Fate/embers (ロッキード)
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第1話 残り火
結構火の無い灰に関しては逸話が多く、時に女であったり、時に男であったり、時に全裸車輪盾であったり、時に大罪人であったりするため、確かな姿が無い。
そのため、女になってしまった。ということです。
また今回は、都合上ダークソウル無印とダークソウル3の主人公は同じものとしています。
あと、召喚されるまでは本作と変わらないためカットとさせてもらいます。
召喚されたその女騎士は体に火の粉が舞う。
華麗な見た目に反して、大きな剣を持ち、盾を持つその姿はまさに騎士であった。
「1つ尋ねる。貴公が私のマスターとやらか。」
士郎は呆気に取られている。
無理もない、目の前で様々な事が起きすぎたのだ。
「まぁ、返答は後で聞こう。まずは目の前の敵が先だ。」
目の前の青い槍の男は少し驚いた様子で言う。
「サーヴァントだと…?そうか、マスターになったって事か。」
そう言い、槍を構える。その顔はやる気に満ちた顔にも見えた。
男が槍で鋭い攻撃を何度もする。
それを盾で何度も防ぐ。しかし完全に防いでいる訳では無く、若干傷を負っている。
「どうした!防いでばかりじゃ倒せないぞ!」
そう叫ぶ槍の男。
そして鋭い一突きを入れようとする。
そのとき、女騎士は盾でその槍をタイミング良く弾く。
しかも慣れたようにしてみせた。
「何っ……!?」
女騎士は一撃を喰らわせようとしたが、もう少しのところで躱されてしまった。
「おい、お前どこの英霊だ。戦い慣れたその戦い方。並のもんじゃねぇな。」
女騎士はフッ笑うとこう言う。
「私はただの騎士だ。飛びっきり弱い方のな。」
その言葉を槍の男は煽りと受け取ったようだった。
大きな声で槍の男は言う。
「戯け!テメェみたいな「ただの騎士」が居るものか。なら、これを喰らうといい!」
槍に何やら力が込められていく。
そして言う。
「ゲイ・ボルグ!!!」
女騎士はまた弾こうとした。
しかし、弾いたはずが既に胸元まで来ていた。
そしてその槍に刺され、倒れる。
そのまま、まるで灰が散るように消える。
槍の男は少し失望したようにしている。
「ったく、殺すなと言われたんだがな。仕方ねぇ。
もうボウズには要はねェ。」
槍の男はそう言い、立ち去っていく。
その後だった。
先程、死んだはずの女騎士が召喚された蔵から出てくる。
「お前はさっき死んだんじゃ……」
士郎は驚きながら言う。
先程死んだはずの者が目の前にいるのだ。
「あぁ、私はさっき死んだんだろうな。でも私は死ぬことはない」
士郎は困惑しながら質問をする。
「どういうことなんだ……?」
「私は簡単に言えば不死人。不死身という訳さ。」
私は火の無い灰。不死人だ。
例えどんな方法で殺られようと、死ぬことは無い。
何度でも蘇るのだ。
だが、ここで「暗い魂(ダークソウル)」の説明をすると、ややこしくなる。だからここではしないことにした。
「…また来客のようだ。しかもマスターとサーヴァントが来るのか。」
士郎は女騎士は何やら地面の方をチラリと見たのを見る。だが、特に疑問には思うことはなかった。
「貴公はなんと言う。私はセイバーと呼ぶといい。」
「士郎…、衛宮士郎だ。」
そして、サーヴァントが来るであろう所まで行く。
士郎に止められるが、そんな訳にはいかない為、直ぐに向かう。
今宵は暗月の夜であった。
今回はセイバーの見た目や名前は固定しません。
理由としては、プレイヤー自身が名前を決め、見た目を決めるためです。
大まかに女性で美人ということは決めてますが、それ以外は想像におまかせします。
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