荒木荘の連中がカルデアに呼ばれる話 (ナイ神父)
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本編
荒木荘の連中がカルデアに呼ばれる話


完全なネタです。

世界観ガバガバです。

ディアボロの扱いが酷いです。

それでもいい方はよろしくお願いします。


 

 柔らかな陽射しが射し込むとあるアパート、その中の一室の六畳一間で、朝だというのにやかましい音が鳴り響く。

 

 「や、やめろ!さっき生き返ったばかりなんだ、こんなすぐにまた喰われてたまるかッ!!」

 

 「WRYYYYYYYYYY──ィ!!そんなことは知らん!さっさと俺の就寝前の(コーヒー)となるがいい!」

 

 「完全にただの飲み物扱いではないか!何度喰われようと、そう易々と喰われてたま・・・・・・あ、ああぁぁぁ!?」

 

 「む、カーズ貴様、このDIOの食事を横取りするとは死にたいようだな!!」

 

 「ん~~?聞こえんなぁ、吸血鬼(エサ)が何か言ってるようだが・・・・・・なに、丁度目の前にディアボロ(お菓子)がいたのでちょこっと味見をな。」

 

 「・・・・・フン、まあいい、また復活したら飲むまでよ・・・・そういえばドッピオはどうした?朝だと言うのに姿が見えんが・・・・・」

 

 「ああ、ドッピオなら朝の新聞配達に行ったよ。なんでも自分が稼いで少しでもボス(ディアボロ)の負担を減らしたいとかで・・・・・・」

 

 「そうか、ではプッチよ、私は寝るからディアボロが復活したら起こしてくれ。」

 

 「ああ、分かったよ。それとDIO、この間買ったロードローラーとタンクローリーの支払い請求が来てるけど・・・・・・」

 

 「吉良かディエゴにでも払わせておけ。」

 

 

 

 

 

 ────ここは荒木荘、かつてジョースター家の一族によって打ち倒された彼らが住む、不思議なアパート。

 

 今この部屋には、カーズ、DIO、吉良吉影、ディアボロ、ドッピオ、プッチ、ディエゴの7名が過ごしている。

 

 

 「・・・・・・・・・この・・・・・・クソカス共がああぁぁぁぁぁぁーッッッ!!」

 

 部屋の中に吉良の怒りの声が鳴り響く。

 

 「む、なんだ吉良よ、私はこれから眠るのだから静かにしろ。」

 

 「そうだ、わたしも今からピ○チュウのクッキー(ディアボロ入り)を作るのだから喚くな。」

 

 DIOとカーズは吉良の言葉には唯々煩いと思い、自らのしたいことをするから黙れと語る。

 

 「それじゃあ私は神父の仕事を・・・・・」

 

 「巫山戯るなッ!プッチもだ、今日という今日は聞いてもらうぞ!」

 

 吉良の怒りは治まらないらしく、プッチを室内に戻し扉閉じると、怒っている理由を話し出す。

 

 「DIO・・・・・貴様一体先月に何台のロードローラーとタンクローリーを買った?」

 

 「ふん、一々覚えとらんなァ、お前は今まで食べたパンの枚数を覚えているのか?」

 

 「車とパンを同一に扱うなッ!13台だ13台!よくもまあ使い道の無いものをここまで買い続けるな貴様は!」

 

 「使い道が無いとはなんだ吉良よ!アレはきたるべき憎き承太郎との再戦の為にだな・・・・・・」

 

 「お前はどれだけ承太郎にロードローラーをぶつけるつもりだ?・・・・・・・まあいい、次にカーズ!」

 

 吉良はDIOの不満点を上げ終えると、次にカーズの問題点を話し出す。

 

 「貴様は貴様でどれだけぬいぐるみを買い集めれば気が済むんだッ!元々狭い部屋が三分の一程埋まっているでは無いか!」

 

 「ふん、下等生物には分からぬか・・・・・・この愛おしさがなぁ?見るがいいこのピカ○ュウの可愛さを!これを集めないでどうするというのだ?」

 

 「別に集めるなと言っているんじゃあ無い!加減をしろと言ってるんだ究極バカ!そしてDIOもだが、いつもいつもディアボロをまるでスナック菓子のように食べるんじゃあないッ!いくら復活すると言っても最近は死んでる時間の方が長いじゃないか!」

 

 「仕方ないであろう、わたしも本来は栄養価の高い吸血鬼の方を食べたいが・・・・・復活するディアボロで我慢してやっているのだからむしろ感謝するべきだろう。」

 

 「度が過ぎていると言ってるんだッ!最近では復活すると同時に部屋から脱出しようとするんだぞディアボロはッ!」

 

 「最後にプッチ!貴様友ならDIOの異常行動を止めろ!むしろ協力しているじゃあないかッ!」

 

 「私は神を愛するようにDIOを愛している・・・・・ならば止める道理は無いのでね。先程の請求もディエゴにしておいたよ・・・・・・・そういえばディエゴも見かけないね、どうしたんだい?」

 

 吉良はそろそろ疲れてきたようで、息を途切れながらも話を続ける。

 

 「・・・・・・フゥ────、貴様らが好き勝手に購入した物の支払い、破壊した物の損害賠償、家賃に食費etc・・・・それを払うために私も残業と休日返上で仕事をしているが、サラリーマンの給料では全く足りない。」

 

 「そのためジョッキーであるディエゴが頑張っていたが・・・・・・・先月疲労で倒れて今は病院だ。」

 

 「何っ!?それでは私のロードローラーは!?」

 

 「そうだわたしの○カチュウは!?」

 

 「早く売ってこい馬鹿共!そもそも一ヶ月も会ってないのに気付かなかったのかッ!?」

 

 「そもそも7人もいて2人しか稼ぎが無いのが問題な気がするが・・・・・ディアボロも働かせるのはどうだろう?」

 

 「それは職場で毎日人身事故が発生するから無理だ・・・・・・そもそもプッチ、貴様が神父の仕事の金を出してくれれば済む話だろうが!」

 

 「すまないがこのお金は神の為にのみ使うお金なのでね・・・・・・けれどもそこまで困窮しているのであればDIOの車代だけなら私が払うよ。」

 

 「おお!流石は我が友プッチよ!ケチな吉良とは大違いだな!」

 

 「誰がケチだッ!・・・・・しかしそれでもまだ先月の家賃が払えていないのはどうすれば・・・・・ん?」

 

 その時、閉じた玄関の扉からインターホンの音が聞こえる。どうやら来客のようだ。

 

 「クソがッ、誰だ一体こんな時に・・・・・・っ、大家さん!?」

 

 吉良が扉を開くと、そこには彼らが住む荒木荘の管理人である大家さんが立っていた。

 

 「やあ吉良君、早速で悪いが先月の家賃の話なんだけどね・・・・・・」

 

 「それは・・・・・・申し訳ない、実は稼ぎ頭であるディエゴが疲労で倒れてしまってね・・・・・・後少しだけ待って貰えないだろうか。」

 

 吉良は出来る限り、穏便に済ませようとしているが、大家さんはそれを聞いても笑みを崩さない。

 

 「それは大変だね・・・・でもこちらとしてもそんなに長く待つわけには・・・・・」

 

 「そこを何とか、お願い出来ませんか?」

 

 (クソッ!何故だかこの男にはスタンドが通用しないから、話術で何とかするしか無いッ!見てろ馬鹿共、このカメユーで鍛えた私の話術をッ!)

