

恥ずかしがりながら言うなよ…

なんか変な雰囲気になってくるだろ…

 

智「今度機会があったらお願いするな」

 

さて、善子ちゃんは終わったかな?

 

善子「智〜曜〜、おまたせ」

 

智「おっ、終わったか」

 

善子「最後まで舐められたけどね、無事にコントローラーを当てたわ!」

 

ってゲームコントローラーを当てたのかよ…

まっ、善子ちゃんらしいね。

 

善子「あっそうそう、今度何か新しいゲームをリリーが買ったらしいのよ。それで私と智にもやってほしいみたいだから今度一緒にやってほしいってリリーに言われたのよ、ちなみに当日まで何のゲームか教えてくれないらしいわ」

 

智「へー、梨子がゲーム買ったのか、珍しいな」

 

梨子ってそもそもゲーム機あの家にあったっけ?

 

曜「梨子ちゃんがゲームってあんまりイメージないよね」

 

善子「私もないわ。智はどうする?私はやるけど」

 

智「ん、ああっ、俺もやるよ。どんなゲームなのか気になるしな」

 

善子「わかった。じゃあ今度の週末に集合ね」

 

智「おう、曜はどうする?」

 

曜「あっ、その日は千歌ちゃんと果南ちゃんとお出かけするから、大丈夫だよ」

 

智「そうか、でも夜には来るんだろ?」

 

曜「うん、当然だよ。智とできるだけ毎日会いたいし」

 

智「俺もだよ、じゃあ夜になるまで空いてるって梨子に伝えといて」

 

善子「わかったわ」

 

智「よし、次の行きたい店に行くか」

 

曜・善子「うん!」

 

それにしてもほかのみんなは本当に集まるのかな…



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第28話

今回も3人で行動します。


その後も3人で色々と出店を回っていた。

そしてなかなかみんながどこにいるのか分からない…

 

曜「智!これ美味しいよ!」

 

智「ん?どれどれ…うんうまいな」

 

曜「だよね!」

 

善子「さと…リトルデーモン、これも美味しいわ」

 

おい、なぜ言い直した…

 

智「それは良かったな」

 

善子「次はどこに行く?」

 

智「おおう、乗り気だな」

 

曜「その前に、私お花摘みに行きたい」

 

智「ん?ああっそういうこと。なんで知ってるんだ?」

 

曜「えっとね、智の本を読んでる中にあったんだ〜」

 

智「ああ、なるほど。かわいい子が言うといいな」

 

曜「かわいい///じゃあこれからはこの言葉を使おうかな///」

 

善子「私も知ってるわよ」

 

智「善子ちゃんもか、みんな博識だな。じゃあみんなで行くか」

 

って男子の方かなり並んでるな…

 

智「悪い、俺の方は少し遅れるわ」

 

曜「わかった!」

 

ー十数分後ー

 

智「おまたせ〜ってあれ?あいつらは?」

 

「ねえねえ、君かわいいからこっちに来ない?」

 

「いやいや、ウチの店に来てよ。お願い!」

 

曜「えっと、あの…私たちは待ってる人がいますので」

 

「えーいいじゃんちょっとくらい」

 

善子「よ、曜、どうしよう…」

 

あー、客引きか。

 

智「ちょっとごめん。この子たちには行かせるところがあるから」

 

「えー、お前は誰だよ」

 

智「この2人は俺の彼女と妹だ。なんか文句あるか?」

 

「…仕方ない、今回は諦めるわ」

 

智「ありがとう、2人とも大丈夫か?」

 

曜「うん、ありがとう智」

 

善子「なんで私を智の妹ってあの人たちに言ったの?」

 

智「ああいうのは、家族関連にすれば諦めるだろ?それとも妹って言われて嫌だったか?」

 

善子「いや、むしろ嬉しい!そうでありたいわ」

 

智「えっ?」

 

善子「あっ、いや変な意味で言ったんじゃないわよ!」

 

智「いや、わかってるよ。じゃあ次のところに行くぞー」

 

そう言って次の店に向かう。

てか他のみんなはどこにいるんだよ…最悪探しに行くか

 

曜「もしかして、善子ちゃんも智の妹になりたいの?」ボソッ

 

善子「えっ、なんでわかったの?あっ」ボソッ

 

曜「まぁ見たらわかるよ」ボソッ

 

善子「でもなんで『善子ちゃんも』なのよ?」ボソッ

 

曜「あっ、いや、それは…」

 

善子「もしかして、もうすでに私みたいな人がいるのね?」

 

智「千歌がそうだぞ」

 

曜「智!?聞いてたの?」

 

智「いや、2人の声が大きくなってきてたからな」

 

善子「千歌ならあり得そうね」

 

智「まぁ千歌だからな」

 

善子「それならこれで智の妹は2人ね」

 

智「なんで?」

 

善子「私も智の妹になるからよ、嫌?」

 

智「嫌じゃないけどな、ただなぁ」

 

善子「智ってそもそも一人っ子?」

 

智「えっ、ああ一人っ子だな」

 

善子「そう、ならいいじゃない」

 

智「いや、善子ちゃんこそいいのかよ…」

 

善子「智との付き合いは、いつもゲームを一緒にやってくれるし私の宿題や相談にも乗ってくれるし私にとってはお兄ちゃんみたいなものよ。それにおふざけ半分本気半分だし」

 

曜「半分は本気なんだ」

 

智「俺はいいけど、曜はいいのか?」

 

曜「私?智がいいなら基本なんでもいいよ」

 

智「マジか」

 

善子「智はヤンデレ妹とツンデレ妹、どっちが好き?」

 

智「なんだその質問?」

 

善子「私が妹になるときにどっちがいいかって話よ」

 

曜「それなら圧倒的にヤンデレだよね?」

 

智「なんでそうなるんだ?」

 

曜「だって智の部屋の本を私も読んでるんだけど、ヤンデレの子がちょくちょくいるよね」

 

智「いや、まぁな。そもそも最近はツンデレの子少ないからなぁ。まぁヤンデレ派かな。ツンデレが苦手なところもあるし。って言っても軽いヤンデレな?あんな『あなたを殺して私も死ぬ!』みたいなやつは嫌だぞ…」

 

善子「大丈夫よ、千歌はおそらく元気いっぱい無邪気な妹でしょ?なら私は兄を慕う少しヤンデレ気味なおとなしい妹をやるだけよ。妹もタイプが違う方がいいじゃない?」

 

智「なんか設定が凄いことになってきてないか?」

 

普通の妹という選択肢はないのか…

 

善子「曜もヤンデレっぽいところあるわよね?」

 

曜「うーん、そうかなぁ?毎日智の部屋に何かいかがわしいものがないかとか他に智に変わったところがないかを確認するくらいだよ?」

 

智「待て、そんなことをしていたのか!?もうそれヤンデレの世界に片足突っ込んでるよな!?」

 

曜「えへへー、そんなことないよ」

 

智「その笑顔が怖い…」

 

曜「まぁ冗談だけど。私は智を信じてるから!」

 

智「あー良かった。曜にはなんとしても純粋でいてもらわないと…」

 

曜のこの演技力ってもしかして俺が買ってる本のせいなのか?

 

善子「曜の智に対する純粋さは私も見習わないとね」

 

智「なら善子ちゃんも普通に妹になってくれ…」

 

善子「ダメよ。これはキャラなんだから」

 

智「ええぇ…」

 

善子「まぁ、さすがに智の家族の前ではやらないわよ」

 

智「えっ、ああ、そうだな……」

 

善子「?」

 

曜「あっ、智そろそろみんなを探そうよ!」

 

智「お、おう。そうだな。よし行くか」

 

曜「うん!善子ちゃんも行こう!」

 

善子「だからヨハネ!(一瞬智の様子がおかしかった気がするわ)」

 

曜「そういえば、善子ちゃん呼びは私はダメなのに智ならいいの?」

 

善子「それは…一種のツッコミみたいなものよ。あと智はお兄ちゃんだし!」

 

曜「それってツッコミなんだ」

 

そして俺たちはみんなを探しに行った。




また妹が1人増えた…
皆さんはヤンデレとツンデレどっちが好きですか?

そういえば、あと1人評価していただけると色が付くことに今気づきました笑
よければ評価をお願いします!あと感想も!


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第29話

電撃G's magazine12月号買いました!
曜ちゃんかわいい…最高…


俺たちは他のAqoursのメンバーを探している。

 

曜「あっ、いた!」

 

善子「あれはルビィにズラ丸!」

 

智「ダイヤさんもいるな」

 

ルビィ「あっ、智さんに曜ちゃん!」

 

花丸「もぐもぐ、ん、善子ちゃんも!」

 

ダイヤ「あっ、智さん…」

 

智「探したぜ、集合場所にいないから焦ったわ」

 

ダイヤ「すみません智さん、この子たちの面倒を見てたらこんなことになってしまいましたわ」

 

ルビィ「でも、途中からお姉ちゃんノリノリだったよね?」

 

花丸「射的とか輪投げとか色々やってたズラ」

 

智「しっかりと堪能してるな」

 

ダイヤ「あっ、いや、それはその…」

 

智「まぁ見つけられてよかったよ」

 

曜「次は果南ちゃんたちだね」

 

善子「とりあえず体育館に行けばいいのかしら?」

 

智「ああ、そうだな」

 

ー体育館ー

 

ルビィ「うわぁー、広い!」

 

善子「これは…広すぎよ…」

 

ダイヤ「ここにいるのですか?」

 

智「はい、劇はこの体育館しか使用してませんからね」

 

曜「どこにいるかな?」

 

 

果南「あっ、智!」

 

鞠莉「みんな集まってたのね」

 

智「どうだった劇の方は?」

 

果南「うん、とても高校生たちがやってるとは思えないくらい凄かったよ」

 

鞠莉「あのクオリティは凄いわ!」

 

智「そうか」

 

曜「後は千歌ちゃんと梨子ちゃんだね」

 

智「梨子はまだしも千歌はどこにいるか分からんな」

 

善子「それならみんなで手分けして探せばいいじゃない?」

 

智「そうだな、みんなは千歌のことを探してくれ。グループでな。単独行動してまた迷子になっても困るし。集合はここでいいか?俺のクラスの出店がここから近いしこの体育館は目印になるからさ」

 

ダイヤ「わかりましたわ。では行きましょう、果南さん、鞠莉さん」

 

果南「わかった」

 

鞠莉「ええ、早く見つけましょう♪」

 

善子「じゃあ私たちも行くわよ」

 

花丸「了解ズラ」

 

ルビィ「うん!」

 

智「すぐグループができたな、さすがAqours、曜は俺について来てほしいけどいいか?」

 

曜「うん、私は智とずっと一緒だよ!早く行こうよ!」

 

智「よし、行くか!」

 

梨子は確か漫研だったよな?

