FHO/fate hachamecha orders! (タカヒロオー)
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特別節1 設定集&フレンド募集要項

重複するかもしれませんが設定集です。




1.この世界の召喚ルール

 

(1)異世界の英霊(他作品のキャラクター)はタカヒロは制限なし、フレンドは基本1人1体を原則とする。

 

(2)この世界の英霊(FGOキャラクター)はほぼ敵方に操られているため、現状タカヒロも含め1人1体とする。ただし話の進捗状況によって変化する。

 

(3)この世界では2つのクラスをもつ英霊が存在する。その場合、長所・短所はポケモン方式で発現する。

 

例…マジカルジャック(アサシン、キャスター)の場合、アサシンに対しては攻防UP、キャスターに対しては攻防DOWN、ライダーに対しては差し引き0となる。

 

 

 

2.キャラクター紹介(その1)

 

[◎‥マスター、○‥オリジナル英霊(異世界)、●‥オリジナル英霊(FGO)]

 

◎皇高広(すめらぎ たかひろ)

 

この物語の主人公。18歳。ダヴィンチちゃんによりカルデアに召喚され、謎の存在「スレイブ・ルーラー」から英霊たちを取り返す為戦うことを決意する。

 

レア能力として、異世界の英霊を呼び出す聖遺物を鑑定する力と無限大の召喚力を持つ。

 

○リナ・インバース

 

☆5、キャスター(中立・混沌)。

 

高広が初めて召喚したオリジナル英霊の1人。出典は「スレイヤーズ(小説版)」。

 

時期的にはフィブリゾ戦(原作8巻)終了後ぐらい。その為ほぼ全ての呪文を使用できる。

 

宝具は「魔血玉の呪符/タリスマン・オブ・ブラッド」、

 

解放名は「勝利はあたしの為にあるっ!/ビクトリー・ドラグスレイブ」。(全体に超強力な魔力攻撃+竜、魔性特攻。見た目は竜破斬。)

 

○竜宮礼奈(レナ)

 

☆4、バーサーカー(善・狂)。

 

高広が初めて召喚したオリジナル英霊の1人。出典は「ひぐらしの鳴く頃に」。

 

実は「罪滅ぼし編」のレナの為、大災害(という名のテロ)によって初恋の人を含む仲間たちを喪いつつもたった1人生き延びた記憶を持つ。その為想い人の面影を持つマスター(タカヒロ)に依存している傾向が見受けられる。

 

宝具は「硝子割りの鉈」、

 

解放名は「嘘だ、嘘だっ、嘘だぁっ!!/ヒナミザワ・シンドローム」。(単体に超強力な物理攻撃+確率で雛見沢症候群発症+宝具レベルアップ)。

 

レナは宝具を解放する度に雛見沢症候群の進行が進み、レベル5になると死を迎えるリスクを背負っている。だがマスターと仲間の命を護るためなら躊躇はしない。

 

●[魔殺少女]ジャック・ザ・リッパー

 

☆5、マジカルアサシン(アサシン+キャスター)。

 

本来高広の持ち英霊だったジャックが再降臨の際に変化した姿。

 

見た目はフェイト(リリカルなのは)のコスチュームを纏ったジャック。髪の毛をマスター(ぐだ子)の様に髪留めでくくっている。

 

高広はFGOでアバターをリナの姿に設定していた為、高広を「おとうさん」、リナを「おかあさん」と呼び慕う。

 

一応魔法少女なので、ある条件をみたせば一定時間他クラスに変身する事ができる。

 

宝具解放名は「解体聖女・翔/マリア・ザ・リッパー・レイウイング」(敵単体に超強力な物理攻撃+女性特攻。レイウイング使用により空中の敵にも有効に。)

 

3.フレンド募集

 

この作品で高広の仲間となるフレンドを募集します。(若干名)

 

 

フレンドの方にはオリジナル英霊(他作品キャラクター)1人とFGO英霊(オリジナル含む)1体を引き連れ、戦って頂く予定としています。

 

 

希望の方はメッセージ宛で…

 

マスターのプロフィール、オリジナル英霊、FGO英霊の設定を送ってください。詳細はメッセージで詰めさせていただきます。

 

なお、一定人数で一回締め切りさせていただきます。先着順ではなく、あくまで作品との和合性を重視しますのでご容赦ください。

 

