遊戯王GX 俺達のデュエルアカデミア (天導 優)
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主人公及び設定 時々更新予定

角谷 司

16歳 前世は20歳

性別 男

9月2日産まれ

好きな食べ物 カレーライス

身長 174㎝

CV 

本作の主人公

転生者で、前世は遊戯王は好きだがアニメは殆ど見てなかった(見れなかった)大学生。

そのため、カードの話には敏感だったがアニメに関してはさっぱりだった。

ただし、漫画は読んでいた。

勉強は基本、一夜漬けタイプでやるタイプ。

両親が医療関係者で多忙だった為に幼い頃から家事など全般は得意だった。

蛍とは両親が勤めていた病院で出会った。

転生した経緯は蛍の外出許可をもらい、カードショップに向かっている最中に居眠り運転のトラックに跳ねられた。

転生特典は強力なドロー運(十代と同レベル)と強運(当然!!正位置ィ!!レベル)と専用のDホイール。

デッキ作りは苦手だが、デッキを見ただけで、どんなデッキか見抜き作った人以上に使いこなす才能を持っている。

使用するデッキは蛍が作ったデッキを使用する。

容姿はクイズマジックアカデミーのレオンを黒髪にした感じ。

余談だが、蛍の髪を切っていた為に理髪師等の技術も持っている。

料理の腕は結構なもので、得意料理は賄い料理。

恋心には超鈍感。

 

六道 蛍

15歳 前世は19歳

性別 男の娘

2月2日産まれ

好きな食べ物 アイスクリーム

身長 140㎝

もう一人の主人公

転生者で、前世は遊戯王経験者であったが運が悪く、ことごとく負けていた。

因に遊戯王は、漫画を含め、ビデオやDVD、BD等で見ていた。

勉強はやらなくても何となくで正解を導き出すタイプ。

前世は病弱で、幼い頃から自分自身の病室から出ることが殆ど無かった。

感染する類いの病気では無かったが、恥ずかしがり屋だった為に両親がかなり広めの個人病室を借りていた。

司とは自分の主治医の息子という形で3歳の頃に出会った。

転生特典は自分専用の異空間と漫画、アニメ、ゲーム及びに東映番オリカを含む遊戯王カードを全種類(エラッタ前も含む)と、他の人には見えなくても良いから、司の側に居たいという思いからアストラルの用な存在になる。

転生特典では無いがカードの声を聴くという謎の能力を持っており、その声を元に司のデッキを作っている。

容姿は、クイズマジックアカデミーのアロエの髪を白っぽい色にした感じ。

余談だが、デュエル・モンスターズの精霊では無いため、精霊を見る事ができる人でも見る事ができない。

本人のデュエリストとしてのプライドで、司のデュエル時に相手の手札を見たりすることはしない。

アストラルと違い食事を取ることが可能。

転生特典で貰ったカードのみ触れる。

 

改造ジェットスライガー

司専用のDホイール。

見た目は完全に仮面ライダー555のジェットスライガー。

普段はリミッターをつけている為、普通のバイクと同じ性能しか持っていない。

リミッターを解除する事で、本家ジェットスライガーの用に水平移動及びに空を飛ぶ事の他に、水上や壁なんかも走れる。

司が特製のレーシングスーツ及びヘルメットを着用すれば水中も走れる。

カウル部にはさすがにミサイル等は入って無い。

全長4300mm 全幅1640mm 全高2100mm

最高速度 1300キロ(リミッター解除時)

 

異空間

蛍が司が寝ている時やデッキを作る時等にいる空間。

空間の雰囲気はまおゆうの外なる図書館に似ている。

この空間には全ての平行世界の物(書物は勿論、調理された食べ頃の食事や衣服、乗り物等)が存在するが蛍しか入れない為に(調理された料理を除く動植物が存在しない)常に寂しい空間らしい。

蛍が貰ったカードや司の改造ジェットスライガー等も普段はここに納められている。

時間の流れが現実世界と違う。(60分の1)

 

 



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入学試験

作者は遊戯王経験者ですが、複雑な決闘描写が苦手です。
また、作者は遊戯王はDM くらいしか見てません。
なので他作者様の作品などを参考にさせてもらいます。
また、チェーン処理などでミスがあれば教えてください。


俺の名前は角谷(かどや)(つかさ)

通りすがりの某仮面バイク乗りと同音の為、その主人公みたいな渾名をつけられた事も合ったな。

俺は今、デュエルアカデミアの試験会場に来ている。

勿論、現実に遊戯王専門の学校なんてあるわけがない。

俺は、俺達は1度死んでこの世界に転生した。

その一緒に死んだ相手は友人だった。

俺の友人、六道(ろくどう)(けい)は幼い頃から病弱で、病室から検査以外で出ることは殆ど無かった。

デュエルも弱かったかったのは確かだ。

いつも倒していたのを覚えている。

だけどデッキ作りが上手かったのは事実だ。

その友人は今、俺の側にいる。

アストラルのような状態になってはいるが。

そいつとは一応、テレパシーのようなモノで会話もできる。

他にもアストラルと違うところは色々有るが、1つは俺の持つカードに触れる。

その為、俺の使うデッキはコイツ()が作っている。

「これより試験を開始します」

ようやくか。

「行くぜ、蛍」

(うん、精一杯楽しもう)

