テイルズオブチェイン (シュウ名刀醜血桜)
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この小説は色々なテイルズの世界をオリ主が往き来して
色々な世界を救ったりします。

小説を書くのは得意じゃないですし誤字脱字があるかもしれませんですが精一杯頑張るので、是非良かったら見ていって下さい。


《柳生志保》兎道高校に通うごく普通の黒髪ショートヘアの女子高校生

ある日学校に通う通学路で子供を庇い車に跳ねられて死亡し神様に出会いドヂな神様の手違いで腕輪を貰ったタイミングでテイルズの世界に送られてしまった。

だが、持ち前の明るさで歴代主人公や、その仲間達と時にはその敵達と、徐々に絆を深めて行き旅をする

 

《腕輪(パンドラ)》神様から貰った

右手に付いた虹色の謎の腕輪

神様曰く「凄い役に立つし便利な物」だそうだ

実際の所この腕輪で世界を行き来したりするがこの腕輪の真の能力は、絆を深めた人物や生物などの武器や技を腕輪が記録、再現、コピーしそれを志保に装着、技を出させるという物である。再現、コピーをしてもそれは所詮模造品に過ぎないので威力は、ラナの強さによって強くなっていくその為当初は、敵を倒すのにも苦労するが徐々に本来の持ち主に近づいていく。

本来の持ち主の物と少し形が違ったり、その人とは違う形で武器が作られる時があるがそれは志保の為に志保に使いやすいように現代武器風にパンドラが変換アレンジしているからである。

パンドラの武器をコピー、再現する能力は止まる事を知らず、絆を結べば、ほぼ無限大に能力や技が増えるので人なっこい志保にあった物である。

絆を結び新しい武器が出て来る時はパンドラが金色に光り、ラナの頭の中に、その武器のイメージと使い方を浮かばせる。

武器の取り出し方はガンブレードと同じでその武器を念じる事により目の前に出現させる。

 

《神様》

自称美しい女神様

本来は違う人間を死なせる筈が間違えて志保を死なせてしまった。

その責任を上司にとらされて志保を腕輪をあげてテイルズオブの世界に送ったのだがドジを踏んでしまい肉体を強くする特典を与える前に送ってしまった。

志保に対して何かを隠しているようで、

その事を志保が聞くと話を逸らしたり別の話題に切り替える。

はたしてその何かとは一体何の事なのか?………

《ラナ》

テイルズオブの世界での志保の名前であり、志保が名前を聞かれた際に異世界で自分の名前はおかしく思われると思った志保が、とっさに思いついた名前を言った事からこの様に呼ばれることになる。

当初はとっさに名乗ったこともあり反応が遅れる事もあったが、徐々に慣れ、気に入って名乗ってく事になる。

髪の色は生前とは違い、黒髪から甘栗色に変わっている。

 

 

《ナイトメア》

突如としてラナの前に現れた狐の仮面を被った謎の女。

性格は、冷たく、自分の目的の為なら手段を選ばない。

使う剣技や武器、体格などはラナに似ており、

様々な世界でラナやテイルズオブの人間と会い敵対する事になる。

そしてラナと同じ腕輪《パンドラ》を左腕に付けている。

果たしてその正体と目的は……?

 

《ガンブレード》

転生する時に女神から貰った武器であり

ラナが好んで使う銃剣。

取っ手の部分にトリガーが付いており、

一回引くと単発で弾が、間隔をあけないで、二回引くと散弾になる為、近距離は

基本散弾で、遠距離は単発で対象している。

普段はパンドラの中に仕舞っており、

ラナが必要な時に念じる事により目の前に出現する。

 

《時話町》

志保が生前住んでいた田舎町でおり犯罪は少なく人口も少ない町であり、町の

中心部にはタワーが建っており、町の開発が徐々に進んでいる。

 




次はプロローグで、その次の本編最初の行く世界はベルセリアの世界に行こうかな~と思いますので、
お楽しみにしていただけたら嬉しいです

それでは次の更新で


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プロローグ

基本的に志保(ラナ)の視点で物語が進みます。



私は、桐生志保は、至って普通の時話町女子高校に通う高校2年生だ。そんな私のごくありふれた日常は、音を立てて崩れ去った。

 

「ふああ今日も学校疲れたな。」

と何時ものように独りで電車に乗って家に帰ろうとすると駅のホームで、

「誰か助けて下さい!!」

という声が聞こえてきてその声の方を、

見ると小さな女の子が電車の線路に落ちていて、

脚を怪我しているようで母親は、パニックになっており、ひたすら助けを求めているようだった。

だが駅にいる皆は、助けようにも、皆轢かれるのを怖がって誰も助けたがらない。

 

そんな人達を尻目に私は、迷わず線路に降りて女の子を抱えると、後ろから電車の音が聞こえた。

「急いで!!早く!」

女の子を先にホームに上げて

(よし!自分もホームに)

 

そう思った瞬間、私の目の前には電車が、接近していた。

それが私が見た最後の光景だった。

 

 

「ここは?」

次に意識を戻したらそこは、周りがただひたすら白い場所だった。

下は透き通るような水が広がっており、

とてもこの世の光景ではなかった。

(そっか私は……あの時に死んじゃったのか…でも私独りの命で多分、あの女の子が助かったんなら良かったな。)

と冷静に状況を理解すると、女性の声が聞こえてきた。

『そうだよ貴方はあの女の子を庇って亡くなってしまったんだよ。』

「誰!?」

驚いて声の方を振り返ると白いドレスのような服を着た、美しい女性が居た。

『私は女神です。貴方は…その…私の手違いで死んでしまいました本当に申し訳ございません。』

と突然女神と言う女性に謝られた。

「え!?何!?何!?なんか色々な状況が掴めないんだけど一から説明してくれる?」

そう私が言うと女神様?は、頷いて状況を説明し始めた。

まず本来は、同じ町の同名の志保という

女性が亡くなるのを間違えて私を手違いで殺してしまい、その責任を上司に取ってこいと言われて、取るためにこの場所に連れてきたこと。

それからあの母娘は、無事に助かったことを教えて貰った。

(良かった!あの親子が助かってて!)

そう思ってると、女神?は驚いたような顔をして

『あ、貴方は自分の命よりも他の命を心配しているのですか?後悔はしてないのですか?』

そう聞かれたので私は迷わずに、

「当然だよ!私なんかの命で助かったんならそれで私は嬉しいんだよ!だから後悔はしてないよ!」

そう笑顔で返すと、女神様?は

『だからこそあの子は、この世界の貴方に全てを託したのですね』

「何の話?」

『ああいえこっちの独り言です。』

「なら良いんだけど…(本当は気なるんだけど聞くと多分誤魔化されるから聞かなかったことにしよう)」

そういう会話をしていると女神様?は

『コホンそろそろ本題に入ります!貴方には色々なテイルズオブの世界に行って貰います!!』

「あの……テイルズオブて何ですか?」

そう女神様?に聞くと驚いたように

『貴方、まさか知らないんですかゲームですよ!ゲーム!』

「ゲーム?(そんなゲームなかったような…?)」

そう思ってると女神様?は私の体を触った。

触った瞬間、私の体が光った。

「うわ!眩しい!!」

少しずつ光が収まっていき光が消えた時には、私の体が自分の体とは、違う感触がしていた。

(私の体じゃないみたい)

そう思ってると女神様?は、

『貴方の体を違う世界で生きていけるように造り変えています。まだ途中ですが、鏡で姿を見ますか?』

「見て良いですか?」

『良いですよ。』

そう言われると女神様?の手に手鏡が

出てきてそれを受け取り顔を確認する。

「うわ!凄い髪の色が変わってる!」

そう私の髪の色が黒色から甘栗色に変わっていた。

服装は上は制服から動きやすい黒いコートに白地のシャツに下はスカートから茶色いズボンに、

右手には、虹色の腕輪が、靴は学校に履いて行っていた黒地のシューズから、紅いブーツになっていた。

「ありがとう!凄く可愛いし気に入った!

本当に神様だったんだね!」

そう言うと女神様は苦笑を浮かべながら

『信じてなかったんですね。まあ、仕方ないですけど』

そう言うと右手に付いた腕輪を見ながら

『さあその腕輪の説明に入りたいのですが良いですか?』

「うん!分かったよ。」

『この腕輪はパンドラといって私が貴方の為に造った物でその腕輪で色々な世界を巡れるようにしてあります。それと武器なども腕輪に念じれば念じた武器が出てきます。そして、その世界の人と絆を結ぶとその人物の力や武器を再現して自動的に造ります。出来た時は、腕輪が光り、貴方の頭にその武器や力のイメージが湧くでしょう。』

そう言うと私の前にケースを出して

『さあ開けてみなさい私からの旅立ちのプレゼントです。』

ケースを開けてみると刀身が銀色の紅いバラのレリーフが彫ってある歪な形のした剣が入っていた。

『これは銃剣《ガンブレード》です。

トリガーを一回引くと単発で弾が、二回間を開かないで引くと散弾になるので、

使い分けて使って下さいね。』

「うん!分かった何から何までありがとう。所で武器のしまい方はどうするの?」

『何も持たないイメージをすれば消えますよ。』

そう聞いた私は早速、目をつぶり、

(消えろ!)

そう思うとガンブレードは、光と共に消えた。

「本当だ!消えた!」

そう言ってると、女神様は何時の間にかにあった扉を指さして、

『さあ行きなさい最初だけは特別に世界の扉を開いてあげます。次からは腕輪が導いてくれるでしょう。さあ、そこをくぐれば、テイルズオブの何処かの世界に行けます。』

「ありがとう!もう会うこともないと思うけど元気でね!」

 

 

私はもう一回礼を言うと扉を潜って新しい世界に向かっていった。

これが私の不思議な冒険の始まりだった




次からは本格的に物語が始まりますので楽しみに待っててくれれば嬉しいです。
それでは次の更新でまた


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ベルセリア編
ベルベット達との出会い… そして始まる長い旅


やっと書けた~と言うわけでテイルズオブチェインベルセリア編の始まりです。


(何?ここ?)

 

私が、扉を潜るとそこは、薄暗い牢獄の

ような所に立っていた。

まず、私は、周囲を確認しながら、(まず出口を探さなくちゃ!)

そう考えて、出口を探して歩いていると、近くを巡回していたと思う、一人の衛兵?に見つかってしまった。

 

「!?なんだ貴様は!脱獄者か!?捕らえろ!!」

「ま、待って下さい!!私はただ出口を聞きたいんです。争う気はないんです!!」

そう言うと、その衛兵は私の話など聞かずに      

「嘘つけ!!お前もあの囚人を捕まえていた牢を開けた女の仲間だろッ!?」

そう言って衛兵?は槍で刺してきたので、私は、槍を後転で回避しながら、起き上がった直後にガンブレードを出して、槍を弾いて、体制が崩れた衛兵?の首に、ガンブレードを突きつけた。

 

「ハァ、ハァ、もう降参して下さい!」

「何だ!?殺さないのか?」

「だから言ったじゃないですか?私はただ出口の場所を聞きたいんです。」

そう言うと衛兵?は笑いながら

「出口を教えた所で出られねぇよ!!」

「な、何故ですか!?」

「ここは監獄島タイタニアってなミッドガンド聖導王国の領内に存在する、四方を全てが海と断崖絶壁で囲まれてる、全体が監獄になってる島なんだよ!だから、船でも手に入れないと出れねぇんだよ!!」

 

所々、聞いたことも無い、場所や地名が出てきて、私は改めてこの場所が私の死ぬ前までいた、世界ではないことが分かった。

(よしこの衛兵見たいな人に色々な事を質問したりしてこれからどうするか決めよう。)

 

そう考えている私は、考える事に夢中で、衛兵?が体制を整えて、持ち直した槍を構えて、私に振り下ろされるのに反応できなかった。

「死ねェェ!!」

「!?」

 

 

ドシャ!!

という音がした瞬間、衛兵?の後ろからナイフ?のような小型の剣で背中を貫かれていた。

 

「ギャアァァ!!!」

「い、一体何が起きたの?」

状況を理解できないでいると、倒れた衛兵?の方に何人かの人達がいた。

その内の髪が膝で髪を三つ編みにしている服がボロボロで露出度が高い女性が話しかけてきた。

「大丈夫?」

「だ、大丈夫です。ありがとうございます!あ、あの~貴方のお名前は伺って良いですか?」

何故かこの人が怖く感じた私は見た感じ年が近そうな彼女に敬語を使ってしまった。

すると彼女は、顎に片手を当てて考え始めてしまった。

「あ、あの……どうかしたんですか?」

 

そう聞くと同じく、後ろにいた魔女?っぽい帽子と服装をした女性と、背中に太刀を背負った服装から見ていかにも武士と思うような人達に近寄られて、

話しかけられた。

 

「何気にすることはなかろうてそれより、儂はお主に興味が湧いてきたぞ~♪」

「応!お前のさっき持ってた剣見たことも聞いたこともないなちょっと持たしてくれないか?」

 

そう言われたので仕方なくガンブレードを出して剣士の方に見せた。

するとマジマジと見ながら

 

「俺の知らない剣だ。なあ!今度俺と斬り合ってくれよ!!」

「何でですか!?戦う理由がないでしょ!!」

そう言うと剣士は、首をかしげながら

「剣士なら剣を持つ人間と戦ってみたいだろ?」

そんな返答に呆れながら

「分かりましたよ!!今度やりましょう。」

「応!約束だ!」

そんなやり取りをしてると、魔女?から

「そういえば、お主、名前はなんて言うんじゃ?」

「ああ私は、きr(し、しまった!名前考えてなかった。)」

そこまで言った私は気づいてしまった。そう私はこの世界での名前は考えていたかったのだ。

(ど、どうする!?どうする!?流石に生前の名前はまずいし!!うーん何にしよう。)

 

そう思い、名前を考えていると頭の中に何故かラナという名前が浮かんできた。

(ライナも違うしうーん~そうだ!ラナ!

ラナなら怪しまれない!)

「私はラナです。宜しく。」

そう言いながら頭を下げて私は

(あ、怪しまれてないよね。)

と考えていたが二人からは

「儂こそは八紘四海を股にかけ、ドラゴンも笑う大魔法使いマギルゥと言うんじゃ

まあ本名は長いから略称で呼んどくれ♪」

と魔女?もといマギルゥが名乗ると剣士の方が

「応!じゃあ次は俺だな!俺はロクロウ・ランゲツまあ、気安くロクロウって呼んでくれ!」

剣士ことロクロウにも名前を教えてもらった時に、考えていた女性が、私に対して顔を向けてこう言った。

 

 

 

「あたしはベルベット・クラウ貴方はあたし達の囮としてあたしの復讐の旅に、付いてきなさい。」

 

 

それが私と、この女性…ベルベット・クラウとの出会いだった。

 




次からは本格的に物語が始まりますので見て下さった方
初めて見て下さった方も次回も宜しくお願いします。


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監獄島からの脱獄前編

今回から本格的に物語か進んできます。
(今回も説明が多いかもしれませんが)


「………はぁ!?」

私はベルベットクラウから言われた囮という言葉に対してつい声を出してしまった。

(いやいや一緒に脱出しようとかじゃなく囮って…)

 

 

そんな事を考えているとベルベットクラウが

「何よ?なんか問題でもあるかしら?」

と聞いてきたので私はベルベットクラウに対して話を聞いてくれそうにない雰囲気がしたので

「いえ何でもないですベルベットクラウさん」

と言った。

 

 

するとベルベットクラウさんは

私を見て無愛想にこう言った。

「いちいちフルネームで長ったらしいから呼ばないで今度からはベルベットで良いから」

「うん分かったよ!宜しく!ベルベット」

など喋りながら私達は歩いているとマギルゥとロクロウが私達とは別行動を取って別々に監視塔に向かった方が対魔士?や兵士に見つかりにくくなると提案をして別行動を取ることにした。

 

 

 

私は話の中に出てきた対魔士?という言葉が気になってベルベットに聞くことにした。

「ねぇベルベット対魔士て何?」

と聞くとベルベットこれまた無愛想に

「別に囮のあんたには関係ない」

と言われたので聞くことを諦めようとした時、隣にいた赤い髪をして目隠しをした綺麗な女性が

「対魔士とは高い霊応力を持つ聖戦士達のことです。聖寮という組織を持っていて、聖隷というを使役しているんです。それして対魔士の使命は、民衆を襲う業魔を倒すことを共通の使命として、英雄的な存在として尊敬されているんですよ。」

と説明された。

「ありがとうございます!!えーと」

(どうしよう名前を聞いていなかった。)

と考えていると、赤い髪をした女性が再び口を開いて、

「私の名はシアリーズと申します因みに私も聖隷なのですよどうか宜しくお願いいたします。」

と自己紹介をしてくれた。

 

 

その後ベルベットとシアリーズさんと道を進んでいると港の門は対魔士達に寄って固められている事が分かったのでシアリーズさんが船を止めてあるという島の裏手に塔から向かうことになったので道を進んで梯子を登ろうとすると後ろから足音がした。振り返ってみるとそこには

「暴動はほぼ鎮圧した!お前達も逃がさん!」

対魔士と二人の兵士がいた。

 

 

「はぁ仕方ないわね」

そうベルベットが言うと手に付けた武器と足技を織り交ぜてあっという間に二人の兵士を倒したがその後ろを対魔士が狙っていた。

「死ねェェェ!!」

と大剣を振り下ろした瞬間。

「竜神楽!」

というシアリーズさんの言葉と同時に火が小さな渦を出して対魔士を焼きつくした。

「大丈夫ですか!?」

「大丈夫よこの程度どうってことないわ」

とシアリーズさんとベルベットが会話をしているのを見ながら私は心の中で、

 

(やっぱり凄いな二人とも)

と考えているとベルベットが、塔から外周道に出ると言い梯子を登り始めたので付いていくと塔の上に出た。

 

だが、外は雨が降っていて塔から下を見てもとても降りれるような高さではなかった。

 

 

 

 

 

 




まず一言約2ヶ月放置してスミマセンでした!
リアルで忙しかったりモチベーションが上がらず納得のいくものが書けませんでしたが、それでも投稿はやめないので投稿が遅れた時は気長に待っていてくださるとありがたいです。


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監獄塔からの脱出中編

相変わらずの誤字や脱字があるかもしれません


どうにか崖から降りる方法を考えていると、シアリーズさんが口を開いて状況を説明し始めた。

 

 

 

「道が崩れてしまっている。これではロープも役には……」

 

 

 

(確かにシアリーズさんの言うとおり降りれそうには………!?)

 

 

 

そう考えているとベルベットの包帯をしている手からまるで人ではない異形の爪のようなモノが現れた。

 

 

 

「…………」

 

 

 

少しベルベットが自分の腕(?)を見た後に一歩前に踏み出した所を、シアリーズさんが驚きながら

 

 

 

「まさか……!?いくらあなたでも――」

 

 

 

無理だと言おうとしたときにベルベットが思い出すように口を開いた。

 

 

 

「あの子が落とされた祠ほどじゃない。」

 

と言った。その言葉に私は、

 

 

 

(あの子?もしかしてベルベットはその子の為に何かしようとしている?)

 

 

 

そう考えているとベルベットが下に向けて飛んだ。

 

「私も一緒に行きます!!」

 

シアリーズさんにそう言うと後に続くように私も下に飛び降りた。

 

 

 

「「はぁぁっ!」」

 

 

 

私とベルベットが二人同時に叫ぶとベルベットは腕で、私はガンブレードを崖に突き刺し衝撃を殺してながら降りた。

 

私は上手く受け身を取れたのだが、ベルベットは、途中で吹き飛ばされてしまった。

 

「ベルベット?大丈夫?」

 

私は肩に怪我を負って立ち上がりにくそうなベルベットに、手を貸して、引き起こそうとするとベルベットはゆっくりと私を睨みながら立ち上がり、吐き捨てるように

 

「あんたに心配される必要はない」

 

と言われた。

 

(やっぱり私の扱いは仲間ではないんだ。)

 

そう思っていると、何時の間にか降りてきていたシアリーズさんが何時の間にか手を怪我していた私とベルベットの傷ついた肩に両手で触れると白色の光が出て強くなっていくたび痛みが引いていくのを感じていた。

 

そして完全に回復するとベルベットに話をし始め

 

た。

 

「……強いのですね。まるで;誓約;のよう」

 

 

 

(誓約?なんだそれ?)

 

そう私が思っていると、シアリーズさんが私の方を見て誓約について教えてくれた。

 

 

 

(なるほど言動に枷をかけて特別力を得ることをそういうのか……)

 

それを聞いていたベルベットがシアリーズさんに対して強めな口調で、

 

「呪いね」

 

と言うと足を動かして進み出したので私とシアリーズさんは後ろから付いていく形で追いかけた。

 

 

 

 

 

それから扉を開けて真っ直ぐ進みつづけていると、私にむかってシアリーズさんが真剣な表情で、

 

「ラナ、貴女にどうしても頼みたい事があるのですが聞いて貰えますか?」

 

 

 

「私に出来る範囲でしたら聞きますよ。」

 

 

 

そう返答するとシアリーズさんがベルベットの復讐の相手アルトリウスという男について、そして祠に落とされた弟(名前は私がアルトリウスについて考えていたから聞き逃してしまった)について色々と教えてくれた。

 

(確かに復讐したい気持ちは分かるでもその旅が終わったらどうするつもりなの……ベルベット?)

