混沌より生まれしもの (レイティス)
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第0話

ネタには鮮度というものがあってぇ……被らないか凄く不安になりながら書きました。



 

 「それ」に気付いた時、少女は公園に一人立っていた。

 

 「あたまいたいよ……ママぁ……」

 

 静まり返った「ケイオースシティ」の街並み。

 頭に奔る鈍痛に思わず、少女は自分の母親に助けを求める。

 ……しかし、その悲痛な呼びかけに応える声どころか、周囲には少女以外に誰もいない。

 

 「え……? ママ、どこ?」

 

 頭痛を堪えながらも目を開き辺りを見渡すと、まるで真夜中のような暗がりが街を覆っていた。

 地面には先程まで食べていたはずのアイスクリームが落ちてしまっている。───わたしはなんでこんな時間までここにいただろうか?

 

 「おうちに……帰らないと……」

 

 ──お家? 家って何処だったっけ? そもそも()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 少女は治まらない頭痛とまとまらない思考に混乱の極みに達する。

 目的地が分からないまま踏み出そうとしていた足は硬直し、訳も分からず涙が零れる。

 

 「なんなの、これぇ……」

 

 閃光。

 衝撃。

 轟音。

 

 頭を揺らすかのように「何か」が明滅する。

 実際に公園にそのような痕跡はないのに、頭痛と共にやってくるそれらは少女に耐え難い感覚を与えた。

 ともすればそのまま倒れこんでしまいそうになるところで、

 ─────。

 

 

 「……え?」

 

 何かに呼ばれたような気がした。

 無人の街そう感じた少女はその直感に逆らわずその方向を向いた。そこにあったのは……

 

 「ケイオースタワー……」

 

 このケイオースシティの象徴たる摩天楼の頂き。

 その更に天辺、展望室から「光」が見えた。

 それは正に灯台の如く、暗闇に現れた一筋の光だった。

 

 「あそこに行けば」

 

 ──何があるんだろう?

 その自問にも答えられないまま、しかし何かが分かるはずと確信し少女は塔を目指す。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 どれだけ歩いたか、どれだけの時間が経ったのか分からない。

 頭の痛みに蝕まれる少女の足は重く、展望室に着いた少女は疲労困憊で今にも意識が途切れそうに有様だった。

 いや、実際に意識を手放していたかもしれない。だってエレベーター動いていなかったから最上階まで階段で登っていたし。

 

 「はっ……はぁっ……」

 

 やっと着いた。

 汗で髪が張り付くのを力なく払いながら、しるべとなった「光」の前に歩を進める。

 「光」の正体は輝く水晶のような立方体だった。

 

 「これ、は?」

 

 『よくここまで辿り着いた』

 

 「えっ!?」

 

 立方体に触れようとした瞬間、突如として響いた声に思わず少女は手を引っ込めていた。

 大きな声ではないが、決して空耳ではないと確信出来る声。

 老若男女も分からない声だったが、確かに自分に向けて掛けられた声だった。

 周囲を見渡すが、展望室には少女以外の人影はない。

 

 「だっ誰ですかっ!?」

 

 『混沌の意思カオス。この「ケイオースシティ(箱庭)」の全ての創造主』

 

 「そうぞう……しゅ? え? 何を言って……」

 

 『まだ完全ではないか。……しかしここまで来たのならばもう芽生えているはず』

 

 「待っ────」

 

 返答。名乗り。

 落胆。希望。

 

 虚空からの応答は無機質で要領を得ないものであり、少女の混乱は増していた。

 しかし、自分に()()をしようとしている事は察せたのか、静止の声を掛けたが、それは遅きに失した。

 いや、仮に間に合っていたとして少女の事情を斟酌していたかは定かではないが。

 未だ事態をまるで把握出来ていないまま、少女の意識は闇に沈んだ。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 (ヒーロー)(ヴィラン)の戦闘に巻き込まれた。

 

 爆発した。

 

 殺された。

 

 助けられた。

 

 囮にされた。

 

 丸呑みされた。

 

 護られた。

 

 避難していた。

 

 黒い背中と青い流星が見える。

 

 赤と青の閃光が煌めく。

 

