閉ざされた蒼空の下に咲く白薔薇 (ENDLICHERI)
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第1話

 初めまして、ENDRECHERIです。そうでない方はお久しぶりです。


 今回から白金燐子の小説を投稿していきます。タグにありますが、『キャラ崩壊』に『メタ発言』が多々出る・・・・・・と思います。


 では、第1話どうぞ!



 窓から差し込む熱い日差し。鳴り響く目覚まし時計の音。横から俺の髪を触ってくる人物。・・・・・・・・・・・・王道展開的におかしいのがあるなぁ。普通に考えると、変な夢みて、目覚まして、「最悪だ・・・。」って感じだと思うけど・・・・・・。

 

 

?「ん・・・・・・。」

 

?「あっ、起きた。おはよう!」

 

?「おはよう。」バシッ!

 

?「イテッ!」

 

 

起きて挨拶して、一発横にいるアホをひっぱたいてやった。

 

 

?「何するの!?」

 

?「朝から俺の髪を触ってんじゃねぇよ。」

 

?「ブーブー!・・・・・・テンション低いね、蒼空兄。」

 

蒼「朝だからな。」

 

 

俺は起きて身支度をする。

 

 

 とりあえず(?)自己紹介しますかな。俺の名前は『朝倉蒼空』。歳は・・・・・・、今年度で17歳。1月1日が誕生日なんだよ。・・・・・・どっかで見たことあるプロフィール?気のせいだ。

 

 それから、朝早く俺の髪を触ってはたかれたこのお嬢さんの名前は『朝倉和美』、俺の妹だ。歳は16歳。誕生日は4月10日だ。

 

 さて、本編進めますか。・・・・・・若干メタいって。ほっとけ!和美が朝食を用意してくれて、今朝食を取っている。俺に気を使っての行いだから、何も言えない。

 

 

和「それじゃあ僕学校行ってくるから、無茶しないでよ。」

 

蒼「はいはい。やれることだけやるから心配するな。後、一応『コレ』にも慣れてきたから。」

 

和「『慣れてきた』時が一番危ないんだよ!」

 

蒼「お前は俺のオカンか?」

 

和「妹ですー!行ってきます!」

 

蒼「いってらっしゃい。」

 

 

さて、何しようかな・・・・・・。特に予定もないけど。ちなみに今は7月、暑いから外に出たくないんだ・・・・・・。暇だし、曲でも作ろうかな?実は俺、曲作ってるんですよ!少し前までバンドも組んでたんだ♪・・・・・・今はやってないけど。ただの自己満足で作ってるから、公表はしないけどね。そんな感じで、どんな曲にしようかなと考えてたら携帯が鳴りだした。

 

 

蒼「ん?・・・・・・和美?」

 

 

とりあえず、電話に出る。ちなみに、着信音はどこぞの天才物理学者の携帯バイクの着信音だ。

 

 

蒼「どうした?」

 

和『ごめん、部活でちょっと帰りが遅くなりそう!』

 

蒼「気にするな。部活楽しんでこい。」

 

和『・・・・・・分かった。終わったらすぐに帰るから!』

 

蒼「はいはい、分かった分かった。」

 

 

俺は電話を切った。全く、アイツ心配し過ぎだぞ・・・・・・。ってか、部活!? え!? 今・・・・・・4時じゃん!? うわぁ・・・・・・、昼飯食ってないや・・・・・・。しゃ~ね~。暑いけど、コンビニ行くか。

 

 ということで、コンビニで〇〇チキを2つほど買って、後はペットボトルのカフェオレをご購入して、店を出る。

 

 

「ありがとうございましたー!」

 

「サマーセール。」

 

 

・・・・・・どうしよう、ツッコミたい。非常にツッコミたい!なんやねん、『サマーセール。』って! よく『挨拶をどれだけ崩せるかって検証をしてみた』とか聞くけど、あれはおかしいだろ!?

 

ツッコミを口から出さずに、チキンを口に入れていると、世間的に嫌~な声が聞こえてきてしまった。

 

 

「おい、嬢ちゃん!俺たちと楽しもうぜ!」

 

 

・・・・・・ってか、セリフが定番なんですけど・・・・・・。もうちょっと変わったセリフ無かったかな~?この作品、メタ発言が多くて変わってるんだから。初回からこんな感じだし。

 さて、出来れば俺も関わりたくないけど・・・・・・。絡まれているお嬢さん、・・・・・・可愛いって言うか綺麗な人だけど・・・・・・。それに男3人は卑怯っしょ!・・・・・・ったく、しょうがない。

 

 俺は絡んでいる男共3人の中で真ん中の男に飛び膝蹴りをかます。

 

 

「ぐへっ!」

 

蒼「よっと!」

 

 

飛び膝蹴りを決めた後、お嬢さんの前に立つ。

 

 

蒼「お嬢さん、大丈夫?」

 

?「え!?は、はい・・・・・・。」

 

 

・・・・・・よく見ると、ホント綺麗だなぁ。綺麗な黒髪ロングに・・・・・・失礼かもだけど・・・、スタイルも良さそうだな・・・・・・。っとそんなことより、

 

 

「テメェ!何しやがる!?」

 

蒼「決まってんだろ!こちらのお嬢さんを守りに来たんだよ。それに、近くでそんなことされるとカフェオレが不味くなる。」

 

「んだと、コラァ!」

 

蒼「も~、うるさいなぁ。モブキャラは黙ってご退場願いたいんだが・・・・・・。」

 

 

そんな声も聞かずに『不良A、B、C』が突っ込んできた。一応、分かりやすく名前を付けといた。イメージしやすいでしょ?

 

 

蒼「はぁ・・・、やっぱり聞かないか・・・・・・。お嬢さん、これ、持っといて。」

 

?「え?は、はい・・・・・・。あの・・・!」

 

蒼「大丈夫。すぐ終わらせるから。」

 

 

ペットボトルを預けて、言葉通りに3人を殴ったり、蹴ったり、またまた飛び膝蹴りしたり、途中相手の拳を左腕で受けて反撃したりした。その結果、不良3人はボロボロとなり逃げていった。定番の「覚えてろー!」と叫びながら・・・・・・。

 

 

蒼「ふぅ・・・。さて、カフェオレ持ってくれてありがとう。」

 

?「い、いえ・・・。」

 

蒼「よし。・・・・・・イッ!?」

 

 

さっきモブキャラの攻撃を受けた左腕が青く痣になっていた。これが意外と痛い・・・・・・。

 

 

?「だ、大丈夫・・・・・・ですか・・・・・・?」

 

蒼「ん?あぁ、大丈夫。では。」

 

?「待ってください!」

 

蒼「イッテ!」

 

?「あ!ご、ごめん・・・・・・なさい・・・・・・。」

 

 

もう、このお嬢さん左腕掴まないでほしいんだけど・・・・・・。さっきの流れ見ていたでしょ・・・・・・。

 

 

?「あの・・・・・・、家に来ませんか・・・・・・?」

 

蒼「・・・・・・え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このお嬢さんとの出会いが、俺の運命を大きく変えることになる。




 ここまで読んでいただきありがとうございます。

 主人公の『朝倉蒼空』ですが、私が書いてた『GEEDream』の蒼空とほぼ同じです。違うのは年齢と髪が肩くらいまでの長さです。
 それから、前作好評だったカズミンが今作も出演します。

 そして、バンドリ1期の世界観で進んでいきます。ちなみに、燐子の小説にした理由ですが、一応、候補として友希那、リサ、蘭、沙綾もいたんですけど、とりあえず感で決めました。

最後に、活動報告に『リクエストボックス』作りました。もしも、要望等あればどうぞそちらへ。


 では、また次回。


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第2話

開始早々申し訳ありません、訂正です。前回あとがきで「蒼空の髪の長さは肩くらい」と言いましたが、もう少し伸ばして胸の辺りまでにします。

それと、この作品は基本、蒼空視点です。


では、第2話どうぞ!


これを読んでる男性諸君。女の子の部屋に来たとき、ドキドキしますか?俺はドキドキしますよ。ってか、今絶賛ドキドキしてますよ。だって・・・・・・。

 

 

?「お、お待たせ・・・・・・しました・・・・・・。」

 

 

今、その女の子の部屋にいるんだもん!しかも、会って1時間も経たない人のだよ!もう何言われるか分かんないからずっと正座してます!・・・・・・湿布とお茶を一つのトレイで持ってきますか、普通?

 

 

蒼「い、いや~、大丈夫ですけど・・・・・・。」

 

?「そうですか・・・・・・。で、では・・・・・・、腕を、出して・・・・・・ください・・・・・・。」

 

蒼「え?もしかしてそのために?」

 

?「は、はい・・・・・・。ダメ・・・・・・でしたか・・・・・・?」

 

蒼「いや、ダメではないけど・・・・・・。」

 

 

とか言いながら左腕を出して、簡単な手当をしてもらってる俺。世間的にこういう男、どうですか?選択肢は『セーフ』か『アウト』です!(アンケートではありません。スルーしてください。)

 

 

?「はい・・・・・・終わりました・・・・・・。」

 

蒼「ありがとう。・・・・・・えっと・・・・・・。」

 

?「・・・・・・?」

 

蒼「そういや、自己紹介してませんね。」

 

?「あっ!・・・・・・すみません!」

 

蒼「いやいや、気にしないで。えっと・・・・・・朝倉蒼空です。」

 

燐「白金燐子・・・・・・です。」

 

蒼「白金さんね。手当ありがとう。それじゃあ俺はこの辺で。」

 

 

何言われるか分かんないから(2回目)帰ろうとしたんだけど、

 

 

燐「ま、待ってください・・・・・・!」

 

 

止められました。

 

 

燐「あの・・・・・・、何か、お礼をさせて・・・・・・ください・・・・・・!」

 

蒼「・・・・・・白金さん。男は大体は狼だ。あなたみたいな綺麗な人を襲う。」

 

燐「き、綺麗って・・・・・・///」

 

 

いやいや、照れないでよ。

 

 

蒼「だから、俺も例外では」

 

燐「あなたは・・・・・・違い、ます・・・・・・。」

 

 

困ったな・・・・・・。これくらいじゃダメか・・・・・・。とっとと帰りたいんだけど・・・・・・。そうだ!あれで行こう!

 

 

蒼「分かった。でも、今日はもう遅い。また今度会えたら、そん時に飲み物かなんか奢ってもらう。それでいい?」

 

燐「は、はい・・・・・・。」

 

蒼「では、俺はこの辺で・・・・・・。」

 

燐「あの・・・・・・!」

 

 

はい、また止められました!今度は何よ・・・・・・。

 

 

燐「連絡先・・・・・・交換、しませんか・・・・・・。」

 

 

・・・・・・マジか。でも、そんな時の対策はしてあるさ!

 

 

蒼「悪いけど、今携帯『~~~♪』・・・・・・。」

 

 

最悪だ・・・・・・。誰だよ、このタイミングで連絡してくる奴は!・・・・・・ヤベ!和美だ。

 

 

蒼「・・・・・・ちょっと失礼。もしもし?」

 

和『蒼空兄!どこにいるの!?』

 

蒼「すぐに戻るから、心配するな。」

 

和『心配だから掛けてるんでしょ!!今ど』

 

 

うっさい!・・・アイツ、心配しすぎだろ・・・・・・。

 

 

蒼「・・・・・・。」

 

燐「・・・・・・それじゃあ。」

 

 

逃げられなくなってしまった。そんなこんなで、俺の携帯の数少ない連絡先に『白金燐子』が加わった。・・・・・・今、『寂しい人だなぁ』って思った方。うっさい!んなこと分かっとるわ!←態度が悪すぎました。自重します。

 

それは置いといて、改めて俺が帰ろうとした時、白金さんの発言でこの和やかな雰囲気が一瞬で壊れていった。

 

 

燐「朝倉・・・さん・・・・・・。」

 

蒼「はい?」

 

燐「その・・・・・・『左目』って・・・?」

 

蒼「!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

学校帰りに不良に絡まれた私を助けてくれたこの人、『朝倉蒼空』さん。最初、女性かと思っていました。黒髪の胸の辺りまで伸びてる髪、 5分袖のTシャツに膝下から裾までが広がっている『ブーツカット』のデニム、そして、ノースリーブのロングパーカーといかにも女性らしい格好だったので。

不良から守ってくれて、何かお礼をしなきゃと思っていた時、彼の左腕に痣があったから、手当しないとと思い自宅に招きました。ちょうど親がいなかったので、隠れながら行動とかしなくてすみますし。手当だけで恩を返すのはちょっと気が引けたので、また会ったらその時に恩を返す約束もしました。

 

でも、家に来てからずっと気になっていました。彼の目の色が左右違ったのです。左目が白くなっていました。本来ならこういうのは聞かない方が良いのかもしれませんが、思わず聞いてしまいました。

 

 

燐「朝倉・・・さん・・・・・・。」

 

蒼「はい?」

 

燐「その・・・・・・左目って・・・・・・?」

 

蒼「!?」

 

 

その瞬間、彼は驚くように後ろに下がり、壁にぶつかった後、座り込んでしまいました。そして、息が荒くなって・・・・・・、

 

 

燐「え!?・・・・・・あっ、あの・・・・・・。」

 

蒼「止めろ・・・・・・、止めてくれ・・・・・・。」

 

燐「え・・・・・・?」

 

 

彼は、何かに怯えているようでした。でも、すぐに彼は元に戻りました。

 

 

蒼「はぁ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・、・・・・・・っ!、・・・・・・ご、ごめん。」

 

燐「い、いえ・・・・・・。こちら、こそ・・・・・・、ごめんなさい・・・・・・。」

 

蒼「・・・・・・俺、もう帰るね。女の子1人のところにいつまでも男がいるのもどうかと思うし。」

 

 

そう言って、左目を前髪で隠して、玄関まで行き、靴を履きました。私は見送りに行きましたが、彼が扉を出てすぐに、振り向かずに私に問いかけてきました。

 

 

蒼「・・・・・・白金さん。」

 

燐「は、はい・・・・・・。」

 

蒼「・・・・・・あなたは、この目を見てどう思う?」

 

燐「え・・・?」

 

蒼「『怖い』、『気持ち悪い』、『人ではない』、沢山のことを言われてきた。だから、覚悟はできてる。あなたにも聞きたい。この目に対する、率直な気持ちを。」

 

燐「・・・・・・。」

 

 

私は、彼の言葉を聞いて、何も答えれませんでした。

 

 

蒼「・・・・・・沈黙。『私は知らない。関係ない。』か。それじゃあ。」

 

 

彼はそう言って、去っていきました。私は彼の目に対する気持ちはあります。でも、何も言えませんでした・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

白金さんの家にいた時の記憶が、一部無かった。それは、彼女が俺の目に対して質問してきた時からほんの一瞬だけ。彼女が悪い訳ではない。いつもは左目を前髪で隠しているが、今回それをしていなかった。隠すことを忘れていた俺が悪い。俺が・・・・・・。

 

 

和「蒼空兄ーーー!!」

 

蒼「っ!和美!?」

 

和「やっと見つけた・・・。って、その腕どうしたの!?もしかして、また・・・・・・!?」

 

蒼「違う違う。偶然左腕を電柱にぶつけちゃって、たまたまいたおばさんが湿布貰ったんだ。」

 

 

もちろん、嘘だ。コイツは、誰よりも俺のことを心配してくれる。でも・・・・・・、いや、だからこそ、コイツにはこれ以上心配させたくないんだ。

 

 

和「ふーん。・・・・・・まぁ、それでいいや。とりあえず、一緒に帰ろう?」

 

蒼「・・・・・・あぁ。」

 

 

そう言って、和美は俺の左手を掴んで、一緒に帰った。やっぱり、外に出るのは控えよう。俺の『見える』世界は、

 

 

 

 

 

他人より半分しかないのだから・・・・・・。




ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

第2話の時点で、重い雰囲気になってしまいました。前半はあんなにゆるかったのにね~。シリアスは、きっとまだ続くよ。

それから、評価してくださった『キャンディー』様、そして、お気に入り登録してくださった方々、ありがとうございます。


では、また次回。


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第3話

どうも!ENDRECHERIです。

 前作、『GEEDream~Be the one~』という作品を書いていましたが、お気に入りだけ見ると、読者層が全然違うなって感じます。だからといって、自分のペースを変える予定はありませんけど・・・・・・。


 では、第3話どうぞ!



昨日、彼にとって触れてはいけないことを言ってしまったことをずっと悔やんでいて、Roseliaの練習に集中できずにいました。

 

 

リ「そろそろ休憩にしよっか?」

 

友「そうね。」

 

あ「今日もハードだった~!」

 

紗「まだ終わってませんよ。」

 

 

そして、友希那さんが、

 

 

友「燐子。」

 

燐「は、はい。」

 

友「あまり集中できていないようだけど?」

 

燐「ご、ごめんなさい・・・・・・。」

 

あ「りんりん、大丈夫?」

 

リ「あまり無理しないでよ?」

 

紗「体調がよろしくないのであれば、今日はもう上がって」

 

燐「い、いえ!・・・・・・体調が・・・・・・悪い訳では・・・・・・。」

 

リ「じゃあ、悩み事?相談のるよ?」

 

燐「・・・・・・実は・・・。」

 

 

私は、朝倉さんのことを・・・いえ、昨日の出来事を話しました。ただ、彼の左目のことは言いませんでしたけど。

 

 

リ「なるほど~。」

 

友「彼に会ってみたら?」

 

紗「湊さん!?」

 

リ「友希那、いくら連絡先知っててもその人がダメって言うかもしれないよ?」

 

あ「うーん・・・・・・。あこは友希那さんに賛成かなぁ。」

 

紗「宇田川さんまで・・・・・・。」

 

リ「まぁ確かに、会って話さないと気持ちは伝わらないかもだけど・・・・・・。」

 

燐「・・・・・・私、もう一度・・・・・・彼に会ってみます・・・・・・。」

 

 

こうして、練習が終わってから彼と会うことになりました。後は、彼が了承するかどうかですが・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

今日は和美が家事をしてくれている。休日だから、朝からずっとだ。

 

 

和「どう?美味しい?」

 

蒼「うん、美味いよ。」

 

和「・・・・・・淡泊だなぁ・・・。」

 

 

ちなみに今は昼食を取っている。昼食も和美が作った。さらっと台所に立ったら和美にスゲー怒られた。「危ないから!」って・・・・・・。

 

 

『~~~♪』

 

 

そんな時に着信が!?・・・・・・別に『ヤベーイ!』ことはありません。

 

 

和「ん? 誰から?」

 

蒼「・・・・・・ちょっと失礼。」

 

和「だから、誰?」

 

蒼「おいおいおいおい、野暮なこと聞くんじゃないよ。」

 

 

俺は小指を立てて言ってやる。

 

 

蒼「コレだよ。」

 

和「ん?」

 

蒼「コ・レ!」(^_-)-☆

 

 

ウィンクも追加して自分の部屋に向かった。

 

 

和「ん?・・・・・・え!?嘘!?」

 

 

和美が時間差で小指の意味を理解した・・・・・・。

 

 

 

 

 

 部屋に入って、俺は電話に出た。

 

 

蒼「はい、朝倉です。」

 

燐『し、白金・・・・・・です・・・・・・。』

 

 

・・・・・・知ってるよ・・・。画面に出てたから。

 

 

蒼「今日はどういった用件で?」

 

燐『じ、実は・・・・・・。』

 

蒼「はぁ・・・、『左目』のことですか?」

 

燐『え!?・・・・・・そ、そう・・・ですが・・・・・・。』

 

 

昨日、俺が変な状態になったのを知っているから、気を遣っていたんだろうな・・・・・・。

 

 

蒼「・・・・・・それで、これ以上関わりたくないと?」

 

燐『い、いえ・・・・・・、あの・・・・・・、この後・・・・・・会えませんか・・・・・・?」

 

蒼「え!?」

 

燐『だ、ダメ・・・・・・ですか・・・・・・?』

 

蒼「い、いや~・・・、別に構わないけど・・・・・・。」

 

 

想・定・外!!「もう関わらないで。」みたいなこと言われると思っていたんだけど・・・・・・。流れ的に会って言われるパターンかなぁ・・・。

 

 

燐『では・・・・・・CiRCLEで・・・・・・。』

 

蒼「っ!?・・・・・・分かった。」

 

 

こうして電話は終わった。CiRCLEで、か・・・・・・。とりあえず、左目を前髪で隠して、支度をして出かけようとしたが、

 

 

和「蒼空兄!僕も一緒に行くよ。」

 

蒼「・・・・・・はぁ・・・。じゃあ、よろしく頼むよ。」

 

 

『俺は』の予定だったけど、『俺たち』は、バイクに乗ってCiRCLEに向かった。これでも免許は持ってるし、視覚問題もない。ちなみにバイクは言っていいか分かんないけど、『ホンダ・CBR1000RR』だ。

 

 集合場所に着いた俺たちは、カフェスペースに来た。

 

 

和「ここって・・・・・・。」

 

蒼「・・・・・・いた。」

 

和「うん?誰が?」

 

 

白金さんと話すのにこのバカは逆に邪魔だなぁ。

 

 

蒼「和美。これでなんか買って要件終わるまで待ってろ。」

 

 

和美に2千円渡して、白金さんの所に向かう。

 

 

燐「あっ、朝倉さん・・・・・・。」

 

蒼「どうも。早速だけど、要件を早く終わらせたいので手短に。」

 

燐「は、はい・・・。あの・・・・・・昨日の、質問なんですが・・・・・・。」

 

蒼「あぁ。『沈黙』が答えでしょ?」

 

燐「いえ・・・・・・。その・・・失礼かも・・・・・・しれませんが・・・『綺麗』って思いました・・・・・・。」

 

蒼「え・・・?」

 

燐「それから・・・・・・、あなたの過去のことは・・・分からないですけど・・・・・・これからも・・・、仲良く、したいと・・・・・・思っています・・・・・・。私と・・・・・・友達に、なってください・・・・・・。」

 

 

予想外だな・・・・・・。今まで会った人たちと違う。この目を見て、あんな姿を見て、それでも『仲良くなりたい』って言うなんて・・・・・・。

 

 

燐「ダメ・・・ですか・・・・・・?」

 

蒼「・・・・・・こんな俺でよければ・・・。」

 

燐「あ、ありがとう・・・・・・ございます・・・・・・!」

 

 

正直嬉しかった。こんな目でも、普通に接してくれる人と会えて・・・・・・。こうして、俺は白金燐子と友達になった。

 

 

あ「りんりーん!」

 

 

そして、CiRCLEから4人の女子がやって来た。この出会いが、俺の『世界』を変えることになる。




 ここまで読んでいただきありがとうございます。

 てなわけで、蒼空と燐子がようやく仲良くなりました。後は、他のRoseliaメンバーなんですが・・・・・・。それから、蒼空の過去も書かないとな・・・・・・。


 では、また次回。


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第4話

どうも!ENDRECHERIです。

 お気に入りが増えていてビックリしています。前書いてた作品を超えましたからね、お気に入り登録数が。嬉しいけど、『恋愛作品』ってだけでこんなになるんですね。初知りですよ!ただ・・・まだ『恋愛』っぽいことはありません!(威張ってすみません)


では、第4話どうぞ!


白金さんと友達になった後、CiRCLEから4人の女子がやって来た。俺は自己紹介をして、彼女たちも自己紹介をした。

 

 

蒼「えっと・・・、左からRoseliaのギター、氷川紗夜さん。なんか風紀委員っぽいなぁ、雰囲気が。」

 

紗「風紀委員ですが。」

 

蒼「ワーオ(棒)。で、ドラムの宇田川あこさん。白金さんの友達でいいんだっけ?」

 

あ「うん。りんりんとはNFOで会ったんだ!」

 

蒼「あら、そう(?)。そして白金さんがキーボード。で、ボーカルの湊友希那さん。歌姫って呼ばれてるんだっけ?」

 

友「そうみたいね。よろしく。」

 

蒼「で、最後がベースの今井リサ。ギャル。」

 

リ「あはは・・・。『ギャル』って・・・。まぁ、よろしく!」

 

蒼「この5人でRoselia、と。」

 

 

若干個性が強そうな人物が多いなぁ。

 

 

和「蒼空兄~、まだ~?・・・・・・この人たち、誰!?」

 

 

このタイミングで来てほしくない人来ちゃったよ~。面倒くさいから和美への紹介シーンはカット!(作者の意見です。)

 

 

和「なるほどー。僕、朝倉和美です!蒼空兄の妹です!」

 

紗「・・・っ」

 

あ「蒼空さんも妹いたんですね!」

 

和「頼れる妹です!」

 

蒼「自分で言うなよ・・・・・・。」

 

 

そんなしょーもない事言ってると、

 

 

友「ところで、何故左目を隠しているの?」

 

蒼「!?」

 

和「!?」

 

 

やっぱり言われるよな・・・・・・。この4人が来た時から覚悟は決めてたさ。さて、きちんと話そうか、誤魔化そうか・・・・・・?

 

 

燐「あ、あの・・・・・・、友希那さん、実は・・・・・・、」

 

 

誤魔化そうとしてるな・・・・・・。しゃーねー。

 

 

蒼「・・・・・・実は、左目見えないんだ。」

 

全員「え!?」

 

和「ちょっと、蒼空兄!?」

 

蒼「どうせいつかバレるんだ。今話しても問題ないだろ?」

 

リ「ちょ、ちょっと!?どういう事!?」

 

 

俺は左目を見せる。この白く濁った左目を。白金さんは知っているから驚かない・・・・・・ってかこの状況に驚いているんだ、白金さんは・・・・・・。

 

 

蒼「俺は1年前に左目の視力を失った。それから、今日まで右目だけで生活してきたってハナシ。・・・・・・分かったろ?俺のこと。」

 

全員「・・・・・・・・・・・・。」

 

 

おっ、皆黙った。こんな目見せられたらそうなるよな・・・・・・。

 

 

友「・・・・・・あなた、音楽は出来る?」

 

蒼「え?・・・・・・出来るけど・・・・・・。」

 

友「・・・・・・休憩は終わりにしましょう。朝倉さん、私たちの演奏を聞いてもらうわ。」

 

蒼「なるほど・・・・・・。・・・・・・え?」

 

友「私の記憶が間違ってなければ、あなたは現在活動休止中のバンド 『ENDRECHERI』のギターボーカルでしょ?」

 

蒼「まぁ、そうだけど。」

 

友「決まりね。」

 

蒼「ってか、なんで俺がそのバンドのギターボーカルだって知ってるんだよ?」

 

友「さ、スタジオに戻るわよ。」

 

蒼「聞け!人の話を!」

 

 

そんなこんなで、俺はRoseliaの演奏を聞いて、感想を言うことになった。和美も一緒に聞くらしい。そして、カフェスペースからスタジオに行く最中、扉の前で謎の言葉が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

――君はこの先にある過酷な運命を受け止める覚悟があるのか?――

 

 

 

 

 

蒼「え?」

 

 

周りを見ると、カフェスペースの階段下辺りに、全身黒いコートにフードを深くかぶっている、夏に相応しくない恰好の人物を見つけた。

 

 

蒼「・・・・・・あの・・・。」

 

和「蒼空兄ー!早くー!」

 

蒼「分かった!・・・・・・!?」

 

 

和美の声のする方を向いて返事をした後、黒コートの方を見ると、ソイツはいなかった。

 

 

蒼「誰だったんだ?」

 

 

とにかく、今はそんな事を後回しにしてRoseliaの演奏を聞くことに集中した。曲は『Neo-Aspect』だ。この前、Roseliaでちょっとした出来事があって、その時に生まれた楽曲らしい。

 

 

友「ふぅ・・・、どうかしら?」

 

 

感想っていうか、アドバイス待ちですか、これは?

 

 

蒼「そうだな・・・・・・。とりあえず、ギターは2番のAメロ部分が怪しかったかな・・・・・・。ほんの少しだけ音程がズレていた。ドラムはAメロに入った時に、間奏の勢いのまま走ってるところがあったから、そこを気を付けること。キーボードは逆に少し遅れていた部分が何ヶ所かあったけど、そこは後で教えるよ。ベースはコードチェンジがほんの少し追い付いていない箇所があったから、それも後で教える。ボーカルはBメロの英語部分のボリュームを少し下げ過ぎだな。若干聞き取りずらかった。」

 

Roselia「・・・・・・。」

 

蒼「こんな感じで合ってますか?」

 

友「・・・・・・合格よ。」

 

 

合格って何がだよ・・・・・・。初めて聞いたけど、ほんの少しの違和感なら感じることが出来たからそれを言っただけで、・・・・・・めっちゃ皆楽譜見てやがる・・・・・・。

 

 

あ「蒼空さん!あこのアドバイスの部分って、どれくらい落とした方がいい?」

 

リ「ねぇ、蒼空。アタシの中でいっぱい追い付いてないって思う場所があるんだけど、蒼空はどこが遅いって感じた?」

 

紗「朝倉さん。音程のことですが・・・・・・。」

 

燐「あ、あの・・・・・・、遅れていた部分って・・・・・・。」

 

 

と色々聞かれて、結構疲れた。もういい。帰りたい・・・・・・。

 

 

友「そろそろ終わりにしましょう。」

 

 

ヤッター!これで帰れる・・・・・・。

 

 

リ「あ、蒼空~。この後、暇?」

 

蒼「・・・・・・暇って言ったら?」

 

リ「皆でファミレス行こー!」

 

あ「あこも行きたーい!」

 

 

俺、帰りたーい!

 

 

和「まぁまぁ、蒼空兄。諦めて一緒に行こうよ!」

 

蒼「人の心を読むな。それから、目をキラキラさせて言うな!」

 

 

 

 

 

結局、女性陣に押されてファミレスに行くことになりました。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

 また、過去について書かないといけないことが増えました。友希那が何故、蒼空のバンドのことを知っているか、ということですけど。蒼空の過去の出来事は考えが纏まっています。ただ、いつ出そうか悩んでます!(威張って言うことではない)

 それから、音楽のアドバイスシーンですが、作者はほぼ楽器素人です。ご了承ください。ただ、こんなシーンはほぼ無いので、タグにはこの事は追加しません。


では、また次回。


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第5話

 どうも!ENDRECHERIです。

燐子との恋愛小説なのに、未だにそんな気配が全くないこの作品・・・・・・。


 では、第5話どうぞ!


 スタジオの片付けをして、CiRCLEを出た俺たち。この後はRoseliaとファミレスに行くことになっている。だが、

 

 

蒼「ったく、バイクどうするんだよ・・・・・・。」

 

和「押していけば?」

 

蒼「マジで言ってんのか?」

 

?「蒼空・・・?」

 

蒼「ん?・・・・・・っ!」

 

 

俺の目の前に現れたのは、かつてのバンドメンバーだった。『ENDRECHERI』リードギターの『美剣海璃』、ドラムの『万丈龍哉』、キーボードの『鳥羽紫音』。

 

 

和「みんな・・・・・・。」

 

リ「お待たせ~!・・・・・・どうしたの?」

 

 

次の練習の予約をしてきたRoseliaが来てしまった。

 

 

蒼「・・・・・・悪い。先に行っててくれ。すぐに追いつくから。」

 

リ「?・・・・・・分かった。」

 

 

今井リサの呼びかけで、5人は先にファミレスに向かった。その時に友希那は俺の前にいる3人が誰なのか理解したような顔をして、燐子は心配そうにこっちを見ていた。

 

 

海「・・・・・・今のは?」

 

蒼「Roselia。実力は相当なもんだ。」

 

海「じゃあ、なんでそんな人たちといたの?」

 

蒼「・・・・・・。」

 

龍「まさか、またバンドに!?」

 

蒼「勘違いするな。俺はもう、ライブは出来ない。」

 

 

俺は、海璃たちを見ずにその場を離れる。

 

 

紫「和美。」

 

和「分かってる。蒼空兄には、僕がついてるから。」

 

紫「・・・・・・頼むよ。」

 

和「うん!」

 

 

和美も俺についてくるようにその場を離れた。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

蒼空は、私たちと同じバンドを組んでいた。・・・・・・あっ、ちなみに私は美剣海璃。リードギターをやっているの。

蒼空がこのCiRCLEから出てきた時、少し嬉しかった。まだ音楽を続けてくれていたことに対して。私たちのせいで音楽を嫌いになってしまったかとずっと不安で心配だった。

でも、蒼空の後ろから出てきた女子たちが蒼空と一緒にいたって知った時、胸が痛くなった。理由は・・・・・・分からないけど。

 

 

龍「良かったな。まだ音楽を続けていて。」

 

海「・・・・・・うん・・・。」

 

紫「・・・・・・海璃。今は、そっとしときましょう。アイツなりの関わり方だってあるだろうからさ。」

 

海「・・・うん・・・・・・。」

 

 

出来ることなら、また蒼空と・・・・・・ENDRECHERIとして、また『5人』でステージに立ちたいな・・・・・・。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

ファミレスでRoseliaと合流した俺たち。ちなみにバイクに乗って来ました。

それぞれがメニューを決めた後、

 

 

蒼「そういや、白金さん。」

 

燐「はい・・・・・・。」

 

蒼「昨日のことは目のこと以外話したのか?」

 

燐「はい・・・。隠した方が良いと思って・・・・・・。」

 

蒼「そっか・・・。まぁ、いずれバレるから別に良かったけどな。」

 

 

そんな話をしていると、約一ヶ所から殺気が漂ってきた。

 

 

和「そーらーにーぃー?」

 

蒼「ひぃ!?・・・・・・あっ、いや~、その・・・、実は・・・・・・。」

 

和「家に帰ったら、覚えといてね?」(圧)

 

蒼「は、はい・・・・・・。」

 

 

この光景をRoselia5人が呆れるように見ていた。

 

 

蒼「それはそうと、Roseliaは俺の目を見てなんか思わなかったのか?」

 

全員「・・・・・・。」

 

 

黙りやがった。

 

 

燐「あ、あの・・・、教えて、ください・・・・・・。何が、あったのか・・・・・・、また、あの状態に・・・・・・したく、ないので・・・・・・。」

 

蒼「白金さん・・・・・・。」

 

友「・・・・・・受け止める覚悟は出来たわ。聞かせてくれる?あなたの・・・・・・いえ、あなたと、『ENDRECHERI』のことを。」

 

 

やっぱりそう来るよな・・・。でも、俺の過去を話せば、コイツらは・・・・・・『きっと俺から離れてくれるにちがいない』。

 

 

蒼「・・・・・・分かった。教えるよ、俺の・・・・・・

 

 

 

 

 

 

『朝倉蒼空』の印象が変わる、最悪な過去を・・・・・・。」




 ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回、ようやく蒼空の過去回となります。最初に言っておく。内容はシリアスだ。

感想やお気に入り登録してくださった方々、ありがとうございます。


 では、また次回。


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第6話

どうも!ENDRECHERIです。

感想を見て『何これ?』って思われた方。実は、私が前に書いていた小説で行っていたことの続きなので、気にしないでください。『アホなことやってるな~。』って冷めた目で見ていただければと。・・・・・・きょ~へ~様、勝手なこと言ってすみません。

さて、ここからシリアスシーンが始まりますので、そんな気分で。蒼空の印象はあなたの感じるままに。


では、第6話どうぞ!


まず、バンドのことかなぁ。あれは2年前、俺が中3の時だ。

 

 

リ「あっ、同い年なんだ。」

 

 

・・・・・・おいギャル!今俺がナレーションのように過去話をしてるんだから、喋るんじゃないよ!しかも、話初めて100文字も経ってないのに!

 

えっと・・・、そうだ。俺が中3の時、その時は左目は失明してなくて、よくいる普通の中学生だった。まぁ、少し違うとすれば両親が既に他界していることくらいだ。・・・・・・暗くなるのまだ早いよ。そして、さっきCiRCLEで会った3人に出会った。美剣海璃、万丈龍哉、鳥羽紫音に俺と1つ年下の妹の和美で『ENDRECHERI』ってバンドを組んだんだ。まぁ、バンドをやろうと言ったのは海璃だがな。

 

 

あ「え!?和美さんってあこより年上なの!?」

 

和「ハッハッハ!悪いのう、あこよ!お主より先に高校生活を満喫しとるわ!」

 

 

・・・・・・お二人さん、30分くらい席離れます?・・・まだいるの?だったら静かにね。

 

で、俺はギターボーカル、海璃はリードギター、和美がベース、紫音はキーボード、万丈がドラムだ。この5人で色んなところでライブをしていた。

 

 でも、去年の夏にちょっとしたトラブルがあってな・・・・・・。あ、大丈夫。バンドのことではないから。クラスでガキ大将みたいな奴がちょっかいかけてきて、何回か無視してたけど、そのうち手を出してきた。その時に相手の拳が左目に当たったんだ。

 

 

友「それで、失明したの?」

 

 

・・・・・・まぁそう思うよなぁー。普通拳が当たっただけじゃ失明しませんよ。ってか急に喋るなっての。

まぁ、その拳が力強く勢いがあったもので、それが運悪く失明するような一撃になったってハナシ。

 

殴られた後、徐々に視力が落ちていって、目の色も白く濁っていった。そして、周りから『気持ち悪い』とか、『近寄るな』とか、悪口をバンバン言われた。陰口もあったかな・・・。

 

そんな事を言われ続けて、俺の心は壊れていった。最初は『アイツが殴ったせいで』とか思っていたけど、殴った奴はタチが悪くて、「俺は悪くない!」って言って、終いには「アイツはカラコンして俺を悪者にしようとしてる」って言い始めた。周りは俺の言葉よりソイツの言葉を信じて、俺の周りには俺の言葉を信じる人はいなくなった。教師たちも同じで、俺は学校を辞めた。多分、その時から『自分のせいで』って考え始めて、周りを信じられなくなっていたんだろうな。

 

 

紗「学校行ってないんですか!?」

 

 

おいコラ!風紀委員!さっきから入ってくんな!って言ってんだろ!?もう『蒼「」』って付けて話すぞ!その代わり、Youたちの喋る量減るけどな!・・・・・・黙りやがった。

 

えっと・・・・・・どこまで話したっけ?・・・・・・あぁそうだ。学校にはもう味方はいなかった。でも、バンドメンバーはずっと味方でいてくれた。でも、左目が失明した後、楽譜を見ながら演奏してたら譜面がうまく見えなかった。そして、ギターもまともに弾けなかった。

メンバーは俺の負担を減らそうとボーカルだけにしようと考えてくれたけど、俺はバンドをするなら今まで通りにやりたかった。でも、皆は俺の気持ちを知らずに話を進めていった。だからバンドを抜けた。『俺が左目を失明したから』とか、『皆に迷惑をかけたくないから』と理由を付けて。

 

この時から、俺は周りの目を気にして、周りの人間を信用出来なくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼「まぁ、こんなとこかな。客観的に見れば俺は被害者かもしれないけど、俺はあの3人のバンドとしての未来を絶って、和美にも迷惑をかけてしまった。」

 

Roselia「・・・・・・。」

 

和「蒼空兄・・・・・・。」

 

蒼「俺の勝手な考えで周りに迷惑をかけた。俺の目のせいで周りに嫌な思いをさせてしまう。そして、その思いは俺にぶつけてくる。・・・・・・人を信じれば裏切られる。だから、俺は他人と接することを止めた。」

 

 

まぁ、この出来事を聞いてどうなるかだよな・・・・・・。

そう思っていたら、机の上に置いていた両手を誰かが握った。その手は、白金さんだった。

 

 

蒼「え・・・?」

 

燐「私は、ずっとあなたの味方です。」

 

蒼「・・・・・・そうですか・・・。」

 

 

正直、白金さんのことも疑っていた。過去のことを話せば、俺の見方を変えて、もしかしたら離れると思っていた。

 

 

蒼「・・・・・・ありがとう、白金さん。」

 

燐「えっと・・・・・・、『燐子』って呼んでください。」

 

蒼「え?・・・・・・あぁ~、分かったよ、燐子。」

 

あ「はい、はい!あこも名前で!」

 

リ「アタシもー!」

 

友「皆、あなたと接していきたいそうよ。ねぇ、紗夜?」

 

紗「えぇ。過去がどうであれ、私もあなたに色々ギターのことで話したいので。」

 

蒼「ギターのことかよ・・・?」

 

和「だってさ!」

 

蒼「・・・・・・そっか。」

 

リ「だけど、自分の中で何でも決めるのは良くないなぁ。でも、今は他人を信じられなくても、せめてアタシたちのことは、信じてね♪」

 

蒼「・・・・・・分かった。」

 

紗「それから、白金さん。」

 

燐「は、はい・・・。」

 

紗「いつまで朝倉さんの手を握っているのですか?」

 

燐「え?・・・・・・はっ!す、すみません・・・・・・。」

 

リ「蒼空~。もしかしたら、燐子って蒼空に脈ありかもよ?」

 

蒼「とりあえずシメるぞ、ギャル。」

 

 

 

 

 

こんな俺の味方をしてくれるRoseliaを、ちゃんと信じてみようかな・・・・・・。俺の見る世界を変えるために。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

前書きであんなこと言っておいて、所々それが崩れるってね・・・・・・。まぁ、私の作品でずっとシリアスってシーンはないと思っていただければと。

さて、次回からは行き当たりばったり感で書いていきます!言い方を変えれば、ほぼ内容が決まってないと言う。

やっぱり・・・・・・蒼空が最悪な人物とは思えないなぁ。完璧被害者だし。ちなみに、『自分のせいで』とか『信じれば裏切られる』って考えは、作者が思っていることです。・・・・・・職場でね。


では、また次回。


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第7話

どうも!ENDRECHERIです。

ほとんど内容決まってないと言ったのに、早くも投稿してる。ネガティブになってしまう仕事の最中にちょっと考えてました。

ガルパ話だけど、26以上のフルコンが出来ないから、EXトライマスターがゲット出来ません!


では、第7話どうぞ!


俺の過去のことを話して、注文していたメニューを食べ終えた後、

 

 

蒼「さて、それじゃ帰るか?」

 

リ「そうだね。時間も時間だし。」

 

友「そうね。」

 

 

了承を得たから、俺は真っ先に注文表を持ってレジに行って会計を済ませた。・・・・・・やっぱり気になったのは、注文したフライドポテトは紗夜がほとんど食べていたことだ。あの風紀委員、そんなに好きなのか?

 

 

リ「蒼~空!」

 

蒼「ん?どうした?」

 

リ「なーにしてるのかな~?」

 

蒼「何って、会計。」

 

リ「うん、会計ってのは見れば分かる・・・・・・。そうじゃなくて!」

 

 

皆が俺を睨むかのように見ていた。

 

 

リ「なんで1人で7人分の会計したのか聞いてるの!」

 

 

えぇ・・・、そこ・・・・・・?

 

 

紗「そうですよ!それぞれ注文したものの料金を支払うのが普通ですよ!」

 

 

やっべ、声に出てたかな・・・・・・。もしくは、顔?いや、最悪『読心術』ってパターンもあるのかもしれん。

 

 

蒼「あはは・・・、ごめん。でも、まぁ今回は許してくれ。あの出来事から俺が初めて信じれる人が出来たんだ。だから、そのお礼と思ってさ。」

 

Roselia「・・・・・・!」

 

 

よし!黙らせたぞ!

 

 

和「蒼空兄、それはちょっとズルいよ。」

 

蒼「しー!黙ってなさい。」

 

 

店を出て、全員で帰路を歩いていた。俺はバイクを押して歩いているから、皆より少し後ろを歩いていた。そこに、燐子が近付いてきた。

 

 

燐「今日は、色々・・・・・・ごめんなさい。」

 

蒼「なんで謝るのさ?」

 

燐「だって、話したくないこととか聞いたから・・・・・・その、昨日とかの・・・・・・。」

 

蒼「・・・・・・まぁ、あの時は油断してたからああなったんだ。今日はその辺の覚悟はしてたからさ。大丈夫だよ。」

 

燐「・・・・・・!はい。」

 

 

そのうち、分かれ道について、それぞれが別方向へ行こうとした時、

 

 

リ「あっ!」

 

友「どうしたの、リサ?」

 

リ「ねぇ蒼空、連絡先交換しない?」

 

蒼「え?」

 

友「そうね。練習の日時を伝えるのに困るから、私とも連絡先を。」

 

あ「蒼空兄!和美!あことも連絡先交換して!」

 

紗「では、私も・・・。」

 

蒼「え・・・?」

 

4人「ダメ(ですか)(かしら)?」

 

和「蒼空兄、モテモテ~!・・・イテッ!」

 

 

茶々入れる和美にチョップをして、仕方なく連絡先を交換した。

 

そして、解散となって、ようやく帰って来た。和美は先に自宅に入って、俺はバイクをしまった後に自宅に入ろうとすると、

 

 

?「お前は運命を選択した。」

 

蒼「!? 誰だ!?」

 

 

俺は道路に出て辺りを見渡す。すると、昼間CiRCLEで見た黒コートの人物がいた。

 

 

?「もう、後戻りは出来ないぞ。」

 

蒼「・・・・・・お前は誰だ?それから、今の言葉、どういう意味だ!?」

 

?「そうだな・・・。まず、1つ目の質問に対して、とりあえず、『黒』って名乗っておくか。」

 

蒼「黒?」

 

黒「分かりやすくていいだろ?では次に、お前に言った言葉の意味だが・・・・・・。」

 

 

黒コートは一呼吸置いてから話始めた。

 

 

黒「まず、人間には人生の中でいくつかの分岐点がある。もちろん、お前にも。そして、お前はこの先、『お前の世界』が変わるかもしれない分岐点がさっきあった。」

 

蒼「さっき?・・・・・・まさか、Roseliaのことか!?」

 

黒「正解!アイツらと関わっていくことでお前の世界、といってもお前を取り巻く『周り』の世界じゃなく、お前の『感じる』世界が変わるってハナシ。」

 

蒼「俺の、『感じる世界』・・・・・・?」

 

 

ってか、『ハナシ』って喋る奴、知ってるんだよなぁ。作者がやってる王国の心に出てくる敵に『~ってハナシ』って言う奴がいるんだよな~。

 

 

黒「でも、まだ決まった訳じゃない。あと1回、お前の世界が変わるかもしれない分岐点がある。そこで、お前のこの先の世界が決まる。」

 

蒼「・・・・・・あんたの言葉が本当だとする。だったら、その分岐点はいつなんだ?」

 

黒「さぁね。俺が教えると思うか?」

 

蒼「チッ!なら、あんたの目的は?」

 

黒「・・・・・・俺の目的は、お前を見守ることだ。」

 

蒼「はぁ?」

 

黒「じゃ、頑張れよ。Ciao!」

 

 

そう言って、黒コートは曲がり角を曲がって行った。

 

 

蒼「あっ!おい待て!」

 

 

だけど、

 

 

蒼「あれ?・・・・・・いない・・・。」

 

 

黒コートはいなかった。仕方ないので、とりあえず家に入ることにした。

 

 

和「さぁ、蒼空兄。」

 

蒼「ん?」

 

和「嘘ついた罰として、髪を触らせなさい!」

 

 

ということで、和美が満足するまで俺は髪を触らせた。しょーもない罰だなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

街の高層ビルの屋上。そこに黒いコートの人物がいた。

 

 

黒「さぁて、アイツはどうするのか・・・・・・、」

 

 

黒コートの人物はフードを取った。そこから、水色っぽい銀髪が現れ、その髪の長さは腰辺りまであった。そして、顔は蒼空に似ているが、それよりかは美しい顔立ちだった。女性と間違われてもおかしくないほどに。

 

 

黒「楽しみだなぁ。」

 

 

その男は、笑みを浮かてべる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

Roseliaと出会った次の日、俺は10時に目が覚めた。遅い?うるさいなぁ。昨日の黒コートの言葉考えてたら寝れなかったんだよ!

とにかく、寝る時に着ているジャージから、私服に着替えて、リビングに行く。昼も近いから、簡単な朝食を取る。ちなみに、和美はすでに起きていて、家事はほとんど終えていた。

 

 

和「ねぇ蒼空兄。今日はどうするの?」

 

蒼「今日ね・・・。とりあえず予定は無いかなぁ。」

 

『ピンポーン』

 

 

セリフに被らなくて良かった~。とりあえず、扉を開けると、

 

 

リ「ヤッホー!」

 

紗「おはようございます。」

 

友「おはよう。」

 

あ「蒼空兄、おはよー!」

 

燐「お、おはようございます。」

 

 

昨日、連絡先まで交換したRoseliaが、何故か家にやって来た。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

黒コート、誰でしょうね~?そして、どう動くんですかね~?ちなみに、コートはキングダムハーツの黒コートです。

さぁ、次回はRoseliaが蒼空の家に来た所から始まります。アホかって言うほどキャラ崩壊させますよー!・・・・・・きっと。

それから、アンケート取ります。期限は3月14日の21時までです。


では、また次回。


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第8話

どうも!ENDRECHERIです。

不定期更新とはいえ、遅れました!かな・・・・・・。

先に言います。キャラ崩壊出来ませんでした!内容的に無理でした!期待していた方、申し訳ありません!ただ、出来る限り面白くしたので・・・・・・。命だけは・・・!


では、第8話どうぞ!


蒼空君と仲良くなった(と思う)次の日、午後からRoseliaの練習があったので、それまでは自宅にいる予定・・・・・・でした。実は、今井さんから電話で、

 

 

 

リ『燐子~。今から蒼空の家に行こうよ~!』

 

 

 

と、連絡がありました。そして、今井さんに言われた集合場所に行ってみると、他の皆もいて、Roseliaで蒼空君の家に行くことになりました。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

蒼「・・・で、どういう理由で家の場所を知ったんだ?」

 

 

 

最初に言っておく。いーまーは、まだ玄関だ。

 

 

 

友「リサが場所を知ってるって言うから・・・・・・。」

 

蒼「リサが?」

 

 

 

俺はリサを睨むように見る。

 

 

 

リ「え!?・・・いや~、サプライズで押し掛けようと思って、昨日の夜ちょっと尾行しちゃった♪」

 

蒼「・・・・・・俺はお前らを信じてみようって思った。だから、リサの言葉を信じて・・・・・・、」

 

リ「う、うん・・・・・・。」

 

蒼「警察に通報する。」

 

リ「ちょっと待ってー!」

 

 

 

俺が携帯を出すと、リサは俺から携帯を取り上げようと近付いてきた。

 

 

 

蒼「だー、もう!離れろ!分かってんだろ!?俺が簡単に信用出来なくなってるのは!昨日話しただろ!?」

 

リ「ごめんって!ちょっとしたサプライズのつもりでやったのー!」

 

蒼「どこがサプライズだ!?もうすぐ写真集出すからってなんでもOKすると思うな!」

 

リ「それアタシじゃない!」

 

 

 

んなことは知ってる。中の人ネタを言っただけだ。

 

 

 

和「蒼空兄どうしたの~?あっ、Roseliaだ。」

 

あ「カズミン!暑くて限界だから、中に入れて~!」

 

和「いいよ。どうぞ、入って入って~。」

 

 

 

俺も、リサとの下らない携帯の取り合いをやめて、リビングに招いた。

 

 

 

蒼「さてと、今日家に来た目的は?」

 

 

リ「午後から練習あるけど、それまで暇だから。」

 

蒼「知らん。」

 

 

友「音楽のことで色々聞きたくて。」

 

蒼「だからって来る必要無いよな?」

 

 

紗「だらけてないかチェックに来ました。」

 

蒼「今時の風紀委員は私生活までチェックするのか?」

 

 

あ「カズミンと遊びたくて来た!」

 

蒼「どうぞ、勝手に。」

 

 

燐「今井さんに誘われて。」

 

蒼「お疲れ様です。」

 

 

 

と、こんな感じにそれぞれの理由にテキトーに返事していると、和美が飲み物を用意してきて、全員に渡した。

 

 

 

友「それで、話なんだけど。」

 

蒼「唐突だなぁ。理由聞いたからなんとなく来るのは分かってたけど・・・・・・。」

 

友「ENDRECHERIで演奏していた曲、私の知らない曲が多かったけど、オリジナルかしら?」

 

蒼「そうですよ。最初は有名な曲をカバーしたりしてたけど、途中からオリジナルばっかだったな。」

 

友「ちなみに、誰が作ったの?」

 

蒼「うーん・・・。俺か海璃か紫音3人が1人で作ったり、合作したりと色々だなぁ。それで、出来た曲を和美と万丈がアレンジしたりしてた。」

 

和「そうそう!蒼空兄と海姉、あっ海璃のことね。2人が合作した『愛のかたまり』はいい曲だったよ!」

 

友「そうなのね。・・・・・・ちなみに、あなたはどういう風に作曲してるの?」

 

蒼「家のスタジオ。」

 

Roselia「・・・・・・え?」

 

蒼「だから、家のスタジオで作ってる。」

 

Roselia「・・・・・・えぇぇぇ!?」

 

 

 

まぁ、驚くのも無理ないか。普通、家に音楽スタジオある所なんてほとんどないもんなぁ。

なんでも、今は亡き両親が音楽関係の仕事をしていたらしく、家にスタジオを作ったらしい。

若干の疑いがあるようなので、Roseliaをスタジオに連れてく。

 

 

 

蒼「はい、ここがスタジオ。隠す予定もなかったから、壊さない程度に、俺がいる時に使っていいよ。」

 

あ「・・・・・・友希那さん、今日ここで練習しませんか?」

 

紗「ダメです。予約しているのですから。」

 

 

 

目をキラキラさせてる紗夜さん。説得力無いよ。ってか今友希那に向けて言ったのにあなた答えるのね。・・・・・・まぁいいけど。

 

 

 

蒼「とりあえず、昼まで好きにしてていいよ。昼ご飯は・・・・・・家で食うか?」

 

あ「はい!」

 

 

 

Youが答えちゃうのね。

 

 

ってなわけで、RoseliaはCiRCLEでの練習時間まで俺の家で過ごすのだった・・・・・・。皆のこと、許しすぎな気がする・・・・・・。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

先日のアンケートですが、ご協力ありがとうございました。「キャラ」と「タグ」が接戦でした。ただ、少数派の「その他」の方は何目的なのか・・・・・・。自分で「その他」って作りながら悩んでいます。また、アンケートするかもしれませんので、その時はどうか、ご協力よろしくお願いいたします。

昨日のバンドリ、泣きそうだったのに、誰かさんの顔で涙引っ込んだよ・・・。でもやっぱり、良かった。(語彙力)


では、また次回。


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第9話

どうも!ENDRECHERIです。

遅ればせながら・・・・・・


ガルパ2周年、おめでとう!!


