魅了セックスライフ (早見 彼方)
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魅了セックスライフ

 駒王(くおう)学園高等部。この学校で体育教師を勤める中年肥満体型の俺は、女子生徒から毛嫌いされていた。視線がいやらしいという陰口を耳にしたことがある。確かに、体育の授業時には女子生徒を頻繁に見てしまうことはあるが、そこまで言われるほどだろうか。教師に対して失礼なことを言う生徒たちを、片端から種付けしてやりたい気分になる。しかし、現実でそれをやれば犯罪のため、俺はいつも自宅に帰って生徒の盗撮写真にチンポを擦りつけ、精液を叩きつけることで我慢をしていた。

 最近のお気に入りは、生徒からお姉さまと呼ばれて慕われている三年のリアス・グレモリーと姫島(ひめじま)朱乃(あけの)の体操着姿を映した写真だ。こいつらは思わず見惚れるほどの美貌と犯してやりたい恵まれた女体を有する美少女で、男子生徒の間で自慰ネタとして写真が出回るほどだ。

『先生の女子生徒に対する態度には些か問題があります』

 生徒に嫌われ、生徒で自慰をし続けながら過ごしていたある日、生徒会長である三年の支取(しとり)蒼那(そうな)から直々にその言葉を賜ったときには、大人気なく内心で激怒した。少し顔が整っているから調子に乗っているのではないか。ショートヘアの似合う眼鏡をかけた理知的な顔を、いつか精液で汚してやろうというありもしない未来を想像した。

 そうして俺はストレスを発散しながら、帰宅途中にあった空き缶を蹴飛ばした。物に八つ当たりするという我が事ながらみっともない姿を晒して自嘲し、空き缶が向かった先に黒塗りの高級車があったことに狼狽し、車へと見事に当たった後に車内から現れた黒スーツで強面の屈強な男たちに絶望した。

 最悪だ。

 俺は男たちに捕まり、広すぎる車内に連れ込まれて土下座を強要させられた。頭を下げた先にいるのは、黒いレディーススーツ姿の紫がかった長い黒髪の美女。顔やスタイルの良さはグレモリーや姫島と匹敵するほどで、普通に住めるほどの快適な車内の椅子に座って組まれた足が魅力的だった。思わず生唾を呑み、黒服の男によって再び額を床に押し付けられるまで全身を舐め回すように見つめてしまっていた。

「主よ。この人間はどう処分いたしましょうか」

「んー、そうね……」

 女は手近の棚にあったワイングラスを手にし、中に注がれた赤いワインを揺らして眺めていた。顔はほんのりと赤く、どうやら酔っていることがわかった。据わった目付きも非常に美しく、俺はどうにかこの女を抱けないかと呑気に妄想していた。このときの俺は命の危険さえ感じていて、普段よりも性欲を抑えきれずにいたのだった。

「強い欲求ね。この男なら相応しいかも」

 女はワインで口の中を軽く湿らせ、小さく笑った。そのときの笑みは背筋が震え上がるほど美しく、妖しく、そして恐ろしかった。軽く見つめられただけで身が竦み、蛇に睨まれた蛙の気分を味わわされたほどだ。

 あ、無理だ。殺される。

 完全に絶望しきった俺は、もはやなりふり構っていられないと思って自ら車内の床に両手をついて土下座した。大の大人がみっともないと思われるかもしれないが、仕方がなかった。命がかかっているのだ。俺はまだ生きたい。生きて美女や美少女と添い遂げたい。生存本能という要素で増幅した欲望を募らせながらも俺は土下座を続けた。

 それがどうやら、俺の運命を決定づけたようだ。

「……この状況で頭の中は欲望まみれ。気に入ったわ。もう、この男にしましょうか」

 女の声が近づく。座席から立ち上がって俺へと近づいてきたらしい。声の角度からして、俺の前に立っているようだ。今頭を上げれば、スカートの中の下着が見えるかもしれない。どうする。どうする、俺。下着か死か。究極の選択だ。

「あなたに力をあげる。最悪の邪神と恐れられた私特製の『魅了』の力よ。これで好き勝手に生きてみなさい。この、創造主を失った世界で」

 よし、決めた。俺は頭を上げるぞ!