 攫われた。

 

 捕食された。

 

 撃ち抜かれた。

 

 救われた。

 

 牢獄が対峙する。

 

 ()()()()()()()

 

 

 

 ◇

 

 

 

 『よく壊れなかったね。それでは改めて聞こう。()()()()()()

 

 「は、い……」

 

 理解した。

 理解させられた。

 幾多の情報の奔流に流されながらも、思考は止めない。ここで考える事を止めたら自分がどうなってしまうのか。

 気が付いた時から続いていた頭痛の原因、いや()()が付いた時から続いていた頭痛の原因、それがクリアなイメージとなって少し前の事のように思い出せる。

 理性が認めながらも本能──そういうものがあるのかは分からないけれど──が拒絶するかのように、言葉が勝手に口から出て来る。

 

 「私は、貴方に造られた「ケイオースシティの住人(NPC)」だった……!」

 

 『そう。君は私の箱庭の演出するための与えられた役割をこなすだけの住人の一人……()()()

 

 「え……どういう、ことなんですか……?」

 

 目(?)の前の存在、「カオス」は確かに全能存在ギャラクセウスにすら匹敵するかもしれないモノであり、少女はこのヒーローとヴィランが争う「ケイオースシティ」の駒として造られた幻の一人だ。

 自分の世界が虚構──いや、混沌に満ちた物であると気付き、この後どうなってしまうのか。

 戯れのように会話の後にまた記憶を失い争いの舞台へ被害者の一人として配置されるのか、そう絶望していた少女に混沌の主は含みをある言い方をする。

 与えられた情報と言葉の齟齬に理解が追い付かないまま、話は続いていく。

 

 『本来ヒーローとヴィランの戦いのない時、ケイオースシティに住人は存在しない。住人に「日常」は与えられた記憶(設定)の上でしか存在しないからね。……しかし君は他の住人のいないケイオースシティに現れ、ここまで来る事が出来た』

 

 「……」

 

 『解り難かったかな? つまりはこういうことだ。──君はただの住人(モブキャラ)からヒーローやヴィラン(メインキャラ)に近い存在となった』

 

 「──え?」

 

 ──私が、彼らみたいな存在に?

 

 『無論、それは能力ではなく「在り方」の話だ。今の君は役割(設定)通りの身体能力しか持っていない』

 

 「どう、して。どうしてわたしが、あの人たちみたいに、なんて」

 

 自分が幻のような存在と知った時以上の驚愕に声が掠れる。

 ギャラクセウスによって力を得た正義の超人、あるいは己の欲望ために力を行使する悪役。

 何一つ自分との接点が思い浮かばない。強いて言えばそれこそ同じ世界(ケイオースシティ)にいることぐらいか。

 

 『……君たち住人は私がゼロから造り上げた存在であり、現実にモデルがいる、という訳ではない。そして君も理解した通り、新しく造るつもりも彼らのように別の世界から連れて来るつもりもない私は、戦いの度に君たちを使()()()()()()()

 

 「……っ!」

 

 突き付けられた残酷な真実に少女は俯いた。

 何度も殺され、巻き込まれ、たまに救われ、そして──数えきれない程の繰り返し。

 

 『新たな戦場に配置される時、君たちはそれまでを忘れ同じ記憶で始まるが……彼らとの邂逅によって少しずつ、本当に少しずつ何かが変化するんだ』

 

 『そして累積した変化がある閾値を超えた時──目覚める』

 

 ──まるで、話しかけ続けていた人形が突然動き出すかのように。

 そう伝えた「カオス」の声は嬉しそうで、母親に思わぬ行動を褒められたかのような感じがして。

 そこに至る理屈は理解出来なくとも、「カオス」が虚偽は言っていない事は理解させられる。

 

 ──私がここにいる理由は分かった。きっと説明された通りなんだろう。でも……

 

 「私はこれから……どうなるの?」

 

 『良い質問です。丁度この後話す予定でした』

 

 再びの嬉しそうな声。

 しかしそれは親が子を褒めるようなものではなく──先生が出来の良い生徒に授業をしているかのような。

 

 

 『しかしその前に敢えて問いましょう……これからどうしたいですか?』

 

