犯罪神の息子がほしい女神たちのお話 (狸より狐派 ハル)
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寄り道編
正月に書いてた短編、並びに犯罪神の息子についての詳細


遅くなってしまい、大変申し訳ございませんでした!

本来午前中か12時頃に投稿する予定でしたが、キャラ紹介について、pixiv版とは大きく異なるようにしたらこのザマなってしまいました・・・

あぁ・・・この状態で第二部を書けるのやら・・・

と、とにかくまずは短編をどうぞ!


マコトが住むマンション。

 

 

「「「「明けましておめでとう!!

マコト((くん))!!!」」」」

 

ネプテューヌ、ノワール、ブラン、ベールの四長女が窓から現れると同時に挨拶をした。

 

が・・・

 

 

 

 

「・・・なに人ん家に窓から入ってるんだ。」

 

そこにはマジェコンヌしかいなかった。

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!!妖怪紫ナスだぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「新年早々失礼だなネプテューヌ!!!そんなに私がここにいるのが意外か!!!」

 

「ちょっとネプテューヌ!ナスはもとから紫よ!ナスに失礼でしょ!!」

 

「ツッコミそこじゃないだろ!というかノワール貴様はマトモ担当だろ!なんでボケに回ってんだ!」

 

するとブランが、

 

「これが本当の正月ボケ、ね」

 

「なるほどな、って上手く言ったつもりか!!」

 

隣の部屋からクレームが来そうな大声で会話するマジェコンヌたち。

 

そしてベールがあることに気づく。

 

「あら?そうえばマコトくんはどこに?」

 

「・・・あぁ、マコトなら━━━━━━━

 

 

 

 

 

バイトに出てるぞ」

 

 

「「「「・・・はあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?!?」」」」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

ゲイムギョウ神社

 

「いやー悪いなー!新年早々こんなのに付き合ってもらって!!」

 

原作では下っ端ことリンダがマコトと参拝者の誘導作業を行っていた。

 

リンダいわく、

 

正月2日前、

リンダ、多いとバイト報酬が増えるから手伝ってくれ!

マコト、おK

 

とのこと。

 

「お前に色々と借りがあるのに・・・なんかまたできちまったなーいやーわりぃわりぃ」

 

笑いながら話すリンダに嫌な顔一つもせず謙虚するマコト。

 

神社は極めて人が多く、大混雑しているがなんとか誘導はできていた。

 

「あっそうだ!夜になるとなんか花火があるけどそんときの誘導も手伝ってくんねーか!?その報酬もちゃんと出るからよー!」

 

それもまた承諾するマコト。するとある疑問が、

 

「っしゃー!ん?神社に参らなくていいのかって?

いいーんだよ!アタイをなんだと思ってんだ?大悪党リンダ様だぞ?そんな面倒クセーのやってらんねーよ!」

 

まぁ予想通りの答えを聞きながら作業することにしたマコトだった。

 

 

・・・すると、

 

 

 

 

 

「娘たちをほっといて元旦からお仕事なんて・・・熱心なことね、マコトくん?」

 

「ん?」

 

声のする方向に体を向ける二人そこには・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日ぐらいゆっくりしてもいいじゃない・・・マコト?」

「娘たちが待ってるぞ、早くこっちにこい!」

「わたくしが暖めてあげますから・・・さあ、手ヲコチラニ・・・ネ?」

 

瞳に光の無い着物姿の四女神がいました。

 

「ぎゃあああぁぁぁ!!!なな、なんでここに四女神がいんだ!!?」

 

「あなたね・・・マコトくんにこんな仕事を押し付けたのは」

 

「いや待て!ちげーよ!!こいつには手伝ってもらってるだけだ!!」

 

「あらそうなの。けどマコト、あなた娘たちからなにも連絡きてないの?」

 

そう言われマコトは急いでケータイを開きメールを確認する。

 

するとネプテューヌたちからの知らせが何通も来ていた。

 

これに対し、マコトはかなり驚いた。

 

「・・・ったく、テメェってやつは・・・大事な日になにやってんだが・・・」

 

呆れるホワイト、するとグリーンがマコトに近づいて・・・

 

 

 

 

カチャン

 

「・・・は?」

 

静かに驚くリンダ。なぜなら、

 

 

 

 

 

マコトの片腕には手錠がかけられており、もう片方にはグリーンの片腕にかけられていた。

 

「さぁ、もう逃がしませんわ、マコトくん・・・?一緒に初詣ヲオコナイマショウ?」

 

「公共の場でなにやってんだあぁぁぁ!!てかなんで女神がそんなもんもってんだ!?」

 

「安心してください、これはマコトくん専用なので他の方にはとくに害はありませんわ」

 

「専用!?意味わかんねーよ!とにかく仕事中だからマコトを離せ!!」

 

とにかくマコトについた手錠を外そうとするリンダ、しかし女神たちが・・・

 

 

 

 

 

 

 

『『『『触れたら○ス』』』』

 

「ヒェッ」

 

ドスの効いた鋭い声と目付きで脅してきた。

 

マコトも背筋が凍り動けなくなる。

 

「・・・いいわね?」

 

「アッハイ...ドウゾ...」

 

恐らくここで逆らったら命がないであろう。ここはもう従うしかなかった。

 

「・・・行きましょう、マコトくん。今年もいいことがあるように御参リニシナイトネ・・・?」

 

グリーンに手錠をつけられたまま四人にドナドナされるマコトだった。

 

おしまい。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

ここからは現時点(H31,2/9)の犯罪神の息子のキャラ設定についてになります。

(無駄に長いです。)

 

 

 

《マコト》

 

【性別:男】

 

【体格:中学生並】

 

【血縁:母親・マジェコンヌ、父親・????】

 

【特徴】

一見すると普通の少年。しかし生まれつき左目が魔女のような鋭い目付き、そして右のひたいの髪の毛だけがメッシュをかけたように銀髪になっている。

 

普段左目を眼帯で隠しており、理由は普通の目付きをしていない自分にコンプレックスを抱いてるため(しかし母親を恨んでるわけではない)。

 

 

【能力】

母マジェコンヌに生まれたころから英才教育を受け、さらに自主性も強く、戦闘スキルはあまりにも高い。

 

《青龍刀》と《リボルバー拳銃》のセット装備をメインとしており、遠・中・近距離どれも担当できる。

 

また、他の武器にも精通しており短剣や弓、ハンマーなど原始的なものから、高火力の銃器や変形可能な武器など最新技術を搭載したもの、ましてや人の力だけでは扱えないものまで()()()()()()可能。

 

武器を持たずとも肉弾戦も得意とし、魔力とは別に《気》と呼ばれる特殊能力を持つ。

 

魔力・魔法技術も膨大で、回復・補助・攻撃・強化・弱体化・異常状態に拘束までも可能でさらに、一度()()()ものを()()()()再現をしてしまうほど。

 

母から受け継いだものとして《相手の力を得る能力(コピー能力のようなもの)》をもつが使うことは基本的にはなく、理由として自分の努力だけで得ようとする癖をもつ。

 

父から受け継いだ能力も持つが・・・それについては別の機会に記す予定である。

 

 

【性格】

今はそうでないとはいえ、犯罪神に育てられたとは思えないほど温厚で謙虚、しかしこの物語が始まる一年前まで母親以外の人間とまともに会話をしたことがなかったため、警戒心もある程度ありコミュ障なところもある。

 

実は正義について他人とは違う感情を持っており、あくまでも『自分にとって、そのとき正しいと思ったことを行う』という思考をしており、若干強い合理的な部分もある。

 

それで自らを悪人と思うものの、仲間外れやほかの人に嫌な目で見られたくないという理由で、流されやすいという一面もあるがゆえに単独で行動することを好む。

 

競技でないと人間同士の争いを好まない、またギルドのあっせん職以外に対しては消極的で自分のこと以外にはあまり興味がない。

 

ちなみにだが、痴漢などの変質者を極端に嫌う。

そのレベルは多分犯人が無事じゃ済まないほど。

 

それと弱点が色気の強い女性、非道な者でない限り手出しできない。

 

 

【その他】

プラネテューヌのギルドのあっせん職に就きたてのころ、ネプテューヌたちが危機に陥っていたとき、そこを助けたことをきっかけに知り合った。

 

友人を必要としたかったが、その性質を知ったネプテューヌたちは彼と一緒にいることを積極的になり彼自信は勘弁してほしかった。

 

だが回数を重ねたり、さまざまな人たちと出会ったことをきっかけに視野が広がっており、人との関わりの大切さを知った。

 

 

【人間関係】

《マジェコンヌ》

彼の母親で元犯罪神、今はナス農家。

粗暴で悪人らしい振る舞いをするが、かつて夫と出会い、そして結婚をきっかけに完全にではないものの改心している。

また、息子を育てあげれたのか、意外にも面倒見がいい。

実は夫から色々な知識・技術を教わり、現役よりも格段に強く、本音を書けば四女神はおろか、虹・黄・橙女神がたばになってかかってきても返り討ちできてしまうほど。

(一部最終話で、アイリスに苦戦してしまった理由は街中といい、他の人間を巻き込まないや、誤って殺害しないため手加減を()()()にしてしまっていた)

 

《ワレチュー》

プラネテューヌに上京する前に出会ったモンスターで、マジェコンヌとは腐れ縁。

ズル賢さが売りで、彼に危険な相手をうまく回避する仕方や対応のやり方を教えた。

 

《ネプテューヌ》

彼に助けられたことをきっかけに、友達になってくれた少女で、この次元では女神候補生となっている。

とくに彼を遊びなどに誘い、彼にとって一番印象深い存在となっている。

 

《ネプギア》

彼女も助けられたことをきっかけに、友達になった。メカや銃器について会話を持ちかけたりしてくれる。

 

《イストワール》

彼がプラネテューヌ教会に誘われたときに出会った。

ギルドの評価をいち早く知った人物で、彼にしか頼めないクエストを任せることもある。

 

《ノワール・ユニ》

ネプテューヌの紹介で知り合った二人。

とても謙虚な彼を気に入り、後になんとツンデレ通り越して二人っきりなった際に素直になるほど。

というのも、人との関わりを苦手とする彼のために優しくて接することができるためこのような性格になった。

 

《ブラン・ロム・ラム》

彼女たちもネプテューヌの紹介で知った。

ブランは自分が書いた小説を彼が楽しんでくれたお陰で、好感度が一気に上がった。

ロム・ラムは彼と何回も遊ぶなかで、無意識に異性として感じるようになった

 

《ベール》

初めはゲームやクエストを一緒にやるなど、普通の友達のような関係だったが、彼女は彼にのみある悩みを打ち明けている。

 

《箱崎チカ》

リーンボックスの教祖。ベールに気に入られる彼を嫉妬していたが、自分の女神の暴走を見て気が重くなった。

 

《うずめ・くろめ》

この次元では双子になっている。

うずめは彼の強さといいカッコよさといい、かなり気に入っているが、異性としての意識はそれほど高くない。

くろめは、どこか彼と親近感があり、素直な気持ちをつたえたりしている。

 

《プルルート》

彼のことが大好きで、本人いわくいつの間にか好きになっていたとか。実は夜、自分で作った彼を模した人形を毎晩抱いて寝ている。

 

《パープルハート》

この次元では、ネプテューヌとネプギアの母親。

劇中にまともな対面は見られなかったが、実はコッソリと出会っている。将来娘たちの夫になりそうな予感がするためか、彼をとても気に入っている。

 

《ブラックハート》

この次元では、ノワールとユニの母親。

娘たちの彼に対しての感情を知ってしまったせいで、変な方向に将来を考えるようになってしまった。

 

《ホワイトハート》

ブラン・ロム・ラムの母親。

娘を任せられるのは彼しかいないと確信してしまった。

 

《グリーンハート》

ベールの母親。

訳あって、娘と彼がベットで寝ていたところを見てとんでもない勘違いをしてしまった。

マコトのことを気に入りすぎて自分が病むという、違うベクトルにヤバイ人。

 

《オレンジハート》

うずめ・くろめの母親。

劇中には出なかったが、頭を撫でてきたりと反応に困ることをしてくる。

 

《アイリスハート》

初めて会ったときは、なぜか苦手意識が強かった。(理由として彼が生まれる前、現役の犯罪神だった母親が彼女にいたぶられたため。母親もアイリスを苦手とする)

しかし、マジェコンヌを攻撃するのを見てしまい、彼女を強く警戒するようになった。

 

《リンダ》

原作では『下っ端』という名前しか表記されなかったちょっとだけかわいそうなキャラ。

もともとある闇組織の一人だったが、彼に助けられたことをきっかけにある程度改心、今では先輩的立場・・・なのだが空回りが多々ある。

 

 

【父親について】

妻であるマジェコンヌのみがその正体を知る謎の人物で、マコトも詳しいことは聞かれておらず消息も不明。

 

今明かせる内容としては・・・

 

《日本》と呼ばれる異世界の国の出身で、ある大歓楽街で伝説の極道や元弁護士の探偵の事件に巻き込まれたり、《アメリカ》と呼ばれる国で何回もバイオテロに遭遇したり、かと思えば魔界から押し寄せる悪魔たちをデビルハンターと成敗したり、どこかでは偉大なボスやその息子たちやサムライサイボークと世界の危機を救ったり、そんなことしてたらなぜか地上最強の生物と呼ばれる男たちに祖国で襲われたり、国を出ていこうとしたらナイトロターボを乗せた車で警察から逃げるハメになったり、気がついたら昔にタイムスリップしてアサシン教団の一人として活躍したり、エジプトでそれの始まりを見たり、スパルタの戦争にいつの間にか混ざってたり、あげくの果てに異世界に跳ばされ、様々な竜を狩るハンターになったり、サルのような尻尾を持つ伝説の(スーパー)戦闘民族のMADないざこざに死にかけたり、大海賊時代の海賊になったり、人生のフルコースをカリスマ美食屋と集めたり、SFの混じった江戸時代で便利屋の従業員になったり、モンスターのトレーナーのチャンピオンになったり、《日本》に戻れたかと思ったら黄金の矢に刺さって守護霊みたいなのを召喚したり、有名な怪盗の三世にお宝の鍵として無理矢理連れてかれたり、赤い蝶ネクタイの子供と遭遇したら殺人事件の第一目撃者になったり、地球を防衛する兵士になったり・・・

 

・・・これ以上例をあげてもキリがないのでここまで記載することにする。

 

とにかく、色々と巻き込まれたりしたせいで強くなりすぎた()()の人間である。

 

そしてゲイムギョウ界に入ったときに初めて出会った人物が、当時重症を負っていたマジェコンヌだった━━━




ここまでお読みになっていただき、ありがとうございます。

これからの投稿についてですが・・・こちらの都合もあり不定期更新になってしまいます。

大変申し訳ありませんがどうかご了承下さい。

活動報告のアンケートはH31,2/9の23:59までになりますので、興味のある方はご覧いただけるだけでも幸いです。

次回はいつになるかわかりませんが、どうかまたお会いしましょう。

ではまた!


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Stylish Crime Parent and Child

『単にこれがやりたかっただけだろ』シリーズ第2弾になってしまいました。本編期待してた方々は申し訳ありません。

今回のお話はちょっとゲストとして《デビルメイクライ》の敵キャラを出してみました。

また今回のサブタイトルの意味は《スタイリッシュ犯罪親子》という意味です。英文字が合ってなかったらごめんなさい・・・

そ、それでは、どうぞ!


「マジェコンヌ様・・・!マジェコンヌ様!!」

 

犯罪神の息子がまだプラネテューヌに上京していなかった頃、マジェコンヌの家の玄関を一人の男性が大慌てで叩いていた。

 

ガチャ

 

「なんだ、ん?」

 

その男性は一言で言えばボロボロだった。服は汚れ、老けた顔も泥を浴び、丸眼鏡もヒビが入っている。しかしマジェコンヌにとってはどこかで見たことのあるような風貌だった。

 

「おお・・・!マ、マジェコンヌ様・・・!あなたと再開出来る日がどれだけ待ちわびたか・・・!」

 

「・・・誰だ貴様?」

 

「お忘れですか・・・!私はかつてマジェコンヌ様の側近だったボッツです!部下に様々な情報を集めさせていたところに、あなたがここにいるという噂を耳にしましたが本当に会えるとわ・・・!!」

 

「・・・知らんな。で、なんのようだ」

 

「あぁ、どうかお助けください、犯罪神マジェコンヌ様。私は今も《アンチ女神組織》のリーダとして活動をしていますが、今わが組織の本拠点が《ベオウルフ》と呼ばれるモンスターに壊されてしまったのです。

力も強大でとても私たちでは太刀打ちできないのです・・・!

マジェコンヌ様、どうか我らを・・・お助けください!!」

 

ボッツは土下座で乞いた。彼は長年マジェコンヌに身を注ぎ、組織のために尽力してきた。

 

だが、今回は相手が悪すぎる。女神でもない、しかしたしかな力を持った敵に彼らではどうすることもできない、だから彼女に乞うのだった。

 

「・・・・・」

 

土下座をする自称側近を見つめるマジェコンヌ。しばらくそうしたあとこう言った。

 

「・・・私はもう犯罪神ではない」

 

「えっ・・・!?」

 

「いい機会だ、もうそんな組織を消して他のコトでもやるんだな」

 

そういいながらマジェコンヌはドアを閉めようとした。それをボッツが慌てて止める。

 

「おっお待ち下さい・・・!正気ですが!私たちは今でもマジェコンヌ様を崇めているのです!なぜそのようなことを・・・!」

 

「・・・知らん。とにかくそう伝えるんだな」

 

「待ってください!!お願いです!どうか・・・どうか私たちをお救いください!!組織のなかには()()()()()()()もいます。まだ生まれたばかりですが、成長すればマジェコンヌ様を誰よりも崇めてくださります!どうか・・・どうか・・・!」

 

「・・・!」

 

ピタッとある言葉を聞いて止まるマジェコンヌ、彼女にとっては聞き間違いではないかと思っていた。

 

「・・・・・」

 

「どうか・・・お願いします・・・!」

 

「・・・・だ」

 

「・・・へ?」

 

「どこだと言っている、そのベオウルフとやらは」

 

「っ!す、救ってくださるのですか・・・!」

 

「さっさといえ」

 

「あぁ・・・マジェコンヌ様ー!!」

 

歓喜のあまりにボッツは抱きつこうとする、それをマジェコンヌは━━━━

 

ドコォ

 

綺麗に蹴り返した。

 

「グブファ!?」

 

ドシャア、とその場に伏せるボッツ、マジェコンヌはそれを気にすることなく家に入る。

 

「うぅ・・・マジェコンヌ様?」

 

謎の行動に疑問する彼、するとしばらくしたら彼女が出てきた。

 

「おい、さっさと案内しろ」

 

「・・・マジェコンヌ様、後ろのは・・・?」

 

出てきたのはマジェコンヌだけでなく、後ろには少年がいた。彼にとって今までその少年のことはまったく知らない、なぜマジェコンヌの家から出てきたのか・・・

 

「今はいいだろ、さっさと案内しろ」

 

そう言われ、ボッツはやむ無く二人を連れていくことにした。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

アンチ女神組織 本部跡地

 

ベオウルフと呼ばれるモンスターは一言でいってしまえば、人型の巨人である。

 

全身黒く体長は5メートルを超え、頭には一本の角、左目は傷により失明しており、まさに悪魔の一言に尽きた。

 

「ヤツは・・・ヤツはどこにいる!」

 

この悪魔がいう《ヤツ》とはかつて魔界にいた反逆者の血族のことで、ベオウルフはそれに強い復讐心を持っていた。

 

もっとも、このゲイムギョウ界を片っ端から探しても見つからないことをこの悪魔は知るよしもないが・・・

 

そのような説明をしていると、ベオウルフはある臭いを嗅ぎとった。

 

「・・・誰だ?人間か?」

 

「ほぉ・・・鼻はそれなりに効くようだな」

 

声のする方向に首を向け、誰かを確認する。

 

いたのは二人、一人は魔女のような格好をしており肌が極めて白く、もう一人は紫のロングコートを着た黄色人の少年だった。

 

「貴様・・・人間ではないのか?」

 

「そうだ、少なくとも私は人間じゃない」

 

「なら名を名乗れ」

 

「私の名はマジェコンヌ・・・それだけだ」

 

「聞いたことのない名だ・・・魔界生まれではないな」

 

「さぁ、まぁともかくだ。貴様はさっさと帰った方がいい、貴様のいってるヤツは少なくともこの世界にはいない」

 

「!、貴様知っているな!!」

 

「知らんな、さっさと帰れ」

 

「ならば力ずくで聞き出すまでだ!!俺を怒らせたことを後悔するがいい!!」

 

一気にマジェコンヌに向かって走り出すベオウルフ。攻撃間合いに入った直後、アッパーを繰り出した。

 

「ふん」

 

それを間一髪で左に避ける彼女、そしてすぐさま槍・・・ではなく大鎌を構え、足に連続攻撃した。

 

「ぬぅ!」

 

足に痛みが走りながらも足をあげ踏みつこうとする。

 

ズドン!という大きな音が出たが、踏んだ感触がない。

 

「こっちだバカめ」

 

「ヌォ!?」

 

ズバァ!!

 

顔にもろ斬撃が入りよろめるベオウルフ、そのあと怒りに身を任せ無理矢理腕を動かした。

 

「うおぉ!!」

 

「当たるか」

 

暴れた拳を寸前かつ余裕で避けるマジェコンヌ。するとその場で立ち止まり、両手を広げてこう言った。

 

「そんなに暴れて・・・You scared?(怖がってるのか?)

 

「貴様ぁ!」

 

もう一度右拳を上げ、殴ろうとする。

 

が━━━━━━

 

 

 

ズダァ!!

 

左からの衝撃を顔に受けた。

 

「があぁ!?」

 

大きく怯み、倒れかけそうなところに、再び衝撃を顔に受ける。

 

一回、二回、三回と斬撃と銃弾の嵐が襲いかかる。

 

よろめき、ついに壁に追い込まれたベオウルフは背についたまま、そんなことをした人間を見る。

 

「こ、このガキ・・・!」

 

はじめて殴りかかる前、魔女らしき人間の後ろにいた少年だ。

 

いつの間にか回って攻撃の機会をうかがっていたのだろう。

 

青龍刀とリボルバー拳銃をにぎり、ベオウルフをじっと見つめていた彼だったが、突如ため息をしてこう言った。

 

 

 

Too easy...(余裕すぎる)と、

 

 

「貴様ら・・・よほど死にたいようだな・・・!!」

 

怒りが頂点に達し、ベオウルフは壁から離れ身を少し縮こませた。

 

「ん?」

 

マジェコンヌが疑問に思っていると、その悪魔は一気に体を広げ、同時になんと背中からも翼を生やしたのだ。

 

しかもその翼は四つあり、黒と白の二つの色合いをしていた。

 

「ほぉ、随分とミスマッチだな」

 

「死ねぇ!!」

 

ベオウルフが翼を強くあおぐ。すると無数の羽が飛び散ちり、同時に二人にを襲った。

 

「む!」

 

とっさに避ける二人、数が多く必死になっているとベオウルフの姿が見えなくなる。

 

「上だマコトォ!!」

 

マコトと呼ばれた少年は上を向く。そこには大の字に体を広げたベオウルフが━━━━━━

 

 

 

ドコォン!!!

 

 

大きな地響きが鳴り、風圧が彼女に当たる。

 

砂煙が少しずつおさまり、ベオウルフが下を向いて方膝で立っているのが見えた。

 

「・・・いない?」

 

そう呟く次の瞬間、

 

 

ズグサァ!!

 

「!!!」

 

真上からなにか刺さったような激痛を感じる。

 

実際ベオウルフの後ろ首もとにはマコトが青龍刀で刺しているのだった。

 

「グアアァ・・・!!い、いつの間に・・・!!」

 

「よし・・・そのままじっとしてろ」

 

ベオウルフがあまりの激痛に動けないところ、マジェコンヌは大鎌を構え、刃に魔力を集中させる。

 

だんだんと濃い紫色のオーラをまとい、その刃は素の状態より大きくなったように見える。

 

「・・・いくぞ!」

 

マジェコンヌがその場で大鎌を振るおうとする。

 

その重みは伊達ではなく、足場は亀裂が入り、回りの瓦礫はすぐさま飛んでいった。

 

魔斬・極破(まざん・ごくは)!!!」

 

その強く振るわれた大鎌は、溜めた魔力を一気に放出、そして衝撃波となり、ベオウルフに襲いかかった。

 

「おおぉ・・・ごぉ!?」

 

マコトはすぐに青龍刀を抜くと同時にその場から離れる。

 

ベオウルフは抜かれた激痛も感じ、その場に硬直してしまう。

 

動こうとも体が言うことをまったく聞かない。そしてついに━━━━━━━━━

 

 

 

 

ダガァア!!!

 

 

魔斬・極破が直撃した。

 

爆発で再び舞う砂煙、マジェコンヌは大鎌をゆっくりとおろし、様子を見る。

 

その直後上からマコトが降りてくる、降りた先はちょうどマジェコンヌの真横だった。

 

「ぐぉぉ・・・ま・・・まだだ・・・」

 

砂煙がある程度落ち着いた矢先にベオウルフの震えた声が聞こえる、まだ生きていたのが意外だったが、どのみちあと少しで倒せそうだ。

 

マコトは青龍刀を納刀するそして、

 

もう片方の手で今持っている物とは別のリボルバー拳銃を取り出した。

 

二丁の拳銃を持ったマコトは、ベオウルフにとどめを刺すべく対象に構える。

 

「ウォア!!」

 

突如ベオウルフが翼を動かす、そこから発射された羽がマコトを襲った。

 

「!」

 

マコトはとっさのことに反応をできず、反射的に片方の銃で防いでしまった。

 

ガチン!

 

羽が銃に当たり、反動で手から離れ真横に飛んでしまう。

 

が、

 

 

 

バシッ!

 

 

なんとその真横にいたマジェコンヌが銃をキャッチした。

 

その直後彼女は銃をベオウルフの方へ構える。

 

「・・・今回だけ、貴様に付き合ってやる」

 

マコトにそういうと、彼も銃を構える。そして二人は悪魔の方を向き、引き金に指をかける。

 

「バカな・・・こんな・・・!!」

 

かろうじて立っているベオウルフは二人を見る、まさかここで倒れるだなんて、この悪魔には夢にも思わなかったのだ。

 

 

 

そして二人は、

 

 

 

同時に、一気にお互いに近づき、

 

 

 

背を会わせ、銃を構えると声を重ねてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「Jack pot!!」」

 

 

 

ダァン!!

 

 

 

魔力を帯びた二つの弾丸がベオウルフに向かう。

 

 

悪魔にとってその弾丸は遅く、そして重く感じた。

 

 

「ウォォ・・・ォオオオオオオオオ!!!」

 

 

着弾した二つの弾丸は爆発を起こした。ベオウルフは空を強制的に見上げられ、そして膝をつく。

 

そのまま胴と顔から倒れ、

 

ついに動かなくなった。

 

「ふう、それなりといったところか。もっとも私一人でも釣が出るほどたったか・・・む、そうえば・・・」

 

マジェコンヌがそのような独り言を言うと、あることを思い出し、マコトに伝えた。

 

かつて彼女の夫が魔界についての知識を教えてくれたとき、上級悪魔は倒したあとその力を吸収しようとすると、《魔具》と化し、強力な武器として扱えることを聞かされた。

 

「マコト、さっそくやってみろ」

 

そう言われ、少年はベオウルフに近づき手を広げた状態で付きだし、吸収魔法を行った。

 

すると、悪魔の体が光り、その光の塊がマコトの手のひらに集まってくる。

 

次第に彼も一瞬ながらも強く発光し、気がつけば━━━

 

 

 

手には狼の顔のような籠手が、

 

 

足には狼の脚のようなバトルブーツが装着されていた。

 

 

「ほぉ・・・それがこいつの魔具か」

 

マジェコンヌが感心して見つめる、マコトも足を上げたり、指を曲げたりして心地を確める。

 

するとある声が聞こえる。

 

 

「・・・・だ・・・まだ・・・まだ・・・だ・・・!」

 

「・・・なんだ、まだ生きてたのか」

 

ベオウルフが倒れたまま声を出す。少しあきれたマジェコンヌは、マコトに最後の命令を下した。

 

 

「ちょうどいい。マコト、その魔具でとどめを刺せ」

 

それを聞くと、彼は倒れた悪魔の方を見る。

 

完全に弱った敵を最後まで攻撃する趣味はなかった、だが少年は知っている。

 

このような禍々(まがまが)しい魔力をもった生命体は、

 

放っておくといずれまた破壊と殺戮を繰り返すことを。

 

 

マコトは覚悟を決めた。

これ以上の犠牲者を出さないため、ひとつの命を消すことに━━━━━━

 

 

 

ズアッ!

 

 

少年は一気に近づき、下から拳を振るう。

 

 

ドゴォ!!

 

 

かち上げられたベオウルフは空中を舞い、そして少年もその悪魔に向かってジャンプをした。

 

 

そしてベオウルフと同じ高さに合わさったとき、少年は(かかと)落としと呼ばれる技を使い、その勢いを利用して縦に高速で回転する。

 

 

ズバァ!!!

 

 

その脚はあまりの回転の速さに、もはや刃と化しベオウルフを、

 

 

なんと文字どおり両断してしまった。

 

 

ズドォン

 

 

先に降りた少年の後に、二つに別れた大きな亡骸が落ちる。

 

 

そのあとはただ静寂が支配し、二人だけがその場に立っていた。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「え"・・・ママっマジェコンヌ様の・・・息子・・・!?」

 

少年の正体を知ったボッツとその部下たちは頭が真っ白になる。

 

まさか自分の信仰していた神が、すでに子を持っていたなんて誰も予想だにしなかった。

 

「・・・・・ま、そう言うことだ。ということで貴様ら全員この組織を解体して、もうこんなことをするな。いいな」

 

マジェコンヌはボッツにそう言う、が・・・

 

「そ・・・そんな・・・僕のマジェコンヌ様が・・・馬の骨も知らない"・・・誰かとの間を・・・作っているだ・・・なんて・・・」

 

完全に放心しきってるようだ。

 

「・・・・・聞いてるか!!」

 

「ヒッ!?ハッハイ!!!」

 

「・・・もう私のために動くな。それとあと一つだ、特に子持のヤツは・・・自分がこんなことをやってただなんて死んでもいうな・・・以上だ」

 

「へ・・・?」

 

ボッツが腑抜けた声を出すと、マジェコンヌは背を向けマコトを呼び、その場を去っていこうとした。

 

その光景を見たボッツとその部下たちは、不思議に思った。

 

 

かつて犯罪神だった彼女が、あんなことを言うだなんて━━━━━━━

 

 

かつて犯罪神だった彼女が、今では一児の母親として子育てを一生懸命していただなんて━━━━━━━

 

 

けど今のその彼女の背中は大きく、そして本当に神々しく見えた。

 

 

 

「・・・・・あたし、足を洗うわ」

 

一人がそう呟く。それを切っ掛けか、次々に改心するものが現れ、

 

そして次第には、この世にもう犯罪神を信仰する悪者は一人もいなくなったのだった。

 

こうなった原因は、やはり息子の存在があったこそだっただろう。

 

誰もが、ましてや本人までもが知らないうちに、犯罪神の息子は世界を一瞬に2度も救い、そしていつしかこの少年を密かに崇める存在が現れるようになったが、

 

それはまた、別のお話になるでなろう・・・

 

 

《Stylish Crime Parent and child、終劇》




いかがでしたか?

犯罪神だってやろうと思えばスタイリッシュに出来るんですよ(ただし夫のお陰)。

もしこんな寄り道編を気に入ってくだされば評価、感想をお願いします。

次回の投稿は、ちゃんと本編の続きを一週間以内に投稿するからしばらくお待ちを!!

それではまたお会いしましょう!!

ではまた!!!





PSなオマケ

犯罪神の息子が《超次元ゲイムネプテューヌV2》をプレイしてみた。

あるシーンでは・・・

V2マジェコンヌ『マジェコンヌ・・・これが貴様らを倒し、この世界の終焉の鐘を鳴らす私の名だ』キリッ

マコト「・・・」

母親マジェコンヌ「・・・」


またあるシーンでは・・・

V2マジェコンヌ『"新次元デストロイヤー"、か・・・ふむ、貴様を倒して主役の座を奪うのも悪くないな』

マコト「・・・」

母親マジェコンヌ「・・・」

マコトはこう呟く、カッコいいですね。

母親マジェコンヌ「殺せぇ!!!私を今すぐに殺してくれぇぇぇ!!!!!」

別次元の自分のせいで黒歴史を作ってしまったマジェコンヌだった。

チャンチャン


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犯罪息子とパーフェクト英語教室《禁止用語編》

学校の教室

 

ネプ「てことで始まりました!マコトくんによる、英語教室!!さっそく授業をやりたいと思います!!」

 

ノワ「いやいきなりすぎでしょ!?本編だって全然終わってないのに、なんでやんなきゃいけないのよ!!」

 

ネプ「だって今までのお話はギャグってより、ホラーだったじゃん。この私がヤンデレになっちゃってマコトくん刺しちゃいそうになっちゃって、あとノワールも堕ちちゃったじゃん」

 

ブラン「たしかに」

 

ノワ「いやあなたも堕ちてたでしょ!!そもそも作者がなんもまともな考えとかなしに、始めたのが悪いんでしょ!!だったら最初っから短編集にしてなさいっての!!」

 

ベール「ぶっちゃけ言っちゃいますと、作者のやる気が実際にないんですよね。だから息抜きと言う名のサボりでこんなことを書いちゃってるんですよ」

 

ノワ「あーもう!まさかこのままずっと本編ほったらかして、短編ばっか書くんじゃないんでしょうね!!」

 

ネプ「そうらしいね」

 

ノワ「あのバカ作者ァァァァァァァァァァ!!!」

 

ギア「あっはは・・・」

 

ユニ「はぁ・・・」

 

うずめ「な、なぁ・・・もう始めねぇか?このまま作者の愚痴言ってもタイトル詐欺になりそうだからさぁ・・・」

 

プル「そうだよ~、せっかくマコトくんが英語を教えてくれるんだから授業を始めよ~。

作者にはあとで、私が○してあげるからさ~」

 

くろめ「・・・プルルート、伏せ字になる言葉はやめろ・・・」

 

と、言うことで授業が始まりました。はたしてどんな英語が出てくるかな?

 

 

きりーつ

 

きーつけー

 

れー

 

《マコトくんのパーフェクト英語教室》

きんしよーごへーん

 

 

いーすん「みなさん、英語は今では一般常識のひとつになっています。しかしなかには、悪口に相当する使ってはいけない英語だってあります。

なのでこの授業でしっかりと覚えてくださいね」

 

ギア「あれ?なんでいーすんさんが?」

 

いーすん「私は副担任教師になりました。マコトさんは会話が苦手なので、メイン進行は私になります」

 

ネプ「そっかー、マコトくんもともとコミュ障で私たちだけなら話せるけど、今は教師という責任の重い立場だし、なにより読者も指導しないといけないからねー」

 

マコト「(((・_・;))ブルブル...」

 

ノワ「・・・ちょっとネプテューヌ、マコトにプレッシャーかけないで!体震え始め出したわよ!」

 

ネプ「わわっ!ごめんごめん!マコトくんリラックスリラックス!!」

 

 

※しばらくお待ちください。

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

 

いーすん「み、みなさんお待たせしてすみませんでした・・・今から紹介しますね!」マコトさん落ち着いてくださいね(ボソッ

 

うずめ「この時点で1000字到達した件について・・・」

 

いーすん「わかりましたから!マコト先生お願いします!」

 

マコト「(・ω・)ゞ」

 

ネプ「あれ?思ったけど顔文字はいーすんの特権じゃ?」

 

いーすん「喋れないのでしかたがないんです」

 

 

カー、カ~・・・

 

 

いーすん「まず最初はこれです」

 

《Die》

 

ベール「これは・・・『ダイ』っで読むのでしょうか?」

 

いーすん「そうでしょうかマコト先生?」

 

マコト「(・ω・)d」

 

ベール「まぁ、正解ですわ!」

 

ギア「見事ですね!ベールさん!」

 

ユニ「あれ、けど意味は?」

 

いーすん「そうですね、マコトさん意味はなんですか?」

 

マコト「・・・」

 

いーすん「マコトさん?なんか不安そうな表情ですが・・・」

 

ブラン「ちょっと嫌な予感・・・」

 

 

カッカッカッ・・・

 

 

意味・・・

 

《死ね》

 

ベール「ファッ!?」

 

ノワ「うぇ・・・、たった3文字の英語なのに、意味が恐ろしすぎる・・・」

 

プル「始めっから怖いよ~」

 

 

カッカッ・・・

 

 

原形《DEAD》

 

くろめ「これは・・・『デッド』、あぁなるほど」

 

いーすん「つ、つまり原形が『死』を意味するので、こうなる訳ですね・・・」

 

ブラン「それをなんも恐れず発言するというベール・・・」

 

うずめ「こえー・・・」

 

ベール「なっ、わっわたくしだってしらなかったんですのよ!!」

 

ネプ「えー・・・」

 

ベール「えーじゃありません!!」

 

いーすん「つ、次からは気をつけましょうね!さてマコト先生、次をお願いします!」

 

 

カッカッカッ

 

カッカッ

 

カッ・・・

 

 

《Kill》

 

ギア「これは・・・何て読むんですか?」

 

 

カッカッ・・・

 

 

『キル』

 

ネプ「あっ、これFPSとかのオンラインゲームで、よく使うやつだ!」

 

うずめ「あー、けど実際の意味はなんだ?」

 

 

カッカッ・・・

 

 

意味・・・

 

《殺す》

 

ネプ「ひえっ・・・」

 

ブラン「予想はしてたけど・・・いざ耳にすると・・・」

 

ベール「そうえば、実際ゲームでボイスチャットをしてるときに『キルしましたか?』とか言ってましたけど・・・」

 

くろめ「まぁ殺したかを質問してるもんだな」

 

ネプ「ひえー!ベールの人殺しー!」

 

ベール「だっ、だからこれはゲームの中であって、実際には・・・!」

 

プル「つまりゲームでは、死んじゃえとかいってるの~!?怖~い!!」

 

ベール「だーかーら!!つまりはその、言葉のあやってのですのよ!!」

 

いーすん「静かにしてください!!なにかしらの専門用語で使われる場合もありますから・・・あくまでも日常的には使わないように気をつけてくださいね!」

 

ユニ「そ、そうね・・・マコト、次お願い!」

 

マコト「(^_^;)コク」

 

 

カー、カッカッ

 

カー、

 

 

ネプ「えっとー・・・」

 

《Scum》

 

ノワール「これは・・・何て読むのかしら?」

(読めない訳じゃないけど・・・読んだら読んだで面倒なことになりそう)

 

 

カッカッカッ

 

 

読み《スカーム》

 

ギア「うーん、ピンとこないなー」

 

プル「マコトく~ん、意味はなんなの~?」

 

マコト「( ̄~ ̄;)」

 

いーすん「マコト・・・先生?」

 

 

カッ・・・カッ・・・

 

 

意味・・・

 

《クズが》

 

ブラン「・・・また物騒な意味ね」

 

うずめ「聞くだけだったらまぁ、かっこいいけど・・・意味知ったらな~」

 

いーすん「この言葉は聞きなれないですから、仕方がありませんね。

本来の意味は、豆腐とかを発酵させたときにでてくるあぶらかすのそとや、水面にでてくる泡を意味するのですが・・・」

 

ベール「このような形でも意味を示すのですね」

 

いーすん「使う機会はないかと思いますが、意味を知らず使っている人がいたら注意してあげてくださいね」

 

ネプ「よしわかった!じゃ次いってみよう!」

 

マコト「(・ω・))コク」

 

 

カッカッカッ・・・

 

 

《Nigger,Nigga,Nigro》

 

ギア「複数でてきた?」

 

プル「つまり~、どれも同じ意味ということ~?」

 

いーすん「そのようですね。マコト先生、意味を教えて下さい」

 

 

カッカッ・・・

 

 

これらの意味

 

《黒人を差別する発言》

 

 

ブラン「差別する発言・・・」

 

いーすん「はい、これらを通称《Nワード》といい人種差別に通じる表現、特に黒人差別につながる表現は、私たちが考えているよりも、遥かにこえて忌避されたものです。

なので放送業界は、これらを徹底して規制を施しているんですよ」

 

ネプ「うわー、この美少女ゲームであるネプテューヌシリーズで、こんな社会の現実味のあることを教えられるなんてそうそうないよー」

 

いーすん「みなさんも人種差別を絶対にしてはいけませんよ!いいですか!」

 

ネプ「はーい!」

 

いーすん「それではマコト先生、次をお願いしますね」

 

マコト「(´・ω・)コク」

 

 

カッカッカッ・・・

 

 

《damn,bitch,shit》

 

プル「わ~、また難しそうな英語だ~」

 

うずめ「うーん・・・読みはなんだ?」

 

 

カッカッ・・・

 

 

《デーン、ビッチ、シット》

 

ノワ「あっ・・・」

 

ベール「ま・・・真ん中・・・」

 

ギア「え、えーっと・・・意味は・・・なんなのかな・・・」

 

マコト「(-_-;)」←申し訳ない顔

 

 

カッカッカッ・・・

 

《呪う、雌犬、(フン)

 

 

ユニ「うぁ・・・またキモい・・・」

 

ブラン「ネットで偶然聴いたんだけど・・・やっぱ恐ろしい意味ね」

 

ネプ「というか、海外の映画とかで左の言葉をたまに聞くけど・・・結構・・・いや、がっつりストレートなんだね・・・」

 

いーすん「これらの発言はよく聞きますが、実際使うと完璧に引かれるだけではなく、生活そのものが氷河期に入りますので、本当に気をつけましょう。

まぁ左の言葉は、海外の人たちも失敗したときにはよく使われるようですけどね」

 

くろめ「まぁだからと言って、使うつもりはまずないだろうがな。よほどカッコつけなきゃの話だが」

 

うずめ「・・・なんでこっち見ながら言うんだよ」

 

くろめ「別に」

 

ネプ「・・・うずめもしかして使ってた?この言葉」

 

うずめ「いや使ってねぇから!てかここで始めて知ったからなこの英語!!」

 

いーすん「わかりましたから落ち着いてください・・・さて、次で最後にしましょう。マコト先生」

 

マコト「・・・(--;)コク」

 

ネプ「・・・最後の最後はとんでもない英語がきそう・・・」

 

 

カーカッカッ・・・

 

 

《Fuck》

 

 

ギア「・・・ものすごーく危険な香りが・・・」

 

いーすん「・・・で、では、読みと意味を教えて下さい」

 

 

カッカッカッ・・・

 

 

読み、意味

 

 

《ファック、(性的に)犯す・殺す》

 

ネプ「やっぱこれ超ヤバイ英語だー!!!」

 

いーすん「これも《Fワード》と呼ばれ、英語の中では最も酷いものとされます。そのなかでも一番有名なのがこれですね・・・」

 

ベール「む、昔のプロレスラーはこういう言葉をしていたと、2ちゃんねるとかで見ましたが・・・」

 

ノワ「ほんっと、恐ろしい英語ね・・・」

 

プル「ひ~・・・え、英語って怖いよ~・・・」

 

ブラン「・・・まぁ使わないようにすればいいだけの話だけど・・・」

 

いーすん「そうです。これらの英語は使わないのが一番です。それに、清く正しく英語を使っていればまずこんな言葉を耳にも入りません。

あくまでも、知識として知っておきましょう!!」

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

いーすん「ちょうどチャイムがなりましたね、これで授業を終わります。みなさんどうでしたか?」

 

ネプ「どうもこうも、ヤバイ1日だったよー・・・まさかここまでハードな内容だったなんて・・・」

 

ベール「けど逆にいえば、知らない人へ注意をしてあげることができるので・・・そう言うことでよしとしましょう」

 

ブラン「そ、そうね・・・」

 

ノワ「読者のみんなもわかったかしら?これからはお互い顔の見えないネットの中でも、絶対に使ってはいけないからね」

 

ユニ「そうだねお姉ちゃん、ネプギアも気をつけて・・・ん?ネプギア?」

 

ギア「・・・あ、あの・・・」

 

くろめ「どうしたギアっち、顔色悪いぞ?」

 

ギア「その・・・マ・・・マコトくんって・・・」

 

マコト「(´・ω・)?」

 

ギア「ギルドのクエストとかに出て・・・モンスターと戦ってるときに・・・

 

なんか英語みたいなの喋ってたよね・・・」

 

マコト「・・・・Σ(((;゜Д゜))」

 

ブラン「あっ・・・そうえば『ダーイ』とか『スカーム』とか言ってた気が・・・」

 

女神のみなさん「あっ・・・(滝汗)」

 

マコト「((((;゜Д゜))ガタガタガタガタガタ」

 

いーすん「そっその!みなさんも無意識に言わないようにしないでくださいね!!以上、解散!!!」

 

 

《マコトのパーフェクト英語教室》終了!!

 

 

<そっその・・・まぁカッコつけたいのはわかるよ!

 

<わ、わたしだってちょっと変なこといったりしてるから、ね!

 

<そ、そうですわよ!私の方が今日の授業でヒドイ目にあったんですから!

 

<。・゜゜(ノД`)

 

<・・・しばらく立ち直れそうになさそうね・・・

 

<・・・とりあえずみんなホントに気をつけようぜ・・・

 

<は、はい・・・

 

 

チャンチャン



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ソードマスターマコト

今回のネタは《ギャグマンガ日和》です。

知ってる人は脳内再生余裕かもしれませんが、うろ覚えクオリティなので雑です。

それとやっぱり、本編より短編のほうがはかどる件について。

タイトルの主旨がどんどん離れていってるけど、べつにいいか。


《ソードマスターマコト:誤植編》

 

ノワ「もう!なんなのよこれ!担当に文句言わなきゃ!」

 

電話ガチャッ

 

ノワ「ネプテューヌ!?読んだわよ今月号の私の漫画!ヒドイじゃない!!」

 

ネプ「ヒドイってストーリーが?」

 

ノワ「ぐへぇ、違うわよ!誤植よ誤植!!台詞の文字が間違ってるのよ!!」

 

ネプ「え~?ホントに~?どこどこなんページ目?」

 

ノワ「ほら、マコトが四天王の一人、ギアアークに挑む前の会話で、『アイツだけは許さない!』って最高にカッコイイ台詞が━━━━

 

 

マコト『()()()だけは許さない!』

 

 

ノワ「酷いわよこれぇ!!」

 

ネプ「あっ本当だ」

 

ネプ「やっちゃった☆」

 

ノワ「やっちゃったじゃないわよもう!主人公がいきなりノーパン主義に目覚めちゃったみたいじゃないのよ!!」

 

ネプ「HA☆HA☆HAwwww」

 

ノワ「ハッハッハァ!?なんでご機嫌なのよ!!誤植はここだけじゃないのよ!!」

 

ネプ「え~どこどこ?」

 

ノワ「主人公が暗い過去を語って『僕の憎しみは、消えないんだ!』って、決意を新たにする超渋いシーンで━━━」

 

 

マコト『僕の()しみは、消えないんだ!』

 

 

ネプ「あっホントだ、漢字間違っちゃってる」

 

ネプ「やっちゃった☆」

 

ノワ「いやだから、やっちゃったじゃないわよちょっとー!!」

 

ネプ「ハッハッww!肉しみってなに!?油揚げ?ハッハww!」

 

ノワ「ハッハッじゃないわよ、なんでそんなに上機嫌なんなのよ!!」

 

ネプ「いや~、実は先日彼氏が出来ちゃって!」

 

ノワ「えっ、本当に?よかったじゃない。でもこちとら全然良くないのよ!!まだ全然誤植があるのよ!」

 

ネプ「え~?どこどこ?」

 

ノワ「ほら、ついに現れた四天王のギアアークが『あなたがマコトですね』っていう超緊迫した場面で━━━」

 

 

ギア『あなたが()()()ですね』

 

 

ネプ「あっ、ホントだ」

 

ノワ「お前はトマトかって、なんなのよ!どんなボケをしたらそういうツッコミが帰ってくるのよもう!!」

 

ノワ「またやっちゃったとか言うんじゃないんでしょうね!?」

 

ヒュー

「やっちゃったZE☆」

 

ノワ「いややっちゃったZE☆じゃないわよ!なにちょっとカッコイイ言い方してんのよ!!

