イナズマイレブン 華のストライカー (海虎)
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花咲学園選手、監督(ネタバレ注意)

名前:園城寺 華音 (おんじょうじ かのん)

性別:男

所属:花咲学園2年

ポジション:FW,

属性:林

技:ローズストライク 林 (オリジナル)

フレグランスストーム 林 (オリジナル)

ローズブレイク 林 (オリジナル)

メルトアウト 林 (オリジナル、エイリア編で習得)

ローズフィアンマ 火 (オリジナル、世界への挑戦編)

アロマガーデン 林 (オリジナル、世界への挑戦編)

ローズガーデン 林 (オリジナル、世界への挑戦編)

化身:桜花の女神サクヤ (オリジナル、世界への挑戦編でアームドが使用可能)

化身技:桜ノ雨 林

桜花 林

桜花の剣 林

 

 

今作の主人公。円堂とは幼馴染で円堂とサッカーをするために雷門中にいくが地区大会決勝が終わったあと親の都合で長野の花咲学園に転校する。円堂達ともう一度サッカーをする為に花咲学園サッカー部に入部する。

 

 

名前:福路 風音

性別:男

所属:花咲学園2年

ポジション:FW

属性:風

技:イリュージョンボール 林

ローズストライク 林 (オリジナル)

クリアウィング 風 (オリジナル)

皇帝ペンギン7 風

ゴットノウズ 風 (エイリア編で習得)

ホーリーランス 林 (オリジナル、エイリア編で習得)

クリスタルウィング 風 (オリジナル、世界への挑戦編)

 

作者の別作品、風を操る者のキャラ。今作では麻雀部と兼部しており篠原久美子と付き合っている。彼は1度見た相手の技を自分の物にすることが出来る為100の技を持つと言われている。

 

 

名前:篠原 久美子

性別:女

所属:花咲学園2年 (キャプテン)

ポジション:MF

属性:風

技:エンゼルボール 風

サウザンド・レイン 風 (オリジナル)

ジャミングウェーブ 林 (オリジナル)

ゴッドノウズ 風

ホーリーランス 林 (オリジナル、エイリア編で習得)

アフターバーナー 火 (オリジナル、世界への挑戦編)

 

作者の別作品、風を操る者のキャラ。今作では麻雀をやっておらずサッカー一筋。監督である母親にサッカーを教えてもらった。ゲームメイク力は鬼道にも匹敵する。相手の動きを封じる戦術を得意としている。みんなの前ではクールだが風音と2人になると甘えたがりになる。

 

名前:千堂 透華

性別:男

所属:花咲学園3年

ポジション:DF

属性:山

技:ブロックサーカス 山

スピニングカット 風

ひとりワンツー 火

レインボーループ 山

 

1年生の時、監督にスカウトされサッカーをはじめた。元々は弓道部。兄貴肌でよく慕われている。実家は定食屋で休日は手伝いに駆り出されている。龍宮乙姫とは仲が悪い

 

 

名前:龍宮 乙姫

性別:女

所属:花咲学園3年

ポジション:DF

属性:風

技:フローズンスティール 風

ウォーターベール 風

キラーホエール 風

ソニックショット 風

 

龍宮鯱の姉で年下の可愛い男の子が大好きなかなりのオタク。学校でもかなりの人気があり彼女にしたいランキング3位。千堂透華とは仲が悪い。最近は弟とその友達を愛でることがストレス発散になっている

 

 

名前:中川 咲

性別:女

所属:花咲学園2年

ポジション:GK

属性:火

技:シュートブレイク 火

ゴッドハンド 山

ウルフファング 火 (オリジナル)

ディバインアロー 火

化身:日輪の大神アマテラス

化身技:大神降ろし (オリジナル、キャッチ/シュート)

女子でありながら花咲学園の正ゴールキーパー。だが女子でサッカーをやっていることを意外だと思われることが大嫌い。実力はトップクラスで並の男子には負けない。密かに華音の事が気になっている。

 

名前:久寿川 海斗

性別:男

所属:花咲学園1年

ポジション:MF

属性:火

技: 烈風ダッシュ 火

フレイムダンス 火

ファイアトルネード 火

ジャジスルー2

 

福路風音に憧れて部活に入った男子で体は小柄でよく龍宮乙姫に愛でられているところをよく目撃されている。悩みは身長が低いこと、女子と間違われること。龍宮鯱とは親友

 

 

名前:諸星 桂馬

性別:男

所属:花咲学園1年

ポジション:DF

属性:林

技:ぶんしんディフェンス 林

ぶんしんフェイント 林

グレネードショット 火

デーモンカット 林

 

千堂透華の弟分でいつも引っ付いている。千堂の家がやっている定食屋の常連。スピードはチームで1番速い。山口菜々花とは幼馴染

 

 

名前:山口 菜々花

性別:女

所属:花咲学園1年

ポジション:DF

属性:火

技:もちもち黄粉餅 火

シューティングスター 火

ファイアトルネード 火

デビルボール 林

龍宮乙姫に誘われサッカーをはじめる。負けず嫌いでキャプテンの篠原久美子をいつか倒すと心に決めている。諸星桂馬とは幼馴染

 

 

名前:神宮 圭太

性別:男

所属:花咲学園2年

ポジション:DF

属性:山

技:ザ・ウォール 山

オオウチワ 風

モグラシャッフル 山

ロックウォールダム 林

元々は福路風音と同じく麻雀部と兼部していた。だが麻雀の腕よりもサッカーの方が才能があった為サッカー部に入り麻雀部をやめる

 

 

名前:龍宮 鯱

性別:男

所属:花咲学園1年

ポジション:MF

属性:風

技:エンゼルボール 風

ダークトルネード 林

ホエールガード 風

レボーリューションV 風

 

龍宮乙姫の弟。かなりマイペースで本気を滅多に出さないが本気を出したら誰も彼を止めることは出来ないと言われている。最近の悩みは姉のストレス発散に自分と親友が付き合わされること。

 

名前:篠原 凛

性別:女

所属:花咲学園サッカー部監督

 

年齢は50を超えているがそんなふうに全く見えない美魔女。元イナズマイレブンのマネージャーで情報の収集、分析にたけていた。サッカーへの情熱はかなりありイナズマイレブンの悲劇があった後もサッカーに関わることを続けていた。

 

 

 

 

 

 

 



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花咲学園編、Aチーム選手一覧 (ネタバレ注意)

名前:園城寺 華音

性別:男

所属:花咲学園3年

ポジション:FW,MF

属性:林

技:ローズストライク 林 (オリジナル)

フレグランスストーム 林 (オリジナル)

ローズブレイク 林 (オリジナル)

メルトアウト 林 (オリジナル)

ローズフィアンマ 火 (オリジナル)

アロマガーデン 林 (オリジナル)

ローズガーデン 林 (オリジナル)

化身:桜花の女神サクヤ (オリジナル、アームドが使用可能)

化身技:桜ノ雨 林

桜花 林

桜花の剣 林

 

 

名前:福路 風音

性別:男

所属:花咲学園3年

ポジション:FW

属性:風

技:イリュージョンボール 林

ローズストライク 林 (オリジナル)

クリアウィング 風 (オリジナル)

皇帝ペンギン7 風

ゴットノウズ 風

ホーリーランス 林 (オリジナル)

クリスタルウィング 風 (オリジナル)

雪月花 風 (オリジナル)

 

 

名前:篠原 久美子

性別:女

所属:花咲学園3年 (キャプテン)

ポジション:MF

属性:風

技:エンゼルボール 風

サウザンド・レイン 風 (オリジナル)

ジャミングウェーブ 林 (オリジナル)

ゴッドノウズ 風

ホーリーランス 林 (オリジナル)

アフターバーナー 火 (オリジナル)

 

 

名前:中川 咲

性別:女

所属:花咲学園3年

ポジション:GK

属性:火

技:シュートブレイク 火

ゴッドハンド 山

ウルフファング 火 (オリジナル)

ディバインアロー 火

フェンリルハンド 火 (オリジナル)

化身:日輪の大神アマテラス

化身技:大神降ろし (オリジナル、キャッチ/シュート)

 

名前:亜風炉 照美

性別:男

所属:花咲学園3年

ポジション:MF

属性:林

技:ゴッドノウズ

ゴッドブレイク

カオスブレイク

ヘブンズタイム

 

名前:久寿川 海斗

性別:男

所属:花咲学園2年

ポジション:MF

属性:火

技:烈風ダッシュ 火

フレイムダンス 火

ファイアトルネード 火

ジャジスルー2

 

名前:諸星 桂馬

性別:男

所属:花咲学園2年

ポジション:DF

属性:林

技:ぶんしんディフェンス 林

ぶんしんフェイント 林

グレネードショット 火

デーモンカット 林

 

 

名前:山口 菜々花

性別:女

所属:花咲学園2年

ポジション:DF

属性:火

技:もちもち黄粉餅 火

シューティングスター 火

ファイアトルネード 火

デビルボール 林

 

 

名前:神宮 圭太

性別:男

所属:花咲学園3年

ポジション:DF

属性:山

技:ザ・ウォール 山

オオウチワ 風

モグラシャッフル 山

ロックウォールダム 林

 

 

名前:龍宮 鯱

性別:男

所属:花咲学園2年

ポジション:MF

属性:風

技:エンゼルボール 風

ダークトルネード 林

ホエールガード 風

レボーリューションV 風

 

 

名前:園城寺 暁 (艦これ)

性別:女

所属:花咲学園1年

ポジション:FW

属性:火

技:ローズストライク 火 (オリジナル)

ヒートタックル 火

ローズストライクTC 林 (オリジナル)

ローズシャワー 火 (オリジナル)

 

 

 

名前:園城寺 響 (艦これ)

性別:女

所属:花咲学園1年

ポジション:MF

属性:林

技:ローズストライク 林 (オリジナル)

ローズストライクTC 林 (オリジナル)

キラーホエール 風

ぶんしんフェイント 林

ザ・フェニックス

 

名前:園城寺 雷 (艦これ)

性別:女

所属:花咲学園1年

ポジション:MF,DF

属性:風

技:ローズストライク 林 (オリジナル)

ローズストライクTC 林 (オリジナル)

ジグザグスパーク 風

サンダーカット 風 (オリジナル)

 

 

名前:園城寺 電 (艦これ)

性別:女

所属:花咲学園1年

ポジション:MF,DF

属性:風

技:ローズストライク 林 (オリジナル)

ローズストライクTC 林 (オリジナル)

サンダーカット 風 (オリジナル)

ジグザグスパーク 風

 

 

名前:菅原 卓郎 (徒然チルドレン)

性別:男

所属:花咲学園3年

ポジション:FW,MF

属性:風

技:スピニングカット 風

ひとりワンツー 火

ソニックショット 風

ディバインアロー 火

 

名前:高瀬 春彦 (徒然チルドレン)

性別:男

所属:花咲学園3年

ポジション:DF,MF

属性:林

技:ぶんしんディフェンス 林

デビルボール 林

スピニングシュート 風

イグナイトスティール 火

 

 

名前:宇喜多 雫

性別:女

所属:花咲学園1年齢

ポジション:FW

属性:火

技:ローズストライク 火

????

????

????

 

 

名前:榛原 七夏

性別:女

所属:花咲学園1年

ポジション:GK

属性:山

技:シュートブレイク 火

爆裂パンチ 火

????

????

 

 

名前:真島 涼太

性別:男

所属:花咲学園2年

ポジション:DF

属性:火

技:イグナイトスティール 火

フレイムベール 火

トリプルブースト 火

ボルケイノカット 火

 

 

名前:鬼龍院 敦

性別:男

所属:花咲学園2年

ポジション:DF

属性:風

技:フローズンスティール 風

ウォーターベール 風

ドラゴンクラッシュ 林

スピニングカット 風

 

名前:辻 京次郎

性別:男

所属:花咲学園3年

ポジション:MF,FW

属性:林

技:ジャッジスルー3 火

デス・スピアー 林

デーモンカット 林

デビルボール 林

 

 

名前:一色 文章

性別:男

所属:花咲学園3年

ポジション:MF,FW

属性:山

技:ザ・ウォール 山

リフレクトバスター 山

ひとりワンツー 火

イーグルバスター やま

 



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フットボールフロンティア編
設定 プロローグ


お久しぶりです。久しぶりにイナイレをやってかきたくなったから書きました。なので投稿はかなり不定期です。


設定

名前:園城寺 華音 (おんじょうじ かのん)

性別:男

所属:雷門中2年

ポジション:FW,MF

属性:林

技:ローズストライク 林

  フレグランスストーム 林

  Zスラッシュ

  ????

 

今作の主人公。円堂とは幼馴染で円堂とサッカーをするために雷門中にいく。小学生時代は稲妻KFCに所属しており数々の活躍をして有名選手となっている。その時についた異名が「華のストライカー」。大阪に病弱の従姉がいる。小学生の四つ子の妹達がいる為、家事スキルはかなり高い。

 

 

クロス作品

艦これ

 

名前:園城寺 暁

性別:女

所属:稲妻KFC

ポジション:FW

属性:火

技:ローズストライク 火

ヒートタックル 林

ローズストライクTC 林

????

 

名前:園城寺 響

性別:女

所属:稲妻KFC

ポジション:MF

属性:林

技:ローズストライク

ローズストライクTC

????

????

 

 

名前:園城寺 雷

性別:女

所属:稲妻KFC

ポジション:MF

属性:風

技: ローズストライク

ローズストライクTC

ジグザグスパーク

????

 

 

名前:園城寺 電

性別:女

所属:稲妻KFC

ポジション:MF

属性:風

技: ローズストライク

ローズストライクTC

サンダーカット

????

 

 

 

 

________________________________________________________

 

 

誰もいない鉄塔広場で僕はリフティングをしていた。それにも飽きてきたので気に向かってシュートを打ち跳ね返ってくるボールをまた蹴り返すということをしていた。

 

「すげぇ」

 

突然後ろから声が聞こえてきて振り向くと頭にオレンジのバンダナを巻いた男の子が立っていた。

 

「君は誰?」

 

「俺、円堂守!君は?」

 

テンションがとても高くてビックリしたが僕も自己紹介をする。

 

「園城寺華音、よろしく」

 

「よろしくな園城寺」

 

それから2人でサッカーを日が暮れるまでしていた。2人はこの日初めて出会ったがサッカーを通して親密になり今度またここで遊ぶ事を約束した。

 

 

次の日、円堂は学校に行くと先生がきて朝の挨拶をすませるそして1人の生徒が入ってくる、円堂はその生徒に見覚えがあった。

 

「長野から来た、園城寺華音ですよろしくお願いします」

 

「あっ華音!」

 

「円堂君!」

 

「2人は知り合いみたいだなじゃあ園城寺は円堂の隣な」

 

「わかりました」

 

 

その日から僕達は毎日一緒に勉強して放課後は遊ぶ仲になっていった。放課後は雨が降っていない日や僕が練習のない日はいつも2人でボールを蹴っていた。ある日守にみせたい物があると言われ見せてもらったのが汚いノートだった。

 

「守見せたかったのってこの汚いノート?」

 

「そうだぜ、見てくれよこれサッカーの色んな練習方法とか必殺技が書かれてるんだぜ」

 

「そんな事が書いてあるんだ、僕には落書きにしか見えないけど」

 

「えー!」

 

「それでそれには何が書いてあったの?」

 

「これだよ!ゴッドハンド!俺これを出来るようになりたいんだ!」

 

「そうなんだじゃあ特訓始めないとね、2人で完成させよう」

 

「あぁやってやるぜー」

 

そうしてこの日から僕達はゴッドハンドの特訓を始めたんだけどこれはかなり大変で卒業までに完成できず雷門中に入学した。



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1話

入学式が終わり放課後なった瞬間に僕と守は職員室に急いだ。

 

「失礼します」

 

「どうしましたか?園城寺君、円堂君」

 

冬海先生が要件を聞きに来る。

 

「サッカー部入部希望です!」

 

「同じく」

 

「困りましたねうちの学校にサッカー部はないんですよ」

 

「えっ」

 

「えーーー」

 

僕と守が驚いていたが守が無いなら作ると言い職員室からでていき僕もそれに続く。そして次の日の放課後に守が木野さんを連れてきた。その後また職員室に行くと冬海先生にサッカー部の部室となる小屋に案内された。

 

「まずは掃除だね」

 

「そうだな」

 

「頑張ろうね」

 

僕達3人はジャージに着替えて掃除をはじめた。かなり長い間物置として使われていた為かなり汚れていた。日が暮れる頃には小屋も綺麗になり守が部室の看板を見つけて小屋の外に掛けていた。

 

「よし雷門中サッカー部始動だ!」

 

3人でハイタッチをする日も暮れてしているので3人で下校をしたその帰り道他愛のない会話を楽しんでいると、変なカッコをした集団が突然目の前に現れた。

 

「誰だ?華音の知り合いか?」

 

「いや知らないよ木野さんは?」

 

「私もしらないわ」

 

集団の1人がこういう

 

「雷門中にサッカー部はできない、確実にな」

 

「何言ってんだ!決めつけるなよ」

 

「守、こいつらなんかおかしいぞ」

 

「サッカー部は作れる!ほんとにサッカーが好きなやつが集まれば!」

 

「サッカーが好きなやつなどいない」

 

「ここに好きなやつがいる」

 

「間もなく嫌いになる」

 

「なんだと!俺達はサッカーを嫌いになんてならない!!なぁ華音!」

 

「うん、絶対に嫌いになんかならない」

 

「そうか」

 

怪しい集団の1人が変なボールを取り出し足で押すと変な声が聞こえ僕達は光に包まれた、その最中でなにか会話が聞こえた。

 

 

光に包まれた先で僕達3人が目にしたのはフットボールフロンティアスタジアムに立っていた。

 

「ここは?」

 

「フットボールフロンティアスタジアム・・・なんでこんな所に」

 

「お前達からサッカーを奪うにはちょうどいい場所だ」

 

僕達の後ろから怪しい集団があらわれる

 

「これからはお前達には我々とサッカーをしてもらう。」

 

「受けてたつ!やってやろうぜ華音!」

 

「うん」

 

僕達がフィールドに入ろうとした時そこに2人の少年が走ってくる。

 

「待ってください。」

 

「円堂監督、園城寺選手!!じゃなかった、円堂さん園城寺さん」

 

「えっとお前ら」

 

「それにどうして僕達の事を」

 

「あっ俺、松風天馬って言います!色々説明が難しいんですけどあいつらはサッカーを消そうとしてて、俺は大好きなサッカーを守るためにここに来たんです、俺達も試合に入れてください」

 

松風君の言うことがいまいちよく分からなかったけど僕と守の答えは決まっていた

 

「分かった、」

 

「よろしくね」

 

「ありがとうございます」

 

「じゃあ待たせたね、やろうかサッカー」

 

「・・・情報を取得。奴らは我々のインタラプト修正を取り消そうと時間移動しているようだ。問題無い。円堂守に園城寺華音、松風天馬。三人同時にサッカーを奪えば良い」

 

怪しい集団の赤髪がなにかぶつぶつ言っていた。

 

「あっでもこっちは人数が」

 

「それは大丈夫です。」

 

するとフェイ君がデブリという存在を出してくれた為人数は揃った。そしてこれから試合が始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 



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2話

 

「さぁー!!再び“テンマーズ”と“プロトコルオメガ”の試合が始まろうとしているぞー!!」

 

どこから現れた男が実況を始めた。ポジションはこんな感じだった

 

FW フェイ 華音

 

MF 天馬 マント チビット ドリル

 

DF デブーン ウォーリー ストロウ スマイル

 

GK 守

 

「よしみんなーサッカーやろうぜ!」

 

守の掛け声が聞こえた瞬間に開始のホイッスルがなった。そして怪しい赤髪・・・アルファ?がボールを蹴りだしスタートした。一気にアルファが前線にあがる、それをフェイがマークしようとするが逆に別の選手にマークされて動けなくなってしまった。その隙にアルファにボールがパスされようとしたが

 

「悪いね」

 

僕はそのパスをカットし天馬にパス、前線に上がっていく。

 

「園城寺さん!」

 

天馬からパスを受けた僕はそのままシュートの体勢に入る。

 

「ローズストライク!!」

 

薔薇を纏ったシュートはキーパーに向かっていくが

 

「キーパーコマンド03」

 

あっさりとめられてしまう

 

「そんな」

 

「伝説のローズストライクがこんなあっさり止められるなんて」

 

そしてキーパーがキャッチしたボールを僕に向かって蹴り返す、ボールをぶつけられた僕は威力のあまり蹲る、なんだこれ、こんなボールはじめてだ

 

「華音!!」

 

守の叫び声が聞こえてくる、そして彼らの猛攻が始まった。僕を筆頭にフェイの作りだしたデュプリを積極的に痛めつけてきた

 

「待てよ!こんなのはサッカーじゃない!」

 

「サッカーでありサッカーではない、これは修正だ」

 

「サッカーで人を痛めつけるのが修正だと」

 

「YES、お前達からサッカーを奪うにはこれが1番速いと判断した」

 

アルファがシュートの体勢に入る

 

「打ってこい!ゴールば絶対に割らせない!!」

 

「自らの実力を判断出来ないとは」

 

アルファはただのシュートを打つがその威力は華音のローズストライクを遥かに上回っていた

 

「守!」

 

「お前達に大好きなサッカーを奪われてたまるかー!ゴッドハンド!!」

 

守が出したのは今までにずっと練習してきたゴッドハンドだった。エネルギーが手の形となりアルファのシュートをがっちりと止めていた。

 

 

「これがゴッドハンド」

 

「初めてみた、こんなに凄いなんて」

 

「やったーついに出来たぞー」

 

守はゴッドハンドの成功にテンションがあがっていた。

 

「いくぞ!反撃だァァァ」

 

守からデュプリにパスをだしそれを天馬につなげた。そこに相手選手が立ち塞がる。

 

「アグレッシブビート!」

 

天馬の必殺技で相手を抜き去る

 

「松風君!こっちだ」

 

「園城寺さん」

 

松風君から僕にパスが通る、僕も絶対に決める。僕の周りに華びらの風が巻き起こりボールを空中に蹴り上げそれをオーバーヘッドキックした

 

「フレグランスストーム!!」

 

「キーパーコマンド03」

 

僕のシュートとキーパー技がぶつかり合うが一瞬で相手のキーパー技が破れゴールにシュートが突き刺さる。

 

「やったー」

 

「凄いぞ華音!」

 

1-0で試合をさいかいした瞬間にアルファが一気駆け上がり鋭いパスがアルファに渡る、そしてシュート体勢にそのまま入る

 

「シュートコマンド01!」

 

「この試合に勝ってサッカーを守るんだ!絶対に止めてやる!」

 

すると守から不思議な光があらわれそれが守の後ろから大きな影になった

 

「魔人グレイト!!!」

 

「円堂さんが化身使いに!?」

 

「凄い」

 

「グレイト・ザ・ハンドォォォ!」

 

化身魔人グレイトでアルファの必殺シュートを守が止める。ほんとに凄い僕も負けてられないな。そしてここで前半が終了した

 

 



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3話

1-0で前半を終了し、後半が今から始まろうとしていた。僕もさらに点を取りに行かないと。

 

始まった瞬間にアルファ達にボールを奪われまたアルファ達によって僕は痛めつけられたが何とかボールをフィールドの外に出すことが出来た。

 

試合を再開しようとした時観客席から声が聞こえた

 

「おーい、この試合俺も入れてくれないかな」

 

「誰?」

 

しかし松風君は見覚えがあるみたいだった

 

「剣城?」

 

「YES、何者か判明。剣城京介のインタラプトを修正したエラーだ」

 

「エラーなら正すまで」

 

そしてら声を掛けてきた彼がフィールドに降りてきた。

 

「剣城!きてくれたんだなって剣城?」

 

「俺は君の知ってる京介じゃない京介の兄の優一だ」

 

「優一さん?」

「天馬君だね」

 

「足は……もう大丈夫なんですか?」

 

「話は後だ。今はあいつらと戦おう」

 

「はいっ!!」

 

なんか僕達は置いてきぼりだけど戦力が増えたみたいだし良しとしよう、剣城さんがFWに入ったので僕はMFに下がる。

 

フェイ君から剣城さんボールを蹴り試合スタート、剣城さんはすごいスピードで上がっていく。

 

「園城寺さん!」

 

相手選手に厚いカベを作られてしまった為僕にバックパスが回ってくる、上がろうとした時僕の前に1番の敵があらわれる。

 

「園城寺華音!行かせはしない」

 

アルファだ、この中では彼がいちばん強いだけど僕達はこれに勝ってサッカー部作るんだ

 

「邪魔するなぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

叫んだ瞬間力が湧いてくるのを感じそれはどんどん大きくなっていく。

 

「桜花の女神サクヤ!!!」

 

気づいた時には僕はこの化身の名前を叫んでいた

 

「園城寺さんまで化身を、」

 

「時期はかなり早いけどパラレルワールドの共鳴現象を考えればありえないことじゃないよ」

 

「どけぇぇ!」

 

「ぐっ」

 

化身を出した僕はアルファを吹き飛ばしそのままシュートに入る。

 

「桜花!!」

 

たくさんの桜の花びらを纏ったシュートがゴールに向かう

 

「天馬君俺達でシュートチェインだ!」

 

「はい!」

 

「魔戦士ペンドラゴン!アームド」

 

「優一さんも化身アームドを」

 

「君も出来るはずだ、やってみて」

 

「魔人ペガサスアーク!アームド!!」

 

2人の化身が消えて2人に鎧のようの纏われる

 

「俺も出来ました!」

 

「さぁいくよ」

 

2人はそれぞれ別の方向に回転をし炎を纏いジャンプし僕のシュートに追いつく

 

「「ファイアトルネードDD」」

 

纏われていた花びらは炎のエネルギーを得て燃え上がりながらキーパーゴールに迫る

 

「キーパーコマンド03!」

 

キーパー技で応戦するもボールを纏っている花びら1枚1枚がかなりのエネルギーを持っており一瞬で技が破れる。そしてゴールに入るかと思っていたが戻ってきたアルファがそれをゴール前で蹴り返そうとするもそのままゴールに押し込まれる。そしてそれと同時に試合終了を告げるホイッスルがなった。

 

 

試合がおわりアルファ達が撤退した後松風君達から改めて事情を説明してもらったその時に紹介してもらったのが青い熊のワンダバさんだった。そして事象を聞いた守が俺も行くも言い始めたので僕は止める

 

「守、それはダメだよ。僕らが着いて行ったら誰が雷門中サッカー部を作るのさ」

 

「あっ確かに」

 

「そうだよ、だから円堂君はまずサッカー部を作らないと。」

 

「そうだな!」

 

そう話しているとワンダバさんが

 

「諸君そろそろ時間だ、それぞれの思いをだいてそれぞれの時間軸にに帰るべし」

 

「もう行っちゃうのか」

 

「はい」

 

「頑張れよ天馬!フェイ!終わったらもう1度サッカーやろうぜ!」

 

「はい!!」

 

「優一さんもお達者で」

 

「えぇ2人ともお元気で」

最後にそう話して僕達は元の時間軸に戻った。元の場所に戻ると日が暮れ用としていた時間に戻ってきていた。

 

「夢みたいだったね」

 

「あぁでも天馬達とはまた会えそうな気がするぜ」

 

「そうだといいね。」

 

「そのためには僕達はサッカー部を作ってフットボールフロンティアに出場!それから全国制覇だよ」

 

「あぁ」

 

そうして僕達は道が別れるまで一緒に帰った。そして僕は自分の部屋で今日のことを考えていた。化身を完全に習得できたとは思ってないだからやることは1つ

 

「もっと強くならなきゃ、また明日から頑張らないと」

 



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4話

プロトコルオメガとの試合から1年が過ぎ、サッカー部にも部員が増えたが僕と守以外は全くやる気を感じられなかった。

 

「さぁ練習やろうぜ!」

 

守の声が聞こえてないのか分からないけどみんなは練習しようともしなかった。半田君は漫画雑誌を読んでるし染岡君はぼーとしているだけだし栗松君はゲームをしてて宍戸君はそれを見ている、壁山君はポテチを食べていたし少林君はカンフーをやっていた。

 

「さぁ練習ー」

 

「守、みんなやる気ないよ」

 

サッカー部を作ることは出来たけど僕を含めて8人しかおらずしかも僕と守以外はやる気のない部員という弱小サッカー部なのにみんな練習しようとはしなかった。

 

「やる気出せよ!染岡お前はうちのストライカーだろ!」

 

「グラウンド借りられたのかよ」

 

「うっ」

 

「それはこれからラグビー部に交渉して」

 

「だと思った」

 

「グラウンドの空いてる日にやればいいじゃん」

 

「空いたことないけど」

 

「サッカー部がサッカーやらないでどうするんだよ!」

 

そういい守は部室から出ていく、僕もそれについて行く。

守と僕は鉄塔広場に行き練習をはじめた。

 

「ローズストライク!」

 

「ゴッドハンド!」

 

僕のシュートは守にとめられてしまった。

 

「守またゴッドハンドのパワー上がったんじゃない?」

 

「あぁ、それに華音のローズストライクだって威力が高くなってるぞ」

 

その後しばらく練習を続けてたが今日の夕飯を作らないといけなかったので僕は先に帰ることにした。

 

「ごめんね守、妹達の夕飯作らないとだから先にあがるね」

 

「そっかー、でもすげぇな華音は料理もできてそれに妹達の面倒まで見てるんだろ?」

 

「仕方ないよ、うちは共働きだから僕がしっかりしないとね、じゃあまた明日」

 

「おうまた明日な」

 

 

翌日、転校生がきて守がやけにテンションが高くなっていたので理由を聞くと昨日僕が帰ったあとに彼のシュートで助けてもらったらしい。放課後は転校生の豪炎寺君を勧誘しに行くと張り切っていたが、冬海先生に校長室に放課後来るよう指示された。

 

校長室にいくと冬海先生と校長先生、理事長の娘の雷門夏未がいた。

 

「突然ですが、1週間後に久しぶりの練習試合をすることになりました。」

 

「どことですか?」

 

「相手は帝国学園よ」

 

雷門夏未が答える。

 

「て、帝国!?」

 

「40年間フットボールフロンティア優勝し続けている強豪校」

 

「でもうちはまだ8人しかいません!」

 

「足りないなら集めてみてはいかが?、練習試合までに部員を集められない、練習試合に負けた場合はサッカー部は廃部。これは決定事項よ」

 

雷門夏未に告げられる

 

「勝手に決めるなよ」

 

「それに帝国に勝てなきゃ廃部だなんて」

 

「それにこれは理事長と校長の決定でもあるの弱小サッカー部に回す予算はないのよ。それに小学校の頃に凄い実績がある園城寺君がいるじゃない」

 

「1人でサッカーをやったる訳じゃないんだけど」

 

「わかった!やってやるよ!!」

 

守がそう啖呵を切ってしまった。

 

「そう、ならせいぜい頑張ることね」

 

言われると守は校長室から出ていく、僕もあわてて校長室からでる。そして部室に向かいみんなに説明した。

 

「お前らはそれを受けたのか」

 

「あぁ!絶対に勝ってサッカー部を廃部になんてさせない!!!」

 

「最初から諦めるのは良くないしね」

 

僕と守は部員の勧誘に行ったく、反応はかなりビミョーであったが影野君が入ってくれるらしくあと2人となっていた。そこで何を血迷ったのか守がメガネ君も勧誘をしていたが断れていた。その間に僕は松風君を勧誘して残りは1人となっていた。そして守の友達の風丸君を勧誘していた。

 

 

「サッカーか」

 

「風丸、一流のプレイヤーと競ってみたいって言ってただろ。もしやる気になったら言ってくれよ」

 

そういい守は鉄塔広場に行ってしまった。

 

「一流って言うのは陸上の話だぞ。園城寺も大変だな」

 

「守はなんでもサッカーと繋げるところがあるからね、守はキーパーとしての実力は全国クラスだと思うんだけどね」

 

「そこまでなのか!」

 

「うん、守のゴッドハンドは凄いよ、入ってくれる気になったら来てくれないかな。」

 

僕は守を追いかけて鉄塔広場に向かう、広場に着くと守はタイヤ特訓をしていた。

 

「守遅れてごめんね」

 

「華音かじゃ今からやろうぜ!」

 

「うん、いくよ!」

 

「よしこい!」

 

「フレグランスストーム!」

 

「ゴッドハンド!」

 

僕達の技がぶつかり合う、僕のシュートはゴッドハンドにヒビを入れていきそしてゴッドハンドを破った。その衝撃で守は後ろに吹き飛ばされる。守が倒れているところに風丸君がやってきた。

 

「お前達本気で帝国に勝つ気なんだな」

 

「あぁ絶対に勝つ!」

 

「何もしないうちからは諦めないよ!」

 

「お前達のその気合い乗った!俺もサッカー部に入るぜ」

 

「ホントか風丸お前がいれば百人力だ!」

 

「ありがとう風丸君、これからよろしく!」

 

これで11人揃った。あとは帝国戦に向けて練習だ。

 

 

 

 

 



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5話

帝国学園よとの練習試合当日、帝国学園の選手がつきアップを始めたいた時、帝国の2人の選手が僕と守にボールを蹴ってきた。守はそれを難なくキャッチし僕はそれを帝国の選手、鬼道有人に蹴り返す。

 

「鈍ってはいないようだな園城寺」

 

「いきなり凄いあいさつだね、それにしてもなんで帝国がうちなんかに練習試合を?」

 

「お前程の選手がフットボールフロンティアに出場していない理由を調べた結果この学校に行き着いただけだ」

 

「ふーん」

 

多分、帝国はこの前転校してきた豪炎寺君が1番の目的で僕はそのついでなんだろうな、そんなことを事を考えている時木野さんが1人連れてきてた。

 

「円堂君この人サッカー部に入ってくれるって」

 

メガネ君って守が勧誘してた人だよね、でも彼って確か

 

「メガネ君って学年トップの運動音痴じゃなかった?」

 

「あぁ」

 

「それにもう人数は足りてるよ」

 

「なっ11人揃ってるんですか、僕が最後の1人になるはずだったのに、まぁいいです入部するにあたって条件があります、僕10番のユニホームしか着たくないんだよね」

 

メガネ君は図々しく10番をくれと言ってきていたが守はあっさり承諾そして帝国との試合が始まろうとしていた。

 

「なんで僕がベンチなんですか!」

 

メガネ君が何か騒いでいるけど仕方ないよね、練習もやってない運動音痴じゃ何も出来ないしね、ベンチに1人の女子がやってくる

 

「あの新聞部の音無春奈です、ここで見ていってもいいですか?」

 

「いいですよ」

 

「11人揃ったんですね、勝てると思いますか?」

 

「うーん、勝てるとは思わないかないかな、でもね円堂君と園城寺君を見てたらもしかしたらって思うんだ」

 

「カッコイイコメントありがとうございます!」

 

「ええ!」

 

「あと園城寺先輩って学校だとかなりモテますけど、彼女さんとかはいらしゃるのですか?」

 

「園城寺君のそんな話聞いたことないなでもなんで沿わんな事を?」

 

「いやー新聞部の部長にこれが1番のネタになるから聞いて来いって言われて」

 

 

 

ベンチで何か話してるけど今は試合に集中しないと、ポジションはこんな感じ

 

FW染岡 園城寺

 

MFマックス 半田 宍戸

 

DF 風丸 壁山 影野 栗松

 

GK円堂

 

ホイッスルがなり試合が始まる僕は染岡君にボールを出しあがる、そして染岡君もボールを持ってどんどん上がっていくがディフェンスに行く手を塞がれる

 

「マックス!」

 

染岡君は一旦後ろの松野君にボールを下げる、そして松野君から僕にボールが回される。

 

「そいつだけは別格だ、止めるんだ!」

 

鬼道からの指示を受けてディフェンスをかなり固めたきたが

 

「遅いよ!」

 

僕はディフェンスを抜きさりキーパーと1対1の状況をつくる。

 

「ローズストライク!」

 

薔薇を纏ったシュートを打つ

 

「なに!」

 

キーパーは反応出来ずにシュートはゴールに入る。

 

「よっしゃぁぁ」

 

守の雄叫びがフィールドに響いた。

 

「すまない鬼道、止められなかった」

 

「気にするな、はじめるとしよう帝国のサッカーを」

 

雷門が先制点を決めた練習試合、帝国ボールから再開される、僕はボールを取りに向かおうとするが帝国は僕を徹底的にマークされて動けない。その間に守と僕以外がボールで痛めつけられていた。

 

「次は貴様だ!百裂ショット!」

 

帝国の必殺シュートがゴールに迫る、ただの弱小チームのキーパーなら止められないだろう。

 

「熱血パンチ!」

 

炎を纏った拳でシュートをパンチングしシュートを止める

 

「なに!?」

 

跳ね返ったボールは帝国の佐久間に渡る

 

「佐久間、標的を変更だ!」

 

佐久間は僕にシュートを打ってくるそれを足で止めた瞬間にサイクロンに襲われる、

 

「くっ」

 

ボールも取られてしまいそこに佐久間が迫ってくる

 

「ジャッジスルー」

 

ボール越しに体を蹴られ吹き飛ぶ。

 

「ぐはっ」

 

「あいつら園城寺を潰す気だ」

 

「やめろぉぉ!」

 

風丸が帝国陣営に向かうがボールをぶつけられる

 

「デスゾーン開始だ!」

 

鬼道が合図を出し選手が3人駆け出す。そこにボールを蹴り上げ3人がシュートを打つ

 

「デスゾーン!!!」

 

「絶対に点はやらない!ゴッドハンド!!!」

 

エネルギーにヒビが入りゴッドハンドは破られた

 

「絶対にゴールは割らせない」

 

とっさにシュートに両手を突き出し止めようとする、シュートのパワーで守もゴールに押し込まれそうになるがラインギリギリで止めた

 

「デスゾーンが止められただと!」

 

「華音!」

 

ゴールから僕はパスを貰うが帝国選手に攻撃を受けてボールを奪われてしまう。

 

「デスゾーン!」

 

「ゴッドハンド!」

 

ゴッドハンドは破られさっきと同じ方法で止めようとするが守ごとボールがゴールに入る。そこで前半終了のホイッスルが鳴る、1-1で前半が終了した。

 

「いたっ!」

 

「大人しくして」

 

僕は木野さんにテーピングを巻いてもらっていた、

 

「どうなってんだあいつらだれ1人息があがってないぜ」

 

「そりゃそうだよ、あいつら園城寺のことを潰す時しか走ってないもん」

 

風丸君の驚きに松野君が応える

 

「あいつらよくも園城寺を」

 

染岡君が怒りに震えている。

 

「それにキャプテンと園城寺さん以外いいように遊ばられているでやんス」

 

「くっそ、後半はあいつらを走らせて消耗させるんだ!この点差ならまだチャンスはある諦めるな」

 

「消耗させるってそれを出来るのは園城寺さんだけじゃないですか、その園城寺さんだって完全に潰しにかかられてますし」

 

宍戸の一言でみんなの士気が一気に下がる、これじゃあ引き分けてるのにこのままじゃ負ける。

 

「みんな諦めるな!勝利の女神がどっちに微笑むかなんて最後までわからないだろ!」

 

「みんな後半は僕にボールを集めて僕が点を取るから、みんなはディフェンスに専念して」

 

そして後半が始まるためみんなフィールドに戻った。

後半がはじまったが前半と同じで身動きができなくなっていた。

 

「園城寺あれを見てろ」

 

鬼道から言われてみんなの方を見るとボロボロになっていた。そしてデスゾーンがゴールに向かっていくそしてゴッドハンドが破られ追加点を許した。そしてまた僕達のボールでスタートしたが鬼道に僕はマークされその隙に染岡君からボールが奪われまたシュートを打たれる

 

「百裂ショット!」

 

「熱血パンチ!」

 

弾かれたボールは風丸に渡った

 

「園城寺!」

 

「ナイスパス!風丸君」

 

「行かせはせんぞ」

 

「邪魔だ!」

 

僕は強引に突破しシュート体勢に入る!今の僕が打てる最強の必殺!

 

「フレグランスストーム!」

 

「今度こそ割らせなはしない!パワーシールド!」

 

パワーシールドを破ることが出来たシュートだったが鬼道に蹴り返されてしまう。

 

「やはり園城寺きさまは危険だ」

 

そこから帝国にボールが渡る、

 

「どうだチームメイトが傷付けられるのは」

 

そしてまたデスゾーンを打たれてしまう、体力が限界に近かった円堂は対抗できずにゴールを奪われてしまう。そのままリスタートをしたが鬼道を含めた3人にかこまれる、そして鬼道から聞かれる

 

「園城寺、何故そこまで諦めない」

 

「サッカーをやるためだ」

 

「サッカーだと?お前程の実力ならこんなところでなくても充分やっていけるはずだ、そちらの事情は知っている、お前が帝国でやるという選択肢はないのか」

 

「お断りだよ!平気でサッカーだこんなことするやつらとなんて、それに馬鹿にしてきた学校のみんなにサッカー部はここにあるってことをわからせるんだ!だから僕達は負けない。」

 

僕は自分の中の力が溢れ出る感じになった。これはあの時と同じだ!

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

「桜花の女神サクヤ!!!」

 

「なんだその必殺技は!」

 

「邪魔だぁぁぁぁぁ」

 

化身の力を使い3人を吹き飛ばす。

 

「桜花!!!」

 

化身シュートを放つ

 

「フルパワーシールド!!!」

 

化身シュートを止めようと対抗するが一瞬にしてフルパワーシールドを破りゴールに突き刺さる。だが

 

「くっ」

 

僕は体が全くうごかなくなるくらいに消耗していた。そして帝国ボールでリスタート、栗松にシュートを打ち込みそれでボールが外に出る。

 

「くっ立てないでやんす」

 

「今ので負傷したのか、選手交代!栗松君に変わってメガネ君」

 

「ぼっ僕こんなのに出たくない、ヤダー」

 

メガネ君はユニホームを脱ぎ捨て逃げていった。

 

「万策尽きたな、きさまは動けずベンチは逃亡諦めろ」

 

フィールドに1人の選手がユニホームを着て入ってくる。入ってきたのは転校生の豪炎寺君だった。

 

「誰だあいつ」

 

「あんなやつうちのチームにいたか?」

 

そこに冬海先生が慌てて入ってくる

 

「待ちなさい君はサッカー部では」

 

「いいですよ俺達は」

 

帝国側が認めた為豪炎寺君が入る

 

「豪炎寺君、後は頼んだよ」

 

「あぁ」

 

「豪炎寺お前、遅すぎるんだよ!」

 

笑顔で守が言う。そしてスローインで試合が再開された。

 

 

入った豪炎寺君はスタートした瞬間に走り出す

 

「あいつ俺が絶対にボールを止めるって信じてるんだ!」

 

「デスゾーン!」

 

「うぉおおおおおおおおおおおおお!魔人グレイト!!!」

 

「園城寺だけじゃないのかその妙な技は!」

 

「グレイドザハンド!」

 

しっかりとデスゾーンをキャッチし豪炎寺まで投げる。受け取った豪炎寺君は直ぐにシュート体勢に入る

 

「ファイアトルネード!」

 

炎のシュートはゴールに突き刺さった。

 

(園城寺以上のスピードと威力だと)

 

そして試合終了のホイッスルがなった。試合の結果は3-3の引き分け勝ってはいないが負けてもない、負けたら廃部という条件はクリアしていた。そして試合後。

 

「来てくれてありがとう豪炎寺!これからも一緒に」

 

「今回限りだ」

 

そういいユニホームを脱ぎ着替えて帰ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 



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6話

帝国との練習試合が終わりしばらくした時、雷門夏未からまた練習試合の指示があった。負けたら廃部で勝てればフットボールフロンティアの参加費用を全額だすとのことだった。そして新しくマネージャーとして音無春奈さんが入り、尾刈斗中についての怖い噂を聞いた。そして今・・・

 

「キャプテン、園城寺さんまた豪炎寺さんを呼べないんですか?」

 

「そうっすよ!豪炎寺さんが入れば」

 

1年生が豪炎寺君を頼り切っていた。それをよく思わない人物が1人

 

「お前らいい加減にしろ!雷門には俺と園城寺がいる!豪炎寺なんか必要ない!あんな物は邪道だ、俺がホントのサッカーを見せてやる」

 

そう言うと染岡君は部室から出ていった。

 

「染岡!まてよ、じゃあみんな今日は河川敷のグラウンドで練習だからすぐに来いよ!」

 

守は染岡君を追いかけていく

 

「まぁ染岡君の言い方も悪いけど、みんなも頼りすぎはだめだよ、1人でサッカーはやる訳じゃないんだから」

 

「じゃあ僕は少し用があるから先にみんな河川敷に言ってて」

 

僕はそういい用事を済ませに行く。僕が済ませる用事とは部活のグラウンド申請についてのことだった。最近はラグビー部が他の部活の日にもグラウンドを占領していくらしくこちらとしても面倒だったので抗議をしに行った。

 

抗議を雷門夏未に受けてもらい僕は河川敷に向かう。そして河川敷のグラウンドでうちと別の集団が揉めているのをみた。急いでそこに向かうと僕が小学生の時にいたチーム稲妻KFCのメンバーと揉めていた。そこには僕の妹達もいた。僕もそこに向かう

 

「園城寺!こいつらをどけるの手伝ってくれ!」

 

染岡君はこちらに言ってくる。

 

「あっお兄ちゃん、この人たち突然ここに来てグラウンドを貸せって」

 

妹の暁も言ってくる。近くに居るはずの他の妹達にも事情を聞くと暁と同じ事しか言わない

 

「染岡君元々ここで彼女達が練習したのに僕らがここに後から来たのは僕達なんだから彼女達を追い出すのは違うと思うよ」

 

「でもよ、練習出来なきゃ俺達は廃部なんだぞ!」

 

「それでもこれじゃあうちのラグビー部やってることといっしょだよ。」

 

「じゃあどうしろって言うんだよ!」

 

「僕に任せてくれないかな」

 

僕は染岡君にそういい暁達の所に行く。

 

「ごめんねみんな、それでお願いがあるんだけど会田さんをんでくれないかな」

 

「なんで会田のおじちゃんが出てくるのよ!」

 

「雷、電会田さんを読んで来てくれないかな」

 

「わかったわ!」

 

「わかったのです」

 

2人は会田さんを呼びに行ってくれた。

 

「なんであの子達は行っちゃうのよ!」

 

「暁落ち着きなよ、レディは些細なことじゃ怒らないよ」

 

「そうなの?なら落ち着いてあげる」

 

「ありがとう響、こうなった暁は止められなくて」

 

「大したことじゃないよ、でもお兄ちゃんも大変だね」

 

「そうだね」

 

響と話していると会田さんがやってくる。

 

「どうしたんだみんな、それに園城寺君も」

 

僕は会田さんに事情を説明した。それで会田さんが他のみんなもよんできてくれと言ったのでみんなを集める。

 

「君達の焦る気持ちもわかる、サッカーが出来なくなるのは辛いだろうでも、グラウンドを奪うのは良くないだろう」

 

「「「すいませんでした」」」

 

「だから一緒にやるとしよう、試合だ。その後君達の練習も見てやろう」

 

「ホントですか!」

 

守は嬉しそうにするが1年生の何人かとメガネは

 

「でも小学生出やんすよね」

 

「大丈夫なんすか?」

 

「練習相手にならないね」

 

「ふふ、この子達は強いぞ、私が見ているしそれに君たちのよく知る園城寺君の後輩達だ、油断しないことだ」

 

その事実にみんなが驚く、と言うより守は覚えてなかったのか

 

「では始めようか」

 

会田さんの声でみんな準備をし始める。

 

 

 

 



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7話

突然始まった稲妻KFCとの試合、僕は最初は出ないつもりでいた。みんなの経験にもなるし、油断大敵と言うことを教えるために

 

「じゃあみんなに今日のフォーメーションを教えるよ」

 

FW 染岡 メガネ

 

MFマックス 半田 宍戸

 

DF 風丸 壁山 栗松 影野

 

GK 円堂

 

「おいこれ園城寺は出ないのかよ!」

 

「そうっすよ!なんでよりにもよってメガネさんなんすか」

 

「それはどういう意味です?」

 

「僕は途中で誰かと交代するよ、それにみんなに必要なのは練習と経験だからね」

 

「よし!みんな絶対に勝つぞー」

 

「「「おー」」」

 

そして僕は相手のフォーメーションを見る

 

FW まこ 暁

 

MF電 響 雷

 

DF かいと りょうた はる いつき そうた

 

GK ひろと

 

よく見ると女の子が攻撃のかなめみたいだ。そして試合が始まろうとしていたが始まる前に何人かは好き勝手に言っていた。稲妻KFCのボールから試合が始まった。暁からまこちゃんにボールが渡りまこちゃんがあがる。そこにメガネ君がディフェンスに向かうがあっさり抜かれる

 

「何やってんだメガネ」

 

半田君がフォローに向かうが半田君も抜かれまこちゃんは暁にパスを出した。

 

「ナイスパスよまこ!」

 

壁山君を簡単に抜く、守と1対1の状態になる、

 

「いくわよ!」

 

「よしこい!」

 

「ローズストライク!」

 

「なにっ!?熱血パンチ!」

 

暁が僕の必殺技を使ったことで反応が遅れて熱血パンチで応戦しかろうじてゴールを守った。

 

「くやしー」

 

「惜しかったよ暁」

 

「そうね次は決めるわよ響」

 

「今の華音の必殺シュート」

 

「まさか園城寺の妹だって聞いてたけど同じ技が使えるなんて」

 

風丸が守に言う

 

「あぁ面白くなってきたぜ!マックス!」

 

マックスから半田、半田から染岡にわたり染岡は強引にディフェンスを突破し、そのままシュートを打ちゴールを奪う

 

「よっしゃー」

 

「次は止めてやる」

 

稲妻KFCからのスタートで試合再開、響にボールが渡る

響の前にマックスが立ち塞がる

 

「行かせないよ」

 

「甘いよ」

 

響はマックスをまた抜きし雷にボールを回す、栗松と影野がプレスしてきたが

 

「ジグザグスパーク!」

 

必殺技で抜きさり響にボールを戻す。

 

「暁、雷、電いくよ」

 

「わかったわ」

 

「いくのです」

 

「「「ローズストライクTC!」」」

 

空中にボールを上げ空中で3人同時にローズストライクを打つ!

 

「ゴッドハンド!」

 

エネルギーにヒビが入り薔薇の花びらがエネルギーの手に刺さっていき破られる、これで1-1になってしまった。

 

「ゴッドハンドが破られたっす」

 

「小学生相手に破られるなんて」

 

守は自分の手を眺めていた

 

「まだ手がビリビリしてる」

 

「どう!これがお兄ちゃんを超えるために編み出した私達の必殺技よ!」

 

暁が得意そうに言う。

 

「あぁいいシュートだったぜ!次は絶対に止めてみせる」

 

そこからの試合はお互いに攻めるも点までには繋がってはいなかった。そして前半が終わりベンチに戻って行った。

 

「華音!お前の妹達すげぇな!お前の技をあんな風に合わせるなんて!」

 

「あぁ正直驚いたよ、小学生なのに凄いな」

 

守や風丸はとても驚いていたようで、最初小学生だと舐めていたことを悔やんでいた

 

「みんな油断大敵ってことはわかったよね」

 

「あぁあいつらは俺たちよりもうまい 」

 

染岡君は悔しそうに言う

 

「じゃあ後半は油断しないでいこう、後半はメガネ君と僕が交代だよ」

 

「わかりました、正直体力がもうなくて」

 

そして僕はフィールドに入っていった。そして後半が始まる。染岡君から僕にボールがを渡し、染岡君は上がっていく。

 

「行かせないわよ!お兄ちゃん」

 

「久しぶりだね暁とこうやって向かい合うのはでもね、遅いよ!」

 

「Zスラッシュ!」

 

僕は新必殺技で暁を抜き、半田君にパスを出すが

 

「サンダーカット!」

 

電のディフェンス技に阻まれそこから攻められる

 

「まこちゃん!」

 

「ナイスよ!いくわよすいせいシュート!」

 

パスを受け取った瞬間にロングシュートを打つが大きくゴールからそれていたがそれはパスだった

 

「ローズストライク!」

 

まこちゃんのシュートを暁がシュートチェインした

 

「ゴッドハンド!」

 

守は今度はしっかりと止め僕にロングパスを出す、そして僕はディフェンスを簡単に抜いた。

 

「見せてやれ園城寺!」

 

「ローズストライク!」

 

「うわぁぁぁ」

 

僕のシュートはキーパーごとゴールした。そしてリスタートした瞬間に暁、電、雷が一気に走る、そしてまこから響にパスが渡る

 

「いくよ!」

 

「「「ローズストライクTC!」」」

 

4人の必殺シュートがゴールに迫る、僕は直ぐに戻りシュートの前に立ち塞がるそして

 

「フレグランスストーム!」

 

シュート技でブロックするが僕が力負けし吹き飛ばされる

 

「ゴッドハンド!」

 

ブロックのお陰で威力が落ちていた為しっかりと止める。そこで試合終了のホイッスルがなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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8話

試合が終わった後、再び会田さんに集合をかけられお互いの反省会をして会田さん指導の元練習が開始された。練習終了後・・・

 

みんなが帰り支度をしていた時染岡君だけはグラウンドにいた

 

「染岡君帰らないの?」

 

「いや俺はもう少しやってから行く」

 

「そっか、じゃあまた明日学校で」

 

「じゃあな」

 

「みんなもおつかれ」

 

僕は待っていくれていた妹達と帰宅した。その帰り道

 

「お兄ちゃん今日試合楽しかったわね」

 

「そうだね」

 

「でもお兄ちゃんに勝てなかったのです」

 

「次勝てばいいじゃない!」

 

妹達の会話を聞きながら歩いていた、そして暁がこちらを向き

 

「私達のローズストライクTCどうだった?」

 

「あれには驚いた、同じ技をタイミングバッチリで打てるなんて凄いよ、ブロックできなかったしね 」

 

僕は2人つづ頭を撫でる、僕も頑張らないとね妹達みたいに

 

それから毎日河川敷で練習していた、僕は守と染岡君が帰りが遅いのが気になって僕も今日は残ることにした。守から聞くと染岡君の必殺技の特訓だったらしい

 

「くそっなんで出来ないんだ!」

 

「染岡君焦るのはよくないよ」

 

「そうだぞ、染岡」

 

「悪い、でもこれじゃあストライカー失格だな・・・。俺このあいだ皆でやっとサッカーができて嬉しかったんだよ」

 

「あぁ俺も嬉しかったぜ!あの帝国とも引き分けれたし、これからもみんなと出来るって」

 

「それから染岡君はどう思ったの?」

 

「円堂や園城寺それに豪炎寺が羨ましかった、円堂はともかく同じストライカーで2点決めた園城寺、チームのピンチに現れて1点をとった豪炎寺に正直嫉妬したよ。」

 

「染岡」

 

「それに豪炎寺が出てきた時、あいつがでただけでオーラが違った、いれば必ずゴールを決めてくれるって思うオーラだった。」

 

染岡君は話を続ける

 

「園城寺やあいつがシュートを決めた時、あれが俺だったらって思った、園城寺と豪炎寺には負けたくない!俺もあんなシュート撃てるようになりたいんだ!」

 

「豪炎寺や華音になろうとするなよ、お前は染岡竜吾だ!お前にはお前のサッカーがあるだろ、もっと自分に自信を持てよ」

 

「俺のサッカーか、やってやろうじゃねぇか、俺のサッカー!」

 

「その意気だよ!染岡君」

 

「いつもお前らが練習のあと何やってるのかと思ったらそういう事だったのか」

 

風丸君が後ろからやってくる。

 

「そういうのは言ってくれよ」

 

「そうだったなあはは」

 

「それで他のみんなは?」

 

「いや今日は何やってるのか知りたかっただけだから俺しかいない。」

 

「風丸君もやってく?」

 

「あぁこの前の試合俺もいい所がなかったから、次の試合皆の役に立ちたい」

 

「おし!じゃあやるか!」

 

そして練習が再開される。風丸君と僕はドリブルの練習をしていた。

 

「園城寺、俺も何か必殺技の特訓をしたいんだ」

 

「風丸君はスピードが長所だからそれを活かした技を作っていく方がいいかもね」

 

「スピードか」

 

「例えばめちゃくちゃ速い風みたいなドリブルとか」

 

「ならまずはドリブルの練習からだな」

 

「そうだね」

 

僕らが話をしている時ゴールの方から染岡君の雄叫びが聞こえた。

 

「園城寺と豪炎寺には負けない!これが俺のサッカーだ!」

 

染岡君が足を振り上げると後ろに青い竜が現れボールは竜と共にゴールに向かう

 

「やった、できた、できたぞぉぉぉ!」

 

「やったな染岡!」

 

「あぁこれで豪炎寺と園城寺にも負けない!」

 

僕らは離れたところからそれを見ていた

 

「染岡、必殺技が完成したみたいだな」

 

「そうだね、じゃあ僕らもはじめるよ」

 

「あぁ、いくぞ!」

 

そうして日が暮れるまで練習を続けた。

 

 

 

 

数時間前

 

放課後、豪炎寺は河川敷の方から下校していた。そして少し雷門の練習を気にしていた。そこに黒の高級車がやって来て止まり後ろの窓が空いた。

 

「こんにちは、雷門夏未と言います」

 

「どうも」

 

「この道あなたの通学路だったかしら?」

 

「・・・」

 

「応えないならいいわ、失礼だけど貴方のことは調べさせてもらったわ、妹さんのことも」

 

「ほっといてくれないか」

 

「あなたはこのままでいいの?あのあきらめの悪い連中とプレイしたいと思っているからここをわざわざ通るのではなくて?」

 

「・・・」

 

「サッカーを辞めることが妹さんへの償いだと思ってるのなら勘違いも甚だしいわ。あなたに1番サッカーをして欲しいのは誰かしらね」

 

『お兄ちゃん絶対に勝ってね!かっこいいシュートたくさん決めてね!』

 

「!!夕香」

 

そう豪炎寺が応えた途端、雷門夏未は車を走らせた。

 



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9話

尾刈斗中との練習試合前日、いつも通り河川敷での練習、みんな色々な所で別の練習をしていた。

 

「「「ローズストライクTC!」」」

 

響、暁、電が守にシュートを撃つ

 

「ゴッドハンド!」

 

響達のシュートは守にしっかりと止められる。

 

染岡君は必殺技を完全にものにするためにシュートの練習、他のみんなは基礎から応用の練習をしていた。そして僕と風丸君は

 

「今日が最後だからこれで完成させるよ」

 

「あぁ!今日でものにしてみせる」

 

河川敷で風丸君と練習し始めてから風丸君はかなり上達しドリブル技を習得していた、今やっているのは2人で撃つシュート技の練習だった

 

「いくぞ園城寺!」

 

風丸君と一緒に空中にボールを蹴りあげ風丸君と同じタイミングで跳ぶ、空中で左右から同時にシュートを撃つボールは風と華が合わさるが蹴り出されたたんに風と華が消える

 

「またか」

 

「もう1回だ!」

 

そしてもう一度やるが失敗する。

 

「なんで出来ないんだ」

 

風丸君はかなり悔しそうにしているが僕は風丸君がかなり焦っているように見えた。

 

「風丸君何をそんなに焦ってるの」

 

「!お前は焦ってないのか試合は明日なんだぞ、次は引き分けは許されない」

 

「だけど焦ってるうちは何をやっても上手くいかないよ、少し落ち着こう」

 

「そっそうだな」

 

そう言って僕らは休憩していた。その間に染岡君の必殺技を完全にものにしていたのを見ていた。そしてそこに豪炎寺君がやって来て守たちと何か話していた。それを僕達は遠くから見ている。守がかなり喜んでいるので豪炎寺君がチームに参加してくれたのだろう。

 

「豪炎寺入るみたいだな」

 

「そうだね」

 

「俺さ前の試合でなんにもできなくて悔しかったんだ、助っ人で来たのに何も出来なかった事が」

 

「だから次の試合では結果を残さないとって焦ってたんだね」

 

「あぁ」

 

「そっかでも大切なのはサッカーを楽しむことだよ、確かに悔しい気持ちも分かるけど楽しむことを忘れたら何も上手くいかないよ」

 

「そういうものなのか」

 

「少なくとも僕はそう思ってるよ」

 

「楽しむことか、ありがとう少し話したおかげで楽になった」

 

「じゃあ練習再開だね」

 

「あぁ!」

 

 

「いくぞ園城寺!」

 

「いつでもいいよ!」

 

先程とは違い蹴りあげられたボールは凄い風を起こし花吹雪の様になる。そして空中で左右同時にゴールに向かってシュートを撃つ!

