歪んだブラコン姉の弟専用オナホ調教記 (どぅるるる)
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1話 ※姉・獣少女

初投稿になります。

誤字、脱字及び感想等ありましたら是非感想欄にお願いします。


 異世界に飛ばされ早3年、澪と言う名の少女がまだ小学生程度だった弟と二人この異世界に放り出され、かなりの時間がたった。この世界に飛ばされた経緯は詳しく覚えておらず。夜寝て、起きたら弟とふたり森の中だった。親はどうしたのかも知らない。

 弟と二人、頼れる相手もいない中、宿屋のご夫妻のご厚意に助けられて何とかとりあえずの仕事をもらい、生きてきた。

 幸いなことに、宿屋のご夫妻からいただいた仕事に頼ることはすぐになくなった。この世界に飛ばされるまでは理系の女子高生程度でしかなかった。だが、飛ばされた世界の文明はそれほど発達しておらず、簡単な知識でも喜ばれることは多かった。それらを活用して日銭を稼ぐことはそこまで難しいことではなかった。

 

 細かい部分は割愛するが、まず、この世界にボードゲームの類の存在がないことを知り目をつけた。

 手はじめに、『shogi』を売り出すと想像以上に受けた。瞬く間に売れる、というヤツだった。おかげでしばらくの日銭は稼ぐことができた。しかし、利権という概念すらなかったこちらの世界では、『shogi』はすぐに真似されてしまい、長くは続かなかった。

 『shogi』制作の過程で、活版印刷の類も発達していないことが分かり、すぐにとりかかった。こうしているうちに、資金は膨らみ、果ては蒸気機関の開発に携わった。原理としては単純で、実現するための技術は商人ギルドとの合同制作という形で補った。

 結果、浅知恵の商売は成功し、次々と新しアイディアで商売を成功させている(ように見えるのだろう)ことから巷では魔女と呼ばれることもあった。しかし、国には利益をもたらすことのほうが多く、今では豪商としての地位を確立し、王国から勲章を贈られたほどだ。今では弟と二人生活するには広すぎるほどの屋敷で生活を送っている。

 

 そう、二人で生活をするにはこの屋敷は広すぎたのだ。発明の成果として国より送られた屋敷だったため、特に断ることもなく暮らし始めたが、。澪は今までがむしゃらに働いてきたせいで、気づいていなかった。屋敷だけではなく、この世界には家族と呼べるものが弟一人しかいなかったのだ。そのため、澪の弟に対する愛情は歪んでいった。姉弟としての愛情を超える時が多々増えた。弟にすべてを与えたい、と思うようになり、弟に欲情することすらあった。

 

 さしあたっては、広すぎる屋敷に翔一人だけでは教育上よろしくなかった。屋敷の外に出ても、黒髪黒目はこの国ではかなり珍しい部類のようで、奇異の目線にさられるだけだった。

 この国、ロード王国はマルクス大陸の最西端に位地する大国であり、異常に発達する文明力で周辺の小国を飲み込み今なお巨大化しつつある。また、この世界には亜人が存在しており、敗戦奴隷としてロード王国にも連れてこられるケースが多々ある。

 事実上、この敗戦奴隷たちを生んだ原因は自分にある。せめて手が届く範囲だけでも救済するという建前と、広すぎる屋敷で弟と同世代の話し相手が必要だということで、敗戦奴隷を、特に戦争遺児を購入し、共生することとした。することとした。互いに天涯孤独同士なら通じ合えるのではないか、という思惑だった。もちろん、澪の仕事については言える訳もないが。

 

 

 その弟が14歳になった誕生日の夜、広すぎる屋敷の一室で、姉弟はいた。弟は翔という名で、黒髪の短髪で、姉とは違うツリ目の整った少年だった。かなりの女顔で、そこが姉に溺愛される要因の一つでもあり、コンプレックスでもあった。この世界では布のキーネックのTシャツとズボンに身を包んでいる。日本人でも着やすく、このファンタジーな世界でも馴染んでいる。姉のほうは、ブーナッドに近いような、シックなロングスカートの普段着に身を包んでいた。

 「姉ちゃんすげえ!馬鹿でねーの!」

 「そんな褒めない褒めない」

 薄暗い部屋の壁がが一面鏡になっていた。しかし、その鏡は光を反射する役割を果たしておらず、その先の光景を映していた。

 「ほ、ほんとにこっち見えてないの」

 「うん、誕生日プレゼントだからね。いつでも入っていいよ」

 所謂マジックミラーで、大浴場の光景が映し出されていた。そこにたたずむ少女たちは何を隠すこともなく、裸体を露にしていた。胸も、陰部も、隠そうとすらしていなかった。

 この大浴場はこの国の中でも、王家専用のモノ並みに広かった。この屋敷の中でも主人の澪が特にこだわったもので、澪がどれだけこの国の発展に貢献したかを表しているとも言えるだろう。

 「姉ちゃんこれどうやったの…」

 「女子風呂側だけ鏡にするために錫でちょちぃとね…」

 他に光度の調整等マジックミラーは作成可能ではあったが、そんなことは今一番の問題ではなかった。弟は思春期、性欲がすでに芽生えているころだろう。それならば是非叶えてあげたかったのだ。弟に尽くしたいという欲が、歪んでいた。弟が求めれば喜んで自分も体を差し出すのもやぶさかではない。しかし、それは求めてられてからだ、と澪は自制するつもりでいた。

 

 「姉ちゃんもこの女風呂使うんだろ…?」

 「?そうだけど…」

 「恥ずかしくないんかい」

 澪は少し間を置き、考え込むふりをしてから、翔の頭を胸に抱き寄せた。

 「いつでも一緒に入ったげるよ」

 そういう問題ではないだろ、という言葉はふくよかな胸に邪魔されしまった。

 「けど、ほかの子にこの部屋教えたらお仕置きすっからね」

 「え、う、うん…」

 

 「ま、好きなだけ見ていいから」

 澪は翔の頭を掴み、鏡の方へ向ける。見ろ、と言われて翔は鏡に向かう。現在は大浴場にいるのは15人くらいだろうか。一糸まとわぬ裸体の少女たちに翔は眩暈さえ覚えた。顔見知りも何人も見つかり、罪悪感が翔をより興奮させた。

 その中でも翔の目線が一番奪われたのは赤髪でショートヘアの上に赤毛の獣耳を揺らした、オオカミの獣人の少女だった。155程度だろうか。小柄だが、その身に少々不釣り合いな程度に胸部は発達していて、臀部からはバスケットボールほどの丸まった尾を垂らしていた。

 となりの金髪の少女と一緒に屈託ない笑顔で笑いながら髪を洗う彼女の、まだ毛も生えそろっていない陰部も、膨らんだ胸の先のきれいな乳首も、翔は凝視していた。目線でバレバレであった。

 「レイちゃん、最近発育いいよね。特に胸」

 「!?べ、別に…」

 お気に入りなんだ、と澪は続ける。レイはこの屋敷で、翔と同い年で特に仲のいい少女だった。気を使うことなく接しあえる関係といったところだ。というか、喧嘩友達といったところだろうか。とても活発で翔と喧嘩も多いが、自分より年下の世話も任せられるとても献身的な娘だ。

 「決定ね」

 翔の耳元で澪がささやく。澪は慌てる翔に部屋の鍵を放り投げ、部屋を出る。取り残された翔は姉に反論しようとするも、鏡の向こうの光景に後ろ髪をひかれ、何も言えなかった。

 

 澪は正直自分で始めたことにも関わらず、そこまで気分が良いわけではなかった。。あのレイという少女が翔に気があるということに澪は気づいていた。この屋敷で預かる子供たちは全員家族のように大切で、レイもそれに該当はする。しかし、はっきり言って弟に近づく悪い虫となれば話が別だった。

 とはいえ、何も嫁にするわけではない。弟専用のオナホールにするだけだ、と結論づける。かわいいオナホールにするんだ、と意気込んでいると、ちょうど風呂上りで髪をタオルで拭きながら歩く少女に遭遇する。

 先ほどじっくりと視姦させてもらた獣人少女のレイだ。

 

 「や、レイちゃん」

 「あ!ご主人サマ!」 

 「ご主人様なんて呼ばなくていいんだよ。澪ちゃんとでも呼んでくれれば」

 「いやいや、そんな」

 

 屈託なくまぶしい笑顔で話す彼女は、話すたびに頭の上の獣耳を揺らし、ロングスカートの裾から獣の尾を揺らしていた。。翔や同世代に話すときはもっと粗雑な、というか砕けた口調であることは知っていた。先ほどマジックミラー絶賛成長中というところを確認した、その肢体をロングスカートの白く清楚なメイド服に包んでいた。これは澪の趣味が半分で、半分実益を兼ねている。この広すぎる屋敷の管理は孤児たちの手によって行われているからだ。わたしがこの館の主として、彼らに最低限以上の暮らしを提供し、その生活の維持を彼らに手伝ってもらっている。子供を働かせるのもどうかとは思うが、事実、そこらへんの平民よりかは上等な暮らしを提供している。不当ということはないだろう。

 

 「ここの暮らしはどう?不便してない?」

 「ぜ、全然ですよ!むしろ奴隷の暮らしだなんて思えなくて!わたし、あんなにお湯を張ったお風呂に入れたのなんてここに来てからが初めてで!」

 顔中歓喜一杯に必死にまくしたてる。

  余談だが、この学校はまともな学校は貴族や豪商向けのものしかなく、彼らを迎えてくれる場所はなかった。私の弟である翔は通わせることはできた。しかし、彼らと一緒に教えたほうが良いと考え、屋敷に学士を呼んで教えている。どうせ同じ環境で暮らすのだし、同じ学び舎のほうがいいだろう。そして浴場も特注だった。

