戦姫絶唱シンフォギア~運命を盗む快盗~ (ぷそみん)
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ビギンズ・ルパン 予告状0:快盗参上

さて、以前書いていたSSのデータ突然全部消えたので連材続行不可能となったため、以前から企画していたSSをメインに投稿していきます。

それではどうぞ~


三人称視点

 

〘緊急事態発生!緊急事態発生!実験中の聖遺物が暴走中!職員は至急避難されたし!繰り返す!…〙

 

緊急アナウンスが鳴り響くどこかの研究施設、その施設で暴れているアルビノカラーの化物と白い特異な装束を纏った少女が対峙していた。

 

「セレナ‼やめて!!」

 

「……姉さん…」

 

セレナと呼ばた少女は白い特異な装束…もとい、アガートラームと呼ばれる聖遺物を纏い、彼女は今暴走をしているアルビノカラーの化物…もとい、完全聖機物ネフィリムの暴走を止める為にそれ相応のエネルギーベクトルを操作する絶唱というシンフォギアの最大の出力であり禁忌とも呼べる攻撃を放つために纏っている。

 

燃え盛り倒壊を始める研究施設…セレナにとっても時間がないのは判っていた…そしてその後ろでは自身の姉、マリア・カデンツァヴナ・イヴが彼女を止めるために言う。

 

「セレナ…セレナ‼待って!!」

 

「姉さん…あれをネフィリムを止めれるのは私と私のシンフォギアのアガートラムだけ…だから私は行くよ……姉さんは生き残っている人たちを救うためにね……」

 

「セレナ!!」

 

セレナに手を伸ばそうとするマリアだが、倒壊した研究施設の一部がマリアの行く手を阻んでしまい、セレナの元へ行くことができない状態になってしまった。

 

「セレナァァァァァァァァ!!」

 

無常に響くマリアの叫び…

 

変わってセレナは絶唱を歌う決意をしようとしていた。

 

「姉さん、ごめんなさい…ネフェリムを止めるためとはいえ私は絶唱を使わないといけない……だからどうか姉さんは生きてください……」

 

セレナは目の前にいるネフィリムを見る…

 

「Gatrandis babel ziggurat……」

 

セレナは覚悟を決めて絶唱を歌はじめた時・・・ネフィリムがセレナに攻撃をしてきた。

 

「!!」

 

セレナは絶唱途中のため動けない状態になっていた・・・

 

(いや…嫌だよ…まだ…死にたくないよ…姉さんたちを守れていないのに……誰か…助けて!)

 

覚悟を決めても、覚悟すら成し遂げられないまましぬ恐怖に、来ない救いを求めてしまうセレナ。

 

恐怖のあまり、眼を閉じ言った刹那……

 

―――バァァァンッ!!!!!

 

破裂したような銃撃音が鳴り響いた。

 

「あれ…私…なんでネフェリムの腕が吹き飛んでいるの…?私はネフィリムに攻撃されたはず…」

 

セレナが見た光景は片腕がまるで吹き飛ばされた蚊のように欠損しているネフィリムの姿だった。

その姿にあっけにとられ絶唱もやめていた。

 

『危なかったな…』

 

「え?」

 

セレナは聞きなれない男性の声を聴き、声の主のほうへ振り向く。

 

そこには黒を基調としたスーツに赤色の模様とそして頭部はシルクハットを思わせるマスクを着けていた。

右手には赤い奇妙な形状をした銃と。左手には白い奇妙な形をした銃に上部にダイヤルのようなものが付いた赤い小さな戦闘機が付いている銃を持っていた。

 

白い銃はVSチェンジャー

赤い小型の戦闘機はレッドダイヤルファイター

赤い銃はルパンマグナム

 

その姿はまさに奇妙な怪盗…いや怪盗とに近い軽快な恰好から快盗の格好だった。

 

『あんた…大丈夫か?』

 

「は、はい…」

 

快盗はセレナの安全を確認するとネフィリムの方に向き直った。

 

『これが完全聖遺物のネフィリムか…おじさんから聞いていたけど…化物だな。まあ、完全には起動してないみたいだから化物みたいなのは当然か』

 

快盗はネフィリムを主をある程度観察し終えると再びセレナの方を向いき言い放った。

 

『予告する。あんた…いや、セレナ・カデンツァヴナ・イヴの運命を頂くぜ』

 

「わ、私…!?というかなんで私の名前を…」

 

『さぁ?まあ、黙ってみてな』

 

―――ギャァァッァァァァァァ!!!

 

『うるせぇな…ま、この建物ももたなそうだし…さっさと決めさせてもらうぜ』

 

快盗はVSチェンジャーからレッドダイヤルファイターを外し、そのままルパンマグナムをVSチェンジャーと合体させる。

 

《ルパンフィーーバァァァァァーーッ!!!!》

 

軽快な男性のAIボイスが響き、快盗は合体させた二つの武器を両手で構え銃口をネフィリムに向ける。

そしてルパンマグナム後部についているダイヤルを回す。

 

《アン…ドゥ!…トロワァァァァァ!!!》

 

ダイヤルを回すと凄まじいエネルギーが銃口に収束すし、巨大な銃弾と無数の銃弾を生成する。

そして快盗はトリガー引いた。

 

《イタダキ・ドッ・ドッ・ドッストラィィィクゥ!!!!》

 

快盗の放ったVSチェンジャーとルパンマグナムが放つ必殺技イタダキ・ド・ド・ドストライクをネフェリムはそのまま風穴を腹部に開け爆散していった。

 

『アデューっとまでは行かないか…。まぁ、犠牲が抑えられただけで御の字か』

 

快盗は、諦めを含んだ独り言をつぶやく。

 

そして、すでにアガートラムを解除しているセレナを抱きかかえる。

 

「え!?///」

 

『ここ、もうすぐぶっ壊れるからあんたの仲間さんのところまで運んでやるよ』

 

そして、セレナをお姫様抱っこした快盗は倒壊する研究施設を抜け出し、避難していたマリアや研究施設のよく員たちが避難していた場所に連れていった。

 

「「「セレナ!!」」」

 

「マリア!!」

 

快盗はセレナを降ろすと、マリアと黒い髪をした女の子と金髪の女の子が走ってきて、そのまま抱き合った。

 

『フッ……』

 

そして快盗はそのまま振り返り立ち去ろうとする。

 

「ま、待ってください!!」

 

『ん?』

 

「あなたは…あなたの名前だけでも教えてください!!私は知ってると思いですがセレナ・カデンツァヴナ・イヴです!!」

 

快盗は考えるしぐさをしてセレナの方に向く。

 

『まぁ本名は明かせないけど…これだけは教えといてやるよ』

 

快盗は指を鳴らし銃をかっこよく構える。

 

『ルパンレッド…残酷な運命を盗むお節介な快盗さ』

 

ルパンレッドは言いたいことを言いVSチェンジャーを半回転させ、さらに逆に半回転させる。

 

《ゲットセット!レディ?飛べ!飛べ!飛べ!》

 

そしてトリガーを引いいた。

 

《ゴー!レ・レ・レ・レッド!!!》

 

するとVSチェンジャーに付いていたレッドダイヤルファイターが巨大化し飛んでいく。

 

『それでは、研究施設のみなさま…アデュー』

 

そしてルパンレッドは巨大化したレッドダイヤルファイターに乗り大空へと消えていった。

 

「ルパン……レッド……」

 

セレナは胸に手を当てながらルパンレッドの名前を呟いた…

 

 




これから連載がんばっていきます!!


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予告状0.1:崩壊したコンサート

ネフィリムの暴走事件から、時は経ち数年後。

 

場所は日本のとある場所で世界でも有名な天羽奏と風鳴翼による人気ボーカルユニット・ツヴァイウィングのライブが開かれようとしていた。

 

会場近くではコンサートに参加する客であふれかえり席に付こうと並んでいる客が行列を作っていた。

 

その列に一人の少女…立花響は浮かない顔をしながら持っていたスマホで誰かに電話をかけた。

 

未来(みく)〜今どこにいるの~このままだと1人で会場にはいっちゃうんだけど~」

 

響は、けだるそうに電話越しの相手にそう伝える。

 

響がけだるくなっているのは、彼女は現在進行形で並んでいる長蛇の列に並ぶ前に電話越しの相手を捜していたからだ。待っても捜しても現れない相手に痺れを切らした響は、仕方無く長蛇の列へと並んだのだ。

 

〘ごめん、ちょっと行けなくなっちゃった……〙

 

「ええええええ~!?」

 

 

電話越しに聞こえてくる幼馴染みの親友の少女…未来の急なドタキャンに響は思わず大声を出してしまう。その大声を聞いた響と同じく長蛇の列に並んでいた人達の視線が響に集中する。

 

この響という少女は何を隠そうツヴァイウィングの熱狂的なファンである。そんな響と同じくツヴァイウィングのファンだった未来という少女は幸運にもツヴァイウィングのライブチケットを入手し、自分と同じくツヴァイウィングのファンだった親友の響と共にライブを見に行こうと約束していたのだ。

 

『盛岡の叔母さんが怪我をして。お父さんが車を出すって……』

 

未来も響と一緒にライブを見に行くのをとても楽しみにしていた。しかし、身内の怪我の報を聞いたからにはそちらを優先するのは当然のことだ。

 

「……そっか。チケットも勿体無いし、ライブは私だけで楽しんでくるよ」

 

〘本当にごめんね……〙

 

「はぁ……私って呪われてるのかなぁ……まぁ、念願のツヴァイウィングのライブだから未来の分も楽しまなきゃね!!」

 

そうして響は牛歩並みの速度で進む長蛇の列を進んでいくのであった。

 

変わって響が並んでいるの列の少し離れたベンチに一人の男が座っていた。

 

「すごい人混みだな…俺はアイドルとかアーティストとかそんなの興味ないからわからんが。ツヴァイウィングってアーティストは相当人気らしいな。まあ、今回のコンサートは裏で聖遺物しかも完全聖遺物の起動実験なんてヤバイこと行っているみたいだしな」

 

黒髪に学生服のようなデザインの私服を着ており方手に持ったスナック菓子をほおばりながらゆったりとしていた。

 

―――♪~♪

 

男のスマホに着信が来て男は電話に出る。

 

「おじさんか…どうだ、あちらさんの実験の動向は?」

 

〘ああ…俺らが予測ていた通りに動いている。それに奴さんもどうやら細工を始めている頃だろうしな…聖遺物にな〙

 

「っとなると、おそらく今日のコンサートは…やばくなるって間違いないのか」

 

〘まあ、そうだな…。あの騒音共はヒカル…おまえの方で何とかなるが避難時の混乱で最低でも100は死ぬな〙

 

この男の名はヒカル。

いつもは私立リディアン音楽院の近くにあるフレンチレストランBISTROT Jurerで住み込みで働いている。

 

またの、裏の顔をルパンレッド。

ネフィリム暴走事件に関与した快盗でもある。

 

「まあ、それに関しては俺らにはどうにもならいだろ?」

 

〘まあ、そうれはそうだな〙

 

「とりあえず、騒音共は俺の方で何とかできる範囲でやるからそこらへんは安心してくれ」

 

〘相変わらずのお節介焼きだなヒカル。なんだかお前の父・・・・俺の親友を思い出すよ〙

 

「…言ってろ。とりあえず俺もそろそろ会場に潜入するからバックアップは任せたぜ…おじさん」

 

〘現場は任せるぜ…後無事に帰ってこいよ。じゃないとデストラがまた過保護になるからな〙

 

「まったくだな…了解」

 

ヒカルは電話を切ると食べていたポテチを完食し、そのまま人ごみに消えていった。

 

 

変わって、コンサート真っ最中…

 

本来ならツヴァイウィングによる壮大なコンサートが続いているはずの時間だったが突然としてライブ会場の中心で爆発が起きた。

 

「な、なんだ!?」

 

「あれも演出?」

 

「ちょっとまって! 何か出てきてる!!」

 

「ひいっ……あ、あれってもしかして……」

 

爆発で出来た穴から奇妙な格好と鳴き声を出す生物、ノイズが溢れ出てきたのだ。

 

ノイズとは人類共通の脅威とされる認定特異災害。

空間から滲み出るように突如発生し人間のみを大群で襲撃し、触れた者を自分炭素の塊に転換するという特性を持つ。また、発生から一定時間が経過すると、ノイズ自身が炭素化して自壊するという特性も併せ持っている。

さらに現代の兵器では攻撃を受け付けないという特性ももっている。

 

だがそのノイズに応戦している二人の少女がいた。

 

その二人はライブをまさに行っていたツヴァイウィングのアーティストの天羽奏と風鳴翼…

 

二人は聖遺物の欠片を歌で増幅し身にまとうことでノイズを倒していた。

その聖遺物を纏いノイズを倒すものを奏者という。

だが、風鳴翼はともかく天羽奏は無理やり聖遺物を動かし戦っている状態で、長くは続かなかった。

 

天羽奏が纏っていた聖遺物のガングニールの一部が逃げ遅れた観客…そう立花響の心臓に刺さってしまったのだ。

 

場所は変わり観客席の少し上の物陰に人影がいた。

 

赤い派手なコートを着飾り、赤いドミノマスクで顔を隠した男―――ヒカルだった。

 

「まったく避難してきた観客にのまれて最悪だったぜ」

 

ヒカルはそのままコンサート会場内の状況を観察する。

 

「結構なノイズがいるな…まったくこれもフィーネの計画のうちとなると無性に腹が立つぜ…」

 

ヒカルは少しのいら立ちを覚えながらも会場を見渡す。

 

「おや、天羽奏が胸を負傷をした響を後ろに、槍を掲げている…ってあいつ絶唱使う気かよ…ッ!!」

 

ヒカルは絶唱を使おうとする天羽奏のもとに急ぎ飛び降りた。

 

かわって奏者側、今天羽奏は自分の失態で傷ついて少女…立花響を守るために絶唱を使おうとしていた。

 

「なぁ翼…あたし歌うよ、最後にどでかいのをな………」

 

「!!」

 

翼は奏が何をするのかわかった、絶唱…だがそれは負担が大きいため使うことはためらっているものだ。

 

しかも奏はガングニールを制御薬品で無理矢理動かしている…それに合わせただでさえ負荷が出大きい絶唱を使えば死は確定したも同然。

 

「駄目!!奏!!それはつかってはいけない!!」

 

翼は必死になって止めようとするがノイズたちが近づいてきて彼女のところへ行けない…だからこそ翼は祈った…いや祈るしかなかった。

 

(頼む…!!いやお願いだ!!…誰でもいい!!…奏を……私の親友を救って!!)

 

「ちょっと待ちな!!奏者の二人!!」

 

涙を流しながら彼女が祈ったとき、謎の男の声とともに赤色の光弾がノイズたちに命中し炭化していった。

 

「な!!」

 

「え?」

 

二人は突然のことにあっけにとられていたがすぐに正気に戻り前を見据える。

 

「まったく…人の命を守るのに、なに自分の命守ってないんだよ」

 

そこには赤い派手なコートを着飾り、赤いドミノマスクで顔を隠したヒカルがVSチェンジャーを構えていた。

 

「なんだ、お前は!?」

 

「さぁ…誰だろうな。とりあえずその少女を早く病院に連れて行け…ここは俺が何とかするからよ」

 

ヒカルはレッドダイヤルファイターを片手に持つ。

 

「シンフォギアも纏ってないのにどうやってノイズと!?」

 

「なにって、こうするんだよ」

 

ヒカルはVSチェンジャーにレッドダイヤルファイターにスライドさせながらセットする。

 

《レッド!!》

 

そしてレッドダイヤルファイターのダイヤルを回し、そのまま銃口を捻る

 

《0・1・0 マスカレイズ!!!》

《ルパンレンジャ~♪ルパンレンジャ~♪怪盗チェンジ!!》

 

計画な音楽が大気音のように鳴り響きヒカルはそのままトリガーを引く。

 

《♪~♪~♪ルパンレンジャ~♪》

 

銃から光が溢れヒカルを包みルパンレッドに変身した。

 

「なんだあれ!?」

 

奏はさらに訳の分からない状況に混乱していた。

 

ヒカルをそれ無視しそのまま指を鳴らし名乗る。

 

『ルパンレッド参上…。天羽奏…あんたの運命頂くぜ』

 

「え?!…私」

 

ルパンレッドはそのままノイズを打ち抜いていく

 

「シンフォギアも無しに、ノイズを!!」

 

『ま、そういうこと…だから早くその少女を連れて行きな』

 

天羽奏は

 

「……翼!ここは引くぞ!」

 

「で、でも奏…」

 

「こっちは一般人一人守りながら戦うことになんだ!それよりもこの子を避難させてからのほうがいい!それにあいつはノイズを倒せる!!危害を加えるつもりはないようだし、ここは変な奴に任せるぞ!!」

 

「あぁもう、仕方ないっ!」

 

そして二人は響を抱え去っていった。

 

『まったく変な奴とは失礼だな…ちゃんと名乗ったのによ……。まあグダグダ考えるのは後にしてまずはこの騒音の軍勢を何としないとな…』

 

ルパンレッドはノイズの群れを見渡す。

 

『それにしてもこの数は一人だと時間かかるな…。グッティー』

 

ルパンレッドが何かを呼ぶと空から小型の飛行機のようなものが飛んできた。

 

《おおーヒカル呼んだか~い?》

 

彼はグットストライカー。

ヒカルが保有するルパンコレクションという強大な力を持ったアイテムの一種だ。

 

『この数のノイズを一人でやるのはめんどいから力を貸してくれ』

 

《オーケー!!たしかにこれは俺の力が必要みたいだしな!!派手に行こうぜ、ヒカル!!》

 

『いいぜ』

 

ルパンレッドはレッドダイヤルファイターを外し、VSチェンジャーを変身前の状態に戻しグットストライカーを装着しダイヤルを回す。

 

《グットストライカー!!》

《MAKE A GAME!》

《3・2・1》

 

そしてトリガーを引いた。

 

《アクション!!!ハハハハハ!》

 

高らかな男性の笑い声とともに、ルパンレッドが3体に分身する。

 

中央はグットストライカー装備状態のルパンレッド、右側はルパンマグナム装備状態のルパンレッド、そして左側がルパンレッドの装備の一つであるルパンソード、ソードモードを装備したルパンレッド。

 

『んじゃ、いくぞ俺たち』

 

『おう』

 

『やってやるか』

 

《ルパンフィーーバァァァァァーーッ!!!!》

 

《アン…ドゥ!…トロワァァァァァ!!!》

 

ルパンマグナムを持ったルパンレッドはそのままイタダキ・ド・ド・ドストライクの体制をとりほかの二人はイタダキストライクの構に入りそれぞれの武器にエネルギーが収束していく。

 

その間にルパンレッドたちに攻撃を仕掛けようとするノイズたちだが…すでにルパンレッドは攻撃の準備を終えていた。

 

『『『決めるぜ』』』

 

《イタダキ、ストライクッ!!》

 

《イタダキ・ドッ・ドッ・ドッストラィィィクゥ!!!!》

 

三人のルパンレッドから強大なエネルギー攻撃が放たれノイズを飲み込み爆散した。

 

『ふぅ……永遠に…アデュー』

 

ノイズの大群が全滅したことを知って決め台詞を言い放つルパンレッド。

グットストライカーもVSチェンジャーから外し分身した体も一体にもどった。

 

『サンキュー…グッティー』

 

《良いってことよ~それにこれから大変になるぜ?》

 

『ああ、こうして俺も表舞台に身を出した以上覚悟は決まってる…。それに奴に受けた裏切られ…そして奪われたものを奪い返し奴らに、俺たちが受けた痛みを倍にして返すって目的があるからな』

 

《そうだな…俺も惜しみなく協力するぜ、ヒカル!!》

 

『頼りにしている』

 

そしてルパンレッドはレッドダイヤルファイターに乗り空に消えていった。

 

 




ちなみに本来のグットストライカーの略称はグッティですがこの作品ではグッティーと伸ばしています。
これは後の物語で明かされます。


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ルナアッタク〜世間を騒がす怪盗〜 予告状Ⅰ:覚醒の響き

ルナアタック編、1話目どうぞ!!


