煙七草@改訂中の為に更新停止 (はぎほぎ)
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プロローグ 追憶

ウルトラセブンは、ウルトラ警備隊7番目の隊員
わかばはりん・りつ・りな×4のグループの7人目の仲間
7はミラクルマンのナンバーってハッキリわかんだね



え?セブンはダンと重複してるから6人目?
そこは言わない約束でオナシャス



土煙が上がる。

次いで、心の臓まで震えるような重く激しい音。遅れて振動も。

 

『ピ!』

『ピピピッ!?』

 

何かが落ちてきた、と気付いたのは数瞬遅れての事だった。見上げれば、()()()()()()()()()()

周囲のムシちゃん達が慌ててる。急な事に混乱してるみたい。

 

「大変…!」

 

すぐ“彼”に知らせなければ、と思った。しかし、遠くにいる“彼”に声を伝える手段を持っていない。いや、そもそも連絡するまでも無く、彼は今の音に気付いてあの場所へ向かっているだろう。

なら、今の私に出来る事は。

 

「…行かなくちゃ!ムシっち、着いてきて!」

『ピピ!!』

 

彼が今いるであろう場所よりも、私の位置の方が落下場所には近い。なら先に向かって、彼に後から説明できるよう現場を見ておかなければ。安全の為に、青のケムリクサも持って行こう。

私だけじゃどうにも出来ない事もあるかも知れないし、ムシっちも連れて行く。

 

……興味本位の側面もある事は、ちょっと否めない。

 

未だ晴れぬ土煙へ、走る。途中何度か躓きそうになっても、それでも走る。あの場所に何が落ちてきたのか、何が起こっているのか、知りたいから。

そして、辿り着いた。

 

「うわぁ。すっごい大きい」

『ピ……』

 

そこにあったのは、途轍もなく巨大な穴ぼこだった。つい先程までそこに建っていた家達の残骸があちこちに散らばり、直撃を免れた他の物も衝撃波で大分壊れている。

彼が、一生懸命作った物なのに。そう考えるととても悲しくなる。

そう思い目を伏せた、その時だった。穴の中心で蠢く何かに、ムシっちが反応したのは。

 

『ピーッ!!』

「!生き物!?」

 

ムシっちの案内を頼りに急いで駆け寄り、瓦礫に埋もれているそれを掘り出していく。すぐに助けなければ、死んでしまうかもしれない。

急げ。急げ。急げ。自らを急かしながら、泥だらけにならながらそうしていた。ムシっちも手伝ってくれた。

最初に見えたのは右腕だった。

次に、左腕。

見当を付けて掘る場所を変えれば、今度は両足。

それを辿って掘り進め、胴体。

最後に、顔。

 

「…出来た!」

『ピーピ…』

 

満足げに頷きーーー生きていなければ意味が無い事を思い出して側へしゃがみこんだ。勿論、青のケムリクサをいつでも起動出来るよう準備して、だ。

恐る恐る触れる。ピクリ、と相手の手が動いた。良かった、生きてる。

 

「……あなたが、落ちてきたの?」

 

安堵同時に浮かんできた疑問。それと共に、再度立ち上がってその全貌を見る。

 

赤い、紅い、その血潮のような真紅の身体。浮かび上がる銀のラインが、塵の舞うこの場においても眩しく輝いている。

私にとってそれは、大きく言えば“2度目”の出会いだった。

 

 

「宇宙人、さん」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「りんさん?りんさん!」

「りんっ!!」

「りんねぇね!」

 

「…ッ……!」

 

その声に目が醒める。視界に映ったのは深く慕う姉と、間抜けそうな顔をした誰よりも愛しい人と、愛すべき妹の1人。

そうだ、私は確か仮眠していて…今のは、夢か。

 

「わかば…姉さん、りなよ……」

「大丈夫にゃ?凄く魘されてたにゃ」

「…いや、大丈夫。悪い夢とかじゃない」

「なら良いんだけどナ。りんねぇねは1人で抱え込む癖がまだ残ってるからナ」

 

また姉妹を心配させてしまった。もう怖がる事なんて無いのに…

そう考えていた私の手に、不意に誰かの手が重なる。振り向けば、アイツが微笑みを投げかけてきた。

 

「りんさんが気に病む事なんて無いですよ。僕も皆さんに心配させてしまった事がいっぱいありますし、お互い様ってヤツです」

「わかば…お前……」

 

頰が熱くなる。胸の奥が脈打ち、感情が溢れそうになる。

コイツはいつもこうだ。こうやって私の心に優しく触れてきて……

 

「…好きだ」

「…え?今なんて…」

「な、なんでもないっ!しょしょしょ、処理するぞ?!」

「酷いっ!?」

 

ああ、またこれだ。前は素直に言えたあの言葉も、冷静になった今じゃとても面と向かっては言えない。恥ずかし過ぎる…!

 

「りん」

「何、姉さん」

「バッチリ聞こえてたにゃ☆」

「ああああああ!!!」

「りんさんが壊れたー!?」

「真っ赤っかナ!」

「大噴火ナ!!」

『ピピピピピッ!』

「何なのナこれは…たまげたナぁ」

「あ、りなっちさんにシロ、りなじさん。おかえりなさい」

「近くに危なそうな動物?はいなかったナ!安全だったのナ!!」

『ピー!!』

「じゃあ、今日の夜の分の水を飲もうにゃ。ほら、りんも落ち着いて」

「うぅ…姉さんが聞くからじゃないかぁ…」

「あはは…」

「ナナナナぁ〜!」

 

「あの、りんさん」

「?どうした」

「さっき実は、りんさんの目が…」

 

 

 

赤い木を倒して、“船”を出てから2週間。

ミドリはもう無い。キイロは手持ちが今日尽きて、明日探しに戻るまでは偶然起こした“火”で代用するしか無い。今近くで煌々と燃える焚き火も、木々に燃え移らないよう気を付けなければいけない。

頼ってきた物が無くなり、少しだけ不便になった生活。

それでも、水に満ちた安息の地で、私達は幸せに暮らしていた。

 

 




「…狼煙?」


森から昇る焚き火の煙。
それに気付いた風来坊の存在を、彼らは知らない。


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ファースト・コンタクト Ep.1 来訪者

●ケムリクサ組のそれぞれの現状

りん:感極まったのもあって、わかばへ素直に好きとは伝えたが、冷静になって思い返したら恥ずかしくなって若干ゃ逆戻り。でも前よりは進展している

わかば:りんの「好きだ」発言に色々と思うところはある模様

りつ:水があって助かった。しかし葉が消耗してるので…

りなズ:水があって助かった&ももちゃんが戻って来たので元の4人に分裂。しかしももちゃんに蓄えてあった分のエネルギーは最終決戦時の死人復活に使用された為、今は空っぽ


ある星に根付いた生命達を、根こそぎ滅ぼしたロボットがいた。

恒点観測の最中だった私は、焦土となった星から飛び立つそのロボットを視認し、追跡。宇宙空間で戦闘となった。

 

『平和の為に生命を消去する』

『食物連鎖に存在価値は無い』

 

そんな音声を放ちながら、視界を覆うほどの弾幕を放ってくるロボット。だがその議論に意味など無い。私は知的生命体連合に属し平和を守る者の1人として、目の前の存在を否定する。

光の雨を掻い潜りながら、そして食らいながら、私は切り札の宇宙ブーメランを構えて迫った。目標は既に傷だらけになっているロボットの、最も損傷の激しい胸部。

狙うのは、相手がエネルギー弾を撃ち尽くしてから再装填するまでのコンマ1秒。

 

耐える。

 

耐える。

 

耐え抜いた。光の雨が一瞬、その切れ間を覗かせた。

全力で投擲。

白熱する宇宙ブーメランーーー“アイスラッガー”が、相手の装甲を穿つ。

 

『活dーーーhu能………データを、ID:ギルバリ…へーーー』

 

ロボットは、脱力するように機能を停止。かくしてコンマ1秒の隙は、必殺の0.1秒となった。

だが。

 

「…ぐっ……」

 

私自身も、ダメージを負い過ぎた。意識が遠くなり、視界が闇に染まっていく。

次第に、重力に引かれる感覚が強くなる。もう目は見えないが、どうやら至近の惑星の引力に捉えられてしまったようだった。

このままでは不味い。落ちきってしまう前にどこか、休息を得られる場所を探さなくてはならない。

なけなしの念力を発し、周囲を感知する。この賭けに勝てなければ、私の身体はいずれ大気圏に突入し燃え尽きてしまうだろう。

そして私は、賭けに勝った。

 

(文明保全員の…宇宙船……!)

 

同じ知的生命体連合に属する者の反応だ。彼のいる場所にたどり着ければ、活路が開ける。

最後の力を振り絞り、その方向を目指そうとした。最早五感も働かないが、それでも諦めるわけにはいかない…

最後まで……

 

絶対に………

 

 

………………………。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「これで、処置終わりっと…後は経過観察だね」

「ワカバ、赤い人は大丈夫なの?」

 

私が赤い宇宙人さんを見つけてから数分後、やっとワカバが乗り物に乗って到着した。そして宇宙人さんと私を船に入れて、今ちょうど処置したの。

あの赤い宇宙人さんは“えむ87せいうんじん”っていう種族の人で、ワカバとは違う星の人なんだって。でも、お仕事ではワカバの仲間みたい。よく分かんないけど、大人になれば分かるようになるのかな?

