日輪凛空は勇者である〜太陽の子〜 (マッキーりょう)
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日輪凛空の章
投稿者オリジナルキャラ設定


今回は私めが創造した新たなキャラクターや武装についてご紹介いたします。
無論カルナ様の宝具の説明もさせていただきます。


 ・日輪凛空(ひわ りく)

 日輪家第五代当主 英霊カルナをその身に宿し『守護者』として戦う。

讃州中学校2年生で勇者部に所属する。明るい性格だが、戦闘に入るとカルナの性格が影響するのか冷静になる。戦闘においては遠距離戦も近距離戦も行えるため、バーテックスが複数体出現すると、単独でバーテックスと戦闘を行うことが多くなる。

 ・竜葉瑠奈(りゅうは るな)

竜葉家第六代当主 英霊アルトリアをその身に宿し『守護者』として戦う。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ■武装

 〜日輪凛空 編〜

 ・日輪よ、具足となれ(カーヴァチャ・クンダーラ)

  使用者に絶対の守りを与える鎧。ただし、常に絶対防御システムを起動させておくと、使用者の魂が削られてしまうため敵の攻撃がきた時だけ起動しなければならない。

 ・梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)

  必中の飛び道具。ビームのように見えるがこれは眼力。

実力が自分より上の存在に対しては使用不可能となる。

 ・梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)

  槍に炎熱を纏わせ投擲する宝具。威力は核兵器以上とも言われる。威力調節は可能

 ・日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)

  日輪よ、具足となれ(カーヴァチャ・クンダーラ)の絶大な防御力と引き換えに顕現する神槍で、その一撃は神をも滅ぼす超強力な対神性能を誇る宝具だ。ただし、使用にはその絶大すぎる一撃であるがため、命をかけた発射となってしまう。

 〜竜葉瑠奈 編〜

 ・約束された勝利の剣(エクスカリバー)

  星によって鍛えられた神造兵器で聖剣の中では最高の力をもつ。「空想の身でありながら最強」と言われ、人々の願いが形となった「最強の幻想(ラスト・ファンタズム)」。いくつか誓約がかけられており、それを破ると威力が下がってしまう。星を脅かす驚異が出現したとき、この剣の真価が発揮されるという。

 ・最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)

  星の聖槍にして星をつなぎとめる錨。十三拘束もその絶大すぎる力であるが故にかけられたもの。使用すれば使用者はその存在の重さに耐えられなくなり、魂が人の次の段階である神となる。つまり、人として生きることができなくなる。

 ・全て遠き理想郷(アヴァロン)

  所持者を不老不死にすることができる。呪いを跳ね除け、傷を癒やす。真名開放時所持者を「妖精郷」に置かせ、あらゆる物をシャットアウトする。長い間使うと魂が壊れてしまう。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・日輪家(ひわけ)

  代々英霊カルナを受け継いできた名家。大赦の位の中では乃木家や上里家よりもさらに上位に属する。勇者ではなく、守護者を輩出する。

 ・竜葉家(りゅうはけ)

  代々英霊アルトリアを受け継いできた名家。大赦の位の中では日輪家と同じ。




不定期連載となりますがよろしくお願いします!次回から始まりますよ!
次回!「天より舞い降りしモノ」


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一話 日輪凛空という少年

あー……
始まりましたねぇ。
皆様、どうか太陽の子を見守ってください。
それと私初心者なんです。温かい目で見守って下さい・・・
あと、完全にに予告無視してすいません。


 凛空は一週間に一回の任務である『外側』の調査と完成直前のバーテックスが完成する前に撃破する、というものをいやいや、やっていた。

 「完成する前のやつ倒させてほしいけど、無理っぽいからなぁ・・・」

 と毒づきながら「星屑」を倒しながら進んでいく。すると、珍しく完成済みバーテックスがいた。

 「あれは・・・ヤバイ・・・ヤバイぞ。獅子型(レオ)はヤバイ。」

 と心底焦りつつ、他のがいないか確かめた。

 「他のはいないか・・・」

 とつぶやいて、宝具起動可能領域まで飛びつつ走りつつ移動した。

 「ここからなら見えるな。一撃で仕留めなければいけない。だが・・・」

 凛空は槍を投擲するように構えてチャージを開始した。

 「威力調節、通常威力。行けるかのか・・・」

 獅子型(レオ)もチャージを開始したが凛空のほうが数秒早かった。

 「燃えよ、『梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)』‼」

 その流星の如き一撃は獅子型(レオ)が作り出していた巨大な火球を貫きヴァーテックスの心臓である、御霊に着弾し爆発した。

 「よし、撃破!完成していたらどうなってたことか・・・まぁ、でもこれでしばらくは復活できないだろ・・・」

 これを報告するため、帰還し大赦に報告した。

 「日輪凛空様、おかえりなさいませ。」

 「フルネームじゃなくてもいいし敬称もいらないって言ってるのに・・・。」

 そういいつつ大赦本拠地の中に入っていった。

 すると、トレーニング中の三好夏凛がいた。

 「久しぶりー凛空。」

 「久しぶりだな、夏凛。」

 「そうだ、ちょっと手合わせしてくれない?」

 と聞いてくるので凛空は仕方なく

 「いいよ。」

 と答えたのだった。

 トレーニング後転校先の学校の話題になった。

 「そうだ、夏凛。」

 「ん?何よ。」

 「讃州中学に転校するんだってな。」

 「そうよ。それがどうかしたのよ。」

 凛空は少し笑いながら

 「いやー、俺も讃州中に転校、もとい配属だってよ。」

 「へー、あんたも讃州中なんだ。」

 と少し驚いた、というような反応する夏凛。

 「俺は学力、大丈夫だけど・・・」

 「そりゃ、あんたは専属の家庭教師いたから!」

 「夏凛は大丈夫そうか?」

 と聞いてみた。

 「大赦からそれなりの教育は受けてるわ!私をなんだと思ってるのよ。ちょっと怒るわよ?」

 「煮干しいる?」

 「いるし、許す。」

 即答。そして凛空は思った。

 (安い奴・・・)

 その後色々会話して、お互いに、じゃあ讃州中で、と別れた。

 そして、凛空は讃州中学校ニ年生として転入したのだった。

 「中学二年日輪凛空です!よろしくお願いします!」

 

 

 

 




ごめんなさい、今回はプロローグみたいなもんです。なので尺は短め。短めどころかめちゃくちゃ短いですけど次からはこれの4倍くらいは書きます!(予定)


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二話 勇者と守護者

あ〜
しんどい〜
話の流れぶっ壊さない程度で徒然なるままに書きます。


 「日輪凛空です!よろしくお願いします!」

 

 始業式の日に転校した凛空は始業式で全校生徒の前で名前を言う羽目になった。

 そんなこともあったが凛空はクラスメイトの前でも自己紹介を行った。凛空はクラス編成が今回に限って大赦側によって操作されていることを知っていた。凛空はこのクラスの中に勇者適正が高い結城友奈という人と東郷美森という人がいる、というのは大赦から聞いていた。

 

 (大赦から聞いている外見は、結城友奈さんは赤い髪の毛で東郷美森さんは車椅子・・・あ、いたいた。)

 

 それと大赦からは一つ上の学年の同じ大赦の人間の犬吠埼風が設立した勇者部に入部して欲しいと、『お願い』された。さらに、友奈、美森風の妹の樹には勇者システムのことは言わないで欲しいと『お願い』されてる。

 先生に示された席に座ろうとした。その席は右端で友奈の右隣だった。座ろうとすると友奈に小声で話しかけた。

 

 「結城友奈っていいます。よろしく!」

 

 「こちらこそ、よろしく。」

 

 と返したのだった。

 

 HR(ホームルーム)が終わると、チャイムが鳴って授業が開始した。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 「起立!気をつけ!礼!」

 

 一礼して

 

 「神樹様に、拝!」

 

 と手を合わせて神樹がある方に向かって礼をする。

 実は凛空はあまり神樹に向かって礼などしたくなかった。日輪家は、竜葉家が所持する、宝具『最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』こそこの世界を維持していると考えるからだ。

 そもそも『最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』の本当の姿は星の表皮をつなぎとめる嵐の錨であり最果てにて輝ける塔だ。これがなければ神樹も人間に恵みを与えるどころの話ではなくなってしまう。

 

 故に世界を安定させてるように見せている神樹に好感を持てなかった。

 

 終礼のチャイムがなったので風に勇者部に入部届けを出すことにした。

大赦の印鑑入りの。

 勇者部部室に入部届けを出しに行くと、風が

 

 「おぉ〜。凛空じゃないの。」

 

 というので、

 

 「お久しぶりです、風さん。」 

 

 「風さんはやめてよ、あー、えーっと・・・入部届けだっけ?」

 

 と言いつつ、凛空が差し出した届けを見た。すると風は険しい顔をして 

 

 「ちょっと廊下で話してもいい?友奈、東郷!作業続けといて!」

 

 風は廊下に出た。

 

 「届けに大赦の印鑑があるわね。」

 

 「そうですね。」

 

 「もしかして、凛空。『守護者』として派遣されてきた?」

 

 「まぁ、派遣というか要請されたのでそれを受けた感じですね。」

 

 すると風はさらに顔を顰めた。

 

 「私達が『当たり』なんてことないわよね。」

 

 「正直なところ、可能性は高くなった、と言うべきでしょう。でもまだ100%なわけじゃない。まだ友奈さん達には勇者システムのことを話すべきではないでしょう。」

 

 凛空は絶対にバーテックスが来るとわかっておきながらこう言うのが少し辛かった。だが、勇者になっても死ぬわけではない。なぜなら、勇者になった地点で─

 

 

 絶対に死ねなくなるんだから(・・・・・・・・・・・・・)・・・

 

 

 風は少し考えたが

 

 「そうよね。まだ決まったわけじゃないのよね・・・」

 

 風は半ば自分に言い聞かせるように言った。

 

 「わかったわ。まだ友奈達には伏せておきましょう。」

 

 「それがいいと思います。」

 

 「じゃあ、入部届けは私が処理しとくわね。大赦の印鑑がある地点で入部確定だけど。じゃあ、アプリのことだけど・・・」

 

 凛空はそのアプリはインストール済みだったので

 

 「風さん。そのアプリ、インストール済みですよ。」

 

 と言った。

 

 「そう。なら良かったわ。招待しとくから登録しときなさいよね。じゃあ今日はもう帰っていいわよ。」

 

 「ありがとうございます。風さん。来週から部活に顔出しますんで、よろしくお願いします。」

 

 と言うと、風が

 

 「待ってるわよ〜。」

 

 と返してきた。

 

 こうして凛空の中学校生活一日目は終わったのだった。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 〜一週間後〜

 

 今日から凛空は樹も入部したので部活動開始だ。

 凛空はこの一週間のうちに『NARUKO』というトークアプリで自己紹介を済ませて友奈のことは友奈、美森のことは東郷(本人希望)、樹のことは樹と呼ぶことにし、自分のことは友奈と東郷が凛空くん、樹が凛空先輩と呼ぶことになった。

 

 「今日は、新入部員もいることだし、勇者部五箇条の再確認よー!」

 

 と風が部活開始の宣言をした。

 すると友奈が

 

 「ですね!」

 

 美森が

 

 「はい!」

 

 とそれぞれ返事をした。

 凛空と樹はきょとんとする他なかった。

 凛空が

 

 「ゆ、勇者部五箇条?」

 

 と聞くと風が

 

 「そうよ。あたしらのスローガンみたいなもんよ。」

 

 と答えた。

 その後風は、すぐさま

 

 「じゃ、勇者部五箇条、行くわよー!」

 

 と叫ぶ。そして凛空以外のみんなが

 

 「「「おーっ!」」」

 

 と叫ぶ。

 凛空は

 

 「お、おー・・・」

 

 と戸惑いつつ言った。

 

 風が

 

 「勇者部五箇条!」

 

 と叫ぶと

 

 「「「「勇者部五箇条」」」」

 

 と今度は凛空も含めて叫んだ。

 

 「ひとーつ!」

 

 「「「「ひとーつ!!!!」」」」

 

 「挨拶はきちんと!」

 

 「「「「挨拶はきちんと‼‼」」」」

 

 「ひとーつ!」

 

 「「「「ひとーつ‼‼」」」」

 

 「なるべく諦めない!」

 

 「「「「なるべく諦めない!」」」」

 

  「ひとーつ!」

 

 「「「「ひとーつ‼‼」」」」 

 

 「よく寝て、よく食べる!」

 

 「「「「よく寝て、よく食べる‼‼」」」」

 

 「ひとーつ!」

 

 「「「「ひとーつ!」」」」

 

 「悩んだら相談!」

 

 「「「「悩んだら相談‼‼」」」」

 

 「ひとーつ!」

 

 「「「「ひとーつ‼‼」」」」

 

 「なせば大抵なんとかなる!」

 

 「「「「なせば大抵なんとかなる‼‼」」」」

 

 凛空は少し驚いた。

 

 「風さん、なんというかちょっと、ふわっとしてますね、なるべくやらなんとかやら。」

 

 そう言うと風はニッと笑って

 

 「理想主義なのよ!」

 

 と少し強く言ったのだった。

 

 勇者部は皆のためになる事を勇んで実施する部活だ。

 

 (勇者、か・・・)

 

 凛空はただ守ることだけを目的とする守護者が勇者なんて気取ってもいいのかな、と思ってしまった。

 

 (でも、こいつらに『アレ』は使わせない・・・)

 

 凛空は密かに決意したのであった。

 

 『満開(・・)』だけは使わせない、と。

 

 

 

 




いやー小説書くの難しー
結局前回の倍の量しかかけませんでしたね〜
有言不実行の男ですね。
次回もどーせこれと同じボリュームになります。
あ、そーだ。訂正箇所あったらバンバン言ってください!
Fateでこんなサーヴァント出してほしーとかのリクエストでも結構です!
是非是非感想書いてくださいね。
〜執筆中bgm aimer『zero』〜


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三話 御役目

うりゃ〜
やけくそ駄文メーカーとしてのスキルをバチコリータ使っていくぅ〜
ハイ、バチコリータと言ってみたかっただけです・・・
まさかこの一戦だけでこんなに時間使ってしまうとは正直予想外っていうのは起こりうるもんなんすねぇ、と思いましたね。
ちなみに投稿スピードが早い理由は御察し下さい。
では駄作ど〜ぞ


 〜4月26日〜

 

 「それでは黒板に書かれている3つの文を─・・・」

 

 と国語科の先生が授業をしていたが、友奈は何やら考え事をしているようだった。

 

 「はう〜・・・」

 

 美森は少し首をかしげて友奈の方見た。友奈は

 

 「あはは〜、なんでもな〜い。」

 

 と言った。すると先生から

 

 「結城さーん。なんでもなくないですよー。じゃ、教科書よんでもらおうかしら。」

 

 と返答が返って来たのだった。

 

 「うう・・・はい。」

 

 と、その直後だった。友奈の携帯が鳴りだしたのだ。

 

 「えっ、私の⁉」

 

 と友奈はびっくりしていた。美森の携帯も凛空の携帯も鳴り出した。二人はびっくりしていたが、凛空は違った。

 

 (来たか・・・)

 

 三人の携帯に出ている文字は『樹海化警報』。

 

 凛空が先生、と呼びそうになったときにはもう時間が止まっていた。友奈は美森の方に駆け寄っていた。窓を見ると外の時間も止まっていた。その代わりに向こう側から光が漏れ出していた。それを知覚した次の瞬間だった。その光はこちらに、迫ってきた。

 

 「東郷さん!」

 

 「友奈ちゃん!」

 

 二人はお互いに抱き合っていた。

 

 光はそのままこちら側に向かってきて、凛空達を呑み込んだ。

 

 前が見えるようになると、そこは別世界だった。

 

 友奈は戸惑って

 

 「何これ何処ここ、私また居眠り中?」

 

 と頬をムニ〜っと引っ張った。

 

 「ゆ・・・夢じゃない見たい・・・」

 

 美森は少し震えながら

 

 「教室にいたはずなのに・・・」

 

 とつぶやいていた。なので凛空はこう答えた。

 

 「『樹海』と言ってね、神樹様が作った結界なんだよ。」

 

 友奈と美森は驚いたと言うような顔をして凛空を見ていた。なのでこう答えた。

 

 「いきなりこんなこと言うもんだからびっくりしたよね。俺は・・・」

 

 と言いかけたその時だった、

 

 「友奈!東郷!凛空!」

 

 と風の声がしたので振り向くと茂みの中から風と樹が出てきた。

 

 「よかった・・・!みんな携帯を手放していたら見つけられなかった。」

 

 と風は言葉を続けた。凛空は風に申し訳なさそうに

 

 「風さん、本当にすいません。こうなることは俺が行った事前の結界外調査でわかっていたんです。それで、風さんの班に行くとわがまま言って来たんです、ホントはね?」

 

 「あのー、凛空くんと風先輩は何か知っているみたいですけど・・・」

 

 凛空は忘れていた、と振り返って言った。

 

 「そうだね、友奈達は何も知らないんだったね。風先輩にダウンロードしろって言われたアプリがあるだろ?そのアプリは神樹様が樹海という結界を生み出したとき、このアプリの本当のシステムが覚醒するようにできているのさ。」

 

 すると、美森が

 

 「その・・・、なんで神樹様は樹海を生み出すの?」

 

 というので、凛空が答えたようとしたら風が

 

 「私に説明させて。」

 

 といった。凛空はおとなしく

 

 「じゃあ、任せます。」

 

 と引き下がった。すると暗い顔をしながら風は話し始めた。

 

 「─みんな落ち着い聞いて。私と凛空は・・・大赦から派遣された人間なんだ。」

 

 すると友奈が

 

 「大赦って神樹様を奉っているところですよね?」

 

 聞いた。すると次は美森が

 

 「・・・何か特別なお役目なんですか?」

 

 と聞いた。友奈は風の妹である樹に

 

 「樹ちゃんは知っていたの?」

 

 と聞いたがそんなわけもなく

 

 「ううん、今はじめて・・・」

 

 と答えた。

 風は少し顔を上げ皆に向かって話し始めた。

 

 「当たらなければずっと黙っているつもりだった・・・。でも私の班が・・・讃州中学勇者部が当たりだった。」

 

 そして今度は凛空が話し始めた。

 

 「故に、この神樹様が作り出した結界の中で神樹様に選ばれた友奈達は敵と戦わなければならない。神樹様の勇者(・・・・・・)となってな。」

 

 すると友奈がアプリを見て何かに気づいたようだ。

 

 「・・・あの、この乙女(おとめ)型って点はなんですか?」

 

 「来たわね・・・。遅いやつで助かった。」

 

 「風さんアレは・・・乙女(ヴァルゴ)型ですね。はじめての戦闘であいつ以外のやつとかち合っていたら正直まずかったですよ。」

 

 「あれはバーテックス。世界を殺すために攻めてくる人類の敵よ・・・」

 

 「そして、人類を抹殺しようとする天の神の御使いにして生物種の頂点。」

 

 すると、友奈が

 

 「世界をコロスって・・・」

 

 と少し驚いていた。

 凛空は

 

 「あいつらの目的は神樹様にたどり着くこと。そうなった時世界は死ぬ。」

 

 と説明した。

 美森は震えながら

 

 「あんなのと戦えるわけが・・・」

 

 と言った。

 すると風が

 

 「手段はあるわ。戦う意思を示せばこのアプリの機能がアンロックされて神樹様の勇者になるの。」

 

 すると突然友奈が

 

 「何か来る!」

 

 と叫ぶと何かミサイルのようなものが飛んでくるので凛空は高速で『日輪よ、具足となれ(カーヴァチャ・クンダーラ)』を装備し、皆の前へ飛び込み防御体制をとった。

 

 美森が驚いたような声で

 

 「凛空・・・くん?」

 

 と聞くので凛空は

 

 「あー、言ってなかったね。俺は勇者じゃなくて人理を守護する守護者ってやつなんだよ。要するに、人類の敵には容赦しないってことさ!」

 

 と言いながら槍を召喚した。だが凛空は申し訳なさそうに

 

 「悪いがこんなとこで一撃必殺を使うわけにもいかない。使ったら樹海焼けるからな。樹海内で封印&御霊の破壊は君達勇者にやってもらうしかない。なので、足止めをしておくからそのあいだに勇者になるかならないか決めてしまえ!」

 

 と言って飛んでいってしまった。

 風はその言葉を聞いて

 

 「友奈、ここは任せて東郷を連れて逃げろ!早く!!」 

 

 と叫んだ。

 

 友奈は

 

 「は・・・はい!」 

 

 と急いで走り去って言った。

 

 「樹も、一緒に行って!」

 

 「だめだよ、お姉ちゃん!」

 

 というようなやり取りを凛空は遠くから見ていた。

 

 (なぁ、カルナ。あれが姉妹ってもんなのかな。)

 

 当然答えは帰ってこない。

 

 すると、凛空が気づかないうちにふたりとも変身して加勢していた。何やら友奈と風が電話で話していたがそんなことを気にかけてる余裕はもちろん凛空には無く・・・

 

 (早くしてくれ!)

