『帝王』のヒーローアカデミア (クリーム)
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1話

初投稿です。暖かい目で見てください。


 

俺の名前は帝 消時(みかど しょうじ)………赤ちゃんだ。

 

 

なぜ赤ちゃんなのかって?……それは生まれて間もないないからだ。

 

なぜ生まれて間もないのに確立した自我を持っているのかって?それは俺が転生者と言う奴だからだ。

 

いや、俺もビビったんだよ。ある日起きたら赤ちゃんになっていて身体が縮んでいたんだ。それに、母親が手に持たずにコップとかを浮かして運んでいたんだよ。

 

そのあと、情報を集めようと母親が点けたテレビをとにかく見まくった。………赤ちゃん故に寝ることもあるけど。実際、今も眠い。

 

それである程度分かったことがある、母親が使っていたのは『個性』と呼ばれるもので、この世界では当たり前の様に存在するものらしい。

 

 

それと、とても重要なことが判明した。この世界に個性を使い人を守る『ヒーロー』と呼ばれるものと、個性を使い犯罪を犯す『ヴィラン』と呼ばれる犯罪者がいる。

 

 

俺も男の子だからヒーローにとてつもなく憧れる。ヒーローがヴィランと戦い、人々を笑顔にする姿に果てしなく憧れた。

 

 

 

 

だから俺はいずれ必ずヒーローの『絶頂』にいたり、人々を守るヒーローになる。

 

 

 

 

 

 

それに、幸いにも俺の家は多分金持ちだ、それはもう金を持っていると思う。だって会話が、株価とかの話なんだ。

母親と俺が普段過ごしている部屋は余り大きくなく、テレビとかもある。

 

 

だけど、使用人さんがいる、めっちゃいる。俺は普段母親が世話してくれるが、忙しくて出来ない時は、10人位の使用人が付きっきりで世話してくれる。

たまに外に出る時に見る家はデカイ、何坪って位デカイ。

だから訓練所位あると思う。それに無くても大丈夫だろう。

 

 

何故なら、両親は俺に甘い、もうデレデレだ。使用人もデレデレだ。頼んだら作ってくれると思う。他の奴には悪いが俺の夢の為だ。今の俺の環境を最大限に利用していく。使えるものはドンドン使っていく。ズルじゃあないからな。

 

それにしても俺の個性はどんな能力なんだろう。母親の個性は多分超能力だ。だが、父親の個性がわからない。

 

子供の個性は両親のどちらかのものか、両方の個性が合わさり複合型になるらしい。父親の個性が何かわからないが、出来れば母親の個性がいい。普通に超能力にあこがれるし、超能力は操ることが出来れば色々なことが出来る。

 

 

空を飛んだり、何か物を操って相手に投げつけることが出来るかもしれない。

 

やはり想像すればするほど興奮してくる。

本当に早く発現して欲しい。

 

 

 




オリ主の家はサポート会社で世界でも名前が轟く位デカくて有名です。ヒロイン未定ですが、もしかしたら居ないかもしれないです。


父親の個性は次でわかります。


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第2話

遅くなってすいません。


やぁ、俺だ帝 消時だ。やっと個性が発現した。四歳になったとたんに現れた。

 

その日は次の日が俺の誕生日だから夜遅くまでおきていたんだ。そして12の数字に秒針がさした途端、視線を感じて振り返ったら、紅い身体に額に顔が付いた人の形をした何かが俺の傍にいたんだ。………まじで怖かった。

 

個性の名前は常に俺の傍に立つことから、傍に立つ(Stand by me)と、あらゆるヴィランに立ち向かうと言う意味を込めて、立ち向かう(stand up to)から取って『幽波紋(スタンド)』と名付けた。

もちろん個性届けにもこの名前で登録した。

 

 

個性が出た日に「ヒーローになるために訓練する場所が欲しい」と父さん言ったら「任せなさい」と言われ、その次の日の朝に「サプライ~ズ!」と言われて連れていかれた所に「訓練所」と書かれた建物があった。

 

建物って1日で建つものなのか?と思いながら「ありがとう、父さん」と言って中に入ったら、めっちゃ広かった。

 

俺の個性、名前は『幽波紋(スタンド)』だが俺は個人的に『キングクリムゾン』と呼んでいる。

(何故だかその名前がキングクリムゾンを初めて見た時に直感的に思い浮かんだ。それに、その名前が妙に似合うので、キングクリムゾンと呼んでいる。)

 

そのキングクリムゾンがどんな能力を持っているか分からなかったので結構ありがたかった。

 

 

だけど俺の思っていた能力の遥か斜め上をいった。

 

初めは母さんの個性が突然変異したものと思っていたが、どうやら父さんの個性、インスタントラーメンにお湯をかけて出来るまでの3分間を消し飛ばす個性も入った突然変異の複合型らしく、一対一ならまず負けない能力だった。

 

能力は数秒先の未来の予知と数秒時間を消し飛ばすと言うものだった。このぶっ壊れの能力の他に驚異的なパワーもあった。

 

でも致命的な弱点があった、射程がめっちゃ短いのと持続力も短いことだ。

 

集団での戦闘ではすぐにバレてかなり不利になる。

 

まずは弱点の射程と持続力を伸ばすこと同時に、俺自身の訓練も平行して行おうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━

 

〜11年後〜

ようやく、ようやく来た。

 

雄英高校、オレが『ヒーローの絶頂』に立つために必要な場所に。

まぁ、でも受験に合格しないことには始まらない。

父さんと母さんは「「絶対受かるから大丈夫!!」」と、言っていたが不安なものは不安だ。

 

だが、ここ11年で弱点の持続力と射程は出来るだけ伸ばした。

墓碑銘(エピタフ)の未来予知とキングクリムゾンの時間の消し飛ばしも30秒程まで伸ばした。

模試もA評価を貰った。

後は、突っ切るしかない。真の「覚悟」はここからだ。

 

 

 




ここまでです。次で受験です。
オリ主は見た目と能力がディアボロなだけです。
射程はだいたい6メートルで持続力が10分位です。


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第3話

個性把握テストです。
口調が変わってます。


 

━━━試験が終わった。

まぁ、はっきり言って拍子抜けだ。

簡単過ぎる。筆記はまぁまぁの難易度だったが、実技は論外だ。

ロボットを壊すだけとか腕だけで充分だ。()()の姿を出すまでもない。

 

最後にデカイロボットが出てきたけど、一撃だ。脆かった。それに、デカロボを見て逃げる奴もいた。

…………情けない。

 

 

後は、合否の通知を待つだけだが、合格だろう

 

 

 

 

★☆★

 

通知が遂に来た。

結果が分かっていても夜しか寝れなかった

一応見るだけ見るか。

……これ何処押すんだ?………あった

 

ボタンを押すとホログラム映像が投影され始めた。

 

 

『私が投影された!!』

 

オールマイト? 何故映っているんだ?

 

『私が何故映っているのかって? HAHAHAHA! それは、今年から雄英の教師を勤めることになったからさ!』

 

(まさかオレが目指している場所にいるヒーローが勤めるなんてな。色々勉強させて貰おう)

 

『さて、帝 消時君。君の合否は………合格だ!』

予想通り。

 

『筆記は満点、ヴィランポイントも歴代最高の130ポイント! 教師全員驚いていたよ!

たが、我々教師陣が見ていたのはヴィランポイントだけにあらず』

 

何?

 

救助(レスキュー)ポイント! 己の危険を省みず他を救う事こそヒーローの本分! 君のポイントは70ポイントだ! ヴィランポイントと合わせ200ポイント!

堂々の1位通過だ!』

そんなに有るのか、凄いなオレ。

 

『道は拓かれた! 来いよ、帝少年! 雄英(ここ)が君のヒーローアカデミアだ!!』

言われ無くても行ってやる。オレの夢のために。

 

 

 

 

 

★☆★

 

━━━あっという間に時が過ぎた。

 

今日は雄英の入学式。

どんな奴がいるのか少し楽しみだ。

そんな事を思いながら入り組んだ長い廊下を歩いていると

 

「此処がオレのクラスか。デカイ扉だな」

 

そう言って扉を開けると来る時間が早いのか1人もいなかった。

 

「1番乗りか。早すぎたか……」

 

まぁいい、適当に本でも読んで時間を潰すか。

 

 

 

本を読みながら時間を潰していると、いつの間にか全員揃っていて、寝袋を着た男がいた。

 

「はい。静かになるまで8秒掛かりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」

 

なんだあの男? まぁ、多分担任なんだろうが

 

「担任の相澤消太だ、よろしくね。早速だが体操服を着てグラウンド出ろ」

 

何処から出したかわからない服を置くとそそくさと、部屋を出ていった。

 

さっさと行くか。時間は有限らしいし

 

帝は呆然としているクラスメイトを放って教室出ていった。

 

 

 

 

★☆★

 

 

 

「「『個性』把握テスト!?」」

 

「入学式は!?ガイダンスは!?」

 

「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事出る時間ないよ」

 

多くの生徒が騒いでいるなか、帝は静かに()ていた。

 

