バカと姫路弟の召喚獣 (絆と愛に飢えるシリアス)
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プロローグ

春・・それは眠気を覚ますかのような暖かい日差しが窓に差し込んでいた・・・

 

「Zzzz」

 

そんな爆睡している、穏やかなに寝ている1人の身長低い男を起こすものがいた

 

ーーコンコン

 

「総ちゃん、総ちゃん、・・・」

 

「ん・・・ぐ・・・」

 

その女性はピンクの髪型でロングヘアーでの、かわいらしい服で寝ている男の子を起こしに来た。起こされた男はやや眠そうな声を出しながらも目を擦りながら起きた

 

「もう朝ですよ?起きてください」

 

「んー・・・もう朝・・・?」

 

「おはようございます!総ちゃん」

 

「・・・おはよう。お姉ちゃん」

 

「はい、よく挨拶できました♪」

 

そういって、お姉ちゃんと呼ばれた女性は男の子の頭を嬉しそう撫でなると、男の子は笑顔でその居心地よさに目を細めていた

 

「朝ごはんできてますから降りてくださいね?」

 

「今日は誰が作ってくれたの?」

 

「今日はお母さんが朝御飯作ってくれています♪お父さんは仕事で早く出ていってますけどね」

 

「そっか・・・・・」

 

そういった男の子はゆっくり立ち上がりながら着替える用意をし終えたら、姉と一緒にリビングへとむかって母親に挨拶した後に二人は向かい合わせるように座って話し合っていた。尚、母親は二人に挨拶し終えた後に買い物に出掛けた

 

「お姉ちゃん、体調は大丈夫?」

 

「はい♪お陰さまでもう大丈夫です」

 

「ビックリしたよ。お姉ちゃんが倒れたときは」

 

「ごめんなさいね。総ちゃんも試験は受けれなかったのでしょ?」

 

「まぁ、あれは完全に俺が悪いから仕方がないけど・・・まさかの季節外れのインフルエンザで外出禁止だったから試験日と重なると思ってなかった・・・」

 

男の子は悔しそうにいうと、お姉ちゃんはそんな弟に苦笑しながら「仕方ないですよ」といっていた。ちなみに男の子の病気が姉に移ったわけではなく単純に試験日に体調崩しただけである

 

「あ、そうして話している間に出る時間が迫っていますね」

 

「あ、急がないとまずいな」

 

食べ終えた二人は時間を見るとさすがに遅刻になりそうなのでそれぞれの部屋で着替えようと移動するとーー

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

姉の叫び声が聞こえたので男の子は急いで姉の方に向かった

 

「どうしたんですか!?お姉ちゃん!」

 

「あ・・・あれが・・・」

 

「あれ・・・?・・・お姉ちゃん俺の部屋で着替えてください。荷物ももって」

 

姉の指さしたところはこの世の人類の天敵と呼ぶべきのが姉の部屋にいたのがわかったので姉に出るのを促すと男の子はあるものを取り出していた

 

「えーと・・・これをこうで・・よし(カチャ)」

 

殺虫剤をばら蒔いて瀕死の状態のそいつに向かってか前ながら・・・

 

「・・・お姉ちゃんの前から消えな」

 

外へのドアは繋がっているの確認できたので、男の子はバズーカをとりだして・・・

 

ーードカァァァァン!!

 

きれいにそいつは空にまって飛んでいった・・・。どこかで男の叫び声が聞こえたが気のせいだな

 

「お姉ちゃんの部屋被害なし。うちの部屋被害なし・・目標ターゲット滅亡。よし」

 

「き、消えましたか?す、すごいおとしましたが・・・」

 

「なんか俺が部屋はいった瞬間にそいつは爆発するように飛んで逃げましたからもう安心ですよ。部屋も殺虫剤まきましたから、もう安心ですよ」

 

そういうと、姉は安心したように「良かったです~」と座り込んでいたが時間がないとわかると慌てて急ぎましょう!と叫んで出る用意しはじめた

 

「「行ってきます!」」

 

出る用意をできた二人は家にいる母親にそういって走って出ていった

 

 

暫くすると、門の前に屈強な男が待ち構えていた。尚、姉の体の事もあるので途中で男の子が姉の荷物を運んでいた

 

「お、・・・おはようございます」

 

「おはようございます。遅くなってすいません」

 

「姫路姉弟か。ほら、封筒だ」

 

屈強な男は二人にクラスの居場所のかかれたのをわたした

 

姫路瑞希・・・Fクラス

 

姫路総司・・・Fクラス

 

「まぁ俺のは当然ですが、お姉ちゃんのは再試験受けれないのですか?」

 

「すまんが、学校のルールだからな」

 

「そうですか」

 

「では、そろそろ2人とも教室へいくように!もう少しでチャイムなるがまぁ、きょうは多目に見るから次から気を付けろ」

 

「「はい!」」

 

春の桜が咲き誇る中、この文月学園にどんな出来事を巻き起こすのか今は誰も想像はつかない・・・

 

 




初めましてとご存じの方もいるかと思われますが、またバカとテストと召喚獣を書きました。色々とご批判あるかと思われますがこれからもよろしくお願いします


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~試召戦争編~
姉と共に自己紹介


皆さん初めまして。俺の名前は姫路総司といって、お姉ちゃん・・・つまり、姫路瑞希の弟だ

 

朝は家の事でドタバタだったため、学校にはギリギリの到着になってしまった

 

「お姉ちゃん大丈夫?」

 

「だ、大丈夫です・・・」

 

「無理しないでね」

 

「は、はい・・・」

 

お姉ちゃんは昔から体が弱かったのは弟の俺がよく知ってる・・・。あんまり無理してほしくないけど、お姉ちゃんが大丈夫というならゆっくりと様子見とこう

 

そうおもっていると・・・・

 

『『『『ダーリィィーーーン!!!』』』』

 

『・・・失礼、忘れて下さい』

 

教室の外からなんかとんでもない声が聞こえた・・・うん、絶対あのバカが何か煽ってそういう声がでたのか・・・ってか、ドン引きだ

 

「・・・」

 

「な、なんでしょう?今の声は?」

 

「お姉ちゃん、気のせいだと思うよ(あの野郎なに朝から恐ろしいことしてくれてるんだ・・・)」

 

お姉ちゃんは本当に頼むからきれいな心のまま今のはしらないことにしてくれ・・・とりあえずここにいても仕方がないのでドアを開けた

 

「「「「「えっ・・・」」」」」

 

Fクラスのみんなが驚いた顔で見事なシンクロで声揃えていたのは少しだけ笑ったのは内緒だ

 

「ああ、ちょうど良かった。今自己紹介の最中ですので、お願いします」

 

このクラスの担任の先生が俺らを見て挨拶を促していたので俺達は自己紹介をしはじめた

 

「はい、姫路瑞希です!宜しくお願いします!」

 

「俺の名前は姫路総司。隣にいる姫路瑞希は俺のお姉ちゃんだ。後・・・おもしれぇ事会ったら楽しみにしとけ」

 

「「「「「(こいつもしかって噂の・・・!?)」」」」」

 

なんか失礼なこと考えているやついるがまぁこの際はスルーだ。すると一人の男が手をあげてきた

 

「はい!質問です!何でここにいるのですか!?」

 

「お恥ずかしながら試験中に熱を出してしまいまして・・・」

 

「俺は体調崩して寝込んでいたから受けれなかった」

 

その答えに・・・

 

『ああそうそう、俺も熱(の問題)が出たせいでこのクラスに・・』

『ああ、化学だろ?あれは難しかったなぁ」『妹が事故に遭ったって心配で・・』

『黙れ一人っ子』

『前の晩彼女が寝かせてくれなくって』

『異端者がいたー!コロセー!』

『逃げるが勝ち!』

『弟は多分バカだから体調崩した?』

『バカ!?それだと姫路さんもバカとなってしまうだろ!』

 

「てめぇらこそこそなに騒いでやがる?あと、俺はバカではない」

 

「いや、バカでーー」

 

シュン!と風切れのいい音で俺はその発言した男に笑顔で挨拶した

 

「誰がバカだ?明久・・・切り刻んであげようか?あそこからあそこまで」

 

「すいませんでしたぁぁぁぁ!」

 

「初めからそうしたらいいのに・・・」

 

俺は呆れながら木刀をさっさとしまって座ろうとしてる姉のそばの席に俺は座った

 

「姫ーー「あ、お姉ちゃん。俺はここ座るね」・・・(シクシク)」

 

「えーと、とりあえずお姉ちゃんに分かりやすく名前わかる人教えるね?あそこの赤毛のゴリラが坂本雄二でそこにシクシク泣いてるのがバカの代表吉井明久だ」

 

「「誰が(赤毛のゴリラだ!?/バカ代表だ!?)」」

 

「よ、吉井君!?」

 

なぜか明久の顔を見て姫路は必要以上に驚くのだ。あれ?お姉ちゃんと明久ってそんなに面識あったって・・・?

 

「姫路・・・・あぁ、弟もおるが弟には総司って呼ぶが、姉には姫路で呼ぶな?」

 

「はい!なんでしょうか?」

 

「いや、なに・・・明久がブサイクですまんな・・・」 

 

「そ、そんな!目もパッチリしてるし、顔のラインも細くて綺麗だし、全然ブサイクなんかじゃないですよ!その、むしろ・・・・」

 

「そう言われると、確かに見てくれは悪くない顔をしているかもしれないな。俺の知人にも明久に興味を持っている奴がいたような気もするし」

 

「そ、それって誰ですかっ!?」

 

「お姉ちゃん落ち着いて。後、俺も知ってるよ」

 

えーと、たしか名前が・・・

 

「「確か久保・・・・利光だったかな?」」

 

俺と雄二がきれいにハモると明久はさらに号泣して聞いてきた

 

「ねぇ?!それ本気でいってるの!?」

 

「安心しな。1%は冗談だ」

 

「え?!残りの99%は!?ねぇ!」

 

「・・・自分で考えな・・・」

 

「おしえてー?!何でそんな悲しそうな顔してるの!?ねぇ!?」

 

明久がでかい声で叫ぶと先生から注意が飛んできた。

 

「やれやれ、カルシウム不足ですか・・・」

 

「誰のせいだと思ってるの!?」

 

「はいはい。そこの人達、静かにしてくださいね」

 

「あっ、すいませ・・・」

 

明久の声に反応した福原先生が注意しながら叩くと教壇が壊れた

 

「・・・替えを持ってきますので、それまで自習してください」

 

福原先生は替えのを取りに行くために出ていったのだが、これは明らかにヤバイな。まぁ、和室なのは落ち着くからそれでいいけど、俺はいいがお姉ちゃんの体は心配だな・・・

 

「そういえば総司どこからアイマスク取り出したのさ?」

 

「企業秘密だ・・・。あと、明久、さっきのは冗談・・・・ZZZZ」

 

「「「寝るの速い!?」」」

 

「冗談なの!?本気なの!?本当のを教えて!?」

 

皆の突っ込み聞こえるが気にしたら敗けだ。ったく・・・久保に関しては教えたら流石に可愛そうだから言わないがな

 

数分後に先生が戻ってきたので俺は目を覚まして最後の自己紹介は雄二がすることになった

 

「坂本君、あなたで最後です。自己紹介をお願いします」

 

「わかりました。さて・・・」

 

雄二は自分の席からゆっくり立ち上がり堂々と教卓の前まで進む

 

「俺がこのFクラスの代表の坂本雄二だ。俺の事は坂本でも代表でも好きなように呼んでくれ」

 

「なら、某愛妻家代表」

 

「だれだ!?恐ろしいことを言うやつは!?」

 

「何でもいいといったのはそっちだぜ?」

 

雄二は何もなかったように咳払いをして、周りを見た。まぁ今日はこれぐらいにしとくか・・

 

「ゴホン、諸君らに訊きたい事がある。Aクラスは一人一人にシステムデスク、パソコン、エアコンにリクライニングシート。更には菓子や飲み物も完備。そして正面にはウン千万するであろうプラズマディスプレイが鎮座しているわけだが・・・・不満は?」

 

「「「不満は大有りじゃぁぁぁぁあああ!!」」」

 

「そうだろう!?これに関しては俺も代表として問題意識を持っている!!そこでだ、我々Fクラスは、Aクラスに対して、【試験召喚戦争】を仕掛けようと思う!!」

 

 

・・・・・・何?戦争だと・・・・?




ここまで読んでいただきありがとうございます!早速、お気に入りや評価もしていただきありがとうございます!これからもよろしくお願いします!


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宣戦布告する訳は・・・

さて、まず【試召戦争】とは?何という話だがその為にはこの学園の仕組みを話さないとな

 

1:文月学園には制限時間有りで点数に上限がないテストがある。つまり、生徒の能力次第では果てしなく成績を伸ばすことが可能なのだ

 

2:【試験召喚システム】というものがあり、テストの点数に応じた強さの【召喚獣】を呼び出せる。つまり、召喚獣の戦闘力=テストの点数、ということになるわけだ

 

結論:【試獣戦争】は【召喚獣】を使うということはテストの点数を反映される訳だから、俺らFクラスとAクラスの実力の差はかなりあるわけだ

 

だからこの事からクラスの反応はというと・・・・

 

「勝てるわけがない」

「これ以上設備を落とされるのは嫌だ」

「姫路さんがいたら何もいらない」

 

誰だ?お姉ちゃんにラブコール送ってるのは?

 

「そんなことはない。必ず勝てる。いや、俺たちが勝たせてみせる!!」

 

雄二だって戦力差があるのを知っているし、それをわからないバカではないがそれでも雄二は宣言した

 

「なら、どうやって勝つんだ?」

「勝てるわけないだろ?」

「根拠もないのに・・・・」

 

その言葉に雄二はニヤッと笑いながら力強くいった

 

「勝てる根拠はある。なぜならこのクラスには試験召喚戦争で勝つことのできる要素が揃っているからだ!!」

 

「「「「何だと・・・・!?」」」」

 

「それを今から説明する!!よく聞けよ!」

 

雄二は周りをみて、ある男を呼び出した

 

「おい、康太。畳に顔をつけて姫路のスカートを覗いてないで前に来い」

 

「・・・・(ブンブン)!!」

 

「は、はわっ」

 

「そこまで堂々とやっておいて今更・・・顔に跡ついてるから隠しても無意味だぞ?・・・お姉ちゃんのスカートを覗くな」

 

「!?」

 

いや驚くなよ。そして、被害のお姉ちゃんは顔を赤らめなら、スカートのすそを押さえていた。奴は顔についた畳の跡を隠しながら壇上へと歩き出した

 

「こいつの名は土屋康太。こいつはあの有名な、寡黙なる性職者(ムッツリーニ)だ」

 

「「「「何だと!?」」」」

 

その言葉を聞くと、男大半が立ち上がって驚いていた。こいつらの反応正直だからなー

 

「ムッツリーニだと?!」

 

「馬鹿な、ヤツがそうだというのか・・・?」

 

「だが見ろ。あそこまで明らかな覗きの証拠を未だに隠そうとしているぞ・・・」

 

「いや、何お前らシリアス風に驚いてやがる?」

 

「ムッツリーニ・・・ですか?」

 

「お姉ちゃんこれは知らないで良い奴だからね?」

 

お姉ちゃんはよく理解してないみたいで頭にいくつもの疑問詞を浮かべている・・・・。あんまり女子にはこういうの知るのはやめた方がいいからあえて止めた

 

「姫路の姉のことは説明する必要もないだろう。皆だってその力はよく知っているはずだ」

 

「えっ?わ、わたしですかっ?」

 

「ああ。ウチの主戦力だ。期待している」

 

確かに、お姉ちゃんの力はAクラスの首席の霧島さんとかと同等の力があると聞いたな。今のこのFクラスの要にはなるな

 

「そうだ。俺たちには姫路さんがいるんだった」

「彼女ならAクラスにも引けをとらない」

「I love姫路さん!!」

 

・・・・うん。ここではスルーしょうか悩んだが、あえて言おう

 

「だから、てめぇらの中で誰がプロポーズみたいなこといってる?」

 

「そして、その弟の総司もいる!」

 

「ん・・・?姫路総司って今思い出したけど・・・」

 

ん?なんだ?俺に関してなんか知ってる奴いるのか?

 

「近くの道場で強い一人でドS王子とか!?ごぼっ!?」

 

「それ以上口開くなー。俺はドSではないから安心しろ。そしてお前はこのハバネロのジュースを一気飲みしろ・・・残さずにな・・・」

 

「!?!!!?!」

 

「声出すな。余計に辛くなるからな?ほら飲みきれよ?」

 

「「「「(噂は本当だった!男にはかなりのドS野郎の男・・・・姫路総司)」」」」

 

なんか失礼なことを考えてるな??まぁいい・・・悶え苦しんでいた男は目を回していたが知ったこっちゃじゃねぇ。人をドSというからだ

 

「そして、木下秀吉もいるし、もちろんこの俺も全力で尽くす!」

 

なにも見なかったことにして、雄二は自身の事も宣言したのだ。まぁあいつは昔“神童”と呼ばれていたらしいしな・・・・

 

「木下秀吉には確かAクラスの木下優子がいるんだったよな?」

「おぉ!?俺たちのクラスはちょっとして最強!?」

「Aクラスの実力がいるんだぞ!?」

「やれるぞ!!」

 

Fクラスは最高潮となっていたが、雄二はそこである爆弾を落とした

 

「勿論!!吉井明久もいる!!」

 

―――――シーン・・・・

 

極寒の地+誰だよそいつ的な空気になってしまった。・・・このタイミングて言うか?

 

「「「「「・・・・・だれ?」」」」」

 

「ちょっと雄二!どうして僕の名前を呼ぶのさ!全く必要はないよね!?ホラ!士気が最悪だよ!僕は姫路さんとは違って勉強出来ないし、雄二たちとは違って普通の人間だから、普通の扱いを!」

 

「おいおい、雄二よ?何言ってやがる?明久は普通ではないだろ?」

 

「総司!?」

 

「明久な・・・・物凄く残念な人間だ!」

 

「一瞬感動した僕の気持ちを返せ!!!」

 

何言ってやがる?俺はお前ほどすげぇ奴は見たことないのだからな・・・

 

「皆、知らないようなら教えてやる。こいつの肩書きは・・・・【観察処分者】だ」

 

「・・・それってバカの代名詞じゃなかった?」

 

「ち、違うよっ!ちょっとお茶目な十六歳につけられる愛称で・・・・」

 

「なら残念な中二病の明久だなー」

 

「ちがう!!」

 

「そうだぞ?バカの代名詞だ」

 

「肯定するな、バカ雄二!」

 

「あの、それってどういうものなんですか?」

 

頂点に近い場所にいたお姉ちゃんにとってこの単語は馴染みがないようだ

 

「変わった問題児に使われる称号で、具体的に言うなら教師の雑用だよ。主に力仕事とか、そういった類いのことをしているんだ」

 

「召喚獣って見た目と違って凄い力持ちって聞いたことがありますけど・・・・召喚獣って幽霊みたいなものですよね?」

 

「うん、お姉ちゃんの解釈は間違えないよ。所が、この【観察処分者】の称号の者は召喚獣は物に触れることができる・・つまり物体を触れることが可能なんだ」

 

「凄いですね」

 

「いやそんな・・・」

 

お姉ちゃんは目を輝かせている。若干の羨望と尊敬がこもった視線を明久に送っていた。明久が否定していたのもあるが念を押しとかないとな

 

「ところが、お姉ちゃん話はまだ続いているんだ。この【観察処分者】のデメリットがらあるんだ」

 

「デメリット・・・ですか?」

 

「うん、何故なら召喚獣が受けた痛みや疲れは自分にフィードバックされるから」

 

「なるほどです。そういい話ばかりじゃないのですね」

 

納得してくれて何より・・。つまり・・・明久は非戦闘員の立場と変わらないと納得してくれたらうれしい

 

「兎に角!!俺達の力を証明として、まずはDクラスを征服してみようと思う!」

 

「お前らは不満だろ?」

 

「「「「当たり前だ!!!」」」」

 

「ならば全員筆を執れ!出陣の準備だ!」

 

「「「「おぉぉおぉ!!!」」」」

 

「お、お――・・・・。」

 

お姉ちゃんも小さく拳を作りあげたが慣れないことをしてはいけないよ

 

「手始めにDクラスに宣戦布告する!明久!代表としてお前に命令下す!!」

 

「何?」

 

「Dクラスに宣戦布告してこい!」

 

「・・・下位勢力の使者ってたいてい酷い目に遭うよね?」

 

ふむ・・・警戒してるな・・・

 

「安心しろ。お前に危害を加えることはない」

 

「本当に?総司はドSだから嘘をついてるかもしれないし・・・」

 

「・・・俺を疑うなら木刀で切り刻むぞ?いいんだな?」

 

「疑いません!」

 

よしよし・・それでいい

 

だから・・

 

「騙されたいと思ってこい。俺らを信用しろよ?」

 

「そうだぞ?明久!俺達を誰だと思っている?」

 

「(そうだ。雄二と総司はジョークを言っても嘘だけはつかない男だ!)わかったよ。それなら使者は僕がやるよ!」

 

「「「「おぉ!!(パチパチ)」」」」

 

クラスメイトの歓声と拍手に送り出され、明久は使者らしく毅然とした態度で敵のクラスに向かっていった

 

「クックク・・・弄りやすいな」

 

「あぁ。だがお前恐ろしいことをさらりとしなかったか?」

 

「鞭と鞭ですさぁ?」

 

「お前が時々恐ろしくなるよ・・・」

 

「誉めるな」

 

「誉めてない!!」

 

「姉は優しく弟はドS・・・姉弟でもこんなに違うのじゃのう・・・」

 

明久が無事に帰れたのかは・・・それは誰もわからない・・・

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!そしてお気に入りしていただいたかたもありがとうございます!これからも宜しくお願いします


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勝算と作戦

明久がDクラスに向かっている間に俺はお姉ちゃんに俺の友達を教えた

 

「お姉ちゃん、右からムッツリーニこと、土屋康太でその隣が木下秀吉だよ」

 

「は、初めまして。姫路瑞希です」

 

「・・・初めまして」

 

「初めましてじゃ。後、ワシはこう見えても男じゃからのう」

 

「それとこのクラスのもう一人の女子の人は・・えーと」

 

「あ、うちは島田美波よ。宜しくね?」

 

「は、はい。島田さん」

 

「ウチのことは下の名前で読んでね?後、ウチは瑞希って呼ぶね?弟の方は総司ってよぶけどいいかしら?」

 

「俺は良いよ」

 

「私も美波ちゃんと呼びます。よろしくお願いします」

 

「えぇ!」

 

女の子は仲良くなるの速いな・・・。すると、このタイミングで大声で叫びながら教室に学年一のバカがボロボロになって戻ってきた

 

「騙されたぁぁぁぁぁ!」

 

「やはりそうなったか」

 

「やはりってなんだよ!使者への暴行は予想通りだったんじゃないか!」

 

「当然だ。そんなことが予想もできないで代表が務まるか」

 

「少しは悪びれろよ!」

 

聞いてるそばでは面白いがまぁ思ったより・・・

 

「元気そうだな?」

 

「吉井君、大丈夫ですか?」

 

「あ、うん。大丈夫。ほとんどかすり傷」

 

「吉井、本当に大丈夫?」

 

「平気だよ。心配してくれてありがとう」

 

「そう良かったーーウチが殴る余裕はまだあるんだ・・・」

 

「ああっ!もうダメ!死にそう!」

 

俺が言えた義理ではないが島田は止めを刺そうとするのは恐ろしいな・・・まぁ・・・

 

「その様子ならもっと切り刻めるか(大丈夫か?明久)」

 

「君のは本当に酷いよ!?!本音と建前が逆だし、もっと・・・」

 

「うん?もっと切り刻めと?」

 

「ちがーーーう!!!もっと優しさを出してっていってるの!!」

 

「そんなことはどうでもいい。それより今からミーティングを行うぞ」

 

そう言った雄二は立ち上がった。他の場所で話し合うためか扉をあけ外へ出ていった

 

 

 

俺たちは屋上に着き、それぞれ聞こえやすいように話していた

 

「じゃ、会議を始めるぞ。明久、宣戦布告はしてきたな?」

 

「一応今日の午後に開戦予定と告げて来たけど?」

 

「それじゃ、先にお昼ご飯ってことね?」

 

島田がそういうと雄二は頷いていた後に明久の方をみて言った

 

「そうなるな。明久、今日の昼ぐらいはまともな物を食べろよ?」

 

「そう思うならパンでもおごってくれると嬉しいんだけど」

 

「えっ?吉井君ってお昼食べない人なんですか?」

 

雄二と明久のやり取りにお姉ちゃんは不思議そうな顔をしていた。だけど、まぁ事情を知ってる身からしたら自業自得だけどね

 

「お姉ちゃん違う、違う。明久はご飯を食べない日々続いてるだけ」

 

「えぇ!?!もしかって吉井君はだ、ダイエット中なんですか!?」

 

「いや、一応食べてるさ!あと、ダイエットしてないからね!?」

 

「いやそもそもお前は間違ってるぞ、明久」

 

「なにが?」

 

「お前の主食は水と塩だろ?」

 

「むっ!失礼だな!きちんと砂糖だって食べているさ!」

 

「いや、明久。水と塩と砂糖って食べるとは言わないぞ」

 

「舐める、が表現としては正解じゃな」

 

「驚異の生命力・・・」

 

本当にこいつの生命力はひょっとしたらとんでもないのではないのか?と思う俺がいる

 

「まぁ、飯代まで遊びに使い込むお前が悪いよな」

 

「し、仕送りが少ないんだよ!」

 

「てめぇは今すぐ世の中の働いてるお母さんに謝ってこい。というか、子供のためにしっかり働いてるお母さんに謝ってこい」

 

「なんで!?」

 

「あの、良かったら明日は私が弁当作ってきましょうか?」

 

「ゑ?」

 

そんなかわいそうな明久を見かねたお姉ちゃんは「お弁当を作ろうか?」の言葉に機能停止になったので見かねた俺は明久に・・・・

 

「ほら!」

 

「っは!?あぶなっ!?」

 

「ッチ・・・避けたか・・・」

 

「危ないじゃないか!?そして・・・本当にいいの?姫路さん」 

 

「はい。明日のお昼で良ければ・・」

 

「良かったじゃないか明久。手作り弁当だぞ?」

 

「うん!」

 

雄二の言葉に明久は嬉しそうだった。だが、それをつまんなさそうに言ったのがいた

 

「・・・ふーん。瑞希って随分優しいんだね。吉井だけに作ってくるなんて」

 

「あ、いえ!その、皆さんにも・・・」

 

「俺達にも?いいのか?」

 

「はい。嫌じゃなかったらですが」

 

「それは楽しみじゃのう」

 

「・・・・(コクコク)!」

 

「・・・お手並み拝見ね」

 

「今だから言うけど、僕、初めて会う前から君のこと好き──」

 

「明久、今はやめといたほうがいい?今振られると弁当の話はなくなるぞ?」

 

雄二がそう止めると明久のいった言葉は・・・

 

「・・・にしたいと思っていました」

 

「こいつ・・・犯罪者ですぜぇ?逮捕する?」

 

「明久。それでは欲望をカミングアウトした、ただの変態じゃぞ?」

 

「明久・・・お前はたまに俺の想像を越えた人間になるときがあるな・・・」

 

「だって・・・お弁当が・・・・」

 

そこまで欲しいならもっと別の言葉を言えばいいのにな・・・しかも発言が本当に下手したら訴えられるかもしれないぞ

 

「さて、話が逸れたな。試召戦争の話しに戻ろう」

 

「そういえば、確かにそうですね」

 

「色々と理由はあるんだが、とりあえずEクラスを攻めない理由は簡単だ。戦うまでもない相手だからな」

 

「つまり、今面子いるので判断したわけか」

 

「そうだ。明久、今いる面子をいってみろ」

 

「えーっと、美少女が2人と馬鹿が2人と、ムッツリが1人いるね。あとドSが1名いる」

 

「誰が美少女だと!?」

 

「ええっ!?雄二が美少女に反応するの!?」

 

「ポッ///」

 

「ムッツリーニまで!?どうしよう、僕だけじゃツッコミ切れない!」

 

「まぁまぁ。落ち着くのじゃ、代表にムッツリーニ」

 

「そ、そうだな」

 

「いや、その前に美少女で取り乱すことに対してツッコミいれたいんだけど」

 

「それと明久、ドSはだれだ?まさか俺ではないよな?」

 

「「「「「・・・・」」」」」

 

ふむ・・・

 

「明久、今すぐ切り刻まれるのとハバネロを飲むのがいいか選べ」

 

「どちらも嫌だよ!?」

 

「ん?どちらでもいいと?」

 

「このドS!!!!!」

 

「ダメですよ。総ちゃん」

 

「わかりました。お姉ちゃん」

 

俺が木刀を構えるとお姉ちゃんが止めてきた。ッチ、命拾いしたな・・・月夜ばかりと思うなよ?明久

 

「おい、雄二。勝つ算段はあるのか?」

 

「ふっ・・・よく聞けよ?ウチのクラスは──最強だ!!」

 

その一言は・・・不思議だが、なんの根拠もない言葉なのに雄二の言葉にはその気にさせる『自信』があった

 

「面白い・・・」

 

「そうね!」

 

「そうじゃな。Aクラスの連中を引きずり落としてやるかの」

 

「・・・・(グッ!)」

 

「そうか。それじゃ、作戦を説明しよう」

 

悪いが・・・Dクラスは犠牲になってくれ・・・この戦争のな・・!!




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回も宜しくお願いします!


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Dクラス戦 Ⅰ

いよいよ、召喚戦争が開始した

 

 

俺は試験日に受けていないから実質0点だし、お姉ちゃんも退席したから0点だ。とりあえず、お姉ちゃんはすべての科目を受けることにして俺は2科目から3科目受けることにした

 

「お姉ちゃん俺は先に上がると思うけど、わかってるね?」

 

「はい。私がキーマンですからね」

 

「うん、じゃあ・・・やりますか!」

 

丁度高橋先生が入ってきたので俺は意識をそちらに向けた。明久たち俺たちが来るまでミスったら許さんからな・・・

 

 

 

明久side

 

僕らFクラスは遂にDクラスとの戦が始まった

 

今現在前線にいるのは秀吉率いる先行部隊でそことFクラスの間あたりに僕が部隊長の中堅部隊が配置されて、全員初陣とだけあって気合が入っている

 

「吉井!木下たちがDクラスの連中と渡り廊下で交戦状態に入ったわよ!」

 

島田さんがポニーテールを揺らしながら駆けてくる・・・しかし、何かが足りない・・・顔はいいし見た目もいいけど何だろう・・・

 

「ああ、胸か!」

 

「アンタらの指を折るわ。小指から順に、全部綺麗に」

 

なんか、キレられた・・・

 

おかしいな?口を出してないはずなのに何か怒ってる・・・とにかく話題をそらさないと!

 

「そ、それよりホラ、試召戦争に集中しないと!」

 

僕は島田さんから意識をそちらに背けるようにそちらに見ると・・・

 

「さぁ来い!この負け犬が!」

 

あれー?おかしいな?僕らのFクラスの一人の仲間が西村先生に捕まっているような気がするんだけど・・・?

 

「て、鉄人!?嫌だ!補習室は嫌なんだっ!」

 

「黙れ!捕虜は全員この戦闘が終わるまで補習室で特別抗議だ!終戦まで何時間かかるかわからんが、たっぷりと指導してやるからな」

 

「た、頼む!見逃してくれ!あんな拷問耐え切れる気がしない!」

 

Fクラスの敗戦した一人が必死に鉄人にいうが、鉄人は聞く耳持たず掴んでいた

 

「拷問?そんなことはしない。これは立派な教育だ。補習が終わる頃には趣味が勉強、尊敬するのは二宮金二郎、といった理想的な生徒に仕立て上げてやろう」

 

「お、鬼だ!誰か、助けっ──イヤァァ──(バタン、ガチャ)」

 

・・・・・よし!!

 

「島田さん、中堅部隊全員に通達」

 

「ん、なに?作戦?何て伝えんの?」

 

島田さんは僕の言葉に聞く耳持ってくれた・・

 

「うん・・・それは・・」

 

「それは・・・?」

 

「総員退避、と伝えてほしい!」

 

「この意気地無し!」

 

ブスッ!と島田さんの攻撃が僕に直撃した

 

「いたぁぁぁぁぁ!!?目が目がーー!!」

 

「目を覚ましなさい、この馬鹿!アンタは部隊長でしょう!臆病風に吹かれてどうするのよ!」

 

うぅ・・・島田さんが何かいってるけど、その前に目がいたい・・・

 

「いい、吉井?ウチらの役割は木下の前線部隊の援護でしょう?アイツらが戦闘で消耗した点数を補給する間、ウチらが前線を維持する。その重要な役割を担っているウチらが逃げ出したりしたら、アイツらは補給ができないじゃない」

 

「!そうだった・・・たしかにそうだね!ごめん・・・。僕が間違っていたよ。補習室を恐れずにこの戦闘に勝利することだけを考えよう!!」

 

「ええ。それに、そこまで心配することもないわ。個別戦闘は弱いかもしれないけれど、これは戦争なんだから多対一で戦えば良いのよ」

 

「そうだね。よし、やるぞ!確かにこれは戦争なんだ!点数では負けているが、やり方次第では勝てる可能性は充分にあるはずだ!」

 

「うん。その意気よ、吉井!」

 

僕らがやる気を出してると一人の仲間が報告しに来た

 

「島田、前線部隊が後退を開始したぞ!」

 

「総員退避よ。吉井、総員退避で問題ないわね?」

 

「よし、逃げよう。僕らには荷が重すぎた」

 

「えぇ、私たちは精一杯頑張ったよ」

 

僕達はFクラスに向かって方向転換すると、振り返った先には本陣(Fクラス)に配置されているはずのクラスメイトの山崎君がいた

 

「あれ?どうしたの?」

 

「代表より伝令があります」

 

メモを見ながら山崎君が告げる。

 

「雄二から?」

 

「はい。『逃げたら・・・コロス』っといっていました」

 

「全員突撃ぃぃぃ!!」

 

僕達は戦場に向かって全力ダッシュをしていた。すると、後ろから全力で走ってくる音が聞こえたので振り向くと・・・

 

全速力で走っている総司がいた

 

「総司!?」

 

試験受けていたはずの総司が来た

 

 

 

総司side

俺は三科目を受け終えて急いで明久たちの方に合流したのだ。元々作戦が早まったからたいして変わらないがな

 

「まだ生きてるか?明久」

 

「なんとかね!雄二の鬼指令のお陰で突撃することになったのだけどね!」

 

「Dクラスの出尾!Fクラスの姫路総司に化学を挑む」

 

走ってきた俺に妨害するように立ちふさがってきた。へぇ・・・この俺に挑むからには・・・

 

「俺を楽しませてくれよ・・・?挑むからにはな!!」

 

「なんか黒いオーラ出てるが!?えぇい!やってやる!!」

 

「「サモン!!!」」

 

 

化学

 

Fクラス

姫路総司 130点

VS

Dクラス

出尾 割 100点

 

 

俺の召喚獣は某真選組の服装で刀を抜いて構えていた。やべ・・・なんか敵を切るのが楽しみだ・・・

 

「三十点差があるのか!?くそ!」

 

「ふっ!」

 

俺(召喚獣)は刀を奴の攻撃をさばいていた。こいつは槍の召喚獣だが・・・なかなか俺には刺さっていないから煽った

 

「もっと攻撃をしっかりしろよ?」

 

「くそ!!」

 

「ほらほら・・・っとあら?」

 

「(!隙があった!)もらったーーー!」

 

敵は俺が空いてる隙を気づいて攻撃してきた。攻撃しかけた敵は俺を完全に討ち取ったと思ったのか笑顔だった

 

「勝った!!」

 

バキっ!

 

「・・・へ?」

 

「残念・・・」

 

俺は敵の槍をきれいに切り込むと向こうは固まっていたその隙を逃さない俺は・・・

 

「おわりだ」

 

「うそぉぉ!?」

 

化学

 

Fクラス

姫路総司 130点 WIN

 

VS

 

Dクラス

出尾 割 0点

 

俺は刀を鞘に納めると奴の召喚獣は消滅した。因みに俺がそいつに刺した止めはというと・・・

 

「な・・・なぜ・・・なぜ!最後の止めがお尻なんだ!?」

 

「・・・・そのほうが面白いと思ったからだ。勝ったと思った瞬間に相手の絶望は・・・中々楽しかったぜ?」

 

「こ、こいつ!ドSだよ!?」

 

何言ってやがる?戦いにドS何てだしてないし、ドSの意味調べてこい。間違えたら・・・・分かってるな?

 

「戦死者は補習だー!!」

 

どこから出てきたのか西村・・・鉄人先生が出てきたのだ。この人は本当に速いよな・・・

 

「鉄人!?嫌だ!補習室は嫌なんだ!」

 

「黙れ!貴様も勉強の素晴らしさを教えてやる!来い、負け犬!」

 

「鬼だ!誰か助けッいやぁアアア・・・・」

 

その様子を見てきた敵味方関係なく固まっていたいた。まぁあの光景は固まるし地獄だが・・・

 

「次はどいつが俺の餌になりたい?たっぶりと鉄人の補習の餌食にしてやるかな?あっ、明久達も逃亡したら・・・・切腹とおもえよな」

 

「「「「「こいつ怖い!」」」」」

 

「止まるなぁぁぁ!全員突撃だーー!!!」

 

俺の言葉と明久の言葉でFクラス全員死に物狂いでDクラスに攻め混んだ・・・

 

さて・・・まだまだ作戦実行するまで時間はかかるな・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!それと総司の元は銀魂の沖田総悟をモデルにして書いてます!
またプロフィールをのせますがこれからも代々敷くお願いします!


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Dクラス戦 Ⅱ

俺は島田や明久の隣に走りながら、本来であれば秀吉の方にそろそろフォローしないと不味い。しかし、先程明久が全員突撃してくれたお陰で間に合った

 

「ほんとうに良いタイミングで秀吉にフォローしたな」

 

「君の脅迫や雄二が鬼の指令出すからだよ!?」

 

「使えるものは使わないとな。島田は数学が武器だから信頼できるし、お前はバカだがそれなりにできるから使ってるんだよ」

 

「総司・・・!」

 

「まぁ、そっちの方が面白いからな。お前の苦しむのに!」

 

「この鬼ぃぃぃぃ!!」

 

叫んでいるこいつはほっといて俺は秀吉の方に振り向き聞いてみた

 

「秀吉はまだ行けそうか?」

 

「いや・・・厳しいのぅ。もうかなりヘロヘロじゃからこれ以上の戦闘は無理じゃな」

 

「なら一旦Fクラスの方へ補充をしとけばいい。ここは俺と明久達が何とかする!」

 

「わかった!頼むぞ、総司達よ!」

 

「さて・・・あいつらはどの程度泣いてくれるかな?鉄人の補習に・・・」

 

「「鬼だ・・・鬼がいる」」

 

「おいおいそれはひどいぜ?せめて、悪魔か人間にしろよ」

 

俺は嬉々と敵を見ながら味方を鼓舞させようと大きな声だした

 

「さぁ、おまえら!!敵から背を背くなよ・・背いたら俺が斬ってやるからな!」

 

「「「「いくぞぉぉぉ!!」」」」

 

よしよし・・・それでいい。ん?なんか向こうが騒がしいな・・・

 

「お姉様!!!!」

 

「ゲッ!み、美春!?」

 

あれが噂のDクラスの清水美春か。どうやら島田とぶつかり合っているみたいだが島田が負けたか・・・

 

どのくらいの点数なんだ?

 

 

化学

Fクラス

島田美波 53点

 VS

Dクラス

清水美春 94点

 

 

・・・・・さて、あの点数ならまだ俺が有利だから助けれるが・・・

 

「どうしますかね・・・明久の出だしでは出ないとダメだな・・・」

 

俺は黙って見守ることにしたのだ。だってこのは明久の判断が大事になるからな

 

「さ、お姉さま。勝負はつきましたね?」

 

「よ、吉井、早くフォローを!」

 

誰が見ても行かないわけにはいかない状態なのだが、明久はどう取る?

 

「殺します・・・・。美春とお姉さまの邪魔をする人は、全員殺します・・・・」

 

「島田さん、君のことは忘れない!」

 

仲間であるはずの島田を見捨てた明久。あいつあとで殺されるぞ?

 

「ああっ!吉井!なんで戦う前から別れの台詞を!?」

 

「邪魔者は殺します!」

 

島田の召喚獣を動けなくすると敵は標的を明久に変えて来たのを見て俺は仕方ねぇと思い・・・

 

ガチン!!

 

「「「!!」」」

 

「ったく・・・・お前のせいで俺が出ないといけないとなったじゃねぇか?明久」

 

「そ、総司!?」

 

化学

Fクラス

姫路総司 130点

 VS

Dクラス

清水美春 94点

 

「・・・邪魔しますのですか!?」

 

「ほらほら、しっかりと俺を攻撃しな」

 

「嘗めてますの!?」

 

俺は清水の攻撃を交わしながら煽ると案の定向こうは激怒していた

 

「安心しな・・俺が嘗めてるのは一人だけだ。それにお前が高い点数を選んだのを土壌に戦っているだけだ」

 

「むきぃぃぃ!!」

 

俺が挑発すると面白いように攻撃が単調になった。正直やりにくいが・・・

 

「戦いは別だ!!」

 

「くっ!」 

 

化学

Fクラス

姫路総司 130点

 VS

Dクラス

清水美春 30点

 

 

俺は巧みに避けながら尚且つ、しゃがんで攻撃したりとしていた。こんなの剣を使ってる身からしたら読みやすい

 

「なぜですの!?豚野郎に!!」

 

「お前・・・男だったら召喚獣関係なく切り込むが・・・それはいい。とりあえず・・攻撃が単調!!」

 

「っしまった!!」

 

清水の召喚獣の首を綺麗に跳ねると・・・清水の召喚獣は消滅した

 

「戦死者は補習だ!!!」

 

「お姉様!!!美春は・・・美春は必ず御姉様を!!!!」

 

「最後まであいつはぶれないな・・・明久」

 

俺は清水の執念に感心しながら明久の方によると明久は安心したように俺に礼をいった

 

「総司・・・助けてくれてありがとう(ガチャン)・・・って何?その手錠はどこから?」

 

「島田・・・あとはどうぞ―」

 

「ありがとう。さぁ・・・お仕置きよ!!」

 

「ッチョ!?ぎゃぁぁぁぁぁ」

 

「この手錠は本物ではないが、敵前逃亡したバカのために用意したのさ・・・・。写真とっておくか」

 

ピロロン♪と写真と明久の買おがボロボロになっていた共にそろそろ止めるか

 

「島田。そろそろ落ち着け」

 

「お仕置きが足りないわよ!」

 

「総司!そのまま島田さんをつれていって!!」

 

「総司!こいつはウチにとっては最大の敵よ!?」

 

「まぁまぁ、今ここでやってしまえば戦力響くから我慢しろ。先に補充をしといたら後で好きなようにしていいから」

 

「えっ!?とめないの!?」

 

「さぁ戻るぞ―」

 

「っちょ!?総司止めてくれるよね!?ちょーー!」

 

あとは頼んだ。明久・・・

 

 

 

島田をとりあえず落ち着かして、補充試験を受けてもらった。

 

さて・・

 

「雄二、とりあえずこのままでは不味いんじゃないか?」

 

「わかってるさ。そのために今、次の手を考えてる・・・「坂本!!」ん?どうした?」

 

「須川?」

 

戦場に任してる須川がなぜここにいる?まさか・・・

 

「敵前逃亡なら・・・わかってるな?」

 

「わ、わかってる!敵前逃亡ではないし、それなら鉄人に捕まってるぞ!?」

 

「ッチ、弄れねぇか(確かにな。すまん)」

 

「本音と建前逆だぞ!?」

 

あっまぁいい。

 

「で、なんだ?いきなりこちらに来て?」

 

「あぁ・・吉井から伝言だ。『偽情報を先生たちにながし、時間を稼ぎたい』ってさ。なにかいい案がないか?」

 

「そうだな・・・・」

 

「案ならあるぞ?この紙を渡すからその通り読んでな?」

 

「わかった」

 

須川はメモを受けとると放送室まで走っていった

 

「あの内容は・・・・総司恐ろしいな」

 

「安心しろ・・。あれでも結構押さえているぞ」

 

「あれでか・・・・」

 

雄二は呻いたが気にするな。さぁて・・・どうなるかな?

 

 

 

その頃戦場では・・・・・

 

吉井side

 

く!向こうの攻撃が激しくなってるよ!!どうするのさ!?

 

「塚本、このままじゃ埒があかない!」

 

「もう少し待っていろ!今数学の船越先生もよんでいる!」

 

「そうだ!!たえろ!!」

 

「耐えてみるしかない!」

 

「皆!耐えるんだ!(まだか!須川君!!)」

 

すると・・・

 

《連絡致します》

 

須川君の声がスピーカー越しに聞こえた。どうやら作戦は間に合ったようだ!!

 

「よし!!(ファインプレーだよ須川くん!)」

 

《船越先生、船越先生》

 

呼び出しの相手はさっきDクラスが連れてきた船越先生のようだ。何を考えてくれた!?須川君!!

 

《吉井明久君が体育館裏で待っています》

 

「えっ・・・」

 

なんか不穏な空気感じたのだけど・・・

 

だが、放送はまだ続く

 

《生徒と教師の垣根を超えた、大事な話があるそうです》

 

「えっ!?!!!」

 

船越先生は婚期を逃してしまい、ついには生徒たちに単位を盾に交際を迫るようになった人だ

 

「おぉ!!吉井隊長・・・・あんた男だぜ!!」

 

「隊長の犠牲を無駄にするな――!!」

 

「「「おぉおぉぉ!!!」」」

 

この放送を聞いたFクラスの士気に良い影響を与えたが・・・・・

 

「す、須川ぁぁあああああああっ!!」

 

あの先生の犠牲者がまた一人増えようとしていた。

 

 

 

 

一方教室で聞いていた総司はというと・・・・

 

「もっと・・・書いとけばよかったか」

 

「もうやめてあげろ!?俺は楽しいからいいが、流石にあれ以上かいたらあいつが可愛そうだぞ!?」

 

「クッククク。なにお前は安心してるんだ?」

 

「えっ・・・?」

 

俺の言葉に雄二は冷や汗をかいていた。クッククク・・・本当に何安心してるんだよ・・・・

 

「もしも、ここまでして負けたら・・・・(ボソボソ)」

 

「例えこの命にかえても、この戦場は負けないようにする!」

 

俺が雄二に耳打ちすると、雄二は敬礼して次の作戦を考えていた。あそこまで焚き付けておけばもう負ける可能性は低い・・・

 

「Dクラスの戦いも終わりが見えてきたな・・」

 

俺は確かな決意と共に、とりあえず補充試験を受けたのだ。決着まで・・・あともう少し・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いいたします!


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Dクラス戦 Ⅲ

あの放送から少したって明久達中堅部隊が帰ってきたのだ。そして、すぐに補充試験を受けてもらい、その間に俺は教室でだらだらしてると・・・

 

「明久、良くやった!」

 

雄二が晴れやかな笑顔で明久を褒め明久はそれを警戒している。あいつも何だかんだで実は楽しかったのだろう

 

「やぁ・・・雄二・・・。校内放送聞こえていた?」

 

「ん、あぁ、バッチリと聞いていたぞ」

 

「二人とも・・・須川君が何処にいるか知らない?」

 

「そろそろ戻ってくるだろ」

 

俺がそう言うと、明久の服の下にキラリと光る包丁が見えた。おそらく家庭科室あたりから録ってきたのだろうが

流石に洒落にならないので、木刀用意しとくか・・・

 

「やれる・・・僕はやれるやれる!きっと殺れる!」

 

「やるなバカ。それといいこと教えてやる」

 

「何?雄二が僕に話しかけているところ悪いけど、須川くんをどのようにしょうか考えてるのだけど・・・」

 

「明久、あの放送を指示したのは・・・・総司だぞ?」

 

その瞬間・・・・

 

「シャァァァァッ!そぉぉぉぉうぅぅしぃぃぃぃ!!」

 

「あららら・・ばらすなよ・・・おかげで・・」

 

明久はすかさず俺に隠していた包丁をもって攻撃を放つ。しかし予想していたので特に慌てず俺は・・・・

 

「ふっ!!!」

 

「いたぁぁぁぁ!?」

 

「つまらないものを切ったじゃねぇか?」

 

包丁をもってる手を木刀できれいに手を当てると明久は痛かったのか手を押さえていた

 

「にしても・・・まだまだ甘いな・・・。これを飲みな」

 

「っちょ!?それ・・・」

.