 

 というのが凛空の本心だった。だが凛空はとんでもない考え違いを起こしていた。

乙女(ヴァルゴ)バーテックスは友奈と美森は攻撃対象に今は入れてないだろうということだった。

 次の瞬間だった。ミサイルのようなものは友奈たちの方へ向かい進んでいった。

 

 (・・・ッ!しまった!)

 

 だが、(凛空にとっては予想できたことだったが)友奈が変身し殴ったり蹴りを入れてことごとくミサイルを破壊していったのだ。そして乙女(ヴァルゴ)バーテックスに急速に近づき、ここで一発

 

 「勇者、パーンチ!」

 

 という叫びとともに乙女(ヴァルゴ)バーテックスはその肉体の一部を破壊されたのだった。凛空は心底驚いた。

 

 (すごいパワーだな。だが、俺だって宝具断片開放で・・・)

 

 「炎熱(アグニ)よ・・・」

 

 と唱え槍に炎を纏わせた。そして投擲体制を取り

 

 「・・・セイッ!」

 

 と投げた。

 それは閃光の如き一撃で誰の目にも見えなかった。

 貫かれたバーテックスは燃え始めた。

 

 「風さん‼封印の儀を‼」

 

 「任せときなさい!」

 

 そう言ったので凛空は封印を風たちに任せて、もう一撃の準備をしていた。下から上を狙うように樹海の下に行き、今度は弓を取り出し矢をつがえていた。

 

 (下から上なら樹海も燃えないだろ。御霊が出てきたら一撃で仕留めてやる!)

 

 すると、封印の儀が終わったようで、射線上に御霊が出現したので

 

 「風さんどいて下さい!俺が仕留めます!!」

 

 と叫んだ。聞こえたのか退いたので宝具の真名を開放し、その真価の一部を顕現させた。

 

 「貫け!梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)‼」

 

 と一撃放つと、御霊は爆散したのだった。

 

 「よしッ決まった!」

 

 凛空は風のところまで上がってきた。その地点で再び光が迫ってきた。すると樹海化が解け讃州中学校の屋上にいた。みんな変身を解除していたので凛空も黄金の鎧を解いて消した。すると友奈が

 

 「東郷さん!」

 

 と叫んで近寄って行った。凛空は、今すべきことを考え風に提案した。

 

 「風さん、校長先生に色々説明したほうがいいと思います、もろ授業中なんで。」

 

 「そうね。じゃあ凛空、頼まれてもいい?」

 

 と風が言うので

 

 「もちろんです。」

 

 と受け入れた。

 

 「じゃあ頼むわ。」

 

 「はい、頼まれました!」

 

 と言いながら凛空は校長室に走り降りていった。

 

 (戦いは始まったばかりだ。それに多分だが、俺達が倒せばいいバーテックスは十二体じゃない。復活スピードが早すぎる。乙女(ヴァルゴ)バーテックス・・・御霊もあの時きっちり破壊した筈なのに、御霊の再生が早すぎる。破壊したのはつい二ヶ月前(・・・・)の筈だぞ。)

 

 日輪家の研究書では御霊の再生は最低でも二年かかるはずなのだ。それをたったの二ヶ月で。

 

 (だからなんだ。俺は守護者として、人理を護る。ただ、それだけだ。)

 

  

 

 

 

 

 

 




あ〜
Are you "HIMAZIN"?
I'm very very "HIMAZIN".
皆さんお気づきでしょうか。原作の言葉はほとんど凛空視点なので書いてないんです。どういうことかご説明いたしましょう。なぁ〜に単純な話です。要するに・・・
MENDOKUSAI
ハイッ!次回は設定には出ているのに、まだ出てきていない、あの人が登場します。お楽しみに〜


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四話 守護者の葛藤

まさかの厨二力全開!
そして、意外に楽しいじゃないか!
じゃあ、四話へGO!!!!!


 〜翌日〜

 

 昨日、凛空は校長先生に事情を説明し、明日、明後日は休むと宣言し、許可も一応もらった。部活にも顔を出さなかった。この二日のあいだに凛空は合わせて二つのところに行かなくてはならない。まずは大赦本部。御霊の異常な再生スピードに関する情報を大赦側に警告する。もう一つは乃木(のぎ)園子(そのこ)が入院している病院に行くことだ。これは園子自身による呼び出しのために行く。

 

 「お待ちしておりました、日輪凛空様。本日の御機嫌はいかがでしょうか。」

 

 と神官と巫女が複数人でひれ伏して出迎え、その中の老神官が代表して挨拶した。

 

 「悪いしそんなことどうでもいい。それよりも、だ。」

 

 と少し間を開ける凛空。

 

 「日輪家頭首として命ずる。」

 

 と凛空は少し、威圧するように言った。

 

 「高位の神官、巫女どもを早々に招集せよ。場所は大会議場だ。」

 

 そう言うと、老神官は

 

 「は。今すぐに。」

 

 と言うとすぐさま招集にかかった。

 

 「案内は要らん。神官、巫女よ。早々に仕事に戻られよ。」

 

 と凛空は付け加た。神官群は一礼して下がった。

 

 「はぁ〜・・・キャラ作るのたいへんだわ〜。ま、大赦が相手なんだしこれ位大きくないと、ね?」

 

 と、少し大きなため息をつきながら大会議場に向かっていった。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    

 

 

 〜緊急会議終了後〜

 

 凛空はすぐさま専用の車に乗り園子が入院している円鶴中央病院に向かった。

 

 「どうでしたか、凛空様。また、爆弾発言したんじゃないでしょうね。」

 

 と言うのが日輪家の使用人で、老人の領域ではあるが運転手を務める凛空の執事的存在の高田幸助(たかだこうすけ)

 

 「なんだよ、爆弾発言って。」

 

 と反論したが、幸助は

 

 「知ってますよ〜?凛空様が大赦の人達の前で神樹なんざ一発で焼けるんだけどなぁ、と言ったことを。」

 

 とまるですべてお見透しであるかのようにいった。凛空はウッ、となりながら反論した。

 

 「あれは・・・まだ、子供だったから・・・」

 

 久しぶりだったからか二人は会話が弾んだ。

 時間も月が昇り始める位になった。

 

 「なぁ、幸助。」

 

 「はい、凛空様。」

 

 「今日は一層月がきれいだ。輝きすぎず、暗すぎず・・・程よい色だと思わないか?」

 

 「ええ。凛空様は素晴らしい目の持ち主でいらっしゃいますねぇ。」

 

 「世辞はいらないよ。ただ綺麗だと思っただけなんだ。」

 

 「そうですか?」

 

 「ああそうとも。」

 

 というような、会話もあるぐらい仲は凄くいい。

 十一時になった頃だった。幸助は凛空がウトウトし始めたのを見てこう言った。

 

 「凛空様、明日も忙しいんですからもうお寝になってはいかがですか?」

 

 「ああ、そうさせてもらうよ。幸助すまない、運転させっ放しで。」

 

 と凛空が心底申し訳なさそうに言うと、幸助は笑って返した。

 

 「いえいえ。これも凛空様にお仕えする者の仕事の一つでありますよ。明日も、お起こしいたしますので、ご安心しておやすみなさいませ。」

 

 「ホントに、何から何まですまない・・・。じゃ、おやすみ。」

 

 「おやすみなさいませ。」

 

 幸助は車の窓のシャッターを降ろし凛空がなるべく寝やすい環境を作った。

 その暗い部屋はすぐ凛空に眠りの妖精を舞い降ろさせたのであった。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 突然に朝は来た。窓からは太陽の光が差し込む。その光は強制的に凛空を覚醒させた。その時刻は朝七時だった。

 

 「おはよう幸助。」

 

 「はい、おはようございます。」

 

 と幸助が昨夜の宣言通り起こした。

 

 「幸助は寝れたの?」

 

 と凛空が心配そうにするので幸助は

 

 「はい、午前一時に円鶴中央病院に到着しましたので四時間程、睡眠時間を頂きました。」

 

 と少し眠そうに言うので、察した凛空は

 

 「四時間か。少し短いね。俺が園子と話している間少し睡眠とっといて。あ、遠慮します、的な言葉は聞かないから。」

 

 と少し気づかった。

 

 「では、そうさせてもらいます。」

 

 「ああ、おやすみ。」

 

 「・・・」

 

 と言うときにはもう眠っていた。

 

 (意外と素直に受け入れてなおかつ眠りにつくの早い。ホントに意外な一面もあるもんだ。)

 

 と思いながら凛空は病院に入っていった。

 

 園子がいる病室は病室とは言えない小神社のようなものだった。園子はその中のベッドに横たわっていた。

 凛空は園子の包帯を全身ぐるぐる巻にされていて、左眼と口だけが見えるその顔を見ると優しい顔をして

 

 「おはよう、久しぶり園子。」

 

 と挨拶をした。

 

 「おはよう、久しぶりりっくん。」

 

 と、凛空のことをりっくんと呼ぶのが園子スタイルだ。

 

 「今日は、学校おサボりしてきたの〜?」

 

 と聞いてきたので凛空は

 

 「いや、園子が呼んだんでしょ。」

 

 と言い笑った。

 

 「そうだったそうだった。」

 

 と園子もとぼけたふりをし笑っていた。

 

 「りっくんは学校楽しい?」

 

 「そうだね。まだ一ヶ月しか行ってないけど楽しいさ。」

 

 「うんうん。私も学校行きたいな〜。」

 

 「だよな。」

 

 というような、会話を一時間ぐらいしていた。凛空はやっぱり園子はのんびりしている、と思ったのだった。

 

 「そ〜だ。」

 

 「なんだ?」

 

 「みのさんの体の具合、どーなの?」

 

 みのさんとは、三ノ輪銀(みのわぎん)の事で先のバーテックスとの戦いにおいて乃木園子と鷲尾須美(今は東郷美森という名だが)とともに戦った勇者だ。だが銀は射手(サジタリウス)型、(キャンサー)型、(スコーピオン)型の三体と、たった一人で戦闘し、追い払うことに成功するが、死んでしまった、と思われいた(・・・・・・)

 日輪家は銀は肉体的にはほぼ死を迎えているが、魂においてはまだ死を迎えていないと判断したのだ。日輪家は『肉体的に死かけ』状態なら復活させる術を持っていた。西暦の時代に蒼崎橙子(あおざきとうこ)という魔術師が確立した技術を書体にして継承していた。その技術とはその人間と一寸違わぬ『人形』を作る技術だ。この技術を使えば、銀の肉体的に死かけから回復させることができるし、失われた右腕も完璧な義手を作れるのだ。

 日輪家は銀の両親の了承(むしろどうかお願いします、と言ってきたぐらいだ)を得、その体を葬儀の後、日輪家が所持する火葬場に運び込まれ、火葬されずそのまま当時の日輪家第四代頭首の手によって肉体の筋肉という筋肉、血管という血管、神経という神経を繋ぎ合わせ、心臓までも作り直し、脳に覚醒信号を送り込みその体は再び活動を始めた。

 

 それを聞いた銀の両親は涙したという。

 

 ただ体のほとんどがほぼ生まれ変わった形になっているので魂が肉体になれるまでに最低でも二年はかかるという。今年はその二年目なのだ。その頃すでに凛空はその身にカルナを宿していたため魂の形が見えたのだとか。当時の凛空があの人まだ生きてる、と発言しなければ銀は本当に死んでいたのだ。この事は園子と日輪、竜葉家の者しか知らず、世間的にも銀は御役目を全うして亡くなった勇者、として認識されている。

 

 

 無論大赦も知らない。

 

 

 園子は、率直にたずねて来たので

 

 「ああ、順調だよ。魂が強靭じゃなかったら肉体的に死にかけの地点で魂も死んでたよ。」

 

 と素直に銀を称賛した。

 

 「ホントによかったぁ。あの時のわっしー(鷲尾須美)と、私の涙返せ〜、って感じだったけど、りっくんがわざわざ人払いの結界に音漏れ解消の結界、盗み聞き看破の結界を張ってくれてまで、そのことを私に教えてくれた時、生きてるんだ〜、って言う別の意味で涙出たね〜。」

 

 「ああ、だが今の問題は最新版の勇者システムの事だ。そのことで呼び出したんだろ?」

 

 「お、さすがりっくん。話早い〜」

 

 「だろうな。あのシステムに関しては園子の後遺症を見て日輪の名前使って強制的にチェック入れさせてもらったよ。」

 

 「すっご〜い。どうやって、あの頑固な大赦に干渉したの〜?」

 

 「やや、威圧的な態度で。」

 

 「威圧的なりっくん怖そ〜」

 

 「そのせいもあってか、大赦の奴ら、俺を見るやいなや体を震えさせるんだけど。」

 

 「多分、ホントにりっくんを恐れてるんだろね〜。だって小六最後にりっくん日輪の頭になったじゃん。その時に大赦に挨拶しに行ったらいきなり神樹様燃やせるぞ、みたいなこと言ったらしいし〜。しかもそれ、りっくんならホントにできるし〜」 

 

 と言い少し笑っていた。

 

 凛空はそのネタを二日のうち二日とも言われるとは思ってなかった。

 

 「何回そのネタ言われるんだ・・・。まぁ、ともかく。あの『満開』だ。あれは使わせたくないな。」

 

 「でもりっくんは言えないんだよね?」

 

 「ああ、無理だ。どうやら父上が亡くなる時にそういった呪いをかけられたようだ。だから園子の口から言ってもらうしかない。」

 

 「でも、今の勇者達には会うの禁止されてるから〜」

 

 園子は少し寂しげに言った。

 それはすなわち鷲尾須美と会うことを許されないということなのだから。

 

 「わかってるさ。それに園子も俺も、暴走した勇者を抑えるという役目がある。」

 

 「まぁ、私はする気ないけどね〜。りっくんは?」

 

 「・・・正直、わからない。でも俺は人の敵を倒し、人理を救う。ただそれだけだよ。」

 

 園子はその言葉に曖昧なところがあることをわかっていたが、あえて指摘しなかった。

 

 「うん。それが一番りっくんらしいよ。」

 

 「ありがと。じゃあ俺はこの辺にしとくよ。」

 

 そろそろ凛空たちは別れの挨拶をし始めた。

 

 「今日はありがとう〜りっくん。」

 

 「ああ、こっちこそ。また、機会があれば来るさ。」

 

 「うん!待ってるよ〜」

 

 と分かり辛い笑顔だがしっかり凛空はその笑顔を認識して、凛空は笑顔を返した。

 

 「じゃあな。」

 

 「うん、またね〜」

 

 そう言いながら病室を出た。

 病院を出ながら凛空は

 

 (もしかしたら、人の敵になった勇者に・・・俺は手を下すかもしれない。そんな俺がいそうで少し怖い気もするが・・・)

 

 と思ってしまった。だが凛空は決意した。

 

 あいつらといる以上、俺はあいつらを守ってみせる、と。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 〜昼過ぎ〜

 

 凛空は一度家に帰りとある家を訪れた。幼馴染の竜葉(りゅうは)瑠奈(るな)の家だ。

 瑠奈はとある事情で今家から出られない状態にある。

 

 凛空は瑠奈の両親に家の中へ上げてもらい、瑠奈の部屋に行った。

 

 「やぁ、瑠奈。」

 

 「ああ、凛空?」

 

 「そうだよ。」

 

 「ごめんね、今魂がどうたらこうたらで慣れるまでは前見えないんだって。」

 

 「知ってるよ。」

 

 そう。実は瑠奈は銀と真逆の状態なのだ。先の戦いにおいて英霊アルトリアを宿し(今もだが現在は非覚醒期)戦ったのだが、園子とともに最終決戦に挑んだ際、全力の『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』を使用してしまったので、その宝具の存在の重さに魂が耐えきれなく粉々に砕け散ってしまったのだ。園子曰く、魂抜けたみたいだったんよ〜、と。まさにその通りであるが、今はこうして話せている。なぜなのか。

 実は、アルトリアが所持するもう一つの宝具『最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』が自らの意思によって、瑠奈の中に残っていた記憶から『最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』の自我を持った神核が瑠奈の人格にできるだけ似せるように変化し瑠奈の肉体に宿ったらしい。

 要するに、瑠奈の魂=最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)、という状態なのだ。

 つまり、今の瑠奈の魂は神霊クラス。凛空はその事実を知った時絶句したが、少し涙をこぼしそうになった。

 そこにいる瑠奈は瑠奈であって瑠奈ではないからだ。だが、その性格は紛うことなく瑠奈だった。

 

 「瑠奈、今日はホントに会いに来ただけなんだ。今は近くに住んでるからいつでも会いに来るよ。」

 

 「ほんと!?凛空といつでも会えるのは嬉しいなぁ。」

 

 「ああ、俺もだよ。だから、またね?」

 

 と短く。

 

 「今度は凛空の姿を見たいから、目が慣れるように頑張るよ!」

 

 「ああ、応援しているさ。」

 

 「うん。じゃあね。」

 

 「またな。」

 

 と言い、凛空は部屋を出た。

 

 

 

 自分という存在を知り尽くしている瑠奈が自分がどういう状況なのかわからない筈がなかった。

 

 そんな自分はもう他の人の中に帰れないとわかっていた。

 

 少女が一人涙を零していたのを、誰も知る余地は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




感想ドシドシお寄せ下さい!
どんなことでもいいです。
ビシバシ叩いて頂いても大丈夫です!
とにかく感想よろしくですよ〜
あと、誤字脱字の指摘もよろだぜ〜
それはさておき、今回は結構長くなりましたね〜
でも全部重要なんで(棒)
そして東郷さんの初陣を見逃してしまった凛空さんなのでありました。
次回は最も短くする!
あと予告だけど夏凛の初登場もカットで


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五話 勇者部

うん。わかってきたぞぉ。
りっくん、もしかしてチーター?
なんで夏凛の初回戦闘に加わらないかは・・・
そんなもん、こんなやつ戦闘に出したら勝てるに決まってんじゃン、です。
ただ日常シーンは、ちゃんと描写するつもりですよ?
でも、りっくん実は色々言いがかりしてちゃっかり抜けてますけど、これ以外は大概の部活動には参加してる模様です。
お話はこの辺にしておいて・・・





あ、なんども言いますがあらすじは変化する話数がありますよ?
見逃さないでくださいね!


