相楽誠司のヒーローアカデミア (フェニクス)
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異世界転移
設定


世界観の設定

 

この作品は誠司が幻影帝国との戦いが終った後、ヒロアカ世界に飛ばされる。元の世界に帰る方々を模索しながらも誠司はヒーローを目指していく

 

誠司が飛ばされ時間軸はオールマイトが緑谷出久と出合った少し後の時間軸

 

 

口田甲司、青山優雅を不在にしようと思いましたが変更してA組B組に増員させることにしました

 

 

ブンビーははぐプリのトラウムの浄化後の時間軸から来ました

 

ヒロアカ世界でのキャラ設定

 

相楽誠司 14才

幻影帝国との戦いが終った後の中学三年の4月にヒロアカの世界に飛ばされる

 

飛ばされたヒロアカ世界の情勢に困惑するもそこで自分と同じプリキュアがいる世界から飛ばされたブンビーというヒーローに保護されヒロアカ世界で暮らしていくことになる

元の世界に帰る方法も分からず困惑するも同じ境遇の仲間達に励まされ必ず帰ると誓い己を奮い起たせる。最愛の幼馴染みの愛乃めぐみと再会するために

 

クリスマスプレゼントでめぐみに貰った長めの黄色いマフラーを常に巻いておりこれがトレードマークになっている

 

 

個性『イマジネーションアーツ』

 

ヒロアカ世界に転移直後に愛の結晶が誠司の体に溶け込み発現した誠司の個性。プリキュアと同等の超人的身体能力を発揮し、自由に出し入れ可能なラブプリブレスのつまみを回す事で自分がイメージした技を具現化させるほぼ万能個性。力の源はプリキュアと同様、愛の心に依存する。なおこの力は身に付けている衣類にも反映され下手な攻撃では破損はしない

ハピネスチャージやハートキャッチの技のイメージ

本人の心境によって威力や効果が変化する

プリキュアの力を取り込んでいるため闇の力に耐性を持ち浄化の光の力を内包している

 

基本戦闘スタイル

氷川流道場で鍛えた防御主体の空手で戦うスタイル

 

コスチューム

 

ぶっちゃけレッドに洗脳された時に着せられたコスチューム。何だかんだて誠司もあのコスチュームが気に入ってるという設定で。

違いはコートの色が白に赤のラインが入っている事と四肢に拘束帯がないこと、首にめぐみに貰った長めの黄色いマフラーを巻いていること

 

※技は追々記載します

 

 

ブンビー 年齢不詳

プリキュア5並びgogoのブンビーと同一人物

ナイトメア、エナーナルと二つの組織を渡り歩いてプリキュア5と戦った社員。だがプリキュア5と和解し悪党の足を洗いブンビーカンパニーを設立して上司を顎で使う働いてくれない部下を育成し胃痛に悩ませれる日々を過ごしながらも順風満帆な日々を過ごすも突如クライアス社という組織に過去の経歴を買われ引き抜かれるも仕事の内容のやばさから抜け出しクライアス社を追うプリキュア達に情報を渡し会社に戻るも部下だった社員に自分がいない間に会社を乗っ取られ追放されるという仕打ちを受ける。

 

直後に何故かヒロアカ世界に転移し元の世界に帰る方法を模索しながらヒーロー事務所を設立して忘れかけていた戦闘形態でヒーロー活動を始める

設立して五年だがランキングは他のメンバーより下

その後、相楽誠司を始め何故かプリキュアの世界から転移してきた人達を保護してサイドキックとして迎える

 

他の転移したプリキュアの世界から来た人達は追々紹介します

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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終りの幸せ

どうもフェニクスです

1話から誠司は転移します。プリキュアシリーズのカップリングで誠めぐが一番好きですが誠司君は受難が続きます
二人の幸せを願ってる癖に受難を与える天の邪鬼な作者です


4月。早咲きの桜が満開となった、陽気な春のある日。ハピネスチャージプリキュアのメンバーと協力者である相楽誠司はぴかりヶ丘の土手を歩いていた

 

愛乃めぐみ視点

 

世界に平和が戻った。

実は兄弟だった地球の神様ことブルーとレッド…。

この二人は、一緒にレッドの星を再建するんだって。

兄弟がまた、仲良くなって…。

本当に良かった。

 

ファンファンはゆうゆうの家で、一緒に住んでる。

人間の姿になって、美味しい料理を作るために頑張ってるんだって。

…ふふっ。

将来は、ゆうゆうと一緒に食堂を支えるね、きっと…。

 

