戦術人形と共に (ネコの化身)
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悲劇

短編も書いたけどやっぱりノリと勢いで楽しんで書こう~って悟りを開いた

こんなのあったらいいなぁとかありそうだなぁって物もじぶんなりにかんがえているぅ 

よろしくぅぅぅ





まさに煉獄といってもいい。昔ある詩人の本に書いてあった物と同じ

 

それが形になって今自分の目の前に広がっているように見えた

 

 

所々に聞こえる悲鳴 断末魔 怒号……耳を防ぎたくなる 目で見たくもない

 

 

しかしそれを目にしても聞こえたとしても防ぐ暇などない

 

 

戦争をしているのだ。それに構ってしまえばいつ自分があぁ成り果てるかもわからない

 

 

 

「隊長!このままじゃここで孤立する!どうするんだ!」

 

私は撃つてもやめずに言葉を投げかける

 

 

 

「わかってる!わかってるがぁあいつらいつまでも攻めるてをやめねぇ!」

 

「そうですけど!弾薬もそろそろ尽きてしまう!」

 

「あわてんな坊主!まだまだこれからよ!」

 

あわてていると察したのか豪快に笑いながら自分の真後ろで戦闘している男が言う

 

 

「笑ってる場合ですか!

 

「ばかやろう。こんな時こそ笑わなくちゃやってられねぇ!」

 

もうこのイカレ!と内心文句を垂れながらも自分の攻撃を緩めるつもりはない

 

「レイラ隊長!これ以上はさすがに無理ですよ!このイカレと死ぬのもね!」

 

毒づきながら隊長  レイラに言う 後ろではイカレと呼ばれて 憤慨してる声が聞こえるが無視した

 

「潮時か…私たち以外で前線を保っているのは私たちぐらいだ!」

 

レイラはあたりを見回すがそこには死体しかない

 

 

ハチの巣にされたものや。綺麗に頭を撃ち抜かれてるもの 身体ごと吹き飛び腕や足がないものもある

 

 

「ケイス!フラッシュバンはあるか!?」

 

先ほど自分にイカレと呼ばれた男ケイスが声をはりあげる

 

「あるぜ姐さん!最後の一つだぁ!」

 

「姐さんいうな!私の合図でなげろぉぉ!」

 

そういうなりカウントし始める

 

「今だぁ!」

 

その合図とともにケイスは鉄屑どもの目の前にとうてきする

 

 

「さがるぞ!」

 

そういわれレイラ ケイス 自分は前線から一気に離れる

 

鉄屑ロボットでも目の前でくらえば一時的に視覚はつぶせる

三人で全速力でその場から離れる

 

 

 

 

 

 

 

ある程度離れたおかげで前線からは逃れることに成功する

 

 

「はぁ…はぁ…三人とも無事か?…」

 

息を切らしながらレイラは安否を確認する

 

その言葉にケイスも自分も大丈夫だと合図をする

 

「はぁ…まったく…上の馬鹿どもは援軍もよこさないとはね…」

 

苛立ちながらレイラは呼吸を整えている。その言葉には同感だ

 

自分たちやほかの兵士たちが前線を維持し続けたのに何もよこさなかった上層部の連中は

いったい何を考えているのか。おかげで前線には人の死体が積みあがったものだ

 

 

「まったくだ…それにしても鉄血の鉄屑は勢いがすごすぎるぜ…」

 

「それには同感ですよ…壊されても勢いが止まらない」

 

ケイスの言葉に自分は同意せざるを得ない

突如として起きた鉄血構造の暴走…それを鎮圧するために私たち部隊も派遣されていた

だが結果は御覧の通り 最初はこちらが優勢であったが徐々に物量で押されていく

結局前線をすてることになるはめに

 

 

「で…結局どうするんです?…このままだとこの逃げたとこまでにせめてきますよ?…」

 

自分が愛銃 ACRの残り弾薬を確認しながら聞く あいにくまだ少しなら持ちそうだ

 

 

「確かにな…一度基地まで戻り補給してまた戦うしかないか」

 

「だが15分前から基地との連絡がねぇ今でもそうだ」

 

ケイスは通信機器で基地との接続を試みてるがつながる様子はなさそうだ

 

「まさか基地がおとされたからか?…だとしたら状況は最悪な気がするぜ」

 

レイラは冗談じゃないといいながら小石をけ飛ばす

 

「まぁ実際確かめない限りはなんともいえませんよね…」

 

自分はなだめるように言うがレイラさんは苛立ちを隠せないようだ

 

「あのなぁ…前線をせっかく維持したのにあんな結果じゃ死んだやつも浮かばれないさ」

 

それを言われると自分はなにもいいかえせない。確かにあぁなってしまえば申し開きできない

 

「すみません…レイラさん今のは軽率でした」

 

「いや。いいんだ私のことを落ち着かせようとしてくれてたすかるよ」

 

二カッと笑顔で答えてくれたレイラさんに対して自分はすこしほっとした

 

「よしっ!とりあえず基地に戻り補充しかないな」

 

レイラの提案にケイスと自分は同意する

三人して移動を開始する 補充でもできれば多少なりとも生き残れるはずだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

移動してから15分  希望というものはたやすく崩れるのか…と実感していた

 

基地は壊滅状態だった

あたり一面に広がる炎 血の匂い 死体etc…

 

 

ここにも地獄が広がっていた

 

 

「結局か…しっかしこのありさまはひどいぜ…」

 

ケイスも唖然としていていつもの笑いなどはなかった

そりゃそうだ多少なりとも希望はあるかに思えたがそれを簡単に打ち砕かれたようなものだからだ

 

自分もそう思える死体の中にはペンダントを握りしめながら死んでいるものもあり

たぶん…大切な人を思い浮かべながらしんだのであろうか……

 

レイラを見ると死体に手を合わせて祈っていた

 

「レイラさん…どうしますか?…一応探すだけ探しますか?」

 

「ん?…あぁそうだな…そうするか…」

 

「ひどいですよね…こんなのって…」

 

「仕方がないさ。戦ってればいつかはこうなる…嘆いていてもな…」

 

そういいながらケイスも呼び半壊した基地での探索を始める

 

 

 

 

 

 

 

 

中も同じようにオペレーターの死体がごろごろしていて血の匂いが充満している

ケイスは通信機器が使えるか調べるといい一人管制室に残る

 

レイラと自分はケイスを残して弾薬などの探索を始めた

その途中で

 

「大丈夫か?今回ばかりは今まで以上ひどいが…」

 

少し心配した表情をしながら聞いてくるが

 

「大丈夫ですよ…今まで見てきたし…今に始まったことではありません…」

 

「そうか…」

 

その言葉を聞いて大丈夫と思ったのかレイラから心配した表情はなくなった

 

探索しているうちにいくつかの弾薬も手に入れた これなら多少はもつであろう

そうしているうちにケイスがこちらに合流してきた 通信を試みたがやはりだめだったらしい

機器ごと人を虐殺していったために壊されていたらしい 反応なしだと

 

弾薬は手に入れたが通信はだめ winwinといえるかわからないがそう思うしかなかった

 

「通信機器がだめなら自力で撤退をするしかないか」

 

「ですね…ある程度逃げきれれば」

 

と言いかけたときガタッと物音がする 三人は有無を言わさず物陰に隠れる

音がした方向に目を向けるとそこには鉄血人形ripperがいた

残存勢力がいないかの偵察か 数は一体だけ

 

「(一体だけかあいにくこちらを見ていない…私がやる)」

 

小声でこちらに伝えながらレイラがナイフを抜く

了解 とケイスと自分は伝える

 

そういうなりレイラは一気に距離を詰める こちらには気づいていないのか探索を続けている鉄血人形 すぐさま羽交い絞めにして首にナイフを深く突き刺す 

突如としての後ろからの奇襲に人形は暴れるが次第に動かなくなる

動かなくなったものを壁に投げつける

 

「ったく 手をかけさせるなよ…」

 

レイラはナイフについた人工血液をぬぐう

 

「ばれてたら援軍呼ばれてましたね…」

 

「だなさすが姐さんだぜ」

 

「姐さんいうな!」

 

ケイスに突っ込んで視線をもどすとレイラの目に映ったのは最悪だった

 

 

「ッ!ふせろぉ!」

 

怒号と共に二人に銃を構えるレイラ

その迫力に気圧され二人は瞬時に頭を下げる

 

ガガガガンッ!と射撃するがそれはよけて消えていった

 

「どうしたんですか!?」

 

「dinergateだ!あいつこっちを見ていきやがった!」

 

そういいレイラは逃げていった角を曲がり構えるがそこにはもういなかった

 

「おいおい…まずいだろ…それは…」

 

ケイスは冗談だろといわんばかりにぼやく

 

「くそっ!今すぐここをりだつするぞ!」

 

そういい三人とも一気に基地からの脱出を試みる

 

 

 

一気に駆け抜け基地の出口に差し掛かり 

外を確認するが…

 

 

「くそっ!もうか早すぎるぞ…!」

 

確認するとそこには鉄血人形が基地に入り込んでいた

 

「最悪ですね…これは…」

 

「あぁまったくだな」

 

「あいにく雑魚しかいないのがいいほうだ。報告にあったハイエンドがいないだけでましだな」

 

 

そこにいるのはノーマルの鉄血人形だけでありこれならまだ突破の「チャンスはあるからだ ハイエンドとというモデルの人形がいるとは聞いたがそれはやばいらしい とにかくやばいらしい

 

「で。どうするんだレイラ 徒歩で脱出しても追いつかれるかもしれねぇぞ」

 

「わかってる あいにく先探索する前にあまり壊されてないとこを見つけた。おそらく車庫かもしれない…ワンチャンあるかもな」

 

そういいながらレイラはニヤッと笑う

 

「了解です。でその車庫はどちらに見えたのですか?」

 

「この出口の右側だ。どうしても鉄血との戦闘は避けられないけどな…」

 

「なら先ほどフラッシュバンも補充できたのでそれを駆使して向かいましょう」

 

「いいぞ ほんとお前はこーゆうときでも頼りになるぜ!」

 

わしゃわしゃと自分の頭を撫でる 嬉しさがこみ上げたが今は状況が状況なので気を引き締めなおす

 

「私が投げたら行きますか?」

 

「タイミングはお前に任せる」 「俺も同じく」

 

ケイスとレイラはいつでもいけるという視線を投げかけてくる

 

その目を見て私はすぐさま投擲準備する

 

「いきますッ!」

 

そういいながら私は物陰から飛び出す

飛び出した自分を見て鉄血は射撃開始しそうになるがそうなる前に投擲した

まばゆい光と共に鉄血は一時的に行動が止まる

 

「Go!Go!Go!!」

 

レイラの合図とともに自分とケイスも走り出す。車庫につくまでに多少なりとも数を減らそうと殲滅射撃を行う 一時的に止まっている人形はただの的同然なので安易に当たる

頭を撃ち抜かれたり足を撃ち砕かれたりするものばかりだ

 

ただ止まっているばかりの奴らだけではなく その後ろから飛ぶ物体が来る

 

「スカウトだ!」

 

「自分にまかせて先に!」

 

自分は率先して立ち止まりスカウトに対して狙撃を敢行する

 

二体は撃ちぬけたが一体がそのまま自分に体当たりをしてくる

 

「ぐぅ!…」

 

「坊主ッ!」

 

先に言ったケイスが振り返りながら叫ぶ

 

私はとっさにナイフを抜きとっさにスカウトの横っ腹に突き刺す

 

功がそうしたのかスカウトはそのまま地面に落ちていく私も同じように地面に叩きつけられる

 

結構な高さから一緒に落ちたため少しもだえる

 

「(くそくそふざけんな!くそスカウト!)」

 

内心悪態付きながらどうにかして立ち上がろうとする

 

「坊主無事か!」

 

ケイスは射撃しながら安否確認してくるそれに対して自分は大丈夫ですと

立ち上がる

 

「ならいい姐さんには先に行かせた!少し時間稼ぎだ!」

 

「了解です…!」

 

それと共に迫りくるスカウトや一時的に止まっていた鉄血どもが動き出す

 

 

 

 

「今日はある意味いい日だな!」

 

「言っている場合ですか!」

 

ケイスはAk12を。自分はACRを鉄血共に鉛弾をぶちこんでゆく

 

 

「おいお前ら無事か!早く乗れ!」

 

レイラの声に振り向くとテクニカルを止めて叫んでいる

その声にケイスと自分は乗り込み

ケイスは銃座にとりつく

 

「飛ばすぞ!」

 

レイラはそう言いながらアクセルを全開に離脱を開始する

 

基地周りのフェンスをぶち破りそのまま走らせる

 

「なんとか…なりましたね…」

 

「そうだな…と言いたいところだがまだ向こうは諦めてねぇな!」

 

その言葉に見るとスカウトやダイナゲートの群れが迫りくる

 

「しつこいですね!…」

 

「モテモテでいいじゃねぇか!スカウトは任せたぞ!」

 

「またそんなことを!…了解ですっ!」

 

自分はケイスの銃座の射線に入らないように伏せ撃ちでスカウトを撃ち落としていく

そんな真上では機関砲がドンドンドンと轟音を上げながらダイナゲートの群れを撃ち落としていく

 

「そっちは大丈夫か!」

 

運転席ヵらレイラの叫び声が聞こえてくる

 

「大丈夫だ姐さん!何とかしのいでいるぜ!」

 

「そうか!それならいい!それと車両の通信が生きていやがった!この先にある基地らしいものがある!そこに向かうぞ!」

 

「まじか!?そいつは運がいい」

 

「行きましょう!」

 

ケイスと自分は希望が見えたと確信した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おやおや。そんなことはさせませんよ。」

 

 

淡々とした声が聞こえる

 

その言葉に三人は声の主を見る

 

車両と並行に走る黒いメイド服の人…いや並行して走っている時点で否応なく人形だとわからされる

 

 

「なんだあいつは!」

 

ケイスは驚きの声を上げる それにこたえるかのようにレイラは叫ぶ

 

「まずいハイエンドモデルの人形だ!」

 

「あいつがか!」

 

「あれが……」

 

その姿に自分は釘付けになっていた。今まで戦ったノーマル人形とは違う異質な雰囲気

それが横並びしながら走っている

 

 

「くそがッ!」

 

そういいながらケイスは機関砲をハイエンドに向けて撃ちまくる

しかしそれをなんなくかわしていく

 

自分も援護射撃を行うがまったくもって当たらない

普通の人形より性能がやばいと感じられる

 

「ゴミが…排除してさしあげます」

 

そう言い放ちハイエンド人形は自身のスカートをまくる

その行動に驚いたが驚くのが早かった

その下から四つの銃口がとびだす すぐさま射撃が行われる

 

「ちっ!」

 

レイラはハンドルを切りハイエンドの射撃を切り抜ける

 

「ケイス撃ちまくれぇ!」

 

「りょーかいだぁ!」

 

こちらも負けじと撃ちまくるしかし華麗によけられる

 

「人形の演算能力ってやつかぁ!よけられるじゃねぇか!」

悪態づくが射撃はやめない

一瞬でも手を止めればこちらがやられる

 

何か手をてを!自分は何かできるか考えた。あの恐ろしい機動性の不意を衝いて少しでも動きを止めれる物を…

 

先ほど補充したものを見て考えているうちにある考えが思いつくとっさだが試す価値はある

 

「ケイスさんいい考えが!」

 

「なんだ!いいことか!」

 

そういいながらもケイスは射撃を辞めずに問い返す

 

「いいことというよりは賭けですよ!今から投げるものを精一杯撃ちぬいてくださいね!」

 

「7は?どういうこ」

 

「行きますよ!」

 

「おい!あぁもう畜生!」

 

言い返される前に私は勢いおくソレを投げる

 

それに対してケイスは全力であてに行く

 

ソレに命中した瞬間轟音とともに爆発が起きる

投げたのはグレネード しかも高威力のだ

一瞬耳がキーンとするがふさぐ暇などなく爆炎を見据える

 

ハイエンド人形も驚いたのか射撃が止まる

それを見逃さず自分は銃を構える

これがそのかけだ。

 

爆炎の奥にいるであろうハイエンドに狙いを定める

 

爆炎が晴れかけその頭部が見えた瞬間に撃ちこむ

あたれぇ!と願う。そのまま弾丸はハイエンドめがけて飛び

 

すこしそれたが右側頭部に弾丸が命中し貫通した

 

「ッッ!」

 

ハイエンドは突然の衝撃に顔をゆがめ体制を崩し転がる

 

 

「よっしゃぁ!ナイスだ坊主!」

 

後ろから大声でケイスが喜びバシバシと叩いてくる

 

「やったのか…?」

 

運転席からもレイラが安堵の表情を浮かべながらホッと息をつく

 

 

「あぶねぇ作戦だが賭けににかったぜぇ!!」

 

そういうケイスは高らかに腕を掲げる

それを見て自分も緊張から解かれたが

 

 

 

「ゴゴごゴごみむししがぁ!!!」

 

 

喜びもつかの間突然の怒号とともにケイスの掲げた腕が吹き飛ばされる

その光景に自分は茫然とし。またケイス自身も茫然としながら

自身の吹き飛ばされた腕を見送る

痛みはその三秒後にケイスを襲った

 

 

「!? ぐがぁぁぁぁあああ…!」

 

うめき声をあげながらケイスはもうない腕の結合部分を押さえつける

運転席からはレイラが驚愕の顔でこちらを見ている

茫然していた自分もだがすぐさま医療キットを取り出そうと行動に移る

 

「ケイスさん!しっかりしてください!」

 

そういいながらすぐさま止血しようとするが血は止まることなくドクドクと流れていく

 

「ゆるるせせないないいなん!」

 

言葉にならない叫びがまた響きその声の主を見据える

 

「まだ!…いきてるのかよッ!」

 

その声の主は先ほど頭を貫いたはずのハイエンド人形であった

頭を撃ち抜かれたのかそのせいで言語がおかしくなりながら話している

まるで壊れた玩具だ その光景に戦慄すら覚える

 

 

「くそが!はやくくたばりやがれ!」

 

ある程度の止血処理を施しおえ。すぐさま射撃を開始する

もはや狙撃しても当たるかわからない。なら一気にかたをつけようと撃ちまくる

だが言語だけがおかしくなっているのか性能は落ちておらず弾をよけながら

一気に距離を詰めてくる

 

「くそっ!くそっ!くそが!」

 

まずいまずいまずい!このままじゃおいつかれる!くそがくそがくそ

苛立ちながら射撃をしても一向に当たらない

 

「坊主…もういいぜ…」

 

突然のその発言に射撃を止めケイスを見る

 

「なにがいいんですか!このままじゃ…!」

 

怒りを募らせながら自分はケイスを叱咤しようと顔を向ける

その姿に私はまた言葉を失った

 

ケイスは自身の身体に爆弾を巻き付けていた。その行動に私は思考が止まる

 

「このままじゃやばい…なら…俺がよぉ…あいつと一緒にデートしてくるわ」

 

その言葉に自分は一気に我に返る

 

「なにいってるんですか冗談はこんな時にやめてください!あなたは助かりますよ!」

 

「ばーか…自分のことは自分でわからぁ…レイラのこと頼んだぞ…」

 

そういいながらケイスは立ち上がりハイエンドに向かってとびかかろうとする

 

「ッ!?やめろぉぉぉぉぉおぉお!!!」

 

自分は手を伸ばした 死なせない為に助けるために踏みとどまらせるために

しかしその手は届かなかった

 

 

「はっはぁ!!!」

 

ケイスは高らかに笑い飛びつく

ハイエンドはその行動に一瞬止まるがすぐさま銃撃する

その凶弾は次にケイスの右足を吹き飛ばす

吹き飛ばされて顔を激痛にゆがめるがおかまいなしにハイエンドにしがみつく

 

 

「はななんせsんえはねえfんじゃ!」

 

もはや話しているのが意味不明なハイエンドに告げる

 

「地獄まで一緒にデートしようぉやぁ…くそ鉄屑」

 

 

それを最後にあたり一面爆音と爆炎につつまれる

 

 

「くッ!うぉぉ!!」

 

あまりの爆風に自分は車体から投げ出されるように吹き飛ばされる

 

「ーーーーーーーーマ!ーーーーーー」

 

 

レイラからの声も聞こえずにそのまま吹き飛ばされる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ    くそ   身体が痛い   目の前も暗い

 

死んだのか?    いや吹き飛ばされたはず

 

ケイス    ケイスさんが   命をとしてくれた

 

 

くそくそくそくそ   なんでとどかなかった  とどけばすくえたはず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッはぁ!…はぁ…はぁ」

 

 

暗いが視界が一気に明るさを増す

 

身体があちこち痛い そりゃそうだ投げ出されたからくそ声も出せない

 

私が吹き飛ばされてレイラさんは

 

どうなった   周りを見回す

 

 

紅く燃えるものが見えた

 

 

その前に影が見えた

 

 

その影が形をなして見えたとき 私は叫びたかった だが出なかった 

代わりに出たのはおびただしい血と声にもならないもの だって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケイスと共に吹き飛んだはずのハイエンドがレイラの首を掴み上げ立っていたのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!ッー!ッー!」

 

その光景に一気に意識は覚醒した しかし体は動かない叫べない

 

 

動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動けーーーーー

 

何度も自分に言い聞かせるしかし動かない

 

必死になって這いずる しかし届かない這いずろうとも遅すぎる

 

 

 

「kろすrすふぃspcふしうぐjb」

 

ハイエンドはもはやただの壊れた鉄屑しかしその手は緩めることはない

 

理解不能でもまずいと自分の身体が危険信号を発する

このままではッ!このままではッ!

 

 

必死に這いずりながら近づくうちにレイラと目が合う

その顔はすさまじい力で首を絞められ今にでもしんでしまうような………

 

でも自分は見た 目が合った瞬間に  いつもの笑顔を見せてくれた

私は大丈夫だ!といわんばかりに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その笑顔を最後にレイラはハイエンドに身体を貫かれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グチャンッ!と血と肉がすりつぶされたかのように 貫かれた場所から鮮血が飛び出す

花が開いたかのように あたり一面に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間プツッと何かが切れた音が聞こえた そう聞こえた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガァァぁあああああああああ!!」

 

 

自分は立ち上がっていた 走り出していた 獣のように咆哮をあげていた

 

 

すぐさま腰からナイフを抜きそのまま骨格むき出しのわき腹に思い切りつきさす

 

 

 

「!?ないぢうvslsfdんhgd」

 

突然の衝撃にハイエンドは驚きレイラの首から手を放す

すぐさま身体を貫いたその右手で私の右腕に殴りかかる

 

 

「グッ!?」

 

殴りかかれ私は身体を九の字に曲げる 右腕は折れた だが痛みが来るより先に私が落としたナイフを掴み

それを胸に深々と突き刺す

 

 

「ばしゃsjdヴぃひldsfghgj」

 

胸に突き刺した瞬間 ハイエンドはよろめき仰向けに倒れる

自分はすぐさま馬乗りになり刺したナイフを抜き

 

 

何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も突き刺す

 

事切れてもとまることなく何回も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ…ハァ…ハァ…」

 

何回刺したかわからなかった。でも目の前の人形は死んでいた 刺し傷などわからなくなるぐらい

ぐちゃぐちゃに

 

だけど気にしてるほど時間はなかった すぐ立ち上がりレイアさんを助けようと動く

 

 

「レ…レイラさん…」

 

私は倒れているレイラの横に座る

 

 

「よぉ…派手にやったな…」

 

かすれた声でレイラは答えてくれた だけど今にも消えてしまうのではないかと

 

「しゃべらないでください…助けます助けますから…絶対に…」

 

私はレイラの手を握ってすぐさま動こうとするがレイラの言葉がそれを阻んだ

 

 

「いや…私はもう助からないよ…」

 

「やめてください……ケイスさんに頼まれたんです…任せたって…やめてください…」

 

「ケイスか…あのバカ目…先に逝きやがって…」

 

ケイスの名を聞いて目を細めるレイラ

 

「だから…そんなことはいわな「アルマ…」い…はい?…」

 

 

遮るように呼ばれたその名前 かすれた声でもなくいつもの凛とした声だった

 

 

「いつかはこうなるとわかっているだろう…戦争はこんなものだ…理不尽だ…」

 

その言葉はまるで最後の言葉に聞こえた

 

「私はお前たちに出会えたこと…一緒に地獄を潜り抜けたことを誇りに思う…」

 

 

やめてください。そんな言葉聞きたくない 助けるから

 

その言葉が出ない 出せない出せない

 

「だから…お前は…は生きてくれ…勝手な…こと……だと思うが…生きてくれ…」

 

あぁやめてくれ 仲間を失った私に生きてくれなんて

 

 

「アルマ…お前は私たちの誇り………だ…」

 

その言葉とまた笑顔を見せてくれたのを最後に…握っていた手からするりと下に落ちる

 

 

 

「あ。あ。あぁあぁぁあああああああああああ!…」

 

 

何もない場所に悲痛な叫びが響く 虚しく 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ     いなくなってしまった

 

 

 

 

 

何もなかった私を拾ってくれて

 

 

 

わらって    ないて    いかって

 

 

 

仲間とのあたたかさを教えてくれて   家族を教えてくれて

 

 

支えてくれて   

 

 

 

 

 

なくなってしまった

 

 

 

 

わたしは  またひとり

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ  こんなせかいもういたくもない

 

 

 

 

 

 

 

あそこにナイフがある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう楽になろう   私はもう

 

 

 

 

 

 

 

 

ナイフに手を伸ばしたが  とどかなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ      ナイフなんてなくても死ねるのか

 

 

 

 

 

 

よかった    またみんなにあえる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さようなら   くそったれなせかい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗くなった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                        続く




楽しくかけた とりあえずおやすみなさい
と。そのまえにキャラ紹介


名前 レイラ・バーンズ
年齢27歳
体重秘密
身長 171
愛銃 HK416
部隊リーダー 精神力も戦闘力もピカイチ。頼れる姉御肌というやつのきわみ
アルマを拾った張本人 最初は信用してもらえるために悪戦苦闘したが
次第になれたことに対して喜ぶ しかし アルマに母呼ばわりされるといやな気持に
アルマの昔を知っている



名前 ケイス・バラン
年齢 25歳
体重 63キロ
身長 176
愛銃 Ak12
部隊のムードメーカーともいえるアルマはからイカレ野郎ですねと呼ばれていた
しかしやるときはやる男 ハッキングなどを得意とし 情報収集にもたける


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繋ぐ

こんなノリで書いたやつを呼んでくれた人たちに感謝と幸せを願う

お気に入りしてくれた人には金上げたいものだ…まさに恐悦至極の至り

ストーリーに関しては独自に行くか悩むけどな とりあえず頭空っぽ楽しんで読んでくれりゃ作者冥利に尽きるって感じよ!こっちも頭空っぽで書いてるしな(笑)サンキュー!多大な愛を君にささげよう!

とりあえずプロローグ的なのは二話か三話までかなー

良ければ短編 ある指揮官の話もどうぞ


闇の中  私は一人 立ち尽くす ここはどこ? みんなは? 