確か使ってる場所はかなり広かったから探すのに苦労するかもな

 

ー漫研ー

 

智「さて、ここに着いたけど問題はどこにいるか…」

 

曜「みてみて、この絵すっごく上手いよ!」

 

智「おお、そうだな」

 

曜は様々な作品の漫画や漫研の部員が書いた絵を見ている。

確かうちの学校の漫研ってかなり上手い人が集まってるよな。

そういえばブースごとに分かれてたよな。

えーと、少年○ャンプ系に深夜アニメ系にラブコメ系か。

ん?腐女子系って…ここだな。

でも、曜には見せない方がいいよなぁ、いろんな意味で。

って、梨子いるじゃん。

 

智「探したぞ、梨子」

 

梨子「えっ智くん!?」

 

智「また同人誌を読んでいたのか?」

 

梨子「えっ!?なんで智くんがそのことを!?」

 

智「結構前から知ってたぞ」

 

梨子「そ、そんな…幻滅した?」

 

智「なんで幻滅するんだよ。別にいいと思うぞ」

 

梨子「ほ、ほんとに?」

 

智「ああ」

 

梨子「よかった〜」

 

智「んで、その持ってるものはなんだよ?」

 

梨子「こ、これは…BL系にGL系に後はこれね」

 

智「女が男にされたいこと集?」

 

梨子「そう!ここの漫研の部員の人と仲良くなって、その記念にこれをもらったのよ!」

 

智「なんか嬉しそうだな」

 

梨子「うん!私もこういうのとかこういうのとか憧れているの!」

 

智「なるほど」

 

梨子「でも…」

 

智「どうした?」

 

梨子「私には男の人が周りにいないからいつも憧れて終わりなのよ…」

 

智「ふむ、俺でいいならやろうか?」

 

梨子「えっ、いいの?」

 

智「梨子の頼みなら基本断らないぞ、俺の恋愛相談で助けてもらったからな」

 

梨子「ほ、本当にいいの?」

 

智「ああ」

 

梨子「ありがとう智くん!早速なんだけど顎クイしてほしいな」

 

智「ああ、いいぞ。でもここでいいのか?」

 

梨子「ええ、ここなら自然にやってても不思議じゃないでしょ?周りにはコスプレしてる人とかいるから」

 

たしかに、コスプレやったりアニメの寸劇をやっていたりとここは自由だな。

 

智「じゃあやるぞ」

 

梨子「うん!」

 

えーと、ここの場面のセリフは…これか。

 

智「なぁ梨子」

 

梨子「は、はい///」

 

智「俺、お前のこともっと知りたいんだ」

 

梨子「ふぇ、な、何をするの?」

 

智「それはもちろん」クイ

 

梨子「あ、ああ///」

 

智「梨子を食べるのさ」

 

こんなもんか?

 

梨子「ああ、幸せ、最高…///」

 

智「どうだった?」

 

梨子「すごく良かったわ///」

 

智「そうか、良かった」

 

梨子「あ、あのもっとやってほしいことがあるんだけど///」

 

智「すごいノリノリになってきたな」

 

梨子「えっとね、次は」

 

曜「あっ智と梨子ちゃんここにいた!」

 

梨子「よ、曜ちゃん!?」

 

あっ、まずい!このままでは梨子の趣味がバレる!

 

曜「梨子ちゃん探したよ〜、何持ってるの?」

 

智「曜!」

 

曜「うわ!?」

 

急いで目と耳を塞ぐ為に抱きつく。

 

曜「さ、智///何も見えないし聞こえないよ///」

 

智「今のうちだ梨子!」

 

梨子「え、ええ!」

 

急いで梨子は本を片付けて梨子のバッグの中に入れた。

なんとかなったな。

曜を解放しよう。

 

曜「い、いきなり大胆だね智///」

 

曜はこの意図に気づいてなさそうだな、良かった。

 

智「いや、無性に曜のことを抱きしめたくなったからな」

 

曜「そ、それならいつでもやっていいよ///嬉しいから///」

 

今の曜の仕草かわいすぎないか!?

 

梨子「ありがとう智くん」

 

智「あー、間に合って良かったぜ」

 

曜「そういえばさっき梨子ちゃんは何を持ってたの?」

 

梨子「それはこれよ、とっても面白いわ」

 

曜「へぇー、梨子ちゃんが少年漫画を読むのって意外だね」

 

梨子「」ギクッ

 

智「あ、それは俺が紹介したやつだな」

 

曜「智がおすすめしたんだ」

 

梨子「え、えぇそうなのよ!」

 

智「よし、梨子も見つけたことだし行くか」

 

曜「うん!」

 

ピロリン

 

ん?おっ

 

智「千歌も見つかったらしいな」

 

曜「じゃあ体育館に行こう!」

 

智「おう!」

 

俺たちは体育館に向かう。って相変わらず曜は速いな…

曜が駆け足で行くのを俺と梨子は付いていく。

 

梨子「智くん、さっきのフォローありがとうね」

 

智「ああ、あれくらいどうってことないさ」

 

梨子「さっきの続きは今度私の家でやってほしいんだけど…迷惑かな?」

 

智「いや、そんなことないよ。こういうのって曜も喜ぶかな?」

 

梨子「それは聞ける機会があったら私から聞くわ、智くんが聞くと曜ちゃんはなんでも喜ぶから、どういうのがしてほしいのかわからないでしょ?」

 

智「ああ、頼む」

 

梨子もこれからは俺に対して遠慮がなくなりそうだな…




スクスタもスクフェスも運がない…
スクフェスの新規曜ちゃん欲しかった…


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第30話

遂に第30話まで来た…



俺たちは体育館に向かっている。

 

曜「とうちゃ〜〜く!」

 

智「曜は速いな」

 

曜「えへへ」

 

智「大丈夫か梨子?」

 

梨子「はぁはぁ、ええ、大丈夫よ」

 

果南「智!」

 

智「果南、みんなもいるな」

 

千歌「智く〜ん!」ダキッ

 

智「うおっ、探したぞ千歌」

 

千歌「やっと会えたよー」

 

智「迷子になるから一人でふらつくなって去年言っただろ?」

 

千歌「だって早く会いたかったんだもん!」

 

智「まあ気持ちはわからんでもないがな」

 

千歌「智くんはどこにいたの?」

 

智「ああ、俺は曜と善子ちゃんで色々見てたぞ」

 

千歌「えっ!?ずるいよ曜ちゃん!千歌と智くんで行くって約束してたじゃん!」

 

曜「いや、だって私が待とうって言ったのに千歌ちゃんがもう待てないって言って先に行っちゃうから…」

 

千歌「それでも3人で回りたかったよ!曜ちゃんは私のこと好きじゃないの?!」

 

曜「いや、好きだけど…」

 

千歌「私も好き!」

 

なんでそんなに迫真に言ってるんだ千歌は?

 

曜「私は千歌ちゃんの彼女じゃないから…智の彼女だから智と2人で行きたかったし…」

 

千歌「それは私たちで回った後でして欲しかったよ!」

 

曜「えっと、ごめん千歌ちゃん…」

 

千歌「あっ…いや、その曜ちゃんが悪いんじゃないの…」

 

梨子「そうよ、曜ちゃんが謝る必要ないわ」

 

果南「そうだよ、千歌は少し興奮してるだけだよ」

 

智「それに千歌が待たずに勝手に1人で飛び出すからな、千歌が悪いからな、逆に千歌が曜に謝る必要があるんじゃないのか?」

 

千歌「ごめんね曜ちゃん、私が悪いんだけど八つ当たりしちゃった…」

 

曜「んーん、千歌ちゃんの気持ちはわかっているから、大丈夫だよ」

 

千歌「曜ちゃーん!」ダキッ

 

曜「千歌ちゃん、ここだと恥ずかしいよ///」

 

智「はいはい、そういうのは後でやろうな」

 

花丸「智さんのクラスはどこでやっているんですか?」

 

善子「私も気になるから早く行きたいわ」

 

智「ああ、案内するよ」

 

みんなを案内する

 

智「ここだな」

 

ルビィ「わー、すごい!」

 

梨子「入り口前にメニュー表がある。まるで店みたいだね」

 

ダイヤ「本格的ですわ」

 

智「ああ、俺のクラスはほぼ妥協せずにとことんクオリティを上げたからな」

 

曜「うん、これ見たら智くんが忙しいのも納得だね」

 

千歌「そうだね」

 

智「あっ、そろそろ俺が店番やる時間だから先入るわ、みんなは中に入ってて」

 

曜「わかった!」

 

俺は着替えをするため奥に入る。

 

智「みんなお疲れ」

 

「あっ智くん、お疲れ様。もう交代の時間かな?」

 

智「ああ、そうだよ」

 

「お待たせー、交代の時間だよね?」

 

「ふぅ、間に合った」

 

「んじゃ、あとは任せた」

 

「ねえねえ、今から軽音部が演奏するから行こう!」

 

「うん、わかった!」

 

智「みんな行ってらっしゃい」

 

さて、着替えるか。

 

ー曜 sideー

 

私たちは智に言われた通りお店の中に入った。

 

「9名様ですね、お席はあそこでよろしいですか?」

 

ダイヤ「はい、よろしくお願いします」

 

「では、ご案内しますねお嬢様」

 

花丸「まるたちお嬢様ズラ〜」

 

千歌「うおー、中もすごい!」

 

「ご注文がお決まりになりましたらお声をかけてくださいね」

 

曜「はい!」

 

梨子「これって執事喫茶そのものみたいだわ」

 

善子「前に行った店に似てるわよね?」

 

梨子「ええ、この案内してる人もそうだけどこのクラスの男の子もイケメンが多いわ!」

 

善子「ええ、堕天使ヨハネも浄化される神々しさよ!」

 

梨子「最高よ!もう私は倒れそう…」

 

善子「はっ!?このままではリリーが浄化されるわ!」

 

果南「あの2人なんか変なスイッチ入ってない?」

 

鞠莉「善子のノリが梨子に移ったのかしら?」

 

果南「いや、逆じゃない?私は梨子のノリが善子に移ってるように見えるんだけど」

 

花丸「うわー、みんなが食べているもの全部美味しそうズラ!」

 

ルビィ「ほんとだね!」

 

ダイヤ「そういえば、ここってメイドの人もいるのですね?」

 

千歌「へっ?ほんとだ!智くんは執事喫茶って言ってたよ!?」

 

曜「メイドさんも執事さんも制服最高だね!私も智に見せるために参考にしないと!」

 

千歌「曜ちゃん?」

 

曜「はっ!?そうだね、うーん、なんでだろ?」

 

千歌「また何かやましいことがあるかも」

 

曜「いや、流石にないでしょ」

 

千歌「だよねー」

 

智「お待たせしました」

 

果南「おおっ、すごい似合ってるね」

 

曜「智、すごい似合ってるよ///」

 

智「ありがとうございますお嬢様」

 

善子「いつも通りにに話していいわよ?」

 

智「いえっ、お嬢様方には敬意を払わないといけませんので」

 

俺は店番している間は、ハプニングがない限りタメ口はなしにしているからな。

 

果南「智にお嬢様って言われると嬉しいね」

 

梨子「私お嬢様って言われるのに憧れてたから、今日は嬉しいな♪」

 

いや、あなたこの前執事喫茶に行ってましたよね…

 

鞠莉「私は言われ慣れてるから平常心でいてられるわ」

 

ダイヤ「そういえばそうでしたわね」

 

智「ルビィお嬢様は私以外の男性に関しては大丈夫ですか?」

 

ルビィ「うん、智さんで少しずつ克服しているから大丈夫だよ」

 

智「そうですか、それなら安心です」

 

千歌「ちょっと智くんに聞きたいことがあるんだけどね」

 

智「はい、なんでしょうか千歌お嬢様?」

 

千歌「千歌お嬢様///じゃなくて、ここって執事喫茶じゃなかったの?メイドさんもいるよね?」

 

あっやべ、そのこと言うの忘れてた。

まぁやましいことはないからな。

 

智「それはですね」

 

「「あっ智くん!」」

 

智「はい、何かありましたか?」

 

「やっと会えたよ〜、いつもは智くんの執事姿を見てたからさ、今回は私のメイド姿を見せたかったんだ〜。どう?似合う?」

 

智「はい、とても似合ってますよ」

 

「私のメイド服はみんなと違って露出を多くしたんだ〜。どうかな?」

 

智「はい、似合ってますよ」

 

「えー、それだけ?ほらほら、スカートもかなり頑張って短くしたんだよ?」

 

智「それって私のためですか?」

 

「うん!いつものお礼!」

 

いやいや、それならなぜこの文化祭の店番中にお礼をする…って

 

智「ちょ、それ以上ひらひらすると見えますからやめてください!?」

 

「えいっ!どう私のは実は布の量がほかの人より少ないからいつもより体温感じるでしょ?」

 

智「ちょっと、抱きつくのはダメですよ!?今は店番なんですから!?」

 

あー、すごい胸の感触と体温が…じゃなくて!