 メイド服のスカートから尾を左右に揺らすペースが速くなる。オオカミの獣人だけあって、犬のように感情が現れるのだろうか。

 

 「もうずっとここにいたいくらい…」

 「いいよ。いる?」

 「いいんですか!?」

 

 この屋敷は孤児院のような役目を果たしており、未だ構想の段階ではあるが、20歳になったら自立してもらおうかなんて澪は考えていた。

 「そうね。ただ、ちょっと条件があるけど」

 「なんですか!?わたし、なんでもします!」

 そっか、とレイの頭を撫でる。毛質が柔らかく肌触りがとてもよい。

 「翔のこと、好きかな」

 「!?あ、あんなやつ、き、嫌いじゃないけど…」

 レイは顔を背けそっぽを向く。顔を赤らめ背の後ろで手を組み、もじもじしている。脈はなくはない、といったように見える。

 「じゃあ、私のことは?」

 「す、好きです!」

 間髪入れずに答える。

 先ほどからオナホだの蔑んでいた相手であったとしても、間髪入れずに好きだといわれると澪にもさすがに照れるものがあった。

 「じゃあ、私の弟のこと好きになれる?徐々にでいいからさ」

 「う、うぅ…」

 「私の弟のお嫁さんになってほしいんだ」 

 「な、なります。翔のこと、好きです…」

 レイは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。

 澪はレイの反応にすっかり嗜虐心がくすぐられつつも、お前なんぞを嫁にするはずないだろ、と蔑む二つの感情が渦巻いていた。

 「翔に、好きだって言える?」

 「ヒュウ…」

 レイは今度は顔を真っ青にしてうつむいてしまう。やりすぎたか、と澪は思った。

 「ま、それはおいおいね」

 「ショウが…恋人…」

 レイが顔から湯気が出る勢いで顔が赤くなった頬に手を当て、ひとりぶつぶつ呟く。

 「ま、恋人って言うよりかはオナホだけどね」

 その言葉の意味はレイには通じなかった。

 

 「レイ…いくぞ」

 「…」

 屋敷における翔の部屋は、他の奴隷たちと比べてもそこまで変わらない広さだった。当然、姉が姉なので、この屋敷でも一番広い部屋を与える流れにもなった。しかし、思春期の子供は他の子と自分が違うことを嫌がるものだ。翔も例にもれず、姉に直談判し、ほかの奴隷と同じ部屋を好むようになった。

 そういったわけで、屋敷で2番目に広い澪の部屋はヤリ部屋としては最適であった。

 その澪の部屋に、主人を含めて3人の少年少女があつまり、まさにヤリ部屋になろうとしていた。

 「んちゅ…あふぅ…んっ」

 「あむぅ…はあ…」

 キングサイズのベッドの上で翔とレイが口を重ねていた。舌を絡ませ、水が跳ね、絡まる音が響く。どちらかといえば、舌を絡ませるというより、舌を突き出して左右に振るだけのよな、見様見真似のディープキスだった。

 「レイ…ほんとによかったのか?」

 「…」

 「…ね、姉ちゃん…」

 「ん、誕生日プレゼントだよ」

 翔は『なんでいるの』、とか『そんなこと聞いてないんだけど』、と言いたかったが、言い直す余裕もなかった。

 レイは無言のままだった。無言のまま身体を寄せ、意思表示をする。普段活発な彼女がしおらしく言葉を発さない姿に目を丸くしていた。

 「レイ、俺、嬉しい…」

 「う、うるさい!こっちは好きでこんなこと…好き、だけど…」

 お互いよだれの糸でつながったまま、レイが翔を睨みつける。顔を真っ赤にしたまま目をとがらせても凄みはない。

 「レイちゃん、もっと相手の舌を吸うんだよ。もっと音出してもいいからね」

 「し、舌を吸う…」

 レイの後ろに控えていた澪が、レイの肩をつかむ。主人からのキスの指導が行われていた。レイは翔の顔を見つめ、舌を吸うという行為を想像し、さらに顔を赤らめる。

 澪の『もう一回』という声で、二人はまた顔を突き合わせる。先ほどよりもより卑猥な音が強まる。レイは翔が目を閉じていないことに苛立ち、さらに睨みをきかせるものの、それが翔をより興奮させるものになってしまっている。

 

 「ひん!?」

 当然、キスの指導だけにとどまるはずもなく、澪の手がメイド服に伸びる。左手で胸を揉みしだき、右手で黒いワンピースの上から着た白いエプロンドレスを脱がせ始める。ワンピースの胸部分についたボタンを外すと、薄く赤いブラジャーから豊満な胸が顔を見せた。余談だが、ブラジャーはこの世界には本来ブラジャーやパンティのような下着はなく、布を巻くだけものが主だった。この世界に澪が来た時につけていたものをもとに作成した。高級下着という扱いで未だ広く着用されているものではないが、上流階級の貴婦人等に愛用されている、この世界での澪の発明のひとつだ。この屋敷の少女たちも、本来では使用はできないものだが、主に澪の趣味で着用している。

 

 「でっけ…」

 「馬鹿!何見てんだ!」

 「うお!ご、ゴメ…」

 レイが握りこぶしを作って、翔に狙いを定める。拳を振り上げるも、澪がつかみほぐした。。

 「いいんだよ。じっくり見てあげな」

 「ぐぬっ…」

 澪がむしろ見せつけるようにワンピースのボタン部分を突き出し広げ、レイの発育中の胸部を強調する。

 「触ってみる?」

 「ひぃ!?や、やだぁ!」

 「ほ、ほら嫌がってるし…」

 レイが体を震わせ始め、それを見た翔が日和り始める。それでは情事が進まない、と澪はレイの耳元でささやく。

 「この屋敷にずっといたいんでしょ?」

 「うぅ…」

 それに、と付け加える。

 「翔のこと、好きじゃないの?」

 「な、な、な…」

 「え!?ほんと!?」

 澪はまんざらでもないだろこのメスガキめ、という言葉を飲み込む。 

 「ほら、触ってみな」

 「い、いいのか…?」

 「や、優しくしてね…」

 

 普段と違うしおらしさに、翔は胸トキメいてしまった。

 翔がそっとレイの胸に手を伸ばし、触れるとレイは一瞬体を震わせた。優しく、揉んでみたり、持ち上げて重さを確かめてみる。やはり、胸だけだと気持ちよさよりも恥かしさが勝つようで、レイはそっぽを向いていた。

 澪がレイの背に手を回すと、ブラのホックが外れズレ落ち、胸が露になった。

 

 「ヒャッ!?」

 思わずレイから小さな悲鳴が上がる。年齢の平均よりもかなり膨らんだ胸の、白い肌と薄いピンクの乳首が露になる。思わず腕で隠そうとするが、澪がそれを許さなかった。

 「レイ、奇麗だ。」

 「ほ、ほんと…?」

 レイはうかがうような目線で翔の顔を覗き込む。翔はまた再度揉んでみたり、乳首に指を置いてみたり、弾いてみたるすると、不安そうだったレイの顔がほんの少しゆがむ。翔が頭を下げ、乳首を口に含む。

 ひん、と言葉にならない悲鳴を上げる。乳首を舌で転がし、舐めまわし、たまに甘噛みしてみるとレイの表情をさらに歪ませた。

 レイは胸をいじられている間、どうしていいかわからないようで、後ろからレイを手で支えていた澪に目線で助けを求める。澪は軽く微笑むと、レイのロングスカートに手を伸ばした。

 「ヒウン!?」

 「レイちゃんのお尻やわらか~い」

 レイの甲高い声が響く。澪がレイのロングスカートの上から尻をまさぐり、揉んでみる。スカートを捲し上げると、薄赤いパンツが顔を出し、愛液で黒く染みになっているのが確認できた。

 「お、デキ上がってるね」

 「レイ…」

 「や!見ないで!」

 澪が無理やりレイの股を開かせ、いつの間にか翔もレイの胸から頭を離し、レイの股間を凝視する。股間に軽く触れると、やはりレイはまた体を震わせた。割れ目を2、3度なぞり、クリトリスらしき膨らみをはじいてみる。レイは明らかに息が荒くなっていて、獣人らしさがうかがえた。

 澪が手際よくパンツを脱がす。風呂場で見た時よりも、ソレは多量の愛液を吐き出していた。割れ目を軽く指で広げてみると、さらにあふれて出した。

 

 「そろそろ、よさげだね」

 澪がレイの蜜ツボに指を入れ、指を立てるようにかき回すと、レイは跳ねるように体をそらした。どうやら絶頂を迎えたんだ、ということは翔にも伝わった。異性が絶頂するという光景を目の当たりにして、翔はさらに興奮した。股間のテントもそろそろ限界だった。ズボンを下ろし、ソレを開放する。澪にとっても、そこまで存在感を増した姿では、初見だった。年相応ということではなく、

 

 「ここだよ、ここが膣ね」

 「う、うん…」

 レイの膣をあてがえて、狙いを定めると、ゆっくりと挿入する。

 

 「カハッ!?んんっ!」

 レイはいつの間にか澪の膝に頭を乗せる。ロングスカートの腹部の個所をがっちりつかみ、破瓜の痛みをこらえようとしている。目じりから大粒の涙が流れていた。

 「だ、大丈夫か!?」

 「だ、大丈夫!だけど、ちょっと待って…」

 「童貞処女喪失おめでとうってね」

 痛みで呼吸が変わるレイに対し、澪は内心、このオナホはだらしないなぁ、と呆れたようなため息を出す。しかし、このまま痛みで続行不可となっても困る。

 藻はレイの顔に自分の顔を近づけると、唇を重ねた。レイだけでなく、翔も当然驚いた。同性に襲われているという驚きによる反射で口を離そうとするも、両方の手でしっかりと顔を押さえられ、それは叶わなかった。