 

「適用推奨量のミドリを傷に吹き付けて、日光と同じ組成の光を浴びせてるから大丈夫だよ。彼を見つけてくれてありがとうね、りり、ヌシっち」

『ピッ』

 

そう言って、ワカバは私の頭とムシっちを撫でてくれた。嬉しくて、つい顔が綻んじゃう。

でも、一つ気になるのがあって…

 

「…それって、ミドリの事以外は、野晒しと同じじゃないの?」

「ええと…彼にはコレが最適なんだよ。M78星雲人は光を主食として、体表から取り込むらしいし。うん」

「日光浴がお食事なんだ…“わいるど”な人達なんだね」

 

ふと、日差しの下をビーチで寝転びながら過ごす、赤い宇宙人さん達が思い浮かんだ。なんかおかしくて、笑っちゃいそう。

と、ワカバが不意に真剣な顔で見つめてきた。何?何かあるの?

 

「りり。一つお願いがあるんだけど」

「何?」

「あの宇宙人が寝てても、例え起きたとしても、彼のいる所に近付かないでくれない?君の事がバレたら、ちょっとややこしい事になっちゃうんだ」

「ややこしい事?りり、あの宇宙人さんと話してみたいよ」

「うーん、コレばかりはちょっと…」

 

変なの。何か困る事があるのかな。

困らせてみたいような気持ちが出てきたけど、グッと我慢。ワカバの邪魔をしたくない気持ちの方が強いもん。

 

「うん、分かった!りり、ここから離れた場所で過ごしとくね」

「ありがとね、りり。助かるよ」

 

そう言って、ワカバはまた私に微笑んでくれた。この笑顔が、私は大好き。

 

「じゃあ私、料理作ってくるね。ムシっち、ワカバのお手伝いお願いね!」

『ピピピ〜♪』

「んっ、頼んだよ!」

 

部屋を出て、扉を閉める。褒めてもらえたし、気分は最高!

さて、今日はどんな料理を作ろうかな。そんなことを考えながら、私はいつものテーブルへと駆けていった。

 

〜〜〜

 

「それにしても、恒点観測員が不時着してくるなんて…しかもこんな傷だらけだなんて、相当な事があったのかな」

『ピピッ?』

「うんヌシっち、連合本部に通信して。この人の部署の関係者に引き取りに来てもらえれば良いんだけど…ここにはマグネリウムエネルギーも無いから応急処置以上の事は出来ないし」

『ピーピ?』

「えーとね…りりの存在が彼にバレると不味いんだ。重い罪にはならないと思うけど、それでも最低一回は僕は連合議会に招集されちゃう。最悪、この星の文化財保存の担当を別の人に代えられちゃうかも知れない。そうなったら、りりもどうなるか…」

『ピィッ!?』

『だから彼が起きても、りりの事は内緒にしてね?他のヌシ達にも、この事を伝えて』

『ピ…ピピッ!』

 

〜〜〜

 

「な、なんか大変な事になりかけてるんだね…」

『ピィピ……』

 

料理をワカバと2人で食べた後、私が勉強してる時にムシっちが来て、私があの部屋から出た後の音声を聞かせてくれた。他のムシに伝えるのは命令でもう済ませたけど、私に教えてくれたのは自己判断だって。ありがと、ムシっち。

 

「じゃあ、あの宇宙人さんと会うのは本当に我慢しなきゃなぁ」

 

この船の中は、いろんな色のケムリクサがあってカラフルだ。けど、赤色だけはこの世界には無かったの。

だから、赤を見たのはあの宇宙人さんが久しぶりだったんだ。それもあんなに綺麗な赤色、地球にいた時だって見た事無い。

だから、起きてる時に会って話してみたかったけど…ワカバと離れるくらいなら、我慢しよう。そんなの絶っっっ対に嫌だから。

 

「ムシっち、隠れ場所とか探そっか。あの人が起きた時に、見つからない為にさ」

「ピピピピピ?」

「かくれんぼしたいだけな訳じゃないよー……それもあるけど」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「りんさん、どうですか?」

「っく…け、結構見えたぞ」

 

私がまたワカバに記憶の葉を弄らせているのには理由がある。それは、かれこれ数分前に遡った時の事だ。

 

〜〜〜

 

「さっき実は、りんさんの目が記憶の葉を覗いていた時と同じ色になってたんです」

「…!確かに、私が見ていた夢は最初の人、りりの記憶だった。でも何故だ、お前がロックを解除した訳でもないのに……」

「記憶の葉…りょうちゃん達が入っていたっていう葉にゃ?」

 

姉さんの問いに、私とわかばが首を縦に振る。あの時3人が助けてくれて、そしてまた消えた事は、姉さんとりな達にはもう伝えてあった。

 

「そうにゃあ…他に葉が開きかけた事とか無いかにゃ?」

「そうですね。その時の体験との共通点を探れば、ロック解除の他の方法が見つかるかも知れません。りんさん、何か心当たりありますか?」

「そんな事言われても…」

 

覚えのありそうな記憶を必死で探す。今思えば、昔わかばを見つめた時に視界が眩しく曇ったのは、記憶の葉の影響かも知れない。他には、最後の戦いの時。あれは、わかばが私を壁で隔離した直後だったか……

その時、「分かったナ!」とりなじが跳ねた。

 

「声ナ!」

「「「声?」」」

「というか、言葉ナ。りんねぇねが何かの言葉を言ったり、思った時、それを鍵に記憶の葉が開かれたのナ」

「はぇ〜、りなじホント賢いのナ」

「となると、寝る前にりんが言ってた言葉は…」

「おやすみ、わかば…だったかにゃ?」

「姉さん、若干ゃにやけながらこっちを見つめるのやめてくれ」

 

駄目だ。頭が熱くなって、何も考えられなくなる。

だって、正面から名前呼ぶのにどれだけ勇気がいると思っているんだ。しかも呼んだらアイツ、いつもの笑顔で答えてくるんだぞ。我慢なんて無理に決まっている…

 

と、ここで思い出した。あの戦いの時、記憶の葉からりょう姉さん達が出てくる直前の私の言葉は、確か…

 

 

「声で記憶を見るのも良いかもしれないけど、その“触る方”って奴も見てみたいのナ」

 

……りなよ?

 

「確かに私も、まずそっちを知ってみたいにゃあ。りんが良ければだけど」

「姉さんまで…」

「りなっちも見てみたいナ!」

「もしかしたら、弄ってる間にりく達も何かの拍子に出て来るかも知れないからナ!可能性は0に近いけど、0じゃないナ!!」

『ピーピッ!』

 

駄目だ、ここまで来るともう断り切れない。姉さんとりな達の目には他意の無い純粋な好奇心が秘められてて、とても拒めたものじゃない。

 

「えぇ…その、触る方法だとりんさんが」

「いや、良い。やるぞわかば」

「へ!本当ですかぁ?!」

 

わかばは止める側だったようだけど、ここまで期待させておいて皆を落胆させるわけにはいかない。自己責任だし、腹を括らないと。

というか…わかば、お前はなんでそんなに尻込みしているんだ?私はともかく、お前に損は無い筈だろう。

 

「いや、その…僕にも心の準備が……」

 

?なんでそこで顔を赤くするんだ。

ほら、やるぞ。背中に触れ。

 

「ぅぅ…ま、前よりも緊張する」

「ごめんにゃあわかば君」

「わかば、ヘタレだナ」

「ケムリクサへたれナ!」

「言わないで下さいよォーッ!」

「早くしろ」

「ハイッ」

『ピ……』

 

〜〜〜

 

「んっ…最初の人は、ワカバ以外にも宇宙人を拾っていたらし…ぁ…そし、て、その存在がバレたら…んくっ、ワカバと最初の人は引き離されてしま…ひうっ!」

 

それで、今の状態に至った。

 

「す、すみませんりんさん!何か間違えました!?」

「なんか、こう…予想外の艶かしさ?っていうヤツかにゃぁ」

「真正面から見るものじゃなったっぽいナ」

『《リン エッチ》』

「りんねぇね、ごめんナ」

「ごめんにゃあ」

「大丈夫っ…気に、しないで…っ」

 

強がりだ。けど、本当に耐えれないものじゃない。それに、苦痛かと言われるとそうでもなく、ただ死ぬ程恥ずかしいだけだ。それくらいなら何時間だって堪えてみせる。

 

「しかし、その宇宙人さんは今どうしてるんですかね?船の中にはいなかったっぽいですけど」

「私も見た事無いにゃ。どこ行ったのかにゃあ?」

「アカムシにやられちゃったのかナ」

「それも見てれば分かるだろう。わかば、続けてくれ」

「え、まだやるんですか?」

「途中まで見た以上、私も続きが気になる」

「そうナ!やっぱ頼むナ2人とも!」

『………』

 

中途半端なところで投げ出されては私だって困る。そこは最後までやりきってもらわないと…

 

「責任は取れ」

「ひえっ…なんか男にとっては致命的な言葉な気がしますソレ……」

 

そんなこんなで、私達の夜は更けていく。深い場所に眠る過去へ、各々の想いを馳せながら。




わかば(りんさんに好きと言われてから、ただ触れるのにもドキドキする。何だろうこの気持ち…)


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Ep.2 覚醒

りりの魂はどこ…ここ……?
あ゛っ゛(最終回EDで心停止)


仄暖かい感覚に、目が覚めた。

意識を取り戻すと同時に見えたのは、横たわっている自分の体へ向けられた光源。これは…恒星が放つ光と同じ組成の物か。

体の傷は殆ど無くなっている。体力まで回復しきったわけではなく、まだ反応が鈍いが……とにかく、私は助かったらしい。

 

『ピ!ピピピー』

「…?」

 

電子音のなった方向に向けば、そこには膝くらいの高さの白いロボットがいた。こちらを見て、そのモニターに何か文字を浮かべている。

宇宙共通語か…『ア。オハヨー』…ああ、おはよう。助けてくれたのは君か?