誤植はまだあるのよ!!」

 

ネプ「え~?どこ?彼氏いない歴0年の私が一体どんな間違いを~?」

 

ノワ「その次のコマよ!マコトが

『僕はマコトだっ!!!』

って言う超クールな場面が━━━━」

 

 

マコト『僕が()()()だっ!!!』

 

 

ノワ「なんで主人公お芋宣言してんのよ!!」

 

ネプ「あっ本当だ間違ってる」

 

ノワ「間違いすぎよ!!」

 

ネプ「アッハッハ!やっちゃったZE☆」

 

ノワ「かっこよく言わないでよ!気に入ったのそれ!?」

 

ネプ「気に入ったんだZE☆取っちゃやだZE!」

 

ノワ「取らないわよそんな喋り方ぁ!!それよりもっとあるのよ誤植!!」

 

ネプ「えー?どこー?どの辺なんだZE☆」

 

ノワ「どの辺なんだぜって、そんな無理に言わなくても。

最後よ最後のページ、マコトが『僕の新しい技を見せてやるっ!』っていう超ドキドキのシーンよ!!」

 

ネプ「どれどれ?」

 

 

マコト『僕の新しい()を見せてやるっ!』

 

 

ネプ「あっほんとだ、やっちゃったZE☆」

 

ノワ「なんなのよ新しい脇って!!」

 

ネプ「ごめん彼氏のことで頭がいっぱいで、ついうっかりww」

 

ノワ「しかももっとヒドイ誤植が最後のコマにあるのよ!

マコトが炎の剣を構えて、『ウオオオオ!」ってつっこむところよ!」

 

ネプ「えー?そんなセリフ間違えないでしょ?」

 

ノワ「間違ってるのよ!!」

 

 

マコト『まそっぷ』

 

 

ノワ「なんなのよまそっぷって!!意味わかんないし!!しかもこのコマについてる煽り文句なんなのよこれ!」

 

 

☆彼氏ができました~

 

 

ノワ「なに自慢してんのよ!!」

 

ネプ「やっちゃったZE☆」

 

ノワ「やっちゃったぜじゃないわよ!!煽り文はこれつい自慢したくてうっかり書いちゃっただけでしょ!!」

 

ネプ「いっちゃったZE☆」

 

ノワ「いっちゃったじゃ、あーもーなんかもー

 

やってられないんだZE!!」

ガチャアン!!

ネプ「ごめんねだZE☆」

 

 

ラーララララララー(デスボイス

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

《ソードマスターマコト:完結編》

 

電話ガチャッ

 

ブラン「もしもし?月刊ネプワンスのブランよ。お疲れ様」

 

ノワ「えっブラン?」

 

ブラン「今日からソードマスターマコトの担当になったわ。よろしくお願いね」

 

ノワ「えっ、あの、ネプテューヌは?」

 

ブラン「亡くなったわ」

 

ノワ「嘘ぉ!!?な、なんで!?」

 

ブラン「実は始めてできた彼氏に、初デートのまえにフラれたようで」

 

ノワ「えぇ!?それで自ら命を!?」

 

ブラン「いえ、ショック死よ」

 

ノワ「ショック死!?」

 

ブラン「仕事中になんか彼氏から別れのメールがあって、『ありえないんだZE!』って叫んでバタンとぶっ倒れたわ」

 

ノワ「最期までその喋り方だったのね・・・」

 

ブラン「それで仕事の話に戻るけど、

 

ソードマスターマコト来月号で最終回になるわ」

 

ノワ「うそぉぉぉぉぉ!!?」

 

ブラン「悪くいえば打ちきりね」

 

ノワ「わざわざ悪く言わないで!」

 

ブラン「元々あまり人気がなかったけど、今月号のはぶっちぎりで不人気だったわ

《どっこいおむすびくん》よりも不人気だったわ」

 

ノワ「マジなのそれ!?でも急に最終回って言われても困るわよ!私の漫画やっと盛り上がってきたところだったのに、四天王とかも出て来て!」

 

ブラン「戦いはこれからも続くー、みたいな終わりかたでいいんじゃない?」

 

ノワ「そういう終わりかたってよくあるけども、私の漫画の場合、魔王ベルベールに主人公の母親が捕まってるじゃない!しかも食事は1日おむすび一個(等身大・味豊富)で、地獄のような労働を強いられているのよ!」

 

ブラン「どっこいおむすびくんとがぶってるわね」

 

ノワ「いや全然かぶってないわよ!

しかもそれだけじゃなくて、魔王を倒すには聖なる石が必要で、手に入れるには四天王を倒さなきゃいけないのよ。しかも今戦ってる四天王ギアアークは別名《THE不地味》と呼ばれてて妙にタフで、10回攻撃しないと倒れないのよ!」

※誤字にあらず

 

ブラン「なんでそんな設定に」

 

ノワ「10話くらい引っ張ろうと思って、あと主人公に生き別れの妹がいることを第1話からほのめかしているんだけど、どうすればいいの?」

 

ブラン「さぁ、まぁうまくまとめてみて」

 

ノワ「はぁ・・・」

(なんだかブランやけに冷たい感じね・・・)

 

ノワ「ところで、最終回はなんページもらえるの?」

 

ブラン「3ページでお願い」

 

ノワ「うそぉぉぉぉぉ!!?なんでそんなに少ないのよ!!?」

 

ブラン「ホント人気がなくて」

 

ノワ「4コマ漫画のどっこいおむすびくんだって毎回4ページはあると言うのに!!」

 

ブラン「どっこいおむすびくんも次回で最終回よ」

 

ノワ「えっ、そうなの?ちなみにどっこいおむすびくんのページ数は?」

 

ブラン「4ページよ」

 

ノワ「ちくしょぉぉぉお!!

も、もう月刊ネプワンスでは描かないからね!!!」

 

ブラン「はい」

 

 

 

《ソードマスターマコト》

最終話 希望を胸に

 

(おおむね)すべてを終わらせる時・・・!

 

マコト『チクショォォォ!!くらえギアアーク!

新必殺音速火炎斬!!!』

ギアアーク『さぁきてマコトくん!私は実は一回刺されただけで死んじゃいますグァアアアアア!!!』

ユニアーク『ギアアークがやられたようね』

ロムアーク『フフフ、ギアは四天王の中でも最弱!』

ラムアーク『四天王の面汚しね!!』

マコト『くらえぇ!!!』

3人『グァアアアアア!!!』

マコト『ついに四天王を倒したぞ!』

ベルベール『私は聖なる石が別になくても倒せますわ!!あと母親はすでに解放しておきましたわ!!』

マコト『僕に生き別れた妹がいたするけど、別にそんなことはなかったんだ!!』

ベルベール『さぁ来なさいマコトくん!!!』

マコト『いくぞォォォォ!!!』

 

マコトの勇気が世界を救うと信じて・・・!

 

御愛読ありがとうございました!




PS
後で活動報告に書いてほしい短編をリクエストしてるからのぞいてみてね。

本編?気が向いたら書く(なんでも後回しにする投稿者の屑)


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○○しないと出れない部屋、その1。(砂糖過剰注意)

本編より、短編集のほうがはかどる件について・・・

こんなくだらない物たちですが、楽しんでくれれば幸いです。


ネプテューヌの場合

 

 

『ハグをしあわないと出れない部屋』

 

 

「わぁ~まさかホントに、こういう部屋に入れられるなんて・・・」

 

「・・・どう、ドア開きそう?・・・うーん無理かぁ」

 

「・・・えっ!?壁を壊す!?いやたしかに合理的かもしれないけど、やっぱこういうのは指示に従うべきじゃ━━━━━━」

 

 

ドコォン!!

 

 

「━━━━━━あちゃー・・・ちょっと予想してたけど、ダメだったねー」

 

「・・・どうするって?・・・もー、決まってるじゃーん」

 

 

ダキッ

 

 

「えへへっ、やっぱりマコトくんは暖かいなぁ」

 

「・・・ほら、マコトくんも私を抱き締めなきゃ」

 

「・・・もー、赤くなっちゃって。かわいいなー・・・ほら、ぎゅってして?」

 

「・・・・・・・」

 

 

・・・・・ぎゅっ

 

 

「・・・えへへっ、嬉しいな、ずっとこのままでいたいな」

 

「・・・ねぇ、マコトくん。私のこと・・・す━━━━

 

 

ガチャ

 

 

「あー!鍵あいちゃったー!もーあと少しのところでー」

 

「・・・え?なにがあと少し?」

 

「・・・秘密だよ、えへへっ」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

ノワールの場合

 

 

『男性が女性の頭を撫でないと出れない部屋(両手だと問答無用で開くよ)』

 

 

「・・・はぁ?なにこのお題は。まず誰がこんな部屋にいれたのかしら」

 

ガチャガチャ・・・

 

「・・・出れない・・・鍵が必要かしら。あら?鍵穴がないじゃない」

 

「もー、なんで私がこんな目に合わなきゃいけないのよー」

 

「・・・他って・・・窓もないし出れないと思うけど・・・」

 

「・・・やっぱ指示に従わなきゃいけないのかしら」

 

「・・・マコト・・・ん」

 

「・・・どうしたって・・・撫でなさいよ・・・」

 

「・・・早く撫でなさいよ!」

 

「いいって?べっ別にあなたに撫でられたくって頭を下げてるんじゃないんだからね!」

 

「・・・もう!嫌ならいいとか謙虚なこといってる場合じゃないでしょ!!早く撫でなさいよ!」

 

 

・・・・・ぽふっ、なでなでなで・・・

 

 

(・・・気持ちいいわ・・・好きなひとに撫でられるって、結構嬉しいわね・・・)

 

「・・・ねぇ、両手で撫でてみなさいよ。・・・早く」

 

 

・・・・・そっ、なでなでなでなで・・・

 

(・・・あぁ・・・これ癖になりそう・・・こんなにも安心するだなんて・・・)

 

(マコトの温かい手が・・・私の頭に・・・)

 

(・・・このままずっとこうされていたいなぁ・・・)

 

 

ガチャ

 

「っ!!あ、空いたみたいね・・・」

 

「・・・ちょっと!いつまで撫でてるのよ!」

 

「あっ、ごめんなさい・・・ちょっと恥ずかしかったかから・・・」

 

「も、もういきましょ!きっとネプテューヌのいたずらなんでしょうから!」

 

「・・・けど、やっぱ嬉しかったなぁ・・・あとでまた頼んでみましょ・・・」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

ブランの場合

 

『少女がパパに甘えないと出れない部屋』

 

「・・・どういう意味かしら」

 

「マコト出れそう?」

 

「・・・そう、開かないのね。窓もないのにどう出ればいいかしら?」

 

「なにか他に出れそうなところはある?」

 

「・・・はぁ、ダメみたいね」

 

「・・・やっぱお題に従わなきゃダメなのかしら・・・」

 

「ん?私にお父さん?いないわ。私のような女神候補生は過剰にたまりすぎた、シェアクリスタルが突然変異をおこして産まれたものだから、親はお母さんしかいないわ」

 

「・・・ううん、謝るものじゃないわ。とにかく今は、ここを出ないと」

 

「・・・ねぇ、マコト・・・お願いがあるんだけど・・・」

 

「・・・あなたが・・・その・・・あの・・・」

 

「・・・パに・・・、あなたが・・・パ・・・」

 

「・・・お、お父さんになって・・・くれないかし・・ら・・・」

 

「・・・うん・・・あなたなら・・・私は・・・」

 

「・・・その・・・えっと・・・」

 

「・・・お・・・」

 

「・・・お父・・・さん・・・!」

 

 

ダキッ

 

 

「・・・ねぇ、このときだけ・・・このときだけで・・・いいから・・・」

 

「・・・・・

 

 

・・・お願い、パパ」

 

 

・・・ダキッ、なでなで・・・

 

 

「・・・えへへ、パーパ」

 

(・・・今私・・・ものすごく恥ずかしいことしてる・・・)

 

(・・・けど・・・これは、相手が好きな人だからできること・・・)

 

(こんなのロムたちに見られたら、恥ずかしさのあまりに死んでしまうわ・・・)

 

(・・・だから・・・いま、このときだけ・・・)

 

「ねぇパパ、・・・お姫様だっこ・・・して・・・」

 

 

・・・グイッ

 

 

「わぁ・・・」

 

(・・・マコトの首に腕を回そう)

 

「んっ」

 

「・・・フフっ、パパ顔が真っ赤」

 

(・・・この、まま・・・キ・・・キスしちゃ・・・おうかな・・・)

 

「ねぇパパ・・・」

 

(・・・あと・・・あともう少し━━━━)

 

 

ガチャ

 

 

「っ!!」

 

(・・・も、もしかして空いた・・・?あっ、だっこから下ろされた・・・)

 

 

ギィ

 

 

「・・・空いたみたいね・・・」

 

「・・・ねえ、マコト。今のこと・・・誰にも絶対言わないでね・・・約束だから・・・」

 

「・・・うん、ありがとう。じゃあもういきましょう」

 

(けど、嬉しくて・・・楽しかったな・・・)

 

(・・・こんどまた二人っきりになったら・・・お願いしよう)

 

「・・・パパ」

 

 

おしまい

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

おまけ

 

それぞれの娘たちの対応を見た女神(母親)たちの反応。

 

 

パープルハートの場合

 

「っ・・・なんて・・・なんてあまあまな・・・!!やだ、ちょっとこれ保存しなきゃ。あ、あとブラックコーヒーも」

 

 

ブラックハートの場合

 

「・・・・・やっぱり娘にはマコトにしか任せられないわ!・・・私も撫でられようかしら」

 

 

ホワイトハートの場合

 

「なっ・・・!こ、こんなブラン私ですら、見たことねぇぞ・・・!まさっまさかそこまで堕ちてただなんて・・・、うらやま・・・かしからん!!

 

いや、まてよ・・・?マコトが親父ってことは━━━━

 

━━━━私がマコトの嫁かぁ!!?

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

アリだなこれ!!!

 

 

チャンチャン



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あつまれ!ゲイム小学校! 1-1(一部訂正)

「わ、私もマコトくんのことが好きだよ!」

「ユニ!?」

・・・と言うシーンですが、ユニではなくネプギアに訂正しました。

この為だけにここを開いてくださったみなさん、ありがうございます。そしてすみませんでした。





短編┗(@゜▽゜@)┓≡3≡3≡3本編

・・・しかし結局前回の投稿から一週間以上たつという・・・

もうやだ俺のやる気のなさ


・・・とりあえずお話をどうぞ。


こんにちはー!みんな毎日を楽しくすごせてますかー!

 

今回のお話は、ある一人の男の子を主人公にして進めるよー!

 

その主人公は、ゲイム小学校に通う小学5年生のマコトくん!

 

マコトくんの特徴は、一見普通の男の子に見えるけどよくみたら、髪は黒を基準に右目の近くに銀の天然メッシュが入ってて、右目が黒色、左目が紫色のオッドアイになってる生まれつき変わった特徴を持っているんだ!

 

だけどそんなかっこいい見た目に反して、ちょっとだけ人見知りだから自分からは話しかけづらい性格なんだ。

 

けどとっても優しくて運動もバツグンだからみんなの人気者なんだ!

 

さて、マコトくんは今日どんなふうにすごすのかな?さっそく観察してみましょう!

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

朝の7時55分、みんな元気に学校の校門をくぐってるね。

 

マコトも朝しっかり起きてご飯も食べたから健康よく登校できてるよ!

 

おや?校門に誰か本に乗った状態で浮いてる小さな人がいるね、あの人は・・・

 

 

「みなさんおはようございます!あっマコトさん、おはようございます!」

 

イストワール先生だ!この先生はちっちゃくて子供っぽく見えるけど、実はなんとこの学校の教頭先生なんだ!

 

先生が挨拶をしてくるとマコトくんも挨拶をしっかり返したよ。えらいね!

 

「マコトさん最近はどうですか?なにか困ったこととかはありませんか?」

 

そうイストワール先生に言われると、マコトくんは横に首を振った。いまのマコトくんにはとくに困ったことはないみたいだね。

 

 

 

 

さて、学校の靴箱に来たマコトくん、すると回りから・・・

 

 

「マコトくんおはよう!」

「おはよう!」

「おはようございます」

 

なんと色んな女の子から挨拶をもらったんだ!マコトくんモテモテだね!するといきなり・・・

 

「マコトくんおっはよー!!」

 

後ろからいきなり寄りかかってきた!体制を崩しそうになったけど、なんとか踏ん張って後ろを向いてみると、

 

「えへへ、今日もその銀のメッシュ似合ってるね!」

 

桃色の髪色をした元気な女の子、ネプテューヌちゃんだ!

ネプテューヌちゃんはマコトくんが小学校の同じクラスに入学して出会ったことをきっかけに、よく誘いにきて遊んでくれてるんだ!

 

さっきぶつかってきたのは結構よくあることで、先にマコトくんが学校についてたりすると、勢いよく来るんだ!

 

「もうお姉ちゃん、飛びかかったら危ないよ」

 

さらに後ろから声が、

 

ネプテューヌの妹のネプギアちゃんだ!ネプテューヌちゃんもだけど、この娘もマコトくんの友達でもありクラスメートでもあるんだ!

 

「びっくりした?ごめんごめん!マコトくんが前にいたら飛びかからないと死んじゃう病にかかっちゃっててついやっちゃった!」

 

「な、なにそれ・・・」

 

あらら、ホントにそんな病気あるのかな?そう思ってたマコトくんだったけど、そう思う暇もなくネプテューヌちゃんが手をつないできた。

 

「それじゃ一緒に教室行こ!」

 

「あっ待ってよー!

 

そういってネプテューヌちゃんはマコトくんを連れていったちゃった!私たちもネプギアちゃんと追いかけよう!

 

 

 

 

「とーちゃーく!」

 

「は、早いよ・・・お姉ちゃん・・・」

 

「あっおはよう!ネプテューヌちゃん!」

 

「おはよう、相変わらずいい仲だな」

 

「おはよう、ネプテューヌとマコト」

 

マコトくんの教室についたよ!すでにたくさんのお友だちが来ているね!

 

ちなみに男女比率はなんと30:1、ぶっちゃけ言って、マコトくん以外はみんな女の子なんだよ!

 

「ちょっとー!ネプテューヌ!マコト!」

 

わわっ!いきなり大きな声が!この声は・・・

 

「なに学校で手をつないでるのよ!不純行為よ!」

 

「そうよ!ネプギアも止めなさいよ!」

 

学級委員のノワールちゃんとユニちゃんだ!二人は姉妹で、とっても真面目なしっかり者の女の子たち。ネプテューヌちゃんたちとは幼馴染みだけど、今でもさっきのように強く当たっちゃうみたい。

 

「えー別にいいじゃーん、友達と手をつないでるだけでそんな声だしちゃってー。

あっもしかしてノワールとユニってー」

 

「な、なによ」

 

「もしかして嫉妬してるの?」

 

「は、はぁ!!?な、ななななにに嫉妬してるっていうのよ!!」

 

「て、テキトーなこと言わないで!」

 

「だってー今までにも私が手を繋いでたらいきなり注意してきたじゃーん、それってノワールから手をつなげないのが気になって羨ましく思ってるんじゃないかなーって」

 

「なっ!?何言ってるのよ!べ、別に手を繋ぎたいだなんて全然思ってないんだからね!」

 

「私もよ!ふん!」

 

顔を真っ赤にさせてそんなことをいうノワールちゃん。これって本当は繋ぎたいんだね。

 

「そんな反応をするということは手を繋ぎたい証拠」

 

「相変わらず素直になれてませんわね、ノワール」

 

おや?後ろから声が、

 

茶髪で小さい娘がブランちゃんと、金髪のお嬢様のベールちゃんだ!

 

その後ろにはブランちゃんの妹、ロムちゃんとラムちゃんもいるよ!

 

この四人もマコトくんたちのお友達だよ!

 

「ちょっと!なんで私がマコトのことを好きになってるようなことになってるのよ!!」

 

「え・・・?ノワールってマコトのこと大嫌いなの・・・?」

 

「なっ、そそんな訳じゃないけど・・・その・・・マコトとは・・・」

 

「・・・まぁ、好きでないならその方が私にとってはいいですわ。だって一人ライバルが減るんですから♪」

 

ベールちゃんがそういうと・・・

 

 

ダキッ

 

 

なんと、マコトくんのもう片方の腕に抱きついちゃった!

 

「あー!!なにしてるのベール!!」

 

「だってノワールはマコトくんに興味がないのでしょう?だから私がマコトくんのお嫁さんになってあげますわ!」

 

『『『えぇぇぇ!!?』』』

 

ベールちゃんのカミングアウトにみんなが驚いた!!そりゃそうだよね!

 

「べ、ベールさん!そそそれってホントなの!?」

 

「はい!だって私はマコトくんのことが大好きなのですから!」

 

平然とそんなことをいうベールちゃん、しかし思わぬ強敵が・・・!

 

「・・・わたしがマコトのお嫁さんになる」

 

 

ダキッ

 

 

『『『っ!?』』』

 

なんと、ブランちゃんが後ろから抱きついてきた!普段静かに過ごしている娘がこんなことするなんて!

 

「ブブブ、ブラン!?あんた何やってんのよ!?」

 

「だって私もマコトのことが好きだから・・・」

 

「えぇ!?」

 

ノワールちゃんとユニちゃんが驚く・・・けど他にも告白をする女の子たちが!

 

「私だってマコトくんのことが大好きだもん!」

 

「ネプテューヌ!?」

 

「わ、私もマコトくんのことが好きだよ!」

 

「ネプギア!?」

 

「私もだよ!」

「わっ私も!」

 

「ロムにラム・・・はさほどおかしくはないかな・・・」

 

「私が一番マコトくんのこと知ってるもん!」

 

「わたくしがですわ!」

 

「私だって・・・!」

 

「も、もー!学校であなたたちねぇぇぇ!!!」

 

マコトくんを中心に(なお被害者)混乱が起きちゃった!一体どうすれば!?

 

 

 

 

「みんな、そこまでよ」

 

『『『あっ!先生!!』』』

 

黒板側の扉から声が!

 

そしてその声の主は━━━━

 

 

 

「公共の場でなにやってるのかしら?もうホームルームの時間よ」

 

パープルハート先生だ!!この先生はマコトくんのクラスの担任なんだ!

 

とってもクールビューティーで、男女問わずあこがれの先生だよ!

 

パープルハート先生にちょっと怒られたネプテューヌたちはしぶしぶ自分の机に座って行ちゃった、さすがあこがれの先生だね。

 

「さて、みんないるわね?今日もしっかりと学んで、規律よくすごすように」

 

『『『はーい!』』』

 

さてもうすぐ授業が始まりそう!マコトくんはしっかり問題を解けるかな?

 

 

 

 

・・・と期待してたけどちょっとトラブルがあっちゃって・・・それが・・・

 

「マコトくん、どこか分からないのかしら?ここはね・・・」

 

いまパープル先生がマコトくんに問題を教えてるところだけど・・・

 

マコトくんの後ろから覆い被さるような体勢で・・・

 

・・・つまり・・・

 

周りからみれば、

 

パープル先生が後ろから抱きついているような感じになっちゃってるの!!

 

「せんせー!!なにやってるのさー!!」

 

「あら、私はマコトくんに分からないところを教えてあげてるだけよ?」

 

「お、教えてるって、ならわざわざそこまでくっつかなくてもいいじゃないですか!!」

 

「そんなにくっついてるかしら?」

 

「実際がっつりくっついてますわ!!とくにその・・・」

 

「とくに・・・?どこが当たってるって?」

 

「おっぱいが!!」

 

「ネプテューヌはっきり言うなぁ!!!」

 

「もぅ・・・エッチな娘たちね。マコトくんもそう思うでしょ?」

 

「ちょお!?」

 

パープル先生に質問されるマコトくんだけど、彼もそこが気になって顔を真っ赤にさせて、どうにもできない状態だったよ!先生にまでモテるなんてとんでもないね!公共という言葉もまるで飾りみたいだ!

 

「マコトくん?お顔が真っ赤よ?

 

なにがどうしたのか・・・言ってごらんなさい?」

 

先生が自分の唇をマコトくんの耳にキスしながら言ってるよ!普通なら学校問題ものだね!

 

『『『きゃぁぁぁぁぁあああ!!!////////』』』

 

「~~~~ッ!!先生ぇ!!!(恥怒)」

 

とまぁ今日はこんな感じみたい!

 

マコトくんは普通の男の子とはまったくちがいすぎる学校生活を送ってるらしいから、これからの観察が楽しみだね!

 

そうえば今日はプールの授業があるみたい!これは間違いなくハプニングが起こる予感!

 

どんなトラブルが待ち構えているのか!?次回は読者様の評価と、作者のやる気があればこ乞うご期待だよ!!

 

またね!!




ぶっちゃけ言ってやる気がなんもおきない。

誰か集中力を高める方法を教えて下さいなにもできませんから。

ちなみに次回は一応明日の午後6時くらいに別サイト様で作っていたお話をコピー、一部アレンジして投稿をしようと思ってるけど、内容・・・というより元ネタがぶっちゃけ言って汚いから閲覧注意もんだゾ
(この文がヒント、知らない人は知らないままの方がいいゾ)

とりあえず次回をお楽しみにね(聖徳太子)

ではまた!!


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もしも女神たちがヤクザだったら(淫夢ネタ注意)

今回のお話はサブタイトルに書いてある通り、《真夏の夜の淫夢》と呼ばれる作品が元ネタとなっております。

この元ネタはノンケ(つまり異性愛)には汚い作品で、嫌悪感を持つ人もいますので、このネタが嫌いな方はブラウザバックを推奨します。

むしろ114!514!(いいよ!こいよ!)と言ってくれる読者様は、まずはあのあらすじから読んで、どうぞ。



《あらすじ》

練習を終えて家路に向かうスポーツ部員のマコト。
疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に衝突してしまう。責任を負ってしまったマコトに対し、車に乗っていた暴力団員のパープル、ブラック、ホワイト、グリーンが言い渡した示談の条件とは・・・

それでは、ご覧下さい。


ある日の体育館

 

 

部活を終え、皆がお疲れ様と言い合う。

 

「マコト、お疲れ様」

 

「お疲れマコト」

 

同級生のノワールとブランがマコトと呼ばれる少年にドリンクとタオルを渡す。

 

少年はお礼を言いながら受け取った。

 

タオルで体を拭きドリンクの蓋をあけて中身を飲むマコト。

 

冷たい飲み物を堪能していると別方向から声が・・・

 

「ぬわあああぁぁぁん、疲れたんもおおおぉぉぉ」

 

「チカレマシタワ...」

 

トイレから戻ってきた後輩のネプテューヌと先輩のベールが愚痴を言いながらこっちに近づく。二人とも疲れきった顔だった。

 

「キツかったね今日はー、辞めたくなるよホントー」

 

「もうすっごいキツいですわ・・・」

 

「はいはいドリンク渡すから熱気をこっちに持ってこないで」

 

「冷えていて?」

 

「大丈夫よ、バッチリ冷えてるから」

 

そう言われると二人はノワールからドリンクをもらい、その場に座った。

 

ノワールら三人もその場に座って休憩を始める。

 

「そうえばノワール」

 

「ん?」

 

「おなか減ってない?」

 

「あぁ、おなか減ったわね」

 

「よねー、この辺にぃうまいラーメン屋の屋台、来てるらしいよ!」

 

「あら、そうなの」

 

「行かない?」

 

「行きたいわねぇ」

 

「行こうよー(半ギレ)」

 

「なんでちょっとキレてんのよ・・・」

 

「・・・じゃあ、今から行こうかしら」

 

「おっ、そうだね。けどブランが行く気なんて珍しいね」

 

「たまたまそういう気分だったの」

 

そっかー、とネプテューヌが会話をと切らす。と、その直後にベールがマコトの方を向いた。

 

「そうえばマコトくん、わたくしたちがお話ししてる間にチラチラ見てましたよね」

 

マコトは困惑しながら、ちがうという。しかし不自然に声が固まっており、動揺が見られた。

 

「嘘ですわ、絶対見てましたわ」

 

「そうえばマコトくん、練習中にみんなのおっぱい見てたよね」

 

「そうですわ(便乗)」

 

「えっ」

 

なんで見る必要があるんですか、と言うものの顔が真っ赤なうえ震え声のため説得力がなかった。どうやら実際に見ていたらしい。

 

「ふふ、じゃあ見たければ見せてあげますわ」

 

するとベールは服のすそをつまみ、

 

なんと脱ごうとした。

 

が・・・

 

「「やめなさい(全ギレ)」」

 

ノワールとブランに止められた。

 

「あら、いいところだったのに」

 

「あのね、そんなデリカシーのないことを平然としないの!」

 

「健全な男の子には猛毒だわ」

 

「あら、もしかして嫉妬してらっしゃるのでしょうか?」

 

「んだとテメェ!!」

 

ブランがぶちギレたことにより、口論が始まりそうになる。

 

するとマコトが、明日大切な用事があるといい、急いで退場しようとした。

 

「あれ、マコトくんラーメン屋行かないの!?」

 

どうしても外せない用事らしいのか、マコトは謝りながらその場を出ていくのであった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

軽自動車を運転するマコト。彼はちょっと自分の行動に疑問を感じた。

 

たしかに明日に向けて急いでいるものの、やはりゆっくりと会話を楽しんだあとに帰ればよかっただろうか。

 

部活のせいでかなりの体力を消耗した自分は今の運転に支障が出ないかを不安に感じる。

 

そう思っている矢先、マコトはうとうとしていることに気付いた。

 

はっ、となるマコト。

 

 

 

しかし気がついたときには自分はどれだけ鈍感なんだろうと後悔するはめになってしまった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

バァン!!

 

後ろからの衝撃を受けて黒塗りの高級車が揺らぐ。

 

「チッ・・・」

 

こっちは仕事で疲れんのに後ろの車のせいで余計なことが増えちまった。

 

「・・・たくもう」

 

「まて、私が行く」

 

真後ろに座っている紫のスーツを着たパープルを止め、代わりに私が降り、後ろの車に近づいた。

 

軽自動車の運転手は『やべぇよ・・・やべぇよ・・・』と言ってる雰囲気だがこっちは知ったことじゃない。

 

せっかくだからコイツを連れてストレス解消のおもちゃにしてやろう。

 

私は軽自動車の運転手側のドアを思いっきり開けた。

 

「おいゴルァ!降りろ!おい免許持ってんのかゴルァ!」

 

運転手のガキは急いで取り出そうとするも、もたついてなかなか取り出さない。

 

「あくしろよ」

 

と言ったところでやっと免許を見せた。私はそれを取り上げ、顔と名前を確認した。

 

「よし、お前クルルァについてこい」

 

そう言うと黒塗りの車に戻り、ガキを車ごと連れて事務所に帰ろうとした。

 

「後ろのを連れて帰るのですか?」

 

「そうだ、コイツがぶつけたヤツだ」

 

助手席にいる緑のスーツを着たグリーンにガキの免許証をわたし、車を発進させる。

 

「・・・なかなかかわいい子ですわね」

 

「あら、女性なの?」

 

いいえ、と言いながらグリーンはう真後ろにいるブラックに免許証を渡す。

 

「・・・ふーん、友達いなさそうな顔つきね」

 

「あなたが言える立場じゃないかしら?」

 

「どう言うことかしらパープル?」

 

後部座席の二人がにらみ合いをし始めようとする。

 

それに対し私はため息をついてしまうのだった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

ヤクザ事務所内

 

マコトは床に正座をさせられてしまい、四人の女ヤクザに上から目線で睨まれてる。

 

一見極めて美人だが、強い威圧感が感じ取れており、今この場で下手に抵抗すればこちらの身が確実に危ない状況だった。

 

「お前誰の車にぶつけてんのかわかってるよなぁ?」

 

震えた声で返事をするマコト。

 

「じゃあ謝れよ」

 

そう言われ、しっかりと聞こえるように謝罪した。しかし・・・、

 

「お前それでも謝ってんのかこの野郎」

 

そう反発される、じゃあいったいどうすれば・・・

 

もう一度謝罪するも・・・、

 

「だめっつってんだろ、とりあえず土下座しろこの野郎」

 

と言われ渋々することに・・・すると、

 

「さすがに土下座はかわいそうですわ」

 

と緑のスーツを着た女性が言った。

 

「あ?じゃあどうすんだよ」

 

「そうですわね・・・ここはしっかりと落とし前つけさせるために・・・

 

 

 

 

 

犬のまねというのはどうですか?」

 

「思った以上のド畜生で草」

 

つい、えっそれは、となるマコト。まぁ、当然の反応である。

 

「じゃあ犬になりなさい。ヨツンヴァイになるのよ、あくしなさい」

 

黒いスーツの女性が銃を出し、急かしに来る。

 

マコトは正気かとつい声に出してしまった。

 

「えぇ本物よ」

 

そういうと黒スーツの女性は銃の弾倉マガジンを外し、中の実弾を見せた。

 

「もし逆らったら遠慮なく鉛玉(なまりだま)を当てるからね」

 

ここまで恐怖を煽られたらもうあとがない。

 

やむ終えず四つん這いになることになった。

 

「・・・なにあなた犬のくせに服着てるのかしら?脱ぬぎなさいよ」

 

突然紫のスーツを着た女性がそんなことをいう。

 

とんでもない発言に少年は硬直をしてしまう。女性たちの前で?うせやろ?

 

「いいから脱ぎなさい!」

 

うろたえているとなんと紫スーツの女性がマコトの着ている服を掴み、無理矢理脱がした。

 

思わず身を丸め、顔色を赤くもさせる。羞恥と恐怖が混ざり、混乱状態になった。

 

「・・・いい体してるわね。あっそうだわ(唐突)下も脱ぎなさい」

 

今度はズボンにも手をかけられ、脱がされる。ついにパンツだけになってしまった。

 

自分の失態が原因といえ、女性に強制的に脱がされたりと男としてのプライドがズタボロになり。情けなさで涙目になってしまう。

 

それを見た四ヤグザは・・・

 

 

 

 

 

((((あっ、これアイリスの気持ちがすごいわかるわ《な》))))

 

新たな扉を開けていた。

 

「・・・おい、ワンワン鳴いてみろよ」

 

ワン、ワン

 

「三回だ。三回鳴け」

 

ワン、ワン、ワン

 

「いい子ですわ、じゃあ回ってみなさい」

 

そう言われ、その場で回る。マコトはもう、半ば自棄になっていた。

 

「よしよし、じゃあお手出しなさいお手、しないと服と免許書を返さないわよ?」

 

黒スーツの女性が手の裏を見せる。少年はその手に自分の手をのせた。

 

「もう・・・素直にのせちゃって、かわいいわね・・・けどなにか足りないわね」

 

「あぁこれのことでしょうか?」

 

緑のスーツの女性が犬用の首輪を出す、どこから持ってきたのだろうか。

 

「それね、じゃあ貸しなさい」

 

「気遣わなくても結構。わたくしがこの子につけますわ」

 

「いいえ、私がやるわ」

 

「わたくしですわ」

 

「私が!」

 

「わたくしが!」

 

「なにケンカしてんだ・・・」

 

なぜか少年に首輪をつけるかのカオスな言い争いになる二人。

 

困惑しながらも、これで臨時的な休憩になるかと思ったが・・・

 

「ねぇそこのソファーに座りなさい」

 

いきなり紫スーツの女性がそう言いながら少年をソファーに座らせる。

 

なにをするのやら・・・

 

「マコトくんって言うのかしら?まず身長を教えてくれないかしら?」

 

なぜここでそのようなことを聞くのやら、とりあえず自身の身長を答えた。

 

「そう、じゃあ年齢は?」

 

1○歳です、と答える。

 

「1○?じゃあまだ学生なのね」

 

反射的に働いていますと答えてしまう。ホントなぜだろう。

 

「働いてる?あ・・・ふーん」

 

なにか誤って察する紫スーツの女性、するとちょっと考えてある質問が出てきた。

 

「女性についてなんだけど・・・どいう系統タイプが好きなのかしら?」

 

特にないため質問の返すのに困ってしまった。と言うより本当になぜそんなことを聞いてくるのだろう。

 

実際にないです、と答えるとつまらなそうな顔をされた。

 

「じゃあ・・・」

 

再び考え込む紫スーツの女性、すこしするとなにか意地悪なことを思い出した顔になった。

 

「ねぇ、マコトくんあなた・・・

 

 

 

 

 

自慰(オ○ニー)とかやらないのかしら?」

 

とんでもないことを聞かされ、吹き出しそうになったマコト。そしてなぜか三人の女ヤクザまでも言い争いをやめて、こちらに目を向けてきた。

 

「働いてるなら・・・わかるよね?」

 

少年の困った顔を近くで見たいために距離を縮める紫スーツの女性、他の女ヤクザも期待したニヤケ顔になる。

 

「ねぇ・・・教えて?週にどれくらいやってるのかしら・・・?」

 

少年の両肩にそれぞれの自分の手をのせ、耳元で妖しくささやく。

 

「三~四回?それとも・・・毎日?」

 

肩から首もとのラインを指でなぞられ、ビクッと体を震わす。

 

「ふふ、図星だったかしら?毎日ヌいてるだなんて・・・いやらしいわね」

 

否定するもまったく耳を貸してくれそうにない。

 

なんとか距離を取るためにもがこうとするが、

 

「暴れないで、暴れないで・・・」

 

いつの間にか後ろに回り込んだ黒スーツの女性にあばらを掴まれる。

 

変なところに強くさわられたせいか、変な声が出てしまった。

 

「あらあら、女の子見たいな声出しますわね。そんな反応されたら・・・すっごく興奮してしまいますわ・・・!」

 

「へへへ・・・」

 

「フフフ・・・」

 

四人に密着され、今にも食べられてしまいそう(意味深)な少年。

 

彼は顔が青ざめたような、けど真っ赤にして、やめてくれよ・・・と絶望的な声と表情を出してしまう。

 

しかしそれが、かえって女ヤクザたちのスイッチを入れてしまう原因となってしまった。

 

「もう・・・かわいい雰囲気だして・・・そんなに食べられたかったの?しょうがないわね・・・それじゃあ・・・!」

 

そしてついに彼は、

 

彼女たちに全てを奪われそうになってしまったのだった━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

がしかし!

 

 

 

「警察だ!!そこを動くな!!」

 

なんと警察官の警部マジェコンヌがドアから現れた!!

 

「フアッ!!?」

 

「なんだこのオッサン!?

 

「オッサンじゃねえ!!せめて性別を合わせろ!!」

 

そうツッコミながらもマジェコンヌは一気に四人を捕まえようとする。

 

「四人に勝てるわけねぇだろ!」

 

「バカ野郎お前私は勝つぞお前ェ!!よくも息子にトラウマ植え付けるようなまねしやがってぇ!!」

 

「この子あなたの息子なのぉ!?」

 

とまぁ事務所内は大混乱。このあと全員取り逃がすも、マコトは無事救出できましたとさ。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「そんなことがあったんだ~。災難だったね~」

 

下北沢ヤクザ強漢事件(仮名)から翌日、プルルートと歩くマコト。

 

昨日彼が言ってた用事とはプルルートに自宅に招かれたため、案内を受けていた。

 

「けどよかったね~、お母さんが助けに来てくれて~。こなかったら今頃ずーっと性奴隷になってるところだったよね~」

 

さりげなく恐ろしいことをさらりと言う彼女。するとある家を見つけ指を指した。

 

「ここだよ~」

 

『ここ』の部分の声が高かったり低かったりしたが、とにかくプルルートの家に着いたようだ。

 

ガチャ、とドアを開けマコトを入れようとする。

 

「入って~、どうぞ~」

 

家におじゃまするマコト、中も広く快適な空間だった。

 

すると一人の女性の声が聞こえる。

 

「あらあら、パープルったら大変だったわねぇ。・・・笑い事じゃない?も~ごめんって言ってるでしょ?はいはいそれじゃあまたね」

 

ピッ、とスマホの電源を切る。青くて長い髪をしていて、外見年齢からプルルートの姉に見えるが・・・

 

「お母さ~ん、お友だちつれてきたけどいいかな~?」

 

まさかの母親である。ホントにかなりの若さに見えるのに。

 

「あら、おかえりなさい・・・」

 

ふとプルルートの母がマコトを見つめる。どこかであったか・・・

 

「・・・あぁ、ごめんなさい。ちょっと知り合いに似てたから見つめてたわ」

 

笑顔で謝る彼女、マコトも特に気にしてない様子だ。

 

「のど乾いたでしょ?アイスティーしかないけど、いいかしら?」

 

大丈夫ですと言うマコト。それを聞いたプルルートの母は台所に向かったのだった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

(噂をすればなんとやら、ね・・・まさかこんなにも早く出会えるなんて)

 

プルルートの母、《アイリス》はコップに要望通りアイスティーを入れる。

 

しかし表情は一見すると笑顔のままだが、目付きは野獣とも呼べる鋭い目付きになっていた。

 

(あとでプルルートにも説明をしときましょう。前に話だけ聞いたけど、あの娘も彼のことを気に入ってるようだし・・・っとと)

 

サーッ、サー・・・

 

一瞬《睡眠薬》が強く入るが、特に気づかれてるわけではないので安心するアイリス。

 

そう彼女もまた、無垢な少年をおもちゃにしようとする悪女の一人なのだ。

 

(ふふふ、とぉっても楽しみだわ・・・マコトくんったら一体どんな声で鳴くのかしらねぇ・・・?)

 

少年は知らなかった。これから野獣と化した美女、美少女に襲われてしまうということに━━━━━━

 

今回ばかりは救いの手を期待はできないのであった。

 

おしまい




主人公に救い?んなもんねぇよ(無慈悲)


あっそうだ(唐突)

次回も寄り道編を書こうと思っています。

本編?さて、そんなのあったかしら?(すっとぼけ)

次回はドラクエ風の作品書いてみよっかな~

とりあえず、次回もお楽しみにネ(聖徳太子)


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めがみフレンズ

けものフレンズ2が酷すぎると聞いて、書いてみました。

自分にとってはけもフレ2よりマシだと思いますが、ネプテューヌとしてはあまりにもひどすぎるお話になってしまっているのでご注意を。

それとあとひとつ、



エロい女神様は、好きですか?(直球)


ジャパリパークのとある廃施設。

 

天井から所々空の光がささっており、中の様子が見える。

 

大きなカプセルらしきものが、怪しげな光を出しながら空く。その中から一人の少年が出てきた。

 

野球帽に紫の服、黒いズボンにウエストポーチを着けた少年はここがどこかもわからず、ただ恐れ恐れに出口らしきドアに向かっていった。

 

ボロボロながらも、重いドアは鈍い音をたてながらも開いてくれた。

 

そして外からくる強い光に、少年は反射的に腕で目をふさぐ。

 

そして眩しさに慣れたとき、腕を下ろしてみると・・・

 

そこは━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

一言でいえば、

 

小麦色をした深く、そして広い草原━━━━━━━

 

・・・ではなく、

 

森の中にある、宿泊施設だった。

 

・・・なぜ宿泊施設だとわかるかって?

 

それは家のような建物らしきものがいくつもあるうえに、看板がそう書かれてあるからだ。

 

あれ?普通始まりは小麦色をした深い草原からじゃ?となぜか持っていた記憶を思い出した少年。

 

とりあえずこの少年を、仮にマコトと呼ぶことにしよう。

 

マコトは疑問に思いながらも、そのバラバラに立ち並ぶ宿泊施設内に入ろうとしてみることに、すると・・・

 

 

 

「お前、ヒトか・・・?」

 

横から声が、実際そちらに向いてみると、そこには水色の短い髪に犬のような耳、薄い灰色の服装をした女の子がいた。

 

この娘は意外そうな顔でこちらを見ている。さっきの台詞だと、ここに人がくるのはかなり珍しいことなのか。

 

と、考えていた矢先。

 

ズダダダッ!!っといっきに近づいてきた。

 

驚いたマコトは、反射的に身を引く。が、その女の子は鼻同士がくっつきそうなくらいまで、顔を近づけてきた。

 

顔をこわばらせているマコトをよそに、鼻をクンクンと聞こえるように、目を閉じながら嗅ぎはじめる女の子。

 

そして嗅ぎ終わったのか、目をゆっくりと開け、じっとこっちをみたら・・・

 

 

 

「お前・・・いい匂いしてるな・・・」

 

頬を赤く染めてそう言った。

 

マコトは戸惑いながらも、ここの人ですか?と聞いてみた。

 

「・・・あぁ、そうだ。そうえば名前がまだだったな。私は《ホワイトイエイヌ》って言うんだ、これからよろしくな」

 

自己紹介をされて、彼も自分の名前を言い返す。どうやら自身の名は覚えていたようだ。

 

「マコトか、いい名だな。せっかくだからここで休んでいけよ。飲み物を出すからよ」

 

マコトはいきなりここまで、もてなしてくれる相手に少し警戒してしまったが、断る理由もないため承諾した。というか本当にマコトという名前だったとは(すっとぼけ)。

 

だがマコトにとっては、彼女が言った『これからよろしくな』という言葉に引っ掛かっていた。まるでこれからも一緒にいるみたいな感じに。

 

「どうした?いくぞ」

 

そう考えていたら、ホワイトイエイヌに手を握られ、引っ張られる。彼女の手は暖かったが、なぜか()()()()()()()()()だったので、指が若干痛かったとかなんとか。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

施設の一つに入り、マコトは机のある椅子に座らされホワイトイエイヌを待つことに。

 

しばらくすると、彼女がティーポットにティーカップをお盆に乗せて持ってきた。

 

「待たせたな、前はよくヒトが来ていたがよ・・・だから急にいれて悪いな」

 

マコトは大丈夫です、と返す。ホワイトイエイヌはそうか、良かった、と言うとポットとカップを持つ。

 

すると、

 

どこぞのベテランの相棒の如く、ポットを持った腕を高く上げて、そこからお茶を低い位置に持つカップに注ぎ始めた。

 

確かに凄いが、ただでさえ想像のしにくい二次小説でそんなことせんでも・・・、とマコトは思ってしまうものの、ホワイトイエイヌにすごいですね、と褒めてみた。

 

「えっ、そ、そうか?はは、てっ照れるな・・・」

 

再び顔を染める彼女。かわいい。

 

「じ、実は前にヒトが来てたときに・・・そのヒトがこういうことをやってたからよ・・・その真似がしたくて・・・見せたくて練習してたんだ。

そのヒトは、メガネ掛けた紳士風の男だったんだけどよぉ・・・一回だけしかこなかっだんだ。まぁ、仕事があるから、今度来れるかもわからないって言ってたからな」

 

・・・やっぱりここに、右京さん来てたのかな。プリキュアファンってのは聞いたことはあるけど、けものフレンズにまで手を染めてたとは。

 

と、本来ありもしない記憶をなぜか思い出していると、ホワイトイエイヌが机にお茶を入れたカップを目の前に置いてくれた。

 

「飲んでくれ。おいしいからよ」

 

カップの中は、オレンジ色をした水が入っており、暖かそうな湯気が出ている。

 

マコトはお礼を言って息で少し冷ましたあと、飲んでみた。

 

ゴクッ

 

「・・・どうだ?」

 

ホワイトイエイヌが少し不安そうに対し、マコトはこう答えた。

 

この飲み物はとてもおいしく、それだけではなく見た目、そして香りまでもが安心できるような、とても気持ちよくなれるような味がして、飲んで良かったです。

 

そうありのまま思ったことを、彼は笑顔で返事を返してみた。

 

「・・・!!そ、そうか!!へへ・・・!よ、良かったぜ!練習してた甲斐があったってもんだ・・・!」

 

ホワイトイエイヌは目に涙を浮かべながらも、頬を染めながら笑った。よっぽど人が来なくて、寂しかったんだろうか、マコトは紅茶を飲みながらホワイトイエイヌとの会話を堪能した。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

外はいつの間にか夕方になっており、橙色の光が部屋を刺していた。

 

「あっ、もうこんな時間か・・・」

 

ホワイトイエイヌは外を見ながらそういう。マコトはこれからどうするかを考えていた。

 

「・・・お前、帰る場所がないんだろ?ならここに住めよ」

 

いきなり彼女にそう言われて、戸惑うマコト。確かに嬉しくも思うが、申し訳ない気分にもなった。

 

「お前ならいいぜ、ここにいつでも・・・いつまでもここに居させて・・・」

 

優しい笑顔でそう言ってくれるホワイトイエイヌ。どうしてそこまで優しくしてくれるかを、マコトは質問した。

 

「・・・お前に会ったときから、自分がおかしいことに気づいたんだ・・・。私は今まで長い時間ヒトを待ち続けて来た。けど・・・今までとは違う、お前は今までとは違う感情が芽生えてきて・・・」

 

下をうつむきながら、そういう彼女。そのあと顔を上げると、ホワイトイエイヌの顔は、少し寂しそうな顔つきになっていた。

 

「もしお前がここを出ていくって言うんだったら・・・私は耐えきれないと思う。せっかく会えたのに・・・このままほっといたら・・・二度と会えないんじゃないかって・・・」

 

「だから・・・ここに居てくれねぇか?私はお前さえいれば他になにも要らねぇ・・・お前のほしいものなら何だってやるから・・・だから・・・」

 

ホワイトイエイヌはマコトに近づく、そして初めて会った時のように、鼻同士が付きそうなくらいくると、

 

彼女はマコトの頭に、そして胴に腕を回してきた。

 

「私と・・・一緒に暮らしてくれ。私の・・・一生分のお願いだ・・・」

 

今日一番の赤色を顔に浮かべたホワイトイエイヌ。そして彼女は彼をしばらく見つめたら━━━

 

目を閉じ、口を少しだけ尖らして、彼の唇を重ねようとした━━━━━━━。

 

 

 

 

 

「ッ!!」

 

隙間がまるで見えないほどに、唇が近づいたその時、ホワイトイエイヌが突如真剣な顔つきだ後ろを振り向いた。

 

いきなりの変わりように、マコトは不安がったが、ホワイトイエイヌはこう言った。

 

「下がってろ・・・なにか来る・・・!」

 

来る?なにがですか?、と言おうとしたマコトだったが━━━━━

 

 

バァン!!