 女から発せられる強者の気配に恐慌していた俺は、死よりも下着を選択するという行為に及んだ。選んだからには後悔はしない。この選択で、自分にできることをしようと、未だかつてないほどに素早く頭を上げかけたとき。

「ぁ、あれ……」

 俺の意識は闇に引きずり込まれた。

 何だ、これは。いや、今はどうでもいい。それよりも、下着を。

 強烈な眠気に襲われながらも全力で頭を上げ、そして捉えた。

 黒い下着。高級感があり、透けるほど薄い生地のそれを目にして、俺は満足した。親指でサムズアップをし、力を使い果たした俺。それを驚いた様子で俺を見る女の顔は、間を置かずに微笑みに変わった。

「面白い男ね。楽しませてもらったお礼に、一匹目の牝はこちらで用意してあげる」

 続けて女は言った。その声は、耳元で囁かれたと思えるほどに近かった。

「あなたの邪魔をできるほどの存在はこの脆弱な世界にはいないわ。徹底的に犯してあげなさい」

 その言葉を最後に、俺は意識を完全に手放した。

 

 いったい何が起こったのかわからなかった。

 気がつくと俺は全裸になっていて、自宅のベッドで同じく全裸の美少女の括れた腰を掴んで犯していた。さらさらとした黒く短い髪を揺らし、赤縁眼鏡をかけた少女。時刻は夜中のようで、明かりの消えた寝室の万年床で二人きり。

「あっ、やっ、んっ……!」

 美少女の正体は支取蒼那だった。普段、眼鏡の下で澄ました顔を気持ち良さそうに歪ませ、ベッドの上で仰向けになって俺の肉棒を膣内で受け止めている。膣から血を垂らしているにも関わらず、痛みを感じている様子はない。

「も、もっとぉ……」

 普段からは考えられないほど甘い声で支取から誘惑され、俺は状況の理解よりも先に性欲を優先した。支取のスレンダーな体を俺の巨体で押し潰し、唇を乱暴に貪りながら種付けプレス。

「ちゅ、くちゅ、んっ、あんっ……!」

 両足を宙に伸ばして声を漏らす支取。俺は支取の舌と口内を俺の舌で犯しながら高速で腰を揺らした。きっと結合部を見ると、支取の小振りな尻の上で俺の浅黒い肌色のデカ尻が重なって揺れていることだろう。

 卑猥な光景を想像し、俺はさらに激しく支取を犯した。生徒と交わる機会などこの期を逃せばないだろう。今がどういう状況か理解はできていないが、これ幸いにと俺は支取の初物女子高生マンコに中年極太デカマラチンポを何百回と擦れ合わせ、そして子宮に種を植え付けた。

 ぶびゅびゅびゅ、ぶびゅるるるる、どびゅるる、どびゅー、ぶびゅーっ、どぴゅっ、どくっ、ぶびゅっ、どくっ、どぷっ。

 支取のマンコにしっかりと肉棒を突き込み、最奥で容赦なく膣内射精。全身が快感と歓喜で震える。最高だ。あの堅物生徒会長の支取に中出ししている。それも、ラブラブディープキスをしながらだ。その厳しい性格と態度のせいで、生徒たちからの人気はグレモリーや姫島よりも劣る。しかし、二人よりも女子生徒からの人気を多く集めているようで、人気者には違いはない。

「ん、ちゅ、ぢゅるっ、くちゅ、くちゅっ!」

 その支取を独り占め。舌同士で握手しながら見つめ合い、子作り儀式中。金玉に溜まった精子を支取の子宮にドクンッ、ドクンッと輸送している。これは本当にやばい。頭がおかしくなりそうな快楽を味わわされ、俺の欲望は次から次へと沸き上がった。

「あんっ、あんっ、あ、ん、ふっ……」

 どれだけの時間が立っただろうか。俺と支取は全身汗だくになるほど体を動かし続け、夜の寝室で交わり続けた。もう支取の膣内で俺の味を知らない場所はないと断定できる程度には汚れ切っているだろう。膣内は何千回と俺の肉棒と触れ合い、十数回の射精を膣内に浴びている。

「先生、素敵です……!」

 今、俺は対面座位で甘えてくる支取を抱きながら上下に腰を揺すっている。支取はずっと俺の首に両腕を回して抱きつき、瞳にハートを浮かべて俺をじっと見つめていた。その目は完全に恋する女のそれで、間違いなく俺だけにしか見せたことのないだろう目だった。

 支取に恋心を寄せる男子生徒は少なくないだろう。その生徒たちのことを考えて、俺は優越感を抱くとともに承認欲求を満たしながら新しい精液を支取の子宮に溜め込ませた。

「っ、ぁ、ぃ、イクッ……!」

 膣内射精されただけで達するようになった生徒会長。普段の威厳はどこへ行ったのか。見事なアへ顔の観察を行い、すっかりと精液ボテになった支取の細かった腹を見て口角を吊り上げる。

 最高の光景だ。これが夢でもいい。そう思って俺は支取とのセックスを楽しみ続けたが、いつまで経っても夢は覚めなかった。相変わらず俺の部屋に二人きり。幸せな夢が今もなお続いている。