______________________

「それでは受験番号1番。角谷司君、Aステージへ」

前世で勉強は苦手だったが蛍に協力してもらって勉強した甲斐があったな。

後は、成績の良い三沢の答案を蛍にカンニングさせたのが役に立ったな。

え、カンニングは不正行為?。

バレなきゃ犯罪じゃないんですよ。

現に某忍者漫画では昇級の為にカンニングを許可してたし。

「そろそろ試験を始めて良いか?」

「あ、すいません。お願いします」

「さて、先攻は受験者側に譲られているがどうする」

「手札を確認したいので後攻でお願いします」

「分かった。それでは「デュエル」」

 

LP4000

 

俺と試験官のデュエルが始まった。

「私のターン、ドロー。私は手札よりブラッド・ヴォルスを攻撃表示で召喚。更にデーモンの斧を装備」

 

ブラッド・ヴォルス

通常モンスター

星4/闇属性/獣戦士族/攻1900/守1200

悪行の限りを尽くし、それを喜びとしている魔獣人。

手にした斧は常に血塗られている。

 

デーモンの斧

装備魔法

①:装備モンスターの攻撃力は1000アップする。

②:このカードがフィールドから墓地へ送られた時、

自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。

このカードをデッキの一番上に戻す。

 

ブラッド・ヴォルスの持つ武器がデーモンの斧に代わる。

 

ブラッド・ヴォルス ATK 1900→2900

 

「私はカードを1枚伏せてターン終了だ」

会場から1ターン目から攻撃力2900だとか、終わったな、あの受験生とか騒いでる。

「俺のターン、ドロー」

さてと俺の手札にあのモンスターを倒せるカードは無いが、蛍の作ったデッキを信じる。

「俺は手札からサイバー・ドラゴンを攻撃表示で特殊召喚」

 

サイバー・ドラゴン

効果モンスター

星5/光属性/機械族/攻2100/守1600

①:相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

 

会場が騒がしいな。

(当然だろうね。サイバー・ドラゴン系のカードはこの世界ではサイバー流って流派があるくらいだからね。ほら、次のカードを出しなよ)

へぇ、そんな流派がねぇ。

「更に俺は手札からカードを1枚捨てTHE トリッキーを特殊召喚」

 

THE トリッキー

効果モンスター

星5/風属性/魔法使い族/攻2000/守1200

①:このカードは手札を1枚捨てて、手札から特殊召喚できる。

 

俺のフィールドに顔が?の形をした魔法使いが現れる。

だが、これで終わりじゃない。

「俺は墓地からサイバー・ドラゴンのレベルを1下げてレベル・スティーラーを特殊召喚」

 

レベル・スティーラー

効果モンスター

星1/闇属性/昆虫族/攻 600/守 0

①:このカードはモンスターゾーンに存在する限り、

アドバンス召喚以外のためにはリリースできない。

②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターのレベルを1つ下げ、このカードを墓地から特殊召喚する。

 

「凄い展開力だな」

試験官の人がが凄い驚いてる

「まだ終わりませんよ。手札から簡易融合(インスタントフュージョン)を発動。この効果で朱雀を特殊召喚」

「4体目」

 

簡易融合

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

①:1000LPを払って発動できる。

レベル5以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。

 

朱雀

融合モンスター

星5/炎属性/炎族/攻1900/守1500

赤き剣のライムンドス+炎の魔神

 

司 LP4000→3000

 

「まだまだ、更に俺はライトニング・チューンを発動。この効果でサイバー・ドラゴンをチューナーにする」

 

ライトニング・チューン

通常魔法

自分フィールド上に表側表示で存在するレベル4の光属性モンスター1体を選択して発動する。

選択したモンスターはフィールド上に表側表示で存在する限りチューナーとして扱う。

 

「チューナー!?。まさか」

「俺はレベル1のレベル・スティーラーにレベル4のチューナーとなったサイバー・ドラゴンをチューニング。シンクロ召喚、水晶機巧-アメトリクス」

 

水晶機巧クリストロン-アメトリクス

シンクロ・効果モンスター

星5/水属性/機械族/攻2500/守1500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。

相手フィールドの特殊召喚された表側表示モンスターを全て守備表示にする。

②:S召喚したこのカードが戦闘・効果で破壊された場合、Sモンスター以外の自分の墓地の「クリストロン」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

 

俺がシンクロ召喚した事で会場内で、なんだよアレ、等の声が聞こえてくる。

「そしてこれが俺の今回の切り札。3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚、No.5 亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン」

 

No.ナンバーズ5 亡朧竜 デス・キマイラ・ドラゴン

エクシーズ・効果モンスター

ランク5/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0

レベル5モンスター×2体以上

①:このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×1000アップする。

②:X素材を持ったこのカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。

③:このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に以下の効果から1つを選択して発動できる。

●自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。

●相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。

そのカードを相手のデッキの一番上に置く。

 

「シンクロ召喚に、エクシーズ召喚。つい最近、インダストリアル・イリュージョン(I2)社から発表されたばかりのモンスター。何故、受験生の彼が!?」

(やっぱり皆こっち見てるね)

これで俺も人気者だな。

(あんまり調子に乗らないように)