これからも応援し続けます!

そして、同日 クドゥさんのお誕生日でした!おめでとう!!


では、特別でもなんでもない第9話をどうぞ!


さぁて、前回は・・・・・・説明面倒だから前のお話見といて。

 

現在12時前。和美は昼食の用意、俺は和美の手伝いをしている。Roseliaはというと、スタジオで練習してるよ。・・・・・・色んな機材を使って。

 

 

 

和「よし!完成!」

 

蒼「じゃあ、アイツら呼んでくるよ。」

 

和「うん。」

 

 

 

俺はスタジオの扉を開けると、

 

 

 

『~~~♪』

 

蒼「・・・・・・。」ジトー

 

 

 

メチャメチャ練習してる。午後の練習分も終わらせる勢いで。あきれて言葉が出ませんよ・・・・・・。

 

 

 

蒼「もしもーし。」

 

『~~~♪』

 

蒼「スゥ・・・ハァ。もしもーし!!」

 

Roselia「っ!」

 

友「あら、いたのね。」

 

蒼「『いたのね』じゃねーよ。」

 

紗「申し訳ありません。熱中し過ぎて気付けなくて。」

 

蒼「昼飯出来たから呼びに来たんだけど、お前ら午後からの練習内容残しとけよ。向こう行ってやることないなんて、洒落にならないから。」

 

友「・・・・・・そうね。」

 

 

 

・・・・・・おい、友希那。ムスッとするな。他の奴らも残念そうにすんな。

 

さてと、スタジオから移動すると、和美がまだ料理を運んでいた。まぁ、7人分だからなぁ・・・。俺は手伝うと言って両手に簡単に持っていけるような皿を持って運ぼうとすると、

 

 

 

リ「あっ!手伝うよ!」

 

あ「あこも!」

 

紗「私も手伝います。」

 

友「えっと、私も。」

 

 

 

と言って、俺の運ぶ物を無くそうとするが、一つ気になることがあった。

 

 

 

リ「あれ?・・・燐子、どうしたの?」

 

 

そう。燐子は手伝うとは言ってこなかったのだ。リビングの扉の前でおどおどしているようだった。

 

 

 

燐「あっ!・・・ごめんなさい・・・・・・。」

 

あ「りんりん、大丈夫?具合悪いの?」

 

燐「いえ・・・。そうではなくて・・・・・・、昨日、蒼空君の・・・・・・話を聞いて・・・・・・。」

 

蒼「ん?」

 

燐「蒼空君の思う・・・・・・一般的なことを・・・・・・した方がいいのかなと・・・・・・。」

 

蒼「!?」

 

リ「あ!・・・それはそうかもしれないけど・・・・・・。」

 

蒼「・・・・・・いや、気にするな。ちょっと落としそうで怖かったから。」

 

燐「は、はい・・・・・・。」

 

蒼「落ち込むなよ。飯なんだから。」

 

 

 

俺は燐子にそう言って、リビングで7人で昼食を取る。

 

 

 

リ「これ、スッゴく美味しい!」

 

和「エッヘン!僕の自信作ですから!」

 

蒼「最初、家事なんてまともに出来なかったのにな。」

 

和「ちょっと!そんなカミングアウトしなくても!」

 

紗「元から家事が出来た訳ではないんですね。」

 

蒼「あぁ。左目が見えなくなってから、和美が家事をするようになった。最初のころは全部俺に聞いて教わってたけど。」

 

和「いや~、恥ずかしながら家事は全部蒼空兄に任せてたから。」

 

紗「そうだったんですね。」

 

 

 

・・・・・・なんか、紗夜がホッとしてる。理由は分からないけど。

 

 

 

リ「にしても、蒼空が家事出来るなんて~。いや~、これはモテますな~。」ニヤニヤ

 

蒼「友希那。男の俺が手を出すのはマズイから、代わりにシメとけ。」

 

友「なんで私が・・・・・・?」

 

蒼「だってお前、元プロレ・・・・・・なんでもないです。」

 

 

 

あぁ怖かった・・・。メチャメチャ圧出てたよ~。

 

飯のコーナーはもう終わりにして、RoseliaはCiRCLEに向かった。俺も一緒に向かう。和美は学校で課題が出ていて、時間がかかるらしいから置いてきた。

俺がRoseliaについてきた理由はアドバイスをするため。・・・・・・まぁ、これは口実だけど。本当の目的は別にある。

 

 

 

リ「そろそろ休憩にする?」

 

友「そうね。」

 

蒼「あっ、そうだ。燐子、ちょっと話があるんだけど、いい?」

 

燐「はい、大丈夫です。」

 

蒼「悪いけど、ちょっと燐子と話をしてくる。」

 

あ「オッケー!」

 

紗「練習時間までには戻ってきてください。」

 

 

 

俺は燐子を連れてカフェスペースに来た。

 

 

 

蒼「ちょっと長話になるから、飲み物で欲しいのある?」

 

燐「あっ、えっと・・・、お財布スタジオに忘れてきて・・・・・・。すぐ戻りますので。」

 

蒼「いいよ、気にしないで。奢るから。」

 

燐「でも、お礼の件も・・・!」

 

蒼「あぁ・・・。その件についてなんだけど・・・・・・。」

 

燐「え・・・?」

 

蒼「・・・・・・というより、その件についての話なんだよ。」

 

 

 

とりあえず、燐子の分の飲み物も買って、カフェスペースのテーブルに座った。そして、俺は意を決して話す。

 

 

 

蒼「・・・・・・昼間の目のことなんだけど。」

 

燐「あっ、その事はごめんなさい。」

 

蒼「いや、逆に嬉しかった。」

 

燐「え?」

 

蒼「こんな目になってから、周りの人たちが接し方を変えてきたから、一般的に普通の行動をしようとしてくれて嬉しかった。だから、勝手だけどお礼をさせてほしい。」

 

 

 

俺は燐子に頭を下げた。すると、

 

 

 

燐「・・・・・・フフッ。」

 

 

 

燐子が笑った。ってか、笑われた気がするけど。

 

 

 

蒼「え!?なんで笑うんだよ!?」

 

燐「ご、ごめんなさい。なんか、蒼空君が可笑しくて。」

 

蒼「うわぁ・・・。スッゲェバカにされた気分。」

 

燐「でも、私もお礼してないのに『お礼をさせてほしい』って・・・・・・。」

 

蒼「だから、今度の休みに2人でどっか行かないか?その時にそれぞれお礼するってことで。・・・・・・どう?」

 

燐「・・・・・・はい。今度の休みに。」

 

蒼「・・・!ありがとう。」

 

 

 

こうして、俺と燐子は、学校も練習も休みの日に出かけることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、スタジオに戻るついでに、さっきのことを覗いていたリサとあこの頭に拳骨を打ち込んだ。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

書いてて気付いた。私の中で、友希那が一番キャラ崩壊させやすいことに。そして、紗夜が一番させにくいことに(作者が低脳なので)。リサとあこは調子にのるって感じに。燐子もキャラ崩壊しづらいんだよな~。

さぁて、ドリフェスの結果は・・・・・・、次の投稿で言います。・・・・・・きっと。


では、また次回。


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第10話

どうも!ENDRECHERIです。

さぁ!今回から蒼空と燐子のお礼をしあう回(デートとも言う)です。面白くなるかは、分からないですし、これが何話までするかも分かりません。書きながら決めます!だって、1日の出来事を3~4話書いてたんですよ!自分でもビックリ!・・・・・・ホンマ、スンマセン。

どうでもいいことでガチャですが、新キャラ星4はドリフェスのイヴが2枚とこころが出たよ!モカと紗夜が出てないけど・・・・・・。紗夜欲しい!!


では、第10話どうぞ!


燐子と出かける約束をしてから約1週間、燐子から次の土曜日は空いてると連絡(メールだけど)が来て、土曜日に行くことになった。

そして、そんな土曜日の朝、

 

 

 

蒼「スマホに財布、腕時計、服装・・・・・・よし!」

 

 

 

ん?なんで入念にチェックしてるかって?そりゃあ、お出かけなんだからきちんとした格好で行かないとマズイでしょ?・・・・・・誰だ、今『デートじゃん!』って思った奴!?最初に言っておく!これはデートじゃない!!

 

 

 

和「蒼空兄、どっか行くの?」

 

蒼「あぁ、ちょっとな。夕方くらいには戻ってくるから。」

 

和「気をつけてよ!何かあったら連絡とかしてよ!」

 

蒼「だから、お前は俺のオカンかって!?いってきます!」

 

和「いってら~!」

 

 

 

・・・・・・なんか何年か前に流行ってた言葉が出てきたけど、まぁいいや。

集合場所はCiRCLE。いつもならバイクで行くんだが、燐子は基本スカートだからもしかしたら今日もスカートで来るかもしれない。スカートでバイクの後ろに乗せる訳にはいかない。だからといって俺がバイクで行きたいって理由で燐子の服装を制限させる訳にもいかない。だから今日は徒歩で出かけることにした。

 

CiRCLEに到着したけど、まだ燐子は来ていないようだ。スマホを取り出して、連絡が来てないか確認していると、

 

 

 

燐「お、お待たせしました。」

 

蒼「ん?」

 

 

 

声が聞こえた方を見ると、私服姿の燐子がいた。紺色の半袖に白いスカート(要はガルパの夏の私服です)だったから、内心バイクで来なくて良かったと思った。

 

 

 

蒼「いいや、俺もちょっと前に来たばっかだから。じゃあ、行くか?」

 

燐「は、はい。」

 

蒼「・・・・・・と、その前に。」

 

燐「?」

 

蒼「・・・・・・どこ行く?」

 

燐「・・・・・・え?」

 

 

 

まさかの発言で燐子が唖然としてます!いや~、『それぞれお礼する』は決まってたけど、場所は決めてなかったから・・・。アッハッハッハ。

 

 

 

燐「えっと・・・、あっ!」

 

蒼「え?もしかして、行きたい場所があるのか?」

 

 

 

ヘーイ!そこで『お前がリードせんかい!!』って思ったYouたち!・・・・・・ノープランで来た俺がダメなことは分かってるから!!

 

 

 

燐「えっと・・・、衣装で使う布が欲しくて・・・・・・。」

 

蒼「布・・・。・・・・・・とりあえず、ショッピングモール行くか?」

 

燐「ショッピング、モール・・・・・・。」

 

 

 

あっ、もしかして燐子ってそういうとこ苦手だったかなぁ・・・・・・。

 

 

 

蒼「あ~、それか別の所にするか?」

 

燐「しょ・・・、」

 

蒼「ん?」

 

燐「ショッピングモールに、行きましょう・・・・・・。」

 

蒼「え!?で、でも・・・・・・、いいのか?」

 

燐「だ、大丈夫です・・・・・・。」

 

蒼「・・・・・・まぁそう言うなら、行くか?」

 

燐「は、はい!」

 

 

 

燐子がなんとなくショッピングモールみたいな所が苦手なことは察したけど・・・・・・。出来る限りフォローしないとな。俺が誘ったんだし。

 

 こんなことを思いながら俺たちはショッピングモールに向かった。

 

 

 

蒼「・・・・・・?」

 

燐「?どうかしました?」

 

蒼「いや、・・・・・・誰かに見られてる気がして・・・。気のせいか・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ————————————————————

 

 

リ「・・・・・・ふぅ~、良かった~。バレてないみたい。」

 

あ「あこ、バレたかと思ったよ~~~。」

 

 

 

え~っと・・・・・・、一応『視点:氷川紗夜』とは書いてありますが、いきなり別の人が喋るのですね・・・・・・。

 

 では、台本通りに・・・・・・。今、私たちの前に朝倉さんと白金さんが歩いています。そして、それを追うように私たちは歩いています。ちなみに、今いるメンバーは私と今井さん、宇田川さん、そして、湊さんと朝倉和美さんの5人です。今井さんに誘われて、ですが。

 

 

 

和「でも、蒼空兄は鋭いからなぁ~。気を付けないと!」

 

紗「あの・・・・・・、2人を追うのを辞めませんか?」

 

あ「ダメですよ、紗夜さん!」

 

リ「そうだよ!燐子と蒼空がどういう関係か見極めないと!」

 

友「そうよ。Roseliaとして大切なことよ。」

 

紗「・・・・・・。」

 

 

 

今井リサ:楽しそう

 

宇田川あこ:楽しそう

 

湊友希那:ある意味真剣

 

朝倉和美:楽しそう

 

ここは、私が何とかするしかなさそうですね。

 

 

 

紗「・・・・・・分かりました。ですが、変な真似はしないでくださいね。」

 

 

 

4人は乗り気でしたが、私は頭を抱えていた・・・気がします・・・・・・。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

さぁ、どうなりますかね・・・?雲行きが怪しいこのカップル(違う!by蒼空)。そして、そのあとを追う4人。そして、その4人を出来る限り邪魔させないようにする紗夜・・・・・・。頑張って面白くします!!

あと、後書きで書くことではありませんが、少し書き方を変えました。色々試したくて。


では、また次回。


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第11話

どうも!ENDRECHERIです。

今回の話、最初に言っておく。面白いと思うかどうかはあなた次第!
・・・・・・面白いって言いきれる自信がないです。


では、第11話どうぞ!


俺と燐子は歩いて大型ショッピングモールに着いた。

 

 

 

蒼「さて、どこから行こうか?」

 

燐「あの・・・、洋服、見に行きませんか?」

 

蒼「ん?・・・・・・構わないけど、燐子の?」

 

燐「いえ。蒼空君の、です。」

 

蒼「俺の?」

 

燐「はい。」

 

 

 

俺のって・・・。俺の服装、もしかしてセンス無かったかな・・・・・・。五分袖で紺色の無地のシャツに袖無しの黒のロングパーカー、ジーパンと黒の帽子。いつも通りな気がするけど・・・・・・。

 

 

 

燐「あの・・・・・・、カッコ悪いとかじゃなくて、普通に蒼空君の服を、コーディネートしてみたいな・・・って思って・・・・・・。」

 

蒼「・・・・・・。」

 

 

 

・・・・・・そんな理由!?もう~、さっきの『センス無かった!?」ってくだり消したーい!・・・・・・ダメ?・・・・・・ダメだって。作者に「そのまま使います。」って言われた。・・・・・・なんで作者が出てくるって?そりゃあもちろん、俺がナレーションしてるからだ!←知るか!!

 

 

 

蒼「分かった。Roseliaの衣装担当に服をコーディネートしてもらうことにしよう。」

 

燐「・・・!はい!」

 

 

 

ってなわけで、洋服屋が集まってるところに向かうが・・・・・・、なんか燐子が嬉しそうに歩いている気がする・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

リ「あっ、動いたよ。」

 

あ「よし!行こ―う!」

 

友「あこ。静かに。」

 

和「どこに行くんだろう?」

 

 

 

っというか、私は何をしているのでしょう・・・・・・。こんなストーカーじみた行為をしている事に罪悪感を感じますよ・・・・・・。

 

 

 

リ「ほら紗夜、置いてくよ!」

 

紗「え!?は、はい!・・・・・・はぁ・・・。」

 

 

 

そういえば・・・前回、何故私たちが朝倉さんと白金さんを尾行することになったのかを話していませんでしたね。実は2、3日前、Roseliaの練習スケジュールを確認していると、白金さんが土日のどちらかが休みかを湊さんに聞いていました。最初はスルーしましたが、学校にいる時に丸山さんと何か話していました。その時に少しだけ、会話の内容が聞こえてきて、その内容が・・・・・・、

 

 

 

彩「男の人へのお礼?」

 

燐「はい・・・。何か、アドバイスを・・・・・・頂ければと・・・・・・。」

 

彩「うーん・・・・・・。ごめん、私にはちょっと・・・・・・。ホントにごめんね!」

 

燐「いえ・・・・・・!大丈夫、です・・・・・・。ごめんなさい・・・・・・、変なことを聞いて・・・・・・。」

 

彩「あっ、でも『男の人へ』は無理でも、『お礼する』ってことなら、一緒に考えることは出来ると思うよ!」

 

燐「あ、ありがとうございます・・・・・・。」

 

彩「ちなみに、燐子ちゃんはどんなお礼がしたいの?」

 

燐「えっと・・・・・・。」

 

 

 

と、まぁ・・・丸山さんが丸山さんらしい受け答えで白金さんのお悩み相談を受けていまして、その後今井さんに、

 

 

 

リ「ねぇ紗夜~。燐子って土曜日何か予定でもあるのかな・・・・・・?」

 

紗「そんなことを聞かれましても・・・・・・。」

 

リ「もしかして、デートだったりして!?」

 

紗「それは無いと思いますよ。ですが、お礼がどうとか・・・、とは聞きましたけど。」

 

リ「お礼?・・・・・・よし!みんなで土曜日、燐子の様子をを見に行こう!」

 

 

 

ということになって、今井さんが他のRoseliaメンバーだけでなく、朝倉さんの妹さんまで声をかけて現在に至るのです。白金さんのことを言わなければと、今では反省しています・・・・・・。

 

 とにかく、今はこの4人があの2人を邪魔しないようにしないといけません。それが今の私のやるべきこと、そして、2人への反省の意を込めて!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

燐「あっ、ここに入ってもいいですか?」

 

蒼「あぁ、いいよ。」

 

燐「・・・!ありがとうございます!」

 

蒼「まぁまぁ、そんな大袈裟にお礼言われても・・・・・・。」

 

燐「あ・・・!ごめんなさい・・・・・・。」

 

蒼「謝るなよ・・・・・・。ほら、行くぞ。」

 

燐「は、はい・・・!」

 

 

 

私はとりあえず目に入った洋服屋に入ることにしました。一応メンズ物のお店ですよ。

 

 私が蒼空君の服をコーディネートしたいと言った理由は、えっと・・・・・・、蒼空君がカッコイイからです・・・・・・。あ、いや!えっと・・・・・・、別に深い意味は無いんです!、ただただカッコイイと思っただけで!・・・・・・一体誰に言い訳しているのでしょうか・・・・・・。

 でも、本当にカッコイイと思いました。丸山さんにも相談して『お礼』は何が良いか考えましたが、自分で考えていた、『蒼空君の服をコーディネートしてそれをプレゼントすること』にしました。

 

 

 

蒼「うーん・・・。分からん。」

 

燐「どうかしましたか?」

 

蒼「いや~、外出するのに最低限の恰好くらいはしてるけど・・・・・・。」

 

燐「はい。」

 

蒼「ファッションどうこうってなると、分かんないんだよな~。」

 

燐「へ、へ~・・・。」

 

 

 

まさかの発言に驚いてしまいました。そんな『2人で1人の探偵、の右側』が着てるようなパーカー着て、オシャレな感じをしてるのに・・・・・・。・・・・・・台本に書いてあるから言うのですよ、この例え。

 でも、パーカーを無くすと確かにオシャレをしていないような・・・・・・、とは思いました。失礼かもしれませんが。

 

 

 

燐「・・・・・・何か服装について要望とかはありますか?」

 

蒼「うーん・・・・・・。燐子に任せるよ。」

 

燐「え・・・?うーん・・・・・・、そのパーカーは着る方向でいいですか?」

 

蒼「このパーカー?出来れば着たいかなぁ・・・。」

 

燐「分かりました。色々見て回りながら、服を決めますね。」

 

蒼「了解です!」

 

 

 

これで、蒼空君が服やファッションについて少しでも興味を持ってくれれば・・・・・・。そんなことを思いながら蒼空君の洋服選びを始めました。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

ファッションセンスって人それぞれだよね~。ってことで、この作品のファッションは作者が『あっ、これイイ!』って思ったファッションなので、『え~!?これはダサいよ!!』と思ってもらって構いません。なんなら感想にでも書いてもらって構いません。私が『やっぱりファッションセンス無いんだ。』と凹むだけなので。

もし!もしも『こんな服どう?』と言いたい人がいれば、活動報告に『リクエストボックス 蒼空薔薇』ってのがありますので、そちらへ。作者がメッチャ調べてその服を使いますので。


では、また次回。


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第12話

どうも!ENDRECHERIです。

前書きで書くことが無いので、もう本編どうぞ!


 蒼空君の服を見て回って、彼に似合いそうな服を見つけて、今試着してもらっています。良さそうな服を見つけては蒼空君に聞いて・・・を繰り返して決めた服なので、気に入ってくれればいいのですが・・・・・・。

 

 

 

蒼「燐子ー。」

 

燐「はい。・・・着替えましたか?」

 

蒼「うん。・・・・・・ただ、」

 

燐「?」

 

 

 

試着室のカーテンが開き、私が選んだ服を着た蒼空君が出てきました。

 

 

 

蒼「似合ってるかどうかが分かんなくて・・・・・・。」

 

燐「・・・・・・。」

 

蒼「ん?・・・・・・燐子?」

 

燐「・・・・・・。」

 

蒼「おーい、燐子ー。」

 

燐「え!?は、はい!何でしょうか?」

 

蒼「いや、なんかボーッとしてたから。これ、似合ってるのかなぁ?」

 

燐「はい。すごく似合ってますよ。私のイメージ以上に。」

 

蒼「そ、そう・・・・・・。そりゃ良かった・・・・・・。」///

 

 

 

蒼空君が照れてる・・・・・・!ちょっと貴重な一面が見れたかも!そんな私も、見とれていましたが。

蒼空君の服は、白で少し字が入ったシャツに黒のチノパン、灰色のロングカーディガンと色合いとしては少し落ち着いた服にしました。

 

 

 

燐「この服、気に入りましたか?」

 

蒼「・・・・・・うん、気に入った。」

 

燐「では、私からの『お礼』ということで、」

 

 

 

そう言って、財布を出したのですが、

 

 

 

蒼「あ!ちょっと待って!」

 

燐「え?」

 

蒼「えっと・・・・・・、この服結構いい値段するけど、もしかして・・・・・・。」

 

燐「は、はい。お会計しようと。」

 

蒼「いや!さすがに高校生にこんな高価なお礼されても困るから!」

 

 

 

同い年のあなたが言いますか・・・・・・。そんなことを思いながらレジに行こうとしましたが、

 

 

 

蒼「あっ!だったら、アクセサリー買ってよ。ここは、2人で半分ずつ払うってことにして。」

 

燐「・・・・・・。」

 

 

 

お礼がしたいのに、ここではさせてくれないこの人。確かに、自分が高価なものをお礼としてもらったら困る。そこで、私は一つ提案をしました。

 

 

 

燐「・・・・・・分かりました。でしたら、私が布を買う時に蒼空君はその時の金額の半分を出してください。それならいいですよね?」

 

蒼「・・・・・・はい。我が儘言ってスミマセン。」

 

燐「いえ、私も高価なものをお礼にもらったら困りますので。」

 

 

 

蒼空君は今日着てきた服に着替えて、お会計をしました。値段を見ずに選んだため、確かにそこそこいい値段でした。ある程度お金は持ってきているので、なんとかなりますが。

 

 

 

蒼「さて、ここから近いってなると・・・・・・。」

 

燐「あそこに・・・。」

 

蒼「ん?・・・・・・おお!見つけた。」

 

 

 

布を売っているお店を見つけて、金額の半分ずつを支払いました。ちなみに、いつもより少し多く買ったのは内緒です。

 

 

 

燐「蒼空君、あそこにアクセサリーショップが。」

 

蒼「あった。やっぱり、ファッション系のお店が固まっていて助かるな。」

 

 

 

そして、蒼空君のアクセサリーを探しにアクセサリーショップに向かいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

アクセサリーショップに来た俺たちは、一緒に店内を見て回っていた。

 

 

 

燐「何か気になるものはありますか?」

 

蒼「うーん・・・・・・。とりあえず、ネックレスが欲しいかなぁ。」

 

燐「ネックレス、ですか・・・・・・。でしたら、この辺りに沢山ありますよ。」

 

 

 

と言われても・・・・・・、

 

 

 

蒼「・・・。」

 

燐「・・・?蒼空君?」

 

 

 

どれがいつも着る服に似合うのか分からない!

 

ってか、ネックレスって結構種類あるんだな~。十字とか、リングとか、羽とか・・・・・・。

困った時の最終手段は!

 

 

蒼「・・・・・・なぁ燐子。選んでもらった服とか俺のいつも着るような服に似合うのってどれ?」

 

燐「え?・・・・・・う~ん、そうですね・・・・・・。」

 

 

 

わぁ!真剣に選んでくれてる。もうリードできてない自分が情けなく思えてくる・・・・・・。

 

 

 

燐「これなんかどうですか?」

 

 

 

そんな素敵な燐子様が選んでくださったのは、リングが2つ付いているネックレスだ。

 

 

 

燐「これでしたら、普段の服にも合うと思いますよ。」

 

蒼「へぇ~。燐子がそう言うなら、これにする。」

 

燐「分かりました。では、お会計してきますね。」

 

蒼「あぁ。」

 

 

 

お礼をしあうだけの今回だけど、俺の服と燐子が欲しいと言ってた布はそれぞれ半分ずつ支払って、燐子がお礼としてネックレスを買ってくれた。イマドキのファッションが分からない俺が出来ることは、飯かなんかを奢るくらいだよな・・・・・・。もういい、それで行こう。

 

 

 

燐「お待たせしました。」

 

蒼「ううん、大丈夫。さて、もうすぐ昼だし、昼食にでもするか?」

 

燐「そうですね。私も少しお腹が空いてきたので。」

 

蒼「じゃあ、そうするか。」

 

燐「あっ!蒼空君!」

 

蒼「ん?」

 

燐「蒼空君のお礼なのですが、ここでお願いします。」

 

 

 

近くにショッピングモールのマップがあって、燐子が指差したのは有名な『ス○ー○○クス』だった。・・・・・・隠した方がいいのか分かんないからとりあえず隠したけど。

 

 

 

蒼「・・・・・・分かった。じゃあ、食後に行くか。」

 

燐「はい。」

 

 

 

こうして、俺のお礼することも決まり、ひとまず昼食を取ることになった。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

さて、このデート回結構のんびり進めてるから長くなります。ごめんなさい!!(スライディング土下座)
頭を中では大体決まっているんですよ。だけど文にすると、もう色々とね・・・・・・。ホンマスンマセン!!

蒼空君の服ですが、私がG○○gleさんで『メンズ ファッション 夏』で検索した時に出てきた中で、気に入ったものにしました。・・・・・・検索はこれであってると思うのですが。


では、また次回。


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第13話

どうも!ENDRECHERIです。

バンド別のガチャで舞台イベントの燐子が出たのですが、未だに一番強いのがピュアのハロハピという悲しい状況に陥っています。

DAYSとシャルルと世界は恋に落ちているが特にお気に入りですよ、カバコレTU(訳:2)の中で。


さぁ、下らんことは置いといて、少し文の書き方が成長した第13話どうぞ!


昼食を取ろうとフードコートに来た俺たち。だけど、今日は土曜日な上にちょうどお昼の時間帯。もう人で溢れかえっていた。

 

 

 

蒼「どうする?こんだけ人がいると飯を食うのが遅くなるけど・・・・・・。」

 

燐「少し時間をずらしても大丈夫ですよ。」

 

 

 

その優しさが、今はツラいのよ、アタシには!・・・・・・あれ?俺こんな口調だっけ?

 

 

 

蒼「うーん・・・・・・。提案だけどさ、レストラン街行ってみる?もしかしたら空いてる店があるかも。」

 

燐「そう・・・・・・ですね。そちらも見てみましょう。」

 

 

 

話し合いでレストラン街に行くことになった。その時に、ふと俺の左手に何かが触れた感覚が。

 

 

 

蒼「ん?」

 

燐「あっ、ごめんなさい・・・・・・。」

 

 

 

その正体は、燐子の右手だった。・・・・・・こういうのは恋人同士でやることだけど、

 

 

 

燐「・・・・・・っ!え?」

 

蒼「はぐれたら困るから・・・。もしかして、いやだった?」

 

燐「い、いえ・・・。ちょっと、嬉しい、かも・・・・・・。

 

蒼「ん?なんか言った?」

 

燐「いえ、何も・・・!」

 

蒼「・・・・・・そっか。」

 

 

 

こんな感じで燐子の承諾も得ずに勝手に手を繋いでレストラン街に向かって歩いて行く。

レストラン街に着いて、俺はパッと見つけたスパゲッティ屋を指差して、燐子に問いかけた。

 

 

 

蒼「あそこのスパゲッティ屋、空いてそうだからあそこでいい?」

 

燐「はい、構いませんよ。」

 

 

 

燐子からのOKも出たので、早速中に入っていき、テーブル席を案内されて向かい合う形で座った。そしてこの席、素晴らしいことに隣接する席との間に仕切りがあるため、横からしか俺たちが見えない仕組みになっていた。

料理を注文して、来るのを待っている間に俺たちは少しお話をしていた。

 

 

 

蒼「そういえば、俺ってRoseliaのライブ見たことないから、燐子が作ったって言う衣装見たことないんだよな・・・・・・。」

 

燐「確かに・・・。練習は何回か見てくれてましたけど、ライブはなかったですね。今度ライブする時に蒼空君呼びますね。」

 

蒼「あぁ、その時はよろしく頼むよ。」

 

 

 

と、買い物袋の中から燐子が買ってくれたネックレスを取り出した。そして、試しに着けようとしたんだけど・・・・・・。

 

 

 

蒼「・・・・・・?あれ?」

 

燐「どうかしました?」

 

蒼「いや~、ネックレスの留め具が中々・・・・・・。」

 

 

 

ネックレスなんて着けたことがないから、中々留め具が付けれない状況に陥っている。

 

 

 

燐「あっ。・・・・・・ちょっと横、失礼しますね。」

 

 

 

燐子が俺の横に移動してきた。

 

 

 

蒼「・・・・・・?」

 

燐「えっと・・・・・・、後ろ、向いてください。ネックレス着けます、ので・・・・・・。」

 

蒼「え?・・・・・・あっあぁ、よろしく頼むよ。」

 

 

 

俺は燐子に背を向けるようにして、燐子はネックレスを着けてくれた。・・・・・・燐子の顔が若干赤かったような・・・・・・。

 

 

 

燐「蒼空君の髪、サラサラで綺麗ですね。」

 

 

 

え!?このお嬢さん何をいきなり言うのかしら!?

 

 

 

燐「あっ、ネックレスは着け終わってますよ。蒼空君はどういった髪の手入れをしているのですか?」

 

蒼「あぁ・・・・・・、これといったことはしてないよ。普通に髪を洗って、乾かして、とか。」

 

燐「じゃあ、シャンプーはどんなものを?」

 

蒼「うーん、どんなのだったかは覚えてないなぁ。いつも和美が買ってくるから。ってか、そろそろ体制戻していい?」

 

燐「あっ、ちょっと待ってください。」

 

 

 

その瞬間、燐子が俺の髪をいじりだした。俺の頭の中は絶賛ハテナの嵐が巻き起こっているがな!

少しして、髪に何かを付けてスマホのカメラで2、3回撮った燐子は最初座った席に戻った。

 

 

 

蒼「あの燐子さん?何をしていたんですか?」

 

燐「・・・・・・え!? えっと・・・・・・。」

 

 

 

おいコラ!『え!?』じゃねーよ!人の髪散々いじった挙げ句に写真撮ってニヤニヤしてんじゃねーよ!レディ相手でもこんくらい言うからな!俺は!!作者は知らねーけど!

 

 

 

燐「えっと・・・・・・、これ、です・・・・・・。」

 

 

 

あら、素直。そう思いながら画面を見ると、明らかに俺の後ろ姿だが、髪を一纏めにしてあった。ローポニーテールって言うみたいだけど。

 

 

 

燐「纏めたら、イメージ変わるかなと思って・・・・・・。ダメ、でしたか?」

 

 

 

『ダメ、でしたか?』って言われても・・・・・・。あーもう!そんなうるうるするような目で見ないでよ!

 

 

 

蒼「いや、ちょっと新鮮な感じでいいと思う。」

 

燐「そう、ですか・・・。」///

 

 

 

さっきは散々言ったけど、俺の中では悪くないと思っている。この際、色々試してみるってのも有りかなって思っている自分がいることにビックリだけど。

 

出来ることなら、知り合いにこんな光景見られたくないなぁ・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

やっとこちらのシーンですか。あっどうも、氷川紗夜です。前回無かったストーカー集団のシーンが今から始まりますよ。・・・・・・誰ですか、私たちのことを『ストーカー集団』と言う人は。作者さんも言っているそうですが?(圧)

 

後で作者と、私たちを『ストーカー集団』と言ってる人たちにはお仕置きするとして、現在はフードコートで昼食を取っているのですが、少しトラブルが起きています。

 

 

 

あ「それにしても、りんりんたちいないね~。」モグモグ

 

リ「まさか、私たちのことバレてたり・・・・・・。あっ、紗夜~、ポテトいる?」

 

和「さすがにバレてないと思うけど・・・・・・。あっこのてりたま美味しい!」

 

 

 

今は某有名ハンバーガーショップ『M』のセットをそれぞれ注文していただいているのですが、白金さんたちを見失うという事態が起きているのです。・・・・・・私としては気が休むのでありがたいのですが。

 

 

 

友「フードコートに先に行くというのは少し失敗だったのかもしれないわね・・・・・・。」

 

 

 

私としては今井さんに『白金さんがお礼をしたいと言っていた』と言ってしまったのが失敗ですが・・・・・・。っていうより、何故湊さんまで乗り気なのかしら?

 

 

 

リ「うーん、素直に後をつけておけば良かったな~。先回りせずにさ。」

 

和「でも、蒼空兄が服屋に行くなんて思わなかったよ。もしかして、燐子さんの服を選んでた、とか?」

 

あ「でも、あそこのお店男の人の服屋だったよ?」

 

リ「燐子が蒼空の服選んでたり?」

 

和・あ「ありそ~!」

 

紗「それはそうと、この後はどうするのですか?」

 

リ「決まってるでしょ!蒼空と燐子を探して、尾行する!」

 

友「その通りよ。紗夜も気になるでしょ?」

 

和「紗夜さん、いちいち聞かなくても分かってるでしょ?蒼空兄たちの関係を調べないと!」

 

紗「そう、ですよね・・・・・・。はぁ・・・。ポテト追加しようかしら・・・・・・。

 

 

 

そんな訳で、私たちの尾行は続くのでした。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

いや~、矢って本当に頭に刺さるんですね。いやね、今氷川さんから矢が飛んできてちょうど頭にブスッて。痛~い・・・・・・。
ストーカー集団は女子会感満載。蒼空たちはイチャイチャしてる。平和だね~。・・・・・・今ちょうど氷川さんから二本目が飛んできてまた頭に刺さったよ・・・・・・。そろそろ救急車呼ばないとな・・・・・・。

私の成長分かりました?文字の大きさ変えることを覚えたんです!!・・・・・・どうでもいいですね、はい。


では、また次回。


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第14話

どうも、ENDRECHERIです。

どうでもいいことに、Twitterのアカウントのリンクをユーザーページ(?)に載せました。まぁ、ほぼ無言だから無視していいけど。

さて、イチャイチャしているお二人さんがメイン・・・・・・かどうかと言われたら微妙ですが、そんな第14話をどうぞ!


さて、注文したスパゲッティを食べ終えた俺たち。・・・・・・あぁ、前回俺たち以外の誰かの視点で終わったみたいだけど、なんか約1名頭を抱えていたような・・・・・・。それに、作者の頭部に矢がどうとかって聞いたけど。

 

 まぁ、そんなことは置いといて、俺と燐子の食後のトークをどうぞ。・・・・・・ナレーションなのに何言ってるんだろう?

 

 

 

蒼「さて、これからどうする?カフェに行くにもまだ早いと思うし・・・・・・。」

 

燐「そうですね・・・、少し他も見て回りませんか?」

 

蒼「それは構わないけど、荷物どうする?」

 

燐「・・・・・・あっ、私たちが入った出入口の近くににコインロッカーがありましたよね?」

 

蒼「あぁ!そこに荷物を入れておけば・・・・・・!」

 

燐「はい。まず買った物をそこに置きに行きましょう?」

 

蒼「そうだな。」

 

 

 

そんな訳で、ひとまずコインロッカーに買った物をしまって、ウィンドウショッピングを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

和「蒼空兄たちいないね~。」

 

あ「りんりんたちどこ行ったんだろ~?」

 

 

 

さて、出来ることなら、あの2人を見つけて欲しくないのですが・・・・・・。

 

 

 

友「みんな、あそこに。」

 

リ「あっ!見つけた!」

 

 

 

・・・・・・今、私フラグ立てて、それすぐに回収されましたよね?

 

 

 

友「ん?蒼空ってあんな髪型してたかしら?」

 

リ「いや~、してなかったような・・・・・・。とにかく、さぁみんな!尾行するよ!」

 

あ・和「おー!!」

 

友「静かに。」

 

 

 

さて、一度薬局に行って頭痛薬でも買ってこようかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

私たちはカフェショップに行くまでの間、ウィンドウショッピングをすることになりました。ただ、一つ気がかりなことがあります。

 

 

 

燐「あの・・・、蒼空君。」

 

蒼「うん?」

 

燐「その・・・・・・、髪、まだ直さないのですか?」

 

蒼「うん?・・・あぁ、忘れてた。」

 

 

 

え?・・・・・・忘れてた?もしかして、気に入ったのかな・・・・・・?

 

 

 

蒼「ま、このままでいいや。この髪型、ちょっと気に入ったしね。」

 

 

 

あっ、本当だった。気に入ってくれて、内心嬉しいですね。

ただ、先程から蒼空君を見る度々にドキドキするこの感じ、一体なんなのでしょうか・・・・・・?

 

 

 

蒼「・・・・・・あっ。」

 

燐「どうかしましたか?」

 

蒼「燐子。悪いけど、ちょっとここで待っててくれる?すぐ戻ってくるから。」

 

燐「?・・・・・・分かりました。」

 

 

 

お手洗いかな・・・・・・?そんなことを思いつつ、スマホの中にある蒼空君の後ろ姿の写真をどうしようか考えている時でした。

 

 

 

「よぉ、ねーちゃん。俺たちと遊ばない?」

 

 

 

明らかに柄の悪そうな男の人3人に囲まれました。

 

 

 

燐「いえ・・・・・・、待ってる人が・・・・・・いる、ので・・・・・・。」

 

「そう言わずにさぁ!俺たちと楽しもうぜ!!」

 

 

 

状況は最悪でした。後ろには壁、前と左右に男の人たち、逃げ道が無かったのです。さらに、周りには他の人がいなかった。そして、前に立っているリーダー格の男の人が私の腕を掴み、連れていこうとしました。

 

 

 

燐「た、助けて・・・・・・。」

 

 

 

高笑いする男たちの声に、私の声はかき消されました。

連れていかれ始めた時、突如横にいた男の人が吹き飛ばされました。そして、他の2人も吹き飛ばされ、私の腕を別の手が掴み、男たちから逃げるように連れ去られました。

 よく見ると、私の腕を引っ張っているのは蒼空君でした。

 

燐「そ、蒼空君・・・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 俺は燐子から一時的に離れて、ある場所へ向かって予定を済ませて戻ってきた。だけど、・・・・・・定番と言うべきか、不良様3名が燐子を囲んでどこかへ連れて行くのを見ちゃったんだよな・・・・・・。

とりあえず、視界に入った友希那、リサ、あこ、紗夜、そしてバ和美の頭に一発ずつ拳骨を打ち込んで、燐子を連れ去ろうとする不良共の1人に向かって走り出した。そいつには定番(?)のごとく飛び膝蹴りをかまして、残りの2人には拳を打ち込んで、怯えている燐子の腕を・・・・・・悪いけど強引に掴んで引っ張り、走り出した。

そして、これまた定番のごとく不良共がバカみたく「待てコラァ!!」とか言って追っかけてくるんだから、さぁ大変。

 

 

 

燐「そ、蒼空君・・・・・・?」

 

 

 

とりあえず、この場をやり過ごす必要があるな・・・・・・。そこで、視界に入ったお手洗いと階段につながる通路へ入っていくと、

 

 

 

蒼「うおっ!?ご、ごめんなさい・・・・・・!」

 

?「大丈夫かい、蒼空?」

 

蒼「ん?・・・・・・あなたは!?」

 

 

 

1人の老人とぶつかりそうになった。

 

 

 さて、ここからは誰かの視点になる・・・・・・らしい。ナレーションの台本に書いてあるんだよ。『???視点』って。・・・・・・作者に怒られた。「台本に書いてある言わなくていいことを言うな!!」って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

あの野郎・・・・・・!!台本通りナレーション出来ねぇのか!?・・・・・・さて、作者が怒る前にきちんとナレーションしますか。

 

 アイツが燐子を連れ去ろうとした不良共を倒して連れて行っちまった。今までこっそりと後を付けていたからこっそりと不良共倒してやろうと思ったが、やめておこう。アイツの株上げのためにもな。俺は見えないところから様子を見ていると、

 

 

 

老人「大丈夫かい、蒼空?」

 

蒼「ん?・・・・・・あなたは!?」

 

?「!?・・・・・・まさか・・・。」

 

 

 

その老人の姿に驚いてしまった。『あの人』と同じ姿をしているんだからな・・・・・・。

 

 

 

老人は2人を隠して、後に来た不良共にこう言った。

 

 

 

「おいジジィ!この辺にカップル来なかったか!?」

 

老人「知らないのぅ。お友達かい?」

 

「チッ!」

 

「おい!他の階を探そうぜ!階段でどっかに行ったかも知れない!」

 

 

 

茶化された不良共は別の階へ行った。俺は、不良共が消えた後で老人の前に姿を現した。

 

 

 

老人「おや、私に・・・何か用かい?」

 

?「・・・・・・いや、人違いだった。気にしないでくれ。」

 

 

 

俺はその場を離れようとしたが、

 

 

 

老人「あっ、待ってくれ!」

 

 

 

老人の言葉に足を止めてしまった。

 

 

 

老人「どこかで会ったことがある気がするのだが・・・・・・?」

 

?「!?・・・・・・気のせいだろう。Ciao。」

 

 

 

俺は振り向きもせず手を使って挨拶をして、老人から離れて行った。

 

 

 

老人「・・・・・・。さて。」

 

 

 

老人はアイツの所へ行った。

 

期待した俺がバカだった。俺は『黒いコート』で姿を隠しているし、あの老人は、『あの人』じゃない。『あの人』は、もういないのだから・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 俺は広い通路に出て、友希那たちを見つける。

 

 

 

?「さて、仕事しますか。」

 

 

 

俺は、『目的』を果たすために歩き出した。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

最後の視点の人、答えを言うと『黒コートの人物』ですが、その中身は・・・・・・誰でしょうね?そして、この『老人』とは、一体・・・・・・。私が前に書いてた作品を見ている人は分かる・・・・・・かもしれません。


では、また次回。


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第15話

どうも、ENDRECHERIです。

前回、『Twitterが・・・・・・』と書きましたが、投稿してすぐに、フォローしてくださった方々がいました。嬉しいですけど、もう一回言うよ。俺、ほぼツイートしないよ!マジで!
でも、まぁなんかいつかきっとツイートするかもね。い・つ・か!←ココ、重要。


さて!それでは書いてる最中に少し雑になってしまった、不良共に絡まれた蒼空たちのその後から始まる第15話をどうぞ!


アンケートやるよ!内容は、後書きに書いてあるから。


 私たちは先程の男の人3人から隠れています。・・・・・・いますが、

 

 

 

燐「あ、あの・・・・・・、蒼空君・・・・・・?」

 

蒼「しっ!静かに。」

 

 

 

彼の目は真剣でした。ですが、隠れている場所が・・・・・・

 

 

 

燐「蒼空君、ちょっと、近い・・・・・・。」

 

蒼「・・・・・・ごめん、ちょっとばかしの辛抱だから。」

 

燐「は、はい・・・・・・。」///

 

 

 

蒼空君が私を抱く形で、『男子トイレ』に隠れてます。先程ぶつかりそうになったご老人が隠れさせてくれたので、文句は言いませんが、蒼空君に対しては言いたいです。ここまでくっつくことも無いと思いますが。ですが、助けてくれたので、文句は言えませんでした。

 

 

 

老人「お~い、出てきていいぞ~。」

 

 

 

その言葉を聞いて、トイレから出ました。

 

 

 

蒼「燐子、大丈夫か?」

 

燐「はい・・・・・・。」

 

老人「ふむ・・・・・・。」

 

 

 

きっと、私の顔は赤かったと思います。その辺の記憶が曖昧で・・・・・・。

 

 

 

老人「少し、お話をしないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 私たちは近くにある椅子に座り、この後の予定について話そうとしています。

 

 

 

和「それより、さっき蒼空兄にぶたれたのが痛い~。」

 

あ「あこもまだ頭ヒリヒリする・・・・・・。」

 

 

 

全員が頭部を(多分)殴られて、その痛みを早く消そうとしていました。

 

 

 

リ「いや~、燐子を見張っているのが失敗だったな~。」

 

友「それもそうだけど、まさか蒼空が私たちの後ろから来るとは思いもしなかったわ。」

 

 

 

確かに、まさか朝倉さんが後ろから来るとは思っていませんでした。まぁ私が殴られても、『白金さんがお礼がしたいと言っていた。』と言ってしまった罰として、納得しますが・・・・・・。

 

 

 

紗「では、朝倉さんにバレてしまいましたけど、これからどうするのですか?」

 

リ「この際、ちょっとウィンドウショッピングしていかない?」

 

あ「さんせーい!」

 

和「Me too!」

 

紗「何故英語?・・・・・・湊さんはどうしますか?」

 

友「さっき楽器店を見つけたから、そこには行きたいわ。」

 

 

 

そんな話し合いをして、とりあえずショッピングモールを見て回ることにしたのですが、

 

 

 

あ「ねぇねぇリサ姉。」

 

リ「どうしたの、あこ?・・・・・・ん?」

 

 

 

宇田川さんの見ている方を見ると、夏には似合わない全身黒い服に黒いコートで顔をフードで隠している人が、私たちの前に立っていました。

 

 

 

?「・・・・・・Roselia、だな。」

 

友「・・・・・・えぇ。あなたは、何者?」

 

黒「俺は、名は『黒』だ。まぁ、覚えなくてもいい。」

 

リ・あ・和(うわ・・・、分かりやす~い・・・。)

 

黒「安直な名前で悪かったな。」

 

リ・あ・和(考えてたのバレてる~・・・。)

 

黒「はぁ・・・。1つだけ伝えておく、アイツを・・・・・・蒼空を見守ってやってくれ。この先、何があっても。」

 

友「・・・・・・?」

 

紗「どういう意味ですか?」

 

黒「後は自分たちで考えてくれ。要件はそれだけだ、Ciao!」

 

 

 

そして、その『黒』と名乗った人物はどこかへ行っていきました。

 

 

 

リ「・・・・・・さて、気分を盛り上がるために・・・ショッピングモールを見て回ろー!」

 

あ・和「おおーーー!!」

 

 

 

あの『黒』が言った事が気になりますが、今は・・・・・・ウィンドウショッピングを満喫することにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

老人「いや~、すまないねぇ。コーヒーまで奢ってもらって。」

 

蒼「まさかアンタからそんな言葉が出るとは思わなかったよ・・・・・・。」

 

 

 

 私たちは、昼食前に話していたカフェに来てそれぞれドリンクとケーキ等を頼み、席に座って休憩を取っています。

 

 

 

燐「あの・・・、そろそろこの人との関係を教えてくれませんか?蒼空君。」

 

蒼「ん?・・・・・・あぁ、そういや話してなかったな。この人は桐生錘さん。俺の・・・・・・祖父だ。」

 

錘「初めまして、桐生錘です。」

 

燐「あ・・・・・・、白金、燐子・・・です・・・・・・。」

 

 

 

凄く礼儀正しい人だなと思いました。

 

 

 

錘「君は・・・・・・蒼空の彼女かな?」

 

蒼「え!?爺ちゃん何言ってんだ!?」

 

 

 

・・・・・・やっぱり、蒼空君の身内ですね。このボケ方はどう考えても。

 

 

 

錘「さて、気を取り直して。」

 

蒼「『気を取り直して』はアンタだけよ。」

 

 

 

そこでツッコまなくても・・・・・・。

 

 

 

錘「君は、蒼空を特別扱いしていないかい?」

 

燐「え・・・・・・?」

 

蒼「ちょっと、爺ちゃん・・・・・・!」

 

錘「私は、彼女に聞いているんだ。知っていると思うが、蒼空は左目を失明している。そんな蒼空を『左目が見えないから』と言って普通とは違った接し方をしていないか、っと聞いているんだ。」

 

 

 

錘さんの目は・・・・・・真剣だった。この人は真剣に蒼空君のことを考えているんだ。その目に圧倒されそうになりましたが、錘さんの目を見て、こう答えました。

 

 

 

燐「確かに・・・・・・、蒼空君の目のことは・・・・・・知っています・・・・・・。でも・・・・・・だからといって・・・・・・、特別扱いする気は、ありません・・・・・・。蒼空君が困った時は、そうしますが・・・・・・それ以外の時は・・・・・・普通に接します・・・・・・。蒼空君が、そう・・・・・・望むので・・・・・・。」

 

蒼「燐子・・・・・・。」

 

錘「・・・・・・蒼空の気持ち、か・・・。」

 

 

 

余計なことを言った気がしました。でも、自分の気持ちを正直に伝えました。

 

 

 

錘「燐子ちゃん。」

 

燐「は、はい・・・・・・。」

 

錘「これからも、蒼空のそばにいてあげてくれ。」

 

燐「は、はい・・・・・・!」

 

 

 

錘さんは笑ってそう言ってくれました。私は、錘さんの中で『蒼空君のそばにいていい人物』としての試験をクリアしたのだと思いました。

 

 

 

錘「さて、私はそろそろ行くよ。今日は町内会の集まりがあってここに来ていたからね。」

 

蒼「ゲスト扱いで?」

 

錘「そう。引退したのになぁ。燐子ちゃん、またね。」

 

燐「は、はい・・・!また・・・。」

 

蒼「じゃあね!」

 

 

 

錘さんはコーヒーを持って、店を後にしました。

 

 

 

蒼「・・・・・・錘さんは、左目を失った後もそういう気遣いをせず普通に接してくれた人だ。それ以外の人はみんな、気を遣ったりしてたけど。」

 

 

 

蒼空君が錘さんのことを話し始めました。

 

 

 

蒼「だから、爺ちゃんといる時は、左目を気にせずに生活していた。家事とか全部やってたしね。それに、爺ちゃんは少し前まで町内会の町長をしていたんだ。俺は詳しく覚えてないけど。」

 

燐「そうなんですね。」

 

蒼「・・・・・・時間も時間だし、帰るか?」

 

燐「・・・・・・はい。」

 

 

 

こうして、私たちはコインロッカーから買ったものを取り出し、ショッピングモールを後にしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 さて、ところ変わってそのショッピングモールの屋上。謎の人物『黒』さんのシーンですよ。・・・・・・ちなみに今のは台本には書いてない。

 

 

 

黒「・・・・・・このコーヒーも中々美味いな。」

 

 

 

手に持つコーヒーを飲んでいると、

 

 

 

?「ずいぶん、美味そうな物を飲んでるな・・・・・・。」

 

 

 

後ろから『黒いコート』に身を包む人物が来て、俺の隣に立つ。

 

 

 

?「俺にも一口くれ。」

 

黒「自分で買ってこい。」

 

?「冷たいねぇ・・・。にしても、あそこで『アイツら』に会うのも、『台本通り』なのか、『相棒』?」

 

黒「・・・・・・万が一の時の『保険』だ。お前こそ、派手に『やって』ないだろうな?」

 

?「俺はただ、あの不良共を追い払っただけだ。『やって』はいないさ。」

 

黒「・・・・・・あっそ。」

 

 

 

そして、俺を含む『黒いコートの人物』2人はその場を後にした。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

さて、前回から出ている老人『桐生錘』ですが、当分出番ありません!断言します!長々と出す予定は最初から無かったのでね。

さぁ皆さん!黒コート、2人になりましたね~。先に言います。『やって』って部分は『殺って』になります。本文で書くと色々ヤベーイと思いまして。


では、また次回。



さぁ!アンケート内容ですが、ガルパに出てくる他のバンドの中から、蒼空と絡んでほしいバンドを投票で決めます。←読者に丸投げ
期限は、次回投稿された時が締め切りとさせていただきます、勝手ですが。でも、ざっくり1週間くらいですかね、次の更新が。
それでは、ご協力よろしくお願いします。


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第16話

どうも、ENDRECHERIです。

さて!新元号も決まり、新年度になり、公式が友希那のネタを作ったことだし!気を引き締めて・・・・・・いつも通りゆるく~行きま~す。

前回、アンケートを実施しました。期限は、『次回、投稿された時』と言いましたが、1週間も経たずに投稿してしまったので、本日の21時までとします。それまでにアンケートに答えようと思ってまだ答えてない方はよろしくお願いいたします。
ちなみにですが、現在、パスパレが1位、2位はアフグロです。

それでは、長々とやってました『互いにお礼をする』というこのイベントはこれで最後です。そんな第16話をどうぞ!


