インフィニット・ストラトス 復讐の夜叉 (ボンレス人)
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第0話~プロローグ~

初めまして。ボンレス人と申します。ハーメルンで小説を読んでふと自分で創ってみようと思い立ち書いた次第です。
この作品は私の 私による 私の為の作品です。ぶっちゃけ自己満足小説です。
それでも読んでくださる方々、心よりの感謝をさせていただきます


三人称side

 

 

彼は紅蓮の炎の中に佇んでいた

 

 

彼の周りのは崩れた家屋、

 

 

燃える柱、

 

 

宙に舞う煤けた紙、

 

 

そして───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バラバラにされ燃えている骸が転がっていた

 

 

 

「ぁぁぁぁぁああああ!!!」

 

 

とある小屋──そこで青年は叫び声をあげ目を覚ます。

 

 

「くそっ……またあの夢か………胸くそ悪い」

 

 

汗を拭い気だるそうに呟く。毎夜うなされ見たくもない記憶が呼び戻される、青年にとって睡眠は悪夢を呼び戻すものでしかなかった。

 

 

「寝なきゃ疲れはとれないからしょうがないが悪夢を見て疲れがとれるのか?」

 

 

答えが出ない自問自答に笑いながら準備運動をする少年。毎朝の日課の運動を始める青年にとってはもう何年も繰り返し起きている事の為気にしていないようだった。

 

 

「まぁこれからは寝ても覚めても悪夢を見なきゃいけないからどうでもいいか」

 

 

そう、青年は数奇な運命により"男はどうやっても入れない場所"に行かなければならなくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

事の始まりは10年前、日本に2,000発以上のミサイルが発射され日本と言う国が無くなりかけた時1人の騎士が現れた。日本に飛んでくるミサイルを切り裂き、破壊し、撃墜させた、様々な国の軍が追いかけるも忽然とその姿を消した。この大事件は【白騎士事件】と呼ばれるようになった。

 

 

この騎士を造り上げたのが「篠ノ之束」と言う1人の学生であったが彼女は世界最高峰の頭脳よりも遥か先を行く天才(天災)であった。彼女は白騎士をインフィニットストラトス…通称【IS】と呼び宇宙空間での活動を想定したマルチフォーム・スーツとして大々的に発表していた。

 

 

ISは当初、学会で発表されたがどの学者や権威ある者は「子供の下らない妄想」「実現不可能」と罵られ爪弾き物にされていた、しかし【白騎士事件】が発生しその性能を知らしめた事で世界は一変した。宇宙に行ける事ではなく世界最強の「兵器」へと。

 

 

しかしこのISには欠陥があった、女性にしか扱う事が出来なかったのだ。そしてISを動かす動力源のコアは彼女しか作ることが出来ない為各国は彼女を捕まえるべく動いたが500未満のISコアを残し忽然と姿を消したのだった。

 

 

各国はISコアを均等に分配し世界の均衡を保とうとしたが〈ISを扱えるのは女性〉=

〈女性は最強〉〈男はグズ〉と言う訳のわからない構図が出来上がり世界は女尊男卑と変わっていった。

 

 

だが【白騎士事件】から10年後に異変が起きた。日本で世界初の男性操縦者が現れたのだ。各国は大急ぎで男子中高生のIS適正審査を行い男性操縦者がいないか探し回った………が1人も現れず落胆しかけたが日本で2人目の男性操縦者が見つかったのだ。それがこの青年である。

 

 

「じゃぁお前達、俺はここを離れなきゃいけなくなった。だから戻ってくるまでの間ここやって来て荒らそうとするバカどもを懲らしめてくれるか?」

『────?』

『───!───!』

 

 

「戻ってくるのは3年後かな?もしかしたら途中で外出許可がおりて1日ぐらいは戻ってこれるかもしれない。「    。」張り切りすぎてバカどもを怪我をさせるなよ?報復に来るかもしれないから」

『────!────!?』

『─────!────!』

 

 

「俺もそうしたいがここにいたらお前達に被害が及ぶ可能性がある。それだけは避けたいんだ。それにたった3年我慢するだけだ、あの地獄を味わった俺にとっちゃぁたかが3年さ。」

『────?─────?』

 

 

「うーんそうだな、これるやつは来たらいいさ。これないやつは行く所の偉い人に聞いて来ていいかどうか聞いてみるよ」

『─────』

 

 

「みんな、行ってくる。留守をよろしくな」

 

 

青年は"何者"かと別れを告げ荷物を纏め始めた。旅行バックに服、運動着、靴、鍛冶道具、錬鉄材、鋼、そして──"刀"──

 

 

「あらかた纏めたけど他に持っていくものあったっけ?あ、やべ大事なもの忘れた。

・・・・写真と・・・位牌・・・窮屈だと思うけど着くまで入っててくれ」

 

 

「それじゃぁみんな、行ってきます」

 

 

青年の名は「蔵鋼 刀真」行く先は

 

 

 

 

 

───国立高等学校『IS学園』───

 

 

 

 

 

 

蔵鋼「さて、学園の職員とか言ってた奴が渡された案内図はと…え?なにこれどゆこと?」

 

 

案内図を広げてみると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────【駅→学園】────

 

 

蔵鋼「あの職員…潰す」




いかがだったでしょうか?初小説のため読みづらいかもしれませんが許してください。

仕事をしながらの投稿となるので更新は遅くなります。読んでくれた方に深く感謝申し上げます


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第1話~入学~ 

ストックしていたものからの投稿です。
お気に入りにしてくれた方々、こんな拙い読み物を気に入ってくださり感謝感激ですm(;∇;)m


蔵鋼side

 

 

蔵鋼「ここがIS学園………無駄にでかくね?」

 

 

ここに来るまで1日ちょっとかかるなんて思わなかった………お陰で入学式は参加するのは無理みたいだな、てか始まってるみたいだし。ん?校門前で誰かが仁王立ちしてる………

 

 

首筋辺りで纏めた長い黒髪

誰をも射殺さんばかりの黒い瞳の眼光

黒のスーツを纏っている体つきは誰もが見惚れるような姿だが並みの男など経でもないような筋肉をしている。そんな女性はあの人しかいないか。

 

 

蔵鋼「まさかかの有名なブリュンヒルデ様にお出迎えされるとは光栄ですね」

 

 

誰もが知っている2つ名を言うと目の前の女性は腹立たしい顔つきで此方を睨み付けてきた…………カオコエェヨ

 

 

???「私はその名が嫌いだ。私には織斑千冬と言う立派な名前がある。そして貴様の担任だ」

 

 

蔵鋼「それは失礼しました。織斑センセ。改めまして私は蔵鋼刀真、どこかの弟さんのせいで二人目の男性操縦者(笑)となった者です」

 

 

悪ふざけっぽく言ってみると織斑先生はどこか申し訳なさそうな顔なった。

 

 

千冬「………その件に関しては申し訳ないと思っている。姉として謝っておく」

 

 

姉の方はしっかりしてるみたいだな。弟はどうか知らんけど。

 

 

蔵鋼「織斑先生に謝られるより本人に謝ってほしい所なんですけどねぇ....ところで入学式始まってしまっているみたいですけど俺はそのまま参加した方がいいんですか?」

 

 

千冬「いや、このままだと余計な混乱を招くから他の所で待機してほしい。とりあえず職員室で待ってて欲しいのだが」

 

 

蔵鋼「了解です。と言いたいのですが時間があるなら会いたい人がいるんですが構いませんか?」

 

 

千冬「ん?誰だその人物は?他の教師も授業や始業式に出ていて無理だと思うが」

 

 

蔵鋼「たしか名前が書いてあった紙が....あれ何処に入れたっけ?え~と................あった。「クツワギジュウゾウ」さんです。」

 

 

蔵鋼sideout

 

 

千冬side

 私は今遅刻している二人目の男性操縦者を待っていた、なんでも彼は数日前にISを動かしたらしく政府が保護していたそうだ。政府からはくれぐれも丁重に扱ってくれと言われたが何をそこまで焦っているのかわからない。

 

 

千冬「そもそも丁重に扱うならしっかりと入学式までに間に合わせるようにして欲しいものだな………お陰で一夏の入学式を見れなかった………」

 

 

思えば一夏の行事関連には一度も行ったことが無かったな………だがこれから3年間は見ていてられる!………教師としてだから喜んでいいのかどうかわからないが………ん?やっと来たな?

