メジャー2nd~眉村の弟子~ (アレハレ無双)
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プロローグ

メジャー2ndのアニメの録画を見ていたら無性に書きたくなったんで書きます。

これも1話からはストックを作ってから投稿するつもりなので気長に待っていただけると嬉しいです。

作者豆腐メンタルなので出来ればポジティブ系の感想くれると早くかけると思います。


パコーン・・・パコーン・・・

 

夕方の河川敷で軟式のボールが壁にぶつかり、軽い音が響く。

 

ボールを投げているのはまだ小学生の少年。

 

少年はいつもはキャッチボールの相手をしてくれる父親が今は出張で居ないのだ。

 

そしてそれを堤防の上から見守っている1人の体格のいい男。

 

男は左、右と交互にボールを投げる手を変える少年を見て興味を持った。

何故右と左であまり投球フォームが変わらず尚且つ年齢の割には綺麗なのだろうかと。

 

そして男は、話しかける。自分ならこの才能を持て余すことなく開花させてやれると信じて・・・

 

 

 

男「君は野球をやっているのか?」

 

少年は答える。

 

少年「おじさん誰?知らない人に話しかけられても答えるなって言われてるんだけど。」

 

眉村「なに怪しいものじゃないさ。俺は眉村健。元メジャーリーガーだ。」

 

少年「めじゃー、りーがー?」

 

眉村「そうだ。アメリカのプロ野球選手のことをそう呼ぶんだ。」

 

少年「じゃあおじさんは、プロ野球選手だったんだね。」

 

眉村「まぁ今はもう引退しているが。君の名前は?よければ教えてくれないか?」

 

悠成「古賀、古賀悠成・・・です。」

 

眉村「古賀悠成、悠成か。いい名だ。君に話しかけたのは野球の才能があると思ったからだ。」

 

悠成「でも、ボク野球はやってないよ?」

 

眉村「!!やってもいないのにそこまでボールを投げれるのか。いいか、左手と右手で同じように投げるのは俺のような元プロ野球選手や今のプロ野球選手でもとても難しいことなんだ。」

 

悠成「そうなんだ。でもそれができる人を1人知ってるよ。」

 

眉村「なに?名前を教えてもらってもいいか?」

 

悠成「うん!茂野、茂野吾郎だってお父さんが言ってた。なんでも、小学生の時は右で投げてたのに、左でプロ野球の凄いピッチャーになった人だって」

 

眉村「そうか、茂野・・・あいつか」

 

悠成「おじさん、知ってるの?」

 

眉村「ああ、高校生の時に途中まで同じチームだった。それから日本代表でまたチームになって、アメリカのプロ野球でもチームは違ったが何度か対戦した。」

 

悠成「おじさんもすごい人なんだね」

 

眉村「ありがとう。君の家について行ってもいいかな?君のお父さんやお母さんに話したいことがあるんだ。」

 

悠成「うん、いいよ。けどお父さんは仕事で遠くにいるから家には居ないよ。」

 

眉村「大丈夫だ。」

 

悠成「じゃあ行こう!」

 

 

 

 

 

 

 

~古賀家~

 

悠成「ただいま!お母さん」

 

優衣「おかえり悠成。・・・あら?そちらの方は?」

 

眉村「どうも急にすみません。初めまして私は眉村健と言います。実はお子さんについてお願いしたいことがありましてお伺いさせて頂きました。」

 

眉村健と聞いて悠成の母、優衣は驚きながらも応対する。

 

優衣「そ、そうですか。ど、どうぞあがってください。」

 

眉村「・・・失礼します」

 

眉村は一礼をして靴を脱ぎ揃えてからあがる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優衣「粗茶ですか。よろしければどうぞ。」

 

眉村「ありがとうございます。・・・では、お子さんの悠成君について話があると言ったのは、河川敷で彼がボールを壁に投げているのを見て、私は野球の才能を感じました。よろしければですが、弟子・・・と言うのはアレですが悠成君を指導し、野球選手へと育ててみたいと思ったんです。」

 

眉村の発言を聞き、再度驚く優衣だが直ぐに冷静になり、眉村に問いかける。

 

