仮面ライダージオウ ~9つのアニメライドウォッチ編~ (通りすがりの天才物理ゲーマー)
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ジオウの各アニメアーマー、アナザーアニメ紹介:決定版

本編で説明されていない能力を使う場合があるので「???」とならないように見てくださると助かります。

一期の設定集はこれが最終更新。


常磐ソウゴ (男)

最善最高の王様になることを夢見る青年。ウォズ曰くオーマジオウという魔王になる未来が待っているらしい。

ブレイドの力を継承し、新たなアナザーライダーが現れ、それを追っている最中に謎の扉によってアニメの世界へたどり着く。

ジクウドライバーとジオウライドウォッチを使い仮面ライダージオウに変身する。

 

 

仮面ライダージオウ

常磐ソウゴがジクウドライバーとジオウライドウォッチを使い変身した姿。

顔には『ライダー』と表記されている。

さまざまなライドウォッチを使い、アーマータイムをする。

 

 

仮面ライダージオウII

ジオウライドウォッチIIを使い変身した姿。

未来を見ることができ、アナザーライダーを対応したライドウォッチを使わずに倒すことができる。

ただし、アナザーアニメは倒せない。

 

 

仮面ライダージオウフューチャー

ジオウがウォズミライドウォッチとジオウフューチャーライドウォッチを使うことによって変身した姿。

ジオウのボディをベースにウォズの要素が加わったような姿をしている。

アナザーアニメを本来の歴史に戻す力を持っている。それを応用してアナザーアニメから受けるダメージも軽減する。

 

仮面ライダージオウ・アニメフェスティバル

九つのアニメライドウォッチを集めた時生まれた『アニメフェスティバルライドウォッチ』とジオウライドウォッチで変身した姿。

ボディはジオウIIが虹色になった形で、顔はグランドジオウの金色の部分が虹色になっている。

グランドジオウ同様に九つのアニメの世界の場面を切り取り、召喚することができる。世界の場面を切り取るので主人公以外のキャラクターも召喚することができる。

 

 

 

ジオウ・白血球アーマー

ジオウが白血球アニメライドウォッチを使うことによって変身した姿。

『はたらく細胞』に登場する『白血球』のようなアーマーを装着している。

顔には『ハッケッキュウ』と表記されている。

白血球同様、菌やウィルスに対しては強く、特効である。

変身音は『ピコーン!白血球ー!』タイムブレイク時の音声は『白血球!』『殺菌!』

 

 

 

ジオウ・キリトアーマー

ジオウがキリトアニメライドウォッチを使うことによって変身した姿。

漆黒のロングコート、背中には二つの剣を背負っており、まるで『ソードアート・オンライン』に登場する『キリト』のようなアーマーを装着している。

キリトの力なだけあって、高い戦闘能力を持っており、一人で戦っていると、全てのステータスが底上げされるという能力を持っている。

顔には『キリト』と表記されている。

変身音は『~♪キリト~!』タイムブレイク時の音声は『キリト!』『スターバースト!』

 

 

 

ジオウ・カズマアーマー

ジオウがカズマアニメライドウォッチを使うことによって変身した姿。

胸は『この素晴らしい世界に祝福を!』に登場するダクネスのような鎧に同作品に登場するアクアのリボンが付いている。

首には薄紫色の羽衣を羽織っている。

右側は同作品のめぐみんの帽子、左肩にはめぐみんの持っている杖の先の部分が付いており、顔には『カズマ』と表記されている。

弓を出現させることができ、その弓から放たれる『ソゲキィ!』は相手を追尾する能力を持っており、相手に刺さると爆発する能力を持っている。

カズマの力というよりもカズマパーティーの力の方が正しい気がする。

変身音は『スティール!カズマ!』タイムブレイク時の音声は『カズマ!』『爆裂!』

 

 

ジオウ・ベルアーマー

ジオウがベルアニメライドウォッチを使うことによって変身した姿。

胸と肩には白をベースに赤いラインが入ったアーマーを装備している。(イメージ的にはクウガアーマーのようなシンプルさ)

顔には『ベル』と表記されている。

ベルアーマーには装着者の素早さをあげる能力を持っており、2015年のアナザーベルを翻弄した。

ベルアーマーの能力である王様願望(オーマジオウ)によって全てのステータス、攻撃が大幅に増加する。

変身音は『~♪ベル!』タイムブレイク時の音声は『ベル!』『ファイア!』

 

 

ジオウ・アインズアーマー

ジオウがアインズアニメライドウォッチを使うことによって変身した姿。

胸は骨で覆われており、両肩には赤い宝石が埋め込まれた先の鋭い骨がある。

黒いマントを羽織っており、顔には『アインズ』と表記されている。

アインズアーマーにはアンデッドを無数に召喚できる魔法が使える。

その他にも、相手の生命力を奪うことや、物理攻撃はある一定の威力以上じゃないとダメージを無効にする能力を持っており、さすが異世界の魔王の力をもっているアーマーといったところである。

変身音は『喝采せよ!アーイーンーズ!』タイムブレーク時の音声は『アインズ!』『イア!』

 

 

 

 

 

ウォズ (男)

未来から来たオーマジオウの家臣。

ソウゴを『我が魔王』と呼んでいる。

仮面ライダーウォズに変身するが、変身前でもアナザーライダーと戦えるほどの力を持っている。

ジオウが新たなライドウォッチを使うと、『継承の儀』と呼ばれる儀式を必ず行う。

とある男に影響されて士郷以上にプリキュアに詳しい。

その男というのは実は鳴滝のことである。

 

 

 

仮面ライダーウォズ

ウォズがウォズミライドウォッチとビヨンドライバーで変身した姿。

近未来のような姿をしており、顔にはジオウと同じく『ライダー』と表記されている。

シノビミライドウォッチ、クイズミライドウォッチ、キカイミライドウォッチを使い、フューチャータイムをする。

 

 

 

仮面ライダーウォズ(キリトアニメライドウォッチ)

ビヨンドライバーにキリトアニメライドウォッチを使い、キリトアーマーに付属している二つの剣を持っている姿。姿は変わっていないが、キリトアーマー同等のスペック、能力を持っている。

 

 

 

常代士郷(男)

ソウゴに試練を与えた謎の多い男。

世界を渡る力を持っており、たどり着いた世界をスマートフォンの様なもので写真を撮っている。ある程度のアナザーアニメを生身で吹っ飛ばせる程の力を持っている。

門矢士との関係は士郷曰く持たされているらしい。

アニメに詳しかったりする。

 

 

ちなみに名前の由来は

常→常磐ソウゴの常

代→五代雄介の代

士→門矢士の士

郷→本郷猛の郷

となっている(気づいている人いないと思うけど)

 

 

仮面ライダーディケイドシャドウ

士郷が変身する仮面ライダー。姿はディケイドのマゼンタが黒に変わった感じ。

ディケイドと同様他の仮面ライダーへカメンライドすることができる(メインライダー以外にもカメンライドできる)

そしてディエンドと同様にライダーを召喚することもできる。

全てを破壊する力、『コンプリート』を持っていたが、旅の途中で失ってしまっている。

 

 

門矢士

様々な世界を旅する通りすがりの仮面ライダー、ディケイドに変身する男。

マゼンタのカメラをいつも首にかけている。

自分の計画を邪魔されたため、自分もやり返そうとするが士郷が試練を止めたためできずに終わった。

その後もちょくちょくソウゴ達と絡んでいる。

一体何をしたいのだろうか。全くもって不明である。

次回作でも通りすがる模様。

 

海東大樹

世界のお宝を盗む通りすがりの仮面ライダー、ディエンドに変身する男。

またの名を士を追う者、ヤンホモ。

『なぜか』持っていたジオウフューチャーライドウォッチをソウゴに渡した人物。

なぜ持っていたのか。その答えはおそらくどこかの世界で盗んできたのだろう。


 

アナザーアニメ

本来の歴史と異なり、産まれた怪物。

各世界の『主人公』と呼ばれる人物の姿に似ている。

アナザーアニメが産まれるとオリジナルの主人公の存在、歴史が消えてしまうが、アナザーアニメの産まれた時代によっては消えないこともある。

 

 

 

アナザー白血球『2018』

『はたらく細胞』の主人公の一人である『白血球』のアナザーアニメ。

白の帽子のようなものを被り、ギョロ目をしている。

無害な細胞を襲い、環境をめちゃくちゃにしていた。

ジオウIIの必殺技を受けるが、復活した。

2018年でジオウ・白血球アーマーに倒される。

 

 

 

アナザーキリト『2022』

『ソードアート・オンライン』の主人公の『キリト』のアナザーアニメ。

全身をぼろぼろの黒のロングコートで隠しており、歯はむき出していて白目を剥いる。

ゲーム内で黒の悪魔と呼ばれており、パーティーを組んでいるプレイヤーを襲っていた。

パーティーを襲う理由は、アナザーキリトがパーティーのことを憎く思っているから。

オリジナル同様、両手剣を使って戦う。

アナザーとはいえ一応キリトなので、ジオウに追い詰められた時『スターバーストストリーム』を発動してジオウを一度は破った。

しかしその後、ウォズと士郷によって復活したソウゴによって倒される。

 

 

アナザーカズマ『2019』

『この素晴らしい世界に祝福を!』の主人公『サトウカズマ』のアナザーアニメ。

オリジナルのカズマを追って紅魔の里までやって来た。

カズマパーティーの能力を持っており、カズマの狙撃、ダクネスの防御力でカズマパーティーを苦しめた。

本作品では未使用だが、アクアの支援魔法や回復を自分に使ったり、めぐみんの爆裂魔法も使える。

2019年に産まれたため、オリジナルのカズマも存在しており、ジオウ・カズマアーマーとめぐみんのダブル爆裂魔法によって倒される。

 

 

 

アナザーベル『2015』

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の主人公『ベル・クラネル』のアナザーアニメ。

全身が白い毛で覆われており、顔はミノタウロスに酷似している。

目は赤く、ウサギの耳のような物が付いている。(オリジナルのベルの面影がほぼ無く、もはや一体のモンスターである)

愛しい人であるヘスティアを求めて追いかけていた。

オリジナルと同様に憧憬一途(リアリス・フレーゼ)を持っており、成長しやすくなっている。(しかしオリジナルと異なりヘスティアを想う気持ちよって発動している)

2015年に産まれヘスティアを想う気持ちで、四年間モンスター等を狩り続けた結果、2019年でジオウと戦ったときはそのステータスの高さから圧倒していた。

2015年でジオウ・ベルアーマーによって倒される。

 

 

 

 

 

アナザーアインズ『2018』

『オーバーロード』に登場の主人公、『アインズ・ウール・ゴウン』のアナザーアニメ。

顔は半分白骨化、もう半分は腐った肉がついている。さらに体は全体的に腐っており、所々白骨化しているといった姿である。

オリジナルのアインズが骸骨に対し、アナザーアインズは白骨化が進み始めた遺体である。

オリジナルのアインズの配下を召喚し、思うがままに操ることができるので、絶対に逆らえない駒として使うことができる。

2015年ではなく2018年なのは『オーバーロードII』の時期に生まれたから。

オリジナルのアインズ同様の能力、魔法を持っているが、それをほとんど出さずに2018年でジオウ・アインズアーマーによって倒された。

 

 

 

シャルティア・ブラッドフォールン(アナザーアインズver)

アナザーアインズによって召喚されたシャルティア。

アナザーアインズに操られている。

 

 

コキュートス(アナザーアインズver)

アナザーアインズによって召喚されたコキュートス。

アナザーアインズに操られている。

 

 

アウラ、マーレ姉弟(アナザーアインズver)

アナザーアインズに(以下略)

 

 

アナザーセイバーオルタ『No data』

Fateのパラレル・ワールドに存在するセイバーオルタがアナザーセイバーオルタウォッチで変身した姿。

そもそもの戦闘スペックにウォッチの力が合わさり、ジオウ達を苦しめた。

別世界で生まれたため対応のウォッチは存在せず、海東大樹から渡されたジオウフューチャーが無ければ倒せていなかったアナザーアニメ。

(だがディケイドやディエンド、本来の力が戻っている状態のディケイドSであれば無関係で倒せる)

ジオウフューチャーによって倒される。

 

 

アナザーサクラ『1998』

『カードキャプターさくら』の主人公、木之本桜のアナザーアニメ。

全身がピンク色で髪は金髪、顔全体を隠すように被っているピンクの帽子に、腕にカードのようなものが刺さっている。

桜が持っているカードの能力を使うことができる。

1998年でジオウフューチャーから放たれたサクラアニメライドウォッチの力がこもった斬撃によって倒される。

 

キュアアナザープリキュア『2004』

プリキュアを憎む男、グラッジがアナザーウォッチに『ふたりはプリキュア』の存在を吸収し、それで変身した姿。

髪の色が半分茶色、もう半分が黒色で、体は白黒のドレスのような形をしている。

キュアブラックとキュアホワイトの力を備えており、圧倒的なパワーでジオウやウォズ、ディケイドSを圧倒した。

一時的に倒された影響でプリキュアの存在がもとに戻ったが、プリキュアを憎む気持ちでよりパワーアップした状態で再びジオウ達に挑む。

2019年でジオウフューチャーと復活したキュアブラックとキュアホワイトによって倒された。

 

グラッジ

プリキュアを心から憎んでいる男。また、キュアアナザープリキュアの変身者。

なぜプリキュアを憎んでいるのかは明らかになっていない。

ディードと似たような存在だが、何か関係性があるのかは今のところ不明。

2019年でジオウと二人のプリキュアによって倒される。

 

アナザーまどか『2011』

『魔法少女まどか☆マギカ』の主人公『鹿目まどか』のアナザーアニメ。

魔女のいない世界になったはずのまどマギの世界だったが、このアナザーアニメの影響によって魔女がいる世界に戻ってしまった。

まどかをベースに魔女のようなアレンジがされているといったらわかりやすいか。

アルティメットまどかには特に影響は出ず、自分で倒せるほどの力は持っていたが、世界にアナザーまどかが存在しているため『まどかアニメライドウォッチ』が手にはいるまでは世界に一切関与できなかった。



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謎の扉と肺炎球菌 2019

早速本編をどうぞ!


「私の名はウォズ。この本によれば仮面ライダージオウ、この物語は我が魔王の華麗にて波乱なる激動の物語、とある。我が魔王こと常磐ソウゴはブレイドライドウォッチを手にいれ、残りのライドウォッチは6つとなった。そんな我が魔王の前に新たなアナザーライダーが現れる...はずだった。予想外の出来事が起こってしまってね。ここから先の本来あり得ない物語はその予想外の出来事が起こる少し前から始まる...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!トリニティタイム!』

『三つの力!仮面ライダージオウ!ゲイツ!ウォズ!トリニティ~!トリニティ!』

 

ゲイツとウォズがアナザーブレイドと戦っている最中、白ウォズとの会話で遅れたジオウ。

ジオウは取り戻したジオウライドウォッチIIとゲイツリバイブライドウォッチと、その近くにいた白ウォズから生まれたトリニティライドウォッチで変身し、ゲイツとウォズが合体した仮面ライダージオウトリニティとなった。

 

 

 

 

「祝え!どうやら三人のライダーの力が結集し、多分!未来を創出する時の王者。その名も仮面ライダージオウトリニティ!きっと新たな歴史が創成された瞬間である!」

 

「ねぇ...それって本当に祝ってる?」

 

 

 

 

 

ジオウトリニティはアナザーブレイドに攻撃を仕掛ける。ブレイドとカリスの力を吸収したアナザーブレイドはジオウトリニティの凄まじい攻撃を受ける。

 

 

 

アナザーブレイドは負けじとジオウトリニティに近づく。ジオウトリニティは右肩のゲイツの顔を光らせてジカンザックス・おのモードを出現させアナザーブレイドを切り裂いていく。

 

続けて左肩のウォズの顔を光らせてジカンデスピア・ヤリモードでアナザーブレイドを突いた。

 

そして胸のジオウの顔を光らせ、サイキョーギレードを取りだし剣にエネルギーを溜めていく。

 

 

向かってきたアナザーブレイドにカウンターをする形でサイキョーブレイドで切り裂き、アナザーブレイドが持っていたブレイラウザーに酷似した大剣を真っ二つにした。

 

「ゲイツ!ウォズ!行くぞ!」 「おう」 「ああ」

 

『フィニッシュタイム!ジオウ!ゲイツ!ウォズ!』

 

ジクウドライバーに装填していたジオウライドウォッチ一回、トリニティライドウォッチを三回押しジクウドライバーを一回転させる。

 

『トリニティ!タイムブレイク!バースト!エクスプロージョン!』

 

ジオウトリニティが高くジャンプすると後ろにジオウ、ゲイツ、ウォズに類似したオーラが出現し、『キック』『きっく』の文字がアナザーブレイドに目掛けて現れ、アナザーブレイドの背後にはキューブ状の時計形エネルギーが設置されている。

 

 

 

そのままジオウトリニティはアナザーブレイドに向かってキックを放ち、キューブ状のエネルギーに叩きつける。そしてエネルギーは爆発してアナザーブレイドは変身解除、アナザーブレイドウォッチは破壊され、ブレイドライドウォッチとカリスライドウォッチが現れた。

 

 

 

 

ジオウトリニティも変身を解除し、ソウゴ、ゲイツ、ウォズの三人に戻った。

 

ソウゴは転がっている二つのライドウォッチを拾い上げ、剣崎に返す。

 

「あんたたちの力だ。」

 

剣崎は二つのライドウォッチを見る。だが剣崎は受け取らなかった。

 

「君が持っていてくれ。俺たちの力がそれに移ったのならジョーカーの力も封印できたのかもな。俺もようやく未来へと進める。始たちも。」

 

剣崎は始と空音と向き合い、お互いに笑う。

 

 

 

 

そんな中、空には獅子座の一等星が激しく輝いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同日の夜、海東大樹から祝電として、灰色のオーロラを通じて2068年に存在しているオーマジオウと対話し、残りのライドウォッチは6つだということを教えられた。

 

その後、海東は灰色のオーロラに入り、ソウゴとゲイツはクジゴジ堂へと帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブレイドライドウォッチを手にいれて数日後、アナザーライダーに警視庁のG3ユニットを襲われる事件が発生した。ソウゴらはG3の演習場でアナザーライダーを待ち伏せしていた。

 

その時、突然壁が吹き飛び、アナザーライダーが現れた。

 

「ウォズ!あのアナザーライダーはなに?」

 

「あれはアナザーアギト。元となった仮面ライダーアギトは2001年に存在していた仮面ライダーだ」

 

 

 

<仮面ライダーアギト>

 

アギトの力によって記憶喪失の青年、津上翔一が変身する仮面ライダーの名前である。

 

 

2001年に存在しており、超越生命体アンノウンから人々を守るために戦っていた。

 

 

とある戦闘で記憶を取り戻すが、それは仮面ライダーアギト本編をわかることなので、ここでは説明を省く。

 

 

 

 

 

 

「行くよ!二人とも!」

 

 

 

『ジオウ!』

 

 

『ゲイツ!』

 

 

『ウォズ!』

 

 

 

 

「「「変身!」」」

 

 

 

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』 『ジカンギレード、ケン!』

 

 

 

 

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』 『ジカンサックス!oh!no!』

 

 

 

 

『フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』 『ジカンデスピア!ヤリスギィ!』

 

 

 

 

ジオウはジカンギレードを、ゲイツはジカンサックス、ウォズはジカンデスピアでアナザーアギトに攻撃を仕掛けていく。

 

 

「一同!目標を確認!攻撃を開始せよ!」

 

 

男性の声がスピーカーから聞こえると、二体のG3が『GM-01スコーピオン』と呼ばれるサブマシンガンでアナザーアギトを撃ちはじめた。

 

 

「なになになに!?急に撃たないでよ~危ないじゃないか!」

 

「我が魔王、先程スピーカーから『攻撃を開始せよ』と言っていましたが..」

 

「おしゃべりをする暇があるならこのアナザーライダーに攻撃しろ!」

 

 

 

『ドライブ!』

 

ゲイツはドライブライドウォッチを起動し、ジクウドライバーに装填する。

 

そのままジクウドライバーを一回転させる。

 

 

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!アーマータイム!ドライブ!ドライブ!』

 

 

ゲイツはドライブアーマーを装着した。

 

 

「このスピードに付いてこられるか?」

 

 

ドライブアーマーの力を使い、高速移動をしていくゲイツ。

 

 

アナザーアギトはそのスピードについていけず、ゲイツに翻弄されている。

 

 

「やるねぇ、ゲイツ」

 

 

「でやぁ!」

 

 

ゲイツの渾身のパンチがアナザーアギトに当り、G3のいる方向へ転がっていく。

 

 

G3はアナザーアギトから距離を置こうとしたが、足を捕まれできなかった。

 

 

「そいつらを離せ!」

 

 

ゲイツがG3の元に向かおうとすると突然、G3が異変を起こし始めた。

 

 

「ぐわぁぁ!」 「やめろおおお」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異変を起こしたG3は、アナザーアギトになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なに!?アナザーライダーに変形させただと!?」

 

 

「アナザーライダーが増えちゃった!」

 

 

「アナザーアギトは増殖の力を持っているとは...」

 

 

 

新たに生まれたアナザーアギトは近くにあった『GG-02サラマンダー』と呼ばれるグレネードランチャーを、ジオウらに向けて発射する。

 

 

動揺していたため避けることができず、直撃してしまう三人。変身解除までにはいかなかったが、かなりのダメージを負ってしまった。

 

 

「いたた...あれ!?アナザーライダーがいない!」

 

 

グレネードランチャーによって起こった煙が晴れると、そこには既にアナザーアギトの姿は無かった。

 

 

 

「どうやら逃げられてしまったようだね。」

 

 

「まさかアナザーライダーが増えるとはな。」

 

 

変身を解除し、ツクヨミと合流しようとするとアナザーアギトと戦う前にいた場所に居ないことに気づいたソウゴ達。

 

 

アナザーアギトに連れ去られたと考えたソウゴはゲイツと二手に別れて探すことにした。

 

 

「見つかったら連絡してくれ、ゲイツ」

 

 

「あぁわかった。」

 

 

「じゃあウォズは俺と一緒に探そう。」

 

 

「かしこまりました我が魔王。」

 

 

会話を終え、ソウゴとウォズペアとゲイツに別れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇウォズ、あのアナザーライダーの居るところとか知らない?」

 

 

「我が魔王、申し訳ないが私はなんでも知っている、というわけではないんだよ。」

 

 

二手に別れて探すといっても宛がないため、困っていたソウゴ。

 

 

 

「電話しても繋がらないし、ほんとツクヨミどこにいるんだろう。」

 

 

ソウゴが呟くと、目の前にまるで天国へ繋がってそうな扉が現れた。

 

 

突然現れたことに驚くソウゴとウォズ。

 

 

「我が魔王、あの扉は危ないと思われる。」

 

 

「わかってる。あの扉、何だか危ない気がする...」

 

 

ソウゴとウォズは扉から離れようとする。すると扉が突然開かれソウゴとウォズを吸い込もうとしてきた。

 

 

「ぐっ!?なんだこれは!」

 

 

「ここは退こう我が魔王。」

 

 

ウォズはマフラーでこの場から退こうとする。しかしマフラーが扉の吸い込もうとする力によってマフラーが吸い込まれてしまった。

 

 

「ええ!?嘘でしょーー!?」

 

 

「我が魔王!」

 

 

 

ソウゴとウォズは扉のなかへ吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...ここはどこだろう?」

 

 

扉に吸い込まれてしまったソウゴとウォズ。

 

 

周りを見渡すとアパートのような建物が沢山建っていた。

 

 

「どうやらどこかの町に飛ばされてしまったようだね。我が魔王。」

 

 

ウォズはアパートのような建物と、人々が歩いていることからどこかの町だと推測した。

 

 

 

 

「町ってことはわかるんだけど...ウォズ、なんで歩いている人全員『細胞』と書かれた白いシャツをきているの?あっ赤い服の人もいた」

 

 

 

歩いている人は『細胞』と書かれたシャツを着た人、何かを運んでいる赤い帽子に赤いベストを羽織った人しかいなかった。

 

 

 

「とりあえず歩いている人にこの町のことについて聞こうか我が魔王。」

 

 

ウォズが赤いベストを羽織った女性に話しかける。

 

 

「すまないね君。すこし質問に答えてくれるかい?」

 

 

「はい?どうかしましたか?っお二人とも見たことない姿ですけど...何細胞さんですか?」

 

 

「細胞?その細胞というのは人間を作っている細胞のことかい?」

 

 

「えっにn...」

 

 

赤いベストの女性がウォズの質問に答えようとすると、地面が揺れだした。

 

 

「え!?何!?」

 

 

「我が魔王、少し離れようか」

 

 

 

するとウォズが先程まで立っていた場所から紫色のエネルギーのようなものが、吹き上がってきた。

 

 

その吹き上がった場所には青色の人形の化け物が数体立っていた。

 

 

「ほう、なかなか居心地の良さそうな所じゃねぇか。暑すぎず寒すぎず、食べ物も腐るほどある...決めたぜ。今日からここは俺たちの国だ!」

 

 

「えぇぇぇ!?」

 

 

「ウォズ、あいつ何だか危なそうな気がする!」

 

 

「情報収集を邪魔されるのはあまり気が良くないね。」

 

 

『ジオウ!』

 

 

『ウォズ!』

 

 

 

ソウゴはジクウドライバーにジオウライドウォッチをセット、ウォズはビヨンドライバーにウォズミライドウォッチをセットする。

 

 

ベルトから待機音が流れ始めると、ソウゴの背後には大きな時計が、ウォズの背後にはノイズがかかったエフェクトが現れる。

 

 

「「変身!」」

 

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

 

 

『投影!フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

 

 

 

 

「白血球?」「いや白血球は俺たちを...」「なんだなんだ...?」

 

 

逃げていた人々が変身したジオウとウォズを見てざわついている。

 

 

 

「俺たちの邪魔するなら消えてもらおうか?」

 

 

そう言うと青色の化け物達はジオウとウォズ目掛けて走ってくる。

 

ジオウとジカンギレード・ケンモードで、ウォズはジカンデスピア・ヤリモードで怪物を攻撃をしていく。

 

ジカンギレードで斬られた怪物は背中から触手を出し、それをジオウに向けて放った。

 

 

ジオウはジカンギレードで触手を切っていくが、無数にある触手に追い付かず、攻撃を受けてしまう。

 

 

「だったらこれだ!」

 

 

『ガイム!』

 

 

ジオウはガイムライドウォッチを起動しジクウドライバーに装填し一回転させる。

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!ソイヤ!ガイム!』

 

 

ジオウはガイムアーマーを装着した。

 

 

「へんなもの着やがって!」

 

 

怪物は変わらず触手でジオウを攻撃していくが、ガイムアーマーによって現れた刀で触手を切り裂いていく。

 

 

「私も負けてられないね。」

 

 

『シノビ!』

 

 

ウォズはシノビミライドウォッチを起動するとビヨンドライバーに装填する。

 

 

『投影!フューチャータイム!誰じゃ?俺じゃ?忍者!フューチャーリングシノビ!シノビ!』

 

 

ウォズはフューチャーリングシノビに変身した。

 

 

『ジカンデスピア!カマシスギ!』

 

 

ジカンデスピアをカマモードに変形させ、ビヨンドライバーをミライドウォッチを装填する時と同じように折り畳む。

 

 

『ビヨンドザタイム!忍法時間縛りの術!』

 

 

ジカンデスピアで怪物を持ち上げ、空中で固定させる。

 

 

『フィニッシュタイム!イチゲキカマーン!』

 

 

シノビの力で分身し、ジカンデスピアで切り裂いていく。

 

 

「グハハハハア!」

 

 

ウォズと戦っていた怪物は爆発した

 

 

 

「なに!?やられただと!?」

 

 

「よそ見している場合かな?」

 

 

『フィニッシュタイム!ガイム!スカッシュ!タイムブレイク!』

 

 

 

ジオウも続けて怪物を倒し終えた。

 

 

 

「ふぅ終わった...」

 

 

ジオウとウォズは変身を解除すると、周りの人からの視線を浴びていたことに気づく。

 

 

すると住民達は「救世主だ!」と歓声を挙げた。

 

 

「なんか俺たち喜ばれているみたいだね。」

 

 

「救世主、という言葉を聞くと白い私を思い出すね。おっと、情報収集の続きをしようか。」

 

 

 

ウォズは先程まで話していた赤いベストの女性を探す。

 

 

ウォズよりも早く、目当ての女性が建物と建物の間に隠れているのを発見したソウゴ。

 

 

「ちょっとお話の続きをしてもいいかな?」

 

 

「は、はい!ど、どうぞ!!!あっ!助けてくれてありがとうございます!」

 

 

 

「この町の事、細胞っていうのはなんなのか教えてほしいな。」




新連載です。

前から仮面ライダー×アニメを書きたくてやりました。

ウォズってこんな話し方であってるかな…?

感想、お気に入り、評価、待ってます!