「デス・キマイラ・ドラゴンの攻撃力はエクシーズ素材の数×1000。よって攻撃力3000。攻撃」

「グッ」

 

試験官 LP4000→3900

 

「カードをセットしてターンエンド。そして、デス・キマイラ・ドラゴンの効果発動。このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、自分の墓地からモンスター1体をエクシーズ素材にできる。よって攻撃力は1000ポイントアップする」

 

デス・キマイラ・ドラゴン 3000→4000

 

「私のターン、ドロー」

なんか会場が静まりかえってないか?。

(ああ、この世界だとモンスターの攻撃力が優先されるかね)

「私は岩石の巨兵を守備表示で召喚。ターンエンド」

 

《岩石がんせきの巨兵きょへい/Giant Soldier of Stone》 †

通常モンスター

星3/地属性/岩石族/攻1300/守2000

岩石の巨人兵。

太い腕の攻撃は大地をゆるがす。

 

あれ、モンスターを表側守備表示で通常召喚って有りなのか?。

(いや、アニメ限定のルールだね。ゼアル放送までは続いてたし)

「俺のターン、ドロー。俺は手札から強欲な壺を発動。デッキから2枚ドロー」

 

強欲な壺

通常魔法

デッキからカードを2枚ドローする。

 

この手札なら。

「手札からシールドクラッシュを発動」

 

シールドクラッシュ

通常魔法

①:フィールドの守備表示モンスター1体を対象として発動できる。

その守備表示モンスターを破壊する。

 

「この瞬間、私はマジック・ジャマーを発動する。手札を1枚捨て、そのシールドクラッシュを無効にする。残念だったね」

 

マジック・ジャマー

カウンター罠

①:魔法カードが発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

 

「俺はセットしておいたカードを発動する。暗黒界の取引。お互いのプレーヤーは手札を1枚ドローして1枚捨てる」

 

暗黒界の取引

通常魔法

(1):お互いのプレイヤーはデッキから1枚ドローする。

その後、お互いのプレイヤーは手札を1枚選んで捨てる。

 

「ここにきて手札交換か?」

「俺が捨てたのは、暗黒界の龍神グラファ。グラファの効果発動。このカードが手札から捨てられた時、相手のカードを1枚破壊する。この効果で岩石の巨兵を破壊する」

 

暗黒界の龍神 グラファ

効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻2700/守1800

このカードは「暗黒界の龍神 グラファ」以外の

自分フィールド上に表側表示で存在する

「暗黒界」と名のついたモンスター1体を手札に戻し、

墓地から特殊召喚する事ができる。

このカードがカードの効果によって手札から墓地へ捨てられた場合、

相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。

相手のカードの効果によって捨てられた場合、

さらに相手の手札をランダムに1枚確認する。

確認したカードがモンスターだった場合、

そのモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

これで相手のフィールドにカードは無い。

「これで止めだ。デス・キマイラ・ドラゴンで攻撃」

 

試験官LP 3900→0

 

「おめでとう。成績も良かったし、きっと合格しているだろう」

「ありがとうございます」

そう言って俺達は自宅に帰った。



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HERO使いの少年

分かっておられるかも知れませんが()内の台詞は蛍の物です。
一応書いて置きます。


入学試験から早くも1週間。

俺は見事に合格し、黄色い制服を着て、デュエルアカデミアに向かう船に乗っている。

因に荷物などは既に寮へ運んである為、手薄だ。

持っている物はデュエルディスクと蛍が新しく作ったデッキ1つだけだ。

それで蛍はというと。

(イルカがいるぞ。沢山いるぞ)

なんか謎の歌を歌いながら海を見ている。

「やあ、1番君じゃないか」

俺も海を見ていると不意に声をかけられたので声のする方を見ると一人の男が立っていた。

「お前は?」

「すまないな。俺は三沢大地。筆記試験では同点だったが、あいうえお順で二番になってしまった男さ」

「それは悪かったな。俺は角谷司だ。司で良い」

「別に良いさ。俺も三沢で良い。名前の方は呼ばれ慣れてなくてな。それと1つ聞きたいんだが、どうして君は最近発表されたばかりのシンクロ、エクシーズモンスターを持っていたんだ」

「ああ、それか。実は俺の母がI2社に勤めていてな、その経緯で手に入れられたんだ」

別に嘘はついていない。

この世界の俺の両親は父がKCの、母がI2社に勤めている。

その為、家は裕福だが、前世以上に寂しい生活をおくってきた。

それでも、俺の誕生日や、授業参観等には来てくれた、良い親なんだけどな。

「成る程な。お、あの島じゃないか?」

三沢の声で前方を確認すると、火山がそびえ立つ島が見えた。

さて、俺を満足させてくれるデュエリストは居るかな。

 

入学式を終え、俺は三沢と一旦別れ、校内探検をしていると茶髪の少年と水色の髪をした少年に出会った。

「あ、受験番号1番の」

「角谷司だ。で、お前らは」

「僕は丸藤翔ッス」

「俺は遊城十代だ。なぁ、俺とデュエルしようぜ」

うん、名前は知っていたけど急にデュエルか。

「いきなりか。まぁ良いけど」

「それじゃあ、あそこでやろうぜ」

十代の指差す先には確かにデュエル場が合った。

オベリスクの顔が飾られていたが。

俺達がデュエルを始めようとすると。

「それは出来ないな」

「このオベリスクの紋章が見えねぇのか!」

「つまりここはオベリスクブルー専用なのさ」

なんだ、コイツら?