 勇者部が美森も含め神樹様の勇者になって一ヶ月半、凛空は一つ気にしていることがあった。

 夏凛の転入が遅いからだ。なにせ、凛空は昨日の山羊(カプリコーン)バーテックス戦も逃した。うっかり、樹海の中に紛れ込むために大赦から支給されていた、スマホをオフにしていたからだ。凛空のアプリは友奈達とは違って意図的に樹海の中に紛れ込めるのだ。スマホの電源をオフにしていると、アプリは起動状態出ないので、樹海の中に紛れ込めない。つまり、神樹による時間停止に介入できない、ということだ。

 そのことについては昨日勇者部の活動の時に凛空は風にすごく怒られた。

 だが、昨日の戦闘について気になることも言っていた。

 『もう一人の勇者』の存在だ。

 正直、凛空は察しがついている。

 

 と、色々考えていたら担任が銀髪のツインテールのとともに教室に入ってきた。クラスのみんなは早々に席についた。その少女の名は・・・

 

 「三好夏凛です。よろしくお願いします。」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 〜放課後、勇者部部室〜

 

 勇者部部員は座って夏凛によるバーテックスと、勇者システムの詳細について、説明を受けていた。

 

 「なーんだ。凛空、あんた先に来てたんじゃない。」

 

 と夏凛は意外そうに言った。

 

 「そっちこそ、遅かったじゃないか。もう、六月も半ばなのに。」

 

 「私だって、すぐに出撃したかったわよ。でも『大赦』は二重三家に万全を期している。最強の勇者を完成させるためにね。」

 

 と夏凛は早く来れなかった理由を少し不満げに言った。美森はそれを聞いて呟いた。

 

 「最強の勇者・・・」

 

 「そ。あなた達先遣隊の戦闘データを得て完璧に調整された完成型勇者、それが私。」

 

 「とは言っても、たかが二戦のデータだよ。そこまで大きくは変わっていないよ。」

 

 と即座に凛空は反論した。すると夏凛は

 

 「そんなこと、わかるの?」

 

 と若干キレ気味で聞いてきたが、凛空は少し得意げに

 

 「日輪家は勇者システムへのアクセス権限があるんですー。それで昨晩、最新版がどんな状態なのか確認したんですー。」

 

 ドヤァ、と夏凛を見て言った。夏凛はウッ、となるが

 

 「でも、あなた達とは違って戦闘のための訓練を長年、受けてきている!!」

 

 と別の所に焦点を置いた。

 

 と、ここで凛空の携帯が鳴った。

 

 「風さんすいません。」

 

 と言い部室を出た。

 

 「どうした、幸助。・・・何?わかったすぐに戻る。迎えはいいよ。じゃ。」

 

 と言い、凛空は再び部室に入っり荷物をまとめながら言った。

 

 「悪い、みんな、用事ができた。急用だ。」

 

 すると、友奈が

 

 「御役目?」

 

 と聞いた。だが、あえて凛空はこう言った。

 

 「日輪としての仕事だよ。という訳で、風さん。お先に失礼させていただきます。では!」

 

 と言うと走って学校から下校した。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 〜日輪邸の魔術工房という名の療養室〜

 

 凛空は目を開けてたくさんの機会に繋がれてベッドに横たわっている、銀髪の少女を見て、叫んだ。

 

 「銀!」

 

 すると、銀は走ってくる凛空を見て呟いた。

 

 「・・・凛空か。」

 

 だが、凛空はその呟きを聞き逃さない。

 

 「そうだ、凛空だ!」

 

 と叫ぶのを聞くと、銀は少し微笑んだ。

 

 「久しぶりだな、凛空。」

 

 「久しぶりだね、銀。」

 

 凛空は少し落ち着くと、銀の横に座り、話始めた。

 

 「本当に目覚めて良かったよ。」

 

 「お、体が動かないぞ。」

 

 「ああ。目覚めたばかりで、まだ脳がその肉体と神経を繋いでる最中だからな。」

 

 「ふぅん・・・そうか。ま、アタシは理屈っぽいことはわかんないからな。」

 

 「ああ、知らなくていいさ。」

 

 「バーテックス三体と戦って、死にかけて、気がついたら凛空の家にいた、なーんてもしかして、全部夢だったりしてな!」

 

 「夢じゃねーよ。実際俺が生存の可能性を指摘してなかったら、父上は銀のことを日輪で受け入れようとはしなかったさ。大赦に火葬されてたぞ。」

 

 「大赦がどうかしたのか?」

 

 とかなんとか。とにかく会話が弾む。だがここで銀はあることに気がついた。

 

 「なぁ、凛空。」

 

 「なんだ?」

 

 「園子と、須美と、瑠奈は?」

 

 と、聞いてきた。胸が苦しかった。

 

 「園子は入院、須美は須美としての記憶がない、瑠奈は外に出られる状況じゃない。先代の勇者組はこんなになるまで・・・」

 

 「そっか。体が動かせるようになったら、須美は無理かも知れないけど園子と瑠奈には会いにいきたいな!」

 

 と、銀は早速色々言ってきたのだが

 

 「銀、大赦はどうしても銀を死んでることにしたいんだよ。人を救った勇者としてな。ま、策はあるけどな。」

 

 「お、どんな策だよ。」

 

 凛空はニマ〜っとして、

 

 「秘密だッ!」

 

 と少し叫んだ。

 

 「え〜、教えてくれよ〜。」

 

 「当日まで秘密だ。」

 

 「むぅ〜。わかったよ。」

 

 と案外あっさりと諦めた。

 

 「全身の回復まであとニヶ月、腕と手の完治が一週間だからな。足が一番時間かかる感じ。まぁ、一ヶ月で足は治るだろ。生活に必要な部分はその地点で確実に治ってるだろうね。あとは体が慣れてなくて動きにくいとかはあるかもしれないけど。まぁ、その時までの辛坊さ。」

 

 「そうだな。」

 

 と、園子と、瑠奈に会わせる約束を交わしたのであった。

 

 「銀、とりあえず、両親には体が動くようになってから連絡をつける。今、動いて、変に大赦を刺激してもいけないからな。」

 

 「ああ。」

 

 「それで、だ。銀は体が動かないから色々な事ができない。という訳で、銀に専属の世話係兼護衛役をつける。だがこれには、膨大な魔力が必要なんだ。」

 

 「ま、まりょく?」

 

 「ああ。ここは魔術工房でもあるからな。」

 

 銀は凛空がさっきから話している内容に追いつけずいた。

 

 「だから、さっきから『まじゅつ』とか『まりょく』とか言ってるけど、何なんだ?」

 

 「あっれぇ〜。言ってなかったっけか。日輪家と竜葉家は、西暦の頃から魔術師の家系なんだよ?その、ボロボロになった身体治したのも、魔術的な技術なんだから。」

 

 と説明するとさらに銀は困惑して、

 

 「余計にわからない・・・」

 

 と呟いた。

 

 「まぁ、あまり気にしなくてもいいよ。ただ、世話役兼護衛役を務める者を召喚するだけだから。」 

 

 「は、はぁ・・・」

 

 ともはや頭の中で状況を整理するのに徹している様子だったので、

 

 「ハイ!考えな〜い。」

 

 と思考を切った。

 

 「銀。このケースを手に乗っけてもいいか?」

 

 「ああ、いいけど・・・」

 

 と凛空が乗せたのは

 

 「霊器グラフといってね。昔の英雄の魂が刻まれているんだ。まぁ、人理側がこの世界に召喚した英霊の霊器パターン写してるだけなんだけどね。あ、聞き流してもOKよ、ここ。」

 

 「悪いけど聞き流すことにするよ・・・」

 

 「じゃあ今から、召喚するんだけど向こう側が応えてくれれば来るからね。俺はこの辺で部屋に戻るよ。今、もう召喚陣は起動してるから今夜中に現界するから。」

 

 「あ、ああ。じゃあありがとな!」

 

 と言ってくるので、

 

 「俺、一ヶ月は入らないことにするから、ホントに困ったら幸助を叫んで呼んでくれ。聞こえるから。」

 

 「す、すごいんだな、幸助さん。」 

 

 「じゃね〜」

 

 と工房のドアを閉めた。

 

 (どんな英霊が呼ばれたのだろうか。)

 

 少し気になる凛空だった。

 

 翌日、凛空は銀が目覚めた事を報告するために園子の病院に行き、大赦に邪魔されないために何十にも結界を敷いた。その報告を聞いた園子は一筋の涙を流したという。結局、凛空は結界張りに丸一日かかって、二日も学校を休む羽目になり、子供会のレクリエーションと、夏凛の誕生日パーティーに出れなかった。だが、夏凛が勇者部に溶け込んでいて良かったと思ったのだった。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 〜六月三十日、讃州中勇者部部室〜

 

 

 「あ〜もうっ!ストーリーが思いつかん!」

 

 と風が叫ぶ姿を見て凛空は

 

 「風さん、どうしたんすか?」

 

 とたずねて、原稿の内容をみた。

 

 「あ〜。学園祭の劇のストーリーですね?」

 

 などなど。今日も勇者部は平常運転だ。たった一人を除いて。

 

 「はぁ〜・・・・」

 

 と、大きな溜息が樹の口から漏れていた。

 

 「樹?どうしたのため息なんかついて。」

 

 と風がたずねた。

 

 「あのね、もうすぐ音楽の歌のテストで、うまく歌えるか占ってたんだけど・・・」

 

 と、見せたのがタロットカードだ。結果は・・・

 

 「死神の正位置。意味は破滅・・・終局・・・・」

 

 ああーなるほど、と凛空は思った。どうやら占の結果でため息をついてたらしい。

 

 「じゃあ、もう一回やればいいよ。次の占いの結果は変わってるって。」

 

 と、凛空は樹に提案した。

 

 

 TAKE 2『死神の正位置』

 

 

 TAKE 3『死神の正位置』

 

 

 TAKE 4『死神の正位置』

 

 「すごいな……4回やって4回同じって。」

 

 凛空は正直ビックリした。

 

 (これって、ある意味運がいいんじゃ・・・)

 

 という訳で

 

 『今日の勇者部活動、樹を歌のテストで合格させる。』

 

 「勇者部は困ってる人を助ける!それは部員だって同じよ。」

 

 と風がウィンクしながら言った。部員達は早速考え始めた。すると、美森が

 

 「まずは歌声でアルファ波を出せるようになれば勝ったも同然ね。良い音楽や歌というものはたいていアルファ波で説明がつくの。」

 

 と手で謎のオーラを出しながらアホな事を言った。だが樹は

 

 「アルファ波・・・そうなんですか!」

 

 となぜか信じていた。そこにすかさず夏凛が

 

 「んなワケないでしょ!」

 

 とツッコんだ。あはは〜と凛空が笑うと、誰かの携帯が鳴った。

 

 「あ、俺だ。」

 

 どうやら凛空らしい。凛空は内容を読むと、またか、と言わんばかりに、

 

 「あ〜、しゃーない。先に上がらさせて頂きます!」

 

 と言ったかと思えば、凛空は教室から消えていた。

 下校した凛空は、メールの差出人に電話をかけた。メールの差出人は大赦の中でも乃木家に並んで上位である上里(うえさと)家の長からだ。乃木家は優秀な勇者を輩出してきたが上里家は巫女の家系で巫女を輩出してきた。なので、今回は神託案件であることが凛空には予想できた。

 今回は日輪家の緊急回線で電話をかけるので最初から上里の人は日輪の(おさ)と理解してもらった上で電話に応じていただけるだろう。

 

 (確か、今の上里の(かしら)は上里麗花(りか)だったよな・・・)

 

 と考えているうちに向こう側が電話に応じたようだ。

 

 「日輪凛空様ですね?上里麗花と申します。」

 

 と、上品で気品のある声が聞こえてきた。

 

 「いかにも、そうです。今回の案件は神託で構いませんか?」

 

 と、あまり知らない相手とは無駄話はしたくない凛空だった。幸いそれは向こうも同じようだ。

 

 「そうですね。どうやら貴方が御霊も撃破した筈のバーテックスが複数体が、近いうちに総攻撃してくるみたいですね。あなた方は五体倒したことになってますから、形上ではあとの七体が同時に攻めてくると、神託がありました。」

 

 「そ、そうですか・・・。了解です。気をつけておきます。」

 

 「ええ。では。」

 

 ガチャッ!と音がなって切れた。ホントに必要以外の事を言わない人だった。

 

 こうして、凛空の一日はまた、終わったのだった。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 〜翌日〜

 

 「夏凛、何だその大量の健康食品は。」

 

 と、凛空はそれを見て呆然として言った。

 

 「樹のために持ってきたのよ。」

 

 「さいですか・・・」

 

 というと夏凛はペラペラと健康食品の解説を始めた。一通り終わると夏凛は

 

 「さぁ、樹。これを全種類飲んでみて。」

 

 というと風が

 

 「ぜ、全種類って多すぎじゃ?夏凛でもムリでしょ!?さすがの夏凛さんだって・・・ねぇ?」

 

 となぜか若干挑発気味に言うので、夏凛のスイッチが入ったのか、

 

 「いいわよお手本見せてあげるわ!」

 

 と言って、ぐいっと、ザラザラ山程サプリやらなんやらを食べ、飲みした。その結果はもちろん・・・

 

 「うう・・・。サプリは一つか二つで十分よ・・・」

 

 でしょうね、と凛空は思った。

 樹はやはり声が出ないようだ。すると、一番樹の事をわかってるであろう風が

 

 「喉よりもリラックスの問題じゃない?」

 

 と、的確な指摘をした。すると、復活の早い夏凛が

 

 「次は緊張を和らげるサプリ持ってくるわ。」

 

 と言うと、樹が

 

 「やっぱりサプリなんですか!?」

 

 と突っ込んだのであった。

 

 翌日、凛空は友奈からとある事を頼まれる。

 

 「樹ちゃんにメッセージを一人一つ書いてほしいんだよ。」

 

 「ああ、わかったよ。なんと書こうか・・・。」

 

 と少し考えるとスラスラ書き始めた。

 

 『自分の世界を誰かに知ってもらいたいと思って歌うんだ。そしたら大抵なんとかなる。』

 

 と書いておいた。

 風は

 『周りの目なんて気にしない!お姉ちゃんは樹の歌が上手だって知ってるから』

 友奈は

 『テストが終わったら打ち上げでケーキ食べに行こう』

 美森は

 『周りの人はみんなカボチャ』

 夏凛は

 『気合よ』

 と書いてあった。

 

 〜その翌日〜

 

 勇者部の部室で樹を待つ部員がいた。

 

 「─樹ちゃん。歌のテストうまく行ったかな・・・」

 

 と心配そうに呟く友奈。すると、風が

 

 「大丈夫よ。あの子はあたしの自慢の妹なんだから。」

 

 と少し得意げにも言った。すると、カラカラとドアが開く音がなった。

 

 みんな振り向いた。友奈が

 

 「樹ちゃん。ど・・・どうだった?」

 

 と聞くと、樹は右手でピースをして満面の笑みで

 

 「バッチリでした!」

 

 と言った。

 

 友奈や美森も夏凛も、もちろん風も凛空も喜んだ。

 

 みんなで

 

 「「「「「「やったー!!」」」」」」

 

 と喜びあったのだった。

 

 〜その日の夕方〜

 

 バーテックスはやはり空気が読めないようだ。

 勇者部一同は七体のバーテックスを相手取ることになったのだった。

 今回は凛空も参加している。

 なにせ獅子(レオ)バーテックスがいる。

 アレは何をするかわからない。

 合体もあり得るし、突進してくるかもしれない。

 だが、勇者部が、することはやはり同じだ。

 

 バーテックスを倒し、世界を守る。ただそれだけだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




結構ガッチガチに突っ込みました。
というか、なんで投稿ペースが落ちたかだって?
私も学生です。部活あって夜まで書けなかったのが原因ですね。
ともあれお待たせしたので、次回はすぐに執筆にかかる予定です。
なんとしても明日の夜中には投稿したいと思います。
では、久々の曖昧な次回予告、いっときますかぁ!

あ、感想もぜひぜひお待ちしております!!!
是非もなし、とか言わないんで!!!!


次回!『ホシ打ち砕くモノ』

次回もよろしくですよ〜


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六話 ホシ打ち砕くモノ

しんどい。しんどいんですけど書きます。
まぁ〜日潰しなんで?
今回はすこ〜し短くなる模様。
電車の中で執筆始めるとしんどいんですけど、この段階で書いとかないと、明日に投稿、間に合わんので頑張ります。
結局間に合いませんでした。
多分。
では、どうぞ。


 〜樹海の中〜

 

 「七体総攻撃ですか・・・」

 

 凛空はふぁ〜っとあくびをして、呟いた。

 すると、夏凛が

 

 「やりがいありすぎて、サプリも増し増しだわ・・・樹もキメとく?」

 

 と、ちょっとヤバそうな表現で樹にいる?、と聞いた。やっぱり、

 

 「その表現はちょっと・・・」

 

 と、樹は遠慮しとくらしい。すると、友奈が何かに気づいたらしい。

 

 「なんですぐ攻めてこないんだろう。」

 

 どうやら夏凛も気になってるらしく、

 

 「さぁ・・・どのみち神樹様の加護が届かない壁の外に出てはいけない教えがある以上、私達からは攻め込めないけどね。」

 

 そうか、こいつらは知らないんだったっけ、と壁の外側の秘密を知っている凛空は思った。すると、先行していた風が戻ってきてバーテックスの位置と状況を一通り説明した。そして、

 

 「さぁ、勇者部一同変身よ!」

 

 と、風が叫ぶと皆端末をタップして変身し始めた。凛空は

 

 「ふぅぅぅ・・・よし!」

 

 と気合を入れ、右手をあげ高らかに宝具起動宣言をした。

 

 「『日輪よ、具足となれ(カーヴァチャ・クンダーラ)』!!」

 

 と、叫ぶとその身は炎に包まれ自身の服をも燃やしカルナが持つ黒い装束に身

を包み黄金の鎧を装備した。

 

 皆も、変身が終わったようだ。勇者部部員の変身しているとこを火の海にしかねなかったのでしたので離れているところで変身した。正直勇者部がどこにいるかはわからないが、皆が攻撃を始めたら便乗して攻撃しよう、と考えた。と、その時だった。早速一体目、アリエス(牡羊)・バーテックスの封印にかかったのだ。

 

 「おっ、早いねぇ〜。まぁ、アレはみんなを寄せ付けるための囮だと思うんだけど・・・」

 

 と言いながら魔力放出(炎)でジェットエンジンのように火をふかせながら飛んで凛空が本命と考えるタウラス(雄牛)・バーテックスに急速に接近していた。

 

 「オイオイ。みんなまとめられてるがだいじょ・・・うわっ!?」

 

 と、ブツブツ呟いていると強烈かつ爆音な怪音が鳴り響き耳をおさえてしまった。当然、足を止めた。どうやらタウラスの上部にある鐘が怪爆音を鳴らしているようだ。この距離なら美森に叫んでも聞こえると考え凛空は叫んだ。

 

 「東郷!タウラスの鐘を撃ち抜け!!」

 

 それが聞こえたのか発砲体制をとったがピスケス()・バーテックスが邪魔に入った。

 

 「・・・あいつ!だがあの鐘をなんとかしねーと!」

 

 すると、突然、音が止んだ。どうやら樹がワイヤーで鐘の動きを止めたらしい。

 

 そして、凛空は風たちのところに飛んでいった。

 

 「おっそーい!」

 

 「すんません!でもとりあえず三体まとめて封印、頼みますよ!」

 

 「任せときなさい!」

 

 凛空は後ろにいるレオ(獅子)・バーテックスに接近しようとした。だが、その時だった。他の三体、リブラ(天秤)アクエリアス(水瓶)、タウラスがレオに集まり始めた。凛空はたまらず後退した。

 

 「・・・オイオイまさか、合体か?」

 

 凛空の予想は的中した。その瞬間、レオを中心とした複合バーテックスは大量の追尾機能ありの火球で攻撃してきた。無論凛空も、回避と迎撃に専念してるわけで・・・

 

  「うぉっと!!これは・・・なんというか規格外だな。火球が星に見える・・・てことは、スタークラスター(星の群れ)・・・レオ・スタークラスター!!」

 

 レオ・スタークラスターにみな攻撃を仕掛けるが何一つ効かない。すると、レオ・スタークラスターの構成バーテックスの一つであるアクエリアスの水球が立ち上がろうとしていた風を包んだ。

 

 「・・・ヤバ!あんままじゃ、精霊の加護あったとしても行動できなくなるぞ!援護してやりたいがあっちは水で俺は火。相性悪いんだよなぁ〜」

 

 すると、樹海から風に向けて根が伸びていった。

 

 (・・・まさか、満開(・・)か!使わせねぇって誓ったのに、俺が未熟だったばかりに・・・生き地獄(・・・・)だけは味合わせたくなかった。だが、まぁ仕方ない!)

 

 凛空は右手あげ魔力放出を行いレオ・スタークラスターが発射する火球とほぼ同じ数だけ火球を生成し、迎撃し風の援護を行った。

 

 「ナイス、凛空!」

 

 レオ・スタークラスターを落とす事にはどうにか成功した。

 

 満開したのは美森も同じだった。

 

 「─我レ、敵軍ニ総攻撃ヲ実施ス!」

 

 凛空は美森の満開姿を見て

 

 「浮遊戦艦!?東郷らしいけど!!」

 

 と、言ってしまった程だ。

 

 すると、美森はピスケスに攻撃を仕掛けた。封印の儀を無視して御霊を出現させ、御霊も撃ち抜いた。

 だが、凛空も見落としていたが神樹にかなり近いバーテックスがいた。ジェミニ(双子)・バーテックスだ。小さく速いという特性がある。時速250km/hという新幹線並みのスピードだ。まぁ、追いつけるはずもない。狙撃しても避けられる。凛空は詰んだか、と思ったがその時だった。

 

 「私達の日常を壊させない!」

 

 樹が満開したのだ。

 

 (クソッ、樹まで!何してんだ俺は!!)

