無口系万能幼馴染ヒロイン グランゾン (あるアルミン)
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グランゾンとご挨拶

色々とあり、投稿が遅れ、他の投稿もせず、卯月七日さんにも感想で新作書いてますと言ったばかりなのにこのような作品を書いてしまいました。

反省も後悔もありません!!!!


 

『チュンチュンチュン………パタパタパタ…………』

 

 

窓のカーテンの隙間から陽の光が差し込んでくる。夢うつつな中、ゆっくりと目を開ける、見慣れた天井が視界に入る。

 

『カチカチカチ…………………』

 

時計を見ると6時を指している。まだ1時間も眠れるじゃないか、と俺は布団の中に潜り込む。

 

ガチャ、扉の開く音がする、それは俺に近づくとゆっくりと俺を揺する、もちろんそれは母親なんかではない、ましてや父親でも、妹でもない、というか母も父も妹も兄弟も俺にはいない、

 

諦めて起きる事にした、こうなっては起きるまで揺すられるからだ、朝早くから早起きして自分の事を起こしてくれる、なんていい子なんだろうゆっくりと目を開ける、そこにいたのは黒髪清楚な幼馴染でもおっとり系ロングヘアー彼女でも優しい女優顔負け魔性母でもない、

 

フリルのついたクマの○ーさんのようなキャラクターがあしらってある可愛いエプロンとピンクの三角巾を身につけた、

 

 

 

 

 

 

グランゾンである。

 

 

 

 

 

 

グランゾンである。

 

 

 

 

 

 

大事な事なので二回言いました、そうです、前世にてスーパーロボット大戦シリーズにて猛威を振るい、その高火力とその重量からはとても想像できない加速力を持ち、重力とワームホールを操りブラックホールすら生み出せるトンデモ化け物機体。

 

シュウ・シラカワ博士が開発した超絶チートなそれはその圧倒的な力と魔神的フォルムで数々の男達を魅了した。

 

かく言う俺もグランゾンに魅了された男の1人だったわけだ。うん、

 

 

 

 

 

 

なしてこうなった?

 

 

 

 

 

俺こと『白河 秋』は転生者だ、と思う…………なぜならいつのまにかこうなっていたから、ポルナレフ現象も真っ青なくらい馴染んでたからね。最初の頃なんか、この光景見た時、思わず二度見どころか三度見以上したから。

 

ふう、落ち着こう、確かに幼馴染が美少女やイケメンではなく神も慄き魔王も恐れるグランゾンだとしても、彼女は俺に物凄く奉仕してくれる。

 

みろよ、テーブルの上にあるこのアニメのような理想的な朝の朝食、

 

粒一つ一つが輝きを放っているかの様なお米、

 

豆腐とワカメだけの一見、質素に見えるがだからこそ輝いて見えるお味噌汁、

 

皮までパリパリに焼けていて、身はふっくらとした見事なシャケの塩焼き、

 

そのシャケの横に寄り添う小松菜のおひたしとたくあんの漬物、

 

 

 

ご機嫌な朝食である、みろよ、「どお?あなた、」と結婚ホヤホヤの新妻の様な穢れを知らない純粋無垢な瞳?瞳でこちらを見ている、

 

 

グランゾン、

 

 

この子安ボイスでどんな言葉をかければいいんだよ!!朝食はウメェ!!なんだよ、しっとりと噛めば噛むほど甘みが増す米にパリパリのシャケと漬物、口直しのおひたしに丁度いい味噌加減のお味噌汁、最高の朝じゃねえか、

 

ちなみに、グランゾンもご飯を食べる、「あの口でどうやって食ってんだ!!?」とツッコミたくなるのもわかる、しかし落ち着いて聞いてほしい、

 

 

食事を終えて、学校に行く準備をする。もはや見慣れた学生服だ、が、やはりというかなんというか、女子制服を来たグランゾンがカバンを持って玄関で待っている。

 

見ろよ、2人して歩く姿を周りの人間がまるで天皇陛下でも見るかの様な目で俺たちを見てる。

 

しかし、皆さん、疑問には思わないだろうか?なぜグランゾンという見た目完全ヤベーイ魔王な姿の奴が、街中にいるのに誰も騒がないのかを、

 

 

まずグランゾンは自分以外の人間からはグランゾンが普通の人間に見えるようだ。しかも、見た人間の最も美しくテレビで出てる超美人モデルの様な美しいんだけど手を出しにくい、そんな感じに見えるらしい。

 

 

二つ目にグランゾンは食事をする。…………別にオイルとかガブ飲みするわけじゃないからね、艦娘などのように直接 食事を摂取する。あの口でどうやって食ってるか疑問に思い、じっ、と食事のとこを見てました。

 

口と思われる部分にスプーンを近づけた瞬間、スプーンの先がワームホールに吸い込まれたかの如く消滅、次の瞬間、スプーン先端は戻ってきたが、代わりにスプーンの上にあったカレーが消滅していた、そしてもぐもぐと何食わぬ顔で食事を続けていた。

 

そして、第三に俺から見たグランゾンは喋ることができないが心で言いたいことが理解できる。この時、周りの人間にはグランゾンはちゃんと喋っているように見えるらしい。

 

 

と、このようにまだ解明されていない謎がグランゾンには多々存在するのだ、さすがブラックボックス、そんな機能いらねーけどなんかスゲー(コナミ感)

 

 

「おはよー、秋お兄ちゃん、グランゾンお姉ちゃん!」

 

 

「あら、秋くん、おはよう」

 

 

「ホッホッホ、グランゾンちゃんはいつ見てもかわええのぉ」

 

 

ちなみに、俺たちはここらじゃ結構有名だ、なぜってシュウ・シラカワにのイケメンと大和撫子もフレイヤもヴィーナスも殺到する美少女(俺以外に)が朝、爽やかにおはようございます、なんて言ってみろ、もう感無量だぜ?

 

俺なんか始めて自分の姿鏡で見た時、

 

 

(え?だれ、このイケメン、やだマジイケメン!!?)

 

 

って、頬を赤く染めちまったんだぞ!!実は鏡はマジックミラーでその向こうにいるイケメンを俺が見てるんじゃないかと錯覚するほどのイケメン力だ!!53万は軽く超えてるんじゃないかな?

 

それでですよ、そのイケメン力53万以上のシュウ・シラカワが、乙女のハートを溶かしに溶かすテラ子安ボイスでこういうんですよ。

 

 

「おはようございます、今日もいい天気ですね(ニコ」

 

 

これで落ちない人間はいないんじゃないかな(上の空)

 

いかん、自分の事なのに自分が惨めに見えてきた。泣ける………

 

 

 

…………よし、気を取り直していこう、俺が通っている高校、その名も

 

『私立早乙女高校』通称ラノベ高校は、3年制の普通高校で特に就職率がいいとか名門校というわけではない。が、ほぼ全ての生徒がラノベ主人公のような奴らばかりである。

 

だってさ、織田信長の子孫で戦国武将の子孫の女の子のハーレムを築いてる奴とか、異世界から帰ってきて猫耳とかエルフとかのハーレム築いてる奴とか、超チート超能力ハーレムやろうとか、乙女ゲー逆ハーレムとか、教師で学生ハーレム築いてたりとか、

 

ハーレムしか居ねえな、なんだこれ?