ヒカル視点

 

「ありがとうございました」

 

ノイズによるコンサート襲撃事件から数年後。

 

俺――ヒカルはいつもの通りジュレで働いていた。

 

最近はルパンレッドとして変身することはなくノイズも奏者側…たしか特異災害対策機動部二課だったかな…そこに所属している奏者…まぁツヴァイウィングの二人が主に対処してくれている。

 

ちなみにノイズによるコンサートの襲撃の事件の影響で二課(特異災害対策機動部二課)の奴らが実験に使っていた完全聖遺物のネフシュタインが無くなったらしい。

 

まあ、どうせフィーネの奴が盗んで隠し持ってんだろうがな。

 

それと襲撃事件の後施設的な復興はすぐに終わったが民事系でかなりの問題が起きた。

 

あの襲撃事件で観客、スタッフ含め合計300人が死んだ。

死因はノイズによる攻撃ではなく避難で人混みが悪化しそのまま頭を打った人や、高台から落下しした人なんかが死因だ。

 

なのに世間は馬鹿なのか…それとも報道業界のやつらが経済を潤したいかわからんが、襲撃事件の生存者を殺人者扱い…そのせいかせっかく生き延びた生存者も半分は自殺や殺害…様々な犯罪も巻き込まれた。

 

俺は自分にできる範囲で犯罪者扱いされたやつらを援助した。

 

まあ、それでも過度の事をする奴らには怪盗になり色々したり、違った事情でいろんなとこ介入したお陰でルパンレッドとしての俺は指名手配犯…賞金は最近で2億を超えた。

 

まあ、こうして正体がばれていないのはおじさんのバックアップとノエルの隠蔽工作があるお陰だけどな。

 

―――~♪

 

お客か。

 

「いらっしゃいませ…おや。響と未来か」

 

「こんにちわ~ヒカルさん!!いつものスペシャルおやつ頂戴!!」

 

「こら、響。すみません…ヒカルさん」

 

「だいじょうぶだ未来、二人は大切な常連さんだからな」

 

来店してきたのは、立花響と小日向未来。

二人は中学時代から俺の店の常連客で、学校帰りにいつもおやつを食べにくる。

 

ちなみに二人はいま近くにある女子高、私立リディアン音楽院高等科1回生…ようするに高校一年生だ。

 

さて、デザート出来たし運ぶか。

 

「ほら、今日のスぺシャルデザートのチョコバナナパフェ、響はいつも通り生クリームマシマシだ」

 

「わーい!!この生クリームのマシマシ感!!美味し~♪」

 

「う~ん。濃厚な甘みとチョコのほのかな苦みがベストマッチしておいしいです」

 

「美味しくて何より…ではごゆっくり」

 

ちなみに俺は響とはルパンレッドとして二度顔を合わせている。

 

一回目はコンサート襲撃事件で、二回目は響が襲撃事件の生存者を殺人者扱いそしている奴らからちょいと守った時だ。

 

二度目は酷かった…響本人もそうだが響の家族も最悪な被害にあっていたからな…

 

家には「人殺し」「犯罪者」などの張り紙、そして毎回石を投げ込まれる毎日、正直人間があそこまで憎いとは思ったことはないな…まさに半分同族嫌悪(・・・・・・)ってやつだな。

 

でも、今では親友の未来やほかにできた友達と一緒に平和な暮らしができているみたいだ。

出来れば彼女たちには俺たちの世界へは巻き込みたくはないな…

 

「あ……今日ってツヴァイウィングのCDの発売日じゃぁぁぁぁぁん!!!!」

 

「あ、私も忘れてた!!」

 

突然二人は何かを思い出したかのように急いでデザートを食べすぐに完食した。

 

「ヒカルさんお会計1万円出しとくね!!おつりは明日取りに帰るから!!」

 

「とつぜんですみません!!では!!」

 

すると二人は急いで店を出ていった。

 

まったく、青春してるな二人は。

 

………………

 

っ…おっと考え込んでしまった。

さて、皿の片づけをしようか…

 

俺は二人の皿を片付けを始めるときだった。

 

《おーい!!ヒカル~!!》

 

「ん?どうしたグッティー」

 

突然グッティーがきた。

 

《ここの近くでノイズが発生しそうなんだ!!》

 

「ノイズか…いつもなら別にいいが…今回は近所となると話は別か………」

 

響と未来はCDを買いに行くって言ってた…たしかこの近くに大きなDVDとCDを売っている店があるからな…心配だ…

 

仕方ない…

 

「判ったグッティー。俺も準備しよう」

 

俺は早速店を早く締めいつもの怪盗の格好をしてグッティと共に出た。

 

 

ヒカル視点終了

 

 

 

~♪~

 

 

 

響視点

 

 

 

「はぁ…はぁ……」

 

私――立花響は今、小さい女の子と建物の会談を駆け上がっていた。

 

なぜ駆けあがっているのかというと、ツヴァイウィングの限定版CDを未来とかって帰り見ちで少しわからたあとにノイズ発生警報が発生…近くでノイズが発生し逃げ遅れた女の子を連れて逃げているところ…

 

けど…このまま逃げてるとすぐに追いつかれる…

 

「お姉ちゃん…グス」

 

ダメダメ!!マイナスなこと考えちゃダメ!!いまはこの子を守らないと!!

 

「大丈夫だよ!!お姉ちゃんが守ってあげるからね!!」

 

こうしてノイズから逃げていたが結局屋上に到達し八方塞がりになっちゃった…。

 

「お姉ちゃん…私死んじゃうの……グス…」

 

「大丈夫だよ…君は私が守るから…へいき、へっちゃら!!」

 

なんていってるけど…このままじゃどうすることもできない…

 

「・・・力があれば・・・」

 

・・・私がそう呟くと・・・

 

ドクン・・・

 

心臓のあたりから熱を感じる・・・

 

この心臓から伝わる熱は前にも感じたことがある…私を絶望から救った怪盗さんに会った時だ……

 

「うぐぁぁっぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

心臓のから背中に伝わるこの熱…痛い…苦しい…

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」

 

私の中を駆け巡る熱に意識が持ってかれそうになる!!

 

こんなところで苦しんでいる場合じゃない…!!

 

私はあの子を守らなくちゃいけない!!!

 

私がそう思った時……私の頭に一つの歌が流れる・・・この歌は…一体……

 

なんだか、歌えば……いや歌うしかないと思った……

 

なら歌ってやる!!この子を守れるのなら!!

 

「―――Balwisyall Nescell gungnir tronー」

 

「はぁ…はぁ……私わどうなったの…」

 

周りを確認すると先ほどまで私たちを囲んでいたノイズがいつの間にか消えていた。

 

そして、下を向くと水たまりがあり…私自身を確認してみると……

 

「な、なにこれぇぇぇ!!?」

 

何!?この姿!!

 

ぴっちりスーツに手や足にヘンナプロテクターをつけているし!!

なんか体のラインがはっきり出ていて恥ずかしい///

 

「おねぇちゃん、かっこいい…!」

 

「へ? そ、そうかな? って、そんなことよりも!」

 

近くにいたノイズが消えたと言っても、周りにはまだノイズは残っている!!

 

逃げるにはここを飛び降りるしかない!!

 

もし…格好に意味があるのなら…なんかしらのスーパー能力があるはず…たぶん!!

 

「君!!しっかり掴まってて! 逃げるよ!」

 

「うん!」

 

しっかりと女の子掴まってくれたのを確認して、跳ぶ。

 

ところが……

 

「うっひぁぁぁ!?こんなに跳ぶなんてきいてないし、想定外ぃぃぃぃ!?」

 

「きゃぁぁああ!」

 

着地、しかし痛みはない結構な高さだったのに…なんで?

 

と、思っていた、その時……

 

『まさか、あの時の嬢ちゃんがシンフォギアを纏うなんてな』

 

「え?し、シンフォギア?…あとこの声は……」

 

聞き覚えがある声の方向に顔を向けると、そこには……

 

そこには黒を基調としたスーツに赤色の模様とそして頭部はシルクハットを思わせるマスクを着けていた。

 

あの姿の人は私を二度も救ってくれた…私にとっての恩人の―――

 

「ルパン…レッドさん!?」

 

 

響視点終了

 

 

~♪~

 

 

三人称視点

 

とある地下にある司令施設…

そこには特異災害対策機動部二課という対ノイズの組織が今まさにノイズの発生に対処していた

 

「司令!!ノイズの反応をキャッチしました!」

 

「うむ、了子君、二人の準備は?」

 

「ばっちりよ!!奏ちゃんにも既にLinkerも投与済み!」

 

「そうか、藤尭、二人に反応した場所までのナビゲーションを頼む!」

 

「わかってますよ!」

 

と、会話していると

 

「司令!!緊急事態です!!新たなエネルギー反応をキャッチ…しかも、アウフヴァッヘン波形です!!照合開始します!!」

 

「なに!!照合急げ!!」

 

「了解!!…ッ!?これは!?」

 

と、その言葉が放たれると同時に、画面にとある文字が浮かぶ。

 

《GUNGNIR》

 

「ガングニールだとぉ!?」

 

ありえない反応の名前について叫ぶ。

 

「何ですって!?奏ちゃんはまだ到着していないはずよ!なぜガングニールの反応があるの!?」

 

了子と呼ばれた科学者のような人物も、想定外のことにたいし声を荒げる。

 

「それだけではありません!同時にルパンレッドの反応もキャッチしました!!」

 

さらにダメ押しでルパンレッドの感知される。

 

「あの怪盗までぇ!?くっ、弦十郎君!!新たなガングニールの反応もだけど、あの怪盗…ルパンレッドとの接触を優先させて!」

 

「あぁ!わかっているとも!聞いていたな二人とも!」

 

通信を介して聞いていた二人…ガングニールの奏者の奏と天羽々斬の奏者である風鳴翼も、内心驚いている。

 

〘聞いてたよ、旦那!〙

 

〘任せてください、今まで逃げられていた時とは違うということを証明してみせます!〙

 

一人はあの時のお礼を言うために意気込む奏。

もう一人は、親友を助けてもらった礼をするために逃がさないと心に決める翼。

 

二人はいままでもルパンレッドと接触する機会はあったが、寸でのところでいつも逃げられていた。

今度こそお礼を伝えるために…二人の意思は一致していつも以上に息がぴったりだった。

 

「任せたぞ、二人とも!!ルパンレッドは未知なる部分が多い…それにシンフォギアでもないのにノイズを倒せるあのシステム…解明できれば俺でも或いは…」

 

「そうね、解明できれば…」

 

「(まさかヒカル君がここで出てくるとはね…気をつけなよ……)」

 

ここに、誰も見ていない所で、怪しく目を光らす人物も一人。

そして、ヒカルを知る茶髪の人物。

 

各々が異なる気持ちで行動を開始する。

 

 

三人称視点終了

 

 

~♪~

 

 

ヒカル視点

 

 

正直今の俺は驚きで少し思考がまともに動いていなかった……

 

何せ…シンフォギアと同じエネルギーを感じたからいざ現場に行けば響がなぜかシンフォギアを纏っていた。

しかも天羽奏のガングニールにすごく酷似していた。

 

とりあえず…うじゃうじゃ集まってきた周りにいるノイズども片付けないとな…

 

『おい、そこの嬢ちゃん』

 

「は、はい!!ルパンレッドさん!!」

 

『とりあえずお前さんが纏っているやつはシンフォギアといってノイズに対抗できる手段みたいなものだ!!とりあえず戦わなくていいからそこにいる子供を守っとけ』

 

しかも、よりもよってツヴァイウィングの二人もシンフォギアを纏ってこちらに来ている…おそらく響のシンフォギアか俺を感知してきたに違いないな…

 

こんな状況ならここで響と子供を守って戦うのが先決だしな。

 

俺はレッドダイヤルファイターを外し、代わりにシザーダイヤルファイターを取り出しVSチェンジャ-にセット、ダイヤルを回し再びVSチェンジャ-を捻りトリガーを引く。

 

《シザー!!》

《9・6・3》

《怪盗ブースト!!!》

 

そして俺の左手にはシザーダイヤルファイターを模した盾のシザーシールド、背中にはブレードダイヤルファイターを模したブーメランのブレードブーメランという刃付きのブーメランが出現する。

 

『喰らいな』

 

俺は背中にあるブレードビーメランを右手に持ち、そのまま投擲し二つに分裂させ周囲のノイズを切り刻む。

 

響たちに襲い掛かってきたノイズはシザーシルドでガードしそのまま戻ってきたブレードビーメランで切り刻む。

 

その工程を何度か繰り返し周りにいるノイズは全滅させた。

 

俺はシザーを解除しレッドダイヤルファイターにセットしなおす。

 

とりあえず出現したノイズはこれで全滅か…。

 

さて…どうしようか……響が奏者になるなんて想定外だし……

 

俺が考えているときだった。

 

「やっと会えたな…ルパンレッド」

 

「こうして直に対面するのは数年ぶりだな」

 

やば…ツヴァイウィングの二人が来やがった……

 

極力、二課との連中接触は避けないとな……

 

俺が逃げようとしたときだった……

 

「「あの時…助けてくれてありがとうございます!!」」

 

『え?』

 

急に礼を言われた……

 

俺、あの二人に言われることしたか?

 

『なんだ、急に…俺はお前らに礼を言われることはした覚えはないぞ?』

 

「覚えてないのかよ…まあ説明すると数年前にコンサート襲撃でお前さんが助けてくれなければ私は死ぬところだったんだ…」

 

「そう、貴方があの時ノイズを引き受けてくれたから私の親友は死なずに済んだ…ありがとう…」

 

ああーあの時か……

 

『別に礼を言われることはない…俺はやりたいようにやった結果お前さんたちが助かったにすぎないんだからな。そんじゃ、此処にいる理由はないからじゃあな…二課の奏者のお二人さん…そして嬢ちゃんと響ちゃん。また逢う日まで…アデュー』

 

「ちょっと!?話はまだ…」

 

「そうだ!!我々にご同行…」

 

俺は二人の言葉を無視し、レッドダイヤルファイターに乗りこみ、この場を去った。

 

 

ヒカル視点終了

 

 

 

~♪~

 

 

 

三人称視点

 

ヒカル…もといルパンレッドが去った後…

 

残された者たちはそれぞれ話しあっていた。

 

「くっ、また逃げられたか…」

 

「まー気にすんなって翼…旦那、また逃げられちまった…すまないね。今からガングニール纏った子連れてくんだけどさ、その前に子供がいるから親のとこまで送ってやってくれないか?」

 

〘あぁ、了解した。至急手配させる。こちらで準備をしておく。なるべく早く来いよ〙

 

「わぁーてるって、さて、名前聞いてもいいか?」

 

「…へっ? あっ、立花響って言います! 響って呼んでください! あっ、今のは聞かなかったことに……は?」

 

「アッハッハッハ!翼、この子面白いぞ!」

 

「まったく奏は……」

 

「あぅぅ…」

 

笑う奏、あきれる翼、恥ずかしがる響。

先ほど緊迫した茎ががらりと変わっていた。

 

「とりあえず立花、と呼ばせてもらうが、このままここにいるのは気が詰まる。少し広いところに移動しないか?」

 

「はっ、はい! わかりました!」

 

 

変わって二課指令室

 

「また、ルパンレッドに逃げられたか…」

 

「そうみたいね、あの力…原理はどうなっているのかしら?」

 

「はは、研究者としての血が騒ぐのか?」  

 

「ええ、そうね。あの力を解析すれば、弦十郎君でもノイズと戦えるかも?」

 

「まあ、難しいだろうな。あの時からこちらと話をするつもりもないようだし」

 

ルパンレッドについて話す了子と弦十郎とよばれた体格の良い男。

 

「とりあえず、ルパンレッドの正体について本格的に調べる必要があるな…高尾君」

 

高尾と呼ばれた茶髪の男が弦十郎によばれ向かう。

 

「なんですか、指令」

 

「きみの捜査技術をかって君にルパンレッドの正体を追ってもらいたいのだがいいかな?」

 

「おやま、あの指名手配中のルパンレッドをですか?」

 

「ああ…さすがにこのまま出現時しか追いかけることができない状況はまずいと俺は踏んでいる…ぜひ国際警察ナンバーワンの潜入捜査官の君に頼みたい…君なら裏の世界にも顔が利くだろう」

 

「なるほど…わかりました。その司令受けさせてもらいます」

 

「ああ…頼んだよ。高尾ノエル(・・・・・)君」

 

こうして二課はルパンレッドの正体解明に本格的に動き出した。

 

しかし二課の職員は知らなかった…この高尾ノエルという男は二課にきたスパイだということに…

 

 

 




さてさて…ついに響ちゃん覚醒!!