(オベリスクブルーの生徒だね。安い挑発しかできない、頭の可哀想な人達だよ)

蛍、お前は何気に毒舌だな。

(そうかな?でも、僕に言わせれば、『こんなカード36枚持ってるよ』って言いたいレベルなんだけど)

それが言いたかっただけだろ。

(まあね。でも、オベリスクブルー専用なんて校則には書いてないけどね)

成る程な、それなら。

「おいおい、そういうお前らは勝手に校則を作っているけど良いのかよ」

「な、なんだと。半端のイエローが」

「校則にはオベリスクブルー専用のデュエル場なんて書いてないしな」

おー、怒りで顔が赤くなってるな。

「be quiet。そこの二人は新発表されたばかりのシンクロ、エクシーズを使用する1番と試験とはいえ、クロノス教諭にまぐれで勝った奴だ。お前達では敵わないだろ」

あれ、万丈目か?。

俺の知ってる万丈目と性格が違うんだが。

(ああ、それは漫画とアニメの違いだね。用は『メディアの違いを理解せよ』ってところだね)

俺の中で二枚目クールな万丈目のイメージが崩壊したわ。

「誰だ、アイツ?」

「お前ら、万丈目さんを知らないのか!?同じ一年でも中等部の生え抜きの超エリート!」

「未来のデュエルキングとも呼び声高い、万丈目準様だぞ!?」

(デュエルキングねぇ…)

どうした、蛍。

(この時の万丈目ってはっきり言ってそんなに強くないんだよね)

そうなのか?。

(うん、名前だけ地獄とかヘルとか付いた、通称地獄デッキの使い手)

「貴様、聞いてるのか」

(適当に流しといて良いと思うよ)

「ああ、聞いてるぞ。社会の窓全開の男の話を」

「な!?」

万丈目は慌てて確かめているが開いてるわけがない。

「ぐぬぬ」

からかわれたのが気に食わないのか真っ赤な顔をしてこちらを睨んでくる。

「貴方達、何やってるの?」

すると今度は金髪の女子生徒がやって来た。

「あ、ああ。天上院君。この新入生にアカデミアの厳しさを教えてあげようとしていた所さ」

何、あのデスノ○トの記憶を失ったかの用な代わりばえは?

(ああ、万丈目って天上院明日香に惚れてるからね。一方通行だけど)

成る程ね。

「思いっきりからかわれてたみたいに見えたけど?」

さっきとは別の意味で顔を赤くなってるな。

「それより、そろそろ各寮で歓迎会が始まる時間よ」

「ち、覚えてろよ」

ああ、一応覚えて置いてやるさ。

カップラーメンができる180分の1の時間帯は。

「貴方達、彼の挑発に乗らない方がいいわよ。あいつら、ろくでもない連中なんだから」

ハハハッ、確かに一方通行な恋だわ。

「へ~、わざわざそれを教えてくれるなんて。ひょっとして俺に一目惚れか?」

「フフ、レッド寮とイエロー寮の歓迎会ももうすぐ始まるわよ」

「それじゃあ、そろそろ戻るか。それよりあんたは」

「天上院明日香よ」

「宜しくなな、明日香」

「十代、人の名前を呼ぶ前に自己紹介くらいしたらどうだ?」

「悪い悪い。俺は遊城十代だ。改めて宜しくな」

「僕は丸藤翔ッス」

「俺は角谷司だ。宜しく」

その後、俺と十代は今度はデュエルする約束をしてそれぞれの寮へと向かった。

 



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真夜中の決闘

「「オベリスクブルーに喧嘩を売った!?」」

俺が寮に戻り、歓迎会を終え、自室に戻った後で仲良くなったメンバーと話をしていてこの話になった。

1人目は三沢、もう1人は武藤遊戯みたいな格好をした神楽坂という生徒だ。

因に2人とも俺の隣の部屋だったりする。

ついでに蛍はというと、既に夢の中だ。

「別に驚くことか」

「誰だって驚くわ」

俺の向かいに座っていた、小原洋司が大声をあげ、隣に座っている大原進はコクコクと首を縦に降っている。

この2人、仲良いな。

「でもデュエリストが対峙したんだぜ。やっぱりデュエリストたるもの、目と目が合ったら即デュエルだろ」

「それはそうなのか」

お、神楽坂が乗ってきた。

「なんだ、それは。後、神楽坂。巻き込まれるな」

そんな話をしていると俺のPDAが鳴った。

動画付きのメールだ。

「半端者のイエローにデュエルを申し込む。今日の0時、例のデュエル場で待っている。負けるのが怖かったら無理して来なくてもいいぜ」

万丈目と一緒に居た眼鏡の奴からだった。

「行くのか?」

三沢に声を掛けられた。

「ああ、ここで逃げたらデュエリストの名がすたる」

「深夜のデュエル校則で禁止されてる筈だが?」

「なに言ってんだ、三沢。バレなきゃ犯罪じゃないんだ」

三沢はハァー、と1つ溜め息を吐いた後。

「分かった、俺も一緒に行く」

俺は他のメンバーも誘うが、部屋に戻るとの事だそうだ。

______________________

(今日の0時って矛盾してるよね)