 

どこにいるか見渡すと仲間がいた レイラとケイス

 

「あぁそこにいたんですね。今行きます」

 

その二人に近づこうと歩く でも近づけない いつまでもたどり着けない

 

なんで どうして 焦りながらも近づく次第に速度も上がり走る それでも

 

 

「レイラさん!ケイスさん!」

 

私は叫ぶ 二人は近づいていこうとする私に気づく 私を見て二人は一瞬だが哀しい顔を

 

その次には笑顔で私を見ていた 私を見て二人は手を振りながら背を向けて歩いていく

 

 

「待ってください!なんで行くんですか!おいてかないでください!」

 

必死になって走る それでも遠ざかっていく

 

どうして どうして どうして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明かりが目の前を覆いつくした 何も見えない どこだと思いつつ身体を動かそうにも動けない

 

次第に目が目の前を認識し始める 自分を照らすライト それと白い壁 

 

なんだここは そう思いつつ動けない身体を無理やり踏ん張り起き上がる

周りを見るといくつもベッドが並べられていた

なんだろうここは…そう思いながら外に出ようとベッドから降りるが 足に力が入らない

なぜ入らない そう思いながらも踏ん張り何とか立ち上がる

 

どうにかベッドの手すりにつかまり立ち上がれる そのまま入口に向かい扉に手をかける

やっとの思いで部屋の外から出る

 

誰もいない そのまま壁にもたれながら歩く 

 

「誰か…いないのか…」

 

声もあまり出せないそれでも歩く

そののまま歩いて角にまでたどり着くとそこで女性に出会う 女性は私の姿を見るなり

驚きの表情を見せてきた

 

「なんでここに!?安静にしてください!」

 

そういいながら私に手を貸してくる 何も頼んでないのに

そうしてくる女性に私は聞きたいことを聞く

 

「ここはどこですか?…ほかの仲間は?…」

 

必死に声を出しながら女性に聞く するとその言葉を聞いた瞬間女性の顔は一気に曇る

そして話し始めた

 

「残念ながら…生き残ったのはあなただけです。ほかの方は死亡が確認されて…」

 

女性は悲しげな表情でそう伝える しかしこのとき私に伝わったのは

生き残ったのはあなた  その言葉だけだった

 

 

は?何を?私だけ?レイラさんが ケイスさんが 死んだ 嘘だ 嘘だ

 

混乱する頭で私は次第に意識などが覚醒していく 記憶が鮮明に思い出される

 

鉄血の人形と共に自爆する男 身体を貫かれて死んでしまった女 ケイス レイラ

 

思い出すほど頭が痛む 痛い痛い痛い痛い痛い痛い

頭を押さえ呻く私にその女性はうるさくしつこく声をかけてくる

 

「大丈夫ですか!?今先生をよびますね!」

 

あぁうるさいうるさいうるさい嘘をつくなそんなことない認めたくない

次第に怒りがふつふつを沸く 

 

「ッ!うるさい!」

 

私はそう叫び折れてない腕のほうで女性を突き飛ばす 女性は壁に激突し苦悶の声を上げるのに目もくれず私は歩いた

 

そんなはずはない この記憶は間違いだ 間違いであってほしい 別の部屋にいるはずだ

そう願い私は歩き始める

その後ろから別の声が聞こえ始める すると先ほど突き飛ばした女性が私に指をさしながら捕まえて!と叫んでいる

 

だけど私は止まらなかった 歩いて歩いて歩く しかしすぐに追いつかれ私は押さえつけられる それでも無理やり痛む腕も身体も気にせず 私を押さえていた男性は驚きながらも必死に抑え込もうとする

 

次第にこの騒ぎを聞きつけた人が抑え込むのに加勢し始める

それでも私は進もうと暴れる

 

「はなせ!…私は!私は!…」

 

「くッだめだ!」「力が強いッおい鎮静剤を!」

 

なんで邪魔をする 私はただ仲間に会いたいだけなのに なぜ邪魔を

 

自分の邪魔をする人たちに怒りと疑問がわくなか私の首に痛みが走る

プスッと音と共に私の意識は少しずつ消えていった

 

 

 

 

 

 

 

同じように目を覚ます 先ほどと同じ部屋 変わったことがあるならばさっきよりも機敏に起き上がることができたこと もう一つ私のベットの横では見知らぬ男が座っていた

 

「目を覚ましたようだな」

男はそう言いながら私に目を向ける 素直に私は心の中でなんだ。このおじさんと思う

 

「私はクルーガー G&Kの責任者だ。まぁ社長といったほうが早いな」

 

「なんだよ…そんな偉い方が私に何の用だ…」

 

私は警戒心むき出しで問いただす それを向けられながらも貫禄のあるクルーガーの顔は崩れもしなかった

 

「ふむ。用か。なら率直に言おう。君をわが社に迎え入れに来た」

 

「は?…」

間抜けな声が飛び出る そりゃそうだそういう反応にもなる いきなり起きたら目の前に座ってて

いきなり迎え入れるなんて言われたらそうなる

 

「冗談言うな。私は…私は」

 

「君だけが生き残りだ。」

 

言いかけたところで現実を突きつけられる それを聞いて私はもう頭の中がぐちゃぐちゃだった

あれは夢でもなく現実 二人は死んでしまった。私だけが生き残った 無様に情けなく

 

「で。どうだ?。わが社に来るか?」

 

私の心情を知らずクルーガーは答えを待っている 来るか 来ないか

 

「あんた…ふざけるなよ…私は今打ちのめされているんだ…なにもできなかった自分に…」

 

「そうは言ってられない。今のご時世。それが起きるのは当たり前だ」

 

その言葉に私も我慢の限界だった

 

「うるさいッ!!何をわかって言ってるんだ!?目の前で!!目の前でだぞ!大切な仲間を失った!それに私が動いていれば助けられたかもしれないのに動けなかった!こんな弱い自分が今更また戦えとでもいうのか!冗談じゃない!!」

 

自分の内にある思いをすべてぶちまけた それでも収まりそうにないこの怒り もうわからない

 

「…お前は仲間の最後の言葉を聞いたか?…」

 

聞いていたクルーガーが一拍遅れて聞いてくる

最後の言葉…あぁ言っていた 生きろと…

 

「言ってましたよ…だけどもう私は…何も考えられない…」

 

レイラの最後の言葉を思い出して私は意気消沈する なんであの人は私に生きろといったのかわからない

あの二人は仲間 いや家族…ともいえる存在だった。私を拾ってくれて支えて共に戦った

 

「それを聞いてもなおお前は何もしないのか?」

 

「今の私に何ができますか?…もう一人になってしまった また…」

 

それを聞きクルーガーは顔をしかめながら立ち上がる

 

「そうか…では私は退出するとしよう」

 

そのまま扉のほうに向かい出ていく前に背を向けながら呟いた

 

「おまえは。生きて未来に繋いでいこうとしないのか?…」

その言葉を聞いた私は驚く なんで、その言葉を それをしっているのは

 

「おいっ!!」

 

私が呼び止めるために声を張り上げたがクルーガーは部屋を去っていた

部屋に静寂が訪れた それよりも私は先ほど言っていた言葉が離れなかった

その言葉がとても大事で大切なことだと思い出していたから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ私が部隊に入っていたころだ。部隊といっても私とレイラさんとケイスさんだけの部隊だった

軍からは私たちの部隊は捨て駒のような扱いをされるときもあった ある日軍に入ってから一年ある任務に就いていた。聞かされていた話ではそこまで危険という状況ではなかった。しかし情報と違ったのか敵による強襲で危険度が高まった、それでも何とか持ちこたえた私たちの部隊だけで。だけどその戦いの最中自分の油断によってレイラさんにけがを負わせてしまった 重傷だった。私をかばって背中と足に銃弾を受けてしまったからだ その時ばかりは私もあせった。だけどその時には軍の増援で押し返したからだ、すぐさまケイスと私で怪我をしたレイラを連れてその場を離脱した。医療施設に着く間に応急処置など施され何とか窮地は脱したがそれでも安心はできなかった。

 

私はその時泣きながら手を握って心配していた ケイスもいつもの調子ではなく真剣な顔をしていた

泣き顔を向けていたけどそれに気づいたのかレイラはこちらに顔を向けて笑顔をになり 「大丈夫だ」と言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その二日後 私達は酒場に来ていた。私とケイス それと二日前まで生死の境をさまよってたのか嘘のようなレイラ もう完全に酔っぱらっていた。もちろんケイスもだ

 

「よぉ~!アルマぁ飲んでるかぁ??」

ケイスは酔っぱらいながら私の肩を叩いてくる

 

「ケイスさん酔っぱらいすぎです。あと私は未成年なんで」

そういいながら私はジュースを飲んでいた

そこに怪我人だとは思えないほど飲んで酔っ払ってるレイラも来る

 

「なんだぁアルマぁ~いいじゃん気にせず飲みなよぉ」

うりうりと私の頬をしながら酒を進めてくる

「そんなこと言って私まで酔ったらどうやって二人を連れてけばいいんですか」

 

「「そりゃそうだな!」」

 

二人でハモリながら豪快に笑う ケイスはともかくレイラに対しては気が気がでなかった

 

 

 

 

 

ある程度飲んでいるうちにケイスは横でいびきをかきながら寝ていた。私はそれを見て心底思う

こうならないようにしようと

 

その隣でレイラはまだ飲んでいた ケイスと飲む量は同じはずだったのにほんとに怪我した?…

驚きながら視線を向けているとレイラに気づきにやにやし始める

 

「なんだぁどした?…そんな顔して」

 

「いえ。ただ驚いただけです」

 

そういうとそっかって言いながらまた飲み始める

会話が止まる。周りではほかの客が飲んで会話が聞こえる

たまにはこんなのもいいかと思いたいが私は二日前のことが頭から離れなかった

 

「あの…レイラさん…」

 

落ち込んだ声出しながら聞こうと思ったことを話す

 

「二日前は私のミスで…すみません…こんなことになってしまって…」

その言葉を聞きレイラはにへらと笑いながら明るく言う

 

「なぁーんだそんなことかぁ気にしなくていいんだよ。今ぴんぴんして飲んでるしさぁ」

笑いながら言ってくれるがそれでも私の心は晴れなかった

 

「でもあの時私が油断しなければ怪我をすることもそれに私だけがやられていれば…」

 

その言葉を言った瞬間私は突然胸ぐらをつかまれる。引っ張られたことに驚いたがそれより驚いたのは

レイラさんの顔だった。先ほどまでの顔が嘘のように怒りと悲しみが混ざったような顔をしていた

初めてそんな顔を見て茫然とした私だがすぐ別の衝撃で顔をしかめることになる。

 

パンッという軽快な音と共に私は床に倒れる。私は平手打ちされていた。部隊に入ってからこんなことがなかった

ジンジンと痛む頬それをさすりながら私はレイラに顔を向けた 

その顔には涙が伝っていた

 

「アルマ…冗談でも自分がやられてばとかそんなことを言うな。お前にはまだ未来がある。生きて意志をまた未来に繋いでいくんだ。それに私とケイスは先輩だぜ?お前みたいな後輩のために体張るのは当たり前だろ?それに信じているぞアルマ。お前ならこんな世界でも希望になれるってな」

 

そういうレイラ言い終わった後にがらでもないし言い下手だなと笑いながら酒をあおる。

私はその言葉を聞いて目から涙があふれた。こんな自分でもそう思われていたことが何よりもうれしかった

なにも覚えていなかった私を拾って様々なことを教えてくれて。涙が止まらなかった

 

涙を流す私にレイラはおろおろしながら「強くはたきすぎたか?…」と慌てふためく

そこに起きたのかケイスが起きてまた一段と騒がしくなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでこんな大切な言葉を忘れたのだろう。あの時叩かれた頬の痛みと衝撃が鮮明に思い出された

なぜ忘れていた。こんな大事なことを 言葉を思い出して私は大粒の涙を流し始める

またみっともなく泣いてしまった そう思っても止まらない止まってくれない

でも今だけは今だけは泣きたい。大事なことを忘れてしまった情けない自分に対して

大切な言葉を思い出した自分に対して

 

「うっ…うぅっ……」

 

嗚咽を漏らしながら一人の病室でうずくまる

そして私は決めた。自分のなすべきこと自分の進むべき道を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一週間後 また病室にクルーガーと一人の女性が来客していた

モノクルをかけた女性で見た感じ目つきは鋭いなと思った。付き添いかなんかだと思う

このおじさん。もといクルーガーも懲りずにまた来るのか…と内心苦笑したが。今の私にはそれがよかった

 

「また聞くが。考えは変わらないか?」

 

変わらず前と同じでヘッドハンティングの話だろう

そんなにも私を引き入れたい理由でもあるのだろうかと考える。しかし考えても仕方がないので

自分の答えを素直に言うしかなかった

 

 

「…考えました。たぶん自分は認めたくなったんだと思います 失った悲しみを。救えなかった自分を。でも思いました。それでも前に進むしかないって。それに信じてるって言われました、なら進むしかない応えていくしかないって…」

 

レイラの言葉。いなくなってしまっても私の記憶に残り支えてくれる

 

「だから。どんなに惨めでも絶望しても胸を張って生きていこうと思います。」

 

決意と覚悟の言葉。今の私が出せる精一杯の答え。それを聞きクルーガーは満足した顔になる

 

「いい答えが聞けて良かった。仲間も喜ぶだろう。それに…」

 

そういいながら立ち上がるクルーガー 

 

「どう答えたにお前のことはレイラに任されていた『私の部下を頼む』とな」

 

「レイラさんが?…」

 

あぁあの人は最後まで私のことを考えてくれていたのか…最後まで私の未来を案じてくれていたのか。

また涙があふれてしまう。せっかく決意したのでも泣いてしまう。嬉しくて

 

「すみません…ちょっと涙が…」

 

「いいさ。構わんよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

私は前へ進む 信じてもらったから

 

それに応える為に いなくなってしまった仲間たちの分まで生きて繋いでいく

 

これは元少年兵が指揮官となり 人形たちと歩んでゆくお話




楽しくかけた!満足感ッッ!

いつかはアルマ君の過去話は書こうかなってオモテル

楽しんでくれたらまた会おう!不定期だけどな!」


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初めて

いぇーい!たくさん読んでくれてるのかどうかわかんねぇけど多分絶対読んでくれててサンキュー!感謝の極みだぜぇ でもストーリーどうしてくかあまり考えないくそ野郎だから内心これからどうーすっかなぁという感じ わぁーん!グリズリえもん!どうしよう!てなわけで3話目どうぞ


ところで皆さんはどの戦術人形がお好きですか?私はアサルトライフル系の子達がすきですねぇ。愛着わきますねぇ 好きな人形が未実装でつらい。


ヘッドハンティングの話を受けたあと特に何も変わらず一か月病室で過ごしてた

あの目つきの悪い…もといへリアンという多分私の上司になりそうな人があとの手続きは

こちらに任せて休んでおけと言われた。その言葉に甘えて休んでたが二週間あたりで正直

休むのがめんどくさくなった。なのでリハビリがてら歩き回ることにした。まぁ歩き回るとしても医療施設内限定だけどそれでも今の私にとってはいい運動になった

 

ハイエンド人形との戦闘で折れた右腕もなんとかすこし動かせる感じだった

怪我しても自慢じゃないが回復力だけは一人前だなと言われた 昔に

 

 

右腕の感覚など後遺症がないか確認してるときふと言われたことを思い出す

 

「指揮官ねぇ…それも人形のか…」

 

そう。私はどうやら指揮官の職につくらしいとのこと。それはへリアンさんから聞かされたものだ。クルーガーから聞かされてなかったので私はてっきり傭兵まがいなことでもやるのかと思ったがまさか指揮官をする羽目になるとは思わなかったからだ

 

驚きもしたがまぁ別に悪い話でもないと切り替えたりしたが思うことは

たとえ指揮官になってもまた戦場に出ることに変わりはないからだ。

ただ後ろで指揮するなんて考えただけでもちょっと嫌だ 軍の頃の上官と同じに思えて

嫌悪感が出る

 

「…まぁ戦う指揮官もありだよね?…」

 

一人で中庭に座りながら自問自答した。答えは返ってきたりしないがまぁ多分大丈夫でしょうと肯定した

 

 

そして残りの二週間は少し落ちた体力を戻すために運動に勤しんだ。

…職員の人に見守られながらだけど。あまり激しいのはだめです!と最初怒鳴られた

全然大丈夫と言っても説得が聞かなかったからしぶしぶな感じで見守り付きでの運動だった。なんでここまで…と思ったが思い当たるとしたら意識がない時に私の身体の傷跡を見たかもしれないのとまだ成人でもない私を可哀そうと思ったか。傷跡を見て可哀そうと思っての付き添いなら正直うんざりする。同情とかそんな類のものは嫌だからだ。傷を誇りって感じではないがこれは仲間との絆の証とも考えてる共に歩んで刻んできたものだから。まぁ見守り付きで二週間運動で暇をつぶした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は君をある場所に連れていく。身体はもう大丈夫か?」

 

そしてちょうど一か月たったころへリアンが私の病室に来てそういう

 

「えぇ…まぁもう全然大丈夫ですけど」

 

「そうか。なら良い今日は君が指揮官となった時お世話になるかもしれない場所に行く」

 

「お世話になる?…どんなとこですか?」

 

「…君が倒したあの鉄血人形と同じ。人形の技術開発施設だ。」

 

それを聞き一瞬だが怒りがわいた。だがすぐにいさめた。もう進むと決めてるから

いくら鉄血と同じ人形だろうとそれなりに違うだろうと

 

「良いですよ。もう一か月もここだともう気が狂いそうなんで」

 

思っていることを口に出し笑顔で答えた。へリアンさんは少し目を見開いて驚いたがすぐいつもの顔に戻る。多分人形の話をすれば嫌な気持ちにさせると思ってのはぐらかして場所を言わなかったのだろう。余計だ

 

着かえるときへリアンさんから支給された服を見たが紅い 派手だった

…派手なのは嫌いなんだが。あとで黒に塗りつぶせでもしないかと考えながらしぶしぶ

着替えた

 

 

着替えて外に出るとへリアンがごつい車の前で待ってた。軍用車だったがまさか…と思った。運転はへリアンさんがしてくれる。まぁ一応運転はできるけどここも任せよう

 

助手席に乗り込むがやはり驚いたのはへリアンさんみたいなのが運転できるとは…

じろじろ見てると視線に気づいたへリアンがいぶかしげな顔を向ける

 

「なんだ?なにかおかしいか?」

 

「いえ。別に。ただ凄いなぁと思いまして。容姿端麗なのに運転できるのが」

 

「…からかっているのか?…」

 

「え?そう聞こえました?思ったからそういっただけですが…すみません」

 

「いや…気にするな…」

 

そういい車を走らせ始める。心なしか嬉しそうな顔をしてる感じだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある程度走っている途中でへリアンから話を振られる

 

「君は…いつから兵士として戦ってるんだ?」

 

まぁ多分そんな質問来るだろうとは思った。そりゃそうだ。まだ少年ともいえるのに戦いに身を投じてる。幾多の戦場を駆け回ってきているから

 

「あんま覚えてないですけど私は十歳ぐらいに仲間たちに拾われました。それから五年訓練して本格的なのは十五歳ですかねぇ…」

 

そう答えたがやはり気になることがあったのか続けざまに聞いてくる

 

「拾われた?…君は孤児なのか?両親は?」

 

「まぁ…孤児みたいなもんじゃないですかね…覚えてないです。何も思い出せない」

 

「そうか…苦労はしてるんだな…」

 

申し訳なさそうな顔をしながらへリアンは言葉を投げかけるが別にもう気にしてないことだ。確かに自分の幼いころを気にしたことはあった。レイラさんやケイスに聞いても何もわからなそうだったし。調べようにも覚えてないから調べようもない。月日もたてば気にもしなくる

 

「そんな顔しなくても大丈夫ですよ。別に今更気にすることもないので」

 

とりあえず気まずそうにしてるへリアンに対して慰め的な言葉をかける

 

「すまない。気になってしまってな。」

 

「いえ。むしろ何か聞きたければ別に構わないので」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所に着くまでいろんなことを聞かれたりした。銃の扱いや仲間のこと。いろいろだ

だけど途中から愚痴を聞かされてた。結婚とかしてるのですか?ときいた僕はドジを踏んだと思う。まぁ愚痴といっても男から避けられるとか失敗してるとかだった。別にこの人綺麗なんだしそれにこの車も運転できるすごい人じゃないかと思ったが。恋愛はあまり知らないものだ。見る目…というのが男にはないのか?

 

 

「ついたぞ。」

 

そういわれやっとだ。と安心したもう愚痴聞くのはうんざりだったからだ

 

ここが技術開発部門の16Ⅼabらしい。でかいな…

中に入るとへリアンさんはここで少し待ってろという別の部屋に消えていく

いや。こんな初めての場所で一人待たされるのは緊張する。通路は研究員が所々話をしていているが

何の内容かはさっぱりだ。軍にいたときもそれなりに技術は学んだりした。てか思い出したがあの時作ったやつ処分されてないことを祈る。それともあいつがそれなりに手をまわしてくれてるだろう

 

「あの…見ない顔ですが…あなたはどこのかたですか?…」

 

考え事をしていると不意に声をかけられ驚いてしまった。

女の子だった 黒のセミロングで髪の一部が緑色。首元にはスカルスカーフをつけてリブ生地の衣装を身にまとっていた。胸は大きいほうだった。

 

「あぁ別に怪しいものじゃないよ…へリアンさんに待ってろと言われて。私はアルマ。よろしくね」

 

へリアンと名を出したら少女は目を見開いて焦り始める

 

「あっ!すみません…勘違いしてしまいました…」

 

「いや。いいよ。自分の場所に知らない人がいたらだれも疑うし」

 

さっきまで確かにじろじろ見られてた気もするし。うっとおしい

 

「ところで君名前なんていうの?

 

「えっと…M4À1って言います。」

 

んん?M4A1?…そんな名前あるのか?…

いきなりわからない名前を聞かされて困惑してるとM4はおずおずと聞いてくる

 

「あの…何かおかしかったですか?」

 

「え。あ。いや。すごい名前だなぁと思ってね…歳はいくつなの?」

 

「年齢ですか?…作られてそんなにたってないと思いますが…」

 

「は?作られた?…」

 

もういよいよ何が何だか分からなくなった。作られた?一体何を言ってるんだ

 

「あの…私は戦術人形です…もしかすると知りませんでしたか?…」

 

戦術人形 その言葉で私は顔に出さなかったがおどろいた多分人生最大に

こんな少女が戦術人形?この少女が戦場に?嘘だろ…

驚きで言葉を失ったがなんとか声を絞り出した

 

「知らなかった…人と変わらなくて…いや…そうか…」

 

改めてM4の姿を見るがひとっつも人形とは思えない。人だ。人にしか見えなさすぎる

んーーーーーー………そうだ。

あることを思いついた

 

 

「なぁM4だっけ?…ちょっと頼みたいのだが」

 

「はい?…なんですか?…」

 

「ちょっと身体を触らせてほしい」

 

「………え?…」

 

一瞬私の言葉を聞いてフリーズしたのかと思えば困惑の表情を浮かべるM4

 

「ちょっと触診するだけだだ。何が違うのか知りたい」

M4の肩を掴み説得を試みる自分。この時点でもう触ってるのだが自分は気づいてなかった

 

「え、ちょっと…それは…」

M4は嫌がるが何が嫌なのかわからなかった。ただの触診なんだが…

 

「おい。」

 

すると後ろからドスの効いた声を聴き私は振り向く。振りむいた時には顔に拳が迫っていた

 

「何してるんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 

その声とともに私は吹っ飛ばされる。何が起きたかわからないが顔面を殴られた。頬に激痛が走る

壁にぶつかりそうになるが辛うじて受け身をとれた。口の中に血の味が広がる。殴られた衝撃で切れたな

起きたことをなんとか理解して私を吹き飛ばした当事者を見据える

 

M4とは髪型も違う。ロングヘアーをみつあみにして束ねているし髪の一部を黄色に染めている

あと右目には眼帯をしていた。黒地の黄色のラインが入った前開きパーカーと黄色のベルクロ付きワイシャツと

もう一枚ワイシャツを着こんでいた

 

「…いきなり殴られるなんて驚きました。」

 

「お前…うちの妹に何しているんだ?…」

 

「何ってただの触診ですよ。好奇心がわいたんでね」

 

M4は殴った女性の後ろで少しおびえていた。んー何がおかしかったのだろうか。それよりも…

 

「いきなり殴るなんて失礼じゃないですか?ただの触診なのに。それにやり返されても文句ないですよね。」

 

その言葉を聞き殴った女性はあっけにとられたがすぐさま鬼の形相になりにらみつけてくる

 

「何言ってるんだ?…それに人が人形に勝てるとおもってるのか?」

 

人形…そうかこいつも戦術人形ってやつか。人と見分けつかなさすぎるぞ…

 

「貴女も人形ですか…ほんとにわからない。関係ねぇいきなり殴られてイラついてるんだよ…」

 

思わず素の口調で答えてしまう。軍の時には気を付けてたがここはもうそうじゃない。少しぐらい出しても構わないだろう。一触即発 まさに喧嘩の始まろうとしてた矢先

 

「何してるんだ。貴様らぁッ!」

 

その声ではっとなる。声の主はへリアンだった。その後ろには猫耳に白衣といった奇抜な姿の女性もいる

 

「へリアンさん…すみません。少し問題起こしちゃって自分が」

 

こういう時はすぐさま素直に非を認めて謝罪するのが一番だ。そのほうが楽にこの場を治めることができる

 

「君は…病み上がりなようなものだ…それに問題を起こすな…」

 

キッと鋭い目つきで睨まれたりしたがそこまで怒られることもなかった。作戦成功ってね

向こうでは猫耳女性とM4達が話している。時折殴った女性がこちらを見ていたがそのたび猫耳女性にこつんと叩かれていた。

 

「ところでへリアンさん。結局ここで僕は何を?」

 

「ん?あぁ…すまない待たせたな話というのはそこの女性と話をしてもらおうとな…」

 

まじかよ、あの奇抜な女性とか…やべぇなおい…

 

「ちなみに一対一で話したいらしい。頑張ってこい」

 

やべぇことがさらにやべぇことになる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ。ごめんねうちの子たちが世話になったかな?」

 

そういいながら女性は椅子でくるくる回りながら話しかけてくる。もうなんなの…

 

「いえ。むしろ迷惑をかけましたね。」

 

「それにしても…フフッ…いきなり触診なんて変わってるよ君…」

 

そういいながらくるくる回ってのを止め笑いをこらえながら話している

 

「ところで用とはなんですか?…」

 

なんか本題に入れなさそうだから無理やりにでも話を持ち掛ける

 

「あぁごめんごめん。用とは何だけど君鉄血のハイエンドと戦ったでしょ?それを聞きたくて」

 

なんだそんなことか。と思いたいが嫌な思い出しかないから少し顔をしかめた

 

「別に…人形…というより人ですねあれは驚くぐらいにてつかない。さっきの子と同じような」

そういいながら先ほどのM4を思い浮かべる

 

「まぁそうだろうねぇ精巧に作ってるから。それもいいけど。強かったかい?」

 

「強いですね。恐ろしくあんなのがたくさんいたらゾッとしますよ」

 

「それでも君は倒した。人としてある意味初最年少記録じゃない?」

 

飄々とした感じで言いながら女性は飲み物を啜る。

 

「まぁそんなことより君はこれから指揮官になるらしいね?戦術人形の。」

 

「えぇ。そう聞かされています。まさかとは思いましたけど」

 

「君は人形に対してどういう印象を描く?道具それとも人?」

 

一気に真剣な顔になる女性

 

「…人と人形。存在的には別物です。病院生活でもある程度情報は取りましたが人形とこれから自分がなる指揮官が結婚?…なんてしてましたね。あれに関しては別に良いものだと思います。存在が別物であれ戦場をともに駆けたならそれなりに信頼関係が築けるとは思います。周りがどうと言おうとも彼らにはかけがえのない絆があるんでしょうね。」

 