 

 

玄関のドアが、勢いよく独りでに開いた。

 

そしてその奥には、人影が。それが家の中に入ったとき、その姿が明らかになる。

 

彼女の姿は、焦げ茶色のノースリーブのブレザーを着ており、長い靴下と手袋は、虎模様を象徴させるような、そして髪は濃くも綺麗な黄緑色で、長いそれは一本に束ねられていた。

 

とてもスタイルのよく、背も高い彼女もまた真剣な顔つきで、ホワイトイエイヌを睨む。だがそれと同時に、彼女の全身からは、不自然な黒いオーラが出ていた。

 

「・・・テメェ」

 

ホワイトイエイヌはトーンを下げて声を出す。一方の背の高い彼女は睨んだままだった。

 

ところが不意にマコトの方をチラッと見たら、

 

「・・・フフッ」

 

顔を緩ませ、しかも頬を赤く染めて見つめてきた。

 

マコトは彼女のことを知らない、なのに彼女はとても優しい顔つきで自分のことを見てくる。なぜだろうか・・・。

 

「・・・こっちシカトしてんじゃねぇよ」

 

ホワイトイエイヌの言葉に、背の高い彼女はまた真剣な顔つきになる。そして、手を拳に変えて牙を少し剥き出した。

 

一方のホワイトイエイヌも背中を少し丸め、牙を剥き出す。そうしながら片方の腕で、マコトをゆっくりと後ろに押した。

 

「グリーンアムールトラ・・・」

 

そう言われた背の高い彼女は、横に動く。ホワイトイエイヌも、グリーンアムールトラと呼ばれる彼女に動きを合わせた。

 

そして少し動くとその場に足を止め、もう一度ホワイトイエイヌから口を開く。

 

「・・・こいつになんのようだ」

 

首を一瞬マコトの方に曲げて、質問する。

 

グリーンアムールトラは、黙ったまま・・・かに思えたが、

 

 

 

 

 

「彼は私が探し求めていた存在だからですわ」

 

あれ、ちょ、まっ、キャラとか立場とか忘れて喋ってるよこのフレンズ。今現在ビースト化してるの覚えてないの?

 

「はぁ?こいつは私のもんだ。テメェはその無駄についた肉で、他の雄に媚びてんだな」

 

「あなたこそ気味の悪い父性に餓えた、おじ様のお相手になられた方がいいと思いまして?」

 

容赦のない()()()を飛ばす二人、緊張した空気に押し潰されそうなマコトの額から、一筋の汗が下に下る。

 

その汗は頬を、そして顎に伝り、そして体から離れ、その雫が床に落ちたとき、

 

 

 

ドゴォ!!

 

 

二つの拳がぶつかり合った。

 

強い風圧がかかってくる。マコトは少しのけぞり、回りが見回せなくなる。

 

そのあとにまた、ぶつかり合う音が何回も響き渡り、砂ぼこりが舞う。

 

そして見渡せるようになったときには、なんと壁が瓦礫に変わり果てていた。

 

そのあとも拳の音が聞こえ、二つの姿がうまく見えないかと思えば、急にこっちに来て自身も巻き込まれそうになり、マコトは身の危険を感じて、すぐにその場から離れようとした。

 

恐らく争いの原因である自分が、逃げ出すなんてなんとも情けない、と思うものの、力のない自分ではどうすることもできない。

 

マコトは宿泊施設エリアを抜け出し、まだぶつかり合い、響きわたる音を恐怖に思いながら、ただがむしゃらに森のなかを走ったのだった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

暗すぎる、それが真夜中の森の印象だ。回りは近くにある木しか辛うじて見えず、必死に走っていれば急に表れた木にぶつかりそうだ。

 

マコトはとにかく走り続けた結果、自分がどこかにいるかもわからなくなってしまった。

 

直線に走り続けたつもりだったが、木々のせいで恐らく方向がバラけてしまったらしい。

 

疲れと不安で精神が安定しないマコトは、どうすればいいのかわからなかった。

 

しかし、彼を落ち着かせる暇はあるものによって遮られてしまう。

 

ズシン・・・ズシン・・・

 

なにか地響きがする。明らかに超重量級のそんざいが、こちらに近づいている。

 

マコトの不安はさらに高まり、慌てて回りを見渡す。

 

そしてその地響きの主が、止まると同時に、彼がその方向を向くと、

 

夜中でもわかるくらいの、黒くてあまりにも巨体な、しかし四本の少し細い足と一本の尻尾で支えられているも、それがかえって不気味さを増しており、シンプルで丸い目らしきものを持つそれは、生物なのかと疑うほどの存在がいた。

 

さらに恐怖心が彼を襲い、足がくすんで動けなくなる。しかも、その目らしきそれは、どんどんと近づいており、明らかに堅い体が迫ってくる。

 

マコトは思わず目をつぶり、自分の最期を確信した。こんな目に会うならば、ホワイトイエイヌのそばにいるべきだったと思いながら━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

「「てぇええええぇぇぇい!!!」」

 

空からトーンの高い、女性の声が聞こえた。気がつけばその怪物の上に、更なる二つの小さな影が見える。それらは紫、そして銀色の炎のようなものを体に帯ながら、怪物に落ちていった。

 

ドゴァ!!!

 

大きな音をたてて、その怪物は下にめり込み始める。体中大きなヒビが瞬く間に発生し、無表情にしか見えないその顔はまるで驚いてるように見えた。

 

少しのあいだ、そのめり込んだ姿勢が維持されると、怪物の体は光り、そして一気に弾け出した。

 

光は上に舞い、空へと消えていく。そして10秒もたたないうちに、残骸もろともなにもかもなくなってしまった。

 

マコトはまるで一瞬に見えた出来事に、呆気に囚われる。がまたもや遮られることが、

 

「あなた、大丈夫かしら?」

 

声がした。ホワイトイエイヌでも、グリーンアムールトラでもない声。

 

二人が見えるまでに来たとき、彼女たちの風貌は、

 

紫の長い髪を二本の三つ編みにして、白いシャツに黄色と黒の長手袋とスカートに縦に大きな耳、少し太く、縞模様の尻尾をしたスレンダーな女性と、

 

濃いベージュの似たような服装で、銀髪をおろしたこれまたスタイルのいい女性だった。

 

「・・・あなた、もしかして・・・ヒト、なのかしら・・・」

 

「ヒト?もうここには姿を現さなくなったはずじゃ・・・?」

 

ベージュの女性に質問する縞模様の女性。ただ今言えることは、マコトは彼女らに助けられたことだった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「・・・そんなことがあったのね・・・」

 

後に名前を聞き、パープルサーバルとブラックカラカルに今までの経緯を物語ったマコト。二人は真剣に話を聞いてくれた。

 

「辛かったでしょうね、そんなことに巻き込まれて・・・」

 

ブラックカラカルがマコトの頭を優しく撫でた。頭で感じ取れる手はとても暖くて心地よく、さっきまで恐怖に襲われていたのが嘘みたいだ。

 

「でももう安心して、私たちがあなたを守ってあげるからね」

 

パープルサーバルもマコトの頭を撫でる。二人の綺麗な女性にそのようなことをされて、今度は羞恥心が出てきた。

 

「あらら、顔を赤らめてかわいいわね」

 

「フフッ」

 

更に顔を赤らめてしまったマコト。だがあることを思い出す。ホワイトイエイヌたち、そして宿泊施設についてを。

 

「・・・えっ?あそこに戻らないと・・・?」

 

「だ、ダメよ。もうこんな暗い時間帯に森を歩くなんて危険すぎるわ」

 

二人に止める。当然のことだが、どうしても気がかりになった。

 

「・・・今は私たちと一緒にいなさい。そっちの方が安全だから」

 

「そうね・・・とにかく私たちの住みかに案内して上げるわ。ここからすぐに草原に出れるからちょっと頑張りなさい」

 

ブラックカラカルに手を引かれ、そのまま引っ張られるマコト。

 

そのまま三人の影は奥に消えていった。

 

・・・そのときの二人の口は、妙に三日月型になっており、なにかたくらんでいるようにも見えていた。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

一方、別の森エリアにいるホワイトイエイヌ、グリーンアムールトラは。

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ま、マジでいい加減にしろよクズ野郎・・・」

 

「あ、あなたこそ・・・降参したら・・・どう、でしょう・・・」

 

圧倒的な戦闘を行い、共にボロボロになってしまった二人。本来優しい世界であるけもフレには、あってはならない状態になっていた。

 

「たっく・・・なにが、そこまでお前を動かしてんだ・・・まさか・・・

 

発情してんのかこの雌猫が」

 

「えぇそうですわ(即答)」

 

「えっ(驚愕)」

 

グリーンアムールのカミングアウトに、思わず動揺するホワイトイエイヌ。

 

「だって今シーズンはフレンズの()()()なんですもの。そんなときに、いい男性を捕まえるのが当然でなくて?ああ・・・そうえばイエイヌは小さいときから、ヒトに調教されているから、本能的に発情しないんでしたっけ?

そのことを知らずに、申し訳ありません」

 

「ッ!!テメェ・・・!!」

 

煽り耐性があまりないホワイトイエイヌは、簡単に挑発に乗ってしまう。

 

実はのところ、ホワイトイエイヌもグリーンアムールに気づく前は、別の意味で体が火照っていたのだが・・・今度はまた怒りで、体が熱くなろうとした。

 

「・・・マジで殺してやろうか・・・なぁ!?」

 

「まったく品のないこと・・・」

 

再びお互いいつでも攻撃ができるよう、構える二人。しかしある違和感をとある方向から感じ取った。

 

「・・・?」

 

「・・・・・?」

 

(なんだ・・・この胸騒ぎ・・・?)

 

(この感じ・・・まさか、あの子が・・・!?)

 

マコトの危険を感じとり、二人は一斉に走り始めた。

 

もしかしたら、自分の好きな存在が誰かに奪われてしまう。それを恐れた、このフレンズたちは急いでマコトの元に勘だけでたどるのであった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

さばんなちほー

 

小麦色の草原の真ん中に、一本の太くて大きな木は高いところが好きなフレンズにとって、最高の寝場所だ。

 

特にこの木は、幹の一番てっぺんは凹みがあり、三人がギリギリ寝れるかどうかほどある。

 

そんな木に、マコトはパープルサーバルとブラックカラカルに挟まれて、寝かされていたのだった。

 

「どう・・・?寝心地は・・・?」

 

藁が引かれており、とても柔らかい布団で寝ているような感覚のため、とても良好だが、なぜここまでして一緒に寝たいかを疑問に思った。

 

「・・・ん?なんでここまでしてくれるって?・・・別にそんな細かいこと考えなくていいじゃない・・・」

 

ブラックカラカルの声と吐息が、耳元をくすぐる。肩に力が入っているとき、もう片方にも・・・

 

「今は、ゆっくり休んで・・・嫌なことは忘れましょ・・・」

 

パープルサーバルはそう言いながら、なんと足を絡めてくる。ブラックカラカルにも同じ事をされ、今までで一番の密着を感じた。

 

「マコトくん・・・今から私たちは動くことになるけど・・・あなたは、なにもしなくていいわ。

ちょっと気持ちよくなれるだけだから・・・」

 

「怖がらないで・・・初めは痛いかも知れないけど・・・すぐに気持ちいい感じになれるから・・・」

 

二人はマコトよりも顔を高い位置に上げて、見下げてくる。

 

するとなんと、二人の手が服のなかに入り、素肌をまさぐり始めたのだ。

 

「どうかしら・・・他人に自分のお腹を触られる感じは」

 

嫌だと思いつつも、気持ちよく感じてしまい、抵抗をしたくなくなるマコト。そのあと二人は空いた手で彼の頬を添える。

 

「さぁ・・・今からとぉっても気持ちいいことをしましょう・・・マコトくん」

 

そう言うと、パープルサーバルは顔をこちらに近づけ始めた。

 

とてつもない緊張で口が動かせなくなり、反論もなにも出来なくなる。

 

一線はもうすぐ彼女に切られそうになり、彼はもうただ強く目をつぶるしかなかった━━━━━━

 

 

 

 

 

「「待て(待ちなさい)」」

 

「「ッ!?」」

 

マコトにとって聞いたことのある声が二つ、慌てて皆がその方向に向けばいたのだ。

 

ホワイトイエイヌと、グリーンアムールトラが。

 

「・・・ずいぶんとなめた真似しやがるな・・・テメェら・・・」

 

「わたくしのその子に気安く触れないでくださらないかしら?パープルサーバルにブラックカラカル」

 

「はぁ・・・いいところだったのに・・・邪魔が得意わね、あなたたち」

 

「そのまま二人とも潰れていればいいものを・・・悪いことは言わないからそのまま帰りなさい。その体じゃ私たちの相手は無理よ」

 

「はぁ?そいつは私が始めに見つけたんだ。テメェらが返しやがれ」

 

「そんな体で彼に触れようと?この場でその脆い首を落としてもいいのですよ?」

 

「口喧嘩なら他所でやりなさい。それでも言うこと聞かないなら、もう容赦はしないわ」

 

四人が立ち、臨戦状態になる。まさかの展開にマコトは、また巻き込まれるのではないかと思った。

 

仰向けになった状態で、後ろに進もうとすると、後ろ腰がなにか違和感を感じる。

 

そうえば自分には、ウエストポーチをつけていた。もしかしたら、この中に打開できる道具があるかもしれない。

 

早速チャックを開けて探ってみることにする。

 

何かないか、中には。

 

あった、取り出してみよう。

 

そこから出てきたのは、何十枚もの紙だった。表面には《の》らしき文字がいくつもあるが、他には特徴のない普通の紙。これでなにが出来るのだろうか。

 

紙飛行機で誘導?無理に決まってる。

 

ほかにないか探ってみる。

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

なにもねぇ、ただの紙でどうすればいいんだ。

 

・・・やむを得ない、やってみるしかなかった。

 

マコトは急いで紙飛行機を作る。これをこうやって・・・

 

出来た。さて、すぐに飛ばすとしよう。

 

手に持った紙飛行機を彼女たちの合間に・・・あれ?そのあとどうすれば?

 

逃げる?この木の高さは自分一人では、うまく登れなかった。パープルサーバルたちの支えがあったから登れたが、逆に言えば一人では登り降りもままならないだろう。

 

無事に降りれたとしても、彼女たちの身体能力にはどう考えても勝てない、捕まるのがオチだ。

 

・・・やっぱりこれどう見ても詰んでる。もうどうにでもならないのか、マコトは体を丸め、腕で頭部を守り壮大な争いに備えた。

 

なぜ自分はここで目を覚ましたのだろうか、そもそも一体だれが自分をここに置いたのか。そんな葛藤が彼の頭を荒らす。

 

自分がここに居なければ、こんな争いはなかったはずだ。自分があのままあそこのカプセルに入れば、皆が傷を付かずに済んだ。

 

自分は・・・この世に必要な人間ではなかったんだ。

 

そう言って彼は現実逃避を始めたのだった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・あれ、いつまでたっても大きな音がならない。ぶつかり合う音、壊れる音がしない。なんでだろう。

 

「マ・・・マコトくん・・・!?どうしたの・・・なにか具合が悪いの・・・!?」

 

パープルサーバルの不安そうな声がする。

 

腕をほどき、顔をあげると、彼女がとても心配そうな顔をしていた。

 

しかも彼女だけじゃない。ホワイトイエイヌも、グリーンアムールトラも、ブラックカラカルも同じ顔だ。

 

皆自分を、とても不安そうに見ていた。

 

「どうしたんだよ・・・そんなうずくまって・・・」

 

ホワイトイエイヌがそう言う。マコトは、この行動にさっきまでの葛藤を打ち明けた。

 

「・・・・・っ!?」

 

「わ、私・・・たちが・・・」

 

彼の想いに、ショックを受けたフレンズたち。マコトもまた、自分勝手に思ったことを伝えて、申し訳ない気持ちになった。

 

沈黙が一時的に支配していたとき、パープルサーバルが口を開いた。

 

「・・・ごめんなさい、マコトくん。私たちは・・・自分だけがいい思いをしたいがために、こんなことをしてしまったわ・・・辛かったわよね・・・私たちの・・・こんな醜い争いに巻き込んでしまって・・・」

 

パープルサーバルの思いを、意外な顔で聞いたマコト。また、他のフレンズたちも次々と順に開いた。

 

「私の方こそ、ごめんなさい!たかが自分の欲望に支配されて、それであなたの心を傷つけて・・・もうこんなことやらないから、許して・・・!」

 

「悪かった・・・!お前がそこまで悩んでたなんて・・・!許してくれマコト、私を・・・いくらでも殴っていいから・・・!」

 

「そこまで酷に思ってらっしゃってたなんて・・・!申し訳ありません!マコトくんどうか気を落とさないでくださいまし、わたくしが出来ることならなんでもしてあげますから・・・!」

 

四人が強く、反省の意を示してきた。自分が行おうとした過ちを、彼女立ちもまた悔やんだ。

 

自分のためだけに、他人を迷惑かけて、彼女たちも本来、他人に気遣いを出来るフレンズだった。

 

けど、本来の動物としての本能が、彼女たちの歯止めを効かなくしていた。

 

しかしそれは、言い訳でしかない。自分が他人に、迷惑をかけてしまったことは起きてしまった事実。彼女たちは自分が、誰よりも許せなくなったのだ。

 

どうしても許されないことをした彼女たち、そんな彼女たちを見て、マコトはこう言ったのだった。

 

これからは・・・皆さん仲良く出来ますか?

 

「えっ」

 

もう無駄な争いをせず、みんなが協力をして、困ってることや人がいれば助ける。それが出来ますか。

 

「・・・」

 

僕も皆さんと仲良くしたいです。だからもう、喧嘩はやめてください。僕が原因とは言え、どんなことでも・・・争いは・・・誰かが傷つくのは、嫌なんです。

 

「マコト・・・」

 

だからお願いします・・・皆さん・・・これからはもう・・・傷つけず、みんな平穏に暮らしましょう。

 

マコトは自分にとって、一番優しい声で、優しい顔で、優しい心でフレンズたちに伝えた。

 

彼の言葉を聞いて、四人はお互いの顔を向け合った。

 

そしてしばらく見つめあったそのとき、彼女たちは同時にうなずき、マコトの方を見た。

 

「わかったわ。マコトくん、あなたの約束を絶対に守って見せる」

 

「もう自分勝手なことは、もうやめるわ。だから・・・私も友達に入れてほしいわ!」

 

「あぁ、私もだ。もう自分の独占欲に、支配されてはしない。これからは、ここにいるみんなと、協力していくつもりだ」

 

「わたくしも、賛成ですわ。そしてこの五人で、このジャパリパークの平和を守りましょう」

 

四人は決意した。皆が支えあい、このパークを守ることを。

 

マコトは自分の力で、パークを守れるのかが不安になった。しかし、パープルサーバルがそれをフォローする。

 

「ううん、あなたは弱くなんかないわ。私たちが愚かだっただけ、それにフレンズたちにも苦手なことがある。それをあなたが支えてくれるだけでも、私たちは嬉しいわ」

 

パープルサーバルに、優しい声でそう励まされて、マコトにも勇気がわいた。もしかしたら、彼女たちのお陰で、自分が変われるかもしれないということに。

 

「よしっ!じゃあ今からが始まりね!私たち五人で、このパークの平和を守るわよ!!」

 

「そうだな、けどマコトのことも守ってやらねぇとな。お前が一番、脆そうだしな」

 

「けど、今一番脆いのはわたくしと貴方でなくて?まずはこの傷を癒さなくてわ」

 

「そうね、とりあえず宿泊施設に医療用具とかあるはずでしょ?そこに取りに行かないと。腕を科してあげるわ、ホワイトイエイヌ」

 

「おう、悪いな」

 

こうして四人のフレンズ、そしてヒト。いや、彼もまた《ヒト》というフレンズなのかもしれない。彼女たちにとってはそれを知るよしも恐らくしないが、今はそれはどうでもいい。

 

これからをどう具体的に進んでいくか、それが今のこのフレンズたちの課題だ。

 

しかし彼女たちならば、多少ぶつかり合うことはあっても、心配はないだろう。

 

なぜなら彼女たちは、本来の《けものフレンズ》という存在を、仲間たちを思いやる心を持ち合わせた、存在なのだからだ。

 

このお話の続きは、また別のお話にて・・・

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところが宿泊施設にて。

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

五人は呆気に取られた。なぜなら宿泊施設が、まるで廃墟のような、まさに瓦礫の草原と化してしまっていたからだった。

 

原因はもちろん、ホワイトイエイヌとグリーンアムールトラの、度の過ぎた争いのせいで・・・

 

「「・・・あなたたち・・・」」

 

「「申し訳ありませんでしたぁ!!!」」

 

この二人の治療が終わったら、まずは工事をしないといけないと思ったマコトたちだった。

 

 

チャンチャン




マジェコンヌからのお知らせ。

「こんな作品を今までで、そして今回初めて読んでくれた読者たちへ、今回の話の後愛読を私から感謝しよう」

「作者がこの話を書く当初のオチは、私によるこち亀のような部長オチか。あるいは修羅場エンドにしようとしていたらしいが、それだと《けものフレンズ》にふさわしくないと考え、このような終わりかたになったのだ」

「私がこんな紹介をするのも、おかしい気もしなくもないが・・・まぁ私とて、他の原作に執拗にどうこう言うつもりは、さらさらない」

「ただし、けものフレンズ2の監督、および他のある三人。お前らは駄目だ、元犯罪神の私ですら頭に来たぞ」

「・・・まぁ作者自身は、アニメを観ていたと言うわけではないが・・・まぁ話を戻そう。そらしてすまない」

「ちなみに・・・今後の作者の取り組みについてだが・・・実は作者のヤツ、なんとこの物語の本編をほったらかしにして、新しいシリーズを始めようとしているのだ」

「原作は《モンスターハンター》と呼ぶものらしいが・・・なんでも、ハンターである主人公が剣と魔法の世界に転移させられて、そこでひと狩りしていく物語にらるらしい」

「作者はハーメンルの自分のマイページを作るずっと前から、考えていたらしいが・・・今さらにもほどがあるだろう・・・」

「しかもモンスターハンターの人間は、身体能力がおかしすぎるゆえ、《俺TUEEE》のような下らない作品になってしまうかもしれん。
一応、転移先にもモンスターハンターの竜たちを、出す予定もあるらしいのだが・・・(呆れ)」

「とにかくその作品を楽しみに待ってくれていれば、私も幸いだ。もちろん、このシリーズもなんとか本編の今の部だけでも、完結させる所存だから、どうか気を出来るだけ長くして待っててくれ」

「さて、最後になるが、このシリーズの次回はやっと本編を再開する予定らしい。
・・・しかし、今回のよう前の話で、『ドラクエ風のものを書く』と言いながら、全く違うものが出来上がるかもしれんから、本編の予告は宛にしない方がいいな」

「とりあえず、このシリーズの締めを言って、お別れするとしよう」

「次回もお楽しみにな!ではまた!」


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カブトムシにデコピンしたらタイムスリップした。(前編)

今回の元ネタは、《クワガタにチョップしたらタイムスリップした》になります。

ギャグ系の歌かな?と思いながら聴いたら意外な結末に衝撃をしました。

皆さんも是非聴いてみてください。

では始まります。


プラネテューヌ公園

 

 

ここは犯罪神の息子である、少年マコトがネプテューヌと運命ともいえる出会いをした場所だ。

 

普通のみどりの草原が広がり、誰もが自由にこれる空間。彼は一人でその彼女とその友人たちに妹たちを待っていた。

 

まだ時間があるなか、マコトは回りを見渡してみる。

 

するとブブブブ・・・と、虫が飛ぶような音がこちらに近づいてくる。

 

その方向へ体を向けてみると、

 

カブトムシがこちらに、飛んできていた。

 

マコトは無意識に手を、前に広げながら出してみると、そのカブトムシはまるで意図的にその手のひらに、乗ってきた。

 

頭、胸、体としっかりと昆虫の基礎である部位を持ったそれは、胸は上に小さくて先端が2方向別れた突起物が、そして頭には立派な、先端が4方向に別れた角をもったカブトムシだ。

 

しかしそれよりも気になることが、この虫にはなぜか、可愛らしいリボンがついていた。

 

誰かが飼ってたのかな?と思いながらマコトはそのカブトムシを顔に近づける。

 

この虫もこちらを、じっと見つめてきている。動かないものの、しっかりと6本の足で立っているカブトムシ。

 

そんな彼を見て、マコトはちょっと羨ましく感じた。

 

この虫はさぞのんびり過ごせているのだろうなぁ、と。

 

マコトは右手の親指を、人差し指の先をちょっと押さえ、その人差し指に少し力を入れて前につきだし、カブトムシの胸を軽めに弾いた。

 

すると・・・

 

 

グニャアリ

 

 

突如視界が歪む。しかしカブトムシと自分の体はそのままだ。

 

歪んでいるのは周りだけ。公園が前触れもなく歪み始め、そして色までもが別のものに変わっていき、最終的には原型すら解らなくなっていった。

 

なにが起きたのかがわからないマコトは、その場にカブトムシを持って立ちすくむ。

 

一体なにが起きたのか・・・

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

しばらくそのよく分からない、歪みきった空間を見つめていると、また違う色になっていく。

 

徐々に緑色になっていき、形もしっかりとわかるような、どこかの風景だとわかるようになってきた。

 

そして完全にその空間がまとまったとき、そこがどういうところかを、簡単に理解する。

 

まずここは森の中だ。それも周りを見回したら木々だけしかなかったため、深い森にいることがわかった。

 

だが実際になぜここにいるのかが、よくわからない。

 

可能性があるとすれば、このカブトムシがプラネテューヌから森へ飛ばした、と言うことだろうか。

 

しかし、そのカブトムシからは特に特別な力を感じない。

 

一体なんの仕業だったんだろうか、と考えているところに・・・

 

・・・・・・

 

・・・!

 

後ろからなにか、強い魔力を感じた。

 

こちらに来てはいないものの、確かなものがあった。しかしその魔力を感じてみると、なぜか懐かしい感じがするような。

 

マコトはカブトムシを肩に乗せ、その方向に向かった。もしかしたら、元の場所に戻れるかもしれない。そう思いながらそこに向かった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

雨が降りそうな森の中、少し開けた場所に来たマコトはある建物を見つけた。

 

小屋、と言うより一軒家に見える。そしてそこからさっき感じた魔力を感じる。

 

間違いなく、この家にいる。そう思いながら、彼はその家に遅めに近づいた。

 

ここに誰がいるのか・・・そう思っていたら。

 

 

ガチャ

 

 

ドアが内側から開いた。そしてそのドアを開けたであろう、人物が見える。

 

黒い髪に、黒い瞳をした成人男性だ。顔が整っており、普通というには少し物足りない見た目をしている。

 

・・・実はというと、その男性はマコトに非常に似ていた。

 

銀のメッシュがない。オッドアイではない。背が自分よりも高い。そういった違う点も見受けられたが、どうしても自分に会ったような感覚を感じた。

 

その男性に唖然としていると、あっ!そのカブトムシ!!、とドアの彼が言った。

 

あなたのですか?と言い返すと、男性いわく、いつの間にかカゴから出ていたらしい。

 

よくあの公園までたどり着けたなぁ、と思う。男性はこちらに近づき、カブトムシを取った。すると今度はそっちから質問をしてきた。

 

ここにどうしているのかを聞かれたマコトは、少し返答に困った。カブトムシがここに時空移動したなんて言っても信じてくれないだろうから、返答のしかたに詰まった。

 

ん?魔力が切れてる?

 

男性がカブトムシを見ながらつぶやく。それがどう言うことかを聞くと、前にこの虫にある魔術式を書いたらしい。その内容は下級ランダム魔法と呼ばれるもので、小さな規模のなにかの魔法が発生するものと言われている。

 

つまり、このカブトムシはマコトに付いた際、偶然にもそれが発生してこの森に飛ばされた、と言うことだろうか。

 

だが小規模魔法で、都会から森深くに飛ばすことが出来るのだろうか。その事にも聞いてみるが、そのカブトムシで始めたばかりだから正直よく分からない。と、言われた。

 

はぁ、と抜けた声しか出ないマコト。とりあえず、カブトムシが持ち主のところに戻ってきて良かった、と思い一人と一匹を見ていると・・・

 

ポタ、

 

頭に水滴が当たる。上を見てみると、いくつもの雫が自身とその周りに落ちてきている。

 

これは雨が降るようだね。男性が答える。

 

マコトは彼にあとひとつ質問してから、プラネテューヌに帰ろうと思っていたがこのタイミングで雨が降るなんてついていない。もうこの場から離れようとすると、

 

男性がうちに入りなよ、と言ってくれた。

 

戸惑いが出てしまったが、少しずつ強く降ってくる雨を感じ、マコトは申し訳ない思いで入れてもらうことにした。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

木組みで出来た家の玄関は、一人の客が入るには調度良く、快適な雰囲気が感じる。

 

男性が靴を脱ぎ段差を上がったあと、マコトも同じ事をした。

 

こっちだよ、と言ってくれたが、マコトはつい足を止めてしまう。

 

こうも簡単に他人を家に入れていいのだろうか。彼から感じる魔力は、間近なほど異質なのが良くわかる。

 

間違いなく、この人は強い。そのように確信した少年は、いつでも事が起きてもいいように内心身構えていた。

 

すると男性はこちらを向き、どうしたの?と質問する。いきなりそう聞かれて、少し間をおいてから、なんでもありませんと答えた。

 

あまり考えしすぎたかな、と思いながら男性に彼は付いていった。

 

男性は、リビングらしきドアを開けて上半身だけを出し、外雨が降ってきたからちょっと客人を入れていい?と言った。

 

他に暮らしている人が居るのだろうか、と思う少年。

 

しかし、ある声を聞いて、マコトは動揺することになった。なぜなら・・・

 

「・・・・・構わん。迷惑にならなければな」

 

はっきりとではないが、聞いたことのある女性の声を感じた。

 

男性が、わかった。どうぞ、とこちらに言いながら部屋に入っていく。

 

マコトもあとに続こうとするが、妙に足取りが重かった。

 

まさか、と思いながらも彼はリビングらしき部屋に顔を出す。そしてそこにいたのは・・・

 

 

 

・・・・・・・・!?

 

マコトは静かに驚く。

 

しかし驚いたのは彼だけではない。

 

「・・・・・っ!?」

 

リビングには女性がいた。髪は長く薄い紫色で、肌は極めて白かった。そして彼女の目付きは、一言で言い表せば鋭かった。

 

まるでマコトの左目のよう。そして彼の、

 

母親《マジェコンヌ》のような目。

 

そしてその女性はあるものを、抱えていた。ものと表現するには、いささかおかしいが、それはまだ産まれて半年も経っていないであろう、赤ちゃんだ。

 

しかも驚くのは、その赤ちゃんはマコトの特徴に共通点がある。

 

右目は黒、左目は紫のオッドアイ。髪の右側には銀のメッシュがあった。

 

マコトにとって、まるで産まれたばかりの自分を見ているような感じだ。そしてその女性にとっては、今自分が抱えている赤ちゃんが、成長した姿を見ているような感じに見えていた。

 

彼女たちは動揺を隠せない。

 

そして男性のある一言が、マコトに人生で一番の衝撃を与えたのだった。

 

二人ともどうしたの?

 

そう言ったが彼女たちは聞こえていなかった。

 

返事をしてくれない二人を見つめたあと、今度は女性に向かってこう言った━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしたの()()()()()()

 

 

 

《マジェコンヌ》、この男性は女性にそう言った。

 

・・・え?

 

マコトは口から、ついその言葉をもらす。もう一度彼女を見る。

 

 

・・・・・・・!?

 

本当だ。髪は長いけど・・・この人は・・・母さんだ・・・!

 

驚愕が止まらない、そして抱えている赤ちゃん、さらに男性の三人をしっかりと確認する。

 

赤ちゃんは、男性にも似ていた。そして彼女にも似ていた。この三人は・・・いや、この大人二人は、本物のその赤ちゃんの両親だ。

 

それだけじゃない。マコトは、男性を始めてみたときを印象を思い出す。この男性は両目とも黒色で、メッシュがなかった。が、とても自分に似ていた。

 

そして彼女はマジェコンヌだ。自分の知るマジェコンヌは髪が短かったが、間違いなくマコトの、正真正銘の母親《マジェコンヌ》だ。

 

そして、自分のような特徴をもつ二人の子供であろう、赤ちゃん。

 

ここまで連想したマコトは、ある結論に達した。

 

いやあり得ないと考えるが、それしか考えれなかった。

 

 

 

 

 

自分は、

 

 

 

 

まだ自分が産まれたばかりの、

 

 

 

 

まだ父親が存在していたときの、

 

 

 

 

過去に、来てしまったということに━━━━━━




続くかも


あと前に紹介したモンハンのSSについてですが、気分が乗らなくなったので、御勝手ながら中止することにしました。

また気が向いたら書くつもりなので、とりあえず記憶の片隅においていてくれれば幸いです。


それでは、次回もお楽しみにネ。

ではまた!


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犯罪神の息子がTASさんになったようです。

やってみたかっただけシリーズ・・・何段だっけ?まぁいいや。(いや調べろし)

あーあー、オレもリアルでTAS能力があったらなー

・・・卒論なんてちょちょいのちょいだろうしなー・・・

・・・学生生活続けたい。


私の息子、マコトは親である私が言うのも親バカらしいが、本当にできた息子だ。

 

家事、料理、戦闘・・・なんでもこなせる、そんな誇れるこども・・・

 

・・・なんだが・・・今は様子がおかしい。

 

そう思ったのがつい昨日、実家に帰って来た時だ。アイツのことだからここで1日泊まって帰るはずなのだが、息子は「フラグ立てに来ただけだから、もう戻ります」と言って本当に帰っていってしまった。

 

そのときの会話は簡単に言えばある道具の内容だったが、それだけで済ますようなヤツではない。よほど急いでいる様子もないのになぜあんなふうだっただろうか・・・

 

だから今日アイツが住んでるマンションに来てやった。だから貰っといた合鍵を使って部屋に入ってみると・・・

 

 

 

 

 

猿のお面を被り、松明を持って壁に寄りかがみながら左右に動いていた。

 

・・・うん、私の言ってることは確かにおかしいと思う。自分でも思う。けど言葉どうりのことをマコトはしているのだ。

 

だからなにやってるんだ、って聞いてみると・・・

 

 

 

「乱数調整です」キリッ

 

って答えた。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

・犯罪神の息子がTASさんになったようです。

 

作:狸より狐派 ハル

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「ら、乱数調整・・・?なんだそれは・・・」

 

そう質問すると、マコトは少し間をおいて、ランダム性を生み出すための数だ。と答えた。

 

言ってる意味はなんとなくわかるが・・・念のため詳しく聞いてみる。

 

「それを調整するとどうなるんだ?」

 

そう聞くとマコトはさっきよりも少し長い間をおいて、望む結果を引き出すことができる。と言った。まさか、今考えているのだろうか・・・

 

「そうだな・・・例えばどんなことができるのだ?」

 

と聞いてみると、またさっきよりも長い間を開けてこう言った。好きなサイコロの目を出すことができます。と。

 

「そうか・・・とりあえずこれだけは言わせろ・・・

 

さっきからその間はなんだ!?」

 

そう言ってみる。そしたらやっぱり長い間を置いたかと思ったらこう言った。

 

 

 

露骨な調整です、と。

 

自分で言うのかぁ・・・と困惑しながら言った。

 

「まぁともかくだ。その調整ってのをすればなんだってできる。と言うわけだな」

 

システム上可能だったら、らしい。なんだそれ。

 

「・・・とにかくだ、本当に出来るんだったら、この机の上に一杯のナスを出してみせな」

 

と無茶なリクエストをしてみる。するとマコトはその場で回り始めた。先程の左右の動きといい、これは儀式と呼ばれるらしい。

 

本当にそんなのが必要なのか・・・とそう考えていたら・・・

 

 

 

突然私をふくむこの世のあらゆる物体が白黒になると同時に、硬直をした。

 

まったく体が動かないが口は動く。これは一体・・・!?

 

「な、なんだこれは・・・!?急に動かなくなったぞ!どいうことだ!?」

 

焦りながそう聞く。マコトは落ち着いた様子でこう答えた。

 

 

 

フリーズしました。って。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

その後しばらくしたら、もとに戻った。マコトいわく乱数が複雑すぎてどうにもならないらしい。意味わからん。

 

ブーッ、ブーッ

 

マコトの携帯電話からメールが届いた。息子はそれを確認してみるが、電源いれてパスワードを解いた直後、すぐに電源を切ってポケットにしまった。

 

「?すぐにしまったら確認ができないだろう」

 

そう言うと、マコトはこう答えた。

 

自分が携帯のパスを解いた時点で、メールの内容を推測するフラグを有してますから。と言った。なに言ってんだこいつ。

 

ちなみにメールの内容は、ネプテューヌが協会で遊ぼうってものだ。マコトは私に来ないか、って言ってきたからついていくことにする。

 

部屋を出る前にボックスを覗いただけという行動を、準備しました。という謎の発言を置いといて、外に出た。マンションの玄関の階段を下りたら、飛行魔法で空を飛ぼうとしたら、

 

マコトは階段を端になぜか腰をかけた。

 

しかも普通に腰をかけてはなく、両手両足を伸ばしたままだ。これでは不自然な座りかたになる。

 

「・・・マコト、なにやってる?」

 

そう聞いた直後━━━━

 

 

 

ややややややややややややややややややややややっふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!

 

って言いながら体がマナーモードになった直後すごい勢いで協会の方に飛んでいった。

 

「・・・はぁあ!!?!」

 

いやもう・・・訳がわからんのだが・・・。

 

アイツ・・・この先どうなるのだ・・・?

 

 

続く、かもしれない。




マナーモードっていったら、青鬼のたけしを連想するのは自分だけかな?

あっそうだ。他の小説も書いてるからよかったら見ていって下さい。(露骨な宣伝)

それではまたお会いしましょう。

ではまた!


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第一部、《犯罪神の息子あらわる!?》の巻
一発目、紫女神「息子さんをください!」犯罪神「誰がやるか!」


まず始めに簡単な設定説明を、


四女神については
《ネプテューヌ》≠《パープルハート》、
他女神も同様別人設定ですが、正確にいえば、
《パープル、ブラックetc...ハート・親》
《ネプテューヌ、ネプギアetc...・子》
と、なっております。(ネプテューヌたち四人は四長女と表現します)


それと無論ですが、マジェコンヌの息子設定は自分の勝手設定ですのでご了承下さい。



とあるナス園の中にある家

 

 

「・・・あいつがここから離れて一年はたってはいるが・・・、まだ完全に親離れできてないせいか、たまに戻ってくるんだよな・・・」

 

「まあ本来なら一人暮らしするにはまだ少し早い年齢っチュからね、けど今どきちゃんと帰省してる若者って少ないらしいっチュよ」

 

かたや犯罪神であるものの今はナス農家でツナギ姿のマジェコンヌ、かたやネズミっぽい見た目のワレチューがそんな会話をしていた。

 

「それにしても《マコト》がオバハンの息子だと知ったときは本当に驚きすぎてで死にそうだったっチュ。あの正しい礼儀といい、悪人に向かない心といい本当にオバハンの息子っチュねぇ」

 

「悪かったな、あいつには礼儀に上下関係をしっかりと覚えさせたんだ。そしていつの間にかあんな性格になったんだよ」

 

「どうしてオバハンに一番近くにいた人間が良心的な精神をもってるっチュかねぇ・・・」

 

「まっそこは夫の遺伝だろうな、虫も殺せんくらいあまりにも優しい性格だったんだ」

 

「けどよく結婚までしたっチュね、犯罪神であるオバハンが子供までつくって・・・今でも信じれないっチュ」

 

「ふん、言ってろ」

 

と、他愛もないような雰囲気で会話を二人がしていたら・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バァン!!!!

「マジェコンヌ!!!!」

 

ドアから突如プラネテューヌの女神《パープルハート》が現れた!

 

「ヂュ!!??」

 

「ぬぁあああ!!?!き、きさっ!?な、なぜここにいる!!?」

 

慌てるマジェコンヌを気にせずに近づく彼女、そして目の前でピタッと止まった。

 

「・・・・・・」

 

「お、おい聞いてるのか!?いきなり人ん家入ってなんなんだ!?」

 

パープルハートは黙ったままだった、しかし顔をよく見るとなにかを拒んでるような、決意をしたいような真剣な顔だった。

 

「・・・ッ」

 

そして彼女は一気に姿勢を落とし━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「息子さんを娘たちにくださいッッ!!!」

 

綺麗な土下座で物乞いをした。

 

 

 

ポン

 

 

 

ポン

 

 

 

ポン

 

 

 

ポン

 

 

 

ポン

 

 

 

ポン

 

 

 

ポン

 

 

 

ポン

 

 

 

ポン

 

 

 

ポン

 

 

 

ポン

 

 

 

 

 

 

 

チーン

 

「「なんじゃそりゃああああああああああああああああ!!!!???!!?!」」

 

 

犯罪神とネズミの叫び声がナス園に広がるのであった。

 

━━━━━━━━━━━━

 

先日

 

「じゃあ遊びに行ってくるねー!」

 

「いってきまーす」

 

ある日娘のネプテューヌとネプギアが外へ出掛けた。彼女たちが外へ出るのはさほど珍しいことではないのだが、最近は頻度がやけに多かった。

パープルハートは少し疑問に思い、プラネテューヌの教祖《イストワール》に質問する。

 

「いーすん、最近あの子たちがよく外に出掛けるのだけど、なにかあってるのかしら?」

 

「あぁその事なんですが・・・ちょっと言えませんね」

 

「どうして?」

 

「ネプテューヌさんたちに言わないようにと伝えられたのです、結構大きなヒミツらしいので」

 

「ふーん、ヒミツねぇ・・・」

 

すこし、考えるパープルハート。だがすぐにやめイスからたち部屋を出ようとした。

 

「いーすん、ちょっと出掛けてくるわ。あの子たちが気になっちゃってね」

 

「・・・わかりました、気を付けてくださいね」

 

「あら以外、私を止めてくるだろうと思ったわ」

 

「別に『言うな』とは言ってませんけど、『ついていかせるな』とは言ってませんからね」

 

「ふふっ、いーすんにも結構意地悪なところもあるのね」

 

「ただ少し覚悟をしといたほうがいい、とは言っときましょう」

 

「どういうこと?」

 

「それはネプテューヌさんたちについていけばわかります」

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

てことで尾行開始、パープルハートは私服に帽子、サングラス姿に変装してネプテューヌたちを追った。

 

「なんのことかしらね・・・覚悟をしろって言われたけど・・」

 

小声で一人言を呟くと公園についた。

 

ネプテューヌたちは近くにあったベンチに腰を掛け、パープルハートも同じようにした。

 

(ただ公園のベンチに座りに来た、ってだけじゃなさそうね。誰かを待ってるのかしら)

 

ベンチに偶然あった新聞紙を広げて顔を他人から見えないようにするパープルハート。一方ネプテューヌたちはなにかを話し合っているようだが距離があるためうまく聞き取れない。

 

・・・しばらくするとネプテューヌたちはなにかを見つけて立ち、対称に走って近づいた。

 

その対称はというと・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年だった。

 

 

「ん?」

 

 

そう、少年。身長はまだ160cmくらいか、顔もまだ幼さが見える。学年にして中学生くらいだろうか。

するとその少年が━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネプテューヌとネプギアに抱きつかれた。

 

 

「・・・・ッッ!!?!」

 

 

娘たちが自分にとって見知らぬ、しかも子供ながらも男性に抱きつくという衝撃的な光景をみて完全に動揺するパープルハート。

 

『ただ少し覚悟をしといたほうがいい━━━━』

 

いーすんの一言が心に響く。それはこの事だったのか━━━━━

 

・・・・・いやちょ、ま

 

え?は?ちょえ?え?え?

 

彼氏?ネプテューヌたちの?いやまって?二人の?いやそれ重婚罪やん?いやまだ結婚してないけど、え?まって?彼氏?彼氏??彼氏???

 

彼女が一人で混乱するなかネプテューヌたちは━━━

 

 

 

 

彼の腕に互いに自分の腕に絡ませ、いわゆる《両手に花》の状態にさせてどこかへいった。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

ッッ~~~~~~~~~~~~~~!!!

?!??!!?!!!