 

 

こんな破茶滅茶な学園な訳で、もう入学当初から、学園にテロリストが立て込んで皆んなでボコしたり、魔界からの侵略者を討ち取ったり、日本政府を敵に回したり、

 

おっと、もう学校に着いちまったぜ、教室の扉を開ければ、そこには多種多様なクラスメイトの姿が、あ、ちなみに心の中では困難でもちゃんと外ではシラカワ博士のような感じで挨拶してますよ。

 

 

「おはようございます皆さん」

 

 

『よお!!シュウ!!おっはよー!!』

 

 

なんて声が聞こえそうな元気満々で一番に挨拶をしかえしてくれたのは、元気はつらつ褐色健康少女でも超ど天然鈍感幼馴染でもない、皆さんもう予想はついているでしょう、そうです

 

 

サイバスターさんです(パチパチ)

 

 

グランゾンさんのライバルであり、CV緑川光のマサキ・アンドーが乗る最速の魔装機神、風の精霊を宿した彼女?はまるで親しげな友人の如くこちらに近づいてくる。いい加減ふつうの女の子がいいな(涙

 

 

 

「ほんと、サイバスターちゃん秋様と仲良いよね、いいな、私もあんな積極的になれたらなぁ」

 

 

「グランゾンさんとサイバスターちゃんと秋様の三角関係、萌ゆる!!」

 

 

「クールなグランゾンさんか、活発的なサイバスターちゃんか、ダメだ俺には決められねぇ!!!!」

 

 

「諦めろ、俺たちがどうやったって白河に勝てる訳ねぇんだから」

 

 

 

やめてくれッ!!俺はそんな偉大な奴じゃないから!!!!確かに生徒会副会長だけど兼同人誌研究会部長でもあるからねッ!!!!皆んなそれ知ってるでしょッ!!!!

 

俺はいたって普通な一般市民『あ、白河さん、この間のイベント予算の話で会長がグランゾンさんと一緒に来いって読んでいましたよ』え、あ、そうありがとね、

 

 

「ん?…そうですか、わかりました。」

 

 

俺視点「ありがと」

 

クラスメイト視点「ありがとうございます(爽やかな笑み」クラァ、

 

 

 

見なかったことにしよう。そう思いながら俺は生徒会室へ向かった。



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グランゾンと生徒会

諸君、私はシオニー・レジスが好きだ、

私はシオニー・レジスが大好きだ、




 

 

 

さて、グランゾンと共にやって来た生徒会室、嫌だな空気がピリピリしてら、

 

 

「それでは予算の分配ですが…………」

 

 

彼女が生徒会会長シオニー・レジス、日本人とリモネシア人のハーフでリモネシア大統領の娘である。

 

成績万能で料理家事もできる才色兼備だがスポーツはからっきしというドジっ子ポイントもある、そして、ふ(悪〜い笑み)、ふふふ……………………、

 

 

そして副会長たる俺、主に会長の補佐、

 

 

書記、グランゾン。

 

 

会計、なんかよくわからんガリ勉君、

 

 

以下4名、なお、担任は努力・根性であらゆる無茶無理を吹っ飛ばして来た体育教師、

 

ガンバスター先生である。25歳独身、努力と根性で乗り切って来た彼女も彼氏いない歴=年齢で焦っている。妹のシズラーさんといとこにバスターマシン7号ことノノがいる。

 

 

「て、秋さん聞いてますか?」

 

 

あ、やべ、聞いてなかった、すーぐ怒るんだよな、シオニーちゃん、聞いてなかったこっちも悪いけど彼女すぐ土下座しろだの跪けだの、こっちだって色々と考え事があるのに、はーい、わかりましたー

 

 

「あぁ、すいません、クク、それで何の話でしたっけ?シオニー会長」

 

 

「もう!!そうやってあなたはッ!!もういいです、あなたには今後一切頼みません!!グランゾンさん!!秋さんの代わりにお願いしますね!!」

 

 

そう言ってグランゾンさんは頼まれた資料を職員室へ、ガリ勉君は教室へ戻っていった、授業までまだ時間があるし、俺は会長と残った書類の後始末でもしますか。

 

えーと、なになに、漫研と同人誌研究会の統合?却下、漫研と同人誌は違うものなんです〜、生物と生物(ナマモノ)ぐらい違います〜。次、

 

全女子生徒のブルマとミニスカへの変更願い?願望ダダ漏れじゃねえか!!嫌だよ!!俺!!ブルマ履いたグランゾンやサイバスターなんて見たくねえよッ!!却下ッ!!!!

 

たく、まともな案がねぇな、あれ?シオニーちゃんどうしたのよ、

 

気配を感じで見てみれば、まあ、なんとも泣きそうな顔でこちらを見てくるシオニーちゃん、どしたの?

 

え?レポートの提出が間に合いそうにない?シオニーちゃんできますっていったよね?多すぎて纏められない?そんなんで大丈夫かよ、

 

 

「シオニー会長、あなたって人は……………なら、それ相応の誠意を見せてもらわないと」

 

 

「せ、誠意って…………」

 

 

「んんぅ?どうしました、ほら、誠意を見せてくださいよ、前回も前々回も私が手伝ってあげましたし、あなたが会長になれたのも、『リモネシア大統領の娘であるからある程度のポジションに就きたいんであなたの力が必要なんです手伝ってくださいお願いします』と土下座して頼んできたのは誰でしたっけねぇ、土下座して」

 

 

ヤベェ、シオニーちゃんの顔がものすごく赤く染まって超涙目だ、

 

 

「ほら、どうしました。あ、そうか、リモネシアから来たので誠意という言葉を知らない、いやー、うっかりしていました、

 

そうですね、裸土下座なんてどうですか?焼き土下座は流石に私も心が痛い、ならばせめてあなたの全てをさらけ出してプライドを捨てて土下座してください」

 

 

プルプルと震えてる右手で左の制服の裾を握りながら目を逸らしてる、ああ、もうちょっとだ!!あと一押し!!!!

 

 

「わかりました、ならばせめて下着だけは着せてあげましょう、私が用意する下着で土下座してくれるのならばあなたの誠意を認めてあげましょう。

どうします?やるのか、やらないのか」

 

 

「…………わ…わかり……ました(小声」/////

 

 

シオニー会長はゆっくりと制服を脱ぎ始める。ピンク色の下着か、意外と可愛いとこありますね、お、パンツに『りもねしあ』って書いてる、今時そんなわかりやすいパンツ履くんだな、

 

もうね、すごくいい土下座だよ、見ていて気持ちいい土下座だ、

 

 

「………さ………い…」/////

 

 

「…くだ…………‥さい」/////

 

 

「どうか………このレポートを手伝ってください」/////

 

 

ふぅ、なんだろうこの気持ち、背筋にゾクッ、とくるようなもう、絶頂とも快楽とも取れる感覚、脳内麻薬が大量に分泌される、足の先から髪の毛の全てに至るまで電流が走り、心の中にあるドス黒い部分が一気に増殖して喉を駆け上がり口から飛び出くる錯覚、

 

かつて、自分に寄ってきたDQNな女達に冷たく氷のような目で突き放すことがよくあった、だが、そんな時でも自身の心はこんな感情には至らなかった。ただ単に邪魔だと思った、話しかけるなと、自分をイラつかせるなと、ただただストレスだけがたまる。