「先生、どうぞこちらへ……」

 M字に股を開いてマンコをくぱぁと広げる支取。どろどろと濁流のように俺の孕ませ汁を吐き出す支取の膣内に向かって、俺は手コキ射精ビームをどびゅーっとお見舞いする。見事に膣内という的に当たると、支取からの景品が与えられた。

「ぢゅぶぶぶっ、ぢゅるるるっ、ずぞぞぞっ、ぢゅーっ、ぢゅーっ!」

 支取は俺の体をちんぐり返しにして、俺の肛門を舌で穿りながら肉棒を扱いてくれた。その間、精液の付着した眼鏡越しの微笑みを向けられ続ける。何という姿だろうか。支取のことが好きな男子生徒でなくてもオナネタ不可避の痴体に、俺は込み上げる笑いを抑え切れずに笑い、支取に腸液を啜られながら射精した。腰砕けになりそうなほど気持ちがよく、肉棒をしばらく支取に委ねて休憩に入った。

 不思議だ。あり得ないほどの回数を支取と交尾したのだが、体に疲労感はない。むしろ、まだまだ滾っていた。力も溢れるようだ。それに対して刺激の強い体験に心は少し疲弊している。まるで、中身はそのままに体だけが性豪に生まれ変わったかのようだった。

「ちゅっ、くちゅっ、あむっ、ぷちゅ、ちゅぷぷ!」

 床に仰向けになる俺の股間では、支取が美味しそうに俺の肉棒を舐めていた。舌で亀頭へ往復ビンタしていたかと思えば、吸い付いて唾液で包み込むフェラへと切り替える。飽きさせない対応に俺は気分をよくし、安心して身を預けることができた。

「それにしても、長い夢だ……」

 少し心に余裕ができた俺は、支取にごくごくと精液を飲ませた後に周囲を見回した。現実と何の違いもない。現実だと誤認してしまってもおかしくはない光景だ。

 しかし、まさか支取と自宅でセックスをするという夢を見るとは。明日からのオナネタが決まって嬉しく思うのと反面、少し空しくなった。

 これが現実だったならば、どれだけいいことか。

 俺は、土下座するような姿勢で俺の金玉を舐め回す支取を見て唾を呑む。こんな感じで従順な生徒とのセックスライフ。男の夢だ。

 しかし、夢というのは儚い。そろそろ目を覚ますに違いない。そう思いながら支取の程よい大きさの胸に甘え始めた俺だったが、また一時間ほど経過してさすがにおかしいと思い始めた。

 腹が空いている。もう何も飲まず食わずで交わっているのだから当たり前だと思ったが、ここまでの空腹を夢で感じるだろうか。それを言えば快楽もそうだが、強すぎる刺激を受けているにも関わらず夢は依然夢のままだ。試しに頬を指で抓ってみたが、痛みを覚えるだけで目を覚ますことはない。

「先生、見てください……」

 ベッドの上でがに股でしゃがみ込み、おマンコくぱぁを披露する支取。膣口からごぷっ、ごぼっ、ごぽぉっと精液を溢れ出してベッドに着弾している。

 エロい。本当に淫らな夢だ。

 俺は股間で肉棒をいきり立たせて、四つん這いにさせた支取とまたドッキングした。何かもう、このマンコを使っていると他のことがどうでもよくなってくる。

「先生、大好きです……」

 俺へとデレデレの様子の支取。むらむらとした俺は欲望に任せて支取をバックで何度も犯した。綺麗な背中や尻を眺めながら生徒のマンコにチンポを押し込む行為は素晴らしく、たっぷり五発はぷりぷりザーメンを提供し、俺は精神的な疲労を感じて眠りに就いた。

 夢の中で眠るというのは不思議な体験だったが、これで終わりだろう。

 また女子生徒に嫌われる現実が戻って来るのだ。

「おはようございます、先生」

「……は?」

 しかし、夢が覚めることはなかった。ベッドで目を覚ました俺を待っていたのは、裸エプロンで俺の乳首を舐めながら手コキをする支取だった。すでに何発か搾り取られていたらしく、支取の手は精液でベタベタ。

 支取は手についた精液を俺の前で舐めると、妖しく微笑んだ。

「朝食を食べさせ合いながらセックスをしますか? それとも、浴室でソーププレイ? それとも、裸エプロンで孕ませセックス? いずれにしても、この素敵な勃起チンポから、ずっしりとした金玉に詰まった先生の優秀遺伝子ザーメンミルクを全部吐き出すまではやめませんのでそのおつもりで」

 支取からの眩暈がするほど甘すぎる誘惑に、俺は理解するよりもまず下半身に従った。

「全部で」

 俺が言うと、支取は嬉しそうに微笑みながら亀頭に口づけを放った。



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