インフィニット・オルフェンズ・Core (合作作品の社畜)
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第1話 孵化

遺伝子+人造人間+汚染物質=初投稿です?
一応あらすじにこのオリジナルストーリーのヒントが掲載されておりますので
ピクシブにも投稿しますけど、こちらにも投稿するのでヨロシ●シ●
千冬「真面目にやらんか!」
キボーノハナー♪


物語は、IS学園寮の一部屋、鉄華団団長ごとオルガ・イツカの部屋から始まる。ドアのノックの音が聞こえ、オルガが戸を開けると彼女であるシャルロット・デュノアが。

 

シャル「オルガ!!」

オルガ「シャル?どうしたんだ珍しく慌ててるみたいだが…」

「いいからテレビつけて!」

「おお…おう....」

 

言われた通りテレビをつけた。映ったチャンネルは臨時ニュース、内容は横浜海水浴場にて見たことのない直径15メートルほどの球型機械が流れ着いたとのこと。

ニュースによると最初はなんらかの影響で海に捨てられた不法投棄金属類が付着し合い続けこうなったのではないかと推測されたが、調査を進めるうちにその球体の内部はISコア10個並みの膨大なデータが蓄積されていると判明され、誰が作り、なぜこんなことになったのかということを報道している。

 

シャル「全てのチャンネルがこれと同じことを報道してるんだよ、どうやって作ったの諸々含めてあまりにも信じられないから」

オルガ「マジかよ...とはいえあんなの作れるのとしたらただ一人しか思い当たらねえぞ…」

 

この時のオルガの頭の中には自分を悪ふざけ感覚で何回も殺したあのラビットハザードの姿が…

ーーーーー

その頃、オルガたちの担任である織斑千冬は、IS開発者の篠ノ之束に連絡中。

 

千冬「本当にニュースで映ってるわけのわからない物を作った覚えはないんだな?」

束『もぉ〜信用ないなちーちゃんってば♪そもそもこの天才束さんはこう見えても逃走中のみだしそんな中であんなでかいの作ろうとしたら今までの年月じゃ足りないくらいだよぉ』

 

『でも〜、あの球体の色といい、形といい、ビミォ〜〜〜っっっ、ながら見たことがある気がするってだけは言っていいぞ☆」

「………」

ーーーーー

そんな中学園の食堂のテレビチャンネルはあの球体の臨時ニュース一面となっており、学生たちもその話題に没頭中であった。

 

鈴「膨大なデータが入ってるって言うけど、一体どんなデータが入っているのよこれ?」

セシリア「先程別のチャンネルでは、データの一部分をコピーし、現在調査中と報道されてましたわ」

シャル「そのことなんだけど、さっきラウラと配信された記事見た時にISコア同様ブラックボックスに近い存在と判明されているってあったよ」

ラウラ「うむ、現在クラリッサ達にもあの球体機械について調査してもらっているところだ」

 

そこに箒もやってきてこう言った。

 

箒「大方のデータはそうだが、ブラックボックスの部分を除いた役2%はISの革命が起きるのではと言うほどのデータが判明されたようだ」

「にっ、たった2%で革命が起きるデータですって!?」

「嘘でしょ!?2%で革命!?」

 

一夏「どうしたんだ?そんな慌てて」

オルガ「正直、ピンときませんね」

三日月「あれ」

「あん?何だよ?」

 

遅れて食堂へやってきた男性陣。

ニュースを見ていなかった一夏とオルガは三日月が指さしたテレビで流れているニュースを見て、驚愕する。

 

「マジか……」

「勘弁してくれよ……」

 

そんな会話の最中、今現在テレビで映されている球体に対し、三日月は違和感を感じた表情になる。

 

生前彼が戦ったモビルアーマー『ハシュマル』。それが起動した時と同様の感覚を抱いたのだ……。

まるで意思を持った一つの生命のような感覚を……。

 

「あれ、生きてる?」

「「「「「「.......ふぇ?」」」」」」

 

三日月のなんとなくのような発言、今の一言にはラウラはおろか、絶対服従の忠犬セシリアまでもが首をかしげてしまった。

 

一夏「ミカ、流石に生きてるって言い方は変だろ?完全な機械なんだしよ」

箒「そうだぞ。それになんだ、あの球体自体が無人ISだとでも言うのか?それは考え過ぎだろう」

オルガ「あのな、ミカ……。クラス対抗戦の時に無人機が乱入してきてから、色々警戒してんのは分かるけどよぉ……。流石に今回のはイチカやシノの言ってる通り、勘違いなんじゃねぇか?」

 

そんな会話の直後、テレビではISの専門家たちがあの球体について、誰が、なんのために等の議論始めだした。

その議論の途中、一人の専門家の助手であろう男がテレビに映る。

 

『何だ!?生放送の収録中だぞ!』

『その....火急の案件でして....』

 

助手が専門家になにやら耳打ちでヒソヒソと話し始める。それを聞いた専門家がこう声を上げた。

 

『何っ!?孵化だと!!ありえん!』

『○○さん!』

『あ....失礼....』

 

その様子に会話していた学生も含め全員テレビ画面に視線を集めざわつき始める。

 

シャル「ふ....孵化って......」

鈴「いや、流石にありえないって、全てが精密機械と判明されているって言ったわよね箒?」

箒「あ....ああ、それは間違いないはずだが、あのざわつきを見るからにいやな予感が....」

 

その瞬間、テレビの画面が学園の緊急避難警告に変化し、アナウンスで千冬の声が学園中に流れ始めた。

 

千冬『警戒レベル最大を設定!!専用機持ちは直ちに作戦室に移動!』

 

初めて聞く警戒レベル最大にさっきの専門家たちのざわめき、おそらくあの球体に関することだということはみんな理解できる。

 

オルガ「よくわからねえが行くぞお前ら!」

シャル「う、うん!」

一夏「一体何がどうなってるんだよ...」

 

そして専用機持ちが教室出ようとした瞬間、気がつけばラウラだけが驚愕の顔で硬直していたことに気づく。

 

三日月「どうしたのラウラ?」

ラウラ「ミカ....お前の言う通りだったぞ.....」

セシリア「言う通りって...一体なんの話ですの!?今は」

「今クラリッサから連絡が入った、球体に関しては全くわからないらしいが...内部に潜んでいたらしい......」

「生き物が.....」

ーーーーー

「なんだあれは!?」

「早く!!早く逃げるんだよ!」

「写真だけ撮って逃げよっと」

大原「両津!!お前の仕業か!?」

両津「知りませんよ部長〜」

 

車を捨て逃げる人たち、逃げながら後方の写真を撮る人達、そして連載が終了し社員旅行でここに来た二人の会話…など、街中がパニック状態。

 

そんな人々の後方には、全長20メートルほどの、ところどころにISらしき部品を装着、いや、融合しかけているクロコダイルと似た生物が。

 

生物は、邪魔な車や建造物を排除しながら先に進み、たどり着いた場所は原子力発電所。

 

そして発電所の中心部にたどり着いた瞬間、口を大きく開き、空に向けて雄叫びをあげた。

 

『グォォォォォォォォォォォン!!』

 

そのガラガラのティラノサウルスのような叫びとバス・トランペットとよく似た音程が混ざり合った雄叫びはまさに、生命の振動の如く力強い叫びであったが、哀しみ、怒り、嘆きを主張しているような感じでもあった。

 

そしてその雄叫びは、発電所から1000メートル離れている避難する市民たちにも聞こえ、その雄叫びを聞いた瞬間、避難を忘れ、ただ声の方角に向き呆然とするだけ。

 

だが、雄叫びが終わった3秒後、強烈な突風が人々を襲いみんな我を取り戻した瞬間、発電所の全てが大爆破を起こしさらに大混乱を引き起こしたのだった。

 

そして発電所を全てたった一回の雄叫びで滅ぼした生物は、進路を変更し邪魔な建造物等を破壊しながら前へと前進した。

 

ーーーーー

そして、この光景を作戦室の映像で見ていた鉄華団一同は、まさに唖然として声を出すことができなかった。

 

千冬「...とまぁ、信じられないことだが、これが今起きている現状だ」

 

オルガ「本当に生き物じゃねえか.....」

一夏「えっと...本当にさっきの球体から....あんなのが?」

箒「か....完全に姉さんとは関係なさそうですね....」

鈴「ってか!、これじゃあ怪獣映画になっちゃってるでしょ!?」

シャル「僕も同意見...」

セシリア「まさか本当に生き物が潜んでいたなんて、流石三日月さんですわぁ!」

ラウラ「うむ!流石私の嫁だ!」

三日月「ねえ、あの球体はどうなったの?」

 