 

「「ウィンドアンカー!」」

 

2人がシュートを撃つ瞬間に花吹雪は消え紅い風を纏いゴールに突き刺さる

 

「でっできた」

 

「完成だね」

 

「あぁ!」

 

先程のシュートを見た守達がやってくる

 

「華音!風丸!今のシュートすげぇな!」

 

「俺達も必殺技が欲しくなってきたっす」

 

「カッコよかったです!」

 

そこに後ろから豪炎寺君が遅れてくる

 

「凄いシュートだったな園城寺」

 

「これで勝ち筋が大きくなったよ」

 

すると守は思い出したかのように

 

「そうだ、2人共!豪炎寺が入ってくれるんだ!」

 

「園城寺が言っていたこと当たったな」

 

「まぁあんなに守が嬉しそうにしてたらいいことがあったみたいな想像は出来るから」

 

「そっそんなにわかり易かったか?」

 

「うんそうだね」

 

「これで明日の試合!絶対勝つぞ!」

 

「「おお!」」



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10話

豪炎寺君がチームに加入し尾刈斗中との練習試合当日、僕達はグラウンドで尾刈斗中を待っていた。そして尾刈斗中がやってくる。

 

「不気味」

 

「お前が言うなよ」

 

影野君の言葉に半田君が突っ込む

 

「君達が雷門中サッカー部だね」

 

バンダナの少年が呟く。尾刈斗中の監督が冬海先生に挨拶をしていた。そして試合を始まるために整列をしていた時あちらの監督が声をかけてきた。

 

「君達が円堂君、園城寺君、豪炎寺君ですね。帝国との練習試合見せてもらいましたよ。2人のオフェンス力にシュート、帝国相手にあれだけのセーブ力、今日はお手柔らかにお願いしますね」

 

「おい!お前らの相手は3人だけじゃない!俺達全員だ!」

 

相手の監督はそれを無視してベンチに向かう

 

「染岡見せてやれお前の必殺シュートを」

 

「あぁ!」

 

そして僕達はそれぞれのポジションに着く

 

FW 染岡 豪炎寺

 

MF 半田 園城寺 マックス

 

DF 栗松 影野 風丸 壁山 少林

 

GK 円堂

 

尾刈斗中ボールから始まる

 

「染岡君、豪炎寺君!上がって」

 

僕は相手のFWの前に立ち塞がる、そしてボールをカットした。豪炎寺君は完全にマークされてる、なら

 

「染岡君!」

 

「ナイスパスだ園城寺!」

 

「いけぇー染岡!」

 

「これが俺の必殺技だ!ドラゴンクラッシュ!」

 

豪炎寺以外が必殺技を使ったことに驚いてゴールを簡単に許す

 

「よし!先制点だ!この調子でいくぞー」

 

「「おぉ!」」

 

尾刈斗中ボールで試合再開、相手のFWが切り込んでくる、

 

「ここは通さない!」

 

風丸君がカットしそのまま上がっていく

 

「風丸君!」

 

「あぁいくぞ園城寺!」

 

「「ウィンドアンカー!」」

 

空中から紅い風を纏ったシュートをゴールにたたき落とす

 

「くっ!」

 

「よし」

 

「風丸!華音ナイスシュートだ!」

 

これで2-0だけど噂とは違ってこちらが動けなくなったりしない

 

「雷門にこんな必殺シュートがあるとはデータにありませんでした、てめぇら地獄をみせてやれ!」

 

「始まったか」

 

急に相手の監督の雰囲気が変わりブツブツ何か言い始め試合が再開される、攻めてくる尾刈斗中の選手のフォーメーションがグルグルと変わっていた。そして

 

「ゴーストロック!」

 

バンダナの選手が叫んだ瞬間に僕達の動きが完全に止まっりそして全く動けなくなった。相手はこちらが動けない間に迫ってくるそして

 

「ファントムシュート!」

 

こちらは動けないためゴールを奪われる、そしてこちらボールで試合を再開したが僕と豪炎寺君はマークされて攻撃に参加できない為染岡君がシュートを撃つが威力が下がっているように見えた。そして止められる

 

「くそ」

 

「ゴーストロック!」

 

またこちらは動けなくなり点を奪われた。そして前半が終わった。

 

ベンチに戻り作戦会議をしたがこれと言って作戦は思い浮かばないでいた。そこで僕は豪炎寺君にだけ聞こえるように言った

 

「豪炎寺君、後半はあのGKを観察して、あれには絶対にカラクリがあるから」

 

「だがゴーストロックはどうする」

 

「あれの正体の検討はだいたい分かってきたけど確信が持てない、もう少し時間が必要だけど必ず破ってみせる」

 

「わかった」

 

そして後半が始まるが染岡君が全くシュートを決められないことから1年生が豪炎寺君にボールを集めようとして仲間割れをはじめていた、

 

「まずいぞあいつら」

 

「そうだねでも相手は待ってくれそうにない」

 

「ゴーストロック!」

 

そしてまたゴールを奪われ2-3になった。だが僕は仮説が確信に変わっていた

 

「わかった!ゴーストロックのタネが」

 

「ゴーストロック!」

 

「みんな目をつむれ」

 

「でもそんなことをしたら」

 

「華音を信じろ」

 

「どうなっても知らないからな」

 

みんなで目を閉じ開ける

 

「動ける、動けるぞ!」

 

「何!ゴーストロックが破られただと」

 

「呪いなんてものは存在しない、どんなものにも必ずタネがある」

 

僕はボールをカットし染岡君に回す、染岡君はシュート体勢に入るが

 

「染岡、あの手の動きを見るな!シュートの威力が落ちるぞ!あれも催眠術だ!」

 

「なに!まさか豪炎寺それを見極めるために観察していたのか、それなのに俺は」

 

「ドラゴンクラッシュ!」

 

「無駄だ!歪む空間の前には全てのシュートは無力」

 

ドラゴンクラッシュはゴールではなく空中に上げられていた。

 

「あれはパスか」

 

「ファイアトルネード!」

 

ドラゴンは赤くなりそして炎を纏ったシュートになる、そしてゴールを奪った。そしてその後はまたドラゴントルネードを決めて試合終了となった。

 

「よっしゃぁぁぁ!」

 

「俺達の勝ちだ!」

 

みんな勝利に喜んでいた。

 

「豪炎寺お前すげえよ、でも雷門のエースストライカーの座は渡せないぜ」

 

「ふっ俺も小学生と練習してるお前らには負けない」

 

「なっ!」

 

こうしてフットボールフロンティアへの出場資格を得たのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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11話

尾刈斗中との練習試合が終わり1週間が過ぎた、その間にフットボールフロンティア予選の組み合わせが発表された。組み合わせをみんなに教える為に放課後急いで部室に向かっていたが部室の前に雷門さんがいた。

 

「何をしてるんですか」

 

「おぉ華音!遅かったなぁ!」

 

「これでも早く来たつもりなんだけど」

 

「次の対戦相手がわかったんだ!次は野生中だ」

 

「うん知ってる。」

 

「それで雷門さんはどうして?」

 

「あなた達に対戦相手を教えに来るついでに次の試合を見に行くと言いに来たのよ、ではごきげんよう」

 

「あと見たことない顔だけど君誰?」

 

僕は長身の男子に目を向ける

 

「俺、土門飛鳥!よろしく」

 

「僕は園城寺華音よろしく」

 

「よし!フットボールフロンティアに向けて特訓だ!」

 

「それで野生中はどんなチームなんだ?」

 

「機動力、瞬発力共に高くめっぽう空中戦が強いチームです。」

「野生中か大丈夫かな」

 

「新入りが偉そうに」

 

染岡君が呟く

 

「前の学校で戦ったことがあるからね、マネージャーが言った通りのチームだよ」

 

「大丈夫だ!俺達にはファイアトルネード、ドラゴントルネード、フレグランスストーム、ウィンドアンカーがある」

 

「でもそれも上から抑え込まれちゃうかも」

 

「そんなわけないだろ!」

 

土門君の言葉に染岡君が噛み付く

 

「土門君の言う通りだと思うよ、どんな技も撃てなきゃ意味がないよ」

 

「新・必殺技だ!次は空を制するんだ!」

 

「「おぉ!」」

 

そして具体的に何も決まらないまま特訓が開始された。

 

「「ジャンピングサンダー!」」

 

「シャドーヘアー」

 

「壁山スピン」

 

みんなが思う自分の技の練習をしてるけど全く形になっておらず試合で使えそうにない。

 

「守、僕夕飯作らないと行けないからそろそろ帰るね」

 

「もうそんな時間かじゃあな」

 

「じゃあね」

 

僕は荷物を纏めて走って帰宅する。

 

 

 

「円堂、園城寺はいつもすぐに練習を切り上げるのか?」

 

「いや週に2、3回くらいだぞ、華音の家が共働きらしくて妹の面倒を見ないといけないって」

 

「・・・そうなのか」

 

「よし練習再開だ!」

 

「そうだな」

 

 

 

翌日、守が雷雷軒のおじさんから秘伝書のことを聞いたらしく、それが理事長室にあるということで秘伝書を手に入れるために理事長室に全員で侵入していた所を雷門さんに見つかり僕達が探していた秘伝書の事を話すと

 

「あなた達が探してるのはこのノートかしら?」

 

雷門さんにノートを渡され理事長室から追い出される。その後部室で秘伝書を呼んでみたけど守以外読むことが出来なかったが守がイナズマ落としという技を見つけて説明するが擬音が多すぎて訳が分からなかった。



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12話

主人公の設定を少しだけ変えました


イナズマ落としの特訓を始めた日の夕食の時に告げられた。その日は両親が早く帰ってきておりみんなで夕食を食べていた。

 

「みんなに言わなくちゃいけないことがある、実は父さん達の仕事の都合で長野に戻ることになった。」

 

「えっ?」

 

僕は持っていたお箸を落としてしまう。暁達も驚いていた

 

「それっていつ戻るの?1年くらいあとだよね」

 

「あと1ヶ月後に引っ越す」

 

1ヶ月それは地区大会決勝があるくらいの時期だった

 

「そんな」

 

「そしたらお兄ちゃんが円堂達とフットボールフロンティアに出れないじゃない!」

 

「それはあんまりだ」

 

「そうよ」

 

「お兄ちゃんが可哀想なのです」

 

暁達が言うことも両親は理解しておりとても申し訳なさそうにしていた。でも僕だけここに残る訳にも行かない。

 

「わかった、部屋の片付けとか始めておくね」

 

「華音、ほんとにごめんなさい」

 

「しょうがないよ、僕の我儘でお父さん達に迷惑かけられないし」

 

僕はそう言うと部屋に戻って直ぐにベットに入った。

 

 

 

翌日の放課後、野生中との試合に向けて特訓を始めた。昨日の事があり練習に身が入っていなかった。

 

「どうした華音!今日のシュート全然力が入ってないぞ!」

 

「確かにそれにパスやドリブルのミスもかなり目立ってるぞ」

 

守と風丸君に注意される

 

「ごめんごめん、少し体の調子が悪くてさ」

 

「そうだったのか?だったら無理すんなよ」

 

守達に昨日あったことを話せずにいた、その日は練習を抜けてみんなのサポートに徹した。豪炎寺君がどういうい技なのかを守に説明してそれの条件にあった壁山君と豪炎寺君がイナズマ落としの特訓をはじめた。

 

「ごめん今日は帰るね」

 

「あぁ!お大事にな」

 

僕は荷物を纏めて家に帰宅した。

 

 

 

 

「円堂、園城寺様子が変じゃなかったか?」

 

「そうだよな、うーん。もしかして何かあったんじゃ」

 

「俺、華音の事追いかけてくる」

 

「わかった、こっちは任せてくれ」

 

風丸は円堂にそう言う

 

「ありがとう、風丸!」

 

円堂は華音を追いかけた。

 

 

 

僕は帰るとみんなに言ったが河川敷のグラウンドに来ていた。

 

「はじめてだなこんな風に練習をサボっちゃうの」

 

僕は荷物からボールを取り出しシュートをゴールに撃つ!

 

「ローズストライク!」

 

必殺シュートがゴールに突き刺さる、またボールを拾ってシュートを撃とうとしたとき

 

「華音!こんな所にいたのか!身体は大丈夫なのか?」

 

「まっ守」

 

「まぁ身体の方がなのともないなら本当にどうしたんだ?変だぞ」

 

「実は僕、転校することになっちゃんだんだ」

 

「えっ?転校?本当なのか」

 

「みんなにどう話したらいいのかわからなくてさ、練習に身が入らなかったんだ」

 

「そうだったのか、じゃあ尚更頑張らないとな!」

 

「え?」

 

「華音と一緒にできるのが少ないんだろ?なら頑張って華音と少しでも多く同じチームでサッカーやりたいし」

 

守にそう言われ僕は初めて気づいた、雷門イレブンのみんなとサッカーできるのはもう少ししかないのにそれを・・・

 

「決めたよ守!」

 

「なんだ?」

 

「僕みんなを全国大会に絶対送るよ!」

 

「あぁ!一緒に勝とうぜ!」

 

今ならあれが出来そうな気がする、感情が昂ってる今なら!

 

「守、ゴールに着いてもらっていいかな?」

 

「あぁ!」

 

守がゴールに着く

 

「うぉぉぉぉぉ!桜花の女神サクヤ!」

 

「化身だと!よしこい」

 

「桜の雨!」

 

ボールを空中に蹴りあげ化身に空中に放り投げられそのままオーバーヘッドキックをした。撃ち出されたボールは沢山の桜を纏いボールの周りには無数の光が降り注ぐ

 

「ゴッドハンド!うわっ」

 

ゴッドハンドは簡単に破られシュートはゴールに突き刺さる

 

「華音、今の化身だよな」

 

「うん、今の感じもう1回いだ」

 

そして僕は化身を完全に出せるようになり、この力を使って守達を全国に連れていくことを決意した。

 

 



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13話

野生中との1回戦当日、僕達は野生中にやって来ていた、結局イナズマ落としは完成させることは出来なかった。そして試合の会場は完全にアウェイだったがその中に僕達の応援もしっかり居た。

 

「お兄ちゃん!頑張ってねー」

 

「暁達が来てるのか、負けられねぇな園城寺」

 

「そうだね」

 

「園城寺さんは妹達に見られて緊張しないんすか?失敗したらどうしようとか」

 

壁山君が不安そうに聞いてくる

 

「緊張しないなんてことは無いよ、でもその時にできるベストを尽くすだけだからそれで負けたってかっこ悪いことなんてないんだよ」

 

「その時のベストを」

 

そして僕達はそれぞれのポジションに着いた。

 

FW 染岡 豪炎寺

 

MFマックス 風丸 園城寺 半田

 

DF栗松 影野 壁山 少林

 

GK 円堂

 

野生中のボールからキックオフし、早くも野生中の猛攻にあう、速さと高さを生かした戦術によりウィンドアンカーやドラゴントルネードも封殺されてしまい攻めることが出来ずこちらが攻められる一方となり遂に失点してしまう。そして染岡君も負傷し退場してしまった。

 

「やっぱりイナズマ落とししか勝つ方法はないのか」

 

「それしかないよ、それでもダメなら僕が何とかする」

 

「壁山君、染岡君の代わりにFWに行って空いたところに土門君入って」

 

「はいよー」

 

野生中ボールから始まったが直ぐに土門君の必殺技が出る

 

「キラースライド!」

 

ボールをカットして豪炎寺君に回すそしてイナズマ落としの体勢に入るが失敗する。そして遂に壁山君が諦めてしまい膝をつく、その間にも野生中は攻めてくる

 

「ターザンキック!」

 

「熱血パンチ!」

 

弾かれたボールは野生中野本にわたり

 

「スネークショット!」

 

スネークショットはゴールに突き刺さる

 

「豪炎寺君、前半がもう少しで終わる最後は僕にボールを集めてくれないかな」

 

「わかった」

 

雷門ボールから再開した豪炎寺君は後ろにいる僕にパスを出す

 

「うぉぉぉぉぉ!」

 

僕の背中からエネルギーが溢れ形になる

 

「桜花の女神サクヤ!」

 

「なんだコケ!」

 

「こんなの見たことないウホッ」

 

僕は化身を出し強引に相手の陣営に切り込んでいくそしてキーパーと1対1になる

 

ボールを高く蹴りあげ僕は跳ぶそれに合わせて相手も飛んできたが化身の力に吹き飛ばされる

 

「桜の雨!」

 

「ワイルドクロー!ぐぉぉぉ!」

 

化身シュートを放ちついに1点とる事に成功しそれと同時に前半が終わった。

 

「園城寺、帝国の時のあれ完成させていたんだな」

 

「でもあれは撃ててあと1回だよ、化身はかなり消耗するから」

 

「そうなのか」

 

「でもあと1回なら撃てる、でも勝つためには後1点必要なんだ」

 

風丸君と話しているうちにハーフタイムも終わった。後半が始まり豪炎寺く君が攻めるが壁山君は全く動かない、そしてまたボールをとられる。

 

「壁山君!君にはあれが見えないの?」

 

僕が指さす方を壁山君が向く、そこには必死にボールを奪いこっちに繋げようとするみんながいた。

 

「壁山お前にも見えるだろ、あいつらは俺達が点を決めることを信じているんだ」

 

「壁山君、失敗する事ばかり考えないでどうやったら成功するのかを考えて、諦めてる今の君はかっこ悪いよ!」

 

「俺、やるっす!もう諦めたりしないっす!」

 

ボールを土門君がカットしそのまま僕へとパスそして僕は豪炎寺君にパスを回した

 

「いくぞ壁山!」

 

「はいっす」

 

2人は高く飛び上がる、それを野生中の選手は上から押さえ込もうとするが

 

「これが俺のイナズマ落としだぁ!」

 

壁山君が腹を空中に向けて下を見えないようにするそれを豪炎寺君が踏み台にしてオーバーヘッドキックをする、ボールは雷を纏いゴールへと突き刺さる。

 

「やったっす!できたっす」

 

「腹を土台にするなんてこれはお前だけの技だ」

 

壁山君は僕の方に近づいてくる

 

「園城寺さん、今の俺カッコイイっすか?」

 

「うん、最高にカッコイイよ」

 

「よし!後半もう1点取っていくぞ!」

 

「「おぉ!」」

 

そしてこの流れにのり雷門はもう一度イナズマ落としを決めそれと同時に試合終了のホイッスルがなった。3-2という結果で雷門中は初戦を突破した。

 

「やったぜ!これで1回戦突破だ!」

 

「壁山もよくやった」

 

みんなでお互いを讃えあった。

 

「兄ちゃん!かっこよかったよー」

 

「私達のお兄ちゃん達の方がかっこよかったわよ!」

 

「僕の兄ちゃんの方がかっこいい」

 

「私達の方よ!」

 

「凄い技だったのです!」

 

「桜の雨とイナズマ落としだね」

 

「私達も出来るように練習するわよ!」

 

 

それの様子を見ていた風丸君が

 

「いい妹と弟じゃないか」

 

「そうっすね」

 

「そうだね」

 

 

 

 

 

 

 

 



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14話

野生中との試合の翌日、放課後いつも通り部室に行くと先客がいた。先客とは雷門さんだった。雷門さんがいた事もかなりの驚きだったがそのあとの発言で更に驚きが増す。

 

「私、今日からサッカー部のマネージャーをします。」

 

そう言い残すと雷門さんは直ぐに部室を出ていった。

 

「なんだったんだ?」

 

「さぁ?」

 

「みんな今日も河川敷で練習だ!」

 

守の合図でみんなは荷物を纏めて河川敷に向かい練習をする。練習を始めてからしばらくすると練習を見に来た人がかなりの人数集まっていた。

 

「とうとう俺たちにも出来たのかもな」

 

風丸君が僕に言う

 

「何が?」

 

「俺達のファンだよ」

 

「ファンでやんすか!」

 

「やったっす!」

 

風丸君の一言を何人か聞いていたようでテンションが上がっている、そうしているうちにグラウンドに雷門さんが来た。

 

「あなた達、練習を中止にしなさい!もしくはここで必殺技を使うのは禁止です」

 

「へ?何で?必殺技なしでどうやってフットボールフロンティアを勝ち抜くんだよ!」

 

「守、あのギャラリーみて気づかないの?」

 

「華音あのギャラリーって俺達のファンじゃないのか?」

 

「違うあれは他校の偵察だよ。僕達の必殺技や身体能力の情報を取りに来たんだよ」

 

「「ええ!」」

 

「園城寺君の言う通りよ、無名の弱小校が帝国に引き分け、それから連勝し続けてるんですもの。当然おこり得る事態だわ」

 

「じゃあ誰にも見られない場所で特訓すればいいんだ!」

 

「そんな所どこにあるの?学校でも多分偵察はくるよ」

 

「そこは大丈夫よ、学校には入れさせないように徹底するわ」

 

「それにだ円堂サッカーは必殺技だけじゃないだろ」

 

「そうだな、豪炎寺の言う通りだ!みんな必殺技以外の特訓をするぞ!」

 

「「おぉ!」」

 

 

それから数日間、河川敷での練習は必殺技を使うことが出来なかったし学校ではラグビー部がグラウンドを独占してグラウンドを使うことができなかった。

 

「今日も必殺技の練習は無理そうだな」

 

「でも基本をみっちりやることは悪いことじゃないよ」

 

「そうだな」

 

風丸君と会話していると

 

「おい!なんか変なの来たぞ!」

 

土門君が大きな声を出して河川敷の上を指さす、そこには2台のトラックが来ていた、トラックには大きなレーダーが着いていた。

 

「テレビ局でやんすか?」

 

「いやあれは御影専農中だ」

 

トラックから2人がおりこちらに向かってきた

 

「あれは御影専農のキャプテン杉森とエースストライカーの下鶴です」

 

音無さんが新聞部のデータベースから2人の正体を教えてくれた。

 

「なんだよ!いくらなんでも練習中に入らないでくれよ!」

 

「何故、必殺技を隠す」

 

「データを取らせないようにするためだよ」

 

「無駄だ、お前達の能力は既にインプットされている。」

 

「ならここに来る意味はないんじゃない?お帰りはあちらです」

 

僕は河川敷から出ていくように促す

 

「だが園城寺、円堂お前達の謎のオーラの解析がすんでいない」

 

「そう、でも取らせるわけないよね」

 

「まぁそれを入れても君達の評価はC-が精々だ」

 

「お前ら!勝負はやって見なきゃ分からないだろ!」

 

「勝負?これは害虫駆除だ」

 

下鶴の言葉に守がキレる。守が下鶴のシュートを受けて杉森が誰かのシュートを受けることになった。

 

「円堂!絶対に止めてくれよ!」

 

「キャプテン!ファイトー!」

 

「おう!まかせとけ」

 

「いくぞ!ローズストライク!」

 

下鶴は僕の技を撃った

 

「何!熱血パンチ!」

 

熱血パンチが下鶴のローズストライクを弾く

 

「よし止めた!華音のローズストライクの方が強いぞ!」

 

「調子にのるなよ害虫が。」

 

「ローズストライクだよな今の」

 

「そんな・・・」

 

「どうしてあいつが」

 

「こちらのデータをインプットされているとは言っていましたがまさかコピーとは」

 

守がシュートを止めたがみんなは相手が僕の技を使ったことにかなり驚いていた。そして流れ的に僕が蹴ることになった

 

「決めろ!園城寺!」

 

「ローズストライクはお前の技だ!」

 

「コピーは本物には勝てないってことを教えてやるっす」

 

「頼むぞー」

 

みんなには悪いけどここで本気で撃つ訳にはいかないかな、多分他の部員がデータをとってるかもしれない。なら半分以下の力で撃つ

 

「ローズストライク!」

 

「シュートポケット!」

 

僕のシュートは杉森の技に完璧にとめられた、まぁ半分以下ならこのくらいか、勝負は引き分けという結果で終わり御影専農は帰っていった。

 

「まさか本物が止められるなんて」

 

守と豪炎寺君がこちらに来る

 

「華音、あれ本気で蹴ったのか?」

 

「やっぱり気づいた?」

 

「やっぱりか」

 

「もしかしたらあっちがデータをとってるかもしれないと思ったからね、かなり手を抜いたんだ」

 

「じゃあもしかして俺ってあいつらにのせられてたのか?」

 

「そうだよ守。でも彼は本気で言っているとも思えるけど」

 

そこに雷門さんがくる

 

「みんな揃っているわね、みんな着いてきてちょうだい」

 

僕達は雷門中のあかずの扉と言われている所に連れていかれた。

 

「夏美ここは?」

 

「ここはイナビカリ修練所、40年前伝説のイナズマイレブンが特訓に使っていた施設よ、ここでなら必殺技の特訓もできるわ」

 

「本当か!ありがとう夏美!」

 

そうしてイナビカリ修練所で特訓をはじめたがそれはかなりきつい特訓だった。特訓が終わる頃にはみんなボロボロになっていた。

 

「大変!」

 

「救急箱持ってきます」

 

木野さんと音無さんが手当してくれる

 

「死ぬかと思ったでやんす」

 

「イナズマイレブンってこんな特訓してたのか」

 

「こんな練習がなんの役に立つってんだよ」

 

「よーし、これから1週間ここで特訓だ!」

 

「「おっおぉ」」

 

 

 



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15話

2回戦当日、御影専農中グラウンドに来ていた。本日はここで試合を行うことになっていた、グラウンドにはアンテナやレーダーがついていた。そして僕達は各自のポジションに着く。

 

 

FW 染岡 豪炎寺

 

MFマックス 風丸 園城寺 半田

 

DF栗松 影野 壁山 少林

 

GK 円堂

 

雷門ボールから試合が始まった、豪炎寺君と染岡君がドリブルで上がっていくが御影専農の選手は誰一人として動かない

 

「ディフェンスフォーメーションγ3」

 

杉森の指示が出た瞬間に豪炎寺君の動きを予想したように豪炎寺君の進むルートを潰す。豪炎寺君は染岡君にパスを出し染岡君はシュートを撃つ

 

「ドラゴンクラッシュ!」

 

「シュートポケット!」

 

ドラゴンクラッシュは簡単に止められる。そして御影専農の攻撃が始まる、僕達の動きは完全に読まれていた。そして下鶴がシュートを撃つ

 

「ファイアトルネード!」

 

「熱血パンチ!」

 

ファイアトルネードを止めるが跳ね返ったボールは御影専農の選手にわたりそのままシュートをされた、守も間に合わずに1点を取られた。

 

「まさかファイアトルネードまでコピーしてるとは」

 

「次は止める」

 

だが雷門ボールから再開した試合だったが直ぐにボールを取られ御影専農は自陣にボールを戻して時間を稼がれ前半が終わった。

 

「あいつら」

 

「あいつら徹底してせめない気だな」

 

その後全く打開策が見つからないまま後半が始まった、また御影専農は徹底してボールを回すだけだった為、守が痺れを切らして上がってくる、そして僕がボールをカットし守にパスを出す、そして守と豪炎寺君がツインシュートをした

 

「「イナズマ1号!」」

 

「なんだこのパワーは!こんなのデータにないぞ!」

 

そのままシュートを止めることが出来ず1-1になった

 

「俺達のサッカーは1分1秒進む事に進化し続けるんだ!」

 

そこから雷門の反撃が始まった、今まで決まらなかった連携が決まるようになりなんども御影専農ゴールを脅かした。この流れならこのままうちが勝つとまで思えるくらいだった

 

「監督のリンクがきれた」

 

御影専農の選手が慌てふためくそして僕はそのすきにシュートを撃つ

 

「ローズストライク!」

 

「シュートポケット!」

 

ローズストライクとシュートポケットがぶつかるが簡単にシュートポケットを破る。

 

「なんだと・・・前のは本気ではなかったのか」

 

そして御影専農ボールからリスタートするが直ぐにボールを奪い上がっていき豪炎寺君にパス、そして豪炎寺君がシュート撃つ

 

「ファイアトルネード!」

 

「させるか」

 

下鶴がファイアトルネードでシュートをブロックしエネルギーがぶつかり合いふたりとも吹き飛ぶ、そして杉森の前にボールがこぼれ杉森がとる

 

「おっ俺は負けたくない!うぉぉぉぉぉ!」

 

杉森はドリブルで上がっていき強引に突破していきシュートを撃つ

 

「よしこい、ゴッドハンド!」

 

杉森のシュートを完璧に止め、その瞬間に試合が終わった。2-1で僕達の勝利だったそして杉森がこちらに向かってくる

 

「円堂、そして雷門のみんな害虫呼ばわりしてすまなかった。」

 

「いや良いって分かってくれたみたいだしさ、なぁみんな」

 

「それと本当のサッカーの楽しさを思い出させてくれてありがとう」

 

杉森が守に握手を求めていたので守も握手をしていた

 

「次は負けない」

 

「受けて立つぜ!」

 

 

そして翌日

 

「ドクターストップ?」

 

「あぁすまない、準決勝は出られない」

 

「じゃあ準決勝は豪炎寺さん抜きでやらないと行けないのか」

 

僕は豪炎寺君のドクターストップと同じで伝えなくちゃ行けないことがあったので僕もこの場で伝える

 

「みんな、僕も話さないといけないことがあるんだ、」

 

「華音もしかしてそれって」

 

「円堂何か知ってるのか?」

 

「華音は」

 

「僕の口から言うよ、僕地区大会の決勝戦が終わったら転校することになったんだ」

 

「どういうことだよ!」

 

「家の都合で長野に戻ることになったんだ」

 

「そんな」

 

「なら園城寺とサッカーを少しでも続けるために勝たないとな」

 

「そうだな、だから準決勝絶対に勝とうぜ!」

 

「「おぉ!」」

 

「みんなありがとう」

 

 



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16話

準決勝の相手が秋葉名戸学園に決まった、なんでも最弱と言われた学校らしく、2回戦の前もメイド喫茶に入びったていたとか、メガネ君の提案でメイド喫茶に偵察に行くことになったが僕は断ったのでマネージャーは残っていた。そして夕方に守達が戻ってきたので様子を見るとみんな気が抜けた感じになっていた。その日から試合の日まで全くみんな練習にみが入っていなかった。そして試合当日

 

「そういや豪炎寺の代わりは誰が出るんだ?」

 

染岡君が守に聞く

 

「あっ!それ考えてなかった」

 

「じゃあ」

 

「ここは僕に任せてください!彼らのサッカーは理解できました」

 

メガネ君が言う

 

「でもな」

 

半田君が少し不満そうな声を上げる

 

「いいんじゃないか」

 

「そうだね、僕もいいと思うよ」

 

「よし俺はメガネのやる気にかけるぜ」

 

そして試合が始まろうとしていた。今回は

 

FW 染岡 メガネ

 

MFマックス 風丸 園城寺 半田

 

DF 栗松 影野 壁山 土門

 

GK 円堂

 

 

秋葉名戸学園のボールからキッオフしたが彼らは前半ボールを回しているだけで全く攻めてこず、彼らのアニメやゲームなどのマネをしたプレイでこちらがかなり乱されていた。そしてこちらがシュートを撃つと

 

「ドラゴンクラッシュ!」

 

「「「「ごりむちゅう!」」」」

 

DF全員で砂煙を起こしそこにシュートが入るとシュートはゴールから外れていた。そんな事が何度かあり0-0で前半が終わった。

 

「まさか全く攻めてこないとは」

 

「おい!お前アイツらのサッカーが理解出来たんじゃないのかよ!」

 

「それにしてもなんでボールが取れないんだ」

 

半田君が呟く

 

「多分それは彼らの変なノリでこっちが乱されてるからだよ」

 

「得体がしれない」

 

影野君が豪炎寺君と雷門さんの後ろから呟くと豪炎寺君に「お前もな」と突っ込まれていた

 

「でも彼は練習せずにメイド喫茶に入り浸ってたんだよね」

 

「はい、それはこの前言いましたよ、園城寺君」

 

「なら彼らは後半全員で攻めてくると思うんだ」

 

「そうか!まともな練習をしてないから体力がフルで持たないから」

 

「だから後半気を抜いちゃダメだよ」

 

「おぉ!」

 

後半、雷門ボールから始まり直ぐに染岡君が上がってシュート撃つ

 

「ドラゴンクラッシュ!」

 

「ごりむちゅう!」

 

また変な砂煙を起こすとシュートは外れている。

 

「なんで決まらないんだ」

 

「染岡君、次は僕に撃たせてくれないかな」

 

「あぁ頼むぜ園城寺」

 

「あとメガネ君あの技の観察よろしくね」

 

「はい、任せてください」

 

秋葉名戸学園のボールで試合が再開され、そして秋葉名戸学園の選手全員で上がってきた

 

「やっぱり園城寺が言ってた通りだ」

 

風丸君がボールをカットしドリブルで上がっていくが

 

「フェクボール!」

 

相手選手が風丸君の前をとおりすぎる

 

「なんだ今の・・・何!」

 

そのままドリブルしようとしたが足に違和感がありみるとボールはスイカに変わっており、かんじんのボールはすれ違った選手が持っていた、そしてFWにボールを回し

 

「ど根性バット!」

 

あまりにも突然の事で守は反応できずにゴールを決められる

 

「あんなシュートを隠し持ってたのか、クソ!」

 

雷門ボールからリスタートするがそこから全くシュートを決めることができなかった

 

「このまま逃げ切るぞ」

 

「まもなく秋葉名戸学園の勝利ー勝利!」

 

そう言っている間に染岡君が上がる

 

「何度撃っても無駄ですよ」

 

「「「ごりむちゅう」」」

 

「何故あの土煙があがるとシュートがそれてしまうのか・・・まさか」

 

「ドラゴン」

 

「シュートを撃ってはいけません」

 

メガネ君が叫ぶと染岡君が撃つのをやめるそしてボールをカットされた、そしてメガネ君の方をむくと相手がゴールをずらそうとするのを止めていた

 

「だからゴールにシュートが入らなかったのか!」

 

「なんて卑怯な」

 

そしてメガネ君に技のことを解説していた

 

「何でこんな卑怯なことを」

 

「僕達は絶対に負ける訳にはいかないんでね」

 

「勝てば良いのだよ勝てば!」

 

僕はその言葉を聞いた瞬間に少し頭にきてしまった。

そして相手のゴールキックから再開した。相手のMFにボールが回った瞬間にカットしそのまま上がっていく

 

「園城寺!パスだ」

 

染岡君の言葉を無視して僕はそのまま上がっていきシュート体勢に入る

 

「園城寺!」

 

「「「ごりむちゅう」」」

 

「ローズストライク!」

 

土煙が上がった瞬間に必殺技を相手のDFに撃ち込んだ、シュートは相手のDFの体に直撃しボールは外に出る

 

「園城寺君!何をやっているのです」

 

「彼らは勝てば何をやっても良いというから少し僕も卑怯なことをやった」

 

「だからって」

 

「大丈夫これ以上はやらないから、あとは任せたよ」

 

僕はポジションに戻る、スローインから始まろうとしている時にメガネ君が叫ぶ

 

「僕にボールをください」

 

「半田メガネにボールを渡せ」

 

「頼んだぞ、メガネ!」

 

メガネ君が上がっていく立ち塞がる選手に何か言いながら次々と抜いていく。そしてゴールの近くにまで上がっていった。

 

「ごりむちゅう」

 

「まだそんな事をするんですか!」

 

「これがオタクの必殺技だ!」

 

「あなた達はオタク失格です!」

 

メガネ君の言葉でごりむちゅうを途中でやめる

 

「こうなったら」

 

「染岡君ドラゴンクラッシュです」

 

メガネ君のパスを受けてシュート撃つ

 

「ドラゴンクラッシュ!」

 

「ゴールずらし」

 

このままの軌道だとドラゴンクラッシュは外れるがメガネ君が顔でシュートの軌道を変えてゴールを決めた。

 

「これぞメガネクラッシュ」

 

そのままメガネ君は倒れてしまい途中交代となった、その時、秋葉名戸学園の生徒と会話をして彼らも卑怯なことをやめて正々堂々と戦うと言ったので僕はシュートを当てた選手の元に行く

 

「なっなんだい」

 

「すみませんでした」

 

「良いんだ、君のシュートとメガネクラッシュ言葉で目が覚めたから」

 

僕は相手に頭を下げてまた自陣に戻る。

 

「園城寺お前」

 

「僕の独断で勝手にやった事だからね、あんな事は二度としたくないよ」

 

「よし、メガネに続くぞ!」

 

「おぉ!」

 

そこからは秋葉名戸学園の選手はさっきよりもいい動きをするようになっていた、そして

 

「園城寺君ローズストライクです!」

 

「ローズストライク!」

 

シュートは相手のキーパーごとゴールに入る、そして試合が終わった。試合終了後メガネ君が彼らにめちゃくちゃ感謝されていた。

 

 

 



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17話

帝国との決勝が近ずいてみんなの気合がかなり入っていたが土門君の様子がおかしい。そしてある日の朝、部室に土門君が行くのを見かけたので僕はあとをつけた

 

「イナビカリ修練所個人データ、これか」

 

「土門君何やってるの」

 

「おっ園城寺」

 

僕は土門君に近ずいて持っていたファイルを取り本棚に戻す。

 

「まぁ薄々気がついてたけどさ、土門君帝国のスパイでしょ」

 

「バレちゃったか、それでどうする?」

 

「別にどうもしないよ」

 

「えっ?俺はお前達を騙してたんだぞ」

 

「でも土門君がこっちでサッカーを楽しんでたのは事実だしそれに」

 

「それに?」

 

「土門君は仲間だからね。」

 

「仲間・・・」

 

「だからどうするのかはちゃんと決めてね、帝国に戻るかそれとも本当の意味で仲間になるか」

 

「・・・あぁ」

 

「でも僕も言えたことじゃないか、僕もみんなと同じチームで出来るのはこの決勝が最後だしね。それに守達ならちゃんと受け入れてくれるよ」

 

僕はそのまま部室から出ていった。

 

「ちゃんと決めないとな」

 

 

その日の放課後の練習

 

「染岡!」

 

半田君がパスを回す

 

「貰うよ!」

 

僕がカットをしそのまま上がっていき、土門君はその前に立ち塞がる

 

「何気にお前とこうやって勝負するのは初めてかもな」

 

「そうだね、手加減しないよ!勝負だ土門君!」

 

土門君がスライディングしてくるがそれわ避けるが直ぐに体勢を戻して再び迫ってくる

 

「やるな園城寺」

 

「そっちこそ」

 

そして僕はボールを奪われクリアされた。

 

「土門さんすごいっす!」

 

「まだまだこれからだぜ!」

 

僕達が練習している時にいつもは来ない冬海先生が来た。そこに雷門さんが近づいて行きしばらく何か話していたと思ったらいきなり練習を中断されバスの倉庫に向かうことになった。その途中で土門君が僕に言う

 

「俺、決めたよ」

 

「そっか」

 

 

 

 

「何で夏美は冬海先生に運転させようとしてるんだ?」

 

「さぁ?」

 

バスの中でうだうだやって動かさなかった先生に雷門さんが一喝しエンジンをかけさせている所で僕と土門君が着いた。

 

「さぁ前に出して」

 

「出来ません」

 

「どうして?」

 

「どうしてもです」

 

冬海先生は項垂れていた。そこで雷門さんが1つの封筒を取り出す。

 

「ここに封筒があります。そこにはこれから起きようとした恐ろしい犯罪を告発する物です、バスを動かせないのはあなた自身がバスに細工をしたからではないですか?」

 

「!」

 

「それってどういう」

 

「細工って」

 

「ホントかよ」

 

「ウソだろ」

 

みんなが言う

 

「こたえてください冬海先生!」

 

「フフフ、そうですよ私がブレーキオイルを抜きました」

 

「なんの為に!」

 

「あなた達を地区予選決勝に参加させないためですよ、あなた達が参加すると困る人がいるからその人のためにやったんです」

 

その言葉に豪炎寺君が声を荒らげる

 

「帝国の学園長か!その為なら生徒がどうなってもいいのか!」

 

「あなた達はあのお方の恐ろしさを」

 

「知りたくもない!」

 

「あなたのような教師は学校を去りなさい!これは理事長の言葉と思ってもらっても結構です」

 

「クビですか、そりゃいいいい加減こんな所で教師やってるのもうんざりしてたんですよ、それに雷門に入り込んだ帝国のスパイは私だけではないですよ、ねぇ土門君」

 

冬海はそう言い残し去った、そしてみんな土門君に疑いの目を向け色々言っていい、それに耐えられず土門君は走っていってしまったそれを守が追いかける

 

「みんな聞いてくれないか?」

 

僕はみんなに呼びかける

 

「でもよ」

 

「この告発文誰が書いたと思う?」

 

「確かに」

 

「これを書いたのは土門君本人だよ」

 

「えっ」

 

「土門君は自分で僕達とサッカーをするって決めたんだよ」

 

「そうだったんすか」

 

「言いすぎたでやんす」

 

「じゃあ守達を探しに行こうか」

 

僕達は守を探して稲妻町を走り回り河川敷についた

 

「みんなきたのか」

 

「うん」

 

「みんなごめん!」

 

土門君はみんなに頭を下げる

 

「何のことを謝っているんだ?」

 

豪炎寺君が土門君に言う

 

「だからみんなを騙して」

 

「確かにお前は情報を流していたがちゃんと俺達とサッカーをしていたじゃないか」

 

「そうだぜ土門!それに俺達も言い過ぎたしな。少し考えりゃわかる事なのによ」

 

「そうっすよ」

 

「そうでやんス」

 

「みんな・・・」

 

僕は土門君の肩を叩いて言う

 

「だから言ったでしょ」

 

「あぁ・・・ありがとう」

 

 

 

 

 

 



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18話

土門君が本当の意味で仲間になった翌日、雷門サッカー部には新たな問題が出ていた。監督がいなければ不戦敗になってしまうということだった。そこで雷々軒のオヤジさんに監督を頼みに行ったが失敗した。そして帝国との試合の2日前

 

「どうするんだよ、あと2日しかないんだぞ」

 

「あーもう規約なんて嫌い!」

 

「みんなも練習に見が入ってないしな」

 

「俺、もう一度雷々軒のおじさんと話してみるよ」

 

「守、僕も行くよ」

 

僕達は学校から駆け足で出るがその前に人が立ち塞がった

 

「円堂守に園城寺華音だな、俺はこういうもんだ」

 

警察手帳をみせられる

 

「刑事さん?」

 

「少し話し良いか?」

 

鬼瓦さんに連れられて鉄塔広場にきた

 

「俺達に話って」

 

「サッカー部の監督探してるんだってな」

 

「なぜそれを」

 

「もしかしておじさんが監督になってくれるんですか?」

 

「俺はそんながらじゃねぇよ」

 

「まぁサッカー好きってことに関しちゃお前達が産まれる前からの筋金入りだ」

 

すると鬼瓦さんは

 

「ゴッドハンド!」

 

派手なモーションで叫ぶが何も出ない

 

「帝国との練習試合の時お前さんがゴッドハンドを使った時鳥肌がたったね、それに園城寺お前さんの必殺シュートが決まった時、伝説のイナズマイレブンが帰ってきたってな!」

 

「イナズマイレブンを知ってるの?」

 

「あぁものすごい強さだったぜ。なんてたって負け知らずだったんだからな」

 

そしてその後にイナズマイレブンの悲劇を僕達に伝えた。

 

「ねぇ雷々軒のおじさんってイナズマイレブンだったの?」

 

「あぁ大介の教え子さ、ポジションはお前と同じキーパーだった」

 

「キーパー!」

 

守が元気な声を出す

 

「ありがとうおじさん!キーパーなら俺話せる」

 

そう言い残し守は走っていく

 

「あっ守!すいません、あとありがとうございました」

 

僕が雷々軒に着いた時守がオヤジさんに勝負を申し込んでいた。

 

「守、おいてかないでよ」

 

「あっ悪い」

 

「ちょうどいい、お前も着いてこい」

 

僕は雷々軒のオヤジさん、響木さんに連れられて河川敷まで来た。

 

「ここで良いな」

 

「あぁ!」

 

「お前さんが俺のシュートを3本中3本止めたら監督を受けてやるが止められなかったらこの話はなしだ」

 

「良いよ」

 

「お前はこの勝負の立ち会いだ」

 

「分かりました」

 

響木さんはアップをはじめしばらくすると勝負を始めると言われた。

 

「まずは1本目だ。ふん!」

 

ボールはものすごいスピードでゴールのコーナーへ向かっていく

 

「おりゃ!」

 

守はそれをパンチングで弾く、弾かれたボールは響さんの元にいく

 

「なんてパワーださすがイナズマイレブン・・・。まずは1本目止めたぞ」

 

「やるなだったらこいつはどうだ!」

 

次のシュートはコースを狙ったものではなく純粋なパワーシュート

 

「熱血パンチ!」

 

「ほぉ熱血パンチか」

 

「どうだこれで2本目だ!」

 

「調子にのるなよ、次が止められなければ監督の話はなしだ」

 

「よしこい!」

 

「鬼瓦のオヤジの言っていたことが本当なら」

 

今度も同じパワーシュートだがさっきのよりもパワーが込められている

 

「ゴッドハンド!」

 

守のゴッドハンドは響木さんのシュートを完璧に掴んでいた

 

「はっはっは!こいつは驚いた、大介さんがピッチに帰ってきやがった!おい孫。お前名前はなんという」

 

「円堂守!」

 

「円堂守かいい名前だ」

 

「それじゃあ監督やってくれるんですね」

 

「あぁ!」

 

翌日の放課後

 

「という訳で」

 

「新監督だ!」

 

「響木正剛だ!よろしく頼む、さぁ決勝はもうすぐだ。お前ら全員鍛えてやる!」

 

 



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19話

響木さんが新しい監督になってから2日猛特訓をし地区大会決勝当日、雷門イレブンは電車で帝国学園に移動していた。

 

「いよいよ地区大会決勝だ!またあの帝国と戦えるんだ!みんな特訓の成果見せてやろうぜ!」

 

「「おぉ!」」

 

「みんな張り切ってる決勝だもんね、私も頑張らなきゃ」

 

「雷々軒のオヤジさん、じゃなかった響木監督!」

 

「俺からは1つの全てを出し切るんだ、後悔しない為に」

 

「「はい!」」

 

「あれ?夏美さんは?」

 

「電車は嫌いなんですって」

 

外を見ると電車と並行して道路を走るハイヤーが見えた

 

(僕はこの試合でみんなと出来るのは最後、絶対に勝つんだ)

 

「おい華音!どうしたんだ?そんなに怖い顔して」

 

「いや緊張してさ、それに僕は」

 

「・・・そうだったな。なら尚更楽しんでいこうぜ!」

 

「そうだね守」

 

「あーあれなんすか」

 

「まるで要塞だ」

 

「あれが帝国学園です、そして中央にあるのは決勝の舞台、帝国スタジアムです」

 

そして僕達は最寄りの駅に降りて帝国学園の前まで行く。

 

「こんな所でやれるんだ、燃えてきたぜ!」

 

守が叫ぶ

 

そして帝国学園の中に入り、控え室に向かう

 

「気をつけろバスに細工してきた奴らだ。落とし穴があるかもしれない!壁が迫ってくるかもしれない!」

 

「監督が選手をからかうなんて」

 

「多分監督なりの緊張を解す方法なんだよ」

 

僕は辺りを見渡していると音無さんの雰囲気がいつもとかなり違っていた。そして控え室の前に着く

 

「ここか、開けるぞ」

 

すると中から鬼道君が控え室から出てくる

 

「鬼道!」

 

「お兄ちゃん」

 

「無事に着いたみたいだな」

 

「なんだとまるで事故にでもあったみたいな言い方じゃねぇか!まさかここになにか仕掛けたんじゃ」

 

「安心しろ、何も無い」

 

「待て!ここで何をやっていたのか白状しろ」

 

「鬼道、試合楽しみにしてるからな」

 

僕は控え室に入りユニホームに着替える

 

「あれ?守、音無さんは?」

 

「ん?ほんとだ。どこ行ったんだ」

 

「僕、探してくるよ」

 

「あぁ」

 

僕は控え室をでて音無さんを探す、しばらく探していると音無さんの声がスタジアムから聞こえた。

 

「何を企んでいるの!信じないからキャプテンは騙せても私はだまされないから!あなたは変わってしまった」

 

「変わったか」

 

鬼道君はそのまま反対の通路を使いどこかへ行く、そして音無さんもこちらに戻ってきた。

 

「あっ園城寺先輩」

 

「ごめんね、心配で探しに来たら声が聞こえてさ、ここに来てから音無さんの様子がいつもと違ったから」

 

「そうですか・・・」

 

「でも驚いたよ、音無さんと鬼道君が兄妹だったなんて」

 

「でもあの人は昔のお兄ちゃんじゃない、あの人は変わってしまった、あの人にとって私は邪魔なんです」

 

「そうかな」

 

「えっ?」

 

「音無さん達にはたぶん凄い事情があるんだろうけど鬼道君は音無さんのことを邪魔だんて思ってないんじゃないかな」

 

「なんでそんな事が言えるんですか!適当なこと言わなきでください!」

 

「まぁ確かに根拠はないけど僕もさお兄ちゃんだから、妹を忘れたり邪魔だと思ってる兄なんていないよ。」

 

「それは園城寺さんがいいお兄ちゃんだからですよ・・・」

 

僕はそう言い残し控え室に戻る、その途中で守が帝国監督と話しているのを見た、そして会話を盗み聞きした。そのまま控え室に戻り守を待った

 

「あっ華音、音無は見つかったのか?」

 

「見つかったよ、少ししたら戻ってくるって」

 

「じゃあみんな!アップしに行くぞ!」

 

「おぉ!」

 

そしてアップをはじめたが守は全く集中していないように見えた、守は顔を洗ってくるといいグラウンドを出る、僕はそれをおった

 

「はいタオル」

 

「あっサンキューな華音」

 

「あれ?園城寺君も来てたんだ」

 

「守、帝国の監督が言っていたことを気にしてるのか」

 

「帝国の監督が言っていたことって?」

 

「華音聞きてたのか」

 

「ごめんね」

 

「それで帝国の監督がどうしたの?サッカーなら1人で支えきれないなら2人で支えるものでしょ」

 

「そうだな」

 

守は木野さんに事情を説明して廊下に出る、また音無さんが鬼道君と会話をしていた。

 

「悲しいね、鬼道君は音無さんを引き取る為に頑張ってるのに、それが音無さんに伝わっていないなんて」

 

そしてグラウンドに戻る途中鬼瓦さんと響木監督が会話しているのを見て守が走り出した。

 

「わかった!鬼道が探していたものあの刑事さんと同じここに仕掛けられた罠だったんだ!」

 

「罠?」

 

守と木野さんを追いかけて罠を探す

 

「ここまでお客さんが多いと」

 

「でもどうして音無さんを引き取りたいなら放って置けばいいのに」

 

「鬼道君のプレイ凄いでしょ、卑怯なことををして引き取りたくないんじゃないかな」

 

「あぁ正々堂々勝って自分の力でやりたいんだ、その為に死ぬほど頑張ってる、だからあいつのプレイは凄いんだ」

 

「鬼道君のことよく分かってるのね、でも戦える?正々堂々と戦って雷門中が勝ったら鬼道君と音無さんは」

 

「それでもだ、気持ちには気持ちで応えなきゃそれが相手への本当の礼儀、俺も正々堂々本気で戦う」

 

僕達はそのままグラウンドに戻りアップを再開した、そこで宍戸君が壁山君をからかいボールを天井にぶつけるとボルトが振ってきた、そんな事があったが入場する為に1度グラウンドを出る。そして帝国の選手と雷門の選手が入場をし握手していく、最後に鬼道君が守に何か言っていた。そして守に鬼道君が言っていたことを伝えられる

 

「えっ?」

 

「何言ってるんだ!」

 

「わかった、守を信じるよ」

 

「あぁ」

 

「染岡君もいい?」

 

「しかたねぇ」

 

試合が始まるのと同時に僕達全員がグラウンドのセンターラインから一気に下がる、それと同時に天井から鉄骨が降り注ぐ

 

「なっ」

 

「ここまでやるのか」

 

だが鬼道君のおかげで僕達は全員無事だった、そして帝国の選手が帝国の監督の元に向かいそれに僕達も続いた、そこで影山の悪事の証拠が出てきて影山は警察に行った

 

「総帥がこんなことをしたんです、俺たちに試合をする資格はありません、俺達の負けです」

 

「円堂、どうする?」

 

「そんなの決まってんだろ!俺達はサッカーをしに来たんだ!」

 

「感謝する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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20話

グラウンドの整備が終わり試合を再開した。雷門ボールからスタートし上がっていくが豪炎寺君がマークされてシュートが撃てないでいた。

 

「豪炎寺君!」

 

「園城寺決めろ!」

 

「風丸君行くよ」

 

「あぁ!」

 

「「ウィンドアンカー!」」

 

「パワーシールド!」

 

ウィンドアンカーはパワーシールドに弾き返される

 

「パワーシールドにはどんなシュートも通用しない」

 

弾き返されたボールは五条から鬼道にまわる、そこから寺門へとパス。

 

「百裂ショット!」

 

「熱血パンチ!」

 

熱血パンチでシュートを完璧に返すことはできずポストに弾かれた。

 

「大丈夫か円堂」

 

「あっあぁ」

 

鬼道からのコーナーキックから佐久間のヘディングシュートをなんとか守が止めゴールキックで風丸にパスをだすが鬼道にカットされそのまま鬼道があがってくる

 

「円堂!」

 

鬼道のシュートを豪炎寺がシュートブロックし鬼道は負傷した。どうめんはそれを見て1度試合を止める。鬼道は1度フィールドからでて自分で手当をしていた。

 

「春奈どうして」

 

そこに音無さんが手当をしにきた

 

「私にだってわからない、気づいたら体が動いてた」

 

手当が完璧に終わり、鬼道はフィールドに戻る

 

「1度も無かった、お前を忘れたことは1度も」

 

 

 

「ドラゴンクラッシュ!」

 

「パワーシールド」

 

パワーシールドにドラゴンクラッシュは弾かれそのボールを豪炎寺がシュートを撃つ

 

「ファイアトルネード!」

 

「パワーシールド!」

 

「残念だったな、パワーシールドは連続で出せる。」

 

「なるほど衝撃波でできた壁か」

 

ボールは成神から鬼道にわたり上がっていく、

 

「お前達に勝つ為に編み出した必殺技だ!」

 

「皇帝ペンギン」

 

「「2号!」」

 

鬼道がペンギンを呼び出しシュートを撃つそれに佐久間と寺門が合わせてツインシュートを撃った

 

「ゴッドハンド!」

 

皇帝ペンギン2号とゴッドハンドがぶつかり合う、守のゴッドハンドはきれつをうみ破られた。0-1、帝国に先制点を許しそこで前半が終わった。

 

 

「どうしたんだ円堂」

 

「俺にもわからない」

 

「1つだけ言えることがあるは、今のあなたには私をサッカーに惹き付けたあの輝きがなくってよ!」

 

「影山に何か言われたのか」

 

「いいえ」

 

項垂れる守を豪炎寺君が守を見つめていた。

 

 

後半は帝国ボールから始まる。そこからは帝国のシュートの嵐だった、それをDFみんなで体を張って防いでいたが

 

「いまだ!」

 

「デスゾーン!」

 

デスゾーンに反応出来ず、ゴールかと思ったが土門君が顔で受け止めシュートをブロックし、ボールは外に出た

 

「土門君」

 

「デスゾーンはこうでもしないと止められない、円堂俺も雷門イレブンになれたかな」

 

「あぁ!お前は最初から仲間だ!」

 

そのまま土門君は負傷で退場、そこに少林君が入る

 

「円堂!」

 

豪炎寺君が守にファイアトルネードをぶつける

 

「あのボールは俺のサッカーの情熱を全て注ぎ込んだボールだ!外で何があったのか知らないがホイッスルがなったら試合に集中しろ!」

 

そう言い残しポジションに戻る

 

帝国のコーナーキックから再開、どうめんから鬼道にわたる

 

「「ツインブースト!」」

 

「爆裂パンチ!」

 

「あれは響木監督の」

 

目にも止まらない速さでシュートをパンチし弾き飛ばす、弾きとばしたボールは染岡に

 

「ドラゴンクラッシュ!」

 

「パワーシールド!」

 

そこに豪炎寺君が駆け込みドラゴンクラッシュにファイアトルネードを撃ち込む

 

「衝撃波でできた壁は遠くからののシュートを止められても至近距離からならぶち抜ける!」

 

「「ドラゴントルネード!」」

 

ドラゴントルネードはパワーシールドを破りゴールを奪ったと思ったが前線から戻った鬼道がクリアした。

 

「すまない鬼道」

 

「気にするな、それにしてもさすが豪炎寺だ、短時間でパワーシールドを攻略するとは」

 

「こうなったらパワーシールドを超えるあの技で、たとえ腕が壊れようとも」

 

「頼んだぞ」

 

風丸君からのコーナーキックで再開、風丸君から僕にボールがまわる、

 

「決めろ!園城寺」

 

「まかせて!」

 

「桜花の女神 サクヤ!」

 

「絶対に止めろ!」

 

「桜の雨!」

 

化身シュートがゴールに向かっていく

 

「フルパワーシールド!」

 

化身シュートを止めようとするが一瞬で技を破る

 

1-1

 

「そんなフルパワーシールドが・・・」

 

「大丈夫だ、もう1点とる」

 

「すまない」

 

 

帝国はそこからもう一度上がっていく、そして皇帝ペンギン2号のフォーメーションをとる

 

「皇帝ペンギン」

 

「「2号!」」

 

「このシュート絶対に止める!」

 

「ゴッドハンドW」

 

ゴッドハンドを両手でやりしっかりと止め、風丸にパス

 

「円堂が守ったこのボール!」

 

「疾風ダッシュ!少林!」

 

風丸から少林に

 

「絶対に!竜巻旋風!」

 

少林から半田に

 

「繋げてみせる!」

 

半田がボールを前線に上げるそこに豪炎寺と壁山が走り跳ぶそこに後ろから守が走り跳ぶ

 

「「「イナズマ1号おとし!」」」

 

「フルパワーシールド!」

 

フルパワーシールドにぶつかりフルパワーシールドに亀裂を入れていきゴールキーパーごとボールした。

 

1-2

 

そこで試合が終わった。試合が終わりみんなが守の所に集まる!