ひめもブルースカイ王国に戻らず、こっちに残ってくれるって

…もし、将来帰ったとしても。

あたしたちは…。ずっと、友達だよ…。

いおなもひめが帰らないか心配したりして。

最初の頃の二人の仲がギクシャクしてたのが、嘘みたいで。

今では本当の姉妹みたいだよね、

ふふっ。

 

「まってー!」

プリキュアウィークリーの増子さんに追いかけられながら、あたしたちを追い越していったのは…。

「ナマケルダ!?」

「そっかあ…。じゃあ、三幹部はみんな人間に戻ったんだね。」

「良かったですぞ…。」

ひめが嬉しそうにつぶやいた。

…ひめ、なんだかんだ、ナマケルダさんといいコンビだったもんね。

また、きっと会えるね…!

 

そして、ブルーがくれた、色とりどりの愛の結晶…。

 

「あたし、この球を投げてこよー!それで友達になるんだ!」

ひめがいおなと、ダッシュでかけていった。

「私も、この球投げて、あたった人と、美味しいご飯食べるんだ!」

ゆうゆうもにっこり笑って、行ってしまった…。

残されたあたしは、誠司と顔を見合わせる。

「これって、イマイチ良くわからないんだけど…。どう使えばいいのかな?」

あたしが首を傾げると。

誠司がふっと笑った。

「ひめみたいに誰かにあげて、仲良くなってもいいし…大切な人にあげるのも、いいんじゃねーか?」

「そっか。じゃ、はい!」

ポン、と。

私は誠司の掌に、ピンクの結晶を乗せた。

「…え?」

「あたし、今、誠司が一番大切だから!だから…あげても、いい?」

にっこり笑ってそう言うと。

誠司は、固まっていた。

「…めぐみ。

一番大切って…どんな、存在?」

真剣な顔で、じっと見つめられた。

あたしも、しばらく見つめていて。

ふっと笑った。

「…せいじは…誠司だよ。あたしにとって、一番大切な…。

それだけじゃ…だめ?」

「めぐみ…。」

くすっと笑う誠司。

「…だめじゃない。…サンキュな。」

そう言って、大切そうに、ぎゅっと結晶をにぎった。

「…じゃ、俺も。」

そう言って、すっと誠司の青緑色の愛の結晶を、あたしに差し出した。

「めぐみのことが…一番大切だから。」

「誠司…」

心が、ポカポカと暖かくなる。

「交換こね。」

結晶をうけとり、にっこり笑うと。

「ああ。」

誠司も優しく微笑んでくれた。

「さ、俺たちも行こうぜ。」

「うん!」

誠司が歩き出しクリスマスプレゼントであげた黄色いマフラーが靡いた。今日は肌寒いからと首に巻いている。その背中を見ながら、呼び止めた。

「誠司!」

「ん?」

「久々に。…手、つないでいこ?」

「えっ!」

誠司の顔が、赤くなり。

やがて、ふっと笑ってくれた。

「…仕方ねーな。」

そう言って、差し出された手を握ろうとした時、誠司の足元が光る

 

「なんだ!この光は!?」

 

「誠司ッ!!」

 

私は誠司に手を伸ばしたけど見えない壁に遮られた

そして誠司の姿が徐々に消えようとしていた

 

「誠司!誠司ッ!!」

 

私は泣きながら何度も見えない壁を叩いて誠司を助けようとしたけどびくともしない

イヤイヤイヤ!また失いたくない!また誠司が居なくなるなんていやだ!

 

「誠司ッ!!!」

「―――泣くなよめぐみ。可愛い顔が台無しだぞ?」

 

誠司は優しい笑みで私を見つめていた

 

「どんな時でも幸せハピネスだろ?」

 

取り戻した筈の幸せは突如として失う

 

泣きながら見えないの壁にすがり付くめぐみ、そして満開の桜。

―――それが、相楽誠司が最後に見たぴかりヶ丘の景色と最愛の幼馴染みの愛乃めぐみの姿だった

 

「誠司ィィィーーーー!!!」

 

再び大切な人を失っためぐみの悲しみの叫びがぴかりヶ丘に木霊する

 



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邂逅

2日でAUが600越え。みなさんありがとうございます!
さて今話で誠司が邂逅するキャラは誰でしょう?
正解は次回


光の奔流の中でグルリと世界が回る、独特の感覚。

似たような体験をしたことがある

一つは神様が作り出したクロスミラールームの鏡のゲートの長距離移動の時。

もう1つは以前つむぎと言う少女が作り出した人形の世界に飛ばされた時と似たような感覚。

となると俺は別の場所か世界に転移してるのか

いずれにしろ今はこの感覚に身を委ねるしかない。それに……

 

『誠司ッ!!』

 

見えない壁に阻まれて手を掴めなかった泣きじゃくるめぐみの姿が過る

 

くそ!何処に飛ばされようと必ずめぐみの元に帰るんだ!