 「ん、んっ!?」

 舌が絡まり、歯茎や口の甲を舐め回され、破瓜の痛みで固まった身体がほぐされる。思わず先ほどのファーストキスと比べるが、上手さでは圧倒的に澪のほうが上だった。

 翔はあっけにとられた。姉と女友達がねっとりキスをしているというシチュエーションはなかなか衝撃的であった。

 「ほら、腰を振る前に、胸とかクリトリスとか触ってあげて」

 「う、うん!」

 言われた通り乳首やクリトリスを指で転がしてみると、多少破瓜の痛みが薄れたのか、こわばりが消えてきたようだった。

 「ゆっくりと腰を振ってね」

 「うん!」

 翔は言われるがまま腰を振ると、膣のひだでカリを刺激される快感に襲われた。当り前であるが、初めての感覚である。翔は必死に腰を振った。

 レイはすでに身体を見られることに関してはそれどころではなくなり、こみ上げる快楽に耐えようとし、必死に顔を隠そうとしていた。また、それも放り出された乳が翔の腰の運動に連動して揺れているのも、さらに翔の情欲を誘った。

 

 「ほら、隠さない隠さない」 

 澪がレイの腕をつかみ、顔から引きはがすと、そこは涙とよだれで滅茶苦茶になったレイの惚けた顔があった。

 「み、見ないで!馬鹿ァ!」

 「レイ、かわいいよ…」

 「うるさい!うるさい!」

 腰を振るペースと、レイと翔の呼吸が合わせて早まってゆく。翔の方から徐々に顔を近づけ、再び唇を重ねた。技術は姉に敵わないかもしれないが、好意を寄せる相手と体を重ねながらのキスは、謎の幸福感があった。

 

 「お、俺もうそろそろ…」

 「わ、わたしもそろそろ…」

 二人絶頂を迎る。翔のイチモツから精液が放たれ、レイの膣の中にぶちまけられる。イチモツが脈打つのと同じペースで射精が行われ、それに連動してレイも足を痙攣させた。

 「ひうん!?」

 「うっ!」 

 レイの膣からイチモツを引き抜くと、吐き出された白い精液が漏れ出した。ふたりともベッドの上に倒れ、グロッキーといったところだった。

 澪はぐったりと倒れたレイの肩をたたき、まるで礼儀を教え込むように翔の股間に移動する。

 「わっ!?」

 「終わったらね、こうして掃除してあげるの」

 「はわぁ…」

 澪は髪をかきあげながら、事後でなえかけたイチモツの先端に、一度だけついばむようなキスをする。それだけでもイチモツ反応し、多少の硬さを取り戻す。

 澪は硬さに満足したような表情を見せると、口に含んで見せた。口の中で舌を絡ませ、喉奥でしごいて見せた。

 翔も一度出した後だったが、すぐに2度目の絶頂を迎え、澪の口内に精液を放った。

 澪の口内で翔のイチモツが脈打ち、吐き出される精液をすべて受け止めた。澪は受け止めた口内の精液すべてを飲み干した。レイも翔もあっけに取られ、口をぽかんと開けていることに気づいていなかった。

 

 「じゃ、2回戦ね」

 弟が初めての専用オナホを所有した事実に、歪んだ姉が一番興奮しているようでもあった。結局この夜は年少者二人が倒れるまで続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




誤字、脱字及び感想等ありましたら是非感想欄にお願いします。


ストック消化後、定期連載を目指していくつもりです。


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2話 ※姉、獣少女

2話です。

誤字、脱字、感想等あればぜひぜひお願いします。


 「レイ!レイ!」

 「う、うるさいぃ!んぅ!」

 

 晴れた日の昼下がり、翔にとっては念願の『他の子供たちと同じ部屋』に、肉ぶつかり合うような乾いた音が響く。

 レイは窓枠に手をつき、背後の翔に腰を突き出すような体勢でいた。翔はレイのロングスカートをまくり上げて、よりかかるようにイチモツを挿入していた。胸元をはだけさせ揉みしだき、レイにキスを迫っていた。

 初めてキスをした時のような初々しさは薄れ、互いを求めあうようなキスだった。

 あれから数日、毎日のように翔から迫られ、キスも、挿入に至るまでも、その後も上達していた。毎日のように体を重ねているため、初めは破瓜の痛みに涙を流したレイも、今では甘い声が多々聞こえるようになった。

 というのも、レイに対して澪からふたつの命令が下っていた。その内のひとつは、翔にいつどんな時に性交を求められても必ず応じることだった。澪は完全にレイを翔専用のオナホとして育てるつもりでいた。

 

 「レイ!もう、イクッ!」

 「んんっ!?」

 レイの膣内に精が吐き出される。翔はレイの腰をつかみ引き寄せ、イチモツを押し込むように腰を押し付けた。

 「っふぅ…」

 「はっ…はっ…掃除中だったのに…」

 レイはその場に倒れこむ。レイの膣から精液が漏れ出し、床に垂れ落ちる。

 翔はレイの掃除中に催し、自室にレイを連れ込んで情事に至ったのだ。

 翔はかし、これで終わりではない。澪から言い渡された命令のふたつめは、事後には必ずある行為を行うことを強制していた。

 

 「じゃ、頼むよ」

 「ん…」

 翔はレイのほうに体を向けると、レイは翔のイチモツに手を伸ばし、その小さい口に含む。必死に舌を絡め、翔の射精感を煽る。首を前後に動かし、レイなりにイチモツに刺激を与えていく。いつも腐れ縁でもあるような、よき友達と言えたも言えたレイが自分のソレを咥えながら自分を見つめる姿に、翔は辛抱ならなかった。

 「レイ…気持ちいいぜ…」

 「ふ、ふぁるさい…」

 「うおっ!?」

 咥えながら言葉を発されることが意外な快感で、思わず精が吐き出される。レイも予想外だったようで、思わずむせこみ、地面にっこぼしている。

 

 「あー、こぼしちゃったんだぁ」

 「ひっ!?」

 いきなり部屋のドアが開かれ、澪が現れる。性交中に人が現れたっことに思わずレイは小さな悲鳴を上げる。澪でよかったものの、レイには悲報であったかもしれない。

 「言ったじゃん、ちゃんとフェラしたら飲んであげないとって」

 「ご、ごめんないさい…」

 レイにとって、澪は尊敬できる主人であった。しかし、先日のオナホ化宣言から(オナホの意味は分かっていないが、)畏怖の対象になりつつあった。

 澪は翔のイチモツがまだ硬さを保っているのを確認すると、レイにわざとらしくにっこり笑って見せた。

 「レイちゃん、ちゃんと男の子を満足させてあげないとね」

 レイにはその笑顔に、たとえ立場が対等だったとしても逆らえなかっただろう。

 

 

 「レイ。ほ、ほんとに大丈夫か?」

 「う、うるさい!黙ってみててよ…」

 

 ベッドの上に移り、全裸の翔があおむけで寝ていた。同じく一糸まとわぬ姿になったレイが、翔の上にまたがっていた。

 「レイのあそこ、よく見えるな」

 「ぐ、ぐぅ…」

 レイは歯を食いしばるよう、無視するように羞恥に耐え、翔の反り立ったイチモツの上に腰を下ろしていく。中腰になり、自分の陰部を翔の一部にあてがう。徐々に徐々に腰を下ろしながら挿入を試みる。すうと、ベッドの端で見学していた澪が呆れたように、ちょっかいを出し始める。

 

 「なにまどろこしいことしてるの!」

 「うおっ!?」

 「んぁんっ!」

 レイの肩をつかみ、一気に腰を下ろさせる。レイはその勢いで今まで隠してきた甘い声が一気にもれ、上下運動につられ、胸部が跳ね上がった。軽く絶頂を迎えたのか、陰部から愛液が噴き出す。

 「レイ、お前…」

 「お、驚いただけだもん…」

 翔が嬉しそうに澪の顔を見つめる。レイは翔を睨むも、顔中真っ赤で涙目なそれは、さらに翔の情欲をあおった。澪もその光景に満足げに、レイを煽る。

 「気持ちよかったんだよね」

 澪の言葉にレイが震える。

 「翔のチンポ、気持ちよかった?」

 レイは澪の言葉に逆らえなかった。翔が絡むと、澪は普段の知っている優しい主人に見えず、怖くてうなずくしかなかった。

 「や、今の違うから!」 

 うなずいた後、自分のした意思表示の意味に気づき、さらに顔を赤らめる。

 「いいから、まあダメだって。腰振って」

 「う、うぅ暗転」

 言われたとおりに腰を振り始める。レイとしてはどうしていいかわからないので、上下に腰を動かしてみせる。翔の方から吐息が漏れる。

 「こ、これ気持ち…いいの?」

 「お、おう…」

 そのレイが澪に媚びるような目線が澪は気に入らず、意地悪くレイに当たる。

 「じゃ、もっと激しくね!」

 澪はレイの脇に手を入れ、身体を若干反り返らせるような体勢に直し、上下運動を強めるよう命令する。

 「あ、これ!ダメッ!やん!」

 「う、うぐっ!」

 腰の上下運動の加速に連動し、レイの胸もタプタプと音を立てて主張する。

 「ほら、上下だけじゃなく、前後にも腰振って!」

 澪はレイの腰に手を置き、前後の運動に移行させる。

 「んあん!あぁ!しょ、ショウ!」

 レイはもはや喘ぎ声を隠そうともせず、とうとう翔の名を呼び始めた。

 「レイ!レイ!」

 翔もそれに呼応するよう名を呼び始め、寝たまま腰を振り始める。

 レイはイチモツに突き上げられ、普段のSEXよりより深部が刺激されるような感覚に陥り、さらに夢中で腰を振った。

 「で、出る!」

 「んあぁ!いやぁっ!?」

 例のごとく、翔がレイの膣内に精をぶちまける。

 お互いすぐには動けず、ただただ翔のイチモツがレイの膣内にすべての精を吐き出すのを待っていた。お互いつながったまま息を整えていた。

 