それが蛍の一声だった。

というより、どこから聞いてた。

(オベリスクブルーに喧嘩売ったの辺りから)

コイツ、狸寝入りしてたのか?。

因に蛍には既にデッキを作って貰っている。

「どうやら、相手は先に着いてるようだな」

デュエル場に着くと既に十代が来ていた。

「お、司。お前も呼ばれてたのか」

「ああ、まあな」

「逃げずによく来たな、半端者」

「ベラベラと煩いな。それに男ってのはクールな方がモテると思うぜ」

「なんだと」

オベリスクブルーの奴顔が真っ赤だ。

(ついでにデュエルの心得ってのを教えてやるくらい言ってやりなよ)

ああ、あれか。

まぁ、言ってやるけど。

「ラーイエローの俺からオベリスクブルーのお前に講義してやるよ。デュエルの心得ってやつをな」

「ふざけるな」

(ふザケルな。電撃の呪文。クスッ)

なに笑ってんだ蛍の奴?。

「「デュエル」」

 

角谷司  LP4000

取巻太陽 LP4000

 

「後攻が得意みたいだからな。先攻はそっちだ」

デュエルに先攻も後攻も関係ないと思うがな。

因に十代の奴は俺の隣でデュエルを始めている。

「俺のターン、ドロー」

成る程、今回のデッキはコレか。

「俺はインフェルニティ・ガーディアンインを守備表示で召喚。更に手札を2枚セットして、ターンエンドだ」

 

インフェルニティ・ガーディアン

効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻1200/守1700

自分の手札が0枚の場合、フィールド上に表側表示で存在するこのカードは戦闘及びカードの効果では破壊されない。

 

「なんだ、その程度で終わりか」

「ああ、勇気が有るなら挑んで来いよ」

「ふざけやがって。俺のターン、ドロー」

眼鏡の奴笑ってんな。

「見せてやるよ、俺の切り札。マハー・ヴァイロを攻撃表示で召喚」

 

マハー・ヴァイロ

効果モンスター

星4/光属性/魔法使い族/攻1550/守1400

①:このカードの攻撃力は、このカードに装備された装備カードの数×500アップする。

 

「更に、デーモンの斧を2枚と悪魔のくちづけ2枚、おまけに一角獣のホーンを装備だ」

 

デーモンの斧

装備魔法

①:装備モンスターの攻撃力は1000アップする。

②:このカードがフィールドから墓地へ送られた時、

自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。

このカードをデッキの一番上に戻す。

 

悪魔のくちづけ

装備魔法

①:装備モンスターの攻撃力は700アップする。

②:このカードがフィールドから墓地へ送られた時、500LPを払って発動できる。

このカードをデッキの一番上に戻す。

 

一角獣のホーン

装備魔法

①:装備モンスターの攻撃力・守備力は700アップする。

②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。

このカードをデッキの一番上に戻す。

 

マハー・ヴァイロ 攻撃力1550→8150

 

「どうだ、コレが俺の最強のモンスターだ」

「ふふ、その程度かよ」

「なに余裕こいてやがる」

「常に相手に余裕を見せつける。デュエルの心得その1だぜ」

「だからって相手を挑発してどうするの」

翔の奴が俺のデュエルを見ながらそんなことを言っていた。

「マハー・ヴァイロで攻撃だ」

マハー・ヴァイロは装備した武器、斧2つを怪しげな力で強化しながら俺のセットモンスターに攻撃を仕掛けてきた。

「この瞬間、リバースカードオープン。全弾発射(フルバースト)

 

全弾発射

通常罠

このカードの発動後、手札を全て墓地へ送る。

墓地に送ったカードの枚数×200ポイントダメージを相手ライフに与える。

 

俺が手札を捨てると眼鏡に向かって3発のミサイルが発射され命中した。

 

取巻太陽 LP4000→3400

 

「くそ。けどその効果でモンスターの攻撃を防ぐことは出来ない。その雑魚モンスターを破壊しろ」

だが、俺のモンスターが破壊されることはなかった。

「残念だったな。このモンスターは戦闘及びカード効果では破壊されないんだ」

「な!?」

「手札が0枚の時に限るけどな」

「くそ!」

おーおー、自棄になってるな。

「どんな時でも熱くなるな。心得その2だぜ」

「ふざけんな。手札を使いきったお前に逆転など出来るはずもない。ターンエンドだ」

「さて、俺のターンだ。ドロー」

このカードは。

「俺がドローしたカードはインフェルニティ・デーモン。このカードは手札が0枚の場合、相手に見せる事で特殊召喚できる。更に、このモンスターが特殊召喚に成功した時、自分の手札が0枚の時、デッキからインフェルニティカードを1枚手札に加える事ができる」

 

インフェルニティ・デーモン

効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守1200

(1):手札が0枚の場合にこのカードをドローした時、

このカードを相手に見せて発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

(2):このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。

デッキから「インフェルニティ」カード1枚を手札に加える。

この効果は自分の手札が0枚の場合に発動と処理ができる。

 