「つべこべいうな。ほらっ」

 

「あがっ!?!!」

 

悶え苦しんでる明久に俺は止めを指すかのようにあるものを飲ませた。俺に攻撃するなんぞ・・・まだまだ甘い

 

「っからぁいぃぃぃ!!!?!!!」

 

「ほらほら・・・飲みな?」

 

「ごめんなさぁぁぁイ!!」

 

俺は明久のお仕置きしおえて、出ていく数分後に明久は起き上がり動いたのだが立ち直り早いのに感心したな・・・・

 

 

そんなこともあり現在の俺たちの状況はというと、Dクラスの本隊と激突していた

 

「敵は今、弱ってる!叩き込め!!!Fクラス達よ!!」

 

「「「「おぉぉ!!」」」」

 

「(相手に乱れが認められる)明久!!行け!」

 

「オッケー!!!」

 

近衛部隊がいない今がチャンスだと思い、明久は平賀の元へと向かった。幸い近くには現国の竹内先生と古典の向井先生がいる。たとえ討ち取れなくても少しはダメージを与えることはできるのだからな・・・

 

「(総司が僕にここで戦うのを任されたんだ!!)向井先生、Fクラスの吉井がーー」

 

「Dクラス玉野美紀、試獣召喚(サモン)!!」

 

「くっ!?待ち伏せ!?」

 

「残念だったな、船越先生の彼氏クン?」

 

平賀は勝ち誇った顔をして明久を見た。そんな明久は慌てながら俺の仕業だと否定していた。まぁ、確かに俺が明久を犠牲に考えたのは認めるけど謝らないよ

 

「違う!あれは総司が勝手に・・・」

 

「そんなに照れなくてもいいじゃないか。さ、玉野さん。彼に祝福を・・・」

 

「わかりました」

 

玉野は既に古典の点数を装備した召喚獣を呼び出していた。そんな状況に明久は悔しそうに叫んだ

 

「畜生!あと一歩でDクラスを僕の手で落とせると思ったのに・・・・!」

 

「何を言うかと思えば、彼氏クン。いくら防御が薄く見えても、すがにFクラスの人が近づいたら近衛部隊が来るに決まってんだろう?ま、近衛部隊がいなくてもお前じゃ無理だろうけど」

 

「そりゃあ・・・確かに明久には難しいな」

 

「!総司!?」

 

「だが、お前はFクラスをなめすぎたな。平賀?」

 

「姫路総司?まさか君が相手してくれるのか?」

 

「いや・・・・俺ごときがお前を相手していては失礼だからな」

 

「ほう、ならFクラスが勝つのは厳しいね」

 

平賀は俺の言葉に勝ち誇った顔をしてる。やれやれ・・・このバカはまだここが戦場だとわすれているな?

 

「勝ち誇った瞬間が一番足元掬われるぞ?平賀源内」

 

「いや、平賀源二だから?歴史の偉人の人じゃないよ」

 

「ヒーラー代表!どうしたらいいですか!?俺は君を撃ち取ればいいですか!」

 

「ヒーラー代表ってなんだよ!?ったく・・・だが、船越先生の彼氏君はここでチェックメイトだ!!もう勝利手段はないだから、他の連中はご丁寧に相手しろ!そしてそこの男も倒せば終わりだ!」

 

「ククク・・・だから、足元掬われるぞと俺はいってるのに理解しないとはな・・・ここまでは予定通りだな?明久」

 

俺がそういった瞬間に、明久も頷いていた

 

「うん。後はよろしく、姫路さん」

 

「は?」

 

コイツら何いってるんだ?といった顔をしているDクラス代表平賀だが、どうやら知らないみたいだな

 

「あ、あの・・・・」

 

そんなDクラスの代表の後ろには申し訳なさそうな表情をしたお姉ちゃんがたっていた

 

「え?あ、姫路さん。どうしたの?Aクラスはこの廊下は通らなかったと思うけど・・・?」

 

現状を理解できていない平賀だが、まぁ現実的に考えたらそりゃお姉ちゃんがFクラスだとは思わないはずだ

 

現実を見ろ・・・何故なら・・・

 

「いえ、そうじゃなくて・・・・Fクラスの姫路瑞希です。えっと、よろしくお願いします」

 

「あ、こちらこそ」

 

「その・・・・Dクラス平賀君に現代国語勝負を申し込みます」

 

「・・・・はぁ。どうも」

 

まだ頭追い付いてないな

 

「あの、えっと・・・・さ、サモンです」

 

Fクラス

姫路瑞希 現国 339点

 VS

Dクラス

平賀源二 現国 129点

 

「え?あ、あれ?」

 

「ご、ごめんなさい」

 

混乱している平賀をよそにお姉ちゃんの召喚獣は背丈の倍はある大きな剣を謝りながら平賀の召喚獣に振り下ろした。その一撃でDクラス代表を下して、この戦いの決着となった

 

「だから言ったじゃねぇか・・・?足元掬われるぞ?って・・・」

 

俺は呆然としていた平賀にあきれながらいった。この瞬間、俺らFクラスはDクラス代表を撃ち取った・・・

 

・・・・とりあえず最初のステージ突破だな・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!そしておきに入りしていただいたかたもありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします!


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Dクラス戦 戦後

Dクラス代表 平賀源二 討死 

 

お姉ちゃんがDクラスの代表の平賀に勝負をしかけて勝利した。これによりDクラスの敗戦が決まりFクラスの勝利が決定したのでFクラスは興奮状態だった。雄二は英雄扱いで雄二の周りには握手を求めるFクラスの生徒でいっぱいとなっている

 

「あー、まぁ・・・なんだ。そう手放しで褒められるとなんつーか・・・」

 

雄二は頬を掻きながら明後日の方向をみている。やれやれ・・・せっかくリーダーのお前が頑張って指揮したから勝てたのに・・・

 

「さて、お疲れ様。秀吉とお姉ちゃん・・・」

 

「うむ、お疲れなのじゃ」

 

「総ちゃんもお疲れ様です」

 

俺は今回の決着に貢献したお姉ちゃんと前線でギリギリまで頑張ってくれた秀吉に労りの言葉をかけると二人とも嬉しそうに笑っていた

 

 

「(ん?明久が何か持っているが・・・あれはさすがにダメだな)ごめん。お姉ちゃん達はここで待ってて」

 

「む?どうしたのじゃ?」

 

「少しお仕置きしないといけないやつがいるのから・・・ね」

 

「「????」」

 

俺の言葉に???と出ていたが、あのバカがそれをする寸前なら流石に不味いから止めないと

 

「雄二!」

 

「ん?明久?」

 

「僕も雄二と握手を!」

 

手を突き出した・・・・

 

そう、包丁を持った手をあろうことかあのバカは取り出した

 

「ぬぉぉっ!」

 

ーーバシッ!!

 

「痛っ!?!」

 

「流石にそれはやり過ぎだ、明久」

 

包丁を奪い取り、明久を地面に組伏せると雄二と明久と俺は沈黙が走った・・・・

 

「・・・・雄二、総司・・皆で何かをやり遂げるって、素晴らしいね」

 

「「・・・・・」」

 

「僕、仲間との達成感がこんなにいいものだなんて、(ガシャン!!)って手錠!?」

 

俺は明久を手錠で手首嵌めたのに驚いていたが関係ない。さて・・・

 

「◯時◯分に吉井明久逮捕。罪状はとんでもないバカの罪で、刑罰は苦い飲み物を5本飲みきりながら十字架はりつけの刑な?」

 

「ひどいよ!?そして、苦い飲み物ってなに!?なんなの!?」

 

「・・・知りたいか?」

 

「・・・・やめておこう」

 

「懸命な判断だ」

 

俺らがそうやり取りしてると平賀が呻くように未だに整理できてないのか呆然としながら呟いていた

 

「まさかFクラスに姫路さんがいたとは・・・」

 

「あ、その、さっきはすいません・・」

 

「いや、謝ることはない。全てはFクラスを甘く見ていた俺達が悪いんだ」

 

「全く・・・だから言ったじゃないか?足元掬われるぞ?って俺は警告していたのに・・」

 

「言い返す言葉もない・・・。俺は君たちFクラスを本当に見くびっていた・・・。俺たちの敗けだ」

 

「まっ、とりあえず交渉だな。なぁ雄二?」

 

「あぁ。とりあえずまず教室を空ける必要はないぞ?」

 

「「えっ!?」」

 

雄二の言葉に平賀と明久は驚いていた。明久は理由はわかっていないのかじっと見ていた

 

「俺達の最終目的はAクラスだからだ」

 

「それなら、最初からAクラスを狙えばよかったのじゃない?」

 

「少しは自分で考えな?バカなお兄ちゃんって言われるぞ?・・・まさか小学生とかに言われたりしてないか?」

 

「あははは・・・ソンナコトナイヨ」

 

・・・何故目をそらす?・・・まさか本当に言われてるのか!?

 

「兎に角!Dクラスの設備には一切手を出さない」

 

「それは俺たちにありがたいが・・・それでいいのか?」

 

「勿論、条件はある」

 

「条件?なんだ??」

 

「あれだ。俺が指示出したらあれを動かせなくしてもらいたい」

 

そう言った雄二の指差す方向にはDクラスの窓の外に設置されているエアコンの室外機があった。だがあれはDクラスの物ではなく、スペースの関係でここに間借りしている──

 

「Bクラスの室外機?」

 

「設備を壊すんだから、当然教師にある程度睨まれる可能性もあると思うが、そう悪い取引じゃないだろう?」

 

「それに事故だと言えば問題ないしな」

 

「俺たちにも有利な条件に思えるが・・・何故?」

 

「次のBクラス戦で必要になるからだ」

 

「なるほど・・・ではこちらはありがたくその提案を呑ませて貰おう」

 

「あぁ。タイミングはまた後日に言う」

 

「ありがとう。お前らがAクラスに勝てるよう願っているよ」

 

「お世辞だな、勝てるわけないと思っているだろ」

 

「それはそうだ。AクラスにFクラスが勝てるわけがない。ま、社交辞令だな」

 

そのまま平賀は「じゃあな」と手を挙げて去っていった。さて・・・次はBクラスか・・・

 

「Bクラスといえば・・・・あの腐れ卑根がいたな・・・あぁ、なんか思い出したら苛ついてきた。Bクラス戦は絶対に暴れてぇな・・・」

 

にしても・・・あいつが代表なら警戒しとかないとな

 

「総ちゃん、帰りますよ?」

 

「うん、お姉ちゃん」

 

とりあえず、もしもお姉ちゃんや明久達になにかひどい事したらそれなりの報いをしてもらうか・・・

 

やるならやられる覚悟もしときな・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!よろしければ感想もお願いします!これからも宜しくお願いします!


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ランチタイム Ⅰ

今日、朝早くに目を覚ますとお姉ちゃんが料理していた。もしかって今日はお姉ちゃんの弁当食べれる日か・・・

 

「凄い生き生きと作ってるなー。おはようお姉ちゃん」

 

「あ、蒼ちゃんおはようございます。今日は先に外出してくださいね?」

 

「え・・・でも」

 

「大丈夫です♪今日は体調も問題ないですから何かあったらすぐに連絡しますから」

 

「お姉ちゃんがそこまで言うなら・・・」

 

本当は心配だけど、お姉ちゃんがそこまで言うなら俺は先にいくことにした。台所に沢山出してるものは何かのかは知らないけどね・・・

 

 

 

 

俺はお姉ちゃんの指示通りに先に学校に行き教室に向かうと明久が全速力で教室の外に出て叫んで走っていた

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

真っ青に涙もこぼして叫んでいた・・・。正直あまりの速さに引いてるのはここだけの話だ

 

「何あの馬鹿は朝から叫んで走ってるんだ?」

 

「船越先生・・・といえばわかるか?総司」

 

「あぁ・・・。つまり明久は後処理忘れていたのか・・・」

 

「そうだ。あの馬鹿は見事に忘れていたわけだ。まぁ、あいつの不幸は少し楽しいがな」

 

その後、明久が帰ってきてテスト漬けの一日が始まり午前中のテストが終了したがさすがに疲れた・・・・

 

「あぁ・・・疲れた・・・」

 

「うむ・・・疲れたのう」

 

「・・・(コクコク)」

 

「そういや明久、例の件はどうしたんだ?」

 

「ついに船越先生の告白受け入れたのか?」

 

「受け入れてないからね?!!僕の近所のお兄さん?を紹介してあげたよ」

 

明久は結構疲れた顔をして話してるが、まぁこいつの場合は仕方がない。なにせ、消費した点数の補給の為に今日一日テストしかしていない

 

「よし、昼飯食いに行くぞ!今日はラーメンとカツ丼と炒飯とカレーにすっかな」

 

「待ちな。今すぐに止まらないとてめぇの飯にハバネロぶちこむぞ?」

 

「なに恐ろしい脅迫してくるんだ!?お前は!?」

 

「そもそも今日はお姉ちゃんが料理してくれてるだろ?つまりお姉ちゃんの料理を食べる日だろ?」

 

「おお、そういえばそうじゃったのう」

 

「は、はいっ。迷惑じゃなかったらどうぞっ」

 

身体の後ろに隠していたバッグを笑顔で出してくるお姉ちゃんに周りの反応はというと・・・

 

「迷惑なもんか!ね、雄二!」

 

「ああ、そうだな。ありがたい」

 

「良かった・・・」

 

「むー・・瑞希は意外と積極的なのね・・」

 

「やれやれ・・・(島田ももっと積極的になったらいいのにな・・・)」

 

「それではせっかくのご馳走じゃし、こんな教室ではなくて屋上でも行くかのう」

 

秀吉の提案に明久達は了承していた。すると、雄二がなにか思い立ったように立ち上がって皆に先にいくように頼んでいた

 

「よし、お前らは先に屋上行ってくれ!」

 

「どうしたの?雄二」

 

「折角だから昨日頑張ってくれたお礼も兼ねて全員にお茶を買いにいくんだが、皆もそれでいいか?」

 

「奢ってくれるなら頼むー」

 

「あ、ならウチも手伝うわね。一人じゃ持ち切れないでしょ?」

 

「なら、すまんが頼むぞ」

 

「OK!」

 

「んじゃあ、雄二が九割運んで島田は一つだけ運んだらいいんじゃねぇ?因みに雄二だけは醤油で飲むことで」

 

「お前なに俺にそんな要求しやがる!?・・ったく、頼むからきちんと俺達の分をとっておけよ」

 

「大丈夫だってば。あまり遅いとわからないけどね」

 

「そう遅くならないはずだ。じゃ、行ってくる」

 

雄二がそういうと島田も付き添いながら出ていった。さぁて、俺たちも屋上にいくか・・・

 

 

 

屋上に着いたらすぐにお姉ちゃんがシートを敷いてくれたので皆はそこに座るけど俺の仕事がお姉ちゃんに奪われた・・・

 

「風が気持ちいいねー!」

 

「だな」

 

「皆さんシートひきましたのとお弁当を今からだすのですが・・あの・・あまり上手くはないんですが・・・」

 

そんな謙遜をしながらお姉ちゃんが弁当のふたをあけると きれいに盛り付けられたおかずとおにぎりがでてきた

 

「「「おおっ!!」」」

 

「凄いよ姫路さん!塩と砂糖以外の物が入ってるよ !」

 

「おぉ、さすがお姉ちゃん!」

 

お姉ちゃんの作った弁当は見た目がかなりいい。何せ、唐揚げ、エビフライ、おにぎり、アスパラ巻きなどの定番のメニューが重箱の中に詰まっているからな

 

「吉井君や皆に栄養をつけてもらおうと思っい張り切っちゃいました!総ちゃんもしっかり食べてくださいね!」

 

「わかった!お姉ちゃん!」

 

「姫路はいい嫁さんになりそうじゃのう」

 

「じゃあ、僕はこのエビフライをーー」

 

「・・・お先にいただく(ヒョイ)」

 

「やれやれ、食い意地汚い・・・「・・・!(バタン)」・・・・は?」

 

「「え!?」」

 

ムッツリーニは正座のまま真後ろに頭をぶつけ、まな板にのせられた鯉みたいに痙攣している・・

 

「わわっ!?土屋君!?」

 

お姉ちゃんに声をかけられるや否やムッツリーニは根性で起き上がり、お姉ちゃんにむけてサムズアップする

 

「・・・・(グッ!)」

 

「あっ美味しかったんですね!良かった」

 

きっと『凄く美味しいぞ』って言いたいんだろうけど足が生まれたての小鹿みたいに震えてるぞ?これはひょっとして・・・

 

「皆さんどんどん食べて下さいね!」

 

「「「「「(とてつもなくヤバイパターン!?)」」」」」

 

俺達は未知の味の恐怖に震えていた・・・そしてムッツリーニ・・・今だけは安らかに眠れ・・・

 

そして、お姉ちゃんの料理って考えてみたら初めて食べるような気がする・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いいたします!


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ランチタイム Ⅱ

お姉ちゃんの手作りの料理でまさかのムッツリーニがダウンした光景で弟の俺も含めて全員が震えていた。そういえば、よくよく考えたら俺はお姉ちゃんの手作りを食べるのが初めてだよな・・・

 

「(秀吉・・・あれ、どう思う?秀吉から見て演技にみえた・・・?)」

 

「(・・・いや、どう考えても演技には見えん)」

 

「(だよね・・・)」

 

明久は秀吉の言葉を聞き、真っ青な顔になっていた。ムッツリーニ・・・お姉ちゃんの手作り料理により撃沈したから今は寝ているが今この場にいるのは俺と秀吉とお姉ちゃんと明久だ・・・

 

「(総司と明久、お主らは頑丈か?)」

 

「(正直・・胃袋には自信はないよ。食事の回数が少なすぎて退化してるから)」

 

「(それはきちんと仕送りされているのをうまいこと使えていない明久が悪い。それと、秀吉の質問だが・・・頑丈ではなくってもお姉ちゃんの折角作ってくれたのは俺は食べる!)」

 

「(お主は食べるつもりか・・・仕方ない。ワシもたべるとするかのぅ・・・)」

 

「(そんな!?二人とも危ないよ!?)」

 

因みに俺らは笑顔でやり取りしてるがお姉ちゃんにこの会話は聞こえていない

 

「(なら、俺が耐えたら明久も食べろ。元々はお前が栄養確り取れていないと聞いたからお姉ちゃんは心配して作ってくれたんだぜ?おまえは食べないでお姉ちゃんを泣かすつもりか?もしもお前がお姉ちゃんを泣かしたら・・・覚悟しろよ?)」

 

「(ぐぅ・・・それを言われたら・・・断れないじゃないか・・・!!)」

 

「(まぁまぁ、落ち着くのじゃ。とにかく先にワシに任せてほしいのじゃ)」

 

「(だから、秀吉あぶないよ!?)」

 

「(大丈夫じゃ。ワシは存外頑丈な胃袋をしていてな。ジャガイモの芽程度なら食ってもびくともせんのじゃ)」

 

「(いや、その考え方はおかしい。ジャガイモの芽は毒だぜ?)」

 

「(兎に角、安心してワシの鉄の胃袋を信じてーー)」

 

秀吉が続きを言おうとしたら屋上の扉が開いたので振り向くと雄二がいたのだが俺はあえてこの空気を変えるためには質問した

 

「あれ、島田は?」

 

「あとから着くのとこれが姫路の手作りか・・・。おぉ!こりゃ旨そうじゃない!どれどれ?」

 

「「「・・・あ」」」

 

俺らが止める間もなく卵焼きを口に放り込んだ

 

パク

 

バタン――

 

ガシャガシャン

 

ガタガタガタガタ

 

ジュースの缶をぶちまけて倒れた・・

 

「あー!?俺の飲み物が!?」

 

「お主はそっちを心配するのか!?」

 

「さ、坂本!?ちょっと、どうしたの!?」

 

遅れて屋上に来た島田が雄二に駆け寄るが今の反応で俺らは確信した。こいつは確実に本物だ・・・お姉ちゃん・・・

 

すると雄二が俺と明久に目で訴えてきた

 

なぜこれできるかだって?俺らだからできる

 

「(毒を盛ったな・・・総司)」

 

「(なら、本物の毒をいれてやろうか?)」

 

「(やめろ!?とどめ刺す気か!?)」

 

「(雄二・・・。総司を疑ってるところ残念だけど姫路さんの実力だよ・・・)」

 

「(なん・・・だ・・と・・!?)あ、足が・・・攣ってな」

 

お姉ちゃんの実力だと知った雄二がウソをついた。お姉ちゃんに傷つけないように言うのはこいつの優しさかもしれないな・・・

 

「あはは、ダッシュで階段の昇り降りしたからじゃないかな」

 

「うむ、そうじゃな」

 

「そうなの?坂本ってこれ以上ないくらい鍛えられてると思うけど・・・」

 

「ゴリラでもそう言うときがあるのさ(島田には悪いけど、ここは退場してもらおう?お姉ちゃんや島田には食べさせれないからな!)」

 

「「(了解!)」」

 

とにかく、島田やお姉ちゃんにはこれを食べさせるわけにはいかない

 

こう言うときは明久に任せるか・・・

 

「あ、そういえば島田さんその手についているあたりにさ・・・」 

 

「ん?なに?」 

 

「さっきまで虫の死骸があったよ?」 

 

「えぇ!?早くいってよ!」 

 

「ごめんごめん。とにかく早く洗ったほうがいいよ?」 

 

「そうね。ちょっと行ってくる!」 

 

明久の咄嗟の嘘で島田は信じてくれた。そんな嘘に慌てて立ち上がり、明久の言葉通りに手洗いに行った

 

「島田はなかなか食事にありつけないでおるのう」 

 

「明久がもっと早く言ってあげたら島田も食べれたのにな」

 

「そうだね。これはミスったな~」 

 

「「「ハッハッハハ!!」」 」

 

お姉ちゃんからしたら笑ってる光景に見えるから違和感ないだろうが実際の俺らは・・・

 

「(明久ナイス!島田にはこれを食べさせるには危険だ)」

 

「(でも、このあとどうしょう?)」

 

「さすがにわしもあれを見ると決意が鈍るのう・・)」

 

「(後ろの二人は痙攣したまま動かないけど・・・たぶん大丈夫,少しすれば治ると思う・・・多分)」 

 

「(真っ青にしてる時点で大丈夫とは言えないが、まぁ・・・ほっとくか)」

 

「(雄二が行きなよ。姫路さん雄二に食べてもらいたいと思っているはずだよ)」

 

何を思ったのか明久はこのお姉ちゃんの作ってくれた弁当を押し付けようとしていた

 

「(そうかのう。わしには明久に食べてもらいそうなんじゃが)」

 

「(そんなことないよ。乙女心をわかってないね!)」

 

「(仕方ない。明久、心の用意しとけ)」

 

「(え?)」

 

「(俺に合わせて行動しろ)」

 

「(やめろ!?流石に俺がきつい!!やめてくれ総司!!)」

 

雄二が何か騒いでるがスルーだ。俺は明久にアイコンタクト取ると頷いていた

 

「(いくぞ)あ、お姉ちゃん。あそこの雲を見て!あれはなんだろう?」

 

「ほへ?」

 

お姉ちゃんがあちらの方に注意をそれた瞬間俺と明久は一瞬の行動を起こした

 

「(行け!総司!)」

 

「(くたばりな!!)」

 

明久は雄二に食べさせる体勢整えると俺に合図を出したその瞬間、俺はお姉ちゃんの作った弁当を坂本の口に・・・

 

「もがぁ!!(きさ・・・ま・・!?)」 

 

「(悪いな・・・明久。お姉ちゃんはお前のために作ってくれたのだからおまえが食べないとだめだ)」

 

俺は明久にお姉ちゃんの手作り弁当を口に入れた瞬間にあいつの目が白黒になり、意識が飛びかけているように見える。そして無理やり咀嚼させてのどに流し込ませた

 

「(総・・司・・おの・・れ・・がぼ!?)」

 

「(ほら、吐くな。そしてそのまま食べろ)」

 

「(お主、思った以上に鬼畜だな!?恐ろしいぞ!?)」

 

「お姉ちゃん、ごめん。俺の気のせいだったよ」

 

俺は明久に咀嚼させ終わると何もなかったかのように話しかけるとそしてお姉ちゃんもさっきの惨劇をみていないため、笑顔でこちらを見る 

 

「そうですかーって、はれ?もう食べたのですか?」

 

「うん!お姉ちゃんのお弁当おいしかったよ」 

 

「うむ、大変いい腕じゃな。」 

 

俺らは食ってないからとりあえず適当に返事をする。元々この弁当は一番のきっかけは明久が食べていないからお姉ちゃんがわざわざ作ってくれたのだから

 

「明久なんか「おいしい!」って言いながら全部食べたんだよ」

 

「本当ですか!?」

 

「うん。ねぇ?秀吉」

 

「うむ、明久のは見ててとても食べていたのじゃ」

 

「うぅ・・そんーぐっ!?」

 

明久が何か言おうとしていたが俺がその前に防いだ。もちろんお姉ちゃんはそれをみていない

 

「んー?何々・・・美味しかったからまた作ってだってさ」

 

「明久くんがそんなこと言ってくれるなんて嬉しいです!」

 

「お姉ちゃんよかったね」

 

「はい!あ、そう言えばデザートも有るのですが明久くん達は食べれ無いみたいですね・・」

 

「「!?」」

 

デザート!?お姉ちゃんのデザートはまさかと思うけど・・・弁当と同レベル!?

 

「(うぅ・・総司・・秀吉・・・雄二にやってよね・・・)」

 

「(ふざけるな!?そこまでいうなら貴様を無理矢理たべさす!!)」

 

「(殺人鬼!?目の前に殺人鬼がいるよ!)」

 

「(仕方ない・・・ワシが出よう)」

 

「(無茶だよ!?死ぬよ!秀吉)」

 

「(俺のことは率先して犠牲にしたよな!?)」

 

「(大丈夫じゃ!ワシの胃袋はかなりの強度を誇る。せいぜい消化不良程度じゃろう・・)」

 

「(秀吉のはおいといて、二人ともうるさい。まだ喧嘩するなら俺がお前らに無理矢理食べさすぞ?)」

 

「「(すいませんでしたぁぁ!!)」」

 

俺らがそんなやり取りしてるとお姉ちゃんが不思議そうにこちらをみていた

 

「あれ?どうかしましたか?」

 

「あ、いやなんでもないよ!」

 

「あ、もしかして・・・」

 

しまった!お姉ちゃんに食べるの嫌がってるのがバレてしまった!?

 

「ごめんなさい。教室にスプーンを忘れちゃいました!」

 

お姉ちゃんの言う通りデザートはヨーグルトとフルーツのミックス(のように見えるもの)のでは確かに箸では食べにくいだろう

 

お姉ちゃんはスプーンを取り戻しにいなくなった今、食べるなら今しかない!

 

「俺も食べよう」

 

「総司・・・!?」 

 

秀吉は俺の方に見てビックリした顔でこちらに見てきたので俺は理由を言った

 

「お姉ちゃんが頑張って作ったんだ・・・弟の俺が食べないのはおかしい話だからな」

 

「お主・・・」

 

「じゃあ行くか?秀吉」

 

「うむ」

 

「「いただきます!!」」 

 

俺達は一気に容器を傾けて口に流し込んだ

 

「うん。ヨーグルトとは思えない強烈な酸味が口いっぱいに広がって中に入っているフルーツかどうかわからない物体の甘味のない苦みを生みだs・・・グハッ」

 

「ぐぼぉ?!」

 

今度お姉ちゃんと一緒に料理して一品でも美味しいの作れるように協力しょう・・・

 

うん、そうしょう・・・

 

そう思うと同時に俺は意識を失った・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!


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ランチタイム Ⅲ

あの後、お姉ちゃんが戻ってきたときに俺が横になってる姿を見て慌てていたみたいだが、明久が「総司は眠たくなったから昼寝してるんだよ」とごまかしてくれたお陰で大事にならんですんだ・・・

 

「全く!吉井達が先食べたお陰でウチは結局食べれなかったじゃない!!」

 

因みに俺もあのあと起きて島田や雄二が買って持ってきてくれたお茶を沢山飲んでいた。因みにお茶には殺菌成分が含まれているらしいので俺はまだしも秀吉は沢山飲んでいた・・・

 

「まぁまぁ、落ち着きな。また今度の機械に楽しみをとってくれたら更に美味しいと思うから」

 

「はぁ・・・ま、いいわ。坂本、次の目標の事で聞きたいのだけどいい?」

 

「次の目標?・・・あぁ、試召戦争のか?」

 

「うん、次の相手はAクラスではなくBクラスなの?」

 

「あぁ、そうだ」

 

「なんども聞いてるけど目標はAクラスじゃないの?ウチはそこが気になる」

 

島田の質問に明久も頷いていたが、その質問された雄二の表情は神妙な面持ちになる

 

「今の力ではあんまりよくないってことか?」

 

「まぁ、総司の言葉もある意味あってるがな・・・。はっきりいうと今のFクラスの戦力では戦力じゃAクラスには勝てやしない・・・」

 

「じゃあ、Aクラスの戦いは諦めてBクラスに変更ということ?」

 

「いいや、そんなことはない。Aクラスをやる」

 

「雄二、さっきといってることが違うじゃないか」

 

俺の考えに雄二は否定することなく、はっきりと答えると島田と明久は納得いかず、雄二の答えに疑問を持っていた

 

「俺の考えだが、クラス単位では勝てないと思うから一騎打ちに持ち込むつもりだ」

 

「「「「??」」」」

 

「どういうことだ?雄二」

 

「今から訳を説明するが、総司に質問だ。試召戦争で下位クラスが負けた場合の設備はどうなるか知っているよな?」

 

「あぁ。まぁ明久で分かりやすく言うなら、Bクラスが負けた場合はCクラスの設備に落とされる。これは明久でもわかるだろ」

 

「あ、そ、そうだね!うん」

 

こいつ絶対にわかっていなかったな・・・。まぁ、明久が珍回答するのはもう慣れたから大丈夫

 

「なら、今度は明久に質問だ。上位クラスが負けた場合はどうなる?」

 

「そんなの決まってるよ!悔しい!」

 

「ムッツリーニ、ペンチ。それか総司。新しい道具をくれ」

 

「総司のはなしでしょ!?そして、ペンチって明らかに僕の爪切りいらずにする気か!?」

 

「吉井くん。相手クラスと設備が入れ替えられちゃうんですよ」

 

「つまり、うちに負けたクラスは最低の設備と入れ替えられるわけね」

 

「ああ。島田の言う通り、そのシステムを利用して交渉をする」

 

雄二の“交渉する〝の言葉にお姉ちゃんは復唱するように聞き返していた

 

「交渉ですか・・・・?」

 

「お姉ちゃん、雄二が言いたいのはBクラスを倒せば設備を入れ替えない代わりにAクラスへと攻め込むように交渉するわけ。つまり、Aクラスに脅しをかけるわけ」

 

「そうだ。それをネタにAクラスと交渉する時に『Bクラスとの勝負直後に攻め込むぞ』といった具合でな」

 

「じゃが、いくらなんでも問題はあると思うのじゃが・・・体力としては辛いし面倒じゃが、Aクラスとしては一騎打ちよりも試召戦争の方が確実であるのは確かじゃからな」

 

「でも、雄二。よく考えてみたら一騎打ちで勝てるの?こちらに姫路さんがいるということは既に知れ渡っているけど・・・」

 

お?明久にしては珍しく頭を使ったな。だが、確かにお姉ちゃんの存在はばれていると思う

 

「まぁ、そこは心配するな。まずは俺達FクラスはBクラスを倒す事だけ考えるぞ」

 

「ふーん?まぁ考えがあるねらいいけど・・・」

 

雄二の言葉に質問した島田は納得したため引き下がった。まぁ、普段はあれだが雄二は頭の回転が速いから勝つための作戦は頭にいれてるのだろう

 

「でだ・・・明久、ここからがお前に本題だ」 

 

「何?」 

 

「今日のテストが終わったらBクラスに行って宣戦布告して来い。時間は明日の正午からだ」 

 

「断る!!」

 

明久が雄二の言葉を聞いた瞬間、怖い顔になって詰めていた

 

「簡単にいうけど、雄二には入った時の疎外感と痛みがわからないから平気で頼めるんだ!お前が行けバカ雄二!!」 

 

「俺にメリットないだろうが」

 

「じゃあ、僕になんのメリットがあるのさ!?」

 

「メリットならある」

 

「え?」

 

「「俺らが傷つかないのとおまえの傷つく姿が見られる。一石二鳥だろ?」 

 

「貴様らの血の色は何色だ・・・!」

 

「そんなのはどうでも良いとして、多分このままでもこいつは駄々こねるのは確実だぞ?」

 

「どうでもよくない!!」

 

明久のツッコミはスルーして俺は雄二に質問を振ると雄二が仕方ないと言う顔して明久に提案した

 

「ならコイントスで決めるのはどうだ?」

 

「え?雄二がいくの?」

 

「アホか。俺がコイントスを投げるからお前は表か裏か決めろ」

 

「つまり、明久が雄二の投げたコイントスを表か裏か当てたら良いというわけか?」

 

「そうだ。そこで明久が当てれなかったらお前はBクラスに宣戦布告しに行く」

 

「もし僕が当てたら・・・?」

 

「そのときは総司が行くだろう?」

 

「ん?別に俺は構わない」

 

「(日頃の総司の恨みを返すチャンス!)なら僕は受けるよ!」

 

明久は自分が当てた場合は代わりに俺がいくとなったらやる気出していた。まぁあいつ駆け引き弱いからあんまり俺は自分の心配してない

 

「なら、はじめるぞ!」

 

ピンッ!

 

パチッ!

 

「さぁ、明久・・・表か裏かどっちだ?」

 

「表!!」

 

「・・本当に良いのか?実は裏だったりしたらどうする?」

 

「(くぅ!雄二が嵌めようとして心理戦を仕掛けている・・・信じるべきか?信じないべきか?しかし・・・・)よし!表で!!」

 

明久の力強い言葉に雄二は悪い顔をしていたのは俺は見逃さなかった。雄二はゆっくりと手のひらを明久に見えるようにオープンすると・・・

 

「う・・・ら・・だと!?」

 

「だからいったのにな。表でいいのか?裏の方がいいと警告していたのにな」

 

「決まりだ。行って来い」

 

「嫌だ!!絶対に嫌だ!!」 

 

「Dクラスの時みたいになるの心配してるのか?俺の目を見ろ!嘘ついてるか?」

 

「うん、雄二のは嘘の塊しかない」

 

「お?遂に明久が雄二を疑ったな」

 

「心配するな。なにせBクラスは美少年が好きなクラスだぞ」

 

「それなら、確かに大丈夫だね」

 

やっぱり疑いはこいつ浅いやつだ。心が純粋・・とまではいかないも信じる心が強いんだな

 

「あーでもお前不細工だからな・・・」

 

「なっ!?失礼だな!どう見ても365度の美少年じゃないか!?」

 

「5度多いぞ」

 

「実質5度じゃな」

 

「・・・同じ意見」

 

「正しい答えは360度。小学生でも間違えないぞ」

 

上から雄二、秀吉、ムッツリーニ、そして俺が言うと明久が涙目になり怒っていた

 

「・・・・みんな嫌いだ!!!!」

 

「とにかく頼むぞ」

 

「畜生ーーーー!」

 

涙を溢しながら全速力で明久はここを走り去った。そう言えば、あのやろうが代表だったな・・・

 

 

時は休み時間が終わり、午後のテストも終わった時のことだ・・・

 

「貴様らに・・・言い訳を聞こうか・・・!!」

 

Bクラスに宣戦布告に行った明久は暴行にあったのか、千切れかけた袖を手で押さえながら帰ってきたが、まぁ見事にボロボロにされたね・・・

 

「ふ・・・予想通りだ」

 

「くきぃー!殺す!殺し切るーっ!」

 

「落ち着け」

 

雄二の一撃のパンチが明久の鳩尾を攻撃したのがあまりに効いたのか苦しんでいた

 

「あ、総ちゃん。今日は帰り一人で帰ってくれませんか?私はあとで帰りますから」

 

「ん?わかった」

 

俺はお姉ちゃんの頼みに断ることなく先に帰ることにした

 

「先に帰ってるぞ。明日も午前中はテストなんだから、あんまり寝てるんじゃないぞ」

 

「うぅ・・・痛い」

 

「んじゃ、また明日な?」

 

俺たちは明久を置いて帰ることにしたのとお姉ちゃんの頼みで先に帰ることにした。お姉ちゃん大丈夫かな・・・

 




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Bクラス戦 Ⅰ

今日はいよいよ、FクラスがBクラスに挑む日だ・・・。俺達は決戦が近い中、雄二が皆の前に立ちいつも通りに鼓舞をしていた

 

「さて!野郎ども!総合科目のテストご苦労だった!そして準備はいいか!?」

 

「「「「おぉぉぉぉ!!」」」」

 

「いいか!?今回の相手はBクラスだ!やる気は充分か!?」

 

「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」」」

 

雄二は皆のやる気を引き出すように力強くそして周りが自信持つように鼓舞していた。そして、今回の作戦をみんなに話していた

 

「いいか、今回の戦争のポイントは敵を教室に押し込むことが重要だ!そうなると開戦直後の渡り廊下戦は絶対に負けるわけにはいかない!そこで前線部隊の指揮を姫路姉弟の二人が指揮取ってもらう!」

 

「が、がんります!」

 

「「「「俺たちも頑張ります!」」」」

 

「俺が指揮任された以上、敵から背中を背いた奴は俺が引導渡して切るからな。覚悟して挑め!」

 

「「「「わ、わかりました!!」」」」

 

「さぁ・・・野郎共!勝つためにきっちり死んで来い!」

 

「「「うおおおーーーーっ!!」」」

 

キーンコーンカーンコーン

 

チャイムがなると同時に俺達Fクラス前線部隊は前へでた

 

「今回の作戦はまず敵を教室に押し込むことが目的だから渡り廊下戦は絶対に負けられないからな!」

 

「「「おう!」」」

 

「目の前にBクラスがいたぞーー!!」

 

目標のクラスの人間が目の前いたのを聞いた俺は指示を出すのと同時にお姉ちゃんの心配もした

 

「てめぇら、BクラスのメンバーにFクラスの力を見せてやれ!」

 

「「「おう!」」」

 

「お姉ちゃんは大丈夫?」

 

「は、はい・・・大丈夫ですよ・・」

 

俺がお姉ちゃんの心配をしてると俺たちのクラスが知らない間に苦戦していた・・・これはよろしくねぇな・・・

 

「ここで負けては困るし・・・仕方ねぇ、俺が前でる!」

 

「総ちゃん、私も前出ます」

 

「わかった。お姉ちゃんはあの二人を倒してくれ!俺は・・・あの目の前の男を倒すから!」

 

「わかりました!!」

 

俺らの前線部隊があまりにも苦戦していたので隊長として任された俺とお姉ちゃんが前に出ることになった

 

「俺が相手だ。くるならこい・・えーと・・野生動物が出てきたからモンスター○ールで捕まえたら良いのか?」

 

「それ、ポケ○ンだ!そして、俺は野性動物ではない!!俺の名は・・・「先生、Fクラスの姫路総司があの目の前にいる野性動物に挑みます」・・・きけぇ!?」

 

「承認します」

 

「先生も承認しないでください!?」

 

「うるせぇな。サモン」

 

「誰のせいでそうなってると思いやがる!?サモン!」

 

数学

Fクラス

姫路総司 77点

  vs

Bクラス

野性動物 140点

 

「名前まで野性動物にされてる!?畜生・・・これがパワハラなのか・・!?」

 

「ごちゃごちゃうるせぇな」

 

俺はいつまでも嘆いてるやつに攻撃すると向こうの点数が消費していた

 

「貴様!?落ち込んでいる俺に無情に攻撃するとは情がないのか!?」

 

「んー、あるといえば・・嘘だな。何故ならこれは・・・」

 

俺の召喚獣が相手をひたすら切りまくると向こうはあっという間に一桁になった

 

「戦争だからな・・・」

 

ブスッ

 

俺はとどめを刺すと野性動物があまりにも何も出来ず固まっていた

 

「相手が悪かったな・・・。俺はきちんと召喚獣を扱えば勝てるんでな」

 

「・・・補修につれていかれる前に聞こう・・・貴様・・・なぜ・・」

 

「ん?」

 

「何故!!俺の召喚獣のに対する止めがお尻を刺すのだ!!?」

 

相手は怒り震えながら俺に止めの疑問をいっていた。そんなといに俺は・・・

 

「え?そんなの決まってる」

 

「なに?」

 

「偉そうな相手が弱い相手に負けた時の絶望な顔を見るのが楽しいからだ。後、あの止めは単なる嫌がらせ・・・ではなく、たまたまだ」

 

「鬼だ・・・悪魔だ・・・こいつ・・。絶対今嫌がらせといおうとしたよね・・!?」

 

なんか騒いでるがスルーを俺はした。すると、Bクラスの方は状況が混乱していた

 

「岩下・菊入が戦死したぞ!」

 

「野性動物もやられた!?」

 

「バカなぁ!?」

 

「姫路瑞希、噂以上に危険な相手だ!」

 

どうやらお姉ちゃんの方も上手くやっているらしい。そんなお姉ちゃんと俺は掛け声していた

 

「み、皆さん!この調子で頑張って行きましょう!!」

 

「「「おしゃ!!やるぞぉぉぉ!」」」

 

「てめぇら!Fクラスの意地を見せろ!逃げたらわかってるな!」

 

「「「(殺されたくないので)頑張ります!」」」

 

「さて、お姉ちゃん、明久と秀吉!ここは須川に任せて一旦教室に戻るぞ!」

 

クラスの士気は悪くないとわかった今、俺はもう一つ気がかりなことがあったのでお姉ちゃんを含む四人で教室戻ることを選択した

 

そんな行動の指示に明久は疑問を浮かべていた

 

「え?何で?」

 

「あぁ、なるほどのぅ。Bクラスの代表はあの根本じゃたのぅ」

 

「え?あの卑怯な根本?」

 

秀吉の言葉に明久は疑問に思い聞き返すと、秀吉は頷いていた

 

「うむ。噂通りなら奴はなにをするのか分かったものではないのじゃ」

 

「・・・あの卑根ならやると思うがな・・・」

 

「そ、総司・・・なにか怖いのだけど・・」

 

別に・・・あの野郎を思い出して怒ってるわけではない・・・兎に角、秀吉のいう通り何をしてくるのか分かったものではないな・・・

 

そう思い俺達は戻る選択をした・・・




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Bクラス戦 Ⅱ

俺達は教室に戻ると全員が固まっていた。穴だらけになった卓袱台とヘシ折られたシャープや消しゴムが目に飛び込んできた

 

「あの野郎が考えそうな手口だ・・・」

 

「これじゃ補給がままならないね」

 

「地味じゃが点数に影響の出る嫌がらせじゃな」

 

「まさか、俺が少し離れていた間にこんなことをするとはな・・・」

 

教室の外から声が聞こえたので振り向くとFクラスの代表でもある雄二が戻ってきた。その雄二が戻って来たのを見た明久はビックリした声聞いていた

 

「雄二!?今までどこにいっていたのさ!?」

 

「Bクラスから協定を結びたいと言う申し出があって、調印のために教室を空にしていた。それと確かにこれは地味な嫌がらせだが、あまり気にするな。修復に時間はかかるが作戦に大きな支障はない」

 

「それよりもあの野郎とのどんな協定をしたんだ?」

 

「向こうが出した協定は午後16時までに決着がつかなかった場合は戦況をそのままにして続きは明日午前9時に持ち越しだ」

 

「なんか引っ掛かるな・・・。あの野郎が出した条件が明らかにこちらに優位すぎる・・・」

 

そんな俺の言葉をよそに明久は怪訝な顔で雄二に聞いてきた

 

「それ、承諾したの?」

 

「そうだ」

 

「でも、体力勝負に持ち込んだ方がウチとしては有利なんじゃないの?」

 

「俺のお姉ちゃん以外は有利だがな」

 

「あっそっか・・・姫路さんは・・」

 

「ま、何にしてもあいつ等を教室に押し込んだら今日の戦闘は終了になるだろう。とにかく消ゴムやペンの手配は任せろ」

 

雄二が時間を見ながら流石に今日中にあの野郎を仕留めるのは無理だと話していたから仕方ないと思ってるとーー

 

「大変だぁぁぁ!!」

 

「なんだ?てめぇは興奮しすぎて船越先生に告白したのがばれたのか?」

 

「「え・・・須川(君)・・・」」

 

「していない!!そんなの断じてしてない!」

 

「なら、告白してもフラれるし、女にモテないから男に走ろうとしているのか?」

 

「フラれたこというなぁぁぁぁぁ!そして、俺はノーマルが好きなんだぁぁぁあ!」

 

「で、さっさと急ぎの用件を話な?つまらない事をいいに来たのなら、てめぇにバズーカーでも放してやるぜ?」

 

「お前が話をそらしたんだろ!?ぜぇはぁはぜぇはぁ・・・」

 

「うわ・・・須川君お疲れ様」

 

「こいつ相手に振り回されるのはしんどいだろうな・・・で?なにがあったんだ?」

 

俺と須川のやり取りに明久と雄二が心底須川に同情しているの感じ取れたのは気のせいか?まぁ、いい。敵前逃亡じゃないなら一体なにがあったんだ?

 

「はっ!吉井大変なんだ!」

 

「何が?」

 

「島田が人質にとられた!!」

 

「島田が・・?」

 

これもあの野郎が何か考えての作戦か?だとしたらただでは済まさない・・・

 

「うーん・・とりあえず状況が見たい。須川君、案内頼める?」 

 

「任せてくれ、こっちだ!」

 

明久の頼みに須川は了承して急いでその場所につれていった。さて、俺はどうするべきかな・・

 

「あの野郎が考えたのかそれともその現場が考えたのかはどちらにしてもわからないがこれは行った方がいいか?雄二」

 

「・・・そうだな。こちらのことは大丈夫だから明久のフォローを頼む」

 

「了解。あ、その前に・・・(ゴソゴソ)・・あったあった」

 

「そ、総司・・・それはなんだ?」

 

俺が取り出したのを見て、雄二が引いていたが気にしない。どちらにしてもあいつらのしたことは戦争とはいえやりすぎだからな・・

 

「じゃあ、俺は少し出掛けていく」

 

「お、おう・・・」

 

俺は雄二に断りを入れてFクラスに出て島田が人質されている場所がどこか探していたら黒いオーラが感じ取ったのでそちらに歩くと・・・

 

「コイツ、お前が怪我したって偽情報流したら、部隊を離れて保健室に向かったんだよ」

 

ご丁寧に二人の男が島田を人質にしていた。しかし、何故か島田から黒いオーラが感じ取れるのは何故だ?

 

「島田さん・・・」

 

「な、なによ」

 

「怪我をした僕に止めを刺しに行くなんてあんたは鬼か!」

 

「違うわよ!ウチがアンタの様子を見に行っちゃ悪いっての!?これでも心配したんだからね!」

 

島田は言い切るとプイッと背けていた。敵はこちらに気づいてないから俺はゆっくりと敵にばれないようにゆっくりと背後を狙っていた

 

「へっ、やっとわかったか。それじゃ、おとなしく・・・・」

 

「総員突撃ぃーっ!」 

 

「「どうしたらそうなる!?」」

 

「何故って、あの島田さんは偽物だ!変装している敵からだ!」

 

「おい待てって!コイツ本当に本物の島田だって!」

 

敵がまだこちらに気づいてないから俺はだんだんと目標に近づき・・

 

チョンチョン

 

「「あ?」」

 

「Fクラスの姫路総司。ここの二人に勝負申し込みますぜ・・・サモン」

 

「「・・・へ?」」

 

英語

 

Bクラス

鈴木二郎 33点

吉田卓夫 18点

  vs

Fクラス  

姫路総司 99点

 

なるほどな。Fクラス相手に人質とっていたのは瀕死だったから・・か・・

 

「「た、たのむ!殺さないでくれ!」」

 

俺がすぐに近くにいて、召喚獣がいることで向こうは動揺してるのか震えて嘆願していた。俺のとるべき選択は・・・

 

「・・・安心しな。殺さない」

 

「「ほっ・・・」」

 

「きれいな形ではな・・・」

 

「「え?」」

 

俺の言葉に安心した二人は気が抜いた瞬間に俺は一瞬で切り刻んだ。そんな一瞬の出来事に人質していた二人の反応は・・・

 

「「天国と見せかけて地獄に落とすなんてこいつは悪魔だぁぁぁぁぁ!!」」

 

何て言い残して西村先生に連れていかれたのを俺は見届けると島田の側に俺は座った

 

「大丈夫か?島田」

 

「総司ぃぃ・・・ウチはウチは・・・」

 

「あぁ、わかってるわかってる。あのバカを本当に心配していたんだな?」

 

「うん・・・だって・・」

 

「総司!Bクラス二人を倒したのはお手柄だけどそいつから離れなよ!?島田さんの偽物でしょ?!」

 

「残念ながら本物の島田だぞ?」

 

「・・・へ?」

 

俺は正直明久が何を考えてるのか気になったがやめておこう。あいつとは長い付き合いだが、未だに考えてることがよくわからない

 

「ほら、島田。ハンカチ貸すから涙ふけ」

 

「ありがとう・・・。アンタ姉の瑞希と同じで優しいね・・・」

 

「お姉ちゃんの弟だからな・・。所で何てあいつらに言われたんだ?」

 

「ウチは『吉井が瑞希のパンツ見て鼻血が止まらなくなった』って聞いて心配したんだから来たのに・・・なのにぃぃ・・・」

 

「あぁ・・はいはい」

 

「本物の島田さんだった!?」

 

「今ごろ気づいたのか・・・島田、もう大丈夫か?」

 

「ありがとう・・・」

 

俺は島田に確認すると、島田はお礼をいってきた。どうやらもう大丈夫みたいだな・・・

 

「なら、あとのこと任せるな?これあげるから・・」

 

「・・・うん(コクッ)」

 

俺は早々とここを立ち去った大惨事になるの目に見えていたのと今は触れてはいけない怒りだから流石に不味いと思い離れた。そんな俺と入れ替わりで明久が島田さんの方に向かった

 

「島田さん、大丈夫だった?無事で良かったよ。心配したんだからね」

 

「・・・・・」

 

「教室に戻って休憩するといいよ。疲れてるでしょう?」

 

「・・・・・・・」

 

「それにしても、卑怯な連中だね。人として恥ずかしくないのかな?」

 

「・・・・・」

 

「あー、島田さん。実はね・・・」

 

「・・・何よ・・・」

 

「僕、本物の島田さんだって最初から気付いていたんだよ?(ガシャン)・・・・へ?」

 

明久は手首に何か嵌められた感じに不信に思い見ると・・・

 

「手首に手錠!?!まさか・・・」

 

「よくも偽物って言ってくれたわね・・・」

 

「あ、あの・・その・・」

 

「覚悟は良いかしら・・ねぇ!!!!」

 

「あ、その・・・ごめんなさーーいたぁぁぁぁぁぁぁい!!!」

 

その瞬間のその場に見たものはみんな怖く退散したそうだ・・・そして明久を見たものはいない・・・

 

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。次回もよろしくお願いします!