 

中にはドMな女もいた、その姿を見るたびに、殺意と憎悪が上がってきた、自分を利用した、自分を利用しようとした、自身の快楽の為にこの私を利用しようとした。そいつらは社会的に殺した、精神を崩壊させボロ雑巾のように捨てたこともあった。

 

このシュウ・シラカワを利用しようとした報いを『会長、もう授業始まって…………』あ、

 

ガリ勉君が帰ってきた、てかこの状況、椅子に座り足を組み肘をついて見下す俺、

 

下着姿で土下座するシオニー会長、

 

 

どう見ても事案ですわ、

 

 

「し!!失礼しましたぁぁぁぁあッヒゥッ!!!!!!」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

 

 

急いで扉を閉めようとガリ勉君が振り返ると、やばい顔した?やばい顔?とにかくドス黒いオーラを纏いながら目に光の、光の?を灯していないグランゾンがこちらを見ていた。

 

 

「ま、待ってくださいッ!!グランゾンさん!!これは誤解です」

 

 

チラッと見ると既に戦線離脱していたシオニー会長、いつのまにッ!!?制服を持ってグランゾンさんの後ろで涙目でこちらを睨みつけている待って!!シオニー会長の涙目もそそられるけど!!待ってちょっと待って!!

 

 

ギルティ

 

 

ズドォンッ!!体が……重い…………グ、グラビトロンカノン…………………こ、こんな所でマップ兵器使うとか、へ、なんでグランワームソーダ出すの、ちょ!!やめてッ!!近づかないで!!!俺に乱暴する気でしょ!!R18GみたいにR18Gみたいにッ!!や!!らめッ!!

 

 

俺のそばに近寄るなぁぁぁぁあッ!!!!ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふ、ここか、彼がいるのは…………………彼が吹く風は僕の罪を断罪せしめるのか………………………………楽しみだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




全国のシュウ・シラカワファンの皆様、

オリ主がこうなってしまったのは私の責任だ、

だが私は謝らない。


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グランゾンと風紀委員

最近ポケモンにはまって、なんか面白いパーティとかありませんかね( ´∀`)


 

 

死ぬかと思った、まさかあの後、ブラックホーククラスターまで撃ってこようとしたんだから、死んじゃうって流石にそれは、

 

色々あって、グランゾンさんの怒りは消えたけど、いや消えたかは知らんけど、今は隣で大人しくしてくれています。『次やったらネオになって縮退ちゃうぞ(はーと』って釘刺されました。まあ、やめる気は無いんですけどね!!シオニーちゃんいじめるのが俺の生きがいなのさッ!!

 

もうアレだよ、愛なんだよ!!彼女から溢れ出るいじめてオーラと醸し出されるヘタレ香が俺を狂わせるんだッ!!!!え?ただの変態?それでも俺はシオニーちゃんを虐めたい!!

 

さて、そんなこんなでまだ1日もたってないというか今、朝のホームルーム中なんだけど、転校生が来るらしい。学園モノのアニメや漫画でよくある転校生イベントって現実世界じゃありえないんだけどね。

 

え?だってそうじゃん、あんなアニメみたいな可愛い女の子とかが転校してくるなんて何億分の1の確率だよ、それにこの世界じゃ転校生が来た日には警備体制が強化されんだよ。

 

以前、転校生が来た時にゃ、その転校生が実は異世界のお姫様で、その姫の命を狙おうと次元移動魔法で追っかけてきた異世界の武装集団と全面対決、最終的にはお姫様の世界VSうちの高校って構図になって最後はクラスメイトの一人が魔王を倒し地球と異世界の友好条約が結ばれてめでたしめでたしとなった事もあったし、

 

その前は転校生が持っている特殊能力の発現する因子を狙って秘密結社が襲ってきて、転校生を守る為にカーチェイスや防衛線を繰り返しながら最終的には他のクラスの奴が転校生の因子を全て吸収した秘密結社のボスを討ち取って世界中に発射された核ミサイルをどうにかしてハッピーエンドってなったし。

 

転校生が来るといつもロクな事が起こらないのは今に始まった事じゃないか。あー、もう嫌になっちゃうね、

 

 

「あー、皆さんに転校生を紹介します。入ってきて」

 

 

澄ました顔したうちの担任は、魔界の王子で、魔力が低くて実家を追い出されたが、実はチート能力の持ち主で、同じ魔界出身の女子生徒や幼馴染たちとハーレムってるラノベ主人公教師ぃ?ハッ(鼻で笑う

 

てやんでぃ、ハーレムなんぞ築きよってからに、俺の周りなんぞ鉄の塊だらけよ!!しかも周りからは超絶美人に見えるから他の女子もやってこないんだぞふざけんな!!テメェより俺の方がイケメンなんだ、お前のハーレム全部NTRってやろうと思ったけどそれやったらマジで縮退されて宇宙ごと消されるからやめよ。

 

そんな考えをしながら転校生の方を見る、どうせまた面倒ごとを持ち込む輩だと思いながら、転校生を見た瞬間、面倒ごとどころか大面倒ごとだった事に頭を悩ませるのであった。

 

 

「はじめまして、僕はアサキム、アサキム・ドーウィンと申します。これから皆さんと共に学んでいこうと思います」

 

 

ニコ、ってなんだよ、ニコって、そんな感情一つも持ち合わせてねえだろ、俺でなかったら見逃してるね、あいつは完全に黒だ、しかも、俺が気づいてる事に気付いてやがるな。なんだあいつ、俺に対してんな舐め回すような視線を送りながら、他のやつには毛ほども興味を示さねぇ。

 

こいつがただの同性好きホモ野郎だったならまだよかったよ、一体全体俺に何の用があるってんだよ。いや、こいつがあのアサキムなら目的は一つか、さて、いつ行動に移すのか…………学園生活くらいゆっくりさせて欲しいもんだよクソが。

 

アサキムはどうやら俺の席の後ろ二つ目の席のようだ、そうなると必然的に俺の横を通り過ぎる。んで、その刹那、

 

 

「ボソ)君があの魔神を駆るものかい、せいぜい期待してるよ」

 

 

「ボソ)あなたに期待されずとも、時が来れば貴方を消してあげますよ」

 

 

 

ちなみにすれ違った際の声は聞かれてなかったが、ナニカを話したと言うのはうちのクラスの腐女子に見られてのちに秋×アサキムなるBL本が作られ、空前の大ブームを起こしたのはこの少し後の話だ。

 

 

 

 

 

 

 

さて、アサキムのクソ野郎との会話後、今現在、風紀委員に向かってまーす。さて、皆さんは風紀委員会がどんなどころかご存じだろうか?例えるなら『めだかボックス』の風紀委員ぐらいチートな奴らが揃ってます。てか、それぐらいじゃなきゃこの人外魔境な学園をどうやって淘汰するんだよ。

 

「失礼します、生徒会の白河です」

 

 

ドアを開ければ天井に頭を突き刺し、壁に人型の穴を形成し、床にクレーターと共にヤムチャ倒れしてる生徒たち否、不良どもが倒れていた。そして唯一立っているその姿はまさに番人の如き風格を持っている彼女の名はその名は

 

 

アストラナガン

 

 