 

 「どうしてもそこを

 

 「そうだ!こうしようじゃないか。」

 

 お願い・・・・・・・ん?」

 

 大家さんは何か思いついたような表情を浮かべると、吉良に説明を始める。

 

 「実はね、この世界ではない別の世界なんだけど、そこが滅びかけているんだよ。そこで君達6人をそちらに送るから、人理を修復するのに手を貸してあげて欲しい。」

 

 「・・・・・はぁ、別の世界?人理?修復?一体何を言っているのかよく分かりませんが・・・・・」

 

 「もし修復を終えたら、帰ってきた時から2年の家賃は支払わなくていい。それじゃあ、いってらっしゃい!」

 

 「2年!?それじゃあ・・・・・・何!?」

 「WRY?」

 「何だァ?」

 「これは・・・・・」

 「今度は何なんだぁぁぁぁ!?」(復活した)

 「新聞でーす・・・・ってえぇぇ!?」

 

 大家さんが腕を振るったかと思うと、吉良達の足下が急に抜け落ち、下へと落ちてゆく。

 

 カーズは最後まで抵抗していたようだが、大家さんが足で踏むと、何故か羽が消えたようで、皆等しく消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 意図せず最後のマスターになってしまった少年、藤丸立香は特異点Fの修復を終えて、始めてのサーヴァント召喚を行おうとしていた。

 

 「いよいよ召喚か・・・・・どんな人が来てくれるか緊張するね。」

 

 「はい、先輩。ですが楽しみでもあります。」

 

 立香の隣にはデミサーヴァントであり、立香と契約をしたマシュ・キリエライトが立って召喚を見守る。

 

 

 

 召喚が始まり、三本の円が回り出す。

 

 ────ゆっくりと円が弾け、中から何かが姿を現す。そこには・・・・・・・

 

 「痛たたた・・・・ボス?大丈夫ですか?」

 

 「」チーン(召喚のショックで死亡)

 

 「クソッ!最悪だ!何なんだこれはッ!」

 

 「ふわ~ぁ、・・・・む?朝かプッチよ。」

 

 「どうやら違うようだよDIO。」

 

 「何なのだあの男はッ!何故わたしの羽が踏まれただけで消え去るのだッ!」

 

 

 

 ───────そこには奇抜なファッションをした筋骨隆々な男や子供、はたまた全裸に近い男やスーツを着たサラリーマン風の男など、どう見ても英霊では無いような人物達がいた。

 

 

 

 「・・・・・・・・・・・・・は?」

 

 

 

 

 ─────これから彼らは、立香と共に様々な時代を巡って行くことになるだろう。

 

 

 「ぐわぁぁぁッ!?」

 

 「行くぞ立香君!ディアボロがファフニールに食べられている内に!」

 

 「え、大丈夫なの!?」

 

 

 ─────時には話し合い

 

 

 「薔薇の皇帝だと・・・・フン!帝王はこのディアボロだ・・・・・・ッなぁッ!?」

 

 「む?今ディアボロが何か言ってなかったか?」

 

 「せめて話は聞いてあげて!?」

 

 

 ─────時には慰めあい

 

 

 「そうか・・・・・お前も苦労したんだな・・・・」

 

 「でぃあぼろも、おつかれさま?」

 

 「むっ、丁度ペットに良さそうな生き物がいるではないか!横にあるのは飼い葉か?」

 

 「それアステリオス!アステリオスとディアボロさんだから!」

 

 

 ─────時には裏切り

 

 

 「ジャック君・・・・・だったかな?君ならば誰にもバレずに美しい女性の手を切り取れるのではないかな?」

 

 「うん!お母さんの為に私たち頑張るよ!」

 

 「ギャアアァァァッ!?」

 

 「いや駄目だよ!?それは髪長いけどディアボロさんだし!」

 

 

 ─────そして仲間が増え

 

 

 「何でオレまで送られなきゃならないんだッ!スケアリー・モンスターズ!」

 

 「か、体がッ!グウォォォオオッ!」

 

 「これは・・・・・・いったい何だ?」

 

 「ディアボロさんが恐竜に!?ディエゴさん、ジェロニモが困惑しているからやめてあげて!」

 

 

 ─────同調し

 

 

 「フハハハハハ!惰弱惰弱ゥ!!」

 

 「WRYYYYYYYYーィ!無駄無駄ァ!!」

 

 「何でオレが対象なん・・・・・ウゲェッ!?」

 

 「同じ声が共鳴している!?後ディアボロさーん!」

 

 

 ─────さらに死と向き合う

 

 

 「晩鐘は汝の名を指し示さず。であれば我が剣振るうこと無く。」

 

 「・・・・・・・え?まさか、生き残った?・・・・・やった!やったぞ!これで奴らに復讐を・・・・・」

 

 「ディアボロさーん!後ろ後ろ!すぐ後ろにまでケイオスタイドが・・・・・・・・あ。」

 

 

 

 

 

 

 ──────これは、未来を取り戻す物語だ。

 

 

 

 「・・・・・ディアボロさん死にすぎじゃない?」

 

 

 

 ────ディアボロは未来を取り戻せるのか。




ジョジョ5部アニメの影ディアボロが威厳ありまくりで格好良かったので書いた一発ネタです。
本当です。

続くかは評判によります。


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吉良吉影の受難

続けて欲しいとの声があったので、ご期待に添えるかは分かりませんが、とりあえず続きを書き上げました。

一発ネタ予定だったため、まだ詳しく設定等を決めていません。


 

 彼らが召喚された後、異変を察知して部屋に飛び込んできたダヴィンチちゃんやロマニ達も連れて、一度管制室に向かい、お互いの事情を話し合うことになった。

 

 

 

 「─────なるほど、そっちの事情は大体分かったよ。それでも家賃の為にとばされるなんて・・・・・」

 

 「そちらの話も理解は出来たが・・・・・魔術にサーヴァント、それに人理修復か・・・・・まさかあの大家の言ってたことが事実だとは・・・・・・」

 

 

 お互いの事情を話し合ったロマニと吉良は、理解しつつも困惑で頭を抱えている。

 

 