「雄英は『自由』な校風が売り文句。そしてそれは『先生側』もまた然り。中学の頃からやっている『個性』禁止の体力テスト………画一的な記録を取ることで『個性』による不平等を表面上は無くそうって考えらしいが、俺から言わせればそれは文部科学省の怠慢。合理的じゃない」

 

相澤はそう言ってボールを帝に渡してきた。

 

「主席の帝、中学の時のソフトボール投げの記録何メートルだった?」

そう言われ帝は様々な視線を向けられるが、興味がないと無視する。

 

「確か……90メートルだ」

 

「じゃあ『個性』使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい」

 

「わかった」

何をやっても良いと言っても、俺の個性の能力はこれには向いていないからな只投げるだけだ

 

帝は円に入ると腕を出現させ、ボールを持つと振りかぶって投げた。

「フンッ!」

 

力強く投げられたボールは、絶妙なコントロールで空に向かって大きく綺麗な弧を描き落ちていった。

 

相澤の手に持たれた計測器はピピッ、と音を出して記録を映し出した。

 

「………1100メートル。まずは自分に出来る最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段だ」

 

「1100メートル!?何だこれ、面白そう!」

 

そんな声を始まりにどんどん騒がしくなっていく。

 

「………面白そう、ね。ヒーローを目指す間の三年間。そんな腹積もりで過ごす気でいるのか?

よし、トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し除籍処分としよう」

 

「「はあぁぁぁぁ!?」」

帝を含む数人の生徒以外が驚いて声を上げた。

そんな反応をしている生徒を無視し淡々と相澤は告げた。

 

「最下位で除籍って……!入学初日で、そんなの幾らなんでも理不尽過ぎる!」

 

「いつ何処からでて来るかもわからないヴィランや災害、日本ってのはそんな理不尽が跋扈している国。ヒーローってのはそんな理不尽に立ち向かい、乗り越え、突き進むものだ。放課後マックで喋りたかったのなら生憎様、雄英は自由な校風が売り文句。教師側もまた然り、と言ったはずだ。だからお前達には絶えず試練を与えていく。嫌なら死ぬ気で乗り越えてこい。ここからが本番だ」

 

相澤のその言葉に帝以外の生徒は酷く緊張した。

 

 

成る程、確かにその通りだ。此処で辞めさせられるだけましだ。叶わない夢を追いかけ、時間を無駄にするより他の事に挑戦するほうが良い

 

 

 

こんな会話をしながらも個性把握テストが始まった。

 

 

 

 

★☆★

 

テストが始まりに幾ばくかの時間が過ぎ、ソフトボール投げに入った。

 

「帝、お前はさっき1回投げてるから、1球だけでいい」

「わかった」

 

「それと、本気で投げろ」

 

 

相澤が帝にそう言うと、他の生徒が驚く声を上げた。

「はぁー?!本気で投げろって……まだ全力じゃ無かったのかよ!?」

 

「……勿論、お前の特殊な体質の事は知ってる。それに伴い個性の強さが変わることも、それを秘密にしたがってることも」

 

「特殊な体質?それに個性の強さが変わるって……」

 

 

何故知って……あぁ、そう言うことか。

 

「何故知ってるか不思議そうだな。お前のご両親が書類に書いてくれてな」

はぁ、全く頼んでもないことを。

だが、いずれバレることだ。

それに・・・教師側には知ってて貰ったほうが良い。

「成る程。理由は分かったが、見せるのは相澤先生、貴方だけだ」

 

「………まぁ、良いだろう」

 

「お前達、すまないが目を瞑っててくれ。あと、こっそり見ようなんて思うなよ、すぐに分かる」

 

何人かの生徒は渋々といった様子で目を瞑ってくれた。

 

 

「よし、これで良いだろう。さっさとしろ」

 

「あぁ」

そう言いながら帝の体格が━━━━━━━━

 

 

 

★☆★

 

「んじゃ、パッパと結果発表」

 

そう言って結果が表示される。

 

「あぁ、ちなみに除籍はウソな。君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

 

はぁぁぁぁー?!

 

騙された一部からは驚愕の声が聞こえ、その反対には呆れたような声も聞こえる。

「あんなの嘘に決まってるじゃない。ちょっと考えれば分かりますわ」

 

いいや違うな、最初に見た目はやると言ったらやるスゴ味があった。

今回は理由はわからないが合理的虚偽に()()()、と言う所だろう。

 

「それにしても、帝の個性は謎ばっかだなー」

 

「ほんとにねー」

 

「特殊な体質って言うかのも気になるし」

 

「ねぇねぇ、帝君。どんな個性なのか教えてよ!」

 

「………断る。その内バレるだろうが、それまでは精々自分で考えろ」

 

こんな会話をしながら個性把握テストは終わった。

 

 

 




体質は体育祭位で出すつもりです。
別に二重人格ではないです。
理由は訓練してるとき、色々壊すから手加減するためにはどうしようか考えていたら、なんか小さくなっただけです。秘密にしたい理由は秘密しなきゃてきな、謎の使命感だけです。深い理由は特にないです。

パワーとか、色々性能がダウンしてます。出せるのも両手と両足だけで、能力15秒位の予知と5秒位の時間の消し飛ばししかできません。

個性把握テストの順位は2位です。
理由は応用がきかないから。

※一人称変更しました。



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第4話

今回は戦闘訓練です。
能力が1つバレます。


個性把握テストが有った翌日。以外にも普通の授業が行われていた。

いや、プレゼントマイクは時々うるさいが。

 

そんな事を考えながら授業を受け、昼休みになり、帝は食堂に向かっていた。

 

ランチラッシュが作る料理、どれ程美味いのだろうか。

 

食べた事のない料理に期待を膨らませ、列に並び、料理を受け取ると声が聞こえてきた。

 

 

 

 

☆★☆

 

 

「改めて!ぼ、俺の名前は飯田天哉。これからよろしく頼む!」

 

「僕は、緑谷出久。よろしく」

 

「私は、麗子お茶子!よろしくね」

 

3人はそう言って手を出してきた。

帝はその手を取りながら

 

「……帝 消時だ。よろしく頼む」

4人の自己紹介が終わると、突然緑谷が質問してきた。

 

「帝君ってさ、世界中のトップヒーローのコスチュームやサポートアイテムを作ったり、提供したりしている大会社、パッショーネの社長の息子だったりする?」

 

「よく分かったな、その通りだ。だが、何故わかった?」

 

「帝って名字は珍しいし、もしかしたらって思ってね」

 

「成る程、そういう事か。 ……1つ教えてやろう、この学校の体操服は全て親父の会社が作っている」

 

「本当か! なら、俺達は幸運だな。そんな大会社の服を着れるなんて!」

 

そんな会話をしながら昼食を食べ、今日の目玉『ヒーロー基礎学』の時間になった。

 

 

「わ〜た〜し〜が!普通にドアから来た!!」

 

トップヒーロー、オールマイトの登場で教室のテンションは一段階上がる。

 

「すげぇ!本当にオールマイトだ!!」

 

 

 

「銀時代のコスチューム着てるけど、本当に先生やってるんだ!?」

 

そんな声が教室中から聞こえる。

 

そしてオールマイトが教壇に立つと、高らかに宣言する。

 

「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地をつくる為、様々な訓練を行う科目だ!! 早速だが今日はコレ!!  戦闘訓練!!」

 

オールマイトがそう言うと、壁の一部が突き出し番号が書かれたケースが出てきた。

 

 

「入学前に送ってもらった個性届と要望に沿ってあつらえたコスチューム! 着替えたら順次グラウンドβに集まる様に! 格好から入る事も大事だぜ、少年少女! 自覚するんだ、今日から君達は『ヒーロー』だと!」

 

☆★☆

 

 

コスチュームに着替える為にクラス全員が更衣室にやって来た。大半は既に着替えており、グラウンドβに向かっていた。

 

「帝……お前のコスチュームスゲーな!!」

 

と隣を歩く上鳴が行ってくる。

帝のコスチュームは、胸と脇腹に穴が空いた紫色のタートルネックで、下は上よりも濃い紫色で裾の部分が二股に別れており、靴も紫色だ。

 

「本当にな!それに、スゲー似合ってるぜ!」

 

そんな誉め言葉を切島が言ってくる。

帝は少し嬉しそうに

 

「あぁ」

 

と言った。

 

そしていつの間にか全員が揃っていて授業が始まった。

 

 

「始めようか有精卵共!!戦闘訓練のお時間だ!!!」

 

 

「先生!」

 

ロボットアーマーの様なコスチュームを着ている飯田が質問した。

 

「ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか?」

 

「いいや!もう二歩先に踏み込む! 屋内での対人戦闘訓練さ!!」

 

そう言うと訓練の説明を始めた。

 

内容は屋内での戦闘を想定し、ヴィランチーム、ヒーローチームに2対2に別れて屋内戦う。

 

ヒーロー側の勝利条件は、15分制限時間内にヴィランを捕獲証明テープで捕まえる。若しくは接触による核兵器の回収。

ヴィラン側は、15分制限時間まで核兵器を守りきる。または捕獲証明テープでヒーローを捕まえる。

 