 

それを聞いた私は、思わずそう考えてしまった。

 

 

 

「それと頼み事というのは、もしも私に何かがあったらベルベットの事を気にかけて助けて貰ってよろしいでしょうか?」

 

 

 

「良いですけど…何故赤の他人の私に?」

 

そう私が言うと私を見ながら何処か懐かしそうに

 

 

 

「貴女に何処か普通の村娘だったベルベットに似ている所を感じるのです。もしかしたら今のベルベットを変える事が出来るかもしれない…私はそんな気がして仕方がないのです。…頼めますか?ベルベットの事を?」

 

そう聞かれたので私は笑顔で、

 

 

 

「分かりました!何があっても最後までベルベットの味方でいます。それに友達にもなりたいですから」

 

そう返すとシアリーズさんは笑いながら、

 

 

 

「ありがとうございます。………妹の事は任せましたよラナ。」

 

(?)「ねぇシアリーズさん今なんて「ボサッとしないで行くわよ」!?はい!」

 

最後の言葉が聞き取れなかったので聞こうとするとベルベットに声をかけられシアリーズさんと急いでベルベットの元へ向かった。

 

 

 

「このまま進むと表の港に出てしまいますが……?」

 

進んでいる方向を確認していたシアリーズさんがベルベットに聞くと私たちの方に振り向きながら

 

 

 

「侵入を察知された以上、あんたの船は見つかったと考えるべきよ。ここは裏をかいて表を抜く!」

 

 

 

そう言うと走って進み出したので、私達は黙って走って付いていく。

 

階段を降りて、扉を開けて道なりに進んでいると広間に出た。

 

 

 

「港はこの先ね。」

 

ベルベットが走りながらそう言うと

 

 

 

「そこまでだ!」

 

二人の聖隷の真ん中に、明らかに上の対魔士と思える金髪目が緑色で身なりが整っており

 

少し幼さそうな顔つきの少年?がいた。

 

その少年?の顔を見たシアリーズさんは、驚きながら、

 

「オスカー……一等対魔士が、この島に派遣されていたなんて」

「驚いた、シアリーズ。君が賊に協力していたとはまさかアルトリウス様の命なのか?」

 

そう少年?ことオスカーはシアリーズさんに向けて言った。

シアリーズさんは真っ直ぐに

「……いいえ、私の意思です。」

そう言うとオスカーはあり得ないという顔をしながら

「聖隷が意思とはねどうやら君を操っている者がいるようだ。そこの業魔かそれともそこの少女かまあどっちも倒させて貰う!」

そう言い終わるとベルベットが構え始めた。

それを見たシアリーズさんはベルベットを向きながら戦闘は一等対魔士は格がちがうので止すように言ったのだが真っ直ぐにオスカーを見ながら

「もう小細工はきかない第一、こいつに勝てないのなら、先に進んでも意味がないわ。」

と言った。

それを聞いたオスカーはベルベットを同じように真っ直ぐに見ながら腰に構えた剣に手を当てながら私達を見ながら困ったように

「業魔とはいえ女性。そして隣にいる甘栗色の髪の女性貴女は恐らく人間だろうが業魔に加担しているのならば仕方がない……礼は尽くさせてもらうよ」

そう言うと腰にある剣を抜き構えながら名乗った。

「我が名は、ミッドガンド聖導王国聖寮一等対魔士オスカードラゴニア…そちらは?」

そう聞かれた私の方は、

(……えーとどう答えようか?)

そう悩んで助けを求めるようにベルベットの方を見ると

「………」

(ただひたすらに黙ってる~ああもう)

助けは期待できないと分かった私はオスカーに向き合いながらガンブレードを出して構えながら

「私の名は志……!?じゃなくてラナまあ宜しく」そう名乗り終わるとオスカーは名前を直した私を不思議そうに見ながら

「?まあ良いラナ……それと無礼な業魔と覚えておこう」そう言うと剣を私達に向け戦闘が始まった。

戦闘が始まるとベルベットが、

「まとめて戦って隙を見せて襲われるのはまずいわまず一体一で撃破していくのが賢明よ!」

 

というベルベットの指示があり一体一で戦い始めた。

私はオスカーと距離をとり、隙を見つけてそこをガンブレードでつく形で斬り合っていると、

 

ガキン

 

「あ…!?しまった!?」

オスカーの剣に弾かれる形でガンブレードが弾かれ体制を崩してしまった。

「隙あり!タイガーファング!」

オスカーが飛びながら体制を崩した私に斬りかかれ(もう駄目だ!私はまた死ぬんだろうな…)

そう死を悟り目を閉じている

(あれ……!?)

何時までたっても痛みをこないそう思い恐る恐る目を開けるとそこにはオスカーの攻撃を受け止めているベルベットが見えた。

 

「何してるの?隙を見せないようにと言ったでしょ!?」

「ごめんベルベット…ありがとう」

そう言うと何時の間にかオスカーが二人の聖隷の元にいて呟くようにこちらを見ながら

「……流石に手強いな。聖隷の1、2体は潰す覚悟が要るか」

と言うと右の聖隷の方を見るとオスカーの右に居た聖隷が杖で魔法を唱えこちらに攻撃を仕掛けてきた。

「「ッッッ!?」」

私達は間一髪横に回転して回避した、だが、

左側に居た聖隷が避けるのを見越していたかのようにベルベットの手を掴んで抑えて付けてた。

 

「!!」

再び右側に居た聖隷が今度は仲間の聖隷ごと攻撃を仕掛けるがベルベットは聖隷の押さえつけを振りほどき頭を踏んで上に上がった。

「ギャーッ!!」

魔法をモロに喰らった聖隷は消えてしまった。

それを見たシアリーズさんが聖隷の意思を無視した非常な扱いをしたオスカーに向かって声を荒げ

た。

「なんということを!」

「非常の戦いは非常をもって制すべし」

と誰かの教え?を口にしながらベルベットの方へ、走り、斬りかかる。

 

ベルベットはまるでその言葉を何度も聞いた事があるような感じで、

「それがあんた達の理よね」

そう言うとオスカーと斬り合い始める。

すると魔法を唱えていた聖隷が頭を抱え苦しみ始めた。

「いけない!」

その状態を知っているシアリーズさんが慌てて止めようとするが聖隷に黒い闇が包まれて姿が人からドラゴンに変わっていた。

 

その姿を見たベルベットは驚いきながら

「聖隷が業魔病に!?」

またその姿を見たオスカーはなんとか制御しようもするも

「くっ!制御が出来ない!」

そう言ってるとドラゴンの業魔はオスカー達を見ると風を起こして聖隷ごと壁に叩きつけてしまった。

 

「グァァァ!!」

 

「大丈夫ですか!?」

私はそう言いながら駆け寄りオスカーの胸に耳を当てて心臓の音を確認した。

(心臓は動いている大丈夫だ!)「!?ベルベット!」

安心したもつかの間ベルベットに今にもドラゴンが襲いかかろうとしていた。

ベルベットは構えて応戦しようとするが……

 

「ベルベット!!!あああーっ!!」

割って入ったシアリーズさんが爪で斬られてしまった。

「ギャーッッッ!」

が倒れながら火の魔法をドラゴンに放ちドラゴンは倒れた。

それを見たベルベットの顔は驚いていたがすぐに倒れたシアリーズさんを支えた。

 

「シアリーズ!!」

と声をかけるもシアリーズさんは変わらないまたは少しかすれた声でベルベットに自分を喰べるように言った。

「何を言って……?」

「私の体には命をささげることを枷にした契約がかかっています私を喰らって力を手に入れてください。;前に進むための力;を」

「どうして……?」

ベルベットがそう聞くとシアリーズさんは少し口から血を流しながら答えた。

「私にの心にもあるのです。貴女と同じ、消したくても消えない炎が」

そう言うと茶色い櫛を出して持ちながらあるような感じで、

 

「だから許せない……凍てついた世界も……人も……」

そう言うと少しベルベットにもつれかかりながら

「結構、面倒な女なのですよ」

そう言うと時間がないのか急かすように

「早く……!私の命が尽きないうちに……!」

ベルベットは覚悟を決めて異形の手を出して、シアリーズさんの顔を手で掴みながら

「礼も謝罪も言わないから」

と言うとシアリーズさんは覚悟を決めた真剣な眼差しで

「必要ありません。私の望みも――」

そこまで言うと付けていた仮面が割れ何処かベルベットと似た目が見えた。

「同じ……ですから」

「!!?」

何かに気付いたベルベットの手を掴み最後に

「大好きだった。貴女たちとアーサーと過ごしたあの日々が」

涙が一粒ベルベットを写しながらこぼれた。

 

 

「うぁぁああ~~~っっ!!!」

 

 

《ゴキャ》

 

 

と潰れる音がしたのを最後に力をなくした手がゆっくりとベルベット手を離れた。

 

瞬間それは火となりベルベットの異形の手と私の腕輪に吸収された。

 

そして私の手にはシアリーズさんが持っていた櫛のような札があり目を閉じるとシアリーズさんの力を感じられた。

 

《頼みましたよラナ……短い間でしたがありがとう》

 

 

シアリーズさんの声が確かに聞こえたような気がした。

 

 

そして後ろ見るとドラゴンが羽ばたいていた。

 

「……どけ。さもないとお前も喰らうっ!!」

 

そう言うとベルベットはドラゴンに向かい走り出した。

「私も一緒に戦う!!」

そう言いながら私も後に続くように戦闘に加わった。

「そこだ!喰いつくす!」

と言いベルベットは異形の手でドラゴンの皮膚を食べさせてドラゴンの力を吸収した。

「紅火刃!!」

そして吸収した力を手の刀で打ち返した。

それを何時の間にか起きて見ていたオスカーは驚きながら、

「喰らった力を打ち返した!」こんな業魔がいるのか」

 

 

と驚愕していたのを尻目に私もシアリーズさんから貰い受けた力で戦っていた。

(えーっと確かこうやって手に火を出すイメージで)「くらえ竜神楽!!」「!?」

と櫛のような札にイメージを加えて力を溜めて、ドラゴンに向けて放出した。それを見たベルベットは驚きこちらを一瞬見たがすぐに戦闘に戻った。「トドメ!ファランクス・レイド!!」

そして怒涛の攻撃の後弱った隙を見逃さずに必殺の一撃を食らわせた。

 

「グガォォ!!」

流石にそれを食らったドラゴンは《ドガン》という音と共に倒れた。

 

ヒューン

 

「ガハァ……ウゥ!!」

と同時にオスカーの聖隷が風をベルベットに放ち吹き飛ばした。

 

「悪く思うなお前のような強力な業魔を世に放つわけにはいかない!」

 

「……ベルベットよ、あたしの名前。アルトリウスに告げなさい」

と言うと倒したドラゴンを異形の手で喰らいながらその光景に驚くオスカーを見ながら

「あたしはベルベット・クラウ。業魔も、聖隷

も、対魔士も喰らい尽くす―」

そう宣言したそして自らを喰魔と言いオスカーに火炎を浴びせた。

「うぁぁああ!!」

(少しだけでも回復を!)「オスカーさん!」

食らったオスカーはたまらず顔を抑えて苦しんでいるのを私は見ていられなくなり櫛のような札で、シアリーズさんのように顔に触れて回復をしてあげた。

そして聖隷が駆け寄ると魔法で消えていった。

 

 




後編は明日か明後日にはあげたいと思うので宜しくお願いします。



6/25ご指摘により同じ文章が続いていた部分を削除いたしました。
ご指摘ありがとうございます。


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監獄塔からの脱出後編

お待たせいたしました。後編です。ここからベルベットの復讐の旅……それに介入するラナの物語が始まります。
これから先の展開もある程度考えていますのでどうか良かったら最後まで見ていただけるとありがたいです。


「ねぇあんた何で、あの対魔士の傷を回復したの?」

 

さっきのオスカーを回復したのを見ていたベルベットに何故かと聞かれた。

 

「へ?えーとそのー」(せっかく綺麗な顔をしているのに火傷の跡が残ったら可哀想だからとか言ったらなんか言われそうだし正直に言わない方が……いやいやそれはそれで……)

 

と返答に困り、考えていると横の扉が開き、見慣れた二人が見えた。

 

「ほほ~う!よさ気なトコ出れたわ。いやはや、塔から飛び降りた時は死ぬかと思ったわい。」

「お前は突然きて、俺に負ぶさっていただけだろう。」

そう言い終わった後に二人組こと、マギルゥとロクロウがこちらに気づいてこちらに向かって歩き始めた。

 

「おう、お前達は!無事だったのか!」

 

(良かった!返答に困っていたのを二人のお陰で誤魔化せそう!)「ロクロウとマギルゥも無事だったんだn「ちょっと話はまだ終わってないんだけど」え?」

 

勢いで誤魔化そうと思ったのだがベルベットに首根っこを掴まれ、誤魔化せなかった。

 

「どうしても理由を言わなきゃ駄目ですか?」

そう聞くとベルベットは面倒くさくなったのか

私に目を合わせて

「もう良いわ…理由はもう聞かないただ次に同じ事をしたら……どうなるかは分かってるでしょうね。」

「分かりました。」

そう返答した。瞬間にマギルゥが割って入ってきた。

「堅苦しい話はもう止めて、今は急いで逃げんと、暴れ回っておった囚人どもは、ほとんど制圧されたようじゃしの。」

「港はこの先よ。手伝って」

そうベルベットは言うと一人港の方に向かい歩き出した。ので私達もそれに続くように歩きだした。

 

 

外に出ると4人で乗るのにはあまりにも大きい船があった。

外の雨を見てマギルゥが両膝を女の子座りにして座りながら若干演技の入ったように

「天気もご機嫌ナナメじゃよ~」

それを無視してロクロウが空を見上げながら外洋は荒れる事を言うとベルベットがロクロウの方を見て船に詳しいのか聞くとロクロウは頭を掻きながら

「いや。帆と舵の基本を知ってるくらいだが。」

それを聞いたベルベットはロクロウに船の操縦を頼んだ。

 

「素人だけで船をだす気か?」

 

それを聞いていたマギルゥがベルベットに難しいと言ったのだがロクロウが何やら背中に刺している大剣;號嵐;の礼だと船を出してくれることにしたのだが、

マギルゥがこんな天気では方角が分からなくなる

と聞くとベルベットが口を開いて船にはどうやら羅針盤というものがありそれで分かると言い船に乗り込んだ。

ロクロウもそれに続くように船に乗り込もうとベルベットについていく。私もついていこうとすると何時の間にか座っていたマギルゥが立ち上がりながら呟くように言ったのが聞こえた。

「牢のコヤシか、魚のエサか……ま、どーでもいいがの」

「……?マギルゥ?その言葉なんか意味があるの?」

そう聞くと私の目を首を左右に振りながら、

「うんにゃ何でもありゃせんわい!気にするな。」

(?)「うん……分かったよ。」

 

そう言って二人で船に乗り込み港を出た。

 

 

 

 




次の話は個人的に好きなキャラの彼も出てくるので恐らくは早めに投稿出来ると思いますので宜しくお願いします。
またロクロウが號嵐を持っているタイミングが違うのは主人公が来てしまったせいでベルセリア本編とは違うタイミングでベルベットが號嵐をロクロウに渡しているからと捉えて貰いたいです。


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不思議な少年

今日は早めに仕事が終わったから続きを早めに書けました。



あの後私達は、船を闇雲に出していたが嵐の影響で船は壊れ、どこだか分からない所に付き、降りた時体力が尽き、皆雪の上に倒れていた。

 

(うーんここは……?雪が降っているし凄く寒い何か羽織る物がもう一枚欲しいな。)

 

私は誰よりも先に起きて、一人、この後にどうするか考えた。

 

(えーと人を呼ぶにしても多分監獄塔で暴れたから手配されてるから目立つ行動は出来ないし……

うーん……!?)

 

そう考えてるとこちらに向かって、金髪でアホ毛

が立った目が虚ろな小さい男の子が近づいてきて私に向かって心配するような声で

「大丈夫?」

「う、うん大丈夫だよ。」

そう答えると「良かった。」と言うと、ベルベットとの方を向きしゃがみ込んで、ベルベットの背中を触る。

するとシアリーズさんが回復するときと同じ光が出てきて、傷が回復しているようだった。

そして、光が収まると同時にベルベットが目を覚ました。

「ベルベット……大丈夫?」

そんな私の声に反応するよりも目の前の少年を見て驚くように声をあげた。

「ライ…フ……!?聖隷!?」

その声に驚いて、近くに落ちていた羅針盤を持って逃げようとした所を偶然鳥の業魔と狼のような業魔に見つかってしまった。

「あっ!」

「下がって!」

ベルベットは少年を守るように前に出ると業魔の相手をし始めた。

「ベルベット!鳥の業魔は私に任せて、ベルベットは狼の方を!」

そう言うとベルベットは、何も言わずに、狼の業魔を蹴りなどで鳥の業魔と少年と距離を取らせて戦い始めた。

「さてと、私もやりますかね!」

そう言いながら私もガンブレードをパンドラから出して戦い始めたが、やはりガンブレードでは素早く動く鳥の業魔は捉えられない。

(ならシアリーズさんから貰った力で…!?)

そう思い、櫛のような札をパンドラから櫛のような札を出そうとした時頭に使い方のイメージと声がした。

 

 

――我が名はエウメニデス我が力存分に使え――

 

(今のは一体……?いや今は考えている暇はない!)

私は考えている事を途中で投げ出して目の前の鳥の業魔にエウメニデスを出して戦いに戻った。

 

私は竜神楽を連続で打ち、鳥の業魔の動きを制限して、体制を崩して、隙をつき、ガンブレードで斬る作戦にした。

 

「竜神楽!!」

 

ジュワッッ!!

 

「ッッッ!?ガァァ!!!」

 

(今だっ!)「喰らえ!!!うりゃぁぁッ!!」

 

 

 

ザシュ!!

 

「グゴギャァァァ!!」

 

 

断末魔をあげて鳥の業魔は消滅した。

 

 

(やっと倒した。……そうだベルベットの方は?)「ベルベット!!」

そう叫んでベルベットの方を見るとベルベットは華麗な足技で狼の業魔を追い詰めていた。

 

そして狼の業魔を異形の手で喰らってその力を剣に宿して必殺の一撃を叩き込んだ。

 

「逃しはしない!!インフェルノ・ブルーッ!」

 

ベルベットは飛び上がりながら地面の狼の業魔に向けて剣を振る。

すると剣を振った方向に蒼い炎が出て来て狼の業魔を燃え包み込み、耐えきれなくなった狼の業魔は断末魔をあげて燃え尽きた。

 

「グォォォォ!!」

 

 

そして少し時間がたち、炎が消えたのを確認したベルベットは異形の手で狼の業魔を喰らった。

それを何時の間にか起きて見ていたロクロウとベルベットが喰らった所を間近で見ていたマギルゥは、普段のような声で口を開いた。

「むは~、業魔を喰らうとは!なんともエグイやつじゃの~。」

 

そして同じく黙って見ていたロクロウが申し訳なさそうに口を開いた。

 

「すまん。

武器があれば力になれたんだが」

その言葉を聞いたベルベットは背中に背負ってる號嵐で

戦わないのかと聞いた。すると、ロクロウは真剣な顔付きで、

「いや、號嵐は使えん。話すと長くなるんだが――」

そこまで言うとベルベットは後ろを見てさっきの子はどこに行ったのか聞くと、マギルゥが頭を組みながらこまいのが、ピューと逃げていったらしいそこまで聞くとベルベットが私達に向かって口を開いた。

 

「……逃げていいわよ。あんた達も……」

「まだ恩を返してない。受けた恩は必ず返すのが俺の信条だ。」

そうロクロウは言った。マギルゥの方は困ったように口を開いた。

「まず逃げるにしても、ここが何処か確かめんと。儂らは哀れな遭難者じゃろ?」

「…………」

何やらベルベットはさっきの子が気になるようだ。

「どうしましょうか?当てもなくこの寒い中を歩くのは危険ですよ。」

そう言うとロクロウは落ちていた紙を拾い上げ確認してこちらに見せてくる。

それは地図で恐らくさっきの子が落としていった物だとベルベットは言い、地図を見て、この場所についてロクロウと話始めた。

 

「どうやらここはノースガンド領らしいな。」

「ノースガンド領……つまり船を修理しないとミッドガンド領にある王都にはいけないって事か。」

「ローグレスにどんな用があるんだ?」

「………」

ロクロウは少しにやけて腕で顎を触りながら脱獄してでも行きたい用なんだよなと聞くとマギルゥがクシャミをした。

「へぷしょいっ!」

「マギルゥ…私に唾飛んだんだけど……」

「それはスマンスマンそれよりも何処かに温かいスープと心が温まる小話はないかのう?」

「近くにヘラヴィーサという街があるはずだ。小話は知らんが、メシも船大工もそこで探せるだろ。」

地図を見ていたロクロウが町が近くにあることを言うと、私達は雪原から歩いてヘラヴィーサに向かうことにした。

 

その道中、マギルゥがベルベットに気になる事を話始めた。

「ベルベットは、さっきの坊と知り合いなのかえ?何やら呼びかけえおったろ?」

「別に。

聖隷に知り合いなんていないわ、もう」

「もう……のう」

「何?」

「なにもマギもないが、あの坊は変わっておったのー」

それを聞いていたロクロウも会話に参加してきた。

「確かにな。

命令にないのに回復術で業魔を助けやがった。」

「オマケに羅針盤を盗んでいきおった。

対魔士に従う聖隷のくせに、我欲のある奴じゃわー」

「こっちもあいつの地図を奪ったまったからな

。」

「いやはや悪党ばかりじゃなー、儂以外は。」

そうマギルゥが言った言葉に、少し頭にきた私はマギルゥに対してムッとしたまま話しかけた。

「同じにしないで下さい!私は何もやっていないでしょ!」

そう言うとマギルゥもロクロウも不思議そうにこっちを見て正論を言ってきた。

「いやあのな監獄塔から脱獄した時にお前もいたから共犯者だぞ。」

「そうそうそもそも業魔達と一緒にいてなおかつ対魔士も倒してしまっては……もはや言い逃れは出来ないぞぅ。」

(そんな!!次会った時にはあの時は正当防衛だからや

りました!というか……いや多分それでも……)

 

「話は終わりよ!……見えたわよ。」

 

そんな会話をしながら進んでいるとベルベットが会話を中断させられて静かになった。

会話を中断させた。ベルベットが指を指す方向には何時の間にかにもう町が見えてきた。




次の話ではヘラヴィーサでの話ですがラナが少し酷い目に遭うかもしれません。

ではまた次回をお楽しみに~それではマギンプイ


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聖寮対魔士テレサ

今回の軽いあらすじ町に着いたラナ達だったのだが……船が出せない!?
果たしてその理由とは…?


