Barデラスとお客さん (コーヒー中毒社会)
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Barデラスとお客さん
夢それは意思あり自ら考える事のできる生き物が見ることの出来るもの。良いものも悪いものもありとあらゆる物を体感できるもの。そして夢の中にはbarを営む男性がいると言う。あった人曰く落ち着く雰囲気をしている、曰く彼にとっては隠し事をしても全てがお見通しである、曰く...そう彼への評価が無数に上がるだろう。夢にすむ彼の名前はベルモンド・バンデラス。barデラスを営む男性である。そして今日もまた一人夢に迷い今を悩むお客がbarデラスへ訪れる。
「いらっしゃいbarデラスへようこそ」
第1話
ベル・クラネル
「あれ?ここどこだろう?ここはお店?」
「おや?めずらしいお客さんだね、いらっしゃい少年」
ベルモンドの前に現れたのは白い髪にルビーのような赤い目をした十代半ばの少年だった
「ここは何処なんですか?さっきまで僕はベットで寝てたはずじゃあ」
「おっと紹介が遅れたね、ここはbarデラスそして俺はここの店主をしているベルモンド・バンデラスだ改めてよろしく頼むよ少年」
「あっはい、僕はベル・クラネルです。よろしくお願いしますそれでbarって言ってましたけどさっきも言った通り僕はベットで寝てたはずなんですけど」
「あぁそうだった説明を忘れていたね、君の体はどこにも行っていないさ。ここは夢の中さだからこれは君のみている夢だ。まぁほらそこに座りなよベル?」
そう言ってベルモンドはカウンター席を指差す。ベルはそれにしたがって遠慮しながら席についた
「それじゃあ、初めてのお客さんにはサービスしようか」
そう言うと彼は奥の棚から明らかに年代物だと思われるウイスキーを出して、グラスに注ぎ自分の前とベルの前にコトリと置いた
「こっこんな高そうなお酒、僕お金持ってないですよ⁉」
「お金なんか気にするなよ少年、それにおれも呑みたいから開けたもんだしなぁ、と言うわけで少年乾杯しよう、今回の出会いに乾杯」
「かっ乾杯」
「それでベルくん見たところ君は悩みがあるんじゃないかい?浮かない顔してるが」
「わかっちゃいますか、あはは」
そう言って頭を掻きながらベルは口を開いた
「僕には仲間がいるんです、でもその仲間は捕まっていて助け出したくても相手の言っていることが正しくて...僕どうすればいいんでしょう?」
「なんだ、そんな事か」
「そんな事って何ですか⁉リリはこうしているときにも⁉」
「まぁまぁ、最後まで言わせろ少年。そのリリって娘はそこに居るのが嫌ってちゃんと言ってたんだな?そして少年はその娘を助けたいんだろ?だったら簡単だ、助けにいけばいいじゃないか?人生は短いそれに君は仲間を思う心のある優しい人だ。だからな好きなように動け‼君はその娘を助けたい‼それだったら全力を尽くして助けに行け‼それが男ってもんだぜ少年」
「っ‼はい‼わかりました‼マスター‼ありがとうございます‼」
ベルがそう言うと急にbarのドアが開き周りが明るくなっていく
「おっと、もうお目覚めの時間みたいだなベル少年」
「そうみたいですね、ベルモンドさん」
「最後にこれを持っていきな」
そう言うとベルモンドはカウンターからダイヤモンドで出来たブレスレットをベルに渡した
「なっ何ですか?これ?」
「ん?こりゃお守りみたいなもんだ。幸運を祈るぜ少年。そしてまた会おう」
「わかりました‼また何処かで‼」
そう言うとベルは足元から消えていく。だが顔には吹っ切れたような晴れやかな顔が広がっていた
「行ったか...しかしアイツからは懐かしい気配を感じたなぁ。元気にしてっかなぁ?ツインテールの嬢ちゃんは」
そう言うと彼はグラスとウイスキーを片付け始める
個々はbarデラス悩める人がたどり着く特別な場所彼はいつでも新しいお客を待っている
うまくベルモンドさんの雰囲気を出せたか不安ですがなんとか書けました
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不老不死の少女
「お邪魔しまーす」