山田「それがですね...」

 

山田先生が別のカメラに画面を切り替えると、そこに移されていたのは崩壊しかけた道路、ISの残骸の一部と人の体の一部、あとは散乱した黒炭と化した錆びた金属や腐敗物のみ

 

山田「急に球体から異臭が放たれて、腐敗した後あの生物がまるで卵の殻を破るように出てきて....他の人には目もくれず、軍から送られた監視及び輸送作業の護衛をしていたIS部隊を捕食したんです.....」

 

この一言に一同目を大きく開く

 

一夏「食った!?」

セシリア「そんなのありえませんわ!ISにはシールドバリアや、何より『絶対防御』が」

千冬「生き残った部隊からの話で推測するに、奴の牙に触れたり体内に入るとシールドや絶対防御の能力他、ISの機能そのものを無力化するという、白式の零落白夜以上に厄介な力があると言っていいだろう。」

「そうでなければ、量産機と言えども奴の体内から全武器を用いて穴開けても脱出できるはずだ」

 

シャル「まさに....対IS生命体....」

オルガ「とは言えどもよ、その生き残った部隊って奴らは攻撃したのか?」

 

千冬「ああ、近接戦闘及び後方からの援護射撃、奴はISと違いシールドや絶対防御も存在しないからそれらは全て有効だが、体が巨体過ぎて量産機の武装では歯が立たないということだ」

 

その言葉にオルガの口元がニヤつく

 

オルガ「それはつまり所詮は奴はありえない力を持ってるだけで実際はただのデカすぎるだけの生き物ってことだ。倒せないわけじゃねえ」

 

千冬「そういうことだ。つまり、今回のお前たちの任務は、あの化け物の討伐だ。できる限り遠距離による攻撃で体力を消耗させながら急所を探し、その一点に大きな一撃を用いて殲滅させる!」

 

オルガ「よぉしお前ら!大仕事だ!あのデカブツワニに俺たち鉄華団の力を見せつけてやるぞ!」

 

こうして、新生鉄華団は突如現れし巨大生命体と戦うことになるのだが、彼らはまだ知らなかった。

この生物の、本当の力を....(科学と兵器を持て遊んだ人類の罪を...)




インフィニットオルフェンズvsオーズ×プリキュア核探索
第1話、丼


物語は、我々がいるこの定食屋から始まる。
我々は泣く子も知らない犯罪組織コソ泥組である。
今回の我々の依頼は、フランスの大企業デュノア社のデュノアグループの一人、アルベール・デュノアの一人娘の暗殺だ。
依頼したデュノア家の一人は事情までは話されなかったが、成功すれば信じられないほどの報酬を渡してくれるために依頼を受けることにした我ら。

そして私(A)はシャルロット・デュノアが座っているカウンター席の二つ左隣に座り、彼女と私の間に座っているのは彼女の恋人で不死の単一能力を持つオルガ・イツカが座っている、こいつが一番厄介だ。
カウンターの隣にあるテーブル席には仲間のB、背後の座敷にはC、Dが座って待機。
作戦はオルガ・イツカが注文した食事が来てから始める予定だ。

「お待たせしましたー。枯れなき赤い華、鉄華丼でーす」
オルガ「お、きたか」

来たぞ、オルガ・イツカが頼んだ食事、この店限定マグロとご飯、8:2の割合で作られた鉄華丼。
圧倒的赤一色、悪魔的マグロのボリューム、はさて置き、私は右側に人がいないか確認する。私の隣に一人無関係の男が座っていたのだが、今はトイレに入っていたため不在なのを確認し、その後B、C、Dのあたりも私の行動を見られる可能性がある人物を確かめ、いないことがわかると指を鳴らした。その音と同時にBがテーブルからお冷として差し出されたコップをわざと落として割った。

「きゃ!!」
シャル「え!?」
オルガ「なんだ?」

全ての視線がBに移った一瞬の隙の間に私は素早く鉄華丼に一滴だけでも数時間痺れて動けなくなる痺れ薬を使用。
そして奴が鉄華丼を食し麻痺して動けなくなった隙をつくかのようにBがシャルロット・デュノアを殺し、その瞬間C、Dが煙幕弾を使い店の中の視界を全て奪ったのち....ん?

シャル「......」
オルガ「.......」

どういうことだ?なぜ奴らは私をじっと見ている?まさか...バレたのか!?そうなると強硬手段の合図をB達に送らねば...え?なんかシャルロット・デュノアの顔、青くなってないか?オルガ・イツカも目玉大きく開いてポカンとしてないか?

オルガ「な....なんなんだよありゃ....」
シャル「あれお客さんに出していいの....ウブゥ!」

一人吐きかけてるぞ!?まあ...この様子ならバレてはいないだろうが、あのリアクションがなんなのか...そう思い周りを見渡したら私の仲間だけではなく、他のお客までもがすごい顔をしてこちらを見ているかのような....一体何が?そう思った先、隣の席のオルガ・イツカ達と同年代らしき男がトイレから戻った瞬間だった

「おまたせしましたー天使の翼、穂波チーズ丼でございます」

仁「お、ようやくかよ」

その男の前に置かれたのは何種類あるかわからないチーズとご飯、比率で表すと8:2というチーズだけしかない丼...って!?なんだこりゃぁぁぁぁぁ!!!!チーズどんだけぶっかけてんだよ丼だけに!?いやうまいこと言ったとは別にこんなの見たらそら目ん玉大きく開くわ!吐きそうにもなるわ!

オルガ「あんなの....食えんのかよ....」
仁「んあ?」

オルガ・イツカのボソッと言った一言。その一言があの男の地獄耳に入ったらしく俺を挟むかのようにお互い視線が合い....え?ちょっとまって?俺どうなっちゃうの?

『穂波チーズ丼という丼を頼んだこの男、オーズ×プリキュア核探索の主役、仮面ライダーアガートごと、穂波仁!』
『そして鉄華丼を頼んだこの男、機動戦士ガンダム戦記鉄血のオルフェンズのキャラであり、異世界オルガシリーズの主役ごと、我らが鉄華団団長、オルガ・イツカ!』
『なんたる偶然!そしてこの後の展開は、次回までに』
こんなくだらないの続き作るのかよぉぉ!?

続く(ナニコレー)


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第2話 進化

任務の内容を聞き終えて、作戦を練り、オルガ達が出撃した数分後の事、ただ闇雲に前進し続けていた謎の生命体は突如として足を止めた。
軍からの通信映像でこの様子を見た千冬は嫌な胸騒ぎを感じた。

千冬「何をするつもりだ?」

その直後、謎の生命体の足に近い部分から無数の血管のように発光する赤いラインが出現し──

前足がゴリラごとく太い腕へと変化した。

山田「なっ!?」
千冬「!?」

二人はこれを見て驚いたが、生物の変化はそれだけにはとどまらず、足も二足歩行できる形となり背骨や首骨も変化して、変化が止まった時はまさに肉食竜の顔をしたゴリラへと姿が変わってしまったのだ。

山田「これはまさに....進化...」

山田がとっさに呟いたその時、進化を終えた生物が再び自身の周囲に突風を放つ雄叫びをあげた。
だが今回は直線上に放つ透明の衝撃波として口から放たれ、生物の前方にある建造物は木っ端微塵に崩壊したのち吹き飛んだだけではなく、コンクリート道路などの通路に横幅最大50メートル、深さ5メートルの削り溝ができるほどの威力であった。

山田「織斑先生!!これって....」
千冬「ああ、ただの生物の進化じゃない。まさに....」
「ISの.....第二形態移行と同じだ」

その後生物は左方5キロメートルから何か感じたのかその方向に体を向け再び咆哮を放とうとする。千冬はすぐさまオルガたちの現在地を調べた結果、まさに生物はオルガたちに先手を仕掛けるつもりだということが判明する。

千冬「こいつまさか、ISの磁場を感知して...!?」


数分後、臨戦体制の状態の生物が見える場所にたどり着いた鉄華団たちは、生物の姿にみんな度肝を抜かれたような目で見つめていた。

 

一夏「えっと...なんか違わないか?」

三日月「昭弘?...なわけないか」

オルガ「勘弁してくれよ...」

 

そんな中、生物は足元にあるタンクローリーを両手で掴み、フルスイングするような感じで回転する。

 

セシリア「ちょ...ちょっとお待ちくださいまし!?」

鈴「まさかあれをぶん投げる気なの!?」

 

鈴の予測通りに生物はオルガたちに向けタンクローリーをぶん投げた。そしてそのまま大きく息を吸い込み出したのち....