 「・・・・・まあいい、つまりはその立香という少年や、他のサーヴァントと共に人理とやらを救えばいいのかな?」

 

 「その通りだけど・・・・・大丈夫かい?君達は見た所一般人のようだけど・・・・・無理をしないで管制室での計測やレイシフト作業の手伝いでもいいんだよ?」

 

 ロマニは心から吉良達を心配してくれているようで、立香やマシュも首を縦に振り同意をしめす。

 

 「勿論だッ!家賃2年分だぞ2年分!それを払う手間が無くなるだけでどれ程私の疲労が無くなると思っているッ!」

 

 「・・・・それに、魔術やサーヴァントというものがどうかは知らないが、私達にも戦う力は多少なりともあるのでね・・・・・・心配しなくとも大丈夫なのだよ。」

 

 「(力・・・・・?)そうか・・・・・そこまで言うなら止めはしないけど・・・・・・」

 

 そこまで話し終えた辺りで、今まで何かタブレットのようなものを眺めていたダヴィンチちゃんが口を開く。

 

 「う~ん、君達の状態をチェックしていたんだけど、どうやら不思議な状態になっているようだね。」

 

 「不思議な状態・・・・だと?」

 

 「生身のまま召喚された影響かは分からないけれど、君達は生きたままサーヴァントになっているようだよ?」

 

 「・・・・・・・は?」

 

 「一応クラス分けはされているようだね・・・・・どうやら霊体化は出来ないし、あ、令呪と魔力のパスは繋がっているようだね。それが何を現すかだけれども・・・・・・」

 

 「・・・・・身体能力は多少上がっているが、もし死んだ場合は終わりというわけか。(実質私とディアボロとカーズは死なないが)」

 

 「そうだね、そう思ってもらって構わない。もしかしたら死んだら元の世界に戻れるかもしれないけど・・・・・それを聞いたうえでも君達は協力してくれるのかい?」

 

 

 

 

 

 

 

 そこまでの話を聞いた吉良は、一度息を吐くと、覚悟を決めた様子で話し出す。

 

 「・・・・・・フゥ───、この吉良吉影は、常に心の平穏を願ってい

 

 「はッ!何処だここは!まさかついにあの地獄のアパートから別の場所に復活したのかッ!?や、やった!死に続けるとはいえ何回もエサにされてたまああぁッッッ!?」

 

 「ボスゥゥゥ!?」

 

 吉良が復活したディアボロを踏み潰し、改めて話を続ける。

 

 「」チーン

 今日のボス:頭を砕かれて死亡

 

 「いいか、私は心の平穏を・・・・・」

 

 「いやいやいや!まって、その人大丈夫なのかい!?今頭から聞こえちゃいけない音が聞こえた気がしたけど!」

 

 「大丈夫だこの位の怪我なら10分程で復活する。だから私は心の平穏を求めるために

 

 「貴様ァ!ここには私のお気に入りのロードローラーもタンクローリーも無いではないかッ!?どうしろと言うのだ!?」

 

 そこには退屈だからとカルデアを探索に行ったDIOが、キッチンから盗んだワイン片手に立っていた。

 

 「・・・・・・タンクローリー?」

 「・・・・・・ロードローラー?」

 

 マシュと立香の口から、何故そんな物がお気に入りなのか分からないと言ったような声が漏れる。

 

 「あるわけが無いだろうが馬鹿が!さっさとそのワインも返してこいッ!」

 

 「ま、まあ、1本位なら・・・・・・」

 

 「駄目だ駄目だ、甘やかすとスグに調子に乗るからコイツはなッ!」

 

 吉良は管制室の外にDIOを蹴飛ばすと、話を続ける。

 

 「・・・・・・クソ共が・・・・・、いいか、私は

 

 「吉良!見よこの可愛らしい生き物を!さっき通路で捕まえたのだがわたしが飼う!異論は認めないッ!」

 

 「フォーウ!フォウフォーウ!(離せ変態!)」

 

 「フォウさん!?」

 

 そこには全裸に近い服装の変態ことカーズが、片手にフォウを掴みながら居た。

 

 「ふむ・・・・一体コイツは何を食べるのだろう、試してみるか。」

 

 カーズは自らの手を小さい虫に変化させると、フォウをそこに近づける。

 

 「ドッフォーウ!?キュウゥ!?(食べないよこんな変なもの!?)」

 

 カーズの手から溢れる虫は、まるでキメラのように様々な昆虫の特徴が出ている不気味なものだ。

 

 「そんな物食べるわけ無いだろうがッ!嫌がっているだろう早く離してやれッ!」

 

 カーズが渋々ながらもフォウを離すと、フォウは一直線でマシュの下へと駆け込むと、後ろに隠れてしまった。

 

 「フォウさん大丈夫ですか!?」

 

 「・・・・・・フォーウ、フォーウ・・・・・・・(あ、ありのまま今起こったことを話すぜ、俺は奴の能力をほんのちょびっとだけ体験した・・・・・俺はいつも通り廊下を歩いていたら奴が急に現れ、逃げようと思った瞬間には既に、翼の生えた奴に掴まっていた・・・・な、何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何をされたが分からなかった・・・・・・・・頭がどうにかなりそうだった・・・・・催眠術だとか魔術だとかチャチなもんじゃ断じてねぇ・・・・・・もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・・・・)」

 

 「ふ、フォウさん!?何を言ってるんですか!?」

 

 「いいか!だから私はぁ!

 

 「吉良貴様ァ!お前だけは私を殺さないと信じていたのに何だこの仕打ちは!いい加減堪忍袋の緒が切れたぞッ!もう許さん、キング・クリムぞ

 

 「・・・・・・・キラークイーン!!第1の爆弾ッ!!」

 

 ぶべらっ!?」

 

 再び蘇ったディアボロの背後に、何か網目模様の人影が現れたその瞬間、吉良の横にも何かが現れたかと思うと、ディアボロが空中に吹き飛び、吉良が何かを押すような動作をすると、ディアボロは爆発して後も残さず消え去っていた。

 

 「」チーン

 今日のボス:キラークイーンの爆弾にされて死亡

 

 「ボスゥゥゥ!?吉良さん流石にやり過ぎですよぉ!」

 

 「クソが・・・・・どんな悪夢だ・・・・・夢なら夢で早く覚めてくれ・・・・・」

 

 「でぃ、ディアボロさーん!?爆発して消えたぁ!?一体何がどうなって・・・・・」

 

 「・・・・・・時間はかかるが30分はあればそこら辺に蘇るよ、気にすることは無い。」

 

 「いや、気にしますよ!?それとその人影は一体・・・・」

 

 立香とロマニはディアボロが爆死したことに驚いているようだった。

 

 当たり前だろう、コイツらが異常なだけで普通の人間は目の前で人が爆死して驚かないことは無い。

 

 「全く話が進まないじゃあないかッ!