優衣「・・・もしかして貴方は、元メジャーリーガーの眉村選手ではありませんか?」

 

眉村「・・・ええ、そうです。」

 

優衣「貴方のような方が息子の才能を認めてくれたのは物凄く嬉しいんです。・・・ですが、これは夫が帰ってきてから息子も交えて話して決めたいと思うんです。・・・今日の所はすみませんがお引き取り願えませんか?」

 

眉村「・・・分かりました。」

 

と、眉村はポケットから1枚の名刺を差し出し

 

眉村「もし、お決まりになりましたらこちらにご連絡ください。・・・では、失礼します。」

 

 

 

 

 

パタン、と玄関のドアが閉まる音がする。自分の部屋にいた悠成は話が終わったと思い母のいるリビングに向かう。

 

悠成「お母さん!なんの話だったの?」

 

優衣「それは、お父さんが帰ってきてからね」

 

悠成「じゃあお父さんはいつ帰ってくるの?」

 

優衣「そうねぇ、今回はそこまで遠いところじゃないし。後1時間ほどすれば帰ってくるんじゃない?」

 

悠成「じゃあ先にお風呂入って宿題してるね!」

 

優衣「ええ、けど宿題の前にお風呂あがったらご飯食べるよ。」

 

悠成「ん。」

 

 

 

 

 

~1時間後~

 

将人「ただいま〜」

 

悠成「おかえり!お父さん、今日はお母さんから話があるからリビングに早く来てよ!」

 

将人「わかった。わかった。引っ張るなよ」

 

優衣「おかえりなさい、あなた」

 

将人「ああ、ただいま優衣。それで、話って言うのは?」

 

優衣「・・・今日ね。元メジャーリーガーの眉村選手がうちに来たの」

 

将人「・・・・・・・・・は?・・・え?・・・うそ、だろ?」

 

優衣「こんなことで嘘言わないわよ。それに名刺だって貰ったし。・・・ホラ」

 

と、眉村訪問のショックから抜け出せてない将人に追い討ちをかけるように眉村から渡された名刺を見せる。

 

将人「・・・そ、それで、なんの用だったんだ?」

 

優衣「悠成が河川敷で壁当てしてるのを見て野球の才能があると思ったらしくて弟子?みたいなのにしたいって」

 

将人「・・・そ、そんなの悠成がいいならいいに決まってるじゃないか。あの眉村だぞ?夢みたいだ」

 

優衣「・・・それはこっちのセリフよ。・・・悠成はどうしたい?・・・眉村選手に教えてもらって野球始めたい?」

 

悠成「野球・・・出来るんならやりたい!」

 

優衣「・・・そう。なら今日はもう遅いし、明日電話で伝えておくわね。」

 

悠成「うん!うわぁー、野球出来るんだー!お父さん、お母さん!今日はもう寝るね!おやすみー!」

 

将人「あ、ちょ・・・、おい、悠成!」

 

トテトテと子供らしい足音を立てながら自分の部屋に走っていく悠成。

 

将人「・・・眉村選手の名刺をこっちにくれ。俺が電話しておく。それに・・・茂野についても話せたらとも思うしな。」

 

優衣「はーいはい、でたでた茂野自慢」

 

と、優衣は呆れたように言うが、

 

将人「だってさ、あいつはほんとに凄いんだぜ?利き手だった右で投げれなく・・・」

優衣「あーハイハイ何度も聞いたソレ」

 

将人「ちょっと、言わせてくれよ〜」

 

と、夫婦円満?としている間に夜が更けていく。




プロローグはここまでです。
オリ主と眉村の出会いから弟子入り迄ですね。
ここからはプロフィールです。

名前:古賀悠成(コガユウセイ)
誕生日:2月10日
投打:左投げ(投手時)右投げ(内野手時)左打ち
利き手:左
概要:父親の将人が茂野吾郎がまだ右で投げている時のことを知っているので、キャッチボールの時に右と左、どっちも同じように投げれるように教えた。それがきっかけで眉村が興味を持ち野球の道へと誘った。


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