 ショッピングモールを出て、帰ってる途中の俺たち。

 

 

 

燐「今日は、楽しかったね。」

 

蒼「あぁ、そうだな。・・・・・・実は、」

 

燐「うん?」

 

蒼「・・・・・・燐子を助けた時、Roselia4人と和美を見つけたんだ。」

 

燐「・・・・・・え?」

 

 

 

あっ、気付いてなかったんだ。

 

 

 

燐「え?じゃ、じゃあ、いつから・・・・・・?」

 

蒼「さぁな。多分、CiRCLEで会った時からずっと見ていたかもな。」

 

燐「・・・///」ボシュー

 

 

 

おお!顔がいっぺんに赤くなった。しかも『ボシュー』って言ったし。でも、今回のことを全部見られてたと思うと、確かに恥ずかしいな。多分、俺の顔は赤くなってない・・・・・・はず!

でも、今回恥ずかしかったってよりドキドキしたことはあった。燐子助けてトイレに隠れてた時に燐子の・・・・・・えっと・・・、『アレ』が当たっていて、冷静を保つのが精一杯だったよ・・・・・・。もちろん燐子には言わないよ!色んな方に殺されると思うから!

 

 

 

蒼「ま、5人には拳骨打ち込んでおいたから、反省してるだろう。・・・・・・きっと。」

 

燐「・・・・・・でも、友希那さんや氷川さんまで・・・。」

 

蒼「乗り気なのか、ストッパー役なのか、だな。」

 

 

 

そんなことを話してるうちに、燐子の家に着いた。

 

 

 

燐「わざわざここまで着いて来なくても・・・・・・。」

 

蒼「さっきのこともあるから、ちょっと不安でな。」

 

燐「いえ・・・。でも、その髪型が見れたのは、嬉しかった、かな・・・。」

 

蒼「ん?髪型・・・?・・・・・・あっ、忘れてた。」

 

 

 

ヤベッ!今の髪に慣れすぎてすっかりヘアゴム着けてたのを忘れていた。いや~、慣れって怖いね~。

 

 

 

蒼「ゴメン、これ返すよ。」

 

燐「いえ、それは蒼空君へのプレゼントです。」

 

蒼「え!?」

 

燐「『人を信じることが出来なくなってしまった』蒼空君が、こうして会って間もない私と友達になって、こうして一緒に出かけてくれた、その成長に対してのプレゼントです。」

 

蒼「『お礼』、か・・・・・・。だったら、」

 

燐「ん?」

 

 

 

俺は買い物袋から、一つの小包を取り出し、燐子に渡した。

 

 

 

燐「え・・・?」

 

蒼「開けてみて。」

 

燐「はい・・・。っ!これって・・・!?」

 

蒼「そう、ネックレス選んでる時に燐子がそれをジーッと見てたから。嫌だった?」

 

燐「いえ、嬉しいです・・・!」

 

蒼「そうか・・・。」

 

燐「あっ、蒼空君。」

 

蒼「うん?」

 

燐「今度、ライブする時は、招待するね。」

 

蒼「あぁ。よろしく頼むよ、燐子。・・・・・・って昼飯の時にもこんなやり取りしてなかったっけ?」

 

燐「して・・・・・・ましたね。フフフッ!」

 

蒼「フフッ!それじゃ、またな。」

 

燐「はい、また。」

 

 

 

俺は燐子の家から自分の家に帰っていった。その途中、見上げた夜空を見て、こんなことを呟いた。

 

 

 

蒼「こんなに、人を信じれたんだな・・・・・・俺って。」

 

 

 

失明してから、ほとんど他人を信じれなかった俺が、燐子を・・・・・・Roseliaを信じれることに驚いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、帰ったら和美がいたからお仕置きをした。そして他のRoseliaメンバーには、後日それぞれが苦手な食べ物を使った料理をプレゼントしてやった。事情は和美から聞いたから、紗夜にだけは優しめな料理にしたのはナイショだ。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

いや~、カップルだね。それでも!一応カップルじゃないの。その辺はご理解とご協力を。

ちなみにですが、燐子のセリフは蒼空にだけ『・・・・・・』が無いんです・・・・・・知ってる人も多いかもしれませんが。蒼空に対しては何か特別な思いがあって接しているため、『・・・・・・』が無くなっています。

後、書いてて気付いたのですが、前書きの『第○話、どうぞ!』の部分が、前に書いてた作品が前書きの所であらすじ紹介してたから、それの名残が残っていることに気付いてしまいました。・・・・・・どうでもいいですね。


では、また次回。


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第17話

どうも、ENDRECHERIです!

さて、前日まで行っていたアンケートは終了いたしました。ご協力、ありがとうございます。
結果の方は、残念ながら次回、『本編の中』で発表させていただきます。


それでは皆さん。『バンドリ作品』ってことを頭に入れて、第17話をどうぞ!


燐子と出かけてから時は経ち、今は8月上旬。世間としては夏休み真っ只中だ。・・・・・・『今4月だぞ!』ってツッコミはするなよ!この作品が7月からのスタートだからな!

さて、実際どう思っているか分からない読者へのツッコミも終わったから、そろそろ本編始めますか。

 

 

 

和「蒼空兄ー!そろそろ起きてよー!」

 

 

 

・・・・・・そろそろ起きるか。さぁ、皆さん!今は8月上旬の朝7時。そこから今回は始まるよ!

 

 

 

蒼「・・・・・・眠っ。」

 

 

 

うわぁ・・・。第一声これだったか・・・。恥ずかしい!

ってな訳で、着替えてリビングへと向かう。朝食を済ませ、出かける支度をする。

 

 

 

和「あれ?どこ行くの?」

 

蒼「楽器屋。そろそろ弦が無くなりそうだからな。」

 

和「じゃあ、僕も!」

 

蒼「課題は?」

 

和「・・・・・・え?」

 

蒼「か・だ・い・は?」

 

和「・・・・・・えっと・・・?」

 

 

 

おぉ~。冷や汗(?)がダラダラ流れてる・・・・・・ように見える。

 

 

 

蒼「お前今日やるって言っただろ?」

 

和「・・・・・・はい・・・。」

 

 

 

そう言って、玄関で靴を履いて、ドアノブに手をかける。

 

 

 

和「いってらっしゃーい!」

 

蒼「いってきます。」

 

 

 

そして、外に出てバイクに乗り、目的地に向かう。いつもは『江戸川楽器店』へ向かうのだが、たまには別の楽器屋に行くと決めていた。歩きで行くと電車の乗り継ぎがあって面倒くさいからな。

 そんなことを考えながら走っていると、目的地に着いてしまった。・・・・・・ま、バイクだしね。都会だけど・・・・・・。(田舎臭い言い方だよね~。)

 着いたのは総合楽器店『nascita』と言う、俺の第2の行きつけの楽器屋だ。

 

 

 

?「いらっしゃいませ~!」

 

蒼「・・・・・・どうも。」

 

?「ん?・・・・・・おお!蒼空じゃねーか!」

 

蒼「お久しぶりです、マスター。」

 

 

 

この人は『石動惣一』。ここ『nascita』の店長で、俺が『ENDRECHERI』のメンバーとして活動していた時にお世話になった人だ。ちなみに俺の中では、マスターはおもしろ担当だと思っている。

 

 

 

惣「・・・・・・今、失礼なことを考えただろ?」

 

蒼「イ、イイエ・・・。」

 

惣「それにしても、半年ぶりか・・・・・・。まだ音楽は続けてたんだな。」

 

蒼「・・・・・・まぁね。暇になるとどうしても楽器を触っちまうくらいだから、バンドからは離れても、音楽からは一生離れなれないだろうな・・・・・・。」

 

惣「なるほどね・・・。で、お客様。今日はどんなご用件で?」

 

蒼「いきなり店員モードになったよ・・・・・・。とりあえず、弦を買いにね。そろそろストックが切れそうだったから。」

 

惣「な~るほど。あっそうだ!新しい商品が入ってるんだよ!見てく?」

 

蒼「スタジオに用意しといてくれ。試奏するから。」

 

惣「了解!で、どの楽器のを試奏するんだ?」

 

蒼「ギター、ベース、ドラム、・・・・・・キーボードは?」

 

惣「あるよ。バイオリンや管楽器は?」

 

蒼「う~ん・・・、それはまた今度でいいや。」

 

惣「了解。弦だけは後で準備するよ。お前が気になった新作の弦を用意するから。」

 

蒼「よろしく!」

 

 

 

そうして俺は、店内を見て回ることにした。・・・・・・知りたいかどうか知らないけど、一応言うね。

俺は殆どの楽器をある程度は演奏出来ちゃうのよ。今はいない両親が色々な楽器をやってたからそれを真似したりして。

 とりあえず、ギターとベースの弦を選び終えてレジに来たが、マスターがいなかった。まだ試奏の準備をしているのだろう。そんな時だ。

 

 

 

?「あっ!蒼空君!」

 

蒼「うん?」

 

 

 

レジの奥には楽器のメンテナンスをするスペースがある。そこから1人の少女『切姫朱菜』が出てきて・・・・・・。

 

 

 

朱「助けて!」

 

蒼「・・・・・・スタッフじゃない俺に言いますか?」

 

朱「いいじゃん!蒼空君は楽器に詳しいでしょ!?」

 

蒼「楽器店でバイトしてるアンタの方が詳しくないといけないよ、普通!?」

 

 

 

と、言いつつも結局助けてしまうのが俺である。・・・・・・優しくなったな、失明してすぐに比べると。ってか、多分失明する前より優しくなった気がする。

 

 

 

蒼「で、何が分かんないの?」

 

朱「ベースの弦の張り具合です・・・・・・。」

 

蒼「はいはい。・・・・・・そういえば、今高1だよね?」

 

朱「そうですよ。今年から、私も高校デビューしたんですから!」ドヤッ

 

蒼「へー。(棒)・・・・・・それで、『正式に』バイト始めたのは?」

 

朱「・・・・・・5月です・・・。」シュン

 

蒼「なるほど・・・。それじゃあ、レジを覚えるので精一杯か?」

 

朱「面目ありません・・・・・・。」

 

蒼「気にすんな。マスターに言われたんだろ?あの人にはきちんと言っとくから。・・・・・・ほれ、完成。」

 

朱「・・・!ありがとう、蒼空君!」

 

蒼「いえいえ。」

 

蒼(にしても、黄色いベースか・・・。)

 

 

 

別にやましいことなんか考えてないよ!マ・ジ・で!

 

 朱菜は、音楽が好きでよくこの店に通っていた。俺は、『この場所を含め』何度か顔を合わせているから覚えてしまったし、覚えられてしまった。

ちなみに、マスターは彼女を中3からここで働かせている。・・・・・・って言うより彼女の方から働きたいと言ったらしいが。マスターは他の人には何とか誤魔化しつつ朱菜を働かせれる環境を作っていた。ある意味、褒めるべきだろうな・・・・・・。

 

 

 

蒼「そういや、残りの2人は?」

 

朱「お姉ちゃんならマスターと一緒に準備に行ってますよ。妹はバックヤードの整理を。」

 

蒼「ふ~ん。結局3人とも働いてるんだ、ここで。」

 

朱「はい!」

 

 

 

 半年ぶりに来たが、やっぱりこの店の雰囲気は好きだな。・・・・・・ん?あと2人は出てきた時に紹介するよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、メンテナンスルームを出た時にあんな体験をするとは、この時は想像も出来なかった。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

ということで、新オリキャラのご登場でーす!原作キャラは今回出ませんでしたー!すみません!・・・・・・この回を書き始めた時はそんな予定無かったんですけど。アンケート結果1位のキャラを絡ませるのをどうしようか悩んでたら、作っちゃった!

新オリキャラの『切姫朱菜』は、作者がドはまりした『転スラ』の朱菜です。・・・・・・もちろん、原作通りじゃないよ、鬼じゃないから、人だから。
もう1人の新キャラ『石動惣一』。まぁ、名前の通りよ。『エ○○ト』は憑いてないよ。『○ボル○』じゃないよ。

さぁ!アンケート結果1位、分かっちゃった?


では、また次回。


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第18話

どうも、ENDRECHERIです。

今回は先日行ったアンケートで1位となったバンドのメンバーが出ますよ!

そんな第18話をどうぞ!


 朱菜・・・・・・なかなか変換で出てこないから『シュナ』でいいや。シュナの仕事の助けをして、メンテナンスルームから出ると、1人の女性がいた。

 

 

 

?「あの、ベースの弦の交換終わりましたか?」

 

蒼「ベース?・・・・・・あぁ!シュナー!ベースの弦交換のお客さん来てるぞー!」

 

朱「ハーイ!蒼空くーん、あとケースにしまうだけだから『1、2分待って』って言ってー!」

 

蒼「俺は店員じゃねぇって。」

 

?「?あ、あの・・・?」

 

蒼「ん?あぁ・・・、すぐ出来るから少し待っててくれる?」

 

?「はい・・・。」

 

 

 

とりあえずレジにいることにした。・・・・・・店員でもなんでもないけど。

 

 

 

朱「お待たせしました!」

 

?「ありがとうございます。」

 

惣「蒼空~。準備出来たぞー。」

 

蒼「どうも。あぁ、弦はコレね。」

 

惣「はいよ。3番スタジオな。」

 

蒼「はいね~。」

 

 

 

俺はレジを出てスタジオに向かう。・・・・・・てか、俺がレジにいることを何も疑問に思わない辺りマスターの思考がどうかしてると思うが。

 

 

 

?「・・・・・・。」

 

 

 

だが、俺はさっきのお客さんの視線には気付かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスターが用意してくれたギターとベース以外の新作を試奏していると、そのうちにギターとベースの分も持ってきてくれた。ベースを持って試奏していると、誰かがスタジオの扉をノックした。

 

 

 

蒼「うん?マスター・・・・・・じゃないな・・・。」

 

 

 

とりあえず、扉を開けることにした。もしかしたらここを予約してた人かもしれないしね。

 

 

 

蒼「はい。・・・・・・さっきの・・・。」

 

?「・・・・・・。」

 

 

 

扉を開けたら、さっきベースの弦交換を依頼してた人だった。その人は俺の格好とスタジオ内を見て、

 

 

 

?「あなた、ベース出来るの?」

 

蒼「まぁ、一通りは。」

 

?「私にベースを教えてほしいの。」

 

 

 

・・・・・・バンド抜ける前にもこんなことあったな。スタジオで色んな楽器弾いてて、それを見た人が教えてほしいって言いに来ることが、多々。

 

 

 

蒼「・・・・・・なんで俺に?」

 

?「先程、ここの店長から聞きました。あなたは色んな楽器を弾けて、凄く上手だと。」

 

 

 

マスターめ・・・!!後で一発殴るか!?それとも買う商品全て値下げさせるか!?

 

 

 

?「お願いします!どうしても上達したいんです!」

 

 

 

・・・・・・はぁ。こういうのって本当に断れないんだよな・・・・・・。

俺は時間を見て、

 

 

 

蒼「今から30分な。予約の人のことも考えて、30分だけ教えてやる。」

 

?「・・・!ありがとうございます!」

 

 

 

律儀に頭下げちゃって。・・・・・・なんか社会人みたいだな。身長以外は。

 

とりあえず、その人をスタジオに入れて、ベースを弾く準備をする。

 

 

 

蒼「で、何を教わりたいの?」

 

?「・・・・・・。これ、です・・・・・・。」

 

 

 

恥ずかしく出した楽譜を手に取る。タイトルは、『もういちど ルミナス』。・・・・・・聞いたことないなぁ。アーティストは、『Pastel*Palettes』。これはどっかで聞いたことが・・・・・・。あっ!

 

 

 

蒼「あっ!アイドルバンドの!」

 

?「!?」

 

蒼「これを練、習・・・・・・。ん?」

 

?「・・・・・・。」

 

蒼「もしかして、白鷺千聖?」

 

千「・・・・・・はい。私が白鷺千聖です。」

 

蒼「ふーん。・・・・・・で、どこが分かんないんだ?」

 

千「え!?それだけなの!?」

 

蒼「何が?・・・・・・あぁ、アンタのこと?プライベートなんだろ。だったらそれを邪魔するわけにはいかないし、でも『教えて』って言われたからちゃんと教えるけどな。」

 

千「・・・・・・ありがとうございます。変わってますね・・・。

 

 

 

なんか言った気がするが、そんなことは気にせずに白鷺さんがてこずっているというフレーズをどういう風に弾くか・・・・・・とか教えていた。そして、30分が経ち・・・・・・。

 

 

 

蒼「さて、時間だ。俺の言葉は参考になったか?」

 

千「はい!とても参考になりました!」

 

蒼「そりゃ良かった。じゃあ、俺はこの辺で。」

 

千「あの!」

 

蒼「うん?」

 

千「ここには、また来る?」

 

蒼「多分。でも、なんで?」

 

千「あなたにまた教わりたいから。」

 

蒼「それは構わないけど、ここには気まぐれで来るくらいだぞ?」

 

千「だったら。」

 

 

 

白鷺さんが何かを取り出した。俺は薄々分かってしまった。この流れで出てくる物といえば・・・・・・。

 

 

 

千「連絡先、教えてくれないかしら?」

 

 

 

ね!途中から薄々感付いていたのよ!もう・・・・・・!

 

そんな感じで、諦めて連絡先を交換しました。アイドルがこんなのして良いのか?

そんなことを思いながら、レジに向かうと、誰かに声をかけられた。

 

 

 

?「あの!『ENDRECHERI』の蒼空さん、ですよね!?」

 

 

 

声をかけてきた方を見ると、女子高生(と思う)5人がいた。そして、赤メッシュをつけた子が前に出てきて、

 

 

 

?「あの、次はいつライブするんですか?」

 

 

 

うわぁ・・・・・・。これ、絶対厄介事に巻き込まれるやつだ。ったく、この店に来てからそんなことばっかだよ!・・・・・・諦めて相手するか。

 

 

 

蒼「悪いな、赤メッシュ。当分ライブはしない。」

 

?「なっ!?私は『赤メッシュ』なんて名前じゃない!」

 

 

 

あっ、怒らせちった。だって目立つんだよ、赤メッシュ。コイツのあだ名『赤メッシュ』で良いだろ?

 

 

 

蘭「私は『美竹蘭』!『Afterglow』のボーカル!」

 

蒼「はいよ。一応覚えておくよ。」

 

 

 

そう言って、俺はレジに向かう。

 

 

 

惣「おっ!蒼空、もういいのか?」

 

蒼「マスター、拳と赤字、どっちがいい?」

 

惣「え?・・・・・・え!?えっと・・・・・・、一杯奢るは無し?」

 

蒼「じゃあそれで。あぁ、そん時の金はこの店のバイトちゃんたちに持たせといて。」

 

惣「え!?うそーん・・・・・・。」

 

 

 

とりあえず会計をして店を後にする。

 

 

 

惣「またな、蒼空。Ciao!」

 

蒼「あぁ、また。・・・・・・ん?」

 

 

 

俺の中で疑問が浮かび上がった。とりあえず外に出てバイクに荷物を積みながらその疑問について考えた。

 

 

 

蒼(マスターの口癖の、あの『Ciao!』。・・・・・・どっかで聞いたと思ったら、あの黒コートが言っていた言葉。まさか、あの黒コートは・・・・・・。)

 

 

 

この疑問を抱えて、しばらく生活することとなった。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

え・・・、アンケートの結果ですが、パスパレとアフグロが1位となりました。パスパレ12票、アフグロ12票、ポピパ9票、ハロハピは3票でした。悩みましたよ、21時の時に1位が2つもあるんだもん。・・・・・・上手くやりまーす。


では、また次回。


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第19話

どうも、ENDRECHERIです。

仕事で職場の異動があり、4月から入社した場所に戻って若干気持ちが楽になった作者ですが、だからって小説への影響は、一っっっ切!!!ありません。


さぁ、第19話どうぞ!


自宅に帰って、バイクをしまっている最中、nascitaから出る時からずっと考えていた。

 

『Ciao!』

 

この言葉はマスターがよく使っていた言葉だ。帰る時とか、別れる際によく使うが・・・・・・。

 

 

 

黒『じゃ、頑張れよ。Ciao!』

 

 

 

あの黒コートもいなくなる時に言っていた。

 

 

 

蒼「まさか・・・・・・マスターが?」

 

燐「マスターって何のことですか?」

 

蒼「ん?」

 

 

 

道路の方を見ると、なんということでしょう。白金燐子がいらっしゃるではありませんか。

 

 

 

蒼「・・・・・・うおっ!?いつの間に!?」

 

燐「今さっき来ました。それで、何か悩み事があるんですか?良かったら、相談に乗りますよ。」

 

蒼「え!?・・・・・・えっと・・・。あっ!そうそう!楽器店のマスターがボケを散々投げてくるから困ったな~、って。そんなことだから気にすんな。」

 

燐「そう・・・ですか・・・・・・。」

 

 

 

さすがに黒コートのことを話す訳にはいかないと思い、誤魔化してしまった。

 

 

 

蒼「そんなことより、どうしたの?家まで来て。」

 

燐「実は・・・、」

 

 

 

説明しにくいのか、燐子は携帯を見せてきた。そこには、

 

 

 

『蒼空兄、多分昼食取ってないと思うので、食べさせて下さい。多分家にいると思うので。後、蒼空兄とイチャイチャしすぎないでね!』

 

 

 

と、和美から送られてきた文だった。

 

 

 

燐「・・・・・・///」

 

 

 

こらこら!顔を赤くしないの!見てるこっちが恥ずかしくなる。後、あのバカズミには制裁だな!

 

 

 

蒼「・・・・・・えっと、最後の文は置いといて、あのバカズミの予想通り昼飯食ってないよ。でも、それを送られてきたから来た・・・・・・の?」

 

燐「・・・・・・いえ。実は新曲で少し困っていて・・・・・・。後、衣装についても少しアドバイスが欲しかったので、ちょうどいいかな~って・・・・・・。」

 

蒼「・・・・・・はぁ。じゃあ、上がって。」

 

燐「・・・はい!」

 

 

 

凄く言いたかった。衣装について俺にアドバイスを求められても、と。まぁ帰ったら作曲でもしようかなって思ってたから新曲の方は構わないけど。

 

 

 

蒼「さて、じゃあスタジオに行っててもいいからちょっと待ってて。飯食うから。」

 

燐「あ、あの・・・!」

 

蒼「うん?」

 

燐「え、えっと・・・、料理、作り、ます・・・。

 

蒼「・・・・・・うん?」

 

燐「料理、私が、作ります・・・!」

 

蒼「・・・え?いや、大丈夫だよ・・・・・・。燐子は昼飯食ったんだろ?わざわざ作らなくても。」

 

燐「大丈夫です。私も・・・・・・お昼ご飯、まだなので・・・!」

 

 

 

そう言って、燐子は台所に立った。俺は唖然したよ。だってね・・・、誰だってこの状況は想定出来ませんよ。

 

 

 

蒼「・・・・・・あっ!そうだ!燐子、手伝うよ。」

 

燐「いえ、大丈夫です。」

 

蒼「え?」

 

燐「蒼空君の分の料理も作るので、蒼空君はくつろいでいて下さい。」

 

蒼「・・・・・・はい。」

 

 

 

若干圧を感じたから、従うことにした。・・・・・・ふと思った。燐子って料理出来るんでしたっけ?原作で料理・・・・・・ってか、そういやなんか凄いチョコ作ってたな。化け物のようなチョコを、イベントで。

 

少しすると、料理が完成したのか燐子が皿を探し始めた。

 

 

 

蒼「あぁ、皿は」

 

燐「ありました!」

 

蒼「あぁ・・・、はい。」

 

 

 

なんだろう・・・。目が『そこでじっとしてて!』って訴えてるんだけど・・・・・・。そういや、和美のやつ課題やってんだろうな?・・・・・・ん?和美からL○NEだ。

 

 

『蒼空兄、僕今同級生のポピパのメンバーと一緒に勉強会やってるから心配しないで!』

 

 

なんでアイツは俺が考えたタイミングでこのLI○E送ってくんだよ!?ってか、『ポピパ』って何だよ!?

 

 

 

燐「蒼空君、料理出来たよ。」

 

蒼「え?・・・あぁ。」

 

 

 

正直に言うよ。美味しかった。・・・・・・ん?食事のシーンはカットするに決まってるでしょ!作者の予定より長くなってる・・・・・・らしいから。

 

さぁ、食事も終えて食器も片付けて、

 

 

 

蒼「さて、予定としては作曲でもしようかな、と思ってたからスタジオに行く予定だけど・・・・・・どうする?」

 

燐「あっ、だったら私も一緒に」

 

『ピンポーン』

 

蒼・燐「・・・・・・?」

 

 

 

インターホンがなった。とりあえず、リビングにあるテレビドアホンを見てみると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他のRoseliaメンバーがいらっしゃいました!・・・・・・何故!?




ここまで読んでいただきありがとうございます。

本編であった通り、アタクシの予定より若干話数が長くなってるのです。・・・・・・もうちょっと簡潔にする予定だったんですけど、・・・・・・まぁ楽しいのでのんきに平和にやって行きますよ。


では、また次回。


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第20話

どうも、ENDRECHERIです。

振り返って調べようとしない自分ですが、前に『Twitterたまにツイートします。』って言ったような気がするのですが、他のハーメルン作家の方が『作品を更新しました。』ってやつ、アタシ無理ですわ。書き終えたら次の日の午前6時に予約投稿してるからって理由とツイートする内容が無いので、・・・・・・ほぼ黙ってま~す。


さぁ、そんなどうでもいい話は置いといて第20話どうぞ!


リ「それにしても、燐子が先に来てるなんてね~。もしかして、抜け駆け?」

 

燐「い、いえ・・・!私は・・・・・・和美ちゃんに、言われて・・・・・・。」

 

あ「え?りんりんのとこにも来たんだー!あこたちにも来たんだよ!漆黒の闇からの・・・・・・えっと・・・・・・?」

 

 

 

口を猫のようにして言うリサ。そんなリサにいじられてテンパる燐子。中二病セリフが出てこなくて困ってるあこ。それを無視して呑気に出されたドリンクを飲む友希那と紗夜。・・・・・・ある意味素晴らしい光景だな。コイツらと会わなかったらもう見れない光景・・・・・・だよな?

 

 

 

蒼「・・・・・・で、お前ら今日練習無いんだろ?なんで・・・・・・家に集まってんだよ。」

 

友「いえ、練習はするわ。」

 

リ・あ「え!?」

 

 

 

おい、そこで「え!?」って言ってんぞ!コイツらちゃんとコミュニケーション取ってんだろうなぁ?この作品、設定上、第2章の『Neo-Aspect』が終わってるらしいけど。

 

 

 

友「私たちは『Roselia』として、音楽技術を極める。今日もスタジオで練習する予定よ。」

 

蒼「だったら予約したスタジオ行けよ。ここからだとどのスタジオも少し遠いぞ。」

 

友「いえ、今から行くスタジオの予約は・・・・・・しづらいのよ。」

 

蒼「ん?」

 

リ・あ「?・・・・・・あぁ!」

 

 

 

え?何?分かったの?このポンコツが言ってることが分かったの?さすがっすね!

 

 

 

紗「確かに、そこのスタジオは中々予約は取れませんね。」

 

 

 

へぇ~、そんなスタジオがあるのか~。

 

 

 

友「そういうことで、蒼空、スタジオを貸してくれないかしら?」

 

 

 

・・・・・・え?使いたいスタジオって、家?・・・・・・確かに予約しにくいスタジオだろうな。・・・・・・って、

 

 

 

蒼「家かよ!?」

 

あ「蒼空兄~。」

 

 

 

なんか中二病が目の前に来たよ。

 

 

 

あ「ダメ?」ウルウル

 

蒼「・・・・・・お前が中二病を絶賛発症中って知らなかったら、もうちょっとキュンと来たんだろうな~。」

 

あ「・・・えーー!!?」ガーン

 

 

 

・・・・・・まぁ、そこが可愛らしいとこでもあるけどな。

 

それに、今からスタジオに行くところだったから、

 

 

 

蒼「どうぞ、スタジオ使っていいぞ。」

 

あ「ヤッター!」

 

リ「さっすが!」

 

 

 

これで、コイツらが静かに練習してくれる。そう思ってた俺だったが、考えが甘かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

あ「うん?」

 

紗「宇田川さん?どうかしましたか・・・・・・これは?」

 

あ「蒼空兄、このCDは?」

 

蒼「うん?・・・・・・あぁ、それは確かライブ映像だ。」

 

燐「ライブ・・・・・・?」

 

リ「もしかして、ENDRECHERIの?」ニヤニヤ

 

蒼「確かな。俺もうろ覚えなんだよ。その辺は和美が整理してるからな。」

 

 

 

蒼空君に付いていってスタジオに行こうとしていたのですが、あこちゃんが見つけたCDにみんなの意識がそちらに向いていました。

 

 そういえば、私が『蒼空君の胃袋を掴みにきてる』と言って策士だなと思っている方、違いますよ。・・・・・・でも、100%違うとは言えないかな・・・・・・。最近蒼空君に対する気持ちが変わってきた気がする・・・・・・。このことは別の機会で・・・らしいですよ。

 

 

 

友「みんな、私たちの演奏技術を上げるために、」

 

紗「そうですね。ライブでのパフォーマンス力を上げるためにも、」

 

リ「そのライブ映像を見よーーー!!」

 

あ「おおーーー!!」

 

蒼「・・・・・・確かライブだったような・・・・・・。」

 

 

 

蒼空君、ツッコまずに何か考えているけど・・・・・・、止めに行かなくていいのかな?でも、私もちょっと見たいな・・・・・・。

 

 そして、今井さんとあこちゃんが他人(ひと)の家のDVDレコーダーを操作して、TVからそのDVDに録画されているライブ映像が流れ始めました。

 

 

 

 

 ちょっと話が長くなるので、後日私のナレーションで読者様にお送りします。・・・・・・台本に書いてあるから言うんですよ。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回も若干文の書き方に成長があります。ようやく・・・・・・次回からもうちょっと読み応えのある(と思われる)文の書き方が出来るかもしれません。ただ・・・・・・次回ちょっとしんどいんだよな~。
 蒼空がバンドを抜ける前の話で、ライブの一部を書くのですが、出てくる曲の殆どはキンキの曲だと思います。アタクシの知ってる曲の幅はキンキ関連と、ガルパで実装されてる曲ぐらいなので・・・・・・。『キンキはどうでもいいや』って方は、言葉はアレですが見なくてもいいです。一応、ライブMCもございますが。


では、また次回。


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第21話

どうも、ENDRECHERIです。

遅くなってすみません(スライディング土下座)!リアルの方も忙しかったのですが、今回は本編書くのに苦労しまして(特にMC部分が)、出来れば前回投稿した次の日に投稿したかったんですよ~。

それと、美竹蘭 Happy birthday! 祝え!全ライ(ry


さて、言い訳もしたし、誕生日も祝ったから、ライブシーンがほとんどの第21話をどうぞ!


 映像が始まりましたが映ったのは、それなりに広いステージ。

 

 

リ「あれ?ライブハウスじゃないんだ。」

 

蒼「あぁ、キーボードの紫音がいいとこのお嬢さんで、たまにこういうところでライブしてたんだ。」

 

あ「凄ーーーい!!」

 

友・紗「・・・・・・。」

 

リ「おーい、2人ともー?」

 

 

 

参考にしずらいですもんね。普通に有名アーティストがライブをやってそうなステージですからね。

 

 

 

 

『OVERTURE』

 

 ここではバックバンドの人たちが演奏をして、後ろの大きな画面と照明でこのライブの世界へと引きずり込んでいく。

 

 

 

あ「リサ姉、あこたち、とんでもない人と知り合ったんじゃ・・・・・・?」

 

リ「アタシも・・・そう思い始めてきた・・・・・・。」

 

 

 

確かに・・・。このライブの日は今から約2年前の1月1日、そんな日に中学生バンドが広いライブ会場でライブをしている。しかもお客さんも大勢。

 

 あっ、メンバーが出てきました。ドラム、キーボード、ベース、リードギターの順に出てきて、最後にボーカルの蒼空君が・・・・・・リフトで上がったステージの上に立っていました。

 

 

 

 

『Kissからはじまるミステリー』

 

 最初の曲が始まりました。バンドだからもう少しロックな感じかと思っていましたが、意外とポップな感じで少し驚いています。そして、高音パートをリードギターの海璃さん、低音パートを蒼空君が歌っています。

 

 

 

蒼「あぁ!思い出した!」

 

燐「?」

 

紗「何をですか?」

 

蒼「このライブ、2人で歌う用の曲だけでセットリスト組んだから、俺以外が『この曲は誰が歌う?』って悩んだ時のライブだ!」

 

友「蒼空、一つ聞きたいのだけど。」

 

蒼「ん?なんだ?」

 

友「なんでバックバンドやストリングスがいるの?」

 

蒼「あぁ、俺のこだわりでね。俺たちのライブでは基本音源は流さない。だから、こういうステージでは、少数でもストリングスを呼んで演奏してる。」

 

友「音源を使わない・・・・・・。」

 

 

 

そう話している内に曲は終わりを迎えていました。一番を歌ってサビが終わるとすぐにDメロに入りました。リフトが下りて、他のメンバーと同じ所に立った蒼空君は客席を指差しながら最後の歌詞を歌う。

 

 

 

 

 

『愛されるより愛したい』

 

 次の曲のイントロが始まった時、蒼空君がマイクを構えました。

 

 

 

蒼『皆さん、こんばんはー!!』

 

\キャー!/ \ウオ―!/

 

蒼『今日は最高のライブにしましょう。最後までよろしく!』

 

 

 

そう言い切ると、ステージから確か『音玉』と言われる爆発を起こし、一気に会場のテンションを上げました。この曲も蒼空君と海璃さんのデュエットです。

 

 

 

リ「まるでアイドルだねぇ~。」

 

あ「あの爆発カッコイイ!!」

 

友「私たちには無理よ。」

 

あ「分かってますよ!」

 

燐「あこちゃん・・・・・・。」

 

 

 

1番が終わり、2番に入るのかと思ったら間奏に入りました。なんと、バックダンサーまで出てきて、蒼空君が一緒に踊っています。最後のサビも一緒に踊り、アウトロも踊って、曲が終わりました。

 

 

 

 

 

『to Heart』

 

 この曲はバラード曲です。ピアノとヴァイオリンがメインとなって綺麗なメロディーを奏でて、静かになったと思ったら海璃さんが歌い始めました。そして、蒼空君も・・・・・・。

 

 

 

あ「バンドとは思えない・・・・・・。」

 

友「えぇ。でも、何か引き込まれるものを感じる・・・・・・。」

 

 

 

曲が終わると、5人がステージから姿を消しました。するとバックバンドの方々がアップテンポな演奏を始めました。

 

 

 

あ「あれ?演奏だけ?」

 

蒼「衣装変えの時間だよ。」

 

リ「ってか、MCとかってしてたの?」

 

蒼「まぁしてたけど・・・・・・。」

 

紗「何か言えないことがあるのですか?」

 

蒼「いや、言えなくはないけど・・・・・・、見れば分かるよ。」

 

 

 

話している内に次の曲が始まりました。

 

 

 

 

『好きになってく 愛してく』

 

 うっすらとですが、5人の影が見えました。立ち位置的に海璃さんがギターを弾き始めて、蒼空君はアコースティックギターを弾きながら歌い始めました。蒼空君は変わらず低音パートですが、高音パートを和美ちゃんが歌い始めました。

 

 

 

あ「あっ!カズミン歌ってる!」

 

紗「朝倉さんも歌いながら踊ったり弾いたりと、中々大変なのでは?」

 

蒼「まぁ~、最初始めた頃はな。」

 

 

 

 

 

『Hey!みんな元気かい?』

 

 まるで流れるように次の曲に入っていき、蒼空君はアコギを弾き続けています。サビの部分では、お客さんとの掛け合いもあり、会場全体で楽しめる空間でもありました。

 

 

 

友「このライブの演出は誰が?」

 

蒼「曲のアレンジは和美がメインで万丈がサブ。照明や特殊効果は基本俺がやってる・・・・・・って言うより提案してるな。後は会場のスタッフが判断して、OKが出た演出でやってる。」

 

紗「お金とかはどうしていたのですか?」

 

蒼「うちに結構あってそこから。あとは紫音の親が率先してバンド活動を協力してくれたから、その辺は安くしてくれてたな。」

 

 

 

そこまでしているとなると参考にするのはそれぞれのパフォーマンスくらいでしょうか・・・?

 

 

 

 

 

 

『MC』

 

 ここからはMCですので、私は基本喋らないようにしますね。

 

 

 

蒼『改めまして、皆さんこんばんはー!』

 

\こんばんはー!/

 

蒼『朝倉蒼空でーす。』

 

\キャー!/

 

海『皆さん、こんばんは。』(いつの間にかパーカーを持っている)

 

\こんばんはー!/

 

海『(わたくし)が『パーカーを腕にかけさせたら世界一のギタリスト』、美剣海璃です。』キリッ

 

\キャー!/\ウオー!/

 

和『皆さん、こーんばーんはー!』

 

\こーんばーんはー!/

 

和『ベースの朝倉和美でーす!』

 

\ウオー!/

 

蒼『子供か!?』

 

和『みんな子供でしょ!?』

 

蒼『年齢ではみんな子供だけど、お前の言い方が保育園・幼稚園に対する言い方だぞ?』

 

龍『俺に喋らせろ!・・・・・・えっと、ドラムの万丈龍哉です!』

 

\キャー!/

 

紫『万丈が女子から声援を浴びてる・・・!?あっ、キーボードの鳥羽紫音です。よろしくお願いします!』

 

\ウオー!/

 

龍『紫音、お前今失礼なこと言っただろ!?』

 

蒼『うっさいな~。バカは黙ってなさい!』

 

龍『誰がバカだ!?せめて『筋肉』つけろよ!』

 

紫『どうどう。』

 

蒼『さて!今回のライブもね、こんだけ大きな会場でライブさせていただいてね、』

 

\キャー!/

 

蒼『大丈夫です。『ペンライトの灯り』は見えてますから!』

 

\えー!?/

 

蒼『うっさいな!現実見ろよ!!』

 

和『・・・・・・でもさ、今日みんな何の日か知ってる?』

 

\知ってるー!/

 

和『あら、クリスマスイヴって知りながら来てらっしゃるのね。』

 

蒼『え!?Youたち他に予定無いの?』

 

海『でもさ、クリスマスイブにさ、こうやって私たちに時間を費やしてくれる訳ですよ。』

 

蒼『なぁ。』

 

海『ホントに皆さん、ありがた[蒼『皆さん、暇人ですね!』]・・・・・・あのさ、私が『ありがたい』て言おうとしたのに『暇人ですね!』って・・・。』

 

蒼『いや、あの・・・、僕らをライブハウス時代から応援してくれる方もいる訳ですよ。その信頼があるから言えることですよ!』

 

紫『ねぇ、聞きたいけどさ・・・、恋人いる人?』

 

ハーイ!

 

紫『あれ?以外と・・・。』

 

龍『以外といねーな!』

 

和『いいよ。私たちが今だけ恋人になってあげるよ!』

 

\ウオー!/\キャー!/

 

蒼『『今だけ』だけどね。』

 

龍『そうそう、今だけな!』

 

和『ライブが終わったら、誘導のお兄さんたちが恋人だからね。』

 

 

 

蒼空君たちってこんなライブMCしてたんですね・・・・・・。

 

 

 

 

この後、約30分のMCをしてから次の曲に入りまして、計2時間程のライブを全部見ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通、MCってこんなに長いんでしたっけ?




ここまで読んでいただきありがとうございます。

前に『曲名は書いてもOK』と聞いたので、思う存分書きました。興味が無いかもしれませんが、今回出した楽曲は、『39album』『The BEST』の中から選びました。

キンキのMCは、だいたいこんなもんですよ。客をディスりまくるのが、キンキのMCです!あと、たまにMC1時間位あるんですよ。


では、また次回。


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第22話

どうも、ENDRECHERIです!

あの~、バンドリのBlu-ray付きCDとカバコレとポピパのライブベスト、この前のローソンコラボのリサのキーホルダーとクリアファイルを持っているだけだと、バンドリーマーとしてはにわかですか?・・・・・・ハーメルン様から怒られたくないけど、ちょっと知りたい。


さ、読者の方には一切関係ない質問はほっといて、本編どうぞ!

質問は、答えなくて大丈夫ですよ。


Roseliaがほとんど喋らなくなって、ずっと他人(ひと)のライブ映像を見ている。俺はバイクに買った弦などが置きっぱなしだったことを思い出して一度玄関を出た。

 

 

 

?「にしても、ホントにアイツらはどこでも変わらねぇなぁ。」

 

蒼「!?」

 

 

 

声がした方を見ると、黒コートがいた。

 

 

 

蒼「黒!なんでここにいる!?」

 

?「黒・・・?・・・・・・あぁ、そういや、『相棒』はお前にそう呼ばせていたんだったな~。」

 

蒼「!?・・・・・・お前、アイツじゃないのか?」

 

?「残念ながらな。俺は・・・・・・そうだな、『エボル』ってことにしておこう。」

 

蒼「エボル?」

 

エ「そ、『エボル』だ。」

 

 

 

エボルって・・・・・・。そんな『あらゆる惑星を一瞬で滅ぼしてきた地球外生命体』みたいな名前だな・・・。

 

 

 

エ「心配するな。俺はそんなブラックホールなんか作れないし、お前の運命の邪魔はしない。」

 

 

 

やべ、考えてたことバレてた。

 

 

 

エ「俺も、『相棒()』と同じ目的で動いてるからな。」

 

蒼「・・・・・・だったら1つ質問だ。」

 

エ「どうぞ?」

 

蒼「・・・・・・アイツは、黒はマスターなのか?」

 

エ「・・・・・・アイツは」

 

?「おい!」

 

蒼「!?」

 

エ「ん?」

 

 

 

後ろから声が聞こえて、振り向くと別の黒コートがいた。

 

 

 

黒「何やってんだ?」

 

エ「何って、コイツにちょっとしたアドバイスを」

 

黒「余計なことはするな。」

 

エ「・・・・・・分かったよ。」

 

 

 

エボルは俺の方を向いて、

 

 

 

エ「蒼空、機会があったらまた話そうぜ。Ciao!」

 

蒼「!?」

 

 

 

エボルはこの場から姿を消した。そして、黒も離れようとしたが、

 

 

 

蒼「おい待てよ!」

 

黒「?」

 

蒼「お前がマスター、石動惣一か?それともさっきの黒コート、エボルが石動惣一か?」

 

黒「!?・・・・・・アイツ・・・!」

 

蒼「答えろ!」

 

黒「・・・・・・そこだけははっきりした方がいいか・・・。いいだろう。俺たちは、」

 

 

 

黒コートはフードを外した。そこから、水色のような銀髪が現れて、顔は、仮面を付けていた。

 

 

 

黒「どちらも『こっち』の石動惣一ではない。」

 

蒼「・・・・・・顔は、見せてくれないんだな?」

 

黒「お前の世界が変わってからな、正体を教えるのは。」

 

 

 

黒はどこかへ行ってしまった。

 

 

 

蒼「あの黒コートたちは、マスターではない・・・・・・。」

 

 

 

1つ疑問が晴れたが、俺の中にはまた別の疑問が現れた。それは、黒が『こっちの石動惣一』と言ったことだ。俺にはその意味が分からなかった。

 

 

 

蒼「・・・・・・考えても無駄か。」

 

 

 

俺は買った弦などを持って家に入った。

 

だが、俺にのんびりする時間は無かった。

 

 

 

あ「蒼空兄ー!ライブ凄かったよ!こう、闇の力がドーンって感じで!」

 

 

 

雑っ!・・・・・・もう作者、中二病セリフ書く気無いだろ!?

 

 

 

リ「和美って今どこにいるんだっけ?色々聞きたいことがあるんだけど。」

 

 

 

俺に聞くな!あのバカズミが今どこにいるかなんて俺も知らねーよ!

 

 

 

紗「MCがずいぶん押してるようでしたがあの後お客さんもスタッフの方も時間は大丈夫だったのですか?」

 

 

 

・・・・・・それは聞かないでくれ。お客さんは大丈夫だったけど、スタッフからはそれなりに怒られたから。

 

 

 

友「曲のアレンジや照明などで聞きたいことがあるのだけど、いいかしら?」

 

 

 

お前の質問は想像できたよ、この-7点が。

 

HIT!

 

・・・・・・ぶたれた!親父にもぶたれたこと・・・・・・あったっけ?ってか、俺まだ『-7点』しか言ってねぇぞ!何が『-7点』なんて言ってないわよ!キャラ崩しまくった奴が・・・・・・。

 

HIT! GREAT! PERFECT!

 

・・・・・・3発はないよ・・・。しかもだんだん重くしてキメワザ決めたぞ、この歌姫兼プロレスラー。・・・・・・『元』か。あっ、止めて!無言で圧かけて殴ろうとしないで!

 

HIT!/×10000発

 

はい、そろそろ・・・本編に・・・、戻ります・・・・・・。(ボドボド)

 

この後、答えれる限り質問に答えたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?今回もう終わり!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

アイツも苦労してんな、でもあんなこと言うからスパーキング受けるんだけどな。ただ、今回最後に黒のパートがあるんだけどな。

 

俺は夜の高層ビルの屋上にもう1人の黒コート、『エボル』といる。

 

 

 

黒「・・・・・・なんであんなことをした?」

 

エ「そう怒るなって!お陰で俺たちが『こっちの石動惣一』じゃないって伝えれただろ。お前も困っていたはずだ。俺の真似をしてアイツを混乱させてしまったことを。」

 

黒「っ!・・・・・・。」

 

エ「まっ、後はのんびり見学しますか?」

 

 

 

エボルは座り込み、月を見る。

 

 

 

黒「・・・・・・変な動きはしないことだな。」

 

エ「お前もな。」

 

 

 

俺たちは呑気に月を見ていた。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

黒コートの不振な動き、聞いたことのある名前、そろそろコイツらの正体が分かりそうな・・・・・・。

そして、友希那に言った『-7点』、分からない方はRoseliaの『Safe and Sound』blu-ray付きCDを買って見てください!


では、また次回。


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第23話

どうも!

実は、アタシ愛知の豊橋出身ですが(←知るか!)、先日、初めて名古屋の『BIGBOSS』さんに行ってきました。バンドリキャストのサインと六花デザインの実物のギターがありましたよ!自分もギター持ってるんですけど、時間が無くてね・・・(これを言い訳と言う)。


さて、そんなことは置いといて、第23話をどうぞ!


あの悲劇(?)の後、Roseliaが次のライブのチケットを渡してくれた。俺たちのライブ映像を見せてくれたお礼・・・・・・らしい。ただ、ライブまでの間の練習のことを聞いたら、

 

 

 

友「私たちの演奏が自らの手で生み出す演奏を見てほしいから・・・・・・来なくていいわ。」

 

 

 

だと。・・・・・・もうちょっと言い方無かったかなぁ・・・。若干傷つくよ・・・・・・、そんな言い方されるとさ。

 

 そんなこともあって現在、ライブハウス『さーくる』・・・・・・じゃなくて、ライブハウス『CiRCLE』。

 

 

 

和「蒼空兄、ここのライブハウスは壊さないでね。時系列的に考えると次のクリスマスで壊れそうだけど。」

 

蒼「そういうメタいこと言わないの・・・・・・。」

 

和「ナレーションで言ってた人のセリフ、それ?」

 

 

 

壊れるって意味が分からない方は、いずれ『バンドリチャンネル』で配信されるからチェック!!

 

 

 

蒼「さて、行くか?」

 

和「うん!」

 

 

 

皆さん、お気付きだろうか?何故前回一切出番が無かった和美がいるのか?・・・・・・Roseliaからチケットを2枚貰ったんだよね~。後、今日のライブで『ポピパ』も出るからって、乗り気なのよ。・・・・・・だからポピパってなんだよ!?

 

 で、色々カットして・・・・・・ライブシーンへ。・・・・・・まりなさんは元気だったよ、まだ。

 

 

 

蒼「最初はどんなバンドなんだろうな?」

 

和「『Afterglow』ってバンドだよ。看板見てなかったの?」

 

蒼「あはは・・・。面目ない。」

 

 

 

色々カットしたからな!・・・・・・おっ!出てきた。

 

 

 

蘭「こんにちは!Afterglowです!」

 

蒼「あっ!」

 

和「ん?知ってるの?」

 

蒼「あぁ、この前弦買いに行った時に会った赤メッシュとその仲間たち。」

 

和「そうなんだ。ってか、そんな呼び方してると怒られるよ。」

 

蒼「大丈夫!聞かれてないから!」

 

和「へぇ・・・。僕、知ーらない!」

 

 

 

へぇ~、以外とロックというか、心の叫びのような歌だな・・・。『Scarlet Sky』か・・・。ちょっと気に入ったかも。

 

 

 

蘭「Afterglowでしたー!」

 

\キャー!/

 

 

蒼「ふーん。」

 

和「蒼空兄、なんか楽しそうだね♪」

 

蒼「うっさい。」

 

和「イテッ!」

 

 

 

このバカに一発頭に拳を打ち込むと、ステージが急に暗くなった。

 

 

 

「ポピ『パ!』ピポ『パ!』ポピパパピポ『パー!』」

 

\キャー!/

 

 

 

え!?何!?誰!?今誰か宇宙と交信した!?・・・・・・あっ、明るくなった。ってか、いつの間にかステージに5人組いるし!

 

 

 

和「あー!ポピパだー!」

 

 

 

あっ、『ポピパ』ってバンド名なのね。

 

 

 

和「正確には『Poppin'Party』ね。略して『ポピパ』!分かった?」

 

蒼「へぇ~。」

 

 

 

このバカ、さらっと人の心読みやがった。ってか、明るい曲だな。『Happy Happy Party!』だっけ?見てるだけなら楽しいな。見てるだけなら。

 

 

 

香「ありがとー!!」

 

 

 

今気付いたけど、ボーカルの頭、猫耳だよ!どんな風にセットすればそうなるんだよ!?結構固めてるのか!?

 

 

 

和「いや~、僕はもう満足だよ~。」

 

蒼「あっそ。だったら外にいるか?」

 

和「ううん、Roseliaも見ていきたいから。」

 

蒼「・・・・・・あっそ。」

 

 

 

そして、ステージの照明が暗くなった。次はRoseliaの番・・・・・・らしい。

 

 

 

友「こんにちは。『Roselia』です。早速1曲目、行くわよ!」

 

 

 

いや~、相変わらずストイックだね~。『LOUDER』か・・・。結構飛ばす曲だな~。

 

 

 

和「凄いね・・・。」

 

蒼「あぁ。この曲、相当な技術無いと無理だぞ?」

 

和「うん。・・・・・・でも、真剣だし、みんな・・・、」

 

蒼「あぁ。楽しそうだな。」

 

 

 

こうして、『Roselia』の出番は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちはロビーに戻って呑気にドリンクを飲んでいた。

 

 

 

和「いや~、みんな良かったね♪」

 

蒼「あぁ。・・・・・・。」

 

和「ん?」

 

蒼「・・・・・・なぁ、今日のライブ、見てて思ったけど、」

 

和「うん?」

 

蒼「やっぱり、バンドって楽しいものだな。」

 

和「う、うん・・・。」

 

蒼「・・・・・・もう一度、やってみようかな、バンドを。」

 

和「・・・!うん!蒼空兄がやるなら僕はそこのベースだからね!」

 

蒼「・・・フフッ。だったら、アイツらに会いに行くかな?俺がまたバンドをするなら、アイツらとじゃないと!」

 

和「うん!行こ!」

 

 

 

俺、Roseliaに出会って、色々考え方が変わった・・・・・・みたいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は止まった運命の歯車を再び動かすために、動き出した。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

ここで、アタクシのどうでもいいニュース!

新作書きます!・・・・・・以上!

