日菜との不貞 (ランダウ)
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背徳のはじまり
ひなひな


春休みのクソ大学生が生成しました。こんな感じの日菜が見たいな、と思って書きました。今回はR18ありです。


「...何だ?」

僕は彼女である氷川紗夜の家に泊まっているんだった。普段と違う所で寝ている事を忘れてしまっていた。普通、彼女である紗夜の部屋で過ごすものだろうが、日菜が異常に僕に懐いてきて、仕方なくこうなってしまった。そうしていると、横で添い寝している日菜が手を回してきた。

「何でもないよ。ただ、お姉ちゃんにおあずけされてるのかな、って思っただけ。」

「おあずけ?」

本当はなんの事かは分かっている。

「お姉ちゃん、あんな性格だから、なかなか体許してくれないんじゃない?」

答えづらいので沈黙。そして

「もう大分溜まってるだろうし、私が処理してあげる♪」

飛躍し過ぎだろう。「あっ!」しかも有無を言わせず、あっという間に僕のズボンを剥ぎ取ってしまう。

「わぁっ!本物見るの初めてなんだ~♪」

丸見えになった僕の下半身を見て日菜は言う。

「でもネットで見たのと違って、まだ被ってるんだ~」日菜の容赦ない言葉責め。「でもこうしてあげると....」馴れた手つきでそれを咥え、舌と唇で先端を丸裸にしてしまう。それだけで快感が脳を駆け巡り、絶頂しそうになる。

「おしっこと垢でここ、スゴイ味だよっ♪」「恥ずかしいから感想いうなよ...」

「そんなことないよ!ココ、舐める度にるんってくるのっ♪」

「いや、自分の性癖を暴露されても...」

日菜は僕の下半身を未だ舐めている。

...さっきから何だか、絶頂しそうになる度にポイントをずらされているような気がする。日菜のイタズラ心に溢れた目を見て確信した。日菜の天才性がまたいらない所で発揮されたようだ。

「...出したいなら、」

日菜は立て膝になり、自分の下腹部に手でハートを作り、

「ココじゃないと駄目っ♪」

僕は日菜に焦らしプレイをされた勢いで日菜を貫いた。

「んん゛っ!?」

日菜は声を上げる。絶頂寸前だったので、僕はすぐに日菜の中で果ててしまった。日菜は普段見せない恍惚とした表情で、「るんってきたぁっ♪...」

と言ってこちらに倒れこんだまま寝てしまった。

翌朝、「○○、練習に行ってくるから、日菜、よろしくね。」と、部屋へ紗夜が声を掛けに来た。布団の内側では、日菜と繋がりっぱなしだと言う背徳感を感じながら紗夜を見送った。

「おい日菜、起きろよ」

未だに横で添い寝している日菜を起こそうとする。が、起きない。昨夜の出来事で疲れたのだろうか。ふと日菜の顔を見ると、昨夜は暗闇で見えなかった日菜の艶っぽい唇にまた欲情しそうになる。



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イタズラ

前回が過激だったので今回は健常に行きました。なので少し退屈に感じるかもしれません。


自身の欲望を抑えつつ、しばらく日菜が起きないか様子を見ることにした。どうせ下半身は固まってしまって動けない。

数分後、待ちきれなくなり、軽く頬をたたいた。しかしそれでも起きる気配はない。はぁ...嫌が応でも狸寝入りを決め込むつもりらしい。僕は日菜の無防備な唇にーー

「引っ掛かったーー♪」

触れる数センチ前で日菜はさっきまでの安眠が嘘だったかのようにそう言った。少し癪に障ったので

「嘘寝に気づいた上でああしたんだよ」

大人げないと分かりつつ意味の無い反論をしてしまった。

「そう分かってて待ってたんだよ~~♪」

要らん天才性をここでも発揮してくれる。それを世の中の為に使おうという気はないのだろうか。

「ともあれ、丁度いい時間だし、朝御飯たべようか。」

「うんっ!」

そのあと、僕と日菜は紗夜の作ってくれた朝食を食べた。ご飯と味噌汁、卵焼きにベーコンと基本的な物だったが、久々に食べた気がした。炊飯が面倒なのでパンで済ませているからだろう。

「今日はどこか遊びに行こうよ!」

何で既に決定事項になっているんだ。

「春休みなんだし、宿題の一つや二つ、だされてないのか?」

本当は、大学生にもなって高校生とデートする姿を誰かに見られたくないのだが。

「宿題ださなくても満点とれば大丈夫かな~って」

返す言葉もない。自分も宿題は真面目にはやらなかったが、満点がとれるほど頭の出来はよくない。「はぁ...で、どこに行きたいんだ?」

もう逃げるのは諦めた。

「あたし、今やってる○○って映画観たいんだ~」

スマホで最寄りの映画館の空席を確認する。幸い、平日だったので余裕がありそうだ。

「じゃあ、そろそろ支度して、出掛けよっか。」

僕の方は直ぐに支度が済むが、日菜の方はそうはいかない。以前、日菜と同じバンドメンバーの彩ちゃんにアイドルの大変さを力説されたのを思い出す。日菜はそんな苦労をおくびにも出さないのでたまに彼女がアイドルであることを忘れかけてしまう。ん?アイドル....?アイドルがデートするのって、アウトじゃ...

「日菜」

「ん?どうかした?」

服を選んでいる日菜が返事する。

「アイドルがデートって、スキャンダルじゃないの?」

「あ」

日菜の顔がひきつった。アイドルの自覚が全くないのか、この日菜ちゃん野郎は。

「まあ大人しく家amazonqrimeでも観て過ごそ。」

冬の日にわざわざ外出するのはごめんなので願ったり叶ったりではあるが、日菜は残念そうだ。取り出した服をクローゼットに仕舞う。

「ポテト買ってきてやるから、少し留守番しててよ。」

そう言うと日菜に少し笑顔が戻った気がした。そう思いたい。




次回あたり、本格的に紗夜が出てきます。


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馴れ初め

紗夜は出てきます。嘘は言ってません。
メタナイトさん、ティキ・ニックさん、お気に入りありがとうございます。


確か日菜の好きなポテトがあるのはcircleの近くの店だったか、うろ覚えだがフィーリングに頼って歩く。

そうしていると無事circleの付近に着いた。すると奇遇にも紗夜のバンドのベース担当の今井リサが丁度自販機で飲み物を買っていた。特別親しい訳ではないので見て見ぬふりでもいいが。声を掛けるべきか迷うな...そうしているとこちらに気付いて

「あっ、おはよ~○○さん!」

とあちらから声を掛けてくれた。

「おはよう、今井さん。今からバンドの練習かな?」

「うん、そうなんだ。それと、リサって呼んでって何回言えばいいの?」

年下の女子高生を名前で呼び捨てする勇気は、この一般大学生にはない。

「ああ、ごめんね。次からはそうするよ。」

「ホントに次からは呼び捨てだよ?」

釘を刺される。いまいち今井とは距離感が掴みにくい。僕の方はそんなに親しいつもりはないのだが。今井が急にこちらに近づいて来て服の匂いを嗅いだ。

「ごめん、匂ったかな?」

「ああ、うん、違うの。ちょっと日菜の匂いがした気がして。」

勘が鋭いな。嘘を見抜かれそうなので素直に言うことにする。

「実はな、かくかくしかじかで...」

「あハハッ!そっか~ヒナ、○○になついてるんだ~」

「今日も紗夜がバンド練習だから、日菜の相手しないといけないんだよ。」

「そんなにヒナにべったりだと、紗夜、妬いちゃうよ?」

「僕からすれば、紗夜があまりにも消極的だから距離、縮めづらいんだ。」

紗夜と付き合ってから手を繋ぐまでどれだけ時間が掛かったことか。お互い奥手だったのもあるが。

「紗夜、案外勢いで押しきっちゃえるから、○○から積極的にいけばいいんじゃないかな~」

「まあ、参考にするよ」

「今井さんに宇田川さん、練習始めますよ!」

遠くから紗夜の声が聴こえる。

「じゃあ、紗夜呼んでるし、行くねっ」

「あぁ、じゃあな。」

「それと...ヒナと紗夜、どっち取るのかはっきりしなよ?」

紗夜の方に駆け足で向かいながらリサの言った言葉に、僕は誰に言うでもなく、

「分かってる」

と言った。日菜か紗夜、どちらかなんて決まっている。ただの遊びの関係なのに深い関係を持っているという矛盾が少しばかり馬鹿馬鹿しかった。

「今井さん、○○さんと何をしてたんですか?」

「少し話してただけだってば~」

少し嫉妬を含んだ紗夜の声といつも通りの今井の声が聴こえてきた。

今井には全て見抜かれてるんだな。そう気づくと寧ろ安心した。彼女の前では嘘を言う必要はないのだから。ポテトLをさっさと買い、家路に着いた。




流石に眠くなってきて今にも魂が抜け出しそうです。次回、日菜ちゃんとの甘甘お家デートです。いい加減勉強再開せねば...
あと、評価orコメント下さると有り難いです。では


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4話

今回はちゃんとR18してます。


日菜の家に戻ると、先に日菜がリビングでテレビを観ていた。

「...おかえり。」

「ただいま。ポテト買ってきたぞ。」

やっぱり元気ないな...。さっき思い付いた話をするか。

「日菜、さっきの話だけどな...」

「うん、○○と出掛けるの、諦めるよ...」

「それなんだけど、紗夜も一緒じゃ駄目か?」

日菜の声に少しだけいつもの元気が戻る。

「え?お姉ちゃん、予定大丈夫なの?」

「あぁ、一日だけ予定空けてもらえたから、その日に、ね?」

日菜と二人っきりでは問題があるが、紗夜がいれば、僕と紗夜のデートに妹の日菜がいるだけで、何の問題もない。話し終わると、日菜の目がキラキラしだした。やっぱり日菜はこうでなくては、と思った。

「○○っ!ありがとうっ!」

日菜はそう言って抱きついてくる。素直に嬉しいのだが、胸が押しつれられて気が気でない。

「ちょっ、胸当たってるから」

「えぇ~気付かなかった~♪」

すっかりいつもの調子を取り戻した。日菜を抱き締めたまま頭を撫でていると、ふと日菜と目が合う。少しの間見つめ合い、

「今朝の続き、する?」

日菜は誘ってくる。やりたくない、と言えば嘘だが、紗夜の事を考えるとあまり気が進まない。しばらく沈黙していると、日菜が

「そんなにあたし、魅力ないかな...」

そう言われるとやりずらいな...所でさっきから日菜にじりじりと部屋の端に追い込まれている。逃げられない状況になった。

「迷ってるんなら、体に聞いてみればいいんじゃないの?」

日菜は僕の下半身に手を伸ばす。感触を確かめると、日菜は耳元で

「あれ?かたくなってるよ?」

と言ってきた。

「これは...違うんだ...」

女子高生に胸を押し付けられてそうならない男はいない。日菜はなにも言わずに僕をソファーに押し倒してしまう。日菜は僕の上に馬乗りになる。起き上がろうとするが、うまく抵抗できない。そうこうしていると日菜は僕のズボンを下ろしてしまった。僕の下半身をまじまじと見て、

「これが...あたしの中に...」

そういってそれに頬擦りしてくる。突然の事なので軽く絶頂してしまった。

「んちゅ...もったいないよ...」

日菜も下着を脱ぎ、それを自分の下半身にあてがう。

「それじゃ、いくねっ...」

ーーーーーーーーーーーーーーー

あのあと、一方的に日菜にいいようにされた。時計を見ると、3時を回っていた。日菜は未だに裸のままだ。僕とソファーに座ってポテトを摘まんでいる。

「日菜、僕はいいけど、そろそろ紗夜帰ってくるし、シャワー浴びてきたらどうだ?」

「う~ん、○○も一緒にシャワー浴びよ?」

何をいってるんだ。もし紗夜に見つかったら即通報されるだろ...。シャワーを浴びないのであれば、せめて服を着てほしい。日菜の下半身から、ついさっきの営みの跡が垂れてきていて、ソファーが汚れるし、何より目に毒だ。

結局日菜はシャワーは浴びず、部屋着に着替え、紗夜が練習から帰ってきた。

「○○、今日は日菜をありがとう。」

「ううん、礼には及ばないよ。それと、予定空けてくれてありがとう。」

そこで携帯が鳴った。

「ごめん、紗夜」

「ええ、大丈夫ですよ。」

一旦部屋を出て、電話にでる。

「もしもし。」

「もしも~し、○○?」

「ああリサか、何か用事なのか?」

紗夜経由で連絡先を追加したのだろう。日菜と紗夜の事かと思うと気が重い。

「○○の考えてるようなことじゃないって。」

それを聞いてほっとした自分がいた。

「それじゃなかったら何の用だ?」

「○○、今度の祝日、紗夜とヒナと出掛けるんでしょ?私もついていっていい?」

「僕はいいんだけど、二人には...」

「もう許可とったよ~」

手が早いな。今朝の事と言い今井は妙に先回りしてきて軽く恐怖を覚える。

「ぁぁ、それなら、いいんじゃないのか?」

男子大学生一人と女子高生三人でお出掛けか。なんでこうなってしまったのか。

「ありがとっ!じゃあ、次の祝日にね~♪」

そうしてリサとの通話を終える。

「はぁ...」

壁にもたれ掛かり一息つく。



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5話

やっと紗夜との絡みが書けた...


リサとの通話を終え、部屋に戻る。

「紗夜、待たせてごめん」

「いいえ、大丈夫です。お出掛けの件でしたか?」

「あぁ、うん。リサに確認されたよ。」

プライベートなのに相変わらず敬語なのが少し滑稽だった。僕の通っていた高校には紗夜のような風紀委員は居なかったが、それでも何だか学校の教室で話しているような感覚になった。

「今日は家に帰ることにするよ。洗濯物とかも溜まったままだし。」

「そ、そうですか...。」

紗夜が少し寂しそうにする。本人は僕が泊まっていくのを期待したのだろうか。そのまま雑談をしながら家の前まで紗夜は見送ってくれた。東京とは言っても都心から離れているので喧騒は聴こえてこない。紗夜はなにも言わない。静寂が流れ、リサの助言を思い出した。彼女と二人っきりでも他の女の事を考える僕はきっと浮気性なのだろう。そう思いながら紗夜の手を取る。

「○○さん?...んっ!?」

紗夜の声が漏れる。閑散とした夜に紗夜の喘ぎ声と水音が響く。紗夜の唇に舌を入れ、歯茎や上顎の内側を舐める。舌を動かす度に紗夜は体を震わせる。紗夜も僕の腰に手を回してきた。そして紗夜の方もこちらの舌に自分の舌を絡めてきた。お互いの気持ちを確かめるように唾液を交換する。出来ればずっとこうしていたいが、紗夜が体を冷やしてはいけないのでそこでやめにした。唇を離し、銀色の糸が垂れる。

「...過激だったか?」

顔を赤く染めたままの紗夜に聞く。

「...はぃ。...初めてなのに舌まで...」

意外だった。紗夜は美人なので持てそうなのにな。まあ紗夜の性格だと無理もないか。

「それじゃ、おやすみなさい」

そう言って紗夜と別れる。まだ口の中に紗夜の唾液の味が残っている。カーテンの隙間から日菜が盗み見していたが見なかった事にした。

家の前に着くと、見知らぬ人があった。別に不審者とかストーカーとかではなく、今朝偶然会った今井リサだった。

「はぁ...」

心の中でため息をついたつもりが声に出ていた。

「ちょっと!女の子見てため息つくって、失礼すぎない~?」

女の子成分はついさっきの摂取したのでもういらん。

「何の用だよ、こんな夜に」

さっさとコタツに入ってワインを堪能したかったのに、予定が台無しだ。するとリサが寒いと言わんばかりの仕草をわざとらしくする。

「... 入れよ...。」

無視して放置してやろうかと思ったのだが。

「お邪魔しま~す♪」

遠慮なくいってくる反面、玄関でブーツをしっかり揃えて脱ぐ。そういう所がしっかりしているのが救いだ。突然の事で気付かなかったがリサは片手に何か荷物を持っている。

「何だ、その荷物は。」

「○○、まだ晩御飯まだでしょ?作ってあげようと思って」

そう言いながらリサはエプロンを着て台所に立つ。手持ち無沙汰なので、散らかった部屋を片付けることにした。セラーから出しっぱなしのボトルをしまい、読みかけの本を棚に戻して机を開ける。リサに見られるとマズイ類いの雑誌をベットの下に滑り込ませる。何だか結婚生活みたいだな、と思いながら料理するリサの後ろ姿をながめていた。

 



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雑談

完全にやることが失くなってしまった。リサの方はというともう少しで調理が終わりそうな雰囲気だった。リサは真冬だというのに短いスカートを履いている。そこから伸びる生足を見ていると寒ざむしい気分になる。

「何か手伝えることあるか?」

自分だけこたつに入っている訳には行かなくなり口を突いて出た。

「う~ん、じゃあ大皿出しておいてくれる?」

もう調理は殆んど終わっているようで、後は料理を皿に盛り付けるだけのようだ。リサは慣れた手つきでフライパンから皿に料理を盛る。

リサと二人でコタツに入り、

「「いただきます!」」

そういって食事を始める。麻婆豆腐なんて食べたのはいつぶりだろうか。本人は和食好きを標榜していたので、こんな料理を作るのは少し意外だ。

「リサって中華つくれたんだな」

正直な感想を口にした。

「別に出来ない訳じゃないけど、普段は作らないだけだよ。」

僕が中華が好きなのを知っていたということだろうか。リサにそれを言った覚えはないから、もしそうだとしたら少し怖いな...。

「最近バンドメンバーとは、どうなんだ?」

バンドを結成した当初、リサと紗夜は折り合いが悪かったと聞いていた。それだけに、夏休みにメンバーでトコナッツパークに行ったと聞いたときは驚いた。

「あぁ、そう言えば友希那がさ、○○に合いたいって言ってたよ」

あぁ、あの白髪の子か、初めて会ったのは公園だったか。

「ボーカルのクールな猫好きの子だっけ、」

少し控えめな体の、と言いそうになるが踏みとどまった。そう思うと、Roseliaは胸囲の格差が酷いなと思う。中学生のあこは仕方がないが、友希那や紗夜は慎ましい胸だか、燐子はとても高校生とは思えない立派なものを二つぶら下げていらっしゃ...