皆様のご参加御待ちしています。



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第0節 異端を導く主

スランプ気味なのでリハビリ的に書いてみました。


第0節 異端を導く主

 

「…さぁ、そろそろ目覚の時間だよ。」

 

う~ん…もう少し、あと70分…

 

「…そんなもう少しは無いよっ?!頼むから起きてくれよっ!!」

 

なんだよ…人が気持ちよく寝てるとこ起こしやがって、って…

 

「な、なんだよここはっ?!」

 

俺が目を開けるとそこは青い光に包まれた異質な空間。そして俺の目の前に立っていたのは白衣に身を包んだ長髪の優男だった。…あれ、こいつ何処かで見たこと有るような…デジャヴ?

 

「やれやれ、やっと起きてくれたか…。」

 

「おい、ここは一体何処なんだよ?それにアンタ…」

 

俺の名前は皇高広(すめらぎ・たかひろ)、18歳。公立の高校に通うごく普通の高校生だ。…まぁ少しゲームオタクな所はあるけど。

 

記憶に間違いが無いなら、俺は自分の部屋で黙々とFGO(フェイト・グランド・オーダー)を周回プレイしてたはず。なのに何でこんな所に?

 

「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったね!僕の名前はロマニ・アーキマン。君にはDr.ロマンって言った方が分かりやすいかな?」

 

…!

 

Dr.ロマンって言ったらFGOの登場人物で俺たちマスターの兄貴分的存在。少し軽いところもあるけど頼れる人物だ。でもあくまでそれはゲームの中での話で、現実にいるわけなんて…いや、ちょっと待て!

 

「…もしかして、ここはレイシフトか?」

 

「ご名答、ここはレイシフト空間だよ。ここなら[アイツ]

にもそうやすやすとは見つからない筈だから、君をここへ連れてきたんだよ。」

 

アイツ…?ロマニ、一体何が起きてるんだ?

 

「…簡単に言ってしまうと、僕たちの世界が乗っ取られた…英霊ごとね。」

 

…はぁっ?

 

「数日前、カルデアにいた英霊のほぼ全てがマスターたちの元から姿を消し…そして新たな支配者の傀儡となってカルデアを乗っ取ったんだよ。」

 

おいおい…どこの二次小説だよ?

 

「それで…マシュやダ・ヴィンチちゃんはどうした?まさか彼女等も?!」

 

俺の問いかけにロマニは頷くと話を続ける。

 

「マシュは敵方に堕ちた…今は相手の指導者の副官を務めているみたいだね。ダ・ヴィンチちゃんは消息不明だ。」

 

そんな…誰なんだよ、そんな大それた事企む奴は?!

 

「指導者の真名はまだ解らない…ただ、君と同じ異世界の人間で元マスターなのは間違いないよ。」

 

「マジか…でもそれならなんで俺を呼んだんだ。今の話だと俺のサーヴァントも使えないんだろ?」

 

俺がぼやくとロマニは胸のポケットから1枚の紙切れを取り出す。

 

「実はね、ダ・ヴィンチちゃんが姿を消した時に彼女のアトリエにこのメモが残ってたんだ。見てみるかい?」

 

メモには自分に何か異変があったら皇の名を持つマスターを頼ってこの座標にレイシフトするように…と書いてあった。

 

(…どうしてダ・ヴィンチちゃんは俺の事を?いや、それより…)

 

「ロマニ、この座標には一体何があるんだ?」

 

「ごめん、全く解らないよ。その座標は君がいないと到達出来ないように設定されてるみたいなんだ。」

 

ほう…それは興味深いな。

 

「わかった、俺をその座標に連れていってくれ。」

 

「いいのかい?今ならまだ引き返せるよ?!」

 

「アンタとダ・ヴィンチちゃんが俺を選んでくれたんだ、俺もそれに応えないとな?さぁ行こうぜロマニ!」

 

ロマニは俺の答えに表情を輝かせる。

 

「ありがとうタカヒロ!それじゃ早速レイシフトだ…いくよ!」

 

次の瞬間、俺たちが転送されたのは研究室を思わせる部屋の中だった。イメージとしてはダ・ヴィンチちゃんの部屋に似ている…というよりそっくりだ。

 

「これはダ・ヴィンチちゃんの秘密の研究室みたいだね。いつの間にこんな部屋を…」

 

『やぁ、ダ・ヴィンチちゃんの隠し部屋へようこそロマニ、それにタカヒロ。』

 

「今の声は…ダ・ヴィンチちゃんっ?!」

 

どうやら部屋に誰かが転送されると音声が再生される仕組みらしい。

 

『君達がこの場所に来たと言うことは私の身に何かあった…ということだね。なら事態は深刻だからぶっちゃけな話をするよ。』

 

ダ・ヴィンチちゃんの声と共に、テーブルの中央から何か現れる…宝箱?