 

この時俺の手にめぐみから受け取った愛の結晶を握り締めていたのだがそれは淡い光を放ちながら自分の体に融けるように消えたことに俺は気づかなかった

 

しばらくして時空間の狭間らしき場所からどこか見知らぬ場所へとは吹き飛ばされた。

 

「うぉっ!」

 

転移先はどこかの街中のビルの屋上らしい。

周りにはいくつものビルが立ち並びビルの下を見下ろす。ビルは3階建て程の廃ビルで眼下には人がガヤガヤと歩き自動車が沢山走ったりとどうも都会のど真ん中のビルに転移したらしい。

 

「随分都会に飛ばされたみたいだな。そうだめぐみに連絡しないと」

 

すぐさま携帯電話のキュアラインを確認しめぐみに連絡するが繋がらなかった

 

「どうなってんだ?確かこのキュアラインって宇宙だろうが異世界だろうが繋がる仕様だった筈なのに?」

 

神様から渡されたキュアラインはどんなところからも繋がるようになっており異世界だろうが宇宙だろうが繋がる仕様で無駄にハイスペックな代物だ

それが繋がらないとなると

 

「其ほど世界同士が離れてるってことか?参ったな…」

 

この手の事は専門外だから詳しくは判らないがキュアラインの電波自体は三本立っているのでキュアラインでこの世界の通信やインターネットはアクセス可能みたいだ

 

「先ずは情報収集かな?キュアラインがこの世界でも使えて助かったぜ」

 

ドゴーーーーン

 

「なんだ今の爆音!」

 

キュアラインでネットを調べようとしたら下から爆音が響き渡り何事かとビルの下を見る

 

「何だありゃ?」

 

「オラーーー!全部ブッ飛ばしてやる!!」

 

「キサマ、大人しくしろ!!」

 

ビルの下の大通りで三メートルはありそうな巨漢の怪物が道路を砕いたり車を叩き潰す等して大暴れしていた

その怪物の周りを鮮やかな身のこなしで立ち回る木目が映るヘルメットに青いフィットスーツを着込んだアメリカンヒーロー(?)が戦っていた

 

「怪物にヒーロー?俺はマンガの世界にでも来ちまったのか?」

 

余りの光景にそんなことを呟くが状況はヒーローに傾く

 

怪物はヒーローにコンクリートを砕くパンチを放つがヒーローはジャンプでかわし腕を伝って怪物の顔面にドロップキックを放った

 

「今だ!速攻必縛!ウルシ鎖牢」

 

怪物は怯みヒーローは手から触手のような物を放ち怪物を簀巻きにして拘束して身動きをとれなくした

 

その後警察のパトカーと護送車がやって来て拘束された怪物が乗せられヒーローはマスコミのインタビューを受けている。マスコミや野次馬の声からしてあのヒーローはシンリンカムイと言う名前らしい

 

「護送されたってことはあの怪物はサイアークみたいな類いの怪物じゃないのか?それにこの世界にはプリキュアはいないのか?」

 

「えぇ、そうよあの怪物はプリキュアが戦うような類いじゃないわ」

 

「この世界にプリキュアはいないし、あれはヴィランと言ってあんななりだけど人間の犯罪者よ」

 

「ッ!」

 

背後から俺の疑問に答えた声に反応して振り返る

いつの間にか背後にセミロングの赤い髪の少女とオールバックの青い髪の少女、更にその後ろに大きな鳥のような生き物がいた

 

「あ、あんたらは?」

 

「安心して、私達も君と同じだから」

 

「同じ?」

 

「私達もプリキュアがいる世界から飛ばされたの」

 

俺の他にもプリキュアがいる世界からきた人がいたのか

 

「詳しい話は事務所に戻ってからよ」

 

「さぁ、早く乗って」

 

「あ、ああ、(初対面で信用するのは危険だけど帰れる手掛かりを掴めるかもしれない)つかこのデカイ鳥何?」

 

「鳥じゃないロプ、シロップだロプ!」

 

「鳥が喋った!?」

 

「鳥じゃないって言ってるロプ!」

 

「良いから早く乗りなさい!」

 

赤い髪の少女に急かされシロップと言う名の鳥の背に乗り込み……つか背中に座席みたいな部位があるってほんと何だこの生き物?