それを聞くなり女性はふむ…と顎に手をかけながら椅子をまたくるくる回す

 

「君は…先ほどのM4とあと一人はⅯ16っていうんだけど彼女たちを見てどう思う」

 

「……可哀そうだと思います」

 

「可哀そう?それはまたなんで?」

 

「結局自分もそうですけど戦場に出て戦うのはこれ以上にないほど無意味です。結局私達は先の時代の奴らの尻拭いをさせられている。ましてやあんな少女にまで。あの地獄に足を踏み入れさせなければならない。これ以上にないほど理不尽です。」

 

「そういわれると心が痛いね。でもならなんで君はまた指揮官となり戦おうとするのかな?」

 

「信じてもらったから…ですかね…お前ならって。なら私のすることは理不尽から守ろうと。どれだけ最悪になろうとも」

 

「まだ若いのに考えはしっかりしているんだね。」

 

「いえ。これが正しいとも限りませんから」

 

そうはいってもやはりこの世界は理不尽だと思う どうしようもなく。それでもだ…

 

「若い子の考えを聞けて良かったよ。確かに君なら何かしでかしそうだ。さて、とりあえず次は戦術人形についていろいろ話すからね。あ自己紹介遅れたけど私はぺルシカ ここの主席研究員さ。よろしくね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか三時間も話されると思わなかった戦術人形のあれこれを聞かされていた。しかし三時間はきつい。残り三十分は何が何だか覚えてはない。ありゃ人形オタクだなと思った話が終わったともったら入れ替わりでまたぺルシカと話すらしい今度は問題を起こすなよと言われぺルシカからは仲直りでもしななんて言われた。まぁそれはそうだな…話してる途中でもそれに対して少し言われたから私の行動は軽率だったらしい。とりあえず部屋を出て探そうにもどこにいるかわからない。万事休すだなと思い階段を上り屋上を出る。三時間も部屋でこもってた成果。外の空気は新鮮に感じられた。

 

「私もほかの奴らと似たようになるのかな…」

 

そうぼやくぺルシカから言われた。君もいつかほかの指揮官みたいに結婚とかあるんじゃない…といやいや。ないだろ。私が……考えても仕方がないな。それにしても戦術人形…軍にいた頃…見たことはあるおぼろげだが私と同じ白髪だった気がする二人組の…んーー…どんなだったか…

考えにふけこんでると屋上のドアがガチャッとなる

 

「「あっ」」

 

お互いに声がハモる そうなるのも無理もない屋上の来訪者は私を殴った女性。Ⅿ16がいた

 

 

 

 

 

この場にほかの人が来たらすぐに立ち去るだろ。そのぐらい険悪な雰囲気が流れる

お互いに屋上に居座って十五分…何も会話はない。んーーぺルシカから言われてるし。仕方がないのか

 

 

「なぁM16だっけか?…」

 

「なんだよ。」

 

「いや。さっきのことを謝りたくてな。M4に対して軽率な行動をとってしまった」

 

「……私もいきなり殴って悪かったな。ぺルシカとへリアンからも聞いた。お前の事情を」

 

事情。まさか今までのことを話してるのか。あまり話されるのも嫌なのだが仕方がないか。いつまでも隠し通せる気もしないからな

 

「殴られても当然の行いだ。気にするなよ。私の名前はアルマ。よろしくな」

 

「おぅ聞いてると思うが私の名前はⅯ16À1だ。よろしく」

 

「戦術人形らしいが実戦は経験してるのか?」

 

「あぁそれなりにな、アルマもだろ?」

 

「まったく同じだ」

 

こいつもか…まぁ少女というよりは大人びた雰囲気だ。レイラさんと同じ類に思える

 

「なぁ。Ⅿ16.お前死ぬのは怖いって思うか?」

 

いきなり何を言い出すんだという顔を向けてくるがすぐさま腕を組みながら考え始める

 

「考えたことはあった…だが怖いとは思わなかったよ。M4達のためならなんでもするさ。」

 

「自分の為には何もしないのか?」

 

「………あぁ妹が大事だからな」

 

そういうと黙り始める。また何かやってしまったかと思ったが何も悪いことはしてないはず

そう焦っているとⅯ16から同じ質問をされる

 

「アルマこそ死ぬのは怖くないのか?」

 

「怖いさ。Ⅿ16とは違うが怖いよとても怖い自分が死ぬのは。だけど仲間が死ぬのはもっと怖い。だから戦うんだと思うよ」

 

「ハハッ!正直だな!お前は!」

笑いながらバシバシ叩いてくる 痛いぞ

話してると通信が入る へリアンさんからだ。向こうは終わったらしいなので帰るという連絡だった

 

「Ⅿ16悪いが時間だ。M4にはすまないと代わりに言ってくれないか。」

 

「あぁいいぜ。今度会うときはほかの仲間も紹介するよ」

 

「期待する」

 

 

そういい屋上をあとにする。仲直りできたのもよかったし。それに……まぁいいか

これからできるか不安だがそれでも私は戦うだけそれしかできない。

 

 

 

            

 

 




とりあえず三話めわっしょい!こっからどうすっかなぁって考えてるが大丈夫でしょう!
ドルフロやってるけどぺルシカの口調覚えてねぇ!あとなんかいいこと言ってるように見えるけどめちゃくちゃな感じするしかねぇよ泣きそう!!

とりあえずアルマくんはある程度常識が抜けてる部分があるよ!!仕方がないね!!セクハラだけど!

次回は多分絶対なにか起きる!


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着任 そして一悶着

最近エンドゲーム見に行きましてね…三時間終始泣きぱっなしで…もう感激で
そのあと感謝の正拳突きならぬ感謝の課金でドルフロに5万突っ込みました。
あんなの見たら課金したくなる(?)てかなんか今回書いてる時頭バグった可能性あるからおかしいかもしれない

ショットガンの子がほしいのですよ。特にKSG…でも大型やる勇気がない
あ。てか結構な方見てくれて死んでました 感謝…感想とかも言ってもらえると嬉しい(強欲)死ねでも今日の晩御飯は~~ーでしたーでもおk!
てか最近思ったんだけどar小隊とか404小隊は一つではないのかなって…いろんなほかの作品見てるといろんなar小隊404小隊見るけどもしかすると私たちが知らないだけでたくさんいるんじゃないかなって考えると何気にこの世界観は残酷に思える…なんてね☆
前書きが長くなる前にレッツ四話め!


一週間前。16Ⅼabに訪れてそこのぺルシカといろいろお話をしてM4とM16とも親睦を少しだが深められたと思う。M4に関しては親睦というより犯罪的な親睦を深めようとしてたと少し反省していた。そして今もまた私は16Ⅼabに訪れていた。ほかにもいろいろ引き連れて。

 

「やぁ。アルマ君。一週間前に来たのにまた来て何か用かな?人数は前より多いけど…」

 

前と変わらぬ猫耳白衣という奇想天外スタイルで現れるぺルシカ。この人には少しオシャレという概念はないのか?…私の友達でもそれなりにあったような気はする。

 

「君…なんか失礼なこと考えてないかい?…」

 

コーヒーを啜りながら疑惑の目を向けてくるぺルシカ。なんでわかった…研究者はめざといのが多い気がする

 

「いえ…失礼なことは何も考えてないですよ。」

 

とりあえずごまかすように笑顔で受け応える。その顔を見てふーん…と目を細めながら凝視してくる

 

「ま。いいや。で用は何なのかな?」

 

「用は後ろのこの人たちのことです」

 

そういいながら後ろに控えさせていた視線を向ける

そこには五人の女性が横一列に並んで待機していた

 

「あぁ。そういえば君ついに指揮官に着任したんだっけ?おめでとう。で連れてきたのは何?メンテナンスでも頼むのかい?」

 

「あながちメンテナンスかもしれませんが実は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三日前

 

 

「アルマ。ようやく君の配属される場所が決まった」

 

扉を開け開口一番に就任の話を持ち掛けてくるが私は唖然とするしかなかった。

なんでってそりゃ着替えてるときにしかも下はまだセーフで履いてるが上は何も着ておらず傷だらけ上半身をさらしている。女性の目の前で少し恥ずかしいし嫌になった

 

へリアンさんもへリアンで堂々と入ってきて言ってるくせに私の姿を見たら気まずそうに視線をそらしている。逆に私がそうしたい

 

 

「なんだ…着替えてから話そうか…」

 

「はい…お願いします…」

 

先ほど勢いと打って変わって静かに出ていくへリアンさん。それを見ながら心配事が一つ増えた。ここ プライベート侵害されるのは当たり前なのか?…

 

 

 

 

着替え終わり部屋から出ると気まずそうな顔は無くなっており いつものキリッとしたかっこいい顔つきになってる。なんかすげーなその切り替え方…

「着替えは完了いたしました。上官殿。そして僕はどこに配属で?」

 

「終わったか。上官殿ではないへリアンと呼べ…まぁいい君が配属される場所はS09地区だ」

 

「なるほど…といっても私はここら辺に詳しくないですが…その地区に配属される理由はあるんですか?」

 

「なぜ理由を聞く?…」

 

「いや。だって私は生身でですよ?一応鉄血…しかもハイエンドとの交戦し殺した張本人ですからね…ある意味数少ない重要戦力かなーと思いまして。」

 

そういうとへリアンは顔をしかめる。図星だろうな、大方このグリフィンの上の連中も多少は私の経歴を見たはずだ。若いやつそれも人がハイエンドを殺したとなればそれなりに重要視はするはずだ。鉄血についても暇さえありゃ調べてたがそれなりにやばいってのはわかったそれに私をグリフィンに取り込めば良い駒としてか見なさそうな思いもあった前職もそういう場所だったし今更それに対して怒りがわくほどではないが。

 

「…私も一応反対はした…君みたいな若い子がまた前線戻らなくてもいいようにそれなりにな。力不足ですまない」

 

あぁ…またか聞くたびに悪いがうんざりする

 

「良いんですよ。別に今更ぬるま湯つかりたいって思うほどやわじゃないんでね。それに私は前線で戦ってるほうが性に合う」

 

「それでいいのか?君はもうハイエンドに対しても十分すぎるほどじゃないか?…」

 

「へリアンさん。」

 

私は不意に呼ぶ。名前を。へリアンさんは呼ばれて顔を向けたがビクッと震え顔を青ざめさせていく。そんな顔にさせてしまうほど今の私は怒っているのかもしれない。もううんざりするほどの同情の言葉に。上官に対して無礼だとわかっていても止められない

 

「私には戦う事しかない。今取り上げられても私には何もない。同情されるのに嫌気がさす。私はあなたの部下あなたは上司命令すればいいんですよ。すごく簡単に」

 

淡々と一言一言丁寧に説明している僕に最初は顔を青ざめさせていたへリアンさんだがすぐにまたいつもの顔に戻る

 

「すまない…愚問だったか」

 

「いえいえ。でも心配してくれるのはありがたいですよ。とても」

 

「改めて君にはS09地区の指揮を執ってもらう。構わないな?」

 

「了解いたしました。謹んでお受けいたします。へリアン上官殿」

 

「…殿はやめろ…」

 

そういいながらへリアンは今日はそれを伝えに来ただけらしい。明日にはその地区に赴き

そして私の部下となる人形も同時刻に配属されるらしい。なんでも5人くらい来るのだとか…いきなり5人もと驚いたがまぁなんとかなるか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

16Ⅼabにまた向かう2日前

 

 

結構な朝早く連れ出され何時間かけ基地に向かった。着くまでの間は会話も極力なかった。昨日のことでやっぱり気にしてるのか。それならそれで凄く申し訳ないとは思ってる。あの後一人でやっちまったなぁ…と落ち込んでいた

でも他の人からも同じようなこと言われててなんかめんどくさかったし。我慢の限界というやつが来てしまっていた、後でお詫びもかんがえなくちゃいけない。そう心に決めた

 

そんなことで頭がいっぱいになってるうちに基地についてた。結構広いなという印象。ぶっちゃけ前なんて基地なんて見たとしてもぶっ壊されてるか何かしら起きた後しか見てない。ちゃんとしてるのは初めてな気もする。改めて思うのはこんなでけー場所での指揮官になるのかぁ…と軽く感じていた

 

「アルマ。君の部下となる人形はもう中で待機している」

 

へリアンさんがそういいながら先に入っていく。まじかよ結構朝早くなのにもういるのか。いやそもそも人形ってねるのか?…ぺルシカの説明も一週間前に受けていたがちんぷんかんぷんな部分もあったからだ。あの猫耳白衣女はもっとわかりやすく説明してくれと思う。

 

基地内を歩いていくと司令部前まで辿り着いた。

 

「この中だ。君の人形がいるのは。若いからってなめられぬようにな」

 

気を引き締めていけ。と言わんばかりの激励をもらいとりあえず真面目に行こうと思う

 

扉が開いたと思いきや。中の五人の人形はビシィ!と敬礼していた。それを見てオー…と感心してしまっていた

 

「諸君。今日からこの基地の指揮官となる。アルマ・マーセナスだ。まだ若い青年だ。貴君らが彼を支えてやれ!」

 

「「「「「はっ!」」」」」

 

自分が自己紹介するよりも先にへリアンが自分の名前も言ってしまっていた。自分で言おうと思ったけど後が楽になるからスゲーいいと思った。それにしても迫力凄い

 

「さて。私はここまでは。アルマ 君も話したいことがあるなら話しておくといい。私は少し他の職員と話をつけてくる」

 

そういい足早に部屋を出ていった。仕事の鬼かよ

出ていった後沈黙が訪れる。何を話せばいいか思いつかなかった。

 

「あー…えっともう名前言われたけどアルマでーす。これからよろしくね…えーと君たち名前は?」

 

なんかもう何言えばいいかわかんなかった。だって仕方がねぇじゃん!だって全員女性だし!戦術人形は女性じゃなきゃダメ条約でも締結されてるのか??人形とはいえ女性 何を話せばいいかわからなかった、前のM4のこともあるしうかつに変な発言すりゃまじで殺されるんじゃね?…と思える

そう悩んでるうちに向こうから自己紹介を始めてくれた

 

「シカゴタイプライター。トンプソンよろしくなッ!」

「ハロハロー!RFBだよ!よろしくね!指揮官!」

 

おーおーすげぇフレンドリー。なんかすげぇ助かってしまう気がするそういうのは

 

「MG5今日から私は貴君のためにこの力をふるおう。よろしく頼む」

「指揮官ダネルNTW20  いかなるものも私が貫いて見せる」

「グリズリーマグナム。今日から貴方についていきます」

 

と思ったら後の三人は真面目~だった。まぁ全員フレンドリーってわけでもないかーって考えていると五人ともじろじろと私を見てきた。ん?なんかついてる?

 

「ボスは…歳はいくつなんだ?…」

 

トンプソンがじろじろ上から下を見ながら言ってくる。そのほか四人もそう言いたげであった。MG5に至っては少し不満そうに見える

 

「あー。私の歳は18だよ。へリアンさんが言ってたように若い子だな」

 

そういうとみんなの顔は少し不安そうになる。そりゃそうだ指揮官なんて若い者に務まるわけないって思われてもおかしくないし。MG5が不満そうな顔で私に言う

 

「指揮官。貴方は式の経験はあるのか?」

 

「んーないけど…まぁんー…戦場にならいってた」

 

そういうとMG5は馬鹿な。と言いそうな顔になるグリズリーも同等に同じような顔してる

 

「まぁそういっても信用はないよね。じゃあこれ見てもらえれば納得するかな」

そういいながら私はコートを脱ぎ上着をめくる

私の身体を見るなり五人とも驚く。RFBは驚きながらビビってた

 

身体には銃痕 火傷痕 裂傷がいくつもある。あんま見せたくはないと前から思っていたがここは信用してもらえる為には仕方がないと妥協した

 

「まぁ指揮経験はないけど戦場の経験と勘はあると思ってるからさ。そちらの期待に応えてみるよ」

 

そういうとMG5はさきほど不満顔はなくなりすぐさま謝罪してきた。

 

「すまない。不躾なことを聞いてしまった。」

 

「いや良いんだ。そう思うのが正解。逆に正直で嬉しいよ。てかRFBだっけ?大丈夫か~?」

 

RFBはすぐさまえ。あ。大丈夫だよー!と笑っていた、ビビらせてしまって申し訳ない

グリズリーとダネルに至っては真剣そのものな顔つきで何も言わない。なんかやっちまったか?…

 

「いやぁ!若いと思ってたけど今度のボスはすごいんだな!見直したぜ!」

 

トンプソンは豪快に笑いながらバシバシっと叩いてくる。いや。君すげぇな!仮にも指揮官で上司なんだけどすげーよそれ。まぁ別にいいけど

 

さてここからが本題…私が指揮官になる前に決めてた事だ。いや 受け売りかもしれないが

 

「まぁ自己紹介も済んだし。最初にいいたいことがある」

 

とても重要。これからの私の決め事

 

「私は指揮官。君たちは戦術人形。今の世の中簡単な話上司部下。でもそんなものはどうでもいい。私達はこれから共に戦いぬく仲間。対等お互いに尊重しあえるものになればいい。それに指揮官とかで呼ばなくていい。私のことはアルマって名前で呼んで」

 

ここまで言い皆の顔を見れば五人とも呆気に取られている。トンプソンはなんか笑いそう

 

「あと私は優先順位を決めている。一番目はお前たち二番目は私。三番目はまぁそこら辺の人でもいいかもな。無理だとわかったら逃げてもいい。あとのことは気にするな。生きてればそれでいい。まぁそんな感じかな」

 

こんなもんかなと言い終わるとグリズリーが初めて声を出した

 

「指揮官…あ、いやアルマ。それでいいの?私達は人形だよ?バックアップもあるから関係ないと思うけど…」

 

あーそういえば猫耳野郎そんなこと言ってた気がする。でも記憶を受け継ぐだけでって聞いたが

 

「確かにそうかもしれないけど。私は今こうして出会ったお前たちを大事にしていきたい。だからこそ何があっても逃げてもいいし生きろ。だな」

 

目を丸くするグリズリー。RFBもなんか嬉しそうな顔してる ダネルは変わらず真面目な顔だな

 

「それに何か要望とかあるなら聞ける範囲で聞くよ。」

 

その言葉を言い放った瞬間RFBが食いついてきた

 

「良いの!?じゃあゲーム!ゲームほしい!アルマ!」

目の前まで近づいていてきてぴょんぴょんはねながら言ってくる。いきなり名前呼びはなれないと思ったがすぐに順応するRFBには好感が持てる。トンプソンとMG5もRFBに続くように要望を言ってくる

勢いに負けそうになるがとりあえず真面目な顔を貫いているダネルにも聞いてみる

 

「ダネルはさっきから何も言わないが要望はあるのか?

ハッとしてダネルも初めて声を聴かせてくれた

 

「いや…私は……ならケーキとかがいいかな…」

 

ケーキとはやはり女性の姿をしてるからそれらしい答えだな

「アルマ 私はドーナツがほしい」

 

グリズリーも同じように要望をだしてくる

なんだかんだで人形でも人と同じようにそういうほしいものがわくんだなと…

 

「よしあらかた要望は聞いた。それにこたえられるように私も頑張るよ。これからよろしくね」

 

「「「「よろしくお願いします」」」」」

 

なんだかんだで最初の掴みはいい気がした。これからはこいつらに背中を預け私もこいつらの背中を預けられる立場。うまくやっていきたいな…そのあとはへリアンさんが戻ってまた基地内を連れまわされて人形の整備を行うところだとか色々だ…疲れるよ…それにしてもあの子たちにあぁ言ったが少し気がかりなこともある。ここに来る前も戦術人形についても見たけど…やっぱり本職にだよねー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今に至る

 

「実はこの子たちのプログラム的なのを変えてほしいという願いですね」

 

ぺルシカは目を細めながらめんどくさそうな顔をしている

 

「君なんか変なことでも考えてるね」

 

「M4についていろいろ調べました。彼女特別な人形だそうですね」

 

目を見開きながら今度はキッとにらみつけるような顔を向ける

「そんな顔をしないでください。確かにこれは機密扱いのものですがたまたま目に入っただけですよ」

 

「たまたまにしては君狙ってやってるでしょ。何か脅そうとしてるのかな」

 

「いえいえ。そんなことはただ協力してほしいだけです」

 

「ふーん…その要件は?」

 

「ぺルシカさんなら知ってますけどロボット工学三原則は知ってますよね?」

 

ロボット工学三原則 簡単に言えばロボット…まぁ人形に対しての規律みたいなもの

第一に人形は人に対して危害を加えてはならない第二人形は与えられた命令に服従第三は今の二つを違反しない限り自己を守るなんか嫌な三原則には変わりない

 

「知ってるけどまさか君これをこの子達のプログラムから消してほしいなんて言うのかな?」

 

「察しが早くて助かります。そうですよ」

 

にっこりといつもの笑顔で答える私にそれを見るぺルシカは苦虫を噛み潰したような顔になる

 

「平然と言ってるけど君それは凄い大変なこと。就任したてでもう反乱でも起こす気?」

 

「そんな大変なことはしませんよ。ただこの子達を守るにはそれぐらいすることも考えただけです」

 

「変なとこでイカレてるね。君は」

 

「誉め言葉どうも」

 

ため息をつきながら諦めたようにぺルシカはトンプソンたちに台座に横になるように促す

 

「このことはへリアンや周りには秘密にしといてよ。バレると色々やばいからね」

 

「感謝します」

 

「…私が密告とかもするとかも考えないの?信じすぎじゃない?」

 

「貴女も私と同じじゃないですか?私がこいつらを大切にするように貴女は自分が作ったM4たちが可愛いものでしょ?M4なんか特にね。それにそんなことをするなら」

 

私は腰に掛けていたM1911をぺルシカに向ける。後ろのトンプソン達はその行動に驚いていたが

今の空気を察してくれたのか何も言わず待機してくれる RFBはあわわしてたが グリズリーはため息

 

「とっくにここで殺すつもりでもいる」

 

「怖いね。それは脅し?それとも本気」

 

「半分脅し半分本気ですよ。貴女にはそれなりに親近感がわく。ある意味人形たちに思う心は同じかと」

 

「そんな…おおそれたこともないけど」

 

そういいながら作業に取り掛かるぺルシカ それと同時に扉が開く音が聞こえる

そちらに目を向けると二人立っていたまた女性…最近女性しか見ない。クルーガーの姿が少し恋しく思えたがすぐその思いを振り払う

扉のほうにいる二人は私がぺルシカに銃を向けているのを驚愕の目で見ている

 

一人はピンク色のロングヘアで右側にアクセサリでワンサイドアップにしている服装は黒地とチャック部は朱色のパーカー、白のショートワンピースを着ている。左足だけサイハイを着用している。もう一人はロングヘアで一部を赤く染めている肌がとても白い服装はスカルマスクと黒と赤の前開きパーカーを着ている

 

「ッ!貴方!なにしてッ!」

 

「あーいいよ。AR15別にこの人撃つきないから」

 

AR15と呼ばれた女性は私にとびかかりそうだったがぺルシカが言ってくれたおかげですんでのところで止まった

もう一人はこっちに近づいてきたと思ったらすれ違いざまに恐ろしく思えるほど狂気的ににらみながら私とぺルシカの間に入りまるで主人を守るしもべみたいに睨んできた。

 

「SOPも大丈夫だよ。この人はいい人。」

 

「…ほんとに?」

 

「あぁほんとさ」

 

SOPと呼ばれた女性の声はなんかほんとに幼さが伺える声だった.色々あるものだ

 

「あぁアルマ君この二人もⅯ16とM4と同じ人形だよ」

 

「もう言われなくてもなんとなくわかりますよ」

 

さすがにここ最近は戦術人形ばかり見たから見分けがつくような気がしてきたからだ

雰囲気的に

 

「ここで待つのも気まずいから外で待ってなよ。気まずいでしょ」

 

促される。確かにこの二人ににらまれながらはきつい。そうさせてもらおう

銃を治め私はそのまま外に出る。後ろからくる視線が凄まじく痛いけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ疲れたあぁいうのはつらい…」

 

イスに腰かけながらコーヒーを啜る スゲー違反すれすれなことしたけどぺルシカさんについては言った通り親近感信頼感?なんてものはある。それにM4…あの子は今日はいないが…いたら改めて謝りたいと思ったがあの子についての情報を見て唖然とした。それを見たときは吐き気すら覚えるぐらいだ。胸糞悪い。怒りなのか絶望したのかその時は多少震えていた。まぁいいこれを考えるのもやめよう。トンプソンたちの事だ。システムさえ変えてしまえばあとはどうとでもなる。これから私は……

 

「貴方」

 

不意に呼ばれた。てかこの声は先ほど聞いた声だ。顔を上げればそこにいるのはAR15だった

 

「やぁどうしたのかな?さっきの事かなすまないね…冗談だよあれは」

 

「冗談だとしても許されないわよ。それに貴方M4とⅯ16にもあってるわね?二人が話してたわ」

 

まじかよ。話してるのか。まさかあのセクハラをもか…まずい

 

「それについても言いたいけど、私はさっきの事よ」

 

AR15はそういいながら私の前まで来て左腕で私の首を押さえつけ壁に叩きつける。空いた右手で取り出したナイフを私に突きつける。

 

「おー…怖い怖い。ここで殺されてしまうかな」

 

「ふざけないで。私は貴方を許せない。冗談だとしてもよ。M4にも何かするつもりならあなたを殺すわ」

碧眼が殺意に塗れてるように見える。

あぁ…人形でもいるんだな…こういう子が

 

「君にはM4や守りたいものがあるんだね…それは命を賭けるほど?」

 

「…えぇ私にかえてもよ…」

 

「良いね!今初めてだよ。人形でそう思ってるやつがいるのを初めて見た気がする!」

 

私が嬉しさで打ち震えてるのを見てAR15は困惑の表情へと変わっていく。私は向けられたナイフを掴みながらなおも話す

 

「守りたいものがあるなら君は強くなれるよ。何物にも負けないぐらいになれる。強くなって支えてあげれる。確実に」

 

「…………」

AR15は怪訝そうな顔を向けてくる。まぁ自分でも何言ってるかわからんけどそう思える絶対に

 

「…とりあえずナイフはなしてくれる?…」

 

「あぁごめんね血で汚してしまった」

 

「気にしないで」

 

私から背を向けながらナイフの血をぬぐっている。

 

「…貴方どこに配属されてるのかしら。?」

 

「s09地区だね。確か」

 

「そう…なら戦場で会えたらまた会いましょう…」

 

「いきなりだね。何か思うとこでもあった?」

 

「別に…何でもないわ…また会いましょう」

 

そういいながら立ち去って行った

なんか凄い子だな。でも良い子だ、思うところは私と似ているかも。ぺルシカに次ぐ第二の私の考えと同じ人だな

 

「あっ…てか手どうしよ…みんなに心配させてしまう…」

 

今になって痛みが手から走る。血もぽたぽたと垂れる

とりあえず医務室でも探すか…あぁそれにしてもいい出会いがあった 今日はとてもいい日

 

 

 

 

 

 

                      続く




楽しくまたかけたんやぁ…出演メンバー☆5ばかりですがこれは私が初めて製造で出した☆5と推しを出しています何かしら次はこの人形出してと要望があればがあればその人形を次の話で出したいなとはあります。


AR15はそれにしても超好き好き人形ですわ…

あ。皆さんもエンドゲーム見に行ってください。今までのシリーズを見てからな


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初任務 厄介者?