クソ・・・・・・・・ん?」

 

 吉良は何かに気が付いたのか、驚愕の瞳をロマニ達に向ける。

 

 「まて、・・・・・・・君達には、コレ(キラークイーン)見えているのか(・・・・・・・)?」

 

 

 




一応、見えないと話にならないので、魔力がある又はサーヴァントなら見える、触れられるとしておきます。


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カーズのもふもふ捜査網

時系列順ではなく、今回は思いついたものを投稿することにしました。時系列は気にしないで下さい。

相変わらずディアボロが酷い扱いを受けるため、苦手な方はご遠慮下さい。

また、荒木荘基準のためカーズがかなり性格が違います。

ジョジョ側、fgo側、どちらもネタバレ注意です。


 次の特異点までのつかの間の休日、そんな日に人類最後のマスターである藤丸立香は、食堂近くの通路を歩いていた。

 

 「ええっと・・・確かこの辺に・・・・・・・」

 

 

 

 「は、離せ!またどうせろくでもないことだろうッ!」

 

 

 「?この声は・・・・」

 

 廊下の奥、食堂の影から何やら男の叫び声が聞こえてくる。

 

 気になった立香が覗いてみると、そこには立香を呼び出した張本人であるカーズが、暴れるディアボロを担ぐ姿があった。

 

 「黙るのだディアボロ、そんな様子ではこれから会う者達を怖がらせてしまうだろう・・・・・む、立香か。」

 

 「だから何だと・・・・痛ァッ!?」

 

 カーズは立香に気が付くと、ディアボロをそこら辺に放り投げ、立香に近寄る。

 

 「えーっと・・・・どういう状況?」

 

 「実はな、あのフォウとか言う生物は吉良に止められてしまったが・・・・聞けばここには様々な生物がいるとか・・・・そこでッ!」

 

 カーズは投げた衝撃で背骨の折れたディアボロを気にする様子も無く、まるで子供のように目を輝かせ話を続ける。

 

 「改めて私が飼うペットを探すのだッ!究極生命体(アルティミット・シイング)である私に、まるでパズルのピースのようにカチリとハマるピッタリな動物をッ!」

 

 ・・・・・カーズは何かポーズのようなものを取りながらそう宣言する。

 

 「えぇ・・・・・じゃあディアボロさんは何で・・・・」

 

 「ああ、これは餌付け用の・・・・」

 

 その時、いつの間にか死んでいたディアボロが復活し、カーズに意見する。

 

 「おかしいだろうッ!丁度今アニメでギャングのボスとしての威厳を見せているというのに何だこの仕打ちはッ!」

 

 「煩いぞ後数話でどうせ死に続ける羽目になるというのに。」

 

 「ぐッ・・・・」

 

 「そもそもブチャラティの前で娘を腕だけ残して連れ去る等という愚行を犯したせいでもあるだろう?せめて始末するのは目の届かない位置に連れて行ってからにするべきであろう。」

 

 「・・・・・ぐはァッ!」

 

 「更に言えば暗殺チーム等も・・・・・

 

 「カーズさん!そこまでにしておいてあげて!?ディアボロさんのライフもうゼロだから!もう勝負はついたから!」

 

 ディアボロに目を向けると死んではいないようだが、廊下の端でいわゆる体育座りをしながら、暗い雰囲気を漂わせている。

 

 「・・・・と、言うわけで立香よ、このカルデアでサーヴァントに一番詳しいであろう貴様を呼んだということだ。では、早速行くぞッ!!」

 

 「(えぇ・・・)ちょっ!?」

 

 「お、オレのそばに近寄るなああぁーッッ!!

痛だだだだっ!?」

 

 カーズは羽を生やすと立香を背にのせ浮かび、ディアボロの髪を掴み引きずりながら移動をする。

 

 ・・・・こうしてカーズと立香(ディアボロもいるけど)の、何の役にもたたない一日が始まった。

 

 

 

 

 

 

 ★以下ダイジェストでお送りします★

 

 

 

 「まずは大本命のここだなッ!!おお!モフモフで大きく、知能の高そうなこの狼!実にいいではないか!」

 

 「え」

 

 「───、────。」

 

 「ふむ・・・聞いている以上におとなしいな、体調でも悪いのだろうか。」

 

 「あれ、本当だ、どうしたんだろう?」

 

 「ならば早速出番だな!ほら行け!」

 

 「や、やめろカーズ!おおかああぁぁぁあ!?」

 

 「────、!!──────!

 

 「ふむ、腹が減っていたのだろうか。ディアボロを投げ入れた途端に元気になったぞ。」

 

 「ああ・・・カーズさんは人じゃないからか・・・」

 

 「中々に気に入ったが・・・・多少可愛さが足りん!次だ次!」

 

 

 

 

 

 

 「フン!逃れることは出来んッ!貴様は『詰み(チェックメイト)』にはまったのだッ!」

 

 「フフ、フハハハ!!よかろう、今回は負けを認めるとしよう。ただしッ、未だに余が14勝と勝ち越していることを忘れてはいるまいな?」

 

 「無駄無駄無駄ァ!ただ3回の差など、すぐに埋めてみせるわ!」

 

 「惰弱惰弱ッ!その考えこそ思い上がりよ!至高のファラオに勝てる通りなど無いことを思い知らせて見せようぞ!」

 

 「「フハハハハハハ!!!」」

 

 

 「・・・・・ねえ、ニトクリス、二人(DIOとオジマンディアス)は何してるの?」

 

 「えっと・・・・チェス・・・・ですね。」

 

 「スフィンクス・アウラードを見せてもらいに来たんだけど・・・お取り込み中のようだしバレンタインで貰った方を後で見せようかな・・・・」

 

 「DIOめ・・・・吸血鬼(我々のエサ)風情が邪魔をするなど・・・・まあいい、次!」

 

 

 

 

 

 

 

 「話は聞かせてもらったヨ、なので・・・・・」

 

 「獣サーヴァント三銃士を連れてきたヨ。」

 

 「「獣サーヴァント三銃士?」だと?」

 

 「見せかけ筋肉筋力Eライオンマン」

 

 「ライオンでは無い!大総統である!」

 

 「自分を呂布だと思い込んでいる一般馬」

 

 「頑張ります、よろしく。」

 

 「デカァァァァァいッ説明不要!!雷帝ッ!!」

 

 「よく分からぬが・・・よっす、どうも?これでよいのか?」

 

 「・・・・さて、次に行くぞ立香。」

 

 「・・・・そうだね。」

 

 「ちょっとー!?マスター君!?せっかく連れて来たんだから無視は止めてくれないかネ!?おーい、パパ泣いちゃうヨー?」

 

 

 

 

 

 

 それからというもの

 

 

 「海魔なんて如何です?食べれますし、最高にcoolでしょう?」

 