はい。ってことで、新作を書きま~す。メインはこっちですけどね。1週間以内に定番のごとく『ENDRECHERI』名義で投稿しますので。でも、内容としては興味ない人もいるかもだけど。


では、また次回。


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第24話

蒼「ある出来事をきっかけに左目を失明した朝倉蒼空は、それをきっかけに他人と接するのを拒み始めた。だが、Roseliaと出会って蒼空の考えが変わり始めた。」

和「え?何これ?何『仮○○○ダービ○ド』みたいなあらすじ紹介してるけど・・・・・・。」

蒼「なんか作者が『こっちでもやってみよう!』って感じで企画したみたいだよ。その証拠に俺たちの手には『あらすじ紹介』用の台本があるんだし。」

和「でも、これって続くの?」

蒼「ほら、作者からカンペが出てるぞ。『アンケートします!』って。その結果次第だろ?」

和「へー。」

蒼「ってことで、さぁ!どうなる第24話!?」


Roseliaや他のライブを見た俺は、すぐにとある3人に連絡した、話がしたいと。場所は『nascita』だ。・・・・・・忘れた読者もいると思うから言っておく。カフェではなく、楽器店の『nascita』だ。

マスターには『スタジオを借りたい』と言うと、素直に了承してくれた。理由も聞かずに・・・。そして俺は、和美と共にそこのスタジオで待ってると、連絡した3人が来た。

 

 

 

海「失礼しまーす・・・。っ!・・・・・・蒼空。」

 

 

 

美剣海璃、万丈龍哉、鳥羽紫音だ。

 

 

 

龍「蒼空。・・・・・・カズミンも。」

 

紫「・・・・・・。」

 

蒼「みんなに話したいことがある。聞いてほしい。」

 

 

 

その言葉の返事は、沈黙だった。俺はどう思われてるかも分からないけど、続けるように頭を下げる。

 

 

 

蒼「ごめん!今まで、勝手に抜けて、みんなから避けて、本当にごめん!・・・・・・ごめんなさい・・・。」

 

海「・・・・・・。」

 

龍「蒼空・・・・・・。」

 

紫「・・・・・・それで?」

 

蒼「勝手なのは分かってる。そして、今から言うことも勝手ってことも分かってる。・・・・・・また、一緒にバンドしてくれないか?」

 

 

 

俺は頭を下げたまま言葉を続ける。

 

 

 

蒼「今日、CiRCLEでライブを見た。みんな楽しそうにバンドをしていて、やっぱりバンドは楽しいものってことに気付いた。だから!・・・・・・また、一緒にバンドをしてほしい。」

 

 

 

沈黙が続いた。そして、

 

 

 

海「蒼空。」

 

 

 

名前を呼ばれたから顔を上げたら、目の前に紙があった。

 

 

 

蒼「うおっ!」

 

海「驚かないでよ。・・・・・・これに曲書いて。」

 

蒼「・・・・・・え?」

 

海「ギターの練習だけしても物足りなかったから、何個か歌詞とか書いてた。この歌詞は蒼空に曲を書いてほしい歌詞だから、これをいい感じに作ってくれたら、許してあげる。」

 

蒼「・・・・・・分かった。」

 

龍「ったく、まどろっこしい・・・。こっちはいつでも戻ってきてもいいようにしてたんだよ!」

 

蒼「え!?」

 

和「そうなの!?」

 

紫「海璃、よく言ってたよ。『蒼空、戻ってきてくれないかな・・・。』って、練習の度に言ってたから、こっちは聞き飽きてたんだよ。」

 

海「ちょっ、ちょっと!?」

 

蒼「・・・・・・ハハハッ!」

 

 

 

この雰囲気が懐かしく感じ、笑ってしまった。

 

 

 

海「フフッ、なんか懐かしいね!」

 

龍「だな!」

 

紫「えぇ。」

 

和「じゃあさ!『ENDRECHERI』復活を祝って、一発引いとく?」

 

龍「おお!それいいな!」

 

紫「じゃあ、楽器借りないと。」

 

 

 

こうして、密かに『ENDRECHERI』は再結成、いや、復活した。この後、1曲どころか3曲ぐらい演奏して、近くのカフェに行って談笑したとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

リ「蒼空、いないね~。」

 

友「えぇ・・・。」

 

あ「折角感想聞こうと思ったのに・・・。」

 

 

 

Roselia全員のテンションは、ライブで上がり、ライブ後に蒼空君がいなくて下がっています。無論、私も例外ではなく。

 

 

 

紗「もしかしたら、何か予定があるのかもしれませんね。」

 

燐「私も・・・・・・そんな気が・・・・・・します・・・・・・。」

 

リ「うーん・・・・・・。蒼空がいたのは知ってるけど、今いないから、蒼空からの感想はまた今度だね。」

 

友「そうね。」

 

あ「じゃあ、みんなでファミレス行きましょー!」

 

燐「あ、あの・・・・・・!」

 

 

 

私が声を出したことで、4人が私の方に視線を向けました。

 

 

 

燐「ちょっと、皆さんに・・・・・・相談が・・・・・・。」

 

 

 

相談して分かるかどうか分かりませんが、最近の私の気持ちについて相談することにしました。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

現在2作品同時投稿をしてますが、・・・・・・他の方って気分で『今日こっち書こ♪』って感じでやってんのかな?

ちなみに、現在投稿中の別作品のタイトルは『GEEDream ~Be the one~ After story』です。・・・・・・ビルドとバンドリのクロス作品でーす(棒)。見たかったらどーぞー(棒)。自分が書いてても、他の作品宣伝するのはOUTでしたっけ?


では、また次回。



今回のアンケートも期間付けます。次回投稿された日の21時までです。・・・・・・選択肢の言葉はアレですが、気にしないで下さい。


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第25話

蒼「ある出来事がきっかけで左目を失明し、所属していたバンドを抜けた朝倉蒼空は、CiRCLEで見たライブでバンドの楽しさを思い出し、再びバンドをやることを決意。海璃、龍哉、紫音、和美と再びバンドを再結成した。」

和「・・・・・・あらすじ紹介はいいけど、他のキャラもここに出演するのかな・・・?」

蒼「まぁ、出るんじゃない?」(適当)

和「蒼空兄。『適当』って出てるけど?」

蒼「さぁ、どうなる第25話!?」

和「誤魔化したよ・・・・・・。」


ライブの後はいつも反省会としてファミレスに行くのですが、今回はライブ後ですが、少しRoseliaのみんなに相談する事にしました。

 

 

 

リ「それで、燐子が相談ってこと自体が珍しいけど・・・、衣装の事?」

 

燐「い、いえ・・・・・・、実は・・・・・・蒼空君の事で・・・・・・。」

 

4人「・・・・・・え?」

 

燐「あの・・・・・・落ち着いて聞いてください・・・・・・。実は・・・・・・蒼空君のことが・・・・・・ずっと、気になっていて・・・・・・。」

 

 

 

ふと4人を見たらポカーンとしてました。

 

 

 

あ「・・・・・・え?リ、リサ姉・・・・・・。これって、どういう・・・・・・。」

 

リ「い、いや~私も実体験が無いから多分だけど・・・・・・。」

 

燐「・・・・・・。」///

 

友「・・・?」

 

紗「・・・?」

 

リ「ねぇ、燐子。もしかして、蒼空の事が・・・・・・好きなの?」

 

燐「・・・・・・。」コクッ

 

あ・リ「えーーー!?」

 

友・紗「・・・・・・え?」

 

 

 

この後、みんなに相談する予定が、しばらくの間尋問されることになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 さて、この作品のヒロイン様が大変なことになってるらしいけど、一応台本通りに進めないと作者に存在を消すと脅され始めたから進めまーす。

 

 ENDRECHERIが再び集結して、しばらくしたある日。俺たちはさーくる・・・・・・じゃなくてCiRCLEに来ていた。

 

 

 

和「だから、蒼空兄・・・、そっちに行ったらまりなさん泣いちゃうから止めよ?」

 

海「それって何のこと?」

 

和「気にしたら負けだよ。・・・・・・そうなると、僕もう負けだけど。」

 

ま「あれ?蒼空君に・・・・・・ってENDRECHERI揃い踏みじゃない!どうしたの?」

 

蒼「まぁ色々と。それより、2つ聞きたいことが。」

 

ま「ん?どうしたの?」

 

蒼「まず1つ目。今すぐにスタジオ借りれますか?」

 

ま「え?ちょっと待ってね。・・・・・・うーん、借りれても1時間あるかないかぐらいだけど・・・。」

 

蒼「まぁ、・・・・・・とりあえず、そんくらいあれば上等か?」

 

紫「・・・・・・ないよりマシだね。」

 

蒼「よし。じゃあ借ります。・・・・・・後は、この後のライブ、1バンド空いてる日ってあります?」

 

ま「うーん・・・・・・、2週間後の土曜日は?」

 

 

 

それを聞いた俺たちは、互いに顔を見合わせ、

 

 

 

蒼「じゃあ、その日に・・・・・・『ENDRECHERI』出場させて頂きます!」

 

ま「了解!・・・・・・ん?」

 

蒼「じゃ、スタジオ借りまーす。」

 

海「よろしくー♪」

 

龍「よっしゃ!沢山叩くぞー!」

 

 

 

頭にハテナを浮かべているまりなさんをスルーして、スタジオに入る。

 

 

 

ま「えーーー!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 スタジオ内では、俺と紫音がセットリストを考えていて、他の3人は演奏が確定している曲の練習をしていた。

 

 

 

蒼「うーん・・・・・・、やっぱり新曲は入れたいよな・・・。」

 

紫「今まで通りってのもアレだから、『ENDRECHERI再スタート』って感じを出した方が・・・。」

 

蒼「うーん・・・、だったら・・・・・・、」

 

 

 

 こうして、ライブの出演日も決まり、セットリストも決まり、ライブまでの間は練習に明け暮れるのだった。・・・・・・そして、新曲も完成した。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

燐子さんはきちんと相談出来たでしょうか?・・・・・・まぁ、あのメンツじゃあ無理でしょうけどね。

それと!前回のAfterglowイベントの蘭、イベント終了後に有償60スターガチャで出ました!アタイってある意味持ってるんですよね~。イベント終了後にそのイベントの星4が出ることが最近何回かありまして・・・。


では、また次回。



どうでもいいこととして、アンケートは本日21時までです。やってない方はお急ぎを!

それと、申し訳ありませんが、この後追加でアンケート出します。投稿時間のことです。これは、23日の21時までで。
アンケートで『その他』を選ばれた方は申し訳ありませんが何かしらで時間を教えて下さい。


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第26話

蒼「かつてのバンドメンバーと再びバンドを結成した朝倉蒼空は、ライブハウス『CiRCLE』で行われるライブに出演することとなった。」

和「さぁて、それじゃあ今からライブに」

蒼「お前、夏休みの課題はいいのか?」

和「え?」

蒼「どうせ、ポピパと勉強会やっててもまともに進まなかったんだろ?」

和「・・・・・・よくお分かりで。」

蒼「お前は課題を進めろ。俺は本編を進めるから。ってことで第26話をどうぞ!」


 さぁて、ライブの準備も着々と出来ていて、今日はライブ前の息抜きとして、練習を休みにした。・・・・・・と言っても、他の4人は夏休みの宿題があるらしいから、俺がそうしたんだけどな。

 

 

 

朱「蒼空君!」

 

蒼「お?来た来た。」

 

朱「お待たせしました!」

 

?「全く、マスターを脅していたとは、正直驚きましたよ。」

 

蒼「夜華さん?驚いたなら、もうちょっと言い方無いのか?棒読みに近かったぞ。」

 

?「お兄さん、今日は・・・何処に行くの・・・?」

 

蒼「ちょっとしたカフェにな。」

 

 

 

さて、新キャラ2名ご登場ー!紹介しまーす!

 

 最初に喋ったのは『切姫夜華』。黒髪ロングで着物が似合いそうなお嬢さん。日本刀も似合いそうだよな、暗殺しそうで・・・・・・止めとこう。

 

 その後に大人しそうな喋り方で喋ったのは『切姫クロエ』。名前がカタカナなのはハーフだからだ。だけど、何処の国のハーフかは本人にも分からない。基本的には大人しいが、何故か俺がいる時にはちょっと元気になる・・・・・・らしい。

 

 朱菜、夜華、クロエは俗に言う捨て子だ。錘さんがこの3人を保護した。。錘さん、町長辞めた後、孤児院を作って捨てられた子等を保護している。ちなみに、俺はこの3人とはその孤児院で出会った。それぞれ親は違うけど、3人は殆ど一緒にいて、錘さんが苗字を付けて、3人姉妹として生活している。

マスターの店には3人で暮らせるだけの資金を稼ぐためバイトをしている。・・・・・・まぁ、俺がその店を教えたんだけど。

 

 

 

夜「マスターを脅して、ワタクシたちをカフェに連れて行くだけ、それが今回の予定ですか?」

 

蒼「え?あ、あぁ・・・、そうだけど。」

 

 

 

夜華って案外鋭いんだよな~。

 

 

 

朱「では、早く行きましょう!」

 

ク「お兄さん、早く・・・。」

 

 

 

さぁ、世間の独身男性諸君から殺意が向けられてしまうイベントが発生!右手を朱菜が手を握り、左手・・・・・・ではなく、左腕にクロエが巻き付くように抱き着いている。・・・・・・一応、夜華は後ろからニヤニヤしてついてきていますが。

夜華は同い年、朱菜は1個下、クロエは2つ下の歳だから、17歳、16歳、15歳ってことだから、この状況『仲が良い兄妹』って設定にしてくれないかな・・・・・・?後ろに夜華がいるけど、なんかニヤニヤしてるんですけど!?

 

 

 

 

 

 周りの目を少し気にしながらショッピングモール近くのカフェに着いた。

 

 

 

「いらっしゃいませ。お客様、4名様でよろしいでしょうか?」

 

蒼「はい。」

 

「では、こちらへ。」

 

 

 

店員の誘導で案内された場所は、嬉しいことに窓際の4人席だ。しかも、端っこ。

壁側の奥に朱菜、その横にクロエ。反対の通路側の奥に夜華、その横に俺が座る形で席に着く。マスターからそれなりに金を貰ったから、それぞれドリンクとデザートを頼む。・・・・・・そういや言ってなかった。今は昼過ぎだ。

 

 

 

朱「それにしても、大丈夫なのですか?」

 

蒼「うん?何が?」

 

朱「マスターのお店ですよ。私たちいなくて大丈夫なんでしょうか・・・?」

 

蒼「元々、あの店はマスター1人から始まった店だから問題ないさ。お前たちがバイトで入って空き時間が出来るくらいだからな。」

 

夜「そう言えば、そうでしたね。」

 

蒼「・・・・・・みんなに話したいことがあるんだ。」

 

夜「やっぱり何かあったんですね?」

 

蒼「あぁ・・・。実は」

 

「お待たせしました!」

 

 

 

もう・・・!店員さんタイミング良すぎだよ!ちょっと覚悟決めて話そうと思ったのに・・・!

 全員の頼んだ物も届き、のんびりティータイムが始まった。

 

 

 

夜「それで、話したいこととは?」

 

蒼「あぁ・・・。実は、再びバンドを組んでさ・・・、」

 

朱「え!?」

 

ク「お兄さん、また・・・バンドを・・・?」

 

蒼「あぁ。それで、これを渡したくてね。」

 

 

 

俺は、出演するCiRCLEのライブのチケットを3人に渡した。

 

 

 

夜「そのライブのチケットですか?」

 

蒼「あぁ、マスターにも承諾済みだ。」

 

朱「では、遠慮なく行きますね!」

 

ク「わ、私も・・・!」

 

夜「妹たちが行く。それに、蒼空様の久しぶりのライブなら見なければなりませんからね。」

 

蒼「ありがとう。じゃあ、のんきに『マスターの金』で今日を満喫するか!」

 

朱・ク「あ、あはは・・・。」

 

夜「はぁ・・・。」

 

 

 

なんかすっごい苦笑いが・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 今日もRoseliaで練習があり、今CiRCLEから出てきた所ですが、その階段下に1台のバイクがやって来ました。

 

 

 

蒼「・・・・・・おっ!丁度いい所に!」

 

燐「そ、蒼空君・・・!」

 

あ「蒼空兄!どうしたの?」

 

 

 

蒼空君がこっちに来たのですが、蒼空君を見た瞬間からちょっと緊張していまして、氷川さんの後ろにほんの少し、ほんの少し隠れながら話を聞いてます。

 

 

 

蒼「みんなに渡したい物があって。はい、これ。」

 

リ「ん?・・・・・・これって、チケット?」

 

 

 

それは5人分のライブチケットで、今井さんが代表で受け取りました。

 

 

 

蒼「その日のライブ、俺ら『ENDRECHERI』出るから。『来れたら』でいいけど、良かったら見に来て。」

 

5人「・・・・・・え!?」

 

蒼「じゃ、そういうことで。またな!」

 

 

 

私たちが啞然としている間に蒼空君はバイクに乗って帰っていきました。

 

 

 

リ「蒼空の言ってた、『ENDRECHERI』って、私たちが知ってる『ENDRECHERI』だよね?」

 

紗「それ以外、そんなバンド名で活動しているバンドは知りませんし・・・・・・、」

 

友「つまり、蒼空がバンドを再結成して、」

 

あ「ライブをするってこと・・・・・・?」

 

燐「た、多分・・・・・・そうかと・・・・・・。」

 

 

 

私たちはようやく蒼空君が言った事を理解して、

 

 

 

5人「えーーー!?

 

 

 

他の方がビックリするほどの、驚きの声を上げてしまいました。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

新オリキャラご登場。でも『切姫夜華』は、アタイが書いてる別作品で出ていますけど。
『切姫クロエ』は、またまた『転スラ』のクロエをイメージしていただければと。ただし、ちょっと年齢を上げて頂いてね。

それから、しばらく感想をいただいても、返信が出来ないかもしれません、リアル事情で。それと、投稿もちょっと時間がかかるかもしれませんので、ご了承ください。
あと、すみませんがアンケートもお願いします。

では、また次回。


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第27話

蒼「さぁ!あらすじ紹介を続けてほしいって人が多かったから、今回はあらすじを長く紹介しますよ!」

和「僕たちが話すと分かりずらいんじゃない?」

蒼「お前が余計なこと言うからだろ?・・・・・・それでは早速」

惣「物語の主人公『朝倉蒼空』は、ある出来事がきっかけで左目を失明、さらにバンドを抜けて他人と関わることを避けるようになった。」

蒼「なんでマスター出てくるんだよ!?」

和「蒼空兄、チャチャ入れないでよ!黙って聞いて!」

惣「ある日、『白金燐子』と出会い、左目のことを知られて避けようとした。だが、彼女含め『Roselia』はそれでも蒼空と仲良くなろうとする。蒼空はそんな彼女たちを見て、再び心を開こうと決意する。」

蘭「そして、Roseliaや他のバンドのライブを見た蒼空はバンドの楽しさを改めて知り、再びバンド『ENDRECHERI』を結成した。」

蒼「なんでしれっと赤メッシュが出てくるんだよ!?」

和「それでは、第27話どうぞ!」

蒼「何その強引なカットイン!?ってか、全部言われちゃったよ!俺、主役なのにーーー!?」


 さぁさぁ、今回からようやく『ENDRECHERI』のライブイベントだよ!

 

 

 

ま「あっ!みんないらっしゃい!控え室開けてあるからね!」

 

海「はーい!」

 

和「なんかこの感じ、久しぶりだね?」

 

紫「だね。」

 

龍「おっしゃあ!魂が燃えるぜ!」

 

蒼「マグマとか出すなよ。」

 

 

 

一応若者だから、キャッキャと他愛の無い会話をしながら控え室に行く。だが、

 

 

 

ま「あっ!蒼空君と龍哉君!」

 

蒼「はい?」

 

龍「ん?」

 

ま「あなたたちは、スタジオ用意してあるから・・・・・・そっちで着替えてね。」

 

蒼・龍「・・・ あぁ、なるほど。」

 

 

 

危ない危ない!ステージ行く前に刑務所行くとこだったぜ!しかも、筋肉バカと一緒なんてもっとゴメンだ!

 

 

 

龍「誰が筋肉バカだ!?」

 

蒼「あれ?声出てた?」

 

龍「ったりめぇだ!」

 

蒼「アッハッハ!悪い悪い。」

 

龍「ゼッテー思ってねぇだろ!」

 

 

 

くだらない言い合いをしながら、『ライブ出演者 男性用』と貼り紙が貼ってあるドアを開けて、ライブの準備をする。

 

 

 

龍「・・・・・・なぁ。」

 

蒼「なんだ、筋肉バカ。」

 

龍「テッメェ・・・!!・・・・・・バンド抜けても、ずっと曲作ってたんだってな?」

 

蒼「・・・・・・あぁ。バンドは辞めても、音楽だけは辞めれなかった。」

 

龍「・・・・・・そのおかげで、また集まれたんだ。また一緒にバンドしてくれて、ありがとう。」

 

蒼「・・・・・・気持ち悪いんだよ。」

 

龍「はぁ!?せっかく感謝の言葉を言ったのに!?」

 

蒼「そういうのは、ライブが成功してからだ。」

 

龍「っ、・・・・・・そう、だな。」

 

蒼「俺は支度終わったから、お前も早く支度しろ。」

 

 

 

筋肉バカの口から出るとは思わなかった言葉を聞いて、支度が終わった俺たちは控え室前で待っていた。

 

 

 

紫「ん?何、もう来たの?」

 

蒼「まぁな。」

 

紫「控え室は男も入室可能な状態だ。」

 

 

 

許可も出たから控え室に入る。そこには他のバンドもいるが、見たことあるのが数人。・・・・・・いや、それが所属してるバンドを1として数えると、全部だ。

 

 

 

千「あら?」

 

蘭「あの人・・・。」

 

蒼「ん?・・・・・・あっ!」

 

 

 

うわぁ・・・・・・。俺としては最悪な『ベストマッチ!』なんですけど!?

 

 

 

千「あの時以来ですね。」

蘭「あの時以来ですね。」

 

 

 

ねぇ、同じセリフなのに片方優しい感じのトーンで、片方は怖い感じのトーンで言うから同じセリフとは思えないんですけど!?

 

 

 

千「まさかこんな所で」

 

「パスパレさーん!リハーサルお願いしまーす!」

 

千「はい!・・・・・・また後でね。」

 

 

 

パスパレ・・・・・・。これもまた略称なのか?・・・・・・あっ、ナレーションの台本に書いてあった。『Pastel*Palettes』か。へ~。

 

 

 

蘭「まさか、こんな所で会うとは。」

 

蒼「・・・・・・あぁ、ホントビックリだよ。こんな所でまた会うとはな、赤メッシュ。」

 

蘭「『美竹蘭』です!ホント失礼な人ですね!」

 

蒼「約1月前に1回しか会ったことのない奴の名前を覚えとく方が難しいって。」

 

?「どうした、蘭?・・・・・・うん?この人はあの時の・・・?」

 

 

 

ワァオ!赤髪が来たと思ったら他のお仲間さんも来ちゃったよ・・・・・・。そして、何故か改めて自己紹介してきた。

 

赤メッシュが『美竹蘭』

 

長身赤髪の『宇田川巴』

 

のんびりトーク『青葉モカ』

 

胸の大きいバカ『上原ひまり』

 

ザ・普通『羽沢つぐみ』

 

合わせて『Afterglow』だって。・・・・・・え?知ってる?・・・・・・あら、そう。ってか、俺コイツらのライブ見たな。

 

 

 

蒼「・・・・・・で、美竹さんがリーダーと・・・。」

 

蘭「え?わたしリーダーじゃないけど?」

 

蒼「え?」

 

ひ「はいはーい!私がリーダーでーす!」

 

蒼「え!?」

 

ひ「え!?なんでそんな反応!?」

 

モ「まぁ、ひーちゃんだもーん。」

 

「Afterglowさーん!リハーサルお願いしまーす!」

 

 

 

Afterglowがリハーサルに行った。美竹さんの俺への態度が少し柔らかくなった・・・・・・気がする。

 

 

 

蒼「ん?・・・あれ?バカズミは?」

 

紫「あっちに。」

 

蒼「ん?」

 

 

 

見ると、ポピパとキャッキャしてた。

 

 

 

蒼「・・・・・・とりあえず、ほっておこう。」

 

龍「だな。」

 

 

 

すると、パスパレが戻って来た。するとパスパレがこっちに来て全員が自己紹介をしてきた。

 

ピンク頭『丸山彩』

 

紗夜に似ている「妹だよ♪」・・・・・・紗夜の妹『氷川日菜』

 

前にベースを教えた『白鷺千聖』

 

ヲタクドラマー『大和麻弥』

 

ハーフのモデル『若宮イヴ』

 

5人合わせて『Pastel*Palettes』だと。・・・・・・ここは初めましてだな。

 

 

 

千「やっぱり、バンドをやっていたんですね。」

 

蒼「いや、『やってた』より『またやり始めた』かな?」

 

麻「あの~、ちょっと聞いてもいいですか?」

 

蒼「うん?いいけど。」

 

麻「もしかして、『ENDRECHERI』のボーカル、『朝倉蒼空』さんですよね?」

 

蒼「そうだけど。」

 

麻「やっぱり!!いやー、お会いしたかったです!!」

 

千「ま、麻弥ちゃん・・・?この人を知ってるの?」

 

麻「もちろんです!ENDRECHERIは中学生で結成したバンドですが、全員が大人も顔負けの演奏技術を持ち!パフォーマンスでは照明を最大限利用して、最っ高のパフォーマンスを見せるバンドですよ!・・・・・・今は皆さん高校生ですけど。蒼空さんと言えば・・・・・・」

 

 

 

この後、ポピパの出番だが、このヲタクの会話に付き合わされ、リハの出番が来るまで解放されなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

ま「ENDRECHERIのみんな!リハの時間だよー!」

 

蒼「了解!」

 

 

 

ENDRECHERIがリハに向かう。

 

 

 

巴「蘭、気になるのか?」

 

蘭「え?・・・・・・まぁ。」

 

つ「麻弥さん熱弁してたもんね。」

 

蘭「リハーサル、見学しよう。あの人たちがどんな風に音楽と向き合ってるのか見て、知るために。」

 

ひ「さんせーい!」

 

 

 

わたしは皆と一緒にENDRECHERIのリハを見学しに行く。それは、他のバンドも同じで、ポピパとパスパレも見学に来ていた。

それぞれが邪魔にならないような場所に行くと、ステージには蒼空さんがいなかった。他の4人は楽器の音の調整をしてるが、リードギターの海璃さんが蒼空さんのギターを調整していた。ここで気になることが2つ。

 

 

 

巴「あれ?」

 

つ「蒼空さんどこにいるんだろう?」

 

ひ「ねぇ、なんでアコギがあるの?」

 

 

 

そう、蒼空さんの姿が見当たらないのと、何故か蒼空さんが使うであろう楽器が置いてある所にエレキギターとアコースティックギターが置いてあった。

 

 

 

蒼「とりあえず、頭からやるか?」

 

 

 

スピーカー越しに聞こえてきた蒼空さんの声に反応して、4人が演奏を始める。「頭からやる」ってことは、最初から最後までやるって意味だろう。

 

 

 

蒼「さっきのBメロの最後さ、「タララララララー♪」の部分で一回俺以外を青の照明だけにして、サビの「ターラー、タッター♪タッター♪」の「タッター♪」から、バーンて感じで明るく出来る?」

 

蒼「Dメロの歌い始めから俺の部分だけふわ~って感じでちょっとずつ照明明るくしてみて。」

 

蒼「最後の「タラーラーラ♪」で5人だけに照明当てて、終わったらもうサッと消す、にするか?」

 

蒼「ラスサビ前の所さぁ、2人だけ当てて、ラスサビ入った所からもうぶわー!って盛大にライトを広げれる?」

 

蒼「サビのさ、『ジャーン、ジャジャーン♪』の部分でさ、『パッ、パッパッ』って風にしたいんだけど。」

 

 

 

・・・・・・蒼空さんの発言、必ず1回は擬音が入るんだけど。

 

 

 

麻「おおー!!これがENDRECHERIのリハーサル!まさかこうやってステージを作っていたとは!」

 

 

 

感動してる人がいる・・・・・・。

 

 

 

蒼「・・・・・・頭からやるか?」

 

 

 

え!?また!?

 

 

 

 

こうして、『ENDRECHERI』のリハーサルは終了した。わたしが思ってたより、長く、精密に調整してた気がする。擬音多かったけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

リハも終わって、控え室で休憩してると、

 

 

 

麻「蒼空さん!蒼空さん!」

 

 

 

げっ!?また来た!?

 

 

 

麻「まさかあんな風にステージを作っていたとは!どんなとこに気をつけてステージを作っているのですか?」

 

 

 

勢いスゲー・・・。もうただのリポーターだよ、この人・・・・・・。

 

 

 

蒼「ん~、気をつけてるっていうか、不安を無くすように作ってる、かな。」

 

麻「え?・・・・・・不安、ですか?」

 

蒼「だってそうだろ?お客さんに見せるライブが中途半端だったらお客さんがガッカリしてしまう。だから、さっきのリハ見てたようだけど、あれこれ言ってお客さんに見せれるライブにしていくだけ。」

 

麻「なるほど・・・。でも、色々言って、スタッフさんたちが困ったりしませんか?」

 

蒼「うん、たまに困ってるよ。でも、言うのはタダだから。言って、それが出来るか出来ないかをスタッフと考えるし、何となく言ったことから別のアイデアも生まれるかもしれない。出来ることの中で最大限のライブにする。それはどこの会場でも変わらない、かなぁ。」

 

麻「なるほど!そんな風にライブを作って、披露しているんですね!!」

 

 

 

この人、なんか満足してる・・・・・・。ってか、俺軽くインタビューされたよね!?

 

 

 

そして、この後別のバンドからもインタビューっぽく聞かれることとなる。




ここまで読んでいただきありがとうございます。そして、遅くなって申し訳ありません!!

ライブ回ですが、作者がライブハウスに行ったことが無いので、作者の妄想と『こんな感じだろう』という予想でこのライブを書いていきます。

蒼空がリハで言ってた擬音が入ってる部分のセリフですが、最初の3つはガルパのカバー曲内の1曲についてです。4つ目と5つ目はすみません、それぞれキンキの曲です。今回のライブでガルパ内のカバー曲を2曲出します。お楽しみに!

そして、どうでもいいお知らせ~。今のイベントの燐子、ゲットだぜ!



では、また次回。


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第28話

蒼「再結成したENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は、CiRCLEでのライブに出演する。そこで、他の出演バンドと触れ合い・・・・・・。」

千「ごめんなさいね。麻弥ちゃん、ああいう所があって・・・・・・。本当は良い子なんですけど。」

蒼「まさかインタビューまでされるとは思わなかったよ。」

蘭「あの、ちょっと聞きたいことが」

蒼「またー!?・・・・・・分かった!第28話で話を聞くから!」

千「大変ね・・・。」


さて、あのヲタクのインタビューが終わったと思ったら今度は赤メッシュの番かよ・・・・・・。

 

 

 

蘭「今、失礼なこと考えました?『赤メッシュ』とか?」

 

蒼「イ、イイエ・・・!ソンナコトナイヨ・・・!」

 

蘭「?・・・・・・そう、ですか。」

 

 

 

あっぶね~!作者から消される前に消されるとこだったぜ!

 

 

 

蘭「さっきライブのことで『色々言ってる』って言ってましたけど、ここでもライブをしたことがあるんですか?」

 

蒼「・・・・・・あぁ、あるよ。」

 

蘭「だからリハの時にまりなさんが呼びに来たと?」

 

蒼「あぁ・・・・・・、あれは俺も予想外だよ。」

 

蘭「そう、だったんですね・・・。」

 

蒼「で、聞きたいのはそれだけ?そろそろカフェスペースに行きたいんだけど。」

 

蘭「え!?・・・・・・じゃあ、あと1つ。」

 

蒼「どうぞ。」

 

蘭「ライブ、ちゃんと見てますので。」

 

蒼「・・・・・・え?」

 

 

 

そう言って、蘭は離れて行った。・・・・・・まぁ、いっか。

 

 

 

 

 

 CiRCLEのカフェに来てドリンクを1つ注文して席に座ると、

 

 

 

?「蒼空さーん!」

 

蒼「ん?」

 

 

 

声が聞こえてきた方を見ると、切姫3姉妹がこっちに来ていた。

 

 

 

夜「2人とも、飲み物は何がいい?」

 

朱「私はアイスティーを。」

 

ク「オ、オレンジジュースを・・・。」

 

夜「アイスティーにオレンジジュースね。蒼空様、しばらく妹たちを見ていてください。」

 

蒼「はいよ。」

 

 

 

相変わらず面倒見がいい姉だこと。

 

 

 

朱「蒼空さん、準備の方は良いのですか?」

 

蒼「あぁ。さっきリハが終わったから、しばしの休憩だ。」

 

朱「そうだったんですね!・・・・・・良かったね、クロエ?」

 

ク「うん・・・。」コクッ

 

蒼「うん?どゆこと?」

 

朱「実は、クロエが蒼空さんとライブ前に話したいって言ってたので・・・。」

 

蒼「なるほどね。」

 

夜「2人とも、お待たせ。朱菜、話したかったのはクロエだけじゃないでしょ?」

 

蒼「そうなのか?」

 

朱「えへへ・・・。はい、実は私も話したくて・・・。」

 

ク「夜華お姉ちゃんも・・・、でしょ・・・?」

 

夜「え!?」

 

蒼「ふ~ん・・・、そうなの~?」

 

夜「え!?え、えっと・・・・・・、はい・・・・・・。」

 

 

 

おお!夜華が顔を真っ赤にしてる!珍しい!からかったかいがあるぜ!

 

 

 

?「お~い!蒼空~!」

 

蒼「ん?・・・・・・よぉ、リサ!それにみんなも!」

 

 

 

Roselia5人がやって来た。でも、テーブルが4人用なだけに、9人も同じ席に座るのには少々無理があるな。

 

 

 

紗「朝倉さん、その方々は?」

 

蒼「?・・・・・・あぁ、そういや、初めましてだな。紹介するよ。切姫夜華、朱菜、そしてクロエだ。」

 

 

 

俺の紹介に続くように3人はお辞儀をする。

 

 

 

蒼「そして、本格派ガールズバンドの『Roselia』だ。」

 

 

 

同じように、お辞儀をするRoselia。

 

 

 

海「蒼空~。あっ、いた。」

 

 

 

タイミングがいいのか悪いのか分かんないけど、海璃がロビーから出て来た。

 

 

 

海「そろそろ準備してって。」

 

蒼「了解。じゃあ、みんな。ライブ、楽しみにしててくれ。」

 

 

 

俺はその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

蒼空君はライブの準備に行き、私たちは互いの名前しか知らない状態で残されました。

 

 

 

燐「あの・・・・・・、蒼空君とは、どこで知り合ったの・・・・・・ですか・・・・・・?」

 

夜「蒼空様とは、孤児院で初めてお会いしました。」

 

あ「こじいん?」

 

リ「孤児院ね。・・・・・・でも、なんでそんなところで?」

 

夜「ワタクシたちは捨て子なのです。みんな、今となっては親の顔も思い出せません。」

 

 

 

その言葉を聞いて、何も言えなくなりました。

 

 

 

夜「気にしないでください。親がいないことが苦だとは思っていません。むしろ、今はこの朱菜とクロエとの、義理の姉妹という関係を楽しんでいます。」

 

紗「あなたはそうかもしれませんが、」

 

夜「2人もそうですよ。その証拠に、ほら。」

 

 

 

私たちは夜華さんが指した方を見ると、いつの間にか朱菜さんとクロエさんはカフェのレジにいました。

 

 

 

夜「仲良くケーキを頼むほどに・・・。」

 

リ「あ、あはは・・・。」

 

友「そういえば、蒼空も両親がいないんだったのよね?」

 

夜「はい。錘様・・・・・・私たちがいた孤児院の設立者が蒼空様と和美様を保護して、そこでワタクシたちはお会いしたのです。」

 

リ「そうなんだ~。蒼空って中々昔のこと話さないから、ちょっと初知り~。」

 

燐「夜華さん・・・・・・。蒼空君と・・・・・・初めて会った時・・・・・・どんな感じ・・・・・・でしたか・・・・・・。」

 

朱「ただいま~。」

 

ク「皆さん、よろしければ・・・。」

 

朱「一緒に食べませんか?」

 

 

 

2人はマカロンタワーを買って、机に持ってきました。

 

 

 

あ「え!?いいの!?」

 

紗「宇田川さん!いくらなんでも・・・。」

 

夜「構いません。皆様と一緒に食べれる物を買ってきてと、ワタクシが頼みましたので。」

 

Roselia(い、いつの間に・・・・・・。)

 

夜「皆様は飲み物とかは大丈夫ですか?」

 

友「・・・・・・。」

 

リ「折角だし、みんなドリンク買って、ライブまでお茶しよ?蒼空の過去話を聞きながら。」

 

 

 

何故か蒼空君の過去話を楽しそうに話す夜華さんたちと共にライブまでお茶してました。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

切姫姉妹とRoseliaのご対面~。だけど、今回の話は書く予定の無かったストーリーなため、雑になってます。すみません。

ちなみにですが、『クロエ』も、作者の妄想系妹キャラです。和美はなんか最近元気キャラになってしまって、大人しい妹キャラをと思って・・・・・・。狙っちゃダメよ。


では、また次回。


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第29話

蒼「ENDRECHERIとしてCiRCLEのライブに出演する朝倉蒼空は、リハ終了後に切姫姉妹とRoseliaに出会い・・・、」

リ「ちょっと蒼空!いくらなんでもアレは無いと思うよ!」

蒼「アレってなんだよ?」

リ「アタシたち来たら速攻いなくなって!今は会話が弾んでるからいいけど!」

蒼「じゃあ良かったじゃん。平成最後に友達増えて。」

リ「そういうことじゃなくて!」

蒼「では、第29話どうぞ!」


蒼空君のライブを見に来た私たち。今は、仲良くなった切姫さんたちと一緒にいます。切姫さんたちは蒼空君のライブだけ見たいってことだったので、私たちたちだけで、Pastel*Palettes、Afterglow、Poppin'Partyのライブを見ていました。

 

 

 

紗「驚きました。まさか戸山さんが飛ぶなんて・・・!」

 

友「あのライブパフォーマンスは想像つかなかったわ・・・!」

 

リ「おーい、2人ともー?」

 

 

 

先の2バンドは普通にいつも通りでしたが、Poppin'Partyのライブが、・・・・・・色々凄かったです。

 

 

 

あ「ウサギ可愛かったね、りんりん!」

 

燐「う、うん・・・・・・そうだね・・・・・・あこちゃん・・・・・・。」

 

 

 

この流れ、どこかで・・・・・・。気のせいにしておきましょう。

 

 

 

朱「皆さーん!」

 

リ「あっ!こっちこっち~!」

 

 

 

朱菜さんがやって来ました。夜華さんはクロエちゃんを心配そうにフォローしつつ、私たちと合流しました。

 

 

 

燐「クロエちゃん・・・・・・大丈夫・・・・・・?」

 

ク「うん・・・大丈夫・・・。蒼空お兄ちゃんの・・・ライブ・・・見たいから・・・。」

 

夜「・・・・・・似た者同士ですね。

 

 

 

そして、準備が整ったのか、会場が暗くなりました。

 

 

 

 

 

 聞こえてきたのは、どこかで聞いたことがあるメロディー。すごく聞き覚えがあるのですが・・・・・・。すると、ステージの中心に蒼空君が出てきました。

すぐに歌いだし、今演奏している曲名が『シャルル』だと分かりました。右手にマイクを持ち、左手は音程に合わせて少し上下させています。

Bメロまで歌うと、1番ではなく2番のサビを歌い始めました。最初は間違えたかと思いましたが、わざと2番のサビを歌っているようです。

サビを歌い終えるとステージ上は青いライトで薄く照らされています。Cメロを歌い始めると、蒼空君だけゆっくりと照らされています。

たった1曲だけですが、しかもカバー曲で、ENDRECHERIの作り出した世界に引きずり込まれた感じがします。最後の歌詞を歌い終わると、ステージ上は真っ暗になりました。

 

 

 少しすると、ピアノ音が聞こえてきて、蒼空君が歌い始めました。A'メロからは海璃さんが歌い始めます。今のところ、演奏は紫音さん、歌うのは蒼空君と海璃さん、他の2人はコーラスのみ。

 

 

 

リ「ねぇ、この曲知ってる?」

 

友「いいえ、知らないわ。」

 

紗「私もです。もしかして、新曲ですかね・・・?」

 

 

 

 サビが終わるとCメロに入り、蒼空君が力強く歌います。歌っている歌詞を一番伝えたいからと感じるほどに。

ラスサビでは蒼空君と海璃さんが歌い、和美さんと龍哉さんがコーラスに。紫音さんは一生懸命キーボードを弾いて、曲が終わりました。客席からはただただ大きな拍手だけが送られました。

 

ステージの照明が明るく照らされ、5人がハッキリと見えました。

 

 

 

蒼「皆さんこんにちはー!」

 

\こんにちはー!/

 

蒼「ENDRECHERIの朝倉蒼空です!」

 

\キャー!/

 

海「皆様、ごきげんよう。」(イケボ風)

 

\ごきげんよー!/

 

 

 

・・・・・・あれ?海璃さんってあんなキャラでしたっけ?それに、よくお客さん合わせれますね。他のメンバー笑ってますけど。

 

 

 

海「ENDRECHERIの・・・・・・美剣海璃でーす!」

 

 

 

・・・・・・なんでしょう、響の声優で、友希那さんそっくりな人みたいな挨拶だけど。あの人はプロレスはしない・・・・・・よね?

 

 

 

和「はい!ENDRECHERIのベース、朝倉和美です!みんな、イエーイ!」

 

\イエーイ!/

 

和「はい、次万丈!」

 

龍「え!?俺!?・・・・・・ドラムの万丈龍哉です!みんな楽しもうぜー!」

 

紫「キーボードの鳥羽紫音です。皆さん今日は楽しもーねー!」

 

 

 

これで5人の挨拶が終わりました。・・・・・・中々個性が強そうな・・・・・・。

 

 

 

海「ね。というわけでね、え・・・・・・結構いるんだっけ?会場内。」

 

和「うん、あの、ステージと客席の間を少し狭くしてね、沢山の方が今会場にいる」

 

蒼「ホント(最前列の人)近すぎだよ、どうしたらいいか分からん!」

 

 

 

和美さんの言葉を遮るように蒼空君が喋り始めました。

 

 

 

蒼「あの・・・、ENDRECHERI少しの間ね、申し訳ないけど活動休止させていただきましたけど、多分、今までのライブの中で一番近くで見てることになりますよ!」

 

和「ねぇ、ホントに」

 

蒼「視線がもう股間ですもんね!」

 

\www/

 

4人「・・・・・・。」

 

 

 

唐突の下ネタに他のメンバーは失笑してました。

 

 

 

海「えっと・・・、もし今回のライブをね、ブログとかに書く方がいたらここ使ってくださいね。」

 

蒼「でもさ・・・、前にね、こういう感じのライブを見たことがあって・・・、」

 

海「うん。」

 

蒼「で、最前列で見てて、もう釘付け(・・・)だったね。」

 

紫「いや、『釘付け』はちょっと・・・。」

 

蒼「え!?何に『釘付け』だと思ってるの!?」

 

4人「え!?じゃあ、お前(アンタ)は何の話をしてるの!?」

 

 

 

総ツッコミです。

 

 

 

蒼「顔が近くて釘付けだったってハナシ。」

 

4人「あぁ・・・。」

 

紫「アンタはね、最近言葉が足りないの!」

 

和「あの・・・、僕こんなMCする予定じゃなかったんですけど。」

 

海「うん、みんなそう思ってるよ。でもね、」

 

 

 

海璃さんが気を取り直して、話し始めました。

 

 

 

海「ENDRECHERIがこうしてライブをするのが役1年振りなんですね。」

 

蒼「そうなんですよね。まぁ、ちょっとメンバー同士で話し合って色々悩んでたから活動休止させていただきました。」

 

海「まぁでもね、こうやってライブもしてますし。」

 

龍「そう!」

 

紫「こんだけ緩いMCもしてるんでね。心配しなくて大丈夫ですよ。」

 

蒼「えぇ。そういうことで、そんなENDRECHERIですが、先程新曲の方を披露させていただきました。」

 

和「そーなんですよ!」

 

海「はい。『Family~ひとつになること』って曲でね。これは私が作詞で、蒼空が作曲の歌となってます!」

 

蒼「そう。でね、1個裏話をすると、曲を書いてる時に、2番のサビまで書いて『やっと、やっと終わった~!・・・なんだこの詞は!?海璃さん、この長い詞は何だい?』」

 

海「『Cメロですよ!1番伝えたい所だよ!』ってね。」

 

蒼「『うわー!まだあったー!』ってなって書きました。」

 

海「いや~でもいいよね、あの部分!」

 

蒼「ねぇ~。そして、この後2曲披露しますが、1曲は新曲です。」

 

\おおー!/

 

和「はい、『ホテル』って曲でし」

 

蒼「違う、『ホタル』ね!」

 

和「あれ、そうだっけ?

 

龍「1文字違うと大分違うな。

 

紫「か~ず~み~?」

 

和「ひっ!?」

 

蒼「まぁ、ただね、今回フルでは演奏しません。」

 

\えーーー!?/

 

蒼「・・・・・・一応音フルで録音したんですよ。」

 

\聞きたーい!/

 

蒼「・・・・・・CD出したら買う?」

 

 

 

お金取るんですね。

 

 

 

\買うーーー!!/

 

 

 

数名『買う』って・・・・・・。

 

 

 

蒼「・・・・・・検討しまーす。!じゃ、聞いてください、『ホタル』。」

 

 

 

 新曲『ホタル』。蒼空君はエレキギターではなくアコースティックギターを使って演奏するバラード曲。

どこか切ない詞に会場にいる全員が引き込まれています。私と同い年が書いたとは思えない詞に・・・・・・。

蒼空君と海璃さんが歌う、さっきのMCとは別人のように・・・・・・。

最後、蒼空君のギターが会場に響き渡り、曲が終わりました。

 

 

 すぐにエレキとキーボードの音が聞こえてきて、ステージが明るく照らされました。蒼空君はアコギからエレキに持ち換え、演奏しています。曲は『DAYS』。

最初は蒼空君が歌いますが、この曲はデュエット曲なので、誰が歌うのか気になりましたが、すぐに答えが出ました。もう1人は海璃さん・・・・・・かと思えば紫音さんでした。キーボードを弾きながら歌っています。

ラップの部分も見事に歌い、最後の『DAYS』はフルで演奏し、歌いきりました。

 

 

 

蒼「どうもありがとう!」

 

 

 

その言って、5人はステージから去っていきました。ですが、

 

 

 

\アンコール!アンコール!/

 

 

 

会場ではアンコールの掛け声が・・・・・・。私も、もっと演奏を聞きたいと思っています。

 

 

 

\アンコール!アンコール!・・・・・・キャー!!/

 

 

 

そして、それに応えるかのようにENDRECHERIがステージに。

 

 

 

蒼「えぇ・・・、それでは皆さん、規制退場の時間です。」

 

\えーーー!?/

 

蒼「うっさいな!はよ帰れよ!」

 

\えーーー!!?/

 

 

 

・・・・・・前にENDRECHERIのライブ映像見たから分かっているのですが、MCになると喋りが悪くなるんですね、やっぱり・・・・・・。

 

 

 

蒼「・・・・・・でも、我儘で良いと思いますよ。その期待に応えるのが我々だと思っているので。」

 

 

 

その言葉に客席からは拍手が。

 

 

 

龍「おお!蒼空にしてはまともな言葉が・・・。」

 

蒼「って、喜ばせておけば良いかな?」

 

和「龍兄、前言撤回だね。」

 

龍「ホントだよ・・・。」

 

紫「悪い奴だね~。」

 

海「え・・・、今日のライブの感想等書かれる方、ここですよ。ここ使ってくださいねー。」

 

蒼「あの・・・。そこだけ出されるとどうしようも無いんだけど・・・。」

 

海「いやいや、そこはもう『パンッ、パンッ』とね。」

 

和「やっぱり色々広めないと・・・。」

 

海「そうそう。私は今の『パンッ、パンッ』だけでいいので。」

 

蒼「えっと、まぁアンコールも頂いたことだし、我々も、もうちょっと暴れたいし、」

 

\おおーーー!?/

 

蒼「最後にみんなで飛んで、声出して、はしゃいで、ENDRECHERI再スタートに相応しいライブに、『みんな』でしましょう!」

 

 

 

そして、龍哉君がドラムを叩き始める。後で調べた所、曲は『Slave Maker』。蒼空君がソロで歌う曲です。・・・・・・一応、コーラスは入っています。

サビでは客席の人たちも蒼空君に合わせて腕を上げる、盛り上がるに相応しい曲だと思いました。

そして、曲が終わる時に、

 

 

 

蒼「それではみんなででっかいジャンプ!・・・・・・Come on!」

 

 

 

その掛け声でみんながジャンプし、曲を締めました。

 

 

 

蒼「どうもありがとー!」

 

海「気を付けて帰ってねー!」

 

和「バイバーイ!」

 

 

 

こうして、ENDRECHERI復活のライブは終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 ライブを終えて、控え室に戻った俺たち。

 

 

 

麻「ENDRECHERIさん、今日のライブ、凄かったッス!!」

 

日「すっごくるん♪ってキター!」

 

 

 

ん?今腕上げたよね?ロケットライダーのように。

 

 

 

彩「ホンットにしゅごかった!」(噛んでます)

 

 

 

あっ、噛んだ。

 

 

 

龍「あっ、噛んだ。」

 

紫「言わんでいいの!

 

 

 

 

 

蘭「・・・・・・。」

 

巴「どうした、蘭?」

 

蘭「わたしたちより、熱かった。」

 

巴「だな・・・・・・。アタシたちも負けてられないな!」

 

蘭「・・・・・・うん!」

 

 

 

 

 

香「カズミーン!」

 

和「あっ!みんなー!」

 

香「カッコよかったよ!」

 

た「うん!すっごくロックだった!」

 

 

海「カズミンは・・・・・・しばらくあっちにいさせる?」

 

紫「そうしとこうか?」

 

龍「和美ー!話し終わったら戻ってこいよー!」

 

和「はーい!」

 

海「蒼空も、行って来たら?」

 

蒼「うん?どこに?」

 

海「Roseliaのとこ。」

 

 

 

海璃を見ると、『行って来い』と目が訴えてた。

 

 

 

蒼「・・・・・・はぁ・・・、行ってくる。」

 

 

 

俺は控え室を後にして、Roseliaや切姫姉妹がいる所に向かう。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回も長くて申し訳ございません。目標としては3000字いないとはしているのですが、ライブの回はどう頑張っても無理っす。

さて、シャルルとDAYSはガルパバージョン。Familyはキンキの『K album』のピアノバージョン。ホタルは『N album』、Slave Makerはコーイチさんのアルバム『Gravity』に入ってます。ホタルとSlave MakerはアタイのTwitterの『いいね』の所に動画があるので、参考にしていただければ。・・・・・・趣味丸出しな動画ばかりいいねしてますけど。


では、また次回。


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第30話

蒼「ENDRECHERIのボーカル、朝倉蒼空は他のメンバーと共にCiRCLEでライブをした。ライブは成功という結果で終わった。俺はRoseliaや切姫姉妹に会いに行くのだが・・・・・・。」

リ「ねぇ蒼空。」

蒼「またあらすじ紹介Youなの?」

リ「聞きたいことがあるの!!あのライブMC、これからも続けるの?」

蒼「はい、そうだけど。」

リ「・・・・・・ファン減るよ。」

蒼「慣れてる人もいるさ。では、第30話どうぞ!」


 ライブを終え、蒼空をRoseliaたちの元に送り出したのはいいけど・・・・・・。

 

 

 

紫「・・・・・・良かったの?」

 

海「ん?何が?」

 

紫「・・・・・・無理しなくていいのに。一緒にいたかったんでしょ?」

 

海「・・・・・・うん。」

 

 

 

紫音には見透かされてた。でも、そのせいで紫音に体を預けることが出来た。

 

 

 

紫「今は泣きな。上手く誤魔化すから。」

 

海「・・・うん。・・・っ、ぅ・・・。」

 

 

 

声は出さなかったけど、紫音の胸を借りて、私は泣いた。ライブ後に泣くことはたまにあったけど、今回はいつもより多く、涙が出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

海璃たちに言われて、俺は衣装のままRoseliaや切姫姉妹に会いに行った。

 

 

 

あ「あっ!蒼空兄!」

 

 

 

あこがこっちに気付いて、他のみんなもこっちを見た。すると、クロエがこっちに走って来て、

 

 

 

ク「蒼空お兄ちゃん・・・!お疲れ。」

 

 

 

急に抱きついて来て、上目遣いで言う。・・・・・・うん、めっちゃ可愛い。お兄さんドキッとしちゃったよ!・・・・・・て、思っておくよ。その方が喜ぶと思うからさ。

 

 

 

リ「打ち上げとかはいいの?」

 

蒼「あぁ。バカズミがポピパ・・・・・・だっけ?そことお話してるからさ。」

 

リ「そっか、そっか~!」

 

 

 

うん?何?何その言い方?ってかYouお口がにゃーんちゃんみたいになってるけど?

 

 

 

友「っ!」キョロキョロ

 

 

 

いないいない。リアルなにゃーんちゃんはいないよー。

 

 

 

リ「燐子、今がチャンスだよ!

 

燐「え・・・・・・!?で、でも・・・・・・。」

 

あ「りんりん、頑張って!

 

 

 

え?何コソコソ話してんの?

 

 

 

リ「仕方ない。蒼空~、燐子が話したいことがあるんだって!」

 

蒼「え?そうなの?」

 

燐「え!?ちょ・・・・・・、今井さん・・・・・・!