風紀委員長であり、歴代最強の風紀委員長と名高いアストラナガンさん、グランゾンちゃんよりデカイ、身長が、まあアストラナガンって実際40メートルもあってウルトラマン並みにデカイからね、グランゾンやサイバスターって実際27メートルぐらいだから1.5倍くらいのサイズ差なんだよね。

 

まあ、ネオグランゾンとガチでやりあったら宇宙が消滅するくらい強いんだから仕方ないか。ちなみにガンバスターは200メートルもあります。

 

人間のサイズで表すと2メートルぐらいある。え?ガンバスター先生?3メートルゆうに越してるんじゃね?一番デカイのは多分、空手部の、とそんな話をしてる場合じゃなかった。

 

 

「また、派手にやりましたね、後始末をするのは我々だというのを知っているでしょ?」

 

 

この人は手加減というものを知らない、『良識はあるが常識がない』誰かが言っていた言葉だが、それが当てはまる。え?この学校のやつら全員じゃないかって?いうな。

 

とりあえず、アストラナガンさんは色々と頑張っている。漫画キャラで表せばめだかボックスの黒神めだかみたいな人だ。性格はパイロットのイングラムよりだけど、あと厨二病、マキシマムシュート、とかデットエンドシュートとかフフフ、とか言ったりする。

 

 

「…………と、言うわけで、今後の学園の管理体制の強化と暴走しかける部活たちの監視をお願いします。特に、野外戦闘研究会の不良グループやロボ研のマッドサイエンティストどもにはくれぐれもご注意を」

 

 

と、帰ろうとする自分を引き止めたのはアストラナガンさんだ、どうやら少しお茶でもしていかないかと、まあ、時間的には問題ないしいいか、

 

どこからか取り出したティーカップにポットから紅茶を淹れる。周りは倒れた不良だらけだけど、そう言えば俺がアストラナガンさんと会ったのもこんな感じだったっけ、

 

あれはそう、小学校の入学当日、この見た目だ、不良どもに目をつけられた俺は仕方なく応戦しようと構えをとったその瞬間、不良どもが俺の後ろを見ながら後ずさりし始めた、そしていつのまにか俺は背後を取られていた事に気がつき、結構落ち込んだ、

 

その背後を取っていた人物こそ、アストラナガンさんである。彼女は襲い来る不良どもをちぎっては投げちぎっては投げ、まさに無双、まあ、あの時はまだアストラナガンさんも小さかったから、後ろからバットを持った不良に襲われそうになった所を俺が助けたんだっけ。

 

それから色々とあって彼女の妹とも仲良くなって、あれ?そういやサイバスターとも幼馴染だって言わなかったっけ?あり?まあいいや昔から長い付き合いなんだよなぁ、

 

中学の時なんか魔神のグランゾンと堕天使のアストラナガン、疾風騎士のサイバスターと異名を持った彼女たちを支配する真の黒幕、なんて呼ばれてたけど、んなわけ無いじゃん。

 

まあ、重力の魔神たるグランゾン、因果の番人であり漆黒の堕天使であるアストラナガン、魔装機神最速であり、アカシックレコードにアクセスできるサイバスター、それらの中心に俺がいるってなればそう思われるのも無理ないわな、誰だってそう思う、俺だってそう思う。

 

あ、やべ、もうすぐ授業が始まっチョ!!やバッ!!?

 

立ち上がろうとした途端、椅子にズボンの裾が引っかかりそのまま、アストラナガンさんの方はドスン、真下にはアストラナガンさんが、やめて!!俺が押し倒したみたいになってんじゃんッ!!いや実際そうだけど!!やめてなんか頬?を染めないでッ!!違うからッこれは完全なる事故だ…………

 

バゴォンッ!!今、目の前で起きた出来事を俺は多分一生忘れないと思う、吹っ飛んだ教室のドアが自分に向かってきながら、潰れていった。目の前に落ちる頃には鉄でできたドアだったものはビー玉サイズにまで圧縮されていた。

 

誰がこんな事をしたのか、そんなのは明白だ。そう、目の前の魔神さんである。

 

 

「あの、グランゾンさ(メシャッ へ?」

 

 

何かがひしゃげる音と共に自分の右腕の感覚が無くなる。そー、と見ると俺の右腕だった部分はグシャグシャに折れ曲り、人の手とは思えないものへと化していた。

 

グシャッ、

 

頭にもがく前に左足の感覚がなくなる。

 

メシャ、グシャ、

 

左腕、右足の感覚も消えた、支えを失った俺の体は床へと落ちて行く、顎を地面にぶつけ、しかしその痛みさえも、目の前の魔神の恐怖で感じることすらままならない。

 

肩も腕も手のひらも指も太ももも足も足首も全ての四肢を潰される。

 

 

 

 

ゆっくりと近づいてくるグランゾン、よく、漫画やアニメで全く動けない状態で強敵がゆっくりと近づいてくるシーンがあるが、死刑台に乗せられて死刑を待つ囚人みたいだとか、死神の足音だとか、そんな例えなんて当てにならない、圧倒的恐怖が音を立てて近づいてくると人は思考能力を失うらしい、

 

俺は近づいてくる魔神を、死にふした俺に近づく魔神の姿を見て、

 

 

 

美しいと思ってしまった。

 

その後の事は覚えていない、俺の意識は途絶えてしまったんだから。




嘘予告


絃神島、東京の南方330キロメートルに浮かぶ巨大な人工島、この物語はそこに住まう最強の吸血鬼の話ではない。

この世界に現れたイレギュラーと世界に蔓延る未知との戦いである。


「ここが絃神島か、」


暁古城と姫柊雪菜の前に突如として現れた男、


「俺は古代 勇気、SCP財団のものだ」

その任務は絃神島に運び込まれたSCPオブジェクトを全て保護、又は破壊すること。


襲いくるSCPオブジェクト達、


「視界に入れてなきゃ動けねぇんだろ」


「しつこい奴だ!!顔見られただけでこんなに追ってくるのかよ!!」


今までに彼が出会ったSCPオブジェクト

「不死身だろうとなんだろうと、やってやるよ!!」


「忘れられるのは怖くねぇ、たとえ忘れられたって俺たちは心で繋がっている!!だから出ようぜ勇気があれば絶対に出られるから!!」


そして現れる最強の破壊神!!


「さあ!!行くぞッ!!来い!!ジェネシック・ガオガイガーッ!!」


ストライク・ザ・ブラッド×SCP×勇者王ガオガイガーFINAL

『乳上顔(男)で勇者王!!?絃神島SCP録』


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グランゾンとヤンデレ

いやーなんか筆が進まなくて結局遅れちゃいましたはい


申し訳ありません


ッハ!!俺はッ!!?

 

 

 

……………………夢か、なんだ、なーんだ、オレァてっきりグランゾンさんに両手両足を重力制御で潰されてグランワームソードで殺られたのかと思ったぜへへ、

 

あれ?手足が動かない…………あれ?え、どうした俺の体!!動け!!動けよッ!!て、あれ?俺の手は?俺の足は?……え?『ガチャ』

 

 

「だ、誰ですッ!!」

 

 

扉の開く音が聞こえた、その方に目をやるが、誰も入ってくる気配はない、しかし、その方がさらに俺の恐怖を煽る事となった。

 

あの時、確実にドアの開く音が聞こえた、自分が起きた時、自分以外の気配はこの部屋の中には無かった。

 

ならば、何者かが外からこの部屋には入ってきた事になる。もしも、間違いでこのドアを開けたのなら、謝罪かなにかの声が聞こえてくるはずなのだ。

 

てか、俺は今どこにいるんだ…………?学校の保健室はこんな部屋じゃないし、病院でもナースコールすら無いのはおかしい、

 

ここは、本当に病院なのか?