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自己免疫疾患2018

4/15 誤字修正しました。


「めでたく高校を卒業した常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者オーマジオウとなる未来が待っていた。彼は魔王としての力を手にい入れるために残り6つのライドウォッチを集めることとなった。だがその最中、突如として現れた謎の扉によって奇妙な町へと私とともに飛ばされてしまった。そこで出会った赤いベストの女にいろいろと質問していると、白血球と呼ばれる怪物が...おっと失礼。ここから先はまだ未来の出来事でしたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソウゴが赤いベストの女性から、この町には細胞と呼ばれる者が存在しており、無数にあるアパートに住んでいるということがわかった。

 

 

 

赤いベストの人は『赤血球』と呼ばれており、『酸素』を細胞たちに届ける仕事をしており、この町の大事な役目を持っているとのこと。

 

 

「赤血球って確か血の成分じゃなかったっけ?ウォズ。」

 

 

「そうだね。赤血球や酸素、細胞と聞くとまるで人の体の中に入ったような感覚だ。」

 

 

 

「それであなた達は細胞でなく、外部から来た王様?なんですよね?」

 

 

 

「まぁ今はまだ王様じゃないけど...いずれ王様にはなるけどね。」

 

 

「だったらお願いがあります!」

 

 

 

赤血球がソウゴとウォズに頭を下げる。

 

 

「お願いって...?」

 

 

 

「ここ最近『白血球』が害のない細胞たちを殺している事件が起こっているんです。暴走している白血球を止めようと全力を尽くしているらしいんですけど...」

 

 

 

「白血球?なにそれウォズ?」

 

 

 

「我が魔王、なぜ赤血球を知っていて白血球をしらないのか...そういえば我が魔王は科学が苦手でしたね。」

 

 

 

 

<白血球(はたらく細胞)>

侵入者に対処する警備部隊として何万何億という個体が存在する。平時は赤血球たちに混ざって血管内をパトロールし、侵入者を見つけるや否や、常備しているダガーナイフで斬殺する。戦闘に関しては容赦が無く、外敵駆除後も返り血まみれの姿で平然と闊歩している。その為、赤血球や一般細胞からは恐怖を抱かれ、血に飢えた凶暴な奴らと思い込まれているが、実はほのぼの系で優しく、基本的に温厚な性格。(wikiから引用)

 

 

 

 

 

 

「白血球とは簡単に言えば悪い菌たちを倒す役割を持つ細胞だね。」

 

 

 

「俺たちがアナザーライダーを倒すみたいなこと?だったらさっきの出来事は本来白血球の仕事ってことか!」

 

 

 

「そうだね我が魔王。本来守るべき存在である無害な細胞を殺す...もしかしたら自己免疫疾患が起こっているのかもしれない。」

 

 

 

 

 

<自己免疫疾患>

異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうことで症状を起こす、免疫寛容の破綻による疾患の総称。

(wikiから引用)

 

 

 

「ジコメンエキシッカン?よくわからないけど、それがいけないことってことはわかる気がする。」

 

 

ソウゴとウォズとの会話で蚊帳の外にされていた赤血球が、話を切り出す。

 

 

 

 

「それで、その白血球を倒してくれませんか?このままじゃ私たちは全員死んでしまいます!」

 

 

「と言っているが、どうするんだい?我が魔王。」

 

 

ウォズはソウゴに決断を委ねる。

 

 

委ねられたソウゴは即答した。

 

 

 

「そんなの決まってるじゃん。その白血球ってのを倒してこの人たちを助ける。もしかしたらここから脱出できる方法かもしれないし!」

 

 

 

「ありがとうございます!これで白血球に襲われる恐怖が無くなります!」

 

 

 

 

「それで、白血球がいる場所はわかるのかい?」

 

 

 

ウォズに白血球の居場所を聞かれる赤血球。

 

 

しかし白血球は神出鬼没で、いつ、どこで現れるかわからないと言われてしまう。

 

 

それを聞いたソウゴらは倒しにいくにもできず困っていると突然、男の悲鳴が聞こえた。

 

ソウゴらは白血球かもしれないと思い、悲鳴の聞こえた方角へ向かう。

 

 

 

「やめてくれ!誰か!誰か!」

 

 

ソウゴ達が悲鳴の元へたどり着くと、そこには腰が抜けた細胞に向けて、白い帽子のようなものを被っており、ギョロ目で歯はむき出しになっている怪物がナイフのような刃物を振っていた。

 

 

その怪物の胸には『HAKKEKKYU 2018』と表記されていた。

 

 

 

「胸に名前の表記...まさかアナザーライダー?しかし...」

 

 

 

「危ない!変身!」

 

 

 

『ジオウ!』

 

 

 

ソウゴはあらかじめ巻いていたジクウドライバーに、ジオウライドウォッチを装着し、一回転させる。

 

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

 

 

ソウゴは仮面ライダージオウに変身し、細胞を襲っていた白血球?の刃物を食い止める。

 

 

 

「はやく逃げて!」

 

 

「は、はい!」

 

 

ジオウに助けられた細胞はジオウから離れていく。

 

 

 

「ウォズさん!ソウゴさんを助けないんですか?」

 

 

 

「そうだね。変身。」

 

 

 

『ウォズ!』

 

 

ウォズミライドウォッチを起動し、ビヨンドライバーにセットする。

 

 

 

『投影!フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

 

 

『ジカンデスピア!カマシスギ!』

 

 

変身したウォズはジカンデスピア・カマモードを手に取り、ジオウに助勢する。

 

 

 

「我が魔王、おそらくこの怪物はアナザーライダーの類いだ。何のライダーが元になっているかまではわからないが、ジオウIIの力でないと倒せないだろう。」

 

 

「わかった!」

 

 

 

ジオウIIには『マゼンタリーマジェスティ』という特殊フィールドを展開でき、本来対応するライドウォッチがないと倒せないアナザーライダーを、対応するライドウォッチ無しで倒すことができる。

 

 

 

ジオウはウォズからの進言を受け、ジオウライドウォッチIIを起動する。

 

 

『ジオウII!』

 

 

 

ジクウドライバーにセットしていたジオウライドウォッチを外し、二つに別れたジオウライドウォッチIIを両方装着し、ジクウドライバーを一回転させる。

 

 

『ライダータイム!仮面ライダー!ライダー!ジオウ、ジオウ、ジオウII!』

 

 

 

ジオウは全ライダーを凌駕し、時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者、仮面ライダージオウIIに変身した。

 

 

『サイキョーギレード!』

 

 

ジオウの顔を模した大剣、サイキョーギレードを取りだし白血球?を切り裂いていく。

 

 

白血球?はジオウIIから距離を置くと、頭にキノコのような物を被った細胞?を生み出した。

 

「うわ!なんか気持ち悪いのが増えた...」

 

 

「今生まれたやつらは私が相手するよ我が魔王。君はあいつの相手をしたまえ。」

 

 

「ありがとうウォズ!」

 

 

 

ウォズは3体の細胞?をジカンデスピアで白血球?から遠ざける。

 

 

細胞?が離れたことにより、再び戦闘を開始したジオウIIと白血球?。

 

 

「さっさと片付けるとしようか。」

 

 

『ビヨンドザタイム!タイムエクスプロージョン!』

 

 

ベルトから音声が流れると、三体の細胞?の背後にキューブ状のエネルギーが現れる。

 

 

ウォズはジャンプし、足に溜まった『キック』と表示されているエネルギーで細胞?達を蹴っていく。

 

 

蹴られた衝撃で細胞?は背後にあったキューブ状のエネルギーにぶつかり、爆発した。

 

 

 

「お前の未来が見えた!」

 

 

ウォズが細胞?を倒した時、ジオウIIは白血球?の未来を見て、カウンターを決めていた。

 

 

「これで決める!」

 

 

ジオウIIはサイキョーギレードに付いているジオウの顔の複眼を『ライダー』から『ジオウサイキョウ』に変更する。

 

 

 

『ジオウサイキョウ!』

 

 

ジオウIIは右手に持っているサイキョーギレードにエネルギーを溜めていく。

 

 

それをみた白血球?はこの場から逃げようと試みる。

 

 

『魔王斬り!』

 

 

サイキョーギレードから音声が流れると、逃げるために背中を見せている白血球?に向けてサイキョーギレードを降る。

 

 

白血球?は情けない声を挙げて爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが白血球?はやられていなかった。

 

 

 

 

 

「なに!?ほぼ瀕死状態でジオウIIの攻撃を受けたにも関わらず生きている!?」

 

 

 

「それに今の攻撃を受ける前より元気そうだよ...」

 

 

 

白血球?はなぜか生きていた。それも戦う前より元気になっている。

 

 

「グハハハハアガガガ!!!!」

 

 

白血球?は叫び声を出して逃走した。

 

 

「ま、まて!...逃げられちゃった...」

 

 

ジオウとウォズは変身を解く。すると近くで隠れていた赤血球が姿を見せた。

 

 

赤血球の手には、男性の顔が写っている真っ白なライドウォッチがあった。

 

 

「それってライドウォッチ!」

 

 

「やっぱりソウゴさんたちのものでしたか!いつの間にかポケットに入っていて何だろうと思っていたところでした!」

 

 

赤血球は白いライドウォッチをソウゴに渡す。

 

 

「なんだかこのライドウォッチでいけそうなき気がする!」

 

 

(おそらくそのライドウォッチを使えばあの怪物は倒せるのだろう。しかしなぜジオウIIの力で倒せなかったのか...それにあの怪物はアナザーライダーで間違いないだろうが、胸に表記されていた『HAKKEKKYU』というライダーに心当たりがない...もしかしてディケイドのような別世界の仮面ライダーなのか...?)

 

 

ウォズは驚いていた。ジオウIIの攻撃によってあの怪物を倒せると思っていたからだ。

 

 

今、赤血球からあの怪物に対応するであろうライドウォッチを手に入れたため、倒すことには困らないが、ウォズはなぜ倒せなかったのか考えていた。

 

 

「ウォズ?ウォーズ?ウォズってば!」

 

 

 

「ん?おっとすまない我が魔王。少し考え事をしていたよ。」

 

 

 

「あのアナザーライダーの元となったライダーの年代ってわかる?」

 

 

「ああ、2018とあのアナザーライダーには書かれてあったね。」

 

 

「じゃあ2018年へいこう!」

 

 

 

『タイムマジーン!』

 

 

 

 

空からタイムマジーンが現れた。近隣の住民はそれをみて驚くが、そんなものは気にせずに、タイムマジーンにのるソウゴ。

 

 

「ウォズもの乗る?」

 

 

「いや私は自力で行けるから乗らないよ。先に行きたまえ。」

 

 

「わかった。」

 

 

 

ソウゴはタイムマジーンを2018年にセットし、時空を越えた。

 

 

「いってらっしゃい!ソウゴさん!」

 

 

ウォズも続けて2018年へとむかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2018年-

 

「新たな細菌発見!至急応援頼む!」

 

 

ここはとある場所。2019年でジオウと戦った白血球?と戦っているのは純白の長袖ロングジャケットに白い帽子を被った『白血球』だ。

 

 

「グワァアア!」

 

 

「なんだこの細菌は...妙に俺と似ている...」

 

 

白血球は自前のナイフで白血球?を切り裂いていく。しかしどれも決定打となる攻撃ではなく、逆に返り討ちに合う。

 

 

「ぐっ!まだ応援はこないのか!」

 

 

すると突如空から機械の音が流れた。

 

 

『タイムマジーン!』

 

 

「なんだあれは!?」

 

 

見られない物をみて警戒する白血球。その隙を白血球?は見逃さない。

 

 

「ぐはっ!!!」

 

 

白血球は急所を突かれ、気を失う。

 

 

「変身!」

 

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

 

 

地面についたタイムマジーンからジオウが降りてくる。

 

 

 

「あれ?白血球がふたり?じゃあ俺と戦った白血球はアナザー白血球ってこと?まぁとにかく倒すか!」

 

 

 

ジオウは2019年で赤血球にもらったライドウォッチを起動する。

 

 

 

『白血球!』

 

 

 

それをジクウドライバーにセットし、一回転させる。

 

 

 

 

『アーマータイム!ピコーン!白血球~!』

 

 

 

ジオウの前に白血球を模したアーマーが現れる。

 

 

そのアーマーは白血球?改めアナザー白血球を攻撃しながら、ジオウに装着する。

 

 

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者、その名も仮面ライダージオウ白血球アーマー!ライダー以外の力も継承した瞬間である!」

 

 

 

「ライダー以外の力?これってライダーの力じゃないの?」

 

 

「それについてはこの戦いが終わったあとに話そう我が魔王。今はあの『アナザーアニメ』を倒したまえ。」

 

 

「あ、アナザーアニメ?まあいいや。いくぞ!」

 

 

白血球アーマーを装着したジオウはアナザー白血球に攻撃していく。

 

 

白血球アーマーに付属していたナイフを手に取り、アナザー白血球を切り裂いていく。

 

 

アナザー白血球も負けじと反撃してくるが、ジオウはそれを上手くガードしていき、ダメージを押さえている。

 

 

「これで終わらせるよ!」

 

 

 

『フィニッシュタイム!白血球!』

 

 

ジオウはジクウドライバーにセットしているライドウォッチのボタンを押し、ジクウドライバーを一回転させる。

 

 

『殺菌!タイムブレイク!』

 

 

ジオウはエネルギーの溜まったナイフでアナザー白血球を目に留まらぬ早さで、切り裂いていく。

 

 

「でやぁぁぁ!」

 

 

 

最後の一撃を終えるとアナザー白血球は爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アナザー白血球を倒したあと、2018年の赤血球を見つけ、ブランク状態のライドウォッチを渡し、2019年へ帰っていった。

 

 

 

-2019年-

 

「ねぇウォズ、あのアナザーライダーはなんなの?それにライダー以外の力って」

 

 

いつもの儀式の際、聞きなれない言葉を言われウォズに説明を求めるソウゴ。

 

 

「あれはアナザーアニメといわれる怪物。アナザーライダーのようなものさ。」

 

 

「なんでそれをウォズが知っているの?」

 

 

 

「そうだね。それも含めて説明しようか。」

 

 

 

 

ウォズは2018年にいく前に起こった出来事について話始めた。

 




ウォズに起こった出来事とは?アナザーアニメとは?次回に続く!

NEXT LEGEND
黒騎士の英雄...?


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黒の剣2022

誤字報告感謝です!


「めでたく高校を卒業した常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。突然現れた扉によって連れてこられた町で現れたアナザー白血球を倒すソウゴ。そして次の世界へ向かうとそこはゲームのような世界で...おっと失礼。ここから先は皆さんにはまだ先の出来事でしたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウォズがソウゴが向かった2018年へ向かう前の出来事。

 

 

「我が魔王の継承の儀をしなければならないな。2018年に向かうとするか。」

 

 

「おい、待て。」

 

 

ウォズが2018年に行こうとしたとき、何者かに呼び止められた。

 

 

「おや、君は誰だい?姿から推測するにこの町の住民ではなさそうだね。」

 

 

ウォズを呼び止めたのは黒色の服を着ており、スマートフォンのようなもので写真を撮っている青年だった。

 

 

「俺は常代 士郷。(じょうだい しごう)別に覚えなくてもいい。今は俺の名前なんてどうでもいい。俺はあの怪物について話に来た。」

 

 

 

常代 士郷と名乗った青年は、ジオウが戦った白血球?について知っていた。

 

 

 

「それは有難いね。だがなぜ君が知っているんだい?」

 

 

 

「本来のオーマの日であればオーマジオウが生まれていた。だがお前達はジオウトリニティに変身した。驚いたね。本来なら存在しないはずの形態なんだから。」

 

 

 

「私もあれには驚いているよ。私も知らない未来へと進んでいるからね。」

 

 

 

「それを見た俺はジオウに試練を与えようと思ってね。『アニメの世界』に向かわせて、『アナザーアニメ』と戦わせ、世界を救うという試練を。」

 

 

 

「アナザーアニメ?なるほど、アナザーライダーではないんだね。」

 

 

 

士郷が言うにはあの怪物はアナザーアニメ。アナザーライダーと違い、変身者はいないらしい。

 

 

 

「今アニメの世界は一つの作品に対し、本来の歴史とは異なるパラレル・ワールドが増えている状況だ。様々なパラレル・ワールドが増えすぎた影響で、本来の歴史を進むはずの『オリジン・ワールド』に異変が起きている。その異変というのがアナザーアニメだ。」

 

 

 

 

「なるほど。その影響が起きてしまったオリジン・ワールドとやらに現れたアナザーアニメを倒せばいい。ということだね?」

 

 

 

 

 

「ああ、そうだ。今異変が起きているのは九つ。その九つのアニメの世界を巡り、九つの『アニメライドウォッチ』を集めろ。そうすればお前達を元の世界に戻してやる。」

 

 

 

士郷が一通り話し終えると、ウォズが一つ引っ掛かった。

 

 

 

 

「我が魔王がアニメライドウォッチを継承するとそのアニメの歴史は無くなると思うがそれはいいのかい?青年。」

 

 

 

ジオウがライドウォッチを継承すれば、力だけではなく、そのライドウォッチの歴史ごとジオウが受け受けることになるため、試練の目的であるオリジン・ワールドを救うことにはならないと考えたウォズ。

 

 

 

 

それを聞いた士郷は(やはりそこを指摘するか)と言いそうな顔でウォズの言葉に答えた。

 

 

 

 

「その点は大丈夫だ。九つのアニメライドウォッチが揃うと新たなオリジン・ワールドが生まれるからな。」

 

 

 

ウォズはそれを聞き、完全には信じてはいないが、仮にアニメのオリジン・ワールドが消えても我が魔王には影響ないと考え、試練を受けることにした。

 

 

 

「わからないことがあったらお前の本に載せておいたから見ればわかる。じゃあな。」

 

 

 

士郷はそう言うと灰色のカーテンに入り、姿を消した。

 

 

 

「あのオーロラもしかして門矢士と関係があるのか?...それにしても本来の歴史ではこのような試練は存在しなかった。ますます私の知らない未来へと進んでいるようだ。」

 

 

 

そしてウォズは2018年へと向かい、ジオウの継承の儀を行ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほどね~。2018年に来る前にそんなことが起こったんだ。だからいろいろと知っていたんだ。」

 

 

 

ウォズはソウゴに説明を求められ、2018年へ向かう前に起こった出来事を全て話した。

 

 

 

ソウゴはアニメにあまり詳しくないが、ウォズの話を聞き九つのアニメライドウォッチを集めることを決めた。

 

 

 

 

「それでウォズ、次のアニメライドウォッチはどこで手に入るの?」

 

 

 

「そういえば次の世界の行き方を聞いてなかったよ。さて、どうするか。」

 

 

 

するとソウゴとウォズの前に扉が現れた。

 

 

 

ソウゴ達をこの世界に連れてきた扉と見た目が全く違い、例えるならばRPGゲームにあるダンションの入り口のような扉だった。

 

 

 

「この扉の先に行け、ということみたいだ我が魔王。」

 

 

 

「じゃあ行ってみよう!」

 

 

 

 

 

ソウゴとウォズは扉の先へ入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今から黒の悪魔『キリト』について話し合いを始めます。誰か情報を持っている人はいますか?」

 

 

 

ここはとある広場。その真ん中にいるのは白をベースとした服を着ており、オレンジ色の髪をした女性だった。

 

 

 

「アスナさん、昨日俺の仲間が殺られました...レベル上げの最中で後ろから急に襲いかかってきて...仲間が身を犠牲に俺を逃がしてくれたおかげで俺は助かっているが...くそっ!」

 

 

 

仲間が犠牲になり涙を流している男性に、アスナと呼ばれた女性は男性の肩を叩いて、慰めの言葉をかける。

 

 

 

「他に情報を持っている人はいますか?」

 

 

 

「私が持っているよ。」

 

 

 

そう言ったのは灰色の髪に赤い鎧を纏った男性だった。

 

 

 

「団長!何か情報を持っているのですか?」

 

 

 

彼の名前はヒースクリフ。血盟騎士団(以下KoB)の団長。

 

 

アスナもKoBに所属しており、副団長をしている。

 

 

彼の正体は実は驚きの人物だが、ここでは省略する。

 

 

 

 

「あのキリトというプレイヤーはマルチプレイヤーの場所に現れることがわかった。キリトに襲われたそこの男も他のプレイヤーとパーティーを組んでいたから狙われたのだろう。」

 

 

 

ヒースクリフはとあるルートで見つけた情報をアスナや広場に集まっているプレイヤー達に話す。

 

 

 

「そこで私から提案がある。私がパーティーを組みキリトをおびき寄せる。そして狩る。」

 

 

 

ヒースクリフの一言でそこにいたプレイヤー達は全員ざわついていた。

 

 

彼はSAOの中でもトップレベルの実力を所持しており、彼に叶うものは存在しないほどだ。

 

 

 

「そこで私とパーティーを組んでくれる者はいるか?もちろんキリトとは私のみで戦うから安心してもよい。」

 

 

 

 

ヒースクリフは一緒にパーティーを組んでくれるプレイヤーを募集する。

 

 

それを聞いたプレイヤー達は色々と話し始めるが、いくら彼がいても死ぬかも知れないという恐怖から誰も立候補しなかった。

 

 

 

そんな中、一人のプレイヤーが手を上げる。

 

 

 

 

「私がやります、団長。」

 

 

 

立候補したのはアスナだった。

 

 

 

アスナもまたSAO中でもヒースクリフに続くレベルの持ち主で、彼女に敵うものもヒースクリフ以外は存在しない。

 

 

 

 

「では副団長アスナ以外に立候補するものはいるか?...今は居ないようだな。ならば明日の昼、40層のダンションで待ち合わせでいいな?」

 

 

 

「はい。」

 

 

 

 

ここにヒースクリフとアスナによる黒の悪魔、キリト討伐が決まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一日が過ぎ、約束の日。

 

 

 

アスナとヒースクリフは40層のダンションの入り口の前にいた。

 

 

 

 

「緊張しているか?」

 

 

 

 

「いえ、多少はしていますが大丈夫です。」

 

 

 

 

「ならばよろしい。いくぞ。」

 

 

 

 

 

二人がダンションの扉を開ける。するとそこには二人の男がいた。

 

 

 

 

 

「ここってどこかの遺跡みたいだねウォズ。」

 

 

 

「そうだね我が魔王。それに右上に見える表記。気にならないかい?」

 

 

 

「確かに変なのが見えるけどゲームみたいでいいんじゃない?」

 

 

 

 

自分達以外は誰もいないと思っていたヒースクリフとアスナは二人の男、ソウゴとウォズを見て驚いていた。

 

 

 

ヒースクリフは二人に話しかける。

 

 

 

 

「君たちはプレイヤーか?なぜここにいる?ここは今日1日立ち入り禁止になっていたはずだが」

 

 

 

「え?それは俺が聞きたいよ。扉入ったらここに着いたんだから。」

 

 

 

「我が魔王、こちらの事情を話しても分かるわけないだろう。彼と彼女はおそらくこの世界の住民だ。...ここが立ち入り禁止というのはどういうことか教えてもらうのが先決だろう。」

 

 

 

ウォズはヒースクリフに立ち入り禁止の件、この世界について質問する。

 

 

 

ヒースクリフはウォズとソウゴに答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど。この世界はSAOというゲームで、キリトというプレイヤーを倒すためにここに来たと。」

 

 

 

 

「そちらの質問には答えた。次はこちらの質問に答えて貰おうか。」

 

 

 

「構わないが...どうやらそのような暇はなさそうだね。」

 

 

 

 

 

ソウゴ達の元に黒い影が急降下してきた。

 

 

そこにいた四人は全員避けた。

 

 

 

急降下してきたのは、全身を黒いロングコートで隠しており、白目を剥いており歯が剥き出しになっている。

 

 

両手に剣を持っており、胸には『KIRITO 2022』と表記されていた。

 

 

 

「ついに現れたなキリト」

 

 

 

「今まで殺されたプレイヤー達の苦しみを味わらせるわ!」

 

 

 

ヒースクリフとアスナは戦闘態勢に入る。

 

 

 

 

「ねぇウォズ、あのアナザーアニメはなんなの?」

 

 

 

 

 

「あれはアナザーキリト。本来の歴史のキリトはデスゲーム、SAOをクリアした英雄とされている。」

 

 

 

 

「ふーん。それにしてもあのアナザーアニメ、2022ってあるけど2022年って忍者の仮面ライダーがいたよね?」

 

 

 

ソウゴが言っているのは2022年に存在している仮面ライダーシノビのことである。

 

 

もっとも現在、ウォズがシノビミライドウォッチを持っているため、シノビの歴史は存在しないが。

 

 

 

 

「それより俺たちもいこうか。」

 

 

 

「あぁ我が魔王」

 

 

 

 

『ジオウ!』

 

 

 

『ウォズ!』

 

 

 

ソウゴはジクウドライバーにジオウライドウォッチにセットし、ウォズはウォズミライドをビヨンドライバーにセットする。

 

 

 

『アクション!』

 

 

 

お互いの待機音が流れると、ソウゴはジクウドライバーを一回転させ、ウォズはビヨンドライバーを折り畳む。

 

 

 

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

 

 

 

『投影!フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

 

 

二人は仮面ライダージオウと仮面ライダーウォズに変身完了した。

 

 

 

 

お互い睨み合っていたヒースクリフ達は、変身音を聞きジオウ達に奇妙な物を見るような目線を向けていた。

 

 

つられるようにアスナもアナザーキリトもジオウ達に目線を向ける。

 

 

 

「なんか変な目で見られているけど...」

 

 

 

「気にすることはない我が魔王。さっさとアナザーキリトを攻撃してあの二人の信頼を取るんだ。」

 

 

 

 

ジオウはジカンギレード・ケンモードを手にし、ウォズはジカンデスピア・ヤリモードを装備する。

 

 

 

「君たちは何者だ?そのようなアイテムはこのゲームにはないはずだが」

 

 

 

「気にしないで!俺たちは味方だから!」

 

 

 

そう言うとジオウはアナザーキリトに斬りかかる。

 

 

アナザーキリトは右手の剣で受け止め、左手の剣でジオウを切り裂いていく。

 

 

続けてアスナが閃光の如く素早く動き、アナザーキリトを自慢の細剣で攻撃する。

 

 

「スイッチ!」

 

 

アスナがそう叫ぶとヒースクリフがアスナの後ろから前に現れ、アナザーキリトに攻撃する。

 

 

SAO内の一位二位の実力持つアスナとヒースクリフのコンビネーション攻撃により、アナザーキリトはおされていく。

 

 

 

「ウォズこっちもコンビネーションを見せつけるよ!」

 

 

「いいだろう」

 

 

『エグゼイド!』

 

 

ジオウはエグゼイドライドウォッチをジクウドライバーにセットし、一回転させる。

 

 

『クイズ!』

 

 

ウォズはクイズミライドウォッチを起動し、ビヨンドライバーにセットする。

 

 

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!レベルアップ!エグゼイド!』

 

 

 

 

『投影!フューチャータイム!パッション!ファッション!クエスチョン!フューチャリングクイズ!クイズ!』

 

 

『ジカンデスピア!ツエスギ!』

 

 

 

ジオウはエグゼイドアーマーを装着、ウォズはフューチャリングクイズに変身した。

 

 

 

ジオウはエグゼイドアーマーの力を使い、空中にブロックを生成しそれを足場にしてジャンプ、そして急降下して、アナザーキリトに両腕の『ガシャコンブレイカーブレイカー』で地面に叩きつける。

 

 

 

「私の知らない所で素晴らしい武器が完成していたのか...一体どこで...」

 

 

 

「団長?どうしましたか?いきなり独り言を...」

 

 

 

「気にしないでくれ。我々も続くぞ!」

 

 

 

ヒースクリフとアスナは再びアナザーキリトに近づく。しかし先にウォズが問題を出した。

 

 

 

 

「問題。この戦いに勝つのは我が魔王である。○か×か?」

 

 

 

 

「バツダ」

 

 

 

 

ピンポーン!

 

 

 

 

 

 

「グワァッ!この能力を使いこなすのはなかなか難しい...」

 

 

 

『フィニッシュタイム!エグゼイド!クリティカル!タイムブレイク!』

 

 

 

 

ジオウは『クリティカルブレイク』の文字を上に吹き飛ばし、そのままアナザーキリトに向かう。

 

 

 

それをみたヒースクリフとアスナはすぐにアナザーキリトから距離を置く。

 

 

 

するとアナザーキリトは結晶のようなものを使い、姿を消した。

 

 

 

「あれれ、消えちゃった...」

 

 

 

ジオウの必殺技は不発に終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘を終えた後、アスナはヒースクリフを遮り、ソウゴ達に話しかけた。

 

 

「アスナ、私が話そうとするのを遮るのはあまりよろしくないと思うが。」

 

 

 

「すみません、団長。しかしどうしてもこの人たちに渡さないといけないものがあって。」

 

 

アスナはそう言うと右手に真っ黒なアニメライドウォッチ、キリトライドウォッチを出現させた。

 

 

 

「それはライドウォッチ!」

 

 

「やっぱり君のだったんだ。だったら君に返すよ。」

 

 

 

「おいアスナ。そんなものを隠し持っていたのか。」

 

 

 

「すみません、団長。あれはいつの間にか持っていたのですが、なんだか誰にも見せちゃいけないような気がしてまして...でもこの人たちならば見せてもいいってなぜか思えたんです。」

 

 

 

「我が魔王。あのアナザーアニメは2022年とあった。でもこの世界は2022年。どうやらタイムマジーンを使わず済みそうだ。それに都合がいいことにマップ上にアナザーキリトの居場所が写っている。」

 

 

 

「そうだね!じゃあありがとう二人とも!」

 

 

 

 

ソウゴとウォズはアスナ達の前から姿を消した。

 

 

 

それを見たアスナは誰にも聞こえないような小声で呟く。

 

 

 

「なんだか嵐のような人だったな。」




若干後半無理矢理感が半端ないですがお許しください...

アスナとヒースクリフのお互いの呼び名ってこれであってましたっけ...?

違ったならばご指摘お願いします!


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ビーター2022

ウォズ「あらかじめ読者の皆さんにお詫びをしておこう。今回は少し短めになっている。さらにまだ完成していない物を誤爆するという失態をしてしまった。『すみませんでしたぁぁぁ』と作者からの伝言だ。それでは私と我が魔王の素晴らしい物語をどうぞ。」


お気に入り11!ありがとうございます!

4/17誤字報告ありがとうございます。いつも助かってます!


「高校を卒業した常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。士郷と名乗る青年から我が魔王に試練が与えられ、その最中、アナザーキリトと出会う。その後アスナからキリトライドウォッチを授かり、アナザーキリトに再度挑むこととなった。」

 

 

「ちなみにアナザーキリトを場所を示したマップを準備したのは俺だ。スムーズにアナザーキリトと戦えただろ?」

 

 

 

「誰かと思えば士郷君か。補足説明とマップ感謝するよ。」

 

 


 

マップに表示されたアナザーキリトの居場所へ向かうソウゴとウォズ。

 

 

道中にモンスターが現れたためにジオウとウォズに変身し、モンスターを倒しながらマップに示された場所へ進んでいく。

 

 

 

 

 

しばらく歩いた後、ようやくアナザーキリトの居場所までたどり着いた二人。

 

 

 

 

 

「見つけたよアナザーキリト。あんたをこの力で倒す!」

 

 

 

 

 

『キリト!』

 

 

 

 

 

 

ジオウはキリトライドウォッチをジクウドライバーの左側にセットする。

 

 

ベルトのロックを外し、待機音が流れると、一回転させる。

 

 

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!』

 

 

 

 

するとジオウの前に、多くの死者を出したデスゲーム、『ソードアート・オンライン』をクリアし、ゲームに閉じ込められたプレイヤーを救った英雄、『キリト』を模したアーマーが現れる。

 

 

 

 

アナザーキリトは今まで体力を回復するために必死だったのか、ジオウには気づいていなかったが、キリトのアーマーが現れると同じ力を持っているからなのか、本能的にこちらを向いた。

 

 

 

 

 

『~♪キリト~!』

 

 

 

 

キリトライドウォッチから音声が流れると、ジオウの前に現れていたアーマーは分裂して、ジオウが装着した。

 

 

 

見た目はまさに本物のキリトのような漆黒のロングコート型のアーマー。背中には『エリュシデータデータ』と呼ばれる漆黒の剣と『ダークダークリパルサー』と呼ばれる結晶の輝きを持った剣を背負っている。

 

 

そして顔には『キリト』と表記されている。

 

 

 

 

アナザーキリトはそれを見て、両手に持った剣でジオウに斬りかかろうとするが、ウォズによって止められる。

 

 

「継承の儀を邪魔しないでもらえるかな」

 

 

 

ウォズは謎の力でアナザーキリトを吹き飛ばすと、継承の儀を始めた。

 

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・キリトアーマー。また一つアニメの力を継承した瞬間である!」

 

 

 

「悪いね...ここは多分通行止めだ!」

 

 

ジオウのどこか違うセリフを言うと、ウォズに吹き飛ばされたアナザーキリトに向かって走り出す。

 

 

 

アナザーキリトはジオウに向けて両手の剣を降る。

 

 

 

ジオウは背負っていた二つの剣を取りだし、アナザーキリトの攻撃を弾く。

 

 

 

その際にアナザーキリトにできた隙を狙い、ジオウは両手の剣でアナザーキリトを切り裂く。

 

 

 

ジオウの攻撃を受けたアナザーキリトは、回復しきれてなかった体力も重なりかなりのダメージを負っていた。

 

 

 

そのまま決めようとしたジオウだったが突如アナザーキリトが持っていた二つの剣が水色に輝きだした。

 

 

 

「スターバーストストリィムゥ...」

 

 

アナザーキリトはジオウ達に向けて大声で言うと先程までのスピードとは比べ物にならないほどの速さでジオウに向かっていく。

 

 

 

ジオウは油断していたため、アナザーキリトの音速を越える速さの攻撃に反応できず、変身が強制解除されてしまった。

 

 

 

 

「大丈夫かい?我が魔王!」

 

 

 

ウォズは変身が解けたソウゴへ駆けつける。

 

 

 

「ごめんウォズ油断してた...」

 

 

ウォズはアナザーキリトを見る。

 

 

アナザーキリトはウォズの様子を見ている。

 

 

 

「このライドウォッチを借りるよ我が魔王。」

 

 

 

ウォズは転がっていたキリトライドウォッチを拾い、起動させる。

 

 

『キリト!』

 

 

 

ウォズはビヨンドライバーにセットしているウォズミライドウォッチを外し、キリトライドウォッチをセットする。

 

 

『ライドウォッチ!』

 

 

ビヨンドライバーから待機音が流れる。

 

 

ウォズはビヨンドライバーを閉じる。

 

 

 

するとウォズの両手に『エリュシデータデータ』と『ダークダークリバルサー』が現れる。

 

 

 

「やはり成功したか。」

 

 

 

ウォズは現れた二つの剣も装備する。

 

 

 

「我が魔王の変わりに私が相手しよう。」

 

 

 

ウォズはアナザーキリト向かって走る。アナザーキリトは向かってくるウォズに剣を降る。

 

 

ウォズは左手の持っていた剣で受け止め、右手の剣をアナザーキリトの胸に目掛けて振りかざす。

 

 

 

 

アナザーキリトとウォズの攻防が続いていく。

 

 

 

 

それを見ることしかできないソウゴは油断したことを忸怩たる思いをしている。

 

 

 

「俺が油断しなかったら...ん?」

 

 

 

ウォズは右手に違和感を感じ見ると、謎のポーションを持っていた。

 

 

 

「これは...回復できるアイテム!?」

 

 

ソウゴの手には回復ポーションがあった。

 

 

しかしソウゴはそのような物はもらった覚えも買った覚えもない。

 

 

戸惑いを見せているソウゴに後ろから話しかける男がいた。

 

 

 

「それを飲めば体力を全快できる。早く飲むんだジオウ。」

 

 

 

ソウゴに話しかけたのは士郷だった。

 

 

 

「あ、ありがとう。」

 

 

 

ソウゴは言われるがままポーションを飲むとソウゴの体力ゲージがみるみると回復していく。

 

 

「おお!なんだか疲れが飛んで力があふれでてくる気がする!」

 

 

 

「それは何よりだ。じゃあ変身して早くアナザーキリトを倒せ。」

 

 

 

「そうしたいけど今ウォズがライドウォッチ持っているんだよね...」

 

 

 

「やはりな。安心しろ、もう一つあるぞ。」

 

 

士郷の手にはもう一つのキリトライドウォッチがあった。

 

 

「もうひとつ!?」

 

 

 

「未来のジオウから借りてきた。この戦いが終われば返してもらう。」

 

 

「わかった。」

 

 

『ジオウ!』

 

 

 

『キリト!』

 

 

 

 

「変身!」

 

 

ソウゴはジクウドライバーにジオウライドウォッチとキリトライドウォッチをセットし、一回転させる。

 

 

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

 

 

 

『アーマータイム!~♪キリトー!』

 

 

 

 

ソウゴは再び仮面ライダージオウ・キリトアーマーに変身した。

 

 

 

「いくぜ!」

 

 

 

ジオウはウォズとアナザーキリトの戦闘に乱入する。

 

 

「我が魔王、体は大丈夫なのかい?」

 

 

 

「ウォズが言ってた士郷って人が回復してくれた!」

 

 

 

「我が魔王を助けるとは良い心がけだね。」

 

 

 

ジオウとウォズは持ち前のコンビネーションでアナザーキリトを翻弄していく。

 

 

 

アナザーキリトは必殺技の効果で何とか対応することができていたが、効果が切れてしまいジオウとウォズにフルボッコにされている。

 

 

 

「決めるよ!ウォズ!」

 

 

「ああ」

 

 

『フィニッシュタイム!キリト!』

 

 

ジオウはジクウドライバーにセットしているライドウォッチのボタンを押し、ベルトを一回転させる。

 

 

 

『スターバーストタイムブレイク!』

 

 

 

ジオウの両手に持っている剣が水色に輝く。

 

 

続いてウォズの剣も水色に輝く。

 

 

 

「さっき受けた分、返してやるぜ!」

 

 

 

ジオウとウォズはアナザーキリトに光より早い速度で16連撃を放つ。

 

 

それはさながら第74層でボスにスターバーストストリームを放ったキリトのような剣捌きだった。

 

 

 

「グワァァァ」

 

 

 

アナザーキリトは二人の猛攻を受け、ポリゴンとなって消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずは我が魔王を助けてくれたことに礼を言うよ士郷君。」

 

 

アナザーキリトを倒し、変身を解いたソウゴとウォズ。

 

 

二人の戦闘を見ていた士郷にソウゴはキリトライドウォッチを返す。

 

 

「まぁ俺としてもここでジオウにやられる訳にはいかなかったからな。このライドウォッチは未来のジオウに返しておくよ。」

 

 

 

士郷はそう言うと灰色のカーテンに入ろうとする。

 

 

しかし入る前にウォズが士郷に話しかける。

 

 

「我が魔王に試練をいい、その灰色のカーテンといい君は何者なんだい?」

 

 

 

 

「俺が何者だって?そうだな...通りすがりの旅人ってところだろう。」

 

 

 

「通りすがりの?その言葉といいカーテンといい君は門矢士と関係あるのかい?」

 

 

 

士郷は少し間を開けて答える。

 

 

 

「あるかないかといえばある、と答えた方が適切なんだろう。だが俺が一方的に関係を持っているというか持たされているというか...このことは今話さなくてもいいだろう。」

 

 

 

士郷はこれ以上質問されたくないのか、ウォズの質問に答えるとすぐに灰色のカーテンに入っていった。

 

 

 

「ねぇウォズ、あの人って俺の飯を食べた人に似ているよね。雰囲気とか」

 

 

 

「そうだね我が魔王。私もあの士郷君とは前の世界ではじめましてなんでね。もしかすると彼もジオウトリニティのような本来あり得ない存在なのかもしれない。」

 

 

 

士郷について話している二人の前に新たな扉が現れる。

 

 

 

その扉は『冒険者ギルド』と書かれている。

 

 

「冒険者ギルド?」

 

 

 

「冒険者というのはモンスターを討伐したり、町の人々の依頼を達成し利益を得る役職、とこの本には書かれている。もっともこの情報はあの士郷君が書いたものだが。」

 

 

 

「とりあえずは入ってみようウォズ」

 

 

 

 

ソウゴとウォズは扉の中へ入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キリトの力も手にし、アナザーキリトを倒した我が魔王。白血球に続き二つ目のアニメの力を継承し、二つの世界を救うことができた。残りのアニメライドウォッチは7つ。我が魔王と私が新たに向かった世界ではどのような人物が待っているのか...」

 

 

 


 

 

「ああああああもう駄女神!お前は面倒事を起こさないと気がすまないのか!?」

 

 

 

 

「ごめんなさいカズマさーん!」

 

 

 

 

「アクアはともかく私は素晴らしい活躍でした!」

 

 

 

 

「やっぱりモンスターに殴られるのは気持ちいいものだ...」




次回はあの問題児パーティーが現れる...?