 

千冬『回避しろ!!今のそいつは口から衝撃波を放つぞ!!』

ラウラ「教官!?」

 

突如通信で大声で叫んだ千冬の声。オルガたちに向け投げ飛ばされているタンクローリーが生物の口元と高さが合わさった瞬間....

 

 

グォオオオオオオオオオオオオオオオオン

 

 

先ほど同様の大きな咆哮とともに放たれた衝撃波がタンクローリーに命中し爆発を起こす。

その衝撃波は爆破したタンクローリーの火と融合するかのようにとてつもなく太い火柱へと変わり果て目の前のものを一瞬で焼き払ったのだ。

 

幸い千冬の通信前に三日月はこの戦法を予測し、荒技ではあったがルプスレクスのテイルブレードで命中確定の場所にいた一夏と箒、セシリアを加減して弾き飛ばし焼かれるのを防いだが、火柱と化した咆哮の被害を受けたビルや道路の一部はもはやただの灰と化し、風に飛ばされ霧のように消えていく。

 

一夏「イテテ...助かったぜミカ」

箒「だが信じられん、まさかこんな...!!」

 

見たことのない生物の異常な成長速度と予想外の攻撃、

これだけでも目を疑うような異常事態で呆然になってしまう鉄華団だが、生物はそんな余裕さえ与えず体格に似合わない素早さでセシリアに接近する。

 

一夏「セシリア!!」

セシリア「えっ!?」

 

彼女が気づいた時にはすでに遅く、生物は巨大な口を開き彼女をISごと丸呑みにする瞬間であったが、

それよりも先にラウラのシュヴァルツェア・レーゲンによるレールカノンの砲撃が生物の顔面に命中。

その生物は怯み、よろけて建物にぶつかった。

 

オルガ「今だ!!」

 

オルガの掛け声に合わせ、一夏、三日月、箒、鈴は一斉に生物に接近する。

 

生物が体勢を立て直し、反撃してくるのに合わせて、オルガとシャルの援護射撃で目を潰して視界を奪い、セシリアのBT兵器『ブルー・ティアーズ』を生物付近にハエのごとく浮遊させながら攻撃を浴びせ、敵を錯乱させる。

 

そして箒が生物の背後へと回り、紅椿の右側にマウントされている刀『雨月』によるエネルギー刃を連続で放ち生物の背首に命中させた。

 

鈴「よし!行くわよ!一夏!!」

一夏「あぁ!!」

 

生物が両手を地べたに置き、跪いた瞬間に一夏の『白式』が持つ『雪片弐型』と鈴の『甲龍』が持つ『双天牙月』でその生物の両手に重い一撃を食らわせ、生物が痛みによって両手を挙げた瞬間にラウラが再び生物の顔面にレールカノンを砲撃。

生物はその威力に腹を見せる形で倒れこむ。

 

オルガ「やっちまえミカァァァ!!」

 

そしてオルガの掛け声とともに、起き上がった生物の腹部に三日月の『バルバトス・ルプスレクス』の巨大メイスが直撃および貫通。

 

生物は激痛に耐えながらもバルバトスに攻撃するが、それを見事に回避し距離をとる三日月。

 

そのまま追撃かけようとしたその時、もがき苦しむ生物の全皮膚から黒い粒子らしき霧のようなものが放たれる。

 

鈴「ちょっと何よアレ気持ち悪い」

箒「不気味な行いばかり……いや、ちょっと待て!?」

 

警戒して距離をとる鉄華団。

 

その生物の様子に箒は目をうかがった。

 

なぜならその黒い霧は生物の負った傷口に集結したかと思えば、徐々に離れ消えていき、それと同時に、負っていた傷を全て完治させたのである。

 

シャルロット「再生!?」

セシリア「ちょっとそれは卑怯ではなくて!?」

一夏「でも今はやるしかない!」

オルガ「そうだ、一応こっちの攻撃も効いちゃあいるからよ……俺たち鉄華団に殺れないわけじゃねぇ!もう一度行……あ?」

 

オルガが号令をかけようとしたその時、再び生物の全身に赤い電子回路のような光のラインが出現する。

 

これをモニター越しで見ていた千冬は生物の進化のことを思い出し即座に連絡しようとした。

 

その瞬間──

 

ブ.....グォオオオオオオオオオオオオオオオオン

 

いきなり生物は苦しそうに咆哮あげたと思いきや、オルガたちに背を向け、逃げるように海岸へと向かう。

 

ラウラ「逃げた?」

鈴「もう……訳分かんないわよ、あのデカブツ!一体、何したいわけ?」

オルガ「とにかく追うぞ!確かに何が目的なのか分からねぇがあんなのを野放しにしちまったら…!!」

 

追撃しようと試みるオルガ達。

しかし、全員のISのエネルギーは残りわずかとなってしまっていた。

 

学園から現場までの距離、そして生物の予想外の戦法の対処及び初めての巨大生物戦によりいつも以上に消耗が激しかったから無理もない。

そして、各ISに表示されたエネルギー警告に気をとられてしまってる間に生物の方も海へと浸水し、追撃は不可能となった。

 

一夏「オルガ、流石にもう」

オルガ「ああ、わかってる。だが……何がしたかったんだあのデカブツは?」

 

ーーーーーーーーーー

場所が変わり、ここはアメリカIS研究所。今回の巨大生物の件で上層部の一人の男が日本に電話をしている。

 

「|That's why one week later you enter Japan there《そういうわけなので一週間後にはそちらに入国を》...Thank you for your cooperation(協力感謝します)

 

そして電話を切ったあかつき、研究室に入り、背が低くぽっちゃりした男に声をかける

 

「|The day after tomorrow we take the airport and head for Japan I rely on your brain《明後日空港に乗り日本へ向かう。君の頭脳を頼りにしてるよ》」

「Biscuit」

 

つづく




インフィニットオルフェンズvsオーズ×プリキュア核探索
第1話、丼(後編)
前回、泣く子も知らない犯罪組織コソ泥組一同は、シャルロット・デュノアの暗殺以来のため色々準備したのちオルガ団長のほぼマグロだけしかない鉄華丼(鉄火丼)に痺れ薬を混ぜあとは食したのち痺れたところを彼女が心配したのち暗殺する計画を実行!!

そしてあとはオルガが食し薬によって動かなくなるのを待つだけだったが、偶然にもオルガとコソ泥組の一人Aの隣にはオーズ×プリキュア核探索の主役ごと穂波 仁の姿がほとんどチーズしかない穂波チーズ丼を食す瞬間から始まる。

オルガ「あんなの....食えんのかよ....」
仁「んあ?」

オルガ・イツカのボソッと言った一言。その一言が仁の耳に入ったらしくAを挟むかのようにお互い視線が合う。

仁「何あんた?人の食うもんに文句つけんのかコラ?」
オルガ「あ、いや、機嫌悪くしたなら悪かったな。見た目がインパクトすぎてよ」
仁「人のこと言える?そんな横で血球の塊もどき食ってたら食欲失せるわ なぁ、おっさん」
A「え!?俺!?」

この一言にオルガはカチン

オルガ「あ?だったらあんた席外せばいいんじゃねーのか?ラザニアレベルならまだしもご飯にそんなにもチーズぶっかけて食う奴にはろくな味覚持ってねーぞなぁおっさん?」
シャル「オッ、オルガ!?」
A「いや、なんで俺...?」

仁「中世期からチーズと主食の組み合わせは合うってこたぁ知らねえのかぁ?ハイジの食事しかり、パスタにしかりよぉ、ねっ、おっさん?」
A「いや、確かにハイジのは美味そうだけど...」

オルガ「何を味わうにしてもよぉ、それを引き立つイレギュラーが必要ってもんだろ、その手始めにマグロとご飯の比率を変えるってもんだなぁシャル、おっさん」
シャル「え....えっと....どうなんだろう?」
A「そもそも俺に振るのやめてくれない?関係ないよね?」

オルガ「そもそも第一、俺の鉄華丼とあんたの獣の餌と一緒にするのが不愉快だ。俺たちにとって魚料理は見た目が君悪い等などで食える気がしない食材だったけどよぉ、刺身というもんはそれらを全て取り払ってくれるような存在だった。この丼はその刺身たちの感謝の印でもあるんだよ」