この物語では原作とは違い響ちゃんにはある覚悟があります!

そして、響ちゃんとルパンレッドと昔に接触しています。その時の話は後の話で語ります。

そしてルナアタック編初っ端からノエル君登場!!さてどうなるのやら……


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予告状Ⅱ:響く覚悟

ヒカル視点

 

「おじさんちょっといいか?」

 

いま俺はあるところに電話をかけていた。

 

関係でいうところのおじさん…まあ、母さんの兄にあたる。

 

〘どうした、ヒカル?まあ、概ね立花響の件で俺に電話したのだろう?〙

 

「察してくれたならありがたい…おじさんの意見を聞きたい」

 

そう…俺がおじさんに電話している理由は響がシンフォギアを纏ったことに関してだ。

 

響は確かに奏者と接点はあるが二課の連中やフィーネとは接点はないはず…だが、この前の響がシンフォギアを纏った…。

しかも二課にスパイしに行っているノエルの情報によればあれはガングニール……本来なら天羽奏が纏っているシンフォギアのはず…

しかも響にガングニールが発現した原因が、数年前の事件で天羽奏の纏っていたシンフォギアの破片が心臓に刺さったままなのが原因らしい。

 

普通に怪我したかと思ったら…まさか心臓に残った破片がシンフォギアの破片なんて笑えない冗談だ。

 

ていうか、二課の指令がノエルに俺の調査を依頼って…まあ、ノエル曰く

 

―――〘僕の巧みな話術で乗り切って見せるよ♪〙

 

って言った足しまあ、大丈夫だろう。

 

〘俺たちとしては今のところ静観って感じだな……立花響は奏者としても特異中の特異ケース…下手に手をだしたらフィーネに感づかれるしな〙

 

「そうか…まあ、俺はいつも通り今はノイズ関連を片付けながら好きにやらせてもらうさ…あの野郎が出てくるまではな」

 

〘そうだな…我々の使命は奴に奪われたものを取り返すことだしな〙

 

「それじゃ…そちらで何かあったら連絡頼むわ」

 

〘了解だ…あんまし無茶するなよ?最近デストラに落ち着きがないからな…〙

 

「心配してくれてありがとな。まあ、近々そっちにも顔出すからデストラによろしくいっておいてくれよ」

 

〘礼には及ばないさ…()親友の息子(・・・・・)なんだからな〙

 

「ああ…それじゃあな。ドグラニオ(・・・・・)おじさん」

 

はぁ…それにしても響が奏者か……

 

あいつはあいつで抜けたところあるけど変なところで察しがいいからな……いつも以上に警戒しないといけないな…。

 

とりあえず今日は寝るか…。

 

 

ヒカル視点終了

 

 

~♪~

 

 

 

響視点

 

 

どうも響です……

 

今私は大変な状況に逢っています…

 

なんか、シンフォギアっていうものを纏って、私と同じような滑降した二人の女性に広い場所に案内されたら、突然黒塗りの車が来て、そこから黒服の人がわんさかきて手錠駆けられて、どこかに連行されています…

 

しかも、私と同じような恰好をした二人は、なんと大ファンのツヴァイウィングの二人の天羽奏さんと風鳴翼さん!!やったー響さん大勝利―!!ってよろこびたいけどこんな状況じゃ喜べない……

 

窓を見てるとなぜか車は私の通っている学校、私立リディアン音楽院についた。

 

「あのぉ…私ってどこに連れて行かれるんですか?」

 

「企業秘密ですよ」

 

なんか余計に不安になること聞いちゃったよ……

 

「いやーそれにしてもなんで私のガングニールと同じギアをこの子は纏ったのかな~?」

 

「たしかにそうだな…指令が言うには何か彼女に秘密があると予測していると聞いたぞ?」

 

なにやら奏さんと翼さんとふたりでなんだかすごい会話している…

内容はちんぷんかんぷんだけど……

 

「着きましたよ。」 

 

そう言い、私たちは車から降りる・・・そこは

 

「うわぁぁ・・・大きい・・・」

 

明らかに、小学生の少年とかがあこがれそうな地下施設の入口だった。

 

そして私は連れていかれるがまま地下施設に足を踏み入れました・・・

 

 

そして少し歩くと大きな扉があり、その扉をくぐると……

 

「「ようこそ!機動二課へ!」」

 

「え?え?」

 

なんか予想していた迎え方なんですけど!?

 

さっきまではやばい組織臭ぷんぷんだったのにいきなりホームパーティなかんじなんですけど!!

 

「はぁい、じゃあお近づきの印にツーショット写真を……」

 

「えぇ!?い、嫌ですよ!!手錠をしたままの写真なんて、きっと嫌というか黒歴史になりそうなんでいやです!!」

 

というかいかにも科学者ってかっこうしてるのにすごいフランクだなぁ……

 

「とりあえず、緒川。手錠取ってやれ」

 

「はい」

 

とりあえず手錠取ってもらえた~

 

「あいたたた……あ、ありがとうございます……」

 

「いえ、此方こそ失礼しました。」

 

「悪いね。」

 

「あ、いえ……えーっと、改めて……立花…」

 

「立花響君だろう?」

 

「え、なんで私の名前知ってるんですか!?」

 

「我々の情報収集能力を甘く見ないでもらおうか」

 

うわ~この人たちに個人情報漏れてる……

 

「あ、これあなたのカバンですよね」

 

「あ、ありがとうございます…」

 

どうしよう…なんかいろいろと状況が混じりすぎて頭がパンクしそうだよ~

 

とりあえず、落ち着こう……

 

 

「まあ、とりあえずだ…改めて自己紹介させてもらおう。俺は風鳴弦十郎。ここのトップをやらせてもらってる。」

 

「そして、私はデキる女と評判の櫻井了子よ。よろしくね?」

 

ガタイが凄い人が弦十郎さんで、フランクな科学者みたいなひとが櫻井了子さんか。

 

とりあえず…まずは私に何が起こったのかを聞かないと…

 

「あのぉ……結局、あの時私に起こった事って、いったいなんなんですか?」

 

「……それについてなんだけど、正確に知る為に少しばかりお願いがあるの。確度の高い予測は出来てるのだけど、確定では無いから身体検査を受けてもらうのと……今日の事は誰にも言わない事。お願いできるかしら?」

 

「えーっと……国家特別機密事項みたいなものですか?……とりあえずわかりました……」

 

「それじゃあ服脱いで♪」

 

「え……?」

 

なにこの人であって数分な人に服脱げとか……どうしよ~!!

 

「こら、了子…言い方言い方…」

 

「あ、ごめんなさいね。ちょっと検査したいから先勝の服に着替えってことよ」

 

な、なんだ…ってきりなんか改造人間にされるかと思ったよ…

 

「よーし!!それじゃあメディカルルームへレッツラゴー!!」

 

「ひゃぁぁぁぁ!?」

 

やっぱ不安だぁ……

 

 

響視点終了

 

 

 

~♪~

 

 

 

三人称視点

 

 

響がメディカルルームでフィ……了子に精密検査を受けている頃、それ以外の二課のメンバーは響について話し合っていた。

 

「さて…とりあえず響くんの今後についてだが……緒川、米国および国際警察からの干渉は?」

 

「いえ、今のところ目立った行動はみられません」

 

緒川と呼ばれた男が弦十郎に報告する。

 

「……ふぅ、とりあえず第一関門は突破ってことでいいか……。それにしてもまさか、響くんがガングニールを纏うとは…しかも原因があの時響を貫いた瓦礫がガングニールの破片だったとはな……現奏者の二人の意見は?」

 

「アタシも経過を聞いた時はビックリしたぜ…あのとき私のギアの破片があの時助けた嬢ちゃんの心臓に刺さったとはねぇ…」

 

「私も奏と同じです」

 

「そうか…とりあえず。今重要なのは響くんの今後だ…。我々の管轄外とはいえ彼女もまた聖遺物を起動しシンフォギアとして纏うことができる立派な奏者だ…俺の意見としては是非戦力に加わってもらいたいのだが……二人はどうだ?」

 

「アタシは本人の意思を尊重するね。奏者として戦うにしろ、日常に戻るにしろ彼女の意思を優先させるべきだと思ってる……翼はどうだい?」

 

「私は…反対の意見が強いです……戦力が増えるのはいいことですが、戦闘経験もないもないまだ大人にすらなっていない彼女を巻き込むのは危険だと思います」

 

「二人とも、もっともな意見だ…うむ……」

 

静まり返る指定室……

 

すると知れ室の扉が開き、ノエルが入ってきた。

 

「おや、指令に奏ちゃん翼ちゃん。それにみんな揃って何をしてるのかな?」

 

「ああ……ノエル君か。実はな……」

 

弦十郎は先ほどまでのできごとをノエルに説明した。

 

「なるほど…奏者として覚醒した響ちゃんをこのまま奏者として勧誘するか…それともいつも通りに日常に戻すかか…」

 

ノエルは様々な意見を聞き考える。

 

そして考えがまとまったか、話し始める。

 

「僕としては、響ちゃん戦力にれるのはありだと思うよ。実際彼女は奏者として覚醒した…戦力増強は此方としてもありがたい。……それに彼女は僕としても重要な人物だと思っているからね」

 

「重要な人物?」

 

二課が騒ぎ出す。

 

「なにせ、響ちゃんはルパンレッドの捜査のキーマンと踏んでいるからね」

 

「なに!?どういう事だ、ノエル」

 

「ウィ。実はルパンレッドがノイズの事件に深くかかわったのが二件。まずは数年前のライブ襲撃事件。そして今回の響ちゃんの奏者としての覚醒した時だ。なぜか、響ちゃんがノイズに関わったときに必ずルパンレッドがいた。これはルパンレッドが響ちゃんに対して何かしらの接点があるという裏付けになると思っているんだ」

 

「なるほど…その説明だとありそうな話だな」

 

「翼ちゃんはどういう意見かな?」

 

ノエルが翼に問う。

 

なぜノエルが翼に自分の意見の感想を聞こうとしたのかは、唯一響が奏者になることを反対した人物だからだ。

 

「………ノエルさんの意見を聞いても私はまだ反対の意思があります。……ですが、彼女に…立花響に命を賭して戦う覚悟があれが私は彼女の二課入りは賛成です」

 

「これで意見がまとまったな…。彼女…立花響の奏者…そして二課入りは彼女の意思と覚悟をはか決めるとする…皆、異論はないな」

 

「アタシははなからそのつもりだよ」

 

「異論はありません」

 

「僕もその方針で大丈夫だよ」

 

こうして二課の意見が纏まった……

 

後は響……彼女の意思次第である。

 

 

三人称視点終了

 

 

~♪~

 

 

響視点

 

 

 

「響ちゃんお疲れ~」

 

「お、おわったぁ……」

 

色々検査したけどなんかいろいろとしんどかったよ……

 

なんか了子さんにいろんなことされて…ああ…思い出すだけでなんかダメになりそう……

 

ちなみに、シンフォギアやノイズについて教えてもらった

私があの時纏った奴ってノイズに対抗できる手段だったんだ……

 

「響くんちょっといいかな?」

 

「はい?何でしょうか弦十郎さん」

 

検査が終わったと思ったら急に弦十郎さんに呼ばれた。

しかも、弦十郎さんの周りには翼さん奏さん…ここの施設の上みたいな人たちがいた。

 

「急で申し訳ないが、実は君を二課に…我々の組織に是非入ってもらえないだろうか?」

 

「私が…ですか?」

 

「うむ、君はノイズに対抗できる手段を持った数少ない奏者だ。その力、人々の為に役立ててはくれないだろうか?むろん君の意見は尊重するよ…いやだというなら今ままと同じ生活を送っても構わない」

 

ノイズに対抗できる手段は私が持っていることは了子さんから検査の時教えてくれた…。

 

たしかに…この力を人のために…ましてノイズか人を守れるなら喜んで受けたい……

それにノイズと戦う力を持ちノイズと戦っていれば私の人生の恩人……ルパンレッドさんにまた会えるかもしれないから…

 

けど…

 

「いいんですか?私は戦闘経験もないし、シンフォギアを覚醒させる前まではただの女子高校生だったんですよ……そんな私がいきなり入ってもそちらは大丈夫なんですか?」

 

「その点はぬかりない…ここにはシンフォギアのエキスパートが沢山いるからな…。戦い方も俺や緒川が教えてあげられるしな」

 

………

 

決めた

 

「私の力が誰かの助けになるんだったら私は戦います。私のこの力で大切な人をノイズから守れるなら…!!」

 

「その返事は賛成と受けとっていいかな?」

 

「はい!!この道が決して楽だとかかっこいいからとかで選んだわけじゃありません…もしかしたから死ぬかもしれない…けど、力を持っているのに私が死ぬよりも守りたい人が死んでいくのは嫌なんです!!だから覚悟はできています!!」

 

私の返事に驚いている二課のみんな。

 

あれ…私変なこと言ったけ?

 

「まさか、君が此処まで覚悟していたとはね……これは翼、一本取られたな!!」

 

「むぅ~奏のいじわる…。まか、奏の言う通りだ…立花響、貴方の覚悟しかとみせたもらったぞ」

 

はわわ!?なんか奏さんと翼さんに褒められた!

 

「はははっ!!この年でここまで肝が据わっているとは。砂金の若い者はすごいな!!」

 

「ええ感心しました。あ、私は緒川慎次(おがわしんじ)と申します。二課のエージェント兼ツヴァイウィングのマネージャをーやっています」

 

「あ、どうも」

 

なんかご丁寧に名刺をもらっちゃった。

 

「俺は藤尭朔也(ふじたかさくや)。おもにノイズ出現時のサポートオペレーターをやってるよ。よろしくな」

 

「私は友里あおい(ともさと あおい)。藤尭くんとおんなじサポートオペレーターをやっているわ。よろしくね響ちゃん」

 

「よろしくお願いします!!」

 

「それでは最後は僕かな?僕は高尾ノエル。国際警察の派遣要員として二課に転属してきた潜入捜査官だ。気軽にノエルって呼んでね。響ちゃんRavi de vous rencontrer~♪」

 

「らヴぃで?」

 

「Oh la la~すまないね。僕はフランスに長く居たんでね、ついフランス語が出ちゃったよ。最後の意味は”よろしく”だよ」

 

「は、はい。よろしくお願いします!!」

 

なんか面白い人だな~

 

どことなく雰囲気がヒカルさんに似てる感じがする。

 

「それでは立花響君…ようこそ、特異災害対策機動部二課へ」

 

こうして私は奏者になった。

 

ノイズから人々を守るため……そしてルパンレッドさんにもう一度会いちゃんとお礼を言うために。

 

 

あ…未来になんて説明しよう……。

 



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予告状Ⅲ:ネフシュタンの鎧

ヒカル視点

 

『チッ!また近くにノイズが出るとはな・・・・・ついてないぜ』

 

俺は今、この街に沸いたノイズどもを倒していた。

 

ここ最近、ノイズがこの周辺によく出没している。

 

俺や親父…ノエル意見としては、おそらくフィーネが本格介入を始めたって予測している。

 

『これでも喰らっとけ!!』

 

俺はサイクロンダイヤルファイターを取り出しVSチェンジャ-にセット、ダイヤルを回しトリガーを引く。

 

《サイクロン!!》

《3・1・9》

《怪盗ブースト!!!》

 

銃口から荒れ狂うサイクロンが発射され、ここ付近のノイズを一掃する。

 

『っつたく……最近のノイズは統率の取れた行動をする奴がちらほら出現しやがる……もしかして、フィーネの奴ソロモンの杖を使ってノイズを操っているのかよ』

 

俺が愚痴を漏らしているとノエルから通信が入った。

 

〘ヒカル君。今大丈夫かな?〙

 

『ああ、問題ない。そっちで何か進展があったのか?』

 

〘ああ…結構な問題だよ。この近くで響ちゃん含めた奏者三人と、ネフシュタインの鎧をまとったフィーネ側の奏者が絶賛交戦中だ。しかもネフシュタンの奏者ちゃんはソロモンの杖を所持している〙

 

おいおい…まじかよ……

 

『まじかよ…聖遺物のバーゲンセールじゃねぇか…。とりあえず俺もそちらに向かう』

 

〘そういうと思ったよ。交戦場所はここからちょっと離れた広い公園だ〙

 

『サンキュー、ノエル』

 

早く向かわないとな……

最悪ノエルが昨日造ってくれたこのコレクションを使うかもしれないな……

 

《ゲットセット!レディ?飛べ!飛べ!飛べ!》

《サ・サ・サ・サイクロン!!!》

 

俺はサイクロンダイヤルファイターに乗り込み奏者三人とネフシュタンの鎧の奏者二人の戦闘現場に向かった。

 

ヒカル視点終了

 

 

~♪~

 

 

翼視点

 

 

私―――風鳴翼は奏と共に、突如現れたネフシュタンの鎧の少女と戦っている

 

戦況は劣勢…奏の攻撃や私の攻撃が一切効かない……いやそらされる……

 

しかも、相手はソロモンの杖を所持しており、ノイズまで量産してきている。

 

「はははっ!!どうだ人気者のお二人さん!!だれもかれもが構ってくれると思ってんじゃねえよ!!」

 

後ろにいる立花はノイズによって拘束されて戦力外……

 

「ちっ!!あのネフシュタンの鎧の奴、いちいち癇に障る言い方するね……ぐっ……」

 

「奏!!」

 

奏が愚痴を漏らした途端、奏のギアが解除されてしまった……。

 

「時限式は此処までかよ…!?」

 

「ふっ…どうあら戦力がまた減ったようだな!!」

 

このままじゃ確実に倒される…!