 

智「2人ともこれは後でやるので今は店番をしっかりしてください!」

 

「はーい」

 

「わかったよ、智くん」

 

ふぅ、やっと終わった…ハッ!?

 

曜「何をしているのかな智?」

 

智「いや、そのですねお嬢様」

 

千歌「理由を聞かせてくれるよね?」

 

ま、まずい…どうすればいいんだ…

とりあえず曜たちを落ち着かせないと!

 




タグをアンチ・ヘイトは念のため→アンチ・ヘイトにしました。
理由は運営さんから警告が出たので…(作者はビビリました…)
恐らく第29話の梨子ちゃんの場面ですかね?(違うかな?)

それから、評価に色が付きました!ありがとうございます!

アンチ・ヘイトに感してなどの感想や評価があればよろしくお願いします。
(今回のアンチ・ヘイトの警告に関しての皆さんの意見も聞きたいです)


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第31話

今回はオリキャラ登場します。
そして少し長いです。


あれからこっぴどく怒られました…

あれは不可抗力だと思うんだけど…

2人のハイライトが消えてたの割とマジで怖かった…

 

智「はい、誠に申し訳ございませんでした。お嬢様方のためならなんでもしますので許して頂けないでしょうか、曜お嬢様、千歌お嬢様…」

 

曜「ほんとに反省してる?」

 

智「はい、反省してます…」

 

千歌「全く〜、これだから智くんは」

 

いや、待て。曜はわかるけどなんで千歌まで怒って「何か言った?」いえ、何もないです、はい…

心の声までバレてるよ…

さっき妹認定した善子ちゃんに助けを求めるために善子ちゃんに視線を当てる。

なんとかしてくれませんかと目線で訴えてます。助けて!

 

善子「…お兄ちゃんのバカ」

 

智「善子ちゃんまで…」

 

だめだ、完全に怒ってらっしゃる…

ヤンデレ発言じゃないんだね。

 

千歌「次はないからね!」

 

曜「わかった?」

 

智「はい、わかりました!」

 

なんとか収まって何より…

 

梨子「まぁ智くんが悪いよね」

 

果南「そうだね」

 

ダイヤ「そうですわね」

 

鞠莉「あら、ダイヤは怒らないのね」

 

ダイヤ「ええ、曜さんたちがあれだけ怒ってらっしゃいましたので」

 

ルビィ「曜ちゃんも千歌ちゃんも怖かったね」

 

花丸「善子ちゃんの言葉で表すなら、『起こしてはいけない魔物を起こしてしまった』ズラ」

 

善子「いや、微妙に違うわ…」

 

「お待たせしました、お嬢様方」

 

花丸「わー、美味しいそうズラ!」

 

果南「確かに、美味しそうだね」

 

智「どうぞお召し上がりくださいお嬢様方」

 

花丸「ん〜、美味しいズラ!」

 

善子「うん、美味しいわ」

 

智「喜んでいただけて嬉しい限りです」

 

千歌「あっ!写真撮ろうよ智くん!」

 

智「あっ、そういえばそのようなことをおっしゃっていましたね」

 

曜「みんなで撮ろう!」

 

千歌がクラスの人にカメラを渡して、俺たちは写真を撮る。

みんなでカメラに写るように集まる。

てか、スマホじゃないんだな。

こういうときって執事はだいたい端っこに写るんじゃないのか普通?

 

智「って、皆さん近くないですか?」

 

鞠莉「そんなの気にしない気にしない」

 

果南「なんならハグして撮る?」

 

智「いや、それは…」

 

曜「ダメだよ、ハグするなら私とだよ!」

 

いや、そうじゃない…

 

智「善子お嬢様は大丈夫ですか?」

 

善子「ん、少し窮屈…」

 

智「ではこちらに来てください」

 

善子「えっ」

 

俺の前に善子お嬢様を立たせる。

手も繋いでおこう。

 

善子「ありがとう///」

 

曜「あーずるい!私も!」

 

智「抱きつくんですね」

 

曜「そうだよ!えいっ」

 

バランスを保つためにもう片方の手で曜の腰に手を回す。

 

千歌「いくよ!はい、チーズ!」

 

カシャ カシャ

 

智「撮れましたか?」

 

千歌「うん、バッチリ!」

 

曜「あっ、私とツーショットのも撮ろうよ」

 

智「わかりました」

 

曜「はい、チーズ!」

 

カシャ

 

千歌「次は私と!」

 

智「わかりました」

 

カシャ

 

善子「私とも撮ってくれる?」

 

智「いいですよ」

 

善子「ありがとう」

 

カシャ

 

この後なんだかんだでみんなとツーショットを撮った。

みんな嬉しそうだな(曜と千歌なんか特にご満悦の様子だな)

 

「みんな楽しそうだね」

 

智「あっ、修哉さん」

 

修哉「オッス、智くん」

 

曜「この人は?」

 

智「この学校の理事長ですよ、そして私のおじさんですね」

 

修哉「その話し方だと、今は店番みたいだね」

 

智「はい、そうです」

 

「あっ理事長!こんにちは!」

 

「久しぶりですね!」

 

修哉「やあ、みんなは文化祭楽しんでるみたいだね」

 

千歌「理事長って、鞠莉ちゃんと同じ偉い人!?」

 

修哉「そうだよ、君たちはAqoursだね?」

 

千歌「はい、そうです!」

 

修哉「とりあえず、君が曜君で君が千歌君だね?」

 

千歌「えっ?」

 

曜「なぜわたし達を知ってるんですか?」

 

修哉「いつも智くんから話を聞くからね」

 

千歌「なるほど!」

 

曜「へぇ〜、智が私たちの話をね〜」ニヤッ

 

智「あ、あはは(汗)」

 

鞠莉「お久しぶりです、修哉さん」

 

修哉「あっ、小原さん、あの時はありがとう」

 

鞠莉「いえっこちらこそ、私たちのお願いを聞いていただいてありがとうございます!あと私のことはマリーでいいですよ」

 

ん?ああっ、理事長繋がりか。

 

智「って、あれって修哉さんがOKしたんですか?」

 

修哉「そういえば智くんには言ってなかったね。私がOKを出したんだよ」

 

智「知らなかった…」

 

曜「理事長と知り合い?」

 

智「はい、私の両親の友達の人です」

 

修哉「智くんの両親にはお世話になってね」

 

千歌「なるほど」

 

智「見回りですか?」

 

修哉「それもあるけど、単純にこの文化祭の雰囲気を味わいたくてね」

 

智「そうですか」

 

千歌「じゃあ私たちと一緒に食べませんか?!」

 

修哉「いいね、じゃあ私は紅茶を頼んでいいかな?」

 

「はい、わかりました!」

 

修哉「私もAqoursに少し興味があってね、話してみたかったんだよ」

 

ダイヤ「それは光栄ですわね」

 

ルビィ「うん!」

 

花丸「すごい気さくな人ズラ」

 

果南「そうだね」

 

ー十数分後ー

 

修哉「はは、スクールアイドルって凄いみたいだね。今度見てみるよ」

 

ダイヤ「はい!」

 

ルビィ「お願いします!」

 

智「なんか途中からダイヤさんたちがヒートアップしてません?」

 

曜「うん、あれは手がつけられないね」

 

修哉「あっそうそう、智くんのこの前の話なんだけどね、来週には届くから」

 

智「あっ、ありがとうございます」

 

曜「何か頼んだの?」

 

智「この前曜がタイツ欲しいって言っただろ?それを修哉さんに頼んだんですよ」

 

曜「理事長に頼んでたんだ?」

 

千歌「じゃあ千歌のも?」

 

智「そうですよ」

 

曜「よくOK出してもらえたね」

 

修哉「まぁね、ここの学校は女子生徒はタイツやストッキングが必須でね」

 

千歌「えっ、そうなんですか?」

 

修哉「そうだよ、だからたまに業者さんに問い合わせて女子生徒に支給しているんだよ。男子生徒も希望があれば支給するけどね。そのついでに買っているようなものだから大丈夫だよ」

 

千歌「そういえばここの学校の制服見たことないね」

 

智「ああ、ここの学校は文化祭の時は私服や衣装でみんな過ごすからな」

 

曜「でも、私たちの私用ですよ?大丈夫何ですか?」

 

修哉「そこは、僕の自腹さ」

 

千歌「すごい、理事長さんはお金持ちなんですね!」

 

修哉「はは、まあそういうことさ」

 

智「私が働き始めたらお金はしっかりと返しますがね」

 

修哉「何度も言うけど、そんなことしなくてもいいんだよ?智くんの両親には恩があるから恩返しをしたいんだから」

 

智「いえ、私の気が済まないので」

 

流石にこれは俺の完全な私用だからそこはしっかりと返したい。

 

修哉「そういえば、智くんがここに入学したのも女子生徒が黒タイツや黒ストッキング履いてるからだったね」

 

曜「えっ、そうなんですか?」

 

智「あっそれは!」

 

修哉「智くんがタイツやストッキングが好きで、周りに履いてくれる女子がいないからって言って、ここの学校ならみんなが履いてるからって元々ここの学校を希望してたんだよねー」

 

千歌「な・る・ほ・ど」ガシッ

 

曜「私たちというものがありながら、そんな邪な考えでここに入ったと」ガシッ

 

智「いや、待ってください。あの時はまだ仲直りが」

 

曜「問答無用!」

 

千歌「うん!」

 

智「すみませんでしたー!!」

 

修哉「はは、若いっていいことだね」

 

ー約十分後ー

 

ダイヤ「では、皆さん帰りましょう」

 

花丸「楽しかったズラ」

 

梨子「来年もここに来たいわ!」

 

智「お嬢様方、ご来店ありがとうございました」

 

千歌「智くんまた後でね」

 

智「はい、また後で」

 

曜「色々あったけど楽しかったよ智♪」

 

智「はい、それはよかったです。曜お嬢様」

 

「あ、あのー渡辺さんに渡したいものがあるんだけど」

 

曜「あっさっきの、えっと、何かな?」

 

「智くんからたまに話しを聞いててね、それで制服が好きって聞いたから私たちの制服をあげようと思って」

 

曜「えっ、いいの!?」

 

「うん、新しく制服買ったとき間違って私の親が3セットも頼んじゃってね。しかも夏冬両方で。だからひとつずつあげる!」

 