A「え?あいや、どうでもいいんだけど...」

仁「ざけんな、俺の穂波チーズ丼とお前の鳥の餌と一緒にされてたまるかってんだ。この丼は大昔にチーズとパンの組み合わせが最高だったからご飯にも合うんじゃねって感じで作られたカマンベール少佐が作った由緒正しき食べ物なんだよ」

A「お前に至っては何言ってんだァァァ!?カマンベール少佐って一体誰!?」

仁「もう面倒だから俺の穂波チーズ丼とお前の鳥の餌丼食べ比べしてみるかい?おっさん」

A「何俺が食い比べる感じになってるの!?そもそもこんなの鉄華丼の勝ちに決まって...」
オルガ「上等だ。落とし前つけてやるから覚悟しろ。頼むぜおっさん」

シャル「ちょ!?ちょっとオルガ!?」
A「え!?いや、今その鉄華丼は....」

仁「無関係な人じゃねーと公平な審査できねーだろ、おっさん」
A「だからこれどう見ても鉄華丼のほモグァ!!...ウブォ!!」

喋り最中に無理矢理仁にチーズ丼口にぶち込まれた。チーズの味が濃すぎたのか口に合わなくすぐさまティッシュに吐き出した。

オルガ「次は俺だ。口開けろ」
A「ちょっ、.....待て待て待て!!!それだけはダメ!!今のそれワブァ!!.......ヴュ!!」

またしても喋り途中でオルガに鉄華丼を口にぶち込まれたAはそのまま痺れ薬によってぶっ倒れてしまった。

仁「どうだおっさん、どっちがうまいか?....あり?」
オルガ「どうしたんだおっさん?おっさん?」

このやり取りにシャルやAの同胞愚か、店主も他の客も唖然とした顔だけしていたのは確かだった....

続く?(どんだけー?)


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第3話 再会と正体

謎の巨大生物出現から一週間が経った。

生物が通った後、町の被害は相当のもので、一週間経った今も町の復旧は全くと言っていいほど進んでいなかった。

道路は所々ひび割れ、壊れた車があちこちに散乱しており、建造物も一部壊れたところもあれば、もはや瓦礫の山でしかないのも存在している。

その中でも特に酷いのはIS工場と発電所の損害だ。
瓦礫どころか埃もなく、ただ吹き飛ばした後だけを残し跡形もなく消滅させられていた。

そんな町の現状を一夏、箒、鈴が見に行っている。

箒「まさか僅かな時間でここまでとはな」
一夏「無理もねえよ、あんな生き物の存在事態誰も知らなかったんだし対策もなにも……」
鈴「にしても、なんだったのかしらね?あのゴリラの腕生やしたワニみたいなやつは」
箒「鈴、今そんな答えの出ない質問しても誰も答えることなんてできないぞ」
鈴「まあ、そうなんだけどさ」

そう言い合いながら町中を歩いて見ている最中、箒はある疑問を思い浮かぶ。

箒「ISを捕食していたから関連工場等ならわかるが、なぜ関係もない発電所までもを……」
鈴「工場違いかなんかじゃないの?」

そして箒と鈴は……

箒「そもそも別の疑問ではあるが、私と一夏の散歩に何故お前がいる?」
鈴「それはこっちのセリフよ!!だいたいなんでいつの間に箒がいるのよ!」
箒「それは私のセリフだ!!」
鈴「あたしのセリフよ!!」

実を言うと、一夏が二人を誘ったのだ。
何故かと言うと一夏は本来オルガと三日月と一緒に街中を見ようと考えていたのだが、今日来るアメリカの科学者のうちの一人はオルガ達に関係ある人物だと知らされ外出ができず、オルガと三日月の勧めで二人を誘ったのである。

一夏「やめろって二人とも、本当になんでお前ら……わ!!」
仁「ユニコォン!!」

口喧嘩する幼馴染二人を止めようとした瞬間、一夏は見知らぬ男とぶつかり尻餅をつき、その男も変な掛け声とともに倒れた。

箒「一夏大丈夫か!?」
鈴「ちょっとなにやってるのよ!」
一夏「ああ悪い…」

二人の手を借りて立ったところで男にも声をかけようとしたが、男は右手、左足だけを使い、いも虫のように前進し地面に転がるおもちゃらしきものを拾って立つ姿を見て三人はポカンとした。

仁「ダメだろにいちゃん、ちゃんと前向いて歩かねぇと」
一夏「いや……なんかすみません」
仁「ところで聞きたいことがあんだけどよ、篠ノ之 束っていう ちゃれんじ島出身の自称てぇんさい、うさぎ科学者知らねぇ?」

箒の姉こと『篠ノ之束』

それを聞いた瞬間、一夏と鈴は引き気味の顔となり、知らないと言って去ろうとしたが、さすがに愛憎混ざっているとはいえ姉を侮辱するような言葉に対し、ムっとした箒は男にこう話し始める。

箒「姉さ...いや、篠ノ之束っていう人に何の用かは知らないが、そのような人を侮辱する言い方は不愉快だ!やめていただきたい」

一夏「お、おい!!やめろって箒」
鈴「そうよ!また面倒ごとに巻き込まれるって」

激怒した箒を一夏と鈴が止めようする。

しかし、男はそんな箒の様子から、彼女が篠ノ之束について何か知っていると悟り、こう言った。

仁「なるほどね、その喋り方だと色々知っていそうだな」

それに対し、一夏が必死に首を振る。

一夏「いやいやいやいや知りませんからね!?」
仁「まあざっくり言うと俺はここだと異世界の人?ってらしいんだけどさ」
鈴「い、異世界???ってか、あんた人の話聞いてる?」

一夏の発言、鈴のツッコミ等など男は全く聞いてはいなかった...

仁「実はとあるペテン師の策略で無理矢理仮面ライダーって都市伝説キャラにされてさぁ、色々なバケモン討伐することになってよ、これ見てくれよ」

このような会話ばかりする男に呆れを感じた三人は彼を無視して素通りする感じで立ち去ろうとした。

その瞬間、男は自分の左腕をまるでプラモデルの部品のようにスポンッと簡単に外した

それを見た三人はさっきの呆れ顔が嘘のように目を丸くする。

仁「まあ通常時はこんな腕や足でも支障はないけど戦闘時だとすぐぶっ壊れるからさ、ペテン師がここならとかなんとか...」

箒「....ぁあ....あぁぁ.........うぎゃぁぁぁああああああ!!」
一夏「今度はお化けかよぉっぉぉぉぉぉおお!!!」
鈴「くぁwせdrftgyふじこlp」

リアルで見た光景に三人はもはや別の意味で考えることができず逃げるようにその場から逃げ去った。

仁「.....どうやらここはまともな奴が多いようだな」
オーズ×プリキュア核探索、序章全話投稿しておりますのでよろしく


一夏達が仮面ライダーを名乗る謎の男と出会ったその頃、応接室では三日月とオルガがソファーに座って知り合いを名乗る人物が来るのを待っていた。

 

オルガ「俺たちアメリカなんて行ったことねぇからな、知り合いとなると....」

三日月「アトラやクーデリアか、昭弘やシノやハッシュ、俺たちがいた世界の人たちだよね」

オルガ「そうとしか考えられないよな....あ....」

三日月「オルガ?」

オルガ「い、いや....なんでもねえ」

 

この時、オルガは重要なことに気づいた。もしこの世界にアトラやクーデリアが転生し、今日の知り合いという人物が二人のどちらかだとしたら....

 

オルガ(まずいぞ....クーデリアは多少なり心配なだけで、アトラの場合は問題ねぇけど....ラウラがなんというか...修羅場しか感じねぇ....いや、それがきっかけで新生鉄華団崩壊する可能性も....)