いや、コレは確か…“ヌシ”だ。特殊植物であるケムリクサを動力に作られたロボット。

つまり、私に応急処置を施してくれたのは……

 

「あ、起きたんですね。気分はどうですか、恒点観測員340号さん」

 

ドアが開けられ、入ってきた青年。彼が、私の命の恩人か。

 

「君がこの区域の文明保全員か。ありがとう、お陰で助かった」

「いえいえ、困った時はお互い様ですよ。あと、僕の事はワカバで良いです」

「なら、私も名乗らないとな。私はウルトラセブン、ご存知の通り恒点観測員を勤めている」

 

礼儀正しい青年だ。ヌシを従えているという事は、彼は確か…えっと……何星人だったか?

しまった、ド忘れした。連合のデータベースで勉強し直さなければ。

それはともかく、ワカバと自己紹介した青年に対し、面と向かって話す為に体を起こそうとしてーーー体の奥から激痛が迸る。

 

「ぐっ…」

「あ、無理しちゃ駄目です!緑のケムリクサで体表の傷は見かけ上治りましたが、中まで直しきれた訳じゃありませんから」

「そうみたいだな…すまない、少し世話になる」

 

無事に飛び立てるようになるまでは、自然治癒だと数ヶ月は掛かるか…ここは、彼らの行為に素直に甘えるしか無いな。

 

「でも、恒点観測員になれるほどの実力を持つセブンさんがそんな傷だらけになるなんて。何か凄く不味い事が…」

「ああ。大変な事があった」

 

恒点観測員は、自分で言うのも何だが、連合の中でもエリート揃いだ。ある理由から、全員が戦闘のエキスパートでもある。

そんな外から見れば猛者の1人である私が、傷だらけになって落ちてきたのだから、同じ連合に属する者として彼は不安になっているんだろう。

 

「私が観測に向かっていた星が、正体・所属共に不明のロボットによって焦土と化していたんだ。そのロボットが次の惑星目指して飛翔するのを確認し、止めようとして戦闘になった」

「えええ!恒点観測員をここまで追い詰めるロボットが宇宙を気ままに飛び回ってるんですかぁ!!?」

「大丈夫だ。相討ちの形にはなったが、機能は停止させている」

 

心残りなのは、その残骸を回収出来ていない事だが……あのまま漂っていれば、いつか小惑星群に揉まれて自然に分解されていくだろう。そうなる事を切に願うのみ。

 

「なら良かったです、お疲れ様でした……ところでですが」

「どうした?」

 

ワカバが彼自身の頭を撫でる。つられるように、私も自分の頭頂部を撫で……

 

撫で……

 

 

「そうか、アイスラッガー…」

 

投げてそのままになっていたのを忘れていた。私の切り札とも言える強力な武器だが、回復した後に探すしか無いな。

しかし、宇宙のどこを漂っているやら…

 

「もしかしたら、僕の担当してるこの星に落ちてるかも知れません。ケムリクサで転写して探してみますね」

「何から何まですまない…」

「いえいえ」

 

用があったら、そこにいるヌシジに言ってください。通信で僕が駆け付けますから。

そうロボットを指差してから、ワカバは部屋を出た。暫し静寂が訪れる。

 

「しかし、ケムリクサか…噂には聞いていたが、これ程の治癒力とは」

 

痛めない程度に右手を掲げ、その掌を開閉。裂傷だらけだった筈のそれは、今ではほぼ完治していると錯覚するほどに綺麗だ。

思えば“星の文化財”の保存作業について、私が知っている事は殆ど無い。ワカバのようなケムリクサを所有する星人が保全員の多くを構成している事は知っているが、良ければ今度教えてもらおうか。

そう考えながら、私は2度目の眠りに就いたのだった。

 

 

〜〜〜

 

 

「という訳で、起きたから。すまないけど隠れてくれる?」

「そうなんだ。分かった!」

 

お食事を始める前に、ワカバは宇宙人さんーーー改め、ウルトラセブンさんが起きた事を教えてくれた。

無事に目覚めてくれて何よりだけど、彼の存在は私たちにとっては“げきやく”?みたいな物だからね。そこの分別はわきまえて応じないと…

 

あ、ちなみに私がセブンさんと話したいって言ってた事に関しては、私が聞きたい事をワカバが聞いて、伝言みたいにそれとなくセブンさんに質問する、って形で許してくれたんだ。本当にありがとうね、ワカバ

それにしても、7(セブン)かぁ…

 

「早速気になる事があるの?」

「ううん、偶然なんだろうけど、7って地球だと幸運な数字って思われててね。面白い一致だなぁって思って」

「地球人は数字に意味を持たせるんだ…どういう意図かな……」

 

そういえばなんで7が特別扱いなんだろうね?りりにも不思議。

1、2、3、4、5、6に無くて、7にあるもの……わっかんないや!

 

「ところで、りりは隠れ場所とかはもう決めてるの?」

「うん!とっておきの場所を見つけたもん。ね、ムシっち!」

『ピッ!』

「そうなんだ!念の為、僕にも教えといてもらえるかな」

 

ダーメ!本当に虎の子の場所なんだから。

セブンさんがここから出た後、ワカバとかくれんぼした時にも使うつもりだもの。教えてあーげないっ。

 

「えぇ…バレそうな可能性が無いかだけ見ときたいんだけど」

「絶対大丈夫だから!あっ、ヌシっちに聞くのも禁止!!」

『ピピピーッ!』

「そんなに自信があるのなら…大丈夫か。分かった、信じてるからね」

 

ふふーん、りりにお任せだよっ!

と、ここで早速質問してみよっと。

 

「ワカバ、恒点観測員って何?」

「セブンさんが言ってた事だね。まずその前にりり、知的生命体連合については覚えてる?」

「うん。前に簡単に話してくれたから」

 

確か、ワカバ達の宇宙人以外にも、宇宙人はこの宇宙に沢山いて。それでお互いが喧嘩しないように、仲間だよって言い合ってる約束の事だっけ?

 

「そう。僕ら、星の文化財を保存する“文明保全員”は連合の部下なんだけど…恒点観測員も同じで、ただやる事が違うんだ」

「例えば?」

「惑星は恒星の周囲を回り、そして恒星は銀河を中心に回ってる事は教えたよね。恒点観測員の仕事は、その星々の通る道と地形を調べて、宇宙の地図を作る事なんだよ」

 

宇宙の地図!?なんか、スケールが大き過ぎて実感湧かないなぁ…。

 

「アハハ、そりゃピンと来ないよね。簡単に言えば、僕が育ててるこのケムリクサよりも大きくてすごい規模なんだから」

「!ワカバのお仕事だってスゴイよっ!!」

「えっ?あ、うん、ありがとう」

 

あっ、ついカッとなって変な事言っちゃった…

でも、事実なんだもん。ワカバのやってる事は、恒点観測員なんて変なお仕事に負けてるなんて思わない。セブンさんには悪いけど、ね。

 

「取り敢えず話を戻すよ。恒点観測員は宇宙の地図を作るために、1人で宇宙を飛び回る事が多い。だけどその途中で、星の爆発とか、悪い宇宙人とかに出会って危ない目に遭う事もある」

「え、そうなったらどうするの?」

「だから、そんな危ない目を自力でなんとかできる程の力を、彼らは個人で持っているんだ。恒点観測員の人達は、自分で身の安全を守る為にとても訓練されてて、だから凄く強い。セブンさんも同じだよ」

「そ、そうなんだ。良かった」

「その強さもあって、恒点観測員の人は有事の際には戦力として駆り出される事も……っと、ここからの話は複雑になり過ぎるかな」

 

とにかく、セブンさんは物凄く強いって事ね。その力も、ちょっと興味あるような……

…って。待って!

 

「その恒点観測員の人を傷だらけにするような事が、この近くで起こってるって事じゃん!」

「あ、そこは安心して。セブンさんがもうなんとかしたらしいから」

 

本当?不安だなぁ…

頭の中にはてなマークを浮かべながら、私はケムリクサの刺身を口にした。

物は試しと作ってはみたけど、イマイチ。醤油とか出来たら話は違ってくるんだけど。今度、試してみようかな。

 

「それにしても、ワカバはあんまり休めてないし、セブンさんも宇宙を飛び回らなきゃいけないし。連合さんには、働く人の事をもっと考えて欲しいなぁ」

「たはは……」

 

〜〜〜

 

「さて、と」

 

ワカバは、また町一個分をプリントしに出かけた。勿論、同じ乗り物に行ってるセブンさんも一緒に。

 

「じゃあムシっち、私は隠れ家のお掃除してくるからね」

『ピピピーッ!』

「心配してくれてるの?大丈夫、前行った時に安全って分かったじゃん」

『ピ、ピ!!』

「んもぅ…分かった分かった」

 

どうならムシっちはそれでも着いてくるつもりらしい。ワカバともども、本当に過保護なんだよね。

りりを舐めてもらっちゃ、困るもん!