 

腰の下まで伸びきった白い髪

優しい瞳をしているがハイライトがなくエメラルドの瞳の奥には憤怒や悲壮感が伺える。

鍛えられているであろう体つきは筋肉隆々と言う訳ではなくバランスのいい筋肉の付きかたをしている。

 

 

蔵鋼「まさかかの有名なブリュンヒルデ様にお出迎えされるとは光栄ですね」

 

 

またその名か………!私が名乗っているわけでもないのにどいつもこいつも………‼️

 

 

千冬「私はその名が嫌いだ。私には織斑千冬と言う立派な名前がある。そして貴様の担任だ」

 

 

少し威圧気味に睨み付けたら萎縮するどころか返してきた。

 

 

蔵鋼「それは失礼しました。織斑センセ。改めまして私は蔵鋼刀真、どこかの弟さんのせいで二人目の男性操縦者(被害者笑)となった者です」

 

 

痛い所をついてくるなコイツは…………たしか資料によると家族は火災事故で両親、妹を亡くし10歳で1人で生きてきたと書いてあったな………と言うことはもう帰る場所もなくなってしまったのか……。

 

 

千冬「………その件に関しては申し訳ないと思っている。姉として謝っておく」

 

 

蔵鋼「織斑先生に謝られるより本人に謝ってほしい所なんですけどねぇ....ところで入学式始まってしまっているみたいですけど俺はそのまま参加した方がいいんですか?」

 

 

千冬「いや、このままだと余計な混乱を招くから他の所で待機してほしい。とりあえず職員室で待ってて欲しいのだが」

 

 

蔵鋼「了解です。と言いたいのですが時間があるなら会いたい人がいるんですが構いませんか?」

 

 

千冬「ん?誰だその人物は?他の教師も授業や始業式に出ていて無理だと思うが」

 

 

蔵鋼はバックの中を漁り使い古された年代物の手帳をとりだした。

 

 

蔵鋼「たしか名前が書いてあった紙が....あれ何処に入れたっけ?え~と................あった。「クツワギジュウゾウ」さんです。」

 

 

まさか学園長ではなく"あの人"の名前がでてくるとは驚きだな。

 

 

千冬「轡木さんなら用務員室に居るはずだから案内してやろう。知り合いなのか?」

 

 

蔵鋼「いいえ?ただ祖父の残した依頼品を渡すだけですよ」

 

 

千冬sideout




現世界最強さんとの初対面いかがだったでしょうか?
書いてわかった事は書いた言葉でイメージが出来ているのか不安でお腹痛いです(´д`|||)

そしてそれを難なくこなしている小説家の皆さんを尊敬します。
原作主人公はまだ出ません恐らく4~5話辺りで登場します
読んでくれたかたに深く感謝します


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第2話~届け物~ 

今回の話は学園の裏の顔、轡木おじさんとの初対面です。ちょっと無理矢理な話になってるかもしれませんが読んでくれると幸いです。



蔵鋼side

 

 

俺は織斑先生の案内でこの学園で用務員をしている「クツワギジュウゾウ」氏の所に向かっていた。用務員室は事務員室の奥にあり滅多に人は来ないようだ。

 

 

千冬「ここが用務員室だ。コンコンコン「どちら様ですか?」織斑です。例の少年が轡木さんに届け物があるそうなので連れてきました」

 

 

轡木「そうですか。どうぞ、入ってください」

 

 

蔵鋼・千冬「失礼します」

 

 

扉の先にはとても朗らかな笑みを浮かべた初老の男性が佇んでいた。だが見た目とは裏腹に織斑先生より圧倒的な雰囲気を持っていた。

 

 

蔵鋼「初めまして、蔵鋼刀真と言います。本日は私の祖父、蔵鋼鐵真の残した依頼の品をお届けに参りました。お受け取りください」

 

 

俺はバックから布にくるまれた品を手渡す。轡木さんは嬉しそうに微笑み、泣きそうな顔をしていた。

 

 

轡木「此方こそ初めまして、用務員の轡木十蔵です。鐵真さんが亡くなられたと聞いてショックを受けましたが君だけでも生きていてくれて嬉しく思います。この品は鐵真さんの形見として大切に使わせてもらいます。」

 

 

手帳にサインを貰い改めて轡木さんの顔を見る。...うん大丈夫。この人なら大切に扱ってくれるはずだ。

 

 

蔵鋼「そうしてください、その方が祖父も喜びます。それと幾つかお願いしたいことがあるのですがよろしいですか?」

 

 

轡木「なんでしょう?多少のことなら出来ますよ?難しいものは学園長に許可を貰わないといけませんがね」

 

 

蔵鋼「お願いしたいことは2つ。1つはもといた所にいた動物達を学園近くの森に引っ越させて欲しい事、もう1つは祖父の形見である刀の所持、帯刀の許可が欲しいのです」

 

 

轡木「ふむ...「刀の帯刀などそんなもの認められるわけが」織斑先生、少し黙っていてください。「...はい」」

 

 

おぉ、あの織斑先生が萎縮してるよ。やっぱりこの人が学園を裏で仕切ってる人物か...まぁ今のご時世男が学園の、しかもIS学園の学園長だと女尊男卑の女共が煩いだろうから妥当な処置だろうな。

 

 

轡木「1つ目の要望は大丈夫でしょう。あとで動物達の種類と数を把握できる資料をください、あなたが見れないときは私が見ておきますので。ただ2つ目は難しいでしょうが学園長に話を通しておくので数日は待っていて貰えないでしょうか?」

 

 

...以外とあっさり承諾してくれるもんだな?何か裏がありそうで疑いそうだがこの人を信用しても大丈夫だと思ってしまう。

 

 

蔵鋼「わかりました、早速連絡させて貰います。数の詳細は後日お渡しします。織斑先生教室まで案内「あ、蔵鋼君少し待ってもらっていいですか?織斑先生と話すことがありますので」わかりました。外で待っておきます」

 

 

蔵鋼sideout

 

 

 

 

轡木side

 

 

蔵鋼「失礼しました」

 

 

千冬「轡木さん本当によろしかったのですか?1つ目はともかく刀を持たせる許可など…」

 

 

轡木「織斑先生、ここは彼にとって敵地と言ってもいい場所です。そこではだか同然でいれば彼がもたないでしょう」

 

 

千冬「敵地とはまた随分大袈裟におっしゃいますね、それを言うなら私の弟だって…」

 

 

轡木「織斑先生の弟さんとは状況が違います。織斑君は織斑先生と篠ノ之博士と言う大きな後ろ楯があります、もし織斑君に何かをすれば貴方や篠ノ之博士からどんな報復がくるかわかりません。ですが蔵鋼君の場合は後ろ楯はなく、一般家庭の出であり家族もいない。彼自身で守る事は出来ますが一応威嚇の一つとして刀を持たせる事は大袈裟ではないと思います。それに…」

 

 

千冬「それに?」

 

 

轡木「いえ、何でもありません。これは織斑先生が目で、耳で、心で感じて彼を理解してあげてください」

 

 