 「ちょ、ちょっと待って…」

 「お、おう…じゃ、入れたまま…」

 「う、うぅ…」

 その様子を澪はつまらなさそうな目線で見ていた。

 

 ベッドの端で座っていた澪が、翔の頭にいつくしむような目線を落とし、手で数度やさしく撫ぜる。

 「ねえちゃんは…」

 「ん?」

 まだレイ繋がったままの翔が、不意に澪に声をかける。よこで常に情事を観察されるだけで、もどかしさを常に感じていた。しかも姉から、となればなおさらである。

 「姉ちゃんは見てるだけなの?」

 「…ッ!」

 翔の弱弱しいうかがうような目線が澪を動揺させた。ようやく求めてくれた、という喜びを感じるものの、いざ求められたという不安も少々あった。しかし、弟が求めるのであれば、是非もない、と覚悟を決めた。

 「悪いなぁ」

 澪は履いていた靴を乱雑に脱ぎ捨て、身体ごとベッドの上で四つん這いになり、翔の顔の両脇に手を置き翔を見下ろす。

 翔は、姉が顔を赤らめ、興奮して息を速めている表情に胸をドギマギした。翔にとって澪はいつもクールな姉であった。それが性的に興奮しているという姿は、罪悪感を誘うものがあり、それがさらに性欲をかきたてた。

 澪はそのまま顔を降ろし、翔と唇を重ねる。澪の方からむさぼり求めるように舌で口内を犯していった。

 顔を離し、垂れる唾液の糸を舌で舐めとった。その光景は翔も、息を整えながら眺めていたレイすらも驚愕し、興奮させた。

 

 「俺、姉ちゃんとも、したいな」

 自分がそう主張すれば、姉は断れないことを知っていた。

 「他の女の子とえっちしてる際中なのに、さいてーだね」

 「ほ、ほんとにさいってー!」

 二人に蔑まれるも、腰は浮き、レイとより深く交わることを求めていた。レイも再び腰を振り始める。

 レイはグラインドが気に入ったようで、奥に挿し込んだまま腰を前後左右に振る。

 翔は澪とでディープキスしながら、空いた手で澪の胸に手を伸ばす。澪は一瞬驚くものの、嬉しそうに翔の手の甲に自分の手を添え、より大きな動きで胸を揉むよう指導しているようだった。

 「ちょっと待ってて」

 澪は一度上体を持ち上げ上着のすそに手をかけ、豪快に脱ぎ去る。黒いブラに包まれた白い奇麗な胸が揺れる。澪はすぐに黒いブラも脱ぎ去り再び翔にキスを迫る。

 「直接触っていいから」

 再び翔の手に自分の手を重ね、自身の胸に導く。翔はその白い肌の胸を夢中で揉みしだいた。乳首を軽く引っ張ってみたり、転がし、弾いて見せた。澪は、翔がする行為全てに喜んでいた。

 レイは、直接レイにつながっているのは自分であるにもかかわらず、実際に愛し合っている相手がレイのような気持になり、嫉妬と判断もつかぬまま、腰を振るペースを速めた。

 「お、俺もう無理っ!」

 「あぁんっ!?」

 翔は2度目の射精を迎える。一度精を放ったレイの膣内に、再び精を放つ。レイは自信の腹部に手を添え、未だ膣内で脈打つ翔のイチモツのふくらみを愛おしそうに確かめていた。

 「い、いっぱいになってる…」 

 レイは腰を上げると、翔の腹の上に今まで吐き出した精液が零れかかる。翔のイチモツはレイに何度も膣内射精したにもかかわらず、未だ天を向いて独立していた。

 

 「待って、いまするから」

 「その前に、あたしの番ね」

 普段から澪に命令されているとおり、掃除フェラを済ませようと翔のイチモツに手を伸ばす。しかし、それは命令していた本人に制止される。それを確認したレイは、腰が抜けたといった風にベッドの端に倒れる。

 「翔、まだイケるよね?」

 「う、うん…」

 最近性を覚えた思春期男児の性欲はすさまじいものがあった。

 いつの間にかスカートと下着を脱ぎ、完全な全裸となっていた澪は翔にまたがり、腰を落とす。すでに陰部は濡れ、準備の必要はなかった。

 「んっ!ぐっ!うぅ…」

 姉の処女を弟が散らす。澪は一度は破瓜の痛みに顔をゆがませるも、『そんなことに構っていられない』といった風に、すぐに腰を振り始めた。

 

 「やっと…やっとえっちしてくれたね!」

 「姉ちゃんのこうしてつながってるなんて…」

  変な感じ、と続けようとする翔の口を、澪が覆いかぶさってふさいだ。

 

 しばらく交わると、澪は喘ぎ声を隠そうともせず、部屋に響かせた。翔の首に手をかけ、覆い被さって唇を重ね、腰を激しく振っていた。まるで獣のように貪り、逆レイプといっても過言ではなかった。

 

 一方、部屋の端で転がり息を整えるレイは、二人にうらめそうな目線を向ける。二人はレイに目線を向ける余裕もなく、腰を振りあっていた。

 「なんで…あんなにしたのに…しょぉ…」

 レイは自然と自分の股間で手を挟み、媚肉をさすり慰め始める。ふくらみをさすり、割れ目に指を差し込んでみたりする。エスカレートするにつれ、身を強張らせて徐々に体を丸めていった。

 

 「ぐっうう!」

 「や、あぁん!」

 「んんうっ!?」

 

 翔と澪が絶頂を迎え、その後遅れるようにレイも絶頂を迎えた。

 澪も膣内に精液を迎え、翔のイチモツと同ペースで痙攣した。もう一度翔に軽くキスをすると、体を起こしてイチモツを引き抜く。

 「あ、あ、もったいない」

 陰部から零れ落ちようとする精液を手で受け止め、チロチロ口で舐めて見せた。

 姉の異常な光景を直視できず、翔はレイに視線を向ける。レイはベッドの端で絶頂を迎え、うずくまっていた。

 「あ、や、やぁ!見ないで!」

 レイは、自分がオナニーしていて、しかもそれが翔に見られたという事態に気づく。真っ赤だった顔が真っ青に変わる。

 「ち、違うから!これは…」

 「レイ、いいんだ」

 「違うんだってぇ!」

 そんなことより、と言いながら翔は胡坐をかきながらレイの手を引く。レイは四つん這いで翔に体を向けたため、レイの顔の近くでイチモツが揺れる。

 「頼むよ。まだしてもらってなかったろ」

 「あ、うん…」

 「姉ちゃんも!頼むよ!」

 翔の精液をすすって、恍惚としていた澪も正気を取り戻し、翔のもとへ這いよる。

 「ふたりで、舐めてみてよ」

 そう言って精液と二人の愛液にまみれたイチモツを突き出した。

 

 「あむぅ…ほら、レイちゃん、もっと吸ってみて」

 「んっ…じゅるっ!こ、こう…?」

 「翔、チンポきもふぃい?」

 「すげえ、気落ちいいよ姉ちゃん…」

 澪とレイが、翔のイチモツを取り合うかのように、舐めあっていた。時に澪はレイにイチモツのしごき方を教えていた。翔から見ると、睦ましくも見える。澪からしたら調教のつもりなのだが。

 お礼と澪がイチモツを通して見つめあっていた。レイの澪に対する認識も変わりつつあった。今までの優しい主人の姿が、ショウとの初体験により消えたと思っていた。しかし、翔のイチモツでよがる澪の姿を見て、自分に近い人なのだと、なんとなく感じるようになった。

 「ふたりとも、そのままキスしてみてよ」

 「!?何を…」

 「うん。レイちゃん、もっと顔寄せて」

 レイが思わず即座に拒否反応を出すも、澪の前では許されることではなかった。すぐに顎をつかまれ、唇を奪われる。

 「んんうっ!?」

 「じゅる!あむっ!」

 まさかの女同士での濃厚キスに、レイは動揺が隠せない。澪のテクニックで口内が蹂躙される。澪は翔を放置することなく、片手でしごき続けていた。

 美少女二人のレズキスに、翔もご満悦だった。息を荒げ、二人を見下ろす。

 「も、もうイクッ!出すよ!」

 「きゃっ!?」

 キスをしている際中の二人の顔に精液が降りかかる。顔をぬぐおうとしている二人のしぐさに、またもや翔は軽い興奮を覚える。精液をあれだけ吐き出して下を向いていたイチモツが上を向く。澪はそれを確認すると、先っぽに軽いキスをする。

 「続きはお風呂場でしようか」

 その後、結局3人で夜中まで交じりあっていた。

 

 

 




2話です。

誤字、脱字、感想等あればぜひぜひお願いします。


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3話 ※勤勉少女


誤字脱字、感想等あればぜひぜひお願いします。


 

 以前にも語ったとおり、澪の屋敷に住まう戦争遺児たちを対象とした授業が開かれている。

 屋敷の中でも一番大きい食堂に、20人から30人程度の少年少女が集っていた。これから文字を覚えるような幼い子らから、年長者だと22歳までと年齢層はばらけていた。それでも、しかし、この場で年齢に区切りはなく、全員が机に向かっていた。当然現代日本のような抗議型の授業は不可能なので、それぞれがおのおのの教材に向かい、必要に応じて学士が個別で面倒を見るような形態だった。このように、常に同じ屋敷で生活している遺児たちに年齢による垣根はなく、全員が家族のように協同して生活していた。