ここはBarデラス出会いと別れをくれる夢の中Bar今日のお客さんは久遠千歳、不老不死の少女だ
「いらっしゃい久遠の嬢ちゃん、所で何かあったのかい?嬉しいような寂しいような顔してるけど」
「ベルモンドさん、私やっと不老不死の呪いが解けるみたいです...だから配信も引退しようって決めました」
「そうか...おめでとう久遠嬢ちゃん。やっと普通の女の子に戻れるって訳だ」
「はい、でも正直いって私も寂しいです。何やかんやで半年間ですかにじさんじの皆と殺し屋の皆と色々やれて楽しかったなって、もう影廊は勘弁ですけど」
「ハハハ、確かにあの時の久遠の嬢ちゃんは色々とヤバかったなぁ。所で引退する前の最後の配信はどうしようって考えてる?」
「私は、明るく行こうって考えてますここ一ヶ月配信もできなかったしツイッターもあまり動かせてなかったけど、最後は私は幸せに普通の女の子になるんだ、皆と一緒に歳をとれるんだって言ってくるつもりです。私はあまり寂しいの好きじゃありませんから、最後は寂しいに包まれた配信にならないようにします‼」
「そうか、頑張ってな久遠の嬢ちゃん。」
「はい‼」
「にじさんじ引退しても俺の店には何時でも来ていいよ、成長して年取って綺麗になってくのを見せに来てくれよ久遠の嬢ちゃん。それにここにはいちごの嬢ちゃんもよく来るんだ、久遠の嬢ちゃんも仲良かっただろ、引退してもいちごの嬢ちゃんに会いに来てやってくれ」
「あまりシワシワになったのを見せるのはちょっと嫌ですけど...まぁそうしますよ。いちごちゃんにも会いたいですし」
「久遠の嬢ちゃんはダイヤモンドちゃんと持ってるだろ?」
「勿論です、今日もそれ使ってここに来たんですから」
「あれは、願ったときにちゃんと此所に来れるようにするために触媒みたいなもんだから無くしたら言ってよ?」
その後も夢の主と普通になりかけの不老不死の少女との他愛のない雑談は続く他のライバーの事、視聴者の事、普段の生活の事でも、ここは夢いずれは覚める
「私、そろそろ起きますね配信の準備とかやらなきゃ」
「おう、行ってらっしゃい久遠の嬢ちゃんまた来てね」
「ええ、また来ます」
そう普通になりかけの不老不死の少女は夢から覚めた、呪いの解けた彼女はこれからきっと幸せに普通に歳を取り普通に死んでいくのだろう
「でも、また長生きな人が減っちゃったなぁコレはお祝いすべき事なんだけどやっぱりすこし寂しいなぁ」
生き物が夢を見始めた頃から存在する彼は多くの出会いと別れを繰り返してきたのだろう、彼女もまたその一人だがすこし他の人よりいる時間が長すぎた、長い時間共に居たのだから思いも多いコレには夢の主も堪える。しかし彼は祝福する。彼女に幸福な死をと
───────────────────
その後、白い髪に花のアクセサリーを着けた女性が時折Barデラスに訪れたと言う、それは彼女の顔にシワがいっぱいになるまで続いたと言う
うまく雰囲気を出せたかわかりませんし、久々に書いたので少々不安ですが、久遠さん‼お疲れさま‼お元気で‼貴女に幸福な死を願います。
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ヘスティアファミリア
「ふわぁぁぁぁ、おはようございます神様」
夢を見た次の日の朝、ベルが目を覚ますと手には夢の中で貰ったブレスレットが握られていた
「ああっ‼おはようベルく...ん⁉いっ‼一体何処でそのブレスレットを手に入れたんだい⁉」
「このブレスレットですか?」
「そうそう‼そのブレスレットだよ‼」
「これはリリを助けに行く前の日に夢の中である人から貰ったんです」
「ベッベルくん‼」
「はっはい⁉」
「その人ってbarをやってて、やけに渋い良い声で悩み事とかを聞いてくれる人じゃなかったかい⁉」
「はっはい、そうですけどもしかして神様のお知り合いですか?」
「そうだよ...でも彼は下界に降りてきてる殆どの神様よりも年上だよ、それに神様でもないし」
「そっそんなすごい人だったんですか⁉」
「うん‼そうだよ‼そしてそのブレスレットは何時でも夢の中で彼のお店に行けるようになる1品でね、一部の神様が死ぬ気でも欲しがるものだよ‼」