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Bクラス戦 Ⅲ

俺が教室に戻ったあとの数分後に死体まみれの明久が島田に引きずられて戻ってきた。しかし、どういう原理か明久は少ししてから回復していたのを驚いたのはここだけの話だ

 

そして、俺は先程ムッツリーニからきいた情報を雄二と明久にも話していた

 

「先程、ムッツリーニから聞いた情報だがCクラスが試召戦争の用意を始めているそうだ。恐らくだが狙いはAクラスではないと俺は考える」

 

「えぇ!?それってもしかってCクラスがFクラスに攻撃しかけると言うこと?!」

 

「そうなると今のクラスは厳しいな。まぁ、弱ったところを攻めるのは闘いにおいての常道手段だろうが・・雄二どうする?」

 

「そうだな・・・。Cクラスと協定を結ぶか、Dクラスを攻め込ませるぞと脅せば俺たちに攻め込む気もなくなるだろ」 

 

向こうはFクラスが勝つと思っていないがとりあえず使わない手はないな。そうと決まった雄二は指示を出した

 

「今からCクラスに行くが秀吉はここのFクラスで待ってくれ。お前の顔を見られると万が一の場合にやろうとしている作戦に支障があるからな」

 

「ふむ・・よくわからんが、雄二がそう言うのであれば従おう」

 

「あれ?吉井たち今からどこに行くの?」

 

俺たちがこれからCクラスに行くとなると、島田が俺たちを呼び止めた

 

「島田と須川、近藤。ちょうど良いところに来た。Cクラスまで付き合ってくれないか?」 

 

「んー、別にいいけど?」 

 

「ああ、俺も大丈夫だ」 

 

「俺もいいぜ」 

 

こうして3人加わった合計7人でCクラスに乗り込むことにした。なんか悪い予感がするが・・・とりあえず行くか

 

 

 

Cクラスの目の前につくCクラスの教室の扉を開けて雄二がそこにいる全員に告げる

 

「Fクラス代表の坂本雄二だ。このクラスの代表は?」

 

「私だけどなにかしら?」

 

「ん?確かバレー部の期待のホープ小山友香だったよな?」

 

「あら・・・あなたに私の名前を覚えて貰ってるのは光栄だわ。姫路総司」

 

俺はそいつをみるなり、見覚えがあったので名前を言うと向こうは強気な態度で俺に言い返した

 

「で、Fクラスの代表さんはなにしに来たのかしら?」

 

「あぁ、俺たちがCクラスに来た用件は不可侵条約を結びたい」 

 

「不可侵条約ねぇ・・どうしようかしらね、根本君?」 

 

小山は振り返り教室の奥にいる人たちに声をかけた。 するとそこにはあの野郎がいた

 

「必要ないから当然却下。それにしても酷いじゃないかFクラスの皆さん。協定を破るなんて・・試召戦争に関する行為を一切禁止したよな?先に協定を破ったのはソッチだからな?これはお互い様、だよな!」

 

あの野郎がそう言って手を挙げると同時にその取り巻きが動き出して、その後ろには先ほどまで戦場にいた長谷川先生の姿があった

 

初めから嵌めるつもりだったんだろうな

 

「長谷川先生!Bクラス芳野が召喚を──」 

 

「「させるか!Fクラス須川(近藤)が受けて立つ!試獣召喚(サモン)!」 

 

Bクラスが雄二に攻撃を仕掛ける前に、須川と近藤が俺達の盾となった

 

「あまりにも良いタイミングでできたな?初めからはめるつもりだったんだろ?卑根」

 

「人聞きの悪いことを言うなぁ・・・チビ」

 

「僕らは協定違反なんてしていない!これはCクラスとFクラスの──」 

 

「無駄だ明久!あいつらは条文の『試召戦争に関する行為』を盾にしらを切るに決まっている!だからここは逃げるぞ!」 

 

「まぁそんなとこだね」 

 

あの野郎が勝ち誇った顔で俺らの方にみていった

 

「戦いだから卑怯とは言わねぇよ」

 

「へぇ」

 

「だが、テメェが俺らFクラスに負けたときどんな屈辱でも受けてもらおうか」

 

「は!Fクラスごときに負けるとは思えないが良いだろう」

 

俺は奴に確認込めて聞くと、鼻で笑いながら小馬鹿にしたようにいってきた。この屈辱は必ず仕返しにしてやる・・・

 

 

 

俺らは全力で逃げていると、お姉ちゃんが途中でしんどそうだったので俺は心配しながら聞いた

 

「お姉ちゃん大丈夫?」

 

「あ、あの、さ、先に・・・行って、ください・・・」 

 

辛そうな顔で俺たちにそんなこと言ったのだ。このままではお姉ちゃんが・・・

 

「総司!」

 

「なんだ?明久」

 

「ここは僕が引き受けるから総司達は姫路さんたちを連れて逃げてくれ!!」

 

明久はその場に立ち止まり振り向いて俺らに頼み事をした

 

「よ、吉井君、私の事は・・気に・・しないで」

 

「わかった。ここはお前に任せる」 

 

「・・・・・・(ピタッ)」 

 

俺も残ろうか?といわんばかりに聞いてたいたが、明久が止めた

 

「いや、ムッツリーニも逃げてほしい。明日はムッリーニが戦争の鍵を握るから!それに島田さんが残ってるのだからこれ以上は人員避けられない!」 

 

「・・・・・・(グッ)」 

 

ムッリーニは明久に親指を立てて走り去って行った

 

「なら、ウチものこるわ。向こうが来るのは数学だからね」

 

「島田さん・・・ありがとう!心強いよ」

 

「明久!本当に俺は残らなくって良いのか?」

 

「うん!この場は二人に任せてほしい!」

 

「わかった。お姉ちゃん、少しごめんね?」

 

「え?きゃっ!」

 

俺は明久の意思を確認すると、あいつの覚悟は受け止めたので俺はお姉ちゃんをお姫様だっこした

 

「総ちゃん・・・」

 

「・・・たまには弟を頼ってよね。お姉ちゃん」

 

「はい・・・」

 

俺はお姉ちゃんをお姫様だっこしながら全速力で逃げた。明久の心配もしてるのわかった俺は安心させるようにいった

 

「大丈夫だよ。明久は普段はあれだけど、伊達に観察処分になったやつなのだから帰ってくるよ」

 

「・・・わかりました。総ちゃんが信頼してるように私も吉井君達を信じます」

 

俺の言葉にお姉ちゃんは優しく微笑みながら頷いてくれた。そうしてる間にもFクラスにつきお姉ちゃんや雄二と俺と秀吉、ムッツリーニで待っているとー

 

「あー、疲れたー!」 

 

「よ、吉井君!無事だったんですね!」 

 

教室の戸を開けるとお姉ちゃんが明久の所に駆け寄ってきた

 

「このくらいなんとも・・いだぁっ!」 

 

明久が話しける直前で島田が踵で明久のつま先を踏んでいた

 

「し、島田さん。僕が何か悪いことでも・・・」 

 

「島田さん・・・?(キッ!)」 

 

「い、いや・・美波」 

 

あれ、俺らが離れている間になんかなかが進展来たのか?この二人は・・

 

「お、戻ったか。お疲れさん」 

 

「無事じゃったようじゃな」 

 

雄二と秀吉が明久達にいたわっていると、島田が思い出したように俺の方に来ていった

 

「総司も私の下の名前で呼びなさいよ?」

 

「なんで?」

 

「ほら、姉の瑞希は私を美波といっているからあんたもいってほしい」

 

んー、まぁそこまで言うなら・・・

 

「なら、島田とかはあれだし、お姉ちゃんと仲も良いから島姉でいい?」

 

「あ、何か良い響き。それいいわ!」

 

「なら改めてよろしく。島姉」

 

「えぇ!!」

 

「こうなったらC組も敵だ!ただこのままいけばこっちが連戦でしんどいが、作戦はすでに出来上がってる!作戦は明日開始だ!!」

 

「わかった」

 

とにかくあのやろうにこのまま負けるのは屈辱だ・・・覚悟しとけよ?卑根・・・

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!!次回もよろしくお願いします!!


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Bクラス戦 Ⅳ

昨日はあんなことがあったそんな翌日、俺とお姉ちゃんは早くに学校を行くと雄二が俺らに宣言した

 

「昨日いった作戦を実行する」

 

「「「作戦??」」」

 

「それはもしかって雄二、Bクラスに仕掛けるのではなくCクラスに仕掛けるのか?」

 

「そうだ!そして、こいつを秀吉に着て貰おう」 

 

雄二が出したのは何処から手に入れたのか知らないが女子の制服を出した

 

「雄二、もしかってあまりにも鍛えすぎたので女性の告白もないから男を諦めて女性になるのか?それとも趣味か?」

 

「俺はノーマルだ!!そして俺に趣味はない!!」

 

「え?ならどこでそれを取り出したんだ?まさかお姉ちゃんから盗んだとかそれをした日には・・・」

 

「「え・・・」」

 

「してねぇよ!?!そして島田と姫路引くな!俺はノーマルだから二度も言わすな!」

 

「やれやれ血圧が上がるぞ?」

 

「誰のせいだと思っていやがる!?はぁはぁ・・・とにかく秀吉頼む」

 

「ワシは構わんぞ」

 

そういうと秀吉は着替えようとしていたそんな中、俺はお姉ちゃんと島姉に雄二の考えがわかったので教えた

 

「たぶん雄二の考えだけど秀吉のお姉さんに化けてもらうのだろう」

 

「木下にお姉さんがいるの?」

 

「うん。瓜二つらしい」

 

「ほへー。そうなんですか?」

 

俺の説明にお姉ちゃんと島姉は納得してくれたと同時にクラスの男子は悔しそうに床を叩いている人がいた

 

「ワシの着替え終わった瞬間に何故こんなに悔しがっておるのじゃ?」

 

「さぁな・・じゃあCクラスに行くぞ!」

 

そういって雄二と秀吉、そして明久と俺がCクラスに向かった。Aクラスを装うことが重要なため多人数ではいけないから少人数でいった

 

 

 

 

 

俺達は遠い場所で隠れながら耳にイヤホンをしていた。因みにこれはムッツリーニが用意したので俺らはそれを頼りに秀吉のやり取りを聞いていた

 

「そういえば秀吉の演技は物凄いと俺は聞いていたが実際はどうなんだ?」

 

「ん?あぁ、あいつのははっきり言って凄いぞ?」

 

「そうなのか?」

 

「あ、入ったよ」

 

明久の言葉を聞いて俺らは静かになり黙って聞くことにした

 

『静かになさい!この薄汚い豚ども!』

 

『な、何よアンタ!』

 

突然Cクラスに怒鳴ったのが誰なのかまだ把握していないのか怒気のある声で言い返していた

 

『話し掛けないで!豚臭いわ!』

 

『アンタAクラスの木下ね?ちょっと点数良いからっていい気になってるんじゃないわよ!』

 

『私はね、こんな臭くて醜い教室が同じ校内にあるなんて我慢ならないの!貴女達なんて豚小屋で充分だわ!』

 

『なっ!言うに事欠いて私達にはFクラスがお似合 いですって!?』

 

『手が穢れてしまうから本当は嫌だけど、特別に今回は貴女達を相応しい教室に送ってあげようかと思うの。ちょうど試召戦争の準備もしているようだし覚悟しておきなさい。近いうちに私達が薄汚い貴女達を始末してあげるから!』

 

そういうと変装していた秀志は教室に出ていき残ったCクラスの人物たちは静かになり・・・

 

そしてーー

 

「きぃぃぃぃ!!Fクラスなんて相手してられないわ!Aクラスの戦闘用意よ!!」

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

Cクラスが怒りとともに叫んでいたのを俺は聞こえた。まぁ見事にここまで作戦が進むとは・・・秀吉の演技は恐ろしいな

 

 

 

 

そして俺らはFクラスに戻り改めて雄二がクラスの仲間に宣言した

 

「野郎共!今日こそBクラスとの戦いに決着をつけるぞ!!」

 

「「「「おう!!」」」」

 

「さぁ行け!Fクラスの戦士達よ!」

 

「「おぉぉう!!!」」

 

雄二の合図とともにBクラスとの再戦のチャイムがなった。さぁ今日こそ、あのやろうに屈辱を与えるぞ

 

 

 

「てめぇら!!あいつらにFクラスの恐ろしさを見せてやれ!」

 

「「おう!」」

 

「逃げたら・・・」

 

「「「「姫路総司に刺されるから敵から背後を向けるなぁぁ!!」」」」

 

俺の部隊は右側から攻めてくる敵を相手にしていた。俺の部隊の者の余りの気迫にBクラスは押されていた

 

するとーー

 

「左側出入り口押し戻されていますので古典の戦力が足りない!援軍を頼む!」 

 

そう聞こえ左側を見てみると少しずつ押し戻されている。ここで防壁を崩されれば一気に突破されてしまう!!お姉ちゃんの方に頼もうと思うと何故かオロオロしていた

 

「(お姉ちゃん・・?しかたない!)明久!お姉ちゃんの代わりにそっちを頼む!」

 

「了解!」

 

俺のたのみに明久は返事すると共に古典の竹中先生に近づいていき耳元でーー

 

「・・・・ヅラ、ずれてますよ(ボソッ)」 

 

「ッ!?少々席をはずします!」 

 

明久の言葉に頭を押さえて周囲を見渡す竹中先生。これはないざと言う時の為の脅迫ネタの1つで俺が明久に教えた。しかし、しかしカツラをつけていると他人から見て一目でわかるが、なぜか本人は気が付かない・・・そんな竹中先生がその場を離れ古典のフィールドが解除されると秀吉が科目変更をお願いしていた

 

 

「関川先生、物理のフィールドお願いするのじゃ!」 

 

「承認します」

 

「古典の消耗が激しいものは回復してくるんじゃ!!それ以外のものは続けぇ!」 

 

「「「おう!」」」

 

「何人か古典で消費下やつの護衛に走れ」

 

「「了解!」」

 

これで一回体制整い直すことはできるが・・・お姉ちゃんの様子がどうもおかしい・・・

 

「お姉ちゃん大丈夫?」

 

「そ、総ちゃん・・・その、なんでもないです!大丈夫ですよ」

 

「そうは見えないよ。もし何かあったら遠慮なくいって。」 

 

「ほ、本当に何でもないんです」 

 

明久も心配してお姉ちゃんに聞くが必死に否定していた。体調も悪くないし元気なはずだが・・・何かおかしい・・・

 

「くそ!そっちに侵入されそうになっている!」

 

「なら私がいきます!・・・あっ」

 

そういって姫路さんはBクラス内の戦線に入ろうとしたが、急に止まってうつむいてしまった 

 

「お姉ちゃん・・・?」

 

俺はお姉ちゃんがうつむく前に見た方向に目を向けるとBクラス代表の根本恭二が窓の前で腕を組んでほくそ笑んでいた。さらにあの野郎の様子を見ているとあることに気付いた

 

「封筒・・・?まさか!」

 

封筒の中身が何なのかはわからないがお姉ちゃんの様子からしてとても大事なものか見られたくないものであることはわかる

 

そうかあいつは・・・お姉ちゃんを・・・

 

「総司」

 

「わかってる。お姉ちゃんの具合が悪そうだからあまり戦線には加わらないようにしとく」

 

「うんおねがい!姫路さん、試召戦争はこれで終わりじゃないんだから 体調管理には気を付けてもらわないとね」

 

俺に頼んだ明久は背を向けて歩くと俺は明久の怒気の聞いた声が聞こえた

 

「面白いことしてくれるじゃないか、根本君」

 

明久のやつ・・・・俺より切れていやがる・・・

 

「なら俺はやるべきことは・・・てめぇら!もしもここでBクラスがFクラスの方に突破されるようなことがあれば・・・」

 

「「「「あれば・・?」」」」

 

「てめぇら覚悟しとけ・・・・」

 

「「「「全員死守だぁぁぁ!!」」」」

 

とりあえず、俺はこいつらを使ってここに攻めてきてるBクラスを壊滅だ・・・

 

あの野郎がやった罪はどれ程罪深いか教えてやる・・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!!次回もよろしくお願いします!


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Bクラス戦 Ⅴ

本当に面白いことしてくれたよ・・・根本くんは・・・僕は内心怒りが溢れて今に爆発しそうだったが、雄二に頼み事をするために僕は向かった

 

「雄二っ!」

 

「うん?どうした明久。脱走か?チョキでシバくぞ」

 

教室に飛び込むと雄二はノートに何かを書き込んでいるところだった。脱走していたら総司に殺されているよ・・・じゃなくって!!

 

「話があるんだ」

 

「・・・なんだ?」

 

ジョークが通じないと察したのか大事な話だとわかった雄二は真剣になり、聞く体制になった

 

「根本君の着ている制服が欲しいんだ」

 

「・・・・お前に何があった!」

 

「しまった!?」

 

「何でそれを言い出したのかは聞きたいが、まぁいいだろう。勝利の暁にはそれくらいなんとかしてやろう」

 

くっ、これではただの変態になってしまうが今はそれどころじゃない!あとで誤解を解けば良いのだから!

 

「で、それだけ話すために戻ってきた訳じゃないだろ?」

 

「さすが雄二・・・。姫路さんを今回の戦闘から外して欲しい」

 

「姫路を・・・?理由はなんだ?」

 

「理由は言えない」

 

「・・・それはどうしてもか?」

 

雄二が顎に手を当てて考えこむ。姫路さんがいなくなれば、ウチの戦力は半分どころか自殺行為だから真剣に今考えているんだと思う

 

「・・・・条件がある」

 

「条件?」

 

「あぁ。本来は姫路が担う予定だった役割をお前がやるんだ。必ず成功させろ」

 

「もちろんやってみせる!絶対成功させるさ!」

 

「良い返事だ」

 

なら僕は何をしたら良いんだ?

 

「明久がしてほしいのは、タイミングを見計らって根本に攻撃をしかけろ。科目は何でもいい」

 

「皆のフォローは?」

 

「ない。しかも、Bクラス教室の出入り口は今の状態のままだ」

 

「もし失敗したら?」

 

「失敗は許さんからな。それじゃ、うまくやれよ」

 

「え?どこか行くの?」

 

「Dクラスに指示を出してくる。例の件でな」

 

例の件となると室外機をはずすことだよね?まぁそこは雄二に任せよう。だけどどうやって姫路さんの代わりを勤めたら良いんだろう・・・

 

「明久」

 

教室を出る直前、雄二はこちらを振り向かずにこう言った

 

「確かに点数は低いが、秀吉やムッツリーニのように、お前にも秀でている部分がある。だから俺はお前を信頼している」

 

「雄二・・・」

 

「だから計画に変更はない」

 

そう言って雄二は教室を出いった。僕にできることそれは・・・決めた!!

 

 

 

 

総司side

 

俺はあの後、雄二と合流して護衛として出ていった。部隊の人間には敵から背くのは許さんといったら頑張ってくれた

 

さてそんな俺は・・・

 

「お前らいい加減あきらめろよな。教室の出入り口に群がりやがって暑苦しい事この上ないっての」

 

「はっ、諦めるのはそちらだろ?卑根」

 

「相も変わらず腹立つことさせてくれるな?チビ」

 

俺は卑怯の根本に毒をはくとあいつは変わらず嘗めていた。雄二の話では、明久が何かするみたいだな

 

「ま、そんなことよりもてめぇらに教えてやる・・・数がすべてではないことをな」

 

「は?なにいってやがる」

 

「Fクラス姫路総司がここにいる代表以外にBクラスの人間に日本史で勝負挑みまーす」

 

「「「「「はぁ?!」」」」」

 

「承認します!」

 

「てめぇら纏めてこいよ・・・俺ぁ今機嫌悪いんだからな・・・サモン」

 

「「「「「サモン!!!」」」」」

 

日本史

Bクラス

Bクラス生徒×12人 150点

  vs

Fクラス

沖田総司  500点

 

「「「「「へっ?」」」」」

 

「特殊能力発動させてもらうぜ・・・・」

 

ーークズ龍閃!!

 

俺は技を叫ぶとともにBクラスの人間を切り伏せた

 

「意外と簡単にできるな」

 

「「「「「っちょっとまてー!?」」」」」

 

BクラスやFクラス関係なく突っ込みいれてきた

 

「お前それは不味い!偉大な作家様が怒るぞ!?」

 

「安心しな。とある漫画の作者の某警察の一番隊の人もやっていたから問題ない」

 

「「「「問題大有りだよ!!」」」」

 

「さぁ、まだまだ悲鳴聞かせてくれ・・地獄の鍋にぶちこんでやるから」

 

「「「「「こいつと戦うの嫌だよ!?」」」」」

 

さぁて・・・

 

「ギブアップしなくっていいのか?軟弱な卑根代表?」

 

「ふん、ギブアップするのはそっちだろ?頼みの姫路瑞希もだめなんだろ?」

 

「無用な心配だな。お前ごときにお姉ちゃんは戦う必要はないからな」

 

ドンドン

 

「だな。お前ら相手じゃ役不足だから、休ませておいた」

 

「けっ!あのチビだけじゃなく、お前も相変わらず口だけは達者だな負け組み代表様よぉ」

 

「負け組?それがFクラスのことならもうすぐお前が負け組代表だな」

 

ーードンドン

 

「さっきからドンドンと、壁がうるせぇな。何かやっているのか?」

 

「さぁな。人望の無いお前への嫌がらせじゃないのか?」

 

「けっ。言ってろ。どうせもうすぐ決着だ。お前ら、一気に押し出せ!」

 

頃合いだな

 

「全員一回引け!」

 

「「「おう」」」

 

「どうした?散々ふかしておいて逃げるのか?」

 

ーーだぁあーーっしゃぁーっ!

 

ドゴォォ!!

 

何かが叫ぶ声がすると共に・・・Bクラスの壁は崩壊した

 

「「「「何ぃぃ!?」」」」

 

「くたばれ根本恭二ぃーっ!」

 

「あのやろう!?壁をぶっ壊すとかどういう神経してんだ!?」

 

その流れを壊さないように島姉が先生に合図を出した

 

「遠藤先生、Fクラス島田美波が──」

 

「Bクラス山本が受けます!試験召喚獣召喚!」

 

「くっ!近衛部隊か!」

 

「は、ははっ!驚かせやがって!残念だったな!お前らの奇襲は失敗だ!」

 

確かに俺たちの奇襲は失敗だな・・・俺達はここでだがな・・・

 

そう、俺達は

 

ダン、ダンッ!

 

「「「「!」」」」

 

出入り口を人で埋め尽くされ四月とは思えないほど熱気がこもった教室。そこに突如現れた生徒と教師、二人分の着地音が響き渡る

 

「貴様は・・・!?」

 

「・・・Fクラス、土屋康太」

 

現れたのは同じFクラスのムッリーニと保健体育の先生だ

 

「貴様はぁ・・・!?」

 

「・・・・Bクラス根本恭二に保健体育で勝負を申し込む」

 

「ムッツリーニーー!」

 

「・・・サモン」 

 

根本が叫び声を上げるとともにムッツリーニは召喚の合図を出した

 

保健体育

Fクラス

土屋康太445点

VS

Bクラス

根本恭二203点

 

ムッリーニの召喚獣は手にした小太刀を一閃し、一撃で敵を切り捨てる。今ここに、Bクラス戦は終結した

 

さぁて、ここから俺の仕事もあるな・・・覚悟しとけよ?根本・・・

 

 

 




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Bクラス終戦

明久の召喚獣であの野郎は油断したお陰でムッツリーニの奇襲は成功した。これによってムッツリーニの奇襲により卑根を倒し、Bクラス戦は終結した。そんな俺は明久に労りの言葉をかけた

 

「うぅ・・・痛いよう痛いよう・・・・」

 

「全く・・・ずいぶんと思いきった行動してくれたな。これ・・上に怒られないか?」

 

「たしかにのぅ・・・。しかし、お主らしい作戦じゃったな」

 

「でしょ!?もっと誉めて・・・いだだだ!」

 

「ほら動くな。いくら、何割かは召喚獣が負担をしてくれるもののフィードバックで素手で鉄筋コンクリートを砕いたのだからかなり痛いだろ(ギュッ!)」 

 

「いたぁぁい!」

 

俺は痛めている明久の拳に力強く包帯を巻くと明久は余りの痛さで声をあげていた

 

「これでもう大丈夫だろ。まぁ今日は無理するな」

 

「うぅ、ありがとう総司・・・」

 

「・・・礼を言うのはこっちだ・・・お姉ちゃんのために戦ってくれてありがとう・・・」

 

「え?総司いまなんていった?」

 

「なんも言ってねぇよ。とりあえずあの野郎に屈辱を返しにいくか・・・ククク、覚悟しとけ・・・」

 

「「うわ・・・総司の顔がめちゃくちゃ悪い顔に・・・」」

 

明久に聞こえない声でお礼を言うと明久は??となっていたがスルーしていた。そして俺はこれから起こる事を生き生きと向かう事をと伝えると二人とも引いていた

 

「さて敗戦者は・・・と、いたいた」

 

Bクラスの代表は正座で床に座り込んでおりさっきまでの強気が嘘のようだ。そんなあいつの様子を見た俺は雄二に質問した

 

「お前の考えそうなことは大体わかってるからここは俺に任せてくれないか?雄二」

 

「お、おう・・・」

 

雄二がなんか俺の顔を見て引いていたが今は関係ない。俺は負け犬の根本に近づいて聞いた

 

「さてと、ずいぶんと俺らに偉そうにいったわりには負けたな。見下していたクラスにしかも嫌いな俺とかにも負けた気分はどうだ?ん?」

 

「ぐぐっ・・・」

 

「本来なら設備を明け渡してもらいお前らに素敵な卓袱台をプレゼントするところだが特別に免除してやらんでもない」

 

「「「何!?」」」

 

「ッちょっと総司!?」

 

俺の言葉に辺りはざわつき明久は俺に抗議するような声をあげていたので雄二が落ち着いて明久に話した

 

「落ち着け。俺でも総司と同じ交渉をするしそもそも俺らの目標はなんだ?」

 

「あっ、Aクラスを倒すのが目標だったよね」

 

「そうだ。そもそも俺たちFクラスの目標はAクラスだろ?ならここは総司に任せな」

 

雄二が周りを落ち着かしたお陰で俺は次の話を進めようとすると根本が苦々しく聞いてきた

 

「・・・条件はなんだ」 

 

「条件?それはお前だよ・・・根本」

 

「俺だと・・・?」

 

「あぁ。てめぇは前々から散々好き勝手やっていたしな。それに今回てめぇはしてはいけないことをしたんだから拒否権はない」

 

「くっ・・・」

 

俺の言葉に根本は悔しそうに歯軋りしていたが俺は気にすることなく話を続けた

 

「そんな卑根をはじめとするBクラスに雄二から特別チャンスがくれる」

 

「・・・何?」

 

「あぁ、総司の言う通りお前らBクラスにはチャンスを与えるからよく聞け。Aクラスに試召戦争の準備ができていると宣言してくれば、今回の設備の件は見逃してやる。ただし宣戦布告ではなく戦争の意志と準備があるだけ伝えるんだ」 

 

「それだけで良いのか・・・?」

 

「あぁ、Bクラス代表がこの格好でさっきの言ったとおりにしてくれたら見逃そう」 

 

そういって雄二は紙袋からさっきまで秀吉が着ていたこの学校の女子制服を取り出した

 

「なんだと!?!?」

 

「この格好でAクラスに宣言してこい」

 

「ふざけるな!?この俺がふざけた格好を・・「「「「「Bクラス全員で必ず実行しよう!」」」」」 ーーおまえら裏切るのか!?」

 

「任せて必ずやらせるから!」 

 

「それだけで教室を守れるならやらないては無いな!!」 

「何で俺がこんな格好をしないといけないんだ!?・・・(ポンッ)・・・え?」

 

俺は根本にあるものを聞かせるように近づいて肩を叩いた

 

ピッ!

 

『戦いだから卑怯とは言わねぇよ』

『へぇ』

『だが、テメェが俺らFクラスに負けたときどんな屈辱でも受けてもらおうか』

『は!Fクラスごときに負けるとは思えないが良いだろう』

 

・・・ポチッ

 

「さて、皆さん。これを聞いたらわかると思うがこいつは俺らに負けた場合、どんな屈辱でも受けるといってますよね?」

 

「あぁぁ・・・」

 

根本はこの音声を聞き、真っ青になっていたが残念ながら俺は優しくない・・・

 

「さ・・・負けたのだから着替えろよ」

 

「くっ!!!(ダッ!!)」

 

「あ、にげた!!」

 

根本が耐えきれず逃げる選択をとったが俺は明久を落ち着かせて指示出した

 

「安心しな。Bクラスのメンバー!てめぇらの代表をとらえろ!」

 

「「「「了解!!」」」」

 

「よ、寄るな!変態ぐふぅっ!」 

 

「とりあえず黙らせました」 

 

「お、おう・・・」 

 

「Nice。そのまま徹底的にやつをやれ」

 

「はっ!!」

 

俺の指示にそいつは敬礼して逃げようとしていた根本をしっかりと着替えさせ始めた

 

「あ、あった!」

 

「・・明久、あったのならさっさと動け。まだ教室にいるはずだから」

 

「え、うん」

 

明久は探していたものが見つかると俺はすぐに明久に言うとあいつは戸惑いながらも急いでBクラスから出ていった

 

「・・・お姉ちゃんの事・・助けてくれてありがとう。明久・・・」

 

俺はあいつに聞こえないように小さく呟いた・・。今回はあいつに助けられた・・・

 

暫くしてから根本は根本は女子の制服姿という大変不名誉な格好で宣戦布告の意図を伝えた後、撮影会を開いた。これは俺の指示であいつのダメージを徹底的におわすために判断したことだ・・

 

 

さて残すはAクラスだな・・・




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Aクラス交渉Ⅰ

Bクラスとの戦争が終わり4日経過した。この4日間は補充試験を受けたり、Cクラスが怒り狂ってこちらに攻撃してこないように工作したり、卑根の野郎の女装写真をネタに弄ったりとかしながらいよいよ雄二が立ち上がった

 

「まずは皆に礼を言いたい。周りの連中には不可能だと言われていたにも関わらずここまで来れたのは、他でもない皆の協力があってのことだ。本当に感謝している」 

 

「ゆ、雄二、どうしたのさ?らしくないよ?」

 

「真面目になる毒キノコでも食べたのか?」

 

「そんなキノコあってたまるか!?ったく、何してもこれは俺の偽りのない気持ちだ。そして!!」

 

雄二が一呼吸を置きながら周りを見た。全員が真剣な顔で聞いていた

 

「いいか!ここまで来た以上絶対にAクラスにも勝つぞ!!勝って、生き残るには勉強すればいいってもんじゃないという現実を・・・教師どもに突きつけるんだ!俺たちが真の勝者になるのだ!!」

 

「「「「ぉぉぉぉ!!!」」」」

 

「皆ありがとう。今までは全員で戦ってきたがこの残っているAクラス戦は、一騎打ちで決着をつけたいと考えている!!」

 

「「「なに!?」」」

 

「どういう事だ?坂本」

 

「いったい誰と誰が一騎打ちをするのですか?」

 

前の昼食を食べた時のメンバー以外はかなり驚いたらしく、教室にざわめきが広がった。そんな中、須川と山崎が疑問に思って雄二に聞いていた

 

「あぁ、今から説明するからよく聞け。一騎討ちするのは俺と翔子だ」

 

「「バカの雄二が勝てるわけーー」」

 

ーーシュッ!

 

ーーキン!

 

「危ない!?総司が弾いたやつも僕のすれすれに刺さってるよ!?」

 

「ッチ!刺さらなかったか」

 

「今刺さらなかったって言いながら舌打ちしたよね!?ねぇ!?」

 

「うるせぇな。で、雄二。カッター投げてきたのは後で覚えておけよ」

 

「・・・・・と、兎に角!!それはDクラス戦もBクラス戦も同じだっただろう?まともにやりあえば俺達に勝ち目はなかった。だから今回だって同じだ。俺は翔子に勝ち、FクラスはAクラスを手に入れる。俺達の勝ちは揺るがない!」

 

何もなかったように話切り替えて、雄二はクラスの皆に鼓舞させながらこれまでの戦いを話ながら言った

 

「皆!!この俺を信じてくれ!!過去に神童とまで言われた力を・・・・・今!!皆に見せてやる!!」

 

「「「「おぉ!!!信じてるぞぉぉ!」」」」

 

雄二の言葉に確認するまでもなく俺ら全員が雄二を信じている。そしてこの作戦のキーをあいつは切り出した

 

「よし、今から今回の作戦を話す!今回俺が一騎討ちするためにある条件にする」

 

「条件・・・?一騎討ちをするわけだから、フィールドを限定するつもりか?」

 

「そう、総司の言う通りだ!科目は日本史だ!!ただし、内容は限定で小学生程度レベルとする。方式は百点満点の上限あり召喚獣勝負ではなく純粋な点数勝負とする!」

 

「となれば、これが霧島さんの苦手な科目なの?」

 

「いいや、アイツなら集中なんてしていなくとも、小学生レベルのテスト程度なら何の問題もないだろう」

 

「なら、これは無意味じゃないの?いくら坂本が過去に神童って言われていても延長戦になるから厳しいと思うわ」

 

島姉の言う通り、いくらなんでもこれでは神経をはりつめるだけの時間になるがこいつの事だ・・・なにか秘策があるのだろう

 

「おいおい、いくらなんでも俺を見くびるなよ。俺がこのやり方を採った理由は簡単だ。ある問題が出ればアイツは確実に間違えると知っているからだ。そう・・・その問題は・・・大化の改新!!」

 

「大化の改新?誰が何をしたのか説明しろ、とか?そんなの小学生レベルの問題で出てくるかな?」

 

「いや、そんな掘り下げた問題じゃない。もっと単純な問いだ」

 

「何年に起きたかと言う単純な事か?」

 

俺の答えに雄二は頷いていた。成る程な、それを知ってるからこそその作戦に挑んだわけか

 

「総ちゃん、大化の改新は何年でしょう?」

 

「大化の改新は645年だよね」

 

「はい、よくできました!あ、そういえば坂本くんに聞きたいのですが・・・」

 

「ん、なんだ?」

 

お姉ちゃんが先程から聞きたそうな雰囲気に雄二も受け答えの体勢になった

 

「霧島さんとは、その・・仲が良いんですか?」

 

「ん?あぁ、俺はアイツと幼なじみだ」

 

「総員狙えぇぇぇぇ!!」

 

「なっ!?なぜ明久の号令で皆が急に上履きを構える!?」

 

「黙れ、男の敵!Aクラスの前にキサマを殺す!」

 

「俺がいったい何をしたっと言うのだ!?」

 

「「くたばれ!!坂本ぉぉ!!」」

 

雄二が叫ぶのと同時に須川と山崎が思い切り雄二に投げたかと思いきや

 

ーーパコーーン・・・

 

「「「「「あっ・・・」」」」」

 

「・・・(カチャカチャ)」

 

俺の頭に靴がきれいに当たった・・・そんな様子にクラス全員が沈黙走るなか俺はあるものを取り出していた

 

「・・・・山崎、須川。てめぇら外に出ろ」

 

「「いや、あの・・・その手元にもっているのは・・・?」」

 

「出ろ・・・」

 

「「はい」」

 

俺は二人を外に連れていき・・・

 

ーーバゴォォォォォォン

 

「「ぎぃやぁぁぁぁぁ!?!」」

 

「「「「「(何があった!?)」」」」」

 

俺は教室の中へ戻るとゆっくりと雄二の方に見て・・・

 

「話続けてくれ」

 

「お、おう・・・」

 

少し震えながら雄二は咳払いして話を続けた

 

「とにかく、俺と翔子は幼なじみで、小さな頃に間違えて嘘を教えていたんだ。アイツは一度教えたことは忘れない。だから今、学年トップの座にいるが、それは今回大きな仇になる!」

 

「「「「そ、そうか!それを利用して」」」」

 

「そう!俺はそれを利用してアイツに勝つ。そうしたら俺達の机は───」

 

「「「「システムデスクだ!」」」」

 

 




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Aクラス交渉Ⅱ

俺たちは今、Aクラスの方で待機しており雄二がFクラス代表として交渉してくれている。Aクラスの交渉してくれる人はというとーー

 

「待たせて悪かったわね。Fクラス代表さん」

 

「いや、そんなに待ってねぇよ。Aクラスの優等生さん」

 

「そ、改めて自己紹介するね。今回は交渉の代表として任された木下秀吉の姉の木下優子よ」

 

Aクラス木下優子・・・Fクラスの木下秀吉の姉で模範的な生徒として知られている。尚、彼女もかなりの実力だが、それを上回っているのが雄二の幼馴染みでもある霧島翔子・・・

 

「今回の此方に来た用件はなにかしら?」

 

「宣戦布告しに来たんだよ。俺たちFクラスはAクラスにな」

 

「・・・それは本気での判断かしら?」

 

「あぁ、ただし只の勝負ではつまらないから一騎討ちしないか?」

 

「一騎討ち・・・?」

 

「あぁ。俺達Fクラスは試召戦争として、Aクラス代表に一騎討ちを申し込む」

 

「一騎討ちね・・・何が狙いなの?」 

 

雄二の提案に秀吉の姉、木下優子はその提案に警戒しながらにらむように聞いてきた。まぁ、確かに交渉任されているだけじゃなく、この申し込みは知らないものからしたら不信に思う話だな

 

「もちろん俺たちFクラスの勝利が狙いだ。そちらもこの話にはメリットがあるだろ?」

 

「はぁ・・確かに面倒な試召戦争を手軽に終わらせる事ができるのはありがたいけどね、だからと言ってわざわざリスクを犯す必要もないわね」

 

「懸命な判断だな」

 

「そういえば木下優子さん、Cクラスとの闘いはどうでした?」

 

俺はあえてCクラスの話題を出した。これを聞くのは苦戦したのかも気になったから聞いたのだが聞かれた本人は?隣ながら答えた

 

「Cクラスとの闘い?あぁ、時間は取られたけど、それだけだったよ?何の問題もなし」

 

「(俺の聞く役目は終わり。ここからは雄二に任せる)そうですか。お答えしていただきありがとうございます」

 

「(おう)なら、Bクラスとはやりあう気があるか?」 

 

「Bクラスって・・・昨日来ていた『あの』・・・・・・」 

 

雄二の質問に木下優子さんは明らかに表情が変わって少しだけ震えていた。どうやら、相当酷かったみたいだな

 

「ああ。アレが代表をやっているクラスだ。幸い宣戦布告はまだされていないようだ。さて、どうなることやら?」

 

「待ちなさい。BクラスはFクラスと戦争して負けたのだから試召戦争はできないはずよ」

 

「結果は聞いているはずだ。事情はどうあれ、対外的にはあの戦争は『和平交渉にて終結』って事になっていることを。だから規約にはなんの問題も無い」

 

「・・・それは脅迫かしら?Fクラス代表さん」

 

「人聞きが悪いな。こちらとしてはお願いしてるのだが・・」

 

「うーん・・・分かったわ。そちらが何を企んでいるか知らないけど、私達の代表が負けるなんてありえないからその提案受けるわ」

 

「いいの?」

 

木下優子さんの了承に明久は驚きながら聞き返すと、木下優子さんは疲れた顔で頷いていた

 

「えぇ・・あんな格好した代表のいるクラスと戦争なんて嫌だもん・・・貴方達も逆の立場ならしたいと思う?」

 

「「「「あー、確かに・・・したくないな」」」」

 

自分達がそうしたとはいえ確かにやりたくはないな。まぁ、あの野郎のあの姿を見て誰も得はない

 

「でも、こちらからも提案。代表同士の一騎討ちじゃなくて、そうだね、お互いに5人ずつ選んで、一騎討ち5回で3回勝った方の勝ち、っていうのなら受けてもいいよ?」 

 

「う・・・」 

 

「・・・成る程な。姫路が出てくるのを警戒してか?」

 

「えぇ、お姉さんの方だけどね。それに大丈夫だと思うけど、代表が調子悪くて姫路さんが絶好調だったら、問題次第では万が一があるかもしれないしね」

 

「安心してくれ。うちからは俺が出る」 

 

「無理よ。その言葉を鵜呑みには出来ないし、これは競争じゃなくて戦争だからね?」

 

確かに戦争は負ければ失うのなら相手の勝ちの可能性はできるだけ減らすのは当然の手段だし、交渉が上手いなと思う

 

「わかった。その条件を呑むが・・・勝負する内容はこちらで決めさせて貰う。そのくらいのハンデはあってもいいはずだが?」

 

「うーん・・・「・・・受けてもいい」 って、あれ?代表いつの間に」

 

木下優子さんの後ろからAクラス代表の霧島翔子があらわれた。あれが噂の学年首席か・・・

 

「でも代表いいの?」

 

「・・・かまわない。けれど、条件がある」

 

「条件?」

 

「・・・うん」 

 

そういって霧島さんは一度雄二を見た後にお姉ちゃんをまじまじと見て雄二に言い放った 

 

「・・・負けた方が何でも言うこと聞く」

 

「「「!?!」」」

 

「はぁ・・・なら代表の案も含めてこうしましょう?勝負内容は5つの内3つをそっちに決めさせてあげる代わりに2つはうちで決めさせて」

 

「交渉成立だな」

 

雄二は満足そうにうなずいていたが、明久は雄二を慌てて止めた

 

「ゆ、雄二!何を勝手に!まだ姫路さんが了承してないじゃないか!」 

 

「明久、選択権をもらえただけでも大きいことだからこれ以上の交渉はないだろう」

 

「だが、安心しろ絶対に姫路には迷惑をかけない」

 

「そうかそうか・・・雄二もしも負けたときは・・・覚悟しとけよ?」

 

「お・・おう(割りと本気で目が笑っていない・・・。これはマジで勉強しておこう)」

 

俺は軽く雄二に向かってにらんで言うと冷や汗出て頷いていた。にらむのは当たり前だ・・・何せ噂とはいえ、〔霧島翔子は男からの告白をかわしまくっており、同性愛主義者ではないか?〕って言うのが出ている以上可能性として心配なんだよ

 

「・・・勝負はいつ?」 

 

「そうだな。今日の午前10時からでいいか?」 

 

「・・・わかった」 

 

「よし、あらためて交渉は成立だから一旦教室に戻るぞ」 

 

Aクラスとの召喚戦争での交渉は無事に終了し、俺達Aクラスを後にする

 

 

俺達の目標はもう目の前に来ているのだから・・・・

 

 




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Aクラス戦 Ⅰ

Aクラスとの決戦時刻が迫る中、俺達は先程の交渉での確認の意味も込めてクラスに説明していた

 

「Aクラスとの交渉した結果を話すが心してよく聞け。交渉した末、俺を含む五人がFクラス代表として戦うことになったが当然向こうも五人が出てくる」

 

「「「ふむふむ」」」

 

「そして、向こうからの最大の譲歩として5回勝負の内三回はこちらが科目を決めることができる」

 

「「「「おぉ!?」」」」

 

「何としてもこのチャンスを逃すわけにはいかんよな!?そこでFクラスを代表として出てもらうのは候補として名前を言う!」

 

「「「(わくわく)」」」

 

雄二が上手いこと周りの士気を高めるようにタイミングを見計らって名前をあげた

 

「俺は当然として後の四人で出てもらう候補人物は・・・吉井明久!姫路姉弟!そして!ムッツリーニだ!!」

 

「「「「おぉぉぉ!?!」」」」

 

「明久が出てもらうのは観察処分としての実力だ。姫路姉弟は言わずもだ。そして、ムッツリーニはあの科目で勝ってもらい・・」

 

「雄二が勝って・・・」

 

「「「「システムデスクだ!!」」」」

 

「さぁ、いくぞ!Aクラスを倒しに!」

 

「「「「おぉぉぉぉぉ!!」」」」

 

雄二の言葉にFクラスの仲間は最高の士気で盛り上がっていた。さて・・・科目の選択も慎重に考えないとな・・・

 

 

 

 

これが数分前の出来事・・・そして俺たちはAクラスの中で待機しており説明が始まった

 

「今回のこの戦争での立ち会いは私が担当します。今からAクラス対Fクラスの召喚戦争を始めますが、両クラスとも、準備は宜しいですか?」

 

今回の立会いの教師はお互いに指定する科目で戦う事になるので、全科目の承認権限を持つ高橋先生が担当してくれることになった

 

「問題ない」

 

「・・・・いつでも行けます」

 

「それでは、第1回戦を始めます。両クラスの1人目は前に出てきて下さい」

 

高橋先生が第一回戦の合図を出したので俺達の先発と向こうの先発が誰なのか・・・

 

「最初は私がいくわ。科目はランダムにお願いします」

 

「木下優子が出てきたか・・・科目はランダムにか・・よし、明久お前の出番だ!」

 

「えぇ、僕!?」

 

「あぁ、向こうの科目はランダムでくるんだろ?なら、ここはお前が出番だろ・・・俺はお前を信じてる」

 

「雄二・・・仕方ない。僕に本気出せと言うことだね?」

 

・・・・やっぱりこのバカは雄二がなんのためにお前をここで出したのか分かっていないようだな。単純に切り捨てたということだ

 

つまり・・・

 

「吉井君、あなた・・・まさか!」

 

「見せてあげるよ・・・僕の本気を!」

 

「「サモン!!」」

 

数学

Aクラス 

木下優子376点

 VS

Fクラス

吉井明久69点

 

結果は火を見るより明らかだ・・・。しかし、雄二は切り捨てる考えもあると同時に明久を選んだのは訳がある

 

「期待外れね・・・一瞬で終わらせてあげる!」

 

「ほっ!!」

 

「え!?(交わした?!)」

 

確かに明久はバカだし、点数も悲惨だ・・・だけどあいつの肩書きは【観察処分者】とはいえ、だてに教師の雑用をしてない

 

何故なら・・・

 

「そいやぁ!!」

 

「しまっ!」

 

ーーザシュッ!

 

数学

Aクラス 

木下優子370点

 VS

Fクラス

吉井明久69点

 

「「「「おぉ!?」」」」

 

「何故なら・・・あいつはやるときはやる男だからな」

 

回りは木下優子相手に綺麗に点数削ったことに驚いていたが俺はそんなに驚いてなかった。負けるかもしれないが、あいつがはじめから勝負捨てるために明久を選ぶと俺は思えない

 

「さぁ!勝たせてもらうよ!」

 

「・・・なるほどね。点数はあれだけど楽しめそうね」

 

木下優子さんは明久の前向きな姿勢に微かに微笑んでいたのは俺は見逃さなかった

 

勝てよ?明久・・・

 

 

 




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Aクラス戦 Ⅱ

第一戦はFクラスは明久が出て対するAクラスは木下優子さんが出てきた。勝負科目は数学でこの闘いは一瞬で終わらされるかと思ったが・・・

 

「よっと!」

 

「やるわね・・・」

 

木下優子さんのランスを上手いこと避けて時には木刀で軌道を逸らしながら、木下優子さんの召喚獣に攻撃してるが・・・

 

「確かに貴方の召喚獣の扱いは上手だわ。でも、私の点数はそこまで削れていないわよ」

 

「くっ!(一瞬でも当たれば僕は終わりなんだ!集中しつくさないと!!)」

 

そう木下優子さんの点数は最初は376点だったが今は330点。しかし、これを見てわかる人はわかるがあいつの持ち点が少ないからこそ、中々木下優子さんとの決着がつかない・・・

 

「まさに一進一退か・・・あのやろうにしては粘っているが・・」

 

「あぁ、それももう時間の問題だ」

 

「何故ですか?」

 

「お姉ちゃんの疑問を答えるなら、ただひとつ。点数が大きく差がある以上、明久が今の状態で勝つのは厳しい。これが普通の戦争なら明久はここで交代して誰かが戦うのがいいかもしれないけど・・・」

 

「それができないから厳しいのですね」

 

「そう」

 

俺の説明にお姉ちゃんも納得してくれたが、実際はもうひとつ理由がある。向こうの召喚獣の扱いが慣れ始めたので明久の攻撃が中々当たらなくなっている

 

今の点数は・・・?