 

いまこうして刃をふるえるのは私一人……

 

しかも、奴に攻撃しようが全てそらされる……

 

こうなったら……

 

「奏……ここから早く離れて」

 

「どういうことだ、翼?……まさか翼!?」

 

「奏の思っている通りだよ……」

 

私は立花響をノイズを数本放った小太刀でたおす。

 

「立花響!!奏を守ってくれ」

 

「え?どういうことですか翼さん…?」

 

「覚悟を決めたってことさ……奏を頼んだよ」

 

「はっ…!!なにをするか知らねぇがさっさとくたばり……ぐっ!?」

 

ネフシュタインの鎧の少女の動きが止まる

 

あの時私は立花響に放った小太刀と共に、ネフシュタンの鎧の少女の影に一本刺していた

 

 

―――影縫い

 

 

そして今は最も月光が輝いている…

 

「さぁ…月が覗いているうちに決着をつけましょう…」

 

「その顔……まさか歌うのか…絶唱を……!?」

 

その通りだ…ネフシュタンの鎧の少女。

 

私は立花響の方に向き刃を向ける

 

「立花響!!今からこの私…風鳴翼という防人の生きざま見せてあげる!!この生き様この姿しかと胸に焼き付けなさい!!…そして私の親友を…奏を頼んだわよ…」

 

「翼さん……」

 

「やめろー!!翼ぁぁぁぁ!!」

 

奏が私のもとに行こうとするが立花響が止めてくれる。

 

すまなないな…立花響。

 

「やらせるかよ!!好きに!!」

 

ネフシュタンの鎧の少女が影縫いに抗う……だがもう遅い

 

私は刃を天に掲げ歌う……絶唱を。

 

「―――Gatrandis babel ziggurat edenal」

 

私は掲げた刃を納刀しネフシュタンの鎧の少女に歩み寄る

 

「―――Emustolronzen fine el baral zizzl」

 

体がきしむ…

 

「くそ…!?動け!!」

 

「―――Gatrandis babel ziggurat edenal」

 

ネフシュタンの鎧の少女の顔と私の顔が近づく

 

軋みは先ほどより増幅している…だが、この痛み…この状況を打破できるなら受け入れよう…

 

「―――Emustolronzen fine el zizzl」

 

「ひぃ!?」

 

さぁ…喰らいなさい…防人の覚悟を!!!

 

―――ドゴォォォォォォン!!!!

 

私を中心にすさまじい力が解き放たれる……

 

だが、そんな中私に在る音が聞こえた……

 

―――ブロロロロロッ!!!

 

なぜか聞こえるヘリのメインロータ音……

 

『クソッ!!絶唱が発動しちまった!!』

 

《シザー!!》

《9・6・3》

《怪盗ブースト!!!》

 

そして、なぜか視界に移った、ルパンレッド。

 

その姿は大きな盾で奏と立花響を絶唱の余波から守っている姿だった。

 

貴方は…怪盗と言いながらも…また守ってくれたんですね…私の親友を………

 

 

翼視点終了

 

 

~♪~

 

 

三人称視点

 

翼が絶唱を放つ少し前、弦十郎と了子は奏者三人とネフシュタンの鎧の少女が戦っている現場に向かっていた。

 

「絶唱を歌うのね…翼ちゃん……」

 

「……っ」

 

二人はネフシュタンの鎧の少女が現れたと報告を聞いてから現場に急行していた。

 

なぜなら、ネフシュタンの鎧は数年前のライブで二課が無くした完全聖遺物。

それを確保するためだ。

 

―――ブロロロロロッ!!

 

すると弦十郎と了子が乗っていた車の上を通過する飛行物体がいた。

 

「な、なんだ今の音は!!ヘリか?」

 

「いえ、ヘリがノイズ出現時に飛ぶなんてありえないわ…確認してみるわ……あれは!?」

 

了子が車の窓を開け、音の正体を確認すると、車から上空50mに緑色のメインローター部に2つのプロペラを持つヘリコプター…そうルパンレッドがのるサイクロンダイヤルファイターだった。

 

「形がかなり違うけど…赤い戦闘機に共通するダイヤル部分が付いている飛行物体…あれはルパンレッドの新しい乗り物!?」

 

「くっ…!!こんな状況でルパンレッドが出現するとはな!」

 

「しかも飛んでる方角を計算すると目的地は私達と同じ場所だわ。しかも早い!!」

 

「ますいな…ちょっと飛ばすぞ了子!!」

 

「ええ!!」

 

 

三人称視点終了

 

 

 

~♪~

 

 

 

ヒカル視点

 

『ぐっ……ツ…この威力はやばかったな……』

 

俺は今、風鳴翼が発動した絶唱の余波を防いだ。

 

本来なら上空で傍観のつもりが、付近に響とギアを纏っていない天羽奏がいるじゃ話しが違う。

 

つぅ……それにしてもシザーで守ったとはいえ結構きつかった……

 

『おい、平気か二人とも』

 

「は、はい……」

 

「だ、大丈夫だ……」

 

とりあえず、翼の状況を……

 

「翼!!」

 

『お、おい……』

 

俺が風鳴翼の状況を確認しようとすると、天羽奏がさきに翼に近寄った。

 

それと、ここらに行く途中ですれ違った、二課の司令と…シンフォギアのエキスパート…いや、フィーネもご到着のようだ。

 

「やはり来ていたか…ルパンレッド!!…って今はそれどころじゃない…翼!!大丈夫か!」

 

「私とて…人類守護の役目を果たす防人…」

 

二課の司令の呼びかけにしゃべりながら振り向く翼……

 

翼の姿は壮絶なものだった…

 

ひびが目立つシンフォギア…両目口から湯水のようにあふれ出す血液……

 

「こんな…ところで…折れる剣じゃありません……」

 

そして糸が切れた人形のように倒れた。

 

「翼ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「翼さぁぁぁぁぁぁん!!!」

 

ちっ…折れてはねぇが、折れる寸前じゃねえかよ……!!

 

仕方ねぇな…こんな形でノエルの新作が役に立つとはな。

 

俺は倒れた風鳴翼のもとに向かう。

 

「ルパンレッド!!翼に何をするつもりだ!!」

 

立ちふさがる二課の司令。

 

『黙ってそこをどけ…こいつを助ける』

 

「そんな言葉信用できるとでも…」

 

『黙れ…ただ傍観してるだけしかできない無能に用はないんだよ』

 

「なんだその言い草は!!」

 

『無能じゃねか…こうしておまえの部下は瀕死の状態…部下もろくに守れない司令がないをほざいているんだよ……それに数年前のコンサート後のあの生存者連続自殺…お前らは何もせず傍観していたくせによ』

 

「くっ……それは…」

 

俺の言葉に言い返す言葉もない二課の司令…そして思うところがあるかのような天羽奏…そして響。

 

『何も言い返さないならどけ…早くしないとこいつは助からない』

 

俺は二課の司令を押しのけ、翼のもとに向かう。

 

そして翼のもとに向かうと俺はあるルパンコレクションンを取り出す。

 

救急車のを彷彿させるデザインで後部にトリガーが付いているルパンコレクションン。

 

名前をトリガーマシンメディック。

能力はありとあらゆる負傷、および病気の応急処置でできる。これは、ノエルが既存のルパンコレクションをVSチェンジャ-で使用できるよう改造したものだ。

 

俺はトリガーマシンメディックをVSチェンジャ-にセットこいつの能力を発動させる。

 

《メディックッ!!》

《怪盗ブースト!!!》

 

俺の左腕に赤と白の救急車カラーのボックスが装備されそこから治療器具のようなものが展開、その治療器具が風鳴翼の患部にあたり治療を始める。

 

すると、二課の司令が話しかけてきた。

 

「なぜ君は、仲間でもない翼を助けるんだ」

 

助ける理由か……

 

『ただのお節介だ…こいつは仲間を守るために命をとして絶唱を使った……それに感化されてお節介をしているだけだ』

 

「お節介か……」

 

さて、とりあえず出血と破損した臓器や筋肉、骨格の応急処置は終わらせた。

 

『応急処置は終わった…後はそちらさんの病院ですぐに本格的な治療をしな』

 

俺はメディックを解除し再びレッドダイヤルファイターに戻す。

 

「なぁ…ルパンレッドさんよ…翼は…翼は助かるのか……!?」

 

天羽奏が質問してきた。

 

『危ない部分の応急処置は施した。あとはあんたらの治療の腕前次第だ…』

 

「そうか…そうか…」

 

天羽奏は力が抜けたかのようにへたり込む。

 

『あとはあいつが無事に治るようにお前が祈ってやれ…大切な親友なんだろ』

 

「なぜあんたが私と翼が親友って知ってるのかは謎だけど…その助言有難くやらせてもらうぜ」

 

さて、とりあえずネフシュタンの鎧の女を探さないと……ってもう逃げてるか…

 

「ルパンレッドさん!!」

 

『あの時の嬢ちゃんか…奏者になったんだな…』

 

「は、はい…。けど私、何にもできなくて…それで翼さんが…」

 

響がすごく落ち込んでいる。

 

はぁ~。敵に塩を送るみたいでいやなんだが、見ているとむずがゆい……しかたないな。

 

『まあ、確かに風鳴翼が絶唱を使用したのはお前さんが確かに力量不足なのはある……だがな…絶唱を歌うことにしてのは風鳴翼…本人が覚悟して決めたことだ…お前と天羽奏を守るためにな…。それに今回の事を悔いるのはいい…だが悔いる前にまずは前に進め』

 

「え…?」

 

『つまりだ…お前が風鳴翼を守れるぐらいに強くなればいい話だ。ちがうか?』

 

「は、はい!!」

 

まったく…あのときから全く変わっていないな…

 

まぁ、そこが響のいいところかもな。

 

『その意気だ…それじゃ、二課の皆さん。アデュー』

 

俺はそのままレッドダイヤルファイターでこの場を去った。

 




さて、でましたオリジナルルパンコレクション!!

そのなもトリガーマシンメディック!!

形はトリガーマシンのモールドが入った救急車です。

能力はありとあらゆる負傷、および病気の応急処置が可能。しかしあくまでも応急処置なので本格的な治療は他で行わないといけない使用です。

では、皆さん、また次のあとがきで・・・アデュー♪


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予告状Ⅳ:デュランダル覚醒

翼視点

 

深い深い…青暗い海みたいな中に漂う私……。私…生きてる?

 

絶唱を放ったのに…生きてるか…

 

一体だれが……おじさまたちが迅速な治療を依頼したから…?

 

いや、意識を失う前でわかる…あの体の軋み…そして悲鳴……あれは今の治療でどうこうなる者じゃないなんて……

 

―――『黙ってそこをどけ…こいつを助ける』

 

なに?今の声は……

 

―――『ただのお節介だ…こいつは仲間を守るために命をとして絶唱を使った……それに感化されてお節介をしているだけだ』

 

お節介……

 

ああ…あの快盗か……

 

まさか、防人が怪盗に助けられたとは…

 

けど、何だろうか…悪い気はしない…なぜか彼に治療してもらった時の感触がわかってくる……

 

暖かい…とても暖かい…安心できる暖かさ……

 

けど、何故だろうか…どこか寂しい感じがする……

 

私が寂しんじゃない…彼から伝わる暖かさの中に寂しさを感じる…

 

「ふふっ……やっぱりあの子はお節介焼きね」

 

え?…誰かの声が聞こえる…。

 

誰…どこにいるの?

 

「あら、私の声が聞こえるのね。ほら此処よ」

 

その返答を聞いた途端、ある者がいた。

 

人の形をしてるけど、なぜかドレスと人と機械が混じったような見た目をした女性みたいな存在だ。

しかも肩に銀色…いやプラチナの箱みたいなのが付いている……

 

「ふふっ…まぁ、私は人ではないからね~」

 

では貴方は……

 

「それは言えないかな?まだあなたは私を知るにはある知識が欠けてるもの」

 

ある知識…

 

「まあ、そんなことより、まさか◇●#とかかわった人が来るなんてね」

 

え、だれと?

 

「おやま…まだあの子は正体を明かしていないのね。まあ、あの子らしいわね」

 

よくわからない……けどあの人を見てるとなぜか怪盗と妙に似ている感じがする。

 

「ありがと♪さて、そろそろお時間よ。貴方は親友が待つ世界に戻りなさい」

 

まて、まだ貴方にはなにも……

 

「ほら聞こえるでしょ?あなたを呼ぶ声が」

 

私を呼ぶ声…?

 

―――翼!!翼!!

 

この声は奏?

 

奏が私を呼んでるの?

 

「そうよ貴方の大切な親友。行き(生き)なさい…もうここには来ちゃだめよ♪だってここは……」

 

女の人が何かを言う前に私の意識を失った。

 

 

「ん……ここは……」

 

再び目覚めると私は見知らぬ天井があるところで寝ていた。

 

「先生、患者の意識が戻りました!!」

 

「よし、各部のメディカルチェックいそげ!!」

 

「はい!!」

 

そっか…私絶唱を使って…それで、治療されているんだ…

 

それにしても不思議な感覚だった。

 

まるでこの世界とは別の世界…私だけ時間がゆっくりと進んでいた世界……

 

そっか……私、人でも仕事でもないのに学校休んじゃったんだ……

 

皆勤賞は絶望的かな?

 

「翼!!」

 

私を呼ぶ声が聞こえた。

 

声の方に視線を向けると、涙ぐんだ奏が治療カプセルに顔をくっつけながら笑っていた。

 

ふふっ…おかしな顔…

 

けど奏らしいや…

 

それにしても、あの世界であったあの女性は一体……

 

 

翼視点終了

 

 

 

~♪~

 

 

 

響視点

 

 

「っはぁ~…朝からハードすぎますよ~」

 

「頼んだぞ、明日のチャンピョン」

 

私は今、師匠…二課の司令さん風鳴弦十郎さんに、戦い方を教えてもらっている。

 

内容は映画の戦い方を実際に再現したり、基礎体力、運動神経なんかを伸ばしたりしているんだ。

 

けっこうハードだけど私は強くならなくちゃいけない。

 

―――『だが悔いる前にまずは前に進め』

―――『つまりだ…お前が風鳴翼を守れるぐらいに強くなればいい話だ。ちがうか?』

 

ルパンレッドさんに言われた日から、私はこうして師匠に特訓してもらっている。

 

私が守りたい人を守るために…そしてあの日、絶望から私を救ってくれたお礼をちゃんとしたいから……

 

そういえば聞きたいことがあったんだ。

 

「自分から戦うと決めたことなんで今去れって感じがするんですが私や翼さんに頼らずともノイズを倒す手段はないんですか?外国とか…?」

 

師匠が答えてくれた。

 

「公式にはないな…。日本でもシンフォギアは完全機密事項として非公開だ」

 

「ひぇ~…私あんまり気にせず結構やらかしているところあったんだよな……」

 

するとあおいが話し始めた。

 

「そんな被害とかシンフォギアとかの情報隠ぺいも二課の仕事ですから」

 

「でも、時々かなりの無理を通すから、我々をよく思はない閣僚なんかがいる現状だ。特異災害対策機動部二課…略して突起物なんて揶揄されるほどにだ」

 

「情報隠蔽は上の指示なのに勝手よね……正直やりきれないわ……」

 

「しかも、国はノイズが片付いたらシンフォギアを外交のカードに使うつもりなんだろう…」

 

「そうね…シンフォギアは突如現れた技術と聖遺物の破片によって生み出された技術……どこの国もまねできないしね」

 

なんだかいろんな複雑な事情が絡んでいるんだなぁ……

 

あ、でも…

 

「でも、ルパンレッドさんは普通にノイズとか倒してましたけど?」

 

「残念ながらルパンレッドに関しては情報がわからな過ぎている……。どうゆう技術でノイズの通常物理法則下のエネルギーによる干渉をコントロールする位相差障壁を無効にしてノイズにダメージを与えていこともな……」

 

「ああ…我々二課がルパンレッドを最初に観測したのは当事者である響君もご存じの数年前のノイズによるコンサート襲撃事件。それから現れてはノイズを倒したりしている」

 

「あれ?でもなんでそんな良いことしてるのに、懸賞金なんて付いているんですか?」

 

「まぁ、それに関しては我々の不手際のせいだ……」

 

「もしかして、師匠がルパンレッドさんに言われていた」

 

「ああ…」

 

―――『無能じゃねか…こうしておまえの部下は瀕死の状態…部下もろくに守れない司令がないをほざいているんだよ……それに数年前のコンサート後のあの生存者連続自殺…お前らは何もせず傍観していたくせによ』

 

確かに…私もルパンレッドさんにはその件で救われたんだ……

 

「ルパンレッドは数年前の事件で風評被害にあった生存者を陥れる人たちを、ましてや殺そうとした民間人に攻撃している。まぁ殺してはいないが、それでも民間人に危害を加えた事にはこちらで隠蔽しようにも奴はすでに民間人の目に触れすぎた…だから正式に懸賞金が付いたってことだ」

 

なんか、色々と理不尽だな……

 

「正直俺としては、二課が処理すべき問題を形とやり方は違うが問題を軽減してくれた功労者ではある彼には感謝を述べたいところだ…だが立場の関係上、俺は奴をとらえなければならない立場だ…」

 

師匠もルパンレッドさんに助けられたのか……

 

「まぁ…彼のことはノエルに追わせている……奴は優秀な潜入捜査官だからな」

 

ああ…よくフランス語を使ってる人か。

 

とりあえず…今は強くなることだけ考えよう!!