「神様はブレスレット持ってなかったんですか?」
「持ってたけど天界に置いてこないといけなかったから泣く泣く手放したんだけどまさかベルくんが気に入られるとはね」
「気に入られる?」
「そう‼彼は気に入った人にしかそのブレスレットは渡さないんだ‼これで毎晩彼のところでお酒が飲めるぞう‼それにファミリアの皆もつれていけるんだ‼」
「みんなとあのお店に行けるんですか?」
「そう‼そのブレスレットには彼のところに行けると言うのは話したけどブレスレットの持ち主が寝る前に一緒にいきたいと願った人も一緒に行くことができるんだ‼くぅぅぅぅぅぅぅ‼言ってて楽しみになってきた‼今夜は皆と一緒に極上のお酒をの見に行こうじゃないか‼」
「僕も楽しみです‼神様‼」
──夜──
「ベル様、突然リリ達を呼び出してどうしたんですか?」
「そうだぜベル、まさかまた何かまた厄介事じゃないだろうな?」
「そうです、ベル殿まさかまた何か事件ですか?」
「違うよ、今日は皆と一緒にお酒を飲みに行こうと思うんだ、夢の中で」
「「「夢の中(ですか)ぁ~?」」」
「そうだぜ‼皆‼」
「ヘスティア様?いったいどういう事ですか?」
「今ベル君が持ってるダイヤモンドのブレスレットがあるだろう」
「はい、それがどうかしましたか?」
「あれは、1種のマジックアイテムみたいなものでね、あれの持ち主が願うと一個に付き何人でも夢の世界にあるbarに夢の中で入れるんだ」
「と言うわけで、僕が皆と一緒に行きたいって言ったらヘスティア様も賛成してくれたんです」
「と言うわけで先に伝えた方が良いと思ったのと、折角だから皆で一緒に寝ようと思って広間に皆を集めたわけです。」
「と言うことで早速眠って皆で一緒に飲みに行こう‼」
「おっおい‼ヘスティアさま‼まったくしょうがねぇなぁベル‼その話本当なんだな」
「うん本当だよ。実はリリを助けに行く前に一人でそのbarに夢の中で迷い混んでてね、その時に相談にのってもらったときにこのブレスレットを貰ったんだ。マスターはとても優しい人だから大丈夫だよ?だからおやすみ皆も早く来てね~」
───────────そして皆が夢の中へ───
「ほっほんとにあったんですね」
「どうやらほんとのようですね」
「マジかよ」
「ホラホラ、早く早く入り口で立ち止まってないでさっさと入ろうぜ皆‼」
そう言いながらヘスティアがドアを開ける
「いらっしゃい、barデラスにようこそ、っとヘスティアの嬢ちゃん久しぶりだね、やっぱりベルの坊やと知り合いだったか。そして後ろの3人もベル君のお友だちかい?」
「ふふ~ん僕の眷族であり家族なんだぜベルモンド‼」
「そっか、そっか~前まで一人で寂しいっていって愚痴愚痴いってたヘスティアの嬢ちゃんも成長するんだなぁオジサン嬉しいよ」
「こっコラー‼そんなことまで言わなくて良いだろ⁉それにいつの話をしてるのさ‼それはまだ僕が天界に居た頃の話だろう‼」
「あっはっはごめんごめん、後ろの初見さんお名前を聞いても良いかな?」
「リッ、リリルカ・アーデです」
「俺はヴェルフ・クロッゾだ、ヴェルフって呼んでくれクロッゾは好きじゃないんだ」
「自分はヤマト・命です」
「リリの嬢ちゃんにヴェルフの坊やに命の嬢ちゃんか、じゃあ改めて俺の名前はベルモンド・バンデラスここbarデラスでマスターをやってるよろしくな」
「おい、マスター‼俺たちはもうそんな歳じゃないぜ‼」
「はっはっは、俺からしたらお客さんは皆坊やに嬢ちゃんって言える歳さ。それでベルの坊やが友達を連れてきたって事は前話してた救出作戦は成功したのかい?」
「勿論ですよ‼皆のお陰でリリを助けることができました‼」
「おっそりゃめでたいな‼今日はお祝いだな‼ここに有るなかでも良いヤツを出そうか」
そう言ってベルモンドは棚の中から何本か見繕って酒瓶を持ってきた。その酒瓶はどれも美しく装飾されておりどれも最上級の品であるとわかる
「ほら、こいつをどうぞ。どの酒も俺が選んだ一級品だ」
「いっいえリリ、お酒は...」
「そうかい?まぁ酒を断るのは大体想像できてたけどね」
「どうしてですか?バンデラス様?」