 

数学

Aクラス

木下優子320点

 vs

Fクラス

吉井明久30点

 

俺が知らない間に明久も点数を削られていた・・・。これはもう本当に時間の問題か・・・

 

「貴方はあれだけの点数差をありながら、よく戦ったわ・・・。戦う前はバカのFクラスと思ったけど、ひとつだけ訂正するわ」

 

「やっぱり点数差は・・・ありすぎると厳しい・・」

 

「貴方の戦う姿勢と最後まで諦めないのを敬意表してここで決めてあげるわ。はぁぁ!」

 

「僕だって・・・バカにも意地があるんだぁぁぁ!!」

 

明久は迫ってくる木下優子さんの召喚獣に恐れず突っ込んでいき、お互いに高く飛び・・・

 

ーーシュッ・・・

 

風切れのいい音が俺らは聞こえた・・・。そして互いの召喚獣が着地すると沈黙が走り・・・

 

「ふうっ・・・私の勝ちね・・・」

 

「・・・・いったぁぁぁぁぁぁぁあい!?」

 

木下優子さんが背を向けてAクラスに戻るのと同時に明久が苦しんで倒れていた。押さえていた場所は・・・首だ・・・

 

そして、結果は・・・

 

数学

Aクラス

木下優子320点WIN

 vs

Fクラス

吉井明久0点 LOSE

 

「第一戦はAクラスの木下優子さんの勝ちです」

 

高橋先生の判定で盛り上がるAクラスと悔しがるFクラスの半分。俺とか雄二はそうなるだろうと思い余り期待していなかった

 

そして、俺と雄二はすぐに指示だした

 

「はーい、そこのバカは下がりましょうー」

 

「ちょっとは僕の体を心配して!?」

 

「やれやれ、結果は予想通りだから勝負はここからだな」

 

「ちょっと待った雄二!アンタ僕をぜんぜん信頼してなかったでしょう!」

 

「信頼?何ソレ?食えんの?」

 

「とどめ刺してほしいならしてやるよ。明久」

 

「君たちは最低だぁぁぁぁ!」

 

そんな明久をよそに高橋先生は話を進めた。尚、島姉は明久に対してお仕置きしていたのに関しては俺はスルーした

 

「では、続きまして第2戦の出場者前に出てください」

 

「・・・(スッ)」

 

「じゃあ、今度は僕が行こうか」

 

高橋先生の言葉に第2戦に出てきたのは、Aクラスの緑色のショートカットしている子が出てきて、対する俺たちはムッツリーニが出ていくことになった

 

「お姉ちゃん達あの人知ってる?」

 

「え?いえ、私も初めて見ました」

 

「ウチもよ」

 

俺達の疑問に答えるようにショートカットの子は自己紹介しはじめた

 

「一年の終わりに転入してきた工藤愛子です。よろしくね」

 

「教科は何にしますか?」

 

「・・・保健体育」

 

「へぇ・・・たしか君の名前は土屋君だって?随分と保健体育が得意みたいだね?」

 

「・・・それがどうした?」

 

「ふふ、ボクだってかなり得意なんだよ?・・・キミとは違って・・・実技で・・ね」

 

俺はなにも聞いてない、おれはなにもきいてない・・・なんも聞いてないからね。問題発言が聞こえたが気のせいだ

 

「明久になにかを飲ませたら治るかな。さっきの幻聴」

 

「総司は僕に何を飲ませる気なの!?そして、紛れもなく向こうはいっていたの僕らも聞いていたから幻聴ではないよ!?」

 

「そっちのキミ、吉井君だっけ?勉強苦手そうだし、保険体育で良かったらボクが教えてあげようか?もちろん実技で」

 

「ふっ、望むところーー」

 

「「アキ(吉井君)には永遠にそんな機会なんて来ないから、保健体育の勉強なんて永遠に要らない(です)!!」」

 

「・・・・(シクシク)」

 

「お姉ちゃん達の言葉で明久が死ぬほど悲しく涙がこぼれているな」

 

「お前らの言葉で明久が死ぬほど悲しい顔してるぞ」

 

工藤さんの言葉に明久はかっこつけてなにか言おうとすると、お姉ちゃん達が否定したお陰で明久がこの世と思えないほど落ち込んでいた。そして、流石の俺も雄二もツッコミいれた

 

「そろそろ召喚してください」

 

「はーい。サモンっと」

 

「・・・・サモン」

 

高橋先生が注意を促すと二人とも自身の分身でもある召喚獣を召喚した。ムッツリーニの召喚獣は忍装束に小太刀の二刀流。一方、Aクラスの工藤愛子の召喚獣の方を見ると明久が驚いた声あげた

 

「なんだあの巨大な斧!?」

 

「あれを明久が相手していたら確実にフィードバック痛いな。・・・あそこを綺麗に切断できそうだ」

 

「君はなに恐ろしいこと考えてるのさ!?あそこってまさかと思うけどあのあそこ!?」

 

「実践派と理論派、どっちが強いか見せてあげるよ!」

 

腕輪を光らせて巨大な斧に雷光をまとわせ、ありえないスピードでムッツリーニの召喚獣に詰め寄る

 

「それじゃ、バイバイ。ムッツリーニくん」

 

「ムッツリーニ!」

 

明久の叫びと共に工藤さんの斧がムッツリーニの召喚獣を両断するーー

 

「・・・・・加速」

 

ーー直後、ムッツリーニの腕輪が輝いて召喚獣の姿がブレた。その様子に思わず工藤さんは動揺していた

 

「・・・え」

 

「・・・加速、終了」

 

ムッツリーニがそう呟くと同時に工藤さんの召喚獣は全身から血を噴き出して倒れた

 

「そういえば、保健体育の点数は二人はどのくらいだったんだ?」

 

「えーと・・・え?」

 

俺の疑問に明久も点数表示されている方向に見るとーー

 

 

保健体育

Aクラス

工藤愛子446点

  VS 

Fクラス

土屋康太 572点 

 

「「保健体育でこの点数はおかしい・・・」」

 

「そ、そんな・・・!この、ボクが・・・!」

 

そんな工藤さんは床に膝をつくが相当ショックみたいだが相手が悪すぎたな・・

 




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Aクラス戦 Ⅲ

ムッツリーニが勝ったことでAクラスとの一騎討ちでの5戦中1勝1敗か・・・ここで勝ちを取りたいが恐らくそう上手い話はないだろうな

 

「向こうが出てくるのはいったい誰だろ?」

 

「さぁな。だが、やることは変わらねぇ」

 

「では、続きまして第3戦の出場者前に出てください」

 

「なら、ここは俺が出るか・・・」

 

第3戦は俺が出るにした。ここで流れをつかんでお姉ちゃんにしっかりとバトンタッチしないとな

 

「なら、私が出ます」

 

「「「「え!」」」」

 

Aクラスからは驚いた声が上がっていた。どうやら元々ら出る予定ではなかったと言うことか・・・?

 

「いい?」

 

「・・・構わない。いってきて」

 

「じゃあ、私が出るからよろしくね?」

 

以下にも気が強く、芯がしっかりとしてる女性が出てきたが・・この女性は誰かに似ているな・・・

 

「初めまして・・・といえば良いのかな・・・」

 

「ん?」

 

「私の名前は霧島紫桜で霧島翔子の妹よ。宜しくね・・・Fクラスの人」

 

「気になる言葉もいっていたが・・・まぁいいか。後、Fクラスの人ではなく俺の名前は姫路総司だ」

 

「えぇ、宜しくね。ま、Fクラスに負けるつもりはないけど」

 

「言うてるそばから名前言わねぇじゃねぇか」

 

何かこいつ強気な態度とりつつも俺の事とを知ってるのは気になるな・・・しかし、どこかで見たことある顔だが・・まぁいい

 

「科目を選択する権利はそちらがあるから選んでくれ」

 

「そうね。・・あなたに負けたくないから、日本史でいこうかしら?」

 

「(!まずいな・・・このあと雄二がそれを選択するのに同じの被っても大丈夫なのか?)」

 

俺は雄二の方にちらっと見ると・・・

 

「(安心しろ。確かに選ぶ権利はあるが、同じ科目を被っての科目は禁止とは交渉ではしていない)」

 

「わかった。選ぶ権利はそっちにあるかは文句はない」

 

「そう。高橋先生、Aクラス霧島紫桜がFクラスの男に日本史を申し込みます!」

 

「Fクラスの姫路総司さんに日本史ですね。承認します」

 

高橋先生の承認と共に俺と霧島紫桜さんはこの召喚獣でお馴染みの合図を出した

 

「「サモン!!」」

 

俺の召喚獣は某真選組の服装で刀を抜いていたのに対して向こうも某新選組の服装で刀を抜いていた

 

「へぇ・・・服装被ることなんて中々ないのに驚いたな」

 

「それはこちらの台詞。貴方もそれが好きなのね」

 

「まぁな。それに俺としてはこちらの召喚獣に落ち着く気がするからな」

 

「そう」

 

すると、俺と霧島紫桜のそれぞれの点数が表示された

 

日本史

Aクラス

霧島紫桜 500点

  vs

Fクラス

姫路総司 500点

 

「「「「「えぇぇ!?!」」」」」

 

AクラスもFクラスも関係なく声あげていたが、俺はそんな驚きは無視して、目の前の敵をしっかりと見た。まさかの点数まで同じとはな・・・こりゃあ気を絞めないと負けるな

 

「負けるつもりないから」

 

「そりゃあ、こちらの台詞だ!!」

 

俺達は言い終えると同時に互いの召喚獣が相手に切るべく走った

 

「む!」

 

「くっ!」

 

お互いの刀が交差したときに俺の点数と向こうの点数がお互いに消費した。しかし、それですぐに終わらないように俺の召喚獣は相手の肩を突き刺そうとすると向こうも同じことを考えていたのかねらっていた

 

日本史

Aクラス

霧島紫桜 500点→480

  vs

Fクラス

姫路総司 500点→479

 

「当たり損ねたか!」

 

「中々やるわね!でも勝つのは私!」

 

お互いの実力を様子見ながら、俺は必殺技をいつ出すか悩んでいた。恐らく向こうもあるが、時間はかけていられない!

 

「やっぱりそう簡単にいかないか・・・(向こうも点数は高いわけだからこちらがタイミングずれてしまえば、負ける!)」

 

「さすがAクラスなだけあって、すぐに召喚獣の扱い対応は慣れるか・・(俺達はAクラスを倒すためにここにいるんだ・・出し惜しみしては負ける!)」

 

「「(だから・・・)ここで仕掛ける!!」」

 

俺も恐らく向こうも同じことを考えてるだろう・・・なら迷う必要性は・・ない!!

 

「「特殊能力発動!!!!」」

 

俺の召喚獣はまっすぐに構えるのと同時に向こうも特殊能力発動したのか刀を斜めにして低く構えた

 

ーークズ龍閃!!

 

ーー閃突!!

 

「「「「ってまてぇぇぇ!!それ色々とアウト!!!」」」」

 

日本史

Aクラス

霧島紫桜 1点

  vs

Fクラス

姫路総司 0点

 

・・・ッチ、俺は表示された点数を見て舌打ちをした。どうやら今回は向こうが勝ちみたいだな・・・

 

「今回は私の勝ちね」

 

「どうやらそのようだな・・・。参った」

 

俺が負けた宣言をするとAクラスは歓喜に上がり、Fクラスは落胆の声をあげていた

 

「最後に聞きたいけど・・・私の事は覚えていない?」

 

霧島紫桜さんが俺の方にゆっくりと聞いてきた。俺はその問いに・・・

 

「わりぃな・・・。もしかったら会ったことがあるかもしれないが、覚えてない」

 

「そっ・・・。べ、別に貴方が私の事を覚えていないのが残念じゃないからね!兎に角、私の勝ちだからね!いいね!」

 

そういって霧島紫桜はAクラスに戻っていったが・・・俺はやっぱりアイツを知ってるのか?まぁいいや・・・

 

「霧島翔子さんと違ってまた活発な子だな。でもなんか、会ったことがある気が・・・うぅん・・・ダメだ。とりあえず明久の攻撃返り討ち考えとくか」

 

とりあえず俺も戻るか・・・

 




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Aクラス戦 Ⅳ

俺が戻ると明久らが俺に怒ってきた。何で俺が怒られないとダメなんだ?

 

「総司、なに負けているのさ!?君が負けるなんて思わなかったなんてがっかりだよ!!」

 

「お主が負けるのは初めてみたのぅ」

 

「・・・(コクコク)」

 

「明久は負けたのだから俺を責める権利はないだろ。それと雄二王手にならず悪いな」

 

俺は雄二にここで王手に近づけれなかったのを謝罪すると雄二は予想通りだったのか冷静に返事していた

 

「いや、よくやってくれたと思う。そもそも総司が負けるのまでは予想してなかったが・・・」

 

「霧島紫桜・・・なんか俺知ってる気がするんだが・・・思い出せないな」

 

「まぁいい。それよりもここが大事になるぞ」

 

雄二が言うように次は第四戦・・・つまり、今のウチのクラスは敗けが許されない状況・・・

 

「続きまして第四戦の出場者出てきてください」

 

高橋先生の声が聞こえたのと同時にFクラスで出てきたのは当然・・・

 

「私が出ます!」

 

「ならAクラスからは僕が出よう・・・」

 

「やはり出てきたか・・・学年次席」

 

「Aクラスから出てきたのは久保利光。お姉ちゃんに次ぐ学年三位の実力の持ち主であった。しかし、振り分け試験をお姉ちゃんがリタイアしたので今の二年の次席の座にいる男か」

 

「総司だれに説明してるの?」

 

「明久にだ。一応、久保の立ち位置も説明しとかないとダメだからな」

 

「いや!?僕もそれぐらいはわかるからね!」

 

俺の言葉に明久が突っ込み入れてたが気にしないで俺はお姉ちゃんの方を見た

 

「ただ、まぁ・・・この勝負お姉ちゃんが勝つな」

 

「え、なんで?」

 

「体調が良いってのも一つだが・・・もうひとつ理由がある。いつも以上に落ち着いてる」

 

俺がそういうと明久もお姉ちゃんの方をみて納得していた

 

「科目はどうします?」

 

「総合科目でお願いします」

 

「少し待って?約束ではこちらはまだ一科目しか使ってないよ!?」

 

「あのやろう・・・ルールを守らないつもりか!?(チャキ)」

 

「って待った待った!総司、それはダメ!!」

 

「安心しな。骨も残さずにきるから」

 

「斬る前提でいってるよ!だめだよ!!」

 

俺と明久がそういうとーー

 

「構いません」

 

「「え?」」

 

「では、総合科目にしますね」

 

高橋先生が操作すると同時にお姉ちゃんと久保の勝負は一瞬で決まった・・・

 

「「えぇぇ!?!」」

 

俺も含めて勝負がまさかの一瞬に驚いて声をあげた。さて、ふたりの点数は ・・・

 

Aクラス 

久保利光3609点

  vs

Fクラス  

姫路瑞希4009点

 

『マ、マジかっ!?』

『いつの間にこんな実力を!?』

『この点数、霧島翔子に匹敵するぞ!』

 

そして、先程俺と戦っていた霧島紫桜さんの声も俺は聞こえた

 

「姫路瑞希さんの点数は姉さんと匹敵する点数・・!?」

 

「・・・」

 

霧島紫桜さんは驚いた顔になり、その姉の霧島翔子さんはお姉ちゃんをじっと見つめていた。そして、やられた久保は悔しそうに地面を手に置きながら問いかけた

 

「ぐっ・・・・姫路さん、どうやってそんなに強くなったんだ?」

 

「私はこのクラスの皆が好きなんです。人の為に一生懸命な皆のいるこのFクラスが大好きなんです!」

 

「Fクラスが好き?」

 

「はい。だから、頑張れるんです!」

 

お姉ちゃんの言葉にFクラスの人間は暖かい顔で見ていた。確かにお姉ちゃんの言葉には俺もFクラスに対してというよりもあいつらを見ていたらわかる部分ある。だからこそ俺もお姉ちゃんもこのFクラスに対して真剣に力を貸したくなるんだよね

 

「第四戦、Fクラスの勝ちです」

 

高橋先生がそういうと共にFクラスは盛り上がってAクラスは若干悔しそうな雰囲気がでていた

 

さて、ここで一回整理しないとな。まずはこのまでの流れを考えないとな

 

第1戦

木下優子さんの勝ち

第2戦

ムッツリーニの勝ち

第3戦

霧島紫桜さんの勝ち

第4戦

お姉ちゃんの勝ち

 

そしてついに勝負は最終戦へともつれた・・




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Aクラス戦 Ⅴ

俺達は今日まで他のクラスを倒して快進撃を進んできた。そして、今日遂に最終決戦へと勝負はもつれ込んだ

 

「てめぇら、良く聞け。現在FクラスはAクラスでの一騎討ち戦績は5戦中2勝2敗だが、現段階でのこの結果はむしろAクラス相手に善戦していることを誇れ」

 

「「「おう!」」」

 

「そして、この勝負の行方のキーマンは・・・」

 

「「「我らの代表が勝たないといけない!」」」

 

俺はFクラスの仲間に鼓舞させるように声あげると全員声あげていた。そんな中、高橋先生が指示出してきた

 

「最後の勝負に出る方は前に出てください」

 

「・・・・・はい」

 

「Fクラスからは当然俺が出る!」

 

「教科はどうしますか?」

 

Aクラスからは当然霧島翔子さんが出てきたのに対してウチのクラスは雄二が出てきた。現在、Aクラスは霧島さんが出たことでもはや勝負は自分達の勝ちだと雰囲気が出ていた。ただし、それは普通の召喚獣での勝負ならの話だ・・・

 

「教科は日本史、内容は小学生レベルで方式は百点満点の上限ありだ」

 

「「「「何!?」」」」

 

「上限あり!?しかも小学生レベルなら満点確実・・・注意力と集中力の勝負になるわね・・・けど、姉さんならきっとFクラスの代表には負けない!」

 

Aクラスの大半がその言葉に動揺しており、その中には俺と先程闘った霧島紫桜さんも動揺していた

 

「わかりました。そうなると問題を用意しなくてはいけませんね。少しこのまま待っていてください」

 

ノートパソコンを閉じた高橋先生が教室を出て行くのを見届けると雄二は俺達に振り向いて話していた

 

「遂に最終戦だ。ここまで頑張ってくれたお前達に改めて礼を言う」

 

「雄二、礼を言うなら後でさ!ここまで来たのだからあとは頼んだよ!」

 

「しっかりしなさいよ!」

 

「あぁ、任せろ」

 

「・・・・(ビッ)!」

 

「ムッツリーニ・・・お前の力には随分助けられた。感謝している」

 

「・・・・・・(フッ)」

 

「坂本君、あのこと、教えてくれてありがとうございました」

 

「ああ。明久のことか。気にするな。あとは頑張れよ」

 

「はいっ!」

 

明久達が雄二にエールを送るのと同時に俺はゆっくりと近くにより・・・

 

「あれだけ追い詰めたのだから勝てよ?」

 

「お前の日本史の勉強はスパルタだった・・・必ず結果を出す!」

 

「もし結果を出さなかったら・・・覚悟しとけよ」

 

「肝に命じとく・・・」

 

俺がそういうと雄二は若干震えていたのは敢えて見なかったことにした。そのタイミングで高橋先生が入ってきた

 

「では、最後の勝負、日本史を行います。参加者の霧島さんと坂本君は視聴覚室に向かって下さい」

 

「・・・・・はい」

 

「おう」

 

高橋先生の指示に霧島さんと雄二は教室の外へ出ていった。これでいよいよ決着がつくがどんな結果でもこれで試召戦争が幕を閉じる

 

「Aクラスが負けてもFクラスが負けても、この勝負がすべてに懸かっている・・」

 

「だね・・・」

 

「皆さんはここでモニターを見ていて下さい」

 

高橋先生がそういうと目の前にモニターが開いて画面に問題とか出てきていた。そんな様子に俺はある心配していた

 

「あの問題がでなかったら厳しいな」

 

「だね。恐らく負けることもあり得るけど・・・」

 

「あぁ、もしも出たのなら・・・」

 

「「Fクラスの勝利は目の前!」」

 

そう話しているとーー次の問題が出てきた

 

ーー次の( )に正しい年号を記入しなさい

 

(   )年に大化の改新があった

 

「「「「あ!?」」」」

 

その問題を見たとき俺達は思わず声を出した。隣にいた明久や島姉やお姉ちゃんは喜びあっていたし、秀吉もムッツリーニも嬉しそうだった

 

だが、俺は喜ばなかった。そんな喜ばない俺に明久は気になり話しかけていた

 

「総司!!遂にAクラスのが手に入るよ!?何で喜ばないのさ!」

 

「俺も正直喜びたいところだが・・・何せ雄二だぞ?やらかさなかったらいいが・・・」

 

「大丈夫だよ!雄二が自信満々にいけると言ったのだから!」

 

明久が自信満々に答えるが俺はどうしても不安で仕方がなかった。Aクラスだから心配してるのか?俺は・・・

 

暫くすると試験が終わり高橋先生が採点するためにAクラスでていき採点し終えたら、モニター越しに点数を発表した

 

《これより、Aクラス対Fクラスの日本史での結果発表を行います》

 

「「「「・・・・」」」」

 

《まずAクラス霧島翔子さん・・・・97点》

 

「「「っ!?」」」

 

「姉さんが・・・パーフェクト取れなかった・・・!?」

 

Aクラスの霧島翔子の点数が発表をされるのと同時にAクラスは悔しがる光景が見えて、霧島翔子の妹の霧島紫桜さんも呆然としていた

 

雄二がこの点数を越えていたら勝ちだが・・・どうなんだ?

 

《続きましてFクラス坂本雄二さんの点数・・・》

 

「「「「・・・・」」」」

 

俺達は息を呑んで待っていると、霧島紫桜さんをはじめとするAクラスの面子も不安そうにモニターを見ていた

 

《・・・・・・53点》

 

「「「「・・・・・・へ?」」」」

 

「・・・・あの野郎しくじったな・・・・・」

 

俺はため息をつくと同時にAクラスもFクラスもなんとも言えない雰囲気で固まっていた・・・・

 

それと同時に俺達Fクラスは卓袱台がみかん箱になった瞬間でもある・・・

 

 




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Aクラス戦 終戦

俺たちが呆然と立ち尽くしていると高橋先生が雄二と霧島翔子さんを連れてAクラスに戻り、あらためて勝負の結果発表を言った

 

「Aクラス対Fクラスの一騎討ちでの結果・・3対2でAクラスの勝ちです」

 

「「「「「・・・・・」」」」」

 

「・・・雄二、私の勝ち」

 

高橋先生が改めて勝負の結果をいうと地面に手をおいて悔しがってる雄二と微かに表情は喜んで宣言する霧島翔子さん・・・

 

うん・・・・

 

ーーカチャカチャ

 

「雄二・・・言い残すことは?」

 

明久がゆっくりとゆっくりとフラフラと雄二に近づき・・・

 

「・・・殺せ」

 

「よし・・・・いい覚悟だぁぁぁ!!」

 

「明久君!落ち着いてください!!」

 

「落ち着いなさい!アキ!!」

 

雄二の遺言に明久が興奮状態に入っていて、島姉とお姉ちゃんが全力で押さえていた。普段の明久なら恐らくは興奮するだろうが今は別の意味で興奮している

 

「だいたい、53点ってなんだよ!0点なら名前の書き忘れとかも考えられるのに、この点数だと――」

 

「あぁ・・・いかにも俺の全力だ!」

 

「この阿呆がぁーっ!」

 

「アキ、落ち着きなさい!アンタだったら30点も取れないでしょうが!」

 

「それについて否定はしない!」

 

「それなら、坂本君を責めちゃダメですよ!」

 

「くっ!どうして止めるんだ2人とも!この馬鹿には喉笛を引き裂くという体罰が必要なのに!」

 

「明久君、それは体罰じゃなくて処刑です!!」

 

お姉ちゃんと島姉が必死に明久を止めてる側では俺はゆっくりとあるものを引き抜いて、雄二の首もとに置くと、雄二は震えていた

 

「そ・・・総司・・・?な、なんの真似だ?」

 

「雄二・・・俺は言ったよな?『もし結果を出さなかったら・・・覚悟しとけよ』って・・・」

 

「あ・・・」

 

「俺はお前が霧島翔子さんに勝つために日本史を教えていたはずたが・・・どうやら聞き流していたみたいだな(チャキ)」

 

「えっとその・・・・」

 

「その命・・・償いな!」

 

俺が木刀を思い切り雄二の方にふろうとすると誰かが俺を止めた

 

「ッちょっとさすがにそれは不味いよ!?ここを血まみれにする気!?」

 

「霧島紫桜さん・・止めているところ悪いが、俺はこのバカ代表を切り裂かないと俺の気がすまないのだけど・・?」

 

「いやいや、さすがにダメよ!?貴方が犯罪になるから!?」

 

「ッチ・・・雄二、霧島紫桜さんに感謝しろよ」

 

俺が舌打ちすると霧島紫桜さんが安心したように息をはいていた

 

「・・・でも危なかった。雄二が所詮小学生の問題だと油断していなければ負けてた」

 

「言い訳はしねぇ」

 

「油断してるの認めるのかよ・・・」

 

「だから、木刀直しなさい!?というか、それはどこから取り出したの!?」

 

「企業秘密」

 

「そんな企業秘密はないわよ・・・」

 

「・・・・ところで約束」

 

「・・・・・!(カチャカチャカチャカチャ!)」

 

俺の暴走に霧島紫桜さんは疲れたように突っ込みをいれるのと同時に霧島翔子さんが雄二に約束を切り出した。その瞬間、ムッツリーニが夢中にカメラを磨いて撮影の準備も進めていた

 

「わかっている。何でも言え」

 

「・・・それじゃあ」

 

霧島翔子さんがお姉ちゃんに一度視線を送って、再び雄二に戻します。そして、小さく息を吸って・・・

 

「・・・・雄二、私と付き合って」

 

「「「「「へっ?」」」」」

 

霧島翔子さんの告白にFクラスもAクラスもみんなビックリして変な声だしていた。勿論俺や霧島紫桜さんも声は出さないもビックリしていたが、告白された当の本人は平然していた

 

「やっぱりな。お前、まだ諦めてなかったのか」

 

「・・・私は諦めない。ずっと、雄二が好き」

 

「その話は何度も断ったろ?他の男と付き合う気は無いのか?」

 

「・・・私には雄二しかいない。他の人なんて、興味ない」

 

「拒否権は?」

 

「・・・ない。約束だから。今からデートに行く」

 

「放せ!やっぱこの約束は無かったことにーーーーぎゃぁぁあ!?」

 

霧島翔子さんは雄二を引きずりながら教室を出て行った・・・

 

「姉さん・・・」

 

「あの雄二が引きずられているのか・・・こいつは写メ取り損なったな」

 

「貴方は貴方でぶれないのね・・・」

 

「さて、Fクラスの皆。お遊びの時間は終わりだ」

 

俺と霧島紫桜さんが小さなやり取りしてると、聞き覚えのある声が来たので振り向くと

 

「鉄人?なんでここにいるの?」

 

「鉄人というな。今から我がFクラスの補習についての説明をしようと思ってな」

 

「ん?(我がFクラスって言わなかった?)」

 

「おめでとう。お前らは戦争に負けたおかげで、福原先生から俺に担任が変わるそうだ。これから一年、死に物狂いで勉強できるぞ」

 

「「「「何ぃ!?!」」」」

 

あのFクラスに鉄人が見るとなれば間違いなく地獄になるぞ・・・

 

「お前らFクラスがここまでくるとは正直思わなかった。でもな、いくら『学力が全てではない』と言っても、人生を渡っていく上では強力な武器の一つなんだ。全てではないからといって、ないがしろにしていいものじゃない」

 

「いってる内容は正論ね・・・」

 

「・・・」

 

「特に吉井、坂本は念入りに監視してやる。なにせ、開校以来初の《観察処分者》と要注意人物だからな」

 

「そうはいきませんよ!なんとしても監視の目をかいくぐって今まで通り楽しい学園生活を過ぎしてみせる!」

 

「お前に悔いを改めるというのはないのか・・・?」

 

「ないです!」

 

明久の即答に鉄人は頭を抱えてため息ついていた。あの鉄人にそう真っ正面から答えるのはなかなか少ないと思うがな

 

「あぁ、それと!!俺が居らないときのために副担任が決まったからな!」

 

「「「「副担任!?」」」」

 

「あぁ。副担任は今度こちらに二人の先生が正式に配属されることになった!」

 

「「「「何ぃ!?」」」」

 

「まぁ副担任の件はおいといて・・とりあえず来週からは授業とは別に補習の時間と特別テストの時間を設けてやろう。まあ休日はゆっくり休むといい。点数が悪い奴は更に特別補習だ」

 

「「「「神は我らを捨てた・・・」」」」

 

副担任・・・いったい誰だ?

 

そう考えていると、お姉ちゃんと島姉が明久と何かやり取りしていた

 

「さぁ~て、アキ。補習は来週からみたいだし、今日は約束通りクレープでも食べに行きましょうか?」

 

「え?美波、それは週末って話じゃ・・・」

 

「ダメです!吉井君は私と映画を観に行くんです!」

 

「ええっ!?姫路さん、それは話題にすら上がってないよ!?」

 

「に、西村先生!明日からと言わず、補習は今日からやりましょう!思い立ったが仏滅です!」

 

「『吉日』だ!このバカ!」

 

明久だから仕方がないと思いますよ・・・

 

「うーん、お前にやる気が出たのは嬉しいが──」

 

「嬉しいが・・・!?」

 

言葉を区切って、明久と島姉とお姉ちゃんを見る鉄人。あぁこれは俺も鉄人の考えがわかった

 

「無理することはない。今日だけは存分に遊ぶといい!」

 

「おのれ鉄人!僕が苦境にいると知った上での狼藉だな!こうなったら卒業式には伝説の木の下で釘バットを持って貴様を待つぅぅ!!!」

 

「なら俺は明久がくたばる瞬間をとるためにを応援する」

 

「斬新な告白と応援だな、おい」

 

俺と明久の宣言に鉄人は呆れたように言うと、島姉が怒って明久に言っていた

 

「アキ!こんな時だけやる気を見せて逃げようったって、そうはいかないからね!」

 

「ち、違うよ!本当にやる気が出ているんだってば!」

 

「吉井君!その前に私と映画です!」

 

「姫路さん、それは雄二じゃなくて僕となの!?」

 

「アキ!いいから来なさい!」

 

「あがぁっ!美波、首は致命傷になるから優しく──」

 

必死の抵抗むなしくお姉ちゃんと島姉に連行された明久・・・。俺はお姉ちゃんも島姉も明久が好きなだと知ったのはつい最近だ

 

お姉ちゃんの好きな人ができたのは喜べばいいのか何か複雑だな・・・

 

「あなた少し時間がある?」

 

「ん?まぁあるが・・・」

 

「・・・少し放課後私と話するの付き合ってくれない?」

 

「・・・は?」

 

お姉ちゃん・・・どうやら俺も何やら大事な話ができたので帰るの遅くなります・・・

 

 




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Aクラス後の放課後

俺は現在私服で駅前についてゆっくりしていた。因みに霧島紫桜さんに俺との連絡交換せがまれたから教えた

 

「しかし、雄二の奴が負けたお陰で鉄人の補修は嫌だな・・・・」

 

「仕方ないでしょ?貴方達は私達に戦争挑んで負けたのだから」

 

「それを言われたら何も言い返せない・・・。あー・・・」

 

「どうしたの?」

 

「いや・・・、結構可愛らしい服を着ているな~って思った」

 

「かわっ、べべつに!貴方に誉められて嬉しい訳じゃないから!!」

 

「・・・何で俺と目を合わせないんだよ・・・まぁいい」

 

俺は何で霧島紫桜さんが俺に罵倒されたのかはよくわからないが、そこはおいとこう

 

「で・・・?俺と話ってなんだ?」

 

「えぇ。貴方・・・私のことを本当に覚えていないの?」

 

「・・・多分、今日が初対面のはずたが?違うのか?」

 

「そう・・・。なら、これを言えば思い出すかしら・・・三年前の貴方が一人の女の子を助けてくれたことを」

 

「三年前・・・?・・・は?!」

 

俺は霧島紫桜さんの言葉に気になり考えると俺は霧島紫桜さんを見て驚いた

 

「思い出した?」

 

「いやいや、まてまて。三年前の子だとした今と物凄く違うだろ」

 

「そうね。貴方の言う通り三年前の私は今みたいな性格ではなかったわ・・・。でもあのとき以降は私は変わったわ」

 

「そうか・・・」

 

俺たちがしんみりと昔のことを話してると、この空気を変えるバカの声が聞こえた

 

「僕の食費があぁぁぁぁ!?!!」

 

「・・・この声、貴方のクラスの人間じゃないの?」

 

「あぁ・・・」

 

俺は霧島紫桜さんの問いにあきれて答えると、霧島紫桜さんはその声に気になるそぶり見せていたのでとりあえずあのバカの方にいくことになった

 

「うるさい!バカ!」

 

「いたぁぁぁ!?」

 

「飛び蹴り!?」

 

俺はとりあえず、バカに思い切り飛び蹴りすると霧島紫桜さんが驚いたように突っ込みいれていた

 

「誰だ!?僕の頭に飛び蹴りしたのはぁ!?」

 

「俺だよ・・・」

 

「総司!?なんでここにいるの!?」

 

「それはこちらの台詞だ。なに大きく叫んでいる?」

 

俺はこのバカに何であんなことを叫んだのかきくと明久は疲れた顔して説明していた

 

「あぁ、食費がピンチなんだ」

 

「あぁ、なるほどな・・・」

 

「ところであの人はたしかAクラスの人だよね?」

 

「あぁ、この人は」

 

「私のことは自分で自己紹介します。初めまして、Aクラスの霧島翔子の妹の霧島紫桜といいます」

 

「あぁご丁寧に・・・ーってえぇ!?霧島さんの妹!?」

 

「はい」

 

明久は霧島紫桜さんの言葉に反応遅れて大声あげていた。すると、お姉ちゃんや島姉がいつの間にか来ていて自己紹介していた

 

「ウチはFクラスの島田美波よ」

 

「私は姫路瑞希です!よろしくお願いします」

 

「私のことは紫桜ってよんで?姉さんと同じ呼び方だとわからなくなるから皆には下の名前で呼んでもらっているから」

 

女の子は仲良くなるの速いな・・・。そう思っていると聞きなれた声がしたので振り返った

 

「お前らはいいよな・・・まだ自由があるのだから・・・」

 

「ん、その声は雄二か・・・・は?」

 

「なんでここにい・・・る・・・の?」

 

振り返ると、霧島さんと大昔の手錠をかけられた雄二がいた。こいつは・・・

 

「写メとるチャンスだ!」

 

「取るな!?そして、やめろ!」

 

「あ、まだ言い返す元気は残ってる・・・」

 

「ったく・・そもそもそんな古い手錠はさすがの俺もできないぞ」

 

「総司・・・お前の木刀でこの手錠を切ってくれ・・・じゃないと俺は・・・」

 

「精神的に来てるね」

 

「まぁ、何があったかは触れないでおこう。それと切るのは・・・断る」

 

俺はいつもよりもやつれて虚ろな目の雄二を見てさすがに今は追い討ちかわいそうだと思いやめておいた。すると、霧島さんが雄二に映画の事を聞いてきた

 

「・・・・雄二は何みたい?」

 

「それを聞いて・・・俺の希望は叶えられるのか・・・・?」

 

「・・・・・じゃあ、『愛の黙示録―完全版―』」 

 

「おい、それ4時間もするやつだろ!あと聞いた意味はないのか!?」

 

「・・・ない。そして2回見る」 

 

「1日の半分も座ってられるか!!帰らせてもらう!!」 

 

「・・・・・・嫌なら、寝てても良い」 

 

「それは気絶って言う―ぎゃぁぁぁ!?」

 

 「・・・・・・学生2枚2回分」 

 

「はい。学生1枚気を失った学生1枚、無駄に2回分ですね」 

 

「「・・・・・・」」 

 

あまりのやり取りに俺と明久はなんとも言えず固まっていた。だが、対照的にお姉ちゃんや島姉は目をキラキラしていた

 

「姉さんやりすぎです・・・」

 

「・・・明久、今日は映画付き合うし奢るからこのお返しはきちんとしてくれよ」

 

「うん・・・ありがとう。総司」

 

俺と明久なんとも言えない気持ちで連れていかれた雄二を見届けた。さすがに今回だけは同情する・・・ 

 

耐えてくれ・・・代表

 

ーーイギャァァァア

 

あいつの死の叫びが聞こえた気がした・・・。尚、そのあとは明久達と5人で楽しく過ごしたのはここだけの話と霧島紫桜さんから下の名前で呼び捨てすることになったのはここだけの話だ・・・

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。次回もよろしくお願いします


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再会

あのAクラスとの召喚獣が終わり1日経過したが、俺は学校に忘れ物をしていたのを思い出した。今日は土曜日なので学校は休みだ・・つまり、休みの日にわざわざ俺は忘れ物を取りに行く事になった

 

「いけねぇな。あれを忘れていったのは不味いから取りに来たが・・・とりあえず職員室にいくか」

 

制服姿の俺はFクラスの方も鍵はたしか先生が持っているはずだから鍵をもらって開けておこうとしていた。・・あ、でも鉄人がいたら補習とかされねぇかな・・・そう考えていると、後ろから俺は声がかけられた

 

「あら、貴方はFクラスの・・・姫路総司君ではないですか?」

 

「あ、おはようございます。竹内先生」

 

俺は後ろに振り返ると、現国の女性の先生である竹内先生が声かけてきたので俺はきちんと挨拶した

 

「はい、おはようございます。今日は学校がないはずですがどうされたのですか?」

 

「あー、教室で忘れ物をしてしまったの今日の朝に気づいたので取りに来たのです」

 

「そうですか。困りましたわね・・・私はいまから会議ですから」

 

「会議?」

 

俺は竹内先生が言った言葉が気になり、聞き返すと竹内先生は優しく微笑みながら説明してくれた

 

「はい。2週間後に学園祭・・・この文月学園の行事があるのはご存じですよね?」

 

「あ、なるほど。その会議ですか?」

 

「えぇ。私とかは今からそれの話し合いも参加するのです。多分今職員室は入れないと思いますので、時間を改めて取りに行くのが言いかと思われます」

 

「あー、なるほどですね。そいつは参ったな」

 

職員室が会議になるとさすがに入る度胸は俺にはない・・・

 

「なら、俺が帯同してこいつの面倒見ましょうか?」

 

「あ、いいのですか?」

 

「あんたは!?」

 

俺は声を来た方に振り向くとその人は安心させるように話していた

 

「トシがこのあと職員室で本題切り出してくれるので一時的に俺が抜けても大丈夫ですよ」

 

「わかりました。近藤先生よろしくお願いします」

 

竹内先生が頭を下げて、職員室に向かうと俺はその人に呆れながらも笑顔で声かけた

 

「お久しぶりですね。近藤さん」

 

「おう、元気そうでなによりだな!総司!」

 

人懐こく周りが見ても安心させるように頼れる兄貴分で俺がもっとも信頼してる男、近藤さんがいたのだ

 

「不法侵入ですか?」

 

「そうそう・・・って違うわ!今年の四月からここの学園で働くことになったんだよ」

 

「今年からですか?」

 

「あぁ。俺が道場の師範しているのは知っているな?で、ある日学園長に頼まれて俺とトシもここに働くことになったんだ」

 

「なるほどですね。でも、近藤さんは教えること出来ました?」

 

「あぁ、俺は立場上は生徒指導の先生みたいなものになっている。それとトシは体育の先生をしているぞ」

 

「えぇ?近藤さんならまだしも土方の野郎がきちんと教えれるのか。あの野郎の体はマヨネーズで出来ているから」

 

俺がそういうと後ろから怒気の聞いた声が飛んできた

 

「そのなめた口は誰に向かっていってやがる・・・!」

 

「土方さんにですよ」

 

「俺かよ!!?ふー・・・そこに直れ。久しぶりにてめぇをお説教してやる・・・!」

 

「あー安心してください。お説教する必要はないんで」

 

「あ?なんでだ?」

 

「俺がこの世でなめているのは土方さんだけですからお説教する必要はないんですよ」

 

俺がそういうと土方さんは鬼の様な顔になり俺をにらみ・・・

 

「てめぇは・・・どこまで俺を怒らせたら気が済む!?!」

 

「永遠にですよ」

 

「この野郎・・・!!」

 

「あーハイハイ!そこまでにしとけ!二人とも!そういうところは昔から変わらないな」

 

俺と土方さんのやり取りに近藤さんが呆れながらも笑って俺たちを止めていた

 

「ったく、近藤さん。俺は先に会議出るから必ず後から参加してくださいよ」

 

「おう!」

 

土方さんは少しだけ疲れた顔で職員室に向かうと俺は近藤さんとFクラスに向かって歩いていた

 

「土方さんが生徒に教えれるイメージ俺はねぇな・・・」

 

「まぁ、確かにあいつが数学を教えれるイメージはないがな。まぁ一応、あいつも生徒指導でもあるぞ」

 

「なるほどですね」

 

俺らがそう話すとFクラスの教室前にに着いた。そして目的のものをとると鍵を閉めてもらった

 

「ところで近藤さんは何を教えているのですか?生徒指導だけとおもえないですけど」

 

「俺か?・・・保健体育だな」

 

「何か似合っているのは気のせいだと思いたいですがね・・・。というか、土方さんは武道で似合いそうですがねー」

 

土方さんが人にきちんと教える姿・・・ダメだ。想像つかねぇ・・・

 

「そういや、近藤さん。土方さんらとはどんな話をするつもりでしたか?」

 

「ん、あぁ。話がきちんと決まったらまたいわれるだろうが学園祭の警備の話だ」

 

「警備?」

 

「あぁ。まぁ、それはまた話が通れば言われるだろうがそんな大勢では選ばないから」

 

「というとごく少数ですか?」

 

俺がそういうと近藤さんは真面目に頷いていた。この人は昔から嘘はつかないから俺は信じるけど・・・

 

「ま、とりあえずそろそろ俺も会議でるから気を付けて帰れよ」

 

「了解ですー」

 

とりあえずは目的のものを取りに帰れたから俺は近藤さんに後の事を任せて家の前までに帰ったのだが・・・

 

「お父さんなんか大嫌いです!!!」

 

ーーバァァン

 

「いたぁぁぁぁ!?」

 

誰かの怒りの声と共に俺は家のドアに思い切り直撃して叫んだ

 

「いててて・・・っん?」

 

「はぁはぁはぁ・・・大嫌いです!!あ、総ちゃん・・・」

 

「お姉ちゃん・・・どう・・・?あぐ!?っちょ首が・・・!?」

 

「・・・・」

 

お姉ちゃん!聞こえてないの?ってか何で泣いてるの!?色々聞きたいけど・・・・お姉ちゃん・・・

 

 

俺の首が絞まるぅぅぅぅう!?!

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!そして投稿遅くなりましてすいません!これからもよろしくお願いします!


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相談

しばらくしてお姉ちゃんが俺の首をつかんで走っていたのを気づくと謝ってくれた。うん・・・正直、人間って首とか絞まる以前に中を浮く経験したのは初めてだった・・・そんな姉は家出るときの公憤が落ち着いたのか、恐る恐ると俺の方を見て・・・

 

「総ちゃん・・・話があります」

 

普段優しいお姉ちゃんが珍しく真剣な顔で俺の方に振り向いて話した・・・。これは相当真面目な話だと思い俺は・・・

 

「とりあえず、近くの公園で話さない?お姉ちゃん」

 

とりあえずこの場では話せる内容ではないのなら公園で話した方がいいと思い提案すると頷いて移動してくれた

 

「・・・何かあったの?お姉ちゃん・・・」

 

「総ちゃん・・・さっきお父さんに言われたのですが・・・」

 

「うん。父さんに?」

 

「はい。・・・私を転校させると」

 

「・・・・は?」

 

俺はお姉ちゃんの突然の話に固まった・・・。それはどう言うことだ・・・?

 

「Fクラスがあまりにも悪いのと勉強環境としてもよくないからだと」

 

「何でお姉ちゃんだけ・・・あぁ大体わかった」

 

「え、なんですか?」

 

「あぁ、お姉ちゃんが気にしなくって大丈夫たよ(父さんは昔からお姉ちゃんに甘かったからなー。Fクラスの環境が不味いとか噂で聞いたから転校させようと考えてるのか?)」

 

どちらにしても、父さんはお姉ちゃんを転校させようと考えてるのは確かだろう・・・。ってあれ?弟の俺は心配されていない?

 

「総ちゃん、なんかすごく負のオーラ出てますけど・・・?」

 

「え?ごめん・・・とりあえず父さんはお姉ちゃんを転校させる考えだったから怒ったわけ?」

 

「いいえ、私が一番怒ったのはあの人は何も知らないのにFクラスの人をバカな人の集まりと勝手に判断していたことです」

 

・・・・お姉ちゃん、ごめんなさい。Fクラスは確かにバカな集団だと俺も思うよ・・・

 

「総司と瑞希?」

 

公園で会話していた俺達を呼んだのは・・・

 

「島姉?」

 

「美波ちゃん、どうしたのですか?」

 

「どうしたのはウチの台詞よ。公園で深刻そうに二人で話し合いして・・・ウチで良ければ相談乗ってあげるよ?」

 

「(どうしましょう?この事情を他の人には知られたくないのですが・・・)」

 

「(お姉ちゃん、島姉なら何かいいアイデア出してくれるかもしれないからはなそう?)」

 

「(・・・わかりました)あの・・美波ちゃんに相談があります」

 

「いいわよ」

 

島姉なら何かいいアイデアを出してくれるのではないか?って言う話にお姉ちゃんは悩んだ末相談を乗ることに決めた

 

お姉ちゃんは話した・・・。自分が転校する可能性があることもお父さんに見返したいことも・・・島姉は目をそらすことなくおとろいてはいたが真剣に聞いてくれた。そして、話を聞き終えた後は島姉が少し考えていた

 

「そう・・・瑞希が転校する恐れがあるのね。でもまだ確定ではないと・・・」

 

「はい」

 

「そっか・・・。その前にひとつ確認したいけど、総司は転校する可能性はないの?」

 

「俺はないと思いますよ。俺らの父さんはお姉ちゃんにものすごく甘いから、その対応で俺はほっといても大丈夫だろうと思われるから俺の転校の話はないんじゃない?」

 

「それはそれでなんとも言えないわね・・・」

 

俺たちの話を聞き終えた島姉は頭を抱えながらどうしたものかと考えていた。すると、お姉ちゃんが島姉にお願いしていた

 

「あの・・・この件は明久君には内緒してください。できれば、他の人にも余計な心配かけたくないので・・・」

 

「瑞希・・・わかったわ。それとお父さんに見返す方法はあるのはあるわ」

 

「本当ですか?!」

 

「えぇ」

 

お姉ちゃんがこの件は他の人に知られたくないという話に島姉は少しだけ考えるそぶり見せていたが了承してアイデアがあるの話すとお姉ちゃんが嬉しそうな顔していた

 

「ウチの知恵だけど・・・清涼祭があるのしってるよね?」

 

「はい」

 

「その、清涼祭で召喚大会があったと思うのだけど、その大会でウチと瑞希で出場してお父さんに見返さない?」

 

「なるほどね。Fクラス同士で出ていっていい成績を納めたら父さんに納得してもらえると」

 

「えぇ、どうかしら?」

 

「賛成です!!私と美波ちゃんでいい成績を納めてお父さんを見返しましょう!」

 

あれ、俺とお姉ちゃんで出て見返すのは無しなの?と心の中で思っていると島姉が耳打ちしてきた

 

「身内ではなくFクラスの知り合いがでた方が好印象が持てるとおもうから」

 

「なるほど。確かにね・・・」

 

島姉の理由に俺は納得した。本当にこういうところがしっかりしているから俺は島田とは言わずに敢えて島姉と呼ぶことにしたんだよ

 

その後は、お姉ちゃんと島姉と俺で今後をどうするかを話していた。しかし・・・お姉ちゃんの件はどう頑張っても俺とか島姉とかでは限界だ・・・

 

「あのバカ二人に頼むのがいいかも知れねぇな・・・」

 

俺は頭に思い浮かんだのは小学生の問題も解けない奴ととある代表に猛アタックしかけられている不憫な代表を思い浮かんだ

 

とりあえずは家帰って俺ができることを考えないとな・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!


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清涼祭の出し物決め!

桜色の花びらが坂道から徐々に姿を消し、代わりに新緑が芽吹き始めたこの季節。俺らの通う文月学園では、新学年最初の行事である『清涼祭』の準備が始まった

 

現在、俺達Fクラスの教室はというと・・・

 

「「「「・・・・・」」」」

 

バカと代表とそのバカ共は現在は外で野球をしていていた。残っているメンバーは俺と秀吉とお姉ちゃんと島姉だけだ

 

「あいつら外であんなことをしていて西村先生が怒っていくのは確定よ・・」

 

「あははは・・・」

 

「あの野郎共・・・(カチャカチャ)」

 

「いやまて!?お主は何をしょうとしてる!?」

 

「何って・・・あの野郎どもにバズーカを放すんだよ」

 

「お主どこでそれを手に入れた!?明らかに違法じゃろ!?!!」

 

「企業秘密ですさぁ。さぁ、あの野郎共をしっかりと狙って・・・」

 

「止めておくのじゃ!?」

 

俺達がそんなやり取りをしていると鉄人がFクラスに入ってきた。あ、これは不味いと思い俺はすぐに隠した

 

「話は進んでいるか・・・・って何故四人しかいない・・・」

 

「明久達が外で野球をしていますよ」

 

「あいつら・・・・お説教だ!!と言いたいがその前に姫路弟。お前は職員室に呼ばれているからすぐに行け」

 

「職員室に?」

 

「あぁ。近藤先生と土方先生がよんでいる」

 

「(近藤さんと土方さんが?)わかりましたけどあいつらほっといていいんですか?特に外の野球を提案したのは明久と雄二ですよ」

 

「あの二人か・・・・本当に話し合いが必要あるな(ポキポキ)」

 

そういって鉄人は鬼のような顔で外にいくと秀吉があきれたように声かけてきた

 

「お主悪意あるのぅ・・・。あれはうそをいっておるじゃろ」

 

「何言ってるんだよ。俺があいつらに言ったのは外で野球するバカはいないだろ?こんないい天気でといっただけでノリノリに外いったのはあいつらだ」

 

「お主はほんとうにこわいのぅ!?」

 

「じゃあ俺は職員室いってくるよ」

 

そういって外に出ると明久の悲鳴が聞こえたのは気のせいだろう

 

 

ーー職員室ーー

 

俺はノックしてある二人を呼び出した

 

「すいませんー。近藤さんと俺の僕の先生はいますか?」

 

「おう!きたか!」

 

「どうもです。近藤さん」

 

「誰がてめぇのしもべだぁぁ!?!」

 

「おっと、あぶねぇですね。そんなにおこりすぎますと高血圧になりますよ?」

 

「誰のせいだと思っていやがる!?!はぁはぁ・・・」

 

土方さんが一通り怒鳴り終えると近藤さんが話しきりだした

 

「総司、俺達がお前を呼んだのは文化祭・・・あぁ、この学校では清涼祭だったな。その事でお前に話があるんだ」

 

「俺にですか?」

 

「まぁ早い話、清涼祭限定での風紀委員を役目を俺達とすることになったってことだ」

 

は?

