もしも士郎が召喚したのがCharaだったら (ロッキード)
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第1話 不思議なニンゲン

今回は召喚するまでは本編と変わらないため、バッサリカットです。
知りたいなら本編見ようぜ!

Chara目線で参ります。


「やぁ、私はセイバーだ。お前が私のマスターとやらか?」

そんな風にかっこつけて言ってみたものの、相手は随分とパッとしない男だ。

それに、彼はかなり混乱をしているみたいだ。

「まぁ、今はその話は後だ。まず、あの青いのをどうにかしよう。」

見る限りだと、私でも中々厄介そうな相手に見える。

どうするべきか。ここでやられてしまえば、この士郎とやらが危ない。

すると青い男は言った。

「何かと思えば、見た感じはガキか?」

青い格好の槍を持った男は拍子抜けした感じで言う。

「あぁ、そう見えるかもな。でもそこらのガキより骨はあるぞ?」

無意識でどっかの骨みたいなことを言ってしまった。

\ツクテーン/なんて音が鳴りそうだ。

槍の男はニヤリと笑いこう言う。

「なら、せいぜい楽しませてくれよ!」

槍を突いてきた。動きが素早いが、私にとっては大した事がない。

「どうした!避けてばっかじゃねぇか!」

そうか、ナイフはもう持ってるんだ。

なら、今がダメでもいつかは勝てるな。

 

*Charaはそう思うと決意で満たされた

 

「な………!?」

割と簡単に槍の男に当たったので、自分でもビックリしてしまった。

「テメェ、何もんだ?その動きといい、この攻撃力といい、並大抵の英霊じゃ無さそうだが」

英霊は自分の名を名乗るのは自殺行為だと知っている。

だから、まずは槍の男にこう言った。

「こういう時、よう言うだろ?まずは自分から名乗るべきだってさ。」

まぁ、名乗らないであろうと思ったが、槍の男は言った。

「そりゃ、失礼したな。俺はクーフーリンだ。」

存外良い奴なのかもしれないと思ってしまった。

これなら私も名乗らない訳にはいかなくなった。

「私はCharaだ。クーフーリンという名に聞き覚えはないが、覚えておくことにするよ。」

「俺もCharaなんて名前に聞き覚えはねェ。一体いつの時代の英霊だ。」

「私は………異世界の英霊かな。君たちの知らない世界さ。」

槍の男が去ると、私はマスターらしき男に声をかけた。

「さぁ、とりあえず訳を聞こうかな?」

 

 

とりあえず彼に流れを聞いた。

「ま、要約すると槍の男に殺されそうになったってとこか。」

大分略したが、こんなとこだろう。

すると彼は言った。

「なぁ、そういえばセイバーだっけか。名前は確か…」

「Charaだ。真名だから、一応そのままセイバーと呼んでおけばいい。」

「まぁ、私の出来ることくらいは話してもいいが、魔術師としても未熟なやつに話すのもな……」

そんなことを話していると、何やら気配がする。

サーヴァントで間違いはない。

「なぁ、マスター(仮)。お前の名前はなんだ。」

「士郎。衛宮士郎だ。」

「では士郎。少し待ってろ。」

「どこに行くつもりだ!?お前みたいなやつに戦わせるわけ……!」

士郎がそんなことを言う前にサーヴァントがいるであろう場所に向かう。

 

そして、そこに居たのは赤い外套のサーヴァントだった。




足りない頭と語彙力でどうにか書きました。
本当に妄想によるものなので、一応流れは本編に寄せました。
今回は士郎が全然出てこねぇ!
今後、彼の視点も書きたいけど、そんなの本編で見られるもんね。だったらサーヴァント目線がいいんじゃないかなと思い、こうなりました。


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第2話 仲間

今回は戦闘はあるかなぁ……。
足りない頭で頑張ります。


「ほう、見た目は子供だが、そこそこの実力はありそうだ。」

赤い外套の男は言った。

さて、どんな強さかまだ分からない以上、無闇に手出しは出来ない。

だから、とりあえずまずは様子見だ。

「みんな私を子供と言うんだな。まぁ、私は戦闘狂じゃないからな。どうしてここに来たか、話くらいは聞こうじゃないか。」

そう言うと後ろから向こう側のマスターらしき女が現れた。見た感じ、魔術師としてはそこそこといった実力だ。

そして彼女は言う。

「あら、随分と利口的なサーヴァントじゃない。

ちょうどいいわ。貴方のマスターは?」

マスターを殺しに来たか…?