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この素晴らしい紅魔の里に祝福を!2019

4/20タイトル変更しました
紅魔の里2019→この素晴らしい紅魔の里に祝福を!2019


「高校を卒業した普通の青年、常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。士郷の試練をクリアするため九つのアニメライドウォッチを集めることとなった我が魔王は、体を守る白血球、デスゲームをクリアした英雄、キリトのライドウォッチを入手する。次に向かった世界で、問題児パーティーと呼ばれる者達と組むことになり...おっと失礼。ここから先はまだ皆さんには未来の出来事でしたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2019-

「ようこそ!アクセルの冒険者ギルドへ!お仕事なら奥のカウンターへ、お食事なら空いているお席へどうぞ!」

 

 

 

ソウゴとウォズは扉を潜ると、そこには鎧を着ていたり、武器を担いでいる冒険者がたくさん集まっていた。

 

 

「ここが冒険者ギルド?少しお酒臭いけど...」

 

 

 

「ここは駆け出し冒険者の街、アクセルという場所の冒険者ギルドらしい。ゲームでいう最初にたどり着く施設ってところだろう。」

 

 

 

冒険者ギルドに入ってきたソウゴとウォズを見ていた冒険者が、話しかける。

 

 

 

 

「おいそこのイケてる兄ちゃん達。見た感じ冒険者登録をするためにここに来たって感じだな。それならあのカウンターに行けばできるぜ。」

 

 

 

「ん?ありがとうおじさん。ウォズ、その冒険者登録ってやつをやろう。もしかしたらアナザーアニメについて何か知っているかもしれない。」

 

 

 

 

「そうだね我が魔王。」

 

 

 

ソウゴとウォズはカウンターへ向かう。

 

 

受付は四人。

 

 

二人がカウンターにつくとちょうど一つの受付が空き、そこへ向かう。

 

 

「今日はどうされましたか?」

 

 

 

「俺たち冒険者?ってやつになりにきたんだけどできるかな?」

 

 

 

わかりました。手数料としてお一人千エリスとなります。」

 

 

 

「ウォズ、お金持ってる?」

 

 

「持っていると思うかい?我が魔王」

 

 

 

「ですよねー」

 

 

 

この世界に来たばっかりの二人はもちろん一文無しの状況だった。

 

 

手数料が払えず、参ってしまうソウゴ。なんとかできないかと受付の女性に交渉する。

 

 

そんな中、ウォズが誰もいない方角を向いて喋りだした。

 

 

 

「そこにいるんだろう?士郷君?」

 

 

 

すると灰色のカーテンが現れ、士郷が現れた。

 

 

「気づいていたかウォズ。」

 

 

 

「何度も覗き見されていたらわかるさ。」

 

 

 

現れた士郷は何かが入っている袋を持っていた。

 

 

「ここでつまずくと思っていたからな。予め用意しておいた。受けとれ」

 

 

士郷はウォズに袋を投げる。

 

 

その袋の中身には、お金のようなものが入っている。

 

 

 

「その袋のなかには70000エリス入っている。それだけあれば稼げるようになるまで凌げるだろ?」

 

 

 

「感謝しておくよ士郷君。」

 

 

 

士郷は灰色のカーテンへと入っていった。

 

 

 

「我が魔王、お金が手に入ったよ。これで登録しようか。」

 

 

 

「まじでウォズ?」

 

 

 

ウォズはソウゴの分と合わせて二千エリスを払う。

 

 

 

「では。冒険者になりたいと仰るのですから、お二人ともある程度理解していると思いますが...」

 

 

受付の女性から冒険者について簡単に説明される。

 

 

説明の最中に免許書のようなカードをもらい、書類に必要な情報を書いていく。

 

 

 

「はい、結構です。ではお二人ともこちらのカードを触れてください。それであなた達のステータスが分かります。それに応じてなりたい役職を選んでください。」

 

 

 

ソウゴがカードに触れる。

 

 

「...はいありがとうございます。トキワソウゴさんですね。ええと...筋力、生命力、敏捷力は普通ですが...なんですかこの魔力量は!?すごいですよこの数値!あなた何者ですか!?」

 

 

受付の女性に興奮ぎみに聞かれたので、ソウゴは答える。

 

 

「俺?俺は王様になる予定だよ。」

 

 

 

「王様...?王族の方ですかね?」

 

 

 

「王族なのかな?とにかく冒険者にならせてよ!」

 

 

 

「冒険者!?この魔力量があれば他の役職にもなれますが...」

 

 

受付の女性はソウゴが冒険者になると言われて驚いている。

 

 

 

この世界では『冒険者』という職業は最弱とされている。ここでの『冒険者』はモンスターを狩ったり...といった仕事をする人全員を含める意味の冒険者ではない。

 

 

 

 

「俺、王族になるから他の役職になっても困るしとりあえず冒険者でいいよ!」

 

 

「わかりました。では次の方どうぞ」

 

 

 

ソウゴに続いてウォズもカードに触れる。

 

 

「ウォズさんですね...なんですかこの数値は!?すべてのステータスが平均値を大幅に越えてますよ!」

 

 

ウォズが触ったカードを見た受付の女性が、大声を上げていた。

 

 

施設内が途端にざわめく。

 

 

 

「すごいじゃんウォズ!」

 

 

 

「本来このようなイベントは我が魔王に起こるべきはずなんだが...」

 

 

 

ウォズはソウゴではなく自分がこういう扱いをされて、不服のようだ。

 

 

 

 

 

「この高ステータスがあればなんだってなれますよ!『クルセイダー』や『ソードマスター』、『アークプリースト』等々!」

 

 

 

受付の女性の質問にウォズは考える。

 

 

「予言者のような役職はあるかい?」

 

 

 

「予言者?ありますけど、いいんですか?予言者なんてある程度、魔力と知力があればなれる役職ですよ?」

 

 

 

「あるならばそれにするよ。別に何の役職に就いてもこちらの勝手だろう?」

 

 

 

それを聞いた受付の女性は、残念そうな顔をしながら渋々承諾する。

 

 

「兎も角、冒険者ギルドへようこそ!スタッフ一同、今後の活躍を期待してます!」

 

 

受付の女性はそう言って、にこやかな笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギルドから歓迎され、周りの冒険者から質問攻めにされるソウゴとウォズ。

 

 

上手いこと素性を隠しながら、最近起こった事件などを聞いていく。

 

 

するとある冒険者から、とある問題児パーティーが紅魔の里に行ったことを教えられる。

 

 

「そのパーティーのリーダーの名前はわかるかい?」

 

 

 

「サトウカズマだ。」

 

 

<サトウカズマ>

 

最弱職の『冒険者』でありながら、上位職業のメンバーが揃っており、魔王軍を三体も倒している人物。

 

 

 

 

 

 

 

ウォズはこの世界のアナザーアニメは『サトウカズマ』であると考え、紅魔の里へ向かうこととなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇねぇカズマ、あのカズマに似ているモンスターはなんなの?」

 

 

「俺に似ている...?あれはどちらかというとめぐみんに似ているだろ?帽子に赤い目だし。」

 

 

「いやいや、私ではありませんしあれは充血です。あのモンスターが着ている鎧はダクネスですよ!」

 

 

 

「違うな。あれはアクアだ。」

 

 

「なんですってダクネス?あんな怪物が私に見えるの?」

 

 

 

紅魔の里へ着いたカズマ達。

 

 

一夜が過ぎ、めぐみんを案内役として里の観光をすることになったカズマ一行。

 

 

 

その最中でカズマにもアクアにもダクネスにもめぐみんにも似た怪物と遭遇する。

 

 

その怪物は、先が尖った魔女が被ってそうな帽子を被っており、目は真っ赤に充血している。

 

髪は黒味がある青色をしており、体は鎧で覆われている。

 

胸には『KAZUMA 2019』と表記されている。

 

 

「千里眼スキルで見ると胸にカズマ2019って書かれているが...俺?」

 

 

「やっぱりカズマじゃない!なんとなく腐った顔が似ていると思ったわ。」

 

 

「まるで俺が腐っているような言い方だなアクア」

 

 

「ようなじゃなくて腐ってるっていったのよ。」

 

 

「ほう言ってくれるじゃないか宴会芸の女神さん?」

 

 

「なんですって!?私は水のm...」

 

 

カズマとアクアが言い合いをしている所をアナザーカズマは弓でいぬく。

 

 

それをダクネスが瞬時に受け、カズマには届かなかった。

 

 

「アクア、今は俺たちが争っている暇はなさそうだ。」

 

 

「えぇ、わかってるわ。先にカズマもどきをやっつけましょう」

 

 

 

カズマはもちろん知力が低いアクアでも今は口喧嘩するべきではないと理解する。

 

 

 

「めぐみんはいつでも爆裂魔法が撃てるように準備!ダクネスはデコイであいつの注目を集めてくれ!俺は後ろから弓を射つ!」

 

 

 

「わかりました!」 「あぁわかった」

 

 

 

 

カズマはめぐみんとダクネスを指示し、その指示通りに動く。

 

 

 

「ソゲキィ...」

 

 

「うっ!この攻撃...まるでカズマから弓でダメージを与えれている感覚だ...」

 

 

 

「相変わらずのドMには安心するぜダクネス。ソゲキッ!」

 

 

カズマがアナザーカズマに矢を放つ。

 

 

放たれた矢がアナザーカズマに刺さる。

 

 

だがアナザーカズマは全く痛がる素振りを見せない。

 

 

「全く効いてないか..なら!アクア!筋力強化魔法を!」

 

 

 

「わかったわ!パワード!」

 

 

 

 

カズマはアクアの支援魔法よって筋力がアップする。

 

 

上がった筋力でもう一度弓矢を放つ。

 

 

 

しかしそれでもアナザーカズマは一切痛がる素振りを見せない。

 

 

 

「手応えないな...」

 

 

 

「カズマ!あのカズマもどきから異常な程の魔力を感じます!これは...エクスプロージョン!?」

 

 

 

「それは本当かめぐみん!?おいおいここで撃たれたらまずい...」

 

 

カズマ達が戦闘している場所は紅魔の里の近くのため、そんな所で絶大な威力を誇るエクスプロージョンを撃たれてしまっては被害はとんでもないことになる。

 

 

 

「ここからあいつのエクスプロージョンを止める方法は...」

 

 

カズマが自分の持つ知識をフル回転し、阻止する方法を考える。

 

 

「カズマ、これってもしかしなくてもヤバい状況?私たち死ぬの?」

 

 

 

「私が先にエクスプロージョンを撃つにもそれだと私たちも巻き込まれますし...」

 

 

 

 

だが、何も案が見つからず、アナザーカズマはエクスプロージョンの準備を終える。

 

 

 

「エクスプロージョン...」

 

 

 

「ああああもう終わりだあああ!」

 

 

 

 

絶体絶命のカズマ達。

 

 

 

 

その時、空から機械音が聞こえた。

 

 

 

『スキャニング!タイムブレイク!』

 

 

 

 

その機械音と同時に三色のメダルが現れ、それを何者かが突き抜けて、アナザーカズマにキック放つ。

 

 

 

「セイヤー!」

 

 

 

キックが決まり、アナザーカズマは爆発する。

 

 

 

「君たちがカズマって人だよね?」

 

 

「そうだけど、あんたは?」

 

 

「俺は常磐ソウゴ。君たちに会いに来たんだ。」

 

 

 

 


 

 

 

 

ソウゴがカズマ達と出会う少し前。

 

 

カズマパーティーが紅魔の里にいると聞き、タイムマジーンで移動中のソウゴとウォズ。

 

 

「ねぇウォズ、紅魔の里ってどんなところなの?」

 

 

「この本によれば紅魔の里とは紅魔族と呼ばれる人種が暮らしている集落のようだ。」

 

 

 

「じゃあその紅魔族ってどんな種族なの?」

 

 

「紅い目をしており、膨大な魔力量と高い魔法適正を持っているそうだ。魔法使いのための種族っていうところだろう。」

 

 

 

ウォズはソウゴに紅魔族について簡単に説明する。

 

 

 

肝心な性格については言っていないが。

 

 

 

 

「おっともうすぐ着きそうだ我が魔王。」

 

 

 

「わかった。」

 

 

 

ソウゴはタイムマジーンを紅魔の里の入り口付近に停めようとする。

 

 

 

だがソウゴとウォズは異変を感じ、感じた方向へタイムマジーンを向かわせる。

 

 

 

「なんだかこの空気...ヤバい気がする。」

 

 

 

「私も同感だ。予めジオウに変身しておいた方がよさそうだね。」

 

 

 

 

ソウゴはウォズに言われた通りに変身する。

 

 

『ジオウ!』

 

 

「変身!」

 

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

 

 

変身を終えると続けてオーズライドウォッチを起動させる。

 

 

『オーズ!』

 

 

 

ジクウドライバーにセットし、ベルトを一回転させる。

 

 

 

『アーマータイム!タカ!トラ!バッタ!オーズ!』

 

 

 

ジオウはオーズアーマーを装着する。

 

 

それと同時に異変の発生地にたどり着く。

 

 

 

「ちょうど着いたようだ。...あまり状況がよく無さそうだ。早く行くんだ我が魔王。」

 

 

「わかった!後からウォズもついてきてよね!」

 

 

 

 

ジオウはタイムマジーンから飛び降りる。

 

 

 

『フィニッシュタイム!オーズ!』

 

 

 

「さっさく必殺技をきめちゃうよ~!」

 

 

 

『スキャニング!タイムブレイク!』

 

 

 

 

ベルトから音声が流れると、アナザーカズマに目掛けて赤、黄、緑のメダルが現れる。

 

 

「セイヤー!」

 

 

ジオウはそのメダルを潜り抜けていき、アナザーカズマをキックする。

 

 

 

そしてアナザーカズマは爆発した。

 

 

 

 

 


 

「とりあえずお前達が俺に会いに来たことはわかった。だけど王様ってなんだよ?俺より年上なのに恥ずかしくないのか?」

 

 

 

ソウゴはタイムマジーンから降りてきたウォズと一緒に、カズマ達に事情を説明する。

 

 

 

その際にカズマに役職を聞かれたとき、ソウゴが

 

 

「冒険者らしいけどいずれ王様になる予定!」

 

 

と言ったので、カズマは呆れている。

 

 

 

「王様っていいじゃない!やるべきことは全部配下に任せて、自分は遊び放題!将来の夢を持っている素敵じゃない!どこかのヒキニートとは大違いだわ!」

 

 

 

「お前みたいなやつが王様になったら一晩で国は壊滅だな。」

 

 

 

「なんですってヒキニート?私には信者がいるのよ?アクシズ国なんてものを作ればすぐに私の信者が寄ってくるわ!」

 

 

 

ソウゴとウォズをそっちのけでアクアと口喧嘩を始めるカズマ。

 

 

 

 

「あれ、喧嘩し始めたけど大丈夫なの?」

 

 

「いつものことなので気にしないでください。それとお礼が遅くなりました。危ないところを助けていただきありがとうございます。」

 

 

 

「気にしないで。王様になるには困ってる民を助けないとね。えっと...名前聞いてなかったけど教えてくれる?」

 

 

 

ソウゴがめぐみんに名前を聞く。

 

 

すると待ってましたと言わんばかりに、めぐみんはマントを翻し、紅い目を光らせる。

 

 

 

「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操る者!」

 

 

 

 

「お、おう...」

 

 

「言っていなかったが我が魔王、紅魔族は特徴的な名前と挨拶をする種族でもある。」

 

 

 

「それ先に言ってよウォズ...」

 

 

 

「ほらダクネス、あなたも自己紹介しましょう。」

 

 

 

「私もか!?えっと...」

 

 

 

めぐみんに呼ばれたダクネスがたじろぎながら...

 

 

「わ、我が名はダスティネス・フォード・ララ...ティー...ナ...アクセルの街で...ううううっ」

 

 

 

ダクネスは恥ずかしいのか最後の方は声が小さくなっていた。

 

 

「ねぇあの金髪の人も紅魔族?」

 

 

「違うよ我が魔王。彼女は貴族だ。」

 

 

 

ダクネスに聞こえないように小声で話すソウゴとウォズ。

 

 

するとめぐみんがウォズに話しかける。

 

 

 

「そういえばあなたの名前をきいてませんね。」

 

 

 

「そうだね。じゃあ私の自己紹介もするとしようか。」

 

 

 

そう言うとウォズは右手に持っている逢魔降臨暦を開く。

 

 

「私の名はウォズ。過去と未来を読み解き、我が魔王の忠実な配下である!」

 

 

 

まるで継承の儀の時の様なテンションで自己紹介をするウォズ。

 

 

ウォズの自己紹介を聞いためぐみんは紅い目を輝かせる。

 

 

 

「すごいです!かっこいいですウォズさん!あなた分かってますよ!」

 

 

「ふふ、私の自己紹介を気に入ってもらってなによりだ。」

 

 

 

二人が意気投合?している間にソウゴが入る。

 

 

「とりあえず建物の中で話さない?外で立ち話ってのもどうかと思うし。」

 

 

 

「そうですね。じゃあ私の家へ行きましょう。カズマ、アクアも行きますよ。」

 

 

 

「めぐみんのおかげで助かったな駄女神。」

 

 

 

「助かったのはどっちかしら?ヒキニート?」

 

 

めぐみんに声をかけられた後も続く口喧嘩を見たウォズが呟く。

 

 

「まるで我が魔王とゲイツ君を見ているようだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かくしてカズマパーティーに出会うことが出来た我が魔王。アナザーカズマが存在しているにも関わらずなぜか存在しているサトウカズマ。まるでアナザーブレイドとブレイドの様だ。まさか『カズマ』繋がりで...?」

 

 

「確かにカズマ繋がりだな。面白い偶然だ。」

 

 

 

「おっと士郷君。ちょうどいい、なぜアナザーカズマとサトウカズマが同時に存在しているか教えてもらおうか。」

 

 

「あのアナザーカズマは2019と表記されていた。だから2016年から存在しているサトウカズマには影響ない。まぁ2020年以降になればサトウカズマは消え、2019年にカズマ存在し始めた世界に書き換えられるだろう。その前にアナザーカズマを完全消滅しないとな」




カズマとアナザーカズマが共存している理由は、アナザーカズマが2019年で生まれているからです。
作者は、ジオウ本編で2019年のアナザーライダーと本家のライダーが共存しているのは、アナザーライダーが生まれたのが2019年なのでそれより前の時代に存在しているライダーは消えない、と解釈しています。

違ったら教えてくださると助かります

感想、評価、お気に入り待ってます


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この素晴らしい魔王に継承の儀を!2019

UA2000ありがとうございます!!!


「普通の青年、常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。九つのアニメライドウォッチを集めるためカズマパーティーのいる場所、紅魔の里へたどり着く。そこで出会ったアナザーカズマとカズマ。アナザーカズマを倒すため、カズマライドウォッチを継承する...おっと失礼。ここから先はまだ皆さんには未来の出来事でしたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソウゴの提案によりめぐみんの実家へ入ることになったカズマ達。

 

 

入り口で出迎えためぐみんの妹、こめっこが

 

 

「おとうさーん、姉ちゃんが男ひっかけて帰ってきたー!」

 

 

と問題発言をしたり、カズマがめぐみんの両親にめぐみんに対するセクハラについて土下座したり、三億エリスを手にすることを言うと驚いたりと波瀾万丈な一日を過ごした。

 

 

夜になり、部屋が少ないということでソウゴとウォズはタイムマジーンで寝ることとなる。

 

 

その夜、めぐみんとカズマは一緒の部屋に寝させられそうになったりするが、それについては『この素晴らしい世界に祝福を!5巻』を購入して見てほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝になり、朝食を食べているカズマパーティーとソウゴとウォズ。

 

 

普段めぐみんの実家ではこのような大人数で食事をすることはないので、部屋がより狭く感じるソウゴ。

 

 

さすがのソウゴでもその様な事を言うのは失礼だと分かっているので口には出していないが。

 

 

「ソウゴソウゴ!あんた今日私たちのパーティーに参加しない?あのカズマもどきを一撃で倒したあなたなら戦力になると思うの!どこかのヒキニートと違って。」

 

 

 

「おいアクア、お前俺がいなきゃなにもできないくせによくそんなこと言えるな?」

 

 

 

「なによあんたはずる賢くても戦力としてはよわっちぃじゃない!」

 

 

 

「おいちょっとこい。お前に俺の恐ろしさを知ってもらう必要があるな。」

 

 

 

「まぁまぁ二人とも落ち着いてください。ソウゴさん達が困っていますよ。」

 

 

 

ソウゴはカズマとアクアがまた喧嘩を始めたので少し引いていた。

 

 

 

「我が魔王、これはいい提案だと思うよ。あのアナザーカズマはこのオリジナルのカズマ君を狙っているような感じだからね。ついていけばいずれ出会うだろう。」

 

 

 

 

「まぁウォズがそう言うなら...」

 

 

 

「本当!?ありがとう助かるわ!」

 

 

 

アクアはあふれんばかりの笑みを浮かべる。

 

 

性格は全くダメだが見た目だけは美少女なので、ソウゴは少し照れる。

 

 

 

「あれ?ソウゴ、この美しい女神である私には惚れたのかしら?まぁ無理も無いわ。」

 

 

 

「お前に惚れる奴なんてアクシズ教の信者ぐらいだろ。」

 

 

 

「なんですって!?」

 

 

カズマとアクアの口喧嘩は再び火が付いた。

 

 

「また喧嘩しているよ...」

 

 

 

「ソウゴ、ウォズ。すまないなカズマとアクアがうるさくて...」

 

 

 

「別にダクネスが謝る必要はないよ。あれを見て嫌って言うより微笑ましいというか...」

 

 

 

「取り込み中のところ申し訳ないが、我が魔王と私も加えて、冒険とやらをするのだろう?」

 

 

 

「そうですね。ほらカズマ、アクア、早く行きますよ」

 

 

 

 

ソウゴとウォズを加えたカズマパーティーは昨日アナザーカズマが現れた場所へ向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目的地へ付くと、そこには魔王軍の幹部シルビアとアナザーカズマがいた。

 

 

 

「あれ見るからにやばそうなやつだわ!ソウゴ達に任せましょう!」

 

 

 

「おいお前なぁ...」

 

 

「私の爆裂魔法で消し飛ばして見せましょう!」

 

 

「やめろめぐみん。ここはソウゴ達に委せよう。加勢したいが力になれそうにないからな。」

 

 

 

「だそうだよ我が魔王。」

 

 

 

「大丈夫。最初からそのつもりだったし。」

 

 

 

 

『ジオウ!』

 

 

 

『ウォズ!』

 

 

 

 

ソウゴはジオウライドウォッチをジクウドライバーの右側へセットし、ウォズはウォズミライドライドウォッチをビヨンドライバーにセットする。

 

 

 

すると、ベルトから待機音が流れ、ソウゴの背後には大きな時計が現れ、ウォズの背後にはノイズの入った何かが写し出される。

 

 

「ねぇカズマカズマ、あれってもしかしてカズマの元の世界のカマンライパーに似てない?」

 

 

「そうだな。」

 

 

 

 

「「変身!」」

 

 

 

 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 

 

 

『投影!フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

 

 

 

ソウゴは仮面ライダージオウに、ウォズは仮面ライダーウォズに変身完了した。

 

 

 

「あなた達はミツルギキョウヤのような冒険者?」

 

 

 

シルビアがジオウに問う。

 

 

 

「それは誰か知らないけど、俺たちはあんた達を倒す存在だよ!」

 

 

 

『ジカンギレード!ケン!』

 

 

『ジカンデスピア!ヤリスギ!』

 

 

二人は使いなれた武器を手にする。

 

 

 

「我が魔王、私はあの女を相手するからそのうちにアナザーカズマを相手してくれるかい?」

 

 

 

「それはいいけど、あのアナザーアニメを倒すためのライドウォッチ持ってないよ。」

 

 

 

するとジオウの後ろから、隠れていたカズマから声をかけられる。

 

 

 

「そのライドウォッチ?ってやつはこれじゃないのか?」

 

 

 

カズマに投げられた物は『カズマライドウォッチ』だった。

 

 

 

「そうそうこれ!ありがと!」

 

 

 

「ではご武運を。我が魔王。」

 

 

 

ウォズはシルビアに向かって走り出す。

 

 

 

「さっさく使わせて貰うね!」

 

 

 

『カズマ!』

 

 

 

カズマライドウォッチを起動させ、ジクウドライバーの左側にセットする。

 

 

そしてジクウドライバーを一回転させる。

 

 

 

『アーマータイム!』

 

 

ジオウの前にアーマーが現れ、それをジオウが装着する。

 

 

 

『スティール!カズマ!』

 

 

 

「なんだあいつ...」

 

 

 

「我が魔王を祝わないといけないから消えてもらおうか。」

 

 

 

『ビヨンドザタイム!』

 

 

『タイムエクスプロージョン!』

 

 

「カズマカズマ!ウォズさんがエクスプロージョンって言いましたよ!」

 

 

「はいはいめぐみん興奮しな...ってお前爆裂魔法を唱えるな!」

 

 

カズマは爆裂魔法を唱えようとしていためぐみんの頭を叩く。

 

 

「いたっ!痛いですカズマ!」

 

 

「お前がバカみたいに爆裂魔法を唱えようとするからだ。」

 

 

カズマとめぐみんが会話をしていると、ウォズはシルビアに必殺の一撃を決め、シルビアは爆発した。

 

 

 

シルビアを瞬殺したウォズが、継承の儀を行おうとすると既にジオウとアナザーカズマは戦っていた。

 

 

 

「もう戦っていたか...しょうがない。今回は特例として今からするとしよう。」

 

 

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・カズマアーマー。新たなアニメの力を受け継いだ瞬間である!」

 

 

 

ジオウ・カズマアーマーは顔に「カズマ」と表示され、胸はダクネスの鎧に酷似しているが、緑色のリボンが付いている。

 

そして右肩にはめぐみんの帽子のような物があり、左肩にはめぐみんが持っている杖の先の部分に酷似したものがある。

 

さらに首には薄い紫色の羽衣を羽織っていた。

 

 

 

 

ジオウはアナザーカズマから距離を置き、右手にカズマが持っている弓に酷似したものを出現させる。

 

 

「ソゲキィ!」

 

 

カズマのソゲキッ!の様な技をアナザーカズマに向けて放つ。

 

 

アナザーカズマは持ち前の防御力で耐えようとするが、アナザーカズマに矢が刺さった瞬間、矢が爆発した。

 

 

「グワッ!?」

 

 

 

カズマアーマーにはすべての攻撃に爆破属性を付ける能力を持っているため、先ほどの攻撃はアナザーカズマに通ったのである。

 

 

「ソゲキィ!ソゲキィ!ソゲキィ!!!」

 

 

「まるでカズマみたいね。」

 

 

ジオウの弓による攻撃にアナザーカズマは翻弄されている。

 

 

 

避けても矢が追尾し、受けたら防御貫通の爆破する。

 

 

 

アナザーカズマは反撃の隙も与えられない。

 

 

 

 

「必殺技決めちゃうよ~!」

 

 

 

『フィニッシュタイム!カズマ!』

 

 

 

ライドウォッチのボタンを押し、ジクウドライバーを一回転させる。

 

 

 

『爆裂!タイムブレイク!』

 

 

 

音声が流れると、ジオウの左肩が青く輝き始める。

 

 

 

するとアナザーカズマの足元に大きな魔方陣が現れる。

 

 

 

「あれは爆裂魔法ですよ!カズマ!もう我慢できません!私もやってきます!」

 

 

 

「おいまてめぐみん!」

 

 

カズマの言うことを無視し、めぐみんはジオウの横に並ぶ。

 

 

「一緒にやりましょう!ソウゴ!」

 

 

「ああ!めぐみん!」

 

 

めぐみんは爆裂魔法の詠唱を始める。

 

 

ソウゴも突然頭に浮かんだ詠唱をめぐみんと同時に始める。

 

 

「光に覆われし真っ黒よ。夜を纏う激しい炎よ。魔王の名のもとに最初の崩壊を再現するね!終焉の王国の地に、力の源を秘密にする人!俺の前に述べて!」

 

「光に覆われし漆黒よ。夜を纏いし爆炎よ。紅魔の名のもとに原初の崩壊を顕現す。終焉の王国の地に、力の根源を隠匿せし者。我が前に統べよ!」

 

 

「「エクスプロージョン!!!」」

 

 

 

ジオウとめぐみんの爆裂魔法がアナザーカズマを包む。

 

 

 

爆裂魔法が収まると、アナザーカズマが居た場所一帯は大きなクレーターができていた。

 

 

 

「ソウゴ、あなたの爆裂魔法、最高でしたよ。」

 

 

めぐみんはそう言うと倒れる。

 

 

「大丈夫!?めぐみん!」

 

 

 

ジオウは変身を解き、めぐみんを抱えようとする。

 

 

 

「安心しろソウゴ。そいつは爆裂魔法を唱えると魔力切れを起こしてぶっ倒れるんだ。死んだわけじゃない。」

 

 

「そうだったのか...」

 

 

カズマはめぐみんをおんぶする。

 

 

 

「女の子を容赦なくおんぶできるカズマってすごいね。」

 

 

 

「まぁいつものことだからな。」

 

 

 

 

そう言うとめぐみんを抱えたカズマとアクア、ダクネスはめぐみんの実家へ向かう。

 

 

だがソウゴといつの間にか変身を解いていたウォズは動かない。

 

 

 

「どうした?」

 

 

 

「どうやらお別れの時間のようだ。」

 

 

ウォズの目線の先には扉があった。

 

 

 

「それが二人がいっていた扉か。」

 

 

 

「え!?帰っちゃうの!?ちょっとまだここに残ってなさいよ!」

 

 

 

「せめて労いぐらいはさせてくれ。」

 

 

 

アクアとダクネスが二人をもう少し滞在することを提案するが、ウォズは首を横に振り、それはできないと言った。

 

 

 

「なんで?ウォズ。」

 

 

 

「どうやらあの扉には一定時間経つと私たちを強制的に入れるような仕組みがあるらしい。」

 

 

 

「あの時みたいに?」

 

 

 

ソウゴが聞くとウォズはそうだと答えた。

 

 

 

「ということで嬉しい提案だけど、ごめんね。」

 

 

 

 

「まぁできないならしょうがない。俺の...いや俺たちパーティーの力、大切に使ってくれよな。」

 

 

「もちろん!じゃあバイバイ!」

 

 

 

 

ソウゴは別れの挨拶をすると扉の中へ入っていった。

 

 

「それじゃあ私も。短い期間だったがお世話になったよ。」

 

 

 

ウォズも扉の中へ入っていった。

 

 

 

 

二人が扉に入ると、扉は消えた。

 

 

「何が俺たちの力よ。かっこつけてるカズマさんかっこいいわー(棒)」

 

 

 

「おいアクア、バカにしてるだろ。俺も自分で言ってて恥ずかしいと思っているんだから。」

 

 

「かっこよかったですよカズマ。」

 

 

「めぐみんまで...」

 

 

「かっこよかったぞカズマ。」

 

 

「ダクネスまで...ヤメテー恥ずかしいィィィィ!」

 

 


「これで三つ目か。」

 

 

ソウゴがカズマライドウォッチを継承した瞬間を見ていた士郷。

 

 

「今のところ俺のアシストが有りつつも上手くいっている。このまま九つ集まるといいんだがな。」

 

 

士郷は灰色のカーテンを出し、その中へ入っていく。

 

 

「四つ目のアニメライドウォッチは...『⚪⚪』か。」

 

 

士郷は灰色のカーテンを使い、ソウゴ達より早く四つ目の世界へたどり着く。

 

 

その世界もアナザーアニメが現れており、本来の歴史とは全く違う歴史になっている。

 

 

だがそれだけではない違和感を感じる士郷。

 

 

「なんだこの違和感...アナザーアニメではないまた別の...」

 

 

違和感を感じる場所へ向かうとそこには喫茶店があった。

 

 

「喫茶店?だがこの世界に喫茶店『ラビットハウス』なんてないはず...」

 

 

ラビットハウス。それは『ご注文はうさぎですか?』(以下、ごちうさ)という作品内で存在する喫茶店の名前である。

 

 

 

士郷はごちうさが九つの世界に入っていないことを知っている。

 

 

そのため、なぜこの世界にラビットハウスがあるのか不思議でしょうがなかった。

 

 

「偶然、同名の店の可能性もある。入ってみるか...」

 

 

 

「いらっしゃいませ!お好きなお席へどうぞ!」

 

 

士郷が入ると、キッチンから背が小さく、胸の大きく黒のツインテールの髪をした女の子がいた。

 

 

(!?なぜここにこいつが...確かラビットハウスは『チノ』と『ココア』そして『リゼ』の三人だったはず。なのになぜ...)