 

「みんなごめん」

 

「気にするな円堂、それにみんながお待ちかねだぜ」

 

風丸君が観客席を見る、そこを守が見るとものすごい雷門コールがみんなで勝利を喜んでいる時、

 

「音無さん少しいい?」

 

「はい」

 

音無さんに鬼道君の事情を話した

 

「そんな」

 

「行ってきて」

 

「はっはい!」

 

僕はまたみんなのところに戻る

 

 

 

 

 

 

 

 



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21話

ここから原作改変が始まります


帝国との決勝の翌日、雷々軒で祝勝会が開かれた。

 

「俺達は優勝したぞ!」

 

「「優勝したぞ!」」

 

「もう何度目よ」

 

「何度だっていいじゃないか優勝したぞ!」

 

「「優勝したぞ!」」

 

「監督!チャーシューメンお代わり」

 

「僕は五目チャーハンで」

 

「おうお前達いっぱい食ってけよ!」

 

「それにしても帝国も全国に出るなんてな」

 

「あぁまたあいつらと戦えるんだ!」

 

「あらそれは準決勝まで進むという宣言でよろしいのかしら?同地区の学校は準決勝まで当たることはないから」

 

「そうなのか!ならあいつらと準決勝か」

 

「おいおい気が早すぎるぜ」

 

みんなと一緒に盛り上がっていたが僕は明日、稲妻町を去る。みんなと一緒に全国制覇出来ないことが気がかりだった。

 

「園城寺どうしたんだ?」

 

「あっごめん」

 

「これが最後かと思ったらね」

 

僕の言葉でみんなが少し黙る

 

「そっか」

 

「そうだったわね」

 

「華音!これが最後じゃないぜ、サッカーを続けてればいつかもう1度できる!」

 

「そうっすよ」

 

「そうだね、みんな全国大会頑張ってね!」

 

「あぁ!華音の為にも優勝だ!」

 

「おぉ!」

 

祝勝会が終わり帰宅する前に僕は持ってきた雷門のユニホームを守に渡す

 

「守、これ」

 

「ユニホームじゃないかどうして」

 

「明日から僕は花咲学園の生徒だからね、これは着られないよ」

 

 

僕はそのまま家に帰った。

 

「お兄ちゃん!祝勝会楽しかった?」

 

「楽しかったよ暁」

 

「お兄ちゃん帰ってきたのです」

 

「おかえりなさい」

 

「どうしたの?お兄ちゃん泣いてるよ」

 

「えっ?」

 

僕は自分の顔を触ると濡れていた、それを拭う

 

「なんでもないよ」

 

翌日、トラックが来て家の物を全て運び出て行く

 

「私達も行こうか」

 

「そうだね」

 

「待ってくれ!華音!」

 

そこには雷門イレブンのみんなが集まっていた

 

「みんな」

 

「なんの挨拶もなしに行くなんて水臭いぞ」

 

「風丸君」

 

「俺達も園城寺さんとまたサッカーしたいっす」

 

「だからあっちでも頑張って欲しいでやんす」

 

「お前との勝負もまだ決着がついてないからな」

 

「僕の事サッカーに誘ってくれてありがとね」

 

「俺も誘ってくれて感謝してる」

 

「まぁなんだ、お前には色々世話になったな、あっちでも頑張れよ」

 

「みんな、ありがとう。連続試合はどうだった」

 

「あぁ!イナズマイレブンのみんなは凄かったぜ!」

 

「それと園城寺に円堂が渡すものがあるって言ってな」

 

「そうだった!華音これ!」

 

渡されたのは昨日返した自分のユニホームだった、しっかりと自分の背番号12がついていた

 

「お前は離れても雷門イレブンだ!だから持っていてくれ!」

 

「あっありがとう、みんなまた会おうね!」

 

僕は車に乗り込むと車は発信した。この時僕はまたみんなとどんな形でもサッカーをしたいと強く思った。

 

 

 

 

 

 



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22話

ここの話から一気に時間がどびます。


フットボールフロンティア準決勝第1試合、雷門中対世宇子中との試合を僕は見に来ていた。

 

「へぇあれが華音の元チームメイトか」

 

「今も仲間だよ」

 

「でも園城寺君今の彼らが世宇子中に勝てるとは私は思わないよ」

 

「いいや守達は絶対に勝つよ、中川さん」

 

僕はショートの女の子、中川咲さんに言う。

 

「根拠はあるのか?」

 

「ないよ、でも守達は絶対に諦めないだから僕も守達が勝つって信じるよ」

 

僕は試合に目を向ける、前半は全く雷門が歯がたっていなかった。そして世宇子中のアフロディが化身を出したことに驚いた。ゴッドノウズを止めたマジンザハンドも破られていた。

 

「凄い、園城寺君と同じ化身を出すなんて」

 

「あぁ」

 

2人が言うが僕は試合を見るのに集中していた。そして後半戦、守も化身を出し応戦していた、その姿にみんなが感化されいい動きをするようになり世宇子中に追いついていた。

 

「嘘だろ、前半4点も取られた相手にもう巻き返してる」

 

「だから言ったでしょ、守達は絶対に諦めないって」

 

「凄い私達も負けていられませんね」

 

「あぁ」

 

そして豪炎寺君が点を決めて雷門中が世宇子中に勝利した。

 

「明日の試合、勝つぞ華音」

 

「そうだね、僕もこんな所では負けてられないからね風音」

 

 

 

2日後、雷門中では

 

「決勝の相手が決まった」

 

「どこですか響木監督!」

 

「相手は花咲学園だ」

 

「花咲学園?どこかで聞いたような」

 

円堂が言う

 

「花咲学園は長野の強豪、去年の準決勝で対戦したが帝国が負けてもおかしくはなかった」

 

「そうなのか鬼道」

 

「あぁ」

 

「でも俺達世宇子中に勝ったでやんすよ」

 

「次も勝てるっすよ」

 

「まだ報告があるんです、」

 

「なんだ音無?」

 

「花咲学園は今年の大会で1度も必殺技を使ってません、そして全ての試合大差で勝利しています。もしかしたら神のアクアがあった世宇子中よりも強い可能性があります」

 

音無の言葉にみんな唖然とする

 

「そして花咲学園を率いる篠原久美子の戦術は破られたことがないそうです」

 

「久美子って女子っすか?」

 

「はい、花咲学園は数少ない女子がチームに入ってる学校です。」

 

「おぉ!燃えてきたぜ!みんな決勝戦まであと1週間みっちり特訓だ!」

 

「おぉ!」

 

雷門中のグラウンドで練習をはじめた。そしてもうすぐ練習が終わる頃になって雷門中のグラウンドに綺麗な女性1人と男子1女子1の5人組がやってきた。

 

「お前は篠原!」

 

「久しぶりね響木」

 

「監督、この綺麗な人は?」

 

「まぁお上手、円堂守君」

 

「なんで俺の名前を」

 

「世宇子中に勝ったチームのキャプテンですもの知ってますよ」

 

「円堂、こいつはイナズマイレブンのマネージャーだったんだそして今は」

 

「花咲学園監督の篠原凛です。」

 

「えぇ!この人がイナズマイレブンのマネージャー!」

 

「それに花咲学園の監督だなんて」

 

「それでなんの様だ?篠原」

 

「元チームメイトが今度は監督として戦うなんて中々ないから挨拶よ」

 

「じゃあ後ろの2人は花咲学園の選手か」

 

「2人?あれ華音は?風音君」

 

華音と聞いた瞬間に雷門イレブンが反応する

 

「少し飲み物を買ってくるそうですよ」

 

そう言うと後ろを指さす、そこを向くと1人の少年が歩いてくる

 

「久しぶりだねみんな」

 

「かっ華音」

 

「園城寺!」

 

「華音その制服」

 

「あれ言ってなかった?僕は花咲学園に転校するって」

 

「だから学校の名前に聞き覚えがあったのか!」

 

離れたところで一之瀬が土門に聞く

 

「彼誰なの?」

 

「あいつは園城寺華音、地区大会まで雷門中のストライカーだったやつだ、家庭の事情で転校しちまったんだけどまさか花咲学園だったとはな」

 

「へぇ」

 

「守、決勝お互い頑張ろうね」

 

「決勝って・・・もしかして」

 

「僕はみんなとまたサッカーする為に花咲学園のサッカー部に入ったんだ」

 

「そうだったのか!華音!シュートを撃ってくれ久しぶりに受けたいんだ!」

 

「でも監督が挨拶しに行くだけって言ってたから偵察しに来たわけじゃないし」

 

「いいんじゃない、華音やりたいんでしょ」

 

「でも監督」

 

「なら勝負と言うことにしなさい、お互いに実力を見せればいいじゃない、響木どうする?」

 

「いいだろう」

 

「なら華音がシュートを撃つのと、そちらの誰かがうちのキーパーにシュートを撃つのはどうかしら」

 

「それで構わない」

 

「よし!勝負だ華音!」

 

「監督、必殺技は使っていいんですか?」

 

中川さんがきく

 

「2人とも使っていいわよ」

 

僕は靴を変えて少しだけアップをする

 

「円堂まけるな!」

 

「あぁまかせとけ!よしこい華音!」

 

「行くよ守!」

 

僕はボールに薔薇を纏わせる

 

 

 

 

「ローズストライクか」

 

鬼道が呟く

 

「いやあれは違う!」

 

 

僕はそのまま空中に蹴りあげ跳びボレーシュート、蹴られたボールの薔薇は散り黒く染まりゴールに向かう

 

「ローズブレイク!」

 

「マジン・ザ・ハンド!」

 

「ふっ」

 

ローズブレイクとマジンザハンドがぶつかり合うが黒い花びらが魔人に突き刺さりマジン・ザ・ハンドを破りゴールに突き刺さる

 

「なんだ今のシュート手がものすごい痺れてる」

 

「まさかマジン・ザ・ハンドが破られるなんて」

 

一之瀬が驚き壁山達が唖然とする

 

「あぁ園城寺の奴地区大会の時より何倍もパワーアップしてる」

 

「これが今の園城寺か」

 

豪炎寺と鬼道が呟く

 

「守大丈夫?」

 

「あぁ!でも凄いシュートだったな」

 

「じゃあ次はうちのキーパーの番だね、中川さん頑張って」

 

「はい。」

 

「えっ?キーパーってそっちの男子じゃないんすか?」

 

壁山が驚く

 

「確かに今までの試合はここにはいない男子がキーパーをしていました。」

 

音無さんが続く

 

「華音、説明してあげて」

 

「いいんですか?監督」

 

「ええ」

 

「守、今まで試合に出てたのは補欠のキーパーだよ。」

 

「何!」

 

「彼女が花咲学園の正ゴールキーパー中川咲さん」

 

「「ええー」」

 

「失礼な人達ですね」

 

「あぁごめん、女の子がキーパーなんて意外でさ」

 

「意外ですか・・・シュートを撃つのは誰でも構いません。1人の技でも協力技でも、絶対に止めますから」

 

「なんだと!舐めてるのか!」

 

染岡君が怒鳴る

 

「別に舐めてなんかいません」

 

中川さんはキーパーグローブをしてゴールの方に向かう。

 

「それで誰が撃つの?」

 

僕は守に聞く

 

「円堂、俺達で撃たないか?」

 

一之瀬と土門が前に出る

 

「絶対に止めるって言われて黙ってられないからな」

 

「じゃあ3人で撃つんだね」

 

「あぁ!」

 

「中川さん協力技だって」

 

「分かりました」

 

 

「いくぞ、円堂、土門」

 

「「「ザ・フェニックス!」」」

 

3人が交差しボールが空に浮かび炎の鳥が現れるそれを3人で蹴る、蹴られたボールは炎のの鳥と共にゴールに向かう

 

「シュートブレイク!」

 

ザ・フェニックスに何度も蹴りを浴びせて蹴りあげる、蹴りあげれたボールは破裂した。

 

「そんな止められるだなんて」

 

「勝負は着きましたね」

 

中川さんはグローブをとりグラウンドでた

 

「これが花咲学園の実力か」

 

「あぁこれは世宇子中よりも強いと断言できる」

 

豪炎寺と鬼道が言う

 

「そんなチームに園城寺さんまでいるなんて」

 

宍戸が弱音を吐く

 

「響木これが私の作ったチームよ、この子達はあなた達イナズマイレブンに負けない、行くわよみんな」

 

「はい、では皆さんありがとうございました」

 

中川さんと風音は礼をして監督について行く

 

「みんな決勝お互い頑張ろうね」

 

僕もそう言い残し監督を追いかけた。

 

 

 

「ものすごい技だったな、それに今まで正ゴールキーパーではなかったのか」

 

「あぁそれにあの中川って言うキーパーはまだ本気を出していない」

 

「ホントか鬼道」

 

風丸が鬼道に聞く

 

「あぁあのキーパー、監督に技の使用許可を貰っていた、恐らく許可がなかった場合技を使わずに止めるという事、それだけの自信が奴にあったという事だ」

 

「そういう事か」

 

「それに園城寺のあのシュート簡単にマジン・ザハンドを破るなんてな」

 

「もしかしたらあのクラスのシュートを奴らは普通に撃てるのかもしれないな」

 

「燃えてきたぜ!みんな明日から特訓だ!」

 

「「おお!」」

 

 

 

「華音、お前の元チームメイトやっぱりやるな」

 

「でしょ」

 

「でも中川さんがシュートブレイクを使うだなんて思ってもなかったよ」

 

「少しだけ実力の差をわからせようとしただけです」

 

「そっか」

 

「明日から私達も特訓よ、頑張りなさい」

 

「「はい!」」

 

 

 



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23話

フットボールフロンティア決勝戦、雷門中対花咲学園の試合が始まろうとしていた。観客席は満員で始まるのが今か今かと待っている。

 

「フットボールフロンティア決勝戦!雷門中対花咲学園の試合が今始まろうとしています!さぁ選手達が入場します」

 

 

「華音!今日は負けないからな」

 

「僕達だって負ける気は無いよ」

 

「「勝つのは僕(俺)達だ!」」

 

そしてそれぞれのポジションに着く前にベンチで監督の話を聞く。

 

「あなた達、今日の試合思いっきり楽しみなさい、そして勝ちなさい!」

 

「「おぉ!」」

 

 

花咲学園フォーメーション

 

FW 福路 園城寺

 

MF 久寿川 篠原 龍宮

 

DF 諸星 龍宮 神宮 千堂 山口

 

GK 中川

 

 

雷門中フォーメーション

 

FW 染岡 豪炎寺

 

MF 松野 鬼道 一之瀬 風丸

 

DF 影野 栗松 壁山 土門

 

GK 円堂

 

 

「フットボールフロンティア決勝戦!雷門ボールからキックオフです」

 

「染岡そのまま上がっていけ」

 

豪炎寺から染岡に回してそこから上がっていく

 

「乙姫先輩、諸星君、豪炎寺を徹底的にマークしなさい」

 

篠原さんの支持を受けて2人がマークをし豪炎寺君を攻撃に参加させない

 

「染岡!そのまま1人で持ち込め!」

 

「あぁいくぜ!ドラゴンクラッシュ!」

 

ドラゴンクラッシュはゴールに迫っていくが中川さんはかたに力を溜める、それは雷門中にとって見慣れた技だった。

 

「ゴッドハンド!」

 

ドラゴンクラッシュはゴッドハンドにしっかりと止められる

 

 

「中川!雷門中の必殺技であるゴッドハンドを繰り出ししっかりと止めたぁ!」

 

 

「マジかよ、どうしてゴッドハンドを」

 

「そんなに驚くこと?久美子!」

 

ゴールから前線にいる篠原さんにパスをだす。

 

「ナイスパスです。」

 

「風丸、一之瀬!プレスだ!」

 

二人がかりでボールを奪いに行くが

 

「それくらい読めてますよ」

 

それをヒールで後ろにバックパス、それを乙姫さんが受け取り風音にパスをだす。

 

「これ以上行かせない!キラースライド」

 

「その程度」

 

キラースライドをジャンプし簡単に避け、そのままシュートを撃つ

 

「クリアウィング!」

 

ボールが風を纏い鋭い羽のように見えるシュートを撃つ

 

「ゴッドハンド!」

 

ゴッドハンドがシュートを受けた瞬間に砕け散りそのままゴールにつきささる

 

「ゴール!先制点は花咲学園だ!福路の必殺シュートが雷門ゴールに突き刺さった!」

 

「なっ!」

 

「まずは1点」

 

風音は自陣に戻る

 

「大丈夫か円堂」

 

「大丈夫だ、まだ手が痺れてる、凄い」

 

「今度はこっちが見せてやろうぜ」

 

「あぁ」

 

 

 

「雷門ボールで試合再開です!」

 

「染岡一旦下げろ」

 

「あぁ!マックス」

 

染岡からマックスに周りそこに鯱が立ち塞がる

 

「マックス、一之瀬にパスだ!」

 

「一之瀬!」

 

「ナイスパス!円堂、土門いくよ」

 

「あぁ!」

 

土門と円堂も上がっていく

 

「今度は止めさせないよ!」

 

「「「ザ・フェニックス!」」」

 

「今回も止めます、シュートブレイク!」

 

シュートに何度も蹴りを入れて蹴り上げる、そしてボールが中川さんの手に落ちる

 

 

「花咲学園の中川これもしっかりと止めたぁ!」

 

 

「マジかよ」

 

「大丈夫ですか?ゴールをがら空きにして」

 

「何!」

 

中川さんはボールを千堂さんにパスを出し千堂さんはペナルティエリアから出てきている中川さんにパス

 

「ディバインアロー!」

 

ディバインアローはゴールめがけてとんでいく、

 

「絶対に止めるっす!ザ・ウォール!」

 

シュートは遠くから撃ったこともあり壁山の技でしっかりと止めることが出方がこぼれ球を僕が拾う

 

「ナイスだ壁山!」

 

技で止めている間に守はゴールに戻っている

 

「こい!華音!」

 

「ローズブレイク!」

 

「マジン・ザ・ハンド!」

 

ローズブレイクをしっかりと止める

 

「次は決めるよ」

 

「鬼道!」

 

「鯱君、千堂先輩、一之瀬をマーク。諸星君と乙姫先輩は松野のマーク」

 

「篠原こっちに協力技を撃たせないつもなんだろうが甘いぞ!豪炎寺」

 

鬼道は豪炎寺にボールを蹴り上げるそれをファイアトルネードで鬼道に撃ち返しそれをシュートした

 

「「ツインブーストF!」」

 

「シュートブレイク!」

 

ツインブーストFに何度も蹴りを食らわせた蹴り上げようとしたが蹴り上げることが出来ずそのまま中川さんごとゴールに突き刺さった

 

 

「ゴール!雷門中ついに同点!1-1、無失点を誇った花咲学園に初得点です!」

 

僕は中川さんの元に向かう

 

「大丈夫かい?中川さん」

 

「大丈夫ですか?」

 

「すいません、久美子、園城寺君」

 

「今のは私のミスです、あそこまであの技を完璧に仕上げていたとは」

 

「守達の強さは試合の中で強くなってくことだよ」

 

「そうみたいですね、次からはアレを使います」

 

「わかった、ゴールは任せたよ」

 

「はい!任せてください」

 

 

「さぁ花咲学園のスタートで試合再開です!」

 

 

「園城寺君、私にボールをください!」

 

篠原さんに続いて僕達も上がっていく

 

「行かせん」

 

篠原さんの前に風丸と鬼道が立ち塞がる

 

「エンゼルボール!」

 

ボールに天使の羽が生えてボールが飛び回り鬼道や風丸をぬく。そして

 

「天使の羽ばたきをみせてあげます」

 

「そのセリフは」

 

「ゴッドノウズ!」

 

 

「これは世宇子中のアフロディの技ゴッドノウズだぁ!」

 

 

ゴッドノウズはゴールに向かっていくがその射線上には僕がいた。

 

「ローズストライク!」

 

ゴッドノウズにローズストライクをチェインした。

 

「マジン・ザ・ハンド!」

 

マジン・ザ・ハンドはゴッドノウズとローズストライクが合わさったシュートを止めることが出来なかった。そこで前半終了のホイッスルがなった

 

 

「ゴール!これで試合は1-2!花咲学園の1点リードで前半終了!」

 

 

 

 

 



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24話

「さすがは花咲学園、簡単に追いつかせてはくれないか」

 

響木が言う

 

「それに皆さんの技も発動する前に封殺されてしまっています。」

 

「それに奴らは世宇子中の技まで使ってくる。底がしれない」

 

「やっぱりすげぇぜ華音達は、みんな後半も気合い入れて行こうぜ!」

 

「「おぉ!」」

 

 

 

 

「みんな雷門はどうかしら」

 

「今までの相手よりもサッカーをやっていて楽しいです」

 

「あぁ、なんか燃えてくるって言うか」

 

「あなたと同じ意見なのがかなり気にいりませんが私もです。」

 

「なんだと龍宮!」

 

「なんですの千堂!」

 

「姉さん落ち着いて」

 

千堂と乙姫が喧嘩になりそうになるのを鯱が止める

 

「それにしても咲がゴールをわられるなんてな」

 

「すいません」

 

風音の言葉に俯く

 

「別に責めてないよ、それにこれくらいしてもらわないと面白くないしね」

 

篠原さんは顔をニヤつかせながら言う

 

「みんな最後に私が言うことは・・・」

 

花咲学園の選手が監督を見る

 

「勝ちなさい!あなた達は最高の戦士達よ」

 

「「おぉ!」」

 

「華音、後半はアレをやるぞ」

 

「雷門は出し惜しみして勝てる相手ではありませんからね」

 

風音と篠原さんが僕に言う

 

「わかった。」

 

 

 

「さぁ!フットボールフロンティア決勝戦1-2の花咲学園のリードで後半が再開だァ!」

 

 

僕は風音にボールを預けて一気に上がっていく

 

「影野、栗松!園城寺につけ」

 

「わかった」

 

「わかったでやんす」

 

影野と栗松が僕の前に着く

 

「好きにはさせないでやんすよ園城寺さん!」

 

「別に僕は何もしないよやるのは」

 

 

風音は僕から貰ったボールを篠原さんにパス

 

「ここは行かせん」

 

「ジャミングウェーブ!」

 

ボールを地面に叩きつけ衝撃波をうみだし衝撃波で鬼道の動きを止めその隙に抜き去り再び風音に戻す。

 

「華音!振り切れ」

 

僕は自分のトップスピードを出し栗松と影野を振り切る

 

「いきますよ2人とも」

 

「あぁ!」

 

「いつでもいいよ!」

 

僕は薔薇のオーラを風音風を蹴る足に纏わせボールを同時に蹴り上げ篠原さん、風音、僕は同時に飛びシュートを撃つ

 

「「「サウザンドレイン!」」」

 

サウザンドレインと言われたシュートは3人で蹴られた瞬間に風の刃と薔薇を辺に散らしボールと共にゴールに降り注ぐ

 

「絶対に割らせない!うぉぉぉぉぉぉ!」

 

守の後ろに黒いオーラが出現し形になる

 

「魔人グレイト!」

 

「グレイド・ザ・ハンド!」

 

化身に薔薇と風の刃が当たるがしっかりとシュートを止めた。

 

「風丸!」

 

ボールは風丸君にわたりダイレクトで鬼道に渡す

 

「いくぞ」

 

「「「皇帝ペンギン2号!」」」

 

「シュートブレイク!」

 

簡単に皇帝ペンギン2号を止める、パスを出そうとしたが全員マークされており出せない

 

「まさか、マークに着く時間を稼ぐ為に・・・」

 

「仕方ない!龍宮君!」

 

豪炎寺がマークに着いている龍宮にボールを渡すが少しだけ高い位置にボールが行く、それをへティングでペナルティエリアから出てきている中川にかえす。

 

「ディバインアロー!」

 

ディバインアローはゴールに突き進んでいく!

 

「桜花の女神 サクヤ!」

 

化身を出した僕がディバインアローに合わせる

 

「桜花!」

 

「魔人グレイト! グレイト・ザ・ハンド!」

 

化身シュート同士がぶつかり合うがシュートは魔人に完璧に止められる

 

「まだパワーが足りないのか」

 

「いいシュートだったぜ!いけぇぇぇぇ鬼道!」

 

「行かせない」

 

「ぶんしんディフェンス!」

 

「くっ、一之瀬!」

 

「任せて」

 

そのまま上がっていきディフェンスを引き付けてマークの甘くなった鬼道に戻しそのまま

 

「「ツインブーストF!」」

 

「絶対に止めます!」

 

中川さんは技の構える、すると中川さんの後ろから狼が表れる

 

「ウルフファング!」

 

シュートに狼の牙が喰らいつきシュートを止める

 

「久寿川君!」

 

前線にいる久寿川にボールを上げる

 

「好きかってにさせるか!」

 

風丸がパスをカットしシュートの体勢に入る

 

「豪炎寺!」

 

「あぁ」

 

「「炎の風見鶏!」」

 

炎の風見鶏はゴールに向かわず鬼道の元に行き、それを合わせる

 

「「「皇帝ペンギン2号」」」

 

ペンギンは紅く燃え上がりゴールに向かう

 

「ウルフファング!」

 

狼の牙と紅く燃えるペンギンがぶつかり合うが牙は砕けゴールに突き刺さる

 

 

「ゴール!遂に雷門がおいついたぁぁ!これで2-2」

 

「まさか破られるなんて」

 

 

花咲学園のボールで再開する。

 

「篠原さん、風音、久寿川さんでサウザンドレインを僕に撃ってくれそれを化身でチェインする」

 

「でもそんなこと1度もやったことないぞ」

 

「わかりました、華音さんまかせましたよ」

 

僕は篠原さんにパスを回し僕は上がっていく、篠原は技を使い相手のディフェンスを抜いていく

 

「久寿川君、風音!いきますよ」

 

「はっはい!」

 

「受け取れ!」

 

「「「サウザンドレイン!」」」

 

「桜花の女神 サクヤ!」

 

「桜花!」

 

サウザンドレインに化身のパワーが加わる

 

「グレイト・ザ・ハンド!」

 

魔人に風の刃が刺さり、どんどんシュートのパワーで押していく、やがて魔人は消え守ごとゴールに突き刺さる。

 

「ゴール!これで花咲学園3点目 2-3」

 

僕はシュートを決めて自陣に戻ろうとした時足に違和感を覚えたがそのまま戻る。

 

 

「まだ諦めるな!点をとるんだ!」

 

「「おぉ!」」

 

雷門ボールで開始され風丸にボールが渡る

 

「風丸!上がれ」

 

「疾風ダッシュ! 一之瀬」

 

必殺技で久寿川を抜き去り、一之瀬にパスを出す

 

「行かせません!フローズンスティール」

 

「くっ染岡!」

 

一之瀬はフローズンスティールを避け染岡にパス

 

「ドラゴンクラッシュ!」

 

染岡はドラゴンクラッシュを空中に打ち上げる、そこに守が上がってきて鬼道、豪炎寺、守と跳ぶ

 

「イナズマブレイク!」

 

「ウルフファング!」

 

ウルフファングは破られゴールに入る

 

 

 

「ゴール!雷門追いついた!3-3」

 

 

そして試合をリスタートしようとした時、僕にボールが回ってきてドリブルしようとした時、足が動かなくて鬼道に取られる。

 

「なんで足が」

 

 

 

篠原監督はその様子を見ていた

 

「まさか園城寺君、さっきのシュートチェインで」

 

 

 

「「「イナズマブレイク!」」」

 

「ウルフファング!」

 

ウルフファングでは完全に止めきることが出来ずボールはゴールに入る

 

 

「ゴール!雷門遂に逆転!4-3だぁ!後半も残りわずか雷門逃げ切ることが出来るか!」

 

 

僕はリスタートする為にポジションに着こうとするが監督が選手交代を言う。

 

「選手交代!12番園城寺君と14番菅原君を交代します」

 

「監督今園城寺君を下げるなんて」

 

「大丈夫ですまだやれます」

 

篠原さんと僕は監督に意見する

 

「園城寺君、あなた今立ってるのがやっとなんじゃないかしら」

 

「!」

 

「多分さっきのシュートチェインの時がきっかけね、化身はかなりの体力を消耗する諸刃の剣、それを後半は多用した上に強力な技へのシュートチェインで足にかなりの負荷がかかってる、それ以上続けさせる訳にはいかないわ」

 

「・・・わかりました」

 

「菅原君、頼んだよ」

 

「あぁまかせとけ!」

 

 

 

僕はベンチでそれからの試合を見ていた。悔しい気持ちでいっぱいだった。

 

「ごめんなさい、あなたを最後まであそこに立たせてあげられなかったのは私のせい、でも私は選手を護る責任がある」

 

「・・・」

 

 

 

 

「華音の分まで最後まで諦めるな!」

 

「おぉ!」

 

 

「烈風ダッシュ!」

 

「エンゼルボール!」

 

みんなは必殺技を使い上がっていきそして

 

「ゴッドノウズ!」

 

ゴッドノウズはゴールに向かっていく

 

「マジン・ザ・ハンド!」

 

マジン・ザ・ハンドでしっかりと止め、そこで試合終了のホイッスルが鳴った

 

 

「試合終了!激闘を制したのは雷門中だァァ!」

 

 

 

お互いの選手が礼をして僕達はロッカールームに戻った

 

「あなた達は良くやった、よく最後まで戦った!」

 

監督の目には涙が溢れていた

 

「す・・・いません、私がもっと・・・」

 

「いや俺が」

 

「私がもっと止められていれば」

 

「そんなことないですよ、私達はみんな全力で戦いました。それは誇れることです、だから誰かのせいという訳ではありません!来年は絶対に私達が優勝しましょう!」

 

「おぉ!」

 

こうして僕達のフットボールフロンティアは終わった。

 

 

 



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エイリア学園編
25話


ここからは結構時間が飛びまくります。今は雷門が北海道に向かっているあたりです


フットボールフロンティアが終わったその日に事件は起こった。エイリア学園と名乗るもの達が全国の中学を破壊して回っていた。それを防ぐ為に雷門イレブンが全国を回っていた頃花咲学園。

 

「みんな今日から新しく仲間が加わります。」

 

監督の横には見覚えのある選手がいた

 

「亜風炉照美です、今日からよろしくお願いします」

 

この日元世宇子中のアフロディが花咲学園に加入した。元々世宇子中は影山が作ったチームで学校というのが形だけと後に判明し世宇子中は解体、選手達はそれぞれ別の学校へと転校した。

 

「キャプテンの篠原です、歓迎します亜風炉君」

 

篠原さんは右手を差し出し握手をした。

 

「じゃあ早速練習を始めるわよ!」

 

「おぉ!」

 

 

 

世宇子中が解体されて僕達はバラバラになった。ドーピングを行ったせいでどこの学校も僕達を中々受け入れてもらえず途方に暮れていた時に篠原監督に声をかけてもらい、花咲学園へと入った、円堂君達と決勝戦を戦った彼らの練習は凄まじいものだった。修練所と言われる施設で彼等は特訓していた。

 

「凄い」

 

「君もあれくらいちゃんと出来るようになるわ」

 

「そう・・・でしょうか」

 

ものすごい速さでいくつも同時に飛んでくるボールを全て止めるキーパーや、凄い速さで動くベルトコンベアをドリブルしながら飛んでくる障害物をよけるMFの練習を見て僕は少しだけああなれるのか疑問だった。

 

「じゃあ照美君はしばらく慣れるまでは彼女達と練習ね」

 

監督が指をさした場所にいたのは4人組の女子

 

「彼女達は?」

 

「初等部6年生の子達よ、来年からうちの部に入ることが決まってるの、今レギュラー達がやってる特訓は彼女達がやってる物のLv最大の物だからあれで慣れてね」

 

「はい!」

 

「うん良い返事」

 

僕は監督に連れられて彼女達の元に向かう

 

「1回集合よ園城寺4姉妹!」

 

園城寺って彼女達は園城寺君の妹なのか

 

「なんですか監督」

 

白髪の子が監督に聞く

 

「今日から入った亜風炉照美君、しばらくはここであなた達と同じメニューをするから一緒にお願いね」

 

「わかりました」

 

そう言って監督は去っていく。そこには園城寺君の妹達と僕だけが残される

 

「えっと亜風炉照美ですよろしく」

 

「よろしく、園城寺響だ」

 

「私は暁よ!」

 

「雷よ!」

 

「電なのです」

 

「じゃあ僕達がやった後にやってみて」

 

こうして僕の花咲学園での生活が始まった。

 

 

 

まさかアフロディがチームにはいるだなんて思ってもいなかった。

 

「さすが監督って感じだな」

 

「そうですね、まさかアフロディをスカウトしてくるだなんて」

 

「でもこれでエイリア学園がいつうちに攻めてきても大丈夫ですね」

 

上から風音、篠原さん、中川さんが言う

 

「そういえば園城寺君足の方は大丈夫なんですか」

 

「大丈夫だよ、医者にももう大丈夫だって言われてたし」

 

「じゃあ私に撃ってもらえませんか」

 

「いいよ」

 

「じゃあ俺達も」

 

「風音私達はドリブルの練習よ、じゃあ2人とも後でね」

 

「えっ?俺もシュートを」

 

「良いからいくよ」

 

篠原さんは中川さんに何か言っていた。中川さんは顔を赤くしていた。

 

「じゃあ僕達も行こうか」

 

「はっはい!」

 

僕と中川さんはゴールに向かう。

 

「準備はいい?」

 

「はい!いつでも来てください」

 

「ローズブレイク!」

 

「シュートブレイク!」

 

ローズブレイクに何度も蹴りを入れていき威力を完全に殺して止める

 

「シュートブレイクの威力前より上がってるんじゃない?」

 

「園城寺君こそ」

 

「止められちゃ意味無いけどね」

 

「よしもう1本お願い!」

 

「いいよ!」

 

 

 

 

その2人を影で見守る集団があった。

 

「姉さん覗きみなんて趣味悪いよ」

 

「そうですよ、バレたら中川さんにゴミを見る目で睨まれちゃう」

 

「私は大丈夫。」

 

「「僕達は?」」

 

 

 

練習を少し休憩していた。

 

「あの園城寺君・・・」

 

「どうしたの中川さん」

 

「あのこれからは名前読んでもいいですか?」

 

「えっ?」

 

「えっと妹さん達も反応ちゃうので」

 

「あぁそういう事か、いいよ」

 

「ほんとですか!」

 

「うっうん」

 

この時の中川さんはかなり嬉しそうな顔をしていた。そして数時間後・・・

 

 

修練所から出た亜風炉君はボロボロだった。僕はこれからチームメイトになるから交流を図る為にドリンクとタオルを持っていく。

 

「はい」

 

「あっありがとう」

 

僕がタオルとドリンクを渡したことに驚きつつも受け取る。

 

「君達は凄いよ、こんな特訓を毎日やってるんだから」

 

「まぁ僕もここに来た時はかなり驚いたけどね」

 

「そうか君は元々雷門にいたんだったね」

 

「うん」

 

「それに暁さん達もすごいよ、まだ小学生なのに」

 

「まぁ妹達は監督が気に入ってめちゃくちゃやらせてるからね」

 

僕と亜風炉君が話しているところに中川さんが来る

 

「あっ!お邪魔でしたか?」

 

「そんなことはないよ」

 

「華音君って亜風炉さんと仲良かったんですか?」

 

「いや、今日はじめて話したよ」

 

「えっとごめん、君は?」

 

「すいません、私は中川咲です。此処の正ゴールキーパーです。よろしくお願いします亜風炉さん」

 

「よろしくお願いします、中川さん」

 

「それで中川さんはどうしたの?」

 

「忘れてました、華音君と亜風炉さんを探しに来たんですよ」

 

「この後何かあった?」

 

「いえ、千堂先輩が亜風炉さんの歓迎会をすると言っていたので呼びに来たんです。」

 

「え?」

 

「そうだったんだ」

 

「では私は先に千堂亭に行ってますので」

 

中川さんはこの場を後にする

 

「どうしたの?」

 

「いや僕、ドーピングの事もあるからこのチームに歓迎されてないと思ってたからビックリして」

 

「あぁ、多分このチームはその事をほじくり返して言う人はいないと思うよ」

 

「そうなんだね」

 

「何より監督が君の事を個々に連れてきた時点で君は僕らの仲間だからね」

 

「ありがとう」

 

僕らは身支度を整え、ロッカールームを出ると暁達が待っていた。

 

「遅いわよ!亜風炉!お兄ちゃん!」

 

「暁、タメ口は駄目だよ」

 

「園城寺君、僕は気にしてないよ」

 

「ならいいけど」

 

「じゃあ早く行くわよ!」

 

「お腹ペコペコなのです」

 

「行こう」

 

「ごめんね亜風炉君、騒がしくて」

 

「いいよ、兄妹の仲がいいのは良いことだからね」

 

そして千堂亭に着くと既にみんなは集まっており僕達を待っていた。

 

「遅いぞー」

 

「もう待ちくたびれましたよ」

 

「亜風炉さん、あなたの席はこちらですわよ」

 

各々が声を上げる

 

「みんな静かにしなさい!照美が驚いてるでしょ!」

 

「お母さんが1番声がでかいわよ、まぁ乙姫先輩の隣に亜風炉君は座って」

 

「はっはい」

 

「これから照美の歓迎会を始めるわ!交流を深めて明日からの練習頑張りましょう!」

 

監督の声で貸切の千堂亭で亜風炉君の歓迎会が始まった。かなり質問責めにあっていて少しだけかわいそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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26話

時間は円堂達が愛媛で真帝国学園と戦っているくらいです


エイリア学園のチームジェミニストームを守達が倒したが新たなチームイプシロンが表れたとニュースでやっていた。イプシロンも学校を破壊して回っていた。

 

「エイリア学園の被害は増えてきてるな、俺達もなにか出来ればいいんだが」

 

「うん、でも僕達も今できることをやらないとね」

 

「そうですよ風音、私達はいつここに攻めてきてもいいように備えなくては」

 

「そうだな」

 

僕達は部室を出て修練所に向かう。

 

「園城寺君、遅かったね」

 

亜風炉君が話しかけてくる

 

「少し話しててね」

 

「そっか。監督が君達を読んでいたよ。来たら僕も一緒に来いって」

 

「監督が?」

 

「亜風炉さん、どこにいるかわかりますか?」

 

「中川さんの所だよ。新しい技を教えるって言っていたから」

 

「わかりました」

 

監督の元に向かうとボロボロになっている中川さんがいた。

 

「大丈夫?今日はもう辞めましょう」

 

「大丈夫です、もう1本お願いします」

 

「・・・わかった」

 

監督がマシンを動かしてボールを放つ

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ウルフファングの構えをするが何も起きない、そのまま止めようとするが吹き飛ばされる

 

「ぐっ」

 

「中川がマシンのボールを止められないんて」

 

「風音、多分あのマシンリミッターを外してある」

 

「だから咲さんがあんなにボロボロに」

 

すると監督がこちらに気づきマシンから降りてこちらに来る

 

「咲、休憩よ」

 

「は・・・い」

 

「あなた達、4人で新しい技をやってもらいたいの。その名も”雪月花”」

 

「雪月花?」

 

「これは私が考えたシュート、化身を使える華音とキック力の高い風音、久美子、照美でやる4人技よ」

 

「わかりました、皆さんいきますよ」

 

僕達は修練所のグラウンドの半面を使う

 

「これは園城寺君が化身シュートを空中に上げてそれを私達が3人でオーバーヘッドキックするという技みたいですね」

 

「だからキック力の高い俺達なのか、でもこれアフロディでもいいんじゃ」

 

「確かに化身を世宇子中の時は出せてたけど今の僕は化身を思うように扱えない、あれは神のアクアで出していたにすぎないんだ」

 

「そうだったのか、悪いな」

 

「大丈夫だよ、これは僕が付き合っていかなきゃ行けないことだからね」

 

「では早速やってみましょう」

 

僕達は練習を開始する、だけどこの技は今までの技よりも更に難易度が高かった。

 

「私達が飛ぶスピードと化身シュートのスピードが全然違い過ぎます」

 

「じゃあ僕が少し力を抜けば」

 

「ダメだ、それじゃあ意味がないどうにかして俺達が化身シュートに追いつければ」

 

「何か方法があるはずだよ、でも監督はこの技を作ったのならヒントか何か知らないのかな」

 

「アフロディは初めてだから知らないか、監督は必殺技のアイディアを出すけどヒントは言わないんだ」

 

「でもそれじゃあ」

 

「そう監督のイメージどおり技はできない、だけどそれでいいんです」

 

「アイディアを僕達で形にするのが監督の方針なんだって」

 

「まぁでも他校の技は自分達の目で盗むしか無いけどね」

 

「じゃあ篠原さんや中川さんが世宇子の技を使えるのも」

 

「ええ、あなた達の試合を何度も見て盗みました」

 

「ははは・・・そうなんだ」

 

そうしてまた必殺技の練習を始めるが完成させることはできなかった。

 

 

 

1週間後、修練所

 

「だめだ、どうやってもタイミングが合わない 」

 

「化身シュートに追いつくには化身の力を借りれば・・・」

 

「亜風炉さん、それってどういう」

 

「!」

 

「アフロディ!それだ!」

 

「華音!化身で俺達を空中に投げれるか?」

 

「はっ!そういう事かやってみるよ」

 

「この技の特訓は何度も出来るわけじゃありませんからね、成功させますよ!」

 

 

「桜花の女神 サクヤ!」

 

「「「雪月花!」」」

 

僕は桜花を空中に打ち上げ3人を投げ3人でオーバーヘッドキック、蹴られたボールはものすごい光と雪を出しゴールに向かう

 

 

「でっできた」

 

「アフロディ!お前の言った通りだ!」

 

「ええ、お手柄ですよ亜風炉さん!」

 

「これが・・・協力技、ものすごいパワーだ」

 

「よし今の感じを忘れないうちに」

 

「いえ今日はこれくらいにしましょう、園城寺君も無理しないでください」

 

「バレてたか、でもこの必殺技の練習のおかげで化身を出せる時間も増えてきたよ」

 

「そうですか、でも今日はダメです!」

 

「わっわかった」

 

「福路君、こういう時の篠原さん怖いね」

 

「あぁでも決勝の時園城寺が途中退場したのは自分が無理させたからだって今でも攻めてるからな」

 

「だから人一倍みんなのコンディションを気にしてるんだね」

 

「あれでも俺達のキャプテンだからな」

 

「風音!あれでもってどういうことですか!」

 

「あっやべ」

 

「彼女にむかってあれでもってどういうことです!」

 

「えっ?園城寺君、福路君達付き合ってたの?」

 

「うん、風音君が言うには2人きりの時は別人みたいだって言ってたよ」

 

僕と亜風炉君は小声で話しながら、2人を見ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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27話

円堂達がこちらにきます。



大阪のナニワ修練場で特訓をしている俺達に瞳子監督から次のイプシロンの襲撃予告が入った学校を聞いた。

 

「みんな今から長野に向います。」

 

「長野?」

 

「長野ってもしかして」

 

「ここにいる半分は察しているようね、イプシロンの予告が入ったのは花咲学園よ」

 

「華音達に!」

 

「なぁダーリン、円堂の言う華音って誰やねん」

 

「僕も詳しくは知らないんだけどフットボールフロンティアの決勝で戦った相手のひとりだよ、地区大会までは雷門にいたらしいんだ」

 

「でその華音って奴は凄いのかよ」

 

木暮が言う

 

「あぁ!華音は俺の親友でサッカーの実力も凄いんだ!グレイト・ザ・ハンドを初めて破ったのも華音達なんだぜ」

 

「それに奴は円堂と同じ化身を使える」

 

「キャプテンと同じ化身を」

 

「それってめっちゃ凄いじゃん!どうして今まで監督は長野までスカウトに行かなかったんだ?」

 

吹雪と塔子が呟く

 

「待ってろよ華音!俺達が行くからな!」

 

 

 

その頃花咲学園、僕達は全員部室に集まっていた

 

「みんな、うちにも等々エイリア学園からの襲撃が予告されたわ」

 

みんなは息を呑む

 

「雷門もこちらに向かっているようだけど、おそらく雷門よりも先にイプシロンがくるわ」

 

「では私達が戦うということですね」

 

「そうよ!たとえ雷門が先に来ても私達が戦うことは変わらない!見せてあげなさいエイリア学園と雷門に貴方達の実力を!」

 

「「はい!」」

 

その中で中川さんだけが浮かない顔をしており、ミーティングの後すぐに修練所に向かっていく。僕は中川さんを追いかける

 

「中川さん」

 

「・・・華音君」

 

「どうしたの?」

 

「・・・私は花咲学園のキーパーなんです。絶対に止めなきゃ行けない、でも今の私じゃイプシロンのシュートをとめられるかわからないんです、だから新しい私の技を習得しないと」

 

「でも焦ってたら」

 

「・・・そうですね」

 

「じゃあ僕も技の習得に協力するよ」

 

「ありがとう華音君」

 

ここから僕達は新技の特訓をはじめた。

 

「だめだ、全く形にならない」

 

「中川さん技のイメージがあるの?」

 

「はい、ウルフファングを強化しようと思って」

 

「そっか」

 

「狼の上かフェンリルとか?」

 

「フェンリルですか・・・」

 

「まぁ参考になるから分からないけど」

 

そして特訓を再開しようとした時、監督が入ってくる

 

「華音、咲!雷門がきたわよ。」

 

「わかりました、もうしばらくしたらいきます」

 

「私も」

 

「わかったわ、でも無理してすぐに行く必要はないわ」

 

「そうですかなら、しばらくは特訓してます」

 

 

 

花咲学園校門

 

「此処が花咲学園っすか」

 

「のどかな場所でやんすね」

 

「どうやらイプシロンよりも先に着いたようね」

 

「でも華音達はどこだ?」

 

しばらくすると吹雪が数名の女子生徒を連れてきた

 

「この子達がサッカー部の所まで連れていってくれるって」

 

「そうなのか」

 

吹雪について俺達はサッカー部の元に連れていってもらった。そこは大きい体育館のような建物だった。

 

「ここに華音達が?」

 

「円堂まさかこの中グラウンドなんじゃないか?」

 

「・・・よし入ろう」

 

入ろうとした時、建物の扉が開く

 

「っ雷門!」

 

「もう来てたのか」

 

「君達は花咲学園の選手ね、ここが練習場でいいのかしら」

 

瞳子が久寿川と鯱に聞く

 

「はい」

 

「監督に伝えてきます、少しだけ待っていてください」

 

そう言うと2人は建物の中に戻り、しばらくすると篠原監督がでてきた

 

「久しぶりね雷門イレブン」

 

「初めまして、雷門の監督をやってる吉良瞳子です」

 

「こちらこそ花咲学園の監督篠原凛です。ここではなんですから着いてきてください」

 

そういって建物の中に案内される

 

「すげぇー」

 

「ここが花咲学園サッカー部の為の施設よ。グラウンドの他に君達のイナビカリ修練所のような施設もあるわ」

 

「それでうちに来たのはエイリア学園の予告のことですね」

 

「はい、ここで決着をつけるつもりです」

 

「そう。でも雷門が戦う必要はないですよ」

 

「えっ!」

 

「私達の学校は私達が守りますから、後グラウンドは好きに使っていいですよ」

 

そう言い残し篠原監督はどこかに行ってしまった

 

「なんだよあいつ!強豪だからってあいつらは雷門中に負けてるんだろ!」

 

「いくら花咲学園が強いからってあんな言い方」

 

塔子と木暮が言う

 

「でもあの監督が言うこともわかる、それに園城寺達がエイリア学園との試合に備えていない筈が無い」

 

「そうだな!それに篠原監督はここを使っていいって言ってたんだ、今から練習だ!」

 

「「おぉ!」」

 

雷門が練習を初めてしばらくした時、シュートがそれ花咲学園の仕事中のマネージャーに迫っていた

 

「危ない!」

 

「ふっ!」

 

シュートを蹴り返しグラウンドに戻す

 

「あれは」

 

円堂や風丸が見たのは信じられない選手だった。

 

「お前は・・・アフロディ!」

 

「なんでお前がここに!」

 

鬼道が睨みつける

 

「それはね」

 

「それはこいつが花咲学園サッカー部だからだ」

 

グラウンドに2人が降りてくる

 

「福路風音と篠原久美子!」

 

「お前らどうしてアフロディがここに居るんだ?」

 

「だから言ったよね、亜風炉さんは私達の仲間です」

 

「マジかよ」

 

風丸が呟く

 

「なぁあいつら誰なん?」

 

「あの人はアフロディ、準決勝を戦った世宇子中の選手で彼女達は花咲学園の選手よ」

 

「お前達、アフロディが何をしていたか知らないわけてはないだろう!」

 

「知ってますよ、それでも監督が連れてきた以上彼は私達の仲間です」

 

「それにこいつはもう世宇子中にいた頃のこいつじゃない、自らの罪を認めて進むことを決めたんだよ」

 

「そうなのか?」

 

「鬼道君に言われるのはしかたがないよ。僕は君達に負けてから自分の罪に気がついたんだ、今は1からここでやり直してる」

 

「そうなのか、ならアフロディ今から一緒に練習しないか?」

 

「円堂本気か」

 

「そうでやんすよ」

 

「あぁアフロディの目を見ればわかる、もう前のアフロディじゃないってな!」

 

「嬉しいけどまた今度ね、今から彼らと必殺技の特訓なんだ」

 

「そうなのか」

 

「後、園城寺君が君を認める理由が分かったよ」

 

「ん?」

 

「なんでもないよ、じゃあね」

 

アフロディ達はグラウンドを出ていった。

 

「まさかアフロディがここに居るだなんてな」

 

「あぁ驚いた」

 

「それにしても蹴り返されたボールを受けた時、世宇子中の時よりもパワーが上がってた」

 

「本当か円堂!」

 

風丸が円堂に聞き返す

 

「そういえばここにもイナビカリ修練所のような場所があるって言っていたな」

 

「そこで特訓をさせてもらえないか頼んでみるか!」

 

「そうだな、練習の後に篠原監督に頼んでみよう!」

 

そうして遅い時間まで特訓していた。

 

「雷門イレブンの皆さん監督が読んでいます、着いてきてください」

 

円堂達は呼びに来たマネージャー達に着いていく

 

「学校の合宿所を開けておきました、そこを使ってもらって大丈夫ですよ」

 

「あっありがとうございます!」

 

「久しぶりに広いところで寝られるっす!」

 

雷門イレブンのみんなは喜ぶ

 

「あっあの篠原監督!」

 

「何かしら円堂君に鬼道君」

 

「修練所を使わせて貰えませんか」

 

「俺達のパワーアップの為にも」

 

「使わせてあげたいのはやまやまなんだけどね、あれに着いてこられるか」

 

「俺達なら大丈夫です、どんな特訓にも耐えてみせます」

 

「・・・わかった。なら明日今日使ったグラウンドに来てそこで試験するわ、それでいいですよね、吉良監督?」

 

「はい、機会をいただきありがとうございます」

 

篠原は去っていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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28話

翌日、雷門イレブンはグラウンドに集まっていた

 

「試験って何をするんだろう」

 

「わからない、だが花咲学園の監督の出す試験だ並のものじゃないだろう」

 

「よーしみんな絶対に試験に合格しようぜ!」

 

「「おぉ!」」

 

そこに篠原監督が後ろに11人の選手を連れてきた

 

「みんな私の出す試験はこの子達と試合して負けないこと」

 

「この人達は」

 

瞳子が篠原に聞く

 

「この子達は花咲学園のBチーム、要するに二軍の選手達よ」

 

「二軍?私達はエイリア学園に勝利するために旅をしているんです、一軍の選手ならともかく二軍の選手と試合だなんて」

 

「あら、二軍のだからといってこの子達を甘く見ないでね、この子達は貴方達が使おうとしている修練所の特訓を毎日受けてるんだから」

 

「わかりました」

 

円堂達は選手の中に知り合いがいた事に驚く

 

「暁、響、雷、電!」

 

「あら円堂久しぶりね」

 

「久しぶり」

 

「久しぶりなのです」

 

「久しぶりね」

 

「もしかしてお前達もこの試合に参加するのか?」

 

「えぇ!これは非公式の試合だから篠原監督が出てもいいって」

 

「だから円堂この前のリベンジよ!」

 

「あぁ!こっちも負けないぜ」

 

「あれが園城寺の妹達か噂では聞いていたがどれくらいの実力なのか」

 

「妹ってことは1年なのか?」

 

「違うでやんす、小学生6年でやんすよ」

 

「マジかよ、あの篠原って監督俺達を舐めてんのかよ」

 

「木暮君、油断しちゃダメよ。あの子達はキャプテンからゴールを奪うくらいの実力なの」

 

「本当に!円堂からゴールを小学生が奪ったの?」

 

 

暁達を知らないメンバーは驚きの声を上げながらポジションについていき試合が始まった。それを観客席で見ている影が5人

 

「この試合どうなると思う」

 

「僕は円堂君達が勝つと思うな」

 

「私も同じです」

 

風音が話題をふる、アフロディと中川さんは雷門が勝つと予想した

 

「私はうちのBチームが勝つと思います、彼らのレベルがどれだけ上がっているかはわかりませんがBチームは全国大会決勝の時の私達よりも実力は上ですから」

 

「園城寺君はどう思う?」

 

「わからないかな、守達に勝ってもらいたいと思うけど今の雷門には豪炎寺君と染岡君が居ないからね」

 

「後僕は暁さん達も気になるかな」

 

「華音君の妹達ですよね、私たちの特訓を少しだけレベルわ落としたものをやってる」

 

「あぁ、あれで小学生なんだから末恐ろしいですよ」

 

会話をしながら試合を見る。

 

 

試合はBチームキャプテンの菅原が支持を出しながら攻めていく、それを止めようとするが

 

「行かせないよ、アイスグランド!」

 

「効かないよ!暁!」

 

「ナイスパス」

 

「フレイムダンス!」

 