これは私が言っていいものではありませんからね。彼の信用を得て初めてわかることですから織斑先生の頑張り次第と言った所でしょう。

 

 

千冬「…はぁ、わかりました。所でお話と言うのは何でしょうか?」

 

 

轡木「そうでした、織斑先生貴方の弟さんに専用機が与えられることになりました。正式な情報は明日以降になりますが一応お耳に入れておこうかと」

 

 

千冬「………やはりそうなりますか。大方男性操縦者のデータが欲しいだけでしょうね」

 

 

織斑先生は苦虫を噛み潰したような顔で俯いてしまいました。無理もありません、弟さんをモルモット扱いされているような者ですからね。

 

 

轡木「話は以上です。蔵鋼君を教室に案内してあげてください」

 

 

千冬「わかりました、失礼します。」

 

 

織斑先生が部屋から出たのを確認して私は蔵鋼君から受け取った布包みをあける。そこには刀身は銀色に輝き柄は黒の漆塗りと刀身も柄も真っ白で刀身と柄の間には西洋風に掘られている為シンプルだがとても素晴らしいものだった。そしてどちらの柄にもブルースターの花の柄が彫られていた。

 

 

轡木「まさにこの世に1つとない名品ですね。しかし鐵真殿は無骨な物しか作らないはずですが…?」

 

 

その時布から1枚の手紙を見つけて読んでみると〈祖父母、両親から轡木夫妻はとても仲の良い夫婦と聞いていたので誠に勝手ながら柄の花柄を彫らせて頂きました。 蔵鋼 刀真〉

 

 

…たしかブルースターの花言葉は【信じあう心】【幸福な愛】でしたね。しかも柄の背を合わせると花が半分になっている所と茎が合わさるように出来ていた。

 

 

「こんなに嬉しい事は久しぶりですね。妻にも教えてあげないと」

 

 

私は流行る気持ちを押さえつつ妻のいる学長室に向かった。

 

 

轡木sideout




いかがだったでしょうか?ペーパーナイフはグーグル先生で探して良さそうなものを参考に書いてみました(;・∀・)
表現の仕方が難しいです(;TДT)
次回はいよいよ?原作主人公の初対面になるはずです。
読んでくださった方々に感謝を申し上げます
そしてもうストックがない(;・∀・)
次の話はいつ出来るのやら(;゚;Д;゚;;)


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第3話~いざ教室へ~

お久しぶりです。やっと最新の話が完成しました。
気がつけばお気に入りが67件UAが2477。
見た瞬間リアル泣きしてしまいました。こんな拙い小説を読んで気に入ってくれる方がいて大変嬉しく思っています。皆様本当にありがとうございます。

今回は蔵鋼視点、千冬視点で分割させて投稿します。



蔵鋼side

 

 

俺は織斑先生を待っている間、連絡用に連れてきたアイツに報告していた。

 

 

蔵鋼「てな訳で許可は貰えたから来れる奴は来ていいぞ。とりあえず飛べる奴らだけ来てくれ。それ以外はそのまま待機、近い内に俺が信用出来る人をそっちに向かわせるから」

 

 

???『────!─────!』

 

 

蔵鋼「あんまりはしゃぎすぎて物にぶつかるなよ?」

 

 

???『────!』

 

 

俺はアイツとの会話を済ませ織斑先生を待った。

 

 

千冬「失礼しました」

 

 

織斑先生が用務員室から出てきたけど暗い顔をしてるな?恐らくバカ政府が弟をモルモット目線で見ているから腸が煮えくりかえっているんだろう、こんな時はアレが一番だな。

 

 

蔵鋼「織斑先生お疲れ様です。これどうぞ」

 

 

俺は小瓶に入っていた琥珀色のビー玉ほどの飴玉を渡した。

 

 

千冬「?なんだこれは?」

 

 

蔵鋼「特殊な場所、特殊な生態系の特殊な蜂から作られた蜜玉です。」

 

 

織斑先生は疑いながら飴玉を口に放り込み噛んだ………あ、ヤバい

 

 

蔵鋼「織斑先生口閉じて‼️」

 

 

千冬「ん?~~~!?!?」

 

 

口のなかで起きたことに驚いて両手で口を塞いだのだが時すでに遅し、口と手の間から零れ落ちる琥珀色の液体。

 

 

蔵鋼「すいません………噛み砕くと大量の蜜が溢れるものなんで舐め続けて下さいと言おうとしたんですが………遅かったですね」

 

 

織斑先生は俺を睨み付けながら蜜を飲み干していたが急に目を見開き驚いていた。

 

 

千冬「んっ…ふぅ、蔵鋼。この蜂蜜はなんだ!?飲んだら疲れがなくなったぞ!?」

 

 

蔵鋼「俺が住んでた所にいる虫が作った蜜ですよ?とある状況下でしか作れない貴重なやつなんです。疲労回復や滋養強壮、他には美容にもいいみたいですね。あ、ハンカチどうぞ、手を拭いてください」

 

 

千冬「ん、すまない。だが蜜となるとベトベトになるから………サラサラだと?しかも肌がスベスベに!?どうゆうことだ!?」

 

 

蔵鋼「それも蜜の効果ですよ。食べてよし。塗ってよし。の優れものです。ただ1つ出来上がるのに1ヶ月かかるんですよねぇ…」

 

 

メリットは美容、健康に優れていること。

デメリットは出来上がるのに時間がかかること。これが出来るのにどれだけ苦労したことか。なのにあのクズ共は能書きはいいから寄越せだと?ふざけるなよ?

 

 

千冬「─が──ら鋼───蔵鋼!!!」

 

 

俺は織斑先生に呼ばれている事に気付き思考の淵から起きた。

 

 

蔵鋼「すいません。考え事をしてました………織斑先生?何をそんなに焦っているんですか?」

 

 

千冬「お前が黙ったと思ったら急に殺気を出すからだ!」

 

 

蔵鋼「マジですか?前に起きた騒動を思い出してしまったせいですね。すいません」

 

 

なにか嫌なことを思い出すと殺気をだしてしまう、悪い癖だな。

 

 

千冬「まったく………その殺気は他の生徒の前で出すなよ?私ならともかく他の者は耐えられん」

 

 

蔵鋼「以後気をつけます。ですが家族の事を言われたら自制が効かなくなるのでそれだけは勘弁してください」

 

 

千冬「ハァ………まぁそれくらいはしょうがないか、私も家族がからかわれるとつい手が出てしまうしな」

 

 

まぁ誰でもその場にいない者の侮辱や家族を貶されて怒らない奴なんていないだろ

 

 

蔵鋼「家族を………弟さんを愛しているんですね。羨ましいです、俺にはもう出来ない事ですから」

 

 

千冬「蔵鋼………お前は………いやなんでもない」

 

 

蔵鋼「?まぁ今はやるべき事をやらねばなりませんからね」

 

 

そう、俺はヤツを見つけるために生きてるようなもんだ。必ず、必ず見つけ出してやる………!

 

 

千冬「もうすぐ教室に着くぞ。挨拶の1つくらい「織斑一夏です。」織斑の番のようだな」

 

 

お、ちょうどいいや自己紹介の参考にでもし「………以上です!」………は?

 

 

千冬「ハァ………蔵鋼ここで待て、呼んだら入ってこい」

 

 

蔵鋼「了解っす。………織斑先生。疲れたら言ってくださいあの飴玉お裾分けします」

 

 

千冬「………助かる」

 

 

織斑先生はそう言うと教室の後ろの扉から入って行った数秒後

 

スパァン!  !?何の音だ!?

 

 

スパァァン!!  また!?

 

 

いったい教室で何が起

   『キャァァァァァァァァ‼️‼️』

今度は音響兵器!?

窓ガラスが揺れてるぞ!?何この教室、魔窟なのか!?