 

「別にいいですけど、俺Fクラスですよ?」

 

「あーそれは気にするな。俺達の推薦でオッケー貰った。因みに基本はFクラスで行動してくれ」

 

「わかりました。見回る感じでいいのですか?」

 

「いや、基本は俺ら教師がする。それと今回この提案をだしたのはもうひとつ訳ある」

 

俺は近藤さんと土方さんが真面目な顔になっていたので俺は真剣な顔になった

 

「・・・・実はこの文月学園であまりよくない噂を聞いた」

 

「噂?」

 

「あぁ・・・。学園長を嵌めようとしている疑いのある者がいる」

 

・・・何?

 

「それは先生か生徒ってことですか?やろうとしてるのは」

 

「わからん。とにかく、折角のお祭りなんだから騒ぎがないに越したことない」

 

「確かにですね。何か異変ありましたら直ぐに教えますよ」

 

「たのむ」

 

とりあえず、何もないに越したことがないな・・・。もしもあいつらに傷つけたりするやつがいたら俺は・・・退学されてでもいい。絶対に相手を追い詰めてやる

 

 

話し合いは終わりとりあえず教室に戻ると・・・

 

「馬鹿者!!みっともない言い訳をするな!」

 

鉄人が扉こしでの怒気のこもった声がしたのを俺は聞こえた。これはいったい?

 

「先生はバカな吉井を選んだのがそもそもの間違いなのだ!・・・まったくお前等は少しは真面目にやったらどうだ。稼ぎを出してクラスの設備を向上させようとか、そういった気持ちすらないのか?」

 

「先生、戻りましたが・・・一体どういう状況ですか?」

 

「あれを見ろ」

 

「あれ?・・・・・引くわ。あれを考えたやつらが目の前の男達が考えたと思うとひくわ」

 

「「「引くな!!」」」

 

「で、島姉。結局どれにするんですか?」

 

「「「「スルーするな!!」」」」

 

俺はうるさい連中をスルーして島姉に質問すると島姉は思い出したように言った

 

「これから決めるの。多数決でとるね」

 

「「「「えぇ・・・」」」」

 

「ブーブー言わないの!この三つの中から一つだけ選んで手を挙げる事いいわね!それじゃ、写真館に賛成の人!――――はい、次はウェディング喫茶!――――最後、中華喫茶!」

 

多数決をとった結果、僅差で中華喫茶が勝利となった。

 

「Fクラスの出し物は中華喫茶にします!全員、協力するように!それじゃあ、厨房班とホール班に分かれてねもらうからね。厨房班は須川と土屋のところ、ホール班はアキのところに集まって!」

 

「それじゃ、私は厨房班にいきましょうか?」

 

「だめだよ!?姫路さんはホールにいってほしい」

 

「え?吉井君、どうして私はホール班じゃないとダメなんですか?」

 

お姉ちゃんが心底不思議そうな顔しているので俺は話した

 

「お姉ちゃんは可愛いから、ホールでお客さんに接したほうがお店として利益が上がるとおもうよ。だろ?明久」

 

「か、かわいいですか?そうなんですか?吉井君」

 

「う、うん」

 

「吉井君がそう言うなら、ホールでも頑張りますねっ♪」

 

嬉しそうなお姉ちゃんをみた島姉が明久に質問していた

 

「アキ、ウチは厨房にしようかな~?」

 

「うん。適任だと思う。みぎゃあぁっ!み、美波様!折れます!腰骨が!命に関わる大事な骨が!」

 

「ウチもホールにするわ・・・いいね?」

 

「そ、そうですね・・・それが、いいと、思います・・・」

 

明久は島姉にきれいにお仕置きされてそのあとにそう問いかけると瀕死に答えていた・・・ 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!


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依頼

帰りのHRも終わり、俺はある場所に向かっていた。近藤さんに元々「放課後にあらためて話し合いがあるから来てくれ」と言われていたのでお姉ちゃんに先帰ってもらった

 

「予定より少し遅くなりましたがもう来ていたのですね近藤さん」

 

「おう、総司!おつかれさん」

 

人懐こい笑顔で俺に笑顔を向けてきた近藤さんを見て俺も笑顔で対応した

 

「わるいな?お姉さんと一緒に帰りたかっただろ?」

 

「そりぁ、お姉ちゃんの事とは心配ですけど・・・」

 

「はははは!相変わらずお姉さんを大切にしてるようで何よりだ!うんうん!」

 

「近藤さん・・・話ってなんですか?あんたが俺だけ呼ぶのはすごくきになるのですが」

 

何故屋上で近藤さんは俺を呼び出したのか質問すると、近藤さんが紙を見せてきた

 

「こいつを見ろ」

 

「こいつですか?」

 

「そいつは最近、他校に出入りしていると噂が出ていてな。何か企んでるのは確かだろうが・・・」

 

俺は近藤さんに見せられた名前と情報を見ていた。その事に俺は近藤さんに質問した

 

「ある意味個人情報を漏らしている感じがありますが・・・いいんですか?」

 

「その紙は元々そいつに徹底的な証拠になるひとつの手段として俺らはとっていたが念のためにお前にも知ってもらおうと思ってな」

 

「・・・それはよろしくない話があると?」

 

「あぁ、そこでお前にたのみがある。今回のお祭りのためだけに風紀委員的なのを了承してもらったのはそれの監視もかねてだ」

 

「わかりました。因みにメンバーは俺と近藤さんと土方さんだけですか?」

 

「3年と1年はなしで2年には3人。ほら、今回の風紀員のメンバーだ」

 

「メンバーは・・・俺と霧島紫桜さんと同じFクラスの山崎だけ?近藤さん、これ人数おかしくないですか?」

 

「がははは。基本は俺達が見回るだけの仕事だがこの人数にしたのは訳がある」

 

すると屋上のドアが開き、俺と近藤さんはそちらに振り向くとタバコを吸いながらこちらに歩く土方さんがいた

 

「ふー・・・そもそもそのメンバーにしたのはな。まず1つはこの件の疑いがかかっている人物に悟られないためだ。もう1つは1年だとまだこの学校把握していない部分があるし、3年は受験もあるからこれを楽しんでほしい」

 

「だから、2年生中心に回ったと言うことか。なら、風紀委員の役目果たしていないじゃないですか?この人数では」

 

「霧島紫桜さんはAクラスの担任でもある高橋先生の推薦でな。彼女なら何かあったときに的確な連絡がくれると思って俺達はオッケーにした。総司はまぁ、俺たちが知ってる通り、どんな不良でも倒せる力があるからのせた」

 

「じゃあ、何故同じクラスの山崎も選んだのですか?」

 

「「・・・・・・気分?」」

 

「まぁいいですよ。・・・もしも向こうが限度を超えることをしたら俺は遠慮なく木刀で切りますよ」

 

俺は土方さんと近藤さんにそういうと二人とも俺の顔をじっと見ていたが俺も目をそらさず見ていた

 

「・・・・人前ではなかったらいいぞ。ただし、やり過ぎたら俺たちもかばえないから気を付けろよ」

 

「わかりました」

 

「ちなみにだが、お前と霧島紫桜さんはクラス優先で動け。どうしても不振な動きがあれば些細なことでもいいから俺かトシに連絡しろ」

 

「了解です。あと場合によっては土方を巻き添えして切っていいですか?」

 

「てめぇはなんで俺を切るんだよ!?ってか、巻き添えで俺は切られるの確定!?」

 

「こらこらトシ落ち着け。とにかく、お前達は先も言ったようにクラス優先で動け。やむを得ない事情ならお前のそれも許可する」

 

「了解です」

 

俺達は話を終えると、携帯に明久からのメールが来ていた。今から来てほしい?

 

「近藤さん土方さんいっていいですか?」

 

「おう。もう話は終わったからいってこい」

 

「ふー・・・あぁ。」

 

俺は二人に確認すると、二人ともオッケーにしてくれたので俺は屋上をあとにした

 

 

俺は明久に呼ばれてFクラスに歩いていると霧島翔子さんにあった。そのとなりには、霧島翔子の妹の霧島紫桜さんがいた

 

「・・・あなたは雄二のクラスの」

 

「改めてFクラスの姫路総司です。霧島翔子さんが探している雄二なら知らないけど?」

 

「いや、貴方はなんでさらりとFクラスの代表の名前を出すの?」

 

「・・・残念」

 

するとーー

 

『まて!!坂本と吉井ぃぃぃ!』

 

「「「・・・・・」」」

 

俺達は鉄人の叫び聞いて、無言になった。あいつらはなにしたんだ?

 

「・・・紫桜、少し席を外すね」

 

「ね、姉さん・・・?なんかすごいオーラ出てるけど・・・?」

 

「・・・少し雄二をお仕置きしにいく」

 

そういうと霧島翔子さんは全速力でこの場からきえた。残った俺たち二人は・・・

 

「「は、はやい・・・・」」

 

霧島翔子さんの行動の早さに感嘆しかなかった。しかし、あの怒りは何なのだろう?

 

「そういえば、貴方のクラスも出すもの決まったのね?」

 

「あぁ。ところで、風紀委員の話はきいたのか?」

 

「風紀委員の・・・あぁ、この祭り限定での

少数でのはなしの?」

 

「本当だったんだな。とりあえず、なにか異変があったら無理せずに必ず俺に伝えろ。じゃあ、俺はFクラスに戻るから」

 

「あ、ちょ!?・・・・言うだけいくなんて・・・もう!ずるいんだから・・・・」

 

俺が言うだけ言い、教室に戻るとその時は知らなかったのだが、霧島紫桜さんは言葉でこそは怒っていたが優しく笑っていたそうだ

 

なお、教室に戻ると明久が鬼の顔でこちらに近づけてきたのはここだけの話だ・・・




ここまで読んでいただきありがとうこざいます!明日から少しだけ休憩期間として休ませていただきます。


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相談と作戦

俺は屋上から教室に戻ると、明久が危機迫った顔で俺の方に近づいてきた。因みに教室には秀吉、ムッツリーニ、明久と島姉がいるのは伝えておこう

 

「総司ぃぃぃぃぃぃ!!」

 

「ん、なんだ?明久がついに男に走りかけたのか?」

 

「ちがう!!姫路さんの転校の事で聞きたいんだ!!」

 

「は?」

 

何でこのバカがお姉ちゃんの転校の事を知ってるんだ?そう思っていると島姉が申し訳なさそうに俺の方に来た

 

「ごめん。瑞希とか総司は隠したいことかもしれないけどやっぱりアキや坂本には手伝ってほしくって・・・怒る?」

 

「いや、お姉ちゃんの事を思ってくれていたから怒らないよ。そして、その様子だと明久は本当に聞いていたみたいだな」

 

「そうだよ!!どういう事なのさ!?総司も転校するの!?」

 

「いや、俺は転校しないし、そもそもお姉ちゃんもまだ転校するとは確定していないぞ」

 

「・・・・へ?」

 

俺の言葉に明久は怒濤の怒りだったのが収まったみたいだ。その様子に島姉にある質問をした

 

「明久に全部説明したの?」

 

「えぇ。なのに、また同じことを聞くのは相当動揺してるわね・・・」

 

「とにかく、まだお姉ちゃんの転校するのは確定ではない」

 

「よ、よかった・・・」

 

「その話詳しく聞かせろ・・・・」

 

Fクラスのドアの方に聞き覚えのある声がしたので、振り向くと俺と明久は引いていた

 

何故なら・・・

 

「ゆ、雄二・・・だよ・・ね?」

 

「物凄い顔が朝と違うな。イメチェンしたのか?」

 

「な訳あるか!!!そんなイメチェンなんて要らねぇよ!?」

 

「え?でも本当に似合っているよな。ひょっとしたら明久も同じようにボコボコにしたら雄二より男前になる?」

 

「「そんなボコボコできれいになるのは漫画だけだ!!」」

 

「さて、こいつらのコントは置いといこう。とりあえずは父親が何故、お姉ちゃんを転校させようとなるのか説明しょうか」

 

「「誰のせいだと思ってる!?」」

 

とりあえず、俺は明久や雄二にも改めてきちんも説明したのだ。そして、雄二が周りを見て改めて話を切り出した

 

「総司の話が本当なら、この教室だけではきびしいな」

 

「え、なんで?」

 

「明久よ。周りを見ろ」

 

「周りを?・・・あーこの教室がボロいから?」

 

「そうだ。だが、それだけがお前達の父親が姉に転校を進めると思えない」

 

「え?」

 

雄二は黒板の方に向かって分かりやすいように書いていた

 

「お前達の父親が転校を勧める理由は3つ。まず最初は学校設備が悪く、学業に専念できない。次に教育環境が悪く体調を悪くする恐れがあること。そして最後はレベルの低いクラスメイトのせいで姫路の成長を促せない・・・この3つだとおもうがちがうか?」

 

「・・・あぁ。たしかにそうだ」

 

「そんな!?その3つはどうしたらいいのさ!?」

 

「明久、安心しろ。1つ目と3つ目に関してはどうにかなるだろ」

 

雄二は明久に安心させるように言うと、俺は雄二が言いたいことがわかったので手を上げた

 

「雄二、お前の言いたいことがわかった」

 

「ほう、なんだ?」

 

「1つ目に関しては確か西村先生が学園祭で得たお金で設備を買うことが出来る。つまり、言い換えれば儲かればこの悪い環境を変化できると言うことだな」

 

「「「「なるほど!」」」」

 

「そして、3つ目に関してはFクラスの人間の誰かかまたはお姉ちゃんと島姉が召喚大会に出て優勝かそれができなくてもよい成績で勝ち残れたら学年トップにも渡り合える生徒がFクラスにいるってことになれば解決はできる」

 

「なるほど。確かに!僕らがFクラスの誰かがいい成績を納めたら姫路さんのお父さんも納得してくれるよね・・・ってあれ?姫路さんと一緒に総司はでないの?」

 

「俺は色々と忙しいから出れないのさ。主に昼寝で・・・何でもないですよー」

 

「「「「(こいつ仕事サボるつもりか!?明らかに目をそらしたぞ!!)」」」」

 

明久達が何か心の中でいっている気がするが俺は聞かなかったことにして、雄二は咳払いして続きをいった

 

「まぁ、総司のその事は置いといて、2つ目に関しては生徒だけの力ではどうすることもできないから、俺と明久と総司で今から学園長に環境の改善を直訴しに行くぞ」

 

「何で俺も?」

 

「お前暇なんだから別にいいだろ?」

 

「まぁいいけど・・・」

 

「じゃあ、いくぞ」

 

俺は仕方なく雄二と明久に着いていき学園長室にいくことにした

 

ただ、まぁでない理由はもうひとつある。近藤さんたちからもらった資料での要注意組が何かしらのアクシデント起こした場合のためだがそれはここで話すことではない・・・

 

ま、こいつらが動いてくれるのは俺としても有難い・・・お姉ちゃんが転校するのは避けたいからね・・

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!ひさびさにこちらも更新できました!時々更新パターンになるかと思いますがこれからもよろしくお願いします!


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向上

ーー学園長室前ーー

 

俺達は目の前に学園長室の扉にたっていた。本当にこの二人が動いてくれたら色々と助かる。すると、学園長室前に何だか中の会話が聞こえた

 

『賞品の・・として隠し・・・』

 

『・・こそ・・勝手に・・如月ハイランドに・・・』

 

なんか中で会話しているな。しかも、賞品と如月ハイランドというキーワードは流石に気になるな・・・

 

「あれ?」

 

すると明久も気づいたのかキョトンとしていた。そんな明久に雄二は声かけた

 

「どうした、明久?」

 

「いや、中で何か話しているみたいなんだけど」

 

「そうか。つまり中には学園長がいるというわけなんだな。無駄足にならなくて何よりだ。さっさと中に入るぞ」

 

「だね」

 

雄二と明久はノックしないで部屋に入る流れで俺もはいった

 

「「「失礼しまーす!」」」

 

学園長室の立派なドアをノックして、俺と雄二と明久はずんずんと入っていった。俺も普通に挨拶してはいった

 

「不倫の会話でもしてるのですか?失礼します」

 

「本当に失礼なガキどもだねぇ。普通は返事を待つもんだよ。あと、不倫の会話とかしてないよ!」

 

「冗談ですよ」

 

藤堂カヲル学園長・・・試験召喚システム開発の中心人物でもあり、基本は研究をしていた人間だからか、ずいぶん規格外なところが多い。そんなやり取りをしていながらも俺は隣にいる人物を見た

 

「やれやれ。取り込み中だというのに、とんだ来客ですね。これでは話を続けることも出来ません。・・・まさか、貴方の差し金ですか?」

 

眼鏡を弄りながら学園町を睨み付けたのは教頭の竹原先生だ。そいつがおると知った俺は少し警戒すると、学園長が教頭の言葉に突っぱねていた

 

「馬鹿を言わないでおくれ。どうしてこのアタシがそんなセコい手を使わなきゃいけないのさ。負い目があるというわけでもないのに」

 

「それはどうだか。学園長は隠し事がお得意のようですから」

 

「なら、教頭は女にモテたいためズラを被っていると言うのはほんとうですか?」

 

「そんな話はない!?!・・・とにかく隠しているのではありませんか?」

 

「さっきから言ってるように隠し事なんて無いね。アンタの見当違いだよ」

 

「・・・わかりました。そこまで否定されるならこの場はそういうことにしておきましょう」

 

すると竹原教頭は出る際に部屋の隅に一瞬視線を送って一言断って出ていった

 

「(やはり警戒しとくのは正解だな)」

 

「んで、ガキども。あんたらは何の用だい?」

 

「今日は学園長にお話があってきました」

 

学園長の前に立ち、雄二が話を切り出す

 

「こちらは今それどころじゃないんでね。学園の経営に関することなら、教頭の竹原にいいな。それとまずは名前を名乗るのが社会の礼儀ってもんだ。覚えておきな」

 

「それは失礼しました。私はFクラス代表の坂本雄二です」

 

「俺はFクラスの一人の姫路総司です。そしてーー」

 

「「三人目のこいつは二年生を代表するバカです」」

 

俺と雄二が声を揃えて明久の紹介をすると、当然明久が反論していた

 

「そんな自己紹介でわかるわけーー」

 

「そうかい。あんた達がFクラスの坂本と吉井かい。そして、そこにいるのが姫路総司かい?」

 

「ちょっとまって学園長!僕はまだ名前を言ってませんよね!?」

 

「明久の名前は今日から学年バカとなったら自己紹介通用するのか・・・。おめでとう」

 

「そんなの嫌だよ!?」

 

「気が変わったよ。話を聞いてやろうじゃないか」

 

悪役みたいに・・・いや、どこぞのアニメの司令官みたいな構えかたになっているな

 

「ありがとうございます」

 

「礼なんかいう暇があったらさっさと話しな、ウスノロ」

 

「わかりました。この有様では学園長のように縦穴式住居で生活を送ってるような原始的な老いぼれならともかく、現代の一般的な生徒が体調を崩す恐れがあります・・・つまり、体調を崩す生徒が出てくるからとっとと教室を直せクソババア・・という訳です」

 

さすが雄二。悪口と喧嘩だけは一人前だな・・・。普通この罵倒では怒るはずだが学園長は考えるそぶりしていた

 

「・・・なるほど、言いたい事は良く分かった」

 

「それじゃあ、教室を改修してくれるんですね?」

 

「却下さ。誰がオッケーといった?」

 

その言葉に明久は・・・

 

「雄二、このババアコンクリに詰めて東京湾に捨てよう」

 

とんでもないことをいったのだ。明久の言葉に雄二は制止かけて学園長に向き合った

 

「それだと環境汚染になるだろう。断る理由はなんですか?」

 

「理由も何も、設備に差を付けるのはうちのルール。今更ガタガタ抜かすんじゃ無いよ!・・・と言いたいところだが可愛い生徒の頼みだ。こっちの頼みも聞いてくれるなら、教室くらい改修しても良いさね」

 

「「「たのみ?」」」

 

俺達は学園長の言葉に復唱するように聞き返すと学園長は本題を切り出した

 

「あんたらは清涼祭で行われる召喚大会は知ってるかい?」

 

「たしかその大会には学校から贈られる正賞には、賞状とトロフィーと『白金の腕輪』、副賞には『如月ハイランド プレオープンプレミアムペアチケット』が用意されていたのですよね?」

 

「おや、バカ代表なのによく知ってるね。条件ってのはこの副賞のペアチケットなんだけど、ちょっと良からぬ噂を聞いてね。できれば回収したいのさ」

 

良からぬ噂とは・・?俺はそんなの聞いてないぞ?

 

「本来ならこの賞品は出すのは取り消したいところだけど、この話は教頭が進めた話とはいえ、文月学園として如月グループと行った正式な契約だ。今更覆すわけには行かないんだよ」

 

「大人の事情ってやつですか。悪い噂に関しては一体なんですか?」

 

明久はその悪い噂がきになり学園長に質問すると学園長はゆっくりと話を切り出した

 

「如月グループは如月ハイランドに一つのジンクスを作ろうとしているのさ。『ここを訪れたカップルは幸せになれる』って言うジンクスをね。ここだけ聞けばまだいいはなしとおもえるだろ?」

 

「もしかってその美味しい話には裏があると?」

 

「ご名答。そのジンクスを作る為にプレミアムチケットを使ってやって来たカップルを結婚までコーディネートするつもりらしい。企業として、多少強引な手段を用いてもね・・・」

 

「なに・・・!?」

 

「それはあまりよくないな・・・」

 

俺と雄二はその話を聞いてしかめ面になったが、雄二はとんでもなく震えていた

 

「お前は何でそんなに震えているんだ?雄二」

 

「お前も聞いていただろ!?『プレオープンプレミアムペアチケットでやってきたカップルを如月グループの力で強引に結婚させる』ってことだぞ!?この話は絶対にアイツは参加して、優勝を狙ってくる・・!行けば結婚、行かなくても『約束を破ったから』と結婚・・・俺の、将来は・・!」

 

「まぁお前がどんだけ被害受けても俺には関係ない話だ」

 

俺は壊れた雄二をそっとしておいて、学園長に確認の意味も込めて聞いた

 

「このバカ達が優勝したら、教室の改修と設備の向上を約束してくれますか?」

 

「何を言ってるんだい。やっているのは教室の改修だけで設備についてはうちの教育方針だ。これに関しては変える気はないよ。・・・ただし、清涼祭で得た利益でなんとかしようっていうなら話は別だよ。特別に今回だけは勝手に設備を変更することに目を瞑ってやってもいい」

 

つまり、稼いだ金でどうにかすればいいというわけか・・・

 

「わかりました。なら、Fクラスの人間としてひとつだけお願いしたいことがあります」

 

「なんだい?」

 

「この大会は基本は2対2での召喚獣でのバトル。その科目は一回戦が数学二回戦が英語・・というように毎回変わると聞いているがたしかですか?」

 

「あぁ、間違いないね」

 

「対戦表ができたらその科目の指定を雄二にやらせてあげてくれませんか?」

 

「ふむ、点数の水増しとかなら一蹴してたが、そのくらいなら構わないよ」

 

「ありがとうございます」

 

「ここまで協力するんだ。当然大会で優勝出来るんだろうね?」

 

学園長は俺たち三人に思いきり、睨みながら威圧を出していた

 

「無論だ。俺たちを誰だと思っている!」

 

「必ず優勝するからそちらこそ約束忘れないでね!」

 

「わかったよ。・・・それじゃ、あんた達に任せたよ!」

 

「「「おう!」」」

 

こうして学園長との交渉は無事に終えた・・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!最近いそがしく全然書けていないことに深くお詫びします!

時々更新しますがこれからもよろしくお願いします!


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33話

清涼祭初日の朝Fクラスの教室はいつもの小汚い様子を一新して中華風の喫茶店に姿を変えていた

 

「てめぇら、サボるなよ。俺から背を向けてサボったら・・・切る」

 

「「「「「了解です!総司隊長!!」」」」」

 

「代表代理で今この場に任されているから、サボったら命ないと思え」

 

「「「はっ!!」」」

 

俺はクラスの仲間に指示を出しながら、サボろうとしたやつがいたら切っていいと雄二の指令のもと見張っている

 

そんな様子に明久達は・・・

 

「いつもはただのバカに見えるけど、坂本の統率力は凄いわね。あと、総司がしっかりしてるのに驚いたわ」

 

「ホント、いつもはただのバカなのにね。そのバカは今、席を外して総司に任されているけど、ここまでてきぱき進めさすなんて恐ろしいなー・・・」

 

「総司もしっかりとやっているのは驚きじゃのう・・・」

 

「あ、秀吉。こっちのテーブルは終わったの?」 

 

「うむ、こっちも終了じゃ。これなら外から見たらまずわからないじゃろう」 

 

「しかし本当にすごいですね。どこからかきれいなクロスで手際よくてきぱきとやってくれるなんて」 

 

秀吉はテーブルの配置を終わったのをいうとお姉ちゃんは感嘆していた。俺のほうも一段落ついたのでそちらに合流して話に参加した

 

「まぁ、本来なら予算がもっとあったら良かったのだが・・・残念ながらテーブルを多く確保できるわけもなく、俺達のクラスのみかん箱を積み重ねていくという荒業をするしかなかったな」

 

「その積み重ねたみかん箱をテーブルを演劇部で使っているクロスをかけるから・・見せかけはそれなりのものになったがのその分クロスをめくるとこの通りじゃ・・・」

 

「これを見たら店の評判はがた落ちね。こんなのなにも知らないお客さんに見られたら衛生面上問題がないと思ってくれないわよ・・・」

 

「大丈夫だって。こんなところまで見る人なんていないし、言いふらすような人なんていないって」 

 

「そうですわね、わざわざクロスをはがしてアピールするような人は来ませんよね」

 

俺達の心配事に明久とお姉ちゃんが問題ないと否定していた。だけど、俺はどうしてもその不安が抜けきれなかった

 

「どちらにしても!ここまで装飾が完璧なら後は出し物ね!」 

 

「・・・飲茶も完ぺき」 

 

「「「「うわ!!」」」 

 

「背後にいるのは誰かと思えばムッツリーニか。その手に持っているのは試作?」

 

そういってお盆におかれた胡麻団子と陶器のティーセットが置かれたのをみて俺は確認込めて聞くと頷いていた

 

「・・・(コクッ)」

 

「え、いいの?私達が食べても」 

 

「・・・・問題ない。味見用(コク)」 

 

「それじゃいただくとするかのぅ」

 

俺も含めていただくとすることにした。すると・・・

 

「これは美味しいな」

 

「はい!総ちゃんのいう通り美味しいです!」

 

「そうね。表面はカリカリで中はモチモチで食感がいいし」 

 

「甘すぎないのがいいの」

 

さらにお姉ちゃん達はお茶も飲むと・・・

 

「お茶も美味しいです。幸せ・・・」

 

「本当ね~・・・」

 

このようにトリップ状態になり、表情もものすごく緩んでいる

 

「皆がそこまでいうなら見てるのもとったいないし僕も食たくなったからもらっていいかな?」

 

「・・・(コクッ)」

 

皿に乗った胡麻団子を一つ掴み女子達と同じよう に勢いよく頬張る明久

 

「ふむふむ・・・表面はゴリゴリ、中はネバネバ。甘すぎず、辛すぎる味わいと妙な刺激が何とも―――グゲパッ!!」

 

明久の口からありえない声がでた。あの声からして・・・もしかして・・・

 

「お姉ちゃんの手料理を当てたのか・・・」

 

「明久・・お主はすごいのぅ・・・」

 

「・・・・!!(グイグイ!)」

 

「む、ムッツリーニ!どうしてそんな脅えた様子で胡麻団子を僕の口に押し込もうとするの!?無理だよ!食べられないよ!」

 

お姉ちゃんの作った料理だとわかると、ムッツリーニは必死に明久に押し付けようとすると押し付けられた明久は抵抗していた

 

「戻ってきたぞー・・・ん?なんだ、美味そうじゃないか。どれどれ?」

 

「「「「あ」」」」

 

雄二が突然戻って来て止める間もなく、皿の上の食べ物を口にする

 

「お主はたいした男じゃ」

 

「雄二。キミは今最高に輝いてるよ」

 

「お前らが何を言っているのかわからんが、ふむふむ、外はゴリゴリでありながら中はネバネバ。甘すぎず、辛すぎる味わいがとって―――ゴパッ!」

 

どうやら、お姉ちゃんの手作りの威力はとんでもなかったというのが再確認できた。今度は俺も料理手伝わないと本当にお姉ちゃんのが心配になってくる

 

「・・・明久、雄二を呼び掛けてみてくれ」

 

「うん・・・大丈夫?雄二」

 

「安心しな・・・何の問題も無い・・・。あの川を渡ればいいんだろう?」

 

「「「(それはだめなやつだ!!)」」」

 

すぐに明久が雄二の心臓に手を置いて救命措置をとった

 

「流石にお姉ちゃんの手料理で天国いくな!せめて、俺の刀で切られて天国行け!」

 

「さらりと殺害予告出さないの!」

 

「え?あれ?坂本君はどうかしたんですか?」

 

「あ、ほんとだ。坂本、大丈夫?」

 

先程までトリップ状態だった二人が元に戻ったようだ

 

「(明久、ごまかせよ!)お姉ちゃん達ったら聞いてよ。雄二の体全体が攣ったみたい・・・」

 

「オーイ起きろー・・・」

 

おどけた口調だが、明久の手は必死に心臓マッサージをしている

 

「六万だと?バカ言え。普通渡し賃は六文と相場が決まって――はっ!?」

 

「「(任務完了!!)雄二!体全体が攣ったのだよね?!」」

 

「体全体が攣った?バカを言うな!あれは明らかにあの団子の――」

 

「「貴様にもうひとつ食わすがいいのか?」」

 

「あぁ、明久達のいう通り攣ったんだ運動不足だからな(きさまらいつか殺す)」

 

「あはは。(返り討ちしてあげるよ)」

 

「まぁまぁ、水分もしっかりとるんだな(てめぇら全員同じ方法で返り討ちしてやる)」

 

「ふーん。坂本って攣りやすいのね」

 

俺らがそういう会話をしていると島姉が不審に思い聞いてきた

 

すると明久が説明はいった

 

「ほら、雄二って余計な脂肪がついてないでしょう?そういうからだって、筋が攣りやすいんだよ。美波も胸がよく攣るからわかるとぐべぁっ!」

 

「俺が手を下すまでも無かったな」

 

「見事な攻撃の早さだ・・・」

 

俺達は明久がやられる瞬間をしっかりと見て感嘆していた。その後、秀吉がどこにいっていたのか?っていう質問に雄二はなんとかごまかしていた

 

「それと総司、教室の外にお前を待っている人がいるから少し会いに行け」

 

「俺に会いたい人?わかった」

 

俺は雄二の指示に従い外にいくと、Aクラスの霧島紫桜さんがそこにたっていた

 

「召集?」

 

「いいえ、近藤先生があなたに渡してと私に言われたからわざわざ来てあげたの」

 

そういうと小さな通信機を取り出して俺に渡してきた

 

「なにか異変があったら生徒同士で連絡取り合えって」

 

「なるほど・・・了解」

 

「それと・・・」

 

「ん?」

 

「も、もし時間あるならAクラスに来なさいよ!いいね?べ、別にむりならこなくっていいからね」

 

顔を背けながら、霧島紫桜さんはそういった。要するに来てほしいということか

 

「わかった。時間が空いていたらいかせてもらうよ」

 

「ホント!?っは・・・べ、別に!来てくれるときいて嬉しい訳じゃないから!じゃあ、頑張りなさいよ!」

 

そういうと霧島紫桜さんは顔真っ赤にしてAクラスに戻り、俺はFクラスに戻ると・・・何故か戦闘体勢に入っていたお姉ちゃんと島姉がいた

 

「・・・これどういう状況ですか?」

 

思わず敬語になる俺は悪くないはずだ・・。ほんの数分で離れた間に何故この状況に?

 

「あ、総ちゃんお帰りなさい」

 

「あ、うん。お姉ちゃん・・・この状況はなに?」

 

「アキも召喚大会に参加すると聞いてしかも優勝商品が目当てなんて聞いて・・・ね」

 

「優勝商品?」

 

俺は明久が参加する理由を知ってるがわざと知らないふりしていた。すると、お姉ちゃんが俺には分かりやすいように説明をしてくれた

 

「はい♪実は明久君の目当ての商品はプレミアムチケットが目的なんです」

 

「で、ウチ達は誰と一緒にいくのか?と聞いていたわけ」

 

「あぁ、なるほど。お姉ちゃん達はそのために問い詰めている訳か」

 

まぁ、お姉ちゃんも島姉も明久に問い詰める理由は納得できたけどその問い詰められている明久は震えていた

 

「やれやれ明久はそういうところを隠し事をするなよ。俺は知ってるからな?一緒にいきたい人をな」

 

「「誰!?」」

 

「落ち着いて落ちついて・・・たしか・・・」

 

「「たしか・・・」」

 

「俺が聞いたのは明久がいくのは鉄人といくらしい」

 

「「「「「えぇ!?」」」」」

 

俺の言葉に明久も含めて皆が驚いていた。そんな中雄二が俺にアイコンタクトとってきた

 

「(流石にそれはばれるだろ!?)」

 

「(そこで雄二の出番と言うわけ)」

 

「(!なるほど・・・)おいおい、待てよ。俺が聞いていたのは総司といきたいと聞いていたが?」

 

「「「「「えぇぇ!?」」」」」

 

雄二の言葉にさらに驚くお姉ちゃん達だが、明久は俺達にアイコンタクトとって聞いてきた

 

「(雄二と総司なにいっていれているのさ!?)」

 

「(忘れたか?明久・・・)」

 

「「(俺たちはお前が苦しむ姿が・・・楽しいのさ!!!)」」

 

「(このドSコンビぃぃぃ!!)」

 

俺と雄二と明久は笑顔でアイコンタクトをとっていた。当然、俺があいつを優しいフォローするわけ・・・ないだろ??

 

それを聞いたお姉ちゃん達の反応は・・・

 

「よ、吉井君!!何で総ちゃんや西村先生なのですか!?」

 

「そうよ、アキ!・・・まさか、この二人のどちらかと幸せになりになりにいくの・・!?」

 

「違うよ!二人ともなんて恐ろしいことを言うのさ!?」

 

「おかしいな。俺が明久から聞いたでは明久は鉄人にお世話になっているから誘うつもりだと」

 

「いやいや、俺はあいつから『総司を誘おうかどうしょう』といっていたからな」

 

「え、そうなのか?明久・・・」

 

「違うからね!?姫路さんや美波も聞いてよ!!」

 

俺と雄二は悪乗りをしながらそう聞くと明久は必死にしていた。すると、お姉ちゃん達が明久にお説教していた

 

「明久君!総ちゃんは健全な男の子なのですよ!?」

 

「そうよ!まさかアキはやっぱり・・・」

 

「ちょっと待った!?美波のその『やっぱり・・・』ってのがすごく引っ掛かるのだけど!?」

 

「明久・・・俺はそっち系ではないからな?普通に俺は男よりも女性が好きだからな?」

 

「僕も女性が好きだよ!?何でそんなこというの!?」

 

「おいおい、明久そろそろ時間だから動けよ」

 

俺がそういうと明久は悔しそうに捨て台詞を言った

 

「くっ!と、とにかく、誤解だからね!」 

 

そういって明久たちは試合会場に向かっていった。暫くはあいつの同性愛疑惑は消えないが、ささやかな犠牲になってくれ

 

「お姉ちゃん達もこれから試合あるのじゃない?」

 

「はい。総ちゃんはどういう動きに?」

 

「とりあえず、俺は基本Fクラスにいるからね?気を付けてね」

 

「えぇ。アキには必ずお仕置きも考えないと・・・」

 

「そうですね・・・」

 

「(明久、ごめん。今お姉ちゃん達の言葉からとんでもない言葉聞いたが何も聞かなかったことにした俺を許してくれ・・・)」

 

俺はお姉ちゃん達を見送ると同時に明久に心の中で謝罪した

 

 

さて・・・俺は俺で仕事をしないとな

 

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!


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お仕置きのしかたは・・

久々に更新できました・・・・中々話が作り上げるのが難しくなってきた自分に情けなく感じますがこれからもよろしくお願いします!


お姉ちゃん達も試合会場にいったその後、俺は厨房で料理を任されながら時々ホールも出回ったりしていた

 

「いらっしゃいませ~。中華喫茶『ヨーロピアン』へようこそ」

 

クラスの仲間がまた新たなお客様を出迎えていた。そんな中、須川が俺を呼んだ

 

「総司。これから山崎と共にこのクラス宣言をの意味も込めて外に呼び掛けてきてくれないか?」

 

「あれ?俺とザキはそんな役目言われていたか?」

 

「いや、言ってはいなかった。それに客を呼び込むためにも本来であれば女子がいたらいいのだが、生憎二人ともはずしているだろ。そこで代わりにお前達にたのみたい」

 

「なら20分後に戻るようにするが、とりあえず宣言してくる」

 

「ありがたい。なら頼むな!」

 

俺と須川はそう話し終えると俺は山崎を呼んでそこからFクラスの宣言もかねて出ていった

 

 

 

教室を出た俺は山崎と共にFクラスの宣言をしていた

 

「本日この文月学園のご来客のお客様~。今ならこの2ーFに美味しい中華料理食べれますよー」

 

「少し小腹をついてる人もよろしければよってくださーい」

 

俺と山崎がお客様にそう呼び掛けていると、4人の先生が俺らを呼び止めていた

 

「あれ、お前ら何してるんだ?クラスの宣言か?」

 

「それはこちらの台詞ですよ。全く・・きちんと見たら分かるのに土方さんがついにタバコの吸いすぎで頭可笑しくなったのですか?いや、それかマヨネーズを食べれずイライラしてるのですか?」

 

「てめぇは何で会ってそう次々と悪口言いやがる!?あと頭悪くなっていないからな!?」

 

「土方先生・・・マヨネーズ食べれずイライラしてるのですか?一緒に探しましょうか?」

 

「いえ、大丈夫です。竹内先生」

 

俺の言葉に土方さんは激怒しながら俺に問い詰めるなか女性で現国の竹内先生が土方さんにそう問いかけると土方さんがキリッとした顔で竹内先生の方に返事していた

 

「ガハハハ、あいかわず仲良いやり取りだな!」

 

「近藤先生、止めなくってよろしいのですか?」

 

「高橋先生大丈夫ですよ。これぐらい気にするほどの喧嘩じゃないので」

 

「いや、俺としては近藤先生が何故頬にビンタの跡があるのか気になりますが・・・」

 

「この人は先程寝ぼけて私にキスをしょうとしたのでビンタを思い切りしました」

 

「いや、顔は笑顔ですけど目は笑っていない高橋先生怖いですよ!?あとあんた格好つけているけど、そんな堂々と構えても仕方がないだろ!?」

 

俺のとなりでは山崎が近藤さんの頬の真っ赤な紅葉みたいなあとを思い切り突っ込み入れていた

 

「(で・・・何か異変はあったか?)てめぇは一回大人の口の聞き方教えたろうか・・・!」

 

「(今のところはないです)遠慮しますよ。そろそろクラスの方に戻って良いですか?」

 

「(そうか警戒怠るなよ)ッチ。仕方ねぇ・・さっさとクラスの方に行け」

 

「了解。ザキいくぞ」

 

「あ、ちょっと総司隊長!?」

 

俺と土方さんは秘密で小さい声を話すと、事の進展がないとお互いにわかった。あと、ザキが俺を隊長と呼ぶのはなんでも条件反射らしい・・・

 

 

 

そんな俺達が教室に戻ろうとすると、秀吉が対応困っていたので訳を聞くと・・・

 

「なるほどな。はた迷惑な客がいるんだな」

 

「うむ。対応はしているのじゃが・・・・どうしたものかのう」

 

「うーん・・・方法はあると言えばあるが・・とりあえずザキ」

 

「はい。なんでしょう?隊長」

 

「雄二はそろそろ終わるはずだから出迎えて事情説明してここにつれてこい。秀吉もついていけ」

 

「わかりました!」

 

「了解じゃ!」

 

さて、俺ははた迷惑な客を対応するべくその迷惑な客へ注意するべく話しかけていた

 

「お客様。他のお客様のご迷惑になりますので、お静かにお願いいたします」

 

「は、迷惑?なんのことだ?」

 

「先程からうるさいほどの声で話すのですが、何かクレームでもあるのですか?」

 

「クレーム?嫌々、こちらとしては逆に迷惑なんだよ」

 

「何が迷惑でしょうか?貴方のお連れのかたが中途半端な頭な為めいわくなのですか?」

 

「そっちじゃねぇよ!?おれらが言いたいのはこの店でのことだ!」

 

片方の剥げていない男が怒鳴りながら、俺にそういってきた。ふむふむ、とりあえず録音しとくか・・・

 

「なんのことでしょう?」

 

「なんのことでしょう?だと!?これを見ろ!!」

 

片方の男は敷いていたものをめくりあげてFクラスの机を積み重ねたのを指摘した

 

「こんなの見たら不衛生な環境で食わしているお前らは迷惑なんだよ!謝罪してほしいね!」

 

なるほど。こいつらは・・・・俺たちの頑張りを否定する敵と言うことで良いんだな・・・

 

「お客様・・・」

 

「あ、なんだ?」

 

「失礼ながら当店はこの行為に及んだお客様と認めることはできません」

 

「「は?!」」

 

俺の言葉にチンピラの二人は声揃えて驚いていたが俺は気にすることなく、話を続けた

 

「あなた方チンピラはこの行為は当店は法律としても触れていると判断しました」

 

「「法律!?」」

 

「えぇ、まずひとつはFクラスの頑張りを否定したことです。良いですか?当店は当店なりに少ない時間でたくさん工夫をしたのですがそれを否定なされるのは当店としては大変遺憾です」

 

「「は?」」

 

「当然の事ですが、当店で使用している全ての備品はきちんと消毒してありますので衛生面の問題はございませんよ?ここの学生の人ならこのクラスの頑張りを否定するのは繰り返して遺憾です」

 

それと俺は懐に物をつかみながら話を続けた

 

「それと最初に私が法律といったことですが、お客様のやり方と抗議のしかたといい強要といい明らかに度を越えています」

 

「どうせそっちが脅しているんだろ!?」

 

「では、何故法律に触れるのか説明しましょう。まず最初にそちらの男がご丁寧に対応してるのにも関わらず、『こんなの見たら不衛生な環境で食わしているお前らは迷惑なんだよ!謝罪してほしいね!』といいましたね?これは脅迫罪となります」

 

「「嘘つけ!」」

 

「そして次に法律として当てはまるのは、威力業務妨害罪・・・こんどはそちらの方が勝手に敷いていたのをわざと楽しんでくださってるお客様に聞こえるように迷惑かけたりしてる」

 

「どうせそんなのでおれらを追い出そうとしてるのだろ!?」

 

「そうだそうだ!」

 

先程よりも顔が真っ青になっているのか声に覇気がない。嘘だと疑われるのか・・・そうかそうか

 

「では、この学園の生徒指導の先生方をお呼びして話した方が信じますか?」

 

「「ゲッ!?」」

 

「私どもは構いませんが・・・そろそろ交渉かわりますか」

 

「は?なにいって・・・ごへっ!?」

 

俺の言葉にモヒカンは疑問を持ってきいてきたが、その瞬間後ろから思い切り吹っ飛ばされていた

 

「お客様、何かご不満な点が御座いましたか?」

 

そう・・・ものすごいいい笑顔の坂本雄二がそこにたっていた。そんな問いに一人の男が戸惑いなら言った。後はあいつに任せよう

 

「不満も何も今連れが蹴り飛ばされたんだが・・・」

 

「それは私のモットー『パンチで始まる交渉術』ですか?」

 

「ふ、ふざけんなよ、この野郎!何が交渉術、ぎゃあ!」

 

「そして『キックでつなぐ交渉術』です。最後には『プロレス技で締める交渉術』が待っていますので」

 

それを聞いた一人の男が真っ青になりながら雄二に向かって答えていた

 

「わ、わかった。こちらからは夏川を交渉にだそう!お、おれは何もしないから交渉は不要だ!」

 

「ちょッ!常村オレを売る気か?」

 

「ふむ。常夏コンビまだ交渉続けましょうか?」

 

雄二がものすごいいい笑顔で問いかけると共にあの二人を常夏と呼んでいた。なるほど・・・それはいい語呂だ

 

「い、いや、その必要はない!もう撤退させてもらう!」

 

「そうですか、それでは」

 

雄二が差し出された夏川の方の腰を持ちあげる・・・

 

「っちょっと待て!?もうしないといっていふのに!?」

 

「私の交渉を最終決定的に下す彼に聞いてください」

 

「た、頼む!!もう許してくれここによらないから!!」

 

常夏コンビの夏川が俺に嘆願するが、俺はゆっくりと考えて・・・

 

下した判決は・・・

 

「・・・殺れ♪」

 

「わかりました。バックドロップで締める交渉術でお終いです」

 

「ちょっと待て!何でそんな大技・・・フギャアアアア!!」

 

「な、夏川ぁぁぁぁぁぁ!?!」

 

相方が思い切り食らったのをみた常村は絶叫していた。気絶した夏川を相方の常村が支えながら・・

 

「覚えてろ!!!」

 

と、三流の悪のように叫んだ。さて、その流れで俺はこれから動くであろうお客様に呼び掛けた

 

「お客様、これは当店が企画したショーです」

 

「「「「ショー?」」」」

 

「はい。実は先程のあれはお客様に楽しんでいただこうとなりました。これは万が一店を持ったときのクレーム対応です」

 

「「「「「なるほど。そうだったのか」」」」」

 

よかった・・・お客様はどうやら信じてくれているみたいだ。その流れで雄二がお客様に呼び掛けた

 

「お客様、失礼しました。先程彼がこのようや企画を考えたのはこちらの手違いでテーブルの到着が遅れていたので、暫定的にこの様な物を使ってしまいました。ですが、たった今本物のテーブルが届きましたのでご安心ください」

 

それを聞いたお客様は出ていくことなく喜んで食べてくださった・・・・

 

そんな中、俺はザキに呼び掛けた

 

「ザキ、土方さんと近藤さんに連絡をしとけ」

 

「了解です」

 

「どうやら、話は本当だったみたいだな・・・」

 

俺は呆れながらもとりあえずお客様のために笑顔で対応した・・・・

 

 

 

 

 




いつも愛読してる皆様、長らくお待たせしました。
中々更新できず申し訳ございませんでした。色々とこちらの作品を書いていたときに三つの作品を連続投稿するのが困難ではないのかなと考えてました
一応現段階ですがこの学園祭編の話を終えたら完結にするべきか現在検討しています。まだ未定ですがこれからもよろしくお願いします


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交渉

一先ず、お客さんの流出は収まった俺らは安心してた直後に俺は雄二に礼を言った

 

「いや、助かった。さすが雄二だな」

 

「気にするな。お前も中々いいフォローをしてくれたお陰でいい結果に転んだからお互い様だな」

 

「お疲れ、雄二」

 

「お疲れ様です」

 

「何があったか分からないけどお疲れ様」

 

「姫路に島田か。その様子だと勝ったみたいだな」

 

俺と雄二が話しているとお姉ちゃん達が戻ってきて労ってくれた。そして、気になる結果を聞くと、お姉ちゃん達は嬉しそうに笑っていた

 

「はい!なんとか勝てましたよ!」

 

「えぇ」

 

お姉ちゃんは笑顔でVサインを出した。本来勝負にこだわらない性格だが、自身の転校も関係するから勝ちたいのは俺も知っている・・・

 

「よかった・・・。そういえば、雄二と明久の試合はどうだった?」

 

「当然!」

 

「俺達が勝った!!俺たちを誰だと思ってる!」

 

「・・・学園一のバカでの観察処分者と相手をなめて油断したA級戦犯バカ」

 

「「ぐふっ!?」」

 

俺の言葉に雄二と明久は瀕死の状態になり、虚ろな目になっていた

 

「まぁ、それは冗談として次も期待しとくよ」

 

「「わかってくれたのならよしとする!」」

 

「復活するの早いな・・・」

 

復活があまりにも早い二人に俺は小さく感嘆していながらもこの状況を打開するべく雄二に聞いた

 

「所でテーブルの件で聞きたい。入れ替えるのは良いけど演劇部にあるだけじゃとてもじゃ無いけど足りないと思うけどどうするんだ?」

 

「そうね。この流れだと喫茶店は大丈夫なの?」

 

「それについては心配ない。だが、その前に・・・姫路に島田。お前らも喫茶店でウェイトレスをやってくれ。落ちた評判を取り戻す為に、笑顔で愛想よく頼む」

 

「わかりました!」

 

「わかったわ」

 

「よし。それと明久、俺とついてこい」

 

「いいけど何しにいくの?」

 

「テーブルを調達するから着いてこい。それと総司にも頼みたいことがあるから来てくれ」

 

俺は雄二に呼ばれて一緒についていった

 

「俺と明久は応接室などで調達するからお前はどこかに頼んで調達してくれ」

 

「それは構わないのだけど・・方法はなんでもいいのか?」

 

「あぁ。調達さえしてくれたら文句は言わない」

 

俺は雄二のその言葉を聞いた瞬間、悪魔の囁きが頭に響いていた。そして、それを聞いた俺は了承したの同時に雄二達とは別々行動をとった

 

 

 

そんな俺はどこにいるかというと・・・・

 

「お帰りなさいご主人様・・・って、えぇ!?///」

 

「入った瞬間に霧島紫桜さんが出迎えたことにビックリした・・・」

 

「な、何で貴方が来るのよ!?来るなら連絡しなさいよ!」

 

「いや、それに関しては申し訳ないけどお客としてきたわけではなく、少しAクラスに頼みたいことがあるが代表はいるのか?」

 

「姉さんに?それなら後ろにいるわよ」

 

「え?」

 

「・・・呼んだ?」

 

いつの間に俺の背後にいたのか全く気づかなかった・・・。そのとなりには木下優子さんもいた

 

「Fクラスの貴方がAクラスにたのみって何かしら?」

 

「余っている机があるなら貸してほしいのだが・・・ないのか?」

 

「・・・ある」

 

俺の問いに霧島翔子さんは頷いていた。すると、木下優子さんが交渉するときの顔になった

 

「あら、机を貸すなら無料では不味いわね。だってこちらに得がないじゃない?」

 

「安心しな。もちろん条件がある」

 

「「「・・・条件?」」」

 

「あぁ。悪いけど紙かしてくれないか?」

 

俺は頼みに木下優子さんが紙を渡してくれたので俺はその紙に・・・

 

 

[私、Fクラスの交渉人の代表としてAクラスの机を借りる代わりにFクラスの代表をAクラスの代表が後日1日借りることを可能条件にする。尚、交渉人の代表は借りる代わりに必ずAクラス店に訪れることを約束する。

               Fクラス

               姫路総司 ]

 

と書いた。それをみた三人の反応は・・・・

 

「・・・紫桜。奥に机があったから案内してあげて」

 

「わかりました」

 

「代表がそう判断したのなら従うわ。それに店の利益も入るから私としても問題ないわ」

 

三人とも了承してくれた。そして、俺は霧島紫桜さんに使わない机を見せてくれた

 

「これぐらいの数なら足りるかしら?」

 

「十分すぎるぐらいだが・・・いいのか?」

 

「構わないわ。姉さんの指示だし、代表の命令は絶対だからね」

 

「そうか。なら、かならずこのお祭り終わったから返す」

 

「わかったわ」

 

とりあえずAクラスから机の調達完了。雄二がどんな手段でもいいといっていたのでこの手段にとらしてもらう・・

 

『待たんか!!!吉井と坂本ぉぉ!!』

 

『『絶対に逃げ切ってやる!!』』

 

「「・・・・・・」」

 

俺がAクラスの机を運ぼうとすると、聞きなれた声が聞こえて俺達は固まっていたのはここだけの話だ・・・

 

明久達・・強くいきろ・・・・

 

 

 




お久しぶりです!!この作品も久しぶりに投稿することができました!!もうひとつのバカテスは色々と修正しながら時間かけています!これからもよろしくお願いします!


