堂島 翔悟は勇者でありたい (血狂い鬼)
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第零話

中々アイデアが思いつかず、悩みましたがやっと出来ました!

注意!!
オリジナル展開や設定、ご都合主義、キャラ崩壊などが有りますので、苦手な方はブラウザバックをしてください。


「兄さん!しっかりして!」

 

目の前の妹が泣きながら俺が下敷きになっている瓦礫を退かそうとしていた。

 

「馬鹿……早……く、逃げろ……」

 

瓦礫に右半分を潰されているせいか、声があまり出てこない。

 

「いや!絶対に逃げない!」

 

こうしている間にも火の手は回り、崩れる音が大きくなっている。

 

「早く……逃げろ……このままじゃぁ……お前も……死ぬ……!」

 

「いやだ!兄さんを置いて逃げられないよ!」

 

ー 誰か!そこにいますか!? ー

 

どうやら……誰か来たみたいだな……

 

「こっちです!兄さんを助けて下さい!」

 

「大丈夫ですかっ!?こ…これは!?」

この消防士さんは…今の俺の状態が分かっているみたいだな……

 

「すみません……聞き分けのない妹を……連れて行って……くれませんか?」

 

「っ!?なんでなの!?兄さん!」

 

「俺は……もうダメだ……頼むから……早く行け……!」

 

「……分かりました。必ず安全な場所に妹さんを避難させます。」

 

「っ!?いや!離してよ!兄さんが!」

 

「沙良……これを……」

 

俺は左ズボンのポケットからペンダントを取り出した。

 

「これ……」

 

「本当なら……すぐに……渡したかったんたが……この

状態……だしな……」

 

「さぁ…!……行け……!もうすぐここも……崩れる……!」

 

「兄さん……!」

 

すると妹の上から瓦礫が降って来た……!

 

「危ない!!」

 

「キャッ!!」

 

どうやら消防士さんが助けてくれたらしい…

 

「沙良……お前は……生きてくれ……」

 

「いやーー!兄さん!兄さん!」

 

「もうこれ以上はダメだ早く逃げよう!」

 

 

すると、また崩れる音が響いて俺の上に瓦礫が降ってきた

 

 

……や!……兄………!……さ……!

 

妹の声が遠く聞こえる……目の前も霞んで来た……崩れる音も聞こえなくなってきている…

 

俺は……もうじき死ぬだろう……

 

だから……神様……どうか…どうか妹を救って下さい……

 

俺は……ここまでみたいです……

 

だけど……どうせなら……

 

「もっと沙良と……生きて……いたかった……」

 

俺の意識は……ここで途切れた……

 

□□□□□□□□□□□□□□□□

 

暗い何も見えない空間の中……二つの不思議な声が聞こえてくる……

 

 

『ここであなたを死なせる訳にはいきません』

 

『あなたは望むのならどんな力を求めますか?』

 

 

力……俺が望むのは誰かを守り抜く力、どんな不条理にも打ち勝つ悪鬼の力…!

 

そう俺が憧れた悪鬼を纏う男の力

 

俺、堂島 翔護はヒーローに憧れた。

将来は誰かを守り抜く人間になりたいと夢見ていた。

その為に医療、精神、武術、言語などの知識、技術を手に入れた。

世界を渡り紛争やテロにあった村に行き支援活動をした。

(そのせいで沙良にはかなりの心配を掛けてしまったが。)

 

だが、今回の事故で最後まで沙良を守れなかった。瓦礫に押し潰され、動くこともままならなかった。

今も助かったかは分からない。

俺にもっと力があれば……

彼のような力があったのなら……

 

友の死を招いた悔恨と大切な人を守り抜く為に不条理に打ち勝つ力を強く求め、自らの体が竜に変化するまで戦い続けた悪鬼を纏い竜を纏った男の力……

 

彼の戦いを記憶の中で鮮明に思い出している…俺が求める力を…

 

『あなたの願い…確かに聞き入れました』

 

『その力をあなたに与えます』

 

胸の辺りが熱くなってきた。まるで魂から炎が燃え上がる様に……

 

『あなたに新たな世界の扉を開けます』

 

『その力であなたの願いが叶うことを祈っています』

 

 

『『あなたに道に……幸運と勇気があらん事を……』』

 



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