 ちなみに、集まった少年少女は全員執事服メイド服を着ていて。これも当然澪の趣味だ。

 招待された学士が教鞭をとる中、ひと際注目を集める人物がいた。

 「ミオ!これ教えて!」

 「こら!なに呼び捨てしてんの!」

 「勉強なんていいから遊ぼうよう!」

 「わ、わ、今授業中だから!こら!スカートつかまない!」

 年少組は 持っていたペンを放り投げ、向かいの廊下を通りかかったこの屋敷の主人に群がり寄る。この屋敷の主人である澪は、翔が絡まなければとても気さくな情勢といった感じであった。当然、ここにいる子供たち全員の恩人にあたり、慕われることは必然だった。

 「す、すみませんアイリスさん…」

 「いいんですよ、幼い子らには退屈ですからね」

 「そんな…」

 学者はアイリスといい、女だてらこの王国で学士になりあがった才女である。ブロンドの金髪と、澪よりも豊満な胸を備えたナイスバディの持ち主だった。おっとりしたたれ目の美人で、見た目どおり人当たりもよかった。

 

 「はい、お勉強に戻りましょうね~」

 ぶーぶー言う年少組をあやしながら、アイリスは再び授業を始める。 

 

 「やっぱ、ミオ様モテるな~」

 「あんた、弟なんだし、二人っきりの時甘えてたりしないの?」

 「ないよ。普段と一緒」

 弟も周りと同様に執事服に着替え、教材にペンを走らせていた。

 当然翔の言ったことは嘘である。なんなら、甘える以上のことをしてもらっているが、そんなことは言えるわけがなかった。

 「え~つまんね~」

 足をバタバタ放り投げ、机に頬杖をついているのはカミュという吸血鬼の少女だった。きれいなストレート金髪ロングをなびかせ、幼くも釣り目の端正な顔は、まさに美少女といった感じだった。しかし、その美顔に似合わぬ白い牙が、口の端から見え隠れしていた。。小柄で、150程度の背しかないものの、これでも翔よりも年上の16歳だった。

 「ミオ様、彼氏とかいないんかね」

 「ないない、いないよ」

 「うわ、なんであんたが答えてんのよ。きもちわる~」

 「カーリィおまえ、性格わっる…」

 カミュとともに、翔に悪態をつく茶髪の少女はカーリィと言う。この屋敷では、むしろ数が少ない亜人ではないただの人間だった。茶髪をショートカットにそろえ、若干きつめな釣り目なもの、美形であることに変わりはなく、より雰囲気を作る要因になっていた。カミュと同い年の16であったが、一目二人は同い年には見えなかった。

 「俺、可能性あるかな」

 「ねぇよ」

 「な~い」

 「死ね」

 「あいよ」

 

 3人に罵倒されるも、それを意に介さず澪を見つめいていたののは、黒い肌と細長い耳を有したダークエルフの19歳の青年だった。

 細目のダークエルフ少年は、名をフランツと言った。

 「フランツ、人の姉にその態度はどうよ。弟としては微妙な気持ちにんるじゃんか」

 「ばっかお前、ダークエルフなんて常にシモのことしか考えてないからな」

 「ま、マジで!?」

 「信じるなよ」

 食い気味に聞き返すも、すぐ小ばかにあしらわれる。

 「きっも」

 「さいって~」

 カミュとカーリィに蔑むような目線を送られ、翔は下唇をかむ。状況が悪く、言い返せない。

 「あんたら、まじめに解きなさよ」

 「うへ~い」

 集団の一番端にいたレイが口をはさむ。翔と一瞬目線が重なるが、すぐに顔を赤らめ目線を外した。当然、二人の関係や澪の命令は周りには、言えるものではなかった。

 うなだれる集団の中、一人得意気にペーパーを翻していたのはカーリィだった。

 「へへ~ん、あたしもうできてますから」

 「うっ…。相変わらずカーリィ早いのね…」

 「へへ~ん」

 「カミュは違うでしょ!」

 得意気なカーリィにカーリィは押されるも、便乗したカミュにすぐさま反撃して体裁を保つ。

 「カーリィすごいじゃん」

 「うへへ」

 弟の様子を確認しにきた澪が、後ろからカーリィの頭を撫でる。カーリィは澪の方へ首を回し、屈託のない笑顔を見せる。その様子は飾らない16歳の幼さが出ていて、翔は少しドキリとした。その翔の顔の赤らみを、澪は見逃さなかった。

 

 

 「カーリィって、やたら勉強頑張るよな」

 授業が終わった後、カミュ、カーリィ、レイ、フランツに翔の5人は屋敷の中庭のベンチでたむろしていた。ここでも皆、やはり執事服に

 「ま、勉強は好きだしね」

 「わかんねー!」

 「同じく」

 カーリィの膝の上で足をばたつかせるカミュに、フランツが同意する。

 この屋敷に住む者は、大抵の者がある程度の年齢になったらおのおの仕事を見つけ自立することだろう、と誰もが考えているだろう。戦争奴隷の少年少女と見れば、この屋敷は破格以上の待遇だった。しかし、それでも孤児の奴隷であることに変わりはない。文字と数え方さえ覚えられれば後は学問など学んでも仕方がない、といった見方をするものは多い。実際、屋敷の外に出れば数の数え方も知らない同世代の子供は腐るほどいるのだが。

 カーリィなどはまさにその典型で、授業中も涎を垂らしながら寝ていることがほとんどである。

 

 「そういや、フランツって嫌がる割にはまじめに勉強するよね」

 「あぁん!?」

 フランツは髪を大雑把にかき上げながら答える。

 「そらお前、ミオ様に悪いだろ…」

 「偉いなぁ…」

 そういう翔を、フランツは怪訝な顔で覗き込んだ。

 「そういうお前は、あのミオ様の妹だってのに、なんでそんなできねーんだ」

 「そうよ、せっかくこんな勉強させてもらえてるのに」

 「痛いとこつくなぁ…」

 フランツとレイに追及されると、翔は立場がないといった感じで天を仰ぐ。

 「別にいいじゃん。学者にでもなるわけじゃないんだし」

 「そうそう」

 『できない組』の翔とカミュはうなずく。実際のところ、レイもフランツも、『できる環境にいるからする』程度で、そこまで熱心なわけではなかった。そんな中、カーリィは独り言ちた。

 「あたし、学者、なりたいかな…」

 「え、うそ…」

 「な、なんだよその顔!」

 カミュが信じられない、といった顔でばたつかせていた足を止める。

 「お前じゃこども泣かせるだろ」

 「コォラ! 人のやりたいこと馬鹿にしない!」

 「じゃー、レイは何かやりたいことあるのー?」

 叱るつけるようなレイに、カミュがかみつく。

 「え、え、あたし!?」

 レイは予想外だったようで、慌てふためく。その様子を見てフランツがにやつき、ちょっかいを出す。

 「レイはお嫁さん!とか言うタイプだろ!」

 「あ、言いそー」

 「なっ…!?」

 レイは顔を真っ赤にし、歯の端から牙がお目見えする。翔も若干顔を赤らめていた。

 その様子をどこか惚け、上の空といった感じでカーリィは眺めていた。

 「ちょ、ちょまっ!キャハンッ!?」

 無意識に、カミュの脇に手を突っ込んでいた。

 

 「はぁ…」

 カーリィは一人深くため息をついていた。屋敷の中の書庫で冊子をめくっていた。その冊子には大学に関する記述書かれており、どういった層が通っているか、どれだけの金額が入用になるか等の文を睨めつけていた。

 先ほど翔たちに話していた気持ちに嘘はない。しかし、現状を考えると条件が多すぎる。今のままでは学者なんて夢のまた夢である。学者になるためには、大学に通う必要がある。しかし、大学に通うには莫大な入学金だけでなく、貴族か豪商かの家筋でなければならないそうだ。

 屋敷で教鞭を振っていた学者のアイリスは、そこまでの家筋ではないものの、やはり小貴族の出らしい。自分のような奴隷が大学に行くすべがあるはずがない、と胸をつかえさせた。

 

 「大学、いきたいんだ」

 「うわっ!?」

 いつの間にか、後ろから澪が現れる。鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして持っていた冊子を床に落とす。澪はそれを拾い上げると、嘗め回すようにカーリィの顔をのぞき込む。

 

 「み、ミオ様…あ、あたしなんか大学なんて…」

 「行ってみる?」

 その言葉に、カーリィは目を丸くする。そんな簡単に行けるものか、と思ったが、澪の言葉は驚きの連続だった。

 「入学金はまぁ、なんとかなるね」

 「え!?ほんとですか?」

 カーリィには目の回るような金額だったが、澪はなんでもなさそうな風につぶやいた。

 「問題は、家柄の方だね」

 「ぐっ…」

 カーリィは下唇をかむ。こればかりはどうしようもない事実だった。

 「じゃ、あたしの家族になる?」

 「えっ!?そ、そんなことできるんですか!?」

 澪はさらりと言った。養子か何かかな、なんて続けるが、カーリィはいっぱいいっぱいで整理できないようだった。

 

 「あーでも私結婚してないし、養子は不自然だから…」

 澪は顎に手を置き、思案した。

 「あ、翔のお嫁さんなんていいんじゃない?」

 「え、えぇ!?な、ないですよ!」

 澪は、最初っからこれが目的だっただろう。カーリィは顔を蒸気させ、手の甲で口を隠していた。

 「し、ショウは良いヤツだと思うけど…」

 「でも、そうする以外に大学に行く条件はないよ?」

 「う、うぅ…」

 そもそもとして、大学へ入学するための条件をクリアできるかどうかは澪にすべてゆだねられている。YesかNo以外の妥協案はカーリィには存在していなかった。

 