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交渉の末と探し子

俺がAクラスから借りることができた机を教室に運んで戻ると、ボロボロの二人がいた・・・

 

「その様子だと捕まったのか?」

 

「うん・・・お陰で体が痛いよ」

 

「俺達はなんとか確保できたが総司・・・お前の方は?」

 

「(交渉した結果だけど)向こうも心から喜んで提供してくれたからこの通りだ」

 

「「「「おぉぉぉ!?」」」」

 

俺は雄二達に運んできた机を見せると雄二達は喜んでいた。そして、すぐに雄二は仲間に指示だして机の入れ換えも終えた

 

「さて、そろそろ俺達は二回戦あるから移動する」

 

「あーまて、まて」

 

移動しょうとした雄二を俺は呼び止めると不思議そうな顔されたので俺は話を続けた

 

「どうせ次の相手はあの野郎がいるだろ?」

 

「うん?まぁ可能性としては高いだろうな」

 

「そこでこれを使え・・・ククククッ。あの野郎にはお姉ちゃんを脅迫したのだからお礼の意味もかねてな・・・」

 

「そ、そうか。わかったからその黒いオーラをやめてくれないか?必ず出すから」

 

「約束だぞ・・・」

 

「総司が悪魔にしか見えないよ・・・」

 

失礼な・・・俺としてはあいつが俺にさんざん罵倒したようにこちらはこちらでやり返しているだけだからたいして問題はない・・・そんな明久達を見送るとお姉ちゃん達も動いた

 

「じゃあ、私たちもいきますね?」

 

「あとは頼んだよ。総司」

 

「了解!お姉ちゃん達も頑張ってね!」

 

「「えぇ/はい!」」

 

そして、俺はお姉ちゃん達がいなくなったのを確認した直後にFクラスの仲間達を呼び掛けた

 

「さぁ!Fクラスの仲間よ!雄二達が頑張ってくれているのだから、俺たちもできることをするぞ!」

 

「「「おう!」」」

 

俺の呼び掛けにFクラスの仲間はしっかりと返事していた。そして数分後には俺とザキは諸事情で抜けることになると、秀吉達は了承してくれた

 

「総司隊長。先程のクレーマ達の正体が掴みましたよ」

 

「何?」

 

「3ーAの人間で常村と夏川で、彼らは教頭と手を組んでいる可能性が高いです」

 

「だからあんなに執拗にクレーマしていたのか。ザキ、先程の音声を近藤さんと土方さんに届けろ。俺はFクラスに戻るから」

 

「了解です」

 

俺はザキに指示出すと、あいつはすぐに全速力で走っていった。俺はあとのことをあいつに任せて、俺はFクラスに戻ろうとすると・・・

 

「あのー、お兄ちゃん少しいいですか?」

 

「ん?」

 

俺は声した方に振り向くと、小さな子供がいた。この子は・・?

 

「どうしたんだ?誰かを探してるのか?」

 

「はい♪」

 

「そうか。君の名前は?」

 

「葉月と言います♪」

 

「そうか。君は誰を探してるんだ?」

 

「バカなお兄ちゃんです!!」

 

バカなお兄ちゃんか・・・一体だれだ?と思いながらも小さくしゃがんで目線を合わせた

 

「ごめん。もっと分かりやすく説明してほしいけどどんなお兄ちゃんなの?」

 

「ものすごくバカなお兄ちゃんです!!」

 

成る程な・・・この学園で物凄くバカなお兄ちゃんとなると・・・まさかあいつ?嫌々そんなわけないよな・・・・

 

そう思っていたいがとりあえずこの子を一人にさせるのは心許ないと思い俺は・・・

 

「仕方がない。俺が心当たりある教室に今からいくから来てみるか?」

 

「はいです!」

 

この葉月ちゃんと共に行動することにしました・・・・

 

 

 




お題は特に意味はありません!これからもよろしくお願いします!


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37話

俺は葉月ちゃんと歩きながらFクラスの方に戻ろうとすると、途中で雄二と遭遇してあらぬ疑いをかけたので俺はあいつに・・・

 

「これ以上俺をいじるなら霧島翔子さんに色々とお前のあらぬことを吹き込むぞ?」

 

「・・・すまなかった」

 

俺の言葉に雄二は潔く謝っていた。それでいいんだ・・・それで・・・

 

俺達は話ながらFクラスへ戻った

 

「ところで、試合は勝ったのか?」

 

「当たり前だ。ところでチビッ子は誰を探しているんだ?」

 

「バカなお兄ちゃんを探してるのです!!」

 

「・・・・成る程な。総司の言う通り、確かにFクラスにいくのが正解だな」

 

雄二は苦笑しながら俺の意図が気づいたみたいだ。この学園の俺達ならバカなお兄ちゃん=Fクラスに行くのが正解だと考えるだろな

 

「ん?」

 

ガラッと音を立てて扉が開き俺と雄二が入るとFクラスの人間は興味津々に聞いてきた

 

「お、坂本か総司の妹か?」

「可愛い子だな~。ねぇ、五年後にお兄さんと付き合わない?」

「俺はむしろ、今だからこそ付き合いたいなぁ」

 

・・・・よし、このアホどもは幼い子には毒だななな

 

「雄二、葉月ちゃんの目を隠してくれ」

 

「了解」

 

「?」

 

雄二が葉月ちゃんの目を隠してくれたのを確認すると俺は・・・

 

ーーーバゴォォォン!

 

俺はあいつらに向けてバスーカを放すと小さい子をナンパしていたあいつらの頭はアフロのようになっていた

 

「「「「・・・・ケホッ」」」」

 

「幼い子をナンパするな。ったく・・・」

 

「で?もう一度聞くが、どんなお兄ちゃんを探してるんだ?」

 

「物凄くバカなお兄ちゃんを葉月は探してます!」

 

「「「「あ、物凄くバカなお兄ちゃんは絶対吉井だ!」」」」

 

Fクラスの皆が特徴を聞くと一句一句きれいにハモると明久は半泣きになりながら抗議していた

 

「まったく失礼な!僕に小さな女の子の知り合いなんていないよ!絶対に人違い――」

 

「あっ!バカなおにいちゃんだ!」

 

葉月と名乗っていた小さな子が、明久を見つけるなりに駆けつけて抱きついた

 

それをみた俺と雄二は・・・

 

「「人違いが・・・どうした?」」

 

「・・・人違いだと、いいなぁ・・・」

 

抱きつかれた明久は遠い目になりながら悲哀を漂わしていたがすぐに気を取り直して聞いてきた

 

「って、ごめん。君は誰?見たところ小学生だけど、僕にそんな年の知り合いはいないよ?」

 

「え?お兄ちゃん・・知らないって、ひどい・・・バカなお兄ちゃんのバカぁっ!バカなお兄ちゃんに会いたくて、葉月、一生懸命『バカなお兄ちゃんを知りませんか?』って聞きながら来たのにィ!」

 

「グフッ!?」

 

子供の気持ちは正直で、それをきいた明久は涙目になり頭にはバカ!と刺さっていた

 

とりあえず葉月ちゃんをなだめておくか・・・

 

「明久・・・じゃなくて、バカなおにいちゃんがバカでごめんな?」

 

「そうじゃなバカなお兄ちゃんはバカなんじゃ。許してやってくれんかのう?」

 

「本当にあのバカなお兄ちゃんに関しては俺らがきっちりと怒るから泣き止みなよ」

 

さらに追い討ちをかける雄二、秀吉、俺。かつてここまでバカを連呼された人間がいるのだろうか?否、恐らくそんなにいないと俺は思う

 

「でもでも、バカなお兄ちゃん、葉月と結婚の約束もしたのに・・・」

 

「瑞希!」

 

「美波ちゃん!」

 

「「殺るわよ!」」

 

「ごふぁっ!」

 

「突然の武力制裁!?!っていうかお姉ちゃん達はいつからそこにいたの!!?」

 

俺はお姉ちゃん達がそこにいるのも全く気づかず驚いていた。ここにいると言うことは試合に勝ったのだと思うけど・・・

 

「ちょっと待って!結婚の約束なんて僕は全然-―」

 

「ふえぇぇんっ!酷いです!ファーストキスもあげたのにーっ!」

 

明久が尚も結婚の約束はしていないと否定すると葉月ちゃんは大泣きしていた。それをきいたお姉ちゃん達は・・・

 

「坂本は包丁を持ってきて。五本あれば足りると思う」

 

「吉井君、そんな悪いことをするのはこの口ですか?」

 

「お願いひまふっ!はなひを聞いてくらはいっ!」

 

弟の俺が言うのもなんだが・・・お姉ちゃんも島姉もほんとうにFクラスに染まってしまったのか。そんな明久の頼みに島姉は・・・

 

「仕方ないわね。二本刺したら聞いてあげるからちょっと待ってなさい」

 

「あのね、美波。包丁って一本でも刺さったら致命傷なんだよ?」

 

「あー、はいはい。お姉ちゃん達さすがにやめなよー」

 

俺が止めると葉月ちゃんは島姉を見て涙を止める

 

「あ、お姉ちゃん。遊びに来たよっ!」

 

「あぁ、思い出した!!あのときのぬいぐるみの子か!」

 

「やっぱりお前の知り合いじゃねぇか。この子にきちんと謝れ」

 

「ぬいぐるみの子じゃないです。葉月です」

 

「あぁ、ごめんごめん。葉月ちゃん」

 

明久が葉月ちゃんにきちんと謝っていると、島姉が明久に葉月ちゃんとの知り合いなのかと聞いていた

 

「うん。去年ちょっとね。美波こそ葉月ちゃんのこと知ってるの?」

 

「知ってるも何も、ウチの妹だもの」

 

「だったら最初の時点で妹の存在に気づいてあげたらいいのに・・」

 

俺は島姉や姉さんがもっと回りに見れるように気を付けてほしいなぁーと考えていたが、とりあえず一先ず周りを落ち着くことを優先にさせた。暫くしてから収まり、俺は明久達にあることをきいた

 

「ところで、この客の少なさはどういうことだ?」

 

「そういえば葉月、ここに来る途中で色々な話を聞いたよ?」

 

「ん?どんな話だ?」

 

雄二が屈んで葉月の目線に合わせると葉月ちゃんは思い出すようにゆっくりと話していた

 

「えっとね、中華喫茶は汚いから行かない方がいい、って」

 

「ふむ・・・。さっき来た連中が悪評を流しているのかもしれんのう」

 

「あの連中がやっている可能性は高いだろうな」

 

「例の連中って、あの常夏コンビ?まさか、そこまで暇じゃないでしょ」

 

明久はあまり常夏コンビをただの嫌がらせ目的のチンピラぐらいにしか認識してないようだ

 

「どうだかな。俺としてはこれに悪意ある噂を流しそうなのはそいつらしか思い浮かばねぇな」

 

「総司の言う通りだ。ひとまず様子を見に行く必要があるな」

 

「バカなお兄ちゃん!葉月と遊びに行こ!」

 

「ごめんね葉月ちゃん。お兄ちゃんはどうしても喫茶店を成功させなきゃいけないんだ」

 

「む~。せっかく来たのに・・・」

 

これではまた泣く可能性があるな・・・仕方ない

 

「葉月ちゃん、どうせならバカなお兄ちゃんも含めて俺達とお昼御飯食べに行かないか?」

 

「いいのですか!?」

 

「あぁ。な、明久?」

 

「まぁね。葉月ちゃん、その噂はどこに聞いたの?」

 

「えっとですね。短いスカートを穿いた綺麗なお姉さんが一杯いる店でした!」 

 

「よし!雄二。すぐに向かうぞ!」 

 

「そうだな明久、すぐに向かうぞ!我がクラスの成功のために(特に低いアングルから)綿密に調査しないと!」 

 

「アキ最低・・・!」 

 

「・・・吉井君酷いです」 

 

「お兄ちゃんのバカ!」 

 

お姉ちゃんらの罵倒を背に二人はその教室を求め、かなり早足で駆け抜けていった

 

とりあえずは・・・

 

「ザキ、異変があったら俺に知らせろ」

 

「はい!総司隊長!」

 

保険を掛けてザキを教室に残して俺は明久達を追いかけた・・・多分だけど、雄二にとっては地獄の場所だろうな

 

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!!


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しあわせとかいて死合わせになりかける

俺は現在葉月ちゃんが噂をきいたと思われる目的の場所に着いたが、目の前には震えている雄二とそんな雄二を説得している明久がいた

 

「・・・・何してるの?」

 

「あ、総司!雄二を説得するの手伝ってよ!!ここまで来て、引き返そうとするのだよ!?」

 

「頼む!!総司!Aクラスだけは・・・勘弁してくれ!」

 

俺達は現在Aクラスが出店している【メイド喫茶 『ご主人様とお呼び!】のところについたが、雄二はAクラスだとわかった途端にあのような対応をとっていた

 

「そっか。ここって坂本の大好きな霧島さんのいるクラスだもんね」

 

「坂本君。女の子から逃げ回るなんてダメですよ?」

 

「雄二、これは敵情視察なんだ。決して趣味じゃないんだから」

 

「・・・(パシャパシャ!)」

 

「「・・・何してる?ムッツリーニ」」

 

「・・・人違い」

 

俺と明久に生江を呼ばれたムッツリーニが必死にしてしていたが、島姉が呆れながら質問していた

 

「どこからどう見ても土屋でしょうが。アンタは何してるの?」

 

「・・・敵情視察」

 

「敵情視察と言うが世の中ではそれは盗撮という。・・・ムッツリーニあんたは犯罪ーー」

 

「そうだよ。盗撮とか、そんなことしたら撮られる女の子が可哀想だと―」

 

「・・・一枚100円。」

 

「二ダース買おう―――可哀想だと思わないのかい?」

 

「仕方ねぇ、あんたは無実だ。・・俺はなんも見ていなかった」

 

「いや、総司盗撮は犯罪だろ。そして、明久普通に注文してるぞ」

 

は!流れでスルーしてしまった!

 

「・・・そろそろ当番だから戻る」

 

明久に写真を渡し、教室の方に去っていった。結局あいつは何しにいったんだ?

 

 

「まったく、ムッツリーニにも困ったもんだね」

 

「吉井君、その写真はどうするつもりなんですか?」

 

「もちろん処分するに決まってるじゃないか。それよりそろそろお店に入ろう?もうすごくお腹がへっちゃったよ」

 

「あ、そうですね。入りましょうか」

 

バレバレの演技の明久を信じるお姉ちゃんは心が広いというか優しすぎる・・・そのまま綺麗なお姉ちゃんでいてください・・・

 

「うんうん。早く敵情視察も済ませないとって、写ってるのは男の足ばかりじゃないか畜生!」

 

「やっぱり見てるじゃないですかっ!」

 

「ご、ごめんなひゃい!くひをひっぱらないで!そおし!?あしがーー」

 

お姉ちゃんが頬をつねり、俺は明久に毛を抜くような感じで一本一本抜いた。お姉ちゃんに、嘘をついたのだから毛を抜かれるぐらいの覚悟しときな

 

「島田も明久をお仕置きしなくっていいのか?」

 

「アキのお仕置きは瑞希と総司に任せるわ。それよりも入るわよ。お邪魔しまーす」

 

俺やお姉ちゃんも明久のお仕置きが終わり、中には入ると・・・

 

「・・お帰りなさいませ、お嬢様」

 

「お帰りなさいませ、お嬢様」

 

出迎えたのはメイド服を着た霧島姉妹だった。お仕置き終わった俺らも流れではいったら

 

「それじゃ、僕らも」

 

「はい。失礼します」

 

「お姉さん、きれ~!」

 

「失礼しまーす」

 

「・・お帰りなさいませ、ご主人様にお嬢様」

 

「お帰りなさいご主人様にお嬢様・・・って、えぇ!?///ま、また貴方が来たの!?」

 

霧島姉妹は先程の島姉と同じ対応で出迎えてくれたが、霧島紫桜さんは俺が来るなりまた来たの!?っていうのはやめてくれ・・・少し傷つく・・

 

「・・・チッ」

 

「お帰りなさいませ、ご主人様にお嬢様。今夜は帰らせません、ダーリン」

 

ようやく観念した雄二は教室には入ると、霧島翔子さんはちょっとアレンジして出迎えた。その出迎えにお姉ちゃん達は目を輝かしていたが葉月ちゃんは流石にそういう知識は知らないでおってほしい

 

 

「「お席にご案内します」」

 

霧島翔子さんと霧島紫桜さんが歩き出したので、俺達もその後ろに続く。席に着いた俺は周囲を見るとAクラスの広い教室は客で一杯だった

 

「・・では、メニューをどうぞ」

 

霧島翔子さんが装丁のメニューを渡してくるので俺らはそれを見てメニューが決まったのて注文した

 

「では、メニューをどうぞ」 

 

「ウチはふわふわシフォンケーキを」 

 

「あ、私もそれでいいです」 

 

「葉月もー!」 

 

「それじゃ僕は水で、付け合わせに塩があればうれしいかな」 

 

俺は明久の注文をスルーしてメニューをみたのを頼んだ

 

「なら、俺はホットケーキで頼みます」

 

「なら、俺は・・・」

 

「・・・御注文を繰り返します。」 

 

霧島翔子さんが遮るように声を出す。

 

「・・・シフォンケーキが3つ、ホットケーキが1つ、 水1つメイドとの婚姻届が1つ特別システムが1つ、以上でよろしいでしょうか?」 

 

「全然よろしくねぇぞっ!?」

 

注文してない(食べ物ですらない)メニューが混入し動揺した叫び声をあげる雄二だが、俺は気になり、霧島紫桜さんに質問した

 

「特別システムは雄二に?」

 

「い、いえ、それはお楽しみにしてください」

 

「・・・では食器をご用意します」

 

島姉、お姉ちゃん、葉月、の元にはフォークが、明久の前には塩が雄二の前には実印と朱肉が用意された。俺はなにも用意されていなかったのは少し気になる・・・

 

「・・では、メイドとの新婚生活を想像しながらお待ち下さい」

 

「失礼いたします」

 

霧島姉妹は優雅にお辞儀してキッチンへ歩いていった後、雄二は珍しく顔色を悪くしてうつむいていた

 

「そういえば葉月ちゃんの言ってた場所ってここで良かったのか?」

 

本題を思いだした俺は情報源の葉月ちゃんに話を聞いてみた

 

「うんっ。ここで嫌な感じのお兄さん二人がおっきな声でお話してたの!」

 

「嫌な感じのお兄さん・・・二人ね・・」

 

なんとなくどんなやつかは想像つくが、もしこれが当たりならどうしてくれよう・・・そう思った矢先に入ってきた音が聞こえた

 

「おかえりなさいませ、ご主人様」

 

「おう。二人だ。中央付近の席は空いてるか?」

 

「あ、あの人達だよ。さっき大きな声で『中華喫茶は汚い』って言ってたの」

 

声の主は予想通り常夏コンビだった。さっきもこの辺で聞いたという事は通ってるようだな。・・・こりゃ、土方さんや近藤さんに知らせておくか

 

「それにしてもこの喫茶店は綺麗でいいな!」

 

「そうだな。さっきいった2-Fの中華喫茶は酷かったからな!」

 

「テーブルが腐った箱だし虫も沸いてたもんな!」

 

人の多い喫茶店の中央でわざわざ大声で叫びあう。なるほどな・・悪評が広がるのも当然だ。その時、明久が一人連中を睨みつけながら立ち上がる

 

「待ちな。明久」

 

「雄二、どうして止めるのさ!あの連中を早く止めないと!」

 

「落ち着け。こんなところで殴り倒せば、悪評は更に広まるぞ」

 

「それに、いまは我慢しろ。あの野郎らには必ず最大の屈辱与えてやるから」

 

「けど、だからってこのまま指をくわえて見えいるなんて」

 

明久の言い分もわかるが今は手を出しては言い訳ではない

 

「やるなら頭を使えということだ。おーい、翔子ぉー!」

 

「・・なに?」

 

雄二に呼ばれた瞬間に霧島登場。常に雄二の近くにいたんじゃないかと思うぐらいの速度だった

 

「姉さんを呼んでどうしたの?雄二君」

 

自身の姉が呼ばれて不思議そうに何かあったかと思い妹の紫桜さんもこっちに来た

 

「あの連中がここに来たのは初めてか?」

 

「・・・さっき出て行ってまた入ってきた。話の内容もさっきと変わらない。ずっと同じようなことを言ってる」

 

「あの人達しつこすぎて、私は大嫌い」

 

霧島姉妹は顔を歪めている。二人にとっても迷惑な客のようだ

 

「そうか・・よし。とりあえず、メイド服を貸してくれ」

 

「・・わかった」

 

霧島翔子さんの返事も迷いが無かった。やっぱお似合いの二人なんだ・・・・?

 

「き、霧島さん!?こんなところで脱ぎ始めちゃダメですっ!」

 

「そうよ!ここにはケダモノが沢山いるのよ!?」

 

「わぁ~。お姉さん、胸大きいです~」

 

 

その場で着ているメイド服を脱ごうとした霧島翔子さんをお姉ちゃんと島姉が止める。俺は目をそらそうとすると・・

 

「あ、貴方は絶対に見たらダメよ!!姉さんの体を!!」

 

「ぐぼぉ!?」

 

霧島紫桜さんは俺の首をしっかりと押さえ込みながら俺の顔は霧島紫桜さんの胸にめり込んだ

 

・・・普通の男なら喜ぶが、俺は自分の体が小さいこともあり、思い切り胸が顔に入り込んで息がしにくい!!

 

「そ、総ちゃんがしにかけてますぅ!?」

 

「紫桜さん!?総司がそのままだと窒息するわよ!?」

 

「は!?い、いけません!!姉さんの体を見られないようにと思い、体張って止めたのに私は何てことをしてしまった!?」

 

その後、騒ぎはお姉ちゃん達の手によって止められた 

 

・・・・女性に怒るほど俺は鬼じゃないが・・これは死にかけた・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!これからも宜しくお願いいたします


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運も実力のうち!

俺は姉さん達の手により、何とか女性での胸による窒息死は防いだ・・・。し、死ぬかと思った・・・

 

「ご、ごめんね?別に貴方を殺そうとかそんな行動でした訳じゃないからね!?」

 

「分かってるよ・・・。にしても、何で霧島翔子さんはそんな行動をとったんだ?」

 

「・・・雄二が欲しいって言ったから。あと、フルネームじゃなく普通に呼んでもらったらいい」

 

「わかった。なら、翔子さんと呼ばしてもらうのと下の名前を呼び捨てするのは雄二の役目だからそう呼ばしてもらう」

 

「お前らはなんでそう平然と会話つづける!?そ、それに俺がいつお前の着ているメイド服が欲しいといった言った!?予備のヤツを貸してくれって意味だ!」

 

そっぽを向いて首まで真っ赤の状態の雄二が怒鳴ると翔子さんは残念そうな顔になっていた

 

「・・・今、持って来る」

 

「私は仕事に戻るわ。それと、私の事を下の名前で呼んでね」

 

「わかった」

 

翔子さんが戻るタイミングで霧島紫桜さん・・・いや、紫桜さんも自分の仕事に戻った

 

「やれやれ、全く俺じゃなかったら死んでいたな」

 

「いや、実際に危うかったぞ」

 

「総司・・・随分羨ましい真似してくれるよね。FFF団に尋問確定だね」

 

「それをした瞬間、俺はお前らにとんでもない報復してやるがいいのか?」

 

「・・・・やめよう」

 

懸命な判断だ。いまのこの時点で俺にそれを驚かすのはどう頑張っても無理だな

 

そう思っているときに翔子さんがこちらにやって来た

 

「・・雄二これ」

 

「おうすまねぇな。ご丁寧にカツラまで」

 

「・・別にいい」

 

「(ん?なんも要求しないのか?まぁそれはそれでこっちとしては好都合だからいいとするか)そうか」

 

「で、これをどうするんの?」

 

明久は雄二の手元に残ったカツラとメイド服をみて聞いていた。尚、翔子さんは仕事の方へと戻った・・・

 

「これを着るんだ」

 

雄二は明久の方にじっと見ていたが、その明久は何を勘違いしたのか・・

 

「だってさ姫路さん」

 

「え?わ、私が着るんですか?」

 

「何をいっている?お姉ちゃんがあんなやつらに攻撃できないだろ」

 

「それじゃ、美波?でも、胸が余っちゃうとぶべらぁっ!」

 

「ツギハ、ホンキデ、ウツ」

 

「これは明久が悪いからフォローもしないがな。そもそも、島姉もお姉ちゃんも着させる選択はないだろ?」

 

「そうだ。この面子で一番割れにくいと言えば・・」

 

「ま・・・まさか・・・」

 

「「着るのはお前だ明久」」

 

「いやあぁぁぁっ!」

 

俺らが明久の名前を呼び方を叩いた瞬間、明久は心の底から叫んで、そしてすぐに俺らの方に指差した

 

「それなら、総司か雄二が着た方がいいじゃない!?そもそも総司の顔は身長も低いし、童顔だから女装いけるでしょ!?」

 

「・・・人が気にしてることを言いやがったな・・・覚えてろ」

 

「やれやれ、それならなにか勝負で決めたらいいいんだな?それならじゃんけんで・・・「待ちな、雄二」・・・なんだ?総司」

 

「なら、ここの祭らしく決めるのが一番だろ・・・?」

 

「「祭らしく・・・だと?」」

 

「そう・・・・・お祭りと言えば・・・!第一回!男らしく勝負!!男気じゃんけん対決ーー!!!」

 

「「それ全く祭りと関係ないじゃん!!!」」

 

俺は二人の突っ込みをスルーしてルールを説明した

 

「ルールは簡単!じゃんけんで勝ったやつがこの雄二の手元にある奴を着る!じゃんけんで負けた奴は着なくっていいルールだ!!」

 

「なるほどな。確かに公平だな」

 

「これなら僕は運がないから勝つことはあり得ないね」

 

俺のルール説明に二人は納得した顔だった。それと俺は注意点を言った

 

「ただし、負けて喜ぶのも禁止で勝って悔しがるのも禁止。もし、雄二が負けて喜べば翔子さんとの学園祭で半日デート券あたえる。明久はどちらも感情出やすいから、もしも少しでも感情でたらお姉ちゃん達3人に食べ物を一品奢る」

 

「「何!?」」

 

「そして、俺は俺でそれをしてしまった場合はお姉ちゃんが俺の罰決めてね」

 

「え、わ、わかりました!」

 

「心理戦もなしの純粋な運でいくぞ?じゃあ・・・」

 

「「「最初はグー!!!じゃんけんホイ!!」」」

 

明久:グー

雄二:チョキ

俺:チョキ

 

「「くそ!!負けてしまった!!」」

 

「くそ・・・あ、いや、やった!!勝ったよ!!」

 

「「はい明久アウトー!!」」

 

「何で!?」

 

俺はきちんとルール言ったのにこいつは、勝ったにも関わらず一瞬悔しがったそんなのを見逃さない俺らはもちろん判定をアウトにした

 

「ルールはルール。よって、これから秀吉を呼ぶから明久をトイレにつれていけ。それとすべて終わったらお姉ちゃん達三人になにか奢ること確定な」

 

「おう。こい、明久」

 

「うぅ、卑怯なルールだよ・・・こんなの・・・財布も飛ぶよ・・・」

 

「運も実力だから大人しくいってこい」

 

俺は悲哀漂わしながら雄二のあとをついていく明久に少しだけ運がない奴だなーとおもいながらもとりあえず犠牲になってくれと思った・・・




ここまで読んで頂きありがとございます!!次回も宜しくお願いします!


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支払い

雄二に連れていかれた明久がなかなか戻ってこないので俺はお姉ちゃん達と飯食べていた

 

「葉月、美味しい?」

 

「はいです!」

 

「ここのシフォンケーキ美味しいです~。総ちゃんのは美味しいですか?」

 

「うん。ここのホットケーキも美味しいよ」

 

「おい、戻ったぞ」

 

俺とお姉ちゃん達が注文していたのを食べていたら、雄二が俺たちのいた席に戻ってきた

 

「お、お帰りー。明久は?」

 

「あぁ、俺が秀吉に連絡して今頃メイクも終わった頃だと思うが・・・」

 

「秀吉に?」

 

「あぁ、秀吉なら完璧にあいつの女装姿を仕上げてくれるはずだ。お?着たみたいだな」

 

教室から入ってくる音がしたので振り向くと、そこには・・・

 

「「「「・・・誰?」」」」

 

「あれ明久だぞ」

 

「「「「嘘!?」」」」

 

俺たちの疑問に雄二はなんでもない顔で答えたが俺達は思わず驚いて二度見していた。秀吉に頼んでしてもらったときいたが、あれは明久とは分かりにくいな・・・

 

「あれを仕上げるレベルは高いな・・・」

 

「えぇ・・・アキとはわからなかったわ」

 

「「はい(です)・・・」」

 

そんな明久は周囲の目を気にしながら常夏コンビに近寄り、このクラスのウェイトレスを装い声をかける

 

「お客様」

 

「なんだ?・・へぇ。こんなコもいたんだな」

 

「結構可愛いな」

 

舐めるような視線を女装している明久に向ける。正直、明久の内心気味悪がっているだろうな・・・

 

「お客様、足元を掃除しますので、少々よろしいでしょうか?」

 

「掃除?さっさと済ませてくれよ?」

 

二人が席から立ち上がる瞬間、俺は見た・・・明久がなにかしょうとするのが分かる悪い顔を・・・

 

「ありがとうございます。それでは・・」 

 

明久は箒と塵取りを置いて常夏コンビの夏川の腰に手をまわした。すると、腰に手を回された夏川はデレデレな顔になり話しかけた

 

「ありがとうございます。それでは・・・」

 

「ん?なんで俺の腰に抱きつくんだ?まさか俺に惚れて」

 

「くたばれぇぇっ!」

 

「ごばぁぁっ!」

 

おぉ、常夏コンビの夏川が本日二度目の脳天痛打となった。そんな食らった夏川はよろけながらも驚いて指差していた

 

「き、キサマは、Fクラスの吉井・・!まさか女装趣味が・・・」

 

「こ、この人、今私の胸を触りました!」

 

「ちょっと待て!バックドロップする為に当ててきたのはそっちだし、だいだいお前は男だと・・・ごほぉっ!」

 

続きを言われるわけにはいかず俺はすぐに夏川の方にハイキックで夏川を地面に倒してその上に唐辛子をぶちこんだ

 

「んん?なにも聞こえないよー。俺が見たのはコイツがこのウェイトレスの胸を揉んでただろう?こいつは公衆の面前で痴漢は発情期の真っ只中だからお仕置き執行しますー」

 

「嫌々!明らかに被害者はこっちだぞ!?しかもそれは何を口にぶちこんでやがる?」

 

「これか?・・・あんたもおんなじように味わしてやるよ?地獄の鍋そこの苦しみのようにな・・・」

 

「人の質問を答えないでスルーしやがった!?それ明らかに瓶のマークにドクロマークがある時点で怖いんだけど!?」

 

俺は倒れている常夏コンビの夏川の処理を明久に任すと、明久は手早く秀吉から借りていたブラを坊主頭に付ける

 

「(任務完了だよ!総司!)」

 

「(明久、良いタイミングだ)さぁて、てめぇらの醜い姿をこの俺に見せてくれよ・・・そう、地獄の鍋底のようにな!!」

 

「くっ!行くぞ夏川!」

 

「こ、これ、はずれねぇぞ!畜生!覚えてろよこの女!そして辛いぃぃぃぃ!」

 

状況を不利と見て逃げる常村と夏川は頭にブラをつけた状態で走り去っていく。俺はそれを写メに取ったのをあいつらは知らない

 

「逃がすか!追うぞアキちゃん!」

 

「了解!でもその呼び方勘弁して!」

 

明久と雄二は逃げた二人を追跡する。本当なら俺も追いかけたいが、その前に・・・

 

「すいません。先にお会計済ましておきたいですのでお願いしまーす」

 

「なんで、貴方はそんなにマイペースなの・・・。とりあえず、あの二人の報告はお願いね?」

 

「分かってる」

 

俺はお会計する場所に向かうと紫桜さんと小さい声でそう話すと、姉の翔子さんがお会計する出てきた

 

「・・・夏目漱石2枚か坂本雄二一名どちらがいいですか?」

 

「契約通りので許してほしい。ついでに、美味しいホットケーキのお礼もかねて2000円払うからこれでいいだろ?経営するならそれも礼儀としてな」

 

「・・・お会計ありがとうございます。またのお越しをお待ちしています」

 

翔子さんに見送られ、俺は教室の外に出て常夏コンビを追いかけた。尚、お姉ちゃん達はゆっくりと食べてから動いて欲しいと言った

 

「とりあえず、ここからは俺の本来の仕事だな。シフトまでまだ余裕はある・・・ザキ!」

 

「呼びましたか、隊長?」

 

「近くにいたのか・・・俺と二人で例の仕事だ。土方さんと近藤さんがいっていた学園迷惑防止方に従い、逮捕で土方に差し出して土方を巻き添えでバズーカ放すぞ」

 

「了解しました!・・・って!それは不味いですよ!隊長!」

 

「とりあえず、犯人は例の三年。問題行為はまた詳細に報告するから見つけたら伝えな」

 

「わかりました!」

 

俺は山崎にそう指示だして俺は俺で別ルートで追いかけた・・・

 

 

20分近く探したが結局逃げ切られた事だけ伝えておこう・・・

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします


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戦略と交渉

結局、常夏コンビを捕まえることはできずにFクラスの教室に戻るとーー

 

「明久。お前が着ろ」 

 

俺が戻ってはいった瞬間に雄二は当たり前のようにチャイナドレスを明久に渡そうとしていた

 

その光景に俺は・・・

 

「明久ついに女装の喜び目覚めてしまったのか?女性に相手してもらえずに・・・ドン引きしていいか?」

 

「いや!?僕は普通にノーマルだから!?女性が好きだからね!?あと引かないで!?」

 

おれの言葉に明久が本気の嘆願しながら俺にそう言ってきた。俺はため息つきながら雄二になぜこうなったのか聞いた

 

「何でそういうことになったんだ?雄二」

 

「あぁ、実はこのままでは不味いと思って、明久の質問に建て直す方法はチャイナドレスでインパクトをつけてもらおうとしたのだ」

 

「なるほどな。で、明久は本当にそれを着させるつもりなのか?」

 

「着ないよ!?それに雄二・・・お願いだからメイドの次はチャイナとなると僕の女装趣味疑惑が確実なものになっちゃうから止めてくれない?」

 

割りと切ない顔で訴えていたのだが、俺も雄二も元々それを明久に着させるつもりは無かったので否定した

 

「安心しろ。お前がこんなのをして接客したらFクラスの客は本当に来なくなる」

 

「あぁ、総司の言う通り冗談だ。これを秀吉と女子全員に着てもらうからな」

 

「ワシが着るのは冗談ではないのか・・・」

 

「ただいま~。あれ?アキ、メイド服もう脱いじゃったんだ」 

 

「あ・・・残念です・・・結構かわいかったのに」 

 

「お兄ちゃん。葉月もう一回見たいな~」 

 

俺達が今後の対策を話しているとお姉ちゃん達が戻ってきたが、明久が先程来ていたメイド服が来てないとわかると残念そうだった

 

「ははは。残念ながらタダで人のコスプレを見せるほど世の中甘くないよ」

 

「そういうことだ。姫路に島田、クラスの売り上げの為に協力してもらうぞ」

 

明久がにこやかに笑っているが、目の方は据わっていて、そのあとに続けるように雄二が逃さないかのようにチャイナを片手に退路を断った

 

「端から見たらか弱い女達を連れていこうとしてる変質者にしかみえないぞ」

 

「な、なんだか二人とも、目が怖いですよ・・・?」

 

「凄く邪悪な気配を感じるんだけど・・・」

 

「やれ、明久!」

 

「オーケー!へっへっへ、大人しくこのチャイナ服に着替えな!」

 

「こんの変態ぃぃ!!」

 

「へ?ぐぼぉ!?」

 

次の瞬間、島姉が明久に顔面パンチを思いきりして、近くの壁まで吹っ飛ばされると明久は地面にひれ伏しながら・・・

 

「マジすんませんした!自分チョーシくれてましたっ!」

 

「弱いな、お前・・・」

 

「島姉凄いな・・・。俺でもその拳の速度を捉えるのが難しい一撃の速さだった・・・」

 

「ふん!・・・でもどうしてそうなったのよ。確か須川の話じゃチャイナ服は着ないって話になっていたじゃない?」

 

「店の宣伝のためと、明久の趣味だ。明久はチャイナ服が大好きだったよな?」 

 

「そうだよな?お前さっきそういっていたもんな?」

 

「大好・・・愛してる」

 

俺と雄二の言葉に明久がわざわざ言い直しながらもきちんと答えてくれた。それを聞いた島姉とお姉ちゃんの反応は・・・

 

「しょ・・・しょうがないわね。店の売り上げのために仕方なく着てあげるわ。勘違いしないでね?お店のためよ!」 

 

「そ、そうですね。お店のためですしね」

 

お姉ちゃん達は顔を背けながらも答えていたが俺にはわかる。あれはにやけている顔だと言うことを・・・

 

「ねぇお兄ちゃん。葉月の分は?」 

 

「ん?葉月ちゃんも手伝ってくれるの?」 

 

「お手伝い・・・?あ、うん。手伝うから葉月にもあの服ちょうだいー!」 

 

「ごめんね。お兄ちゃんたちもうれしいんだけど葉月ちゃんの分が今・・・」 

 

「・・・・・・!!(チクチクチクチク)」

 

明久が葉月ちゃんの気持ちはありがたいといって止めようとすると、いつの間にかムッツリーニが作業をしていた。それは神の手のように丁寧により速くチャイナドレスを作り上げた・・・

 

「・・・完成した」

 

「わ、ありがとうございますぅ!」

 

 「それじゃ大会が終わった後に着替えてきますね」 

 

「いや、今着替えてくれ」 

 

「「へ?」」 

 

「宣伝のためだ。そのまま召喚大会に出てくれ」

 

雄二の言葉にお姉ちゃん達はあまりいい顔ではなかった

 

「これを着て出場しろっていうの・・・?」 

 

「さすがに恥ずかしいです・・・」  

 

「お姉ちゃん達の気持ちもわかるけど、今のこの現状を打開させるにはこの方法しないんだ。クラスを宣言する意味でも・・・」

 

「僕からもお願いするよ!」

 

「明久・・・お前本当にチャイナドレス好きなんだな」

 

「もしかして坂本君達は私の事情を知って・・・」 

 

「し、仕方ないわね。クラス設備のためだし協力してあげるわ。ね、瑞希?」 

 

「あ、はい。これくらいお安いご用です」 

 

「それじゃそれを着て大会に出てくれ。そしてその時Fクラスであることを強調するんだぞ」 

 

大会に出てFクラスを強調すれば店の宣伝とFクラスにもこれだけの猛者がいるという証明になって一石二鳥だ。あと、島姉ナイスタイミングで話をそらしてくれた!!

 

「任せといて!行くよ、瑞希」 

 

「はいっ!!」 

 

お姉ちゃん達はチャイナドレスを抱え込みながらFクラスに出ていった

 

「ん?」

 

おれのポケットにブザーがなっていたのでこれは、なにかあったとわかったので

 

「明久、雄二。少し出掛けてくる」

 

「?どこにいくんだ?」

 

「トイレ」

 

「あー、なら、はやくいけ」

 

おれの言葉に雄二は呆れながらしっしっと追い払うようにいっていたので俺はさっさと出ていった

 

 

さぁて、どうやらこの祭りに要らない客が来客してるのかな?そうおもい俺は出ていった・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回も宜しくお願いいたします!


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撃退とお仕置き?

俺は廊下を歩きながら、土方さんと近藤さんに会ったので俺はとりあえず声かけた。先程のあのブザーは何かあったと言う合図だからな

 

「先程ザキから情報が入ったみたいですが、どうやら明らかに武器を持ってきた不良が此方に向かっているみたいですよ」

 

「なるほどな・・・数は?」

 

「ざっと7人らしいですよ。・・・撃退しにいっていいですか?」

 

「あぁ。とりあえず撃退したら必ずかトシに連絡しろよ?」

 

「了解。木刀で撃退の許可をしますね?」

 

「おう。行ってこい」

 

俺は土方さんと近藤さんの許可をもらい、Fクラスの方に向かっている不良どもにむかってるの確認した俺は・・・

 

とりあえず、バスーカーを放った

 

ーーぼごぉおん!

 

「「「「えぇぇ!?!」」」」

 

不良達がバスーカの音に驚いたのか大きい声がしたが俺は気にせずそちらに歩いていった

 

「はーい。てめぇら、文月学園に来客するにはそんな武器要らねぇよな?それを捨てないとすぐにバスーカー撃つからな。この犯罪行為してるグループども」

 

「「「「「ここ日本!?それこそお前が犯罪だよ!?」」」」」

 

「ふん!」

 

「「「「「聞く耳持たずバスーカの砲弾を高く打ち上げた!?」」」」」

 

俺は空を高く銃を打ち上げるとあいつらはそれを見上げていた。その隙に俺は木刀を構えてあいつらに向けていった

 

「地獄の底鍋に焼かれな」

 

「「「「はやっ!?」」」」

 

俺は走る速度を速めて不良どもの武器を切り伏せていたのと同時に最初に打ったのが落ちた

 

ーーチンッ

 

「地獄の底鍋一丁上がり・・・っとな」

 

「「「「ガバッ・・・」」」」

 

俺は木刀を直すの同時に不良どもは地面に倒れた。そんな倒れた不良どもの一人が苦しみながら俺の方を見ていた

 

「この化け物・・・7人もいたのに・・・しゃべる機会も与えず倒しやがった」

 

「一ついいこと教えてやる・・・」

 

「何だ・・・?」

 

「このバスーカは・・・偽物だよ。でかい音をそこに置いていたから俺がバスーカ打つのと同時に音が発生するような仕組みになっていたのさ」

 

「つ、つまり・・・俺たちを足止めするためにフェイクだったということか・・・参っ・・・た・・」

 

おれの言葉に一人の男は悔しそうに納得して、地面に倒れこんだ・・・

 

さて、後処理として呼ばないとな・・

 

「ザキ、近くにいるだろ?」

 

「はい。土方先生と近藤先生も既に呼んでますから大丈夫です」

 

「そうか。こいつらはどこの人間かは知らないが、文月学園の祭りには相応しくないから、きちんと土方さんと近藤さんにお説教されな」

 

「あと隊長・・・そろそろ戻っていた方がよろしいかと思われます。後処理は俺がしますので」

 

俺はザキの言葉を聞いて戻ろうとするとザキが思い出したように俺を呼び止めていた

 

「そういえば、姫路さんと島田さんと代表と吉井君が次ぶつかるみたいですから直接いくのはどうですか?」

 

「え?そうなのか?」

 

「はい。折角ですからお姉さんの勇姿見てきたらどうですか?」

 

「・・・そうだな。お姉ちゃんの試合を見てくるよ。あとは頼むな」

 

「はい!!」

 

「(さぁて、せっかくのいい気分だからお姉ちゃんの試合を見に行こう♪)」

 

俺はご機嫌になりながら4回戦の試合会場へと向かった・・・

 

 

試合会場に向かうと、何故かさっきを漂わしているお姉ちゃん達に対して震えている明久と余裕そうな雄二がステージに立っていた。どうやら、試合開始前に何かあったのかな?

 

『それでは四回戦を始めたい思います。四人とも前でてお願いします』

 

マイクをもった先生に呼ばれた四人は指示通りに前でていた。そして、先生は四人いるのを確認して次の指示を出した

 

『では、四人ともお願いします』

 

「はい。それでは・・・」

 

「「「「サモン!」」」」

 

明久達四人の声が綺麗に揃い、それぞれの足元に魔法陣が現れると一般人の観客がざわめき驚きの声をあげていた

 

『今から説明を入りたいと思います』

 

「先生、少しだけ話す時間がほしいのでマイク借りてよろしいですか?」

 

「雄二?」

 

先生が説明にはいる前に、雄二は先生の持っていたマイクを奪い、軽く咳払いして本題にはいった

 

『ご来場の皆さん、こんにちは。私たち四人組は2-Fの者です。私たちは中華喫茶ヨーロピアンというのを出店しています。場所は2ーFですのでよろしくお願いします!』

 

「「「よろしくお願いします!」」」

 

雄二の言葉に続けるようにお姉ちゃん達もお辞儀していた。そして、その流れで召喚獣も礼をするのみた一般人の観客は驚いていた

 

「先生、マイクありがとうございました。返しますよ」

 

『アハハ・・・皆さん。ご時間があれば是非2ーFにご来店お願いします!では、PRも終わったと思いますので四人ともおねがいします!それでは試合・・・開始!!』

 

先生が試合開始の合図を言うと共に、引き下がっていた。俺はこの試合がどうなるのか楽しみに見ていた

 

しかし、これでは4人の会話聞くことができないな・・・そう思っていると誰かに肩をトントンとされたので振り向くとムッツリーニがいた

 

「・・・(スッ)」

 

「・・・わかった」

 

「・・・(バッ!)」

 

俺はムッツリーニに礼を言うとあいつは消えて俺はそれをもらったのを耳につけるとお姉ちゃん達の会話が聞こえた

 

《さぁ、アキ・・どれだけいい悲鳴で泣いてくれるかしら?あなた達の快進撃はここで終わりよ》

 

《フッ、美波の考えも甘いね》

 

《どう言うことよ?》

 

《それはすぐにわかるよ・・・》

 

明久の言葉共にモニターを見ると点数が表示されていた

 

古典

2-F

姫路瑞希399点

島田美波6点

 

モニターに表示された島姉は狼狽えていた。どうやら予想していなかったことが起きたみたいだね

 

《こ、古典!?この試合は数学のはずじゃ・・・》

 

《君たちに渡したあれは・・・雄二の手作りさ!!つまり偽物だよ!》

 

《だ、騙したわね!?》

 

あぁ、なるほど。明久達によって教えられていた情報は偽物だったわけで、それによって島姉が焦ったわけか

 

《さぁ!明久!これなら俺たちは島田を倒して残りは姫路に集中できるぞ!》

 

《そうだね!こんな点数ならいないのも当然!!》

 

《なにこの悪役な二人は!?卑怯よ!》

 

《そういえば吉井君達の点数は・・?》

 

お姉ちゃんの言葉に俺はもう一つ点数表示されているのでそこを見たのだが・・・

 

古典

2-F

坂本雄二110点

吉井明久9点

 

「「「()()()()()()()》》」」」

 

全員なんとも言えない雰囲気になった。しかも会場全体が静まったかのように・・・

 

「・・・・」

 

《おい、明久・・・・》

 

《ごめん・・・正直、悪かったと思う》

 

《悪いと思うならゴミ袋共にはいっとけ、このボケ!!》

 

まぁ、雄二の怒りはごもっともだ。あの点数ではどうやってお姉ちゃんを倒すつもりだ?