ペアの決め方はくじ引きで決める。

 

それは良いんだが……余った。

 

「オールマイト、余ったんだが。どうすればいい?」

 

「余ったのは帝少年か。大丈夫、君に最後に戦って貰うつもりだ」

 

成る程、なら他の奴らの戦いを観察させてもらうか。

 

最初は……緑谷&麗日ペア対飯田&爆豪か。どんな戦いをするのか楽しみだ。

 

 

 

 

☆★☆

 

そして最後のペアが終わり、帝の番になった。

さて、俺の相手は……成る程。

 

「さて!帝少年。君の相手はくじ引「俺と戦えや! 紫野郎!」き・・・」

 

 

「いいだろう」

「え!いいのかい? 帝少年」

 

「あぁ、()()()()()()、からな」

 

「? なら、もう1人はく「なら、俺と戦え」じ引き………」

 

「轟少年………どうする?」

 

「もちろん、いいだろう」

 

「君が良いならいいんだが、ペアはどうする?」

 

「必要ない」

 

「んだと、ゴラぁ!?舐めてんのか?!」

 

「舐めてる、か………あぁ、その通りだ。お前達では俺に指一本触れるこも出来ない」

 

帝はそう言ってくじを引き、ビルの中に入っていった。

 

 

 

 

☆★☆

 

 

『戦闘訓練スタート!!』

 

その声を聞いた瞬間轟かビル全体を凍らせた。

 

「てめぇ!紅白野郎!何勝手に凍らせてやがる!」

「別にいいだろ。幾ら主席でもこれで終わりだ」

 

そう言って轟はビルの中に入っていった。

 

「っ!何先に入ってんだ!俺が最初だぁ!!」

 

爆豪も轟を追いかけてビルの中に入っていった。

 

 

 

☆★☆

『戦闘訓練スタート!!』

 

 

始まったか。最初は……さっきと同じようにビルを凍らせてくるか。

 

 

なら、ジャンプだ。

足元が凍るなら跳んで回避すればいい。

 

………来た。

 

さて、次はなるほど、油断して爆豪から突っ込んで来るか。

その後、すぐに轟が来る、か。

 

滑稽だな、実に滑稽だ。あの目は俺が動けないと確信している目だった。

 

はぁ、さっさと終わらせるか………来たな。

 

そこに爆豪が声を上げながら入ってくる。

 

「死

 

キングクリムゾン

その瞬間───時間が消えた。

 

帝以外その消えた時間の中では認識出来ず、記憶も無くなり、過程がきえる。

 

爆豪の攻撃も暴言も止まらないが、帝には当たらない。

帝も、その消えた時間では何も干渉できないが 、全てすり抜ける。

 

そして、爆豪の背後に行くと時は再始動する。

 

「っ!?」

 

爆豪は帝がいない事に気が付くが既に遅い。

 

「寝てろ」

 

その言葉を最後に爆豪の意識は消えた。

 

 

 

 

☆★☆

 

 

何がおきた?

 

 

 

オールマイトは焦っていた。

モニターに映っている帝が何をしたのか全くわからないからだ。

最初の時もそうだ、まるで轟少年の氷結が来るのがわかっていたかの様に跳んで避けた。

 

そして、その後爆豪が暴言を吐きながら部屋に入っていき、いきなり背後に現れた帝に気絶させられた。

 

同じようにモニターを観ていた生徒も何があったかわからない様子だった。

「何が起きたんだよ・・・」

 

「全く見えなかった」

 

 

 

☆★☆

 

爆豪はこれで終わりだ。

 

「何がおこった?!」

 

今の光景を見ていた 轟はそう言いながら氷での攻撃を開始するが

 

 

 

キングクリムゾン

 

爆豪と同じように認識出来ず、記憶もなくなり。

 

「お前も寝てろ」

 

轟の目の前まで移動し、再始動した直後鳩尾に一撃入れられ、その言葉を聞きながら意識を手放した。

 

 

 

『ヴィランチーム、WIN!!』

 

 

 

 

☆★☆

 

爆豪と轟を担いでモニター室に戻ったあと、好評を聞き、解散した。

 

たが、その後

 

「ちょ、帝!お前の個性なんなんだよ?!」

 

「全然見えなかったぜ!」

 

質問責めになったが

 

「帝君の個性、いや能力?の1つって予測?なの?」

 

と緑谷がこんな質問をしてきた。

 

「違う、と言えば嘘になる。だが、かなり惜しいぞ」

 

「えぇー!じゃあ何なのさ!」

 

「…………予知だ。数十秒先の未来を視ることが出来る」

 

「な!何だよそれ!強すぎるだろ!」

 

「じゃあ轟君の氷を避けたのも……!」

 

「あぁ、未来を視ていたからな」

 

「なら、どうやって攻撃当てるんだよ!」

 

「……知らん当たった事が無いからな」

 

本当にどうやって攻撃当てるんだ

オレも知らないんだが……

 

 

そんな会話をしながら帝達は帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 




ちなみに、爆豪はオリ主を見つけるまで死ねやぁ!って言いながら、見つけた部屋全部に突っ込んでます。
・・・仕方ないですね、感知がいないから。

1つ質問します。
時が再始動するって書きましたが、あれでいいですかね?
ディアボロが漫画で言ってたのでそうしたんですが、不安なので、何かいいのが有ったら教えてください。


※追記、↑の質問を答えて貰った物、どれか1つを次から使っていきます。
※一人称の変更と、少し加筆しました。


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第5話

USJ襲撃です。
遅くなってすみません。モチベーションが上がらなくて。




「昨日の戦闘訓練、お疲れ」

 

その声で始まった、戦闘訓練の翌日のホームルーム。

 

相澤が昨日の戦闘訓練の講評を簡単にした後、ホームルームの本題に入った。

 

「急で悪いが、今日は君らに……学級委員長を決めてもらう」

 

「「学校っぽいの来たー!!!」」

 

そんな声が周囲から飛び出すのと同時に、手が次々に上がっていく。

 

もちろん帝は上げない。そんな事は出来る奴がやれば良いと思っているからだ。

 

本来、学級委員長などやりたがらないのが常である。しかし、此処は雄英ヒーロー科、リーダーとして集団を導くための素地を鍛えることが出来る。だから皆、我こそがと手を上げる。

 

「静粛にしたまえ!」

 

クラスの騒ぎは飯田の声で終息した。

 

「他を牽引する責任重大な仕事だぞ、やりたい者がやれる事ではないだろう!周囲からの信頼があってこそ務まる政務だ、民主主義に則り真のリーダーを皆で決めると言うのなら………これは投票で決めるべき議案!」

 

 

飯田はそう言うが……その飯田が天を貫かんばかりに手を上げていた。

 

飯田と帝以外の皆が口々に文句を言うが、結局飯田の出した投票で決めることになった。

 

 

そして投票の結果、3票を獲得した緑谷が委員長に、八百万が副委員長を務めることになった。

 

そして、午前の授業が終わり、帝は少し遅れて食堂に移動していた。

 

さて、今日は何を食べようか………

 

そんな事を考えながら歩いたら、大音量のサイレンが鳴り響いた。

『セキリュティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難してください』

その機械音声を聞くと同時に、帝以外の生徒は一目散に逃げ出した。

 

 

……なに?

 

セキュリティ3だと?それが突破されたということは何者かが侵入してきたのか?

 

一体誰が……今朝のマスコミか……?いや、仮にそうだとしても何者かが手引きしてるよな。

 

ヴィランか………

はぁ、今のオレに出来る事は何もない。大人しく教室に戻るか………

 

帝はそう思い教室の方向に足を進めた。

 

 

 

 

 

☆★☆

 

 

マスコミの騒動から数日たったある日。

帝達はヒーローコスチュームに着替え、今日のヒーロー基礎学である、救助訓練を行うための施設にバスで移動した。

「すっげーーー!!USJかよ!!?」

 

 到着したのはまさに、遊園地の様な訓練所だった。

 

 

「水難事故、土砂災害、火事………etc。あらゆる事故や災害を想定し、作られた………ウソの災害や事故ルーム(USJ)!!」

 

………USJはダメだろ。

 

興奮した切島の声に反応するかの様に現れたのは宇宙服に似たコスチュームを着たヒーロー、『13号』だった。

「えー、始める前にお小言を1つ2つ……3つ……4つ………」

 

丁寧に指を折りながら、話す内容を確認した13号先生は、生徒達全員の顔を見渡し、話し始めた。

 

 

 

 

 

 

☆★☆

 

 

 

そして、その13号から大量の為になるのお小言は、生徒から惜しみ無い拍手を貰いながら終了した。

 

それにしても、さっきから悪い予感がするな。………少し視るか。

 

 

墓碑銘(エピタフ)

 

 

っ?!これはヴィランか!