 

でも、心強いからいっか。

 

「よーし、レッツゴー!」

『ピッピピー!!』

 

そう言って、私とムシっちは丘を降りていった。

目指すは、眼下に広がる街だ。




「セブンはTDN観測員なのに強過ぎ」とよく言われるので、個人的な考えのもと理由付けしてみますた

要望が多ければ、説明も兼ねた裏設定集とか上げマスク


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Ep.3 交錯する者達

\セブン アタマ カタイ/

パンドン@頭突き被弾「おっそうだな」


私がこの船に墜落してから1週間。漸く、体がマトモに動かせるようになってきた。

 

「調子良いですね。流石はM78星雲人というか…」

「君の処置が良かったお陰だよ。感謝してもしきれない」

 

移動用の機械の欄干に手を掛け、ワカバと談笑する。眼下に広がる景色は果てなく、見ているだけで薄い霧の向こうへ吸い込まれそうだ。

 

「いえいえ…それに、ヌシっちがあなたを掘り出してなければ処置が遅れてたかも知れませんし」

 

ヌシの一つが私の命を救っていたのか。その個体にも会ってみたいが、はて……

 

「一つ質問なんだが、今この船に君以外の文明保全員はいるのか?」

「……え゛」

「掘り起こされる直前まで、実は微かに意識が残ってたんだが…ヌシのものでも君のものでもない声が聞こえてきた記憶があるんだ」

 

ワカバよりも、もっと高く細い声だった。最も、意識が朦朧としてた為に、幻聴だった可能性も否定できないが。

 

「い、いませんよ。この区域は僕1人の担当ですから」

「そうだろうな。すまない、変な事を聞いた」

 

彼本人が否定するのだから、つまり私の幻聴だったのだろう。そう結論付けて、私は再び景色を眺める。

時を止められたかのように佇むビル群。人気(ひとけ)だけが抜き取られた様はまるで、精巧な模型のようで

 

否。実際、模型なのだ。

 

「…これが、この船の下の星の風景なのか」

「はい。と言っても、もうすぐ無くなっちゃうのを優先して転写してるので、時代風景としては少し遅れた物になりますけどね」

 

星の文化財。連合が定めたそれは、知性体文明が残した歴史に残すべき建築物の事を指す。

かつてこの宇宙では、文明同士での星間戦争が頻繁に勃発していた。戦争が起これば建造物は破壊され、同時にそこに秘められていた歴史も霧散してしまう。

そして、建築物が全て失われたその時…文明は“死ぬ”。後世に何かを遺せぬまま、忘れ去られ、そこで断絶してしまうのだ。

それは余りにも惨い。せめて形だけでも、未来に残されるべきだ。連合が発足され戦乱が終わった時、方々(ほうぼう)から上がった。連合もその意思に応え、それにより設立されたのが“文明保全員”なのである。

 

「文明が残っている内に、その中でも残されるべき建築物を選定しコピー、そして保存。いや、よくここまでやっているものだと心の底から尊敬するよ」

「アハハ、どうもです。合間合間にケムリクサ研究も進められるし、やり甲斐もあるし、結構充実してます」

 

どうやら彼自身のやりたい事は研究の方であり、文明保全は飽くまで仕事に過ぎないようだ。まあ、職への取り組み方は人それぞれなので、私が口を出す事は無い。

…おや、岩壁が近づいてきた。停泊するのか?

 

「今日の僕の仕事は終わったので、ここで休みます。セブンさんはどうしますか?」

「私は…そうだな、リハビリがてらに下の街を散歩して良いだろうか?」

「えっ。あそこですか…安全確認はしましたけど危ないですよ?何かの拍子に崩落するかも知れませんし」

「問題ない。瓦礫も避けられずに、観測員は名乗れないさ」

「うーん…分かりました、無理しないでくださいね。近い内に、連絡がついた他の恒点観測員の方が迎えに来られるそうですし」

 

ありがとう。下手に手を出して壊すような真似はしないよ。

そう言って、私は乗り物から降り、岩壁に着地。そのまま丘を下る。

 

「あっ、巨大化はしないでくださいねー!地盤脆いかもなのでー!!」

「心配せずとも、その力まで取り戻せてはいないよ」

 

後ろ手に手を振りながら、私は歩みを進めていった。

 

 

 

「…さて、それにしてもりりはどこに隠れてるんだろう?ヌシっち経由で無事は確認出来てるけど…」

「呼んだか、ワカバ君?」

「あ、いえ何でも無いですー!!」

「?」

 

 

〜〜〜

 

 

ふふふっ。ワカバも知らない私の隠れ家に篭って早…何日目だっけ?

 

『ピピピピピー』

 

5日かぁ。教えてくれてありがと、ムシっち!

 

『ピピピピピ、ピピ!!』

 

ヌシって…ムシの方がしっくりくるもん。良いでしょ別にー…

っと、ここらで持ってきた薄色食べよっかな。お料理は出来ないけど、セブンさんがいなくなるまでは我慢だね。

 

『ピピピピピー…』

 

え?やっぱりここは駄目なんじゃないかって?

今更だよムシっち。それに、()()()()()()()()なんてバレるわけないし!

ちょっと前、ワカバに内緒で文化財?の中を探索してた時。ここは、その時に見つけた地下室。

誰が何の為に作ったのかは知らないけど、今回はこれ幸いとばかりに使わせてもらったの!地下の割に風通しも良いし、光が差し込む隙間もちょっとあるし、結構快適なんだよね。

で、ワカバから隠れてって言われた2日後に、食べる為のケムリクサと寝る為の枕を持ってここに来たって事。でも、そろそろここで待つのも飽きてきたかな…。

 

『…!ピピピ!?』

「え?どうしたのムシっち…!!」

 

ズン、ズン、という重たい足音。不意にそれが、上から響いてきた。

ワカバの足音じゃない。ワカバはちょっと姿勢が悪くて、若干ペタペタって感じの足音だもの。よく聞いてるから分かるんだ。

それに比べて、この足音は……

 

「ムシっち。上にいるムシちゃんと、視界を共有してくれる?」

『……』

 

無言で囁いた私に、ムシっちは黙ったまま応えてくれた。黄色のモニターに上の階の様子が映る。

赤い宇宙人が、そこにいた。

 

「え…なんでここに?!」

 

上は何の変哲も無い一軒家だった筈。わざわざ入る理由なんて…

そう動揺してると、何やら声が聞こえてきた。急いで耳を澄ます。

ズン、ズンという足音がやけに煩い。別に暴れてる訳じゃなさそうだけど…?

 

『これが、この星の原生人の住居か。凄いな、生活感まで完全に複製されているのが見ただけで分かる程だ』

『ピ……』

『あ、すまない。リハビリがてらに探索させてもらってるんだ、気にしないでくれ』

『ピーピピ』

 

録画元のムシちゃんに視線を投げながら、壁に触れるセブンさん。なんだ、気付かれた訳じゃなかったんだ。

でも変な物音を立てたらバレちゃう。少なくとも今は、静かにしてないと……

 

ズン、ズン、ズン。

 

足音が鳴り続ける。ていうか、幾ら何でも足音が*1重過ぎないかな?

踏み締めて歩くにしても限度が…

ミシッ。

 

………

 

ミシミシミシッ…。

 

 

「ね、ねぇムシっち」

『《アワワワワワ》』

「そこで諦めちゃダメでs」

 

瞬間、天井が壊れた。大穴が開き、砕けた瓦礫が落ちてくる。

 

「ひゃーっ!!?」

『『ピピピー!!』』

「な、しまっ……?!」

 

幸か不幸か、崩れた場所は私とヌシっちの上じゃなかったから大丈夫だった。大丈夫だった、けど問題はそこじゃない。

 

「……君は?」

 

フワリ。そんな音と共に、赤色を纏うその人は舞い降りて来た。傍に、崩落に巻き込まれたムシちゃんを抱えて。

 

バレ、ちゃった。

 

 

〜〜〜

 

 

「ワカバ君。君はつまり、現地民を生き返らせて、そのまま接触を続け、そしてその事を連合に黙っていた…という事だね」

「……」

 

星の文化財の中を散策していた私は、自身の体の重さを忘れ、文化財の一部を破壊してしまった。その事に関しては申し訳無く思い、即座に修復させてもらった。

しかし、そこで見つけたこの少女。敵意は見えず、かと言って正体もはっきりしない彼女を引き連れ、私はワカバの元へ向かう。

そして少女の事について質問した時、彼は……上記の事を自白したのだ。

 

「わ、ワカバは悪くないの!私が勝手に生き返って、それでここにいたいって無理言って……」

「すまないが、ここで重要なのは君の意見じゃないんだ」

 

もうこの時点で、りりという少女が邪悪な存在でない事は分かっている。だからこそ胸が痛むが、それでも規則は規則なのだ。

 

「ワカバ君。文明保全員の第1条は?」

「文化財保存に際し、現地の星の人との接触は避けねばならない……ですよね」

「そうだ。しかし君はこの通り接触してしまった」

 

実の事を言えば、接触自体は大した罪にはならない。だが生き返らせ、そして長時間交流してしまい、かつその事を隠蔽したのならば…話は違って来てしまう。

 

「私は君に恩があるから、それ以上の事を追求はしない。だが見た事実を、恒点観測員として看過する訳にもいかない」

「…」

「接触した事だけでも、今すぐに連合へ報告するんだ。交流を深めた事や隠蔽してた事は黙ってて良い、ただ一緒くたに隠し続ける事は不可能だろう」

 

そうすれば、彼らが受ける処理は最低限の軽いもので済む筈だ。

このまま全てを隠していても、いずれ監査が入った時に赤裸々にされてしまう。ならば一層の事、ここで一部の罪だけ清算して無かった事にしてしまうのが良い。

そうすれば、ワカバ君は他の星への異動で済む。

りり君は……記憶を消され、彼女の故郷へ戻されるだろう。だが命までは取られない。

 

だが、彼女はそれを受け入れられないようだった。

 