 「キショいわ!次!」

 

 

 

 「ふむ、ならばゴーレムはどうだろうか。好きなように動かせるし便利だ。」

 

 「悪くは無いが無骨!次!」

 

 

 

 「メジェド様は・・・・」

 

 「何か不気味だ次!」

 

 「そんな!不敬ですよ!?」

 

 

 

 「ケツァルコアトルスはどうデース?」

 

 「恐竜系は見飽きたわ!次!」

 

 「残念デース・・・・悲しいネー。」

 

 

 

 「ならばここはやはりキャットが一肌脱ぐしか無いのではないのかワン?」

 

 「犬なのか猫なのか狐なのかはっきりしろッ!」

 

 「カーズさんがそれ言う?」

 

 

 

 「むっ、あれは中々に・・・いや、止めておこう」

 

 「何故ですか?もちろんヴィイは渡しませんが私だけ拒否されるのも良い気持ちはしないのですけれど。」

 

 「いや・・・・無論動けるが、寒いのは・・・・多少トラウマが。」

極寒の宇宙で死ねなかった人

 

 

 

 その後も、様々な動物系サーヴァント及びマスコットのようなのを引き連れているサーヴァントを見て回ったが、カーズが納得できるような者は居なかった。

 

 

 

 

 「クソッタレが・・・・見たかキッチンに立つあの吉良の嘲笑を!アイツむしろ今の方が平穏だからこのままでいいんじゃないかと言い出していたぞ!?」

 

 「ははは・・・・(戻ったらカーズさん達の世話があるからでは?とは言えない・・・・)」

 

 「何故か横にいる白髪褐色肌のコック?と肩を組んでサムズアップしてたのかはわからんが・・・・」

 

 「しかも何故奴だけ猫草(ストレイ・キャット)などというゆるキャラを連れてこれるのだ!仕返しにリス(カーズ産)をディアボロに持たせて奴の部屋に置いてきてやったわ!」

 

 (あ、これまたディアボロさん死んでるな・・・)

 

 カーズと立香が会話をしながら歩いていると、体中から血を流し床に血の道を作りながらディアボロが姿を現す。よく見るとまだ頭にリスが数匹噛みついている。

 

 

 「はぁ、はぁ、はぁ、・・・・カーズウウウゥゥッ!い、いい加減にしろクソカスがあぁぁぁあッッッ!!」

 

 ディアボロの言葉に対してカーズはこれといった変化も見せず、フンと鼻で笑う。

 

 「このカスが・・・ 激高するんじゃあない・・・・このカーズにとって目的を達するというのが至上の事!そのために最も手っ取り早い手段を選んだまでのこと。」

 

 「何が目的だぁ?唯の嫌がらせだろうがッ!」

 

 「煩い、黙れ。」

 

 「なんだと!?クソが・・・・・そうだ、立香!」

 

 「え、何?」

 

 (クソ・・・・平穏を手に入れるのは吉良では無い!このディアボロだアァァァァーッ!)

 

 「次のレイシフトではコイツ(カーズ)を連れて行ってくれッ!頼む、私の一時の平穏の為にも!」

 

 ディアボロは横にいる立香を見ると、まるで神に懇願するかの如く頭を下げる。

 

 「えぇ・・・・カーズさんルーラーだから周回にはあまり連れて行きたく無いんだけど・・・・」

 

 「そこを何とかッ!そもそも何故奴がルーラーなんだ!対極だろうがッ!」

 

 (焦るな・・・・恐怖というものは打ち砕かねばならない・・・・絶対に乗り越えなければならない・・・・だがッ!今の状況では一時しのぎが精一杯・・・・・何とかして奴を・・・・・)

 

 

 「・・・・・・そうか。」

 

 「「ん?」」

 

 

 そこまで立香とディアボロの会話を無言で聞いていたカーズが、途端に何かを閃いたかのように顔を上げる。

 

 

 「そうだ、カルデアに居ないのならばレイシフト先で見つければ良い(・・・・・・・・・・・・・・)では無いかッ!!」

 

 「え?」 「は?」

 

 「考えてみればそうだ!よし、決まったからには今すぐ向かうぞ立香!」

 

 「いやもう夜うぅぅぅ!?」

 

 「だから何でまたオレもォォォ!?」

 

 最初と同じく立香を背負い、ディアボロを掴むとカーズはコフィンへ向かう。

 

 

 

 ─────果たしてカーズの望みは叶うのか。

 

 

 




★叶いません★

ディアボロ=スペランカー説

立香が触れても大丈夫なのは礼装のおかげだと思って下さい。

こんな内容書いてますがボス達の中ではディアボロが一番好きです。

次回の更新は・・・・いつになりますかね?


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吉良のキラキラキッチン

はい、感想であった内容で思い出したため久しぶりに投稿します。

そういえばハーメルン記載すれば歌詞OKになったんですね。使う予定はありませんが書ける幅が増えたのは良いことだと思います。


 ガヤガヤガヤガヤ……ワイワイワイワイ………

 

 「ほら、こっちが日替わり定食Aの蛮神の心臓入りおろしハンバーグ定食とBの封魔のランプカレーだ。福神漬けと味噌汁はセルフサービスだからそちらで分けてくれ。」

 

 「いらっしゃい、今日の日替わりはAがアレでBがカレー、Cが唐揚げ定食だ。好みで唐揚げ丼にも出来るぞ?………マヨネーズたっぷりだな、わかった。」

 

 「エミヤ君、デザートのメロンゼリーが残り少ない。在庫は何処に……素材置き場だね。」

 

 「何?マスターが最近キュケオーン定食を食べてくれない?……すまないが、私はこれからメロンゼリーの在庫を取りに行かなくてはならないんだ。話なら後に───」

 

 

 

───────────────────

───────────────

───────────

───────

────

──

 

 

 「───ふぅ、一段落はしたか。しかし中々に多くの人が来るなここ(食堂)には。」

 

 「全くだ、だが今日は君が入ってくれて助かったよ。そうだ、試作品で作ったカスタードパイがあるのだが…どうかね?」

 

 「ああ、すまない、頂こう。」

 

 

 とある日の午後、食堂での仕事の手伝いを終えた吉良は、人が減ってきた食堂でキッチンメンバーとの雑談を繰り広げていた。

 

 

 「──それで?その時のへシアンが持っていたのが…」

 

 

 ◤─────────────────────◥ 

 |【黙れ小僧            ●●● |

 |    お前にオレが      ●    |

 |         救えるか        |

 | ●●   ●           ●  |

 |     ● ●   ディアボロ心の俳句】|

 ◣─────────────────────◢

 

 

 

 「…………血塗れのこの看板か。」

 

 「明らかに前日に子供たちと見ていたも○のけ姫に影響されているだろうがッ!!モ○か、○ロだろう!!しかも狼に食われる前に随分と余裕があるじゃあないかディアボロッ!!」