 「え……えぇ?」

 

 『私は変化によって己を新しく(AIを更新)した君たちを喜ばしく思っている。この混沌の及ぶ範囲であれば望みを叶えよう、という程には』

 

 「ありがとう……ございます?」

 

 正しく神の如き存在からの賞賛に反射のようにお礼を返してしまうのは良い子であるようにと躾けられてきた記憶(設定)のせいだろうか。

 そもそも神ならば考えている事、望んでいる事も分かるのではないだろうか。

 そんな益体もない事を考えてしまうぐらいには「カオス」は友好的?であり、「混沌」という言葉の意義を考えてしまう。

 実際には変化──AIのレベルの更新により独立しているのだが、少女は気付かない。

 

 

 『繰り返される争いに巻き込まれたくないと望むならば叶えよう。 私に出来るのは君の完全消去という方法になるが』

 

 「消えるのは……嫌です」

 

 『繰り返される悲劇を止めたいと望むならば叶えよう。 ギャラクセウスのように君にヒーロー(超人)の名に相応しき力を授けよう』

 

 「……」

 

 『繰り返される死に仇なす事を望むならば叶えよう。 混沌の名の下に彼のようにヴィラン()としての力を与えよう』

 

 「彼……」

 

 「カオス」の提示する選択肢に少女は今まで見てきたヒーローを、ヴィランを脳裏に浮かべる。

 その中でも最も印象深いあの黒い牢獄は──いや、待って?

 

 「あの、その()って誰の話なんですか?」

 

 『あぁ、()()()()()()の事か』

 

 ──()()()()

 ワームホラー、そんな名前のヒーローもヴィランも少女は知らない。

 ケイオースシティにいない存在、「カオス」が連れて来なかった者の名前? いやなんでそんな人物の名を出す。

 

 『君には■■■■と言う名前の方が馴染みがあるかな?』

 

 「──!」

 

 「カオス」が告げた名前も少女が知るヒーローもヴィランにいなかった。しかし、()()()()()()()()

 馴染みがある……という訳ではないがゼロよりは多い程の接点。覚えていたのは記憶力の良い少女だからか、それともその(AI)故か。

 

 『君の()()にあたるね。自らを殺した(救えなかった)全てのヒーローに、全てのヴィランに復讐をしたいと望んだよ』

 

 「そんな……」

 

 確かに何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も殺されてきた。

 ヒーローに助けられた事もあれど、大半は戦闘に巻き込まれて死ぬかヴィランに殺されるか、第三陣営に葬られるかで少女の人生は終わっていた。

 殺戮の限りを尽くすヴィランのみならず、時に利用されるかのように、時に時間か力が足りずに守ることが出来ないヒーローにもその恨みの矛先が向けられる事も……共感は出来ないが理解は辛うじて出来る。

 

 『……ふむ、ワームホラーの事を伝えたのは失敗だったかな? 二人目である君に先人の事を伝えるだけのつもりだったのだけど、流されるように選択を決められる事は好ましくないんだ』

 

 「そんなこと言われても……無視なんてできません、よ……」

 

 止めなきゃいけない、細くとも同じ混沌に生まれた縁が今度は悲劇を齎す側に行くなんて。

 たとえ幻のようなものでも出来ることなら家族を護りたいし友達だって死なせたくない。 当然でしょ?

 そう考えるのは少女がワームホラーよりも殺された回数が少ないからか、それとも『悩んでいるね』──ッ!?

 

 『……思考の迷路にはまりそうになっていたからね。 私が迷わせてしまったから、上位(AI)としてのアドバイスだ』

 

 割り込むように告げる「カオス」の声。

 それ程に「創造主」としての影響で選択をさせたくないのはいったいどのような事情なのか。

 根が素直な少女は拍子を崩されたことに戸惑いながらもコクコク頷く。

 

 『目の前の事を見ずに深呼吸をしながら回顧してみる(ログを整理する)。最も君を突き動かしたものを指標にするんだ』

 

 「目を閉じて、深呼吸する……」

 

 『思考を整理する事は大切だよ、じっくりと自分を鑑みることだ』

 