新たなる場所で新たなる戦い 指揮官は何を思うのだろうか?…





   と。なんかそれっぽいこと言えば雰囲気あるじゃろ?と心の中の自分がささやきかける。第五話?プロローグ的なのはこれでおしまい これからも楽しく意味わかんなくかくぞうぉ!(くそ野郎)


やぁ。私はアルマ。最近新しく指揮官になったというかやらされた?といえば正しいのだろうか…とりあえず新人指揮官として頑張り始めた…だが

 

 

 

「…暇すぎる…」

 

執務机に突っ伏しながら私は独り言を呟く。とにかく暇なのだ 新しく着任して三日特に何の指令もなくただ基地ですごす。不完全燃焼感がたまらなく来る。

 

「確かに暇だな。暇と言ってもボス。書類仕事ならあるぞ?」

 

不意に聞こえた声にハッとして身体を起こす 今の独り言を聞かれた恥ずかしさと驚きであわててしまった

 

「なんだ…トンプソンか…言われなくてもわかってるよ…書類があるのはさー…」

 

「わかってるなら今はそれを頑張らないとな」

 

「そうは言っても身体を動かさないとつらい気がするんだよ…あっトンプソン身体の調子はどう?ほかのみんなも変わりない?」

 

「身体?なんともないぜ。変えた影響は特にないさ異常なしだ。みんなもな」

 

そういわれ内心ほっとした。三日前にぺルシカのところで色々いじくったばかりだからだ。色々とはなんだと説明を求められても大体はわからない。見てないからな外で待ってたしわかってるのは私が頼んだ人に対してのセーフティを解除させたこと待ってる間もそこそこ時間があったからもしかすると何かしら別の場所もいじくってる可能性も考えたから。

 

「MG5も暇そうにしていたぜ?ボスと同じだな あいつは」

 

クックッと笑いをこらえながら言う それに対してそうだよなぁ…と思うこの三日間MG5には命令はあるかと迫られていた 特に何もないと伝えると少し不満顔ばかりしていたからだ、その不満を晴らすかのようにMG5は訓練とかで発散してるらしいとダネルから聞いた。ダネルもそれを察してか共に訓練とかして付き合ってるらしい。感謝しかない。

グリズリーとRFBは一緒にゲームしながら気楽に過ごしてるらしい

 

「ハァ…マージで何でもいいから身体を動かしたいもんだよ…」

 

「まぁ私もそれには少し同意だな…戦術人形としてもな」

 

二人して軽めのため息をついたところに電子音が響く

なんだなんだと思いながらポケットに入れてる通信機を取り出し応じる

 

「はいはーい。こちらs09地区担当指揮官アルマでーす」

 

暇すぎるゆえに適当な感じで応じると。そこから聞こえるのは聞き覚えのある声

 

『やぁアルマ。すごい暇そうだな。元気してるか?』

 

「元気もないもただ暇なだけさ。それにこれが私の上官だったら今頃応答に対しての説教が来てたよ」

 

『全くだ』

 

通信越しに軽快な笑い声が聞こえる

 

「で。何の用だよ。ルーファス?」

 

ルーファスと呼ばれた通信越しに呼ばれた男はすぐに笑いを治め真剣な声を出す

 

「用もなにも二人の遺体の事だ。二人と言っても一人は跡形もないが…」

 

「頼んだようにちゃんと弔ってくれたか?…」

 

「あぁ…綺麗におくってやったさ…」

 

つい先日私はレイラさんの遺体を軍の方に送った。クルーガーはグリフィンでも弔ってくれるといったがそれは断った。私が最後くらいは良い場所で送ってやりたいがためにルーファスに連絡を入れて弔うように頼んだからだ

 

『…それにしてもお前がグリフィンに着くとはな…』

 

「あぁ自分でも驚くさ…」

 

『……復讐か?』

 

「…そんなことないよ…復讐しても意味ないしな…」

 

復讐 確かに考えたこともあった 病室にいる間そのことばかり

二人も奪った忌々しき鉄血人形どものことも……けど

 

「二人はそんなことしても喜んでくれるかわからないしな」

 

『そうか…それにしてもDISPOSAL部隊なんてよく言ったものだよ…軍の馬鹿どもはさ…』

 

「良いんだ別に今更。それより用はそれだけか?他にもあるのか?」

 

『あっそうそう』

 

先ほどの暗い雰囲気とは一転代わり思い出したかのように告げる

 

『彼女。お前の基地に行くらしいぞ?』

 

「は?」

 

『そっちの上司とは話をつけてたらしいから明日のでも来るんじゃねぇか?要はそれだけそれじゃまたな!』

 

「あっおいまてどういうこと…切りやがった…」

 

文句を言うより先に切られた 逃げやがったなあいつめ…

 

通信が終わったことに気づいたトンプソンが声をかけてくる

 

「終わったか?何の話して…なんだボスその顔…」

 

「いや…何でもない…」

 

任務より面倒ごとが来るとなると憂鬱な気持ちになってしまう…畜生ルーファスめ…

あいつ私がぺルシカと会ったこと少し根にもってやがるな…自分が最もあこがれてる人物に会ったことに対して

とりあえず備えよう。面倒ごとに対して

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日朝日が昇り始めた時に私達はヘリポートで出迎えようと待機してた。あの通信の後ルーファスから朝早く来るらしいぞぉ~とふざけたメールが来た。あとでぶん殴りたい。トンプソン達も一緒に待機させていた。これからくるめんどくさいやつの為に…

 

「ねぇ~アルマぁ~…こんな朝早くになんなのー?…眠いんだけど~…」

 

「ごめんってRFB。こっちもめんどくさくてな…ほんとは嫌なんだが」

 

RFBはぶーと拗ねながら言ってくるがすまない。一応仕事みたいなものだし…トンプソンも眠たそうな顔をしている

他三人はビシッと決まっていてスゲーなぁと思う。

 

ほーんとまじで来るのかぁと現実逃避したくなったがその思いもむなしく空から駆動音が聞こえ始める

来たよ…あのヘリあのまま素通りしてくんないかな…

 

ヘリはそのまま目の前に着陸やかましく鳴り響いてた音も消え。後ろのハッチが開きそこからめんどくさいものが下りてくる

 

めんどくさいものは私を見るや否や飛び切りの笑顔で手をぶんぶん振っている

「なぁボスめんどくさいってのはあれか?…凄い笑顔なんだが…」

そういいながらトンプソンは耳打ちしてくる。まったくもってその通りだと私は静かにうなずく

 

「兄さん!久しぶりです!来ちゃいました!」

 

目の前で来ると元気よく声を出す女。普通の男ならこんな可愛い女の子にこう言われたらいちころではないかと思うが私に限ってはうんざりするものだ

 

「なんでここまで来たんだ。マリー…」

 

「なんでって兄さんがグリフィンに言ったと聞いていてもたってもいられなかったからです!」

 

いてもたってもって…しかもマリーの服装…その赤いコート…まさか

最悪な考えをもちながら訝しげにジロジロ見るとそれに気づいたマリーが説明をし始める

 

「気づきましたか?私グリフィンに入ることにしました!それと兄さんの部下というかたちで!」

 

「…はい?」

 

もう何言ってるかわからんがいった本人はニコニコしながら言うもんでもうより一層わけわからん

 

「マリー…久しぶりに会ってはしゃぐのは良いがちゃんと自己紹介はしろ」

 

マリーのはしゃぎっぷりで気づかなったが後ろにはへリアンが立っていた

 

「へリアンさん…どういうことですか?…」

やっとの思いで絞り出した言葉はなぜこうなったかの説明を求める質問だった

 

「いや…そのだな…まてアルマ凄い顔になってるぞ…」

 

「そうもなりますよ…」

 

「そこのマリーさんは軍からのコネみたいなものでこちらに来たようなものだ…君の友達と言ってたルーファスからの推薦みたいな感じだと私は聞かされていてな…」

 

オーケーオーケーそこまで聞けば分かったくそったれな正規軍ならともかくルーファスが絡むならあいつはまじでぶっ飛ばす

 

話している間にマリーはグリズリーやRFBと話していた変わらず笑顔でMG5とダネルにいたってはあの勢いに押されているように見えた。トンプソンは?と思うといつの間にはこちらの近くに来ていた

お前もあの勢いに負けたのかお前も…

 

「ところでアルマ。彼女は…」

 

「え。あぁ車椅子が気になります?彼女生まれつきかあぁなんでね…」

 

「それもそうだが…彼女はヘリの中でもそうだが…ずっと笑顔だった、どんな話をしていても…」

 

「あぁそうですよね、さすがに不気味に思えますか?」

 

「そうじゃないのだが…」

 

へリアンさんが不気味ではないと否定はしているがそう思えるのは納得する。マリーはなぜか笑顔を絶やさないどんなことがあろうともだ…なぜかなんて兄さんと言われてた私に聞きに来るものは多かったが私にも知らない

何があったかなんて自分の過去すらわからないのに他人のものなんてわかるものか

 

「あながちその疑問は間違いんじゃないんでそう思ってもいいですよ。彼女そう思われても気にせずぐいぐい来るので…ま。そこだけ見ればこのご時世いいもんじゃないですか…」

 

「そうか。なら君に任せる。一応試験も受けさせたが文句なしだった」

 

「でしょうね、私の為ならなんでもしますから彼女」

 

「兄思いなんだな。彼女」

 

「冗談を。ストーカーレベルじゃないですか」

 

「ボス…その言い方はないだろう…」

 

そういいながらトンプソンからお叱りを受けた…ま 今のは言いすぎた すまない

見るとマリーはRFBと凄いはしゃぎまくってる MG5がそのはしゃぎっぷりにたじろいでいやがる。グリズリーとダネルは微笑ましくその様子をうかがってる。止めてあげなよ…

 

「さて…わざわざここに来たのは彼女を送るだけではない。任務の通達だ」

 

その言葉に先ほどのくそみたいな思いは消え去り嬉しさがこみ上げるが子供ではないのではしゃぐわけにもいかない。一応上に立つものだし

 

「任務というのはある人形部隊の捜索及び保護だ。ある場所で行方不明になった。この人形たちはある情報を持っていて重要だと判断が下された」

 

「重要な任務承りました。へリアンさん」

 

「あぁ任せたぞ。それと彼女のことをよろしく頼む…」

 

「わかりましたよ。諦めて面倒見ます…」

 

その言葉を聞きへリアンはヘリに乗り込み。足早と飛び去って行った。敬礼も添えて

 

「忙しい人なことで…」

 

「そうだな…あ。ボスとりあえず任務来たんだろ。どんなだ?」

 

「行方不明の捜索保護だとさ…」

 

「何?そんな簡単なものか?拍子抜けだな…」

 

「わからないよ。何か起きそうな気はするけど…」

 

何事にもイレギュラーはある。当たり前の事だからな…

マリーを見ればこんどはMG5を撫でていた いやもうマジで恐ろしいなあいつは

 

ま。仲良くしてくれてるならいいか。今はとりあえずこれからの任務を考えるとしますか…

 

 

今より始まる彼の戦い。戦術人形たちと織りなす 戦いのお話

 




いぇーい!またオリキャラ指揮官的なの出した!
名前はマリーちゃん車椅子の少女でーす!なんかよくない車椅子の少女とか興奮しない?

フルネーム マリー・マーセナス お年は17歳 自称妹と名乗る不審人物?かもしれない

笑顔は絶やさない!笑顔は良いですね!笑顔は良いものだしなんでも隠せるから!

あぁこれからストーリー考えないとなぁとりあえずお読みくださってる方感謝しかない。
感謝のあまり泣くよ ではまた会おう!


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番外編 研究員の会話


ある研究室での世間話


薄暗い部屋の中 仄かに光るところで男は何かを見つめながらにやけていた

 

 

 

 

 

 

ふんふんふ~ん♪ ん?おっなんだ君は…あぁ新入りだったね君は、どうしたのかな?

 

え…にやけていたからどうしたのかって?…まじかにやけてたか…

 

あぁ別にいかがわしいことじゃないからそんな顔で見ないで、心がつらい、泣いちゃうよ

 

なんでにやけてたかってこれさ。

 

はい。と男は見つめていた紙を見せてくる、紙ではなく写真であった。そこに映っているのは一人の青年と車椅子少女。その他五名の女性…青年と少女の服装はどこかで見た気がした

 

 

おっ気づいた?いやぁ友達がさーグリフィンで指揮官になったらしくてね~写真を追ってきてくれたんだ。まぁ写真を送ってきたのは少女の方だけど

 

そういいながら男は見ていた写真をひょいと取りまた見つめ始める

 

友達だって?あぁ君は新入りだから見たことないか~君が来る前にこの子もここからいなくなっちゃったしね~ほらここ最近職員の元気ないでしょ?この子がアイドル的な存在だったけど行っちゃったからみんな意気消沈してるんだよね!笑えるでしょ

 

男はけらけら笑いながら椅子をまわしてくるくる回っている

 

 

この青年の名前はアルマで車椅子のこの子はマリーって言うんだよ。すごい可愛いでしょ!マリーちゃん!いつも太陽のように笑っていてかわいい子だよぉ♪

なんでそんな不審人物を見るような目を向けるんだい?…別に如何わしいことなんて考えてないぞ!僕は純粋に可愛いと思っているんだから!

 

男は暑苦しく語り始めた。それが余計に不審人物に見える

 

え?そういう語りはいいんで二人との出会いについて話せだって?君新入りなのにきついこと言うね…まぁいいけどさ…

 

まずはアルマとの出会いかな。んー簡潔に言うと喫茶店で一人でいたから気になって話しかけて仲良くなったかな~?それだけってこんな感じよ実際。まぁアルマ君に対しては色々と闇が深いって言うか…なんていうかなー…

 

男はどうしよっかなぁと悩みながらパンっと手を叩き話し始める

 

まぁいいか話しても!アルマ君はねー軍の存在すら許されない部隊にいたのさ!でね!ある任務で見捨てられて仲間を二人も失ってそしてグリフィンに救助されてそっちについたらしいよ!

 

そう元気よく男は言うが聞いた方は唖然とするしかなった。

 

これは機密情報だけど君にははなしてもいいかなーって思ったからね!新入りだから特別よぉ?まぁ仲間を二人失ったのは辛いだろうな…彼も…

 

先ほどまで笑ってた男の顔がそこまで言うと顔をしかめ始めた。

 

 

さてしんみり話はすぐやめようか!あとはマリーちゃんか~…そもそもねアルマ君とマリーちゃんは経歴が不明なのさ出自も家族も…多分軍も調べていると思うけど一切何もつかめなかったんだろうね…だからアルマはその部隊に飛ばされたのかも…マリーちゃんはここ。今私達がいる場所に配属されたのさ。情状酌量の措置でね…だけど配属される前に一悶着があって凄かった。彼女と彼の配属はまったくもって違うのを知った途端暴れ始めた。それを押さえようとした軍の男性がね…彼女足が不自由なはずなのにその男二人を押し飛ばしたんだよ…さすがにあの時は僕も驚いたよ…けどすぐにそこにアルマが抑えてね…そしたら落ち着き始めたんだけどさ…それでも納得してなかったんだろうね…最後までつらい顔をしていたなぁ…

 

男はコーヒーを啜りながら思い出にふける感じで話してくれた。こんなにも笑顔が可愛い子が押し飛ばしたなど…みかけにはよらず…と思った

 

そのあと来た時には検査したんだけどね。大の男吹き飛ばすほどの力もどこから出てるのか気になってさ。でもなーんもなし普通の女の子だった。ただおかしいといえば羞恥心みたいのがなかった…検査すると言ったらその場で脱ぎ始めてね~この研究室が一気に色めきだったよ。うぉおおおおおおってね!

 

先ほどまでの真剣に話していた姿はどこいったのやらけらけらとその時を思い出しながら軽快に笑う男

 

ごめんごめんってあの時はほんと面白くてさぁみーんな喜んでて…あぁだめだわらっちゃう。脱いだ本人はきょとんとしてたけど。まぁそのあとは何事もなくここでの業務についてもらったけどね~けどそれも終わって今はあちらのグリフィンにいるわけ

 

アルマもグリフィンで働くのはここよりましだと思うよ…仲間を失ってはしまったものの

彼はまた歩もうとしてくれている。心配だったからな。まぁあっちではそれなりにうまくやってほしいねぇ!

 

そういいながら男は写真をデスクの上に張り付けながら嬉しそうに笑う

 

 

さて話もここまででいいかな!新入り君!忙しくなるよ!ある人形二体のテストを任せられてるからね!頑張っていこう!

 

 

そう張り切りながらルーファスは作業に戻り始める。新入りの男はまだ話を聞きたいと思ったがまた聞けるときが来ると思い作業に戻り始める

 

これはたわいもない研究員の話

 




今回は何も関係なくオリキャラのお話。少しだけ過去に触れるお話って感じにした

すこしは文章の作り方の勉強しようかなと思う

ではまた会おう


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戦場帰す 最悪な初めて

ディープダイブ!たのしいですねぇ!ump45はもっと苦しんでくれて構わないよ
私の嗜虐心をくすぐられてしまうので。






時に、小さな決断が貴方の人生を永遠に変えてしまうことがある

なんて言葉をどっかで聞いたことある気がする

 

この言葉の通りなら私はどこがで間違ってしまったのだろう。あの時終わっておけばよかった。終わらせておけば幸せだったかもしれない。それでも戻ったのは知らず内に戦場を硝煙を血を愛してしまったのかもしれない。渇望してしまったのかもしれない 親が自らの子に愛情を注ぐかのように…

 

今更こんなことを言っても君はもう選んでしまった。それなら一つ

 

 

こんな世界をあきらめたりしないでくれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

軍用ヘリで目的地に着く間。アルマは不機嫌になりながら端末に表示される作戦情報を閲覧していた。任務は人形捜索 その絶賛行方不明中の人形を確保し保護するという任務であった。しかしそれが急遽めんどくさくなったものだから不機嫌にならざるを得なかった

 

その人形たちの信号から場所はある程度分かっていたがその信号が動いて移動し始めたから混乱したのだ。しかもそれは基地にも向かってるわけでもなく街の方へと向かっているのが確認できた、へリアンにこの事を報告すれば返ってきた答えは追跡し確保とのこと

 

大層なご命令を受け私は目標に向けて移動をしていた

 

 

「アルマ。眉間にしわ寄ってるよ~」

 

端末とにらめっこしてるとグリズリーが私の前を通り過ぎる前にデコピンしていく

 

「…仕方がないだろこんなころころ変わったりしてさすがにめんどくさいものさ」

 

「まぁわかるけどさ。諦めてやるしかないんじゃない?」

 

「そうだぞ。指揮官。命令を遂行するまでさ。」

 

MG5もグリズリーと同じように言う。もう仕方がないことだからやるしかないといわんばかりに ここまで言われてしまえば流石にこれ以上文句は言えない

 

「ハハッ。人形二人に押されるとはボスもまだまだだな」

 

「笑うなよ。トンプソン前よりは良い職場かと思ったが違うから少し文句があるだけ」

 

「ならそれをへリアンにでも言えばいいじゃないか?」

 

「そうだけどさ…」

 

言えるわけがない。新任したばかりで尚且つ初任務を情報が違うのでやりたくありませんとか子供じゃないしな

 

「…あのー皆良いかな?」

 

言い争ってる中RFBがおそるおそる手を上げているのに気が付く いつもは元気な彼女だがなぜかおとなしかった

 

「どうした?てか元気ないな?不調でも感じたか?」

 

「いや…そーじゃないんだけどさ~…なんで指揮官普通に一緒に来てるの?」

 

「へ?」

 

なんだ。なぜそんなこと聞くのかわからなかった、指揮官だからと言ってきてはいけないのか?

 

「それに関してはRFBと同じ考えだ 指揮官なぜ?」

 

ダネルも同じように聞いてくる。他の三人は何も言わなかったがなんなのだろうか

 

「別にお前たちばっかしに任せっきりは嫌だしな一応私は元兵士だし…」

 

「だが指揮官もしも貴方に何かあったら大変だろう?」

 

なんだそんなことか。新任したばかりの私を心配してくれるのはうれしい限り

 

「大丈夫だ。自分の身は自分で守るぐらいはできるよ。お前たちもそうしとけ」

 

RFBもここまで聞いてうぅ…と納得してない感じだったがとりあえず引っ込んでくれた。ダネルも同じような感じだがまぁこればっかりはこれからの任務の行動で信用してもらうしかない。決心しながら自分の横に立てかけてあるHK416を見つめる。遺品。形見ともいえる銃 これからも私のことを守ってくれる…ak12は彼の最後の時で損傷が激しかった為に修理を頼んでいる。それにしても正直あの爆発で銃が無事なのは驚いてた、それと見つけた時の嬉しさ、…もしかするとケイスは…

 

 

『兄さん!体調は万全ですか!皆さんも大丈夫ですか!」

 

思考中に通信機からやかましい声が響く

 

「あぁ大丈夫さ、いきなりうるさい声を出すな驚く」

 

『それならよかったですね!あと信号は街の離れの廃墟に止まっていますよ!』

 

「了解。巻き込まなくて済みそうだよ」

 

通信に受け答えしていると横でトンプソンがクスクス笑っていた

 

「すまないマリー一旦切る。『はーい!』で何笑ってるんだ?トンプソン」

 

「いやなに、ボスがあんなに彼女の事苦手なのに指示とかは聞くんだなと」

 

「…確かに苦手だがあいつは信用はできるからな…自称妹を名乗らなければもっとましだ」

 

そういうとアルマは立ち上がりパイロットに着陸位置を指定しに行く

 

「そこは素直にほめればいいと思うんだがな…ボス」

 

 

 

 

 

廃虚群から離れた場所にアルマと一部隊は降ろされた。その場所から偵察を行っていた。

 

「…見た感じ監視もいなさそうだ…素人集団か…人権団体様は…ダネルそちらからは見えるか?」

 

「いやこちらも何も見えない。動きもないぞ」

 

何も警備もないというのはおかしいが、それとも作業中なのか、端末を覗いても信号は変わらずあの中だ

いつまでもここで見てても仕方がないしな…

 

「よし。これから救出しに行きますか。」

 

「やっとか指揮官。存分に暴れようか」

 

MG5はその言葉を待ってたかのように立ち上がると同時に物騒な言葉を投げかけてくる トンプソンはうきうきしてるし。グリズリーはその様子を見て半ば呆れている。

 

「落ち着けお前ら。まずダネルとグリズリーはここで監視し続けろ。何か異常があれば私とマリーに報告しろ。トンプソンとMG5とRFBはついてこい、マリー?聞こえてたか?指揮権は一応おまえにも与えてあるからな?」

 

『わかりました!お任せください!』

 

「これでいいか…とりあえず早めに終わらそうか」

 

 

 

 

 

 

廃墟前にだどりつくアルマ達、ここに来るまでに特に動きもない。静かすぎて不気味だった。

 

「トンプソン、MG5お前たちはここで待機だ。この位置ならダネルの援護もできる位置だ、中へはRFBと行く」

 

「うぇ!?私?」

 

「あぁお前だ、不満があるのか?」

 

「ないけどさぁ~…でも…」

 

そうは言いながらも落ち着きがないように見える

 

「初めてなら緊張しても仕方がないけど私がカバーするから大丈夫だ」

 

「…わかった…」

 

「じゃあ二人ともあとは任せたよ」

 

「「おぅ」」

 

 

 

 

 

 

廃墟内をRFBと共に進む。特に異常がないが依然として人の気配はなさそうだが…信号は変わらず動かない

 

「おかしいな。ここまで何もないと慎重に来た意味もない…」

 

「指揮官ここほんとにここであってるの?」

 

「あってるさ。ほら」

 

そういいつつ端末を渡して確認させると「ほんとだ」と言いながらじっと見つめてる

 

「…これ嘘の信号じゃないよな…」

 

「それはないんじゃないかな…味方が味方をだますってゲームみたいじゃん」

 

「ごっちゃにするなよ…」

 

現実とゲームの区別をつけろとあきれながら言うがRFB本人はちょっとワクワクしている様子だった

それを見ているとやはり戦術人形は人と違うのだと思わせるには十分だと私は思った、メンタルモデル?というものも影響してるのかわからないが人よりは図太い精神でも持ち合わせているのだろう ま、そういうのはマリーやぺルシカに詳しくあとで聞けばいいと思う

 

「ここもクリアだ 次行くぞ」

 

「りょーかい」

 

 

そのころ待機命令を出されていたトンプソン達

 

「…暇だな…」

 

「そうだな…」

 

入口前で待機命令を出されてから10分

 

「RFB…あいつだけずるいものだ…」

 

「まぁそういうな、ボスも何かを考えてここに待機させているのだろう?」

 

文句を垂れ始めたMG5にトンプソンはなだめながらも内心うずうずしていた、確かにRFBは良いくじを引いたなと、

もしこの廃墟内に敵がいるならドンパチできるからだ

 

「それにしてもボスは変わりもんだよなぁ…」

「なんだ、結局君もそう思ってたか」

 

「そう思うだろ、今まで戦場に出るボスなんて見たことあるか?」

 

「確かに、見たことはないな、それにまだ青年…と見える」

 

二人して感じた印象を言い合う、それも仕方がないことだった、今まで見てきた指揮官というのは後方で指示を出しているだけ道具を扱うがごとくだけどそんなことは慣れっこだった、私達は戦術人形 命令に従って戦い勝利を捧げるだけ何かを求めてしまうのは無理なものだとしかし今この場所にいる指揮官は今までの指揮官とは違うものだった。私たちが人形だろうとこの存在を尊敬していてくれる尚且つ共に戦地を歩んでいてくれる

 

「悪い気はしないな」

 

「同意だ」

 

『二人とも聞こえますか!!』

 

その時通信端末からマリーの声が響く

 

「どうした?何かあったか?」

 

『あっトンプソンさん!今お二人の待機してる場所に集団が向かっていますね!武装しているかどうかはわかりませんがそれなりに数はあります、もし接敵する場合は戦闘を行っても構いませんよ!』

 

「了解、ボスから連絡はあったか?。」

 

『いえ、それがなぜか繋がらなくなって何回も試しているのですがノイズが走っているんです』

 

「ならこの集団を押さえたら私達が迎えに行こう」

 

『助かります!兄さんのことをおねがいしますね!』

 

「おーけぃ、おいMG5暴れられるぞ」

 

「腕がなるな…」

 

「ダネル、グリズリー今の通信聞いていたか?援護頼むぜ」

 

『任せろ、どんなものを撃ち抜いてみせる』

 

「さぁ暴れようか」

 

ハットを深くかぶりニヤッと笑いながらトンプソンは迎え撃つ

 

 

 

 

捜索開始15分後

誰とも接敵することなく信号を発している部屋の前に着いた、もう少しちょっとだけでも歯ごたえがあるものかと思ったが拍子抜けだった、

 

「…この部屋だな…」

 

「そうだね~早く済ませようよ指揮官」

 

「だな」

 

そういいながら最後の部屋の扉の手をかけ開けようとした瞬間アルマはその動きを止める

 

「?…どうしたの指揮官?」

 

「血の匂いだ…それに焦げたにおいも…最後の最後でか…」

 

「え!?」

 

楽に終わりそうだと思ったがそうでもないことにため息をつきそうになる

しかしそんな暇も許されないと気を引き締め止めていた手を動かしゆっくりと扉を開ける

 

「ひどいなこりゃ…」

 

その光景は先ほどまでの静かな空間よりも異質さを放っていた。あたり一面に飛び散る鮮血、焼け焦げた死体

首のないものまでたくさんの死体がある、異様さに眼を惹かれていたがその奥には人形が吊るされていた、

 