 

 「流石のこれにはキャットも同情をしなくもないこともないかもしれないワン?」

 

 「どっちなんだねそれは……」

 

 「……あはは……切実ね。ちなみに本人は───」

 

 「今日は子供達(カーズもいるけど)とまた別のアニメを見るそうだ。なんでも閻魔亭に似た場所が舞台の───」

 

 「確実に豚にされて死ぬな、間違いなく。」

 

 「はは、そんなまさか……あれ?さっきまでキュケオーンを作ってたキルケーは……」

 

 「「「あっ(察し)」」」

 

 

 ───いつも通りの下らないディアボロの話や、

 

 

 「まさかアストルフォが『これがお茶のおかわりが欲しいのサインだーっ!!へへー、花京院の受け売りだぞー?』と言いながら円を描くようにポットの蓋をカチャカチャと回していたのは………」

 

 「そう言えば……子供たちの間でお決まりのあの歌ことノリちゃんの花京院音頭って曲が流行ってるのは聞いたわね。」

 

 「キャットはカーズが酔った荊軻の足を持ってウィンウ院してるのを目撃してしまったのだった!!」

 

 「一体何を広めてるんだアイツらはッ!?それに……」

 

 

 「「「「花京院って誰?」」」」

 

 

 ───バカ共の話で盛り上がる中、

 

 

 

 「────おっと、お邪魔しちゃったかな?すまないね、忙しくてつい遅くなってしまったんだけれども……何か軽くつまめる物は無いかな?」

 

 「…っ!!」

 

 すっかり彼らしか居なくなった食堂に、一人の女性が入って来る。女性はエミヤに話しかけると、近くの椅子へと腰掛ける。

 

 「構わないが…珍しいな、貴方がここに来るとは。」

 

 「そんなことはないだろう?私だってたまには息抜きをしたいものさ。まあ、本当は───」

 

 女性の視線が移り、一人の男へと移動する。

 

 

 

 「キミと一度じっくり話してみたかったんだよ、ねぇ?吉影くん?」

 

 

 ────女性の、いや、レオナルド・ダヴィンチが笑みを浮かべながら吉良吉影へと話しかける。

 

 その笑みは────

 

 




蛮神の心臓入りおろしハンバーグ
生産者からのメッセージ ゲス顔提督コロちゃんさん
「ハッハァ!!!真理の卵の需要が止まらねぇなぁ!!!これでガッポガッポ儲けて………ん?産地偽装?期限切れ?値段暴落?………………なんだとぉぉぉぉ!?!?」
材料
蛮神の心臓 1 真理の卵 1 魔猪の挽き肉 120g 
ウリディンムの挽き肉 80g 粗挽き世界樹の種 少々
etc…

封魔のランプカレー
レビュー やはり汎人類史は貧弱(匿名希望)さん
「火薬の刺激でスキルが成長するのでよく頂くわ。え?これを食べるとか正気じゃない?何を言ってるのかしらカドック。貴方も食べるのよ?」
材料
封魔のランプ 1 黒獣脂 1 粗挽き世界樹の種 2
虚栄の塵 1 粉状竜の牙 大匙1 粉状凶骨 小匙2
励振火薬 5本分
etc…

メロンゼリー    オレンジゼリー
材料        材料
マナプリズム    レアプリズム
レビュー 究極生命体さん&無駄無駄さん
「む、メロンゼリーに飽きたと思って漁ったらオレンジゼリーがしまってあったぞ。」
「さてはこのDIOへの献上品だな!有り難く貰っておこうではないか。」

マスターからの一言
「ゆ"・る"・さ"・な"・い"・・・・・・」


まーた続くかすら分からないのに書いてしまった……
の割に進んでねぇ……


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ディアボロ特異点シリーズ
ディアボロの同士発見伝


五部アニメが今日で終わりますね・・・・メチャクチャよかったです。

漫画を読んでいたんですが、原作よりボスとの戦いが分かり易くなっていたりでとてもディアボロも格好良く見えました。(途中まで)

続きを書くつもりは無かったんですが、ディアボロ追悼に一話書きました。相変わらずディアボロが酷い目に遭います。ご注意下さい。多少シリアスです。


 「───ああ、また死んだのか。」

 

 ・・・・・ふと目を覚ます、あの世界に来てからも俺は未だに幾度となく死に続けている。

 

 憎たらしい新入りの痰カスせいで俺は組織のボスの座を引き下ろされ、こうやって永遠に、未来永劫死に続けることになっている。

 

 下水付近にいたヤク中の浮浪者に刺し殺され、意識があるまま解剖され、吞気してるドライバーにひき殺され・・・・・ついにはただのガキにすら殺される。

 

 それこそがオレに与えられし『罰』、自らの障害となるものを排除し続け、組織を広げるために『薬』をばらまき大量の中毒者を作り、裏切り者を粛正し、ついには実の娘にすら手をかけようとしたオレへの『罰』

 

 

 ・・・・・だが、それは何故か突然に終わりを迎えた。いつも通り殺され、蘇る。唯それだけのことのはずだった。

 

 何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、百を超える以上殺された俺は発狂寸前だった。それこそ蘇るたびに辺りを警戒し、恐怖し、絶望していた。

 

 ───次は何なんだ?何処かのボロアパートのようだが地震で潰れでもするか?それともガス漏れでの一酸化炭素中毒か?火事か?突然銃弾でも跳んでくるか?水道から水が出て来て水死か?蛍光灯が割れて中の粉がかかって死亡か?住民が帰ってきて刺されるのか?隣人から斧でも持ち込まれて頭蓋を砕かれるのか?押し入れの中に核でも入っていて爆発するのか?もしかしたら場所関係なく心臓麻痺でもするのか?

 

 

 オレの精神は摩耗し、擦り切れ、果てていた。

 

 そもそもオレはここまでの仕打ちを受けるほどに悪いことをしただろうか?オレはただ、絶頂に、帝王に────

 

 

 

 

 ────砕かれた『漆黒の意志』の持ち主は、

もう限界だった。

 

 

 

 

 

 「む?吉良めサプライズでおやつを用意しておくとは・・・・中々に気が利くじゃあないか!」

 

 「・・・は?」

 

 

 声が聞こえた押し入れの方に目を向けると、中から何故か全裸の男がこちらに向かって手を伸ばしていた。

 

 そして、そのままオレの意識はまたしても闇へと沈んでいった・・・・・

 

 

 

 

 それからというもの、オレの生活は変わった。それ以降は何故かいくら死んでもそのアパートで復活し、オレもそこの住民の一人となった。

 

 死に自体はする、更に言えば頭が可笑しい奴らとの共同生活だ。死因はほぼ9割9分あのバカ(カーズ)アホ(DIO)に食われての死亡とはなるが、それ以外ではようやく人並みの生活が送れる。それはオレの精神にとってかなり重要なことだった。

 

 そして、何より────

 

 

 

 『・・・・・ぼ、ボス、ですか・・・・?』

 

 

 ───もう一人の私、ドッピオとも再会した。

 

 

 

 

 死に続けるとはいえ、私はこの生活に、中々に充実感を感じ、満足していた─────

 

 

 

 

 

 

 なワケ無いだろうがぁッ!!!