 

 

 

リ「燐子、ファイトだよ!」

 

あ「ファイトだよ!」

 

 

 

そんだけ言って、燐子残してどっか行っちまった。切姫姉妹は・・・・・・ロビーか。

 

そんなことより、今一番の問題は目の前でモジモジしてる燐子さんよ。

 

 

 

蒼「えっと・・・・・・、なんか話があるって本当?」

 

燐「は、はい・・・・・・。」

 

 

 

あっ、あるんだ。てっきりあのギャルが仕組んだものかと。\HIT!/・・・・・・ナレーションの所で殴らないでくれます?ゲームライダーみたいなのが文に出てくるから!

 

 

 

燐「あの・・・・・・今度・・・・・・、」

 

蒼「・・・・・・。」

 

 

 

とりあえず、黙って聞こう。

 

 

 

燐「一緒に、お出かけしませんか・・・・・・?」

 

 

 

・・・・・・え?

 

 

 

燐「あっ!・・・・・・ダメだったら、大丈夫・・・・・・なので・・・・・・。」

 

蒼「いや、行こ。」

 

燐「・・・!ありがとうございます!」

 

蒼「いやいや、お礼されても・・・・・・。」

 

 

 

ってな訳で、どういう意図か分かんないけど、今度燐子とお出かけすることになりました。・・・・・・またお出かけ回なのね。

 

 

 

 

 

その後、燐子と話を終えた後に、ロビーに戻って切姫姉妹に会いに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

蒼空兄たちからの許可も出て、僕は今ポピパと一緒にライブの感想とかを言い合ってる。

 

 

 

沙「それにしても、ライブ中でも『蒼空兄』ねぇ~。」

 

和「ん?ほぉうひたの?」モグモグ

 

有「口にもの入れて喋るなよ。」

 

和「ん?どうしたの?」

 

有「飲み込み早っ!」

 

 

 

結構口に入れてたけど、上手く飲み込めて良かったよ~。

 

 

 

沙「いや、仲良いな~って思って。」

 

和「前からずっとそうだったけどね。でも、香澄と有咲には負けるかな~?」ニヤニヤ

 

有「お前な・・・!!」

 

り「和美ちゃんっていつベース始めたの?」

 

有「確かに、それは気になるな。」

 

た「今日初めて知ったから。」

 

香「教えてー!」

 

和「簡単な答えだよ?・・・・・・ベースは蒼空兄がバンド組んだ時に始めたの。『ベースがいない!』ってなってたから。」

 

沙「兄思いな妹だね~!」

 

和「自慢の妹よ!!」

 

 

 

もうしばらくお話は続きそうだな♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

紫音の胸で泣いていた私は涙が止まったから、紫音から離れた。そして、並んで座った。筋肉バカは気付けばどっか行ってた。

 

 

 

紫「それにしても、いいの?」

 

海「?」

 

紫「傷をえぐるようだけど、蒼空のこと。好きなんじゃないの?」

 

海「・・・・・・好きだよ。でも、蒼空をこの世界に戻してくれたのは、あの人だから。」

 

紫「・・・・・・Roselia。多分、白金燐子さんかなぁ。」

 

海「出来ることなら今の蒼空の気持ちを知りたい。でも、・・・・・・。」

 

紫「アイツ、思った以上に唐変木だもんね~。」

 

海「とりあえず、白金さんに聞いてみようかな?蒼空のことをどう思っているのか?」

 

紫「その辺は・・・・・・任せるよ。」

 

 

 

そう言うと、紫音は私の太腿に頭を乗せてきた。

 

 

 

紫「疲れたから寝かせて。みんな揃ったら帰ろう。そん時には起きるから。」

 

海「・・・・・・はぁ、了解。」

 

 

 

しばらくの間、この体制が続いた。・・・・・・ちょっと周りの視線がきつかった。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

令和一発目とは思えない内容でしたね。・・・・・・すんません。結果、海璃は蒼空が好き。そういうことさ(儚く)。

ってな訳で、またお出かけ回しまーす。今回は2話くらいで終わらせたいな~。


では、また次回。感想やリクエスト等もお待ちしてまーす!


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第31話

蒼「ライブも成功に終わり、燐子と出かける約束をした朝倉蒼空は今日、燐子とお出かけするのだった。」

和「・・・・・・前回のあらすじ、全部言い終わったね。」

蒼「作者が嘆いてたよ。『あらすじ紹介始めたけどネタが出て来ないー!!』って。」

和「まぁ、このコーナーいずれ消えるかな?」

蒼「作者の気分次第だろうな。では、第31話どうぞ!」


ライブも終わり、今日はのんびり・・・・・・CiRCLEに来ていた。日付も飛んで、今は10月中旬。燐子と前に約束した『お出かけ』をするためにここを待ち合わせ場所にして、今燐子を待っていた。・・・・・・今まで何してたって?ライブに決まってんしょ!(←どこの方言だよ!)

 

夏休み明けてから学校だったり(俺以外)、ライブだったりやつてて、今日ようやく2人が空いてる日だったんだよね~。

 

 

 

燐「お、お待たせしました。」

 

蒼「ん?燐子、こんにちは。そんなに待ってないから大丈夫だよ。」

 

 

 

約束で集合場所に来た時によくあるセリフを言った。ド定番なセリフをね。

 

 

 

蒼「それで、燐子はどこに行きたいんだ?」

 

燐「実は、図書館に行きたくて・・・。」

 

 

 

やっぱり、何か行きたい場所は決めてるよな~。

 

 

 

蒼「分かった。とりあえず、そこに行こうか?」

 

燐「は、はい。」

 

 

 

 

 

さぁ、ここで問題!今回燐子が誘ったお出かけ。全部燐子が決めてくると思って俺は何も出かける場所を決めてない。〇か×か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は、×だ。間違えた読者は電流受けてもらおうか?

 

前回読者からボロックソ言われたからある程度は決めてあるさ。これでも俺、男なのよ。めっちゃロン毛だけどね。

 

 

 

蒼「でも、なんでまた図書館なんだ?」

 

燐「実は、テストが近くて・・・・・・。」

 

蒼「うん。」

 

燐「蒼空君と一緒に、図書館で勉強すれば、捗るかなぁって・・・・・・。」

 

蒼「うん。・・・・・・うん?」

 

 

 

今小さい声で何か言った気がしたけど、気にしないようにしておこう。その方が・・・・・・ストーリー的に良いんでしょ?

 

 

さて、ちょっと歩いて図書館に到着~。

 

 

 

蒼「とりあえず、席取らないとな。」

 

燐「うん・・・。」

 

 

 

・・・・・・緊張してる?でも、そんなに人はいないけどな。

 

 

 

蒼「あっ、窓際に空いてる席あるけど、そこにする?」

 

燐「え?・・・・・・あ、あっちが良い。」

 

蒼「ん?」

 

 

 

燐子が指したのは、窓際だけど、周りの目を気にせず本が読める、ちょっと離れた端の席だった。

 

 

 

蒼「・・・・・・確かに、あっちの方がいいな。」

 

 

 

2人でその場所に向かう。4人席でとりあえず燐子は持っていた鞄を置く。・・・・・・ちなみに俺は外出する際に最近いつも身に着けている帽子を置いた。大丈夫よ。左目は前髪で隠してるから。

 

 

 

蒼「それで、燐子さん?」

 

燐「は、はい?」

 

蒼「俺が記憶が正しければ、あなた今日『勉強』しに来たんだよね?俺が読者にクイズ出してすぐに『勉強しに行く。』って言ってたよね?」

 

燐「は、はい・・・。」

 

蒼「なのに、そこにある本は何?勉強に関係なさそうなんですけど?」

 

 

 

そ。彼女の机の上、目の前には勉強に使うノート等がある。だが、その横に5、6冊くらいの分厚い小説が置いてあるのですよ。

 

 

 

燐「はい。息抜きに読もうと思って持ってきた小説ですよ。」

 

蒼「・・・・・・今9時半。12時くらいに昼食取るために一旦ここを出たとしても息抜きで読む量じゃないよね?むしろ勉強が息抜きになるよね?」

 

燐「・・・ はっ!?」

 

蒼「『はっ!?』じゃねぇよ。いつからボケ側(そっち)に行き始めた?」

 

 

 

つーか、いつ持ってきたんだよ・・・・・・。

 

少し落ち込みながら、燐子は小説を戻しに行った。でも、小説が2冊残っていた。数減らしただけかよ・・・。

 

 

 

燐「そういえば、蒼空君は勉強どうしてるの?」

 

蒼「ん?」

 

燐「だって、前に言ってたでしょ?『高校辞めた』って。だから、勉強はどうしてるのかなって。」

 

蒼「あぁ。勉強は・・・・・・残念ながら間に合ってる。」

 

燐「え?」

 

蒼「錘さんの知り合いに教師がいて、アホみたいに勉強叩き込まれたんだよ。一応、高卒までの内容は終わってるんだよね~。」

 

燐「『だよね~。』って・・・・・・。」

 

 

 

まぁその反応が普通だ。あのTeacher恐ろしく怖かったんだもん、教えてる時。ちなみに、高卒の資格も確保済みだ。それは、来年の3月に正式にくれるらしいけど。それは燐子に教えれないよな。

・・・・・・錘さん、知り合いが多いってレベルじゃないんだけど、今考えてみると。錘さん敵に回すと後が怖いな・・・・・・。

 

 

 

蒼「・・・・・・ちょっと本でも見てこようかな?」

 

燐「あっ!だったらオススメを」

 

蒼「勉強は?」

 

燐「・・・・・・蒼空君って意外とケチですね。」ムスッ

 

蒼「どの口が言ってる?」

 

 

 

俺はふらふらと図書館を見てまわる。正直、こんな所は今まで来たことがない。作曲は基本家のスタジオだし。

 

 

 

蒼「・・・・・・あっ、さっき燐子が持ってきた小説。」

 

 

 

ふと目に入ったその本を手に取る。内容は、恋愛小説だった。

 

普通のカップルのラブストーリー。だけど、彼氏の方が事故に遭い、片目を失う。そして、周りの人たちが心配しての行動を彼に取るが、逆にそれがストレスとなり精神を蝕む。その結果、左目の視力が低下、さらに片耳が聞こえなくなる事態になってしまう。

 

 

 

蒼「・・・・・・ちょっと座るか。」

 

 

 

だけど、彼女の方はずっと彼氏の側にいて、彼氏の望みを叶えれるだけ叶えていった。彼女は『わたしはあなたの側にいる。今までも、今も、そして、これからも。他の人はあなたから離れていっても、わたしはずっとあなたの側にいる。居続けるから。』と。そうして、2人を取り巻く環境は変わっても、2人は変わらずに愛し合い、過ごすのだった。

 

 

 

蒼「・・・・・・あっ、もうこんな時間。」

 

 

 

しまった。もう11時半だ。小説の世界に引きずり込まれてたよ~。一巻ものだけど、全部読んじゃった。ただ、何か聞いたことあるような内容だな・・・?

 

 

 

 

 

 

そんなことを思いながら、燐子がいる(であろう)席に戻った。・・・・・・なんでカッコ付けるかって?どっか小説読みに行ってるかもしれないだろ!?




燐子ファンの方、燐子をボケ役にしてすみません!!

でも、直しません!アタシの小説なので!!


次回、ちょっと投稿時間変えてみます。
ヒント:Twitter(?)


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第32話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は一度離れたバンドメンバーと再びバンドを始める。そんなバンド生活を送る中、燐子と出かけることになり・・・。」

燐「なんで私にボケをさせたのですか?」(怒)

蒼「そりゃあ、前の中の人がポンコツだからだろ?」

燐「ボケとポンコツは違います。それに、今は中の人が違いますよ。」(圧)

蒼「じゃあ、辛党ネタ出すか?」

燐「え?・・・・・・ネタあるんですか・・・?」

蒼「あるだろ、普通。では、第32話どうぞ!」


私は蒼空君と一緒に図書館に行き、私はテスト勉強をしてます。でも、『テスト勉強』は口実で本当は蒼空君と一緒にいたいだけで・・・・・・。

 

ただ、問題なのは・・・、

 

 

燐「やっぱり、います・・・・・・よね・・・・・・。」

 

 

窓の外をこっそり見ると、今井さんと氷川さんがいました。それは前回の練習の時のことです。

 

 

 

 

 

リ「ねぇ燐子。蒼空とどっか出掛けたの?」

 

燐「え?・・・・・・いえ・・・・・・。」

 

リ「え!?まだ行ってなかったの!?」

 

あ「あれから2ヶ月だよ!?」

 

紗「仕方ありません。私たちだって練習がありますし、ENDRECHERIもここのところ色んなライブハウスでライブをしていると聞きます。」

 

リ「それでも!・・・・・・分かった!!」

 

紗・燐(うっ、嫌な予感が・・・・・・。)

 

リ「蒼空に連絡して、次の休みに出掛けてきなよ!お姉さんが上手いこと手を回すから♪」

 

 

 

 

 

 

そして今井さんは友希那さんを説得させ、今日の練習を(無理矢理)休みにしました。

 

 

リ「失敬な!」

 

 

今井さん、まだ喋るタイミングではないですよ。

 

蒼空君は今、図書館を見て回っています。ちなみに今11時。

 

 

燐「早く・・・・・・戻ってこない・・・・・・かなぁ・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

小説を読み終えた後、本を戻して燐子がいる(であろう)席に戻りに行く。・・・・・・が、

 

 

?「あ!あの時の!」

 

蒼「ん?紗夜・・・・・・じゃないな。」

 

日「双子の妹の日菜だよ♪」

 

 

はぁ~。なんでこう上手くことが進まないんだろうか?

 

 

蒼「それで、何かご用でしょうか?」

 

日「うん?・・・・・・お姉ちゃんとリサちーがさっき窓から館内見てて何かあるのかなって思って。」

 

 

・・・・・・うん?『お姉ちゃんとリサちー』?・・・・・・またかよ!?2人には説教が必要だな!いや、紗夜はストッパー役か?前みたいに。

 

 

日「あっ、今は館内にいるよ。」

 

蒼「うん、そこは聞いてない。」

 

日「それで、」

 

蒼「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日「燐子ちゃんと付き合ってるの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼「・・・はぁ!?」

 

日「だって、燐子ちゃんと君が話してる時どっちもスッゴくるん♪ってしてるんだもん!」

 

蒼「いや、だからって、付き合ってる訳無いだろ!?」

 

日「ホントかな~?」ニヤニヤ

 

蒼「第一、俺なんかが燐子と付き合える訳無いだろ・・・。」

 

 

燐子には燐子の未来がある。それはきっと、俺が近くにいない未来なんだろう。俺も、・・・・・・この先の未来なんて分からない。それに、

 

(黒「お前の感じる世界が変わる」 )

 

変なお告げもあるから、そんなのに巻き込む訳にはいかない。

 

 

日「あっ、そうだ!」

 

蒼「え?」

 

日「良いこと思い付いた!」

 

 

うっ、嫌な予感が!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

何故私が毎回ナレーションをするのでしょうか?

 

 

リ「ねぇ紗夜~?蒼空戻ってこないね。」コソコソ

 

紗「そうですね・・・。」コソコソ

 

リ「ってか、なんで燐子窓からだと見にくい位置に座ったんだろうね?」コソコソ

 

 

理由は私たちでしょうね、どう考えても。

 

 

リ「とにかく、燐子と蒼空には良い感じの雰囲気になってもらわないと!」

 

紗「・・・・・・私はてっきり、2人の外出を見守る(ストーカーする)だけだと思ってましたけど、何を企んでいるのですか?」

 

リ「燐子と蒼空をくっつけて、カップルを成立させるのよ!」キリッ

 

 

『キリッ』じゃないですよ。全くこの人は・・・・・・。

 

誤解を招くかもしれないので、先に言います。私がここにいる理由は、白金さんに頼まれたからです。前に白金さんが朝倉さんと出掛けた時に私たちが尾行してたことを知っていまして、白金さんから直々にストッパー役を頼まれました。・・・・・・朝倉さんにはこのことを話したかどうかは分かりませんが。私としてはそっちが不安で。

 

 

リ「さぁて、ちょっとお姉さんが助太刀しようかな~?」

 

紗「止めてください。」

 

 

だが、この時の私は知りませんでした。この後、前回よりさらに頭が痛むイベントが起こることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

ん?・・・・・・あれ?また俺のパート?・・・・・・はい、やります。

 

氷川の妹、日菜が何か思い付いたらしく、すぐにどこかへ向かった。この後何が起きるのか不安で、胃がキリキリし始める。とりあえず燐子のところに戻るため歩きだす。

 

 

蘭「あれ?蒼空さん?」

 

 

アッハッハ!なんでこうも知り合いに会うのかしら?しかも、何故赤メッシュ!?

 

 

蘭「どうしたんですか?こんなところに。」

 

 

アナタに言われたくない、その見た目して。

 

 

蒼「いや~、燐子が勉強したいって言って。」

 

蘭「そうなんですね。・・・・・・デートですか?」

 

蒼「ほほう。男女2人で出かけるということがデートだと言うのかね、君は?」(圧)

 

蘭「い、いや・・・、そういう訳では・・・。」

 

蒼「冗談だよ。・・・・・・デートではないがな。そういうそっちは?」

 

蘭「え?・・・・・・わたしは、これを読みに。」

 

 

へぇ~、華道の本ね。華道・・・。華道・・・?え!?華道!?その見た目で!?

 

 

蘭「華道の家元なので。」

 

蒼「へぇ~。」

 

 

うわ~焦った~!・・・・・・心読まれてる感じでは、ないな。良かった~、今回は顔にも出てなくて・・・。こういう時ナレーションって便利だな♪

 

 

蘭「そういえば、燐子先輩はいいんですか?」

 

蒼「え?・・・・・・あっ!?ごめん蘭、もう行くわ!またな!」

 

 

俺は蘭に適当に挨拶してすぐに燐子のところに向かう。

 

たどり着いた時、燐子は席にいた。だけど、問題は・・・・・・。

 

 

日「蒼空君遅いよー!」

 

リ「どこで寄り道してたの~?」

 

紗・燐「「・・・・・・。」」

 

 

1人だけかと思ったら、4人に増えていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故!?




はい、ややこしくなりました。

『生徒会役員共』ってツッコミの勉強になるよね~。ボケは下ネタが多いけど。


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第33話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送っていた。そんな中、燐子の誘いで今、図書館に来ているのだが・・・。」

蘭「そういえば、前回のナレーション見ましたけど、ずいぶん素敵なことを言っていましたね、わたしのこと。」

蒼「え!?えっと・・・。」(汗)

蘭「心火を燃やして、ぶっ潰される覚悟・・・・・・決めました?」

蒼「あんだけ言ってアレだが、嫌です!さて、どうなる第33話!?」

蘭「あなたの命も、ね?」(怒)

蒼「え?・・・・・・いやーーーーー!!!」


前回、燐子がいる席に戻った俺だが、

 

 

リ「さて、お昼どうしようか?」

 

日「あたし、ハンバーガー食べたい!」

 

紗「日菜、静かに。ここは図書館よ。」

 

燐「・・・・・・。」

 

 

なんで人増えてるのかな・・・・・・。しかも、面倒くさいメンツが2人いらっしゃるのかしら?

 

 

燐「はぁ・・・。」(折角蒼空君と2人きりになれると思って今井さんに少しだけ頼ったのに・・・。)

 

紗「はぁ・・・。」(今井さんだけならなんとか抑えれると思ったのに、よりにもよって日菜がいるなんて・・・。)

 

紗・燐「「はぁ・・・。」」

 

 

なんか2人が悲しんでるのは分かる。とりあえず、紗夜は無罪かな。頑張ってストッパーしてる感じだったから、あのギャルの。

 

 

リ「じゃあみんなでハンバーガー食べに行こー!」

 

日「おー!」

 

蒼・紗「「静かに!!」」

 

日「あっ!蘭ちゃーん!」

 

蘭「あっ、日菜先輩。」

 

日「蘭ちゃんも行こー!」

 

蘭「え?どこに?」

 

蒼・紗「「止めなさい!!」」

 

 

結局、おてんばお嬢さんを止めれず計6人で近くのハンバーガーショップに行くこととなりました。

 

 

日「あっ!彩ちゃーん!」

 

彩「あっ、日菜ちゃん!って、凄いメンバーだね・・・。」

 

 

そりゃそうでしょ。半分Roseliaに、日菜、蘭、俺ってメンツなら驚かない方がおかしいくらいだ。

 

 

日「あたし、月見バーガーのセット!」

 

 

コラー!その名前言うとどこのハンバーガーショップか分かっちゃう人いるでしょ!?

 

 

紗「この時期にありましたっけ?」

 

 

コラ!ツッコめよ!何普通に考えてんだ!?・・・・・・確かに、10月は月見バーガー無いと思うよ!投稿した日は5月だけどね!その辺はストーリーの都合上で誤魔化しなさいよ、上手いこと!!

 

 

リ「アタシもそれ!」

 

 

もうメンドクサイから注文シーンカットな!

 

 

日「えー!?」

 

 

『えー!?』じゃねぇよ!注文シーンだけで絶対尺取るだろ!?その調子だと!

 

 

リ「まぁ、日菜だからねぇ~。」

 

 

お前もだよ!お前らある意味ベストマッチなんだよ!尺を取るって意味では。

 

 

 

 

 

はい、カットして食事シーンをどうぞ!

 

 

蘭「・・・・・・なんで、こうなったんですか?」

 

日「みんなで食べた方が楽しいでしょ?」

 

紗「日菜が迷惑かけてすみません。」ペコリ

 

蒼「なんか巻き込んですいません。」ペコリ

 

蘭「いえ、大丈夫ですけど・・・・・・大丈夫なんですか?」

 

蒼「そう見えてるなら、無理してるって思った方がいいよ。」

 

 

視線を右に向ける。

 

 

蘭「あぁ、なるほど。」

 

 

簡単に説明するよ。現在6人席に座ってる俺たち。片側は壁で、そっち側は奥からリサ、蘭、燐子。通路側はリサの対面に日菜、その隣に紗夜、そして俺って位置で座ってる。

 

 

リ「それでさ~、蒼空と燐子は付き合わないの?」

 

蒼「率直に聞くのね、お嬢さん?」

 

日「ねぇねぇ、付き合わないの?」

 

燐「・・・・・・。」///

 

 

赤くしないの。

 

 

蒼「俺は・・・・・・。」

 

紗「うん?どうかなさいました?」

 

蘭「?」

 

燐「蒼空君・・・・・・?」

 

蒼「・・・・・・なんでもない。悪いけど、とっとと食べて、場所を変えよう。ここじゃあ他の客に迷惑になるから。」

 

リ「そうだね。長話になるからね♪」

 

 

『長話にする』の間違いだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

蒼空君が何か言いかけてから、ちょっとテンションが変わった・・・・・・気がします。まるで、何かに警戒しているような。

 

 

蘭「皆さん、申し訳ないんですけど、この後予定があって・・・・・・。」

 

日「そうなの?残念・・・。」

 

紗「勝手に連れてきておいて・・・。」

 

蘭「あっ、でも楽しかったですよ。・・・・・・また、聞かせてください、お付き合いの話。」

 

蒼「ハハハ。なんのことかな、お嬢さん。」

 

 

蘭さんは先に帰りました。私たちもそれぞれ注文したものを食べ終え、ゴミを捨ててお店を出ようとした時、

 

 

?「あれ~?蒼空君じゃん!」

 

蒼「っ!」

 

 

振り向くと、少しガラの悪い男性が蒼空君に向けて声をかけました。男性の後ろにはさらに2人、取り巻き(?)がいます。

 

 

?「学校に来ないから心配したよ~。」

 

蒼「・・・・・・。」

 

 

この人、そういえば蒼空君のテンションが変わった時にお店に入ってきた人でした。

 

 

蒼「みんな、行こ。」

 

 

私たちは蒼空君についていくように店を出ました。けど、

 

 

?「ちょっとちょっと!『親友』の俺を無視するなよ~!」

 

 

男性は蒼空君の前に立ちました。私たちは蒼空君についていくように出てきたので、蒼空君とは少し距離が空いていました。

 

 

蒼「・・・・・・。」

 

紗「親友?朝倉さんからはあなたみたいな親友はいないと聞きましたが?」

 

リ「ちょっと、紗夜!?」

 

日「お姉ちゃん?」

 

?「親友だって言ってるだろ?コイツには休憩時間ずっと話したもんだよ。ま、ちょっと『遊びで、手が左目に当たっちまった』けどな。」

 

紗「!?」

 

燐「左目・・・・・・。」

 

リ「もしかして・・・。」

 

日「ん?」

 

 

私と氷川さん・・・・・・あっ、紗夜さんの方です。2人で蒼空君の前に立ちました。男性から守るように。

 

 

?「なんだよ?・・・・・・もしかして、蒼空君?学校休んで女の子とイチャイチャしてるの~?悪い子だね~?」

 

燐「蒼空君は・・・・・・あなたのせいで・・・・・・!」

 

紗「あなたたちは自分がしてることが恥ずかしくないんですか!?」

 

?「親友とのコミュニケーションを邪魔すんな。なんなら、お前たちも俺たちと遊ぶか?」

 

燐「蒼空君・・・・・・蒼空君は・・・・・・私が守るから・・・・・・。」

 

 

正直、足の震えが止まりません。凄く怖くて、逃げたい気分です。でも、私の好きな人を守るためなら!

 

 

紗・燐「「!?」」

 

 

覚悟を決めた瞬間、私の頭部に誰かが手を置きました。男性たちは目の前にいるから違う。横を見ると、氷川さんの頭部にも手が置かれていました。その手は、後ろから伸びていて、

 

 

蒼「・・・・・・ん?この置き方、まずかった?」

 

紗「朝倉さん?」

 

燐「蒼空君?」

 

蒼「俺は大丈夫。だから、後ろに下がってて。」

 

紗「でも、」

 

蒼「大丈夫だから、ね?」

 

紗「・・・・・・分かりました。」

 

燐「蒼空君・・・・・・。」

 

蒼「大丈夫だって。俺は燐子のおかげで赤の他人をまた信じることが出来た。だから、信じる心を取り戻した俺を、信じて。ね?」

 

燐「・・・・・・はい。」

 

 

蒼空君は笑顔で一度頭から離した手を再び私の頭に置いて、笑顔で撫でました。私は、蒼空君を信じて後ろに下がりました。

 

 

?「ずいぶん見せつけてくれるね、親友?」

 

蒼「さて、」

 

 

蒼空君は男性の方を向いて、信じられない発言をしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼「どちら様でしたっけ?」




蒼空の過去話で出てきた、蒼空の左目を殴った野郎のご登場だよ。名前は・・・・・・次回出します。


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第34話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送っていた。燐子の誘いで外出するが、氷川日菜に半ば強引に昼食を一緒に取り、店を後にしたのだが・・・・・・。」

紗「朝倉さん、よくご無事で。」

蒼「・・・・・・うん、そん時に一瞬川が見えたんだ。誰かいたけど、誰だったんだろう?」

紗「朝倉さん、それって多分三途の川ですよ!?しかも、その人多分死人ですよ!?」

蒼「さ、無事生きてたことだし、気になるかどうか分かんない第34話をど~ぞ~。」

紗「しっかり前振りしてください。」


蒼「どちら様でしたっけ?」

 

 

蒼空君の発言は、周りの時間を一瞬止めた。・・・・・・まぁ、当然ですよね。

 

 

?「おいおい親友よ。俺のことを忘れたのか?俺はお前の」

 

蒼「うっさいなぁ、分からんって言ったの、俺は。お前みたいな何処の誰かも分からんバカに付き合う時間はこっちにはねぇんだよ。とっとと帰って。」

 

?「あぁ!?」

 

リ「え!?ちょ、ちょっと・・・。」

 

紗「あ、朝倉さん・・・?」

 

 

蒼空君、言葉としては失礼かもしれませんが、ボロクソ言いますね・・・。後ろで聞いてるこっちもビックリですよ。

 

 

蒼「大体、バカキャラはもう間に合ってるんだ。ツッコむこっちのことも考えてくれ。ってか、もう不良自体もう出てこなくていいんですけど?この作品既に2回も不良登場シーンあるし。」

 

 

蒼空君、口が止まりません。

私たちはドキドキが止まりません。・・・・・・悪い意味で。

相手は震えが止まりません。。・・・・・・怒りって意味で(多分)。

 

 

蒼「とりあえず、不良は既に6人も出てるから、不良G、H、Iでいいか?」

 

?「・・・・・・あぁ?」(怒)

 

蒼「ん?聞いてなかった?呼び方だよ、呼び方。面倒くさいから『不良G、H、I』でいいかって聞いてるの。もしかして、外人だった?ごめん、英語なら何とかイケるけど、他の国の言葉ならまだ習ってないんだよ~。あっ、そっか!バカだから日本語も分からなかったりするのか?いや~、ホンット申し訳ない!流石の俺もどっかの『天っ才物理学者』みたいにそこまで頭良くないからな~。」

 

?「・・・・・・いい加減にしろよ・・・!」

 

蒼「お!喋った。」

 

?「俺は『佐藤太郎』だ!!忘れたとは言わせねぇぞ、ゴラァ!!」

 

蒼「え?焼き肉太郎?」

 

太「佐藤太郎だ!!」

 

蒼「あらそう。では、名セリフをお願いします。・・・・・・なんで黙るの?アレだよ、アレ。『夜は焼き肉っしょーーー!!』って。あっ、ポーズ付きでね。さぁ、どうぞ!」

 

太「テメェ、いい加減にしろ!!」

 

蒼「は~、楽しかった!『言葉』での仕返しはこれにて終了っと!」

 

 

え!?仕返しだったの!?その割には、結構喋りましたよね・・・・・・。読者が読む気を無くすくらいの勢いで酷いセリフが飛びましたので、お気に入りが減るか心配なんですけど。・・・・・・って書いてる作者が思ってます。

 

 

リ「ね、ねぇ紗夜?」

 

紗「な、何でしょう・・・?」

 

リ「あんだけ言われたら、怒る?」

 

紗「・・・・・・怒らない方が逆に凄いかと・・・。」

 

リ「だ、だよね・・・・・・。」

 

日「凄ーい!蒼空君ってあんなに喋れるんだー!彩ちゃんとは全然違うね!」

 

 

日菜さん、さらっと丸山さんをディスりましたね。

 

 

蒼「正直に言うと、お前のことは覚えてるよ。・・・・・・残念ながら。」

 

太「今さら言ってももうダメだ!お前を殴らないとこっちの気がすまねぇんだよ!」

 

蒼「あっそう。」

 

太「お前らもだ。覚悟しやがれーーー!!」

 

取り巻き「おぉぉーーー!!」

 

 

相手が後ろにいる人たちに声をかけて、3人がかりで蒼空君を殴りに行きました。

 

 

蒼「さてと・・・。」

 

 

蒼空君は膝まであるロングカーディガンを腰の辺りだけを閉めて、左の手の甲を見せつけるように顔の近くに持ってきて、

 

 

蒼「さぁ、ショータイムだ。」

 

 

蒼空君は相手に向かって歩きだす。そして、相手の拳を鮮やかにかわして、相手の追撃をまるで踊りのようにかわし、蒼空君が蹴る。手を使わずに前転したりと手を使うのは拳を受け流す時と手を使って回転する時だけでした。

 

 

日「お姉ちゃん!凄いよ、蒼空君!」

 

リ「何か、踊ってるみたい・・・。」

 

紗「えぇ・・・。」

 

燐「カッコいい・・・!」

 

リ「お?燐子、見とれちゃった?」

 

燐「・・・・・・。」

 

リ「・・・・・・シカト?紗夜、燐子さん、完全に見とれちゃってるよ、蒼空に。」

 

紗「・・・・・・でも、あんな動きを見せられたら・・・。」

 

 

蒼空君は取り巻きを蹴り飛ばし、太郎さん(?)の顔のすぐ横に右足を蹴る形で近づけました。

 

 

蒼「よっと!」

 

太「ひっ!?」

 

蒼「そういや、あん時の先生、辞めたんだってな?」

 

太「あ、あぁ、そうだよ!今年度になった途端に教師を辞めちまったよ!それがなんだ!?」

 

蒼「辞めた理由は、誰かさんがいじめられてる写真を職員室で他の先生がいる中でばらまかれて、自分で自分を追い込むだけでなく、他からも批判の声を浴び続けて辞めたんだって。」

 

太「!?なんで、そんなことを・・・・・・!?」

 

蒼「俺の育ての親、顔が広くてなぁ。教師とも繋がってんだよ。」

 

太「じゃ、じゃあ・・・、今度は俺を・・・!?」

 

蒼「お前を消したって、誰も得なんかねぇよ。お前に・・・・・・は!!」

 

 

蒼空君は足を相手の顔からどかすと、すぐに相手の胸を蹴り飛ばす。

 

 

太「がっ!?」

 

蒼「俺がそこそこの仕返しをするだけだ。」

 

 

パッと見、蒼空君より強そうな男性3人を蹴りだけで圧倒しました。

 

 

紗「あ、朝倉さん・・・・・・?」

 

蒼「ん?・・・・・・あ、みんな大丈夫?」

 

日「蒼空君、今の何!?」

 

蒼「ん?今のは『エクストリームマーシャルアーツ』って言って、マーシャルアーツって格闘技にダンスを混ぜた・・・・・・パフォーマンスの一種、だったかな?」

 

紗・燐・リ(うろ覚えなの・・・?)

 

 

すると、私たちの後ろからお店の店員さんが出てきました。

 

 

「コラー!君たち、お店の前で暴れるな!」

 

太「やべ!逃げるぞ!」

 

 

3人は逃げていきました。

 

 

蒼「あっ!えっと・・・、ごめんなさい!」

 

 

蒼空君は店員さんに謝ります。

 

 

「全く・・・・・・、助かったよ。ありがとう。」

 

蒼「いえ、こちらこそご迷惑を・・・・・・、え?」

 

「いや~、アイツら学校帰りにこの店に来ては、他のお客さんが迷惑するほど大きな声で喋ったりするから、正直対応に困ってたんだよ。」

 

蒼「へ、へ~。」

 

 

蒼空君と私たちは、このハンバーガーショップに出入りする迷惑客に一喝したってことで事が済みました。

 

そして、この後の話は次回お話します。




ライダーネタ、入れすぎたかな・・・?

次回、ちょっと恋愛小説感出します!(恋愛小説とは思えないストーリーだね、今回。)


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第35話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は、日々のバンド生活を送っていた。ある日、燐子誘いで外出するも、前に左目を失明する原因となった相手に会うが・・・・・・。」

紗「見事にフルボッコでしたとさ。」

蒼「おいコラ。そんなセリフ台本に書いてないんだけど。ってか、風紀委員がそんなセリフ言うなよ!」

紗「私たちは本当にドキドキでしたよ。あんなに言うとは思っていませんでしたし。」

蒼「・・・・・・それは、すんません。じゃ、第35話どーぞー!」


俺が焼き肉太郎たちを追い払った後、ギャルと天才を風紀委員に押し付け、燐子と2人で午後を過ごすことにした。・・・・・・元々そんな予定だったし。

 

 

蒼「それでなんだけど、燐子はこの後予定あるか?勉強とか。」

 

燐「特には・・・・・・無いですよ。」

 

蒼「じゃあ、ちょっと付き合ってくれるか?」

 

燐「え!?・・・・・・つ、付き合・・・!」///

 

 

え?何?俺なんか変なこと言った!?

 

 

蒼「り、燐子・・・、大丈夫か?」

 

燐「は、はい・・・。大丈夫、です・・・。」(変な意味で言わないですもんね、この人は。)

 

 

まぁ何考えてるか分かんねぇけど、とりあえず燐子と一緒にちょっとオシャレなカフェに入る。前にCiRCLEで練習した帰りに偶然見つけたんだ。名前は『nascita』。・・・・・・カフェのnascitaって改めて考えるとどっかで聞いたことあるような・・・?ま、いっか。

 

 

「いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ。」

 

 

そんなことを言われたから、とりあえず窓際の端の席に座る。

 

 

燐「雰囲気は良いお店ですね。」

 

蒼「あぁ。ただ、客が少ないんだけどな。

 

燐「た、確かに・・・。

 

 

すると、俺たちが座った席に店員さんがやって来た。

 

 

「いらっしゃいませ。ご注文は決まりましたか?」

 

蒼「俺はコーヒーで。燐子は?」

 

燐「私は・・・・・・アイスティーで・・・・・・。」

 

「かしこまりました。」

 

 

・・・・・・なんか、見たことある気がする。『前に来たからだろ!?』って思ってんだろ?読者たちは。前に来た時から思ってたんだ。

 

マスターっぽい人は黒髪ロングで着物が似合いそうな女性。

 

さっき注文で来た人はスタイルが良く、お嫁さんになってもおかしくなさそうな女性。・・・・・・どこか海璃に似てるような・・・・・・。

 

 

「お待たせしました。」

 

 

・・・・・・注文したものを持ってきてくれた人は、腰まで伸びた黒髪に女性っぽい顔つきの・・・・・・男性らしいけど。

 

なんか見た記憶がある気がするんだけどなぁ・・・・・・。

 

 

燐「美味しい。あっ、蒼空君。」

 

蒼「ん?」

 

燐「ここに来た理由って何?」

 

蒼「え?・・・・・・理由は、ある・・・。」

 

燐「どんな理由?」

 

蒼「まぁ・・・ちょっとしたことなんだけど、燐子って、」

 

燐「うん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼「好きな人っているの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐「・・・・・・え!?」

 

蒼「え!?あっ、いや、別に深い意味は無いよ!ただ・・・・・・、」

 

燐「う、うん・・・・・・。」ゴクゴク

 

蒼「初めて会ってから、俺といることが多かったし、燐子も年頃の女子高生なんだから、そういう人とかいるのかな・・・って。」

 

燐「・・・・・・。」

 

 

・・・・・・黙ってしまった。仕方ないよな。こんな質問しちまった俺が悪いんだから。

 

 

蒼「ゴメン、今の質問は無しで。とりあえず、音楽のことなんだけど、」

 

燐「え!?・・・・・・う、うん。」

 

蒼「次の1月1日に俺たちライブするんだ。」

 

燐「うん。・・・・・・うん!?」

 

蒼「うん。それで、Roseliaには世話になってるから、良かったらと思って。」

 

 

俺はポケットからそのライブチケットを出して、燐子に渡した。

 

 

蒼「無理に都合合わせなくていいから。無理してまで来て欲しくはないからさ。」

 

燐「う、うん・・・・・・。」

 

 

それから、少し気まずいまま、店を後にした。・・・・・・俺が料金全部払おうと思ったら、燐子に止められて、それぞれの注文したものの料金を支払いました。

 

 

燐「蒼空君。」

 

蒼「ん?」

 

燐「あと1ヶ所、行きたいところがあるんだけど、いい?」

 

蒼「?・・・・・・構わないけど。」

 

 

俺は燐子が行きたいという場所に行くため、燐子についていった。・・・・・・だって燐子、場所教えてくれないんだもん。




Returns聞く度にラスサビ辺りでうるっと来てます。そんなReturnsをリピートしまくりよ!


ちょっとアンケートします。期限は18日の午後21時です。


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第36話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送っていた。燐子の誘いで外出するも、あれやこれやとハプニングが続出して・・・・・・。」

龍「なぁ、この前さぁ、」

蒼「なんだよ、筋肉バカ。」

龍「いきなりかよ!?・・・・・・この前感想で『タグ増やした方がいい。』って書かれたけど、なんでだ?」

蒼「簡単だよ。作者が無能すぎる上に、ノープランであんなことやこんなこと書くから読者に言われたんだよ。」

龍「お~!なるほど!」

蒼「さて、そんな無能な作者が描く(一応)恋愛小説第36話をどーぞ!」

龍「ひでぇー・・・。」


私が蒼空君と一緒に来たのは夕焼けが綺麗に見える河川敷です。

 

 

蒼「・・・・・・ここ?」

燐「はい。・・・・・・ちょっと、そこのベンチに座りましょ?」

蒼「あ、あぁ。」

 

 

偶然視界に入った公園によくあるベンチに並んで座りました。

 

 

蒼「・・・・・・。」

燐「・・・・・・先程の話ですが、」

蒼「ん?」(・・・・・・とりあえず、黙って聞こう。)

燐「好きな人は・・・・・・います。」

 

 

私は意を決して話を始めました。

 

 

燐「その人とは、今年の7月に会いました。学園ドラマの王道展開的な出会いでした。」

蒼「へぇ~。」

燐「その人は体と心に傷を負っていました。」

蒼「へぇ~。・・・?」

燐「最初は、ただ支えるだけで良かったんだけど、段々とその人のことを考えると胸がドキドキするようになって・・・。」

蒼(ん?7月に会って、体と心に傷を負っている。どっかで聞いたような・・・・・・。)

燐「今は、ずっとその人の隣にいたいって思うほどにまでなっていて・・・・・・。」///

蒼「・・・・・・えっと、燐子。ちなみに、その好きな人の名前って分かる?」

 

 

大分答え言いましたけど、分からないのでしょうか?

 

 

 

 

 

そもそも私には今回誘った理由があります。実は、今井さんにこんなことを言われていまして。

 

 

リ「燐子、蒼空が今一番心から許せてる人物はきっと燐子なんだよ!だったら、蒼空にその気持ち伝えよ!大丈夫!絶対成功するから!」

 

 

・・・・・・言葉遣いが酷いかもしれませんが、余計なことをしてほしくなかったです。でも、この気持ちは本当なので、ここはハッキリと。

 

 

燐「わ、私の好きな人は・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝倉蒼空さん。あなたです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

俺は自分の耳を疑った。

 

 

燐「朝倉蒼空さん。あなたです。」

 

 

燐子には迷惑ばかりかけている(と思う)から、正直そんな恋愛対象じゃないと思っていた。

 

 

蒼「え?・・・・・・。」

燐「・・・・・・。」///

 

 

燐子が俺のことが好き。このことは本当だろう。だけど、俺自身がこの事実を普通に受け入れられない。正直、燐子だったら付き合いたいと思う自分がいる。だけど俺は片目を失明している上に、あの黒コートからの未来のお告げもある。だから俺は、

 

 

蒼「・・・・・・確かに燐子とは付き合いたい。」

燐「っ!じゃ、じゃあ」

蒼「でも、俺は左目を失明してるし、きっと他にも・・・・・・。だから、燐子には迷惑をかけたくない。燐子には幸せになってほしいんだよ。一般的な明るい生活を送ってほしいんだ。」

燐「・・・・・・。」

蒼「だから・・・・・・、その・・・・・・、」

燐「嫌です・・・・・・。

蒼「え・・・?」

燐「そんなの、嫌です・・・・・・。」

蒼「り、燐子・・・・・・?」

燐「蒼空君の気持ちは、なんとなく分かります。でも、だからといって・・・・・・蒼空君と一緒にいて幸せになれないなんて決めないでください。」

蒼「・・・・・・。」

 

 

何も言えなかった。燐子のことを考えてのことを言ったのにそれを否定されてしまった。俺の頭の回転の悪さを実感出来るタイミングだ。

 

 

燐「蒼空君が辛い時は私が支えます。でも、私は蒼空君の力になれることが嬉しいから、支えるんですよ。」

蒼「・・・・・・。」

燐「・・・・・・押しつけがましく言ってすみません。でも、私は蒼空君と一緒にいたいんです。これから、ずっと・・・・・・。答えは後日でも、大丈夫ですので。それでは。」

蒼「燐子。」

燐「は、はい。キャ!?」

 

 

燐子は立ち上がり帰ろうとしたが、俺は燐子を呼び止め、抱きしめていた。

 

 

燐「そ、蒼空君・・・?」

蒼「ありがとう、燐子。おかげで、未来と向き合える気がする。」

 

 

燐子を抱きしめるのを止めて、俺は燐子の目を見た。

 

 

蒼「こんな俺でも、付き合ってくれるか?」

燐「・・・!何度も言いましたよね?私は蒼空君と一緒にいたいって。」

 

 

そう言った燐子は俺に抱き着く。そして・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唇を重ねた。ただ触れ合うだけのキスだが、互いにその思いを感じるキスだった。

 

 

燐「・・・・・・しちゃい、ましたね・・・・・・。」

蒼「・・・・・・だな。」

 

 

そのまま2人でまたベンチに座る。

 

 

蒼「それにしても、積極的だったな、今の燐子は。まさかキスまでしてくるなんて。」

燐「え!?そ、それは・・・・・・、そんな雰囲気だったから、つい・・・・・・。」///

蒼「ハハッ。・・・・・・改めて、こんな俺だけど・・・・・・これからもよろしくお願いします。」

燐「こ、こちらこそ・・・・・・よろしくお願いします。」

蒼・燐「「?・・・・・・ハハッ」

蒼「さて、帰るか?」

燐「そうですね。」

 

 

俺たちは肩を並べて帰った。途中手を繋いだり、人目を気にして離したりしたけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼「あっ、そうだ。燐子、俺たちのことなんだけど・・・・・・。」

燐「はい?」




告白シーン上手く書けてますかねぇ?スッゴク自信無いんですけど!


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第37話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送っていた。前回燐子の気持ちを知った蒼空は自分の気持ちも打ち明け、晴れて恋人関係になりましたとさ。」

燐「そういえば蒼空君。前回最後に何か言おうとしてたけど・・・・・・?」

蒼「そこは・・・・・・第37話で発表だ!」


燐子と付き合うこととなって数日が経った。今日は楽器店『nascita』に来ていた。理由は、

 

 

千「ふぅ。・・・・・・どうかしら?」

蒼「・・・・・・まぁ、ここまで出来れば後は基礎を応用した技術を磨いていくだけだな。」

 

 

女優の白鷺千聖のベースのレッスンをしていた。・・・・・・誰か今『浮気か!』って考えた奴いるだろ!?違うからな!これは『教師』と『生徒』としての関係だからな!

 

 

千「そういえば、」

蒼「ん?」

 

 

片付けてる時に話しかけてくる女優。・・・アタシらそんなに馴れ合いしてたっけ?

 

 

千「Roseliaの白金燐子と付き合ってるの?」

蒼「・・・・・・誰から聞いた?」

千「同じパスパレの氷川日菜だけど・・・。あなたと知り合いなんでしょ?」

 

 

あの天才・・・!いや、『天才』ってより『天災』だな!

 

 

蒼「・・・・・・いや、悪いけど俺と燐子はそういう関係じゃないよ。」

千「そうなの?てっきり日菜ちゃんからそんなような話を聞いたのだけれど・・・。」

 

 

アイツ口軽いんだな!今度何かしらお仕置きしてやらないとな!

 

 

千「あっ!ごめんなさい!時間が!ありがとうございました!」

蒼「ん?・・・あぁ!またな!」

 

 

慌ただしく出て行ったよ・・・。まぁ、俺が教えることはもうなさそうだし、呼ばれることも無いだろう。

 

俺と燐子は、・・・・・・さっき言ったように恋人関係ではない。そういう設定にしてある。あの天才(天災)今井リサ(ギャル)に知られるとろくなことが起きないから、そのためにね。『燐子が俺のことが好き』って知ってる奴や薄々感づいてる奴に関しては、『その気持ちは前に聞いたけど保留にした。』って言って誤魔化す予定。・・・・・・上手く行けば良いけど・・・・・・。

 

 

ク「お兄さん・・・。」

 

 

ドア越しにひょこっと顔を見せるクロエ。・・・・・・久しぶりの出演だな。

 

 

蒼「どうした?」

ク「この後・・・予定ある・・・?ギター・・・教わりたくて・・・。」

 

 

この子、意外なことにアコギ練習してるんだよな~。まぁ、俺としてはしっくりくるけど。

 

 

蒼「ごめんな。この後ライブの打ち合わせがあるんだ。また今度教えてやるからさ。」

ク「うん・・・。」シュン

蒼「・・・・・・。」

 

 

クロエ、意外と甘えん坊なんだよなぁ。・・・・・・仕方ない。

 

 

蒼「クロエ、おいで。」

ク「っ!・・・・・・うん・・・!」

 

 

クロエを手招きすると、2歳年下と言うより10歳の子のようにこっちに来た。そんなクロエに俺は、

 

 

蒼「許せクロエ。また今度な。」

ク「イテッ。」

 

 

クロエのでこに人差し指と中指をコツンと当てる。

 

 

ク「うぅ・・・。いつ、教えてくれる・・・?」

蒼「そうだな。・・・・・・3日後かな?」

ク「・・・!うん!その日まで・・・我慢する・・・。」

 

 

携帯のカレンダーを見て、教えれる日を教えると、クロエはニコッと笑う。この仕草、到底15歳とは思えないんだけど・・・。

とにかく、俺はクロエの頭を撫でて、nascitaを後にする。

 

 

蒼「じゃ、またな。」

ク「うん・・・!バイバイ・・・。」

 

 

近くに停めていたバイクに乗り、とある場所に向かう。

 

 

蒼「ふぅ。・・・・・・久しぶりだな、ここに来るのは。」

 

 

バイクから降りて、その建物内に入る。

 

 

「あの・・・、こちらは立ち入り禁止ですよ。」

蒼「え?いや、」

?「ん?・・・・・・蒼空・・・君・・・?」

蒼「あ!巧さん!お久しぶりです!」

巧「蒼空君!お久しぶりだね~!・・・・・・あ!君、ごめんね。この小僧、僕の知り合いなんだよ!」

 

 

コイツ・・・!『小僧』って言いやがったよ!!

 

俺はこの男性『葛城巧(かつらぎたくみ)』と一緒に建物内を歩いていた。ちなみにこの男、俺らが大きいステージをする時にスタッフたちを指示してくれるマネージャー的存在だ。俺たちよく弄るけど。

 

 

巧「にしても、また来てくれるなんて、嬉しいね~。」

蒼「そのわりには受付スタッフに俺のこと伝えてなかったみたいだけど?」

巧「あはは~、忘れてた♪」テヘ

 

 

お~お~、このおっさんホント一発ぶん殴ってやろうか?

 

 

巧「俺のジョーク通じてる?」

蒼「・・・・・・残念ながら通じちゃってるよ。残念ながら。」

巧「根に持つなよ!?・・・・・・あっ、着いたぞ。」

蒼「スタジオの場所変わった?」

巧「あぁ、ちょっとリニューアルしたんだぜ!」

蒼「あーそー。」

 

 

そのスタジオに入ると、今回のライブに出演するサポートバンド、ダンサー、そして裏方スタッフが大勢いた。入って早々、色んなところから俺の名前が聞こえてくる。

 

 

蒼「皆さん、お久しぶりです。それから、色々と迷惑かけてすみませんでした。」

 

 

周りから「気にするな。」みたいな言葉が沢山飛んでくる。・・・・・・みんな俺の事情知ってるの?