 

三日月「?」

 

などと色々な意味でやばそうだと思ったその時、ガチャリと音を立てて応接室のドアが開く。

 

そして、ドアを開けた人物の声がオルガと三日月の二人の耳に届く。

 

「オルガ、三日月、久しぶり」

 

扉を開けたのは────ビスケット・グリフォンだった。

 

鉄華団の参謀役を担い、初仕事であるクーデリアの護衛任務の最中、カルタ・イシュー率いる地球外緑軌道統制統合艦隊の襲撃によりオルガを守って命を落とした人物。

 

しかし、オルガはまだビスケットの顔を見ておらず、混乱と焦りから誰が来たのかまだ完全には把握していなかった。

 

聞こえた男の声からとりあえずアトラかクーデリアではないと理解したオルガは魂が口から出たかのようにソファーにもたれかかり、安堵のため息を出した。

 

三日月もそんな様子のオルガに気を取られ、応接室のドアを開けた人物がビスケットだということを理解するのに時間を要した。

 

ビスケット「お.....オルガ?」

三日月「どうしたの一体?....あ」

 

三日月はポカンとオルガを見た後、出入り口に微妙な顔をしてオルガを見ていたビスケットにやっと気づいた。

 

三日月「ビスケット....」

オルガ「一瞬生きた心地が...ぁあ!?」

 

三日月のビスケットの名を呼ぶ声、その言葉が色んな意味で抜け殻状態だったオルガを驚いた表情へと変えさせ、シャキッと立ち上がらせる。

 

そしてオルガはそのまま三日月が見ている人物を見る。

 

オルガ「ビスケット.....」

ビスケット「二人とも、久しぶり」

 

目の前にいるビスケットを見たオルガは大きな声でこう叫んだ。

 

オルガ「ビスケットォォォォォ!!!」

 

-------------------------------------------------------

 

一方その頃、会議室では巨大生物討伐作戦指揮官として任命された千冬を筆頭に、山田真耶、専用機IS操縦者、そして訪問したアメリカのIS研究者と日本研究者が一同に介していた。

 

アメリカのIS学者の筆頭らしき人物が話し始めると同時に会議が始まる。

 

「本来でしたらこの件に関しては我々アメリカの独断で動く予定ではありましたがここまで公になった挙句日本にここまで被害を出してしまったからにはそうは言えません」

「よってこの件に関しては我々アメリカと日本、そして所持ISが多いIS学園とともに対処することを全世界の許可をいただきましたので、どうぞよろしくお願いします」

 

シャル「あのぉ....オルガ達が、まだ一部の専用機持ちがいないのですが」

 

シャルロットの質問に対して山田と千冬が答える。

 

山田「イツカ君とオーガス君はアメリカのご友人から色々説明を受けたのち、今回の会議で決めた作戦を伝言するようにしてほしいってアメリカの方々に頼まれたの」

千冬「更織姉妹は別の遠征任務によって手が離せんが、織斑と篠ノ之と鳳はどこに行ったんだ....?」

「ともかく今居る方々を紹介してはもらえませんかな。ミス織斑」

 

各々の挨拶が終わり、筆頭が座った後、右側に座っていた助手が立ち上がってこう話し始めた。

 

「ではまず今回の一件でコアに関する情報を提示をお願いします。」

セシリア「コア?ISコアのことですの?」

 

セシリアの質問に筆頭の左側に座っていた助手が答える。

 

「ISのコアではなく、あの生物の名前だよ。とある事件の関連から我々はあの生物をコアと呼んでいる」

 

ラウラ「事件?」

 

ラウラだけではなく一部の人が「あの事件」に対して疑惑を感じた頃、提出した資料を見てアメリカ学者の筆頭は当然のような顔をしながら深くため息を吐いた。

 

「やはり、我々が出した結果と同じ...いや予想以上の成長をしているようだ」

 

その一言ののち、日本の学者達が質問を始める。

 

「あの、聞きたいことはたくさんありますが、まず始めに事件とは一た...」

 

研究者の発言途中、壁がぶち抜けるほど勢いよく出入り口のドアが開く。

 

一同は驚き振り向くと青ざめた顔をした散歩していた専用機持ち三人の姿が....

 

「なんだなんだ?」

「確かこの子達は...」

 

セシリア「一夏さん!?箒さん!?鈴さん!?」

ラウラ「遅刻するとは感心しないなと言いたいところだが...」

シャル「なんかすごく顔青いけどどうしたの!?」

 

一夏「千ぶゆべえ...いや織ブバ先生....ダメだ、まだ震えが...」

箒「かかか....怪物が....お化けが....」

鈴「我不太了解的课外现象的人类肿块...」

 

セシリア「お...落ち着いてくださいまし....」

千冬「ここまで来て恥を晒すな....」

 

(後に千冬の一撃を食らった幼馴染トリオ、その際鈴は「止まるんじゃねぇぞ……」と言葉を残して倒れ込んだのであった)

-------------------------------------------------------

その頃、オルガと三日月は学園内を案内しながらビスケットと転生した後の話を楽しそうに語っていたが...

 

ビスケット「え!?ラウラって子と三日月が...」

 

オルガとシャルロットの関係を知った時のビスケットは素直に喜ぶ表情を見せたが、三日月とラウラの関係を知った時、喜んではいるが微妙な顔をしていた。

 

オルガ(なんだ?ビスケットの奴、どうしてミカ...まさかどちらか二人が!?)

 

三日月「?どうしたのビスケット?」

ビスケット「えっ!?いや、なんでもないって言うか...」

オルガ「そ、そうだビスケット!例のデカブツのせ、説明してくれよ!!」

 

ビスケットの表情から察したオルガは話をいったん切り上げ、コアについてビスケットに問い出したのであった。

 

そして、その話題について話そうとするビスケットの表情は真剣そのものだった。

 

ビスケット「....実はあの生物はコアって名前で、アメリカ独自で制作したISコアから誕生したものなんだ」

 

そのビスケットの説明にオルガは疑問を覚える。

 

オルガ「は?なんだそりゃ、ISコア作れんのは」

ビスケット「わかってる、篠ノ之束って言う二人が話してくれた箒さんって人のお姉さんにしか作れないってことを、だけどその失踪がなんらかの死亡事件等でいなくなった場合を予測してアメリカはコア制作計画を指導したんだ。知ってる限りのデータを使って」

 

そう語ると、ビスケットは電子パネルを取り出しある新聞の画像を見せるが、英語ばかりでオルガは全く読めない

 

オルガ「な...なんて書いてあんだこれ?」

三日月「えっと、謎のIS襲撃...輸送船壊滅されるって合ってる?」

ビスケット「そう、実はこの輸送船に自作コアが搭載されていたんだ」

オルガ「やっぱりミカはすげぇよ...よく読めるな」

 

英語で書かれたその新聞の画像の一部を理解した三日月をみて、オルガは素直に感心する。

そのままビスケットはこう説明を続けていった。

 

ビスケット「襲撃してきたISの正体はまだ不明だけど、この一件によって自作コアの他に制作手順やデータも全て輸送船内だけに置いてバックアップも作ってなかったからね」

オルガ「なんでバックアップ作ってなかったんだ?」

ビスケット「情報が漏れるのを少しでも防ぎたかったんだと思う、結果がこんなになっちゃったけどね」

 

その後、ビスケットは手持ちのトランクを開け、大事に保管している赤く発光した宝石を取り出す。

 

オルガ「なんだそりゃ?」

ビスケット「わからない、だけどあの事件の後すぐ自作コアの捜索を開始した時、落下予測地点で見つけたのがこの石だけでコアは見つからなかった」

「IS部隊に持ち帰らせようとして、I()S()()()()()()()()()瞬間、ISのシールドエネルギーが耐えられなくなるほど膨大に膨れ上がってそのまま爆破してしまったんだ」

オルガ「触れただけでか!?」

三日月「そうだとしても、その石とコアって言う生き物とどう言う関係が?」

 

三日月の一言にビスケットはパネルをスライドさせ何枚か写真を見せた。

その写真は、海底に沈んである大量の放射性廃棄物を何か大きな生き物の群れが捕食した後の写真である。

 

オルガ「なんなんだよこりゃ...」

ビスケット「これ全てコアがやったんだ」

 

ビスケットはさらにパネルをスライドさせ一つの動画を二人に見せる。

その動画は太平洋北東部の海洋投棄で、一つの巨大な球体が静かに転がり現れ、各箇所から巨大な口とも言えるアンカーを放出し、廃棄物を噛み砕く映像である。

 

三日月「大きさ違うけど、あの球体はあの生き物の卵的なやつだ」

ビスケット「これは学者たちの推測だけど、自作コアにとってこの石の力で何かが起きて奴が誕生したんだ。ちなみにその後の海洋投棄場を調べた結果、そこの放射能度は大幅に下がっているらしくて主食は放射能ってことも解明してるよ。ISコアを捕食していることに関してはまだ不明だけどね」

オルガ「どうりで原子力発電ぶっ壊されても普通に付近を歩けるわけだが...」

-------------------------------------------------------

マクギリス「本当にlSコアを捕食する必要性があるのか?」

 

会議が終わり、自室にて共有されたデータを一通り見つめるマクギリスは数々の疑問を抱いていた。

中でも一番の疑問は精密機械状態の卵形態に含まれていた革命を起こす可能性があると言わしめたISデータ。

その中の解明されてない98%のデータの一つには暗号キーのロックがかかっていた。

 

そのデータの解明を一人、独断で行っていたマクギリスであったが、暗号キーに打ち込んだ言葉が『バエル!!』やら『アグニカ・カイエルの魂!』やらでは当然のごとく解除されるはずもなく...