 

がんばれ私!!

 

 

響視点終了

 

 

~♪~

 

 

 

ヒカル視点

 

「さて、ノエルの情報だと…」

 

俺は今、あるものを追っていた。

 

実は二課の連中がアビスで保管していた完全聖遺物であるデュランダルを別の場所へと保管するために護送計画を立案、それを実行しているところで俺はその護送車を追跡する予定だ。

 

この護送計画は二課の桜井了子……つまりフィーネが立案…つまりフィーネはデュランダルを我がものとするためにおそらく護送でネフシュタインの鎧の女に奪わせる算段なのだろう。

 

というかこの作戦の発端が広木威椎防衛大臣の暗殺…それが一番の原因だ。

おそらくは二課を保護している大臣をよく思わなかった米国政府とフィーネが組んで実行したのだろう。

 

奴らが組んでいるのはこちらでも前々から確認済みだしな。

 

全く趣味が悪い作戦だぜ。

 

―――ドゴォォォォン!!!

 

突然聞こえる爆発音。

 

確かあの方向はデュランダル護送ルートだった。

 

「っ!?まさかもう襲撃されたのかよ!!ちっ!!」

 

俺は急いで爆発音があった先に向かった。

 

到着すると案の定、危険地域にデュランダルを積んでいるフィーネの車がこけて盛大にスピンしていた。

 

しかも少し離れたところにのネフシュタンの鎧の女までいる。

 

《レッド!!》

《0・1・0 マスカレイズ!!!》

《怪盗チェンジ!!》

 

「怪盗チェンジ!!」

 

《♪~♪~♪ルパンレンジャ~♪》

 

俺はルパンレッドに怪盗チェンジし、すぐさまデュランダルが積んであった車に到着する。

 

すると、そこにはへたり込んでいる響と天羽奏、そしてノイズの攻撃を防いでいる桜井了子…いやフィーネがいた。

 

さすがのフィーネも完全聖遺物の話になるとなりふり構っていられないか。

 

まぁ、煙でフィーネがノイズに対抗しているのは二人にはちょうど見えない感じなっているから奴にとっては問題ないのだろう。

 

「まったく仕方ないわね…二人とも、貴方達がやりたいことを、やりたいようにやりなさい」

 

「はい…私戦います!!」

 

「アタシは最初からそのつもりさ!!」

 

すると二人は聖詠を歌い始めた。

 

「Balwisyall Nescell gungnir tron―――」

「Croitzal ronzell gungnir zizzl―――」

 

そして二人はシンフォギアを纏い周りのノイズと交戦しだした。

 

ノエルの報告によれば響はシンフォギアの攻撃の要であるアームドギアの形成に苦戦しているみたいだが。

 

「うわぁぁぁっ」

 

うわ、盛大にこけてんじゃねかよ……

 

「ヒールが邪魔!!」

 

すると響は自身のシンフォギアのヒールパーツをぶっ壊し、そしてノイズを殴って倒した。

 

なるほど…武器を形成できなきゃ殴るって算段か…たしかシンフォギアはノイズの浸食から守るバリアコーティング機能があるから当然か。

 

まっすぐな響らしい戦い方だ。

 

さて、ノイズとネフシュタンの鎧の女は二人に任せるか……

 

俺はやつと少し話してみるか。

 

俺は響と天羽奏の戦いを傍観している桜井了子のもとに行き、VSチェンジャ-の銃口を向ける。

 

「あらま、貴方は世間を騒がす怪盗さんじゃない~。そんな物騒なもの向けてこの聖遺物の最先端を知るできる女、桜井了子さんに何か用でもあるのかな?」

 

『はっ…猿芝居はよせよ。俺は知っているんだよこんな茶番劇起しやがって…。本性をだせよ桜井了子…いや、超先史文明期の巫女…フィーネさんよ』

 

俺がそういうと桜井了子…いやフィーネは眼鏡を取り瞳の色を変え鋭くさせる。

 

これがフィーネとしての姿か。

 

「ほう…二課ともかかわりのない貴様がどこで気付いた?」

 

『なにって、まあちょっとした情報源があるってことだよ…。それにそれ以外の情報も調査済みだ』

 

フィーネの表情が不機嫌になる。

 

「なるほど…貴様は未知の存在であり…シンフォギアを使わ無くてもノイズに干渉できる存在…流石と行ったところか…そうだ貴様にひとつ聞きたいことがる。貴様の目的は何だ?」

 

『俺の目的か?そうだなぁ……今のところはお前の目的をぶっ壊すところかな』

 

「つまり私に敵対するというのか?」

 

うお、殺気出してきたな。

 

『そりゃあ、テメェの個人的な恋愛事情でこの地球と月を終わらせてたまるかよ。というかお前が奴にフラれたのは何千年前の話だ?いい年してるんだからいい加減に引きずるのは止めろよ…すっごく迷惑』

 

「貴様を今ここで消してやろうか!!」

 

『やれるものならやってみやがれ』

 

俺とフィーネが完全な戦闘態勢に入った時だった。

 

 

―――バゴォンッ!!!シュルウルンッ!!!キィィィィンッ!!!

 

 

何かがぶち破れた音が発生し金属の振動音が鳴り響く。

 

「覚醒!?起動しただと!!」

 

フィーネがおどろく。

 

デュランダルが起動したってことかよ…!!

 

「ほう…あれが……」

 

っち!!ネフシュタンの鎧の女が取ろうとしやがる

 

『させるかよ…!!』

 

「それは、こちらの台詞だ!」

 

フィーネが妨害してきやがる!!

 

っちこのままフィーネの思い通りに……

 

俺が無理矢理デュランダルを取ろうと動き出そうとしたときだった。

 

「がはっ!?」

 

「取られてたまるかー!!!」

 

何と響がネフシュタンの鎧の女を吹っ飛ばし、そのままデュランダルを手に取った。

 

―――キィィーーーン……

 

なんだ今の感覚は!?

 

響がデュランダルを手にしたとたん妙な感覚に襲われた。

 

何かがおかしいと響の方を持ていると

 

「うぐぐ………っ」

 

響のようすが変だぞ!!

 

―――ギュィィィィンッ!!!

 

するとデュランダルから凄まじいエネルギーがあふれ出した。

 

そして、デュランダルは輝きを増し、まるで石の彫刻でできていたようなデュランダルが黄金の剣に変化した。

 

「まさか…此処に来て完全覚醒するとは!!!」

 

「い、一体何が起こってるんだ!?」

 

フィーネが喜んでいる当たり、デュランダルが完全覚醒したか!!

 

「くっ……そんなに力を見せびらかしたいか!!!」

 

ネフシュタンの鎧の女は所持しているソロモンの杖で、デュランダルを所持している響の周りにノイズを出現させる。

 

「グォアァァァッァァァァァァァッァァ!!!!!」

 

という響、暴走してやがる!!

完全聖遺物に意識を飲み込まれたか!!

 

そして響は躊躇なく輝きの増したデュランダルでこちらに切りかかってくる。

 

っち!!このままだと後ろの薬品タンクにあたってここ一帯が汚染地域になっちまう!!

 

あの攻撃を相殺するしかない!!

 

俺はVSチェンジャ-にルパンマグナムをセットしダイヤルを回す。

 

《ルパンフィーーバァァァァァーーッ!!!!》

《アン…ドゥ!…トロワァァァァァ!!!》

 

《~♪~♪~♪》

 

凄まじいエネルギーが銃口に収束し、巨大な銃弾と無数の銃弾を生成する。

 

『天羽奏、伏せてろ!!』

 

「え!?なんだかよくわかんないけどわかった!!」

 

ネフィリムの時は完全覚醒じゃなかったから自身があったが…今回はやばいな…

頼むぜ、ルパンマグナム!!

 

《イタダキ・ドッ・ドッ・ドッストラィィィクゥ!!!!》

 

―――ガギギギィィィィィィィィンッッ!!!!!!

 

デュランダルのエネルギーとルパンマグナムのイタダキ・ド・ド・ドストライクがぶつかる!!

 

―――ドゴォォォォォォォンンッ!!!!

 

凄まじい爆発が起こり吹き飛ばされそうになるが踏ん張る。

 

当たりに凄まじい砂塵と煙が舞う。

 

そして視界が晴れると、先ほどのデュランダルとルパンマグナムの必殺技のぶつかりで大半の施設はぶっ飛んだが、薬品タンクなどはかろうじて無事だった。

 

「これが完全覚醒したデュランダルの力か!!!」

 

フィーネの声が聞こえ、振り向くとギアを解除し気絶した響と、少し離れた場所で気絶していた天羽奏がいた。

 

『てめぇ…最初からこれが狙いだったのか』

 

「いいや…これには私も計算外だったよ。けどこの立花響が起したフォニックゲインでデュランダルが完全覚醒した!!これは思わぬ広いものだな」

 

『響を拉致する気か?』

 

「いいや、まだ彼女には二課でやってもらいたいことがあるのでな…だが、完全覚醒したデュランダルのエネルギーを相殺した貴様の力も想定外だったがな…。完全聖遺物を退けるその力…その技術どこで手に入れた?」

 

『はっ…お前に言うかよ。とりあえず予告してやる…お前の計画…ぶっ潰させてもらうぜ。それまでの間、アデュー』

 

俺はVSチェンジャ-にレッドダイヤルファイターにセットし直す。

 

《ゲットセット!レディ?飛べ!飛べ!飛べ!》

 

《ゴー!レ・レ・レ・レッド!!!》

 

そしてレッドダイヤルファイターを召喚、そのまま乗り込みこの場を去った。




今回はルパンレッドとフィーネの邂逅と翼と謎の人物の邂逅でした!!

決戦前にルパンレッドとフィーネを関わらせるために、どこで本格邂逅させようとお考えこの場面にしました!!

そして翼さんが深層意識の中であった人物は一体誰でしょうね~(・∀・)ニヤニヤ

ではまた次回のあとがきで~


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予告状Ⅴ:剣と友…怪盗の素顔

響視点

 

「はぁ…はぁ…」

 

今日は日曜日。

 

本来なら師匠と修行なんだけど、師匠は防衛大臣の葬式に行っているため今日は自主トレとしてリディアンの校庭を使って自主トレをしている。

 

この前…私はデュランダル手にし暴走してしまった……

 

別に制御できないことが怖いわけじゃない……けど、暴走したときよくわからない衝動にのまれて、躊躇いもなく人に剣を向けた事が怖かった…

 

私が暴走した際に理由は不明だけどルパンレッドさんが暴走した私の攻撃を相殺してくれたらしい。だけど施設はほぼ壊れちゃったみたいだけど、化学薬品や汚染部室を保存していたタンクなどには損傷はほぼなくて汚染被害とかもなかったら大丈夫だったみたい。

 

だけでなくど、私はルパンレッドさんに助けてもらってしまった……。

 

せっかく人を守れる力があるのに結局その力にのまれて守るおころか人を傷つけようとするところだった。

 

こんなとにならないように私はゴールで終わりなんてだめだ!!ゴールのその先に…もっと遠くへ進まなくちゃいけない!!

 

ルパンレッドさんに追いつくためにも!!遠くへ…遠くへ!!

 

 

 

日が経ち平日の放課後。

 

いつも通り未来と帰ろうとしたんだけど、緒川さんから翼さんのお見舞いを頼まれてしまった。

 

緒川さんは外せない用事があって奏さんはアーティスト活動みたいで、任されちゃった。

 

未来に買い物を誘われたけど、用事があるといって断た。

 

はぁ~なんでこうもタイミングかみ合わないのだろうか…やっぱ私って呪われているのかなぁ……

 

一応緒川さんから翼さんに会って騒がない人限定で、付き添は一人ぐらいなら連れて行っていいって聞いているけど……リディアンの皆全員騒ぎそうでだめだしなぁ……

 

どうしよ~!!

 

さすがに翼さんのお見舞いなんて一人じゃ無理だよぉ~!!

 

居ないかな~翼さんに会っても騒がない人でなおかつ、お見舞いの者を考えてくれる人は……

 

そういえば。今日はジュレって定休日だよね…

 

しかも、俗世に意外に疎いし…

全力土下座で頼んでみよう!!

 

 

響視点終了

 

 

~♪~

 

 

ヒカル視点

 

「いやー私のお願いを聞いてくれてありがとうございます!!」

 

「あ、あははは……響は常連客だからね…これぐらいのお願いなら大丈夫だよ……」

 

俺は今、響と一緒にリディアンの近くにある病院に来ていた。

 

なぜこうして俺が響と病院に来ているかというと…時間をさかのぼること20分前ので……

 

今日はジュレの定休日なのでいつも通り、奴ら(・・)とフィーネの情報を追うために出掛けようとしたとき、家のインターホンが鳴った。

 

誰かと思い玄関に行き扉を開けると、そこには真剣な顔をした響がいて第一声が

 

―――「私と付き合ってください!!!」

 

―――「いきなりどうしたんだ?響」

 

んで、話しを聞くと響はある時からツヴァイウィングの二人とそのマネージャーと縁ができて、今回過労で入院(本当の入院理由は知ってるけど)していて、そのお見舞いをお願いされたらしい。

 

むろん付き添いも連れて行っていいけどマネージャーから条件があって翼さんに会って騒がない人限定らしい。

 

未来は誘わなかったのか?といったら

 

―――「お見舞いいく理由で未来との買い物への誘いを断っちゃって…」

 

らしい。

 

まあ、常識的に考えて他を当てって欲しいし、なにより俺がルパンレッドって事隠してるからちょっと二課との人とあまり接触したくない。

そんで適当な理由で断ったんだけど、急に土下座して……

 

―――「ヒカルさんしか頼める人いないんです!!お願いします!!」

 

なんて言われた。

 

何度か断ったんだけど土下座したままてこでも動かなそうから俺がぽっきり折れて付き添いに行くことにしたよ。

 

しかも見舞いの品にうちにマカロンを何個か作ってほしいと言われて、ストックしていたマカロンを何個か響が買った…。

 

まあ、こんな感じで俺は付き添に行くことになったんだよな……。

特に下手なことをしなければ大丈夫だろう。

 

そして、風鳴翼がいる病室の前に着いた。

 

「すぅ~はぁ~。では失礼しま~す…」

 

響が病室の暗証番号を解除して病室に入る。

 

「翼さ…ん…え……まさか…そんな……」

 

持っていたカバンを落とす響。

なんか響の様子がおかしいな?

 

「どうした、風鳴翼になにかあったの…か…!?」

 

俺も病室を覗くとそこには物が散乱しまくった病室だった。

あら~これはひどい散らかしようだな。

 

そして、当の本人が響の後ろにいるし……

 

「そこで何をやっているの……?」

 

あきれたように響に話しかける風鳴翼。

 

ぱっと見、体調や体の傷なんかはほとんど治っているな。

 

流石ノエルの新作だな。

 

「大丈夫ですか翼さん!!本当に無事なんですか!?」

 

「はぁ~入院患者に無事を聞くってどういう事……」

 

まったく風鳴翼の言う通りだ…

 

なんで入院患者に無事を聞くのやら…

 

「だって、これは…!!」

 

響が翼のひどい散らかしよう病室を指で刺す。

 

「あ……」

 

「私この部屋を見た途端翼さんが誘拐されたのかと思って!!…それに二課の皆が外国が陰謀を企んでいるとかだろうって言ってたし!!」

 

「ん……////」

 

響の言葉に顔を赤くする風鳴翼。

 

ていうか、響は盛大な勘違いをして風鳴翼が誘拐されたと思っていたんだな……

まぁ、事前にそんな話聞いてたらそうなるか…

 

とりあえず響の勘違いを直さないと

 

「響…誘拐じゃない……察しな」

 

「え?…でも……ん?……あ、え~と……」

 

ようやく察したか。

 

まあ、そんな困難で風鳴翼の散らかった部屋を片付ける俺と響。

 

響が「一緒に翼さんの病室をキレイにしましょう!!」なんて言われたから断りづらくなって、こうして風鳴翼の病室の片づけを手伝っている。

 

流石に女性もの関係は響にやってもらい、俺はタオルとかTシャツとか男が触っても大丈夫な物片づけてる。

まあ、9割方終わって後は響が下着などを片付けるだけだ。

 

「もぅ…そんなのはいいから……」

 

「私、緒川さんにお見舞いを頼まれたんですよ?これぐらいやるのは当然です」

 

俺は響に半場強引に手伝わされたんだがな…。

 

でもこうして手伝っている現状…お節介焼きも身に染みすぎたな。

 

「私はその……こういう身の回りのことに気が回らなくて……」

 

「へぇ~意外ですね。翼さんってなんでもこなせるイメージがあったんですよね~」

 

響の一言に表情を暗くする翼。

 

「真実は逆ね…私は戦うことしか知らないのよ……家事の腕だって奏の方ができるし…普段の部屋の片付けも奏にやってもらっているしね…」

 

うお、まじかよ…正直俺も響と同じイメージだったな…

 

なんか天羽奏の方が、オッサンじみた生活してそうなイメージだったからな。

 

 

~そのころの天羽奏~

 

「へっくしゅっ!!!」

 

「大丈夫ですか奏さん?」

 

「大丈夫ですよ~。ってたく…だれかアタシの噂でもしてるのかね~」

 

~そのころの天羽奏・終~

 

 

「さて、片付け終わりました!!」

 

「あ、ありがとう…。立花響の付き添いの方もありがとうございます」

 

「まあ、乗り掛かった舟だしな…。さて、俺は席を外すよ。あとは女性同士仲良く会話しな。俺は先帰ってるからな」

 

そして俺は病室を去った。

 

 

さて、俺は今この街の商店街に来ているんだが…どうしようかな~。

 