「今なんかいやらしいこと考えてたでしょ!」

「そんなことない。脳内でRoseliaのメンバーの胸の評論をしていただけだよ」

「ほらっ!やっぱりいやらしいこと考えてたじゃん!」

そう言えば目の前にいるリサを忘れてたな...。胸の大きさでは友希那や紗夜よりも勝り、スタイルの良さでは燐子より上だ。麻婆豆腐を食べて体が暖まったのだろう。今は上着を脱いで少し薄着になっているのと、汗で肌が透けて見えてとてもエロい。視線に気づいたリサが、

「ふ~ん、日菜や紗夜で飽きたらず、アタシにまで手だすつもり?」

そうジト目で言ってきた。リサは美人で魅力的だが、不思議とそんな関係を持ちたいとは思わなかった。

「別にリサとはそういうことしたくはないんだ。」

素直にそう返す。だが

「ちょっと!アタシに魅力がないって言うの!?」

そう頬を膨らませて少し不機嫌になる。

「何だ、ヤられたいのなら、今すぐにでも犯してやるよ?」

リサの方に詰め寄る仕草をする。

「そういう意味じゃないって~」

リサは軽く返しながらも、手で体を隠す。

でもどうしてだろう。目の前に日菜や紗夜がいたら多分僕は彼女を犯していただろう。

それがどうして、リサだとそうは思わないのか不思議でならなかった。



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7話

「死ねっ!!」とかでもいいので感想下さると有り難いです。


そんなこんなで雑談をしていると、いつの間にか料理を食べきってしまった。机の上には空の大皿と茶碗があるだけ。せめて食器洗いくらいはしようと、それらキッチンに持っていく。リサが手伝おうとコタツから出ようとするが

「手伝わなくていいよ。コタツで暖まってて。」

そういうと

「そう、ありがとう。」

といって思いの外簡単に引き下がった。食器を洗っていると視界の端に携帯をいじるリサが目に写った。相手は友希那あたりだろうか。高校生らしいな、と少しだけ微笑ましく思った。茶碗はあっさり終わったが、大皿は油がついているので時間が掛かりそうだ。そんなことを考えていると、リサがいつの間にか居なくなっていた。

それと同時に脇腹に手が回ったのに気づいた。

「何だ、構ってほしいのか?」

冷水に指先が冷えていくのを感じながらそう言う。

「今日、泊まっていきたいっていったら、嫌?」

なんだその妙に遠回しな言い方は。そのくせあまり本心を隠す気もないようだ。

「別に構わないけど、親御さんは大丈夫なのか?」

「うん、もう許可とった。」

また手が早いことで。腰に回された手には携帯が握られている。

幸い、風呂は一昨日掃除したし、布団も干した。強敵の大皿も洗い終え、手を拭いてリサの手をほどこうとする。

「いじわる。しばらくこのままで居させて。」

そういって手を離そうとしない。仕方ないのでリサが密着したまま風呂を沸かす。

「わぁ、意外に広いんだね。」

リサは本当に意外そうに言った。

風呂場はありのままに使うしかないからな。リビングは家具の位置を工夫すれば広く使えるが、風呂場は湯船とシャワー以外ないから広さだけが物を言う。窮屈な風呂場じゃ心も休まらない。蛇口を捻り、水流に手を当てながら温度を調整する。

「リサ、こんな位でいいか?」

いつもより少しだけぬるめにした。

「うん、このくらいでいいよ。」

リサも手を当てながら言う。水面にリサと自分の姿が写る。

何だか違和感を感じたが、それはいつもはいないリサがいるからではないようだ。

人は自分の姿を確認するために必ず鏡を使う。しかし正確には彼らは左右反転した自身の姿を見ている。言い換えると、人に見られるときの姿とは左右反転だ。人間の顔は厳密には左右対称ではないので、人が見る自分の顔と自分の見る自分の顔は印象が違って見えるそうだ。特に髪型何かは左右反転して見えると随分と印象が変わる。当然リサの髪も同様に反転していたから僕は違和感を感じたのか。ふと水面を見直すと、リサの顔が歪んで見えた。

「あぁ、ごめんな。さっさとリビングに戻るか」

「いつまで水面見とれて、何考えてたの?」

顔が歪んで見えたのは水面が揺れていたせいではなかったようだ。

リサはジト目で訊いてくる。

「リサの美貌に見とれてただけだよ」

そう受け流し、ジト目のままのリサと風呂場を出た。




評価、感想待ってます。


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8話

最近fateの映画をみて、真にエロさを演出するには寧ろその過程をこそ重きを置くべきと思った。別にエロシーン自体はどの作品も同じ様な物だけども別格のエロを感じたのはそこに行き着くまでの道だと。


「ふぅ...」

湯船に身体を沈ませながらため息を着く。

この一時が格別だ、と最近思う。きっと精神的に疲れているのだろう。暖かいお湯に体がほどけていくようだ。いつもより少しぬるいのが物足りなかったが、リサのためだ、気にしないことにする。

リサ。 そう口にしてみると料理中のリサの後ろ姿を思い出す。まだ生足位しか生で見ていない。

エプロンの上からだとスタイルはともかく胸の具合はあまり分からなかったな...。あぁ、リサが泊まっていくのなら服を貸してやらないとな。パジャマは問題ないが、下着はどうしようか。まぁ流石に用意してあるだろう。そこでガチャリ...と扉の音がする。普段独り暮らしなので心臓が跳ねるようだが、リサがいることをすぐに思い出した。

「ちょっと歯、磨くから洗面器借りるね。」

「あぁ。それと、着替えはタンスの中のやつを適当に着てくれ。

...流石に下着は持ってきてるよな?」

一応確認しておく

「あぁ、うん、そりゃ持ってきてる。」

磨りガラスの扉にリサが透けて写る。ポニーテールをほどいて髪を下ろす。服を脱いでいるように見える。

「なぁリサ、歯を磨くのに服を脱ぐ必要はあるのか?」

「そりゃ、今から風呂に入るんだから、当たり前じゃん♪」

あぁ...。何となく予想していた答えが返ってきた。これならいっそ、リサが全裸で歯を磨く、露出狂であってくれた方がましだ。ガチャリと今度は浴室のドアの音がした。リサがついに浴室に入ってきた。流石に気まずいので目逸らす。リサは僕と向かい合わせになって湯船に浸かる。幸い湯船は広いのでそんなに窮屈にはならないが、それでも不可抗力でお互いのからだに触れてしまう。

「...っ...。」

何で自分から入ってきたリサが赤面しているんだ、赤面したいのはこちらの方だ。

「...○○、全然赤面しないね...慣れてるの?」

「あぁ、慣れてるさ。日菜とあれだけ乱交したんだ、裸位見慣れるよ。」

あえて正直に言葉を濁さずに言った。どんどん赤面していくリサが何だかおもしろく思えてきたからだ。

「ふ~ん、つまんないの。...ところでどう、アタシのカラダ。特にこことか。」

リサは自分の胸を寄せあげて言う。

「まぁ、紗夜や日菜よりは大きいって所じゃないの。」

「素直に褒めなよ、そこは..w」

胸にやった手を下ろし、それでも多少機嫌が良くなったみたいだ。

「所でさ、いつになったら歯、磨くんだ?」

歯みがき粉のついた歯ブラシは置かれたままだ。

「あ、イイコト思い付いちゃった...♪」

なぜかイタズラを思い付いたような顔をしたリサを見て、それが日菜と被って見えてしまったのだった。




リサは主人公にとっての何なんだ、と聞かれると当惑する。僕の脳内のリサがそう振る舞っているだけで、役を持たせてそれらしい行動、思考をしてもらっている訳ではないからです。


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浴場

ある作品を参考にしてシチュエーションを構想しました。ピンときたら多分それが正解です。


リサは歯磨きをもってこちらに迫ってくる。当然こちらは間をとろうとするが、いかんせん湯船なので逃げ場がない。

「もがっ!?」

誇張ではなく、実際こう呻いた。

リサはその歯ブラシを僕の口内に突っ込んだのだ。シチュエーションも相まってなんだか風俗の追加オプションのようだ。

「ふうほふかよ(風俗かよ)。」

「はいはい、動かないでよ。歯、磨きにくいから。」

もがいてみるが、リサが馬乗りになっているせいで殆んど動けない。

もういっそ諦めてリサに歯を磨かれよう。何だか幼い日のことを思い出す。母親に歯を磨かれるあの日のことを、10数年越しにその感覚を、リサに思い起こさせられた。

シャコシャコシャコ...

浴場に歯を磨がく音とリサの鼻歌が響く。あぁ、聞き覚えがあるかと思えば、Roseliaの曲か。

と言うか、他人に口内を弄られるとなんだかくすぐったい。

もしも第三者が、女子高生と風呂に入った上、馬乗りになられているのを見られたら、きっといかがわしい行為をしていると誤解されるだろう。

「うん、オッケー♪磨き終わった!」

やっとこの体勢から解放された。

蛇口を捻り、手で水を汲んで口をすすぎ、ついでに口の回りについた泡も洗い流す。

ふぅ...何だか日菜とするときよりも精神を持っていかれた気がするな...

「よしっ、歯は磨いたし、次は髪と身体だねっ♪」

嘘だと言ってくれ。どうして心身を休める浴場で心身が削り取られなければならないのだ。

 

あのあとはもう、リサのされるがままで、全身のあらゆる所を触られた。普段適当に洗っているので

「ちゃんと垢落とさないと、日菜はともかく、紗夜に嫌われるよ?」

なんてお節介をかけられた。まぁ、それでも全部が全部、嫌だったと言うわけでもなかった。

髪を洗うリサの腕は中々のものだった。僕は散髪に行くのが億劫なので髪が伸びている。そのため自分で雑にやると指に髪が絡まって痛い。それに対してリサは髪の扱いに慣れているのか、全く痛くならなかった。むしろリサの指で頭皮が揉まれるのが心地よかった。

たまには髪を洗ってもらうためにリサを泊めてやるのも有りか。

そんなことを考えながら、リサが自分の体をあらっている間に脱衣場で着替えを済ませる。

バスタオルを洗濯かごに放り込もうとすると、リサの脱ぎ捨てた下着が目にはいる。ブラジャーとショーツは揃いの柄のようで、セクシーな感じの物だ。すでに履いたあとなのにも関わらず、甘い匂いが漂ってくる。リサにバレてはシャレにならないので、ブラのサイズを確認して終わりにした。

「リサ、先に出てるから」

そう言って脱衣場をでた。




9話なのに作品中、まだ一日も経過してないことに気付いたけどまぁいいや。それと、人間関係はなるべく簡潔に最小限にすると言う自戒。キャラが立たなくなるし頭こんがらがっちゃう。


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揶揄

オリ主タグの件、ご指摘ありがとうございます。ほかにも規約に抵触するような点があれば、指摘して下さると幸いです。


はぁ...。こんなに疲れる入浴は初めてだ。髪を軽くタオルで拭いて水分を取る。布団が濡れないよう、タオルを頭のしたに敷いてベットに飛び込む。意識が体を離れて幽体離脱しそうだ。そのまま睡魔に負け、寝てしまった。

 

翌朝。いつもより早く目が覚めた。きっと昨日早く寝たせいだ。

隣ではリサがまだ寝ている。

すーすーと寝息をたてて寝ているのを見ると子供っぽいな、と思う。そのとき、布団の隙間から首から下のリサの格好が見えた。

気のせいだと思い、念のため布団の中を覗き見る。リサは下着姿だった。つまりブラジャーとショーツだけ着けて僕と布団に入っていたのだ。朝からそんな刺激的な物を見せられると、そんなつもりはなくても下半身は正直に反応する。リサが密着する格好で寝ているのでどうしても当たってしまう。少し離れようとするとまた腕を絡め、密着してくる。リサの肌に触れ、お互いの体温が混ざり、僕とリサとの境界線が分からなくなってくる。空いた片手をリサの背中に回す。すると柔らかく、暖かいリサの素肌に指が少し沈んだ。下着姿の女子に絡まれるのを満更でもないと思っていたがそこで目覚まし時計が鳴る。

やっとリサが目を覚まそうとする。

「う~ん...あれ?○○、何でいるの?」

まだ脳は寝ているようだ。

「起きろ~、リサは泊まりに来たんだったんだろ?」

あぁ、そうだった、とリサは返す。半分閉じた目でリサはベッドから立ち上がり、伸びをする。

露になったきれいなリサの腋に目が釘付けになってしまい、腋フェチかよ、と自分に辟易する。

日焼けしていない、透けそうなほどに白い肌が朝日に照らされ、その肌に黒い下着が映えていて、色気を主張してくる。その色気に反して眠そうな顔であくびをするというギャップにもまた、そそられるものがある。

そこで僕もやっとベッドから起き上がり、タンスを適当に漁る。

冬用の服でリサに合いそうな物を探す。

「この辺でどうだ?」

「あ、ぅん...」

まだ眠気が覚めてないようで反応が薄い。先にご飯だけ炊いておこうとキッチンに向かう。米を研いでいると着替え終わったリサがリビングからやって来た。

「ごめんごめん、目、覚めてきたから目玉焼き作るね。」

リサはフライパンを取りだし、手際よく二つ卵を割る。

「今日はご飯済ませたら、少し散歩行かない?」

リサが提案してくる。リサと散歩するのは新鮮で悪くないと思った。

「特にやることもないし、そうするか。ただ少し食後に休憩してからだな。」

「あそこの公園さ、たまに友希那が猫と遊んでるから、運が良ければ会えるかもよ~」

一度話してみたいと思っていたけど、リサが一緒にいるなら安心だな。そんな感じで雑談しているといつもは長く感じる自炊があっという間に終わってしまった。リサと2回目の食事なので慣れた様子で食器を取りだし、盛り付けを済ませる。

「「いただきます!」」

リサの焼いた卵焼きがあるだけでいつもどうりの朝食も新鮮に思える。

「唐突だけどさ、いつもヒナとはどんな体位でヤってるの?」

ぶっ!?本当に味噌汁を吹きかけた。本当に唐突な質問だ。

「そういうのって、夜とか寝る前とかに訊くものじゃないの?」

修学旅行の夜とか、そういうシチュエーションで恋バナをすると聞いたことがある。自分には話したこともない人々の部屋に割り当てられてずっとスマホを触っていた苦い記憶しかないのだが。

「○○が先に寝ちゃってたからじゃん!イタズラしても全然起きる気配ないし!」

リサはすこし頬を膨らませる。

「なんかもう、日菜に押し倒されて、あとは日菜のなされるがままって感じだったな。」

「あ~、何か想像つくな~、やっぱりヒナに馬乗りにされて騎乗位かな?」

「そうだな、大体お察しの通りって感じだ。」

そういうとリサは急にこちらに近づいてきた。

「こ~んな感じかなっ♪」

「ちょっ!?」

リサは僕に股がってきた。それだけでは飽き足らず、リサは僕の顔を引き寄せ、キスをするような格好になる。少しリサの貞操観念を疑った。実は見た目通り、心のなかでは「男なら誰でもいい」とか思っているのだろうか。そんなことはどうでもよくて、リサは目を閉じて唇を冗談にならないくらい近づけてきたのだ。その瞬間、

「キス、期待した?」

さっきまでの表情はどこへやら。

イタズラに成功してニヤニヤした表情をするリサがいた。この屈辱はいつか返してやろう。そう思いながら、このやり取りをちょっぴり幸せに思っている自分がいた。




熊本○知さんの新刊、日菜ちゃんが可愛すぎる。


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話を書き終えてから投稿するまでのわずかの間、この内容は自分しか知らないのだな、と少しだけ優越感にひたっています。


「そろそろ散歩いこっか」

そうリサが言った。こたつが恋しくなりかけていたが、リサを待たせるのは悪い。重い腰を上げて着替える。少し暖かめのコートを着ていくことにした。一方リサは少し寒そうなかっこうのままだ。

「寒いから、これ着てけよ」

その辺にあったあまり着ないコートをリサに渡す。

「あ、助かっちゃう♪ありがとう!」

昨日と違い、リサはタイツを穿いているので昨日よりは大分暖かい服装だ。

 

リサと家を出て、並んで歩き出す。いつもは一人で歩いているが、今はリサが腕を絡めてくるので自然と歩くペースはリサに合わせられる。

「あれだな、今の僕たち、カップルみたいだな。」

「馬鹿言わないで。本当は紗夜がここにいるべきってこと、自覚ある?」

痛い所を突かれるな。自分でも紗夜といる時間より日菜やリサといる時間の方が長いことにくらい気づいている。

「何かリサといる時の方がリラックスできるっていうか、今はそうなりたい気分なんだよ」

「ふ~ん、じゃあ私のことは友達、として見てるワケ?」

「まぁ、そうなるな。」

友達。それは恋人より定義が曖昧で、存在が危ういもの。

彼氏彼女の関係は、お互いの気持ちを確かめあって成立するものだ。つまり言葉のあとに、関係が成立するのだ。対して友達はお互いが友達であることを関係することなく、ただ同じときを過ごした先にあるもの。つまり言葉が介在することはないので、故に友達というのは恋人よりも尊いと思う。

リサの言葉は女として見ていないのか、という意図なのでこれには当たらない。

彼氏彼女というのは、お互いの不安を掻き消すためにお互いを言葉で繋ぎ止めるような存在だ、というのが自分の見解だ。

友もいない自分では机上の空論かもしれないが、もしいたとしたらそれはそれで客観性に欠ける。

「リサを女として見ていない、って意味だけどな。」

「何か引っ掛かる言い方だな~」

そう言いながら絡めた腕を心なしか強く締め付けてきた。

僕としては行く宛もなく歩いていたつもりだが、上手いことリサに誘導されていたみたいだ。

友希那がたまにいるという公園が見えてきた。

「お!いるいるっ♪」

リサが目を輝かせた。視線の方向を見ると、大量の毛玉が白髪の少女に群がっている。多分彼女が友希那だろう。リサとその場所に向かった。

 

「リサ、奇遇ね。それと、隣の人は誰?」

友希那には僕のこと話してなかったんだな。

「彼は○○。今は大学生で、最近しりあったんだ~」

「そう。さしずめ彼氏、ってところかしら?」

やはり友希那にもそう見えていたらしい。ここは自分から弁解しょう。

「あぁ、そういうのじゃぁないんだ。友達、って言うか」

リサには友達と思ってくれているかは分からないけど、便宜上そうしておく。

「友達、ね。ただならぬ関係、って感じするけど?」

何で分かったんだ、と口にしかけたが、ギリギリで踏みとどまった。

リサにしろ友希那にしろ、女の勘ってのは馬鹿にならないな。

「友希那、冗談キツいよ~♪」

リサが対応してくれたので、正直助かった。

「もちろん分かってるわ。それよりはベンチにすわったらどうなの?」

彼女でもない女性の隣に座るのは気が引けるが、本人から言われると気が楽だ。すると、足に猫たちが集まってきていた。座れないな、と思っていたが、

「○○邪魔しちゃだめだよ、」

と言って猫を抱き上げる。そのとき友希那の香りがふわっ漂ってきた。リサとは違う匂いに少しだけ呆然としていた。

「どうしたの?早く座らないと」

そういう友希那の顔には幼さが残っている。

友希那を初めて見たのはこの公園だった。もっともそのときは話し掛けられなかったが。

しかしこの子はリサや日菜とは違ってあんなことやこんなことも知らないのだろうか。無知、というのは女性の魅力を引き立てるものだな、と思った。

冬の日、公園のベンチに女の子二人と座って猫と戯れる。

「にゃーんちゃん、ふふっ、かわいい」

友希那はもうすでに自分の世界に入っていた。自分も近くの猫を一匹抱き上げ、暖かそうな毛玉を撫でる。あちらでは猫同士がくっつきあって大きな毛玉ができている。僕もリサもそれを見て、自然と体を寄せあった。




バレンタインの夜にこんな文章をしたためる大学生が、そこにはいた。こんなことかいてると寂しくなってきたのでチョコ買ってきます。


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座標

今回からタイトルを着けることにしたけど、伏線チックにしてもしょうがないので適当つけたんで特に意味は無いです。あ、ここにタイトルの文言出てきた、くらいのものです。


あれから公園でリサ達と猫と戯れていた。お昼頃になったので、個人練習があるといって、友希那はスタジオに向かった。再びリサと二人っきりになる。

「よく見たらリサ、猫に似てるな、特に目付きとか口元。」

「そう?まあ、たまに言われるけどね」

「そのふわふわの髪とか、あそこの猫そっくりだ。」

他にも人懐っこい性格なんか似てるな。

 

そのあともリサとベンチで喋っていたが、リサもお腹がすいたのか、

「お昼、どこか食べに行かない?」

「そうだな、ちょうどお腹すいたしな。でもあんまりこの辺の店に詳しくないんだ。」

レディーをエスコートするのが紳士の務めだが、見栄を張っても仕方ない。リサならこの近所に住んでいるし、少なくとも僕よりは詳しいだろう。

「○○の良いところだよ、そういう、カッコつけないとこ。」

「まぁ、カッコっけなくてもカッコよくなるのが理想だけどな。」

そう付け加えておく。ファッションとか、流行とかを追っているようでは土台無理なのだろうけど。

流行を追うのは勝手だけども、その本質を見抜けていなければ

あっさり自分を見失いそうで危うく感じる。

しかし、型が無ければ型無しだ、という言葉どうり、行き過ぎた我流も良くないのが難しい所だ。

「カッコいいって、何なんだろうな。」

リサに聞こえないくらい小さな声で、そう呟いた。

そもそも自分にはカッコよくなろうとするのが分不相応なのかもしれない。

「○○は何が食べたいの?」

「パスタとか、かな。あんまり重いものもなんだし。」

「アタシもパスタ食べたい、って思ってた。気が合うね~」

そう言いながらスマートフォンを操作し、近くの料理店を吟味する。

一応年上何だし、今度廻らない寿司屋や個室の焼肉屋でも奢ってやろうかな、と思った。

家庭教師のバイトは実入りがよいので、大学生の身分でも、金だけは持っている。

「んじゃ、行こっか」

ベンチから立ち上がり、googleマップの指し示す座標に向かった。

 

目的の料理店は幸い空いていた。

お品書きを見ると、なるほどリサの選んだ店だ。特にパスタのバリエーションが豊富だった。゛鮭とホウレン草のパスタ゛が目についたので、それを注文することにした。大体パスタ系は量が少な目なので大盛にすることにした。