 

 

その後から娘たちのストーキn・・・もとい観察は私の半ば日課になったわ。

 

マジェ『今ストーキングって言いそうになったよな?』

 

そして自分なりの調べによれば少年の名前は《マコト》、一年前にプラネテューヌに上京してギルドと呼ばれる依頼斡旋職場に務めているのがわかった。彼の仕事ぶりはかなり評価が高くなんでも青龍刀とリボルバー拳銃を両手に単独行動ソロプレイで出撃しているにも関わらず高難易度のクエストを達成してしまうほどの実力者。しかしソロ活動しているがゆえに他のパーティからのスカウトを受けても断ったり、日常生活面でも一人でいることが多いらしく他者との関係はほぼ皆無らしいね。

 

ところがある日、ネプテューヌたちがクエストに出掛けると偶然出会ったそうよ。なんでも大量のスライヌに襲われたところを彼が助太刀、そして親玉を一緒に倒して知り合いになったそうね。

 

その後日、公園で再び会って会話をしていたようだけどマコトの人間関係を知ったネプテューヌは強引に彼の友達になったそうらしいわ。

 

ネプテューヌだけに限った話ではないのだけれども、あの娘はとても他人思いの性格よ。バレないよう娘に遠回りに彼のことを聞いてみると『自分に友達は必要ない』と言っていたそうね。

 

それを聞いて、強引に友達になったのも無理がないわ。けど、どうやらそれ以来最近のように外に出る頻度が増えているらしいの。

 

そのあとなんだけど・・・私はネプギアにマコトの家にコッソリと情報を自在にキャッチ出来る装置を作らせた。

 

マジェ『ん?それって・・・』

 

ネプギアによると音や声を遠隔地に送る目立たない大きさの機械よ。

 

マジェ『いやそれ盗聴機じゃねぇかぁ!!娘になんちゅうもん作らせてんだ貴様は!!』

 

私はそれを持って彼の家を特定し、そして仕掛けたの。

 

マジェ『仕掛けたっつたよ!オメェも立派な犯罪神じゃねぇか!!』

 

それからも彼たちの情報を全てキャッチし、ついに親のところに一旦帰省することを知ったの・・・

 

私もかなり緊張したわ・・・なんせ将来自分の娘の婿になるんだもの、そんなどぎまぎした気持ちで彼を追ったの。

 

マジェ『盗聴にストーカーって・・・私よりも見方によってはひどいぞ・・・てかなんで婿だ』

 

そして私は知ってしまった・・・このナス園でマジェコンヌとあの子が親子だということをね・・・・・・・

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

「あー・・・で?それで?なにが問題でも?」

 

「色々と問題でしょ・・・かつて戦った相手の子供と自分の子供が付き合ってるのよ?」

 

「まぁ・・・たしかに変わってるな・・・けどべつに友達程度なんだろ?ましてやお互いガキだ」

 

「・・・あなた、これを聞いても同じことが言えるかしら?」

 

そういうと彼女はポケットからある機械を取り出した。

 

「それは?」

 

「録音記録よ・・・今から流すわ」

 

機械を再生するパープルハート。そこから流れたのは・・・・・

 

 

 

『ねぇお姉ちゃん・・・本当に帰らないの?』

 

『うん・・・ゴメンね、マコトくん今日はどうしても帰りたくないんだ・・・だから・・・今夜は・・・泊まっても・・・いい?』

 

カチッ「はいここ!!」

 

「・・・ここがなんだというのだ・・・」

 

「わからないの!?あの子たちは・・・本当に泊まったのよ!!?」

 

「そのときはたまたま泊まりたかったんだろ?今どきのガキはそれくらい普通だ」

 

「なんでそこまで軽率に言えるの?このあとなにが起こるのか知ってるのかしら?」

 

「知らん」

 

「そう、じゃ聞かせてあげるわ。これはネプギアから友達の家に泊まるとの連絡があった数時間後の記録よ」

 

再び再生する紫女神、おやすみというセリフを最後に静かな状態になった。直後早送りを押した。どうやら寝てしばらく時間がたったときに事件が起きたらしいが・・・

一向になにも起きる気配がない。

 

「・・・・・なにも流れてないじゃないか」

 

「そうね・・・たしかになにも聴こえないように見えるわ。でも・・・よく考えて、同じ屋根に男女が寝ているのよ?なにも起きないはずがない・・・でもなにも聴こえない・・・」

 

「・・・で?」

 

「どうしてわからないのかしら。つまりあの子たちは・・・

 

盗聴機にも聴こえないよう━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えっちをしていたのよ!!!」(顔真っ赤)

 

「大声でなんちゅうこと言ってんだテメェわぁぁぁぁぁぁ!!!」(ドン引き)

 

「そうとしか言えないでしょ!!?同じ屋根に男女がいるのよ!!!あんなことやこんなことするのが異常なわけじゃないじゃない!!!」

 

「貴様の頭の中が異常だ!!どんな思考回路してんだよ、そもそもなにも音がなかったらなにもしていないのが普通だろ!!」

 

「普通じゃないわ!!!女性が男性の家に泊まると決めた時点で本番確定なのよ!!!」

 

「なにをどう考えたらそうなるんだ!貴様それでもひとつの国おさめる女神か!!?」

 

「仕方ないじゃない!自分の子供が異性と付き合ってるのを知ってしまったら誰だって動揺するわよ!私は国を治めることはできても、ひとつの恋を収めることは出来ないのよ!!!」

 

「それで上手く言ったつもりかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!━━━━━━

 

 

 

・・・・・・・・はぁ・・・パープルハート、よく考えてみろ・・・」

 

「?なにを?」

 

「もう一度言うがあいつらは子供だ。百歩譲って知識はあるもののだ、実際そんなことする勇気があると思うか?」

 

「っ・・・」

 

「それに、うちの息子は少なくとも貴様の娘たちを友達としか思っとらんだろう。友人をいらないという性格ができたのは私のせいかもしれんが、友人という関係をよく知らないのはもう仕方ないさ。あとマコトは、人としては出来たヤツだ。ほっといても大した問題は起きんだろう」

 

「・・・犯罪神のくせにずいぶんと息子を信じてるのね」

 

「一児の母でもあるんだよ私は、とりあえず信じてみろ、これは私と貴様の問題でなく息子たちの問題だ。だから基本的には首を突っ込まないようにしとけ」

 

「はいはい、わかったわ。まずはマコトくんのことを信じることにしましょう。マジェコンヌ、いきなりお邪魔して悪かったわ」

 

「まったくだ。あっ、あと盗聴機ちゃんととっとけよ。いつまでも息子の家に仕掛けられると私も気持ち悪いからな」

 

「わかってるわよ、それじゃ」

 

そういってパープルハートはイスから立ち部屋を出ようとした。

 

 

が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バンッ!!!

「マジェコンヌ!!!」

「たわばっ!?」

突如ドアからラステイションの女神《ブラックハート》が現れた!!

そして衝撃で吹っ飛ばされる紫女神(まきぞえ)

 

「なっ!?こ、今度はなんだ!!?」

 

「マジェコンヌ・・・あなた、私の娘たちになにをしたの・・・!」

 

「はぁ!?なんのことだ!?」

 

「とぼけないで!!あなた・・・信じられないけど・・・息子がいるそうね」

 

「むっ息子!?いや、たしかにいるが、けどなぜ息子が出てくるんだ!」

 

「なぜって・・・!?なぜってあなたの子供は━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━うちの娘たち(ノワール、ユニ)をたぶらかしたのよ!!!」

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!?!?!!?」」

 

「・・・また面倒なことが起きたっチュ・・・」




最後までご覧いただき、真にありがとうございます。

ハーメルンではこの作品が初めての投稿ですが、小説投稿サイト『暁』様、『pixiv』様のところにもいくつか他の作品を載せていただいています。
ご興味があれば是非、ご覧ください。

あとこの作品は一定話数までは毎日投稿できますが、それ以降は不定期更新になります。
なので、上手く続けることができないかもしれませんがご了承下さい。

ですがすぐ次回を見たかったら、コメント欄にご要望をお願いします。

何卒この作品の続きを投稿したときは、またよろしくお願いします。


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二発目、黒女神「娘をたぶらかしたでしょ!」犯罪神「なんのことだ!?」

前回のあらすじ

なんかマジェコンヌの息子がブラックハートの娘たちをたぶらかしたらしい。

あと設定については1話目の《紫女神「息子さんをください!~》をご覧下さい。


なおこのお話は特にキャラ崩壊が強いです。極めて醜い内容になってしまってますが、苦手だったり、原作イメージを維持したい方は読まないことを推奨します。


「・・・それで、うちの息子がお前の娘たちをたぶらかしたってどういうことだ?」

 

現在、部屋にいるのは家主の犯罪神(マジェコンヌ)にワレチュー、さっき出ようとした紫女神(パープルハート)に今さっき入ってきた黒女神(ブラックハート)がいる。

 

マジェコンヌとワレチューは疑問に思う顔で、パープルハートは鼻に絆創膏を付けてしかめっ面をしており、ブラックハートは明らかに怒った顔だ。

 

「発端は一週間前のことよ。二人はそのときクエストに出掛けていたのだけれども、私も後で別件でギルドに行こうとしたの。」

 

「ほう」

 

「それで私が着いたときには二人とも、もういなかったけど少し気になったからどんなクエストに出たかを受付の人に聞いたわ。そしたら、《マコト》っていう聞いたことあるけど会ったことのない、名前があったの」

 

「たしかにうちの息子の名前だが・・・」

 

「かなり評判がいいらしいわね。プラネテューヌに限らず、ゲイムギョウ界じゃ最高クラスの実力を持っているそうじゃない」

 

「ふん当然だろ、なんせこの犯罪神(元)の血を引いているのだからな」

 

「・・まぁ、仕事が終わったあと、あの子たちに聞いてみたわ。どんな人だったのって」

 

「それで、どうだったかしら?ブラック?」

 

「関係を知られたときには驚いた様子だけど、仲はよかった様子よ。知り合ったきっかけはネプテューヌたちに紹介されたときで、なんでも友達を必要としない性格だったそうよ」

 

「それは私も聞いたわ。今は、ブランちゃんやベールちゃんたちとも仲がいいけどね」

 

「けど、あの子たちと出会ったことをきっかけに、よくノワールや他の子と一緒にいる時間が増えてるらしいわね。

それは私自身もうれしいわ、ノワールはプライドが少し高すぎるから、人付き合いが余り良くないイメージが他から見えるけども、やっぱり娘が友達と一緒にいて楽しそうのはもちろん、その友人も関係を大切にしてほしいわ」

 

「そうか・・・アイツはそんなにも友人が出来てたのか・・・」

 

「うれしそうね、マジェコンヌ」

 

「・・・ふん、別にそんなんじゃない」

 

「素直じゃないわね・・・」

 

「・・・問題は、しばらく彼について話してたときよ。私は冗談混じりでこう言ったわ。一緒にクエストに男の人と行ったのだから━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━『付き合ってるの?』って言ったの」

 

「!?」

 

「ふーん、それでどんな返事が返ってきた?」

 

「・・・二人は顔全体を赤らめて・・・!」

 

「は?」

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

『ちちちちちち違うわ!!!かか彼とはそんな関係じゃなくてそのっ、ごっごく普通の友達なの!!別に特別な関係じゃないわ!!ホントに普通の友達なの!!!」

 

『そそそそうよ!!お姉ちゃんの言うとおりよ!!マコトとはネプギアと同じくらい仲がいいだけなの!!!』

 

『ユニそれ全然フォローになってないわよ!!あなたネプギアとは百合じゃないの!それじゃああの子のことを好きって言ってるようなもんじゃない!!!』

 

『ちち違うわよ!!別にネプギアともそんな関係じゃないし!!そもそもお姉ちゃんだって抱き枕に抱きついてネプテューヌさんの名前を言ってるのに!!!』

 

『はぁぁぁぁぁあああ!!?!べべべべべ別にネプテューヌの名前よんでないわよ!!そんなこと言ったらネプテューヌとも付き合ってるみたいに聞こえるじゃないの!!あっお母さん別にネプテューヌと付き合ってるのわけじゃないから!!あとマコトとはホントにただの友達だからね!!信じて!!!』

 

『な、なによ、私は別に冗談のつもりで言っただけなのなんでそこまで慌てるのよ!?』

 

『『へっ?』』

 

『え?』

 

『『へっ?』』

 

『え?』

 

『『へっ?』』

 

『え?』

 

『・・・・・・・・・』

 

『・・・・・・・・・』

 

『・・・・・・・・・』

 

『・・・・・・・・・』

 

『・・・まさか・・・あなたたち・・・』

 

『『べっ別に付き合ってるわけじゃないからーーーーー!!!!!』』

 

『あっ!!こら待ちなさい!!!』

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「ってどこかに行ったの・・・」

 

「なん・・・だと・・・」

 

「大げさだぞ、パープルハート。それにただの勘違いだろ」

 

「・・・私もそう思ったわ。けど、後日ノワールたちの電話を盗聴したら・・・」

 

「え?盗聴って、まさかあなたも?」

 

「あなたもって、まさかパープル・・・」

 

「ナンデモゴザイマセン」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

『・・・ねぇ、マコト。私たちって普通の友達だよね・・・・・・・そっそうよね!うんゴメンね、変なこと聞いちゃってそれじゃおやすみ!』

 

『お姉ちゃん、マコトは何て言ったの?』

 

『普通の友達っていたわ。もう、ホントなんで私たちあんなに慌てたんだろ。別に友達だちなだけなのにね』

 

『そうだね、マコトは普通の友達なのに、お母さんに変な勘違いさせちゃったね』

 

『ふふっ、そうね、後でちゃんと謝らなきゃね、ユニ』

 

『わかったわ、お姉ちゃん』

 

『ふふふっ・・・・・・・・・』

 

『はははっ・・・・・・・・・』

 

『・・・・・・・・・・・・・』

 

『・・・・・・・・・・・・・』

 

『・・・・・・・・・・・・・』

 

『・・・・・・・・・・・・・』

 

『・・・・・なんでそんな悲しそうな顔してるのよ・・・ユニ』

 

『えっ・・・お、お姉ちゃんだって悲しそうじゃん・・・』

 

『えっ・・・そ、そうなの?』

 

『・・・・・・・・・・・・・』

 

『・・・・・・・・・・・・・』

 

『・・・・・私ね、今なんだか胸がチクチクと痛いの・・・私どうしちゃったんだろう・・・』

 

『・・・ユニもだったのね・・・私もなんだか胸が痛いわ』

 

『・・・なんでだろうね、お姉ちゃん・・・』

 

『うん・・・ホントになんでろう・・・』

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「━━━ここまで言えばもうわかるわよね」

 

「まさか・・・そんな・・・!?」

 

「・・・まぁ、お前の娘たちはおそらく好きなんだろうな、マコトのことが」

 

「それはもう明らかなことよ、問題はそこじゃない」

 

「?、どこにあるんだ?」

 

「ノワールたちは、彼のことが好きなの・・・けど彼は《友達》とまでしか思っていない・・・おかしいと思わない?」

 

「え?」

 

「つまり━━━━━

 

 

 

━━━━あの子たちが彼を好きなら━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━彼だってあの子たちのことが好きなのは当然でしょ!!!」

 

「いやそれ完全に自分の都合暴露してるだけだろぉぉぉ!!!」

 

「なにいってるの!!娘たちが好きなのよ!!だったら相手も好きなのは当然の理屈じゃない!!それでもあなた神なの!?」

 

「テメェこそ、そんなバカな理屈考えてんじゃねーよ!!貴様の考えはある意味親バカ的発想だし下手すればモンスターペアレントだぞ!!」

 

「息子をたぶらかしといて、よくそんなこと言えるわね!!あなたたちには、責任って言葉知らないの!?」

 

「友達程度の関係にそこまで重いモン持つもんじゃないわ!!パープルハート、お前もなんか言え!!」

 

「え、あっその、落ち着いてブラック!!もともとマコトくんは"うちのモノ"なのよ!!!」

 

「フォローの仕方が全然違ぇよ!!!」

 

「どどっどういうことよパープル!!なんで親であるあなたが彼を狙ってるの!?」

 

「えっあっいや違うの!狙ってるのは私じゃなく、娘のネプテューヌたちよ!!私もあの子欲しいなー、なんて思ってるけど決してやましいことは全然考えてないわ!!」

 

「おもっくそ考えてんだろ!!さっきおもいっきり言ったなお前!子持ちのくせになに考えてんだ!!」

 

「なによ!!そもそも犯罪神の息子のくせに、あの子けっこうかっこいいのがおかしいじゃない!!そのうえ中身も出来てるうえ、家事も戦闘も万能ってもはやリアルチートじゃないの!!けどよく考えたら悪玉の息子がかっこいい設定は半人半魔とかバイオテロリストとか共通だからものすごく納得できるけどね!!」

 

「メタネタ出してんじゃねえよ!!なんだ貴様等、そんなにうちの息子が欲しいのかよ!?」

 

「欲しいに決まってるわ!ぶっちゃけ彼を×××(ピー)にしたことがあるくらいよ!!」

 

「人の息子でマジになにやってんだ貴様は!!?!」

 

「パープルあなた正気なの!?私だってせいぜい夢の中で彼の寝○みを襲った自分を見た程度だというのに!!」

 

「お前が正気かよ!?なんだ!?貴様ら怖すぎるだろ!!?人の親に息子の貞操奪われそうとか狂気の沙汰にも程があるだろうが!!!」

 

「「義母親(はは)義息子(こども)好きでなにが悪い!!!」」

 

「今の貴様らが言う場合は意味が違うんじゃぁぁぁぁああああ!!!!」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「・・・ま、まさか息子についてここまで苦労するとは・・・」

 

「はい、お茶っチュ。て言うかオイラ完全に空気チュね・・・」

 

ワレチューがマジェコンヌたちに冷たいお茶を配り、一旦休みの空間を作る。

 

「娘たちの大事な将来がかかってるの。真剣になるのは当然でしょ」

 

「まともな考えをしない貴様に言われたくない」

 

「で?マコトは親のあなたから見て、どうしたいと思うのかしら?」

 

「マコトはなんやかんや言っても、結局のところまだ子供なんだ。いくら気にしても仕方ない、とにかく今は娘たちの様子を見るんだな」

 

「仕方ないわね・・・だったらこれを・・・」

 

といいながら盗聴機を取り出す二代目犯罪神(パープルハート)

 

「・・・もうツッコまんぞ」

 

「自分の娘になにやってるんだが・・・」

 

「貴様がいうな」

 

呆れて声も出したくないマジェコンヌ。しかし・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ!!!

「マジェコンヌ!!!」

 

ルウィーの女神《ホワイトハート》が現れた!!

 

「今度は貴様か!!まさか貴様も、うちの息子のことか!?」

 

「なっ!?どうしてそれを!?ていうか、パープルにブラック!?お前らのまでなんでここに!?」

 

「あ、あなたこそなにしに来たの!?」

 

「あっそうだ!ま、マジェコンヌ!!」

 

ズンズンと犯罪神の前に立つ白女神。するとだんだんと怒りながらも切ない顔になってきた。

 

「な、なんだ。さっさと言え!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「む、娘たちを頼む!アイツに・・・お前の息子にそう伝えてくれ・・・!」

 

そういうとホワイトハートはすぐに部屋から出るのであった。

 

 

 

 

 

 

「「「・・・・・・・・・・いや待て待て待て待て待て待て待て待て待て待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」」」

 

「・・・まーた面倒なことが起きたっチュよ・・・」




こんな下らない作品を見ていただき、ありがとうございます。

次回も午前中か昼12時ほどに投稿しますが、予告として今回のお話よりまともなものにしております。

なお、すぐに続きをハーメルンで見たい方は感想欄にご記入をお願いします。

確認が済みしだい投稿します。


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三発目、白女神「娘たちを頼む!」犯罪神「いきなりどうした!?」

どうもみなさん、1話から毎日見てくれる人から、今日初めてこの小説を開いてくださる読者様。

とても変な物語ですが、どうか最後までお読みいただけたら幸いです。

非ログインの方でも感想を書けますので、どうか記入をお願いします。


てことで、前回のあらすじ
ホワイトハートが自分の娘たちをマジェコンヌの息子に託した。

なお、設定については1話を参照してください。


ある日のルウィー。

 

「ただいまー!」

 

「ただいま、お母さん」

 

「おう、おかえりお前ら。ん?」

 

娘たちが帰って来た。長女のブランに、双子妹のロムとラム、私の自慢の娘達だ。

 

ブランは私の娘とは思えないほどおとなしいが、ひとたびキレればそっくりになる。

 

一方ロムは私というよりブランのおとなしさを受け取り、少し人見知りだ。

ラムはというと、正反対で活発なヤツだ。この双子のやるイタズラは結構キツくてブランが主にキレてしまうが、まぁ私たちがあまりかまってあげれないのが原因だろう。

 

寂しさをまぎらわすためにやってはいるんだろうが・・・まぁ悪いヤツらじゃないからな。

 

そんな娘たちは今日友人を連れてきた・・・のだが意外だったのが、

 

その友人が男子だった。

 

「ただいま母さん、彼は前にネプテューヌが言ってた新しい友達の《マコト》っていうの」

 

「あぁ、たしかそんなこと言ってたな。・・・私がルウィーの守護女神ホワイトハートだ。娘たちが世話になったな」

 

私が挨拶をすると、ソイツも挨拶をしかえした。けどなんだかぎこちなかった。

 

「彼はあまり他人と接したことがないから少し会話が苦手なの。だけど悪い人じゃないからあまりキツく接さないでね」

 

「なるほどな、まっ私とは気軽に話してかけても構わないぜ。もっとも・・・娘たちを傷つけたら話は別になるけどな?」

 

とまぁ、わざとキレながら警告しとくと慌てて返事を返してきた。

 

「お母さん、さっき言ったばかりなのに・・・」

 

「あー、わりぃ。別に脅すつもりはなかったんだ。そこまで怯えるとは思わなかったからつい・・・」

 

「もーそれだからお母さんは、鬼女神とか言われちゃうんだからー」

 

「他にも、ぺったん女神とかもね」

 

「なんだとぉ!?もういっぺん言ってみやがれガキ共!!」

 

とまぁまたキレてしまったらまぁ完全にビビりらせちまった。

やっちまったなー。

 

 

 

ちなみにマコトのことだが、ギルドの上層部から出張届けがきて、プラネテューヌからこっちにしばらく住むみたいだった。

 

だからロムとラムの遊び相手のためにここに来ることが増えるらしいが、二人はアイツのことを気に入ってるようだから、任せてもいいだろう。

 

ところでだが、うちの教祖の《西沢ミナ》から聞いたところだと、マコトのヤツはゲイムギョウ界の中でも屈指のやり手の冒険者らしい。

 

なんでも単独行動を好み、最上級のクエストを一人でこなすとか。

 

そりゃあすげぇなぁとも思ったが、それがゆえに友達がネプテューヌに会うまでに一人もいなかったらしい。

 

だがそれはもう昔の話、今はブランともクエストにでて一緒に活躍しており実際ミナからそういう資料を見せてもらった。

 

たしかにスゴいなーと思った私は今度、向かおうとする仕事先にブランとマコトを連れて出ようとした。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「やだー!お兄ちゃんもいくなら、私も行くー!」

 

「わ、わたしも行ってお兄ちゃんの役にたちたい!」

 

出ようとした矢先にこれだよ。私たちが出ようとしたら、ロムとラムが駄々をこねちまった。

 

「あーくそ、今回のクエストは危険だからお前たちは留守番だ!」

 

「やだやだやだー!お兄ちゃんと行くー!」

 

あ~あ、こうなると本当に面倒なんだよ。

けどそのときにマコトが動いた。

 

アイツはロムとラムに近づき、自分の目線を二人の位置より低くなるようにかがみ、優しく説得を始めた。

 

すると二人は嘘みたいに落ち着き始め、最終的には納得して留守番をミナとしてくれるようになった。

 

コイツ子供あやすの上手すぎだろオイ。

 

まぁとにかく、これでクエストに行くことができる。感謝もしながら現地にむかった。

 

 

 

 

 

そのときのクエストは実際に危険度の高いものだ。一応、今の私一人でもなんとかクリアできるものだが油断はできない、実際に始めて遭遇したときは苦労したからなー。

 

それに今回はブランもいるしあまり娘に危険な思いをさせたくない。

 

・・・そうだお手並み拝見としてまずはマコトだけを戦わせてみよう。

 

今注目されてる冒険者だから相当のやり手だと思われるからな。

 

さぁ・・・どう動くかな、コイツは。

 

・・・・・しかし、マコトと私はどこかで会ったか・・・?少し他人と思えない気がする・・・。

 

 

 

・・・そんな思いをしてたらいつの間にか討伐していた。

 

えっ、いくらなんでも早すぎだろ、私だってガキのとき初めてそのモンスターと会ったときは死ぬかと思ったのに、パープルたちと一緒でなんとか倒せたのに。

 

コイツ・・・ぶっちゃけ言って私たち女神と互角タメ以上の実力を、いや下手すればパープル以上の実力を持っているのではないんじゃねえかと思った。

 

※原作でもパープルハートの実力はブラック・ホワイト・グリーンハートの三人を同時に相手にできるほど

 

 

でも、お陰で私もブランも無傷で帰還することができたが、アイツを見ていると妙に嫌な面影を感じてしまう。

 

初対面なのにどこかで会ったような・・・。

 

んー・・・気のせいか?

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

しばらくして、またマコトが遊びに来た。今日はブランにようがあるらしく、娘の方もアイツにようがあった。

 

なんのことかな?とか考えてると・・・

 

「私が説明しましょう!」ヒョコ

 

「うわっビビった!!いきなり出てくんなフィナンシェ!!」

 

うちの従者(メイド)こんな感じで登場するから心臓に悪いんだよ。どうにかしてくんねーかなこれ?

 

「申し訳ありません♪それよりもブラン様とマコト様のことですね。まずブラン様のことですが、同人小説を書いていることをご存じですか?」

 

「ん?あぁ、まぁ偶然見つけたとき慌てて隠されたけどな。内容までは知らねぇけど」

 

「そりゃあそうですよ。ブラン様が書いていたのは今時の若い世代がハマってるラノベ風のものですが、内容がですね・・・

 

『かつて魔王だった少年が現世に転生して受け継いだ力で征服を企むも、騎士団を束ねる姫騎士までもが転生してそれを阻止する。だけど第三勢力までも加勢してそれをやむ無く二人で撃退してると恋に堕ちる異能系バトル小説』

 

、て内容なんです」

 

「・・・痛ぇな」

 

「まぁブラン様はこういうものが好きなんです。実際に今までもこのようなものを書いては売っているのですが・・・あんまり評判は上がっていないようです」

 

「お、おう・・・」

 

「ネプテューヌ様やノワール様も読んでみたらしいですけど、彼女たちの反応も微妙でケンカになるほどですからねー・・・けど、マコト様だけは面白いとおっしゃってました!」

 

「そうなのか?」

 

「はい、どうやらマコト様はラノベを読まないそうですが、ブラン様の作品を読んだのをきっかけに読み始めるようになったんです。それで二人の気があって、今はブラン様の書いたものをマコト様が読んで判断する、とのようになったんです!」

 

「へー、で、今はどんな感じだ?」

 

「今はと言うと長いタイトルだったり、複雑すぎる内容を消して、皆が思う王道派の剣と魔法の物語を作っています」

 

「ふーん、まぁブランも楽しそうだし、べつに好きにやらせるか」

 

「そうですね。けど、ひとつだけ・・・ブラン様の部屋の掃除をしていたらとんでもないものを見つけてしまいました・・・!」

 

「とんでもないもの?どんなものだ?」

 

「それが・・・これです!」

 

そういうとフィナンシェは懐から複数の紙を取り出す。

 

「ん?そいつは?」

 

「ブラン様が書いてある小説です!」

 

「なっ、勝手にとったのか!?」

 

「これは原文をコピーしたものなのでセーフです!なのでホワイト様もどうぞお読みください!」

 

オイオイオイ・・・と思ったものの、私はその紙を読んでみることに・・・

 

タイトルは《孤独同士の恋》、おそらく恋愛ものだな、と思っていたが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと!

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ成人向けじゃねぇか!!////////」

 

「そうなんです!主人公の《白奈(しろな)》は本だけが好きな女子中学生で転校生の孤独な少年の《真之助(しんのすけ)》と図書室で偶然同じ本を取ろうとしたときに、手と手がふれ、そこから恋に堕ち、そして最終的にはあんなことや、こんなことをしてしまう王道派ラブストーリーです!!!」

 

「マ・・・マジかー・・・ま、まさかうちの娘がこんなものを書いていたとわ・・・」

 

うわ、うわ・・・なんだこれ・・・すごいな・・・って後半からはもう布団でもねぇし・・・ちょ、これ行為のハードルが・・・うわぁ・・・

 

てかこれ・・・性的表現がかなり練り込まれてるし・・・よくこんな妄想を文に書けたな・・・

 

ま、まままさかアイツヤったか!?少しでも具体性を増すために、そのあれっ、小説の仕材集めるためヤリやがったか!!?い、いやいやいやいやさっさすがにそれはない!断じてないっ!!決して!!この世の終わりが迎えたとしても!!!

 

「ホワイト様、お顔が赤いのですが・・・まっまさか妄想してましたか!?///////」

 

「しっしてねぇよ!!なに言ってんだバカ!!//////」

 

「あ、あぁ・・・そ、そうですか(たぶんしてましたね)」

 

ったく・・・くだらない想像させやがって・・・けどなんであのアイツがこんなもんを・・・

 

「あっ、二人のモチーフなんですが実は、ブラン様とマコト様のことなんですよねこれ」

 

「ファイッ!!?!」

 

「ブラン様の名前はフランス語で言えば《白》って意味なんです。そして真之助の《真》も、『まこと』って言いますし、キャラの容姿も二人に似てますでしょ?」

 

なん・・・だと・・・。

た・・・たしかに、白奈の方はメガネをかけてるが小柄で茶髪のボブカットだし、真之助のほうも、マコトに似ている・・・!

 

「こ、ここここれは一体・・・!?」

 

「わかりませんか~?これはもう・・・

 

 

 

 

 

恋、ですね!!」

 

「」

 

「・・・あれ?ホワイト様?」

 

「」

 

「・・・おーい、ホワイト様ー?」

 

「」

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

 

 

 

ホワイトは

めのまえが まっくらに なった!

 

「ホ、ホワイト様ー!!?!」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

翌日

 

「お母さん、大切な話ってなに?」

 

私はブランと二人っきりになり、真剣な表情で喋った。

 

「お前・・・単刀直入に聞くが・・・マコトのこと好きか?」

 

「!?、ど、どうしてそんなこと聞くの・・・?」

 

「・・・本当はこんなの見せるものじゃねぇが・・・フィナンシェがな?」

 

と言って、昨日の紙を見せる。

 

「・・・!!?。こっここここれ、これって・・・!!」

 

「・・・この文に出てる二人のモチーフってよぉ・・・お前とマコトじゃねぇか?」

 

「っ!!!//////////」カァァァッ

 

「・・・やっぱりな。まさかとは思っていたが・・・」

 

「し、知らない!!」

 

バンッ!!と、机に叩きつけドタドタと部屋を出るブラン。完全にあれだよな・・・堕ちてやがる・・・

 

「お母さん、どうしたの?さっきお姉ちゃんの声がしたけど・・・」

 

「ん?ああラムか、それとロム」

 

別のドアから二人が入ってくる。ちょうどいい、普段ブランとマコトがどう過ごしてるか聞いてみるか。

 

「なぁ、ブランとマコトってどんな様子だ?」

 

「お姉ちゃんとお兄ちゃんのこと?」

 

「そうだ、二人はどんな感じだ?」

 

「んーとね、お姉ちゃんとお兄ちゃんはスッゴく仲良しなんだよ!」

 

「お兄ちゃんが遊びにくると、お姉ちゃんもよく遊びに混ざってくれるの。それにお姉ちゃんはお兄ちゃんがくるととっても嬉しそうだよ」

 

「ほーう」

 

「それとね、お姉ちゃんが遊べないときも、お兄ちゃんが絶対に遊んでくれるから私たちも嬉しいの!」

 

「この前はいっぱい遊べたね、ラムちゃん」

 

そうか、アイツのおかげでロムとラムも満足してるようだ。こればっかりは感謝だな。

 

「あとね、お母さん・・・実はね・・・」

 

するとロムが突如顔を赤らめる。ん?

 

「そのね・・・私ね・・・お兄ちゃんとね・・・」

 

「あーロム!それは一生のないしょっていったじゃないの!!」

 

ラムも顔を赤らめる。なんだなんだ?

 

「どうした?二人とも顔が赤いぞ?」

 

「な、なんでもない!別になんでもないよ!」

 

「そ、そうだよ!別に隠し事してないよ!」

 

おもっきし口に出てんじゃねーか。この様子だと、マコトとなにかあったのは明確だ。ちょっとからかってみるか。

 

「なんだよ、まさかアイツにキスでもしたのか?」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

・・・・

 

 

 

「・・・な、なななんでわかった・・・の?」

 

「へ?」

 

「ど・・・どうしてチューしてるの・・・わかったの・・・?」

 

え?ちょっとまって?え?え?え?

 

「お・・・お前ら・・・どう言うことだ・・・?」

 

「え・・・だっ、だって・・・二人で・・内緒にしてたのに・・・」

 

「へ?う、嘘だろ?私冗談で言ったんだぞ?」

 

「「えっ?」」

 

ポン

 

 

ポン

 

 

ポン

 

 

ポン

 

 

ポン

 

 

ポン

 

 

ポン

 

 

ポン

 

 

ポン

 

 

 

 

チーン!

 

「じじじじじじじ冗談!?あっそ、そそう!そうだよ!冗談だよ!!?冗談!!!ね!ロムちゃん!!」

 

「え!?あ、うん!!じょ、じょうじょじょ冗談だよ!!別に『お兄ちゃんが寝てるときにチュー』なんてしてっいてないよ!」

 

「そっそうそうそう!!別に寝ているすきにチューなんてしてないからね!」

 

 

「・・・・・・・・・寝てるすきに・・・チュー・・・?」

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

「「ハッ!?」」

 

え?チュー?え?娘が?一番したの娘たちが?え?え?ちょっ、え?えっ?

 

「「・・・」」

 

「・・・お・・・お前ら?」

 

「「・・・・・・・・・・」」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「「・・・・・・・・・・」」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「「しっ知らないったらしらなーーい!!!」」

 

ドタドタドターー!!!っと急いで消える双子。

 

私はただ、茫然と立ち尽くしていた。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「という事でマコトの住んでるアパート探し、そして来てみたというわけだが・・・お前がいたんだよ、マジェコンヌ」

 

「なるほど、そして私らの話を盗み聞きした。と言うわけだな?」

 

「ぐっ・・・偶然聞こえたんだよ・・・」

 

「はぁ・・・まさかパープル、ブラックに続き、まさかホワイトまで来るとは・・・というかうちの息子は何人フラグ建ててんだ」

 

自分の息子に対して呆れだか、尊敬だかわからない感情を抱くマジェコンヌ、ところがパープルが、

 

「そっそれよりもあなたもマコトを狙ってるの!?ダメよ!!彼は私の・・・じゃなくてうちのネプテューヌとネプギアのものよ!!!」

 

「何言ってるの!!彼こそこの私たちのものよ!!!勝手に渡してたまらないわ!!!」

 

「ここでそんな言い争いをするな!!というかパープル貴様まだ自分のものにしようとしてたな!!!」

 

「なっ!?し、してないわよ!!べつにあわよくばとか思ってもないからね!?」

 

「そんなことほざいてる時点で微塵も信用できんわ!!!」

 

「お前らいい加減にしやがれ!!アイツはうちの娘たちのもんだ!!!アイツしかうちの娘たちを幸せにしかできねぇんだよぉぉぉ!!!」

 

といいながら目から涙・・・

 

・・・ではなく血を流す白女神(ホワイトハート)

 

「ギャアアア!?目から血が!?ちょこれだれかどうにかしろおおおお!!」

 

そんなこんなで皆が騒いでると・・・

 

そこに・・・

 

「あれ!?この流れって・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バァン!!

「マジェコンヌ!!」

リーンボックスの女神《グリーンハート》が現れた!!!

 

「やっぱり貴様か!!この流れだと貴様しかいないだろうと思ったがまさかマジで来るとはなぁ!!クソがっ!!」

 

「なっ!?グ、グリーン!?あ、あなたもマコトくんを!?」

 

「まぁパープルにブラック、そしてホワイト!あなた方もここにいらしてたとは、けどちょうどいいですわ。皆さまに伝えたいことがあったのですの」

 

「つっ伝えたいこと!?まっまさかマコトをタブらかしたのか!!?」

 

「違いますわ!!わたくしが言いたいのは━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

娘ベールと、マコトくんの結婚式についてですわ!!!」

 

「「「「いや早とちりしすぎだろおおおおおおお!!!!!」」」」

 

「まさに、この始末☆、チュね・・・」

 

はてさてこの先、どうなりますことやら。




最後までご覧になられて、本当にありがとうございます。

明日も午前中、もしくは12時ごろに投稿しますのでよろしくお願いします。


・・・・・あぁ・・・《かぐや様は告られたい》の千花の歌が頭から離れない。(原作知ってるわけでもないのに)


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四発目、緑女神「式はいつにいたします?」犯罪神「気が早ぇよ!!」

どうもみなさん、今日もこのおかしな小説を見に来てくれてありがとうございます。

非ログインの方でも感想を書けますので、どうかお願いします。

また、本日の午後6時ごろに今の物語の続編について、アンケートを実施したいと思います。

詳しくはその時、活動報告にて紹介しますのでどうか参加してください。


てことで前回のあらすじ
グリーンハートが娘ベールとマジェコンヌの息子、マコトとの結婚式について持ちかけてきた。

なお、設定については1話をご参照ください。


「いいですか?これはわたくしの娘、ベールとマコトくんの将来を決める大事な会議ですわ。なので皆さま、くれぐれもふざけずに会議を進めてくださいませ」

 

「いや早速貴様がふざけてるだろ!当たり前のようにここでそんなことするな!」

 

マジェコンヌ宅で5人(と一匹)がリビングにいるには少し狭い空間でいがみ合うマジェコンヌとリーンボックスの女神グリーンハート。

マジェコンヌの反論にグリーンが言葉を返す。

 

「ふざけてなどいませんわ!むしろあなたはどうですの?自分の息子についてきちんと将来を考えているのですか!?」

 

「あのな・・・いきなり結婚についてなんぞ言われてもパッと思い付くようなものじゃないんだぞ。

あと貴様はなにがマコトを気に入ったんだ?」

 

「それはもう、なにもかもですわ。優しくて常識的、そしてカッコよくどこか可愛く、さらにたしかな戦闘能力を兼ね備えた完璧な少年はまずいません。

それにうちのベールとは、ネプテューヌちゃんのご紹介をきっかけに交際を重ねておりますの。

あの娘もマコトくんをとっても気にしてらっしゃるもの、なので今のうちに会議をはじめたいですわ」

 

「なっ・・・いつのまに・・・!?」

 

「そ、そうかい・・・はぁ、ま・・・まさかあの8人とそこまで仲良くなっていたとは・・・誰がここまでやれといったんだマコト・・・

 

・・・それ以前に式もなにもアイツらの意思はどうなんだ?まず貴様の娘は本気でそうしたいと思っているのか?」

 

「ベールに式このことを話したら、大の賛成をするに決まってますわ。マコトくんとはとてもお世話になっておりますもの」

 

「お世話、ね・・・具体的にどのようなことしてるのかしら?」

 

「具体的にいいますと・・・」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「ひぃいいいいぃぃぃ!!?」

 

ある日の真夜中のベールの部屋、ベールはマコトと一緒にホラー映画を見ていた。

こうなったきっかけは、ベールがマコトとクエストをこなした後ギルドに戻って映画を見ようと誘ったのがきっかけだった。

 

ちなみに誘い方がこのようなもの。

 

『マコトくん、前に流行った映画が手に入ったのですが・・・実はホラー系のモノなんです。なのでもしよかったら・・・一緒に観てくださいませんか?わたくし、あまりこういうもの観ないほうなので・・・』

 

『・・・え?ホラー系苦手なんですか?以外ですわ・・・平気だと思ったのですが・・・。あぁ、大丈夫ですわよ。人は皆苦手なモノをひとつは持つものです。だから恥ずかしがる必要はありませんわ』

 

『だから今回はお互いホラー系を克服することも踏まえて・・・一緒に観てみましょう!』

 

とのように誘って観ているのだが、ベールは終始怯えっぱなしである。

 

「ま、まさかそこから来るとは・・・」

 

覚悟しながら観るも、様々な予想を上回るシーンの数々になかなかついていけないベール。

 

一方マコトは・・・

 

「マ、マコトくんは怖くないのですか・・・?え?怖い?・・・あまりそうには見えないのですが・・・」

 

実際マコトは驚いているが、彼は人並み未満の反応で端からみればあまり怖がっているように見えない。

 

もっともそれ以前に恐怖心そのものが人並み未満である。

 

「さ、さすが男の子ですわね。け、けど我慢しなくてもいいですわよ。トイレに行きたくなったら一緒について行ってあげますからね・・・」

 

ベールも四長女一番の大人(見た目)の意地かマコトにいいところを見せる。だが彼女は常にマコトの腕にくっつきっぱなしだ。

 

《ドバカァン!!うわぁあ!こっちにっがぁぁああああぁぁぁ!!!》

 

「っ!?~~~~~っ!!!」

 

くっつく力が増すベール。マコトにとって映画よりも彼女の方にドキマギするのだった。

 

 

 

 

「や・・・やっと終りましたわ・・・。予想よりもずっと怖かったですわ・・・」

 

涙目になって一旦落ち着いたベールはソファーでぐったりとなっていた。一方マコトのほうはずっと平然としてある。

 

「よ、よく耐えきれましたね・・・わたくしなんて途中から直視できなかったと言うのに・・・」

 

「・・・あら?もうこんな時間、外はすっかり真っ暗ですわ」

 

もう家に戻らなくちゃ、と思ったマコトはそう伝える。しかし、

 

「だ、ダメですわ!こ、子供がこんな時間に出ては行けませんわ!」

 

ベールはマコトの腕をつかみ必死に止める。

 

「いいですか?いまの時間帯怖い暴漢や妖しい女性などが外でうろついているのですわ。あなたのような未成年がいたらすぐに捕まってひどいことをされますわ」

 

「抵抗すれば大丈夫?いいえ、いくら強いあなたでも決して今は外に出ないでください。とにかく、今日はここに泊まることですわ!」

 

と、いうことで半ば強引にベール宅に泊まることになったマコトだった。

 

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「なるほど、事情はわかりましたわ」

 

ベールの母、グリーンハートは教祖の箱崎チカと彼女の話を聞いた。グリーンはしっかりと理解していたが、チカの方はなにかと不満そうだった。

 

「チカ、どうしたのですか?」

 

「ベールお姉さま・・・アタクシがいるのに、なぜアタクシにも映画を観るのを誘わなかったのですか?」

 

「あら?チカはわたくしが映画を観ていたのを知っていたのですか?」

 

「部屋の前を通ろうとしたときにに気になって入ろうとしましたけど・・・ ずーっとマコト様にくっつきっぱなしで・・・アタクシが入る機会がありませんでしたわ」

 

「あら、マコトくんにくっつきっぱなし、ですか・・・」

 

そういいながら反対側に座っているマコトを見つめるグリーン。

マコトは気まずそうに目を反らす。

 

「ふふ、可愛らしいですわね。ベールもとても気に入っていますし、もしよかったらこの娘の━━━━

 

 

 

 

 

━━━━弟になりませんか?」

 

「「えええぇぇぇぇええっ!!?」」

 

グリーンの発言に驚くベールとチカ、マコトも例外ではなかった。

 

「グっグリーン様!いきなりなにを!?」

 

「あら?マコトくんをわたくしたちの弟にしようと相談をしかけただけですわよ?」

 

「そっそれですよ!!なぜいきなり弟としようとしているのですか!!」

 

「簡単ですわ。マコトくんはベールにはもちろん、チカやネプテューヌちゃんネプギアちゃんなど他の方達とも仲良くすごし、彼女達からの評価も抜群、その上強くて礼儀もきちんとしていますし、ここの生活に混じっても違和感がありませんわ」

 

「そしてなにより、マコトくんにはその歳にしてすでに独り暮らしをしていますが、はっきり言ってまだ早すぎますわ。彼のようないたいけな子は誰かいないとすぐに不審者にいいようにされてしまいます。そのようなことがあってよろしくて?」

 

真剣な表現で言葉を出すグリーンハート、しかしチカはそれでもまだ動揺したままだ。

 

「た、たしかにそうかも知れませんが・・・しかしマコト様はゲイムギョウ界屈指の冒険者なのですよ?下手な不審者に負ける分けないと思いますが・・・」

 

「たしかに実力なら、しかし世の中には権力や知力を使って卑怯な手段を使う悪者もいます。それに対して経験の浅いであろう少年がうまく対応できるとでも?」

 

「そ・・・それもそうですけど・・・しかし、これじゃあアタクシの妹としての立場が・・・」

 

「やはり、ベールの妹としての立場なくなりそうで困りますか?安心しなさい、わたくしが姉として可愛がってあげますからね」

 

「い、いや・・・そその、グリーン様とはあくまでも上下関係であって・・・ア、アタクシのようなものが女神様の妹だなんて・・・」

 

「あらあら、わたくしはべつに構わないと言うのに・・・あっそうえばベール、マコトくんについてですけど・・・」

 

グリーンが話を区切り、ベールに話そうとするが・・・

 

「・・・」

 

「?。ベール、どうされました?」

 

「・・・・・・」

 

下をうつむいたままだ。それに顔をよく観ると暗くなっているような・・・

 

するとマコトがベールに声をかける。

 

「・・あっ!?マ、マコトくん!?どうされましたか!?」

 

「べ、ベールお姉さま・・・?」

 

ベールもだが動揺しているようだ。それもチカ以上の反応だ。

 

「ベール聞いてましたか?マコトくんをうちの末っ子にしようと思うのですが、どうでしょうか?」

 

「お、おお弟ですか!?いや、わたくし自身はその、あの、あ、あれ、あれですわ。べ、別に構わないというか・・・そ、その・・・あの・・・」

 

徐々に声のボリュームが下がっていくベール。チカは目をぱちくりし、グリーンは意外そうな顔をする。

 

「悩むものでしょうか?妹ではないですがベールならマコトくんを受け入れてくれるとおもったのですが」

 

「わ、わたくしはべちに賛成でもいいですわ!ただ・・・その・・・」

 

(か、噛んだ・・・)

(噛みましたわ・・・)

 

噛んだところにも気になったが、ベールがここまでもどかしくなったのは初めてだ。一体なにがあると言うのか。

 

「そ、その、しばらく考えさせてください!」

 

そういうとベールは急いで部屋を出た。

 

「ベール!?どこに?!」

 

グリーンが声もかけても止まらず彼女はどこかへ行ってしまった。

 

「・・・なにが彼女をここまで悩ますのでしょうか?」

 

「いや・・・いきなり弟が増えるのも驚くことだと思いますけども・・・」

 

「そうでしょうか?マコトくんなら是非とも受け入れるのに」

 

平然とそんなことをいうグリーンにチカも若干悩んでしまう。そのようなことも気にせずグリーンはマコトに話す。

 

「マコトくん、申し訳ありませんがわたくしの代わりに彼女の元に行ってくれませんか?恐らく、わたくしが行っても今のあの娘はなにも言ってくれないかもしれませんから。お願い出来ませんか?」

 

その質問に対し承諾するマコトだった。

 

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ベールの部屋に着いてノックをするマコト。すると少し間が空いてベールが出てきた。

 

「・・・あっマコトくん。すみません、いきなり取り乱してしまいまして・・・とりあえずわたくしの部屋に入っていただけませんか?」

 

そう言われ入ることに。今のベールは普段の余裕そうな振舞いは薄く、何かに失望している感じだった。

 

そのことに気づいたマコトはどうかしたのかを聞いた。

 

「・・・やはり気づかれていましたか・・・実は・・・わたくしには・・・時折姉としての素質がないのではと思ってしまうのです」

 

姉としての素質?はたしてどのようなものか。

 

「わたくしは本来一人っ子の身ですわ。血の繋がりがあるのはお母様だけで、チカとはたしかに家族同然とは思うものの、繋がりはありませんし、本来は教祖なので女神であるお母様と一緒にいる時間の方がどちらかというと多いのですわ」

 

「ネプギアちゃんやユニちゃんとも妹にしたいと思いますが、あの娘達にも自分の家族がありますわ。そして彼女達にとって一番大切なのは自分達の家族、ネプテューヌにノワール、ブラン。

さらに母親であるそれぞれの女神、そのそばから離れなければならないことがあったら、それはとても辛いでしょう」

 

「・・・マコトくんにも母親がいるのですのよね、けど今は離ればなれになって独り暮らしをしている身。そして一人っ子というわたくしとの共通点があります。

しかし・・・当たり前ですが、相違点のほうが多く、何よりマコトくんは一人で家事から、ギルドのクエストまで何でもこなすことができますわ。」

 

「一方わたくしなんて、家事はほとんどメイドに任せっきりでクエストに出てもマコトくんに迷惑をかけてしまうことが時折あるのです。

おまけに一般的な目からみればわたくしの趣味はお世辞にもいいとはあまり言えないものばかり。国民が女神の娘がゲームオタクなどと知ればさぞ失望されるでしょうね・・・」

 

どんどんと顔が暗くなるベール。マコトは迷惑なんて受けてないとフォローをするが晴れる気配もなかった。

 

「・・・最近思うことがあるのです。わたくしのようなものが姉になるのはふさわしくないのでは、と・・・。実際にそうなのかも知れませんね。妹が欲しかったのはただのワガママでしかありません。

それも今回、あの映画を観ていた自分を思い返すと情けない限りです。四長女では大人ぶっていましたけど、所詮わたくしは自分の体を自慢していただけでしたわ・・・」

 

ここまで落ち込んだところを見せるベールはマコトにとっても初めて、恐らく他の人にも知らない一面だろう。

 

マコトはなにか自分にできることはないかと尋ねた。

 

「いえ・・・むしろこのようなつまらないお話を聞かせて申し訳ありません」

 

そうですか、としか返す言葉がなかったマコト。すると次の瞬間━━━━━━━

 

 

 

 

 

バガラァン!!!