 

 

スパァァン!!!  またあの音だ………なんか教室に入りたくないんだけど………そうだこんな時はアレを身につけたらいいか。………うん。やっぱり身に付けると皆が近くにいるようで落ち着くな。

 

 

千冬「………おい!入ってこい!」

 

 

………呼ばれちゃったよ。腹をくくるしかないか…!

 

 

蔵鋼sideout




いかがだったでしょうか?話の中で出てきた蜜玉は漫画、幻想グルメに出てくる蟲蜜を参考にさせて貰いました。リアルでこんな飴玉があったらいいですよねぇ
次回は千冬視点でのお話。蔵鋼との会話と教室内での話となります。
読んでくれた皆様には本当に感謝の言葉しかありません。


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第3話②~いざ教室へ~

前話と同時進行で作ったので早めに投稿します。次話はまっっったく進んでないのでまた投稿日が遅くなります、すいません。


千冬side

 

 

私は事務員室を出て蔵鋼と教室に向かっていた。途中蔵鋼から不思議な飴玉を貰い心身共に回復して足取りが軽くなった気分だ。蔵鋼には感謝しないとな。

 

 

千冬「蔵鋼。この飴玉はまだ残っているのか?あれば分けて欲しいのだが………」

 

 

蔵鋼「…………」

 

 

返事がない?振り返ると蔵鋼は何か考えているようで気づいていないようだ

 

 

蔵鋼「…………ッ」

 

 

何だこの濃密な殺気は!?これが10代が出せる殺気なのか!?私は慌てて蔵鋼の肩を掴み揺さぶった。

 

 

千冬「おい!蔵鋼!蔵鋼‼️蔵鋼!!!」

 

 

蔵鋼「すいません。考え事をしてました………織斑先生?何をそんなに焦っているんですか?」

 

 

千冬「お前が黙ったと思ったら急に殺気を出すからだ!」

 

 

蔵鋼「マジですか?前に起きた騒動を思い出してしまったせいですね。すいません」

 

 

濃密な殺気は消え去り10代特有の呆気なさが残る雰囲気に戻っていた。

 

 

千冬「まったく………その殺気は他の生徒の前で出すなよ?私ならともかく他の者は耐えられん」

 

 

蔵鋼「以後気をつけます。ですが家族の事を言われたら自制が効かなくなるのでそれだけは勘弁してください」

 

 

千冬「ハァ………まぁそれくらいはしょうがないか、私も家族がからかわれるとつい手が出てしまうしな」

 

 

家族を、一夏を笑いの種にされるのは我慢ならないからな。蔵鋼を見るととても悲しそうな顔つきなり微笑んできた。

 

 

蔵鋼「家族を………弟さんを愛しているんですね。羨ましいです、俺にはもう出来ない事です」

 

 

千冬「蔵鋼………お前は………いやなんでもない」

 

 

私は聞きたかった"何故お前は肉親が亡くなっても生きていられるんだ"………と、私は一夏がいなくなると生きる気力もなくなるだろう。私の隣を歩いているこの青年は何を糧に生きているのだろうか。

 

 

蔵鋼「?まぁ今はやるべき事をやらねばなりませんからね」

 

 

10代なのに達観しているな。一夏とは大違いだな爪の垢を飲ませて欲しいものだ。

 

 

千冬「もうすぐ教室に着くぞ。挨拶の1つくらい「織斑一夏です。」織斑の番のようだな」

 

 

ちょうど一夏の自己紹介か、声が上擦っているな緊「以上です!」…………

 

 

千冬「ハァ………蔵鋼、ここで待て呼んだら入ってこい」

 

 

蔵鋼「了解っす。………織斑先生。疲れたら言ってくださいあの飴玉お裾分けします」

 

 

千冬「………助かる」

 

 

私は蔵鋼を廊下で待たせて教室に入り愚弟の頭を出席簿で引っ叩く

 

 

スパァン!

一夏「ぎゃん!」

 

 

愚弟は何が起きたかわからないようだ。頭を擦りながら私の方を向いた瞬間

 

 

一夏「げぇ!?蛮骨!?」

 

 

千冬「誰が7人隊の頭だ馬鹿者‼️」

 

 

スパァン‼️

一夏「ひぎゃん‼️」

 

 

何をボケたらそんなヤツと間違えるんだ!おっと山田先生に遅れたことを謝らなければ。

 

 

千冬「山田先生、諸事情によって遅れてしまった。クラスへの挨拶を押し付けてしまって申し訳ない」

 

 

山田「い、いえ副担任なのでこれくらい当然です」

 

 

さすがは私の後輩だな。要領もよくしっかりしている………のだがたまにおっちょこちょいな所があるから心配なんだがな。

 

 

千冬「諸君、私が担任の織斑千冬だ。君たち新入生を一年で使い物になる操縦者に育てるのが我々の仕事だ。私の言うことはよく聴き、しっかり理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は若干十五歳を十六歳までに鍛え抜くことだ。逆らっても構わんが、私の言うことは絶対に聞け。いいな?」

 

 

私は毎年同じ言葉を新入生達に言い放つ。だが毎年同じ返事が返ってきた

 

 

生徒『キャァァァァァァァァ‼️‼️』

 

 

生徒1「千冬様!本物の千冬様よ!」

 

 

生徒2「ずっとファンでした!」

 

 

生徒3「私、お姉さまに憧れてこの学園に来たんです! 北九州から!」

 

 

生徒4「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」

 

 

生徒5「私、お姉様のためなら死ねます!」

 

 

千冬「………毎年、よくもこれだけの馬鹿者が集まるものだ。 感心させられる。 それとも何か? 私のクラスにだけ馬鹿者を集中させているのか?」

 

 

生徒1・2「お姉様! もっと叱って! 罵って!」

 

 

生徒3「でも時には優しくして!」

 

 

生徒4・5「そしてつけあがらないように躾をして~!」

 

 

………本当に集中させられてるようだな、轡木さん、恨みますよ。

 

 

千冬「で?お前は満足に自己紹介も出来んのか?」

 

 

一夏「い、いや、千冬姉。俺は…」

 

 

スパァン!!!

一夏「むぎゃん!!!」

 

 

千冬「織斑先生と呼べ。公私をつけろ」

 

 

一夏「はい…織斑先生…」

 

 

「え………?織斑君って、あの千冬様の弟?」

 

 

「それじゃあ、世界で1人だけしかいない男性操縦者っていうのも、それが関係して………」

 

 

「ああっ、いいなぁ。代わってほしいなぁ」

 

 

誰が代わらせるか馬鹿者共が、私の家族は一夏だけだ。………しまった、まだ自己紹介の途中だった事を忘れていた。仕方ない早めに呼ぶか。

 

 

千冬「静かにしろ!………突然だがこのクラスにもう1人加わることになった。諸事情により入学式に参加することが出来なかったがつい今しがた学園に到着した。おい!入ってこい!」

 

 

さぁまた教室が騒がしくなるな。

 

 

千冬sideout




いかがだったでしょうか?七人隊の蛮骨は犬夜叉のキャラでもお気に入りの1人でした。この小説には出てこれないので一夏のボケで割り込ませてみました。
次回はようやく原作一夏の教室での話になります。
読んでくれた皆様にこれ以上ない感謝を


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第4話~クラスは全員女子!?~

やっと原作1話目に到着です。平成最後の投稿になるよう頑張りました。令和でも頑張りますので応援よろしくお願いいたします。


一夏side

 

 

一夏「これは………想像以上にキツイ………」

 

 

はじめまして………織斑一夏です。俺は今動物園のパンダのような状態です………周りを見渡しても

 

 

 

 

  女子 女子 男子 女子 女子

  女子 女子 女子 女子 女子

  女子 女子 女子 女子 女子

  女子 女子 女子 女子 女子

  女子 女子 女子 女子 女子

  女子 女子 女子 女子 女子

 