「やだっ!ワカバと離れたくない!!」

「りり…」

「……っ」

 

彼女が離れたくない理由は知らない、だが気持ちも理解出来なくはない。それでも、彼らにとってはこれが最善手なんだ。分かってもらわねば、他ならない彼女達に損になってしまう。

 

「りり君、このままだと絶対にバレるんだ!もし他の連合関係者に君の存在が知られたら、ワカバ君はどうなると思う?最悪の場合、意識を持ったまま砂よりも小さい粒へ分解されて、希ガスの中に押し込められるんだぞ!」

「!!」

 

その言葉に少女の顔色が変わる。

ああ、そんな顔を見たくはなかった、そんな顔をさせたくはなかった。

でも、仕方がないんだ。規則を守らなければ、平和を守る事は出来ないんだ。

現地の星の人たちと心を許して、通わせて。それが星間戦争の発端になった事が、かつてあったんだ。

 

「私たち知的生命体は、進歩し、進化していく義務がある。2度と同じ轍を踏む訳にはいかない」

「…はい…」

「……行こう」

 

ワカバ君を連れ立ち、通信機のある場所へと向かう。酷く気分が重く、そして苦しい。

とても息出来たものではない。私は今、宇宙の平和という曖昧な使命を盾に、絆を引き裂こうとしているのだから。

 

そんな、何の役にも立たない自責の念と格闘していたからだろうか。

後ろから来た衝撃に、私は反応出来なかった。

 

 

〜〜〜

 

 

並んで歩いていた、セブンさんが倒れた。

驚いて振り向けば、彼の腰に抱きつくようにして、押し倒している小さな体。

 

「ワカバ、逃げよ!」

「ぇ…?」

 

咄嗟の出来事に、脳も舌も回ってくれない。そもそも、宇宙全域に影響力を持つ連合相手に逃げ場所なんて無いのに。

 

「駄目だよりり…君まで処分されちゃう」

「ワカバと離れる方が、嫌だっ!!」

 

それでも、泣き叫ぶりりの言葉に希望を求めてしまう自分を、捨て切れなかった。

 

「もっとワカバにいろんな事聞きたい!ワカバと一緒に料理を食べたい、一緒に勉強したい!ワカバが好きな事するの手伝いたい!離れるのなんて、嫌嫌嫌っ!!」

「っ、りりっ……!!!」

 

飛び付いてきた彼女を、力強く抱き止める。もう駄目だ、僕は後戻りできない。

あの快活さを、この暖かさを知ってしまったら…手離す事なんて、失う選択なんて出来る訳が無いじゃないか。

 

「分かったよ、りり。僕は絶対、君の側にいるから…!」

「あああ……ワカバぁ……!!」

 

泣かせてしまった。これじゃ、保護者失格だなぁ。

そんな事をどこか他人事のように思いながら、それでも僕の心は晴れやかだった。なんでだろうか、今ならどんな事でも出来そうな気がする。

りりの為なら、何でも…

 

 

 

 

 

 

 

 

……って、アレ?

 

「セブン、さん?」

「…え?」

 

「…………」

 

反応が無い。

気絶したフリ?いや、ここでそんな事をする必要は無い筈だ。なぜなら彼は恒点観測員で、本来なら僕達が束になっても叶わない相手なんだから。

なら、何故……

 

「…ごくり」

 

意を決して、(つつ)く。

反応無し。

揺さぶる。

反応無し。

 

「セブンさーん?」

 

耳元で呼ぶ。反応無し。

仰向けに寝かせた。

 

 

目の光が、無くなってた。

 

ビームランプが、消えかけてた。

 

 

〜〜〜

 

 

「ーーーはっ!?」

 

目が醒める。確か私は、ワカバ君を連合に連絡させようとして、すると後ろからタックルを食らって、そしてーーー

駄目だ、そこから何も思い出せない。一体何が…

 

「おはようございます、セブンさん」

『ピピピッ』

「!」

 

声のした方を向けば、そこにはワカバ君と彼のヌシの姿が。よく分からないが、私を介抱してくれたらしい。

 

「ワカバ君…私は、」

「無理に喋らない方が良いです。病み上がりの状態から無防備に押し倒されて、頭を打った事で気絶してたので」

 

……我ながら情けなさ過ぎやしないか、私。

内心で頭を抱え、そしてすぐに別の事を思い出す。そうだ、ワカバ君の件がまだだった。

 

「ワカバ君、早く連合への報告を…」

「しません」

「しないと…何?」

 

思わず呆気にとられる。

何故だ、何故やめた?それは問題の先延ばしにしかならない筈だ。

そんな私の疑問に答えるように、ワカバ君は真っ直ぐ視線を投げかけてきた。どこまでも強い意志が、そこに秘められているのが見て取れた。

 

「僕は、りりと一緒に生きていきます」

「監査が来たらどうするんだ」

「隠し通してみせます」

「私にもバレたのにか」

「次はもっと上手くやります」

「すぐに、私と違って万全な体調の恒点観測員が来るのに?」

「分かった上で決めました」

「理想論だ」

「でも、それが一番良いんです。僕達には」

 

嗚呼、駄目だ。彼はもう覚悟を決めてしまったらしい。こういう相手を論破するのはほぼ不可能だ。

 

「…私が、告発すると言ったら?」

 

ブラフだ。そんな事、私にはとても出来ない。

彼はそれを見透かしてか、そうでもないのか…こんな提案を突きつけて来た。

 

「それを決めるのはあなたの自由に…してもらっても良いんですが、その前に僕達と一緒に暮らしてもらえないでしょうか?」

「…どういう事だ?」

「せめて、知って欲しいんです。告発するにせよしないにせよ、僕がりりに拘る理由を。そして、りりが僕に拘ってくれている理由を。それを知った上での判断なら、僕達はもうあなたを止めませんから」

「………」

「あ、でも告発したら普通に逃げます。そこは許して欲しいかなって」

 

元々の予定からして、この船にはリハビリで滞在させてもらうつもりだった。彼は、その事も兼ねて言ってくれているのだろう。

そして私自身も、彼らが動作でそこまでお互いを求め合うのか…その理由が、気になった。

ふと顔を上げれば、ドアの隙間から覗く少女の目。その瞳は、曇り無いままにこちらを見つめている。

 

…私も、まだ未熟という事か。

 

 

「これから暫く、よろしく頼む。ワカバ君、りり君、そしてヌシ達」

「ええ、よろしくお願いします!」

『ピピピー!』

「……」

「え、りり見てたの!?しかもなんでまた泣いてるのー!!?」

「違うの、ホッとしちゃって…早起きしたからかなぁ…!」

『《リリ オメメ マッカ》』

 

「…ふっ」

 

何故だろう、談笑する彼らの姿がとても輝いて見える。これもまた、ワカバ君とりり君と、そしてヌシ達がお互いを求める理由なのだろうか。

眺めていて自然と、微笑みが浮かぶ光景だった。

 

 

*1ウルトラセブンの比重は約40、鉄の五倍の重さである。それがケムリクサ製の出来たばかりの脆い床を歩いたら…




※このセブンは、「ウルトラセブン」のTV本編前の時点のセブンです


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Ep.4 未知への探求

ウルトラセブンのサブタイって、どれもセンスが神がかってるんすよね(例:勇気ある戦い,第四惑星の悪夢)
でも真似出来ねぇ…

あと唐突ですが、著者はケムリクサ11話の時系列を“つぎはぎ”だと考えております。理由は、ワカバとりりの会話において、長い期間を共に過ごしているにしては、話している内容が結構初期段階な気がするからです(例:りりの復活理由についてなど。本来なら早い段階に聞いてそう)
よって、11話は「料理〜BWE着岸」と「ワカバ喫煙〜りり分裂まで」の間にしばらく時間経過があるものと勝手に仮定しています。セブンが来たのは、その“しばらくの時間経過”の間の時ですね。

ではお待たせしました、本編どうぞ!


件の宇宙船に滞在し始めてから、2週間。私の体は、やっと本調子に戻り始めていた。

ワカバ君のケムリクサによる治療には本当に感謝極まる。流れ着いたのがここで良かったと常々思うものだ。

そして、彼が言っていた“お互いを求める理由”。それを見定めるべく、居候の私は遠巻きに彼らの営みを眺めている。

 

 

…つもりだった。

 

 

「セブンさん、宇宙には太陽がいっぱいあるってホント?教えて、教えて!!」

 

…このりりという少女、こちらの予想を遥かに上回る活発さを持っていた。事あるごとに寄ってきて、迫ってきて、様々な事を吸収していく。

その在りように私も巻き込まれ、第三者としての立ち位置からはとっくの昔に離されてしまった。

 

「太陽…に似た星なら、それこそ数えきれない程ある。例えば私の担当区域であるこの太陽系だが、その太陽系が含まれる銀河系には最低でも2000億個の太陽があるんだ」

「2000億…えっと、2の後に0が……」

「11個だ」

「つまり、2に10を11回掛けた数!すっごーい!!」

「そしてその星々を含む銀河が、この宇宙には更に3000億個存在する。今見つかっているだけでもね」

「2000億が3000億個…へぇ、へぇえ…」

 

そう言って、熱心に自分のケムリクサに書き込んでいくりり。その探究心は、素直に評価されるべき代物だと言えるだろう。

 

「セブンさんは、その中でどんな太陽とか惑星とかを、今まで見てきたの?」

 

次の質問か。これにはどの星を挙げて話すのが良いだろう…よし、これにしよう。

 

「そうだな…バンデラス太陽というものがある」

「出てきた瞬間に砂嵐を起こしそうな名前だね」

「天候的には日照りと磁気嵐だがね。それはともかくこのバンデラス太陽、なんと100億年もの歳月を燃え続け、自らの系列に属する惑星達を照らし続けてきた。その恩恵を受けた星達には命が生まれ、文明が育まれ、そして栄えていたんだ」

「100億…また凄いスケール。でもそんなに長い間皆を照らすなんて、偉い星なんだなぁ」

 

感心したように、空を見上げて呟くりり君。この空の向こうにあるバンデラス太陽へ思いを馳せたんだろうか、その目はキラキラと輝いている。

 

ここで話が終わっていれば…いや、()()()()()()()、良かったんだがな…。

 

「…バンデラス太陽系の寿命は、尽きかけている」

「え?」

「燃料を焚べられない炎が燃え続けられないのと同じで、星が輝ける時間には限りがあるんだ。バンデラス太陽はじきに燃え尽き、周囲を回る惑星達も闇に包まれてしまう」

「大変じゃん!なんとかしないと…」

「私が行った時には、そこに住まう文明人達は既に脱出の準備をしていた。だから大丈夫だとは思うよ」

 

それを聞いて、りり君は安心したのか息を吐きーー何故かすぐに、その顔を俯かせてしまう。

…何か、変な事を言ってしまっただろうか?