今日はジュレの定休日だし、仕込みも明日やるのしか残っていないから……そうだ、響と未来が言っていた、お好み焼き屋さんでも行ってみようかな。

 

凄く美味しいお好み焼きって聞いているしな。

 

確かふらわーって言っていたな

 

そしてお好み焼き屋に着いた

 

う~ん…いい匂いだ

 

俺は店の暖簾をくぐり入店する。

 

「いらっしゃ~い。おや見ない顔だね?」

 

「あ、どうも。知人にこの店を教えてもらっていた仕事も休みですし来てみたんですよ……おや、未来じゃないか」

 

「あ、ヒカルさん…」

 

「おや、知り合いだったのかい?」

 

「はい、未来ともう一人の知人に教えてもていたんです」

 

「おやま、常連さんの紹介かぁ~それなら、おばちゃんサービスしちゃおうかな?注文はどうするんだい?」

 

「そうですね…それなら店主のオススメで」

 

「あいよ。好きな席座りな」

 

さて、未来あったのはいいが…なんだか浮かない顔をしているな…

 

まあ、大体は響関連だよなぁ……

おそらく、響ぎこちない形で未来にシンフォギアや二課の事を、うやむやにしてそうだしな。

 

俺は未来の一つ席が離れたところに座る。

 

「未来、浮かない顔してどうしたんだ?」

 

「え?そんな顔してましたか…」

 

「うちの常連ならだいたいわかるさ…もしかして響と何かあったんだろ?それにあまりご飯食べてないようだいしな」

 

「なんでそこまで……」

 

「まぁ…人っていうのはな腹が減っては戦ができぬ…みたいに、腹が減ってるといろんな考えや悩み…そんなことがマイナス方向に傾いて考えちゃうんだよな。そういった考えをしてる奴はたいてい未来のような表情をするのさ」

 

俺の言葉にうつむく未来。

 

「そうかもしれないですね…。私が響の事を考えず、ただ勝手に変な方向に思い込んでしまうんですよね…。でも、ちゃんと話せばきっと……」

 

ちゃんと話せばか…

 

「それはちょっと違うぞ未来」

 

「え?」

 

「親しき中にも礼儀あり…そう、たとえ親友の関係だろうが、家族の関係だろうが、恋仲の関係だろうが…誰にだって話したくない…もしくは秘密にしなきゃいけないこともある。たしかに未来は響の昔からの親友だ……けどな、さっき言った通り響にだって未来に言えないこともあるんだ」

 

「……」

 

「だからな…俺が言えることは一つだ……。相手の秘密を知ろうとするんじゃない…その秘密を隠していることを受け入れることも友達として必要なんじゃないかってな」

 

「秘密を隠すことを受け入れる……」

 

「まあ、俺は二人の今案で積み上げてきた関係を全て見てきたわけじゃないからな…ま、とりあえずは此処の店主のお好み焼きを食ってじっくり考えな」

 

「はい…」

 

 

そして、お好み焼きを食べ終わり会計を済ませ、店を出る…そして俺は未来をリディアンの寮まで送り届けている。

 

「ヒカルさん……」

 

「どうしたんだ?」

 

「私決めました……私は今の響を受け入れよと思います」

 

「それが未来の答えか?」

 

「はい…ヒカルさんの助言で私の頭の中でグルグル回っていた悩みが晴れました。私は今の響を…見守ろうと思います」

 

ふっ…響は最高の親友を持ったな。

 

まったく…こんな最高の親友を言い訳もなしにシンフォギアの事を黙っているなんて響も罪だな。

嘘でもいいから、何かし理由でも言えば未来もここまで悩む必要はなかったしな。

 

 

……ん?なにかこっちに来ているな…。

 

しかもこの感覚…ネフシュタンの鎧の女がいたときと感覚だ…

 

「どうしました?ヒカルさん。あ、響!!」

 

響?

 

未来が向いた方向を振り向くとそこには二課で支給される携帯で通話しながら走っている響がいた。

 

しかも、表情が硬い……まさか!?

 

「響~」

 

「おい、未来ちょっと待て!?」

 

「未来?ヒカルさん…?まってこっちに来ただめだ!!」

 

響が警告するが……

 

「お前はぁぁぁl!!!」

 

ッチ!!ネフシュタンの鎧の女が攻撃を仕掛けやがった!!

 

―――ドゴォォォォン!!

 

ネフシュタンの鎧の女の攻撃で地面がえぐれあたりに衝撃波が発生する。

 

「キャァァァァァ!!」

 

俺はとっさの勢いで未来の前に入り覆いかぶさりながら未来をネフシュタンの鎧の女から遠ざける。

 

「しまった!?あいつの他にもいたのか!!」

 

「大丈夫か!?未来!!」

 

「私は大丈夫です…ヒカルさん車が落ちてきて!!」

 

俺は上を見ると図法に先ほどの衝撃波で吹っ飛んだ車がこちらに落ちてきたのが見える。

 

っ!!響はとっさの出来事で聖詠うたっても間に合わねぇ!!

 

仕方ないな!!

 

俺はVSチェンジャ-を取り出しそのまま車に向かって連射、落ちてきた車を破壊する。

 

―――バゴォォン!!

 

車は木っ端みじんに吹き飛んだ。

幸い破片もこちらに届いていない…。

 

っち…この状況じゃ未来を連れ出して快盗チェンジするか…いや、ここで逃げても未来が危ない!!

 

しかも不幸か運がいいのか周辺の監視カメラは全壊…二課のカメラも来ていない…

 

けど、響がいる以上、二課にバレるのは時間の問題か。

まさか、こんなにも早く正体を明かさないといけないとはな…背に腹はかえれないってのはこのことかよ。

 

俺は未来の前に立ちVSチェンジャーを構える。

 

「おい、そこのネフシュタンの鎧の女…人の常連客に何してくれてるんだよ…」

 

「おまえ…何を!?その握っている銃…まさか!!」

 

「ああ…そのまさかだよ……」

 

俺は懐からレッドダイヤルファイターを取り出す。

 

「ヒカルさん…その銃、それにその赤い飛行機…まさか……」

 

「わりぃな響。話は後でする…だが今は奴の相手するのが先だ…だから待ってろ」

 

さて、今はネフシュタンの鎧の女を片付けないとな…。

 

すまないなおじさん…

 

「怪盗チェンジ!!」

 

俺は心の中でおじさんに謝り、VSチェンジャ-にレッドダイヤルファイターをセットする。

 

《レッド!!》

《0・1・0 マスカレイズ!!!》

《怪盗チェンジ!!》

 

俺はレッドダイヤルファイターをセットしたVSチェンジャ-の銃口を上に向けトリガーを引く。

 

《♪~♪~♪ルパンレンジャ~♪》

 

そして赤色のエネルギーが俺を包み、快盗スーツとなり俺はルパンレッドに怪盗チェンジした。

 

『世間を騒がす怪盗…ルパンレッド!!』

 

「ヒカルさんが…ルパンレッド……?」

 

そりゃぁ…驚くよな…。

 

けど、後悔はしていない…俺が隠れて未来を危険に晒すより、こうして怪盗チェンジしたほうが良い。

 

さて…

 

俺はネフシュタンの鎧の女に指を向けながら言い放つ。

 

『予告する…あんた計画…潰させてもらうぜ』



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予告状Ⅵ:翳り無き陽だまり…響く拳の撃槍

『予告する…あんたの計画…潰させてもらうぜ』

 

「っち…てめぇはすっこんでな!!私はそこの奴に用があるんだよ!!」

 

『はいそうですかって、怪盗が素直に従うとでも?ちょっくら、俺と遊ぼうぜ…フィーネの飼い犬さんよ』

 

とりあえず、今は二人からこの女を遠ざけないとな……

 

「いちいち癇に障る奴だな!!」

 

ネフシュタンの鎧の女は俺に向かって突起物が付いた鞭で攻撃してきた。

 

『ようやく、やる気になったか』

 

俺は牽制するかのようにネフシュタンの鎧の女に銃撃戦を仕掛ける。

 

「ちょこざいな!」

 

降りかかる鞭をVSチェンジャ-で弾き攻撃をしのぐ。

 

奴の鞭は二本…軌道さえ読めば銃撃で簡単にしのぐことは容易い。

 

俺はネフシュタンの鎧の女を相手にしながら響と未来の二人に話しかける。

 

『こいつは俺が抑えとく…。未来、響にお前の決めたことを話しな。そして響…未来の話を聞いて、どうするか自分で決めな』

 

「え…どういういこと?」

 

響はいまいち俺の言葉がわかっていないようだが未来には伝わったか、返事をする。

 

「わかりました!!」

 

『そんじゃ、俺らは場所を変えようか』

 

俺はトリガーマシンクレーンを取り出し、VSチェンジャ-にセット。

 

《クレーンッ!!》

《怪盗ブースト!!!》

 

トリガーを引くとリガーマシンクレーンを模したクレーンバズーカが右腕と一体化する。

 

『そぉら!!』

 

「な、なんだ!?」

 

俺はそのままクレーンバズーカのワイヤー伸ばし、フック部分でネフシュタンの鎧の女を拘束する。

 

『そんじゃ、俺らは別の場所に強制移動だ!!…おらぁ!!』

 

「うわ!?キャァァァァァァァァァァ!!???」

 

俺は拘束したネフシュタンの鎧の女を市街地から海岸沿いの山奥の方角にぶん投げた。

 

すかさずクレーンバズーカを解除し俺はネフシュタインの鎧の女を投げたほうへ移動する。

 

 

ヒカル視点終了

 

 

~♪~

 

 

響視点

 

 

一体何がどうなっているの!?

 

ネフシュタンの鎧の反応があると師匠から聞いて、反応があった現場に急行してみたら、未来とヒカルさんが避難警報が出ているのに普通に歩いていて…。

しかもあのネフシュタインの鎧の娘も襲ってと思ったら、今度はヒカルさんがルパンレッドさんになって……

 

あああー!!!状況が色々ありすぎて、なんかわけわかんないよー!!

 

「響、落ち着いて…」

 

「でも、未来!!ヒカルさんがルパンレッドに!?」

 

「こら、響!!」

 

「むぐぅ!?」

 

慌てる私に未来が突然、私の鼻をつまんできた。

 

なんか、判らないけど落ち着く………

 

「落ち着いた?」

 

「う、うん…ごめん未来」

 

私が落ち着いたのを見ると未来が真剣な眼差しで私をみて話す。

 

「あのね響。響は私に何か秘密にしてるでしょ」

 

「え!?いや~そのぉ~なんもナイデスヨ~」

 

「ほら、響は隠し事や秘密を指摘されると、すぐ片言になるよ?」

 

え?そうなの!!

 

「いままで私の約束を断る時や、なにか一人で考え込んでるときとか、いっつもそう」

 

うぅ…未来にそこまで見抜かれてるなんて……

 

「まあ、最初はね…そんな響の秘密や隠し事なんかを、ちゃんと打ち明けてほしいな~って思ってたの。だって昔は私達に秘密や隠し事なんてなかったじゃん?」

 

「そ、そうだね……」

 

「けどね…今は違うよ」

 

「え……?」

 

「親しき中にも礼儀ありっていう言葉があってね。どんなに親しい関係でも、人は人に隠し事したいこともあるし仲がいいからって全てが許されるわけじゃない……だからね、私は響がなんで修行!!って置手紙で学校を急に休んでも、夜中に急に外出することも…急な用事ができて、すぐいなくなっちゃうのも…私は響がどこで頑張ってるから心の中で応援しようって決めたの」

 

未来…そんなことを……

 

「だから、響が私に隠してることは聞かないし、詮索もしないよ…。私は響のしたいことを全力で応援するから」

 

私はなんてバカなんだろう……

 

こんな最高の友達をこんなにも心配させて……挙句の果てには私の隠し事に巻き込まれてるのに、未来は私を応援してくれるといってくれた。

 

「こらこら、泣かないの。響は泣き顔じゃなくて笑顔が一番似合うよ」

 

「未来う゛~」

 

私は泣きながら未来に抱き付く。

 

「ごめんね~!!どうしても隠さなきゃいけないことだったから~!!」

 

「はいはい…わかってるよ。けど、隠すならそれなりの言い訳とかまともな嘘とか言って欲しかったよ?」

 

「ごめんね~」

 

そして私が泣き終える。

 

「いや~なんか存分に泣いたら色々とすっきりしたよ」

 

「それは良かった。で、これからどうするの?響。ルパンレッドさんが私達のためにあの不思議な女の子を足止めしているわけだけど」

 

「あ、そうだった!!」

 

私の此処に来た本来の目的がネフシュタンの鎧の女の子ところに行くことだったんだ……。

 

けど…ルパンレッドさんがヒカルさん……

 

「行ってあげなよ、響」

 

「え、未来?」

 

「響にはあの不思議な恰好をした人やルパンレッドさん…いや、ヒカルさんに何かできることがあるんでしょ?」

 

「う、うん!!そうだね。よし!!」

 

今は私ができることを精一杯やる!!

 

それに、もう未来は察しているみたいだし隠すことはもうやめにしよ!!

 

「未来…ちょっと見てもらいたものがるんだ」

 

「何?響」

 

ちょっと離れてて。

 

私は未来が離れたのを確認し、詠う…未来にもう一つの私を見せるために。

 

「Balwisyall Nescell gungnir tron―――」

 

聖詠と共に私の服が分解され、代わりに私の体にシンフォギアが纏う。

 

「響なの?」

 

私のギア装着状態に驚く未来。

 

「うん、未来。これはシンフォギアって言ってね、ノイズから人を守る力…いままで私がどこかへ出かけていたのも…修行していたのも、ノイズを倒しに行ってたり、この力をもっと扱えるように修行していたんだ」

 

私の言葉に驚く未来。

 

けど

 

「響らしいや」

 

っと言いながら、すぐに笑顔になった。

 

「んじゃ、行ってくるね」

 

「うん。それにヒカルさんにも色々と聞きたいことがあるしね」

 

「そうだね!!」

 

私はそん場からジャンプをして移動する。

 

すると師匠から連絡が入った

 

〘響!!大丈夫か!?〙

 

「はい、師匠!!少し立て込んだことがあって連絡が遅れました!!それで、ネフシュタンの鎧の女の子とヒカ……ルパンレッドさんは、どこにいますか!!」

 

「いま、海岸沿いの山岳方面で戦闘中だ。急いで急行してくれ!!」

 

「了解です!!」

 

そして私はヒカルさんとネフシュタンの鎧の女の子もとに向かった

 

 

響視点終了

 

 

 

~♪~

 

 

 

ヒカル視点

 

 

「っち…さっきから攻撃をそらしてるだけで反撃してこないとか舐めてんのか!!」

 

『反撃も何も、俺はただあいつを待ってるだけだって、さっきも言っただろう』

 

俺はネフシュタンの鎧の女の攻撃を避けながらシザーダイヤルファイターを取り出しVSチェンジャ-にセットする。

 

《シザー!!》

《9・6・3》

《怪盗ブースト!!!》

 

そして左腕にシザーシールドを構えネフシュタンの鎧による鞭攻撃を弾く。

 

「っち!!さっきからお前邪魔なんだよ!!」

 

『そんなに怒るなよ。そのせいで動きが単調で余裕で防御できるぜ?それに、あんたの本来の目的(ターゲット)が来たみたいだしな』

 

すると俺の背後にシンフォギアを纏った響が降りてきた。

 

『どうやら、未来とは話はついたようだな』

 

「はい!!。というか、今度はひ…ルパンレッドさんに話があるんで覚悟してくださいよ!!」

 

『はいはい…。よっと』

 

俺はネフシュタンの鎧の鞭をシザーシールドで強めに弾き、響の横に立つ。

 

「ようやく、来たか。どんくせぇにしては、いいタイミングでのご登場だな」

 

「どんくさいって名前じゃない!!」

 

え、言うところそこかよ!?

 

「私は立花響15歳。誕生日は9月13日で血液型はO型!!身長はこの間の測定では157㎝!!体重は……男の人がいるから話せない////!!」

 

いやいや、まず戦闘中に自己紹介話すもんじゃないだろ!?

 

「趣味は人助けで、好きなものはご飯&ご飯とジュレの料理全部!!」

 

ありがとうございます……

ていうか、本人目の前にして言うのやめてくない!!

 

敵さん知らなくても割と恥ずかしくなってきた…。

 

「彼氏いない歴は年齢と同じ!!気になっている人はいるけどね////!!」

 

おいおい…なに悲しいこと言ってるんだよ……

 

「なにをとちくるってるんだ?お前……」

 

いや、俺も敵だったら同じこと言うだろうな……

 

「私達はノイズと違って言葉が通じるから、ちゃんと話したい!!」

 

「なにを悠長に言ってやがるんだよ!!」

 

再びネフシュタンの鎧の女が、俺と響にむかって鞭をふるい攻撃してきた。

 

―――ガィキィン!!

 

俺はシザーシールドで防ぎ響はジャンプして避けた。

中々いい回避じゃないか。

 

そうとう修行したみたいだな。

 

「私達は戦っちゃダメなんだ!!だって私たちは事がが通じる―――」

 

「うるせぇ!!」

 

響が言っている途中でそれを遮るかのように叫ぶネフシュタンの鎧の女。

 

「分かり合えるかよ…人間同士が……そんな風にできてるものか!!……本当に、気に入らねぇ、気に入らねぇ!

気に入らねぇ!!気に入らねぇんだよ!!判っちゃいないことを知った風にしゃべる、お前がくそ気に入らねぇ!!」

 

あの叫び、そして気迫…。

バイザー越しでもわかる怒りの表情。

 

あいつの過去や事情に何か関連してるのか?

それに人間同士が分かり合えない……おそらく戦争に関連している誰かだろう…

 

まざか、フィーネの奴…!