でも、魔術師としては士郎は未熟だから、マスターの候補として見られては居ないだろう。

すると、後ろから士郎が追いかけてくる。

あのバカ。相手がバーサーカーとかだったら、自殺行為だぞ。

「おい!待て!……って遠坂!?」

「衛宮君!?もしかして貴方がマスター?」

おっと、知り合いか。それは良かった。

対話がやりやすくていい。

「お二人さん。場所を移そうか。いくらか士郎に説明して欲しいしな。」

 

〜衛宮家にて〜

遠坂という女が一通り衛宮にマスターや聖杯戦争について話した。

「そうだ、衛宮君。もしかしてセイバーの真名とか聞いたりした?」

「いや、あいつがそれは危険だと言って、話さなかった。」

「それが正解ね。衛宮君は魔術師として未熟な訳だし。」

私が色々と説明する必要が無くて良かった。

すると遠坂は私に言った。

「貴方はどこの英霊なのかしら…。見た目からして現代に近いのかしら?」

「私は恐らく、この世界の英雄なんかではないだろうな。」

遠坂は驚く。まぁ、当たり前といえば当たり前だ。

「ふぅん……これは当たりかそれともハズレか判別が付かないわね。

まぁ、戦闘は出来そうだってアーチャーが言ってた訳だし。」

士郎という男は聖杯戦争が「殺し合い」である事に、不満な様子だ。

殺しなんて、ニンゲンにとっては当たり前にやってることだろうに。

「とにかく、俺はこんな子供を戦わせられない。

それに、殺し合いなんてしたくもない。」

「私を怒らせたいのなら、大当たりとだぞ。」

呆れた様子の遠坂はどうやら、監督役のいる教会に行った方がいいと判断したらしく、教会へと向かう。

ああいう類いの奴はどこかで見覚えがある。

とても呆れた思想だが、それを叶えてしまう奴もいるのも知っている。

Friskと言ったっけな。アイツの名は。

 

〜教会〜

私な門番だ。中には入らない。

門番をしてても、何かとしっくりくるのは何故だろうか。

恐らく、別の世界線の私だろうな。

士郎…。あいつの言うことは呆れた夢物語に過ぎないかもしれないが、どこか憎めない。

アイツに似てるからだろうか。

果たして、士郎はどうするかな。

士郎の選択する一つ一つが何かと楽しんでる私がいる。




士郎とFrisk(Pルート)ってどこか似てる気がするんですよね。
果たして、戦闘は次回ですね。
遂に来ますよ。

Charaは全てを殺すのか、それともFriskの時のような選択をするのか……。

Charaの願いってなんでしょうね。


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第3話 選択

原作とは少し設定がちょいちょい違います。
なので、もしかしたら原作とは違う展開になるかもしれません。


士郎が帰ってくる。

正直、アイツは途中で辞退なんかするやつには見えないが、どうするか。

「セイバー。俺は戦うことにした。…つまり、マスターになるってことだ。よろしくな。」

そう言って士郎は手を差し出した。

「全く、そうだとは思ったが。」

そう呟くと、士郎は言う。

「こんな出来損ないで不満なのか?」

「いや、私はむしろお前でないと、と思っていたから大歓迎だな。」

そう言って差し出された手を取り、握手をする。

「そう言ってくれると嬉しい。」

そうして、士郎の家へと向かう。

 

その途中だっただろうか。

少女が立っていた。

単純に私は不愉快だった。

「ねぇ、お兄ちゃん。私と遊ばない?」

遠坂は明らかに不愉快そうな顔をした。

「イリヤスフィール……」

「凛も一緒なのね。2人して、変わったサーヴァントを呼んだみたいじゃない。」

私の前に立つ奴はどうも苛立つ。

だから私は言った。

「邪魔だ。」

「随分と怖いこと言うのね。良いわ。殺っちゃって!バーサーカー!」

 

現れたのはごつい奴だ。

だが、どう見てもアイツは強いということだけは分かる。

「どう?驚いた?そんな小さなサーヴァントなんかじゃなくて、こんなに大きくて強いのよ。」

小さいのはお前もだろ。少なくとも同じくらいの身長だろうに。

「いい事を教えてやろう。大きければ強いもんじゃないってな。」

多分、本気で殺らなければならない。

こいつは骨がありそうだ。

 

*決意で満たされた

 

「ふぅん、とても倒せそうには見えないけど?