 

 

 

 

なんでこんな事になったのかと言うと

 

 

 

──────────────────

 

 

 

入学出来れば就職が有利になると言う藍越学園の試験を受けるため俺は家から4駅離れた多目的ホールにいた、何故学園ではなくこんな多目的ホールで試験なのかと言うと昨年どこかの生徒がカンニングをしたらしくそのための対策らしい。のだが………

 

 

一夏「なんなのさこの構造」

 

 

なんでも新進気鋭の若手建築家兼美術家が造ったと言われているこのホール、中が迷路のようになっており目的の場所に着けなかった俺は目の前の扉をしらみつぶしに開けていった。その中の1つに女性職員と思われる人がいたからラッキー!と思いながら道を聞こうとすると

 

 

女性「受験生?ならさっさと着替えて隣の部屋へ行って。時間が押してるのよ早くして」

 

 

時間が押してるってあんたマニキュア塗ってんじゃねーか!その後も女性職員はこっちを見ずぶつぶつ言いながらマニキュアを塗っていた。俺は渋々カンニング対策と思われる着替えを行い隣の部屋へ行くと其所には鎧が鎮座していた。

 

 

一夏「鎧じゃない、ISだ。確か打鉄………だったか?」

 

 

IS。千冬姉の友達である束さんが造った機械だ。俺自身ISの事をよく知らない、何でかって言うと千冬姉の存在があったからだ。俺がISついて知ろうとするとありがた~い鉄拳制裁が頭に降ってくるから怖くて調べようにも調べられないのだ。おっと話がそれたな、俺は興味本意で目の前のISに触れてみた、これがいけなかった。

 

 

キィン………

一夏「へ?」

 

 

突然ISが光ったと思ったら頭の中に色んな情報が流れこんできた。光が収まり辺りを見回すと目線が高くなっている事に気づいた。目線を自分の体に向けると俺は………

 

 

ISを纏っていた。

 

 

一夏「………はぁぁぁぁぁぁぁぁ‼️‼️????」

 

 

女性「うるさいわね!何をやって………いる………の?」

 

 

ヤバい、見つかった。

 

 

女性「お、男が………男が………ISを動かしてる!?」

 

 

女性職員は何が起きてるのかわからないようで混乱してるみたいだ。

 

 

女性「ちょっとキミ‼️そこを動かないで‼️絶対よ!?動いたら地の果てまで追いかけるわよ‼️」

 

 

怖えよ!?と言うよりこれどうやって動くんだ?

 

 

そんなこんなでやって来た黒服のゴツいおっさん達に囲まれて何処かの高級ホテルに監禁されるわ、IS学園の職員が来て「わが学園に入学してもらう」とか言われて家にあるタウンページ並みの教本を渡されるわ、家に帰れると思ったらマスコミは殺到するわ、研究所の職員が来て「解剖させろ」とか女性権利団体の職員には「神聖なるISに男が乗るなんて言語道断だ!死んで詫びろ!」なんて罵詈雑言を吐かれた。そして皆千冬姉による怒りの餌食になりましたとさ。ゴシュウショウサマデス。

 

 

──────────────────

 

 

と、言うわけでここIS学園に入学と相成りました。メデタシメデタシ。じゃねぇよぉぉぉぉ俺はアイエツ学園に行きたかったんだ!アイエス学園じゃないよ!一文字違うよ!

 

 

???「皆さん。入学おめでとうございます!私は副担任の山田真耶です」

 

 

クラス『………………………』

 

 

真耶「あ………えっ?と………きょ、今日から皆さんはこのIS学園の生徒です。この学園は全寮制で────」

 

 

一夏(箒~)

 

 

俺は窓際最前列の黒い髪をポニーテールにしている女子生徒をチラリと見る。箒は俺の視線に気づいたのだが………

 

 

箒「………っ」

 

 

箒は目線をずらし窓の外を見た。それが6年ぶりに会う幼馴染みの態度かよぉぉぉぉ………

 

 

真耶「──君、──斑───織斑一夏君!」

 

 

一夏「っ!は、はい!」

 

 

やばっ呼ばれていたの気づかなかった。周りからクスクスと笑い声が………恥ずかしい。

 

 

真耶「大声出してごめんなさい織斑君、今【あ】から始まって【お】なの、自己紹介してくれるかな?ダメかな?」

 

 

一夏「ダ、ダメじゃないです!ちゃんと自己紹介します!だからそんなに謝らないでください」

 

 

真耶「本当ですか?本当の本当に?絶対してくれますか!?」

 

 

必死すぎるよ先生?!気づかなかった俺が悪いのに。

 

 

一夏「そんなに必死にならなくてもしますから落ち着いてください!」

 

 

なんとか先生を落ち着かせて俺は自己紹介を始めた。

 

 

一夏「織斑一夏です。」

 

 

『………………………』

 

 

あれ?まだ皆こっちを見てる?まずい!このままでは暗い人間のレッテルを貼られる!一先ず深呼吸をして

 

 

一夏「スゥー、ハァー………以上です!」

 

 

言った瞬間ガラガラガッシャーンと俺以外の生徒がずっこけていた。

 

 

一夏「え?ダメだった?」

 

 

スパァン!

一夏「ぎゃん!」

 

 

いってぇぇぇぇぇ!?なんだ今の衝撃!?俺は頭を擦りながら後ろを振り向くとそこには………

 

 

一夏「げぇ!?蛮骨!?」

 

 

千冬「誰が七人隊の頭だ馬鹿者‼️」

 

 

スパァン‼️

一夏「ひぎゃん‼️」

 

 

いっだぁぁぁぁぁぁ!?それ出席簿だよな!?なんで鉄板で叩かれたような痛みになるんだ!?

 

 

千冬「山田先生、諸事情によって遅れてしまった。クラスへの挨拶を押し付けてしまって申し訳ない」

 

 

山田「い、いえ副担任なのでこれくらい当然です」

 

 

千冬「諸君、私が担任の織斑千冬だ。君たち新入生を一年で使い物になる操縦者に育てるのが我々の仕事だ。私の言うことはよく聴き、しっかり理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は若干十五歳を十六歳までに鍛え抜くことだ。逆らっても構わんが、私の言うことは絶対に聞け。いいな?」

 

 

いや千冬姉、そんな軍隊みたいな台詞でいいのかよ。そんなんで返事する生徒g

 

 

生徒『キャァァァァァァァァ‼️‼️』

 

 

ギャァァァァ!?耳が!耳がぁぁ!?鼓膜が破れるとこだったぞ!?

 

 

生徒1「千冬様!本物の千冬様よ!」

 

 

 

生徒2「ずっとファンでした!」

 

 

 

生徒3「私、お姉さまに憧れてこの学園に来たんです! 北九州から!」

 

 

 

生徒4「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」

 

 

 

生徒5「私、お姉様のためなら死ねます!」

 

 

 

千冬「………毎年、よくもこれだけの馬鹿者が集まるものだ。 感心させられる。 それとも何か? 私のクラスにだけ馬鹿者を集中させているのか?」

 

 

あ、毎年なのね。千冬姉、お疲れ様です。

 

 

生徒1・2「お姉様! もっと叱って! 罵って!」

 

 

生徒3「でも時には優しくして!」

 

 

生徒4・5「そしてつけあがらないように躾をして~!」

 

 

………このクラスはHENTAIが多いのかな?

 

 

千冬「で?お前は満足に自己紹介も出来んのか?」

 

 

一夏「い、いや、千冬姉。俺は…」

 

 

スパァン!!!