そして展開上ラナが酷い目にあうのは2話後位になってしまいました。次回予告を見てくださった方を裏切る形になり申し訳ありません


町に着いた私達は、軽い食事を取り、取り敢えず別々に情報収集をするために離れて行動することにした。

 

(とは言ったものの何も考えなしに歩くのは……?)

 

そんなことを考えて一人歩いていると武具屋の前にロクロウがいた。

 

「何してるの?」

「うん?、応!ラナか、たまたま良さそうな武具屋を見つけてな見ていた所だ、どうだ一緒に見るか?」

「い、いや良いかな所で他の二人は?」

「二人は船大工を探しに行ったぞ。」

「ありがとう!」

 

そう言うと私は、道なりを進んで船大工を探しているらしいベルベット達と合流することにした。

 

そして少し前に進んでいると船乗り達と喋っている、ベルベット達を見つけた。

ベルベット達と一緒に船乗りの話を聞いていると後ろから声をかけられた。

 

「商船組合は業務を停止しているのです。」

 

後ろを振り返るとさっきの男の子にもう一人の男の子それと耳に青いイヤリングを付けた対魔士の服を着た女性が立っていた。

「なんなの?あんたは?」

そうベルベットが聞くと女性が口を開いて名を言った。

「聖寮対魔士テレサ…以後お見知りおきを。」

「テレサ様……」

「二号。口をきいていいと許可しましたか?」

「………」

さっきの男の子がテレサに話しかけようとするのを許可をしていないという理由で止めた。

それを見て私はなんとも言えない気持ちになった。

(聖隷と対魔士ていうのは奴隷と主人に近いんだな……)

そんなことを考えていると船乗り達が自分達の罰は何時まで続くのか、そしてダイルという人(?)がやったことだから許して欲しいと言うのだがテレサはそのダイルという者が炎石の密輸を行っているのを放置した組合にも連帯責任を負ってもらっているという事だった。

そしてそのダイルをテレサ達対魔士が捉えて処罰し、その後事件が解決すれば営業は再開出来るそうだ。

 

テレサはそこまで話すと薄着のベルベットを見て寒くはないのか聞いた。それを聞いたベルベットは下を向き何時もとは違う弱々しい声で南方から着いたばかりでノースガンド領が寒いとは知らなかったとわざとらしく最期にくしゃみをしながら言った。

(多分怪しまれてるから誤魔化すための演技だ。)

私はなんとなくそう思っていると女性が体を冷やしてはいけないと言いその場を去った。

それを座って見ていたマギルゥは、笑いながら立ち聖寮のやり方を見てギャグを入れながら状況を理解した感じだった。

 

そして事情は分かった私達は武具屋にいたロクロウを連れ戻して、ダイルという奴を捕まえるべく、船乗り達から教えてもらった郊外にあるダイルの故郷の小さな村に向かうことにした。

 




投稿が遅れてしまい申し訳ございませんでした。
次回は早めに投稿したいと思うのでよろしくお願いします。


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変わった対魔士エレノアとの出会い

最近暑くなってきて本格的に夏が来たと感じてきて嫌になってきました。


私達がダイルを探して町を出て少し時間が経った時に、ロクロウが周りの雪を見ながらベルベットと何処までも氷と雪ばかりなのと、ヘソを出してて冷えないのかと聞いていたのを聞いて私は気になっていた事をベルベットに聞いた。

 

「ねぇベルベットてさ、さっきもあの対魔士テレサと喋ってた時にさ寒がってた演技してたけどさ本当に寒くないの?」

「別に…寒くなんてないわ……それと、ロクロウアンタ…何処見ている訳?」

そう聞くと、何時ものように愛想がない感じで、答えてくれた。

何処を見てると聞かれたロクロウはというとこちらも何時もの様子で、そんなつもりはなかったと言った。そして無視できない事をベルベットと話し始めた。

 

「そうか。お前は、まだ恥じらいとか、そういう感情がまだ残ってるんだな。」

「それってどういうことなの?ロクロウ?」

「業魔っていうのは俺が思ってる感じだと人間らしい部分が時間が経つたびになくなっていくんだ。俺は現に人間らしい感覚が大分なくなってる。まあ根っこの部分は変わらないけどな後心水が旨いのも、ありがたいしな。どうだ?ラナも飲むか?」

「まあ、機会があったらね。(そういえば未成年だったけど…この世界では多分年齢制限とかないだろうし…まあ大丈夫でしょ。)

「応!約束だ。」

私がそう聞くとロクロウは何時もの調子で私に言った。それと心水を飲む約束もしてしまった。

その話を聞いてベルベットは口に手を当てて考えていた。

だが少しだけ考えていただけですぐに返事をして、ダイルの故郷の方へ足を向けて、歩き始めた。

 

それから少し経った所に門があり、そこには、旅商人達が並んでおり、対魔士達が門の警備をしていた。

それを見たロクロウは、通行証が必要な事を言い下手に通ろうとすると捕まるなり、戦うなりして後々面倒くさい事になるから通らないようにしようと言って、ベルベットも接触は避けたいから目立たないようにすると言うとゆっくりと警備を通り抜けた。

 

更に進んだ先に、綺麗な花が咲いていた。

 

「お、こんな所に花が咲いてる。健気だなぁ。」

「そうだね綺麗だね……ベルベット?」

ベルベットを見たら歯を食いしばりながらその花を見ていた。

「どうしたのベルベットd「…プリンセシア…」知ってるの?」

そう聞くとベルベットは自分の姉さんの大好きだった花だと言いこの花の出来事を思い出しているのか目を閉じて数分間そのままでいた。

そして目を開け、また歯を食いしばり、聞こえにくい小さい声で一言、言った。

 

「よくもあんな嘘を…」

(ベルベット……)

それを聞いて私がどう返答すれば良いのか悩んでると、ロクロウが花言葉はあるのかベルベットに聞いた。

ベルベットはその花見ないまま吐き捨てるかのように裏切りだと伝えて花を背に歩いて去っていた。

それを慌てて追いかけようとするとマギルゥが寒いし面倒くさくなったから町に戻ると言うとすたこらさっさと、町に戻っていった。それをベルベットに言うと好きにさせとけと言うので特に気にしないことした。

(まあマギルゥなら大丈夫でしょ。)

今の私はこう考えていたが後に更に面倒くさことになるのをまだ知らなかった。

 

そうこうしてると、門にたどり着き開けるとピンク色のツインテールの対魔士の服を着て槍を持った女性が業魔を狩っていた。

それを見たロクロウがダイルがやられたのではないかと心配するがトカゲの業魔ではないことをベルベットがダイルであることを否定した。

 

こちらの気配に気づいた対魔士さんが振り向くと目に微かに涙の後があった。

それが気になったのかベルベットが聞くと現実を噛みしめていただけと言い聖寮が警備を放棄しているせいで業魔の被害が絶えない事そして全域を守る戦力がないこと、そして辺境に住むのが聖寮の規則に沿わない人々なのが事実と言い今の状況を非常と認めてこれが最善の理だと話した。

話の内容を聞いていたベルベットはあたしに言い訳されても困ると言い、適当に促してなんとかこの場を去ろうとした時に対魔士さんが反論してきた。

 

「言い訳では――!聖寮巡査官、一等対魔士エレノア・ヒュームです。御用件は?」

「ヘラヴィーザで人を殺して逃げた業魔の話を聞いたんだけど」

御用件は対魔士…エレノアさんに聞かれたベルベットは情報を聞き出すチャンスと思ったのかエレノアさんにダイルの話を聞き出そうとダイルの事を名前を伏せてエレノアさんに聞いた。

それを聞いたエレノアさんは聞き込みはしたけど手がかりが掴めてないが業魔は必ず討ち取ると決意の揺らがないと言わんばかりの真っ直ぐな目でこちらを見て言った。それを聴いた私は、

(この人対魔士なのに変わってるな。)

何故だかそう思ってしまった。

そんなことを思ってると何時の間にかに、エレノアさんは去っていた。

それを木の陰から見ていた子供がおびえた様子でこちらを見ていたので何もしないと言うと近づいてきて業魔に食べられなくて良かったと言ったのを聞いて私達はダイルの居場所が分かるかもしれないと思い私はしゃがみ込み目線を合わせて子供に聞いた。

 

「ねぇ誰にも言わないからお姉さん達にその業魔の事を教えてくれないかな?」

 

そう聞くと少し考えて私の腕を引っ張り少しベルベット達から離れて、耳打ちして教えてくれた。

「うん、良いよ一緒にあの怖いお兄さんとお姉さんよりに何されるか分からないから教えたくないんだけどお姉さんは優しそうだから教えてあげる。」

(ベルベットとロクロウが怖いか確かに知らないと怖いかもな~)

そんなことを思っていると子供は村にはいなく、ここから北の洞窟にいることを教えてもらった。それをベルベット達に怖がってること以外を教えて洞窟に向かうことにした。




また遅れて申し訳ございません。理由としては私情がありごだごだして書けませんでしたが落ち着いたので次の更新は2日3日を予定しております。
では次の更新でマギンプィ♪


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北の洞窟に向かう為の最終準備

前に言っていたラナが酷い目にあうのはもう少し先になりそうです


「あっ!そうだベルベット!ロクロウ!これさっきの子供から貰ったんだけど私は食べないからあげる。」

さっきの子供と別れて少し進んだ時、私はさっきの子供から話の後に林檎を2個貰っていたことを思い出し、それをベルベットとロクロウに投げ渡した。

二人は、それを受け取ると対魔士は余り信頼されていないのは意外だと話をしながら林檎を齧る。

ロクロウは旨そうにしていたが、ベルベットは、口に含んだまま何回も咀嚼していた。

「大丈夫!?ベルベット!もしかして林檎嫌いだった…」

2分位たってもずっと飲み込まないベルベットを心配して声をかけると何でもない、気にするなと言われたので気にしないことにして北の洞窟に引き続き向かうことにした。

 

それから更に少し経ち、また門を開けると村に着いた。

地図で見てみるとこの村はピアズレイという村だということが分かった。

私が地図で確認し終わり、地図を閉じてしまっていると、ベルベット達が聖寮の巡査官の話をしていた。

何でもロクロウが言うには、王国の各地を回り、業魔対策の状況確認と、対魔士の行動を改めたりする精鋭の事をそう呼ぶらしい。

(まあ民衆にあれこれ我慢させてる以上は、裏はないとアピールしたいのかもしれないかもね。)

そう私が思っていると、ベルベットはそんなのを置いてる時点で白ではないと言ってるものだと言うと、ロクロウは逆にそっちの方が誠実っていうかんがえもあることと理想だけでは世界は帰れないから巡査官は泣いたんじゃないかと言っていた。

「ま、女の涙ってのは、簡単に信じるもんじゃないがな。」

(確かにそうかもしれないね私も女だけども。)

とロクロウが最期に言った言葉に対して私も心の中で共感してるとベルベットの方はキョトンとした感じでいた。

「ま、ただの一般論さ。」

そう言うとロクロウは準備があるからと言うとだから。」

「うん。分かったよ。」(でも私はいつかベルベットと………そんな事を考えるのは後にしよう。)

私は取り敢えず考えていた事を胸の奥にしまい、町で完全には出来なかった準備をしに足を進めた。

(まずは私の考えているダイル討伐の為の作戦に必要な油と松明と火打ち石、ナイフを道具屋なりで買おうかな~「うん?」

そう作戦を考えて道具屋を見つけると道具屋の店長と客がさっき会ったエレノアさんの話をしていた。

耳を澄ませて聞いてみると対魔士の中でも変わり者らしく何でも聖寮に反感を持っている人に対しても大真面目に聞き込みをしていたらしい。

(やっぱり話をした感じ真面目そうだったもんな。)

エレノアさんの事を考えていたらその話は終わっていた。

 

そして油と松明と火打ち石、それからナイフを道具屋で買い、ベルベット達と合流して、門を開けて北の洞窟に向かおうとすると、老人に声をかけられた。

「……待て。孫が世話になったようだな。」

「脅してたんじゃないわよ。」

「分かってる。お前達は、旅を続けるんだろ?これを持ってけ。ささやかな礼だ。」

脅したように思ったから声をかれられたと思っていると違うようでお礼を言いに来たようで孫を助けた礼で携帯用の調理器具やら皿やら食材やらを貰った。

「本当に貰って良いんですか?」

そう聞くと老人はどうせ使わなくなったものと多く買ってしまった皿や食材だから気にするなと言われたのでお言葉に甘えて貰うことにした。

 

そうして誰が作るかと話になり、誰も作らないようなら私が作ろうとするとベルベットが作ると言ってくれたので任せることにした。

 

「……料理出来たわよ。一応味は大丈夫だと思うわ…。」

少し経ち、ベルベットが料理が出来たことを知らせに来てくれた。

皿を覗いて見ると見たことない色の美味しそうなソーセージとブロッコリーとカリフラワーが盛り付けており食欲がそそられて自然と箸が進みあっという間になくなっていた。

「よし、腹ごしらえは出来たな!」

「そうだね。(少し足らなかったけど)」

食べ終わっていたロクロウが準備が万全なことを言い私も万全なことを言いベルベット方を見るとベルベットは浮かない顔をしていた。

「………」

「どうしたのベルベット?料理普通に美味しかったよ。」

「違うわよそうじゃなくて……」

「?」

料理の味がおかしいから浮かない顔をしてるのかと思い美味しかったことを伝えるとどうやら違うらしい。

「一つ聞いて良いか?」

その会話を終わって少ししてロクロウがずっと気になっていた事をベルベットに聞いた。

「好きにしなさい。嫌なことは答えないけど。」

「さっきの話だがな…もしかしてお前味を感じないのか?」

「ちゃんと分かるわよ…血の味だけはね。」

(!?やっぱりそうなんじゃないかと少し思っていたんだけどやっぱりなのか…)

私は林檎をベルベットが食べたときになんとなくだけど味を感じないのではないのかと思ってたんだけど今のロクロウの言葉のベルベットの返しで本当に味がしないのが分かった。

それからベルベットは業魔なって普通の食べ物を食べたのは初めてだと言うと、気になったロクロウが何を食べていたんだと聞くとロクロウを睨みながら監獄にいたから分かるでしょと強く言うとロクロウはすまなかったと言うと気にしなくて良いそういう業魔なんだと良い料理はレシピがあればつくれるし味はどうだって良いただ今の力を維持できればそれで良いと言った。

 

ベルベットとロクロウの話が終わり、門を開きやっと村を出て、落ちている使えそうなものや金になりそうなものを拾い、洞窟へ向かう道中、襲ってきた業魔を狩り、食べれそうな所を剥ぎ取る。

 

そうしてやっと洞窟についた私達はダイルを討伐しに洞窟へと入った。

 

 

 




少し予定と遅れましたが早めに投稿できました。
次回は少し長めに買いて投稿する予定なので少し時間が空くかもしれません。


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ダイル討伐失敗!?そしてダイルとの交渉

書きたい事がありすぎて悩んで遅れてしまった


「で、ダイルはどこに居るんだろうね。」

「うーむ分からんぞ、そもそも業魔はそんな犬みたいにお互いの場所が分かったら苦労はせん。」

「そうだよね。」

洞窟に入ったのは、良いのだが肝心の場所が分からないので本当になんとなくだが同じ業魔のロクロウなら分かるかもしれないと思い聞いてみたのだがやはり分からないらしい。

「何無駄話をしてるの?そんな暇があったらダイルを探す事に集中しなさい!」

「うん分かったよ。」

(そうだった対魔士もダイルを探してるもし先に討伐されたらこっちの目的が果たせなくなっちゃう忘れるところだった。)

「ありがとうねベルベット。」

「な、何で礼を言うのよ?私は別に何もしてないんだけど…」

(あっ、しまったつい思った事を口に出してしまった。「いや何でもないよベルベット。」

「……?まあそんな事はもう良いわ取り敢えずダイルを探して捕まえに行くわよ。」

「うん!」

そうして少し進むと甲殻類?に似た業魔が現れ鋏のような腕で切り掛かってきた。

(!?これは避けられない!?)

不意を突かれた私は避けられない事を悟りガンブレードを出そうとするも間に合わず、

(直撃するッッ!!)

 

ガギィン

私の目の前で鈍い音がして反射的に目を閉じてしまった私が目を開けるとそこにはロクロウが二つの小太刀で受け止めていた。

「ラナ!大丈夫か?」

「大丈夫!ありがとねロクロウ。」

「応!気にするな…それに俺も早く戦いたくて仕方なかったんだ…ベルベットッ!コイツは俺が貰うけど良いよな!」

「好きにすれば……」

「応!なら好きにさせて貰う…ラナ!お前も手を出すなよ。」

「うん。」

私達が了承したのを聞くとロクロウは嬉しそうな笑みを浮かべて、業魔に斬りかかった。

「グギャォォ」

「好きにさせんッッ捉えられまいッッ!」

(戦ってるロクロウって初めて見たけどなんか生き生きとしてるな…)

本来のロクロウはこんな感じの業魔なんだと考えていると尻尾の部分を引き千切られ業魔が息絶えていた。

「なんか業魔を倒すのが早いねロクロウ。」

「…そうでもしないとアイツに勝てないからな。」

(アイツ?)「ねぇロクロウアイツてd「二人とも静かに!対魔士が来たッ!隠れるわよ!」

ロクロウが言っていた人?について聞こうと思ったのだがベルベットに複数の対魔士が来た事を聞くと直ぐに隠れて様子を伺った。

「この洞窟に業魔はいる!対魔士の誇りにかけて討伐せよ!」

「「了解」」

〔見たところ5人ぐらいだなで、どうするんだベルベット?〕

〔その為の囮よ…アンタ囮になって奴らを引き付けなさい!倒しても構わないわというより寧ろ倒して来なさい!〕

そうコッチを向きベルベットは私に囮になるように言った。

(なんかもう言っても行かされるんだろうな……)

そう思った私は、ベルベット達に先で合流する事を言うと彼らの前に出た。

「ん!?なんだ貴様は、一般人か?この洞窟は危険だ早く離れなさい!」

「貴方達には悪いけど先には進ませない!」

「仕方がない実力行使する!」

そう言いながらガンブレードを出し、剣先を向けながら言うと私に向かって、5人が一斉に襲ってきた。

「当たらないよッと」

ドドドドッッ

「「ギャァ」」

向かってきた5人の内3人にガンブレードを3回引き3発対魔士に銃弾を撃ち当てた。

「馬鹿な特攻隊がこんなにもアッサリとやられるとは……貴様対魔士にこんな事をして許されると思っているのか!?」

「先に仕掛けてきたのは貴方達の方でしょ?私はただ正当防衛をしただけなんだけど…」

「黙れッッ!」

ガギィンッッ

「ッッ!?危ないなもう人が話してるのに斬りかかるなんて…まして女の子を斬るのはダメじゃないかな?」

「黙れ!黙れ!黙れッッ!」

ガギィン ガッキ ガギィンッッ

(もうダメだこの人達話聞いてくれない)

そうガンブレードで少し大柄の男の対魔士の剣を受け止めながら話し合いが通じないと悟ると油の臭いが臭ってきた。

(近くに油がある……これは使えるかもしれない。)

そう思った私は距離を置いて対魔士達を油がある方へ誘導した。

(もうちょっとで「ッッ!!今だ!くらえっっ竜神楽ッッ!」

「どこ向いて打っている……!?しまっtギャァ熱い熱い熱いィィィ」

「ハァハァ何とか勝てた。」

見事に油に竜神楽を当てて燃やす作戦がうまくいった。

(それにしても二人とも仲間がやられて逆上していなかったらもし冷静だったら私が負けていた。危険な賭けだったけれども成功して良かった。後は戦いの最中に見つけたこの油に付いている僅かな足跡を辿って、ベルベット達の元に向かおう。)

油に僅かな足跡が残っておりそれを辿りベルベット達の元に向かった。

 

少しして見覚えのある背中を見つけて声をかける。

「ハァハァベルベットッッ!」

「対魔士は倒してきたんでしょうね。」

「うん!倒したよ。」

「そう……行くわよ。」

そうしてまた3人で足を揃えてダイルの元へ向かった。

 

「ロクロウ、アンタの剣捌きはさすがね。」

「いや、まだまだだ。この程度じゃー」

先に進みながら話すベルベットに、剣捌きを褒められたロクロウは、自分の拳を見て自分の腕がまだまだだと言った。

(そんな事はないと思うんだけどな…)

それを聞いた私はそんな事を思った。

「アンタってどんな業魔なの?」

「夜叉だよ。戦いの鬼神だ。」

そう聞くとロクロウは何時もとは違った鋭い目で答えた。

「戦いの鬼神……どうりで」

「ベルベットこそ、なんなんだ?随分と変わった業魔みたいだが……」

「喰魔よ」

「喰魔?聞いたこともないがどういう業魔なんだ?」

「敵を喰って力に変える化け物。それ以外は知らない。」

「ふうむ……女で、敵を喰らうというとー

オニババの一種かな。」

「はぁ?」

そうベルベットをロクロウが茶化すとロクロウを本気で睨んだ。それを見たロクロウはそれっぽかったと言ったが私も、

(確かにそれっぽいかな。まあ本人には言えないけども…)

「それよりさベルベットはどこの流派なの?」

それを雰囲気を変えるようにベルベットに剣技について聞いてみた。

「確かに気になるな誰に教わったんだ?」

「我流よ」

「それにしては太刀筋も良いし、基本もきちんとしてる。それなのに蹴り技をいきなり使うのが面白い。」

「だから、我流って言ってるでしょ。」

(そうなのかななんか嘘をついてる感じはするんだよなぁまあ今は聞かないでおくかな。)

「アンタこそなんなのその二刀流?;命の太刀;とやらを抜きもしないで」

「抜かないから良いのさ」

「……は?それも、ランゲツ流の教えってヤツ?」

「応、「借りたものは返す」ー全てはその為にある」

「わけわからない……」

(なんだかんだいって私から見たら普通にベルベットも女の子なんだな多分年も近いだろうし。)