曜「ありがとう!大切にするね!」

 

「あ、そうそう耳貸してくれる?」

 

曜「えっ?」

 

「智くん、実はその制服大好きみたいなんだよね。私たちの制服見て喜んでたから。だから夜に智くんとイチャイチャするときこの制服使ってみて、絶対喜ぶから!」ボソッ

 

曜「なるほど、うん、わかった!ありがとう!じゃあまた会おうね!」

 

「うん!またね!」

 

あいつらなんの話してるんだ?まぁいっか。

こうして長かった文化祭は終わった。




やっと文化祭終わった…

11/22(金) 追記
ーおまけー

曜「智、今日はいい夫婦の日だって!」

智「何かあるのか?」

曜「んーん、何もないけど、私は早く智のお嫁さんになりたい!」

しゅ、純粋すぎる…
でも、そこがかわいいんだよな。
結婚するときの曜の花嫁姿はどんなに綺麗なんだろうな… その時が楽しみだな。

智「俺も曜の花嫁姿早く見たいな」

曜「それなら、私の家にその衣装あるから今から行こうよ!」グイッ

智「えっ?あっちょっ」

そういう意味じゃないんだけどなぁ…

曜「えへへ、智に早く見せたいな〜」

まあ、曜が嬉しそうだからいいか。

ーおまけ終わりー

今日はいい夫婦の日だから書いてみました。


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第32話

番外編を1番上に持ってきました。
今回から梨子ちゃんと善子ちゃんの3人で遊びます。


文化祭が終わって一息つこうかと思ったが、次の定期テストまで時間もないのでAqoursのことだけでなく勉強もしっかりとやった。

だが今日は土曜日で遊ぶ約束していた梨子と善子ちゃんの3人でゲームをする。

気になるのは梨子が買ったゲームだが、一体何系のゲームなんだ?

とりあえず行かないと分からないし行くか。

 

智「おーい梨子ー」

 

ガラッ

 

梨子「どうしたの?」

 

智「今からそっちに行くからな」

 

梨子「うん、わかったわ。玄関開けとくわね」

 

智「サンキュー」

 

千歌「梨子ちゃんと善子ちゃんの3人で遊ぶんだよね?」

 

智「今日は梨子の家で遊ぶ約束しててな」

 

千歌「いいなー私も遊びたかったなー」

 

智「でも、今日は曜たちとお出かけするんだろ?」

 

千歌「そうだよ」

 

智「何しに行くんだ?」

 

千歌「それは智くんには教えられないよ〜」

 

智「何かあるのか?」

 

千歌「女の子のプライベートは聞くものじゃないんだよ智くん」

 

智「まあそうか、悪い」

 

千歌「わかればよろしい(今回のは智くんには秘密にしないと)」

 

智「じゃあ行ってくるわ」

 

千歌「行ってらっしゃ〜い」

 

まぁすぐそこだけど。

 

智「お邪魔しまーす」

 

梨子「おはよう、智くん」

 

智「おう、今日はお世話になります」

 

梨子「ふふっ、そんなにかしこまらなくていいわよ。私の部屋に案内するわね」

 

智「ああ、お願いするわ」

 

ピンポーン

 

梨子「はーい」

 

ガチャ

 

善子「リリー、来たわよ」

 

曜「私も!」

 

梨子「いらっしゃい、曜ちゃんは今日は千歌ちゃんたちとお出かけじゃなかった?」

 

曜「果南ちゃんはまだ来てないし、千歌ちゃんは今用意してるから待ってるんだよ、それに智に会いたいし」

 

梨子「本当に智くんのこと好きなのね」

 

曜「うん大好き!」

 

梨子(智くんもこれだけ愛されてると嬉しいでしょうね)

 

智「曜も来たのか?」

 

曜「うん、少しだけね。千歌ちゃんに呼ばれたら行くよ」

 

智「そうか」

 

梨子「じゃあみんな私の部屋に案内するね」

 

善子「ええ、お願い」

 

曜「ヨーソロー!」

 

梨子の部屋に入る。

 

智「ここがりこの部屋か。初めて中に入ったけど綺麗でTHE 女の子の部屋って感じだな」

 

梨子「褒めてくれてありがとう」

 

智「スンスン、梨子の今日の匂いいい香りだな」

 

梨子「えっ、そそう?」

 

智「うん、この梨子から香る匂い好きだな」

 

梨子「あ、ありがとう///」

 

曜「智、嬉しそうだね」

 

善子「そういえば、私たちって普段からそこまで女子力ないわよね」

 

曜「た、確かに」

 

善子「智と仲良くなるなら女子力も必要だわ」

 

曜「私もそういう女子力とかそこまで気にしたことない…」

 

善子「曜は梨子に女子力を教えてもらうべきよ」

 

曜「うん、そうする!梨子ちゃん」

 

梨子「えっと何かな?」

 

曜「ちょっとこっちに来て」

 

梨子「えっ、うん。どうしたの?」

 

智「どうかしたか?」

 

曜「智は中で待ってて」

 

智「あ、はい」

 

パタン

 

閉められたんですけど…

てか、女の子の部屋に男1人だけっていいのか…

 

ー曜 sideー

 

曜「智には聞いて欲しくないから一回部屋出てこっちに来てもらったんだ。梨子ちゃんに聞きたいことがあって」

 

梨子「曜ちゃんの聞きたいことって?」

 

曜「梨子ちゃんに女子力を教えて欲しいんだ、お願い!」

 

梨子「えっ?どうして私なの?」

 

曜「さっき、智が梨子ちゃんの部屋とか匂いとか褒めてたでしょ?私そういうの言われたことないから…私も女子力を持って智に女の子としてもっと見られたい!」

 

梨子「いやいや、曜ちゃんはもう智くんに十分女の子として見てもらえてるでしょ!?」

 

曜「服装とか、行動とかは頑張ってるけど、それ以外は全然だと思う。梨子ちゃんなら普段から女子力あるし、お化粧とか仕草とか何から何まで女の子要素満点でしょ?だからお願いしたの!」

 

梨子「理由は分かったけど、私で力になれるかな?」

 

曜「私には梨子ちゃんしかいないの!お願い!」

 

梨子「よ、曜ちゃん///いきなり近づいて両手握られると恥ずかしいよ///」

 

曜「お願い!」

 

善子「私もお願い!」

 

梨子「善子ちゃんまで、…わかったわ」

 

曜「ほんとに!?ありがとう!」

 

善子「やったわね!」

 

曜「うん!」

 

梨子「曜ちゃんはわかるけど、善子ちゃんはどうしてなの?」

 

善子「私も女子力磨きたいの」

 

梨子「そうなのね、どこまで力になれるかわからないけど頑張るわ!」

 

曜「じゃあ、今度お願いします!」

 

梨子「わかったわ、じゃあ中に入ろうよ」

 

ー曜 side endー

 

パタン

 

梨子「お待たせ智くん」

 

智「ん?ああ、終わったか?」

 

曜「終わったよ!」

 

善子「じゃあ早速ゲームを」

 

智「もうやる気か」

 

善子「ええ、私はそれが目的だし」

 

千歌「曜ちゃーーーん!!」

 

曜「あっ、千歌ちゃんの用意終わったみたいだね。じゃあ私行ってくるね!」

 

智「おう、気をつけて帰って来いよ」

 

梨子「行ってらっしゃい」

 

善子「また地獄の底で会いましょう」

 

曜「えへへ、行ってきます!」

 

おっ、敬礼か。久々に見た気がする。

 

梨子「あ、私鍵閉めに行かないと」タッタッ

 

善子「それにしても何のゲームをやるのかしら?」

 

智「俺も気になる」

 

梨子「お待たせ」

 

智「んで、梨子がやりたいのは何のゲームだよ?」

 

梨子「私がやりたいのはこれ!」

 

えーと、何何?恋愛ゲーム…って、マジか!?

 

智「恋愛ゲームって、しかも乙女ゲーじゃなくてギャルゲー」

 

善子「梨子もついにこういうゲームに触れてしまったのね…」

 

梨子「私がこういう趣味ってどう?」

 

智「どうって普通にありだと思うけど」

 

善子「まぁ、別にいいんじゃない?」

 

梨子「そう?よかったわ。私もこういうゲームやってみたかったのよ」

 

智「何で恋愛ゲームで俺たちを呼んだんだ?」

 

梨子「私こういうの初心者だし、智くんと善子ちゃんなら経験あるかなって」

 

智「俺経験ないんだけど…」

 

善子「私も」

 

梨子「えっ、そうなの!?」

 

智「いや、だって俺の周りの状況考えろよ…」

 

梨子「あっ…そういえばそうだったわね」

 

智「俺がもしギャルゲーやってたとしよう、一瞬でゲームソフトやパソコン、ゲーム機器があの2人によって粉々になる…そして俺もただでは済まないだろう…」

 

梨子「ごめんなさい、智くんの周りのこと考えてなかったわ」

 

善子「私の場合はそもそもやらないわね」

 

梨子「善子ちゃんの家にはたくさんゲームソフトあるわよね?」

 

善子「それはそうだけど、だいたい格ゲーやアクションとかRPGだわ」

 

梨子「そうなのね、てっきりやっているものだと」

 

善子「まぁ私もそういう系の気になっていたし、今回はいい機会だから見てみたいわ」

 

智「俺も、こういう機会じゃないと二度とできないと思うし」

 

梨子「2人ともありがとう、じゃあ始めるわね」

 

俺も気になるからやってみたかったんだよなぁ。

こうして俺たちは初めてギャルゲーをプレイすることになった。



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第33話

今回は最初はゲームをしていますが、途中から智たちが中心になります。


とりあえずギャルゲーをプレイすることになった俺たち。

とりあえずパッケージの確認をするか。

 

智「えーと、おおーみんなかわいいな」

 

善子「主人公も見た目はまあまあね」

 

梨子「うん、私の好みで選んだの」

 

智「んじゃ、とりあえずやるか」

 

梨子「今回は智くんがやっていいよ」

 

智「わかった」

 

よし、Loadingも終わったしゲームスタートっと。

あっ、名前入力しないといけないのか。

 

智「名前どうする?」

 

善子「そりゃ智でしょ?」

 

梨子「こういうのってプレイする人の名前じゃないの?」

 

智「そうだな。俺の名前でいいか。この主人公はどんな人なんだ?」

 

梨子「ちょっと待ってね、えーと、この物語の主人公。温厚で優しく周囲の人からも信頼されている。しかし、寝坊しがちで幼馴染の結城舞に起こされていることも多々ある。好きな食べ物は舞の作ったハンバーグで、ゲームとアニメが好き。身長は175cm、体重は70kg」

 

智「なるほど。好感持てる人だな。梨子や善子ちゃんはどう?」

 

梨子「そうね、いい人そうだわ」

 

善子「面白味には欠けるわね」

 

智「面白味か。確かにゲームだから何か破天荒な部分があってもいいのにな」

 

俺の名前を入力した。おっ、始まった。

えーと、朝起きようとしているのかな?でも布団から出る気なさそうだな…

よくあるプロローグだな。

 

『おはよう智くん!早く起きて!』

 

おっ、ヒロイン来た。

 

智「梨子、この子の紹介をしてくれるか?」

 