俺が乗ったのを確認したらシロップは翼を広げてビルから飛び立つ

 

空の旅は中々快適で特に会話は無かったがそろそろ到着らしい

 

「ここが私達の事務所よ」

 

「ブンビーヒーロー事務所?」

 

5階建て程のビルに取り付けられた看板にブンビーヒーロー事務所とデカデカと書かれていた

 




シロップの鳥形態ってプリキュア5全員+ココ、ナッツ、くるみを乗せられるほどデカイのに作中なんで誰も気付かないんだろって思ってたけど案外関係者意外気付かれない不思議な力が働いてるのかな?


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原因

遅くなりましたが4話です
たった6日でUAが1000を越えました。みなさんありがとうございます!


「シロップってプリキュアの妖精だったんだな」

 

「えぇ、人間の姿だと甘井シローよ。彼はここで運び屋をやってるの」

 

俺は二人の少女、赤い髪の少女が霧生満、青い髪のオールバックの少女が霧生薫は軽く自己紹介し事務所を案内された。同じ苗字からしてあまり似てないが双子らしい。彼女らもどうやらプリキュアの協力者の立場でありシロップ共々この世界に飛ばされてしまったらしい、更に自分達意外にもプリキュアに関わりがある人間がこの世界に飛ばされてきとおりその人達はここで生活しているらしい

 

デカイ鳥、シロップは少年の姿に変身し事務所内で別れた。まだ運び屋の仕事があるらしい。何度も鳥って言ったから後で謝んないとな

 

エレベーターで事務所の3階に上がり所長室まで案内された

 

「ブンビーさん連れてきました」

 

「ああ、来たか。入りたまえ」

 

「失礼します」

 

満がドアにノックして中から男性の声がした。

満がドアを開けて中に通される。部屋は薄暗く電気が付いておらずカーテンも締め切っていた

 

「なぁ、部屋暗いんだけど…――」

 

カッ

 

「ッ!?」

 

「君かい?プリキュアのいる世界からこの世界に飛ばされたのは?」

 

床に仕掛けられていた証明が点灯し部屋を薄く照した

部屋の奥にはデスクの椅子に腰掛け足と腕を組んでいる金髪のオールバックの中年男性が佇んでいた

 

「霧生君達から聞いてると思うが先ずは自己紹介からだ私はブンビー。このヒーロー事務所の責任者だ君の名前は?」

 

「お、俺は相楽誠司。中学三年の14齢です…」

 

言い澱みながらも自己紹介をすませる

このブンビーと言う男は俺を品定めするような目で此方を見ており、更に薄く暗い部屋で下からの照明の光加減で只者でない雰囲気を醸し出していた。まるで悪の秘密結社のドンのような風格を。

俺は思わす生唾を飲む

 

「相楽誠司君か。君もこの世界に来て色々困惑しているだろうが安心しなさい。私達も「ブンビーさんそろそろいい加減にしてください」…ちょっと薫君!今良いところ何だからいきなり電気着けないで!」

 

ブンビーの話の途中で薫が割り込み部屋の電気を着ける

どうやらさっきまでのやり取りは茶番だったらしくドンのような風格から気の良い冴えないおじさんと言う風貌に変わり取り乱している

 

「ブンビーさん毎度君と同じ境遇の人に対してこの茶番やらかすのよ」

 

「はぁ…」

 

「ちょっと満君!茶番とは何だい!私は所長としての威厳をだね!」

 

満が呆れ顔で説明してブンビーが文句を言う

 

「所長なのにヒーローランキングが他の5人より下のくせに威厳も何もないでしょ?茶番はいいから早く困惑してる彼に現状説明してください」

 

「グサッ!薫君人が気にしてることをグサりと……分かりましたよちゃんと説明しますよ」

 

薫の辛辣な発言で胸を抑えブンビーは不貞腐れて椅子に座り直す

 

「まぁ兎も角いきなり異世界に飛ばされて困惑してるだろうから君の経緯を説明してくれるかな?」

 

「は、はい。実は……」

 

俺は自分の世界からこの世界に飛ばされた経緯を説明した

 