「ヒートタックル!」

 

暁はヒートタックルでフレイムダンスを強引に突破する

 

「何!」

 

「ダーリンの技が簡単に破られるだなんて」

 

「行かせないっす!ザ・ウォール!」

 

「無駄よ!」

 

ボールを蹴りあげて空中に跳び技を躱す

 

「円堂いくわよ!雷、電!」

 

「わかったわよ」

 

「わかったのです」

 

「「「ローズストライクTC!」」」

 

「マジン・ザ・ハンド!」

 

マジン・ザ・ハンドとぶつかり合うが数秒でマジン・ザ・ハンドは破られゴールを奪われる

 

「円堂のマジン・ザ・ハンドが破らるなんて」

 

「流石は園城寺の妹と言うだけあるか」

 

 

「暁達もレベルアップしてる、俺達も負けてられない」

 

そこから雷門イレブンが攻めていくが全てDFに阻まれ0-1で前半が終わる。

 

「これでBチームだなんてそれなら園城寺達はどれだけ」

 

「それに彼等、ジェミニストームよりも強い」

 

「面白くなってきたぜ!みんな後半はどんどん攻めていくぞ!」

 

「「おぉ!」」

 

 

そして後半が始まった。後半もBチームの猛攻が続いていた。

 

「スピニングシュート!」

 

「ゴッドハンド!」

 

しっかりとシュートを止める

 

「一之瀬!」

 

一之瀬にボールを上げ、そのまま上がっていく

 

「一之瀬!吹雪にパスだ!」

 

「吹雪!」

 

「任せろ!エターナルブリザード!」

 

「シュートブレイク!」

 

シュートブレイクではエターナルブリザードの威力を殺すことが出来ずそのままゴールに突き刺さる。

 

 

 

 

「やはり吹雪のシュートを止められませんか」

 

「だけど今の雷門は」

 

「うん吹雪君に頼りすぎてる、彼が潰された時どうなるか・・・」

 

「そうだね、でもそこは守がなんとかするはずだよ」

 

「園城寺君は言ってあげないのかい」

 

「ああいうのは自分で気づかないとだめだよ」

 

「僕達も練習に戻ろうか」

 

「そうですね」

 

 

 

そして試合は1-1で終わった。

 

「引き分けか」

 

「これじゃあ試験は・・・」

 

そこに篠原監督が降りてくる

 

「雷門イレブンのみんなお疲れ様、試験の結果だけど合格ね、修練所を使わせてあげる」

 

「ほんとですか!ありがとうございます」

 

「じゃあ着いてきて」

 

円堂達はついて行き扉の前に着き入る。

 

「これが花咲学園の修練所」

 

「円堂あれ見てみろよ」

 

そこには園城寺の姿があった。そして園城寺の前にはマシンが置いてあり無数のボールが園城寺に迫っていく。

 

「危ない!」

 

「華音ならあれくらい大丈夫よ」

 

園城寺は跳んでくるボールを全て蹴り返す

 

「すごいっす」

 

「あれが園城寺君・・・」

 

そして修練所の機材の説明をしながら案内され、また入口に戻ってくる。

 

「じゃあここを使って各自好きに特訓していいわよ」

 

そう言い残し篠原監督はどこかに行く

 

「ではここの施設で特訓を開始します、花咲学園の選手の邪魔にならないようにしなさい」

 

「「はい!」」

 

 

 

監督が守達を連れてきた、なるほどあれは試験と言いつつBチームの実力を測るためにやったのか。そして特訓を一旦やめて守達の元に向かう。

 

「久しぶり守!」

 

「華音久しぶり久しぶりに一緒に特訓やろうぜ!」

 

「いいよ」

 

 

「よっしゃあ!特訓開始だ!」

 

守にシュートを撃つ

 

「ローズストライク!」

 

「マジン・ザ・ハンド!」

 

マジン・ザ・ハンドを簡単に破る

 

「華音!またローズストライクの威力が上がってるな」

 

「守もその技の精度が上がってきてるよ」

 

そしてしばらく守と特訓を続けた。そこに中川さんがくる

 

「華音君、今日もよろしくお願いします」

 

「もうそんな時間か」

 

「華音何かこれからするのか?」

 

「今から中川さんの新しい技の特訓をするんだ」

 

「俺も行っていいか?」

 

「僕は良いけど」

 

「私もいいですよ」

 

そこから僕達は特訓を続けた、そして・・・

 

「うぉぉぉぉぉ!」

 

右手に力を溜め突き出し左手で右腕を支える、後ろにフェンリルが表れシュートに喰らいつきシュートを止める。ボールは右手に収まっていた

 

「いっ今の」

 

「やった!ついに完成した!」

 

「やったじゃないか!中川!」

 

「ありがとうございます!華音君!円堂君!」

 

必殺技の完成に喜んでいた時ドォォォォォォォンと言うものすごい音が聞こえてきた。

 

「なんだ今の音」

 

「まさかエイリア学園!」

 

「いや予告があったのは後3日後、あれ多分風音達だ」

 

「行こうぜ。」

 

「うん」

 

僕達は守に続いて風音達がいる場所に向かう、その途中で雷門イレブンのメンバーや花咲学園のメンバーと合流した

 

「円堂、今の音はまさか」

 

「いや鬼道、華音が言うには福路達だって」

 

「じゃああの音は・・・」

 

ドォォォォォォォン

 

「まただ」

 

「行こう!」

 

僕達が風音達が練習しているグラウンドに行くと3人で技を撃つ途中だった。

 

「「「ホーリーランス!」」」

 

ドォォォォォォォン

 

ボールを3人で蹴りあげ3人に白い翼が生え3人同時に翔く!3人でボールを蹴る。ボールは強い光を帯びてゴールを入る。

 

「よし完璧だな」

 

「えぇこれで園城寺君に負担をかけないですみます」

 

「そうだね、でも凄いシュートだこれなら」

 

「「「エイリア学園にも通用する!」」」

 

そこに僕達がなだれ込む

 

「風音」

 

「あっ園城寺にみんな、それに雷門まで」

 

「凄いシュートだったな!」

 

「お前らいつの間にあんな技を」

 

「これは私達も負けていられませんわ」

 

「鯱、久寿川君いきますわよ」

 

「そうだな、俺も負けてられない!」

 

そう言い残し華音と中川以外の花咲学園の選手達は特訓に戻る

 

「なぁ今のシュート撃ってみてくれないか」

 

「円堂君?」

 

「今のシュートを受けてみたいんだ!」

 

「いいぜ」

 

「待ってください!私に先に受けさせてください!」

 

「確かに中川さんの技もさっき完成したんだ、それの威力を試したい」

 

「なるほどね」

 

「でもまずは円堂からだ」

 

「福路君どうして」

 

風音が中川さんに小声で言う

 

「先に言ったのが円堂だからだ!お前が円堂をライバル視してるのは知ってる。」

 

「なっ、そんなこと」

 

「いずれ勝ちたいならそこでよく見てろライバルの姿を」

 

「わかりました」

 

「円堂待たせたな、」

 

「いいぜ、よしこい!」

 

「キャプテン頑張るっす!」

 

「止めろやー円堂!」

 

 

雷門イレブンのメンバーが円堂を応援する

 

「行くよ!円堂君」

 

「公式戦じゃないがここで決勝のリベンジだ!」

 

「えぇ覚悟はいいですか」

 

 

「「「ホーリーランス!」」」

 

シュートが迫る、守は背中からオーラを出し化身をだす

 

「グレイト・ザ・ハンド!」

 

化身でシュートを受け止めるがじりじり後ろに下がっていく。そして守ごとゴールに入る

 

「化身が破られるなんて」

 

「あのシュートどれだけの威力なんだ」

 

「すげぇ!今のシュートもう1回撃ってくれ!」

 

「ごめんな、もう1人このシュートを受けたい奴がいるんでな、こい中川!」

 

「今度は私の番です、いつでも来てください!」

 

「あぁいくぜ!」

 

「「「ホーリーランス!」」」

 

「これが私の新必殺!フェンリルハンドだぁ!」

 

お互いの技がぶつかり合う。そして光が弱くなっていくがフェンリルの牙に亀裂が入り弾け飛ぶ。技はお互いに破られたが中川さんはシュートを止めることができた。

 

「互角か」

 

「いいえ私達の負けです。結果はどうであれボールはゴールに入っていません」

 

「くそっ嬉しいんだか悔しんだか」

 

「なるほどこれがチームで強くなるってことなんだね」

 

 

 

 

雷門イレブンはこの様子を見ていた。

 

「円堂」

 

「俺達も負けていられないな」

 

「あぁ!俺達も華音達に負けないように特訓だ!」

 

「「おぉ!」」

 

そこに瞳子監督と篠原監督がやってくる

 

「盛り上がってるところ悪いけどもう練習終了よ」

 

「そんなぁどうにかならないんですか瞳子監督」

 

「そんな事言われても、ここは花咲学園の修練所だから」

 

「ごめんね、ここは7時に閉めるって決まりなんだ。」

 

「そうなんですか」

 

雷門イレブンは項垂れるそこに千堂がやってくる

 

「みんな、今日は新必殺の祝いだ!うちに来い!」

 

「わかりました」

 

「準備をしたら行きます」

 

「待ってるからな!後雷門イレブンのみんなも園城寺達と来いよ!」

 

「はっはい」

 

 

そうして雷門イレブンと一緒に千堂亭に向かいお互い交流を深めていき明日への英気を養った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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29話

翌日の練習、千堂亭で交流を深めた何人かは一緒に練習をしていた。篠原さんはあえて一之瀬や鬼道と一緒に練習をして風音を嫉妬させようとしてたけど風音は全くしていなかった。そして僕は風丸君と特訓をしていた。

 

「凄いな園城寺お前いつもこんな特訓をしてるのか」

 

「まぁねここに転校してきてすぐはついて行くのがやっとだったけどね」

 

「それにお前とまたこうして練習ができて嬉しいんだ」

 

「そっか」

 

そう言う風丸君の顔はかなり暗かった

 

「風丸君、何を焦ってるの?」

 

「俺が焦ってるだと!」

 

「うん、河川敷でウィンドアンカーを完成させた時よりも」

 

「・・・お前はよく見てるんだな」

 

「そんなことないよ」

 

「お前や円堂はどんどん遠くに行く気がしてな俺もお前達に追いつくだけの力が欲しいんだ」

 

「そう、でも力を求めるばかりじゃだめだ」

 

「でも!」

 

「そうやっているうちは何をやっても上手くいかないよ、あの時もそうだったよね」

 

「・・・そうだな。ありがとう園城寺少し楽になったよ」

 

「あとは後ろで盗み聞きしてる守にも話してあげてね」

 

「なに!」

 

「いやぁーお前達と特訓しようと思ってさ」

 

「じゃあ僕は亜風炉君の所に行くから」

 

「そっそうなのか、後でな」

 

僕は守にすれ違う時に小声で言う

 

「風丸君は今壁にあたってる、彼が潰れないように協力してあげて」

 

「あぁ任せとけ」

 

僕は亜風炉君の元に向かった。

 

「園城寺君、今日もよろしく」

 

「うん始めるよ化身をちゃんと制御する特訓」

 

「それじゃあはじめるよ」

 

「うぉぉぉぉぉ!」

 

アフロディの背中から黒いオーラがでるが形にならず消える。

 

「まただ、やっぱり僕にはできないのか」

 

「まだだよ亜風炉君!化身は想いの力で強くなる君のサッカーへの想いを込めるんだ!」

 

「サッカーへの想いか、やってみるよ」

「うぉぉぉぉぉ!」

 

さっきより大きい黒いオーラがアフロディから溢れ出す、そして形になる

 

「美の女神 アフロディーテ!」

 

だが化身はすぐに消える

 

「まだ化身を保つには力が足りないか」

 

「でも出せたじゃないか!」

 

「うん、ありがとう園城寺君。君のアドバイスのおかげだ」

 

「そんなんじゃないよ、亜風炉君が頑張ったらからだ」

 

「僕も負けていられないな」

 

「ん?」

 

「なんでもないよ、僕は少し1人で特訓してくるよ」

 

「わかった、ありがとう付き合ってくれて」

 

 

 

1人で特訓をしている所に中川さんがくる

 

「シュートの練習をするなら私に撃って貰っても良いですか」

 

「いいよ」

 

「ローズストライク!」

 

「シュートブレイク!」

 

「フレイムストーム!」

 

「ウルフファング!」

 

「ローズブレイク!」

 

「フェンリルハンド!」

 

僕の撃つ必殺技全てを中川さんは止める、中川さんはボールを見ていた

 

「華音君どうしたの?」

 

「何が」

 

「前よりもシュートの威力が落ちてる」

 

「そんなこと」

 

「ありますよ!何回、華音君のシュートを受けてるって思ってるんですか!」

 

「・・・そっか僕も風丸の事言えないな」

 

「えっ?」

 

「なんでもない、少しだけ1人にさせて」

 

「わかりました」

 

僕は修練所を出て学校にある時計塔を登る、時刻は夕方で日が落ちようとしていた。

 

「やっぱり僕も焦ってるのか・・・」

 

思い出すのは3人のホーリーランス、中川さんのフェンリルハンド、そして亜風炉君の化身

 

「このまま置いていかれる訳にもいかない」

 

「そうね貴方ならそう言うと思ったわ!」

 

「監督・・・」

 

「ここよく来るの?」

 

「いえ少し気が落ちた時に来るくらいです」

 

「貴方に渡す物があるの」

 

監督は僕に1枚の紙を渡す

 

「これは秘伝書!どうして監督が」

 

「40年前に円堂監督からあづかっていたのよ、今まで何人もの選手がそれに挑んだけど誰も撃つことの出来なかった必殺技よ」

 

「それを僕に・・・」

 

「えぇ私はこの技は貴方にならいや貴方しか撃てる子はいないと思ってる」

 

「僕にしか」

 

「それとチームの皆にも話してあげたら?みんな貴方が言うのを待ってるの」

 

「用事はそれだけよ、はやく戻ってらしっしゃい」

 

「はっはい!」

 

篠原監督は時計塔を降りる、僕は秘伝書を読む、秘伝書は2枚あり1つは恐らく守のお爺さんが書いたもの、もう1枚は監督が頑張って解読したもの。

 

「メルトアウトって言うのかこの技は・・・監督ありがとうございます」

 

僕は修練所に戻った。戻った僕を待っていたのは中川さんだった。

 

「やっと戻ってきましたね、さっそく必殺技の特訓始めますよ」

 

「なんでそれを」

 

「監督が華音君は言っても自分から相談はしないから咲が歩み寄ってねって言われて」

 

「そうなんだ」

 

監督にそこまで見抜かれていたのか

 

「ありがとう中川さん、僕の特訓に付き合ってほしい」

 

「はい!喜んで」



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30話

中川さんと特訓をはじめて2日がたちエイリア学園の襲撃予告の日になり、僕達は学校のグラウンドに向かっていた。そしてものすごい音がなりそこにイプシロンが立っていた。

 

「ふっ雷門までいるのか花咲学園よ、我々と勝負しろ」

 

「あぁ受けて立つ、待ちくたびれていんだお前達が来るのをな!」

 

「私達の学校は破壊させません」

 

「雷門よお前達の相手はこいつらの後だ」

 

「なんだと!」

 

「風音、やめなさい」

 

「あぁ・・・」

 

「みんな雷門に試合を回すまでもない!あなた達がエイリア学園を倒すのよ!」

 

「「おぉ!」」

 

僕達はポジションに着く

 

FW 福路 亜風炉 園城寺

 

MF 久寿川 篠原

 

DF 諸星 龍宮 神宮 千堂 山口

 

GK 中川

 

 

そしてイプシロンとの試合が始まった。雷門イレブンはその試合を見ていた。

 

「凄い」

 

「あのイプシロンと互角」

 

「もしかしてあいつら勝てるんじゃないか!」

 

 

花咲学園とイプシロンの試合はお互い一進一退の攻防が続いていた。

 

 

「園城寺華音!貴様の本気のシュートで私を楽しませろ!」

 

「華音!見せてやれ」

 

「うん、ローズストライク!」

 

「んっワームホール!」

 

シュートは別の空間に吸い込まれそしてデザームの横に落ちる。

 

「いいぞ、もっとだ!」

 

デザームはFWにボールをあげ、そのままシュートを撃つ

 

「「「ガイアブレイク!」」」

 

「ゴールは割らせません!シュートブレイク!」

 

中川さんは簡単にイプシロンの3人技を止める

 

「面白い、雷門以外にも私をこうも昂らせるとは」

 

そして0-0で前半が終わる

 

「花咲学園よ!雷門と共にかかってくるがいい雷門との約束の日またここに来るぞ!そして私を楽しませろ!」

 

イプシロンは光と共に去っていった。

 

「あいつら逃げやがって」

 

「いえ、彼等が退却さてくれて助かりました」

 

篠原さんが龍宮先輩と久寿川君、山口さん、神宮君を呼ぶ

 

「やっぱり皆さんもう足は限界でしたか」

 

「大丈夫ですキャプテン!」

 

「えぇ貴方に心配されなくても大丈夫ですよ久美子!」

 

「神宮お前」

 

「バレちゃったか」

 

「菜々花、さっきイプシロンの必殺技を受けた時に」

 

「でも・・・」

 

「監督、明日の試合Bチームからメンバーを入れることはできますか」

 

「いいえその必要はないわ」

 

「それはどういう」

 

「俺達がいるぜ!篠原!」

 

「雷門の皆さん」

 

「一緒にイプシロンを倒そう!」

 

「守・・・」

 

「円堂さん、私達に協力をお願いします」

 

「あぁ!」

 

「試合の指揮は吉良監督にお願いできますか、うちの選手達をよろしくお願いします」

 

「はい」

 

こうして雷門と花咲学園の混合チームが作られる。約束の日まで後3日。

 

「じゃあ少しの間だけどまたよろしくね守!」

 

「まぁ学校を破壊させる訳には行かないからな」

 

「皆さんよろしくお願いします」

 

「・・・よろしくお願いします」

 

「雷門の皆、よろしく」

 

僕、風音、篠原さん、亜風炉君、中川さんが一時的に雷門に加わることが決まり、チームでの練習が始まったが上手くはいかなかった。最初だから上手くいかないのだと思っていたけどそうではなかった。

 

「どうすれば華音達と連携できるようになるんだ」

 

「あまり言いたくないが円堂、俺達があいつらに合わせることができてないんだ」

 

「でもどうすれば」

 

「花咲学園は俺達よりも実力が上だ、あいつらに合わさてもらうんじゃあいつらの力は引き出せない」

 

「じゃあ特訓でなんとかするしか」

 

「そうだな、あいつらに追いつくんだ!」

 

「お困りのようね鬼道君、円堂君」

 

「篠原監督」

 

「うちの子達はいい意味でも悪い意味でも個性的だからね」

 

「そうですね。」

 

「鬼道君、守備の支持を久美子に任せてみてくれないかしら」

 

「えっ!」

 

円堂が驚く

 

「・・・わかりました。篠原にそう伝えてきます。」

 

「後、これに目を通しておいてね」

 

「これは・・・」

 

 

 

そして円堂達は篠原監督に言われたことを全員に伝えた

 

「えぇ!守備の指揮は篠原さんがして攻撃は鬼道さんがするってことでやんすよね!」

 

「それって出来るんすか」

 

「守備だけの指揮ですか」

 

「あぁできるな篠原」

 

「鬼道君、私を誰だと思ってるんですか。貴方もあの3人をちゃんと引き出せますか」

 

「ふっもちろんだ」

 

そうして2人の司令塔がそれぞれの役割の練習をしていく、そしてその仕上げとしてBチームとの練習試合で成果があらわれる。練習をはじめてすぐと違い連携もしっかり取れてチームの形になっていた。そしてイプシロンとの約束の日

 

 

「雷門!約束の時だ、俺をたのしませろ!」

 

「あぁ、ここでお前達を倒す!」

 

 

雷門フォーメーション

 

FW 風音 園城寺 吹雪

MF 鬼道 アフロディ

 

DF土門 風丸 篠原 壁山 栗松

 

GK円堂

 

ベンチ

中川、財前、浦部、一之瀬、メガネ、木暮

 

 

雷門対イプシロンの試合が始まった。イプシロンボールからはじまり上がってくる。

 

「土門君はマキュアを栗松君はゼルに当たりに言ってください」

 

「あぁ!」

 

ゼルはマークが厳しく後ろにボールを下げる、そこを篠原さんがカット仕上がっていく

 

「行かせないぜぇ」

 

「エンゼルボール!」

 

「篠原、吹雪にパスだ!」

 

「わかりました!」

 

「まかせろ!吹き荒れろ」

 

吹雪にパスをだして吹雪は、そのままシュートを撃つ

 

「エターナルブリザード!」

 

「ワームホール!」

 

エターナルブリザードはワームホールに止められる

 

「いいぞ!もっとだ!」

 

「クソが!」

 

デザームが全線にボールを上げるが

 

「壁山君、栗松君 ゼルを動かさないで」

 

「くっこいつ!」

 

マキュアにボールが渡る。

 

「これじゃあガイアブレイクが撃てない。」

 

「ボルケイノカット!」

 

土門がボールをカットする

 

「こんなに違うのか、」

 

「凄いっす、俺達イプシロンと戦えてるっすよ!」

 

「鬼道!」

 

土門から鬼道へパスそして園城寺にパスをを出す

 

「いくよ!3人にとも!」

 

「あぁ!」

 

「わかった」

 

「いきましょう!」

 

華音がボールを持った瞬間に風音、アフロディ、篠原が一気に上がっていく

 

「桜花の女神 サクヤ!」

 

「それが噂の化身か!」

 

「「「「雪月花!」」」」

 

「なんだこのパワーは!ドリルスマッシャー!」

 

雪月花はドリルスマッシャーを一瞬で破壊しゴールを奪った。

 

「よし!」

 

「今のシュートは」

 

鬼道君がぼくに聞く

 

「あれは僕達の4人技、雪月花」

 

「凄いあれならイプシロンも怖くないっす」

 

「鬼道君、あれは何回も撃てないわ」

 

「やはりな化身を使う以上園城寺君への負担がでかいという訳か」

 

「後1回しか撃たせないでくださいね」

 

「わかった」

 

 

イプシロンのボールで試合再開する、篠原さんが指揮をし封殺しようとするが

 

「メテオシャワー」

 

マキュアの技で吹き飛ばされる

 

「「「ガイアブレイク!」」」

 

「止めるっすザ・ウォール!」

 

ガイアブレイクはザ・ウォールを一瞬で砕きゴールに迫る

 

「俺だって!マジン・ザ・ハンド!」

 

守はしっかりとガイアブレイクを止める

 

「やったぜ、遂にイプシロンのシュートを止めたぜ!いけ吹雪!」

 

円堂から吹雪にパスを出す

 

「エターナルブリザード!」

 

「ドリルスマッシャー!」

 

エターナルブリザードはドリルスマッシャーに弾かれてしまう。

 

「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

そこで1-0雷門リードで前半が終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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31話

イプシロンとの試合1-0で前半が終わる。

 

「吹雪、惜しかったな」

 

「ごめんねキャプテン、それに園城寺君もあれは何回も撃てる訳じゃないのに」

 

「僕のことは大丈夫だよ」

 

「後半は栗松君と木暮君、土門君と財前さんを交代するわ」

 

「わかったでやんす」

 

「おっ俺が」

 

「任せたぜ」

 

「あぁ任せてよ」

 

そうして後半が始まる。雷門ボールで再開し上がっていく。

 

「お前達、園城寺を徹底的にマークしろ」

 

「あぁ」

 

僕はマークされて全く動けなくなる

 

「園城寺は無理だ、なら吹雪だ!」

 

鬼道は吹雪にパスを出す

 

「絶対に決めてやる!エターナルブリザード!」

 

「ドリルスマッシャー!」

 

エターナルブリザードとドリルスマッシャーがぶつかり合うそしてドリルに亀裂を入れ砕く。ボールはゴールに入る。

 

「滾ってくるぞ!面白い!」

 

イプシロンのボールで再開するが嫌な予感がした。

 

「メテオシャワー!」

 

技で篠原さんが吹き飛ばされる、そこにシュートをぶつけられる

 

「わぁぁぁぁ」

 

「久美子!てめえ等絶対に許さねぇ」

 

「風音私は大丈夫です」

 

「いつまでそれが持つかな」

 

「ギヒヒヒ、潰してやるぜ」

 

そこからイプシロンの篠原への攻撃がはじまった。そして

篠原さんが倒れ、ボールが外に出る

 

「篠原さん!」

 

「ふざけやがって」

 

「選手交代、篠原さんにかわって一之瀬君」

 

 

そしてイプシロンのボールで試合を再開する、

 

「あの女さえいなければお前達の守備なんて簡単に破れる!」

 

「「「ガイアブレイク!」」」

 

「マジン・ザ・ハンド!」

 

守のマジン・ザ・ハンドは破られゴールを奪われる。試合を再開した瞬間に次は僕へのラフプレイがはじまる。ボールを1度取られイプシロンの選手達にボールをぶつけられる。そしてボールをなんとか取り鬼道君にボールをわたした

 

 

 

「くっ鬼道君風音にパスだ」

 

「わかった、」

 

「お前達!奴を止めろ」

 

「よくも久美子と風音を!」

 

風音は強引に突破していく

 

「くたばれ!クリアウィング!」

 

「ワームホール!」

 

簡単に止められる

 

「どうした、この程度か」

 

「ちくしょう」

 

そしてイプシロンはボールを前線に上げる、そして

 

「「「ガイアブレイク!」」」

 

「グレイト・ザ・ハンド!」

 

ガイアブレイクをしっかりとキャッチする。

 

「なに!」

 

「円堂君!」

 

亜風炉君がパスを促す

 

「いけ!アフロディ!」

 

亜風炉君はパスを受け取ると上がっていく

 

「ヘブンズタイム!」

 

亜風炉君は必殺技であがるそして、

 

「見せやる、僕達の新しい力を!風音君!」

 

「あぁ見せてやろうぜ!」

 

「まさかあいつら2人でホーリーランスを撃つつもりか」

 

「「ホーリーランス!」」

 

「ワームホール」

 

ホーリーランスは3人で撃つ時よりも遥かに威力が落ちていた為簡単にとめられた。そこで試合が終わる。

 

「ふっははははは、これがお前達の力か!」

 

「勝ったのか」

 

「今回は我等の負けだ、だが次に会う時それが最後の決着だ!その時は本気で相手をしてやる」

 

「本気でだと・・・」

 

「あいつらふざけやがって」

 

イプシロンはグラウンドから消えた。そして僕は倒れる

 

「華音!」

 

「大丈夫か」

 

そして僕と篠原さんは病院におくられた。病室は僕と篠原さんが一緒だった。風音と中川さん、亜風炉君、そして監督がいた。

 

「大丈夫だよぐっ」

 

「やっぱり痛むのか」

 

「久美子も大丈夫か」

 

「少し無茶しちゃったからね、しばらくはボールを蹴れないかもね」

 

「華音君・・・」

 

「ごめんなさい、華音、久美子」

 

「監督が謝ることなんて」

 

「そうだよ、おかあさ監督が謝る必要はない」

 

「それでもよ、ごめんなさい」

 

「福路君と私はイナズマキャラバンに参加します、華音君とキャプテンの仇を絶対とりますから!」

 

「そうですか、なら私達もはやくこの怪我を治さないとですね」

 

「そうだね」

 

「亜風炉さんはどうするんですか」

 

「僕はまだキャラバンには参加できないよ、化身を完全に物にした時、参加するよ」

 

「そっか」

 

その後、雷門イレブンのみんなもお見舞いに来た。

 

「大丈夫か華音」

 

「守、僕は大丈夫だよ。守エイリアとの戦い気をつけてね」

 

「あぁ!お前の分まであいつらと戦ってくる」

 

「絶対に勝ってね、僕もはやく怪我を治すから」

 

「あぁそしたらまたサッカーやろうぜ!」

 

そう言い残し守は病室を出ていった。その翌日雷門は福岡の学校に円堂大介のノートがあると言う連絡を受けて雷門イレブンは福岡へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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32話

雷門イレブンが沖縄に着いたくらいから1度稲妻町に戻ってくるところ辺りです。


守達が福岡に向かい1週間がたった。今僕と監督は稲妻町に向かっている。守達が言うには風丸君と栗松君がキャラバンから離脱したらしい、そして怪我で入院した雷門イレブンをうちで面倒を見るらしい、僕と監督は雷門イレブンの居残り組が練習しているという河川敷に向かう

 

「みんな久しぶりだね」

 

「園城寺!久しぶりだな」

 

染岡君たちがくる

 

「でもどうして園城寺と花咲学園の監督が」

 

松野君が尋ねる

 

「それは貴方達のリハビリとレベルアップの為よ」

 

「レベルアップ・・・」

 

「守達は今回の旅で前よりももっと強くなってる。それにみんなもおいていかれる事を恐れているんじゃないかな」

 

「それは・・・そうですけど」

 

「俺はいくぜ!豪炎寺や吹雪に負けない為にも!」

 

「そうだね、それにエイリアの連中にも負けっぱなしは悔しいしね」

 

「そうですよね!僕達もキャプテンたちに負けないように頑張らないと!」

 

「よぉし頑張るぞ!」

 

「なら着替えとかの荷物と纏めてここに集合よ、私は親御さんに挨拶をしてくるわ」

 

「「はい!」」

 

「貴方達もよ、杉森君、闇野君、西垣君」

 

「えっ俺達も」

 

「貴方達だけ仲間はずれになんてしないわ」

 

「わっ分かりました」

 

みんなは1度家に戻る

 

「風丸君と栗松君いませんでしたね」

 

「えぇでも彼等にも声は掛けておいたわ」

 

「いつかけたんですか」

 

「貴方が円堂君達から貴方が報告を貰ったその日よ」

 

「それで返事は?」

 

「どちらもわからないわでも私は彼等なら来るって思ってる」

 

「それはどうして」

 

「彼等が円堂君の仲間だからよ」

 

「そうですね。」

 

 

そして続々集まっていく中遂に風丸君と栗松君が現れる

 

「篠原監督・・・俺達も連れて行ってくれませんか」

 

「やっぱりこのまま皆に置いていかれるのは嫌でやんす!」

 

「これで全員揃ったわね、じゃあ行くわよ」

 

「「はい!」」

 

 

 

 

雷門のリザーブメンバー達が花咲学園の施設で特訓をし始めて1週間がたとうとしていた。

 

「それにしても凄いよなここ」

 

「さすが強豪って感じだよね」

 

「それにみんな凄くうまいです」

 

「だけど俺達もここで特訓し始めてから確実に強くなってきてる。」

 

「でも園城寺も怪我をしてリハビリだなんてね」

 

「それに・・・世宇子中のアフロディまで 」

 

「それな!」

 

半田達は会話しながら修練所を歩いていたら華音と風丸が特訓しているのが見えた

 

 

「怪我はもう大丈夫なのか」

 

「そっちこそ、ジェネシスっていうチームにものすごいやられたって聞いたけど」

 

「あぁあれか・・・心が折れたよ」

 

「でもなら」

 

「それでも皆が頑張っているのに俺だけ何もしないのはどうかとおもってな」

 

「そうなんだ」

 

「それにエイリア学園に負けたくないのもあるけど、円堂達にも負けたくないんだ」

 

「そっか・・・。」

 

「後気になっていたんだが園城寺がやってるのは必殺技の練習か?」

 

「そうだよ、これ」

 

「これは秘伝書か」

 

「監督が守のお爺さんから預かった秘伝書なんだってこれを習得した人はまだ誰もいないらしい」

 

「なら俺達で完成させようぜ!」

 

「そうだね!完成させよう」

 

 

そして別の場所では染岡の特訓を園城寺姉妹、アフロディが見ていた。

 

「染岡君大丈夫かい?」

 

アフロディが染岡にドリンクを渡す

 

「あぁサンキュ、ここでのリハビリのおかげで足は動くようになったし、確実にレベルアップできてるぜ」

 

「それなら良かったよ」

 

「それにしてもびっくりしたぜ、ここでお前達とあったはよ!」

 

「まぁ確かにそうだろうね」

 

「それに暁達だ、こんなにレベルアップしてたなんて思ってもなかった」

 

「彼女達はここで特訓をして僕より長いからね、それに園城寺君がイプシロンにやられた事が相当悔しかったんだろうね、自分達は見てることしか出来なかったんだから」

 

「そうか、俺達も特訓に戻るか」

 

「うん」

 

 

 

そして雷門とイプシロン改の試合を僕達はテレビで応援していた。

 

「イプシロンのヤツら前のは本気ですらなかったのかよ」

 

「悔しいですがそうみたいですわね」

 

イプシロン改の動きにみんなついていけておらず0-2で前半が終わった。そして後半イプシロン改が攻めて行くがそれを守の新しい必殺技でボールを弾き返すことが出来ずにゴールを許すかと思ったが綱海というDFがそれを体で受け止めボールを外に出した。

 

「あのDFやるな」

 

「そうだね、でもあの技・・・」

 

「園城寺どうかしたのか」

 

「いやあの技、守から聞いた話だと究極奥義らしいんだけどこれを見る限り中川さんのフェンリルハンドの方が威力が高い」

 

「それに最後、守が言ってたんだ。究極奥義に完成無しって」

 

「それって完成しないってことか!」

 

「そうなのかもね」

 

 

 

 

後半、ボールが出た後試合に近づくフードの男がいた、その男はフードを脱ぐと雷門が一気に湧く

 

「豪炎寺!」

 

「待たせたな!」

 

「いつもお前は遅いんだよ!」

 

「豪炎寺」

 

「豪炎寺!」

 

「豪炎寺さんが豪炎寺さんが帰ってきたっすー」

 

 

豪炎寺がチームに戻り、イプシロン改のスローインで試合が再開される、それを豪炎寺がカットし上がっていくイプシロン改の選手が止めようとするが止められない

 

「ファイアトルネード!」

 

「ワームホール!」

 

ゼルの技を破りゼルごとゴールにぶち込む

 

 

 

 

豪炎寺がチームに戻ったことを観戦している中で知った。

 

「さすが豪炎寺だぜ!」

 

「ここまで強くなってるなんて」

 

「負けていられませんね」

 

そしてし試合に再び目を向ける、すると豪炎寺君が2点目を決めたところだった。そして豪炎寺君が化身をだしデザームのドリルスマッシャーを破り3点目を取り試合が終わった。

 

 

3日後、雷門イレブンから連絡を受けた。

 

「華音!お前達の力をかしてくれ!」

 

「守いきなりどうしたの」

 

守から事情を聞き監督に伝える

 

「監督、雷門にエイリアの新しいチームが2つあらわれたようです」

 

「それで」

 

「その2つのチームが試合をしろとこれを受けなければ東京全域に無作為に黒いサッカーボールを撃ち込むと」

 

「なるほど、雷門でも二戦連続でエイリア学園と戦うのは無理ね、わかった!今から雷門に行くわよ!」

 

「わかりました、守!」

 

「なんだ?」

 

「監督に伝えたらすぐに雷門に向かうって」

 

「ホントか!お前達がいたら百人力だ!」

 

僕は電話をきり準備をはじめ、監督が用意したバスに向かう

 

「今から雷門に行くわよ!エイリアに貴方達の実力をみせつけなさい」

 

「「おぉ!」」

 

 

 

 

 



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33話

雷門中にバスが到着してグラウンドに行く、グラウンドでは守達が練習をしていた。そして守がこちらに気づくと練習を一旦止めてこちらに来る。

 

「華音待ってたぜ!」

 

「ごめんね、予定より遅くなって」

 

「いいんだ!」

 

「後雷門のみんなにゲストがいるよ」

 

僕が合図すると風丸君達がバフから出てくる

 

「風丸・・・それにみんなも!怪我は大丈夫なのか!」

 

「あぁ花咲学園の特訓でレベルアップしてきたぜ」

 

「これからは僕達も戦うよ」

 

「風丸、栗松」

 

「・・・円堂すまない」

 

「ゴメンでやんすキャプテン」

 

「いいんだ!俺の方こそごめん!お前達の事をしっかり見ていなかった」

 

「円堂・・・」

 

「キャプテン!」

 

「これからもよろしくな2人とも!」

 

「あぁ!」

 

「はいでやんす!」

 

「それにしてもびっくりしたぜ、稲妻町に帰ってきてもお前らいないんだもん」

 

「さっき染岡が言ってたけど花咲学園で特訓してたんだ、お前達に追いつく為に」

 

「そうだったのか」

 

「あぁそれに俺達も新必殺技を身につけたんだぜ」

 

「そうなのか!楽しみだぜ」

 

守達が入院していた雷門のメンバーと話している時僕は中川さん達といた。

 

「華音君に久美子さんもう怪我は大丈夫なんですか」

 

「えぇもうすっかり治りました」

 

「僕もだよ心配かけたね」

 

「別にそんなには心配してねぇよ」

 

「風音らしいね、後は僕の横の般若を何とかしてね」

 

「えっ?」

 

「風音、私の事心配してくれてなかったんですか!」

 

「いっいやそんなことは・・・そう!今のはツンデレって奴だよ!ツンデレ!」

 

「ツンデレですか?」

 

 

風音と篠原さんから離れて中川さんと話していた

 

「あの2人相変わらずですね」

 

「そうだね」

 

「風音君ああは言ってましたけど2人のこと物凄く心配してたんですよ」

 

「わかってる」

 

「華音君はあの技成功したんですか?」

 

「できたよ」

 

「ホントですか!」

 

「うん、後で受けてよ」

 

「はい!約束ですよ!」

 

こうして談笑していると吉良監督と篠原監督が集合をかける

 

「みんな、チーム分けを発表するわ」

 

「Aチームの指揮は私がとります、そしてメンバーを発表します」

 

Aチームメンバー

 

FW 福路 豪炎寺 闇野

 

MF 財前 鬼道 一之瀬

 

DF 土門 綱海 壁山 木暮

 

GK円堂(キャプテン)

 

ベンチ

立向居、メガネ、吹雪、西垣、宍戸、影野、栗松、少林

 

「よろしく頼む」

 

「土門、一之瀬!またお前達とできて嬉しいぜ」

 

「あぁ!」

 

「よしやってやろうぜ」

 

 

「Bチームは私がとるわ、メンバーは」

 

Bチーム

 

FW 染岡 風丸 園城寺

 

MF 松野 篠原(キャプテン) 亜風炉 半田

 

DF 千堂 神宮 龍宮

 

GK 中川

 

ベンチ

杉森、龍宮、久寿川、山口、諸星、暁、響、雷、電

 

「まぁこういうわけ方になりますよね」

 

「でも負ける気はないでしょ」

 

「もちろん」

 

 

「よぉしみんな大特訓だ!10日後の奴ら他との試合まで頑張るぞ!」

 

「「おぉ!」」

 

 

「いくぞ円堂!」

 

「「「ダークフェニックス!」」」

 

「正義の鉄拳!」

 

ダークフェニックスは正義の鉄拳を破る

 

「すげぇーこれがお前らの新しい必殺技か!」

 

「おうよ!これでエイリア学園からどんどん点を取ってやるぜ!」

 

「それに円堂も凄い技じゃん!」

 

 

 

そしてもうひとつのゴールでは

 

「いくよ中川さん!」

 

「はい!」

 

僕はボールを蹴りあげる、ボールは蹴りあげられた瞬間に暴風を巻き起こす、そこに僕は飛びボールに回し蹴りをする

 

「メルトアウト!」

 

「フェンリルハンド!」

 

フェンリルの牙を暴風が襲い数秒で砕きゴールを奪った。

 

「凄い、これが今まで誰も習得できなかった必殺技」

 

「華音、完成したのね」

 

「はい!監督」

 

「よくやったわね」

 

「みんなも華音達に負けないように頑張りなさい!」

 

「「おぉ!」」

 

こうして10日間みっちり特訓を行った。そして試合の日、雷門のグラウンドに光があらわれそこに22人の選手達がいた。

 

「逃げなかったみたいだな!」

 

「俺達は逃げも隠れもしない!勝負だバーン!ガゼル!」

 

 

最初の試合はAチーム対ダイヤモンドダストだった。イナズマキャラバンに参加していたメンバーと闇野君達もきちんと連携が取れていたが2-2の引き分けに終わる。

 

そしてBチームの試合が始まろうとしていた

 

 

 



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34話

「お前達の相手は俺達プロミネンスだ!雷門じゃないのが不服だが叩き潰してやるよ!」

 

「見せてあげます、イプシロンとの試合の後進化した私達を」

 

僕達はポジションについた

 

FW 染岡 風丸 園城寺

 

MF 松野 篠原 亜風炉 半田

 

DF 千堂 神宮 龍宮

 

GK 中川

 

ベンチ

杉森、龍宮、久寿川、山口、諸星、暁、響、雷、電

 

 

プロミネンスのボールでキックオフ!、プロミネンスのキャプテン、バーンが上がっていき守備をどんどん抜いていく

 

「まずは1点目だ!アトミックフレア!」

 

「それは以前見ました!フェンリルハンド!」

 

中川さんに止められたことに驚いていた

 

「なに!」

 

「半田君!」

 

半田にロングパスをだすそして上がっていくがDFに阻まれる

 

「イグナイトスティール」

 

「ぐはっ!」

 

ボールは零れるがそれを風丸が拾いシュート体勢に入る

 

 

「「「ダークフェニックス!」」」

 

「バーンアウト!」

 

プロミネンスのキーパーの技は簡単に破られる

 

「なんだと、この俺が」

 

「やったぜ!」

 

「この調子で行こう」

 

 

1-0で先制した、プロミネンスのボールで再開し、ものすごいスピードでサイデンとネッパーが上がっていく

 

「行かせないスピニング」

 

「フレイムベール!」

 

「うわぁぁぁぁ」

 

半田君がカットしようとするがフレイムベールで突破される

 

「バーン!」

 

ネッパーからバーンにパスをだす。

 

「決めてやるよ!アトミックフレア!」

 

「フェンリルハンド!」

 

再びフェンリルハンドで止めようとするが

 

「なに!さっきよりも威力が上がってる」

 

フェンリルの牙が砕かれそのままゴールを許してしまい1-1となった。

 

「すいません」

 

「大丈夫です咲、私達が決めますから」

 

「くっ」

 

Bチームのボールで再開し篠原さんが指示を出し、上がっていく。

 

「風丸君、1度戻してください」

 

「あぁ、」

 

篠原にボールを戻す、そこにバーラが立ちふさがる

 

「イグナイトスティール!」

 

「そんな遅い技は当たりません!エンゼルボール!」

 

バーラの技を天使の羽が生えたボールがヒュルリとかわして篠原の足に戻る。

 

「園城寺君よろしくお願いします!」

 

「ナイスパス!」

 

「メルトアウト!」

 

「バーンアウト!」

 

バーンアウトを一瞬で破りゴールを決め前半が終わった。

 

「まさかフェンリルハンドがあんな簡単に破られるだなんて」

 

「咲、あまり思いつめないでください」

 

「でも私が止めないと」

 

「大丈夫だ、俺達が点を取りまくってやるからよ」

 

「あぁ中川はシュートを止めることに集中してくれ」

 

 

後半はBチームボールから再開したが一瞬でバーンに奪われる。

 

「何!」

 

「お前ら遅すぎるんだよ!ネッパー」

 

「アトミックフレア!」

 

「絶対に止めます!フェンリルハンド!」

 

フェンリルハンドで止めきることが出来ずボールがこぼれそれをバーンがとりシュートを撃つ

 

「アトミックフレア!」

 

「シュートブレイク!」

 

フェンリルハンドをだす時間が無くシュートブレイクで止めようとするが止めることは出来ずにゴールを許した。

 

「はっお前如きが俺のシュートを止められるわけないだろ」

 

「くそっ!」

 

「大丈夫?中川さん」

 

「・・・はい」

 

中川さんは僕の手を掴み立った。そこから試合でこちらの攻撃は全てシュートを撃つ前にカットされるようになりお互いに点が入らず時間も残りわずかとなっていた。

 

「これで終わりだ!アトミックフレア!」

 

ゴールにアトミックフレアがせまりくるなか僕はアトミックフレアをけりかえようとした、

 

「ローズストライク!」

 

「うわぁぁぁぁ」

 

アトミックフレアのパワーに負け僕は吹き飛ばされ起動が変わりゴールには入らなかったがボールが外に出てしまいプロミネンスのコーナーキックとなってしまった

 

「命拾いしたな」

 

「大丈夫ですか!華音君!」

 

「大丈夫だから、中川さん次は絶対に止めるよ」

 

「はい!」

 

コーナーキックで再開されバーンに渡る

 

「アトミックフレア!」

 

「中川!」

 

「咲!」

 

「このゴールは絶対に割らせない、負ける訳には行かないんだ!」

 

中川さんの背中から黒いオーラが溢れ出る。そして形を作り出した。

 

「日輪の大神 アマテラス!」

 

「なっ!化身だと」

 

「大神降ろし!」

 

シュートを何度も蹴りつけていく、蹴りつけいる間、ボールの周りに桜が咲いているかのようなオーラがでて。最後にボールを蹴り上げてそれをオーバーヘッドキックをする。撃たれたシュートの軌道の周りは華が咲き誇っていた。

 

「バーンアウト!ぐわぁぁぁぁぁぁ」

 

中川さんの化身技でゴールを奪い勝ち越した。そしてそこで試合終了のホイッスルが鳴った。

 

 

「やった・・・」

 

中川さんは試合が終わった途端に倒れてしまった。

 

「中川さん!」

 

「やりましたよ、華音君」

 

中川さんは気を失ってしまった。

 

 

 

「そんな、俺が負けるなんて」

 

「憐れだね、ガゼル、バーン」

 

「グラン!」

 

「ヒロト!」

 

「やぁ円堂君、今日はこの2人を回収しに来たんだ。君達との試合はまた今度だ」

 

「ダイヤモンドダストは引き分けプロミネンスは敗北、引き分けは敗北と同じだ、君達はジェネシスの称号を得る資格はない。」

 

ダイヤモンドダストとプロミネンスとグランは白い光に包まれて消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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35話

プロミネンスとダイヤモンドダストの襲撃から2日が過ぎた。試合が終わった後、気を失った中川さんも昨日目覚め今日からまた練習に参加していた。守達は昨日、帝国でデスゾーンを超える必殺技を修得したらしい。そして今は究極奥義ジ・アースの練をしていたが上手くいかない、それで1度練習を中断しジェネシス戦へのメンバーを守達と考えていた。

 

「この39人の中からメンバーを選んでいくのか」

 

「なかなか難しいな」

 

「華音、お前はどう思う?」

 

「まず化身をちゃんと使える守、僕、豪炎寺君、亜風炉君は確定じゃないかな」

 

「まぁそうなるな、だが中川はどうする」

 

「中川さんは今化身のコントロールを頑張ってるけど正直に言うと間に合わないと思う。」

 

「そうか」

 

「後、イプシロンとの試合でやった司令塔2人も上手くいったから鬼道君と篠原さんも確定かな」

 

 

僕達がメンバーを考えている時、立向居君達はシュートとキーパーの練習をしていた。

 

「ゴットブレイク!」

 

「ムゲン・ザ・ハンド!」

 

ムゲン・ザ・ハンドはゴットブレイクのパワーに耐えきれず砕け散る。

 

「くっ」

 

「立向居君、大丈夫かい?さっきから回数をおうごとに技のパワーが落ちてる気がするんだ」

 

「だっ大丈夫です」

 

守は立向居君が顔を歪めているのを見逃さず立向居君に駆け寄る

 

「立向居!手見せてみろ」

 

「え?」

 

「良いから」

 

守が立向居君の手を見ると手は赤く腫れていた。恐らくダイヤモンドダストの時からだろう

 

これじゃあジェネシス戦は厳しいかもね」

 

「大丈夫です、俺まだやれます!」

 

「やめた方がいいよ、下手をすればサッカーを続けられなくなる。それに言い方は悪いけどそんな状態でプレイされても迷惑だよ、みんな君の方を心配していつものプレイができなくなる」

 

「園城寺そんな言い方無いだろ!」

 

木暮君が僕に言ってくる

 

「園城寺さんの言う通りです、俺」

 

「立向居がキーパーをできないとなると中川がやるしかないな」

 

「わかりました」

 

「中川さんよろしくお願いします」

 

立向居君はかなり悔しそうだった。そして練習を再開する。そして夕方まで練習は続いた。練習が終わり中川さんと自主練習をしていた。

 

「もう1回お願いします」

 

「中川さん無理は駄目だ」

 

「・・・はい」

 

僕らが休憩しているとキャラバンの方で揉めていることに気づいた。

 

「中川さん行ってみよう」

 

「そうですね」

 

キャラバンの方に着くと吉良監督が囲まれて質問を受けていた。

 

「グランは監督の事を姉さんと言いました、どういう事か説明してください!」

 

「守どういうこと?」

 

「監督がヒロトとあっていたらしいんだ」

 

「まさかエイリア学園のスパイなんか!」

 

「どういうつもりで潜入したのか説明してもらおうじゃねぇか」

 

「そういうことだったのか監督がいつもどこかに行っていたのはエイリア学園と連絡をとっていたからなのか」

 

「ひどいでやんす」

 

「俺達のこと裏切ってたんっすね」

 

みんなが吉良監督に疑心の目を向ける

 

「皆待ってくれ!俺が監督と話す」

 

「監督はヒロトの姉なんですか?」

 

「・・・えぇ」

 

「じゃあ」

 

「私はみんなに隠していることがあるわ、でももう少し待って欲しいのその時に全て話すわ、私と富士山麓に来て欲しい」

 

「富士山麓?」

 

「なんで富士山麓に」

 

「・・・そこに宇宙人がいるというのか」

 

「明日の朝8時にここに集合して」

 

そう言うと吉良監督はどこかに言ってしまう

 

「俺達はなんの為に戦ってきたんだ」

 

僕は少しキャラバンから離れる

 

「華音、どこ行くんだ」

 

「僕は吉良監督の事をよく知らないけど行けば真相がわかるんでしょ、ならやる事は決まってる」

 

僕はバスに戻った、それに篠原さん達も着いてきた。

 

「まさか瞳子監督が敵のスパイだったなんてな」

 

「そうと決まった訳じゃないわ風音」

 

「私はみんなが信じるなら私も信じます」

 

「でもこのまま戦ったら勝てないだろうな」

 

「その事は守が何とかすると思うよ」

 

「お前は円堂の事を信じてるんだな」

 

「それに俺達の監督も瞳子監督の事を信じてるみたいだしな」

 

「まぁなるようになりますよ」

 

そして翌日の朝8時、一之瀬君達以外は揃っていた。そこに遅れて一之瀬君達もやってくる

 

「まだあんたのことを信じたわけじゃない」

 

「俺達はサッカーを守る為に戦うだけだ」

 

そう言いキャラバンの中に入る。

 

「行くぞー!富士山に出発だ!」

 

「「おぉ!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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36話

富士山にあるエイリア学園の本拠地につく少し前に響監督が表れ瞳子監督が黒幕であると言っていたが守の説得により一旦は信じるという形になっていた。そして本拠地の中に入ると扉がありそこはパスワードでロックされていたが瞳子監督があけて皆で中に進んでいく。そして奥の部屋で瞳子監督が言っていたエイリア石を見つけた。

 

「これがエイリア石」

 

「きれいっす」

 

「やぁ君達少し来るのが遅かったね」

 

後ろからグランの声が聞こえみんなが振り向く

 

「守、僕達の最後の決着を付けようスタジアムで待ってるよ」

 

「待てよヒロト!」

 

グランは光とともに消えた

 

「皆行こう」

 

「あぁ」

 

そこから探索をして行っていない扉を見つけてそこに進んでいくとスタジアムに着く、スタジアムはたくさんのカメラがあり真ん中でプレゼンをしている

 

「日本国民の皆さん、これから日本が強大な国として世界に君臨する為のプレゼンテーションを始めたいと思います」

 

そこからたくさんの映像が映し出されていた、そこにはジェミニストームやイプシロンなどの映像が流れる

 

「皆さんはエイリア学園をご存知でしょう、彼らは自らを星の使徒と名乗っていますがその正体は実は宇宙人では無いのです」

 

「えっ!」

 

皆このことにかなり驚いていた

 

「全ては5年前に飛来した隕石から始まったのです、富士山麓に落下した隕石から人間の潜在能力を最大限に上げる物質が検出されましたその名はエイリア石。我々はその力を有効活用するために研究を続けました。そして遂にエイリア石の力を使い人間の身体能力を飛躍的に強化することに成功したのです。私は総理大臣、財前宗助にこのエイリア石の力使って強い戦士を作る計画を提案しました、それがハイソルジャーです」

 

 

「ハイソルジャー」

 

「人間を戦うマシンに変える恐しい計画よ」

 

「「えっ!」」

 

 

「しかし事もあろうに財前総理はこの夢のような計画を撥ねつけたのです、財前総理あなたは正義のリーダーを気取っていますが何も分かっていない!そこで私は財前総理にハイソルジャーの素晴らしさを教えてあげようと考えました、大のサッカー好きである総理に1番わかりやすい方法でね」

 

 

「すなわちそれがエイリア石による身体能力を強化した子供達、エイリア学園なのです!」

 

「エイリア学園が人間・・・」

 

守が呟く

 

「これが謎の全てよ、エイリア学園は宇宙人なんかじゃない、エイリア石の力によって人工的に強化された人間なの」

 

「なんて事を!」

 

 

「私はここにエイリア学園最強の最後のハイソルジャーをご紹介しますその名はザ・ジェネシス!究極の戦士ザ・ジェネシス素晴らしき能力、完璧なる強さを最高の舞台でご覧に入れましょう。ジェネシスと戦う最後の相手は雷門イレブンです。財前総理聞こえてますか?あなたもジェネシスを知れば考えを改めるでしょう」

 

吉良はプレゼンテーションを終了するとこちらに来る。

 

「プロモーションはどうでした 」

 

「お父さんは間違ってる!ハイソルジャー計画を辞めてください!」

 

「どうやらわかっていないようですね、お前達も私の計画の1部に組み込まれていたことが」

 

「どういう意味ですか」

 

「エイリア学園との戦いで鍛え上げれたお前達がジェネシスにとっていずれ最高の対戦相手になると思ったからですよ、瞳子お前は期待通りの仕事をしてくれました。礼を言いますよ」

 

「私のしてきたことはエイリア学園の為だったと言うの・・・」

 

「さぁ試合の準備をしてくださいジェネシスが待ってますよ」

 

瞳子監督は絶望していた、そしてこちらを振り向いた

 

「皆、私は今までエイリア学園を倒し父の計画を阻止するために戦ってきた、でもあなた達を利用することになってしまったのかもしれない、私には監督である資格はない」

 

「違う!」

 

「円堂君」

 

「監督は俺達の監督だ!監督は俺達の作戦を考えてくれた!次に繋がる負け方を教えてくれた!俺達の挑戦を見守ってくれた!だからここまでこられたんだ!」

 

雷門のみんなは頷く

 

「監督のやり方は好きじゃなかったけど今ならわかる、監督はずっと俺達の事を思っていてくれたんだって」

 

「スパイとか言ってごめんなさい」

 

「監督の事を疑ってすみませんでした」

 

「私達は監督に鍛えて貰ったんだ」

 

「エイリア学園の為じゃない俺たち自身の為に」

 

「監督に感謝っす」

 

「監督、僕も監督に感謝しています」

 

「俺達も監督との付き合いは短いけど為になった」

 

「僕も正直瞳子監督のことをよくわかっていませんでしたが守や皆が信用するなら僕も信用します」

 

「みんな!監督!俺達には瞳子監督が必要なんです!最後まで一緒に戦ってください!」

 

「みんな」

 

「まぁそういうことよ、この件の片がつくまではあなたが雷門の監督よ!それでいいでしょ響」

 

「そうだな」

 

そしてスタジアムのロッカールームで試合の準備をする、試合に出ないメンバーは観客席に移動した。

 

「すまなかったな、本当の事を話させるためとはいえあんなことをしてしまって」

 

「いいえ、ここまで彼らを任せていただいて感謝しています」

 

「こいつらを頼むぞ」

 

「私の子達もね」

 

「はい」

 

 

僕は久しぶりに雷門のユニホームに袖を通し12番という番号を背負った

 

「久しぶりだなこの感じ」

 

「雷門の12番って園城寺だったのか」

 

「うん」

 

「どおりで1つ番号が抜けてたわけだ、お互い頑張ろうぜ」

 

「うん」

 

綱海君に背中を叩かれる、そして守が部屋の中心に行き皆に集合をかける

 

「行くぞ皆この試合は絶対に負けられない!俺達の戦いが地球の運命を決めるんだ!」

 

「今度こそ本当の最終決戦という訳だな」

 

そして守が瞳子監督の方を向く

 

「あなた達は地上最強のサッカーチームよ、だから私の指示はただ1つ・・・勝ちなさい!」

 

スタジアムに行くとジェネシスのメンバーが揃っていた

 

「とうとう来たね、守」

 

「あぁお前達を倒すためにな」

 

「俺はこの戦いでジェネシスが最強の戦士であることを証明する」

 

「最強だけを求めたサッカーが楽しいのか」

 

「!それが父さんの望みなら」

 

「父さん、」

 

「俺は父さんの為に最強になる、最強出なければならないんだ」

 

「誰の為とかは関係ないお前自身はどうなんだ」

 

「守、お互いの信じるものの為に全力で戦おう、君達の相手はエイリア学園最強にして最後のチームザ・ジェネシスだ」

 

 

 

そして僕達はフィールドに入る、するとどこからか実況が聞こえてくる、彼は一体どこから・・・

 