 

『恐らく君達は今カルデアを襲っている未曾有の危機に立ち向かおうとしているはず。でもサーヴァントは奪われ、対抗する術がないんじゃないかな?』

 

彼女の推測は正しい。だから俺たちは…

 

『言いたい事は解るよ。でも敵の正体は私も掴みきれてないのが現状でね…だから、打開策を提案することにした。その宝箱を開けてみてくれるかい?』

 

言われるがままに宝箱を開けるとそこには幾つかの聖晶石と、数多くの装飾品や武器等が入っていた。

 

『時間もないので手短にいうよ。君達がこの苦難を乗り越える方法はただ1つ…その聖晶石と聖遺物を使って、相手に支配されない新たな英霊を産み出す事。そしてタカヒロ、君には聖遺物を正しく鑑定するレア能力があるんだよ。』

 

「「何だってぇ~っ?!」」

 

その言葉に俺は宝箱の中の装飾品や武器を取り出し視てみる。

 

まず最初に手に取ったのは大きな宝石のついた呪符(タリスマン)。どうやらアミュレットとバックル、ブレスレット2つで一組らしいのだが…はて、どこかで見たような気が。

 

「…こいつの名前は…魔血玉の呪符(タリスマン・オブ・デモンブラッド)…ってまさかこれは?!」

 

こいつが俺の考え通りなら…召喚されるのはペチャ胸の爆裂キャスターのはず。なるほど、これなら敵の干渉を受けずに済むはずだ!

 

他にも…どこぞのお持ち帰り少女が持ってたぽい鉈やら、旧ドイツ軍の戦車の弾やら、某防人さんと相方さんの剣と槍やら…一体どこで集めたんだ?

 

「ありがとうダ・ヴィンチちゃん。これで俺は戦う事ができる!」

 

『…どうやら時間のようだね。またいつの日か逢えることを願っているよ。』

 

し~ん…

 

「…やれやれ、本当はこんな召喚ご法度なんだがな。相手がチートな事やるんだから仕方無いか。」

 

「い、一体何を召喚するつもりなんだいタカヒロ?!」

 

ロマニが不安げな表情を見せ聞いてくる。

 

ま、召喚するのは次回に持ち越しだな。

  




どうだったでしょうか?

フレンドとして出演したい方や、こんな作品出してほしいという方はメッセージまで。

(感想欄はあくまで感想のみでお願いします。)


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第1節 爆裂キャスターとお持ち帰りバーサーカー

いよいよサーヴァント召喚です。皆様の予想は…バレバレですよね(笑)



第1節 爆裂キャスターとお持ち帰りバーサーカー

 

…ど~も、タカヒロこと皇高広だ。

 

普通の高校生ゲーマーだったはずの俺が、何の因果かサーヴァントを洗脳しカルデアを支配した悪党をぶちのめす事になってしまったんだが…ダ・ヴィンチちゃんが遺してくれたのはあらゆる異世界の英雄を司る聖遺物だった。

 

「それにしても…どこから集めたんだこんなの?平行世界の地球ならまだしも、これなんて全くの異世界だぞ?!」

 

「あの…タカヒロ?改めて聞くけど、それってホントに聖遺物なのかい?どれもこれも見たことないんだけど…?」

 

ロマニが不安げに聞いてくる。まぁ仕方ないわな。

 

「心配要らねえよロマニ。これは間違いなく聖遺物さ…もっとも歴史上の偉人っていうよりも伝説の英雄だけどな。」

 

俺は宝箱の中の聖晶石を取り出し数を数える。

 

「全部で8つ…ってことはとりあえず召喚できるサーヴァントは2体か。」

 