「だって嬢ちゃんは多分ここに来る前にそうだなぁ1週間以内にソーマの坊主の酒を飲んだろう?そして精神的にかなりキツい思いをしたはずだ」
「⁉どうしてそれを知っているんですか⁉」
「ん?まず嬢ちゃん体からはヘスティアの嬢ちゃんの加護に隠れてソーマの坊主の神威が感じられるからな...まぁここにいるって事はソーマの坊主の酒を飲んで耐えることが出来たってことだ十分スゴいことだぜ。ホラよ嬢ちゃん酒を入れてないノンアルコールカクテルだ。」
「お酒の入ってないカクテル?なんと言う名前なんですか?」
「このカクテルの名前はシンデレラって言うんだ。嬢ちゃんにピッタリだと思ってね」
「どうしてですか?」
「まずはこのカクテルの作られた由来から話そうか、このカクテルはお酒の飲めない人でも楽しめるようにと考えて作られたものでね、それで嬢ちゃんみたいにお酒を飲みたくないって人にはこのカクテルを出すようにしてるんだ。一人だけ楽しめないのは嫌だろう?それにカクテルには花言葉のようにカクテル言葉と言うものもあってね、それは『夢見る少女』って言うんだ。今までの悪い夢から覚めて新しい良い夢を見つけた記念にね」
「ねぇベルモンド‼」
「どうした?ヘスティアの嬢ちゃん」
「今日つれてきたファミリアの皆に1番合うと思うカクテル言葉のカクテルを作ってみてくれないかい?」
「いいよ、まずはベルの坊やから作ろうかベルの坊やはそうだなハイランドクーラーかな?カクテル言葉は憧れだ。君は今憧れて目指しているものがあるだろう?それを目指すための応援に爽やかな気分になる一杯を」
「わぁ‼ありがとうございます‼ベルモンドさん‼僕頑張ります‼」
「次はヴェルフの坊やだ。そうだなぁヴェルフの坊やにはコイツかな?」
「へぇ、これは何て名前なんだ?」
「コイツはアラスカって名前でカクテル言葉は『偽りなき心』だ。キリッとした味わいと甘さを感じる一杯でな、坊やの普段のキリッとした姿と心の中の優しさ、そして鍛冶にたいする、偽りない心にぴったりだと思ってな」
「そんな正面から言われると少し照れるなまぁ、ありがたく受けとるぜありがとよマスター」
「次は命の嬢ちゃんにしようか、命の嬢ちゃんはそうだなぁコイツにしようか」
「これは...リンゴの香りがしますが」
「そう、そいつの名はビッグアップル。カクテル言葉は『強さと優しさ』って言ってな。嬢ちゃんみたいな自分の芯がしっかりあってなおかつ優しい心も持ってる娘にちょうどいいかと思ってね」
「しかし、自分はそのような言葉が似合うほど上等な人間ではありません...」
「いいやそんなことないさ、そこまで自分を卑下するものじゃないぜ」
「ベルモンドの言う通りさ、命くん‼最初は色々あったけど君もリリを取り返すのに協力してくれたじゃないか‼」
「はっはっは、仲が良いことは良いことだな。さてヘスティアの嬢ちゃんは今日はどうする?流れで合うカクテル言葉のカクテルを頼むかい?それとも昔のお気に入りにするかい?」
「じゃあ僕は昔のお気に入りにするよベルモンド」
「あいよ、ホットのマリブミルクだ」
「待ってました‼べルモンド‼」
「はっはっは、ゆっくり呑みなヘスティアの嬢ちゃん」
「んく...んく...プハァやっぱりべルモンドの作るマリブミルクはいいなぁ体の芯から暖まる感じがして」
「はっはっは、嬉しいな全員にお酒も渡ったようだし、ほらツマミだ」
そう言ってべルモンドは、様々なチーズが盛られたお皿をヘスティアファミリアの面々の正面に置いた
「改めてだ、皆ゆっくり呑みな。お酒が欲しかったら言ってくれまだまだお代わりはあるからな」
そのまま、にぎやかで和やかな雰囲気のままヘスティアファミリアの面々はBarデラスで呑み明かし翌朝目覚めると全員の枕元にダイヤモンドのブレスレットが置かれていた。これでまた一人Barデラスに常連客が増えたのだった。はてさてお次はどの世界からどんなお客さまが来店するんでしょうか?
お待たせ待った?あっ待って石を投げないで‼学校の課題とか免許に練習で忙しかったんです‼
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