一方のリサは迷っているようだ。

いくつか候補は上がっているが、絞りきれない、といった所か。

「○○はどれにするの?」

と意見を仰がれた

「これの大盛。」

お品書きを指して言う。

「いいな~男子は、カロリー気にしなくてもいいから...」

お腹回りを撫でながらそう言う。僕から見ればリサは少し痩せぎみだ。世の女性はもう少し豊満な方が魅力的なのに、必死に体重計の数字を減らそうと努力する。

そうまでして減らしたいなら月に行けばいいのに、

と冗談半分に思った。

ついにリサも決断したようで、店員を呼ぶ。リサが何を注文するのか、と気になりながらも店員がやってくるのを待つ。




バレンタインの夜に妄想をしたためる大学生が、そこにはいた(二度目)。皆さんはガルパキャラの誰からチョコがもらいたいですか?是非感想にて聞かせてください。


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パスタ・パラダイス

親の目の前で書きました。


「すみませ~ん、鮭とホウレン草のパスタ大盛1つと、ペペロンチーノ一人で」

リサが店員に注文する。少々お待ちください、とお決まりの台詞をいって店員は去る。

「そういえば、今度の祝日、行く場所とかって、もう決まってるの?」

そうリサに訊いてみた。

「ヒナは服屋に行きたいって言ってたかな。冬服が買いたいらしくてさ。紗夜は楽器店で新しいエフェクター選びたいんだって。」

四人だと動きにくいから、2人ずつ別れて行動するのがいいだろう。

「四人で行動するのもなんだし、僕は紗夜といるよ、日菜制御出来る気、しないし。」

それに、僕自身、ファッションには疎いので、会話も弾まないだろう。女性服のコーナーにいるのも何だか気まずいし。

「それがいいね、ヒナと服、選びたいし。久々に紗夜とイチャイチャ出来るし、いいじゃん♪」

「紗夜、相変わらずガード固いんだよ、この間やっとキスまで行ったんだ」

「あっはは~、普通のカップルより大分遅いね~...」

リサも苦笑しながら返す。大体いい雰囲気になっても紗夜はすり抜けてしまうけれど、あの夜強引に迫っても拒絶するということは無かったし、むしろそれを受け入れていた。

「お待たせしました」

そこで店員が料理を運んできた。

リサは手をつける前に写真を一枚、パシャリと撮る。最近の女子高生らしいな、と思った。きっとSNSにでもあげるのだろうか。

「それ、SNSにあげるの?」

試しに聞いてみる。

「ううん、○○、写っちゃってるし、止めとこうかな、って」

案外その辺の事にはしっかりしてるんだな。というかちゃっかり僕の写真、取ってるし。

まぁリサっぽいな、と思った。以前なら僕はそれを意外だとか思ったのだろう。しかしリサと接していて、人との距離感を上手く測って接していると気づいてからは、リサに対する見方も変わってきたのだろう。

道理で気難しい友希那とも親友になれる訳だ。もっとも、それは長い年月あってこその事だが。

リサならヤマアラシのジレンマも乗り越えられるのかもな、とらしくもなく思った。

それから、リサと他愛もない話をして、食後のコーヒーを飲んでいたりしたら、夕方近くまで居てしまった。混雑してくる前にリサと店を出た。

「すっかり夕方になっちゃったね~。」

「そうだな。リサと話してたらあっという間に時間は過ぎていく。」

リサは歩みを止める。

「せっかくだからさ、写真、撮っとこうよ」

何を?と訊くほど朴念仁ではない。理由はないが、これが何かを決定付けてしまいそうな予感がする。しかし、

「まぁ、そうだな。」

と深く考えず返す。リサがくっついてきて、よく見る自撮りのポーズをする。

「ちょっと!アタシだけやったら馬鹿みたいじゃん!」

そう言われたので、取って付けたようなピースをする。

作り笑いにならない程度の微笑を浮かべて、リサと写真を撮った。

「うん、上手く撮れたよ!」

リサの差し出し画面には、鏡とは左右対称の、いつも見る顔とは少しだけ違う顔が写っていた。

 

 

それから家の前までリサを見送り、家路に着く。しばらく誰かといたので孤独が恋しくもなっていたので、寂しいということはなかった。この時、安寧が破られることは知るよしもなかった。




自分の思う今井リサが上手く表現できたかなと思います。まぁ個人の見解を越えないので誰かから見たリサはこの通りではないのかもしれません。次回、久々に日菜ちゃんとの100%R18回です。


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ひなひな

今回はガチガチのR18です。苦手な方はブラウザバックして下さい


「○○、待ってたよ~♪」

ドアの前で日菜に待ち伏せされていた。答えは分かりきっているけれど、一応

「パスパレの練習はいいのか?」

と聞く。

「練習もう終わったし、個人練習もいいかな~って」

まぁ、そうだよな。一人になりたい気分だったが、待っていてくれた日菜を追い返すのも悪い。

ドアを開け、日菜に部屋に上がるよう促す。

「お邪魔しま~す!○○の部屋、初めてだぁ~♪」

部屋に入れただけでこんなにテンション上がるんだな。

心の中で寒いなぁ、と思いながらこたつのスイッチを入れる。すると日菜も

「あたしも入る~!」

と言って僕の横に座る。こたつは好きだけど、暖かくなるのに少々時間がかかるのが欠点だ。それが待ちきれないのか、

「○○、暖か~い♪」

と言って日菜は抱きついてきた。どさくさに紛れて胸を押し付けてくるので、

「そんなに胸、弄られたいのか?」

と訊いてみた。

「触って触って~、るんって来るから~」

そう言うので、右の胸を右手で弄る。試しに乳首の辺りに指を這わせると、

「ひぅっ!?... 」

と声を漏らした。どうやらこの辺りが性感帯のようだ。少しずつ弄るのを強めていく。

「ゃぁっ!?...ちくびばっかぁ、ィっちぁぅぅ...」

日菜が涙目になっていたが、いつの間にか日菜は僕の左足をまたぎ、股間を足に擦り付けているのに気づいた。擦り付けるうごきが滑らかになり、膝の辺りが濡れてきているのがわかった。

「日菜、濡れてきてるよ」

前戯ももういいだろうと思って日菜に言う。

「バレちゃった~、だって○○の指、気持ちいいんだもん~」

そう日菜は返し、

「じゃ、ヤろっか...」

日菜はそう言った。

 

前はベットだったので動きやすかったけど、今は下半身がこたつに入っているので身動きしずらい。

日菜の膣内は前ヤった時より奥まで濡れているようだった。

「日菜、ずいぶん濡れてるよ。」

「だってぇ、1日○○と会えなかったんだもん...トイレの個室とかで慰めても全然収まんないし~」

「じゃあ、パスパレの練習中も、こんなエッチなこと考えてた?」

我ながら意地の悪い質問をした、と思った。

「うん...ぁぅっ!?、そこ感じるから、るんって来ちゃうからぁっ」

どうやら日菜はへその裏辺りを擦られると感じるようだ。日菜と体が密着し、愛液でお腹辺りまで濡れているのがわかった。

「日菜、垂れてきてるからちょっとな、...」

「え~、いいじゃん。この部屋リサちーの匂いするし、マーキングしとかなきゃ♪」

身動きが取れない上に、日菜も聞かないので、諦める。日菜は腰をグリグリしてきて、自分の気持ちいい所を探しているみたいだ。

「日菜が欲しいのは、ここだろっ!」

そう言って日菜の尻を掴み、無理やり腰を沈ませて日菜の膣内を抉った。

「ぁぅっ、も、もうイくからぁっ、な、膣内で、出してぇっ!」

そう言ったのと同時に、日菜の一番奥で果てた。

「今の、...るるるんって、来たよ...」

日菜は僕の上に倒れ込んだ。

こたつの中を見ると、結合部は日菜の愛液でぐちゃぐちゃだった。

奥のほうで射精したので、膣内から溢れることはないだろうけど。

日菜の愛液、拭かなきゃな、と思いながらそのまま眠りに就いた。




駆け足ぎみで描写が雑だったので揶揄、猫の回を加筆しました。良ければ見直してみてください。


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引き続きちょっぴりR18回です。


グチュグチュ、といういやらしい水音が、目覚まし時計代わりに僕を起こした。日菜と行為に及んだあと、そのまま寝てしまった事を思い出す。

「...日菜、朝から精がでるな...」

嫌みのつもりでそう言う。

「おはよっ○○。でも○○だって朝勃してるしお互い様だよ♪」

正論なので返す言葉もないが、何だか無性に腹が立つ。

日菜の腰遣いが日に日に上達し、今にも射精しそうだ。だが日菜も要領を掴んでいて、射精の一歩手前で腰の動きを緩める。

「焦らすなんて、日菜は性格悪いな」

「だって~、○○、射精したら萎んじゃうじゃん。射精する寸前の○○に、膣内ごりごりされるの、るんってくるから~♪」

小悪魔のような表情で日菜は言う。お陰でこちらは日菜の性欲のせいで心臓バクバクしっぱなしだ。タイミング悪く、そこで携帯が鳴る。

「日菜、一旦たんま...」

日菜は僕の言葉を聞かずに携帯を取ってしまう。クスリと日菜はまた小悪魔のようにニヤニヤしている。日菜がこちらに携帯を渡してきた。画面には「氷川紗夜」とある。いやいや、いくらなんでも間が悪すぎる。

「もしもし、紗夜?」

「○○、ごめんなさい。日菜がまた勝手に...」

いきなり日菜が腰を激しく振り始めた。

「ぁ、あぁ、大丈夫だよ。日菜のお陰でこっちも楽しいし...」

声を抑えるので手一杯なので、射精までは我慢出来なかった。

「本当に申し訳ありません、必ずお礼をしますので」

紗夜の謝罪を聞きながら日菜の膣内に射精してしまった。紗夜との通話を切り上げ、携帯をスリープにする。愛すべき彼女との通話中に、彼女の妹に膣内射精してしまった罪悪感もあるが、それと同じくらい気持ちよかった。風紀委員の紗夜は、きっとこれを知ったら僕を軽蔑するのだろう。

「ここ、○○の一番搾りでいっぱい...」

恍惚とした表情で日菜は言った。

 

あのあと、お互い体液まみれだったので、一緒に風呂に入った。

流石の日菜も性欲が尽きたようで何事もなく平凡に終えた。

「今日はパスパレの練習あるのか?」

「うんっ♪彩ちゃん何回やっても全然上手くいかないだ~、何でだろうねっ♪」

彩ちゃんが可哀想すぎて同情した。

「練習は楽しいか?」

「うんっ♪彩見てて面白いし、他のみんなもあたしと違ってて面白いんだ~♪」

終始虚仮にされる彩ちゃん。

「それだったら、よかった。」

紗夜から訊いた練習の雰囲気とは随分異なるようだ。紗夜から

最近、険悪では無くなったと訊いたが、芯の部分は変わらないものだ。同じバンドでも千差万別。

それも、その差は大きくもあり、ある程度バンドに接していないと気づかないほど小さい。

「じゃ、練習行ってくる~♪」

日菜が玄関から出ていこうとする。

「スタジオまで送ってくから、待ってて。」

そう言って日菜と一緒に家を出る。

 

 




前にも書きましたが、揶揄、猫の回を加筆しました。
あれですね、既に書いた話を加筆・修正できるのってネットの特権ですね。一発目で完璧に書けばいいだけですが、それが出来れば最早プロ。
追記 パスタ・パラダイスを加筆しました。


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変化
ポテト欲


あれからcircleまで日菜を送った。

日菜と別れたあと、受付の女性に

「○○君、会うたびに違う女の子といるね。」

と言ってきた。

確かに昨日はリサといたが、あれは友達みたいな関係であって、リサを女子として見ている訳ではない。友希那にしても同じだ。

日菜に関しては...情状酌量の余地もない。

「誤解を招く言い方は止めてください。ただの友達かそれ以下です。」

そう言って軽く受け流した。

まさか日菜との関係を知ってる訳ではないだろう。

「そんなこと言って~、日菜ちゃんと夜、楽しんでるんでしょ~」

何でそれを知っているんだ、まさか日菜が喋ったのか...?

「冗談止めてください。仕事邪魔したら悪いんで、この辺で失礼します」

そんな風にはぐらかしてcircleを出た。後ろで、

「若い子はいいねぇ~」

とぼやきが聞こえた気がした。

やることもないので、併設されているカフェで少し時間を潰そう。

そう思い店内に入ると、紗夜が一人でいた。こちらから軽く手を振ると、向こうも気がついたようだ。

「おはよう、紗夜。」

紗夜と向かい合わせに座って言う。

「○○、おはよう。昨日は日菜のこと、ありがとう。」

紗夜はやっぱり律儀だな。そう話をしながら店員にジュースを注文した。すると少し紗夜が顔をしかめた。何か気に障ることを言っただろうか。

「紗夜、どうかしたか?」

「いいえ、ちょっと○○から日菜の匂いがした気がしたのだけど」

机越しに紗夜のオーラに威圧される。学校での風紀委員としての紗夜が垣間見えた気がした。

「まぁ、泊まっていったからな」

部分的にだけ答える。

「まさか、日菜といかがわしい行為に及んではいないでしょうね?」

ドクン、と心臓が跳ねる。図星だが態度にでないよう抑える。

「冗談は止めてくれ」

「知ってるわよ。もちろん同じベッドで寝てもいないんでしょう?」

「ああ、もちろんだ。」

ベッドでは寝ていない。当たり前だから言うまでもないと思っただけだ。そう言って、なんとなくお品書きを眺める。フライドポテトが目に付いた。紗夜、見た目に反してフライドポテトとかのジャンクフード、好きなんだっけ。

店員に追加でフライドポテトを注文する。

少しした後、飲み物とフライドポテトを持って店員がやってくる。

「ほら、フライドポテト、好物だろ?」

そういいながら皿を紗夜の方にずらす。

「ありがこうござ...えっ!?」

紗夜は見事にノリ突っ込みをする。驚いたような表情はどことなく日菜に似ている。まあ双子だし似ているのは当たり前だろう。

「...頂きます。」

やはり律儀に手を合わせる。

最初は控え目にポテトに手を伸ばしたが、その後はずっとポテトを摘まんでいた。そして、

「紗夜、ちょっと出掛けないか?」

と、ポテトに夢中の紗夜にそう言った。




次回は紗夜とのデート回です


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星空

今回はR制限なしの、健全な内容です。


紗夜は首をかしげる。

「今度の祝日に一緒に出掛けるのではないのですか?」

「まぁそうなんだけどさ、日菜とかリサも一緒だから、紗夜と二人であまり居られないと思うんだ」

これは半分口実だった。実は紗夜にやってみたいことがあった。「それも...そうですね。では今日のうちに、少し店を見て回りましょう。」

そうしてどうにか紗夜を説得し、二人でショッピングモールに向かった。

 

「紗夜って夏でもあんまり露出多い服着ないよね。」

「ええ、高校生は高校生らしく、華美でない服装でいるべきだとおもっているので。」

風紀委員の模範のような答えが返ってきた。

近くにあった、明るい色が基調の上下一組の服を取る。今までミニスカートをはいた紗夜を見たことがなかったので、あわよくばお目にかかりたい。そのためにあえてハードル高めのものから提案してみる。

「紗夜、こんなのも似合いようだな」

「そ、そんな華美なものは高校生に相応しくありません...」

そう言いながらも満更でもない様子だ。ここは押してみる。

「誰も見てないんだしさ、試着だけでもしようよ」

試着室の方を見ながら誘ってみる。しばらく逡巡したが

「分かりました ...試着だけですが...」

紗夜はそう言って試着室に入っていった。

数分後、カーテン越しに声が聞こえてきた。

「○○、恥ずかしいです...」

どうやら他の人に見られるのが恥ずかしいそうだ。

「僕も見たいんだけど、いいかな」

すると紗夜はカーテンをちょっぴり開け、

「入ってください...」

と言った。試着室に入ると、そこにはいつもと印象が全く違う紗夜がいた。

「紗夜...控え目に言って、むちゃくちゃ可愛いよ。」

冗談抜きでそう思った。いつもは凜とした美人系だが、今は可愛い系女子になっている。制服姿では見えなかったミニスカートから伸びた太ももがとても魅力的で、いつもの私服では分かりにくかった紗夜のスタイルも、今はそれが存分に活かされている。

「か、可愛いとか、言わないで下さい...恥ずかしいです...」

羞恥に満ちた表情もさらに魅力的だ。だがそんな紗夜の姿に少し欲情してしまった。

「紗夜...いいか?」

紗夜に少しだけ迫ってみる。拒絶されないか少し不安があったが、

「こっ、ここは...公共の場で...」

乙女心と風紀委員の心がせめぎあっているみたいだ。しかし拒絶する気は無いようだ。その証拠に背中に手を回しても逃れようとしない。そのまま紗夜に顔を近づける。しかし唇に触れる寸前で止める。

「っ!?、意地悪しないで...」

そう言って、紗夜も僕の背中に手を回し、僕を抱き寄せた。以前したときより紗夜が積極的になってくれたのが少しだけ嬉しかった。唇を重ねるだけのキスをしばらくしたあと、濃厚なディープキスを交わす。紗夜の舌に自分の舌を絡ませると、紗夜もそれに応じて舌を絡めてくる。ぴちゃぴちゃ、と密室の試着室に水が響く。

 

「ぷはぁ...○○、良かったです...。」

紗夜は恍惚とした表情で言う。

「紗夜も、舌遣い上手くなったよ」

試着室に長居するのも怪しまれるので、試着を終える。また服選びを再開するが、紗夜がすこししおらしくなった気がした。そして

「紗夜、このくらいのやつなら着れそうじゃない?」

ここで予め目をつけていた、少しだけ大人しめの服を紗夜に見せてみる。

「これなら、恥ずかしくないです...」

また再び試着室に紗夜は入っていった。しばらくしたら紗夜がカーテンを開けた。うん、紗夜の大人っぽい雰囲気と可愛いスカートが絶妙に合っている。

「紗夜、にあってるよ」

そういうと紗夜は安心したようで、

「私も気に入りました!」

と少しだけ笑顔を浮かべた。紗夜も気に入ったようで、安心した。

「じゃ、レジ行ってくるから、少し待ってて。」

紗夜から一旦服を受け取って会計に行く。背後で、

「分かりました...えっ!?」

と一人またもノリ突っ込みをする紗夜の声が聴こえた。

 

会計を済ませ、店の入り口で待っていた紗夜の元へ向かう。

「お待たせ、紗夜。」

紗夜は嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちで板挟みになっているようだ。すると、紗夜は僕のポケットから無言でレシートを奪い取ってしまう。

「はぁ、見なくてもいいものを」

レシートの0の数を見た紗夜は目を見開いた。

「○○、せめて割り勘にしてください。でないと私...」

「ここにきてもやっぱり紗夜は紗夜だな。せっかく買ったんだから、素直に喜んでいいんだぞ?」

そう言うと、紗夜も吹っ切れたようで、素直に

「ありがとう。私、嬉しい。」

やっと紗夜の、年相応の笑顔が見られた。何物にも代えがたいものが見られたので、それで十分満足だ。

「よし、そろそろ帰るか。」

 

紗夜の家の前に着いた。

「今日は、ありがとう。」

「こっちも、可愛い紗夜が見れて良かったよ。」

別れの言葉を言ったあと、唇を重ねるだけの別れのキスをした。

 

人生で一番高い買い物をした日だったが、そんなのはどうでもよかった。冬の星空を見上げながらそう心から思った。

 

 

 




書き終わってから気づいたけど、いつもの倍近い字数になってしまいました。どうしても一話にまとめたかったので仕方ない。次回はもうちょっとだけリサとの関係性を掘り下げるつもりです。


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想い

このまま自分の家に帰る気にはならなかった。紗夜と別れて寂しいのかもしれない。

気付かないうちに足を例の公園に進めていた。

すると見たことのあるような人影がベンチにあった。

「あっ、○○じゃん~。こんな遅くに公園来たの?」

「それはこっちの台詞だ。リサこそ何でいるんだ?」

日も沈んだ後の公園に女子一人でいるのはどう考えても不自然だ。

「夕方ごろにね、友希那来てるかな~って待ってたら、いつの間にか日が沈んでたんだよね~」

どれだけ友希那に会いたいんだよ、と呆れた。リサには彼氏がいなかったはずだし、もしかしてレズなのだろうか。

「ふ~ん、もしかしてリサ、友希那の事好きなの?恋人として。」

単刀直入に訊いた。確信はあるが、それでもリサの口から聞かなければならない。

「っ!?...うん...そうだね。」

一瞬驚いたリサだったが、素直に認めた。とすると、友希那のバンドに入ったのも、クッキーを作るのも友希那に対する愛情から来ているものだ。リサは、良く言えば愛情深く、悪く言えば重いんだろう。