そんなやり取りをしている二人を見てそんな事を思っていた。

 

それから少し進み、ロクロウがベルベットに質問した。

「お前、前に味がしないと言ったが匂いはどうなんだ?」

「なんで?」

「味覚ってのは嗅覚とセットみたいなもんだ。鼻をつまんで食うと、味がわからなくなるだろ。」

(確かにロクロウの言うとうりだ。)

「……匂いは、人間だった頃よりも敏感かもね。アンタは違うの?」

「俺も五感は鋭敏になってる。しかし、匂いがするのに味がしない、か。ううむ……お前は、自分の事を喰魔と言ったが、随分と寂しい食生活だな。」

「そう言うアンタは、何食べてるのよ?」

「主に心水だな」

「飲み物じゃない。寂しいのはアンタもでしょ……まあここにいる中でまともなのはこの子だけだわね。」

「確かにラナは人間だものなぁどうだ?一掃の事業魔になるって言うのは?」

「い、いや遠慮しとくよ。」

 

そうこう話して進んでいくと、油の川があり、そこに見慣れた服装の人が沈んでいた。

 

「対魔士?」

「うっかり落ちたのか?」

そう二人が話していると足を音が聞こえた。

その方を振り向くとトカゲの業魔が唸り声をあげこちらを睨んでいた。

 

「ウガゥ!!」

「こいつに落とされたか!!」

そうベルベットが言うとトカゲの業魔ことダイルが襲ってきた。

 

「こいつが例の殺人犯だな!」

「ヘラヴィーザのクソ野郎共が!俺を狩りに来やがったのか!」

「そのようね!ッ紅火刃ッッ!」

「グォァッッ!!」

ダイルとの話が終わった直後にベルベットは、火を纏った刺突刃でダイルの身体を切り裂いた。

「喰らい尽くすッッ!!インフェルノブルー!」

怯んだ隙を逃さずにダイルの肩に異形の腕を突っ込んで力を奪うとベルベットは飛び蒼い炎でダイルを焼き尽くした。

 

「まだ死ねねぇ……ヤツらに復讐するまでは…!」

火が消えて膝をついたダイルがこちらを睨みながら死ねない理由を言った。

「復讐?」

その言葉が気になったベルベットが聞くとダイルは説明し始めた。

(成る程責任を押し付けられたと言うわけだね確かに冷静に考えると一人では船は仕切れないかな。)

その話を聞いて考えているとベルベットがいきなりダイルの尻尾を斬った。

「ギャァ何するんだ!?」

「尻尾を届けて、アンタは死んだと報告する。そうすれば、対魔士も警戒を解くはず。」

「どうしてだ?」

「こっちの都合よ。ひとつは、船を修理する為で、あたし達が出発した後、騒動を起こして追っ手を足止めしてくれたら好都合。」

「………そういうことならご期待に応えるぜヤツらに一泡吹かせられるしな。」

 

(確かにベルベットの言うとうり都合が良くなるしそれにダイルを殺さなくて済むからこれで良いかな。)

 

交渉が終わり私達は、ヘラヴィーザに戻る事にした。




また遅れてしまい申し訳ございません。
次の話は遂にテレサとの対決の予定になっております。
それでは次回でお会いしましょう〜マギンプイ


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ヘラヴィーザからの脱出前編

あけましておめでとうございます(かなり遅いですが)
プライベートが忙しくあまり時間が取れずに書くのが遅れてしまい申し訳ございません。



ダイルの尻尾を何故かベルベットに渡されて、私が、パンドラに仕舞い、洞窟を出て雪原を越えてヘラヴィーザに向かう最中に、何故私が持つことになったのか、ベルベットに聞くことにした。

 

「ねぇ?ベルベット何で私が持たせようと思ったの?」

 

「それは、アンタのその武器とかを仕舞える不思議な腕輪みたいな物に仕舞えるかもと思ったから。」

 

「でも仕舞える保証はなかったんでしょ?」

 

「まあ、そうねでも見た感じ、武器を出したり仕舞ったり出来るなら尻尾位仕舞えると思ったから渡したの因みに仕舞えなかったらそのまま持って貰おうと思ってたわ。」

(怖。)

素っ気なく尻尾を持てというベルベットに少し怖くなった所でヘラヴィーザに着いた。

「でも倉庫のほこり臭い所から出入りするのは不便だよね。」

「い~や俺もベルベットも気にならんぞ。」

 

「そうねというか多分業魔はそういう感覚もないんでしょ?」

 

「応!ただそれを言うならベルベットもだがな。」

 

「だから私は喰魔だって……もう良いわ好きに呼びなさい。」

 

(面倒臭くなったんだベルベット)

 

そんなことを話ながらヘラヴィーザを歩きながら話していると若いカップルが私に、話しかけてきた。

「ここ何年かは、白い雪が降ってお互い助かるわね。」

 

「雪が白いのは当然じゃないんですか?」

 

「ブー。ヘラヴィーザでは当たり前じゃないのよよ風向きと火山の調子によっては、火山灰が混ざった灰色の雪が降ることがあるのよ。」

 

「近くに火山なんてあったか?」

 

話を聞いていたロクロウが聞くとお姉さんは北を指差しながら北の方だけどミッドガルガンド王国内で一番大きな火山だからと説明してくれた。

炎石という物もその火山事、キララウス火山でしか取れないという話を聞いていたロクロウがベルベットに火山を見たことがあるのか?と興味本位で聞いたらベルベットはやはりというかなんというか興味も見た経験もないと無愛想に答えて先に足を進めた。

歩いていると唐突にベルベットに肩を掴まれて誰にも聴かれないように小声で喋りかけてきた。

〔痛っ!どうしたの?ベルベット?〕

 

〔力を入れすぎて済まなかったわね。私達はこれからダイルを倒した事を商船の組合長に報告するけども怪しまれたときに口振りを合わせてくれないかしら?その方が信憑性があると思われるしね。後その腕輪からダイルの尻尾を見られないように出して私に渡して。〕

 

〔分かったよ〕

 

そう小声でバレそうになったときの打ち合わせをした後に商船組合長にベルベットに言われたとおりに尻尾を出してベルベットに渡してベルベットは商船組合長に話しかけた。

「これはダイルの尻尾!?アンタ……アイツを殺ったのか!?」

 

「タールの沼にはまって死んでるのを見つけたの。尻尾しか持ち帰れなかったわ。」

 

「本当……か?」

 

「本当ですよ私も手伝ってこの町にどうにか、尻尾を斬って運んだんですよ。」

 

「これでも疑うの?まあ疑うのは自由だけど嘘でも業魔の体を持ってこれる奴がいる?」

 

「……確かに。」

 

「じゃあ、船の修理をお願い。」

 

「そうはいかん。テレサ様から正式な許可が下らないと」

 

「急いでって言ってるの。密輸の真犯人がバレたら営業停止じゃ済まないでしょ。」

 

そうベルベットは低い声で脅しで取引をしてそれを商船組合長はその取引を呑み船大工は手配するから浜辺で落ち合おうと言って作業に戻った。

「おい、ベルベット。良い機会だから武具屋で装備を強化していこうぜ。」

 

「装備を強化?」

 

そうロクロウに提案されてベルベットが知らない素振りを見せてロクロウが聞くと故郷ではやってなかったから知らないと言うと尚更丁度良いと言い私とベルベットの手を片手ずつ掴み引っ張り具屋に向かった。

「ちょ……あんたって、結構強引よね!?」

(それよりも私はこの状況が恥ずかしい)

そう引っ張れながら武具屋に向かってるので回りの目線が痛く感じて恥ずかしくなってきていた一方のベルベットはそう言うと引っ張り走りながら少しだけ首をこちらに向きロクロウは笑顔で

「応!押しの弱い男はモテないからな♪」

(それは関係あるのかな?)

「恐らくないわよ。」

 

「何で考えてることが分かったの!?ベルベット!?」

 

「ラナ……アンタて…考えてることが読みやすいのよ。」

 

(そうなんだ)

 

そう言いつつ武具屋に入り二人は強化して貰って

外に出たがどうやら私のガンブレードは店長曰くこの世界の物質を使って造られてないらしく強化出来ない、良い物だから大事に使えと言われ返された。

 

(ま、女神様から貰った物だからか。)

 

そう心の内で納得させているとロクロウが両手を腰に当て自慢するように武器の強化について分かったと言って大まかの説明をしてくれた。

後、何回かやってコツを覚えるとハマるという事も聞いた。

「ま、押しの弱い男がモテないように、戦いの準備を怠る奴に、勝利はないからな。」

 

(取り敢えず武器について話すとややこしくなるから黙っておこう。)

 

「ラナ?聴いてたか?なんか上の空だったが…」

 

「あ、あ~うん聴いてたよ。」

 

「……?なら良いのだが」

 

船に向かってる時に私が気になった事を二人に聞くことになった。

「ねえ二人とも船の修理はなんとかなるけど航海士を探した方が良いんじゃない?また難波したら嫌だし」

 

そう二人に言うと二人とも腕を組み考えた結果私が船を操船する事になった。

 

「何で私が操船するていう流れになるんですか!?おかしいじゃないですか!?」

 

「俺達だけでなんとかせにゃならない上俺は前の通り出しベルベットは出来ないときたならばラナお前がやるしかないんだよ。」

 

「あ~分かりましたよ私がなんとかやってみますよ!」

 

「頼んだわよ。」

 

(あ~フリーの航海士とかどっかにいないのかな~まあそんな都合の良いことは起きないか。)

それから何やかんやで船着場に向かう最中にロクロウがベルベットに海岸で襲ってきた業魔が何故ベルベットが殺したら戻ったのか聴いたのだが結局死体がどうなろうが意味がないと良い話が終わった。話が終わり少しして船に着いたがまたトラブルが発生した。どうやら;竜骨;という物が壊れており新しい船を買った方が良いと言われ直せないなら良いと言われ私達は一旦ヘラヴィーザに戻ることにした。

 

その道中で商船組合長に会いどうやら聖寮から街に告知があり業魔を街に呼び込もうとした魔女の公開処刑があることその手はあの時会ったテレサという対魔士が使う手であることと今のうちに逃げた方が良いと言われ三人で相談することにした。

「魔女って……マギルゥだよな?」

 

「聖寮に気付かれたわね。抜け道も見つかったと思った方がいい。」

 

「船の手配ももう無理だね。どうする?ベルベット?」

 

「これはむしろ好都合ね。船を奪い取りに行くわよ。」

 

「奪うって……ヘラヴィーザの船をか?こっちは三人だぞ。」

 

「まだ協力できる奴がいる。」

 

「もしかしてダイルか?」

 

「アイツは航海士だって言っていた。仲間に出来れば一石二鳥よ。」

 

「そうかもしれんが……マギルゥはどうする?」

 

「……それは聖寮次第ね。」

 

(ッ!マギルゥ!)

 

その言葉を聴いた私はどんどんいけない方に妄想して考え込んでしまった。

 

「大丈夫だ!奴らきっと俺達が来るまでマギルゥは生かして置くだろうさそれにもし業魔に関係のないものを処刑したとあれば対魔士全般が疑われる、だから俺達が来るまでは殺しはしないさ。だから安心してマギルゥを助けるためにダイルの洞窟に行こうぜ。まあ俺はそこまでマギルゥの事は知らないから助けたいとは思わんのだがお前をほっといたら勝手に対魔士に突っ込んで死にかねん、まあ死なれたら2つの約束を果たせなくなるしな!できる限りなら言ってくれれば、手助けするぞ。」

 

「……ロクロウ!ありがとう!」

 

「応!」

それを見たロクロウが、ロクロウなりに励ましてくれた。

 

「もう話は終わったかしら?じゃあ行くわよ。」

 

私達はもう一度ダイルの洞窟に足を進めた。

 




続きは早めに投稿する予定ですので楽しみに待っていて貰えると嬉しいです!


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ヘラヴィーザからの脱出中編

前回の大まかなあらすじ

船が壊れ出航出来ないベルベット達は船を奪うことを思いつくその為にダイルに協力を求めるのだが…?




「アンタにこれを渡すのを忘れてたわ。ラナ!」

 

「……これは茶色の羽織?こんなのどうしたの?ベルベット?」

 

ダイルの洞窟に向かう途中に必ず通ることになる

ダイルの故郷の村ビアズレイに入った辺りでベルベットに茶色の羽織を投げ渡された。

これはどうしたのか?とベルベットに聞くとこちらを見ずに素っ気ない態度で、答えた

 

「今の戦力的にアンタは欠かせない存在なの。

だから普通の人間であるアンタは風邪なんか引かれて戦力をダウンさせるわけにいかないだから倒した業魔の毛皮でそれを作ってみたわ。

感謝なんか良いわよ。別に。」

 

「ベルベット!ありがとう!」

 

「だから感謝するなって言ってるでしょ!」

 

「うん。」

 

「まあそう言うなよベルベット!その位の礼は受けてもバチは当たらんぞ!」

 

「ロクロウ!アンタは黙ってなさい!」

 

「へいへい分かりましたよ。」

 

「さ!無駄話はここまでにして着いたわよ洞窟に。」

 

「取り敢えずラナ、お前羽織を羽織ったらどうだ?それ位なら待つぞ。」

 

「ロクロウ……アンタ勝手に……まあ良いわとっとと羽織りなさい!入るわよ!」

 

 

「お前って徹底してるよなぁ。」

 

洞窟に入って少し歩いているとロクロウがベルベットに感心するように話しかけた。

 

「何が?」

 

「行動がだよ。ダイルを利用し、商船組合長を脅し、マギルゥを見捨てる……自覚してるだろ?」

 

(やっぱりベルベットはマギルゥを見捨てるつもりなんだ……)

 

「別に見捨ててない。気にしてないだけよ。」

 

「……やっぱり徹底してるな。」

 

「よく分からない奴だけど、マギルゥは、そう簡単には殺せないわよ。第一アイツは、こっちの手の内を全部聖寮にバラしてるはず。」

 

「……それはそうかもな。」

 

「だからアイツも知らない手札が必要なのよ。

例えば;死んだはずの業魔;……とかね。」

 

「後、手札といえばラナもかもなアイツの前では監獄島でしかラナはマギルゥの前じゃ戦っていない。だから手の内を全部は明かしていないと思うんだがな。」

 

「確かにそうね。」

 

(それは次の戦いはメインを張れという事かな?)

 

そんな会話を聞きながら前に進んでるとロクロウが二つの小太刀を磨き始めた。

 

 

「さて、刃をもうひと研ぎして、仕上げておくか。」

 

「………」

 

(ベルベット?どうかしたのかな?)

 

そう思ってるとロクロウがこちらを見ながら二つの小太刀を持ちながら話しかけてきた。

 

「二人とも武器の手入れはしてるのか?

何なら一緒に研いでやるぞ?」

 

「いい……命綱を気安く他人に預けるなと教わったから。」

 

「応、なかなかいい師匠に巡り合ったんだな。」

 

「……ッッッ!」

 

その言葉を聞くとベルベットは歯を下唇で思いっきり噛み締め明らかな怒りの表情を浮かべていた。

 

 

 

「俺が研ぐ必要はないが手入れは小まめにしておけよ。教えるまでもないだろうが、研いだ後は、グローブ油を塗って、羊毛で拭くようにな。」

 

「……それも、教わったわ。」

 

(……ベルベット)

 

 

それから気まずい雰囲気のまま特に強い敵も現れずに進むと前にダイルと会った場所についた。

 

(ダイルは?居た!)

 

先ほどに会ったときと同じ場所におり話しかけようとするとこちらの気配に気付いたのか振り向き気配の正体が私達と気付くと困惑しながら話しかけてきた。

 

「何で戻ってきやがった?」

 

「事情が変わった。アンタの襲撃に手を貸すわ。」

 

「ふん、随分と勝手言うじゃねぇか。」

 

「仕方ないでしょ。業魔なんだから」

 

「くははははっ!ちげぇねぇ!業魔になって初めて笑ったぜ。だが良いのか?自殺行為だぞ。」

 

「そうならない策戦がある。」

 

「今対魔士達は、人質をとってアタシを街に誘い込もうとしている。」

 

「なら、倉庫に通じる抜け道から攻め込めばー」

 

「多分ですけど敵はそこで待ち伏せしてるんですよ。」

 

「本当か?人間の嬢ちゃん!」

 

「アタシもそう思うわ恐らくだけども。」

 

「まあアンタが言うなら信じるさ

で、どう攻める?」

 

「だから逆を突いて正面から斬り込む。」

 

「そんなのが策か!?」

 

(確かに策戦なんかじゃない!)

 

 

「正面は囮よ。敵を正面に集めた所で別働隊が抜け道から港を襲い、船を確保する。正面から切り抜けた隊と合流して、船から脱出する。

アンタには操船を頼みたい。」

 

「……一つ聞かせろ。誰が正面から攻める?」

 

「もちろんアタシがよ。」

 

「いいだろう。決行は?」

 

「明日。それまで一休みさせてもらえる?」

 

「お好きなように。タールのベットの寝心地は最高だぜ!」

 

それから私達は明日まで束の間の休息をする事になった。

 

「なあ?人間の姉ちゃん聞きてぇ事があるんだがちょっと良いか?」

 

布団に入ろうとした時にダイルに話しかけられた。

 

「何でしょう?」

 

「いやなその……何で人間の姉ちゃんが業魔二人と旅をしてるのかが、聞きたくてよもし良かったら教えてくれるか?」

 

それから私はダイルさんに別の世界から来たことを旨く省いて説明した。すると高笑いをあげて笑い出した。

 

「な、何がおかしいんですか?」

 

「ハハハッ!いやな、いざというときの保存用の食糧と思ってたが無理矢理旅に連れられたのか。」

 

「まあでも自分の意思でここにいますからね。」

 

「そうなのか……まあ、あの女にこれから付いていくなら用心した方が良いぜ色々とな。」

 

「……ダイルさん!心配してくれてありがとうございます!」

 

「よせよせ!そんなの言われるガラじゃないしな

それに俺は業魔だからな。」

 

「そんなの関係ないですよ。それにダイルさんもロクロウもベルベットも心は人間じゃないですか。今は理解されなかったとしても必ず業魔でも心があることを理解してくれる人が現れると思いますよ。」

 

その言葉を聞くとダイルさんは目を開きあり得ないような顔でこちらを見てきた。

 

「……?何です?感に触ることでも言いましたか?そしたら謝ります!済みませんでした!」

 

「いいや違うんだよ嬢ちゃん俺が驚いたのは、業魔になってからずっと化け物扱いされてきたからお世辞でも人間だと言われて嬉しかっただけだ。いつかそんな人が現れると信じることにするよ。ありがとうな。」

 

「いえいえ。礼なんて良いですよ。」

 

(やっぱり…業魔も業魔で苦労してるんだな。)

 

「さ!何を話してるか分からんがそろそろ寝るぞ

というよりベルベットはもう寝てるがな。」

 

「ロクロウ!うん!お休み!ダイルさんもお休みなさい!」

 

そう言いベットのシーツを掛けて深い眠りに落ちた。

 

 

 

 

「は~あ!よく寝た!」

 

ベットから起き上がり回りを見渡すとダイルさんは見当たらず、ロクロウはもう起きていて座禅を組み瞑想していた。

 

(邪魔しないようにしないと…そうだベルベットは?)

 

ベルベットを探すとまだ寝ており声をかけようと下がベルベットの唇が微かに動いていた。

 

(何か言ってる?)

 

「……アル………ライフィ………」

 

(アル?ライフィ?人の名前かな?もしかしてアリトリウスていう人の?)

 

「ッッ!………何やってんのよ?アンタ……。」

 

耳を近づけているとベルベットが跳ねるように起き上がりそれにビックリして足が滑って転けてしまった。

 

「ビックリした~!いやねベルベットを起こそうと思って声かけようと顔を近づけたら起き上がっててビックリして転けちゃっただけ。」

 

「あっそう。」

 

「それよりもベルベット大丈夫か?酷くうなされていたぞ。」

 

「平気。何でもないわ。」

 

(ベルベットの声が何時もより弱々しい無理してるのかな?何か助けになりたいんだけど私には今はどうすることも出来ない。)

 

「……付き合わなくても恨まないわよ。別に」

 

「そうはいかん。お前が死んだら恩が返せない。」

 

「変わってるわね。」

 

(まあ確かに変わってるかな。)

 

「そうかな。だが、俺は;こう;なんだ。」

 

(誇らしく言われてもね。)

 

「ベルベット……アルトリウスて誰だ?」

 

 

そう思ってるとロクロウがアルトリウスにベルベットについて聞こうとしていた。

 

「……仇よ。弟の」

 

「準備はすんだ。ダイルは出口で待ってるはずだ。」

 

「……出発しましょう。」

 

(多分これ以上はベルベット本人から信頼されないと聞けないかな。)

 

そう思いつつ足を進めて、私達は船を奪い取りに向かった

 




早く投稿でき私が一番驚いております。
次回は約8ヶ月ぶりの戦闘になります。


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ヘラヴィーザからの脱出後編

今回は書きたいこと書いたら何時もよりも多めに書けた。(ただし戦闘シーンがお粗末になってしまった。)


「よく休めたか?」

 

「おかげでね。;アレ;の準備は?」

 

(?;アレ;?何だろ?)