 

 

本来ならあり得ないはずの人物がいることに困惑していた士郷だったが、ずっと立ちっぱなしもどうかと思いキッチン近くのイスに座る。

 

 

 

「じゃあキリマンジャロを。」

 

 

「かしこまりました!」

 

 

 

店員の女の子は注文を聞くと、コーヒーの準備を始めた。

 

 

 

(アナザーアニメが現れて歴史が変わるのはわかる。だがだからといって、本来その世界に存在しない物が現れるはずがない。)

 

 

 

コーヒーを待つ間、このラビットハウスについて考えていると、突然悲鳴が響く。

 

 

(おいおいまだジオウは来てないぞ...しょうがない。なるべくサポートに回ろうと思ったんだが...)

 

 

「すみません、お代は払っておくのでそのコーヒーは結構です!」

 

 

「え、お客さん?」

 

 

 

士郷は悲鳴の聞こえた方角へ走っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オレノイトシイヒトォ...」

 

 

悲鳴が聞こえた場所にはアナザーアニメがいた。

 

 

 

「ちっ...ここから場所を移すぐらいはやらないとな...」

 

 

 

士郷が空中を殴るような動作をする。

 

 

 

するとアナザーアニメは吹っ飛ばされた。

 

 

 

(吹っ飛ばした先にカーテン広げてダンジョンに放り込んだから大丈夫だろ)

 

 

 

「さてと、目立ったし俺はまた遠くから見守るか。」

 

 

士郷は灰色のカーテンを展開し、その中へ消えていった。




次回の行く先はわかったかな...?
実は感想でもう当てられてしまったんですよね。正直驚いてます。


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冒険者(アナザーベル・クラネル)2019

モンストのイベントで遅くなりました。お許しください...

お気に入り28件、3000UAありがとうございます!!!


「めでたく高校を卒業した常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。三つ目のアニメライドウォッチを手にし、残すのは6つ。四つ目のライドウォッチを手にするため向かった世界で出会ったのは背の小さい女。彼女は生活を補うためカフェを...おっと失礼。ここから先はまだ皆さんには未来の出来事でしたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソウゴとウォズがたどり着いた場所は、以前『この素晴らしい世界に祝福を!』の世界にあった『ギルド』と同じ名前の建物の中だった。。

 

 

この世界のギルドはこのすばの世界のギルドと比べて広く、いろいろな人種の人々で賑わっていた。

 

 

 

「ねぇウォズ、ここさっきの世界に来た場所と似たような場所じゃない?」

 

 

 

「どうやらここもギルドらしいね。あの耳が尖った受付の人にこの世界について聞いてみよう。」

 

 

二人はその女性がいる受付へ向かう。

 

 

 

「ここはギルドで合っているかな?」

 

 

 

「えぇギルドですが...」

 

 

 

「私たちは少し遠くからきた旅の者で、ここにくればこの街の事がわかるときいて来たのですが。」

 

 

 

ウォズは即興で考えた嘘で、この世界、街について聞く。

 

 

 

 

「そうですか...長旅ご苦労様です。それではこの街についてお話ししますね。」

 

 

 

受付の女性から、この街の名前は迷宮都市オラリオということと、『ダンジョン』と呼ばれる迷宮があり、ギルドはそれを管理している事を聞いた。

 

 

 

「なるほど。この街についてはわかった。次の質問いいかい?」

 

 

 

「どうぞ」

 

 

 

「最近、この街で奇妙な怪物が暴れているといった事件はなかったかな?」

 

 

 

ウォズがアナザーアニメについて聞く。

 

 

 

すると受付の女性は「ある」と答えた。

 

 

 

「昨日、人間ほどの大きさで白い毛を生やしたモンスターが暴れていました。」

 

 

 

「そのモンスターは?」

 

 

 

「偶然そこにいた男性が遠くへ吹き飛ばしたそうです。」

 

 

 

「吹き飛ばすってまるでウォズみたいだね。」

 

 

 

一通り話を聞き終えると礼を言ってギルドを出る。

 

 

 

「おそらく街に現れたモンスターというのは、アナザーアニメと見ていいかもしれないね我が魔王。」

 

 

 

「未確認のモンスターって言っていたしね。でも居場所まではわからなかったけどどうするウォズ?」

 

 

 

「私の憶測だがダンジョンにいると思っている。そうだろう?士郷君?」

 

 

 

ウォズがそう言うとソウゴの背後から灰色のカーテンが現れ、そこから士郷が現れる。

 

 

 

「正解だウォズ。本当ならば居場所を教えるなんて試練のルールに反するが、今回の件は俺が関係しているからな。」

 

 

 

「それってどういうこと?」

 

 

 

士郷は、自分がソウゴ達より前にこの世界に来て、暴れていたアナザーアニメをダンジョン内にワープさせたことを説明する。

 

 

 

「あいつがいる場所へ向かわせてもいいが、ライドウォッチは手にしているのか?」

 

 

 

「まだ持ってないけど...」

 

 

 

「ならば『ラビットハウス』という喫茶店へ行け。そこに本来の歴史では重要な人物がいる。何か情報が掴めるだろう。」

 

 

 

「分かった、ありがとう。ウォズ、その喫茶店へ向かおう。」

 

 

 

「毎度サポート助かっているよ士郷君。」

 

 

 

ソウゴとウォズはラビットハウスへ向かっていく。

 

 

それを見届けた士郷は、灰色のカーテンへ入っていく。

 

 

 

(本来存在しないはずの建物、ラビットハウス。なぜこの世界にあるのか。世界の異変はアナザーアニメだけではなさそうだ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラビットハウスへたどり着き、入店する二人。

 

 

「いらっしゃませ。空いているお席へどうぞ!」

 

 

小さめの背丈に主張の激しい胸の女の子が、二人を出迎える。

 

 

 

「喫茶店ってこんなところなんだ~。ウォズは知ってた?」

 

 

「知識としてはね。だが喫茶店に入るのははじめてだよ我が魔王。」

 

 

 

2068年ではオーマジオウが世界を破壊しているので、喫茶店はもちろん存在しない。

 

 

 

「ご注文は何になさいますか?」

 

 

出迎えてくれた女の子が注文を聞きにくる。

 

 

 

「俺はこのお店のおすすめでいいかな。ウォズはどうする?」

 

 

 

「私も同じでいいよ」

 

 

 

「かしこまりました!」

 

 

 

店員の女の子は準備をするためキッチンへ戻る。

 

 

 

それを見たウォズがソウゴに話しかける。

 

 

 

「我が魔王、彼女が士郷君が言っていた人物のようだ。この本によれば名前は『ヘスティア』というらしい。」

 

 

 

「だったらウォッチ持っているでしょ!」

 

 

 

「その可能性が高いね。彼女は本来の歴史では『ベル・クラネル』という少年に関係する人物だったからね。」

 

 

 

「そのベル・クラネルって?アナザーアニメの名前?」

 

 

 

「ベル・クラネルは田舎育ちの青年。好意を寄せる女性に追い付くために頑張っていた、とこの本にはかかれている。アナザーアニメはこの青年を元にしていると考えて間違いないだろう。」

 

 

 

ソウゴとウォズがあれこれ話していると、ヘスティアは二人のいるテーブルにコーヒーを二つ置く。

 

 

 

そのあと「ごゆっくりどうぞ!」と言い、この場を去ろうとしたヘスティアをソウゴは呼び止める。

 

 

 

 

「君がヘスティアなんだよね?この時計みたいなものに見覚えない?」

 

 

 

「そういえば似たような物持ってたかも。ってなんで僕の名前を?」

 

 

 

ソウゴはやべっ...と思い必死に言い訳を考えていると、ウォズがソウゴをフォローする。

 

 

 

「風の噂で聞いてね。それで似たような物を持っていると言っていたが見せてもらえると助かる。」

 

 

 

「それは構わないけど...」

 

 

 

そう言うとヘスティアはキッチンからライドウォッチを持ってくる。

 

 

 

「これかな?」

 

 

 

ヘスティアが持ってきたのは色が白と赤のライドウォッチだった。

 

 

 

「それそれ!それがほしいんだけど...」

 

 

 

「別に構わないけど...」

 

 

 

ヘスティアはライドウォッチをソウゴに渡す。

 

 

 

「ありがとう!ウォズ、早速アナザーアニメのもとへ行こう!」

 

 

「待ちたまえ我が魔王。ここのコーヒーはとても美味だ。我が魔王も飲んでみるが良いよ。」

 

 

 

「そうだったコーヒーがあったんだ。忘れてた。」

 

 

 

ソウゴは忘れていたコーヒーを飲む。

 

 

「このコーヒー美味しい!いつも飲んでる朝のコーヒーより数倍も美味いよ!」

 

 

 

「当店自慢のコーヒーだからね!エヘン!」

 

 

 

「さて、飲み終わったことだしアナザーベルのいる場所へ向かおうか。」

 

 

「コーヒー美味しかったよ!」

 

 

 

ソウゴとウォズは店から出る。

 

 

 

「うーんなんで僕は初対面の人に簡単に渡したんだろ...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうやらベルアニメライドウォッチをゲットできたようだな。ではアナザーベルに会いに行くか?」

 

 

 

「一つ聞きたいんだが、アナザーベルは『2019』に産まれたアナザーアニメかい?」

 

 

 

「そこまでは知らないな。自分で確認しろ。」

 

 

 

そう言うと士郷は灰色のカーテンを出現させる。

 

 

 

ソウゴとウォズは灰色のカーテンへ入っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソウゴとウォズがたどり着いた場所は洞窟のような場所だった。

 

 

ソウゴが周りを見渡すと、アナザーベルがそこにはいた。

 

 

 

アナザーベルは全身が白い毛で覆われており、兎のような耳を持っている。

 

 

そして顔はミノタウロスに似ており、赤い目をしている。

 

 

 

「オレノイトシイヒト...」

 

 

「あれがアナザーベルだね我が魔王。ヘスティア君から貰ったライドウォッチを使うんだ。」

 

 

 

『ジオウ!』

 

 

 

『ベル!』

 

 

二つのライドウォッチをジクウドライバーにセットし、一回転させる。

 

 

 

「変身!」

 

 

『仮面ライダージオウ!アーマータイム!』

 

 

『~♪ベル~!』

 

 

 

ソウゴは仮面ライダージオウ・ベルアーマーへ変身した。

 

 

 

ベルアーマーは胸当てが付いており、両肩には白をベースに赤色のラインが入った物を装着している。

 

 

顔には『ベル』と書かれている。

 

 

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ・ベルアーマー。また一つ、アニメの力を継承した瞬間である!」

 

 

 

 

「いくぜ!」

 

 

 

ジオウは右手に出現させた『ヘスティア・ジオウ・ナイフ』でアナザーベルを切り裂く。

 

 

 

だがアナザーベルにはダメージは与えられなかった。

 

 

「ジャマスルナァァ!!!」

 

 

 

ジオウはアナザーベルの叫びによる衝撃波によって吹き飛ばされる。

 

 

 

「うるさいなぁ...」

 

 

 

 

ジオウが悪態をついていると、アナザーベルがジオウに向かって突進する。

 

 

 

そのスピードはジオウの目に追えない程の速さだったため、ジオウはアナザーベルの突進を許してしまう。

 

 

 

そのままアナザーベルは、右手に持っているナイフのような物でジオウを切り裂く。

 

 

 

その攻撃はまるで狂戦士(バーサーカー)のようだった。

 

 

 

「ファイアボルトォォ!!!」

 

 

猛攻の後、アナザーベルは左手から走る稲妻の様な爆炎を数発放つ。

 

 

 

ジオウは防御できず、ダメージを受けてしまった。

 

 

 

「ウォズ!こいつ強い...手伝ってくれないとヤバいかも。」

 

 

 

「私が加勢してもおそらく倒せないだろう。あのアナザーアニメからは凄まじいオーラを感じる。それにあのアナザーアニメの産まれた年も分かったから、ここは一旦退いた方がいいだろう。」

 

 

 

ウォズはジオウとアナザーベルの戦闘中にアナザーライダー、アナザーアニメ特有の産まれた年と、元になった名前が書かれている場所を探しており、それはアナザーベルの背中にあった。

 

 

 

「『BELL 2015』どうやらあのアナザーアニメは2015年に産まれたようだ。」

 

 

 

「2015年?前みたいに2019年じゃないんだね。じゃあ2015年へ行こう!」

 

 

 

 

ジオウがそう言うとウォズはマフラーを使い、この場から去っていった。

 

 

 

「オレノイトシイヒトォォォォ!!!!!」

 

 

 

ジオウとウォズが去った後、アナザーベルの叫び声がダンジョン全体に響いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『タイムマジーン!』

 

 

 

マフラーによって人気の少ない場所へテレポートした二人は、タイムマジーンを呼び指し搭乗する。

 

 

 

 

「2015年にセットしてと。あれ?今回はウォズも乗るんだね。」

 

 

 

「継承の儀は終えてしまったからね。」

 

 

 

「そっか。あっウォズ、ちょっと聞いてもいいかな?」

 

 

 

「なんだい我が魔王?」

 

 

 

「あのアナザーアニメ物凄い強さだったけど倒せるかな?」

 

 

 

ソウゴは手も足も出なかった相手を2015年で倒せる自信が無かった。

 

 

 

するとウォズが「安心したまえ」と言うとそのまま言葉を続けた。

 

 

 

 

「あのアナザーアニメの強さは憧憬一途(リアリス・フレーゼ)という能力による物だと思われるからね。」

 

 

 

「リアリス()()()()?」

 

 

 

「リアリス・フレーゼだよ我が魔王。この能力を簡単に説明すると、想う人に惚れるほど強くなるといった能力だね。もともとこの能力はあのアナザーアニメのオリジナルが持っていた能力だ。」

 

 

 

「なるほど。だったらなおさら2015年でも勝てないと思うけど...」

 

 

 

 

「いや勝てるさ我が魔王。この能力は成長スピードが早くなって強くなるといった能力だ。2015年から2019年の四年間もあればそれはとてつもない強さになるわけだ。だが産まれた年に行けばあれほどまでの強さまでには成長していないはずだ。」

 

 

 

「なるほど!2015年ではまだ弱いということだね。だったら...いける気がする!」

 

 

 

「それでこそ我が魔王だ。」

 

 

 

 

ソウゴはウォズの話を聞いて倒せると確信し、いつもの口癖を言う。

 

 

 

 

 

「じゃあいくよ!2015年へ!」

 

 

 

二人はアナザーベルが産まれた年、2015年へ向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

ソウゴとウォズをアナザーベルのもとへ送り出した後、士郷も灰色のカーテンを使い、別の場所へ来ていた。

 

 

 

 

そこは果てしなく広がる白い世界。

 

 

 

そんな世界に、一つだけ本棚が置いてあり、そこには『次元全知書』と表紙に掛かれている一つの本があり、それを手に取る。

 

 

 

「基本、各世界に入ると大体の知識が入ってくるんだが、イレギュラーが起きるとな...」

 

 

 

士郷はそう呟きながら次元全知書を開き、そこに書かれていることを読む。

 

 

「なるほどな。これでほとんどわかった。『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?』の世界に『ご注文はうさぎですか?』のラビットハウスがあったのは、ジオウの継承によるアニメ世界の消滅による現象か。」

 

 

 

次元全知書は全ての世界の知識や出来事が書かれている本。

 

 

次元全知書でラビットハウスがあった理由を調べ原因がわかった士郷。

 

 

 

 

「本来あるはずの世界が消えることによって世界のバランスが崩れ、今回のような出来事が起きる。アナザーとはいえ一応は主人公だしな。維持はできていたわけか。」

 

 

 

次元全知書を閉じ、もとあった場所へ置く。

 

 

 

「だがアナザーアニメを消さない限り、正しい歴史の世界は生まれない。ジオウが9つ集めるまでの一時的な障害と見るか...」

 

 

 

士郷は再び灰色のカーテンを出現させる。

 

 

 

「五つ目の世界は...ほう、支配者か。面白い。」

 

 

 

そう言って士郷は灰色のカーテンの中へ入っていった。




ヘスティアとラビットハウスにはとある共通点があります!わかるかな?


感想、評価、お気に入りまってます!


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時の王者(ジオウ)2015

お気に入り30ありがとうございます!

誤字報告ありがとうございます!いつも助かってます。


「めでたく高校を卒業した常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。2019年でヘスティアに出会いベルアニメライドウォッチを手にするソウゴ。早速アナザーベルと戦うがアナザーベルの圧倒的な戦闘力で破れてしまう。しかしウォズの素晴らしい観察力でアナザーベルの産まれた年が2015年だと分かり向かうソウゴとウォズだった。」

 

 

「めずらしくネタバレしないじゃないかウォズ?」

 

 

 

「誰かと思えば士郷君か。未来の出来事について話すのは前回、君がやっただろう?」

 

 

 

「そうだっけな...?」

 

 

 

「やっていたよ。...これ以上私たちの会話も続けても面白くないだろう。さっさと我が魔王の素晴らしい活躍を見届けようか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2015-

 

 

「どうしてっ、神様が狙われているんですか!?」

 

 

「し、知るもんか!?あんなモンスターとは初対面も初対面だ!僕はなにもしちゃいない!」

 

 

 

2015年。アナザーベルが産まれ、オリジナルの歴史が上書きされようとしている中、アナザーベルはヘスティアを見つける。ヘスティアを見たアナザーベルはヘスティアを襲おうとする。

 

 

それを見たベルはヘスティアを狙うアナザーベルから逃げるため、とある裏路地へ続く道へと進んでいる。

 

 

 

「オレノイトシイヒト...オレノイトシイヒトォ!」

 

 

 

ベルとヘスティアは、昼間にも関わらず薄暗い裏路地を無我夢中で駆け抜けていく。

 

 

 

 

そして二人は『ダイダロス通り』と呼ばれる広域住宅街へとたどり着く。

 

 

ここは一度迷い込んだら最後、二度と戻れなくなると言われるもう一つのダンジョンと呼んでもいい場所。

 

 

 

そんなところでアナザーベルから逃げるなど無茶すぎる行為だが、逃げなければ命はないため、二人はダイダロス通りへ入っていく。

 

 

 

「神様!そこ曲がります!」

 

 

「う、うんっ!」

 

 

 

 

二人は幅広の階段を転がるように下り、曲がり角をいくつも曲がっていく。

 

 

 

そうしてしばらく走っていると、ベルとヘスティアの後ろから感じていたアナザーベルの気配がなくなる。

 

 

 

撒けたか、と思う二人だったが突然アナザーベルの叫び声が響く。

 

 

 

「オレノイトシイヒトォォォォ!!!!!」

 

 

 

すると家屋の隙間から見える空から、白い物体が降下してくる。

 

 

 

「オレノイトシイヒトォォォォォォォォ!!!!」

 

 

「っ!」「ぁ!?」

 

 

 

至近距離で叫ばれ、思わず繋いでいた手を外し、耳を塞ぐベルとヘスティア。

 

 

 

その後、ベルはヘスティアを連れて再び走ろうとするが恐怖状態となっているベルの体は動かない。

 

 

 

 

絶体絶命のピンチ。

 

 

 

その時、空から機械音が流れる。

 

 

 

『タイムマジーン!』

 

 

 

 

家の屋根と屋根の隙間からでしか空を見れないベルとヘスティア。

 

 

 

するとその隙間から何かが落ちてきた。

 

 

 

「うわっ!?」「だ、だれ!?」

 

 

 

 

「俺は常磐ソウゴ。あんた達を助けに来た未来人だよ。」

 

 

 

落ちてきたのは、ソウゴが変身した仮面ライダージオウ・ベルアーマーだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オレノイトシイヒト...」

 

 

 

 

「2019年ではぼこぼこにやられたけど...この時代では負けない!」

 

 

 

ジオウは素早くアナザーベルとの間合いを詰めて、右手の『ヘスティア・ジオウ・ナイフ』でアナザーベルを切り裂く。

 

 

 

2019年ではダメージがなかった攻撃は、2015年では攻撃が通り、アナザーベルはダメージを負う。

 

 

 

「グッッ!!」

 

 

 

アナザーベルは反撃しようと試みる。だが、ジオウはベルアーマーによる効果で高くなった俊敏力でアナザーベルの攻撃を避けていく。

 

 

 

その姿はまるでオリジナルのベル・クラネルのようだった。

 

 

 

何度か攻撃をして、反撃を避ける。これの繰り返しをするジオウ。

 

 

 

ジオウはアナザーベルの攻撃を一切受けず、一方的に攻撃をしていた。

 

 

 

 

「すごいよ!あの空から落ちてきた人あのモンスターを圧倒してる!」

 

 

 

「そ、そうですね神様。すごいです...」

 

 

 

 

ヘスティアは、自分達を追いかけていたアナザーベルを圧倒しているジオウを見て

興奮している。

 

 

 

一方のベルはアナザーベルと戦おうともせずひたすら逃げ、さらには恐怖で動けなかった自分を許せなかった。

 

 

 

(僕が強ければ...神様を危険にさせることもなかったのに...)

 

 

 

「どうしたんだい?ベル君。」

 

 

 

ベルの顔を見て異変を感じたヘスティアは声をかける。

 

 

 

「い、いえ大丈夫です。なにもありませんよ神様。」

 

 

 

 

「そっか。でも辛いことがあったら僕を頼ってくれたまえ!」

 

 

 

 

「ありがとうございます神様...」

 

 

 

 

ベルとヘスティアが会話をしていると、ジオウとアナザーベルの戦いはまもなく終わりが近づいていた。

 

 

 

「これで決める!」

 

 

 

『フィニッシュタイム!ベル!』

 

 

ジクウドライバーにセットしているジオウライドウォッチとベルライドウォッチのボタンを押す。

 

 

そしてジクウドライバーを一回転させる。

 

 

 

 

『ファイア!タイムブレイク!』

 

 

 

音声が流れると、ジオウの背後に赤い魔方陣が数個現れる。

 

 

 

「いっけぇ!」

 

 

 

ジオウがそう言うと赤い魔方陣から、光の速度で爆炎を放っていく。

 

 

 

 

「グワアアアア!」

 

 

 

爆炎の弾幕を受けるアナザーベルは地面に膝をつく。

 

 

 

それを見たジオウは高く飛び上がり、エネルギーを貯めていた右手のヘスティア・ジオウ・ナイフでアナザーベルを切り裂いていく。

 

 

 

ジオウの一撃が決まるとアナザーベルは爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう!助かったよ!」

 

 

「僕たちを助けてくださりありがとうございます。」

 

 

 

アナザーベルを撃破後、ソウゴはブランクのライドウォッチをヘスティアに渡すため、離れていたベルとヘスティアの元へ向かった。

 

 

 

するとそこで二人に感謝の言葉を言われるソウゴ。

 

 

 

「お願いがあるんだ。いいかな?」

 

 

 

「いいとも!」

 

 

「このライドウォッチを2019年まで預かってもらえないかな?」

 

 

 

「らいどうぉっち?」

 

 

 

ソウゴはヘスティアにブランクのライドウォッチを渡す。

 

 

 

「なんだかわからないけど命の恩人のお願いだ!預かっておくよ!」

 

 

 

「ありがと。じゃあまた2019年で。」

 

 

 

 

ソウゴはそう言うと、二人から離れて、いつに間にか現れていた例の扉のもとへ走る。

 

 

 

「おーいウォズ、いくよ...ってあれ?」

 

 

 

ソウゴはタイムマジーンにいるウォズに声をかけようとした瞬間、タイムマジーンは灰色のカーテンによって消えてしまった。

 

 

 

「あの灰色のやつって確か...」

 

 

ソウゴは灰色のカーテンによってウォズは先に次の世界へ向かったと考え、扉を開けて中へ入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

「???様、侵入者が現れました」

 

 

 

そう言ったのは黒い羽を生やし、白いドレスのような物を来ている女性。

 

 

 

「グルゥゥゥゥ」

 

 

 

???と呼ばれた者は、うめき声を出し右手を突き出す。

 

 

 

すると魔方陣が出現し、そこから一体のヴァンパイアが現れる。

 

 

 

 

「オマエガシンニュウシャヲマッサツセヨ...」

 

 

 

「はい、かしこまりました???様。」

 

 

 

ヴァンパイアはそう言うと侵入者のもとへ瞬間移動した。

 

 

 

 

「ココハオレノラクエンダ...」

 

 

 

???は不敵な笑みを浮かべる...いや()()()()()()()()()()

 

 


 

「あれ?ウォズ来ていないのか。てっきり先にいると思っていたけど。」

 

 

ソウゴは周りを見渡す。

 

 

たどり着いたのはどこかの部屋。タルがいくつかあるだけで他にはなにもなく、地面は石で出来ていた。

 

 

 

「すぐに来るでしょ。待つか~。」

 

 

 

ソウゴが地面に座ると、突然ソウゴの背後に灰色のカーテンが現れウォズと士郷が現れる。

 

 

 

 

「やぁ我が魔王。」

 

 

 

「うっわ!?ビックリしたぁ。急に出てこないでよウォズ。」

 

 

 

「申し訳ないね我が魔王。」

 

 

 

「あれ?士郷...だっけ?やっぱりあんたか。」

 

 

 

ソウゴはウォズとともに現れた士郷に話しかける。

 

 

 

 

「俺は君たちの知っている士郷ではないよ。」

 

 

 

「え?」

 

 

 

「俺はお前たちから見て過去の士郷だ。お前らからいえば...キリトアニメライドウォッチのときの士郷だ。」

 

 

ソウゴはキリトアニメライドウォッチの名を聞き、士郷が自分を助けたことを思い浮かべる。

 

 

 

「あーあのときのね。」

 

 

 

「来た時代が分かれば俺がここにきた理由は分かるだろ?キリトアニメライドウォッチを過去のお前に、ジオウに貸すために来た。」

 

 

 

「あの時、未来から借りてきたっていうのは今の俺なんだね。いいよ。」

 

 

 

薄々分かっていたがやはりと思うソウゴ。

 

 

 

そのままソウゴは過去の士郷にキリトアニメライドウォッチを渡す。

 

 

 

「こちらの戦いが終われば返しにくる。じゃあな。」

 

 

そう言って過去の士郷は灰色のカーテンへと入っていった。

 

 

 

「さてと我が魔王。ここの世界のアニメライドウォッチを探そうか。」

 

 

 

「そうだねウォズ。」

 

 

 

 

ソウゴとウォズは部屋から出る。

 

 

 

部屋からでるとそこは広い闘技場だった。

 

 

 

「えっなにここ?」

 

 

 

「古代ローマにありそうな闘技場だが...!?」

 

 

 

二人がそれぞれ感想を述べていると、ウォズは何かがこちらに向かってくるのを感知する。

 

 

 

「我が魔王!?こちらに何かが向かってくるようだ。...友好的じゃなさそうだ。いつでも戦闘できるように準備しておこう。」

 

 

 

「わかった。」

 

 

 

ソウゴは手にジオウライドウォッチを持ち、ジクウドライバーを腰に巻く

 

 

そしてウォズは手にキカイミライドウォッチを持ち、ビヨンドライバーを腰に巻く。

 

 

 

二人がいつでも変身できる準備ができると、二人の前に魔方陣が現れ、そこから一体のヴァンパイアが現れる。

 

 

 

「わたしはアインズ様の忠実な部下、シャルティア・ブラッドフォールンでありんす。侵入者を抹殺に来た次第でありんす。」

 

 

 

シャルティアと名乗ったヴァンパイアは二人に殺意を向ける。

 

 

 

 

「アインズ?誰それ?ウォズ知ってる?」

 

 

 

「あぁ。おそらく今回のアナザーアニメの元の人物だろう。...我が魔王、どうやら彼女は私たちと戦いに来たようだよ。」

 

 

『キカイ!』

 

 

 

「そうだね。俺にも分かるよ。あいつからは何だか嫌な雰囲気を感じる気がするから。」

 

 

 

『ジオウ!』

 

 

 

「「変身!」」




若干短いと思います。すみません。


お気に入り、感想、評価待ってます。


感想でリクエストすればもしかすると採用されるかも...?

ってことで感想下さいお願いしますなんでもはしません。


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DCD:偽りの支配者2019

平成そして令和へ。
UA4000、お気に入り33ありがとうございます!