 

そして、サポートバンドのリーダーが俺のとこに来た。名前は『武田建(たけだけん)』。俺たちの楽曲のアレンジ等もしたりする、頼れるお父さん的存在だ。

 

 

建「蒼空君、久しぶりだね。」

蒼「建さん、お久しぶりです。」

 

 

建さんが差し出す手を握り、握手をする。

 

 

建「紫音ちゃんから事情は聞いてたけど・・・・・・、うん、良い顔になったな!」

蒼「そ、そうですか・・・?」

?「蒼空君、ちょっとセッションしないか?他のみんなは学校終わってから来るんだろ?それまでの間だけでも!」

 

 

今話しかけてきたのは『堂島浩平(どうじまこうへい)』。建さんと一緒で楽曲アレンジ等音楽面で俺たちを支えてくれて、基本的にはギター、ベース、キーボード、ドラムのアレンジが多い。そして、弄られ担当。

 

建さんはストリングス等、全体のアレンジをしているから、建さんの方が立場は上だ。でも、発想力は建さんより上・・・・・・の時があるから、2人でアレンジしてる、らしい。最近は。

 

 

蒼「そうですね。後、新曲もいくつか持ってきたので聞いてほしいですし。」

 

 

他のメンバーが来るまで後1時間。セッションしたり、新曲聞いてライブ時のアレンジや演出方法を考えて、ライブへの期待にみんなが胸を膨らませていた。




ってことで、またライブの回がありまーす。

蒼空と燐子の関係、上手く隠しきれるのでしょうか!?・・・・・・アタシ『無理』に1票~。


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第38話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送っていた。燐子と恋人関係になったが普段と変わらない生活を頑張って送っていた。」
燐「でも、私前回出番なかったですよ?」(圧)
蒼「おい、友希那・・・・・・じゃなくて某ワンダーあ〇〇いみたいに圧出てるぞ。出番については作者が悪いから、作者に殴り込みに行け。」
燐「分かりました。」(圧)
蒼「うわ・・・、キャラが・・・。あっ、第38話どーぞ!」


ライブの打ち合わせで来たはずなのに、セッションしたりしている俺。・・・・・・ノリノリだけど。そこに、

 

 

海「失礼しまーす!」

 

 

海璃たちがやって来た。

 

 

和「蒼空兄!受付の人に止められた?」

蒼「え?う、うん・・・。まさか・・・?」

和「僕もだよ~!」

蒼「たーくーみーさーん!?」

巧「ひっ!?あ!そ、そうだ!ライブの話しないとな!」

蒼・和((逃げやがった・・・。))

海・龍・紫(((逃げたな・・・。)))

 

 

さて、巧さんが逃げてくれたおかげで、ライブの話を始めた。俺たちは今までもそうだったけど、言いたいことバンバン言いまくって、スタッフは・・・・・・それを上手くまとめたり、そこから更なる提案をしたりしていた。時々笑いが起きたりしたけど、それは・・・・・・今まで通りで、懐かしく感じた。

 

 

巧「さて、とりあえずまとめてみるよ。3日後くらいにまた集まって」

蒼「あっ、巧さん!」

巧「どったの?」

蒼「出来れば、3日後は止めていただけないかなぁって。」

巧「なんか予定あるの~?」

蒼「はっは~。お兄さんその笑みは何かな~?(圧)・・・・・・いつも行く楽器店のとこの子にギター教える約束してて・・・。」

全「あぁ~、納得~。」

 

 

アハハ・・・。前にもこんなこと言ってみんなに「納得~。」って言われたことあったな~。(遠い目)

 

 

巧「分かった。4日後ならいいだろ?」

蒼「あぁ。そこなら問題ない。」

巧「じゃあ、みんなもそれで。」

 

 

これで解散となった。ライブの打ち合わせはとりあえず終了となり、帰ろうとしたら、

 

 

建「蒼空君。」

蒼「ん?・・・はい。」

和「蒼空兄、先行ってるね~。」

 

 

建さんに呼ばれた俺はスタジオの近くにある休憩スペースに来ていた。

 

 

建「ほら。」

蒼「うおっ!?・・・・・・コーヒー奢るってことは、何か長話するってことですね?」

建「僕の悪いクセ、かな?」

蒼「・・・・・・自覚してる?」

 

 

とりあえず、並んで椅子に座る。

 

 

建「それで、ずいぶんと良い顔になったな~。何かあったのか?・・・・・・『目のこと』以外にも。」

蒼「・・・・・・建さんにはお見通しなのね~。」

建「何とは聞かない。ただ、後悔はするなよ。」

 

 

ふと建さんの目を見ると、真剣な眼差しをしていた。

 

 

蒼「・・・・・・しませんよ、絶対。」

 

 

その目に向き合うように、俺は答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外に出ると海璃たちが待っていた。

 

 

海「おっそーい!建さんと何話してたの!?」

蒼「男だけの会話!」

龍「じゃあ俺はOKだよな?」

蒼「悪いな。バカは却下だ。」

龍「何をーーー!!」

 

 

バカをからかった後、和美は俺のバイクの後ろに乗り、それぞれの自宅に帰った。

 

 

蒼「さ、着いたぞ。」

和「よし!晩御飯何にする?」

蒼「シェフのおまかせで頼む。」

和「オッケー!」

 

 

和美が料理を作ってる間、メールが2件入った。

1つは燐子からだ。内容は、

『明日、楽しみだね♪』

・・・・・・楽しみなのはいいけど、恋人同士でこんなメールのやり取りとかするの?・・・・・・とりあえず、俺も楽しみだと返信した。

もう1つは、紫音からだった。内容は、

『20時にファミレスに来て。』

・・・・・・何故!?疑問が残るが、とりあえず『了解』と送った。

 

 

和「蒼空兄、出来たよ~。」

蒼「ん?おう、今行く。」

 

 

2人で夕食を取る。

 

 

蒼「あっ、この後ちょっと出掛けてくる。」

和「どこに?」

蒼「ファミレス。紫音が・・・・・・曲のことで相談があるって。」

和「気をつけてよ!夜は暗いんだから!」

蒼「・・・・・・知ってることを教えてくれてありがとう。」

 

 

和美も少しは心配性が和らいだ。『一緒に行く』って言わなくなったし。

俺は夕食を済ませた後、バイクに乗ってファミレスに向かった。紫音のことだから、いつも行くファミレスだろう。だがこのファミレス、ENDRECHERIの時もそうだが、Roseliaの時もこのファミレスなんだよな~。ホンット、偶然ってスゴいね!

 

ファミレスに入ると、まだ紫音は来ていなかった。とりあえず、窓際の4人席に座り紫音を待つ。

 

 

「お客様、ご注文は?」

蒼「うーん・・・。とりあえず、ドリンクバーを。」

「かしこまりました。」

 

 

ドリンクを用意して、しばらく窓の外を見ていると、一台バイクがやって来た。ふとその人を見てみると、なんということでしょう。紫音さんではありませんか。(とある番組風)

 

 

紫「ごめん、遅くなって。」

蒼「いや、別に良いんだけど・・・・・・。」

紫「あっ、ドリンクバーと大盛ポテト1つ。」

「かしこまりました。」

 

 

さらっと注文してるし・・・・・・。

 

 

蒼「呼び出した理由を聞きたいんだけど、その前に1つ。」

紫「どうぞ。」

蒼「あのバイクは何?学校は原付免許取得禁止じゃなかったっけ?」

紫「普通は、ね。色々手を回してゲットしたの。大丈夫、ちゃんと講習は受けたから。」

蒼「あーそ、あーーそ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでしばらく、紫音と会話することになる。・・・・・・大盛ポテトなんて、Roseliaと来た時以外でファミレスで注文したの初めてだよ。




スパン早いですか?・・・・・・思ったより早く書けちゃった♪

コロコロ書き方変えてすみません。(今さら)どの書き方が皆さん読みやすいんですかね?(セリフ部分に少しスペースを空けるか空けないか、ですけど。)


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第39話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送っていた。ライブの準備も本格的に始まったが、そんな夜に紫音に呼び出されるのだが・・・・・・。」
紫「話始める前に1つ確認したいんだけど?」
蒼「なんでしょ?」
紫「作者って・・・・・・ライブシーン書くの嫌なんだっけ?」
蒼「じゃなきゃ第37話の後書きであんなこと言わないって。じゃ、第39話をど~ぞ~。」


俺は今、紫音に呼び出されてファミレスに来ていた。

 

 

蒼「さて、前振りは終わったから本題に入っていただけます?」

紫「そうね。それじゃあ・・・・・・。」

 

 

紫音は一口ドリンクを飲み、

 

 

紫「・・・・・・燐子さんと付き合ってるんでしょ?」

蒼「・・・・・・。」

紫「・・・・・・。」

 

 

しばしの沈黙。とりあえず、否定しとかないと。

 

 

蒼「悪いけど、俺と燐子はそういう関係じゃな」

紫「この前、見ちゃったんだよね~。2人が手を繋いで帰ってるとこ。」

蒼「え゛!?」

 

 

ヤバ!変な声出ちった!

 

 

紫「お姉さん黙っておくから、話しなよ~。」

蒼「・・・・・・ホントに黙っててくれるんだろうな?」

紫「アタシが秘密をばらしたことあったっけ?」

蒼「・・・・・・そういやそうだったな。」

 

 

確かに、紫音は口が硬い。俺は燐子に告白されたことを話してしまった・・・。

 

 

蒼「でも、本当はこんな関係になるとは思ってなかったんだ。」

紫「・・・・・・なんで?イイ雰囲気だったけど?」

蒼「そりゃあ、・・・・・・俺はこんなんだし、燐子に迷惑かけて、不幸にしたくなかったから・・・・・・。」

紫「はぁ・・・。アンタ、ガキだね。」

蒼「あぁ!?お前なぁ!」

紫「そんなこと言って、燐子さんは折れてくれた?」

蒼「!・・・・・・いや、逆だったよ。俺の力になりたい、ずっと一緒にいたいってさ。」

紫「ふ~ん、青春してるね~。」

蒼「うっせ!」

 

 

ニヤニヤしながらこっちを見やがる・・・!まるでどっかの今井リサ(ギャル)だな。「何をーーー!!」うるさい、うるさい。

 

 

紫「ま、アタシも上手くフォローするよ。まだ隠していたいんでしょ?」

蒼「・・・・・・あぁ。」

紫「そんな蒼空に報告。海璃、アンタのこと好きなんだよ。知ってた?」

蒼「・・・・・・いや、知らなかった。」

紫「だろうね。」

蒼「え?いつから?」

紫「えっと・・・、確か初めてライブした後くらいから、だったかな?」

蒼「そんなに・・・・・・。」

紫「・・・・・・ま、燐子さんとの関係を隠しておくんだったら、すぐに海璃に言わなくていいよ。あの子の気持ちに対する返答は。」

蒼「・・・・・・分かった。」

 

 

さらっと頭を抱える内容言いやがって・・・・・・。いつかは言わないとな、海璃には。

 

 

紫「・・・・・・さて、暗い話はお終い!とりあえず、これ見て。」

 

 

紫音はショルダーバッグから2枚の写真を取り出し俺に見せてきた。

 

 

紫「どっちが好み?」

 

 

どっちも同じ花だけど、使っているカメラが違うのか、写真の感じが違った。1枚は中央に写した絵があって周りが白い写真。もう1つは映画のフィルムとかにある左右に四角いのが並んでいて、少しレトロな感じがする写真だった。

 

 

蒼「俺は・・・・・・こっちかな。」

 

 

俺は後者の映画のフィルムのような写真を選んだ。

 

 

紫「へぇ~。そっちか~。」

蒼「で、これがなんだよ?心理テストか何かか?」

紫「いや。・・・・・・じゃあ、この写真はあげるよ。」

蒼「?・・・・・・どうも。」

 

 

訳も分からずその写真を貰い、店を後にする。今回は俺が会計をした。『また相談乗るね、恋愛面も♪』って言うから、またこんな事があるだろうと思って。

 

 2台同じ形のバイクが並んだ駐輪場に行き、帰り支度をしてると、

 

 

紫「蒼空。」

蒼「ん?」

紫「はい、これ。」

 

 

紫音が袋を渡してきた。そこまで大きくはないが・・・。

 

 

蒼「何これ?」

紫「いいから、開けてみて。」

 

 

袋を開けると、四角い物体が入っていた。取り出してみると、レンズが2つ付いて首から提げれるようストラップも付いた青色のカメラ(?)だった。

 

 

蒼「カメラ・・・・・・だよな?」

紫「そ。『blackbird,fly』って言う『2眼レフカメラ』だよ。」

蒼「へ~。でも、なんで?」

紫「前にもあったと思うけど、父さんが貰ったらしくてね・・・。それと、この『ポラロイドカメラ』を。」

蒼「・・・・・・そういや、前にもあったな。」

 

 

紫音が金持ちのお嬢さんってのは前に話したけど、紫音の親父さん色んな人との交流で色んなの貰うけど、殆ど娘の紫音に渡してるんだよ。それが俺たちのとこに来たりしてるけど・・・。

 

 

蒼「ってことは、今回も?」

紫「お父さんがね、『良かったら、蒼空君にあげてもいいよ!』って意気揚々と。」

蒼「へ、へぇー・・・。」

 

 

その後、紫音からカメラの使い方を教わり、

 

 

蒼「よし。紫音、原付免許取った記念に1枚。」

紫「お!いいよ!」

 

 

初めて、このカメラで撮影した1枚は、

 

 

蒼「よし!脅しの写真ゲット!」

紫「・・・はっ!しまった!」

 

 

ちょっとした腹いせでもあった。

 

 

蒼「まぁ、その辺は半分冗談だけど。お前の親父さんに連絡しないとな。」

紫「番号覚えてるの?」

蒼「変わってなければ携帯に入ってる。」

 

 

夜遅くに電話するのは少し気が引けるが、娘通して貰った物だ。お礼はしないとな。

 

 

紫父『もしもし?』

蒼「もしもし、朝倉蒼空です。夜遅くにすみません。」

紫父『おお!蒼空君!久しぶりだね、元気にしてたかい?』

蒼「はい、おじさんも元気そうで。」

紫父『お世辞かい?そんなことより、何か用件があるのだろ?』

蒼「はい。紫音から『2眼レフカメラ』をいただいて、そのお礼をしたくて。」

紫父『気にしなくていいよ。それより、君はそっちを選んだんだね。それじゃあ、』

 

 

おっと、なんか嫌な予感がする・・・・・・。

 

 

紫父『君の家に現像するスペース、欲しい?』

 

 

ハハハ・・・!だと思ったよー!

 

 

蒼「あの・・・・・・、俺の家をどうしたいんです?年上に言うのもアレですが。」

紫父『決まってるだろ。君が住みやすい理想の家に『Reform』するためさ!』

 

 

電話の向こうで『キリッ!』って顔しながら言ってるのが目に見える・・・。しかも、意外と発音がいい・・・。

 

 ちなみにこの人、俺が原付免許を取ったのをどこで知ったのか知らないけど、急に押しかけてきて『バイク置くスペース欲しい?リフォームするけど。』って言ってくるほどの人間だ。でも、納得の理由がある。それは、

 

 

紫父『安心しなさい。錘さんにも伝えておくから。』

 

 

まさかの錘さんと繋がっていたってことだ。

 

 

蒼「まぁ・・・、今回はお願いします。図々しいかもしれませんが。」

紫父『まかせなさい!『明日1日』で終わらせるから!』

蒼「おい。」

紫父『大丈夫!『超優秀な人材』を揃えるから!』

蒼「おいコラ。」

 

 

と、まぁこんな感じで話は進み、電話は終了した。

 

 

紫「傍から聞いてたけど、お父さんがまた困らせた、よね?」

蒼「相変わらずのテンションでした。」

紫「アハハ・・・。」

 

 

それぞれバイクに跨り、互いに挨拶して家に帰る。

 でも、このカメラは少し・・・・・・いや、だいぶ嬉しかった。ちょっとカメラが欲しかったから。明日の燐子とのデートが楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが、問題が2つ。

1つは明日リフォームが終わるまで家に入れないこと。偶然にも明日は土曜日で、和美も出掛けるそうだから、そこは何とかなる。

 

もう1つは、悲しいことに通販で『blackbird,fly』の赤色を頼んでいて、今日届いていた。そして、開ける前に紫音に貰ったってハナシ。・・・・・・しばらくそのまま保管かな?




蒼空のゲットしたカメラ、すっごく簡単に言えば、『ディケイド』のカメラです。

次回、燐子と『正式』なデート回です。


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第40話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送っていた。ライブの準備も始まり、紫音からカメラを貰った蒼空は今日、燐子とデートをすることに・・・・・・。」
和「そーいえば、蒼空兄。昨日来てた配達物って何?」
蒼「お子ちゃまには関係ない物だよ。」
和「さらっとガキ扱いしたね、今。ねぇ!?」
蒼「さぁ、どうなる第40話!?」
和「ってか、もう40話だよ・・・・・・。」(遠い目)
蒼「・・・・・・長いことやって来たな・・・。」(遠い目)


今日は土曜日。別名、『燐子と付き合い始めて最初のデート』の日だ。・・・・・・誰だ、今『散々デートしてただろ?』って思った奴。そんな方には、後ろから飛び膝蹴りしてやる!!

 

集合場所は、いつもの如くさーくる・・・・・・じゃない、CiRCLEだ。燐子が来るまでの間、紫音から貰ったカメラで色んな景色を撮影していた。

 

 

燐「蒼空君。」

蒼「ん?」カチャ

 

 

声がした方をカメラで見ると、燐子がいた。そして、運悪くシャッターを切った。・・・・・・『運悪く』ではないけど、わざとでもないぞ。

 

 

燐「いきなり・・・。ってそのカメラは?」

蒼「これ?紫音がくれたんだ。」

燐「紫音さんって、確かお金持ちの・・・?」

蒼「そ。親父さんがくれて、いらないからって俺にくれた。」

燐「そ、そうなんですね・・・。でも、他の娘から貰った物を肌身離さず付けてるんですね・・・・・・。」

 

 

おっと、いきなりヤンデレになったよ・・・・・・。お嬢さん、付き合い始めたらこんな性格になっちゃうの?

 

 

蒼「えっと・・・、燐子。紫音がこれをくれた理由は、『沢山素敵な燐子を写してあげて。』ってさ。」

燐「え・・・?そ、そうだったんですか?・・・・・・ん?なんで紫音さんの言葉に私の名前が?」

蒼「後で説明する。とりあえず行こ?」

 

 

今日の燐子さん、もしかしたらヤンデレ化する確率が高いんちゃうん?言動気をつけないとな~。

 

今日は午前中、紅葉を見に行くことになっている。ちょっと心を休ませたいってのが1つの理由だ。そして、近場で有名な紅葉が見れる公園に来ていた。

 

 

燐「綺麗ですね。」

蒼「あぁ、綺麗に色づいてるなぁ。」

 

 

燐子をわざと先に歩かせ、俺はカメラを構える。

 

 

蒼「燐子。」

燐「はい?」

 

 

燐子が振り向くと同時にシャッターを切る。

 

 

燐「蒼空君?」

蒼「悪い悪い。でも、燐子と紅葉ってのを撮りたかったんだよ。絵になると思ってさ。」

燐「そ、そんな・・・。」///

 

 

その後、ちょっと恥ずかしがってる燐子を紅葉をバックに数回撮った。どんな写真になるのか楽しみだな。

その後、燐子と公園を歩く。・・・・・・期待してるかどうか知らないが、手を繋ぎながらね。

 

 

燐「そういえば、さっきの話なんだけど、なんで紫音さんから私の名前が出たの?(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

あの・・・、何故急にヤンデレ化しちゃう!?

 

 

蒼「えっと・・・、燐子さん。とりあえずその目を戻してから聞いてくれ。」

燐「うん・・・・・・。」

 

 

戻ってない!戻ってない!・・・・・・仕方ない、この状態のまま聞いてもらうか・・・。

 

 

蒼「実は、紫音に俺たちが手を繋いでるところを見られてたんだよ。」

燐「・・・ え?」

 

 

おっ!光が戻った!

 

 

燐「し、紫音さんに・・・・・・、見られてたんですか・・・・・・!?」

蒼「そうらしい。とりあえず、俺たちのことは秘密にしていてくれるって。このカメラは『恋人祝い』らしいよ。さっき言ったあのセリフ言いながら。」

燐「そ、そうですか・・・・・・。」///

 

 

あ、燐子の頬も紅葉・・・・・・じゃなくて赤色に。

 

 

蒼「それと、一回手を放すぞ。」

燐「え・・・?」

蒼「Roseliaがいるから。

燐「え?どこに・・・・・・?

蒼「上手く誤魔化そう。とりあえず、そろそろ昼飯にするか?」

燐「そ、そうですね・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

さて、誰視点だ?

 

 

正解は、朝倉蒼空でしたー!視点が変わらなかった・・・。

そんなことより、今俺と燐子は昼食を取るためにファミレスの入り口(・・・)に来ていた。・・・・・・とっとと入れって思ってるでしょ?理由は、

 

 

紫「偶然だね~。ご一緒していい?」

 

 

『偶然』という単語を使ってくる紫音がいたのよ~。

 

 

紫「『恋人』だったら退くけど、『違う』もんね?」

蒼「!・・・・・・あぁ、俺はかまわない。燐子は?」

燐「・・・・・・大丈夫、です・・・・・・。」

 

 

ヤンデレ化しないか心配!だけど、紫音の言い方からして、わざとタイミングよく合流した感じだな。・・・・・・何かあるのか?

席について、それぞれメニューを選び、注文する。その後すぐに紫音が口を開く。

 

 

紫「そうだ、燐子さん。連絡先交換しない?」

燐「え?・・・・・・は、はい・・・・・・。」

蒼「ん?」

 

 

紫音と燐子は『LI〇E』で連絡先を交換する。その後すぐに燐子の携帯に着信が来る。紫音からの挨拶かなと思ったが、それと同じタイミングで俺の携帯にも着信が来た。

 

 

蒼「ん?」

 

 

画面を見ると、

 

 

紫『しばらく本題はこっちで話す。口では音楽話ね♪』

 

 

しかも、よく見ると俺と燐子と紫音のグループトークになってた。とりあえず、返事をしよう。

 

 

蒼『了解。』

燐『了解(^o^ゞ』

 

 

・・・・・・ん?あれ?見間違い?燐子が顔文字を使ってる。そんなキャラだっけ?

 

 

 

さて、どうでもいいことに作者が燐子のチャットを上手く書ける自信がないってことで、簡単に・・・。

 

口では燐子と紫音が同じキーボードってことで話が弾んだ。俺は所々会話に入れず蚊帳の外だったけど、すぐに会話に戻らされた。

グループトークでは、俺と燐子が付き合ってることを改めて話し、どうやって隠すかを考えていた。・・・・・・こう思うと器用なことしたな~。

 

よし、じゃあ簡単に事も進んで、飯も食ったし、トークシーンどうぞ!

 

 

紫「ねぇ、隠すのがしんどいんだったら、双方のバンドには打ち明けた方がいいんじゃない?」

蒼「なっ!?」

 

 

トークシーンに入った途端にこれかよ!?ビックリするだろ!?

 

 

紫「そうすれば、他のみんなも少しはフォローしてくれると思うよ?」

蒼「それは、そうなんだが・・・・・・。」

燐「・・・?蒼空君?」

 

 

俺には『隠す』に対して信用が皆無に近しい人間が3人程いる。

さぁまず1人目は、今井リサ!・・・・・・察して。

2人目は、万丈龍哉!・・・・・・バカだから何かのタイミングで言いかねん。

そして3人目、朝倉和美!・・・・・・アイツもそこそこバカだから(略)。

この3人だな、要注意なのは。

あと『要』では無いが、あこと友希那も注意した方がいいよな?

 

 

紫「・・・・・・まぁ、うちのバカ共はなんとかするとして、」

燐(『なんとかなる』じゃないんですね・・・・・・。)

紫「そっちのお嬢さんたちだね~。特に約1名は。」

 

 

あ!コイツさらっと他人の心読んだな!?・・・・・・いや、読まなくても察するか。

 

 

燐「今井さんたちは・・・・・・きっと大丈夫、ですよ・・・・・・。」

蒼「燐子・・・?」

燐「私の・・・・・・大切な、バンドメンバーですから・・・・・・。」

蒼・紫「「・・・・・・。」」

燐「っ・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼「・・・・・・分かった。」

燐「・・・!」

紫「蒼空?」

蒼「燐子がそう言うんだ。それに、アイツらを信じるって前に決めてたこと、思い出したんだ。」

燐「蒼空君・・・・・・!」

紫「はぁ・・・。昔、左目を失明する前と同じで人が良すぎるよ?」

蒼「そうか?それに、毎回周りをうろちょろされるのも困るしな!」

 

?『ギクッ!?』

 

 

俺は最後の方に隣の席に聞こえる程度にボリュームを上げた。そして席を立ち、隣の席に行く。

 

 

蒼「・・・・・・よく7人で座れたな。」

 

 

説明する必要ないと思うけど、一応ね。席に友希那、紗夜、リサ、あこ、海璃、万丈、和美。この7人が座っていた。

 

 

 

 

 

俺たちはとりあえずファミレスから出て、近くの喫茶店に入る。・・・・・・店には迷惑かけるが10人で。

そして、俺は燐子のことと海璃の気持ちに答えるための覚悟を決めた。




遅くなりました!(?)キャラ崩壊させすぎましたかね?

さて・・・・・・図々しいですが、感想お待ちしてます!なんか送ってください!


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第41話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送っていた。燐子と恋人関係になるも、それぞれのバンドメンバーにストーカーされていて・・・・・・。」
紫「そろそろ大事なことを発表するのか・・・・・・。」
蒼「あぁ。覚悟したから大丈夫だけど。」
紫「心して聞かないとね。蒼空が初めてライブした時のひどいMCを」
蒼「そっちじゃねぇよ!そんなの絶対喋らねぇし。俺が覚悟した内容は第41話を見て!」


喫茶店に来たRoseliaとENDRECHERI。・・・・・・今時10人で普通に入れる喫茶店ってあるのか?

 

 

蒼「それで、話なんだけど・・・・・・。」

7人「・・・・・・。」ジー

 

 

見すぎじゃない?目、乾燥するよ?

 

 

蒼「実は、俺は燐子と・・・・・・付き合うことにしたんだ。」

Roselia「・・・ やっとかぁ~。」

 

 

おいコラ、どういうことだ?

 

 

リ「ってか燐子!なんで嘘ついたの!?」

燐「え!?そ、それは・・・・・・。」

紫「隠しておきたかったんだって。」

 

 

なんでアンタが言っちゃうの!?

 

 

蒼「まぁ、大半の理由は()()()()なんだけど。」

リ「だ、誰のこと~?」(汗)

海「・・・・・・。」

 

 

さて、問題は・・・・・・。

 

 

海「ま、しょうがないか。」

蒼「え?」

海「私は、蒼空のそばにずっといれなかった。蒼空を傷つけたくないし、自分も傷つきたくなかったから。」

蒼「・・・・・・海璃。」

 

 

海璃は燐子の方を向く。

 

 

海「燐子さん。・・・・・・いえ、燐子。蒼空のそばにずっといなさいよ。」

燐「・・・!・・・・・・はい。」

 

 

思ったよりゴチャゴチャせずに済んだな。平和が一番だ。

 

 

海「でも、私が燐子のことを『蒼空のそばにいるのに相応しくない!』って思ったら、蒼空を奪うから!」

燐「え!?・・・・・・は、はい・・・!」

海「言い方変えると『NTR』ってやつだけど。」

 

 

はい、平和に済まなかった!コイツ、こんなキャラだったか!?

 

 

あ「?・・・・・・紗夜さん、どーゆー意味?」

紗「宇田川さん、少し外に行きましょうか?」

友「私も一緒していいかしら?」

蒼「和美、万丈、お前らも行け。」

和・龍「「強制!?」」

 

 

ちょっと話についていきそうにないメンツを全員逃がした。・・・・・・俺も逃げたい。だけど、この美剣海璃(お花畑)に制裁を加えないといけないから。

 

 

燐「み、美剣さん・・・・・・、今のって・・・・・・?」

 

 

その発言はアウトだぞ!

 

 

海「ん?・・・・・・あぁ!文字じゃあ伝わりにくいよね?」

 

 

このサイトにいる人間なんてほぼ全員知ってるよ!!

 

 

海「じゃあ説明しよう!『NTR』ってのは」

蒼・紫「「黙れ小娘!!」」

海「ぎゃん!?」

 

 

紫音と同じ考えだったのか、揃って海璃の頭を掴み、顔を机に叩きつけた。もちろん、コップとかは無事だ。

 

 

リ「それでさ、それでさ!2人はどこまでいったの!?」

 

 

そういやコイツまだいたな・・・・・・。

 

 

リ「キスはしたの?それとも、その先までいったの!?」

 

 

・・・・・・リサってピュアな設定じゃなかったっけ?これじゃあただのギャル・・・・・・いや、ただのおばちゃんだぞ?

 

 

燐「えっと・・・・・・、キ」

蒼「手を繋ぐところまでだ。」

リ「え!?そうなの!?」

紫「ビックリでしょ?未だにキスもしてないんだって!」

 

 

紫音、ナイスフォロー!

 

 

燐「そ、蒼空く」

蒼「いいか燐子。マジメに答えたらアイツにどんだけ弄られるか分からん。上手く誤魔化せよ。

燐「う、うん。

 

 

その後、『双方のバンド以外の人には話さないように』と念を入れて話し、ひとまず解散となった。

 

 

燐「蒼空君。」

蒼「ん?」

燐「美剣さん、蒼空君のこと好きだったの知ってたの?」

蒼「・・・・・・昨日、紫音に言われるまで分からなかった。」

燐「だよね・・・・・・。」

 

 

何、その言い方?まるで俺が唐変木みたいじゃん!←正解!

 

 

燐「そうだ。明後日、空いてる?」

蒼「お前学校だろ?それに、俺その日ギター教える約束してるんだよ。」

燐「オンナノコナンダネ・・・・・・。」

 

 

はいまたヤンデレ化した!!

 

 

蒼「最後まで話聞いて!?・・・・・・教える相手はクロエなんだよ。」

燐「え?クロエちゃん、なの?」

蒼「どこに『え?』って意味を込めた?」

燐「えっと・・・、クロエちゃんってギターするんだって思って・・・・・・。」

 

 

確か、クロエと仲良いんだっけ?

 

 

燐「私も、一緒に行っていい?」

蒼「あぁ、構わないけど・・・、クロエも学校終わってからだから・・・・・・ってほぼ同じ時間か?」

燐「そう、だと思う。」

蒼「分かった。じゃあ明後日、迎えに行くよ。クロエに教える場所も分かんないだろうし。」

燐「うん。」

 

 

こうして、恋人関係を隠すのは、少し緩和され、燐子のヤンデレ化を心配するようになったのだった。




よーーーく考えて、この回必要だったのか?・・・・・・自分でも分からん。
今日、『ふたつ星のアンサンブル』の星4紗夜が当たった。それだけ。


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第42話

蒼「仮面ライダージードで」
紗「え?」
蒼「天っ才物理学」
紗「朝倉さん!朝倉さん!」
蒼「え?何よ・・・?」
紗「台本違いますよね、それ?」
蒼「え?・・・・・・うおっ!ホントだ!・・・・・・え!?俺台本どこやったっけ!?」
紗「知りませんよ。・・・・・・仕方ありません。ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送りつつ、白金燐子と晴れて恋人関係になる。だが、双方のバンドに隠そうとするも、後をつけられるため、双方のバンドに2人の関係を伝えた。・・・・・・見つかりました?」
蒼「色々探してるんだけど・・・・・・、どこ置いたっけ?」
紗「はぁ・・・。おかげで、作者の別作品の宣伝もしてしまいましたし、朝倉さん、第42話に入るまでに見つけてくださいね。」


 さて、台本も見つかったことだし、本編に入る前に・・・・・・、誰だ、俺が『色んな女の子に手を出してる』って考えてる奴?手は出してないぞ。絡まれることが多々あるだけだ!そして、このことをまだ嘘だと思ってる奴、後で『OVERFLOW』でボッコボコな。

 

 さてと、前回のあの話し合いの後、それぞれの家に帰った。俺と和美は家が同じだけど。

 

 

蒼「ただいま。」

和「ただいま~。」

錘「おかえり。」

蒼・和「「・・・・・・。」」

?「おお、蒼空君。おかえり。」

蒼「和美、警察に電話。」

?「待て待て待て待て!」

和「分かった。」

?「コラコラ!携帯をしまいなさい!」

蒼「はぁ・・・。おじさん、なんでまだいるの?」

 

 

このハテナの人物、正体明かすと紫音の父親だ。どうやら、写真の現像スペースが完成して、現像の仕方を俺に教えるために残っていたらしい。ちなみに、錘さんは『ついで』って理由でいるんだと。

 

 

はい、このシーンおしまい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

日付は飛んで、今日は月曜日。蒼空君と一緒にクロエちゃんに会いに行く日です。蒼空君はギターを教えるそうですが。

学校も終わり、校門に向かって歩いていると、ちょっとした人だかりが・・・・・・。

 

 

燐「・・・・・・?」

紗「白金さん。」

燐「あ、氷川さん・・・・・・。」

紗「あの人だかりは?」

燐「分からない、です・・・・・・。」

紗「・・・・・・そういえば、今日朝倉さんとこの後どこか行くんでしたよね?」

燐「はい。蒼空君が迎えに来てくれ、る・・・と・・・・・・。」

紗「まさかとは思いますが・・・・・・。」

 

 

私たちは人だかりの方へ行くと、その人だかりを作った張本人は、乗ってきたバイクにもたれながら学校周りの景色を撮っていました。

 

 

紗「朝倉さん?」

蒼「ん?・・・・・・おお、紗夜。それに燐子も。こんにちは。それと、学校お疲れ様。」

紗「よくこんな目立つところで待ってましたね?」

蒼「いや~、ここの方が分かりやすいと思ってね。それより、燐子?」

燐「はい、・・・・・・え?ちょっと!?」

 

 

蒼空君は私にヘルメットを投げてきました。蒼空君はバイクに跨がり、エンジンをかけます。

 

 

燐「そ、蒼空君・・・・・・?」

蒼「ほら、行くぞ。」

燐「は、はい・・・・・・!」

 

 

人目を気にせずにバイクの後ろに乗せる蒼空君。私は人目を気にしすぎて若干頭がパンクしそうです。

そして、目的地に向け走り出しました。氷川さんは、その場にいた人たち全員に状況を所々誤魔化しつつ、説明してました。後でお詫びをしないと。

それから、目的地に着くまで、私はずっとスカートを気にしつつ、蒼空君に捕まっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

蒼「燐子。・・・・・・燐子!」

燐「は、はい・・・!」

蒼「着いたよ。」

 

 

燐子を連れて楽器店『nascita』にやって来た。・・・・・・ここに来る途中、ずっと背中に燐子の『アレ』の感触が服越しでも伝わってきて、頑張って運転に集中させるのに必死だった。・・・・・・うらやましいだろ?俺だってこんなこと彼女作ってしてみたいよ!!by作者

 

 

燐「蒼空君。」

蒼「ん?」

燐「これ、どうすればいいの?」

 

 

『これ』とは、ヘルメットのことである。

 

 

蒼「あぁ、シートの上に置いといて。」

燐「う、うん・・・。盗まれない?」

蒼「大丈夫。盗まれないから。」

燐(どこにそんな自信が・・・・・・?)

 

 

うっさい!ほっとけ!その辺は上手いこと盗まれないようになってんだよ!

 そんなこんなで、nascitaに入る俺たち。

 

 

朱「いらっしゃいませ~。あっ!蒼空さん!それに・・・・・・、燐子さん!?」

燐「こ、こんにちは・・・・・・。」

朱「そ、そ、蒼空さん・・・!?な、な、な、何故・・・!?」

 

 

ごめん、なんでそんなに動揺してるの?

 

 

 

 『事情説明中...。』

 

 

 

ん?なんか、変なの出たぞ!?・・・・・・まぁ、いいか?

 

 

 

朱「クロエなら、もうスタジオにいますよ。」

蒼「分かった。燐子、一緒に・・・・・・行くよね。」

 

 

さらっと目が訴えてた。

 

 

蒼「クロエ、入るぞ。」

燐「し、失礼します・・・・・・。」

ク「あ、蒼空お兄さん・・・。と、燐子さん・・・?」

蒼「えっと、『かくかくしかじか』って訳だ。」

燐「ごめんね・・・・・・、勝手に・・・・・・。」

ク「ううん・・・、大丈夫・・・です・・・。」

 

 

『・・・』が多すぎる!作者ようこんな子作ったな!

 

 

そんなこんなで(2回目)、クロエにアコギを教え始めた。燐子は・・・・・・ずっと見ているだけだった。でも、アコギだからそんなに教えることも少ないから、楽曲を使って教えてる。たまに一緒に弾いたりしてね。

 

 

燐「ねぇ。クロエちゃん・・・・・・。」

ク「は、はい・・・。」

燐「クロエちゃんの制服って・・・・・・、花咲川の中等部の、だよね・・・・・・?」

ク「はい・・・、そうです・・・。」

蒼「おお~!確かにそうだ!」

 

 

クロエの制服姿は初めて見たから、何処の学校に行ってるのか分からなかった。

 

 

ク「錘おじいちゃんが・・・お金を、出してくれるって・・・。」

蒼「あの爺さん何でもアリだな。」

夜「確かに、老後の生活を満喫してますよね?」

蒼「あぁ。・・・・・・?夜華!?いつの間に!?」

夜「お久しぶりです、蒼空様。」

朱「わたしもいますよ!」

蒼「店はいいのか?」

夜「客も少ないから行ってきていいよ、と言われたので。」

蒼「あっそ。」

 

 

確かに、この店に来る客は少ないからな。

 

 

朱「そうだ!蒼空さん、1曲弾いてくださいよ!」

蒼「また唐突に」

ク「私も・・・、聞きたい・・・。」

 

 

やっべ・・・、視線が・・・・・・。

 

 

蒼「・・・・・・分かったよ・・・。1曲だけな。」

 

 

チューニングは済ませてあったから、アコギを使って弾き語りをした。曲は『愛のかたまり』。ついでに言えば、アコースティックバージョンだ。原曲聞きたかったら、『Falbum』に入ってるから、買ってね。

 本来は2人で歌う曲だけど、俺以外みんな聞く側だから、両方歌ったよ。実際は違うけど、この作品の設定では俺が作曲したって設定だから『愛のかたまり』はアレンジしやすい。

 

 

蒼「・・・・・・以上です。いかがでしたか?」

夜「流石ですね、相変わらず。」

 

 

成り行きで弾いたけど、こういうのも悪くないな。

 

 

 この後、みんなでカフェに行き(連れて行かれ)、少しお茶をした。この子たちにも一応俺と燐子が付き合ってることを話した(問い詰められて)。・・・・・・犯人は夜華だ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 夜、私は1人ベッドの上でヘッドホンを付けてある曲を聞いていました。いつもならネットゲームであこちゃんと遊ぶのですが・・・・・・。今度会った時何か聞かれたら、上手く誤魔化しつつ謝ろう。

 聞いてる曲は、夕方蒼空君が弾き語りをした『愛のかたまり』。2人で歌うコンセプトの曲を1人で歌ったのをこっそりと録音していました。私は彼の綺麗な歌声に酔いしれつつ、眠りにつきました。・・・・・・誰か『イキすぎてる』って思っています?思っている方、後で覚えていてくださいね?




さて、連日投稿ですが、回を重ねる毎にメタ発言が増えてる気が・・・・・・。

どうでもいいことまたまた発表!今日(5/27)の有償スター60でイベントガチャで七夕イベントの日菜、属性ガチャで今回のイベントの美咲が出た。・・・・・・どうでもいいね。それじゃあ、自動車免許の更新に行ってきまーす!2時間か・・・・・・。


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第43話

蒼「さて、今回はちゃんとやり」
海「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送りつつ、燐子とイチャイチャ生活をしている。爆発しろ。ライブの準備も本格的にスタートして・・・・・・。」
蒼「さらっと他人のセリフを取るな!それから、今ボソッと本音言ったろ!?」
海「ソンナコトナイヨ。」
蒼「ウソつけ!!」
海「証拠は、第43話で見せるから。・・・・・・きっと。」


今日はRoseliaで集まり、ある場所に来ています。

 

 

蒼「ここさ、ダンサーをここに・・・・・・」

 

 

ちなみに、ナレーションは私『白金燐子』がお送りします。・・・・・・台本通り読んでますが、これナレーションっていうか、番組っぽい気が・・・・・・。

今は蒼空君たち『ENDRECHERI』のライブリハの見学に来ています。ここにいる理由は、今から数日前に遡ります。・・・・・・ちなみに、前回から数週間経ってます。

 

 

リ「ねぇ燐子?蒼空と上手くいってる?」

燐「え?えっと・・・・・・。」

紗「今井さん、そんなこと聞かない方がいいと思いますが。」

あ「そうですよ!夜遅くまで一緒にいるんですし!・・・・・・きっと。」

リ「理由は?」

あ「たまにログインしてない日がある!!」

リ・紗「あ~。」

友「それにしては、技術は落ちていないし・・・・・・。両立出来ているなら問題ないわ。」

リ「あるよ!」

友・紗「どこに?」

リ「最近蒼空と何処かに出掛けてる?」

燐「い、いえ・・・・・・。」

友・紗・あ「そうなの?」

燐「最近・・・・・・ライブの準備が忙しいらしくて・・・・・・。でも、休みの日は・・・・・・一緒にいてくれますし・・・・・・。」

友「ENDRECHERIはそんなに準備に追われているの?」

燐「いえ・・・・・・、12月31日と1月1日なので、そんなに急ぐほどでは・・・・・・。」

友「・・・・・・みんな、提案なんだけど。」

4人「?」

友「ENDRECHERIの練習、見学しに行かない?」

 

 

最近は、自分たちの音楽を見つけるためにAfterglowさんと2マンライブをしたりと、色んな形で音楽と向き合っている友希那さん。でも、まさかENDRECHERIの練習の見学に行こうなんて言うとは思いませんでしたが。

 

 

和「良かったら、蒼空兄の近く行っていいですよ?」

 

 

そして、OKが出るとは思いませんでしたが・・・・・・。

 

 

友「私、行ってくるわ。」

紗「では、私も。」

あ「ねぇねぇ、演奏チームのところに行きたいんだけど・・・?」

和「あ、だったら海姉が今いるから一緒に行く?・・・・・・あ、龍兄もいたわ。」

 

 

万丈さん・・・・・・。

 

 

リ「あ!じゃあアタシも~!」

 

 

私も演奏チームのところに行きました。美剣さんやチームリーダー(?)の方を筆頭にライブ用に曲のアレンジをしていました。

ただ、美剣さんが私たちが来たのを知った時からチラチラと私を見てくるんですけど・・・・・・。

 

 

海「えっと・・・・・・、燐子?」

燐「は、はい・・・・・・。」

海「ここ、蒼空いないよ。」

燐「見学に来たんですけど。」

 

 

しまった!思わずツッコミを・・・・・・!私、そんなキャラじゃないのに・・・・・・!

 

演奏チームの練習をある程度見た後、蒼空君たちのいるところに戻りました。

 

 

友「あら?演奏の方はいいの?」

燐「はい・・・・・・。ちょっと・・・・・・美剣さんから逃げたくて・・・・・・。」

友・紗「あー。」

 

 

納得した・・・!友希那さんたちは私と入れ替わりで演奏チームのところに行きました。私は壁際にある椅子に座りました。

ちなみに、蒼空君は紫音さんと振り付けの話をしていました。

 

 

蒼「うーん・・・、ちょっとマイク持ってくるタイミング遅いな~。」

紫「そう?」

蒼「・・・・・・さっきのとこ、もう一回流して。」

『~~~♪』

蒼「最後のさ、『~~~にしよう 君となら』の『しよう』でマイクを持ってくるのは?」

 

 

そうやって、同じ部分を3、4回流してその部分の振り付けを完成させました。

 

 

蒼「巧さん、ちょっと抜けますね。」

巧「はいね~。」

蒼「ん?燐子、こっちに来てたんだ?」

燐「はい。でも、ここにいるので気にしないでいいですよ。」

蒼「いや、スタッフに混ざっていいよ。・・・・・・あ!自販機のところ行くけど、何か飲み物いる?」

燐「いえ、大丈夫ですよ。」

蒼「・・・・・・そっか。ちょっと抜けるけど、なんかあったらすぐに言ってきて。」

燐「分かりました。」

 

 

蒼空君は練習スタジオを後にしました。ちょっと悲しそうな顔をしていて、ちょっと申し訳ないと思いました。

 

 

紫「燐子さん?」

燐「は、はい・・・・・・!」

紫「いや、そんなに緊張しなくても・・・。」

 

 

紫音さんが私の横に来て、座りました。

 

 

紫「どうしたの?」

燐「え・・・?」

紫「さっきの蒼空との会話、なんかあったでしょ?」

燐「そ、そんなことは・・・・・・。」

紫「ん~?」

燐「・・・・・・蒼空君の優しさを、ちょっと・・・・・・。」

 

 

先ほどのやり取りを簡単に説明しました。

 

 

紫「へ~。ま、蒼空は頼ってほしいんじゃない?」

燐「え・・・?」

紫「みんな、ここは初めてでしょ?アタシたちは前からここを知ってるから何処に何があるとか分かるけど。それに、恋人のアンタには少しでも良いとこ見せたい、とか?」

燐「・・・・・・。」

 

 

紫音さんの言うとおりかもしれません。蒼空君は私の恋人。だったら、良いとこ見せたいって思っても、不思議ではない。

 

 

蒼「ふぅ・・・。・・・・・・どうした?」

紫「なんでもないよ~♪」

蒼「・・・・・・あらそ。」

燐「蒼空君・・・!」

蒼「ん?」

燐「あの、ライブへのこだわりを・・・・・・教えて、下さい・・・・・・。」

蒼「え?・・・・・・いいけど。」

 

 

私は蒼空君からライブに、音楽に対する思いを聞いてました。・・・・・・私の発言で紫音さんがガクッてなった気がしたのは・・・・・・気のせいと思っておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

紫「蒼空?」

蒼「ん?・・・・・・なんだよ?」

 

 

休憩スペースでコーヒーを飲んでいる俺に紫音が話しかけてきた。紫音が休憩中に話しかけてくるのは、前は珍しかったけど、最近はそうではないな。

 

 

紫「燐子にカッコつけたかったんでしょ?」

蒼「ぶふーーー!!ケホッ、ケホッ・・・。な、なんでそう思ったんだよ!?」

紫「燐子から聞いたよ~。さっきの燐子とのやり取りの時に、アンタちょっと悲しそうな顔をしてたって。」

 

 

そう言いながら、紫音は自分のコーヒーを作って俺の向かいに座る。

 

 

蒼「・・・・・・心配しただけだ。」

紫「それだけ?」

蒼「・・・・・・そうだよ。アイツ、人見知りだろ?だから」

紫「全く!・・・・・・アンタは、」

 

 

言葉を遮るように喋りだした。

 

 

紫「大切な人に対しては過保護になるんだね~。」

 

 

ニヤニヤするな、気持ち悪い。

 

 

蒼「うっさい、ほっとけ。」

 

 

・・・・・・そんなに過保護なのかなぁ、俺?




今回は燐子視点が8割でした!・・・・・・なんか書いてたらそうなっちゃったのよ~。


3話連続どうでもいいこと発表~!今回の星4はぐみ出ました。以上!


では、また次回!


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第44話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送りつつ、燐子との恋人生活も送っていた。蒼空たちのライブリハを見学しに来たRoseliaは・・・・・・。」
海「全く、こんな時までイチャイチャしてるなんて・・・・・・、もうちょっと練習に集中して!」
蒼「燐子にツッコませたお前が言うか!?」
海「いや~、あれはちょっとしたコミュニケ」
蒼「うっさい!!」バコーン!!
蒼「ふぅ。さて、第44話どうぞ!」


私は友希那さんと一緒に『ライブの演出をどうするか』という話し合いを聞いていました。ちょっと離れたところからですけど。

 

 

友「蒼空に紫音、凄いわね。大人たちに混ざって堂々と発言している・・・・・・。」

燐「そう、ですね・・・・・・。でも・・・・・・、」

 

 

その話し合いから聞こえてくるのは、

 

 

蒼「この時にさ、俺ら演奏してるからフロートに俺らのパネル置いて・・・・・・ってのは」

「却下だ!」

蒼「えー!?ダメ~?」

紫「面白いとは思うけどね。」

 

 

 

友「堂々と発言はしてるけど・・・・・・。」

燐「一般的なイメージとは・・・・・・違うような・・・・・・。」

 

 

私たちでは絶対に出来ないような会話が聞こえてくるんですけど。

ちなみに、『フロート』というのは有名アーティストたちがライブで乗る『移動するステージ』のことです。・・・・・・私は後で調べて知りました。

 

 

友「あら?」

燐「?友希那さん・・・・・・?」

 

 

友希那さんが手に取ったのは、最近蒼空君がずっと持ち歩いている二眼レフカメラでした。

 

 

友「燐子、撮ってあげたら?」

燐「え!?で、でも・・・・・・。」

友「大丈夫、蒼空も怒らないわ。」

 

 

恐る恐るカメラを手に取り、蒼空君がやっていたように写真を撮る準備をした。合っているか不安ですが・・・・・・。(※合っていました。)

 

 

友「燐子、覚えてるの?」

燐「いえ、全部ではないですが・・・・・・。」

 

 

そして、蒼空君の方にレンズを向けてシャッターを切りました。その証拠に小さくシャッター音が鳴りました。そして、私の心臓はそんな音をかき消すほど、ドキドキしていました。

 

 

友「どう?上手く撮れたの?」

燐「わ、分からない・・・です・・・・・・。」

?「他人のカメラで何してんの?」

友・燐「!?」

 

 

声のする方を見ると、腕を組んでいる蒼空君がいました。

 

 

燐「え?い、いや・・・・・・、えっと・・・・・・、そ、その・・・・・・。」

友「り、燐子は悪くないの!私がふと見つけてしまって!それで、つい・・・・・・。」

蒼「・・・・・・はぁ。」

 

 

私は俯いていて、友希那さんは私の前に立って私を庇っていました。蒼空君はため息を1つこぼすと、私の頭にポンッと手を置きました。私は急に手を置かれて、ビックリして顔を上げました。

 

 

蒼「別に怒ってる訳じゃない。それに、友希那が俺のカメラを見つけたところから見てたからなんとなく予想はつくから。」

友・燐「ご、ごめんなさい・・・・・・。」

蒼「だから怒ってないって!・・・・・・しばらくの間、好きに使ってていいよ。」

 

 

蒼空君は私の頭をポンポンと叩くと、大人たちのところに戻りました。

 

 

友「・・・・・・、っ!燐子、大丈夫!?」

燐「は、はぃ・・・・・・。」///

友「・・・?本当に大丈夫?」

燐「・・・・・・・・・・・・。」///

友(大丈夫だけど、今は大丈夫じゃなさそうね・・・・・・。)

 

 

しばらく、動かなかったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

今日のライブリハも終わり、それぞれ家に帰る。俺は現像スペースに入り、今日の撮った分の写真を現像していた。・・・・・・半分は燐子が撮ったやつだけど。

写真を見てると、燐子が撮った(であろう)写真は全て、俺が写っていた。

 

 

蒼「・・・・・・撮りすぎだろ?」

 

 

写真は全て、燐子に渡してやろう。そう思いつつ、現像作業を続けていた。・・・・・・多分、この時の俺はニヤニヤしていたのかもしれない。




あらすじ紹介で海璃は、頭から壁に突っ込み、外まで突き抜けていきました。そして、5階から地面に急降下!


あっ、今日は有償で星2しか出なかったから特に無いよ~。


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第45話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々のバンドライフに精を出しつつ、燐子と恋人生活を送っていた。ライブも近くなってきて、日々準備をする中、恋人にとっての一大イベントがやって来る。」
和「最近、海姉がボドボドになってる時があるけど、何があったの?」
蒼「気にするな、あいつの自業自得だ。」
和「なるほど、いつも通りだね?」
蒼「そーゆー事!じゃ、第45話をどーぞ!」


日にちは飛んで、今日は12月24日。・・・・・・飛びすぎ?知らん!んなもん作者に言え!

さて、作者に刃を向けた所で・・・・・・今俺は、燐子(恋人)の家の前に来ていた。

 

 

燐「行ってきます。・・・・・・あっ、蒼空君!」

蒼「よ!ちょっと・・・・・・早すぎた?」

燐「い、いえ・・・・・・。」

蒼「さて、それじゃあ行くか?」

燐「うん!」

蒼「・・・・・・。」

燐「ん?どうしたの?」

蒼「いや、服似合ってるなって。」

燐「え!?あ、ありがとう・・・・・・。」///

 

 

燐子の服装は・・・・・・説明面倒だから簡単に言うよ。『WEGO』コラボの服装だ。

ちなみに、俺の服装は紺色のロングTシャツに濃い赤色のカーディガン、その上に黒のロングジャケットを着ている。下はちょっと厚めのジーパンだ。そして、二眼レフカメラを首から提げている。

 

 

燐「そ、蒼空君!」

蒼「ん?」

燐「蒼空君の服も、似合ってるよ。」

蒼「お、おう・・・。ありがとう・・・。」

燐「なんか『通りすがりの〇〇〇〇〇〇』みたいで。」

蒼「言っておいてなんだが、この話お終い!」

 

 

俺と燐子は毎度のごとくショッピングモールに来ていた。

 

 

蒼「へぇ~、見事なまでにクリスマス一色だな~。」

燐「そうだね。ちょっと、人も多いね・・・・・・。」

 

 

はいはい、手を繋ぎたいのね。

 

 

蒼「・・・・・・。」

燐「ぁ・・・、・・・・・・もう。」

 

 

その方がドキドキするでしょ?

 

 俺たちはウィンドウショッピングをして、そこで昼食も済ませる。そして、4時頃にショッピングモールを後にする。・・・・・・ちなみに言わなくてもいいことだが、殆ど手を繋いでいた。

 着いたのはイルミネーションでライトアップされる、人気の公園だ。

 

 

燐「・・・・・・綺麗・・・。」

蒼「そうだな・・・・・・。」

 

 

・・・・・・もうちょっと恋人っぽいセリフを言いたい。言いたいけど、そんなセリフ言える自信が全くない!!!

 

 

燐「ちょっと、座らない?」

蒼「ん?・・・・・・いいよ。」

 

 

近くのベンチに2人並んで座った。ちなみに、燐子は俺の左側に座っている。

 

 

燐「・・・・・・蒼空君、無理してない?」

蒼「何が?」

燐「ほら、ここの所ずっとライブの準備とか、休みの日でも私とこうして色んな場所に出かけてるし・・・・・・。その、色々負担になってないかな・・・、って。」

蒼「・・・・・・。」

 

 

確かに、最近は家でのんびりすることは殆ど無かった。いつも外に出ていた・・・・・・気がする。

 

 

蒼「だったら、今からのんびりしようかな?」

燐「・・・・・・え?」

 

 

俺は燐子から少し離れて、ちょっと照れ臭いけど、寝そべるように燐子の太股に頭を置く。俗に言う『膝枕』ってやつだ。

 

 

燐「え!?ちょ!?そ、蒼空君・・・!?」///

蒼「大丈夫、周りに人はいないよ。」

燐「そ、そうかもしれないけど・・・・・・!?」///

 

 

俺だって、周りに誰かいたらやらないさ。でも、誰もいないからね。

 

 

蒼「それに、燐子が言ったんだよ、『無理してない?』って。」

燐「・・・・・・。」///

蒼「俺としては疲れとか感じてない・・・・・・と思ってるけど、燐子が心配するくらいなら、多分上手く休めてないんだろうな。だから、燐子が俺を休ませてよ。」

燐「・・・うん、分かった。ゆっくり休んで。」///

 

 

多分、そう言いつつも燐子の顔は真っ赤なんだろうな~。・・・・・・え?なんでそんな言い方するんだって?そりゃあずっと燐子の方に顔を向けずに話してるからだよ!燐子の顔を見上げれば絶対に高校生には相応しくないであろう『モノ』で顔が見れないと思うから。かと言って反対と下に顔を向けると、いくら恋人とはいえ犯罪だろ?・・・・・・誰かさんは遠慮なく犯罪行為をするだろうけどね!?誰とは言わないけど!