 

《仕方ねぇ・・・。おい、姫路と島田。よく聞け》

 

()()

 

《明久がハイランドのペアチケットを手に入れようとしている話は覚えているな?》

 

《それがどうしたの?》

 

ん、雄二は何故このタイミングでその話をしてるんだ?

 

《一緒に行くのが総司とかになっていただろ?・・・あれは嘘だからな》

 

()()()()

 

《それじゃ誰といくのか知りたいよな?》

 

()()()()()

 

お姉ちゃん達が必死に食いつくような顔になっているので雄二は勿体ぶらすようにゆっくりと話続けた

 

《おれがきいたのは・・・そう、島田・・・》

 

《え、やっぱりアキはウチと幸せにーー》

 

《の妹といくらしいぞ》

 

《コロス》

 

おぉ、気づく人は気づくかも知れないが島姉の殺気はとんでもないな・・・

 

《待つんだ美波!僕は別に葉月ちゃんをどうこうしようなんて思っていないから!》

 

《妙に仲が良いと思ったらまさか、そういうことだったなんてね・・・》

 

《やっぱり吉井君にはお仕置きが必要みたいですね?》

 

《ひ、姫路さん・・・?》

 

おぉ、お姉ちゃんもかなりの殺気出ている・・・完全にFクラスに染まっているな・・・

 

《瑞希!アキの召喚獣をボコにして!ウチはアキの本体をボコにするから!》

 

《わかりました!!》

 

《わからない!二人の言っていることがわからないよ!!》

 

既にお姉ちゃん達の標準は明久をロックしていて、どうやら雄二のことは視界に入れてないみたい・・・

 

《いきます!!》

 

《っと!!わ、わ、わ!!》

 

《アキ!!大人しく殺られなさい!》

 

《美波!?それ反則だよ!?あと、なんか言葉のニュアンス可笑しくない!?》

 

お姉ちゃんの召喚獣の攻撃は上手いこと交わしながらも、本人は島姉にお仕置きされていた。しかし、これは反則にならないか?

 

《先生、これ反則行為では!?》

 

『反則ではありません』

 

「へー、あれはこの大会ではセーフなんだ・・・。しかし、お姉ちゃん達は本当に雄二の事を視界に入れてないな・・・あ、お姉ちゃんの剣が横に大降りしていたけど、明久が交わした」

 

お姉ちゃんの召喚獣が横に大振りするも、明久が後ろに下がったので攻撃は当たらなかった。そんな、明久は逃さずお姉ちゃんの召喚獣をしっかり捕まえていた

 

《くっ、雄二!!》

 

《よくやった・・・明久》

 

《あとは僕を巻き込まないように攻撃をーー《そんなことをしたら威力落ちるだろ?》ーーへ?》

 

《姫路と一緒に吹っ飛ばされな!!》

 

雄二はそう言うと共に何発か殴ると防御していなかったお姉ちゃんと明久がそのまま吹き飛ばされ宙を舞った。あれでは戦闘復帰が厳しいな・・・

 

《瑞希!?》

 

《よそ見するとは大したものだな!》

 

《しまっ!?》

 

《これで終わりだ!》

 

雄二はよそ見していた島姉の召喚獣を見逃すことなく吹っ飛ばした。戦闘不能かどうかは見なくても明白だ・・・なにせ点数差が・・・ね

 

『えーと・・・姦計をめぐらせ、味方もろとも相手を葬った坂本君の勝利です!!』

 

ペアではなく雄二の勝ちと判定されたか・・・まぁ、正直四人がぶつかるのは決勝戦にしてほしかったのはここだけの話だ。なぜならこの四人が決勝戦いけば、父さんの見方も少しは変わるはずだから・・・

 

とりあえず、俺は先にFクラスに戻ろうと思うと、紫桜さんから連絡があったので俺は応接室へと移動した

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!


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経過報告と・・・

俺は教室に向かう前に土方さんと近藤さんと紫桜さんとザキと俺の五人で先程起きたことを報告していた。ザキが情報をまとめてくれたので俺達は聞いていた

 

「まず、中間報告ですが一つ目は教頭と手を組んでいると思われる人物が分かりました。3年A組の二人です」

 

「ふむ・・3年生か。名前をいってくれないか?」

 

「はい、3ーAの常村勇作と夏川俊平です。彼らは教頭と手を組んでる可能性は高く、先程Fクラスにだけは何故かクレームなど特定の攻撃が多いことからなんからなの関係があるのではないかと疑っています」

 

「この二人はFクラスだけではなく、私達Aクラスに大きな迷惑もかけていました。まだ、何回も出入りして同じことをいって、とんでもない風評被害とAクラスの子を痴漢をしていました」

 

「ちなみにこいつらは俺らのクラスではとんでもないクレーマとして好き勝手してくれていましたよ。証拠として、Fクラスの時にとった音声と写真です」

 

「そして、Aクラスはこのお客様を他の迷惑行為として出入り禁止を代表権限でしています」

 

俺と紫桜さんは先程の行為といい、迷惑行為といい俺達は包み隠さずに報告すると、近藤さんは目をつむりながら考えていた。そして、考えがまとまると近藤さんは高らかに言った

 

「ふむ・・・よし、わかった!こいつらはこの清鯨祭終わり次第、俺とトシの生徒指導をすることを決定とする。西村先生にも今回の迷惑行為は話すこととする!トシはどうだ?」

 

「ふー・・・こいつらのしたことは間違いなく黒だし、賛成だ。それと教頭に手を貸してる理由の決定的な証拠をつかめ。それ次第では俺は別の動きをする」

 

「土方さんが殺されにいくのですか?そいつはいいですや」

 

「何てめぇは俺を殺そうとしてるの!?はぁ・・何、俺は俺で先程てめぇの撃退した7人の不良どもに問い詰めたら教頭からの依頼だとわかった」

 

「なら、捕まえるのにはもう決定的なのではないのですか?」

 

「所が、そうもいかねぇ。問い詰めてもシラをこくのは目に見えているから、ある程度のタイミングがあれば調べるつもりだ」

 

なるほど・・・黒を決定的に出すためにあえておびき寄せるわけか・・・

 

「今後も警戒怠らないで決定的な証拠を見つけ次第、その二人は俺と近藤さんの指導コース確定だ」

 

「あと、俺とトシは今後も教頭の行動を警戒しとく!あと、山崎」

 

「はい、なんでしょうか!」

 

「お前はFクラスの方をそろそろ仕事しろ。さすがに暗躍して観察してるのそろそろばれる恐れがあるからな」

 

「了解です」

 

近藤さんと土方さんがそれぞれの今後の方針を言い出すと俺達は反対の意思はなく賛成していた。その前に・・・

 

「ザキ、時間は?」

 

「あ、そろそろ隊長も戻らないとお姉さんが心配しますね。俺があとの話しときますので紫桜さんも行ってください」

 

「そう?なら、あとはお願いね」

 

「トシ、お前もそろそろ竹内先生と動く予定なんだろ?いってこい」

 

近藤さんの言葉に先程までクールだった土方さんが動揺していた。竹内先生といえば、確かに現国できれいな先生で優しそうな人だったが・・・

 

へぇ、あの鬼の生徒指導土方さんが・・・ね

 

「こ、近藤さん!?」

 

「あー、後の事は俺がしておくからそろそろ一緒に歩き回っときな。教頭の件は俺も探りいれておくからな」

 

「わ、わかった・・・後、てめぇ何にやにやしていやがる!?」

 

「いやいや、なにもにやにやしていませんよー。土方さんが好きな人いるなんて俺はビックリですよー」

 

「な、な、なな、何いってやがる!?てめぇは!?」

 

「いやいや、気にしなくっていいですよー。あとは俺らが何とかしますので行ってくださいよー」

 

「ぐぐぐ・・・後で殴ってやろうか・・・!」

 

土方さんは今にも怒りが爆発しそうだったが、一呼吸おいて、竹内先生の方へと向かっていった

 

その様子に俺は・・・

 

「あいつの弄るネタが増えた」

 

「隊長が悪魔のような顔になっている・・・」

 

ザキが失礼なことを言っていたが俺はスルーしてFクラスに戻るようにした

 

 

 

俺がFクラスに戻ろうとすると何故か紫桜さんも着いてきたので、俺は気になりAクラスに戻らなくっていいのか?と聞くとーー

 

「Aクラスの仕事はもうなく、折角だからFクラスの中華喫茶店食べに行くわ。言っておくけど、貴方がAクラスに食べてきてくれたからそれのお返しよ!わかった!?」

 

「あ、あぁ」

 

何故か真っ赤にしながら怒られた。俺は何か失礼なことを言ったか?そう思いながら、Fクラスに戻ろうとするとーー

 

「や、やめてください!!」

 

「放しなさいよ!」

 

「お姉ちゃん達!」

 

聞き覚えのおる声をしたのでそちらに向かうと、手首を捕まれていて抵抗しているお姉ちゃんと島姉と小さい体ながらも抵抗している葉月ちゃんがいた

 

・・・・そうか・・・

 

あいつら命要らねぇんだな・・・

 

「な、すぐに土方先生達を呼ばないとーーって!?」

 

紫桜さんの声が聞こえたが俺は無視してあいつらに気づかれないように後ろからゆっくりとーー

 

「がぼぉ!?!」

 

木刀で一人の男に顔面を叩きつけた

 

「「「「な!?」」」」

 

「てめぇら・・・誰に断ってその人たちに手を出した?」

 

「「「総ちゃん!?(総司!?・お兄ちゃん!?)」」」

 

 

俺は倒れている一人の男を足で顔面に地面をめり込ませて相手の数を見た。数は・・撃退できる人数だな・・・

 

そう思いながら、歩こうとすると

 

「キャッ!?」

 

「!?」

 

後ろに悲鳴が聞こえたので振り向くとお姉ちゃん達を連れ去ろうとしていた男の一人が紫桜さんを捕らえてナイフを見せびらかした

 

「おっと、うごくなよ・・・てめぇが動いたらこのかわいい子の顔が台無しになるぜ?」

 

「てめぇら・・・!」

 

「嫌なら抵抗するな。もし、お前が少しでも要らない動作したら、その女だけじゃなく他の女も被害受けるぞ?」

 

「・・・・ッチ!」

 

俺は木刀を納めて手をあげるとあいつらは大がかりで俺を押さえて手首を縄でしめやがった

 

「おい、女どもだけ連れていこうにもこいつに顔は見られたからつれていかねぇか?」

 

「そいつは賛成だな。この俺のかおをあそこまでしてくれたのだからな・・・」

 

「なら、女どもを逃がさないように一人一人押さえて連れていくぞ!こいつには後でお礼たっぷりとな」

 

すまねぇ、お姉ちゃん達・・・助けるつもりが俺も捕まるはめになってしまった。必ずこいつら後で地獄の目に遭わしてやるから、今は我慢してくれ

 

 

それにこういうことが起きても、あいつらなら必ず動くはずだ・・・。時間稼ぐから早く来いよ・・・!

 

 

 




久しぶりに更新です!!
なかなか更新できずすいません!時々この作品を更新させていただきます!
これからもよろしくお願いします


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もたらされた情報

明久side

僕らは先程まで秀吉とムッツリーニと4人で手を組んで、霧島さんと木下さんを撃破するために降参してもらおうとしていたが作戦がバレてしまった。このままでは不味いと思い、僕がとった策は雄二を使っての秀吉の声真似でプロポーズをした

 

『翔子・・・結婚しょう』

 

『・・・はい』

 

そして、そのあと秀吉のお姉さんをムッツリーニの召喚獣で撃破した。当然、抗議があったが、霧島さんを説得したことにより何とか木下さん達から勝つことができた

 

そして、現在僕らはFクラスに戻る最中だが雄二が物凄い目が据わっていた

 

「明久今日キサマヲコロス」

 

「あははは、雄二は何を怒っているのさ?」

 

「貴様!他にもっとほかにも方法があっただろ!!」

 

雄二が僕に怒る意味わからないよ・・・他に方法ねー・・・

 

「雄二に聞くけどさ、相手は霧島さんだとわかっていたのでしょ?なら、幼馴染みなら雄二の考えそうなこと向こうは知り尽くしてると考えなかったの?」

 

「ぐ・・・明久の癖に珍しくまともなことを言いやがる・・・だが、それでも俺が言いたいのはな!なんで・・・なんで!」

 

雄二は手元にある婚姻届を震えながら僕に見せてきたのだ。それもかなり怒った声で僕に言った

 

「なんで俺がこんな目に遭う!?そもそも婚姻届けに判を押すやつがどこにいる!!」

 

「え?雄二じゃないの?」

 

「誰がこんな恐ろしいのを押すか!?このボケ!!」

 

「まぁまぁ、雄二落ち着こうよ」

 

「誰のせいで怒っていると思ってやがる!?はぁ・・・もういい」

 

雄二は疲れたため息をはいているとーー

 

「・・・・雄二」

 

「う、うぉ!?翔子いつの間に!?」

 

「・・・今。そんなことよりも雄二に聞きたい」

 

「お、俺に?」

 

雄二は震えながら霧島さんの質問を待ち構えていたが、次に霧島さんが言った言葉に僕は驚いた

 

「・・・紫桜と連絡とれないのだけど知らない?」

 

「紫桜と?教室に戻ってきてないのか?」

 

「・・・うん」

 

紫桜さんっていえば、霧島さんの妹で霧島さんとは違いかなりきつい印象があったな。何て言うか・・・男には当たりがとても強かったような気がするし、何より胸とかもでかかったような気がする。

 

「明久、何となくだが俺にはお前がなに考えていたのかわかるぞ」

 

「え?」

 

「まぁいい。教室に戻っていないとなるとどこかにうろついてるのでは?」

 

「・・・それはない。あの子は動くときは私に連絡入れてから動く」

 

「そうか・・・。見たら声かけておく」

 

「・・・ありがとう。紫桜があのときみたいに同じ目をあっていたら私は心配」

 

「・・・少なくともなんかあったのなら他が動いてるはずだから大丈夫だろ。ほら、そろそろAクラスに戻っときな」

 

「・・・わかった」

 

不安そうな霧島さんに雄二はいつもよりも安心させる声で落ち着かせていた。こんな雄二は見たことない・・・

 

雄二の言葉を聞いた霧島さんはAクラスの方に戻ると、入れ違いに二人こちらに来た

 

あれは・・?

 

「あ、こんなところにいたのですね代表」

 

「・・・発見」

 

「あ、ムッツリーニと・・・・誰?」

 

僕の言葉にムッツリーニと一緒にいた人はずっこけていた

 

「だ、誰って今言った?吉井君」

 

「え、い、いや誰ってわからないよ?!こんな地味な人は!」

 

「じ、地味な人・・俺はFクラスの山崎ですよ?!」

 

山崎・・・あぁ!!いた!確かに僕らのクラスにいた!いつもバトミントンを振るっていたよね!

 

「で、その地味崎君はなんのようでこちらに?」

 

「地味崎じゃない!山崎ですよ!って、総司隊長見ませんでした?」

 

「「総司??」」

 

地味崎君の言葉を聞いた僕らは口揃えて反応していた。ってか、言われてみたら確かにさっきから見てないな

 

「もしかって見ていないのですか?可笑しいな・・・見たら俺が探していたといって下さいね」

 

「あぁ、わかった」

 

地味な山崎君の言葉に雄二は頷いていた。それを見た山崎君は「用事があるので失礼します」と一言断ってこの場を去った

 

すると、今度は入れ違いでムッツリーニが深刻な顔でこちらに話しかけてきた

 

「・・ウェイトレスが連れて行かれた」 

 

「え!?なんで姫路さんたちが!?」 

 

「明久、落ち着け。流石に直接やりあっても勝てないと考えたか・・・当然といえば当然か」 

 

雄二はさも当然といったようにつぶやいている。もしかって姫路さんを連れ去ったのは・・・?

 

「常夏コンビ?」

 

「いや、それはない」

 

「え?なんで違うの?」

 

「否定する理由はいくつもある」

 

雄二は僕に指を立てて説明した

 

①もしばれたりしたら停学や受験取り消しだけじゃなく最悪退学する危険性があるから。あいつらにはそれだけの根性はない・・・

 

②さらった人数からして常夏コンビだけでできる人数じゃないほかの連中集めたとしても3年でそんなバカなことをする奴らなんていない

 

確かにあの二人ならそこまでやる根性はないよね・・・

 

「でも姫路さん達は大丈夫なの!?どこに連れ去られたかわかる!?」

 

「落ち着け明久、これは予想の範疇だ」 

 

「えっ?そうなの?」 

 

「もう一度俺達に直接何か仕掛けてくるか、あるいはまた喫茶店にちょっかい出してくるか、そのどちらかで妨害工作を仕掛けてくると予想できたからな・・・」

 

ところが雄二が急に深刻そうな顔になった。どうしたんだろ?

 

「総司がいないと言うのと紫桜が連絡とれないのが気がかかりだな・・・。あいつは姉がさらわれたら真っ先に動きそうなんだが・・・そもそもなんで紫桜も連絡がとれないんだ・・・?」

 

「確かに・・」

 

「まぁいい。ムッツリーニ、連れてかれたところは分かるか?」

 

「・・・勿論」

 

・・・ラジオみたいなものに僕は??っとなっていた。それ見かねたムッツリーニが説明してくれた

 

「・・・これは盗聴の受信機」

 

「オッケー。いまそれがあるのはあえて触れないでおくよ」

 

「よし、場所が分かるなら後は簡単だ。かる~く明久王子様の役目だな」 

 

「王子様の役目って?」

 

「決まっているだろ・・・お姫様をさらった悪党を退治する事さ」

 

「王子様・・・えぇ!!!?」

 

僕は雄二の言葉に驚きながらも悪い気はしていなかった。僕らは雄二と作戦会議をすぐにした

 

待っててね!姫路さん達!!

 

・・・でも総司いないってことはどこかでサボってるのかな?




ここまで読んでいただきありがとうございます!時々こちらも更新をしますので楽しみに待ってください!
これからもよろしくお願いします!


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我慢

ーーカラオケ室ー

 

「(敵の数は1.2.・・・・ざっと15人か)」

 

現在俺は腕をしっかりと後ろに縛られていて、俺の後ろにはお姉ちゃん達が不安そうな顔になっていた

 

「(お姉ちゃん、島姉や葉月ちゃん、紫桜さん。俺がなんとか時間稼ぐから、我慢してね?)」

 

「(待ちなさいよ!?今の貴方は手を後ろに縛られているのよ?どうやって時間を稼ぐのよ)」

 

「(まぁここは俺に任せてほしい。・・・俺が必ず時間を稼ぐから・・・きっとあのバカどもも動いてくれるはずだ)」

 

「(バカどもですか・・・?)」

 

「(でも、総ちゃん・・・どうやって時間を稼ぐのです?)」

 

「(・・・・)」

 

「(そんな不安そうな顔しないでほしい。必ず助けは来る。だから、今は我慢してほしい)」

 

俺がそういうとお姉ちゃん達は不安そうに頷いていた。さて、あいつらは葉月ちゃんを捕まえているし、このままだとお姉ちゃん達の方も不安だから、とりあえずは仕掛けるか

 

「全く、なかなかいい女だらけでいいよな?スタイルがいい子がこんだけいると興奮するよな?」

 

「ぎゃはははは。確かにな」

 

「まぁ、一人は野郎だが、女の方だけ集中しときやいいよな」

 

「「「「うんうん」」」」

 

「・・・ったく、お前らはか弱い女性達を連れ去っている時点で変態な連中だな。いや、それをするしか脳がないなかった連中か」

 

「「「「「「あ?」」」」」」

 

俺はわざと先程までいい気分だったあいつらの神経を逆撫でするような声で話しかけると案の定予想通りの反応が聞こえた

 

「そもそも、そこのおまえもそうだろうが。そんな小さな子を見て興奮してるとかロリコンか?」

 

「「「「「てめぇ・・・」」」」」

 

「まちな」

 

「「「「「!」」」」」

 

ロリコンと言われていた男が今にも俺に胸ぐらつかもうとかしていた面子とかが一人の男が呼び止めた

 

「俺たちを怒らして時間を稼ぐと言う算段か?」

 

「(読まれているのか?)ロリコン野郎といわれて否定しないのか?」

 

「ふ・・・何を言うかと思えばお前は大きな勘違いをしている」

 

「勘違い?(俺のいったい何を勘違いしてる?)」

 

「そうだ・・・・」

 

ロリコン野郎といわれた男は一回目をつぶり、そして、息を吐いていた。すると、吐き終えて目を大きくカッ!と見開いて声高らかに叫んだ

 

「ロリコンではない!!フェミットだ!!」

 

「「「「「「おい!?それあんまり変わらないじゃん!?ってかフェミットってなに?!」」」」」」

 

「「「「・・・・」」」」

 

「何てバカな回答なんだ・・・・」

 

俺が呆れていると先程、俺に殴られた男が悪い顔して手をあげていた

 

「なぁなぁ、どうせならさ。この男を全員で殴ってから、女をやらないか?」

 

「は?なんでだよ?」

 

「俺こいつに思いきりやられたの恨んでるし、それに日頃のストレスをこいつでサンドバックがわりにするのどうだ?で、ある程度発散してから女達をやろうぜ」

 

「お?いいねー」

 

「だろー」

 

男達はどうやら俺に意識向けたのか・・・それは好都合だな。俺は皮肉な顔になりなから、あいつらに言った

 

「は。なら、俺をサンドバックにするなら二つ言ってやるよ」

 

「「「「あ?」」」」

 

俺の言葉に先程まで楽しげだった男が俺の発言に不愉快そうにこちらを見ていた。そんな中、紫桜さん達はなにか気づいたのか俺の方に不安そうに見ていた

 

「貴方・まさか・・・!?」

 

「「総司(総ちゃん)・・・?」」

 

「そんなに後ろにいる女性陣に手を出したいならまず俺をサンドバックにして倒れさせてみな。そちらが気がすむまでな」

 

「ほぅ・・・」

 

「ただし、俺が倒れてないのに彼女達に手を出したら・・・・てめぇらの命はないと思え」

 

「・・・・・いいだろ。おい、こいつを殴るぞ」

 

「「「「おう」」」」

 

「それともう一つ・・・どんなバカでも理解は出来ることだからいうが・・・殴るならそれなりの覚悟で殴れよ?」

 

「「「「はぁ?」」」」

 

俺の言葉に連れ去っていた男ら全員が何いっているんだ?こいつと言う顔になっていた

 

「まぁいい。女どもが抵抗しないようにそれぞれ一人着いときな。そんでお前はそこにたっときな」

 

「・・・・」

 

「総ちゃん!?」

 

ごめんね。お姉ちゃん・・・本当ならすぐに助ける予定だったけど、葉月ちゃんが人質されている以上下手に動けないし、お姉ちゃん達も囚われている今、最善の策はこれしかない・・・

 

「へぇ・・・いい覚悟だ・・な!」

 

「っ!」

 

一人の男が俺の腹を殴り、俺は少しよろけた。こいつ・・・手加減無用に殴った・・が、この程度で俺が倒れると思っているのか、知らないが俺は皮肉を言った

 

「なんでぇ。いまのへなちょこパンチは・・?小さい子の攻撃の方がまだいいぞ?」

 

そんな俺の皮肉な言葉に男は少し怒り気味に指示を出していたのだが、それは作戦の内だ

 

「へぇ・・・今のを耐えるのか。そうかそうか、俺のパンチがそんなに弱かったのなら謝らないとな。お前ら!やりな」

 

「「「「「へい」」」」」

 

そこからこいつらは殴る蹴るをひたすら繰り返していた。俺は倒れないように必死に耐えていたが、お姉ちゃん達が抗議していた

 

「っちょっと!あんた達最低よ!」

 

「そうです!!」

 

「総司君!!」

 

お姉ちゃん達が俺の方にいこうとしていたのだが、男達に取り押さえられていた

 

「おーと、女達は俺らと楽しむのだから抵抗するなよ」

 

「「「っ」」」

 

必ずお姉ちゃん達助けるから今は我慢して・・・!後、早くあいつらこちらにつくの急ぎやがれ!!

 

「ッペ・・・なんでぇ。もうおわりか?」

 

「「「「はぁはぁ・・・」」」」

 

「煙草を吸いすぎてるから体力がないんじゃないか?そんなへなちょこパンチはきかないと言っただろ」

 

「化け物・・・」

 

化け物ね・・・

 

正直言って俺は今ギリギリ意識を保って立っているが、はっきり言って体がいたい・・・

 

「総司君!?むぐぅ!!」

 

「あーはいはい。俺達とこれから楽しむのだから騒がないでねー」

 

「紫桜さん!?てめぇなに手を出していやがる!?ぐっ」

 

紫桜さんが大きな声を出すと一人の男が口をおさえて脅かしていた。その様子に俺はそちらに振り向き心配の声かけると後ろから固いものが俺の頭に衝撃走った

 

「はぁはぁ・・・」

 

「ってぇ・・・てめぇら固いもので殴りやがったな・・・」

 

「これで倒れないのかよ・・・てめぇら!武器を使って殴るぞ!」

 

「「「「おう!」」」」

 

「ぐぐ!」

 

そこからこいつらは先程よりも苛烈な攻撃でひたすら俺を殴ったり武器で攻撃したりしてきた。やった奴の面は覚えた・・・

 

それを見かねた紫桜さんが抗議していた

 

「総司君!貴方達最低よ!」

 

「あー、もうさっきからうるせぇ女だな!口塞ぐぞ!」

 

「むぐぅ!?」

 

男が紫桜さんの口を無理矢理おさていた。そして、そのタイミングで島姉が男達に抗議していた

 

「あんた達いい加減にしなさい!」

 

「そうです!」

 

島姉とお姉ちゃんが怒りの抗議をしていると押さえていた男がさらに怒り募らしていた

 

「あーもううるせぇな!!」

 

「「きゃっ!!」」

 

「!」

 

俺は振り向くと、お姉ちゃんと島姉が無理矢理ソファーに横にされて押さえつけられていた。そして、チャイナドレスを無理矢理破られていた

 

「「いやっ!!」」

 

紫桜のほうもみるとーー

 

「んん!?」

 

「あまりにもうるさいから口を押さえつけてもらうよ。あと、抵抗もするから手を縛らしてもらった」

 

「ん!?」

 

紫桜さんを押さえつけていた男が無理矢理手を縛って口も押さえつけていた。しかも、服を無理矢理破っていた

 

「(こいつら約束を破りやがったな!?)紫桜さん!ぐぅ!」

 

俺はそちらに意識向けていたのを隙に攻撃していた男が俺の頭を先程よりも強く攻撃したお陰で頭から血が出た

 

「さて、まずは最初は君からだよ。えーと名前は霧島紫桜ちゃんねー。服も破れたことだし・・もう楽しもうよー」

 

「んん!!(いやっ!!だれか!!)」

 

必死に抵抗しながら震えて涙目の紫桜さんを見た瞬間、俺はもう我慢の限界で叫んだ

 

「てめぇら・・・紫桜さん達に手を出すな!ぐ!」

 

「なによそ見してやがる・・・お前の相手はこっちだよ!オラッ!さっさと膝つけよ!」

 

「・・・ッペ・・てめぇら約束を守らなかったな・・・!俺はまだ倒れていないのによ」

 

「俺たち全員がオッケーといっていないから約束もなんもないよーだ」

 

そうかそうか・・・

 

約束を守らなかったのなら・・・・てめぇらの命は要らねぇんだな

 

俺は心底溢れる怒りを止めることなくもう我慢の限界だと思い動こうと思うと・・・

 

 

ーーバァン!!

 

 

「「「「!?」」」」

 

紫桜さんやお姉ちゃん達にひどいことをしょうとする前に一人の男が大きい音でドアを開けた

 

「・・・・・」

 

そこにはいつもの底抜けのお人好しの顔ではない明久がいた・・・

 

おせぇよ・・・バカ・・・

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!


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怒り

俺は今目の前にいる信頼してる親友を見ていた。その目にはかなりの怒りがたまっていやがるのがわかる

 

「(初めて見るな・・・あの野郎の激怒は・・・まぁ、だが・・・)いいタイミングだ」

 

「アキ・・・」 

 

「吉井君・・・」

 

「貴方は・・・雄二君の・・・」 

 

「おいおい、お前はだれだ?」

 

「それでは失礼して・・・」

 

「「「「「あ???」」」」」

 

「死にくさりやがれ!!この卑怯ものがぁぁ!!」

 

「がぼぉおぉ!?!」

 

明久は一人の男に思いきり殴り飛ばすと殴られた男は悲鳴をあげて吹っ飛ばされた

 

「てめぇ!?ヤスオになにしやがる!?」

 

「ぐっ・・イィッシャァァーー!!」 

 

「ごぶぁっ!!」 

 

その近くにいたチンピラが明久の顔面を殴り、そのあと明久がハイキックを顔面に叩き込んで反撃した

 

あいつ怒りがたまっているな・・・

 

「コイツ、吉井って野郎だ!どうしてここが!?」 

 

「とにかく、来ているならちょうど良い!ぶち殺せ!!」 

 

あいつ一人ではあれを倒すのは厳しいけど、あいつに意識向いてるなら好都合だ・・・

 

「な、な、なんだ!?いきなり攻撃してきたやつは!」

 

「おい女どもをつれて移動するぞ!!」

 

「「「いやっ!」」」

 

おいおい・・・・その行為はもう許すことないぞ

 

「とにかく早くつれて・・・ぐがぁ!?」

 

「同胞ぉぉぉ!?!!!己ぇ!誰が我が同胞をやっ・・・・」

 

一人の仲間が吹っ飛ばされたのをみたそいつは攻撃した方を見てきたが、先程の威勢は失い俺の方を見ていた

 

「な、な、な、てめぇ!?どうやって縄をほどいた!?」

 

「・・・答える義務でもあるとでも?」

 

「ま、まて!?女どもがどうなってもいいのか!?くぼ!?!」

 

「・・・・もうそれ以上汚い口しゃべるな」

 

俺はあいつらがこれ以上しゃべる声聞きたくなかったので木刀で切り伏せると倒れた。俺はすぐにお姉ちゃん達の縛っていた縄を木刀で切り解くのと同時にムッツリーニが葉月ちゃんを解放してくれて、それをみた島姉が葉月ちゃんに駆け寄り落ち着かせていた

 

「お姉ちゃん!」

 

「葉月!!大丈夫?こわかったよね・・・」

 

お姉ちゃんは明久にいき、そして俺は口を塞がれていた紫桜さんのそばにいった

 

「大丈夫か?紫桜さん」

 

「わ、私は大丈夫だけど、貴方が・・・・」

 

「俺の事は気にしなくっていいよ・・・。もう大丈夫だからね」

 

「え、えぇ。でも、頭からの血は・・・そうだわ!このハンカチで押さえて!」

 

「えっ、俺は大丈夫だからそのきれいなハンカチを汚すわけには・・・それにこの程度・・・」

 

「いいから!!ほらっ!」

 

「いっ!」

 

俺は紫桜さんに無理矢理ハンカチで血の出ているところを押さえられた。そして、小さく震える声で俺に謝罪してきた

 

「ごめんなさい・・・私が捕まらなかったら貴方はこんな目に・・・・ごめんなさい・・・」

 

「君が気にしなくってもいいのに・・・そして、泣かないでほしい。そもそも、俺は紫桜さんが悪いと思っていないから・・・な?」

 

「・・・ありがとう」

 

「さぁて、すこしここでまっててな。あいつらを倒してくるから」

 

すると、先程俺が倒した二人とこちらに向かってきた3人、計五人がこちらに武器を持って構えていた

 

「てめぇら、先はよくもやってくれたな・・・。死ぬ覚悟はいいよな?」

 

「武器をもったぐらいで調子に乗るなぁぁ!!いくぞ!!!」

 

「「「「おぉぉぉぉ!!」」」」

 

「てめぇらに一ついいこと教えてやる・・・」

 

「「「「?!」」」」

 

そいつら息を飲む中、俺はゆっくりと木刀を引き抜く動作に構えていった

 

「確かに圧倒的に力の差がある奴を前にした時にその実力差を覆すには数に頼るのが一番だ。・・・呼吸を合わせろ・・・!身体ともに気をねり最も充実した瞬間・・・一斉に切りかかれぇ!」

 

「「「「おぉおぉ!!!!」」」」 

 

「・・・・そして・・・死んじまいなぁ」

 

・・・・バタン!!

 

襲いかかってきた五人が俺の攻撃により、地面に倒れた。それをみた他の連中は震えていたが俺は気にすることなく倒れていた五人のうちの一人に頭に足をのせた

 

「ぐぅ!」

 

「・・・・俺がその程度でてめぇらの攻撃終わると思っていたか?」

 

「がぁぁぁ!?!」

 

「お前らは俺の身内や友達、そして・・・紫桜さんに心の傷を負わそうとしていたてめぇは特にただでは済ますつもりない」

 

「やめ・・・ぁぁぁぁ!!」

 

「聞こえねぇな・・・。俺は約束を守らない敵に情けをかけるほど俺はお人好しじゃねぇんだ・・・。そもそも、てめえらは女性達に心の傷を負わそうとした時点で俺は許すつもりない・・」

 

「がぁぁ!!も、もうやめてく・・」

 

「・・・俺はお前たちとの約束する際に言ったはずだぜ?殴るならそれなりの覚悟で殴れよって・・・なら言い換えれば、てめぇらは覚悟して俺に攻撃したのだから・・・同じようにしてやるよ」

 

「や、やめてくれえ!!」

 

「言ったはずだ・・・許すつもりないってな。恨むなら何も覚悟なく俺に攻撃したてめぇの浅はかな心を怨みな」

 

俺は右手にある木刀を顔面に思いきり叩き込もうとするも後ろから抱き締められて止めた人がいた・・・

 

「もういいよ・・・もういいよ」

 

「・・・紫桜さん」

 

「貴方がもうこれ以上そんなことをしなくっていいから・・・私は大丈夫だからね?だから・・・」

 

「・・・っ」

 

俺は紫桜さんの泣きそうな顔を見て、俺は右手に木刀を下ろして深呼吸した

 

「ありがとう・・・紫桜さん」

 

「うぅん、貴方が私達のために怒ってくれたのは嬉しかった。ありがとう」

 

「こちらこそありがとう・・・。さて、明久と雄二!!」

 

俺はいつのまにか乱入していた雄二にも声かけるとふたりはこちらにふりむいていた

 

・・・明久は血の涙を流していたけどね

 

「明久とムッツリーニはお姉ちゃん達を学校までつれていけ!そして、俺と雄二はこいつらを相手する!」

 

「己!総司まで邪魔するの!?!」

 

「何をワケわからないことを言っている?紫桜さん、ここから先は優しい君が見ていい場所じゃないからここは俺と雄二が処理するからね。あと、服の破れたのはどうにか話つけておく」

 

「わかった・・気を付けてね」

 

明久とムッツリーニが護衛として紫桜さんやお姉ちゃん、島姉、葉月ちゃん、後いつの間にか秀吉もいた・・

 

まぁこれで明久たちがいるからもう心配することはないな・・・

 

「さて、雄二。ストレス発散タイムだぞ?」 

 

「あぁ、そのようだな。それにしても・・ククク・・・クハハハハ!丁度良い遊び相手ができたな!生まれてきたことを後悔させてやるぜ!」

 

「こ、これが坂本か・・・!」

 

「悪鬼羅刹の噂は本当だったか・・・!?」

 

「もう一人のあいつは・・・ひぃぃい!?」

 

雄二の気迫に押された面子が俺の方をみると俺はというと・・・

 

「・・・さぁ、悲鳴と恐怖の鳴き声をこの俺に聞かせな。そして醜い姿をみせな!!」

 

「「「「ひぃ!!!」」」」

 

「さぁ・・・」

 

「地獄の・・・」

 

「「ショー開始だ!!!!」」

 

「「「「「っちょ!?ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」

 

その後彼らはどうなったのかは誰も知らない・・・・

 

 

その後俺と雄二はスッキリするまで相手の心をおったのは言うまでもない・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回も宜しくお願いします


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制裁し終えて・・・

明久たちを逃がして数十分たった現在、俺たちは不良どもを壊滅させてひれ伏していた姿に満足していた

 

「「「「喧嘩売ってすいませんでしたあぁぁ!」」」」

 

「てめぇらもう2度と俺の大切な人達に手を出さないと約束するか?」

 

「「「「「します!します!」」」」」

 

「ならいいや。・・・あ、その前に・・・」

 

「「「「??」」」」

 

「とどめさしてやらぁ」

 

「「「「「っちょっとまって?!許してくれるのでは!?」」」」」

 

俺は許すと言う言葉に不良どもは安心した息を吐くが俺は止めをはすべくそういうと、不良どもは立ち上がって抗議していたが・・・

 

「約束は確かに言ったが俺は止めは刺さないと入った覚えはねぇ。覚悟しな・・・・はぁぁぁぁぁ・・・!!」

 

「「「「にげろぉぉ!」」」」

 

「(カッ!)くたばれ!クズ龍閃!!!」

 

「「「「それ別の作品ーーー!?!くぼぉおぉ!!!」」」」

 

俺はやつらに俺の得意技でお見舞いしてやると、あいつらはきれいに吹っ飛び、尚且つパンツ一丁になっていた

 

「・・・本当にお前は男には徹底的に心を潰すときはいい笑顔でやるな・・・」

 

雄二がその光景を見てそう呟いていたことだけは伝えておこう・・・

 

 

そんなこんなで俺らは無事に学園の方に戻り、俺は雄二と少しの間わかれて土方さんと近藤さんに報告しにいった。これでめでたし、めでたし・・・

 

「なわけねぇだろぉぉぉぉ!!!」

 

近藤さんが俺の報告を聞いて大きな声で突っ込み入れてきた。隣にいる土方さんは震えながらマヨネーズライターをとりだして真っ青な顔になっていた

 

「誘拐されただけじゃなく、お前は大ケガおってこちらはビックリしてるのに何でお前はあっけらかんにはなすの!?!」

 

「近藤さん、大丈夫ですよ。俺の頭は血まみれ一杯でふらふらしていますから」

 

「そうかそうか・・・じゃないでしょうがぁぁ!?!!総司、すぐに保健室にいきなさい!!?」

 

「近藤さん、保健室にいくのは俺ではなく土方さんですよ。年中タバコしか吸わずに挙げ句の果てにはライターもマヨネーズにしてる完全なマヨネーズニコチン中毒ですよ」

 

「その病名事態悪意あるだろうがぁぁぉぉ!!!なに?!お前俺をなめてるの!?」

 

「違いますよ。近藤さんと土方さん・・・」

 

「「違う??」」

 

近藤さんと土方さんは声をハモりながら俺の方に怪訝に見ていた。そして、俺は一呼吸おいて二人に聞こえるように堂々と宣言した

 

「俺がなめているのは・・・土方さんだけですよ!!!」

 

「そうかそうか・・・この俺を嘗めてるのか・・・ならてめぇの頭をより血まみれにさせてやろうか!?あぁ!?」

 

「落ち着け~ぇ!?トシおちつけぇぇ!!」

 

「離してくれ!近藤さん!!この野郎には一回真剣で切ってやるぅぅぅ!!」

 

「おぉ、土方さんが遂に真剣で切ると言いましたねー。俺もそうしますよ」

 

「総司も総司で挑発するなぁ!!あぁもう!!」

 

ーーゴッッン!!!

 

「「いってぇぇぇ!?!」」

 

「二人ともいい加減にしろ!全く・・・」

 

近藤さんは殴った拳を構えながら呆れてため息をついた。俺はいたくなった頭をさすりながら文句いった

 

「近藤さん、俺の頭がこれよりもひどくなったらどうするのですか?」

 

「安心しろ。Fクラスの吉井明久よりはましだ。それよりも、今回の件はわかった。学園長にきちんと今回の件報告しとく」

 

「お願いします」

 

「ふぅ・・・それより、総司。お前はそろそろ外で保健室行け」

 

土方さんがタバコを吸い終わったのか、俺に向かってそういうと俺は拒否しょうと一言言おうと・・

 

「言っとくがお前が断るのは目に見えていたから・・・」

 

「(ガシャン)・・・え?」

 

「霧島妹がお前を保健室につれていくことにした」

 

俺は振り返ると見覚えのある手錠を俺にかけて無言の紫桜さんがそこにたっていた

 

「・・・この怪我人を連れていきます」

 

「あれ?おかしいな・・・何か物凄い怒っているのが見えるのだけど・・・あの、手錠をはずしてくれませんか?」

 

「・・・・」

 

「っちょ!?近藤さん!助けてください!」

 

「保健室空いてるから好きに使え」

 

「っちょ!?土方さんは?」

 

「あー、紫桜・・・こいつはSだから思いきりやっても心配ないぞ」

 

「わかりました」

 

「わかりましたじゃないでしょ!?!!後Sだからこそ打たれ弱いの!!ガラスの剣なの!たたた助けろ土方コノヤロー!!」

 

「さようならー。ドS総司」

 

「土方ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

あの野郎すごい腹立つぐらいの笑顔で俺を見送りやがった!!いつか土方覚えてやがれ!!!!

 

 

 

ーー保健室ーー

 

俺は現在保健室の先生はおらず、紫桜さんに頭の包帯を巻いてもらっているが無言で過ごしていた

 

「「・・・・」」

 

き、気まずい・・。彼女に心の傷の心配したいが、正直いま触れていい話ではない・・・

 

「・・・ごめんなさい・・・」

 

「ん?」

 

紫桜さんが震えた声で俺の頭を優しく撫でた。そして、紫桜さんの顔を見ると泣きそうな顔でこちらを見ていた

 

「ごめんなさい・・・私が捕まらなかったらあなたはこんな怪我することも・・あのときもあなたは傷だらけになりながらも浚われた私を助けてくれたのね」

 

「・・・・」

 

「本当にごめんな「はいストップ」ーーえ」

 

「紫桜さんが泣くことはないし、これは俺がきちんと警戒しとけば君やお姉ちゃん達に怖い思いする事はなかったのにな・・・ごめんな?」

 

「っ」

 

「もう我慢しなくっていいから、泣きたいなら思いきり泣きな・・・。俺はなにも見ていないから・・・」

 

「ッッツ、・・・っ!ぁぁぁ!!!」

 

「・・・・」

 

俺は黙って紫桜さんから背を向けて顔を見ないように壁を見ていた。お姉ちゃんの方も大丈夫かな・・・・

 

とにかく、いまは泣き止ますのが優先だ。誰も見ていないからたくさん泣いていい・・・

 

本当にすまない・・・怖い思いをさせて・・・

 

俺は心の中で何度も何度も謝罪を繰り返していた・・・

 




久々の投稿です!!何だかんだで読んでくれている人がいるのは作者的にも嬉しいです!
これからもよろしくお願いします!


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説教と・・・

あの後紫桜さんは泣き止み、家に送り帰ろうかと言ったが紫桜さんは丁寧に断り、今日は迎えで帰ると言われた

 

そんな俺達は靴をはきかえて門の方まで歩いていた。他の生徒はもうおらず、どうやら残っているのは俺と紫桜さんだけだったみたいだ

 

「・・・本当に今日はありがとう」

 

「俺の怪我に関してはもう気にしないでほしいし、お礼を言われることではないよ」

 

「でも・・・流石に助けられただけで終わるのは私はいや。何かお礼をさせて」

 

「そうはいっても・・・・あ、あった。ひとつだけ君に頼みたいことがある!」

 

俺は紫桜さんの頼みに最初は少し悩んだが、ひとついいアイデアが思い浮かび、紫桜さんにあるお願いをした

 

「君のお姉さんにもお願いしたいのだけどーーーってできるかな?」

 

「え、それはたぶんいけると思うけど・・・本当にそれだけでいいの?」

 

「構わない」

 

「わかったわ。あ、なら私は貴方に一つだけお願いをしたいことがあるの」

 

「お願い?」

 

「えぇ・・・貴方の事を・・・ そ、総司君と呼んでいいかしら////?」

 

「え?別にいいですけど・・・」

 

俺がそういうと紫桜さんは先ほどの恥ずかしそうな顔から一気に花が咲いたような顔になり、俺に迫った

 

「ほ、本当!?」

 

「は、はい」

 

「ハッ///・・・コホン。とりあえずは改めて総司君と呼ばせてもらうね」

 

「こちらこそあらためて紫桜さんと呼ばせてもらうよ」

 

そう話し合ったタイミングで紫桜さんの迎えが来て俺たちは別れることになった。そういや、俺の交遊関係で女性に下の名前を呼ぶのは・・・・あれ?よくよく考えてみたら初めてだよな・・・

 

ーーブーブーブー

 

そう考えていたら、俺のポケットから携帯のブザーがなっていた。電話ではないからこれはメールか・・・いったい誰だ?

 

「お姉ちゃんから?何々[総ちゃん、帰ったら私ときちんとお話ししましょうね?逃げると言う考えは却下ですからね]・・・・あ、これ怒られるやつだ。ん?まだ追伸がある[追伸:頭の怪我に関しては私がお父さんにくしゃみで怪我しましたとお伝えしときましたので大丈夫です]・・・お姉ちゃんNice!!!」

 

「物凄くいい笑顔ね・・・。じゃあ、また明日ね」

 

「あぁ。・・・ゆっくりと休みなよ」

 

「ありがとう。総司君」

 

紫桜さんとは学校の前で別れた俺はとりあえずいつもの感じで家に帰ると・・・

 

「蒼ちゃんお帰りなさい」

 

「Oh・・・・ただいまです」

 

家に帰ったらお姉ちゃんが物凄く目が据わっていました。皆さん、想像してください。普段優しいお姉ちゃんが笑顔なのに目が笑っていないのはどうみても・・・怒られるパターンだよね・・・

 

「とりあえず帰ったらお風呂に入ってくださいね」

 

「は、はい・・・」

 

俺がとる選択はただひとつ・・・・。今怒っているお姉ちゃんに逆らってはいけない!・・・逆らえば俺は本当に明日朝起きれる気がしない・・・。逆らうことなく大人しく俺はお風呂に向かっていき、服を脱いだ。頭の傷は流石に染みるので体だけはきちんと洗おうと思い、お風呂入っていた

 

「まさか、あんなやつらにやられると思わなかった・・・。もう怪我はごめんだし、紫桜さんのなく顔ももうみたくねぇ・・・」

 

俺は独り言をいいながら、体を洗っていたら後ろからお姉ちゃんの声が聞こえた

 

「湯加減は大丈夫ですか?総ちゃん」

 

「んー、大丈夫だよ。お姉ちゃん」

 

「そうですか。・・・では、私も入りますね」

 

「・・・・へ?」

 

俺は慌てて後ろ振り向くと・・・・

 

「一緒に入りましょう♪総ちゃん」

 

「ぶはーー!?」

 

お姉ちゃんががタオルも巻かずに入ってきていたのを見た俺はムッツリーニではないのに鼻血が出てきた。そんな様子にお姉ちゃんが疑問そうな顔になっていた

 

「どうしたんですか?総ちゃん」

 

「いやいや、お姉ちゃん!?何で入ってきたの!?」

 

「え、なにかおかしいことありました?」

 

「いや、お父さんがなにかいってこない?」

 

そう。俺たちのお父さんはお姉ちゃんに物凄く甘くって、欲しいものは何でもかってあげる父親的なやつ

 

「あぁ、私がお風呂を総ちゃんと入ると言いましたら、お父さんはお母さんと久しぶりにお風呂一緒に入りたいといっていましたよ」

 

「年がら年中の甘い夫婦はこういう行為は止めないのか!?はぁ・・・仕方ないや。お姉ちゃんと久しぶりにお風呂入るか」

 

「はい!では背中を洗いますね?」

 

お姉ちゃんは俺の言葉に花が咲いた顔になり、背中を洗ってくれていた。その間はかなり沈黙が走っていたが俺が話を切り込んだ・・・

 

「・・・お姉ちゃん、ごめんなさい」

 

「え?」

 

「俺がもっとしっかりとしとけば・・・紫桜さんや島姉、葉月ちゃんやお姉ちゃんに怖い思いさせることなかったのに・・ごめんなさい」

 

俺はお姉ちゃんの方から背を向けながら謝罪をいれると、お姉ちゃんは・・・

 

ギュッ!!