 

 すると、樹は背中にリング状に装備してるワイヤーを精一杯伸ばしてジェミニに巻き付け、そして

 

 「おしおきっ!」

 

 と、ワイヤーで斬った。それを見ていた風が

 

 「樹ナイス!」

 

 と叫んだ。だが、まだレオ・スタークラスターが残っている。すると、レオ・スタークラスターは小火球を集めて超巨大な火球を造り出していた。それを見て風は

 

 「なにこのやばそうな元気っぽい玉。」

 

 と評価していた。すると、その超巨大火球は風めがけて突撃した。風は大剣で受けていたが、何やら大変らしい。

 

 「勇者部一同封印開始

 

 と、勇者部が頑張ってる間に凛空はレオ・スタークラスターのおそらく規格外であろう御霊に対抗するため、宝具のチャージに入っていた。

 

 (いかに、カルナが持つ宝具の中でも最強でないと言っても神代の宝具。俺の身体が無事である筈が無い。でも、さらなる威力を望むのならばやはりカルナの力がいる・・・)

 

 そう考えていた時だった。封印の儀は成功したらしいが、予想していた以上に遥かに大きな御霊が出現し・・・

 

 「やっべぇ、何から何まで規格外だ。」

 

 凛空は唖然とした。何せ御霊は宇宙に出現しているのだ。

 

 (カルナ・・・すまない。俺の勝手なのはわかってる。でも、今はそれでも・・・)

 

 「奴を倒したい!!」

 

 「その言葉、聞き届けたぞ。」

 

 と、凛空の叫びに応えるように隣に霊のような状態でカルナが現れたのだ。

 

 「すまない、ずいぶんと待たせてしまったようだ。」

 

 「ああ、ホントに・・・」

 

 「だが、今は話している暇もないと見えた。」

 

 と、流石はカルナ施しの英雄と言われるだけのことはある。早々に状況を把握したようだ。

 

 「ああ、そうだ。俺は奴を倒したい。それだけの火力が欲しい。行ける、カルナ?」

 

 「『梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)』の最大出力でも完全撃破とまではいかないだろうが、あとはそこの勇者とやらに任せればいい。」

 

 と、聞くと美森は友奈を乗せて宇宙に飛んで行った。

 凛空も後に続き飛翔した。

 

 「なんだよ、あの御霊。攻撃すんの!?」 

 

 と言いつつ、凛空は槍の横凪ぎ払い、美森は一つ一つ撃ち落としていった。全部撃ち落としたそのときだった。

 

 「あとは任せて、東郷さん!」

 

 と、有奈が言うと美森の船から有奈が飛び立ち美森は重力の井戸の中に落ちていった。そして・・・

 

 「満開!!」

 

 とうとう有奈も満開した。だが凛空は有奈にかまっている暇などない。

 

 「最大出力!!我を呪え・・・『梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)』!!!」

 

 と、凛空は炎を纏った槍を投擲した。その一撃は閃光の如く一筋の光となり巨大御霊に突撃した。そして大爆発したが、まだ残っていた。あとは・・・

 

 「あとは任せた・・・」

 

 と、友奈とすれ違った時に言った。

 

 「任せて、凛空くん!」

 

 と、凛空の記憶はそこで途切れたのだった。

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 「やっと、目覚めたな。」

 

 目覚めればそこは日輪家の屋敷の魔術工房だった。どうやら母上が運びこんでくれたらしい。今や魔術工房の主になりかけている銀が凛空に話かけた。

 

 「ああ。なんだか疲れたみたいだ。カルナは?」

 

 「ああ、あの隣にいたやつか?あいつは、あたしの護衛英霊とお話中だぞ」

 

 「そうか・・・。俺は確か、レオ・スタークラスターと戦闘になって・・・。記憶は残ってるし身体の部位も基本的に問題無さそうだな。」

 

 「ああ。それはカルナが言ってたが大丈夫だってよ。」

 

 だが、凛空はいよいよ満開について考え直さなければならなくなった。

 

 「銀。いよいよ学校に行く暇も無くなりそうだぜ。ああ、今度園子のとこに行くつもりだ。そん時一緒に行こうか。」

 

 「ああ。早く園子に会いたいしな!」

 

 凛空は勇者部がどうなってるか全く知らなかった。この戦いの後、検査のため入院することになったらしい。凛空はその検査結果をしっかり大赦から取り寄せた。

 

 「えっと、みんなの後遺症は・・・友奈が味覚、東郷が左耳、風が左目、樹が・・・うわぁ、声かよ・・・。夏凛は満開使ってないから後遺症なし、か。結構みんな重要な部位をやられたな・・・。」

 

 と、大赦からの報告書を読んでいた。それを横から見ていたカルナは

 

 「この勇者システムの満開といったか、これは神に身体の機能を供物として捧げる代わりに神の力を行使する、か。なかなかに残酷なシステムだな。」

 

 と、ズバっと言った。

 

 「その通りよ。だ~か~ら~使わせたくなかったのに・・・だがまだバーテックスは来る。それをどうするかだね・・・。」

 

 「ああ。正直、次あの大きさで出現されると、満開を使わなければ、倒せなくなる。」

 

 と、今後の方針について色々カルナと相談していた。

 

 

 と、考えるうちに寝落ちしたみたいだ。

 

 

 




 最期眠すぎて適当でごめん。
まぁ、楽しそうやったらいいんです
今も からあやういんデすが

私も後書き執筆中に

寝落ちしました。

寝ぼけてました・・・

 がんばります。次回はだいぶん遅くなります。

 ではまた次話で。


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第七話 神は人の味方にあらず

え!?
神様人間の味方じゃないの!?
私も知りませんでした。
ありがとうございました。

お待たせしました!許してください

というか、こっからてんこ盛りでバンバン出していきます。頑張ってついてきてください。

ではどうぞ。


 

 

 昔、何かが俺に語りかけた気がした。

 

 「神が人間の味方であったことなんて、一度もないですよ。」

 

 最初はそんなバカな、と思っていた。

 勇者システムの真実を知るまでは。

 そう言えば、何が俺に語りかけたのだろう。

 

-日輪凛空守護者記録

 

 凛空は、しばらくはバーテックスの進攻はないという神託があったことを知っていたが、勇者システムの改善策を穩麓(おんろく)栄華(えいか)という日輪家第二代頭首日輪香音(かのん)の子孫で、安倍晴明を引き継ぐ人と話し合うことにした。陰陽師なので、戦闘は苦手で、大赦本部に引きこもってることが多い。勇者システムのデザイン設計は穩麓家管轄なのだ。

 凛空は久々に穩麓の屋敷に銀とともに来ていた。

 

 「はぁー!デカイな、穩麓の屋敷は!」

 

 「ああ。久々に来たがやっぱりデカイよ。」

 

 「ところでさっきからあたしら見えてないように人がすれ違っていくんだけど?」

 

 「この限定不可視結界魔術の実験で銀を連れて来たんだけど、成功みたいだ。」

 

 「ふ、ふかしなんて?」

 

 「限定不可視結界魔術だ!」

 

 と、色々話していたが門をくぐり抜けてしばらくたっていた。すると、ようやく家の扉が見えてきた。凛空が門のところでチャイムを押したが、再びチャイムを押した。すると扉が自動で開くので銀はびっくりした。

 

 「まぁ、始めて見たんならびっくりするわな。」

 

 と凛空は言っておいた。

 中に入ると、凛空は大声で

 

 「ねぇー!えいかねぇー!来たぞー!!」

 

 と叫んだ。奥の方からなにやら声が返ってきた。

 

 「はぁーい!」

 

 と、叫びながら玄関にやって来た。

 

 「久しぶりね、凛空。それであなたは・・・」

 

 銀は栄華を見て

 

 「三ノ輪銀っス!」

 

 と軽く自己紹介した。

 すると、栄華は少しびっくりした。

 

 「あなたが、銀ちゃんなのね。凛空から話は聞いていたわ。その体はもうなれたかしら。」

 

 と、栄華が聞いた。

 

 「だいぶんと慣れました!」

 

 「そう!それは良かった良かった。あの時はとにかく必死だったから成功してたかどうかわかんなかったけど。でも、まだ無理に身体動かすんじゃないわよ?」

 

 「はい!」

 

 と、そこでパンッ!と音がなった。

 

 「二人の親睦を深めあってるのはいいけど、そろそろ本題に入りたいなぁ~」

 

 その音は凛空が手を叩いて鳴らした音だった。

 

 「そーねぇ。確か、勇者システムの改善でしょ?」

 

 「そうそう。」

 

 「あれねぇ。デザイン自体は私なんだけど、勇者システムの中身自体は神樹様と、値切り勝負だからねぇ。」

 

 凛空と銀は顔を見合せた。今、栄華がさらっと衝撃的なことを言った気がしたからである。

 

 「「ね、ねぎりぃー!?」」

 

 「そそ。今回は特に値切り勝負だったよ~。満開の代償について戦ったね。」

 

 「それを当時中一でやってのけたのか!?」

 

 「まぁ、晴明の力借りてだけどね。」

 

 凛空や銀達が六年生の時、栄華は中一だった。最新版の勇者システムは園子と須美が大橋での決戦の時に使ったもの、現在の勇者が使っているものだ。園子達、神樹館勇者組が六年生の時に最新版は設計されたのだ。

 

 「値切ってこの代償の重さか・・・」

 

 「うん。ほーんとに限界まで値切ったんだから。」

 

 「すげぇッス、栄華さん・・・」

 

 と銀はただただ驚いていた。

 

 「散華の対象に魂まで含まれてたんだから。もし、魂が散華しちゃったら命はないよ?まぁ、内臓は散華の対象だけど。それに、最初は散華じゃなくて、身体部位欠損が代償だったんだよ。」

 

 と、栄華はため息をつきながら言った。すると凛空が

 

 「今となってはそっちの方が良いかもしれない・・・」

 

 と、銀の右腕を見て言った。

 

 「まぁ、そうね。でも、それはそれで色々ややこしかったから、回復の方法を模索できる『身体の機能を奪う』というものにさせてもらったの。でも魂を散華対象から外したのが間違いだったわ・・・」

 

 「死ねなくなるから?」

 

 「そうよ。」

 

 そう。勇者達は魂の散華をしない代わりに死ねなくなるのだ。このシステムを知った時、凛空は心底怒ったが、このシステムについて他言できないように、父親から呪いをかけられたのだ。

 

 「ということはあれだな。神樹様に人間のあり方を知って期待してもらわなきゃならんのだなぁ。」

 

 と、凛空がもはや万事休すか、というように言うと栄華は少し得意気に言った。

 

 「実はその辺のことは神樹様と相談&決定済みだよ。」

 

 栄華はすでに手をうっていたのだ。

 

 「ホントか!?」

 

 「ええほんとよ。散華した身体の昨日はもう戻らないけど、神樹様が新しく造り直してくださるんだって。」

 

 と、栄華が散華した身体の治療法を言った。

 

 「園子の身体も須美の記憶戻るのか?」

 

 と、銀が聞くと

 

 「うん。そのはずだよ。今は神樹様が散華した勇者達の身体に合うように身体機能の再構築中。今後、他の部位が散華する可能性も考えて勇者部全員の身体機能のバックアップをとってる最中なんだって。」

 

 と栄華は答えた。凛空はなにか言おうとしたが栄華が突然

 

 「ねぇ。今私達の知らないとこで樹海化したのにきづいた?」

 

 と、言ったのだ。実は凛空はきづいていたが銀は気づいていない模様だった。

 

 「バーテックスの種類は・・・双子(ジェミニ)ね。」

 

 と、栄華は凛空が聞く前に言った。続いて凛空は

 

 「満開反応は?」

 

 と、聞いた。

 

 「無いわ。双子だから二体いるのね・・・」

 

 と、栄華が考察していると、凛空が反論した。

 

 「いや、御霊の復活だろうね。ジェミニは御霊が小さくその図体も小さい。復活は容易だよ。」

 

 「うーん・・・また、壁外調査必要かな・・・」

 

 と、栄華は困った顔をして言った。

 

 「まぁ、必要だな。」

 

 「調査マシン出しとこ。」

 

 と、栄華は早速準備にかかった。凛空は

 

 「じゃあ俺たちは帰らさせてもらうよ。」

 

 と、言った。

 

 「うん。ごめんね~もてなしもできなくて。」

 

 「いいよいいよ。じゃあえいかねぇ、元気でね!」

 

 「栄華さん、お元気で!」

 

 「うん。凛空も銀ちゃんも元気でね。」

 

 と、言うと、凛空と銀は穩麓の屋敷を出た。そして、日輪の屋敷まで車で帰ったのだった。

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 ~神壁のはるか遠く~

 

 

 

 「・・・母上。」

 

 そこには緑色の長髪の少年、少女、どちらともとれる人の形をしたナニか(・・・・・・・・・)が立っていた。

 

 「ついに、貴女のもとを離れたあの古い人類(・・・・)を滅ぼせますよ。あの古い人類に味方した、裏切の神どももようやく滅ぼせる。ながい・・・ながい時間だった。人を滅ぼせるのは人だけ、とはよくいったものです。」

 

 ふ、と笑い、続けてこういった。

 

 「きっかけは僕が作ります。あの長い黒髪の少女(・・・・・・・・・)の精神も不安定になってることですし、ねぇ?」

 

 と、人の世界を写す鏡の中の彼女見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今日、名探偵コナンの映画見てきました。
途中からストリートファイターを見ている気分でした。
しかしおもしろかったので文句はありません!

みなさんついてこれた?
結局勇者部とみなさんとの絡み少なくなるなぁ、って気がしてなりません。ちなみにジェミニとの戦闘があったってことは友奈&東郷がそのっちと出会ったぐらいのとこっすかね

あれ?旅行は?
凛空は忙しいんです。
察してネ!

そしてミノさんが出てきてるものの凛空と麗香のお話レベルが高すぎてついてこれなかった模様。

そして、最後ですよ。

FGOなどをプレイされてる方は

あ~

FGOプレイしてるけど第七特異点までクリアしていない人は若干ネタバレがこれから先の作品で含まれる模様。

FGOプレイしてない人は

誰が出てくるんだろo(^o^)o

という感じでお楽しみください。

という訳でなんとか書き上げられました。

内容薄っぺらいのは気にしないで。

どうか、どうか次回作もお読みください(懇願)

では、次回もお待たせすると思うのでよろしくお願いいたします。

では、また。

感想もじゃんじゃんお願いします!
どんな感想でも構いません。
ディスってもいいです。
ディスられても書き続けます、絶対に。





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第八話 たましいの輝き

疲れた疲れた

暑くないですか?
極力外出たくありません。

最近自作で剣作ってみてるんですけど

楽しい。

というか、こんな滅茶苦茶な話にお付き合いいただいてほんっとにありがとうごさいます。

さぁ、友奈の章は終盤に差し掛かっています。

最後まで何とぞよろしくお願いいたします!


 ~円鶴中央病院、園子の部屋~

 

 「話ってなに、園子?」

 

 凛空は園子に呼び出されていた。

 

 「りっくん。もうすぐわっしーが来るんよ。それで、一緒にわっしーに言わなくちゃいけないことを一緒に言って欲しいんだ。」

 

 「成る程。そういうことならわかったよ。」

 

 と、笑顔で凛空は了承した。

 

 「うん、ありがとう。」

 

 と、そんな事を話していると美森が園子の部屋に入ってきた。

 

 「待ってたよ、わっしー。あ、今は東郷さん、なんだっけ。」

 

 と、園子が言い直すと

 

 「いいわ。わっしーでもかまわない。ところで、何で凛空くんがいるの?」

 

 と、凛空に顔を向けて聞いてきたので

 

 「いや、東郷は知りたいことがあって来たんでしょ?それを園子と一緒に、一つずつ返答していきたいなと思って。」

 

 と、返した。

 

 「そう。」

 

 「で、東郷。俺と東郷は実は神樹館で同じクラスだったんだ。鷲尾須美という名前でね。そして、記憶を満開で失ってから、勇者適正が高かった友奈の隣に住むことになった。それも、ぜーんぶ親達は知って自分の子供には黙ってるわけだ。神樹様のお役目だからね。そこまでは調べ上げた通り、っていう顔してるね。」

 

 「ええ。全部調べた通りだわ。」

 

 そして、園子の方を向いた。すると園子が話しだした。

 

 「わっしー。わたしね、勇者が暴走したら止めるお役目があるんだ。こう見えても21体の精霊を持ってるんだよ。普段は手元にスマホないから変身できないけどね。」

 

 「大赦の連中が、園子を恐れてるからな。」

 

 「そんなんよ~。」

 

 すると美森は園子の手を握って、

 

 「20回も満開して、20回も散華して、こんな身体になるまで戦って、辛かったでしょう?」

 

 と、言った。だが園子は

 

 「わたしは昔から、ボーッとするの好きだし。心配してくれて有難うわっしー。それよりもね、せっかく来てくれたんだから言わなくちゃいけないことがあるんだよ。」

 

 と逆に美森の手を握り返した。そして

 

 「壁の外側はね・・・」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ~美森が園子の部屋を出た後~

 

 「良かったのかよ。」

 

 「うん。真実を知ったときどうするんだろう、って。見守りたいんよ。」

 

 「園子がそう言うなら何も言わないけど。それよりも、こっちから話したいことがある。」

 

 と、言い凛空は園子の方を向いた。

 

 「穏麓の壁外調査でわかったんだが、神壁のはるか遠くに得体の知れないものがあったんだ。あの感じからすると、恐らく創世神(・・・)の類いで間違えない。だが、神性すら感じられなかった。まだ、しばらくせめてこないだろうけど、攻めてきたら人類滅亡は確定コースだ。」

 

 園子は氷ついていたが、すぐに戻り整理しなおしていた。と、そのときだった。凛空は何かを感じ、

 

 「・・・おいおい『あいつ』なのか?」

 

 と、どこか空の彼方を見ていい放った。

 

 

 ~神壁の上~

 

 美森は神壁の上にいた。園子が言っていたことを確かめるためだ。そして、神壁の外側に踏み込んだ。

 

 「・・・なによ、これ」

 

 美森が見たものは、果てのない炎の世界だった。美森は星屑に攻撃、回避しつつ神壁の内側に戻った。

 

 「はぁ、はぁ・・・これが世界の真実。私たちは自分の身を神樹様に供物として捧げながら、戦い続けるの!?そんなの生き地獄よ!どうにかしなくちゃ、みんなを助ける方法は・・・」

 

 と、答えを必死に探していると、声が聞こえた。

 

 「ならば、神樹を破壊し世界を終らしてしまえばいいんです。それが・・・貴女方が生き地獄から解放され、助かる唯一の方法。人間のみなさんを道連れにして、みなさんを助ける方がいいでしょう?」

 

 と、囁きかけてきた。美森は悪魔の囁きだ、と思ったが、もとより自分に選択しなどないと自覚していた。

 

 「それしか・・・それしかないわ。」 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 (東郷が神壁を破壊、風が暴走するも大赦撃破を阻止することに成功したのか・・・)

 

 と、状況を確認しながら凛空は天の神の世界を一人飛んでいた。

 

 (勇者部、()、そっちは頼んだッ!)

 

 と、思いながら凛空は向かうべき場所へと向かっていた。

 

 「カルナ!もうすぐ?」

 

 「ああ。やつ(・・)の反応は近くにある。」

 

 と、言いながら飛んでいた。すると、前方から突然一筋の矢が飛んできた。

 

 「はッ!」

 

 と、回避できた。すると、その矢を放った者が現れた。すると、カルナが、やや怒りをこめたように言った。

 

 「やはりな。何故、天の神側に与する、アルジュナ(・・・・・)!」

 

 そう。今凛空の目の前にいるのは、生前カルナの最大最強の好敵手アルジュナだった。

 

 「お前が人間側に与するなら、私は天の神側に与する。昔からそういう関係だろう?カルナ。」

 

 「ああ、そうだった。俺達はそういう関係だったな。」

 

 「であればすることは一つ。」

 

 「凛空、わがままに付き合って欲しい。」

 

 と、凛空に了解をとってきたので凛空は素直に

 

 「カルナが珍しいね。でも、いいよ。それが、人理守護のためにもなるんだから。行こう、カルナ!」

 

 と、答え、改め共に戦うことを決意した。

 

 「ああ!」

 

 「行くぞ・・・カルナッッ!」

 

 「アルジュナッッ!」

 

 と、二人いや、三人の戦いは始まったのだった。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 ~樹海の中~

 

 風と樹は東郷の説得へ。友奈は変身できない。戦えるのは実質私だけ・・・

 

 と、夏凛はスマホを取りだし勇者部の集合写真を見た。もう、見れなくなるかもしれないその姿を目に焼き付けたかったからだ。

 

 (満開をすれば身体は散華する。正直怖いけど、私が頑張らないと!)