もし今敵に襲われたらマズイ…他の聖遺物も確認したいけど、さっき調べたなかで召喚するとするか。

 

「その日本刀と槍なんていいんじゃないのかい?どう見てもセイバーとランサーが出そうだけどさ。」

 

ロマニは刀と槍を持って眺める。

 

「呼びたいのはやまやまなんだけどな…どうやらその2つは特殊な石じゃないと呼べねぇみたいだ。だから…」

 

俺が宝箱から取り出したのは宝石のついた呪符、魔血玉の呪符[タリスマン・オブ・デモンブラッド]と、無銘の錆びた鉈だった。

 

「俺はこの2人を呼ぶことにするよ。呪符は間違いなくキャスター、鉈は多分…バーサーカーじゃねーかと。」

 

俺は聖遺物と聖晶石を祭壇に配置すると、少し後ろに下がって瞳を閉じ手を前にかざす…さぁ、始めるぞ!

 

『…素に銀と鉄 礎に石と契約の大公 手向ける色は…「虹」 降り立つ風には壁を 四方の門は閉じ 王冠より出で 王国に至る三叉路は循環せよ…』

 

コミック版のアポクリファでうろ覚えの召喚詠唱を唱えるとかざした手に虹色に輝く霊呪が浮かび上がる。

 

(まさかこんな所で役に立つとはな…)

 

そう思いながら詠唱を続ける。

 

『…汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ…天秤の護り手よ!』

 

詠唱の終わりと共に聖遺物が虹色の光を放ち、辺りを包み込む。

 

「眩しっ?!」

 

虹色の光はやがて人の姿を取り始める。…1人は癖っ毛の栗色の髪をバンダナで纏め、ショルダーガードにマントを羽織った小柄な少女。

 

もう1人は茶色のボブカット、水色と白を基調としたセーラー服に身を包んだ少女。その手には似つかわしくない鉈が握られている。2人とも瞳は閉じたまま顔は伏せている。

 

「…あの子達でいいのかい、タカヒロ?間違ってるんじゃ?」

 

戸惑うロマニに俺は親指を立てて笑みを浮かべる。

 

「間違ってねーよロマニ、狙い通りだ。」

 

「ふぁ~あ…」 「あ、あれ…ここは?」

 

どうやら気がついたみたいだな。確かサーヴァントとして召喚されたらその事は…

 

「あ~、アンタがあたしのマスター?あたしはリナ・インバース。クラスはキャスターよ。ま、誰が相手かはしんないけど、全部ぶっとばしてやんから期待していいわよ。」

 

「…えっと、わたしの真名は竜宮礼奈(りゅうぐう れいな)

。クラスはバーサーカーだよ!…でもマスターにはレナって呼んで貰えると嬉しいかな、かな?」

 

うん、やっぱりサーヴァントして認識はしてるみたいだな。これで最低限の戦力は整ったかな。

 

「後の聖遺物はとりあえず隠しておくか…しばらくはこのアトリエを拠点にして聖晶石を集めると同時に情報収集だ。最初の特異点は…やっぱり冬木なのか、ロマニ?」

 

「あぁ。既に冬木は敵方の支配下だ…もっとも、本来いるはずのオルタセイバー達は奴…[スレイブ・ルーラー]の元にいるみたいだけどね。」

 

スレイブ・ルーラー…それが敵の名前か。ん…?じゃ冬木は誰が支配してるんだ?

 

「あ、話してなかったけど、マスターの中には敵方に寝返りスレイブ・ルーラーの支配下で好き放題してる奴もいるんだ。冬木にも1人か2人いて、サーヴァントを暴れさせている…情けない話だよ、全く。」

 

その話を聞いた途端、リナとレナの表情が変わった。

 

「ぬわんですって~っ?!魔術師の風上にも置けないわね、そいつ?任せなさい、このあたしがケチョンケチョンにしてやるわ!」

 

「やりたくないことを無理やりやらせるなんて酷すぎるよ…マスター、早く馬鹿マスターをぶっ飛ばしに行こうよ!」

 

…どうやら2人に火がついたみたいだな。それはそうとして…

 

「2人とも俺の事はタカヒロって呼んでくれないか?相手にもマスターがいるとなると混乱するし。」

 

「それならあたしもリナって呼んでくれる?どーせキャスターって呼ぶ気はないでしょ、タカヒロ。」

 

「わたしはタカヒロ君って呼ぶね。タカヒロ君、なんだかわたしの知り合いに似てるんだ、雰囲気とか。」

 

俺の提案に2人とも了承してくれた。レナの知り合いって…多分圭一だろうな。イリーだったらショックだぞ?