「あぁ、やっぱり君もか。霧生君達から聞いているだろうけどこの事務所の人はみんな君と同じくプリキュアと関わりのある世界から来た人ばかりなんだよ」

 

「なんでプリキュアと関わりがある人ばかりがこの世界に?」

 

「それについては判らないがこの世界に飛ばされた原因は分かっている」

 

「それは一体?」

 

ようやく原因が分かるのかと思い生唾を飲む

しかし満と薫はため息をしながら呆れ顔をしていた

 

「とある人物の発明品……イセカイニイケ~ルが原因だ!」




イセカイニイケ~ル、一体誰が作ったんだ(スットボケ)


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現状

仕事が建て込んでいて遅くなりました
UAが1600を越えていたのにビックリです


事の原因は異世界メルヘンの国、メルヘンランド

その一角にある怪しげな屋敷に緑色のマントを羽織った老婆が視線を低くして何かを探していた

 

「ないない!ないだわさ!」

 

この老婆、かつてスマイルプリキュアと戦ったバッドエンド王国の三幹部の一人であり名前はマジョリーナ。今では本来の姿である妖精のマジョリンだが時折マジョリーナの姿で活動している

 

「おい!マジョリーナ……て、どうしたんだよ?」

 

「何か探してるオニ?」

 

何やら慌ただしく屋敷に入ってきた狼男と赤鬼。この二人もバッドエンド王国の元幹部で狼男はウルフルンで妖精の名前はウルルン。赤鬼はアカオーニで妖精の名前はオニニンだ。この二人も本来妖精だが力仕事等では此方の姿が都合が良いらい

 

「あたしの大発明イセカイニイケ~ルが見当たらないんだわさ。ウルフルン、アカオーニ知らないだわさ?」

 

「イセカイニイケ~ル?」

 

「何だそれオニ?」

 

「行ったことがない世界に自由に行き来できるプラネタリウムだわさ」

 

「ああ、それならよ」

 

「さっき俺達が使おうとして」

 

「使い方が分からねぇから」

 

「「壊した(オニ)」」

 

「なんて事するだわさ!!」

 

「そんでもってプラネタリウムから光が空に伸びてよ、四方八方に飛んで行っちまったんだ。その内の一本がここに飛んでいくから光より早く先回りしてお前に知らせようと来たんだよ」

 

「それってあの光だわさ?」

 

マジョリーナが天窓から見える真上から降ってくる光を指差す

 

「そうそうオニ!間に合って良かったオニ!」

 

アカオーニは爽やかな笑顔で言っている

 

光との距離あと1メートル

 

「早く言えだわさーーーーー!!!」

 

「「「ぎゃあーーーーーーーーー」」」

 

光が三人を直撃しその場から姿が消え失せた

 

 

「と言うわけで我々と彼女らを含めた者達はこの世界に飛ばされてしまったと言うわけだ」

 

「………」

 

突っ込み所満載だが余りのバカバカしさに最早突っ込む気力もない

 

「因みにこの世界に飛ばされた人達は皆来た時期がバラバラなんだ。私とマジョリーナ達は最初にこの世界に飛ばされてね。既に5年この世界で過ごしている」

 

「5年!?そんなに!帰る方法は!?」

 

「分かっていればいつまでもこの世界には居ないよ。帰る方法は今も模索中だ」

 

「因みに私達は一ヶ月前にこの世界に来たわ」

 

「私達も話を聞いて今の君みたいな反応だったわね。あとシロップは1年前に来たそうよ」

 

ブンビーはため息を吐き満と薫は俯いている

5年も掛かって今だに帰る方法が見付からないだなんて絶望的と言う他ない

 

「まぁ絶望的になるのも仕方無いがマジョリーナ達を恨まないでやってくれよ。彼女達が一番責任を感じているからね。今もなお元の世界に帰るアイテムを開発中だからね」

 

「いや、そんなつもりは…」

 

話を聞いて思わなかった訳じゃないが聞く限り5年も掛かってなお帰る方法がないんじゃあなぁ

 

「それに突然この世界にやって来て君の事を察知出来たのもマジョリーナの発明、イセカイカラキタノワカ~ルのお陰だしね」

 

「……ネーミングから察するに異世界から来た人間を察知する発明品って事ですか?そのまんまだし」

 

「まあ、その通り。お陰でこの世界に飛ばされて来た人達は全員この事務所に集まってるよ」

 