 

 意を決して夏凛はスマホをしまい、刀を構えた。そして

 

 「さぁさぁ!ここからが大見せ場!」

 

 と、高らかにバーテックス達に宣戦布告したのだった。

 

 「満開!」

 

 夏凛の戦いは始まった。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ~樹海の下~

 

 友奈は身体中を散華し動けなくなった夏凛の言葉を聞き、勇者としてではなく、かけがえのない友として美森を止めに行った。そして、美森の説得は成功するも、時はすでに遅かった。レオ自身が火球となって神樹に突撃を始めたのだ。勇者部は勇者として人間の世界を守るために満開し、自分の身体を散華してまでとめようとしていた。

 だが、それでも足りなかった。友奈は身体をほとんど散華しているのにレオは止まらなかった。すると、突然燃え盛る炎が勇者部に手を貸すようにレオに突撃してきたのだ。それは・・・

 

 「うぉぉぉらァァッ!!もっと火力はでないか!?」

 

 銀だ。まとっている服は赤く、どこか、皇帝等が来ているようなものだった。

 

 「いや!もっと、燃えるぞ!奏者!!原初の火(アエストゥス・エストゥス)、そうであろう!」

 

 と、赤色の大剣に呼び掛けるとさらに燃えだした。そう、銀の相棒はローマの暴君として知られているネロ・クラウディウスだ。

 

 「強引に招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)展開できる!?」

 

 「無論だ、奏者よ!!」

 

 すると、銀は原初の火をレオに刺し

 

 「行くぞ、ネロ!」

 

 「我が才を見よ!万雷の喝采を聞け!インペリウムの誉れよここに・・・いざ開演の時だ、黄金の劇場よ!!」

 

 すると、レオは勢いを失い黄金劇場に完全に閉じ込められた。勇者部一同はただ、唖然としていた。

 

 「レオ・バーテックスだったか。確かにその炎は素晴らしき炎だ。だがな、その炎は人を滅ぼす炎である!余の、皆の炎は皆の魂なのだ!貴様の災厄の炎に負けるはずもない!」

 

 と、ネロが自身ありげに叫んだ。

 

 「あれを倒して、みんなのところに帰るんだ、今度こそ!!」

 

 銀が吠える。

 

 すると、勇者部一同は立ち上がり

 

 「そうよ・・・私たちは負けちゃいけない!」

 

 風が吠える。

 

 樹がそんな姉を見て微笑む。

 

 「私たちの日常を傷つけさせやしないんだから!」

 

 夏凛が吠える。

 

 「大切な人たちを守るの!」

 

 美森が吠える。

 

 「私たちは勇者!何度でも立ち上がる!」

 

 友奈が吠える。

 

 そして、今一番力が残っている友奈に勇者部は力を乗せ・・・

 

 「友奈さんだっけ。あれを倒そう。アレにみんなの日常を守るんだ。あたしたちは勇者だからなッ!」

 

 と、銀は友奈に語りかけた。

 

 「あの、お名前は・・・」

 

 「ああ悪い悪い。すっかり忘れてたよ。あたしは三ノ輪銀。銀とでも呼んでくれ。」

 

 「うん!よろしく銀ちゃん!それと、友奈でいいよ!」

 

 「ああ、じゃあ友奈。行くぜ友奈、ネロ!」

 

 「うん!」

 

 「うむ!」

 

 と、掛け声をあげると銀は剣を弧を描くように回し剣を構えた。そして、銀とネロが交互に詠唱を始めた。

 

 「この黄金劇場に写りし最期。」

 

 「それが、孤独で壮絶だったとしても余は認める。」

 

 「落陽してもなお燃え続けるその魂は、」

 

 「間違えなく、我ら人間の魂だ!」

 

 すると、黄金劇場は燃え始めた。

 

 友奈は拳を構え銀は剣の先をレオに向けた。

 

 「閉幕の時だ!」

 

 「「星馳せる終幕の薔薇(ファクス・カエレスティス)!!!」」

 

 「勇者、パァァァァンチ!!!」

 

 銀の一撃はレオを焼きつくし、友奈の拳は御霊を完全粉砕した。

 

 黄金劇場も焼け、樹海化も解けた。だがそこには銀が驚くものがあった。

 

 「なんだよアレ・・・巨大な炎の目(・・・・・・)・・・か?」

 

 勇者部一同は気を失っていたが、銀ははっきりとその()をみた。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 ~樹海の中~

 

 凛空はアルジュナにおされていた。そのまま押し込まれ結局、樹海の中で戦闘していたのだ。

 

 「どうした!カルナを宿す者よ!まるで気迫が足りないぞ!!」

 

 と、アルジュナがとどめの一撃を放つ準備を始めた。そして、

 

 「炎神の咆哮(アグニ・ガーンディーヴァ)!!」

 

 真名解放し、弓につがえていた矢が炎を纏いそして放たれた。凛空は日輪よ、具足となれ(カーヴァチャ・クンダーラ)で、受け止めようとしたが、鎧は耐えきれず消え去った。

 

 「カルナ・・・今の俺じゃあいつを倒せない。でも神槍(・・)を使えば・・・」

 

 「正気か!?凛空、確かにあいつを仕留めるにはアレを使うしかない。だが・・・」

 

 と、カルナは止めようとするが、決意の表情でカルナを見つめた。

 

 「ここでやつを仕留めなきゃ世界が終わる。」

 

 「・・・わかった。黄金の鎧は復元に時間がかかるせいで、鎧と引き換えに顕現する神槍は本気を出せない。だが、鎧を顕現する代わりに神槍を顕現することはできる。凛空への代償もそこまで重くないはずだ。」

 

 と、カルナが言うと凛空はいつもの黒い装束に身を包み、右手を挙げ

 

 「行くぞ、カルナ。アルジュナよ!これが俺の今の全力全霊の姿だ!」

 

 すると、右手に巨大な炎の目が出現し凛空の身体が上昇し浮遊し始めた。

 

 「これは・・・インドラの神槍か!」

 

 凛空は己の存在を犠牲にして(・・・・・・・・・・)この、最大最強の宝具をしようとしているのだった。

 

 

 

 




ついに・・・

凛空が・・・

言うことないです
感想う・け・つ・け・ちゅう!

次回は友奈の章も最終回頑張りましょう

次回もよろぴく!!


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最終話 太陽の子

はい。

気になる終わり方しましたけどどうなるかはおわかりですね?

最終話も、どうかおつきあいくださいませ。


 「アルジュナ。俺達はお前を好敵手としてではなく、人理を脅かす敵としてお前を排除しようとしている。故に遠慮はしない!」

 

 「そうだ!行くぞ、カルナ!俺たちが太陽だ!」

 

 「ならば、破壊神の怒りを受けよ!!」

 

 凛空が神槍を掲げると腰の後ろの左だけにある、太陽をイメージした羽が展開し始めた。アルジュナも手に持っていた弓を消し、手のひらに青い球体を出現させ宝具を起動しようとしていた。凛空と、アルジュナはそれぞれ詠唱を始めた。

 

 「もはや戦場に呵責なし。我が父よ赦し給え。空前絶後!」

 

 「シヴァの怒りを以て、汝らの命を絶つ!」

 

 「「終わらせろ!日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)!!!」」

 

 「破壊神の手翳(パーシュパタ)!!!」

 

 赤の炎のような一筋の光線と青の雷のような一筋の光線がぶつかりあった。

 

 

 

 赤の光線が優勢だった。アルジュナはなぜだ、という表情をしていると

 

 「単純な話だ。アルジュナ、俺達は二人(・・)で戦っているのだぞ?故に・・・負けるはずもない!!」

 

 と、叫ぶとよりいっそう威力を増した。

 

 そして・・・

 

 「カルナ・・・いや、守護者(・・・)か。守り手に勝てるはずもなかったか・・・」

 

 そして、アルジュナはカルナと言葉を交わすことなく赤の炎に焼かれその霊器を散らしたのだった。

 

 そして、凛空の手元の神槍すら燃え付きた。凛空は気を失い勇者部が倒れていた、讃州中の屋上に落下したのだった。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 「ネロ。勇者部の皆はどんな感じなんだ?」

 

 「友奈以外は目覚め、散華した部位も回復しつつあるようだぞ。瑠奈も回復傾向というのを竜葉からの定期連絡で聞いた。」

 

 と、報告を聞くと良かった、と銀は眠ったままの凛空を見て思った。

 

 「だが、凛空は依然として目覚めないまま。友奈に関しては・・・むむむ。ややこしい!魂すらもその身体に宿っていない状況とはどういうことなのだ?」

 

 すると、銀は

 

 「あんだけ、派手にぶっ放したんだ。そりゃ魂も散華したって不思議じゃないよ。」

 

 と言った。ネロが困惑した表情で

 

 「そういうもの・・・なのか?」

 

 と、言った。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 瑠奈は神の魂を定着させることができた。アルトリアは瑠奈に駆け寄り

 

 「もう、身体が動けるようになったのですね。」

 

 と、言った。

 

 「うん。ところで凛空は?」

 

 「それが・・・どうやら神槍を使ったらしく、目を覚まさないとか。」

 

 それを聞くと瑠奈は青ざめた。

 

 「アルトリア車用意して!凛空が死んじゃうかもしれないの!神槍を使ったってことは・・・」

 

 「・・・まさか!瑠奈、今すぐ車を用意します!」

 

 アルトリアは車を準備し瑠奈を乗せ、日輪邸に向かったのだった。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 凛空は夢と(うつつ)の狭間にいた。

 

 (・・・あれ?俺はどうしたんだ・・・)

 

 そこは真っ暗な虚無空間だった。凛空は何かにすがるように手をまっすぐ前に伸ばした。すると、目の前に見えるのは、神殺しの神槍が炎を纏って輝いていた。その神槍の目は真っ直ぐ凛空を見つめていた。すると、凛空は神槍の目から放たれた光の流れの中に何も言えないまま、とらわれた。

 

 すると、凛空が知らない(・・・・・・・)、でも心のどこかで大切だと感じる声がした。そして-

 

 「凛空!」

 

 目の前にいたのは昔からの友。

 

 「瑠奈・・・」

 

 そして、凛空を、守るためひとつ目の宝具を発動した。

 

 「全て遠き理想郷(アヴァロン)!!」

 

 すると、神槍から放たれる光を遮り瑠奈は二つ目の宝具を使おうとしていた。

 

 「束ねる星々の伊吹。輝ける命の奔流。」

 

 と、詠唱を終えると凛空の方を向き

 

 「やっと、やっと会えたの。だから、凛空を失う訳にはいかない!!」

 

 約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!!!」

 

 人の願いの結晶たる聖剣は神槍の輝きを上回り神槍は破壊こそしなかったものの輝きを失った。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ~日輪邸~

 

 凛空が目を覚ますと七人の少女が囲んでいた。

 

 「気がついたのか!?」

 

 と、銀が叫んだ。

 

 「凛空・・・ようやく会えたね。」

 

 と、瑠奈は込み上げるモノを抑えながら言った。

 

 「ぎ、ん?るな?須美(・・)?」

 

 「・・・え?」

 

 当然記憶を取り戻した美森は反応した。凛空は美森の前の名前で呼んだのだ。

 

 「銀。なんでこんなに人がいるんだ?俺が知ってるのは銀、瑠奈それに須美の三人だけだぞ?」

 

 すると、銀の横に立っていたネロは瞬時に凛空の記憶野

を調べた。だが、

 

 「奏者よ。凛空はここ二年間の記憶を完璧に破壊されているぞ。」

 

 と、勇者部の面々にとって受け入れがたい事実を述べた。すると、今度は瑠奈の隣に立っていたアルトリアが

 

 「瑠奈と私が凛空の世界に入り神槍を無力化しましたが、もう神槍使用の代償の光が凛空に届いていたとは。すみません、瑠奈。」

 

 と暗い顔をして言った。すると、凛空が口を開いた。

 

 「でも・・・。みんな俺が知っているはずの人達だよね。」

 

 すると、暗い雰囲気の勇者部が徐々に明るい雰囲気に戻り始めた。

 

 「凛空くん!私、結城友奈っていいます!友奈って呼んでね。」

 

 「友奈・・・」

 

 「私、犬吠埼風っていうの。勇者部の部長をやってるわ。わかんないことがあったらなんでも聞くのよ?」

 

 「風、さん・・・」

 

 「ど、どうも!犬吠埼樹といいます!その・・・凛空さんにずっと可愛がられてました!」

 

 「樹・・・」

 

 「私、三好夏凛っていうわ。大赦の訓練生時代は凛空に剣を習ったのよ・・・」

 

 「夏凛・・・」

 

 すると、凛空は少し起き上がりこういい放った。

 

 「俺は日輪凛空。」

 

 少し間を開けて

 

 

「太陽の子だ。」

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 その様子を緑の長髪の少年は見ていた。

 

 「良かったね。嫌味なほどいい結末だ。」

 

 と、笑みを浮かべながら続けた。

 

 「でも、君達は神に好かれる身体なんだ。神が人間に味方したことなんて一度もないよ。だから、神を呼び寄せてそのまま自滅するのさ。ほんと、嫌味なほどいい結末だよねぇ?」

 

 少年の後ろには怒りに燃えている神達がいたのだった。

 

 

 

 

 

 




とりあえず友奈の章はめでたしめでたし

しかし終わりません。

こんなんじゃ終わりません。

今後勇者の章にあたる続編に登場する、様々な英霊達は香音の物語に登場します。

何が言いたいかというと、すぐに勇者の章は始まらないということです。

こーんなグダグダな話にお付きあいいただき、誠にありがとうございます。香音達をよろしくお願いします。

ではまた。


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Another end  神と人間

 ハチャメチャ最終回を先に呼んでくださいまし

 ちなみに星の章はアンケート作って多かった方のend の続編を作りたいと思います。

 勇者部一同がレオに打ち勝った後のお話です。


 「・・・ん、んぅ。」

 

 「目覚めたか。」

 

 凛空はゆっくりと目を開けた。

 

 「綺麗だ・・・」

 

 ただ、感嘆の声が出た。

 

 光輝く塔が近くにあるにもかかわらずそれに負けないぐらい夜空の星々は輝いていた。

 

 「アルジュナの宝具と俺達の宝具が共鳴しすぎたな。()()()に来てしまった。魂だけな。」

 

 「ふぅん・・・というかさ。カルナって霊器あるんだ。」

 

 「最果ての地限定だがな。」

 

 凛空は最果てにて輝ける塔から他の星々がうっすらと繋がっているのを見た。

 

 「なるほど。星を繋げておくだけではなく、他の星との因果も繋げているんだね。」

 

 すると、塔からフードを被った少女が近づいてきた。

 

 「『全て遠き理想郷(アヴァロン)』ではなく、こちらに至ってしまったのですね。」

 

 凛空は警戒心を見せずに言った。

 

 「名前は?」

 

 「(せつ)の名前ですか?グレイと言います。元々は墓守りでした。顔はあまり見ないでいただけますか?」

 

 「なんで?」

 

 と凛空は不思議そうに首をかしげた。

 

 「拙の顔はその・・・かの騎士王に似せてできていて亡霊を見ているようで・・・なるべくこの顔を嫌っていてほしいです。」

 

 「なるほど。じゃあ要望通りに。だから最果ての地なんかにいるんだね?ということはその手にある封印霊装は・・・」

 

 「はい。最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)です。」

 

 「はぁ・・・俺の友達にも使うやつがいたよ。というか、なんでここにいるの?」

 

 不思議といえば不思議なのだ。普通の人間に至ることのできない地なのだ。

 

 「拙は・・・肉体が朽ち果てた後、それまで手に持っていたのが最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)でした。」

 

 凛空は納得した。

 

 「それで死後最果ての地に至ったんだね。」

 

 「あなたも神槍を所持していたからこの地に至れたんですよ?」

 

 これは凛空の理解におよぶ理屈だった。

 

 「最果ての地には、時間の概念がありません。見たいと思った時間を見ることができます。ただし、確定していない、分岐する可能性のある時間は見ることができません。あなたの神槍の能力を使ってあなたの魂が去った時間に戻ることはできますが、死後至るのは最果ての地です。」

 

 「わかった。」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 なんだかんだしていると、この世界で一ヶ月たったようだ。友奈達の時間は二週間しかたっていないようだ。

 

 凛空は過去を覗きこむように友奈達の姿を見た。

 

 凛空は首をかしげた。

 

 「友奈だけ寝たきり?まぁ、俺の身体も腐らない眠り姫状態だろうけど。」

 

 凛空は前後の状態を見た。どうやらその時間には外側に謎の空間があった。虚無空間だ。

 

 「・・・友奈?なんでその世界の中に魂だけおいてきたの?その無の世界にあっていいのは神の魂だけなのに・・・」

 

 凛空は神槍の力を使い一度きりの時間干渉をした。

 

 「いいのか?」

 

 「いいよ。どうせ、過去の世界を見つめ続けるのもあきてくるし。友奈の記憶に残らないように導く位のことはしたい。それに、身体も置いてきたから。」

 

 神槍を掲げ

 

 「じゃあ、行くよ?」

 

 とカルナに言った。

 

 「ああ。」

 

 と短く返した。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 身体と魂が糸で繋がっている桃色の少女がいた。

 

 そこは見渡す限り静かで、暗くて、寒いところ立った。

 

 「寒いよ・・・」

 

 少女はすがるように言う。

 

 「風先輩、樹ちゃん、夏凛ちゃん、東郷さん、凛空くん・・・」

 

 少し上を向いた。

 

 届くはずもない言葉で

 

 「助けて・・・」

 

 と、力の無い声で言った。

 

 その時だった。

 

 『勇者は傷ついても傷ついても、決して諦めませんでした。』

 

 聞こえ無いはずの声が世界に響いた。

 

 「とうごう、さん?」

  

 『全ての人が諦めてしまったら、それこそ、この世が闇に閉ざされてしまうからです。』

 

 今度ははっきりと聞こえた。

 

 「東郷さん!」

 

 声の元を必死にたどっていた。

 

  『勇者は自分がくじけないことがみんなを励ますのだと、信じていました。そんな勇者を馬鹿にする者もいましたが、勇者は明るく笑っていました。』

 

 次第に少女はそのお話を浮かびながら深く深く聞いていた。

 

 『意味がないことだと言う者もいました。それでも勇者は、へこたれませんでした。

 

 みんなが次々と魔王に屈し、気がつけば勇者は、ひとりぼっちでした。勇者がひとりぼっちであることを、誰も知りませんでした。』

 

 「ひどい・・・」

 

 『ひとりぼっちになっても、それでも勇者は戦うことを諦めませんでした。諦めない限り、希望が終わることはないから・・・です。

 何を失っても、それでも・・・』

 

 次第に美森の声は嗚咽を含んできた。

 

 「友奈。」

 

 少女は振り返った。

 

 「凛空くん・・・」

 

 「ごめんな、迎えにこれなくて。」

 

 すると、凛空は炎に包まれた神槍で道を示した。示した先が輝き始めたのだ。

 

 「友奈、行くんだ。東郷が勇者部がみんなを待っている。」

 

 「凛空くんは?」

 

 「俺は友奈たちとはお別れだよ。俺の魂は神に近いものになったんだ。だから君達の世界にはいるけど、会うことはない。君は、幸せになるべきなんだ。」

 

 「待って!」

 

 そういうと、凛空は消えてしまった。

 

 一枚の山桜の花びらを残して。

 

 「りく、くん・・・」

 

 涙をこらえながら、呟いた。

 

 「凛空くん。勇者部はどんなことがあってもいっしょだよ!だから、だか、ら・・・」

 

 精一杯叫んだ。

 

 「また、会おうね!!!」

 

 そういうと、友奈は凛空が示した光に向かっていった。

 

 

 

 「なせば大抵なんとかなる、か。まぁ会えるさ。きっと、ね?」

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 外側の果て

 

 「おもしろくない結果になってしまいましたね・・・。ですが、もう猶予は無い。大人しく人間とともに裏切りものの地の神たちには滅んでもらいましょう。」

 

  




 どう?