 「私、カーリィみたいな妹が欲しかったんだよね」

 「え…」

 澪がカーリィの頬に手を添える。この屋敷で澪は大半の子供たちから半ば神格化されており、カーリィもその枠に漏れてはいなかった。

 「あ、あたし、ショウのこと、好きです。ほんのちょっとだけ」

 「これから好きになってくれれば、それでいいけどね。大学にイケるようになるまでに」

 「う、うぅ…」

 カーリィは若干目じりに涙を貯め、うつむいていた。頭の中には翔の顔が夢に出る勢いで反芻されていた。

 

 「あ、でもね。ウチの弟に手を出すなら条件がちょっとだけあってね…」

 もちろん澪にはマトモに翔の嫁にするつもりなど微塵もなかった。所詮はオナホだ、と。

 

 

 

 「て、ことで、カーリィと結婚してよ翔」

 「頭どうかしたの姉ちゃん」

 

 澪の部屋のキングサイズのベッドに、澪と翔とカーリィの3人が囲むように座っていた。

 

 「だから、翔と結婚する以外に、大学に行く方法がないんだって」

 「だからって、結婚はないでしょ。カーリィも言い返せよ」

 翔は所謂体育すわりでうつむいていたカーリィに問いかける。カーリィは2~3テンポ遅れてぼそぼそとつぶやいた。

 「翔、ほんとごめん…」

 顔を上げたカーリィは、半泣きで顔を赤らめていた。

 「ど、どうしたんだよカーリィ」

 「いいじゃん、結婚くらい」

 澪は分けなさそうな、他人事のように軽く言う。もちろん、幼くも一応は日本で育っていた翔にとっては受け入れがたい話だった。

 「いいわけないだろ! だいたい!姉ちゃん俺にはレイがいるって知ってんだろ!」

 え、あんたらそういう関係だったの、と思わずカーリィは目を見開いて二人を交互に見る。翔は恥ずかしそうに口を寄せ、眉間にしわを寄せる。今更構ってれるかといった風だ。

 「この国は重婚可能だから。やましいことは何もないよ」

 「ぐっ…。けど!カーリィも嫌がるだろ!レイの気持ちだって…」

 しかし、翔は続きを言えなかった。現時点でもすでに、ただでさえ姉の澪に手を出している事実があった。

 苦虫をかみつぶしたような表情の翔にカーリィは静かに這いより、翔の胸に手を置いた。

 「翔、ごめん…」

 カーリィは、じっと、翔の目を射抜いていた。

 

 「けど、これ以外選択肢がないの…」

 「カーリィ!?」

 カーリィの唇が翔のそれをふさぐ。舌を入れないフレンチ・キスのようなものだったが、性欲最盛期の中学生のタガを外すには十分だった。

 当然、けしかけたのは澪だった。澪の方から行為に誘うのが条件のうちの一つだった。他の条件はレイと同じものがほとんどであるので、澪のオナホとしての条件の基盤がうかがえた。

 翔はカーリィを押し倒す。見下ろしたカーリィは、若干震えながら薄笑いしていた。

 「カーリィ…」

 「な、なんか、勢いでキスしてみたら身体震えてきた…」

 「馬鹿…」

 次は翔から唇を重ねる。しばらくレイや澪と経験を重ねてきただけあって、キスも上達しているところがあった。舌を絡ませるだけでなく、カーリィの口内を犯していった。カーリィは翔にしてやられることが想像していなかったのか、節々で嬌声を上げる。

 翔は迷うことなく片手をカーリィの胸部に這わせ、揉みしだく。澪やレイほど大きくはないものの、柔らかく、形のいい胸だった。

 カーリィは驚きのあまり、反射で翔を押しのけようとするも、それは許されなかった。カーリィを押し倒している体勢の翔は、カーリィの唇を吸いながらもう片手で全体重を支えていたため、カーリィには力不足だった。

 

 翔が口を離すと、翔とカーリィの唇をつないでいた唾液の線が、ゆっくり遅れてカーリィの口に降りかかる。

 「わっぷ」

 「あ、ごめん」

 「いいから。それにしても、あんたいつの間にこんな…」

 カーリィは手で顔にかかった唾液を拭う。

 澪は、二人が行為に及び始めるのを確認すると、静かに部屋を去っていった。ふたりはそんなことにも気づかぬほど、互いに夢中になっていた。

 翔は、カーリィのメイド服のスカートに手を伸ばす。カーリィは、ショウの首に手を回したまま、唇をなお求めていた。ふとももに触れると、カーリィは軽く体を跳ねさせる。ふとももからツタるように指を這わせると、次は背筋を震わせた。

 下着の上から、媚肉にも指を這わせた。できるだけ焦らすように、と割れ目にはすぐには触らなかった。

 「ショウぅ、どうしたんだよぉ…」

 カーリィはそれがいたく不満なようで、あまい声で抗議していた。このころにはカーリィも明らかに息が荒く、興奮していることが見て取れた。

 「気持ち、いいのか?」

 「う、うるさいっ!キモいこと聞くなよぉ!」

 不安は強かな罵声もこの時には力がなかった。

 翔が割れ目をなぞると、すでに少し湿っていた。割れ目をなぞり、少し下着をずらし、閉じた割れ目を割り込むように指を這わした。

 

 「んっ!?」

 普段感じることがないような、快楽なのかもわからない未知の感覚に体を強張らせる。

 「力、抜いて」

 「んひんっ!?」

 翔の一言に、カーリィは、とにかくといった感じでおもむろに力を抜いてみる。翔が膣の入り口をひっかくように愛撫すると、身体をよじらせるように反応した。より快感を素直に受け止められるようになったのか、恥ずかしがりながらも、反応を隠そうとするそぶりが減った。

 

 翔は、一区切りつけると、上体を持ち上げ、あおむけのカーリィを見下ろす。カーリィはすっかり出来上がっていた。鼓動も呼吸も早く、顔を赤らめ、その時を今か今かと待ちわびているようであった。

 ロングスカートをめくると、黒い下着に、見えにくいがたしかに愛液で染みができているのが見て取れた。膣内をかき回すため、さきほどパンツをずらしたために、白い肌と、ピンクの色をしたそれがはみ出ていた。

 翔は、ズボンを緩ませると、主張を強めたソレを反り立たせた。

 

 「いいか?」

 カーリィは、そっぽを向きつつも、抵抗する様子は一切なかった。

 翔は、狙いを定め、ゆっくりと、挿入していった。

 

 「がっ!?ぐ、ぐぅっ…!」

 「カーリィ!」

 

 翔は、破瓜の痛みに苦しむカーリィに覆いかぶさり、唇をふさぐ。胸にも手を伸ばし、所謂スペンス乳腺を刺激して見たり、乳首を転がしてみたり、澪がレイの初体験の時にしたように少しでもカーリィの痛みを和らげようとした。

 「ショウ!ショウ!」

 カーリィは、痛みを誤魔化すように翔の名前を呼ぶ。一区切りつくと、翔はゆっくりと腰を振り始める。呼応するように、カーリィも腰を浮かせ、ショウを求める。

 水が跳ね、肉が何度もぶつかり、こすり合わせる音が響く。

 カーリィの膣は浅く、何度も何度も奥の子宮を亀頭がノックした。カーリィは足で翔の腰をホールドし、再度首に手を回してキスを求めた。

 

 「そろそろ、イクぞっ!」

 「え!?ちょ、まって!」

 カーリィがすべて言い終える前に、翔はカーリィの膣内に精をぶちまけた。子宮に精液が勢いよく注がれる。脈打ち、接合部から漏れ出すほどの精液を吐き出した。

 ふたり、ベッドの上に倒れ、荒れる息を整えた。

 

 事後、カーリィの方から翔の足と自分の足をからませ、翔の両眼を、しっかりと見据えていた。ある程度落ち着くと、なぜかむしろ勝ち誇ったような顔で翔をにやにやと眺めていた。

 「後で、レイに謝らないと、な」

 「お、おう…」

 「照れてんなよ」

 気丈にほほ笑むその表情を、翔は直視できずにそっぽを向いた。カーリィ照れる翔に満足したようだった。

 

 

 

 

 




誤字脱字、感想等あればぜひぜひお願いします。


書き溜めがあまりないので、投稿は土日が中心になると思います。


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4話 ※獣少女、勤勉少女、吸血少女

車を運転中、横からぶつけられて投稿が遅くなりました。
ドライブレコーダーの重要性を再確認したところです。


誤字脱字、感想等あればぜひぜひお願いします。




 

 「――て、ことなんだけど。ショウ、貸して?」

 「や、やぁっ!?な、なんで!今ぁ!」

 

 屋敷のとある一室。カーリィと翔が交わってから翌日、カーリィとレイが長机をはさんで対面していた。

 そこには、水が跳ねるような音と、肉がぶつかるような音が響いていた。

 カーリィは頬杖をつき、向かいのレイの顔を眺めいていた。対するレイは、メイド服のロングスカートをめくりあげ、翔に後ろから挿入され、今まさに交わっていた。レイは、ショウが一突きするごとに喘ぎ声をもらし、はだけた胸元からこぼれた乳が揺れていた。

 カーリィは、後背位で今も責め立てられるレイにむかって手を合わせ、気さくなお願い事といった感じで話しかけていった。対するレイは、翔が腰を振ると同じテンポで声をつかえさせていた。

 

 「いいでしょ? 重婚ってことで」

 「よ、よぐなぁ!?」

 翔のイチモツに奥を責められる衝撃で、口にしたセリフを最後まで言えなかった。翔の方から、レイの方からも腰を振るようささやくと、レイは唇をかみしめ、翔が腰を振るペースに合わせて腰を振り始めた。より深くまで挿入されるようになり、レイの喘ぎ声も大きくなる。