 

「バッチリだ。名前、まだ聞いてなかったな。」

 

「ベルベットよ。」

 

「生き延びたら一緒に出航しようぜ、ベルベット。死んだら墓に名を刻んでやる。」

 

「口の悪い奴。」

 

(それよりも死んだらなんて後が不安になるから言わないで欲しかった。)

 

「はっはっは!それゃ元からだ!」

 

(元からなんだ…)

 

「じゃあ、行くか。ヘラヴィーザを襲撃に!」

 

 

「そういえばあの羅針盤を持って逃げた少年、何処行っちまったんだろうな?」

 

「多分ヘラヴィーザでしょ。聖隷は対魔士に使役されてるんだから。」

 

「となると、襲撃の時に出くわすかもな。」

 

(!?あの子が?出来れば戦いたくない……)

 

「ラナアンタ助けて貰ったから戦えないとか言わないわよね。」

 

「そ、そんなこと無い。」

 

「まあ俺は、立ちはだかるなら斬るだけだ。だが……」

 

「ただ……?」

 

「礼を言うのを忘れないようにしなきゃな。」

 

(そっかあの時私が起きる前より早くあの子は皆を治療してたのか……。)

 

「……そうね。」

 

「お前は心は痛まないのか?」

 

「……別に。聖隷はあまり美味しくないって思っただけよ。」

 

「ほう、聖隷は不味いのか。一つ賢くなった。」

 

(……それよりベルベットが持ってた腕輪みたいなのってもしかしてあの子の……?)

 

「何考えてるのかは知らないけども今考えるなら先に進んで船を奪ってから考えなさい。」

 

「う、うん……。」

 

「まず途中の村に寄って準備を更に強化して行くわよ!」

 

「応!備えあれば憂い無しとも言うしな!」

 

 

それから私は村で、念の為に道具屋で、色々な薬を買ってベルベット達に分けて先に進んだ。

 

村を出てヘラヴィーザの門に着くと対魔士が二人門番をしており簡単には入れないようになっていた。そしてこちらの顔を見た二人の門番はお互いに顔を見てうなずき、一人は槍を、もう一人は剣を持ち、こちらに槍を向け警戒しながらこちらを睨みながら驚いたように話しかけてきた。

 

「お前達はッッ!!」

 

「そっちの目論見道り、来てやったわよ!」

 

「ここで始末しろッッ!!」

 

(ここは二人に任せて私は、後ろから援護しますかね。)

 

二人が特攻するのを何となく分かった私は、エウメニデスを出して、竜神楽で援護しようと出そうとした瞬間。

 

 

ガガキッ!

 

とお互いに武器と武器がぶつかり合い鈍い音を鳴らしながらもロクロウとベルベットが二人係で攻めていくのを見た私は、エウメニデスをパンドラに仕舞い腰に手を当て終わるのを待った。

(これはまあ私の出番は無さそうですかね。あ~それにしても寒い~!なんか暖かい物が飲みたくなってくる!)

 

そんな下らない事を思っていると既に戦闘が終わり、私を置いて門を開けて進もうとするベルベット達が見えた。

 

「ち、ちょっと置いて行かないでよ!」

 

「置いて行くも何も声を掛けても返事をしなかったから先に行くと伝えて行こうとしただけだ。」

 

(そんなに考え事してたかな…?私………?)

 

「さっさと開けて行くわよ!時間は待ってくれないんだから!」

 

(確かにベルベットの言うとおり時間は待ってくれない!)「うん!行こう!」

 

門を開けてヘラヴィーザに入ると人っ子一人居なかった。

 

「街人を避難させている。やっぱり罠か…。」

 

(良かった!これで対魔士との戦いに街の人を巻き込まなくて済む!)

 

 

街人を避難させていると推測をたてたベルベットの言葉を信じて前に進むと対魔士達が私達を取り囲むように包囲しており、横の協会を見ると久し振りに見るマギルゥと船が壊れた時に治療してくれた男の子、それと隣に同じ服を着た男の子、そして階段の上でマギルゥの隣にいるのはあの時私達が会った一等対魔士事、テレサが居た。

 

「おお、まさか助けに来てくれるとは~!お主、意外にいい業魔だったんじゃな~♪」

 

こちらを確認したマギルゥが何時もの調子で、明るくこちらに話しかけてきた。

 

(マギルゥ……状況理解できてるのかな?)

 

「マギルゥッ!出来ればそこからh「貴女が監獄島から脱した業魔ですか?」

 

 

 

(私が話してる最中なのにな……)

 

「だったら?」

 

「オスカーを傷つけた罪!楽に死ねると思うな!」

 

「っていじけてる暇なんかないよね!!」

 

恐らく錫杖を構えてこちらに向け敵意を向けられてようやくいじけてる暇などないことを悟りパンドラからガンブレードを構え戦闘態勢に入る他の皆も既に武器を持ち構えていつ攻撃がきても良いように身構える。

 

「かかってきなさい!対魔士共!」

 

「義により助太刀する!」

 

「その女の左手に注意しなさい!」

 

「まずは私から先手を打たせて貰います!」

 

ドドドドッッ!

 

「「ギャアァァァァ!!!」」

 

「ッッ!数が多いッ!」

 

最初に言ったベルベットの挑発を受けて私達を囲んでいた敵が一斉に襲ってきたのを確認してガンブレードの引き金を2回引き正面の対魔士達に散弾を当てたがそれでも人数が多く全員には当たらなかった。

 

「気を付けろ!奴の剣は銃弾も撃てるぞ!まず奴から片づけろ!」

 

「剣から銃弾を撃つ甘栗色の髪の女……もしかしてオスカーの言っていた!!」

 

(?さっきからテレサさんがブツブツと独り言を

「イカン!ラナァァ!」「ッ!?」

 

「隙をみせたな!死ねェェ!!」

 

(殺されるッッ!)

 

と思ったその時だった。

 

ゴォォォ!!

 

目の前に炎が突然現れて襲ってきた一人の対魔士を襲い焼かれた対魔士は断末魔もあげることなく死んでいった。

 

(!?一体誰が……っ!?)

 

 

 

横を見るとその炎を撃った人物の正体に皆が驚いた。

 

「君は……!?何で!?」

 

「実験体2号ッッ!アナタ一体何をしているのですかッッ!?」

 

そこにいたのはこちらに両手を伸ばしている実験体2号だった。

 

「隙アリよッ!喰らい尽くすッ!飛燕連脚!トドメ!!アンヴィバレンツ!!」

 

「こちらもいくぞ!壱の型・香焔!!」

 

 

「「ゥオァァ!!!」」

 

こちらに気を取られている敵を今度はベルベット達が隙を突き、ベルベットは腕で喰らい蹴りの隙を赦さない脚の連続蹴りで浮かせて、喰魔の腕を荒々しく地面にこすりつけながら相手に鉤爪型の衝撃波を複数飛ばし倒し、それに合わせる形でロクロウが焔の弾を作り出し相手に当てて衝撃波の方に吹き飛ばし二人の対魔士は衝撃波に当たり消滅した。

 

「どうした、その程度か!」

 

「業魔二人と人間一人ぐらい止めてみろ!」

 

「私もまだまだいけますよ!!」

 

「貴様ら…!対魔士を舐めるなよ!」

 

「いくわよ!今度は私とロクロウが先陣をきるからアンタはそれに合わせなさい!」

 

 

「うん!行くよ!二人とも!」

 

そういうとベルベットはとロクロウは真っ先に敵の方へ駆けていった。それを確認した私は今度こそ竜神楽で援護するべくエウメニデスを出して構えた。

 

横を見るとベルベットが敵を蹴り上げているのが見え上げるのと同時に竜神楽で燃やし尽くした。

 

「あれは?まさか竜神楽!?シアリーズ様だけの技なかったのですか!?」

 

「さぁね私に聞かれても分からないわ。まあアイツも私の復讐の為に利用するって決めてるからッッ!」

 

こちらの技に気を取られた対魔士にベルベットが容赦なく蹴りを撃ちこみ吹き飛ばす。

 

「グハァァァ!!」

 

「さあ次に斬られたいのはどいつだ!」

 

「おのれ!全対魔士を集結させよ!」

 

(!?全対魔士なんか来られたら流石の私達でも勝てなくなる!?)

 

「……よし!」

 

(ベルベット?)

 

「攻めを緩めるな!一気に押し込め!」

 

「耐えろよ、ベルベット!ラナ!」

 

「うん!」

 

「アンタこそね!」

 

 

「まだ押し寄せてくるんですかっ!多すぎますよいくら何でも!」

 

「それでもやるしかないのよ!私達は!」

 

「そうだぞ手を動かすより腕を動かして対魔士を出来る限り倒せ!!」

 

 

あれからそれからもう数え切れないほどの対魔士を倒し皆息が上がってしまいどうしようもなくなってしまった。

 

 

「「はぁ……はぁ……」」

 

(不味い……!ベルベットもロクロウももう限界だ!私が何とかしないと……!だけどもう私も限界に……!)

 

「大した生命力ですが、直ぐに後悔させてあげましょう!……2号!今度は必ず甘栗色の髪の彼女を狙いなさい」

そうテレサが声を掛けると2号の両手を私に突き出しその両手からが火が現れてこちらに向けて放たれる。

 

「ぐぅぅ……!」

 

それに当たって私は受け身を取れずにまともに吹き飛ばされてしまった。

 

「自分で私達にトドメをさせないのか?臆病者」

 

「挑発には乗りません。オマエの左手は油断ならない。」

 

「それに汚らわしい業魔の処理に聖隷を使うのは当然でしょう!」

 

 

 

「じゃあ私も道具を使うわ;炎石;に;硫黄;と;油;」

 

その言葉を聴いたベルベットは少し笑いながら答えた。

 

「それ……爆発する」

 

 

ドゴォォォン!!!

 

と実験体2号が答えたと同時に倉庫の方から派手な音がして火が上がった。

 

「貴様、倉庫の;炎石;を!?ッッ!?グゥ!」

 

言い終わる前にベルベットが接近してテレサを蹴り飛ばした。

 

「ロクロウ!」

 

「承知!」

 

「ちょっと!二人とも!」

 

「こらー!儂も連れてけー!」

 

 

港に着くと船が燃えていた。ただ一つを除いて。

 

「出航準備は出来てるぜ!」

 

「ダイルさん!!危ない!」

 

「グォ!!」

 

火の玉がダイルさんに当たりダイルさんは船から落ちてしまった。

 

火の玉が飛んできた方向を見ると怒りに燃えるテレサと実験体の二人が居た。

 

 

「逃がさない………お前だけは!行きなさい!一号!ニ号!」

 

そうして戦闘が始まり二人は魔法を唱えそれに合わせテレサが近接攻撃や魔法での遠距離攻撃を仕掛けてきた。

 

(酷い聖隷とはまだ幼い彼らに危害を加えるわけには……)

 

 

「ラナ!どうしたの!?手が止まってるわよ!攻撃の手を緩めない!殺されたいの!」

 

「ベルベット…でも私は…」

 

「戦えないなら離れて見てたって構わないわ!ただ離れるつもりがないなら今は戦いなさい!」

 

(ごめんね二人とも!)「竜神楽ッッ!」

 

「「………ウォァ……!」

 

(しまった!やり過ぎた!!)「大丈夫!?」

 

そう言って駆け寄ると二人とも声を揃え『………大丈夫。』と言ってきたので安心した。

 

(ベルベット達は!?)

 

そうベルベット達の方を見るとテレサが片膝をついて息を切らしておりどちらが勝ったか明白だった。

 

「大丈夫!?ベルベット!ロクロウ!」

 

「応!なんとかな……。」

 

「大丈夫だから静かにしなさい!」

 

そんなやり取りをしているとテレサがこちらを睨みつけ2号に対して信じられない事を命じた。

 

 

「一等対魔士テレサの名において命じます。やりなさい!2号っ!」

 

(何をさせる気なの!?この状況に置いての命令はまさか……)

 

と考え、こちらが全員攻撃に備え身構えていると、此方に走ってきた2号が火の玉を作り出しながら向かってきた。

 

「そやつ自爆するつもりじゃぞ!」

 

(不味い!!)

 

 

ゴォォォ!!ジュゥゥゥ!!

 

 

「………え?」

 

「大丈夫だよ死ななくても良いんだよ。」

 

「ラナお主まさか…奴を押さえ込み全部の魔力を自分にぶつけさせ体の中で爆発させたのか!?」

 

「まあね、一か八かだったけど成功して良かった……。」

 

 

(あれ……?意識が遠く……なって…)

 

 

私の意識はそこで途切れかけなんと地面に倒れてる体を起こそうとした時誰かに体を持たれる感覚があった。

 

(……ロクロウ……)

 

薄れいく意識の中で、波の音を感じるのを最期に私の意識は完全に途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最近ベルセリアの二次アイテムを買いまくっていたらいつの間に残高ピンチに……(泣)


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死神?アイゼンとの出会い!

書いてる内にいつの間にか一番自分の中で字数が多い回になってしまった。




「………ここは?」

 

体が揺れる感覚で目私はまずは、被せてあった布団を剥ぎ外に出るとそこには大海原が見えた。

 

「……綺麗。」

 

と見とれていると船から外を覗いてる小さな背中が見えた。

 

「何やってるの?」

 

「…………海を見てるの………ごめんね……僕の性で……」

 

「これ位大丈夫!それよりも生きてて良かったよ!」

 

大丈夫な事を伝えると2号は、また海を見るのに戻ってしまった。

 

それから少し歩き、船の後ろにある階段を昇ると、船の舵を取っているダイルさんとそれを見ているロクロウ、それとベルベットが居た。

 

「……アンタ。もう動いても大丈夫なの?」

 

「大丈夫だと思う……多分……。」

 

「ま、ベルベット!そう言えるなら大丈夫さ!それより全く手が足りん!急いで方角を確認して倉庫の荷も固定しないとな、取り敢えず帆は張ってベルベットに確認して貰ってロープも結んだんだが……」

 

「起きたか!嬢ちゃん!時間があるならベルベットから羅針盤を受け取って方角を確認して、ロクロウにそれを伝えてくれ!」

 

「分かりました!でもその前にマギルゥと喋りたいんですけど何処にいますか?」

 

「多分だけど船の船首らへんにいると思うわよ。」

 

「ありがとう!ベルベット!」

 

それから船首に歩くと、魔女の後ろ姿が見えた。

 

(……マギルゥ?何してるのかな?)

 

「ねぇマギr「おぅラナではないか~♪もう起きても大丈夫なのかぇ~♪」大丈夫だけど…」

 

「それにしてもお主無茶しおるの。お主がやった魔力を体に止めて体内で爆発させる…あれは余程体内で魔力を留めるて圧縮し拡散させる技術がないと出来ん代物じゃそれを咄嗟でやれるお主に流石の儂もビックリしたわい!因みに失敗すると体が爆発し跡形もなくなるところじゃったな。良かったの~成功して」

 

(そうなんだ…そんなに難しいんだ……何で私は出来たんだろ。)

 

(あ、そうだベルベットから羅針盤を受け取ってなかった。さっきの舵の場所らへんにいるのかな?)

 

少し下らない話をマギルゥとして羅針盤をベルベットから羅針盤を受け取ろうと後ろ向くと羅針盤を持ってるベルベットとそれを眺めてる2号が見え走って向かった。

 

「ベルベット~!その羅針盤貸して!」

 

「貸すって言ってもアンタ見れるの?」

 

「ええっとこうやって上に持って!」

 

「多分……違うと思うわよ……」

 

「じゃあ!ベルベットやってみてよ!」

 

「私も分からないわよ……困ったわね…」

 

「二人とも…違うよ。持ち方。」

 

どうやって羅針盤を見れば良いのかベルベットと模索していたら船を見ていた2号が私達に羅針盤の支える部分を指を指しながら声を掛けてきた。

 

「船が揺れても大丈夫な工夫。」

 

「……ふぅん。」

 

「そうなんだ!教えてくれてありがとう!」

 

「ラナー!ベルベットー!大丈夫かー!」

 

「問題ないよ!ロクロウ!」

 

船の舵場から此方に声を掛けてきたロクロウに大丈夫な事を伝えるとベルベットが彼に名前を聞いていた。

 

「アンタ……名前は?」

 

「……2号。」

 

「じゃなくて、本当の名前。あるんでしょ?」

 

それを聞いた彼は小さな首を振り名前はないと返答する。

 

(道具に名前はいらないか…じゃあ名前を付けてあげようかな……て、ベルベット?)

 

そう考え名前を付けてあげようと考えようとするとベルベットが羅針盤を彼に見せた。

 

 

「持ってみる?」

 

そういうと一回持とうとして両手をあげるが下ろし命令ならば持つと言った。

 

「どうしたいか聞いてるんだけど?」

 

「答えるのが……命令?」

 

「……そうよね。命令すれば自爆だってするのが、アンタ達。」

 

「それが聖隷。」

 

「チッ!やっぱり道具か。なら余計な口きかないで。」

 

それを聞いたベルベットは舌打ちして吐き捨てるように言った。

 

「…………」

 

「大丈夫だよ!ベルベットはあんな感じなんだから気にしないで!それに私は道具なんて思ってないからね!」

 

首を下に向けベルベットの言葉に傷ついたのか黙ってしまった彼に私はそう思っていないことを伝えるとか細い声で「……励ましてくれてありがとう…でも事実だから……」というとまた船から海を見始めた。

 

(これ以上何も言わないでそっとしておこう……。)

 

 

バゴーン!!バキバキバキッッ!!

 

(何ッッ!!?船が!!揺れて!!)

 

船が凄い衝撃と共に揺れ、砲撃された後方を見ると、旗が4つある特徴的な見た目の海賊船があった。

 

「あの旗は……まさか『アイフリード海賊団』!?」

 

「バッチリ狙いをつけられとるぞ。海の上でやり合うのはちとヤバそうじゃの。」

 

(でもこのままだと船も保たない!!どうすれば……)

 

「陸に着けて!陸で迎え撃つ!」

 

ベルベットの言うとおりにし、急遽、船を陸に着け私達は、アイフリード海賊団を迎え撃つ事にした。

 

陸に降りると直ぐに追い付かれ、人数の数の問題もあり、囲まれてしまった。

 

「うっはー!本当に業魔の集団だ。これは使えるかもな。」

 

(彼の話し方を聞くに敵意がないように思えるのだけども信じて良いものか……)

 

海賊団の内の金髪の少しおちゃらけたような青年が業魔と知って敵意がないように話しかけてきた事を不思議に思っているとその後ろから黄色がかかった金の髪をして黒のスーツのような服の男が出て来て相手は自分だと言った。

「2号命令よコイツを蹴散らせ!!」

 

それを聴いたライフィセットが頷き紙のような武器を魔力を纏わせて投げつけると彼の足下から尖った鍾乳洞のような岩が突き出して、彼を守った。

 

「聖隷!?」

 

そう驚き言ったベルベットの言葉を聴いた彼が呟くように自身を;死神;と言い、此方に向かって武器を持たずに此方に素早く踏み込み殴りかかってきた。

 

(ッ!動きが速い!まともに接近戦をしたらやられるッ!)

 

「何なの、コイツは!」

 

「聖隷が海賊をやっているのか!?」

 

「二人の剣使いに双刀に紙葉……ペンデュラム使いはいないようだな。」

 

(ペンデュラム使い?いや今はそれよりなんとか彼を倒さないと!!)

 

それを何とか避けて、ガンブレードを出して応戦していたのだが、恐らく誰かを指していると思われる言葉が引っ掛かったが今は戦うしかないと思い集中し直して彼の方を向いた。

 

 

「……合格だ。力を貸せ。」

 

それからある程度斬り、打撃を躱しを繰り返し均衡が同じになったときに彼が距離をあけ自分達は合格だと言った。

 

「は?随分勝手な言い草ね。」

 

「ヘラヴィーザを燃やした奴らほどじゃない。」

 

 

「知ってて試したのか!」

 

「ついでに助けてもいる。あのまま進めば;ヴィーティガンの海門;につぶされていた。」

 

「あんたらミッドガンド領に向かってるんだろ?それには、この先の海峡を通らなきゃならない。けどそこは王国の要塞が封鎖しているんだ。文字道理;巨大な門;でね。」

 

「そんな要塞が……」

 

「事実なら借りが出来たな。」

 

「俺達も海門を抜けたいが、戦力が足りない。協力しろ。」

 

(なるほどだからこんな強引にでも私達の手も借りたかったてことか。)

 

「海賊の言うことを真に受けるほど馬鹿じゃない。」

 

「自分の目で確かめるか?良いだろう、命を捨てるのも自由だ。」

 

「何じゃ、断っても良いのか?」

 

「お前達はお前達で、俺達は俺達でやる。それだけの事だ。」

 

「けど副長独りじゃ!やっぱり俺達も一緒に。」

 

「足手まといだ。お前らは、計画通りにバンエルティア号を動かせ。」

 

そう言い残すと彼は独りで島の先に行ってしまった。

 

(やっぱり独りじゃ危険だ!追わないと!)

 

 

「ベルベット!ちょっと行ってくるね!」

 

「……勝手にすれば私達はここにいるわよ。それと何をするかは知らないけど置いてかれても知らないなら。」

 

「うん!」

 

その言葉を聴いて私は、彼の後を追いかけて行くことにした。

 

 

「はぁ!はぁ!やっと見つけた!」

 

あれからかなり歩き見つけた洞窟の中に入り進むと、彼がいた。

 

「……!お前だけか。」

 

「そうだけど…駄目だった?」

 

「いや駄目なんかじゃないただお前の仲間は来てないのかと思っただけだ。」

 

「あー多分来ないとr「おーいラナー!」って!?何で来ているの!?皆!?」

 

「別にアンタの後を追いかけるつもりなんてなかったわよただ…2号がアンタが居なくなってから直ぐに急に立ち上がって勝手に奥に行ったから皆で仕方なく連れ戻しに追いかけてきたらアンタがいたって、だけよ。」

 

(あー成る程つまり私はオマケと…ショックだけどま、いっか!)

 

そう驚いているとベルベットが呆れたように2号を見ながら説明をし、納得した。

 

 

「なら丁度良いな……改めて聞く海賊を信じる気になったか?」

 

「まさか。けど、要塞を抜けた後、王都まで船と船員を貸してくれるなら協力してもいい。」

 

「……いいだろう。が、こっちも一つ言っておく事がある。」

 

(?コイン?)