だからこの世界に来て直ぐに霧生達が迎えにきたのか。お陰で路頭に迷わずに済んだし

 

「まぁ等分はこの世界に暮らす事を覚悟しといた方がいい。さて現状が判った事で次はこの世界についてだ」

 

「あ、そう言えば俺この世界の事何にも知らねぇや」

 

ヴィランだのヒーローランキングだの聞き慣れない単語があったから気にはなっていた

 

「だろうね。だから君にはこの世界について説明しよう」

 

俺はブンビーさんのこの世界についての説明を聞く

 




まだしばらく原作にははいれません
何より飛ばされた登場人物がまだ何人か確定してないので誰を出そうか決めあぐねています
良ければ感想で出してほしいキャラを個性付きで書いてください
青山、口田、小森、黒色不在で穴埋めに誠司が確定しているので残りの三枠を募集します

条件はプリキュアの協力関係者であること
ある程度戦闘力があること
戦闘スタイルがある程度確立していること


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世界情勢

たった一晩でAUが2000を越えました
皆さんありがとうございます!
早く原作にはいれるよう頑張ります


事の始まりは中国軽慶市。

 

「発光する赤児」の報道以来世界各地で超常現象が報告され、世界総人口の約8割が”個性”という超能力を持つ超人社会になった。

 

人間は一人一人性格が違う。数億も性格の違う人間全員が、個性を悪に使わないかと言われたらそれは違う。

 

現に超人社会では”敵

ヴィラン

”という個性を悪に使う者達がいる。

 

そして悪が存在しているということは、正義も存在する。

 

敵を取り締まり、国から報酬を貰う。ある職業がこの超人社会では脚光を浴びていた。

 

それが――――――――――

 

 

「ヒーロー!!と言うわけさ!」

 

ブンビーはオーバーリアクション気味に誠司にこの世界の超人社会基、ヒーロー飽和社会の成り立ちを説明した

 

「我々が初めてこの世界にやって来た時はそれはそれは驚いたもんだ。そして閃いた!元の世界に帰る術を模索しつつ我々の力を個性として扱いヒーローとしてこの世界でやっていこうとね!!そして私は嘗ての会社員としてのノウハウを駆使してだね―――――」

 

ブンビーは説明しつつ自分の身の上話を始めた。どうも彼は最初はプリキュア達と敵対する組織の一員で二つの組織を渡り歩いたそうだが組織は壊滅して改心して新たな事業に乗り出したそうだが新たな組織に引き抜かれそこに身を寄せるもやってることがヤバイとみて組織を抜け出すも引き抜かれている間に自分の会社が部下だった男に乗っ取られ追放され、直後に5年前この世界に飛ばされたそうな。

聞く限り中々波乱繁盛な人生を歩んでるなぁと染々思う

 

「――で我々のようにこの世界に飛ばされた人達を保護しつつ元の世界に帰る術を探り、ヒーロー活動に勤しんでいる!

という訳さ。判ったかね?」

 

 

「は、はい。だいたいのこの世界については分かりました。けどヒーロー活動するのに免許がいるなんてなぁ」

 

この世界ではヒーロー活動に免許が必要らしい

免許なしで人助けで個性を使って逮捕されるなんてなんか納得いかないな

 

「言いたいことは分かるよ。だが世界総人口の約8割が個性と言う特殊能力を、千差万別の力を一人一人が持ってる社会だ。皆が好き勝手に力を使ったら社会が成り立たない」

 

そりゃそうだ。

 

「特に超常黎明期、つまり個性が発現して間もない時代は社会は崩壊し時代は歩みを止めた。個性持ちの人間を化物扱いして迫害したりしてたそうよ。特に見た目が人間離れした、所謂異形型の個性持ちは特に酷かったらしいわ」

 

「でもいまや超常は普通に受け入れられてる。崩壊した社会を立て直したこの世界の先人達の努力の賜物ね。」

 

満と薫が言葉を紬、超人社会の成り立ちを補完する

 

「さて君の現状とこの世界の情勢を説明したが何か質問はあるかい?」

 

「え?えぇと、俺はこれからどうしたら?」

 

「それについては心配ない。ここに住めばいい。元よりこの事務所は君のようにこの世界に飛ばされた人達を保護する為に設立したようなものだからね」

 

それは願ったりな話だ。右も左も分からない世界に路頭に迷うよりずっと良い

 

「それじゃ二人とも彼を三階の空き部屋に案内しなさい。君も色んな事が有りすぎて疲れただろう。今後の事は明日は説明するから今はゆっくり休みなさい」

 