 

マクギリス「.....やはりダメか」

 

当たり前だ。それを実感したのか今度はこれまであった事件や戦闘と関わりがあったISと組織等を打ち込んでいく。

 

マクギリス「亡国企業(ファントムタスク)...」

 

打ち込んだ結果は当然のごとく不一致。

 

マクギリス「ならば、銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)...」

 

打ち込んだ瞬間、型が揃ったかのようにロックは解除されモニターにあらゆるデータが映し出された。

 

マクギリスはデータを解放できた喜びは後にして解放されたデータを読み漁ったが、解放されたデータは10%程度でそのうちの7%を見ても意味がないものを探ったような表情になる。

 

なぜならそのデータは地表の硬さ、陸に住む生態系の形状等、地上に存在するものばかり。

諦めつつもデータを読み続けたその時だった。ISコアを捕りこむ理由とは無関係だが、残りの3%のデータが彼の表情を変える。

 

マクギリス「アレは...いや奴の形態移行は環境に合わせての...」

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オルガ「コアっていうデカブツは全ての場所気温生態に勝るように進化してるって本当かよオバサン!?...あ.....」

 

ドガッ!

シャル「オルガ大丈夫!?」

 

キボウノハナー

オルガ「だからよぉ...妙齢の」

鈴「いや今それいいから!」

 

一つの部屋に集められた専用機所持のいつものメンバー、一人発言の都合等で『希望の華(ワンオフアビリティ)』咲かせていたが千冬は気にせず話し始める。

 

千冬「知っての通りマクギリスのバカがコピーした球型状態の未解読のうちのロック部分の一部を解除できてそれが判明された。」

 

そういうと、すぐさまモニターに解読されたデータの一部である孵化した時の姿のコアの詳細を見せた。

体内のデータを見ると、コアの体内の臓器等は全て精密機器と細胞が混ざり合っているようなものであることがわかる。

 

山田「孵化した時のワニのような形態は皮膚から放射線を吸収して人の肝臓と似たような臓器に溜め込むことができるみたいよ」

千冬「あと最初の衝撃波は奴の全身にある植物の気孔と同じような穴が見えない形で無数にあり、口から大きく息を吸い込んだのち雄叫びとともにそこから吸い込んだ息を噴射したものだ。肺らしき部分から見てもわかる。」

 

千冬の一言に一同はモニターをよく見てその仕組みを理解する。

 

セシリア「ですが...今わたくしたちが戦っているのはこれより一つ上の形態ですわよね?その形態のデータまでは載っていなかったのですの?」

 

セシリアの疑問、その疑問に良き気づいたと言うかのように千冬は別のファイルのデータをモニターに映し出した。

モニターに映られしそのデータは、人影のようなシルエットのみしか映されていない。

その人影に近いシルエットの姿は、中世騎士のような形をしており、頭部には箒と同じように長いポニーテールをぶら下げているような感じである。

 

三日月「なにこれ?」

山田「これは一週間前に戦ったコアの体の一部、三日月君のバルバトスのメイスに付着していた細胞から得たデータの一種です。」

 

その一言にみんなはモニターに驚いた顔でクギ付けとなる。

 

ラウラ「あれよりさらに上があるというのか!?」

千冬「そう考えたほうが妥当だろう」

「そしてアメリカの学者たちが言うからにはこんなあっさりと第二形態移行(セカンド・シフト)第三形態移行(サード・シフト)と似たような行いができ、それ以上の段階がないを行う準備もしている時点から見て、奴には限界というものは存在しないのかもしれないとも思われている」

 

第二形態移行(セカンド・シフト)第三形態移行(サード・シフト)、オルガはその言葉に一時的ポカンとなっていたが、銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)の時を思い出して理解した。

 

オルガ「あの時のようなことが簡単に無限にできるっていうのってヤバくねえかそれ?!」

箒「量産機ではもうどうにもできない状態にもなってしまっているから一刻も早く倒さねばISでも手がつけれなくなるぞ!」

千冬「今奴を全世界をあげて捜索しているがステルス能力が凄まじく海中で見つけることは不可能のようだ」

「だから近いうちに横浜海水浴場付近に現れる可能性が高い、そこで短期決戦で倒す」

 

一夏「え?またあそこに?」

 

千冬の予言に等しい一言、みんなはなぜか聞こうとした時、部屋のドアが開きビスケットが入ってきた。

 

オルガ「ビスケット」

一夏「ビスケットって、この人がアメリカにいるオルガとミカの知り合いって言う」

ビスケット「ビスケット・グリフォンだよ。みんなよろしく」

千冬「私が今言ったことは彼の仮説ではあるが確証がある、もう一度説明の方をよろしくお願いします」

ビスケット「はい、まずコアは孵化して行った行動はISを捕食していました。」

「その後も原子力発電工場とともにIS工場をも襲撃し続けたことを考えると、ISを捕食するのにも何かしらの意味があるからです。」

「その理由は未だに解明は出来ていませんが、所持ISが多いこの学園にも必ず襲撃する可能性が高いと踏まえて、一番近くて上陸しやすい横浜海水浴場に再び現れるんじゃないかと」

 

ラウラ「確かに一理あるな」

千冬「一応予測し距離をとった場所に再出現することも考え、学園と水浴場の中間地点に拠点を張る。」

「今度こそ奴を倒す。それが今回の任務だ」

オルガ「よぉしお前ら!!奴に街をめちゃくちゃにされたオトシマエをつける時が近づいてきた!俺たちでコアってバケモンをぶっ潰すぞ!」

 

オルガの号令に合わせるかのように部屋にいる専用機持ちは「オー!!」と声をあげ新生鉄華団の士気を高めた。

 

そしてさらに2週間後、中間地点を拠点とし、コア出現を待っていた鉄華団に横浜海水浴場から再びコアが出現する。

この時のコアは第三形態移行?の姿のまま、頭部を赤く発光させていた...

つづく




インフィニットオルフェンズvsオーズ×プリキュア核探索
第2話、映画のマナー(序章?)
前回、泣く子も知らない犯罪組織コソ泥組一同は、シャルロット・デュノアの暗殺以来のため色々準備したのちオルガ団長のほぼマグロだけしかない鉄華丼(鉄火丼)に痺れ薬を混ぜあとは食したのち痺れたところを彼女が心配したのち暗殺する計画は、コアオダの主役穂波 仁とIO主役オルガ・イツカによるくだらない好物討論の巻き添いをくらい壊滅。
その際メンバーAも痺れ薬の影響で行動不能となってしまった。

そして物語の続きはオルガ、シャルロット、仁が店を出た数分後の店の出入り口前に立っている残りのコソ泥組メンバーから始まる。

B「まさか、あんな風に回避されるとは...」
C「しかし誰だったんだ?あの得体の知れないもん食うあの男は?」
D「気にするな、ただの偶然だからもう会うこともなかろう」
「次はお前たちがいけBとC、しくじるなよ」

そう私ごとD....いや、我らコソ泥組は今回の二人のデートは映画館で『オーマの休日』と言う感動ラブロマンス映画を見ることをすでに把握している。
上映中の映画館など闇の中同然。シャルロット・デュノアなどの小娘、オルガ・イツカがいようともあの二人なら簡単に殺すことなどできるわ。

果たしてコソ泥組は任務達成できるのだろうか?(絶対無理w)
続く?