「無駄だ。俺のモンスター、8150を越えるモンスターなんて」

「俺はインフェルニティ・アーチャーを手札に加える。そして、インフェルニティ・デーモンを生け贄に捧げて、インフェルニティ・アーチャーを召喚」

 

インフェルニティ・アーチャー

効果モンスター

星6/闇属性/悪魔族/攻2000/守1000

自分の手札が0枚の場合、

このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。

 

「インフェルニティ・アーチャーで攻撃。煉獄弩弓撃(インフェルニティ・クロスボウ)

「攻撃力の劣るモンスターで攻撃だと!?」

「インフェルニティ・アーチャーは手札が0枚の時、直接攻撃できる」

「な!?」

 

取巻太陽 LP3400→1400

 

「俺はターンエンドだ」

「まだだ、まだ負けてない。俺のターン、ドロー。そして、マハー・ヴァイロでインフェルニティ・アーチャーを攻撃だ」

「リバースカードオープン。攻撃誘導アーマー。この効果で俺はインフェルニティ・ガーディアンを指定する」

 

攻撃誘導アーマー

通常罠 原作オリカ

①:相手モンスターの攻撃攻撃宣言時に攻撃モンスター以外のモンスター1体を選択して発動する。

攻撃モンスターは選択したモンスターと戦闘を行う。

 

「ば、バカな。くそ、ターンエンドだ」

「俺のターン。俺は手札1枚をセット。インフェルニティ・アーチャーで止めだ。デュエルの掟、3つ目。切り札は最後までとっておく。覚えときな」

(最後の手前で使ったけどね)

うん、少し黙っててくれ。

 

取巻太陽 LP1400→0

 

「俺が負けた。ラーイエローに?。ライフを1ポイントも削れずに」

俺とデュエルした相手は意気消沈していた。

「貴方達、何をやってるの!!」

するとそこに明日香がやって来た。

「深夜のデュエルは校則で禁止されてるはずよ」

「そういう割には明日香、お前も何で来てるの」

「そ、それは嫌な予感がしたから来てみたのよ」

「……」

「う、嘘じゃないって」

「……」

「あーもう。分かったわよ。私もちょっとした用事で深夜外出してた。コレで良いでしょ」

「まぁ、そういう事ならな。それに見つからなければ良いわけだしな」

「そんな言い訳、通る訳が」

「明日香、ひょっとしてそれはギャグか」

「え?」

暫くして明日香は自分の発言と俺が言ったギャグの意味を理解したらしく顔を真っ赤にしてる。

するとコツコツと靴音が聞こえてきた。

「きっとガードマンよ。見つかると厄介だから逃げるわよ」

明日香のその一言で俺達は逃げることにした。

俺とデュエルした奴は万丈目の奴が引きずっていたが。

因に十代の奴は最後までワガママ言っていた。

俺達が外まで逃げると、改めて俺は三沢を紹介した。

「宜しくな、三沢」

十代の奴は早速仲良くなったようだ。

その後、俺達は解散した。

時計はもう少しで1時といった所だった。

当然、次の日俺は蛍に起こされる遅刻をギリギリ回避できる時間に起こされるのだが、それはまた、別の話だ。



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男がやってはいけないこと

「デュエルモンスターズのカードにはモンスターカード、魔法(マジック)カード、(トラップ)カードの3つに分ける事ができます。また、モンスターカードは通常モンスター、効果モンスター、儀式モンスター、融合モンスター、シンクロモンスター、エクシーズモンスター、現在開発中のペンデュラムモンスターに分ける事ができます。更に魔法(マジック)カードは通常魔法、装備魔法、フィールド魔法、速攻魔法、儀式魔法、永続魔法。(トラップ)カードは通常罠と永続罠、カウンター罠にそれぞれ分けることができます」

俺達は今、デュエルの基礎学を学んでいる。

「素晴らしいノーネ。さすがシニョーラ明日香なノーネ」

それにしても、退屈だな。

「それでは、シニョール丸藤。フィールド魔法について説明をするノーネ」

「え、えーとフィールド魔法は」

うわ、翔の奴、ガチガチに緊張してんな。

(あがり症だって言ってるけど、そのレベルじゃないよね)

周りからもそんなの小学生だって知ってるぞなんてからかわれてるし。

「でも、知識と実技は関係無いですよね。俺だってオシリスレッドだけど、先生に勝っちゃいましたし」

あ、クロノス先生悔しがってんな。

その後、授業は自習になった。

そして、昼食の時間。

「う~ん、何にするかな?」

(あんまり無駄遣いしちゃダメだよ)

解ってるって。

前世ではカードに小遣いの大半をカードに注ぎ込んでいた為、毎月月末は弁当代が無くなって、蛍の病院食を分けてもらいに行ったのは懐かしい思い出だ。

お、チョコレートパフェなんかも有るのか。

コレにするか。

(司って以外とデザート系好きだよね)

そう、俺は以外にも甘いものも好きである。

特に好き嫌いは無いが……。

俺が席に座り食べようとしていると。

「そこは俺の指定席なんだよ。女子だからって調子にのってんのか」

「あんたが別の所で食べれば良いでしょ」

近くのテーブルでオベリスクブルーの男子と女子のグループが喧嘩をしていた。

全く、飯なんて食えれば何処でも良いと思うけどな。

(僕も雨風をしのげれば何処でも良いしね)

