脳筋言うから筋肉式にしてみた (大惨事大戦勃発)
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もし対魔忍が筋肉式だったら
《もし対魔忍が脳筋でなく筋肉式だったら》
魑魅魍魎が跋扈する近未来の日本。人と魔の間で守られてきた暗黙のルール「互いに不干渉」は人が堕落してから綻び、両者が結託した企業や犯罪組織の登場によって時代は混沌と化した。
だがぁ!お前らは女や子供たちを殺し、犯したのだ。我々の町に悪臭と汚物ををばら撒いた。そのお前らが、我々を、「対 魔 忍」と呼ぶぅ!!だが今、迫害されたもの達の手に、敵に反撃する強力な武器が与えられた。良く聞け、魔族達よ!東京キングダム全域から全ての魔族を撤退させろ!即刻ぅ!そして永遠になぁ!
閃光のアサギは要求が通るまで東京キングダムの娼婦街を毎週、ひ と つ ず つ !破壊していくことを宣言する!我々の力を世界に示すために、我らの人命尊重の意志の証として!しかしだ!要求が入れられないときは、我らは迷うことなく、東京キングダムの主要な都市へのばぁくだん攻勢を開始するだろう!週に一つぅ!」
熱い演説をしている最中、突然映像画面が真っ黒になった。
「あ、あの…」
「なんだぁ…?」
「バッテリー切れです…」
「切れたらさっさと入れ替えろマヌケェ…」
そう巻き舌気味に話しているのはかつて伊賀流と呼ばれた忍者をルーツとする人魔外道を葬る最強の対魔忍『井河アサギ』。
しかし数年前
「朧!?死んだんじゃ!?」
「残念だったなぁ、トリックだよ」
かつて殺した筈だったベn……朧によって囚われたのち性感帯の感度を常人なら発狂する3000倍へと身体改造され、今後長きに渡って昼夜問わず強靭な精神力で抑え込まなければならない弱点を抱えることになってしまう。
そして永きに渡る感度に耐えていくうちに彼女はみるみるうちに強靭な肉体へと変貌していった。今ではかつての面影はなく190cm、髪は茶、筋肉モリモリマッチョマンの変態と成り果て、戦いもかつての対魔忍粒子に頼ったものではなく己の肉体を使った筋肉式忍法による『羽のついたカヌーの術』により高速戦闘術(324km)を実現させた。
かつて愛した沢木恭介を殺され、今や復讐の鬼となった彼女を止めるものはおらず伊賀から抜け出し同じ志を持つ同志達を集めテロリスト集団『閃光のアサギ』と名乗り魔族に対する虐殺行為を繰り返していた!
《もしさくらが筋肉式だったら》
「お姉ちゃんどこ!?どこなの!?」
慌ただしく部屋に入ってきたのはアサギの妹こと井河さくら、彼女もまた姉と同じように対魔忍であり異能系忍法「影遁の術」を得意とする。姉が朧によって攫われたと聞き1人独断で救出へと向かったさくら。
そして部屋の中には姉を攫った犯人である朧が席についていた。
「…お姉ちゃんは何処だ?」
「まあ落ち着きなさい。そんな物騒なものを向けられてたらビビって話が出来ないわ。あの女なら無事よ、少なくとも今のところはね。この先どうなるかはあなたの返答次第よ」
「何が言いたいの?」
「無事に取り戻したかったらカオスアリーナで1つ余興をしてもらうわ。それに勝てば助けてあげてもいいわよ。OK?」
朧の言葉に暫し頭を悩ませ、彼女の出した答えは
「OK!(ズドン!)」
「えっちょ!?」
自身の影の中に潜ませていた大量の銃器を一斉に発砲し、朧は思わぬ奇襲を受けて哀れなネギトロと化した。
「こいよスネークレディー…怖いのか?」
「誰がテメェなんか…テメェなんか怖かねぇ!野郎ぶっ殺してやらぁ!」
結局なんやかんやあってスネークレディーとは筋肉式による熱い攻防戦の末にその場に据え付けられていた鉄パイプを引きちぎったさくらの投てきによって胴体を貫かれ死亡。最後にはカオスアリーナの地下に設置していたC4を一斉起爆し姉を連れて無事脱出したという。
続きません。
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