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第4話 再戦

今回は国際結婚等で忙しく仕事と短い暇の合間で制作して本日初投稿です。
空き缶氏、今までおつかれ様でした!
あとは自分やラノベチーム、そのほかの皆さんが作る小説製作者が後を引き継ぎ頑張っていくのでゆっくり見守ってください。
ちなみにTogaさんの掲示板を見て邪魔しちゃアレなので今回は自力で制作してみました。
駄文ではありますがなにとぞよろしくお願いします。


コア出現に備え、鉄華団や一部の軍隊が拠点に待機するところから始まる。日本学者がコアに関する情報の一部を解読でき、共有される流れで鉄華団に伝えられる。

 

オルガ「コアの肝臓はそのままの状態の放射能の貯蔵庫だぁ?」

ビスケット「まだ可能性だけどね、三日月のメイスに付着したコアの細胞の一部に肝臓の先端部分が混ざっててその細胞のみには大量の放射能が含まれていたんだよ。」

一夏「確か、肝臓は.....何の役割してるんだっけ?」

セシリア「簡単に言いますと、人の体を作るタンパク質や脂質を作る役割を持つ臓器らしいですわ」

箒「その他にも体内に入った毒を浄化する役割をも持っている。胆汁に含めてな」

鈴「あと栄養を保存する臓器とも聞いたことがあるんだけど」

一夏「みんなよく知ってるな...」

ビスケット「そう、コアの主食は放射能。だけどいくらコアの体は放射能と適合する体でも放射能自体は人体だけじゃなくほとんどの生物にとっては有毒なんだ。」

シャル「そうだね、いくら体が大きくても発電所の放射能を全て吸収するほどだから有毒みたいなものは解毒的なことはしていてもおかしくないもんね。」

ラウラ「だとしたらその有毒な部分も奴にとっては必要な栄養素ではないのか?」

鈴「とはいえ全部はおかしいでしょ。」

ビスケット「おそらくだけど、この器官らしき部分と関係が....」

 

ビスケットがタブレットを取り出し起動させようとした瞬間、ついに時が来た。

 

『コア発見!!コア発見!!推定上陸まであと30秒!』

 

通信機からコア出現の報告が来た瞬間、みんなの気が引き締まる。

 

三日月「来たみたい」

一夏「ああ、今度は逃がさねえ!!」

オルガ「ビスケット、悪いがそのタブレットの映像か画像は....」

 

その時だった、突如通信機から大きななにかが倒れる音が...

その音に一瞬みんなは目を大きくし視線を通信機に合わせたが、聞こえてきたのは現場で待機している研究者や軍人のざわめく声のみ....

 

ラウラ「一体....なにが起こったと言うのだ?...」

 

とっさに出るラウラの一言。それに答えるかのように現場の一人が鉄華団に一言伝えた。

 

『コア....沈黙しました。原因は不明です』

 

急な沈黙、これにはさすがに鉄華団全員驚きを隠せないかのごとく声を上げた。

本格的な戦いをしてないとは言え、あれほど深傷を負わしても即再生し、異常な身体能力を持った生物が急に倒れ息をひきとった報告が入ったのだ。

 

セシリア「どうなっていますの一体!?」

鈴「勝手に上陸して暴れたと思いきや再上陸した瞬間死んだって....ホントなにがしたいのよあのデカブツは!!」

 

そんな時、現場にいる千冬から連絡が来る。

 

ラウラ「教官!!、コアが倒れたというのは本当ですか!?」

千冬『ああ、私や山田先生も目の前で見ていたからな。』

『とにかく今はすぐ来て欲しい。例の第四移行(フォース・シフト)のこともあってまだ油断禁物だからな』

オルガ「わかりました。すぐ行きます。」

「行くぞお前らぁ!!」

ビスケット「みんな、気をつけてね」

 

通信を終え、オルガの掛け声とともに鉄華団はISを展開させ急いで海水浴場へ、ビスケットは言われた通りにISにデータを送る準備を始める。

この時ビスケットが送ろうとしたデータとは、コアの肝臓の末端部分に血管より太い管があり、それが頭部と繋がっている画像だった....

 

 

 

 

数分後、海水浴場にたどり着き、ISのほか体格の都合から戦車や戦闘ヘリなども用いた軍に囲まれたコアを発見した鉄華団だったが....報告通りコアはすでに白目で倒れており息もしていなさそうだった。頭部だけをゆっくりと赤く点滅させながら....

 

一夏「えっと...,どうなってるんだこれ?」

三日月「死んでるの?」

鈴「もう本当にコアって一体何がしたいわけよ!?」

 

状況がよくわからない。その場で待機している鉄華団は別とし、打鉄(うちがね)数機を護衛とした科学者たちがコアの各部位へと移動し機材を用いて細胞や部品を取る作業に入ろうとしていた。

 

一夏「大丈夫かあれ?まだ完全に死んだとは限らないだろ」

セシリア「ですが沈黙の報告が入ったのち数分かかってここまで来てもなにも変わらないことを考えますと、やはり」

シャル「うん、ひょっとしたら寿命だった可能性もあるしね」

オルガ「なんだよ...骨折り損のくたびれ儲けじゃねぇか...」

 

このような感じで鉄華団も緊張が抜ける中、一人だけは気を抜かずコアを見ている優しき悪魔が一人...だが、彼自身はいつもと違う殺気?のようなものを感じ取るかのような違和感を感じていた。

その殺気はまるで、今殺さなきゃみんな死ぬような、今殺さなきゃ全てを壊されるような....何より今殺さなきゃ生き残れたとしても今後奴に勝つことは永久にないような気持ちにさせるようなものであり、腕が微かながらも震えていた。

 

ラウラ「?ミカ、どうしたのだ?」

三日月(...なんでだろう?あれを見てると(ハシュマル)デカブツ(企業のあいつ)のことを....いや、あれらよりもなんか....)

 

オルガ「ひとまず織斑先生と合流しとくか?」

 

オルガが千冬のいる士官専用テントの方角を向いたその瞬間、突如コアの赤く点滅していた頭部からクジラの潮吹きのような蒸気が音を立て噴射され、ものすごい熱気だったらしく科学者達の苦痛の悲鳴とともに、頭部付近は赤く光る点滅も含め白い煙で見えなくなった。

 

三日月「!!」

「なんだ!?なにが起きた!?」

「頭部付近から謎の蒸気が発生した模様です!」

「離れろ!!距離を取れ!!」

「頭部付近!!生きているなら応答しろ!!」

 

突如の蒸気、それによって見えなくなる頭部付近の状況、一部の上官達が頭部付近の部隊に連絡した時、聞こえてきたのは吐血を吐く音と恐怖による悲鳴のみ聞こえたのち、次々と通信が途切れていった...

 

セシリア「今度はなんですの!?」

箒「分からないが蒸気の中でとんでもないことが起きていることは間違いない!」

一夏「だったらすぐ助けに行かねえとまずいだろ!!このままじゃ全滅だ!!」

鈴「バカ言わないの!!何が起きているかわからないし短時間で無数の打鉄もあっさりやられてるのよ!返り討ちにあったら...」

 

まさに悲劇的な混沌状態。そんな中、オルガに頭部付近の一人から通信が入る。

『助けて!!助けてください!!助けヴェァァァ!!.....,,』

オルガ「どうした!?一体なにがあっ....なんなんだよありゃ...」

 

その通信の間に蒸気の霧が消えかけ、見たことがある一つの影。

その影ごとまさしく、収集したデータに含まれし次の移行(シフト)のシルエットの姿のコア。

邪悪な色々の黒い装甲をした全身装甲(フルスキン)のようなISのような姿、目部分らしき禍々しく赤く光るバイザー。予想外にも身長2mとかなり小さくなってはいたが、あたり一面の操縦者の亡骸とともに散乱している打鉄の残骸からして、絶対に油断できる相手ではない。

 

千冬『一時撤退だ!!予想外の事態だ、一旦距離を取り体制を立て直す!』

『すでにほかの部隊は撤退を開始している!お前達は距離を置きながら出来る限り奴の足止めをするんだ!』

「「「了解!!」」」

千冬『みんな、無茶はするなよ』

一夏「大丈夫だよ。任せてくれ」

 

その言葉を最後に通信を切り、鉄華団はコアの方角を向き戦闘体制に入る。

.....ただ、いつもと様子がおかしい想い人心配しているラウラと、新しい姿のコアを見てから手の震えが止まらない無敵に近い彼を除いて....

 

ラウラ「ミカ?本当にどうかしたのか?なんだかお前らしく...」

三日月「あいつだけは今殺さないと....皆殺しに....

ラウラ「ミ....ミカ?」

 

ラウラの言葉が全く聞こえず一瞬何か喋ったかのような口の動き、間違いなくいつもの三日月じゃなくもう一回声をかけようとしたその時、コアが鉄華団に視線を合わせた。

それに反射的な反応をするかのごとく、三日月は単独でコアに突撃した。

 

ラウラ「ミカ!?いったいどうしたのだ!?」

箒「三日月!?単独で突っこ」

三日月「みんな下がって!!こいつは今までのやつとは次元が違いすぎる!!