 

「りり君?」

「ううん。ただ……その人達は、バンデラス太陽から離れちゃうんでしょ?」

 

それはそうだが、そこに何か気になる事でもあっただろうか。

確かに文明人は助かっても、残された生物は滅びを待つだけになってしまうのは事実だが……

 

「星に心があるのかは分からないけど…バンデラス太陽さんが、寂しくなっちゃうなって。そんなに長く皆を助けてきたのに、最後は一人で燃え尽きちゃうなんて」

「………」

 

私は開いた口が塞がらなかった。断じて呆れているのではない、目の前の少女の感性に驚嘆しているのだ。

今彼女は、見た事も無い星の行く末を憂い、そして悲しんでいる。意思があるかも分からない物に対し、確かな敬意を抱いて接している。

 

数多の種族が加盟している我らが連合だが、物に命があると仮定して扱う文化など聞いた事が無い。財産として丁重に扱われる事はあっても、そこに生命を重ねて接する事など全く無かった。

だがこの少女はーーいや、もしかすると彼女が属する種族は、違う。その在り方は非常に特異で、そして私の目には尊く映ったのだ。

 

「ーーーりり君」

 

そっと肩に手を置く。下へ向けられていた(おもて)が、また私へと向けられた。

……知りたい。

 

「君の種族は、何という名前なんだい?」

 

彼女の、そして彼女“達”の事を。

 

 

 

「りりは、地球人だよ」

 

 

 

〜〜〜

 

 

「君が、りり君に惹かれる理由が分かってきた気がする」

「ホントですか!?良かった〜」

 

また数日経って、乗り物の上で。ワカバ君の仕事に少し余裕が出来た事から、私は彼から少し時間を借りていた。

 

「彼女は活発だ。そして独特の感性と文化を持ち、かつ私達よりも知識の吸収が早く、何よりそれへの欲求に素直なんだな」

「そうなんですそうなんです!後りりは、彼女なりに僕をいつも手伝ってくれて、研究の時も偶に的確な助言をくれて、しかも一緒にいるとこっちまで元気を貰えて。彼女がいるだけで僕、調子が良いんです!!」

「あ、ああ…」

 

凄い早口だ…が、今となっては共感も出来てしまう。

何かを究明するワカバ君と、何かを知ろうとするりり君。彼らの相性はこれ程無く良い、最高のコンビなんだろう。

 

「君は本当に彼女が好きなんだな」

「ええ、ケムリクサと同じくらい!」

 

…どこか例えがズレている気がするが、それは置いておくとしよう

そんな我々を差し置いて、りり君は下でヌシ達と戯れていた。朗らかに笑う彼女の姿は、私達の目には新鮮に映る。

 

ーーだが、彼女は「ワカバ君の“好き”」だ。私の“好き”は、未だ見つからない。

私にもいつか、“好き”な物が見つかる日は来るのだろうか。()()()()()()()は手に入れたが、果たして……

 

…思考が行き詰まってきたな。切り替えよう。

 

 

「ふと気になったんだが、ケムリクサで都市を丸々再現しているんだろう?どんなメカニズムなのか、良ければ教えて貰えないだろうか」

「あ、オーケーです!別にそこに守秘義務とかありませんし、ドンと来いですよ」

 

有難い。寝込んでいた時から気になっていた事だからな。

じゃあ、最初は…

 

「前に文化財の中を歩かせてもらった時に見たんだが、現物の再現度が細部に渡って非常に高かった。どんな方法なら、あそこまで精巧な複製が可能なんだ?」

「アカシックレコードから読み取ってます」

「アカシ…なに!?」

 

アカシックレコードーーー全ての星に存在すると言われる、その過去と未来の歴史が記された石碑。しかしそれは特定の次元に存在し、本来接触は真っ当な手段では不可能な筈……

 

「あわわ、違います!違法な事してません、極めて合法ですから!!」

「いや流石にそこを疑っている訳ではないが…どうやったんだ?」

「アカシックレコードから微量にニュー粒子が放出されている事は知られてるじゃないですか。薄色のケムリクサなら、次元を貫通してきた粒子をキャッチ出来るんです」

 

なんと。目から鱗とはこの事だ、そんな裏技があったとは。

 

「それで確保したニュー粒子から情報を読み取り、他のケムリクサで転写・複製しているという事か…文明保全員に、君達の種族が多い理由が漸く分かったよ」

「その通りです。自慢みたいになりますが、ケムリクサを最も研究して上手く使えるのは僕らだけですからね」

 

誇らしげに緑色の葉を手にし、咥えるワカバ君。その瞳の先には、私が突き破って落ちてきた白い天井がある。

今はもう直されて亀裂は見られないが、あれもケムリクサ製で自己修復したのだろうか?もしそうなら、なんというか、万能極まる物質だな…。

 

「あなたも同じようなものでしょう、セブンさん」

「そうか?」

「宇宙空間を亜光速で飛行し、素手で隕石を割る。全力を出せば気候すら変動させ、更には巨大化も縮小化もお手の物。そんな力を持っているんですから、こっちがケムリクサを使ってもお相子じゃないですか」

 

茶化すように笑う青年。私もつられて笑いそうになる。

…笑えれば良かったのだが。

 

「実はだなワカバ君。巨大化能力と飛翔能力が戻らない」

「…え゛」

「いや、決して君達の所為じゃないから気には病まないでくれ」

 

しかし理由が分からないのが厄介な所だ。コツややり方を忘れた訳ではないんだが、何かが引っかかるような感覚と、ガス欠にも似た虚脱感が抜けない。

後者は単にエネルギー不足なのだろうが、前者は一体…?

 

「ううん…マグネリウムエネルギーがあれば、なんとかなるかも知れないんですけどね」

「仕方がない、代用で黄緑色のケムリクサを打ち込んでくれないか?私の額のビームランプに」

「あなたが死んじゃいますよ!!」

 

…ぐうの音も出ない正論だ。世の中ままならない。

だが、1週間も経てば元に戻るだろう。今までどれだけの傷を負ってもそれだけ待てば治ったという経験則からの言葉だ、そう外れはしまい。

そんな楽観的な思考とともに、私とワカバ君は空を見上げた。薫る緑の煙が、空高く上って行っていた。

 




そう思っていた時期がセブンにもありました。


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Ep.5 その力は誰れが為に

Q.あなたの風邪はどこから?
りょう「鼻からだわ〜、でもこのまま戦うのも縛りプレイって感じで良いね〜」
Q.えぇ…

鼻風邪は中耳炎に繋がるから嫌い。今患ってて苦しいからもっと嫌い


「1週間、過ぎちゃいましたね…」

「何…だと……」

ピピピピピッピ(治らなかった)

 

私が薄色を頬張ってるのを他所に、セブンさんは頭を抱えて俯いてた。なんか大事な能力が戻らないんだって。

 

「どうにかならないの?ワカバ」

「こればかりはどうにもならないよ。ここじゃ出来る事が限られてるし…」

 

肩を竦めるワカバ。ケムリクサでも不可能な事、あるんだなぁ…。

セブンさん、元気出して。よしよし。

 

「…りり。撫でるのはちょっと」

「なんで?落ち込んでる人がいたら慰めるのが普通でしょ?」

「それはそうだが…いや、ありがとう」

 

んふふー。今のりりはお姉ちゃんだから、存分に甘えてね?

そういえば、私が泣いてる時にお母さんがこうやってくれたっけ。懐かしいなぁ、撫でられてると泣いてた理由を忘れちゃうんだよね。

そう昔思い出してると、ワカバが口を開いた。

 

「とりあえず、地球に落ちたアイスラッガーの位置は大体目星をつけたので、今日中には回収出来ると思います」

「それはありがたい」

 

あ、ちょっと元気出たみたい。良かった。

落し物を見つけ出したワカバは、有能ってはっきり分かるんだね。

 

「じゃあワカバ、セブンさん、スラッガーショットがここに来るまで一緒に遊ぼ!野球ね!!」

「アイスラッガーだが…あと、野球とは何だ?」

「ピッチャーって役の人が投げた球をバッターって人が木の棒で打って、ピッチャーの仲間の人がそれを拾って投げ返すまでバッターが決められたコースを走るの。一周出来たら一点よ」

「それは面白そうだな…私は賛成だが」

「そもそも棒 バットとボールが無いから無理だよ…」

「むぅ…じゃあ、かくれんぼで!」

「何だか分からんが分かった」

 

しょうがないなぁ、これで決まりっ!ふふふふ、今度は負けないぞー?前の隠れ家は壊れちゃったけど、また良い場所見つけたんだからね!!