 

 

その瞬間、悪寒にも等しい視線を感じた、(誰かが見てる!!)この部屋にいる、確実に、必死に首を回して、視線の主を探す、

 

見当たらない、ふ、と俺は天井を見た、見てしまった。

 

 

いる

 

 

闇から這い出るようにソレはこちらに近づく、赤く光る双眸、ソレがゆっくりと顔に、キスできるほどに近づいた時、

 

 

 

 

 

 

「夢…………ですか……………?」

 

 

また、目が覚めた、あれ?なんかやべえ夢を見てた気がするんだけど……あれ?なんだっけ?ニャルラトホテプに好奇心と遊び心で神話生物と相対する様な卓をやってる様な夢を見た気がするけど。

 

まさか夢だけど夢じゃ無かったなんて事じゃ、無いな。

 

見渡せば30畳もある畳の和室、また、お世話になっちまった様だ、え?ここがどこだか知ってるのかって?ああ、知ってるとも、

 

ここは間神社、アストラナガンさんの実家で生と死の狭間を守る由緒正しい神社である。

 

つまり、俺はあの後、グランゾンさんにやられて死にかけて、ここに運ばれた訳だ、いつも助けてもらってるからな〜、

 

スー、

 

お、はは、ごめんね、いつもいつもお世話になっちゃって。障子を音も立てずに開け、多分俺のことを看病してくれた人物、

 

巫女服を着て自分のことを心配してくれる可愛い後輩

 

 

そう

 

 

 

ディス・アストラナガンちゃんだ、

 

 

 

巫女服を着た

 

 

 

ディス・アストラナガンちゃんだ、

 

 

 

絶望しただろ、え?なんとなく予想はついてた?いやいや、流石に巫女服を着たディス・アストラナガンがいるなんて予想すらして無いでしょ、てか、予想しろって方が無理だわ。

 

ディス・アストラナガン、アストラナガンのデータをベルグバウに組み込み、ディスの心臓と呼ばれる『ディス・レヴ』と言う魂や怨念などの負の無限力を動力源とする機動兵器、アストラナガンと同等の力を持ち、必殺の『アイン・ソフ・オウル』は敵を全ての世界からその存在を消滅させると言うトンデモ武装を持っている。

 

敵味方問わず恐怖の対象とされる彼女に、なんか、同情してしまうぜ。こんな悪魔のような死神のような外なる神のような外見(自分にはディス・アストラナガンまんまに見えます、他人から見ればスッゲー美人らしい)だけどスッゲー優しい、俺が死にかけた時はいっつもそばにいてくれて、手料理なんかも振舞ってくれて、グランゾンさん並みに尽くしてくれる。

 

あれ?これだけ聞けばリア充やん!!……………わかってるんだよ、わかってるんだよ!!ディス・アストラナガンちゃんが俺のことを好きだってのわかってんだよ!!だってよ!!リアルでこんな献身的にやってくれるのってその人の事が好きだからだって!!でもな!!

 

グランゾンやアストラナガンやディス・アストラナガンなんかに惚れられてみろ!!逆に恐怖やぞ!!

 

周りのみんなからはリア充だななんだの言われるかもしれない、他人からは羨ましがられるかもしれない!!だがな!!ロボットなんだよッ!!!!

 

大丈夫ですか?って、うん、大丈夫だよ、あ、ちなみにこの神社は神様と悪魔を同時に祀ってあります。

 

どんな神様かというと、イデオンとデビルガンダムです。

 

 

はい、ジム神様とガンダム姿した怪獣を祀っています。多分大丈夫だと思うよ、ジム神様は時折、ガリ○リ君のあたりとかくれるし、怪獣の方は……………まあ、死にはしないだろ、時々小ちゃいのが餌を貰いに来るけど、野良猫みたいなものだし。

 

うん、なんだこれ?怪異退治の専門家間桐桜的後輩系ディス・アストラナガンってもう訳ワカメ。あ、昼飯作ってくれたの?てか、今何時?

 

俺が倒れた後、アストラナガンさんが連絡してくれて先生には休むって言ってくれた?グランゾンさんはまだ怒ってるから今日は泊まっていくといい、あそう、それじゃお言葉に甘えて、へへ、ラッキー!今日は学校休みじゃーーー!!

 

おお!!今日も美味そうじゃん!!和風だなぁ、え?あーん?ちょ、あーんはいいよ、普通に食べれるし、あ、ちょ、ダメだって、アァァァァァァァァァァ!!

 

 

 

 

…………もうダメだわ、私浄化されちゃった。何という体に気を使った健康料理、体の隅々から悪いものが浄化されるようだ、あ、最後のデザートは食べないよ、なんか俺の第六感が絶対に食べるなって言ってんだもん。

 

 

 

 

 

 

 

 

ふう、もう我は満足じゃ、思い残すことはない。今日一日、ずーーーっとダラダラしてしかも身の回りのお世話まで、いやでもまさかトイレまでついてくるとは思わなかった。至れり尽くせりだよ。

 

あーーー、にしても、あの話は不味かったかな、手足の事、グランゾンさんにやられたって話ししたら一瞬だけどディス・アストラナガンちゃんのあの赤い目からハイライトが失われた気がしたんだよね……………

 

 

大丈夫だよね、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕暮れ時、人通りの少ない道を歩くグランゾンさん、昼と夜の境目、逢魔ヶ時と呼ばれるその時間帯は人と魔の交差する時間、授業が終わり、委員会の仕事も早く終わり、帰路につくグランゾンさん。

 

途中、秋を回収して夕食を作ろうと考えていた。

 

グランゾンさんは考えていた、無表情ながら、私が何度もアピールしているのに私ではなくアストラナガンさんに破廉恥な事をして、どうして私にもしてくれないのだろうか?私に魅力がないのか?と、しかし、考えても欲しい、周囲の人には超絶美少女として映る。

 

しかし、スーパーロボット天上天下唯我独尊最強無敵超絶最大古今東西天下無双の対異星人用アーマードモジュールR-0『グランゾン』にしか見る事のできないオリ主にそれを望むのは酷ではないか。

 

超絶ロボオタクとかロボットにしか天元突破しないと言う変態ならまだしも、彼は見た目は紫の髪ハイスペック超絶イケメン、中身は高校生か大学生くらいの女の子ヶ気になるお年頃ノンケ一般市民、つまり、つい転んでラッキースケベした相手がプレデターだったようなものだ。

 

カマキリが幼馴染の恋愛フリーゲームを見たことがあるがそれよりも酷い、しかし、無口なグランゾンさんはそんな弱みなど口にも表情にも出さず、惚れた女の弱み、グランゾンさんの決意は揺らぎはしない、なぜならば、

 

グランゾンさんは真に心の底から白河 秋を愛しているのだから。オリ主への暴行も愛ゆえの鞭なのだ!!