 

そういうと彼はポケットからコインを出し、指で上に弾き、片手でキャッチし、此方に見せると死神の顔が写っていた。

 

「俺は、周囲に不幸をもたらす;死神の呪い;にかかってる。千回振っても;裏;しか出ないほどの悪運だ。要塞を抜けようとした時も、五人犠牲が出た。同行すれば、何が起こるか分からんぞ。」

 

「何故、そんな不利な情報を教えるの?」

 

「業魔も、理不尽に死にたくはないだろう。知った上で来るなら自己責任と言うことだ。」

 

「どうでも良いわ。そんなこと。」

 

「名は?」

 

「ベルベット。;これ;は2号。」

 

「…………」

 

「俺はロクロウ。よろしくな!」

 

「私はきr……!じゃなくてラナですよろしくです。」(危なかった本名を言うところだった!)

 

「……アイゼンだ。」

 

 

「要塞を攻略する策があるんでしょ。聞かせて。」

 

「結論から言えば、ヴィーティガンの守備は完璧だ。海から攻めても、落とせない。」

 

「いや……なら、同時に攻めれば。」

 

そのベルベットの言葉をアイゼンは頷きながらバンエルティア号で攻撃をかけ、警備部隊を海峡から引きずり出しその隙に私達が要塞に進入して海門を開きそして艦隊を振り切ったバンエルティア号に拾ってもらって駆け抜けるという作戦になった。

 

「一つ間違えれば全滅だな。」

 

「けど、間違えなければ勝ち目はある。」

 

「死神同伴でか……」

 

「というよりマギルゥの姿が見えないんだけど…どうしたの?」

 

「ああマギルゥなら手伝う気はないとか言ってどっかに言ったぞ。」

 

「それ大丈夫なの?」

 

「まあ何とかなるだろアイツなら。」

 

「なら良いんだけど……」

 

「策戦はもう始まってる。行くぞ。要塞の入り口は洞窟を抜けた先だ。」

 

そう言い先を行くアイゼンと一緒に洞窟の奥に脚を進めた。

 

 

 

 

 

 




次の投稿は仕事が忙しくなりそうなので少し遅れそうです。ですが出来る限り早めに投稿したいと思います。


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ヴィーティガンへの侵入

前は2000文字書けるかどうかだったのに5000文字近く書けること自分に少し成長を感じた

ということで続きです!


それから私達は更に奥に脚を進めると上まで複雑に絡みついているツタが道を塞いでおり、進行出来なくなっていた。

 

「凄いツタ……絡み合って千切れない。」

 

「ベルベットそのツタどうにかして燃やせないかな。」

 

「アンタの竜神楽に任せるわ。」

 

「いや…そんな事をしなくてもこれで何とかなる。」

 

そう言ったアイゼンが懐から着火剤を出して見せた。

 

「こんな所で火を使って平気?」

 

「普通は平気じゃない。だが俺達は業魔と聖隷だ。」

 

(私は人間なんだけどな……)

 

「……ああ、普通じゃなかったわね。」

 

「あ、あの私は普通の人間なんだけど…忘れてる……。」

 

「いいや、ラナお前は業魔と聖隷と一緒に旅をしている時点でもうそれはまともな人間じゃないぞ。」

 

「いやいやいや!私は普通?ですよ!」

 

「……自分で疑問に思ってるじゃない…ハァじゃあアンタ少し離れて見てなさい。」

 

「……人間ていうのは何かと不便だな。」

「もういくわよ!」

 

そういうとベルベットは着火剤で火を付けてツタを燃やして私達は先に進んだ。

 

 

それから私達は前を向いて歩いていると2号の姿が無く、私が後ろを向くと歩く足を止めて何かを見ていた。

 

(はぐれたりしないで良かった~てっきり敵に襲われたのかと思ったよ。)

 

 

「少年、随分と大人しいな。具合でも悪いんじゃないのか?」

 

「元々こうよ。2号は。」

 

「やめろよ!2号なんて呼び方可哀想だろ。」

 

「アンタの名前の意味は?」

 

「兄弟の六番目でロクロウだが。」

 

「それと同じよ。」

 

「同じじゃないだろう。」

 

「ちょっと…皆何でこの子を置いていくの?」

 

 

 

そう皆の方に振り向いた瞬間後ろに気配を感じ振り向くと蠍のような業魔が2号を襲おうとしていた。

 

「ッ!危ない!!」

 

「……………あ…………!!」

 

 

(間に合えッ!)

 

 

 

2号に蠍のような業魔の尻尾が刺さろうとしたその時私の横を掠めて尖った土の槍が蠍のような業魔に刺さり死滅した。

 

「ありがと!アイゼン!」

 

その感謝の言葉を首だけ私に向けて聴くとアイゼンは前を見て敵を警戒しに戻った。

 

(素直じゃないな。)「そうだ!大丈夫?怪我はない?」

 

「………大丈夫………ありがとう。」

 

「大丈夫か、少年!」

 

「何で声をあげないの!ラナとアイゼンが気付くのが遅れてたら、アンタ死んでたのよ!」

 

「……命令だから。『口をきくな』って……」

 

 

「あれは違うっ!あんたは……なんでそんな!」

 

「ベルベット!落ち着いて!」

 

 

その言葉を聴いたベルベットは2号の両肩を両手で掴みより声を荒げて言ったのを聞き私は強引にベルベットを引き剥がし落ち着くように諭した。

 

「ラナの言うとおりだ落ち着け、ベルベット!」

 

「……お前、対魔士に使役されてたのか?」

 

それまでずっと黙り此方を見ていたアイゼンが2号に聞いた。

 

「…………うん。」

 

「やはりそうか……こいつは;意志;を封じられているんだ。……本来、聖隷は人間と同じ心を持つ存在だ。だが、対魔士共は強制的に聖隷の意志を封じ込めている。道具として使うためにな。」

 

「ずっとこのままなの?」

 

「分からん。対魔士の配下から脱した聖隷は初めて見た。」

 

(前例がないから分からないのか…。よし!決めた!)

 

「じゃあ私が、君が心が解放されて道具じゃなくて一人で決断できる子になるまで一緒に居てあげる!」

 

「………何で抱き締めてるの?……」

 

「うーんとね抱き締めたくなったから!じゃ駄目かな?」

 

「……それが命令なら……。」

 

「だからそういうのはそういうのは無し!」

 

「……うん。」

 

「ならばよろしい!これから何かあったらラナお姉ちゃんに言いなさい!!」

 

(私だけでもこの子の味方になってあげなきゃ!この子がちゃんとした意志を持って生きれるようにしてあげなきゃ!)

 

 

 

「そうだぞ!少年!何もラナだけじゃなくて困ったことがあればここにいる誰にでも言ったって良いんだぞ!」

 

「……うん。」

 

(ロクロウ!……ありがとう。)

 

そう密かに自分だけでもちゃんとした意志のある子にしようと考えていた私の気持ちが分かったのか、ロクロウが相談してくれても構わないと言うそのロクロウのその優しさに私は助けられた。

 

 

「そういえばアイゼン、対魔士に意思を封じられてるって言ってたよな。」

 

「ああ。本来は人間同様、それぞれが自我を持つ存在として、ずっとこの地で生きてきた。

俺達の存在を知覚出来るのは、対魔士のように霊応力が強い、一部の人間だったが……」

 

「あの『降臨の日』に変わったんだな。」

 

(『降臨の日』…少しシアリーズさんとの会話で出て来たベルベットの全てが変わってしまった日……) 

 

「聖隷は並の人間達にも見えるようになり、意思を奪われ、命令道理に動く道具とされた。業魔に対抗する術を得たと人間共は喜び、アルトリウスの奇跡だと謡えたが聖隷はモノじゃない。」

 

「聖隷はモノじゃない……」

 

「そうだよ君もモノなんかじゃないんだよ一人の命を持った人間と同じ生き物なんだから自由に生きて良いんだよ!」

 

「いやモノよ。」

 

 

「?」

 

(ベルベット?)

 

「アルトリウスにとっては、聖隷も業魔も人間も皆、御大層な;理;を実現するための道具でしかない………モノにしか見えないのよ……弟すら……」

 

(……ベルベット……)

 

 

それから更に先に進むと亀の甲羅を背負った少年がいた。

 

(何……?あれ?)

 

「トータス、トータス」

 

「……亀の業魔?」

 

「いいえ、業魔じゃないっすよ。オイラは;ホワイトかめにん;っす。驚かせてしまって恐縮っす。」

 

(白……っていうことは黒もいるのかな……)

 

「業魔じゃないなら聖隷か?」

 

「いえ、;かめにん;は;かめにん;っす!もろもらのご不審はごもっともっすが、これ以上の追求は、どうかご勘弁頂きたいっす!」

 

「お、応……これはご丁寧に。」

 

「恐縮っす~。」

 

それから横から話を聴いていたアイゼンからかめにんの説明を聞き遣り手の武器商人で自分達のような稼業には重宝するとの事らしい。

 

 

「行商人か。…役には立ちそうね。」

 

「……まことに申し訳ないっすが、辺境の商売は、何かと手間賃がかかりまして……」

 

「それはそっちの都合でしょ?」

 

「う……確かにそうっすが……」

 

「素直に認めたわね。じゃあ、通常価格で手を打ってあげるわ。」

 

「感謝の印に『お客様の笑顔』って奴をやっとくか。にっ♪」

 

「きょ、恐縮っす……」

 

(脅して値切った……それは怖いよね…かめにん強く生きてね……)

 

「ははは!凄い値切りだったな、ベルベット!」

 

「当たり前の交渉よ。喰い殺して品を奪うよりましでしょ?」

 

(確かに……でもベルベット断ったら喰ってたな…多分…)

 

「……お前、死神より恐ろしいな。」

 

「かめにん…」

 

「あんな変な奴がいるなんて世界は広いよなぁ、少年!」

 

「……うん。」

 

(良かった少しは返事をしてくれるようになってくれて。)

 

「ふっ……あっちも俺達を見て同じ事を思ってるだろうさ。」

 

「業魔と聖隷と死神と人間の一行……か。」

 

(なんか私だけ場違いな気がしてきた…)

 

「……でしょうね。」

 

「かめにんてなんなんだ?」

 

「名前の通り、かめにんだ。」

 

「だから、なんなんだ?」

 

「かめにんは、かめにんだ。行商が得意な種族だと考えれば良い。」

 

「ま、ウミガメみたいな甲羅を背負ってたし、名は体を表すって奴か。おれは六番目でロクロウだしな。」

 

 

「僕は二番目の使役聖隷だから、2号……」

 

「それは名前じゃない、ただの称号だ。」

 

「………?」

 

「いい加減、少年にも名前を付けてやらんとなぁ。」

 

 

「……僕の、名前……」

 

(確かに名前2号じゃ呼びずらいから……うーん……だぁ~もう良い名前が思い付かない~!)

 

「………」

 

「ベルベット?どうしたの?もしかして名前考えたの?」

 

「……別に、ただ見てただけよ。」

 

「そっか。」

 

 

それから更に歩き外が見えてくるとアイゼンがコインを出して見ていた。

 

「………」

 

 

「アイフリード海賊団の副長は妙な験を担ぐのね。」

 

「癖みたいなモノだ。どうせ裏しか出ない。」

 

「その金貨って、何処の国のモノなんだ?表は女神、裏は死神なんてのは、初めて見た。」

 

「裏側は厳密には死神じゃない。これは『魔王ダオス』だ。」

 

 

「なんかどっかで聞いたような名前だな。」

 

「……女神マーテルと……魔王ダオス……『ラグナロック』第765章『ユグドラシル』戦記より。」

 

「ほう、よく知ってるな。これは異国の古代遺跡から発掘されたカーラーン金貨と呼ばれる紙幣だ。」

 

「へぇ、随分と珍しいものなんだな。」

 

「アンタ、本が好きなの?」

 

「好き……?テレサ様の部屋にたくさん本があって僕はいつも本を読んでた……『ラグナロック』は神話時代の戦記で何回も読んだ……」

 

「そっかじゃあ今度色んな本の話を私に教えてよ。約束だよ。」

 

「……約束?……」

 

「うん約束!」

 

「それにしても、そんなに珍しいコインロッカー、何処で手に入れたの?」

 

「話せば長くなるが……」

 

「ならいい」

 

「因みにさっきはコインで何を決めたんだ?」

 

「……今話すような事でもない。」

 

「そうか、余計な詮索だったな、すまん!」

 

それから私達は外に出て道中敵を倒しながらアイゼンの後をついていくと警備がいない扉が見えアイゼンがそれを見て止まった。

 

「……?どうしたんだ?押して入らないのか?」

 

「待て、調べた状況と違う。」

 

そう言い終わると風が吹き葉っぱが飛び扉に当たると電撃のようなもので消し炭になった。

 

「結界が張られているのか。」

 

「警備を変えやがったな。」

 

「成る程ね。さっきの蠍や、この結界がアンタが言ってた死神の不幸ってわけか。」

 

「……この程度で済めば良いんだがな。」

 

「正面突破は厳しいと思うけど…どう攻めるの?」

 

「崖を降りた先に建設時に使われた搬入口があるはずだ。そっちを探る。」

 

 

「あれが搬入口か。こっちには警備がいるわね。」

 

それから私達は崖を下り搬入口に着いたのだがやはり警備がおり、私達は岩陰に隠れて様子を窺っていた。

 

「どうするんだ?」

 

「つまり結界はないってことね。行くわよ!」

 

 

「だめ……その人はー!」

 

「気を付けろ、そいつは!」

 

先にいき戦闘に入ろうとしたその時のアイゼンと2号が声をあげ私達は足を止める。すると此方に気づいた警備が頭を抱え声に出来ないような悲鳴を上げて体に闇が纏わり付き業魔に変わった。

 

(業魔に変わった!)

 

「ボサッとするな!来るぞ!構えろ!」

 

「!!うん!」

 

業魔になったのに驚いているといつの間にか二人がこっちには来ておりロクロウとベルベットが武器で斬りかかっており戦闘が始まっていた。

 

「いきなり業魔になりやがった!」

 

「どういう不運よ!?」

 

「というか不運という次元の問題じゃないじゃないですか!?アイゼンさん!?」

 

「……だから言っただろう。」

 

(それよりも早くコイツを倒さないと!)

 

「そこよ!飛燕連脚!」

 

「くらえ!弐の型・醍地!」

 

「蹂躙しろ!ウィンドランス!」

 

「白黒混ざれ!シェイドブライド!」

 

「これでもくらえ!竜神楽!」

 

業魔達は一人はベルベットが空に上げもう一体はロクロウが罠のようなモノを印(?)を切り相手の目の前に設置しそれに触れ二人とも空に浮く

浮いたところをアイゼンは魔法で作った風の槍を、

2号は途中で混ざる白の弾と黒と弾を、そして私はエウメニデスを出して竜神楽を打ち込む。それに当たった業魔達は消え去った。

「警備が業魔病に罹ってるとはな。これも死神の力か?」

 

「……まあな。」

 

「けど、突っ込んでたら危なかった。止めてくれて助かったわ。」

 

そうアイゼンにベルベットが礼を言うと2号の方を見ながら気が付いたのはコイツだと言った。

 

「…………。」

 

「これからも、しっかり警戒頼むわよ。死神が一緒なんだから。」

 

「………?」

 

「喋っても良いって事だよ。」

 

「警戒はしっかり。」

 

(素直じゃないね……ベルベットも。)

 

 

 

 

 

 

 

そして先に行ってしまったアイゼンとベルベットを追いかけて私達は要塞の中に入っていった。

 

 

 

 




内部の話は仕事が忙しく書けていないので取り敢えず進入まで上げました。
続きも書いている途中なのでもう少し待って頂けると嬉しいです!


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海門要塞・ヴォーティガン内部…ローグレスへ…

集中して書きたいことを書いていたら寝れなくなってしまった


「ううむ、要塞中に業魔がいるようだな。」

 

私達が扉を開き中に入るとかなりの数の業魔が徘徊していた。

 

「まさかアイゼン、お前が業魔病の原因じゃないだろうな?」

 

「……いや。偶然蔓延した所に俺達が来たんだ…死神がの道連れとはこういう事だ。悪く思うな。」

 

「むしろ好都合ね。敵は組織的な対応が出来なくなっている。」

 

「こっちは少数だ。確かに乱戦の方が有利に立ち回れるな。」

 

「………」

 

「?アイゼン?どうかしたの?」

 

「……いや何でもない。」

 

「それよりもアイゼン、海門を開くにはどうすればいいの?」

 

「開閉装置は、海門の上部にあるはずだ。それを起動して、合図の狼煙を上げる。」

 

「了解。海門の上ね。」

 

 

「おい、船が残ってるぞ!」

 

「戦艦だ。マズいな。」

 

それから私達は要塞の入り口奥を業魔を倒して進み扉を開ける。するとロクロウが戦艦が残ってることに気づき私達は戦艦に人がいる可能性を考えて見付からないように慎重に動くことにした。

 

 

「それにしても海門要塞か……海峡ごと鉄の門でふさいじまうなんて、聖寮もとんでもないモノを作りやがるな。」

 

「少し前までは、こんなの考えられなかったのに。」

 

「聖隷を道具として使えば、造作もないことだ。」

 

「聖隷は、業魔を斬る刃にもなれば、鉄を鍛える金槌にもなるっていうわけだな。」

 

「そうやって聖寮や王国は、自分達の力の大きさを民衆に知らしめてるのよ。逆らうな、従えってね。」

 

「胸糞悪い話だ。」

 

「むなくそわるい……」

 

「全くだわ。」

 

 

それから私達は道を進み梯子を登るすると、登り切った私達の方に衛兵(?)が慌てた様子で走ってきた。

 

「!?」

 

(え?何?何?何?ど、どうすれば!?)

 

そう悩んでいると―

 

「フン!」

 

「ブホォァァ!!」

 

アイゼンが不意打ちで殴った。

 

(ひ、酷い!)

 

 

「この扉から海門に出られるはずだが、鍵がかかってるようだな。」

 

「ベルベット!?」

 

「!?」

 

突然ベルベットが喰魔の腕で扉を殴るだが扉には傷一つも付いていなかった。

 

「壊すのは無理か。」

 

「侵入者ども!ワシの要塞をよくも―」

 

(よくアイゼンに不意打ちで殴られたのにこんなに早く起ち上がれるな……)

 

「扉の鍵は何処?」

 

「ワシは誇りあるミッドガンド騎士だ!業魔なぞに屈するものか!」

 

 

「……俺がこの世で一番むかつくのは、生き方を他人に曲げられることだ。」

 

(アイゼン?)

 

「自分の舵は自分の意志で取る。そうでなければ本当の意味で;生きている;とは言えないからだ。」

 

「自分の舵……」

 

「いかにも!この要塞を死守するのがワシの生き様だ!」

 

「だが、それには、どんな結果も受け入れる覚悟が要る。」

 

 

「2号!見ない方が良い!」

 

これから起こることを何となく分かった私は2号よ目を咄嗟に両手で抑えてアイゼンの行動を見せないようにした。

 

「ふん!」

 

「グゥゥゥ!」

 

(やっぱり!)

 

私が思った通り、アイゼンはミッドガンド騎士腕で殴り後ろを向かせてそのまま拘束して壁に押しつけた。

 

「お前の覚悟が本物かどうか、試させてもらうぞ!」

 

「ッッ!!いぎゃぁぁぁっ!」

 

(今の音は完全に腕が折れた!)

 

アイゼンは腕を拘束したまま強引に伸ばし負った。そして二本目も折ろうとするとミッドガンド兵士は簡単に情報を吐いた。

 

「ま、待て!鍵は、扉の奥にある管理室だっ!」

 

「はぁ……もう一つ。戦艦のある船着き場は何処だ?」

 

「正面の階段を進んだ先です!」

 

(潔いな…なんかここまで来ると……)

 

「分かった。」

 

そう言ってアイゼンは拘束を解いて正面を向かせると殴りミッドガンド騎士の意識を奪った。

 

「……ねぇそろそろ手を離して。」

 

「あっ!ごめんごめん!」

 

「……手間をかけたわね。」

 

「単なる適材適所だ。鍵も必要だが、戦艦も潰すぞ。バルエルティア号が迎撃される前にな。」

 

「だな。管理室か船着き場か、どっちに舵を取る?」

 

「………管理室を探すわよ。」

 

「………うん。」

 

 

「アイゼン、中々良い喧嘩っぷりだったな。」

 

「お前のキレっぷりほどじゃない。」

 

「お仲間には剣で戦う奴も多そうだったが、アンタは剣は使わないのか?」

 

「生憎だがな、死神の呪いっていう奴は、俺に関わるモノなら何でもちょっかいを出しやがる。鞘から抜いただけで折れたり、敵にトドメを刺そうとした瞬間に刀身が抜けて飛んでいったりもした。命を賭けて戦うときには、あまりにも信用ならん。身体一つで戦うのが、一番ましだ。」

 

「アンタほど肝の据わった奴なら、面白い勝負が出来たのにな。剣士じゃなくて残念だぜ。」

 

「剣抜きでも面白い勝負が出来るぞ。お前の剣と俺の呪い……試してみるか?」

 

「その時が来たらな。斬られても恨みっこ無しだぜ。」

 

「……それは俺の台詞だ。」

 

 

(良かった喧嘩にならないで…)

 

そんな会話を聴いたり話したりして上の方に昇ると開かない分厚い扉があった。

 

「……開かない。中から鍵がかかってる。」

 

「かなり分厚い扉だ。ここが管理室なんじゃないのか?」

 

「恐らくそうね。他に入り口は……」

 

「窓はあるが、鉄格子がかかってるな。」

 

「独立した建物のようだ。周囲をくまなく回ってみよう。」

 

それから私達は手分けをして周囲を調べると、建物に生えてたツタの下の鉄格子が嗄れておりベルベットに知らせると喰魔の腕で強引に壊し私達は中に入った。

 

「ここが管理室のようね。手分けして鍵を探すわよ。」

 

「俺達は奥の部屋を探す。」

 

「じゃあ私はもう一つの扉の奥に入って調べてみます。」

 

そう言って私は皆と離れて鍵を探すために行動を取ることにした。

 

(それにしても何というかここまで色々あったな……そうだ!そういえばあの子の名前を考えながら鍵を探すことにしよう!)