一夏「むぎゃん!!!」

 

 

千冬「織斑先生と呼べ」

 

 

一夏「はい…織斑先生…」

 

 

「え………? 織斑君って、あの千冬様の弟?」

 

 

「それじゃあ、世界で1人だけしかいないIS操縦者っていうのも、それが関係して………」

 

 

「ああっ、いいなぁ。 代わってほしいなぁ」

 

 

誰が代わるものか!千冬姉の弟は俺だけだ!

 

 

千冬「静かにしろ!………突然だがこのクラスにもう1人加わることになった。諸事情により入学式に参加することが出来なかったがつい今しがた学園に到着した。おい!入ってこい!」

 

 

千冬姉に呼ばれて入ってきた人物はまたクラスを驚愕の海へ出航することになった。

 

 

一夏sideout

 




いかがだったでしょうか?相変わらず織斑先生の伝家の宝刀、出席簿の威力は凄まじいですね。次話はやっと主人公の自己紹介です。これまで読んでくださった皆さんに感謝申し上げます。


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5話~二人目~

お久しぶりです。そして令和元年おめでとうございます。
投稿が遅くなりすいません。リアルの仕事が忙しかったり書き途中のデータを消失したりしてバタバタしてました。
気づけばUAが5000を超えお気に入りが100を超えていました。読んでくださった皆様本当にありがとうございます


一夏side

 

 

教室に入ってきたのは女子ではなく男子だった。教室がシン………と静まり返る。

 

 

白い髪をポニーテールのように束ね留め具には女性が使うような簪をさし、首もとには子供が作ったようなネックレスに銀色の指輪が2つ、背格好は俺より少し高めだが威圧感が凄まじく一回り大きく見える。何より恐ろしいのは目だ、死んだ魚のような光のないエメラルドグリーンの瞳、左目は髪で隠れて見えずらいが髪が揺れた時真っ赤な瞳が見え隠れしていた。

 

 

蔵鋼「蔵鋼刀真だ。数日前にISコアを稼働させこの学園に入学することになった。1人暮らしだったから非常識なとこがあるも思うがよろしく頼む」

 

 

見聞きした感じではとても硬派なイメージの男だけど何かが違う、なんと言うか女子を………いや人を毛嫌いしてるような感じだ。?何で耳を塞いだんD

 

 

『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!』

 

 

ギャァァァァ‼️!?………………

 

 

一夏気絶によりsideout

 

 

蔵鋼side

 

 

生徒1「男子!!!2人目の男子!!!」

 

 

生徒2「しかもうちのクラス!!!」

 

 

生徒3「織斑君とはまた別のイケメン!!!」

 

 

生徒4「オラオラ系の守ってやるぜ系!!!」

 

 

生徒5「今年の薄い本が厚くなるぜぇぇぇ!!!」

 

 

生徒6「織×蔵!?それとも蔵×織!?」

 

 

生徒7「いや、あえてどちらかを女体化させては!?」

 

 

生徒腐『おぬし神か!?』

 

 

………うん。魔窟だねここ。まともな奴がいねぇ。

 

 

千冬「蔵鋼、その姿はどうした?先程とは違うようだが………」

 

 

蔵鋼「音響兵器やら訳のわからない音が聞こえる魔窟に入るために気合いを入れた………感じ?です」

 

 

千冬「………理解した」

 

 

 ご理解頂けてありがとうございます。人外魔境じゃないだけましか。………つーかまだ見られてる、少し答えてやるか。

 

 

蔵鋼「まだ聞き足りない奴がいるみたいだからいくつか質問に答えようか」

 

 

女子1「はい!彼女いますか!?」

蔵鋼「いない=年齢だ」

 

 

女子2「はい!好きな事、物はなんですか!?」

蔵鋼「自然。動物。静かな場所」

 

 

女子3「はい!好きな女性のタイプはなんですか!?」

蔵鋼「好きになった相手がタイプだ」

 

 

女子4「はい!その簪やアクセサリーはなんですか!?」

蔵鋼「死んだ家族の形見だ。簪は祖母、アクセサリーは妹、指輪は両親、祖父は刀だから今はない」

 

 

さっきまでキャァキャァ言ってたのがシン………と静まる、質問した女子生徒は申し訳なさそうに席に着き俯いてしまった。

 

 

千冬「そこまでだ。他の質問は休み時間にでもしてくれ。他の生徒の自己紹介が出来なくなる。蔵鋼、お前の席は窓側の一番後ろだ」

 

 

蔵鋼「了解です。あ、最後に1つ、これは忠告なんだが俺は家族を大切に思っている、だからお前らがどんな形であれ家族を侮辱するなら………潰すぞ?」

 

 

クラス『!?』

 

 

俺は教室を覆うように軽い殺気を放つ。怯える者、睨み返す者、気にしてない者の表情が見てとれた。織斑の方も殺気に気付いて起きたみたいだな。さて、言うこと言ったし席にいK

 

 

スパァァン‼️

蔵鋼「いっだぁぁぁ!?」

 

 

今のは謎の音!?と言うより頭が痛い!?

 

 

千冬「オイ蔵鋼、生徒の前で殺気を出すなと言ったよな?」

 

 

織斑先生が出席簿をポンポン叩きながら俺を見る。なるほど謎の音の正体は出席簿で叩かれる音か、これで魔窟の全容がわかった。

 

 

蔵鋼「すみません織斑先生。嘗められる前に威嚇しとこうと思ってやっちゃいました」

 

 

千冬「まったく………次やったら承知せんぞ?」

 

 

蔵鋼「家族を侮辱しなければしませんよ」

 

 

千冬「さっさと席につけ、では自己紹介の続きをキーンコーンカーン………すまないが終わってない生徒は休み時間に各々でやって欲しい。それと諸君らには半年でISの基礎知識を叩き込んでもらう。基礎動作は半月で慣れてもらう!しっかりと返事をしろ。出来なくても理解するまで返事をしろ!わかったか‼️」

 

 

『はい‼️‼️』

 

 

軍隊かよ。こんな状況で1年も同じなのか、………やっていけるかな?

 

 

蔵鋼sideout




いかがだったでしょうか?女子生徒との会合ではなるべく腐女子感を出してみました(笑)最近仕事が忙しく書くのが難しくなってきましたが出来る限り長く続くように頑張ります。
読んでくださった皆さんには感謝しかありません。ありがとうございます


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6話~出会いそしてご褒美~

皆様お久しぶりです。そして投稿が遅くなって本当にすんっっっっませんでしたぁぁぁぁぁ‼️m(_ _;m)三(m;_ _)m


蔵鋼side

 

 

休み時間───入学当初は気になる相手や同じ中学の友人の元に行ったり、次の授業の準備をしたりして思い思いの時間を過ごす………筈なんだがこのクラスだけは違った。主に2つの場所に視線が集中していた、1つの場所には羨望、恋心と言った視線を浴びせられ困惑している。もう1つの場所には怒り、侮蔑、怯えと言った視線を送っている。前者が織斑で後者が俺だ。その視線がクラスのみならまだましだった、視線だけチラリと廊下を見ると埋め尽くさんと言わんばかりの生徒が押し寄せていた。よく見るとリボンの色が違う生徒もいるから2、3年まで来てるのか?