 

「さ、それじゃ善は急げだ、早速冬木に向かうよ…準備はいいかい?」

 

あぁ…いよいよカルデアを救う為の戦いの始まりだ、腕がなるぜ!

 

 




サーヴァントの簡単な紹介おば。

□リナ・インバース

☆5・キャスター。原典はライトノベル「スレイヤーズ!」。魔血玉の呪符を霊媒に召喚された為、神滅斬[ラグナ・ブレード]も使用可能。宝具解放名は「勝利はあたしの為にある!/ビクトリー・ドラグ・スレイブ」。

□竜宮礼奈(レナ)

☆4・バーサーカー。原典はゲーム「ひぐらしの鳴く頃に」シリーズ。バーサーカーとしては比較的意志疎通できるが、かあいいものを見ると誰にも止められない。宝具解放名は「嘘だっ!/ヒナミザワ・シンドローム」。


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第2節 始まりの特異点

なかなかスランプから脱け出せぬ…それでも少しずつ!


第2節 始まりの特異点

 

ブシュン!

 

「…今のがレイシフト?魔族に異空間に閉じ込められた時と同じ感じね。レナは大丈夫?」

 

「ん~、ちょっとフワッとしたけど平気だよ!…タカヒロ君はどう?」

 

「あぁ、問題ないな。」

 

エレベーターに乗った時とか飛行機の離陸の感覚に似てる感じだな。

 

『どうやら無事冬木に着いたみたいだね。さて、これからだけど…』

 

ホログラム空間に映し出されたのはロマニ。彼には聖遺物のお守りとナビを頼んである。

 

『最初の特異点である冬木は比較的弱いランクのマスターや英霊しかいないみたいだ。しかも本来いるはずのセイバーオルタは親玉のスレイブルーラーが連れてったから。』

 

「それでも普通の人間じゃサーヴァント相手は無理か…ねぇロマニ、あたし達の他に抵抗してるマスターはいないの?」

 

リナの疑問にロマニは頷く。

 

『良いところに気が付いたねリナ。実は絆レベルが高い英霊は敵の支配を受けない場合もあるみたいでね。そんなマスター達が抵抗しているらしい。』

 

…おいちょっと待てっ!その話は本当かっロマニ?!

 

『あくまで噂だけどね。…!…そうか、君の英霊ももしかしたら…?』

 

あぁ、まだまだFGO初心者な俺だけど、それでも絆を通い合わせた英霊も何体かいたからな。彼女達を見つければ戦力は更にアップできる!

 

『まぁそっちは上手くいけば…だけどね。それじゃ敵性反応を…』

 

「…別に捜さなくて良いわよロマニ。あっちから勝手にやってくるわよ、多分。」

 

『ほえっ?!…ほ、本当だ、そっちに向かう敵性反応あり…サーヴァント2体とそのマスターみたいだね。でもどうして?』

 

ロマニの疑問にリナは苦笑いしながら答える。

 

「あたしの固有スキル…『騒乱誘発/トラブル・メーカー』が発動したのよ。このスキルはランダムにトラブルやイベントを誘発させる…今回は敵を引き寄せたみたいね。」

 

…うん、確かにリナは原作でも行く先々で事件を起こしてたからなぁ?それがスキルに反映されたってことか。

 

「へっへっへっ…そこのガキ、可愛い女の子連れてるじゃね~か!そいつら差し出せば命は助けてヤってもいいぜ?」

 

そしてあらわれたのはモヒカン頭の盗賊スタイルの男…出やがったな、モブ1号!

 

「誰かモブ1号だっ?!てめえ、バカにしやがって…出でよ、我が僕・ライダー、キャスター!」

 

むっ、キャスターはともかくライダーはリナと相性が…一体誰が出てくんだ?