 

「ぶはっ!?お、お、お姉ちゃん!?」

 

俺の頭にお姉ちゃんの女性特有のものが頭に包み込まれた。俺は顔真っ赤になりながらお姉ちゃんにいうと・・・

 

「総ちゃんが謝ることではないですよ」

 

「お姉ちゃん・・・」

 

「確かに怖かったですけど・・・それ以上に総ちゃんや明久君達が助けてくれたから・・・怖くはなかったです」

 

「・・・でも・・」

 

「大丈夫です。私は大丈夫です」

 

お姉ちゃんの言葉に俺はもうこれ以上は失礼だと思い、謝ることもやめた・・・

 

「はい。背中洗いましたからじゃあ、今度は総ちゃんが私の背中を洗ってくださいね」

 

「・・・・え?」

 

「はて?なにかおかしいことありました?」

 

「いえ・・・(煩悩耐えきれ・・・欲望耐えきれ!南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏!)」

 

その後、お風呂だけではなく、その日の夜寝る時もお姉ちゃんと一緒に寝ました・・・・。お姉ちゃん達にはもう二度と怖い思いさせないからね・・・

 

決意と共に俺はゆっくりと意識落とした・・・

 

 

 




今年一年間読んでいただいたありがとうございます!こんなダメ作者ですが、感想もいただいて大変嬉しかったです!
さて、来年はオリンピックイヤーですし、皆さんの2020年が楽しく幸せな一年間になることを心より申し上げます。
これからもよろしくお願いします


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朝の登校

翌朝、俺は早くに起きて横を確かめると俺の横でお姉ちゃんがすやすやと寝ていた。ちなみに俺の腕はお姉ちゃんの・・・いや女性特有のあそこが俺に直撃していた

 

「スゥ・・・スゥ・・・」

 

「これ誰かに見られたら俺殺されるかもな・・・」

 

ーーコンコン

 

そんな俺の希望を打ち砕くかのように部屋のノックがしてきた。あ。これは・・・

 

「総司、起きているか?瑞希が部屋に見なかった・・あ・・・」

 

「・・・・終わった・・・」

 

「総司・・・今すぐに俺の部屋こい」

 

娘を物凄く甘やかして激愛する男が俺の部屋にして姉と共に寝ているのを見た瞬間、とてつもない殺気が飛んできました・・・

 

「拒否権は」

 

「ない」

 

 

これは詰んだなーとそう覚悟していたのと同時に父親の部屋へ向かって・・・雷が落ちたのは言うまでもない。朝御飯の時にお姉ちゃんか不思議そうに聞いていたがあえて答えはごまかした。父親の目が人様に見せれない程こちらににらんでいるがあえてスルーしておいた

 

こうしていつも通りに学校に向かうと島姉が俺たちに声かけてきた

 

「おはよう!瑞希、総司!」

 

「あ、おはようございます!美波ちゃん」

 

「おはよう、島姉」

 

向こうは挨拶してきたので俺たちもきちんと挨拶し返した。なんか昨日のこともあり心配だったけども杞憂か・・・

 

「島姉もだけど葉月ちゃんも大丈夫だった?」

 

「葉月は心配ないわ。もうあの子は切り替えていたわ。それよりもこちらとしてあんたの怪我の方が心配」

 

「あー・・・俺の怪我は大丈夫」

 

「嘘言わないでください。総ちゃんの怪我は大きな怪我がないとは言っても激しい運動は今日はできないのですよ」

 

「うっ」

 

お姉ちゃんの指摘に俺は唸っていると島姉もそれを聞いて呆れたように言った

 

「なるほどね。なら、総司は今日は・・・働くのも禁止ね」

 

「あっそれは賛成です!!破ったらどうしましょう・・・」

 

「そうね・・・って、あれは霧島さんの妹の」

 

俺達の前には紫桜さんが歩いていた。昨日の今日だから一人では心配だと思い俺は声をかけた

 

「紫桜さん、おはよう」

 

「あの・・・おはようございます。怪我は大丈夫なのですか?そ、総司君///」

 

「もう大丈夫だけど、君も大丈夫なのか?」

 

「私は大丈夫よ。えーと、こうして話すのははじめてですかね?総司君のお姉様と島田美波さん」

 

俺の言葉を聞いて安堵した紫桜さんは後ろに待っているお姉ちゃん達に挨拶をした

 

「は、はい!この節は総ちゃんがお世話になっています!私のことは瑞希とよんでくれたら嬉しいです」

 

「美波ってよんでくれたらいいわ。うちも紫桜って呼ぶから」

 

「はい、よろしくお願いいたします!・・ところで何のお話をしていたのですか?」

 

「実は総ちゃんの怪我の具合を考えたら今日は店の手伝いはしなくっていいから自由に過ごしてほしいと話していたのです」

 

「っちょ!?」

 

そんなの紫桜さんが聞いたら確実に俺は店の手伝いができない!!まずい、まずい!

 

「なるほどね・・・。ねぇ、美波と瑞希」

 

「「?」」

 

「今日の文化祭は総司くんを借りていいかしら?」

 

「「全然大丈夫ですよ!」」

 

「交渉成立ですね」

 

なんか俺のOKなく話が進んでいる・・・。あれ、なんか泣きたい気分。その後は四人で学校へ向かったがここだけの話、俺は回りに不審者がいないか確認していた

 

 

ーーFクラスーー

 

俺達は教室にはいると、珍しく朝早くに明久が登校していたので俺は思わず挨拶ではなく別のことを言った

 

「なんか妄想でもしてるのか?結婚とか」

 

「違う!!!結婚なんかの妄想はしてない!!」

 

「冗談だ。よう、明久」

 

「おはよう、アキ」

 

「おはようございます、吉井君」

 

「3人ともおはよう」

 

俺達の言葉に明久は安心した顔で出迎えた

 

「あ~、その・・・昨夜はぐっすり眠れた?」

 

「え?はい。ぐっすりでしたけど」

 

「そう。それじゃ、朝ごはんはきちんと食べてきた?」

 

「はい。きちんと食べてきました」

 

「えーと・・・」

 

「ふふ、吉井君、気を遣い過ぎですよ?」

 

まぁ、こいつなりに二人の心配して気を使っているのがまるわかりだな。それが明久のいいところだけどな

 

「大丈夫です。大変でしたけど、不思議なくらい落ち着いてますから」

 

「そうなの?」

 

「はい。結局皆無事でしたし、それに、きっとまた吉井君が助けてくれますから」

 

「アキがというより、坂本や総司かもしれないけどね」

 

あれ、お姉ちゃん・・・すっかり明久の虜にになっているよね?目がハートになっているのはきっと気のせいじゃないよね?

 

「元気そうでよかったよ。あ、霧島さんの妹さんはー」

 

「紫桜さんも大丈夫だ。因みに不審者は見られなかったから大丈夫だ」

 

「・・・同じく」

 

「うむ。ワシも確認したのじゃ」

 

「そっか。ありがとう」

 

「なに、これぐらい当然じゃ。・・・昨日はなにも役立てなかったからのぅ」

 

秀吉が悲しみを漂わして話していた。そうしてると雄二が声かけてきた

 

「よう、3人とも大丈夫みたいだな」

 

「あれ、坂本ももうきていたの?」

 

「吉井君も坂本君も早いですね~」

 

「朝一番でテストを受けてたからね。ふわぁ・・・」

 

「もう、そんなので決勝戦は大丈夫なの?相手は三年生らしいじゃない?」

 

明久のあくびをみた島姉が呆れた声で話すと、明久は能天気に話していた

 

「そうみたいだね。それも結構上位の人たちみたいだけど・・・まあ、大丈夫だよ。三年生はその分テストも難しくなってるから。ハンデはなしだよ」

 

「そういうことじゃなくて、ウチはあの二人の実力自体を心配してるんだけど・・・」

 

「まぁまぁ。こいつらはやるときはやると思うよ」

 

「まぁな。こっちの心配するくらいなら、喫茶店の準備でもしてくれ」

 

「なんだか他人事ねぇ。喫茶店の手伝いはしないの?」

 

「ゴメン。寝かせてもらえるかな?ここのところあまり寝てない上に、昨夜は徹夜だったから眠くて」

 

そんな明久の言葉をきいた俺は二人にこのまま働かすのは酷だと思い指示した

 

「そんな状態では決勝まで集中持たないだろ?屋上でねときな」

 

「了解。とりあえずは11時に起こしてくれ」

 

「11時?試合は13時からじゃ・・・」

 

「一番混み合うお昼どきくらいは手伝うよ」

 

「んじゃ、その時には俺も一緒に起こしてくれ。屋上で寝ているから。ほわぁ・・」

 

「それなら僕も屋上にいるからよろしくね」

 

明久は頭を押さえ、ふらつきながら立ち上がった。さて、俺は準備を手伝いますかーと思ったらお姉ちゃんが俺の肩を握った

 

「総ちゃんまさかと思いますが・・・・・・・働こうとしてますか?」

 

「ナンノコトデショウ?」

 

「目をそらして片言になるのは働こうと考えていたのですね?」

 

クラスの手伝いをしたらいけないのはわかってるけどじっとしていられないのは確かだ・・・だけどこれごまかしていたのばれたのはなぜだ?

 

「総ちゃん、今日は休んでください!いいですね!もしも、クラスの手伝いをするのでしたら五日間私と一緒に寝るのですよ!」

 

「・・・了解」

 

姉の言葉に逆らえない俺は・・・泣く泣く頷くしかなかった・・・・

 

 




お久しぶりです。久しぶりの投稿ですが、話がどこまでかいていたのか思い出しながら書いてました。誤字とかあったらすいません。

これからもよろしくお願いします!


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撃退

俺はFクラスの見回りをしながら、時間を見ていた。二人が起こしてほしいといっていた時間までもう少しだとわかった俺はFクラスに報告した・・・

 

「そろそろ、あの二人を起こしにいくので一回抜けまーす」

 

「了解!起こしたらすぐに二人をつれてきてね」

 

「ここはわしらがきちんとやっとくからのぅ」

 

「総ちゃん、ないと思いますけど喧嘩とかはダメですよ。あと、戻っても働くのは禁止ですよ」

 

「はーい・・・・」

 

お姉ちゃんに耳のいたいことを言われたら、流石に逆らえない。あ、移動しながら土方(仮)先生に連絡しとくか

そうと決めた俺はFクラスを抜けてあるいたら、紫桜さんが目の前にいた

 

「・・・・何でここにいるの?仕事は?」

 

「瑞希さんからメールをもらったのですぐにこちらに来た。そして、代表から休む許可もらった」

 

「因みにお姉ちゃんからのメールはなんて?」

 

「【総ちゃんは今日働くの禁止してますので、吉井くんたちを起こしたあとにきっと働こうとしてますので見張っといてください】って」

 

「・・・先手打たれていたかー」

 

こうして、俺は紫桜さんと共に屋上に向かい、明久達を起こしに行った

 

 

 

 

ーー屋上ーー

屋上に着くとそれぞれの壁に持たれながら爆睡している二人がいた。やれやれ、よく寝ていやがるが・・・起こすか

 

「「Zzz……」」

 

「仕方ねぇ、殺るか」

 

「(いま気のせいかしら・・・殺ると聞こえたけど)?そのバスーカーはどこから取り出したのですか?」

 

「秘密ですさぁ。紫桜さんはこれを耳栓にしといてください」

 

「・・・・どこから突っ込めばいいのかわかりませんが、わかりました」

 

俺の言葉に紫桜さんは耳栓をして俺はゆっくりとバスーカーを構えてカウントダウンを取った

 

「二人を起こしまーす。3,2」

 

「1.」

 

「「0・・・発射!」」

 

ーーーバゴォォン!!!

 

「「な、なんだ!?敵襲か!?」」

 

俺が大きい爆発音を発すると明久達は慌てて目を覚まして回りを見ていた。意外と紫桜さんもノリノリとカウントダウンしていたな

 

「よう、よく寝れたか?」

 

「そ、総司!?」

 

「いまの爆発音は・・・お前の仕業か?!」

 

「あァ、いい目覚ましになっただろ?それに・・・普通の起こし方なら面白くないだろ?」

 

「「・・・・普通に起こして・・・」」

 

「嫌だ。それとこれでももっと過激なのを押さえたのだからいいだろ?」

 

「あれよりあるの!?」

 

「・・・あなたは本当に時々思考回路がどうなっているのか知りたいですわ・・・・」

 

俺の起こし方に明久達は疲れたようにため息をついて、紫桜さんは苦笑いで俺の方を見ていた。まぁそんなことよりも明久達はさっさとFクラスへ向かってもらったので俺と紫桜さんは明久たちとは別行動に取っていた

 

「近藤さん、土方さん。来ましたよ」

 

「おう来たか?来て悪いがすぐに用件を話す」

 

「なにかわかったのですか?」

 

「昨日の拉致事件で分かったのは裏で教頭が裏で手引きしていたこととその証拠を掴んだ」

 

「本当ですか!?」

 

「あぁ。そして、山崎が密かに密着をしてくれたお陰で分かったがあの野郎はなりふりを構わなくなったのか、決勝戦を妨害するつもりだぞ」

 

「「!」」

 

とうとう最悪の手段もだそうとしてるのか・・・。ここまで自分の欲のために動く奴はある意味関心だな・・・

 

「対策は?」

 

「校舎内には西村先生が見回っているから大丈夫だ。ついさっきも怪しい10人を捕まえて貰ったからな」

 

「となると、外からこちらに向かう奴がいるということですね?」

 

「あぁ。そこでだ、総司は外にいる敵を倒していいぞ」

 

「了解です」

 

「霧島は、Aクラスで仕事を通常通りにしとくように。万が一、不審者がいたら撃退の許可を与える」

 

「・・・わかりました」

 

「さて・・・俺らは一応学園長に報告だな。総司はそいつらとやりこんだあとに来てくれ」

 

「うす」

 

近藤さんの指示に従い俺はあいつらを討伐することに決まり、会議は終わった。俺は言われた場所へ向かおうとしたら紫桜さんがおれの手首をつかんだ

 

「紫桜さん?」

 

「・・・私もいくのはダメなの・・?」

 

「・・・・駄目だ。昨日の事もあるから巻き込みたくはないけど・・・なら一つだけ頼みがあるがいい?」

 

「?」

 

「恐らく、あの教頭の手を組んでいる人間が逃げる可能性はあるからーーって伝えといてくれ」

 

「OK。それなら、容易いわ」

 

俺との話を終えた紫桜さんはAクラスの方へと向かい、俺は屋上に迫り来る敵へと向かっていた

 

「おいおい、坂本と吉井がここにいるときいてきたのに誰もいないぞ?」

 

どうやら夏の火に飛んではいる虫がたくさん来ていたみたいで俺はゆっくりと木刀を抜いて歩いた

 

「いやー・・・見事に不細工な敵が沢山来ているな」

 

「誰が不細工だ!?」

 

「目の前のお前ら。ってか、?」

 

「「「「「はっきりいった!?」」」」」」

 

「まぁ、昨日の今日だから懲りないと思っていたが・・・やはりもっと心を折ったら良かったかな?」

 

「あ、お、おまえは・・・昨日の・・!?」

 

「どうやら、昨日のメンバーに逃げていたやつがいたのか。さぁて、月夜ばかりと思うなよ?」

 

どうやら俺のことを知ってるということは昨日の説教で逃げたやつがいたみたいだな。昨日と言えば・・・・あ、ダメだイライラしてきた

 

「な、なぁ・・・なんか不機嫌オーラが出ているけど?」

 

「・・・・あぁ、失礼。いまからお前達を晒しーーいや、どうやって精神的に殺そうかなと思った」

 

「さらっと怖いこと言うやつがいるか!?しかも殺すってはっきり言っていたよね!?死刑宣告!?」

 

「さぁ・・・・・恐怖に泣き叫びな!!」

 

「くっ、かかれぇぇぇぇぇぉ!」

 

「「「「「ぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」

 

俺が全速力で向かうと向こうも真っ青になりながらも俺の方へと走ってきた

 

 

 

 

 

明久達・・・・ここは任せろ!!!!

 

 

 

 

因みに明久には言わないがもしも決勝戦で負けるようなことがあればあいつの女装をばら蒔く



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観戦と優勝は!?

俺は屋上で敵を壊滅させた直後に、土方さんや近藤さん、そして心配してるであろう紫桜さんに連絡をして待ってた

 

「いてぇぇぇ・・・化け物かよ・・・・」

 

「お、俺達は大勢でこいつを倒しにいったのに・・・・ま、まけるなんて・・・」

 

「俺を倒そうとするならそれなりの力つけてからこい。ついでにとどめ」

 

俺は呆れながら力のなさを指摘して無数にいるうちの一人の不良にあるものを口にぶちこんだ

 

「もががぁ!?!(これ辛い!?なにこれ辛い!?)」

 

「ハバネロですさぁ」

 

「もががぁ!?!(た、助けてぇぇ!?!)」

 

「ほれほれ、もっと・・・・苦痛な顔を俺に見せてくれよ・・・」

 

「「「「(こいつ悪魔だぁぁ!!人の皮を被った悪魔だ!!)」」」」

 

俺はそのままハバネロを押し込みながら抵抗してるのをほっておくと後ろから知ってる人に声かけられた

 

「総司来たぞ~。・・・ずいぶん・・・また倒したな~」 

 

「怪我はない?」

 

「あれ?土方は?」

 

「土方先生は別の仕事で動けなくなったみたい。それより怪我はしてないの?」

 

「大丈夫ですよ。それと、近藤さんに報告がひとつ」

 

「ん?」

 

「こいつらは教頭に頼まれてここに来たという話と確実な証拠がありました」

 

俺はやつらから聞いた資料と金を貰ったことが発覚したので、近藤さんに渡すと近藤さんはしかめ面でみていた

 

「どうやら、本当に黒だったか・・・。総司、あとは俺たちの仕事だからお前は紫桜と決勝戦でも見に行ってリラックスしろ」

 

「え?」

 

「まぁ、羽目は外しすぎるなよ。ほら、いってこい」

 

俺は近藤さんに言われるのと同時に紫桜さんが俺をつれていけという。確かに決勝戦は気にはなるけど・・・・

 

「そうだ。どうせおめぇらもせっかくだからこの屋上で決勝戦みないか?」

 

「は、なにいってるんだ?あんた・・・」

 

「お前達は証拠を出してくれたし、きちんと反省してるならここで決勝戦一緒に見てもいいと俺は思うんだが・・・?それに折角こんなお祭りなんだから見ねぇと損だろ?」

 

「まぁ確かに俺達はバカなことをしたけど・・・普通そこは警察つき出すなり苦情電話いれるなりしろよ・・・あんた甘いだろ?」

 

近藤さんの言葉に不良のリーダー格が戸惑っていたが、近藤さんはその不良の肩を組ながら話していた

 

「まぁまぁ、喧嘩のあとはこうして楽しくのもいいだろ?せっかくの祭りなんだからよー」

 

「っけ、わかったよ。俺たちもここで決勝戦見させてもらう」

 

「おう!ってことで、総司達もここでみたらいいんじゃねぇか?よくかんがえたら屋上から見た方が楽しいだろ?」

 

「・・・まぁ、確かに今行っても見れる可能性は低いですからね。紫桜さんはいいですか?」

 

「はい。私は大丈夫でございます」

 

「よし!きまりだな!さて試合は・・・・?」

 

ステージを見ると、既に試合は始まっている。点数は常夏コンビが209点と197点。雄二と明久は215点と166点。しかし、明久の召喚獣は脇腹を切られている

 

「雄二君達が負けていますね・・・・」

 

「このままいけば厳しいけど、お前はそう思ってないのだろう?総司よ」

 

「えぇ。たしかに点数差に加え、明久の召喚獣はかなりのダメージを受けている。しかし、あのバカコンビはこの試合負けることはあり得ない・・・」

 

「いや、素人目からみてもさすがに勝てないだろ?」

 

「総司はなぜそうおもったのですか?」

 

不良の言葉や紫桜さんが俺の言葉に疑問を持ってきいてきた。確かに普通からみたら・・・な

 

明久の投げた木刀がモヒカンの召喚獣の武器に当たり軌道を変える。その隙に、雄二の召喚獣の攻撃が綺麗にヒットさせ、会場が歓声に包まれる

 

「「「はぁぁぁ!?」」」

 

明久達の予想外の連係に俺以外全員が驚いていた。まぁ予想外のことをしてくれるのがあいつらなんだよなー

 

「俺の知る限り、あのバカどもはとんでもない才能があるからな。それに・・・大切な人の為なら、全力以上を出せる最高の友人だからな」

 

明久は雄二が投げ、地面を転がってくる木刀を拾い、坊主の召喚獣とほぼ同時に攻撃を繰り出す

 

「「「「っ!」」」」

 

明久の召喚獣は左腕が切り落とされーー

 

「だから・・・最後まで諦めないやつが強いのは当然だ」

 

一一坊主の召喚獣の喉には木刀が突き立っていた。そしてしばらく沈黙が走り・・・・司会者が手を大きくあげて宣言した

 

『決勝戦の勝者は!!!坂本・吉井ペアの勝利です!!!!』

 

『『『『『ぉぉぉぉ!!』』』』』

 

「ぃぃぃよっしゃぁああー!!」

 

明久の叫び声が、会場に響いた

 

 

 

 

ーーおまけーー

とある場所にて、一人の男が仁王立ちしながらてを休めそうになっている生徒に怒鳴っていた

 

「全く・・・おら!てめぇら手を休めるな!!」

 

「「「「ひぃぃぃ!!もう許してください!!」」」」

 

「まだだ!土方先生、もっと追い込ませた方がいい!!」

 

「それもそうですね・・・・。さぁ、てめぇら!!手を休めたら問題を追加だ!!」

 

「「「「鬼!!悪魔!!!ヘタレ!!!!」」」」

 

「・・・・お前ら他校とはいえそれなりに問題は手加減したがもう許さん!!!この五科目をオール90点越えないと、放課後も居残りだぁぁぁ!!」

 

「「「いやぁぁぁぁぁぁぉ!!!!!」」」

 

別のところで襲撃を仕掛けようとしていた不良達が鉄人と土方に鬼の補習されていたのは誰も知らない・・・・

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!


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一休みの二人

あの明久達の決勝戦を終えた直後に、俺はFクラスに戻ろうとしたが紫桜さんが俺を止めて「今日一日は仕事禁止とあなたのお姉さまから聞いていたので、私と回りましょう」てものすごいいい笑顔で止められた・・・

 

「もし拒否したら泣きます」

 

「わかりました」

 

紫桜さんを泣かせたくないと思い、拒否するのはやめた。そして、そんな働くの禁止になった俺と紫桜さんは一緒に色々な場所を回りながら喋ったりしていた

 

「モグモグ・・・これ美味しいな」

 

「そうですね。かなり、丁寧に作られていますね」

 

「だけど、本音を言えばもっと味を付け加えてもいいかもしれないのになー」

 

「そこは予算の都合で仕方ないかもしれないけどね。けれど、限られた予算でこれだけ作るのはすごいですね」

 

「まぁ確かにな・・・」

 

「ねぇーー」

 

「ん?なんだ・・・」

 

「貴方の怪我は大丈夫なの?」

 

紫桜さんがまだ心配そうに俺の体のことを聞いているが、俺は優しく微笑みながら話した

 

「その心配はないってさ。一応、鍛えられてるお陰でそんなに体が危ない状態なわけではないからな」

 

「わかっていてもやっぱり心配なのよね・・・」

 

「まぁ、極力無茶は控えるって無茶はしないからさ」

 

「それならばいいですが・・・。けれど、貴方・・・ひとついいですか?」

 

俺は食べ物を食べながら紫桜さんの質問に答えようと食べ物を食べるの止めた

 

「なんだ?」

 

「・・・・今このタイミングで言うのもあれなんだけど・・・このFクラスに食べてよかったの?」

 

「別にいいに決まっている。別にたいした影響はないよ」

 

「「「「「全然良くねぇよ!?」」」」」

 

俺の言葉にFクラスの仲間が全員突っ込み入れてきた。おい、てめぇら仕事を途中で切り上げるなよ!?

 

「いや、さすがに君に言われたくないよ!?何で手伝わないのさ!?」

 

「お、明久。優勝おめでとう」

 

「吉井君、優勝おめでとう」

 

「あ、ありがとうーーじゃない!!なんで総司はFクラスの仕事を手伝わないのさ!?」

 

そう・・・俺達は俺のFクラスにゆっくりしていた。そんな、俺達に突っ込みを入れたのは明久だった

 

「俺はお姉ちゃんに働く禁止出されたから、客としてきているんだけど」

 

「いやいや、そのわりには体が全然動けているのだけど?」

 

「鍛えているからな」

 

「いえ、さすがに鍛えているからでは無理があると思いますが・・・」

 

紫桜さんは呆れながら、俺の体は異常だと指摘した。あ、そういえば明久にあのルールのを今使うか

 

「そういえば、明久。あのルールは覚えてるか?」

 

「あのルール?あーー」

 

「今からお前はお姉ちゃんと島姉と本当なら葉月ちゃんにおごってあげろと言いたいが・・・」

 

その葉月ちゃんは今日は訪れてないから、俺は敢えて別の手を使った

 

「紫桜さんとお姉ちゃんと島姉に何か奢りな。ってか、ここで奢りな」

 

「嫌だよ!?ってか、総司が奢ればいいのに!」

 

「ルールを破ったのなら鉄人のところにつれていくぞ」

 

「ごめんなさい。奢ります」

 

明久は見事な謝罪で俺は呆れながら、お姉ちゃん達をよんだ

 

「お姉ちゃんー、島姉、明久が奢るみたいだから「「本当に(ですか)!?」」・・・・うん」

 

あまりの行動の早さに聞いていたのはここだけの話だ。そして、明久は泣く泣くお姉ちゃん達をおごったのはここだけの話だ・・・

 

 

 

 

そんなこんなで時間はあっという間にたち・・・・・

 

『ただいまの時刻をもって、清涼際の一般公開を終了しました。各生徒は速やかに撤収作業を行ってください』

 

アナウンスの放送が流れていたが、Fクラスの方はというと・・・

 

「「「「「・・・」」」」」

 

「見事な屍のようになっているな」

 

「さて、私と総司は学園長室に行く前に土方先生達の方にいきましょう」

 

「だな」

 

お姉ちゃん達の後片付けは手伝いたいが、あの冷たい目で見られたらきちんと安静するよ・・・・

 

後ろでなんか喧嘩していたのは気のせいだと思っておこう・・・・

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!


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仕返し

俺と紫桜さんは近藤さんに土方先生の方に向き合いながら、報告をのべていた。紫桜さんが正確に一つ一つのべていた情報を分かりやすく説明していた

 

「ふー・・・で結論から言えば、やはりあの教頭が犯人だったわけか」

 

土方先生は窓際でタメ息をはきながら、おれ達の報告を聞いて今回の真犯人はやはり目星が黒だったと言うことだ

 

「えぇ。あいつらに脅迫・・・話を聞いたら喜んでおしえてくれましたよ。ちなみにおれはその流れで土方も学校やめてくれる方法を聞きました」

 

「そうか・・・まて何か不穏なことを言わなかったか?お前」

 

「気のせいですよ。なんですか、もうあんたはボケたのですか?介護してあげますよ」

 

「余計なお世話だ!!!まだぼけてない!!」

 

「まぁらとりあえずはここまでの証拠でてたら後は教師が教頭に問い詰めたらいいのだけどな」

 

土方先生が懐にあるのを取り出してタバコをふかそうとしていたら近藤さんが注意していた

 

「おい、さすがに今はタバコは我慢しろ。ここは学校だぞ」

 

「ッチ、わすれていたぜ。ありがとうゴリラ先生」

 

「おう・・・ってまてまて、誰がゴリラ先生だ?」

 

「ってか、土方先生もなにげに悪口をいってますよ」

 

「そうですよ。土方先生は心黒いなー」

 

俺がそういうと土方先生がものすごく引いた顔で俺の方を見て指摘した

 

「いや、お前が言うと違和感あるぞ!それにさっきからお前が俺に先生ということが使うと余計に気持ち悪い」

 

「失礼だな。このマヨラー」 

 

「もはや先生ではなくマヨラーで呼ぶとかどうかしてるぞ」

 

「じゃあ、マヨラー・ニコチン中毒先生」 

 

「名前を勝手に解明するなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

土方さんが興奮したように起こると近藤さんがなだめていた

 

「まぁまぁ、落ち着け。それよりお前らそろそろ戻っていいぞ」

 

「そうだな。後は教師がやるからお前たちはゆっくりしてこい」

 

「分かりました。そろそろ私達は失礼します」

 

「じゃあ失礼しました」

 

近藤さんの言葉に俺たちは頭を下げて部屋を出て紫桜さん別れて俺はFクラスへと戻ろうすると明久が大慌てでこちらの方に走ってきた

 

「総司!!」

 

「明久?」

 

「手伝ってほしいことがあるの!!」

 

「・・・手伝ってほしいこと・・?」

 

「学園の危機なんだ!!」

 

明久の言葉を聞いて俺は・・・・

 

「すぐに話せ」

 

明久の方に駆け寄り、はっきりと問い詰めるように聞いた。いつもの明久とは違いなにか切羽詰まっているのが表情みてもわかる。俺と明久は走りながらすぐに事情をきいた

 

「僕らは総司と別れたあとにババアに今回の件の事で報告していてた時に・・・」

 

「盗聴されたとわかったって訳か。犯人の目星はわかってるのか?」

 

「うん、常夏!」

 

「あいつらもやはり黒か・・・。しかたねぇ、明久!俺は屋上にいくからお前はしたの方を!」

 

「わかった!!」

 

俺は急いで上を上がりながら明久の話とこれまでの話を思い出しながら頭を整理していた。あいつらは3年Aクラスの人間でそれなりに学力があるのにも関わらず教頭の手駒になった

 

「そして明久の話から聞くと・・・」

 

『彼らは推薦をもらおうとしていたらしい』

 

「そこから考えられるのはいつどこで教頭があいつらと接触を???」

 

普通そういう奴らを選ぶなら3年のほかのだれでもいいはず。そこから考えられるのは・・・

 

「成績と私生活で判断して使えると判断したからあいつらを使った??」

 

あらゆる可能性を考えながら俺はあいつらがいそうなところを考えて走ると潜んでいると思われる一つの居場所を思い浮かんだ。そしておれはいそいでその場所へとたどり着いた

 

「やっぱりここか・・・・・。とっとと、神妙にお縄つきやがれ。諦めないならあんたらがこの女装好き趣味でロリコンだと校内放送で流すぞ」

 

「「ちょっと待て!!それはいくらなんでも理不尽だ」」

 

「理不尽?なにが?」

 

「いや、なにいってるかわからないって顔するなよ!」

 

俺の言葉にド変態の先輩方が突っ込みをいれて来たので俺は?と首を捻ってると丸坊主の人がさらにつっこみいれてきた

 

「うるせぇですね。所で先輩方が教頭に協力した理由を俺なりに気づいたことがありますよ」

 

「あ?」

 

「たとえば、いかがわしもので取引応じて協力したとか」

 

「ねぇよ!?」

 

「それか、取引応じないと愛人になる契約していたとか」

 

「いや、俺たちノーマルだから!!」

 

「なら、教頭と共にお酒をーー「「いわせねぇよ!!」」・・・ッチ」

 

「こいついま舌打ちした!?」

 

「なんなの!?こいつ!?怖いよ!」

 

俺の舌打ちに先輩方が少し引きながら突っ込みをいれていた。そして、俺は俺で先輩方の方に盗聴したと思われるものをみていた

 

「(やはり黒か)そういえば、先輩方はこういう噂をきいたのですけど、愛し合ってるって話」

 

「は?」

 

「だれとだれが愛し合ってる?」

 

「常夏先輩方が」

 

「「絶対に愛し合ってない!!!」」

 

「おぉ、息ぴったりだ。あ、あともうひとつは先輩方が愛し合ってる噂の相手も知ってるのですが貴方方が好きなのは西村先生って本当ですか?常村さん夏川さん」

 

「「うそだ!」」

 

俺が続きを言おうとすると先輩方が真っ青に否定していた

 

「俺はノーマル!あんなゴリラは遠慮する!!」

 

「同じく!!ゴリラは遠慮する」

 

「ゴリラって誰ですか?」

 

「「鉄人だよ!」」

 

俺はその言葉を聞いて内心微笑みながら、今度は少し真面目に話しかけた

 

「まぁそんな話は決まったことですからおいといて」

 

「「決まってないぞ!!!断固否定する!」」

 

「教頭と協力していたのは推薦がもらえるから受験しなくすむということですか?」

 

「あぁ、そうだよ」

 

「受験なんてしんどいから楽したいんだよ」

 

これも黒っと・・・俺はそれを聞いて少しあきれながら反論した

 

「先輩方って人にバカって言うわりには先輩方ももっと大馬鹿ですね」

 

俺の言葉に先輩方がイラついた顔になり俺の方をみて睨んでいた

 

「おい、どこが馬鹿だよ?」

 

「いやいや、馬鹿ですよ」

 

「どういうところがバカのか説明しろよ!」

 

「分かりました。簡単に言えば、こんなことしてもあなたたちの人生は最悪になりますよ?」

 

「「はぁ?」」

 

「いいですか?いまその手元を放送流したとします。あなたたちの望み通りにではなく、教頭の望み通りとなり学園は崩壊します。あなたはたちの推薦もあり得ないとなる」

 

「は?」

 

「そもそも、推薦をもらっても本当にその推薦してもらった場所がほしいとおもうか?こんなことをしてる学校ってと思われて。さらにあんたたちのその身勝手なエゴでこの文月学園の楽しんで通ってる多くの人の人生を崩壊させたとする」

 

「人生が崩壊ってそんな大袈裟な」

 

まるハゲ先輩がすこし強気に俺はさらに怒りを感じながら言った

 

「そうでしょうね。貴殿方は自分達のことさえよければ他の人が死んだとしても気にしない人でしょうね」

 

「嫌々だから大袈裟に言うなよ」

 

「大袈裟?それこそ、先輩方がその行いによって他の三年生の進路を台無しする恐れが確実に起こりますよ」

 

「嘘つけ!」

 

「なら聞きます。先輩方が上の立場だとしたらある人が悪い事をした生徒はほしいと思いますか?」

 

「そんなの邪魔になって雇いたくないだろ!」

 

「悪いことしてるからほしいと思わねぇよ」

 

「そう。いま先輩方がまさにそうしてるのさ」

 

「「!!」」

 

俺の言葉に先輩方はなにか気づいたようにそして目を見開いていた

 

「今ならまだ軽いことですむ・・・。このまましてしまえば故郷のお袋さんも泣いてるぞ」

 

「ぐっ・・・それでも・・」

 

「本当に今なら引き返せるぞ!」

 

「それでも俺たちは楽したいんだよ!」

 

先輩方は放送を流そうとしていたが・・・

 

「そうですか・・・・殺れ」

 

「「え?」」

 

俺の言葉に先輩方は「「え?」」とハモっていたが次の瞬間・・・・

 

      ドォン!

 

「「おぁぁぁー?!」」

 

先輩方がいた場所に爆発が起こった。俺はその光景に微笑みながらゆっくりと歩いていた

 

「まてまて!?いまなにがあった?」

 

「爆発が起こったぞ!!」

 

「いやー、偶然って恐ろしいですね。あ、この放送すこし借りますね」

 

倒れてる先輩を横目に俺はその放送をあるものを流すことに先輩方がくびを捻っていた

 

「良いこと教えますよ。・・・あんた方が喧嘩売った恐ろしさをね」

 

「いったい何を・・・」

 

俺はその質問に答えずに、放送を流した。その内容は・・・

 

『先輩方が愛し合ってる噂の相手も知ってるのですが貴方方が好きなのは西村先生って本当ですか?常村さんと夏川さん』

 

『俺はノーマル!あんなゴリラは遠慮する!!』

 

『同じく!!ゴリラは遠慮する』

 

『ゴリラって誰ですか?』

 

『『鉄人だよ!』』

 

そして俺はスイッチを切ると先輩方が真っ青になり震えていた

 

「た、頼む!いまのは冗談だっていってくれ」

 

「そ、そうだぜ!!今すぐ放送を流して嘘だっていってくれ!盗聴したのを渡すから!」

 

「分かりました。なら渡してください」

 

「くっ・・・」

 

先輩が悔しそうにそれを渡すのと同時に俺はそれを本物かと確認した。そして、先輩方が慌てて放送を流そうとしていたが・・・・

 

「殺れ」

 

俺の言葉と共に放送器具の方に直撃した。その光景に先輩方が固まっていたが、おれは優しい優しい微笑みで先輩方に・・・

 

「言いましたよね?俺は喧嘩売った恐ろしさを教えるって・・・俺はあんたらや教頭は一生許すつもりはないからな」

 

「「・・・・」」

 

「俺の大切な人たちを傷つけたあんたらの代償は惨めな思いをしてもらう。因果応報だ」

 

俺はそれを引目に屋上を離れると同時にまた爆発が起きた。事前に打合せした通りに明久と雄二が上手いことしてくれたみたいだ。西村先生が叫んでいるが知らない~っと

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくおねがいします!


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打ち上げ

あの常夏がその後どうなったかはしらないが俺達はいまある場所で俺が立って辺りを見渡していた

 

「さて、諸君・・・この二日間の戦いを共に乗り越えれたことを俺は嬉しく思う」

 

「「「「「・・・・」」」」」

 

「一人一人がやりきって疲れたと思うが・・・お前ら!!準備は良いか!?」

 

「「「「「おう!!」」」」」

 

「今日ははめは巣して盛り上げていくぞ!それでは、中華喫茶『ヨーロピアン』の成功を祝して、乾杯だぁ!」

 

「「「「「おぉぉぉおぉ!!!」」」」」

 

俺の号令で缶と缶がぶつかり合う音が響く。集合場所である近所の公園は、既にFクラスで一杯だ。特に店も取らずに、お菓子とジュースを用意して公園で打ち上げ

 

「さて、お姉ちゃん」

 

「えぇ」

 

クラスが楽しんでるのを横目に俺とお姉ちゃんは父親がいるところへと合流した

 

「きたぞ。父さん」

 

「・・・単刀直入にきく。そんなにいまのクラスが良いのか?」

 

「俺は楽しいね。少なくともあんな楽しい時間はなかなか経験できない」

 

「瑞希は?」

 

「私も総ちゃんと同じ意見です。それでもまだ否定されるようでしたら」

 

「・・・」

 

「そんなお父さんなんて大嫌いです!」

 

「ガブッ!?」

 

あ、見事に父親の心臓を貫いた。それも致命的なダメージが・・・しかも血をはいて倒れた

 

「ゴフッ・・・わか、わかった・・・。少なくともお前の転校の話はなしだが・・・健康に被害及んだときは・・」

 

「大丈夫です」

 

「・・・わかった。それと総司」

 

「ん?」

 

「とりあえずは・・・とうさんは今日は横になる」

 

「了解」

 

父さんは重い足取りで帰路に・・・お姉ちゃんは何でお父さんがあそこまで落ち込んでるのかわからないが、俺にはわかる。俺ももしお姉ちゃんに嫌いって言われたら・・・・・

 

 

 

切腹する・・・・・

 

 

 

ついでに遺書に明久が女装趣味あって雄二が好きな人は霧島翔子って書いておこう。うん、我ながら良い方法ではないかな?

 

 

「総ちゃん?」

 

「あぁ、いまいくよ」

 

俺はお姉ちゃんの呼び掛けに返事して、俺達は明久らの方に向かった。お姉ちゃんは明久をみるなり、アプローチしていた。そして明久が飲んでいたのを気づかなかったお姉ちゃんはそのまま飲んだ

 

「(か、間接キスだと!?お姉ちゃんは気づいてなかったみたいだが・・)明久今すぐに切腹しろ。介錯もしてあげるから」

 

「戻ってきていきなりの罵倒!?」

 

「安心しろ。罵倒ではないが、心の声をそのままいったまでだ」

 

「より最悪だ!?君は人の心がないのかい!?」

 

「いや、お前も人のこと言えないことしてるよね?」

 

俺は明久のやり取りをしながらこれから先のことを思い馳せていた。きっとこの時間は今この瞬間にも過去なんだろうな・・・。とりあえずは俺としてはお姉ちゃんの旦那様がこいつならまだ許せることは言わない

 

「総司、なにたそがれてるんじゃ?」

 

「・・今は楽しむ時間だろ?」

 

「総司、早く来なさい!」

 

「翔子--許してくれ許してくれ!」

 

「総司、早く来なよ!」

 

「総ちゃん!」

 

けどまぁこのバカな時間は俺にとって大切な時間だよ・・・・な

 

 

「あぁ、今いく」

 

楽しそうな仲間のもとへと俺はゆっくりと歩いた

 

 

 

 

 

 

 

 

そして数年後・・・・

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!事態は急展開かと思われますが何卒暖かい目でおねがいします!


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(最終回)

あの文月学園から数年後・・・

 

 

俺達は文月学園を卒業して、それぞれ別々の道へと歩んでいた

 

2-A組だった首席の霧島翔子は文月学園卒業するまでは学年トップの座は譲らず、歴代最高得点を叩き込み、現在は父親の会社の跡継ぎとして毎日仕事を励んでいる

 

「夫の仕事を支えるのは妻の役目」

 

なお相変わらず雄二にアプローチしているがその恋愛に対するスキップが激しく雄二の命が多々瀕してるらしいが俺は気にしない

 

次に木下優子は工藤愛子と共に会社を立ち上げた。その会社はなにかと言うと・・・

 

「優子~。今月の仕事の依頼がこんだけはいったよー」

 

「うちは会社できてそんなに歴史ないとはいえ多すぎないかしら?」

 

「まぁねー。でも、このアイデアはなかったかな。」

 

「まぁね。まさか、私がこんな仕事をするとは思わなかったわ」

 

「そうだよねー。なにせ、この会社は・・・」

 

木下優子の言葉に同感するように工藤愛子もとある光景をみながら苦笑していた。その仕事は・・・

 

「後30回よ、頑張りなさい!」

 

「き、きつい・・・・!!」

 

女性が男性にきつい激を飛ばすと男性は口を漏らすも頑張っていた

 

「まさか、私がスポーツトレーナーをやると思わなかったわ」

 

「そうだよねー」

 

木下優子と工藤愛子が立ち上げた会社はスポーツトレーナーに関係する仕事で働いてる。きっかけは文月学園時代に工藤愛子が優勝をかけての試合直前で故障してショック受けていたのをみかねた木下優子が工藤愛子になんとかサポートできないものかと探した結果がスポーツトレーナーだった

 

ちなみに工藤愛子と共に会社を立ち上げたが実質社長は木下優子で工藤愛子はトレーナーの資格を持ちながら秘書の仕事もして+αとして水泳の選手をしている。噂ではムッツリーニと付き合ってるとか・・・

 

2-Aの久保は現在はハーバーランドで留学してるが・・・噂ではとあるバカな弟をもっているが裸で抱きつく姉がいるとか?そしてその人の元で働いてるのも噂流れていた。そんで次は清水美春やFFF団とかは俺もよくわからないからなにも言えない

 

さて・・・ここからが本題だ。俺や明久達はは今何しているかと言うと・・・・

 

「まさかお前がきちんと卒業できていたことに驚いたよ」

 

「失礼な!!?」

 

「まぁ、小学生の基本的な問題でも間違えるくらいだからな。むしろ本当に文月学園を卒業できていたことに驚いたぞ」

 

俺と明久は二人でカフェ店でコーヒーを飲みながら会話していた

 

「まぁそれはおいといて、そろそろ来るはずだが・・・」

 

俺の言葉ともに俺たちの席に3人の女性が来た。その人達は俺たちをみるなり嬉しそうに笑っていた

 

「こんにちは、明久君に総ちゃん!」

 

「ハロハロー」

 

「こんにちは、明久さん」

 

来たのは俺のお姉ちゃんとそして・・・

 

「うん、待っていたよ。瑞希に美波」

 

「まったく、なにさ悪い企みでもしていたの?」

 

「それは誤解だよー。あはは」

 

「総司、何を話していたのですか?」

 

「昔の話と今のみんながなにをしていたのさ。それより体は大丈夫なのか?」

 

お姉ちゃん達がものすごいオーラで隠していることないよね?と問い詰めていたが、長年やられていただけのことはあり、明久は笑顔で対応していた。そして俺は心配そうに聞くとその人は微笑みながらこたえてくれた

 

「大丈夫ですよ。むしろ貴方はどうなのですか?」

 

「紫桜さんの心配していることは起きてないよ。むしろ俺としてはこいつがどういう身の振り方をするのか悩ましいところ」

 

「あぁ、たしかにそうですね」

 

「一応法律も変えるらしいが・・・明久念のために聞くぞ?お前はあれの覚悟はできてるのか?」

 

「あれ?」

 

「「?」」

 

俺の言葉に明久は??となっていてた。我ながらずるい質問だが、あれの意味が伝わっているのかな?

 

「あ、もしかって・・・・あれ?」

 

「そう。あれ」

 

どうやら俺の伝えたい意思は通じたみたいで明久はすごい冷や汗をかいていた。まぁ、あいつの心のなかですごく警戒レベルが上がってるだろうな・・・

 

「いっておくが、今までは逃げていただろうが、今回は逃げられないぞ?いい加減に腹を決めないと俺も死ぬから早く決めてくれ・・・ってか、さっさとしないと脅迫する」

 

「君は鬼か!?」

 

「いいから早くしろ。じゃないと、お前や雄二には隠していることことを伝えるぞ?」

 

俺が耳打ちでそういうと明久は色々と思考に入った。ってか、恐らくは思い出したくないことをたくさん思い出したな

 

「総ちゃん、明久くん達は何を隠してるのですか?」

 

「(あれー、お姉ちゃんと島姉の目が据わってる上に何か黒い怒りが・・・さらに後ろでは紫桜さんがスマホをだして構えていたよね?)簡単に言うとーーー」

 

「「簡単に言うと・・・・?」」

 

「これから明久がやってくれます!」

 

俺が言うと明久は真っ青になりながらも覚悟を決めてお姉ちゃん達の名前を言った

 

「あーもうわかったよ!美波に瑞希」

 

「「は、はい!」」

 

「そのよかったらだけど!!!二人とも僕の・・・・お嫁さんになってください!」

 

「「え?!」」

 

明久が二人に向けていったのはお嫁さん宣言だ。それもお姉ちゃんと島姉にプロポーズをしていた

 

「え、えー?!!ちょちょ!?どういうこと!?」

 

「あのその・・・・ええっと、夢でしょうか!?」

 

「ええ!?そ、それは間違いなくプロポーズですよね!?」

 

「おぉ、見事に動揺してるなぁ・・・」

 

「ちょ!?貴方は知っていたのですか?」

 

「当然。それとお姉ちゃん夢ではないよ?この前ニュース見たはずだよ?」

 

俺は三人が動揺してるのをみながらリラックスさせるように話した。そして、この前ニュースでみたのを話すと三人とも?となっていた

 

「え、いつのはなしですか?」

 

「覚えていないのも当然か。あのときはお酒飲みまくっていたから忘れていたのかどっちかだね」

 

「そのニュースはなに?」

 

「結婚に関する法律の変更。簡単に言えば今までは一人の相手しか結婚できなかったけどこれからは二人まではオッケーとする。ただしこれを使う場合の条件もある」

 

「「「条件??」」」

 

一夫多妻にする場合の条件

1経済的な負担がない

2妻が両方ともオッケーした場合

3きちんと愛し合う

 

「とまぁ、これくらいかな?大まかに重要に扱われてるのは。ちなみにこれが法案とおった理由はふれないが、なんでもかんでも妻をとれば解決って訳じゃないように細かくあるわけ」

 

「なるほど。二人と折角彼が勇気だしてプロポーズをしたのだから返事をしてあげたら?」

 

「「はっ!?お、・・・・お願いします・・・////」」

 

紫桜さんの言葉を聞いたお姉ちゃん達が明久からのプロポーズを顔真っ赤にしてそして照れ臭そうに返事をしていた

 

「「「「「「おめでとうーー!!!!」」」」」」

 

「うわ!?」

 

「「!?!」」

 

その返事と同時に大勢の声がおめでとうーー!!!!というと、明久達はびっくりしていた

 

「ったくようやくプロポーズをしたか・・・。ったく、なれない演技は疲れたよ・・・」

 

「え、演技!?どこからどこまで!?」

 

「ふふ、私もいつも以上に張り切って疲れたわ」

 

「え!?ど、どどどいうこと!?」

 

明久やお姉ちゃん達も混乱してると一人の赤毛の男がいたずら成功した顔で笑っていた

 

「お前ら三人以外は初めから演技なんだよ。はぁ、ようやく結ばれたか」

 

「うむ、ひやひやしたぞ!」

 

「・・・写真もバッチリだ」

 

「雄二、秀吉、ムッツリーニ!!え!?つまりどういうこと?!」

 

「要するにお前と姫路達がさっさと結婚してほしいからこんな大がかりなことをしたわけだ」

 

雄二が説明すると明久は納得していたが、すぐに俺の方に指差してきた

 

「って僕らよりも総司は紫桜さんと結婚しないの!?」

 

「あー、それなんだが・・・・」

 

「あ?珍しく歯切れ悪いな?」

 

「・・・した」

 

「は?」

 

「総司私が言いますよ。・・・実は子供が生まれます」

 

「・・・・・へ?リアリティー?」

 

明久がワケわからない英語を言うと共にみんなも固まっていた。まるで今の言葉は気のせいだろう?といわんばかりに

 

「あー、すまん・・もう一度いってくれたら嬉しいのだが?」

 

「あー、もう!俺と!!!紫桜さんの子供が!!生まれるんだよ!!」

 

「「「「「・・・・・えぇぇぇ!?!!」」」」」

 

俺の言葉にみんなも驚いていた。あぁもう!だから言いたくなかったのに!!

 

「いつ!?」

 

「近々だ!」

 

「何で言わなかったのさ!?」

 

「今日言う予定だったの!それとムッツリーニはナイフ閉じろ!」

 

俺は迫る男たちに全員なだめていうと、皆落ち着いていた。そして、雄二が嬉々とした顔で

 

「よしやぁぁ!今日は明久達と子供が生まれる総司たちのためにのむぞー!!」

 

「「「「おおお!!!」」」」

 

「やれやれ結局こうなるか・・・」

 

「まぁまぁいいではありませんか?貴方」

 

「・・その呼び方はなれないがこれからもよろしく。奥様」

 

俺たちのバカな日常はきっとこれからも続く・・・・・最愛の奥さんと共に俺は生きていく

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!
これにて2019年02月13日から投稿したバカと姫路弟の召喚獣はここで終わります。
グダグタさがありましたが、なんとかここまで書きました!
最終回これにておしまいです!


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