じゃ、2人が鬼で。10分数えたらスタート!

 

「10分!?どれだけ広い範囲でするつもりなの!」

「透視能力は…流石に大人気ないから封印でいこう、うん」

 

 

〜〜〜

 

 

「まだかな…」

「チラッ」

 

タイマー役の主を、薄目で見る。まだのようだ。

 

「まだですかね…」

「チラッ」

 

ヌシ、無反応。

 

「……まーだっかなぁ」

「チラッ」

 

『……ピピピピッ!』

「「やっとか」」

 

漸く10分経過したようだ。これで探しに行ける。

 

「じゃ、僕は至近の文化財へ行くんで。セブンさんはBWEの中とかお願いします」

「分かった。お互い頑張ろう」

「ですね〜」

 

そう言って、ワカバ君は丘を下りていく。さて、もうじき回復用のエネルギーを私と同属の者が持ってくる頃合いでもある。その準備を済ませておくためにも、早めに見つけてしまうとしようか。

 

「あと報告ですが、()()()()はもう準備出来てます」

「なら、いつでも安心だな」

 

 

〜〜〜

 

 

「ここならバレないでしょ。怒られる事もないしね〜」

 

今いる場所は星の文化財?だけど、安全な区域なら壊したりしないなら立ち入っても良いってワカバに言われてるし。

 

…前の隠れ家の床は…セブンさんが規格外に重かったからって事で。うん

 

「まーだっかなー。まーだっかなー」

 

そう言って()()()()()街は、どこまでも白一色。そう、私は今、とっても高いビルの真ん中くらいの階にいるの。

ここならワカバ達が来ても、上から先に発見してすぐに逃げれるし、隠れるにはうってつけって事。地下の隠れ家の次は、さしずめ空の秘密基地って感じ!

え?どうやって登ったかって?丘からここに来るまでに、直線距離でも8分掛かるのに?

それはあれに決まってるでしょ、ケムリクサ。黄緑の電気で、エレベーターに電気を流したら動いたんだよね。

故障しないように最低出力でやって良かっ……ふ、ぁ…

 

「ふぇあっくしょん!!」

 

あぅー。ここ、風通し良過ぎてちょっと寒いんだよね。ずぴっ。

床に鼻水飛んじゃったなぁ。はしたないし、何か拭ける物無いかな。

 

 

 

この行為の所為で、ワカバ達に迷惑が掛かるなんて。そんな事、その時の私は思いもしなかった。

 

 

 

〜〜〜

 

 

 

僕が彼女を見つけたのは、ある意味必然だった。

そして、その時点で見つけれたのは幸運に他ならなかった。

 

「何、コレ…!?」

 

中層部分だけが、肥大するように歪んだ高層建築物。なんで。この一帯の建物はもう乾き切ってる筈、いやそれ以前にケムリクサとはいえここまで異常な発達するなんて…

 

「ワ…バ…!」

「…!?りりの声…」

 

微かに耳に届いた叫び。まさかと思い件のビルを見れば、歪みのちょうど上の階に、柱に掴まる少女の姿が。

 

「りり、今行くよ!!」

 

すぐさま青色のケムリクサを起動。螺旋階段状の足場を形成し、目的の窓へ向かって駆け上る。同時に、セブンさんへの連絡の為に黄色を最大発光させる。

目の前のビルは今にも崩れそうだ。頼む、間に合ってくれ!

 

…間に合った!!

 

「りり、大丈夫!?」

「ワカバ!私、私……!!」

 

乗り込んだ先の柱にしがみついて、彼女は泣いていた。慰めたいしこうなった原因への心当たりも聞きたいけど、今はそれどころじゃ無い!

 

「掴まって!飛び下りるよ!!」

「…っ!!」

 

必死な声に彼女も覚悟を決めたのか、すぐに抱きついてくれた。よし、素直で良い子だ。

その勢いのまま、窓から落ちる。けどただ自由落下する訳じゃない、すぐさま青ケムリクサの立方体シールドを展開して衝撃を防ぐ。

 

着地。振動。でも目論見通り、2人とも無事だった。

りり、無事かい?

 

「ごめんなさい、ごめんなさい…」

「大丈夫だから。それより、どうしてああなったか教えてくれない?」

「分かんない。けど、下にあった電気エンジンに、黄緑のケムリクサをはめ込んで、起動させて、それでエレベーターを動かしたの…」

 

そういえば、地球人の文明は電力で社会を動かしてたっけ。それを丸々コピーしたんだからそうなるのも必然だけど、黄緑のケムリクサで応用するなんて流石だなぁ…

 

…なんて、言ってる場合じゃなかった。

 

「あれ?暗く…」

「ワカバ、後ろ!!」

 

振り向く。その寸前、後ろで轟音。

暗くなったのは、傾きが強くなったビルの所為。そして轟音は、その傾斜に耐えきれずへし折れた、ビルの柱達の悲鳴、

 

ビルの上半分。それが丸々、こっちに向かって落下して来る。

 

(不味い!青色で壁を…って、螺旋階段と今の防御で手持ちを使い切ってる!詰んだ!?)

 

そう思うと同時に緑色のケムリクサを取り出し、かつ反射的にりりを抱き締めていた。自分の人生に活力という輝きを与えてくれた少女を、みすみす死なせるなんて選択肢は無かったから。

 

いずれ来る痛みに備えて、僕は目をギュッとつむった。

 

 

〜〜〜

 

 

私のせいで、ワカバが死んじゃう。

黄緑を使わず階段で登っていれば。

そもそも隠れんぼをしなければ。

ワガママを言わなければ。

 

そんな私の効果をよそに、瓦礫が降り注いで来る。私に覆いかぶさる、ワカバの背を目掛けて。

やだ。そんなのやだ。

誰か、助けて。

 

セブンさん。

 

 

〜〜〜

 

 

それは不幸中の幸い、というものだったのだろう。ワカバ君が黄色を発光させた時、私がBWEの外側にいてすぐに気付けたのは。

 

「アレは…!」

 

前に決めた、“異常事態”の際の合図。つまりあそこで、ワカバ君かりり、又は無い彼ら両方が危機に瀕している。

躊躇う事も無く、全力疾走で丘を下る。しかしそこからは星の文化財の区域で入り組んでおり、建物を避けて進まなければならない。更には踏み締めるだけで崩れてしまうのが前の経験から分かっているので、そこから先は全力で走れないのだ。

 

(飛翔能力が完全に戻っていれば…!)

 

浮遊能力として不完全には回復している為、自身の体重を軽減する事で地面への負担は抑えているが…あまりにもじれったい。頼む、間に合ってくれ。

そうして走っているうちに、やっとの思いで辿り着いた。視界の向こうにはワカバ君がりりと共に座り込んでいる姿があり、それを目にして安堵する。良かった、私が来るまでもなかったか。

 

と思ったその時、最悪の事態は起きた。彼らの近くの建築物が倒壊したのだ。

 

「なっーー!?」

 

今のままでは、瓦礫の落下に間に合わない。間に合ったとして、今の不完全な私で彼らを庇い切れるか?飛翔も巨大化も出来ず、念力も本調子で使えるか分からない私が?

…そもそも、巨大化出来れば簡単な話なのだ。サイズが大きくなれば歩幅が広がる、広がればスピードが上がる。本来の身長に戻れれば、まず間違いなく対処出来る筈なのに。

 

 

その時、顔を上げたりりと視線が合った。

 

泣いていた。助けを求めていた。

 

「セブン、さん」

 

その声が、私を呼ぶのを確かに聞いた。

 

(そうだ。何をしている、ウルトラセブン)

 

恒点観測員として。いやそれ以前に、宇宙の秩序を守る一員として。

轟く叫びを耳にしたその瞬間、駆けつけると決めたではないか。

諦めてたまるか。前を見て、限界を超えろ!!

 

獣のような声が轟いた。

それは私の雄叫びだったか。今思えば、私らしくもない。

だがそれは、私の心の底から出た魂の鼓動だった。そう、確信している。

 

 

体が光を帯びる。それは残光となり、加速していく私の後に引いて軌跡となる。

先ほどまで見上げていた建物達が、みるみる内にその背を私と同じくしていく。だが、まだだ。これではまだ足りない。

もっとだ。彼と彼女に降り注ぐ全てを庇える、そんな背中へーーー!!

 

 

〜〜〜

 

 

ズゥゥン、という音。次いで、静寂。

 

「…あれ?痛くない」

 

おかしいな、死ぬ覚悟もしてたんだけど。

目を開けて見えたのは、綺麗なままのりりの顔。良かった、助かったんだね?でも落ちてきたビルは……

 

「ワカバ…あれ……」

 

え、どうしたの?何を指差してるの?

その方向へ、僕も首を傾げて向けた。何が起こっているのか知りたかったから。

 

 

 

そこにいたのは、赤い巨人。

倒れたビルを背に抱え、僕達を見下ろすは真紅のファイター。

 

「…セブンさん!?巨大化出来たんですか!」

 

コクン、と頷くセブンさん。あの一瞬で僕達とビルの間に割り込んで、倒れたビルを受け止めてくれたんですね!!