 

『…キャスター、ジルド・レイ主の招集に従い降臨致しました。』

 

『…ライダー、エドワード・ティーチ参上…うひょひょ、可愛い女の子がいっぱいですなぁ?!」

 

よりによってお前らかよっ?!どーやらモブ男、ホントの雑魚らしいな。

 

「誰がモブ男かっ?!いいんだよ、てめえのサーヴァント拐って俺様が好き放題使ってやっからよ…やっちまえっ、てめえらっ!」

 

モブ男1号の命令に従いジルドレイとティーチが攻撃を開始する。仕方ねぇなぁ…

 

「リナ、レナ、これがお前らの初陣だ。やりたいようにやっちまえっ!」

 

「りょーかい。…レナ、あたしはあのギョロ目玉とやるからあんたは…?」

 

「…わたしはお髭の変態さんだね?全然かあいくないから容赦はしないよ!」

 

リナはジルと、レナはティーチとそれぞれ対峙する。

 

ま、敵さんがどれくらいのもんか…

 

「いくわよ、炎の矢[フレア・アロー]!…えっ?!」

 

「みぎゃ~っ?!み、見事です、異界の魔導師よ…私ももう少しましなマスターに仕えたかった…(ガクッ)」

 

…炎の矢一発で消滅しただと?さらに…

 

「でえぇ~い!」

 

「なんとっ?!…お嬢ちゃんは強いでござるなぁ…さらばでござる!(ガクッ)」

 

…余りに弱すぎだろおい?まぁリナ達が強すぎるのかもしれんが…。

 

「なっ?俺様のサーヴァントが一撃だとっ?!お前ら、いったい何者だ?」

 

「俺の名前は皇高広、見ての通りマスターさ。で、コイツらが…」

 

「竜宮レナ、タカヒロ君のパートナー、バーサーカーだよ、だよ!」

 

「…リナ・インバース、キャスターよ。」

 

サーヴァント2人の名前を聞いた途端モブ男1号の表情が一変する。 

 

「『盗賊殺し/ロバーズ・キラー』に『蒼い炎のレナ』?!そんなの実装されたなんて聞いた事ね~ぞっ?!」

 

「そりゃそうだろ、実装させたの俺だし。さーて、てめえはどうしてやろうか…?」

 

「い、命だけは助けてくれ?!…そうだ!助けてくれたらこれをやるよ!」

 

そう言いながらモブ男が差し出したのは1本の短剣(ダガー)。そんなの貰っても…ってそいつはまさかっ?!

 

俺は短剣を奪い取ると令呪に念を籠める。俺の直感が正しければ…?

 

「待たせてごめんな…主(マスター)の命に従い虹の元に再臨せよ、ジャック・ザ・リッパーっ!」

 

ピカッ!

 

俺の令呪に導かれるように、短剣は虹色の光を放ちつつ人の形を取り始める。その姿は…

 

「はぅ~っ、かあいいよぉ~!おもちかえりぃ~っ!」

 

「…ちょっとタカヒロ、あんたこんな趣味があったの?!」

 

…光が消え、現れたジャックは暗殺者の姿…ではなく、魔法少女のコスチュームを身に纏っていた。

 

「これってまさか…『ハートキャプタージャクラ』?!」

 

少し前に中の人繋がりで話題になったやつ。

 

「…マジカルアサシン、ジャックだよ!…ただいま、おとうさん、おかあさん♪」

 

ジャックは俺たちに気付くと猛ダッシュで飛び込んできた。

 

「おうっふ?!…あぁ、お帰りジャック。それはそうとしておかあさんって…?」

 

「えっ、あなたわたしたちのおかあさんだよね?」

 

ジャックの視線の先にはリナの姿…あ、そういう事ね。

 

「な、なんであたしがお母さんなのよ?」

 

「ま、詳しくは次回にな。」

 

 




ジャックの設定です。

[マジカルアサシン]ジャック・ザ・リッパー

本来のクラスであるアサシンに加え、母(と認定した)であるリナに近づきたいという想いに感応した姿。

見た目はリリカルなのはのフェイトのバリアジャケット(マント付き)に両手持ちのダガー。髪の毛は片側を髪留めで括っている。

アサシン本来の力にキャスターの能力が加わりキャスターには打たれ強くなったが、ライダーに対しての防御力は下がっている。



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第3節 初めての盟友と舞い降りた魔女たち(ウィッチーズ)

今回から募集していたフレンドが登場します。今回のフレンドはハーメルンネーム「何処でも行方不明」さんのアイデアです。ありがとうございました!