「…これか…」

端末を確認しながら信号を発している人形を見つける

身体に継ぎ接ぎあとのがある人形これが目標の人形であった、他にも吊るされているのはいたが損傷がはげしいものがあり皮膚がただれたり配線が見えているものまであまり損傷がなさそうな人形は金髪のツインテール?で左目に機械の眼帯みたいなものがついてるものと銀髪の子…こちらの人形は服が脱がされていて目のやり場に困る

 

「し、指揮官早くしようよ…」

 

「あぁすまん今終わらせるよ」

 

とりあえずマリーと待機しているトンプソン達に連絡を取ろうとした しかし

 

「おかしいな…繋がらない…」

 

ノイズが走りまくり周波数もめちゃくちゃになっている、来る前は正常だったはずなのに

 

「あらあら?こんなところに侵入者がふたりなんてねぇ」

 

「!?誰だ!?」

 

突如として聞こえた声に向かってRFBとアルマは銃を向ける

向けた先は暗闇、その闇を裂くように少女がゆっくりと姿を現す

 

長い黒髪 白の縦線が入った黒い服を身に着け黒いブーツ 手には長身の得物 肌は透き通るほどの白さ

暗闇をその身に纏っているかの如くの姿だと思った

 

「物騒ねぇ、こんなか弱そうな少女に銃を向けるなんて」

 

「どうでもいい、お前はなんだ?」

 

「なんだって言われても私はその後ろのにんぎょ…」

 

少女が言いかけたところで止まる 私に視線を向けながらしかしその顔はなぜか驚きに満ちている表情であった

 

「あなた…まさか…いえ…本当に…」

 

「なにが本当にだ?いい加減にしないとこちらは発泡するしかないんだが?…」

 

「覚えていないのかしら?私よドリーマー、覚えていないのいえ、忘れてるはずはないはず…」

 

「あいにくだがドリーマーなんて知り合いは知らなくてね…」

 

ドリーマー?…いったい誰だ知り合ったこともなくあったこともない今が初対面なのに何言ってる…

 

「忘れてるはずなんかない…!私はお前とお話した!あんなにも楽しいことはないのに!」

 

突如声を荒げ始めたかと思いきや地面を抉りながらこちらに向かってくる少女

 

「っ!?」

とっさのことに左手で防御するが少女は手にしていた得物で殴り掛かってきた、防ぐことには成功したが勢いが強すぎて吹き飛ばされる、そのまま壁に激突し止まる

 

「指揮官!!」

 

RFBは叫ぶや否や少女に向けて発砲を開始する

 

「うるさいッ!邪魔するなァァぁ!!」

 

RFBの銃撃を物ともせず弾道でも見えているのか如く避けつつそのままRFBの正面にまで迫る

そしてその得物で銃を腕ごと吹き飛ばす

 

「ぐぅ!?」

 

「私と彼の再開を邪魔するなぁァァァ!!!」

 

怒号と上げながらRFBの首を掴みそのまま叩きつける

 

「R…FB…」

 

叩きつけられた衝撃で意識が混濁しそうにながらも立ち上がろうとするが力が入らない

その上に少女…ドリーマーが馬乗りになる

 

「お…前…RFBを…」

 

「大丈夫よ、少し邪魔だったから眠ってもらっただけ見た感じによると貴方の部下っぽいから手荒にしたくなかっただけよ…今回はね…」

 

ニッコリと妖しい笑みを浮かべながらドリーマーはそういう

 

「あぁまた会えたあの時奪いに行ったのに貴方はもういなかった貴方がほしかったのに貴方はあそこにいなかったでもまた会えた、嬉しいわ…」

 

そういいながら顔を赤らめながら唇がくっついてしまうんじゃないかと思うほどに近づけた

「あぁだめ…やっぱり我慢できないわ…」

 

その言葉と共にドリーマーは私に口づけを敢行してきた

 

「ッ!?!?」

 

おどろく暇も与えぬといわんばかりにドリーマーの舌が唾液が、私の口内を蹂躙していく

お互いの舌が交わいながらくちゅぐちゅと静かな空間で響きあう

こちらの息が限界にも関わらずドリーマーはやめない、啄むように

 

何分もたったのかわからないやっとドリーマーが口を離す

 

「んはぁ…はぁ…はぁ意外と良いものね…キスというものは…嫌でも学んだかいがあったものね…」

 

先ほどよりも顔を恍惚と紅く染めながら名残惜しいように自身の唇をなぞるドリーマー

 

「一体…なんなんだお前…い…きなり…」

 

「あらまだ思い出せないの?…悲しいわねぇ…まぁいいわ。それでもまた会えて嬉しいわ…」

 

「意味が分からねぇ…」

 

「今はわからなくてもいいわ、ゆっくり思い出すのよ。」

 

そういいながらドリーマーは立ち上がり立ち去ろうとする

 

「あっそうそう」

 

ハッと思い出したかのように振り向きき言葉を発する

 

「そこの人形の情報はあげるわ、再開の祝杯としてね♪ほんとは壊すはずだったんだけど」

 

ばぁい♪と言いながらドリーマーはまた暗闇に溶け込んで消えていく

 

 

 

「なんなんだ畜生…とりあえずRFBを…」

 

ふんばりながら立ち上がりRFBの容態を確認する、腕を吹き飛ばされてただけで今は強制的にスリープモードに移行しているだけだった、しかしちぎれた場所からは疑似血液がぽたぽたと垂れながら床を染めていく

 

 

「……くそ…」

 

悪態をつきながらアルマは回収の連絡を入れる 楽な任務が最悪になった。1日

 

 

 

 




ドリーマーは容姿が少し気に入らないが基本的にはアルケミストに次ぐスコなキャラ
お話したいよね、じっくりねっとりと

好きなんだけどいまいちどういう感じがつかみきれてないけど

とりあえずまた会いましょう


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一段落

いぇーい八話ぁ!ノリだけで書くお話だけどなんやかんやで続けられそう!
まぁお話し的には少しアレンジして的な??感じだしうまくやっていきたい」…
読んでくれてる人は感謝よ、お礼におごってやりたいと思えるぐらいに感謝

まぁこの話いっけんアルマ君主人公に見えそうですけどプレイヤーはマリーちゃんがポジション的な考え、


痛む背中を我慢しながらスリープモードに移行してる、RFBを担ぎながら出口を目指す

もちろん吹き飛ばされていた腕も持っていた、やっとこさ出口にたどり着く

 

出てみればそこには服が多少汚れたMG5と半身が赤く染まってながら煙草をくわえているトンプソンの姿があった、向こうもこちらが廃墟から出てきたのを見るや否や驚愕の表情をしながら近づいてくる

 

「おいおいどうした!?何があった?」

 

「中で交戦してた…っていうよりは一方的だったがな…RFBが負傷した」

 

そういいつつRFBとゆっくりと下におろしながら気になることをこちらからも聞いた

 

「そういうお前たちこそ、なんで汚れてる何があった?」

 

「ボスとRFBが中に入った後武装集団が来たんだ、彼女からの連絡はあったか」

 

「いや…ノイズが走ったりしてつながらなかった、ジャミング反応はなかったはずだが突然だった」

 

繋がらなくなったのはあの部屋に入った後とドリーマーと名乗る彼女に会った時だ、考えられる選択肢はこの二つだけだと思う

 

「目標の人形は確認したがドリーマーと名乗る少女だ、私達はそれにやられてこのざまだ」

 

「ドリーマー…まさかハイエンドがこのエリアにか?」

 

ドリーマーと名を口にした瞬間RFBを介抱していたMG5が反応する

 

「知ってるのか?」「あぁ」

 

「情報だけだが奴は狡猾であり残忍だとは聞いたことがある」

 

「残忍ね…」

 

少なくとも今はその言葉にそうだとは言えなかった、あの少女は私を見て喜んでいた

また会えた、嬉しいと、自分の目の前に欲しかったおもちゃがあってはしゃいでるような子供に見えた

 

「まぁそういう奴なのはわかった、しかしお前たちは大丈夫なのか?特にトンプソン、その血はなんだ?」

 

「んぁ?あぁこれはドンパチしてる最中に取っ組み合いになって顔面殴った時の返り血さ、そこの陰に横たわってるぜ」

 

そう言われ瓦礫の陰を見ると下あごが吹き飛ばされてるのか無残な死体がある、殴ったにしてもこりゃ酷い全力で殴ったのだろうな

 

「容赦ないなお前」

 

「なぁに容赦ないのはダネルとMG5さ、淡々と一人一人潰していったからな」

あたりを見渡せば下顎のない死体のほかに腕や足がちぎれ飛んでるもの、頭が綺麗になくなっているものもいた

 

「そうか、よくやったMG5」

 

MG5は凄いどや顔になる、褒められたことが嬉しいのか凄いすがすがしい程のどや顔だ

ダネルとグリズリーにもねぎらいの言葉は後でかけておこう

 

「ダネル達は連絡したか?」

 

今こっちに向かってるさ、と言いながら同じようにRFBの容態を確認しに行く

 

「マリー、聞こえるか?もしもーし」

 

『もぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!』

 

「もぉぉぉじゃねーよ、目標が確認できたから回収しに来てくれ」

 

『心配したんですよ!通信もつながらなくて!』

 

「だがこうして連絡して無事が確認できてるからいいだろ、一人負傷してる、修復の準備も頼む」

 

『そうじゃなくて!…え!?負傷!誰がですか!?』

 

「言っとくが私じゃない、RFBだ」

 

『わかりました、準備しておきます。まだ帰ってきてから話しますからね!』

 

通信終了

 

「………めんどくさくなりそうだ…」

 

ぼやきながら目を閉じる少し疲れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基地帰投後 RFBと今回確保した人形を任せた、トンプソン達には汚れているだろうから報告はあとにして綺麗にして来いと伝えた、私はとりあえずへリアンさんに報告をし始める

 

「…以上です。今回は初めてにしては楽で最悪でしたよ」

 

『すまない、偵察班にはあとでこちらか言っておこう、しかしハイエンドと会ってよく無事だったな、』

 

「向こうがこっちに飽きれてくれてよかったと思いますよ」

 

まぁキスされたこととかは報告しなかった、したところでこいつは何言ってるんだと思われてしまうからな、交戦の挙句向こうが引いてくれたと報告しといた

 

『目標の人形も解析を急がしている、また発令されるまで待機していてくれ、それと他にも回収した人形損傷部分を直した後お詫びとして君のところに配属させても構わないか?』

 

「構いませんよ、いくらでも」

 

『わかった、済み次第は配属させよう。では後ほど』

 

通信が終わり画面が暗転する、報告が終わったと同時にふぅと一息ついて椅子に座る

今回のことを思い出す、思い出すのはあのドリーマーの事ばかりだった、何故あの子の事ばかり頭にちらつくRFBがやられて悔しいのに思い出されるのはドリーマーの事ばかり

なんでだ、訳が分からない鉄血人形…ハイエンドなんて知り合いはいない…見たことあるのはあの時だけ もう訳が分からない

 

「兄さん」

 

複雑に考えている最中にそう呼ばれ呼ばれた方向に意識が向けられる、マリーだった

 

「なんだ、お説教の続きか?」

 

「いえ違いますよ!兄さんが怪我をしてるんじゃないかって!ハイエンドと遭遇したと」

 

「まて、誰から聞いた?」

 

「MG5からです!!」

 

余計なことを…と思ったが彼女なりの心配でマリーに頼んだかもしれない

 

「別に何もにないさ、心配するなよ」

 

「いーえ、心配します!もしものことがあれば大変ですからね!さぁ医務室に」

 

「まて怪我はしてな」「トンプソンさんたち呼んで羽交い絞めにしますよ?」

 

「…はぁ…わかったよ、行けばいいんでしょ行けば…車椅子押すよ」

 

車椅子のハンドグリップを握りマリーと共に医務室へ向かった

こうなった時は何言っても無駄だからな

 

 

 

「はい!じゃあそこに座って上着脱いでくださいね!」

 

「はいはい…」

 

気だるいが言われた通り服を脱いで座る、マリーは後ろから診察し始めた

 

「やっぱり少し痣ができてるじゃないですか!」

 

「あぁそれは少し壁にぶつかっただけさ」

 

「少しじゃないですよ!無茶ばっかり…」

 

そういいながら痣のできてる部分に湿布を張る

 

「張り終わったか、これでいいだろ」

 

「待ってください」

 

あっさり終わって立ち上がろうとしたときにまた呼び止められる

 

「なんだ?まだあるの…か?…」

 

言い終える前に背中にピタッとくっついているマリーの姿がちらりと見える

 

「何してるんだ?…」

 

「傷…全然消してないんですね?何でですか?…」

 

いつもの元気さはどこ行ったかと思えるぐらいのか細い声 背中越しに震えているのが感じられる

 

「なんだいきなりいつもの元気どこ行った?」

 

「いいから答えてください」

 

「…別に…意味もないよ…ただ残してるだけ」

 

「責任を感じてるからですか?あの部隊の仲間のことを…」

 

「そんなこともないさ、それにもうあのことに関してはもう大丈夫さ、いつも通りよ」

 

「…兄さん、もし何かあれば力になりますから…何があっても」

 

「わかったよ そん時は頼らせてもらうさ」

 

そういうとパッと背中からマリーが離れる、振り向いた時にはいつもの笑顔だった

「治療は終わりました!もう無茶はだめですよ!」

 

「はいはい…」

 

「アルマ~?RFBの修復終わったよ~てか大丈夫?怪我したの?」

 

扉からグリズリーが現れ修復終了と心配の声がかけられる いつもの服装じゃなく少しラフな格好をしてる

 

「大丈夫だ、こいつが過保護なだけさ。」

 

「もう!心配してるんですよ!」

 

プンプンしながらマリーがぽかぽかと叩いてくる

 

「もうアルマ。マリーちゃんに心配かけちゃだめだよ」

 

グリズリーもマリーと同じように責め立ててくる、ほんとに仲良くなっとるな

 

「わかったよ、じゃあRFBのとこ行こうか」

 

車椅子を押しながら三人で医務室をあとにする。今度から怪我とかしたらばれないようにするかとあほな事を考えながら

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所

 

黒の少女、ドリーマーはクルクルと椅子をまわしながら上機嫌に鼻歌を口ずさんでいる

画面にはあの青年 アルマの顔が映っていた、

 

「良い収穫ねぇまさかあんな場所であんな再開が起きるなんてねぇ~♪」

 

再開したときの事に思いを馳せながらその時の姿反応匂い全てがたまらないものだった、あの時と変わらない

とても素敵な姿

 

「機嫌がいいですね、ドリーマー」

 

呼ばれてクルクル回っていた椅子を止め声の主を見る

黒のメイド服を纏った女性が立っていた

 

「えぇとっても、嬉しい最下位だったからねぇ」

 

「そんなに機嫌が良いと尚更不気味ですね」

 

「あら酷い、ところでエージェント…」

 

上機嫌な顔がすぐさま真剣な顔つきになる、目で射殺してしまうほどの眼で

 

「貴方彼と戦ったでしょう?」

 

「…えぇ戦いました…やられましたけど」

 

「ふふ♪貴方がやられるなんて彼は強くなったのねぇ!初めて会った時とはさぞかし大違いでしょう!」

 

アルマの成長を喜ぶように嬉々として笑顔を作るドリーマー だがその笑顔も消えすぐギョロリとその目を向ける

 

「でも彼は私の物、そして貴方も彼を別の意味で欲しがってるものねぇサンプルとして」

 

「えぇ…その通りです、ですがドリーマー彼を手にしてどうするおつもりで?」

 

「もちろん彼とお話したいわ!あの時の続きをしたいの!あと再開した時のも!その為なら殺戮もとてつもなく退屈だったものが楽しくなるんだからなぁ!」

 

「ほどほどにしてくださいね」

 

半ば呆れながらエージェントは部屋を後にする

 

「くひ!くひひひひひひひ!あぁまた会いたいわアルマぁ!会うときは思い出してくれたらもっともっともっと嬉しいわぁ!」

 

黒の少女の声が部屋を響かせる 内に秘めた思いを押さえながらただ笑う、また会えるという不確かな思いを馳せながらひたすらに狂ったように 笑う

 

 

 




お読みセンキュー!王子前線早く来ないかなと、』トンプソンのスキン欲しいよね
ケツがいい


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番外編 研究員の会話2

番外編は本編の幕間の話的と思ってくれたらいいと思うぞ、サイドストーリー 次回へ続く何かetcだな!とりあえずなんかスゲーたくさん読んでくれてるの毎度毎度感謝感激

今回は眠気マックスに書いてる(そんな時に書くな)ので少しわけわかんなくなってる可能性 とりあえず日本版未実装の人形出してまーす 名前は出してないけど


研究員はとにかく忙しい、特に優秀な奴ほど忙しいと思うだがこの男は天才なのかどうかわからない飄々としたイメージがあると周りから言われているルーファスは上機嫌にキーボードを叩きながら作業を終えようとしていた

 

 

これでヨシっと!さぁさぁお二人さん!終わった終わった!めんどくさいメンテがおわりましたよぉ!起きてくださいなぁ!

 

 

わざとらしく拍手しながら仰向けに横たわる女性二人に励ましに似た声を上げる

その声から5秒後に同時に二人は起き上がる

 

さぁさぁ気分はどうだい?特に以上はないでしょ?なんてったって僕は天才だからな!

 

ふふんとどや顔を決めながら笑顔のルーファスに対して銀髪の女性は特にないわとそっけなく答える

 

つまんない反応だなぁ…そんなに僕には興味ないかい?この僕を???

 

仰々しく悲しんだ顔しながら言う彼に対しても女性はえぇ。と短く答えるだけ

 

ちぇ~…じゃあそっちはって聞かなくてもいっか~こいつの意見を肯定するだけだしね

なんていうか依存体質的な人形だしね。君

 

片割れの女性に一瞥しながら言うが反応はなし。正直言ってルーファスでもこいつは面倒だなと思った

 

 

まぁ気を取り直して!メンテを終えた君たちに朗報です!この度一時的にグリフィンの基地にいけることになりました~!

 

 

どこから取り出したのかわからないクラッカーを景気よくパァンと鳴らすが二人は反応もせずクラッカーの中にあった紙屑がひらひらと虚しくひらひらと舞うだけであった

 

えぇ…なんも反応なし?遠出だよ?知らない場所だよ?ワクワクするでしょ旅行前の前日の夜みたいな感じでさ

 

それでも二人は無反応だった、

 

喜んだ僕がばかみたいじゃないか!とりあえずいってもらう場所はS09地区で!僕の友人がいる場所さ!

 

ルーファスは言いながら二人に資料を手渡す、二人は資料に目を通すとそこに映ってるのは二人の男女。男性の方は白髪の若い青年、もう一人の女性は幼さが残る黒髪のショートヘアだった

 

二人は同じ場所で戦術人形の指揮官をしているのさ!でもその男の子はねぇ指揮官よりは戦闘員が似合うかもね~

 

ルーファスの説明を聞きながら二人は男性のプロフィールに目を向ける 年齢は18と

若いが指揮官になるということはそれなりの実力なのだろうしかし経歴が…元正規軍所属しかない 何故

 

あ、経歴?それねぇ僕もわからないんだよね~なぜか消されててさぁ、もしかするとそいつ自分で消した可能性あるから気になったら行ったときに聞いてみてね!本人に!

 

 

銀髪の女性は男性の写真をじっと見ているがもうひとりは女性のプロフィールを見ていた

 

あっ!その子?可愛いよねぇ!もとはここの職員だけどついていくように行っちゃったからね~あとその子車椅子なんだよね、足が不自由なのか可哀そうに可愛いのに…

 

よよよ…と泣いてるふりしながらルーファスはうなだれているが二人はそれに気を止めることなくその資料を見ていた

 

 

…そんなに見てるけどなんか面白いものだった?何にも変わらない二人の男女だと思うんだけどまぁいいや…とりあえずその二人のとこに行ってもらうからね!一応鉄血とかの戦闘データとかとってきてよ!その為なんだから問題は起こさないでね!

 

 

注意深く言うルーファスをよそにわかったと答えるだけで二人で研究室を出ていく

ほんとにわかってるといいけど…と頭をかきながらルーファスは席に座る

 

 

…………なんか忘れてる気がするけどまぁいいか

 

 

ルーファスはまたデスクに映るデータなどにくいつきながら作業に戻る

 

 

たわいもない研究員のやり取り

 




おやすみなさい


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番外編 最後の声

ゴジモスはいいぞ…久しぶりで候…拙者ゴジラキングオブモンスターズを拝謁し、ゴジラの良さとモスラの最高さを感じたに故…ドルフロと関係ないがみんな見に行って…

今回も番外編次からは本編


女は兵舎の中で一人座っている ゆっくりと息を吸ったり吐いたりしているだけ

すぅはぁと息する音しか聞こえない暗い部屋

 

手には一つのメモリ そこには最愛の貴方へ と言葉が書いてあるだけ

 

女はメモリを差し込み、一つしかない録音されたデータを再生し始める

 

 

んん~…これでいいかな?…始まってるねよし

 

再生されたものからは男の声が聞こえる

 

 

やぁ~!ちょっと考えてね、伝えたいことがあってこうやって録音してるんだ、ほんとは動画にしたかったけど…ちょっと遅くてね…行かなくちゃいけなくてね

 

その声を聴いて女は少し笑みがこぼれた こいつはいつもこんな調子だな

 

うん…なんか…なんて言えばいいかわからないけど…正直にいうと俺はこれから命を落とすかもしれない、いやもうこれを再生してるときはもう俺はいないかもな…助けに行かなくちゃいけない彼と彼女をかぎつけられて奴らが迫ってるからね…ほんとどうしようもないよ人っていうのはさ。なんて俺がそう言えた立場でもないしな俺も最初はのせられたがあと後になってなんてことをしてしまったと感じてる、俺もどうしようもなく、くそったれだったわけさ、今になって後悔してる、だからこそ罪滅ぼしになるわけでもないが彼と彼女には色々教えた、その彼は今じゃ最初の頃とは大違いさ。これが子供の成長を喜ぶ親の気持ちってわけだな…

 

……こんなこと言うのもなんだけどお前に頼みがある彼と彼女を支えてやってくれ

ハハッ…ほんとに勝手な奴だなって怒られるな、これはケイスにも聞かせたら殴られてるな俺は……でもこうするしかなかった巻き込むわけにはいかなかったんだ、知ってしまえばもう戻れない地獄すら生ぬるく思えてしまうほどに危険だったんだ。

 

……二人にはまたお前たちが色々教えてやってくれ…兵器として人のエゴで生まれてしまった彼らだが生きる意味を戦う意味を世界を教えてやってくれ、そして何をすべきかを

 

 

だが彼だけの記憶は消しておく…なぁに俺との記憶を消すだけ自分のせいで俺が死んだらなんて言ったら彼は復讐を覚えてしまうからな…それぐらいかな

 

あぁもう時間がない、最後だ、こんな勝手に決めていなくなる俺を恨んでも構わない

恨まれて当然だからな…

 

 

 

 

 

 

…つらいな…もう会えないのは最後にお前に会いたかったがかなわないな…

 

…さようなら、いつまでも愛している レイラ

 

 

そこで再生は終わる

 

 

「………ほんとに馬鹿だよ、お前は…最後にそういうなんてさ…後悔ばっかりじゃないか…」

 

レイラは拳を握りしめながら悪態をつく 声の主に対して

 

「…私も愛してるよ…恨むわけないじゃないか…愛してるんだ…」

 

握りしめていた手にぽつぽつと涙が零れる嗚咽を零す

 

愛していた彼を思いながら。

 

 

 

 

 




ここに登場したキャラは一応このシリーズ一話のあとがきに簡潔にかいてあります、 

音声主はまだ秘密です

ではまた会いましょう


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受難

やっべぇ…トンプソン姉貴のスキン来るよ…これは金で解決しろという姉貴の言葉ッ!
姉貴の言葉が!言葉でなく心で理解できたッ!

今お祭り騒ぎです酒だぁ!酒買うてこいッ!

