仮面ライダー555 -confidential partner- (Maitz.)
しおりを挟む

仮面ライダー555 -confidential partner- prologue

書き手募集中。なプロローグ作品。
喋るファイズフォンとか言う謎現象。

1,2話のネタバレなのでやや注意。
タグ:ケータイ捜査官7 書き手募集


荒れ果てた廃屋の中、それも肝試しでもしようかという深夜。

本来人が居るはずのないその場所にいくつものイレギュラーが重なった結果、いくつかの人影が存在していた。

 

一人は灰色の異形。目の前の少女を追って幾人もの無辜の人々を殺害し、今まさに彼女の持つ荷物を手中に収めようと迫っていた。が、その歩みは眼前の赤い輝きに押しとどめられている。

 

一人は少女。父の残した荷物を手がかりに東京へと向かう途中、彼女は自分の持つ荷物、ひいては自分の命までもが異形の影に狙われている事に気づく。数刻の逃亡劇の末、最後の賭けに出た少女はついに答えを引き当て、その赤い輝きを呆然と目に収めていた。

 

もう一人は青年。彼は別に少女にもその追っ手にも関わりを持っていたわけではない。ただ単に、旅先で少女と同じ店に入っただけ。その時に見かけた少女のバッグが自分の物とよく似ていただけ。そして自分のバッグがなくなっていることに気づき、もしやと思い少女を追いかけた、ただそれだけ。

しかし、その身から赤い輝きをほとばしらせる彼は、間違いなくその場の中心に立っていた。

 

そして…

 

「…なんだこりゃ」

 

「これが、ベルトの力…」

 

最後に、もう一人。

 

「青年、まさか君が適合者だったとは…」

 

「…は?」

 

「話は後だ!戦闘に集中しろ適合者、敵が来るぞ!」

 

「いや、誰だよお前?」

 

彼を黒と銀のスーツのような姿に変えたベルト。そのバックル部分から聞こえる声に、青年は思わず聞き返していた。

 

-----

 

そもそも、最初に見かけた時から違和感はあった。

時折、なぜか彼女のあたりから聞こえてくるささやき声。それに対し、少女はいちいち独り言を漏らしていた。そんなことが続いていれば、訝かしげな視線を向けてしまうのも自然な事だろう。何か別の出来事が起きたときにも、怪しいという印象は尾を引いている。

 

それがまさか喋るケータイ、おまけに出所不明の新兵器だとはさすがに思いもしなかったが。

『セブン』そして『ファイズフォン』という二つの名前を名乗った彼?は、青年に助けを求めた。

 

青年は断った。面倒事に巻き込まれるのはごめんだと。

 

だが二人を撒いた後、自分の物であったはずの荷物の中から声をかけられた青年は、再び少女とそれを追う異形と対峙した。

 

 

「適合者!私の『Enterキー』を押し、チャージ後にポインターをヤツに向けるんだ!」

 

「よし…」

 

『Exceed Charge』

 

黒と銀の影…ファイズが灰色の巨体を見下ろすまでに跳躍、空中での宙返りに合わせてポインターが起動。

そのまま赤い力の奔流を纏った跳び蹴りが異形の体を貫き、灰に変える。

危機が去り、再び三人が顔を合わせる。

 

「おい、真理。とケータイ」

 

「私の名前はセブンだ。適合者…いや、乾巧」

 

「…セブン、お前は何なんだ?」

 

「エージェントだ。現在の任務は園田真理の安全の確保。乾巧、もう一度君に協力を要請する」

 

「そ。あたしを守って。どうやらあなたはファイズを使えるらしいし」

 

 

こうしてベルトと異形を巡る旅は始まった。

本来居ないはずのもう一人を加えて。

 

仮面ライダー555 -confidential partner-




書き手募集中:とりあえずいいアイデア思いついたから書いたけど書き切る為に必要な時間とか知識とかが足りないから似たような設定で創作意欲わいた人が居れば書いて欲しいなーというのをタグ化したもの。(誰か書いたよーという方がいらっしゃれば喜んで見に行きます)

とりあえず辞書で引いたそれっぽい単語でタイトルを決めていくスタイル。

作者がなんとなく考えた設定(何か幅がありすぎて書く必要を感じないが)
作者版では動きを単純化するため人型形態は却下した。あくまでAIのみがフォンにインストールされた想定。変則的なキャラクターが増えれば、会話に幅が出やすいかなと思った。01の配役を×か△にするかが悩みどころ。劇場版時空なら000でいいと思う。後、最終回で7さんはあの名台詞を言ってくれるかもと期待している。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。