そんなちっちゃな赤いナイフでやるつもり?」

こんなやり取りをしているうちに、士郎は遠坂の指示で離れたようだ。

これで、うっかり死んじゃったってことは無いな。

「やめておけ。最悪な目にあいたいのか?」

「殺っちゃって!バーサーカー!」

バーサーカーの力強い一撃が振り下ろされる。

だが、私に当てるのは難しいな。

単純な戦士の1対1なら苦戦はするだろう。

だが、私の戦闘スタイルでなら、大したことは無い。

バーサーカーが追撃で何回も攻撃するが、どれも大したことは無い。

だが、一撃でも喰らえば痛手だ。

隙をつきバーサーカーに一撃当てる。

バーサーカーはダメージが通ってる感覚はあるが、まるで効いてない。

なるほど。宝具の使用は自分の存在を明かすようなもの。無闇には使えない。

「随分と硬いな。脳筋か?お前。」

少し本気で斬ってみるか。

隙は大きい。だから、また攻撃を当てることは出来た。

驚いたことに、奴は真っ二つになる。

「なんだ、大したことないもんだ。」

見ていた士郎は安堵したのか、こちらへ来る。

「終わったのか?」

おかしい。なんとなく違和感がある。

バーサーカーは再び元に戻ってゆく。

「なっ……」

士郎は手を引き、私を退避させる。

そして、激しい爆音。

恐らく遠坂のアーチャーだろう。

「今のでも効かないとな。」

「セイバー!士郎君!今のうちに!」

そうして退避する。

今のままでは分が悪い。

そうして帰ってきた。




戦闘の描写って難しい!
私はほのぼの〜な方がやりやすいんですよね。
なんとかバーサーカーから退避。
ナイフ1本でバーサーカーを真っ二つとは、中々のChara。
戦闘スタイル的に、バーサーカーは攻撃力と生命力以外は驚異ではないみたいですね。


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第4話 懐かしい景色

今回はほのぼのな感じな場面があります。
あの時の日々が再び……という感じですかね。


家に帰り、早々に遠坂と私で士郎への説教が始まる。

「士郎!何をやってるのよ!無防備にも程があるわ!」

「全くだ!戦闘中に前に出るなんて、子供でもしないぞ!」

士郎は不満そうに言う。

「だって、あのままだったらセイバーが危なかっただろ!」

私達は声を揃えて言う。

「「だってじゃない!!」」

しかし、とにかくこれといった損害がないのが奇跡に思える。

昔から、運がいいのやら悪いのやら分からないものだ。

「とにかく、士郎。お前は危なっかしい。寝室も同じにするか。」

そう提案する。

「は!?セイバー女の子……ん?男の子…?どっちだ?」

本当は女の子なんかと一緒に!と言いたかったんだろうが、性別がハッキリしないせいで、1人で勝手に困惑してしまったようだ。

「男か女かはお前の思いたいようにすればいいけどな…。とにかく、そうする。異論は認めん。」

すると遠坂は思い立ったように言う。

「提案があるの。私たちと手を組まない?」

聖杯戦争でそれはアリなのかは分からないが、マスターとして、そこそこ優秀な遠坂がいるのは心強い。

「え?遠坂とか?俺は構わないけどセイバーはどうだ?」

「私としては、2人の関係は分からんが、そこそこ信頼出来る相手なんだろう?