 

外を眺めながら彼の名前を考えながら探していると奥の扉から恐らく見回りをしていた対魔士が二人来た。

 

 

「ッッ!!誰だ!貴様は!」

 

「い、いや違うんです私は決して鍵を探してるとかじゃないですから見逃して貰えないでしょうか?」

 

「鍵だと……もしやお前あの業魔達の仲間だな!コイツを捕らえろ!」

 

「ま、やっぱりそうなりますよね!」

 

見逃してくれない事が分かった私は、ガンブレードをパンドラから出して構える。

 

「コイツを喰らえ!」

 

「おおっと危ない!危ない!」

 

相手の火の弾を除けながら空中でガンブレードの引き金を一回引き銃弾を撃ち対魔士の一人を倒した。

 

「どうします?貴方もやりますか?」

 

「こ、これは手に負えない!仕方ない…この事をアルトリウス様に報告しなければ!」

 

「あ、ちょっと……消えちゃった……そうだ!もうこっちには鍵がないだろうからベルベット達と合流しよう!」

 

もう一人にガンブレードを突き付けると対魔士から光が溢れだし逃げてしまったのでベルベット達と合流する事にした。

 

私が合流するとロクロウが2号の頭を覗き込んでいた―

 

「どれどれ……おお、結構腫れてるな。コイツは痛いだろう。」

 

「……二人とも何やってるの?」

 

「おお、ラナかいやな少年が羅針盤を落として頭に当たってたんこぶが出来たらしいから見ているんだ。」

 

 

 

「そうなの?大丈夫?」

 

「うん大丈夫だよ……生きてるし……」

 

「痛みも生きてる証だと言いたいのか?」

 

「ベルベットが、教えてくれた……」

 

「………」

 

「よし、じゃあ、俺がそのタンコブを押してやる。」

 

「!…えっ…えっ…」

 

「止めなよ!ロクロウ!」

 

「ははは、冗談だって。」

 

「馬鹿やってないで、急ぐわよ!」

 

(なんか彼さっきよりも生き生きとしてる気がする…気のせいかな。まあともかく無事で良かった。)

 

「…行くぞ!次は戦艦を落とすぞ。」

 

 

「………」

 

それから進んでいると彼が羅針盤を持って嬉しそうに眺めてた。

 

「その羅針盤どうしたの?」

 

「鍵のある部屋で見つけたんだ。」

 

「随分気に入ったようだな。だが、今は羅針盤はカバンに入れておけ。」

 

「……カバンに入れる。」

 

 

「そうだ。見た所作りがしっかりしてるし、良いカバンじゃないか。」

 

「…マウリッツ織り。」

 

「マウリッツ織りってなんだ?ラナお前知ってるか?」

 

「…ごめんちょっと分からない。」

 

「ダンダラチュラという蜘蛛から採った動物繊維を織った上質な生地だ。品位あるほのかな艶、赤子の肌の如き滑らかな手触り、軽くて伸びもあり、通気性にも耐久性にも優れてる。だが、それだけではない。特質すべきなのは、この生地のもつ衝撃吸収力でー」

 

「アンタ、色々と詳しいんだな。」

 

(…詳しすぎると思う。)

 

「知識と経験の裏付けが、宝の目利きに役立つ。奪った宝を何でもかんでも積み込めば、船が傾くからな。」

 

「成る程なぁ。」

 

「というわけで、羅針盤を入れておくには、そのカバンは最適だ。」

 

「ちゃんと仕舞っておきなさい。大切なモノなんでしょ?」

 

「……うん。」

 

そんな会話をしながら先に進むと落石が道を塞いでいた―

 

「ちっ……落石か。管理がなってないわね。」

 

「流石にこの岩を自力で壊すのは無理だな。」

 

 

 

「しっかし、本当に不運が続くんだな。」

 

ロクロウはアイゼンを見て若干の嫌味を込めて言う。

 

「まあな。」

 

「……なんだろうと、この先に進まなきゃならない。岩をどかす方法を探すわよ。」

 

 

それから私達は少し戻り別の道に行き上に行くと押したら落ちそうな岩があり下を見て調べてみると、さっきの通れなかった岩の上にあった。

 

(これで多分行ける!)

 

それから岩を押して通れなかった道を通りひたすら前に進むと一人の対魔士が扉の前に居て、道を塞いでいた。

 

「一等対魔士!?」

 

「船着き場はその先だな。通してもらうぞ。」

 

「貴様達は侵入者か?……いや、どうでもいいか…業魔に関わるモノは、全て斬り伏せる。我が;ランゲツ;流の剣でな!」

 

「……どけ、アイゼン!」

 

「お前こそ下がれ。コイツは俺がやる…」

 

「いいや、;これ;は俺の獲物だ。」

 

そう言いロクロウは前に出て構える。

 

すると、一等対魔士は剣を掲げるすると―猪と巨大な鼠のようなモノが出て来た。

 

 

 

「邪魔をするなら斬る!」

 

「てめぇ、死神を舐めるなよ!」

 

それから大したこともなくアイゼンとロクロウ二人によって猪と巨大な鼠のようなモノは消滅し一等対魔士も膝をついて肩で息をしていた。

 

「時間がない。お前達は戦艦を潰せ!」

 

「ロクロウ、そいつはまだ―」

 

「ああ、まだ力を残してる!」

 

「……行くぞ!」

 

「先に皆は行って!私は後から行くから!」

 

「……ラナ!」

 

「大丈夫だから。」

 

そう私が言うとロクロウと私を除く皆が先に進んだ―

 

「誰からランゲツ流を習った?」

 

「……聖寮特等対魔士シグレ様だ。」

 

「嘘をつけ。アイツが弟子なんかとるか。暇つぶしに2、3個技をおしえだけだろ?で、同じ技で叩き潰された。」

 

「う…うぉぉぉっ!!」

 

それからロクロウは軽々と技を使わずに単純な力で対魔士を倒した。

 

「……この程度じゃ修行にならんな。だが奴の居場所は分かった。」

 

 

(奴って…シグレって人?でも今はそれよりもロクロウの技を見て思った私はもっと強くなりたい!だからロクロウのランゲツ流を覚えたい!)

 

そう思った私は駄目元でロクロウに話しかけた。

 

「ねぇロクロウ?」

 

「うん?どうしたラナ?」

 

「もし良かったらだけどさその…私にランゲツ流を少しでも良いから教えてくれる?」

 

その言葉を聞くとロクロウは悩み始めた―

 

「じ、じゃあ良いんだごめんね!なんか悩ませちゃって……」

 

「良いぞ!別に!」

 

「え?良いの?そういうのはその…一子相伝とかじゃないの?」

 

「いやなそういうので悩んでたんじゃなくてどう教えようかと悩んでただけだ…俺、人に教えるの得意じゃないしな!」

 

「じゃあ私がロクロウの戦闘の技を見て盗み取るとかじゃ駄目かな?」

 

その言葉を聞くとロクロウは笑い転げた。

 

「な、何で笑うんですか?」

 

「ははは!いやなランゲツ流の歴史でもそうやって学んだ奴がいなかったからさ面白くてな!ははは!…まあラナ何となくだがお前なら出来そうだ…それにラナが強くなったら斬り合う楽しみも増えるしな!」

 

(それで良いんだ……というか自分で強くして戦うって何というか本当に強い奴と斬り合うのが好きなんだな…)

 

「何やってるのよ?」

 

そうこう話してると何時の間にかベルベット達が居た。

 

「応!俺の目的も聖寮になったぞ。恩返しも出来るし、丁度良いな!」

 

「……あ!」

 

「アンタがやったの?」

 

「ん?マズかったか?」

 

「…別に。」

 

「死神の連れには丁度いい」

 

それから開かなかった扉を開けて進んでいると爆音がしそれがバンエルティア号が近づいている合図だと分かった私達はさっきよりも急いで更に進み途中海門にある左右の仕掛けを手分けして引き、先に進み空が見えるほど昇るとさっきアイゼンが殴った男が黒いオーラを足に纏わせて此方を睨みつけた。

 

「好きにはさせんぞ……ここはワシの……ワシの要塞だぁぁっ!!」

 

そう叫び出すと門を背中に背負った業魔に変貌し、2号に突撃した。

 

(私の場所からは間に合わないっ!)

 

「ッッ!!ク!」

 

「ああっ……!」

 

ベルベットが間一髪の所を引っ張りよせ助け出した。

 

「行くわよ構えなさい!」

 

 

(でもこんなのをどうして倒したら……)

 

「私に良い考えがあるわ…」

 

そう悩んでいるとベルベットが倒す方法を見つけたから自分一人に任せてくれと言った。

 

「皆!ベルベットから離れて!」

 

そう言うと皆がベルベットから距離を起き離れていった―

 

「よし離れたわね…行くわよ!飛燕連脚!双幻脚!そこだ!喰らい尽くす!逃しはしない!ジェット・ブリザード!容赦しない!『消えない傷を!刻んで果てろ!リーサル・ペイン』!!」

 

(す、凄い……!)

 

ベルベットの怒涛とも言える攻撃で為す術もなく業魔は消え去った。

 

倒し終わり下を見るすると―船着き場に大量の業魔が居た―

 

(あんな量の業魔どうすれば…)  

 

「船着き場は業魔の巣だ。あれじゃ、船に乗り込まれちまうな。」

 

とその時―後方爆発音がした。

 

「ちっ、時間がない。」

 

「アイゼン、船に止まらずに海門を抜けられるように指示できる?」

 

「それなら船は助かるが、俺達はどうする?」

 

「この真下を通る船に飛び移る。」

 

 

「お…おう!?」

 

「それしかないでしょ。アイゼン、なんとか合図をー」

 

「必要ない。バンエルティア号は海門を突っ切る!」

 

「伝えなくても?」

 

「俺も同じ策を考えた。アイフリード海賊団の流儀だ。」

 

(…どんな流儀なの…)

 

 

それから船に落ちて乗り込もうとしたその時―2号が業魔の近くに落ちてしまってた羅針盤を拾っていてそれをまだ息のあった業魔が2号の目の前で見境なく暴れ、それに巻き込まれた2号が吹き飛ばされて落ちようとしていた―

 

「ッッ!!ベルベット!!」

 

「言われなくても分かってるわ!」

 

業魔を無視して二人で2号助けるを走り出す―

 

 

「ッッ!!ライフィセット!!!」

 

「ウァァァッッ!」

 

「ッ!全く、アンタは!」

 

「ごめんなさい!」

 

(良かった間に合った…!)

 

ベルベットが落ちる寸前で手を掴み支えていると久しぶりに聴いた声が聞こえた。

 

 

 

「大当たりぃ~っ!!」

 

「マギルゥ!」

 

「さっすが儂じゃのー♪」

 

「行くわよ!」

 

「うわァァァ」

 

ベルベットは彼の手を掴みながら下に降り私もそれに続くように降りて船に着地した。

 

「「はぁはぁ」」

 

「お見事!」

 

「まずは命の恩人への感謝が欲しいのう?」

 

「いやいや、触るなって言ったのに大砲いじって暴発させたんでしょ!」

 

「そ~じゃが、あれは良い暴発じゃよ~」

 

 

「……ごめんなさい。」

 

その言葉を聞くとベルベット膝をついて何時もより優しい声でー

 

「ちゃんと持っておきなさない。そんなに大事なら。」

 

「貸せ。進路を出す。」

 

「………」

 

2号は一瞬アイゼンの方を向いたがそっぽを向いてしまった。

 

「……ならお前が羅針盤を見ろ。」

 

 

 

「……うん!」

 

(良かったね…)

 

「ただし、読み間違えたらサメの餌にするからな。」

 

「!?」

 

「しっかりね!」

 

「あの……『ライフィセット』って?」

 

「……名前よ。アンタの」

 

「僕の名前……ライフィセット。」

 

(……私も決めようとしてたんだけどな…名前)

 

「海峡を抜けるぞ。進路を取れ、ライフィセット!」

 

「うん!進路は……ローグレス!」

 

私達は2号改めてライフィセットと共にローグレスへ船を進めた。

 

 

ラナ達がローグレスへ船を進めたのとほぼ同時刻ローグレスにてー

髪型は銀の長髪で、ポニーテールのようにして束ねている玉座に座る男にラナにやられ帰還した対魔士が報告していた。

 

「…そうかご苦労だった」

 

「ハッ!では!」

 

対魔士は立ち上がり頭を下げると踵を返して部屋から居なくなった。

 

それから少し男は落ち着いていると少し声が高く聴きようには女性に聞き間違えるような少年の声が話しかけてきた。

 

「ねぇアーサー兄さんさっきの会話に出て来たお姉ちゃんと一緒に居る女の子てどういう子なの?」

 

「……なんだ聞き耳を立てていたのか?」

 

「聞くつもりはなかったんだよただ最近暇でさ面白いことがないかと思って歩いていたらたまたまアーサー兄さんに報告しようとしてる奴が見えたからさ。」

 

「そうか…」

 

そうアーサーと呼ばれた男が聞くと少年は少し考えて彼に聞いた。

 

「……そうだアーサー兄さん!そろそろお姉ちゃん達ローグレスに来るよね。」

 

「…恐らくな。」

 

「その時にさどうにかしてお姉ちゃん達と一緒に居る女の子を別行動にさせるように出来ないかな?」

 

 

「俺が式典に出るということはベルベットは必ず情報を掴んでくる、だが…その女の子を孤立させることは難しいぞ…」

 

そう聞くと何かを思い付いたように少年は扉に向かった。

 

「ねぇアーサー兄さん!牢屋に捕まえてる業魔を何匹か借りるよ!後その子の特徴を可能な限り教えて。」

 

「それは構わないが……何をする気だ?」

 

 

「その子と会いに行ってくる!」

 

その後ラナについて可能な限りを聞くと少年はライフィセットに似た顔で笑顔でそう答えて扉から出て行った。

 

 




次回少し彼の登場が早いですが彼とラナが接触します!

因みに彼とは会話にある通りベルセリアをやったことがある人なら分かるでしょう彼です!

ラナの武器の設定をずっと考えていたのですが各編で武器が全部が出たタイミングで設定を出したいと思います!


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ベルベットに似た少年

ベルベットのハト真似を聴いたときに可愛くて悶えてしまったのは私だけではないと思う。


(ここがローグレスの近くの港か…)

 

それから何事もなく私達は港に、付き船着き場に船を停船させて、降りた。

 

「いやぁ、新鮮だな!真面に港に着けた。」

 

(…確かに前は酷かったもんね…)

 

「坊や、良かったのー。サメの餌にならずにすんで。」

 

「うん、良かった。」

 

「もう!マギルゥもからかうの止めなよ!」

 

「それよりも良いの?海賊船がこんなに堂々と」

 

そうこうしているとアイゼンが一人の男の人と話し始め、ベルベットがアイゼンに海賊船が堂々と留まっていたら良いのかと聞くと大丈夫だと言うと彼との会話に戻ったのでその言葉を信じる事にした。

 

「北の海はいかがでしたか、アイゼン副長?」

 

「ヘラヴィーサと;海門要塞;が沈んだ。当分、ノースガンド領の流通は大混乱するはずだ。」

 

「それは耳よりな。早速手を打たせていただきます。」

 

「と言うことは船長の手がかりがあったと?」

 

その言葉を聞くとアイゼンは、何時しなく真剣な顔付きで彼に聞いた。

 

「はい。大分前の噂ですが、アイフリード船長は、タイタニア島に送られたとか。」

 

「対魔士が管理する監獄島だな。分かった、行ってみよう。」

 

「何時も通り、我が社の商船として停泊届を出しておきましたが、お気をつけて。ローグレスで盛大な式典があるせいで、ここも人目が多くなっておりますので。」

 

「成る程。情報が;船止め;の見返りって訳だな。」

 

その話を黙って聴いていたロクロウが納得したように言う。するとライフィセットが首を傾げながら一緒にいたマギルゥとベルベットに見返りについて聴こうとしていた―

 

「情報が……見返り?」

 

「最新情報をいち早く教えてやれば、商人は稼げる機会を得られるでしょ。」

 

「……!だから、海賊でもかばってくれる。」

 

「アイゼン達は、あちこちの港にこういうコネをもっているんだろうな。」

 

「聖寮の規律でも、人の;欲;までは縛りきれんという事じゃ。」

 

「……そうなんだ。」

 

それから此方に話し終えて帰ってきたアイゼンに対してベルベットが自分達は監獄島に居たがアイフリードはそこに居ずメルキオルというお爺さんの対魔士が連れ出した事を告げるとアイフリードについてアイゼンがどういう人物なのか話を始めた―

 

「……海賊バン・アイフリードは、俺達の船長だ。アイツの失踪には、聖寮の上層部が絡んでるようだな。」

 

 

「その本部とやらは王都にあるのかの?」

 

その話を聴いていたマギルゥが王都の場所を聞くとその場所を見たことがあるライフィセットが王都のローグレス離宮にあると言った。

 

「ベルベットの目的も;そこ;にいる男だろう?」

 

「…目的は同じというわけだな。」

 

「謝らないわよ。巻き込んでも。」

   

「それは此方の台詞だ。」

 

「そういえば私達が乗ってた船はどうしたの?」

 

そう私がアイゼンに聞くとどうやらアイゼン達の仲間が乗り込んでどうにか海門要塞を抜けれたということを言った。そしてベルベットに対して;探索船;として使わせてもらうことを言うと勝手に乗ってきたモノだから好きにしろと良い船についての会話は終わった。

 

 

「報告!偵察部隊が、強力な業魔を発見!」

 

色々な買い物や話を聴きながら街道に続く門へ行くと対魔士達が強力な業魔を発見したと言う話を伝達しているのを目撃した。

 

「警戒レベル;甲;と判定しました!」

 

(…?;甲;ってなんだろ?)

 

「了解。聖寮に;甲殻警戒業魔;として登録を要請する。近隣に非常警報を発令せよ!」

 

「ハッ!」

 

そう言い立ち去っていく対魔士を見てベルベット管理とやらも大したことないという―

 

 

「ふん、王都の近くでも業魔が暴れているなんて聖寮の管理とやらも大したことないわね。」

 

「アイゼン、;甲殻警戒業魔;ってなんだ?」

 

(それは私も気になる事だ。)

 

「聖寮が特別手配した業魔だ。最新の情報では、各地に十数体確認されてる。」

 

「ほう、手強そうだな。」

 

「ロクロウて強い敵と戦うの楽しみにしてるよね。」

 

「まぁな。」

 

「行くわよ。くずぐずしてると聖寮の警備が強まるわ。」

 

そのベルベットの言葉を聴き私達は門を開け、街道を進む事にした。

 

 

それから少し歩いているとロクロウがマギルゥに歩きながら話しかけようとしていたので首を捻って聞いてみることにした―

 

「お前何でまた戻ってきたんだ?」

 

「主らが寂しがると思ってのー」

 

「全然寂しくないけど。」

 

「裏切り者を探すとか言ってたのはどうなった?」

 

(裏切り者?誰かに裏切られたのかな?)

 

「取り逃がした……手がかりもない。」

 

その言葉を聞いたベルベットが魔女なんだから魔法で探せばいいと言うとマギルゥが笑顔で自分よ魔法は自分と裏切り者の二人三脚方式だから発動出来ないと言った。

 

(…何というか不便だな~)

 

「成る程つまり共犯者ありのペテン魔法というわけだな。」

 

「違うわい!!」

 

「その裏切り者を探す手伝いはしないわよ。」

 

「バナナで釘が打てるほどの冷たさじゃのー」

 

「そんなバナナがあったら見てみたいかも…」

 

「いやいやラナ!それは例え話であって本当には打てないぞ。それよりもそいつの他に仲間は居ないのか?」

 

「はて……おらぬのー」

 

その言葉を鵜呑みにしてしまった私にロクロウはツッコミそれよりもその仲間以外にいないのか聞くと少し考えるような素振りをして頭に人指し指を指しながら答えた。

 

「帰りたい故郷はないのか?」

 

「ないのぉ……」

 

「魔法の他に、やりたいことはないのか?」

 

「ないのぉ……」

 

そんなやり取りをしているとずっと黙ってたライフィセットが小さく声を上げた。

 

「あ……」

 

「どうした、ライフィセット」

 

「うん……マギルゥの話聞いてたらなんだか胸がモゾモゾして……鼻がつんとした……」

 

「友も、居場所も、目的もない空っぽの人生を送る魔女を、お前は憐れだと感じたんだ。」

 

「憐れ……?」

 

「相手を可哀想と思う気持ちの事だ。」

 

「……マギルゥは憐れ……」

 

「そういう目で儂を見るでない~!そしてお主ら儂を置いていくな~」

 

その目線に気付いたマギルゥがライフィセットを見ながら叫ぶ。そんなマギルゥを置いて先に進んだ。

 

 

「わぁ……あの壁……凄く大きい」

 

(…確かに大きい。)

 

それから私達は真っ直ぐに道を歩き橋を通った当たりで目の前に巨大な門と城壁が立っていた。

 

「この門を超えるとこの国の王都ローグレスだ。巨大な城壁で街を囲み、業魔の侵入を防いでいる。」

 

「聖寮をこき使う事によって、人は身の丈以上の文明を手に入れたのじゃよ。」

 

「あ!マギルゥやっと追い付いたんだね!何かしてたの?」

 

「追い付くも何も遅れたのは、お主らが置いていくからじゃ!」

 

 

「初めてじゃないだろ、ライフィセット?」

 

「前にも来たことがあるけど、その時は、僕は今みたいじゃなかったから……」

 

そう私がマギルゥをからかっているとライフィセットが自分はこの景色を見たことがないと言っていた。その言葉を聞いてロクロウは何か気が付いたように言う―

 

「そうか。対魔士に使役させている聖隷は、景色を見ることもままならないんだな。」

 

「次にままならなくなるのは、儂らじゃがのー」

 

「……?」

 

「王家も聖寮の本部にある国の中枢じゃ。王国兵も対魔士もあちこちで見張っておる。儂ら悪党にとっては、居場所のない街じゃ。」

 

「居場所なんていらない。アルトリウスの居所さえ分かれば、それで良い。」

 

 

 

それから私達は門の前に立ちどうしようか悩んでいるとアイゼンが堂々と門に向かっていった。

 

「ちょっと!アイゼン!大丈夫なの?」

 

そう私がなんの策もなく行くアイゼンに聞くと此方を振り返りながら―

 

「全員を調べるものじゃない。自然に躱すぞ。」

 

というのでアイゼンを信じ、皆で入り口近くまで行くことにした。

 

 

 

(よし!何事なく行けた。)

 

そう安心して歩いていると後ろから先程の衛兵に声を掛けられた―

 

「そこの黒コートの女と甘栗髪の女。;手形;を見せて貰おう。」

 

「ええと……」

 

(どうしよう?そんなの持ってない…こうなったらベルベット!なんとか誤魔化して!)