「ありがとうございます。御気遣い感謝します」

 

俺は満と薫に連れられ所長室を後にした

 

「…やれやれ、しかしまた飛ばされてきた子がきたか。これで15人目だ」

 

ブンビーはうんざりした表情でため息をつく

 

「この世界に来て早5年、いつになったらかえれるのかね~。

………て、いかんいかん!弱気になるな!みんな帰る事を諦めていないんだ!プリキュアなら諦めない!何度も見てきたんだ!私が諦めてどうする!必ず帰る方法を見付けるぞ!!」

 

ブンビーはおおぉ!と弱気になりそうな自分に鼓舞する

 




三人の穴埋めには満、薫、ポップ、レジーナ、リオを候補に入れようと思います(暫定)


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仲間達

新年号に間に合わなかった!

雄英に入学させるメンバーと個性考えるのと忙しい仕事に追われて時間掛かってしまった!




「改めて説明するけど1階はエントランスに倉庫、カフェテリア兼食堂。2階は応接間と会議室。3階が執務室。4階、5階は宿直室に客室、更衣室よ。屋上にはバラのガーデンがあるし、更に立ち入り禁止だけど地下にはマジョリーナの研究室があるわ」

 

誠司達は4階に降りて自分がこれから住まう部屋へと案内される

 

「ここが貴方の部屋よ。部屋の造りはホテルのシングルルームと同じだから。ただし在室中は自分で掃除をする事」

 

案内された部屋は机に椅子、ベッドにエアコン、冷蔵庫にトイレ、クローゼットに内風呂、あろうことかテレビにパソコンまで備えついていた

 

「おいおい、スゲー贅沢部屋だな。ホントに好きに使って良いのか?」

 

「えぇ、てか私達とおんなじリアクションね。何でもマジョリーナの作ったケガハエ~ルって言う毛生え薬が売れまくって大儲けしたらしいわ」

 

「他にも色んな発明で結構潤ってるみたい。近々この事務所改装予定みたいだしお陰で各部屋じゃこの贅沢三昧空間なのよ」

 

マジョリーナってやつ様様だな。同時にこの世界に飛ばされた原因なんだろうけど

 

正確に言えば飛ばされる原因の装置を壊したウルフルンとアカオーニのせいであるのだが

 

「取り合えず部屋で寛ぐなり所内を見学するなりしていいから」

 

満はそう言って薫と共に部屋を後にした

 

俺は部屋のベッドに座り込む。やけにフカフカなベッドだ

 

「なんか今日は色々有りすぎたな…」

 

突如異世界に飛ばされめぐみと離れ離れになりこの世界ではヒーローと悪者が日常的存在して俺の他にもプリキュアの世界から来た人達がいて元の世界に帰れないと告げられてこの世界で過ごすことになったりと色々有りすぎた

 

「めぐみは大丈夫かなぁ……」

 

目の前で自分が消えてしまったのだからめぐみもショックを受けているだろうと思う。実際泣いていたし

 

「愛の結晶もどこ行っちまったんだよ」

 

この世界にくる直前まで握りしめていた筈のめぐみに貰ったピンクの結晶が消えていた。ついた場所にもここにくる前に探したが無かった

 

俺はうとうととベッドに倒れた

おもったより自分は疲れているらしく瞼が重い

 

「めぐみ……会いたいよ…」

 

唯一残っているのはめぐみにクリスマスプレゼントで貰った黄色いマフラー。首に巻いたそれを握り締めながら俺は眠りに堕ちた

 

 

 

 

「彼どうするのかしら」

 

「降りてこない様子からして寝てるんじゃないかしら?彼平気そうにしてたけど多分色々有りすぎて疲れてる筈よ」

 

満と薫は誠司の心配しつつも一階のカフェテリアでドーナツやケーキのスイーツと紅茶をありついていた

 

「モグモグ、ウエスターまたドーナツの腕上げたんじゃない?」

 

「リオ君もワッフルも美味しい。あ、サウラー、紅茶のお代わり貰える?」

 

「おうよ!こっちでも兄弟のドーナツに負けないのを作ってるつもりだ!」

 

「まぁ、帰れないからって腕落としたく無いしね」

 

「はいはい、只今。所で新しく来た子、ちょっと個性調べて起きたいんだが…」

 