「道理で、男には興味がないわけだ」

少しだけ意地の悪い事を言ってみる。

「そう、かも...。でも、○○だってアタシにエッチなことしないじゃん。」

「それは、多分、リサの事をもっと知りたいからだ。」

自分でも少し矛盾した事を言っている気がした。普通はもっと知りたいという理由で性行為をするものだ。

「フフッ...何それ。普通逆じゃない?」

リサは軽くわらって応えた。

「だろうな。日菜と性欲を貪るだけのセックスを散々して、おかしくなっただけなのかもな。」

わざと下品な言葉を使ってみせる。

「アタシだって、友希那とあんなことやこんなことしたいと思ってるけど、この気持ちは本物だよ。」

リサは控え目に反論してくる。

「だったら、それでいいんじゃないのか?僕とリサの貞操観念がすれ違っているだけだ。恋愛にテンプレートなんてないんだよ。」

少しだけカッコつけてみる。

「何カッコつけてるの、○○らしくない。」

「リサの方こそ、らしくないぞ。恋愛相談なんて。」

図星だったが、誤魔化した。

「アタシ、友希那がいなくて寂しいのかも...。」

そう言ってリサは遠くの方をぼんやりと見つめた。

「...そろそろ親御さんも心配するし、帰ろう。」

ベンチから立ち上がり、リサの手を取ろうとする。

「先輩面しないでよ、○○だって紗夜いなくて寂しい癖に。」

どうもリサには全て見抜かれていたようだ。

「でも、ありがとう。少しだけ気が楽になったかも」

リサは微笑んだ。

 

 

そうして家までリサを送り届け、今度こそ家路に着いた。




意見・要望があれば、感想にてお伝えください。できる範囲で反映します。シチュエーションとかエッチの仕方とか


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社会人

今回も健全な回です。


「くぅっ...」

腰がバキバキになってきた。引きこもりが1日雑用してたらそうなるよな...。

事の発端は今日の朝に遡る。

 

「ジリリリリッ...」

目覚まし時計が鳴る。このところリサや日菜と寝食を共にしていたので一人で朝を迎えるのは久しぶりだった。時計の針は8時を指している。

「ピンポーン」

普段出番のないインターホンが鳴る。画面を確認すると、片手に荷物を持ったリサがいた。

 

「○○、おはよっ!朝ご飯、作りに来たよっ♪」

荷物を見せてそう言う。

「ありがとな。出来れば予め連絡してくれると有り難いんだが。」

予告もなしに女の子に家にこられるこっちの身にもなってくれ。

「それなんだけどさ、良ければでいいんだけど、アタシが朝作るってのは、どう?」

たどたどしく、少し目を逸らしてリサは言った。

「僕は全然がまわないよ、寧ろありがたいと思ってる。けど...」

「ママには、許可取ったから♪」

僕の心を読み取ったかのようだ。

僕はあるものを探してリサに渡す。

「これ、リサが持っててくれ。」

すると

「えっ、いいの...?」

スペアキーを手にしたリサは驚いたように言う。

「いちいちインターホンするのも手間だし。」

リサはスペアキーを大事そうに手に握りしめる。

「何だか、○○の特別になった気がする...」

 

その後は、いつも通りリサの朝食を一緒に食べた。

「そうだリサ、circleってバイト募集してたっけ?」

「あぁ、そういえばまりなさんが前に、「猫の手も借りたい~」ってぼやいてたから、歓迎されると思うよ~」

そろそろ怠惰に過ごすのも飽きてきた頃だ。新しいバイトを始めてみるのも悪くないな、と思った。

「アタシが代わり練習のついでにまりなさんに伝えておこうか?」

「大丈夫。リサ見送るついでに まりなさんと話しておくから。」

念の為、一応履歴書を書いておく。

「おぉ~、社会人って感じ~!」

横で見ているリサがそう言ってくる。社会人。よく使われる言葉だがその定義は曖昧だ。たとえ自立していても、極端な話パチプロやトレーダーが社会人かというとそうは言えない。労働をするにしても、僕のようなバイトで切り盛りしている人も社会人のような感じではない。成人をしたら社会人だというような風潮があるが、存外成人でかつ社会人である人は少ないのではないだろうか。

そんな思考に耽りつつ、履歴書を書き終える。経歴の欄をみるとまだ三行しか埋まっていないのをみると、自分の若さを実感する。

「待ってくれてありがとな。そろそろ出よっか。」

そう言ってリサと共に家を出る。

circleに着いたあと、

「リサ、練習頑張ってこいよ。」

「うんっ!○○も、バイト頑張ってね!」

そう言ってリサはスタジオに入っていった。

「○○君~、またまた君は色んな女の子に手をだすね~。」

ほんとに人聞きの悪い事を言う人だ。でも何だか、まりなさんは社会人って感じはしないな。僕のなかの、社会人は満員電車に乗って出勤するサラリーマンという固定観念のせいかもしれないが。

「いえ、僕は紗夜一筋ですよ。」

自分でも言ってて馬鹿みたいに思え笑いそうになった。

「そんな夢みがちなプロポーズを私に今されても、反応に困るなぁ~。」

「冗談です。今日はバイトの件について聞きたいことが...」

「ば、バイト!?助かるよ!!」

まだ話の途中なのにまりなさんは僕の手をとって喜ぶ。

「早速だけど...」

 

そして早々と採用が決まり、場面は冒頭へと移る。

モップで床を掃除し終わり、背筋を伸ばす。

「くぅっ...!」

少し背を曲げた状態が長く続いていたので腰がバキバキだ。たまに女の子達が挨拶してくれるのが救いである。

「お疲れ~、ちょっと休憩してていいよ~」

まりなさんはそう言う。自販機で何か買ってくるか...。そう思って一旦外に出た。ジュースを一口のみ、

「ふぅ...」

と息をついて、しばらく空を眺めていた。




CoCo○で書いてたけどけっこう捗る。しばらくはリサがメインになりそうです。


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母親

あの後、結局circleが閉店する時刻まで働いていた。

時刻は5時前。普段使わない筋肉を使ったので余計に疲れを感じる。休憩時間を除くと5、6時間は働いたのだろうか。

「それじゃああとはやっとくから、○○君は帰ってもいいよ~」

「わかりました。お言葉に甘えて失礼します。」

まりなさんにそう言われたので荷物をまとめて帰ろうとした。すると

「○○、お疲れ様~♪」

リサがスタジオから出てきた。

「あれ、Roseliaってさっき上がってなかった?」

と僕はリサに訊いた。

友希那たちは2時間前くらいにスタジオから出てきていたはずだ。

「アタシRoseliaの中じゃ下手だからさ、自主練してるんだ。」

下手、か。自分でもそういうんだからRoseliaの演奏レベルは相当高いんだろうな。

「リサ、頑張ってるんだな。」

気の利いた言葉が思い付かない。

「うんっ!だから頭撫でてよっ!」

他人に見られると怪しまれるので回りに人が居ないのを確認する。まりなさんは残りの作業で裏に行ったようだ。

「そんなに回りに確認してると何だか、イケナイ事してるみたいだね。」

「実際、年齢的にアウトだけどな。」

そう言って、リサの頭を髪型が崩れないように軽く撫でた。

「えへへ~、ありがとっ!」

リサは嬉しそうだ。そこで猫とたわむれた日のことを思い出した。頭を撫でられて喜ぶ様子など、やはりリサは猫ににているな、と思った。

「○○君~、リサちゃんにまで手出すんだね~。」

げ、まりなさん。いつの間に居たんだ、さっきまで居なかったのに。目が全然笑ってなくて怖い。

「い、いや、これはリサが...」

「言い訳しなくてもいいよ?紗夜ちゃんだけじゃ満足できないんだよね?」

そう言い残してまたまりなさんは作業をしにいった。

はあ。何だか今のやり取りだけで精神的に疲弊してしまった。

 

その後、いつものようにリサを家の前まで送り、リサと別れて家に帰ろうとした。するとリサの母親らしき人が玄関から出てきた。

「リサ、お帰りなさい。その人は?」

やはりリサの母親のようだ。

「ううん、友達だよ。名前は○○。」

するとリサの母親は驚いたようで、

「あら、てっきりリサの彼氏かと思ったわ!」

一応紗夜の彼氏なのだが、リサはそこまで言う気はないようだ。にしてもリサに似て美人な人だなあと思った。おまけに話し方も似ている。

「○○くん、リサを送ってくれてありがとう!お礼と言っては何だけど、ご飯食べていって!」

こうしてリサの家でご飯をご馳走される事になった。



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体臭

今回はR18とは行かないまでも少し過激な表現が含まれます。


「リサ、もいちょっと時間かかるから、部屋で待ってて」

リサの母親はそう言う。

「じゃあ○○、アタシの部屋で待ってよっか」

僕はリサに手を引かれてリサの部屋に連れていかれる。

 

階段を上って二階に行き、ドアに「リサ」という札の立て掛けられた部屋の前に来た。

「じゃ、入って入ってっ♪」

そう言ってリサは背中を押す。

「お、お邪魔します。」

リサの部屋に入るのは初めてで緊張するな...。

紗夜の部屋とは違って小物やインテリアが多めの部屋だったが、散らかってはおらず綺麗にまとまっている。

当たり前だけど、部屋はリサと同じ甘い匂いで満ちている。そういう意味では紗夜や日菜の部屋と似たり寄ったりなものだ。

「ん?○○、どうかした?」

「いや、部屋中リサの匂いするなって思っただけ」

そう言ってから自分のセリフが変態的だな、と気づいた。

「○○ってにおいフェチ?」

「そうかもな。実はさっきリサの頭撫でたときもこっそり嗅いでたし。」

不思議とリサの前ではつい口が滑ってしまう。

「ふ~ん、何なら今嗅いでもいいんだよ?」

リサはそう言ってこっちに詰め寄ってくる。

僕は拒否出来ずにそのまま流される。

大丈夫だ、匂いを嗅ぐだけなら浮気にはならないはず。

リサの後頭部を軽く手で押さえて僕はリサの匂いを嗅ぐ。

「どう?アタシの匂い」

部屋と同じ、女の子特有の甘い匂いの中に、大人の女性を思わせる色っぽい匂いを感じる。

首筋の方は少し汗をかいているのか、濃密な匂いがする。

「アタシの匂い嗅ぐのに没頭してるし...」

リサの匂いを嗅いでいると、そんなつもりはなくても下半身が反応してしまう。

「ねぇ○○、アタシの匂いで勃起しちゃった?」

な、何でわかったんだ

「な、何でわかったんだ」

思わず思っていた事が声に出てしまった。

「え、カマかけただけだったのに...」

あぁ、誰も幸せにならない結末だ。

リサは少し驚いたあと、視線を一瞬僕の下半身に向けた。そしてズボンの上からでも形が分かるほどになったモノを見て、リサは更に赤面した。

「えっ...すご...」

とリサは小声で言った。

その最悪のタイミングでリサの母親は部屋に来た。

「リサ~、あら取り込み中だったかしら。ふふっ、精が出るね~。」

リサの母親はそう言ってドアをガチャリ、と閉めた。後には僕とリサが取り残された。

「...気まずい...ね」

「そうだな...」

ますますリサの母親と顔を合わせずらくなってしまったな。さっきまでリサの匂いに反応していた僕の下半身は縮こまって見る影もなかった。



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食卓

今回はR18含んでません。


気まずいままリサと共に階段を下って、今井家の食卓へと向かった。食卓には三つ椅子があり、リサとリサの母親の向かいに僕は座った。

「「「いただきます!」」」

三人声を揃えて言う。今井家では僕の家庭とは違って料理を大皿に盛り付ける習慣のようだ。手元にはご飯と汁物、それに小皿が置かれている。手始めに、手前にある回鍋肉(?)に手をつけることにした。一応他人の家なので遠慮して少なめに取る。

「遠慮しないで、男子なんだし沢山食べて!」

そう言ってリサは僕の皿を取り上げて回鍋肉を大盛りに盛り付けた。

「あ、ありがとう...」

冗談抜きで富士山のように肉と野菜が盛られいる。リサの筑前煮と今井家の筑前煮を食べ比べて見たかったが諦めて目の前の回鍋肉に集中することにした。回鍋肉を一口頬張る。野菜の甘さと肉の旨みを邪魔しない味付けがされていてご飯が進む。回鍋肉を食べ進めている内にリサと母親の会話は進んでいた。

「そういえばさ、リサは○○といつ知り合ったの?」

リサの母親はそうリサに訊いた。

「え~と、circleの近くだったよね、○○」

リサは僕に話を振る。

「あぁ、そうだったな。日菜を送ったときだっけか」

うんうん、とリサは頷く。そんな風にリサと母親の話に時々僕が相槌をうっていたら、いつの間にやら山積みだった回鍋肉もなくなっていた。

「じゃ母さん、アタシ食器洗っておくから休んでて。」

そう言ってリサは当たり前のように食器を洗い始めようとする。リサに妹がいるわけでもないのに゛リサ姉゛と呼ばれる訳が分かった気がした。

「僕も手伝うよ」

リサの横に立って一緒に食器を洗う。

「ありがと」

リサは微笑んだ。リサの母親はソファーに座って、

「お似合いのカップルだね」

と言わんばかりの顔をしていた。

 

無事に食器を洗い終え、再びリサの部屋に戻った。

「あ~、少し食べすぎたな」

元々少食で、最近もあまり食事をとっていなかったので少し胃もたれがする。するとリサは正座をして、膝の辺りを叩いた。

「ほら、膝枕してあげるよ?」

お言葉に甘えて、リサの膝に頭を押せた。先程リサの匂いを堪能した事もだが、リサとは犯罪臭漂うスキンシップをしているように思う。そもそも大学生が女子高生とスキンシップをすること自体ほとんど犯罪みたいなものだが。いっそのこと最後まで行ってしまおうかと思わないこともない。リサの体臭に包まれているせいか、危険な方に思考が引っ張られている。これじゃあまるで、僕がリサを犯したがっているみたいじゃないか。

「○○...」

リサは僕の頭を撫でながら僕の名前を呼ぶ。

「○○が年上だからって気を張らなくてもいいんだよ?」

「別に気を張ってる訳じゃあないよ」

リサは引き下がらない。

「○○が、アタシの匂い嗅いで性的に興奮する変態だってことも知ってるし」

それを引き合いに出されては返す言葉もない。

「確かにとっくに年上の威厳は無くなってるもしれないけれど、だからといって僕がリサに話さない権利だってあるだろ?」

正論を言う。

「○○がそうならいいけどさ、○○、つらそうだからさ」

リサの前ではそんな素振りした覚えないんだけどな。そんな僕の考えを察したのか、リサは

「○○と寝たときさ、○○、うなされてたから...精神的に追い込まれてるのかなって」

事実、最近悪い夢を見ることが多いが、リサに聞かれていたとは気付かなかった。

「お見通し、なんだな」

「○○、家族のこと頑なに話そうとしないし、誰にも言えないんじゃない?」

「あんまり楽しい話じゃないぞ」

「うん、聞くよ」

そうして僕は重い口を開いた。

 




アニメのさよひなは尊いから絶対に流行らせろ


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水着

今回は健全な回です。


「なるほど、○○は日菜とするの浮気と思ってて止めたいけど、日菜はスキンシップの一環だと思ってるんだ~」

リサは少し困ったような顔をした。日菜に、紗夜がこれを知ったら悲しむぞ、と言っても

「じゃあさ、お姉ちゃんと3Pしょうよ!」

と返された。紗夜に3Pを誘っても普通に絶交されるだけだろうに。

「難しい問題だね~、ヒナは○○とするの浮気だと思ってないんだと、止めるのも難しいね」

紗夜と日菜の間に確執があるせいで余計問題は複雑だ。

「あぁ、リサに話しただけで少しは気分が楽になったよ、ありがとう」

なんの解決も得られなかったけれど、気が楽になったのは事実だった。リサの膝枕から起き上がり、リサの横に座り直す。時計は既に8時を指している。これ以上リサの家にいるのも悪いので帰ろう。

「リサ、もう遅い時間だしそろそろ帰るよ」

僕は立ち上がり、リサの母親に挨拶をしようとした。しかし

「あら○○くん、今日はもう遅いし泊まっていきなよ!」

有無を言わさずリサの母親は僕にバスタオルを渡してきた。リサの強引な性格は母親譲りのようだった。そして僕はそのまま今井家のお風呂を借りることにしたのだった。

 

ふぅ...と湯船に浸かり、一息ついた。今井家は一軒家なので僕の自宅の浴場と同じくらいの広さだった。一般的な家庭の浴場に比べれば広い方だろう。シャワーの隣の棚を見ると、リサ専用のものと思われるシャンプーや体を洗うスポンジが置いてある。リサは普段あのスポンジで体の隅々まで洗っているんだな、と思うと感慨深い。するとコンコン、と浴場のドアがノックされる。リサの母親だろうかと思ったがそうではなかった。

「じゃーん!スク水着てみたんだ、どう?」

こうなってしまうのか、と思った。このシチュエーションは二度目だから何となく予想していたが、今回はなかなかの変化球だ。

「正直言ってエロい、けどこっちは裸なのにズルいぞ」

「いいのいいの、アタシの体洗うときに○○に脱がしてもらう予定だから♪」

全然よくない。リサの水着を脱がすことで背徳感が増している。ついでに犯罪臭もだ。リサの、かけ湯で濡れた部分だけが少し透けてて扇情的だ。

「なぁそれ、今気付いたんだけど裸よりエロくないか?」

太股の部分が透けて肌の色が分かるぐらいだが、それ以上は見えない。

「あはは、そうだね」

リサは苦笑いしながら湯船に浸かる。紺色の水着のラインがはっきり見えて、むしろ裸の時よりスタイルが強調されてる気がする。

「ねぇ...」

そう言ってリサはおもむろにこちらに詰め寄ってくる。そして耳元でこう囁いた。

「最近、ヒナとシてないんでしょ?」

「ま、まぁそうだけど...」

そっち系の話か、何をされるのかと思ったが少し安心した。

「じゃあ、こっちのほう、溜まってるんだよね?」

そういってリサは目を少し細め、手を僕の下半身の方にやる。下半身といってもリサはへその下の当たりで手を止める。紗夜のことを思ってのことだろうか。

「もうこれからヒナのこと性欲の捌け口に出来ないけど、いいの?」

日菜と営みをしないと言って、今度はリサと営みをするのは元の木阿弥だ。

「仮にそうだったとしても、リサには関係ないことだろ」

「そうなんだけど、アタシだったらヒナの代わりになってあげてもいいんだけどね~」

リサは更に身体を密着させてくる。

「リサに日菜の代わりが務まるのか?」

冗談半分で真面目な質問をしてみる。

「ヒナから話は聞いてたし、○○の好きそうなプレイには応えられるから、少なくとも紗夜よりはマシだと思うよ?」

リサは本気で考えているようだ。すると

「○○く~ん、お湯加減どう?熱すぎなかった?」

リサの母親がやって来た。

「いいえ、丁度いいくらいです。」

途端にリサは口を手で塞いで、浴場にいることがバレないようにした。

「それはよかったわ!ゆっくり休んでいってね~」

そう言って母親は去っていった。

「はぁ~、バレるかと思った~」

リサはそう言う。リサの母親の乱入で、お互いそういう空気ではなくなってしまった。

「はぁ、何だか興醒めだし、上がろっか」

「そうだな」

こうしてリサとの二度目の入浴は終わった。水着を脱がすプレイはおあずけになってしまったのが心残りだった。



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綺麗

またまた健全回です。


風呂から上がり、体を拭き、パジャマに着替える。リサの方をみると、着替えは済んでいるが、髪の手入れをしていた。

「手入れ、大変そうだな。」

「ちゃんと髪乾かさないといたんじゃうから」

ドライヤーで髪を慣れたように乾かしているのを、横から見ている。鏡に写ったリサの顔を見ると、リサと目が合う。

「どうしたの?こっち、ちらちら見てるけど」

「いや、女子は大変そうだな、と思っただけ。」

「大変だけど、綺麗になるためだから」

少し疑問が浮かんだ。

「なぁ、それは自分の為か?」

「ん、どういうこと?」

「いやさ、それは自分なりの美意識のためなのか、他人からそう見られたいからなのか、って意味。」

自分の語彙のなさに呆れそうになる。

「あぁ、そういうこと。...う~ん、考えたことないなぁ」

リサは少し考える素振りをする。

「どちらかといえば、綺麗になりたいから、かな。他人の目を気にしていないって訳じゃないけど。」

まぁ、平凡な返答だと思った。人間の心は0か1で表現できない。コンピュータではないのだ。そんな僕の心が読まれたのか、

「なに、その「平凡だな」みたいな顔は」

鏡に写ったリサの顔が少ししかめっ面になる。

「いや、「憧れの○△君に振り向いてもらうため」とかいう答えじゃないんだな、って思ったんだ。」

そういうとリサの顔は少しだけしおらしい顔になる。

「ホントは○○の気を引くため、って言ったらどうする?」

世間ではこういうやり取りを゛青春゛と言うのかな、と思った。゛好奇心が有る限り、青春は続く゛、と誰かが、言ってたっけ。

「そのときは、紗夜からリサに乗り換えるかな」

勿論冗談だ。そんなことをしたら僕はきっと紗夜に殺される。そのあとリサも一緒にあの世に送られるに違いない。

「あハハッ、クズだね~」

そうリサは薄く笑う。

「ねぇ、紗夜よりアタシのほうが魅力的だとは思わないの?」

その表情のままちらりと一瞬こちらを見て言った。そのときリサの闇を垣間見たきがした。

「さあな、単にリサより先に紗夜と知り合ったから付き合い始めただけかもな。」

リサは髪の手入れを終えて、次は顔をクリームを塗り始める。

「は~、けっこう冷めてるんだね~」

「まぁ、それは人それぞれってことじゃないのか?所詮は遊びだ。」

個人的には、恋愛は遊びで、結婚は打算だと思っている。僕もその例外ではない。

「女の子の夢を壊さないで~!」

リサは頬を膨らませる。

「いや、女子って割りと現実主義なんじゃないのか?」

クソリプ極まりない返答をした、と自分でも思った。

「いや、そういう○○はずいぶん現実的だよ」

リサは少しジト目になる。

「夢を追うのは期間限定なんだよ。」

具体的には大人になるまでだが。

「○○からみてさ、アタシは結婚相手としてはどうなの?」

リサはすこしだけ真面目な顔になる。正直言って、リサは家事や料理が得意なので引く手数多だろう。

「あ!○○、今アタシの身体見て「リサは安産型だから元気な子供産んでくれそうだな。」とか思ってたでしょ!」

「勝手な妄想で人を変態に仕立てあげるな。」

ちなみにスタイルから察するにリサは別に安産型ではない。安産型と言うには燐子の方がまだ近い。

「べつに○○になら孕まされてもいいんだけどねー♪」

リサは冗談を言う。

「そんなこと言ってると、本当に孕ませるぞ?」

お返しにとリサに壁ドンをしながらそう言う。

「えっ!?マジ...」

リサは頬を赤らめて声を漏らす。

「...冗談だ。」

そういってリサから離れる。

「っ!?、からかわないでよ~!!」

リサは髪を整える素振りをする。

 