11話どうぞ あ、番外編でへたくそに伏せてた未実装人形出ます 予想はついてるでしょう
読者の皆様は博識であると理解しておりますのでお楽しみに いまいちどんな口調かもわからないけど調べながら頑張ります…

でもやはりお酒って偉大ですよね。お酒飲んでテンションハイになってドルフロの思いが爆発してこうやってお話書けるのは楽しくてやめらんないんだけど(クソ野郎)


 

 

珍しく雲一つない晴れ日和、太陽の光が優しく包み込んでくれるようにポカポカ陽気ともいえる今日、アルマは基地の屋上で寝そべりながら平和に興じていた

 

「平和だ…凄まじい平和…ほんとに戦争してるのか疑わしくなる…」

 

あくびしながらぼやく、前日の作戦から一日たった今なぜか鉄血の動きも急激におとなしくなったと言う報告が上がった理由を聞いてもわからないらしい向こうも首をかしげていた救出した人形も向こうに送ってからは何もなし他にもこちらに回してくれる人形たちは修復中らしいあと少しでこちらに配属もしてくれるらしい

 

「……あいつか?…」

鉄血がおとなしくなった理由に関しては私がなんとなくだがドリーマーが関係してるのかとは思う、正直言って強烈すぎるエンカウントして、キス?というものをされて頭が混乱している。RFBが無事なのは良かったあの後すぐに修復に回してただ腕をちぎられたもののあの光景を目の当たりにして嫌なものが頭をよぎった ほんとに運がよかった

治った後は後で大変だったRFBが泣きながら謝ってきたけどあれは私の不注意が招いたことだし特に問題はないと伝えればもっと泣き出したから私もわからなくなってとりあえず落ち着くまで撫でてたら泣きつかれたのか膝の上で眠り始めた。それをトンプソンに見られてからかわれてた

 

「よぉアルマ、こんなところで昼寝か?」

 

そう考えているとからかっていた張本人トンプソンが上から私の顔を覗き込んでいた

 

「まぁそういうところだ…マリーは大丈夫そうか?」

 

「あぁグリズリーやダネルがついてみてるがしなくても一人でこなしてるよ」

 

「やっぱりか。」

 

あれからというものの書類仕事やそういう類は基本マリーがしていた本人曰くお役に立ちたいとのことでやらせていたほんとは僕がやるべきなはずなんだけど…へリアンにもお願いをして一応私と同等の立場をマリーに与えたので実質ここの統括者ともいえるだろう…私の立場としては別に構わなかった、グリフィンに入るとは言え別に指揮官をやろうとは思えなかったしそれでも最初はそうなったときは仕方がないと感じていたがマリーが来てそこそこ助かってる気がする

 

「まったくこれじゃマリーが指揮官だな」

 

「別にそれでもかまわないさ、」

 

そういうとトンプソンは驚きながら目を見開いていた

 

「じゃあなんでアルマはここにいるんだ?」

 

「為すべきことをするだけって感じだよ

 

「為すべきことって?具体的にあるのか?」

 

「んーー…恥じない生き方をする感じかな」

 

「それだけか?」

 

「あぁそれだけさ」

 

そういうとトンプソンはクックッと笑いながら横に座る

 

「相変わらず変だなアルマは」

 

「そうか?」

 

「あぁ変な部類に入るレベルじゃないか?他の指揮官は基本人形は捨て駒扱いする時もあるからな…だがボスあんたは違うだろ?全員生きて帰ることを考えている。そしてまだ日も浅いのに信じてくれてるしな、あの任務の時もRFBを必死になって運んでくれていたしあんたは私達を大事にしてくれるんだなとは感じたさ」

 

「凄い買い被りじゃないか?」

 

「そうでもないさ皆思ってることだ。褒めてるんだぜ?」

 

「それはありがたいな。てかなんか用でもあったか?」

 

「そうだった、マリーが呼んでたぜ、なんか通信が来てるらしい」

 

そう聞いて通達か何かと思いこの暖かさが名残惜しいが立ち上がり屋上を後にした

 

 

司令室まで行くとマリーが通信越しで誰かと話していた、やけに楽しそうで

 

「マリー、アルマを連れてきたぞ~」

 

呼びかけるとハッとしながらマリーは振り向いてこちらに気が付いた

 

「ありがとうございます!兄さんあなた宛てに通信ですよ!」

 

「はいはい…」

 

一体なんの話なのか先ほどまで太陽に当たって日向ぼっこしてたためかまだねむいがこればかりは仕方がないことなので応答しなければならない

 

『やぁ!アルマ!久しぶりだな!元気かな???』

 

その声を聴いた途端すぐさま通信終了ボタンを押してやった

早業ともいえるほどに終了させた光景をトンプソンは茫然としてるしマリーに関してはやっぱり…という顔をしていた

 

「兄さんあの通信相手はルーファスさんです…」

 

「いや、わかってるこんなことするつもりじゃなかったが。なんであのくそ野郎め」

 

『ひどいなぁ!切ることないじゃないか!友達だろ?』

 

言いかけてるときにすぐさままたかけなおしてきたルーファスが映りアルマの顔が嫌悪感丸出しだった

 

「お前が絡むと碌なことないからだよ…友達だがそこだけがどうしようもなくめんどくさいんだよ…」

 

『とか言ってぇ~♪ほんとは嬉しいくせに?どうなのどうなの』

 

もう二度と通信できなくしてやろうかと思い腰に掛けてある銃に手が伸びる

それを察したのかマリーがすかさず会話に入ってくる

 

「あぁもう!ルーファスさん!それよりも要件はなんですか?」

 

『あぁごめんごめん、久しぶりの会話で楽しくてね、用は一つ君たちのところに装備品や機器、それと人形二体をテストとして送っといたから!』

 

「「は?」」「え?」

 

私とトンプソン マリーから素っ頓狂な声が上がる

 

『装備品とかはサプライズ!人形は一応戦闘テストのためさ、鉄血とかに対してのね』

 

「今こっちは鉄血のなりは収まってるからタイミング悪いぞ?」

 

『あら?そっか、なら君たちの人形と模擬戦でもやらせておいてよ』

 

そんなんでいいのか…相変わらずなところだ。トンプソンにも確認とると構わないさと答えてくれた

 

「ルーファスさん、それはいつ送るのですか?」

 

『あぁもう送ってあるよ、三日前に!』

 

三日前…三日…………つくのは…………

 

「今日じゃぁぁぁぁねぇぇぇかぁぁぁぁぁ!くそがぁぁぁっぁ!」

 

『あはは!そうなるね!じゃあ後はよろしく!』

 

てへぺろっとしながら通信が切れる、あの野郎もうぶん殴るじゃすまされない

 

「くそがぁ!トンプソンみんなに一応招集かけとけ!マリー!迎えの準備するぞ!」

 

「おぅ任せな!」「はいぃ!!!」

 

 

 

 

イカレ野郎…もといアホからの通信から一時間後 膨大な荷物と人形二体が遅れらて来た

 

「AK12、テスト期間よろしくお願いしするわ」「AN94…よろしくお願いします。」

 

「あぁ…短い期間だけどよろしく頼む」

 

これがルーファスが寄越した人形なんとも言えないけど人形は女型しかいないのだと思った

人形を制作した奴はよくわからないものだ

 

「えーっと、ルーファスから名に聞かされてる?」

 

「別に、テストだけしか聞かされてないわ、あとはそっちでどうにかしてくれるでしょとは言ってたけど」

 

AK12は淡々と言うがアルマにしてみればむかっ腹が立ちそうになる、ちゃんとしてくれ…

怒りを何とか抑えながら話を続けようと思った

 

「君…なんで目を閉じてるんだ?開けないのか?」

 

「問題ないわ、見えてるから」

 

「そうか…それならいいけど後AN94だっけか?」

 

「はい」

 

「別にそこまで堅苦しく姿勢正さなくてもいいよ、別にきにしないからさ」

 

「命令なら。」

 

そういうとピシッとしていた姿勢を少し崩す、まじめな子だ、ダネルみたいだな

 

「あーじゃあグリズリー部屋に案内しておいてくれないか?一応荷物の確認するからさ」

 

「りょーかい、任せて」

 

グリズリーはついてきてと二人に促して連れていく見送るときにAK12とAN94とすれ違う

AN94は変わらず軍人みたいに歩くしAK12は余裕ましましに見える歩き方だ 目を閉じてるのに、凄い

そして一瞬、AK12とすれ違った瞬間紅く煌めいた気がした

不思議に思い振り向いたが見えるのはグリズリーと二人の後ろ姿だけだった

 

 

「なんだったんだ?今の」

 

「兄さん?どうしました?」

 

「別に、なんでもないかな」

 

そういいながら大量にある荷物に手をかけ始める

基地の職員達も率先して整理してくれている とてもありがたい

 

「これ全部お前がルーファスとこにいた機器か…」

 

「そうですね、まさか送ってくるなんて思いませんよ、私も」

 

そこにあるのは高品質なものばかり、こんなものを融通するのは嬉しいのだが相手があのバカだと正直言って何か裏があるんじゃないかと感じるから警戒しかしていない

 

「あとは嗜好品か、それと装備品…うわっこれかよ…」

 

「どうし、あっこれは…」

 

アルマは中から一つの装備品を取り出す それはただシンプルな黒いマスクだった

ただ変哲もないが意外と曲者な装備だった

 

「指揮官どうしたんだ?」

 

二人がそれを見て固まってるのをMG5が気づき何事かと近づいてきた

 

「おーMG5いや、ちょっと凄い装備品を見つけてね」

 

「それは凄いなどういうものだ…ってただのマスクじゃないのか?」

 

「んーまぁこれは実際見せた方がいいか、おーいみんな集まってくれ」

 

嗜好品に集まっていたトンプソンとRFB ダネルをよんでこの装備を試しに使ってみることにした

 

「よし、集まったか。今からこのマスクの機能を見せるけどあわてたりするなよ」

 

最初に注意をしていきアルマはそのマスクをかぶる、見てくれはただマスクをかぶった人にしか見えないが

後ろの金具を止め準備を終える

 

「よしじゃあ行くぞ」

 

マスクの横にあるスイッチを起動する

 

「「「「えっ!?」」」」

 

瞬間マリー以外驚きの声を上げ始める

 

「指揮官!?どこに!」「えぇ消えたよ!?どうして!」「言ったどういうことだ…!?」

 

各々驚きの声を上げ始める、それもそうだ目の前からいきなり指揮官の姿が消えたから

一瞬姿が歪んだかと思えば消えたのだ 陽炎のように

 

「落ち着けって言っただろ」

 

皆が慌ててる中姿の消えたアルマの声が聞こえる

 

「アルマ!どこに!?」

 

「良いから落ち着けって…よっと…」

 

そうすると四人の前にアルマの姿が突然と現れる

 

「指揮官無事か!?大丈夫なのか?」

 

MG5や皆が心配そうな目でを向けながら近づいてくる

「落ち着けっていったろ…消えたわけじゃないお前たちの眼に映らなくなっただけだ」

 

「どういうことだ。映らなくなるっていうのは」

 

「んー簡単に言うとこのマスクは人形の視覚にジャミング波みたいの流して見えなくなるだけだよ」

 

「凄くないかそれは…」

 

トンプソンが感嘆の声をあげながらマスクを手に取りまじまじと見る

 

「確かに凄いが鉄血に対して効くかはわからないんだよね、ハイエンドでもそこら辺の鉄血兵のデータを入れれば効くかもしれないけど。今後に期待な装備品だ」

 

「なるほどね。それは良いねぇ…」

 

「なんだ欲しいのか?別にあげるぞ」

 

「いいのかい?ならありがたくもらうとするよ」

 

「えー!!トンプソンずるいよ!指揮官私も私も!」

 

RFBがトンプソンがもらったのがうらやましくぴょんぴょんはねながらねだってくる

 

「ほいほい、装備品じゃなくても嗜好品からでもいいぞ、ダネルもMG5も好きなのとっていいさ

 

「わーい!やったー!!!」「感謝する指揮官」

 

RFBは喜びながら嗜好品と装備品を物色し始める、他二人も一緒に装備品を見始めていた

 

「ルーファスさん大盤振る舞いですね。なんか」

 

「そう思うよ、ほんと先が読めないてかさっきのAK12とAN94について情報とかあるか?」

 

「んールーファスさんから一応もらったやつはありますけどあの二人は一応軍の人形らしいですよ」

 

「軍用人形ってことか…なんでそんなテストをこちらに任せるのか…」

 

「指揮官、二人を送ってきたよ、荷ほどきしてる」

 

「ありがとうグリズリー、今みんなで嗜好品とか装備品あさってるからグリズリーも好きなのとっていいよ」

 

「あら、ありがと、じゃあそうさせてもらうわ」

 

そういうとグリズリーもRFB達に混ざり始める

 

「楽しそうですね皆さん。」

 

「あぁいいことじゃないか、これで戦争もなければもっと平和だな」

 

「………そうですね」

 

楽しそうな彼女らの姿を見て少し微笑ましくなった、平和な一時

 

 

 

 

 

 

 

宿舎にて

 

部屋に送られたあとAK12とAN94は荷物を整理していたりした

そしてAK12は画面に表示されてるデータを再度見直していた

 

この基地の責任者の二人の資料だった、向こうで見せられたのはアルマのデータだけであったがこちらに来るときにあのマリーという車椅子の女の子のデータも送られていた

 

「責任者と言っても若いわね、二人とも」

 

マリーに関しては元技術開発部所属の経歴 両親ともに不明 出自も不明である、みれくれは異様な経歴でもある

アルマに関しても軍所属とはいってもどの部隊所属なのかは不明になっているそして同じように両親出自も不明

 

「ここまで何もないなんてね」

 

AK12はいぶかしげな顔をする 瞳は閉じたままで

そして何かを思いついたのか、後ろのAN94に声をかける

 

「ねぇ、ちょっといいこと思いついたの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜になりアルマは自分の部屋にと歩いていた、あの後RFBが嗜好品のなかにあったゲームを見つけてみんなですることになった、ゲームはレースゲームでゴールを目指すというシンプルなものであった、RFBはゲームが好きだとは聞いたが一度も勝てなかった気がするMG5と対決したときにはあまりにも負け続けるものだから落ち込んでしまってなだめたりしていた、そのあと敵討ちと言わんばかりにダネルとRFBが対決したがそこそこ白熱した戦いになった、私とトンプソンは眺めながらどちらか勝つか賭けたりしていた、グリズリーとマリーはコーヒーなど飲みながら談笑していたし楽しい時間であった

 

 

「あーっとそういえば待ってると言ってたな…」

 

AK12とAN94も誘ったがやることがあるからいいわと断られていたのだが終わった後に連絡でお話したいことがあるときていたのだ、場所は自分の部屋らしい別にそっちの部屋でも向かうのだがわざわざ気を使わせてしまったのかと思う

 

「すまない遅くなった…っていない?」

 

部屋でまってると思ったがいない、まだ来てないと思ったが入った瞬間突如として部屋の電気が消え真暗になる

 

「あれ…調子悪いのか…」

 

と思ったらパッとまたついて明るくなる

 

「指揮官」

 

不意に呼ばれ振り向くと呼んだ本人が立っている

振り向いたと同時にとんっと押されて私はよろけながら後ろの椅子に倒れこむように座る

 

「いてて…いきなり何する…んってえ?」

 

座り込んだと同時にいつの間にかいたAN94に腕を押さえられていた

 

「えっ、ちょ、AN94?、離してくれないか?」

 

いきなりの状況で混乱するがとりあえず頼むが一向に離してくれない

 

「これなに、尋問?」

 

「いいえ違うわ指揮官、ただ聞きたいだけよ」

 

AK12はそういいながら拘束されてる私の前に椅子を持ってきて目の前に座る

 

「ねぇ指揮官貴方の事を教えて欲しいの」

 

「私の事か?」

 

「えぇそうよ、だってあなたの事に関して情報もなくてね、暇つぶしになると思ったから」

 

「じゃあ別にこうしなくていいんじゃないか」

 

拘束されてる腕を一瞥しながら文句を垂れるがAK12はにこりと笑うs

 

「こういうのもなんか楽しいでしょ」

 

「理由それだけかよ。」

 

「まぁそれは良いじゃない、じゃあ聞かせて、あなたの事を、なんで戦ってるの?なんで指揮官してるの?」

 

なんでねぇ…指揮官をしてる理由は自分でもわからないが戦う理由はあるけどね…

 

「私は…軍でも働いたが仲間を失って指揮官になっただけ、まぁ理由をあげるとするなら今度こそ守れる立場になりたいと思ったからだな、死んだ仲間からもよく言われてた、どんなものでも助けろってね、手が届く範囲でもいい感謝もされなくても救えってね…まぁこんなこと言われてたのに仲間を失ってるけどな」

 

自嘲気味に自分の身に起こったことを話す

 

「そして色々あって指揮官になって人形たちにも会ったがこいつらも人と変わらず笑ったり泣いたりするんだなと思った、それを見たらこいつらも生きてるんだなって思ってね…なんて言うかそーやって人も人形も笑いあえたりできるようにするために戦って守ろうかなって、別に正義の味方になりたいってわけでもないが私は人も人形も助けるよ」

 

「………」

 

AK12は手に顎を載せながら真顔で聞いていたが何も反応は示さなかった、しかし突如立ち上がり拘束されてる

私の前まで近づく、左手を頬の触れながら

 

「じゃあこういうのはどう?」

 

AK12は腰のポケットからナイフを取りだすとアルマの左目の下にナイフを軽く当てサッと横に切る

チクっとした痛みとともに血が出るのが分かる、一回では終わらずAK12はさらに下へと三回横に線を入れるように切る

 

「どうかしら?こんなことされてでも貴方は私を救おうと考える?助ける?」

 

「………何をどうされようがお前に何があるなら守るだけだ、どう思われようが私は守るだけ、何もかもね」

 

「貴方……おかしいのかしら?普通なら憎むと思うのだけれど」

 

「なんだ?憎んでほしいのか?お前もおかしいやつじゃないか?」

 

「そういうわけじゃないわ、でも」

 

AK12はナイフをしまいながら両頬に手を当てながら顔を近づける

 

「貴方今の世の中じゃ珍しいぐらいにイカレてるわね、何もかも守るなんてね。」

 

「誉め言葉どうも」

 

「フフッ私も最初は期待してなかったけど今の話を聞いて期待したわ、あなたがこれからどうなるのかね」

 

そういった瞬間に部屋のドアが勢いよく開けられる

 

「よぉ!アルマ起きてるか!少しのもう…って何してるんだ、お前ら」

 

やけに上機嫌でトンプソンが入ってきたかと思えばその光景を目の当たりにし、銃を突きつける

AK12は銃を向けられてるのに何も反応を示さずただ私に顔を合わせていた

 

「時間ね、今日はこの辺でね、AN94離していいわ」

 

腕の拘束が外され自由になる

 

「指揮官…じゃなくてアルマ、試験期間中よろしくね、」

 

AK12はそういいながら閉じていた瞳を紅く煌めかせながらそういい部屋を後にしていく

去っていく中トンプソンは睨みつけながら銃を突きつけているが二人とも意に介さず部屋を後にした

 

「ッ!アルマ大丈夫か?怪我はって血が出てるじゃないか!」

 

「かすり傷だよ、気にするな」

 

「気にするなって…一体何があったんだ?」

 

「まぁお話かな、したかったらしい」

 

「お話で血を出すなんて対外だぞ心配させるな。」

 

「ごめんごめんっててかあれだろ一緒に飲もうって話だろ?いいよ、付き合うぞ」

 

「心配してるのに軽いな。少しは申し訳なくしてくれ」

 

「基本こんな感じさ。さぁさぁ飲もうか」

 

 

強烈としたお話だったが。期待してるなんて言われて別に悪い気もしてないそんな私

その期待という言葉通りにこれから頑張っていくと改めて気を引き締めていこうと思えた

 

 




こんなキャラかな…(震え声)まぁ楽しくかけたからそれでよし
Twitterとか見ると思い思いの創作話見れるの楽しい。私も話したいからTwitter宣伝 ししししーふって検索すりゃ可愛いアイコン出るから (ネカマ臭)
ではまた次回。次回は遂に…的な感じにいってみたりぃ

それではまた会いましょう


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強襲

前回のお話書いてお酒飲みながら書くなと妹に怒られましてね。いやなにこのお話リアル妹もも読んでるらくてキャー恥ずかしい!だけどお酒飲むのやめらんないんだけど。

今私は王子前線で気がくるってるから仕方がないね


天気は曇り!気分は落ち込みがちかもーとテレビで言っていた、確かに曇りで的中してる

そして気分も

 

「あああああ、頭痛い」

 

頭痛にさいなまれながら双眼鏡を覗き込みあたりを見渡していた

そりゃそうだ、特に何もないかなーと油断してトンプソンと飲んでそのあと合流してきたMG5、グリズリーRFBダネルとどんちゃんしてたRFBにはジュースを飲ませましたけど

それで次の日に任務に駆り出されていた二日酔いともいえる頭痛だ

 

「大丈夫か?指揮官」

 

頭痛に呻く私の横からダネルの心配する声が聞こえる、心配してくれるのはありがたいし今の状態なら尚更嬉しい

「あー…大丈夫頭ずきずきして逆に目が覚めてるかもな」

 

「普通そんな状態で来ないと思うぞ」

 

「確かにそうだけど職務は全うしないと気が済まなくてね、あいにく」

 

「大変だな、それは」

 

今回は鉄血の動向偵察、動きはなかったものの急に動きがあったらしく偵察に駆り出されていた。今いる場所は鉄血の領域でありそして今ダネルともう一人AN94と少数で来ていた

 

後ろの見れば直立不動でたつAN94この任務からずっとこんな感じであった、特に話しても真顔で反応されるからなんか感情表現が乏しいのかとも思えた

 

「あー…AN94…さん?少し楽にしてもいいんだぞ?」

 

「大丈夫です。」

 

「いや、今特に問題ないから…」

 

「気にしないでくれ」

 

こーゆう会話しかしていない、いやなんだろう私は嫌われてるのかもしれないちらっとダネルに助けを求める目を向けるが「私に振らないでくれ」と言わんばかりの眼だった

 

今回AN94を同行させたのはAK12の推薦だったからだ、任務同行者を選定してるときのそういわれたときはなぜかと思ったが役に立つといわれてからまぁ、それならと選んだ、その時のトンプソンの目つきは疑いと怒りの眼を向けてた気がするがそうさせている張本人のAK12は素知らぬ顔でその視線を流していた、目の下につけられた傷はマリーに聞かれたがごまかすのが面倒だし正直に話しといた、その方がグチグチ言われなくて済むしね

他の奴らにも聞かれたけどちょっとへましただけと言っただけである、傷ができた原因を知っているのはマリーとトンプソンだけであった。

 

「指揮官、動きがある」

 

「ほんとか?」

 

双眼鏡を覗くと鉄血人形のリッパーが何かを運び出してるものが見える、黒い大きめのコンテナだ、

 

「何を運び出しているんだ、あいつらは…」

 

「さぁな今のところ黒いコンテナだけってしかわからないけどな」

 

私はすぐさま黒いコンテナを記録するためにカメラを向ける4、5枚ほど記録に撮っておいた。急に動き始めた理由はあのコンテナの中身が関与してるとも考えたが予測で考えてもほんとかどうかはわからないし確証は得られない。

 

「これぐらいで潮時かもな、いつまでもいると面倒になる結局6時間も粘って動いたのは今のあれだが」

 

「良いのか指揮官?あの中身を確認しなくても」

突然AN94が意見を出してきた、

「いいさ、今行っても向こうの戦力がいくらかわからないし罠かもしれないしね。」

 

「指揮官がそういうなら」

 

「さぁーて帰投準備だな、えっと回収地点は…」

 

「おいおい、せっかく来て帰るのはもったいないんじゃねーか?」

 

突如会話に割り込んでくる、聞いたこともない知らない声

その声に一瞬動きを止めるが刹那声にした方にHK416を向ける、ダネルとAN94もすぐさま臨戦態勢になる

 

「まだ何もしてないのに銃をむけるなんざ、グリフィンは相変わらずくそ野郎だな」

 

黒の長髪で体のラインがぴっちりとわかる服装、華奢な体つきしかし右手にはそれには似付かわしい歪な手とブレード 右手にはハンドガンをこちらに向けながら女性は目の前に立っていた

 

「いきなりくそ野郎呼ばわりなんて失礼だな、鉄血人形」

 

「なんだ見ただけでわかるのか?案外物知りなんだな、お前は」

 

「おあいにく様、こちとら何回か見てるから覚える」

 

「ハッ!そりゅあ光栄だ!私はエクスキューショナー!ハイエンドモデルだ、そこら辺の雑魚と一緒にするなよくそ野郎」

 

「名乗り出てくれてどうも、なら私はアルマ、S09地区で指揮官をしている」

 

自分が名乗った瞬間に処刑人は目をぱちくりさせたがすぐさまそれは殺気の籠った目に変わる、

 

「お前がアルマってやつか、ドリーマーの言ったとおりだな」

 

ドリーマー、また聞いたこれで何回目だその名前を聞くのは、悩みの種であるドリーマーもうその名前姿を思い浮かべるだけでもめんどくさいもののこのエンカウントもそいつのせいでこうなってると思うとさすがに怒りたくなる

 

「指揮官。どうする?」

 

「今考えてる」

 

「相手はハイエンドこの三人じゃ勝てるかわからない」

 

「わかってる……逃げるが勝ちだ、逃げて回収地点まで鬼ごっこするしかない」

 

たかが偵察任務で装備は極力減らしてきているから分が悪すぎる。ましてやハイエンドモデル厄介どころじゃすまされない

 

「一体何が重要なのかわからねぇ…お前に執着するドリーマーが分からねぇ…」

 

「わかんなくて結構。とりあえずあったばかりで悪いがさようならッと!…」

 

ポーチから発煙手榴弾を取り出し処刑人に投げつける

ボンッと音と共にあたり一面白煙が覆いつくす

 

「走れェェぇ!!」

 

回収地点までの決死の鬼ごっこが今開幕した

 

 

 

 

全力で森の中をダッシュし一目散に目的の位置まで走る、ダネルもAN94もそれに続く

何分走ったかもわからないが先ほどの位置からは大分離れたであろう

 

「はぁ…はぁ…大分走ったな…」

 

「あぁ…だが油断はできないぞ指揮官」

 

「わかってるよ、回収地点にヘリが来るのは後十分後か。撒いてれば間に合うけどな」

 

言い終えた瞬間AN94は静かに走ってきた方向にに銃口を向ける

 

「指揮官、鬼ごっこというのはこちらの負けらしい」

 

「どういうことだ?」

 

その瞬間目の前にある木々が横に次々と倒れていく

倒れた木々の間から黒い人影がゆらゆらと動きながら近づいてくる

 

「あんな姑息な手で逃げられると思ってんのか?なめやがって」

 

「いやマジかよ、あれで切り裂きながら追ってきたのか…すげぇな…」

 

処刑人の後ろには同じように斬られた木が倒れており一つの道となっていた

あのブレードで斬られたら人はすぐに輪切りになるのは目に見える

 

「指揮官あと六分だ、どうす…る…?」

 

「どうした?」

 

「い、いや何でもない…」

 

ダネルがこちらを見ながら呆気にとられた感じがしてたが何だったのか

 

「ダネル、先に回収地点に行ってろ。」

 

「!?、おいていけないだろ!何を言ってるんだ!」

 

「良いからいけッ!こんな狭い場所じゃお前は戦いづらい、寧ろ危険すぎる」

 

「だが!」

 

「回収地点で待ってろ待って五分、来なかったら先に帰投して救援頼む、AN94すまないけどちょっと最悪な遊びに付き合ってくれ」

 

「了解。」

 

「ッ!絶対帰ってきてくれ!」

 

ダネルはまだ何か言いたげだがそれだけを言うとポイントまで走り出した

それを見送り、これから相手する処刑人を見据える

 

「さぁーて、待っててくれるなんて鉄血人形にも良心的な奴はいるんだな」

 

「待つ?違うぜ、これは余裕だ、お前らなんてすぐに殺してあいつも殺してやる」

 

「すぐに殺さる義理もないんだけどなァ!」

 

すぐさま不意打ちの射撃で処刑人に撃ちこみまくる、しかしそれをブレードではじきながら後ろに飛びのき影の中に消えていく

 

「AN94!後ろは任せる!」

 

背中合わせになりながらあたりを警戒する、

 

「くそっ!地形を利用しやがるなんてなそこら辺の人形とは違うなこれは!」

 

「ハハッ!人間様には俺になんて勝てないぞ!」

 

どこからか処刑人の声が聞こえるが位置がつかめない

 

「指揮官、私に任せろ。」

 

一言そういい突如として走り出すAN94、先ほどできた一本道に向けて走り出す

背中を向けながら一直線に走る

 

「ハハッ!隙だらけだ!」

 

その背中めがけて処刑人が構えながらとびかかるしかしそれをよんでいたのか即座に反応しすんでのところでブレードを紙一重で躱す

 

「何ッ!?」

 

「隙だらけなのはお前だ」

 

虚空を斬った処刑人の後ろからAN94はがら空きの背中めがけて射撃を敢行する

弾はすべて処刑人に吸い込まれるように蹂躙する

 

「ガァァぁぁァ!?!」

 

「鉄血の人形は詰めが甘い」

 

処刑人はそのままばたりと前のめりに倒れて動かなくなる

 

「…凄いな…軍用人形は…」

 

その光景を眺めることしかできなかった、身のこなしと反応の速さ群を抜いていた

「あんなこと言って出番なしになったな…」

 

「指揮官、急ごうダネルが待っているんだろ?」

 

「あ、あぁ…!おいまだだ!!」

 

「くそガァァぁ!?なめるんじゃねぇ!クソ人形ォ!」

「何ッ!?」

機能停止してたに思えた処刑人が起き上がりブレードでAN94の左腕を斬りつける

 

「ぐぅ!?」

 

「くそっ!!」

 

「くそくそkshがあぁxああああ!」

声にもならない怒号を上げながら処刑人は手にもつハンドガンでも乱射しまくる

その弾が近くにいたAN94のわき腹を貫く、そのままAN94は吹き飛ばされ横に倒れる

 

「早く死ねッ!!!」

 

HK416で腕に向かい数発撃ちこむ、

 

「グガァァっぁあああ!」

叫ぶ処刑人近づき頭を蹴り飛ばす、倒れた処刑人を足で押さえつけ胸にありったけの弾を撃ちこむ

撃ち尽くしたとこでようやく機能停止か完璧にぶっ壊れたのか動かなくなる

 

「クソ…死んだふりみたいなマネするなよ、それより」

 

すぐさまAN94に駆け寄りけがを確認する

 

「おい、大丈夫か!?」

 

「…指揮、官すまない…油断してしまった…」

 

「良いしゃべるな、そういうときもある、」

 

腕も少し切られておりわき腹からは三発ほど当たったのか、疑似血液が流れている

 

「私は…大丈夫だ。指揮官急ごう…」

 

「無茶するな、少し待て…ってヤバイ!」

 

AN94に肩を貸しながらすぐに茂みに隠れる、

そのまま様子をうかがうとリッパーとヴェスピドが大量に現れる

 

「あいつら…騒ぎを聞きつけてきたのか…厄介なことに…運が悪いぜ」

この状況じゃ包囲されるそれだけは避けないといけない

 

「すまないAN94、少し移動するぞ。」

 

「あ、あぁ…」

 

すこし弱弱しい声を出すAN94、それを無理強いして移動させるのは心苦しいが一刻も早くここから離脱しなければ

 

 

 

 

 

 

 

回収地点

 

ダネルは不時着したヘリの前で待つこと7分経ったが一向に二人が現れず気が気ではなかった。

 

「指揮官。すまない」

しかし言われた通り時間を待っても来ないので帰投するしかなった、ヘリのパイロットを危険な目の合わせるわけにもいかない

 

「出してくれ」

 

「了解。」

 

ヘリはそのまま作戦地域を離脱し始める

 

「指揮官、必ず助けに戻る!。」

 

                                 続く

 




鉄血領域でアルマ君遭難??