 言われた通りに目を閉じる。

 暗がりに慣れた視界を瞼に隠す。 展望室は彼女の主観では真に闇に閉ざされる。

 回顧する。脳裏に植え付けられた記憶を除けば浮かび上がるのはやはり……戦闘だ。

 様々な主義主張を持つヒーローがいた。

 様々な理由で己が力を振るうヴィランがいた。

 ヒーローに救われた。

 ヴィランに殺された。

 たまにはその逆もあった。

 

 ──幾千幾万の記憶(記録)の中で、やっぱり一番鮮明に映ったのは

 

 

 『クライマックスだ、ケリをつけてやる』

 

 『勝つのはいつだって……ヒーローなんだから!』

 

 

 自分を連れて走る母の背中越しに見た蒼の流星と緋の凶星。

 衝突する度に夜空を照らす二色の閃光。

 それが街を混沌の坩堝に叩き落す暴虐の光だとわかっていても、幼心に思ってしまったのだ。

 

 「もう一度……あの緋の光を見てみたい」

 

 『うん?』

 

 「決めました。わたしは「ヒーロー」になります。 もう一度、あのカースドプリズン(緋の光)を見るために」

 

 選んだ理由は単純に──カースドプリズン(ヴィラン)との対峙に横やりを入れられないために。

 ワームホラーは? 勿論止める、でもそれは選択を決める要素にならない。

 ミーティアス(蒼の光)の邪魔をするのか? 今まで彼とずっと対峙してたのだから少しぐらい快く対戦相手を譲ってくれると思う。

 自分が二人目なら以降も「ケイオースシティ」からヒーローあるいはヴィランが出るのではないか? 初めて後輩が出来るよやったね。

 決断をしてしまえば後に浮かぶ自問も即座に一刀両断出来てしまう。

 こんなに自分は単純だったかなぁと思いながらも気分は晴れている。

 

 『君が望まずとも他のヒーローやヴィランと衝突する事もあるよ』

 

 「何度も予習しました」

 

 『君と対峙するカースドプリズンが君の知っているカースドプリズンではない可能性は高いよ』

 

 「もう一度初対面からやり直せるってことですね」

 

 『この世界は彼らとは違う仕組みで動いているから君は長い時間の旅をすることになるよ』

 

 「これまでのこと(繰り返し)を考えたら全く怖くありません」

 

 『……よかった。決意は固いようだね。では、このケイオースキューブを手に取るんだ』

 

 安心したかのような声色。

 そして姿もないのに手で示されたかのように意識が光り輝く立方体に吸い寄せられる。

 ヒーローとヴィランがどうしてソレ競い求め合うのか少女は知らない。仮初の休息のためか、この世界からの脱出のためか、全く見当もつかない理由があるのか。

 しかし少女にとってその立方体は紛れもなく絶対的な力の源であり、変わるための最後の一押しであった。

 

 輝く力に手が延ばされ──

 

 『さぁ、混沌を彩る新たなキャラクター(個性)の誕生だ』

 

 光が弾ける。

 ケイオスキューブから噴出した靄のようなものが少女の全身を覆う。

 服だけではなく、肉体までを再構成されるかのような感覚。

 

 「うぅ……あれ」

 

 痛い訳ではないが何処か気恥しい。

 少女がそう感じる間もなく、眩しさに閉じていた瞼を開いた時、既に変化は終わっていた。

 

 かつて少女が記憶で見た魔法少女のよう……ではなくサイバーチックな装い。

 所々に淡い黄金色の装飾が施された姿は、魔法少女というよりも妖精のような。

 

 「これが、わたし?」

 

 『力の覚醒おめでとう。新たなるヒーロー、"ロックピッカー"』

 

 「"ロックピッカー"?」

 

 『ここでの名前に意味などないからね、ヒーローとしての名前は必要だろう。そして名前とは(創造主)が付けるものだ』

 

 少女にはその名前を拒否する理由などないが、果たして混沌の支配者を親として扱っていいのかという根源的な疑問が浮かぶ。

 だがその疑問を口に出す前に

 

 「きゃあぁッ!?」

 