第3節 初めての友と舞い降りた魔女たち(ウィッチーズ)

 

「…で?なんであたしがこの子のおかあさんなのよっ?」

 

胸に抱きついたまま離れないジャックの頭を撫でながらもリナは腑に落ちない表情。

 

「あたしはまだ結婚もしてないのにっ!?…説明してくれるわよね、タカヒロ?」

 

「あ~それはな…これ見てみ。」

 

俺はポケットからスマホを取り出しある画面をリナに見せる。

 

「えっ、これは…あたしとジャック?いったいどういう事よ?」

 

そう、そこにはリナそっくり(胸はちょっとある)な女の子とジャックがハグしてる姿が写っていたのだ。

 

「…まぁ簡単に説明するとだな…本来俺達はこの世界を冒険する為に[アバター]っていう仮の身体?を設定するんだが俺はわざと女性の姿…はっきり言ってしまえばお前の姿を借りてたんだ。だからジャックは見た目はお前を[おかあさん]

、中身は俺を[おとうさん]と認識したんだ。」

 

俺の説明にリナは頷きながら苦笑いする。…どうやら不承不承ながらも納得したみたいだ。

 

「仕方がないわねもう!ま、ジャックは可愛いし…ね、レナ?」

 

「うん!ジャックちゃんかあいいよぉ~っ…お持ち帰りしていい?」

 

「…持ち帰るのは禁止だぞレナ。さて…?」

 

俺は辺りの木に縛りつけたモブ男1号(名前を聞く気にもならん)に最終勧告を告げる。

 

「お前、ジャックちゃんに解体されんのと手術されんのどっちが良い?可哀想だから決めさせてやんよ。」

 

「それ一緒じゃね?!何処が違うんだよっ?」

 

…はぁ…モブにはそれも解らないのか…仕方ない。

 

「分かりやすく言ってやるよ。潔く『解体』されるか、その手の礼呪を『手術』して取って何処へなりと逃げるかだよ。」

 

確かアポクリファでジャックちゃんは本来のマスターから令呪を奪い取って『おかあさん』に移植したんだよな、ジャックちゃん?

 

「…そのジャックはわたしたちと違うから詳しくは解んないけど…できると思うよ、多分。」

 

「…だそうだ。どうする?」

 

「…手術でお願いします。ってか命はお助けを~っ!」

 

そんじゃ頼むぜジャックちゃん。それで奪い取った令呪なんだけど…リナ、お前に預けるわ。

 

「へっ、あたしっ?…でもそれってサーヴァントでも持てるの?」

 

「おう!お前には俺の指揮を手伝ってほしいからな。それにそいつがあればサーヴァントを召喚できるから、お前の世界の聖遺物が見つかったらお前の方が相性が良いと思うんだ。」 

 

「成る程ね…うん、解った。」

 

さすがリナ、物分かりが良くて助かるわ。それから数分後…

 

「おとうさん、終わったよ!これでおかあさんもマスターだね!」

 

「見た目荒っぽいから痛いのかなって思ったけど…そうでもないのね。ふーん、これが礼呪かぁ。」

 

リナの右手にはモブ男から移された令呪が輝いてる…あれ、確かジャックちゃんの手術って縫合後とか残るんじゃなかったっけ?

 

「あれだったら「礼基の再構築」って奴で消したわよ。一応あたしも女の子だし気にはなるからね。」

 

なんてご都合主義な…ま、それを言っちゃあそもそもって話ではあるんだがな。そんじゃそろそろ次の敵を探しに…?

 

「ち、ちょっと待てよっ?!その前にこの縄をほどいて…」

 

「勘違いするなよモブ男?俺が勘弁したのはお前の命だけだ。結果とは言えジャックちゃんと逢わせてくれたからな。…心配するな、近くの街で伝えといてやるよ、チンピラマスターが助けを待ってるってな。」

 

「そんなっ?」

 

まぁ運が良ければ生き延びれんじゃねぇか?

 

「なにやってんのよタカヒロ?ほら、さっさと先を急ぐわよっ!」

 

「次はどんなかあいい物があるかなぁ…ワクワク♪」

 

「えっと…次はおとうさんを斬ってもいいですか?」

 

ダメです。…ん、ロマニから通信だ。何かあったのか?