それに、もう来るな……防ぐ手は……ない。

 

 

帝がそう考えた瞬間、USJの広場の噴水の方から黒い靄が突如出現し、瞬く間穴が広がっていく。

 

そして、その黒い靄の中から――顔に手を貼り付けた人間が這い出て来た。さらに、その人間に従うように多くの人間が出てきた。

 

「全員!一塊になって動くな!13号!生徒を守れ!」

 

相澤先生が叫ぶ。その間も靄は大きく広がり、敵がぞろぞろと出てくる。

 

 

「なんだアリャ!?また入試の時みたいに始まってるパターン?」

 

 

「動くなあれは……ヴィランだ!」

 

 

 

この時、オレ達は改めて知ることになった。

 

 

 

「13号にイレイザーヘッドですか……、先日。頂いたカリキュラムにはここにオールマイトがいるはずですが……」

 

 

「どこだよ、せっかくこんなに大衆引き連れて来たのにさ………平和の象徴、オールマイトがいないなんて。子供を殺せば来るのかな?」

 

 

ヴィランのその言葉で悪意が動き出す。

 

 

「先生! 侵入者用のセンサーは!?」

 

 

「ありますが反応しない以上、妨害されているのでしょう」

 

 

「そう言う個性持ちがいんのか。――場所・タイミング………馬鹿だがアホじゃねぇぞあいつら」

 

 

「……用意周到。無差別じゃなく、目的ありの奇襲だ」

 

 

生徒達が事態の状況を把握している間に相澤がヒーロー、『イレイザーヘッド』として動き出した。

 

 

「13号は生徒達を避難させろ!センサーの対策も頭にあるヴィランだ、電波系の個性が妨害している可能性もある。上鳴、個性で連絡試せ」

 

 

「ッス!」

 

相澤のその言葉に上鳴は頷く。

 

 

「帝は未来を視続けてくれ!」

 

 

「すでに視ている」

 

「先生は!?」

 

 

 

「イレイザーヘッドの基本戦法は『個性』を消してからの捕縛だ!こんな大人数を一人でなんてムチャですよ!」

 

何人かの生徒から引き留めようしている。

だが、此処で誰が食い止めなければ事態が好転することはない。

 

「一芸だけじゃヒーローは務まらん」

 

相澤はそう言ってヴィラン達に突っ込んで行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆

 

 

相澤がヴィラン達の相手をしている間に13号は、生徒達を出口の方まで誘導するが直後、靄のヴィランが立ちはだかる。

 

 

「させませんよ」

 

「まぁ、そうだろうな」

 

 

帝はそう言いながら靄のヴィランの前に立つ。

 

 

「な!?」

 

 

「お前が来るのは分かっていた。目的は何だ」

 

 

「………では、名乗りましょう。我々は『敵連合』。

僭越ながらこの度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは、『平和の象徴』オールマイトに息絶えて頂きたいと思っての事でして。本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるはず。何か変更があったのでしょうか、まあそれとは関係なく、私の役目は……」

 

───さて、あいつが馬鹿みたいにペラペラ喋っている間に、さっさと潰すか。

 

と、帝が攻撃に移ろうとした時、爆豪が飛び出してきた。

 

「何をやってるんだ!爆豪君!!

「うるせぇ!紫野郎に手柄取られてたまるかよ!」

「おっと、危ない危ない……そう……生徒といえど優秀な金の卵」

 

爆豪の爆破で吹き飛ばしたのは、あくまで黒い靄の一部に過ぎない。

そして、その奥に見える本体は無傷の上───

 

「邪魔するんじゃあねぇ!!」

 

「駄目だ! どきなさい爆豪君!」

 

 

13号の斜線の上に被り攻撃が出来ない。

 

 

「散らして………嬲り殺す!!」

 

ヴィランがそう言った瞬間、黒い靄もやが大きく広がり、生徒達全員を包んでいく。

飯田が何人かを靄の外に引っ張り出したのを見た帝は叫んだ

 

「飯田、頼んだ!」

「っ!あぁ、わかった!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




此処までです。
次はいつになるかわからないです。
頑張って早めに書きます。


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第6話

また遅くなってすいません。本当に、まじでごめんなさい。(土下座)


────くそったれが!マジで余計な事しやがって!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………ふぅ。

だが………油断していたオレも悪い。未来を視て無かったしな。悪い癖だ。

キングクリムゾンも間に合わなかった。

 

 

さて、此処は何処だ?あのヴィランの個性から考えると、ワープだろう。

 

周りにはヴィランしかいない………な。

 

「おいおい、一人かよ?」

 

「殺ってくださいって、言ってるようなもんだよな?!」

 

「おい、こいつ知ってるぞ!パッショーネの社長の息子だ!」

 

「ってことは、こいつを捕まえて、身代金を要求すれば大金持ちじゃねぇか!!」

 

さっきからうるさいな。さっさと潰して、目的を聞くか。

 

 

キングクリムゾン

 

 

帝が心の中でその名前を言った瞬間、帝以外には見えない紅い腕が現れた。

 

「怪我をしたくなかったら大人しく捕まr、ガハッ!」

「さっきから、五月蝿いぞ」

 

帝はそう言いながら、ヴィランをキングクリムゾンで殴った。

 

「な?!なんだ、てめぇ!」

 

「状況分かってんのか?!此方は10人だぞ!」

 

「それがどうした?ヒーローがその程度の人数差で、驚いてどうする」

 

帝のその言葉と、発せられるスゴ味でヴィラン達は後退る。

「ちっ!や、やっちまえ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★☆★

 

 

 

 

「た、助けてくれっ!」

 

周りに倒れている仲間を見て、1人残ったヴィランは助けを求める。

「何、別に命を取ろうと言う訳じゃあない。知りたいのは、脳が剥き出しのデカイ何かの事だ」

 

帝はそう言ってヴィランを睨む。

 

「ひ、ひぃ!な、な、名前は脳無。そ、それしか知らねぇよ!」

 

と、ヴィランは帝を恐れながら言った。

 

「本当にそれだけか?」

 

「あ、あぁ。俺達はそれしか聞かさせれてねぇ」

………嘘は付いていないようだな。

 

「そうか……では、寝ていろ!」

 

「がはっ!」

 

ヴィランを気絶させ、広場に向かって走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

★☆★

 

 

「───対平和の象徴、『改人脳無』。『個性』は消せても歯が立たないだろ?」

 

帝が広場に着く少し前、脳が剥き出しの何かが相澤の両腕をへし折った所だった。

 

 

「───死柄木弔」

 

背後から名前を呼ぶ声が聞こえ、その方向を横目で窺う。そこに黒い霧が浮かんでいた。

 

「………黒霧、13号は殺ったのか?」

 

その黒い靄は徐々に人の形に纏まっていき、見慣れた姿になった。

 

「それが……13号の始末は失敗し、散らし損ねた生徒の一名に………逃げられました」

 

「…………………………は?」

 

 

死柄木はそれを聞いた瞬間、苛立ちが吹き出し始めた。思わず自分の首を掻いて、掻いて、掻き毟る。

 

 

「はぁー……黒霧、お前さ、お前、ワープゲートじゃなかったら殺してたぞ……流石に何十人のプロ相手じゃ敵わない……ゲームオーバーだ………あーあ、今回はゲームオーバーだ」

 

自分の首から手を離し、ため息を吐く。

 

「………帰ろっか」

 

黒霧にゲートを開かせようとして───

 

 

「───待て。逃がすとでも?」

 

そこに広場に駆け付けた帝が立ちはだかった。

 

 

 

★☆★

 

 

もう少し早く来ていれば相澤が怪我をしなくてすんだな。

 

「帝……逃げろ……」

 

相澤は大怪我を負いながらも、帝に逃げろと注意する。だが、

 

「無理だな、目の前にヴィランがいるんだ。ヒーローがヴィランを逃がすなど有ってはならない」

 

帝は瞳を緑色に変えながら相澤に言う。

 

 

その言葉を聞いた死柄木は歪な笑顔を浮かべながら

 

「あーそっかー、なら……帰る前に……お前を殺して、平和の象徴としての矜持を少しでも────」

 

 

「───へし折って帰ろう!」

 

物凄い速さで帝に迫る死柄木。死柄木の五指が顔に触れるだけで崩れて死んでいく。

 

 

後、5㎝─────

 

 

後、1㎝───

 

 

「死ねぇぇえええ!」

そして指先が帝の触れる。だが───

 

 

「───視えているぞ。墓碑銘(エピタフ)には、オレが崩れ死ぬ未来が!……だが…………無駄だ!」

 

キングクリムゾンッ!

 

心の中でそう唱え、周りの景色が崩れていき、帝以外の意識が無くなるが、動きは止まらない。

そして、帝は死柄木を避け、死柄木の後ろに行く。帝は振り向き、背後に浮かぶ紅い腕を振りかぶる。

 

時が再び刻み始めた時、こいつを気絶させる!