 疲れたよん。

 感想でどっちがいいか教えてください。

 normal end かanother end か

 そのうちアンケートも作ります。

 ではまた。


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星の章
Prologue 天の楔


取りあえずprologue だけでも


 あの戦いから200年

 

 (オレ)はエルキドゥに似た何かとの戦いで、自らの霊器を破壊された代わりにやつを退けることに成功した。

 

 だが、この霊器グラフの中にいてもわかる。

 

 (あやつめ・・・また何かしようとしているな?それに、あの創造種の類いの反応も伝わってくる。そろそろ、起きる頃合いよな。)

 

 と、巨大樹の元に召喚(自ら限界)したのだがその身体は・・・

 

 「なっ・・・」

 

 小さかったのだ。どう見ても金髪小学生にしか見えない。

 

 「なんでこうなるんですかねぇ。」

 

 と、自分の状況を受け入れつつ立ち上がった。すると、

 

 「あっ。霊器の燃費がいいね。なるほど、いつでも大人の僕になれるということですか・・・」

 

 とスパッと自分の状況を受け入れ、利点も見つけた。

 

 「それに、大人の姿だと上から目線の言葉遣いになっちゃうからね。」

 

 そして、とことこと歩き始めた。

 

 「取りあえず、今やらなきゃいけないことは友奈さん、という人へ忠告だね。一応、神性持ちの僕はわかるよ。神に好かれやすい身体になっているということは。」

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 「「いたっ!」」

 

 金髪の少年と、赤毛の少女がぶつかった。

 

 「ごめんなさい!」

 

 と、赤毛の少女が謝ると、

 

 「いやぁ、全然大丈夫ですよ。それに僕はあなたに会いたかった。」

 

 突然言って来たので

 

 「え、私に?」

 

 と、返した。

 

 「はい、あなたに。僕の名前はギル。気軽にギル君とでもお呼びください。」

 

 「えっと、私の名前は結城友奈。」

 

 「友奈さんですね。これから讃州中学の勇者部部室に出入りするかもしれませんので、部長さんにはよろしくお願いします。」

 

 と言い、手に持っていた魔女の帽子のようなものを被ると消えてしまった。

 

 「まだ忠告は早いね。正直、『タタリ』を受けてからでも遅くないからね。」

 

 

 

 勇者部による東郷美森救出後

 

 

 

 「美森さんを助けたかわりに、友奈さんがその代償を受けたんだね。まぁ、どちらにしろ『タタリ』は受けてただろうけど、ちょっと予想より早かったかなぁ。」

 

 どうやらギルは千里眼でこうなる未来を予測していたのだろう。

 

 友奈は帰宅途中だった。タタリのことを誰にも話すことができない。このタタリは他の人に移ってしまうからだ。すると、ギルにすれ違った。

 

 「友奈さん。こんにちは。美森さんが助かって良かったですね。ところで、大丈夫ですか?『タタリ』は。」

 

 「・・・なんでそれを」

 

 「僕はこれでも神性があるんですよ。否定してるのでそこまで高くはないですが。だから、友奈さんの身体が天の神様に祟られたこともわかります。」

 

 「じゃあこのタタリを治す方法は知ってるの!?」

 

 するとギルは少し考えてから言い放った。

 

 「まぁ、無いと思いますけど・・・一応見ておきましょう。王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)、っと」

 

 すると、金色のもやもやしたところにギルは手を突っ込んだ。

 

 「あれでもないこれでもない、うーんこれでもないか・・・」

 

 「どこかで見たことのある光景・・・」

 

 と、友奈は呟いた。

 

 「うーん、やっぱりありませんねぇ。宝具が山のようにあるといっても、神性特攻の宝具はありませんからね。」

 

 「そんな・・・」

 

 「まぁ、大赦さんから説明があったと思いますけど、神樹さんに治してもらうという選択肢はありませんよ?寿命が近づいてますからね。まぁ、他に選択肢はあります。貴女が方ができるかどうかですね。」

 

 「なに?」

 

 「凛空くんと瑠奈さん、それに銀さんにも伝えといてください。世界のために命をかける覚悟はありますか、と。あるなら、教えます。明日に讃州中学校の勇者部部室にお邪魔しますよ。」

 

 すると、またギルは魔女が被るような帽子を被ると消えてしまった。

 

 

 

 翌日~讃州中学校勇者部部室~

 

 

 

 「お邪魔しま~す。ギルです。友奈さんからお話は聞いていると思います。世界のために命をかける覚悟はありますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 天の楔

 ギル君・・・

 やらかさないでね

 さぁ始まりましたね。

 明らかに主人公格ですが、引き続き凛空くんが主人公です。

 といってもキーキャラクターであることにかわりありません。

 凛空のことをよろしくお願いします。

 このお話の続きは本編をお楽しみにしてください。


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Prologue2 天の鎖

鎖編です

どうぞ


僕は・・・

 

 

人と神の世界を繋ぎとめる

 

 『天の鎖』

 

として、土から創られた。

 

 身体全てが兵器で、僕が持ちうる唯一の武器は神性拘束の鎖だ。

 

 強いて言うのならば、大地を鎖に変化させる能力も武器と言えよう。

 

 僕は神達の命令で、ギルガメッシュ王を倒そうとしたが、勝てなかった。

 

 彼もまた、天の楔なのだと感じた。

 

 僕は彼の唯一の、彼は僕の唯一の友となった。

 

 結局、鎖としての役割が果たさず神によって土に戻されたのだ。

 

僕は死の間際に我が再優の友であるギルのこれからのことを思うと悲しく感じた。

 

だからこう嘆いた。

 

「この僕の亡き後に、誰が君を理解するのだ? 誰が君と共に歩むのだ?

 朋友(とも)よ・・・

これより始まる君の孤独を偲べば、僕は泣かずにはいられない・・・」

 

こう、言い残し僕は人として短い人生を終えた。

 

 

 だが

 

 

 この身体が朽ち果てることはなかった。

 

 この身体には新たな魂が与えられた。

 

 キングゥだ。

 

 機体の性能が折り紙つきであるが故に強力なのは確かだが伝承でのキングゥというと・・・

 

 『ティアマトによって怪物達の総大将に選ばれたがマルドゥクの威光と軍勢に恐れをなして戦場から逃亡し、ティアマトの死後に捕らえられて首を斬られた後に人間達を産み出す素材にされた。』

 

 情けない。

 

 非常に情けないのだ。

 

 キングゥはさぞかし喜んだことだろう。

 機体の性能が高いから今度こそ母のために働けると。

 

 キングゥとしての僕の最初の作業は神の尖兵たるバーテックスの作成。

 

 不完全ではあったが母を裏切った人類を滅ぼすには十分と判断した段階で攻撃を命じた。

 

 しかし

 

 英霊どもが邪魔をした。

 それどころか、土地神は人類の味方をして資格ある者に力を与え勇者というものを防御策として出してきた。

 

 そいつ達の駆除を優先した。

 

 だが土地神の集合体である神樹は英霊と勇者による防衛の間、四国と呼ばれる土地に防衛結界を張っていた。

 

 簡単に攻め込めなくなってしまったのだ。

 

 しかしそれ以外の部分は完全に制圧した。故に大結界で地球上を炎の世界に変えた。

 

 だが、最果ての地の最果てにて輝ける塔の存在のせいで本来の地上を燃やすことはできなかった。

 

 新世紀百年。自ら世界を滅ぼしにかかった。

 

 母ティアマトの代わりに今度こそ人類を根絶し新たな人類を産み出すために。

 

 

 だが

 

 

 英霊を宿した者達との最終決戦であと一歩というところまで持ち込んだ。

 

 なのに。

 

 

 「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!!」

 

 「母よ、始まりの叫をあげよ(ナンム・ドゥルアンキ)!!!」

 

 

 ギルが邪魔したのだ。

 

 それどころかギルは自らの霊器と引き換えにあの一撃を食らわせたのだ。

 

 結果、僕の母よ、始まりの叫をあげよ(ナンム・ドゥルアンキ)は相殺され意味を成さずそれどころか僕は行動不能の傷を負い、英霊を宿した者達も攻撃できる程度にまで復活していた。

 

 彼らに宝具を撃たれる可能性を考えて撤退したのだ。

 

 無念。

 

 またしても、母さんの期待を裏切った。

 

 すると、数百年後に母さんが自ら人間達を殺しにかかる挙動を見せたのだ。

 

 この身体では母さんを完全に目覚めさせることも出来なかった。

 

 故に眠り、待つことに決めた。

 

 「ギル。僕は君の事がわからない。でも、この身体が知っていると叫ぶんだ・・・」

 

 次こそ出会わぬ未来を望み彼は眠った。

 

 時はたち新世紀三百年。

 

 バーテックスも完全な形になっており復活スピードも格段に上がっていた。

 

 勇者どもも強くなっていた。

 

 だが、あの結界の外の真実は知らないようだった。

 

 だがその真実を知った者が精神的に不安定となった。

 

 故に人間は人間の手により滅ぼさせてやろうと考えた。

 

 だが、友情とやらで乗り越えた。

 

 だが、策はうっておいたのだ。

 

 アルジュナだ。

 

 カルナが向こう側にいる以上アルジュナは必ずこちら側につくと分かっていた。

 

 だが、アルジュナも敗れた。

 

 結局。

 

 だが、全ては始まりに過ぎない。

 

 確実に人類を滅ぼすさ。

 

 僕らが負けることは無い。

 

 死の概念すら無い、獣に成り下がった母さんがいる限り、ね?

 

 




 なんだろう。

 楔より気合い入れて書けたわ。

 てな訳でぇ

 頑張るゾ⭐

 なんでもありませんすいません。


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新キャラ紹介

 結構時間かけちゃったね。

 まぁ、もうそろそろ始まるんで

 よろしくです!!


 日輪凛空(ひわりく)

 

 カルナを失った。

 

 だが、凛空は自ら設計した試作型の最新式勇者システムを使い今後緊急時に戦闘を行えるようにした。

 

 しかし、本人は戦うことを拒否する。

 

 凛空は英霊と融合できるほど魂の格が普通の人間より少し高い。

 

 そこで、大赦で保管されている、神代より代々伝わる宝具の中で適正があったものを使うことにした。

 

 第一候補

 

 天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)

 

 伝承や伝説は申し分無いほどに強力だ。

 

 伝説の大蛇ヤマタノオロチの中から出現した剣だ。

 

 日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が草薙の剣と呼んで使用した剣でもある。

 

 旧天皇家では三種の神器としてとある神社に奉納されていたとか。

 

 第二候補

 

 天羽々斬(アメノハバキリ)

 

 スサノオが使用した剣でヤマタノオロチを撃退したという伝承がある。

 

 使い勝手は悪そうだが。

 

 第三候補

 

 天之瓊矛(アメノヌボコ)

 

 イザナギとイザナミが大地創成、というよりは漂っていた大地を1つにするため天の神からこの二神に与えられた槍だ。

 

 戦闘用では無く祭事などで使用されるが、武具としても申し分無いほど性能は高い。

 

 創成を司るのだから破壊も司っているわけだ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 五十嵐(いがらし)(れん)

 

 讃州中学一年生。

 

 力を失った、凛空の代わりに日輪家が養子でとる予定の少年。

 

 太陽の騎士ガウェインを宿し戦う。

 

 養子になるとはいえ全くの戦闘未経験なので凛空に弟子入りした。

 

 凛空仕込みの剣術に加えガウェインが得意とする技も使う。

 

 基本の型はガウェインのもの。

 

 いずれ兄弟となる。

 

 転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)

 

 太陽の聖剣。

 

 約束された勝利の剣(エクスカリバー)の姉妹剣。

 

 日中では焼けぬものは無い。

 

 宝具真名開放状態では、剣より人の可視距離まで伸びる

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

  三ノ輪(みのわ)(ぎん)

 

 讃州中学二年生。

 

 先では勇者部最終決戦で薔薇の皇帝ネロ・クラウディウスを宿し戦った。

 

 讃州中学校に転入し勇者部に所属する。

 

 三体のバーテックスを先々代の勇者システムで追い返したなど、その戦闘力は高い。

 

 原初の火(アエストゥス・エストゥス)

 

 この世に落ちた最初の火。

 

 その結晶たる剣。

 

 持ち主の意思に応じてその火の強さを変える。

 

 招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)

 

 固有結界とは似て異なる大魔術によって世界の上に建てられる黄金の劇場。

 

 それはネロの象徴であって、彼女の黒歴史を生んだ場所でもある。

 

 本人は自覚していないが。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 乃木(のぎ)園子(そのこ)

 

 讃州中学二年生

 

 乃木家の長女

 

 先代の勇者システムで満開を繰り返し使用し、散華もその回数だけした。

 

 現在は散華した部分も回復して、讃州中学校に転入した。

 

 小学生時代には銀や、鷲尾(わしお)須美(すみ)東郷(とうごう)美森(みもり))と共に戦った。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 キングゥ

 

 天の神側でその身体はエルキドゥの形をしている。

 

 緑色の髪の毛で瞳は紫。

 

 エルキドゥから引き継いだ宝具も持ち合わせている。

 

 宝具は「母よ(ナンム)始まりの叫をあげよ(ドゥルアンキ)」。

 

 その宝具もエルキドゥの宝具に酷似しているが、性質は全く違う。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ギルガメッシュ

 

 英雄王。

 

 かつて世界中の宝具という宝具を収集し己の財とした。

 

 今回の現界は手違いがあったのか、単に魔力量が足りなかったのか、小さい頃の状態で召喚された。

 

 英雄王としての彼はまさに暴君といった性格なのだが、少年時代はそんなことは無く、礼儀正しい純粋な少年だ。

 

 王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)

 

 宝具という宝具を収集した蔵。

 

 そこに無いものは無いとも言われる。

 

 天地乖離す(エヌマ)開闢の星(エリシュ)

 

 それは、とある神の力の破壊の部分のみ再現した「乖離剣(かいりけん)エア」から放たれる必殺の一撃。

 

 かつて人の世界と神の世界を乖離した。

 

 

 



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一話 勇者部-Take2

うん。

始まったね。

勇者の章ってさぁ

鬱展開だったよね?

もっと鬱にもっていくから

なるべくハッピーエンドで終わりたいけど

まぁまぁ、なるべくなるべく頑張るとしますか。

これからはこんな感じの前書き書かないと思うんで。

よろしゅう頼むで!

んじゃ、どーぞ


 (れん)は師である凛空(りく)と月を見ながら話をしていた。

 

 「師匠はなんで戦うことをやめてしまったんですか?」

 

 「なぁ、蓮。」

 

 「はい、なんでしょう?」

 

 「俺たちは太陽の護り手だ。俺たちとあの星の海に浮かぶ月は無縁だ。俺はカルナを失って、太陽の護り手なんて呼ばれる資格は無くなった。現に、お前が太陽の護り手を継ぐだろう。それに・・・」

 

 凛空は蓮の顔を見て、

 

 「また、いつかどこかで・・・、なんて、言われちゃ待ちたくなるよ。戦いなんぞ忘れてさ。でも、いつでも戦えるようにはしている。誰かに仲間を奪われた時に力が無いんじゃ、悔しいだろ?」

 

 と、少しかつての相棒を懐かしむような顔をしながら言った。

 

 「師匠らしいです。」

 

 凛空はゆったりと立ち上がって、言った。

 

 「蓮。明日は学校だ。部活、サボんなよ。」

 

 「ハイ!」

 

 蓮は立ち上がって自分の寝室に消えていった。

 

 「向日葵(ひまわり)か・・・。まだ、太陽の力への未練があるのかな?」

 

 と自分に語りかけたのだった。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 「ヤッホー、れーんれん!!」

 

 「どわっ!?」

 

 と、蓮に突撃してきたのが乃木家のお嬢様で中学二年の乃木(のぎ) 園子(そのこ)

 

 「あのねぇ、入部したばっかなんだからあんまりそういうことしないでくれる!?てかあんたも入部したばっかでしょ!!」

 

 と、突っ込むのが同じく中学二年三好(みよし) 夏凜(かりん)

 

 「まぁまぁ、そんなに怒らず・・・」

 

 と、なだめるのが蓮と同じ学年の中学一年犬吠埼(いぬぼうざき) (いつき)

 

 「今日も賑やかね。友奈ちゃん。」

 

 「そうだね~東郷さん。」

 

 と、いつでも元気な中学二年結城(ゆうき) 友奈(ゆうな)と機械に強く、前までは車椅子だった中学二年東郷(とうごう) 美森(みもり )。ちなみに美森のことをみんなして東郷と呼ぶのは本人たっての希望なんだとか。

 

 「ほーんと、元気ねぇ。うん、これくらい元気な方がいいのよ!ねぇ、凛空?」

 

 「ええ。平和ですねぇ、風さん。」

 

 と、中学三年勇者部部長、樹の姉で妹Loveな犬吠埼(いぬぼうざき) (ふう)と、ここ最近の記憶が無い日輪家の元後継者、日輪 凛空(ひわ りく)

 

 みんなちょっと個性的でカオスな空間だけど、いつも平和な勇者部だ。

 

 「今度やる劇の合わせするわよ~」

 

 と、風が大号令をかけると

 

 「は~い」

 

 といつもの雰囲気で活動が始まった。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




うぃーっす

どうもー

■■■でぇーっす

みんなで幸せになりたいね。

感想よろぴ!

次話もよろしくね!


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二話 神

お久しぶりです。

この先の展開をどうするかすごく迷ったので死ぬほど時間がかかりましたごめんなさい。

イクゾー デッデッデデデデ(殴)

すみません、隣の人にボコられたのでしょーもない前書きは終わって本編どーぞ。

あと、瑠奈と銀が前回出なかったのは瑠奈も銀もほんとは死んでるはずなのでややこしかった、ってことにしてください(言い訳)。

お願いします、なんでもしますから。




 凛空はふと、見上げた。

 

 「・・・だれ?」

 

 隣にいた蓮は

 

 「だれかいるんですか?」

 

 と聞いた。凛空はなんでもない、と言うように首を横にふった。

 

 「聞こえたんなら・・・神の声かな?」

 

 まぁいいや、と言うふうに立ち上がって言った。

 

 「明日は銀と瑠奈が転入してくるよ。」

 

 「ですね。誰だか知りませんけど。」

 

 「これで勇者部は()()だぞ。」

 

 「賑やかになりますね。」

 

 「ああ。」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ~勇者部~

 

 「というわけでー、瑠奈と銀を混ぜて新生勇者部だッッッ!!」

 

 と、風がしっかりいつものごとく号令した。

 

 銀も瑠奈もイェーイっ、とばっちり反応すると凛空は

 

 「元気過ぎんだって・・・」

 

 と笑った。

 

 「さぁ、劇のあわせやるわよ~。」

 

 と、活動内容を言った。みなそれぞれの準備にかかり始めた。

 

 だが

 

 (なにか、おかしい・・・)

 

 何かの"ズレ"を感じていた。

 

 (勇者部は確か・・・風、樹、夏凜、園子、蓮、銀、瑠奈、友菜、あとは自分・・・)

 

 誰か忘れてるような・・・、と感じた。

 

 「なにしてるの、凛空!ぼーっとしてないで準備しなさーい!!」

 

 と、思考を遮ってきたので考えるのをやめ

 

 「はーい!」

 

 と準備を始めた。

 

 ~翌日~

 

 凛空は蓮に今日は学校休む、とだけ言ってとあるところに行った。車庫に向かうとすでに幸助が車に火をいれて待ち構えていた。

 

 「お待ちしておりました。」

 

 「ああ、ありがとう幸助。」

 

 「いえいえ。」

 

 というと幸助は扉を開け凛空を中に入れた。そして、幸助はアクセルを踏み目的地へ向かったのだった。

 

 「今日はどういったご用件で()()()()()()()()

 

 「少し気になることがあって・・・ね?」

 

 「大赦がまた何か隠しているとか?」

 

 「わからない・・・。だから穩麓のえいかねぇと待ち合わせして神樹様と直接会話してみてその結果を聴く、最近何か()()()()()でなにか無かったかを。」

 

 「なるほど・・・、わかりました。ちなみに現在の時刻は朝6時ですので到着は昼頃かと。」

 

 「ありがとう。」

 

 ~神樹館神社~

 

 「凛空!来たわね。そして園子も。」

 

 「りっくーん。りっくんも違和感感じてるんだよね。」

 

 「ああ、園子。()()()足りない。」

 

 園子もひとり足りないことに気がついていた。

 

 「絶対に忘れちゃいけない人・・・なんだけど。」

 

 「うん。思い出せない。もし俺達からほんとに記憶を消されてたり封印されてたりしたら、そんなことできるのは神樹様だけだ。見かけは巨木、内にあるものは一つの宇宙。」

 

 「神樹様にも名前があるのかもね。」

 

 「二人ともー!そろそろ始めるわよ!」

 

 栄華は二人に声をかけた。

 

 「「はーい!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




えっと
じつは死ぬほど時間かかってます
なんでかって?もちろん展開に迷ってるからですよ!!!

さておき今回はどうでしたか?