評価もしてもいいんですよ...?(チラッ)

5/3
とある二人の会話を少し追加しました。


「アニメの力を着々と受け継いでいる常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。ベルアニメライドウォッチを手にいれ残すライドウォッチはあと5つ。次のアニメライドウォッチを手にいれるため、新たな世界へ向かうと、シャルティアと名乗る一体のヴァンパイアが現れる。戦闘を開始するとどこからかカメラを...おっと失礼。ここから先は皆さんにはまだ未来の出来事でしたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ジオウ!』

 

 

 

『キカイ!』

 

 

 

「「変身!」」

 

 

 

ソウゴはジオウライドウォッチをジクウドライバーにセットし、ウォズはキカイミライドウォッチをビヨンドライバーにセットする。

 

 

 

そのままソウゴはジクウドライバーを一回転させ、ウォズはビヨンドライバーを折り畳む。

 

 

 

『ライダータイム!』

 

 

『仮面ライダージオウ!』

 

 

『アクション!投影!フューチャータイム!』

 

 

 

『デカイ!ハカイ!ゴウカイ!フューチャーリングキカイ!キカイ!』

 

 

 

 

 

ソウゴは仮面ライダージオウに、ウォズは仮面ライダーウォズ・フューチャリングキカイに変身完了する。

 

 

 

『ジカンギレード!ケン!』

 

 

 

 

ジオウはジカンギレード・ケンを手にし、シャルティアへ斬りかかる。

 

 

 

シャルティアはそれを片手で受け止め、もう片方の手でジオウを吹き飛ばす。

 

 

 

ジオウが吹き飛ばされたと同時にウォズがフューチャリングキカイで上がったパンチ力を利用して、シャルティアへ殴りかかる。

 

 

 

しかしウォズの攻撃も全て受け流され、反撃を受ける。

 

 

 

 

「我が魔王、彼女はなかなかやるようだ...」

 

 

 

「そうだねウォズ。だけど、負けるわけにはいかないよね!」

 

 

 

ジオウはカズマアニメライドウォッチを取りだし起動させる。

 

 

『カズマ!』

 

 

 

ジオウはカズマアニメライドウォッチをジクウドライバーにセットし、一回転させる。

 

 

 

『アーマータイム!』

 

 

『スティール!カズマ!』

 

 

 

ジオウはカズマアーマーを装着する。

 

 

「俺は後ろから攻撃するからウォズはあいつの相手して!」

 

 

 

「いいだろう我が魔王。」

 

 

 

ウォズは再びシャルティアへ殴りかかる。

 

 

「また同じ攻撃ですの?何度やっても同じ結果でありんすよ。」

 

 

 

シャルティアがウォズの右手を掴む。

 

 

そのままシャルティアに押されそうになる。

 

 

 

「パワード!」

 

 

 

ジオウがカズマアーマーの能力を使い、ウォズの筋力を底上げする。

 

 

 

「助かったよ我が魔王。」

 

 

 

底上げされた筋力で、掴まえた右手で強引にシャルティアを殴る。

 

 

 

「ぐっ...なかなかやるでありんすね。」

 

 

 

「ソゲキィ!」

 

 

 

ジオウはシャルティアに向けて矢を放つ。

 

 

 

「その程度の攻撃なんて効かないでありんすよ!」

 

 

 

シャルティアは左手で矢を掴む。

 

 

すると左手で掴んだ矢が爆発し、シャルティアは吹き飛ばされる。

 

 

 

 

「さすが我が魔王。」

 

 

 

「へへっ」

 

 

 

吹き飛ばされたシャルティアは立ち上がる。

 

 

 

「よ、よくも侵入者ごときが...私に埃を...!!!」

 

 

 

シャルティアは自分より下だと思っていた者に、ダメージを負わされたことが許せない。

 

 

 

「私に埃をつけて怒らせたこと...後悔しろ!」

 

 

 

シャルティアは真紅の全身鎧と『スポイトランス』と呼ばれる武器を装備し、上空へ飛んだ。

 

 

 

「ウォズ、なんだかヤバい気がする...」

 

 

「奇遇だね。私も同じことを思ったよ我が魔王。」

 

 

 

完全武装をしたシャルティアから放たれるプレッシャーは、ジオウとウォズを弱気にさせるほど強力な物。

 

 

常人だったらとっくに死んでいる状況だった。

 

 

 

 

「逃げるにもあいつは必ず追いかけてくる...やるしかない気がする...!」

 

 

 

 

ジオウは再びシャルティアに向けて矢を放つ。

 

 

 

シャルティアはそれを避けるが、カズマアーマーから放たれる矢には追尾機能があるためシャルティアをどこまでも追いかける。

 

 

 

「ずっと追いかけてきて邪魔でありんす!!」

 

 

 

シャルティアはスポイトランスで矢を破壊する。

 

 

 

破壊された矢は爆発するが完全武装をしたシャルティアの前では、ダメージにならなかった。

 

 

 

「こうなったらあのエクスプロージョンで...」

 

 

 

「やめたまえ我が魔王。ここであの技を使ったら私たちまで巻き込まれてしまう。彼女を倒しても自分達が生きてなければ意味がないだろう?」

 

 

 

「あっそうか俺たちも巻き込まれるか...」

 

 

 

「我が魔王、作戦がある。私が...」

 

 

 

「戦闘中におしゃべりなんて私舐められてますね!」

 

 

 

「うわっ!?」

 

 

 

ジオウとウォズはシャルティアの攻撃を紙一重で避ける。

 

 

ジオウが自分達がいた場所を見ると、そこには大きなクレーターができていた。

 

 

 

「うわっすごい威力...」

 

 

 

「この力を使うとするか。」

 

 

 

『シノビ!』

 

 

 

ウォズはシノビミライドウォッチを起動させる。

 

 

 

それに気づいたシャルティアは真っ先にウォズを狙う。

 

 

 

 

「させると思いでありんすか?」

 

 

 

ウォズはシャルティアの攻撃を避けることができず、スポイトランスが刺さってしまう。

 

 

 

「残念でありんすね。お前はこれでじっくりと...っ!?」

 

 

 

シャルティアは驚く。

 

 

 

なんとシャルティアがスポイトランスで刺していたのはウォズではなく、『身代わり』とかかれたかかしだった。

 

 

 

「なぜ!?確かに刺した感触は...」

 

 

 

『ビヨンドザタイム!忍法時間縛りの術!』

 

 

「っ!?」

 

 

シャルティアの背後から、フューチャリングシノビへと変身したウォズが現れる。

 

 

 

いつものシャルティアであれば背後からの奇襲は避けることも、そこから反撃することもできる。だが、ウォズが一瞬で作った身代わりに驚き、その時にできた僅かな隙を利用されたため、存在には気づけても体が追い付かなかった。

 

 

 

シャルティアはウォズの『忍法時間縛りの術』を受けてしまい、身動きができない状態となった。

 

 

「上手く私の作戦がいったようだね。」

 

 

 

ウォズはジカンデスピアー・カマモードのタッチパネルを二回なぞり、必殺技を発動させる。

 

 

『フィニッシュタイム!』

 

 

 

『一撃カマーン!』

 

 

 

ウォズはジカンデスピアー・カマモードにエネルギーを溜め、それをシャルティアにぶつける。

 

 

 

「ギャッ!!」

 

 

 

シャルティアは派手に吹っ飛ばされる。

 

 

 

いくら完全武装しているとはいえ、防御もなにもせず強力な一撃を受けたのでかなりのダメージを負ったシャルティア。

 

 

 

「この程度ではやられないでありんすよ!!!!」

 

 

 

『フィニッシュタイム!』

 

 

 

『トゥワイスタイムブレーク!』

 

 

ウォズがシャルティアと戦っている間に、ジオウはジオウライドウォッチIIを使い、仮面ライダージオウIIへ変身していた。

 

 

 

ウォズが攻撃を終えると同時に、ジオウIIはベルトのライドウォッチのボタンを押し、必殺技を発動させる。

 

 

するとシャルティアの周りにピンクと金色の「キック」のエフェクトが囲むように現れた。

 

 

 

「こんなもの!」

 

 

 

「キック」に囲まれたシャルティアは翼で空へ逃げようとする。

 

 

 

「お前が飛ぶ未来は既に見えている!」

 

 

 

ジオウIIがそう言うと、空へ飛んだシャルティア目掛けて「キック」のエフェクトが再度現れる。

 

 

 

「また追尾!?」

 

 

 

「はああああ!!!」

 

 

 

ジオウIIの攻撃はシャルティアへ直撃する。

 

 

 

「ギャアアアア!!!」

 

 

 

大ダメージを負うシャルティア。

 

 

しかしウォズのフィニッシュタイム、ジオウIIのタイムブレークを受けているにも関わらず、まだ完全撃破にはなっていなかった。

 

 

 

「お前たちを倒して...アインズ様を...」

 

 

 

『ディディディケイド!』

 

 

『ライドヘイセイバー!』

 

 

 

ジオウIIはディケイドライドウォッチとライドヘイセイバーを取りだし、ディケイドライドウォッチをセットする。

 

 

 

続けてライドヘイセイバーの針を何周もさせ、必殺待機状態にする。

 

 

 

『Hey!仮面ライダー!』

 

 

 

『ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!へヘイ!セイ!ヘイ!セイ!』

 

 

 

『ディディディケイド!』

 

 

『平成ライダーズ!アルティメットタイムブレーク!』

 

 

 

 

ジオウIIは20人分の平成ライダーの力が溜まったライドヘイセイバーを、シャルティアに向かって振る。

 

 

 

シャルティアはその攻撃を直撃するがそんなものはお構いなしに、ジオウIIに勢いよく向かってきた。

 

 

 

「しねぇぇぇ!」

 

 

 

 

「あんたがこっちに向かってくるのも既に見えている!」

 

 

 

『ジオウサイキョー!』

 

 

『フィニッシュタイム!』

 

 

 

ジオウIIは左手にサイキョージカンギレードを装備し、必殺待機状態にする。

 

 

 

シャルティアはスポイトランスをジオウIIに向けて突き出す。

 

 

しかし未来を既に見ていたジオウIIはそれを簡単に避け、カウンターをする形でサイキョージカンギレードでシャルティアを切り裂く。

 

 

『キング!ギリギリスラッシュ!』

 

 

 

「くらえ!」

 

 

「ぎゃああああ!」

 

 

 

 

ついにジオウIIのカウンター攻撃によってシャルティアは爆発し、完全撃破することができた。

 

 

 

 

「さすがだね我が魔王。必殺技をなんども当てることによって倒すとは。」

 

 

 

「作戦って言うのはこれであってるでしょ?ウォズ。」

 

 

 

「ああそうだよ我が魔王。シノビの件で話せなくともすぐに理解するとはさすが我が魔王だ。」

 

 

 

ジオウIIとウォズは変身を解除する。

 

 

 

「ウォズの考えている事は、ある程度は話さなくてもわかるようになってきたからね。」

 

 

 

「我が魔王からそんな言葉を聞けるなんて嬉しいよ。さて、あっちに出口があるようだね。」

 

 

 

ソウゴとウォズは出口に向かって歩く。

 

 

 

だが闘技場の観客席からきている目線に二人は気づかなかった。

 

 

 


 

時はジオウとウォズ、シャルティアが戦いだした時まで遡る。

 

 

 

三人が戦闘中の闘技場の観客席で、二人の男はそれを見ていた。

 

 

 

 

「ジオウの世界の時が止まったと思えばお前の仕業か、士郷?」

 

 

 

マゼンタのカメラを持った男は士郷に話しかける。

 

 

 

「いつかバレるとは思っていたが...()()()

 

 

 

門矢士と呼ばれた男は、手に持っているカメラで戦闘中のジオウを撮影する。

 

 

 

「どいつもこいつも...俺の計画を邪魔しやがって。」

 

 

 

「まぁそう言うなよ門矢士。俺がジオウにやらせていることは、お前が以前やっていたことに似ているだろう?」

 

 

 

「あれと今回の試練とやらは違うだろ。主にお前というサポートがある所とかな。」

 

 

 

「ははっ、そうだな。」

 

 

 

「そういえば...お前はこの世界でジオウに何をやらせるつもりなんだ?ただ世界を巡らせるわけじゃないだろ?」

 

 

士はジオウの試練の内容について質問する。

 

 

 

「アナザーアニメが産まれた九つの世界を巡り、九つのアニメライドウォッチを集める。そして偽りの歴史になってしまった世界を再構築する。これが試練の内容だ。」

 

 

 

「なるほど大体わかった。じゃあ今戦っているのは、そのアニメライドウォッチに関係することなのか?」

 

 

「あんまり関係はしないな。あれはこの世界のアナザーアニメ、アナザーアインズが送ってきた階層守護者と呼ばれる部下だ。」

 

 

 

「ほう。あまり関係しないならばなぜ止めない?戦っても意味無いだろ。」

 

 

 

アニメライドウォッチと関係ないならば、戦う意味がない。そう考えた士はなぜ止めないか士郷に問う。

 

 

 

 

「そりゃあ俺がジオウと階層守護者戦わせたいからさ。」

 

 

 

「要するにお前の暇潰しのためってことか。」

 

 

 

「まぁそういうことになるのかな?でも、ジオウの戦闘力を上げるためっていう理由もあるからね。」

 

 

士郷が話終えると、闘技場の方から音声が流れだす。

 

 

 

『ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!へヘイ!セイ!ヘイ!セイ!』

 

 

 

ジオウIIが持っているライドヘイセイバーから流れる音声を聞いた士は興味深そうにジオウIIを見る。

 

 

 

「ほう、俺がやったライドウォッチの武器か。平成ライダー20人分の力が入っている武器らしいな。」

 

 

 

「知ってるか?平成はもう終わっているらしい。門矢士、お前は一世代前のライダーになったわけだ。」

 

 

 

「違うな。俺は新たなライダーが生まれるたび強くなる。俺はいつでも最先端の仮面ライダーだ。」

 

 

 

「それは()()だけどな。」

 

 

 

士郷は軽く笑う。

 

 

 

『キング!ギリギリスラッシュ!』

 

 

 

ジオウIIはサイキョージカンギレードでシャルティアを切り裂く。

 

 

 

それを見た士はある事を思い付く。

 

 

 

「おい士郷、俺の計画を邪魔したんだ。だったら俺がお前の試練の邪魔しても文句は言えないよな?」

 

 

 

「なんだと?」

 

 

 

ジオウ達の戦いが終わり、変身を解除したソウゴとウォズが出口に向かって歩いていた。

 

 

その様子をカメラで撮影する士。

 

 

「何をするつもりだ?門矢士?」

 

 

 

 

「俺もお前の邪魔をする。今回で言えば、お前の暇潰しとジオウの経験値稼ぎのための戦いを止める。」

 

 

 

ソウゴとウォズが出口から出たのを見ると、士は灰色のカーテンを出現させ、その中へ入っていった。

 

 

 

 

「おい待て!...くそっ!」

 

 

 

士郷は近くの壁をおもいっきり叩き、壁の一部を破壊する。

 

 

 

士郷の周りには淀んだ空気が流れていた。

 


 

「シャルティアガヤラレタカ...ナラバ...」

 

 

アナザーアインズはシャルティアを召喚した時のように、右手を突き出す。

 

 

すると魔方陣が現れ、そこからカマキリとアリが合体したような見た目をしたライトブルーのモンスターが現れた。

 

 

 

「お呼びですかアインズ様...」

 

 

 

「シンニュウシャヲケシズミニセヨ。シャルティアヲタオシタアイテダ。ユダンスルナヨ...」

 

 

 

「かしこまりましたアインズ様。」

 

 

 

そう言うとライトブルーのモンスターは瞬間移動した。

 

 

 

「ココハダレニモジャマサセナイ...」

 

 

 

 

「お前がアナザーアインズか。」

 

 

 

「!?」

 

 

 

突然聞き覚えの無い声に話しかけられ、驚くアナザーアインズ。

 

 

 

「ナンダキサマ?キサマモシンニュウシャカ...」

 

 

「まぁ侵入者といえば侵入者だな。」

 

 

 

声の主は門矢士だった。

 

 

士は続けて話を続ける。

 

 

 

「お前に少し知識を与えようと思ってな。お前が殺そうとしている侵入者はかなり手強い。お前の操っている部下じゃジオウは止められないだろう。」

 

 

 

「ホウ...ワレノテゴマジャトメラレナイト...?」

 

 

 

「ああそうだ。だがお前が直接やれば、部下も減らさず確実にあいつらを倒せる。」

 

 

 

「フッ...ミシラヌモノノシンゲンナドウケンワ...」

 

 

 

アナザーアインズは士に向けて『絶望のオーラV』を放つ。

 

 

『絶望のオーラV』は発動させるだけで、国を滅ぼすことができる程の力を持った能力である。

 

 

 

それを特定のものに集中して放てば、それは一瞬にして命が消えるのは想像に難くないことだった。

 

 

 

だが『絶望のオーラV』を向けられた士は死ぬことは無く、何事も無いようだった。

 

 

 

「ナニ...!?」

 

 

 

「気味の悪いオーラを出しても、ただ気色悪いだけだぞ?」

 

 

 

士は灰色のカーテンを出現させる。

 

 

 

「もう会うことはないだろうなアナザーアインズ。健闘を祈るぜ。」

 

 

 

士は灰色のカーテンへと入っていった。




ここでも通りすがった世界の破壊者。

この物語ではあくまでサブキャラとして登場します。(多分)



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魔王と魔王2018

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「めでたく高校を卒業した青年、常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。五つ目のアニメライドウォッチ、アインズアニメライドウォッチをてにいれるため新たな世界へたどり着くが、そこでシャルティアと名乗るヴァンパイアが現れる。彼女を倒し、アナザーアインズの元へ向かうが、またしても邪魔が入った。戦闘を開始するジオウとウォズだったが、そこでこの世界に存在しないはずの仮面ライダーが現れる...おっと失礼、ここから先は皆さんには未来の出来事でしたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウォズの持っている本に記載されていたアナザーアインズの場所へ向かうソウゴとウォズ。

 

 

 

途中、モンスターが現れたりとあったが、ジオウ・ベルアーマーとウォズによって瞬殺される。

 

 

 

 

「よし、片付いたね。早く行こうウォズ。」

 

 

 

「それ以上は行かせんぞ...」

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

ジオウとウォズの前に現れたのはカマキリとアリを融合させたような見た目をしているライトブルーのモンスター。

 

 

 

「あれはコキュートス。アインズの部下だね。もっともこの世界じゃアナザーアインズの部下になっているが...」

 

 

 

「あんたも俺たちを倒しに来たの?」

 

 

 

「そうだ。」

 

 

 

「だったらこっちも容赦しないよ!」

 

 

 

『『ジオウ!!』』

 

 

 

ジオウはジオウライドウォッチIIを二つに割り、ジクウドライバーにセットする。

 

 

 

待機音が流れ出すと、ジオウはジクウドライバーを一回転させる。

 

 

 

『『ライダータイム!』』

 

 

『仮面ライダー!』『ライダー!』

 

『ジオウ!』『ジオウ!』『ジオウII!』

 

 

ジオウは強化形態の一つであるジオウIIへと変身した。

 

 

 

「彼もまたあのときの彼女みたいに恐ろしく強い。お互いに油断は禁物だよ我が魔王。」

 

 

 

「わかってるさ!」

 

 

 

 

ジオウIIはサイキョーギレード、ウォズはジカンデスピアー・ヤリモードを装備し、コキュートスに攻撃をする。

 

 

 

二人の持ち前のコンビネーション力で攻めていくが、コキュートスは冷静に一つ一つの攻撃を受け流していく。

 

 

 

「俺たちの攻撃が全て弾かれてる!」

 

 

 

「全く隙がないね...だったら...」

 

 

 

『シノビ!』

 

 

 

『アクション!投影!フューチャータイム!』

 

 

 

『誰じゃ?俺じゃ?忍者!フューチャリングシノビ!シノビ!』

 

 

 

『カマシスギ!』

 

 

 

ウォズはフューチャリングシノビに変身すると、シノビの能力である分身の術を発動し、三体の分身を生成する。

 

 

 

「うおおお!ウォズが三人になった!」

 

 

 

「「「二人の攻撃なら受け流せても、二倍だったらどうだろうね!」」」

 

 

 

三人のウォズは正面から攻撃を仕掛けたり、コキュートスの背後から現れて攻撃をしたりする。

 

 

 

「俺もウォズに負けられないな!」

 

 

 

ジオウIIもウォズ同士の連携に参加し、コキュートスをサイキョーギレードで切り裂いていく。

 

 

 

先程まで優勢だったコキュートスは、四人の連携に翻弄され、追い込まれていた。

 

 

 

「グッッ!」

 

 

 

「決めるよ!ウォズ!」

 

 

「「「ああ」」」

 

 

ジオウIIはサイキョーギレードにセットされているジオウの顔の文字をレバーで変更し、必殺待機状態になる。

 

 

 

『ジオウサイキョー!』

 

 

 

三人のウォズもビヨンドライバーを動かし、必殺待機状態になる。

 

 

『ビヨンドザタイム!』

 

 

 

『魔王斬り!』

 

 

 

『忍法時間縛りの術!』

 

 

 

 

三人のウォズがコキュートスの時間を縛り、身動きができない状態にする。

 

 

「くらえ!」

 

 

身動きができないコキュートスに向かってジオウIIが七色の斬撃を飛ばし、コキュートスを切り裂いていった。

 

 

 

「グワアアア!」

 

 

 

コキュートスは耐えることができず、爆発した。

 

 

 

「よし!...ん?」

 

 

ジオウIIは足元に転がってきた物を見る。

 

 

 

「これって...アニメライドウォッチじゃない?」

 

 

 

「それは本当かい?我が魔王。...アインズの顔が描かれている。これはアインズアニメライドウォッチだね。」

 

 

 

「このライドウォッチには2015って書かれているから、2015年に向かおう!」

 

 

「だがここは室内だ。タイムマジーンが出せないね。」

 

 

 

「そっか。だったらさっきの闘技場まで戻ろうウォズ。」

 

 

 

 

「ソレハサセヌ...」

 

 

 

ジオウでのウォズでもない声が聞こえる。

 

 

「その声は誰だい?」

 

 

 

ウォズの問いに声の主は答える。

 

 

 

 

「ワレノナハアインズ・ウール・ゴウン。」

 

 

 

「アインズ...てことはお前がこの世界のアナザーアニメか。」

 

 

 

「ワレコソガアインズ。アナザーデハナイッ!」

 

 

 

アナザーアインズは禍々しいオーラを発生させる。

 

 

 

「ウォズ、過去に戻らなくてもアナザーアニメは倒せる?」

 

 

 

「ブレイドの件のようにあのアナザーアインズが産まれたのが2019年ならば、倒せるだろうと思うが...」

 

 

 

「あのアナザーアインズは2018年に産まれたアナザーアニメだ。この時代で倒しても世界からアナザーアインズの存在は消えない。」

 

 

 

そういったのは、ジオウIIとウォズの背後に出現した灰色のカーテンから現れた士郷だった。

 

 

 

「え?このアニメライドウォッチには2015年と書かれているけど?」

 

 

 

 

「本来のアインズは2015年から存在した人物だ。だが、このアナザーアインズは2018年に産まれた。2018年にこの世界に来られたならば、本物のアインズはいただろうな。」

 

 

 

 

「アナザーベルでは産まれた年を教えなかった士郷君がどういう風の吹き回しだい?」

 

 

 

「そうだな。話しておきたいところではあるが、今はアナザーアインズが先だろう。ジオウ、お前は2018年へ行け。ここは俺とウォズが足止めしておく。」

 

 

「え?いいの?」

 

 

 

「本当はダメだがな。...早く行け。」

 

 

 

ジオウIIは闘技場に向かって走って行くと、アナザーアインズがジオウIIに向けて、黒い炎を出す。

 

 

 

だが、その攻撃は士郷によって食い止められる。

 

 

 

「ワレノコウゲキヲナマミデトメルカ...キサマナニモノダ?」

 

 

 

 

「俺か?そうだな...」

 

 

士郷は少し間を開けて答える。

 

 

 

()()()風に言うなら、()()()()()()()()かな。」

 

 

 

アナザーアインズの質問に答えると、士郷は腰に灰色のバックルを出現させる。

 

 

 

「なっ!?それは...」

 

 

 

ウォズがそれを見て驚くが、士郷は気にせずに灰色のバックルに一枚のカードを入れる。

 

 

「変身」

 

 

 

-KAMEN RIDE DECADE SHADOW-

 

 

 

バックルから音声が流れると、士郷の周りに何かの残像が現れ、それが士郷に重なる。

 

 

 

そして上から黒い板が頭に刺さっていく。

 

 

 

士郷が変身した姿は、門矢士が変身する仮面ライダーディケイドのマゼンタの部分を黒色にした姿だった。

 

 

 

「仮面ライダーディケイドシャドウ。別に覚えなくてもいい。」

 

 

 

「君も仮面ライダーだったのか」

 

 

 

「まぁな」

 

 

ディケイドS(シャドウ)は右手にライドブッカー・ソードモードを装備する。

 

 

 

「スガタガカワッテモワレニハ...カテヌッ!」

 

 

 

アナザーアインズは両手に装備した黒い大剣で、二人のもとへ向かってくる。

 

 

アナザーアインズの顔は半分白骨化、もう半分は腐った肉がついており、体は全体的に腐っており、所々白骨化している。

 

 

 

そんなグロテスクな見た目をしている怪物が走っている姿は、耐性がない人が見れば一発でトラウマ物になりそうだった。

 

 

 

「グロテスクな姿しやがって!気色悪いんだよ!」

 

 

ディケイドSはライドブッカーで、攻撃を仕掛けてきたアナザーアインズにカウンターを決める。

 

 

 

「確かに、あまり長く見たくない姿だね。」

 

 

 

ウォズはジカンデスピアーでアナザーアインズをばつを描くように、切り裂いていき、アナザーアインズを蹴飛ばした。

 

 

 

 

「グウウ...ワレノジュウシャヨ!」

 

 

 

数で優勢になろうと考えたアナザーアインズは、シャルティアやコキュートスを召喚したときと同じ動作を開始する。

 

 

 

ウォズはそれを阻止しようとするが間に合わず、二体の人物が現れた。

 

 

「お呼びですか?アインズ様!」

 

 

 

「僕にできることなら頑張ります!」

 

 

 

「アウラ、マーレ、アノモノヲマッサツセヨ。」

 

 

「「かしこまりました!アインズ様!」」

 

 

 

アウラとマーレと呼ばれた男女は、ディケイドSとウォズに攻撃を開始する。

 

 

 

「そっちが召喚するなら、こっちも召喚だ。」

 

 

ディケイドSはアウラの攻撃を避けながら、手に持っている銃に二枚のカードを装填する。

 

 

 

「姉弟には最強の兄弟(パートナー)だ!」

 

 

 

-KAMEN RIDE EX-AID-

 

-KAMEN RIDE PARA-DX-

 

 

 

銃から音声が流れると、仮面ライダーエグゼイドと仮面ライダーパラドクスが現れた。

 

 

「ノーコンテンニューでクリアするぜ!」

 

 

「心が踊るなぁ!」

 

 

エグゼイドはアウラと戦闘を開始し、パラドクスはウォズと戦っていたマーレを、エナジーアイテム『挑発』でヘイトをウォズから外した。

 

 

 

「驚いたよ。まさかディエンドのようにライダーの召喚もできるなんてね。」

 

 

 

「俺は何でもできちゃう旅人だからな。...おっ!ジオウの気配が消えた。どうやら2018年へ行けたようだな。」

 

 

ディケイドSは灰色のカーテンを出現させる。

 

 

 

「ジオウが行けたならもうここに役目はない。ウォズ、2018年へ向かうぞ。」

 

 

 

「ああ」

 

 

 

「ニガスカァ!」

 

 

 

アナザーアインズは、灰色のカーテンへ入っていくディケイドSとウォズに魔法をかけようとするが、ディケイドSの衝撃波によって阻止される。

 

 

「さらばだアナザーアインズ。」

 

 

 

「2018年の君に出会ってくるよ。」

 

 

 

二人が灰色のカーテンへ入り終えると、アウラとマーレと戦っていたエグゼイドとパラドクスは消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2018年-

 

「よし、2018年に到着っと。アナザーアインズはどこかな?」

 

 

 

2018年へたどり着いたジオウ。周りを見ると家などがいくつかあり、ジオウは自分が立っている場所は村の一部だということがわかった。

 

 

ジオウは変身を解除して村の住民に話を聞こうとすると、悲鳴が聞こえた。

 

 

「もしかしたら!?」

 

 

ジオウは叫び声が聞こえた場所へ向かうと、そこには2018年のアナザーアインズが、人やゴブリンを殺しては魂を抜き取り、自身に吸収していた。

 

 

 

「ワレニチカラヲ...」

 

 

 

「アナザーアインズ!これ以上はやらせない!」

 

 

 

『アインズ!』

 

 

 

ジオウはアインズアニメライドウォッチを起動し、ジクウドライバーにセットする。

 

 

待機音が流れ出すと、ジオウはジクウドライバーを一回転させる。

 

 

 

『アーマータイム!』

 

『喝采せよ!ア~イ~ン~ズ!』

 

 

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え、過去と未来をしろしめす時の王者!その名も仮面ライダージオウ・アインズアーマー!別の世界の魔王の力を継承した瞬間である!」

 

 

 

「あれ?ウォズじゃん!いつの間に?」

 

 

 

「継承の儀に間に合って良かったよ我が魔王。あとはアナザーアインズを倒すのみ。」

 

 

 

「さっさと倒してし()()()!」

 

 

 

ウォズの後ろにいた士郷が誰にも聞こえない大きさで言う。

 

 

 

倒してしまおう?魔王だけに?

 

 

 

 

士郷の寒いダジャレは置いておき、ジオウ・アインズアーマーの説明をさせてもらう。

 

 

 

ジオウ・アインズアーマーは胸は骨で覆われており、両肩には赤い宝石がついた先が鋭い骨がある。そして、背中には黒いマントを羽織っている。

 

 

顔には『アインズ』と表記されている。

 

 

 

「喝采してほしい気がする!」

 

 

 

ジオウはアインズアーマーの能力、上位道具生成を発動しサイキョーギレードを二つ生成する。

 

 

「はぁっ!」

 

 

 

ジオウは二つのサイキョーギレードを巧みに使い、アナザーアインズを斬りつける。

 

 

 

アナザーアインズは負けじとジオウと同じように上位道具生成を使い、黒い大剣を生成して、ジオウの攻撃を弾こうとする。

 

 

 

「その程度じゃ俺を止められないよ!」

 

 

アナザーアインズの大剣をジオウの左手のサイキョーギレードで抑え、右手のサイキョーギレードでアナザーアインズを切り裂く。

 

 

 

 

「リアリティ・スラッシュ!」

 

 

 

ジオウはアインズアーマーの技、リアリティ・スラッシュを発動させる。

 

 

 

サイキョーギレードから放たれた斬撃がアナザーアインズを切り裂く。

 

 

 

 

「グッウウウ...」

 

 

かなりのダメージを負ったアナザーアインズ。

 

 

それを見たジオウはジクウドライバーにセットしている二つのライドウォッチのボタンを押す。

 

 

 

『フィニッシュタイム!アインズ!』

 

 

『イア!タイムブレイク!』

 

 

 

ジオウはアナザーアインズから離れる。

 

 

するとジオウの肩にある赤い宝石が禍々しく光りだす。

 

 

「イア・シュブニグラス・ジオウ!」

 

 

 

ジオウが魔法名を言うと、アナザーアインズを呑み込もうとする漆黒のエネルギーが現れる。

 

 

 

アナザーアインズはエネルギーによって見る見ると体が消えていく。

 

 

 

「フォールンダウ...ンンン!!!」

 

 

 

アナザーアインズは体の一部が消えながらも、ジオウに魔法による攻撃を試みる。

 

 

しかし魔法が発動する前に漆黒のエネルギーがアナザーアインズを完全に呑み込み、消し去った。

 

 

 

 

 


「さすが我が魔王。先ほどの攻撃は実に魔王らしい一撃だったよ。」

 

 

「そんなこと誉められても...」

 

 

 

「さすがアニメ界の魔王の力か。」

 

 

 

ジオウの戦いの感想を述べるウォズと士郷。

 

 

「我が魔王をもっと称えたいが...士郷君。なぜ君はあのアナザーアニメの年を教え、我が魔王をこの時代に行かせるため力を貸したんだい?それにあの姿、説明してもらいたい。」

 

 

ソウゴとウォズは何度か士郷に手助けはされていたが、それはあくまでその世界のアニメライドウォッチを手にいれるための軽い手伝いだった。

 

 

しかし、今回アナザーアニメの年を教え、さらにソウゴが2018年に行くまでの時間稼ぎまでした士郷に疑問を抱いたウォズ。

 

 

 

「最悪な事態となったからだ。お前たちも知っているだろ?仮面ライダーディケイド、門矢士という男を。」

 

 

 

「門矢士って俺の飯食べた人じゃん。」

 

 

 

「ああ知っているが...彼が君の試練を邪魔してきたと?」

 

 

 

「そういうことだ。理解力が高くて助かるよ。あのときアナザーアインズがやって来たのは門矢士によるものだ。あいつはこれからも試練を邪魔すると言った。さすがに残りの世界を破壊するなんてことはしないと思うが、アニメライドウォッチ集めに影響が出ることは間違いない。」

 

 

 

 

「じゃあどうするんだい?君は九つのアニメの世界を再構築したいんだろう?だったら...」

 

 

 

「俺一人でやれってか?それができているならば最初からやっている。」

 

 

ウォズの話を遮り、士郷は話を続ける。

 

 

「アニメライドウォッチはジオウが対応する世界にやって来て初めて誕生する物だ。俺一人で作ることはできない。」

 

 

 

「なるほど。」

 

 

 

「想定しなかった人物、門矢士が干渉する以上もう試練と言えない。この試練の本来の目的は九つのアニメの世界を救うこと。改めて力を貸してくれ仮面ライダージオウ『常磐ソウゴ』、仮面ライダーウォズ『ウォズ』」

 

 

士郷は二人に深く頭を下げる。

 

 

 

「俺はべつにいいよ?王様についていろんな事が学べるかもしれないし、最善最高の王様になるためには人助けも大切だから。」

 

 

 

「私は我が魔王が行うことについていくのみ。我が魔王が力を貸すならば私も力を貸そう。」

 

 

 

 

「感謝する二人とも。なら早速次の世界へ向かおうか」

 

 

 

士郷は灰色のカーテンを出す。

 

 

ソウゴ達は次の世界へ向かうため、その中へ入っていった。




お待たせしました!オーバーロード編完結です。
士の干渉によって試練は無くなってしまいました。
次回からは士郷もアニメライドウォッチ集めに本格的に参加します!