 

───そして、時は再び刻み始める。

 

 

「これでお前h………は?あの餓鬼は何処に行った……?」

 

殺したと思った子供がいなくて困惑する死柄木。

 

「……寝ていろ」

 

振りかぶった紅い腕を死柄木の首筋に振り下ろす。

 

「なっ!?があっ!」

 

いきなり来た後ろからの衝撃に気絶する。

 

「死柄木弔っ!」

 

黒霧は何が起こったか分からないながらも、倒された仲間を助けるために黒い靄を死柄木の下に出し、脳無にも指示を出す。

 

「脳無!あの子供を殺しなさい!」

 

脳無と呼ばれたデカくて黒い物は帝に突っ込んで行く。

 

「視えていたが……貴様の方が危険だな。緑谷!相澤先生を避難させろ!」

 

「う、うん!でも、帝君は!」

 

「オレはあの脳無とやらを抑える、早く連れていけ!」

 

 

広場に来ていた緑谷に指示を出し、相澤を避難させる。そして、突っ込んで来る脳無に立ちはだかる。

 

 

「さて、お前が最も危険だ。この姿での全力で相手をしてやる」

 

脳無はそんな話しはどうでもいいと突っ込んでくる。

 

「聞いていないか、それとも分からないか……まぁ、どうでもいいな」

 

帝がそう呟いた瞬間、脳無が目にも止まらぬ速さで右ストレートを放つ。

 

「視えているからな、当たらん。」

 

だが、帝には当たらない。

 

次は俺の番だな。

 

背後の紅い腕で帝も右ストレートを放つ。

 

「ん?効いていないの、か?オレのキングクリムゾン一撃だぞ?」

 

その疑問に目覚めた死柄木が答える。

 

「ハハッ、アタリだ。それは『ショック吸収』って言ってな、オールマイトの攻撃だって効かない強個性さ」

 

 

……成る程な。

 

「キングクリムゾン!」

 

景色が崩れ、帝は脳無の後ろへ回り込む。そして振りかぶり、時が再び刻み始めた瞬間、脳無の左肩から垂直に手刀を振り下ろそうとするが、

 

「………何?再生しているだと?」

 

未来に映る光景を視て、帝は振り下ろすのをやめ脳無と距離を取る。

 

「個性を2つ持っているのか?そんな事が………」

 

「良く分かったなぁ。脳無が個性を2つ持ってることに。脳無はもう1つ『超再生』ってのが入っているぞ。なにせコイツは対平和の象徴用の改造人間だからなぁ、餓鬼に倒せるわけはねぇよ」

 

なんだ、そう言うことか……なら、問題ないな。

 

「その程度なら問題ない。要は吸収仕切れない程のダメージを与えれば良いだけの事」

 

「はっ!お前見たいなクソ餓鬼に対平和の象徴用の改造人間が負けるわけないだろ!」

 

死柄木は帝の言葉を聞いて動揺する。

 

「脳無ゥ!さっさとその餓鬼をぶっ殺せぇぇえ!」

 

脳無はさっき以上のスピードで突っ込んでき、帝にパンチのラッシュを叩き込む。

 

 

「スピードもパワーもオールマイト並!お前の負けだぁ!」

 

死柄木は勝ちを確信した様子で声を荒げて宣言する。だが───

 

 

 

 

「───いいや、来るとわかっている物が避けれない訳ないじゃあないか」

 

当たり前だ、と言わんばかりに物凄いスピードのラッシュを避ける。

 

「確かにスピードもパワーもオールマイト並かもしれない。それにキングクリムゾンのパワーもオールマイトよりは下だ………、だが!スピードだけはオールマイトよりも上だと自負している!

そして、少なくとも脳無よりはラッシュのスピードは上だ!」

 

 

その言葉と同時に脳無にいきなり数々の衝撃が走る。

 

「ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ、ボラーレ・ヴィーア(飛んで行きな)

 

 

その声と同時に脳無は死柄木達の遥か後方へ飛ばされる。

 

 

 

★☆★

 

 

「すげぇ!帝の奴あのデカイをボッコボッコだぜ!」

 

「何してんのかわかんねぇけどな!」

 

 

切島と上鳴は興奮した様子で叫ぶ。切島と上鳴以外の数人も同じ様に興奮している。

 

 

「紫野郎………」

 

「帝………」

 

爆豪と轟は悔しそうに呟く。何故なら爆豪と轟(次いでに切島)は帝がヴィランと戦い始めた時、あの場にいたからである。

 

そして、何故此処にいるかと言うと、あの場で自分が加勢して足手纏いになると思ったから緑谷と一緒に避難し、今にいたる。

 

そして、

 

「うおぉぉおおおおお!あのデカイのをぶっ飛ばしたぞ!すげぇー!」

 

 

 

 

帝が脳無をぶっ飛ばした。

 

 

★☆★

 

 

「クソッ!チートがぁ!あんなのが居るなんて聞いていないぞ!オールマイトもいねぇしよ!」

 

死柄木は脳無が倒された事に動揺し、叫ぶ。

 

「死柄木弔、此処は逃げるべきです。オールマイトまで来られたら流石に不味い」

 

しかし……

 

 

ズドォン!!

 

突如、銃声が鳴り響いた。そして死柄木の手が銃弾で撃たれていた。

 

「がぁぁあ!痛ってぇぇ!」

 

「ごめんよ生徒達よ。……遅くなってしまった。怖い思いをさせてしまったね。全く己に腹が立つ・・!後輩らがどれだけ頑張ったか!!でも、だからこそ言わせて欲しい!もう大丈夫!私達が来た!!」

 

「すぐに動ける者をかき集めて来た」

 

 

 

「1-Aクラス委員長、飯田天哉!!ただいま戻りました!!!」

 

 

平和の象徴オールマイト、そしてその後ろには雄英のプロヒーローの教師陣が勢揃いていた。

 

「クソッ!撤退だ!黒霧、ゲート開けろ!」

 

「はいっ!」

 

黒霧は慌ててゲートを開け、逃げようとする。

「逃がさん!カロライナスマッシュ!!」

 

目に止まらぬ速さで死柄木にクロスチョップを叩き込もうとするが、黒霧のゲートで死柄木を呑み込み避ける。

「逃がす訳にはっ!」

 

「今回は失敗だったけど………今度は必ず殺すぞ、平和の象徴、オールマイト!」

 

そして、帝の方を見て

 

「お前さえ……お前さえ邪魔しなければ、上手くいったんだ!次は必ず殺す!絶対に殺す!何がなんでも殺す!」

 

その言葉を言った死柄木は黒霧に引き摺られてゲートの中に入っていった。

 

 




ヒロアカ、アニメ四期の放送日判明しましたね。楽しみです。
ボラボラはなんかラッシュの時に何も言わないのも、寂しいなー、と思ったからです。

※一人称変更しました。


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第7話

また遅れてすみません。次回から体育祭です。


USJ襲撃の日の夜

 

 

「消時ちゃーん!心配したわよ、もう!」

 

「そうだぞ、消時!お父さんもすごーーく、心配しんたんだぞ!」

 

帝が警察からの事情聴取を終え、家に帰ると母親の燎子と父親の消助が抱きついてきた。

 

「お父さんもお母さんも消時ちゃんの実力は知ってるし、信じているけど……消時ちゃんの身に何か有ったと思うと私達心配で、心配で、もう無茶はしちゃダメよ」

 

「あぁ、心配をかけて済まなかった、母さん、父さん。だが、心配をかけ無いというのは無理だ。ヒーローとは、自己犠牲の精神だからな」

 

そう言って抱きついていた母親と父親を剥がす。

 

「それに、この帝消時には夢がある。必ずヒーローの『絶頂』に辿り着くという夢が。そのために、無茶はこれからも多くなる」

 

「うぅ……あなた、消時ちゃんがこんなに立派になって、私……嬉しい」

 

「あぁ・・俺も嬉しいよ、燎子。よし!今日はお赤飯だな!田所さん、飛びっきり美味しいの頼むよ」

 

2人は消時の言葉を聞いて涙を流す。

 

「はい、旦那様。飛びっきり美味しいお赤飯を、料理長に用意させます」

 

使用人の田所も、綺麗な顔には出さないが感動しており、消助の言うことに賛同する。

 

 

「いや、赤飯を炊くようなことでは無いだろう。それより、今日は疲れた、もう寝る」

 

「お風呂はどうなさいますか?」

 

「明日の朝に入る」

 

自分の部屋に向かい、ベッドに入り、今日起こった事件の事に付いて思考を巡らせる。

 

ヴィラン連合か、厄介な連中が出てきたな。

それにしても、あの死柄木と言う男、まるで子供の癇癪の様に喚き散らしていた。

 

あんな男が、USJ襲撃の事を考えれるとは思えない。裏で誰かが操って要るのか?一体だれが?………『AFO(オールフォーワン)』奴か?