 

「もううんざりだ!!お前を引きずってこいと言われたが、もうどうでもいい!!今度こそお前をぶった押して、てめぇの全てを踏みにじってやる!!」

 

「私だって、ただでやられないよ!」

 

するとネフシュタンの鎧の女は飛びネフシュタインの鎧の鞭の先端に黒と白が混じった球状のエネルギーを形成する。

 

「喰らいな!!」

 

~♪〔NIRVANA GEDON〕♪~

 

『危ない!!』

 

―――ギガガガガガガッ!!!

 

「ひか……ルパンレッドさん!?」

 

「っち!!邪魔すんじゃねぇよ!!もってけダブルだ!!」

 

もう一発来るのか!

 

俺は足を踏ん張り、もう一発目を受け止める。

 

―――ドガァン!!

 

当たりに砂塵が舞う。

 

『おい、響大丈夫……』

 

「はぁぁぁぁぁ~!!」

 

響の無事を確認するために後ろに振り向くと、響が両手でシンフォギアのエネルギーを集めていた。

 

もしかしてノエルの報告にあった、シンフォギアのエネルギーを固定化して武器を形成する奴か!

 

しかし…

 

―――ドゴォン!!

 

ギアのエネルギーの形成に失敗したのか固定しようとしたエネルギーが暴発してしまった。

どうやら、この前の殴ったりけったりしたのは、まだシンフォギアのエネルギーを固定できていないから殴っていたのか。

 

今度は片手にシンフォギアのエネルギーを出現させる響。

そしてそのエネルギーを握りつぶした。

 

なるほど……シンフォギアのエネルギーを固定できないなら、固定できない分のエネルギーを直接相手にぶつける感じとみた。

 

「させるかよ!!」

 

響の異変に気付いたネフシュタンの鎧の女は鞭で攻撃してきた…すると響が俺に声をかけた。

 

「ルパンレッドさん、避けてください!!」

 

『え?…っつたく!!』

 

俺は響のとっさの指示に体が動き避けた。

 

 

ヒカル視点終了

 

 

~♪~

 

 

響視点

 

 

「ルパンレッドさん、避けてください!!」

 

私はあることを実行するために盾になってくれいるルパンレッドさん、に避けてという。

 

そしてルパンレッドさんは避けてくれてネフシュタンの鎧の女の子が放った鞭に攻撃が私に襲う。

 

だが私はそれを…

 

―――ガキィン

 

掴んだ。

 

今の私じゃギアの力を翼さんや奏さんのように固定できない…。

 

だけど、エネルギーはあるんだ…だから、そのエネルギーを直接相手にぶつければいい!!

 

イメージ派は…

 

雷を…握りつぶすように!!!!

 

私は攻撃のイメージを固めながら掴んだ鞭を自分の方に引っ張り、ネフシュタンの鎧の女の子を私のところに引っ張る。

 

そして私は鞭を離し、ネフシュタンの鎧の女の子に最速で近づくイメージをしながら走ると、腰のリボン部分がなんかブースターみたいになって速度が上がる。

 

これならいける!!

 

最速で…最短でッ!真っすぐに!!一直線に!!この胸の響きを……この気持ちを伝えるためにィィィィッ!!!!!!

 

私は夢中でネフシュタンの鎧の女に接近し、そして鳩尾を殴る!!

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!」

 

そしていつの間にかスライドしていた腕のギアが、追い打ちをかけるように、元に戻る!!

 

―――ドゴォォォン!!!

 

私の攻撃でちょっと離れたコンクリート壁にめり込むネフシュタンの鎧の女の子。

 

そのまま私も吹っ飛んでいった方向へと歩いた。

 

響視点終了

 




文才が欲しいです…!!

あとがき、以上!!


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予告状Ⅶ:雪の音が鳴る魔弓

今回は視点がよく変わります


ネフシュタンの鎧の女視点

 

私―――雪音クリスはフィーネの命令で融合奨励1号である立花響って自ら名乗ったどんくさい奴をぶちのめそうとしたが、逆に追い詰められている……

 

あいつ…ギアのエネルギーを固定出来ないからって、そのまま相手にぶつけるとかどんな無理筋な力の使い方してやがる……

 

しかも、この威力前回絶唱を放った女のパワーにも匹敵するほどだ…。

 

―――ギチチチチッ!!!

 

っち!!鎧は再生するために私を食おうとしやがる!!

早く鎧に食い破られる前にカタをつけないとマズイ…

 

私は再び、目のまえの融合症例に向くと奴は目を閉じてやがった…!!

 

あいつは…私を馬鹿にしてるのかよ…!!

 

「バカにしてるのかよ!!」

 

この私を―――

 

「この、雪音クリスを!!!」

 

 

クリス視点終了

 

 

 

~♪~

 

 

 

ヒカル視点

 

 

「この、雪音クリスを!!!」

 

うわー…あいつ自分で正体バラしちゃったよ……

 

あれほど、響に言っていたのに、こいつも大概だな。

 

「そっか…クリスちゃんっていうんだ…。ねぇ、クリスちゃん。戦うのは止めようよ……私達はノイズと違って話せる。話しあえばきっと分かり合えるんだよ!!だって…私達同じ人間だもの!!」

 

響…お目に敵の心情を察しろなんて無理は言わないが、今の奴には…雪音クリスには怒らせる一方の発言だぞ。

 

俺が先ほど思ったように雪音クリスは、からだを震えさせる。

 

「臭いんだよ…!!嘘くせぇ…青くせぇ…!!」

 

すると、雪音クリスは怒りをぶつけるように響に殴りかかる。

 

『好きにさせるかよ』

 

俺は雪音クリスに銃撃する。

 

「っち!!…ぐっ…」

 

俺は雪音クリスの苦悶する。

やはりネフシュタインの鎧が再生するたびに雪音クリスの肉体は食われている…。

 

これもノエルの情報通りだ。

 

想定してたより少しえぐいやり方をしてるな…フィーネの奴。

 

「っく…吹っ飛べ!!アーマーパージだ!!!!」

 

すると雪音クリスは形成が不利になって、自暴自棄にでもなったかネフシュタンの鎧を散弾のように吹っ飛ばしやがった!!

 

『っち正気かよ!!』

 

俺は響を抱えネフシュタンの鎧の破片が飛んでこない位置に移動した。

 

『大丈夫か?響』

 

「は、はい……」

 

俺が響を降ろした瞬間だった―――

やはり聖詠か!

 

俺は雪音クリスが聖詠を歌いきる前にあるもの(・・・・)を奴に向かって投げた

 

―――Killiter Ichaival tron

 

「この詠って……」

 

『ああ…聖詠。シンフォギアを起動させる詠』

 

しかも聖詠の歌詞にイチイバル…まさか、奴が持っていてしかも奏者とはな…。

 

「見せてやる…イチイバルの力を!!」

 

そして雪音クリスはイチイバルを纏った姿でそこにいた。

 

あの聖遺物は確か遠距離に長けていたな…

さっきほどの、響の戦い方を見る限り今の響じゃ相性最悪だな…。

 

「詠わせたな…私に歌を歌わせたな!!…いいかよく聞け、私は歌が大っ嫌いなんだよ!!」

 

「歌が嫌い…?」

 

そして雪音クリスは腕の装甲をボウガンのような形状の武器に変させこちらに攻撃してきた。

 

『響!!戦闘中にぼさっとしてるんじぇねぇ!!』

 

俺は飛んできた光弾をVSチェンジャ-を回転させながらすべて撃ち落とす。

 

「っち!!またお前かよ!!邪魔すんな!!」

 

『嫌だね…。俺は俺のやりたいようにやる主義なんでな』

 

「ちょこざいな!!」

 

そして再び銃撃してくる雪音クリス。

 

『ホーミング機能付きの光弾か…残念ながら狙いが明確なら、お前さんの銃撃なんて撃ち落とせるぜ?』

 

「ほう…それならこれはどうだ!!」

 

~♪〔BILLION MAIDEN〕♪~

 

すると雪音クリスが持っていたボウガンが変形し四門のガトリングガンになる。

 

『今度はガトリングかよ』

 

《シザー!!》

《9・6・3》

《怪盗ブースト!!!》

 

流石にガトリング砲の連射はVSチェンジャ-の連射力じゃ落としきれないので、VSチェンジャ-にシザーダイヤルファイターをセットし、そのまま左腕に出現したシザーシールドで攻撃を防ぐ。

 

「っち!!……なら、その盾を迂回してテメェに叩き込んでやる!!!」

 

~♪〔MEGA DETH PARTY〕♪~

 

今度は腰のアーマーからミサイルかよ!!

 

『本当っ、シンフォギアは何でもありだな!!』

 

背中のブレードビーメランに俺の(・・)力を籠め、四本に分裂させ、降りかかるミサイルを落としていく。

 

「言うて、てめぇも何でもありじゃねえか!!」

 

対峙する、俺とシンフォギアをまとった雪音クリス。

 

すると―――

 

「大丈夫か、立花!!」

 

「増援に来たぜ!!」

 

遅れながら、天羽々斬とガングニールをまとった風鳴翼と天羽奏が来た。

 

「は、はい!!私は大丈夫ですが…クリスちゃんとルパンレッドさんが……」

 

緊迫するこの場……

 

すると―――

 

―――ギュィィィンッ!!

 

鳥形ノイズの群れが突然現れ自身を回転、そのまま雪音クリスのガトリング砲を打ち砕く。

 

「なっ!?」

 

そして続けて、もう一体が雪音クリスを貫こうとする。

 

『っち!!させるかよ!』

 

俺はすかさずブレードビーメランで雪音クリスを襲うとしたノイズを切り裂く。

 

なぜ、ノイズはフィーネの部下である雪音クリスを襲った?

 

俺はシザーを解除し、自身の感覚を研ぎ澄まあたりを探る……。いた、この場にいないが少し離れたところにいる奴がいた。

 

「お前…なんで私を助けた!!」

 

『ちょっとしたお節介だ。それに招かれざる客もいる様だしな』

 

〘あらあら…私を探るとは。さすが悪名轟く怪盗だこと〙

 

俺の発言で奴…フィーネがこちらに語り掛ける。

 

「フィーネ!?なんでここに!!」

 

〘クリス。貴方は私の命じたこともろくにできないなんて、どこまで私を失望させれば気が済むのかしら?〙

 

そして、俺たちのところに来るフィーネ。

その姿は黒コートに黒い帽子、そしてサングラス。

しかも方手にはソロモンの杖。

 

すると、クリスは響を指さしながら言い放つ

 

「戦争の火種ぐらい、こいつ無しでも私が消してやる!!そうすればあんたの言った、呪いが消えてバラバラになった世界は元に戻るんだろう!!」

 

やはり、雪音クリスは戦争によって何かを失った口か。

 

〘ふぅ~。もうあなた用済みだわ…〙

 

「な、なんだよそれ!!」

 

するとフィーネはソロモンの杖を持っていない方の手を輝かせる。

そして雪音クリスがばらばらにしたネフシュタンの鎧が粒子となってフィーネのもとに集い収束した。

 

さらにフィーネは、ソロモンの杖を操り、後ろにいる響たちをノイズで攻撃し始める。

 

「なんの!!」

 

「この程度で!!」

 

どうやら、ノイズは風鳴翼と天羽奏が対処してくれるようだな。

 

そしてフィーネはこの場を逃げようとする。

 

『そうそう…勝ち逃げはさせねぇよ!!』

 

俺はあえてVSチェンジャ-でフィーネに撃つ。

だが、フィーネが展開した防御フィールドで防がれる。

 

〘その程度の攻撃なら防げるわよ?〙

 

『ああ…だから、こいつで痛い目にあってもらう』

 

―――バァァァン!!

 

俺は素早くルパンマグナムを抜き、フィーネの防御が薄い部分の右脚に撃つ。

 

そしてルパンマグナムの弾丸はフィーネの太ももを打ち抜く。

 

〘ッ!?貴様!!〙

 

『油断大敵ってやつだ……。そんじゃアデュー♪』

 

そしてフィーネは夕闇に消えた。

 

すると雪音がいきなり横から飛び出し―――

 

「まてよ…フィーネ。フィーネ!!!!」

 

そしてフィーネを追いかけるかのように、雪音クリスも夕闇に消えた。

 

「あのやろう…一体何だったんだ?」

 

「判らない…ただのあのイチイバルを纏っていた子…立花響の話では雪音クリスがフィーネと言っていた…確かフィーネは終わりを冠する名だったはず…」

 

「クリスちゃん……」

 

どうやら、フィーネが出現させたノイズもあいつらが片付けてくれたみたいだな。

 

さて、俺も引き上げるか……いや、一つ土産を置いておこう。

 

俺はバックルのルパンカードを取り出し、ある真実を書き記す。

 

『そうだ、これは俺からのプレゼントだ。これを信用するかしないかはあんたらの自由だぜ』

 

俺は真実を書き記したルパンカードを投げ奏者の前に刺しておく。

 

『それでは、奏者の皆様。アデュー』

 

《ゴー!レ・レ・レ・レッド!!!》

 

そして、俺はレッドダイヤルファイターでこの場を去った。

 

さて、とりあえず奴が変身するまえに仕込んだ発振器を追わないとな。

 

 

ヒカル視点終了

 

 

~♪~

 

 

三人称視点

 

雪音クリスによる、立花響襲撃から数時間後。

 

ある街の山奥にある洋館と近代的あ建物が融合した施設。

 

そこでは、雪音クリスとフィーネが対峙していた。

 

「おい、用済みってなんだよ!?そんな私を者扱いして、あんたも私を物ように扱うのかよ!!何が正しくて間違ってるか、頭がこんがらがってわけわかんねぇよ!!」

 

フィーネは嘆息しながら立つ。

 

「やれやれ……どうしてどいつもこいつも私の言う通りに動かないのかしら?」

 

そしてフィーネはソロモンの杖を持ち雪音クリスのもとにノイズを召喚した。

 

「っ…!?」

 

突然のフィーネの行動に自信のギアのネックレスを持つ雪音クリス。

 

「流石に潮時かしら?まあ、なたのやり方じゃ火種を一つつぶしたところで、二つ三つの火種を増やすことぐらいかしらね」

 

「あんたが最初に行ったんじゃないか!!痛みもギアもあんたが全部…」

 

「あらあら…私の与えたシンフォギアで毛ほども役に立たない小娘が良く吠えるわね…。そろそろ幕引きかしら?」

 

するとフィーネの右手が光りしフィーネの体を覆い始めた。

 

「そろそろ幕を引きましょうか?この鎧も私も不滅。私と未来(みらい)はともにあり、無限に続いていくのよ…」

 

そしてフィーネは黄金のネフシュタンの鎧を纏った。

 

「もうカディンギル(・・・・・・)は完成したも同然。もうあなたの使らに固執する必要はないわ」

 

「カディンギル…?そいつは……」

 

「貴方は知りすぎてしまったわ。だからここで消えて頂戴」

 

ネフシュタンの鎧をまとったフィーネはソロモンの杖を使いノイズに雪音クリスを攻撃させようとする。

 

「(なんだよ!?結局…私はフィーネに利用されるだけでまた奴らみたいに捨てられるのかよ!!チキショウ…ちくしょう!!!)」

 

雪音クリスがもうだめかと思ったその時だった。

 

―――ババババッァァァァァァンッ!!

 

破裂した銃撃音がなり雪音クリスを襲ううとしていたノイズはすべて消滅した。

 

「なに!?」

 

「え……」

 

『ふぅ~間一髪ってところか。大丈夫か雪音クリスちゃんよ?』

 

そして、銃撃音の正体はフィーネと雪音クリスの間に現れたルパンレッドだった。

 

 

三人称視点終了

 

 

~♪~

 

 

ヒカル視点

 

ふぅ~あ数秒間に合ってなかったら雪音クリスは死んでたな。

 

俺はいまフィーネのアジトにいる。

むろんルパンレッドに快盗チェンジしたままだ。

 

「またしても貴様か!!ルパンレッド!!だがどうしてここがわかった!!」

 

『企業秘密。とりあえず予告はしてないが、あんたが捨てようとした雪音クリスは頂くぜフィーネさんよ』

 

まぁ、種明かしするなら雪音クリスがイチイバルを纏う寸前、奴の髪に超小型のマイクロ発信器をつけて、奴を追ってきた末に此処にたどり着いたんだけどな。

 

「貴様ぁ!!何度もこちらの妨害をして!!私が今場で殺してやる!!」

 

『その攻撃はみきったっつうの』

 

フィーネが纏っているネフシュタンの鎧から放てらる鞭をVSチェンジャ-とルパンマグナムでそらす。

 

そして俺は雪音クリスに話しかける。

 

『おい、雪音クリス!!大体の状況は把握している。大方フィーネに用済みとして殺されそうになったんだろ?』

 

「……っ」

 

黙り込んじゃったな。

 

『沈黙は肯定と受け取るぜ。それでお前さん今、二つの選択がある』

 

「選…択…?」

 

『一つはこのままフィーネに殺される……。そして二つ目は俺と共にここからトンずらして新しい道を探す…だ。どっちを選ぶかはお前さんの自由だ』

 

 

ヒカル視点終了

 

 

~♪~

 

 

雪音クリス視点

 

 

私―――雪音クリスは今さっそうと現れた、怪盗…ルパンレッドに選択を迫られていた……

 

一つはこのままフィーネに殺される……。そして二つ目ルパンレッドと共にここからトンずらして新しい道を探す…。

 

今の私は…正直何が正しくて何が間違っているのか……。

 

誰を信用して、誰を警戒すればいいかわからない……。

 

私は戦争でパパとママをなくして…それでよくわからない大人たちにひたすら物のように扱われる毎日……

 

そんななんかフィーネが私を救っていろんなものをくれた……

だけど、信じていたフィーネにも利用され…捨てられた。

 

もう誰も私に味方なんていないと思っていた。

 

いま、フィーネの攻撃から私を守ってくれる奴だってそうだ。

 

最初は私に敵対していた―――なのに、今になってなんで私を助ける。

 

あの時だってそうだ…あのどんくさい奴をルパンレッドは守っていた。

 

私はルパンレッドにあることを聞いた。

 

「なんでよ…なんで私を助けるんだ…?」

 

『そんな俺がいつも言ってるだろ。ただのお節介だってよ…!』

 

お節介……そんなんで…そんな簡単なことで私のために命はるのかよ!!