 

「皆さん!最終決戦の時がやって参りました!数々の試練を乗り越え今や地上最強のチーム言っても過言ではない雷門イレブンがエイリア学園最強のザ・ジェネシスと雌雄を決する時です!ここで雷門イレブンのスタメンを紹介しましょう」

 

「最初に全国にその名を轟かせた炎のストライカー、一時的に離脱するもさらに強くなって復活した豪炎寺修也!」

 

「2人目豪炎寺と同じく全国にその名を轟かせた華のストライカー!元雷門イレブンにして現在は花咲学園FW、園城寺華音!雷門イレブンとして復活!」

 

「3人目、かつては帝国学園のキャプテン!天才ゲームメーカー鬼道有人」

 

「4人目、アメリカでその名を轟かせた天才!フィールドの魔術師!一之瀬一哉」

 

「5人目、元世宇子中キャプテン、現在は花咲学園のMF、かつて雷門と激闘を繰り広げた亜風炉照美!」

 

「6人目、女子選手でありながら鬼道と並ぶ天才ゲームメーカー篠原久美子」

 

「7人目、そのディフェンスは鉄壁の如し!雷門の鉄壁の壁!壁山平吾郎」

 

「8人目、速きこと風の如く、疾風ディフェンダー!風丸一郎太!」

 

「9人目、相手の技を完全に模倣し、進化させる天才!花咲学園のエースストライカー福路風音!」

 

「10人目、花咲学園正GKにして女子最強のGK!中川咲!」

 

「最後の1人はこの男!この男なしでは雷門は語れない!弱小チームからここまで雷門を成長させた熱血キャプテン!円堂守!」

 

「ベンチには吹雪、土門、綱海、小暮、染岡、財前が控えています!これが地上最強の雷門イレブンです!」

 

実況の紹介が終わる頃には僕達はポジションに着いていた。

 

地上最強イレブンフォーメーション

 

FW 福路 園城寺 豪炎寺

 

MF 亜風炉 鬼道 一之瀬

 

DF 風丸 篠原 壁山 円堂

 

GK 中川

 

 

 







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37話

ジェネシスボールから試合が始まった、グランはウルビダにボールをわたし上がっていく、ウルビダはウィーズにパスをしそのままウィーズがシュートを打つ

 

「ザ・ウォール!」

 

壁山がボールを弾きシュートを止める、そしてこぼれ球を鬼道がひろい上がっていく

 

「イリュージョンボール!一之瀬!」

 

イリュージョンボールでグランを抜き一之瀬にパス、そこから上がっていく

 

「一之瀬君!」

 

「一之瀬!園城寺にパスだ!」

 

「わかった園城寺!」

 

一之瀬から園城寺にパスが出されそのままシュート体勢に入る

 

「桜花の女神 サクヤ!桜の雨!」

 

「プロキオンネット!」

 

園城寺の化身シュートは簡単に止められてしまう

 

「なんだと!」

 

「化身のシュートが破られるなんて」

 

「ふっこの程度か」

 

ネロが豪炎寺にボールを渡す

 

「炎魔ガザード! 爆熱ストーム!」

 

「プロキオンネット!」

 

爆熱ストームもネロにしっかりと止められる

 

「グランにボールを渡すな」

 

鬼道の指示でグランにマークが集中する

 

「俺にマークを集中して大丈夫かな」

 

「俺はみんなを信じてる」

 

「グランだけだと思うな!」

 

ウルビダが上がっていく、そして円堂のマークから逃れたグランにパス

 

「流星ブレード!」

 

「フェンリルハンド!」

 

流星ブレードにフェンリルの牙は簡単に砕かれ中川ごとゴールに突き刺さる

 

「なんて奴らだ」

 

「本当に俺たちと同じ人間なのか」

 

「ヒロト、お前達のサッカーは間違っている!本当の力は努力で身につけるものだ!」

 

「果たして本当にそうかな」

 

そういいグランは自陣に戻る

 

「やっぱり化身が使えないとダメですか」

 

「あんな奴らに勝てるわけないっす」

 

「まずい中川程のキーパーが簡単にゴールを許し園城寺と豪炎寺のシュートが通じないことでみんな動揺している」

 

するとベンチから瞳子監督の声が聞こえてくる

 

「顔をあげなさい!」

 

「「!」」

 

「今日までの特訓を思い出して!あなた達は強くなった、諦めず立ち止まらず一歩一歩積みかせねながらここまで来た!自分を信じなさい!信じていれば勝てる私はあなた達を信じているわ!」

 

「そうだ、俺達は強くなってるんだ!」

 

「たった一言で雰囲気を変えたか」

 

「みんな監督の言う通りだ!」

 

雷門ボールから試合を再開する、園城寺はバックパスをしアフロディにボールを回す、そして後ろから篠原が上がってくる

 

「「「ホーリーランス!」」」

 

「プロキオンネット!」

 

「まさかホーリーランスまで簡単に止められるなんて」

 

ネロがハウザーにボールを渡すがそれを園城寺がカットする。

 

「風音!篠原さん!」

 

「わかりました」

 

「あぁ」

 

「桜花の女神サクヤ!」

 

「「「雪月花!」」」

 

「プロキオンネット!」

 

他のシュートと同じく簡単に止められる

 

「全く通用しないのか」

 

ネロがコーマにパスをだし、コーマが上がっていく、そしてグランにボールが渡った

 

「流星ブレード!」

 

「私の技じゃグランのシュートをとめられない」

 

「中川さん!諦めちゃダメだ!」

 

アフロディがシュートと中川の間に入る

 

「美の女神 アフロディーテ!」

 

化身をだして流星ブレードを蹴り返す

 

「亜風炉君・・・」

 

「今の君は雷門のゴールを任されているんだそんな君が諦めちゃダメだ」

 

そういいアフロディは戻っていく、ボールは既にウルビダが持っておりそのままシュートを撃つ、それを一之瀬が止めようとするが弾き飛ばされる、そのシュートをグランが受け取る

 

「流星ブレード!」

 

「そうだ!私は雷門の最後の砦絶対に止める!」

 

「フェンリルハンド!」

 

流星ブレードに押されていくがフェンリルの牙がシュートを砕いた。

 

「鬼道君!」

 

鬼道にロングパスを出し鬼道は福路にパスを出しシュートを打とうとするが

 

「りゅう」

 

「させない」

 

3人同時で福路にスライディングしシュートを妨害するだでなく吹き飛ばす

 

「ぐわぁぁぁぁ!」

 

吹き飛ばされた福路は倒れ、ボールは外に出る

 

「選手交代、福路君に変わって染」

 

「監督!僕を出してください!」

 

「監督、吹雪を出してやってくれ」

 

「分かったわ、福路君にかわり吹雪君!」

 

吹雪がフィールドに入る、

 

「任せたぜ吹雪」

 

「うん」

 

「やるんだな」

 

「やるよキャプテン!」

 

「よしみんな吹雪にボールを集めるんだ」

 

「大丈夫なのか?」

 

「あぁ」

 

園城寺のスローインで豪炎寺にパスを出し、そのままシュートを撃つ

 

「ファイアトルネード!」

 

ファイアトルネードはゴールから反れる、それを吹雪が受け取る

 

「この試合で」

 

「完璧になる!吹き荒れろエターナルブリザード!」

 

「プロキオンネット!」

 

エターナルブリザードは簡単にとめられグランにボールが渡る

 

「完璧になるんだ!アイスグランド」

 

パキンという音がなりアイスグランドはグランに破られる

 

「僕のプレイが全く通用しないなんて」

 

「流星ブレード!」

 

「フェンリルハンド!」

 

何とか流星ブレードを止めてボールを前線に上げていく、そして鬼道から吹雪にパスが行くが

 

「吹雪!」

 

「えっ!」

 

吹雪がトラップミスをしてボールが外に出る、そのボールを豪炎寺がひろい吹雪にぶつける

 

「豪炎寺くん?」

 

「本気のプレイで失敗するのはいい、だがやる気のないプレイだけは絶対に許さない!お前には聞こえないのかあの声が」

 

ジェネシスボールで再開される、そしてどんどん攻められて行く

 

「流星ブレード!」

 

「フェンリルハンド!」

 

流星ブレードはフェンリルの牙を砕きゴールに向かおうとするが

 

「ローズストライク!」

 

前線から戻った園城寺がローズストライクで流星ブレードを蹴り返しそのボールは吹雪に渡る

 

「「吹雪!」」

 

 

「はっ!聞こえるボールからみんなの声が、みんなの思いが込められたボール」

 

そこに2人がかりでクィールとコーマがスライディングを仕掛けるがそれを跳んで躱す

 

「そういう事だったんだね父さん、完璧になるって言うのは僕がアツヤになることじゃない!仲間と一緒に戦うこと1つになることなんだ」

 

(そうだ!兄貴はもうひとりじゃない!)

 

マフラーを空中で外し着地する、その時の吹雪はいつもの様子とは違っていた、そこから吹雪は上がっていく、豪炎寺とのワンツーでディフェンスを抜く

 

「これが完璧になることの答えだ!ウルフレジェンド!」

 

「プロキオンネット!なに!」

 

ウルフレジェンドがプロキオンネットを破り初得点を決め1-1となった。

 

「たかだかシュートを1つ決められただけだ次はない」

 

点を決めて喜んでいる所で爆発音がなる

 

「なんだ!」

 

吉良がアナウンスで鬼瓦刑事に話しかける

 

「ご苦労様です鬼瓦刑事、しかしあなた達の苦労も残念ながら無駄だったようです」

 

「なに!」

 

「あなた達が考えるようにエイリア石から出るエナジーは人間を強化することが出来ますがエナジーが尽きれば元に戻ってしまう。ではそのエイリア石で強くなったジェミニやイプシロンを相手に人間自身の能力を鍛えた、そうジェネシスの力は真の人間の力弱点などない、最高最強の人間達なのです」

 

「ではジェネシスは訓練で強くなった普通の人間だと言うのか!」

 

「ジェネシスこそ新たなる人の形、ジェネシス計画そのものなのです」

 

 

「お前の勝手な理由でみんなの大好きなサッカーを悪いことに使うな!」

 

「お前達に崇高な考えの父さんを理解出来るわけがない」

 

「ヒロト!」

 

ヒロトはリスタートして直ぐに上がっていきシュートを撃つ

 

「流星ブレード!」

 

「フェンリルハンド!」

 

フェンリルハンドで流星ブレードを止めてそのまま吹雪にロングパスを出す

 

「ウルフレジェンド!」

 

「時空の壁!」

 

ウルフレジェンドは時空の壁に弾かれてそのままボールはグランに渡る

 

「これがジェネシスの力だ!」

 

グラン、ウィーズ、ウルビダが3人でシュートを撃つ

 

「「「スーパーノヴァ!」」」

 

「フェンリルハンド!」

 

フェンリルハンドは一瞬で砕け散りゴールを許し1-2となってしまった。円堂が吉良に向かって叫ぶ

 

「大好きなサッカーを穢すな!力とは皆が努力してつけるものだ!」

 

「忘れたのですか?あなた達もエイリア石でパワーアップしたジェミニやイプシロンと戦い強くなったということをそうエイリア石を利用したという点ではジェネシスも雷門も同じなんです」

 

「くっ」

 

「雷門もすっかりメンバーがかわり強くなりましたね、ですが道具を入れ替えたからこそここまで強くなれたのです、我がエイリア学園と同じく弱いものを切り捨てより強いものに入れ替えることで」

 

「ふざけるな、弱いからじゃない!」

 

「いいえ弱いからですよ、なら何故あなた達が以外の選手はそこの観客席席に座っているのです?実力がないから脱落したのでしょう」

 

「違う!」

 

「彼らはあなた達に取って無用な存在」

 

「違う違う違う!あいつらは弱くなんかない!絶対に違う!俺が証明してやる」

 

そこから円堂は怒りをぶつけるようにボールを持つグランに当たっていく

 

「守、キーパーに戻りなよ、君がキーパーじゃなきゃ倒しがいがないよ」

 

「黙れ!」

 

円堂があたりに行くもかわされシュートを撃たれる

 

「「「スーパーノヴァ!」」」

 

ディフェンス3人で止めようとするがとめられない

 

「フェンリルハンド!」

 

フェンリルハンドは敗れたが豪炎寺と吹雪がボールを止めた

 

「全員でカバーしなければならないキーパー・・・、君達の最大の弱点であり敗因となる」

 

そこからジェネシスの猛攻で雷門は防戦一方だった、

 

「あいつらは弱くない!俺が証明する!ボールをよこせ!」

 

「あんなキャプテン初めて見たっす」

 

「守・・・」

 

そして前半終了のホイッスルがなった。

 

 

 

 



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38話

前半が終わり、園城寺は円堂の元にむかう

 

「守」

 

「半田達は弱くない、俺が証明しないと」

 

「守、1人でやるんじゃだめだ」

 

「そうよ円堂君、私もそう考えていたけどできなかった、1人では無理でもみんなの力を合わせればどんなことでもできる、それを教えてくれたのは円堂君あなた達よ」

 

「俺達・・・」

 

「そうだよ、僕を間違った考えから救ってくれたのは雷門のみんなだ」

 

「みんなごめん」

 

「あいつらに怒っているのはお前だけじゃない」

 

「俺達は観客席にいる奴らの思いも背負ってるつもりだ」

 

「それならよ、俺達が証明してやろうぜ」

 

「私達みんなで」

 

「みんな・・・」

 

「1つになったな」

 

「絶対に勝つ!」

 

「「おぉ!」」

 

ポジションに着く前に円堂が中川に声をかけ、瞳子監督が指示を出す

 

「中川頼んだぜ

 

「はっはい」

 

「亜風炉君、土門君と交代よ」

 

「わかりました、あとは頼んだよ」

 

「あぁ任せとけ」

 

後半が始まり雷門がパスを連続で回していき上がっていく

それにジェネシスは追いつけていなかった。

 

「なんだどうなっている!」

 

「俺には仲間がいる、ここまで一緒に戦ってきてくれた仲間がいる、新しく加わってくれた仲間がいる、いつも見守ってくれた仲間が、俺達の強さはそんな仲間たちと共にあるんだ!」

 

円堂、鬼道、土門が上がっていく

 

「「「デスゾーン2!」」」

 

「時空の壁!」

 

デスゾーン2は時空の壁を破りゴールを奪った。

 

「ジェネシスが2点も取られるなんて」

 

「仲間がいれば心のパワーは100倍にも1000倍にもなる」

 

「仲間を思う心が彼らをレベルアップさせているというのか」

 

ジェネシスから試合を再開する

 

「俺には父さんがいる父さんさえいれば仲間なんて必要ない」

 

「「「スーパーノヴァ!」」」

 

「フェンリルハンド!」

 

フェンリルハンドを破るが園城寺が化身を使い止めるが何度も化身を使ったことの弊害で体力が限界に来ており蹴り返したボールに威力はなくグランの元に転がっていく

 

「これが仲間を思う力だというのか!ありえない!」

 

「「「スーパーノヴァ!」」」

 

「そんな・・・」

 

「立って中川さん!」

 

「華音君」

 

「今の雷門のキーパーは君なんだ!守じゃない君が止めるんだ!」

 

「私が・・・止める、うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

「日輪の大神 アマテラス!」

 

「大神降ろし!」

 

スーパーノヴァを蹴り返したが威力が高かっためプロミネンスの時のようには行かずへボールは外に出た

 

「有り得ません!奴らどんな力を使っているというのです、エイリア石以上の物があるということですか」

 

「やった・・・ね中川さん」

 

「はい!」

 

グランは膝をついていた

 

「このままでは」

 

「グラン、リミッター解除です」

 

「リミッター解除!父さんそんなことをしたらみんなが!」

 

「怖気付いたのですかグラン?あなたにはガッカリです。ウルビダお前が指揮を取りなさい」

 

「はいお父様、リミッター解除」

 

ウルビダがユニホームにあるスイッチを押すとそれが回転する、同じことをジェネシス全員が行った。そこからジェネシスはとんでもないスピードで攻めてくる

 

「お父様の望みは私たちの望み!これがジェネシス最強の必殺技!」

 

「「「スペースペンギン!」」」

 

「大神降ろし!」

 

スペースペンギンを蹴り返そうとするがそこにペンギンが襲いかかり技を破りゴールを奪い再びジェネシスのリードとなってしまった。そしてシュートを撃ったジェネシスは身体をおさえながら自陣に戻る、そして雷門から始まる

 

「なんだよジェネシスですら道具なのかよ」

 

「遅い!」

 

ウルビダのチャージを躱し円堂が園城寺にパスを出す

 

「リミッター解除した私たちを躱すだと」

 

「まさかこれも」

 

「豪炎寺君!」

 

「遅いっぽ」

 

「ジャミングウェーブ!」

 

それをクィールがカットするが上がってきていた篠原が奪いシュートを撃つ

 

「サウザンド・レイン!」

 

「その程度のシュート」

 

「ふっ」

 

篠原が不敵に微笑み叫ぶ

 

「園城寺君!」

 

「メルトアウト!」

 

「時空の壁!なんだこれは!」

 

時空の壁はコースを逸らし豪炎寺の元にボールがこぼれる

 

「行くよ豪炎寺君」

 

「あぁ」

 

「「クロスファイア!」」

 

「うわぁぁぁぁぁ」

 

ネロからゴールを奪いまた振り出しに戻すが再びジェネシスが攻めあがってくる

 

「「「スーパーノヴァ!」」」

 

「絶対に止める」

 

「僕も協力するよ2人の化身を合わせるんだ!」

 

「日輪の大神 アマテラス」

 

「桜花の女神 サクヤ」

 

園城寺の化身は光となり5つに分裂して中川の化身に吸い込まれる

 

「日輪の鏡鳴!」

 

化身から異なる鏡が5つ出現し光を放ちながら5枚の鏡でシュートに回転しながらぶつかり威力を完全に殺し止める

 

「そんな」

 

「ありがとう華音君!」

 

「よく止めたね、」

 

園城寺は走って本来のポジションに戻る

 

「土門君!」

 

「壁山!」

 

そこから雷門が全員にパスを回していき円堂にボールが渡る

 

「なんだ!」

 

「感じるこのボールにみんなの思いを感じる、そうだこれはここにいる人達の思いだけじゃないサッカーを愛するみんなの思い、互いに仲間を思う心の力!これかこの事だったのか!」

 

円堂の左右に豪炎寺と園城寺がくる

 

「「「ジ・アース!」」」

 

ネロは止めることが出来ずに吹き飛ばされるが

 

「グラン!」

 

「お父様のために」

 

「負ける訳には行かない!」

 

「何としても止めるのです」

 

「「ぐわぁぁぁぁ」」

 

「そうかこれが」

 

「そんなこんなことが」

 

そしてここで終了のホイッスルがなった。

 

「いやったー」

 

円堂達が仲間と共に勝利を分かちあっていた

 

「守・・・」

 

「ヒロト」

 

「仲間って凄いんだね」

 

「ヒロトにもその事がわかってもらえて嬉しいよ」

 

「姉さんが伝えたかったことってこれだったんだね」

 

「ヒロト、お前達を苦しめてすまなかった。私はエイリア石に取り憑かれていた、瞳子お前のチームのおかげで気がついた。ジェネシス計画をそのものが間違っていたのだ」

 

「ふざけるな!」

 

ウルビダの怒号が響く

 

「これ程愛し尽くしてきた私達をよりによってお前が否定するな!」

 

ウルビダはそばにあったサッカーボールを吉良に撃つ、それを雷門とジェネシスのどちらも見ていることしかできなかった1人を覗いて

 

「グランお前・・・」

 

グランが吉良をかばい蹲るそこに円堂が駆け寄る

 

「ヒロト!」

 

「守・・・」

 

「なぜ止めた!なぜ止めたんだグラン!そいつは私達の存在を否定したんだぞ!そいつを信じて戦ってきた私達の存在を!私達は全てをかけて戦ってきた!強くなる為にそれを今更間違っていた?そんな事が許されるのかグラン!」

 

「確かにウルビダの言う通りかもしれない、お前の気持ちもわかる、でもそれでもこの人は俺の大事な父さんなんだ!もちろん本当の父さんじゃないこともわかってる、ヒロトって名前もずっと前に死んだ父さんの本当の息子だってことも」

 

「本当の息子?」

 

「えぇ」

 

「それでも構わなかった、俺に本当のヒロトの姿をかさね合わせるだけでも!」

 

「父さんが施設に来る日が楽しみで仕方なかった、父さんの喜ぶ顔を見てるだけで嬉しかった、例え存在を否定されようと必要とされなくなったとしてもそれでも父さんは俺にはたった一人の父さんなんだ!」

 

「ヒロトお前はそこまで私を・・・、私は間違っていた私にはお前に父さんと呼んでもらえる資格などない」

 

吉良は転がっているボールをウルビダに渡す

 

「さぁこい!撃ってこいウルビダ!これで許してもらおうだなんて思ってないだがこれでお前の気が少しでもおさまるなら」

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!くっ、撃てない撃てるわけないだってあなたは私にとっても大切な父さんなんだ」

 

「私は人として恥ずかしいこんな子供たちを復讐の道具にするなんて」

 

「話してくれませんか吉良さん、この子達の為にも」

 

「グランの言う通り私にはヒロトという息子がいました、とてもサッカーの好きな子で夢はプロの選手になることでした。だがサッカー留学をした海外の地で謎の死を遂げた。私は真相の改名を求め何度も警察に掛け合ったがその事件に政府要人の一人息子が関わっていた為もみ消され事故死として処理された。」

 

「瞳子が親を無くした子供たちの施設お日さま園を作ろうと提案をしてきた。初めは娘の頼みと思いつくったお日さま園だったが子供たちの笑顔に私の心が傷も癒えて行った、そして5年前隕石の落下それがエイリア石だった。そこからエイリア石の魅力に取り憑かれて行ったそして復讐心も込み上げてきた。・・・すまない本当にみんなすまなかった。」

 

 

 

 

 

吉良が告白をしている頃、剣崎がエイリア石をもって逃げようとしていた。

 

「あら、どこに行くきかしら」

 

「お前は」

 

「あんただけ逃げようだなんて虫が良すぎる、大人しく投降しなさい」

 

剣崎を止めたのは篠原監督だったそして鬼瓦刑事の部下もその後ろにいた。

 

「くそ、こうなったら」

 

剣崎が施設の爆破装置を起動させたがその瞬間に警官たちに取り押さえされる、そして古株さんに連絡をしてキャラバンをフィールド内まで走らせてもらった。そして警官たちともに篠原監督とも脱出した。フィールドに入ってきたキャラバンに観客席にいたメンバーとジェネシスと雷門イレブンも乗り込み脱出する。

 

 

エイリア学園本拠地から脱出した円堂達は安全な場所で止まっていた、そこで吉良と剣崎を警察に引渡していた。

 

「終わったんだな」

 

「鬼瓦刑事、ジェミニストーム、イプシロン、ダイヤモンドダスト、プロミネンスの子供達を無事保護しました」

 

「ご苦労、さぁ行こうか」

 

「お父さん」

 

「ありがとう瞳子、お前のおかげで目が覚めたよ」

 

「父さん!俺待ってるから父さんが帰ってくるまでずっと待ってるから」

 

ヒロトが吉良に告げると警察は吉良をのせて出ていく

 

「さぁ君達も行こう」

 

ジェネシスのメンバーも鬼瓦刑事に連れられていく

 

「響監督、篠原監督、円堂君達のことよろしくお願いしてもよろしいでしょうか、ヒロト達のそばにいたいんです」

 

「あぁ」

 

「ありがとうみんな、ここまで来れたのもみんながいたからこそ感謝してるわ、本当にありがとう」

 

「「監督!」」

 

瞳子監督はグラン達はともに行く

 

「守、また会えるよね」

 

「あぁもちろんだ!サッカーさえ続けていれば必ず会える!」

 

こうしてエイリア学園のとの戦いがおわった

 

 

 

 

 

 

 



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世界への挑戦編
39話


これはFFIが開催されるのが決まる前の話です。一応世界への挑戦編のプロローグになってます。


エイリア学園との戦いが終わり3日がたったある日、僕は篠原監督に呼ばれていた。

 

「華音、来たわね」

 

「何ですか?監督」

 

監督が封筒を渡してくる

 

「監督、これは」

 

「華音、あなたサッカー留学をする気はない?」

 

「留学ですか」

 

「えぇ、あなたのプレイを見た留学するチームの監督が是非にと」

 

「それでそのチームって」

 

「イタリアのオルフェウスよ、イタリアの強豪チームの1つ」

 

「・・・」

 

「本当はもっとはやく伝えたかったんだけどエイリア学園の件があって少し言うのが遅くなった、ごめんなさい」

 

「それでいつまでに返事をすれば」

 

「そうね、行くとするなら準備もあるだろうから1週間後には知りたいわね」

 

「わかりました、失礼します」

 

僕は封筒を持って部室に戻る、その日の練習を終えて家に帰り両親に相談する

 

「留学かすごい話じゃないか」

 

「えぇ」

 

「でも暁達の面倒とか」

 

「馬鹿ね華音は」

 

「えっ」

 

「あなたにはやりたいことを大分我慢させてきたわ」

 

「だからこの話は華音のしたいようにしなさい、暁達のことは私たちにまかせなさい」

 

「ありがとう」

 

「それで華音はどうしたいの」

 

「僕はイタリアに行ってもっと強くなりたい!」

 

「じゃあそうしなさい」

 

僕は直ぐに監督に電話をかける

 

「華音どうしたの?」

 

「監督決めました、僕イタリアに行きます」

 

「そう言うと思っていたわ、じゃあ先方にも連絡しておくわね」

 

「ありがとうございます」

 

 

この事から3週間がたち僕はイタリアに旅立った。暁達はとても応援してくれたが風音達に行き先を黙って行ったことは少し申し訳ないと思っている。そしてイタリアの空港につき、留学先のオルフェウスの監督が迎えに来てくれていた。

 

「君が園城寺君だね」

 

「はい、あなたはパオロ監督で良いんですよね、これからよろしくお願いします」

 

「それじゃあさっそく今日から練習に参加してくれ」

 

僕はパオロ監督に連れられてオルフェウスの練習グラウンドに行く、そこで自己紹介をした。

 

「園城寺華音です、よろしくお願いします」

 

「副キャプテンのフィディオ・アルデナです、よろしく」

 

これからお世話になるチームのメンバーに挨拶を済ませて練習に参加した。僕はここで世界のレベルの高さを痛感し、彼らに負けないように頑張っていった。最初は練習にもついていけていなかったが今ではついていけるくらいに自分のレベルアップを実感していた。そして留学先のイタリアの地でフットボールフロンティアインターナショナル通称FFIの開催を知った。

 

 

 




オルフェウスはイタリアにあるチームの1つとして扱います、イタリアの代表はリーグで1位のチームという設定にします。


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40話

性転換している選手がここからはかなりでてきます


3ヶ月後、イタリア

 

「行けフィディオ!リーグ得点王はお前の物だ!」

 

フィディオはシュートを撃つがパンチングで弾かれてしまうがそれでもフィディオはあわてていなかった

 

「華音!」

 

「任せて」

 

僕はボールを中に浮かせて力を纏わせる、それは燃え盛る薔薇のような形になるそれを蹴り出すと花弁は散りシュートに炎の薔薇を纏いゴールを破る

 

「流石、華音だ」

 

フィディオとハイタッチをする。そして試合終了のホイッスルがなった

 

「よっしゃあー!俺達がイタリア代表だ!」

 

「凄いよフィディオ」

 

「でも世界には俺よりも凄い奴がいるはずだ!ここから始まるんだ、俺達の世界への挑戦が」

 

「守、先に世界の舞台で待ってるよ」

 

僕は空を見て日本にいる親友のことを思う

 

 

 

 

 

日本では全国の様々な選手が響監督と篠原監督に呼び出され雷門中に集まっていた。円堂も響監督に呼ばれて雷門に来ていた、集合場所の体育館に行くとたくさんの顔見知りがいた

 

「円堂さん!」

 

「立向居」

 

「お久しぶりです円堂さん、俺だげじゃないんです」

 

「木暮、綱海、吹雪」

 

「元気そうだねキャプテン」

 

「今回はお前の方が遅かったな」

 

「土方、それに」

 

「武方勝!木戸川清修」

 

「円堂よう、ここに呼ばれた理由知らねぇか?誰も知らなくてよ」

 

「俺も知らないんだ」

 

「久しぶりね円堂!」

 

「篠原、福路、アフロディ、中川それに園城寺4姉妹!」

 

「私達を略すな!」

 

「なのです!」

 

「円堂、佐久間も呼ばれてるんだ」

 

「見たとこかなりの強者揃いだ、何かでっかい事が始まりそうだな」

 

「意外な奴らもいるしな」

 

豪炎寺の後ろから赤髪の少年が来る

 

「久しぶりだね守、君となら本当のサッカーが出来ると思ったんだ。それとこれからは円堂君と呼ばせてもらうよ。馴れ馴れしかったからね。あと3人来てるんだ」

 

ヒロトが向いた方向に3人がいた

 

「あいつらは」

 

「久しぶりだな雷門!」

 

「久しぶりだね」

 

「久しぶり」

 

「バーン、ガゼル、それにレーゼまで」

 

「それは宇宙人ネーム、これからは緑川リュウジでよろしく」

 

「僕は涼野風介」

 

「俺は南雲晴矢だ」

 

「よろしくな、あっそうだみんな紹介するよ」

 

「宇都宮虎丸です!よろしくお願いします!」

 

「ポジションは?」

 

「キーパー以外ならどこでも皆さんとサッカーできるなら」

 

「円堂、どうにもノリの悪い奴がいてな」

 

綱海が指さす所にはリーゼントの少年がいた

 

「俺円堂守、君も響監督に」

 

「だったら?」

 

「お前挨拶もできないのか」

 

「やめとけ」

 

「名前くらいは教えてくれないか」

 

「飛鷹征矢だ」

 

「よろしく」

 

 

そして響監督達を待っているところにボールが蹴りこまれそれを鬼道が蹴り返す

 

「不動!なんの真似だ!」

 

「挨拶だよ挨拶、洒落のわかんねぇやつ」

 

「まさかお前も」

 

そこに響監督達が来る

 

「全員揃ったようだな、いいかよく聞け日本代表候補の強化選手だ!」

 

「日本代表?なんの?」

 

「今年からフットボールフロンティアインターナショナル通称FFIが開催される、少年サッカー世界一を決める戦いだお前達はその代表候補なのだ」

 

「世界、うぉぉぉぉぉぉぉぉすげぇよみんな次は世界だ!」

 

「世界か」

 

「遂に世界と戦えるんだな」

 

「腕がなるぜ、日本一の次は宇宙一、その次は世界一と来た!」

 

「そもそも宇宙一にはなってないけどね、うしし」

 

「いいかあくまでこの32人は候補だこの中から23人まで絞り込む」

 

「チーム分けを発表します」

 

「円堂、鬼道お前達がそれぞれのキャプテンだ、試合は2日後、個人の能力を見る為に連携技は禁止だ」

 

「「はい!」」

 

 

 

 

 

 




Aチーム
基山ヒロト(FW) 染岡竜吾(FW) 吹雪士郎(FW) 武方勝(MF)
松野空介(MF) 佐久間次郎(MF) 綱海条介(DF)
壁山塀吾郎(DF) 土方雷電(DF) 飛鷹征矢(DF)
円堂守(GK) 篠原久美子(MF) 園城寺響(MF)
園城寺雷(DF) 涼野風介(FW) 亜風炉照美(MF)

Bチーム
豪炎寺修也(FW) 宇都宮虎丸(FW) 緑川リュウジ(FW)
鬼道有斗(MF) 不動明王(MF) 闇野カゲト(MF)
栗松鉄平(DF) 風丸一郎太(DF) 木暮夕弥(DF)
目金一斗(DF) 立向居勇気(GK) 南雲晴矢(FW)
福路風音(FW) 中川咲(GK) 園城寺暁(FW) 園城寺電(DF)


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41話

日本代表選考試合が始まる前、円堂が華音の居ないことに疑問を持った。

 

「なぁ雷、響」

 

「ん?なんだい?」

 

「何かごようなのです?」

 

「華音は呼ばれなかったのか?」

 

「えっとお兄ちゃんはサッカー留学中なのです」

 

「留学!」

 

「なるほど彼程の選手が呼ばれないのは訳があると思っていたけどまさか留学とは」

 

「あの時はまだFFIが開催されることは発表されてなかったのです」

 

「されてたとしてもお兄ちゃんはいったかもしれないけど」

 

「そうなのかアイツとも世界を目指したかったんだけどな」

 

「円堂君、園城寺君のことも気になるけど選考試合に集中しよう」

 

 

こうして日本代表選考試合が開始された。お互いに全力を尽くして戦い自分達の実力をしっかりとアピールをした。そして選考試合終了後、グラウンドで響木監督達が来るのを待っていると響木監督達と知らない男性がやってくる

 

「フユッペのお父さん?」

 

「選考通過者の発表の前に日本代表チームの監督を発表する」

 

「「えぇ!」」

 

「響木監督じゃないんですか!それなら篠原監督が?」

 

「私でもないわ」

 

響木監督達が否定するともう1人の男が前に出てくる

 

「私が日本代表監督の久遠道也だ、よろしく頼む」

 

「どうして響木監督達じゃないんですか」

 

「久遠なら今まで以上にお前達の力を引き出してくれる。そう判断したからだ」

 

「それは私も同意見よ、私達はみんなのサポートにまわる」

 

「では日本代表メンバーを発表する」

 

「「・・・」」

 

黒いファイルを開き名前を読み上げる

 

「鬼道有人」

 

「はい」

 

「豪炎寺修也」

 

「はい」

 

「基山ヒロト、吹雪士郎」

 

「「はい」」

 

「風丸一郎太、綱海条介、木暮夕弥」

 

「「「はい」」」

 

「土方雷電、立向居勇気、篠原久美子」

 

「「「はい」」」

 

「不動明王」

 

「へっ」

 

「宇都宮虎丸、飛鷹征矢、園城寺暁」

 

「はい」

 

「・・・はい!」

 

「壁山塀吾郎」

 

「うわっ!はいっす!」

 

「おめでとうでやんす壁山!」

 

「俺がだいひょー」

 

「壁山は雷門中1年生の希望の星でやんす」

 

「亜風炉照美、、園城寺雷、園城寺電」

 

「「はい」」

 

「はいなのです!」

 

「中川咲、南雲晴矢、涼野風介」

 

「「「はい!」」」

 

「福路風音」

 

「はい」

「最後にキャプテン円堂守」

 

「はい」

 

「以上23名だ」

 

「おめでとう、暁、電、雷」

 

「響・・・」

 

「響の分も頑張ってくるわ」

 

「頑張るのです!」

 

響は暁達の前で涙を堪えながら激励をする。

 

響木監督が代表メンバーにいう

 

「今からお前達は日本代表イナズマジャパンだ!選ばれたものは選ばれなかった者の思いを背負うのだ!」

 

「「はい!」」

 

「世界への道程は険しく厳しいぞ覚悟はいいな」

 

「はい!」

 

それからメンバーで円陣を組む

 

「いよいよ世界か」

 

「長かったなこれが頂上への第一歩だ」

 

「どんな相手がいるか楽しみだね」

 

「これだけの選手が集まったんだどんな奴にも負けない」

 

「あぁ俺達は日本代表だ!次は世界一だ!やってやろうぜ俺達はイナズマジャパンだ!」

 

「「おぉ!」」

 

 

こうして日本代表イナズマジャパンが結成されそれは世界にも発信され雑誌等に載っていた。それを飛行機の中で2人の少年が見ていた

 

「一之瀬見てみろよ、円堂達注目されてるみたいだぜ」

 

「楽しみにしてるよ円堂、今度はライバルとしてね」

 

「それに次のページ見てみろよ」

 

「へぇ園城寺がイタリア代表に・・・これはますます楽しみがふえるな」

 

「そうだな」

 

 

 

-イタリア-

 

僕が日本代表の結成の記事を読んでいると後ろから声をかけられる

 

「華音何読んでるの?」

 

「アンジェロさんか」

 

僕は雑誌の記事を指さす

 

「これって君の祖国の記事だよね」

 

「何見てるんだ?」

 

「あっフィディオ!これ華音の祖国のチームだって」

 

「これが華音の親友のチームか、華音とキャプテンの祖国のチームか面白そうだな」

 

フィディオとアンジェロは雑誌の記事を読んでいく

 

(守、今度こそ君に勝つ。世界の舞台で最高に楽しいサッカーをしよう。先にライオコット島で待ってるよ)

 

 

 

 

 

 



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42話

地区予選決勝、イタリア代表の相手はギリシャ代表だった。

 

「みんなこの試合に勝ってFFI本戦に行くぞ」

 

「「おぉ!」」

 

「カノン、今回は最初からいってもらうダンテと交代だ」

 

「わかりました」

 

「カノン、任せたぜ」

 

「うん」

 

 

僕達はポジションに着いていく

 

FW アンジェロ フィディオ カノン ラファエレ

 

MF ジャンルカ

 

DF ベント オットリ ジョジョ ガッツ マルコ

 

GK ブラージ

 

 

ギリシャボールから試合が開始される、相手の選手からボールをラファエレがカットし上がっていく。

 

「フィディオ!」

 

ラファエレからフィディオにパスがまわる

 

「オーディンソード!」

 

「バーニングキャッチ!」

 

オーディンソードは相手のキーパーごとゴールに入る。

 

ギリシャ代表ボールからリスタートし、ギリシャ代表は細かいパス回しで上がってくる。

 

「バーバリアンの盾」

 

オットリがボールを必殺技でカットし、ジャンルカにパスをまわす、相手に行く手を阻まれるが必殺技で交わす

 

「エコーボール!カノン」

 

「ナイスパス」

 

カノンがボールを受け取るとディフェンスが2人がかりで当たってくる

 

「そんなディフェンスじゃ僕は止められない!ローズガーデン!」

 

カノンの周りに様々な薔薇の咲く花園があらわれるが相手選手の足元から荊棘が襲いかかり縛り付ける、縛られている間にカノンは突破する

 

「真ローズストライク!」

 

「バーニングキャッチ!」

 

バーニングキャッチとぶつかりあった瞬間に炎は弾け飛びローズストライクにキーパーは吹き飛ばされポストにぶつかる

 

「ナイスシュートカノン!」

 

「ありがとう、ジャンルカ君のパスがあったからだよ」

 

そこからオルフェウスの猛攻が続きさらに1点を決めて前半がおわった。

 

「流石の活躍だなカノン」

 

「ありがとうございます、監督」

 

「それにみんなもいい動きが出来てるぞ、後半もその調子だ」

 

「「おぉ!」」

 

そして後半が始まるが前半と同様オルフェウスが攻め続けていた。

 

「カノン!」

 

「行くよアンジェロさん!」

 

「「ストライクアロー!」」

 

カノンの前にアンジェロが直線上になるように走りそこにローズストライクを撃ち込み合わせるようにボールを飛び蹴りをする。

 

「ギカントウォール!」

 

ギカントウォールでシュートを上から押さえつけるがパワー負けし吹き飛ばされる。これで4-0となる

 

「お前らいつの間にあんな技を」

 

「実はこっそり練習してたんだ」

 

「この調子で行くぞ!」

 

そうしてこのままオルフェウスが攻め続ける形で決勝がおわった。結果は4-0の圧勝で終わる。試合が終わりオルフェウスのグラウンドまで戻ると監督ら賞賛の声をもらい、解散となったがグラウンドには全員残っていた。

 

「俺達はとうとう本戦に行くのか」

 

「あぁあの人が帰ってくるまで俺達は負ける訳には行かない」

 

「あの人って?」

 

「あぁカノンは知らないのか」

 

「そう言えばカノンが来たのはあの人が離脱したあとだったな」

 

「あの人って言うのはオルフェウスのキャプテンで君と同じ日本人だ」

 

「へぇー」

 

「それにしてもカノンがここまでやるとは最初は思ってなかった」

 

ラファエレが言う

 

「確かにな最初は練習にも着いてこれてなかったからな」

 

ブラージが続く

 

「まぁ負けたくなかったからね、努力は欠かさなかったよ」

 

「でも今じゃ異名を貰うくらいまでに有名になったよね」

 

「あぁ!薔薇の皇帝」

 

「やめて、皇帝だなんて僕には似合わないよ」

 

「そうかな?僕は似合ってると思うけど」

 

「アンジェロさんまで・・・」

 

「みんな今日はその辺にしよう、明日からまた練習だ」

 

「「おぉ!」」

 

 

そしてその1週間後イタリア代表のオルフェウスはライオコット島に出発した。

 

 

 



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43話

アジア予選に勝利しFFIに出場が決まったイナズマジャパンは空港にいた、空港でイナズマキャラバンが飛行機に積まれる所を見ていた。

 

「風音・・・」

 

「精一杯やった結果だ悔いはない」

 

「でもこんなの」

 

「久美子、ならこれを持って行ってくれ」

 

風音は自分の久美子と对になっているペンダントを首にかける

 

「風音!私、風音の分も頑張ってくるから!」

 

 

 

「あそこは恋人同士で盛り上がってるっすね」

 

「お熱いことで」

 

「染岡君、佐久間君、園城寺さん僕達の分も暴れてきてね」

 

「おう!任せとけ」

 

「うん」

 

「精一杯やらせてもらうよ」

 

「南雲、一緒に行きたかったな」

 

「そうだなでも俺はまだ諦めた訳じゃないぜ!さっさとこんな怪我治して復帰してやらぁ」

 

「そうですよ、世界大会でも選手の入れ替えは認められてますから」

 

「そうなのか!」

 

「よぉし吹雪、南雲、福路あっちで待ってるぜ!世界と戦うにはイナズマジャパン全員の力が必要だからな」

 

「頑張ろうね南雲君、福路君」

 

「あぁ!」

 

「俺もすぐに治してみせる」

 

「全員集合、これより出発する」

 

イナズマジャパンがライオコット島に出発した、機内では綱海が騒いだりしていたがそれ以外は問題もなく、数時間後にライオコット島に到着した。そしてキャラバンで移動を開始する。

 

「ここが島の中心となるセントラルストリートです」

 

「南のしまって感じだな元気出てきたぜ」

 

しばらく進むと風景が変わってくる

 

「あれ?南の島じゃなくなったぜ」

 

「それはですね」

 

「出場チームが最大限に力を発揮出来るようにそのチームが滞在するエリアには母国と同じ街並みを再現しているそうですよ、見てください映画のセットみたいです」

 

そしてしばらく進む

 

「ここはイギリスエリアですね、街並み再現の為に本国から取り寄せた数百年前のレンガを使っているそうです」

 

「「へぇー」」

 

「この街並み落ち着きますね、華音君にも見せたかったな」

 

「風音にもです」

 

中川と篠原が呟く

 

「落ち着いた雰囲気が歴史と伝統を感じさせるわね」

 

「紅茶もいいっすけど」

 

「なんだか腹が減ってきたな」

 

「はいっす」

 

「うえ、台無し」

 

また暫く進むと街並みがかわる、イタリアエリアに入ったようだった。

 

「ここはイタリアエリア、地中海の街並みを忠実に再現されています」

 

「凄いですね、この島」

 

「ここに居るだけで世界旅行ができるじゃねぇか」

 

進んでいくとグラウンドが見え練習している所が見えた

 

「古株さん!止めてください」

 

イナズマキャラバンが停車し窓から顔を出して練習風景を見た。

 

「見ろよ!」

 

「恐らくイタリア代表のチームだな」

 

練習にを見ているとFWの選手がグラウンドの全員にアドバイスや指示を出しているのが見えた。

 

「あいつフィールドの真ん中にいるのに後ろのディフェンス陣の動きまで見えてるのか!」

 

「まるで後ろにも目があるみたいだ」

 

「世界のトップレベルの中にはいるそうだ。空から見ているかのようにフィールドの全てを見ることができるプレイヤーが」

 

「フィールドのすべて」

 

「これが世界か」

 

そしてキャラバンを走らせて日本街へと向かった。その日の夜円堂がタイヤを探すためにライオコット島を歩いているとタイヤを積んだトラックを見つけ走る、走った先でボールを扱いながら歩いている少年とぶつかり、ボールがトラックにのってしまう

 

「ごめん」

 

「大丈夫かい?」

 

「お前は、あっボール」

 

2人でトラックを追いかけていたが少年は路地裏に入りトラックに追いついていた。

 

「あいつ追いついていたのか」

 

トラックからタイヤが落ちてきて円堂の元にせまる

 

「ゴットハンド!」

 

ゴットハンドでタイヤを完璧に止めた。

 

「止めたなんてパワーだ」

 

「これ悪かったな、お前すげえ速さだっなついていけなかったよ」

 

円堂がボールを返す

 

「君のパワーも大したものだよ」

 

「俺円堂守、日本代表のゴールキーパーなんだ。お前イタリアの代表選手だろ、昼間練習してるとこ見たぜ」

 

「君がか」

 

「ん?どうした?」

 

「いや日本人には知り合いがいてね、彼の事を思い出した、俺フィディオ・アルデナだ」

 

「フィディオかよろしくな 」

 

「怪我はないか小僧たち!ビックリしたぞいきなり飛び出してきよって!一体何の用だ」

 

「あのこのタイヤ貸して貰えませんか?」

 

「そんなふるタイヤなんに使うんだ?」

 

「サッカーの特訓です」

 

「え?」

 

「ふっ、物好きなやつだ」

 

「変わっているな君は覚えておくよ円堂守」

 

「試合で会おうぜフィディオ」

 

そうしてふあと円堂は初の邂逅を果たした。

 

 

フィディオはイタリアエリアの宿舎に戻るとアンジェロが心配していたようにこちらに来る

 

「フィディオどこ行ってたのさ!」

 

「ごめんごめん、散歩してたら面白い奴にあってね」

 

「面白い奴?」

 

「そう、カノンの言ってた円堂守にあったよ」

 

「へぇー守にあったんだ」

 

「君の言っていた通り、面白い奴だと思ったよ」

 

「そっか」

 

「お前達、開会式に行くぞ!集合しろ」

 

「「はい!」」

 

 

 

スタジアムから花火が上がりFFIの開会式が始まった。

 

「全世界が注目するフットボールフロンティアインターナショナル世界大会!予選通過した10チームがサッカーの為に造られたこの聖地ライオコット島で激突します!」

 

「実況は私マック・スターランド、解説は元ヨーロッパリーグMVPストライカーレヴィン・マードックさんでおおくりします」

 

「よろしく」

 

「いよいよ選手入場です、最初に入場してきたのはブラジル代表ザ・キングダム!先頭にたつのはマック・ロニージョです!」

 

「またの名をキングオブファンタジスタ、フィジカル、テクニック、更に冷静な判断力等今大会最も完成された選手です」

 

「続いての入場はアルゼンチン代表ジ・エンパイア!率いるのはキャプテン テレス・トルーエ」

 

「予選大会を無失点で勝ち上がって来ましたからね、すべてテレスを中心とした鉄壁の守りがあったからです」

 

「さぁイギリス代表ナイツオブクイーンの入場です!先頭はキャプテンのエドガー・バルチナス!」

 

「日本代表イナズマジャパンの入場です、先頭に立つのはキャプテンの円堂守!このチームは世界のレベルから見ればまだ経験も浅く成長途上ですが粘り強い試合はこびで何度も逆店勝利を納め世界への切符を手にしました」

 

「逆に成長途上であるが故、爆発的な進化の可能性を秘めています。今大会のダークホースになるかもしれません」

 

「なるほどイナズマジャパンの活躍にも期待がかかります」

 

「続いて入場してきたのはコトワール代表リトルギガント」

 

「アフリカエリアからの代表ですがデータは少なくその実力は全くの未知数です」

 

「さぁリトルギガントに続いて入場するのはアメリカ代表ユニコーンです!旗手はキャプテンのマーク・クルーガー」

 

「そして次の入場はイタリア代表オルフェウス!先頭はあのイタリアの白い流星フィディオ・アルデナです!」

 

「ヨーロッパ屈指のストライカーで華麗なテクニックとスピードそのスピードはまさに流星と呼ぶに相応しいものです」

 

 

「円堂。あれ」

 

豪炎寺が円堂の肩を叩く

 

「華音!あいつイタリア代表になってたのか!」

 

 

そして入場はしばらく続き出場する10チームがそろった

 

「さぁいよいよ強豪10チームが激突します!世界の頂点に輝くのはどのチームなのか!フットボールフロンティアインターナショナル世界大会今ここに開催致します!」

 

 

 

 



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44話

イタリアの試合の順番はこっちで決めますご了承ください。


開会式の翌日、僕達の初戦の相手が決まった。相手はアメリカ代表ユニコーン。練習を終えたフィディオ君が僕も日本街に行こうと誘われたので行くことにした。

 

「どうして日本街に行くのにボールを持ってんの?」

 

「円堂と会ったら少しやろうと思ってね。君が認めるキーパーって奴の実力を見たいんだ」

 

「そういうこと」

 

日本街につくと1人でタイヤ特訓をしている守がいた。

 

「やってるな」

 

「フィディオ、それに華音!」

 

「久しぶり守」

 

「お前らどうしてここに」

 

フィディオ君がボールを持って前に出る

 

「一緒にやらないか?」

 

「あぁ!」

 

2人はグラウンドに移動していく、僕はその後ろをついて行く、グラウンドにつくと早速はじめた。

 

「カノンはやらないのか?」

 

「僕は見てるよ」

 

「わかった、じゃあ行くよ!」

 

フィディオがシュートを撃つ、それを円堂はしっかりとキャッチする。

 

(思った通り、あの力強いキャッチングならタイヤを受け止められたのも納得出来る)

 

(なんてシュートなんだ、ボールが跳ね上がってくるみたいだ)

 

「よしもう一本だ!」

 

しばらくシュートをフィディオは撃ち続けて守は止めていた、

 

「やるじゃないか」

 

「フィディオもな」

 

「もう一本だ!」

 

フィディオがシュートを撃つと円堂の元に着く前に止められる

 

「探したぜフィディオ」

 

「テレス・トルーエ!」

 

「知り合いか?」

 

「アルゼンチン代表ジ・エンパイアのキャプテンで予選大会での失点0、アンデスの不落の要塞と呼ばれているディフェンダーさ」

 

「俺イナズマジャパンの円堂守よろしくな」

 

円堂は握手を求めるがテレスはそれを無視しフィディオに話しかける

 

「フィディオ俺と勝負しないか」

 

「勝負?」

 

「なに、ほんの遊びさ。前から一度お前とは勝負したいと思ってたんだ。俺のディフェンスを抜くことが出来たらお前の勝ちだ」

 

「悪いけど今は彼と」

 

「かまわないさ、俺も見てみたいしな世界レベルの凄いディフェンスを」

 

「決まりだな」

 

「じゃあMe達も入れてよね」

 

「ディラン、マーク」

 

「よっ久しぶり」

 

「誰だ?」

 

「彼等も知らないの?」

 

「え?うん」

 

「えっと・・・」

 

「フィディオそのぼうやにMe達のこと教えて上げてやってよ」

 

「あぁ・・・アメリカ代表ユニコーンのエースストライカーのディラン」

 

「チュース」

 

「ミッドフィルダーのマーク」

 

「よろしく」

 

「ユニコーン、一之瀬達と同じチームか!」

 

「流石に一之瀬の事は知ってるのか」

 

「一之瀬を知ってるのか?」

 

「当たり前さサッカーやってるものなら誰だって知ってるよ。アメリカのプロユースにも誘われたフィールドの魔術師一之瀬一哉ユニコーンのかなめだからね」

 

「へぇーあいつそんなに有名なのか」

 

「なんでお前達がここにいるんだ?」

 

「ちょっと円堂守をね」

 

「カズヤが褒めたからどんな奴かと思ってな」

 

「イチノセがこいつを」

 

「まっせっかく揃ったことだし5人で勝負といかないか?」

 

「のぞむところだ」

 

「フィディオも問題ないな」

 

「あぁ」

 

「それとフェンスによっかかってるお前も入れよ」

 

テレスは僕にま声をかける

 

「カノンもやったらどうだい?」

 

「華音もやろうぜ!」

 

「・・・わかった」

 

僕は5人の元に向かう

 

「お前ゴールキーパーなんだろゴールに立っておいてくれ」

 

 

「それじゃあ行くぜ」

 

「カモン、テレス」

 

「速い!」

 

テレスはマークをフェイントで抜く

 

「甘い甘い」

 

「なんだよ今のフェイントあんなの見たことない」

 

テレスはフィディオを抜こうとするがフィディオにボールをカットされフィディオはそのままゴールに向かっていく

 

「やられたか」

 

「信じられないあのフェイントからボールを奪うなんて」

 

「行かせないよフィディオ君!」

 

フィディオからボールを奪う

 

「いくよ守!」

 

「よしこい!」

 

僕は普通のシュートを撃つ、シュートはコーナーに向かっていく

 

「おら!」

 

守はパンチングで弾いた

 

(流石守だ)

 

(華音のシュート前よりもずっと強くなってる)

 

こぼれ球をマークがひろう、それから日が傾くまで勝負を続けていた。

 

 

「あっやっぱり!」

 

木野がグラウンドにつくとグラウンドで行われてるプレイに目を奪われる

 

「それに園城寺君まで・・・あっ忘れてた!」

 

木野が大声を上げると円堂も何か思い出したように謝ってからグラウンドを出ていった

 

「ありがとうってあいつ何もしてないだろ」

 

「変わったやつだな」

 

「フィディオ君もういい時間だしそろそろ戻らないと」

 

「そうだな、じゃあ試合で会おう」

 

「ではまた」

 

園城寺とフィディオが帰ったグラウンドで少しテレス達は話していた。

 

「あのカノンとか言われてた奴ってイタリア代表なんだよな」

 

「あぁ、カズヤが言うには連携技が得意なストライカーだそうだ」

 

「そうか、だが大したことなさそうな奴だったな」

 

「テレスにはそう見えたんだねMeにはあれが本気のプレーとは思わないけどね」

 

「確かにさっきの勝負でシュートを1番撃っていたのはあいつだ、それも威力がどんどん上がっているようにも見えた」

 

「試合が楽しみになってきたねマーク!」

 

「あぁ、そろそろ俺達も戻るか」

 

「そうだな、じゃあな」

 

テレス達も解散し自分達のエリアへと帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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45話

アメリカ代表ユニコーンとの試合当日、ヤマネコスタジアムに入りアップをしていたがパオロ監督がいっこうにスタジアムに来なかった、そして試合開始の3分前になる

 

「フィディオどうするんだ監督なしでやるのか!」

 

「そうするしかない、監督は必ずくる」

 

「そうだね、僕達はイタリア代表なんだ負ける訳にはいかない」

 

「監督なしでもやってやろう」

 

「みんないくぞ!」

 

「「おぉ!」」

 

「フォーメーションを確認する」

 

オルフェウスフォーメーション

 

FW アンジェロ フィディオ カノン ラファエレ

 

MF ジャンルカ

 

DF ベント オットリ ジョジョ ガッツ マルコ

 

GK ブラージ

 

 

フィールドに入りアメリカ代表と向き合う

 

「園城寺久しぶりだな!」

 

「今日はお互い全力でやろう」

 

「そうだね、土門君、一之瀬君」

 

そして僕達はそれぞれのポジションについた。コイントスの結果、ユニコーンボールから試合が始まる

 

ディランはマークにボールを渡しあがっていく、マークも上がっていきスティーブにパスをだす

 

「遅い!」

 

フィディオがボールを奪う

 

「ラファエレ!」

 

ラファエレがボールを受け取とりあがる

 

「いかせないぜボルケイノカット!」

 

土門の技でラファエレが吹き飛ばされボールを奪われ一之瀬にボールが渡る、一之瀬と華音が対峙する

 

「園城寺、ここは通させてもらうよ」

 

「そういう訳にはいかない!」

 

「真イリュージョンボール!」

 

ボールが分身して一之瀬の周りを動き回る

 

「その技は何回も受けた!アロマガーデン!」

 

様々な華が咲き誇る花畑が一之瀬の前に広がりその香りで気が緩むその隙にボールを奪う

 

「しまった!」

 

華音はそのまま上がっていく

 

「シュートだカノン!」

 

「ローズフィアンマ!」

 

ボールを中に浮かせて力を纏わせる、それは燃え盛る薔薇のような形になりそれを蹴り出すと花弁は散りシュートに炎の薔薇を纏いながらゴールに迫る

 

「フラッシュアッパー!」

 

ボールにアッパーをくらわせるがシュートのパワーに負けて吹き飛ばされボールはゴールに入る

 

「ゴール!先制点はイタリア代表オルフェウスです!」

 

「薔薇の皇帝の名に恥じないプレイですね、あの力強いシュートを撃てる選手はなかなかいません」

 

 

「流石は園城寺だな」

 

「あぁエイリア学園の時よりも更にレベルアップしてる」

 

「だけど俺達も見せてやろうぜ」

 

「あぁ」

 

ユニコーンの攻撃から試合が再開される、ディランから一之瀬に、一之瀬からスティーブにパスがまわる、それにより華音が抜かれる。

 

「ディラン!」

 

「ナイスパスだ!ギンギンに決めるよマーク!」

 

「いくぞマーク!」

 

「「ユニコーンブースト!」」

 

「コロッセオガード!」

 

コロッセオにユニコーンがぶつかりパワーでユニコーンが負けボールが弾かれベントにボールがいく

 

「ベント!」

 

「アンジェロ!」

 

「させない!」

 

一之瀬がボールをカットし上がっていく

 

「ベント、オットリーノ!チャージだ!」

 