私としても向こう側もメリットはある。私は構わん。」

「なら、決まりね。さて、そうなったら用意しないと…」

用意とはなんだろうか。

遠坂が家を出てしばらく経つと、たくさんの荷物を持ってきた。恐らく、アーチャーにやらせたんだろう。

「私もここにしばらく住むわ。」

なるほど、いい発想だ。

「は!?遠坂まで何を言うんだ!」

「人手が増えるのはいいことだろう。何も言うな。」

士郎が呻いている。

そういう年頃なのだろう。

「まぁ、しょうがないか………そういえば、晩御飯がまだだったよな。藤ねぇも帰ってくるだろう。」

ここは集会所か何かか。

普段から人はよく来るみたいだ。

士郎がご飯の支度をする。

手慣れている感じだった。私も負けてないと思うが。

「ほら、出来たぞ。」

「ほう、上出来だな!私には劣るがな!」

「なんか負けた気分……」

ガッカリしてる遠坂。

「遠坂だよな、たしか。練習すればなんとかなるぞ!」

「凛でいいわよ……。」

「分かった凛。」

こうした会話をすると1人が勢いよく部屋の扉を開ける。

「たっだいまー!士郎ー!ってえぇ!?」

そりゃ、その反応をするだろう。

「士郎………遂に誘拐を……!」

「違うって藤ねぇ!えっと……」

「私は…」

セイバーなんて変だ。だが、これが一番かもしれん。

「セイバーだ。海外からやってきて、ここに下宿という感じか?うん、そんな感じだ。」

「海外の人…で、なんで遠坂さんまで…」

「私も事情があって住まわせて頂くことにしました。別に構わないですよね?藤村先生?」

なんとか誤魔化せた。

私も住むんだと叫ぶ藤ねぇという人。

平然とご飯を食べ続ける私と凛。

騒がしいが、この賑やかさはどこか懐かしい。

そして、夜も更けて皆は眠りにつく。

 

もしかしたら……

いや、辞めておこう。

私は全てを殺した悪人なのだから。

その幸せを自らで手放したのだから。




ここまで書いといて、チョコレートの存在を忘れてましたね。
まぁ、ナイフあるし良いのかな??
セリフがだいぶ多めの回でした。


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第5話 悪夢

今回は士郎目線ですね。
視点がチェンジするような小説が割と好きです。
色んなキャラの視点とか見れるのって良いですよね。


夢を見た。

1人の人間の夢だ。

とても長い長い夢。

やりたくもない事をやらされ、言われたくのない事を言われ、何度も殴られ、蹴られ。

次第にニンゲンが嫌いになっていく。

ある時、こんな噂を聞いた。

その山に登った者は帰ってこないと。

よくある都市伝説みたいなものだった。

でも、それで死ねるのなら。

藁にもすがる思いだった。

山に登ると大きな穴があった。

ここから落ちれば、きっとすぐに死ぬことが出来る。

そしてそのニンゲンは飛び降りた。

 

目を覚ますと変わったところにいた。

体は痛むが、生きている。

最悪だと、そのニンゲンは思った。

そこには見たことの無い生物が。

これが「モンスター」というものか。

きっとニンゲンだから、殺しに来たのだろうと思った。

「モンスター」たちは、自分を連れて家へと行く。

傷の手当をして、風呂に入れ、温かいご飯をくれた。

何が何だかさっぱりだった。

だけどひとつ言えるのは、ニンゲンより人間らしいという事だ。

俺は、よくテレビやゲームにあるモンスターのイメージとは程遠い。

そのニンゲンも同じことを思った。

「自分を殺さないのか?」

「モンスター」たちはキョトンとして言う。

「どうして?傷ついている人がいれば、助けるのが当たり前じゃない。」

ニンゲンの口からも聞いたことの無い言葉を聞き、思わず笑ってしまう。

「モンスター」達もその笑いにつられ、笑う。

「モンスター」達は提案する。

「家の子供にならないかしら?」

どうせ地上なんて碌でもないんだ。

だから、了承した。

「うん、それでいい。」

そして「モンスター」達は、母親と父親、そして兄弟になった。

血の繋がりはないが、本当の家族のようだった。

 

ある日の事だった。

ちょっとした事故でケーキに間違えて毒となる花を入れてしまい、父親の調子を悪くしてしまった。

そして、その後にあることを知った。

「モンスター」がニンゲンの「ソウル」を手に入れると、神に匹敵する力を持つと。

もちろん、逆でも可能だった。

ニンゲンの「ソウル」はモンスターより、とても強いと。

自分なら、彼らを倒すことはどうって事はないのかもしれないと思った。

でもそうはしなかった。

自分が殺すのはただ1人。

「自分自身」だ。

兄弟に提案する。

私のソウルをお前に渡すと。

そうすれば、「モンスター」達は救える。

ニンゲンがもし手を出してきても、簡単に倒せる。

兄弟はやると言ってくれた。

そしてあの時の毒の花を飲む。

 