 

三日月から発せられた「下がって」って言う大声、これには一瞬みんな揃って怯んでしまった。

彼が大声で叫ぶことなんて楯無がちょっかいかけた時ならわかるがそうではないので怯むのも無理もない。

 

その間に、バルバトスルプスレクスが巨大メイスでコアの頭部を叩き潰そうと振り下ろした瞬間、メイスから金属同士がぶつかり合う音が....

 

オルガ「っは!!一瞬びっくりしちまったじゃねえか...」

セシリア「まさか三日月さんからあんな大ご...え!?」

シャル「嘘でしょ....」

一夏「あんなに馬鹿でかい鈍器を....この一瞬で...」

 

金属音で正気に戻ったオルガたちはおろか、三日月も含め、目を大きく広げた状態で持ち手部分も含め、メイスに触れているコアの正拳突きした右拳の跡を中心に全体的にヒビが入ったメイスを見つめていた

その後メイスは砂のように崩れ、メイスに意識を集中してしまっている三日月はコアのローリングソバットを顔面に喰らい吹き飛び、25メートル先の高層ビルにめり込まれてしまった。

 

オルガ「ミカ...ミカァァァ!!

ラウラ「ミカ!!大丈夫か!?ミカ!!」

 

突然のコアのカウンターを受けた三日月を心配しラウラはすぐ三日月に連絡をかけた、無理もない、たった一瞬で最強に近い彼があそこまでやられたのだ。

 

三日月『大丈夫だよ...受け身で最小限のダメージまで抑えたから...』

 

三日月の応答とともに大きな穴が空いたビルから左頬パーツほか、所々少々ながら破損したバルバトスルプスレクスの姿が。

これを見たみんなは安堵の息を吐いた。

 

オルガ「全く、ヒヤヒヤさせやがって」

一夏「けどよ...ミカが吹っ飛ばされたのも信じられねえけど何より...あの巨大なメイスを...」

 

あまりにも一瞬の出来事に度肝を抜かれた目でコアを見つめる鉄華団。惚れた男を吹っ飛ばしたコアに怒る彼女を除いて...

ラウラ「よくも...よくも私の嫁を!!貴様ァァァ!!

 

ラウラは怒りで我を忘れ、コアに急接近しながら眼帯を外す。

 

シャル「ラウラ!?」

鈴「ちょっと!!勝手に攻めちゃダメよ!!」

 

『汝、力を求めるか?』

ラウラ「そのつもりで使用しているに決まっている!!さっさと寄越せ!!

『はっ....はいぃぃ!!!!』

 

『VTシステム』の機械音声に答えたのち、ラウラのIS、シュヴァルツェア・レーゲンは光に包まれ『グレイズ・アイン』へと変豹した。

 

ラウラ「この力で、お前をォォォ!!」

≪行きましょうボーデヴィッヒ特務三佐!!今回はあの黒い鉛のかたまりを討ち取ればよろしいのですね!!私の正義の鉄槌によって貴様の罪を払う!!!≫

三日月「ダメだラウラ!!....ぐ....そいつは今までのと違っ....」

 

三日月はすぐラウラを止めようとしたがすでに遅く、『VTシステム』により『シュヴァルツェア・レーゲン』から『グレイズ・アイン』の物へと変貌したラウラはコアを拘束し動けなくしたところで左右の大斧で一方的な攻撃をするかのように、背から6つのワイヤーブレードを放出し、2本ほどコアの両手に捕まってしまったが残りのワイヤーは手首足首を拘束するのに成功する。

 

ラウラ「これで動くことが....がぁ!!

≪バカな!?こんな状態で!?信じられん!!≫

 

ラウラの攻撃はあと一歩で確実に届きそうだったが、コアはそれすら予測していたように拘束されたまま力任せにフルスイングし始めラウラを振り回した。

 

その状態でラウラはなんとか地上まで降り両斧で地面に振り下しコアのスイングを止めようとするが、回す力が強すぎて地面に刺さった両斧の取っ手と刃の中間部分が一瞬でバキンと音を鳴らし引きちぎれそのままワイヤーを下に振り降ろされ地面に叩きつけつけられる。

あまりにもダメージが大きく『VTシステム』が解除されラウラのISがシュヴァルツェア・レーゲンに戻ってしまった。

 

三日月「ラウラ!!

 

三日月はすぐブースト全開にしてラウラのもとに行こうとした途端、その間にコアは手首足首を拘束していたワイヤーを何事もなかったかのように引きちぎり、残りの二本のワイヤーで再びスイングし三日月に向けぶん投げ、三日月は上手くラウラを受け止める。

その間にコアはその方角に向けクラッチングスタートのような構えをした。

 

箒「VTシステム使ってもあれだけの差だと!?」

オルガ「なんなんだよあいつは...,化物の枠に収まらねえじゃねえか!」

鈴「そんなことより早く二人と合流して体制直さないとまずいわよ!」

 

コアの急激に上昇した性能にクギ付けになっている仲間たちを正気に戻そうとした鈴が一言言ったその時、コアの足から半径10メートルほどの衝撃が放たれたのと同時に、透明となったかのように姿を消した。

 

シャル「消えた!?」

オルガ「まさか!!」

 

オルガはすぐ三日月とラウラに方角を見たら、二人の上にコアが両腕で二人を叩き落とそうと構える姿が...

 

一夏「あいつISみたいに飛ぶこともできるのかよ!」

オルガ「ミカァァァ!!

 

オルガの声で気づいた三日月は上にいるコアの攻撃に対応するかのようにラウラをオルガ達の方へと投げ捨てる。

 

ラウラ「みっ、ミカ!?」

三日月「セシリア!!頼む!

セシリア「ですが三日月さん!!」

 

三日月の安否を心配するセシリアだがひとまず言われた通りにラウラを受け止める。

そしてコアはそのままバルバトスを両腕で振り下し叩きつけようとした瞬間を三日月はうまく利用し、コアの腕をうまく踏み台にして攻撃を回避し背後を取る。

そして腕部200mm砲を目元に連射しコアが顔面に防御を集中させ視界を狭めたのを狙い、テイルブレードを用いコアの背後を一気に貫こうとしたが、当たる直前にコアは逆回転してテイルブレードを蹴り上げブレードに近い部分のワイヤーを片手で掴みバルバトスに投げつける。

 

三日月「っ!!....」

三日月はすぐブレードをコントロールしようとしたがコアの手素早い防衛行動に追いつくことが出来ず刃に当たらなかったもののブレードとぶつかってしまい、怯んだ瞬間腹部に重い蹴りを喰らい地に落ちた。

シールドや絶対防御があっても体の関節がもはやガタガタの状態の三日月、それでもなんとか立ち上がろうとしたその時はもうすでに目の前にコアが地に落ち死にかけの鳥を見るかのような感じで立っていた。

 

三日月(パワーもスピードも桁違い...反射運動も数倍上回ってる...こっちの残りのエネルギーはあと備蓄...いや、たんまりあった状態でもここまでのダメージを与えてくることを考えると...)

 

三日月はコアを見ながら考えるが、なにも対抗手段が思いつかず、全身の力を抜き死を覚悟した。

 

三日月(これが....本物の悪魔...)

 

そしてコアがとどめを刺す瞬間、無数の射撃がコアに命中した。

 

コアは頭部と左腹部に軽傷を負いながらも何事もなかったかのように攻撃した方角を向いたら、多少距離があるもののその方角にはセシリアとシャルロットの姿が...

 

シャル「三日月!!大丈夫!?」

セシリア「これ以上ワタクシが尊敬する三日月さんを傷つけることは許しませんわ!!」

 

コアは標的を変更するかのように移動の構えをした瞬間、背後から鈴が甲龍のパワーを活かすかのようにしがみつき動きを止めようとした。

 

三日月「みんな...早く逃げ....こいつはいつものと...

 

鈴「そんな状態の仲間をほっといて逃げるほいがどうかしてるわよ!!」

 

そして、コアの前方、左右斜めからオルガのカラミティ獅電のビーム砲撃、一夏の白式の雪片弐型と箒の赤椿の雨月・空裂による接近攻撃を行おうとしていた。

今ここに、鉄華団の反撃が始まろうとしていた。

続く




国際結婚等での事情により、今回はおまけの投稿ができないことをお許しください。次回は必ず投稿しますのでなにとぞよろしくお願いします。


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