梨子「結城舞ちゃんだね。プロフィールだと、主人公の幼馴染。元気で笑顔満点な美少女。家がお隣同士で小さい頃からずっと一緒にいて、高校生になっても朝お出迎えして一緒に学校に行くほど仲が良い。特技は野球、バスケットボール。好きな食べ物はハンバーグで好きなことは主人公と一緒にいること。特徴はオレンジ短髪、綺麗な足を包んだ黒ストッキングに綺麗な青眼。身長は160cm、体重は49kg、スリーサイズは85・57・85。うん、かわいいね」

 

智「完璧だな。すごい俺の好きなタイプ」

 

善子「あら、もう攻略対象決まった?」

 

智「いやいや、これからまだまだ出てくるんだからさ」

 

主人公『おはよう舞』

 

舞『早く学校に行こう!』

 

主人公『はいはい』

 

智「めっちゃ仲良いな」

 

梨子「そうね」

 

善子「智と曜もこんな感じよ?」

 

智「そう言われるとそうかもな」

 

主人公『俺は朝食を食べたあと身支度をして舞についていくように学校に行く』

 

舞『ふんふんふーん♪』

 

主人公『楽しそうだな』

 

舞『だって今日から新学期なんだもん!楽しみだよ!』

 

主人公「そうだな」

 

舞『よし、手を繋いで行こうよ!』

 

主人公『いや、遠慮するよ』

 

舞『えー、なんでなのぉ?いいじゃん!』

 

主人公『いや、だって恥ずかしいだろ』

 

舞『私のこと嫌いなの?』ウルウル

 

主人公『あーもう、わかったよ』

 

舞『やった!』

 

結局手を繋いで歩くことになった。

 

智「うん、甘いな」

 

梨子「甘いね」

 

善子「甘いわね」

 

梨子「曜ちゃんからはこういうのないの?」

 

智「基本ないな。たまーに甘えてくる時にあるくらい」

 

善子「曜が甘え上手なところって想像できないわ」

 

〜〜〜〜〜

 

曜「はくちゅん!」

 

千歌「曜ちゃん?風邪ひいたの?」

 

曜「んーん、大丈夫」

 

果南「最近は季節の変わり目だからね、仕方ないよ」

 

曜「そうだね、気をつけないと」

 

〜〜〜〜〜

 

智「そうだな。基本曜は甘えるよりもに友達に甘えてもらうことの方が多いもんな」

 

善子「曜は智に甘えてるわね」

 

智「そうだな。あいつにも甘える人がいないと1人で抱え込んでしまうからな。そういえば曜は学校ではどんな感じなんだ?」

 

梨子「どうって、基本的に学校では人気者みたいな感じだね」

 

善子「私のクラスでも『曜先輩最高!』って言ってる人多いわよ」

 

梨子「まぁ器用で愛想があって要領がいいとね。完璧美少女って感じがするわね」

 

智「そうか?あいつはそんなに完璧じゃないと思うぞ」

 

善子「え?でもなんでもできるじゃない?」

 

智「そんな訳ないだろ。あいつだって他人のことで悩むし、クラスの人に頼まれたことも基本は自分ができる範囲しかやらないし。衣装のこともなかなかアイデアが出なくて困ってたし。それに完璧な人なら千歌のことやAqoursのことで悩まないはずだぜ。最近になってようやく千歌とぶっちゃけられるようになったくらいだし。千歌も千歌で『曜ちゃんにやっといろんなことを相談できる!』って喜んでたな。お互い距離が近すぎただけに遠慮することが多かったからな」

 

梨子「そうだったのね…私も曜ちゃんたちをサポートしないと」

 

善子「あー、そういうことね」

 

智「どうした?」

 

善子「曜が前に言ってたのよ。私が友達がいなくて悩んでて、1番友達多そうな曜に相談したのよ。曜ならたくさん友達いるでしょ?って聞いたら『そんなにいないよ。ただ単に私が要領良いから、みんな私のところに来るだけ。私自身を見てくれる人がいないんだ…』って言われて、その時の曜は一瞬だけど悲しそうだったわ…。本気で自分のことを考えてくれたり相談できたりする友達が智や千歌以外にいなかったのね」

 

智「みんなそんなもんだと思うぞ。俺だって最近だからこそAqoursのみんなに相談できるけど、少し前まで果南しか相談できる人いなかったからな」

 

梨子「私もなかなかそういう相手いなかったわ」

 

智「だから、俺はAqoursのみんなには感謝しているんだよ。俺は男だからさ、なかなか曜や千歌のことを一緒にいれる時間がなかったけど、今はAqoursがあるからな。2人ともありがとうな」

 

梨子「んーん、こちらこそ、もしあの2人が声をかけてくれなかったら今のこの楽しい学校生活を送れてなかったかもって考えると私の方がお礼を言いたい。ありがとう」

 

善子「私も、高校入学して自己紹介で私だけ浮くような自己紹介をしちゃって…でもAqoursのみんなが私を助けてくれたのよ。ありがとうね」

 

智「はは、みんな同じだな。そういえば曜と千歌は普段梨子や善子とどんな話してるんだ?」

 

梨子「とりあえず、智くんの話は絶対してるわね」

 

善子「そうね」

 

梨子「それ以外だと、最近は曜ちゃんとよく話してるわ」

 

智「ほう、なんで?」

 

梨子「千歌ちゃんとは家がお隣同士だから会おうと思えばすぐ会えるけど、曜ちゃんとはそういうわけにはいかないからね。それに曜ちゃんと話してて楽しいのよ。Aqoursに勧誘されてた頃は千歌ちゃんと話すことが多かったから今度は曜ちゃんとたくさんお話ししたかったし。でも最近は千歌ちゃんが『曜ちゃんと梨子ちゃん2人だけでずっと話しててずるい!私も混ぜて!』ってことが多いわ」

 

智「なるほどな、曜から話すことってあまりないからさ、これからも曜の相手お願いな。多分俺と千歌以外では数少ない同級生の相談相手だからさ」

 

梨子「わかってるわ、むしろ私が曜ちゃんに相談すること多いけど。(でも曜ちゃんの相談事って智くんのことしかないわね)それにお話してる時の曜ちゃんってかわいいね」

 

智「わかる。身振り手振りとか仕草とか圧倒的にかわいいよな!」

 

梨子「それに噛んじゃった時の恥ずかしがる顔も最高よ!」

 

智「うんうん、そうだよな!」

 

善子「私は曜とバスの帰りで話すことが多いわ。最近はとにかく智とAqoursのことしか話してないわ」

 

智「マジか…さっきから俺の話をしてるっていうけどどんな話ししてるんだ?」

 

善子「それは、もう惚気話やいかに智くんがカッコいいかとか、それは千歌も一緒ね」

 

梨子「私も」

 

智「あいつら…」

 

そんな話ばかりかよ…

 

善子「携帯のトークとか通話も智の話が多いわ」

 

智「マジかよ」

 

善子(流石にこのグループトークについては言えないけど…)

 

智「まぁ、とりあえずあいつらも楽しい学校生活送れて何よりだな。よし、続きやるか」

 

梨子/善子「うん(ええ)」

 

 

 




スクスタの曜ちゃんが圧倒的にかわいい(全然UR当たらない人)←


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第34話

今回も前半はゲームの中の話で後半は3人を中心に進みます。

12/15 一部修正


舞『教室にとうちゃ〜〜く!』

 

主人公『とりあえず席の確認するか』

 

舞『よかったよ、智くんとまた一緒のクラスで!』

 

主人公『俺もだよ。同じクラスに友達がいると安心するわ』

 

舞『む〜、智くんにとって私はただの友達なの?」

 

主人公『え?何かおかしなこと言ったか?」

 

舞『もういいもん!ふん!』

 

主人公『あー、ごめんごめん、許して』

 

舞『…頭撫でてくれたら許す』

 

主人公『おう、それでいいなら』

 

舞『えへへ〜』

 

そうそう席を確認しないと。

おっ、俺一番後ろの席だ。

 

舞『あっ、私あそこの席だ。じゃあまた後でね智くん』

 

主人公『おう』

 

そのあと、始業式を行った。

この体育館で全校生徒全員が集まると1学期が始まったな〜って思う。

そして始業式が終わった後、教室に戻る。

 

舞『寒かったねー』

 

主人公『そうだな。まだ4月だから仕方ない』

 

教室に戻って席に着いた後、担任が来る。

 

先生『はーい、今日から1年間私がこのクラスの担任をしまーす。みんなよろしく!」

 

『はーい、よろしくお願いします!』

 

先生『それから早速だけど、今日からこのクラスに転校生がやって来ます!てことで入ってください!』

 

ガララッ

 

やばっ!すげー美人だ!

マジか!初日からラッキー!

 

智「おっ来たな、転校生の子が。この子の紹介をよろしく」

 

梨子「えーと、この子は城ヶ崎麗奈。春から主人公の高校に転校する。城ヶ崎コーポレーションの令嬢で普段は御付きの人がいるが、主人公に出会ってからは主人公と共に行動をするため一人で行動をするようになる。席が近いこともあって主人公と話す機会が多い上に普段男の子と話す機会がなかったことで段々主人公のことを意識するようになる。両親は温厚で優しく基本的に麗奈のやりたいことをやらせるので主人公のことも快く受け入れている。チャームポイントは手入れされた長い金髪、綺麗な青眼、美脚に包まれた光沢な黒ストッキング、少し天然な所。身長は162cm、体重は50kg、スリーサイズは82・55・82」

 

智「うわー、令嬢でそういうキャラかー。強いな」

 

善子「なんかもうすでにゴールが決まってる気がするのだけど」

 

梨子「私は舞ちゃん応援したいけど」

 

善子「舞ちゃんは完全に負けフラグが建ってる気がする…」

 

梨子「えぇ!?ダメよ智くんそんなことしたら!」

 

智「まだどっちにするか決めてないよ!?てか、普通は境遇的なことを考えたら梨子は麗奈の方を応援するだろ?」

 

梨子「そんなことないわ!私は私が好きな子を推すのよ!」

 

智「えー」

 

善子「これって智も状況だけならこういうのあったよね?」

 

智「え?」

 

善子「曜と梨子よ」

 

智「あー、えっ、そんなことないけどもし梨子を選んでたらやばいだろ」

 

梨子「ていうか、それだと多分智くん千歌ちゃんに監禁されてたと思うわ」

 

智「は!?なんで!?」

 

梨子「智くんが告白する前日かな?2人で電話で話してたんだけど、千歌ちゃんと恋愛トークしてる時に私が智くんがもし曜ちゃんと曜ちゃん以外の子がいたとして告白する時に後者を選んだらどうするの?って聞いたのよ。あの時は智くんと曜ちゃんが両想いってことわかってて千歌ちゃんは智くんのこと好きかどうかを聞いてみたくてさりげなく質問したのよ」

 

智「それで答えは?」

 

梨子「もし智くんが万が一にも曜ちゃん以外の子を選ぶことはないよ!もし選んだら私は智くんを監禁する!」

 

智「怖っ!?恐ろしいな千歌のやつ…」

 

梨子「それで千歌ちゃんは好きじゃないの?って聞いたら、私の好きは家族の意味での好きだからね。でも、もし曜ちゃんを悲しませるようなことになったら私が許さないから!って言ってたわ」

 

智「いやいや、怖すぎるだろ…」

 

梨子「それを聞いてからそれだけ幼馴染のことをこんなに思ってくれるんだって思うと幼馴染って尊いわって思ったのよ」

 

智「え?そうなの?」

 