 

 

 

 

 

 

 

死んでください、そんな幻聴が聞こえる程の濃密な殺気がグランゾンさんへ注がれた、

 

夕暮れの人のいない道、誰とも擦れ違わず、誰も後ろから来てはいなかった、ならば一体、誰がそれを放ったのか、

 

街灯の光に照らされて、グランゾンに被さるように影が存在していた。その街灯からまるでコウモリのようにぶら下がるそれは赤い瞳を光らせ、灰色の刃を持つ死神の鎌を抱え、

 

ディス・アストラナガンはグランゾンさんを見つめていた。

 

 

あなたが先輩を傷つけたのですね。その刹那、砕ける街灯、響く金属音、弾ける火花、ぶつかり合うグランワームソードとZ・Oサイズ、

 

 

今、愛する人の為に二人のロボットが激突する。



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グランゾンとディス・アストラナガン

ヤルダバオトってなんか、いいですよね。


もはや周囲は暗闇に包まれている、倉庫の中でぶつかり合う二つの影はそんな暗闇など意にも返さず、手に持つ己の得物で斬り合う。

 

周囲に被害を出さぬようワームホールでディス・アストラナガンごと無人の倉庫へ転移、高出力で振り下ろされるグランワームソードで大振りな攻撃を、対してディス・アストラナガンはZ・Oサイズによるリーチを生かした戦いを繰り広げる。

 

グランゾンは困惑していた、なぜ私は親友のアストラナガンの妹に攻撃されているのか。ディス・アストラナガンは考えた、どうやったらこの女に致命傷を与えられるのかを、

 

グランゾンさんはスポーツ万能、成績優秀、(オリ主以外から)立てばボア・ハンコック、座れば黒神めだか、歩く姿はハマーンカーンなグランゾンさんは時折天然ボケが入ることがしばしば、特に、親戚や知人に対して、暴力を振るわれようが、プロボクサー並みのパンチも顔をズラす、体を晒すことで避けながら自分の今までの記憶を探り、その人物に自分が何か悪い事をしたのか、と考えるくらい余裕がある。

 

あ、ディス・アストラナガンが『ガンスレイブ』を使い始めた、ガンスレイブはディス・アストラナガンの背中あたりから飛び出るコウモリと銃を足して2で割ったようなビット兵器で、サイバスターなどの魔装機神のファミリアをモデルに開発されたそれは、縦横無尽に空をかけ、相手に同時に攻撃するオールレンジ攻撃を可能とします。

 

しかし、歴戦の魔神グランゾンさん、ガンスレイブによるビーム攻撃は彼女の周りを覆う『歪曲フィールド』により歪められ、歪曲フィールドを突破しようとしても、『ビーム吸収』によりグランゾンさんには遠距離攻撃は通用しません。それどころか、重力ベクトルを操り、飛んでくるビームを一方通行のように反射、ガンスレイブを全て撃ち落とすという人外じみた事を考え事をしながらやり遂げる。

 

ちなみに、余談だが、グランゾンはそのほかに『グラビティフィールド』による一定以下のダメージの無効化、『グラビティテリトリー』による属性ダメージの無効化、被弾した走行やエネルギーも自己修復、自己回復能力で補う事が出来、もう何が何だかわかんなぁな。

 

 

対するディス・アストラナガンもグランゾンから放たれるワームスマッシャーを因果律操作で回避し、半径100キロ以内の負のマイナスエネルギーを吸収し、刃をより鋭く、より大きく、より魂を切り裂きやすくする。

 

並行世界よりエネルギーを無尽蔵に取り出せるティプラー・シリンダーを内蔵したアストラナガン、そして、それを原型に開発されたディス・アストラナガンも同等にティプラーシリンダーとディス・レヴを内蔵している、この二体を見る限り、ディス・アストラナガンはアストラナガンの上位互換と思われるかもしれないが、アストラナガンはディス・アストラナガンの2倍近い大きさにより、より多くの並行世界エネルギーを取り出すことができる。しかし、ディス・アストラナガンがアストラナガンやネオグランゾンと対等に戦える訳、それがディス・レヴだ。

 

集団生活の中で日に日に溜まるストレス、それによる憎悪、嫌悪、怒り、憎しみ、悲しみ、そして繰り返される自殺、他殺、虐殺、社会的抹殺、

 

それらは常に人の心に住み着き、時には場所や物体に溜まり、霊障や怪異と言った不可思議な現象を引き起こす、無限に生み出されるその負の輪廻、生み出される負の無限力をエネルギー源とする、それこそがディス・アストラナガンの力、

 

グランゾンの大振りな攻撃はディス・アストラナガンの鎌での攻撃に段々と対処できなくなっていく。

 

仕方ない、そう思いながら、グランゾンさんは次の一手を打つ、『ワームスマッシャー』ワームホールを開き、そこに無数のビームを発射、任意のタイミングで好きな場所にワームホールを開き時間差で攻撃する、しかも射程範囲はグランゾンさんが範囲内なら無制限で、近距離ではグランワームソードと遠距離ではワームスマッシャーによる攻撃で圧倒的なアドバンテージを取れるグランゾンさん、

 

ワームスマッシャーの雨の中をくぐり抜けながら、時にビームが自分から逸れて、時にZ・Oサイズで弾きながら、今まさに、グランゾンさんへ振りかざした鎌が当たる…………所で、真上からかかる超重力によりそのまま地面へと押しつぶされる。

 

起き上がろうと体を支えようとするも、重さで地面に腕が深々と突き刺さり、起き上がることもできない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エリアX666の空間異常拡大!!重力値が通常の3倍!!?こんなこと有り得ないッ!!」

 

「エリアX666の上空に巨大な空間変動を確認!!周囲3キロに渡るプラズマ指数低下!!」

 

「どうなってやがる!!一体何が起きてやがんだ!!?」

 

 

突如として日本、東京都練馬区、光子力町、通称『エリアX』にて重力変動と空間異常が起きた、それと同時に周囲3キロ内のプラズマ指数、つまり、幽霊や怪異と言った超常現象の値を示す数値が低下し確認されているオカルト的存在が次々と消失していったのだ。

 

この異常は世界各国で知らされており、エリアXへ緊急警戒態勢が敷かれた。

 

 

「た、たった今、アメリカより入電、エリアXに対する対策として自国は核を使用する、とのこと」

 

 

「ロシアよりも日本がエリアXの対処に失敗した場合、戦術核による攻撃を開始するとのこと」

 

 

エリアX、無制限監視特別地域『東京都練馬区光子力町』この場所自体が特殊な特異点であり、超常的、オカルト的な存在が集まるパワースポットである。日本はこの地点を24時間態勢で監視し、各国は日本の監視に対し全面的に省略しなければならない。

 

そして、異常が発生する度に世界から核を向けられる日本はもう、胃潰瘍量産国とかしている。

 

そんなこともつゆ知らず、激闘している二人はというと、

 

 

なんか、恋バナしてた。おい!!なんでだよッ!!?さっきまで血みどろな殺し合いしてただろッ!!?なんでそんな仲良くなったんだよ!!なんで盗撮写真交換したんだよ!!

 

グランゾンさんは普段のオリ主の私生活、寝顔などを、ディス・アストラナガンちゃんは明らかに盗撮した写真を渡し、ガッ、と熱い握手を交わす。

 

その目は、

 

好きな人は好きなんだから共に好きでいよう、

 

お姉様!!