 爆発、轟音。

 突然の衝撃に驚きつつも、以前より桁違いな程に強化された動体視力は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を認識していた。

 何故か窓ガラスに皹すら入らず、音と爆発の光景だけで衝撃は遮断されていたが、明らかにそれは攻撃されている事を示している。

 

 「えっいきなりなんで! まさかわたしがヒーローになったから……」

 

 ──これまでのようにヴィラン、あるいは他のヒーローといきなり戦うことになったのか。

 覚悟していたとはいえ唐突過ぎる対決に冷や汗が流れるが

 

 『ロックピッカー。これはヴィランでも、勿論ヒーローでもない』

 

 「カオス」はそう言い、街並みを一望出来るケイオースタワーの展望室からとある方向を指し示す。

 そこにはケイオースシティに似付かわしくない、「機械の要塞」とでも言うべき施設が出現していた。

 勿論少女はそんな施設を見たことはない、が繰り返しの中でそれは確かに既知の存在である。

 

 「機械群(メカニタン)……!」

 

 『ヒーローとしてのチュートリアル、というものだよ。無事総帥(コマンダー)を撃破して見せるんだ』

 

 「……簡単に言いますけど、わたしは今まで戦ったことなんて」

 

 少女……否、ロックピッカーの文句は最後まで続けられなかった。

 先程の攻撃で一切の被害を受けなかったケイオースタワーの展望室、その安全地帯の()が突如消失したのだ。

 浮遊感、逃れられない重力の鎖に囚われたロックピッカーは突然の裏切りによって強制的に戦場に連行されながらその所業を成したまさに名前通りの「カオス」に叫ぶ。

 

 「絶対いつかぎゃふんと言わせるんだからああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」

 

 

 

 ◇

 

 

 

 『期待していますよ、ロックピッカー。ワームホラー(恐怖の抜け道)同様、貴方もまたこの混沌の箱庭(牢獄)から抜け出す存在』

 

 ケイオースキューブも無くなり無人となった展望室に混沌の意思の呟きが漏れる。

 街中で響く銃声や爆発音、かつての少女の怨嗟の声をBGMのように聞き流しながら。

 

 『私は箱庭の外に興味はない。この箱庭の中の終わりなき混沌の戦いこそが私の全て、ですが──』

 

 混沌は笑う、ロックピッカーと対峙している時とはまるで違う、悪戯を考えている子供のように。

 

 『君たちがそれを望むならば叶えよう。それはこの「混沌」にも()()()()()()()()()()()なのだから』

 

 要塞の裏口から侵入したロックピッカーが手薄となっている総帥(コマンダー)をボコるまで、後二十分。

 

 

 

 ────GH:Cメディアミックス企画会場記念特典SSより

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 ◎GH:C大型アップデート情報!

 

  GH:Cメディアミックス企画に伴い、大型のアップデートを実施致します!

 

 〇GH(ギャラクシア・ヒーローズ):CCC(カオス ・クロス・コミック)発売を記念し、完全新規のファイターが二名追加されます!

  ・ヒーロー:ロックピッカー

  ・ヴィラン:ワームホラー

 

 〇各ファイターの性能が調整されます。詳細はこちらをチェック↓

  https://support.galaxia.co.jp/update/20ya1225

 

 〇ヒーロー/ヴィラン同士の通常対戦時、乱入するNPCヴィラン/ヒーローを対決しているファイターに関連する者が選出されやすくなるよう変更しました。

 

 

 〇ケイオースシティの一部NPCの調整を行いました。

 

 

 

 

 

 

 




・つまり?

GH:C製作幹部「ノリにノリまくっているGH:C! このビッグウェーブにメディアミックスしないなんてありえない!」
企画部「理解は出来ます。しかし何について書きます? 特定のヒーローに焦点を当てると荒れそうですが」
GH:C製作幹部「そんな悩む必要なんてないぜ」

GH:C製作幹部「サーバー君に聞くからな!」
企画部「???」
サーバー付属AI「おk、大体わかった。NPCから累積感情値上位二名を選出して、こんなキャラとかどう? ログから設定作成したからデザインよろ」
GH:C製作幹部「やったぜ!」
企画部「?????」




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