 

 

 

 死に続けるのに慣れたァ?慣れるワケが無いだろうがッ!!あのバカ共めバクバクバクバク食いやがって!バイキングじゃあ無いんだぞ!?吉良もプッチもディエゴも止めろ!!

 精神が落ち着いたァ?オレ以上に可笑しい奴らしかいないだけだッ!!ドッピオと再会できたことは喜ばしいがそれ以外がマイナス方面に振り切れているだろうがァ!!

 

 

 ────そんな怒りと復讐に心を震わせているある日、あの世界への転移が起こった。

 

 

 だが、結局はここでも変わらなかった。レイシフト先では囮にされ、肉壁にされ、特攻隊みたいにDIOやカーズ、吉良にプッチにすら扱われた。

 

 あの立香とかいうガキは止めようとしてくれていたようだが、次第に慣れていき後半になるとまるで養豚場のブタを見るような哀れみの目をこちらに向けていた。

 

 もう限界だ、人理修復は終わったがまだ何かあると言って大家も元の世界に戻してくれないし、何かにつけてオレは死ぬ。南極だったか?十中八九凍死するだろうがここに居るのも、奴らと会うのも我慢ならない。

 どうせ復活したらカルデアの中に戻るのなら意味は無いかもしれない。だが、無いと思うが、いや、絶対に無いが・・・・・少しで良いからオレのことを考えて貰えるきっかけになればいい。

 

 

 

 

 

 ────そうして、予想通りオレは死んだ。

 

 

 

 

 再生我と同じ→ディアボロ/悪魔

 

 

 

 「ッ!貴様何者だ!!」

 

 目が覚めてから可笑しいと思っていた。一面は黒、闇に包まれており、カルデアや荒木荘では見たことが無い。

 

 その暗闇の奥底から声が聞こえ、咄嗟にキング・クリムゾンを背後に出現させる。

 

 

 

 その再生/世界根幹→繋がる/告げるはフェニクスという我が音韻/“七十二柱の魔神”の一柱」

 

 

 

 「っ、貴様、まさか魔神柱だと!?」

 

 

 

 「我滅近く/その在り方不死不生! /見つけたり、我見つけたり()()()!」

 

 

 

 「なんだ・・・・・?何を言って・・・・・」

 

 

 

 「その不死身/我は望む/我同化りて/助け求む/我がここ在る為二」

 

 

 「そうだ我々だけに続ける/何故だ/められい/されない/不公平不条理/理不尽だ」

 

 

 「・・・・理不尽・・・不条理・・・そうだ、何でオレだけがッ!!こんな、こんなッ!!」

 

 

 フェニクスの言葉は一体何を言ってるかはよく分からんが、奴がオレに同情し、同調し、助けを求めていることが分かった。

 

 怒りを思い起こす、吉良は殺人鬼、邪悪の化身DIOは世界を支配しようとし、プッチにいたってはそのDIOに同調して行動していた。カーズは同族を皆殺しにしたし、大統領は国のための正義の行動と言っていた。

 

 ・・・・・・巫山戯るな、巫山戯るな、奴らこそ様々な人の人生を壊し、踏み潰し、蹂躙しているじゃあないか。なのにどうして、どうしてオレだけがこんな目に・・・・

 

 

 

 

 

 「───フェニクスとやら。貴様と同化すれば、オレは一体どうなる?」

 

 「・・・・我々は等しく願い奴隷なり!」

 

 「我ら/生中に死にたくない願うもの/我ら/すれば生かされ、またわされもの」

 

 「しかしてif生物allにたくない思考する場合/それが取れないまま/お前無限性る場合」

 

 

 

 「・・・・願いの・・・・奴隷・・・・」

 

 

 

 正当なる/を→お前からの脱却憎悪復讐思いのまま

 

 

 

 

 瞬間、その空間へと光が差し込み闇が晴れ、眼前の光景が顕わになる。やはりそこには嫌悪感を催す見た目の魔神柱が悠然と顕現していた。

 

 だが、その魔神柱は何故か柱の状態と人型を朧気に交差しており、既に消えかけなのだろうか、存在自体が虚ろになっている。

 

 この世界に呼ばれたからには、コイツらはオレの敵だ。倒さなければ元の所には戻ることは出来ない。

 

 ・・・・だが、オレは、もう────

 

 

 

 

 

 「・・・わかった、契約してやるフェニクス。」

 

 

 

 

 

 

 

 ────死にたく、なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 亜種特異点

 

 AD.2001   永劫再生領域サルディニア

 

 

 




はい、シリアスです。申し訳ありません。

仕方ないんや・・・・フェニクス君とディアボロの組み合わせ思いついたし、フェニクス君書くのメチャクチャ楽しかったんや・・・


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死せるディアボロ生ける立香を走らす

前回の続きです、続くかはわかりません。



 「「「ディアボロが見当たらない?」」」

 

 「その通り、まあ、監視カメラには彼がカルデアの外に出て行く姿が映っていたんだけどね。」

 

 管制室に呼び出された立香、DIO、吉良の三人は、ダ・ヴィンチから告げられた言葉に首を傾げる。

 

 「えっと・・・それなら外にいるんじゃ・・・いや、雪山で死んでるなら少し待てばカルデアに復活しなかった?」

 

 「うん、そうだね。普通ならばその通りだ。でも彼の生体反応を探知したが雪山にも、勿論カルデアにも居なかったんだよね、これが。」

 

 ダヴィンチの言葉に吉良は頭を押さえながら深い溜息をつき、DIOはそれがどうしたとばかりにロードローラーのパンフレットを読み続ける。

 

 「・・・ハァ・・・・どうでもいい・・・。すまないが私はこの後エミヤ君と新作のレシピ開発があるのでね。失礼させて───」

 

 「どうせ死亡して復活するまでの間なだけだろう。放っておけ。む、吉良よ、このロードローラーはどうだ?タンクが広いため爆発しやすそうだ。早速電話を・・・」

 

 「何処の誰がここまでロードローラーを持ってくるんだバカがッ!!」

 

 「はははは!見事なまでに誰も心配していないね!まあまあ、本題はここから。面倒くさいかもしれないが、とても大事なことだからよく聞いて欲しい。」

 

 全くディアボロのことなど気にしない2人をダヴィンチは笑いながら引き止める。

 