そんな事を考えているとでかい顔をしている男子生徒が女子生徒の一人の弁当を俺が座っている席に向かって投げてきた。

女子生徒の弁当は床に散乱していた。

俺のチョコレートパフェを巻き添えにして。

「何すんのよ」

ピンクの髪をした女子生徒は怒り、弁当を投げられた女子生徒は泣き顔になっていた。

「うるせえよ、さっさっと退かねぇから、ふがっ!?」

俺はその弁当を投げた男子の鼻の穴に指を突っ込みながら、言ってやった。

「ギャーギャー、ギャーギャー、喧しいんだよ。発情期ですか、コノヤロー」

「お前、なにしてんだよ。この方はオベリスクブルーでも、最強と名高い」

「関係ねぇんだよ。ほら見ろ、テメーらのせいで俺のチョコレートパフェも、丸々零れっちまたじゃねーか」

「「「ギャー」」」

鼻の穴に指を突っ込んだ生徒をその喧しい男子の方に向かって投げてやった。

「その弁当は俺の方で処分してやるから、コレでなんか買って食え。釣はやる」

俺は弁当を投げられた女子生徒に一万円札を渡してやった。

「処分って」

俺はその床に散乱していた弁当を近くに有った皿に乗せ、おかずを摘まみ、食ってみた。

「あの、それは床に落ちたやつで」

「関係ねぇ。誰も食わなかったら、それでこそ食材の無駄になっちまう」

「ありがとう」

弁当を投げられたその女子は消えそうな声で呟いていた。

______________________

俺がその弁当を食い終えた頃。

「テメー、よくもやってくれたな」

弁当を投げた男子とその取り巻きが目を覚ました。

「テメーをぶっ倒してやる。デュエルだ」

「良いだろう。返り討ちにしてやる」

「ただし、その女のデッキを使え。更にこっちは3人だ」

「別に構わねえよ。デッキ、借りるな」

「え?」

俺がその弁当を投げられた女子のデッキを確認していると近くに居たピンクの髪をした女子が相手に向かって文句を言っていた。

「自分のデッキを使わせないばかりか、3vs1なんて、卑怯よ」

「うるせえんだよ。勝つためなら手段を選んでられるか」

「あんたもあんただよ。他人のデッキを使いこなせるはずが」

俺の方にも言ってきたか。

「安心しろよ。そういうのは馴れてる」

「馴れてるって」

「さぁ、始めようぜ」

 

※特別ルール※

司は女子生徒のデッキを使う。

1体のモンスターで複数攻撃の効果を持たないモンスターは1度攻撃したら他のプレイヤーを攻撃対象に出来ない

オベリスクブルーの3人はフィールド、及びLPは別扱い

魔法、罠は全体に効果があるものを除き、選んだ、プレイヤーのみに発動する

3人は連続してターンを行う

バトルフェイズは司の2回目のターンから

今回はキャラが多いので名前付きでデュエルします

 

「「「「デュエル」」」」

LP 4000

 

司「俺は手札からモンスターとカードを1枚ずつセットして、ターンエンド」

モブ1「俺のターン、ドロー。俺は手札から魔法カード、増援を発動する」

 

増援

通常魔法

①:デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。

 

モブ1「俺はその効果で切り込み隊長を手札に加える」

 

切り込こみ隊長

効果モンスター

星3/地属性/戦士族/攻1200/守 400

①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。

手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。

②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手は他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない。

 

モブ1「そして、切り込み隊長を召喚。更に手札からもう1体、切り込み隊長を特殊召喚だ。ターンエンドだ」

モブ2「俺のターン、ドローだ。俺は古のルールを発動する」

 

古のルール

通常魔法

手札からレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する。

 

モブ2「俺は手札からゴギガ・ガガギゴを特殊召喚」

 

ゴギガ・ガガギゴ

通常モンスター

星8/水属性/爬虫類族/攻2950/守2800

既に精神は崩壊し、肉体は更なるパワーを求めて暴走する。

その姿にかつての面影はない・・・。

 

モブ2「まだ、終りじゃねぇ。俺はゴギガ・ガガギゴを生け贄に捧げ、偉大(グレート)魔獣 ガーゼットを召喚する。ターンエンドだ」

 

偉大(グレート)魔獣 ガーゼット

効果モンスター

星6/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0

このカードの攻撃力は、生け贄召喚時に生け贄に捧げた

モンスター1体の元々の攻撃力を倍にした数値になる。

 

偉大魔獣 ガーゼット 攻撃力0→5900

 

リーダー格の男「俺様のターン、ドロー。やっぱり俺は最強だ!!。手札から融合を発動!」

 

融合

通常魔法

①:自分の手札・フィールドから、

融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、

その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

 

リーダー格の男「俺は手札からドラゴン族5体で融合召喚。(ファイブ)(ゴッド)(ドラゴン)を攻撃表示で召喚だ。」

 

(ファイブ)(ゴッド)(ドラゴン)

融合・効果モンスター

星12/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守5000

ドラゴン族モンスター×5

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

(1):このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。

 