 

的な目をしている。それと同時に重力異常や空間異常も元に戻っていく。取り敢えずは世界の危機は去った。

 

え?そんなんでいいのかって?あー、んじゃあ、その後の地域外、さっきまで核をなんちゃら言ってた奴らのことでも書こうかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「以上の報告から、全加盟国共同によるエリアXへの強襲作戦を実行する事となった。日本としては苦渋の決断だが、もしも今回以上の空間変異が発生した場合、人類滅亡の可能性が視野されている以上、致し方ないと判断された」

 

「もし、この作戦が失敗した場合、全核所有国からの一斉核攻撃により、目標を殲滅するらしい。

 

 

…………我々は日本を失ってしまう。そうなる前に、我々でカタをつけなければならない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、現在、オリ主はと言うと。

 

 

「え、ええ、き、気持ちは嬉しいのですが、ウップ……こ、これ以上は入りません」

 

 

どうなってんの!!?突如、グランゾンさんと共に帰ってきたディス・アストラナガンちゃんがめっちゃ料理作って帰ってきた!!?いやうまいんだけどさ、うっぷ、もうこれ以上入んない……あ、やめてもう入らないから!!




ヴァルシオン、ああヴァルシオン


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グランゾンとロボ研のヤベー奴

いやー、待たせたなぁ!!え?待ってない?いやいやそんなこと言わずに、ね、お願いヨォんというわけで


それは晴天の午後の話であった

 

 

ウーンウーンウーンウーン!!

 

「君達は完全に包囲されました。速やかに武装を解除して投降しなさい」

 

 

○月×日、ロボット研究会による立て籠り事件が発生、

 

 

「フッハッハッハッハ!!俺は木原マサキだ!!逃げも隠れもせん!!」

 

 

ロボ研部長、マッドサイエンティスト木原マサキは度々、学園内で問題行動を起こす危険人物、

 

 

「木原さん!!3分待ちます!!3分以内に出てこない場合、鎮圧部隊を突入させ貴方の身柄を拘束します」

 

 

ロボ研は表側の名前であり裏では鉄鋼龍 ハウドラゴンの異名で暗躍、幾度となく生徒会及び風紀委員会と激闘を繰り広げている。

 

 

「精神撹乱ミサイルを喰らえッ!!」

 

 

「グランゾンさん!!ワームスマッシャーで迎え撃ってくださいッ!!」

 

 

いつの間にやら設置されていた四連装ミサイルランチャーがこれまたいつの間にやら校庭の地面が横にスライドししたから這い出てきてこちらに向かってミサイルを発射した。

 

ミサイルは全てワームスマッシャーで撃ち落としたが、爆発の際発生した特殊な音波により味方側の3割が精神をやられてしまい病院へ搬送された。

 

木原マサキ!!絶対にゆ"る"さ"ん"!!

 

 

「アーッハッハッハッハッ!!見るがいい!!こいつが俺の最高傑作だ!!」

 

 

ゴゴゴゴゴッ、とロボ研に切れ目が入り、横に倒れる、そして地面からナニかが上がってきた。

 

 

ガイナ立ち専用BGM in ガンバスター)

デンドンデンドンデンドン!!パッパパーパパパパー!!

 

煌く白き装甲、刺々しい頭部と羽のような突起、輝く瞳は黄色く光り、その全容をあらわにした。

 

 

「貴様らに倒された八卦ロボと今までのデータを元に人工知能『MIKU』を搭載した究極の冥王!!

 

その名も『グレートゼオライマー』だぁッ!!!!」

 

 

まじか!!まじか(迫真)!!!!M☆A☆G ☆I☆K☆A!!!!あのやろう、公式チートを出してきやがった!!?

 

しかもゼオライマー除いた他の八卦ロボも一緒?ここを更地にする気かよ。

 

 

 

全身の至る所にミサイルを詰め込み、更に核ミサイルも持ってる歩く火薬庫、山のバーストン、

 

四方数キロを微粒子へと変換させることができる原子核破砕砲『プロトン・サンダー』を搭載した浮遊機体、雷のオムザック

 

チャージなどさせるものか、でお馴染みの全身レーザー砲で衛星からエネルギーもらってサテライトキャノン撃てる月のローズセラヴィー

 

風を操り竜巻を発生させ全てのものを吹き飛ばす風のランスター

 

火炎放射器を使う文字通り火力重視の火のブライストとそれをサポートする冷凍攻撃なのに水のガロウィン、この二体の合体攻撃トゥインロードは中々厄介だ。

 

地のディノディロスは地面を揺らし大地震を引き起こすことが可能な広範囲破壊用ロボット、

 

 

そして、かつては天の名を冠し、1機で7機の八卦ロボを相手し圧勝した冥王と呼ばれる機体を更に破壊した八卦ロボのパーツで強化修復した超絶チート機体、偉大なる冥王、

 

『烈のグレートゼオライマー』

 

その強さは、

 

最弱武装が風のランスターの最強技で、しかも連発できてしまう上に真ポセイドンと同じく宇宙空間でも風を起こせる。

 

火のブライストと水のガロウィンの2機が揃わなければ使えないトゥインロードを2機に分身し実質1機で撃つことができる。

 

宇宙空間でも地震を起こし更に核ミサイルで追い討ちまでする徹底ぶり。

 

エネルギーチャージ無しで最大出力のサテライトキャノンを撃てる。

 

オムザックのプロトンサンダー以上の威力を持つオメガプロトンサンダーを撃てる。

 

最強の冥王攻撃、烈・冥王攻撃は宇宙からでもその爆発を観測出来るほどのグレートゼオライマー最強の武装である。

 

 

「木原マサキ、あなたはここら一帯を更地にするおつもりですか!!?」

 

 

「それも面白い…………白河 秋ッ!!!!今日こそ決着をつけてやる!!」

 

 

その言葉と共にグレートゼオライマーの瞳に光が灯る、そしてその目がこちらに向くと同時に、掲げた左腕がフラッシュ、

 

悪寒を感じた俺とグランゾンさんは即座に左右に飛び出す。その瞬間、さっきまで立っていた地面が爆発、さらに続けざまに3回爆発が起きる。

 

グレートゼオライマーの持つ次元連結システムを使った見えない攻撃、それをキッカケにそしてロボ研と生徒会の全面戦争が始まった。

 

 

 

そしてグレートゼオライマーから聞こえたあの声も、

 

 

『たす…………………け……………て…………………………』



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グランゾンとグレートゼオライマー

やっぱ戦闘描写ってむつかしい!!


ガキィンッ!!!!ぶつかり合う蒼と白、肩や今作のメインヒロイン『グランゾン』さん、肩やゲームバランスもあったもんじゃない『グレートゼオライマー』

 

グレートゼオライマーのエネルギーの纏った拳は地面に当たれば大地を砕き、歪曲フィールドすら突破してくる。

 

その拳をグランワームソードで防ぎながら、グランビームによる反撃をするが、グレートゼオライマーの張るバリア『冥王フィールド』により弾かれる。

 

お互いに距離を取る、グレートゼオライマーが右腕を振り絞る、突き出した拳、そこから放たれるエネルギー砲、歪曲フィールドが円形状にそれを散らす。

 

グランゾンの視界が悪くなる。グレートゼオライマーはグランゾンの背後に空間跳躍、一瞬遅れてグランゾンのセンサーにアラームがなる。敵は後ろだ!!