一之瀬は2人を華麗なテクニックで躱し、シュートを撃つ

 

「ペガサスショット!」

 

「コロッセ・・・」

 

ペガサスショットのスピードが早くブラージが技を出す暇もなく点を奪われる

 

「すまない、次は止める」

 

「どんまいだブラージ」

 

(流石、一之瀬君)

 

1-1でオルフェウスのボールで再開される、ジャンルカがアンジェロにパスをだす、

 

「カノン!」

 

アンジェロから華音にパスが出され華音が上がっていく

 

「ボルケイノカット!」

 

「アロマガーデン!」

 

「させない!」

 

土門をぬこうとした時に後ろから一之瀬にスライディングをくらいそうになる

 

「読めていたよ一之瀬君」

 

「何!」

 

華音はスライディングを跳ねて躱しフィディオにパスをだし、フィディオはダイレクトでシュートを撃つ、キーパーは反応出来ずにそのままゴールネットをゆらした。その瞬間に前半終了のホイッスルがなった。

 

ハーフタイムに自分達のベンチに戻るがやはりそこには監督の姿がない、選手達全員は監督が来ることを信じて待つことにし休憩を終えてフィールドに戻る。

 

オルフェウスからの攻撃で後半がはじまる、フィディオの指示で細かいパスまわしでユニコーンを翻弄していくが土門君にカットされる

 

「一之瀬!」

 

一之瀬にジャンルカがあたるが

 

「真イリュージョンボール」

 

真イリュージョンボールで一之瀬が抜く

 

「マーク!」

 

一之瀬がマークにパスを出す

 

「カズヤ、ディラン!いくぞ」

 

「あぁ!」

 

「ギンギンに決めてやるよ!」

 

「「「グランフェンリル!」」」

 

「コロッセオガード!」

 

コロッセオガードを一瞬で破りゴールを奪い2-2となってしまう

 

「くそ!」

 

オルフェウスから再開しカノンが攻めていくが完全にカノンとフィディオがマークされ攻めあぐねていた。

 

「くっフィディオとカノンにはパスが出せない」

 

「アンジェロ!」

 

「わかった!ラファエレ!」

 

ラファエレへのパスをマークがカットし上がっていく

 

「バーバリアンの盾」

 

「ジ・イカロス」

 

巨大な盾を飛び越えて躱す

 

「不味い!」

 

カノンがマークを強引に突破し自陣に戻る

 

「「「グランフェンリル!」」」

 

シュートがブラージにせまる

 

「絶対に止めてみせる!」

 

「うぉぉぉぉ!桜花の女神 サクヤ!」

 

華音は今大会初めて化身をだしシュートを蹴り返しジャンルカにパスをだしそしてまたカノンにボールが渡る

 

「カノンありがとう」

 

「気にしないで」

 

カノンは化身をだしたまま上がっていく

 

「遂に化身を出してきたな、それでも勝つのは俺達だ!」

 

「ローズガーデン!」

 

一之瀬を荊棘で縛り付け突破する

 

「桜花の剣!」

 

華音の周りに桜の花弁が嵐のように舞いボールに集まっていくそれを蹴り出すと剣のように鋭くなりゴールに向かう

 

「いかせない!ボルケイノカット!」

 

シュートブロックをするが一瞬にして破られる

 

「フラッシュぐわぁぁぁぁぁ!」

 

キーパーが技を出す前にゴールに叩き込まれ試合終了のホイッスルがなった。

 

「試合終了!3-2でイタリア代表オルフェウスの勝利です!」

 

「良い試合だった、今度は負けない」

 

「こっちもまた勝たせてもらうよ」

 

「園城寺、また強くなったてたな。次は負けない」

 

「一之瀬君、良い試合だったね」

 

「園城寺!次は負けないからな!待っとけ」

 

「もう一度2人とも決勝トーナメントで戦おう」

 

「「あぁ!」」

 

 

 




原作改変:監督不在の状態でオルフェウスはユニコーンに引き分けずに勝利する。


新技:桜花の剣 林 化身シュート 桜花の進化系
ローズフィアンマ 火 シュート
アロマガーデン 林 ブロック
ローズガーデン 林 ドリブル


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46話

ユニコーンとの試合が終わってイタリアエリアの宿舎に戻ってもパオロ監督が帰ってくることは無く1日が過ぎ、次のイギリス戦に向けて練習をしていた。しばらく練習をしているとグラウンドの前に1台の車がとまる

 

「監督かな?」

 

車から降りてきたのは細身の金髪の男性だった

 

「違うな・・・監督どこに行ったんだ」

 

「おいあいつグラウンドに入ってきたぞ」

 

「えっ!」

 

「誰だろう」

 

「誰か何か聞いてるか」

 

「!」

 

「カノンどうかしたのか」

 

「いやなんでもない」

 

(どうしてあの男がここに)

 

金髪の男性は監督が座るベンチに腰をおろしあしをくむ

 

「どなたか知りませんがそこは監督の席です、今すぐどいてください、そこに座ることが出来るのは世界でたった1人!イタリア代表チームオルフェウスの監督だけです!」

 

「私は本日より就任したイタリア代表の新しい監督だ」

 

「新監督・・・」

 

「嘘だ監督は俺達に辞めるだなんて一言も言ってなかった」

 

金髪の男性は1枚の書類を見せる

 

「それはイタリアサッカー協会からの正式な辞令!ってことはほんとに」

 

「ミスターKそれが私の名だ、」

 

「ミスターK」

 

「さっそくだが新しい監督してお前達に伝えることがある・・・お前達はクビだ」

 

「「えっ!」」

 

「バカな」

 

「そして彼等が新しいイタリア代表チームKだ」

 

「チームK」

 

「これから我々は練習をはじめる、お前達はグラウンドから出ていけ」

 

「はいそうですかって納得いくわけねぇだろ!」

 

「彼等が俺達よりも実力があるとは思えません」

 

「誰が代表メンバーになるかは監督の私が決めることだ」

 

「俺達より彼等の方が優れているとでも言うのですか!」

 

「ではチャンスをやろう」

 

「チャンス?」

 

「チームKとお前達で代表決定戦を行い勝利したチームを代表とする、試合開始は明日の午後このグラウンドで」

 

「わかりました」

 

「それまではチームKがこのグラウンドで練習を行う、お前達は出ていけ」

 

オルフェウスのメンバーはグラウンドから追い出される

 

「とにかく練習できる場所を探そう、俺達は負ける訳にはいかないんだ」

 

「キャプテンはいつになったら帰ってくるんだ」

 

「・・・あの人のことだチームが彼を本当に必要とした時帰ってくるはずさ」

 

3組に別れて練習できる場所を探していた、噴水で少し休んでいるとフィディオが走ってくる

 

「みんな練習出来そうな場所が見つかった、」

 

「本当か」

 

「あまり広くないけど贅沢言っていられないからね」

 

「あぁならまだ練習場所を探してる他の連中と合流してそこに向かおうぜ」

 

ブラージが歩いていくとすぐ近くにあった木が突然倒れブラージをしたじきにする

 

「ブラージ!」

 

「ぐぅ」

 

すぐに救急車を呼んで病院におくった

 

「骨は折れてないみたいだったね」

 

「あぁ、でも代表決定戦に正ゴールキーパーがいないのは辛いな」

 

「大変だ!」

 

アンジェロが別の方向から走ってこちらにやってくる

 

「どうしたアンジェロ」

 

「それがラファエレとジャンルカとジョルジョが怪我を・・・それだけじゃない船と船が激突してダニエレ達5人まで怪我を」

 

「そんなみんなは大丈夫なのか」

 

その後すぐに病院に向かい容態を聞くと軽いものらしいが明日の代表決定戦は無理そうだった

 

「どうする明日の代表決定戦、正ゴールキーパーも控えも怪我をした、それに残っているのは僕を含めて7人」

 

「とてもじゃないが試合にならない」

 

イタリアエリアを歩いているとフィディオの頭上から木材が落ちてくる、それを躱すが1本だけ間に合わなかった

 

「フィディオ!」

 

1本が当たりそうになった時ボールが飛んできて木材を弾き飛ばす

 

「君が蹴ってくれたんだねありがとう、素晴らしキックだった」

 

「ありがとう、流石は鬼道君だ」

 

「大丈夫かフィディオ!」

 

鬼道の後ろから守達がくる

 

「円堂守」

 

「守」

 

「カノン、彼も円堂と同じチームの?」

 

「うん、イナズマジャパンのミッドフィルダーだよ」

 

そして守達に事情を説明する

 

「えっ!8人も怪我したってのか!」

 

「同じチームのメンバーが続けて事故で怪我、偶然にしてはできすぎている、誰かが意図的にしくんでいるとしたら」

 

「それって」

 

「僕達オルフェウスを代表から落としてチームKを代表にする為だよ」

 

「代表監督がそんなことをするなんて信じられない」

 

「俺はそういう男を知っている」

 

「!」

 

「影山零治、昔俺たちの監督だった男だ」

 

鬼道達が影山のことをフィディオに説明していた

 

「・・・そんなことが影山零治恐ろしい男だね」

 

「そいつがイタリアエリアに居るなんて」

 

「まさか、そんな馬鹿な」

 

「考えすぎだ鬼道、ミスターKが影山だなんてあるはずがない」

 

「それはどうかな」

 

「・・・不動」

 

「少なくとも影山の事を知ってる園城寺がさっきから黙ったまんまだしよ、それでどうなんだ園城寺」

 

「不動君の言う通り、あの男はおそらく影山零治だ。最初は似ているだけかと思ったが今回の卑怯な手口で確信にかわったよ」

 

「なんだと!」

 

「どうしてそれを早く言わない!」

 

「ごめんね鬼道君、僕はミスターKが影山かよりも明日の代表決定戦の方が大事なんだ」

 

「・・・そうだよなカノン達は今いる7人で戦わないと行けないんだし、何かいい方法は」

 

「すまないこちらの都合だけで言ってしまった」

 

「あっ4人なら俺達が入ればいいんだ!」

 

「「え!」」

 

「大事なのはミスターKにフィディオ達の実力を見せつければ良いんだろ、公式戦じゃないんだしミスターKも認めてくれるんじゃないかな」

 

「確かに俺達も影山にはようがある、どちらの利害にも一致しているな」

 

「僕は賛成だけどフィディオ君はどうする、今のキャプテンは君だ」

 

「わかったみんなに相談してみるよ」

 

夕方、オルフェウスのメンバー全員を集めて事情を話す

 

「助っ人だと」

 

「あぁイナズマジャパンの円堂、鬼道、佐久間、不動だ、怪我をしたみんなの代わりに彼等が出てくれる。みんなでイタリア代表の座を守るんだ」

 

「俺は反対だ、試合には俺がでる」

 

「ブラージ」

 

「日本人に俺達イタリア代表のゴールを守らせる訳にはいかない」

 

「無理しない方がいい、例えブラージ君が出て勝っても怪我が悪化してサッカーができなくなるかもしれない」

 

「そうだ、世界大会に出られなくなったらどうするんだよ」

 

「なに!」

 

「イタリアのゴールは守ってみせる、だから頼む協力させてくれ」

 

「円堂」

 

「・・・何故だ、何故日本代表であるお前達が敵である俺達の為にそこまで」

 

「敵じゃない!ライバルだからだ!」

 

守の言葉にオルフェウスの一同がざわつく

 

「俺さこの島に来て最初にフィディオに出会ったんだ、世界にはこんなすげぇ奴がいる、こんな奴らと試合できるってずっとわくわくしてたんだ。俺はみんなと世界の舞台で戦いたい!そのために力になりたいんだ!俺達は世界1を目指すライバル同士敵とか味方とか関係ない!」

 

「円堂」

 

「ライバルか」

 

「ブラージ君、彼等の実力は僕が補償するよ」

 

「わかった、お前を信じよう。俺はイタリア代表ゴールキーパーのブラージだ。イタリアのゴールは頼んだ」

 

「俺は円堂守!まかせてくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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47話

代表決定戦当日、イタリア代表グラウンドには既にMr.KとチームKがいた

 

「逃げなかったか」

 

「約束です、俺達が勝てばイタリア代表の座は返してもらいます」

 

「無論、だがそいつらは」

 

「俺達は日本代表イナズマジャパンのメンバーです」

 

「負傷したメンバーに代わって彼等が出てくれると言ってくれてます」

 

「ふっ帰ってきたか鬼道私の作品よ」

 

Mr.Kが振り向く

 

「!」

 

「お前は」

 

「影山零治!」

 

「やはりか」

 

「ではこの人が」

 

「卑怯な手で何度も襲いかかってきた元帝国学園の総帥だ、俺のじいちゃんも」

 

「まさかみんなの怪我も」

 

「何を企んでいるのかはわからないが自らの野望の為にイタリア代表を利用しようとしてるのは間違いない」

 

「影山」

 

「くっ」

 

「総帥はK、Mr.K」

 

「!」

 

前に出てきたのはマントと髪型以外全く鬼道と同じ格好をした男だった

 

「紹介しよう、チームKの司令塔デモーニオ・ストラーダだ」

 

「デモーニオ」

 

「鬼道にそっくりじゃないかあいつ」

 

そしてチームKの選手達はポジションについていった、オルフェウスのメンバーもポジションにつく

 

FW アンジェロ フィディオ カノン 不動

 

MF 鬼道

 

DF ベント オットリ 佐久間 ガッツ マルコ

 

GK 円堂

 

 

チームKボールからキックオフ、ビアンコからデモーニオにパスが出され鬼道に向かっていく

 

「この試合でお前には消えてもらう」

 

「なに」

 

「真イリュージョンボール!」

 

「鬼道が抜かれた」

 

「あの技は」

 

デモーニオはどんどん上がっていくベントがディフェンスに行くが簡単に抜かれる

 

「なに!」

 

「ビオルテあがれ」

 

「ビアンコは右サイドだ」

 

「これは!」

 

「どうなんっているんだ、帝国学園の動きその物じゃないか」

 

「これ以上行かせるなマルコ、オットリーノディフェンスラインを下げるんだ」

 

それも間に合わずに抜かれる

 

「ビオルテ」

 

デモーニオはビオルテにパスを出す

 

 

「ディフェンスラインがバラバラだ」

 

「やっぱりいつものメンバーじゃないから」

 

「俺達の怪我さえなければ」

 

 

「どうすればいいんだ」

 

「フィディオ、鬼道は影山の戦術を知ってる中盤は鬼道に任せてくれ」

 

「頼む鬼道」

 

「あぁ」

 

「ロッソ逆サイドへ、ベルディオは右だ」

 

「アンジェロ逆から来るぞ、アントン右サイドだ」

 

「佐久間、ロッソにつけ」

 

佐久間はロッソにつかずベルディオに向かうがデモーニオのパスはロゼオの元に向かう、またロゼオからデモーニオにパスが渡りシュートを撃たれる

 

「うぉ!」

 

円堂がしっかりとキャッチする、そこから鬼道にボールがまわるが動きが鈍い

 

「しっかりしろ鬼道!お前がゲームメイクしなければ勝てないぞ」

 

「・・・あぁ」

 

(鬼道君、全く集中できていない。あれじゃあ戦力外だ)

 

不動が鬼道からスライディングでボールを奪う、そこで不動達は決意をあらわにしチームKに攻めていく

 

「不動!」

 

鬼道からパスを受けた不動はダイレクトで華音にパスし、華音はシュートを撃つ

 

「ぐわぁぁぁぁぁ」

 

ノーマルシュートでインディゴごとゴールにぶち込み点を決めた。

 

「なん・・・だと」

 

「・・・君達に必殺技を使う必要なんてない、ただのシュートで充分だ」

 

華音は冷たい目でインディゴを見下ろして自陣に戻る

 

「カノン、ナイスシュート」

 

「ありがとう」

 

チームKボールで試合が再開される、先程と同じでデモーニオ中心で攻め上がる

 

「これが究極のベンギンだ」

 

「皇帝ペンギンX !」

 

「怒りの・・・速い」

 

円堂は技を出すのが間に合わずゴールに入れられてしまう。1-1となり試合は振り出しに戻された

 

「今のは」

 

「皇帝ペンギン1号」

 

「だが威力はそれ以上なのにあいつ全く」

 

「あんな撃っただけで消耗する技と一緒にするな、これが究極のペンギン、皇帝ペンギンXだ!」

 

ここで前半終了のホイッスルがなる、ハーフタイム中鬼道は思い詰めた顔をしていた。離れた所で華音がフィディオに告げる

 

「今の鬼道君は戦力外だ、後半は僕中心にボールを集めて欲しい」

 

「・・・そうだな」

 

「すぐに立ち直ってくれればいいんだけど」

 

 

後半がはじまり、フィディオは1度鬼道にボールを渡すが渡した瞬間にスライディングを受けるそれを辛うじて躱す

 

「鬼道みんなに指示を出すんだ」

 

「役たたずが、ここからは俺が指示を出す後に続け!」

 

「「「えっ!」」」

 

「俺の指示通りに動けば良いんだよ」

 

「しかし」

 

不動は上がっていき指示を出す

 

「今だFW左右に散れ!」

 

不動は1人前に出た形見となり誰も動けなかった、その隙にデモーニオにボールをカットされる

 

「ゲームメイクも二流品だな」

 

「なに!」

 

「ふざけやがって」

 

(鬼道も不動も機能してない俺がとめないと)

 

「フィディオ君、ここは任せて!」

 

華音がデモーニオと対峙する

 

「俺はお前達に憧れていたよ。イタリアの白い流星、そして日本からきた薔薇の皇帝、園城寺華音」

 

「・・・」

 

「だが今は違う、俺達には力がある世界と戦える力が」

 

デモーニオはフェイントで華音を抜こうとするが抜くことができずにカットされる

 

「哀れだね君達」

 

「なんだと!」

 

「誰かからもらった力じゃないと戦えないだなんて」

 

華音はそのままチームKのメンバーを抜いていきシュートを撃つインディゴは止めることが出来なかったがデモーニオが戻ってきておりそこから技を撃ってきた

 

「皇帝ペンギンX!」

 

皇帝ペンギンXは円堂の守ゴールにせまる

 

「怒りの鉄槌!」

 

ロングシュートだった為威力が落ちていた。円堂はそのままボールを持って上がっていく

 

「みんなピンチは凌いだぞ!」

 

「鬼道?」

 

「佐久間俺達もいくぞ!」

 

鬼道が指示を出し攻めていく

 

(どうやら立ち直ったみたいだ、さすが守だ)

 

フィディオにボールがまわるとディフェンスをごぼう抜きしていく

 

「調子にのるな二流品共!」

 

デモーニオがフィディオにあたるが途中で動きがとまる、フィディオがそこからシュートを撃つがゴールをから逸れる

 

「どこに撃っている」

 

「ここだ!」

 

「メガトンヘッド!」

 

ボールはそのままゴールに吸い込まれた。2-1でまたオルフェウスがリードする。

 

「よし」

 

「守!」

 

「やったぜフィディオ!」

 

またチームKのボールで再開されるがデモーニオはボールに触れることができずに足が止まる

 

「ボール、ボールはどこだ」

 

「デモーニオお前目が」

 

「拒絶反応が出たか」

 

「拒絶反応・・・」

 

「お前には鬼道有人を超える存在になれるようプログラムをあたえた、だがお前の才能ではプログラムを100%開花させることはできなかったようだな。拒絶反応が出たのはその為だ」

 

「そんなこったろうと思ったぜ」

 

「影山」

 

「大丈夫です、まだやれます」

 

「もうやめろ!あいつはお前を利用しようとしてるんだぞ!自分の野望の為に!」

 

「かまわないさ、お前にはわからないだろう俺達の思いなど、これがあたえられた力の代償というのならこの程度の苦しみ耐えてやろう!俺は究極!俺こそ最強!誰も俺に勝つ事などできない」

 

「力か」

 

「似ている力を求めていたあの頃の俺達に」

 

「あれをやるぞ不動」

 

「あれを?ここでか?」

 

「影山の野望を打ち砕くにはそれしかない」

 

「しかしあの技は未完成だ、上手くいくねぇ」

 

「できるさ俺達が影山の人形でも作品でもなければな」

 

「ふっ確かに奴に突きつけてやるにはちょうどいいかもしれねぇな」

 

「待ってくれ、俺にも協力させて欲しい」

 

「佐久間、あぁわかった」

 

オルフェウスのスローインで再開される、華音にボールが渡る

 

「園城寺!俺達に考えがある1度だけチャンスをくれ」

 

「・・・わかったよ、鬼道君!」

 

鬼道にパスをだす

 

「いくぞ!」

 

「「「皇帝ペンギン3号!」」」

 

「そんな技!俺の皇帝ペンギンXで」

 

「皇帝ペンギンX」

 

皇帝ペンギン3号が皇帝ペンギンXの威力を上回りデモーニオとインディゴごとゴールに叩き込む

 

「皇帝ペンギンXが負けた、なんなんだ今の技は」

 

「俺達が生み出した俺達だけの技」

 

「皇帝ペンギンの最終進化系」

 

「皇帝ペンギン3号だ」

 

「進化だと」

 

チームKボールから再開されるがデモーニオは全く動かない

 

「俺が・・・負けた。俺は究極の存在誰も俺には勝てないはずなのに進化したペンギンに負けた究極になれなかったんだ」

 

「パスだデモーニオ」

 

「デモーニオお前はこれくらいで諦めるやつじゃなかっただろ」

 

「ビアンコ・・・でも俺は究極じゃなかったんだよ」

 

「もういいんだデモーニオ!こんな力俺達には大きすぎたんだ」

 

「ビオルテ・・・ 」

 

「戻ろうデモーニオ、力なんてなかったけど俺達のサッカーができていたあの頃に」

 

「でもでも!」

 

「大切なのは勝つことじゃない、全力で戦うこと!そう言ったのはお前じゃないかデモーニオ・ストラーダ!」

 

「みんな」

 

デモーニオはマントとゴーグルを外し髪もほどく

 

「フィディオ君、まだ試合は終わってないディフェンスをかためるんだ」

 

「カノン」

 

「華音の言う通りだ!気合い入れてこうぜ」

 

「あぁ!」

 

「攻めるぞデモーニオ!」

 

「あぁいくぞみんな!」

 

デモーニオ達が攻めていきしばらくすると試合終了のホイッスルがなる、3-1ディフェンスオルフェウスがイタリア代表の座を守った。

 

「ありがとう大切なことを思い出すことができたよ、イタリア代表として頑張ってくれ、俺達はまた俺達のサッカーをはじめる」

 

「あぁ」

 

「守、今回はありがとう」

 

「次にあう時は日本代表とイタリア代表としてだな華音、フィディオ負けないぜ!」

 

「こっちこそ負けないよ」

 

「あぁ試合で会おう!」

 

スルト拍手が聞こえてきてMr.Kがこちらに来る

 

「そう、イタリア代表は君達オルフェウスだ、だがイナズマジャパン君達日本代表がこんな所にいていいのかな」

 

「なに!」

 

モニターに映し出されるたのはスタジアムの映像だったそこにはイナズマジャパンとジ・エンパイアの姿があった

 

「なんだって!」

 

「ジ・エンパイア対イナズマジャパン!」

 

「バカなアルゼンチン戦は明日のはず」

 

「どうなんってるんだ!」

 

「まさか!」

 

「守、急いで港に行くんだ!まだ最後の船がある!それに乗れば間に合うはずだ」

 

「わかった」

 

守達とバスに乗り港へと急いだ

 

 

 

 

 



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48話

昨日のアルゼンチン戦で2-2で引き分けたイナズマジャパンは宿舎でオルフェウスの試合を見ていた。前半は攻めあぐねていたが後半になると動きが別物になり3-1という結果でオルフェウスが勝利していた。

 

「オルフェウスの動きがかわった」

 

「おそらく影山が何か指示をだしたんだ」

 

「それでオルフェウスの動きが良くなったって訳か」

 

「俺達も負けていられない!次のアメリカ戦絶対勝つぞ!」

 

「「おぉ!」」

 

 

 

 

イギリス戦を終えて宿舎で華音とフィディオは話していた。

 

「カノン、Mr.Kは守達が言うようにただの悪人なのか」

 

「今までやってきたことを考えれば100%悪人だけど、フィディオはそうは思ってないんだね」

 

「あぁあの人のサッカーに対するとおもいは憎しみだけじゃない気がしているんだ」

 

「なんにせよMr.Kを完全に信用するのは危険だよ」

 

「わかってる」

 

「それなら僕からは何も言わないよ。今のキャプテンは君なんだから君の指示に従うよ」

 

「ありがとう」

 

華音は時計を確認する

 

「じゃあ僕は空港に行ってくるよ」

 

「妹が帰国する見送りか」

 

「うん」

 

華音が宿舎から出て空港へと向かった。

 

 

 

空港には既にイナズマジェットが止まっていた。空港のエントランスにはイナズマジャパンのメンバーが電と雷の見送りに来ていた。

 

「雷、電」

 

華音が2人の名前を呼ぶとイナズマジャパンのメンバーが全員こちらを向く

 

「なああいつ誰だ?イタリア代表のジャージ来てるけど」

 

「俺も見たことないぞ」

 

「そういや飛鷹と土方は知らないんだったな」

 

「やつの名前は園城寺華音あの四姉妹の兄だ」

 

「そして僕達と同じ花咲学園のストライカーさ」

 

「それならなんであいつはイタリア代表にいるんだ?」

 

飛鷹が疑問を口にする

 

「華音はFFIが開催されることが決まる前にイタリアに留学していたんだ、恐らく招集されたんだろうけど華音はイタリア代表として戦うって決めたんだろ」

 

「そういう事か」

 

 

 

「「「「お兄ちゃん!」」」」

 

4人がそう呼ぶと華音は4人の元に行く

 

「雷、電、怪我大丈夫か?」

 

「大丈夫よ!こんな怪我直ぐに治すわ」

 

「大丈夫なのです!こんな怪我直ぐに治して復帰して見せるのです」

 

「そうか・・・なら俺も負けられないな!怪我治したら特訓頑張れよ」

 

「とうぜんじゃない!」

 

「とうぜんなのです!」

 

「古株さん2人のことよろしくお願いします」

 

「まかせい!ちゃんと2人のことは送り届けるぞい」

 

「ありがとうございます」

 

古株さんに連れられて2人は搭乗口に向かっていく

 

「守ごめんね、時間取っちゃって」

 

「大丈夫だよ、みんな言いたいことは言ったから」

 

華音はイナズマジャパンのメンバーとイナズマジェットを見送った。

 

「なぁ華音、久しぶりにサッカーしないか?」

 

「練習疲れてないの?それにそっちの監督の許可は?」

 

「あっ!」

 

円堂は久遠監督に聞きに行く

 

「イナズマジャパンのグラウンドならやってもいいって」

 

「わかった、少しだけやろうか」

 

イナズマジャパンと共にイナズマジャパンのグラウンドに向かう。グラウンドに向う途中、風丸は鬼道や篠原と話していた

 

「どうして監督は許可を出したんだと思う?」

 

「わかりません、正直私も許可は出さないと思ってましたから」

 

「監督には何か考えがあるんだろう、それに今の園城寺の実力を知るにはいい機会だ」

 

鬼道達が話していたが直ぐにグラウンドに着く何人かのメンバーは見学することを決めてそれ以外は宿舎へと向かった。円堂がグローブをつけてゴール前にたつ

 

「イギリス戦前にやった時以来だな」

 

「そうだね、守いくよ!」

 

華音はただのシュートをゴールに向かって撃つ、ボールはゴールネットを揺らしていた。

 

 

「えっ」

 

「・・・嘘だろ」

 

「円堂が全く反応できないだなんて」

 

 

「ナイスシュートだ!次は止める」

 

円堂がボールを拾い華音に渡す

 

「もう一度いくよ!」

 

華音がシュートを撃つ、次は円堂もしっかり反応しキャッチしようとするがボールのパワーに負けてボールがてから零れる、零れたボールは華音の元に行く

 

「今のシュート・・・もう一度だ!」

 

「わかった」

 

「メルトアウトG4!」

 

「怒りの鉄槌!」

 

ボールを叩きつけるが威力を殺すことは出来ずにボールは円堂事ゴールに突き刺さった。

 

「大丈夫?」

 

「あぁ!それにしても華音お前前よりも強くなってるな!」

 

「ありがとう、じゃあそろそろイタリアエリアに戻るよ、フィディオ達も心配するだろうからね」

 

「そっかじゃあ次はピッチで会おうぜ」

 

「そうだね」

 

華音はジャパンエリアから去っていった。華音が去ったグラウンドでは円堂が燃えていた

 

「燃えてきたぜ!」

 

「円堂らしいな」

 

「また置いてかれたね」

 

「でも私達も追いついて見せるわ!そうでしょ響 」

 

「そうだね暁」

 

「華音君のシュートずっと強くなってる」

 

「えぇ実力差はかなりありますね」

 

「それに加えてフィディオ・アルデナがいる、オルフェウス戦はかなり苦しくなるな」

 

「ですがその前にユニコーン戦があります、今はそれだけに集中しましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




中途半端ですいません


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49話

アメリカ戦、イギリス戦、アルゼンチン戦が終わり残すは日本戦イナズマジャパンとの試合が予選の最後となっていた。Mr.Kに言われた特訓をオルフェウスのメンバーはしていたが不満がたまり特訓を続けていたのはフィディオと華音、アンジェロだけとなっていた。イナズマジャパンとの試合が明日に控えていたがまだ完成には程遠かった

 

「フィディオこの特訓つづける意味があるのかな」

 

「あぁMr.Kが編み出したこの必殺タクティクスを完成させられれば究極のサッカーが出来るはずなんだ」

 

「究極のサッカーってなにさ」

 

「わからないけどMr.Kの指示でやった特訓や作戦は俺達の糧になってるだから完成させるんだ究極のサッカーを」

 

「カノンはどう思ってるの?」

 

「僕はキャプテンの指示に従うよ、フィディオの言うこともわかるからね、Mr.Kが卑怯なことをしない限りは僕もあの人に従う」

 

「カノンも究極のサッカーを見たいと思ってるの?」

 

「いや僕は守に勝ちたいんだ、この世界と言う舞台で最高のサッカーをして守に勝ちたいんだ。その為に必要な事なら卑怯なこと以外ならなんだってやるよ」

 

「そうなんだ、じゃあ尚更頑張らないとね!」

 

「それとフィディオ、最近1人でなんかの練習してるけど何やってるの?」

 

「イナズマジャパンとの戦いで必要なことさ」

 

「そうなんだ」

 

「それに1人で何かやってるのはカノンも一緒だろ」

 

「まぁね、まだ内緒かな」

 

「カノンも内緒なの!」

 

「じゃあ僕はそろそろ宿舎に戻るよ」

 

「そうか、俺達も戻るか。明日の試合絶対勝とうな」

 

「そうだね」

 

3人で宿舎に戻る。戻っている途中で華音はMr.Kに呼び止められる

 

「2人は先にいってて」

 

「わかった」

 

「何か用ですか」

 

「貴様に渡したメニューはしっかりこなしているか」

 

「えぇしっかりやってますよ、卑怯なことをすること以外はあなたは優れた指導者ですから。あなたがサッカーを汚すことをしなければ僕は指示に従います」

 

「・・・そうか」

 

「それとルシェには手紙出してるんですか?」

 

「・・・誰のことだ」

 

「まぁとぼけるならそれでも良いですよ、それじゃあ失礼します」

 

宿舎に戻りね眠りについた。

 

 

翌日コンドルスタジアムでイタリア代表オルフェウス対日本代表イナズマジャパンの試合が始まろうとしていた。

 

 

「さぁ第1回フットボールフロンティアインターナショナル予選リーグもいよいよ大詰めグループAも残り2試合となりました。本日ここコンドルスタジアムでイタリア代表オルフェウス対日本代表イナズマジャパン戦がそして明日ヤマネコスタジアムでアメリカ代表ユニコーン対アルゼンチン代表ジ・エンパイア戦が行われます」

 

「決勝トーナメントはイナズマジャパンとオルフェウスの進出が確定していますがどのような試合になるか楽しみですね。」

 

 

ロッカールームで士気を高めていた。

 

「行くぞ」

 

「「おぉ!」」

 

そしてフィールドに出ていく、試合前

 

「カテナチオカウンター?でもあれはまだ未完成」

 

「大丈夫だ、俺に任せてくれ」

(見ていてくださいMr.Kその目で)

 

「どうすんだよブラージ、フィディオの奴あんなこと言ってるぜ」

 

「言わせときゃいいんだ」

 

(フィディオの指示はアンジェロさんと僕しか聞きそうにないな)

「どうなることやら」

 

「何か言ったか?カノン」

 

「いやなんでもないよ」

 

 

「両チームともポジションに着きましたまもなくキックオフです!」

 

 

 

 

 

 



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50話

「両チームともにポジションに着きました、まもなくキックオフです」

 

オルフェウスフォーメーション

 

FW アンジェロ フィディオ カノン ラファエレ

 

MF ジャンルカ

 

DF ベント オットリ ジョジョ ガッツ マルコ

 

GK ブラージ

 

 

イナズマジャパンフォーメーション

 

FW 豪炎寺 園城寺(暁)

 

MF 佐久間 鬼道 不動

 

DF 風丸 壁山 篠原 飛鷹 吹雪

 

GK 円堂

 

 

イナズマジャパンからのキックオフで試合が始まる。

 

「豪炎寺」

 

暁から豪炎寺にパスが渡りそのまま上がっていく

 

「カテナチオカウンターだ!」

 

「「!」」

 

「いただき!」

 

フィディオの指示を無視しマルコがボールをカットしラファエレにパスを出す

 

「カテナチオカウンターなんてなくても俺達のサッカーさえしていれば負けやしないんだよ!」

 

「まさかみんな」

 

「やっぱりこうなったか」

 

そこからは好き勝手に動きオルフェウスには連携も何もなかった。

 

「こんな時に仲間割れか・・・フフ」

 

佐久間が動けないでいるところに吹雪が上がってきてボールを受け取る

 

「カテナチオカウンターだ!」

 

「「!」」

 

「行かせるか!」

 

「ジャンルカ!」

 

ジャンルカがフィディオの指示を無視し取りに行くが抜かれる、吹雪が迫ってくる中マルコが豪炎寺のマークから外れてしまう

 

「今だ豪炎寺君!」

 

「しまった」

 

「「クロスファイア!」」

 

「コロッセオなに!」

 

ブラージが技を出す前にゴールを奪われる

 

「ゴール!イナズマジャパン先制0-1」

 

「良いぞ!吹雪!豪炎寺!」

 

「よぉしこれでこっちのペースだ!一気に乗ってくぜ!」

 

 

「なんてシュートだ、技を出す暇がなかった」

 

「気にするなブラージ、まだ1点だ。直ぐに取り返してやるさ」

 

「あぁ、よし今度こそ止めてやる」

 

(このままじゃ)

 

「フィディオ、どうするんだ?このままだとオルフェウスは負けるよ。」

 

「でも」

 

「いいかい今のオルフェウスのキャプテンは君なんだ。君がしっかりしなくてどうする、指示をくれればその通りに動くから」

 

「そうだな、ありがとうカノン」

 

「別にいいよ」

 

オルフェウスのボールで試合が再開される

 

「行くぞカノン」

 

「あぁ」

 

カノンがフィディオ共に上がっていく

 

「カノン!ラファエレにパスだ!」

 

ラファエレにパスが渡るとラファエレは勝手に1人で上がっていきラファエレがボールをカットされる

 

「ディフェンスラインを下げろ」

 

「守ったるだけじゃ勝てない」

 

「何するつもりだジャンルカ!フィディオはディフェンスラインを下げろって」

 

「Mr.Kを信用してる奴の指示なんて聞けるか」

 

「ジョルジョ、ベント行くぞ」

 

「みんな!」

 

佐久間から鬼道に渡りまた佐久間に戻される、そしてフリーになった豪炎寺にパスが出されるがそれを戻ってきたカノンがクリアした。

 

「済まないカノン」

 

「別に・・・」

 

「みんな聞いてくれ、俺達のやってきたサッカーをすれば悔いのない試合ができるだろうでもそれだけじゃ今のイナズマジャパンには勝てない」

 

「っ!」

 

「けれどMr.Kあの人のサッカーならカテナチオカウンターを完成させることができれば必ず勝てる!そのためにはみんなの力が必要なんだ!」

 

「どうしてそこまであいつに肩入れする」

 

「そうだあいつにされたこと忘れたのかよ!」

 

「忘れてなんかない、あの人は自分がやったことを償うべきだと思ってる。でもあの人の考えているサッカーはもしかしたら俺達を次の次元に導いてくれるかもしれないそんな予感がするんだ。Mr.Kが生み出した必殺タクティクスあれを完成させるためには俺達にもさらに高度なプレイが要求される、だが全てが噛み合った時カテナチオカウンター、そして究極のサッカーが姿を表すはずなんだ!俺はそれが見てみたい」

 

「フィディオ」

 

「頼む、我儘だとわかっているでも5分だけ俺にくれ、イナズマジャパンに勝つため!そして世界の頂点にたつ為に」

 

「キャプテンにそこまで頼まれてるんだからみんなも5分くらい上げてもいいんじゃない?」

 

「カノン」

 

「僕もこの試合を楽しみにしていたんだそれをこのまま最悪の試合にしたくないだから僕からも頼む」

 

「・・・向こうのスローインだフィディオみんなにディフェンスの指示を」

 

「えっ」

 

「お前に頭を下げられたら誰も断ることはできないキャプテンはお前なんだからな5分だ、5分だけはお前を信じるいいなみんな」

 

みんなが頷く

 

「カノンもこれでいいだろ」

 

「ありがとう」

 

「フィディオ!」

 

「うん、ありがとうみんな」

 

 

佐久間のスローインで試合が再開される

 

「鬼道!」

 

「暁」

 

鬼道から暁にボールがわたる

 

「アンジェロ!」

 

アンジェロが指示を受けて暁からボールを奪いフィディオにパスを出す

 

(あの人の高度な動き俺に出来るだろうか)

「行くぞ!」

 

フィディオが上がっていくと同時にみんなも攻めあがる

 

(ボールは常にフォーメーションの中心に)

 

(奴めまさか)

 

「止める」

 

「ラファエレアンジェロ左右から上がれ」

 

風丸がフィディオにスライディングを仕掛けボールが外に出る

 

「大丈夫かフィディオ」

 

「大丈夫だ」

(ボールを気にしすぎた、もっとピッチ全体を見渡さなければ)

「予想していたより遥かに難しい、だがやるしかない」

 

アンジェロからのスローインで試合再開、フィディオにボールをわたしそのまま上がっていく

 

「互いと同じ距離を取りつつボールの動きを予測しろ!」

 

「そんなこと言われても」

 

「特訓を思い出せ!Mr.Kの特訓の意味が分かれば必ずできる」

 

「ラファエレ!」

 

フィディオからラファエレにパスをだすが追いつけずに綱海に奪われ鬼道を中心に攻めてくる

 

「やはりこいつらでは無理だったか」

 

 

「フィディオ攻められっぱなしじゃないか」

 

「俺がボールを取りに行く」

 

「ダメだフォーメーションを崩すな」

(あと少しあと少しで出来るんだ!Mr.Kが考えた必殺タクティクス、俺達が目指す究極のサッカーがあの人と同じ動きボールは常にフォーメーションの中心に)

 

Mr.Kにはフィディオの動きにある人物をかせねる

 

「走っているのに俺達の距離が一定に保たれているだと」

 

「いやフィディオがコントロールしているんだ、俺達全員の動きを」

 

 

「周囲ではなく全体を見通す視野と強靭なフィジカル」

 

 

「フィディオの動きでわかるわかるよ」

 

「次のタイミングでどこにどう動けばいいのかが」

 

「これなら上手く行きそうだ」

 

カノンは上がっていく

 

 

「動きながらフィールドプレイヤー全ての動きを把握したゲームコントロール常に1歩先を読む戦術眼」

 

 

(なんだこの動きは!)

 

鬼道からボールを奪おうとするがまだ奪えなかった

 

 

(あれは影山東吾のプレイ)

「そのプレイをやめろ、私の全てを壊したあの男のプレイなど」

 

「いえ辞めません!あなたが求めていたサッカーはあなたの父、影山東吾が中心に来ることで完成するのですから」

 

「な!」

 

 

「鬼道こっちだ!」

 

佐久間が声を出してパスを促すが直ぐにマークにつかれパスコースを失い鬼道は囲まれる

 

「これがあの特訓の成果なんだね」

 

「それしてこれがMr.Kの目指したサッカー」

 

 

「今のあのプレイ、あのサッカー・・・」

 

 

フィディオが鬼道にあたりにいきボールを奪う

 

 

「あれは影山東吾のサッカーだ」

 

 

「サッカーを愛するものだからこそ作り上げることが出来た完璧な必殺タクティクス!これがカテナチオカウンターだ!」

 

フィディオからロングパスがカノンに出される

 

「しまった!」

 

 

「一瞬で攻撃に転じた」

 

「これがカテナチオカウンター」

 

 

「絶対に止めてみせる。こい華音!」

 

「いくよ守!」

 

「真ローズストライク!」

 

「イジゲン・ザ・ハンド改!」

 

エネルギー壁に当たるが一瞬でエネルギーの壁を破壊しゴールに突き刺さる

 

 

(なんという茶番だ、この世界で最も憎んでいたものを私は長い間追い求めていたのか、さぜお前がそれに気づいたのか、なぜアイツだったのか、いや今はとうまい。認めよう私は影山東吾、父のサッカーを追い求めていた。今ならわかる私は悲しくそして悔しかったのだあの光に満ちたサッカーをもう二度と見られないことが、求めていたからこそ二度と手に入らなった光を憎み闇の中を生きるしかなかったのだとその事に彼らが気づかせてくれた、鬼道 デモーニオ そしてフィディオお前達に。闇は終わった)

 

 

「オルフェウス!カノンのシュートによりゴールをこじ開けました!」

 

「ディフェンスから一瞬にして攻撃に転じる素晴らしい必殺タクティクス、これ程鮮やかなカウンターは私は見たことがありません」

 

 

「これがカテナチオカウンター」

 

 

「やった同点だよフィディオ」

 

「やっとわかったよ」

 

「これが俺達のサッカーなんだな」

 

「いや俺達の監督が目指したサッカーだ」

 

そう言うとオルフェウスのメンバーはMr.Kの元に集まる

 

「見てくれましたか監督」

 

「あぁ」

 

「この勢いを生かすべきです次の指示を」

 

「私の父のプレイはもういい、お前達はお前達のプレイをしろ」

 

「「!」」

 

「園城寺前に出るタイミングをワンテンポはやめろ」

 

「アンジェロ、スライディングを躊躇するな」

 

「ラファエレもう一歩踏み込んでパスを出せ、更に安定度がます」

 

「「はい!」」

 

「フィディオ、カテナチオカウンターに綻びがある中盤から左サイドの動きの時は注意しろ」

 

「分かりました」

 

「状況は刻一刻と変わる、私はそれに合わせて指示を出すだが今のお前達ならば対応出来るはずだ」

 

「「はい!」」

 

「私も久しぶりに本当のサッカーをやってみたくなった」

 

「Mr.k」

 

「影山だ。影山零治それが私の名だ」

 

(監督の意思と選手のプレイがひとつになった時チームは完成し覚醒する)

「オルフェウスは今目覚めた!」

 

「いけ!そして必ず勝て!」

 

「「はい影山監督!」」

 

影山の様子をベンチから見ていた響木が呟く

 

「影山が笑っている」

 

それをフィールドから鬼道も見ていた

 

「それが本当のあなたのなのですね」

 

「あぁ私は勝つぞ鬼道、今度は本当のサッカーでな」

 



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51話

「はい!影山監督!」

 

影山の指示を受けてオルフェウスの選手は各々のポジションに戻っていく。

 

「やっと始まるよ、本当の意味での試合が」

 

「そうだなカノン、イナズマジャパンに俺達のサッカーを見せつけてやる」

 

「そうだね」

 

 

「イナズマジャパンボールで試合再開です!」

 

豪炎寺は鬼道にボールをわたし上がっていく

 

「暁!」

 

鬼道から暁にパスが出され上がっていくが

 

「いかせないよ」

 

カノンが暁からボールをカットしそのまま上がっていく

 

「園城寺をこれ以上進ませるな!」

 

「咲、華音さんに着いてください」

 

「わかってます!」

 

中川さんが僕の前に立ち塞がる

 

「キーパーじゃないなんて珍しい」

 

カノンが抜こうとするが動きが読まれているようにすんなり抜くことができない

 

(どうして)

 

周りを見るがパスコースは塞がれていた

 

(篠原さんの指示か、敵にするとこれ程厄介なものは無い、仕方ない)

 

カノンの背中から黒いオーラが出て形となる

 

「桜花の女神サクヤ!」

 

化身を出して強引にドリブルで突破する、だが化身で突破してくることも読まれていた

 

「真空魔!」

 

飛鷹の必殺技でボールは奪われクリアされる

 

「っち!」

 

クリアされたボールは佐久間が拾い上がっていく

 

(カノンに渡さたい所だけど、カノンの動きは完全に把握されてる)

 

フィディオはラファエレに上がるように指示を出し戻ってきたカノンがラファエレの位置に着く

 

「カテナチオカウンター!」

 

ボールを奪いラファエレに回す

 

「フリーズショット!」

 

「イジゲン・ザ・ハンド改」

 

フリーズショットはエネルギーの壁に沿って進んでいき外に出される

 

「くそっ!」

 

イナズマジャパンのゴールキックでリスタートされる、鬼道がボールを持ち上がっていくが・・・

 

「カテナチオカウンター!」

 

(なんだこの動きはなんで昔の俺が)

 

(なるほどな、合鍵はこいつしかいねぇ)

 

「ローズ・・・」

 

「打たせません!」

 

中川がスライディングで止めにくる、ボールは外に出された

 

「すまないフィディオ」

 

「仕方がない、彼女は君のチームメイトでもあったんだろ、なら君の動きを予測できてもおかしくない」

 

「必ず突破してみせる」

 

「頼んだぞ」

 

(あぁは言ったけどどうしたものか、技や化身で強引に突破しても飛鷹に止められる、なら・・・)

 

「フィディオ」

 

「なんだ」

 

カノンがフィディオに耳打ちをする

 

「わかった、それで行こう」

 

フィディオは他のメンバーにも今の指示を伝えた、アンジェロのスローインで再開

 

「フィディオ」

 

「カノン、ラファエレは上がれ」

 

指示を受けて2人とも上がっていく、フィディオは鬼道と対面するが抜き去る

 

(なぜ昔の俺がチラつく)

 

「カノン!」

 

パスが出され飛鷹と中川がカノンの方によってくる、パスが出された瞬間にカノンは化身を出す、そして飛んできたボールを真後ろに思いっきり蹴る

 

「「なっ!」」

 

「良いパスだカノン!いくぞ守これが俺の必殺シュートだ!

 

「こいフィディオ!」

 

「オーディンソード!」

 

「イジゲンザハンド改!」

 

オーディンソードはイジゲン・ザ・ハンドを容易く破りゴールをこじ開けた

 

「ゴール!オルフェウス逆転です!2-1」

 

「すげぇ、やっぱりお前はすげぇよフィディオ!」

 

「まさか華音君が化身を囮にするなんて」

 

「それに前半から化身を出していくなんて、まさか体力も上げてフルで化身を出せるようになっているんじゃ」

 

「ありえない話じゃないですね」

 

「今の動きも視野に入れて次の指示を出します」

 

「わかった」

 

「任せてください」

 

イナズマジャパンのボールでまた再開され暁にボールが渡る

 

「アンジェロ、ジャンルカ、ジョルジョ互いの息を合わせろ」

 

「「「あぁ」」」

 

暁の前にフィディオがたちふさがる

 

「今だアントン、オットリーノ」

 

暁が囲まれる

 

「くっなら突破してやるわ!」

 

「無駄だ」

 

「カテナチオカウンター」

 

「カノン」

 

「壁山君と風丸君はラファエレに着いてください」

 

「あぁ」

 

「わかったっす」

 

(どちらにパスを出されても対応出来るようにしたのか・・・だけど甘い!)

 

フィディオからのパスを受け取りそのまま上がっていく

 

「いかせない」

 

「アロマガーデン!」

 

技で隙を作り突破する

 

「いくよローズフィアンマ!」

 

ボールは燃え盛る薔薇を纏いゴールに向かっていく

 

「真空魔!」

 

「絶対に止める!魔神グレイト!」

 

円堂も化身を出し応戦する

 

「グレイト・ザ・ハンド!」

 

しっかりとキャッチする

 

「やるね守」

 

「次も止めてやる華音」

 

 

 

試合が始まりしばらくたった後観客席では

 

「良いかい?」

 

「うん」

 

顔に包帯を巻いた少女の包帯をとる

 

「うっ!」

 

光が少女に入ってくる

 

「見えるかい?」

 

「うん、まだボヤけてるけど」

 

「そうか時期に見えるようになってくる」

 

 

 

「いくぞ!鬼道!」

 

円堂から鬼道にボールが渡り豪炎寺にパスが出されるがまたオルフェウスに囲まれる

 

「カテナチオカウンター」

 

(今の動きは!)

 

ラファエレにパスをだす

 

「今度はやらせないスっ、ザ・マウンテン!」

 

ディフェンス技でラファエレを止めたがボールが外に出てしまう

 

「どうすればカテナチオカウンターを突破できるんだ」

 

「鬼道、フィディオの動きはお前のプレイと似ている」

 

「なに!」

 

オルフェウスのスローインで試合が再開されオルフェウスが攻撃を仕掛けてくる。

 

「オーディンソード!」

 

「イジゲンザハンド改!」

 

シュートはエネルギーの壁をつたい外れる

 

 

「選手交代19番 園城寺暁に変り11番宇都宮虎丸」

 

「監督から伝言です、鬼道さんが自分で持ち込めとのことです」

 

「だが俺の動きは全てフィディオに読まれてしまう」

 

「だったらお前にも奴の動きが読めるはずだ、気がついてるだろ奴のプレイが自分に似てるって」

 

(そうか、あれは影山にサッカーを教わっていた俺だったのか)

 

円堂からのゴールキックで再開される、佐久間から鬼道にボールわたり上がっていく

 

(カテナチオカウンターは錠前をかけたように相手を封じ込めボールを奪う、それを閉じる鍵はフィディオだ)

 

(だが合鍵があればそれは破れる)

 

(あぁお前にしかできねぇはずだ)

 

(俺にしかできない)

 

(鬼道が自分で)

「こい!カテナチオカウンターは破れないぞ!」

 

「勝負だ!」

(この動き読めるぞ!)

 

(なに!)

 

 

「これは」

 

 

「どうだ」

 

「まだだ!」

 

フィディオをかわしカテナチオカウンターを突破する

 

「虎丸」

 

「はい!」

 

虎丸と豪炎寺が上がっていく

 

「いけ!」

 

鬼道から虎丸にパスが出される

 

「「タイガーストーム!」」

 

「コロッセオガード!」

 

コロッセオガードは砕かれる

 

 

「ゴール!なんと鉄壁のカテナチオカウンターが破られた!タイガーストームが決まって2-2イナズマジャパン追いつきました!」

 

 

「やったな鬼道!」

 

「あぁ」

 

 

「流石はイナズマジャパンだ面白くなってきたよ」

 

「これは出し惜しみはしてられないな」

 

「何か言ったか?」

 

「いや何も言ってないよ」

 

 

「父よ、あなたのサッカーへの思いを蘇らせた少年達がここにいる、あなたが絶望したサッカーにも僅かな希望は残っていたのかもしれない」

 

 

また観客席では

 

「すごいこれがサッカー」

 

「見えるか?」

 

「うん!見えるよく見えるよ」

 

「よかったな」

 

「ねえおじさんとカノンさんはどこにいるの?」

 

「君が好きなおじさんももあのフィールドで戦ってるんだ」

 

「ほんと!どこにいるのかな」

 

「じゃあ行こうかおじさんの所」

 

「うん!」

 

 

ゴールが決まって直ぐに前半が終了した

 

「追いつかれるとはね、流石はイナズマジャパンだ」

 

「さすがにあのまま勝てせてはくれないか」

 

「イタリア最強のカテナチオカウンターを破るなんてすごい奴らだね」

 

「カノンの仲間だっただけのことはあるな」

 

「永遠に最強なものなんてないさ、新たな最強は僕達の中にある」

 

「あぁそれを見つけるんだ監督と一緒に」

 

オルフェウスの全員が影山の方に行く

 

「あんたという人間はまだ完全に信じることは出来ないだがあんたのサッカーなら信じることできる」

 

「俺も信じるぜ」

 

(チームは1つにまとまっているこれなら)

 

オルフェウスのベンチに1人の少年が近づいてくる

 

「キャプテン!」

 

「「キャプテン」」

 

「ナカタ、ヒデタナカタか」

 

「初めましてMr.K」

 

「キャプテンでありながら随分チームを離れていたな」

 

「チームのためです、でも自分の考えていた以上の成果ですよ」

 

「あなたのおかげでね」

 

ヒデが目を向けた方向に影山もそちらを向く

 

「ルシェどうしてがここにナカタこれはどういうことだ、ルシェをここに連れてくるなど」

 

「お言葉ですがMr.K、ルシェの願いなんです。目が見えるようになったら最初にあなたのサッカーが見たいと」

 

「たがらと言ってこんな所に」

 

「影山監督、あの子に見せてあげたらどうですか。あの子が見たいのはあなたのサッカーなんですから」

 

「園城寺」

 

「それにMr.Kこれが最後なんじゃないですか?」

 

「何!」

 

「今日を最後にあなたの試合は見られなくなる違いますか」

 

「うっ」

 

「前半の戦いを見てわかりました、あなたはもう過去の貴方ではない。今日で全てを償うつもりではないのですか?もう自分から逃げることない自分の犯した罪からも、貴方はサッカーへの恨みを晴らす為なら手段を選ばなかった、その手にかかって多くの選手達がチャンスを奪われルシェはその策略の巻き添えとなり怪我を負った、サッカーとは何も関係ないというのに・・・。その事が心のどこかに引っかかっていたんでしょう。だから病院にいるルシェを見舞ったんですよね、そして彼女の目の病気のことを知った。その手術には莫大な費用がかかることも、貴方はルシェの怪我治った後も手紙を送り続けた。治療費と共にどうしてそんなことを?」

 

「ただの気まぐれだよ」

 

「そうでしょうか、ルシェの為に何かをしてやることで少しだけ救われていたんじゃないですか?闇の世界に入り込んでしまった貴方自身の心が貴方の心は闇の世界を抜けたがっていたんです」

 

「お前はそんなことを調べるために旅をしていたのか?」

 

「いえ旅の途中偶然知ってしまったのです、俺はそんなお人好しではありませんよ」

 

そこにルシェが歩いてくる

 

「おじさん」

 

「ルシェ」

 

「その声やっぱりおじさんだ」

 

「見えるのか」

 

「うん!おじさんのおかげで私の目見えるようになったんだよ」

 

「そうかよかったな」

 

「おじさんありがとう」

 

「ルシェ、私は君に官舎される人間ではない」

 

「そんなことないよ、おじさんは私に手術を受けさせてくれた手紙で励ましてくれたもの!おじさんありがとう。私サッカー勉強するおじさんともっといっぱい話したいから」

 

「私には試合がある話はあとだ」

 

「うん!じゃあ後で応援してるね」

 

ルシェは観客席に戻っていく

 

「後半の作戦を伝える」

 

「はい!」

 

「その前にだ、園城寺付けている重りを全て外せ」

 

「「えっ!」」

 

「良いんですか?」

 

「あぁそんなものを付けたままではイナズマジャパンには勝てない」

 

「わかりました」

 

「カノンまさかMr.Kがきてから全ての試合や練習はそれを付けてたのか」

 

「ごめんね、黙ってて」

 

「でもどうして」

 

「試合前のお前達では重りなしの園城寺についていけないからだ、だがこの試合の中お前達は進化をした。それなら園城寺を充分に引き出せると判断したからだ」

 

「ナカタお前ははやくユニホームに着替えてこい、後半の最初からいくぞ」

 

「わかりました」

 

 



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52話

「ハーフタイムも終わりまもなく後半戦が始まります、おっとオルフェウス選手の交代です。MFジャンルカに代わってナカタ、なんとここまで出場のなかったキャプテン!ヒデ・ナカタが入りました!遂にオルフェウスのキャプテンが参戦します」

 

 

「フィディオ、キャプテンはお前じゃなかったのか」

 

「あぁ彼さ、日本から来た1人目の天才プレイヤーヒデ・ナカタ」

 

「君と戦える日を楽しみにしてたよ円堂君」

 

「あぁ望むところだ」

 

フィディオとナカタは自陣に戻っていく

 

「よろしく頼むよ園城寺華音君」

 

「こちらこそよろしく、ナカタ君」

 

「見せてもらうよMr.Kいや影山監督にあそこまで言わせた君の本当の力を」

 

「そんな大したものじゃないですよ、ただ全力でやるだけです」

 

「そうだな、じゃあ行こうかイナズマジャパンを倒しに」

 

オルフェウスのキックオフで後半が開始され、ナカタにボールを渡す、ナカタから細かいパス回しでどんどん攻めあがっていくイナズマジャパンは全く動けないでいた

 

(これまでのオルフェウスは俺を頼りすぎていた、だから俺はチームを離れた、チームの成長の為にそして結果は予想以上、どこにパスをだすか走り込むべきかを考えてプレイするようになった中でもフィディオお前はリーダーとしても頼もしい存在となったそしてチームを更なる高みへ引き上げてくれたのはMr.Kそして園城寺華音、Mr.Kのサッカーと留学生でもある園城寺への対抗意識がチームを次の高みへ上げてくれた。間違いない今のイタリア代表は最強のチームだ!)