そのあと、リサの母親に見られないよう、リサと二人で部屋に行った。

「あ~、友希那まだ起きてる... 」

そういえばリサの隣のだったんだっけ、友希那の家。

友希那の部屋のカーテンを見つめるリサを見て、僕の中でリサ、レズ説が浮かんだのだった。

「何してるんだろな、夜遅くまで。」

純粋に疑問に思った。

「多分、歌詞考えてるんじゃないのかな。」

「へぇ、結構詳しいんだな、友希那のこと。」

あ、電気が消えた。ようやく眠りに就いたのだろうか。それを見てリサも安心したのだろう。

「アタシたちも寝ようか。」

「そうだな。」

リサと同じ布団に入ると同時に電気が消えた。




唐突ですが、ルート分岐させようかと迷っています。あくまでも思いつきなので実際にやるかは未定です。あと気が向いたら番外編でリサゆきとかさよひなの百合えっち書きたいなと思ってます。


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猥談

今回はR18です。


時刻はもう24時を回っただろうか、未だに僕は寝れないでいた。

「リサ、もう寝た?」

向こう側を向いているリサに問う。

「ううん、まだ。」

そしてリサは寝返ってこちらを向く。

「何か、リサの匂いに包まれてるせいか落ち着かないんだよ。」

そう言うとリサはふふっ、と微笑んだ。

「じゃあアタシと同じじゃん、アタシも○○と寝たとき、なかなか寝付けなかったし。」

「寝たとかいうなよ、まるでリサとセックスしたみたいじゃないか。」

「セックスといえば、ヒナとはどんなコトしてたの?」

リサは訊いてくる。女子でもセックスには興味があるのだろうか。

「この間は、少し前戯してから、こたつにはいったまま無理やり押し倒されたんだよな...」

「へぇ、前戯って、具体的には?」

リサは僕と日菜のセックスに興味津々のようだ。

「あのときは...ひたすら乳首責めしたんだっけ。日菜、乳首敏感でさ、少し弄っただけでイきそうになってたな~」

「ふ~ん、ヒナってセックスするとき、どんな感じなの?」

「何か、セックスするっていうより、僕を使ってオナニーしてるかんじだな。」

「あはは、○○がイッても続けちゃう感じ?」

「いや、逆に全然イかせてくれなかったな...」

日菜とのセックスの快感に耐えるのは拷問に近かったな...。

「ふ~ん、○○ってそういうプレイ好きなの?」

リサに、僕がマゾヒストだと勘違いされているようだ。

「断じて違う。絶頂する寸前のちんこに突かれるのが好き、とか言ってたんだよ。」

「へぇ~、○○のちんこに突かれるの、どれくらい気持ちいいんだろうね~」

やっぱりリサはそういうことに興味があるんだな。

「ていうか、リサは性的な快感とか分かるのか?」

核心に迫ってみる。

「流石にそれくらい分かるよ~」

「ふ~ん、いつ頃覚えたんだ、そういうの?」

女子がいつ頃から性的な快楽を覚えているのか、素直に気になった。

「えっと...中学生の頃かな、友希那の事考えてたら、お腹がうずうずしてきて...気付いたらおまんこ弄ってたっけ...」

まさかリサは真性のレズだったとは...。

すると友希那はリサのことをどういう目で見ているのか気になった。リサが友希那を性的に見ていると思うと、普段の友希那との絡みも、意味深長に思えてしまう。

「友希那に対して、リサって結構重いんだな...。」

「う~ん、だって友希那チョ~可愛いし♪」

「でも、他の女の子オカズにはしないんでしょ?」

友希那だけをオカズにしているのならまだしも。

「ううん、たまに他の子でも欲情するかな、紗夜とか。」

ぐっ!?僕の彼女がリサの脳内で慰み物になっていて複雑な気分になった。女の子同氏だったらセーフっぽい所が特に複雑だ。

「なら、友希那とかとエッチしたいとか思うのか?」

「あぁ、貝合わせ?だっけ、実はやってみたいんだよね~。」

なかなか詳しいんだな。ただあれ、体勢的に足の関節がきつそうだけどな。

「まぁ自分でするのとは全然違うだろうからな。」

「何度か、それとなく友希那を誘ってみたんだけど、全然気づいてくれないんだよね...」

まぁ普通、自分の親友がレズだとは思わないのだろう。

「いっそ思いきって、直接的に友希那にエッチ誘ってみたら?」

「あ~、それいいかも。媚薬盛ってみるとか。」

リサは真面目に考えて始める。リサって結構強かだな、と思う。気がつくとリサとの猥談に花が咲いてしまった。時計を見ると2時を回っていた。

「そろそろ寝るか。」

そういうとリサはまた寝返りをうって向こう側を向いた。

「おやすみ」

そう言って目を閉じた。




花粉症のせいで鼻水ひどくなってきました。


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性癖詰め込めるだけ詰め込みました。もちろんR18です。


「起きて~、朝ごはん出来たよ~!」

リサの声で目を覚ます。目覚まし時計をかけ忘れたのだろうか、いつもより起きるのが遅くなってしまった。

時計を見ると、9時を回っている。

ベッドから体を起こすと、キッチンでリサが料理しているのが見えた。

「リサと朝いるのが当たり前のようになってきたな...」

あくびをしながら言う。

ふらつきながらも洗面台に行き、顔を洗い、歯を磨く。しばらくすると、ベーコンを焼く音と匂いが漂ってきて、食欲がそそられた。

 

歯磨きを終え、リビングに戻ると、リサが先に座っていた。

「今日もありがとな。」

そう言うと、

「いいのいいの、アタシも○○と寝られて良かったし♪」

だからその言葉遣いを止めてくれ。ただ、エプロン姿のリサを見ると、あたかも僕とリサが結婚生活を送っているかのようだ。「「頂きます!!」」

リサと二人で手を合わせて言う。

「今日もバイト入ってるの?」

そうリサに聞かれる。

「そうだな、他のバイトのない曜日には入れてる感じ。」

「ふ~ん、大学生って暇なんだね~。」

ただでさえ休みが長い上、サークルや部活にも入っていないから、特にやることもない。

「他のやつらはサークルやら部活やらあるからそうでもないかもな~」

「へぇ~、じゃあ○○はボッチなんだね♪」

そうリサは目を細め、嘲るように言った。結構、直截的に言うなぁ。リサもたまに嗜虐的になるときがあるものだな、と思った。

「あんまり、ああいうノリにはついていけないっていうか...」

その点、リサは大学生になったらサークルとかに熱中しそうではあるが。まあRoseliaの事もあるのでそうはならないと思うが。

「まぁ、○○はJKに愛されまくりのモテまくりだから関係ないか~♪」

以外と核心を突いてくるな。実際、男ばかりの同級生よりも女子高生とこうして過ごしている方が楽しい。

まあ腹を割って話せない、という欠点はあるがそれはいささか欲張りだろう。

「まぁな。うちの学部、理系だからか知らんが、女子がほとんどいないんだよな~。」

その癖食堂に行くと、どこからか女子大学生が湧いてくる。構内を歩いていても殆んど目にしないのに、いつもはどこにいるのだろうか不思議でならない。

ふと、リサの部屋の窓から外を見る。当然、隣人である友希那の部屋が見えるのだが、幸か不幸か、カーテンが開けっぱなしになっていた。

さらに運の悪いことに、友希那は着替えの途中だった。

友希那の下着はリサとは対照的に、白を基調としたもので、清楚系というか、可愛い系の下着で、友希那の起伏の乏しい、控えめな肢体に絶妙に合っていた。

ただ、リサのような黒を基調とした、色気ムンムンの下着を着た友希那、というのも見てみたいな、と思ってみたり。

というか、さっきから下着姿でクローゼットを漁っているが、何で先にパジャマを脱いだんだよ。

「なにエッチなこと考えてるの~?」

さっきから窓を見ていた僕が気になったのか、リサも僕と同じ方を見た。すると、

「ちょっ!?ゆきな...」

リサは慌ててスマホを取り出す。友希那に電話するのだろうか、という予想はすぐに裏切られる。

あろうことか、リサは友希那のあられもない姿を次々と写真に納めたのだ。

親友の下着姿を、危ない目で涎をたらし、息を荒くしながら、スマホで連写する、真性の変態レズの女子高生が、目の前にいた。それだけはリサではないと、信じたい。

数分後、リサは息を荒くしたまま、カメラロールを確認する。

横から少し見ると、下着姿で眠そうに目をこする友希那、下着姿でしゃがんで、お尻を突きだした友希那など、親友の裸体の写真で画面が埋め尽くされていた。

「これで当分のオカズは確保できた...」

危ない目をしたままリサは呟く。

「親友の下着姿を盗撮したあげく、それをオカズにするとか、親友としてどうなんだ?」

リサに言う。すると、

「○○だって、友希那の下着姿見て、ここ、おっきくしてるじゃん。」

リサはそういってつま先を僕の下半身にグイグイ押し付けてくる。タイツを穿いた女子高生に服越しとはいえ、足コキされると流石にきつい。

抵抗しようとしたが、こんなときに限って足が痺れて上手く動けない。リサはそれでは飽き足らず、足だけで器用に僕のズボンを脱がし、パンツから僕の下半身を取り出してみせた。

「あハハっ、○○のここ、バッキバキに勃ってるし、熱い~♪」

リサはタイツを穿いた足で相変わらず僕の下半身を触り続ける。

要領を得ているようで、デリケートな部分は優しく擦ってきたりと、緩急の付け方が巧い。

「この写真の事黙っててくれるなら、止めてあげるよ~♪」

リサはニヤニヤしながら言ってくる。ここでリサに屈すると、本格的に威厳がなくなるので、何としてもリサに屈するわけにはいかない。

「はっ...こんなの気持ちよくもないよ」

そう強がってみせる。口ではそういっているが、リサの足コキに反応して、少しずつ精液がせりあがってくるのが自分でも分かった。

「へぇ、いつまでも続くかな、その強がり。」

リサはさらにニヤニヤして、まさかの暴挙に出た。

リサは、片足だけ、という暗黙の了解を破ってきたのだ。状況は圧倒的にリサが有利なので、片足だけなら余裕だとタカをくくっていたのだが、これは予想外だった。両足のつま先で僕のアソコ全体を包み込むようにして前後にしごいてきた。いよいよ射精を我慢しなければ耐えられなくなってきた。

「あれ?、アタシのタイツ、濡れてきてる...。まさか、もう先走り汁出てきてるの?」

リサは言葉責めしてくる。

「ハッ、勘違いだろ。それはリサの汗なんじゃないのか?つまりは、リサは、僕をイかせられないと、焦っているんじゃないのか?」

何とか気持ちいいのを、表情には出さずに言い返す。リサが、僕の先走り汁だと確信していないことに賭ける。すると、自信に満ちていたリサの表情が一瞬曇る。

「そ、そんなことないよ、○○の方こそ、もう限界なんじゃないの?」

賭けには勝てたようだ。その証拠に、リサの足の裏側が湿ってきたのがわかった。

確実にリサは動揺して汗をかいている。これで心理戦ではこちらが優位だと分かった。

もうここからは自分との戦いだ。僕が快感と射精欲に耐えられなくなるのが先か、リサの足が限界になるのかが先か。だんだんと机の下からニチャニチャと、水音が聴こえてくる。そして、汗とも先走り汁ともとれる匂いが漂ってくる。

この水音だけでも、先走り汁が出ていると判断できそうだが、この機会を逃す僕ではない。先を制したものがこの勝負を制する。

「リサ、もう諦めろよ。ほら、お前の汗で水音、止まらないし、それに匂ってきたぞ?」

表情を変えずに、最後の力を振り絞ってリサに言う。最早リサの足の力は弱まっていて、足が限界なのが分かった。そして、リサの足は僕の下半身を離し、力なく床に下ろされる。

「はぁ~、アタシの負け...タイツ替えなきゃ...」

そんなに落ち込むことないだろ...。逆に言えばそれだけ自信があったのだろうか。

 

ともあれ、真剣勝負でガキを負かすのは気持ちがよい。到底他人には見せられない勝負だが、特には紗夜。

バレたら確実に殺されるな...。しかし、いい汗もかいたことだし、気持ちよくバイトができそうだ。

一方リサはタイツを脱いで、足の裏の生地を触っている。

「何かニチャニチャしてる...あ!、やっぱ○○、先走り汁出してたじゃん~!!」

やっと気付いたか。リサは本当に悔しそうに言う。

「駆け引きに気づけなかったリサの落ち度だ。あそこで僕のハッタリに気付かなかった時点でリサの負けだ。」

リサはタイツの染みを見て、

「もお~!どうりであんなにニチャニチャしてたんだ~!!何で先走り汁ってわからなかったのアタシ~~!!」

リサは少し子供っぽく言い訳をする。内容は不健全極まりないが。僕はティッシュをとって、先走り汁とリサの汗でぐちゃぐちゃになった下半身をふく。

その後、リサの部屋でお互い着替えた。お互い今さら、裸を見られるくらい抵抗はない。

「さ、そろそろスタジオいくか。」

そういってリサと一緒に家を出る。メイクをしたリサの顔には、さっきの悔しそうな顔の面影が少しあった。




一時間半ぶっ通しで書きました。書いてて楽くなったのはいつぶりか...。


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弁当

今回はR18なしです。


今井家からでて、circleへと向かおうとしたとき、奇遇にも隣の家からも誰かが出てくる。

「あら、リサに○○、おはよう。珍しいこともあるものね」

出てきたのは友希那だった。先ほど彼女の下着姿を見てしまっただけに、気まずいものがある。

「おはよう、友希那♪」

リサは手をひらひらと振りながら挨拶を返す。

「リサはRoseliaの練習があるのだけど、○○は何か用事があるのかしら?」

そう友希那は問う。昨日、circleで働いてたんだけどな。

「実は昨日からcircleでバイト始めたんだよ、暇潰しにね。」

本当は紗夜達と接点を持ちたいという後ろ暗い理由があるのだが、言わないことにする。

「あぁそういえば、昨日、circleにあなたがいた気がするわ。」

今朝のことといい、友希那のポンコツさはどうにかならないものだろうか。

「友希那~、あんまり○○に酷いこと言わないであげてよ~♪」

そこでリサにフォローされる。

その流れで、友希那はリサと会話をし始めた。邪魔しないよう、半歩後ろから二人が談笑しているのを見守る。しかしリサの本性を、今朝僕は知ってしまったので、リサの心中を邪推してしまう。今も、リサは友希那を犯したいなどと考えているのだろうか。

間違いないのは、行為をするとき、友希那はネコなんだろうな、ということだ。猫だけに。

性行為に疎い友希那を、リサがリードしてあげる光景が容易に想像できる。そしてあげくの果てに、友希那はリサなしでは性欲も発散出来ない体になるのだろう。

そんな、薄い本が一冊描けそうな妄想をしていると、もうcircleの近くまで来ていた。

「おはよう、○○くんに、リサちゃんと友希那ちゃん♪」

受付のまりなさんに挨拶される。

「じゃ、○○、バイト頑張ってね~♪」

そういってリサは友希那と共にスタジオに向かっていった。高校生は気楽でいいな、と一瞬思ったが、老害になるにはまだ早いだろう、僕は未来ある大学生のだから。とは言っても現在進行形で社会の歯車、もとい社会人と化しかけているのだが。

「じゃあ○○くん、今日は午前だけ受付やってもらおうとおもうんだ~」

いつもの緩い口調でまりなさんは言う。いや、待てよ、このコミュニケーション障害持ちに受付をさせるとは、まりなさんの目は節穴なのか。

「ん、私が老眼だって?」

まりなさんは少し笑いながら言う。眉間に少しだがシワが寄っている気がするが気付かなかったことにする。

「冗談だって、私も隣にいるから、困ってたらフォローするよ。」

少しはハードルが下がったか。ただcircleの利用者はガールズバンドが大半を占めるので、必然的に女子高生に応対しなければならないので、依然ハードラックであることには変わりないのだった。

 

受付の仕事はつつがなく終わった。いや、つつがなくはなかったかな。Roseliaとは別のガールズバンドの、派手に赤のメッシュを入れた少女とひと悶着、というか軽くトラブルになりかけたっけ。その赤メッシュは校則に抵触しないのだろうかと興味深いと思い、まじまじと見ていたら

「そこの店員、あたしに何か用?」

とかなんとか因縁をつけられたような気がする。

良い思い出とは言えないので忘れるように努める。

スマートフォンで時間を確認すると、12時を過ぎた頃だった。弁当を買いに行こうとコンビニに行こうと、circleから出ようとした。

「○○、バイトお疲れ様。」

後ろから聞き慣れた声が聴こえる。

「あぁ、紗夜こそ、練習お疲れ。」

紗夜は片手に何か持っている。

「そ、その...、弁当を作りすぎてしまったので、食べてくれませんか?」

紗夜は目をそらしながら、少し顔を赤くしてそう言う。普段から嘘をつくことがないのだろう、分かりやすくすぎる嘘をつく紗夜が可愛かった。

そもそも、計画性のある紗夜が、弁当を作りすぎると言うのがそもそも不自然だ。

「ありがとな、丁度お昼にしようかと思ってた所だったんだ。」

「では、そこのベンチで食べましょう。」

circleの近くの、公園のようなスペースの方を指して言う。すると、片手にタオルを持ったリサがスタジオから出てきた。

「ふ~疲れた疲れた、友希那ったらぶっ通しで練習するんだから~って、○○じゃん~♪」

リサもこちらに駆け寄ってきた。

「おつかれ、リサ。これから紗夜とお昼にしようと思ってな。」

「へ~、どうりで昨日、紗夜が○○のこと聞いてきた訳だ~♪」

察するに、やはり紗夜は作りすぎたのではなく、作為的なものだったのか。

「い、今井さんっ、それは言わない約束だとっ...」

紗夜は慌ててそう言う。

「あ~、ゴメンゴメン、でも言っちゃったものはしょうがないじゃん~♪」

それを自分で言うかよ、全く申し訳ないという気持ちが伝わってこない。特にゴメンゴメンと二回重ねるところが。そんなに人の彼女を辱しめたいか、この変態レズ野郎は。多分、今朝の勝負で負けたことの八つ当たりだろう。

「リサ、その辺にしといてくれ。紗夜、早くお昼にしようよ。」

そういって紗夜の手を取る。背後から嫉妬に満ちた視線を感じるが、振り返らないことにして、circleから出たのだった。




最近一話あたりの分量ふえてきたな~とおもう今日この頃。よければ評価&感想お待ちしてます。


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口移し

今回はR15です。


まさか昼下がりの公園で、彼女と二人でベンチに座って弁当を食べるという、テンプレートなシチュエーションを体験するとは思わなかった。向こうで子供達がはしゃいでいるのを見ながら、今の状況に実感が持てない。隣では紗夜が弁当の包みを手解き、蓋を開ける。待てよ、肝心の箸が一膳しか見当たらない。