突然大きな光と雷の音が外から襲ってきた。

 

「ひぃっ!?」

 

怯えるベールをよそに停電まで起こり、部屋が真っ暗になる。マコトは窓がある方になんとか近づき、外の様子を確かめた。

 

雨が極めて強く降り、先がほとんど見えないほどのものだ。

 

これは完全に帰れないなと雷に対して平然としていたが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひっく・・・マコトくん、マコトくんどこですか・・・?マコトくん・・・マコトくん・・・うぅぅ・・・」

 

ベールが涙声でマコトを呼んでいた。

急いでベールに近づき声をかけるマコト、すると━━━

 

ガバッ

 

「ふぇぇ・・・マコトくん・・・マコトくん・・・」

 

泣きながら抱きついてきた。今回の映画といい、姉としての立場といい、そして今までといい色々とストレスが溜まりきっていたのだろう。マコトはそっと抱き返し、頭を撫でた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「さて・・・ベールお姉さまは大丈夫でしょうか・・・」

 

昨夜の大雨が過ぎた翌朝、不安になったチカとグリーンはベールの部屋に向かっていた。

 

何でもあの大きな雷はリーンボックスの教会に直撃したらしく、大半の機能がショートしてしまった。そのせいで二人は徹夜漬けでメイドたちと修復していたのだった。

 

それに昨日のベールの様子は良くなかったため、大丈夫なのだろうかと心配していた。

 

「あのときにマコトくんを行かせましたが・・・二人は無事でしょうか・・・」

 

「まぁ昨日はただの雷でしたし・・・とは言ってもまさかここに直撃するとは・・・」

 

という話をしながらベールの部屋に着いた。まだ寝ているかもしれないのでそっとドアを開けて入ってみる。

 

中は特に散らかった様子もなく、ベットにいるかと思っていたが・・・

 

 

 

 

 

なんか妙に膨らんでた。

 

「・・・あっあの、このベッド妙な膨らみ方をしてませんか?」

 

「そうですわね、それも中に二人が入っているかのように」

 

「ふっふた、二人!?まままさ、まさかベールお姉さまとマコト様が!?」

 

どうしても、まさかの事態を拒否したいチカ、しかしグリーンは確信したかのように・・・

 

「・・・まぁそのように考えるのが妥当でしょう」

 

「そそ、そんな・・・お姉さまはアタクシだけのお姉さまなのに~・・・」

 

「えぇ、まさかでしたわ・・・」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

マジェコンヌ宅

 

「「「なん・・・だと・・・」」」

 

「それ前のネタだよな、まだ投稿して一週間もたってないのに・・・」

 

地味にメタいことをいうマジェコンヌとどこぞの死神風の顔になる紫、黒、白女神。

 

「えぇ本当に、あの娘がまさかここまで手を打っていたとは・・・」

 

「うそ・・・でしょ・・・そこまで計算していたなんて・・・!」

 

なにか意味深な意味で察する紫女神。

 

するとマジェコンヌに謎の寒気が走る!

 

(・・・まっまさか、この流れは・・・!?いや、もしそうだとしたらパープルハートと同じバカみたいなことでネタの使い回しになるぞ!?)

 

(オバハン、またメタ発言してるっチュ)

 

(うっうるさい!とにかくこの話を終わらせなければ!)

 

「わ、わかった!貴様の娘も相当ストレスがあったのだろう!その時の流れに沿ってマコトと一緒に寝たかったんだろう!それだけだ!な!?もうこの話は終わりだ!」

 

「えぇ、もうマコトくんはウチの家族に決まりですわ」

 

「違う!とりあえずあれだ!一旦中断しろ!頼むから!」

 

「なんて娘なのベール・・・!まさか怯えた様子を利用して━━━

「はいそれ以上しゃべるな紫駄目神!!」

 

「グリーン!認めないわ!まさかあなたの娘があざとさを利用してマコトを手玉に収めようとするなんて!!」

 

「絶対違うからなブラックハート!!ホワイトハート!貴様もこの状況どうにかしろ!!」

 

頼み舟をホワイトハートに出すマジェコンヌ。すると彼女は・・・

 

 

 

「グリーン頼む!!せめて、せめて娘達をマコトの義妹にさせてくれ!!!」

 

「貴様何を言ってるんだ!?」

 

「私だって認めたくねぇよ!!べ、ベールが・・・ベールのヤツが・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

既成事実(子づくり)》してやがったなんて!!!」

 

「少しでも貴様をまともだと思った私がバカだったぁぁぁああ!!!」

 

さらにカオスな空間と化したマジェコンヌ宅。しかし、予想の斜め上を行く事態が起こった!

 

なんとドアから━━━━

「えっ!?なんだ!?また来るのか!?嘘だろ!?四女神ここにいるに他にも来るって待てこれ以上カオスになるとマジでどうにもならんから━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マジェコンヌ!!!」

オレンジハートが現れた!!

 

「いや貴様かあああぁぁぁ!!!この流れだとアイリスハートだと思ったがまさかの貴様か!!」

 

「オレンジ!?まさかあなたの娘たちもマコトくんを!?」

 

『娘たち』というのは、

実はこの次元のオレンジハートは、娘として《天王星うずめ》と《くろめ》がいるのだ。

 

しかもなんとその二人は双子姉妹である。

 

「う、うずめちゃんとくろめちゃんがこんな置き手紙を!!」

 

「は!?手紙!?」

「「「「っ!!?!」」」」

 

急いで確認をする犯罪神と四女神。そして手紙には━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『母さんへ

 

しばらくマコトと旅に出る。

 

うずめ、くろめより』

 

 

「え・・・うっそだろ・・・」

 

顔面蒼白になるマジェコンヌ。すると四女神が

 

 

 

「「「「マコトはウチのものだ(ですわ)ぁあああ!!!!」」」」

 

バガラシャン!!

天井突き破って大空へフライウェイ!!!

 

「ギャアアア私の家がぁあああ!!貴様らどこにいくんだぁあああ!!!」

 

「ほにゃ~~!っ待ってよ~~~!!!」

 

急いで追いかけるマジェコンヌとオレンジ。はたしてどこに向かうのか!?

 

 

 

 

「・・・とりあえず腕のいい大工に直させるチュか」

 

一人残されたワレチューがそう呟くのだった。




またもや遅くなって申し訳ありません、そして最後までお読みになってありがとうございます。

次回も午前中か12時頃に投稿しますのでお読みいただけたら幸いです。

このお話にどうか感想もお願いします。それではまた会いましょう。


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五発目、橙女神「旅に出ちゃった!」犯罪神「息子とか!?」

どうもみなさん、時間帯が違うかと思いますがこんにちは。

今日も投稿することができましたが・・・最近なかなか感想が来てくれません。

初めは良かったなー・・・と思ってたのですがやっぱこういうものなのでしょうか?現実はつらい・・・

どうかこんな小説だとわかっているのですが、非ログインの方でも感想を書けますので、どうかお願いします。

それと活動報告にて、H31,2/9までにアンケートを行っておりますので、どうかこちらもお願いします。

・・・ということで、前回のあらすじ!
オレンジハートの娘逹が犯罪神の息子を連れてどこかに行ってしまった。

なお設定のついては一発目の前書きをご覧下さい。


ゲイムギョウ界の四大都市から遠く離れたある列島の港町、そこにある三人の少年少女が足を踏み入れた。

 

「・・・ついに来ちまったな・・・この島へ」

 

一人の少女、うずめが呟く。この列島は一列に並んでおり、港町から奥に進むにつれ出てくるモンスターが強くなることから、《試練列島》と呼ばれている。

 

「マコト。やっぱ来てよかっただろ!?お前来る前は嫌がってた割には顔がすげぇ明るいぞ!」

 

少年マコトは、もともとこの島に行くのに乗り気ではなかった。

 

もともと他人と関わるのを苦手とする彼はあまり目立たない生活をできるだけ望んでいたが、前に自分の友人から紹介を受けたことをきっかけに色々な人たちと一緒に出掛けることが急に増えていった。

 

今回ここに来たのもうずめともう一人の少女に誘われたもので、本人は初め拒否したがうずめに半ば強引につれてこられたのだ。

 

試練列島には少し興味を持っていたが、行きたいほどではなかったマコトはフェリーに乗っている最中は暗い顔をしていたが、いざ来てみると、白を基準とした町並みでオレンジのきれいな屋根に元気に空を飛ぶカモメ、そして機嫌良く働いている人たちを見て来てよかったと思い始めた。

 

「うずめ、少しは申し訳ないと思わないのか?お袋に置き手紙をしたことはいいとしてだ、嫌がる人間を無理矢理ここに連れてきてなんとも思わないのか?」

 

鋭い目付きと声でそう言うのは、くろめ。外見はうずめが白い服に赤髪に対し彼女は青い髪に黒い服を基準としており、外見から服の形・顔以外は、性格を含め正反対の双子だ。

 

「なっ、た、たしかに無理矢理だったかもしんねーけどやっぱこういうところは多少強引にでも行かなきゃなんねーところだろ!それにねぷっちも言ってたじゃねぇか、マコトみたいなヤツこそここに一緒に来るべきなんだ!」

 

「ふん、まぁいいさ、マコト悪いな。こいつが無理矢理なことさせて」

 

代わりに謝ってくるくろめに、むしろよかったと言葉を返すマコトだった。

 

 

 

 

 

数日後、

 

リーンボックス教会

 

「グ、グリーンさm」

 

「「「「!!!!」」」」首グルン

 

「ひっ!?」

 

「「「「マコト(くん)はどこに!!!」」」」

 

軍事国家であるこの国は情報の察知能力が四大都市のなかでとくにたけている。

 

そのためここに来る前には━━━

 

『ねぇ、思ったんだけどマコトくんはどこに行ったかわかるのかしら!?』

 

『知らないわよ!!あなたが屋根突き破って勝手に飛んだんじゃないの!!』

 

『はぁ!?お前らなにも考えずに飛び出したのか!?』

 

『ちょっと!わたくしまで能なし呼ばわりはやめてもらえます!?』

 

『貴様ら!!なに人の家の屋根壊しとんのじゃあ!!』

 

『ま、まってよ~~!みんな早すぎだよ~』

 

『あっオレンジ!マコトくんは、うずめちゃんとくろめちゃんはどこ行ったの!?』

 

『そんなのわかんないよ~!置き手紙に行き先はなにも書かれてなかったからどこにいるのかわからなーい!』

 

『なんてことなの・・・このままでは・・・マコトくんが二人に寝とr『放送禁止用語やめろ馬鹿者!!』

 

『・・・そうだわ!国の情報網を掴めばマコトくんがどこに行ったかがわかるわ!!』

 

『なるほど!ベール!お前の国のを借りるぞ!!』

 

『なっ!?なぜわたくしのところになるんですか!?』

 

『そうえばあなたの国ってたしか軍事国家だったわよね!?ならすぐに見つけれてもおかしくないわ!!』

 

『どっちにしろあなたもどうせ国に戻るんでしょ!?その間に先を越されてたまらないわ!!』

 

『ま、待ちなさい!勝手にわたくしの国に行かないでくださいまし!!』

 

『あーくそ!!貴様ら無駄に速く行くな!!こっちの身も考えろ!!』

 

『ま、待ってってば~~!』

 

━━━とまぁ、こんなことがあった。

 

「チカ!マコトくんはどこにいるのですか!!」

 

「早くしろ!!間に合わなくなってもしらんぞ!!」

 

「ひぃぃぃい!!!マ、ママコっマコト様は試練列島と呼ばれるところにいます!!」

 

「む?試練列島だと?」

 

「マジェコンヌ、そこ知ってるの?」

 

「私も随分前・・・それもまだ旦那と出会う時にな」

 

「えっ、旦那って・・・なんのことかしら?」

 

「いずれわかりますわ、チカ」

 

「は、はい・・・」

 

「とりあえずマジェコンヌ、どこにあるか教えなさい!」

 

「待て!教えてアイツをどうする気だ!?」

 

「決まってるでしょ!?奪い返すのよ!!」

 

「いつから貴様のものになったんだ!というか奪うってなんだ奪うって!!」

 

「えっあっご、誤解よ!つまりその、あっあれに決まってるでしょ!!!」

 

「意味がわからん!!」

 

「とにかくさっさと教えろ!!試練列島はどこだ!!!」

 

「誰が教えるか!今の貴様らじゃウチの息子がたまったもんじゃない!!」

 

「マジェコンヌあなた自分の子供がどうなってもいいの!?」

 

「なんで人質捕られた感じになっているんだ!もういいだろほっといても!」

 

「いいわけないですわ!!もう結構です!チカ、試練列島はどうやって行けばいいのですか!?」

 

「え、えっと・・・たしか○○港から行くことが━━」

 

「○○港ですわね!!」

 

と、チカから聞くとすぐさまグリーンは部屋を飛び出した。

 

「あっ待ちなさい!!」

 

といいながらパープルも追いかけようとする。

 

「なっちょぐえぇ!?」

 

ついでに吹っ飛ばされるマジェコンヌ。思いっきり転倒して━━

 

「ほにゃあぁぁぁ!!?」

 

オレンジまでも巻き添えになった。

 

「ちょっと二人とも!!」

「ふざけんな私が先だ!!」

 

ブラック、ホワイトも飛び出して部屋はチカと三人になってしまった。

 

「っ~・・・、あいつら~~人を遠慮なく倒しやがって・・・」

 

「あっあの!一体なんなんですの!?どうしてマコト様の話にあなたが必要なの!」

 

「あ?アイツの親だからだ!」

 

そう言うものの、すぐに期待のない顔をして、

 

「・・・まぁ信じるわけないと思うがな」

 

と、言った。するとチカが驚いた顔をする。

 

「親・・・!?あっそうえば!」

 

「なんだ思い当たる節があるのか?」

 

「たしか・・・マコト様の左目は・・・!」

 

「・・・まぁそこまで知ればわかるだろうな」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

試練列島・海上の船

 

「そうえばマコト、お前の左目ってやっぱ変わってるよな。たしか左目が・・母親のものだったっけ?」

 

実はマコトの顔は基本的に父親の遺伝が流れているが、左目だけは母、マジェコンヌのものを受け継いでる。

 

正確に書けば、右目は普通の目をしおり、左目は魔女のような鋭い目付きになっているのだ。

 

「たしかオッドアイ・・だっけ?両目の色が違うヤツのことを。だけどマコトの目って色だけじゃなくて形から違うよな」

 

そう言われるとマコトは自分の左目に手を近づける。実は上京したてのころ、他の人と違うことをコンプレックスに思い眼帯をしていた。今もしているが仕事に出たとき、うずめたちの前では外すようにしている。

 

「・・・マコト、その目をよく見せてくれ」

 

と言いながらマコトの左目に顔を近づけるくろめ。

 

「お、おまえ・・・近すぎじゃねぇか?」

 

うずめにそう言われるが気にせず凝視し続ける。

 

「・・・やっぱり、綺麗な色をしているな。君の目は」

 

そうですか?と返すマコト。

 

「ああ、さぞ良き母親だったんだろう。・・・もっとも、どんなことをしていたかまではわからないけどな」

(この目・・・どこかで・・・)

 

「・・・くろめもそんなこと言えるんだな」

 

「まぁな。それとだが、その銀のメッシュも綺麗だな、さすがは生まれつきのと言ったところか」

 

マコトのもうひとつの特徴、それがひたいの右側にある銀の天然メッシュだ。

 

基本的に、黒髪である彼だがこちらは父親も黒髪だったからである。しかしマジェコンヌの銀髪もそこだけだが受け継いでおり、染めたにしてはとても綺麗でハッキリとしたものだ。

 

「・・・俺も染めてみようかな・・・」

 

「なんだ?マコトの真似事か」

 

「んだよ、そんな言い回しをするなよ」

 

「ふん・・・さて、そろそろ休憩もいいだろう。この先にある島で最後だ」

 

「話そらすなよ・・・まぁたしかに、そうだな」

 

もうすぐたどり着く島は最後の試練、いわゆるラスボスがいるところだ。

 

気を引き締める三人、これから一体どんなヤツが相手となるのか・・・

 

不安な半面、楽しみにしているうずめとくろめだった。

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

「そんなふうに考えてた時期が」

 

「オレにもありました」

 

三人とも呆気にとられていた。

 

なぜ?

 

船が沈没した?

 

違う。

 

ボスが弱かった?

 

そうでもない。

 

他のヤツに負けた?

 

 

 

一応それだ。

 

 

誰にだ?

 

それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マコトくん!!どこにいるの!!返事しなさい!!!」

 

「娘達をタブらかしといて逃げるつもり!?そんなの私が許さないわ!!!」

 

「頼むから返事をしろ!マコト!!じゃないと、娘が、娘達がぁ!!!」

 

「怒ってなどいませんわ!ですから、怖がらずに現れてくださいまし!!」

 

 

四女神(バカ4)にだ。

 

 

「いやなんでねぷっち(ネプテューヌ)の母ちゃんたちがいるんだ!!?」

 

「っ!!うずめちゃん!!それにくろめちゃんにマコトくん!!!」

 

「ついに見つけたと思ったら、よくもまぁ・・・三人でノコノコと・・・!」

 

「マコト・・・!戻って来てくれ・・・!じゃないと娘達が・・・娘達がぁ・・・!」

 

「あぁ・・・やっと見つけましたわ・・・さぁ、

 

我が家に帰リマショウ・・・」ハイライトオフ

 

驚き、怒り、悲しみ、そして歪み、

 

あらゆる感情を持った女神たちが近づいてくるのをみて三人は戦慄をした。

 

「いぃいいい!!?なな、なんだかよくわからねぇけど、ねぷっちの母ちゃんたちが超怖えぇ!!」

 

「あぁ・・・しかしなぜかマコトに対しての感情がとくに強いな・・・女神グリーンハートに限っては瞳に光が入ってない・・・マコト、なにか心当たりはあるか?」

 

そう言われても本当によく分からないマコト。

とにかくうずめは止めに入った。

 

「ちょタンマタンマ!!一体どうしちまったんだ!なにがあったか教えてくれ!!」

 

「教えてもなにも・・・あなたたち、マコトくんを・・・うちの娘たちから奪おうとしたでしょ!!!」

 

「・・・へ!?」

 

「ねぇマコト?そんなにうずめたちと一緒の方がいいの?確かにうちのノワールとユニは素直になれない娘だけども・・・あなたへの愛情は一番なのよ!!それを・・・あなたは踏みにじるつもり!?」

 

「は、はいぃぃ!!?」

 

「なぁマコト・・・そんなに嫌なのか・・・?ブランは・・・ロムとラムは・・・お前のことを愛してるのに・・・やっぱり私のようなガキみたいなヤツじゃ・・・駄目なのか・・・?!」

 

「えっ!?ああああ愛してる!?どういうことだマコト!!?」

 

「深ク考エル必要ハアリマセンワ。サァ早クコチラニ来テ下サイ。ワタクシトべーるガまことクンヲ幸セニシテアゲマスカラネ・・・」瞳真っ暗

 

「ひっ!?もうべーるっちの母ちゃんに限ってはまったく違う方向におかしくなってるぞあれぇ!!マコトホントになにしたんだ!!?」

 

この状況にうずめ同様困惑するしかないマコト。というかこのような状況はどの次元でもありえないであろう。

 

「まさかこんなことになるなんてな・・・あの様子だと逃がしてはくれないだろう」

 

「じゃ、じゃあどうすりゃあいいんだよ!!」

 

「どうって?ふん、戦うしかないだろ・・・!」

 

「嘘ぉ!?ムリムリムリ!!うずめたちがかなうわけないじゃん!!いくらうずめたちが強くてもあっちは四女神なんだよ!?オールフォーなんだよ!?みんな死ぬしかないじゃない!!!」

 

「・・・テンパりすぎて素に戻ってるな・・・まぁ、正直にいって確かに絶望的だな、オレから見ても・・・」

 

理不尽な理由で窮地に立たされて三人。

 

しかしそこへ止めに来た・・・

 

 

 

 

 

「貴様らぁ!!いい加減にしやがれぇ!!!」

 

「みんな~!大丈夫~!?」

 

マジェコンヌとオレンジハートがやっと到着した。

 

「なぁ!?母ちゃんにあの紫ババァ!?なんで二人が一緒にいんだ!?」

 

ちなみに紫ババァと呼ばれて、「えっ」て反応してもしかして母さんのこと?、と思ったマコトだった。

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・まさかここまで振り回されるとわ・・・」

 

「うずめちゃーん、くろめちゃーん大丈夫~!?」

 

「だ、大丈夫だけど・・・なんでその紫ババァがいんだ!?」

 

「マジェコンヌは、実はマコトくんのお母さんなんだよ~!!」

 

「・・・は?え?」

 

「・・・やはりそうか・・・!」

 

「え!?ええぇぇぇ!?くろめおまっ信じるのかよ!?嘘だろ!?あの紫ババァとマコトが親子とか・・・!!」

 

しかし思い出す。マコトの左目のことを、この目は確かにマジェコンヌとそっくりだった!

 

「・・・・いやいやいや!ぐ、偶然だろ?!あ・・・あんなババァに子供とかできる訳ねぇよ・・・な?マコト、なにかのまちがいだよな・・・!?な?」

 

と、同情を求めるが・・・

 

マコトは間違ってない。と答えた。

 

「・・・・・?・・・・?!・・・!!・・?・・・・・!!?!~~~~」(←語彙力崩壊)

 

ついに言葉を見失ううずめ。しかしそれをよそにパープルハートが会話を始めた。

 

「ねぇ思ったんだけど・・・うずめちゃんたちはマコトくんのことをどう考えてるのかしら、オレンジ?」

 

「えっ、うずめちゃんたちが?」

 

「そうえば気になりますわね。このような危険な場所にまで連れてでも来るなんて・・・よほど気に入ってるようですわね?」

 

「あーそれなら前にー、こーんな会話をしてたなー」

 

「・・・なんかものすごく嫌な予感が・・・」

 

そうなにかを察するマジェコンヌ、しかしそんなのを気にもとめず話を進めるオレンジだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

前日、うずめ宅。

 

「ねぇねぇ。うずめちゃんとマコトくんてーお似合いだと思うんだけどなー」

 

「は、はぁ!?母ちゃんいきなりなんだよ!」

 

「だってーマコトくんってースッゴくかっこいいーじゃーん!それにチョー強くてー、優しくてー、何でもこなせるからーぜーったいいいお婿さんになると思うんだー!」

 

「いや、確かにアイツなら自分の嫁を幸せにすることが出来ると思うけど、いくら何でも俺とはねぇよー」

 

「えー?絶対にいいと思うけどなー?だってー結婚したら色々なことを今までよりもずーっとすることができるんだよー?」

 

「うーん・・・例えば・・・どんな?」

 

「例えばー、一緒にご飯作ったり?」

 

「うーん、それは結婚してなくとも出来るだろー」

 

「じゃあ、一緒にお風呂入ったり?」

 

「ふ、風呂かぁ・・・た、たしかに夫婦じゃないとできないな」

 

「それとかー同じお布団で寝たりとかだねー!」

 

「な・・・なるほどな・・・」

 

「だけどーうずめちゃんとー、マコトくんがおんなじお布団に入っちゃったらー、やだー!考えてるこっちが恥ずかしー!」

 

「か、勝手に妄想すんなよ!!なに一人で顔赤くしてんだ!!」

 

「そー言ううずめちゃんもお顔真っ赤になってるよー!」

 

「な、なってねーよ!」

 

「けどー、やっぱり結婚したら一緒に料理してみたいよねー!例えばーお菓子作りとか!」

 

「むぅ・・・菓子かぁ・・・確かにいいかもな・・・」

 

「それでクッキーを一緒に作るときにー、まず買い物から始めるでしょー?」

 

「買い物・・・ああ、まずは材料探しだな」

 

「そのあとにー買い物が終わったらーやっと作り始めるんだよねー!」

 

「そうだな・・・たしか・・・バターとか卵とかだったか・・・」

 

「それをー二人で順番にかき混ぜるんだよねー!」

 

「なるほどな、それで二人の距離はもっと縮まって・・・」

 

「それでー味見するときにークリームがほっぺたについちゃったのをー指でヒョイっととってーペロッて舐めちゃうのー!」

 

「それいいねぇ~!うずめもー、好きな人ができたらやってみたいな~!」(←素に戻ってることに気づいてない)

 

「そのあとにーレンジで焼いてー、出来上がったのを二人で食べ合いっこするのー!」

 

「わぁぁ!食べ合いっこって言ったらーやっぱりー、あーんってするの?」

 

「それもいいけどー、オレンジ的にはあのポッキーゲームみたいに食べさせたいなー!」

 

「ええぇぇぇ!?ぽ、ポッキーゲーム!!?ポッキーゲームってあの、口と口で食べ合うことでしょー!?」

 

「そうだよー!だからークッキーをくわえてー好きな人に口移しするのー!」

 

「く、口移し~!!?」

 

「そしたら~!偶然渡そうとしたら、唇と唇が触れてチューしちゃうの~!!」

 

「きゃあぁぁぁぁ!!!そんなのうずめ恥ずかしいよぉぉぉ!!!」

 

「しかもこれだけじゃ終わらなくなってー!好きな人が急に抱き締めてきていぃぃっぱいチューされちゃうのー!!!」

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!!恥ずかしいぃぃぃぃぃ!!!」

 

「それでどんどんと止まらなくなってー!」

 

とオレンジの妄想が叙々にエスカレートしていると・・・

 

 

「なに二人で妄想してんだか・・・」

 

くろめが部屋に入ってきた。

 

「えっ?う、うわあぁぁぁぁぁぁ!!!??くくくろっくろめ!?いいいいつからきいてたんだ!??!」

 

「だいぶ初めから」

 

「~~~~!!!!?し、死ぬほど恥ずかしい・・・!!!」

 

「あー!くろめちゃんとも結婚するのもいいよねー!?」

 

「は?はぁ!?」

 

「結婚か・・・オレの柄じゃないな・・・」

 

「そんなことないよ~!うずめと~オレンジと一緒に暮らせたらまさに!ウルトラハッピーだよー!!」

 

「ま、待てよ!勝手に話進めるなよ母ちゃん!」

 

「じゃあ、うずめちゃんとくろめちゃんで二人ともマコトくんと結婚、ていうのどお!?」

 

「重婚じゃねぇか!!それこそヤベェだろ!!」

 

「全然ヤバくないよ~?だって~オレンジの国は~━━━━━━━━━

 

 

 

 

結婚について特に法的に決まってないも~~ん!」

 

 

「「・・・・なっ!?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?!」」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

試練列島

「てことがあったよー!」

 

「じゅ、重婚・・・!?」

 

「可能・・・だと・・・!?」

 

四女神が戦慄する。それもそうだ、どの国も婚約に対する法律は当然、重婚は認められていない。

 

「・・・まぁ驚くよな・・・」

 

「う~・・・」

 

呆れるくろめと、まだ混乱しているうずめ。ちなみにだがいつの間にかこっちにマジェコンヌが来てた。

 

「まったく・・・どいつもこいつも・・・なんでろくなことを考えない女神がこんなにもいるんだか・・・」

 

「・・・今回ばかりは同情するぜ。マジェコンヌ」

 

「はぁ・・・マコト、また面倒なことが起こる前に帰るぞ・・・ん?」

 

「どうした・・・なっマコト・・・!?」

 

振り返ると彼の姿がなかった。その代わりに一通の手紙がさっきまでマコトがいたところに置かれていた。

 

「あいつどこ行った!?そしてこの手紙は・・・!?」

 

急いで手紙を拾い、中を確認する二人。そこにはこう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あなたたちがおバカなことをしている

あいだにマコトくんは頂いたわ♪

 

プルルートと私、そしてマコトくんと

の結婚式を楽しみにしてなさい❤

 

あなたの女王様 アイリスハートより 』

 

 

「」

 

「よ、よりによってアイツに拉致られたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

 

マコトがあの天敵ドS女王アイリスハートに誘拐された!!!どうするマジェコンヌ!!?

 

次回を待て!!!




ここまでお読みになっていただき、ありがとうございます。

次回で第一部最終回になってしまいますが、明日も午前中か12時頃に投稿しますのでよろしくお願いします。

それではまたお会いしましょう。


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第二部、《修羅場の極み!?ヤンデレのバーゲンセール!》の巻
終発目、虹女神「あなたの息子は頂いたわ♪」犯罪神「返せ!!」


はー・・・マンガのような世界に生まれ変わって、小学五年生になったときにサザエさん時空に陥りたいよおおおおぉぉぉぉうわああああああああああああああああああ(以下rya)

・・・あっ、どうもみなさん。

こんなくだらない小説を開いてくださってる読者様、本当にありがとうございます。

実は、今回のお話で一旦区切りをつけたいと思います。

続編もできるだけ早く作るので、それも待って貰えると幸いです。

それでは前回のあらすじをどうぞ!

『前回のあらすじ
犯罪神の息子がアイリスハートに拉致られた』

なんだこれ、ひでぇ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

アイリスハートの教会。

 

「プルルート~、マコトくんを連れてきたわよ~」

 

「わ~、マコトくんいらっしゃ~い!」

 

試練列島で女神たちの変な会話を聞いていたら、いつの間にかアイリスハートに抱えられて彼女の教会に来たマコト。

 

彼女たちとは前にプラネテューヌでの初対面だが実は彼は、その出会ったときからなぜかアイリスに苦手意識を持ち、まともに会話があまりできないため緊張をしていた。

 

「マコトくん来てくれたんだ~。私と~ってもうれしいよ~!」

 

マコトに近づいて前から抱きつくプルルート、ただでさえブランの時点で少しでも触れたら慌てて離れるほど女性に免疫のない彼にとって刺激が大きかった。

(ベールやネプ姉妹?あれはあれ、これはこれ)

 

さらに追い討ちをかけるかのように・・・

 

「も~、前にうちに来てちょうだいって言ったのにず~っと来なかったから嫌われちゃったかと思っちゃったわ~」

 

後ろからアイリスが抱きしめてきた。

 

ほんの少しだがアイリスの方が身長が高く、また、彼女のさまざまなところが当たっているため、マコトは顔が耳や首まで赤くなった。

 

「うふふ~マコトくんお顔がと~っても赤くなってるよ~」

 

「もしかして~、私とプルルートに抱きつかれて興奮しちゃったのかしら?も~マコトくんっていけない子ね?」

 

マコトは全力で否定するも口が回らずまったく説得力がなかった。

 

「あぁ・・・そんなふうに必死に抵抗しようとしないで・・・今のあなたを見ていたら私まで興奮してきちゃうじゃない・・・!」

 

「も~、お母さんエッチなのはダメだよ~?けど~、今のマコトくん見てたら~、私もと~ってもイジワルしたくなっちゃったな~」

 

どんどんと色気付く二人に対してさらに混乱状態になっていくマコト。それを見過ごしたかのようにアイリスはある手を打った。

 

「じゃあ、今から・・・私の部屋に行きましょう、マコトくん・・・ん?なにするのって?それはねぇ・・・

 

《と~っても気持ちのいいこと》を私とプルルートとするのよ~」

 

「あ~、お母さん《あれ》をやるんだ~。私マコトくんと一緒にできることをず~っと楽しみに待ってたんだ~!」

 

「そうね・・・、だからぁ早速、イキましょう・・・マコトくん?」

 

今度は両腕を二人に組まされ、アイリスの部屋につれていかれるマコトだった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

『それじゃあマコトくん・・・ベットに横になって?』

 

激しい緊張のせいで自分ではまともに動けない彼は二人に寝かされ、そして二人はマコトを見下ろすように近づいた。

 

『大丈夫よ・・・そんなに怖がらなくても、初めは痛いと思うけど次第に慣れて気持ち良くなるからね?』

 

『お母さ~ん、私もうガマンできないよ~・・・!』

 

『そうね、けどこういうのほど焦らしておくと気持ち良くなれるの。だから・・・今はお互いの体のこと、ゆっくりと隅々まで知っていきましょう・・・?』

 

そう言うと二人は服を脱ぎはじめていった。信じられない行動にマコトは両手で目を隠す。

 

『も~、そんなことしたら私たちの体をしっかりと見せれないじゃない。ほら、恥ずかしがらないで目を開けて・・・』

 

寝ているマコトにとって頭上に回ったアイリスは両腕を強く掴み、無理矢理目から離れさせた。

 

普段隠れているところをモロに見てしまい、目を強くつぶるマコト。しかし今度は腰にプルルートが下着だけで馬乗りになり、彼の顔を両手でしっかりと掴んだ。

 

『はぁ・・・はぁ・・・かわいいよぉ・・・かわいいよぉマコトくん・・・』

 

顔を徐々に近づけるプルルート。マコトは彼女の行動にいつの間にか目が離せず、ただその発情しきった瞳に合わせるしかなかった。

 

『プルルート、しっかりとマコトくんに体で覚えさせるのよ・・・?もう二度と、私たち以外に目が合わせられないくらいに、めちゃくちゃにしてあげなさい・・・』

 

『えへへ、それじゃあマコトくん・・・今からい~っぱい、気持ち良くなろ・・・?』

 

さらに近づくプルルートの顔は、唇は・・・

 

ついに彼との、

 

唇に触れるのだった━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そしてマコトくんもガマンできず、ぷるるんの××にさわったり、アイリスちゃんも××を××したり、さらにぷるるんが××で××をしてしまって、最終的には三人で××××なことに!!!」

 

「「「「~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッ!!!」」」」/////////(鼻血ダバー)

 

ヘリコプターに乗っている四女神はオレンジの妄想にがっつりと感情移入をしてしまい、鼻から滝のように血を出してしましたとさ。

 

「・・・・・」

 

「・・・止めないのか」

 

「・・・もうやだ関わりたっきゃねぇ」

 

「・・・だろうな・・・」

 

「・・・母ちゃんそんな恥ずかしいこと話すなよ・・・」

 

呆れるくろめに現実逃避したいマジェコンヌ、自分の母の痴話に恥ずかしがるうずめ。

 

このようなカオスな空間ならまぁそうなりたい雰囲気だった。

 

ちなみにヘリに乗ってる理由として実はチカが呼び出したもので、マジェコンヌとオレンジが試練列島に行く際に乗ってきたものである。

 

飛行スピードは、原作で例えれば女神たちよりも速いものだ。これならマコトの元にすぐに行けるし、なによりマジェコンヌたちもいろいろと疲れてるからだ。

 

「しかもこれで終わらないで、理性の切れたマコトくんがアイリスちゃんに××してそしたらそこがアイリスちゃんの弱点なのがバレて、逆転されて××なことに━━━!!」

 

「だぁぁぁもう!!貴様なに人の息子を野獣に仕立てながら妄想を進めてんだ!!!母親であるこっちの身も考えろ!!!」

 

「マジェコンヌあなた空気読みなさいよ!今いいところでしょ!!!」

 

「なにがいいところだ貴様それでも母親か!!?」

 

「落ち着いてよマジェコンヌ!これはあくまでも妄想だよ!!現実に起こったことじゃないから安心して!!」

 

「現実だろうが妄想だろうがまず口に出すな!!というか貴様がそんなこと言うのが一番まずいだろ!? 実際に起こってしまうだろうが!!」

 

そう、原作のVⅡ(ビクトリーツー)ではオレンジハートことうずめが暴露した妄想は現実になるという特殊能力を持っている。そのため恐るべき想定ができてしまうのではないかとマジェコンヌは考えた。

 

「なにを言うかと思えば・・・あなたは現実との判別ができないのですか?よくそれで母親として生きていけましたわね?」

 

と言いながら、ハンカチで鼻血を拭うグリーン。

 

「痴話に没頭したヤツがぬかすな!!」

 

またもや四女神と犯罪神があーだこーだの言い争いが始まろうとした。

 

その空気にしびれを切らしたのがくろめがあることに気付いた

 

「別にそのまま争いも続けてもらってもてもいいが・・・もうこのヘリはプルルートの教会の近くになったぞ」

 

「「「「ダニィ!!?」」」」

 

窓を見てみるとすでにプルルートの国のなかにおり教会があと数十秒で着くくらいの距離だった。

 

「ここまで近かったのか!?クソっ早くドアを開けろ!!」

 

「まてコラまだ飛行中d━━━━」

 

マジェコンヌが止めようとするもホワイトがドアを開けてしまった!

 

「おぐッ!?」

「くっ!」

「ぎゃっ!?」

 

いきなり襲ってきた風圧をモロに食らうマジェコンヌたちだったが、ホワイトたちはそのようなものをまるで気にしてないかのように飛んだ。

 

「マコト待ってろ!今助ける!!」

 

「待ちなさい!マコトくんを助けるのは私よ!!」

 

「私が先よ!!」

 

「わたくしですわ!!」

 

デッドヒートした四人はなんと飛行しながらアイリスの部屋に突っ込もうとした!!!

 

そのとき!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バチバリィッ!!!

 

 

「「「「にゃぱあああぁぁぁぁぁぁぁあああ!!?!?」」」」

 

窓に突っ込もうとしたした直後、四人に電流が襲った!!!

 

「!?、なにが起こった!?」

 

この光景にマジェコンヌも動揺をするのだった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

・・・あらあら、どうやら侵入者さんが窓から入ってこようとしたようね。

 

んー?今の?あー、あれは防犯のために窓に電流が出る装置を造っておいたの。

 

まぁ本音はあなたとのひとときを邪魔されないために造っておいたものだけどね。

 

それじゃあマコトくん、続きをシましょう・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「「「「あばばば・・・」」」」

 

「なぜ電流のバリアが・・・まさかこうなることを予測してたのか・・・?」

 

「あれ?電圧じゃなく電流だったら死ぬんじゃ・・・?」

 

「ま、まぁ・・・細かいことは気にするな・・・」

 

くろめとうずめが四女神のそばについていろいろと確かめていた。

 

少なくとも四人は無事(?)で意識もハッキリしているが今気になるのはマコトの様子だった。

 

母ちゃんとむらさき・・・マザコング?あ、いやマジェコンヌはすぐに教会の中に入っていった。

 

プルルートたちはなにを企んでるのだろうか・・・。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「入ったはいいが、アイリスの部屋はどこだ!?」

 

「え!?あれ、どこだったっけ!?」

 

「貴様知らんのか!?」

 

「だって~アイリスちゃんのおうち入るのちょーひさびさだから忘れちゃったよ~!!」

 

「くそ!あっおい!!そこのお前!!」

 

マジェコンヌが通りすがりの職員に話す。

 

「え!?オレンジハートさまと・・・誰!?」

 

「私はオレンジの知り合いだ!アイリスの部屋はどこだ!?」

 

「ちょ、呼び捨・・・ひぃ!?」

 

マジェコンヌは相当焦っていたのか背後から黒いオーラが溢れていた。それに恐怖を感じた職員は怯えて場所を教えた。

 

「あああアイリスハートさまは・・○○階に・・・!」

 

「!!」

 

「あちょ!」

 

どこかを聞いた彼女はすぐさま階段を登り始める。

 

それに続き、オレンジもあとを追った。

 

「くそ・・・マコト・・・無事でいろよ・・・!」

 

「・・・マジェコンヌって、とっても子供思いなんだね」

 

「あぁ!?」

 

「だって昔はいっぱい悪いことしてた犯罪神だったのに、今のマジェコンヌは誰よりもお母さんをしてるんだもん」

 

「知るか!!とにかく今話しかけんな!!」

 

ただでさえ階段をひたすら登り続けているなかで話しかけられて余計に息の切れる犯罪神。

 

いや、今の彼女は息子の心配でいっぱいになったただの一人の母親だった。

 

それもそのはず、相手はかつて自分がこっぴどくやられた超ド級のサディスト女神だ。

 

自分の息子がそんなヤツに拉致られるなんてたまったものじゃない。

 

マコトのなにを気に入ったのかは知らないが、とにもかくにも今は助けるのが最優先、マジェコンヌはさらに足を早めて階段を登った。

 

そして○○階、ついにアイリスのいる階にたどり着いた。

 

しかしどこが彼女の部屋なのかがわからない。だから目立つところから次々とドアを開けた。

 

「マコト!どこだ!!返事しろ!!」

 

「あっマジェコンヌ、ここ!!」

 

「っ!!」

 

オレンジが見つけたドアは《アイリス》と書かれた小さな看板があった。

 

マジェコンヌは急いでドアのぶに手をかける・・・が━━━━━

 

「・・・」

 

「ま、マジェコンヌ、どうしたの!?」

 

「・・・・・

 

 

 

・・・怖ぇ・・・」

 

「ええぇ!?さっきまでの意気どこ行ったの!?」

 

「いっいや!これはドアのぶが動かないだけだ!怖がってなどおらん!!」

 

「言ったよ!怖ぇって!さっき確実に聞こえたもん!!」

 

「うるさい!!とにかく入るぞ!!」

 

と、言うが・・・

 

ドン!ドン!ドン!

 

ドアに強くあたるマジェコンヌ。しかし開く気配がない。

 

何故なら・・・

 

「・・・」

 

「・・・ねぇマジェコンヌ」

 

「くそっ、開かない!」

 

「そりゃそうだよ!!ドアのぶ握ってるだけだもん!!回さなきゃ開かないよ!!」

 

「っ!私のしたことが・・・!うかつだった・・・」

 

「怖いだけだよね!?ごまかしてるだけだよねそれ!?」

 

「ええい!黙れ!!とにかく今すぐにでも開けなければ━━━━━━」

 

ついにドアのぶを回したマジェコンヌ。すると━━━━━━━━

 

 

 

 

 

ガチャッ

「あらマジェコンヌ」

 

さきにアイリスがドアを開けてきた。

 

「ぬおわああぁぁ!!?」

 

「もう、せっかく出てきてあげたのに大声あげて失礼ね。でもわざわざここまでご苦労だけど今ちょっとマコトくんとお取り込み中なの。もう少し待ってくれないかしら?」

 

「いやまず貴様はマコトになに・・・を・・・?」

 

マジェコンヌはあることに気がついた。それはアイリスの格好である。

 

彼女は赤紫のワイシャツをボタンを大きく開け、片方の肩を露出させてる。また、汗の量が多くズボンも片寄った感じで身だしなみが悪かったのだ。

 

ついでに言うと、アイリスの顔は真っ赤で、息も切れ気味で何かの最中に中断したような様子だった。

 

「・・・なんでそんな汗をかいているのだ・・・」

 

「んー?あぁこれ?ちょっとマコトくんと大事なことをやってるの・・・」

 

「大事なこととはなんだ・・・、マコトがなにをしたと言うのだ・・・?」

 

「別に?ただ・・・これから私たちとの

大切な関係を作りたいと思って・・・ね?」

 

大切な関係・・・、自分の部屋に連れて息を切らしてまで行うこととは・・・。

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

「「ま、まさか・・・!?」」

 

顔が真っ青になるマジェコンヌと真っ赤になるオレンジ。

 

この様子になった理由はひとつしか思い付かなかった━━━━━━━━━。

 

「それじゃ、またあとで」

 

「まてえぇぇぇぇ!!!貴様うちの息子になにをしたぁ!!!」

 

「ちょっとドアを強く引っ張らないで!!ドアが壊れるでしょ!!」

 

「ふざけんな!!!息子の、息子のなにを奪ったあああぁぁぁぁぁ!!!」

 

「なにって変な誤解しないでくれるかしら!?私たちはマッサージをしあいっこしてただけよ!!」

 

「今の貴様見てたらどう考えても意味深な状況にしか見えんわ!!!息子はどうなってる!!?」

 

「マコトくんなら少し疲れて寝てるのよ!!そんな大声だしたら起きるじゃない!!!」

 

「だったらなおさらだ!!マコトが寝ている間に返せこのクズ野郎!!!」

 

「そう!そんなにお仕置きがほしいようね!!なら私たちは私たちで外でおたのしみをしようかしら!?」

 

「上等だ!!表出ろこの痴女神ィ!!!」

 

ついに口論から、物理的な争いへ勃発した二人。

 

果たしてどちらが勝つのやら・・・。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

しばらくして・・・

 

「・・・あ、マコトくん目が覚めた~?」

 

気を失ってたマコトは自分に何があったかを自問した。

 

「あれ?覚えてないの?」

 

そう聞かれると思い出した。アイリスとプルルートの三人であることをしていたことを。

 

そして思い出したことにとても恥ずかしくなり、顔をまた赤らめるマコトだった。

 

「えへへ~、気持ちよかったね~マコトく~ん」

 

プルルートの悪意のない笑顔を見て反論しようにも出来ない彼、それとひとつ気になったことが。

 

「ん?お母さん?あ~お母さんなら実は・・・

 

 

 

マジェコンヌさんが来てたから今そっちの相手をしてるよ~」

 

驚愕するマコト。それもそうだ。自分の母が来ているなんて・・・

 

いや、連れ去られた身だから普通そうするか。

 

「けどなんだか言い争ってた感じだっよ~。表出ろ~って言ってたし・・・」

 

表?いったい何のことだろう、と考えるマコト。

 

すると━━━━━━━

 

 

 

ドコォ!!!

 

突然外から大きな音がした。

 

『表』という言葉いい、そしてかつて犯罪神だった母のことといい、今この国の女神、《アイリスハート》と戦ってると言う発想がすぐにできた。

 

「あ~っ、マコトくん!!」

 

彼はベランダに飛び出し、音がしたところを見る。

 

するとそこにはたくさんの地面がえぐられたあとにクレーター、

 

 

 

そしてアイリスハートと片ひざを地につけたマジェコンヌの姿があった━━━━━━

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「あわわわ・・・」

 

オレンジは間近で二人の乱戦を見ていた。武器で弾き合い、魔法でとばし合い、体術で殴り合い・・・

 

そして今決着がつこうとしてた。

 

「はぁ・・・はぁ・・・くそが・・・」

 

「ふぅ・・・子供のため戦う相手は初めてなせいか、結構きつく感じるわね」

 

「貴様・・・なぜそこまでマコトを欲しがる・・・!」

 

「なぜって、素敵だからに決まってるでしょ?かっこよくて、優しくて、そして強いけど純情で、あなたにはこの上なくもったいないじゃない。

だから私とプルルートの三人で幸せに暮らし、そして養ってあげるのよ。

まぁ、正直に言ってマコトくんとプルルートさえいればそれでもう私は満足だわ」

 

「たっく・・・、百歩譲って貴様の娘とアイツが繋がるならともかく、貴様が直接繋がるなんて想像しただけで気が狂いそうだ・・・!」

 

震えた体でなんとか両足で立つマジェコンヌ。しかしまともには動けそうにないのは一目瞭然だった。

 

「それはどうも、だからマジェコンヌ、あなたはもう自分のナス農業だけにでも集中してなさい!」

 

アイリスが蛇腹剣(じゃばらけん)振るい、マジェコンヌにトドメを刺そうとした。

 

 

そのとき━━━━━━━

 

 

 

ガキィン!!