 

 

生徒「ねぇねぇ、あれが噂の男子?」

 

生徒「どっちもイケメン!1組いいなぁ」

 

生徒「あんた声かけてきなよ」

 

生徒「えぇぇ?恥ずかしいよぉ」

 

生徒「私、声かけてこようかな?」

 

生徒「あぁ!?抜け駆け禁止ぃ」

 

生徒「黒髪の男子は千冬様の弟なんだって!」

 

生徒「白髪の男子は1組を脅したらしいよ?」

 

生徒「え?私はマヤマヤを奴隷にしたって聞いたよ?」

 

 

なんだその訳のわからん噂話は!?マヤマヤって誰だ!?謎の噂話に頭を抱えていると周囲が騒つき始めた、よく見ると織斑の所に女子生徒が1人佇んでいた。

 

 

???「ちょっといいか」

 

 

一夏「箒?」

 

 

ポニーテールにリボンをしている女子生徒は織斑を何処かに連れていった。興味ある者は隠れながら付いて行き、そうでない者は引き続き俺の観察をし始めた。………話しかければいいだろうに、まぁ脅した手前誰も近づいて来ないだろ。来るとすれば女尊男卑のバカか傲慢なバカか自分自慢のバカぐらいだろ。ま、俺には関係ないか、喧嘩を吹っ掛けてくるなら潰すまでだ。

 

 

???「ね~ね~?」

 

 

窓の外を眺めていたが呼び掛けられ振り向いたが………誰もいない?

 

 

???「こっちこっち~」

 

 

声のした方を見ると机からピョコンと頭だけ出して此方を見ている少女がいた。セミロング程の長さの茶色い髪、短いツインテールに某電気ネズミを思わせるような髪止めを付けている。机に手?を置いているようだが制服の袖が長すぎてわからない顔付きは朗らかな笑顔を全面に押し出したような癒し系……と言った感じだ。

 

 

蔵鋼「………何か用か?」

 

 

???「私布仏本音~よろしくね~」

 

 

………何だか気が抜けるような間延びした喋り方だな。

 

 

蔵鋼「よろしく布仏さん。知ってると思うが蔵鋼刀真だ」

 

 

布仏「うん。よろしくね~くらち~」

 

 

蔵鋼「くらちー?何だそれ?」

 

 

布仏「あだ名だよ~蔵鋼だからくらち~だよ~」

 

 

なんともまぁけったいなあだ名だな。しかもさっきから睨み付けてるのに顔色変えずニコニコしてるし、周りを見ると友人と思われる女子生徒がオロオロしながら布仏と俺の方を交互に見ている。

 

 

蔵鋼「友人達が困ってるぞ?戻ったらどうだ?」

 

 

友人1「本音!危ないから戻ってきて!」

友人2「そこにいたら潰されちゃうよ!」

 

 

布仏「え~?きよひ~もしずしずも心配性だな~くらち~は優しいよ~」

 

 

蔵鋼「どうして俺が優しいんだ?自己紹介の時は脅したし、今でもキミを睨んでるぞ?」

 

 

布仏「だってくらち~が怒る理由は家族をバカにした時なんでしょ~?家族の為に怒る人は優しい人にしか出来ないよ~」

 

 

蔵鋼「っ!」

 

 

きよひ~?&しずしず?「「あっ、そう言われてみれば………」」

 

 

蔵鋼「ククク………ハハハハ『!?』ハハハハ!」

 

 

俺が大笑いすると周りは驚き此方を見て目を見開く。有り得ないものを見るかのように、そんな視線を無視して俺は布仏の頭を撫でる。

 

 

布仏「んゅっ………~♪」

 

 

手を置いた瞬間びくっとしたが撫で始めると嬉しそうにされるがままの状態になった………うん、小動物にしか見えない。

 

 

蔵鋼「キミは見る目があるな。外見で判断しないでしっかりと内面を見ている」

 

 

布仏「てへへ~♪」

 

 

蔵鋼「頑張った人にはご褒美をあげないとな。何か欲しいものはあるか?」

 

 

布仏「お菓子~♪その為にくらち~の所に来たのだ~」

 

 

蔵鋼「お菓子の力恐るべしだな。ちょっと待ってろ」

 

 

俺は持ってきていたバックの中からラベルのないドロップ缶を取り出す

 

 

布仏「おぉ~ドロップだぁ~♪」

 

 

蔵鋼「残念ながらドロップじゃなくて金平糖だ。だけどただの金平糖じゃないぞ。ほら、食ってみろ」

 

 

俺はドロップ缶から赤い金平糖を出して布仏の口に放り込む。周りはキャーキャー叫んでいるが気にしない。気にしないったら気にしない!布仏の方は一瞬驚いていたが金平糖を舐め始めると蕩けた表情になり頬を両手?で押さえていてた。

 

 

布仏「お、おいひ~~♡♪」

 

 

蔵鋼「うまいだろ?化学調味料、着色料一切なし!自然由来の金平糖だからな」

 

 

布仏「………くらち~これ皆にもあげもい~い?」

 

 

蔵鋼「あげるも何もこれはもうキミの物だ、好きにすればいい」

 

 

布仏「ありがと~みんな~一緒に『食べる‼️』はい、どうぞ~」

 

 

布仏は1人づつ金平糖を渡していく。ダボダボの袖なのに器用に渡してるな………。食べた生徒は驚いたり、泣いている奴もいた。

 

 

生徒「あ、あの~蔵鋼君?あの金平糖どこで売ってるのかな?」

 

 

蔵鋼「ん?売ってないぞ?手作りだし」

 

 

生徒『え!?手作り!?』

 

 

蔵鋼「あぁ、サトウキビから砂糖と糖蜜作って

色や味は住んでいた山から木苺や蜜柑なんかを採って作った金平糖だ」

 

 

生徒『まさかの原料から!?』

 

 

蔵鋼「やることがなかったからな。畑耕して飯作って何か造ったり鍛練したりで暇をもて余した時は甘味を作ったりしてたな」

 

 

生徒「く、蔵鋼く─キーンコーンカーン」

 

 

蔵鋼「ほらチャイムが鳴ったぞ。早く席に着かないと担任からありがた~い愛の出席簿が飛んでくるぞ?」

 

 

そう言った瞬間周りにいた女子はいつの間にか着席し他のクラスや上級生達もいなくなっていた。………よく躾られてるな………

 

 

スパァァァン‼️

 

 

千冬「さっさと席に着け。遅刻者」

 

 

一夏「………ご指導ありがとうございます。織斑先生」

 

 

何やってんだ?あいつ………

 

 

蔵鋼sideout




いかがでしたでしょうか?何度も打って消してを繰り返していた+仕事でへばっていたので中々更新出来ませんでした。待ち望んだ方………はいないかも知れませんがまだまだ書き続けるのでよろしくお願いします。


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7話~金髪ロールその名は~

お久しぶりです。半年もの間音信不通で申し訳ありませんでした。


一夏side

 

 

真耶「___という事で現時点ではISを使うには様々な規制がかかっており、基本的には国家の承認が必要不可欠なのです。」

 

ヤバい、ヤバいヤバい、ヤバい!何を言ってるのか全然わからん!?アレもどっかやってしまったし………そうだ!箒!助けてくれ!

 

箒「……?………」フィ

 

ホウキサァーン!へるぷm

 

真耶「織斑君?わからない所はありますか?」

 

一夏「へ!?」

 

真耶「わからない所があれば言ってくださいね。何せ私は"先生"ですから!」

 

先生の所だけ強調して胸を張る山田先生、どう見ても同い年が見栄を張る様にしか見れない。だが今そんな事はどうでもいい!山田先生にしか頼れない!

 

一夏「せ、先生!」

 

真耶「はい!織斑君!」

 

一夏「ほとんど全然わかりませぇん!」

 

教室がシン…と静まり返った。皆、俺を見て唖然としてる。

 

真耶「え、えっと………織斑君以外にわからない人はいるかな?」

 

山田先生は慌てながら教室を見渡すが誰からも手は上がらないようだ。………そうだ!

 

一夏「刀真!お前もわからないよな!同じ男子だし!」

 

真耶「えぇ!?蔵鋼君もわからないんですか!?」

 

蔵鋼「山田先生鵜呑みにしないでください、わからない所は多々ありますが理解出来ています。山田先生の説明は要点をついててわかりやすいですから。それと織斑、勝手に呼び捨てにするな礼儀を弁えろ」

 

?何を言ってるんだ?男同士なんだから呼び捨てでもいいじゃないか?何をそんなに毛嫌いする必要があるんだ?