今回戦闘少しありましたがどう描写すればいいかわからないところがありへたくそ文章です
申し訳ないです。頑張ります

それではまた次回


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超番外 後日譚1

王子前線で気が狂ってました。スキンはすべて揃えましたけどね!
トンプソン姉貴は至高たる存在がゆえに…
今回はそのスキンストーリーのそのあと的なことを書こうかなと オリジナルで
拙いですがゆっくりお読みください。てか他の人も自分の推し人形のスキンストーリー後日譚皆も供給してほしい とりあえず今回のお話はこの本編いつかのお話になるかなって

てか「服にかんしての知識低いからこれでいいかわからないけど


こんな世の中でも街の中は雑踏であふれかえっている、聞こえてくるのは子供の声やカップルの話声またはどこからや泣き声や怒号までちらほら聞こえてくる気がする。

 

賑わいであふれかえってる中、私は待ち人が来るのを電柱のしたで待っていた

正直言って人込みは慣れないものだ、気が散ってしまう注意力が散漫してしまう

濁流のように人が行ったり来たりしている

 

「よぉ、ボス待たせたな」

 

少しその光景に嫌になっていると救いにも思えそうな声が聞こえる

 

「あー…待たせたのは悪かったと思うがなんかあったのか?」

 

赤のトレンチコートを着た女性は気まずそうにこちらに聞いてくる、別に君のせいでもないけどな

 

「何もないけど、こーゆう場所は落ち着かないだけさ、やっぱりね」

 

「そ、そうか、てっきり勘違いしたぜ…」

 

気まずそうにしてた顔がパッと明るくなりいつもの笑顔に変わる、やっぱり待たせたことが悪いと感じていたのだろう、そう思うとこちらも自然に笑みがこぼれる

 

「ん?なんかおかしかったか?」

 

「いや、別にね。ところでその服装か、とても似合ってるよ」

 

「ボスが前に着た時もほめてくれたからな、今回もこれにしたんだ」

 

女性の恰好は赤のトレンチコートにハイウエストパンツとストライプのワイシャツに黒のヒール 可愛いというよりはカッコよさにあふれている装いである、顔の良さもあってか普通にそこら辺の女性でも惹かれてしまうのではないかと思う、現に周りを見れば男女問わずに見惚れてるものやなんやらがちらほらといる

 

「なんか凄いよ、お前は」

 

「?…何のことかわからないが…ボスもかっこいいぜ」

 

「誉め言葉どうも、それよりボス呼びは今ここではいいんじゃないか?二人きりだし」

 

「それはそうなんだが…なんて言うか…なれないと言うか気恥しくてな…」

 

タハハと罰が悪そうに笑う、いやなんかあざといなそういうの…

 

「あざといぞ、トンプソン」

 

「ボッ…んんっ!アルマ、それはどういう意味だ?」

 

「何でもないさ、ほら行こう、時間が過ぎるぞ」

 

今回トンプソンと二人で来た理由はほかでもなく前回のリベンジともいえるものである

オペラ鑑賞に誘われて初めてのことで少しうきうきしてたが最悪なことに襲撃にあい散々な目にあった、トンプソンや他の人形たちでなんとか収めることはできたが楽しみにしていた身としては襲撃犯をぶちのめしたやりたいっとは思っていた、まぁ立場的な問題もあるためにその気持ちはおさえた、トンプソンとその事件の対応していると彼女はオペラ鑑賞が好きなようで私と同じように残念がっていた、そこでまた後で見に行こうって誘い今この状況に至るわけである

 

「アルマは約束を覚えていてくれたんだな」

 

「忘れるわけないだろう、もしかすると忘れてるって思わせたか?」

 

「いや、そうじゃない、ここ最近はあれの対応と捜索で忙しいってのは知ってたからな、でもこうして来てくれるのは嬉しいものさ」

 

「今回の機会もマリーが用意してくれたからな、チケットもな、いったいどんな手を使ったかは知らんけどな…」

 

「確かに、それには同感だ」

 

話をしながら歩いていくとあっという間に劇場に着いた、前に襲撃された場所だがあれから時間もたっているし修復も終わっていて前よりも豪華になってる気はする

 

開園三十分前十分すぎるほどに余裕であった、受付に行き席の確認をすましに行く

確認をした結果 凄い特等席らしいとのことがわかった、マリーはどうやって手に入れた?

 

「どうだった?」

 

「うん、特等席だよ…これは…」

 

「ほんとに謎だな、あの子は」

 

「まぁいい楽しもうか、劇をさ」

 

やっとこさゆっくりと見れる嬉しさに馳せながら二人で劇場に入っていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんなの初めてだったがとてもよかったな」

 

「初めてでそういってくれるのはなんかこっちが嬉しくなりそうだよ」

 

「オペラ見に行くのも悪くないな」

 

ほんとにそう思えた、劇の内容はある男がある女性を好きになる、そして女性はその男が良い人だとは思うが恋愛対象としては見てないらしい。そこにある商売人が魔法の薬を売りに来て女生との恋を実らせようと考える 男性はそれを買うために兵士にまでなり金を取りやっと買う、女性は男性のその一途な心に動かされ二人は結ばれハッピーエンドというものらしい

 

 

「なぁ、アルマ、人と人形にも一途な愛はあるのかね…」

 

「すげぇ藪から棒にだな、いきなりどうした?」

 

「いや、いつも一人で見てる時は気にしてないが今回は二人きりだからな…」

 

いつも通りの雰囲気を出しながら言ってるが少しおかしいなと感じる

 

「私も変わったな、別に道具扱いでもなんでもよかったが今までアンタと一緒にいるうちに変わっていくと実感してる。」

 

「良いことじゃないか、なんか大変なのか?」

 

「変わることに良いこともあるが悪いこともある、不安も恐怖も感じてしまう、いくらバックアップが取れるからと言っても今の私ではない、今の私が良いんだ、アルマと共に歩んで生きた私が。」

 

「それが思ってることか?」

 

問いただすと何も言わず静かにうなずくトンプソン

 

「あー…まぁうまくは言えないがなんだろうな私はお前が好きだぞ?嘘も偽りもなくその為にお前にあれも渡したろ?あともしかするとだが私が人形といつまでもでなくて人と結婚してしまうとか思ってる?」

 

「ッ!!……あぁ少しそう思っていた、誓約の指輪を貰って嬉しかった、しかしその反面そうも思ってしまってたさ…」

 

「やっぱりね……私は別に他の人と結婚なんて考えるもわけないだろ、周りから見ればおかしいやつだなんて思えるけどさ。そう言われても私は私だしトンプソンの事が好きだよ、愛してる。この気持ちは変わらないし、一生守ってくつもりだな、お前の事を」

 

頭をわしゃわしゃと撫でる、我ながら愛してるなんてちょっと恥ずかしくなって誤魔化すために

 

「……あんたは不器用でまっすぐだな相変わらず」

 

「そうか?それしか取り柄がないよ、私は」

 

「だがその言葉をきいて安心できるよ、守ってくれよ私の王子様。なんてな」

 

いつもと変わらない笑顔だけどそれがいつも以上に眩しく見えてしまう。

 

「そういうの卑怯だな…ドキッとした」

 

「ハハッ可愛いな、さぁーて帰って皆とゆっくりしようじゃないか、」

 

「その前にお土産だ、MG5とRFBとコンテンダーVector…その他にもお土産頼まれてる」

 

「大変だな、手伝うぜ、アルマ」

 

そういい二人は並んで歩き始める、その二人を夕焼けの光は優しく包み込みながらまるで彼らの今の幸せを祝福するかのように

 




トンプソン姉貴への愛が爆発した結果こんな後日譚に…まぁいいよね!自己満足だからね!


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単独行動

最近ヴァルハラプレイしててね、何も手付かずマンです!

ボスめちゃくちゃ素敵…ジルさんも良き、ほんとあれで27歳とかもう結婚したい。いやぁなんか素敵すぎるゲームだ
では本編どうぞ


アルマ達が偵察任務に出払ってる間基地では

 

「ん~だめね…ここにも一切なし、こっちに移ったと同時にデータも?なんて考えたけど何もなし…」

 

AK12はデータールームの部屋の中で突っ立ちながら首をひねっていた、目的を果たすために

今回のここへの出張は建前で別の目的があったのだがその物がなくて本末転倒状態である

 

「来た意味もなくなっちゃったわね。特に何かある基地でもないし…」

 

「そりゃありがたい誉め言葉だな。」

 

ため息をついてると当然話しかけられる

 

「あら、あなたは確か…」

 

「トンプソンだ、別に覚えなくていい」

 

「あぁそうそう確かトンプソンだったわね、何か用?それとも仕返し」

 

「仕返しだって?そんな馬鹿なことするか、何をしているか聞きに来ただけさ」

 

てっきり仕返しでもされるのかと思ったAK12は拍子抜けしたしすこしばかりは退屈がまぎれるかと残念

 

「まぁだが返答次第では仕返しでもいいと思ってるけどな」

 

「あら怖いわね」

 

「目的は」

 

「貴方に隠し事はできなさそうね、まぁいいわ、私の目的は貴方の指揮官の事、私の上の物が知りたがったからね、彼の事を、でも調べても調べても何もない、家族構成、経歴 出自当たり前にあるようなものでさえ謎よね、貴方指揮官は気にならない?」

 

「…気にならないと言ったらウソだが誰にでも隠したいものはあるだろ、むやみに突っ込むのは悪い。」

 

「好奇心を持つのもいいことよ、ちゃんと節度を持てばね。まぁいいわ話は終わりかしら?」

 

「目的は知ったしな、だがあのことは許さないからな」

 

「肝に銘じとくわ」

 

ひらひらと手を振りながらAK12はそのまま部屋を出ていく、

 

「いけすかないやつだ…」

 

 

 

 

 

 

「はぁ……でもほんとにただの出張になった感じね。腹が立つわ…ん?」

 

前から誰かが来るのに気づいた。

 

「(彼女は…マリー。と言ったかしら私たちが来た時もニコニコしてたわね。読めない感じがする子…)」

 

「あれ?AK12さん?こんなとこでどうしました?」

 

「こんにちは。マリーちゃん。ちょっと迷ってしまってね。宿舎わかるかしら?」

 

「そうなんですか?宿舎ならこのまま先行けば辿り着けますよ」

 

会った時にも見せてた笑顔で宿舎の方を指さす、無邪気な笑顔を見せながら。

 

「ありがとう。助かったわ。」

 

そう言いつつこの場を後にしようと急ぐ

 

「お探しの物は見つかりませんよ」

 

すれ違った直後に声をかけられる。普通ならなんともない。しかしAK12にとっては驚くしかない。

 

「…なんの事かしら…」

 

「なんでもないですよ。ただ思っただけです」

 

「思っただけでそんな事言えるとは思えないけど?」

 

「じゃあ勘みたいものです。そーゆうとこ鋭いので」

マリーは笑顔で。粛々と AK12は少しばかりか寒気を感じる。笑顔だ彼女は笑顔で言っているしかし違和感を覚えてしまう。ただの笑顔なのに何かがおかしい

 

「からかってるのかしら?だとすれば悪趣味よ?」

 

「それもそうですね。すみません」

 

ぺこりと謝るマリー。

 

「ところで。いつまでこの基地に滞在を?」

 

「それは向こうが辞令を出すわ。その時に帰るの」

 

「ならごゆっくりこの基地でお過ごしください」

 

「そうさせてもらうわ」

 

そのまま立ち去るAK12をマリーは笑顔で見送る。姿が見えなくなるまで。そして見えなくなる

 

 

「……正規軍のクズ共…お前たちに教えるものか。知ることさえ許すものか…」

 

静寂が支配する廊下で少女の言葉が突き刺さる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よしここでいいか…AN94、大丈夫か?下ろすぞ」

そう言いつつAN94を壁に寄りかからせるように下ろす

 

「指揮官すまない。油断をしてしまった不甲斐ない。」

 

「誰だって油断する時もある。とりあえず怪我を見る。服を脱がすぞ」

 

怪我の状況を見るに腹に穴が3つあるだけであるがそこから血液が流れている。

 

「これだけで済んでよかったな。とりあえず止血と包帯で応急処置するぞ」

 

「助かる……」

 

バックパックから医療品を取り出すと手際よく処置していく

 

「よし…こんなものか。軽い怪我で良かったよ」

 

「指揮官改めてすまない…迷惑をかけてしまった…」

 

「さっきから自分を責めなくていい、良くやってるよ」

 

「だがもし鉄血に見つかりでもしたら…」

 

「今の所は安心してもいい。運良く洞窟もあって助かった」

 

AN94が負傷して運びながら逃走していくとたまたま崖の下に洞窟があるのが分かった。そしてその入口の周りも草木が生い茂っており入口のカモフラージュを果たしているからだ

 

「まだ神様は見放してないってことだね」

 

「しかしこれからどうする…」

 

「そうだね…ダネルが先に帰投してるなら状況を説明してこっちに迎えを寄越してくれるだろうけど。」

 

問題なのは自分達の位置が指定していた帰還ポイントからどこまで離れてしまったかだ。そこまで離れてなければいいがそこに向かうには鉄血人形を相手にしなくてはいけない怪我をしたAN94を守りながら。生存確率はかなり低くなるが

 

「通信を使ってもいいが。ここは鉄血領。逆探知でもされて位置が筒抜けになるかもだからな。」

 

「と言うことは…」

 

「…まぁ手もないって訳でも無いが…とりあえず私は当たりを偵察してくる。君はゆっくりここで休んでていい」

 

「いや。私も…」

 

「だめだ。君はここで休みな。AN94」

 

「……わかった。それに従おう」

 

「納得してなさそうだが助かるよ。それともしここに誰か来ると感じたらこれを起動しろ」

 

AN94の手に筒状の機器を手渡す

 

「これはなんだ?。」

 

「立体投影機。例えるなら映写機みたいなものだ。起動させればその場に応じたカモフラージュを施してくれる。マリーの発明品らしい。役に立つぞ」

 

「わかった…指揮官気をつけてくれ。」

 

「あぁ。」

 

無事にAN94と基地へ生還してみせる。 脱出劇の開幕




次回は戦闘回にする。奴との戦闘回



やっぱり書くことは楽しい。下手くそでも楽しいのさ


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リベンジ

一周年おめでとさん、これから先ドルフロが続く限り私の推しはトンプソンであり
終わるときも一緒。
茶番な誓いを立てたところでおめでとうございます、運営様方、皆さんには感謝を



鉄血領域から脱出するべく行動を開始 10分後

 

「はぁ…自分でも無茶なことをし始めたと思うな…まぁでもこれしかなかった」

 

そうぼやきながら鉄血の標準戦闘人形 リッパーの頭部に深々と突き刺したナイフを引き抜く、鉄血人形も同じく赤色の血液が流れだしあたりを紅く染めていく

 

「…人形を開発した奴は変態だな…」

 

ここに来るまでに何十体と人形を殺害してきたがどれも女性のボディだらけだった

正直言って気分は良いものではない、いや、もしかすると罪悪感を与えるのも目的かと考えたりもしたが違うなと思い始めた、だからといって躊躇はしない戦場は男も女も関係ない

生き残る為の行為だから

 

「さてと……ここから本番だな。」

 

こびりついた血を落としながらアルマは眼前にある建物に目を向ける

偵察目標とは別の鉄血の建物の前にたどり着き中に入ってゆく

 

 

 

 

 

その頃の基地内

偵察任務を終えた三人の帰投を迎えに行ったが帰ってきたのが1人だけという結果に基地内は騒々しく変わり始めた

 

 

「すまない…指揮官が私を先に送りハイエンドモデルと交戦した。AN94も一緒だ」

 

ダネルは悔しさを滲ませながらその時の状況を説明していく

 

「そうですか…兄さんはほかになにを?」

 

「特に何も言ってなかった。だが助けに行かなければッ!」

 

ダネルは立ち上がる。すぐにでもまた救出に向かうべくだがそれをマリーは落ち着かせる

 

「落ち着いてください。兄さんの事は私たちにお任せを。貴方はよくやってくれてますよ!」

 

「だが!!」

 

「大丈夫です。それに今の貴方は怪我をしている。その状態で行っても悲しむだけです。」

 

「……!…すまない。取り乱してしまった。」

 

「わかってくれてありがとうございます。大丈夫です。お任せ下さい♪」

 

「あぁ。頼む…!」

 

そう言いつつダネルは怪我を修復すべく部屋を出ていく

 

「さて…トンプソンさん行けますか?」

先程から壁に寄りかかりながら会話を聞いていたトンプソンに問う

 

「あぁ。ボスを救出しに行くんだろ?いつでも行けるさ」

 

「ありがとうございます。」

 

「礼はいらないさ。だが人数は少数でいいのか?」

 

「はい。兄さんは多分何処か離れた場所に動くはずです。そしてAN94さんに何かあれば何処かに身を潜め脱出する為の行動を行うはずですから」

 

「凄いな。兄妹だからこそわかるって感じか?」

 

「……そういう所ですね。」

 

「あいよ。メンバーはこちらで選んでもいいんだな?」

 

「はい。構いませんよ」

 

「あら?なら私も連れてってくれないかしら」

 

扉が開かれ第三者が口を挟んでくる。AK12。入ってくるなり連れてってくれと言うAK12にマリーは懐疑的な目をトンプソンは睨みながら迎える

 

「怖いわ。いきなりそんな目なんてなにも企んでないわよ?AN94が心配なだけよ」

 

「それならいいけどな。マリーこいつも構わないか?」

 

「えぇ。」

「ありがと。助かるわ」

 

そう言い残すとヒラヒラと手を振りながら部屋を去っていく。風のように速く

 

「…改めて救出しに行きましょう」

 

「おう。待ってろよ。ボス」

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄血建物内

 

アルマはサプレッサー付きハンドガンで鉄血人形の頭を撃ち抜きながら突き進んでいた。中の警備はおざなりで軽々と進む事ができる。しかしそうは言っても外の警備している人形よりは少し頑丈であり苦戦はした。

上級ユニットとでもいうのであろうか。シールドと銃剣付きの拳銃を携行して高い防御を誇るものであると感じた

 

 

「16体目と…。ここまでおざなりだと恐ろしく不安になる」

 

アルマはそう言いつつ目の前の端末に手をかけ始める

当たりであることを信じて。

 

「さてさてさて。ジャミングはここからかな?……ビンゴっと」

 

情報が大量に目に映る

ここが発信源だった。たまたまだが逃げ込んだ先に発していた物があるとは運が悪いとすこしばかり思う

 

「あとは…解除して。ん?…」

 

解除しようとした瞬間に下に奇妙なものが写りこむ。

 

「なんだこれ。決戦…兵器?」

 

映り込むのはある紙片の写真。しかし焼かれてしまっているのか所々。穴が空いたりと損傷が激しい

 

「崩壊液…ELID…なんだこりゃ…」

 

正規軍にいた時に相手にしていたELIDの名もある

思い出すのも嫌なやつだ

 

「……関係ない。それよりも解除しないとな」

 

「まさか。本当にいるとは驚きですね。」

 

建物内声が響く それを耳にした瞬間即時に理解した

この声を前に聞いた。あの時の声だ

 

「お久しぶりですね。私を殺した人」

 

「…お前は……」

 

「あの時は名乗っていませんでしたね。エージェント。または代理人とお呼びください。」

 

「…私はアルマ。グリフィン所属S09地区の指揮官をしている」

 

名乗り返すとエージェントは少し感心していた。

 

「あら。意外に礼儀正しいのですね。前は有無を言わずに戦いましたが。」

 

「名乗られたら名乗り返すのは当たり前だ。」

 

「そうですか。それにしてもグリフィンに。」

 

「あんたに仲間を殺されて傷付いてる時に拾われただけだ」

 

「そうでしたね。確かに貴方のお仲間を私は殺しましたね」

 

淡々とそれでいて。悪気もなく事実を述べていくエージェント

 

「まぁいいです。今日は少しお話を。貴方 鉄血の仲間になりませんか?」

 

「……は?…」

 

何言ってるんだ?鉄血?仲間?理解できなさすぎる

 

「気でも触れたか?ハイエンドモデルも」

 

「私としてもこの提案には最初驚きましたけど。貴方はもう接触してるでしょう?ドリーマーと彼女の提案です。」

 

ドリーマーあいつがか?何故そんな提案をした。

 

「あいつは結構私に執着してるが教えてもらいたいものだよ。」

 

「私も知りません。何も話してくれないので。鉄血の中でこの提案を支持してるのは2人だけですが。」

 

「2人?物好きがいるものだな」

 

「…ドリーマーと私ですよ。貴方は私を殺した人。人は脆弱な物が多いと思いましたが貴方は私を殺した 認めてといいと思っていますので。」

 

「……そりゃ驚きだ」

 

「で。答えは如何でしょうか?」

 

「Noと言ったら?」

 

そう言い放った瞬間当たりが凍り付いたように錯覚した

エージェントの目は先程より鋭く今にでも刺し貫いてくる凄みがある

 

「残念ですね。」

 

「そりゃ申し訳ない」

 

お互いに銃口を向ける。リベンジが始まる

 

 

先手必勝。そう言わんばかりに銃弾を浴びせかける

しかしエージェントは易々と避け裾の下から伸びる4つの銃口から銃弾を撃ち始める

すぐさま横に飛び躱す。エージェントは躱すアルマに反撃を許さないと言わんばかりに銃弾を撃ちまくり始めてる

 

遮蔽物に移動しながらチャンスを伺うが尽く破壊されていく

 

「めっちゃくちゃだな!!!ハイエンドは!」

 

悪態付きながら装填しなおして少しでも反撃を考える

しかし思いつかない こんな奴は今まで相手したことない。ELIDとは別次元すぎる

 

「どうしました?貴方はこんなものでは無いでしょう?」

 

そう言いながらゆっくりと構えながらこちらに近づいてくる。余裕とも言わんばかりに

 

「くそ…最悪すぎる任務だっ!!」

ピンを抜きエージェント目掛けて投げつける。プシュゥと音と共に白煙が辺りに立ち込め始める

 

「煙幕ですか。効きませんよ。」

白煙を突き抜けながら距離を一気に詰めていく

しかしそこにアルマの姿はなくあるのは手榴弾のピンだけが抜かれていた

 

「くたばれ!!!」

 

煙幕に紛れて後ろに回り込んでいたアルマは榴弾を後ろから撃ち込む

 

 

「くっ!!」

 

エージェントはすぐさま避けようとするが間に合わず

榴弾と手榴弾の爆発をモロに食らう

 

爆発の衝撃と爆風が大きすぎるのかアルマも吹き飛ばされる

「痛ってぇ…無茶な事ばかりだな私は。」

 

鈍痛が響く身体を起こす。これだけの規模なら吹き飛ぶはずだ前みたいに。しかし

 

「…単純な罠に騙されたとはいえ危なかったですね。」

 

「!、おいおい。まじかよ…」

 

爆煙の中からエージェントはゆっくりと歩いてくる

所々焼けたりしているがダメージは少なさそうに見える

 

「私も常に強化しているのです。貴方にに殺られた時から。で、まだ何か手はありますか?」

 

「生憎精一杯だと言っとくよ」

 

手をヒラヒラと振る。装備品は全て使い果たした。残りの弾数も少ない。

万事休すと言わんばかり。ただ1つ亡き仲間の形見のナイフのみ

 

「そうですか。ではさようなら。私を殺した人」

 

エージェントはアルマにトドメを刺すべく手を伸ばす。

 

「(最後ぐらい刺し違えても…!!!)」

 

 

 

「そこまでしろとは言ってないわ。エージェント?」

 

伸ばす手を止めたエージェントが上から聞こえる声に目を向けるとすれ違うようにレーザーがアルマとエージェントの間を貫いてく エージェントの右手を焼き切りながら

 

「私と彼の邪魔を良くもしてくれましたね。」

焼ききれた右手に関心を向けず。エージェントは乱入者を睨みつける。アルマは突然の出来事で何が何だか分からずにいた

 

「好敵手を見つけたからってはしゃぎすぎは良くないわよ?エージェント」

 

アルマの前を庇うかのように守るかのように黒い髪の幼き少女がエージェントの前に立ちはだかる

 

「大丈夫?。助けに来てあげたわ♪」

 

「お前は…ドリーマーか。」

 

続く

 




エージェントとドリーマーはお気に入り入るレベルこれは話したっけ?ドリーマーはガイアみたいにボディ付けたらもっと好き



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一難去ってまた一難?