 翔の前後運動が止まると、イチモツが脈打ち、レイの膣内に精液を放出する。翔はレイの腹に手を回し、レイの首元に顔を近づけ首筋を舐める。レイは、舌を見せながら吐息を荒くしていた。

 レイの膣内が精液で満ち、翔が引き抜くとレイは床に倒れこんだ。所謂女の子すわりのまま、翔を睨みつけた。

 「この浮気者ぉ…」

 目じりに涙を貯めつつも翔を睨み上げる。しかし、まもなく澪より下された命令を果たすため、慣れた手つきで翔のイチモツを軽く握り、上下にしごき始める。顔を近づけ、口に含めて舌を絡めた。その際にも、翔の顔を睨みつけたままだった。その姿は、さらに欲情をさそるものだった。翔のイチモツも硬さを増し、レイの膣内をさらに押し広げた。

 「あんっ!あぁ!」

 「ぐっ!もう出る!」

 翔は翔はそういうと、レイの頭をつかみ、喉元まで一気に挿入した。所謂イラマチオである。レイの喉奥に精液を注ぎ込み、引き抜くとレイは咽せ、せき込んだ。しかし、ゆっくりと口内にため込んだ精液を徐々に飲み込み始めた。

 

 「んくっ!ん、んぅ…」

 「うっわすっごい。ほんとに飲むんだ…」

 カーリィがレイを奇異の目線で見下ろす。初めて見る他人の情事に、カーリィまで顔を赤らめる。

 「レイ、あーんして」

 「あ、あー…」

 翔はレイに口を開けさせ、すべての精液を飲み干したことを確認するとレイの頭を撫でた。レイは、照れくさそうに振り払った。

 

 「ショウ!これどういうことよ…。」

 レイが立ち上がり、翔に詰め寄る。口の端には、獣人特有の犬歯が見え隠れしており、その圧に翔は若干気圧された。

 

 「翔は、私の恋人じゃ…」

 言いかけて、止めた。澪との会話を思い出した。恋人ではなく、ただショウの性欲を発散するための存在だ、と澪に言われていたのだ。その時は、レイも澪に「むしろ、そちらの方がいい」と言ってしまったのだ。後悔するところもあったが、翔と恋人という気恥かしさにしてほしいと言う度胸はレイにはなかった。それに、この国では重婚は一部を除き、許容されている。貴族階級だけの者のルールであるが、翔は一応澪の弟ということで小貴族的階級が与えられているので問題がない。

 「な、なんでもない!」

 レイが言いかけたままそっぽを向く。

 翔は、コロコロと変わるレイの表情に拍子抜けすると、提案を行う。

 

 「それじゃ、風呂入ろうか。もちろん一緒に」

 「う、うぐっ…」

 レイは逆らえないことを知っていたので、うつむいて下唇をかむことしかできず、カーリィは名に知らぬ顔で部屋を後にしようとする。

 

 「お、仲いいね。んじゃ、私は後で…」

 「カーリィも入ろう」

 「うげっ…」

 知らぬふりで誤魔化そうとするも、いざ翔が口に出せば逆らえなかった。澪から下された命令により、翔から求められた時には断れない。そういう取り決めであった。

 

 

 3人は、脱衣所に場を移した。屋敷には3か所の浴場があり、うち二つはア男女それぞれ奴隷用の特大欲情で、残り一つはこの屋敷の主人専用のものだった。

 澪専用の浴室は、残りの二つほど大きくはないものの、4畳半ほどの浴槽に、小さな庭園を備えた個室の露天風呂である。子どもたちはめったに入れぬ個室露天の扉を前に、カーリィはしり込みをしていた。

 「じゃ、脱ごうか…」

 「ぐぬ…」

 3人で入るということは、当然ショウの前で体を晒すということになる。何度も体を重ねたレイは、若干恥じらいを見せつつも、半ば諦めたようにメイド服を脱ぎ、裸を晒して見せた。

 一方、カーリィは自信の体を抱きしめ、翔を睨みつけていた。一度、服を着たまま行為に至っただけのカーリィにとって、異性に肌を晒すのはまだまだ羞恥をあおる行為だった。

 「こっち見んな!」

 「わっ!待った待った!」

 カーリィは握りこぶしを作り、翔めがけて振り回す。しかし、所詮非力な少女の力では簡単に、いなされる。

 「ほら、もうレイも裸で待ってるから、ね」

 「ぐっ…」

 カーリィは、白いエプロンから順に衣服を脱いでいった。黒いワンピースのボタンを胸元から外していく。黒いブラと白い肌がお披露目されると、翔はしゃがみ込み、下からそれを眺めた。

 「キモち悪い…」

 「ほらほら、早く脱いだ脱いだ」

 続いて、黒いロングスカートを脱ぎ落とすと白いストッキングとガーターベルトに、黒いパンツが現れた。カーリィは翔を睨みつけると、できるだけ手早くブラを外し、パンツを脱ぎ捨て、手で上下急いで隠してみせた。

 「ほら、隠さない隠さない」

 「ひゃっ」

 翔はカーリィの手を掴むと、カーリィの片乳が零る。

 「せっかくエロい体してるんだから、もっと見せてくれよ」

 「き、気持ち悪い!」

 カーリィは顔を赤くゆがめ、その場にしゃがみ込む。その様子をレイは手を背の後ろに回し、羨ましそうな顔で眺めていた。しかし、すぐに翔に手を引かれ、二人ともに露天風呂に向かっていった。

 

 

 「相変わらずすげえ風呂」

 「ぐぅ…」

 「んっ」

 レイは背筋の震えを感じた。。澪専用の露天風呂は、狭くも庭園の景色があり、自然の中で全裸で立っているような錯覚を覚えた。

 趣ある浴室で、レイとカーリィは、翔の肩に抱かれ、胸を揉みしだかれていた。命令により、翔は二人に体を摺り寄せさせ、胸をおもちゃにしていた。手持無沙汰を解消するが如く、二人の乳房を包むように揉み、時に乳首を指ではじいて見せた。すると、二人ともふとももをこすり合わせるかのように反応を示した。

 「は、早く入りましょ」

 レイは、そう言って翔の手を引き、浴槽に向かおうとするも、翔に止められる。

 「ほら、浴槽に入る前に体を洗わなきゃ。マナーだろ」

 早く浴槽に入り、少しでも体を隠そうとしたのだろう試みは外れ、レイは顔をしかめた。翔はレイとカーリィの手を引くと、二人の手に石鹸を握らせた。

 「あらいっこってやつ、しようぜ」

 開放的な露天風呂だからだろうか。翔も少しずつ交尾への遠慮が薄れているようであった。

 

 「くちゅ…あぁむ…」

 「んっ…じゅるっ!」

 レイとカーリィが横に並び、二人で同時に翔と唇を重ねていた。二人で交互に唇を重ねるものではなく、同時に二人で翔の舌をついばむように顔を寄せていた。翔はよりキスを要求するように、二人の腰を手で寄せた。その手を舌に伸ばし、二人の臀部に手を這わせた。二人ともほぼ同時に背を跳ねさせる。何も隠すものがない陰部に指を這わせると、特にレイの方は事後だけあってよく濡れていた。割れ目に指を差し込み、膣内をかきまわした。

 唇を重ねる最中の二人の頬が赤くなり、吐息が速くなるのを目の前で確認すると、翔は手を離す。

 「ほら、洗わないと泡立ててね」

 「こんなの、変態じゃない…」

 「カーリィ、諦めなきゃ…」

 レイとカーリィは、石鹸を泡立て自分の胸や腹にこすりつけていく。泡にまみれた体を、翔の体に摺り寄せた。

 「変態っ!変態っ!」

 「ショウ、いつか見てなさいよ…」

 二人が体を翔にこすり合わせると、翔のイチモツが硬度を増し、立ち上がるように勃起した。翔が口を開き、舌を出すと悪態をついていたふたりは、しぶしぶとその舌を求めて口を近づけた。

 翔は、二人とキスをしたまま二人の手を掴み、自分のイチモツを握らされると、一瞬だけ口を離して「頼むよ」とささやいた。レイとカーリィの二人は、断ることもできないので命じられたとおりに翔のイチモツをいじり始めた。レイは竿を上下にしごき、カーリィは球袋を撫でるようにもてあそんだ。

 二人が翔に奉仕行為を始めると、翔も手に石鹸を泡立てる。そのまま二人の胸や尻を洗うように揉みしだいた。二人とも、身体を一瞬震わせるものの、翔から唇を離すことなく舌を吸い続けた。

 

 「うっ!」

 とうとう翔が絶頂を迎えると、白い精液が床のタイルに吐き出された。それを確認すると、レイは翔の腰に顔を近づけるようにしゃがみ込んだ。いつもの命令通り、お掃除に臨もうとするレイを翔は制止した。

 「レイ、カーリィ、今日は二人で頼むよ」

 「う、うぇえ!?」

 カーリィは想定していなかったようで、今にも体を洗い流そうとしていた。レイは、軽く湯船から桶で湯をすくうと、翔のイチモツにかけて泡を洗い流した。そして最初は軽く口づけるように、先端にキスをした。したを這わせ、舐めるようにフェラを始めると、カーリィも後に続くように舌を這わせた。

 翔の視界には、自分に跪きイチモツに舌を這わせる美少女が二人も映っており、絶景だった。

 亀頭を嘗め回すだけでなく、カリを舌でなぞらせ、ときどき唇でふれる。特にレイの方は手慣れたものだった。しかし、カーリィはまだこういった行為は慣れたものではなく、チロチロと舌で撫でるだけであった。