梨子が変なスイッチに入ってません…

 

梨子「だから私は幼馴染を推すのよ!」

 

智「あーはい、とりあえず梨子の気持ちはわかったよ」

 

善子「私はどっちでもいいわね」

 

智「俺も、これから進めて決めるよ」

 

梨子「智くんはどっち選んでもいいけど、絶対舞ちゃんルートは見るわ!だから頑張って!」

 

智「おう、任せろ。俺も両方のルート見たいし」

 

善子「そういえば智、このゲームには妹キャラっていないわね」

 

智「あれ?そうなの?」

 

善子「うん、ちなみにメインヒロインは今出てる2人だって」

 

智「なるほど、なんで妹キャラのことが気になるんだ?」

 

善子「だって私が智のアレなわけだし、参考にしようかなって」

 

梨子「アレ?」

 

智「あー、梨子には申し訳ないんだけどこのことについては触れないでくれないか?」

 

梨子「え?うん、わかった」

 

智「今回はいないから仕方ないな」

 

善子「残念ね…」

 

梨子「智くんは1年生の中なら誰を妹にしたい?」

 

智「どうしたんだ急に?」

 

梨子「気になっただけよ」

 

智「うーん、善子ちゃんだな」

 

善子「ありがとう」

 

梨子「へー、意外ね。てっきりルビィちゃんか花丸ちゃんかと思ったわ」

 

智「うーん、ルビィちゃんはダイヤさんの妹だし花丸ちゃんはどっちかっていうと後輩って感じだからな」

 

梨子「あー確かに言ってることはわかるわね」

 

智「それに善子ちゃんは普段は堕天使だけど、素の善子ちゃんもかわいいからね」

 

善子「かわいい///」

 

智「だから妹にするなら俺は善子ちゃんかな」

 

梨子「ふふっ、曜ちゃんが聞いたら嫉妬しそうね」

 

智「いや、このことに関しては曜なら既に知ってるぞ」

 

梨子「そうなの?」

 

智「曜がよく善子ちゃんと一緒に帰りのバス乗って、それでバスの中で会話してる時の善子ちゃんかわいいんだよ!って俺に話してくるんだよ。それで俺も妹にしたいくらいかわいいよなって言ったら、曜がわかる!私も妹にしたい!って言ってたからな」

 

~~~~~

 

曜「はくちゅん!」

 

千歌「まただね」

 

曜「智が私のことで何か話してるのかな?」

 

千歌「多分そうだと思うよ、曜ちゃんかわいい〜って話してるんじゃない?」

 

曜「もう面と向かって言ってよ智///」

 

千歌「曜ちゃん、今の言ったのは千歌だからね」

 

曜「もう、照れなくてもいいのに〜///」

 

千歌「はぁ…だめだこりゃ」

 

~~~~~

 

善子「そんな会話してたの!?やめてよね!恥ずかしいんだから//」

 

梨子「確かに善子ちゃんかわいいよね。私もこの前善子ちゃんが落としたキーホルダーを取ってあげたら少し恥ずかしい顔でありがとう///って言ってたときの顔がかわいかったわ」

 

智「それならもっと善子ちゃんのかわいい話があるぞ」

 

善子「もうお願いだからやめてーー///」

 

梨子「いつもの堕天使の面影が完全にないわね」

 

善子「誰のせいだと思ってるのよーー!!」




*このギャルゲーの物語は本編には関係ないのであまり深くやりません。

そしてお気に入り数が100になりました!
皆さんありがとうございます!


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第35話

今年最後の投稿…しかも、もうすぐ今年終わる…


ー曜 sideー

千歌「さて、下着屋に来たよ!しかも普通の物から際どい物まで、てかアウトな物も売ってるよ!」

 

果南「千歌、あんまり大きな声出さない」

 

千歌「えへへ、ごめんなさい」

 

曜「こういうところは大きい声出すのやめようね千歌ちゃん」

 

千歌「うん、気をつける!」

 

果南「それで、曜と千歌はどんな下着を探しているの?」

 

千歌「とりあえず智くんが見たら顔真っ赤になりそうな下着かな?」

 

曜「私も、智がそういうの反応するか見たいし」

 

果南「ふむふむ、高校生でもうその域に入ったか〜」

 

曜「果南ちゃんも高校生だよ?」

 

果南「あはは、そうだね。でも私で大丈夫?」

 

曜「うん、幼馴染だし1番頼りになる!」

 

千歌「それに他の人には…ちょっとね」

 

果南「あはは、じゃあ色々見てから決める?」

 

千歌「とりあえずそうしよう!」

 

果南「そういえば、千歌と曜って身体おんなじサイズだったよね?」

 

千歌「そうだよ!下着も交換するくらいね!そこ私の自慢なんだ〜」

 

果南「下着交換するって、なかなかすごいことなんだけどね」

 

曜「そうなの?私たちの中では普通なんだけどな〜」

 

果南「うん、まぁいいんじゃない?」

 

曜「えっへへ、もう千歌ちゃんたらそんなことで自慢しなくてもいいのに」

 

千歌「何で?1番の幼馴染の曜ちゃんと同じところがあったら自慢もしたくなるよ!」

 

果南「それ以外も似ているところ多いけどね」

 

曜「もう、恥ずかしいよ///」

 

千歌「そんなの言われると私まで恥ずかしくなるじゃん///」

 

曜「私も千歌ちゃんと一緒で嬉しいよ!」

 

千歌「ありがとう曜ちゃん///」

 

果南「うんうん、仲の良いことで。それじゃあ中入るよ2人とも」

 

曜/千歌「はーい」

______________________

 

千歌「これなんてどうかな?」

 

果南「それだといつもと変わらないでしょ?」

 

曜「これはどうかな?」

 

果南「んー、少し守りに入りすぎ、もっと攻めないと」

 

千歌「これだ!」

 

果南「紐パン?それは千歌にはまだ早い」

 

千歌「えぇー」

 

曜「こういうのはあり?」

 

果南「Tバック?それはありだよ。でも智が喜ぶかだね」

 

曜「そうだよねー」

 

果南「曜はこういうショーツとかでいいと思うよ」

 

曜「え?これは…薄い上に大胆///色々見えちゃう///」

 

果南「智とそういうことするんでしょ?ならこれくらいやらないと。一応白と黒あるけど、どっちにする?たまには青以外もいいでしょ?」

 

曜「…両方で。智は黒の方が好きだけど」

 

果南「よし、わかった」

 

千歌「果南ちゃんこれは?!」

 

果南「おっ、千歌も黒で攻めるんだね。いいと思うよ」

 

千歌「やった!あっでもそれだと黒タイツと色が被るよね…」

 

曜「あっ、そういえばそうだね」

 

果南「それなら白タイツにするとか?」

 

千歌「うーん、でも智くんは薄い黒タイツが一番好きだからなぁ」

 

曜「別にいいんじゃない?」

 

果南「うん、私もいいと思うよ」

 

千歌「うーん、じゃあいいとしよう!」

 

果南「そういえば、智ってタイツ好きだったんだ」

 

千歌「うん、そうだよ特に薄い黒タイツとか黒ストッキング。あっ果南ちゃんにもタイツあげるね!」

 

果南「え?あー、そういえば私タイツあんまり持ってなかったな〜。ありがたく頂こうかなん」

 

千歌「うん!私大量に持ってるからあげるね」

 

曜「あっ、それで一ついい情報があるよ」

 

千歌「なになに?」

 

曜「この前智と仲が良かった女の子たちいたでしょ?」

 

千歌「うん、いたね」

 

曜「その後その子たちと連絡交換したんだ」

 

果南「へー、仲良くなったんだ」

 

千歌「さすが曜ちゃん、コミュ力抜群だね!」

 

果南「でも、幼馴染のことになると途端にダメになるけど」フフッ

 

曜「もう!一言余計だよ果南ちゃん!それでその子たちの情報によると智はオペラ・グローブが好きなんだって!ドレスの話題になった時に智がオペラ・グローブ見たときに妙に色っぽく見えて好きって言ってたみたいだよ!」

 

千歌「オペラ・グローブ?」

 

果南「ああ、あの長い手袋のやつ?」

 

曜「そうそう、ドレスとかで身につけるよね」

 

千歌「なんでオペラって言うの?」

 

曜「『オペラ』は日本語で『長い』って意味らしいよ。それで『グローブ』は日本語で『手袋』って意味だから長い手袋のことをオペラ・グローブって言うんじゃないかな?」

 

千歌「なるほど、曜ちゃん博識だね」

 

曜「衣装のことで調べることもあるからね。それでオペラ・グローブを私たちの持ってるタイツを使って作ろうと思うんだ」

 

千歌「あっそれいいね!絶対いい!」

 

曜「新品のやつを色々使って」

 

千歌「待って、ここは使用済みの方がいいよ!」

 

曜「えっ、でも私たちが履いたタイツはさすがに…」

 

千歌「いやいや、曜ちゃんよく考えてみて。智くんは私たちのこと大好きなんだよ?私たちの匂いとか智くんに嗅いでもらおうよ!智くん喜ぶよ!」

 

曜「いや、でもその匂いは臭いだよ?汗臭いと思うし」

 

千歌「智くんは前に私たちの汗の臭いとか大好きで、それ以外にも私たちが身に付けてる物は全部好きだって言ってたよ(大嘘)」

 

曜「そう?なら大丈夫かな?」

 

千歌「いくつか作っとこうよ。普通のと汗臭いのとか」

 

曜「わかった!」

 

果南(それ大丈夫なの…)

 

果南「そういえば、千歌も智に?」

 

千歌「うん、そうだよ!」

 

果南「なら、私も買おうかな」

 

曜「果南ちゃんはもうそういうの持ってるんじゃないの?」

 

果南「うーん、実は持ってないんだよね。私の情報は他の子の情報だから」

 

千歌「果南ちゃんも黒にする?」

 

果南「そうしようかなん?」

 

曜「その方がいいよ」

 

千歌「ふっふっふ、普段は純粋すぎる私たちが実は下着は黒でエッチな下着ってなんかいいよね」

 

曜「智には効果抜群だよね!」

 

果南「純粋とか…自分で普通言わないでしょ」

 

千歌「いいのいいの、智くんには私たちが大人の女性になったことを教えるんだから!」

 

曜「そうだよね!見た目も中身も見えないところも全部大人になったってことを智に見せないと!」

 

果南(その考えがもう既に純粋だと思うよ…まぁ、いつもの千歌と曜でよかったけどね)

 

千歌「果南ちゃん、下着はどんな感じがいいの?」

 

果南「えーと、こういうのとか?」

 

千歌「あっ、私たちと同じような感じだね」

 

果南「いや、オトナの下着は持ってないよ?」

 

曜「へー意外だね」

 

果南「でも、そろそろ智も大人になる頃だし私たちはエッチな下着も必要なのかもね」

 

曜「うんうん、少し恥ずかしいけどね///」

 

千歌「じゃあ、今からオトナの下着を買おうよ!曜ちゃん探そう!」

 

曜「ヨーソロー!」

 

果南「あっ、もうせっかちなんだから」フフッ

 

____________________

 

その頃智たちは…

 

智「うわー、選択肢間違えたか?これ?」

 

梨子「嘘でしょ!?早く舞ちゃんを攻略しないといけないのに…」

 

善子「このままだと確実にバッドエンドね」

 

智「もう一度やり直しだな!」

 

攻略を試行錯誤している智たちであった。




2019年最後の投稿…
いつも読んでくださっている皆さんありがとうございます!