 

金属同士の鋭い音がなる。

 

「「「ッ!?」」」

 

アイリスの攻撃を防いだ人物、

 

 

 

 

 

 

 

 

それはマコトだった。

 

「マ、マコトくん!?どうしてここに!?」

 

驚くアイリスになにも返事をしないマコト、なぜなら━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

今の彼は怒りに満ち溢れた表情になっていた。

 

「マ・・・マコトくん・・・?」

 

「あっ・・・そのこれは・・・ちょっとあなたのお母さんとケンカしただけなの。だから、その・・・怖い顔をしないでちょうだい・・・?」

 

そうなだめるものの、彼の静かながらもはち切れんばかりの怒りは、収まる気配はない。

 

それもそうだ、事情がわからないにせよ自分の母が攻撃されるのを見て、黙っていられる息子は常識的考えてもこの世にはいないだろう。

 

「うわぁ・・・マコトくんメチャクチャキレてるよ・・・」

 

オレンジの発言を気にせず、マコトは銃をアイリスに突き付け更なる警戒心を出した。

 

「ちょっ・・・わかったわ!ごめんなさいマコトくん!あなたのお母さんを痛め付けるようなまねをして!」

 

急いで謝るも、彼は謝る相手が違うと爆発寸前の声で反発した。

 

「うっ・・・わかったから銃を突きつけないで!マジェコンヌ、ごめんなさい!!私、マコトくんがどうしても欲しくて・・・ガマン出来なくて・・・!」

 

「・・・はぁ、コイツは物じゃないんだぞ・・・」

 

「・・・ほ、ホントにごめんなさい・・・」

 

「・・・はぁ・・・」

 

なんとか和解したっとオレンジはそう思った。

 

 

 

・・・かに見えたがマコトがアイリスを左目でにらみ、こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくの間顔を見せないで下さい。と━━━

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「も、申し訳ありません・・・まさか女神たちがここまで迷惑をかけてたなんて・・・」

 

アイリスの教会のリビングでマジェコンヌに謝罪するイストワール。彼女はパープルハートが気絶したのを聞いて急いで駆けつけたが、状況を知って心底申し訳ない気分になった。

 

ちなみにだが今も四女神は気絶真っ只中。

 

「はぁ・・・お陰で胃に穴が開くかと思ったぞ・・・」

 

アイリスのいる方向を見るマジェコンヌ。彼女は彼女で部屋の隅で体育座りをし、絶望的な顔になっていた。

 

「う・・・返す言葉もございません・・・」

 

「・・・にしても、あの犯罪神が息子のためにあんなに必死になるなんてな」

 

くろめがそう呟く。それを聞いたマジェコンヌはふんとつまらなそうな顔をした。

 

「あの~・・・」

 

プルルートがソファーの後ろから怖がって呼ぶ。こうなってる原因は、普段優しいマコトの激昂した顔を始めて見たからだ。

 

「ん?なんだ?」

 

「その・・・マコトくんに怖い思いさせてごめんなさ~い・・・」

 

「はぁ・・・、それをどう思うかはマコト次第だ」

 

「う~・・・」

 

今のマコトには話しかけれないプルルート、彼女にとって静かに怒る相手は初めてで、優しい人ほどキレると怖いことに見に染みてわかったようだ。

 

「まぁ・・・マコト、プルルートの方は悪気があった訳じゃないハズだからさ・・・許してやってくれよ」

 

「う、うん・・・それにアイリスちゃんもあーやって反省(?)もしてるし・・・」

 

そううずめとオレンジに言われると、少し落ち着いた様子になったマコトだった。

 

「しかしだ・・・普通、人の息子に対してあそこまで夢中になるか?これをそれぞれの夫が聞いたらどう思うか・・・」

 

「あぁ・・・それがなんですが・・・実はネプテューヌさんなどの女神候補生の誕生は、この世界の女神の子供ならではの特殊な原因なんです」

 

「特殊な原因?」

 

「はい。その原因はかつて過剰に貯まりすぎたシェアによるものです」

 

「シェア・・・シェアと言ったらあのクリスタルのことか?」

 

シェアクリスタルとは簡単に言えばその国の住人たちの信仰心を表現したものである。信仰することにより、教会内にあるクリスタルが強く綺麗に輝くことができる。

 

「はい、そのクリスタルが突然異変を起こし、彼女たちが誕生したのです」

 

「なるほどな・・・ん?つまり・・・女神たちは男性経験が・・・ない・・・?」

 

「はい・・・」

 

あー・・・、と察するマジェコンヌ。するとマコトが━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

要するに処女ですか。と毒を吐いた。

 

「」

「」

「」

「」

 

「お、おう・・・」

 

動揺するマジェコンヌ、そしてまさかの発言に開いた口が塞がらなくなるイストワールにプルルートとうずめ、そしてオレンジ。

 

「・・・相当頭にきてるのか・・・それとも犯罪神の血をしっかりと受け継いでいるのだろうか・・・」

 

冷静ながらも驚きを隠せないくろめだった。

 

 

 

《おしまい》

 

 

 

「ところでマコト、お前アイリスに部屋でなにされた?」

 

そう言われるとマコトは、顔を徐々に真っ赤にさせてしまった。

 

「はぁぁ!?お前マジでなにがあったんだぁぁぁぁ!!?!」

 

ホントに胃に穴が開きそうになったマジェコンヌだった。

 

 

 

「そうえばなにやってた?」

 

「えっと・・・秘密だよ~」/////

 

「・・・」//////

 

「あっ・・・(察し)」

 

ホントにおしまい!チャン↓チャン↑!




犯罪神の息子がなにやったって?

・・・マッサージ(意味深)です。

と、とりあえずですね・・・

この物語を最後までお読みくださった方、このお話からいきなり読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

予定通りこのお話で一旦区切りをつけたいと思います。

とはいうものの、また明日午前中か12時ごろにキャラ紹介を兼ねた《寄り道編》を投稿しますのでそちらも読んでいただければ幸いです。

また明日の23:59までに活動報告にてアンケートを開いております。

それではまたこのサイトにて、お会いしましょう!


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一件目、紫長女「○の?」息子「!?」

遅くなって申し訳ありません。

なかなか思い付かなくて、簡潔になってしまいました。

今回からヤンデレ編になってしまいましたが、修羅場が不可避な作品になり、色んなキャラが崩壊してしまいます。

あまりにもえげつないものですが、どうかお楽しみください。(無理かもしれませんか・・・)


「フッフッフッ・・・ついに完成したぞ!」

 

とある隠れた研究所、科学者のMAGES.(以後メージス)がある液体状のものを開発し、おおいに喜んでいた。

 

疑問に思った犯罪神の息子、マコトがそれについて質問する。

 

「む?あぁ、これか、こいつは・・・禁断にして理想の薬・・・その名も━━━━

 

《惚れ薬》だ!!」

 

ほ、惚れ薬ですか。と驚くマコト。たしかに驚きの発明品ではあるが・・・

 

「・・・たしかに、この狂気の科学者である私がこのようなものを作るだなんておかしいだろう。まぁこれに関しては・・・きまぐれ、とでもいっておこう。

私の親戚が歌手として生きていることを知っているだろう?その親戚が新しい曲を作ったのだが・・・《フェロモン》という単語が入っていた」

 

聞いたことのある単語の意味をマコトは思いだそうとする。たしか・・・匂い、のようが気がした。

 

「そう、フェロモンとは匂いだ。おもに昆虫などがそれを使う。

理由としては様々だが、有名なのがパートナー・・・つまり、新たな遺伝子を育むための異性を誘うためにこの匂いを使うのだ。

この薬は人間にもフェロモンを持たせ、そして本当に薬によって惚れるのかどうかを確かめるために作ったのだ」

 

説得力のある説明を聞いて感心するマコト。するともうひとつ疑問が。

 

「ん?これを私が飲むのか、と?あいにく、飲むまでのことは考えていない。そうだな・・・マコト、お前が飲んでみるか?」

 

「・・・うむ、こう言うのは男であるお前が飲んだほうが面白いだろう?もし万が一のことがあってもお前なら耐えれるはずだ。

無論無事でも済まなかったら私が責任をすべてとる、さぁ飲んでみたまえ」

 

そう言われると、覚悟を決めて飲んで見ることに。

 

ゴクリ

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・

 

とくに・・・変化はない。どういうことだろう。

 

「・・・ふむ、一見すると効果が見られないな。まぁ本来、フェロモンとは人間の嗅覚では嗅ぎとれないほどの微量の匂いだ。

しかし、実は他人にはおろか、本人にも気がつかないうちに効果が発動しているかもしれん。

一度街に出てみろ。こういう物は人目の多いところほど効果がハッキリするハズだ。もし何かあったらこちらに連絡してくれ」

 

と、言うことで人目の多いところに行くことになったマコト。彼はしっくりこない様子で研究所をあとにした。

 

 

 

 

 

「・・・・・しかし、

 

 

・・・なんなのだこの気持ち・・・、ま、まさか・・・すでに効果がこの私に・・・!?」

 

顔を赤らめて信じられない表情になるメージスであった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「わぁ・・・最強の冒険者のマコトさまよ・・・!」

 

「マコトさまだわ・・・!やだ、雑誌でも隠し撮り程度しか写ってないのに・・・生のマコトさまはヤバイわ・・・」

 

「ステキ・・・」

 

「抱いてほしい・・・!」

 

耳をすませながら街中を歩いてみると、色々な女性の声が聞こえる。

 

マコトはたった一年でギルドと呼ばれるあっせん職の最上位ランクになり、そしてクエストを一人で達成してしまったがために、雑誌などの記者が彼のもとに来るほどの有名な存在へとなっている。

 

彼自信あまり目立つのが好きでないため、そういったのを避けているのだが・・・どうやら今の状態は嫌でも目立つようだ。

 

これが薬の力なのか・・・予想以上の効果だ。話しかけたり間近で関わったら分かるかと思ったが・・・。

 

ここまでわかればもう必要以上に外にいない方がいいと思い、自分のマンションに帰ったあとにメージスに報告しようとした。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

数分後・・・

 

マンションに着き、自分の部屋のある階の廊下を渡っていた。すると・・・

 

 

 

「マコトくん」

 

後ろから聞き覚えのある声がした。

 

振り返ってみると・・・白いパーカーを着た少女、

 

 

 

 

「えへへ、偶然だね私も君の家に行くところだったんだ」

 

ネプテューヌだった。

 

マコトは挨拶で返し、ネプテューヌに体を向けながら質問した。

 

「ん?どうして君の家に?うーん、とくに理由はなかったんだけどな~。

・・・けど、今なら来てよかったってすっごく思ってるよ」

 

そう言いながらマコトに近づくネプテューヌ。すぐ目の前にくると急に静かになって、彼を見つめ始めた。

 

「・・・・・・・・

 

 

やっぱり、マコトくんってカッコいいよね」

 

突然子供っぽい笑みでなく、できた大人のように落ち着いた様子で笑顔を作りそんなことを言う彼女、まさかこれも薬の力なのか。

 

「初めて会ったときからずっと君のことを思ってたんだ。ネプギアやお母さんにいーすん、ノワールたちとはまた別の感じって・・・。

友達、って表現すれば物足りないし、親友ってのもまた違う感じがするの。もっと特別な・・・もっと大切な関係だって、激しく思っちゃうんだ」

 

「わたし、一人ぼっちになってる人を気になっちゃう性格でね、マコトくんみたいに友達をいらないって思う人を見てると、どうしても放っておけないんだ。

公園で再開したときのこと覚えてる?マコトくんの考えを聞いてやっぱり主人公オブ主人公の私として、君のことを放っとくのはいけないと思ったの。だからあんなにグイグイいっちゃったんだ」

 

マコトの間近にきて、少しうつむくネプテューヌ。何度も会っているなかでこんな様子なのは初めてだ。

 

「嫌そうだったのはわかるよ・・・だっていきなりあんなにきたら驚くよね、けど・・・どうしてもマコトくんと友達になりたかった。

それで何回も会ったりしたおかげで、君は心を開いてくれた。私は嬉しかったよ、マコトくんが変わったのをみて。

・・・けどね、変わっちゃったのはね、君だけじゃないんだ。ずっと・・・ずっと、この意味を探してたの・・・。そしてやっとわかったんだよ、その意味が・・・ここにくる直前にマコトくんを見たときに。

だからね、今ここでハッキリ言うね」

 

そう言いうと彼女は、うつむいたまま話を一旦止める。

 

「・・・・・・・・・・」

 

スゥ、と深呼吸をし、唇に力をいれた彼女。

 

そして彼女は━━━━━━━

 

 

 

 

 

「マコトくん、私は・・・あなたのことが大好きだよ」

 

 

 

少年の服を軽くつかみ━━━━

 

 

 

「だからね・・・?」

 

 

 

徐々に顔を上げ━━━━━

 

 

 

「マコトくん・・・」

 

 

 

目を合わせると同時に━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一緒に━━━━━━━━

 

 

突如━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━死の?」

ザシュッ━━━━━━━━━━

 

瞳の光が消えたと同時に

刀で刺してきた。




早く投稿しようとしたら、このような中途半端な仕上げになってしまうという・・・


ま、まぁ皆さん続き期待してるはずだから(震え声)


次回の投稿も不定期になりますが、どうかご了承下さい。

ではまた!


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二件目、諜報員「ふーん・・・」ナース「DEATHぅ」

な・・・なんとか一週間以内に投稿できた・・・

どうも皆さん、こんな小説を閲覧していただき、ありがとうございます。

皆さんは愛の重い女性は好きですか?僕は大好きです(ただし、二次元に限る)


てことで、前回のあらすじ

ネプテューヌが刺してきた。


最上級冒険者、マコトは謎が多い人物だ。

 

女神候補生たちとクエストに行ったり、プライベートでも一緒にいると言う話は今になっては有名な話。

 

しかし、彼だけのことについて不明点がまだまだ多く、取材の予定を入れてたりしてもすべて断られた。

 

そこで今回、マコトが住んでいるであろうマンションに突撃取材してみようと言う考えが出た。

 

彼の性格は前に会った際、激しくはなく、かといって冷たくもない、優しい感じだった。

 

だからここまで来ればもしかしたらいけるんじゃないか?と思いここに来てみたのだった。

 

━━━━━━━━━━━━━と言うのが()()()()の考えだったのだが・・・・・

 

 

 

「なーんであなたがここにいるんですか~?ファミ通さん?」

 

「そっちこそ、他にもあったんじゃないかな~?デンゲキコちゃん?」

 

金髪の少女、デンゲキコとファミ通と呼ばれるオレンジ色の髪の少女が、マンションの玄関で言い争っていた。

 

「ここって、あのマコトさんがいるところじゃないですか~、あなたの取材方ではとても応じてくれると思えませんがね~」

 

「そっちこそ、ふだんなんともないことを書いてるあなたの方だってとても応じてくれるとは思わないけどな~」

 

グヌヌヌヌヌ・・・と二人がにらみ合いをしている最中に・・・

 

 

 

 

 

バアンッ!!

 

「「ヌェっ!?」」

 

玄関から━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

《上半身裸》のマコトが飛び出してきた!!

 

「「でえええぇぇぇぇぇぇ!!?」」

 

ズダダダダダァ━━━━━

 

驚愕した顔を作っている二人をよそに、マコトは瞬く間にどこかへと全速力で駆け出していった。

 

「「・・・???」」

 

二人はただただ立ちつくすしかなかったのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

今ありのまま起こったことを話すね。

 

「私は服を着ていた自分の大好きな人を刺そうとしたら、服だけを貫いていた」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

一見すると頭がおかしくなりそうなこの現象、催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなものじゃ断じてない、

 

彼が敵であればもっと恐ろいものの片鱗を味わったよ。

 

・・・けどね、私はこの現象を知っているの。

 

私の大好きなマコトくんが使った魔法能力のひとつ、

 

 

 

 

 

その名は《ベンドタイム》━━━━

 

なんと時間を止めることのできるチート能力だ。

 

それをとっさに使用して服を脱ぎ、私の間合いからすぐに離れたんだろう。

 

 

 

 

 

けど、そのスキルは実は便利なものなんかじゃない。

 

理由としては、自身への大きな代償があるからだ。

 

まずひとつ目が、大量の魔力の消費。ただでさえこの世の、次元そのものの流れを自身以外の全て停止させてしまうのだからその分負担がかかってもおかしくない。

 

次に魔力の巡回欠乏、魔力が自然回復しにくくなったり他の魔法をうまく扱えなくなる異常状態になってしまうの。

 

そして連続使用が不可能であること、魔力が回復したりしても再発動には長い時間が必要になる。そのため、ひとつの出来事に一回きりしか使うことができないと言う訳なんだ。

 

今のマコトくんはかなり疲れてるだろうね、なんせそんな魔法を使った直後に全力で逃げていった。

それほど遠くには逃げれないはずだから私も追いかけようとしよっか。

 

フフフ・・・待っててねマコトくん

 

私と━━━━━━

 

 

 

 

 

ワタシトイッショニシネバ、ナンニモカンガエズフタリダケデ、シアワセニクラシテイケルカラネ。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

ぜぇ、ぜぇ・・・とマコトは裏路地で息を切らしていた。

 

あのハイライトのないネプテューヌは今まで見てきた、モンスターたちなんかよりも遥かに恐ろしい存在だった。

 

反射的にベンドタイムを使ってすぐに服を脱ぎ捨て、動き始めた直後に全力で逃げてしまった。

 

しかし・・・あの心優しいネプテューヌが、あそこまで狂気的になるとは・・・

 

彼女との関係は母親以外で一緒にいた時間は一番長い、つまり自分にとって親しい人間はあのようになると言うことだろうか・・・

 

ネプテューヌの告白にはとても驚いたけど、今もう一度会いに行けばまた不意打ちをくらうかもしれない。

しばらく休憩をしよう・・・

 

「ふえ!?マ、マコトくん!?」

 

「ちょ、あなたなんで上半身裸なの・・・!?」

 

ネプテューヌ・・・ではない

 

声をした方向を向いてみると・・・

 

コンパとアイエフの二人だった。

 

さっきあった出来事を話そうとしたら・・・

 

「ばっ、こっち向かないでよ!////////」

 

「きゃあ!隠してくださいですぅ!!///////」

 

手で目を隠そうとする、だが指の間から目が見えるため意味がないのでは?と思った。

というよりも、そのような反応は本来男性が女性の体を見たときの反応では・・・

 

「そ、それで・・・なんで服脱いでるのよ・・・」

 

そう質問され困るマコト、先程あった出来事を話して信じてもらえるだろうか・・・

 

「・・・・・そ、その・・・マコトくん・・・服がないのですか・・・」

 

コンパの質問に無いわけではないと答える。マコトは魔法の力で服をストックと呼ばれる目には見えないところから、服を着替えることが出来る。

しかし・・・

 

「・・・え?ベンドタイム使ったから着替えれない?それって緊急用でしょ?なんで使ったのよ?」

 

なぜって言われても言うに言えない、彼女たちはネプテューヌとの付き合いが長い親友のため、刺してきたと本当のことを言っても信じてくれないだろう。

 

「・・・きっとなにか大変なことがあったんだと思うですぅ」

 

するとコンパがこちらのことを察したように近づいてくる。

 

「マコトくん、今はまず落ち着いてくださいです。だから・・・その、一旦目立たないところに移動する・・・ですぅ・・・」

 

と言いながら・・・

 

 

 

ギュッ

 

 

 

抱きついてきた。

 

「・・・!!?」

 

突然のことに強く驚くアイエフとマコト、彼女はなにをしているのかわからず思考が停止しているだろうが、マコトはまた惚れ薬で被害者が出てしまったと罪悪感が出た。

 

「マコトくん・・・そんな格好じゃ寒いはずですぅ。だから・・・私が暖めてあげるですぅ」

 

非常に恥ずかしいこの雰囲気いったいどうすれば・・・

まず誰かに見られたら色々と大変なのでそのまま後ろに下がり、裏路地の奥に行くことに、ところが・・・

 

「・・・待ちなさいよ」

 

低い声でアイエフが止めてきた。すると彼女もこちらに近づき・・・

 

 

 

ギュッ

 

 

 

抱きついてきた。

 

さらに驚愕するマコト、惚れ薬のせいでここまで好感度が急上昇するものだろうか。

 

「・・・わたしも暖めるわ」

 

「・・・やっぱり、あいちゃんもマコトくんのことが好きだったんですね」

 

「うるさい・・・」

 

二人の力が徐々に強くなっていく、とにかくマコトはこのまま裏路地の奥に移動した。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「・・・それで、話って?」

 

完全に人目のつかない奥にこれた彼は、まだ抱きついている二人に説明しようとする。

 

しかし、まず二人との距離をとろうとしたが・・・

 

「・・・わかった」

 

アイエフは承諾してくれた、ところが

 

「・・・もう少しこういたいです・・・」

 

コンパが離れてくれない、本来わがままな性格では全然ないというのに・・・

 

「コンパ、離れなさい」

 

「・・・やです」

 

「はぁ・・・マコト、悪いけどそのまま説明してくれる?」

 

結局こんな形で説明することに・・・だがよく考えればいまの方が信じやすいのでは・・・?

 

ということで、マコトはメージスから飲んだ薬について説明した。

 

「・・・・・・・・・・なっ!?そっそんなものが・・・!?」

 

「惚れ薬・・・」

 

「・・・あー、なんか・・・その、ホントにあるのね・・・そういうの・・・」

 

アイエフがさっきとった自分の行動を思い出しながら恥ずかしがる。

 

「・・・そ、それで・・・どうなの?私とコンパ以外の反応は・・・」

 

それについても説明する、それを聞いた彼女は・・・

 

 

 

 

 

「・・・ソウ」

 

一瞬瞳が濁った。

ゾッ、という恐怖が舞い込み、額から汗を一滴流す。しかもこころなしか、コンパの抱きつく力がも強くなっている。

 

「・・・それで、他にだれか知ってる人と会わなかった?そしてなにかされなかったかしら・・・?」

 

トーンの低い状態を維持したまま話を続けようとするアイエフ。

 

嘘をつく必要もないためマコトは、

 

ここにくる前の出来事、ネプテューヌについて話した。

 

あのとき、ネプテューヌは自分へ告白された。

 

そして薬が効きすぎたせいか、独占欲に支配され、刀で刺してきたこと。

 

一通りすべてを話してみた、すると・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘェ、ネプテューヌガ・・・ソウナンダ」

 

アイエフの瞳が一気に《ブラックアウト》した。

 

 

この現象、ネプテューヌとほぼ同じものだ。底のないような《真っ黒》になったアイエフの目。

 

もしかしたら彼女にも刺されそうになるかもしれない、マコトはすぐさま危険だと判断し、コンパからまず離れようとする。

が━━━

 

 

 

 

 

「ダメデスヨ?ワタシタチカラハナレタラ」

 

顔を上げたコンパの瞳も《真っ暗》だった。

 

あのときと同じ、至近距離で目を合わされて全身が戦慄する。

 

そしてコンパの抱きつく力は最早女性はおろか、人間の出すものですらなくなり、彼の体からミシミシときしむ音が聞こえだした。

 

その力に、うめき声を出してしまうマコト。

 

「ドウシタノマコト?ナンダカ苦シソウネ?」

 

「キット、無理ニ魔法ヲ使ッタカラ苦シインデス」

 

「ソッカ・・・ナラココノ近クニ丁度宿ガアルカラソコデ休ミマショウ・・・?」

 

ろくに動けないところを二人に拘束され、マコトは裏路地の闇に消えてしまったのだった。

 

 

続く・・・




カナシーミノームコーエトータドリーツケールーナーラー

僕を養ってくれる愛の重い美人のお姉さん(ロリでも可)と一生暮らしたいです(真顔)

ちなみに今回犯罪神の息子が使った魔法は、ゲーム《ディスオナード》が元ネタで、復讐を誓う主人公が成長した際に得る能力のひとつです。

原作のように時を止めれるのがウリですが、この能力は彼の父親がもともと別の人からもらった能力なので、直接その人からもらってない彼にとっては、魔力を消費するだけじゃ済まないようになってます。

まぁ何回も使えたらホントにチートだからね、バランス取れなくなるから仕方ないね。

さてさて、アイエフとコンパちゃんにドナドナされた犯罪神の息子くん。
彼はちゃんと生き残れるかな?

次回、犯罪神の息子がほしい女神たちのお話 第二部

《マコト、死す》

デュエルスタンバイ!!(大嘘)


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三件目、諜報員「エヘヘ・・・」紫長女「ネェ・・・」

どうもみなさん、

早く投稿したいがために、内容が雑になり文字数も少なくなってきてるダメ投稿者です

そうえばなんですが、ウチの犯罪神の息子はクエストに出た際、仲間の生存率を上げるために実は色んな魔法をネプテューヌたちに教えているのです。

内容は簡単なものから父親が使っていたと言われる、ましてや場合によってはチートクラスのスキルまで教えてしまっているのです。

・・・今のネプテューヌの状態で使ったらどうなると思います?

きっと面白いことになってくるのは容易に考えられますよね~?
ヌ~フッフッフ~~!

・・・・・さて、続きの展開を早く考えなきゃ・・・あーつ、疲れる━・・・(涙)


「おかしいなぁ・・・ここにいると思ったんだけどなー」

 

少女ネプテューヌはある裏路地に足を運んでいた。

 

ここに自分の愛しい彼氏がいる、そう思ったのだがもぬけの殻だった。

 

「・・・・・そうだ、あのスキルを使おう!」

 

そういうとネプテューヌは自分の指を鼻にあて、ある能力を唱えた。

 

大好きな彼と初めてあって、少ししばらくしたある日、あるスキルをその彼から教えてもらったもの━━━━━

 

 

 

「━━━━━━━━━━《犬の嗅覚(ドッグ・ノウズ)》」

 

指先が光りそれが鼻へと移動する。

 

・・・・・するとどんどんとネプテューヌの嗅覚が強くなっていき、今まで嗅ぎとれなかったものが一気に鼻へと集まってきた━━━━━━

 

 

 

 

 

「━━━━━━━━━━ウェッ!?腐っ!!?」

 

まぁ裏路地なだけあって、ゴミの臭いがずっと多かった。その腐臭のせいで鼻がおかしくなりそうになり、涙目になる。

 

「ぐぅぅ・・・け、けど・・・」

 

しかしそんな中でもネプテューヌはしっかりと嗅ぎとれていた。

 

愛しき彼の匂い━━━━━━

 

 

 

━━━━━━━そして他の、しかも自分の知ってる人物(ドロネコ)たちの臭いも━━━━━

 

「・・・・・・・・・」

 

ネプテューヌは無意識に刀を強く握る、彼女の瞳には殺意が感じられるほどの濁りを見せ、嗅ぎたくない臭いも嗅ぎながら匂いの主をもとへ向かった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「それじゃあ一旦帰って、とって来るですぅ」

 

ある宿にてコンパは、そう言いながら部屋を出る。一方アイエフの方は彼女の代わりにマコトを逃がさないよう、ベッドの上で抱きついていた。

 

 

━━━━━━━━━━━━二人の両手首に、それぞれ手錠をつけた状態で。

 

「・・・・・・・エヘヘヘ、マコト・・・」

 

アイエフは二人っきりなると、顔が一気に緩んだ。

彼女にとって大好きな人と二人っきりになり、しかもしっかりと体同士がくっつき、これまでにない至福感に支配される。

 

マコトにとってはとても恥ずかしい状態でもあるが、恐らくこのままだと無事ではすまない。

 

・・・しかし動こうにも動けない、アイエフはこちらの手を絡め、しかも自分の足を使って挟んできている。

 

おまけにこっち自身の体力もネプテューヌから逃げるために消耗したため、どうしようもない状況だった。

 

「・・・ねぇマコト、アンタは私のことをどう思ってるの?」

 

彼女のことに対しての急な質問に対し、またもやどう返答していいのかわからなくなった。

 

今の状況だと下手に返答してはならないだろう。まずはよく考えてみることに・・・

 

アイエフはネプテューヌと初めて会ったときに一緒にいた少女。

プラネテューヌの諜報員で様々な情報に精通しており、戦闘面も素早く・・・

いや、多分こういう返答は望んでいないだろう。

 

大雑把にいえば・・・きっと好きかどうかだろう。

 

正直にいってマコトは彼女のことを恋愛対象としては、全然見ていない。だから友達感覚ということになってしまうが・・・

 

「・・・ねぇ、どうしたの?早く言いなさいよ・・・」

 

彼女が急かしにくる、早く答えたいもののどうしても浮かび上がらない。

 

一体どうすれば・・・

 

「・・・なにか言いにくいことでもあるのかしら?」

 

そう言うわけではないが、いかんせんこの場しのぎの返答すら思い付かない。

 

ストレートに好き・・・は不味いだろう、この後の展開がより恐ろしいものになる。

 

友達・・・はどうだろう、期待はずれの返答をされて頭に来てしまうかもしれない。

 

そっちはどう思う?・・・いや質問に質問で返すのも反論されてしまうはず。

 

・・・・そうだ、今思ってることを答えよう。それは・・・

 

 

 

「・・・・・・・・・ドキドキしてるって・・・?」

 

そう、アイエフという少女とくっついている羞恥心、そして下手したら刃物で刺されてしまうのではないかという恐怖心、それらを踏まえてそう言った。

 

「・・・・・・・ふぅん・・・かわいいわね」

 

な、なんとかうまく流せれた・・・これは知らない人と会話をするよりも心臓に悪い・・・

 

せめてずっと、じっとしてくれれば助かるのだが・・・

 

「・・・ねぇ」

 

・・・本当に心臓に悪い。なにか答えやすいものを頼みたいのだが・・・

 

「・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・何でもないわ」

 

そういうのが一番困る。誰かこの場をどうにかしてくれる人は来ないのか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナニシテルノ?」

 

全身が鳥肌になる。

 

普段聞き慣れているハズなのに━━━━━━

 

なぜだかドスッとした重みに襲われたようなこの感じ、

 

ま、まさか、そんな━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・なんでここにいるのかしら、ネプテューヌ」

 

「アイちゃんもなんでそんなことしてるの?別にそんな関係じゃないよね?」

 

「ついさっきそういう関係になったのよ、悪いけど今は出ていってもらえないかしら?」

 

「イヤだよ、だってマコトくんに用があるんだもん。

アイちゃんこそ離れてよ」

 

「こっちこそイヤよ。

あなたマコトを刺そうとしたんでしょ?なら、なおさら無理ね」

 

「だってマコトくんとずっとイッショニいたかったンだモン。けどマコトくんはベンドタイム使って逃げちゃったもんね」

 

「それくらいネプ子がヤバかったんでしょ?アンタ自分がなにやったかわからないの?」

 

そう言いながらアイエフは持っていた鍵を使い、両腕についていた手錠を外す。

 

これで体は自由になったが・・・

 

「わかってるヨ?けどおかしくなっちゃったンダ・・・今日マコトくんを見ていると・・・

ダレにもワタしたくない、ズットいっしょニイタイ、いっぱいアイシあいタイ、色んな感情が込み上げてきて・・・

ネェマコトくん、君ハ私とイッショニにナリタイ?それとも・・・アイちゃんの方が・・・イイ、ノ?」

 

そうネプテューヌに言われると、アイエフと共に二人に見つめられる━━━━━

 

これは今考えられる、最悪の状況になってしまったのだった━━━━━━

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

マジェコンヌのナス園。

 

「・・・・・」

 

「ん?どうしたっチュか?オバハン」

 

ワレチューと作業をしていると、急に謎の寒気に襲われるマコトの母、マジェコンヌ。

 

「・・・・・いや、何でもない・・・」

 

「・・・マコトのことっチュか?」

 

「・・・・・」

 

前の女神たちの暴走に巻き込まれて以来、時おり息子のことが気になるが、寒気を感じたことは初めてだ。

 

・・・ただの気のせいだといいが・・・。

 

「・・・行って上げた方がアイツも喜ぶと思うっチュけど?」

 

「・・・いい、人間関係のトラブルも学んだ方がアイツのためだ」

 

「なんで人間関係のトラブルってわかるっチュ」

 

「・・・さぁな」

 

そう平然を保つも、嫌な予感を感じるマジェコンヌ。

 

はたして、息子の危機にいつ気付くのだろうか・・・

 

 

つづく。




あなた(読者様)の次のセリフは、
「マジェコンヌ━━!!!!はやくきてくれ━━っ!!!!」
という!
(なお、当分気付かない模様)

・・・はい、くだらない予測ですが、ノリに乗ってくれたら嬉しいです。

さてついに始まりました第一次正妻大戦(仮)、みなさんも何回大戦がおこるか予想して、豪華商品を当てよう!!
※なお、商品は《自分の好きなネプテューヌキャラに一生監禁される券》です。その後のことについては一切責任を負いかねます。

フッフ~ン♪次は誰を惚れて(犠牲に)さしてあげよっかな~?

それではまた次回お会いしましょう!ではまた!


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四件目、コンパ「四人で・・・」息子(アカン)

皆さん知ってます?4は不吉な数字だって、どこぞのスタンド使いがそう言ってた気がするけど・・・まいっか(露骨なミスタ苛め)

さーてと、ネタが切れてきたZE☆

このお話のあとが思い付かなーい!

・・・マジでどうしよ


「フ~フフ~フフ~ン♪」

 

プラネテューヌの病院で働く少女コンパは、とっても上機嫌だった。

大好きな幼馴染みと一緒に大好きな恋人と暮らす、こんな幸せがあるだろうか。

 

家にあるものを取りに帰り、もう一度宿に戻りながら鼻唄を歌いながらスキップで進む彼女。

 

軽くなったその足取りは止まることなく、そのまま進んで行き・・・

 

「フフ~ン、ついたですぅ~!」

 

ついに二人が待っている宿についた。

 

なかに入り自分達で選んだ部屋へたどり、そしてその部屋のドアを開けてみると・・・・・

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・」

 

アイエフが武器のカタールを取り出して

 

 

 

「・・・・・・・・」

 

刀を持ったネプテューヌとにらみ会っていた。

 

「・・・アレ、ねぷねぷ?どうしてココにいるデスカ?」

 

「あー、コンパだ。ネェ、コンパもマコトくんをトロウとしてたよね?なんでソンナコトシタノ?」

 

「なんでって、マコトくんのことがスキだからですぅ」

 

「ヘェ・・・ソウナンダ~、道理でマコトくんのカラダからコンパの()()がするかとオモッタら・・・

まさかダッタナ~・・・」

 

そういうとネプテューヌは、懐からなんと銃を取り出した。

そしてそれをコンパに向けた。

 

「・・・ソノ銃はマコトくんに買ってモラッタものデスヨネ?ソンナコトしてマコトくんがイイ顔をシマスですカ?」

 

「・・・ソウダロウね、マコトくんだってイヤダト思うヨ。

ケドワタシはマコトくんとエイエンニずっとイタイの、ずっとオボレテイタイの、シンチュウしたいノ。

・・・けどマコトくんは生きていたいッテイッテるの。ドウスレバイイの?ワタシはナニも、エランジャだめナノ・・・?」

 

ネプテューヌの声は徐々に低くなっていき、泣き声が混じったようなものになっている。

 

マコトは悩みに悩んだがやはり思い付かない、そこである方法をとった。

 

「・・・・・え?私がマコトくんに言いたいことを全部言って、って?」

 

そう、つまりこのまま沈黙が続けば誰かが悪い方向へ破り、血みどろの争いになってもおかしくない。

 

だからネプテューヌが色々と話しているスキに考えよう、という時間稼ぎの手段をとった。

 

はたして、吉とでるか、凶とでるか・・・

 

 

 

「・・・私ねマコトくんのことはいーっぱいスキだよ。どれくらいッテ言えば、実は私寝るときベッドでマコトくんが隣にいるという妄想をしたり、トイレでドアの向こうで君が待っているという妄想とかしたり、実際に会ったときはギューってされたいからわざと抱きつきたくなるんだー。それで抱きつかれたときの至福感はメチャクチャだから毎回毎回ずーっとこんな感じで暮らしていけたらな~って思うの。だって大好きな男の子にギューって抱かれるのって二次創作ぐらいしかないじゃん、けどリアルにあってるからどれだけ嬉しいか私でも表現しきれないくらいだもん。けどマコトくんはみんなに優しいから独り占めがデキナクテ悔しいの。だから私あのとき君を刺そうとして自分も死ノウとしたんだ、そうすればホントにズーット永遠にイッショニなれるからワタシニとって最高ノ最期なんだよ。デモいざしようとスレバマコトくんはベンドタイムツカッテ逃げちゃったからクヤシカッタな~、まぁもしワタシが君の立場でオカシクナカッタラ反射的に使っちゃうかもだね~。まぁ今ノワタシならマコトくんにコロサレルのもアリだね、ワタシってどんなオトガするのかなネェマコトクンワタシヲ刺シテミテヨマコトクンニナラ幾ラデモ乱暴ニシテイイヨモチロン刃物ジャナクテオ○○ポデモイイヨワタシマコトクンノ白イノビュッビュッテナカニイッパイ溢レルクライ入レテホシイナネェ入レテヨマコトクンマコトクンマコトクンマコトクンマコトクンスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキ大好キ大好キ大好キ大好キ大好キ大好キ大好キ大好キ大好キ大好大好キ大好キ大好キ大好キ大好キ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ抱イテ━━━━━━━━」

 

うわぁ・・・

 

ネプテューヌの今の状態にマコトはもう手遅れじゃないかな、と思ってしまった。

 

ついでに言うと結局いい案は思い付かず、まさに八方塞がり。

もうだめかとも思ったが・・・。

 

「わかったです」

 

コンパが動いた。何を?

 

「マコトくんのことをどれくらい好きでいるかがちゃんとわかったですぅ。

ねぷねぷはずっとマコトくんのことを思い、そして見てきたのですね、けど私たちに対しても誰にも渡したくない、そういう独占欲があって困ってるというのが理解できたですぅ。

・・・だから、実はねぷねぷにも使って欲しいものがあるですぅ」

 

そんなことを言うと、コンパはウエストポーチからあるものを取り出した━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

「コンパ、それなぁに?」

 

ネプテューヌがコンパの持っているものに質問する。

 

「これはですね━━━」

 

 

 

彼女が手にしている、

 

 

 

その()()()は━━━━━

 

 

 

 

 

 

「《媚薬》ですぅ!まずはこれでみんな快楽の海に溺れて、それで幸せだったら四人で一緒暮らそうですぅ!」

 

死んだ目付きと

満面の笑みでそう言った。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「ぬぅ・・・やはりそう簡単には会えんか・・・」

 

メージスはプラネテューヌの街を歩いていた。

 

マコトに薬を服用させて彼を見ていたら、なんと惚れてしまっていたというなんともおかしな実験結果が出てしまったものだ。

 

だから彼のことが気になって、メージスも町に出てマコトを探したのだが・・・

 

プラネテューヌは一国の街なだけあってとても広いところだ、やはりばったりとはうまく会えない。

 

電話もしてみたが繋がらず行き先も不明、冒険者のなかで有名な存在だから聞いてみるものの、誰も知らないといった。

 

「・・・しかし私のしたことが・・・酒は飲んでも飲まれるな、とはいうが薬を飲ませたら飲まれるとはな。

くそっ、アイツの顔が頭から離せん」

 

メージスは顔を赤らせながら愚痴を言う。

 

頭のなかではそんなこと言っても忘れるなんて、それと偶然出会えるなんて無駄だとわかりつつもそれでも足を進める。

 

もう一度電話をしてみるべきか・・・そのように考えていたら・・・

 

 

 

 

バリャン!!!

 

突如近くの建物の窓から、誰かが飛び出してきた!!

 

「なっなんだ!!?」

 

パラパラと割れたガラスの破片と一緒に落ちてきて━━

 

ダッ!

 

っと着地をする人物を確かめる、するとその彼は━━━

 

 

 

マコトだった。

 

「マっマコト!?なぜ窓から飛び出してきたのだ!!?」

 

ビクゥッと反応したマコトはこちらを見るとすぐさま反対方向へ走り、あとで電話しますから待ってください、といいながらまたどこかへ行ってしまった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

また逃げちゃった、私の大好きなマコトくんが。

 

ベンドタイム使ったからしばらく動けないだろうと思ったけど認識が甘かったのかな。

 

「・・・アイちゃんが手錠を話すから」

 

「あなたがマコトごと切ろうとするからでしょ」

 

いつも一緒に遊んでた友達に初めて殺意を向ける、あっちも殺意を向けてる感じだけどもう今は友達とか関係ないもん。

 

マコトクンヲ先ニ捕マエタ方ガ勝チナンダカラ・・・

 

「二人とも、落ち着いてくださいです」

 

するとコンパが仲裁に入る、今はそれどころじゃないのに。

 

「とにかく今はマコトくんをもう一度探すです、マコトくんの体力がまだあると思うですからそれなりに遠くは行ったと思いますけど、プラネテューヌを出ようとはしないはずです。

だからまずは三人で協力しましょう!」

 

三人で協力、か・・・コンパはぶれないなぁ

 

けどそれはそれで面白そうだな~、よーしそれじゃあ一緒に行こっか!

 

待っててねマコトくん、

 

今カラ見ツケテアゲルカラネ。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

数十分後、

 

マコトは逃げたビルの屋上でメージスに電話をしていた。

 

「そ、そんなことがあったのか・・・!

なんてことだ・・・あの薬は惚れさせるだけではなく、親しい人物には独占欲を異常なまでに増幅させる作用まであったとは・・・

すっすまないマコト、私が軽い気持ちであんな薬を作ったがために、お前がここまで災難に見舞われるとは・・・!

すぐに研究所に戻って解毒剤を作る!それまで持ちこたえてくれ!」

 

そう言われると電話は切れ、ピーッピーッとしかならなくなった。

 

はやくしてほしいが、今始めたばかりではどう考えても無理だろう。

 

とにかくこれからどうネプテューヌ、アイエフ、コンパの三人を対処すべきか・・・

 

いや、それ以外にもノワールにユニ、ブランやベールたちにも今は恐らく会わない方がいいとわかった。

 

彼は少なくとも朴念仁でもなく、難聴でもないため知り合いが自分に対してどれだけ評価しているかがある程度わかっている。

 

そのため確信まではすることができなかったが、異性と意識しているのではないかと少々は気づいていた。

 

だからこそ今は頼れない、しかし全く知らない人に相談も巻き込む訳にもいかない・・・このままメージスが解毒剤を完成するまで持ちこたえなきゃならないのか。

 

 

ブーッブーッ

 

電話だ、誰だろう・・・

 

ピッ

 

「メージスだ、実は今お前のもとに応援を送った」

 

応援?一体だれが・・・

 

「実はお前も驚きだと思うがある偉大な人物に頼んだのだ。

私もその人物とは一応馴なじみがあるものの、まさか本当に承諾してくれるとはな。

しかも大急ぎでそっちに向かったらしい」

 

マコトは少し冷や汗をかいた。まさかノワールたちに・・・

 

「・・・いや、()()()な。

だが少なくともお前のことを知っているようだし、なにより惚れ薬に強い耐性を持つであろう人物だ。

絶対に便りになるだろう、その人物と共に薬が出来るまで行動してくれ。もう切るがどうかお前に幸運が運ばれることを祈ろう、それじゃあ」

 

メージスはそういうと電話を切る、《おしい》って一体だれが・・・

 

 

 

バァン!!

「マコトくん!!!」

 

なっ、もうネプテューヌたちが!

 

・・・と思ったが違った。

 

・・・・・違うのだが、それよりもある意味危険なのではこの人・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「娘たちに大変な目に会わされてるようね!!

けどもうこの私が来たからには大丈夫よ!マコトくん!!!」

 

プラネテューヌの守護女神でもあり、ネプテューヌの母親でもあり、そして前の事件で自分を狙っていたという衝撃の真実をもつ人物━━━━━━

 

《パープルハート》さんだった。

 

メージスさん、

 

なんちゅう人物向かわせとんのですか。

 

 

この先がとてつもなく思いやられるマコトだった

 

続く




犯罪神の息子に救いが無さすぎる件について。

まぁどうでもいいですが、このあとどうやって火種を増やすかが問題なんだよなぁ(ゲス顔)

・・・それと思ったんだけどネプテューヌのヤンデレを好きな人って自分の予想よりいるのね・・・

・・・もしかして自分もヤンデレに殺されたいという病みにかかってるとか、

僕ですか?僕はただ単にヤンデレを愛してるだけであって病んで訳じゃないので(末期症)


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五件目、紫女神「いーすん爆発!!彼女がやらねば誰がやる」

はい、タイトル通り今回のお話は、『単にこれがやりたかっただたろ』と言いたくなるようなものです。

そのうえ短い本文といい・・・極めて酷い作品になってしまいましたが、どうかお広い心をお持ちになってご覧下さい、お願いしますから、ホントお願いだから!ねっ!?ねっ!?ねっ!!?


・・・はい、前回のあらすじです。

中二科学者「応援送った」

息子「(;´ω`)ホッ」

紫女神「助けに来たわ‼」

息子「\(^p^)/オワタ」

・・・作者のやる気の無さが見え見えですねわかります(落胆)。

ちなみにですがあらかじめ書いておくと、文のなかに『時すでにお寿司』という文字がありますがそれは誤字ではなく、ネタです。

ということで、本編をどうぞ!


プラネテューヌ教会。

 

 

「さぁマコトくん、ここまでくればもう安心よ!」

 

メージスの応援(せい)でパープルハートにお姫様抱っこされ、教会に連れてこられたマコト。

 

この時点で色々と不安しか感じられない、ただでさえ彼女は二児の母親でありながら前に自分を狙っていたと言われる存在らしく、その上今の時点で顔を赤らめて興奮している。

 

「上半身裸になるまで追い込まれたなんて、怪我とかは大丈夫!?娘たちにあんなことや、こんなこと(意味深)を無理矢理されなかったかしら!?

もしなにかされたなら私が全身全霊をもって何でも奉仕するわ!!さぁ何でも言って!!たとええっちなお願いでもやってみせるわ!!むしろそういう系統でお願いします!!」

 

いやもうこの人素でこれなのか、それとも薬のせいなのか違うベクトルに病んでしまっている、さすがの温厚なマコトも頭がおかしくなってると感じてしまった。

 

「パープルさんなんてこと言ってるんですかー!!」

 

バキィン!!

 

「アブラァッ!?」

 

突然教祖のイストワールこと《いーすん》に、容赦のないツッコミを入れられる紫女神。

打ち所が悪かったか、そこでかがんで悶絶をし始めた。

 

ん?イストワールがつけているマスクは・・・?

 

「申し訳ありませんマコトさん・・・ん?このマスクですか?(・ω・)

これはガスマスクです、メージスさんから聞いたのですが・・・その、例の薬が予想以上の効果を発揮すると聞いてこのようなものを装着したんです。(Θゞスチャッ

大変失礼に見えると思いますが、どうかご理解くださいm(__)m」

 

なるほどと納得するマコト。

あっ、けどそれをつけてないパープルハートは・・・

 

「あ、安心して!そんなもので屈する私じゃないわ!!だからマコトくん、今から私と一緒にちょっと保健体育の実技をしましょう!!」

 

「ガッツリ屈してるじゃないですかー!!これ以上のキャラ崩壊を見せないでください!ただでさえ素でもあまりにもひどいというのにー!!