 

けどよ…なんか、安心できるんだよな……

 

何回も裏切られて…だれも信じられなくなったけど……

 

こいつなら…こいつなら信じってやってもいいかもしれない…。

 

『早く決めろよな?こっちはそろそろしんどくなってきたから、早くしなよ!』

 

「わ、わかったよ!私はお前についていく!」

 

私はルパンレッドに自分の選択を言った。

 

 

雪音クリス視点終了

 

 

~♪~

 

 

ヒカル視点

 

 

「わ、わかったよ!私はお前についていく!」

 

『おっしゃ!!んじゃ、とっとと此処から逃げようぜ』

 

俺は雪音クリスの選択を聞き、フィーネの攻撃を同時に弾いた。

 

《ゲットセット!レディ?飛べ!飛べ!飛べ!》

《ゴー!レ・レ・レ・レッド!!!》

 

そして俺は素早くレッドダイヤルファイターを出撃させる。

 

『そんじゃ、フィーネさんよ。俺たちはとんずらさせてもらうわ』

 

「逃がすか!!」

 

すかさずフィーネは攻撃を仕掛けるが、俺はルパンマグナムで全て攻撃を弾き、そしてVSチェンジャ-にルパンマグナムをセットそのままルパンマグナムのダイヤルを回しパワーをためる。

 

《ルパンフィーーバァァァァァーーッ!!!!》

《アン…!》

 

《~♪~♪~♪》

 

エネルギーが銃口に収束し、無数の銃弾を生成する。

 

「くっ!!あの攻撃はまずい!!」

 

フィーネが防御に入るが俺の狙いはフィーネの近くの地面だ。

 

《イタダキ・ドッストラィィィクゥ!!!!》

 

俺はフィーネ近くの地面を打ち抜きあたりに暴風と砂塵が舞う。

 

そして俺は雪音クリスを抱きかかえる。

 

「ひゃっ!?な、なにすんだよ!!」

 

『いいから、おとなしくしとけよ』

 

そして俺はフィーネの隠れ家から飛び降り、出撃させていたレッドダイヤルファイターに雪音クリスごと乗り込み、フィーネの隠れ家を去った。

 

 




やばい…つかれた……

疲れた状態でチェックしたので、誤字があると思います…。あった場合は誤字報告よければお願いいたします。

ではまた次回のあとがきで~


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予告状Ⅷ:過去の断片

投稿遅れてすみませんでした!!!

引っ越しやらネット工事とかでなかなか書けませんでした!!

とりあえす最新話…どうぞ!!


俺――ヒカルは、ジュレではなく実家の屋敷に居る。

 

本来ならジュレに帰るのだが、今回は来客が…いや、俺が連れてきた来客がいるので住所バレを防ぐためだ。

俺の実家ならまず特定することは二課も…フィーネすらも(・・・・・・・)無理だからな。

 

そしてその来客は雪音クリス。

フィーネに殺されなったのを、俺が救助して連れてきたってかんじだ。

 

ちなみに雪音クリスは、俺の自室で寝ている。

まぁ、あれだけネフシュタンの鎧を使い、ましてやシンフォギアでの戦闘…そしてフィーネの見限り…寝るほどつかれるのは当然だ。

 

「ヒカル様。お茶が入りました」

 

すると部屋に、40代ぐらいの眼鏡をかけ執事服を着た男が入ってきた。

 

「ありがとう。コグレ」

 

「いえいえ…これも私の仕事なので」

 

今、お茶請けを用意してくれている男の名前はコグレ。

俺の実家の執事だ。

 

「それにしても、ヒカル様が人間界の存在を、こちらの世界(・・・・・・)に連れてくるとは珍しいですね」

 

俺はコグレが淹れた、日本茶を飲みながら答える。

 

「まぁ…最初はジュレってのも考えたんだが、この女性――雪音クリスは二課に顔バレしてるから流石に人間界の拠点に置いておくのはまずいと思ってな。無論、おじさんやデストラ、ノエルにもとっくに事情は説明してる」

 

「なるほど…。まぁ、ここなら万が一この娘さんがここで暴れてもどのみち、元の世界には帰れないでしょうからね」

 

「別にそこまでこいつを警戒してるわけじゃない。ただ二課の連中にジュレが聖遺物や俺に関わっているところだと悟られたくないだけだ」

 

「う……うぅん…」

 

コグレと話していると、寝ていた雪音クリスが起きた。

 

「どうやら、お目覚めのようですね。ヒカル様、マスクはお付けにならないのですか?」

 

「大丈夫だ。こいつは人間界での俺の事を知らないしな……。さて、お目覚めのようだね、雪音クリスさんよ」

 

「おめぇは…あの快盗……。それにここは……」

 

雪音クリスは上半身を起こし、あたりを見回す。

 

「俺の実家だ。コグレ、こいつにもお茶を」

 

「かしこまりました。どうぞ、レディ」

 

「お、おう……。美味しい…」

 

「お褒めにあずかり光栄です、レディ。では私は席を外します、用があればお呼びを。」

 

「おう」

 

コグレは一礼すると、部屋から退出していった。

 

「………」

 

少し流れる沈黙。

とりあえずこちらから話を切り出すか。

 

「さて…雪音クリス。体調はいかがかな?とりあえず外傷は治療したから大丈夫だとおもうんだが…。なにか違和感はあるか?」

 

「別に…」

 

「なら良い。それにしてもお前さんなんでやつに協力していたんだ?」

 

「なにって…この世界から争いを無くすためだよ…」

 

争いを無くす…か。

 

「なるほど…。やはり、南米バルベルデ共和国にてNGO活動中の両親が紛争を原因とする爆弾で死亡したのが、お前さんの行動理由だったのか」

 

「なっ!?なんでそれを知ってるんだ!」

 

「快盗の情報収集能力をなめるなよ?あんたが自身を雪音クリスと言ったあのとき、コグレにいろんなつてを回って情報を集めて知ったわけなんだよな」

 

まぁ、本当は二課にスパイしに行っているノエルが散ってきてくれたんだけどな。

 

「まぁ、あんたはそこで両親を亡くし、あんたは南米バベルデ共和国の現地武装組織に捕えられ捕虜生活を送り、その途中でフィーネに助けられ、現状に至る…間違いはないか?」

 

「っち…そうだよ…」

 

「まぁ、あんたの状況が状況だからあんまり責めんが、少しはフィーネを怪しいと思わなかったのか?」

 

「うっさい!!あのとき私はフィーネに頼るしかなかった…そしてフィーネの不思議な力と戦争をなくせること…そんなの聞かせられっちまったら信じるしかねぇだろうが!!」

 

なるほど…見事にフィーネに状況と心境を利用されたってわけか。

 

相変わらず汚い…。

 

「そんなに激高するなよ。んで、あんたはこれからどうするんだ?」

 

「どうするって…今の私にはもうなにも……」

 

やっぱし、信頼していた存在から裏切られたショックで自身が向かうべき道が見えていないようだな…。

 

俺も数十年前(・・・・)理由は違えどそんな感じだったしな。

 

「とりあえず今はここでゆっくりしな。この屋敷内だったら自由に散策してもいい。けど、展示品とかは壊すなよ?」

 

「わかった…って、子ども扱いすんな!!」

 

「俺からしてみれば、お前らは皆子供だ。んじゃ俺は用があるから席を外すわ。用があればコグレをよべよ、ある程度の声の大きさなら直ぐに来るからよ」

 

そして俺は自室を出た。

 

さて、人間界に戻ってフィーネの動向をさぐる…の前にあいつらが俺に関して何か聞きそうだしな……仕方ない。あのコレクションを使うか…。

 

あと…おじさんに雪音クリスのことを任せますか。

 

 

ヒカル視点終了

 

 

 

 

 

 

クリス視点

 

 

 

私―――雪音クリスは困っていた…。

 

フィーネに裏切られたとおもったら、敵対していた快盗に助けられて世話してもらって…もう何が何だかわからなくなってきた…

 

とりあえず寝たきりは、なんだかもどかしいしとりあえずぶらつくか……

 

私は寝ていた部屋を出ていきこの屋敷みたいなところをぶらつく。

 

廊下みたいなところを歩くとそこには豪華絢爛な装飾にシャンデリアの証明、そして高級そうな石像や壺、絵画が展示されている。

 

「あいつの家の財力はどうなってんだよ…」

 

しばらく歩いていると、奥から人影が見えた。

 

なんだなんだか奇妙な恰好をしているけど…

 

「チャカ」

 

「チャカッ!!」

 

「テポ!!」

 

なんだ、あの見た目…銃で蜂の巣にされたかの様に身体全体が穴だらけだし、銃を撃った穴で作られたような顔には右目に銃弾が刺さっていやがる…かなり痛々しい姿をしていな…

 

けど見た感じ、手には羽箒や付近バケツもっているから掃除してんんのか?

 

そして私の存在に気付いたか…

 

「チャカ~」

 

「チャッチャカ~?」

 

「テポテポ~」

 

なんか、景気良く手を振ってくれた…

 

「お、あはは~…」

 

一応手を振り返しておいたぜ…。

 

「おやま、ボーダマンに警戒されないとは…ヒカル様から説明されても、よく客人には警戒しているのに珍しいですね」

 

「うぉあ!?」

 

突然後ろから喋りかけられて驚く。

 

「おや、おどろかせてすみません、レディ」

 

「いや…別に大丈夫だよ」

 

ていうか、気配もさせずにここまで人間の接近に気付けないなんて、このおじさん何者だよ!

 

「ていうか、なんでここに?」

 

「いや、貴方の様子を見ようとあの部屋に訪れたのですがすでにいなくてですね。あなたの気配を追ってここまで来ただけですよ」

 

「気配を追ってきたって…おじさん何者だよ…」

 

「私はこの家の執事長でのコグレです。それ以上でもそれ以下でもございません」

 

なんだか食えないおじさんだな。

 

「さて、どうやら貴方はいまこの屋敷を散策中のようですが、よければ私がいろいろと案内しましょうか?」

 

「なんで、部外所の私を…」

 

「これも執事として当然のことです。それにこの屋敷で迷子になられてはあなたもお困りでしょう?」

 

「迷子って…また子ども扱い…」

 

「ふふっ…どうしますかレディ?」

 

なんか、このおじさんに何言ってもいい任されそうだし従っとくか。

 

「ああーわかったよ!!案内頼むよ!!」

 

「では、まずは此方から案内しましょう」

 

 

♪数十分後♪

 

 

あれから、おじさん…コグレっていってたっけな…そいつに色々案内してもらった。

 

調理場や、展示場やらホールみたいなところとか…

 

そして今は、この屋敷のエントランスにいる。

 

「それにしても、あいつはこんな屋敷持っているなんてよ…何者なんだ?」

 

「彼はヒカル様……まぁ正式な名前は…(ヒカル)・R・ルパン…ですよ」

 

「随分とたいそうな名前だな…ん?ルパンって…」

 

「ええ…ヒカル様はかの有名なアルセーヌ・ルパン様…先代の息子です」

 

「まじかよ…」

 

っていうか、あのフランスで有名な大怪盗ルパンが実在していたなんてびっくりだぜ…

 

私は驚きながらもあたりを見回す…すると視界に大きな絵画が目に入った。

 

ハット帽子にタキシード姿の男性、白いドレスを着ているなんか異形っぽい婦人、さらに黄金色の異形っぽいおっさん、金髪の青年、そしてあいつが描かれていた。

 

「あの絵って…」

 

「あの絵は、数十年前。ある画家がルパン家の皆様を描いたものです。まぁ、私の口からは説明できないのであしからず」

 

絵画を見る限りなんかいい家族ってのはわかる……

 

家族か…

 

―――ドゴォォォンッ!!

 

『パパー!!ママー!!!』

 

っち…

私の両親が亡くなったときのことを思い出していると…

 

「アルセーヌ様…アルミリア様……」

 

「ん?」

 

なぜか、執事が悲しげな表情を浮かべていた…

 

しかも人の名前まで…

 

「なんか、あったのか?おっさん」

 

「……いえ…何でもありません…。少し嫌な思い出を思い出してしまって…、レディの前での粗相お許しください」

 

「別に大丈夫だよ…」

 

そして、私は自分が眠っていた部屋へともどった。

 

 

~♪~

 

 

それにしても…私はこれからどうすればいいんだよ……

 

なんだかんだ…結局私は目的が見えないままだ…

 

パパとママを亡くして…フィーネに裏切られて…

 

「はぁ~…どうすりゃいいんだよ!!」

 

「ハハハッ…悩める乙女…。若くていいじゃないか」

 

「つ!?誰だ!!」

 

私は突然聞こえた声に警戒して、イチイバルを握りしめ構える。

 

「そう警戒するな。雪音クリスさんよ」

 

 

―――ヴォォォォン

 

 

目の前の空間が歪んだと思ったらその歪みから刺々しい人型の異形が出てきた…てか、こいつあの絵画に描かれていた奴っぽいな。

 

「よっこらせ……。こう年を食うと体がなまりやすいな…」

 

なんだかものすごく年寄り臭いこと言いながら近くの椅子に座る異形の存在。

 

「ほらほら落ち着いた。俺には敵意はねぇよ…まぁ、このなりじゃ警戒されるか」

 

「あんた…なにもんだ?少なくとも人間じゃないな…」

 

「ああ…人間じゃないぜ?まぁ。俺がどういう存在かは言ったところで、お前さんが理解できないからあいつの…ヒカルの叔父ってところだ」

 

「まじかよ…ってあいつの叔父!?」

 

うそだろ!!こんな化け物があの快盗の叔父かよ!!

 

「信じられないって顔してるな…まぁ無理もない。けど、愛ってのは種族の境を簡単に超えるってことだ」

 

「そう簡単になるのかよ…」

 

「昔の俺もそう思ってぞ?まぁ、愛の力はすごいってことだ。んで俺がお前さんのところに来た理由は…まぁ、カウセリングってやつだ」

 

「カウンセリングって…誰に…」

 

「まぁ、そこは秘密だ。まぁそれよりもだ…雪音クリスさんよ。あんた今自分も目的がないって話だな…。まぁ事情をこちらでも把握してるから無理もない…。現に数十年前、ヒカルもそうだったしな」

 

「!?…あいつも!」

 

「ああ…原因は違う…いや、むしろお前さんよりも最悪な形で両親を失い…親友を失い…そして裏切られた。当時のヒカルは見失ているだけじゃなかった…生きる気力も、希望もすべてがなかった状態だったしな」

 

あいつにそんな…過去があったとは…。

 

いや、でもあいつ私の過去について話していた時、目に覇気があった…。

 

「そんな奴が今どうして快盗をやっているか…。まぁ、話しは簡単だ、あいつは自分で生きる糧を……やるべきことを見出した」

 

「そう…なのか?」

 

「ああ…まぁ、あまり勧められたもんじゃなしけどな。けどあいつは前へと進み始めたんだ」

 

進むか…

 

「そう言えば、お前さんがあのクソ女…いやフィーネに加担した理由は戦争を亡くすだったな?」

 

「……無理だっていうのか」

 

「ああ無理に等しい…だが、それは一人や力任せにした時だ」

 

「そう…なのか?」

 

「ああ…古来より非力な知性ある生命体はどうして生きられたと思う?それは互いが力を合わせ信じ合い協力してきたからだ。あのクソババァはバラルの呪詛があるから人類は争うとか言っている。だが、あくまでもあれは言語を分けただけだ…。そもそも戦争が生まれるのはな…大切だとか…守りたいとか、己と己の正義と正義が対立して生まれるもんなんだよ」

 

そういうもんののかな…

 

でも、なんだかんだでフィーネやあいつも、あの人気者も…快盗もなんだかんだそんな感じで戦っている感じはするな…。

 

「まぁ、戦争を無くすにはあることをすればいい…互いに理解し譲歩しあう……。まぁ、手をつなぐとか…だろうな?」

 

「……」

 

私はいまだに色々と信じられない……

 

こいつやあの快盗の言葉も信じていいかはわからない……

 

けど、けど…自分が…わたしが動かないと前へは進めないってのは確かだ。

 

とりあえず…ますは自分が何をすべきか探すか!!

 

私は自分のほほを叩き、気合を入れなおすと、目のまえの快盗の叔父が立ち上がり空間を歪ませる。

 

「ほれ、やることがきまったんだろう?ならここを通れ。今、ノシズどもが街を遊撃して撃槍の少女と天ノ羽斬の少女が絶賛戦闘中だ。いま、ヒカルがそこに向かうために乗っている機内に繋がっている。とりあえず行ってこい」

 

「これ、人間が通っても大丈夫なのか?」

 

「心配するな。そら行った行った!」

 

なんか、怖いけど行くしかないか…

 

とりあえず…

 

「ありがとうな…おっさん!!」

 

「ふっ…じゃぁな」

 

そして私は空間のゆがみに飛び込んだ。

 

 

クリス視点終了

 

 

~♪~

 

 

 

「ふっ…いったか」

 

「おや、あのドグラニオ様。あのレディを行かせたんですね」

 

「ああ、俺から伝えられることは伝えた…。まったく、なんで本人から伝えないのかな」

 

「まぁ…ああみえてヒカル様は恥ずかしがり屋ですからね」

 

「確かにな」

 

「それにしても、まさかあなたが奥様の言葉をあのレディにいうとは」

 

「なんだかな…あいつにはそう言うべきと感じたんだ」

 

「そうですか…貴方も丸くなられましたね」

 

「言ってろ」

 

「では、私は用事があるので…」

 

「ああ…」

 

………………

 

「アルミリア…。俺はヒカルを、このままにしていいのだろうか……」

 



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