2019年も様々なことがありましたね。
皆さんは2019年はどういった年だったでしょうか?
2020年も良い年になるといいですね!

では、皆さんまた来年!
2020年に向かって〜全速前進〜ヨーソロー!!


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第36話

久しぶりの投稿…
今回は少しめちゃくちゃなので温かい目で見ていただけたら嬉しいです…


ー曜 sideー

 

曜「よし!買いたいもの買えた!色々買ったね!」

 

千歌「うん!今まで買ったことない服とか色々試着したし、こんなに長い時間ショッピングしたことないよ!」

 

果南「私もだよ。ふぅ、もうそろそろ太陽も沈むみたいだし帰ろうか」

 

千歌「うん!」

 

曜「ヨーソロー!」

 

ー曜 side endー

 

智「よし、切りのいいところで終わったから、今日はこれくらいにするか」

 

善子「そうね、あれ?いつの間にかこんな時間になってたのね」

 

梨子「1人を攻略するのにかなりエピソードがあるね」

 

智「まぁ、どのゲームも大体こんなもんだろ」

 

とりあえず、今日はこれでお開きにするか。

遅くなる前に2人を帰らすか。

 

智「2人ともお疲れ。帰るだろ?」

 

善子「そうね」

 

梨子「智くん、ここ私の家だから智くんが帰るのよ?」フフッ

 

智「あっ、そういえばそうだったな」

 

善子「じゃあ、帰ろう智」

 

智「おう、お邪魔しました。またな梨子」

 

梨子「うんまたね、2人とも」

 

善子「バイバイ、リトルデーモンリリー♪」

 

梨子「私は梨子よ!」

 

梨子の家を出て善子と2人で帰る。

と言っても俺の家は梨子の家の隣だけど…

 

善子「じゃあまたね」

 

智「おう、またな善子」

 

家に着き自分の部屋に入る。 

千歌はまだ帰ってきてないみたいだな。

 

千歌「ただいまー!」

 

智「おっ、帰ってきたのか?」

 

千歌「お兄ちゃんただいま!」

 

智「お帰り、楽しかったか?」

 

千歌「うん!楽しかったよ!」

 

智「で、結局何してたんだ今日は?」

 

千歌「買い物だよ!」

 

智「ほう、買い物か」

 

千歌「じゃあお風呂入ってくるね!」

 

智「おう、入ってこい」

 

買い物か?まぁ小物類か服とかか。

 

志満「智くん、晩ご飯のお手伝いお願いしてもいい?」

 

智「あっ、はい、わかりました」

 

その後、慣れないゲームをして疲れたので風呂入ってやることやって寝た。

 

ー次の日ー

 

今日は本の続きを読もうかな。

 

バン!

 

千歌「覚悟して智くん!」デデドン

 

智「何だ?どうした千歌……ってなんだその衣装!?」

 

曜「私が作ったんだよ♪」

 

智「マジで?」

 

曜「うん!まじ!」

 

千歌「大人しく千歌たちのモノになるんだよ!」

 

智「状況が読めん…梨子はいないのか?」

 

千歌「ボスならいないよ!」

 

ボス?

 

とりあえず梨子は向こうにいるか確認するか。

窓開けるけど、曜たちの衣装は梨子もそうだけど外に見られたら終わるよな…

 

智「2人とも、ちょっと後ろの隅っこの方に行ってくれるか?」

 

千歌「えっ?うん、いいけど」

 

よし、開けるか。ガラガラ

 

智「おーい梨子ーいるかー?」

 

梨子「どうしたの?」

 

あっいた。向こうにいる時点でこっちとは関係ないか。

 

智「いや、なんでもない。ありがとうな」

 

梨子「えっ、ちょ、ちょっと」

 

ガラガラ

 

智「関係ないようだな」

 

千歌「大丈夫!後でノリノリでやるから!」

 

曜「それに私の作った衣装着て欲しいし!」

 

この2人のテンションについていけない…

まず、ライブの衣装じゃないことはわかった。

でもこの服すごいいろいろ際どくてやばいのに、何故かお上品で美しく華麗に見えるんだよな。卑猥には見えないからすごい。さすがは曜だな。

 

曜「いくよ!そりゃ!」

 

智「うおっ!?、急に俺に抱きついてきた!?」

 

曜「えへへ、どう?」

 

智「かわいい、曜の身体が衣装とベストマッチしてる…」

 

待て、このままだと意識が持たん気がする!

 

曜「ありがとう♡」

 

千歌「いけー曜ちゃん!智くんを倒そう!」

 

曜「うん!私のハグで魅了する!」

 

いや、倒すって何事!?それに曜は抱きついてるだけだぞ?

あと、元から魅了されている場合はどうすればいいですか…

 

曜「私たちは悪役だよ、智はヒーロー役、今はノリに乗って欲しいな♪」

 

なんだ?この芝居に付き合わないといけないのか?

仕方ない、台本もないから適当にやるか。

 

智「とりあえずわかった。終始矛盾になってもいいな?」

 

曜「うん、いいよ。ノリで始めたことだし、私たちもわかってないから」

 

分かってもないのにこんなことに付き合わなければならないのか…

 

智「千歌、攻撃はこれだけか?」

 

千歌「そうだよ!私たちは色仕掛け100%!!私たちの色気は最強だよ!これで智くんを落とす!!千歌には完全勝利はできないけど、曜ちゃんならできるからね!曜ちゃん頑張れー!」

 

果汁100%みたいなノリ…いや待て、千歌の言い方だと漢字が違いますけど!?

落とすではなく堕天の方の意味での堕とすだろ!?

 

曜「えへへ、智の良い匂い」

 

なんか曜が俺の胸に顔を埋めるようになったぞ。あなた倒す気ないですよね?正直このままでいたい自分もいる…

とりあえず弱点がわからんけど、千歌に聞いたら教えてくれるか?

 

智「ちなみに倒す方法は?」

 

千歌「それなら胸かお尻を触るか、あとは黒タイツを脱がせば倒せるよ!」

 

素直だこの娘!さすが千歌だ!大事に育てられてよかった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

智「…って、そんなことできるかぁ?!!」

 

千歌「ふっふっふ、だから千歌たちの勝利だよ!智くんにはそんなことできないよね?」

 

くっ、もうすでに勝ち誇ったかのように胸を張ってやがる…こうなったら

 

智「仕方ない、こうなったら、曜ちょっと耳を貸してくれるか?」

 

曜「えっ、なになに?」

 

智「俺が曜の胸を触るフリをするから、触ったら倒れるフリをしてくれるか?ちょっと千歌を懲らしめたいから」

 

曜「え?うん、いいよ…」

 

なぜ悲しい顔になってるんだよ?

 

智「よし、それ!」

 

曜「ひゃん!(そうだ!さりげなく智に身体預けようっと)」

 

智「よし!倒した!」

 

とりあえず曜を大切にしながら置こうかね。ぎゅっ

 

智「おい、倒されたはずなのになんで抱きついているんだ?」

 

曜「…すぅ」

 

智「倒されたなら寝息は出ないからな…ああっもう!このままでいいか」

 

千歌「えっ、うそ!?」

 

智「さぁ、あとは千歌だけだな」

 

千歌「いや、やめて、お願いだから」

 

智「ふっ、そんなこと言われても許さん!」

 

千歌「いやぁ」

 

なんか倒すのかわいそうになってきた…そして俺のセリフが主人公っぽくないよな?

それからとてもじゃないけど、この2人が悪役に見えない…ただただかわいい上に色気があるヒロインにしか見えない…衣装は少し破廉恥だけど

 

智「…あっ、見えてるぞ」

 

千歌「えっ、ほんとだ!内股内股…じゃなくてこれでいいんだよ!」

 

智「なぜに!?」

 

千歌「だって私たちは悪役なんだよ?倒されるときはみっともなくだよ!」

 

智「もう少し羞恥心持ってくれ…」

 

千歌「安心して、智くん以外には見せないから!もし見られたらはっ倒すから!」

 

安心できないし、なんか単純に怖い……

 

智「みっともなくするなら、普通なら【過激表現】が必要じゃないのか?」

 

千歌「えっ、そういうの好きなの?だったらやるけど///」

 

智「絶対ダメだぞ!千歌のそんな姿見たくないし!あと俺が社会的に抹殺されるからな!」

 

千歌「そう?残念」

 

智「なぜ残念がる…とりあえず倒すぞ。とりあえず曜は後ろで抱きついといて」

 

少し体制が難しいけどいけるか。

 

智「よし、それっ」

 

千歌「えっ、ひゃ…お姫様抱っこ?」

 

智「これならお尻触ってるだろ?」

 

千歌「それ正確には太ももの裏だからダメだよ〜」

 

智「えぇ…いいだろこれで」

 

千歌「ダメ!」

 

…もう倒さなくていいか。共存ルートにしよう。

設定なんて知ったこっちゃねぇ。

 

智「じゃあおろすぞ」

 

千歌「うん」

 

智「さて、どうするかな?」

 

あっそうだ。

 

智「曜、ちょっといいか?」

 

曜「うん、何?」

 

智「千歌の方に行ってくれるか?」

 

曜「わかった!千歌ちゃんお待たせ!」

 

千歌「曜ちゃんが復活した!助かったよー」

 

曜「千歌ちゃん苦しいよ〜」

 

千歌「よし、こうなったら2人で智くんを倒そう!」

 

曜「うん!」

 

曜がずっと俺に抱きつくのもしんどいだろうし、千歌を倒すのめんどくさいからまとめて終わらそう。

 

千歌「力を合わせて、手を繋いで行くよ曜ちゃん!」

 

曜「ヨーソロー!」

 

智「うわっ」ドテッ

 

流石に勢いがすごいから体制崩されたな。

 

千歌「えへへ、これが必殺ダブル抱きつきだよ!」

 

智「強いな、やられそうだ」

 

展開を見たら、どっちが正義役なのかわからんな…

 

曜「ダメだよ、お願いだから勝って」

 

智「いやだね」

 

千歌「ええ!?これは智くんが勝つためにやってるんだよ!?」

 

智「いや、勝ちたくないし」

 

曜「何かあったの?」

 

智「俺は2人を倒さない共存ルートを選んだ。みんなで幸せに暮らしました、これで終わりでいいか?」

 

千歌「うん、最初からめちゃくちゃなノリだったからいいよ」

 

智「あと、疲れたから休んでいいか?」

 

曜「うん、ごめんねこっちのテンションに付き合ってもらって」

 

千歌「ごめんね智くん」

 

智「ああ、もういいよ。こっちもいいもの見たしな」

 

千歌「えへへ、たまにはこういうのもいいかなって」

 

智「いつもこんなことやってる気がするけどな」

 

曜「最初は梨子ちゃんも誘おうと思ったんだけどね」

 

千歌「誘う前にこんなことになっちゃったんだよね」

 

智「急にテンション上がったのか…ん?2人とも背中も見えているけど?」

 

曜「うん、そういうデザインだよ。こういうのいいよね♪」

 

智「なんていうか、うんかわいいな(思考停止)」

 

 




追記 この小説を読んでいただきありがとうございます。
単純に読んでいる方々の推しが誰なのか聞きたかったので、今回アンケートを取ってみようと思いました。ぜひともよろしくお願いします!