苦しい。とても苦しい。

悲しむ家族。でも、これで家族は、モンスターは救える。

そしてその人間のソウルは兄弟へと。

でも彼は、兄弟は結局人間に何もすることは無く、地下へ帰ってくる。

ニンゲンに酷く傷つけられ、彼は死んだ。

結局、自分は全てを捨てたのに、結局救えなかったと後悔した。

 

 

幾つも年月が経った。

自分にそっくりなニンゲンが落ちてくる。

そのニンゲンは「セーブ」と「ロード」、そして「リセット」を使い、1度は誰も殺さずに、モンスターたちと仲良くなる。

 

しかし「リセット」した。

そして今度は全て殺し始めた。

何度も止めようとした。

そのニンゲンと自分は同じ「ソウル」なのだから。

だが、止まらなかった。

その時、その人間は気づいた。

この人間の意思ではないのだと。

「プレイヤー」が「結果を知るため」にただ殺すのだ。

罪悪感なんてないんだと。

どうでもよくなった。これが正しいというのなら、そう思い人間は世界を破壊しようと提案した。

「プレイヤー」は断った。

もう「結果」を見たのだから、また「リセット」して、今度はまた平和にするのだと。

 

気に入らなかった。

私の言うことを無視し続け、

殺しつづけてきたのに。

 

 

猶予は与える。

だが、決して許しはしない。

貴様のような残虐な奴は。

 

 

 

 

目を覚ます。

セイバーの夢…?だろうか。

確か、サーヴァントとマスターは同じ夢を見るらしい。

起き上がり、朝食を作る。

眠い目で起きてくるセイバー。

「よぉ、士郎。悪夢を見た…。昔のな。」

「知ってる。サーヴァントとマスターは同じ夢を見るんだろ。」

「はは、見てたのか。……なぁ。」

「なんだ?」

「今度は手放したりはしないからな。大切なものをな。」

 

*Charaは決意で満たされた




ちょっとシリアル〜
バリバリむしゃむしゃ。
すいません、シリアスです。
本当はCharaはいい子なんですよね。
Charaは悪くないんです。
全てを殺すように指示して、後押ししたのはたった一人だけなんです。








おまえだよ、プレイヤー


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第6話 攻略

期間が空いてしまいましたね。
暇な時に書いてるだけなので、期間が開くこともチラホラ……。
VTuberもやって、受験生もやって…となると大変で…。(´・ω・`)


遠坂と士郎と私で会議をする。

といってもたまに遠くからアーチャーが口出しをしたりする。

「士郎。私としてはまずバーサーカーからやるべきだと思う。」

「それはどうして?セイバー。」

私の提案に質問する遠坂。

まぁ、当然の疑問だ。

「まず、イリヤスフィールという女。アイツは真っ先にこちらが手に入れるべきだからだ。

直感だが、あれは聖杯になる器だ。狙うものは多い。」

私の直感はそこまで当たらない。

だが、たまにスッと何か閃くことがある。

閃くというより「入ってくる」と言うべきか。

「なるほどね。でもそれなら危険が大きくなる。なら、後でもいいんじゃないかしら?」

確かに、後でもなんとかなる。

でもそれでは多分、士郎の願いは果たされない。

目標は「誰も死なないようにする」事だからだ。

相手が少女なら特にだ。

「じゃあ聞くけど、イリヤスフィールが「聖杯になれ」と言われて「はいわかりました」って聖杯になる奴か?」

「確かに、言わないわね。」

「じゃあ、結末は簡単だ。他のマスターかサーヴァントがそいつを殺す。心臓がありゃ何とかなるからな。」

何故か結末が見通すように分かる。

ある程度、ボヤけているがなんとなくわかる。

「バーサーカーか。でもアイツは強くないか?」

「単純な戦闘ならね。セイバーの戦闘方法はバーサーカーとはちょっと違うのよ。」

「「どういうことだ?」」

士郎と私は首を傾げる。

あれが普通の戦闘方法だと思っていたからだ。

「いい?セイバーは避けるのを専門にしてる感じなの。そしてスキをついて攻撃して勝利へ導く。

普通の戦闘とは異なるのよ。」

「「なるほど………」」

「アンタら息ピッタリね。流石マスターとサーヴァントね。」

息ピッタリなんて、つくづくFriskと私の時じゃないか。

「それで異論はないわね?アーチャーも含めて。」

「あぁ、私は問題ない。では、私はもしもの時に備えていよう。」

アーチャーが現れ、そう言う。

なるほど、ならば決定だ。

 