リーダー格の男「テメェの負けは決まったようなもんだ。さっさとサレンダー」

司「しねぇから、さっさとターンを進めろよ」

リーダー格の男「ち、ターンエンドだ」

司「さぁ、ショータイムだ」

弁当を投げられた女子「え?」

ピンクの髪の女子「な、何言ってんの。こんな状況で逆転なんて」

司「出来るさ。俺がお前らの最後の希望だ」

(誰かが涙を流すなら、その涙を宝石に変えてやろうよ)

だよな、蛍。

司「俺のターン、ドロー。そして強欲な壺を発動する。デッキからカードを2枚ドロー」

 

強欲な壺

通常魔法

デッキからカードを2枚ドローする。

 

勝利の方程式が見えてきた。

司「俺は手札から魔法カード、苦渋の選択を発動する」

 

苦渋の選択

通常魔法

自分のデッキからカードを5枚選択して相手に見せる。

相手はその中から1枚を選択する。

相手が選択したカード1枚を自分の手札に加え、

残りのカードを墓地へ捨てる。

 

司「さぁ、選びな」

 

ワイト 3枚

ワイトプリンス 2枚

 

リーダー格の男「どいつも雑魚じゃねぇか。なら、ワイトを選択だ」

 

司「俺はワイトを手札に加える。そしてこの瞬間、ワイトプリンスの効果を発動する」

リーダー格の男「何!?」

 

ワイトプリンス

効果モンスター

星1/闇属性/アンデット族/攻 0/守 0

①:このカードのカード名は、墓地に存在する限り「ワイト」として扱う。

②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。

「ワイト」「ワイト夫人」1体ずつを手札・デッキから墓地へ送る。

③:自分の墓地から、「ワイト」2体とこのカードを除外して発動できる。

デッキから「ワイトキング」1体を特殊召喚する。

 

司「俺は手札からワイト1枚とデッキからワイト夫人を2枚墓地へ贈る。更に死者への手向けを発動する」

 

死者への手向け

通常魔法

①:手札を1枚捨て、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを破壊する。

 

司「俺はその効果で切り込み隊長を破壊する」

モブ1「俺のロックが」

司「更に俺はリバースモンスターを攻撃表示に変更。メタモルポット。お互いのプレイヤーは手札を全て捨て、新たにデッキからカードを5枚ドロー出来る」

 

メタモルポット

リバース・効果モンスター

星2/地属性/岩石族/攻 700/守 600

①:このカードがリバースした場合に発動する。

お互いの手札を全て捨てる。

その後、お互いはデッキから5枚ドローする。

 

司「さぁ、見せてやるよ。今回の切り札、ワイトキングを召喚」

リーダー格の男「そんなレベル1の雑魚に何が出来る」

司「レベルは1だが、お前らを倒せるカードだ。ワイトキングの効果を発動する。墓地のワイト及び、ワイトキング1枚に付き攻撃力が1000ポイントアップする」

 

ワイトキング

効果モンスター

星1/闇属性/アンデット族/攻 ?/守 0

このカードの元々の攻撃力は、自分の墓地に存在する

「ワイトキング」「ワイト」の数×1000ポイントの数値になる。

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分の墓地の「ワイトキング」または「ワイト」1体を

ゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する。

 

リーダー格の男「って事は最大攻撃力5000って事か」

司「そいつは違うな。墓地のワイトプリンス及び、ワイトメアは墓地に存在する時、ワイトして扱える。更に俺がメタモルポットで捨てた手札にもワイトして数えるカードが存在したら」

リーダー格の男「って事は……」

司「攻撃力は10000だ」

 

ワイトキング 攻撃力0→10000

 

リーダー格の男「ば、バカな」

「更に二重召喚(デュアルサモン)発動。もう1体ワイトキングを召喚」

 

二重召喚(デュアルサモン)

通常魔法

①:このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。

 

司「更に俺は手札から光学迷彩アーマーを1枚、ワイトキングに装備する」

 

光学迷彩アーマー

装備魔法

レベル1のモンスターのみ装備可能。

装備モンスターは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。

 

司「行くぜ。まずは光学迷彩アーマーを装備していないワイトキングで、切り込み隊長を攻撃」

モブ1「ウワァー」

 

モブ1 LP4000→0

 

司「そしてこの瞬間リバースカードオープン。連撃を発動する」

 

連撃

通常罠 漫画オリカ

自分フィールド上に存在するモンスターが相手モンスターに戦闘ダメージを与えた時に発動する事ができる。

そのモンスターはもう1度だけ続けて攻撃する事ができる。

 

司「この効果により、ワイトキングはもう1度攻撃できる。ガーゼットに攻撃」

モブ2「ヒイッ」

 

モブ2 LP4000→0

 

リーダー格の男「た、高が弁当を捨てただけで、そこまで怒るなよ」

司「お婆ちゃんが言っていた。男がやってはならないことが2つある。女の子を泣かせる事と、食べ物を粗末にする事だ。お前達はその2つを破った。その罪を味わえ」

リーダー格の男「く、来るなぁー」

司「やれ、ワイトキング」

 

リーダー格の男 LP4000→0

 

「わ、1ターン3キル」

「神は食物を作り、悪魔が調味料を作る。今回は辛味が強すぎたな。デッキと弁当、ありがとな」

俺はそれだけ言うとその場を後にした。



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