 

千冬「織斑。入学前に渡された参考書はどうした?学園の職員から渡されているはずだぞ」

 

偉そうな人から渡されたアレだよな………どこにやったっけ?えぇっと………!

 

一夏「思い出した!古い電話帳と間違えて捨てたんだ!」

 

ズガァァァァァン‼️‼️

 

一夏「ギャァァァァ!?」

 

千冬「馬鹿者‼️必読と言われていただろうが‼️再発行してやる。受け取ったら1週間で覚えろ」

 

あの広辞苑並のやつを1週間で!?

 

一夏「あのブ厚いのを一週間は………」

 

千冬「覚えろ。いいな?」

 

一夏「はい。わかりました………」

 

千冬「蔵鋼。すまないが織斑に教えてやって貰えないか?わかる所だけでいい」

 

千冬姉………!女神だ、戦乙女じゃない女神だよ!

 

蔵鋼「無理です」

 

………え?

 

一夏sideout

 

 

千冬side

 

無理だと?よく見れば机の上には参考書がなくノートしかない。

 

千冬「どうして無理なんだ?」

 

蔵鋼「入学したばかりなのに誰かに教える余裕はありません。そもそも自分は参考書を貰っていないので教えようがないです」

 

千冬「参考書を受け取っていないだと?学園の職員が渡しに行ったはずだが?」

 

蔵鋼「来たには来たんですが俺を見るなり嫌な顔してこの制服と紙切れを渡してさっさと帰りましたよ?」

 

確か男性操縦者用に制服、参考書、学園内外の見取り図、入寮時の注意事項、他国との関係・ハニートラップの危険性等の資料が渡されるはずだ。それが制服と紙切れだけだと?

 

千冬「蔵鋼。その職員の特徴は覚えているか?」

 

蔵鋼「ええ。たしか────」

 

蔵鋼から聞いて頭を抱えた。その職員は女尊男卑に染まっており最近では女性権利団体に所属している人物だった。学園内外でも問題を起こし何度注意をしても反省しない為、ほとほと困り果てていたのだ。もう校長に任せた方がいいなこれ………ハァ

 

千冬「わかった、さっき言ったことは忘れてくれ。参考書は残っているはずだから後日渡そう「ちょっとま」織斑。だまれ。蔵鋼、織斑が何を言ってこようと拒否して構わん。自業自得だ」

 

蔵鋼「わかりました。そうして貰えるとありがたいです」

 

真耶「お、織斑君。めげずに頑張ってください!私で良ければ協力しますので!」

 

一夏「はい………なら放課後教えてもらってもいいですか?」

 

真耶「放課後………二人きり………ハッ!

だ、駄目ですよ織斑君。私は教師、織斑君は生徒なんですからそんなこと………でも織斑先生が義理のお姉さんになるからそれはそれで……………エヘヘヘェ」

 

また山田君の悪い癖が出てきてしまっている………イラッ

 

千冬「………山田先生。授業の続きを」

 

真耶「は、はイ!………ヘブッ!?」

 

なぜ何もない所でコケる!?いい教師ではあるんだかなぁ………いかんせん抜けてる所が………ハァ

 

千冬sideout

 

 

蔵鋼side

 

一夏「頼む刀真‼️教えてくれ‼️」

 

休み時間になった途端、織斑が俺の所にやって来て拝んできた。

 

蔵鋼「断る。さっき織斑先生にも言った通り余裕はない。それに名前で呼ぶな礼儀を知らんのか?」

 

一夏「そう言わないでくれよ、同じ男性操縦者なんだから仲良くいこうぜ」

 

………コイツ、人の話を聞いてないのか?

 

蔵鋼「俺はお前が嫌いだ。なのに何故「ちょっとよろしくて?」」

 

一夏「ん?」

蔵鋼「あ?」

 

???「まあ!何ですのそのお返事!?わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるのではないのかしら?」

 

まためんどくさそうな奴がやって来たよ………

 

一夏「悪いけど俺、君が誰だか知らないし。刀真は知ってるか?」

 

蔵鋼「だから呼び捨てにするなと何度言えば………ハァ………誰だおまえ?」

 

???「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入試主席のこのわたくしを!?」

 

 

代表候補生。たしか国が選定したIS操縦者………だったか?

 

一夏「あ、1つ質問いいか?」

 

オルコット「ふん。下々の者の要求に応えるのも高貴な者に連なる私の務めですわ。よろしくてよ?」

 

一夏「代表候補生って………何?」

 

蔵鋼「………はい?」

 

コイツ今何て言った?

 

オルコット「あ、あ、貴方っ!本気でおっしゃっていますの!?」

 

一夏「おう。知らないから聞いてるんだけど」

 

馬夏だ。いや馬鹿だよ、思ったことをすぐ口に出すタイプのヤツだ。全力で関わりたくないめんどくさい。

 

オルコット「信じられませんわ!日本の男性と言うのはこうも知識に乏しいのかしら?常識ですわよ!じょ・う・し・き!」

 

蔵鋼「字面でわかるだろうが。国が選定したIS操縦者、簡単に言ってしまえばオリンピック代表に選ばれるかもしれない強化選手だ。」

 

オルコット「そう!その通り!つまり、エリートなのですわ!本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくする事だけでも奇跡……幸運な事なのです。その現実をもう少し理解していただけましたか?」

 

一夏「そうか。それはラッキーだ」

 

何故棒読みで言う馬夏。

 

オルコット「……馬鹿にしていますの?」

 

わかるーなんかイラッてするよねーけど俺達男性操縦者と同じクラスの方が幸運だと思うけどなー(棒読み)

 

オルコット「あなた、ISについて何も知らないくせによくこの学園に入れましたわね。世界で2人しかいないISを操縦できると聞いていましたから?少しくらい知的さを感じさせるかと思っていましたけど、期待外れですわね」

 

一夏「俺に何かを期待されても困るんだけど」

 

オルコット「ふん。まあ、でも?わたくしは優秀ですので、あなたのような人間にも優しくしてさしあげますわよ?ISの事で分からないことがあればジャパニーズドゲザをして、泣いて頼まれたら教えて差し上げてない事もないですわよ。何せわたくし、入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートなのですから!」

 

一夏「入試ってあれか?IS乗って戦うやつ?」

 

試験ってそんなんあるのか?俺はやってないからわからんが中々面白そうだ。っ!そうだ、後で織斑先生に頼んでみよう

 

オルコット「それ以外に何があると言うのですか?」

 

一夏「教官なら俺も倒したぞ?」

 

オルコット「は?………わ、わたくしだけと聞きましたが?」

 

一夏「女子ではってオチじゃないのか?」

 

オルコット「あ、あなたも!あなたも勝ったと言うのですか!?」

 

蔵鋼「落ち着け、オルコット。」

 

オルコット「これが落ち着いて《キーンコーンカーン》っ!………また後で来ますわ!逃げない事よ!よろしくって!?」

 

逃げないからもう二度とくんな。やっぱ女尊男卑は何処に行っても変わらないか虫酸がはしる………速くヤツを見つけてゆっくりしたいよ

 

蔵鋼sideout




本当に遅くなってすいませんm(_ _;m)三(m;_ _)m
モチベが上がらずダラダラと執筆してしまいました。
次話ですがまた遅くなります。理由としては原作知識を深める為原作本を探してます
BOO○・OFFを探し回しても見つかるのは



4巻、8巻、9巻と何故か1、2、3巻が見つからないのです(;TДT)見つかったら急ぎ書き上げますのでしばらくお待ちください


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