いや、あいつはオールマイトが殺したはず、だが……生きていた……可能性は十分過ぎるな。

 

あぁ本当に、脅威と言うものは思いもよらぬ過去からやってくる………『AFO(オールフォーワン)』貴様は脅威だ。

貴様が俺の前に立ちはだかるのなら、脅威というものは打ち砕かなくてはならない。

 

………必ず貴様を捕まえてやろう。

 

 

★☆★

 

 

 

 

 

 

2日後

 

 

「敵との戦いを生き延びて一安心と言ったところだろうが、まだ終わってねぇ」

 

相澤のその言葉でクラスは静かになる。

 

帝以外の生徒に緊張と恐怖が込み上げるなか、相澤は一呼吸置いて────

 

「────『雄英体育祭』が迫っている」

 

「「クソ学校ぽいのきたぁぁぁぁああ!!」」

 

入学当初から除籍を掛けたテストを行っていたA組に、学校らしい行事をやる、と言う言葉は大きな威力になる。

 

「ヴィランが来た後だってのに……よくやれるなぁ」

 

不安そうな表情を浮かべる峰田の言葉を、相澤は否定する。

 

 

「逆だ。───開催する事で盤石な事を示すつもりだ。警備も去年の5倍……何より、最大の『チャンス』を無くさせる訳にはいかん」

 

雄英体育祭とは、日本のビッグイベントの一つ。かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ全国が熱狂した。個性が発現したせいで、今は規模も人口も縮小し形骸化した。だから、日本に於いて今、『かつてのオリンピック』に代わるのが、『雄英体育祭』。全国のトップヒーローもスカウト目的で観に来る。生中継され、観客もそこらの体育祭の比ではない。

 

 

「年に一度……最大で3回きりのチャンス。時間は有限───焦れよ、お前等?」

 

その言葉に返事をする者はいない。だが、表情で皆の覚悟は確認できた。

 

 

 

 

★☆★

 

放課後

 

「何事だぁあ!!?」

 

 

ザワザワザワザワと、1-A組の教室前で別クラスの生徒が大量に集まり、大渋滞となっている。それもそのはず、自分達と年が変わらない学生が敵の襲撃に耐え抜いたのだ。興味を持つのは当然である。

 

「なぁ、帝ってどいつだ?」

 

「ほら、あのピンク色の髪で背が小さい可愛らし顔をした」

 

「へぇー、あんな奴がねぇー」

 

 

そして、その中でも特に帝が注目されていた。理由は知っての通り、入試主席、今回のUSJ襲撃の主犯格を1人で撃退し、耐え抜いた。

まず間違いなく体育祭で一番の障害になる。

 

「帝・・お前、めっちゃ見られてんな」

「あぁ、マジで邪魔だな」

 

 

「ちぃッ!糞がぁあ!」

 

帝ばかりに注目するのが気に入らない爆豪は、そう吐き捨てながら峰田の疑問に答えてやる。

 

 

「敵情視察だろザコ。敵の襲撃を耐え抜いた連中だもんな。体育祭の前に見ときてぇんだろ。……意味ねぇからどけモブ共」

「知らない人の事とりあえずモブって言うのやめなよ!」

 

「噂のA組、どんなもんかと見に来たが随分と偉そうだな。ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのか?」

 

 

人混みを押し退けながら、何処と無く気だるげな目に隈がついた顔の生徒が近づいてきた。

 

 

「こう言うの見ちゃうと幻滅するな。普通科にはヒーロー科落ちたから入ったって奴が結構多いんだ。知ってた?そんな俺らにも学校側がチャンスを残してくれてる。体育祭のリザルトによっちゃ、俺達のヒーロー科への移籍、あんたらにはその逆があり得る。敵情視察?少なくとも俺は、いくらヒーロー科とは言え調子に乗ってると足元ごっそり掬っちゃうぞって宣戦布告に来たんだけど」

 

「威勢だけは良いな」

 

「ん?」

 

帝はドアに近づきながらその少年に言う。

 

「爆豪のもの言いが悪いの事実だが、貴様程度に俺達の足元は掬えん」

 

「な?!何だと!」

 

 

「その身体つき全く鍛えていないな、鍛える必要がないのか、それとも意味がないのか、どちらにしろヒーローには、必ず己の肉体を使ってヴィランを捕らえる時が来る。身体を鍛えていない時点で貴様もう『失敗』しているのだ」

 

 

「失敗……ッ?!」

「あぁ、『失敗』だ。良いことを教えてやろう。真の『失敗』とは、開拓の心を忘れ、困難に挑戦する事に無縁の所にいる者の事をいう。正に……今の貴様の事だな」

 

「くそッ、何も知らない癖に……」

言い切られたその言葉に少年は顔を歪める。

 

「その通り、何も知らん。だがな、貴様のヒーローへの憧れはその程度のものなのか?」

 

「そんなわけ………ッ!」

「なら挑戦しろ困難に、『覚悟』を決めろ」

 

「!?………あぁ、何か吹っ切れた気がするよ。ありがとう帝」

 

帝の言葉を聞きどこか吹っ切れた顔になる。

 

「だけど、どうすれば……」

 

「知らん。だが、1つアドバイスをするのなら、自分が今できる事をすれば良い、とだけ言っておこう」

 

「帝、お前って………良い奴なんだな」

 

切島がそんな事を言ってきた。

そんな中、集団の後ろの方から誰かが出てきた。

 

「隣のB組のモンだけどよ!!敵と戦ったっつうから話聞こうと思っていたんだがよ!!だけど、話しを聞いてたら感動してよ!!もう何かどうでも良くなったぜ!!兎に角、俺達がいることも忘れんなよ!ヒーロー科はB組もいるんだからな!!」

 

 

じゃあな!!と言って自分のクラスの方向へ帰っていく。

 

「ちょ!鉄哲!はぁ、あいつ……言うだけ言って」

 

「お前は……拳藤、だったな?入試以来か、怪我は治ったのか?」

 

「あ、あぁ。あの時はありがとう///、まだ言ってなかったよな?確か」

 

拳藤と呼ばれた女生徒は顔を赤らめながらお礼を言う。

 

「気にするな、当たり前の事をしただけだ」

 

「いや、それでも、な?///」

 

 

その光景を見ていた上鳴と峰田が血涙を流しながら膝から勢いよく崩れ落ちる。

 

「なんで、あいつだけぇ!くそぉぉお!あんな可愛い子とぉぉ!羨ましいぃぃ!」

 

「モテ男は爆ぜろぉぉ!」

 

 

2人は床に拳を叩きつける

 

「じゃあな、拳藤」

 

「あ、あぁ。じゃあ、な」

 

 

拳藤との話しを終え、A組の前にいる集団を押し退け帰っていく。

 

そして、雄英体育祭まで時は加速する。

 

 




感想とか待ってます。


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第8話

体育祭です。遅くなって申し訳ないです。


雄英体育祭当日

 

 

馬鹿デカイ雄英高校には大勢の人々が集まっていた。そして、その中に一際目につく集団がいた。

 

 

「ねぇ、あなた。消時ちゃん、優勝するかしら?」

 

「そりゃもちろん!優勝するに決まってるさ。だけど、やっぱり心配だな……操一、いや今はリゾットだったな、どうなんだ?消時は優勝できるのか?」

 

その質問に、目が全体的に黒い、操一と呼ばれた男が答える。

 

「はい。優勝しますよ、坊っちゃんは・・必ず。それに、俺達プロヒーローが束になっても勝てません。エンデヴァーの子が1人いますが………問題無いでしょう」

 

「ほら!操一も大丈夫と言っている。大丈夫さ!」

 

「うん!そうね!優勝するに決まってるわ!」

 

 

そんな会話をしながら会場に入っていく。そしてその会場の中に、準備をするために控室に入っていた帝達がいた。

 

 

 

 

 

 

★☆★

 

 

「コスチューム着たかったなー」

 

 

「公平を期すために着用不可なんだよ。鍛えた自分の“個性”だけで挑めってさ。サポート科も自作したアイテムだけらしいし」

 

「まじか……油断できねぇな……」

 

 

体育祭への緊張を紛らすために談笑する者や、何も話さず精神統一をする者、掌に人と書いて飲み込み、落ち着こうとする者もいる。

 

そして開始直前、轟が帝に話しかける。

 

「帝………お前には、勝つぞ」

 

「そうか───」

 

 

「おお!ナンバー2がナンバー1に宣戦布告か!?」 

 

「無愛想な感じだったけど轟も案外熱いじゃん!楽しくなってきた!」

 

 

轟が帝に放った突然の宣戦布告により盛り上がる生徒達。

 

「───ただ」

 

「あ?」

 

「憎しみに囚われている貴様には負けん」

 

「ッ!?てめぇ……ッ!」

 

「ちょ!轟、落ち着けよ!帝もあんま煽んな!」

 

 

帝の言葉に興奮した轟を切島が抑えようとするも、帝は無視する。

 

「皆!入場の時間だぞ!」

 

ちょっとした小競り合いしている内に、飯田が声を上げ、雄英体育祭の幕があがる。

 

 

 

 

 

★☆★

 

 

『雄英体育祭!ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!!どうせテメーらアレだろ!?コイツらだろ!?』

 

『ヴィランの襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越え、主犯格を1人で撃退した帝在籍する奇跡の新星ぇ!!