 

とその時、また轟音。今度はそう驚く事でもない、この時点で予想できた事だ。

下に視線を移せば、地面に膝までめり込んでいるセブンさんの足。なりふり構わず巨大化したせいで、ケムリクサが増えた荷重に耐えられなかったんだろう。

だからこそ、ありがたかった。僕達をそこまでして助けてくれたから。

 

「セブンさん…」

 

横では座ったままのりりが、ビルを下ろして立ち上がるセブンさんを見上げている。きっと彼女の瞳には、セブンさんがヒーローそのものとして映ってるんだろうな。

…僕も彼を見習わなきゃ。りりを守れるヒーローにならないと、ね。

 

 

街に漂う薄い霧。それを切り裂いて現れた光の巨人の立ち姿は、どこまでも英雄のそれだった。

 

 

 

〜〜〜

 

 

 

セブンさんはこの後、すぐに縮小化して倒れてちゃった。私達を助ける為に無理してたみたい。

 

「ごめんね、セブンさん」

「気にする事は無い、逆にお礼を言いたいくらいだ。私が連合の戦士の1人である理由を見つめ直せたのだから」

 

こう言ってはくれるけれど、それでは私自身の気が晴れない。

あの時、大きくなったセブンさんはとても格好良かった。すごく頼もしかった。ワカバが言ってた「恒点観測員は強い」って言葉が、今度こそしっくりきた、そんな力強い姿だった。

けど、そんな能天気な事を考えれる程私は恩知らずじゃない。今私がするべきなのは、尊敬よりも謝罪が先だから。

でも、セブンさんはそれを受け入れてくれない。それが、逆に心苦しい。

 

「りり、これって何か分かる?」

 

ワカバ。セブンさんと同じで、私が謝らなきゃいけない相手。

 

「ごめんなさい…」

「あ、えっと、そうじゃなくて。経緯は聞いておきたいなって」

 

ワカバがそう言うんなら、私は素直に従わなきゃ。えっと、そこは確か…

 

「鼻水が垂れちゃった…ところ?」

「鼻水?」

「くしゃみしちゃったの」

 

怒られるかな。怒られるよね。私は怒られるべきだ。

いや、もしかすると…嫌われちゃうかも知れない。怖い。

 

「鼻水…って事は塩分?いや、それだと他の要素で反応しててもおかしく無い。この破片は最も肥大の激しかった部分だから、手持ちの検査機器で内部組成を確かめてみよう」

 

どんな事言われるのかな。ワカバ困らせちゃったな。そんな私が本当に嫌だ。

役立つ事して、楽になって、笑っていて欲しいのに。

 

「…え?何これ?え?!」

 

……ワカバ?

 

「凄い!ケムリクサからプリントされた物体が微弱に帯電した状態でタンパク質に触れると、内部に残留したケムリクサ成分が飛躍的に成長するのか!すごいすごいすごいー!!」

「えっと、ワカバ」

「めっさ気になるー!りり、変な言い方になるけどくしゃみしてくれてありがとう!新しい発見だよー!!!」

 

…えぇ…。

 

「コホン」

「…あっ、すみません」

「こちらこそすまないが、話が進まないのでな」

 

戸惑う私をよそに、セブンさんが咳をする。それを聞いたワカバは、漸く元に戻ってくれた。

すると、ワカバは私に近寄って、その手をあげる。

 

打たれるのかと思って目を瞑った。でも、違った。

頭を、優しく撫でられた。

 

「怖かったね。本っ当に、無事で良かった」

「ぇ…怒らないの?」

「りりは自分で反省出来る子って分かってるからね。それに、前に『ずっと一緒にいる』って言ったじゃないか」

 

でも、私は……

そう言いかけて、セブンさんに肩を叩かれて止まる。

 

「君は君自身を顧みれる子だ。それに、私は先ほど言った通り自分を見つめ直せたし、ワカバ君も新たな発見を出来た。総合的にはプラスという事で、それで良いんだよ」

「そうなの?」

「そうだよ。あっ、でももう危ない所には近づかないでね。約束だよ」

 

分かってる。もう、気を付けるから。

ワカバに心配なんてさせないよ。

 

「ありがと。でもね、元気さは失わないでね。僕は、元気なりりが大好きだからさ」

 

もう、ダメだ。優し過ぎて、そんなワカバが大好き過ぎて、我慢出来ない。

 

「う…うわあぁぁぁん…!」

 

抱き着いたら、涙が止まらなかった。そんな私をワカバは抱きしめ返してくれて、セブンさんは後ろから背中をさすってくれた。

2人の掌が、これ以上なく温かかった。

 

 

〜〜〜

 

 

「うぅん…眠ったりりはいつも通り重たいなぁ」

 

思う存分泣いて疲れてしまったのだろう、りりはすやすやと寝息を立てている。そんな彼女を背負うワカバ君と共に、私は帰路についていた。

 

「本当に純粋な子だ。願わくば、今回の事で曇らない事を祈ろう」

「りりなら大丈夫です。僕の言葉をちゃんと聞いてくれましたから」

 

そう言って笑う彼とりりに、少し羨望を込めた視線を送る。この2人が持っている信頼の輝きは、私が今まで知らなかったものだから。

私に、信頼の輝きを託せる相手は出来るのか。こればかりは、今後の私自身の行動に懸かっているのだろう。

 

「そういえば、どうして巨大化出来たんですか?」

「自分の底をさらに掘り進めた…のかも知れない」

 

自分で思っている限界は、実はまだ余力を残している状態だいう事はよくある。私も、もしかするとそうだったのかも知れない。

今回の感情の爆発で、その“余力”を掘り起こす事が出来た…という事なのだろう。また自らを研鑽する余地が生まれたと、ポジティブに考える。

 

そして、同時に。

 

「…どうしましたか、セブンさん?急に足を止めて」

「……後で言う」

 

テレパシーで気付いた。船へと接近する物体の存在。

敵ではない。だが、味方かと言われると…私達にとっては微妙な所なのが、厄介な所だった。

 

「…来たんですね」

 

後で言うまでもなく、彼は私の様子から気付いたらしい。無言の頷きで以て応じる。

 

この船へと迫る、一つの円盤。その反応は、私と同じ恒点観測員。

私の救援に呼ばれた同属の者だ。

 

「りりを、隠さなければな」

「助けてくれるんですか?それだとあなたも共謀罪に…」

「乗りかかった船だ。見捨てては寝覚めが悪いだろう」

 

軽口を叩いてはみるが、はてさて。どうしたものか。

宇宙船の天井のその向こう。我々はそこへ、深刻な懸念を馳せていた。




セブンさん、親しくなった事で「りり君」→「りり」と、君付けが外れております
いや、ワカバ君と親しくなってない訳じゃないです。そこは大人同士、かつ助けた側と助けられた側の仲って事で(意味不)


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更新停止のお知らせ ※12.1話ネタバレ注意!

私情垂れ流しです
活動報告でやるべきなのかもですが、こっちの方が分かりやすいと思ったので


ケムリクサ12.1話において、当小説の基盤となっている仮説が否定されましたので、今後のケムリクサの推移を見ながら原案を書き直してまいります

その間、この煙七草は無期限で更新停止とさせて頂きます。ご了承下さい

また出す時は、恐らくリブートという形でになると思いますので、その時も良ければ宜しくお願いします

 

 

 

 

以下、ネタバレ注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12.1話好き過ぎてヤバい

すっ転ぶりくすこ

アレは鈍臭さと最終決戦での疲弊と足がプリントされ切ってない説を内包してるのねヤヴァイ

 

ガシガシ撫でて怒られるりょうすこ

一回りょうがシロちゃん撫でる場面あったじゃん?あれ、痛かったのかな。めっさ気になるー!!ヤブァイ

 

興味津々で前のめりになるりょくちゃん

あーすこ。この娘ほんとすこ。眼鏡オタク美少女とか俺の性癖ドストライクかよキュンキュンし過ぎて心停止するわヤヴァァイ

そんな子が興奮を隠そうともせず目をキラキラさせてんだぞ萌えない方が無理だろあーヤヴァイ死ぬ

 

ワカバ生きてた。生き返った?ホント良かった

りりを取り戻す物語になるのかね。もう一度言う、頼んだぞワカバ

 

 

 

 

りなことりなぞうは?

\勘のいいガキは嫌いry/

 

 

 

しかし最後のEDまで変えてくるとはなぁ…4人が乗ってるのは蓮の葉?あの世界がも、天井の蓮の葉に建物達がぶら下がっていた

アレをBWEが引っ張り出してプリントしていたのか。つまり、あの世界は“船”の裏側か

 

船自体がケムリクサで、赤い木によってプリント機能を含めた多くの機能を抑制されていた。でも赤い木の打破によって機能が回復、プリントも再開した

結果、あの世界で一度死を迎えたワカバも、りょうも、りくも、りょくも、プリントする事で現世に帰ってきた?謎は深まるばかり………

 

 

 

 

 

はぁ。寝られん

体調悪いのに興奮冷めやらない、どうしてくれる(理不尽)

溢れ出るここすき、感謝、感激、尊敬の念、アドレナリン。もう止めるなんて無理ですよこんなん

書いてる事支離滅裂になってきてるし、あーもう無理。頭痛い。でも幸せなんだよ

彼がいてくれて良かった、irodoriが存在する時代に生まれて良かった

彼らがいる世界に生まれてこれて本当に助かった

第三者から見れば自分は「たつき信者」なんでしょう。もうそれで良い。その言葉は、俺にとっては褒め言葉だ。

 

 

いや、本当にたつきを信じて良かった。ヤオヨロズを信じて良かった

彼らのようなクリエイターが増えますように。そしてその働きに見合う報酬を得て、そして冷遇されない世の中になりますように

 

今はただ、それだけです



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