ドルフロオンリー楽しかったっすねぇ!(今更)ただ一つ気になったのはトンプソン姉貴好きなのは女性が多い気が…もしかするとトンプソン姉貴は男性人形?…(錯乱」


目の前で昔見せられた映画のワンシーンの様な戦いが繰り広げられている。銃弾 レーザーを浴びせ合いながら周りに穴という穴を開けまくっている もたれかかってる壁の周りを見れば私のいる場所以外はほとんど穴だらけ。崩れるんじゃないかとも思える…

 

「…おい。そろそろやめにしないか…決着つく様子ないだろ…」

 

ずっと続けて戦闘をしている2人に痺れを切らして意見を挟む事にした。こっちは少し怪我してるしなんなら帰りたいぐらいだ、

 

その言葉に2人は動きを止めこちらを向く

 

「ごめんなさいね。今このクズを殺してから貴方を助けるわ」

 

「それはこちらのセリフです。貴方を殺して連れて帰るので。どうせバックアップもありましょう」

 

ドリーマーと代理人はお互いを罵りあいながら睨み合ってる、少し勘弁して欲しい

 

「…どうせ終わんないだろ…それにどう見ても巻き込まれてるだろ…」

 

呆れかけてる私に感づいたのかドリーマーはフヨフヨと浮きながら私の前に降りて両頬に手を当てる

 

「ごめんなさい。私ったら怒りに任せて貴方を放ったらかしたわ。帰りたいわよね。任せて私に」

 

「ドリーマー。貴方命令があったはず。それを回収するのを」

 

「あら私は命令なんてどうでもいいわ。私はアルマを気に入ってるの。それを貴方がどうこうしようとするなら殺すわ。二度と戻れないくらいに」

 

代理人を見ずに私に大事が無いか確認しながら話すドリーマー。だが顔はたっぷりと殺意で染まった顔をしている。

 

「…………いいでしょう。私もこんな状態です。改める事にしましょう。どうせいくらでも手にする事はできますからね…」

 

「物分りが良くて助かるわ」

 

「ですが、ドリーマー私達にも危機が迫っている事を忘れずに。その危機を征するのは彼なのですからね」

 

「…えぇ…わかってるわ」

 

言い残した代理人はそのまま部屋を出ていく。怪我をしてるはずだが堂々とした態度で、あんな爆風を受けてまでよく歩ける…

 

「さてと。ようやく邪魔者は消えた。アルマ大丈夫?立てる。」

 

「あぁ、立てるよ。2人が争っている間に休めたからねそれなりに動ける」

 

若干痛む身体を上げなから自分でも怪我はないか確認するが生憎擦り傷や多少の火傷で済んでいた。骨の一本ぐらいはイッてるかとおもったが

 

「…ごめんなさいね…」

 

ぽつりと呟かれた言葉にドリーマーを見ると悲しげな目をしながらこちらを見ている なんか居心地が悪い

 

「いや。違うそんな目はしないでくれ元は無茶な事してる私が悪いし。なんだそのお前は何故かは知らんが助けてくれたしその良い奴だと…思ってるから。」

 

「そう良かったわ。」

 

悲しい目をしてたがすぐさまそれは消え去って明るくなる。こうしてみると普通の女の子だが。この子も鉄血の人形ハイエンドモデルなのか…

 

「さて、命拾いしたのはいいがどうするか」

 

「帰りたいのよね?連れもいるでしょ?部下もそこに行かせてるわ」

 

「……まて部下っておいそれは、」

 

「大丈夫よ。何もさせないように言ってあるから。迎えに行きましょ、肩貸しましょうか?」

 

「いや。そこ待てじゃないが。自分で歩けるよ」

 

ドリーマーの部下がどんな奴か考えたが。まぁ多分。大丈夫だと思いたい。

 

ふよふよと飛んでいくドリーマーに着いていくように歩き始める

 

建物の外に出始めた時に。ドリーマーは飛びながらこちらを振り向きながら質問をしてくる

 

「アルマは今はグリフィンにいるの?」

 

「そうだな、色んなことがあってグリフィンの指揮官にだよ、私が1番驚いてる。」

 

「でもアルマ、貴方仲間がいなかったかしら?2人それはどうしたの?」

 

「…一体どこで聞いてるのか謎だな……2人は死んだよ。君達鉄血。さっきの代理人にね…」

 

そう言うとドリーマーは目を丸くさせ驚きと困惑が混じった顔を見せる。

 

「…えっと…そのごめんなさい…知らなかったわ、嫌な事を思い出させる気は無いのよ」

 

「別に君のせいでも無いしね。責めるなんてしないし、戦争だから仕方がない事だって分かる。自分だけが特別って訳じゃないからな…」

 

「私達に復讐心というのはわかないの?今の貴方の目の前には仇がいるようなものよ?…」

 

「生憎。なんかそーゆうのはわからないんだ。ただ仕返しがしたかっただけかも子供がわく感情みたいなもの?かもな…ただ2人を失った守れなかった時は悲しかったんだ…」

 

不意に思い出された目の前で終わる仲間二人の事がよぎり歩みを止める。二度とあんな思いはしたくない

 

俯いてるとドリーマーが近づいて私の頭に手を回し抱きしめ始めた。突然の事で驚いて声に出そうとする前にドリーマーが口を開く

 

「…変わらないのね。貴方はこんなクソッタレな世の中でも優しさと悲しむ心は忘れてない……ごめんなさい…」

 

「……君のせいじゃない。何回も言うが大丈夫た…さぁとにかく迎えに行かなくちゃ行けない。しんみりした話は終わりだ。行こう」

 

「えぇ…そうね…」

 

何故か少し恥ずかしいと思い振り払って足早に先を急ぐ

その背中を見ながらドリーマーは囁く

 

「約束。破ったりはしないわ」

 

アルマにも誰にもその言葉は伝わることなく。消えゆく

 

 

 

ようやく着いた洞窟。AN94を1人置いていってしまった事は今でも申し訳ないと思うが行動しなければどっちも共倒れしてしまう可能性もあってやむを得なかった

 

「ところで部下って誰なんだ。気になって仕方がない」

 

「おちびちゃんよ。ぎゃあぎゃあ喚く子供よ」

 

「ドリイイイイイマアア!!!!!!」

 

子供?…と考えてると奥から叫ぶ声が響いて思わず後ずさった

 

「なんで私がグリフィンの人形を見守らなくちゃいけないの!?しかも瀕死!!殺せるじゃない!!!」

 

「そう言わないのおちびちゃん。それを傷つけちゃうとこの人が悲しむから」

 

「この人って…なんで!?なんで人間といるの!!!」

 

先程から大声で喚く白いツインテールの女の子は私に気づくやいなや、両腰についてる身の丈に合わないようなランチャーをこちらに構える

 

「おいおい!!まてまてまて!!」

 

「デストロイヤー。」

 

交戦する意思がない事を伝えようとする前に。洞窟にドリーマーの落ち着いて尚。ゾッとするような声色が聞こえる

 

「この人を傷つけるのは許さないわ。あんたのメンタルモデルぐちゃぐちゃにしてやるぞ。このクソッタレクソガキ」

 

「あだだだだだ!!!ドリーマーそれだめ!!痛い痛い!!!」

 

ドリーマーはデストロイヤーと呼ばれた女の子の顔を鷲掴みにして上に持ち上げる。そのまま締め上げているのか痛みでじたばたとさせながら絶叫している

 

「ちょ!ちょっと待て!もういい別に気にしてないから!おろせ下ろせ!!」

 

「アルマがそう言うならやめるわ♪」

 

振り向いた顔は清々しいと思えるほどの笑顔で鷲掴みにしていた手をぱっと話す

 

「あぁもう!痛かったわ!何するのよ!人間は敵なのにさ!!!」

 

叫ぶデストロイヤーに私も申し訳なくなりすぐ駆け寄り謝る

 

「すまない。別に戦う意思はないんだ。私もせいで痛い目に合わせてごめん」

 

「なんであんたが謝んのよ。ドリーマーが謝んなさいよ!」

 

「嫌よ、そして忘れたのかしらその人が話したことある人なのに忘れてるお前が悪いわ」

 

「話したことある人って?何言って……あれ?」

 

デストロイヤーは首を傾げながら私の顔をじっと見ながら徐々に顔が驚きに変わってくる

 

「あぁぁぁ!!ほんとだ!思い出したわ!この人がそうなのね!」

 

「そうよ。おちびちゃんようやくその足りない頭で思い出したのかしら」

 

「ちびじゃない!!!」

 

くすくすと笑うドリーマーにうがーと憤慨しながら文句を言い放つデストロイヤー。そのまま立ち上がり腰に手を当てながら名乗り始めた

 

「あんたがアルマって人ね、私の名前はデストロイヤー、鉄血のハイエンドモデルよ!!」

 

えっへんとドヤ顔をかましながら言うデストロイヤーだが見た感じ子供が威厳を見せるために頑張っているような様子に見えて思わずクスッと笑ってしまう。

 

「何笑ってんのよ?」

 

「いや。なんでもないさ。私はアルマ。まぁ私は君達にとっては敵のグリフィン指揮官さ ところで飴いるかい?」

 

「…飴?何それ…」

 

知らないのか…まぁいい。腰のポーチから飴玉を1つ取り出し包装紙を剥がしてデストロイヤーに手渡す。

 

「…なにこれ。綺麗だけど毒じゃないわよね?…」

 

不安げに手を平に乗せた飴を凝視しながらいつまで経っても食べない

 

「毒はないさ。とりあえず食べられるよ」

 

ふぅん…と言うもの不安は拭えてないようだが意を決して口にほおりこむ、目をつぶりふるふると震えながら口の中で飴玉を転がす様子がうかがえる、だが次第にその顔も綻んでいき

 

「甘あああい!これ美味しいわ!!」

 

「そりゃよかった。まだ少しあるから味を楽しみな」

 

「うん!!!」

 

ぴょんぴょんと跳ねながら喜ぶデストロイヤーを見ていると唐突にくいくいと引っ張られる。引っ張られた場所を見るとドリーマーがすぐ近くまで来ていた

 

「アルマ。私にも頂戴」

 

「ん?あぁ…わかったよ。」

 

まさか欲しがるとは思わなかった、新たな飴を取り出しそのままドリーマーに渡したがドリーマーはその飴を突き返してくる

 

「いらないのか?」

 

「食べさせて♪」

 

あーと口を開けながら飴を待つドリーマー。その様子を見て前に見たことある餌を待つ雛鳥を思い浮かべた、

とりあえず食べさせてと言われたので包装紙から飴を取り出して口に運ぶ、そのまま飴だけを口に入れようとしたが次の瞬間ドリーマーは飴を指ごと頬張った。

驚いて咄嗟に離そうとしたが手を捕まれ逃げに逃げられなくなる

 

「ありがと♪」

 

ようやく離して飴をコロコロさせているドリーマー。

 

「なぜ指ごと。」

 

「いけなかったかしら?」

 

「別にいいんだが。なんか行儀悪いぞ」

 

「じゃあ次気をつけるわ」

 

飄々とした態度で答えていくドリーマー。少し呆れてしまう。隣では先程まで喜んでいたデストロイヤーが驚愕の顔になりながらドリーマーを見つめている

 

「あの…ドリーマーが…壊れてるんじゃないかしら…」

 

その言葉には若干同意してるあいつの行動はなんか奇抜すぎてちょっとついていけない

 

「おっと…そう言えば」

 

衝撃的な事が連続で起こって忘れてたがここに置いて行った仲間を思い出し無事を確認しに行く

 

「AN94!!!」

 

呼ぶが反応はない。一瞬嫌なことが過ぎるが。その心配はなかった。一時的にスリープモードに入ってるらしく最初にできた外傷以外真新しいものはなく安心した

 

「ふん。私が見張ってたんだから何も無いわ、てか来た時には眠ってたし」

 

デストロイヤーが後ろに来てその時の状況を説明してくれている、

 

「そうか。助かるよ…よかった。」

 

「敵に礼を言うなんておかしいわね。貴方」

 

「よく言われる、ありがとうな。」

 

礼を言うとなんとも言えない顔をしていたがやっぱり嬉しいのか少し顔が綻びそうなデストロイヤーだった。

 

「さて。どうするか」

 

「動くな。」

 

これからの事を考えようとした矢先に突如知らない声を後ろからかけられる後ろを振り向けばドリーマーと大柄な男が立っているドリーマーに銃口を向けながら

 

「ごめんなさい。油断しちゃったわ」

 

「ドリーマー!!」

 

「騒ぐな」

 

デストロイヤーが叫ぶがそれを遮るかのように男は話を続ける

 

「お前。食料を渡せ。持っているだろ。武器もだ…変なマネはするな、こいつを殺すぞ」

 

「アルマ気にしないで。私にはバックアップがあるわ構わず」

 

「黙れ」

 

男はドリーマーの髪を掴み無理やり引っ張る少し顔を顰めるが余裕ありな様子がうかがえるが…

 

「(バックアップがあるからじゃねぇよ…)」

 

この最悪な出来事に内心苦虫を噛み潰したような気持ちになる。いくら鉄血ハイエンドモデルとはいえ。反撃しようにもすぐさま頭に銃弾をぶち込まれるし迂闊に動くのも躊躇われる。目の前で死なれるのはたくさんだ…隣のデストロイヤーもどうすればいいのかオロオロとしてこっちを見たり向こうをみたり繰り返している

 

「わかった……言う通りにする。だからやめて欲しい。」

 

「なら。早くしろ。」

 

「わかった…」

 

要求に答えるべく下にある荷物から取り出そうとする。デストロイヤーも一緒にかがみながら小さな声で話し始める

 

「(あんなやつの言う通りにするつもり!?どうにか出来ないの?)」

 

「(わかってる…ただではやらせないさ。その為には君に頼む事がある…)」

 

「(な、なによ…)」

 

「(私が合図したらあの男の横にランチャーを撃ち込めるか?…怯んだすきに私が助けに駆け寄る…)」

 

「(やれるの?…貴方。)」

「(あぁその代わりドリーマーを助けたらAN94も連れててここから離れてくれよ)」

 

一瞬考えたのかすぐさま納得して同意するデストロイヤー

 

「(……わかったわ。貴方を信じるからね!)」

 

「おい。まだか。」

 

痺れを切らした男がこちらに声をかける。一かバチかだが。やるしかない。

 

「(…やるぞ…3…2…1)」

 

「今だ!!!!」

 

振り向いた瞬間に走り出しデストロイヤーは腰のランチャーから1発男の真横に向かって撃ち放つ

 

轟音をとどろかせて真横が爆発する。男は咄嗟に掴んでた手を離し防御の姿勢を取るその隙を見逃さず離したドリーマーを掴んで後ろに引っぱり。そのままデストロイヤーに向かってほおり投げる

 

「デストロイヤー!頼むぞ!!」

 

「えっ!ちょちょっと!!!」

 

放り投げられたドリーマーに驚き慌てながらもキャッチしてそのまま尻もちをつく

 

「ぐっ!貴様!」

 

男はハンドガンをこちらに向けるが撃つ前にナイフを銃口に向けて投げ込む。ガッと音を立てながらハンドガンを弾きとばす。男は衝撃に顔を顰めるがすぐさま反撃に転じ始める、だがその隙を逃さずに勢いを殺さずにそのまま男の脇腹に向かって右ストレートを撃ち込むいい感じに入ったと思ったが男は気にせずにカウンターを撃ち込んでき。私の左頬に刺さる。口の中が切れた感覚がじんわりとする

 

すぐさま男の頭を掴み頭突きをお見舞する。流石にその衝撃に男は揺らいでぐらつくだが間髪入れずにそのまま男の鳩尾に拳をぶち込む

 

「ぐっ…!…」

 

ようやく男は膝をつく。だがしかし未だに抵抗の意思はあるが目から闘志は消えず歯を食いしばっている

 

「一体なんの目的か知らんが女の子を…まぁあれは鉄血だが…仕方がないけど…」

 

「お前…敵の味方するのか?…奴らを殺しもせずに裏切り者か…」

 

「敵かどうか見極めるのも重要だろ」

 

「いかれたヤツめ…」

 

「ニコライ!!!」

 

ニコライ。この男の名だろうか名前を叫ぶ声が聞こえ見ると女性が駆け寄ってきていた。赤い服装を着込んでいるがあまり見たことの無い服装だった。昔見た事あるような貴族が着る服装を来ている女性。しかし所々焼かれてるの煤だらけのおかげで汚くなってしまっているし怪我もしている。怪我をしている場所から配線や何かが見えるあたり人形なのか…

 

「離れろ!!貴様!!」

 

声を荒らげながらこちらに銃を向ける女性 その銃は今では珍しくも思えるボルトアクションライフルだった。

 

「あら。離れるのは貴方の方よ?クズ人形」

 

いつの間にかドリーマーが横に来て得物のどデカい銃を相手に向ける。

 

「そうよ!よくもやったわね!!仕返ししてやるわ!!」

 

デストロイヤーも便乗してふたつのランチャーを向けながら怒りをあらわにしている

 

「指揮官。無事か?」

 

「!?、AN94!大丈夫か?」

 

「あぁ。起きた時に鉄血人形が居て驚いたが指揮官が大変だと聞いてそれ所ではなかった。所で奴らは敵か」

 

怪我をしているも相手に戦う意思を向けながら銃を構える

 

「これで4対2だが…まだやるか?…」

 

「貴様ァ!!!…」

 

「よせ。リー・エンフィールド」

 

怒りに震える女性、リー・エンフィールドがなおを戦おうとしているのをニコライはやめるように指示する

 

「だが!…」

 

「なんの理由か知らんが相手は鉄血と手を組み尚且つグリフィンの人形を使役してる…それに手負い無理な話だ…」

 

ニコライは手を開けながら降参のポーズを見せる。リー・エンフィールドも一瞬戸惑ったが。こちらを睨みつけながら銃を下に置き手を上げる

 

「賢明な判断で助かるよ…」

 

「ふん…死に急いでも意味が無いからな…」

 

「とりあえず拘束させてもらうよ。」

 

「じゃあアルマあっちの人形にはこれ使って」

 

言いながらドリーマーは対人形用よ拘束器具を渡してくる

 

「どこでこんなの手に入れたんだ…」

 

「色々あったのよ気にしないで♪」

 

てへぺろとしながら可愛げな顔を向けてくるがどうしても気になり呆れる

 

「とりあえずAN94。あっちの拘束頼めるか?」

 

「了解」

 

 

 

拘束し終え。とりあえず今後の事を話し始める。しかしそれも呆気なく解決した。ドリーマーがグリフィンが使う同じ信号出してくれると言う。なんでもしてくれるなと思う反面。目的はなんなのかわからずにいる。それを察したのかドリーマーは貴方の為にしてあげるだけよと告げるだけだった。デストロイヤーもデストロイヤーでAN94と打ち解けているのかわからないが自分の凄さを話している。それをAN94も表情は変わらずだが凄いなと感心している

 

「とりあえず…お前にはまた助けられてるな…お礼も出来ずに」

 

「さっきも言ったけど気にしないで。私が貴方のためにするだけ。でもあの二人はそっちに任せるわ。うちに連れ帰ったら拷問する奴と殺そうとするやつしか居ないもの」

 

「まだ…他にもいるのか」

 

「まぁいるわね。色んなのがいるわ。とりあえず迎えはちゃんとここに来るはずだからそろそろ行くわね。ほらほらおちびちゃん行くわよ〜」

 

「ちびじゃない!腹立たしいわね!…あっ。アルマ!」

 

「ん?どうした?」

 

「…また会ったら飴ちょうだい。美味しかったから」

 

「なんだそんな事か…良いよ。また会えたらな」

 

「やった!!約束よ!忘れないでね!あっまってよドリーマー!」

 

フヨフヨ飛んでいったドリーマーの後を追うように急ぎ足で外に出ていくデストロイヤー。まるで嵐のように消えていった。

 

「指揮官鉄血人形とは良い人もいるのか?」

 

隣に来たAN94が疑問に思い質問してくるがそれは私にもわからない。

 

「さぁな。とりあえずこれで無事に帰れる。良かったよ」

 

ポンポンとAN94の頭を叩く ほんとに何事もなく終わってよかったがとりあえずこれからこの拘束した2人と報告が待っている事を考えると少しばかり憂鬱であった

 




トンプソン姉貴は最高 リピートアフターミー


今回はドリーマーとデストロイヤーに出て貰いました〜
なんかトンプソン姉貴や皆が好きと言いながら出番少ない?…まぁこれは前座って感じかなと思うのでこれからもお楽しみに

ニコライと戦術人形リー・エンフィールドにも登場を。
これからも頑張る


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トラブルは常に振り返る

最近暇だから絵でも練習しよっかなーって思うこの頃




自分の視界を埋め尽くす人の波。その様を眺めながら私はテーブルの上に置かれている珈琲に口を付ける このご時世珈琲等というものは貴重品とも言えるものだったと記憶を思い出しながら味と匂いを楽しみながら飲む

 

しかし私としては初めて飲むもの。前の職場ではそーゆうのを見た事があるが口にしたのは初めてだった為にその苦さに顔を顰めた。でもそれも一瞬で美味しく感じられる

 

「折角初めて体験をしたのにこれが休日じゃなくて残念ね。指揮官」

 

私が楽しんでいると目の前の席に座り店から提供されたお菓子を食べながらグリズリーが話しかけてくる

 

「どう?珈琲はとっくに慣れた感じ?」

 

「うん。すごく驚いたけど美味しんだねこれは。最初は濁った水かと思ったよ」

 

「それは良かったわ。それよりトンプソン達から連絡は来たの?」

 

「まださ。MG5も一緒だから大丈夫だと思いたいけど何かあれば連絡してとは言ってる」

 

休日ではなく私達は任務を受けていた、鉄血関連ではなく街で起きてる連続行方不明事件。事の顛末はグリフィンに依頼が持ち込まれ、その内容が自分達の基地近くで起きている為に回されたものだった。最初は過激な団体による人身売買?でも起きてるのかと考えたが調べてもそれは出てこなかった。

 

「それにしても謎よね。これだけ調査しても何一つ掴めない。まるで最初から起きてなかった感じに思えるわ」

 

「確かにな。まぁ何も無いなら何も無いで良いし。この依頼がただのイタズラだったでいいと思う」

 

そう。なんでも無ければなんでもいいんだ。別に構わない平和ならそれでいいしかしこれが終わった所で私にだけは平和は訪れずトラブルが続く羽目になる

 

「ところで指揮官。あのニコライって人どうするつもり?あともう1人のリー・エンフィールド?だっけ。もう1週間よ?うちの基地にいるのも」

 

「グリズリー。今折角少しの間だけでも忘れられてたのに思い出させないでくれ…」

 

「そうは言っても無理な話よ。うちの基地じゃそれなり話題だしあとパーティの件。」

 

「ああぁぁぁ!もう山積み過ぎる…」

 

項垂れながら述べて言った問題に対して思い耽る。

これは1週間前の話だった

 

 

偵察任務からトラブルに変わった。鉄血領遭難事件。これに関しては事なきを得た。奇跡的なのか分からないが2人のエリート鉄血人形に手を貸してもらい事なきを得た。しかし今はグリフィンの身としてはこれはまずいかなと思いAN94に対してもちょっとこの事は黙って欲しいと基地の皆に迷惑をかけたくないと伝えたら「指揮官の命令なら」と返事をしてくれて黙秘してくれている

 

ダネルも申し訳なさそうにくるがみんなが五体満足ならそれでいいと気を負うなと伝えたしかし本人としてはプライド?的なのもあるのか訓練とかにせいを出してたりと努力が伺えた

 

帰還してからも特に何事もなかったらしい。トンプソンとかにも念の為に聞いたが。少し黙った後何も無かったと言っていたがその間はなんだったのか少し気になる

 

AK12に関しては戦場に出る人間なんてましてや鉄血人形とやり合おうとするなんて面白いわねと変な興味を引かれていた。

 

その後急遽AK12とAN94は元の場所に呼び戻される命令を受けたのか戻って言った。AK12は実戦をしてないが本人曰くデータさえあれば大丈夫との事。AN94は別れの時に「あの時救ってくれた事は忘れません。いつか恩を返せたら返します全力で」とやる気に満ちた声で宣言していた

 

一癖も二癖もある2人だがまぁ根はいいやつなのかもと思える、マリーはいつも通り鬱陶しいぐらいの心配をしてきたまぁいつも通り

 

そして帰還すると共に運んだ人と人形 ニコライとリー・エンフィールドというライフル型の戦術人形。

2人は私たちの基地で拘留をしてヘリアンさんに報告をした。ヘリアンさんからは身元に関しての調査はするそちらで取り調べをして何があったか聞き出せとの事、ニコライに関しては傭兵だったらしい。何もかも請け負う感じで任務をこなすし金を稼いでいた。仲間もいたがそいつらも死んだと、あの人形はたまたま使えると思い使ったの事らしい。実際リー・エンフィールドはボロボロでありよく動くなと思える状態であった、リー・エンフィールドに関してはマリーが取り調べを請け負うことになったが後で聞くとリー・エンフィールドはニコライに助けられた。だから少しでも力になろうと着いてきたとの事。そして2人が話していて出た共通点。悪魔が二人いた。

 

 

正直そんな話を聞いて半信半疑だがニコライはこちらを睨みながら恨みでも込めてるような声で悪魔はあんたに似てる、俺の仲間を意図も容易く無惨に肉塊に変えていったとリー・エンフィールドもマリーにここの指揮官の人に似ていましたと伝えたらしい

 

悪魔と呼ばれるその存在についてその後も聞いたが逃げるのに必死だったらしい、取り敢えず聞いたことを纏めて報告する事にした。ヘリアンさんもこの報告に疑いをかけて来たがこちらから見ても2人に精神的な以上は見られる事は無い 後にわかる事だったがこのリー・エンフィールドは別の基地所属で任務中であったが遂行中にニコライ達が交戦してるのを発見し援護に入ったと言う

 

しかし結果は今の状態が物語る。ニコライの仲間は死にリー・エンフィールドの部隊は壊滅ギリギリもったリー・エンフィールドだけがニコライと共にそこから命からがら逃げたという。

 

まぁ取り敢えず2人の処遇はグリフィンに任せる事にした。身元に関してもまだ不明な点はあるしリー・エンフィールドは元に配属されていた基地のこともあり諸々後に指令が下るだろう。

 

「悪魔なんて今の世の中いるのかって話だな。」

 

「そうですね…」

 

「私に似てるとか風評被害もいいところさ。こんな報告してもグリフィンが信じるかって話になってしまう。」

 

「…………」

 

「どうした?…いつもの調子じゃないんだな?いつもなら気にしなくてもいいですよ!兄さんがやったわけじゃないので!なんて励ますだろ?」

 

「えっ…あぁ…そうですね、大丈夫ですよ!きっと!」

 

「変な奴だな。いつもと違うとよりいっそう変だな、まぁとりあえず私はクルーガーさんから連絡来てるからそれを聞いてくるよ。」

 

「はい、分かりました。私は皆さんと一緒にいますね。」

 

「ほいほい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『久しぶりだな。アルマ指揮官、身体に異常はないか?』

 

「いえ。特に問題は。ところで連絡とはどう言ったもので」

 

『別に敬語を使わなくてもいいぞ?レイラのよしみでな』

 

「性分ですので。それに貴方には恩もあるので、」

 

『そうかまぁいい。用件とはこれの事だ』

 

モニターに映っていたクルーガーの顔がすぐさま自分の知ってる顔に変わる

 

『やぁ!!アルマァ!!久しぶりだね!元気してる!!マリーとは仲良くしてる??多分嫌な顔してるだろうね!図星だろ?そうだろう!!!』

 

早送りしたカセットテープみたいな早さでベラベラと話す男がモニターに映る、ルーファスだ。

 

『君の嫌な顔を思い浮かべると食べる飯が美味いね!!!冗談だけど!取り敢えずさ!これからうちでパーティーがあるのさ!ある兵器の開発に成功してさ!そのパーティーをね!!研究所の奴らだけじゃ物足りないから君を招待するよ!拒否は出来ないから!クルーガーさんに指令してくださいって言ったからね!必ずね!じゃあな!!』

 

ブツンという音と共に映し出された顔が消えまたクルーガーの顔に変わる

 

『今の通りだ。嫌な顔をするのもわかるが、取り敢えず今の通りだ』

 

「取り敢えず行けってことですね。了解です」

 

『楽しんでこい』

 

そのままオフラインになり通信は切られるのを確認し私は一言

 

 

 

「覚えていろ。あのアホ」

 

 

 

 

そして今に至る

「良いじゃない。パーティーなんて楽しんでくればいいじゃん?」

 

「グリズリー…君もルーファスに会えばわかる、あのウザさにね」

 

「そこまで言う程ってなんなのよ。その人」

 

「よぉ、お二人さんデートの最中に悪いが報告だぜ」

 

問題の話をしていると後ろからトンプソンとMG5が戻ってきていた

 

「トンプソン、からかわないでよ。」

 

「ハハッすまんな、ボス報告だ、ここでもやはり団体様がやってる訳じゃなさそーだ、最近近くで起きた事は知ってたが関与はしてないらしい」

 

「そうか。てか団体の奴らに会いに行ったのか?大丈夫か?」

 

「お?心配してくるのか嬉しいねぇ」

 

トンプソンは笑いながら肩をポンポンと叩いてくる、MG5も「あんな奴らに負けるわけないさ、」と余裕たっぷりだ。

 

「過激団体もやってないとなりゃやはり嘘なのかね…」

 

「その可能性が高いだろうな。ただそんな嘘をつく理由がわからないが」

 

「取り敢えず起きた場所の調査をして何もなけりゃ基地に戻ろう、」

 

最近がトラブル続きだし今回だけは楽に終わってくれと願いながら私達は店を後にした。




第10戦役、特異点よりdjmaxのコラボの方が来て欲しいって願う私ですよ


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