レミリア・スカーレットの野望と幻想郷の「運命」  ~紅魔館動乱~ (むにゃ)
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#1 始まり

どうも。むにゃ です。
東方projectの二次創作を書いてみたいと思ってたら、このような感じなりました...
軍隊系の小説です。
今回の話では出ないと思いますが、グロテスクな表現が出てきます。
また、死亡キャラクターが出てきます。ソコだけ注意。
死亡キャラクターは、後の話に影響を及ぼすので、無駄死とは言えません。



永遠亭軍が動いた。

 

「お師匠様。失礼して良いでしょうか。」

襖越しに誰かの声が聞こえた。

「入りなさい。」

永遠亭の取締役・八意 永琳 は快く反応した。

襖を丁寧に開けて入ってきたのは、優曇華院だった。

「お師匠様。伝令を伝えに参りました。」

「伝令とは?」

永琳に緊張が走った。

「昨夜、洩矢 諏訪子 隊が、魂魄 妖夢を爆弾で仕留めた模様です。」

「殺ったのね....」

永琳の眉がピクッと動いた。

「はい。作戦は成功です。しかし、未だ遺体は見つかっておりません。」

「気にするな。次の作戦へ移れ。」

「はいっ。」

優曇華院は威勢のある返事を返した。

 

そのころ、紅魔館付近の市街地では、藤原 妹紅 隊が紅魔館兵と銃撃戦をしていた。

紅魔館の幻想郷支配野望を食い止めるべく、妹紅隊はある作戦に出た。

それが、「人質作戦」であった。

妹紅隊は紅魔館側のフランドール・スカーレットを拘束し、市街地を走り回っていた。

「弾切れだ!そっちは弾あるか?」

妹紅が大きな声で尋ねた。

「わりぃ。こっちも弾切れだ。」

小野塚 小町 が答えた。

紅魔館軍の勢力は壮大で、十六夜 咲夜 率いるメイド兵だけでも数千人は居る。

動乱が始まってから丸一週間が経つが、紅魔館側の死傷者数はあまり変わらない。

そう、今は紅魔館側が有利な体制になっていた。

「一度あそこの建物に避難しましょう。」

射命丸 文 の提案通り、妹紅隊は一度建物内に避難した。

「ハァ。ハァ。いつになったら くたばるんだ?メイド兵は...」

小町はとっくに息切れしていた。

拘束されてるフランは、何が起きているのか把握しておらず、声も出せない状態であった。

「知らない....でも、戦力的にアッチが有利だから...歯が立たないわよ...」

姫海堂 はたても息を切らしていた。

と、その瞬間....

バリィン! と、大きな音と共に、ガラス窓から次々と紅魔館兵達が妹紅隊が居る建物内に侵入してきた。

「ん?こりぁ参ったねぇ。」

小町は銃を構えているが、弾が無く意味が無い。

「動くのでは無いぞ!」

二等兵の一人が叫ぶ。

「動く気は無いさ...」

妹紅が落ち着いて言う。

すると突然、一人の兵が右手を挙げた。

何をするのかと思っていると、突如叫んだ。

「藤原 妹紅以外は全員....」

その途端、兵達の銃口はこちら側へ向けられた。

そして、挙げていた右手先を妹紅隊へ向けて言った。

「撃って良し!」

「え!?どういうこと...」

フランが一言口に出した。

バンバンバン!

銃声が辺りに響き渡った。

 




次回が気になる終わり方でした (^^ゞ
次回もお楽しみに


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#2 焔のパレード

どうも。むにゃ です。
二話目でございまーす♪
どうぞお楽しみください。


「藤原 妹紅 以外は全員、撃って良し!」

バンバンバン!

銃声が響き渡った。

妹紅は恐怖で目を瞑った。

「ん...!?」

妹紅は不意に声を上げた。そして、目を開けると...

「ど、どうなってるんだ...これ...」

なんと、銃をこちらに向けていた兵達が撃たれていた。

唯一撃たれていなかったのが、一人の指揮兵だった。

「何事だ...」

指揮兵は呆然としたまま棒立ちしていた。

すると...   カチャ!

「妹紅以外は撃って良し...て事は、フランも撃って良いってことなのじゃな?」

そこには、物部 布都 が指揮兵の頭に銃を向けて立っていた。

「貴様ぁ...一体...!!」

指揮兵がそう言いながら建物の天井を見ると、5人程の人間が居た。

「そうか...貴様らが撃ったのか...」

指揮兵はメンチを切った。

「私が永遠亭の兵だったらお前死んでいたぞ。」

布都が突如言い放つ。

「何?」

指揮兵が疑問の顔を浮かべた。すると、

ドン!

布都が撃った銃弾が、指揮兵の足を貫通した。

「ウァァァァ!」

指揮兵は声を上げる。

「久しぶりじゃな。藤原 妹紅よ。」

「そちらこそ、久しぶりだな。布都。」

すると、フランが言った。

「ねぇ。もしかして、私、お姉さまから捨てられたの...?」

妹紅はフランに近寄り、小さな声で囁いた。

「知らんな。だが、お前の命は私達が守ろう。」

フランは涙を拭いながら頷いた。

 

「おぉ、メイド兵がうじゃうじゃ来てるね。モテモテだな。妹紅。」

小町が笑いながら言った。

「うるさい!ソコどけ!私が追っ払ってやるわ!」

そう言うと妹紅は、手から焔を出した。そして、兵達に放った。

「ん?.....おい!伏せろ!」

メイド兵が言う。が、既に遅し。

ドカーン!

「うぉ!逃げろ!一時撤退だ!」

メイド兵達は逃げ出した。

「構わん。お前らはどんどん撃て!」

妹紅が叫ぶ。

 

一方 、紅魔館軍 連絡支部(本部)は、パチュリーが取り締まっていた。

ドン!

「まだ妹紅隊を片付けられないの!?」

パチュリーが机を叩いて言った。

「はい...メイド兵は出来るだけ派遣してますが...」

するとパチュリーは、大声で叫んだ。

「早く妹紅隊を片付けよ!そしてここに死体を積み上げろ!」

「ハ、ハイ!」

すると、パチュリーは連絡担当者に聞いた。

「こちらの損害を言え!」

「負傷は500!死亡は0...です。」

途端、パチュリーの目付きが変わった。そして囁いた。

「何?死亡が0...おかしいわ...」

 

紅魔館軍 D隊

「隊長!射命丸と見られる者がこちらに銃撃しています!」

「分かっておる...対応せ! あと、こちらの損害は!?」

「負傷500、死亡0!!」

「ほぅ。死者が出なかったことは幸運だ....って、ん?」

隊長は表情を固くした。

(待てよ...アッチには妹紅や小町が居るんだぞ...死者が出ない方がおかしい...)

ドン!

「ウァァァァ!」

隊長の膝を銃弾が通った。

「間違いない...妹紅隊は...」

決定付けるように言った。

 

紅魔館内部 会議室

「手を抜いているだと?」

紅 美鈴が呟く。

「はい...こちらの損害に負傷は有るものの、死亡は出ておりません....」

「何...だと...」

「その上、撃たれた兵達は全員、急所を大きく外されています!」

「ナメおって...直ぐに隊を追加しろ!早く妹紅隊を潰せ!」

「はいっ!」

街中は、妹紅の焔で満ちていた。




次回、新たな組織が参戦...
お楽しみに...


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