 実際その対応が正しいのだろう。最初の頃は驚いたり、哀れんでいたり、止めようとしていたスタッフや英霊もいた。

 だが、DIO達の行動に次第に慣れていき、一部のサーヴァント達は未だに止めているが、大体のスタッフ達やサーヴァントにとっては『あ、またディアボロが死んでる。』状態だった。

 無論何もせず居たわけでは無い。立香やスタッフ達の頼みで数日間はDIOやカーズはディアボロに接触しなかったこともあった。だが、彼らが関わらずとも───

 

 『道に迷ったディアボロがパラケルススの部屋に迷い込み何かを飲んで死亡。』

 

 『訓練中のシミュレーターの中に入り込み、アーチャーに誤射されて死亡。』

 

 『食事の際に間違って一味唐辛子をかけすぎ辛くてショックで死亡。』

 

 『ギルの逆鱗に触れエヌマで死亡。』

 

 『オジマンの逆鱗に触れ死亡。』

 

 『何故か強制レイシフトに会い死亡。』

 

 『何か勝手に死亡。』

 

 『転んで死亡。』

 

 ・・・・等と一日で勝手に計18回死んだため、スタッフの精神状況やその他諸々の要素を考えた結果、今のままで放置となっていた。1人で一日に何度も死なれるよりは、一日に2~3回DIO達に殺された方が良いとの苦渋の決断が下されたためだ。

 

 それだけ彼に掛かった力・・・・彼にとっては呪いそのものだろうGERの力は協力だった。メディアの【破壊すべき全ての符(ルールブレイカー)】を持ってしても解除は出来ず、むしろルールブレイカーに刺されて死亡が1カウント増えていた。

 

 それだけのことがあり、半ば諦めから当たり前のこととなっていたディアボロの死。だが、今回は───

 

 

 

 「さて立香君、君はアガルタで出会った魔神柱を覚えているかな?」

 

 「・・・・魔神柱?えっと、確か・・・・フェニクスだったっけ?」

 

 ダヴィンチの問いに、立香は首を傾げそのモノを思い出す。

 

 魔神柱フェニクス、序列三十七位にして兵装舎所属の西洋における霊鳥フェニックスと同一視される存在であり、死と再生を司る魔神。

 

 亜種特異点である伝承地底世界アガルタにおいて、死を恐怖するシェヘラザードの思考に同調し、神秘の破壊の為に立香達の前に立ち塞がった魔神。

 

 

 「そう、魔神フェニクス。あの独特な喋り方の魔神柱だね。」

 

 「それがどうした?既にそのフェニクスとやらは倒したのだろう?このDIOはその時は留守番だったが・・・」

 

 「うん、数ヶ月前に確かにフェニクスは・・・」

 

 ダヴィンチの言葉に立香やDIOは話の意図が見えず、怪訝な表情を浮かべる。

 

 「・・・・まさか、いや、・・・・あの馬鹿なら・・・・」

 

 吉良は1人何かに感づいたのか、頭を抑えブツブツと独り言を話し出す。

 

 

 「吉良君は察しがいいね、その通りさ。彼は今魔神柱と一緒に居る(・・・・・・・・・)、それも彼の生きた時代に発生した特異点にね。」

 

 

 

 

 

 

 ─△▽─

 

 

 

 

 

 「───なるほど?あのカビ頭は今魔神柱と一緒に居て、更には何故か奴が終わりを迎えた年のイタリアに居る・・・・と。」 

 

 「そうだね、よく考えれば死を恐怖していた彼が同じ思考を持つ魔神柱と共鳴することは必然だったのかもしれない。」

 

 「ああ・・・・最近治まってきた胃痛が久しぶりに・・・・クソがッ!!あのロン毛は馬鹿なのかッ!?いやバカだったなディアボロはッ!」

 

 「まあまあ落ち着いて、幸い見たところまだそこまで大きな特異点にはなってないようだから、今すぐ修正すれば問題ないほどだね。」

 

 ダヴィンチはそう言いながらも、内心幾つかの疑問があった。

 

 (・・・・それにしても、どうしてフェニクスは前と違って正体を隠そうとしていないのかな?それにこの数値・・・・低い、限りなく自然消滅する特異点レベルのモノだ。魔神柱が居ると言うのにこれは・・・)

 

 その時、部屋の扉が開き、1人の男が姿を見せる。

 

 

 「やっぱりイタリアか・・・・・・いつ出発する?

僕も同行する。」

 

 「む、貴様は・・・ヴァレンタ院」

 

 「いやそれ声が同じ坂本さんだから!

・・・て、どうしたの?坂本さん。」

 

 「はは、ホームズさんから頼まれてね、自分は今忙しいから代わりに同行して欲しいってね。はいコレ。」

 

 爽やかな笑みを見せながら入室した男、坂本龍馬は何やら本のようなモノを立香やDIO、吉良に渡す。

 

 「・・・?コレって・・・・」

 

 「これは彼の、いや、パッショーネのボスとして彼がしていたことをまとめた物だね。ホームズが片手間に作製していたのかな?」

 

 「そうだね。一応彼のことを知るために持って行ってとのことだったから持ってきたよ。」

 

 その本にパラパラと目を通しながら、DIOは小声で「改めて見てもまだまだだな・・・悪党としては」と言っているが、見終えるとダヴィンチに向かって急かす。

 

 「フン、ただディアボロを連れ戻してその魔神柱とやらを倒せばいいのだろう?このDIOがサッサと行ってパッパと終わらせてやろう。」

 

 「そうだね・・・・さて、それじゃあこの4人でレイシフトで構わないね?」

 

 「いや、僕も連れて行け。」

 

 ダヴィンチが話を終わらせレイシフトに入ろうとした時、龍馬の後ろから声が聞こえ、立香が振り向く。

 

 「アスクレピオス!」

 

 そこには全身を白い白衣のような物で身を纏った、医神アスクレピオスが立っていた。

 

 「アイツは僕の患者だ。それに死に続けるということを知れば真の蘇生薬にも近づくかもしれないからな。」

 

 ディアボロを見つけてから、何とかしてその蘇生の原理を知ろうとしていたアスクレピオス。

 

 結局、今回のレイシフトは立香、DIO、吉良、龍馬、アスクレピオスの5人でのレイシフトとなった。

 

 

 

 

 ─△▽─

 

 

 

 ─────ああ、ついに来たか

 

 

 フェニクス、オレはこの時を───

 

 

 逆らう者、裏切る者、証拠になる者など既にオレにとっては無意味で無価値、不要なモノだ。

 

 

 今度こそ、今度こそは、俺は、オレは───

 

 

 

 ───帝王に、なる。




陳宮が実装されましたね。ディアボロと相性がすこぶる良さそうで出したかった・・・・

時系列はアガルタの後としていますが、アスクレピオスと龍馬が居るという謎時空なので気にせずにお願いします。



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