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第37話

今回は少し長いです。


状況を把握しよう。今更だけど…まず、俺が本を読もうとしているところに2人が乱入してきた。

それにしても、どう考えても曜と千歌の衣装ははっきり言って際どいてかアウトじゃないか?この衣装が何のコスプレか俺にはわからんけど、近いのはメイドか?メイドにしては露出度が美少女アニメやゲーム並みなんだけど…さっきまで全然意識してなかったけど色々やばい。

とりあえず胸元は一部分が開いてて、タイトミニスカ…いや丈短すぎない!?だからさっき見えたのか。

そして背中も見えてると…あっそうだ。

 

智「よし、記念に写真撮るぞ。ポーズとって」

 

曜「え?こ、こうかな?///」

 

智「うん、オッケー」カシャカシャ

 

千歌「これでいい?」

 

智「うん、バッチリ。はい2人で抱き合って」カシャカシャ

 

千歌「イェーイ!」

 

曜「い、イェーイ///」

 

智「はいはい、どんどん大胆に行こう」

 

千歌「絶対ツーショットもスリーショットも撮ろうね!」

 

智「わかってるって」

 

ー数分後ー

 

智「はい、2人ともお疲れさん」

 

よし、またアルバムが潤ったな。

 

千歌「いやー、緊張したね///」

 

曜「うん、智に撮られるのってなんか恥ずかしいね///」

 

智「じゃあ今日は解散ということで、またな」

 

千歌「うん、またね…って、ちがーーーーーう!!!」

 

智「どうしたんだ?今日はお遊戯会と撮影会じゃなかったのか?」

 

千歌「それもいいけどね!?それは千歌たちの目的じゃない!」

 

智「あれ?そうだったっけ?」

 

やばい、夢中に撮ってたからなんでこうなったのかまた忘れてた。

 

千歌「もう!曜ちゃんからも言ってよ!」

 

曜「えーと、何をするんだったっけ?」

 

千歌「えぇーー!?忘れちゃったの?!!智くんが最近曜ちゃんにアツアツに攻めることがないからってこっちから攻めようって話したじゃん!」

 

アツアツってなんですか…

 

曜「そういえばそうだった!智!どうかな?」

 

智「どうっていわれてもな、俺のためにありがとうとか?」

 

千歌「違うよ智くん!そこは曜ちゃんに近づいて襲うのが鉄則だよ!」

 

智「…ちょっと何言ってるかわかんない」

 

曜「私が言いたいのは、もっと智くんに触れて欲しいの!」

 

ああ、それでこの衣装ってわけね。グッジョブ

…この前もこんなことなかったっけ?

 

智「さっき触ったけど?」

 

曜「ちょっとはダメ!」

 

智「お、おう…なるほど、でも具体的に何をすればいいんだ?」

 

千歌「それは私が決めたよ!」

 

智「なんで千歌が決めたんだよ…」

 

千歌「だって曜ちゃんは、手を握ったり腕組みしてくれたらいいって、いくらなんでも恋人なのにハードル低すぎでしょ!?」

 

いや、別に恋人とのスキンシップなんて人それぞれだろ!?

 

千歌「そういう訳なので、今日はミッションを用意しました」

 

曜「ミッションなんて聞いてないよ千歌ちゃん!?」

 

千歌「だって曜ちゃんに言ったら絶対やらないでしょ?」

 

曜「うっ……内容にもよるけど…」

 

千歌「はい、今回は3つのミッション用意したからね。一つ目はハートマーク型ストローのジュースを一緒に飲むこと。二つ目は最低1時間以上手を握っておくこと。三つ目は一緒にお風呂に入ること。以上!」

 

智「何一つやったことないんだけど…」

 

強いて言えば、小さい頃に一緒にお風呂入ったくらいか?

 

千歌「当たり前だよ!今までやったことないことをやるのが今回の1番のミソなんだから」

 

曜(…私ができる自信ないよ千歌ちゃん…)

 

千歌「どうしてもやりたくない場合は曜ちゃんの黒タイツを脱がせばいいんだよ?ま、今の智くんにそんな度胸はないと思うけどね!」

 

いや、普段からあなたたちのでやってますけど?そしてなぜ黒タイツに拘る…

 

曜「ちょっと千歌ちゃん」

 

千歌「な〜に曜ちゃん?」

 

智どうかしたか?」

 

曜「智は耳を塞いでいてほしいな」

 

智「え?あ、ああ」

 

なんかあるのか?

 

曜「千歌ちゃん、私にはできる気がしないよ…」

 

千歌「いやいや、曜ちゃんならできるから大丈夫」

 

曜「でも…」

 

千歌「あのね曜ちゃん、今回は今後のことも考えてのことだよ。デートに行く時にお店で智くんと一緒にカップルジュースを飲む勇気ある?」

 

曜「…ない……」

 

千歌「でしょ?だから今回はお家で慣れて次の本番の時に活かしてほしいな。私と飲むときは大丈夫でしょ?智くんとも今回で頑張ってね」

 

曜「…うん、ありがとう千歌ちゃん。千歌ちゃんが頼もしいよ!」

 

千歌「だって、大好きな幼馴染なんだもん!曜ちゃんのためなら私は一肌脱ぐよ!それに、曜ちゃんには今までたくさん助けてもらったし!これからは曜ちゃんと智くんのためにサポートするよ!」

 

曜「私も千歌ちゃんのことならサポートするからね!」

 

なんか表情見た感じ盛り上がってないか?

 

千歌「じゃあ私はここでお暇するね。今日は千歌は作詞を考えておくから、夕飯も2人で食べてね!あと、ジュースはここに置いとくから」

 

智「えっ、あっちょっと!?」

 

耳塞いでる間にいなくなったんだけど…

 

智「…とりあえず、どうする?」

 

曜「え〜っと、この服どう?」

 

智「それさっきも聞いてなかったか?」

 

曜「2人きりになったからもう一回智の感想が聞きたいの!」

 

智「そうだな、ガチで言うと俺にとってドストライクな衣装でさ、最高だよ。大好きな衣装さ」

 

曜「そう?よかった〜」

 

智「曜が着てるからさらに魅力溢れてて最高だな。でもさ、それよく着ようと思ったよな?」

 

曜「智が喜んでくれるならやるよ、恥ずかしいけど///」

 

智「他の人に見られたら多分、俺がいろんな意味で終わるんだけど…」

 

曜「大丈夫、智以外には見せないし、見られたくないから」

 

智「いや、ここだと俺や千歌以外にも住んでいる人や泊まる人がいるんだけど?」

 

まぁ泊まる人はこっちにくることはないだろうけど。

 

曜「その時はその時だよ♪」

 

いいのかそれで…

 

曜「じゃあ、これもコスプレ披露会の時にまたやるね」

 

智「ん?ああ、でも毎日見たいよなぁ」

 

曜「んー、だったらお泊りの時に着るね♪」

 

智「そうだな、寝間着にはちょっとあれだけど」

 

最近曜のお泊まりの頻度上がってるし、いいか。

 

曜「あっ、そうそう、このミニスカなんだけどね」

 

智「なんかあるのか?」

 

曜「タイトとフレアの2パターンあるんだよ!」

 

智「マジか?いいな、それ」

 

曜「でしょ?もう一つの方も見たい?」

 

智「是非とも見たいのでお願いします!」

 

曜「ふふっ、即答だね」

 

智「本心だからな」

 

曜「じゃあ智、履き替えるから目を瞑っててね」

 

智「おう」

 

ここで、曜が期待してるのは俺が着替えを見る方かな?

すっ、ストン

よし、見てみるか。って

 

智「うおっ!?」

 

曜「えへへ、引っかかったぁ♪」

 

目の前にかわいい顔があった、やっぱりか。

 

曜「智ならしてくれると思ったよ〜」

 

智「これはお約束だもんな」

 

曜「うんうん、そしてヒロインが男の子の頬をビンタするまでがセットだよね!」

 

これって普通怒るところだよな?

 

智「これ前にもあったけど、曜は怒らないよな?」

 

曜「だって、好きな人から見られるのって嬉しくない?」

 

智「いや、恥ずかしい気持ちが上回るのが基本かと…」

 

曜「私にはそういうのないかなぁ、着替えを見られるのは恥ずかしいけどね。それに私たち付き合ってるんだから普通だよ」

 

智「前にあったときは、見なかったら拗ねてたもんな」

 

曜「恥ずかしいのもあるけど、その気持ちよりも見てくれなかったら私に興味ないのかなって思っちゃうんだよね」

 

智「そんなことはないぞ、曜のことは興味あるからな。ただ、見たら普通怒られるからさ」

 

ただ、見れば見るほど俺の理性が保たなくなりそうだけど。

 

曜「うん、でも私はいいかな。裸じゃないからね」

 

裸じゃなければありなのか…

 

智「じゃあ俺は後ろを向くからな」

 

曜「別に智なら見られてもいいんだけどね」

 

智「それだと、曜の着替えの妄想ができなくなるからダメ」

 

曜「えー、まあいいや。着替えるね」

 

智「はいよ」

 

どれくらい変わるんだろ?

 

曜「智、さっきもっと私に触れて欲しいって言ったよね?」

 

智「ああ、言ってたな」

 

曜「ほんとはね、いつも智は1番に私のことを考えて、心配して、気にかけてくれるよね。それにちゃんと私といる時間も作ってくれる。それなのにこんなこと智に伝えるのはわがままかなって思ったんだよね…それで言うかどうか迷ったんだけど前に本音を言い合おうって決めたから言うことにしたんだ。一応千歌ちゃんや果南ちゃんにも相談したんだ」

 

智「全然わがままじゃないぞ。2人でいる時間は付き合う前よりかは増えたけどそれ以外で会う時間は確実にAqoursのみんなと出会ってからは減ったしな。それに2人に相談しても俺と同じ答えじゃなかったか?」

 

文化祭とかで色々と会える時間が少なかったのも事実だしな。

まぁその分2人の時間を大事にしようて考えるようになったけど。

 

曜「うん。全然わがままじゃない!って2人に言われたよ」

 

智「俺も忙しかったけど、本当は曜と一緒にいたかったんだからな」

 

曜「私もだよ!」

 

智「だからさ、やりたいことあったら遠慮せずに俺に伝えてくれよな」

 

曜「うん。ありがとう!はい、お待たせしました!」

 

智「振り返るぞ、おっ!?めっちゃいいじゃんミニスカ!!」

 

曜「えへへ、気に入ってくれてよかった!」

 

智「なんていうか、また違った色気があっていいな、一回転したら見えそう」

 

って、衣装も短いか。

 

曜「あんまりスカートを振り回すと見えるかも。かわいいでしょ?」

 

智「世界一かわいいに決まってる!」

 

曜「ありがとう!えへへ、私も智に喜んでもらえて嬉しいよ!」

 

智「かわいすぎて、やばい、語彙力がなくなるくらいやばい」

 

曜「そんなに褒められると恥ずかしいよ///」

 

いやー、いいもの見て満足……もうこれで終わりでいいんじゃない?

 




2020/6/13 (土)今日は鞠莉ちゃんの誕生日ですね。誕生日おめでとう!

そして今日は5年前にラブライブ!の映画が公開された日ですね。あの時も曜日は土曜日でしたね。
あれから5年も経ったんですね…懐かしい…

アンケートはまだ続いているので、よろしくお願いします!


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