 「ぐっ!」

 「わっぷ」

 翔が腰を強張らせると、イチモツから精を噴き出した。吐き出された精は、レイとカーリィの顔に頭上より振りかかる。レイは、顔や髪ににふりかかった精液を拭い、手に集め、舐めて見せた。 

 「わ、にっが」

 「同感」

 それを見たカーリィが真似てみるも、当然美味であるはずもない。しかし、その光景は翔を煽るのにとても効果的だった。一度精を放ったにもかかわらず、イチモツは天を目指して反り返っていた。

 

 

 レイとカーリィは頭に降りかかった精子をなんとか洗い流し、3人で浴槽に入った。湯船は白い濁り湯で、レイとカーリィはいそいそと肩まで身をつけて体を隠そうとする。しかし、そこまでの濃度はないため、隠せたのは下半身程度で上半身はうっすらとのぞくことができた。

 「ほら」

 「きゃっ」

 翔は二人の手を引くと、自分の両脇に二人の体を抱き寄せた。湯船の温かみとは違う、確かな人肌の温度が触れ合った。翔は二人の背後から手を回し、二人の胸に手を回した。

 翔は二人の胸を弄り回したまま、一息ついたように溜息をついて見せた。

 「やっぱここ、いい景色だな」

 「あ、あんたいつからこんな悪趣味になってたのよ…」

 カーリィは翔に体を預けながらも、悪態をつく。

 「むかしは、もっといい子だったと思ったんだけどね」

 「そうかな」

 「そうよ」

 レイが愚痴るようにつぶやくと、翔が反論する。レイも翔に体を預け、体温を共有していた。

 「昔はあんなに女の子みたいで可愛かったのに」

 「あー、昔澪様がメイド服着せてたのおぼえてる」

 「ぐぬっ…」

 翔は思わぬ逆襲に押される。思わぬ弱点を持ち出され、予想外に話が膨らむ。なぜかレイはノリノリで、裸を隠す気もないまま、翔をはさんでカーリィに食い気味に乗り出す。

 「ね、ショウももう一回女装してみればいい線いけ…ひゃぁっ!?」

 翔は、レイの胸を強めに揉みしだき、唇でレイを黙らせる。その間唇を奪われながらもレイは翔のことを睨んでいた。

 「ぷはっ」

 口を離すと、翔とレイをつないでいた唾液の糸が浴槽に落ちる。レイは未だ不満げな様子で翔を見つめていた。

 「もっかい、ベッドに行こうか」

 「むぅ…」

 「まだするの…」

 結局、その日は夜中まで3人で交じりあっていた。

 

 

 

  3人が今も情事を続けている中、澪は、一人屋敷をたむろしていた。気づいたら翔が、レイとカーリィの二人を連れて睦合っていた。そこまでは別に構わないのだが、自分の部屋で盛られると、居場所がなくなり困るものだった。異常に広いこの屋敷の主人であるにもかかわらず、意外にも居場所という居場所は少ないものだった。

 

 「あ、ミオ様何してんの?」

 「あ、カミュちゃん」

 廊下でカミュに会う。少女らしい小柄で柔らかな体をメイド服に包み、奇麗な金髪を蓄えた吸血鬼の少女である。

 翔たちと仲のいい女子ということで、当然確認はしていた。仲でもカーリィと特に仲が良く、少女的で、とても魅力あふれる女子だが、とても奔放というか、落ち着いた印象を澪は持っていた。その割には口はキツいようで、翔やフランツに毒を吐く面をよく目にした。

 「ミオ様、何うろういてたの?」

 「ちょっとね、今部屋使えなくてね、たぶん今晩ずっと」

 カミュは目を輝かせた。しめた、と顔に書いてあるようだった。

 「じゃ、あたしの部屋に来なよ!一緒に寝よ!」

 カミュは返事も聞かずにレイの手を引き始める。連れてこられたのは奴隷たちの住まう屋敷の一角だった。ひとりにつき6畳くらいの部屋に、不自由ないようベッド等家具なども与えていた。カミュの部屋にも、シックなベッドに机と、半端にリアルな豚のぬいぐるみが置かれていた。

 

 「ほらほら!こっち座って!」

 カミュはベッドに澪を座らせると、自身は澪の膝に腰を落とした。澪の胸に自身の後頭部をうずめ、澪に体を預けていた。先日カーリィの膝の上でしていたように、足を放り投げていた。

 澪は若干戸惑いもしたものの、他に暇をつぶすこともないこともなく、甘えさせてもらうことにした。

 カミュの頭に手を添え、奇麗な金髪を撫でてみると、カミュはこちらを見返して、屈託のない笑顔を見せた。

「うへへ」

「そう言えばカミュちゃん。この頃はどう?」

 ここでいうこの頃は、世間話的の切り出しのための文句ではなく、彼女が抱える特有の問題である。

 「最近は、今日はなんとかハナコの血で収まってるかな」

 ハナコ、とはこの屋敷の土地の端で飼っている豚の名前である。命名は澪が行った。彼女は世にも珍しい吸血鬼の少女として、奴隷オークションに出品されていた。吸血鬼としての特性を有しているため、翔やカーリィのような普通の人間の子どもとは多少違う生活を送っていた。その代表例は食事で、1日数リットルの血液を摂取する必要があるとのことだ。むやみに人の血を吸わせるわけにはいかないため、現在はハナコ他家畜の血液を摂取して過ごしている。そんな立場で豚のぬいぐるみをチョイスするのか、と澪は軽く旋律もした。

 

「けどね、やっぱり…」

 カミュは体を反転させ、澪の膝にまたがった。澪の肩に手を置き、赤い瞳が澪の目を見つめた。その目からは、普段の適当そうな雰囲気は感じられず、どこか見た目以上の妖艶なものがあった。まるで、人を家畜程度としか見ていないような、種族特有の高貴さも現れたかのような冷徹さを感じるものだった。

 「ミオ様の血…吸ってみたいなぁ…」

 カミュは鋭くとがった牙を、澪に見せないよう顔の横で露にすると、ゆっくりと澪の首筋に近づけていった。

 「こら」

 「あで」

 澪は、呆れたように手刀を作り、カミュの頭に振り下ろした。カミュのこういった行為は、今回が初めてといったわけではなかった。カミュは他の子どもに比べて遠慮がなさすぎるきらいがあった。しかもたちが悪いことに、ただ血が吸いたいというだけの理由ではなかった。

 「ミオちゃん、いつになったらあたしの眷属になるの…」

 「ならないよ」

 カミュは澪から一たたきもらうと、先ほどの妖艶さを失い、いつもの間の抜けた雰囲気に戻る。吸血鬼としての特性として、血を吸った相手を任意で眷属にすることができるとのこと。

 「あたし、ミオ様みたいな眷属がほしいなぁって」

 「なんでよ」

 「やさしーから」

 澪がそう聞くと、カミュは歯を隠さずに笑って見せた。それと、カーリィとレイもいいなぁ、とぼそっと呟いて見せた。

 「この屋敷の子はみんな優しいでしょ?」

 「んー、翔やフランツも嫌いじゃないけど、男はいいかな」

 「そっかぁ」

 

 カミュはなんでもなさそうにつぶやいた。それを澪は、カミュの背後で舌なめずりするかのように眺めていた。

 そもそも、眷属という立場は、私にとっての現在のカミュの立ち位置がそれにあたるものである。それも、もともとは翔へ向けた意図があったものである。彼女の奔放な気性は嫌いではなかったが、翔を吟味するような発言が鼻についた。半ば八つ当たりにも近いものだった。

 男を教えてやるのも面白いか、という呟きにカミュは気づかなかった。ゆくゆくは翔の『オナホ』にでも、という意図は当然あった。その呟きはカミュには聞き取れず、不思議そうな顔で澪を除いた。澪は不穏ないかにも裏がありそうな笑顔を作ると、カミュに抱き着いた。

 「ま、それは置いといて、ご主人様に噛みつこうとしたからペナルティね」

 「キャハッ!?な、なにぃ!?」

 澪はカミュのわきに手を伸ばす。軽く弄ると、カミュは高い嬌声を上げた。

 

 「お、脇弱いね」

 「ば、馬鹿ァ!いきなりなんてこと」

 当然脇はこそばゆいらしく、澪をよじらせて抵抗しようとする。しかし、澪はそれを許さなかった。

 「はい万歳」

 「ひっ?」

 カミュは、自分の体を腕で抱き、脇を守ろうと試みる。しかし、澪の一言でカミュは弱点を晒すかのように両手を挙げた。

 「ぐふふ」

 澪は、ニヤニヤと手で鷲掴みするようなしぐさをすると、ゆっくりとカミュの脇に近づけていった。

 「キャハハッ!だめ、ダメだって!」

 「うりうり」

 むき出しの脇を守るすべはなく、何の抵抗もなくまさぐられる。布製のメイド服用ワンピースの上から指を這わせると、カミュは言葉にならない叫びをあげながら身をよじらせた。

 「ま、まだ続けるの…」

 「お仕置きだからね」

 「んひぃん!?」

 澪軽く爪を立て、かき上げるかのようにカミュは背をのけぞらせた。最初はじゃれあいだろう、と笑っていたカミュの顔から笑みが消え、呼吸が変わる。息が持たず、呼吸が小さく、早いものになる。

 「それじゃ、手を下ろしていよ」

 「うぅ…」

 カミュは、手を下ろすと、今度こそ自信の体を抱きしめ、澪を恨めしそうに睨んだ。しかし、澪はまだ物足りなさそうににやついた。

 「じゃ、足出して」

 「うそ…」

 カミュは、まだ続けるのか、と青ざめた。澪は何事もないように、懐から羽ペンを取り出すと、カミュを舐めるような目線で見つめた。

 「足、出して」

 

 




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