 

フィディオは壁山と風丸のマークから抜けそこにナカタがパスをだす

 

「それは読めていました」

 

そこに篠原がくるがそれをダイレクトで誰もいない真横に蹴る

 

「ミスキックか」

 

風丸が呟く

 

「いや違う!園城寺へのパスだ」

 

誰もいないスペースにとてつもないスピードで走り込みパスを受け取る、そこに飛鷹がディフェンスに向かうが

 

「真空・・・」

 

「遅いよ」

 

カノンの素早いドリブルで抜き去る

 

「これが僕の本気だ!いくよ守!」

 

「こい華音!」

 

「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」

 

「桜花の女神サクヤ」

 

「魔神グレイト!」

 

2人同時に化身をだすがカノンの化身は光となり消えカノンが纏う、カノンは薄ピンクの着物を来たような姿になる

 

「まさか!」

 

「アームド!」

 

「桜花の剣!」

 

「グレイト・ザ・ハンド!」

 

魔神グレイトは一瞬にして消え円堂ごとゴールに突き刺さる、点を決めた瞬間にカノンはアームドを解除する

 

「ゴール!オルフェウス追加点!園城寺が化身を纏い放ったシュートで円堂の化身を破りゴールをこじ開けました!」

 

 

「なんだ今の」

 

「あんな技今まで見たことも無い」

 

「あれは化身アームドだ」

 

「化身アームド?」

 

「俺も詳しくは知らないけどだいぶ前に話した未来人がやった化身の力らしい」

 

「それを園城寺は完全にものにしたというわけか」

 

「やっぱり華音はすごいぜ!みんなまだ後半は始まったばかりだ取り返していこう」

 

「「おぉ!」」

 

カノンが自陣に戻る

 

「カノン!今のって」

 

「あぁこの前話した特訓の成果だよ」

 

「これが影山監督が言っていたカノンの本当の実力」

 

「期待以上の実力だ」

 

イナズマジャパンのボールで試合が再開される、また鬼道を中心に攻めていく

 

「カテナチオカウンター」

 

「それはもう通用しない」

 

フィディオを鬼道が抜くがその後ろからナカタが表れ鬼道からボールをカットしカノンにパスを出す

 

「これ以上は撃たせない!」

 

吹雪がカノンからボールを奪おうとするが華麗なドリブルで抜き去る

 

「なっ!」

 

「桜花の女神サクヤ アームド!」

 

「桜花の剣!」

 

「行かせません!日輪の大神アマテラス!」

 

「大神降ろし!」

 

桜花の剣をシュートブロックするが威力を弱めるだけで精一杯だった。

 

「真空魔!」

 

更にそれを飛鷹がシュートブロックで威力を下げる

 

「イジゲン・ザ・ハンド改」

 

しっかりゴールを外させたがポストにあたりこぼれ球になるそれをナカタがしっかり拾っていた

 

「ブレイブショット!」

 

技を連続で出すことが出来ずにゴールを許す

 

「ゴール!オルフェウス追加点です!キャプテンのヒデ・ナカタが決めました4-2」

 

「ナイスシュートです」

 

「ありがとう、君のシュートのお掛けだ」

 

 

イナズマジャパンのボールで試合が再開され、再び鬼道が持ち込むが進化したカテナチオカウンターで何度も止められ攻めきることができなかった、時間がどんどん無くなっていく

 

「絶対に止めましょう、これを決められたら私達の勝機はなくなります」

 

「咲と吹雪君は華音君に着いてください」

 

「壁山君はラファエレ、風丸君はフィディオに着いてください」

 

(私は)

 

カノンにパスが出されたと同時にヒデのマークに着く

 

(中川さんと吹雪君には化身アームドをしている時僅かに隙がうまれることは伝えました、そのタイミングでボールを奪えれば)

 

「桜花の女神サクヤ アームド!」

 

「今だ!」

 

スライディングでボールを取りに行く

 

それを交わすが

 

「スノーエンジェル!」

 

吹雪の技で氷漬けにされる

 

「不動君」

 

吹雪からのパスを受け取り不動が上がっていき鬼道にパスをだす

 

「カテナチオカウンター!」

 

フィディオを抜き、ナカタが止めにかかるがそれを鬼道、不動、佐久間の3人で抜く

 

「いくぞ!」

 

「「「皇帝ペンギン3号!」」」

 

「コロッセオガード!ぐわぁー」

 

コロッセオガードは簡単に砕かれゴールを奪われた

 

「ゴール!皇帝ペンギン3号でオルフェウスのゴールをこじ開けたー!これで4-3、1点差まで追いつきました!」

 

オルフェウスのボールで試合が再開される、残り時間はわずかとなりお互い激しいプレーをしていた、こぼれ球をフィディオと鬼道が取りに行きぶつかり合いボールが上空に上がる、それをフィディオと鬼道が睨むように噛みあげている

 

「カノン!」

 

「任せて」

 

カノンが空中に跳ぶ

 

「桜花の女神サクヤ アームド!」

 

空中で化身アームドをしてそのままオーバーヘッドキックをする

 

「魔神グレイト!」

 

「グレイト・ザ・ハンド!」

 

シュートのパワーに押されていたがしっかりと止める、それと同時に試合終了のホイッスルがなる

 

「試合終了!イタリア代表オルフェウス対日本代表イナズマジャパンとの試合は4-3でオルフェウスの勝利です!」

 

 

「負けた」

 

「あいつに勝って証明しなければならなかったのに」

 

そして両チームが整列する

 

「いい試合だったな」

 

「心から楽しめたよ」

 

「フィディオ感謝する、本気のあの人を引き出してくれた」

 

「そうしなければいけなかったんだ、チームの為にも自分の為にも」

 

「また置いていかれました」

 

「中川さんなら直ぐに追いつけるよ、僕はもっと先を行くけどね」

 

「言いますね、華音君は」

 

お互いに握手をしてフィールドから出る

 

「やったー予選通過だ!」

 

「この程度で喜んでどうする、俺達が目指すのは世界一だ!なっキャプテン!」

 

「もちろんだ」

 

「フィディオなぜカテナチオカウンターに父、影山東吾のプレイが必要だと思ったのだ」

 

「キャプテンが送ってきてくれたビデオのおかげです、そこに影山東吾のプレイが映っていました」

 

「ナカタ・・・」

 

「俺は貴方を知りたかったサッカーを憎みながらもサッカーを知り尽くしている貴方を影山東吾のプレイを見て全てはそこに関わりがあると確信しました、だから調べたんです貴方の過去をそして貴方が抱える心の闇をだからこそ俺は影山東吾のプレイにこだわったんです。チームの勝利のために何より貴方の為にカテナチオカウンターを完成させなければいけないと」

 

「何故だなぜそこまで」

 

「俺が貴方と同じだからです、俺の父も自分の才能に限界を感じて苦しみ続けたサッカー選手でした、でもどんなに生活が荒れても俺は父が、父のプレイ好きでした。だから俺はサッカーを諦めなかった。貴方が憎んでもサッカーを続けてきた理由はきっと俺と同じはずです。貴方は父である影山東吾というプレイヤーが好きなんです」

 

「私が父を影山東吾のプレイを再現すればその頃の気持ちを思い出すかもしれない、そう考えたんです」

 

「そうか・・・。お前如きに気付かされるとはな。いやお前だからか フッ」

(父と同じ領域に達することができた、私が憧れた父を超えたのだ)

「流石だなお前達は本物だ」

 

「貴方こそ」

 

「私もなりたかった、お前達のように」

 

「貴方ならなれたはずです」

 

影山がフッと笑いカノンの方を向く

 

「それとなんでお前がルシェの事を知っていた」

 

「それはイタリア出よくその子にあっていたからですよ、その時いつも貴女の話をしていましたよ。親切なおじさんもいたものだと思っていましたがそれが貴方だったなんて思いもしませんでしたけどね」

 

「なぜそれを知った」

 

「ナカタ君ですよ、フィディオに送られた物の中に俺への手紙も入っていたんですそこで貴方の事を知りました。多分ルシェから俺の事は聞いたんだと思います」

 

「なるほどなだからあの時ルシェの名前を出したのか、私かどうかを確かめる為に」

 

「えぇルシェの事を聞いた時いつもポーカーフェイスの貴方が表情を一瞬変えましたから、何かしらの関わりがあると確信したんですよ、見ず知らずの人の情報を直ぐには信じられませんから」

 

「そうか」

 

するとスタジアムの外からサイレンが聞こえてくる

 

「まさか自分で!」

 

「私にとってこれは最後の試合だ、楽しかったよ」

 

鬼道に影山は告げる、すると鬼道はゴーグルを外した

 

「久しぶりだなお前の素顔を見るのは、お前にはもう必要ないか」

 

「いえこれからも使わせてもらいます、これは俺のトレードマークですから」

 

「フッ そうか」

 

すると警察がスタジアムに入ってくる

 

「Mr.Kいや影山零治、傷害罪及び国外逃亡の容疑で逮捕する」

 

影山は警察に連れていかれる、その時に影山が呟く

 

「私がこの言葉を口にする事などないと思っていたが・・・ありがとうフィディオそして鬼道」

 

「監督」

 

「影山・・・総帥」

 

影山はそのまま警察につれられていく、その時に鬼瓦刑事が何か聞いていたそこにルシェがやってくる

 

「どこ行くの?ルシェまだ話したいこといっぱいあるんだよ」

 

「また手紙出すよ」

 

「おじさん」

 

 

そして翌日、影山の死がニュースでオルフェウスに告げられた。その日影山が死ぬ前に渡されていた物をルシェに渡しにナカタとカノンは行った。そこにはルカ、円堂、鬼道もいた。

 

「やった!プレゼント!なんだろー」

 

ルシェはプレゼントの包装紙を取っていく、中にあったのはオルゴールだった

 

「うわーこれおじさんからなんだよね」

 

「うん」

 

ルシェがオルゴールをあけると音楽がなり始める

 

「手術が成功した時のお祝いにと用意していたようだ」

 

鬼道は影山のサングラスを握りしめながらその様子を見ていた

 

「おじさんに手紙書こっと、今度会えるのはいつかな。早く会いたいな、サッカーのこともいっぱい教えて貰うんだ。ん?」

 

オルゴールの中に紙が入っていることにルシェが気づく

 

「おじさんからの手紙だ!」

 

『ルシェその目でしっかりと見ろそして感じて欲しい。サッカーの素晴らしさを私が人生の全てをかけて憎んだそして愛したサッカーというものを』

 

ルシェは手紙を読み終えるとルカとサッカーを始めていた、その様子を4人は見ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あと2~3話位で世界への挑戦編は終わります、伝承の方はカットします。華音にアームドを習得させたのはこれくらいやらないとリトルギカントと戦えそうにないからです


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53話

カノンは8-3というスコアボードを見て絶望する、決勝トーナメント準決勝第2試合、コトワール代表リトルギガント対イタリア代表オルフェウスの試合は大差でリトルギガントが勝利した。

 

「試合終了!コトワール代表リトルギガント対イタリア代表オルフェウスの試合は大差でリトルギガントの勝利です」

 

「レビンさん大方の予想を覆して一方的な試合となりましたね」

 

「決してオルフェウスの調子が悪かった訳ではありません、とにかくリトルギガントが強かったということでしょう。しかもオルフェウスの戦術にきっちり対応していました。余程研究してきたのでしょうね」

 

「今大会のダークホースになると見られていたリトルギガント、その実力は本物だったようです!優勝候補オルフェウスここに敗れました」

 

 

観客席では円堂達がスコアボードを見て驚愕していた。

 

「あのオルフェウスがここまで圧倒的にやられるとは」

 

「みんな先に帰っててくれ!」

(オルフェウスが、カノンやフィディオが負けるなんて)

 

円堂は走りオルフェウスのロッカーへと向かう、ロッカールームではオルフェウスの全員が沈んでいた

 

「すみませんキャプテン、キャプテンが託してくれたこの試合勝つことができませんでした」

 

「謝ることは無い俺は君の可能性にかけたんだ、負けたことは悔しいが君達には未来がある。次は優勝してくれフィディオいやキャプテン」

 

「はい」

 

その直後に円堂が入ってくる

 

「カノン!フィディオ!」

 

「ごめんね守、決勝で戦うって約束守れなかった」

 

「ごめん」

 

「なんでお前達がこんな・・・」

 

「とてつもない相手だったよリトルギガントは」

 

 

 

(リトルギガントいくら情報を集めてもその戦いは見えてこない不気味なチーム、だがどんなチームが相手でも今の俺達は絶対に負けない)

 

リトルギガントのキックオフで試合が始まる

 

「いくぞみんな!」

 

「「おぉ!」」

 

「俺達は勝つ!そして世界の頂点にたつんだ」

 

ドラゴに必殺タクティクス仕掛ける

 

「カテナチオカウンター!」

 

「カノン!」

 

「ローズフィアンマ!」

 

それをロココは片手で止める

 

「そんな」

 

ロココはロングパスをドラゴにだしカウンターを仕掛る

ドラゴがシュートを撃つ

 

「この程度のシュート」

 

体で抑え込むがシュートのパワーにまけ先制点を許した

 

「なんだ今の」

 

「ドンマイだブラージ」

 

そこからは一方的な試合だった、前半に5点も決められてしまった。しかもリトルギガントは技を1度も使っていない

 

 

 

「ただのシュートを止められなかったのかブラージが」

 

「あぁ強烈だったぜ、今でも手が痺れてやがる」

 

「そこからは俺達は更に思い知らされたよ本物の絶望ってやつおね」

 

 

 

「フィディオ、後半は僕にボールを集めてくれ」

 

「わかった」

 

後半、オルフェウスのキックオフで始まる。ボールを受け取った瞬間にカノンは化身だす

 

「アームド!」

 

化身アームドをしたカノンが上がっていくがディフェンスに阻まれる

 

「くそ!フィディオ!」

 

フィディオとワンツーでウォルターを抜きキーパーと1対1となる

 

「桜花の剣!」

 

両手で止めようとするがパワー負けしてゴールを許す

 

「ゴール!オルフェウスようやく1点をこじ開けました!5-1」

 

そこからはカノンにボールを集めて2点をとることが出来たが点差を2点に縮めた。その瞬間カノンも倒れる

 

(立てよ、守達が決勝で待ってるんだ。動けよ僕の身体、まだ戦えるだろ!)

 

腕をまげたとうとするが身体はやはり起き上がらない

 

(なんでいつもこうなんだ)

 

「選手交代、12番カノンに変り9番マルコ」

 

カノンの体力も限界を迎え途中交代し担架でベンチに運ばれる、そこから負けるところをベンチで見ていた

 

 

 

「悔しいけど攻撃はカノンの化身アームド以外は全て潰された」

 

「俺達のサッカーは完璧に分析されていたんだ」

 

「だがリトルギガントは1度も必殺技を出すことなく俺達を押さえ込みやがった」

 

「完璧に分析するなんて」

 

「恐らくは・・・いやあとは自分の目で確かめるべきだろ、すまない守しばらく俺達のだけにしてくれないか」

 

「ごめん守、僕も同じだ意見だ、今は少し休みたいんだ」

 

「あぁ・・・ごめん」

 

円堂はロッカールームから出ていった

 

「すまないみんな僕が倒れなかったら」

 

「いやカノンのせいじゃない」

 

「似てるなあの時と」

 

「何か言ったか?」

 

「いやなんでもないよ、風に当たってくる」

 

「・・・わかった」

 

カノンはロッカールームから出ていく

 

(守に勝って世界の頂点に立ちたかった。あの時と一緒だフットボールフロンティアの決勝と僕が無理をしてチームに迷惑をかけたあの試合とまた同じだ全く成長してないな)

 

カノンの目には涙が溢れポロポロたらしていた、しばらく泣いた後ロッカーに戻った。

 

 

 

 

 

 



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54話

リトルギガントとの試合から3日がたった、宿舎にいたフィディオに声をかけられた。

 

「カノン、今からイナズマジャパンの元に行くぞ」

 

「どうして?」

 

「カノンにはまだ話してなかったけど今日イナズマジャパンと練習をする」

 

「オルフェウスは負けちまったが円堂達にはイタリア代表をかけた試合であいつには恩がある、だから出来ることをしたい」

 

「わかった、行こう」

 

守の元に向かった。イナズマジャパンのグラウンドでは守達が練習をしていたが守を見た時、いつもと違うことがわかった。

 

「久遠監督、今回私達の申し出を受けて下さりありがとうございます」

 

「こちらこそありがとう、全員集合!」

 

監督の指示でイナズマジャパンの全員が集まる、オルフェウスのメンバーを見て驚く

 

「カノン、フィディオどうしてここに」

 

「今日は僕達がリトルギガントとの戦い方を教える為に来た」

 

「ホントか!」

 

「あぁ今から練習試合だ」

 

「今回の試合は10分ハーフで行う、このことは久遠監督も了承済みだ」

 

「え?」

 

「10分が限界だから」

 

この言葉の意味を円堂がわかるのはすぐだった。

 

「篠原、鬼道はベンチだ、不動に指揮をとってもらう」

 

「わかりました」

 

オルフェウスのフォーメーションはブラージ以外FWだった

 

「10分が限界ってこういう事だったのか」

 

そこから始まったが円堂はゴッドキャッチの練習を試合の中でするが全く上手くいってなかった。

 

「桜花の女神サクヤ アームド!」

 

「桜花の剣!」

 

「ゴッドキャッチ」

 

簡単に後ろに出てきた魔神を打ち消しゴールを奪う

 

「守、リトルギガントのシュートはもっと強いよ」

 

「なっ!」

 

そこからイナズマジャパンが攻めるが全て阻まれてしまう

 

「甘いぞ!リトルギガントはもっと厳しく守る」

 

そのまま前半が終わる。後半も前半と同じ展開でまたカノンがシュート体勢に入る

 

「アームド!」

 

「桜花の剣!」

 

「ゴッドキャッチ!」

 

また簡単に魔神が消し飛ぶ

 

「どうしてなんだ、あと少しなのに!」

 

「守」

 

「カノン、フィディオ・・・」

 

「君はどんなピンチでも諦めずに進化して強くなってきたんだろ、必殺技も破られて進化させての繰り返しで強くなってきたんだろ」

 

「!」

 

「ゴッドハンド、ゴッドハンドW、マジン・ザ・ハンド、正義の鉄拳、メガトンヘッド、怒りの鉄槌、イジゲン・ザ・ハンドも技を進化させて強くってきた君にならできる、ゴッドキャッチを進化させてリトルギガントを超えた力でリトルギガントのシュートを止められる筈だ!僕は守を信じてるよ」

 

「信じるか・・・、俺やるよ諦めずに」

 

「それでこそ守だ」

 

そして練習試合は終了した

 

「あのフォーメーションのお掛けで戦い方が掴めた」

 

「お前達なら世界一になれる頑張れよ」

 

「あぁ!みんな決勝までにもっと強くなるぞ!」

 

「「おぉ!」」

 

こうしてオルフェウスとイナズマジャパンの練習試合は終わった。練習がカノンはイナズマジャパンの練習が終わるのを待っていた

 

「守」

 

「華音!さっきはありがとな」

 

「別に大したことはしてないよ、明日の決勝頑張って」

 

「あぁ!必ず勝つ!」

 

「じゃあね明日の試合応援にいくよ」

 

「あぁじゃあな」

 

宿舎へ帰る途中、カノンは篠原監督に会う

 

「監督・・・」

 

「華音、オルフェウスはどうだった?」

 

「いい経験になりました、オルフェウスのおかげで僕は更にレベルアップすることができました、僕にこの話を持ってきてくれてとても感謝しています」

 

「後悔はないの?円堂君達と世界を目指せなかったことは」

 

「ないですよ、招集がかかった時に戻る機会はありましたから自分でオルフェウスに残ることを決めたんですから」

 

「そう、なら貴方が学園に戻ってきた時が楽しみだわ、更に成長を遂げたあなたとまたサッカーすることが」

 

「そうですね、だけど今はそんなことは考えてませんよ、今の僕のチームはイタリア代表オルフェウスですから」

 

 



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55話

フットボールフロンティアインターナショナル決勝、カノン達はイナズマジャパンの試合を見に来ていた、会場には予選リーグに参加していた全てのチームが見にきていた。そして守達が世界一になる瞬間を見届けた

 

「みんな閉会式にいくぞ」

 

「「おぉ!」」

 

閉会式が始まり優勝トロフィーをイナズマジャパンが受け取る前に様々な賞が発表された

 

「FFI最多得点王、カノン・オンジョウジ」

 

「はい!」

 

「カノンおめでとう!」

 

「ありがとうフィディオ」

 

「そして最後にベストイレブンを発表します」

 

オルフェウスからはカノンとフィディオが受賞した。最後に優勝トロフィーをイナズマジャパンが受け取り閉会式が終わった。その後は各々、他のチームと会話をしたりユニフォームの交換などを行っていた。

 

「えっと華音君」

 

「中川さん、優勝おめでとう」

 

「ユニフォーム交換してくれないかな」

 

「えっ?いいよ」

 

中川と交換を終えるとユニコーンのマークがこちらに来た

 

「俺もいいか」

 

「マーク君」

 

「いいよ」

 

「ありがとう」

 

「あと一ノ瀬君にまたピッチで会おうって伝えてくれないかな」

 

「わかった必ず伝える」

 

そしてカノンはフィディオ達の元に戻る、そこにはロココと守がいた。

 

「あっカノン!」

 

「えっとロココ君」

 

「僕とユニフォームを交換してくれないかな、君だけだから僕からハットトリックしたのは」

 

「いいよ」

 

「またいつか試合をしよう!」

 

「今度は負けない」

 

「また勝つのは僕達だ」

 

ロココと再戦を誓った。

 

「守、優勝おめでとう!」

 

「ありがとなカノン、あの練習試合でカノンとフィディオが気づかせてくれたおかげだ」

 

「あくまできっかけに過ぎないよ僕達は」

 

「それでもありがとな」

 

「それにしてもまた置いてかれちゃったな、まぁすぐに追い越すけどね」

 

そして各々チームに戻っていき宿舎に戻る。しばらくはどこのチームもライオコット島に滞在するらしい。宿舎では帰ってきたパオロ監督に明日からの予定が告げられる、1週間ここに滞在してからイタリアに帰国するらしい。1週間は全てオフ、観光でも他チームと交流するも自由との事だった。そして監督からカノンが留学を2週間後に終わることをオルフェウスのメンバーはつげられる

 

「そうか、カノン帰っちまうのか」

 

「寂しくなるな」

 

「みんな」

 

「カノンが帰るのは2週間後だ、それまで思い出を作ろう!」

 

「あぁそうだな」

 

するとそのタイミングでカノンに電話がかかってくる

 

「もしもし中川さん。うんわかった2日後にセントラルエリアで 」

 

そして電話をきる

 

「今の電話って」

 

ブラージがカノンに聞く

 

「あぁ中川さん、えっとイナズマジャパンの中川さんが2日後に一緒に観光しないかって誘われて、だから2日後は予定が入った。それ以外の日なら色々付き合うよ」

 

「わかった」

 

 

そして1週間がたった。セントラルエリアの空港に様々なチームが集まっていた。それぞれの国に帰国するためだ。

 

「じゃあカノンは一緒に日本には戻らないのか」

 

「まぁね、応援してくれたイタリアの人達にも挨拶しないとね、それにまだ留学の期間は残ってるからギリギリまでイタリアにいるつもりだよ」

 

「そうか、じゃあ帰ってきた時は教えてくれ」

 

「わかった。」

 

「カノン時間だ、守また君と戦える日を楽しみにしてるよ」

 

「あぁ!またサッカーやろうぜ」

 

そうしてオルフェウスはライオコット島を離れイタリアへと帰って行った。こうして園城寺華音の世界への挑戦は終わった。



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花咲学園編
56話


オルフェウスでのサッカー留学を終えて日本に帰国し久しぶりの実家に帰ってきていた。

 

「久しぶりだな」

 

そう呟き家の扉をあけるとそこには

 

「お帰りなさいませ華音様」

 

「は?」

 

カノンは1度扉をしめてまた開ける

 

「どうかなさいましたか?」

 

(ここは僕の家だ、なんで銀髪のメイドさんがいるんだ!)

 

「えっと」

 

「申し遅れました、私は園城寺家に雇われたメイドのベル・ファストと申します」

 

「はぁよろしくお願いします?」

 

「ベルなにやってんの?」

 

リビングの戸が開かれ暁がでてくる

 

「あっお兄ちゃん!」

 

「ただいま暁」

 

「おかえりーお兄ちゃん!」

 

暁が大きい声で言うとリビングから残りの3人も飛びついてきた

 

「おかえりー」

 

「おかえりなのです」

 

「おかえりなさい」

 

するとまた後ろから母と父が出てくる

 

「全くこの子達は」

 

「まあまあいいじゃないか、仲がいいんだから」

 

「まぁ悪いよりかはいいわね、華音おかえりなさい」

 

「おかえり華音」

 

「ただいま父さん、母さん」

 

「ほらあんた達!華音が家に入れないでしょさっさと離れなさい!」

 

「ありがとう母さん、あとしつもんなんだけど」

 

「あぁベルの事ね、まぁ荷物置いてきちゃいなさいご飯の時に話すわ」

 

「わかった」

 

自分の部屋に戻り荷物をおく、部屋は毎日掃除されていたみたいにとても綺麗だった。

 

「掃除してくれてたんだ」

 

(だがおそらくしたのはあのメイドさんだろう、暁達は日本代表に選ばれてたし母さん達は仕事で忙しいから)

 

着替えてリビングに向かう、リビングには夕食が既に用意されていた。華音は夕食を取りながら母から話をきいた。

華音が留学した後タイミング悪く会社がかなり忙しくなりメイドを雇ったらしい。けどFFIが終わってもメイドを母は解雇する気はないらしい

 

「じゃあこれからよろしくお願いしますベルさん」

 

「私の事は呼び捨てで構いませんよ華音様」

 

「まぁそれは慣れたらでお願いします」

 

家族との久しぶりの会話をして夕食を取ったあとは部屋に戻っていた。そしてまた明日から始まる花咲学園での練習に向けてはやめに寝た。

 

翌日の早朝、華音はオルフェウスの留学でやっていたメニューを朝早く起きてこなしていた。家に帰るとベルが朝食を作っていた。

 

「おはようございます華音様、荷物は華音様が練習に行っている間に片付けておきました。」

 

「ありがとうございます」

 

「交換なされたユニフォームはお部屋に掛けてありますので」

 

「何から何までありがとうございます」

 

「いえ」

 

朝食ができるのをシャワーを浴びてシャワーから出たくらいには朝食ができていた

 

「いただきます」

 

ベルの作った朝食を食べ終えて荷物を持ち学校へと向かう

出る直前にベルに弁当を持たされていた、そして出るくらいの時間に4姉妹が起きてくる

 

「いってきます」

 

「いってらしゃいませ」

 

花咲学園の練習場に着くと既に数名が練習を始めていた、そこに準備をしてから向かう

 

「久しぶりのみんな」

 

「おっ薔薇の皇帝の帰還ってか」

 

「からかっちゃ駄目ですよ風音、華音君お久しぶりです」

 

「おはようございます、華音君」

 

「久しぶりだね園城寺君」

 

練習場にいたのは篠原、中川、風音、亜風炉だった。

 

「みんなはやいね」

 

「そういうお前も早いだろ」

 

「まぁね」

 

「でも気持ちもわかります。私達は今年が最後のフットボールフロンティア私達はまだその頂点に立っていないその為に時間が惜しいと思うのは仕方の無いこと」

 

「そうだな、それに進路によってはこのメンバーで出来るのも今年で最後だしな」

 

「そうです。今年こそはフットボールフロンティアで優勝しましょう」

 

「日本1に!」

 

「「「「日本1に」」」」

 

5人で指を天に向けて宣言した

 

 

 

 

 



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57話

春休みを終えて新学期が始まった。クラス分けは5人とも同じクラスだった。入学式を終えて新入生の勧誘時間がやってきた。

 

「じゃあ僕達は勧誘には行かなくていいんですか?」

 

「ええ監督からの指示でABチームのメンバーは練習でCチームに勧誘をさせるそうです」

 

「わかりました」

 

「あと私、風音、華音君は入部テストの審査を監督とやることになってますので多分今日は練習できません」

 

「わかった」

 

「わかりました」

 

「じゃあ僕達は練習場に行ってるよ」

 

「またあとで」

 

亜風炉と中川は練習場に向かう

 

「私達は監督の元に行きますよ」

 

「わかった」

 

「うん」

 

監督のいる職員室に向かうと監督が待っていた

 

「やっと来たわね、じゃあこれに目を通しておいて」

 

「これは?」

 

「入部テストで見てもらいたい項目よ」

 

「そう言えば監督、今年からなんで入部テストを?」

 

「風音、あんた達と言うよりイナズマジャパン効果かしらイナズマジャパンの活躍でサッカーは大いに盛り上がって入部希望者も増えたわ、さっき勧誘が始まったばかりなのにもうこんなに沢山の入部届けがあるのよ、その中にはお遊びでサッカーをやるだけの子もいると思うのそういう子は」

 

「うちには要らないですか」

 

「そうよ、私は実力も見るけどそれだけじゃ判断しないわ」

 

「わかりました、それで紙に書いてある空欄には何を書けば」

 

「ええ、それぞれ自分がピンと来た子を書いてもらいたいのよ」

 

「わかりました監督」

 

「じゃあ30分たったら入部テストをするからグラウンドに来てね」

 

「「「はい!」」」

 

「でもよく取れましたね、この時期にグラウンドなんて、ほかの部活も新入生のために使いたいだろうに」

 

「それはほら、サッカー部が1番実績があるからよ。去年のフットボールフロンティアで準優勝、イナズマジャパンの代表メンバーを8人、そしてオルフェウス代表を1人出しているからね融通が効くのよ、それにテストが終わったら空けるって言ってあるし」

 

「それでテストって何するんですか?」

 

「ん?Aチームメンバーとのサッカーバトルよ、もちろん貴方達は出ないわ」

 

「わかりました」

 

「ちなみにAチームには本気でやるように言ってあるわ」

 

「監督も鬼だな」

 

「少し新入生が不憫です」

 

「まぁ仕方ないよ」

 

そして30分後グラウンドには120名近くの入部希望者か殺到していた。ここに居るのはスカウトされたメンバー以外の入部希望者だ

 

「今から入部テストを初めます、4人でチームを組んでもらいAチームのメンバーとサッカーバトルをしてもらいます。勝敗はテストの結果には左右されません、では頑張ってください」

 

「「はい!」」

 

入部テストが開始された1ゲーム10分に設定してあり30チームの試験を行う。3分の1の10チームが終わる頃

 

「3人ともピンと来た子はいた?」

 

「いえ」

 

「でもやる気のある子は少ないですね」

 

「はい、私が勝敗に左右されないと言ったから勘違いしているようです。まず10分のゲームなのだから2点決まればいい方なのに今のところ全てのチームは4点以上決められています」

 

「途中で諦める奴も多かったよな」

 

「まぁちゃんと名前もわかってるからそういう子は落とすだけだけどね」

 

「じゃああと20チームにかけますか」

 

更に試験を続けていくそして18チーム目に注目できる選手がいた

 

「あの金髪の女子すげぇな」

 

「いやあの子は男だよ」

 

「マジかよ、でも実力は凄い」

 

「ええ久寿川君を相手にしながらしっかりと周りを見ることができています」

 

「それにあの天パも凄いセーブ力だ、必殺技じゃないとはいえちゃんとシュートを全部とめてる」

 

 

そして最後のチームがサッカーバトルを始めた。その中の1人がとても下手だったのである。簡単に言うと初心者の中でも飛び抜けて出来ていなかった。テストを終えた1年生のいいわらいものになっているがその中でも必死にボールに追いつこうとしていた。相手をしている龍宮も気を抜いていない

 

「へぇーあいつやるじゃん」

 

「実力はあとから着いてきますし、それに彼はどんなに笑われてどんなにボールが取れなくても諦めてません」

 

「彼女、守に似てる」

 

「じゃあ俺達も仕事しますか、気になったやつの名前書くぞ」

 

「まだ風音はかいてなかったの?」

 

「もう私は書いてますよ」

 

「華音は?」

 

「僕も書き終わってるよ」

 

「マジかよ、早く書いちゃおっと」

 

こうして入部テストが終わった。監督が整列をさせて入部テストの結果を言う。

 

「みんなお疲れ様監督の篠原です、テストの結果から発表します。120名中30名が合格しました。名前を呼びますので返事をしてください」

 

監督が名前を読んでいき残り3名となっていた

 

「榛原七夏」

 

「はい!」

 

呼ばれたのは天パの女子

 

「桂木聖」

 

「はい」

 

次に呼ばれたのは先程活躍していた金髪の男の娘

 

「最後に宇喜多雫」

 

「ひゃい!」

 

最後に呼ばれたのは最後のグループで頑張っていた女子だった。彼女が呼ばれたのを見て次々声が上がってくる

 

「これで入部テスト終わりにします。合格者はここに残ってください、それ以外は着替えて帰ってください」

 

「待ってください!」

 

「なんですか?」

 

「どうして下手くそなそいつが受かって俺が落ちたんだよ!」

 

「それは彼女が諦めない心を持っていたからですよ、確かに彼女のプレイは控えめに言っても下手です。ですが彼女だけは先程のテストで他の3名が諦めても諦めなかった子ですから。諦めたり手を抜いてヘラヘラやるような選手は私のチームには不要です」

 

「なっ!」

 

監督がそういうが引かないやつもいる。

 

「なるほどならば合格者の皆さんはサッカー部の部室棟に着いてきてください、それとついてくるのは構いませんが入部テストに合格していないあなた達が入ったら問答無用で問題にしますから、入学したてに問題起こしたくないでしょ」

 

そう言い部室棟に合格者を連れていく。部室棟には合格者のみが来ていた。

 

「さてとまずは合格おめでとう、1年生はこの合格者30名にスカウト組の8名をたした38人でやっていきます。」

 

監督が指を鳴らすと篠原がスカウト組を連れて部室棟に来た。

 

「まずはここのレギュラーになるためには昇格テストを受けてもらうわ、これは1年生のうちから受けることが出来るわ1年生はスカウト組はBチーム、一般組はCチームからのスタートになるわ、だけどスカウト組はあぐらを書かない事ね、Bチームからは強制で昇格テストを受けてもらうけどそこでみっともない真似をしたら問答無用でCチームに落とすわ」

 

「「はい!」」

 

スカウト組は返事をする

 

「Aチームは22名、Bチームは44名、それ以外はCチームとなっているわ、AB共に3年生が抜けた分穴が空いているからみんな頑張ってね」

 

「「はい!」」

 

「じゃあさっそくおのおののグラウンドに行ってもらうわ、Cチームは私にスカウト組は園城寺君について行ってね」

 

監督はCチームになる1年生を連れて部室棟から出ていく

 

「じゃあ僕らも行くよ」

 

「「はい!」」

 

Bチームのグラウンドにスカウト組を合流させる

 

「菅原君、1年生を連れてきたよ」

 

「ありがとう園城寺、それじゃあ自己紹介ってあんま必要ないか全員、春休みからBチームの練習に参加してたし、じゃあ早速始めるから」

 

「はい!」」

 

 

 

Cチームグラウンドでは各選手が自己紹介をしていた。

 

「自己紹介は終わったわね、なら練習を始めるわ」

 

「「はい!」」

 

「その前に宇喜多さんは残ってね」

 

「はい」

 

宇喜多以外のメンバーは練習に向かう

 

「別に怒るわけじゃないから安心して」

 

「はっはい」

 

「宇喜多さんはどのポジションをやりたいの?」

 

「ポジションですか?」

 

「うん、宇喜多さんは完全な初心者だからまず基礎の練習なんだけど参考までにどのポジションがやりたいのか聞きたくて」

 

「・・・私、園城寺先輩みたいになりたいんです!」

 

「ってことはFWかMFね」

 

「はい!」

 

「ありがと、じゃああなたの教育係を紹介するわ龍宮鯱よ」

 

「よっよろしくお願いしひゅ」

 

「そんなに緊張しなくてもいいよ、君は」

 

「うっ宇喜多雫です!」

 

「宇喜多さんね、じゃあまずはボールの蹴り方から始めようか」

 

「はい!」

 

 

 

そしてAチームは

 

「まさか龍宮君が宇喜多さんの教育係とは」

 

「予想してなかったの?」

 

「はい、山口さんあたりがなると思ってましたから同性ですし、同じ初心者からのスタートですから」

 

「多分希望したポジションがFWかMFだったんじゃないかな」

 

亜風炉が篠原に言う

 

「なるほどそれなら」

 

「多分、華音みたいになりたいって言ったんじゃないの?」

 

風音が茶化すように言う

 

「それなら納得が行きますね、華音君のプレイに1番似ているのは龍宮君ですから」

 

「まぁ本人に教えさせたら緊張やら色んなことが重なってどうにもならなそうだからな」

 

「なんの話をしてるの?」

 

「おっ噂をすれば影って奴だな」

 

「無駄話してないで始めるよ、少ししか時間ないんだから」

 

「そうだな」

 

今日新たな仲間を加えて新花咲イレブンがフットボールフロンティアにむけて始動した。

 

 

 

 

 

 

 




園城寺4姉妹はスカウト組にいます、セリフがなかったのは華音にしっかりと礼儀を教えて貰っていたから、変なことは喋らないようにしてました。


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58話

1年生が入部して1ヶ月が過ぎた。Aチームの欠員は8名、その穴を誰が埋めるかを決める昇格試験が近づいていた。

 

「昇格試験、もう少しだな」

 

「そうだね1年生はどれくらい上がってくるんだろ」

 

「間違いなく園城寺4姉妹はくるだろう、となると残りの4つの枠をBチーム以下の奴らは争うわけだ倍率は25って所か」

 

「でも誰を昇格させるか決めるのは監督とキャプテンの篠原さんだ僕らは従うしかないよ」

 

「それでテストの内容は聞いたか?」

 

「いいや」

 

「今回のテストは試合らしい、Aチームを2つにわけてチームを作って1つはBチームともう1つはCチームと試合をやるそうだ。その中で候補を決めてそこから絞ってくらしい」

 

「詳しいね、篠原さんから聞いたの?」

 

「まあな」

 

「それでチーム分けは聞いたの?人数足りないけど」

 

「あぁ足りない所は前のレギュラーだった奴らが入るらしい」

 

「なるほどね、それでどちらのチームもイーブンってことが僕らが辛いけどね」

 

「そうだな親子そろって鬼だな」

 

「僕はそうは思わないよ」

 

「なんだ華音?後ろに鬼がいるみたいな顔して」

 

風音が後ろを振り向くと笑っているが目が全く笑っていない篠原が立っていた

 

「あっえっと久美子さん?」

 

「・・・何かな風音君?」

 

「えっと今日もオキレイデスネ」

 

「そうありがと、華音さん風音連れてってもいい?少しお話があるから」

 

(目が断るなと言っている、風音はこの世の終わりみたいな顔で助けてくれと目で訴えている。でもやはり自分がかわいいからごめんね風音)

「いいよ、もう話も終わったから連れてって」

 

「この裏切り者!ヤメロハナセェ」

 

風音は篠原に引きづられてどこかに行った、練習に戻ろうとした時中川に声をかけられる

 

「華音君!」

 

「どうしたの?」

 

「ちょっといいかな」

 

「別にいいけど」

 

「新しいキーパー技の特訓がしたいんだけど付き合ってくれない?」

 

「いいよやろうか」

 

「ありがとうございます!」

 

2人は修練所の中に入って行った

 

「ローズフィアンマV3」

 

中川は両手にパワーをためてシュートを抑え込むがはじきとばされる

 

「きゃっ」

 

「大丈夫?」

 

「大丈夫です、もう一本お願いします」

 

それから練習時間終了まで練習は続いた。その後も片付けなどをしていた為、2人が下校したのは夜9時くらいだった。

 

「華音君、今日はありがとうございます」

 

「いいよ、僕もシュートの練習にもなったし」

 

2人で学校を出て歩いていく、近くの河川敷をとおった時、河川敷のグラウンドで誰かが練習しているのが見えた。

 

「あっあれ龍宮君じゃないですか」

 

「あっほんとだ」

 

「それともう1人は」

 

「宇喜多さんだね」

 

「なんで華音君は知ってるんですか?知り合いなんですか?」

 

「いや彼女を知ってるのは入部テストの時に監督に気になった1年生1人を書いて欲しいって言われてその時書いたこなんだ」

 

「じゃああの子めちゃくちゃ上手いんですね」

 

「いや、実力は初心者レベル、雷門のメガネくんと同じくらいかな」

 

「それって・・・」

 

「それでも僕は彼女の諦めない所に感心したから監督の紙に書いたんだ、あの諦めない所は守にそっくりだと思ってね」

 

「そうですか」

 

「でもグラウンドを見る限り彼女かなり上手くなってる、1ヶ月であそこまで上手くなるなんて思ってなかったよ、今のフォームは」

 

華音がそう言うとグラウンドの方に向かうそれを中川は追いかける

 

「待ってください!」

 

 

2時間前河川敷グラウンド

 

(宇喜多さんは凄い、僕が渡したメニューをしっかりとこなして基本の動きはもうマスターしている。しかも基本をしっかりとこなしているため目立つプレイはできないだろうけど堅実で強いプレイはできそうだ)

 

「龍宮先輩!今日のメニュー終わりました!」

 

「じゃあそろそろ必殺技をおぼえようか」

 

「必殺技ですか!」

 

「うん、Aチームに行きたいなら最低でも3つは必殺技を持ってないとね、それに昇格試験だって近い。そこで活躍できればBチーム上手く行けばひとつ飛ばしてAチームに入れるかもしれない」

 

「でも私じゃ」

 

「去年もCチームからAに入った子がいるよ山口さん知ってるでしょ?」

 

「山口先輩って去年レギュラーだった1年生じゃないですか」

 

「山口さんも君と同じ初心者だったけど努力して今の立ち位置にいる、君に彼女のようになれとは言わないけど僕は君もできるって思ってるよ」

 

「私頑張ります!」

 

「じゃあまずは何を覚えるかだね、君の憧れる園城寺先輩はFWだけどキーパー技以外ならなんでも出来る人だけどまずはシュート技からいきたいんだけどどんな技を覚えたい?」

 

「えっとローズストライクを覚えたいです!」

 

「わかったローズストライクだね、まずは動画を見てもらうよ、園城寺先輩のローズストライクのフォームをしっかり見ててね」

 

「はい!」

 

そして動画を見終えて練習にはいるがなかなか上手くいかない

 

「どうしてフォームのとうりうってるのに」

 

「力が上手くためられていないもう一度だ」

 

「はい!」

 

それから何本も撃ったが上手くいかない

 

「宇喜多さん今日はもう終わろう」

 

「ごめんなさい、あと10本だけお願いします」

 

「わかった」

 

そこから9本撃ったが結果は変わらない、そんな時グラウンドに誰かが入ってくる

 

「龍宮君、宇喜多さんお疲れ様」

 

「お疲れ様です園城寺先輩」

 

「1ヶ月ぶりに彼女を見たけど見違えたよ」

 

「ありがとうございます、でも1番頑張ってるのは宇喜多さんです」

 

「えっとはっはじめまして!宇喜多雫です!園城寺先輩に憧れてサッカー部に入りました!これからよろしくお願いします!」

 

「よろしくね宇喜多さん、私は中川咲」

 

「よろしく、それで宇喜多さんはローズストライクの練習をしてるってことでいいの龍宮君」

 

「はい、でもフォームもちゃんとできてるのに」

 

「確かに上から見てたけどフォームは完璧だだけど足りないものがある、宇喜多さんあれを撃つ時何をイメージしてる?」

 

「えっと園城寺先輩が撃ってる時です」

 

「それなら撃てないはずだよ、イメージが足りない。宇喜多さん次は撃つ時にパワーがボールを中心に薔薇の華を咲かせるイメージで撃つんだ」

 

「薔薇を・・・咲かせる」

 

「そう、こんなふうに!」

 

華音は落ちているボールを広い必殺技を撃つ

 

「真ローズストライク!」

 

ボールを中心に薔薇が蹴られることで花弁がチリそれを纏ってゴールに突き刺さる

 

「これがローズストライク・・・」

 

「今の宇喜多さんなら出来るはずだよ」

 

「ならキーパーには私が入りますよ」

 

「ありがとう中川さん、それじゃあローズストライクで中川さんからゴールを奪ってみて君なら出来るよ」

 

「わかりました」

 

(ボールを中心に咲く薔薇をイメージして)

 

「ローズストライク!」

 

さっきまでとはちがいしっかりとパワーが溜まっていて薔薇が消えない

 

「できた!」

 

だがそれを中川は片手で止める

 

「・・・宇喜多さんもう一度です」

 

「はい!ローズストライク!」

 

さっきのローズストライクよりも威力が上がっていたため中川は両手で止める

 

「・・・次でラストです。私も本気を出します」

 

「宇喜多さん、君のサッカーへの想いをボールに込めるん

だ」

 

龍宮が叫ぶ

 

「サッカーへの想い」

 

「そう君は確かに園城寺先輩に憧れてただけではじめたけど今の君はサッカーの楽しさをしってるだからその想いを込めるんだ!」

 

「わかりました、やってみます!」

 

(龍宮先輩の言う通り、私は最近まで園城寺先輩にあこがれてただけだった、けど今は練習についていけるようになってサッカーが楽しくなってきただから私のこの1ヶ月の全てをこのボールに込める)

 

「ローズストライク!」

 

「!」

 

両手でしっかりとキャッチしようとしたがパワー負けしゴールを許した

 

「やった、やりましたよ龍宮先輩!ローズストライクできました!」

 

「あぁおめでとう!」

 



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59話

あの河川敷での練習から1週間がたったある日、花咲学園グラウンドではある試合が行われようとしていた。

 

「只今より、入部テストの再度やり直しをかけた練習試合をはじめます!」

 

 

どうしてこうなったのかは5日前に遡る、華音達が練習をしている時に監督からの部員全員集合の放送がかかりそこに行くと説明をされた

 

「入部テストのやり直しを落とした部員の父兄達から署名を集められたわ」

 

「それでどうするんですか監督」

 

「あちらの要求は実力のない選手が入れてうちの子が入れないのはおかしいということで入部できた1年生も含めて入部テストのやり直しを要求してきたわ、次は実力のみの選考内容で」

 

「そんなのあんまりじゃないですか」

 

1年生が声を上げる

 

「あなた達の気持ちもわかるわ、だからこういう条件をだしたわ、入部できた1年生で組んだチームと落ちたメンバーで組んだチームを試合させてそちらが勝ったらそちらの要求をのみ、実力を見抜けなかった私も責任を取るという話になったわ」

 

「そんなの受ける必要もないだろ監督!」

 

「そうです、監督が責任をおう必要なんて」

 

福路、中川の2人が抗議する

 

「ごめんなさい、父兄の中には学校に多額の寄付をしている方がいて校長が無視できなかったのよ」

 

「そんな」

 

「それで1年生だけを集めればいいのに私達全員を集めた理由はなんですか?」

 

華音が聞く

 

「1年生全員は今日から試合までの間、Aチームの練習に参加してもらいます」

 

「「!」」

 

「もちろんついていけなかったメンバーは直ぐに元のチームに戻ってもらう、残ったメンバーでチームを組むわ」

 

「Aチームのメンバーもそれでいいかしら」

 

「まぁ監督に居なくなられちゃ俺達も困りますから」

 

「僕も監督には恩がある、今回のことで協力できるなら出来ることをやります」

 

福路、亜風炉が応える

 

「では練習に戻りなさい、1年生はキャプテンの篠原について行きなさい」

 

「「はい!」」

 

こうして1年生はAチームの練習に加わった。Aチームの練習は基本的に各ポジションに別れて行う、ポジションで行う練習を2時間行いそこからは自由練習となる。自由練習は各選手が自分がやりたい練習を修練所で行うことになっている。そして篠原に1年生達はAチームのグラウンド連れてこられた。

 

「では各ポジションに別れてもらいます、FWは福路君、MFは私、DFは諸星君、GKは中川さんの元に移動してください」

 

「「はい!」」

 

1年生が自分のポジションの元に移動していく

 

「では4人とも練習をはじめてください」

 

そうして1年生も練習に参加していく、MFとFWは合同で攻撃の連携練習を行っていた

 

「おい!どうして暁にパスを出さない」

 

「俺が撃った方が確実だと思ったからです、別にいいじゃないですか決まったんですし」

 

「お前な」

 

「風音、ほっときなよそんな独りよがりのプレイしかできない司令塔はうちには必要ないから」

 

「なっ!」

 

「・・・そうだな、暁もすまなかったな」

 

「私は別に大丈夫よ、じゃなくて大丈夫です」

 

「桂木君も小学校のチームではそれで良かったのかもしれないけどここは花咲学園のサッカー部、同じにされたら困るわ」

 

「・・・わかりました」

 

桂木も練習に戻っていく

 

「華音、言い過ぎなんじゃ」

 

「風音は優しいね」

 

「いえ風音はただ甘いだけです、それに桂木君は少々天狗になっていたようですからはやめに言った方が彼の為です」

 

「そういうもんか、まぁあいつの技術は4姉妹を除いた1年生と比べると頭一つ抜けてるからな」

 

「それで今よりも天狗になられても困りますが」

 

「確かにな」

 

「じゃあ僕達も練習に戻るよ」

 

「そうだな」

 

「そうですね」

 

1年生が練習に参加して3日がたった頃30人いた1年生はもう既に18人となっていた。そして練習が終了し監督が1年生を集める

 

「2日後の試合のスタメンを発表するわ」

 

「FW 園城寺暁 宇喜多雫」

 

「はい!」

 

「えっ私はい!」

 

初心者の宇喜多が呼ばれたことによりざわめく

 

「MF 園城寺響 桂木聖 西園寺浩輝 山口紳助」

 

「「「「はい!」」」」

 

「DF 園城寺雷 汐宮啓太 小泉龍樹 安大亮 園城寺電」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

「最後にGK 榛原七夏」

 

「はい!」

 

「残りのメンバーはベンチ、そしてキャプテンは響お願いするわ」

 

「わかりました」

 

響がキャプテンに任命された中、桂木は不服そうな顔をしていた

 

「では1年生はこれから自由練習の時間を使って連携の練習よ、相手はBチームにお願いしてあるわ」

 

1年生はチームとしての練習を始めたが桂木の指示とチームの息が合わずに苦労していた。それをAチームの華音、篠原、福路、中川、亜風炉が見ている

 

「やっぱり桂木君はチームメイトを見下してる、暁達でさえも」

 

「確かに彼の指示は上手く行けば凄い戦術になるだろうけどチームメイトを見下して全く見ていないから上手くいかない」

 

「正解だよ、亜風炉君。いくら個が優れていても1人じゃサッカーは勝てないからね。個が勝てるのはリトルギガントみたいな個が完璧に完成され連携もできるチームだ」

 

「確かに俺達はそれをFFI思い知らされたからな」

 

「それに驚きなのは龍宮君が教育している宇喜多さんです、はじめて1ヶ月でここまでできるとはあの運動音痴みたいなプレイとは別人です。ですが宇喜多さんのことを周りはあまり良く思ってないみたいです。今回のことも宇喜多さんが選ばれたから起きたっていう噂もたちましたから」

 

「なんだよそれ」

 

「1年生も宇喜多さんの実力は園城寺4姉妹と榛原さん以外は認めてませんからね」

 

福路に合わせて中川も言う

 

「へぇー榛原も宇喜多の事認めてるんだ」

 

「ええ練習終わりに言っていましたよ、1ヶ月であそこまでのシュートを撃てるのは大したもんだって」

 

「でもあのチームは桂木君が考えをかえない限り次の試合は大変だよ、暁達も桂木君が自分達を見下してるって気づいてるから指示にも従わないって言ってたから」

 

「じゃあなおしたらあいつらは」

 

「多分聞くと思うよ」

 

「だよな」

 

そうしてまた1年生の練習に視線をもどす、しばらくたって宇喜多がミスをすると桂木が練習を止めた。

 

「宇喜多何回ミスすれば気がすむんだ」

 

「ごめんなさい」

 

「だいたいなんでお前がスタメンなんだ!他にもお前よりできるFWいる」

 

「・・・」

 

「ちょっと言い過ぎよ」

 

「何かな暁さん」

 

「宇喜多は監督に選ばれたからここに居るのそれに文句を言うのは監督に文句を言うのも同じよ」

 

「じゃあ次の試合は宇喜多のせいで負けるぜ、それで監督もクビだ。そうならない為にも宇喜多を外さなければ」

 

「それを決めるのはあんたじゃないって言ってんのよ!」

 

暁が桂木を怒鳴る

 

「暁落ち着きなよ」

 

「でも」

 

「桂木君も落ち着いた方がいい、それにこの事を君が監督に言っても取り合ってもらえないよ。」

 

「じゃあ君から言ってくれないかな、宇喜多は足でまといだからスタメンから外せってさ」

 

「言う気はないよ、見てる限り宇喜多さんのミスが目立つのは君のパスが悪いからだ、このチームの司令塔のつもりなら各選手にあったパスくらいだしなよ」

 

「俺のせいだって言うのか」

 

「そうだよ、あとチームメイトを見下すのも辞めた方がいいそれを続けているとそのうち君の指示を誰も聞かなくなる、じゃあ練習を再開するよ」

 

「宇喜多、気にしなくてもいいわよ。宇喜多は頑張ってるもの」

 

「あっありがとう」

 

こうして試合までの間はチームとしての練習をしていたが全く噛み合わずにチームとしてバラバラの状態で試合当日を迎えた。

 

 



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60話

試合当日、抗議してきた父兄達が見守る中試合が始まろうとしていた。

 

1年生チームフォーメーション

 

FW 暁 宇喜多

 

MF 山口 桂木 響 西園寺

 

DF 汐宮 電 小泉 雷 安大

 

GK 榛原

 

 

「宇喜多、今日はミスするなよ。他の奴らもだいいな!」

 

「わかった」

 

「宇喜多そんな奴の言うこと気にしなくていいわ、あんたのサッカーをやればいいのよ」

 

「「・・・」」

 

園城寺4姉妹と宇喜多以外のチームメイトから睨まれる

 

「・・・なんだよお前ら」

 

 

 

そしてチームとして不安の残る中相手チームからのキックオフで試合がはじまる。

 

相手のFWを中心として上がってくる

 

「汐宮!10番につけ電は9番を止めろ」

 

「あんたに言われなくて止めるわよ!サンダーカットV2」

 

相手の進行方向に稲妻が走り吹き飛ばす

 

雷はボールを取り上がっていく

 

「雷!パスだ!暁サイドからあがれ」

 

「わかったわ」

 

「仕方ないわね」

 

暁が上がっていくと3人がかりで暁をマークする

 

(思った通り、あいつらを4姉妹はイナズマジャパンのメンバー、他の選手よりも人数をさくそしてノーマークの宇喜多がいる!)