*何かが自分の選択を後押ししたように感じた。

 

 

イリヤスフィールのいる屋敷まで来た。

なるほど、そこそこ結界っぽいのがある。

魔術で色々とやってあるな。詳しくはわからないが。

だが、誰かが侵入した雰囲気もない。

「でっかい屋敷だなー。古いのかな?結構。」

広い敷地を眺めそう言う。

「古くからの家系だもの。それだけ歴史があるって事よ。」

純粋な強さなら、バーサーカーには勝てない。

私は元々ただの人間だからだ。

だが、乗り越えなければいけない。

ここで立ち止まってしまっては、何も変わらない。

「決意」を力に変えるんだ。

あの時の私とは違う。

 

 

 

*Charaは決意で満たされた




次はバーサーカー戦ですね。
今度はCharaは結末を変えられるのか。


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第7話 決意という力

ようやくまともな戦闘へ。
更新が遅くてすいません。
果たして結末はどうなるか。
私の文章力で書くことが出来るのか。


館の前に立つ。

扉を開けると、中は立派な物だ。

「イリヤスフィール!居るんでしょ!」

遠坂が叫ぶ。

奥から少女とデカブツが現れる。

「あら、興味深いサーヴァントも一緒ね。殺されに来たのかしら?」

「チビの癖に口は達者なもんだな。バーサーカーは私が相手する。」

とりあえずイリヤを挑発しておく。特に理由はない。

「おい、それかなりのブーメランな気がするぞ…」

苦笑いしながら、士郎は呟く。

えぇい、そんなことは承知の上だ。

「貴方なんかには1番言われたくないセリフね、それ。」

イリヤが少し怒るように言う。

効いてる効いてる。私も若干惨めな気持ちになったがな。

「そうか、来いよ。気に入らないなら、殺れよ。」

「やっちゃえ!バーサーカー!!」

そしてバーサーカーが力強い一撃を振り下ろす。

前よりも素早い気がする。厄介なものだ。

そして何回かその剣を振るう。

避けるのはまだ簡単だが、一撃でも食らったら即死もいいとこだ。

攻撃の隙を見て必死にナイフを振るう。

効いてる感じがしない。

何度も何度も繰り返す。

だが、バーサーカーを中々のやり手だ。

幾つかかすり傷を負う。

「はぁ…はぁ…キリがない。頑丈なヤツめ。」

「どうしたのかしら?力量不足なのかしらね。バーサーカーに勝てるわけないじゃない。」

こりゃ、強いわけだ。

スタミナ不足のせいか、たまにかすり傷を負ってしまう。

そして一撃を喰らわせようとした時、バーサーカーの一撃をモロに食らう。

「セイバー!大丈夫か!!」

士郎が駆け寄ろうとする。

私は止める為に声をかけようとする。

だが、声が掠れて出ない。

バーサーカーは私にトドメの一撃を振るおうとする。

士郎が私を庇い傷を負う。

「し…ろう……、なに…やってんだ……!」

「士郎!?大丈夫!?」

遠坂が士郎に駆け寄る。

 

また私は失うのか?

また私は誰も守れないのか?

また私は誰も救えないのか?

そして意識は薄れる。

私は死んだのだろう。

「何かが」私に言う。

 

*諦めるな!決意を抱け!

 

誰だろう、聞き覚えはあるが知らない声。

遠い昔に平和を願った者の声の様に感じた。

結果だけを知りたがった人でなしではなく、殺したくないと願った者の声に。

私は死ぬ訳にはいかない。

死ぬものか、私は成すべきことを成す。

そう思うと光に包まれる。

目を開けると私はバーサーカーの前にいる。

遠坂も士郎も、イリヤでさえ驚いていた。

「どういうこと…?バーサーカーはさっき、セイバーを…」

私は死んだ。

だから、私は「ロード」をした。

決意を抱いた。

しかし、皆が以前のを覚えてたのは驚きだ。

「そうさ、私は死んだ。だから「セーブ」した所から戻したのさ。」

しかし変な所でセーブしたな。

下手したら詰みセーブだぞ。

 