感想、評価、お気に入り待ってます!


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聖杯(ウォッチ)を手にした者2019

お気に入り40ありがとうございます!


「5つのアニメライドウォッチを入手した常磐ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。異世界の魔王、アインズの力も継承し、残るアニメライドウォッチはあと4つ。このまま順調かと思われたが、門矢士の介入によって士郷の試練がなくなってしまう。試練の本来の目的である九つのアニメ世界を救うことであるため、士郷はソウゴ達に本格的に協力することとなった...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2006?-

 

「私ニ挑ムモノハ弱者バカリ...」

 

荒れ果てた大地に立っている一人の女がそう呟く。

 

 

「モウ人類ハスベテ死ンダ。残スノハ私一人カ...」

 

 

女は悲しげに言う。もうこの世界には人類は残っていない、と。

 

 

すると突然、女の左手が激しく輝く。

 

 

 

「グッ...!?ナンダコレハ...?」

 

 

輝きが収まるとそこには紫色の時計のようなガジェット、ライドウォッチがあった。

 

 

だがソウゴやゲイツ、ウォズが持っているようなライドウォッチではなく、タイムジャッカーが使うアナザーライドウォッチに酷似している。

 

 

女は突如現れたアナザーライドウォッチ?を警戒するが、ウォッチから感じる力が自分と似ていたため、「暇潰し程度にはなるか」と思い、ウォッチのボタンを押す。

 

 

セイバーオルタァ

 

 

アナザーライドウォッチから音声が流れると、女は光に包まれて姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2019-

灰色のカーテンを潜り抜けた先はどこかの町の住宅街。空は暗く夜だった。

 

 

ソウゴはここがなんの世界なのか士郷に問う。

 

 

「ねぇ士郷、ここはなんの世界なの?」

 

 

「ここはFateの世界。何でも願いが叶う聖杯をかけて七人のマスターと契約した7騎のサーヴァントが最後の一人になるまで戦う世界だ。」

 

 

「まるで仮面ライダー龍騎のような世界だね。」

 

 

仮面ライダー龍騎。それはそれぞれの願いを叶えるため13人のライダーが最後の一人になるまで戦う仮面ライダーの一人。

 

 

仮面ライダー龍騎こと城戸真司は願いを叶えるためではなく、人を守るために戦うのだが、それは龍騎本編で見てほしい。

 

 

「そうだなウォズ。」

 

 

「じゃあこの世界のアナザーアニメとアニメライドウォッチを集めなきゃだね。士郷、持っている人知ってる?」

 

 

 

「俺が知っていた頃なら知っているが...今はソウゴ、お前が力を継承している影響で世界が不安定になりつつある。よって俺の知識はあまり意味は無いだろう。何でも載っている本で調べたいところだがなぜか本がある場所に入れない。これもジオウによる影響なのかまたは門矢士の影響なのかはわからないが。」

 

 

 

「何でも載っている本?」

 

 

ウォズが興味津々に聞く。

 

 

「残念ながら名前は教えられない。そうなっているんだ、悪い。」

 

 

「そうか。それは残念だ。」

 

 

何でも載っている本について知りたかったウォズは残念そうする。

 

 

ソウゴが意味がなくてもいいから情報がほしいと士郷に言う。

 

 

士郷が持ち主について話そうとすると、背後から声をかけられる。

 

 

三人が声をかけられた方向を向くとそこには、金髪紅眼で全身が勝色と呼ばれる黒にかなり近い暗めの藍色のドレスに、黒ずくめの甲冑を纏う女性が立っていた。

 

 

 

「えっと...どうされましたか?」

 

 

ソウゴは話しかけてきた女性に用件を聞く。

 

 

「オ前カラハ凄マジイオーラヲ感ジル。コノ私ト戦ッテモラオウカ...!」

 

 

 

「え、なになに急に!?戦うって...」

 

 

 

突然戦いを申し込まれたソウゴは困惑していると、ソウゴ目掛けて禍々しい紫色の斬撃が飛んできた。

 

 

ソウゴは咄嗟に回避をする。

 

 

 

「急に危ないじゃないか!」

 

 

 

「士郷君、彼女の正体はわかるかい?」

 

 

 

「わからない。彼女はこの世界のパラレル・ワールドに存在していた『セイバーオルタ』に似ている。だがここはオリジン・ワールド。この世界にセイバーオルタの存在はない。それにこの世界のアナザーアニメは『衛宮士郎』という男が元になっていたはず。」

 

 

 

「ナニヲグズグズ言ッテイル!」

 

 

 

「ちっ!」

 

 

 

黒ずくめの甲冑の女は士郷を斬りかけようとするが、士郷は女の攻撃を避ける。

 

 

 

「君の事情は知らないけど、殺る気ならこっちもいかせてもらうよ!」

 

『ジオウ!』 『アインズ!』

 

 

「確かに変身しないときつそうだね...」

 

 

『ウォズ!』

 

 

ソウゴはジクウドライバーを腰に巻き、二つのライドウォッチをセットする。

 

 

「変身!」

 

 

ジクウドライバーを一回転させるとソウゴの姿が変わっていく。

 

『ライダータイム!』

 

『仮面ライダージオウ!』

 

『アーマータイム!』

 

『喝采せよ!アーイーンーズ!』

 

 

ソウゴはジオウ・アインズアーマーに変身を完了する。

 

 

「仮面ノ鎧ヲ纏ッタカ...面白イ!」

 

 

士郷を攻撃していた女がジオウを興味深そうに見る。

 

 

『スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

 

-KAMEN RIDE DECADE SHADOW-

 

 

ジオウが変身を終えて少しあとにウォズと士郷も変身を完了した。

 

 

「三体ー、数はこちらが上だ。降参するなら今のうちだ。」

 

 

「何人デモカカッテコイ。私ニ勝テルナラバナッ!」

 

 

女は挑発をしたディケイドSを斬りかかる。

 

 

ディケイドSはライドブッカーSで迎えようとする。

 

 

ジオウは大剣を生成して女に向けて飛ばすが、女はそれを簡単に弾く。

 

 

ディケイドSは女が武器を弾いた瞬間にライドブッカーSで切り裂こうとするが、あり得ない速度でディケイドSの攻撃を防ぎ、さらにディケイドSを持っている剣で切り裂く。

 

 

ウォズも加勢しようとするが目に止まらぬ速さでウォズの目の前に立ち、闇を纏った剣でウォズを滅多斬りにする。

 

 

女の猛攻にウォズは耐えきれず、変身が解けてしまった。

 

 

「あのウォズを!?」

 

 

ウォズが生身でも強いことは知っているソウゴは、ウォズが手も足も出ずにやられているのを見て驚いていた。

 

 

「我が魔王、気を付けたまえ。彼女は強い!」

 

 

「そんなことわかってるけど...くっ!」

 

 

女はジオウにターゲットを向け、襲いかかる。

 

 

ジオウは咄嗟に出た手で防御するが、威力が強すぎるため完全にはダメージを抑えられなかった。

 

 

 

「お前、何者だ?」

 

 

「私カ?私ニ名ハナイ。ダガ人間ニ呼バレテイタ名ハ...『セイバーオルタ』」

 

 

「セイバーオルタだと!?...お前はこの世界にはいないはず。なぜここにいる?」

 

 

「教エルトオモウカ?」

 

 

「だろうな。」

 

 

女改めセイバーオルタ?はディケイドSに膝蹴りをする。

 

 

ディケイドSは腕を交差し、防御する。

 

 

 

「剣士には剣士ってな!」

 

 

-KAMEN RIDE BLADE-

 

『ターンアップ』

 

ディケイドSの前に青いカードを模した光のゲート『オリハルコンエレメント』が現れ、ディケイドSはそれを通過する。

 

 

するとディケイドSは仮面ライダーブレイドにカメンライドしていた。

 

 

「マタ姿ヲ変エタカ。」

 

 

セイバーオルタ?は音速並の速さで動く。

 

 

「早く動けるのはおまえだけはないぞ?」

 

 

-ATTACK RAIDE MACH-

 

 

ディケイドSブレイドに青色のエネルギーが投入されると、セイバーオルタと同等の速度になった。

 

 

音速のスピードで繰り広げられる戦いは、ジオウにもウォズにも見えていない。

 

 

そこには剣士と剣士が剣をぶつける音しか聞こえない空間が広がっていた。

 

 

「ぐはっ!」

 

 

しばらく音のみが聞こえていると、苦しむ声とと共にブレイドのカメンライドが解けたディケイドSが地面に転がっていった。

 

 

「オ前ハナカナカ強カッタ。久シブリニ体ヲ動カスコトガデキタ。礼ヲ言オウ。」

 

 

 

「そんな礼、貰っても嬉しくないな!」

 

 

セイバーオルタ?の言葉にディケイドSが反応していると、突如、電子音が聞こえる。

 

 

『ジオウサイキョー!』『ジオウサイキョー!』

 

『イア!タイムブレーク!』

 

 

「はぁぁぁぁ!」

 

 

 

ジオウはセイバーオルタ?とディケイドSが戦っている間にサイキョーギレードを二つ生成して必殺待機状態にしていた。

 

 

『魔王斬り!』『魔王斬り!』

 

 

 

ジオウはセイバーオルタ?に向けてサイキョーギレードを振りかざす。

 

 

セイバーオルタは避けようとするが、足元がジオウによって動けなくなっていたため、手持ちの剣で防御の構えをとる。

 

 

タイムブレークの力も合わさった魔王斬りはセイバーオルタに直撃した。

 

 

するとセイバーオルタ?は爆発し、煙が舞った。

 

 

「よし!」

 

ジオウがガッツポーズする。

 

 

「ダブル魔王斬り+タイムブレーク。普通だったら耐えられない。殺られているといいが...」

 

ディケイドSは今の状況を整理し、考えを述べる。

 

 

だがディケイドSの期待を裏切るように低い電子音が流れる。

 

 

セイバーオルタァ

 

 

電子音と共に煙が晴れ、晴れた場所には先ほどジオウの必殺を受けたセイバーオルタ?が立っていた。

 

 

「何故私ハイキテイル?」

 

 

 

「嘘でしょ...」

 

 

「アナザーライドウォッチの様な音声、か。...新種のアナザーアニメと考えるしか無いな。」

 

 

 

「士郷君、我が魔王の攻撃を耐え、さらに不気味な音声が流れる。彼女はアナザーアニメで間違いないみたいだね。」

 

 

 

「分かっている。...ここは退くぞ!」

 

 

 

-ATTACK RAIDE INVISIBLE-

 

 

 

セイバーオルタ?が何故生き返ったか理解できていない内に、ディケイドSがカードを装填し、ジオウ、ウォズと共に姿を消していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インビシブルであの場から撤退した三人は、とある空き家にたどり着く。

 

 

そこで三人はあのセイバーオルタ?について話し合う。

 

 

 

「まずあのセイバーオルタだが、彼女はこのオリジン・ワールドには存在しない人物だ。」

 

 

「士郷、セイバーオルタって何なの?」

 

 

「簡単に説明するならば、セイバーオルタはこのFateのオリジン・ワールドにいたセイバーの悪バージョン。俺もあまり詳しくはないが、龍騎とリュウガをイメージしたら良いかもしれない。セイバーが龍騎でセイバーオルタがリュウガ、ってね。」

 

 

「リュウガってあの時のアナザーライダーだっけウォズ。」

 

 

「そうだよ我が魔王。」

 

 

ソウゴは少し前に戦ったことがあるアナザーリュウガを思い浮かべる。

 

 

「士郷君、私も質問いいかな?」

 

 

「なんだ?」

 

 

「彼女...セイバーオルタが復活したとき、アナザーライドウォッチのような音声が聞こえたが、アナザーアニメにはそういった物は存在するのかい?」

 

 

 

「無い。アナザーアニメは不安定な世界によって産み出された存在だからな。」

 

 

「では、何故あのとき聞こえたのか...」

 

 

「あのアナザーアニメが特殊個体だからとか?」

 

 

「そう考えたら今回の出来事も全て納得いく。これも全て不安定による影響か...」

 

 

士郷は予想外の出来事が次々と起こり、頭を抱える。

 

 

「あのアナザーアニメがアナザーセイバーオルタだとして、あいつに対応するアニメライドウォッチが必要になってくるけど...セイバーオルタっていうのはこの世界にいないんだよね?だったらあいつに対応するライドウォッチをゲットする手段が無くない...?」

 

 

ソウゴの言う通り、存在しない人物のアニメライドウォッチを作る方法も、手にいれる手段も無いのである。

 

 

「アナザーアニメはジオウIIでも倒すことはできない、対応するアニメライドウォッチも手にいれる手段が無い。あの力が無くなる前ならば俺が倒せたが...今の状況ではアナザーセイバーオルタになす術がないな。」

 

 

「あの力?」

 

 

士郷が言った『あの力』がきになり、詳細を聞こうとするソウゴ。

 

 

「『コンプリート』っていう力さ。身体能力が大幅に上昇し、全てのものを破壊できる力。世界を旅していたらとあるトラブルが起きて消えた。詳しく話すと長くなるし、しなくていいだろ?」

 

 

「そうだね。今は消えた原因を知っても解決にはならなそうだからしなくていいよ。」

 

 

 

「ちょっと考えが思い付いたんだが...いいかな?士郷君?」

 

 

「何んだ?ウォズ。」

 

 

 

ウォズはアナザーセイバーオルタに対応するライドウォッチを手にいれるための手段を思いつき、士郷とソウゴに話す。

 

 

「別の世界のアナザーアニメならばそのアナザーアニメが存在していた世界にいけば手にはいるんじゃないか、とおもってね。」

 

 

「言われてみれば...何故俺はその考えが浮かばなかった!よし、早速やってみるか。」

 

 

「それは無駄だからやめたまえ。」

 

 

士郷が灰色のカーテンを出そうとすると、何者かの声が聞こえ、士郷の物ではない別の灰色のカーテンが現れる。

 

 

 

その灰色のカーテンから声の主が現れた。

 

 

 

「あんたは俺のライドウォッチを奪った人!」

 

 

「また会ったねジオウ。」

 

 

「海東大樹か。無駄とはどういうことだ?」

 

 

灰色のカーテンから現れたのはもう一人の通りすがりの仮面ライダー、ディエンドに変身する男、海東大樹だった。

 

 

「彼女がいた世界には何も残されていない。彼女によって全て破壊されているからね。」

 

 

「なんだと?」

 

 

世界が破壊されていると聞き驚く士郷。

 

 

 

「士が君たちに迷惑をかけていると聞いてね。そのお詫びに君たちが知りたいであろう情報を先に調べておいたのさ。」

 

 

「彼の情報が正しいならば私たちは今度こそなす術がないわけだ。」

 

 

 

「そんなぁウォズ。」

 

 

 

せっかく思い付いた方法も無駄だと言われ万事休すの三人。

 

 

そんな三人に向けて大樹がある発言をする。

 

 

「君たちの事情は観ていたから知っている。あれを倒す力を与えてあげるよ。」

 

 

そう言うと大樹は一つのライドウォッチをソウゴに投げ渡す。

 

 

ソウゴは渡されたライドウォッチを見ると、それはジオウトリニティライドウォッチにそっくりな形をしていた。

 

 

「これは?」

 

 

「どんな能力なのかは自分で試したまえ。起動できるかは君次第だけどね。」

 

そう言い残し大樹は灰色のカーテンへ入っていった。

 

 

「起動できたら、か。ソウゴ、今試しに使ってみてくれないか?」

 

 

「わかった。」

 

 

ソウゴは謎のライドウォッチのボタンを押す。

 

 

『ジオウフューチャー!』

 

 

ソウゴはジオウフューチャーと鳴ったライドウォッチと、ジオウライドウォッチをジクウドライバーにセットする。

 

 

だがジクウドライバーは待機状態にならなかった。

 

 

 

 

「あれ?反応がなくなった...」

 

 

「まだ使えないと...っ!?」

 

 

士郷がなにかを感じ、周りを見渡す。

 

 

ソウゴとウォズも釣られて周りを見渡すと、ソウゴが紫色に光る床を発見する。

 

 

三人はそこへ行くと、紫色の魔方陣のようなものがあった。

 

 

「これはまさか...離れろ!」

 

 

士郷はソウゴとウォズに向かって叫ぶ。

 

 

二人は突然大声で言われ驚くが、士郷の表情を見てただ事ではないと判断し、紫の光から離れる。

 

 

すると紫の光から何者かが現れた。

 

 

 

「アナザーセイバーオルタか...二人とも変身しろ!」

 

 

「ヤット見ツケタ。今度コソオ前タチヲ壊スッ!」

 

 

アナザーセイバーオルタは士郷に襲いかかる。

 

 

士郷はそれを避け、「変身」と唱えるとディケイドSへ変身した。

 

 

ソウゴも先ほどの実験で巻いていたジクウドライバーにジオウライドウォッチを改めてセットし、変身を完了していた。

 

 

ウォズも続けて変身しようとすると、アナザーセイバーオルタが高速で動き、ウォズの変身を阻止する。

 

 

「ウォズ!」

 

 

ジオウはジカンギレードでアナザーセイバーオルタを切り裂こうとするが、防がれ、反撃を受ける。

 

 

ジオウは吹き飛ばされる。だがジオウはそこである物を見つける。

 

 

 

「ウォズのライドウォッチ...ジオウフューチャー...もしかしたら!」

 

 

「我が魔王、私のライドウォッチで何をするつもりだい?」

 

 

「試したいことがあるんだけどいいかな、ウォズ?」

 

 

「まぁ我が魔王のすることならば構わないが...」

 

 

ジオウはウォズに許可を貰い、ウォズミライドウォッチとジオウフューチャーライドウォッチを起動させる。

 

 

『ウォズ!』

 

『ジオウフューチャー!』

 

ジオウライドウォッチを外したジクウドライバーに二つのライドウォッチをセットする。

 

 

すると先ほど反応がなかった時とは異なり、待機音が流れ出す。

 

 

「おお!反応した!」

 

 

ジオウはジクウドライバーを一回転させる。

 

『フューチャータイム!』

 

『スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

『フュージョンタイム!』

 

ジオウフューチャーライドウォッチから『フュージョンタイム』と鳴ると、ジオウの左右にジオウとウォズを模したエネルギー体が現れる。

 

 

『時空の王と~♪』『預言の家臣!』

『仮面ライダージオウフューチャー!』『フューチャー!』

 

 

左右のエネルギー体がジオウに重なると、足に白色のラインが入り、両肩にはウォズの両肩についている物と同じ物が付いている。

 

顔の『ライダー』の『ラ』と『ダー』の文字はピンク色から水色に変わった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

戦闘中のディケイドSとアナザーセイバーオルタはジオウの変化に気づき、一瞬だけジオウを見た。

 

 

「なんと...私のウォズと我が魔王のジオウが合体したような...とりあえずやらなければ!」

 

ウォズは立ち上がり、本を開く。

 

 

「祝え!どうやらジオウとウォズの力が合わさり、多分!新たな未来を創造する時の王者、その名も仮面ライダージオウフューチャー。きっと新たな時代の幕開けの瞬間である!」

 

 

「トリニティの時もそうだったけど、ウォズって予想外の出来事に弱いよね」

 

 

「面目ない。」

 

 

「まっいいか。この姿...なんか行ける気がする!」

 

 

 

ジオウフューチャーは戦闘中のディケイドSの元へ走っていった。

 

 

 




Fate編です!さらにジオウのオリジナルフォーム!
次回もお楽しみに。

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2006:New future

大変お待たせしました。にも関わらず若干短いです...


「常磐ソウゴが手にいれなければならないアニメライドウォッチは残り4つ。6つ目のアニメライドウォッチを手にいれるためにたどり着いた世界でアナザーセイバーオルタと遭遇する。圧倒的強さに苦戦するが、海東大樹から渡された新たなライドウォッチでジオウはジオウフューチャーへ変身し、巻き返しを狙うこととなった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウォズミライドウォッチとジオウフューチャーライドウォッチを使い、ジオウフューチャーとなったジオウは戦闘中のアナザーセイバーオルタに、ジカンデスピア・ヤリモードで攻撃を仕掛けていく。

 

 

それを見たディケイドSはアナザーセイバーオルタから離れる。

 

 

「はぁっ!」

 

 

ジオウの攻撃は防御されてしまう。

 

 

だがジオウの体が淡く光るとアナザーセイバーオルタが苦しむような顔をする。

 

 

その隙にジオウは回し蹴りを放ちアナザーセイバーオルタにダメージを与える。

 

 

アナザーセイバーオルタはジオウを斬りかかろうとする。

 

 

ジオウはジカンデスピアで攻撃を受け止める。

 

 

「あれ?前戦った時より弱い?」

 

 

ジオウはアナザーセイバーオルタを吹き飛ばす。

 

 

「我が魔王、それはおそらくそのウォッチの力によるものだね。触れたものの能力を下げるといった能力だと推測できる」

 

 

 

「ウォズ、俺も同じ意見だ。海東大樹がどこであのライドウォッチを手にいれたかは分からないが...だが、いくら弱体化できても対応した力がないと完全撃破にはならない。」

 

 

ディケイドSの変身を解いた士郷の言う通りアナザーアニメはアナザーライダーと違い、ジオウIIの力でも倒せない存在。

 

 

いくら弱体化しても倒せない。そう士郷は考えていた。

 

 

「それは問題ないよ士郷。」

 

 

士郷の考えを否定する声が背後から聞こえる。

 

 

二人は声が聞こえた方向を向くと、そこには先ほど灰色のカーテンで消えていった大樹がいた。

 

 

「あのライドウォッチには本来の歴史に戻す力を持っている。あのアナザーアニメが弱っているのはそれが理由さ。」

 

 

「なるほどな。だがアニメライドウォッチを集めなければアナザーアニメの影響を受けた世界が再構築できない。勝手に倒されてしまっては困るんだが。」

 

 

士郷の言う通り九つのアニメライドウォッチを集める前に歴史を消してしまったら、アニメライドウォッチを手にいれる手段が無くなり、世界を再構築できず救うことができない。

 

 

その問題に大樹は「安心したまえ」と答え、言葉を続ける。

 

 

「あのアナザーアニメを倒せばウォッチは手に入る。なぜならあのアナザーアニメにはアナザーライドウォッチが入っているからね。だから彼女に入っているアナザーウォッチにジオウフューチャーの力を加えれば歴史は元に戻り、君たちが探している人物にも会えるわけだ。」

 

 

大樹は説明を終える。だが士郷はまだ信用はしていない様子。

 

 

士郷の中では海東大樹という人物は平気で人を騙し、お宝のためならば手段を選ばない人物だと思っている。

 

 

「ほう。だがそれが本当だと言う証拠はどこにある?お前が素直に情報を提供するとは到底思えないが。」

 

 

「全く僕は信用されていないねぇ。言っただろう?僕は士が迷惑かけたからそのお詫びをしているだけだって。今回に限っては信用しても大丈夫だよ。」

 

 

「今回に限って、か。」

 

 

士郷は思考する。

 

大樹がここで素直に情報を渡してメリットがあるのか、他に思惑があるのではないか、やはりこの情報は俺たちを邪魔するための嘘ではないかーー

 

 

その様子を見たウォズが士郷に声をかける。

 

「そんなに怪しまなくてもいいんじゃないかな士郷君。君にとって海東大樹がどういう人物なのかはわからないが、ここで彼が嘘をつく理由がないはず。」

 

 

「なぜそういいきれる?」

 

 

「彼は門矢士を追っかける者。言わばストーカーだね。そのストーキングしている人物が迷惑をかけているからお詫びをする...これも門矢士に構ってもらうための行為だと考えればここで嘘をつく理由はない、と私は考えたのさ。」

 

 

「ストーカー呼ばわりは少し気になるけど...黒いウォズの言う通りだね。」

 

 

士郷はウォズの考えと大樹の発言を聞き、これ以上疑っても時間の無駄と思い、情報を信じることにした。

 

 

 

「いいだろう。お前の情報を信じてやる。まぁそれでも半信半疑なわけだが。」

 

 

「まぁ騙されたと思ってやってみたらいいさ。じゃあ僕はここらでここから去るよ。じゃあねお二人さん。」

 

 

大樹は灰色のカーテンへ入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、ジオウとアナザーセイバーオルタの戦いはジオウが圧勝していた。

 

この世界の人物ではないアナザーセイバーオルタにジオウの能力は効果抜群。

 

 

ジオウはジオウフューチャーライドウォッチのボタンを押し、ベルトを一回転させる。

 

 

『フィニッシュザタイム!』

 

『スパーキング!』『タイムエクスプロージョン!』『ブレーク!』

 

 

ジオウが飛び上がるとアナザーセイバーオルタに向かって『キック』の文字を模したエネルギーが並ぶ。

 

 

「はぁっ!!!」

 

 

アナザーセイバーオルタはジオウのキックによって吹き飛ばされる。

 

 

そしてそのまま背後に出現していたキューブ状のエネルギーにぶつかり爆発した。

 

 

「よし!」

 

 

ジオウはアナザーセイバーオルタが完全に消えたことを確認して、変身を解除する。

 

 

「素晴らしい戦いだったよ我が魔王。」

 

 

「あの力はまるで対アナザーアニメ用のジオウIIの様だな。」

 

 

士郷はジオウフューチャーの力にいての感想、ウォズはソウゴに労いの言葉をかける。

 

 

ソウゴは「ありがとうウォズ」と言った後、これからどうするか二人に聞こうとすると、突然世界にノイズが走る。

 

 

「ん?これは...」

 

 

「ねぇウォズこの現象って...」

 

 

「アナザーライダーを一時的に倒したときに起きた現象に似ているね。」

 

 

ウォズの言う通り、今起きた現象は対応のライドウォッチ以外でアナザーライダーを倒したときに起こる現象に似ていた。

 

これはアナザーが消えたために、一時的に正しい歴史に戻り、オリジナルが復活する現象だ。

 

 

大樹のいった通り、歴史は元に戻ったのである。

 

 

 

「士郷君、海東大樹の言っていた情報通り歴史が元に戻ったようだ。さっさく確認しにいかないかい?」

 

 

ウォズの提案に士郷は「その通りだな」と言い、灰色のカーテンを出現させる。

 

 

「じゃあ向かうか。」

 

 

「向かうってどこに?」

 

 

「この世界のアニメライドウォッチを持っている人物、衛宮士郎の家にさ。」

 

 

士郷が灰色のカーテンへ入っていくと、それに続いてソウゴとウォズも灰色のカーテンへ入っていった。

 


ここはとある場所。時間は少し前に遡る。

 

「久しぶりだね士。」

 

「ちっ、顔をみたくないやつが現れやがった」

 

 

士に話しかけた男は、ソウゴにジオウフューチャーライドウォッチを与えた、大樹だった。

 

「計画も邪魔され、その腹いせに嫌がらせしたらすぐに対策され、さらにお前がやってくる。全く俺が何をしたって言うんだ。」

 

 

「まぁそう言うなよ士。僕と士の仲じゃないか」

 

 

「何が俺とお前の関係だ。お前が一方的に絡んできてるだけだろ。この盗人ストーカーが。」

 

 

「いつになく辛辣だね士。でもそんな士も悪くない。」

 

 

士はあまりにも大樹が気持ち悪いのでこの場から去ろうとする。

 

 

「もうこの件に関わっても()()()()()は面白くなさそうだ。...新たな暇潰しでも探しにいくとするか。あっ、海東お前は付いてくるな。」

 

 

 

そう言われた大樹が何か言おうとしたが、士はそれを聞く前に灰色のカーテンへ入っていった。

 

 

「今のところは、か。その言い方じゃまるでまた士郷に干渉するって言っているようじゃないか士。」

 

 


 

灰色のカーテンによって衛宮士郎の家に着いたソウゴ達。

 

だがFate世界の時刻は深夜の1時を回っているため、家には明かりがなかった。

 

 

その事態に士郷はため息をつく。

 

 

するとこの事態を解決するためソウゴがタイムマジーンで昼まで飛ぼうと提案する。

 

 

士郷は「その手があったか!」と言った後、それはタイムマジーンを使わなくても、灰色のカーテンでできると思ったが口には出さず、たまには乗り物で行くのもいいかと思い、ソウゴの提案に賛成する。

 

ソウゴがウォズに提案に乗ってくれるか聞こうとする。

 

が、ウォズは衛宮士郎の家の敷地内にある土蔵を見つける。

 

 

「我が魔王、あの土蔵がどうにも気になる。あれを調べてからいかないかい?」

 

 

「ん?土蔵がどうかしたの?まぁウォズが気になるなら別に構わないけど...」

 

 

「ありがとう我が魔王。では一緒に向かおう。」

 

 

三人はウォズが気になった土蔵の中へ入る。

 

 

するとそこには何かの機械を修理している最中の一人の青年がいた。

 

 

青年は突然自分以外の音が聴こえて驚く。

 

 

「うわっ!?誰!?」

 

 

「おっと驚かせてすまない青年。君はここの主かい?」

 

 

「まぁそうですけど...あなたたちは?」

 

 

ウォズが自己紹介をしようとする。

 

 

だがそれは士郷の発言によって止められる。

 

 

「衛宮士郎。まさか復活しているとは...」

 

 

「なぜ俺の名前を?」

 

 

士郎は会ったこともない人物に名前を知られている事に警戒をする。

 

 

「まぁそんなに警戒しないでほしい。俺たちは君がこれに似たものを持っているか確認しに来ただけだからな。」

 

 

士郷は何処からかキリトアニメライドウォッチを取り出す。

 

 

「あってそれって俺が前貸したやつ!」

 

 

「そうキリトアニメライドウォッチだ。後で返すよソウゴ。...で、衛宮士郎、これに似たものを持っているか?」

 

 

「それってこいつか?」

 

 

士郎はポケットから一つのライドウォッチを取り出した。

 

「これってあんたたちの持ち物なのか?」

 

 

「そうだ。できれば渡して貰えると嬉しい。正義のためにさ。」

 

 

士郎はアニメライドウォッチを見たとたんに一つの考えが浮かんできた。

 

 

「なんだかわかんないけど、これをあんたたちに渡さないといけない気がする。」

 

 

士郎は士郷に『シロウアニメライドウォッチ』を渡す。

 

 

「ほらよソウゴ」

 

 

渡された士郷はソウゴにウォッチを投げ渡す。

 

 

「うわっ、おっとっと。これがこの世界のライドウォッチか~!」

 

 

「アーマーを装着していないため継承の儀ができない...」

 

 

ウォズは儀式である『継承の儀』できず悲しむ。

 

 

「まぁまぁウォズ、最近はライダーでほとんどできてなかったけど、士郷のおかげで五回もできたんだから、ね?」

 

 

「我が魔王の優しき言葉...うっ...」

 

 

「えっ!?ちょっとウォズ?泣かないでよ!」

 

 

「えーとなにしてるんですかねこの二人は...?」

 

 

「俺にも分からない。」

 

 

ソウゴとウォズの漫才?に困惑する士郎と士郷だった。

 


「かくして六つ目のアニメライドウォッチを手に入れた常磐ソウゴ。海東大樹の助けによって無事アナザーセイバーオルタを倒すことに成功した。そしてソウゴ一行は七つ目のアニメライドウォッチを手にいれるために新たな世界へ向かう。そこは『特別な力を使って変身する私たちとどこか似ている女の子達』が...おっと失礼。これから先はまだ未来の出来事でしたね。次は継承の儀をどうか...