 

グレートゼオライマーの背部から放たれるは風の奔流、全てをなぎ倒し切り刻む透明な刃、『デット・ロンフーン』!!

 

6本の竜巻が一つとなり巨大な龍にも似た大竜巻はグランゾンを瞬く間に呑み込む。

 

『ゴォォォォォォォッ!!!!』

 

歪曲フィールドをいとも容易く破り、本体に命中する、竜巻に体を奪われて動く事すらままならず、哀れグランゾン、身体をバラバラにされて……

 

いや!!違う竜巻の中には誰もいなかった!!ではグランゾンは一体どこへ?グレートゼオライマーのセンサーに反応があった、

 

上だ!!グランゾンはデット・ロンフーンが直撃する寸前にワームホールを使って別の場所は転移していたのだ!!

 

しかし完全に回避できたわけではない、所々に傷跡が出来ている、がそんな事は問題では無い、今なら反撃できる、マイクロブラックホールを収束させブラックホールクラスターを打ち出せば、冥王のバリアを突破し大ダメージを与えることができる、だがここは学園内、下手に大掛かりな技を使えば大きな被害が出てしまう。

 

ならばやると事は一つ、

 

 

『グランゾンさん、聞こえてますか?グレートゼオライマーをこの場所から出来るだけ遠ざけてください、』

 

 

その言葉を聞いた瞬間、グランゾンさんはスラスターをフル稼働させグレートゼオライマーに突貫した、そしてグレートゼオライマーの体を掴み固定するとワームホールを開きその中へグレートゼオライマーと共に消えてゆく。

 

 

 

 

 

「ふぅ、なんとか最悪の事態だけは避ける事が出来ましたか」

 

 

やべーやべー、見ろよ、この地面、一見砂利にしか見えないけどよく見るとこれ粉々にされたコンクリートなんだわ。すげーサラサラしてる、さっきのデット・ロンフーンの中でミキサーにかけらたようになってたんだわな。

 

んでそん中にちっとだけ青い砂が混じっとるじゃろ?こりゃ、グランゾンさんの装甲の一部だわ。

 

あれ?グランゾンってなんかすげースーパーチタニウム?超合金G?ガンダニウムは違うよな、なんかすげー合金で出来てたよな?

 

それを砂にしてしまうって、え?なにそのチート?グランゾンさんあれだよ、歪曲フィールドとか間接攻撃無効とか持ってるんだよ?それを突破してあまつさえ装甲を砂にするって、

 

グランゾンさん勝てんのかな?ネオになればいけるかもだけど、あれは近くに俺がいて呪文を唱えないといけないんだよなぁ、

 

 

「……………………なんとかなりますか、多分」

 

 

ん?こりゃまたゾロゾロと、団体様のお通りで、こいつらバイオロイドか?狙いは俺か?おいおい?いいのかい?そこは俺の間合いだぜ。

 

見せてやろうか男意気ってな、この万能シラカワボデイの近接格闘術を舐めるでないぞい!!

 

北斗神拳3段、流派東方不敗免許皆伝、機神拳会得、その他諸々、スーパーハイスペックシラカワボデイを前に、

 

 

「行きますよ、貴方方に死を告げるために」(訳 ゆくぞ!!貴様達に死を告げるために!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、太平洋上、

 

 

スラスターから噴き出る紫色の炎、ぶつかり合う剣と拳(ケンとケン)、そこから生み出された衝撃波が激しく唸る、

 

弾かれるように後ろは下がる、突き出した両腕から放たれるビーム砲の弾幕を針の穴を通すが如く交わしていく。

 

ブワォ!!目の前をビームが通り過ぎる、ハッと視線を逸らしてしまった次の瞬間、既にそこにいたグレートゼオライマーは消えていた。

 

刹那、背後に現れる殺気、空気中の細かなゴミや粒子が分子レベルで分解されそれがあたかも球体状のドームに見えるのだった。

 

原子核破壊砲、オメガプロトンサンダーとも呼ばれる超兵器はグランゾンを原子の塵へと変えようとする。

 

グランゾンは魔装機神最速のサイバスターにも引けを取らないスピードを持ってはいるが、それはブースターを最大にしている場合だ。反応の遅れた重鈍なグランゾンでは歪曲フィールドすら容易く突破され跡形もなく消し飛んでしまうだろう。

 

 

しかし、数多の戦士(スパロボプレイヤー)葬ってきた(絶望の淵に叩き込んできた)グランゾン、そうやすやすとはやられない!!

 

スライドするかのように横に回避する。

 

 

『踏み込みが甘い』

 

 

そんな言葉が聞こえてくるような、

 

 

その瞬間、空気が変わった。

 

張り詰めた空気がまるで清んだ水のように、浄化されすぎて微生物すら生きられぬ死の清水のようなそんな空気に、刹那、球状に全てのものが消滅した。空気も海もその部分だけまるでくり抜いたかのように開けられた穴、次の瞬間にはその空間に足りない空気が、海水がそこ場所を埋め尽くすように流れ込む。

 

大技の隙を狙い、グランゾンのグランワームソードがグレートゼオライマーの胴体を狙う、

 

 

バキィンッ!!

 

 

目を見開く、グレートゼオライマーの体を覆うように現れた透明のドーム、全方位に貼られた球場のバリアがグランワームソードの斬撃を弾き返す。

 

まるで埒があかない、実力は拮抗したまま、グランゾンとグレートゼオライマーのスペック差では圧倒的にグレートゼオライマーが勝ってはいるが、やはり経験値が違う。瞬時に剣に纏わせた重力干渉を強め縦一文字に斬り伏せる。

 

グレートゼオライマーのバリアをまるで紙を裂くが如く斬り伏せると、そのガラ空きの動体に渾身の蹴りをお見舞いする。その瞬間だった、異変が起きたのは。

 

グランゾンの胸部が開き、そこから薄紫色の光が現れる、光は中心に吸い込まれ、黒い塊へと姿を変え、その形を変えてゆく。

 

マイクロブラックホール、それは超重力の塊

 

一切合切を呑み込み跡形も無く消失させる宇宙の穴

 

恒星の最後の姿

 

そしてグランゾン最強の必殺技、

 

 

発生する重力波により海は荒れ、曇天が太陽の輝きを遮る。

 

 

(ブラックホールクラスター発射)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大人しくしなさいッ!!」

 

 

バイオ兵士や八卦ロボを全て破壊し元凶を縛り上げている、こいつ量産型バーストンなんつぅ大量核兵器を作り出しやがって、パソコン部のハッキング能力がなかったら今頃世紀末が訪れてたぞ。

 

しかし、うちの部活動たちが他の八卦ロボを押さえてくれたおかげでこいつを縛り上げることができた。しかし、最後の最後でオムザックのプロトンサンダーを暴走させようとしたのはマジでヒヤッとした。

 

 

「無駄だッ!!俺を捕らえようとグレートゼオライマーがいる限り負けはせんッ!!」

 

 

だがそのセリフもあの光景を見れば押し黙り、そして悲痛な叫び声を上げた。

 

え?何が見えたかって?

 

沈む太陽をバックにグレートゼオライマーをお姫様抱っこする我らがグランゾンさんだよ



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