 だけど、ヤバいことになってきた。・・・・・・18禁な出来事じゃないよ。眠気がね・・・・・・。思った以上に燐子の膝枕が気持ち良くて、つい・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 蒼空君とクリスマスデートをしていて、今はイルミネーションが綺麗な公園に来ています。そして、蒼空君を膝枕しています。

 

 

燐「・・・・・・蒼空君?」

蒼「zzz・・・、zzz・・・。」

燐「寝ちゃった・・・・・・?」

 

 

まさか、蒼空君ここで寝るなんて・・・!しかも、他人の太股に頭を乗せて・・・!・・・・・・別に構いませんが。

 

 

蒼「zzz・・・。」

燐(・・・・・・寝顔、見たいなぁ。)

 

 

私はこっそりと、蒼空君を起こさないように顔を覗き込みます。蒼空君は気持ち良さそうな顔をして寝息を立てていました。

 

 

燐(可愛いなぁ・・・。)

 

 

私はしばらくそのままの態勢でイルミネーションを見ていました。・・・・・・デートじゃない?そんなのは他人によって感じ方は違いますのでいいんです!

 

 

燐「・・・・・・よし。

 

 

私は密かに意を決して、

 

 

燐「・・・・・・。」チュッ

 

 

蒼空君の右頬にキスをしました。

 

 

燐「起きてない、よね・・・・・・?」

 

 

その後、こっそりと蒼空君の寝顔を携帯に収めました。




6月にクリスマスって・・・・・・。ねぇねぇ、東京のカップルってこういう事するの~?ボク、愛知県のクソ田舎出身だから分かんな~い!(Twitterで堂々出身書いてますが、これで不快に思われた方、ホントーーーに申し訳ありません!!)


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第46話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送りつつ、燐子との恋人生活を送っていた。クリスマスに燐子とデートしている俺はうっかり燐子の膝の上で寝てしまい、」
海「よっくもまぁ燐子の膝の上で寝れるもんだね!」
蒼「うわ、出た。ってか、仕方ないだろ!?燐子のが・・・・・・。」
海「?何よ、はっきり言いなさいよ!」
蒼「いや、後々めんどいから言わね。じゃ、第46話をどーぞ!」


アイツ、よくもまぁ他人の膝の上で寝れるなぁ。・・・・・・俺?俺は『黒』だ。久しぶりの出番だから来てみたけど、前回の内容見た後じゃ、コーヒーが欲しくなる。

 

 

エ「上手く事は進んでるようだな?」

黒「あぁ。後は、その時が来るのを待つだけだ。」

 

 

さて、監視もそこそこにして、コーヒーでも飲みに行くかな~。もちろんブラックで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

蒼空君が寝てからしばらく、ふと携帯の着信音が鳴り出しました。私は自分のカバンに入れてある携帯を見ると、着信は入っていません。そうなると、必然的に蒼空君となります。

 

 

燐「蒼空君。・・・・・・蒼空君。」

蒼「んん・・・・・・ん?」

燐「蒼空君、携帯鳴ってるよ。」

蒼「ん、分かった。」

 

 

寝顔が見れなくなるのはちょっとガッカリしましたけど、蒼空君を起こしました。・・・・・・ただ、寝ぼけているせいか、頭を膝に乗せながら携帯を取り出し、メールを見ていました。

 

 

蒼「マジか・・・・・・。」

燐「どうしたの?」

蒼「和美が紫音の家に泊まるって・・・・・・!?」

燐「キャ!?」

 

 

急に蒼空君が起き上がったから、ビックリしました。

 

 

燐「だ、大丈夫?」

蒼「お、おう!大丈夫大丈夫!」ドキドキ

 

 

蒼空君膝枕してる時に私の顔見てから顔を見せてくれない。何か顔に付いてるのかな?・・・・・・う~ん、携帯の鏡で見ても何も付いてない。ちょっと顔が赤いような気がしたけど、夜だから分からないと思うし・・・・・・。

 

 

燐「ほ、本当に大丈夫?」

蒼「うん、大丈夫!それより、さっきの話だけど、」

 

 

話を逸らされた?

 

 

蒼「和美が紫音の家に泊まるって。それも長期間。」

燐「そう、なんだ・・・・・・。」

蒼「うん。まぁ、だからって俺たちに影響は無いから気にしなくていいよ。」

燐「うん・・・・・・。」

 

 

和美ちゃん、家にいないんだ・・・・・・。・・・・・・よし。

 

 

燐「蒼空君!」

蒼「ん?」

燐「そ、蒼空君の家に・・・・・・行っていい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

燐「そ、蒼空君の家に・・・・・・行っていい?」

 

 

燐子の言葉が、俺の心拍数をさらに上昇させる。ただでさえ、さっき男子の目には猛毒な光景を見てしまったのに、そんなことをこんな日に言うか、普通!?

 

 

蒼「え?・・・・・・家に?」

燐「うん。だって、」

 

 

さらっと理由言うのね。

 

 

燐「蒼空君、夜1人だと心配だもんね!ご飯とか!」

 

 

ちょっと聞き捨てならないぞ!『心配だもんね』の『ね』!これが無かったらスルーしたよ!これあることで俺が『夜1人だと心配になる子』みたいになるから!

てか、『ご飯とか!』って・・・・・・。まぁ、そうだよな。

 

 

蒼「・・・・・・ちょっと聞き捨てならないけど、まぁいいか。夕食は家で食べる?」

燐「うん!食材ある?」

蒼「うん、他人の家で飯作る気だね。」

 

 

若干張り切ってる燐子を連れて、今晩誰もいない我が家に帰ることにした。

 

 

燐「・・・くしゅん!」

蒼「大丈夫か?」

燐「う、うん・・・・・・。ちょっと体冷えちゃったかも。」

蒼「ゴメン、俺が寝ちまったから・・・・・・。」

燐「ううん、気にしないで。」

 

 

うん、気にするよ。しかも、そんな優しさが一番辛かったりするんだよ!

 

 

蒼「ほら。」

燐「え?・・・・・・蒼空君?」

蒼「風邪引かれたら困るから。」

燐「あ、ありがとう・・・・・・。」///

 

 

自分のジャケットを燐子に着させた。俺はまだカーディガンがあるからまだ大丈夫だ。燐子は・・・・・・ジャケットの襟本を口付近まで持っていっていた。

 

 

燐(蒼空君のジャケット・・・・・・、良い匂い・・・・・・。)

 

 

・・・・・・ナレーションだと色々見れちゃうからアレなんだけど、きっと寒かったんだろう。うん、そうに違いない。

手を繋ぎながら途中スーパーに寄って夕食の材料を買い、自宅に到着した。

 

 

蒼「ただいま~。」

燐「お、お邪魔します・・・・・・。」

蒼「誰もいないけど。」

 

 

とりあえず、リビングとキッチンの電気をつける。

 

 

燐「じゃあすぐに作るね!」

蒼「大丈夫だよ、俺も手伝うか」

燐「待て。」

蒼「・・・・・・犬じゃねぇよ。」

燐「すぐに作るから待っててね?」

蒼「・・・・・・はい。」

 

 

・・・・・・デジャブ?まだ7時15分だから問題ないけど。

 

 

蒼「・・・・・・あ!燐子。」

燐「はい?・・・・・・あ!待て。」

蒼「だから犬じゃねぇって。ちょっと他のことしてくるから、そのまま作ってて。」

燐「・・・・・・ナニスルノ?」

 

 

何故そうなるの!?

 

 

蒼「何って風呂の掃除だよ。」

燐「・・・・・・分かりました。綺麗にしてね?」

 

 

どういう意味で言った!?

とにかく、風呂場の掃除を終えてリビングに戻ると、料理が完成していた。この家でこの2人で飯を食べるのは久しぶりな気がするな。

 

 

蒼「ご馳走さまでした。」

燐「お粗末様でした。」

蒼「まだ8時か・・・。」

燐「蒼空君、ゆっくりしてて?」

蒼「え?でも・・・・・・・・・・・・はい、分かりました。」

 

 

最近無言の圧をかけてくる俺の恋人。何があったんだよ、最近!?

しばらくすると、食器等を洗い終えた燐子がリビングに来た。

 

 

燐「お待たせしました。」

蒼「ゴメンね、他人の家なのに食器まで洗わせちゃって・・・。」

燐「ううん、私がしたくてやってることだから、気にしないで。」

蒼「・・・・・・夜遅いし、帰るか?送っていくよ。」

燐「え?・・・・・・。」

蒼「ん?・・・・・・ん!?」

 

 

燐子の視線の先を見ると、何故か旅行バック(簡易的なものだけど)が置いてあった。まさかとは思うが・・・・・・。

 

 

蒼「な、なぁ燐子?あのカバンって・・・?」

燐「私の、着替え・・・・・・。」///

 

 

顔を赤くして言うな!!

 

 

燐「その・・・・・・、夜は、長いよ・・・・・・。」

 

 

クリスマス(聖夜)に聞きたくないセリフだよ。っつうか、燐子ってこんな子でした!?

 

 

燐「そ、蒼空君とは、恋人なんだし・・・・・・、いずれは、そういうことも・・・・・・。」///

 

 

あー、するねー(遠い目)。

 

 

蒼「・・・・・・知ってる?男って狼なの。そうやって誘惑すると、後が怖~い生き物なの。分かる?」

燐「でも、蒼空君を1人にするよりは、ましだから。」

 

 

ちょ!?いきなりマジメに言わないでよ・・・・・・。

 

 

蒼「・・・・・・だったら、ずっと一緒にいてくれよ?」

燐「うん・・・・・・。ずっと、一緒だよ。」

 

 

そうやって、俺たちは・・・・・・唇を重ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐「蒼空君、ずっと一緒にいようね。」

蒼「zzz・・・、zzz・・・。」




さぁ、空欄部分はご想像におまかせします!アタシが書けるわけないでしょ!?

てか、今日から花嫁イベント!?(この時まだストーリーを一切見ていません)しゃーない、花嫁シーンでも書きま・・・・・・・・・・・・せん!・・・・・・番外編作るなら書けるかも。


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第47話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々のバンド生活を送りつつ、燐子と恋人関係になった。クリスマスを燐子と過ごし、今日ついにENDRECHERI定番の年末年始のライブが始まる・・・・・・。」
紫「良いクリスマスを過ごしたようで。」
蒼「・・・・・・なんで和美の奴がお前の家に泊まりに行ったんだよ?」
紫「和美、アンタが結婚したらあの家渡すって。あっ、でも貯金は3分の2は貰うって。」
蒼「突然だな!?ってか3分の2!?」
紫「そ。で、いずれはアタシと2人で生活するんだと。」
蒼「何故そうなる!?・・・・・・とりあえず第47話どーぞ!」


リ「みんな~、早く~!」

友「リサ、あこも・・・。そんなに急がなくても・・・。」

あ「グッズとかも売ってるんですから、急いで行かないと買えなくなりますよ!」

紗「はぁ・・・。」

 

 

今日は12月31日。ENDRECHERIのライブの日です。実は蒼空君からは明日1月1日の分しか貰っていなくて、紫音さんに話して今日の分も手に入れました。ついでに、この後あるカウントダウンライブの分も。

 

 

紗「白金さん、無理を言ってしまい申し訳ありませんでした。」

燐「いえ・・・・・・私も、ライブには行きたかったので・・・・・・。」

 

 

あこちゃんたちはもうグッズ販売の列に並んでいました。さらっと友希那さんまで並んでいるんですけど。

あこちゃんたちはタオルをそれぞれ1枚ずつとペンライトを1人2本分買って来ました。もちろん、私と氷川さんはそれぞれお金を渡しました。

 

 

 

 

 

そして、会場が開いた瞬間にあこちゃんたちがすぐに会場に入ったのは言うまでもありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

ライブが始まるまでの間、5人並んでいるので話しにくいのですが、あこちゃんと今井さんが興奮して「どんな演出するかな?」とか、色々話していました。すると、急に照明が落ちて、演奏が始まりました。

 

 

あ「始まったーーー!!」

紗「まだ皆さん出て来てませんよ!」

 

 

氷川さん、声が大きいですよ。

 

ステージの構造は、メインステージに真ん中に一本の花道。先には少し大きめなセンターステージがあります。メインステージのモニターには蒼空君から順番にENDRECHERIのメンバーが映し出されました。そして、最後に『ENDRECHERI』と大きくモニターに映し出されると、センターステージに蒼空君と美剣さん、メインステージには和美さんと万丈さん、メインステージの上にバックバンドが左右にいて、その中心に紫音さんが照らし出されました。

 

突然アカペラで歌い始め、最後のフレーズを言い終わると、バックバンドが演奏を始めました。曲は『Cool Beauty』で5人が踊る曲です。・・・・・・バンドとは?

途中、サビの振り付けで蒼空君が美剣さんと向き合ったり、蒼空君が美剣さんの胸元(の前)に手を出したりと、ファンの方が喜びそうね振り付けが多い歌でした。

 

そして、5人とダンサーがセンターステージに集合して踊る『3-2-1』。特徴はサビのところで指を『3、2、1』と数えるような振り付けだったり、全員が肩を並べて息を合わせて踊るところ、ですね。

 

そして終わると同時にメインステージに戻り、バンド演奏を準備して演奏し始めた曲は『シャルル』。このタイミングでカバー曲を披露するとは誰も想像出来なかったと思います。

 

それから、何曲か演奏したり、5人が衣装を着替える時間を作るためにバックバンドが演奏したりと本格的なアーティスト感溢れるライブを続けてきて、観客の心が傷だらけになるMCが来ました。

 

 

蒼「ね、こんだけ大きな会場にこれだけのお客様が来てくださって・・・・・・。」

 

\キャー!/\ワー!/

 

蒼「大丈夫ですよ。()()()()()()()()は見えてますから!」

海「見えてますよ~!」

蒼「ね、ステージの端の方まで」

和「ちょっと見づらいよね?端の方。」

蒼「ね?見づらいよね?でもね、ここの一番前の人と同じ料金なの。」

 

\(笑い声)/

 

紫「そうなのよね~。」

蒼「それでもね、僕たちのファンは凄いんですよ。クレームが一切ないの。」

 

\(拍手)/

 

蒼「なんて、素敵なファンなんだろう!」

紫「ホントにね~、ありがとうございます。」

蒼「この辺の方たちもさ、(カメラの)クレーンで見にくいよね?」

 

 

最前列でも、ステージの端の方々のことを話してます。

 

 

蒼「チケット見た時さ、『あ!?一番前かも!?ここ、ここ一番前かも!!?』ってね。クレーンで全然見えねぇ!」

 

\(笑い声)/

 

蒼「一律、同じ料金やらせていただいております~。どうもすいませ~ん。よろしくお願いしま~す!」

海「何ソレ?・・・・・・アンタ毎回そういうのやるけど、ネタ張でもあるの?」

蒼「まぁ自分の中のね。」

海「あるよね、やっぱり!」

和「もう僕それを自室で練習してると思うと泣けてくるよ~。」

蒼「www・・・するか(笑)!しませんよ。」

 

 

リ「蒼空ーーー!!」

 

蒼「あ~はいはい。見てないから大丈夫ですよ~。」

リ「うぅ・・・。」(涙)

 

 

今井さん・・・・・・、その、ドンマイです。(涙)

 

 

 

 

 

この後、こんな緩く酷いMCをしていた人たちは素敵なパフォーマンスや演奏でお客さんを魅力しました。




どうでした?最初の2曲分はキンキの『Lコン』を見ていただければ、なんとなくこの作品でのライブシーンが分かるかと。ただ、アタシの中ではこのライブ、2、3時間コースなので、ライブの一部をお送りしました。

次回はカウントダウンライブ・・・・・・ではなく、その後の1月1日のライブをお送りします。


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第48話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送りつつ、燐子と恋人関係になる。年末年始恒例のライブも始まり、順調に事は進み・・・・・・。」
リ「ちょっと蒼空!」
蒼「はい、厄介なのが来た。なんでしょう?」
リ「前回大声で蒼空呼んだのに、何あの返し!?」
蒼「あっ、あれリサだったんだ。ゴメン。」
リ「感情がこもってない!!」
蒼「ライブじゃいつものことだし。では、第48話どうぞ!」


和「うぅ・・・、蒼空・・・。なんで・・・、」(涙)

 

 

唐突に始まる和美の泣きセリフ。なんで泣いてるんでしょうか?

 

 

和「なんで髪切ったのーーー!?」(涙)

 

 

はい、正解は『俺が髪を切ったから』でした!胸辺りまで伸びてたけど、思いきって肩にかかるかかからないか位までの長さにした。

第1話で髪を弄っていた和美からすると悲しい出来事だと思う。分からんけど。・・・・・・正直に言うなら、他人の髪で遊ぶなよ!

ただ、ここでちょっとした問題が・・・・・・。

 

 

燐「蒼空君・・・・・・。」(涙)

蒼「・・・・・・なんでお前も悲しんでる訳?」

 

 

ってことです。

 

 

燐「蒼空君の髪、長いから色々な髪型にしようと楽しみにしてたのに・・・・・・。」(涙)

 

 

この人怖ーい!あたし『男』よ!そんな趣味無いのよ!

 

 

紗「それでも、左目は隠せる長さなんですね。」

蒼「あぁ。・・・・・・まだちょっと抵抗があってな。」

紗「そう、なんですね・・・。すみません。」

蒼「気にするな。今気にしないといけないのは、あの2人だ。」

 

 

紗夜と向き合って話してたけど、最後に今なんとかしないといけない人物として、和美と燐子に視線を向けた。

 

 

紗「そう、ですね・・・。」(呆れ)

 

 

そもそもだけど、初詣を午前中に終えて、今はライブ会場の控え室にいる。では、何故『白金燐子』と『氷川紗夜』が出てきたのか?・・・・・・一応他のRoseliaメンバーもいるんだけどね。

正解は、『巧さんがここに連れて来た』でした!あのヤロー・・・!

そして、俺はそのライブが始まるまでの間、散髪してたって訳よ。

 

 

燐「蒼空君!『ウィッグ』に興味ある?」

蒼「興味もなければ付ける気にもならん!付けてるのはお前の中の人だ!!」

海「さらっとメタ発言するな!」

 

 

 

 

 

そんなこんなで、ライブシーンどうぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

セットリストは昨日と同じです。でも、ちょっとおかしなこともありました。それは5曲目の『やめないで、PURE』の時です。ラスサビで蒼空君と海璃さんが踊っていて、立ち位置を交代する場所があるのですが、その時に2人の立ち位置が被りました。蒼空君が移動しなかったのです。

 

そんなことが無かったかのように、新曲を披露します。曲名は『陽炎 ~Kagiroi』。蒼空君が作詞作曲で振り付けを和美さんと紫音さん、照明などの演出を美剣さんと万丈さんと、5人で作り上げた曲です。

歌うパートの振り分けが凄く特徴的で、サビでは蒼空君と他4人で別々の歌詞を歌う特別な歌でした。蒼空君が歌詞が多い方を、他4人が歌詞は少ないけど伸ばしが多い方を歌いました。立ち位置は前から1列目に蒼空君と左右に女性ダンサー、リフトで上げた2列目に海璃さん、左右に男性ダンサー、そしてもう1列後ろにあるリフトに左から紫音さん、和美さん、万丈さんと並んで演奏していました。

 

そして、先程の『やめないで、PURE』について、MCで話始めました。

 

 

海「だからさっきの『やめピュア(やめないで、PURE)』の時もね、」

蒼「そう!昨日カウントダウンでも歌って、その時はラスサビのところは『移動しなくていい』って言われてたの。」

海「そうなの。本当なら移動しないといけないんだけどね。」

蒼「それで、どうしても昨日のカウントダウンが頭の中に残っていて」

海「ああなったんだよね。だって移動したら『うわっ、眩しい壁!』」

 

 

先程の再現中です。

 

 

海「『眩しい壁だな~。』って。」

蒼「あの・・・、俺もね、『今日ダンサー近ぇな!』って。」

龍「お、おう!(笑)」

蒼「しかも、『ピン(ライト)の数今日多くね!?』って思って。『誕生日だし、』って思ったのよ。」

海「あれはドキッとしたよね。パァーって行ったら『いるし!?』」

紫「裏から見てて面白かったよ(笑)。」

和「だってここ(本来蒼空君がいる位置)空き家だよ?」

海「だから、可哀想なのは私じゃないよね?そっちの後ろで踊ってたダンサーの人だよね!?」

 

 

そう言って、その立ち位置に行き踊る美剣さん。

 

 

海「『うわっ、いないよ!あっちに2人いる!?PUREすぎるでしょ!?』ってね。」

 

 

終始笑い声が客席から聞こえてくるENDRECHERIのMC。これ、打ち合わせとか台本一切無いんですって。

そして、1月1日ってことで、

 

 

海「さぁそれでは始めましょうか!朝倉蒼空さんの~、17歳の~、HAPPY BIRTHDAY PARTY!!」

 

 

蒼空君の誕生日をステージ上で祝い始めました。ステージの右側に蒼空君、左側に他の4人が並んでいる形になりました。・・・・・・何故4人の頭に誕生日の時に使うパーティーセットの帽子が!?美剣さんに至ってはケーキのフレームの眼鏡まで着けてますけど!?

 

 

海「それでですね、私、独自のルートを使って・・・彼が最近髪の手入れをしているって情報を入手しまして」

蒼「それどうせスタイリストさんに聞いたんでしょ?」

海「いえいえ、そんなことは・・・・・・。それでね、そんな情報を入手したのでね、『ヘアーケアセット』をですね、」

蒼「おお~!」

海「今度渡しますね。」

蒼「こ、今度!?」

 

 

間に合わなかったんですね・・・・・・。

 

 

海「それでね、それじゃ申し訳ないので、私、書初めをしまして。」

蒼「お前、それいらん奴じゃね~の?」

海「いえいえ。それでは、蒼空のことを、未来を思って書きましたので、ちょっとカズミンマイク持って。

 

 

和美さんが美剣さんのマイクを持ちまして、色紙を見せ始めました。

 

 

海「それでは1枚目。『植えないで、ヘアー』。未来を、未来を願ってます!」

蒼「・・・・・・なんか、曲のタイトルっぽいね。」

和「そうだね。」

龍「そうだな。」

海「そうです?」

 

 

美剣さんの1言で他の3人が一気に手のひら返しをしました。

 

 

蒼「あの・・・、『やめないで、PURE』的な」

海「いや、違いますよ。」

蒼「じゃあもう一回言ってみ、それ。」

海「だから、『植えないで、ヘアー』ですよ。」

蒼「ほら!言い方が!」

海「違いますよ!じゃあ、次のを、・・・・・・次のですね。『被るより生やしたい』。」

 

 

多分『愛されるより愛したい』のことですね・・・・・・。

 さらに『毛、みんな元気かい?』(Hey!みんな元気かい?)に、『僕の頭には髪がある?』(僕の背中には羽がある)など、髪を気にし始めたってことで髪ネタ(ハゲネタ)を書いた色紙をプレゼントしてました。最後に大きなケーキを用意してみんなでお祝いしました。

 

 

蒼「え~、続いての曲ですが、バンド休止中に僕と和美がお世話になったバンドがいまして、そのバンドの楽曲のカバーをしようと思います。」

 

 

そして演奏し始めた曲は、Poppin'Partyの『B.O.F』でした。メインを和美さんが歌いますが、Bメロとサビの部分、花園さんのパートを美剣さんが、戸山さんのパートを蒼空君が歌うという特殊な感じで歌いました。Poppin'Partyの歌で曲調のアレンジもしてないのに、ENDRECHERIの色が出ていました。さらに連続して演奏した曲は、『Determination Symphony』。私たちの曲でした。氷川さんのちょっとした出来事があった時に完成した曲、でも、蒼空君のことだからこの曲を選んだ理由はきっとある。・・・・・・そう信じています。

 

 

 

 

 

 その後は昨日と同じように、でも、楽しそうにライブをして、新年最初のライブが無事、問題なく終了しました。Wアンコールもして。私たちも楽しむことが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ENDRECHERI&Roselia 合同ライブ開催決定!!』

 

 

紗・リ・あ・燐「え?えーーー!?」

 

 

最後にモニターに映し出されたこの文字を見るまでは。




ってことで、ライブ描写書くの苦手って言ってる奴がまたライブ回を書くことになります!

ちなみにですが、今回書いた『やめないで、PURE』のシーンと誕生日の色紙のシーンは、アタシのTwitterの『いいね』のとこにあります。(違法なのは分かってるけど、黙っててね。仕事の合間の楽しみなの!)


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第49話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送りつつ、燐子と恋人関係になった。年末年始のライブも終わり、次のライブの準備を」
リ「ちょっと蒼空!!」(怒)
紗「あれはどういう事ですか!?」(怒)
あ「あこも聞いてませんよ!!」(怒)
蒼「お~お~、揃いも揃って怒ってますね~。」
3人「説明を!!」
蒼「分かった!分かった!第49話で話すから、本編どーぞー。」


 年末年始のライブを終えた後の1月4日、いつものスタジオで次のライブの打ち合わせをしていると、

 

 

リ「ちょっと蒼空!!」(怒)

 

 

スタジオの扉が思い切り開かれた。紗夜、リサ、あこ、燐子が怒り心頭でやって来たのだ。・・・・・・まぁ次のライブの打ち合わせをしたくて呼んだんだけど。

友希那は先に来て、打ち合わせに参加していた。

 

 

紗「湊さん!あなたも主犯だったんですね!!」(怒)

あ「なんであこたちに教えてくれなかったんですか!!」(怒)

燐「友希那さん・・・・・・?蒼空君・・・・・・?」(怒)

友「・・・・・・練習はしてるでしょ?問題ないわ。」

蒼「ちょっとしたサプラ~イズ。ま、いいだろ?」

 

紗・リ・あ「良くない!!」(怒)

 

 

え~、4名の怒りが収まるまで、友希那は説教されていました。もちろん正座で。

 

 

燐「蒼空君?」(怒)

 

 

・・・・・・え?俺も?

 

 

 

え~、説教も終わり(なんで俺まで)、スタッフたちからライブの内容も聞いて、改めて打ち合わせターイム!

 

 

 

この辺はカットして、帰宅シーンどうぞ!

 

 

和「あ!蒼空兄!」

蒼「なんだ?・・・・・・そういや、まだ紫音のとこに泊まってるんだっけ?」

和「うん!そーいう訳で、夜露死苦!」

蒼「聞いてる分には普通なんだけどなぁ・・・。」

紫「心配しないで。和美はきちんと毎日、勉強地獄に落としてるから。」

和「ベースか勉強しかしてません!」(涙)

蒼「なら良し!」

龍「なんだ、この会話・・・・・・?」

海「さあね?」

 

 

ひとまず、帰りは1人で帰ることになり、しばらく歩いていた。・・・・・・Roseliaはこの後ファミレスなんだと。

 

 

蘭「あれ?蒼空さん。」

蒼「ん?」

 

 

あ!(多分)バンド練習の帰りの赤メッシュが現れた!(ポケ〇〇風)

 

 

蘭「毎回会う度に失礼なこと考えますよね?」

蒼「いやいや考えてないよ!」

 

 

もー、この子鋭いからボケれない!!

 

 

蒼「それはそうと、バンド練習の帰りか?ギター持ってるし。」

蘭「はい。この前のENDRECHERIのライブを見て、あたしたちも負けじとやる気になって。」

蒼「『この前』?・・・・・・ちなみに、いつのライブだ?」

蘭「1月1日のです。あっ、そういえば蒼空さん誕生日だったんですね。おめでとうございます。」

 

 

あのライブかよ!?ってかAfterglowで来たの!?恥ずかちい!!←わざとだよ~。

 

 

蒼「あ、あぁ。ありがとう。」

蘭「では・・・・・・。」

 

 

蘭は俺に拳を突き出してきた。

 

 

蘭「負けませんから!」

蒼「!?・・・・・・あぁ、俺たちも負ける気はしねぇけど!」

 

 

俺は自分の拳を蘭の拳に合わせた。

 

 

蘭「・・・・・・それでは。」

蒼「あぁ、またな。」

 

 

俺たちはそれぞれの家に向かって帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼「ただいま~。」

 

 

帰ってくるも、迎えてくれるのは沈黙だった。

 

 

蒼「・・・・・・いないんだったな。」

 

 

とりあえず、ジャケットとかの上着を脱いで、ハンガーにかける。そして、晩飯を作ろうと思ったけど、

 

 

蒼「・・・・・・なんも無い、か・・・。」

 

 

買いに行かないと無かったため、諦めて風呂の掃除をして風呂に入った後、洗濯のタイマーのセットをしたり、明日の支度を簡単に済ませ、そのままベッドに入り、眠りについた。・・・・・・朝起きたら、着信がアホか!?と思うほど入っていたのは別の話。




なんか、最後の方悲しくなったけど・・・・・・気にしたら負けだ!

一応ですが、燐子はにこやかに怒っています。あの、普通に怒るより怖~いやつです。


追記

評価してくださったAudio様、お気に入り登録してくださった方々、今さらながらありがとうございます。


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第50話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送りつつ、燐子と恋人関係になった。次のライブの開催も決まり、その準備をする。」
リ「ね、ねぇ蒼空?」
蒼「ん?なんだよ。」
リ「前回の最後のシーン、アレ何?」
蒼「・・・・・・さぁ?」
リ「アンタがメインのシーンだよ!?」
蒼「さぁ、第50話をどーぞ!」


燐「・・・・・・美味しい。」ムスッ

蒼「そりゃあ良かった。」

 

 

ムスッとした顔で言うなよ・・・・・・。言わないでおこう。

 

 さて、前回の着信の件、犯人は・・・・・・白金燐子(俺の彼女)だ。どうやら今日一緒に過ごしたいから俺に『家に行っても大丈夫?』と連絡してきた。だが!そんな彼女からの連絡に気付かず爆睡!・・・・・・言い訳を聞いてくれなくて困ってんだよ~。だから、ちゃんと家に招いて冷蔵庫に入ってたケーキ差し出してやった。なんか与えとけばなんとかなるだろ?

 

 

燐「でも、本当に美味しいです!どこのケーキですか?」

蒼「自作だけど。」

燐「・・・・・・え?」

蒼「だから、自作だけど。」

燐「・・・・・・蒼空君って凄いですね!」ムスッ

 

 

だからムスッとした顔で言うなって。

 

 

蒼「俺、ケーキ作れるのはマズイの?」

燐「そうではありませんが・・・・・・、女として悔しいです・・・・・・。

 

 

聞こえてるぞ~。

 

 

 

 

 

 それからというもの、燐子の機嫌を直すために、1日家で燐子と一緒にいました。・・・・・・夜には帰らせたよ!変な誤解される前に言うけど!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、日は変わり今日は休日。・・・・・・世間的には平日だけど。そんな日に会ってしまった。

 

 

彩「それで、あの時のMCって・・・・・・。」

日「ねぇねぇ、なんでRoseliaの曲演奏したの!?」

 

 

Pastel*Palettes(彩、千聖、日菜)に・・・・・・。

 

 

千「アイドルに会えたのに嬉しくないのかしら?」

蒼「・・・・・・正直に言ってもいいか?」

千「どうぞ。」

 

 

顔が怖いよ・・・・・・。

 

 

蒼「今日は食材買いに行って、その後は家でギターの練習をしようと思ってたのに・・・・・・。なんで今『()()()()()()()()()()』に連れてこられてんだよ!?」

 

 

夕飯とかの買い物しに行こうと思ったら途中で丸山彩と白鷺千聖に見つかり、『1月1日のライブ見た!』ってことからなんやかんやあってここに連れてこられました。

 

 

彩「MCとか、トチらないための秘訣を聞きたくて・・・。」

蒼「あなたは諦めなさい。」

彩「酷い!!」

 

日「お姉ちゃんたちの曲を演奏した理由を聞きたい!」

蒼「お断りしま~す。」

日「えーーー!?」

 

千「演出の仕方をどう工夫してるのか聞きたいから。」

蒼「それなら俺はスタッフと話したい。」

千「何故かしら?」(圧)

 

蒼「大体ね、さっきも言った通り、俺はこれでも用事があるの!早く帰らせてくんない?」

千「だったら、せめて彩ちゃんの質問にだけ答えてあげて!殆ど仕事が無いけど、この後久しぶりに、久しぶりにインタビューの仕事が入ってるんだから!」

彩「うっ!?」ザクッ

 

 

あ、なんか刺さった。

 

 

日「そうだよ!あたしのは後でお姉ちゃん経由で聞けるけど、トチらない彩ちゃんなんて彩ちゃんらしくないけど!インタビューだけでも上手くなってほしいから!・・・・・・一応。」

彩「ううっ!?」ザクザクッ

 

 

2発目。

 

 

蒼「でも、そのポンコツが売りで頑張ってきたんだろ?無理だ、諦めろ。」

彩「ぐはっ!?」ドスッ

 (究極の一発!! K.O! PERFECT!)(エグ〇〇ド第40話から)

 

 

あ、倒れた。

 

 

日「彩ちゃん!」

千「彩ちゃん!・・・・・・一体誰が!?」

 

 

半分以上はお前らだよ。

 

 

蒼「・・・・・・じゃあな。」

 

 

建物を出ると、急に左側から工事の音が聞こえてきた。

 

 

蒼「っ・・・・・・。ん?」

 

 

でも、左を見ると工事をしている所は無かった。

 

 

蒼「・・・・・・まぁいっか。」

 

 

とりあえず、早いとこ買い物を済ませないとな。




ちなみに作者は母の日にプリンをプレゼントしました。花にしようか迷ったけど、食べ物与えておいた方が良さそうだと思ったからです。(何の話だ!?)

彩は・・・・・・やっぱりポンコツじゃないとダメっしょ!焼肉太郎風に言えば、


彩はポンコツっしょーーー!!


・・・・・・なんかすんません。


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第51話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送りつつ、白金燐子と恋人関係になる。ライブも間近に迫る中」
彩「ちょっと!!前回のあの言われようは何!?」
蒼「あのさ、あなた喋れるタイミングもうちょっと先だよ?なんでこんな時までトチってくれるの?『#丸山トチった』さん。」
彩「変な名前付けないで!!」
蒼「じゃあ・・・・・・『#前島トチった』の方がいい?」
彩「さらっと他人までディスるね!!」
蒼「さ、第51話をど~ぞ~!」


 本日はライブリハーサルの日!会場にステージも作って、本格的なリハーサルが行われていた。

 

 

蒼「さっきの『深愛』のところの照明さぁ、ちょっと雑じゃない?」

「一応Roseliaの方に合わせてるんだけど・・・・・・。」

蒼「あ、そう。・・・・・・うーん、ちょっと手加えるか?」

 

海「・・・・・・改めてこう・・・客観的に見ると、我儘と言うか・・・・・・。」

紫「大人に口出しするガキとしか・・・・・・。」

 

 

聞こえてるぞ~。

 

 

 

 

 

 「今から1時間ほど休憩にしま~す!」

 「よっし!おっ昼~!」

 「今日飯どーするー?」

 「流石に12時半じゃ腹も減るか・・・。」

蒼「腹減った~!」

 「そういえば、今日の弁当なんだっけ?」

 「腹が減ってはなんとやら~♪ってね!」

 

リ「・・・・・・あれ?今さらっと・・・?」

紗「さらっと朝倉さんいませんでした?」

和「蒼空兄!僕も行くー!!」

あ「あこもー!!」

友「・・・・・・元気ね。」

 

 

控え室に戻り、昼休憩を取っていた。

 

 

蒼「さぁ、ランチタイムだ!」

紫「止めなさい、手を合わせるのも!・・・・・・で、蒼空は昼どうするの?」

蒼「え?どうって・・・・・・ここで弁当を・・・。」

紫「はぁ・・・。あっちあっち。」

蒼「ん?」

 

 

後ろを見ると、

 

 

燐「・・・・・・。」ドキドキ

 

 

弁当箱を持ってこっちを見ている燐子が・・・・・・。

 

 

紫「可愛いフィアンセがお待ちかねだよ?」

蒼「うるさい。・・・・・・行ってくる。」

 

 

はい、昼食決定!

 

 

燐「はい、蒼空君。」

蒼「あ、ありがとう。」

 

 

若干圧を感じるのは、気のせいだと思いたい!!

 

 

あ「あ、りんりん!それって手作り弁当!?」

燐「うん。みんなも・・・・・・どうぞ・・・・・・。」

あ「わーい!いっただきまーす!!」

 

 

お嬢さん、ちょっとは空気読んだら?

 

 

リ「アタシも~!」

海「私も貰うー!」

 

 

お前らもかよ!?

 

 

龍「おい蒼空。早くしないと無くなるぞ~。」

蒼「ニヤニヤしながら言うな!」

 

 

とりあえず、弁当の定番とも言える厚焼き玉子をいただく。

 

 

蒼「いただきます。」パクッ

燐「ど、どう・・・・・・。」ドキドキ

蒼「・・・・・・うん、美味しい!」

燐「良かった・・・・・・!」

和「はーい、コーヒー欲しい人ー?」

7人「はーい。」

和「僕含めて8人だね。スタッフさん方はー?」

 

 

アイツ・・・!

 

 

友「今ならブラックでいける気がするわ。」

紗「そうですね。」

 

 

お前らも・・・!

 

 

 

 

 

そして、スタッフさんたちにこの後ちょいちょい弄られながらも、今日のリハーサルを終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼「!?・・・・・・?」

燐「?どうしたの、蒼空君?」

蒼「・・・・・・なぁ、この辺ってどっか工事とかしてたっけ?」

燐「?・・・・・・確か、してなかったと思うよ。」

蒼「・・・・・・そっか。」

 

 

会場を出たら聞こえてきた工事現場の音に疑問を浮かべた帰りであった。・・・・・・燐子が近くにいる理由は、この後家に来て飯を作る、らしい。




前書きのとこ、セーフかなぁ?色々と。

厚焼き玉子って、弁当の定番だよね?

ガルパーティの生配信があるのに投稿してる今。・・・・・・仕事終わってからじっくり見るさ!


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第52話

蒼「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送りつつ、燐子と恋人関係になる。合同ライブ当日になり、全員のテンションは上がっていた。」
紫「そのわりにはアンタの会場入りのテンションめっちゃ低かったけどね。」
蒼「え?見てたの?」
紫「いや~偶然にもね。床見て『おはようございまーす。』って。」
蒼「朝だから仕方ないでしょ!早く第52話見せて!」
紫「いや、仕方なくはないよ。」


さてと、本日はライブ当日。最終リハも終わり、俺たちはステージ衣装に着替えた。

 

 

海「・・・・・・ねぇ紫音。髪大丈夫かな?」

紫「うーん・・・、大丈夫だよ。まさか、寝てた?」

海「あはは・・・。」

 

龍「なぁ、俺の衣装出来た?」

「すぐ終わるから待って!」

蒼「お前筋肉付けすぎだよ。衣装さんも困ってんぞ?」

龍「安全ピンでいいけど・・・。」

蒼「危ねぇよ!」

 

リ「なんか・・・・・・。」

友「凄い光景ね・・・。」

 

 

なんとか筋肉を付けすぎた万丈の衣装も出来上がり、ステージに立つメンバーで円陣を組む。裏方のスタッフたちは準備等があるため、そっちに集中してもらってる。

 

 

蒼「えぇ、今回互いに初めての合同ライブです!だけど、皆さんで最高のライブにしましょう!」

 

 

全員に聞こえるほどの大きな声で言った後、万丈に振る。

 

 

龍「おっしゃー!行くぞ!Are you ready・・・・・・?」

 

全「Ready Go!

 

龍「お願いしまーーーす!!」

全「お願いしまーす!」

 

 

そして、ライブが始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

始まりの曲は『ONENESS』。Roseliaの楽曲だが、ステージは客席から見て左側だけ照らされ、そこにはRoselia5人が演奏していた。そして、サビ前になると演奏が一度止まり、右側で火花が上がり、ENDRECHERIが現れ、1番のサビから一緒に歌い始める。それから『シャルル』や『ツキアカリのミチシルベ』、『キミの記憶』などを演奏する。さらに『PASSIONATE ANTHEM』ではラップの前半をRoseliaで後半をENDRECHERIで歌う。

 

 

蒼「かかって来なさい!勝てると思うならな!」

 

 

その時に蒼空はRoseliaの方に右手を向けて、『かかって来い』って言わんばかりの動きをする。その動作に客席からは歓声が上がったりもした。

 

その後、『陽だまりロードナイト』のラスサビでは友希那とリサにだけ歌わせたりもしていた。

 

 

リ「ねぇ!なんでみんな歌わないの!?」

蒼「だってアナタのイベントの時の曲でしょ?」

紫「やっぱり主役の2人に歌って貰わないと!」

リ「メタいことを言うな!」

 

 

今回のライブはENDRECHERIのオリジナル曲は演奏しなかった。

 

 

蒼「じゃあ最後に、みんなで、歌って、はしゃいで、叫んで、目一杯楽しみましょう!!」

 

 

・・・・・・訂正。ENDRECHERIのオリジナル曲『99%LIBERTY』を歌った。だが、

 

 

蒼「ね、ENDRECHERIでは定番の曲ではあるんですけど、初めて歌ったので、振り分けがね。」

海「ねぇ。ホント私たちの悪いクセです。振り分けを覚えてないっていう。」

蒼「『あれ?これ蒼空だっけ?海璃だっけ?』ってね。」

紗「歌詞すら忘れてましたよね!?」

 

 

色々あった(アンコールだけだけど)が、ライブは成功で終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

ライブが成功して、バックバンドの方やダンサーさんたちと共に打ち上げをしています。

 

 

リ「いや~、こんなに大勢で打ち上げなんて初めてだね!」

紗「そうですね。」

あ「りんりん、大丈夫?」

燐「うん、知ってる人ばかりだから・・・・・・大丈夫だよ・・・・・・。」

 

 

知らない人がいたらちょっと厳しかったかもしれませんが、スタッフさんたちと色々話した(蒼空君と一緒に)ので、安心できました。

 

 

友「そういえば、蒼空は?」

和「蒼空兄ならあっちだよ。」モグモグ

 

 

・・・・・・焼き肉で打ち上げしてますが、和美さん肉取りすぎでは?

蒼空君は健さんと話していました。

 

 

友「燐子も行く?」

燐「は、はい・・・・・・。」

 

 

そして、蒼空君の近くに来るとこんな場所では聞かない言葉が聞こえてきた。

 

 

健「それはすぐに病院に行った方がいい。早く診てもらわないと私生活に影響を与えるから。」

 

友「え?それってどういう・・・?」

蒼「!友希那。・・・・・・燐子も!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐「・・・・・・え?」

 

 

私の中で、時間が止まった。




ちなみに『PASSIONATE ANTHEM』のラップのところシーンは、初めて聞いた時に真っ先に思い浮かんだ動作です。『心火を燃やしてフォーリンラブ!』な人の変身動作の一部だけどね。

そして、これからはライブ回はありません!・・・・・・ちょっとシリアスになるけど。


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第53話

海「ENDRECHERIのボーカル 朝倉蒼空は日々バンド生活を送りつつ、燐子と恋人関係になる。Roseliaとの合同ライブを成功させるが、蒼空の身には異変が・・・・・・。」
紫「実は、地球外生命体が蒼空の身体を」
海「違うって!!」
紫「いや、流れ的にそうなのかと・・・。」
海「この小説にそんな奴はいません!詳しいことは第53話で確認しよ?」


合同ライブから数日。私たちは今、病院にいます。理由は、朝倉さんが()()しているからです。症状の名前は『突発性難聴』。朝倉さんが医者に話したこととしては、白金さんに『変な音が聞こえないか?』と聞いてきた時から左耳の聞こえが悪かったそうです。

 

 

海「なんで蒼空が・・・・・・。」

紫「毎度のごとく、無理してたってことか・・・・・・。」

龍「アイツの方がよっぽどバカじゃねぇか!」

 

 

突発性難聴になる原因は、ストレスや過労、睡眠不足などだと言いますが、実際に原因は不明、完治するのも困難と言われています。

 

 

海「ねぇ、燐子。」

燐「っ・・・・・・。」

 

 

美剣さんが白金さんの名前を呼ぶ。

 

 

海「あなた、蒼空のそばにいるって言ってたよね?」

燐「・・・・・・。」

海「なのに・・・・・・、なんで蒼空の異変に気付かなかったの!?あなたが一番蒼空の近くにいたんだよ!?」

リ「ちょっと海璃!」

和「海姉、落ち着いて!」

龍「ここ病院だぞ!」

海「落ち着ける訳ないでしょ!?はぁ・・・、はぁ・・・、ちゃんと蒼空のこと見てたの?ねぇ!!」

燐「・・・なさい・・・・・・。」

海「・・・・・・え?」

燐「ごめんなさい・・・・・・、ごめんなさい・・・・・・、」

海「っ!・・・・・・。」

リ「燐子・・・・・・。」

あ「りんりん・・・・・・。」

 

 

白金さんは、ただ俯いて、謝っていた。

 

 

紫「今回は、誰も責めることはできない。」

友「・・・・・・帰るわよ。」

リ「ちょっと友希那?」

友「紗夜とあこは、燐子のそばにいて。」

紗「・・・・・・分かりました。」

あ「任せてください!」

 

 

私と宇田川さんは白金さんのそばにいるために残り、他の方は帰りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

蒼「・・・・・・静かだな。」

 

 

ほとんど音が無い病室。耳を思ってのことだろう。だけど、今は音があったとしても、左耳からはほとんど聞こえない。医者に聞いたら、あの工事の音はこの難聴の症状の一つらしい。

 

 

?「どうだ?聞こえなくなった感想は?」

蒼「・・・・・・アンタか・・・。」

 

 

医者以外の声を久しぶりに聞いたなと思ったが、その人物はあまり聞きたくなかった声だった。

 

 

蒼「何のようだ、黒?」

黒「感想を聞きに来たんだけど?」

蒼「『嘲笑いに来た』の間違いじゃなくて?」

黒「まさか。・・・・・・まだ気持ちが整理出来てないか?」

蒼「・・・・・・。」

黒「・・・・・・分かった。また今度、聞かせてくれ。Ciao!」

 

 

黒は病室を出ていった。しばらくすると、また病室の扉が開く。

 

 

「朝倉さん、面会したい方がいるそうですが、」

 

 

医者の言葉に俺は縦に首を振った。そして、白金燐子が入ってきた。

 

 

蒼「・・・・・・燐子。」

燐「蒼空君。・・・・・・ごめんなさい。」

蒼「え?・・・・・・なんで燐子が謝るんだよ?」

燐「蒼空君のこと、近くにいたのに気付けなかった。蒼空君がこうなってしまったのは私のせい・・・・・・。」

 

 

そういや言ってたな。『白金燐子やRoseliaと出会うことで、俺の感じる世界は変わる』って。

 

 

蒼「・・・・・・燐子、お前は悪くない。」

 

 

俺は燐子に手招きをした。燐子は涙で濡れた顔を下に向けながらこっちに来た。

 

 

燐「・・・・・・。」

蒼「・・・・・・燐子、悪いけど、はっきりと言うぞ。」

燐「う、うん・・・・・・。」

蒼「燐子が罪悪感を抱くのは勝手だ。でも、お前のその気持ちを消す方法は1つある。」

 

 

俺は燐子に向かって言い放った。

 

 

 

 

 

自分でも言いたくなかった言葉を。

 

 

 

 

 

入院してから考えていた言葉を。

 

 

 

 

 

燐子を傷つける刃となる言葉を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼「()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、次回のガルパイベント、走らないと!(使命感)

ちなみに、蒼空の最後の方の言葉は、『万丈論』を参考にしました!←遊ぶなよ


突発性難聴は聞いた話でしか知らないので、『ちょっと違うんじゃない?』ってことがあると思います。ご了承ください。
そして、その症状になっている方でこの作品を読まれている方、不快に思わせてしまったのなら謝罪します。


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第54話

ごめんなさい(唐突)、今回はいつものようなあらすじ紹介が出来る雰囲気ではないため、作者のコメントでご了承ください。

突発性難聴は、自分で多くのサイトを調べたり、あけしゃんや堂〇剛さんの話を参考にして書いてますので、本当にご了承ください。


それでは、第三者視点から始まるシリアス満載な第54話をどうぞ。


蒼「()()()()()()

 

 

その言葉が静かな病室をさらに沈黙へと引きずり込む。そして、その沈黙を破ったのは、燐子だった。

 

 

燐「・・・・・・え?なん、で・・・?」

蒼「・・・・・・俺のことをきれいさっぱり忘れればそんな感情も消えるだろ?」

燐「・・・・・・。」

蒼「今の俺はお前や他のみんなに迷惑をかける。だから」

燐「・・・です・・・・・・。」

蒼「え・・・?」

 

 

蒼空が理由を述べていると、燐子が小声ながらも遮る。

 

 

燐「そんなの、嫌です・・・・・・。」

蒼「・・・・・・燐子?」

燐「私は蒼空君を支えてたいんです。ずっと隣にいたいんです。」

蒼「・・・・・・。」

 

 

さらに燐子が言葉を綴る。

 

 

燐「たとえ蒼空君が私から離れようとしても、既成事実作ったり、睡眠薬飲ませて婚姻届にサインさせるから!」

蒼「え!?ちょ、燐子さん!?」

 

 

燐子の言葉に蒼空は動揺してしまう。

 

 

蒼「あの、声がちょっと・・・。」

燐「あ!ごめんなさい・・・・・・。」

蒼「それと、今のは本気?それとも、ネタ?」

燐「え?何のことですか?」

蒼「いや、だって今『前』の中の人ネタを」

燐「そ、そういうメタ発言は止めてください!」

蒼「いやいや、Youがそれ言っちゃうから!」

蒼・燐「・・・・・・。」

 

 

そして、しばらくの沈黙。

 

 

蒼・燐「ぷっ、ハハハ・・・!」

蒼「はぁ・・・。全く、燐子に罪悪感を持ってほしくないからあんなこと言ったのに、ムードが台無し。」

燐「ごめんなさい。でも、罪悪感を無くすことは出来ないかもしれませんけど、それでも蒼空君とずっと一緒にいたいんです!」

蒼「・・・・・・そっか・・・。」

 

 

蒼空はベッドに横になる。

 

 

蒼「最悪だ・・・。俺はもう、『白金燐子』っていう最恐の魔法から抜け出せないみたいだな?」

 

 

言葉とは裏腹に笑顔を浮かべる。

 

 

燐「私、こう見えても魔法使い(ウィザード)ですから。」

蒼「?・・・・・・そっか。」

 

 

この2人の関係は変わることは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 蒼空が退院した後、蒼空は自分の家の現像部屋に来ていた。

 

 

?「そろそろ、感想を聞かせてもらえないか?」

蒼「・・・・・・。」

 

 

蒼空が振り返ると、そこには黒コートで身を包む『黒』がいた。

 

 

蒼「・・・・・・水の中に潜った感じだ。『体感する』という面では。『心』としては閉ざされた感じだけど。」

黒「・・・・・・。」

蒼「でも、こんな閉ざされた場所でも・・・・・・薔薇は咲くんだなってことも知った。」

黒「白金燐子、か・・・・・・。」

蒼「・・・・・・俺は逃げようとした。この目を、この耳を使って・・・・・・仲間から、恋人から。でも、もう逃げない。向き合っていく。そうすれば、きっと・・・・・・。」

黒「新しい世界が見える、か?」

 

 

蒼空はコクリと頷く。

 

 

黒「・・・・・・なるほど。感想が聞けて良かったよ。」

蒼「え・・・?」

黒「俺の目的は達成された。」

蒼「俺がこうなることを知っていたのか?」

黒「さぁな。」

蒼「なら、アンタの望みは叶った。次は俺の望みを叶えてもらおうか?」

黒「・・・・・・良いだろう。それで、何が望みだ?金か?目か?耳か?」

蒼「・・・・・・・・・・・・アンタの正体を知りたい。」

黒「!?・・・・・・。」

蒼「・・・・・・。」

黒「・・・・・・分かった。俺は・・・・・・、」

 

 

黒はずっと被っていたフードを外し、仮面を外し、自身の顔を蒼空に見せた。




全てシリアスだったでしょ?(圧)

そろそろこの作品、終わりを迎えます。後・・・・・・2話位かな?頭の中では。ってことなので、変更があると思います!!


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第55話

早速前回の後書きに書いたことから変更点があります!

今回、最終回です!・・・・・・本編としては。後日談は書きます。1話だけ(の予定)・・・・・・あれ?後書きで書いたことから変わってない?まぁいいや。


では、本編最終回をどうぞ!