「紗夜、箸が一膳しかないんだが...」

「ご、ごめんなさい、元々自分だけ食べるつもりでしたので...。では、口移しでどうでしょうか?」

今、とんでもない言葉が紗夜の口から飛び出た気がする。多分、所謂「あーん」のことだろう。個人的には口移しでも全然構わないのだが、いかんせんここは公共の場だ。大人のキスを子供に見せつけるのは英才教育にも程がある。自分で間違いに気づいたのか、紗夜は

「ち、違いますからねっ!」

そう言って、唐揚げを箸でつまんでこちらにやる。

「いただきます。」

そういって、あーん、とは言わずに紗夜の唐揚げを食べる。紗夜に餌付けされるというシチュエーションも相まって、二重に美味しい唐揚げだった。

僕が唐揚げを食べている間、紗夜はポテトサラダを食べていた。フライドポテトが好きなのかと思っていたが、正確には、ポテトが使われた食べ物が好きなようだ。

僕が唐揚げを食べ終えたのを見計らうと、今度はご飯を食べさせてくれた。

丁度ご飯が欲しいと思っていたので、紗夜の思慮深さに改めて感心する。そんな風に、紗夜に箸で餌付けされるプレイをしていたので、いつもより食事に時間が掛かってしまったのだった。

「紗夜、最近バンドの調子はどうだ?」

ありきたりな質問をしてみる。リサの腕は上がったのか気になったのだ。

「そうですね、宇田川さんは体力がついて曲の最後の方でもダレなくなりましたね。」

宇田川さん...、ドラムの中学生の子だったな。紗夜は続けて、

「...しかしそれ以上に、今井さんの演奏技術の向上には、目を見張るものがあります。」

そう素直にリサを褒め称える。あの紗夜が素直に褒めるのだから、自主練習の甲斐もあって上達したんだな、と思った。

「あら○○、ご飯粒、付いてますよ」

紗夜はそう言って、僕の頬からご飯粒を取る。急に紗夜が近づいてくるものだから驚いてしまった。しかし、紗夜との距離が縮まったせいで、自然とそういう雰囲気になってしまう。紗夜は少しだけ色っぽい表情になる。

「紗夜...」

紗夜の背中に手を回し、顔を近づけ、そのままキスをした。唇を重ねるだけのキスをするつもりだったが、紗夜は僕の口に舌を滑り込ませてくる。

「さ、流石にばれるぞ...?」

「ここなら、丁度陰になってますし、それに見られるかも、というのがいいんじゃないですか...。」

紗夜はこういうことをする女だっただろうか。思い返すと、今日の紗夜は少し顔が上気している気がする。リサあたりに彼女としての色々なテクやらを入れ知恵されたのかもしれない。端から見ても、舌を使っているのが分かりそうな程に濃厚なキスをする。紗夜はまるで

「私だけを見て。」

と言わんばかりに舌を積極的に絡めてくる。ここで今朝、リサに寸止めされたのが効いてきた。僕の下半身はズボンの上からでも分かるくらいに勃起していた。あろうことか、紗夜は僕とキスしたまま、僕の下半身を手で撫でる。そして口を離し、

「ここ、苦しそうですし、今夜どうでしょうか?」

紗夜の唾液が口のなかに残ったのを感じながら、僕は頷いた。その後しばらく紗夜とベンチにいたのだが、

「それより○○、そろそろお昼休みも終わりではないのですか?」

紗夜はそう言う。時計を確認すると、ちょうどよい時間だったので、そろそろcircleに戻ろう。

「昼ごはん、ご馳走になったな。ありがとう」

紗夜に礼を言い、僕は勃起が収まらないまま、またcircleに戻るのだった。

 

時刻は5時、いつもどうりバイト終了の時が来た。相変わらずまりなさんにコキ使われる僕だったが、昨日よりは疲れは少ないと感じた。徐々に身体は社会の歯車に適応してきていることを実感する。

「あ~、リサちゃん、お疲れ~♪」

裏で備品の片付けをしていたが、そんなまりなさんの声が聞こえてくる。

「○○くん、お疲れ様。リサちゃん待ってるから、もう上がっていいよ♪」

まりなさんはそう言う。着替えを済ませ、circleから出ると、入り口でリサが待っていた。

「おまたせ、リサ」

こうしてリサと一緒に帰るのが習慣になりつつあるな。

「も~、寒い中女の子待たせるなんて、男としてどうなの~?」

「悪かったな、リサ」

この下りは何回も経験しているので、つい適当に返事してしまう。

「ホントに悪いと思ってるなら、さっき紗夜と何してたか教えてよ」

論理が通ってない気がしたが別段、紗夜とやましいことをしたわけではないので正直に話そう。

「別に、ただ箸が一膳しかなかったから、紗夜にあーんしてもらっただけだよ」

端的に言う。するとリサはがっかりしたような顔をする。

「え~、それだけ?口移しとかディープキスしなかったの?」

この子はそういう言葉を悪びれずに言うようになったな。一体誰の影響だろう。

「あぁ、軽いキスだけはしたっけな。」

ディープキスではないとはいってない。

本当は、あのまま紗夜を押し倒して、犯したかったのを押さえたことを、゛軽く゛と表現しただけだ。

そこで、リサに今朝のことを黙っておく交換条件を話すのだった。

 

「ふ~ん、それで、お楽しみは今夜までとって置くんだね~♪」

条件を聞き、リサはそう言った。

紗夜のアリバイを作ってもらうため、リサに今夜のことを話すのは避けられなかったのだ。

「でも○○、紗夜、経験ないから手加減しないと、トンじゃうかもしれないよ~♪」

「まあ善処するよ。せっかく一晩あるし、夜が明ける頃には紗夜、牝に堕ちてるだろうな。」

紗夜もノリノリなので、牝になるまでそんなに時間はかからないだろう。

「へ~、処女になかなかえげつないことするんだね~♪」

そんなことを話していると、あっという間に家についてしまった。

「じゃあな、リサ。」

「○○、おやすみ~♪」

今夜、寝るつもりはないのが分かっているクセに、リサはそう言うのだった。

 

自宅に着くと、案の定家の前で紗夜が待っていた。軽いキスを交わすと、

「○○、早くしましょ...」

紗夜はすっかり上気した顔でそう言う。そして僕は紗夜に何があったのかを察する。さあ、お楽しみの時間だ。



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さよさよ

r18ですね


ドアを閉め、玄関で靴を脱ぐ間もなく、紗夜はキスをしてきた。お互い崩れるようにフローリングに倒れ、靴を乱暴に脱ぎ捨てた。

「んちゅ...紗夜、激しいな...」

キスだけではなく、紗夜は僕の下半身を手で弄ってくる。

「...えぇ、体の熱が全然収まらないの...」

紗夜はそう言いながら僕のズボンを脱がせ、パンツの上から僕の肉棒をしごく。僕もそれに応えるように、紗夜のスカートの内側に手を伸ばす。すでに紗夜の下着は意味をなしていなかった。愛液でぬれぬれになった紗夜のショーツを脱がせると、紗夜の秘部とショーツの間に銀色の糸が引いていた。

「紗夜のここ、もう出来上がってるね」

指で秘部を撫でて、わざといやらしい音をたてる。

「ふふっ、ですが、○○のココだって、こんなにギンギンに勃起していますよ...」

紗夜の方もパンツをずらして、僕の肉棒を直接触ってきた。どちらからともなく、紗夜と69の体勢になる。

紗夜は処女なので、ある程度慣れさせる必要がある。

何度か絶頂させてやれば、全身の力も程よく抜けるだろう。

「○○のここ、クセになっちゃいそうな臭いですよ...」

すんすん、と僕の肉棒に鼻を近づけて紗夜は言う。

「紗夜も、入り口がひくひくしてて、すごくえろいよ?」

そういって、秘部の浅いところ、まだ処女膜に届かない辺りを指でかき混ぜてみる。

「ぁぁっ...そこっ、気持ちいいですっ...もっと下さいっ...」

紗夜はお尻をさらに押し付けてくる。

普段抑えてきた欲望が、いまここで解放されたみたいだ。しばらく浅いところを弄っていると、その快感にも慣れてきたようだ。絶頂に達するまであと一歩の所で紗夜は焦らされている。一旦、ここで紗夜に絶頂というものを覚えさせようと、触らないでおいた陰核を使って、紗夜を絶頂に登り詰めさせることにした。

紗夜のそこは、未だ触れられたことがないようで、快感に反応して勃起した今も包皮に包まれていた。僕はその陰核を包皮の上から撫でてみる。

「...ぅひいぃっ!?そこぉっ、し、しゅごぃ気持ちいのぉっ!」

紗夜は愛液をさらに撒き散らしながら嬌声を上げる。そのまま陰核を弄り続けると、

「ぅぁっ、もぅ、ぃっ、イっちゃいましゅぅぅっ!?」

戸惑いながらも紗夜は潮を吹きながら絶頂してしまった。

「こ、こんなの...知らなかったでしゅ...」

紗夜自身、陰核での快感は初めてだったのだろう。

しかし包皮が被った状態でこれなのだから、もし陰核を剥き出しにしてしまったら、紗夜はどうなるのだろう。その時はもう、快楽に溺れたまま、もとの紗夜に戻れなくなるのかもしれない。少し息を整え、紗夜は、

「今度は私の番ですね...」

そう言い、怒張した僕の肉棒を唾液で濡らしながら、ゆっくり皮をずり下ろす。そしていつもはギターを弾いている指先で、皮をカリに引っかける。

「こ、これで大丈夫でしょうか...」

紗夜は戸惑いながらも言う。

「上手だよ、紗夜」

そう言うと安心したように、紗夜は肉棒の先端に吸いつく。

「ぴちゃ...○○のここ、とても美味しいです...」

最近あまり洗えてなかったので、汚れていたが、紗夜は垢などの汚れを舐めとってくれる。紗夜は先端がきれいになると、次はカリの所でめくれあがった皮の裏の垢まで舐めとる。

「○○の垢、とても臭くて、苦いのに、クセになりそう...」

紗夜はそう呟く。そうすると、また紗夜の秘部から愛液が溢れだした。紗夜は口に唾液を溜めてから、歯を立てないよう、一度僕の肉棒を根本まで咥え込んだ。

紗夜は舌で唾液を塗りつけるように肉棒を舐め回し、まるで紗夜が僕の肉棒を味わっているかのようだ。

まあさっきさっきの様子をみるとあながち間違いではないのかもしれない。紗夜は僕の茂みまで肉棒を咥え込み、鼻を押し付けた。

「ここ、ふごくひほいこひれふ...」

紗夜は恍惚とした表情で言う。しばらくして、十分に肉棒が唾液で濡れたのを確認し、紗夜は奉仕を終える。

最後、紗夜は名残惜しそうに鈴口に吸い付き、先走り汁を舐めとった。

「○○の先走り汁、とっても臭いっ...」

言葉とは逆に、紗夜はすぐに飲み込まず、舌で先走り汁をあじわっている。

 

お互い落ち着いたので、ベッドに移動し、紗夜を仰向けに寝かせる。初めてなので、正常位が良いだろう。

「あの、○○...」

「どうした、紗夜?」

少し怖いのだろうか。

「その、怖いので...」

少し言い淀んでいるが、何となく察した。紗夜を起こし、対面座位の体勢になる。紗夜は僕の肉棒を秘部に誘導し、僕は紗夜の秘部を開ける。そして紗夜は徐々に僕に身体を委ねる。時折、紗夜の声が漏れるが、途中まで紗夜の腰は順調に降りて行く。

そしてついに、紗夜の処女膜に僕の肉棒は阻まれる。そこで、紗夜の身体が強ばってしまう。

「○○、腰が、降りません...」

そう言う紗夜に、僕は黙ってキスをした。すると紗夜は少し息を漏らし、脱力した。ぷつり、と音がした気がした。口を離し、紗夜の顔を見ると、思ったより穏やかな表情だった。

「...んぁぁっ、○○の、入っちゃいました...」

表情から察するに、慣らしておいたのが良かったのか、あまり痛みは感じていないようだ。

峠を越え、紗夜はそのままゆっくりと腰を降ろす。

紗夜の秘部は僕の肉棒を根本まで咥え込み、僕の肉棒の先端と紗夜の子宮口が触れた。もう紗夜は身体を完全に僕に委ねた。

「んんっ...私の子宮口、○○の肉棒とキス、しちゃってますよっ...♡」

紗夜はすっかり蕩けきった表情で言う。秘部の方も、愛液で濡れた襞が、肉棒の形を確かめるようにうねうねしている。

「紗夜の膣内、すごい絡み付いてくるよ...」

「私の子宮口も、熱いのが押し付けられて、ウズウズしちゃってますよ♡」

紗夜も慣れてきたようなので、腰を下から突き上げる。

「はぁんっ♡、子宮口っ、突き上げられるの、しゅきぃっ♡」

紗夜は気に入ったようなので、さらに激しく腰を突き上げてやる。身体が密着しているので腰を突き上げる度に、紗夜の陰核が擦れるのが分かる。

紗夜の方も、自ら快感を求めて、こちらが腰を突き上げるのに合わせて腰を沈めてくる。

「ぁはぁっ♡、○○の、カリ高でぇっ、私の膣内、抉れちゃいましゅっ♡」

「そういうこと言われるとっ...」

普段とのギャップからか、紗夜の痴態に、自ずと肉棒も反応してしまう。

「○○のっ、おっきくなってるのっ...」

「ああ、そろそろ限界だ...」

リサに焦らされたのもあるが、それ以上に、紗夜の膣内が名器だった。

「○○の精液っ、私の膣内に、くだしゃいっ♡」

所々言葉があやふやになっているが、それも含めて今の紗夜が、とても扇情的だった。その痴態に耐えられず、そのまま紗夜の膣内に精液を吐き出した。

「は、はぁぁぁぁんっ♡、わたし、○○に射精されて、イっちゃいましたぁ...」

どくどく、と紗夜の膣内に射精しているのを感じる。

紗夜の膣内は、未だ肉棒を離すまいと絡み付いてくる。二度目の絶頂を迎えた紗夜の髪は乱れ、その目は虚ろだった。流石に僕も疲れたので、紗夜と繋がったまま、ベッドに横になる。

紗夜と向き合い、キスをすると、紗夜の目に生気がもどる。牝になりきった紗夜の顔を見ると、再び催してしまう。膣内で再び肉棒が怒張しているのに気づいたのか、紗夜は

「ふふっ、二回戦と行きましょうか...♡」

紗夜はおもむろに騎乗位の体勢になり、ゆっくり腰を上下に動かし始める。ぱちゅん、ぱちゅんと水音が響く。こちらは手持ち無沙汰なので、紗夜の胸に手を伸ばす。そうすると、

「ふふっ、おっぱい、好きなんですね...♡」

そういって、こちらが胸を弄りやすいように、上半身を倒し、正常位のような体勢になる。

しかし依然、紗夜に主導権があるので、紗夜のペースで攻められる。負けじと、片手で紗夜の乳首を弄りながら、もう片方の胸の乳首を吸う。

「はぅぅっ!?...そんな弄りかたされたらっ、頭っ、おかしくなりそうですっ♡」

そのままイかせてやろうと、陰核に手を伸ばすが、

「そんなこと、させませんよ?」

紗夜はそう言い、あろうことか僕の尻の穴に指を突っ込む。

「さ、紗夜っ、何をっ...」

なんだか嫌な予感がしたが、それは的中してしまうのだった。紗夜はあるポイントを執拗に指で刺激してくる。すると、予感もなく急に射精感がせり上がってきた。そして紗夜はとどめに、僕に囁く。

「私の膣内で、全部吐き出して下さいね♡」

その瞬間、紗夜はスパートをかけ、腰を今までの比にならない位激しく動かす。

「ふふっ、また、私の膣内に射精しましたね♡」

耐えられる訳もなく、なすすべもなく、紗夜の膣内に再び射精してしまう。そして紗夜は子宮のあたりをさすっている。

「私のお腹、あなたの精液で一杯です...こんなに出されたら、孕んでしまいますよ?♡」

再び騎乗位の体勢に戻り、紗夜は言う。そして、射精直後にも関わらず、紗夜は腰を動かし始める。

「ちょっと、まだ準備が...」

「準備なんて、要りませんよ。私と快楽に溺れましょうよ...♡」

すっかり発情した顔で紗夜はそう言った。




精神的に疲れた


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さよさよ turn2

引き続きR18です。


30分くらい経っただろうか。紗夜も疲れてきて、腰の動きが鈍ってきた。そろそろ頃合いだろう。

「きゃっ!?、何するの、○○」

紗夜と繋がったまま、紗夜を抱き上げる。いわゆる駅弁といわれる体位だ。紗夜の脚はだらりと下がっているだけで、紗夜は一切抵抗はできない。そのまま鏡の前まで移動し、鏡に写った紗夜の痴態を、紗夜に見せる。

「どうだ、紗夜?」

「あぁ、わたしたち、獣のようなセックスしてるのね...」

牝に成り下がった自分の姿を見て、紗夜はそう言う。そして、僕は紗夜の秘部に手を伸ばす。

「またクリ、弄るのね...」

紗夜は少し陰核の快感を甘く見ているようだ。陰核に紗夜の愛液を塗り付け、ゆっくりと包皮を剥く。

「んんっっ♡...こ、れ...スゴいのぉっ♡イっ...くぅっ...♡」

まだ触ってもいないのに、紗夜は深イキしてしまう。慣れない陰核の、しかも包皮に守られていない状態では、空気に触れただけで絶頂してしまうほどの快感を、紗夜は味わったようだ。既に何度と潮吹きしているようで、紗夜の股間には紗夜の愛液が溜まっている。

「紗夜、クリの皮剥かれるの、どんな感じ?」

涙と涎を垂れ流し、普段の見る影もなくなった紗夜に聞く。

「これぇ...勝手に体がイっちゃってぇ、言うこと聞かないのぉ...♡」

聞くまでもなかったようだ。また絶頂したようで、紗夜は尿道から潮を吹き、腰をビクリと震わせた。そうすると、たまっていた愛液が、パチャリと床に溢れた。

「紗夜、凄いことになってるよ...」

僕は床を見ながらそう言う。

「あぁ、私が何度も絶頂していたの、バレてしまうわ...♡」

紗夜は自分が絶頂していたのがバレていないと思っていたようだ。紗夜を鏡の方に向け、M字開脚させ、秘部からズルリ、と肉棒を抜く。昨日まではぴっちり閉じていたであろう紗夜の秘部は、今や僕の肉棒の型をとったようになっている。

「紗夜のまんこ、すっかり使い込まれちゃったな」

「えぇ、もう○○の肉棒の形、覚えちゃってますよ♡」

紗夜はうっとりした表情で言う。そして再び、肉棒を紗夜の秘部にあてがう。指で弄るよりも、お互いの一番敏感な部分を擦り合わせる方がよりそそるだろう。何かを察した紗夜だったが、僕は構わず、亀頭の裏を紗夜の陰核に擦り付ける。

「へ?○○、何をする...」

その言葉を最後まで紗夜は言えなかった。

「...へあぁっ♡!?、ら、らめぇっ♡!?」

不意を突かれたのもあって、紗夜は、クスリをキメたかのような目になってしまった。さらに肉棒を擦り付けると、

「ぁひぃ♡、ごめんなさひぃっ♡、で、出ちゃうのぉぉぉぉっ♡!!」

紗夜はそう喘ぎ、絶頂しながら、失禁してしまった。少しやり過ぎただろうか。そのまま、紗夜の片足だけを床に着かせ、犬のマーキングのようなポーズをさせる。

「こ、れぇ、恥ずかしいでしゅ♡...」

陰核への愛撫を止め、紗夜の秘部に指を入れ、Gスポットを指で刺激してやる。

「ほら紗夜、潮もおしっこもだしきれよ」

紗夜は快感に耐えられず、我慢する間もなく、再び絶頂してしまう。

「ま、また出ちゃうのぉぉぉぉ♡...」

また床にバチャバチャと、潮とおしっこが混じり、撒き散らされる。床はすっかり、紗夜の愛液と潮とおしっこでぬるぬるのぐちゃぐちゃになってしまった。紗夜の方はもう限界のようで、気絶してしまっている。

 