(#`Д´)」

 

素の時点でこうなのか・・・いや、これにくらべればまだマシなのやら・・・

 

「とにかくパープルさんは、今は出ててください!女神の威厳がズタズタになってしまうじゃないですかーもー!!ι(`ロ´)ノ」

 

「マコトくんのためならそんなの捨てるわ!!」

 

「そう簡単に捨てないでくださーい!!」

 

イストワールはそう叫びながらパープルハートの首襟を掴み、無理矢理引っ張った。

 

「うわぁ!?ちょっいーすん!?」

 

「ふんぬぁあッッ!!」

 

掛け声と同時に部屋の外に飛ばされる紫駄女神。

ドタシャン、という倒される音とともにドアが閉められる。

ガチャッと鍵も閉めて入れないようにもした。

 

「ちょっといーすん!!開けなさい!!ねぇ聞いてる!?開けなさいったら!!」

 

「はぁ・・・申し訳ありません・・・うちの女神があのような方で・・・(´д`|||)」

 

キリキリキリ・・・とイストワールのお腹から音が聞こえるような気がする。

彼女も彼女で胃が痛くなる体験をしているようだ・・・。

 

「いーすん!!聞こえてるんでしょう!?はやく開けないとただじゃおかないわよ!!」

 

「・・・あーーもーー・・・!」

 

もうイストワールの堪忍袋に限界が来たようだ、マコトはある噴火に備えて耳を手で塞ぐ。

その噴火とは・・・まぁ言わなくともわかるだろうが。

 

そう思っていると彼女は自らドアの鍵を開け、自分が座っている本に立ち、今にも殴りかかる構えをとった。

 

「もう!!いーすんなんで私を追い・・・出し・・・?」

 

部屋のなかに入ってきたパープルハートはイストワールの異変に気づく。

 

今の彼女は・・・

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

 

黄金のオーラを出し、

 

プラズマを発生させ、

 

どこぞの伝説のスーパー戦闘民族のようになっていた。

 

「えーっと・・・いーすん?」

 

「いーいーかーげーんーにー・・・!」

 

ダンッ!

 

するとイストワールは本を踏み台にしてパープルハートに目掛けて勢いよく跳んだ!

 

「してくださぁぁぁあい!!!」

 

そして彼女は拳を突き出し━━━━━

 

 

 

 

 

ガァアアアアアアァ!!

 

なんと黄金の龍と化した!!

 

「ぱぁあ!!?ちょいーすん!?こんな狭いところでそんな技使ったら!!!」

 

パープルハートが必死に止めるも時すでにお寿司、イストワールはある技名を叫びながら殴りかかった!その技の名は━━━━━━

 

 

 

 

 

「りゅうぅぅぅぅぅけぇぇぇぇぇぇえん!!!!」

 

「待って待ってお願いだからちょっtぬぅをおあああああああああああああああ!!!!?!」

 

 

 

ドゥオグシャアァァァン!!!

 

 

 

大きな音と声が混じり、風圧や煙が強く襲いかかってくる。

 

マコトはあらかじめ備えておいたものの、少し耐えきれず体制を崩す。

 

モクモクと煙が舞い、しばらく回りが見えなかったが次第に晴れていき・・・

 

イストワールが姿を現した。

 

「・・・えーっと・・・マコトさん、ならびに・・・」

 

疲れきった表情で話し続ける彼女。

 

彼女が最後まで言いたかった言葉とは・・・

 

 

 

「この技の原作者様、また純粋に原作が好きなお方へ・・・こんなことであの技を使ってしまい、

本当に申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁあああ!!!」

 

全身全霊を込めて、イストワールは謝罪を行うのであった。

 

 

チャン↓チャン↑




【名前:イストワール(怒り)
レア度:☆☆☆☆
バトルタイプ:BS(バーサーカー:打撃)
HP:1200
 パワー:8900
 ガード:1000
必殺技:龍拳(必要エナジー8)
アビリティ:いーすん怒りの爆発龍拳
『必殺技発動時、敵のガードとダメージ軽減効果とダメージ倍増無効効果を無効にして4倍のダメージを与える。
ただし、発動後は気力が超ダウンし、パワーが1になり、あらゆる気力回復手段の効果が永続で超ダウンする。[一回限り]』】

・・・はい、これも単にやりたかっただけです本当にすみませんでした。

このままだと、いーすんの胃もとんでもないことになりそうですね(他人事)。

それとですが、活動報告にて少し重要なお知らせを張っときましたので気になる方はご参照ください。

はぁあああ・・・・・これからどうやってネタを思い出せばいいのやら・・・

あああああやる気が起きねぇぇぇ・・・

次回もまた遅れそうです・・・ご容赦ください・・・

それでは・・・

ああああああもううううううやる気がああああああ~~~~~


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六件目、紫次女「・・・えっ!?」

大変遅くなって申し訳ありませんでした!

学校のテスト期間だったものでうまくこちらにこれなかったです。

また、単位を取るためにこれからの投稿頻度が減少します。

何とぞ、どうかご了承下さい。



前回のあらすじ

いーすんが龍拳おこしてパプハ様が吹っ飛ばされた。


プラネテューヌ教会

 

「あー・・・あばばば・・・」

 

イストワールさんが必要以上に力を入れたせいでエラーを起こしてしまっている。

 

そりゃあ教会の一部を半壊させるほどの力を出してしまえば反動も途方もないだろう。

 

・・・たぶん、このあとの修理代とか考えたら本当に彼女の胃が蜂の巣になってしまうんじゃないだろうか。

 

「マ、マママコトさん、タタ、タオルだいじょ、だぃジョブですかかか??」

 

イストワールからあらかじめもらっておいたタオルがあるのだが、上半身を主に拭いたせいか結構汗で湿っている。

 

「わたたたしが、洗濯にもってててい、いききますすのででで、ここここででで待っててててくださいいい・・・」

 

いやむしろ彼女がここで休むべきでは・・・

 

「そうね、イストワールはさっき暴れたせいで体調不良になってるんだからタオルは私が持っていくわ」

 

そういうとブラックハートはマコトのタオルを取り、部屋を出ようとした。

 

・・・ん?

 

「あ、ありがとうございます、ブラックさ・・・ん・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・

 

・・・ってえええぇぇぇぇえ!!?なななんでブラックさんがここにぃぃぃぃい!!?」

 

━━━━━そう、いつの間にか《ブラックハート》 がここにいるのだ。

 

「あら、私ならだいぶはじめからいたわよ」

 

「は、は初めからぁ!?初めっていつ!?」

 

「えーっと・・・たしかパープルが『ここまで来たらもう安全・・・』とか言ってたところかしら?」

 

「ホントにだいぶ初めからだったぁ!!」

 

あまりにも驚くあまりに本から落ちそうになるイストワール。

・・・それと気になることがあるのだがブラックはマスクを装着していないのに大丈夫なのだろうか?

 

「・・・ん?あぁ、惚れ薬のことでしょ?安心なさい、私はどこぞの紫女神よりずっと耐性を持ってるわ。

だからそんなに心配しないで」

 

「いやものすごく心配ですよ!!ブラックさんもマコトくんについてものすごく夢中になってたじゃないですか!!」

 

「そうね、なんせうちの娘たちがこの子を気に入ってるんですもの。

母だって実際のところ落ち着いていられないのが普通でしょ?」キリッ

 

「いやドヤ顔でそんなこと言われても・・・」

 

「とにかくそんな怖がらないで、私もなにか今回の対策をちゃんと考えてあげるから。

とりあえずタオルを洗濯に出してくるわ」

 

ブラックはその場から離れ、一見なんとも異常を見せず部屋を出ていった。

 

「・・・た、たしかに案外なんともなさそうですね・・・。しかしホントに大丈夫なんでしょうか・・・」

 

不安そうに言葉を漏らすが、マコトはあいまいな返事しかできなかった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

プラネテューヌ教会 廊下

 

 

「ねぇねぇおかあさん、ねぷてぬどこ行ったのー?」

 

「うーんどこいったんだろ?マコトを誘いに行ったっきりでずーっと戻ってこないから帰ったかなって思ったんだけどなー」

 

「プルルートさん、お姉ちゃんに電話繋がりましたか?」

 

「ぜんぜんダメだよ~、ねぷちゃんだけじゃなくてマコトくんにも繋がらないよ~」

 

困った顔で歩く四人、一人ずつ紹介すると、

 

まず一番始めに喋ったのが、ゲイムギョウ界の全女神候補生のなかでも特に幼い女の子、《ピーシェ》

 

次におかあさんと呼ばれたのが、その子の母親であり、とある国の女神《イエローハート》だ。

 

それとネプギアにプルルートも一緒で、彼女たちはどこかにいったネプテューヌを探していた。

 

「そうえばさっきの揺れってなんだったんだろう?」

 

「うーん、気のせいかなー?」

 

「気のせいにしてはちょっと揺れが大きかったような・・・」

 

「とりあえず、私はお姉ちゃんの部屋に行ってみますね。

イエローさんたちはいーすんさんにお姉ちゃんがどこかにいるか聞いてみてください」

 

そういうとネプギアは一人で姉の部屋に向かったのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「お姉ちゃんいるかなー?」

 

一人になったネプギアはそう呟きながら姉の部屋に向かう。

 

すると・・・

 

 

・・・はぁは・・・・くん・・・あ・・・・まこ・・・すご・・・ぅん・・・ん・・・

 

「ん?」

 

声が聞こえる、ネプギアの隣にある、

 

お風呂の部屋からだ。

 

「・・・?お姉ちゃん?」

 

気になったネプギアはドアを開けてみるすると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くんかくんかスーハースーハーあぁマコトの臭いがこのタオルにぃ!すごい臭いだわ!いつでも吸っていたい、嗅いでいたい、くっつけていたい、なんてことなのもしこのタオルが娘たちに渡ったら間違いなく堕ちてしまうわ!だから私が常に持っておかないと!けどもう少し!もう少しだk━━━━━」

 

 

パタン

 

 

「・・・・・」

 

・・・いまブラックが1枚のタオルをものすごい勢いで嗅いでたような・・・

 

「・・・き、気のせいだよね・・ブラックさんがそんな変態さんみたいなことするわけないよね・・・うん、私の見違えだよね・・・」

 

そう自己暗示をかけながらもう一度ドアを開けてみる。

 

 

 

 

 

 

 

「スーハースーハースーハー・・・・・っはあ!!・・・すっ・・・すっごい・・・!これ・・・もう病みつきになっt・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

目と目が合うネプギアとブラック、二人とも機能を完全に停止し、なにも動じない。

 

 

・・・かに見えたが、意外にもブラックはふぅ、と息を吐き、手にあったタオルをバスケットの中へ入れ、再びネプギアの方を見る、そして・・・

 

 

 

 

 

「あらネプギア、お邪魔してるわよ」

 

平然と会話をしだした。

 

「いやさっきのなんだったんですかぁ!?今さっきタオルを思いっきり嗅いでましたよねぇ!?マコトくんの名前を呼びながら!!」

 

「あら、なんのことかしら。私はタオルをここに持ってきただけよ?別に臭い嗅いで興奮なんてしてないわ」

 

「思いっきり興奮してましたよ!?はっきり言って引くくらい、見てれなかったですよ!!」

 

「まったくなにを言ってるんだか、私がそんなことするわけないじゃない」

 

「た、たしかにするわけないと思いますけど私見ちゃいましたもん!マコトくんの名前呼びながら嗅いでたの!」

 

「はぁ、まるで私を変態にみるかのような感じね」

 

「だって私ちゃんと見てましたもん!!」

 

ごっちゃわっちゃする二人、ところがブラックが話し出そうとすると・・・

 

 

 

「・・・!」

 

「えっ、どうしましたか?」

 

「・・・ちょっと嫌な予感がするわ、ネプギアはここでまってて。それと今は何があってもマコトには会わない方がいいわ。わかった?」

 

そういうとブラックはすぐに風呂場を出た。

 

「・・・な、何があったんだろう、さっきまで変なことしてたのに・・・」

 

残されたネプギアは困惑しかできなかった。嫌な予感といい、自分の好きな人の名前を呼びながらといい・・・

 

 

・・・ん?

 

「・・・ブラックさんが嗅いでたのって・・・」

 

バスケットの方を見ながらそう呟く。

 

あの人が嗅いでたのは恐らく自分の好きな人のものが吹かれてあったものだ。

 

つまり、そのタオルには好きな人の香りがまだ・・・

 

 

 

・・・ちょっとだけ・・・

 

「・・・いや、なに私変なこと考えてるの?!こんなの変態さんみたいに・・・」

 

頭を強く振るネプギア。

 

・・・しかしなぜだか興味が湧いてきてしまう、あのタオルには好きな人のがついているのだ。

 

正直に言ってネプギアはマコトのことを独り占めしてみたいと思うほど好きだ。

 

姉にも、母にも内緒で自分だけのものになりたい。

 

そんな独占的が彼女にも密かながらにもあってしまったのだ。

 

「・・・ち、ちょっと・・・だけ」

 

そしてついにネプギアはバスケットにゆっくり近づき、なかにあったタオルをとってしまう。

 

「・・・わぁ・・・」

 

湿っていた。まさか、これが全部大好きな人の・・・

 

そう思うと徐々に上げ、両手で握る。

 

 

「・・・・・・・ゴクリ・・・」

 

回りを見る。だれもいない、今なら嗅げる・・・。そして、

 

「・・・すぅ!」

 

顔を当て、息を深く吸ってしまった、

 

・・・あぁ・・・こ、これかマコトくんの・・・

 

どんどんと彼のいろんなことを思い出す。

 

彼の姿、声、道具が━━━

 

 

 

「・・・・はぁ、はぁ、マコトくん・・・!」

 

顔を赤らめ、彼のことしか考えれなくなる。

 

マコトくんに会いたい、マコトくんに近づきたい、マコトくんを抱き締めたい━━━

 

そんな暴走の末、ネプギアはついに彼に会おうとした。

 

彼に会いたい、そんな一思いだけで。

 

しかしもう止まれない、大好きな人のもとにいかなくては━━━━

 

もう━━━

 

私は━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・エヘヘヘ、マコトクン。今カラ会イニイクカラネ、エヘヘヘへへ━━━」

 

()()()()()にして、

 

彼女は大好きな彼のもとへと

向かっていったのだった━━━━━

 

 

つづく




堕ちたな(確信)


ついにネプギアまでこうなるとは・・・もしかしたら支配エンドよりもヤバイことになりそう。

とは言うものの、そうできるかは自分のやる気次第の話ですが・・・

・・・あ"あ"ぁぁぁぁぁモチベーションが上がらないぃぃぃぃーーーー・・・・・

そもそもこの作品事態が手抜きに見えるぅぅぅぅぅぅぁぁぁぁぁ"・・・・・・・・


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七件目、黒女神「逝くわよ!!」いーすん「ちょっ漢字が!?」

みなさん、3月は卒業シーズンですが、なにかする予定、もしくはもうしましたか?

私はやるべきこと以外の他のこのを考える癖をなくそうとしてますが、年中入学をしてきます。

だれか集中力をあげる秘訣を教えて下さい、なにもできませんから(土下座)


前回のあらすじ

ネプギアが犯罪神の息子のタオルを嗅いだら堕ちた。


プラネテューヌ教会

 

 

「そそ・・・・それにしてもどうすれば・・・」

 

力がもとに戻っていないが今回の事件の解決案をどうか思い出そうとするイストワール。

 

マコトも考えるが、メージスが解毒薬を完成させるまでどこかに隠れとくという案しか思い付かなかった。

 

「それが・・・一番利口でですね・・・問題はど・・・どこにかくれるか・・・」

 

場所と言えば人目のつかない場所、クエストぐらいしかいかない危険な現地とか・・・。

 

「むう・・・それはそれで危ないような気がしますね・・・」

 

たしかにモンスターに襲われるリスクがあるが、人間相手にするよりかはマシだ。あとはどうやってそこまでいくか・・・。

 

「・・・それもいいですけど、他に隠れる以外の手段は思い付きませんか?」

 

・・・正直思い付かない。やはりどこかに隠れるべきか・・・

 

 

 

・・・・・ねぷちゃ~ん ねぷてぬ~

 

ん?プルルートとピーシェの声?

 

「ハッ!プっプルルートさんたちが帰って来た!?マコトさん早くどこかに隠れてください!」

 

イストワールに警告され、マコトは━━━━

 

 

 

ガラッ

 

外に出た。

 

「ちょお!?マコトさんここは上空・・・あっ」

 

イストワールたちのいた階は地上からずっと高い位置だ。

 

しかもマコトが開けた窓は柵があるだけだが、なんとしっかりと越してしまったのだ。

 

普通なら自信の判断ミスで落下━━━━なのだが、

 

 

 

 

ブワッ

 

 

マコトは回復した魔力を利用し、なんと空に浮いたのだ。

 

「そ、そうえばマコトさんって空飛べましたね・・・」

 

そうイストワールが呟くと・・・

 

『ちょーっと待ちなさい!!』

 

ブラックハートの声が廊下から聞こえた。

 

『わわっ!ブラック!?どうしてここにいるの!』

 

『イエローたち!今はこの部屋に入らないで!』

 

『え~?どうしてなの~?』

 

『今マコトがこの部屋にいるのだけれども、今彼には惚れ薬がかかっているの!』

 

『『『惚れ薬??』』』

 

『そう、だから今マコトに会うと、とてつもなく好きになってしまうのよ!!』

 

『え~!?本当に~!?』

 

『え?でもピィたちもうマコトにーちゃのこと大好きだよ?』

 

『違うの・・・今彼に会うと好きになるだけじゃなく・・・彼を傷つけたくもなってしまうの!』

 

『『傷つけたくなるー!?』』

 

『そうよ!』

 

『そ、それってもしかして~マコトくんを見たら《ヤンデレ》になっちゃうの~!?』

 

『そう言うことよ!だから今はマコトには会わず、他の部屋にいて!あとでちゃんと詳しいことをいうから!』

 

 

 

「ど・・・どうやらブラックさんが止めてくれたようですね。マコトさん、入っても大丈夫ですよ」

 

そう言われ再び部屋のなかに入るマコト、それとどうやら彼の魔力もだいぶ落ち着いてきたようだ。

 

「危なかったですね、それにブラックさんの様子は変わらないようですし、本当に惚れ薬に耐性を持っているようなのです。だから彼女に頼っても問題なさそうですね」

 

じつはというと、さっきまで風呂場でとんでもないことをしていたのだが・・・それはおいておこう。

 

そうイストワールが言っていると、

 

ガチャ

 

ブラックも入ってきた。

 

「ふぅ、危なかったわね。あなたたちも聞こえてたでしょ?」

 

「はい、あのままだとなにも知らないプルルートさんたちがおかしくなるところでした」

 

「そうね、けど正直に言えばずっとここにはいられないわ」

 

「ええ、この部屋はリビングですから皆が使います。それに暴走したネプテューヌさんたちもここ来てもおかしくないですから、マコトさんには申し訳ありませんができるだけすぐに他の場所に移動した方がよさそうですね」

 

「なら《ラステイション》に来なさい、さすがに国外に逃げてるだなんて思ってもいないはずよ」

 

「なるほど、そっそれじゃあいつ出発しますか?」

 

「なにいってるの、《善は急げ》よ!」

 

そう言うとブラックは急いで━━━━━

 

 

 

 

 

ダキッ

 

「へっ?」

 

 

 

━━━━━━━マコトを《お姫様抱っこ》して外へ飛び出した。

 

 

 

「ちょっえええぇ!?」

 

「さあマコト!しっかり掴まってなさい!!」

 

ブラックはそのまま飛行を行い、真っ直ぐに高速で自分の国《ラステイション》に向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

(こうやってあらかじめ貸しをつけておけば、将来ノワールたちを彼に嫁として渡すことが出来る・・・!だからマコトを守ってみせるわ!!)

 

・・・うちに秘めた野望を抱きながら。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「・・・・・」

 

ネプギアは先程の会話を聞いてしまっていた。

 

ブラックがマコトをラステイションに連れていくということを。

 

「・・・・・マコトくんにこれを渡そうと思ったんだけどなぁ・・・」

 

ポケットからあるものを取り出す。

 

それは御守りだった。━━━がただの御守りではない、

 

 

というよりそれはあくまでも建前、なかには自信が作った特製の機械が入っている。

 

これが起動している限り、位置特定、録音、さらには健康状態を端末機ですべてを確認することが可能な優れものであった。

 

・・・しかし自分が持っていれば意味がない。まずはマコトに会いに行かねば。

 

「さってと、私もすぐにいかなきゃ」

 

ネプギアはブラックとはまた違う手段でラステイションに向かおうとした。

 

軽い足取りであるくその姿は、まるで小さな子供がほしいおもちゃを買ってもらえるため、楽しみにお店に行くような光景で、

 

しかし彼女の顔は、

 

頬を赤らめながらも、一度目を合わしてしまうと、もうそらすことが出来なくなるような、それはもうドス黒い瞳と化してしまっていた。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「・・・・・ミツケタ」

 

ネプテューヌが魔法《犬の嗅覚(ドックノウズ)》でマコトの匂いをたどっていると、それが空から感じとり、ついに見つけた。

 

「・・・ねぇあれ」

 

それと同時にアイエフとコンパが気づく。

 

彼女たちの瞳に入っているものは空でブラックハートに抱えられた状態のマコトだった。

 

「・・・なんでブラックさんがマコトくんを抱いてるの?」

 

「そんなの私が聞きたいわ、けどお姫様抱っこ、か・・・」

 

マコトをお姫様抱っこで空を飛ぶブラックハート、飛んでいくその先は・・・

 

「・・・たしか、あっちの方角ってラステイションだったよね・・・?」

 

「・・・つまり、ブラック様はマコトくんの惚れ薬の匂いを嗅いで、ほしくなって自分の国に持っていこうとしてるですか?」

 

「「・・・!」」

 

コンパの発言を聞いた二人は一気に胸のなかがドス黒いなにかに満たされる。

 

「・・・・イコ、早クシナイトマコトクンガ取ラレチャウ」

 

「ワカッテル」

 

三人はすぐにブラックのあとを追いかけ始める、大好きな彼を、取られないために。

 

 

一人の妹と、三人の幼馴染みは自らの欲望を満たすため、目的地に足を進めるのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

ラステイション

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

ノワールとユニは顔を赤らめて困っていた、目の前のある客人の対応に。

 

今日来た客人は二名、そのうちの一人が困った質問をしてきた。

 

その困った客人の隣にいる少女、

 

 

 

《ブラン》は申し訳なさそうな表情をしている。

 

「・・・その、無理に答えなくていいから・・・」

 

「ブラン、今は私が質問してるだろ」

 

トーンは高いが、男らしい口調で話すその困った客人、《ホワイトハート》は自分の娘を静かにさせ、そしてある質問をもう一度言った━━━━

 

「もう一度ノワールとユニに聞く、お前ら━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マコトといつ結婚するつもりだ!?」

 

「「いやしませんからね!?」」

 

こんな変な質問をさせられて気力が強制的に減らされる二人だった。

 

 

・・・これから降りかかる災厄の予感を感じることができずに・・・・・




キーマンがヤバイ状態なのに、

堕ちた初第三人組+αとそのキーマンを抱えるある意味堕ちてる黒女神が、四人が集まってるなか集合するという・・・

この後の展開はわかるよね?

そう━━━━

大惨事生妻大戦D☆A!

・・・・・続きかけるかな・・・


PS
デビルメイクライV(難易度デビルハンター)クリアしました!

さぁ・・・ここからが本当の地獄だぁ・・・!(追加難易度クソキツイ)


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八件目、黒女神「タンマ!!」白女神「無理だ!」

ぎ・・・ぎりぎり一週間以内に書けれた・・・も、もういつまでに投稿するとか言わんめぇかなぁ・・・

もう疲れたぁぁぁぁぁ、スマホ握っても物語進めれないぃぃぃそもそもやる気と集中力がでなぃぃぃぃぃ手抜きになるぅぅぅぅぅ
誰か改善案を教えてくれぇぇぇぇぇ・・・・・

・・・はい、前回のあらすじ紹介します。


前回のあらすじ

犯罪神の息子が、ブラックハートにラステイションに連れていかれた。

ついでにそれをみた紫姉妹とアイエフにコンパが、それを追跡した。


ラステイションの草原上空

 

 

ブラックハートはマコトを抱えたまま、ある人物に電話をかける。

 

ガチャ

 

『もしもし、ブラック様?』

 

「ケイ!今協会にいる!?」

 

ラステイション教祖、神宮寺ケイだ。

 

『ああ、いるけど、どうかしたのかい?』

 

「今マコトを抱えてそっちにいってるけど、ノワールとユニはいるかしら!?」

 

『えっ、なんでマコトを・・・』

 

「詳しい話しは後でするわ!それで二人は!」

 

『ふ、二人なら今ブランさんとホワイト様の相手をしているが━━━━』

 

「なんですって!?なら四人にこう言って!!今はマコトに会わないでって!!とくにホワイトは!!あとケイあなたもよ!!」

 

『はぁ!?なんでそんな急なことを!?』

 

「後で話すって!!とにかく頼んだわ!!」

 

『あちょ━━』

 

ピッ

 

携帯電話を切り懐にしまうブラック。そしてマコトに顔を合わせてこう言った。

 

「大丈夫よ、私が守って見せるわ。だから私に何でも任せてちょうだいね!!」

 

そういってブラックはスピードを上げて飛行するのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

ラステイション教会

 

「と、言うことだ」

 

ケイは先程の会話をノワールたちに伝える。娘たちは疑問に思う顔だがホワイトは、激しく動揺していた。

 

「なんだと!?マコトはどうなっている!?」

 

「それがわからないんだ、いきなりの電話だから・・・。とにかく今はブラック様だけがここに来るのを待とう」

 

そう言って落ち着かせるも、ホワイトは高ぶったままだ。

 

「いや待てるかってんだ!義息子(むすこ)がなにかヤバい目にあってるんだ!どこにいるんだマコトとブラックは!!」

 

「なっ、息子ってなんのことだい!?」

 

そうケイが困惑して質問すると、

 

「「「マコトのことよ(汗)」」」

 

3娘が声を合わせてそう言った。

 

「えっ」

 

「おいケイ、ブラックは今どこにいる!?」

 

「い、いや、そもそもホワイト様はブラック様に会ってどうする━━━━━」

 

「どうもこうも話を聞くまでだ!マコトに何があったかを!!」

 

「 い、今は無理だ!だから落ち着いて!」

 

「クソッ!!」

 

悔しがるホワイトを見て、どうも微妙な反応をしてしまう四人だった。

 

「けどなんでお母さんがそんなことを・・・」

 

「わからないわ、きっとなにかマコトに重大なことがあったんだろうと思うけど・・・」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

数分後、ブラックの部屋

 

「ついたわ!!」

 

ホワイト達がいるところとは、また別のベランダから入ったブラックはすぐに自分の部屋に入る。そしてマコトをソファーにのせて、彼の身を細心に確認した。

 

顔、胸、肩、腕、手、腹、腰、太股、そして足を隅々まで()()()()()()

 

「・・・まだ匂いが強いわね、けどもうここまで来れば安全よ」

 

キリッとした顔でそう言うブラックに対し、彼もまた微妙な反応をしてしまうのだが、本人はまったく気にせずにもう一度懐から携帯電話取り出してケイにかけた。

 

トゥルルルル・・・

 

ガチャ

 

「・・・あっケイ?」

 

『もしもし、ブラック様?今どちrうわっ!?』

 

「!?ケイどうしたの?」

 

突如電話が乱れ、驚くブラック。そして携帯電話から次に聞こえた声は・・・

 

『おいブラック!!いまどこだ!!!』

 

ホワイトハートだった。

 

「ほ、ホワイト!?どうしてあなたが!?」

 

『そんなことよりお前、マコトをどうしたんだ!!なんでお前が一緒にいるんだ!!』

 

「今マコトには私以外に会えないようになってるの!ちゃんと説明するから待ってて!」

 

『待ってられるか!今どこにいやがる!!お前の部屋か!?』

 

「えっ、ちちがうわ!!私はそのっ今━━━━」

 

『テメェの部屋だな!!今行く!!』

 

そう言われ電話が切られてしまった。これはまずいと思ったブラックはすぐさまマコトをまた抱えた。

 

「まずいわ!!えっと・・・マコトここに隠れて!!」

 

そう言われブラックは、クローゼットにマコトを入れる。そしてすぐさまに閉じてドアの方を見た。

 

バァン!!

 

「ブラック!!テメェマコトをどこにやった!!」

 

ホワイトがちょうどのタイミングで部屋に入ってくる。危ない・・・間一髪だった・・・。

 

「はやっ!?け、けどもうここにはいないわ。マコトなら急いでここから出ていったのよ」

 

「はぁ!?嘘つくな!!電話かけて一分もたってねぇぞ!!」

 

「う、嘘じゃないわよ!!この部屋にどこにもいないでしょ!!」

 

「あぁ、たしかにいねぇさ。けどそんなのすぐに隠せば済むだけの話だからなぁ!!」

 

そう言ったホワイトはブラックの方に、ズンズンと近づいてくる。突然の行動にブラックは反射的に両手を広げてしまい、慌てて言い返した。

 

「ちょ!!ここ、ここにはいないわよ!!」

 

「じゃあなんでクローゼットの前で両手広げてんだ!そこに隠してますっていってるようなもんだろ!!」

 

「あ"っ、ちょっ待ちなさい!」

 

近づいてくるホワイトを掴もうとする。

 

が、それをホワイトは瞬時にかがみ、みぞおちに一発拳を入れた。

 

「ホグゥッ!!?」

 

打たれたところを両手を当てて、そのまま沈んでしまうブラック。そしてホワイトは立ち上がりクローゼットに手をかけ、一気に開いたのだった。

 

「無事かマコトォ!!なにが・・・っ!?」

 

彼女はつい声を落としてしまった。原因としてマコトがなにか魔法で術式を書き、その影響でマコトが光っていたからだ。

その光景に驚いていたが、すぐに理解した。

 

「おまっ、まさか《テレポート》しようとしてんのか!?」

 

マコトは驚いた。その魔法を直接見せたのはネプテューヌやブランなどの少女たちにだけであって、女神たちには知らせてもいないはずだ。なのにすぐさま魔法を当てるだなんて・・・

 

だが実はのところ、マコトが直接伝えた訳でなくとも、ロムとラム、そしてブランが以前に彼が使う魔法について教えていたのだからだ。

 

・・・とは言っても、このクローゼットを開けてすぐに見た物の魔法名を当てる彼女も勘が鋭すぎるのだが。

 

「まっまて!話しを聞かせろ!!」

 

テレポートが発動する前にホワイトはマコトを掴もうとする。マコトは急いで発動しようとするもグイッと服を掴まれ、術式がぶれてしまった。

 

すると突如強い光ができる。

 

「うわっ!?」

 

マコトの服を掴んだまま片腕で眼をふさぐ。ブラックも悶絶しながらも同じようなことをして驚いた。

 

「なっなに!?」

 

そして、視力が効かなくなるほどの光をだした。ブラックはふさぐだけじゃ耐えきれず、眼つぶってしまう。

 

「っ!」

 

・・・・・少しの時間がたち、ゆっくりとまぶたを開かせてクローゼットを見る黒女神。

しかしそこには・・・

 

「・・・!?マコト!?ホワイト!?」

 

すでに二人はいなかったのだった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「っ~、マっマコト?」

 

光がおさまり、ホワイトは話しかける。しかし彼はうつぶせになった状態で返事がこない。

そもそもマコトの上にホワイトが乗っかっているのだが。

 

しかしマコトもうめき声を上げて起き上がろうとする。

 

その直後自分の背中から重みを感じる。そしてその後にゆっくりと後ろを向き、ホワイトの顔を見つめた。

 

「・・・ったく、急にテレポートなんて使おうとしやがるだなんて・・・なにがあったんだよ」

 

・・・一目だけの確認だが、彼女に変わった様子がみられない。もしかして女神は本当に惚れ薬に耐性を持っているのだろうか。

 

自身になんとも異常がないかを、ホワイトに

質問しようとした矢先━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マっマコト・・・!?」

 

聞き覚えのある声が聞こえた。

 

冷や汗をたらしながらまたゆっくりと声がした方向に首を動かしてみるマコト。

 

 

 

 

 

そこには、

 

 

 

 

 

ノワール、ユニ、ブラン、そしてケイが目の前にいたのだった。

 

 

 

もともと教会の上空にテレポートしようとしたマコト、しかしホワイトハートに掴まれたせいで術式が一部暴走。

 

結果彼女たちの前に姿を現してしまったのだった。

 

これから一体どうなることやら・・・

 

 

続く(といいな)ボソッ




【悲報】
マコト、惚れ薬の効果がかかった状態で未来の嫁(?)の前に現れる。

さぁどうしようかマコト。ヤンデレが増えるぞ!気をつけろぉ!!


・・・と無駄に盛り上げてしまってるところですが、自分ネタ切れをおこしてしまっており、次回がいつになるかが完全に未定になってしまいました。

もしかしたらかなり時間がかかってしまうかもしれません、どうか気長に待っててくれたら幸いです。

・・・他の人のネタも取り入れたい、けど自分の考えも貫きたい。

あああああどうすりゃあいいんだぁああああ!!!!!うあああああああぁぁぁぁぁ!!!!!


とりあえず次回もお楽しみにネ(瀕死笑)


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九件目、紫少女「あれ?君も?」

スマホに手に取る前

俺「PS4やろーっと、小説なんていつでも書けるからへーきへーき」



スマホに手を取った後

「さーて、書くか。あっYouTube見なきゃ。あとニコニコ静画もみなきゃ・・・」



ハーメルンにやっと入る。

「よしっ、書くか!あっ他の作者の新作でてる。読んで感想書かなきゃ(使命感)」



「自分の新作はあとででいーか、次開いたときにやる気だす。



・・・で、今に至るという・・・


・・・人間の屑がこの野郎ォォォォォ!!!俺のバカァァァァァ!!!

んもうやる気が出ねぇエエエエエ!!!!!



・・・あっはい、前回のあらすじ紹介します。


前回のあらすじ

テレポートしたら、ノワールたちの目の前だった。


やっとラステイションの教会についた。

 

やっぱり違う国への移動だけあって時間がかかっちゃったな。

 

「ネプ子、マコトはどこに?」

 

「・・・今ノワールやユニにケイ、ブランにホワイトさんと一緒にいるっぽい。さっきまでブラックさんのしか、しなかったんだけどなぁ」

 

魔法《犬の嗅覚(ドックノウズ)》により、匂いをたどってみたんだけど、なんでマコトくんはいろんな娘と出会っちゃうんだろうなぁ。

 

始めにマンションで私に会って、次にアイちゃんにコンパ、そのあと追いかけてみたらうちの教会にいーすんとお母さんが、そしてブラックへ瞬く間に変わっていっちゃったんだよね。

 

やっぱモテる男の子は違うなぁ・・・まるで安物ナノベの無駄にチートな主人公なんかとは違って、マコトくんはどこまでも常識人で謙虚だし。

 

「・・・はぁ、やっぱ私がいないとマコトも駄目ね。早ク捕マエテ、シツケナキャ・・・」

 

「じゃあこれはどうですか?集団相手にまとめて吸わせる《媚薬爆弾》ナラミンナスグニ幸セニ、ナレルデス」

 

「・・・いつのまに作ってたのよ・・・」

 

「もー、コンパってヤッパリ友達思いなんだからー。だからといって何デモヤッタラ、マコトクンマデモ壊レチャウヨ?」

 

まぁ私も壊す気満々なんだけどねー。

 

ダッテ殺シタクナッチャンタンダシ

 

「・・・まっ、さっさと行くわよ。準備はイイ?」

 

アイちゃんの質問に答えなくとも、私たちは《舞空術》で飛ぼうとする。

 

マコトくんには色々と教えてもらったからね。特殊な魔法だけじゃなくて徒手、軍用、武道格闘術、それらを得てやっと操ることの出来た《気》の操作。

 

気にとって空を飛ぶことは基礎中の基礎、コンパが一番時間がかかってたけど今じゃ女神候補生の中とかじゃ普通だもんねー。

 

・・・さてと、こんな語りはもうよしとして早く行こっか。

じゃないと他ノ娘ニ取ラレチャウカラ・・・

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

教会 リビング

 

マコトはすぐに逃げたそうとした。このままではノワール達までもがおかしくなってきまう、効果発生時間ははっきり言って、出会ってすぐだ。

 

もう堕ちてしまってるかもしれないが、とにかく行動だ。

 

が━━━━━━━━━━━

 

「まちやがれぇ!!」

 

ホワイトハートがマコトを掴まえる。再び倒れてしまい、体に痛みも走ってくる。

 

今は彼女に構っている暇はないと言うのに、ホワイトは意地でも逃がさないようだ。

 

「マコトなんで逃げるんだ!!さっきから何があったかをちゃんと説明しろ!!」

 

どうかお願いしてもこちらの言うことを、全然聞く気がないらしい。もう一度魔法を使おうとするが━━━━

 

「させっか!!」

 

彼女のそれぞれの手で、こちらの両腕をつかんでくる。これじゃ術式が書けないなら━━━━━━

 

「ふん!!」

 

いきなりホワイトが頭をこちらに振る。ゴツッ、とマコトの頭にも鈍い音が出て来て、痛みに耐えきれずうめき声を出してしまう。

 

これでは呪文も唱えれない。

 

「さぁ、これで逃げらんねぇぞ。さっさと白状しろ!!」

 

お互いの鼻先がくっつくほど顔を近づけられるマコト。こちらは相手と会話できる余裕がないと言うのに・・・

 

反射的に目をそらし、ブラン達が視界に入る。そしたらあることに気づいた。

 

「「・・・・・・・」」

 

「「・・・・・・・」」

 

四人が少しうつむいて黙ったままだ。目は彼女たちの長い髪で見えないが・・・

 

「・・・で」

 

?、ブランがなにか口を動かした。その直後彼女が手を少し開くと同時に光を伴って、ハンマーが表れる。

 

あ・・・これ・・・

 

「よそ見すんじゃねぇ!!」

 

再びホワイトが自分のでこをマコトに当ててくる。自身への前頭部だけでなく、床のせいで後頭部にも鋭い痛みが走ってくる。

 

強制的に目をつぶりながら涙を流してしまうマコト、そしてそれを見たブランが━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イイ加減ニシロコノクソ野郎ォォォォォ!!!!」

 

「!!?」

 

ブランの横からのフルスイングがホワイトを襲う。とっさの出来事だったが、女神として鍛えられた反射神経に救われ、大斧で防げた。

 

しかし少女の力はあまりにも凄まじく、壁に押し込まれた。

 

「・・・ッ!ブランなにしやが━━━━━━

「ウルセェ!!マコトニ・・・手ヲ出スナァ!!!」

 

彼女の瞳も濁りきり、狂気的な心に支配され、制御が効かなくなってきた。

 

故に母親相手でも容赦がなくなり、ブランはハンマーに魔力を溜めて攻撃しようとする。

 

「バッ!?」

 

ドコォ!

 

ハンマーがホワイトの斧にあたり、暴風と煙が瞬く間に向かってくる。

 

片腕で顔を隠し、風圧に耐えるマコト。そして目から腕が離れるようにすると、さっきまで二人がいたところは壁に大穴ができていた。

 

まさかここまで恐ろしくなるだなんて・・・

 

だが彼にはそう考える暇も与えてくれなかった。

 

マコトは突然、後ろから服を引っ張られ、引きずられる。

 

一体だれが、と思いながら振り返ろうとする矢先に声が聞こえた。

 

 

 

「・・・ヤーット見ィーツケタ」

 

肩がビクッと動くマコト。

もうここまで来ていたのか━━━━━━

 

 

 

 

「モウ・・・ヤット見ツケタト思ッタラ、ホワイト様ニ犯サレソウニナッタリシテ・・・」

 

「・・・ヤッパマコトクンハ1カラシツケナキャ、ダメミタイデスネェ」

 

ネプテューヌにアイエフ、コンパ。予想よりも早すぎる、恐らくドックノウズと気の操作のお陰ですぐここにこれたのだろう。

 

マコトはもう一度唱え、脱出を図ろうとするが━━━━

 

「ダメダヨ?」

 

口を手で抑えられる、しかも鷲掴みで。

 

ネプテューヌの小さな手はびくともしない。お陰で口が痛く、アゴが外れそうだ。

 

「ネェ、逃ゲナイデヨ。ジャナイトアンタノ脚ヲ落トサナキャイケナインダカラ」

 

アイエフがカタールを取り出して、マコトに見せつける。

 

このままだと確実に殺られる、

 

そう思っていたが━━━━━

 

「「「ッ!!」」」

 

ある人物たちが煙の中から、3人に襲いかかる。目をついつぶってしまったマコトはなにかがわからなかったが、首を動かすと誰かがわかった。

 

それは、

 

 

 

ノワール、ユニ、ケイだ。

 

まさか助けてくれるとは、と思ったがこの3人の気配を感じとると()()()()()()()が見つかった。

 

・・・どうやら彼女たちも・・・

 

堕ちてしまったようだ。

 

・・・・・

 

ん?あれ、ケイも?

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「意外だなー、ケイもマコトをかばうだなんて」

 

ノワールに、ユニは想定していたが、ケイに関してはあり得なさそうな様子で喋るネプテューヌ。

 

対象に黒姉妹も、少し驚いた様子だった。

 

「・・・どうしたのケイ、あなたまでこんなことして」

 

「・・・マコトには大きな借りがあるんだ」

 

「借り・・・?」

 

「あれは半年以上前・・・」

 

 

━━━━━━━━━━━━━

 

 

《森》

 

プライベートである村に来ていたケイは突如、村人から依頼を受けた。

 

無論そのつもりで村に来たのではなかったものの、森の被害状況を見てあまりいてもいられず、報酬を貰うことを条件として出たのだ。

 

実際に森深部にて元凶であるモンスターに遭遇して、退治しようとしたが・・・

 

「くっ・・・まさかこんな・・・」

 

ケイの相手モンスターはそれなりに強い個体だったが、少なくとも苦戦するようなほどではなかった。

 

だが戦っている最中、別のモンスターが大量の触手でケイを拘束し、動きを封じられたのだ。

 

「・・・っ!、どこを触っている!」

 

ケイの服のなかに触手が入り、まさぐられる。嫌悪感を感じたケイはもがくがびくともしない。

 

そのようなことをしていると、

 

「ッ!!?」

 

首筋になにか針が刺さった痛みが走る。しかも注射したときのように、なにかが注入された感覚もあった。

 

その直後、体が熱くなり、動かなくなってくる。

 

「な・・・なにを・・・入れ・・・」

 

ケイの言葉は触手の出す不気味で粘着力がありそうな音で、消されてしまう。

 

そして本体らしき方向を見ると、ピンク色の人ひとり入りそうな軟らかそうな、入り口が迫ってきた。

 

「まさか・・・僕を呑もうと・・・」

 

今まで感じたことがない恐怖心と焦りが掛かり、さらに言うことが効かなくなる体。現実主義者であるケイですら、心のなかで激しく助けを求めてしまった。

 

そして、頭が口の入り口にあたり、自身の目までおおったその時━━━━━

 

「・・・ん」

 

ズルッとさっきまで自分の頭部をくわえていた、入り口が落ちるような動きをする。

 

なにが起きたかを考えようとすると、自身を捕らえていた触手が次々と千切られ、締め付けられる感覚がなくなってくる。

 

そして自身にも落ちる感覚を感じた直後、誰かに体を抱えられ、そのまま地面に着陸する。

 

大丈夫ですか?、という言葉に反応し、ゆっくりと瞳を開けてみると、

 

━━━━━━━━前にラステイション教会に、自身の女神が留守だった際、ノワールが友人として迎え入れた男性人物。

 

今注目を浴びていた新人冒険者、

 

《マコト》だった━━━━━━

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

ラステイション教会

 

「その後彼は討伐し、僕を抱えて村に帰還したそうだ。僕はそのとき意識がもうろうしていたせいでハッキリとは覚えていない。村の人たちがそう言ったんだ、マコトがここに・・・と」

 

「・・・そんな話初めて聞いたわ」

 

「偶然にも僕のことは、広まらなかったからだね。けど僕にとって広まろうが、正直言ってどうでも良い。僕はマコトに借りを返すことが優先だったからね・・・」

 

けど、と話をくぎり、手に持っていた片手剣と盾ををゆっくり下ろし、話をもう一度始める。

 

「なかなか相応の恩が揃わなかった。初めて会ったときの印象で、彼は恐らく貰うつもりは、なかったただろうし、いつでもいいと言ってくれるだろう。

・・・けど僕は、やっぱりきっちりと恩を返したかった。・・・そして今、それが返せそうなんだ・・・」

 

マコトへ首を向き、目を合わせるケイ。

 

・・・この場で、一番あり得ないであろう人物であるケイも《濁っていた》。

 

「あのとき僕は死ぬはずだった。

 

そしてそれを助け、僕を生かしてくれたのは君だ。

 

だから責任をとって・・・君は僕の人生を貰うべきだ。

 

だって僕は・・・あのとき以来、君を無意識に思うようになった《雌》になってしまったんだから・・・」

 

体が完全にこっちに向き、手を少し広げ、いつでも抱きつかれても構わないような姿勢をとる。

 

そしてケイはこう言った。

 

「だからマコト、

 

こんな僕を君はちゃんと━━━━━━━

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━受ケ入レテクレルダロウ?」

 

ドスも混じった声が部屋に響いた。

 

それを両隣で聞いていたノワール、そしてユニも、

 

 

 

《濁していた》のだった。

 

 

 

続く。といいな(ボソッ




ご都合主義ってほんと素敵(皮肉)

これからヤンデレを増やすか・・・これ以上増やさないようにするか・・・

増えたほうが面白くなるだろうな・・・けどそこまでネタが入らないし・・・

・・・うん、無理だなこりゃ。

てことで次回もお楽しみにネ☆(聖徳太子)


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十件目、紫次女「気づけますか?」

本編にやっと手をかけたけど、やっぱり進展が遅いよ・・・もう・・・本編やめていい・・・?