展開早いのは気にしないで

ではまた


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三話 予感

さぁ、学校感覚で言うともうすぐ2学期終わりますねぇ。

なんなんでしょうかこの速さ。

恨みたい。

それはそうと何だかんだで付き合っていただいてる方。

ほんっっっっとうにありがとうございます。

自己満だけど許してな。


 

 「・・・かねぇ・・・えいかねぇ!」

 

 「・・・ハッ!」

 

 ばっと布団をのけて栄華は起きた。

 

 「いったい何があったの?」

 

 園子がたずねると

 

 「神樹様と会話してたら突然とてつもない量の情報が流れこんできて・・・」

 

 栄華は状況を整理していた。

 

 「あぁ、なるほど。で、そんな情報量が流れ込んできて大丈夫なの?」

 

 「あ、うん。それは大丈夫なんだけどね。晴明に全部流したから。そのせいで、晴明ダウンしてるけど。」

 

 「晴明さんかわいそう・・・」

 

 どうやらいくつかのことがわかったようだ。

 

 まず最初に高天原(タカアマガハラ)の発生。

 

 次に天の神が侵攻計画を早めていること。

 

 神樹の寿命はもうすぐ尽きてしまうということ。

 

 「・・・そして、捧火祭で生け贄にされた人。東郷三森って人なんだけど。知ってる?ちょっと記憶になくって・・・」

 

 すると園子と凛空はハッと気づいてお互いに見つめあった。

 

 「それだ。なんで忘れてたんだ・・・」

 

 「わっしーもしかして・・・」

 

 すると栄華が割ってはいって言った。

 

 「助けに行くんなら早くした方がいいよ。魂が燃え尽きれば死んでしまう。少しでも残っていれば私たちで回復できるから。」

 

 すると園子は早速動き出そうとした。

 

 「・・・となるとアレが必要だね。」

 

 「直接殴り込みに行ったら?大赦に。」

 

 と凛空が言った時にはその場にいなかった。

 

 「早いな・・・」

 

 「えぇほんとに。」

 

 二人しかいなくなった空間に新たな風をもたらしたのはダウンしていた晴明だった。

 

 「あぁ・・・ひどい目にあったよ。」

 

 「晴明さん。」

 

 「やぁ。」

 

 ひょうひょうとした口調で話す晴明だった。

 

 「高天原が現れたってことは、天の神・・・もとい天津神の侵攻がもうすぐ始まるということだよね。」

 

 と、切り替えも早い晴明。

 

 「うん。そうなんだよねぇ。そしてもうひとつ、記憶から消された東郷美森。」

 

 「神樹様が関わってるとしか思えないな。」

 

 「まぁ、その辺は美森さんに直接聞くとして。」

 

 栄華は振り替えって言った。 

 

 「行きなさいよ、凛空も。大事な仲間なんでしょ?」

 

 すると凛空は少し笑みを浮かべて、

 

 「まぁ友達、だな。」

 

 といいながら歩いていった。

 

 栄華は凛空の大きくなった後ろ姿を見ながら晴明に聞いた。

 

 「ねぇ、晴明。穏麓家ってずっとあんたの宝具使って来なかったのよねぇ。」

 

 「ああ、そうだけど。」

 

 「伝承からなーんとなく察しはつくんだけど・・・一応教えてくれない?」

 

 晴明は少し迷った。何故なら・・・ 

 

 「私の宝具はあわよくば世界の理を書き換えかね・・・いや書き換える。生物の生命という理論に反逆しかねないからな。」

 

 栄華はもう後がないと考えた。

 

 「()()も視野のうちにいれないとね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 




栄華、久方ぶりの再登場!!

やはり登場回数が少ないからか少し謎めいてますね。

これからの活躍に期待したいところ。

まぁそんな彼女から(この作品知ってる人)なら嫌な単語が出てきたとこですがそれはそれ。

ではまた次回でお会いできたらいいなと思います。


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四話 太陽の華

前書きはなし!!


 「凛空くん!」

 

 凛空が部室に入ると勇者部一同は片手にスマホもう片手に握りこぶしを作っていた。

 

 風が凛空に近づいて聞く。

 

 「状況は乃木から聞いたわ。東郷を助け出すわよ。」

 

 「天津神に直接ちょっかいかけることになりますよ。そしたら無事に全て終わるとは言い難いですし。それでも?」

 

 風はさらにつめよっていい放った。

 

 「当たり前よ!東郷は大事な友達よ!」

 

 凛空はフッと笑って

 

 「よかった。やっぱ風さんでした。さっさとやっちまいましょう!」

 

 凛空は手にスマホを持ち、勇者システムを起動した。

 

 本来、男が勇者になることはできないが神性適合で勇者適正をごまかしている。

 

 凛空達は変身した。

 

 勇者システムは最新版にアップデートされた。

 

 主な変更点は満開ゲージは最初から満タン。但し散華が廃止されたので満開ゲージがたまることはない。精霊バリアは五画の満開ゲージを消費して使用する。すなわち満開を使うと精霊バリアが張れなくなり攻撃を受ければ命に関わることもある。

 

 満開は真の意味で勇者システムの切り札となったのだ。

 

 「銀、瑠奈。ここは任せるよ。何かあったらここを守ってくれ。」

 

 「おう!須美のことは任せるぜ!」

 

 「気をつけてね凛空。必ず戻ってくるんだよ!」

 

 凛空は少しだけ振り向いて短く

 

 「ああ・・・」

 

 とだけ答えた。

 

 凛空達は遥か遠くまで飛んでいってしまった。

 

 瑠奈は少し心配そうな顔をして言った。

 

 「大丈夫かな、凛空・・・。」

 

 銀は瑠奈を励ました。

 

 「大丈夫だよ、きっとな。」

 

 「そうだよね。」

 

 (凛空・・・。蓮、凛空のこと頼むわよ。)

 

~結界外~

 

 「久しぶりにあったらブラックホールになってるやつなんてはじめてよ・・・。」

 

 風は当たり前の感想を言った。

 

 「まぁ、普通の感想だよなぁ。風さん、アレが高天原です!あのなかに須美がいます!」

 

 すると友奈が凛空にたずねた。

 

 「でも、あそこまでどうやって行くの?」

 

 確かに高天原までは陸続きになっていない。

 

 すると園子が

 

 「私があそこまでみんなをのせていくよ!満開!!」

 

 と、切り札をあっさり使った。

 

 樹は

 

 「園子さんすごいです・・・」

 

 園子の満開は美森の戦艦に対して高速艇のイメージが強い。

 

 それを見た風が

 

 「東郷といい、乃木といい、あんた達ずるくない!?」

 

 と文句を言った。

 

 夏凜も少し文句を言っていた。

 

 「みんな、のって~!!」

 

 みんなのせると、友奈が

 

 「そのちゃん、まかせるね!」

 

 と園子に言った。

 

 「任せてゆーゆ。最大速度で突っ込むよ~!!」

 

 高天原の近くにくると、嵐がひどいひどい。

 

 夏凜は

 

 「ひどい嵐ね!・・・ちょっと待ちなさいよ、あれは!」

 

 となにかに気づいた。

 

 大型のバーテックスが守護していたのだ。

 

 「気づかれないよう近づくのも難しいな。しかも、高天原には満開状態でも破れないとてつもなく固い結界が張ってある。」

 

 凛空は友奈をみて、

 

 「俺が結界を破壊する。破壊したら高天原に入っていけ。」

 

 とだけ言うと、すかさず

 

 「樹、俺が突撃したら宝具展開するから無防備になる。援護射撃、頼んでもいい?」

 

 ときくと

 

 「もちろんです。まかせてください!」

 

 と承諾の返事が帰ってきた。

 

 すると、園子が凛空の宝具展開という単語に反応した。

 

 「ちょっと待って。りっくん今宝具使うって言ったよね?でもりっくんが持ってる宝具って・・・」

 

 「天之瓊矛だよ。」

 

 すると園子はなおさら反応した。

 

 「ダメだよ、りっくん!それを使ったら生命力を消費しちゃう!」

 

 すると夏凜が

 

 「なによソレ・・・、一人助けるのに一人を失うっていうの!?それが神に歯向かった代償だっていうの!?」

 

 と叫んだ。

 

 「ダメよそんなの!」

 

 風が叫ぶが、凛空は聞かない。

 

 「大丈夫、死ぬ訳じゃないですよ。じゃあ、約束します。ここでいなくなってもいつか絶対に帰ってくる。勇者部の一員として、友として約束します。」

 

 「・・・いいわ。その約束、聞いたわよ。」

 

 凛空は蓮に近づいた。

 

 「しばらく日輪は任せたよ。」

 

 「ハイ・・・いってらっしゃい、()()()。」

 

 そして凛空はみんなに背を向け一言だけ残した。

 

 「あとのことは任せた。」

 

 と言って園子の艦から飛び降りた。樹の援護射撃が星屑達を切り裂いていく。

 

 「満開!!」

 

 そして、凛空は向日葵を纏ったのだ。

 

  

 

 




長めです。

次回はちょっとはやく出せるかな?

ともあれこれからも自己満小説にどうぞ付き合ってください。


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五話 黄金の少年

あ、明けましておめでと・・・カハッ(吐血)

や、休みが許されないお正月でし・・・た。

家に帰れない日が続きさらに宿題が迫ってきてもう塾のの宿題がて来ませんでした。ユルシテ

つーわけで年またいでぐだぐだ綴ったんで読んでね!

FGOで楊貴妃当たりました(歓喜)


 蓮、俺がいなくなったら勇者部のみんなにこのメッセージを届けてくれ。

 

 犠牲なくして、救われるものはなにもない。それは、父から散々言われてきたことだ。

 

 だが、よもや俺が犠牲になるとは。かつてカルナが

その身をもって俺を守ってくれたように。だが、俺の犠牲をもって須美が助かるというなら。しかも、死ぬわけではない。この身を天津神に捧げるだけなのだから。

 

 勇者部のみんなへ。

 

 いずれ世界は終わりを迎える。もう、その時は近い。でもその時は、絶対諦めるな。神に抗い続けろ。たとえその相手が神樹様であってもな。

 

 蓮、あと1つ言わなければならないことがある。

 

 守護者には本来の役目がある。守護者とは人類の敵を滅する者と教えた。だがそれならば外敵は勇者、内敵は鏑矢に任せればいい。ならば守護者の本来の役目とはなんなのか。それは将来勇者達がーに打ち勝ちーを退散させたら、世界の安定のためーになる。それだけのこと。じゃあ蓮、重い役目を背負わせることになるけど頑張って。日輪家は任せるよ。

 

        ー日輪凛空守護者日記 最終頁

 

 

 

 

 あれから兄さんは・・・日輪凛空は宝具「天之瓊矛」の真名を解放し自らの命をもって高天原の唯一の守である天岩戸(アマノイワト)を破壊した。

東郷さんは救われた。だが、どこか腑に落ちない。なにかがおかしい。天津神がおとなしく生け贄を手放すはずがない。

 

 銀さんはなにも聴かされておらず相当に怒っているようだ。瑠奈さんは薄々気づいていた。

 

 勇者部は凛空の帰りを待つとともにこの「たとえ、抗う相手が神樹様であっても。」という内容の部分の意味を思考する作業に明け暮れていた。

 

 「勇者部の皆さん。僕の名前は・・・気軽にギルくんとでも!」

 

 と、凛空を失って落ち込みムードな勇者部に新たな風が金髪少年によりふいた。

 

 「・・・だれ?あなた。」

 

 と、珍しく困惑気味の風。するとここのところ元気なさげな友奈が

 

 「昨日の帰り道にあったんです。でもただの小学生じゃないんですよ。」

 

 というと、ギルは

 

 「ええ。ただの子供ではありませんよ。」

 

 といいながら金色の波紋が浮かんで、そこに手を突っ込んでひょいっとビンのようなものを取り出した。

 

 「若返りの秘薬です。飲んだら若返りますけど、あなた方には必要無さそうですね・・・。」

 

 するとまた手を突っ込んで、今度は布のようなものを取り出した。

 

 「これはハデスの隠れ兜といいます。帽子にして被ったり、纏ったりすると・・・ほら!」

 

 ギルはそういうと消えてしまった。

 

 帽子にしたハデスの隠れ兜をとるとまたギルが出てきた。

 

 「ね、僕は色々なものを持ってるんですよ。もしかするとあなた方よりつよいかもしれませんね。」

 

 とことこと歩いて振り返った。

 

 「改めまして、僕の名前はギル。今はこんな姿ですがいつかきっと皆さんのお役にたてると思います。」

 

 すると、蓮は相棒であるガウェインに聞いた。

 

 「もしかして、英霊?」

 

 「そうですね。今は低格の霊器ですが、本来の霊器ではないのでしょう。」

 

 するとその話はギルにも聞こえていたらしく

 

 「ええ。僕の本来の霊器の多きさではありません。ただ僕の真名は蓮さん・・・でしたっけ?あなたの従者には大体察しがついてるようですけど、言わないでいただけますか?」

 

 とガウェインに聞いた。

 

 「蓮よ。よいのですか?よもやすると敵に回りかねない英霊ですが。」

 

 すると蓮は

 

 「じゃあ、ギルくん。具体的にどんなことを協力してくれるのかな?」

 

 と、たずねた。

 

 「恐らく、天津神側には全ての神の母、古代メソポタミアの神ティアマトがいます。あれに出てこられたらあなた方には勝ち目はありません。生命の、聖杯の泥「ケイオスタイド」が溢れだし全てが無に帰る。そこで僕が特別に本気を出して倒します。あと、もう1つの目的があるんですけど、もしかして東郷さんは神樹の壁を破壊したとき、聞こえたんじゃないですか?壁を壊せ、みたいなこと。」

 

 すると美森はなにかを思い出した。

 

 「そういえば・・・あの男とも女ともとれない声の主誰なのかしら・・・。」

 

 「そう、その声の主と僕は宿敵なんです。恐らく出てくるでしょうから、今度こそ決着をつけたい。」

 

 すると蓮は

 

 「その声の主のこと知ってるかな?」

 

 と聞いてみた。

 

 「それいっちゃうと身バレしちゃうので言えません!」

 

 「まぁ、そうだよね。でも、僕は何となく察しがついたけど。メソポタミア神ティアマトのことやケイオスタイドのことを知っている、さらに様々な種類の宝具を所持している英霊なんて、片手で数えれるほどしかいない。」

 

 すると、ギルは驚いた。

 

 「へぇ、この世界にはもう、この国の神話の文献しか残っていないと思っていましたけど・・・。」

 

 勇者部の瑠奈を除く他のメンバーは既についていけていない模様だ。基本的に頭のいい園子ですらついていけてない。これは単にこの世界に古事記や日本書紀等の資料しか残っていないためである。しかし、日輪家や竜葉家、穏麓家にはアーカイブがデータが残っているため知ることができるのである。

 

 「それでも伏せておいた方がいいのかな?」

 

 「ええ、そうしていただけると。」

 

 蓮は少し困った。

 

 (そこまでして真名を隠す英霊がいるのか。古の聖杯戦争でもあるまいし。しかもこの英霊に限ってそんなことはないはず。じゃあなぜ・・・)

 

 「あまり考えないでいただけると助かります。」

 

 といわれ思考するのをやめた。

 

 そしてギルは現在の外側と神樹の状況を勇者部に伝えた。

 

 「現在、バーテックスは高天原の守備についています。しばらくは攻めて来ないでしょう。ですが、これは開戦前夜でもあります。神が侵攻してくる日は近いのかもしれません。その時が人類最後の日になります。そして300年も経過していますから、神樹にも寿命がきています。神が侵攻してこなかったのは神樹力が強かったからですね。いずれにせよ、世界が終わる日は近い。」

 

  ギルはみんなにわからないくらいでチラッと友奈を見た。

 

 「凛空さんの犠牲は東郷さんの生存のために必要でした。もしかすると、世界の維持のために誰かの命が必要なのかもしれませんね。」

 

 というと部室から出ていってしまった。

 

 「ギルくん。私を唆した奴は誰なの?」

 

 と、美森が出ていくギルを止めた。

 

 「真名は違うでしょうが本質はエルキドゥと同じでしょう。それ以外のことは随分と前に戦った気がするけど覚えていません。」

 

 それだけ言ってドアを閉めた。

 

 そして再び勇者部に喜びと暗い雰囲気が混じった少し不快な空気が戻ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 




結局何が書きたかったんでしょうね。

俺にもわかりません(意味不明)

でも垂れ流したからには仕方がない。

このまま南だって殺ってやるよ。(ヤケクソ)

これからもよろしくナ!


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六話 花とタタリ

執筆時刻午前二時

死ぬかと思いましたが、ここから話は急展しますよぉ~!!!!




それは、花びらの降る夜だった。

 

それは、静かな夜だった。

 

それは、甘い夜だった。

 

それは、輝く夜だった。 

 

それは、少しでも自分を自覚しなければ消えてしまいそうな夜だった。

 

それは、花を枯らす悪魔を呼び寄せる夜だった。

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界の終わりを予感させる夜だった。

 

 

十枚の花弁をつけた一輪の花は一つずつ輝きを失っていく。

 

一枚、落ちてしまった。

 

ああ

 

もう一枚落ちそうだ。

 

すべての花弁が落ちたとき、世界は終焉を迎えるだろう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 東郷美森救出から二週間が経過した。

 

 今日も実体化しているガウェインと、蓮は剣の稽古をしていた。

 

 「ふぅー。ガウェイン、今日も朝のアップ付き合ってくれてありがと。」

 

 「いえいえ。蓮こそ、槍術も剣術も大分と上達していますよ。」

 

 そう言われた蓮はえへへ、と少し照れ臭そうに笑った。

 

 蓮は立つと祭られている―凛空が残した―守護者日記に向かって一礼した。

 

 「今日も稽古は滞りなく終わりました。日輪凛空の弟、日輪蓮はいつも元気にやっています。兄さんから受け継いだ槍術は一寸の衰えもありません。勇者部の皆も元気に、いつも通りにしています故、ご安心下さい。兄さんがこの世界に帰ってきたときに帰れる家をちゃんと残してあります。いつでもお帰りください。」

 

 下がって一礼

 

 「それでは行ってきます。」

 

 そういうと蓮は制服に着替え、鞄を持って学校に向かった。

 

 ~放課後~

 

 友奈が突然こんな質問をしてきた。

 

 「み、みんな!あのね・・・」

 

 みんな、友奈の方を向いた。

 

 「え、えっと…ここで問題です!キリギリスが…アリの借金をこっそり肩代わりしたとしたら、その後どんな問題が起こるでしょうか?」

 

 蓮は不思議な違和感を覚えた。

 

 風が

 

 「ん?なにそれ・・・」

 

 と逆に聞き返した。すると友奈は

 

 「あのね!あの日・・・」

 

 と話始めた。

 

 だが、友奈の目にはなにかが映っているようだった。蓮にはそれをなにかとらえることはできなかった。

 

 その後に言葉が続くことはなかった。

 

 蓮はその後、屋敷に戻り、違和感を覚えた瞬間から密かにガウェインを霊体化させて隣につけていたのだ。

 

 「ガウェイン、なにかわかった?」

 

 「ええ。ただ間違えなく神絡みです。」 

  

 「やっぱりな・・・大体、あの例えがおかしいんだよ。」

 

 すると、チャイムが鳴った。

 

 「このタイミング、間違えない。」

 

 ドアを開けるとそこには銀と瑠奈がいた。

 

 「気づいちゃいましたか。僕もついさっき気づいたんですよ。」

 

 そういうと蓮は屋敷のドアを全開にして

 

 「中へ」

  

 と、一言だけ言うと奥の方へ消えていった。銀と瑠奈はついていった。

 

 「では、臨時守護者会議を開きます。」

 

 そんな声が聞こえて来るとそこには巨大な洋風テーブルがおいてあり、その椅子に座っているのは凛空と

 

 「銀さん、お久しぶり。瑠奈さんははじめて?何はともあれよろしく。」

 

 穏麓家の頭にして大赦の巫女とは別方向から神樹や天の神にアクセスする大赦最高位の陰陽師、穏麓栄華とそのパートナーである阿倍晴明だった。

 

 





づ~が~れ~た~

マジで眠い。それはそうと学校も始まってしまいました。

マジでタヒ禰
じゃ次回もまたね

よろしくお願いしますよ。


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七話 大切な人が残したもの

 「「凛空!?」」

 

 瑠奈も銀も当然の反応をした。

 

 「驚きました?」

 

 「そりゃ驚くよ。」

 

 「でも、ろくに喋れませんよ。だってただの記録媒体なんですから。」

 

 すると、銀は珍しく鋭い勘を働かせた。

 

 「わたしの体に使われている技術だな。」

 

 さらに瑠奈が凛空を愛してるからこその考察を見せた。

 

 「なるほどね。凛空はこの人形に自分の知識という知識を詰め込んだのね。あくまでも『自分の声で』ということなのね。」

 

 「ふぅん・・・勘がいい子達だね。」

 

 と素直に褒める栄華だった。

 

 蓮がひょこっと出てきた。

 

 「凛空botと呼びたまえ!」

 

 「「凛空bot!?」」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 「じゃあ始めましょうか、臨時守護者会議を。」

 

 蓮はそう宣言すると、早速銀が最初の質問を蓮に投げ掛けた。

 

 「友奈の左胸の上にある紋章のことだ。ネロから聞いたぞ。どんな形だったんだ、ネロ?」

 

 すると、フワッとネロが出てきた。

 

 「うむ。あれは禍々しい太陽のような形をしていた。ガウェイン卿よ、太陽の騎士であるそなたにはなんなのかわからないのか?」

 

 「神が絡んでいるということだけはわかりました。ですが、あれが何を意味しているのかはまるでわかりませんでした。我が王よ、あなたはあれをどう見ますか?」

 

 すると今度は瑠奈の隣にアルトリアが出てきた。

 

 「ええ。推測ですが・・・、この国の神の紋章でありこの国の主神が太陽を示すということなのではないでしょうか。」

 

 そういうと栄華は

 

 「そうだね。でもこの国の神は主神が二柱いるのよ。天津神と、国津神の二方にね。」

 

 と捕捉した。栄華の隣に晴明が顕れた。

 