 

「どうした?聖寮が旅人に発行する;通行手形;だ。」

 

(どうしよう……え?)

 

それを黙って見ていたマギルゥがいきなり―

 

 

「……おりゃ!」

 

「!?」

 

―ベルベットの頭を叩いたそして言葉を続けた―

 

「この未熟者!奇術師見習いの基本は、ニッコリ笑顔と教えたじゃろーが!」

 

「奇術師?」

 

「イカにも!ご覧の通りクセ者揃いの我が一座。その名も;マギルゥ奇術団;と称しまする~♪」

 

「………」

 

それを聞いたベルベットがマギルゥを見て無言で睨みつけていた。

 

 

(ベルベット!頼むよ!ここで話を合わせないと私達捕まっちゃう!)

 

「式典の余興か?」

 

「タコにもその通り!いやはや、我が馬鹿弟子達が失礼いたしました。ほれ、兵士様の御不審を解くのじゃ。お前達の得意芸、ハトをだしてみせよ!」

 

「「はぁ!?」」

 

「済みません、師匠……仕込みを忘れました。」

 

その言葉に思わず私達二人は声を荒げてしまった。だがベルベットはマギルゥを見て直ぐに頭を下げながら仕込みを忘れた事を謝罪した。

 

(……!?成る程!そういう設定ね!)

 

その話に私も合わせることにした。

 

「済みません私もです師匠…」

 

「な、な、なんと情けない奴じゃ!芸の道をイカに心得ておるか~!」

 

「待て……こんな所でハトを出されても困る。」

 

(良かった~助かった~)

 

と安心しベルベットと二人で顔を合わせて安堵しているとマギルゥが―

 

「いいや、勘弁できませぬ!お詫びにハトのモノマネをせいっ!」

 

―更に事態をややこしくした―

 

(……マギルゥ!?何考えてるの!?ベルベットは!?)

 

そう思いベルベットの方を向くと―

 

「………ッッ!」

 

マギルゥを殺気を出して睨んでた。その殺気に気が付かないのかマギルゥは一言一言威圧しながら急かした。

 

「ハ・ト・マ・ネ!」

 

(…もう完全にキレてるよベルベット。)

 

そう思っているとベルベットが口に手を当ててハトの口を真似しながら―

 

「ポッポ……」

 

―ハトの真似をした―

 

(ベルベット…可愛い!)

 

そしてその個人的に破壊力の強い真似を私が聞き可愛いと思っているとマギルゥはその真似を待っていたのか腕を振るすると紙吹雪と共にハトが舞った。

 

「「おおお~!」」

 

「斯様に泣く子も笑うマギルゥ奇術団!ローグレスの皆様に御挨拶の一席でございました~♪」

 

「分かった。その黒コートの女は良い…だがその甘栗髪の女は少し残ってもらう!」

 

「何故じゃ?此奴も我が;マギルゥ奇術団;に必要なのじゃ!どうしても駄目かの~」

 

「いやまだこの女は信用できな-うん?どうした?そんなに慌てて急用か?だったら後に-何!?本当か!?」

 

「ああ!本当だ!その女はアルトリウス様から見つけ次第に;通行手形;を確認せずに直ぐに門を通せとの命だそうだ!」

 

そうマギルゥが理由を聞くと他の衛兵が慌てたように走ってきて二人で話し始めた。そして此方を向き-

 

「…だそうだ今の話通り甘栗髪の女!理由は分からんがアルトリウス様がお前を通せとの命が出ていらっしゃる!今回限りは不問にして通せとの命に従い通す事にする!」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「お前達もこんな所に何時までもいるな!さっさと散れ!」

 

「かしこまり~♪」

 

 

 

 

「ははは!中々の手口だったな、マギルゥ!」

 

「あんな子ども騙しは、今回限りポッポ~」

 

「………」

 

「おお、怖い怖いポッポ~……」

 

「だからといって私の後ろに来ないでください。」

 

ふと横を見るとライフィセットが未だに上を見ていたので訳を聞いてみることにした。

 

「?どうしたの?ライフィセット?」

 

「ハト、凄かった。」

 

「その子供騙しで入れた。王都も大したことないわね。」

 

「それだけ守りに自信があるんじゃろうて。ライフィセット、王都の戦力を知っておるか?」

 

いつの間にか私の横にいたマギルゥがライフィセットに聞くとライフィセットは対魔士の人数と守備兵士について話し始めた-

 

「王都に配備された対魔士さ……対魔士は千人以上。守備兵士は二個師団。」

 

「……流石は王都だな。油断ではなく余裕と見るべきだろう。」

 

(千人以上は多いからなんとか分断する手を考えた方が良いかな…)

 

「そういえばラナ、お主…何故アルトリウスに捜されておるのじゃ?」

 

「な、何故って!そ、それは私が聞きたいですよ!」

 

と思っているとマギルゥがさっきの警備の者に言われたアルトリウスに何故捜されているか聞かれたのだが身に覚えがないので曖昧な答えで返してしまった。

 

「確かにラナはただの人間だ…何故アルトリウスが捜すのかは見当がつかないな。」

 

「ま、どうでも良いわ…最悪コイツを囮にすればあの男も現れるだろうから……」

 

 

「そんな事より民衆がニコニコなのも納得じゃの。業魔に怯えまくっておった数年前とは大違いじゃわー」

 

「デカい式典があると言ってたしな。そんな余裕があるほど、ここは平和なんだろ。」

 

「……その平和は……ラフィの……」

 

「………ベルベット?」

 

 

 

そのベルベットの呟きをライフィセットにはどう響いたのか今の私は知るよしもなかった。

 

 

それからかなり歩くと前方に街の人達が集まって城壁と扉の前でミッドガンドの名前を呼び讃えていた。

 

「「ミッドガンド!!ミッドガンド!!ミッドガンド!!ミッドガンド!!」」

 

「凄い歓声じゃのう。躾が行き届いておるわ。」

 

それからミッドガンド聖導王国第一王子パーシバルという人の演説が始まりどう侵入するかを考えているとベルベットが壁を指を指して昇る案を出した。

 

「昇るのはいいが、ここで襲うのは無謀―」

 

その言葉を最期までロクロウが言うよりも前に―

 

「誰あろう……アルトリウス・コールブランドである!」

 

その名前をベルベットが聞いた矢先―

 

「!!」

 

階段を昇り走り出してしまった。

 

「ッッ!ベルベット!皆はここに居て!私が連れ戻してくる!」

 

私はアルトリウスの元へと行ったベルベットを止めるために後を追いかけた―

 

 

 

(何処行ったの!?ベルベット!!)

 

それから直ぐ追いかけたのだがベルベットの姿を見失ってしまった。

 

(一旦皆の元に戻ろう……)

 

そう思い戻ろうとすると―

 

 

(ッ!あれは!?業魔!?なんでこんな所に!?)

 

3匹程の業魔が金髪の白い服を着た少年を襲おうとしているのが見えた―

 

「き、キミッ!危ない!」

 

(間に合え!!)

 

私は咄嗟にガンブレードを出してスライディングをしながら少年を抱きかかえつつ業魔の一体に向かって斬りつけた。すると業魔はその一撃で呆気なく消滅した。

 

(何時もより手応えがなかった…いやそれよりも!)

 

「危なかった!!キミ!怪我はない!?」

 

手応えのなさより少年に怪我がないか聞くと、少年は冷静に「大丈夫だよ…」と答えると少し離れた場所に歩いて移動した。

 

(ん?この子何処かで見たような……それよりも今は残りの業魔を倒さないと!)

 

少年の姿を見た私は少年を既視感を覚えたがそれよりも先に業魔を倒す事にした。

 

 

(まずは飛んでいる飛蝗?型の業魔から倒した方が良いかな…飛蝗だから多分火に弱いはず!)

 

そう思いエウメニデスを出して対処する事にした。

 

(ずっと考えていた…竜神楽だけじゃ駄目だって…)

 

「これこそが私だけの新技!喰らえ!龍狼!」

 

エウメニデスを上に降り勢いよく地面に叩く―

すると地面から炎で出来た龍と狼が飛び出し勢いよく飛蝗?の業魔に食らい付くと飛蝗?の業魔は為す術もなく食い千切れ消え去った。それを確認した龍と狼は陽炎となって消えていった。

 

(次はコイツか!)

 

深呼吸をしてサイ?の業魔にパンドラにエウメニデスを戻しガンブレードを持ち向き合う。

 

(コイツは恐らくサイの業魔!一撃でも食らうと致命傷になりかねない!なら!)

 

「これでも喰らっとけ!ガンルーレット!」

 

サイ?の業魔の突進を避けながら回転しながら四方八方にガンブレードをトリガーを何回も引きまくり四方八方に撃ち込みまくる―

 

(今だ!)「いっけぇぇ!!」

 

私の合図で四方八方に撃ち込まれた弾が相手に向かい間髪開けずに次々と当たっていったそれを全て受けてしまったサイ?の業魔は地面倒れ動かなくなった。

 

「もう大丈夫だよ!」

 

それを確認した私は隠れていた少年に声を掛けた。すると少年は隠れていた場所から出て来て私の事が興味が湧いたのか話し掛けてきた―

 

「凄いね。お姉ちゃん。あんな強そうな業魔を一人で倒すなんてさ…もしかして対魔士なの?」 

 

「…いや違うかな。そういう君は?何してるの?」

 

「僕?僕はねお義兄さんが式典に出て暇だからここで時間を潰してたんだ。そしたらさっきの業魔に襲われて…」

 

「ああそんなに辛いなら無理して話そうとしなくて良いよ!」

 

「おい!こっちだ!……これは!?業魔!?一体誰が……」

 

そう話してると騒ぎを聞き付けたのか対魔士達が現れた。

 

(対魔士!?ベルベット達の為にも見つかる訳には行かない!)

 

「お姉ちゃん!こっち!」

 

そう思い逃げようとすると少年に引っ張られ走りなんとか対魔士達から逃げられた。

 

 

 

「ハァ!ハァ!あ、ありがとう!お陰で逃げられたよ!」

 

「…何でお姉ちゃんは対魔士から逃げているの?」

 

「そ、それは…その…」

 

「ああ答えたくないなら良いよ別に答えなくて。」

 

それから落ち着いた所で二人で座り少年の顔を見るとさっきの既視感を感じた理由が分かった。

 

(やっぱりこの子ベルベットとライフィセットに似てる…)

 

そう覗き込んでると少年が不思議そうな顔で私に何で顔を見たのか理由を聞いてきた―

 

「どうしたの?お姉ちゃん!なんか僕の顔に付いてる?」

 

「い、いや何でもないよ!」

 

「……?」

 

(そうだ!ベルベットを捜さないと!!)

 

「ごめんね!キミ!私捜してる人が居るからこの辺で!」

 

そう言い離れようとすると―

 

「もうちょっとだけ話をしようよ!お姉ちゃん。」

 

引き留められてしまった―

 

「で、でも」

 

「じゃあお姉ちゃんがここに居るって対魔士を呼ぶよそれでも良いの?」

 

(そ、それは困る!)

 

「…分かったよ。少しだけね!」

 

そう少年に脅され私だけではなく皆に迷惑がかかると思い少年の話し相手になることにした。

 

 

「ねぇお姉ちゃんってさ…兄弟とかは居るの?」

 

「うん?どうしたの?急に?」

 

「いやね僕のお姉ちゃんがお義兄さんの事が憎いと言っててね。お姉ちゃんの兄弟とはどうなのかなと思ってね。」

 

(兄弟かそれは……!?)

 

少年に兄弟がいるか聞かれた途端頭が響くように痛んだ―

 

「大丈夫?お姉ちゃん?」

 

「だ、大丈夫だよ!」

 

「なら良いんだけど…それよりお姉ちゃん!面白い腕輪をしてるね!触って良い?」

 

「うん良いよ!」

 

その言葉を聞くと少年はパンドラに触り何回か触ると「…成る程。」と言うと手を離した。

 

「触らしてありがと!」

 

「いやいや礼を言われる事はないよ!」

 

「じゃあお礼にこれをあげる!」

 

そう言って少年はポケットから指輪のようなものを渡した。

 

「これは…指輪?」

 

「うん!と言っても僕でも買える安物だけどね!」

 

「じゃあ、有難く貰っておくよありがと!」

 

そう言って指輪をパンドラに仕舞うと頭の中で見たことのない武器のイメージと前にも声が響いてきた。

 

 

--僕の名はアポカリプスていうんだ。ま、僕の力を使いこなしてみなよ--

 

(…これは?いやそれよりも今のはエウメニデスの時と同じ……)

 

そう考えていると遠くに皆が集まってるのが見えた。その中にはベルベットの姿もあった-

 

(…!?ベルベット!?良かった皆が見つけてくれたんだ。)

 

 

「ごめんね!私捜してる人を見つけたから行くね!じゃあね!気を付けて帰るんだよ!」

 

「うん!あ、お姉ちゃん!名前は?」

 

「私はラナって言うの!また見失っちゃう!じゃあね!元気でね!」

 

そう言って少年と別れベルベット達の方へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「あ~面白かった~。」

 

ラナが離れて少し経った後少年がサイの業魔の前に立っていた。

 

「やっぱ食事を与えないで衰弱した業魔じゃ駄目か~まあ予想はついていたけどね。それにしてもラナお姉ちゃんか…」

 

そう少年がラナの名を呟くとサイの業魔が立ち上がり少年を襲うが-

 

「よくやったね。でも、お前はもう用済みだよ。」

 

少年が振り向いた瞬間ガラスのようにヒビが入り崩れ去り跡形もなく消え去った-

 

「それにしてもあの;腕輪;を触った時、中に『セリカお姉ちゃん』の力も感じた。ていうことは僕の力の一部も……ハハ!楽しくなってきた!」

 

業魔を消したことよりも少年にはラナの方が興味があるらしく先程の少年のからは考えられないような顔をして狂ったように笑っていた。

 

「念の為に僕の力を込めた指輪を渡しておいたから何時でも場所が分かるからまた会いに行こうかな!楽しみにしていてね。『ラナお姉ちゃん』」

 

この場にはいないラナに言い、満面の笑みを浮かべて少年は消えた-

 

 




ラナといた少年-一体何フィセットなんだ?

そして彼に渡された力とシアリーズに託された力が今後の物語にどう影響を及ぼすのか……次回もお楽しみに!


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『迷い』、『優しさ』、そして、『決意』

ライフィセットがお腹を空くシーンを書いていたら同じタイミングでお腹がなってしまい仕方なくカップ麺を食してしまった…


「……導師アルトリウス。あれがお前の標的か。」

 

(私は彼を助けるのに忙しくて見ていないんだけどね…)

 

あれから私は急いでベルベット達に合流すると、私が居ない時の話をしていたので状況を整理するために話を黙って聴くことにした。

 

「いきなり飛びかかるかと、ヒヤヒヤワクワクしたわい。」

 

「それじゃ無駄死にでしょ。;理;と;意志;の剣が要るのよ。……アイツを殺す為には。」

 

 

「アルトリウス様を……殺す……」

 

そのベルベットの言葉を聞いたライフィセットは何とも言えないような暗い表情で呟くと目を伏せて黙ってしまった。

 

「手堅くてつまらんの~そろそろ、儂はおいとまするかの。名残惜しいじゃろうが、捜し物があるのでな。」

 

「お好きにどーぞ。」

 

「…さよなら。」

 

「じゃあの。皆の大願成就、七転八倒を祈ってるぞ♪」

 

ベルベットとライフィセットに別れの言葉を言われたマギルゥは適当な態度で私達の目的が達成する事を祈っている事を伝えると何処かに行ってしまった。

 

「そんな事より敵は導師様とやらだ。姿を隠すような相手ではない。じっくり行こうぜ。」

 

「奴の後ろにいた爺がメルキオルだな?」

 

「そう。」

 

マギルゥが居なくなったというのにそんな些細な事など気にしないような態度でロクロウがじっくり行った方が良いと言うと、アイゼンが恐らくさっき見たお爺さんはメルキオルなのかとライフィセットに確認をしてライフィセットが頷くと情報収集をしてアルトリウス達の隙を突く作戦を提案したのだが話を黙って聴いていたロクロウがアイゼンにどうやって探るのかを聞いていたー

 

「と言っても、王国の最重要人物だ。探るにしても手掛かりがないとな。」

 

(確かにロクロウの言うとおり簡単には会えないどうすれば…)

 

「アイゼン、王都に裏の知り合いはいないの?船着場の時みたいな。」

 

「内陸には疎いが……アイフリードが懇意にしていた闇ギルドがあったはずだ。バスカヴィルという爺が仕切ってて、確か、王都の酒場が窓口だと。」

 

「闇ギルド……そんなものがあるのか?」

 

 

とベルベット達と話し闇ギルドに向かおうというその時ー

 

「わっ!?」

 

ライフィセットのお腹が鳴ったー

 

「ははは、とにかく酒場へ行ってみよう。腹ごしらえはできるだろ。」

 

「そうね。」

 

 

それから私達は情報を仕入れるために闇ギルドに向かうことにした。

 

 

「あの式典、導師のお披露目の場だけあって、対魔士軍団勢揃いだったな。」

 

 

「お前がおってる奴はいたのか?」

 

「いや……ああいう場に、澄まし顔で並ぶ奴じゃない。」

 

歩いて話をしているとロクロウが式典のにいた対魔士のをしているのを聴いていたアイゼンが、追っている人は居るのかと聞くと、どうやらそういう場には居ない人物らしい。

 

「聖寮の上位対魔士なんだろ?」

 

と聞くとロクロウは素っ気なく「アイツには関係ない」と言うとアイゼンも軽く返して話は終わった。そして次はアルトリウスについてベルベットに聞こうとしていたー

 

「ところで、ベルベット、あの導師様は右手に怪我でもしているのか?」

 

「アイツは昔、大怪我を負って……利き腕は使えない。」

 

「やっぱりな。」

 

(見ただけでそれが分かるの?でも剣士は利き腕が使えないとどうにもならないんじゃ…)

 

「でも、左腕だけでも超一流よ。」

 

「動きを見れば分かる。体に無駄な力みがなく、ぶれもないし、意識も丹田に置かれてたからな。」

 

「?タンデンて何?」

 

「腹の底……臍下から指二本ぶんくらいのあたり、全身の気が集まる場所だと聞いたことがある。」

 

(へぇ~そんな場所があるんだ~アイゼンに今度分からない単語とか聞こうかな。)

 

ロクロウがベルベットと会話していると丹田という言葉が気になったライフィセットがアイゼンに意味を聞いていた。その説明を聴いていた私はアイゼンが本当に物知りで今度分からないことがあったら教えてもらおうと思ってる最中にも会話は続いていた。

 

「何より、殺気を微塵も感じさせない癖に、何処にも隙がない……あの導師様は、強い。」

 

「………」

 

「アイツがアルトリウスの傍に居る理由は、おそらく……俺もアイツを斬りたくなってきたぜ!」

 

 

それから暫くして私達が噴水がある広場を通るとアルトリウスを崇めている信者の声が聞こえ私達は思わず足を止めたー

 

 

「導師!民を救い導く救世主!まさにアルトリウス様に相応しい称号よね。私は信じるわ。導師アルトリウス様がいれば、きっとこの大厄災の時代を乗り越えられるって。」

 

「導師……アルトリウス……」

 

「随分御大層な状号だなぁ。」

 

「アルトリウスは、既にミッドガンドにおける聖俗の実権を掌握していたがこの名を得たことで、既存の権力構造を超えた民衆の;希望そのもの;になったと言っても良い。」

 

(その;希望;を私達は殺しに行く…)

 

「手強い処じゃないな。」

 

「それでも……戦うの?」

 

「当然よ。導師だろうが、神様だろうが、野良犬だろうが………アイツが仇なのは変わらないわ。」

 

(ベルベット…私は何が正しいのか…分からなくなってきたよ…)

 

私が迷っているとベルベットが私の肩を抱き此方の目を覗きながら言ったー

 

「…やっぱりね。」

 

「ベルベット!?どうしたの!?」

 

 

「…アンタが悩んでいる時の顔、私のお姉ちゃんに似ているのよ。大方の予想だけどアンタ、アイツとアタシのどっちが正しいか分からなくなったんでしょ?」

 

「…そうだけど」

 

「私は弟の復讐をする…それは変わらないわ。でもねアンタは私の関係ない…だから私についていくことが辛かったら何時でも私達から離れて生きなさい。」

 

そう言ってベルベットは先に闇ギルドの中に入っていった皆を追い掛けて闇ギルドの建物に入っていった。

 

(…ベルベットは私の思ってたとおりやっぱり優しいんだね。)

 

その言葉を聞いた私はベルベットはこの大厄災の時代に巻き込まれてしまった一人の私と歳の近い普通の優しい女の子なんだと思っただからこそー

 

(私はベルベットの心の支えになりたい!)

 

と心の中で決意を新たにして私はベルベットを追い掛け、闇ギルドの中に入った。

 

 




今回は仕事が忙しくあまり小説に時間を割くことが出来ず短めですが次回は恐らく早めに投稿できると思いますので次回をお楽しみに!


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