あっ、ダメ?デスヨネー(涙)


前回のあらすじ

ラステイション協会内で病んじゃったブランが、自分の母親であるホワイトに攻撃。
さらに初期ネプ3人組とラステイションのツンデレ姉妹+教祖の修羅場がおきた。


「ぐぅぅ・・・な、なかなか完成せん!」

 

メージスは顔をしかめる。マコトについた惚れ薬の効果を打ち消すために研究所に戻って来たが、解毒剤がなかなかできていないのだ。

 

「はやく作らないと・・・わたしのマコトが・・・!・・・あっ、わわ私は何を言ってるんだ!!私は別にマコトのことをそんな目では・・・!」

 

自信にも惚れ薬の影響を受けたせいで混乱してしまい、作業がはかどらない。

 

だからと言って集中しても、無意識にマコトのことを頭に思い浮かべてしまうメージス。

 

一体どうすれば、と悩んでいたとき・・・

 

「「話しは聞きました!!!」」

 

「なにっ!?」

 

突然現れた2つの影、

 

それは記者のデンゲキコと、ファミ通だった。

 

「まさかマコトさんと自称狂気の科学者のあなたが出来ていたとは!!」

 

「けど、なにか悩みがあるそうですね!!」

 

「なぁ!!?ち、違うぞ!!私はマコトとはそんな関係ではない!!」

 

「まぁまぁそうおっしゃらずに!そうえば、私マコトさんが自宅のマンションから上半身裸で飛び出したのを見たのですが、なにがあったのですか?」

 

「あぁあれか、実は・・・」

 

 

少女説明中・・・・・

 

 

「・・・え!?ネプテューヌさんたちが・・・!?」

 

「そうだ、だからマコトについている効果を消さなければならないのだ!」

 

「け、けどそんなのを飲ませるなんて・・・やっぱりメージスさん・・・」

 

「だから違うと言っているだろ!!」

 

「わかってますよ!とにかく、マコトさんについてる薬を解けばいいんですね!ならいい考えがあります!」

 

「そ、その方法は・・・?」

 

そう言われると、デンゲキコはその案を言った。それを聞かれた二人は・・・やや渋い顔になった。

 

「・・・だ、大丈夫なのか・・・それ?」

 

「うわ・・・なんか・・・犠牲者だしそう・・・」

 

「た、たしかに強引かもしれませんが、他に協力者を集めてやりたいと思います!」

 

「・・・むぅ、やむを得ん。協力者にもガスマスクをつけることを知らせるんだぞ」

 

「わかりました!ところで、今マコトさんはどちらに?」

 

「ここに来るまえに、女神パープルハートに連絡を取って保護させたはずだ。だからプラネテューヌ協会にいるはずだが?」

 

「「えっ」」

 

二人が驚いたような、ショックしたような少し青ざめたような顔になった。

 

「ん?どうした?」

 

「い、いや・・・その・・・」

 

「こ、これは記者の中の噂程度のものですが・・・」

 

「なんだ?」

 

 

 

「━━━━━━━━━━パープルハートさまも・・・」

 

「マコトさんを狙っていると言う・・・」

 

「えっ」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

ラステイション協会 裏口

 

マコトは数分前、ノワールたちとネプテューヌの争いに巻き込まれそうになったところ、ブラックハートがそこに現れた。

 

ブラックは「ここは私が食い止めるから逃げて!」という言葉を託し、マコトはやっとそこから逃れられたのだ。

 

あれ?こういうのを死亡フラグって言うような?と思ったものの、今は深く考えている場合ではない。まずは離れなくてはと思い、逃げ道を探した。

 

裏口なだけあってすぐ目の前に壁があり、横へと直線上になった場所でどのように逃げるべきか。左は光が差し掛かっており、そのまま大通りに出るかもしれないが、女神たちに目立つリスクがあるし、一般の人までも巻き込まれるかもしれない。

 

右側は壁で行き止まりになっているが、飛行魔法を使えば越せないこともない・・・が、それも回りに目立つだろう。

 

マコトはブラックの部屋で魔法で着替えたシャツの首えりに無意識に指をかけ、少し引っ張り悩んだいた。

 

するとあるものに気づく。

 

マンホールだ。

 

地下という、さすがにここまで目を向けないだろうという判断をしたマコトは急いでそれを開けようとした。

 

ガコッ

 

意外とすんなり開いた。マコトは迷わずなかに入り、下に降りる前に蓋をして行った。

 

 

 

 

地下は予想通り暗く、マコトは手に光を魔力で作って先を照らしながら進んでいった。

 

一応未知のルートなため歩いていたが、特に不振な見た目はなかった。

 

曲がり角を進む前に、顔だけを出して一応確認してみる。誰もいない。

 

まぁ誰かが、整備士でもなければ予想はつかないだろうけど、実際にいたら驚きものである。

 

しかし、惚れ薬の効果はいつ解除されるのか。それとメージスはいつ解毒剤を完成させるのか。それが気がかりになってきた。

 

マコトは懐から携帯電話を取りだし、メージスにかけようとした。

 

前に仕事とネプテューヌのアドバイスをきっかけに、彼女との友人相手にはアドレスを教えてもらうということを聞かれて、プラネテューヌに来る前は母親とワレチューしかなかったのが、今では様々な人たちの記録が記されていた。

 

だからマコトは一つ一つ数字を入力しないで、すぐに携帯電話に載っているメージスのアドレスをタッチしようと━━━━━━━

 

 

 

ッ!!

 

 

 

マコトはその場から前へ回避行動をした。

 

突如後ろから恐ろしい気配を感じ、それが瞬時に襲ってきたのだ。

 

結果反射的に飛び出したのだが、すぐにその後ろを見てみると

 

 

 

誰もいなかった。

 

 

 

・・・・・いや、いないんじゃない。()()()()()()。姿を透明にしているんだ。

 

 

 

「さすがだね・・・やっぱりバレちゃったか」

 

聞きなれた声だ。目の前から聞こえる()()()()人物。だけど誰だ?ネプテューヌでも、アイエフでも、ノワールやユニでも・・・

 

 

・・・・・まて、そもそも姿を消せる人物はかなり限られていた。

 

その人たちは自分と出会う前は、そんなことはできなかった。

 

できたのは、自分が教えたからだ。

 

じゃあ誰に教えた?

 

それは━━━━━━━━━━

 

 

 

「━━━━━━けどここでならユニちゃんにも、お姉ちゃんにも誰にもバレズニ済ムカラ私ニハ嬉シインダケドネ」

 

 

 

ネプギアだ━━━━そしてあるときに自分が魔法とある装置を組ませて一緒に作ったネプギアの傑作の一つ、

 

 

光学迷彩(ステルス・カモフラージュ)》。

 

 

それがあったから姿、そしてネプギアのセンスもあってか気配、音等までを消し、背後に至るまで気づけなかったのだった。

 

「マコトくんどうだった?あなたに教えてもらったこの魔法。私なにも取り柄がなかったから地味なキャラとしてずっと成り立ってきたけど、今考えたらだからこそって思ったんだ。

みんなは出来ないのに私だけができる。まぁマコトくんは装置を組ませなくともできるのが羨ましいって思うけど、やっぱりこういう感じをもってるとちょっと特別な存在って思うんだ」

 

ネプギアは両手を背中に回し、結びながら話す。ネプギアの瞳も濁っている、

 

・・・いやまて、一体いつから・・・?少なくとも今日1日ネプギアとは会っていないはずなのに何故ネプギアが堕ちているんだ・・・?

 

「なんで私が襲ったの?って顔をしてるね。実はね・・・これのせいなんだ」

 

背からあるものをネプギアは取り出した。それは1枚のタオルだ。それもごく最近・・・というか実際に触れたことのあるようなデザインのものだ。

 

「これはね、マコトくんの汗がたくさん染み付いたタオルなんだよ」

 

そう言われた瞬間、マコトは思い出した。たしかプラネテューヌでイストワールからもらって、それで体を拭いて、そのあとにブラックハートが洗濯へ持っていってくれたのだった。

 

・・・しかしマコトの記憶には、そのタオルとネプギアとの接点が見当たらない。なぜネプギアがそれを持っているのだろうか。

 

「・・・私、お姉ちゃんを探していたんだ。プラネテューヌに戻る前、お姉ちゃんがマコトくんを誘おうとしてたけど、ずっと戻ってこなくって。だから家に帰ったのかなって、プルルートさんたちとプラネテューヌに来たんだけど、ブラックさんが洗濯所でこのタオルを嗅いでたんだよ」

 

えぇ・・・

 

ブラック・・・やっぱ薬の効果がパープルハートのように、変なベクトルに捻れてるような・・・

 

「そのあとブラックさんはリビングに行ったんだけど・・・いなくなったあとにね・・・私・・・嗅いちゃったんだ・・・このタオルを・・・」

 

・・・ネプギアが・・・嗅いだ・・・?

 

マコトは信じれなかった。自分の汗とは言え、ネプギアが他人が拭いたタオルの臭いを嗅ぐだなんて。

 

「やっぱり気持ち悪いよね・・・タオル嗅ぐなんて・・・けどね、私・・・やっぱりマコトくんのことが好きだったからそんなことしたんだよ。

マコトくんのことだ好きで・・・欲しくなって・・・お姉ちゃんにも取られたくないって、始めてお姉ちゃんに本気で反抗的になるほどだったんだから・・・

それでね、プラネテューヌに出る前に聞いたんだ、ブラックさんがマコトくんを連れてラステイションに行くってことを」

 

・・・なるほど、とマコトは接点を結ぶことができた。

 

ネプギアが病んでいる理由、それはタオルに染み付いた惚れ薬の効果入りの汗を吸ってしまったんだろう。そのあと自分に会いに行こうとしたら、ブラックハートとの会話を聞きラステイションに来た、ということだろう。

 

・・・ホントになんで吸ったんだこの娘。

 

「まさかお姉ちゃんたちもマコトくんを捕まえようとしてたのには驚いたけど、ブラックさんが足止めしてくれたお陰で、こうやって私だがマコトくんに近づけた・・・私は今のチャンスを絶対に逃したくない。だがら・・・」

 

ネプギアは手をほどき、右手を少し広げて光を伴わせる。

 

縦に長く光っていたそれは次第に物質と化し、

 

1本の、

 

()()()()()()になった。

 

そしてネプギアは、濁した瞳をマコトに向けながらこう言った。

 

 

 

「マコトくん、私の・・・私のものになってください。

 

私はマコトくんのためなら何だってやりますから。

 

 

 

ですが・・・

 

もし断るのでしたら、

 

この剣であなたを━━━━

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━取リ込ミマス」

 

 

なぜか不気味に見える剣もあいまって、マコトにとってネプギアが今までよりも恐ろしく見えた。

 

だれも助けが来ないところであろう、マンホールからたどった地下通路で彼はもう戦わなければならない。

 

そう思った━━━━━

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━矢先。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プシュウウウウウ━━━━!!!

 

 

 

「!?」

 

いきなり天井から大きな音と共に、白い煙が二人を覆った。

 

ネプギアも驚き、反射的に後ろに片腕を口に当てながら下がる。

 

マコトも驚愕して同じ行動をとっていたら、

 

 

 

『マコト様!!左を向いてください!!』

 

手に持っていた携帯電話から謎の男性の声が聞こえた。

 

誰だと混乱してしまうが、左から何かが開くような音が聞こえ、

 

 

そちらに首を回すと、先程までただの壁だったところが、なんといつの間にか隠し通路らしき入り口が出来ていた。

 

『はやくそちらへ!!』

 

一体誰かこんなことを、とも思ったがもう考えてる暇はない。マコトは急いでその入り口へ入った。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

足元にネオンの光が道しるべを作っており、黒塗りの空間ながらも先がしっかりと見えていたお陰で、迷わず走り続けれた。

 

奥の角を曲がり、先に見えるドアらしきものに近づいてみると、それが勝手に開いた。

 

そのドアからおそるおそる入ってみると━━━━━━

 

 

 

 

 

「おおマコト様、ご無事でなりよりですぞ!マジェコンヌ様からご連絡がありましたが、まさか本当に危険な目に会わされていたとわ・・・!」

 

「これで借り一つ・・・いいえ、まだ私からは全部返せてないわね。とにかく無事で何よりだわ、マコトちゃん」

 

後者の人物は全身濃い桃色を基準としたアーマーを身につけ、女性のような喋り方をする男性《ハッカー》、

 

その名も《アノデネス》。

 

そして前者は、

 

かつて犯罪神が現役だった頃、四天王の一人で黄色く太ったような、ずんぐりとした巨体の持ち主━━━━

 

マコトが生まれたことをきっかけに、今では幼い少女たちを本気で守るため、裏社会から様々な孤児を支えている存在。

 

 

 

その名も《トリック・ザ・ハート》

 

この二人がマコトをここまで誘導したのだった。

 

 

続く




変態と変態が組んだら最強だと思うのです(ただしヤンデレには勝てない)。

ゲームやアニメではこの二人は全然顔を会わせてないけど、とりあえずこの小説に出してみたかった。
反省も後悔もしていない。

ちなみに次回の投稿はまた寄り道編に逃げてしまいますが、どうしても書きたいネタがあるんや・・・許してくれ。

とりあえずお互い生きてたらまた会いましょう。

ではまた!!


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十一件目、ハッカー「ちょ!?」詐欺師「おまっ!?」

お ま た せ

長い時間を要してやっと出来上がりました。

とは言っても、相変わらずの3000文字程度の作品ですが・・・。

とりあえず時間が出来たので書いてみました。

不細工な出来ですか、どうか深く気にせずお読みください。

てなわけで、前回のあらすじ。

トリックとアノデネスが、マコトの危機を救った。


ラステイション下水道の秘密の部屋

 

 

「なぜここにいるのかですって?」

 

マコトは二人に質問する。

 

理由として元々ここは、ラステイションが昔使っていたとされるコンピューター施設が、大して役に立たなかったなどから破棄されたらしい。

 

そこで使おうとしたら二人が偶然に出合い、少し取り合いになったが、トリックがマジェコンヌからの電話がかかり、それを聞いたアノデネスたちがここの施設を利用してマコトを助けた、と言うことだ。

 

「にしても災難だったわねぇ。まさか女神たちに、しかもノワールちゃんまで追われるはめになっちゃって」

 

アノデネスがそう言いながらキーボードを打つ。するとモニターが切り替わり、先程まで自分が居た場所が映っていた。

 

そしてそこには・・・

 

『・・・おかしいなぁ、どこにもいない・・・』

 

マコトを探しているネプギアだ。恐らく自分が消えた場所を調査をしているのだろう。

 

「おっそろしぃわね~、好きなくせして刺しに来るだなんて。昼ドラでもこんな展開はないわよ~」

 

「まったく、今の彼女は人間のすみにもおけませんな。あっ、マコトさま。この部屋には別の出入り口がありますのであらかじめ教えときますね」

 

元犯罪者たちが何を言ってるんだか、とも思われるが少なくとも正論でもある。

 

トリックが別の出入り口のことを話していると、アノデネスが一言呟いた。

 

「・・・半年前だったかしら、マコトくんに借りができちゃったのは」

 

「そうえばそんなこと言ってたな、マコトさまと何があったんだ?」

 

アノデネスの言葉にトリックが反応する。ハッカーはひじを机につき、頬杖をしながら遠い昔を思い出すように語りだした。

 

「あのときの私は単に企業の秘密を、除いたりするだけのハッカーだったわ。

そのときにミスった訳じゃないけど国にバレて追われる身になったのよ。そのときになにも知らない彼に助けられたの」

 

「ほぉー、しかしそれだけではないのじゃないか?」

 

「そうね・・・他には・・・ん?」

 

アノデネスが画面に気づく。そこには壁に向かってかがむネプギアの姿がある。

 

「む?あやつなにを?」

 

「・・・ちょっとまずいかしら」

 

なぜ、と言おうとしたマコトだったが、彼は思い出した。たしか自分は、壁の隠しドアからここに入ったことに。

 

『・・・ここかな?』

 

ガッ!

 

突然ネプギアは、壁を剣で刺した。いや、正確には・・・

 

ザバキャア!!

 

刺した剣をそのまま下に強く引いたネプギア。その衝撃で、壁から煙をあげながら鈍い金属音をたてて壊れる壁。

 

そう、そこがマコトが入った隠しドアの隙間を刺して壊したのだ。

 

「あ~ら~、確実にまずくなったわねぇ」

 

「国が作った鉄より丈夫なドアを、剣で壊すとか・・・アイツもう少女の皮被った別のなにかですな。しかしあの剣・・・どこかでみたような・・・」

 

頬に一筋の汗をたらしながら小言を言ったトリック。マコトは彼たちに指示を仰いだ。

 

「マコトさまは別の出入り口から脱出してください。ここは私が食い止めます」

 

「私も残るわ。あと少しでやりたいことができるから」

 

「そのやりたいこととは?」

 

「マコトくんにいいことが起こることよ」

 

守ってくれるのにはありがたかったが、マコトは一つ不安なことがあった。ネプギアたちの持つ戦闘力についてだ。

 

そのことを伝えると、トリックは表情を変えず、こう言葉を返す。

 

「安心してください、私も犯罪神のそばから離れてもだてに生きてきたわけではありませんぞ。必ずや食い止めて見せますぞ!」

 

力のこもった声だった。マコトは申し訳ない気持ちになりながらも、彼たちにお礼をいいながらここを後にしようとした。

 

「・・・ではお気をつけて!」

 

「気を付けてね、マコトくん」

 

急いで出ていく少年を見送った二人は、それぞれ自分のすべきところに戻る。トリックはネプギアが来るであろうドアの前に、アノデネスはまたパソコンに顔を向けた。

 

「・・・ところで二つ聞きたいことがあるのだが?」

 

「なにかしら、早くしてちょうだい」

 

「一つはマコトさまにいいことの説明、もうひとつは他の借りついてだ」

 

「そうね、前者は彼にフェロモンを与えた科学者へ、解毒の材料を渡らせたこと。後者は・・・

 

なんだったかしらね」

 

「は?なんで覚えてないのだ?」

 

「説明がメンドウなのよ、あとあの紫妹がもうくるから覚悟してなさい」

 

素っ気ない態度に違和感を感じつつも、またドアの方を見るトリック。ちなみフェロモンのことを知っている理由は、あらかじめこのハッカーが調べていたからだ。

 

そして、そうこうしているうちに・・・

 

バンバン

 

ドアの向こうから叩く音が聞こえる。

 

「マコトくーん、ここにいるのかな?ここを開けてほしいな」

 

ネプギアの声が聞こえた。声は知っているものにとっては聞きなれた感じたが、ドアの向こうから不吉なオーラが見えるような気がする。

 

「・・・どうしてこうなった・・・」

 

「ヤンデレフェロモン作った人のせいよ」

 

「だろうな」

 

軽い口でそう話していた矢先━━━━━

 

 

 

ドガァッ!!

 

 

 

「「!?」」

 

ドアが壊された。

 

コツコツコツ・・・・・

 

「・・・あれ?あなたたちは確か・・・誘拐犯と盗撮犯?」

 

「・・・殺人未遂犯に言われたくないな」

 

ネプギアは相変わらずの目が死んだ笑顔で話す。かわいらしい声とのギャップのせいで、ますます恐怖を発生させていた。

 

「マコトくんはどこにイルンデスカ?早く教エテクダサイ」

 

「今のお前には会わせられん。現に貴様はマコトさまを殺そうとしただろう」

 

「マコトさま?まいいや。

・・・だって、マコトくんのことが好きなんです。けど誰かに奪われるのが嫌だから、この剣を使って取り込もうとするんです。だから邪魔しないでください」

 

紫に妖しく光る剣を二人に見せるネプギア。その剣を見た二人はあることに気づいた。

 

「・・・貴様、まさかその剣は・・・!」

 

「これですか?これは・・・

 

《ゲハバーン》と言って、人の魂を吸い取る剣です(黒笑)」

 

 

ゲハバーン。二人はあるおとぎ話を聞いたことがあった。

 

その昔、一人の女神が強大な悪を倒すため、仲間たちの魂を犠牲にしてまで、滅ぼした話を。

 

そしてその剣は、実は存在していると言う都市伝説がこの世界にはあった━━━━━━

 

「・・・・・いいやいやいや!ないないない!!そんなことがあるわけがない!!」

 

「そそそそそうよ!!そんなものがあるわけがないわ!!」

 

「これがそうなんですよ。さっきも普通のものよりも遥かに頑丈なドアを破壊できたじゃないですか」

 

「そっそれはアンタがいまヤンデレだからでしょ!!」

 

「それもあるかも知れません。けど・・・これがマコトくんとの結晶の証でもあるんです」

 

「どこがだよ!なんで破滅を導く剣がマコトさまとの結晶なんだ!!」

 

「だって・・・」

 

そう言って彼女は一枚のタオルを取り出す。それはプラネテューヌで手にいれた、愛人の汗が染み込んでいるタオルが。

 

「・・・タオル、よね?ただの・・・」

 

「はい、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()です」

 

「・・・ん?マコトさまの汗?」

 

「はい、それを私が元々持っていた剣で拭いたら━━━━

 

 

ゲハバーンガ、出来上ガッチャッタンデス♪(暗黒微笑)」

 

「「ちょっとなに言ってるかわからない」」

 

二人が同時にツッコんだ。そりゃあ汗で最悪の剣が出来上がるなんて、もし本当ならば、世の中のただの剣ですら、そんなことしただけその剣が出来るもんだからだ。

 

「さて、もうお話は止めにしましょう。私はマコトくんの元に早ク行カナイト、イケナインダカラ」

 

「っ!いかせるか!」

 

呆気にとられていたが、トリックはすぐに立て直す。一方ネプギアは、足を止めてトリックを見つめる。

 

「・・・ドイテクダサイ」

 

「どかしたいなら、力ずくで、どかすんだな!」

 

「・・・ナラ」

 

ネプギアは剣を逆さに握りだした。その同時に、彼女の横から、禍々しい渦が表れる。

 

「むっ!?」

 

「消エテクダサイ」

 

その渦に剣を入れたネプギア。完全にそれが中に入ってしまうと━━━━━

 

「っ、なにっ!?周りが!?」

 

「こっこれは!?」

 

なんとトリックとアノデネスを囲むように、禍々しい渦が無数に表れた。

 

そしてその全ての渦から、

 

なんと相応のゲハバーンが、紫色の炎のようなものを纏いながら、ゆっくりと出てきたのだった。

 

「ちょっ!?これ反則じゃ!?」

 

「実戦ニ反則ハアリマセンヨ?ト言ウヨリアッタラ、『即使エ』デスヨ?」

 

「守護女神が言っていい台詞じゃねぇ!!」

 

「ダッテまことクンガ言ッテタ気ガシタンデスカラ

 

「気がしたでこんなことすんなぁ!!」

 

「モウウルサイナァ・・・」

 

ネプギアは頭の位置に手を上げる。その手の親指と中指の先はくっついていた。

 

「お、おい!まっ待て━━━」

 

トリックが必死に止めようとしたが、時すでに遅し。この瞳の光を無くした少女は無慈悲に行動に移してしまった━━━━━

 

 

 

「《ヘルゲートスラッシャー》!」

 

パチンッ!

 

「ちょまてまてまてまあぁぁぁぁあああ!!?!」

「ぎゃあああぁぁぁぁあああ!!!」

 

二人に無限の剣が襲いかかり、同時に断末魔を叫んだのだった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━

 

 

メージスの研究所

 

ピンポーン

 

「ん?誰だ?」

 

メージスがインターンホーンを聞いて、玄関に向かった。ドアを開けると、宅配便らしき人物が段ボール箱を持っていた。

 

「郵便でーす。マコトさまからのお荷物です」

 

「えっ、マコトから・・・?」

 

メージスは困惑しながら荷物を受け取った。実はそれはアノデネスの工作によるものであったが、それは知るよしもなかった。

 

「ありがとうございます。それでは」

 

「あ、あぁ・・・」

 

宅配便が立ち去り、メージスは施設のなかに再び入る。そのあと机に段ボール箱をおいて確かめようとした。

 

「あれ?それはなんですか?」

 

ここに来ていたファミ通とデンゲキコも気になって、中を見ようとする。そこに入っていたのは、

 

黄色い液体が入ったビンだった。

 

「こっ、これは!?」

 

「メ、メージスさん知ってるんですか!?」

 

「知ってるもなにも私がいま探していた解毒薬の材料だ!!まさかマコトが手に入れていたとは!!」

 

「おぉ!!では早速作って、マコトさんを救っちゃいましょう!!」

 

メージスは急いでビンを取りだし、実験用の机に持ち運んだ。

 

材料は揃った。まずは解毒薬を作り、そして作戦に移そうとする彼女たち。

 

果たしてメージスたちがたてた作戦とは。

 

そしてその作戦は無事に行えるのか。

 

彼女たちの挑戦が今始まるのだった。

 

 

続く




予想外の“必殺技”

特に理由のない暴力が二人を襲う━━━━!!

・・・はい、悪ふざけもほどほどにして、あとがきに戻ります。

久しぶりに本編を書きましたが、いまいちな出来でした。

正直に言って今の自分では、『ここはこうした方がいい』という指摘に反応ができる気力がないです。

なのでこれからも、こんな自分のこの茶番小説に身に来てくれるだけでも幸いですが、やはり感想が書かれてくれていると、こちらのモチベーションの上昇にも繋がりますので、ぜひ思ったことを感想欄にご記入してみてください。

出来るだけ返信して見せますので、よろしくお願いします。

それでは、次回もお楽しみにネ。

ではまた!


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十二件目、???「私が貴方をお守りシマスワ♥」息子(滝汗)

・・・最後に投稿したのはいつだったか・・・5月・・・今は9月・・・

・・・・・4ヶ月しかたってないからセーフ(暴論)


そもそも色々とね・・・やる気がわかないのよ・・・精神病院にいった方がいいかな・・・


マコトは後ろから聞こえた地響きを少し気にしながら走り続けた。

 

トリックとアノデネスが自分をかばってくれたのだが、本当に大丈夫だったんだろうか。

 

だが今はそのことを気にする余裕はない。とにかく走らなければ。

 

そう思っていると、出口らしきドアが見えてきた。マコトはそこにつき、後ろを確認してからドアノブに手をかける。

 

ガチャ・・・

 

ゆっくりと開けて外を確認する。道路のようだが、人気(ひとけ)がない。孤立と言う不安が出てくるが、逆に言えば、魔力で感知がしやすい状況だ。

 

完全に外に出ると、彼は走ってとにかく移動をし始める。行き先はこれから考えるのだが、その行き先についても問題が。

 

別の国、ルウィーかリーンボックスにいこうとも思ったが、万が一親しい人物とあったら、周りも危険な目に遭うだろう。だからと言って、あまり町から離れたところ、深い森など携帯電話が届かないところまでいけば、メージスとの連絡が取れなくなる。

 

警戒しながら考えているせいか、いい案が思い浮かばない中、ふと思い出したのは・・・。

 

 

━━━━━グリーンハート。

 

 

四女神の内、今日はまだ会っていないこの女性。他の女神は変な方向におかしくなっていたが、少なくとも病んでまではいないなかった。なら彼女も病まないのでは?と言う発想ができたのだ。

 

・・・よくよく考えてみたら、試練列島で会ったときにはすでに病んでた気がするが・・・。

 

まぁ、今の状況だと逆に真っ当な性格になるのでは?と思ったが、同時にさらに酷いことになりそう。という発想もしてしまう。

 

一体どうすれば・・・と思うことしかできないマコトだった。

 

「悩む暇があれば《やらないより、やる》という発想がよろしくて?」

 

となりのグリーンハートがそうアドバイスを送る。確かに今は躊躇していられない。仕事中に失礼になるかもしれないが、彼はグリーンハートに電話をしようと━━━━━━

 

 

・・・・・・・・・・・・ッッ!!!?!

 

 

「あら?なにを驚いていますの?」

 

いやいやいやいやいや、いつの間にかなぜ真横にいるのだろうか。

 

ブラックハート会ったときにのようにマコトは驚いた。

 

「・・・なぜここに、ですか?それはもちろん義息子が危機に陥れば母が助けにいくのが常識ですわ!今日のお昼頃から胸騒ぎがしていたと思えば、まさか惚れ薬のせいでさまざまな娘たちから命を狙われていたとわ!!」

 

なんでわかるんですかねぇ。とつっこむマコト。というか義息子って、彼女の中ではすでに自分はベールの婿のようだ。

 

「マコトくん、そうえばなにがきっかけで、そうなってしまったのですか?教えて下さい」

 

そう言われ、マコトは再び走りながら説明する。

 

「・・・メージスという娘の薬品で、ですか・・・随分と古典的な恋の落とし方ですわね。わたくしなら、媚薬を直接使用しますわ。とにかく、今はその娘が解毒剤を作っているのですね。ならいい方法があります」

 

サラッと物騒なことを流し、グリーンハートは息を整えてこう言う。

 

「直接そのメージスという娘の家に行きましょう。理由は簡単です。マコトくんが魔法を使って解毒剤の製作を手伝ってあげてください。あなたの力ならあり得ないことでも、出来るはずですわ。そしてわたくしは外で他の娘が来るのを見張る。そうすれば心置きなく集中できますでしょう」

 

魔力で作成・・・薬品には相当な知識が必要だ。マコトには実際のところ自信ななかったが、たぶん今の彼女に拒否を送っても無駄だろう。こちらも一分一秒を必要としてる身だ。仕方ない。

 

「決まりましたわね!さぁ行きましょう!!」

 

マコトが決断する矢先、グリーンハートは瞬く間に彼をお姫様抱っこして女神化し、空を飛行し始めると最大スピードでプラネテューヌ方面に飛ばしたのであった。

 

「大丈夫ですわ!わたくしがあなたを絶対に護り通してみせます!」

 

日に二回も別々の女性に抱えられるマコト。なんだかやるせない気持ちになってしまった。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

 

メージス宅

 

『臨時ニュースをお伝えします。先ほどラステイション協会の上階で謎の爆発が発生しました。これに対し専門家は・・・』

 

「全くもって物騒な。まぁこれとは関係がないがな」

 

テレビで事件のことが放送されるものの、メージスは気にせず作業を進める。すると訳あって出ていたファミ通とデンゲキコがこちらに戻ってきた。

 

「お待たせしました!!できる限りの応援を連れてきましたよ!」

 

二人が連れてきた応援、それは・・・

 

「ビーシャよ!マコトがピンチと聞いてやって来たわ!!」

 

「シーシャだ、私たちの手が必要だと聞いて来たよ」

 

「エスーシャだ・・・よろしく頼む」

 

「ケーシャです。よろしくお願いします」

 

ゴールドサァドと呼ばれる、この世界では各国の専属冒険者の代表たちだった。僅かな時間でこの四人を揃えれるとは、どのような方法を取ったかとメージスが聞くと。

 

「皆さん偶然プラネテューヌで旅行してたらしいんで、連れてきました!!」

 

「お、おう・・・」

 

四人揃った状態で見つけれるとはなんたる幸運か、ともかく四人はあらかじめ簡単に説明を受けているらしく、メージスが詳しく話した。

 

「・・・えぇ!?そ、それって本当かい?」

 

「本当だ。全ては私の過ちから始まったもの・・・ゆえに本来は私自身で解決しなければならないことなのだ。しかし、相手は女神候補生、そして女神パープルハート・・・他にもいるが、とにかくマコトに早く解毒剤を服用させなければならない。私だけの力では太刀打ちできん・・・だから頼む!マコトを一緒に救ってくれ!」

 

メージスは精一杯のお辞儀をした。六人は特別彼女のことを知っているわけではないが、そもそもこのように必死に乞う人物ではない。が、今はとにかく猫の手を借りたい様子がうかがえた。

 

「・・・わかったわ!!困った人を助けるのがこの正義のヒーロービーシャの役目よ!!引き受けたわ!!」

 

「い、いいのか?」

 

「私も構わないよ、実際こっちもマコトくんにお世話になったからね。もちろん二人もやるよな?」

 

「はい、マコトさんのおかげで、ノワールさんも楽しそうに過ごされてます。なので助けない理由はないです」

 

「興味ない・・・といえば嘘になるな。まぁ、どっちにしろ危険が迫っているならなおさらだ、私も同行しよう」

 

参加してくれた四人にメージスは驚きと同時に、笑顔がでる。これで作戦が成功する確率がグッと高まった。あとは薬を完成させると同時に、作戦を説明すればほとんど終わりに近づける。

 

だから彼女は、愛しの彼のためにとにかく必死になって作ろうとしたのだった。

 

 

 

「・・・って私はそんな事思ってなぁぁあい!!!」

 

「「「「「何事!?」」」」」

 

「?」

 

エスーシャを除いて、五人がメージスの悲痛の叫びに驚いた。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

プラネテューヌとラステイションの国境線。

 

 

「どういうおつもりなのでしょうか・・・」

 

グリーンハートがマコトを両腕で抱えたまま、低いトーンでそう言う。

 

「なぜって?それは・・・マコトくんからもらったティーポットがなんも前触もなくヒビが入ったからですわ。そして確信しました・・・マコトくんになにか危険が迫っていることに・・・」

 

グリーンハートの目の前にいる女性はそう答える。彼女の瞳は、ネプテューヌと同じように濁っている。実は彼女かここに来るまでは光を灯していたが、ここについた直後そうなったのだ。

 

「・・・なるほど、それは良いことですわ。けど・・・一つ解せないことが。

 

・・・なぜ槍を構えているのでしょうか?」

 

「これは万が一のためですわ、だから・・・あとはわたくしに任せてくださいまし」

 

いつでも戦闘に入れる状態でいるその女性、しかしそれでもグリーンハートはマコトを下ろそうとはせず、説得する。彼女にとって相手は槍を向けがたい人物なのだからだ。

 

「・・・今の貴方には任せられません。もし護衛としてついてくるならわたくしは構いませんが」

 

「別に無理に運ばなくてもよろしいんですよ?国の仕事もあると思いますし、だからあとはわたくしがマコトくんを守りますわ」

 

「それはできません、今のあなたは・・・はっきり言って危険です」

 

「・・・・・」

 

危険と呼ばれた女性は目を細める。互いの体はいつの間にかいつでも追える、または逃げれるよう、棒立ちに見えて力を入れていた。

 

「・・・お母様はなにかたくらんでるのですか?」

 

「ただマコトくんを助けたいだけですわ、だからそこをどきなさい、

 

ベール」

 

 

━━━娘であるベールを通りすぎたいグリーンハート。

 

母であるグリーンハートを妨害したいベール。

 

起こすべきでない理由で、国境沿いの親子喧嘩が起こってしまおうとしていたのだった。

 

 

 

・・・マコトはこう思った。

 

自分はどいたほうがいいですよね?と。

 

実際言ってみると。

 

「「だめですわ」」

 

息ピッタリと二人に止められた。

 




もう続きかけない、だれか続きかいて、他のことが頭から全然離れないせいで集中できないの。死にそう。

あああああ・・・・

もう短編集に逃げていい・・・?だめ?


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最終件目、犯罪神「申し訳ないが《打ち切り》だ」全員「ファッ!?」

はい、期待していた方たちに突然ですが。この《犯罪神の息子が欲しい女神たちのお話》は打ち切りをさせて頂きます。

理由としては、今まで作ってきたなかで一度も完結まで行ってないのに、連載しているお話をズルズルと引っ張るのは自分が納得できず、また続ける気力がないためこのようなことをしました。 楽しみにしていた方には申し訳なくも思いますが、これで他のことに集中できるようになるための薬のようなものです。

現段階ではこれくらいしか書けませんが、どうか最後まで御愛読をお願いします。

それでは、どうぞ。


「待ちなさい!!お母様!!」

 

「待ちませんわ!!」

 

ベールがマコトを抱えたグリーンハートを追いかけ回す。同じスピードで飛行しているように見えるが、実際は追いかける方がジリジリと詰め寄ってきている。

 

「フフフフフ・・・マコト君から教わった飛行魔法のお陰でこんなにも速く飛べるんです・・・ああ、待っててください、今スグニ邪魔ナ虫ヲ消シテサシアゲマスカラネ・・・!」

 

目のハイライトを消した状態でそんなことを言うベール。マコトはそれをみて、ある意味前に彼女とみたホラー映画の内容よりも恐ろしく感じた。

 

一方のグリーンハートは彼を担いだまま飛行しているせいか、疲労が顔に出ている。このままでは時間の問題か。

 

「絶対に生半可な覚悟で追いかける娘にこの子は渡シマセン。コノ子ハワタクシノ子デス。一生ワタクシノ息子トシテ暮ラスノデス。べーるナンテ娘ハモウイマセン。コレカラハ一緒二暮ラセルヨウニ永遠ニ守ッテアゲマスカラネ。まことクン」

 

・・・どうやら元々病んでいただけあって平常運転のようだ。いや、これはこれで問題なのだが。

 

そう考えていると、ベールが一線の光線を放つ。それをグリーンはなんとか、かわすが。無理に動いたせいか、バランスが崩れ、スピードが落ちた。

 

「くっ!」

 

「隙アリですわっ!!」

 

一気にくるベールがマコトに手を伸ばした。グリーンはそれに気づいてはいたが、まともに動かせない。

 

奪われる、そう思っていたが・・・

 

彼がグリーンを押して無理矢理にでも離れた。

 

「「!?」」

 

一応説明するが、マコトはグリーンに助けてくれたことに本当に感謝をしている。そして今回グリーンを押したのは、あくまでもベールの突撃にお互い避けるためものであって、決して嫌だったからではないのだ。

 

宙に出た彼は急いで魔法を用い、空を高速で飛ぶ・・・のではなく、まず急降下した。真下は深い森で、低空飛行ならば姿を隠しながら飛べるのではないのかと思い、そうしたのだ。

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

 

 

「「・・・逃ガサナイ!」」

 

置いていかれた二人は呆然こそしたものの、すぐに立て直して追跡を再開する。森に飛行しながら侵入し、木々を高速で避けて追いかけているその姿には、躊躇などはなく、もとからその森を熟知しているような動きだった。

 

無論森について専門的ではない二人なのだが、確かに感じていたのはマコトの気配だった。

 

高速で飛行するためには膨大な魔力を用いる。それを感じとることが出来ればあとはどれだけ離されようが諦めない限り、振り切られはしないのだ。

 

我先にと二人は追いかけ、そして視界にハッキリと入った姿を見つけると、更にスピードを上げて飛行する。あと少し、そう思って手伸ばして掴もうとした━━━━━

 

 

 

が、その直後、マコトはビデオの早送りをしたかのような不自然な速度で、一瞬にして二人の距離を突き放した。

 

ありえない光景を目の当たりにした二人はまた理解が処理しきれなくなる。しかしこれは彼を知る者であれば予知できたかもしれないものだった。

 

なぜなら彼が突き放す前に、右手が青く電気を発生させながら光を伴っていることに気づいていたら、また結果は変わっていたかもしれない・・・・・

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

マコトは森のなかを飛行しながら右腕に魔力を溜めていた。強力なものを発動させようとしているが、貯まるには約10秒ほど時間を使う。

 

比較的短く聞こえるが、その10秒で捕まってしまうかもしれない。もし飛行だけに集中すれば突き放せるかもしれないが、目的地に着いたあとの処理が面倒になる。

 

だから彼はある魔法を使って、少しでも足止めしようとした。

 

捕まりそうになった直後、やっと魔法を発動できた。その直後彼の周りの風景が青くなり、後ろの二人がまるでビデオのスロー送りで動かしているかのように不自然な速度で飛んでいる。

 

マコトはそれを確認できずに飛行して突き放したのだが、周りが青くなった時点で発動に成功したのだと確信した。

 

 

 

SLOW WORLD(スロー ワールド)、これがマコトが使ったチート類いの魔法だ。

 

その名の通り、自分以外をすべて、もっと言えば時間の流れを遅くすることができるもので、前に使った《ベンドタイム》は時を止めることができるのに対し、この魔法は溜めが必要、時間を止めれないなどと、これだけ聞けば劣化版に見えるが、SLOW WORLDはなんと発動の代償をベンドタイムと比べて必要としないのだ。

 

そのため魔力の節約諸々、発動のための時間は必要なものの、負担が圧倒的に軽いこれならばすぐに突き放せる。それを予測して彼は用いるのであった。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

メージス宅についたマコト。急いで部屋のなかに入った。

 

バァン!!

 

「ってうわぁあ!?ママママコトぉ!?」

 

大きく慌てているが、それよりも解毒薬ができているかを確認する。

 

「えっあっああ!出来たぞ!!君のお陰でな!!本当は作戦もあったが、君が来てくれたからすぐに取りかかれそうだ!!」

 

なぜ自分のお陰なのか、いやそれはどうでもいい早く解毒してもらわねば、マコトはメージスに近づこうとする━━━━━

 

 

 

その後ろには刀を構えたネプテューヌが━━━━━

 

 

 

 

 

ガキィイン!!

 

金属同士が響く。マコトはメージスを庇い、青龍刀でネプテューヌの攻撃を防いだのだ。

 

「っ!さすがだね・・・!マコトくん・・・!」

 

「つつ・・・、!?、ネプテューヌ!なぜここに!?」

 

「なんとなく予想はしてたんだよねー、まあいわゆる主人公の勘ってヤツだよー」

 

「くそっ!このようになってもまだそれが効くとは!だがこれがあれば・・・・・あれ?」

 

「これかしら?あなたが探してるものって」

 

声がした方向を向く。そこにはコンパと、解毒薬をもったアイエフがいた。

 

「なぁ!?いつのまに!?」

 

「これがあったら、私はもうマコトを好きでいられなくなるんでしょ・・・?そんなこと絶対にさせないんだから・・・」

 

「違う!!君は異常状態に陥っているんだ!!それがないと一生まともに生活ができなくなるぞ!!」

 

「別に良いと思うです。だって代わりにこの媚薬爆弾を使えばみんな幸せに・・・」

 

「ふざけんな!やめろバカ!!」

 

とんでもないことを聞かされて慌てるメージス。だが彼女が無理に取り返さなくてもいいことがあった。

 

「ならアタシが使ってやるか!!」

 

シーシャが素早い動きで奪う。アイエフがそれに遅れて反応した。

 

「っな、あなた!」

 

「メージス!これをどう使えばいい!?」

 

「でかした!それをマコトにぶつけろぉ!!」

 

「えぇ!?ぶつけるのかい!?」

 

「安心しろ!ドッジボールでの要領で作られたものだか、強く当たっても問題ない!!」

 

「いや結構いたいからね!?ていうか何でそんな作りにしたの!?」

 

「いいから早くぶつけろぉ!!」

 

「くっそぉ!!」

 

すぐに投げようとするメージス、が━━━━━━

 

 

 

「くたばれクソババァァァァァ!!!!」

 

「お前がだクソガキャアアアアアアアア!!!!」

 

 

いまだに闘い合っていたブランとホワイトが壁をぶち破って入ってきたのだった。

 

「えっぬわあああああああああ!?!?」

 

それに巻き込まれたシーシャは解毒薬を手放してしまい、それが宙に舞う。

 

「薬がっ!」

 

「任せろ!」

 

とっさに動けたのはエスーシャだった。彼女はすぐに走りジャンプして捕球しようと━━━━━━━

 

 

 

ドコォ!!!

 

「マコト!!無事かしら!?!」

 

壁をぶち破って入ってきたブラックに衝突した。

 

「えっうわぁあ!?」

 

「いやまた!?」

 

「今度はあっちに!?」

 

「とぉーー!!!」

 

急いで反応したビーシャが、薬をスライディングして受けとる。そしてすぐに膝立ちして投げる構えをした。

 

「マコト!いくよぉ!!必さ━━━」

 

 

 

 

バゴォン!!!

 

「「マコト君はどこですか!!!」」

 

今度は壁をぶち破って入ってきたグリーン親子が現れた。

 

「ちょぉ!?にゃあああああ!?!?」

 

「いやまたかぁぁぁぁああああ!!何回目だ!いくら打ち切り回といっても導入が雑にもほどかあるだろぉおおおお!!!」

 

何気にメタ発言するメージスを他所に、またもや薬が宙を舞った。マコトはもうこの展開になれたのかそれを急いで取ろうとする。また、ネプテューヌやアイエフ、コンパもやらせまいと彼女たちも薬を奪おうとしたが━━━━━━

 

「やらせません!!」

 

なんとケーシャがいち早く薬をキャッチした。そして流れるように投げる構えをとり、そして━━━━

 

「それっ!!」

 

それをマコトに目掛けて投げたのだっ━━━━━━━

 

 

 

バリィン!!

 

訂正、窓に投げて外に放り出した。

 

「はぁあああああああああああ!?!?!?どこの投げてンだぁあああああ!!!?」

 

「ノワールさんがそれを捨てろと言ってた気がしたので捨てました!!」

 

「ここにいないのに気がしたですてるなぁああああああ!!」

 

まさか外に出されるとは、さすがのマコトも理解が追い付けずもう駄目かと思われたのだった━━━━━━━━━━

 

 

 

その時、不思議なことが起った。

 

なんと外に出たはずの薬が戻ってきたのだ。

 

「「えええっ!?」」

 

そしてその戻ってきた薬は、

 

マコトに目掛けて戻ってきたのだった。

 

なにが起こったか全く理解が追い付けていない彼を他所に、その薬はなんも躊躇いもなく、ぶつかり、そして四散すると同時に爆発のような煙が一人の少年を覆ったのであった━━━━━

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

翌日 プラネテューヌ教会 会議室

 

そこには六人が座っていた。パープル、ブラック、ホワイト、グリーン、イストワール、

 

そしてマジェコンヌ、という意外な(?)面子だ。

 

「・・・まずマジェコンヌさん。あなたのお陰でネプテューヌさんたちの暴走を治めることが出来ました。本当に・・・本当にありがとうございます・・・!」

 

「ああ、・・・なんというか・・・カオスだったな・・・」

 

外に投げ出された薬が戻ってきた理由、それはマジェコンヌに偶然当たりそうになったからだ。

 

彼女はマコトの身に嫌な予感がしたため、飛行しているところ、なんと薬が飛んできたのだ。それに反射的に慌てて跳ね返したところ、マコトに偶然当たるということがおきたのだった。

 

「・・・で、ほかの四人はなにをやっていた?」

 

マジェコンヌが四女神を睨む。グリーンを除く女神たちはつい身を引いてしまう。

 

「い、いや・・・あの時のいーすんが邪魔したから・・・」

 

「あなたが暴走するからでしょ(怒)」

 

「すみませんでした・・・」

 

「ブラックは・・・?」

 

「あー、その・・・娘たちにマコトのヌード写真を渡して足止めしてたから・・・」

 

「もっとマシな嘘をつけ、ホワイト、貴様は?」

 

「・・・私は、ブランを黙らそうとしてた」

 

「・・・結果マコトを巻き込みかけた、と・・・」

 

「うぅ・・・」

 

「で、グリーンは・・・?」

 

「マコトくんを養子にしようと、しただけですわ」

 

「誰がお前なんぞに渡すかぁ!!」

 

やっぱり平常運転なグリーンを叱り、そしてまた無気力な顔に戻したマジェコンヌ。今回の件で色々と疲れているようだ。

 

「あのあとは大変だったんだぞ・・・解毒かなんだかは知らないが、マコトから惚れ薬の効果は消えただけであって、あのガキたちの暴走が収まらなかったんだぞ?言ってる意味わかるか?」

 

「つまり・・・ネプテューヌさんたちの脳にまで染み渡ってしまい、効果が長引いたと・・・」

 

「そういうこだ・・・お陰でマコトのヤツもトラウマ気味だぞ。この責任どうとるんだ・・・」

 

「・・・ええ、わかっているわ。私が止められなかったのだから、責任は私にある・・・だから━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がマコトのお嫁になるわ!!!」

 

「なんでこの流れでそうなるんだぁあああああああああ!!!」

 

パープルの返事に対して呆れるイストワール、が続けざまにブラックが・・・

 

「待ちなさい!!マコトは私のものよ!!アンタなんかに渡すもんですか!!」

 

「ブラック!!貴様もかぁあ!!」

 

「ふざけんじゃねぇ!!アイツはうちのもんだぁあ!!!」

 

「ホワイトおまっ!?また血涙が!?」

 

「いい加減になさい、マコト君はうちのものです!!!」

 

「だぁあああああもう!!!これあん時の流れじゃねえか!!!マジで貴様らいい加減にしろぉおおおおおおおお!!!!!」

 

四女神が暴走し、そして犯罪神が怒り、そしてその歴史と記録者が頭を抱える。

 

そんな非日常が飛び交うこの次元。しかし、それはマコトという人物がいたからこそ描けた物語。

 

 

 

これからまたマジェコンヌとその息子が、どのようなとんでもないことに巻き込まれるかは、わからない。

 

もし想像ができるのであれば、貴方はきっと豊かな想像力の持ち主でしょう。

 

 

 

このお話は犯罪神とその息子、そしてその子を欲しがる女神たちとその娘たちのあり得たかもしれない出来事を描いたもの。

 

こんなお話ですが、どうか暖かい目で見守ってあげてくださいね。

 

 

 

 

おしまい。




最後まで御愛読、ありがとうございました。

そして急に打ち切りをしてしまい、大変申し訳ありません。しかしこれで自分にとって区切りをつけることができました。

評価、感想をしてくださった皆様、長い間お話を待ってくださった方に、本当に感謝します。

改めまして、御愛読ありがとうございました。どこかでまた自分のお話を読んでくれたら幸いです。

では、またいつか会いましょう!!

それでは!!!












































さて、mark2を一週間以内に起動・・・できるかな?


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