 「そして、神樹を形作るのが国津神で我々の敵が天津神ということになる。では凛空の残滓よ、友奈の紋章についての知識を今我々が提示した情報に沿って話してくれ。」

 

 『了解』

 

 やはり声は凛空だがまるで感情がこもってなかった。

 

 『情報から判断した結果その紋章は間違えなく天照大神のものである。』

 

 すると、瑠奈が次の質問を凛空botに投げ掛けた。

 

 「じゃあなんで友奈の体に紋章が刻まれたの?」

 

 『理由は簡単である。凛空からの最後の情報のひとつに東郷美森の体に太陽の紋章が刻まれていたという内容があった。おそらく、結城友奈のものと同一と思われる。東郷美森は内行花文鏡の中に捕らわれ棒火祭の生け贄とされていたがそれを結城友奈が救出し、天の神は生け贄を失ったことになる。天の神は生け贄を選別した結果、全身がほぼ神樹によって生成された御姿によってできているため神に好かれやすい体になっている結城友奈を生け贄に選択。そして東郷美森救出の際、直接高天原に入ったときにその紋章をつけられたと思われる。』

 

 「なるほど・・・。」

 

 すると、蓮がこう聞いた。

 

 「どうにかできないのか?」

 

 『どうしようもない。さらに私は凛空からの小式神を使用し、結城友奈を常時モニターせよという最後の命令を施行していたがさらに日を重ねる毎に衰弱している。間違えなくタタリである。強力なタタリを付与されていた場合―。』

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ~勇者部~

 

 「みんなー」

 

 風がそう一声かけると皆風の方に注目した。

 

 「大赦が私達が壁の外に出たから一応健康診断するって。たしか明日だったかしら。勇者様のお住まいに参ります、だって。」

 

 すると園子がピクッと反応した。

 

 「ふーん。なーんか引っ掛かるけど~・・・まぁいっか!」

 

 「どっちなのよ!」

 

 とすかさず、突っ込む夏凜。

 

 「大赦が・・・ですか?」

 

 と、相変わらず元気がない友奈が質問した。

 

 「らしいよー。」

 

 「しておく分にこしたことは無いわよ、友奈ちゃん。」

 

 と、美森が言う。

 

 樹も

 

 「そうですよ。」

 

 と同意した。

 

 「ところで、なんでここ一週間は守護者組がいないんでしょう?」

 

 と、樹が頭の上にハテナを浮かべた。

 

 「おー、言われてみれば~。ふーみん先輩はなんで休んでるのか知ってるんですか~?」

 

 「知らないわよ。」

 

 と、勇者部はいつもの勇者部だった。

 

 ただ一人を除いて。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ~友奈の家~

 

 「大赦の人・・・?」

 

 友奈は少し困惑したが

 

 「あ、け、健康診断ですね。どうぞ中へ。」

 

 と大赦の人達を中へ招いた。

 

 大赦の巫女達の中に一人だけ仮面をつけず黒い服を着た人がいた。

 

 フードをとるとそこには、

 

 「瑠奈・・・ちゃん?」

 

 瑠奈の顔があった。

 

 「一週間ぶりかな、友奈ちゃん。」



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最終話 覚悟の時

実は二期最終回です。

しばらく別の流れの話を書きます。

とは言え物語も終盤に差し掛かって、もう大変です。

それではどうぞ。


 兄さん。クリスマスの季節になりました。何だかんだ正月はみんな越せそうです。ですが、やはり友奈さんのタタリは相等ひどいと考えられます。  

 守護者組が大赦を使って友奈さんの体の状態を調べようと思って勇者部の人たちに感付かれないよう勇者部全員を外部へ出たから健康診断ということにしたのですが、風先輩が診断前に交通事故で車に跳ねられました。

 

 間違えなくタタリによるものです。おそらく友奈さんのタタリは呪詛となって友奈さんが話したりした相手に対して付与されるものなんです。しかも、呪詛を付与された人は見えない紋章を刻まれ消えることはありません。

 

 しかも、友奈さんに干渉すればさらに悪化します。友奈さんへ状況を説明するため、神樹館時代のもと担任にして巫女の安芸さんと瑠奈さんで行ってもらうことにしました。

 

 僕はいったい・・・いったい、どうすればいいんでしょう。

 

 勇者部の皆さんにタタリのことを迂闊には説明できないし・・・いったいどうすれば・・・

 

 そして、兄さんは怒るかもしれません。多分兄さんの忠告を破ります。これも、人類を()()()為なんです。でも、僕は本当は容認できません。でも・・・残された道は()()しかないんです。友奈さんの為でもあるんです・・・

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ~一月七日~

 

 「は~やっと退院できたわ~!シャバの空気が美味しい~!」

 

 ようやく退院した風と勇者部のメンバーで初詣だ。守護者組も仕事ばかりでかなり疲弊してたのでいい息抜きなんだそう。

 

 「年越して、新年を迎えてしまったわ。」

 

 「なによ、めでたいことでしょ?」

 

 と、夏凜が言うと

 

 「良い女が一つ歳をとるのよ。三月で卒業だし・・・」

 

 どこか少し淋しそうな風だった。すると

 

 「もう一年居てくださってもいいんですよ?」

 

 と美森が満面の笑みを向けてくるので

 

 「それはちょっと・・・」

 

 と否定したのであった。

 

 すると、園子が

 

 「あっま酒♪飲みたいなっ♪」

 

 と言ってきた。すると風は

 

 「おぉいいねえ!一杯引っかけていきますか!!」

 

 とどこでそんな言葉覚えた、という表現でかえした。

 

 ボーッとしていた守護者組も甘酒をありがたく頂戴することにした。

 

 「「ぷはぁ~」」

 

 犬吠埼姉妹が真っ先に飲むと心なしか本当に酔っているような気がした。

 

 「なんか、ノンアルコールなのに場酔いしてない?」

 

 と夏凜が指摘した。

 

 すると、

 

 「あはは!酔ってない~!!」

 

 と樹が姉の風の背中をバシッバシッと叩きながら言った。

 

 蓮は園子に

 

 「やりましたね?」

 

 ときくと

 

 「なんのこと~?」

 

 とわざとらしく返した。

 

 「ところで、最近みのさんよか守護者組みんな元気がないね~。」

 

 「新年の守護者は結構大変なんですよ。伝統的な儀式とか、やる準備をしなくちゃで・・・」

 

 「はぇ~」

 

 そんな守護者組二人ではこんな会話がされていた。

 

 「瑠奈。ひっさしぶりの休暇だぞ~。」

 

 「そうだね。甘酒も美味しいわ~」

 

 とのんびり会話だった。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ~大赦本部~

 

 守護者達に休みはない。会議なんかにも出席しなければならない。

 

 「というわけで、しばらくは反攻計画を中断。神樹様の寿命のことを考えてください。」

 

 と、いうふうに蓮と栄華は会議へ、

 

 「鏑矢に任務を与えます。作戦は追って通達するので所定の位置について下さい。」

 

 「失敗するんじゃないぞ。」

 

 と、瑠奈と銀は鏑矢への指示に徹していた。

 

 こうやって守護者達の休日はつぶれていくのだった。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ~いつの日の勇者部~

 

 時刻はもう日が沈むというとき。

 

 友奈は一人外を眺めていた。すると、夏凜がタバコ感覚で煮干しを差し出して、

 

 「友奈、話いいかしら?」

 

 「なに?夏凜ちゃん。」 

 

 と外に連れ出した。

 

 「友奈、年末辺りからおかしいわよ。絶対なにかあったでしょ。」

 

 友奈は海を見つめていた。

 

 「私が力になる。話、聞かせてくれない?」

 

 すると、友奈はいつも通りの感じで

 

 「なんともないよー。」

 

 と返した。だが、夏凜だってなにかに気づいていないわけではない。

 

 「どんな悩みだろうと、私は受け止めるから!友奈のことなんだから!!」

 

 しっかり友奈の目を見て、

 

 「力になるわ。私は友奈の為に何だってしてあげたい!そう思える友達を持てたことが私は嬉しいの。」

 

 再びしっかり見て

 

 「友奈、なにがあったの?」

 

 と聞いた。

 

 友奈は言いたい。だが下手に言えば、風の時と同じことになると考えた。故に言えない。言えるはずもない。そう、友奈は勇者の鑑だからだ。

 

 「ほんとうになんでもないんだ・・・」

 

 「そう・・・」

 

 夏凜は友奈の肩をもってかがみこんだ。

 

 「悩んだら・・・悩んだら相談じゃなかったの?」

 

 顔をあげるとその人みには涙がこぼれおちそうだった。

 

 「私・・・友達の力になりたかった。」

 

 そう言って走っていってしまった。

 

 「夏凜ちゃん、待って!夏凜ちゃん!」

 

 その叫びが夏凜に届くことはなかった。

 

 「ごめんね・・・」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ~美森の家~

 

 美森は友奈の様子に異変を感じていた。

 

 「私たちに言えないなにかが起きているにちがいない!」

 

 そういうと、変身してできるだけ音をたてないように友奈の部屋に近づいた。

 

 精霊の力を使って友奈の部屋に不法侵入とも言えるレベルで入った。

 

 勇者御記を見つけ、それをしっかり拝借していった。

 

 美森の家で守護者を除いた勇者部員が集った。

 

 「これを友奈が書いたってことか・・・」

 

 風は机におかれた勇者御記を見ていった。

 

 「最近、友奈ちゃんの様子がおかしかった、その原因が書かれてると思うんです。」

 

 友奈の勇者御記を拝借もとい盗んできた本人である美森だ。

 

 「私もゆーゆが心配になって調べてみたんよ。それに守護者組があまり学校にすら来ないのも気になって。最近実は大赦に行ってたんだ。」

 

 と、大赦の中では守護者の次に位が高い乃木家の娘、園子はかなり早い段階から調べていたみたいだ。

 

 「結論を先に言うとね、ゆーゆの様子がおかしいのはね、ゆーゆが天の神の祟りに苦しめられているからなんだ。」

 

 園子は御記を見た。

 

 「大赦の調べで、この祟りはゆーゆ自身が話したり書いたりすると伝染する…それがわかったの。だからこの日記は非常に危険なものなんだ・・・。それでもみんな、見る?」

 

 園子は確認した。だが皆の答えは決まっている。

 

 「見るわ、友奈ちゃんが心配だもの!」

 

 「じゃあ読んでみよう、ゆーゆの御記を!」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 蓮は美森達が友奈の勇者御記を閲覧しているのはわかっていた。先に友奈の御記がどこにあるのかわかるようにしておいた為だ。

 

 「ついに・・・、秘密を知ってしまったんですね。であれば、僕は-」

 

 蓮は夜に浮かぶ月を見た。

 

 すると、

 

 「れーんさん?」

 

 と少年の声がした。ギルだった。

 

 「ギルくんか。どうしたの?」

 

 「止めなくていいんですか?」

 

 「今更だよ。あと、いざとなったら頼りにしてるからね、()()()()()()()。」

 

 ギルは笑みを浮かべてええ、と頷いた。

 

 「ですが・・・、倒せませんよ?()()()()()は。」

 

 「いや、それなら宛てがあるんだ。兄さんがかつて冥界の危機を救った時にね?」

 

 「なるほど。()()()使()、ですか。」

 

 蓮は夜の修練を始めたのだった。

 

 

 

 

 




というわけでしばらく凛空の冥界探索を題材とした章を書きます。

二期はなんか色々凄かったですねぇ。

しかし、ここからは完全オリジナルとなるので非常に時間がかかると思われます。どうかご了承を。

ここまで読んでくれた方には感謝を。

ではまた。


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凛空の冥界冒険
一話 冥界の女王


ふぁ~

ね、ネムイ

さぁ頑張って逝きましょう!




 僕が養子になることが決まってから凛空さん・・・いえ、兄さんには色々な話を聞かされたものです。

 

 その中でも、「冥界探索」が僕のお気に入りです。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 それは、俺が中一になって夏休みに入った頃だった。 

 

 俺が寝ていたとき、突然神樹に冥界に飛ばされた。

 

 ほんとうに突然だった。カルナとともに飛ばされた俺はなにが何だかわからなかったが、そこには一つの意識があった。

 

 (探求し、救わねば・・・)

 

 すると、カルナにこういわれた。

 

 「今回凛空と俺が冥界に飛ばされた理由はここの異変を解決すること、らしい。」

 

 「ああ、なんかそんな気がするよ。って、ここでは起きるんだ。」

 

 「冥界では強制的に覚醒させられているな。で、どうするんだ?」

 

 「ひとまず歩いて情報を集めるしかない、と言おうと思ったんだけど・・・。」

 

 見渡す限りなにもない。あるものは魂らしきものが閉じ込められた檻が無限にあるのみ。と、思っていたが・・・

 

 「・・・あれは!カルナ、サーヴァントじゃないか、あれ?」

 

 紫の長髪で大きな耳がついて、少し際どい姿をした女の人がいた。

 

 「あのー・・・、大丈夫ですか?」

  

 と話しかけると、

 

 「わ、私は何を・・・って!」

 

 跳び跳ねて起きた。

 

 「あ、起きた。」

 

 「神性を感じる。」

 

 「大丈夫ですか?」

 

 すると、なぜか

 

 「許可もなく私に触れるなど、不敬です!」

 

 と怒られてしまった。

 

 「お、落ち着いてください!そこでぶっ倒れてたから起こしてあげただけなんです!」

 

 すると、

 

 「そ、そうでしたか・・・。」

 

 と、半ば納得したようだった。

 

 「ところで、現在の冥界はどうなっているんだ?」

 

 と、カルナが聞くと

 

 「話ながら説明します。」

 

 と答えた。

 

 「私の名前はニトクリス。エジプトのファラオにして冥界の女王です。」

 

 すると、凛空は質問した。

 

 「なんで、エジプトの冥界の女王様が明らかにエジプトらしくない冥界で倒れたんですか?」

 

 「あらゆる神話の冥界の国が一つになろうとしていて、少しやっかいなことになっているのです。恐らく、日本の神話の黄泉の国に統合されてるんです。多分、メソポタミアの冥界の女主人、エレシュキガルも弾かれてるはずです。私は弾かれた衝撃で倒れて今に至る、そういうことです。私からも一ついいですか?」

 

 と逆に質問されたので、どうぞと言った。

 

 「なぜ生者が死なずに冥界に入っているのですか?」

 

 「それはこっちも説明するとすっごく長くなって・・・」

 

 と、説明を始めた。

 

 「・・・という訳なんですよ。」

 

 「あなた方の世界ではそんなことがおこっているのですね。さぞ大変なことでしょう。できれば、この異変の解決は私の目的でもあります。是非お供します。」

 

 早速一人仲間を作った凛空だった。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 「ニトクリスさん、カルナ。次の方針は冥界の女主人エレシュキガルを、見つけるということでいいですか?」

 

 「異論は無い。」

 

 「私もです。」

 

 早速方針が固まり、ニトクリスに連れられてエレシュキガルの祭壇に向かった。

 

 「ニトクリスさんは黄泉の国の主神を知っているんですか?」

 

 「なぜかそれはわからないのです・・・」

 

 「へぇ、そうなんですね。では、多分我々の最後の敵になるであろう神、伊邪那美命(イザナミノミコト)なんです。黄泉の国の女王になって黄泉津大神(ヨモツオオカミ)という名前になったとか。伊邪那美命だった頃は創成神だったようです。死の概念は神の癖にあるらしく、死後黄泉の国の黄泉津大神として魂を管理している、ということらしいですよ。」

 

 と凛空は説明した。

 

 ニトクリスは納得した感じだ。

 

 「なるほど・・・と、言ってる場合ではありません。ガルラ霊です。好戦的ですね。」

 

 と、会話をカットするように霊が出てきた。

 

 「カルナ、いくぞ!」

 

 「ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ニ、ニトちゃんかわいい!!!

私もFGOではニトクリスにめっちゃお世話になってますぅ

次回もよろしくお願いいたしますね♪


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ニ話 冥界の女主人

ふぅ・・・
なんか面白味に欠けていますがそもそも繋げるために書いているやっつけなんで

ま、多少はね?

というわけでよろしくなのだわ!!!


 「何だかんだで祭壇にやって来たけど・・・」

 

 「いつもと雰囲気が違いますね。このへんに突拍子もないことを問いかけてくる石の門が七つ程あるはずなんですが・・・。開きっぱなしですね。」

 

 ニトクリスは驚いていた。

 

 「そ、そうなんだ・・・」

 

 すると、カルナがなにかに気付いた。

 

 「微弱な神性を感じる。弱ってるぞ。」

 

 「え!?」

 

 と言いながら俺は走り始めた。

 

 七つの門を抜けたそこには・・・

 

 「エレシュキガル!?」

 

 ニトクリス同様、床にぶっ倒れていた。

 

 ニトクリスが近づくとエレシュキガルは目を覚ました。

 

 「なんだ私、辿りついてたんだ・・・」

 

 また、力が抜けて倒れたが。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 しばらくしてまたもやエレシュキガルが目を覚ました。

 

 「エレシュキガルさん。起きました?」

 

 「ええ、おはよ・・・っ!?」

 

 俺をみて驚いていた様子だった。

 

 「な、なんで生きたまま冥界に入っているの!?絶対におかしいのだわ!」

 

 「いや、それには訳がありまして・・・」

 

 またもや経緯を話す羽目になった。

 

 「なるほどね。確かに利害は一致しているのだわ。」

 

 「じゃあ協力してくれ・・・」

 

 「いえ、まだなのだわ。多分元凶の神、異常に強いの。私ってばさっき、どうにかしてと言いに行こうと思ったらぼこぼこにされたの。貴女達じゃゼッッッッタイ勝てないのだわ!」

 

 俺はエレシュキガルにかなり否定されたが、そうですかと引き下がるわけにはいかなかった。

 

 「じゃあ、どうやったら勝てますか?」

 

 すると、エレシュキガルは何か考え始めた。

 

 「まずね、あの神すでに死してる存在だから"死"っていう概念がないのよ。私たちの母、ティアマト神に近いわ。でもね-」

 

 俺は真剣に聞いていた。するとエレシュキガルがどこか遠いところを眺めて懐かしそうに話をし始めたのだ。

 

 「すーっごく遠い記憶な気がする話なんだけど、どうにかして倒したのよ。お母さんをね。確か、告死の天使がやって来て、お母さんに死の概念を付与したんだっけ。でも、すーっごく懐かしくていい思い出なのだわ・・・」

 

 エレシュキガルはぼーっとしながら昔の事を話していた。でも、俺からしたら何だか全部重要な話な気がする。

 

 「あ、あの死の天使ですか?」

 

 ニトクリスが心なしか震えているのを感じた。エレシュキガルがぼーっとしているのでそっとしておこうと思った。

 

 「ニトクリスさん。その、死の天使っていうのはすごいんですか?その・・・物騒な名前ですけど。」

 

 ニトクリスに囁いて聞いた。

 

 「それはもちろんです。私と同じファラオで、その中でも非常に強いオジマンディアス様は太陽神殿の中にいると傷一つつけれなくなります。そのオジマンディアス様の首を完全なれど落としたとなると神業の暗殺者であり、あまりに優れた剣士です。」

 

 俺は何か恐ろしい話を聞いてしまった気がした。

 

 「カルナはどう思う?」

 

 「要するに、俺のカーヴァチャ・クンダーラ(日輪よ、具足となれ)を貫くのと同義ということか。恐ろしい、というか戦ってみたいな。」

 

 カルナは戦士としての感想だった。

 

 「エレシュキガルさーん。戻って来てくださーい。」

 

 「ハッ、ごめんなさい。私、いつかもわからない事を思い出していたのだわ。と、ともかく。私に一緒に戦って欲しいって言うならまずはあの天使を味方につけることね!それに気になることもあるし。私も自分のエリアの整備があるから失礼するのだわ。」

 

 そういうと消えてしまった。

 

 「あ、消えてしまいましたね・・・」

 

 「じゃあ次の目的地はその死の天使がいるところ、と言ってもどこかわからないけど。」

 

 「それなら、今の私はこの世界の形色々な場所の位置くらいならわかります。もちろん告死天使の霊廟も。」

 

 「へぇ、そうなんですね。じゃあ連れていってくれませんか?」

 

 ニトクリスは少し嫌そうな顔をしたが

 

 「ええわかりました。行きましょう。」

 

 ということで霊廟に行くことになった。

 

 嫌なら場所わかるとか言わなきゃよかったじゃん、という言葉を飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




実は今ディズニーシーのマーメイドラグーンシアターのアリエルのショー待機しながら書いたんですよね。
シー、マジどうなってんの!?平日やぞ!?クソ混んでるんですけど!!
まぁ、いいや楽しいんで
あ、皆さん次回もよろしくやで!

(リリなの二次創作構想中・・・)


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