 

 

ヒーロー科!!1年!!A組だろぉぉ!!?』

 

 

プレゼントマイクの実況に合わせて選手達が入場していく。

全方位からの歓声とカメラのフラッシュが降りかかる。

 

『次ヒーロー科B組! 続いて普通科C・D・E組! サポート科F・G・H組も来たぞー! そして経営科I・J・K組だ!』

 

A組より雑の紹介で入ってくるB・C・D・E・F・G・H・I・J・K組。

すぐに競技場中央に人の塊が出来上がり、整列する。整列して間も無く、正面にある壇上に1人の女性、プロヒーローミッドナイトが上がる。

「さあ、早速選手宣誓始めるわよ!!選手代表、1ーA帝消時!登壇しなさい!」

 

「……あぁ」

 

カツカツと足音を鳴らしながら宣誓台に登り、マイクを握ると振り返る。

 

 

「宣誓……などと言う下らんことはしない。ただ───」

 

不敵に笑いながら

 

「───優勝するのはこの、帝消時だ」

 

 

 

 

「はぁ!?ふざけんなよ!!」

 

「生意気言うんじゃねー!」

 

「調子乗んなよA組オラァッ!」

 

 

当然出てくるブーイング、帝はそれに臆すことなく話しを続ける。

 

 

「なら、オレを越えればいい。此処にいる皆を越えればいい───

 

 

────勝ち抜く『覚悟』はいいか?オレは出来ている」

 

 

帝の言葉に、会場のボルテージは上がり、最初からやる気の無い者は呑まれ、やる気のある者は焚き付けられる。

 

「く〜ッ!カッコいいじゃねぇか!帝ォ!」

 

「漢らしいぜ!帝ォ!」

 

「優勝すんのは俺だァ!紫野郎!」

 

 

言葉を聞いてミッドナイトのボルテージも上がる。

 

「ああぁぁぁもうッ!最っ高!好み!そういうの!さぁ、早速始めましょうか!会場の空気が覚めない内に!──第一競技───

 

 

──障害物競争よ!!」

 

帝はモニターに映る競技を見ながら自分のいた位置に戻る。

 

───雄英体育祭スタート

 

 

 

 

 

 

★☆★

 

 

「───11クラスによる総当たりレース! コースはこのスタジアムの外周、距離は約4㎞よ!そしてルールはコースを守れば何でもあり!!」

 

 

ルールの説明をしながら鞭をしならせた場所には、1つのゲートがあった。会場をでることが出来る狭き門だ。

皆、少しでも有利なるような場所を選んで立つ。

 

 

墓碑銘(エピタフ)を発動していて良かった。前の方に来ることが出来た……もう始まるか。

その時、ゲートの上のランプが点灯し始める。帝も走りやすい構えになり、足に力を込める。

 

その時、全てのランプが点灯する。

 

『『スタァァァァァトォッ!』』

 

 

『『『ウォォォォォォォォォッ!!』』』

 

選手全員が一斉に走りだした。だが、全員で通るにはゲートは余りにも狭く、スタートダッシュを決めようとしていたものはすぐにすし詰め状態になる。

 

━━帝を除き

 

 

「キングクリムゾン!」

 

瞬間、世界は崩壊し帝だけが自由に動け、生徒達をすり抜け一番前に躍り出る。そして、皆の意識が戻る。

 

「あの野郎!?どうやって! 」

 

「マジかよッ!?」

 

一気に前に躍り出た帝に、上鳴や爆豪を筆頭に驚愕や怒りの声をあげる中、行動を起こす者がいた。

 

 「──させねぇ!」

 

後方から聞こえた轟の声。それと同時に他の選手達の悲鳴と怒号が響き渡る。

 

「うお!なんだこれ?!」

 

「足が凍ってる?!」

 

 

 

轟の行動でほとんどの生徒はバランスを崩し凍らされてしまい動けないでいた。

 

『おいおい!!帝が1人独走しているぜ!!───教え子の活躍どう思うよ!?ミイラマン!!』

 

 

『………休ませろ』

 

 

実況席には、プレゼントマイクに連れて来られたであろうミイラマンマンが不機嫌そうに座っていた。

だが、プレゼントマイクは相澤の様子を無視して障害物競争の実況に戻っていた。

 

 

『って、おいおいおいおいッ!もう、最初の障害かよ?!』

 

 

「はぁ、また……貴様か」

 

 

独走状態の帝だったが、目の前に現れた者達にため息を漏らす。

すると、後ろを走っていた轟や他の者達も足を止める。

 

何故ならその障害物とは

 

 

『ミナゴロシダッ!』

 

『ターゲット確認!ブチノメス!』

 

入試に出てきた巨大ロボ、0P仮想敵の大群だったからだ。

 

「はぁ?!入試の0P仮想敵かよ?!」

 

「マジかよ?……ヒーロー科の入試、あんなの出てきたのかよ………ッ!?」

 

 

『そういう事だぜぇ!! ただの長距離走だと思ったか! 手始めの第一関門──【ロボインフェルノ】の始まりだぜぇ!! リスナー達よぉ!!』

 

『……お手並み拝見だな』

 

プレゼントマイクの実況を横に、相澤は見定める様にA組の生徒たちに視線を向ける。

入試の時に0Pを倒しているのは緑谷と帝だけであり、『逃げる障害』から『立ち向かうべき障害』となった0Pへ、どういった対応をするのか相澤は見定めなければならない。

 

「貴様ら程度、この俺の障害にはなりえん。だから───」

 

帝が叫んだ後0Pに向かって走っていき、キングクリムゾンの足を出し0Pの顔まで跳躍する。

キングクリムゾンの腕が他の生徒達にも見える位に力を込めて振りかぶる。

 

 

「───潰れていろッ!!」

 

 

顔面を潰された0Pは機能を停止し、ドガァァンッ!と音立て後ろへと倒れる。

 

『入試の時といい、今回といい、一撃で仕留めやがったっ!!そこに痺れる憧れるな!イレイザー?』

 

『痺れもしないし、憧れもせん』

 

未だ、ロボインフェルノへと辿り着くか否かの者が殆どの中、帝が既に突破した事実に選手たちの動揺が広がる。

 

「もう、倒したのかよ?!」

 

「速すぎるだろ!!」

 

そして、帝が0Pを倒す時にあの場にいた轟は気がつく。

 

「ぶっ倒した時に出てきたあの紅い腕……あれも帝の個性なのか……ッ!」

 

予知以外の個性を見た轟は驚く。だが、

 

「今はそんな事より……糞親父が見てんだ───

 

 

 

────もっとスゲェの用意してこい!」

 

轟が右手を上げた瞬間、0Pは氷漬けへと変わった。

 

 

 「もう、臆したりしない!」

 

飯田は0Pが振り降ろした腕に乗りそのまま頭部ヘ向けて駆け出し───

 

「おおおぉぉぉッ!」

 

───頭部を蹴り飛ばし、爆発する。

 

『帝の後に続いた轟、飯田も0Pを瞬殺だ!イレイザーお前の生徒スゲェなおい』

 

『あぁ、そうだな……』

 

第一の関門、ロボ・インフェルノを越えた帝達は第二の関門へ向かう。

そして、後方は……

 

『爆豪!下が駄目なら頭上かよ!クレバー!!』

 

「クソが!直ぐに追いついてやる!!モブ共が俺の前を行くんじゃねぇ!!」

 

「凄え顔だな……」

 

「まさに、悪鬼……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

独走状態の帝はいち早く第二の関門、ザ・フォールにたどり着く。

それはロープ一本の綱渡り……ただ、落ちれば即終了の奈落の底。高所恐怖症の人が見れば動けないであろう高さだ。

 

 

「これは、中々……だが無駄だ。この帝消時、この程度で止まりはせん!」

 

そう言うとロープの上を全速力のまま走って行く。

 

『おいおいおい!帝の奴、そのまま突っ切るつもりだッ!』

 

『…………』

 

「あいつ、まさか……っ!」

 

「クソがぁぁぁぁ!!」

 

帝が何の躊躇もなくロープに走って行く姿を見て轟と、いつの間にか前に来ていた爆豪も驚嘆の声を漏らす。そして同時に、宣誓の言葉を思い出す。

 

『俺を越えればいい。此処にいる皆を越えればいい───

 

 

───『覚悟』はいいか?俺は出来ている』

帝の後ろ姿も先ほどより見えている、帝が何をしようとしているのかも既に理解した。

ならばと、氷を滑り台の様に坂を作ると、滑りながら一気に加速する。

 

「お前には勝つぞ………帝ッ!」

 

 

「そうか……やってみろ」

 

前を走っていた帝も返事をする。

 

「俺を忘れんなぁぁぁ!!」

 

蚊帳の外にされていた爆豪も叫びながら掌を爆発させ飛んでくる。

 

「恐らく、兄も見ているのだ…かっこ悪い様h」

 

 

『ッコ悪ィィーーー!!!』

 

DRRRRRR!とエンジン音を鳴らしながらロープを一直線に進んでいく飯田。バランスを取りつつ、速度を緩むことなく直進していくが・・Tの字ポーズがかっこ悪いせいで色々と台無しだ。

 

 