満と薫がスイーツに舌鼓を打ち其を作った二人を褒めちぎる

キッチンで答えるのはガタイの良い金髪の青年ウエスターこと西隼人と水色の髪の整った容姿の少年黒樹リオ、そして二人のコップに紅茶を入れ直す黒髪の青年サウラーこと南瞬

 

この三人もかつてはプリキュアに敵対していた組織の幹部だったが改心して味方となっている。彼らも誠司達同様この世界に飛ばされてきたのだ

 

「今は止めときなさい。多分部屋で疲れて寝てるかもしれないから」

 

「分かった。たが早めに調べるに越したことじゃない。この世界に来て彼も何らかの個性が発現しているはずだ」

 

「確かに、訳も分からず個性を暴発させてケガするとも限らないしな」

 

彼らはこの世界に飛ばされて来てある変化が生じていた。それは嘗ての力が失っていたり元あった力がこの世界で個性とい形で変化していたのだ

 

「私の個性、月の光。これは元々月の妖精ムープが私に力を与えていた時の力。元からこの力は私には無かったわ」

 

「私の天空の風の個性も同様によ。元は風の妖精、フープから与えられた力」

 

満の月の光、薫の天空の風の個性は元々は妖精から与えられた力だったが当の妖精が居ないので本来使う事が出来ない力だがこの世界に来てからこれらの力が個性として発現したのだ

 

「彼の個性はどんなものかが少し楽しみだな。はい紅茶のお代わり」

 

「ありがとうサウラー。個性が何かは兎も角彼も早くこの世界に慣れた方が「アアーーー!満と薫がドーナツとワッフル食べてる!!私も食べたーい!!」ちょ、レジーナ!勝手に私のワッフルとドーナツ取らないでよ!」

 

「ん~~リオのワッフルまた格別に美味しい!」

 

話の途中で金髪のロングヘヤーに大きなリボンを着けた少女が薫のワッフルを横取りして勝手に食べ始めた

 

「レジーナ、訓練の後なんだから手くらい洗おうよ。行儀悪いなぁ」

 

「分かってないわねオリヴィエ、女の子がスイーツを目の前にして黙って指を加えらる訳が無いでしょ?スイーツは女の子を笑顔にする魔法の食べ物なんだから!」

 

「意味わかんないよ!てか人の食べてるスイーツ横取りしておいて図々しいにもほどがあるよ!」

 

図々しい金髪少女、レジーナを長いマフラーを巻いた銀髪の少年、オリヴィエがたしなめる

この二人もまたプリキュアと交流をもった関係者だ。戦闘力もプリキュアに迫る実力を備えている。とある理由で二人は戦闘訓練を行っていた

 

「そうね……確かにスイーツは女の子を笑顔にする魔法の食べ物よ。けどそのスイーツを目の前で横取りされて私が黙ってると思うかしらレジーナ?」

 

ドスの効いた声にワッフルを食べるのを中断するレジーナが恐る恐る振り返ると背に鬼を顕現させた薫が怒りのオーラを纏っていた

 

「え~と……薫……ごめんなさい」

 

「ダ・メ・よ♪お仕置き!!」

 

「うぎゃあああああぁぁあ!!」

 

薫の渾身のアイアンクローが炸裂し痛みに悶えるレジーナ

スイーツは女の子を笑顔にする魔法の食べ物だが同時に女の子を鬼にする禁断の食べ物なのだ

お仕置き受けているレジーナに全員憐れみの視線を向ける

 

「スイーツくらい作ってやるから手を洗ってこいよレジーナ」

 

「スイーツ!はーい!」

 

リオの飽きれた声にようやくアイアンクローから解放されぐったりしてるレジーナは即復活し元気よく返事をして洗面所に駆け出した

 

「全く、リオ君。ワッフルのお代わりお願い」

 

「災難ね薫。あ、オリヴィエも戦闘訓練お疲れ様。スイーツ食べる?」

 

「あ、うん。でもまずシャワーを浴びてくるよ」

 

レジーナにワッフルを横取りされてリオに追加を頼む薫。満も苦笑しながら薫を哀れみオリヴィエにスイーツを薦めるがシャワーを浴びると言って自室に戻っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれ生まれた世界、種族、プリキュアとの関係は様々だがここにいる少年少女達は後にこの世界に最後にやって来た少年、相楽誠司と共に闇の勢力と戦う仲間達である

 




はい新年号令和第1話投稿しました
入学させるメンバーは大体予想出来るでしょうがオリヴィエの登場は意外でしたかね?

ではまた次回


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