 

「タカヒロ、非常事態だ!その近辺で複数のサーヴァントの反応があった。どうやら戦闘状態らしい。」

 

戦闘状態…それって片方はスレイブ・ルーラーの陣営だよな?

 

「…って事は、もう片方は…」

 

「あっちから見れば反乱者…レジスタンス!?」

 

俺と同じ様にこの世界に巻き込まれつつも、秩序の護り手を選んだ同志…こんなの選択は1つしかねぇよ!

 

「いくぞ、リナ、レナ、ジャック!仲間を助けにいくぜっ!」

 

「判ってるっての!」

 

「いくよ、タカヒロくん!」

 

「おとうさんの敵は全員解体するよっ♪」

 

俺の命令に応じて3人のサーヴァントは英霊の反応がある方へ向かう。すると…

 

「クックッ…よく抵抗したがここまでの様だな、反逆者『タカト』よっ!大人しくそのサーヴァントを差し出せば命は助けてやってもいいぜ?」

 

「ふざけるなっ!僕とライダーは深い絆で結ばれたマブダチだっ!絶対にお前たちには渡さないっ!」

 

「タカト…気持ちは嬉しいが、状況は絶望的だ。多勢に無勢な上に相手はアサシンときてる。俺の宝具でも全員倒せるか…。」

 

さっきのモブ男にそっくりな2号に指揮されてるのはハサンの集団。数は…5体ぐらいか。

 

一方、そのハサンに包囲されてるのは、俺と同じくらいの…ロイヤルブランド礼装を身に纏った少年と槍を持った細身のイケメン英霊。あれって…成る程、相性的には最悪だな。

 

「諦めんじゃねえ、ライダー!諦めなきゃ…」

 

「助けが来るってか?そんなもん来るわけが…」

 

『来てやったぜ、待望の援軍だ!』

 

「「「えっ?!」」」

 

俺達は物陰から飛び出すと奇襲(リナ…フレアアロー、レナ…鉈の連擊、ジャック…ナイフの連擊)を繰り出し囲みを突破することに成功する。

 

「大丈夫か?」

 

「あ、あぁ…君は一体…?」

 

「俺の名前は皇高広。お前と同じマスターだよ。…1つだけ確認する。お前の敵はスレイブ・ルーラー…間違いないか?」

 

俺の問いかけにタカトは即答する。

 

「あぁ、あのクソッタレ…この世界を乱すやつは赦せねえ!僕はアイツを倒して、必ず元の世界に戻ってみせる!」

 

その途端、タカトの胸のポケットに入った「何か」が虹色の光を放ち始める。

 

「な、なんだよこの光は…?」

 

この光は…まさかっ?

 

俺はポケットから残りの聖昌石を取り出す。

 

「おいタカトって言ったな?…お前聖昌石持ってるのか?」

 

「あ、あぁ…1つだったら…?」

 

よし、それならっ!俺は聖昌石をタカトに手渡すと…

 

「タカト、その胸のポケットの中の物を触媒にしてサーヴァントを召喚するんだ!大丈夫、俺を信じろっ!」

 

タカトは戸惑いつつも頷くと、胸のポケットから何かを取り出す。これは…隊員章か?大きく書かれた501の数字が目立つ。

 

「タカト…、召喚するための呪文は手向けるのは『虹』。いいな?」

 

「あぁ、解った。…素に銀と鉄、礎に石と契約の大公、手向ける色は『虹』…」

 

詠唱と共に、タカトの令呪が虹色に輝き始める。あの時と同じ…来るぞ!

 

「…抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!来い、[弓兵/アーチャー]、宮藤芳佳!」

 

詠唱の完了と同時に天空の彼方から虹色の光が地面を撃ち抜く。そして現れたのは…

 

「アーチャー、宮藤芳佳…貴方が司令官ですね。よろしくお願いします!」

 

「同じくリネット・ビショップ、着任しました!芳佳ちゃん共々、よろしくお願いします!」

 

頭にケモ耳、お尻にしっぽ。何故か下半身はパンツ一丁の軍服姿、足には[魔法の箒]を履いた…愛らしい2人の魔女だった。

                  




フレンドは全部で7人の予定ですが、まだ募集は続けてます。詳しくは「特別節 設定&フレンド募集要項」をご覧ください。

皆様のご参加お待ちしています!


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