そうしている間に帝はロープを渡りきり第三の関門に突入する。

 

ふぅ、少しばかり焦った……まさか滑り落ちる未来が見えるとは。消し飛ばしたから落ちなかったが、もう少し慎重にならなければな……

 

 

最後の障害物は、辺り一面地雷が敷き詰められている『怒りのアフガン』。目を酷使すれば地雷の位置はよく見れば分かる仕様になっている。

 

 

「地面に何かあるな?………成る程、威力はない地雷か。今の姿じゃあ最大まで時を飛ばしてもインターバルの間に踏むか・………なら小刻みに飛ばすか」

 

 

帝はキングクリムゾンを小刻みに発動し崩壊したり元に戻ったりする世界を全速力で走って行く。しかし……

「待てや ぁぁぁ!!紫郎ぉぉお!」

 

「邪魔だ! 爆豪!」

 

 

物凄い形相で空を飛んでくる爆豪と、氷で爆豪の邪魔をしならがら走ってくる轟がいた。

 

『轟が独走状態だった帝を追いかける!!」

 

既に帝は独走と呼べないほど轟と爆豪に追い付かれている。それに、轟と爆豪ほど帝に近づいてはいないが第三関門に入っている生徒も少数いる。

 

 

思ったより速いな、あの二人………だが、このまま行けば俺が一位だ。

 

───瞬間、巨大な爆発と衝撃波が後方から放たれた。

同時に何かが自分の横を吹き飛ぶように横切る。轟と爆豪はそれを確認する事もなく爆発に怯む。

 

「来たな────

 

───緑谷」

 

『マジかッ!! この展開を誰が予想できんだ!?何と帝ぉ!恐らく帝の個性で!まるで来るのがわかっていたかの様に緑谷の足を引っ張る!』

 

『帝、個性で見ていやがったな……』

 

 

 

未来を見ていた帝は横切った緑谷の足をキングクリムゾンの腕で掴み妨害し、緑谷が掴まっていた装甲だけが飛ぶ。

 

「うわ!!痛ッ!何が、って帝君?!どうやって……予知の個性かッ!」

 

「あぁ、その通り。お前が先にゴールする未来が見えたんのでな妨害させて貰った。それと緑谷、危ないぞ」

そう言って帝は走り出す。

 

「危ないって何が………!速く走らないと、爆発する!!」

 

慌てて走り出す緑谷。だが既に、轟と爆豪はすぐ後ろに来ていた。

そして……

『大番狂わせで緑谷が優勝と思いきや!それを予知していた帝が妨害!そして今、最初から最後までトップだった帝消時、ゴォォォぉルゥゥ!!』

 

 

緑谷が走り出した時既に帝は関門を突破しており、歩いてゴールゲートをくぐり抜け、大歓声の中、ゴールした。

 

 

 

 

 

 

 




また、モチベーションが上がらなくて遅くなりました。

最後の方、文字が飛んでると思いますが誤字でないので、時間を飛ばしてる、ということなので気にしないでください。
※一人称変更しました。


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第9話

一年経ってないのでセーフですね。えぇ、セーフです。



嘘です。ごめんなさい。


 

 

帝が一位に成りその後の結果は、二位轟、三位爆豪、四位緑谷と成って暫くすると、飯田を筆頭に次々と後続達がゴールし始めた。やはり、その顔ぶれはヒーロー科に属する生徒ばかりだ。

 

 

 「ハァッ‥‥ハアッ‥‥また‥‥くそっ‥‥!くそが‥‥!!!」

 

 「‥‥‥‥‥‥っ!」

 

 

爆豪は手を膝に付け肩で息をし、轟も息を切らし悔しそうな表情で帝を睨む。

 

そこに最下位の青山がゴールする。

 

「ようやく終了ね、結果はモニターを見てちょうだい!」

 

 ミッドナイトの声に反応し、生徒たちは結果が映し出されたモニター見る

 

 

「予選の通過は上位42名!残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!見せ場はまだ用意されてるわ!」

 

 予選に落ちた生徒もその言葉を聞いて幾分かやる気を取り戻す。

 

 「さぁ!いよいよ次から本選よ!ここからは取材陣も白熱するからキバリなさい!!

 さーて、気になる第二種目は何かしら!?私はもう知っちゃってるけど~~!!言ってるそばから‥‥‥‥コレよ!」

 

 

 写しだされる文字は───『騎馬戦』

 

 

 

 「騎馬戦………!」

  

 「個人競技じゃないけど、どうやるのかしら?」

 

 

 ミッドナイトから騎馬戦の大まかな説明が行われ、各自に振り分けられるポイントが発表される。

 そして帝のポイントは───

 

 「一位に与えられるポイントは、1000万ポイント!」

 

 回りにいた生徒が一斉に帝を見る。

 

 (1000万か、なるほど………)

 

 

  「順位が高ければ高いほど狙われる…………下克上サバイバルよ!」

 

 

 

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 制限時間は15分………誰と組むか、まぁ最初から決めていたが………さっさと向かうか。

 

 

 

 目的の生徒がいる場所まで移動した帝は目的の生徒に声をかける

 

 

 「緑谷出久、オレとk「っ!帝君?ちょうど良かった僕も声をかけようとしていた所なんだ!理由h」おい……オレの言葉を遮るな」

 

「ご、ごめん………」

 

「はぁ、まぁいい。お互い考えていることは一緒のようだな」

 

「え?じゃ、じゃあ僕と騎馬組んでくれるの?!」

 

「あぁ、オレの個性を今一番理解しているのがお前だからな。誰と組むのかはお前に任せる」

 

「う、うん!実はもう一人はきめていて────」

 

 

★☆★☆★

 

 「よぉーし!組み終ったな?!!準備ができてないなんてしらねェぞ!いくぞ!残虐バトルロイヤルカウントダウン!!!」

 

 

「──3!!!」

 

 

「麗日さん!」

 

「っはい!!」

 

 

 

 

「──2!!」

 

 

「発目さん!」

 

「フフフ!!」

 

 

 

 

 

「──1……!」

 

 

「帝君!」

 

「あぁ」

 

 

 

「よろしく!!!」

 

───スタート!!!」

 

 

プレゼントマイクの開始の合図で一斉に動き出す42人。ほとんど生徒が帝達の騎馬に向かって走り出す。

 

 

「実質それの争奪戦だぁ!!」

 

B組の鉄哲達の騎馬が叫びながら向かって来る。

 

「緑谷、飛べ」

「了解ッ!」

 

直後、帝達がいた場所が突如柔らかくなる。

 

「なっ……?!」

 

自分の個性が読まれていたことに声を上げるB組の生徒。

 

「流石だよ帝君!帝君の個性で奇襲が全部無駄になる!」

 

「当たり前だ。今のオレに奇襲は通じない」

 

後ろから迫ってきた耳郞のイヤホンジャックを透明なキング・Cの腕で弾く。

 

「な?!なんか弾かれた!!」

いきなりイヤホンジャックを弾かれた耳郞は混乱する。

 

「着地するよ!!」

麗日の合図で地面に降りる。

 

「アハハハハハハ!!奪い合い……?違うぜこれは……一方的な略奪だぁぁ!!」

 

降りた直後、何故か一人の障子から峰田の声が聞こえ帝達に突っ込んでくる。

 

「障子くん?!なんで?!騎馬戦なのに1人!?」

「麗日、足元を、見ろ」

「え?って、うわ?!峰田君のボール?!」

 

「ちっ、やっぱ気づかれたか」

 

障子の触手で隠されていた背中から峰田が出てくる。

 

「緑谷、避けろ」

 

直後、蛙吹の舌とダークシャドウの腕が伸びてくる

 

「うわっ!蛙吹さんと常闇くんの……!すごいな障子君!」

1人で3人を背中に乗せている障子に感嘆の声を漏らす緑谷。

 

「さすがね帝ちゃん……!」

「奇襲はやはり無駄か、戻れダークシャドウ」

『アイヨ!』

 

「麗日さん、発目さんもう一度空中に逃げる!」

「うん!」

「わかりました!」

 

空中に逃げる緑谷達。だが────

「───調子乗ってんじゃねぇぞクソどもが!!」

爆破で空を飛んできた爆豪が迫る。

 

「かっちゃ「無駄だ、爆豪」ん!!?」

 

爆破しようとする爆豪の腹をキング・Cで殴る。

「ぐっ?!なんだァ?!って、うおっ!」

吹き飛ばされた爆豪は瀬呂のテープで回収される。

 

「危なかった……ありがとう帝くん!」

「あぁだが気を付けろ、ここから正念場だ」

地面に降りながら会話する緑谷と帝。

 

「それってどういう……っ!!そういうことか、轟くん!」

「そろそろ奪るぞ緑谷、帝」

 

そう言いながら轟達が帝達の前に現れる。

 

 

 

『さぁ残り時間半分切ったぞ!!B組が隆盛の中、果たして1000万ポイントは誰に頭を垂れるのか?!!』

 

 

 

 

 




アンケートは体育祭終わるまでです。

感想待ってます。


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