そのあと、紗夜をベッドまで運んだ。寝ている紗夜に挿入して膣内射精したり、お尻を開発したが、僕もすぐに寝てしまった。




本当はボツにしようとしてた内容です。そろそろ僕のスマホの予測変換が汚染されてきました。「あ」とうてば「愛液」が表示される始末...。


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媚薬

引き続きR18です。


「○○~、起きてる~?」

リサの声で目が覚める。靴を脱ぐ音が聞こえてくるので、ちょうど今玄関にいるのだろう。

時計を確認すると、8時すぎだった。横にいる紗夜はまだぐっすり寝ていて、当分目を覚ます気配はない。

ベッドから体を起こし、玄関の方へ向かう。

鏡に写った自分の姿を見て、自分が裸であることに気付いた。まあ僕のリサの仲だし気にすることもない。

「リサ、おはよう...」

まだ疲れの取れない声で僕はリサに言う。

「○○、もうその格好には突っ込まないよ?」

そういう彼女は、オシャレ系女子らしく、髪型もメイクもしっかりきまっている。

「済まないけど、リビングは大分スゴいことになってるから、掃除してくるよ」

流石にあの状態の部屋にリサを入れる訳にはいかない。

「オッケ~、料理は任せといて☆」

リサはOKのサインをし、早速慣れたように料理を始める。僕はとりあえず雑巾を濡らして、床を拭くことにした。寝る前にティッシュで軽く処理しておいたので、軽く拭くだけで元通り綺麗になった。

床に散乱したティッシュをゴミ箱に放り、汚れたシーツを洗濯機に放り込む。

あとは紗夜を起こすだけだが、もう少しだけ寝かしておこう。リサが入ってきても大丈夫なよう、起こさないように服を着せておこう。

ショーツの方は難なく穿かせられたが、ブラはホックを引っ掻けるのに少し手間取った。

クローゼットから、シャツだけを取り出す。

腕に袖を通し、ボタンを閉める。悲しいかな、男物の服でも胸の所のボタンを閉じることができた。

だからと言って、紗夜が貧乳だということはなく、ただ僕はすこし余裕のある服を好んで着ていたからだろう。スカートも難なく着せられ、表面上はいつも通りの紗夜になった。その実、だらしなく空いた口は僕の肉棒を咥えていたことや、子宮と膣内は僕の精液で満たされていることを思うと少し欲情するのだった。

 

「お待たせ、ご飯出来たよ~♪」

リサの声が聞こえてくる。キッチンに向かい、リサと一緒に三人ぶんの朝食を運ぶ。いつもの机に、リサと向かい合わせに座る。

「紗夜、起こさないの?」

リサに訊かれる。

「ああ。昨日、相当ハッスルしてたからな、リサの媚薬のせいで。」

紗夜は途中気絶してしまったが、僕が寝たのは3時過ぎだった気がする。

「あはは、ミルクティーに盛ったんだけど、ちゃんと効いてたんだね~♪」

苦笑いしながらリサはさらっと恐ろしいことを言う。

「まぁ、そのお陰で普段は絶対に見れない紗夜が見れたんだけどな」

「この分だと、友希那にも使えそうだね、試してみたかったんだ~♪」

半分冗談で言ったつもりだったのだが、本当に実行するつもりなのか。

「友希那とナニをしようが勝手だけどな、人の彼女に勝手に媚薬を盛るな。」

「そんなこと言って、淫乱な紗夜見られたんだから役得でしょ?」

役得の使い方が少し違う気がする。

「それはそうだけど、流石に処女に媚薬盛るのは鬼畜はじゃないか?」

僕は背後からの殺気に気づかなかった。

「私がどうかしましたか?」

後ろを振り向くと、いつの間に起きた紗夜が、眉間にしわを寄せてそう言った。

 

さっきまでの団らんはどこへやら、食卓はすっかり凍ってしまった。いつもは陽気なレズ野郎も例外ではない。

「今井さん、さっき言ってた、媚薬とは何のことですか?」

紗夜はリサを問い詰める。

「あ、あれは...○○とのエッチがしやするなるようにって、こっそりミルクティーに...」

リサは慎重に、言葉を選びながら白状する。思いの外、紗夜は怒っていない。

「そうですか、特に体に悪いものでは無いようですが、今後は止めてください、練習に支障を来すので」

「わ、分かってる。今回だけだから...。」

その後は、団らんとは言わないまでも、険悪な雰囲気にはならず、食事を終えた。

彼氏彼女の間に水を差すのも悪いと思ったのか、リサは食事を終えるとすぐに帰ってしまった。

「どうりで昨日、あんなに身体が疼いたわけだわ...」

はぁ、とため息をついて紗夜は言う。

「媚薬って、どんな感じなんだ?」

僕はあくまでも当事者ではないので、紗夜に聞いてみる。

「最初は頭がボーッとして、熱がで始めたんです。

しばらくすると、だんだんその熱が次第に下腹部に移っていって、気が付くと、下着がびちゃびちゃになっていました。自分の指で慰めても、下腹部、特に子宮の熱は増すばかりで、もう○○のことしか考えられなくて...。○○とシてるときは、奥を突かれる度に、電流みたいな快感が脳まで走って、ますます○○に犯されることしか考えられなくてなっちゃいました...。」

紗夜の話を聞き終わると、いつの間にか僕の肉棒は怒張しまっていた。紗夜はそれに気づくと、

「最低ですね、私、本当に大変だったのに...」

言葉に反して、紗夜は僕の足の間にひざまずく。丁寧にチャックを開け、僕の肉棒を取り出す。

「このくっさい匂いを嗅ぐと、私、狂ってしまいます...♡」

紗夜はすっかり牝の表情になる。

「紗夜、昨日の復習だ、初めからやってみて。」

紗夜に命令する。

「はい、○○♡」

紗夜は昨日と同じように、先端を濡らしながら、皮をずり下ろしていく。カリに皮を引っ掻けるところまで完璧だ。

「よし、紗夜、次だ。」

「はい、分かりました♡」

紗夜は亀頭と皮の裏の垢をきれいに舐めとり、肉棒を奥まで咥え込む。

「紗夜、気持ちいいよ...」

えもいわれない気持ちよさに、射精しそうになる。

「うへひいれす...♡」

紗夜はそう言い、亀頭まで口で包み込み、射精を促すように、根本を手で扱いてくる。舌で亀頭の裏や鈴口を舐められると、射精が我慢出来なくなった。

「紗夜、射精すよっ...」

紗夜の頭を手で押さえ、一滴も漏らさず、紗夜の口内に射精した。

「んっ...ふぅ...、○○の精液、とても濃くて、美味しいです...♡」

紗夜はそう言い、尿道に残った精液も絞り出そうと、鈴口に吸い付き、肉棒全体をかるく手で扱いてくれた。

「ぷはぁ...スッキリしましたか?」

「あぁ。紗夜はどうなんだ?」

意地の悪い質問をする。

「ここ、疼いてきてしまったので...あちらでどうですか?...♡」

紗夜はスカートをたくしあげ、既にシミができたショーツを見せ、浴場のほうを指した。媚薬の効果はまだきれていないようだった。




妙なもので、最後の一節、「ようだ。」と「ようだった。」では印象が大分違いますね。最初、「ようだった。」と書いたあと、一旦「ようだ。」に書き換えたけど、結局「ようだった。」に戻りました。前者だとまだ文が続くかのような印象ですが、一応章を変えるので後者にしました。


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朦朧

今回は健全な回です。


「はぁ...はぁ...」

いい加減歳なのかもしれない。あの後、紗夜と風呂に入り、紗夜の体を堪能したのだが、気づいたら意識が朦朧としてきてしまい、情けないことに紗夜と一緒にのぼせてしまったのだ。

「○○、やりすぎてしまいましたね...」

紗夜は足元が覚束ないまま、着替えながらそう言う。

「そうだな、流石に湯船の中でヤるのは金輪際やめだな...」

僕の方も、頭に霧が掛かったような気分になりながらも着替えをする。脱衣場のドアを開けると、そとの冷気が流れ込んでくる。すると頭に掛かった霧が晴れてくるのが分かる。

「紗夜、今日の練習って何時から?」

今日も今日とて僕はまりなさんの奴隷、もといcircleのバイトがあるのだが。

「今日はありません。なので私は部屋でギターの自主練習の予定です」

そうか。バイトを始めて以来、誰かと一緒にcircleに行っていたので、今日は初めて一人で行くことになりそうだ。

「僕はcircleに行くから、ついでに紗夜の家まで送ってくよ」

「あ、ありがとうございます、私もこの様なので助かります」

紗夜は下着姿のまま、こちらにぺこりとおじぎをした。行動と容姿のギャップに、思わず笑いそうになる。

「な、なんですか、私は真面目に言っているんですよ?」

紗夜は頬を赤く染めて言う。

「ごめん、その姿で言われても全然様にならないからさ。」

うーん、紗夜の唯一と言ってもいい欠点と言えば、容姿に無頓着なことなのだろう。服の着こなしや髪型など、身だしなみには問題はないのだけど、いまいち自分がどう見られているか自覚がないのかもしれない。紗夜の、初期装備のような下着を見て、そう思った。すると、紗夜はこちらの視線に気がついたようだ。

「...私の身体にでも不満があるのですか?」

紗夜はジト目になりながら、胸を手で隠しながらそう言う。その顔を見ると、Roseliaの狂犬だったときの紗夜を思い出すが、自分でも胸のことを気にしているのだろうか。紗夜は何かにつけて日菜と比べるきらいがあるが、確かに日菜よりは少し慎ましいが、そんなに差はないように思う。

「い、いや、僕はスレンダーな身体が好きだからさ、そういうことじゃないんだ」

もちろん燐子みたいなマシュマロボディーも好きだが、それは言わないことにする。言ったら確実に殺されるからだ。

「じゃあ、私の何が不満なのですか?」

少し機嫌が戻った紗夜はそう言う。

「いや、紗夜の下着、少しシンプルじゃないか?」

遠回しに、なるべく婉曲して言う。有り体に言えば、紗夜の下着には色気、可愛さ、エロさがないのだ。素材は良いのだから、今井のように下着にも拘れば、もっと内から醸し出される魅力が増すと思うのだが。

「そうですか?私はこの下着でも機能性に問題はないと思っているのですが...」

どうも要領を得ない返答だ。

「ほら、紗夜も女子高生なんだからさ、もっと可愛い下着とか着てみたらどう?」

紗夜にとっては予想外のことだったようで、少し驚いた様子だ。

「そ、そうですか...」

「そうだよ、エッチのとき、今よりいい雰囲気になったりするしさ」

正確にはエッチな下着を着た紗夜に、僕がますます欲情するというだけなのだが。

「それなら賛成です。では明日のデートは、下着を選びましょうか。」

エッチのことを出すとあっさり説得できてしまった。まあ紗夜、エッチ大好きだからな。紗夜に言われてカレンダーを見ると、いつの間にか明日が例の祝日だった。長期休暇はどうしても曜日感覚が希薄になってしまう。正直、女性の下着コーナーに行くのは気が引けるが、紗夜となら大丈夫だ、と自分に言い聞かせる。

「紗夜、下着コーナーって、男が行ってもいいのか?」

それでも不安が拭えないので、紗夜に聞いてみる。

「どうなんでしょうね、万が一話しかけられても、私と一緒にいれば大丈夫でしょう?」

まあ、そうだろうな。紗夜に一応確認がとれただけでも不安は多少なくなった。お互い着替えを終え、家を出た。

 

「それでは○○、ありがとう」

紗夜と家の前で別れの挨拶をする。すると、

「あ~、○○~♪」

玄関から日菜が出てきて、こちらまで駆け寄ってくる。

「こら、日菜、○○はこれからバイトなんですよ?」

紗夜は嫉妬を含んだ目で日菜に注意する。日菜は紗夜の話を聞かずに、こちらの腕に抱きついてくる。しれっと胸を押し当ててくるな、紗夜の前だから指摘しにくい。

「あたしも○○とcircleいく~♪」

子供のように日菜は言う。いや、年齢的には子供だけども。

「ごめんなさい、○○」

紗夜は半分諦めたようにそう言う。依然腕に抱きついたままの日菜を引っ張りながら、circleに向かうのだった。




某バンドリーマーが炎上してますね。コンテンツ的に燃えやすいのでしょうか、バンドリ関連の暗い話は絶えません。


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大過

ぎりR15です。


「でさ~、○○はおねーちゃんとどんなコトしたの~?」

日菜はそう訊いてくる。コト、とはもちろん紗夜との情事のことだろう。

「そう言われてもな、日菜とするのと大差ないと思うけどな」

昼間から女子高生と際どい話をするのは流石にまずいので、うまくかわそうとする。

「え~、じゃあおねーちゃんに聞いちゃおっかな~♪」

日菜は小悪魔のような視線をこちらに向けてくる。

紗夜にバレるのは絶対にダメだ。日菜とまとめて地獄に送られる。もっとも女子高生に手を出している時点で僕の地獄行きは確定しているのだが。

「分かった分かった、話すから、紗夜に言うのは勘弁してくれ」

いい歳して、女子高生のいいなりになるのは屈辱的だが、命には代えられない。

「じゃあ教えてよ~、おねーちゃんとどんなエッチしたの?」

こうして、日菜に紗夜との情事を根掘り葉掘り聞かれたのだった。

 

「へぇ~、じゃあさ、あたしとおねーちゃん、どっちのおまんこが気持ちよかったの?」

話を聞き終わった日菜はそう言った。

おまんことか、もうちょっと控え目な表現があるだろうに。と言っても双子なんだし、似たような感じだった気がする。膣内の具合なんてそんなに覚えていない。

強いていうなら、紗夜の方は経験がなかったからか、締め付けが強かったってことくらいだ。

それも今朝シた時にはもう僕の肉棒に慣れていたが。そうして答えに困っていると、

「なんなら、あたしのおまんこ、今使ってもいいんだよ?」

公衆トイレの方を指しながら日菜は言う。

というか自分でおまんこ使うとか言うな。幸いな事に、今朝も紗夜の膣内に全て吐き出して来たので日菜の誘惑に耐えられない、ということはなかった。

「これからバイトなんだぞ、冗談はよしてくれ」

そう言う。すると日菜はすこしムスっとしな顔になる。

「えぇ~、いいじゃん~、最近シてなくて溜まってるのに~」

だからアイドルがそういうこと言うな。日菜はそれでも引き下がらず、腕をぐいぐいひっぱってくるが、お構いなしに日菜を引きずっていく。

それはまるでお菓子売り場で駄々をこねる子供を引っ張っていく親のようだった。

ねだるものがセックスじゃなかっから可愛いんだけどな。するにしても紗夜みたいにゆっくり時間をかけてやりたい。

「そろそろcircle着くから、この話は止めな、まりなさんに聞かれたら即クビになってしまう」

日菜は多少の聞き分けはあるようで、不機嫌そうながらも話を止める。時計で時刻を確認すると、バイト開始の10分前で、大体予定通りだ。今日はパスパレの練習があるのでここで日菜とはお別れだ。

「日菜、バンド練がんばれよ」

日菜に軽くそう言う。

「またね~、○○、またセックスしようね~♪」

日菜は特大の爆弾を置いていった。circleに入り、まりなさんに挨拶する。

「おはようございます、まりなさん」

「おはよー!、日菜ちゃん、いかがわしいこと言ってなかった?」

安定のまりなさんの地獄耳だ。早く難聴になってしまえばよいのに、と思う。

「い、言ってませんよ、日菜は。そろそろ啓蟄ですし、節句とでも言ったんじゃないですか?」

適当に誤魔化すが、それでもまりなさんは聴かなかったことにしてくれたようだ。

 

いつも通り大過なく午前の仕事は終わる。だんだん身体が社畜と化しているのは大過だが。するとちょうどスタジオから出てきた女の子がこちらにやってくる。

「あの、○○、ちょっといい?」

その白髪の美少女は、この間公園で会った友希那だった。



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金色

終盤すこしだけR18です。


ここで立ち話するのもなんなので、circleに併設されているカフェで話すことにした。僕はカフェオレを、友希那はコーヒーを注文した。テーブルに掛けると、友希那の、金色の瞳に見つめられる。

「それで、話って何なんだ?」

すこし冷たい言い方だったかもしれないが、友希那はあまり気にしていないようだ。もっとも彼女のポーカーフェイスの下の心が読めていないだけかもしれないが。

「話がなければ話しかけてはいけないのかしら、○○は冷たいのね。」

後者だったようだ。友希那を傷つけたことがリサに知れれば、僕は生きていられないだろう。そう思うと少し怖くなった。

「ふふっ、冗談ですよ。話というのは、リサについてのことよ」

そう友希那は柔らかく微笑む。リサの親友である友希那にしてやれる助言などほとんどないといっていいが、話だけでも聞こう。

「それは、リサの演奏の調子が悪いとかか?」

そうではないと思いつつも、一応聞いてみる。

「違うわ、リサの、その...視線が熱っぽいというか、獲物を狙うような視線を時折向けられているのよ...」

友希那に確信はないだろうが、親友と言うのは相手の心をお見通しなんだな、と思った。

僕には親友はおろか友達もいないので、年甲斐もなく友希那が羨ましく思えた。

「それは、親友としての好意、みたいなのとは違う感じなのか?」

「えぇ、少なくとも同性に向けるようなものではなかったわ」

リサ、もうちょっと本性押さえてくれ、普通にバレてるぞ...と心の中でリサに言った。核心を知ってしまっているだけに、少し答えるのが躊躇われる。

「仮にさ、リサが友希那に対して、親友よりも深い意味で好意を抱いてたら、友希那はどうするんだ?」

僕は聞く。

「リサの本心なのなら、それも受け入れるわ」

迷わず友希那は答えた。これなら大丈夫だろう。

「じゃあ、リサに訊いてみたらどうだ、「私の事、どう思っているのよ?」ってさ」

ベタなやり方だけども取り敢えず失敗はしないんじゃないだろうか。友希那にリサの愛情を受け止める気持ちがあるのなら、それで話は解決だ。

「やはり、それしかないわよね...」

友希那はそう言う。そして運ばれてきたコーヒーに角砂糖を数粒落とす。リサから聞いていた通り、苦いものが苦手なようだ。

「何だ、分かってたら相談する必要もなかったんじゃないのか?」

「いいえ、○○は最後の一歩を後押ししてくれたから、意味はあったわ」

友希那はそう言う。表情もこころなしか晴れやかになったようだ。友希那は上品に、砂糖たっぷりのコーヒーを一口飲む。その姿を見て、苦いのが苦手ならば、素直にカフェオレを注文すればよいのになと思ったが、深くは追及しないことにした。

「そうか、紗夜は最近どんな感じなんだ?」

今度は僕から友希那に聞いてみる。

「そうね、前よりは少し丸くなったわ。それに感情の籠った演奏をするようにもなったわ、紗夜もあなたに変えられたのかしら?」

友希那は微笑みながら言う。○○と付き合ってからおかしくなった、とでも言われたらと思っていたが、安心した。どうやら紗夜はうまくバンドとプライベートが分けられているようだ。

「変な言い方はよしてくれ、僕は何もしてないよ」

そうは言ったが、紗夜とした情事が少なからず影響しているのだろう。退屈な日常を過ごしていれば、それは演奏にも影響するだろうし、逆もまたしかりだ。

「それじゃあ、お昼もまだのようだし、そろそろ失礼するわ」

友希那は白髪をゆらゆら揺らして、歩いていった。友希那はcircleの方に向かわないで帰ってしまった。

家で自主練習でもするのだろうか。代金くらい払おうと思ったが、自分の分の伝票を持っていってしまった、彼女らしいか。今日もあの下着を着てきたのだろうか、とふと思う。またあの、友希那の無防備な下着姿を見たいな、と思ってしまった。

友希那が去り、再び一人になってしまった。時計をみると、あまり時間がないことに気づいた。

ついでにフレンチトーストでも注文するか。

 

時刻は5時を回り、バイトも終了だ。今日は時間が少し長く感じた。連日の慣れない労働で、体に疲れがたまっているのかも知れない。

circleを出ると、どっと疲れが体にやってくる。少しそこのベンチで休むか...