 

「宇喜多!」

 

桂木から宇喜多にキラーパスが出される、だがそのパスは宇喜多の大分前を通過し相手のDFにとられる

 

「ちっ」

 

「ごめんなさい」

 

そこからは同じことの繰り返しで前半が終わろうとしていた時、

 

「レインボーループ!」

 

相手のMFからロングシュートが放たれる

 

「爆裂パンチ改!」

 

爆裂パンチで難なく止めて前半終了のホイッスルがなった。そしてハーフタイムのベンチでは

 

「監督!宇喜多を外してください!このチームの為に」

 

「・・・どうしてかしら?」

 

「こいつがさっきから連携に失敗しているから点が取れません」

 

「はぁあなたのことは期待していたのだけれど私の買いかぶりだったようね」

 

「なっ!」

 

「私から言わせれば今このチームで最も不必要なのはあなたよ」

 

監督からの言葉に本人は納得出来ていなかったが周りは監督と同じ意見だった

 

「お前、調子に乗りすぎなんだよ響さんからも言われてただろチームメイトを見下すのをやめろって」

 

小泉が言う、そして小泉に続き榛原も言った

 

「確かにお前は1年背の中なら5本の指に入るくらい技術があるが司令塔としては三流もいいとこや」

 

「なんだと」

 

「わいは後ろから見とったけどあんたの指示は完璧でもそれを実行できるかどうかの計算ができてへんしそれになんであんたに合わせなくちゃならんねん、あんたがチームに合わせたらいいんちゃうか」

 

「それだと」

 

「あんたは人を見下すのあまりチームのことを全く考えられず他の選手の実力も把握できておらんのや練習の時に気づけば良かったものを」

 

「そろそろ後半がはじまるわね、選手交代よ8番桂木君に変り13番高瀬君が入って」

 

「そんな」

 

「はい!」

 

「指示は響にお願いするわ」

 

「わかりました」

 

そして選手達はフィールドに戻っていく

 

「あなたはここでチームを見なさい、これからもここでサッカーをやりたいなら考えを改めるのね」

 

「・・・」

 

 

後半は1年生チームからのキックオフ、

 

「暁、宇喜多さんは同時にあがって!」

 

「わかったわ」

 

「はい」

 

響の前に相手のMFが立ち塞がる

 

「高瀬君!」

 

響と高瀬がワンツーでMFを抜き去る

 

「宇喜多さん!」

 

響から宇喜多にパスが渡る、そのパスは強かったが宇喜多が取れるギリギリの子所に出していた

 

「いけ!宇喜多!」

 

「はぁぁぁ!ローズストライク!」

 

「なっ!」

 

相手のキーパーは宇喜多が必殺技をうったことに驚き反応出来ずにゴールを許した

 

「やった!」

 

「やるじゃない宇喜多!」

 

「ありがとう暁ちゃん!」

 

「ナイスシュート」

 

 

「うっ嘘だろ」

 

「あれってあの時の素人だよな」

 

「こんなにはやく上手くってるなんて」

 

「それにあの技は伝説にもなってるローズストライク、撃てるのは花咲学園の園城寺5兄妹と福路先輩だけだと思ってたのにあんな奴が」

 

相手のチームもかなり動揺していた

 

「じゃあこの調子でもう1点取っていこうか」

 

「「おぉ!」」

 

その様子をベンチから見ていた桂木は顔をうつむけていた

 

「顔をあげなさい、どうして響が上手く連携させられたかわかる?」

 

「あいつはイナズマジャパンのメンバーにも選ばれてる天才だからですか?」

 

「いいえ違うわ、響はあなたとは違いチームでの練習の時に

選手全員の実力を見極めてそれにあった指示とパスをだしていたからよ、それが出来たのはあなたが無茶な要求をしていたからと言うのも理由の1つね」

 

「そんな」

 

「これでチームを見ることの大切さはわかったでしょ、司令塔はただ指示を出していれば言い訳じゃないわキャプテンと同じくらいチームを見ていないといけないのよ。今の考えをあなたが持っている限りあんなプレーはできない、榛原さんの言う通り三流のままよ」

 

「・・・俺もあんなプレーができるんですかね」

 

「その考えを改めればね、あなたにはそれが出来る実力はあるもの」

 

「・・・そうですか」

 

「ならあなたが試合の後やることはわかってるわね」

 

「はい、みんなにちゃんと謝罪してチームを見るようにします」

 

「そう、わかってるならいいわ」

 

 

そこから試合が再開される

 

「こんなところで負けられるかよ!」

 

相手のFWがあがってくる

 

「3人とも準備はいいかい」

 

「ええ」

 

「大丈夫よ」

 

「行くのです!」

 

「アブソリュートナイツ!」

 

園城寺4姉妹がナイツオブクイーンの必殺タクティクスを使いボールを奪い、また必殺タクティクスを使う

 

「無敵の槍!」

 

そしてゴール前までたどり着く

 

「いくわよこれが私だけの必殺技!」

 

「ローズシャワー!」

 

ボールを上空に蹴りあげてかかと落としをする、ボールに溜まった力は散り花びらとなってゴールに降り注ぐ

 

「フェンスオブガイア!」

 

土の壁に薔薇が刺さっていき壁に亀裂を入れるシュートのボールが土の壁に当たると一瞬で壁は砕け散りキーパーごとゴールに決める

 

「これで2点目ね」

 

また再開される

 

「小泉君前にでて」

 

「えっでもDFは」

 

「後ろの2人に任せればいいよ」

 

「わかった」

 

「サンダーカットV2なのです!」

 

ボールをカットして

 

「小泉君」

 

小泉にパスを出す

 

「小泉君、そのまま上がるんだ」

 

「わかった」

 

小泉がドリブルで上がっていく

 

(よし、宇喜多さんへのマークが外れた)

「今だ小泉君!宇喜多さんにパスだ」

 

「わかった!受け取れ宇喜多!」

 

「しまった」

 

「ローズストライク!」

 

「フェンスオブぐわぁぁ」

 

これで3点目が入りそれと同時に試合が終了した、1年生達は試合後の挨拶を済ませてフィールドから父兄達を見ていた

 

「これで文句はありませんね」

 

「あるに決まってるでしょ!だいたいイナズマジャパンにいた4人と宇喜多って子しか活躍してないじゃない!」

 

「そうですね、それの何か問題でも?」

 

「スカウトされた選手だけが活躍して勝たれても私達にうちの子達よりも合格した子達の方が優れていることにはならないわ」

 

「フッ そうですか」

 

「何を笑っているのよ」

 

「嫌だってあなた方がこの件をおこしたのは素人が受かって自分の子供が受からなかったからでしょ」

 

「ええ」

 

「その子ならちゃんと試合にでて活躍してましたよ」

 

「なっ!そんな素人みたいな子は1度もでてなかったじゃない!」

 

「いいえ出ていましたよ、素人で合格したのは宇喜多雫さんですから」

 

「!」

 

父兄の中の1人が自分の子供に聞くとその生徒は首を縦に振った

 

「しっかりと彼女は実力を持っていることはご理解頂けましたか?」

 

父兄達は渋い顔をしながら頷く

 

「ではお帰りはあちらです」

 

監督はそう言い放ちベンチに向かった

 

 

 

 

 

 



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61話

あの試合から1週間が過ぎた。あの試合の後桂木は1年生全員に謝罪をしてチームを見るようにしていた。そして昇格試験の時がやってきた。Bチームのグラウンドでは

 

「菅原先輩頑張りましょう」

 

「あぁ一緒にAチームに行けるといいな」

 

「負けないわよ先輩!」

 

「俺もだ暁!」

 

「2人共燃えてるのです」

 

「暁はともかく3年生の先輩達はこの試験に引退がかかってるからね、気合いも入るよ」

 

「だけど私達も譲る気はないわ」

 

「そうなのです!今年がお兄ちゃんと一緒のチームでプレイできる最後のちゃんなのです!」

 

「Aチームのメンバーが来たぞ、みんな準備はできてるな」

 

「「おぉ!」」

 

 

 

そして90分後Cチームの練習場所でも

 

「そろそろ90分やな、あと少ししたらうちらの番やな」

 

「園城寺先輩と同じフィールドに立つ最後のチャンス、龍宮先輩に教わった事を全部出し切る」

 

「俺もだ、先輩達とプレイすればもっと見えてくるものがあるはずだ」

 

「それなら3人ともちゃんと受からなあかんな、頑張ろな」

 

「あぁ」

 

「はい!」

 

宇喜多、桂木、榛原が燃えまくっていた。CからAに行くのはかなり難しくBで活躍した選手以上の活躍がもとめられるので3人はかなり気合いを入れていた

 

「あっAチームのメンバーだ」

 

「等々来たか」

 

監督がグラウンドに入りCチームのメンバーに最終確認をする

 

「Cチームの試験参加者は15人ね、他にはいないの?見たところ3年生も数人参加してないみたいだけど、」

 

「・・・」

 

「沈黙は肯定ととるわね、ではCチームの昇格試験を始めます、参加していない部員は後日にBチームに昇格する為の試験があるので希望者は後で来るように」

 

監督がそう言うとAチームの選手達が入ってくる

 

「これがAチーム・・・」

 

「全然オーラが違う」

 

「おもろいな、もえてきたで」

 

 

コイントスの結果Cチームからのキックオフで試合がはじまった。前半は1年生5人のはベンチにいて後半からの出番となった。前半はCチームのメンバーも健闘したが10-0の大差で負けていた

 

「おら!」

 

福路がキックオフシュートをするとっさのことに誰も反応できなかった。

 

「爆裂パンチ改!」

 

シュートを何とか止めることに成功しボールは小泉が拾った

 

「桂木!」

 

小泉から桂木にパスが出され桂木が指示を出しながら上がっていく

 

「宇喜多!」

 

桂木から宇喜多へパスが出される

 

「ローズストライク!」

 

それを片手で止める

 

「まだまだですね」

 

中川は篠原にパスをだすがそれを桂木に取られる

 

「行くぞ!宇喜多、榛原!」

 

「「「トリプルブースト!」」」

 

3人の協力技も片手で止められる

 

「くそっ」

 

「不味い」

 

榛原がゴールに急いで戻るが中川は自陣のゴールから直接無人のゴールを狙う

 

「スピニングカット!」

 

小泉が技を使い止めようとするが破られゴールを許す

 

「キーパーが飛び出すのはリスクがある事なんです、それを考えた方がいいですよ」

 

「くっ」

 

自陣に戻る時に桂木に榛原は告げた

 

「次からはトリプルブーストは撃てへん、あとは頼んだで」

 

「わかった、宇喜多、小泉、西園寺ちょっときてくれ」

 

宇喜多達にこれから何を行うかを知らせると

 

「ちょっと待てあれはまだ完成してない付け焼き刃で何とかなるのか」

 

「でもこれしか方法はないよね」

 

「桂木君、私頑張るよ」

 

「ありがとう」

 

そしてまた試合が再開される、篠原が直ぐにボールを奪いあがっていいくが篠原は4人がとるフォーメーションに見覚えがあった。

 

(このフォーメーションは)

 

「いくぞ宇喜多、小泉、西園寺!」

 

4人で篠原をかこむ、篠原はパスコースを探すがそれも塞がれていた、そして次々と足が伸びてボールを奪いに来る

 

「ボックスロックディフェンス」

 

 

(まだ荒いとはいえボックスロックディフェンスをやってくるとは思いませんでしたね・・・でも)

 

篠原は自分の後に居る福路に合図をだす、その通りに福路を動き始めた

 

「まだ脆い」

 

篠原は空中にボールを蹴り上げる、それを福路がダイレクトでシュートを撃つ

 

「止めるで!シュートブレイク!」

 

 

ポールに蹴りをあびせてボールの威力を殺してキャッチする

 

「あがるんや!」

 

榛原が桂木にロングパスをだす、パスを受け取り桂木があがっていく

 

「いかせないよ」

 

久寿川が前に立ち塞がる

 

「イリュージョンボール!」

 

必殺技で久寿川を抜き宇喜多にパスをだす

 

「決めろ宇喜多!」

 

「このボール絶対に決めてみせる!ローズストライク改!」

 

(この土壇場で技の進化ですか)

 

中川は両手でしっかりと止めた

 

「いいシュートでしたよ、試験合格するといいですね」

 

中川ほそういうと試合終了のホイッスルが鳴った。試合結果は11-0という大差でCチームが敗北した。お互いに礼を済ませると監督がこちらに来る

 

「試験の結果は1時間後に発表するわ、それまで身体を休めてなさい」

 

「「はい!」」

 

そして監督とAチームのメンバーは去っていった

 

「俺達、出来ることはやったよな」

 

「うん、やったよ」

 

「あとは5人とも合格できればええな」

 

「それは難しいだろ」

 

榛原の言葉に小泉が返す

 

「確かにBチームの結果の内容にもよりますからね、それにBチームには園城寺4姉妹先輩方もいますから」

 

「それでも信じて待つしかないよね」

 

「そうだな」

 

そして1時間後監督の支持で部員全員がミーティングルームに呼ばれた。

 

「今日は試験お疲れ様、それじゃあAチーム昇格試験の結果を発表するわね。8人の合格者がいるわ、Bチームから6人Cチームから2人ね」

 

監督が告げた2人という言葉にCチームの1年生が反応する

 

(5人とも合格はやっぱ厳しいか)

 

(覚悟はしとったけど少し悲しいわ)

 

「まずはBチーム合格者の発表よ、3年生菅原君」

 

「はい」

 

「3年生高瀬君」

 

「はい」

 

「1年生園城寺暁、園城寺響、園城寺雷、園城寺電」

 

「「「「はい!」」」」

 

「以上がBチームの合格者よ、次はCチームの合格者を発表します」

 

「1年生榛原さん」

 

「はい!」

 

「最後に1年生宇喜多さん」

 

「えっはい!」

 

「以上がAチームに加わるメンバーよ、呼ばれたメンバーは明日からの練習はAチームの練習に加わるように」

 

「「はい!」」

 

「そしてこの試験でAチームに入れなかった3年生は今日で実質引退となります、明日から練習に参加しなくてもいいですがチームに協力してくれる人は明日の練習からAチームのグラウンドにきてください」

 

監督はそう言い残すとミーティングルームから出ていった。ミーティングルームに残された試験に落ちた3年生の部員が泣いていた。菅原や高瀬に自分達の分まで頑張って欲しいと告げていた。

 

 



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62話

Aチームのメンバーが決まりレギュラー争いが始まっていた。グラウンドではAチームに加わったメンバーが元々居たメンバーに追いつけるように必死に練習をしていた。そして元々いたメンバーも負けじと練習に励んでいた。

 

「華音君今日も必殺技の特訓お願いします」

 

「僕もそろそろ声をかけようと思ってたんだ、やろう」

 

「お兄ちゃん、私も付き合うわ」

 

暁が華音達に声をかける

 

「暁さんもありがとう」

 

「じゃあ暁も参加ってことで良いわね」

 

「はいお願いします」

 

「じゃあ修練所に行こうか」

 

華音達が修練所に行こうとした時監督に声をかけられる

 

「中川さん待ってくれないかしら」

 

「なんですか?監督」

 

「中川さんにはGKの他にFWとしての練習もしてもらいたいの」

 

「それって」

 

「中川さんが優れたGKなのはわかってる、でも中川さんは優れたキック力も持ってるだからFWとしての起用も考えてるのよ」

 

「分かりました、FWの練習もしておきます」

 

「ありがとう、引き止めて悪かったわね」

 

監督はそう言うと篠原の元に向かった。そして華音達も修練所に向かい必殺技の特訓を始めた。その頃グラウンドの外では福路が数人の生徒に囲まれていた

 

「福路先輩!麻雀部に戻ってきてくれませんか」

 

「何度も言わせるな、あんな顧問の下で麻雀なんてやってられるか、それに俺はもう進級する前に麻雀部は退部したんだ。もうお前達とはなんの関係もない」

 

「そんな」

 

「なんで顧問の指示に従うのが嫌なんですか!あの人にゴマすっておけば先輩も干されることなんて無かったのに」

 

「そういう意味ではお前らはあいつと上手くやってんだろ、そこに俺を戻す意味が無い」

 

「でも」

 

「なぁさっさと本題に入れよ、俺を麻雀部に戻して何がしたいんだ」

 

「えっと」

 

「大方あいつが顧問になってから良い成績を残せてなかったからあいつの指導が問題だと言われて実力のあるやつを戻したいってだけだろ、じゃなかったらあいつやお前らが俺を戻す理由にはならない」

 

「・・・」

 

「沈黙は肯定ととるぞ、何度言われても俺は麻雀部には戻らない、俺はあいつらと全国優勝するって決めたんだ」

 

福路はそう言い残しグラウンドに戻っていった。戻ると篠原が福路に声をかける

 

「話は終わったんだね風音」

 

「あぁでもしばらくはしつこいだろうな」

 

「全く迷惑な話ですね、あとさっき監督からの指示で必殺タクティクスの練習も組み込むようです」

 

「わかった、亜風炉にも伝えたのか?」

 

「はい、伝えたので園城寺君達にも伝えるように頼んだので今はここにはいません」

 

「なるほどな」

 

「それに私達が習得するのは世界で戦ってきた相手の必殺タクティクスとオリジナルの両方なのでこれからの練習はかなりハードですよ」

 

「おいおいマジかよ、監督も凄いこと要求してくるな」

 

「今のところうちでも出来る必殺タクティクスはいくつかありますからそれを完璧に仕上げるところからはじめましょう」

 

「そうだな」

 

そしてその2時間後に華音達が特訓を終えて戻ってくる。

 

「園城寺君をここに呼んだ理由ほ分かってますか?」

 

「うん、亜風炉君から聞いた時から大体想像は出来てたよ」

 

「なら話ははやいです、ではオルフェウスにいたカノンに聞きます。あなたを含めた私達でカテナチオカウンターは習得できますか」

 

「わからない、オルフェウスがあれを出来たのはフィディオがいたからだ、篠原さんがフィディオと同じことができるかと言ったらわからない」

 

「出来ないとは言わないんですね」

 

「うん、みんなの実力なら出来ないこともないと思うからね」

 

「わかりました、ならやってみますか」

 

そしてフットボールフロンティア予選が始まるまで必殺タクティクスの練習は続けられた。そして予選の組み合わせの前日Aチームメンバーはミーティングルームに集められていた。

 

「今日はフットボールフロンティアを戦うメンバーをみんなに決めてもらうわ」

 

「「!」」

 

「大会規定で登録できるのは22人だから全員ベンチには入れる、その中でベストだと自分が思う11人を1人1人で考えてもらいたいのその中で多かった選手をレギュラーとするわ」

 

監督が言い終えるとマネージャーが紙を配り始める

 

「1時間の間に考えて頂戴、もちろんその中に自分の名前を書いても構わないわ」

 

そう言うと監督は出ていった

 

(自分達で考えるか)

 

華音は紙に書き始める、そして書かれた紙にはこう書いてあった

 

1.中川 咲 GK

2.諸星 桂馬 DF

3.山口 菜々花 DF

4.神宮 圭太 DF

5.園城寺 雷 DF

6.園城寺 電 DF

7.龍宮 鯱 MF

8.篠原 久美子 MF

9.亜風炉 照美 MF

10.福路 風音 FW

11.園城寺 華音 FW

 

そして1時間後監督が戻ってきて紙を回収し、集計を取っていた。しばらくすると集計が終わったようでこちらを向く

 

「みんなが選んだベストメンバーが決まったわ」

 

みんながゴクリと喉を鳴らす

 

「FW 福路風音、園城寺華音」

 

「MF 亜風炉照美、篠原久美子、園城寺響、龍宮鯱」

 

「DF 諸星桂馬、山口菜々花、神宮圭太 園城寺雷」

 

「GK 中川咲」

 

「キャプテンは久美子に任せるわ」

 

「はい」

 

「レギュラーに選ばれなかった子にも出番はある、ここにいる全員で全国優勝を目指すのよ、Aチームに選ばれなかった子達の為にも!」

 

「「はい!」」

 

 









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63話

フットボールフロンティア予選の抽選が行われた、今年の大会は参加校が多かった為参加校を全てを抽選し8つのトーナメントに分けて上位2チームがフットボールフロンティアに参加する権利が得られる、そして昨年の優勝、準優勝校は既にフットボールフロンティアへの参加資格を得ているため予選は免除となるが参加しても良いことになっていた。その場合その2校が居るトーナメントは3チームが進むことになっていた。その2校のどちらかが予選で優勝した場合は2位3位が本戦に進む。そして花咲学園の居るトーナメントには陽花戸中、白恋中、木戸川清修の名前があった。花咲学園は予選を全て技無しで大差で勝ち進み準決勝まで駒を進めていた。準決勝は明日、花咲学園のスタジアムで行うことになっていた。

 

花咲学園のミーティングルームにAチームのメンバーが集まり、ミーティングをはじめる

 

「明日の相手は福岡の陽花戸中知っての通りまだこの大会で1度も失点していないチームよ」

 

「それで監督、俺達は出るのか?」

 

「風音、華音、久美子、咲は今のところ出すつもりはないわ」

 

「今のところですか?」

 

華音が監督に聞き返す

 

「ええ、明日のスタメン達が後半まで1点も取れなかった場合は貴方達4人をだすわ」

 

「分かりました、それで必殺技はどうしますか?」

 

篠原が監督に聞く

 

「全員、明日はシュート技の使用を許可します。ただのシュートでは立向居君から点をとることは出来ないですからね」

 

「わかりました」

 

「では今日は解散します、明日の試合に疲れを残さないようにするのよ」

 

「「はい!」」

 

選手達はそれぞれ自分の家に帰っていく、そして華音達も家に帰宅した。

 

「おかえりなさいませ、華音様、暁様、響様、雷様、電様奥様方がリビングでお待ちですよ」

 

ベルがリビングへ華音達を促す

 

「おかえりなさい」

 

「おかえりみんな」

 

「ただいま」

 

「それで明日の試合なんだけど私達も見に行くから頑張ってね」

 

「任せて!バンバンシュートを決めてやるわ!」

 

「立向居さんが相手だからバンバンは無理だよ暁」

 

「そんなのやって見なきゃわからないじゃない」

 

「それで華音は明日出番はありそうなの?」

 

「いいや、監督が言うには暁達が不甲斐なかったら僕や風音達も出るみたいだよ」

 

「では暁様達の活躍しだいということですか」

 

「そうよ!だから明日はお兄ちゃんの出番はないわ!」

 

「この分だとお兄ちゃんの出番がはやまりそうなのです」

 

「そうね」

 

「ちょっと二人とも!」

 

「暁も落ち着きなよ」

 

「でもお兄ちゃん!」

 

「暁が明日頑張ってくれるなら心強いよ」

 

華音が暁を撫でる

 

「さてとあんた達はやくシャワー浴びてきちゃいなさい」

 

「わかった」

 

「先に暁達浴びてきなよ、僕は後でいいから」

 

「わかったのです」

 

暁達はシャワーを浴びに風呂に行った

 

「華音様はよろしいのですか?試合に出られなくても」

 

「いいんだよ選手には活躍すべき時と場所があるんだから、僕達が出る時じゃまだないってことなんだから」

 

「そういうものなのですね、ですが明日はこのベルも応援に行きますので」

 

「わかった、暁達にも言っておくよ」

 

暁達がシャワーを浴び終えて華音がシャワーを浴びているうちに華音達の夕食も用意されており華音も浴び終えて夕食を取り明日に備えて直ぐに眠った。

 

 



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64話

フットボールフロンティア第5予選準決勝当日。花咲学園の選手たちはグラウンドでアップしていた。そして陽花戸中の選手達はもしっかりとアップしていた。花咲学園のスタジアムには大勢の観客が押し寄せ他校の偵察などもかなり来ていた。この試合はイナズマジャパンに所属していた選手達の試合となる為色々な学校が注目していた。

 

「今日のスタメンを発表するわ」

 

FW 暁 宇喜多

 

MF 久寿川 龍宮 響 菅原

 

DF 雷 山口 諸星 電

 

GK 榛原

 

「このメンバーで前半はやるわ、司令塔は響お願いするわね」

 

「はい」

 

「さて行ってきなさい、勝つのよ!」

 

「「おぉ!」」

 

それぞれのポジションにつく、コイントスの結果陽花戸中からのキックオフとなった。

 

陽花戸中のFW2人が攻め上がってくる

 

「ランボールラン!」

 

「くっ」

 

菅原が抜かれるが電がスライディングで奪う

 

「響!」

 

電から響にパスをだし更に暁にダイレクトで渡す

 

「行くよ!必殺タクティクス」

 

「無敵の槍」

 

無敵の槍で上がっていき陽花戸中は何も出来ずにゴール前まで上がって行った

 

「行くわよ!立向居!」

 

「どっからでもこい!」

 

「ローズシャワー!」

 

「ムゲン・ザ・ハンドG5」

 

暁のシュートはしっかりとキャッチされる

 

「次は決めてやるわ」

 

「みんなあがれ!」

 

立向居がMFにロングパスをだすが菅原がカットされる

 

「なっ」

 

「これくらい出来なきゃみんなに申し訳ないからな」

 

「宇喜多!」

 

「ありがとうございます菅原先輩!」

 

菅原から宇喜多にパスをだしそのままシュートの体制に入る

 

「ローズストライク改!」

 

「ムゲン・ザ・ハンドG5」

 

だが立向居にしっかりと止められる。そこから何度もボールを前線で奪いは出来たが点を入れることができなかった。そして前半は終了間際

 

「電、雷、暁!あがって!」

 

「ついてきなさい」

 

「わかったわ」

 

「わかったのです」

 

響がローズストライクをくうちゅに蹴り上げそれを3人で同時に蹴る

 

「「「真ローズストライクTC」」」

 

「絶対に止めてみせる」

 

立向居は背中にパワーを溜めて一気に放出して魔王のオーラをだす

 

「マオウ·ザ·ハンドG3」

 

暁達のシュートはしっかりと立向居の手に収まっておりそこで前半終了のホイッスルが鳴った。花咲学園の選手達はベンチに戻ると監督に後半からの指示を受けた。

 

「後半から華音、風音、久美子、照美を出します。準備は出来てるわね」

 

「はい」

 

「もちろんできてますよ」

 

「いつでも行けます」

 

「ようやく出番か」

 

上から篠原、亜風炉、華音、福路の順で応える

 

「フォーメーションも変えるわ、久寿川君、宇喜多さん、響、暁、菅原君は交代よ。神宮君も準備は出来てるわね」

 

FW 福路 亜風炉 華音

 

MF 篠原 龍宮

 

DF 雷 山口 神宮 諸星 電

 

GK 榛原

 

「風音、華音、久美子、照美はわかってると思うけど今日が今年初めての公式戦よ、思いっきりやりなさい」

 

監督の言葉を受けて花咲学園の選手はフィールドに戻っていく。

後半は花咲学園のキックオフで始まる、イナズマジャパンで共に戦った3人とオルフェウスに居た華音がでてきて立向居は気をかなり引き締めていた

 

「3人とも準備はいいですね」

 

「出来てるよ」

 

「もちろん」

 

「当たり前だ」

 

亜風炉が華音にボールを渡した瞬間に福路と同時に上がり始める、華音も篠原にバックパスをして上がる。パスを受けた篠原は指示をだしながら上がっていく。

 

「通さない」

 

陽花戸中の選手が2人がかりで篠原を止めようとするが簡単に篠原にかわされる。

 

「亜風炉さん、風音いきますよ!」

 

3人で同時に空中に蹴り上げ3人の背中から羽が生え飛び上がり3人で蹴り込む

 

「「「ホーリーランスG4」」」

 

「マオウ·ザ·ハンドG3」

 

マオウ·ザ·ハンドは光の槍に貫かれて一瞬にして消えゴールを奪った。

 

「そん・・・な」

 

篠原達はタッチをして自陣に戻る。今大会初めて立向居からゴールを奪ったことで観客席が湧いた。

 

「大丈夫か立向居」

 

「大丈夫です」

 

「直ぐに取り返す」

 

 

陽花戸中のボールで再開される、陽花戸中の選手達が上がってくる。細かいパス回しで篠原を抜こうとするがパスコースを予測されカットされる。それを奪い返そうとスライディングで取りに行くが簡単にかわされ華音にパスをだし華音そのままシュートを撃つ

 

「ローズフィアンマV3」

 

「マオウ·ザ·ハンドG3」

 

簡単に魔王を消し去り立向居ごとゴールに突き刺さる

 

2‐0

 

また陽花戸中から再開する、陽花戸中は追いつく為にどんどん攻めていく。篠原はディフェンスに指示を出しある必殺タクティクスのフォーメーションを取らせる

 

「アンデスのありじごく!」

 

なんとか陽花戸中の選手が必殺タクティクスを抜け出しシュートを撃つがシュートはキーパーのど真ん中にいき簡単に止められる

 

「残念ど真ん中や」

 

榛原は龍宮にパスをだす、龍宮は受け取るとそのままドリブルで上がっていく

 

「いかせないったい!オオウチワ」

 

「遅いよ」

 

技を出す直前に篠原に鋭いパスをだすが篠原はそれをスルーしポールは園城寺の手に渡る

 

「久しぶりに撃ちますよ」

 

「3人とも準備はいいですね」

 

「「「雪月花G3」」」

 

「俺達は絶対に勝って全国にいくんだ!」

 

「マオウ·ザ·ハンドG4」

 

「進化しただと」

 

「うぉぉぉぉぉぉ!」

 

雪月花は進化したマオウ·ザ·ハンドにパワー負けししっかりと止められる

 

「みんな!あがるんだ!」

 

「「おぉ!」」

 

立向居のゴールキックで再会され勢いでよかは攻め上がってくるがFWにボールが渡りシュートを撃とうとした時試合終了のホイッスルが鳴った

 

「そんな」

 

「ここで終わるなんて」

 

「みんな整列です」

 

「たっ立向居」

 

「それにまだ終わった訳じゃありません、3位決定戦に勝てば全国に行けます」

 

「そうだな」

 

「まだ俺達は終わってないったい!」

 

「次は勝つぞ!」

 

「「おぉ!」」

 

陽花戸中の様子を見ていた華音達は

 

「これじゃどっちが勝ったのかわからねぇな」

 

「彼らもこの試合で成長したということ」

 

「全国でまた戦える日を楽しみにしよう」

 

「皆さん整列ですよ」

 

選手達は整列をする

 

「「ありがとうございました!」」

 

その後握手をしてスタジアムから退場した。



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65話

2-0という結果で第5予選準決勝第1試合は花咲学園が勝利を納めた、この結果は東京の円堂達の耳にも入っていた。

 

「立向居でも園城寺達のシュートは止められなかったか」

 

「だが立向居がいたからこそ園城寺達は後半出てきたんだ、前半は無失点に抑えていたからな」

 

「でも最後のマオウ·ザ·ハンド凄かったよな!また進化したみたいだった。俺も負けてられないぜ」

 

「そうだな」

 

「それに華音はまだ化身アームドも使ってない、もっとパワーアップしないとな」

 

「パワーアップも大切だが円堂、次のテストは大丈夫なのか?」

 

「えっテストなんてあったのか?」

 

「全く」

 

 

 

 

そして勝利した花咲学園の選手達は放課後にミーティングルームで準決勝第2試合を見ていた。

 

「やっぱり木戸川清修は白恋中との点の取り合いに負けましたか」

 

「どちらの学校も攻撃に優れているが吹雪の存在が1番の要因だな」

 

「それだけじゃないと思いますよ」

 

「もう1人のFWの女子は下手をすれば吹雪よりも速いかもしれない」

 

篠原に続いて華音が呟く

 

「そうですね、監督彼女について情報はないのですか?」

 

「勿論あるわよ、彼女は白兎屋なえ、サッカーは去年の冬頃から始めたみたい。元々は陸上部の生徒でかなりの結果を残してたらしいわ。だからサッカーの技術はそんなに高くない。簡単に言うとスピードだけの風丸君のようなものよ」

 

「なるほど」

 

「じゃあ次の試合GKは中川さんですか?」

 

亜風炉が監督に聞く

 

「本当は榛原さんで行きたかったんだけどね、榛原さんには悪いけど今のあなたでは吹雪君のシュートを止められないだからごめんなさい」

 

「わかってます、元々私は正GKでは無いんやから」

 

「それで監督、技の使用は?」

 

中川が監督に聞く

 

「中川さんに関しては任せるわ、他は指示が出るまでは使っちゃダメよ」

 

「「はい!」」

 

「じゃあ練習開始よ」

 

監督の指示で選手はミーティングルームを出ていく、華音も出ようとしたが暁に引き止められる

 

「お兄ちゃん!私にローズフィアンマを教えて」

 

「どうして?」

 

「えっと」

 

「原因は昨日の陽花戸中との試合?」

 

「・・・うん、あの試合はお兄ちゃん達が出たから勝てた試合だった、私のシュートは立向居に全く通用しなかっただからもっと強くならないと」

 

「無理して僕の技を覚える必要はないよ」

 

「でも!」

 

「暁、猿真似じゃ立向居君からはゴールを奪えないしそれに全国に居るキーパーからも点を取ることは出来ないよ。暁が大事なことに気づけたた時に教えてあげる」

 

「大事な・・・こと」

 

「じゃあ僕は先に行くよ」

 

華音は先にミーティングルームを後にした。華音が練習場所に行く途中で中川が待っていた

 

「暁ちゃん良かったんですか?」

 

「聞いてたのか」

 

「はい」

 

「暁が焦るのもわかる、自分だけの必殺技が簡単に止められてサッカーを始めたばかりの同世代に自分が初めて覚えた技を習得された」

 

「確かに焦るには充分すぎるよね」

 

「ここで僕があの技を教えたら暁は自分で壁を越えられなくなる、だから教えない」

 

「そっか、そろそろ私達も行きましょうか」

 

「そうだね」

 

華音は中川と共に練習場所へと向かった。練習場所に行くと監督と亜風炉が待っていた

 

「監督他のみんなはどこに」

 

「彼らは室内練習場よ、あなた達は別メニュー」

 

「そういうことですか」

 

「華音は察しが着いたみたいね」

 

「あなた達はこれから体力の底上げをするために毎日練習前に化身を出しながらグラウンドを10周走ってもらうわ」

 

「「わかりました」」

 

「じゃあさっそくこれを付けて」

 

監督から3人は重りを受け取る

 

「それを腰に巻いて走りなさい、重さは5kgよ。余裕そうなら重さを上げていくわ、さっそく練習開始よ」

 

このトレーニングを毎日続け予選決勝の前日、華音は練習を終えて帰宅しようと思ったが修練場はまだあかりがついていたので様子を見に行った

 

「ローズシャワー!」

 

修練所で暁が1人で練習をしていた。その様子を見て華音は修練所から出ていく。

 

 

 



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66話

決勝戦当日、休日でもあった為花咲学園のスタジアムには多くの観客が詰めかけていた。その中には今日が休日ということもあり様々な強豪校が見に来ていた。

 

「吹雪達と華音達の試合かどっちが勝つんだろうな」

 

「恐らく園城寺達だろうな」

 

「だけど吹雪も相当レベルアップしてるはずだ、中川も簡単に止められねぇよ」

 

「風丸お前はどう思う?」

 

円堂が聞く

 

「俺はわからない、今までの試合花咲学園はメンバーがいつも違ってた、今回も園城寺達が出ない可能性もある。それなら白恋中にも勝機があるかもしれない。だけどもし花咲学園のベストメンバーが出てきたら白恋中に勝機はないかもしれない」

 

「そうか、でも華音達が出てきても試合はどうなるかわからない、勝利の女神がどちらに微笑むのかは分からないさ」

 

「そうだな」

 

「それにしても凄い観客だよなってあれ不動達じゃないか」

 

円堂が驚くと壁山達もつづく

 

「帝国、大海原中、それに漫遊寺の選手までいるっす」

 

「それだけ全国の学校がこの試合に注目しているということだ」

 

久遠が呟く

 

「確かに花咲学園の選手達のデータはどこの学校も欲しいからな、お前たちもしっかりと見ておけよ」

 

「はい!響木監督」

 

円堂が返事をしてフィールドに目を向ける、既に戦達がポジションに着いており試合が始まろうとしていた

 

 

 

 

数分前ベンチで監督から今日のスタメンが発表される

 

「FW 園城寺暁、宇喜多雫」

 

「MF 菅原卓郎、久寿川海斗、龍宮鯱、園城寺響」

 

「DF 園城寺雷、山口菜々香、諸星桂馬、園城寺電」

 

「GK 中川咲」

 

「以上が今日のスタメンよ」

 

「「「はい!」」」

 

「技の使用は各々の判断に任せるわ、さあ行ってきなさい」

 

監督の号令と共にスタメンの選手がフィールドに入る

 

 

 

花咲学園対白恋中の試合は白恋中ボールからのキックオフとなった。

 

「みんないくでー」

 

「油断しないでね、彼らは間違いなく今まで戦ってきた相手のどこよりも強いよ」

 

「それでも負ける気はないでー」

 

「そうだね」

 

吹雪は喜多見からボールを受け取り上がっていく

 

「菅原先輩!」

 

響が指示を出す

 

「あぁ!スピニング・・・」

 

「喜多見君!」

 

吹雪は喜多見とのワンツーで菅原を簡単に抜き去りそのまま一人で持ち込んでいくが雷と山口が立ち塞がる

 

「吹雪!」

 

白兎屋が後ろから来ておりバックパスをして白兎屋がそのままシュート体制に入る

 

「シロウサギダッシュート!」

 

白兎屋から放たれたシュートを中川は片手で止める

 

「そんな・・・」

 

「やはりこのくらいですね」

 

「この・・・くらいやて」

 

「ヒメどんまい次あるっぺ」

 

「ヒメ守備に戻るよ」

 

「わかった」

 

中川から響にロングパスが出され響達が上がっていく

 

「真スノーエンジェル!」

 

吹雪の必殺技によってボールを奪われカウンターを許してしまう

 

「いくよ!中川さん!」

 

「・・・こい!」

 

「ウルフレジェンドG4」

 

「フェンリルハンドG4」

 

吹雪のシュートを止めようとするが徐々にパワー負けしていき技が破られゴールをゆるした

 

 

 

「吹雪ナイスシュート!」

 

「この調子でもう一点とるっぺ」

 

(次も決めて一気に試合の流を掴みたいけど今のが中川さんのほんきなのか?)

 

中川はボールを拾いベンチにいる監督に視線を送ると監督は頷く

 

宇喜多から暁にボールを渡して試合を再開する、受け取った瞬間に暁が一人で持ち込む

 

(私が決めないと)

 

「暁、一人で出すぎだ一度戻すんだ!」

 

「えっ」

 

暁があたりを見てもチームメイトは全員後ろで白恋中のDFに囲まれていた

 

「こうなったら」

 

「アイス・」

 

「ヒートタックル改!」

 

暁はDFを技で無理矢理突破する

 

「ローズシャワー!」

 

暁が必殺シュートを撃つがシュートはゴールから大きく外れる。立ち尽くす暁に宇喜多が駆け寄る

 

「ドンマイだよ、次はきめよう」

 

「そっそうね」

 

宇喜多とともに守備に戻る

 

ボールは白兎屋が持ちこんでいく

 

「やっぱり速い、必殺タクティクスをだす暇がなさそうだ」

 

白恋中の速さに翻弄される

 

「今度こそ決めるでー」

 

「シロウサギダッシュート!」

 

「そのシュートはもう見ました」

 

「前とはちがうで!北見」

 

「うん、エターナルブリザード!」

 

白兎屋の必殺シュートを北見がシュートチェインするがしっかりと両手でキャッチされる

 

「そんな」

 

「うちらの力を合わせても無理なんか」

 

「響!」

 

中川からパスを受けとる

 

「いくよ必殺タクティクス ルートオブスカイ!」

 

響から久寿川、そして宇喜多にパスを回していき

 

「暁ちゃん!」

 

宇喜多から暁にわたる

 

「今度こそ決める、ローズシャワー!」

 

暁から放たれたシュートはゴールにつく前に薔薇が消えうせキーパーに簡単に止められる

 

「どうして」

 

「暁」

 

 

 

この様子をベンチから見ていた菅原たちは驚いている

 

「暁が二度もシュートを失敗するなんて」

 

「こんなこと一度もなかったのに」

 

神宮に高瀬が続く

 

「そうでもないだろ前回の試合が終わってから兆候はあった」

 

福路が試合を見ながら呟く

 

「じゃどうして監督は暁を試合に」

 

神宮が監督に尋ねる

 

「暁の成長のためよ」

 

「成長?」

 

「今の暁は自分一人の力で勝とうとしている節があるそれも無自覚に」

 

「それに暁は僕になろうとしているそれを暁が自分で気づいてやめない限り暁はこのままだ」

 

「じゃあ園城寺が教えてやれば」

 

「それじゃあ意味が無いのよ」

 

「そんな」

 

「だからこの試合を成長の足掛かりにするその為の1失点」

 

「じゃああの失点はわざとなんですか?」

 

「それは想像にまかせるわ」

 

監督は試合の成り行きを見る

 

 

 

試合は1-0のまま前半も残りわずかとなる

 

「暁!」

 

「えっ」

 

響から暁に鋭いパスが来るが暁はとることはできなかった、ボールが外に出た瞬間に前半が終わった

 

「ごめん」

 

 

 

 



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67話

1-0で白恋中のリードで前半が終了した。にぎやかな白恋中のベンチとは違い花咲学園のベンチは暗い雰囲気だった。

 

「・・・」

 

「暁一体どうしたんだ」

 

響が暁に聞くが何も応えない

 

「監督、後半は暁をベンチに下げてください」

 

「響、それは許可しないわ。後半もこのままで行く」

 

「でも!」

 

「でもじゃないわ、私の指示は後半もこのままでいく」

 

「・・・わかりました」

 

暁達から少し離れた所で華音達5人は話していた。

 

「咲さん最初の失点はわざとですか?」

 

「いや、あれは素の力のぶつかり合いで負けただけです、でもこれ以上は失点しないから大丈夫ですよ」

 

「でも監督このまま試合を捨てる気なのか?」

 

「監督は暁さんの成長の為にこの試合を使ってるからそれもあり得るかも華音君はどう思いますか?」

 

「わからないかな、でも監督は僕らのことを考えてくれてるから信じて成り行きを見るしかないよ」

 

「そうだね、僕も監督を信じて成り行きを見ることにするよ」

 

そう話しているうちにハーフタイムが終わり後半が始まる

 

(監督は何を考えているんだ)

 

花咲学園ボールで後半が始まり、宇喜多が上がっていくがフォーメーションが変わり吹雪が立ちふさがる

 

「宇喜多さん1度さげて」

 

「はい」

 

「遅いよ」

 

宇喜多から簡単にボールを奪いあがっていく

 

「行かせない!キラーホエール!」

 

「遅い!」

 

「しまった」

 

響の技を簡単にかわし白兎屋にパスをを出しそのままシュートを放つ

 

「今度こそ決めるっぺ」

 

「シロウサギダッシュート!」

 

「サンダーカット!」

 

電の必殺技でブロックし、速攻を仕掛ける

 

「久寿川先輩!」

 

電から久寿川に渡り攻めあがりいつもどうりに暁にパスを出そうとするが

 

「久寿川先輩!宇喜多さんにパスです!」

 

「!」

 

「あっああ、宇喜多!」

 

宇喜多は久寿川からパスを受け取るとシュート体制に入る

 

「ローズストライク改!」

 

「オーロラカーテン!」

 

必殺シュートはオーロラを破りゴールを奪った

 

「ナイスシュート宇喜多さん」

 

「ありがとう、響ちゃん」

 

 

「やっぱりそう簡単には勝たせてくれないか」

 

「やっぱり強豪校はちがうっぺ」

 

「でも最後に勝つのは僕たちだみんな全力で行くよ!」

 

「「おお!」」

 

白恋中のボールから試合が再開する

 

「みんな行くよ」

 

吹雪の合図とともにFW2人と吹雪を中心として攻めてきた、素早い連携に対応できずにDFが崩された

 

「ウルフレジェンドG4」

 

中川は力を貯め放出する

 

「日輪の大神アマテラス!」

 

中川は化身を出しシュートをしっかりと止める、中川は暁にロングパスを出す

 

「暁!」

 

「えっ」

 

暁は自分にボールが来たことに驚いていて立ち尽くしていると大声で

 

「暁ちゃん、1人でできないなら2人で決めてください」

 

暁は中川から言葉を受け取る

 

「!」

 

「暁ちゃん!やろうよ!」

 

「宇喜多・・・そっそうよね」

 

2人で攻めあがっていくが前線から誰よりも早く戻ってきた吹雪が2人の前に立ちふさがる

 

「行かせないよ!真スノーエンジェル」

 

「暁ちゃん!」

 

「ええ」

 

暁が宇喜多にパスを出す

 

「烈風ダッシュ!」

 

吹雪の技を暁がかわし宇喜多の必殺技で吹き飛ばす

 

「いくよ暁ちゃん!」

 

「いくわよ宇喜多!」

 

「「ローズストライクX!」」

 

赤と青2つの薔薇が混ざり紫の薔薇となりゴールに向かっていく

 

「オーロラカーテン」

 

紫の薔薇はオーロラを切り裂いてゴールを奪い試合終了のホイッスルがなった。

 

「やったね暁ちゃん」

 

「そっそうね」

 

そう暁は応えるが何か引っかかっていたがすぐに整列へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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68話

白恋中との決勝戦を終えた花咲学園は全国大会に向けて猛特訓をしていたが暁はまだスランプから抜け出せないでいた。白恋中との試合では宇喜多と協力してなんとか点を取り勝利出来たが暁は納得出来ていなかった、そして猛練習に明け暮れていたが全く上手くいかない

 

「どうして出来ないのよ!」

 

「暁、もう時間だよ」

 

「でも・・・」

 

「焦っても何も変わらないよ」

 

「どうして響は焦らないのよ。響だって私達がみんなになんて影で言われてるか知ってるでしょ!」

 

「それくらいわかってるよ。僕達が影で4人揃っても兄には勝てない、園城寺華音の劣化版って言われてることぐらい」

 

「なら!」

 

「でも僕はそういった連中はプレイで黙らせることにしたんだ」

 

「!」

 

「それに僕は自分のプレイに自信を持ってる」

 

「私だって」

 

「そうかな、今の暁のプレイは自分に自信が無いどころか何かになろうと必死になってるように見えるよ」

 

「・・・」

 

「暁はっきり言うよ、今の暁が何をやっても上手くは行かないよ、良く考えてみたら?それともう1つ暁は兄さんにはなれないよ」

 

響はそう言い残し修練場を出る、暁はその場で固まって動けないでいた。その様子を影から監督は見ていた

 

(暁、答えはあなたのすぐ側に転がっているわ。早くそれに気づいてね)

 

すると監督の携帯がなり電話に出る

 

「篠原監督、先日のお話受けさせてもらいます」

 

「ありがとうございます、選手達の成長につながります」

 

「いえこちらこそ、華音君がいるチームならこちらもいい刺激になると思います」

 

「では日程は後ほどお伝えします、ありがとうございました」

 

電話を切り修練場を出ていった。チームを強くする準備をする為に。

 

 

そして一週間がすぎフットボールフロンティアの開会式に出るために東京へ向っていた。その車内で監督から2日後学校のグラウンドでとあるチームと強化合宿を行うことを告げられる

 

「でも本戦に出てくるチームとは大会中は練習試合や合同練習は出来ませんよ」

 

「それに本戦に出れなかったチームと合同練習してもこっちに利益がないのでは」

 

「ええ、そうね。でも大会にでてないチームとなら合同合宿を行うことはできるわ、例えば海外のチームとかね。期間は最初の試合までの1週間よ」

 

「!」

 

「海外のチームか」

 

「どのような方々が来るのでしょう」

 

その報告を聞き1人を除き車内は沸き立っていたが1人は沈んでいた

 

「・・・海外のチーム」

 

「暁、大丈夫かい?」

 

響が暁に聞く

 

「大丈夫よ!」

 

「ならいいけど」

 

(そこにチームに負けないくらい活躍しないとお兄ちゃんみたいにはなれない、できなきゃ私は・・・)

 

最後まで暁は浮かない顔のまま東京に到着する。開会式の会場につくと花咲学園と書かれた更衣室に通された。

 

「先に女子から着替えなさい、男子はここで待機よ」

 

「「はい」」

 

しばらくして女子の着替えが終わり男子も着替えるために入り数分後全員の着替えが終わり更衣室の中で待機していた。しばらくすると人の歓声が更衣室まで響いてきた。するとスタッフから移動を促され移動した。

 

「全国中学サッカーファンの皆様ついにこの日を迎えました!今ここ激闘の殿堂フットボールフロンティアスタジアムはかつてない試合の予感で早くも興奮の熱が最高潮に達しています!フットボールフロンティア開幕!」

 

「各ブロックより激戦を勝ち抜いてきた強豪チームは今日より日本1の座をかけてさらなる激闘に挑みます!頂点に立つのはどのチームか!」

 

実況に紹介されたチームが次々と入場していく戦った二校と帝国学園などの強豪校が入場を終えると聞きなれない学校の名前が紹介される、永世学園そして王帝月ノ宮中が入場を終えた。そして華音達の学校である花咲学園が入場する。

 

「Hブロック1位花咲学園の入場です!率いるのは女子天才ゲームメーカー篠原久美子、昨年の雪辱をはらせるか!」

 

 

「女子天才だってさ」

 

風音が久美子に軽口をたたく

 

「すぐに天才の前に付いてるものを変えますよ」

 

「華音君あれ」

 

アフロディが指さしたのは永世学園の選手たちそこには元エイリア学園の選手がいた

 

「面白くなってきたね」

 

そして既定の位置に並ぶ

 

「最後に入場してくるのは昨年の優勝校雷門中だぁ!昨年は挑戦者、だが今年は王者として連覇を狙います」

 

 

「これですべての出場校が揃いました!これから始まる名勝負に目が離せません!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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69話

開会式から2日後花咲学園のグラウンドで華音以外の選手たちが集合していた。

 

「なあ華音が遅行なんてめずらしくないか?」

 

「でも連絡はもらってませんよ、咲はなにかきいていますか?」

 

「何にも聞いてないよ」

 

するとグラウンドに監督と青いジャージを着た集団が入ってくる、風音達はそのジャージに見覚えがあった。

 

「オルフェウス・・・」

 

「合宿の相手がイタリア代表?」

 

「あっ!華音の奴監督の横にいるぞ」

 

そして監督たちが目の前にやってきた

 

「オルフェウスキャプテンのヒデ・ナカタです。よろしく」

 

「花咲学園キャプテン篠原久美子ですよろしくお願いします」

 

2人は握手をする。

 

「これから花咲学園とオルフェウスの合同合宿を始めます、1週間有意義なものにしましょう」

 

「「はい!」」

 

「早速だけど1時間後に練習試合をします、半面を使ってアップを行ってください」

 

「「はい」」

 

そういうと華音はオルフェウスの側に向かう

 

「おーい華音はこっちだろ」

 

「いや今日の練習試合僕はオルフェウスに入るよ、監督の指示で了承してくれてる」

 

「そうなのか」

 

「また後でね風音、ああ負けないぜ」

 

「風音君、張り切ってるところ悪いけど今回の試合は控えよ」

 

「え?マジですか監督」

 

「マジよ」

 

「そんな・・・」

 

「ごめんね、これはチームに必要なことだから」

 

「わかりました」

 

「残念だったね風音」

 

「久美子は出れるのかよー、中川も出るんだろー」

 

「そうね、咲じゃなきゃシュートは止められないだろうし監督は別の目的もありそう」

 

「チームの為って言ってたしな、よしアップ付き合うよ」

 

「ありがと」

 

 

 

そして華音は・・・

 

「さすがだカノン、またうまくなってるね」

 

「そっちもだよフィディオ君」

 

「でもどうして今日だけはカノンがこっちなんだろうな」

 

「監督はいろいろ考えてるから」

 

「信じてるんだな」

 

「うん」

 

「なに2人ではなしてるんだよ」

 

「ああごめんな」

 

オルフェウスのメンバーに呼ばれそちらに行く、そして試合開始の5分前になっていた。

 

「このフォーメイションはFFIの時の奴ですね」

 

「ああ、今は君はオルフェウスだ、期待してるよ薔薇の皇帝」

 

「その呼び方はやめてよナカタ君」

 

「冗談だ、でもどれくらい君が強くなったのか見せてもらうよ」

 

「当然」

 

そして花咲学園は

 

「今回はFWに暁と茜に入ってもらうそれ以外はレギュラーメンバーよ」

 

「「はい」」

 

(この試合でお兄ちゃんに勝ってお兄ちゃんみたいに活躍しないと)

 

(思った通り暁は華音を意識してる、ここからは暁次第ね)

 

そして練習試合が始まった花咲学園のボールからキックオフしたが暁にパスを出した瞬間に暁のボールをカノンが奪いドリブルで上がっていく

 

「行かせませんよ必殺タクティクスです」

 

「「「「ボックスロックディフェンス」」」」

 

華音は箱に閉じ込められるがその中でうまくボールをキープしている

 

「カノン!」

 

フィディオに山なりのパスを出し突破する、そのままフィディオが持ちこんでシュートを放つ

 

「真オーディンソード!」

 

「フェンリルハンドG4!」

 

剣に牙を立てるがそのまま牙が砕け先制を許した。

 

「ナイスシュートフィディオ君」

 

「いきなり飛び出していったから驚いたよ、でもいいプレイだ」

 

「ごめんね、これも監督の指示だから」

 

「ああ、それはこっちも聞いてるから問題はない」

 

 

「いきなり先制されるとは思ってませんでした」

 

「ごめんなさい次は止めます」

 

そしてまた再開される、篠原を中心に攻めていくがオルフェウスのディフェンスに苦戦していた

 

「暁!」

 

篠原から暁にパスを出され上がるがカノンが立ちふさがる

 

(お兄ちゃんみたいにならないと)

「ヒート・・・」

 

技を出す前にカットされていた

 

「そんな・・・」

 

「何驚いてるの暁」

 

カノンは前にボールをクリアする

 

「その程度で僕は抜けないよ」

 

「そんなこと」

 

「悪いけどくだらないこと考えながらプレイしてる暁は相手にならない」

 

「!」

 

そういいカノンは上がっていく

 

(くだらないことなんて考えてない、私にとって全然くだらなくなんてない)

 

そして花咲学園は攻めあぐねており前半終了近くに再びカノンと暁はマッチアップする、カノンは力をためて化身を出した

 

「桜花の女神サクヤ!」

 

(今度こそ!)

「ヒートタックル改」

 

炎をまといタックルするが化身の力で技を受け止め逆に吹き飛ばす

 

「きゃっ」

 

暁が倒れるがカノンは何も見ていないかのように振る舞い上がっていく

 

「これ以上は行かせないよ園城寺君!美の女神アフロディーテ!」

 

化身同士がぶつかり合うがカノン方が練度が高くパワー負けする

 

「桜花の剣!」

 

化身シュートをはなつが

 

「日輪の大神アマテラス!フェンリルハンドG4」

 

化身を出して応戦した咲がしっかりと止め前半が終了する。花咲学園のベンチでは暁が俯いていた

 

「暁さん、大丈夫?」

 

「・・・」

 

「暁?何とか言ったらどうだい」

 

「響・・・」

 

「言い方を変えるよ暁、いつまで腑抜けたプレイをするつもりだい」

 

「私は腑抜けてなんてない!」

 

「そうかな、ここ最近の暁は周りの評価ばかり気にして迷走しているように見えるけど」

 

「前にも言ったけど暁、暁はどんなに頑張っても園城寺華音にはなれないよ」

 

「うるさい!あんたに何がわかるのよ!周りに言われ始めてからさっさとFWをやめて逃げたあんたに」

 

「私は」

 

「逃げて何が悪いんだ暁?」

 

風音が暁に聞く

 

「それは」

 

「今の響がいるのは響が選択したからだ、それにとやかく言うのは違うんじゃないか?」

 

「・・・ごめん」

 

「お前に先輩からのアドバイスだ、答えを言うと華音や監督に怒られるからあくまでアドバイスだ」

 

風音が暁に耳打ちをする

 

「何でサッカーを始めたのか思い出してみ、それとあこがれを持っている相手には勝てない」

 

「え?」

 

「これが俺の言えるアドバイスだ、ほとんど答えみたいなもんだけどかんがえてみろよ」

 

そういい風音はタオルを暁に渡す

 

「何を先輩に言われたのかわからないけど、後半はしっかりね」

 

「・・・わかった」

 

「暁、サッカーを楽しんでみたらどうかしら。私が言うことはそれだけよ」

 

後半が始まりオルフェウスはフィディオとヒデを中心に攻めており花咲学園は防戦一方だったが失点はなく後半も残りわずかになっていた

 

(私がサッカーを始めた理由・・・。最初はお兄ちゃんがやってたからって理由で4人ではじめた。)

 

フィディオからカノンに出されたパスをアフロディがカットする

 

(でもボールを追いかけている内にサッカーが楽しくなっていった、あの頃はボールを追いかけてるだけで楽しかった)

 

「美の女神アフロディーテ!」

 

アフロディが化身を出して上がっていく

 

(でもいつからかお兄ちゃんは天才といわれるようになって私達は置いて行かれた、多分そのころから周囲に比較されてたんだろうな。それでもお兄ちゃんとサッカーをするのは楽しかったしかっこいいプレイをするお兄ちゃんに憧れていたんだ)

 

「行かせないよ必殺タクティクス!カテナチオカウンター」

 

ボールは前線にいたヒデにわたる

 

(でもいつからか比較されていたことを知って必死に練習するようになった、最近になってからはもっと必死にやっていたかもしれない。すべてはお兄ちゃんみたいになる為にお兄ちゃんの妹だって胸を張って隣に居られるように)

 

「ブレイブショット!」

 

「フェンリルハンドG4」

 

ヒデのシュートを止め篠原にロングパスを出すそして篠原は・・・

 

(そっか私はずっとサッカーを楽しむことを忘れてお兄ちゃんみたいになることをいや園城寺華音になろうとしてたんだ)

 

「暁!」

 

(今は何も考えずにサッカーを楽しんでみよう)

 

篠原が鋭いパスを暁に出す、そしてパスを受け取った暁は上がっていく、その動きはいつもの数倍速かった。その前に再びカノンが立ちふさがる

 

「さっきよりもましな顔になったね暁」

 

「そう?でも今ならお兄ちゃんにも勝てる気がするよ」

 

「それはどうかな」

 

カノンを抜き去ろうとするがカノンはしっかりと暁のすべてに対応してきた、そしてカノンにボールをカットされた

 

(風音が言ってたのはこういうことだったのか、憧れてたらかてないって。憧れてる人がまけるところを見るのは嫌だから無意識に体がセーブしていたのか・・・なら私は・・・)

「憧れるのはもうやめる!」

 

「!」

 

すぐに体制を戻した暁がカットされたボールをカノンから奪い返しそのまま抜き去る、そしてディフェンスが暁の前に立ちふさがるが暁には動きがすべてスローに見えていた為抜くのはたやすかった

 

「行くわよ!これが私のすべて真ローズシャワー!」

 

「コロッセオガード」

 

ブラージも必殺技で応戦するが破られゴールを許しそして試合終了のホイッスルが鳴った

 

「やったあー!」

 

暁がはねて喜ぶ

 

「シュートを決めて喜んでるところ悪いけど整列だよ暁さん」

 

「そっそうね」

 

こうして初日の練習試合がおわった。花咲学園のベンチでは

 

「暁完全復活だな」

 

「えっと風音先輩ありがとう」

 

「別に俺は華音から聞いたことをそのままいっただけ。あっこれ華音には内緒な」

 

「うっうん」

 

「じゃみんな集合、オルフェウスの選手も集合よ」

 

篠原監督に呼ばれ集合する

 

「今日は長旅の疲れもあるだろうからこれで終わりよ、夕食までは自由時間、個人で練習するのも自由よ。華音はそのまま宿舎に案内してあげて」

 

「わかりました」

 

「それじゃあいったん解散とします」

 

「「ありがとうございました」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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