 




さて次のアニメライドウォッチはなんでしょうか?

予想してみてくださいね。


感想、お気に入り、評価待ってます!

感想まってます!(大事なことなので二回言いました)


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2019:私達の偽物!?ありえない!

お待たせしました!

UA7500ありがとうございます


「常磐ソウゴが手に入れなければならないのは残り3つ。歪みによっていくつもの世界が融合してしまった世界に、常磐ソウゴ一行は7つめのアニメライドウォッチの持ち主を探す。持ち主に関するキーワードは...光の使者。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2019-

 

 

Fateの世界で『シロウアニメライドウォッチ』をゲットしたソウゴ達。

 

次なるウォッチを求めてまた世界を渡ると、大きな学校がそびえ立っていた。

 

校門に記載されている学校名を見ると『私立黒薔薇ベローネ学院高校』とあった。

 

 

それを見た士郷が疑問に思った事を言う。

 

 

「黒薔薇?高校?これも不安定な状態から起こる影響か...」

 

 

「士郷、ここは何の世界なの?」

 

 

「ここは『二人はプリキュア』の世界。少し変わってしまっているが。」

 

 

士郷は今わかる範囲で『二人はプリキュア』について説明する。

 

 

ウォズもある程度プリキュアを知っていたため、士郷の説明を捕捉した。

 

 

「「ウォズ、なんだそこまで詳しいんだ...?」」

 

 

と、士郷とソウゴに若干引かれていた。

 

 

「以前、門矢士を呼び出すために接触した人物がプリキュアについてとても詳しくてね。まさか、この知識が活躍する機会が来るとは思っていなかったけれど...」

 

 

ウォズは微笑を浮かべながら経緯を話した。

 

 

その話を聞き終えた士郷は、話はほどほどにしてウォッチを集めなければならないと思い、この世界のアニメライドウォッチを手にいれるための計画を立てようと二人に提案する。

 

 

提案を断る理由もないウォズとソウゴは了承する。

 

 

 

二人の了承した様子を見た士郷は、「この世界について調べる必要がある」と言う。

 

 

ソウゴはFateの世界の件で士郷が知っている世界とは変わってきている事を理解しているので、何故?とは聞き返さない。

 

 

ウォズも情報収集が大切な事は知っているので、士郷に何をすればいいか聞く。

 

 

「俺はこの学校に忍び込む。ソウゴは町を歩いている人に最近起こった出来事やプリキュアという言葉に聞き覚えあるか聞いてくれ。そしてウォズは...ソウゴのサポートでもやればいいと思う。」

 

 

 

「私だけ雑な気がするが...まぁいいだろう。我が魔王の従者である私は基本的に我が魔王に就いていなければいけないからね。」

 

 

「頼むよウォズ。...士郷は学校に忍び込むって言ったけどどうやって?」

 

 

ソウゴの疑問を聞いた士郷は指を鳴らす。

 

 

すると士郷の服がみるみると変わっていき、制服になった。

 

 

「うわぁ...すんごいファンタジー...」

 

 

「とりあえずこの服で入り込む。学校内で本来の制服を見て変更すれば問題ない。後は行動さえ気をつければバレないだろう。」

 

 

士郷は灰色のカーテンを出現させる。

 

 

「俺がお前達の前に現れるまで適当にやってくれ。」

 

 

士郷は灰色のカーテンへ入っていく。

 

 

 

「現れるまでって...まぁいいや。いこうウォズ。」

 

 

「仰せのままに。我が魔王。」

 

 

 

ソウゴとウォズも情報を集めるためこの場を去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩くこと数分。

 

様々な店が並ぶ道へたどり着いたソウゴは、誰に声をかけるか考えていた。

 

 

「うーん...こういうのってアニメで言うモブキャラに聞いても有益な情報はくれないよね?ウォズ。」

 

 

「まぁそうだね。少し変わった人がいいかもしれない。例えばあそこにいる五人の彼女たちとか。」

 

 

ウォズが言っているのは、一人一人髪色が違うが顔がそっくりな五人の女の子達。

 

 

ソウゴは以前、士郷に髪色がカラフルなのは重要人物である可能性が高いと聞いていた事があったため、話しかけるのは五人の女の子達に決めた。

 

 

二人はなにやら話が盛り上がっている五人の女の子達に声をかける。

 

 

「そこの五人、ちょっと聞きたいことがあるけどいいかな?」

 

 

ソウゴの声に、ピンクのロングヘアーの女が反応する。

 

 

「え?何?私たちになにか用?」

 

 

「うん、用だよ。プリキュアに会いたいんだけどどこにいるか知ってる?」

 

 

ソウゴの質問にアシンメトリー調のショートヘアーの女が反応する。

 

 

「え、えっとそれってどういう意味かな?」

 

 

「だからプリキュアに会いたいから場所を...」

 

 

ソウゴの説明を遮り、ピンクのロングヘアーの女が喋る。

 

 

「え、あんたまさかいい年して()()()()()()()()()()()()()()なんて言ってるの?」

 

 

「テレビの中のキャラ...?」

 

 

ソウゴは士郷からプリキュアの世界だと聞いていたので、プリキュアが存在すると思っていた。

 

だが目の前の女が言った『テレビの中のキャラ』というキーワードを聞き、驚いている。

 

そんな様子のソウゴを見て、ピンクの髪の女が一緒に話していた四人に声をかける。

 

 

「ほら、こんな頭のおかしいやつなんてほっといてパフェでも食べに行きましょ」

 

「ナイスアイデア!二乃」

「私抹茶パフェ食べたい」

「私はなんでもいいですよー!」

「私はお腹一杯食べられたら満足です」

 

「じゃあ決まりね!」

 

五人はパフェを食べるらしく、ソウゴとウォズから離れていった。

 

「我が魔王を頭のおかしいやつ呼ばわりは気にくわないが、二乃と呼ばれた彼女は気になる発言を残していったね。」

 

 

ソウゴは頷く。

 

ソウゴ達は今までアニメの世界は7つ巡っているが、アナザーアニメによって歴史が改編されても、テレビの中の存在、といったことは一度もなかった。

 

 

士郷とウォズのプリキュアについての説明でも、そのような説明は無かった。

 

 

「『テレビの中の存在』...まるで以前私たちの身にも起こった出来事にそっくりだね、我が魔王。」

 

ウォズが言っているのはアナザークウガ=ディードが起こした事件。

 

仮面ライダーの存在を消すために、特異点である少年を2000年から拐い、仮面ライダーが架空の存在となってしまった世界を作った。

 

(この出来事については『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』を見て確認してほしい)

 

 

本来ならば現実の存在だったプリキュアが架空の存在になっているならば、同じことが起きている、とウォズは考える。

 

 

「もし、俺たちが前経験した事と同じ事が起きているなら、あのアナザークウガがまた暴れているてこと?」

 

 

「彼は20人の平成ライダーによって完全に倒されたはず。よってまた別の何者かがやったか、アナザーアニメが生まれて歴史が消えただけか。だが、アナザーアニメによる影響ならば、プリキュアという存在が架空になることは無いはず。」

 

 

「じゃあ別の誰かがやった可能性が高いってことだね。」

 

 

「そういう事だね我が魔王。」

 

 

今の状況ではこれ以上情報は得られないと考えた二人は、士郷が来るまで近くにあったベンチに座って、色々と話そうとする。

 

 

だがそれはひとつの悲鳴によって遮られた。

 

 

 

「キャアアア!」

 

 

「今の悲鳴は...」

 

 

「行こうウォズ!」

 

 

二人は悲鳴の聴こえた方角へ走っていった。

 


 

時間は少し遡る。

 

ソウゴとウォズペアと別行動を開始した士郷。

 

 

灰色のカーテンの先はトイレへ繋がっていた。

 

 

「今が無人なのは知っていたからな。さてと、この学校の制服でも見るとするか。」

 

 

士郷はトイレから出る。

 

 

周りを見渡していると外から声が聞こえた。

 

 

何かと思い外を見るとその声の主は、部活動を行っている学校の生徒だった。

 

 

「部活動か。残念ながら外の部活動じゃ生徒が分からないな。校舎を歩くか。」

 

 

士郷は外から目線を外し、廊下を歩き出す。

 

 

何かしら教室を見ていくがどれも『教室A』や『教室B』と書かれていて、中を除くと机と椅子がバラバラに置かれていたり、段ボールが積み重なっていたりと、倉庫と化している教室だらけだった。

 

 

それを見た士郷はこの階には何も情報がないと判断して階段がある場所へ向かおうとする。

 

 

すると突然、倉庫と化していた教室の扉が開いた。

 

 

士郷は振り向くと、教室から一人の男子生徒が出てきた。

 

 

その男子生徒は士郷の存在に気づくが、時にアクションを起こさずに通りすぎようとする。

 

 

これがただのモブキャラであれば士郷も無視していたが、今士郷の横を通ったのはとある世界の主人公ため、呼び止める。

 

 

「少しいいかな?比企谷八幡。」

 

 

八幡と呼ばれた男子生徒は歩くのをやめて士郷の方を向く。

 

 

「なんか用すか?」

 

八幡は気だるそうに返事をする。

 

「そんな、嫌だなぁ...早く終わらせてくれよ...って言いそうなオーラ出さなくてもいいじゃないか。すぐに済むから安心しろ。」

 

 

八幡は「すぐに済むっていうやつに限って早く終わらないんだよなぁ...」と思っているが、そんなのお構いなしに士郷は質問を開始する。

 

 

「君はプリキュアという存在をしっているかい?」

 

「え、あんたプリキュア見てるの?」

 

「見てる?テレビで放送されているのか?」

 

士郷は『見てる』という言葉に引っ掛かり、聞き返す。

 

 

士郷の質問に答える八幡。だが、先程よりテンションが上がっているのか、どこかのあざとい女子高生のような口調になっていた。

 

 

「そりゃあプリキュアは名作アニメじゃないですかー。チバテレビで放送している名作じゃないですかー」

 

「アニメ、か。そうか、変な質問をしたな。時間を取らせた。すまない。」

 

「あっそうすか。じゃお言葉に甘えて。」

 

 

士郷が話を終えることを言うと八幡は最初のテンションに戻り、廊下を歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからしばらく学校内を調べたが特に有意義な情報は得られなかった。

 

だがみんな口を揃って言うことがあった。

 

『プリキュアは架空の存在』と。

 

別世界でアニメとして扱われているならば、別におかしいことではないと思うが、ここは『二人はプリキュア』の世界。いくら時空の歪みによって世界が雑ざっていても、二人はプリキュアのオリジン・ワールドでアニメ扱いされるはずはないと、士郷は考える。

 

「情報が少なすぎる...ソウゴ達と合流するか...」

 

このまま少ない情報で一人で考察しても延びないと思い、ソウゴ達と合流しようとする。

 

 

時計を見るとソウゴ達と別れて一時間ほど経っていたため、時間的にも情報が集まっているだろうと思い、士郷は近くのトイレに入り灰色のカーテンを出現させて、その中へ入っていった。

 


 

ソウゴとウォズが声の聴こえた場所へたどり着くと、そこには全身がピンク色で髪は金髪、顔全体を隠すように被っているピンクの帽子に、腕にカードのようなものが刺さっている怪物が暴れていた。

 

 

ウォズがその怪物の背中に表記されている文字を発見する。

 

 

「背中に『CC.SAKURA 1998』と書いてあるね。プリキュアの世界にもかかわらず別作品のアナザーアニメとはね。ここはこのアナザーアニメの動きを止めよう我が魔王。」

 

「わかったよ!」

 

 

ソウゴはジオウライドウォッチとディケイドライドを起動させる。

 

『ジオウ!』『ディディディディケイド!』

 

そのまま二つのライドウォッチをジクウドライバーにセットする。

 

「変身!」

 

『ライダータイム!』

『仮面ライダー!ジオウ!』

 

『アーマータイム!』

『カメンライド!ウワァオ!ディケイド!ディケイド!ディ~ケ~イ~ド~!』

 

 

ソウゴは仮面ライダージオウ・ディケイドアーマーヘ変身した。

 

 

『スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

ウォズも仮面ライダーウォズへ変身して、ジカンデスピアー・ヤリモードでアナザーサクラを突く。

 

 

ジオウもライドヘイセイバーでアナザーサクラを切り裂いていく。

 

『Hey!ブレイド!』

『ブレイド!デュアルタイムブレーク!』

 

ライドヘイセイバーにブレイドが持つ力、『サンダー・ディアー』が付与される。

 

 

ジオウはそれでアナザーサクラに攻撃する。

 

 

アナザーサクラは右手でライドヘイセイバーを受け止めるが、感電してしまう。

 

 

『Hey!リュウキ!』

『リュウキ!デュアルタイムブレーク!』

 

 

ジオウは流れるようにライドヘイセイバーの針を動かして、龍騎の契約モンスター『ドラグレッダー』の力を剣に纏う。

 

 

アナザーサクラに向かって火山よりマグマより熱い炎の斬撃を飛ばす。

 

 

だがアナザーサクラが起こした竜巻によって炎は掻き消される。

 

 

ジオウは竜巻が晴れたのを見てアナザーサクラを斬りかかろうとするが、先程までいた場所には居なかった。

 

姿を消したアナザーサクラに困惑するジオウ。

 

「上だ!我が魔王!」

 

 

「え?」

 

 

ウォズに言われ上を向くと、背中から翼を生やしたアナザーサクラが浮遊していた。

 

 

空中にいるアナザーサクラは、指を鳴らす。

 

 

するとジオウの体が突然斬りつけられる。

 

突然の出来事に驚くジオウ。

 

 

「我が魔王、大丈夫かい?」

 

「なんか急に刃物に切り裂かれた感覚がした。多分あのアナザーアニメの能力だと思う。」

 

 

ジオウが立ち上がろうとするとアナザーサクラから無数のイナズマ状のエネルギーが跳んでくる。

 

 

ウォズはとっさにジオウを庇う。

 

一発の威力は低いが、数が多いため少しずつダメージを受ける。

 

 

「ウォズ!」

 

 

「私は大丈夫だ我が魔王。我が魔王はあれを落とす方法を考えてくれ。」

 

 

『キカイ!』

『アクション!投影!フューチャータイム!』

『デカイ!ハカイ!ゴーカイ!フューチャーリングキカイ!キカイ!』

 

 

ウォズは耐久力を上げるためフューチャーリングキカイへ変身する。

 

 

「分かった!えっとどうしようかな...」

 

ウォズが耐えている内に考えなければならないというプレッシャーからか、なかなかアイデアが浮かばないジオウ。

 

ふとジクウドライバーに刺さっているディケイドライドウォッチを見ると、ジオウはひとつのアイデアが浮かび上がった。

 

 

「よし、これなら...」

 

 

ジオウはどこからかカズマアニメライドウォッチを取りだし、ディケイドライドウォッチの『F.F.T.スロット』へ差し込む。

 

 

するとディケイドライドウォッチから音声が流れた。

 

『ファイナルフォームタイム!ライドウォッチ!』

 

ディケイドアーマーのデバイス装甲『コードインディケーター』に表示されていた『ディケイド』の文字が『アニメ』になり、バーコード部分が『サトウカズマ』

に変わる。

 

顔の『ディメンションフェイス』は変わらずディケイドのまま。

 

対応していないライドウォッチを装填したことで不具合が起き、本来変わるはずのディメンションフェイスは変わっていなかった。

 

ディケイドアーマーは、不具合が起きつつもカズマアニメライドウォッチの力を一段階上げることには成功していた。

 

「これで、行ける気がする!ソゲキィ!」

 

ジオウはディケイドアーマーで強化された弓を右手に装備し、ウォズの首と肩の間から矢を射る。

 

 

アナザーサクラはそれに気づき回避しようとするが、ジオウの放った矢は追尾機能があるため、避けることが出来ず矢が刺さり、爆発を起こす。

 

その威力はディケイドアーマーによって強化されているので、通常のカズマアーマー以上のものとなっており、それを受けたアナザーサクラは背中に生やしていた翼を維持できず、地上へ落下した。

 

 

「よし!作戦成功!」

 

「さすがだ我が魔王。」

 

「ウォズのおかげだよ。今回復するね。」

 

ジオウは『ヒール』をウォズに発動する。

 

強化されたヒールによってウォズはみるみると回復していく。

 

 

「一緒に決めよう、ウォズ!」

 

「あぁ。」

 

『ライドウォッチ!ファイナルアタックブレーク!』

 

『フィニッシュタイム!爆裂DEランス!』

 

アナザーサクラの足元に大きな魔方陣が現れる。

 

アナザーサクラは逃げようとするが、魔方陣から足が離れず身動きができない。

 

ウォズはジカンデスピアーをアナザーサクラ目掛けて投げる。

 

ジカンデスピアーが刺さると、周りに黄色の歯車型のエネルギーが現れ、アナザーサクラにダメージを与えていく。

 

「紅き黒炎、万界の王。天地の法を敷衍すれど、我は万象昇温の理。崩壊破壊の別名なり。永劫の鉄槌は我がもとに下れ!エクスプロージョン!」

 

ジオウが詠唱を終えると、アナザーサクラの足元に広がっていた魔方陣を起動し、エクスプロージョンが発動する。

 

 

「ガアアアアア!!!」

 

 

アナザーサクラは消し炭と化した。

 

 

「よし!これでしばらくは現れないかな?」

 

「アナザー白血球のようにすぐに復活するかもしれないが...どうやらしないようだね。」

 

 

アナザー白血球のようにすぐに復活することを警戒していたウォズだったが、しばらく経っても復活する様子がないため安心し、変身を解除する。

 

 

ジオウも釣られるように変身を解除すると、ウォズから絶賛の声をかけられる。

 

 

「素晴らしいよ我が魔王!ディケイドライドウォッチにアニメライドウォッチを装填するという考えがとっさに浮かぶとはね。」

 

「まぁなんか行ける気がしたからやってみたら...。あっウォズ、あのウォッチって別のウォッチ差し込んだら『ビ、ビ、ビ、ビルド!』とか『エ、エ、エ、エグゼイド!』とか鳴るけど、このアニメライドウォッチを差し込んだ時は『ライドウォッチ!』って鳴ったのはなぜかわかる?」

 

 

「アニメライドウォッチのことを私に聞かれてもね...まぁ私の予想は仮面ライダーのウォッチじゃなかったから、未対応のライドウォッチだからと考えているね。」

 

 

『F.F.T.スロット』に差し込んだ時、それがビルドライドウォッチならばソウゴのいった通り『ビ、ビ、ビ、ビルド!』と鳴る。

 

だがカズマアニメライドウォッチを装填したときは『ライドウォッチ!』と鳴った。

 

これはディケイドアーマーの不具合と同じく、未対応のウォッチを装填され、ディケイドライドウォッチにも不具合が起きていたからである。

 

そもそも不具合が起きていたら、フォームチェンジは起きないはずだが...

 

破壊者のライドウォッチと言ったこともあってか、不具合を破壊したのだろう。

 

 

「ふーん。でも反応するみたいで安心した。さて、後は士郷が来るのを待つ?」

 

「私たちが得られる情報はもう無さそうだからね。待つとしようか我が魔王。」

 

 

ソウゴとウォズは少し離れた場所に座れる場所を見つけ、そこで士郷を待つこととした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プリキュアは架空の存在となった世界、そして現れるアナザーサクラ。次々と出てくる問題に常磐ソウゴはどう立ち向かうのか。そしてアニメライドウォッチはゲットできるのか。それは『二人はプリキュア』の誕生した年が鍵となる....」




ディケイドアーマーカズマフォームは初期案では顔もカズマに変わる予定でした。ですがその姿を想像した時、少し気持ち悪いなと思ったので顔はディケイドのままにしています。

感想、評価、お気に入り待ってます


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1998:さくらの偽物をやっつけろ!

偶然、時間ができたので書き上げました!プリキュア編、まだまだ続きます!

5/29
ご指摘を受けた部分を修正いたしました。


「常磐ソウゴが集めなければならないのは残り3つ。二人はプリキュアのアニメライドウォッチをゲットするため情報を集めていると、プリキュアと異なるアナザーサクラが現れる。果たしてソウゴ達は目的のライドウォッチを手に入れられるのか...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

士郷が来るまでベンチで待っていると、灰色のカーテンが現れる。

 

「お、きたきた。」

 

灰色のカーテンから険しい顔をしている士郷が現れる。

 

その様子を見てなにやら良くないことがあったと予想するソウゴとウォズ。

 

とりあえずお互いの情報を交換するため、話を切り出す。

 

「私たちが得た情報は『プリキュアが架空の存在』だっていうことと、この世界にはプリキュアとは異なるプリキュア、アナザーサクラがいることだ。」

 

先程戦ったアナザーサクラについても話すウォズ。

 

「俺も同じくプリキュアがテレビの中の存在という情報は得ていたが、まさかアナザーサクラまで現れるとは...思ったより事態は深刻そうだな...」

 

プリキュアが架空の存在といいアナザーサクラといい想定外の出来事が次々と起こり、士郷は頭を抱える。

 

「ねぇ士郷、アナザーサクラの元になった人ってどういう人?」

 

「アナザーサクラは『カードキャプターさくら』の世界の主人公、『木之本桜』が元になっているだろう。」

 

 

<木之本 桜>

『私立友枝小学校』に通う小学4年生。父親の書庫にあったクロウカードの本の中で眠っていた「封印の獣」ケルベロスにカードキャプターにさせられた少女。

カードの収集にあまり乗り気ではなかったが、カードを集めていくうちにケルベロスやカード達と仲良くなり、カード収集を自ら進んで行う。(Wiki参照)

 

 

「あのアナザーアニメは体の文字から1998年に活躍していたと分かるが...何か手がかりはあるかい?士郷君。」

 

「彼女が通っていた学校の場所は知っているが...それがこの世界にあるかは分からないぞ?」

 

そう言って士郷は灰色のカーテンを出現させる。

 

「とりあえず俺が知っている私立友枝小学校がある場所へ行き先を設定した。後は入ってみないと分からない。」

 

「ああ構わない。行こう我が魔王。」

 

三人は灰色のカーテンへ入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

灰色のカーテンの潜った先には私立友枝小学校があった。

 

時刻は夜の7時を過ぎており、学校内には仕事をしている教師以外は誰も居らず、校門は閉まっていた。

 

「やはり私立友枝小学校が存在しているということは、プリキュアの世界と合体していると考えて良さそうだ。」

 

「で、士郷君ここに手がかりがあるのかい?」

 

「あぁ、ここは本来の歴史では木之本桜が通っていた学校だからな。さぁ行くぞ」

 

電気が一つもない廊下を歩く士郷が向かった場所は木之本桜が所属していたクラスの教室。

 

もちろん鍵は閉まっており、灰色のカーテンを通して中へ入っていく。

 

三人は音を立てないように教室内を探索していると、ソウゴが教卓に置かれている物を発見する。

 

手にとって見るとそれはライドウォッチだった。

 

「ウォズ!士郷!これって...」

 

士郷がソウゴが見つけたライドウォッチを見ると驚いたような声を出す。

 

 

「これは...サクラアニメライドウォッチ!ここに来たのはビンゴだったわけだ。」

 

「じゃああとは1998年に行ってアナザーサクラを倒すだけだね。」

 

 

『タイムマジーン!』

 

 

タイムマジーンを呼び出して搭乗するソウゴ。

 

 

「ここからは別行動しよう。ソウゴとウォズは1998年に。俺は『二人はプリキュア』の生まれた2004年へ向かう。この時代では得たい情報は得られないだろうからな。」

 

 

「わかった。行こうウォズ!」

 

「あぁ我が魔王。」

 

 

二人はタイムマジーンの目的地を『1998』に設定しマジーンを運転する。

 

「さて、俺も行くか...」

 


-1998-

私立友枝小学校の上空からタイムマジーンが現れる。

 

ソウゴ達がたどり着いた時間はちょうど生徒の下校時間。

 

次々と生徒が学校から出ていく。

 

「ちょうど下校時間みたいだ。」

 

「今の時代は小学生に話しかけるだけで事案になるから気を付けたまえ我が魔王。」

 

「わかった。じゃあ先生に聞けばいいんだね。」

 

タイムマジーンを生徒達に見つからないように着陸させてソウゴとウォズは降りる。

 

学校へ入ろうとすると、爆発音が聞こえる。

 

二人は聞こえた方角へ向かう。するとそこにはアナザーサクラが町を破壊していた。

 

「アナザーサクラ!止めよう!ウォズ!ウォッチを!」

 

「私の?別に私のウォッチを使わなくてもサクラアニメライドウォッチを使えば問題ないだろう?」

 

ウォズの最もな意見にソウゴは反論する。

 

「うーんそうなんだけど...気分的にフューチャーを使いたいんだよね。」

 

「我が魔王がそう言うならば別に構わない...いや継承の儀ができないではないか!いや...ジオウフューチャーの祝典のリベンジができるか...」

 

「ハニャーン...ガッ!!」

 

ソウゴとウォズがあーだこーだ言っていると、アナザーサクラが建物や逃げていく人々の影を奪い取り、二人に向かって影を放つ。

 

ソウゴはウォズのミライドウォッチを奪い取り攻撃を避け、ウォズはマフラーで攻撃を防ぐ。

 

「全く人使いが荒い魔王だ。」

 

「ごめんねウォズ」

 

『ウォズ!』『ジオウフューチャー!』

 

ソウゴはウォズミライドウォッチとジオウフューチャーライドウォッチを起動させ、ジクウドライバーにセットする。

 

『フューチャータイム!』

『スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

『フュージョンタイム!』

 

ソウゴを挟むようにジオウとウォズを模したエネルギー体が現れる。

 

『時空の王と~♪』『預言の家臣!』

 

『仮面ライダージオウフューチャー!』『フューチャー!』

 

「祝え!時の王者とその家臣!二人の力が合わさった時、新たな歴史のページが生まれる!その名は仮面ライダージオウフューチャー!我々の知らない時間を創りたまえ!」

 

「よし!いくぞ!」

 

ジオウとウォズが合体した姿、ジオウフューチャーとなったジオウはジカンギレードを装備し、アナザーサクラを斬りかかる。

 

ジオウフューチャーの圧倒的な力に手も足もでないアナザーサクラ。

 

「これで決めちゃうよ~!」

 

ジオウはウォズミライドウォッチとジオウフューチャーライドウォッチのボタンを押す。

 

必殺待機状態になるのを確認し、続けてサクラアニメライドウォッチをジカンギレードにセットする。

 

『フィニッシュタイム!』

 

ジカンギレードも待機状態になると、ジクウドライバーを一回転させ、必殺技を発動させる。

 

『スパーキング!』『タイムエクスプロージョン!』『ブレーク!』

 

ジカンギレードにサクラアニメライドウォッチの力であるピンクのエネルギーが溜まっていく。

 

さらにジオウフューチャーの『フィニッシュザタイム』の力も加わり、さらにエネルギーは増大する。

 

「はあああ!!!」

 

『サクラ!』『ギリギリスラッシュ!』

 

最大限までジカンギレードに溜まったエネルギーをアナザーサクラに向けて解き放つ。

 

解き放たれたエネルギーは『The Twin』の能力が発動し、二つに分身してアナザーサクラを襲う

 

アナザーサクラは『The Shild』を発動させるが耐えきれず、攻撃を受けて完全消滅した。

 

 

「やりぃ!」

 

「さすがだ我が魔王。素晴らしい戦いぶりだったよ。」

 

変身を解いたソウゴは誉めてくるウォズに「ありがとう」と言った後、これからどうするかウォズに問う。

 

ウォズは士郷を追って2004年へ行ってみては?と意見を出す。

 

ソウゴはその意見に賛成し、士郷を追って2004年へ向かっていった。

 


-2004-

士郷はソウゴ達と別れたあと、一人で2004年へ来ていた。

 

2004年は『二人はプリキュア』が生まれた年。

 

何かおかしな点が無いか探す士郷。

 

「特に街が破壊されていたり人が少ないってことは無いようだが...」

 

士郷のいう通り何もおかしな点はないのだ。学生は学校に通い、社会人は働く。ごく普通の日常の光景が士郷の前には広がっていた。

 

だが何かがおかしい、そんな気がしてならない士郷。

 

街を歩いていると子供連れの家族が会話しているのを耳に挟む。

 

「明日の『二人はプリキュア』楽しみ!」

 

「そうねー。見るためにはいい子にしないとね!」

 

「うん!」

 

 

(なるほど。もうこの時点で既にテレビの中の存在になっていると...)

 

士郷は先ほどの話から今の状況を推測する。

 

一回座ってこの状況をどうするか考えようとすると、なにやら周りが騒がしくなって来ているのに気づく。

 

何だ?と思い、人々が向いている方向へ向くとそこには髪の色が半分茶色、もう半分が黒色で、体は白黒のドレスのような形をしている怪物が暴れていた。

 

 

「架空の存在になっているにも関わらずアナザーアニメは存在しているだと?...もしかしたらこいつが何か鍵を握っているかもしれない。」

 

士郷は自身の腰辺りに手をかざすと灰色のバックル『パレオディケイドライバー』が現れる。

 

「変身」

 

士郷を囲むようにディケイドSの残像が出現する。

その残像は士郷の回りを一周すると一度大きく広がり、士郷に重なる。

そして同時に頭上に現れた7枚の『ライドプレート』が顔に刺さっていく。

 

従来のディケイドのボディカラーであるマゼンタの部分が黒色の仮面ライダー、ディケイドSに変身完了する。

 

ディケイドSはカードを装填せずに変身することができる。(士郷の気分次第でカードを使うか使わないかは決まる)

 

 

ディケイドSは暴れているアナザーアニメを止めるため、注意を自身に向けさせるためキックする。

 

アナザーアニメはディケイドSのキックを片手で受け止め、もう片方の手で誰にも感知できない程僅かにタメを行ってアッパーを放つ。

 

その一撃はゾウの如く重く、変身者への衝撃や内臓等へのダメージを大幅に軽減する『ディヴァインマッスル』で守られているが意味を成さず、かなりのダメージを負ってしまうディケイドS。

 

ディケイドSがアッパーによって数秒宙に浮いている隙に、アナザーアニメは足に白と黒のエネルギーを込めて回し蹴りをする。

 

あまりの威力に爆発が起きディケイドSは爆風に吹き飛ばされる。

 

 

「なんて威力だ...今のだけで並のライダーは変身解除していたぞ...」

 

ディケイドSはなんとか耐えた。だが、あと一発同じ攻撃を受けたら間違いなくやられてるだろう。

 

そんなボロボロのディケイドSにアナザーアニメが話しかける。

 

「よぉ...今の攻撃を受けて死んでねぇとは貴様なかなかやるじゃねぇか。」

 

「ほう、喋るタイプのアナザーアニメか。」

 

「俺をそこらのアナザーアニメと同じにするのは良くねぇなぁ?俺は自然発生で産まれた訳じゃねぇ。俺の中にあるアナザーウォッチで変身したアナザーアニメだ。」

 

それを聞いて驚くディケイドS。アナザーウォッチで変身したと言うアナザーアニメは気にせず話を続ける。

 

「お前はここの世界のやつじゃないな?」

 

「っ!?なぜわかった?」

 

「雰囲気だよ雰囲気。俺も似たような存在だからなぁ!」

 

「どういうことだ!?」

 

アナザーアニメはディケイドSに自分が何者なのか話し出す。

 

「俺の名は『グラッジ』又の名を『キュアアナザープリキュア』憎きプリキュアの存在を消し、世界を征服する男だ」

 

「なぜプリキュアが憎い?」

 

ディケイドSの質問を聞いたキュアアナザープリキュアは声を荒げて「そんなこと聞くなぁ!」と答えると一瞬にしてディケイドSの懐に入り、先ほど放ったアッパーを

もう一度放とうとする。

 

一度見た攻撃だったためディケイドSは攻撃が当たる寸前でインビシブルを発動させ、回避する。

 

空振りとなったキュアアナザープリキュアのアッパーは、周辺に爆風を起こした。

 

「俺の攻撃を避けるとは...小癪なぁ!」

 

次は右手に白黒のエネルギーを溜めた後、驚異的な瞬発力を使いディケイドSを襲いかかる。

 

だがその攻撃はまたしても空振りとなった。

 

-KAMEN RIDE KABUTO-

-ATTACK RAIDE CLOCK UP-

 

ディケイドSは瞬時にカブトへカメンライドし、クロックアップを発動させ攻撃を回避した。

 

クロックアップを発動した者は別時間流に存在しているため、現実世界では速いキュアアナザープリキュアでもクロックアップを発動している側からみればほぼ止まっているように見える。

 

さらにクロックアップは『タキオン粒子』が流れていないと視認できないためアキュアアナザープリキュアはディケイドSカブトの姿は見えない。

(士や士郷は生身の状態でクロックアップを視認できる)

 

先ほどまでの劣性から一転攻勢、俺のターン!となったディケイドSカブトはキュアアナザープリキュアをクロックアップの制限時間まで一方的に攻撃をする。

 

-CLOCK OVER-

 

「がはっ!?」

 

クロックアップが終わった瞬間キュアアナザープリキュアは一気に攻撃をされた感覚を味わう。

 

一定時間無防備の状態で攻撃されていたためかなりのダメージが蓄積していた。

 

「貴様っ!何をしたぁ!?」

 

「なんだろうな?自分自身で考えるんだな。」

 

ディケイドSは煽るように言う。

 

キュアアナザープリキュアは煽られたことにキレる。

 

「俺をバカにしたこと...後悔させてやる!」

 

両手を繋ぎ、何かの名前を言う。

 

「ブラック!ホワイト!サンダーァァァ!」

 

天空より黒と白の稲妻が召喚される。

 

それはまるで天からの裁きの光ーー

 

「プリキュアの美しき魂が!邪悪な心を打ち砕く!」

 

キュアアナザープリキュアは両手を前方に突き出す。

 

「プリキュア・マーブル・スクリューゥゥゥゥゥ!!!!」

 

その掛け声とともに黒と白のらせん状の雷がディケイドS目掛けて飛んでくる。

 

それを見たディケイドSはこれを受けたら確実に死ぬと確信する。

 

ディケイドSはすぐさまインビシブルを発動させようとすると、目の前にある人物が現れた。

 

「お前は!」

 

「ここは俺に任せて!」

 

現れたのは士郷を追ってやって来たジオウだった。

 

ジオウはアインズアーマーを装着しており、両手を前に突きだし黒と白の稲妻を受け止める。

 

最初は稲妻がのほうが勝っていたが、ジオウ・アインズアーマーから漆黒のオーラが溢れ出すと、稲妻を消し去った。

 

「また異物かぁ!!!」

 

「どうやらあんたはやばそうだ。まだ戦える?士郷?」

 

ディケイドSは頷く。

 

「我が魔王、彼は士郷君をここまで追い込んだ相手だ。気を抜くとやられるだろう。」

 

「ああ分かってるウォズ。」

 

「さて第2ラウンドと行くか...!」

 

キュアアナザープリキュアを一時的に撃破するため、ジオウ、ウォズを加えた三人で戦闘を開始した。




カードキャプターさくらの継承が雑なのは...お許しください...(泣)
メインがプリキュア編なので...