 

「○○、起きないな~、仕方がないな~♪」

僕の唇に何かが触れたのに気づき、目を覚ます。

「んちゅる...やっと起きたね~♪」

日菜は銀色の糸を垂らしてそう言う。

「日菜、いくらなんでもキスで起こすのはないだろ...おまけに舌まで入れて」

紗夜に似た味の唾液が口の中に残る。

「だって声かけても全然起きないんだもん~」

そう言われては分が悪い。しかしcircleから日菜と帰るのはこれが初めてだろうか。大体いつもはリサと帰り、たまに紗夜と帰っていたからな。

日菜は僕も手を繋いで、機嫌が良さそうに歩く。

口から吐かれる吐息はすこし色気を感じさせるが、やはり日菜も溜まってきているのだろうか。すると、

「○○、指、借りるね...♡」

日菜は僕の手をそのスカートの中へと導く。そしてついに日菜のショーツに触れてしまう。道行く人々に気づかれないよう、電柱の影に隠れる。

「ぁぁっ♡...やっぱ○○の指じゃないと、イけなくなっちゃった...♡」

日菜は僕の手に自分の手を添え、すでに愛液で濡れたショーツに擦り付ける。割れ目に沿って指をなぞると、また一層、秘部から愛液が溢れ出てくる。

日菜の股間から垂れた愛液はコンクリートの地面に染みをつくった。

「○○の指でなぞられると、るんってするんだぁっ...♡」

そう言って、日菜は声を漏らさないよう、口を固く結んで絶頂した。日菜は潤んだ瞳で僕を上目遣いで見る。

今すぐにでも犯してやりたくなったが、今やれば確実に見つかる。その欲望をギリギリ抑え、日菜の手を引いて家まで日菜を送った。

「日菜、じゃあな」

家の前で日菜に手を振って別れを告げる。

「○○、またね~♪」

玄関のドアから紗夜の姿が見える。何か話している様子だ。

「...わよ?」

「...待って、おねーちゃん!」

あまりよく聞こえないが、珍しく日菜は慌てているようだ。紗夜は玄関からこちらにやってくる。

そして、紗夜は僕の手を取り、指先をぺろりと舐める。すると、耳ともで紗夜は

「○○の指、日菜の愛液の味、しますよ?」

と、そう言った。



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さよひな

今回はR18です。


「日菜のここ、濡れてるわよ?」

紗夜は日菜の秘部をなぞりながら言う。

「あははっ、今日練習きつくてさ、汗かいちゃった♪」

日菜はそう誤魔化す。しかし、紗夜は指についた日菜の体液を舐めたのだった。紗夜は直感的に、それが日菜の愛液であることをさとった。

「ちょっと待って、おねーちゃん!」

日菜は玄関から出ていく紗夜を引き留めようとする。

 

 

「○○の指、日菜の愛液の味、しますよ?」

紗夜はハイライトの消えた目でそう言った。そして紗夜に家の中へと連行されたのだった。

 

「日菜、どういうことか説明して」

僕と日菜を自室で正座させ、紗夜は仁王立ちでこちらを見下ろして言う。何だか先生に説教されているようだと、不謹慎にも思った。

「おねーちゃん、あたし、最近性欲溜まってたから、○○の指借りてシちゃったの...ごめんね...」

日菜は申し訳なさそうに言う。

「○○、日菜の言っていることに間違いはありませんか?」

紗夜に聞かれる。

「合ってる...けど、僕も日菜を断れなかったんだ...」

日菜をフォローしながら言う。

「○○はともかく、日菜は自分がアイドルであるという自覚があるの?仮に見つかったら冗談じゃすまないのよ?」

紗夜は少しだけ怒り気味に日菜に言う。しかし日菜は一方的に言われて黙っていられる性格ではなかった。

「でもさ、おねーちゃんも昨日、○○とお楽しみだったんでしょ?自分だけ存分に性欲発散しちゃうなんて、ずるいよ~」

そう日菜は反論した。そして紗夜が一瞬うろたえた隙に、日菜は紗夜のスカートの内側に手を伸ばす。

「ひっ、日菜、やめなさいっ...」

紗夜は慌ててスカートを抑えるが、すでに日菜はショーツの隙間から紗夜の秘部へと指を滑らせていた。

「あれれ~、おねーちゃん、もしかして図星~?♪」

日菜は紗夜を見上げて、あの小悪魔のような笑みをうかべる。スカートの内から水音が聞こえてきて、日菜が紗夜の膣内を指で掻き混ぜているのが分かる。

「ひ、ひな...や、やめぇ...ふあぁっ...♡」

紗夜の抵抗する声は日菜の愛撫によって嬌声に変わっていく。

「おねーちゃん、喘いでないで、○○とシたの?」

日菜は相変わらずにやにやしながら、紗夜の膣奥から掻き出すように指をくねらせる。

「ひ、な、でちゃうからぁっ...♡」

それと同時に紗夜は軽くイき、割れ目から白濁液が、日菜の指を伝って床に落ちる。

「おねーちゃん、まるで射精してるみたい...ぺろっ...○○とおねーちゃんの体液混ざってて、おいし~い♪」

日菜は手についた粘液を舐め、そう言う。そして立ち上がり、紗夜の口内へ白濁液のついた指を突っ込み、空いた片手で再び紗夜の秘部を弄り出す。紗夜は精液を味わい、言葉だけでなく表情も牝へと変わっていく。

「あっん...ひ、なぁ...♡」

頬を紅潮させ、涙目で日菜に訴える。

「あはっ♪、おねーちゃん、すっごいえっちなんだから...♡」

紗夜の秘部から漏れ出す粘液が、だんだんと白濁から透明になっていく。紗夜も発情し、愛液が溢れ出てきたのだろう。

「○○、おねーちゃんのここ、欲しがってるよ?」

日菜は紗夜のスカートをたくしあげてそう言う。指で広げられた紗夜の秘裂は、愛液で濡れ、牡を誘っている。僕はズボンを下ろし、怒張したに肉棒を紗夜の秘部に押し当てる。

「○○、来て下さい...♡」

紗夜は牝になりきった表情でそう言った。紗夜を壁に押し当て、ゆっくりと、紗夜の膣内を堪能するように奥まで挿入する。ごちゅり、と紗夜の子宮口まで挿入し、紗夜とキスをする。日菜に見られてるせいか、いつもより紗夜は情熱的に唇を押し付けてくる。

「うわぁ...おねーちゃんと○○、こんなえっちするんだぁ...♡」

日菜は傍で、ショートパンツの上から自分の秘部を弄っているのが見えた。そこ日菜に見せつけるように、僕は紗夜とのキスを続けながら、亀頭を紗夜の子宮口にぐりぐりと押し付ける。紗夜はこうされるのが大好きなようで、こちらの動きに応じて、喘ぎ声を漏らしている。

「○○に、ここ、こりこりされるの、好きなんですっ...♡」

紗夜はそう言って再び僕と唇を重ねる。

「そんなの、紗夜の口と子宮口からとっくに伝わってきてるよ?」

「はあぁっ♡、身体はとっくに堕ちちゃってるのね...♡」

紗夜はそう言う。すると接合部に、日菜の手が伸びてきた。

「ふふっ、いいこと思い付いた~♪」

日菜は服を脱ぎ捨て、裸になり、紗夜の一番敏感な部分に触れる。

「ひ、ひなっ♡、そこはっ♡、らめぇっ...♡」

紗夜のそんな声を聞かず、日菜は紗夜の陰核を指で撫で続ける。もう絶頂しそうなのだろうか、紗夜の膣内は僕の精液を催促するようきうねってくる。

「○○っ、ふかいのっ♡、来ちゃううぅっっっ♡♡♡」

紗夜は僕が射精いないまま、果ててしまった。紗夜はトーンの消えた目で放心状態になってしまった。

「あちゃ~、やり過ぎたかな~♪」

日菜が傍でそう言う。紗夜から肉棒を抜き、ベッドに寝かせる。日菜は未だ怒張した僕の肉棒を見て、疼く下腹部を手でさする。そして、紗夜と同じように、ベッドに転がり、M字に開脚し、

「あたしも我慢できないからさ、そのえっぐいおちんちんで、貫いてよ♡」

日菜はそう言った。



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さよひなturn2

引き続きR18です。


そう誘惑する日菜に、正常位の体勢で日菜の秘裂に肉棒を押し当てる。すると、

「あぁっ♡、○○の、久しぶりだね...♡」

日菜はとろけた顔でこちらを見て、そう言う。膣内の方はすっかり肉棒の形を覚えていて、襞が亀頭の裏や裏スジに絡み付いてくる。

「日菜のここだって、味わうみたいに、絡み付いてくるよ?」

わざと奥までは挿入せず、日菜を焦らしてみる。しばらく浅いところで日菜の秘部を弄っていると、

「○○っ...じらさないでよぉ~♡、おねーちゃんみたいにトぶまでイかせてぇ~♡」

日菜はそう言って自ら松葉崩しの体勢になる。一度肉棒を抜き、再び奥まで挿入し、同じリズムで腰を前後に動かす。

「あひぃっ♡、これぇっ、しきゅーにぃっ、ゴンゴンきてるのおっ♡」

姉の紗夜と同じく子宮口が弱点のようだ。ただ紗夜はごりごりされるのが好きで、日菜はゴンゴンされるのが好きみたいだ。おまけに児の体位だと、太ももと日菜の陰核が擦れ合うので、余計快感が増すようだ。

「日菜、この体位、どうだ?」

日菜の気持ちよさに堪えられなくなってきたので、言葉に余裕がなくなる。

「○○の太ももに、クリ擦れて、るんってする~♡、○○も亀頭パンパンになってきてるし、イきそうなんだよね~♪♡」

「あぁ、もう射精そうだ...」

今奥までいれると射精してしまいそうで、あまり腰が動かせない。

「○○、今だけは、あたしの膣内にせーえき、びゅるびゅるしてよ♡」

日菜は急に脚をこちらの腰に絡め、無理やり接合を深くする。亀頭が日菜の子宮口にこつん、と触れた瞬間、溜め込んでいた精液を、日菜の膣内に吐き出してしまう。同時に日菜も絶頂を迎え、

「あふぅっっっ♡、○○ので子宮いっぱいで、るるるんってキたよ♡」

「日菜...」

絶頂を迎え、恍惚とした日菜に顔を近付け...

「キスは、彼女である、私の役目ですよ...?」

いつの間にか回復していた紗夜に割り込まれる。日菜に股がり、僕の顔に両手を当てて、まるで

「私以外、見ないで」

と言わんばかりに僕の唇を、紗夜は奪った。その瞬間、さっきまで日菜に欲情していた心が、紗夜に塗り替えられていくのが分かった。今度は紗夜の方から舌を差し入れてくる。紗夜の顔、紗夜の匂い、紗夜の味...だんだんと紗夜に頭の中が紗夜に侵されていくようだ。

それに反応して、すでに萎えていた僕の肉棒も、次第に回復してくる。

「ぁはぁんっ!?、○○のおちんちん、おっきくなってきてる...」

日菜は気づいたようだ。

「いいんですよ、○○?また腰ふって射精しちゃってください?」

挿入しているのは日菜の膣内のはずなのに、まるで紗夜とシているような錯覚に陥る。丁寧語で耳元で囁く紗夜の声はやけに扇情的で、色っぽく、牡を誘うようだった。

「紗夜っ、気持ちいいっ...」

耐えられず声が漏れる。

「もっともっと、道具を使うみたいに、腰を振ってください?」

先生に教えられるみたいに、紗夜に囁かれるまま腰を動かし続ける。

「んおぉっ♡、○、○っ、もぉ、イくのやらぁっ♡」

日菜のそんな声が聞こえるが関係ない。そのまま紗夜に言われるがまま、日菜の膣内を射精のための道具のように扱う。紗夜は再びディープキスをし、舌で僕の上顎の裏を舐め回す。意識がぼんやりしてきて、紗夜の言葉しか耳に入らない。ただ紗夜の言葉通り、腰を動かして、射精を堪える。もう限界に達したとき、紗夜は僕の肉棒を日菜の膣内から抜いてしまった。日菜は完全に目がイってしまっている。

「○○、私の膣内に、入れてください♡」

紗夜は再びベットに倒れ、正常位の姿勢で僕に言う。

「んっはぁんっ♡、○○っ、そのまま、亀頭を、子宮口に、ごりごりしてくださいね♡?」

限界のまま射精を堪え、紗夜の子宮口に亀頭をこすりつける。子宮口の辺りが僕の形に変わっているのが分かる。

「紗夜っ、でそうだっ...」

「あはんっ♡、仕方ないですね...♡」

紗夜は僕を見る。その目で、紗夜も絶頂する寸前なのが分かった。

「○○、私を、は・ら・ま・せ・てっ♡」

紗夜は僕の腰に脚を絡め、射精を受け止める体勢になる。そう言われた瞬間、頭で理解する前に、紗夜の膣内の奥、子宮口に押し付けたまま射精してしまった。

「○○、ぃ、イッちゃいますうううぅぅっっ♡♡♡」

射精したあとも、紗夜の膣内に締め付けられ、何度か射精してしまう。その度に、こぷこぷと紗夜の子宮に精液が流れ込む音がした。

そして紗夜と繋がったまま、軽くキスをする。

 

「はぁ、まったく日菜には上手くやられましたね...」

日菜は左隣ですやすやと眠っている。

「日菜、構ってもらえなくて寂しかったのかもな...」

「そう、かもしれませんね...」

右隣で横になっている紗夜と話す。

「そうだ、週二くらいでさ、こんな感じで性欲発散させるってのはどうだ?」

「風紀委員としては...」

途端にいつもの紗夜に戻ってしまうが、下腹部を手で撫でてやると、

「ふふっ、きもちよくなれそうですね♡」

紗夜は元通りになり、そう言うのだった。




表裏とはなんぞや、という話でした。人は日常見ているものを表と思うきらいがありますが、それはどうなんだろうな、と。すごく唐突ですが、キリもよいので、ここで本編(ここ重要)は終わりにしようと思っています。ただ番外編と祝日編を1話づつ書くつもりです。振り替えると、もっと話を切り捨てて10話前後にすると簡潔でよかったかな、と思いました。そう思うと、ここまで読んでくださった読者様には感謝しかありません。 また、送ってくださった感想にとても励まされました。本当にありがとうございました。


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番外編
りさゆき


今日は久々に友希那とお泊まりの日。

紗夜は今頃、○○と早速エッチしてるのかな...なんて考えてたら、もう濡れてきちゃった。ショーツに指を当ててみると、少しだけ愛液が染み出してきてる。

もうすぐ友希那、お風呂から上がってくるかな、ともう10分位待ってる。手持ち無沙汰で、スマートフォンを弄り、画像フォルダをタップして先日撮った、友希那のあられもない姿の写真を見る。

友希那の未発達な胸、お腹、脚を見ると、お腹が疼いてしまい、思わずずそこに指が伸びてしまうけど、我慢。今日まで、友希那と初エッチするまで一週間オナニー禁止したんだから。

ホントは写真を撮った夜に、友希那の画像をオカズにイキ狂いたかった。そこでコンコン、と友希那がノックする音が聞こえる。スマートフォンをスリープして、

「いいよ友希那、入って」

すると、パジャマ姿の友希那が部屋に入ってきた。

「リサ、待たせたかしら?」

「ううん、そんなことないよ。ほら、お風呂上がりのお茶!」

紗夜に盛ったのと同じ媚薬を入れたお茶を友希那に渡す。もうすぐ、友希那とエッチできると思うと、お腹の疼きが止まらなくなってしまう。

「ありがとう、リサ。頂くわ」

友希那は上品にアタシのお茶を飲む。それからしばらく友希那と話していたけど、10分ほどしたら、効果が出てきた。

「リサ、頭がボーッとしてきたわ...」

友希那はそう言って、アタシの方に寄りかかってきた。友希那の体の熱が伝わってくる。

「リサ、私の、ここ...熱くなってきてるの...」

友希那は下腹部を撫でてそう言う。紗夜のときと効果は同じようで、少し安心した。

「だいじょーぶ、アタシに任せて...♡」

右手で友希那を支え、左手で友希那の秘裂を、パジャマの上から割れ目に沿って撫でる。

「あぁっ♡...リサ、そこ、変な感じが... ♡」

友希那はまだ女の、牝の悦びを知らないみたい。そのまま同じリズムで愛撫し続けると、友希那の反応が敏感になってきた。

「リサ、そこいいわ...もっと...」

「ここ、きもちい、友希那?」

友希那の陰核の回りを優しく撫でてみる。すると、友希那は涙目になりながら、頷いてくれる。パジャマが汚れないよう、少しだけパジャマを下ろし、友希那のショーツの上から再び指でなぞる。

「友希那、ここ、濡れてるよ♡」

「んっ♡、いわないで、恥ずかしいわ...」

そう言う友希那がかわいくて、つい指の動きを激しくしてしまう。

十分愛液で濡れてきたので、ショーツの上から友希那の秘裂に少しだけ指を沈め、膣内を優しく掻き回す。

「あぅぅっ♡、リサ、激しっ♡」

友希那は言葉にならない喘ぎ声を漏らしてる。もうすぐ絶頂しちゃうんだな、と思った。そのまま、友希那の顔を見ながら、絶頂へと友希那を誘導する。友希那は涙目でアタシを見て、

「リサぁっ♡、変なの、来ちゃうのぉっ♡...」

「うん、我慢しなくていいんだよ♡」

そういい、友希那と唇を重ね、絶頂へ誘う。そして、友希那と恋人繋ぎをし、中指で膣内をかき混ぜながら、親指で陰核を弄ると、友希那は絶頂してしまった。

その証拠に、繋いだ手が、友希那の方から強く握られる。唇を離すと、口をだらしなく緩めた、牝の表情の友希那がいた。

「リサ、足りないわ...♡」

はじめての絶頂なのに、媚薬の効果からか、まだ体は求めているみたい。中指をさらに奥に進めるけど、途中で膜に阻まれる。やっぱり、と思う反面、安心する。

「友希那、いくよ?」

そう言って友希那の方を見る。

「リサ、もう一度、キスして頂戴...」

友希那と唇を重ねる。今度はさっきと違って、友希那と舌を絡め合い、唾液を交換するキス。

ゆっくりと指を進める。プツリ、という感触とともに、指が先に進むが、同時に舌に痛みが走る。痛いけれど、それは友希那も同じ。同じ痛みを分け合っていると思うと、それも気持ちよくなってくる。

友希那の喉がコクリ、と鳴る音がした。アタシの血を飲んでくれたんだ、そう思うと、お腹の、子宮の疼きが増してきて、愛液がドクドクと降りてくるのがわかった。優しく指を動かしていると、友希那も慣れてきたみたいで、舌の痛みが引いてきた。

「リサ、ごめんなさい...」

申し訳なさそうに友希那は言う。

「いいの、友希那だって痛かったんだし」

そう言い、中指についた友希那の血をぺろりと舐める。甘い、友希那の味がする。そして、お互い裸になり、足を互い違いに組む。

「これで、いいのかしら...」

友希那はそう聞く。

「アタシも、初めてだから...」

少しずつ足を深くして、友希那とアタシの秘裂がくちゅん、と触れる。

「あんっ♡...これ、きもちいいわ...♡」

友希那は声を漏らす。友希那とアタシの愛液が混ざり、どちらが濡れているのかわからなくなる。あぁ、紗夜はこんな気持ちだったのかな、と思った。お互いの陰核が触れあう度に、愛液でぐちゃぐちゃになっていく。

友希那もアタシも、自分の気持ちいいように腰を動かす。キスしようと顔を近づけると、友希那とアタシの乳首が当たってしまう。

「友希那っ♡、きもちいーね♡」

キスをしているせいで友希那は応えないが、陰核や乳首が擦れる度に、熱い吐息が漏れてきてる。

「友希那...そろそろアタシも...」

だんだんと子宮から、絶頂の波がやってくる。友希那こくりと頷く。そして、友希那と唇を重ねたまま、初めての、友希那との絶頂をした。

「ゆ、友希那ぁっ♡、イっちゃっ...ぁぁぁっ...♡」

いつもの、友希那の写真を見て、一人で指で慰めてたときのよりも、ずっと深くて、きもちい絶頂。

 

「友希那、こんなのあるんだけど、どう?」

そう言い、友希那にディルドを見せる。

「リサとなら、シてみたいわ...♡」

まだ媚薬の効果は切れてないみたい。まずはアタシの秘裂にディルドを挿入した。

「あっ、んっ♡...ふぅっ...♡」

入れてみると結構大きくて、奥まで入れるのに時間がかかってしまった。奥までいれると、まるでアタシのおまんこからおちんちんが生えてるみたいになった。友希那を横にして、正常位で挿入する。

「あんっ♡、リサ...大きいわ...」

ゆっくりと前後に動かしながら友希那の奥までいれる。

「どう、友希那...♡」

指の届かない、奥まで貫かれてるから、あんまり余裕はない。

「リサ...奥まで来てて、気持ちいいわ♡」

そのまま腰をゆっくりと振ると、友希那の子宮口にこつん、と当たる度に、アタシの子宮口にもディルドが届く。これが本物の肉棒なら...と一瞬思ったけど、目の前の友希那の顔を見ると、それも吹き飛んでしまう。

「リサっ、足りないわ...」

「あっ、友希那ぁっ!」

気を抜いていたら、友希那にころん、と倒されてしまう。友希那は上から、アタシの子宮を押し潰すように、乱暴に腰を振る。まるで友希那に子宮を突かれているみたいで、余計に興奮してしまう。そのまま一方的に犯され、何度もイってしまった。

 

「んんっ...あいたた...」

翌朝目が覚めると、昨日の後遺症で腰が少し痛くなってしまった。まだ隣で寝ている友希那のきれいな白髪をさらり、と指で触り、そのまま友希那の寝顔を独り占めするのだった。




お待たせしました。初めての主人公以外の視点で、なかなか難しかったです。二作品同時進行はキツいものがある...


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