月日は経ち、今は5月。俺は耳と向き合いつつも、無理しない程度に音楽活動をしていた。・・・・・・と言っても、次のライブの準備だけど。

 

 燐子とは恋人関係のままだ。その燐子は、生徒会長になった。いや~まさかあの燐子がね~。お父さん感激だよ!←誰目線だよ!?

ただ、和美から聞いた話だと、燐子が壇上でスピーチをしていたら、頭の中真っ白に目がグルグルになってたって。・・・・・・ん?なんで和美が出るんだって。そりゃあ和美、花咲川だし。ポピパと仲良しって所で察しない?

今はそんな燐子が我が家に来ている。

 

 

燐「はぁ・・・。」ズーン

 

 

・・・・・・会話一発目がコレか・・・。前回からあらすじ紹介してなかったとはいえ、作者曰く最終回の一発目の会話では無いよなぁ・・・。ってか、またなんか失敗したのか?

 

 

蒼「はい、ホットミルクとケーキ。」

燐「ありがとう、蒼空君・・・・・・。はぁ・・・。」

 

 

ため息止めなさい!

 

 

蒼「あのねぇ、他人の家に来て学校での失敗を反省するの止めてもらえる?」

燐「だってここ、落ち着くんです。」

蒼「知らねえよ!」

 

 

どうしよう?最終回とは思えない会話してんぞ!

 

 

 

 

 

 えっと・・・、そうだ!俺が退院した後のことを話そう!

 

 まずは、燐子のそばにいた紗夜とあこからかな。2人共、病室の外で待ってたみたいだ。燐子が出て行く時に顔を真っっっっっ赤にした紗夜とキョトンとした顔のあこが見えたから。・・・・・・多分、会話聞かれてたかもな。

 そして、海璃だけど・・・・・・、燐子に八つ当たりしてたらしいけど、その夜にすっっっっっごく反省したらしく、燐子に会いに行って早々にスライディング土下座をしたらしいよ。紗夜がENDRECHERIとRoseliaのメンバーにメッセージを送ったらしくて、海璃はそれを見たせいか、額から火が出る勢いでやったみたいだけど・・・・・・ちょっと見てみたかった。

 

 

和「動画あるよ~。」

蒼「それ見せて~!」

海「見せちゃダメーーー!!

 

 

・・・・・・ってか、これ最終回として大丈夫なのか?あ、後でいない時に見せて。

 

 

和「オッケー!」

海「今すぐ消せーーー!!

 

 

さて、あっちは無視して・・・、後言ってないことは、俺の耳のことかな・・・?

左耳は、完治していない。正直に言えば今も大きな音を聞くと症状が出るほどだ。だから、街中に行く時は左耳にあまり音を入れないように工夫している。実際に作者の好きなアーティストはイヤモニの代わりにヘッドホンを付けているけど、左耳は音を出さないようにしていて、さらに左耳に耳栓などをして、ライブの大きな音を入れないようにしているからな。

 

 

 

 

 

 さて、そろそろ本編に戻るか。

 

 

蒼「あの・・・、燐子さん?」

燐「はい・・・?」

蒼「なんで他人の膝の上に頭を置いているのかな~?」

 

 

アタシが膝枕の『枕』の方になっていました~!・・・・・・おかしくね?

 

 

燐「それは・・・・・・、そこに良い枕があったから?」

蒼「登山家かよ!?・・・・・・ってか、俺に聞くなよ!?」

 

 

さて、これでも俺は燐子に大事な話があるんだから、どいてもらおう。

 

 

蒼「燐子。真面目な話がしたいからちょっとどいてくれるか?」

燐「・・・・・・また膝枕させてくれるなら。」ムスッ

 

 

子供か!?

 

 

蒼「分かった分かった。また膝使っていいから。」

燐「どきます。」

 

 

めんどくせー。

 

 

蒼「えっと・・・、ちょっとここだと話にくいんだ。場所を変えよう。」

 

 

と言って部屋を出て・・・・・・・・・・・・別の、家に来ました!!

 

 

燐「え、えっと・・・、蒼空君?ここって・・・?」

蒼「俺の新しい家。」

燐「え・・・?」

 

 

なんとなくその反応は想像出来た。ま、紫音の親父さんに金渡して作ってもらったんだ。

 

 

蒼「まぁ、俺と・・・・・・後1人入居者がいるんだ。」

燐「え?それって・・・?」

蒼「・・・・・・お前が卒業したら、俺と結婚して、一緒に住もう。」

燐「・・・っ!」

 

 

俺はさらっと指輪を差し出す。燐子の目には涙が浮かぶ。

 

 

燐「はい、喜んで!」

 

 

こうして、少し早い(?)プロポーズをした。

 さて、この家にいつから住もうかなぁ?燐子は申し訳ないけど、卒業してからだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、・・・・・・あぁまだ終わんないよ。俺が今さっき『紫音の親父さんに金を出して』って言ったけど、その金は家にあったものでも無く、ましては稼いだものでも無い。好意で貰ったものだ。ではその時のエピソードをどうぞ!

 

 

蒼「・・・・・・アンタの正体を知りたい。」

黒「!?・・・・・・。」

蒼「・・・・・・。」

黒「・・・・・・分かった。俺は・・・・・・、」

 

 

あ、そう。前回の最後にあった俺と黒のシーンだよ。黒がフードと仮面を外して、俺に素顔を見せてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒「俺は、『桐生蒼空』。簡単に言えば・・・・・・別世界のお前だ。」

蒼「へぇ~。・・・・・・ん?え!?」

黒「もうちょっと簡単に言った方がいいか?『パラレルワールド』って分かるか?この世界」

蒼「いやいや、そこは別に良いんだけど!・・・・・・マジか・・・。」

黒「マジだよ。」

 

 

でも、とりあえず桐生蒼空は『黒』にしておこう。ややこしくなるから。

 

 

蒼「でも・・・・・・、じゃあなんでここに?」

黒「そりゃあ、・・・・・・とある作品の最後のシーンの後色々あってな。もう10年くらい色んな世界を彷徨ってるってハナシ。」

蒼「あぁ・・・、なるほど・・・・・・。その割には顔が若いんだよな~。」

黒「時間の流れが違うらしくて、まだ設定上16歳なんだよ。」

蒼「別世界の俺だから、メタ発言が多いんだな・・・・・・。」

黒「その辺は作者に言え。」

蒼「・・・・・・だったら、どんな世界を見てきたんだ?」

黒「それがなぁ・・・、覚えてないんだよな~。色んな世界に行ったから。」

蒼「そっか・・・。あ、だったら、」

 

 

俺は部屋に隠してあったある物を黒・・・・・・じゃなくて、桐生蒼空に渡した。

 

 

蒼「はい、あげるよ。」

黒「それって、通販で買ったけど開ける前に紫音に貰って封印してた赤色の『blackbird,fly』か。」

蒼「そこまで知ってたか・・・。そ、俺は自分のあるし、燐子に渡してもなぁ・・・、って思ってたから、やるよ。それで色んな世界を写してきたら?」

黒「・・・・・・どうも。じゃあ早速。」

 

 

桐生蒼空はすぐに箱を開けて首から赤色の二眼レフカメラを提げる。

 

 

黒「うん、悪くないな。じゃ、まずは・・・・・・。」

蒼「え・・・?」

 

 

すぐに俺を撮りやがった。

 

 

蒼「お前なぁ」

黒「これで、この世界のことは忘れることはないな。」

蒼「・・・・・・あっそ。」

黒「じゃあ、俺からもこれを。上手く使えよ。Ciao!」

 

 

俺は封筒を受け取り、桐生蒼空は姿を消した。中には福沢諭吉が大量に・・・・・・、ありすぎだよ!?

 

 

蒼「・・・・・・じゃあ、お言葉に甘えるかな。」

 

 

こうして俺は和美に今の家を渡して、新しく家を建てた。そして、家の貯金を1/3貰うことにしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ燐子にプロポーズした後に書くこと!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

蒼「さて、この世界での役目も終わったし、行くか?」

エ「・・・・・・なんだ、上機嫌だな。カメラを貰ったのがそんなに嬉しいのか?」

蒼「別に♪」

エ「へっ、そうかい。」

 

 

黒コートに包んでいたエボル・・・・・・もとい『エボルト』は白と黒の鎧の戦士のような姿に変わり、別の空間に繋がるゲートを出した。

 

 

蒼「さて、次はどんな世界かな?」

 

 

俺たちはゲートの中を歩いていった。新たなストーリーを目指して。




これを持ちまして、『閉ざされた蒼空の下に咲く白薔薇』は終了となります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

長々と正体を隠してきた黒コートたちは、アタシが書いた『GEEDream』の主役、『桐生蒼空』と同作品に登場する『地球外生命体 エボルト』でした。ま、知ってる人はなんとなく察しただろうけどね。



それでは、こんなタイミングでアンケートのお時間です!前書きで言った通り、後日談を1つだけ書きます。悩みに悩んでも2つの案から絞ることが出来ません。ってことなのでどちらか見たい方を選択してください。お願いします!!期限は6月16日(日)までとします!


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番外編集
番外編:1


どうも、ENDRECHERIです。・・・・・・久しぶりにこの挨拶したなぁ。

さてさて、番外編のアンケート結果として、アンケートを出した翌日に書けてしまったこちらをお送りします!(結果がなんとなく分かったからだよ。)


では、どうぞ!


第55話(別名最終回)から時は経ち、本日は5月21日。俺の今の恰好は凄く見慣れないものだった。

 

 

蒼「・・・・・・白いなぁ・・・。」

 

 

全身白いスーツ。普段からラフな格好している俺からすると違和感が仕事をしまくっていた。

 

 

和「蒼空兄~?入るよ~?」

蒼「どうぞ~。」

 

 

和美が部屋に入ってきた。『僕っ子』の割には女性らしい黄色いドレスに身を包んでいた。若干子供っぽいような・・・?

 

 

和「子供っぽくて悪かったね!」プン!

 

 

ヤベッ、考えてることバレてた・・・。

 

 

和「・・・・・・うん。似合ってるじゃん!」

蒼「誰目線だよ?」

和「妹目線です!」エッヘン

海「カズミ~ン、そろそろ蒼空を・・・、」

蒼・和「うん?・・・・・・あ!」

 

 

まさかのコイツに見られるとは・・・!・・・・・・でも、どうせ後で見られるからいっか。海璃は『海』だけに青色のドレスだ。

 

 

海「・・・・・・。」

 

 

・・・・・・ん?

 

 

蒼「海璃?」

和「海姉?」

海「・・・・・・・・・・・・。」

蒼・和「き、気絶してる・・・・・・。」

 

 

コイツ、どうするんだ?

 

 

和「あ、蒼空兄。燐子さんの方の準備が出来たって。行って来たら?」

蒼「あぁ、そうだな。・・・・・・それと、海璃(これ)は・・・どうすんだ?」

和「な、なんとかするよ・・・。」

蒼「じゃあ・・・、よろしく、な?」

 

 

海璃は和美に任せて、俺は燐子のいる部屋に向かった。

 

 

蒼「すぅ・・・、はぁ・・・。・・・・・・よし。」

 

 

何故深呼吸をするのか。それは、

 

 

蒼「燐子、入るぞ。」

燐「ど、どうぞ・・・。」

 

 

部屋の中には、純白のドレスを身に纏った燐子がいるからだ。別の言い方をすれば、ウェディングドレスとも言う。

 

 

リ「お!ようやく王子様が来たよ~!」

あ「遅いよ~!」

友「燐子を待たせるなんて、いい度胸ね。」

蒼「・・・・・・なんでいんの?」

 

 

・・・・・・普通はさぁ、いたとしても親がいるもんじゃない?なんで親じゃなくて同じバンドのメンバーがいる訳!?

 

 

紗「白金・・・・・・では無いんでしたね。り、燐子さんに挨拶に来たんですよ。」

 

 

あ、まだ名前呼びに慣れてないな、コイツ。だけど・・・、

 

 

蒼「・・・・・・悪いけど、今さっきまでの緊張返してくれる?」

友・紗・リ・あ「・・・・・・え?緊張してたの?」

蒼「う、うっさい!」

リ「まぁまぁ、後はお2人でイチャイチャしちゃって♪式に支障が出ない程度にね♪じゃあね~!」

 

 

そして4人は出て行く。・・・・・・後であのギャル泣かしてやる!感動って意味じゃない方で。

 

 

蒼「え、えっと・・・、」

燐「蒼空君、カッコイイよ。」

蒼「あ、先に感想言われた・・・・・・。」

燐「ふふっ、緊張してるんですか?」

蒼「残念ながらめちゃめちゃしてるよ。」

燐「そうなんですね。」

 

 

・・・・・・なんか負けた気がする。

 

 

燐「あ、お父さんには会ったの?」

蒼「あぁ。会場入りしたらすぐに会ったよ。ちょっと長話した(された)けど。」

燐「あ、あはは・・・。」

 

 

まぁでも、まだ18歳の娘が結婚ってなれば親もビックリだよな~。実際されたし。問いただされたし・・・・・・。

 

 

燐「でも・・・・・・遂に、だね?」

蒼「あぁ。」

燐「遂に私もあの家に住めるんですね!」キラキラ

 

 

あ、そっちっすか・・・。別に落ち込んでないよ!

 

 

燐「冗談ですよ♪」

蒼「はぁ・・・。こんなに()()()()()()()花嫁にからかわれるとその姿に魅了されてなんでも許してしまいそうなんだよな~。」

燐「っ!うぅ・・・!」///

 

 

照れた・・・。・・・・・・勝った!!!

 

 

燐「・・・・・・あ!蒼空君。」

蒼「うん?」

燐「耳、大丈夫なの?」

 

 

燐子が俺の左耳に手を伸ばすけど、俺はその手を掴みつつ、燐子に、

 

 

燐「え?蒼空く」

蒼「・・・。」チュッ

 

 

キスをした。

 

 

燐「・・・・・・。はっ!そそそ蒼空君!?いきなり、ななな何を!?」

蒼「耳なら大丈夫。それに・・・・・・か、確認するなら、こっち・・・じゃないのか・・・・・・?」

燐「・・・ふふふっ、目を逸らしてるから、決まってないよ?」

蒼「うっさいな・・・。でも、こっちだって心配してんだよ。その、体調とか・・・。」

燐「体調なら、大丈夫だよ。昨日から明日まで休みを貰ったから。()()()()()()()()()のおかげで、ね?」

蒼「っ!・・・なら良いけど。」

 

 

ここらで今言う必要が無いことをあえて言おう。Roseliaはあこ以外が高校卒業したら、誰かの妹が所属してる事務所からアーティストデビューした。あこは学校優先で、だけど。それに、今でいう去年に『FUTURE WORLD FES.』にも出場し、頂点を勝ち取った。今は、自分たちの作り出す最高の音楽を作り続けてるんだと。あと、フェスの連覇とか。

 

俺は・・・・・・こんな時に言うことじゃないから言わないでおこう。

 

 

蒼「さて、そろそろ時間だな。」

燐「そうですね。」

 

 

俺たちは互いに見合った。周りを気にすることなく。

 

 

 

 

 

この先、何が起きるか分からない。だって、俺は既に左目を失い、左耳は難聴となった。10代の時に、だ。

 

 

 

 

 

そのせいで、海璃たちから離れたこともあった。恋人になってくれた燐子と別れようとした。

 

 

 

 

 

でも、俺はもう1人じゃない。横には彼女がいてくれる。大人しくて、人見知りで、だけど自分の意思を曲げない強さを持っている彼女が。

 

 

 

 

 

俺は、この閉ざされた朝倉蒼空(世界)に咲く綺麗な白金燐子(白薔薇)と共に、未来へ進んでいく。2人で、ずっと・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リ「ひゅーひゅー!熱いね~!お2人さん!」ニヤニヤ

海「この~!アンタたちの幸せ、私たちに分けろ~!」ニヤニヤ

 

 

その前に、まずはアイツらへの説教から始めようかな!?(怒&圧)




ということで、票が多かった『高校卒業後すぐ』は結婚式でしたー!・・・・・・18歳で結婚式挙げる人ってそうそういないよね?
そして、上手く締まらないもんだね~。(←他人事みたいに言うな!)良いじゃん!楽しいんだし!(←開き直るな!)
ちなみにですが、5月21日にしたの理由は、去年の5月21日、ガルパイベント『Neo-Aspect』が配信された日だからです!・・・・・・後は特に無いです。


さて、アンケートの件ですが、もう片方のストーリーが見たかった方、ごめんなさい。今はこっちで我慢してください。でも、要望とかあれば、書きますよ♪活動報告のとこに『リクエストボックス』あるから。(宣伝)それと、『書かなくていい』を選ばれた方、不快にさせてしまったのなら謝ります。申し訳ございません。

そして、また懲りずに新しく別のガルパメンバーがヒロインの作品を書きます!活動報告に書きましたけど。・・・・・・誰にするかはまだ未定だけど。それに、ヌルッとさらっと投稿してるかも。Twitterに投稿したらツイートするので、チェックしてね!(宣伝)


長々と後書きに書いてすみません。それでは、またいつか。


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番外編:2

お久しぶりで~す!あ、『この小説では』って意味ですよ。

なんか、ノリで書いちゃった♪のワリにはめっちゃ長いんだよな~。なんでだろ?(知るか!!)


そんなことより、本編どうぞ!


 

 

 

最終回からほんの少し経ち、番外編の1からだいぶ時間を巻き戻して、高校3年の7月。・・・・・・早速メタいね。

俺はのんびり自宅警備員をしている。・・・・・・マジでニートになってないよ!!

 

 

和「蒼空兄ー!起きたー?」

蒼「起きてるよ。うっさいな~。」

 

 

前に住んでいた家からそれなりに離れた場所に燐子と住む家を建てた俺は、現在そこに住んでいるが、ほぼ毎朝和美が起こしにくる。

 

 

和「蒼空兄がニートにならないために決まってるでしょ!」

 

 

勝手に人の心を読むな!

 

 

和「ほら蒼空兄、行くよ!」

蒼「あのなぁ、まだ集合時間まで1時間半もあるぞ。」

和「分かってるけど、楽しみで仕方ないの!!」

蒼「子供だな。」

 

 

とにかく、身支度をして、持っていく荷物を持って、バイクに乗る。

 

 

和「イエーイ!蒼空兄のバイク久しぶり~!」

蒼「はいはい。」

 

 

和美にヘルメットを渡し、後ろに乗せて集合場所の駅にに向かう。

着いた頃にはRoseliaと紫音が既に集合していた。先程から約1時間経過してる。

 

 

紗「遅いですよ。」

和「ほーら蒼空兄!怒られてやんの!」

蒼「俺だけじゃないと思うんだけど?」

紗「聞いていますか?和美さん!」

和「僕だけなの!?」

紗「当たり前です!」

 

 

なんか()()()()和美に説教し始めた。集合時間10分前なのに、みんな来るの早いね。

俺は駅の駐輪場にバイクを停めて、みんなのとこに向かう。

 

 

あ「あ!りんりん!蒼空兄戻ってきたよー!」

 

 

そんな報告すんな!

 

 

燐「蒼空君!」

 

 

めっちゃ笑顔だし・・・、めっちゃこっちに一直線で来たし・・・。

 

 

燐「ウィッグに興味「無いよ!」ぅぅ・・・・・・。」

 

 

まだ言ってるのか。可愛いけど拗ねるな。

 

 

リ「でも、ロン毛の蒼空も悪くなかったよ~?」ニヤニヤ

友「ええ。それで女子の服装していれば、女の子と思われてもおかしくないわ。」

蒼「そんなことはしないし、おかしいって思うぞ、普通。そして、今おかしいのはお前らの頭だけだ!」

リ「うーん、やっぱり燐子に言わせる方が良かったかな・・・?」

友「私たちでは、蒼空に『効果はいまひとつのようだ』みたいね。」

蒼「燐子に言われてもやんねぇって。」

 

 

全く、めでたい頭してやがるよ・・・。

 

 

紫「・・・・・・そういや、筋肉バカと海璃は?」

和「あ、それなら朝連絡あって、『行けなくなった』って。」

あ「え?なんで?」

和「海姉は実は今日仕事あったんだって。」

 

 

あちゃ~・・・。

 

 

リ「忙しいんだね・・・・・・。」

紫「じゃあ、筋肉バカは?」

和「連絡したら出なかった。」

蒼「寝てるな。」

友「寝てるわね。」

紗「寝ていますね。」

あ「寝坊だね!」

紫「じゃ、寝坊は置いて、行こうか?」

 

 

そう言って、みんなで電車に乗り込み、とある場所へと向かう。席は友希那とリサ、紗夜と燐子、あこと和美、俺と紫音というペアで、2人席にそれぞれ座っている。気付けば友希那たちが燐子たちと向き合って座っている。

 

 

紫「蒼空、大丈夫なの?」

蒼「うん?あぁ、耳なら大丈夫。耳栓とかも用意してるし。」

紫「そうじゃなくて、」

 

 

え?・・・・・・なんか他に心配されることあったか?

 

 

紫「ちゃんと燐子の水着姿を褒めれるの?

蒼「お前はそんな心配をしてたのか・・・。」

紫「当たり前でしょ。恋人として当然の責務だよ。」

蒼「お前は恋愛したこと無いだろ?」

紫「当たり前じゃな~い!少女漫画ならいっくらでも見てきたけど?」

 

 

そっから情報手に入れてたのか!?

 

 さて、これ以上移動中の面白いお話は無いから、シーンジャンプ!ってことで来たのが、海

 

 

あ「海だーーー!!」

和「海・・・、キターーー!!」

 

 

・・・・・・はい、海です。セリフのタイミング早くない?

 

 

紗「今一瞬宇宙が見えたような・・・?」

蒼「気のせいだから。これ以上あのネタを掘り下げると別の蒼空が出てくるかもしれないから止めよ。」

和「蒼空兄!ビーチフラッグで、タイマン張らせてもらうね!」

蒼「それ以上そのネタを使うな!!」

 

 

この作品に『メタ発言』のタグあって良かった~!

えっと、ああそうだ、ここだ。海の家に向かい、全員水着に着替え始めた。男なんて海パンだけだからすぐに着替え終わる。でも、水に濡れてもいい上着は着ている。・・・・・・名前調べみたけど、分かんなかった。

それと、レジャーシートとパラソルを立てて、自分の荷物を置いて、昼寝スペースを作った。

 

 

紫「なーに寝ようとしてんの?」

蒼「うん?」

 

 

声のする方を見ると、紫音が水着姿でいた。・・・・・・名前の通り、紫の一般的な水着だ。

 

 

蒼「まだ寝ようとしてねぇって。」

紫「でもさっき、『昼寝スペースが・・・』って言ってたよね?」

蒼「ナレーションで言ったけど『今から寝る』とは言ってない!」

 

 

コイツと話していてふと思った。

 

 

蒼「あれ?他のみんなは?」

紫「日焼け止め塗ったり、髪型変えたりしてるよ。まぁ、アタシは髪短いからそんな必要無いけどね。」

 

 

ちょっと髪型変えれば可愛いと思うけどな・・・。

 

 

紫「そういうのは彼女に言うものだよ。」

蒼「心読むな。・・・・・・だったら、ショートの和美は?」

紫「みんなのオシャレの手伝い。」

蒼「へ~。じゃあ、お前が先にこっちに来た理由は?」

紫「Youが寝ないか見張りに来た!」

 

 

信用されてねぇな~・・・。

 

 

リ「おっ待たせ~!」

蒼「ん?」

紫「みんな来たみたいだね。」

 

 

またまた振り向けば、海で遊ぶ気満々のRoselia+α(和美)がこっちにやって来た。

 

 

リ「ど~お?みんな似合ってるでしょ?」

蒼「あぁ、似合ってるよ。」

リ「そりゃそうよ!」

 

 

なんでお前が威張るんだ?

 

 

リ「なんたってアタシが選んだんだから!」

 

 

あ、さいですか・・・。・・・・・・あれ?

 

 

蒼「燐子は?」

リ「え?」

紗「先程まで一緒にいたと思うのですが?」

あ「あ、いた。りんりーん!」

友「・・・・・・隠れているわね。」

 

 

海の家の更衣室の出入口から顔だけ出してやがる。

 

 

和「旦那様、お迎えに行って下さい。」

蒼「お前、さっき言ってたタイマン、本気でやるからな。」

和「僕の命が危なくなった!!」

 

 

日陰になってたパラソルから出て、更衣室に隠れてる燐子の下に向かった。

 

 

蒼「燐子。何隠れてるの?」

燐「そ、その・・・・・・恥ずかしくて・・・・・・。」

蒼「でも、そこにいると他の人の迷惑になるから、こっち来いって。」

燐「え?きゃっ!?」

蒼「あ、ゴメン!大丈、夫・・・。」

 

 

やや強引に燐子の手を引っ張ったからちょっと躓いてしまったと思い後ろを見たら、燐子の水着姿に釘付けになってしまった。本編で何回か燐子のアレについて言ってたけど、改めて見ると・・・・・・うん、ヤベーイ。

 

 

燐「そ、蒼空君・・・・・・?」

蒼「・・・・・・え?あ、ど、どうした?」

燐「もしかして・・・・・・水着、変だった?」

蒼「いやいや!全然変じゃないよ!スッゴく似合ってる!」

燐「本当?」

蒼「ああ!」

燐「・・・・・・蒼空君が言うなら、似合ってるんだね。」

 

 

・・・・・・ホント、水着って困る。目のやり場に。

そんな時、ふと和美とあこを見てしまった。毒が少ないから。

 

 

和「今僕たちを安全地帯にしたな!!」

 

 

ヤッベ、バレた・・・。

 

 

 

 

 

あ「リサ姉~!カズミ~ン!遊ぼー!!」

リ「オッケー!」

和「りょうかーい!」

 

 

そこの3人は海に入って遊んでいる。他のメンツは、

 

 

蒼「・・・・・・。」

友「・・・・・・。」

紗「・・・・・・。」

燐「・・・・・・。」

紫「・・・・・・。」

 

 

のんびりパラソルの下でくつろいでいた。

 

 

リ「ちょっとみんな!遊ぼうよ!」

蒼「こんだけの人数で遊ぶことなんてあるのか?」

和「ビーチフラッグ!」

蒼「さっきの約束か?」

和「あ・・・・・・やっぱり無し!」

紗「はぁ・・・。・・・・・・そうなると、他の遊びは・・・?」

友「・・・・・・ビーチバレー、とか?」

紫「ベタだね・・・。」

あ「それだ!!」

 

 

人を指差すなよ・・・。

 

 

あ「友希那さん!紗夜さん!やりましょうよー!」

紗「私はパスします。」

友「私も。」

和「紫音姉ちゃん、一緒にやろうよ!」

紫「アタシもパス~。」

 

 

・・・・・・俺が呼ばれないってことは、さらっとコイツら耳のことを配慮してんのか?

 

 

リ「蒼空は諸事情でダメ、燐子は蒼空の付き添いとして、」

 

 

コイツ、さらっと隠していたであろう答えを言いやがった。

 

 

リ「3人とも、負けると分かってて逃げてない~?」

3人「!?」ピクッ

 

 

あ・・・。

 

 

友「リサ、幼馴染にケンカを売るとはいい度胸ね?」

 

 

・・・・・・コイツ、中身ポンコツだから怖いと思えない。プロレスだけは強いのに。

 

 

紗「あまり調子に乗らない方がいいですよ?」

紫「和美、大義のための犠牲になる?」

 

 

こっちは実際に運動神経あるから、怖い・・・。

 

 

燐「私たちは、のんびり見てましょう。」

蒼「ソダネー。」

 

 

えーそれでは、遠距離ながらも、友希那・紗夜・紫音対リサ・あこ・和美のビーチバレーの実況を、()()()()()やります!

 

 

6人「やるならちゃんとやれー(やりなさい)!」

 

 

はいはい。じゃ、意気込みシーンをどうぞ!

 

 

リ「勝つのはアタシたちだよ!」

(ヤバい!友希那は実力知ってるから圧をなんとかすればいいけど、他2人がスッゴク怖い!!)

 

あ「ふっふっふ!妾の力、見せてやる!」

(わーい!みんなで遊べる♪)

 

和「心火を燃やしてぶっ潰す!!」

(紫音姉ちゃん、怒るとあんなに怖いんだ・・・!ちょっと、オーバーフローする勢いでオーラが・・・!?)

 

友「リサ、覚悟しなさい!」

(ビーチバレー・・・、1年振りね。)

 

紗「さぁ、準備は出来ています!」

(こうなることを想定して、少しバレーの練習をして正解だったわね。)

 

紫「大義のための、犠牲となりな!」

(あのバカ共をギャフンと言わせてやる・・・!!)

 

 

ちょっと、危ないセリフもちらほらあるが、あこのサーブから、スタート!

 

 

燐「蒼空君、海の家に何か人だかりが・・・。」

蒼「ん?・・・・・・ホントだ。行ってみるか?」

燐「うん。」

燐(大丈夫、蒼空君と一緒だから。)

 

 

あっちはほっといて、俺たちは海の家に向かう。

 

 

蒼「のど自慢大会?」

燐「『飛び入り参加もあり』なんだって。」

 

 

海の家に貼られているポスターを見ながら2人で会話している。ジュース片手に。

 

 

蒼「しかも、『曲は持ち歌でもOK』って、そうそう持ち歌ある奴いねぇよ。」

燐「・・・・・・出るの?」

蒼「出てみたい、かな~。一応ヘッドホンもあるし。」

 

 

でも、1人で歌うのもな~・・・。

 

 

蒼「じー。」

燐「な、何・・・?」

蒼「燐子、これに「出ません。」即答かよ・・・。」

燐「だって、恥ずかしいし・・・。」

 

 

聞こえてるぞー。・・・・・・さて、あのバカ共に言えば誰か1人くらい出るかな・・・?とりあえず戻って話してみるか。

 

 

蒼「おーい、みんなー!・・・・・・あ。」

 

 

帰ってきたら、凄い光景が目に映った。

 

 

紫「はぁ・・・、はぁ・・・、あ、帰ってきた。」

紗「はぁ・・・、っ・・・、何処に行っていたのですか?」

あ「蒼空兄たちも見れば良かったのに!面白かったんだよ!」

 

 

この3人はこっちに来たが、他の3人は・・・・・・顔から腰まで砂に埋まっていた。

 

 

蒼「お前ら・・・・・・、どうすればそんな結果になるんだ?」

 

 

リサと和美はともかく、なんで友希那まで埋まってんだよ?

 

 

紫「・・・・・・あ、友希那はノリでつい!」

 

 

アッハッハ!相当頭にキテたのね?・・・・・・おかしいだろ、普通!?

 とにもかくにも、埋められた3人を掘り出し、のど自慢大会のことを話した。

 

 

和「出たーい!!」

あ「あこもー!!」

 

 

お前ら、元気だな・・・。

 

 

紫「燐子はどうする?蒼空と一緒に出るの?」

燐「いえ・・・・・・私は、多分・・・・・・歌えなくなる、ので・・・・・・。」

 

 

失礼だけど、確かに・・・。

 

 

紫「だったら、アタシが蒼空と一緒に出る。」

燐「え・・・・・・?」

紫「大丈夫大丈夫!蒼空をカッコよく見せてあげるから!」

燐「あ・・・・・・それなら・・・・・・。」

 

 

それでいいの!?

 

 それでは、『和美&あこ』が先にエントリーして、その後ろに『蒼空&紫音』がエントリーした。

 

 

 「蒼空と紫音のペアね。・・・・・・ん?蒼空?もしかして、ENDRECHERIの!?」

蒼「え?あ、はい。そうですが・・・。」

 「マジで!?俺、大ファンなんだよ!!」

 

 

受付さん、仕事しなさーい。

 

 えー・・・はい、シーン飛んで俺たちの出番から!

 

 

 「それでは次の挑戦者!私、大ファンなんです!『ENDRECHERI』の朝倉蒼空と、鳥羽紫音ー!!」

紫「なんか・・・、」

蒼「凄く歌いづらい・・・。」

 「それでは歌っていただきましょう!『ジェットコースター・ロマンス』と『フラワー』!」

 

 

 客席の方は少しザワザワしていた。俺たちの正体ってより、()()()()()()()()()()()()()()()()()()ってことに。・・・・・・まだ耳のこと公表してないんだよね~。そんなこともお構いなしに2曲を歌い終わった。

 

 

 「蒼空と紫音、ありがとー!!この事は一生忘れないよー!!」

 

 

恥ずかしいから止めなさい・・・。

 

 

燐「蒼空君!」

 

 

ステージ降りて少し離れた瞬間に走ってくんなよ・・・。ちょっと抱きしめたいって思うだろ・・・。

 

 

紫「そんなことは2人だけの時にしなさい。」

蒼「他人の心を読むな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺たちは着替えて、今は電車の中にいた。帰りは紫音と燐子が座席の位置を変えていた。・・・・・・ああそうだよ!燐子と一緒に座ってるよ!(何にキレてんだ?)

 

 

燐「蒼空君。」

蒼「ん?」

燐「楽しかったね♪」

蒼「そうだな。」

燐「また、遊びに来ようね?」

蒼「・・・・・・来年な。」

 

 

そして、少し沈黙が起きると、俺は沈黙を遮った。

 

 

蒼「燐子、ちょっと肩借りていい?」

燐「?・・・・・・いいですけど。」

蒼「ありがとう。」

 

 

俺は燐子の肩に頭を置いた。

 

 

燐「え・・・!?蒼空君・・・・・・!?」

蒼「ちょっと寝かせて。」

燐「・・・・・・ふふっ、どうぞ。」

 

 

俺は『のど自慢大会』で少しはしゃぎ過ぎたのか眠くなって、燐子(恋人)の肩を借りて、少し仮眠を取るのだった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐「ふふっ、蒼空君可愛い♪」カシャ

 

 

・・・・・・若干意識があるから撮られたに分かってるんだよね~。

 

 

 

 

 




みんなの水着は、ご想像におまかせしま~す。

なんか、『燐子と蒼空の水着って回を書きたい』ってなっちゃったんだよね~。

さて、ここでどうでもいいお知らせ~。
11月9日、アタシが小説を書き始めて1年経つこの日に、小説を1つ投稿します。ま、1週年記念作品と思っていただければと。


それでは、またいつか~!


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番外編:3(白金燐子生誕祭)

どうも、お久しぶりです。・・・・・・えー、2ヶ月ぶり?前回の投稿が7月19日だから・・・・・・うん、約2ヶ月ぶりだ。

さて、タイトル通り燐子が誕生日だから更新しました!燐子小説だからね!・・・・・・まぁ、ふとTwitterで『燐子誕生日』ってワードを見つけて30分ほどで書いた内容なんですけど。理由は、前々から書こうと思っていた内容だからさ!・・・・・・最終回に行ったアンケートで選ばれなかった方の内容です。
だから、設定が『高校卒業後、アーティスト活動しているRoseliaたち』になります。苦手な方は、ブラウザバック!!

それでは、本編に入る前に・・・・・・、


祝え!!全バンドを凌駕し、至高の音楽で音楽界の頂点に君臨するバンド!その名を『Roselia』!!そのキーボード、白金燐子の生誕の日を!


それでは、本編どうぞ!!







 本編終了から時は経ち、・・・・・・なんだよ?メタ発言したって面白ければ良いだろ?

 

 さてと、時は経ち・・・・・・、

 

 

 『今、大人気のRoselia!そのRoseliaも、過去に何度も別のバンドと共にライブをしてきました!今回はRoseliaと共にライブをした素敵なバンド特集です!』

 

 

・・・・・・なんか変な企画だな。

 

 

リ「あ、Afterglowだ。しかも初めて2マンライブした時の映像だよ。」

あ「ホントだ!懐かしいな~!」

蒼「・・・・・・懐かしいのはいいけど、早く帰り支度しろよ。」

リ・あ「「は~い!」」

 

 

Roseliaは今日写真撮影の仕事があって、今はそれも終わり帰り支度をしている。

 

 

紗「お待たせしました。次、どうぞ。」

リ「りょ~かい!あこ、先に着替える?」

あ「いいの?じゃあ、行ってくるね~!」

 

 

・・・・・・ここで疑問に思うはずだ。紗夜が着替え終わってあこが着替えてくる。そして、そこでテレビを見ているリサに俺。頭が桃色の読者には『羨ましい!!』って

 

 確かに俺は今、Roseliaと同じ部屋にいるけど、部屋の中に更衣室があるからこれといって問題はない・・・・・・と、()()()から言われている。

 

 

リ「あ!『ENDRECHERI』だ!」

あ「え!?」

友「あこ、着替えてから。」

あ「あ、すぐ着替えないと!!」

 

 

そんなに慌てることか?

 

 

燐「これ、初めて一緒に・・・・・・ライブした時の・・・・・・映像ですね。」

リ「ホント、ENDRECHERIだけじゃなくて友希那までライブのことを隠していた時はビックリしたよ~!」

友「・・・・・・あの時のみんなは、本当に怖かったわ・・・。」

蒼「あぁ、今でもあの恐怖は思い出せる。」

紗・リ「「何か?」」

蒼・友「「い、いえ・・・、何も・・・・・・。」」

 

 

コエーイ!!

 

 

リ「それにしても、またENDRECHERIとライブしたいね~。」

蒼「無理だ、諦めろ。」

リ「それは分かってるけど、・・・・・・なんて言うのかな・・・。」

蒼「俺がお前たちの()()()()()()をしてる時点でその願いは叶わない。・・・・・・もし、ライブが出来たとしても、演出は制限される。」

リ「ですよね~。・・・・・・今は、この映像見て我慢しますか!」

 

 

『番外編:1』で俺の事は省略したけど、あの時から俺はRoseliaのマネージャーとして仕事をしている。もちろん、『ENDRECHERI』は解散。音楽関係の事務所はロックオンしてたみたいだが。他のメンバーも、それぞれの道を進んでいる。

 

 

あ「おっ待たせ~!間に合った?」

リ「あこ、ギリギリOUT~!!」

あ「ガーン!・・・・・・でも、録画してあるから大丈夫!」

紗「・・・・・・用意がいいですね。」

友「後は・・・・・・燐子だけね。」

リ「それじゃ、アタシたちは帰りますか!」

あ「え~!?りんりんも一緒に帰らないの?」

紗「宇田川さん、空気を読みなさい。」

あ「ん?・・・・・・あ、そっか。」

 

 

察しが良いだか悪いのだか、分かんないな・・・。

 

 

あ「それじゃありんりん、またね~!」

紗「お先に失礼します。」

リ「今日の『Roselia』のマネージャー仕事はおしまいね!」

友「・・・・・・良い1年にしてね、燐子。」

燐「はい・・・・・・、お疲れ様です・・・・・・。」

蒼「お疲れ様。」

 

 

そうして、友希那たちは帰っていった。

 

 

燐「・・・・・・そういえば、蒼空君からは何も言われてないな~。」

 

 

白々しく言うな。

 

 

蒼「・・・・・・朝言っただろ?それに、仕事中に言ったらリサとあこのトークネタにされるだけだし。」

燐「でも、『そっか~!蒼空からのプレゼントはもう貰ったのか~!』って言ってたよ?」

 

 

あのヤロー!?

 

 

燐「ねぇ?」

蒼「ん?」

燐「まだ、プレゼントはくれないの?」

蒼「っ・・・!」

 

 

その上目遣いは反則だって・・・・・・。

 

 

蒼「・・・・・・はい。」

燐「ありがとう。開けていい?」

蒼「・・・・・・文句言わなければ。」

 

 

さらっと開けてるし・・・。

 

 

燐「これって・・・・・・アメジスト?」

蒼「そう。2月の誕生石だけど、『愛の守護石』や『真実の愛を守り抜く石』って呼ばれている石。それに、アメジストにはストレスで疲れた心を癒し、落ち着かせ、穏やかなやすらぎを与えてくれると言われるパワーストーンの一種なんだ。」

燐「そうなんだ・・・。」

蒼「最近、仕事も多くなってきたから、これが良いんじゃないかと思って。」

 

 

説明し終えると、燐子がアメジストのブレスレットを俺の顔の前に出してきた。

 

 

燐「ん・・・。」

蒼「・・・・・・仰せの通りに。」

 

 

ようは、『着けて。』って意味だ。いつも誕生日にネックレスやブレスレットなどのアクセサリーをプレゼントしているけど、その度に俺に着けさせる。

 

 今回もそうなると分かっていたから、燐子の左手首にブレスレットを着ける。左側に着けると『恋愛運UP』とかがあるらしいから。

 

 

燐「・・・・・・ありがとう!」

蒼「どういたしまして。」

燐「さてと、」

蒼「うん?・・・・・・え!?ちょっ、燐子さん!?」

燐「?・・・・・・どうしたの?」

 

 

立ち上がったと思ったら急に衣装を脱ぎ始めた。流石に顔を背けるよ。・・・・・・誰だ、今『夜を共にしてるくせに!』って考えた奴は!それとこれとは話が違う!!

 

 

燐「私の裸なら、見慣れてるでしょ?」

蒼「場所を考えなさい!!」

燐「む~・・・。じゃあ、」

 

 

燐子が腕を引っ張って更衣室に一緒に入ってしまった。

 

 

燐「ここなら、良いでしょ?」

蒼「うん、良くないね。誰か来るよ?」

燐「大丈夫。鍵はかけてあるから。」

 

 

いつの間に!?

 

 

燐「だから・・・・・・この衣装着替えるの大変だから手伝って・・・・・・。」ウルウル

蒼「・・・・・・だったら最初にそれ言って。」

 

 

涙目で訴えてきた・・・・・・。確かに、燐子の衣装はとても複雑だ。最近の衣装は特に、だ。

 

 

蒼「帰ったら、何が食べたい?」

燐「う~ん・・・、蒼空君の手作りケーキ。」

蒼「・・・・・・だろうな。それ以外で、夕食になる物で。」

 

 

ケーキなら既に用意してある。・・・・・・多分、燐子も分かってる。

 

 

燐「・・・・・・焼き肉?」

蒼「それはアイツらと行って来い。」

燐「じゃあ・・・・・・、麻婆豆腐。」

蒼「それは『結構辛め』の?」

燐「うん。」

 

 

プロフィールに『好きな食べ物:ホットミルク』って書いた人間のセリフか?

 

 

蒼「・・・・・・分かった。それにするか。」

燐「うん、着替えも終わったしね。」

蒼「・・・・・・じゃ、帰るか。」

 

 

まさか、燐子と結婚してマネージャーをするとは・・・・・・第1話の俺には絶対に想像もつかないことだろうな。もしかしたら、別の誰かと付き合ってたかもしれないし。

 

 でも、今は・・・・・・この幸せな時間を楽しむとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燐「結局、私の裸見たよね?」

蒼「・・・・・・見ちまったけど、アナタいつからそんなキャラに!?」

 

 

 

 

 




いかがでしたか?多分ね、別の方々の書く燐子はきっと凄くピュアな燐子を書いてるから、アタシの小説の燐子は参考にしちゃダメよ。

って訳で、改めて・・・・・・白金燐子、誕生日おめでとうございます。実を言うと、アタシ的には声の変わった後の燐子の方が好きだったりします。なんか、ミステリアスな感じの声がね。
・・・・・・こんなアタシを叩くんだったら、堂々と感想に書きなさい。出来る限り反論してやるわよ!!


それでは、またいつか!!


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番外編:4(蒼空の誕生日)

2ヶ月ぶりです!・・・・・・『また~?』とか言うなよ。

今回は、蒼空の誕生日(1月1日設定)ということで、燐子の葛藤(?)をどうぞ!


・・・・・・あ、設定は番外編:3と同じ年です。

ドリフェス燐子ゲットーーー!!







 今日は、燐子さんのお願いで『楽器店兼喫茶店nascita』に来たんだけど、まさかの空いてる日がちょうど休みで良かったね。

 

リ「おっ待たせ~!待った~?」

映「はい、待ちましたよ。待ちすぎてデザートまで頼むほど。」

燐「す、すみません・・・・・・。」

リ「燐子~、こんな映司に謝っちゃダメだよ。」

 

おい。

 

映「それで、今日はなんで呼ばれたんですか?」

リ「店員さーん!」

映「人の話を聞きなさい。」

 

・・・・・・仕方なく、2人もドリンクとデザートを頼み、それが届くのを待った。

 

リ「・・・・・・あ、そうだ。今日映司を呼んだのはね、蒼空の誕生日プレゼントを一緒に選んで欲しいの。」

映「え?・・・・・・いやいや、だったらそちらに燐子さん(恋人)がいるじゃない。」

リ「その燐子(恋人)が悩んでるの!」

 

また面倒くさい事を・・・・・・。

 

リ「それで、毎回ライブでウィズに誕生日プレゼントを送っている映司にプレゼント選びを手伝ってもらおうと思って!」

 

さらっと見えたよ、『エヘッ♪』って感じが。

 

燐「お願いします・・・・・・手伝ってください・・・・・・。」

映「・・・・・・・・・・・・。」

燐「蒼空君に、似合うプレゼントを・・・・・・渡したいんです・・・・・・!」

リ「ほら、燐子もこう言ってるから。ね?」

映「・・・・・・はぁ、分かりましたよ。」

リ「良かったね、燐子!」

燐「はい・・・・・・!」

 

まずは、『何をあげるのか』を決めないと。

 

映「最近、蒼空さんが欲しそうな物とかって、心当たりあります?」

燐「そうですね・・・・・・。う~ん・・・・・・・・・・・・。」

 

思ったより『・・・・・・(これ)』が長い。ってことは、何も思い浮かばないんだな。

 

リ「う~ん・・・・・・あ!イヤホンは?」

映「イヤホンだと、本人の使い心地とかも関係してくる。音質とかによっても『貰ってそのまま』みたいな展開があるからダメだ。」

リ「は、はい・・・・・・。」(思ったより真剣に考えてるよ~。)

映「う~ん・・・・・・最近、蒼空さんの身の回りで気になってる物ってあります?」

燐「・・・・・・あ、ありました・・・・・・。」

映「だったら、それをプレゼントしないと。」

燐「一緒に、選んで・・・・・・くれますか・・・・・・?」

 

え?まさかのそこまで?

 この後、買い物に付き合わされたのは・・・・・・言うまでもあるまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 新年1日目の夜。昼から建さんやあこたちに散々パーティーで振り回されてもうクタクタだ・・・・・・。

 

?「・・・・・・君、・・・・・・ん?」

 

ヤッバ、眠くなってきた・・・・・・。でも、まだ夕食を食べてないから、起きてないと・・・・・・。

 

燐「蒼空君、寝てもいいよ。」

蒼「・・・・・・りん、こ・・・?」

燐「大丈夫、ずっとそばにいるよ。」

蒼「・・・・・・なんか、眠気覚めた。」

燐「え?」

 

なんか、燐子の顔を見たら安心して・・・・・・なんで目が覚めたんだろう?(知るか)

 

蒼「ってあれ?燐子は今日どこかに行くんじゃなかったのか?」

燐「あー・・・、実は、嘘なの。」

蒼「へ?」

燐「実は、蒼空君にサプライズしようと思ったんだけど・・・・・・、」

蒼「ん?・・・・・・あぁ、早く帰ってきてゴメン。」

燐「ううん、気にしないで。・・・・・・ご飯は食べた?」

蒼「あぁ・・・・・・、食べてないな~。」

燐「ふふっ、すぐに作るね。」

 

・・・・・・燐子は料理をする時はいつもエプロンを着けるけど、とりあえず言っておく。

 

俺のリクエストではない!

 

・・・・・・なんか、リサが怪しいけどな。

 

 にしても、燐子も家事力が高くなったよなぁ~。本当に『お母さん』みたいだな。でも、

 

燐「お待たせ。」

 

家事全てそうだけど、家事力が上がったおかげで家事スピード時間が短縮されてきてるんだよな~。すぐ飯が出てくるしね。

 

蒼「ありがとう。」

 

相変わらずの美味しい料理をたらふく平らげた後、食器を洗い終えた燐子と一緒にリビングのソファーに座っている。

 

燐「・・・・・・蒼空君。」

蒼「ん?」

燐「その・・・・・・これ。」

蒼「これは・・・・・・プレゼント?」

燐「・・・・・・うん。」

 

袋を開けると箱があって、その中に長財布が入っていた。

 

蒼「これって・・・・・・。」

燐「その・・・・・・蒼空君の財布、ちょっとボロボロじゃなかった?」

蒼「あぁ、そろそろ変えようかなって思ってたけど・・・・・・これはなかなか好みのデザインだ。ありがとう。」

 

新年から財布を変えると良いって言うからな。この後変えるか。

 

燐「・・・・・それと・・・。」

蒼「ん?」

燐「その・・・・・・()()、欲しくない?」

蒼「・・・・・・え?」

燐「・・・・・・・・・・・・。」///

 

・・・・・・いつからこの娘はこんな娘になったのかしら?

 

蒼「・・・・・・後で文句とか言わないでよ。」

燐「・・・・・・うん。」///

 

さて、この後は・・・・・・察しなさい。

 

 

 

 

 




って訳で・・・・・・察してください(2回目)。

さらっと新年早々に最新の小説作品からあの少年を出しました。まぁ、ただね・・・・・・設定上大人なのよ。それとさ、番外編:1で『Roseliaはパスパレと同じ事務所』って設定にしたけど・・・・・・あの後、事務所移動してあの兄妹と同じ事務所に移動します。(後付け設定サイコー!!)

それでは・・・・・・もしも次回更新する時、名前の最初の文字消していい?最近の書いてないから面倒くさかったのよ~。


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番外編:5(白金燐子生誕祭2020)

 
 
 おひさ~。

 前日に気付いて必死に書いたさ。トータル執筆時間は1時間ぐらい。

 久しぶりに更新した今回の内容は、言わずもがな白金燐子の誕生日回だからだよ。


 もう書くのめんどいから本編逝って。じゃない、行って。







 

 

 

 

 

 今日の燐子は、何かおかしい・・・。

 

 

「蒼空く~ん♪」

 

「はいはい、蒼空くんですよー。」

 

「えへへ、蒼空く~ん♪」

 

 

今日も通い妻かのようにやって来て、家で過ごしてんだけど・・・・・・家に来てすぐは何もなかった。でも、しばらくしたらこうなった。そういや、前に紫音から貰ったチョコとホットミルクを出した後からおかしくなったような・・・?

 

 俺は恐る恐るチョコを確認すると、嫌な予想通りアルコール入りだった。そう、燐子はアルコール入りのチョコで酔ったのだ。

 

 

「燐子、お前酔ってるだろ?」

 

「酔っへらいよ~。」

 

 

はい、酔ってるの確定!「酔ってない」がちゃんと言えてないんだもん!とりあえず、水を飲ませればいいんだっけ?

 

 

「燐子、水飲むか?」

 

「飲ませて~♡」ギュッ

 

 

相変わらず、燐子の身体は柔らかいな~。・・・・・・じゃなくて!くっ付かれたら水取りに行けないじゃん!しゃーない、とりあえず手が届くホットミルクを・・・。

 

 

「・・・・・・ほれ。」

 

「いや!」

 

「えっ?」

 

「飲ませて!」

 

「いやいや、渡してんじゃん。」

 

「飲ーまーせーてー!」

 

 

この酔っぱらいはなんで唇を突き出し・・・・・・あ?まさか、口移しっすか!?

 

 

「んっ。」

 

「燐子さん!?さすがにそれはマズいから自分で飲んでくれ!」

 

「もぉ~。じゃあ~、わたしが飲ませてあげる~。」

 

 

いやいや、自分で飲めって言ってんだけど・・・・・・って!?

 

 

「何脱いでんの!?」

 

「何って、飲ませようと・・・・・・。」

 

「明るい時間から何してんねん!?早よ服着ろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただいまR-18にならないように必死に抵抗しています。

しばらくお待ちください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もぉ~、今日の蒼空くんは文句多過ぎ~。」

 

 

こっちのセリフだよ・・・!まさか、酔っぱらった燐子がこんなに面倒だとは・・・!?大人になったら、飲ませないようにしないとな・・・。

 

 

「・・・・・・もしかして、好きな人がいるの?」

 

「へっ?いや、目の前にいるんですけど・・・・・・。」

 

「わたし以外に好きな人がいるんでしょ!?」

 

「いねーよ!」

 

 

ほんっと面倒くせぇな!!

 

 

「ネェ、ダレ?教エテヨ。早ク教エテクレナイト、ワタシ、ソラクンヲヤッチャウヨ?

 

「だからいねぇって!俺が好きなのは燐子だけだよ!」

 

「・・・・・・ホント?

 

「ほんとだって!」

 

「じゃあ・・・・・・信じる。」

 

 

良かった~!なんとか落ち着いてくれたか・・・。

 

 

「じゃあ、飲ませて♡」

 

 

やっぱそこかい!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・あれ?なんでわたし、寝てたんだろう・・・・・・?全然記憶がない・・・・・・。確か、蒼空くんの家に遊びに来て、チョコとホットミルクを貰って、それから・・・・・・それからの記憶がない・・・・・・!?

 

 お、落ち着いて!まずは状況整理をしないと!今は、蒼空くんの家のリビング。外は・・・・・・赤い、もう夕方なんだ。蒼空くんは・・・・・・なぜか寝てる。って、なんで机の上に白い液体(※ホットミルクです)があちこち零れてるの?って、なんでわたしの服が所々濡れた跡があるの・・・・・・!?

 

 

「・・・・・・何が、あったの・・・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
 
 何があったかは、ご想像にお任せしやす。


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