「さぁ、始めようか。好みが尽きても終わらぬ戦いをな」




初めての「セーブ」要素。
なんかガバガバというか、強引な気がしますが仕方ない。
戦闘場面って難しいなと思います。


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第8話 友情という形

新元号になって初めての作品です。
文化祭用の作品も書かないとなので、本当はこれを書いてる場合ではないのですけど、書きたいから書くのだ!
ということで、ごゆるりとどうぞ。




ゲームばっかやってたんだけです。本当は。
え?Charaがどうしてここに……
うわなにをするやめ
(ここで言葉は途絶えてる)


バーサーカーの激しい攻撃が続く。

最初はもちろん、ギリギリで避けてたが、簡単に避けられるようになった。

「流石、英霊だ。そこらのとは大違いだな。避けるのが一苦労だ。

こういう戦いは私は不得手なんだけどな。」

そもそも何かを飛ばされたら、避けるのは容易に出来るが、こういう1つの武器をぶん回す戦いは慣れない。

故に所々ミスをして傷を受けてしまう。

一撃がかなり大きい。モロに喰らえば普通にやばいのは目に見えてる。

しかも、こいつは言葉を発しない。

Friskだったら、頭を抱えるだろうな。

なら、私流でいってやろう。

『戦わない』事だけが友情なんじゃないとな。

 

順調にナイフで斬る。

ジワジワ効いてる気がするが、こいつは多分厄介な類だ。

理由は簡単。私の予想が正しければ何回か殺さなきゃ、コイツは死なない。

正面戦闘だと厄介だろうな。

恐らくだが、何回か殺してる。

それは確かだ。

「はぁ………。強いなお前。久しぶりだよ。こんな高揚感は。」

戦ってて分かってきたが、コイツは多分自分で進んでマスターを守ってるんじゃないか。

マスターにとっての『ヒーロー』ってやつか。

全く、こういうのって戦いづらいんだよな。こういうのってさ。

なら、多分Friskならこういう選択をするだろうなというのとを言っておこう。

「なぁ、バーサーカー。

もし、私が勝ったらマスターのことは私が守ろう。聖杯戦争の間だけなんだけどさ。

だから、純粋に今は戦いを楽しもう。

私の決意が無くなるまでさ。」

私に出来る最高のことがこれだろうな。

バーサーカーの目が変わった気がした。

安心したような、信用したような、私があまり見なかった目だ。

すると、戦い方が変わった。

もちろん激しいのは変わらないんだが、さっきまではマスターを守るような戦い方だった。

だがそれが無くなり、単純に勝ちに行こうとする戦い方になった。

それはバーサーカーが私を信頼したという事だろう。

『あの時』とは別の感覚だ。

冷たい感覚は何も無い。

戦っているのに、温かい感じだ。

 

あともう少しだ。

あともう少しでバーサーカーを殺れる。

最高の一撃をプレゼントしよう。

 

ナイフはバーサーカーを大きく斬り裂いた。

バーサーカーは倒れる。

イリヤスフィールは駆け寄る。

「バーサーカー!そんな……。私のバーサーカーが……。」

私は声をかける。

「なぁ、このバーサーカーに誓ったのさ。

お前を倒したら、お前のマスターを代わりに守ろうってさ。」

涙を流したまま顔を上げ、言う

「誓った…?何故そんなことを?」

何故、か。

それは1番回答に困る質問だ。

ただ、後悔はしなくなかっただけなのかもしれない。

「はは、そうだな。士郎。

お前でもこうするだろ?こいつを救おうとするんだろ?」

士郎は私を見て、真っ直ぐな目で言う。

「当たり前だ。」

「だろうな。聞いただけだ。なら、マスターの意向に背く訳にはいかない。

何故かと聞かれればそういう事だ。」

 

そうしてバーサーカーは倒し、ひとまずは終わった。

士郎の家でイリヤスフィールは保護した。

城にいたら、悪趣味なやつにぶっ殺されるのは目に見えてる。

 

なぁ、お前はどう思うんだろうな。

殺さない選択肢はあったんだろうか。

多分無い。聖杯戦争なんだ。戦う以外に選択肢はない。

なら、あいつはどうするんだろうか。

私はあいつのようには出来ない。

なら、私なりに出来ることをしよう。




あれ?バーサーカー普通に倒せるって強くね?
まぁ、Charaにとっての多分1番の敵は、骨のアイツですし。
戦うのであれば1番「骨」がある相手ですよね。
\ツクテーン/


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第9話 ほんの少しの気休め

一旦お休みタイムであります。
バーサーカーを倒しましたしね。
学校にもいるじゃないかって?
もちろん、長々と休息はしませんよ。


バーサーカーという大きな敵を倒したせいか、一時的な安堵が皆の雰囲気に漂っていた。

凛は相変わらず朝は弱いし、イリヤスフィールもまだ寝ている。

士郎は朝ごはんを作っていて、私はちょっと手伝いをしている。まだサーヴァントは残っているが、バーサーカー1人倒しただけでも大きい。

「セイバー、料理中々のものだな。」

「まぁ、お菓子作りなら昔良くやった。母親が得意でな。その応用みたいなものさ。ナイフの扱い方なら誰にも負けない自信もあるし。」

ここでいう、母親は実の母親ではない。

あっちはいい思い出がないし、そもそもあまり覚えていない。

まぁ、血は繋がってなくとも本当の母親みたいな存在だから、私は母親と呼ぶんだが。

「ははは、確かにナイフの扱いは上手いよな。」

「今度、手ほどきしてやろう。剣に応用できるかもな。」

そんなことを話していると朝食が出来た。

 

机に並べたら、凛が起きてきた。

「セイバー、あなたも料理出来たんだ…。なんか負けた気分。」

そうして食べていると、イリヤスフィールも起きてくる。

「おはよう…。わぁ、美味しそう。」

こうして見ると、やはりただの少女にしか見えないな。

「どうだ。私と士郎で作った。中々のものだろう?」

「セイバーと士郎が?」

そうして1口食べる。

「美味しい……!」

「ふ、そりゃそうだ…!私が作ったんだからな!」

「かなり自信げに言うんだな…」

そんなふうに言う士郎。

こう、のんびりはしてられないけどたまには良いな。

久しぶりだな。こう家族のように食事をして、笑い合うのは。

朝食も終わり、道場で1人で心を静める。

全く、いい日なもんだな。

小鳥は歌い、花は咲き乱れ…。

 

「ーーーーーーーーー」

 

頭にノイズのようなのが流れた。

間違いなく私の記憶。

だけど、それは私であって私でない。

並行世界の記憶。

最悪の時。

審判の間。

 

考えるのはやめておこう。

 

「セイバー。さっきのナイフの扱い方を教えてもらおうと思ってな」

「あぁ、言ってたな。私はこの竹刀で良い。お前もどうせこれだろ?」

「まぁな。良いのか?ナイフとかじゃなくて。」

「フェアな方がいいだろ?それに扱い方は特に変わらないしな。」

 

そうして何度か剣を交える。

士郎は悪くないが、私には届かない。

「もうちょっと隙をついた方がいいぞ。まぁ、お前のは悪くないから、何とかすればかなり良くなる。」

「やっぱりセイバーって呼ばれるだけあって、剣でも強いな……。」

「他にも色々と武器は使ってきたからな。ナイフだけって訳じゃない。」

そうして時間が経つ。

平和に時が過ぎていった。

そして昼飯を食べ、午後になる。

「ふわぁ……眠い。少し昼寝しとくか。」

ちょっと疲れから、それとも昼飯のせいか眠くなる。

私は一応サーヴァントなのだが。

そうして眠りにつく。

「こうして見るとセイバーもただの子供だよな…」

「そうね。でもバーサーカーを倒す子供なんて何をするものかわからないわよ?」

そんなたわいもない会話をする士郎と凛。

見た目はただの子供のようだ。

だが、バーサーカーを倒すほどの実力だ。

只者では無いのは確かだ。

だが、士郎はセイバーのことをかなり信頼している。

それはセイバーも同じことだ。

セイバーもどこか誰かに似ている彼を知らず知らずのうちに信用している。

 

そして夜になって、楽しく夕飯を食べ、眠りにつく。

そんな1日。

こんな日が続けばいいんだがな。

 

 

私は夢を見た。

そこは見慣れた場所だ。

小鳥は歌い、花は咲き乱れ。

でも私は審判をする側だ。

これも私の記憶でもあるが、きっと私ではない。

きっと、何を言ってるのか分からないだろうな。

 

ただ、それは最悪の時だと言うことだ。




めっちゃトイレ我慢して作ったので、多分ガバガバです。
あと、ようやく投稿できました!


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