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ふたりはプリキュア!2004

日曜日投稿予定でしたが遅れました。すみません。


「あと集めなければならないのは残り二つ。アナザーライダーと同じ方法で産まれたアナザーアニメ、キュアアナザープリキュアと戦闘を開始した常磐ソウゴ達。ウォッチがないため完全撃破はできないが、一時的にならと戦うが...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いくら増えようが俺の前には無意味だぁあああ!!!」

 

キュアアナザープリキュアは持ち前の力でジオウを殴る。

 

アインズアーマーには低位程度の威力ならば無効にできる力を持っているが、今の攻撃はかなりの威力だったため無効にはできない。ジオウは思わず苦しそうな声を出してしまう。

 

続けて左手で殴りラッシュを放とうとするが、そうはさせないとフューチャーリングキカイに変身していたウォズがその手を止めようとする。

 

フューチャーリングキカイはパワーが高い形態。そのため力負けはしないと思っていたウォズ。

 

だがキュアアナザープリキュアはウォズの手を無理やり押し込み、ウォズもろともジオウを殴る。

 

なんとかウォズの介入のお陰でラッシュは止められたが、不利なのは変わらない。

 

「我が魔王、彼は強敵だ。2019年で戦ったアナザーベルと同等...いやそれを越えるかもしれない」

 

「分かってるよウォズ。このままじゃ勝てないってね。士郷、あいつなにか攻略の鍵になるようなこと言ってなかった?」

 

「わざわざ自分の弱点を晒すようなことを言うわけないだろ?だが、気になることを言っていたな」

 

ディケイドSが話そうとするが、キュアアナザープリキュアがいつの間にか発動させていた『プリキュア・レインボー・ストーム』でそれはできなかった。

 

虹色の光線がジオウ達を襲いかかる。ジオウとウォズは今から避けるのは無理だと判断し、ジオウはアインズアーマーの能力で、ウォズはキカイの耐久力で攻撃を迎える。

 

ディケイドSは『インビシブル』を使い、一人だけ安全地帯に移動していた。

 

(あんな攻撃、今の体力じゃ耐えられないしな。お前たちも助けたかったが時間がない)

 

「ええ!?士郷だけズルい!」

 

ジオウは一人だけ逃げたディケイドSに不平を言う。

 

「我が魔王!今はあれに集中するべきだ!」

 

虹色の光線が二人を襲う。それはまるで悪を焼き尽くすかのような光だった。

 

「グッ...これはきついかも...」

 

虹色の光線はジオウとウォズの体力を急速に削り、二人は変身が解けてしまった。

 

それを見たキュアアナザープリキュアは高笑いする。

 

「ハハハハッ!!!その程度で俺に挑むなど身の程知らずだなぁ?」

 

彼は両手を繋ぎ『プリキュア・マーブル・スクリュー』の準備をする。

 

だがそれを邪魔するように高速で何かが襲いかかった。

 

キュアアナザープリキュアは不意討ちを喰らい技の発動を中止して、高速で動く何かを攻撃するため高速で動き出す。

 

「お前はだれだぁ??」

 

「俺はさっきの黒いやつだ。覚えなくてもいい」

 

先ほど攻撃をしたのはファイズアクセルフォームにカメンライドしたディケイドSだった。

 

ファイズアクセルフォームは十秒間だけ使用者の速度をを1000倍に加速させる形態。

 

ディケイドSはキュアアナザープリキュアのスピードを僅かに越え、優勢に立っている。

 

「くそがっ!お前のほうが少しだけ速いわけかぁ...だったらっ!」

 

十秒間という縛りを知らない彼はこのままじゃ地道に削られると考え、ディケイドSから離れる。

 

もちろん、ディケイドSは追いかけようとするが白と黒のプラズマに一瞬動きを止められる。

 

僅かにできた隙を利用し、キュアアナザープリキュアは高く飛び上がり、ライダーキックのような形を取る。

 

ディケイドSはそれに背中を見せる。

 

「背中を見せるとは、諦めたかぁ!」

 

ディケイドSがなぜ背中を向けたのか。それはカメンライドしていたファイズアクセルフォームが時間切れになったからである。

 

「死ねぇ!!!」

 

キュアアナザープリキュアのキックがディケイドSにあたる...

 

「死ぬのはお前だ。」

 

-KAMEN RIDE CAUCASUS-

-ATTACK RAIDE HYPER CLOCK UP-

 

急速に時間の進みが遅くなる。否、時間が遅くなった訳ではなく、ディケイドSが別の時間軸に移動しただけである。

 

クロックアップを越える力、ハイパークロックアップ。ディケイドSはクロックアップを使うことを読んだ上での攻撃だったら返り討ちに合うと考え、上位の力を使った。

 

もっともキュアアナザープリキュアにはそのような考えには至らなかったが。

 

 

-FINAL ATTACK RAIDE K K K KABTO-

 

コーカサスのファイナルアタックライドのカードは存在しないため、同じ世界のカブトのカードで必殺技を発動させる。

 

コーカサスにカメンライドしているディケイドSの右足にエネルギーが貯まっていく。

 

チャージが完了するとほぼ停止状態のキュアアナザープリキュアに向けてカウンターのミドルキックをする。

 

それが決まった後、ディケイドSは元の時間軸へ戻る。

 

-HYPER CLOCK OVER-

 

機械音が流れると、キュアアナザープリキュアが爆発を起こす。

 

さらにFateの世界で起きた現象がこの世界でも起きる。

 

それに気づくディケイドS。

だが、高速で戦っていたかと思えば突然爆発が起きて驚いているソウゴとウォズは気づいていなかった。

 

「わぁ!?急にビックリしたぁ...」

 

「士郷君のあの姿。なるほど、クロックアップを使ったわけか。...ん?あれを見たまえ我が魔王。」

 

「ん?どれどれ...あれっ!?」

 

二人の目線の先には一人の男が倒れていた。

 

「まだだぁ!!俺はまだ..」

 

その男の正体はキュアアナザープリキュアの変身者、グラッジだった。

 

グラッジは今まで少しずつ蓄積していたダメージもあり、キュアアナザープリキュアは変身が解けていた。

 

彼は体内から放出されたキュアアナザープリキュアウォッチを再び起動させようとする。

 

やっとの思いで倒したのにもう一度キドウサセラレテたまるか!と思ったディケイドSはライドブッカーでグラッジの手の付近を撃つ。

 

その反動で転がるアナザーウォッチ。ディケイドSはソウゴとウォズに声をかける。

 

「一時的に時空が戻っているうちに早く本物のプリキュアを探せ!」

 

「えっ?でもプリキュアは架空の存在になっているんじゃ...?」

 

「だったら今の時空の歪みもアナザーアニメも生まれない!こいつがアナザーになっている時は架空の存在になっている可能性があるからな。だから早く行け!」

 

ソウゴとウォズの背後に灰色のカーテンを出現させる。

 

ディケイドSに急かされた二人はその中へ入っていく。

 

「なぜだぁああ!!!俺はプリキュアを消す男だぁ!!邪魔をするなぁ!」

 

グラッジはもう一度アナザーウォッチを起動させようと動くが、ディケイドSはそれを邪魔する。

 

「その焦り...どうやら俺の予想通りアナザーになっている内だけプリキュアが消えるみたいだな?」

 

だったらなおさらやらせる訳にはいかないとグラッジの元へ歩き、落ちているアナザーウォッチを拾い上げる。

 

「今の俺じゃ門矢士のようにウォッチを壊せないのが悔やまれるな。まぁあいつらが帰ってくるまで預かっておくぞ。」

 


「あれ?さっきと雰囲気が違う気がする。」

 

「おそらく歴史が戻っているからだろう。はやくプリキュアを見つけよう。」

 

二人は歴史が一時的に戻ったため現れたベローネ学園の周辺を歩く。

 

ベローネ学園は『ふたりはプリキュア』の世界の主人公、『美墨なぎさ』と『雪城ほのか』が通っている学校。

 

士郷のように学校内に侵入することはできないため、外で待つしかない。

 

ちょうど今は下校時間なのでふたりはやって来るだろうと予想する二人。

 

「ねぇウォズ、そのプリキュアって人はどんな人なのかわかる?」

 

「この本によれば美墨なぎさはショートヘアーの茶髪。雪城ほのかは黒色のロングヘアーの女の子だ。」

 

ウォズは自前の知識で説明する。

 

「その二人は記念すべき最初のプリキュアでね。平成ライダーで例えるならばクウガ。我が魔王にも彼女たちの素晴らしさを...」

 

「あーもうわかった、わかったからウォズ。で、その二人ってあれなんじゃない?」

 

ソウゴが指差した先にはウォズの言っていた特徴を持つ女の子が並んで校門から出ていた。

 

ウォズが「そうだ」と答えると、ソウゴは下校中の二人に話しかける。

 

「あのっ!ちょっといいですか?」

 

「あなた達は?」

 

「俺、常磐ソウゴ。君たちこれに似た物持ってない?」

 

ソウゴはジオウライドウォッチを見せる。

 

「それ知ってる!これでしょ?」

 

なぎさはカバンから真っ黒なライドウォッチを取りだし、手に乗せる。

 

「なぎさも持ってたの?」

 

ほのかもポケットから真っ白なライドウォッチを取り出す。

 

「知らない内に二人で同じもの持ってるってありえなーい!ほのかはそれどこで手にいれたの?」

 

「私はいつの間にか持っていて...なんとなく誰かに渡さないとっていう気はしてたけど...」

 

「わたしも!その誰かってもしかしたらこの人たち!?これって海の芋鰻になるって...」

 

「それを言うなら山の芋鰻になるじゃないかな?確かに君たちにとってはその誰かがわかるって思ってなかっただろうし」

 

ソウゴがなぎさの間違ったことわざを訂正する。

 

なぎさは「よく間違ったことわざを言っちゃうだよねぇ」と言い、ライドウォッチをソウゴに持たせる。

 

それを見たほのかもソウゴに白いライドウォッチを渡す。

 

「よくわかりませんがこれが必要なのでしょう?だったら託しますソウゴさん。」

 

「ありがとう二人とも。はやく戻ろうウォズ!」

 

「それは構わないが...どうやって戻るんだい?我が魔王。」

 

「それはあの灰色のカーテン...あっ!?」

 

ソウゴは気づく。あの灰色のカーテンで帰るつもりでいたが士郷いなければ不可能なことに。

 

ゲットしたと連絡しようにも士郷に連絡する手段がないため、どうすることもできない。

 

ちなみに士郷も待っている最中に気づくが、それは今回は省略させてもらう。

(主人公はソウゴだからね)

 

困っているソウゴを見てどうにか助けたいと思うが、プリキュアの力では自分達の知らないソウゴの目的の場所へ連れていくこともできないため、なぎさとほのかは帰るための話し合いを提案しようとする。

 

その時、ウォズの背後から謎の男が現れる。

 

「困っているみたいだな?魔王。」

 

「あんたは...!」

 

マゼンタのカメラを持った男の背後には灰色のカーテンがある。

 

彼は灰色のカーテンを指差し、ソウゴとウォズに入るように言う。

 

ソウゴとしては彼に対してあまり良い印象を持っていないため入るかどうか一瞬悩むが、今はそれしか手段がないと思い、灰色のカーテンへ入っていく。

 

「門矢士。君が私たちを助けるなんてどういう風の吹き回しかな?」

 

「さぁな。俺に話しかけている暇があるならさっさと行け。ヤバイことになってるぞ?」

 

ウォズはそれを聞き、直ぐに灰色のカーテンへ入っていった。

 

「あなたはソウゴさんの仲間ですか?」

 

急な展開に理解が追い付いていないほのかは恐る恐る質問をする。

 

「俺がか?違うな。俺は通りすがりの仮面ライダーだ。魔王ではない」

 

士は一回灰色のカーテンを閉じた後、再び開きその中へ入っていった。

 


士side

 

あの魔王を送り出した後、俺はあのオーロラで別の世界へ来ていた。

 

俺はあいつが最低最悪の魔王になるのか見極めている。なぜそんなことをするかって?

 

理由はいくつかあるが...そうだな。その中のひとつを言うとすればジオウのカードを手にいれるためってところだ。

 

いつもみたいに各ライダーと協力してゲットしたいが、どうにもあのジオウの世界はそれができないらしい。

全く面倒な世界だなジオウの世界は。

 

あの世界ではジオウが最低最悪の魔王とやらになる運命だったが、それが変わってきているようでな。どうやら鎧武が介入したところから変わってきているみたいだが。

 

...俺があの魔王の従者に呼び出され、この世界に通りすがったのも関係しているみたいだ。

 

 

まぁ俺の話はもういいだろう。それより今はあいつの話だ。

 

士郷。俺とあいつは海東ほどではないがあまり仲が良くない。そんなやつが今回俺の邪魔をしてきた。

 

理由はアニメの世界を救うためとか言っているが、あいつ一人でできるだろ。なぜやらないんだ?

 

現在、ジオウの世界は時が止まっているが、時空の歪みが激しくなっている今の状況で持つのか?と若干心配しているが(俺の計画に影響するため)まぁ大丈夫だと思っておこう。

 

さすがの俺でも世界は破壊できても時間は止められないからな。

 

さて、今回のプリキュアが消えたという現象といい、一度は興味を無くしたが今回の件、もう少し面白くなりそうだ。残すのはあと一個。あいつらが行く前に先に俺がその世界に行ってみるか...




次回プリキュア編ラストです。

感想、おきにいり、評価mってます


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終える戦い!プリキュア継承の日!!2019

日曜日は仮面ライダー!

9000UAありがとうございます!初めての経験です。


「プリキュアの力を継承した常磐ソウゴ。後はキュアアナザープリキュアを倒すのみ。ではさっそく我が魔王の戦いをお見せしよう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

灰色のカーテンを潜り抜けた先は先ほどまでディケイドSとグラッジがいた場所。

 

だが現在はぼろぼろの状態の士郷が倒れているだけだった。

 

ソウゴは士郷になにがあったのか問う。

 

「あいつが叫びだした途端、俺が持っていたアナザーウォッチが突然輝いて、俺の手から離れた。あまりにも強い力だったんでな、押さえきれなかった」

 

「それで士郷君、アナザーアニメの変身者とアナザーウォッチは?」

 

「俺の手から離れたアナザーウォッチはグラッジの中へ入り、キュアアナザープリキュアへと再変身した。より強くなってな。」

 

士郷はソウゴの手を借りながら立ち上がる。

 

「あいつは再変身したことによって得た能力で未来へ行こうとしていた。止めようとしたが今の俺の力じゃパワーアップしたあいつを止めることはできなかった。」

 

「なるほどね。ねぇ士郷、あのアナザーアニメが飛んだ時間ってわかる?」

 

「ああ。あいつは『プリキュアが復活したならば俺が2019年でプリキュアを終わりにしてやる!!!!』と言っていた。」

 

それを聞いたソウゴはタイムマジーンを呼び出す。

 

「俺たちは先に2019年へ行くね。士郷は後からついてきて。」

 

ソウゴとウォズはタイムマジーンに乗り込み、行き先を2019年へセットする。

 

そして空に空いた時空を越える空間へ入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2019年-

「この世界を破壊してやるぅぅぅぅ!!!」

 

キュアアナザープリキュアによって破壊されていく街。

その災難から逃れようとする人々。

 

彼は復活したプリキュアを呼び出すため無差別に攻撃をしていた。

 

『タイムマジーン!』

 

彼を追って2019年へやって来たソウゴとウォズ。

 

街の悲惨な状態を見たソウゴは早くなんとかしないと!と思い、ジクウドライバーにジオウライドウォッチとなぎさからもらい受けた黒色のライドウォッチ『キュアブラックアニメライドウォッチ』を装填する。

 

だがジクウドライバーから何も反応がなかった。

 

何度も装填するが全く反応がないため焦るソウゴ。

 

街を破壊することに意識が向いていたため、ソウゴ達が同じ時代にやってきたことに今気づくキュアアナザープリキュア。

 

彼はアニメライドウォッチが反応しないことに困惑しているソウゴに向けて漆黒の稲妻と飛ばす。

 

近くにいたウォズがそれをマフラーで打ち消すと、キュアアナザープリキュアはソウゴ達に向かって怒鳴り出す。

 

「呼んでいるのはお前たちじゃねぇんだよ!!!さっさと伏せやがれ!」

 

「君が呼んでいなくても私たちは君に用があるからね。我が魔王、ジオウフューチャーに変身したまえ。あれならばそのライドウォッチを使わずともあのアナザーアニメを倒せるはずだ。」

 

「そうだね。ウォズ、ウォッチ借りるよ。」

 

『ウォズ!』『ジオウフューチャー!』

 

ソウゴはジオウライドウォッチを外し、ウォズミライドウォッチとジオウフューチャーライドウォッチを装填する。

 

近代的な待機音が流れ出すと、ソウゴはジクウドライバーを一回転させる。

 

「変身!」

 

『フューチャータイム!』

『スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

『フュージョンタイム!』

 

『時空の王と~♪』『預言の家臣!』

『仮面ライダージオウフューチャー!』『フューチャー!』

 

ソウゴの左右にジオウとウォズを模したエネルギー体が現れ、それらがソウゴと一体化する。

 

ジオウをベースにウォズの要素が加わり、顔の『ライダー』の文字が緑とピンク色になっている姿、仮面ライダージオウフューチャーへ変身完了する。

 

「いくぜ!」

 

『ジカンデスピアー!ヤリスギ!』

 

ジオウはウォズの武器であるジカンデスピアーを手に取って、キュアアナザープリキュアを突き刺す。

 

ジオウフューチャーにはアナザーアニメに対して歴史を元に戻す力があるため、パワーアップしたキュアアナザープリキュアを弱体化しようとする。

 

もちろん相手は黙って攻撃を受けるはずがない。ジカンデスピアーを片手で受け止め、空いているもう片方の手でジオウを殴ろうとする。

 

左手で防御するが風圧で吹き飛ばされるジオウ。

 

今の攻撃は以前戦ったより強くなっているが、ジオウフューチャーの力でかなり威力が押さえられているため、ダメージはほぼ受けなかった。

 

むしろダメージを受けているのはキュアアナザープリキュアである。

 

「なんだ!?力が抜けていく...」

 

ジオウフューチャーは防御時にも能力が自動的に発動する。それは本来受けるダメージに比例する。

 

先ほどの攻撃は本来ならば瀕死級の威力だったため、その分歴史を元に戻す力が大きく働き、キュアアナザープリキュアを弱くした。

 

そんな事この場にいる人物は知るよしもない。

 

ジオウは「なんか弱くなった」と思い、猛スピードで走り出す。

 

それから放たれるジカンデスピアーの威力は絶大。

 

弱体化したキュアアナザープリキュアは大ダメージを負った。

 

「くそがぁ!俺は...俺はプリキュアもこいつらも殺せず死ぬわけにはいかないんだよぉ!!」

 

彼はありったけの力を解放し、ジオウに殴りかかる。

 

さっきの攻撃とは比にならないエネルギーを纏っているため、さすがに全身で受けないと危険だと察知し、ジオウは防御の構えを取る。だが攻撃は届くことはなかった。

 

「あんたたちは...!」

 

キュアアナザープリキュアの攻撃を受け止めたのは、全身が黒色と白色の服を纏った二人の女の子達。

 

「大丈夫ですか?ソウゴさん。」

 

「その声は...えっと...」

 

「雪城ほのかです。」

 

白い服の女の子が雪城ほのかと名乗ると、ジオウは「あのプリキュアの!?」と言う。

 

「あんたが私たちの偽物らしいね。だったら本物のプリキュアの力を見せてあげる!」

 

「よーし!なんか行ける気がする!二人ともいこう!」

 

三人はキュアアナザープリキュアに攻撃を仕掛けていく。

 

それを見たウォズは思わず感動する。

 

「なんと素晴らしい!我が魔王とあの伝説のプリキュア『キュアブラック』と『キュアホワイト』が共に戦っているとは...!これは祝わねばなるまい!」

 

「そんなことしなくていいからウォズ。」

 

あまりの素晴らしさに思わず祝おうとするウォズを止めたのは、遅れてやって来た士郷。

 

ウォズが興奮している姿に若干引いている。

 

「おお、誰かと思えば士郷君かい。君にはあの素晴らしい光景がわからないのかい?ズバリ『この素晴らしい光景に祝福を!』ではないか!」

 

「あーはいはいわかったから落ち着いてウォズ。今は落ち着いてソウゴ達の戦いを見届けよう。」

 

そう言われたウォズは、やれやれこの素晴らしいさがわからないのはしょうがないな、と今にもいいそうな雰囲気を出しながら黙った。

 

 

 

 

「はっ!てやぁ!」

 

キュアブラックの重い一撃がキュアアナザープリキュアに入る。

 

苦しそうな声を漏らすが、キュアホワイトがすかさず追撃する。

 

そしてジオウがジカンデスピアーから持ち替えたジカンギレード・ケンモードで切り裂いていく。

 

初めて一緒に戦う二人のコンビネーションに付いて行けるのは、さすが未来の魔王といったところか。

 

「二人とも!必殺技でアナザーアニメを倒そう!」

 

「いいよ!」「はい!」

 

ぼこぼこにされているキュアアナザープリキュアに止めの一撃を決めるため、キュアブラックは左手でキュアホワイトは右手で手を繋ぐ。

 

ジオウはジオウフューチャーライドウォッチのボタンを押す。

 

『フィニッシュザタイム!』

 

「ブラックサンダー!」

「ホワイトサンダー!」

 

二人は天空より黒と白の稲妻を召喚する。

 

ジオウはジクウドライバーを一回転させると、二人は必殺技の呪文のような言葉を言う。

 

「プリキュアの美しき魂が!」

「邪悪な心を打ち砕く!」

 

それそれ繋いでいない方の手を前方に突き出す。

 

ジオウは背後に無数のジカンデスピアーを模したエネルギーを出現させ、キュアアナザープリキュアに向かって放つ。

 

『スパーキング!』『タイムエクスプロージョン!』『ブレーク!』

 

そしてジカンギレードに溜まったピンク色のエネルギーを解き放つ。

 

それに続いて二人も放つ。

 

「「プリキュア・マーブル・スクリュー!!」」

 

その掛け声と共に黒と白の螺旋状の雷がキュアアナザープリキュアめがけて落ちてくる。

 

「俺は...俺は...プリキュア...があああああああ!!!」

 

キュアアナザープリキュア、グラッジは最後にそう言い残し、爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう二人とも。助かったよ。」

 

ソウゴは二人に礼を述べる。

 

「私も偽物を倒したかったからね。気にしないで!」

 

ほのかはその言葉に頷く。

 

「私たちの力、大事に使ってくださいね。」

 

「それなんだけど...実は...」

 

使えない。そう言おうとしたソウゴ。

 

だがそれは突然輝きだした二つのウォッチによって止められる。

 

ソウゴはぞれを取り出すと、黒と白の二つのアニメライドウォッチが合体し、一つのウォッチとなった。

 

『ふたりはプリキュア!』

 

「おお!?なんか融合した!」

 

「おそらく先ほどまでの状態はまだ未完成だったのだろう。アニメライドウォッチは9つしかないからな。」

 

「おっ士郷、いたんだ。」

 

「いたんだ!じゃないわ。さっさ次の世界へ行くぞ。残りはあと一個だ。」

 

それを聞いたソウゴは「えーもう行くの?」と不満を漏らすが、少しでも早く集めたい士郷に無理やり灰色のカーテンへ放り込まれた。

 

「じゃあお二人さん、さようなら!」

 

「もっと本物のプリキュアと話したいが...しょうがない」

 

士郷とウォズも灰色のカーテンへ入っていった。

 


-????年-

俺は魔王達が次に向かう世界の少し未来へ来ている。

 

どうやら9つのウォッチを集めたらしく、魔王は別の姿になっていた。

 

『キリト!』

 

魔王は扉を召喚してそこから『ソードアート・オンライン』の世界の住人であるキリトだったか?とにかく黒い剣士が現れて、アナザーアニメを両手に持っている剣で切り裂いていた。

 

俺はそれを写真に撮る。

この世界がなんの世界かあのアナザーアニメが何なのかは残念ながら俺にはわからない。アニメに詳しいわけではないからな。

 

また扉が現れる。次は誰だ?

 

『セイバー!』

 

セイバー?サーベルのことか?それとも救助という意味のセイバーか?

 

扉から現れたのは俺が想像していた物とは全く違い、青いドレスに白銀の甲羅を纏った金髪碧眼の少女だった。

 

雰囲気がどことなく『仮面ライダーブレイド』に似ているなと思っていると、少女はアナザーアニメに向かって金色の斬撃を放った。

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!」

 

いやこれもうブレイドではないか。キングフォームのロイヤルストレートフラッシュにそっくりだ。

 

...あの技には良い思い出は無いが。

 

ん?なんだ?これ以上ネタバレを見せるなってか?しょうがない。俺が無闇に滞在して歴史が変わってもらった困るし、ここらでこの世界を離れるとするか。

 

じゃあな、魔王。

 

 




グランドジオウ!強そう。

士が軽くネタバレしましたが、本当に士が見た姿になるのか?
それはわかりませんよ?

感想、お気に入り、評価まってます


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時空がかなり歪んでいる2019

お待たせしました。9つ目の世界、もうすぐアニメライドウォッチコンプリートです!


「ふぅ。久しぶりに休めた気がする...」

 

彼は常磐ソウゴ。将来の夢は王様になること。

そのために仮面ライダージオウに変身し、ライドウォッチを集めている。

 

「たしかに連戦だったからね。私としてもちょうど休みたいと思っていたところだったよ。」

 

彼はウォズ。未来からやって来た男で、ソウゴを『魔王』へ導こうとしている人物。

 

彼の身体能力は超人並で、素の状態でアナザーライダーと戦えるほど。

さらに仮面ライダーウォズへ変身することもできる。

 

「そうか。俺はいまの体になってから疲れることはなくなったからな。ソウゴ達が疲れることを忘れていた。すまない。」

 

そう言ったのは常代士郷。9つのアニメの世界を救うためソウゴ達を呼び寄せた人物。

 

彼もまた生身で数体の怪人と戦える力を持っており、仮面ライダーディケイドシャドウに変身することができる。

超人的な力と世界を渡る力。そして通りすがりの旅人と名乗る彼は一体何者なのか。いずれわかるだろう。

 

 

現在、ソウゴ達がいる場所は新築の家。9つ目の世界へ来たもののソウゴとウォズが休ませてくれと言ったので、まだ入居者のいない家に勝手にお邪魔している。

(不法侵入?知らんな)

 

この家に入る前に買っておいた飲み物を飲み、横になる二人。

 

この世界の時刻は深夜一時、普通の人はほとんど寝ている時間である。

 

「まぁお前達にとってはかなりハードスケジュールだったぽいし、休ませておくか。...俺一人で暇だな。」

 

士郷は外へ行こうと思ったが、万が一この家の関係者がやって来たり、この世界の住人がやって来たら面倒なことになると考えたため、床に座った。

 

「最初の予定では最後の世界は『魔法少女まどか☆マギカ』の世界だが...プリキュアとカードキャプターの世界が合体していたりと、時空がかなり歪んでいる状態だ。この世界も影響は受けているだろうな...」

 

魔法少女まどか☆マギカ。

士郷はこの世界の事をある程度しかしらない。

 

士郷はこの世界で何をするべきなのか考えようとすると、誰かに呼ばれる。

 

回りにはソウゴとウォズ以外いない。もちろん二人は寝ている。

 

士郷は小さく灰色のカーテンが現れているのに気づく。

 

「なるほど、俺に話しかけたのはお前か。オーマジオウ。」

 

「好き勝手やってくれているじゃないか?常代士郷よ。」

 

声の主はジオウの世界の2068年で魔王として君臨している人物、オーマジオウだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先ほどまで時間が止まっていたのはお前の仕業らしいな?」

 

「そうだ。お前達の世界に悪影響を出さないためにな」

 

「そうか。」

 

「で、お前が世界の壁を越えて話ができるということはどうやらジオウの世界は動き出したようだな。」

 

「それは違う。現在もこちらの世界は止まっている。ただ私が動けるだけだ。」

 

それを聞いた士郷は一安心する。

 

時空の歪みが激しくなっていたため、ジオウの世界の時間停止が解けないか心配していたからだ。

 

オーマジオウは動ける程度には時間停止が解けているが、まぁ大丈夫だろうと思う士郷。

 

「で、わざわざなんのようだ?」

 

「なんのようだ、か。分かっているだろう。お前が行っている行為についてだ。」

 

士郷は舌打ちをする。

 

今士郷がソウゴ達とやっているアニメライドウォッチ集めは、本来のジオウの世界の歴史では存在しない出来事。

ジオウの世界の時間を止めているのは、悪影響を出さないためという理由以外にも、オーマジオウにバレないためという理由もあった。

 

オーマジオウは時の王者。生半可な時間停止など効かない。

士郷は出せる力の限り、ジオウの世界の時を止めていた。

 

それはかなり強力なものだったため、時空の歪みが無ければ最後までオーマジオウhは止まっていただろう。

 

「部外者であるお前に若き日の私の歴史を変えないでもらおうか。」

 

「嫌だね。今は若いお前の力を借りなきゃならない。と言うかそもそも俺と関わった記憶は無くなる。一部人間を除いて。」

 

士郷と関わった記憶は消える、それは士郷の体質によるもの。

 

記憶が消えないのは、門矢士、海東大樹、そしてオーマジオウ。

 

この三人は士郷の体質を受けない。

 

「お前が覚えているのは時の王者になっているからだ。今の常磐ソウゴはまだなっていないから俺の影響は受けるわけ。お分かり?」

 

「若き日の私だ。お前の影響を受けなくてもなんら不思議ではない。」

 

「その時は無理やり記憶を消すまで。安心して2068年で遊んでなオーマジオウさん」

 

士郷はオーマジオウが写っている小さな灰色のカーテンを破壊する。

 

完璧な力が出せない状態であるが、この程度ならば簡単に破壊することができる。

 

「早いとこ終わらせないと、ヤバイかもな...」

 

士郷は夜が明けたらすぐに9つ目のアニメライドウォッチを集めようと決心した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、少々遅れたがいつものをさせてもらおう。...集めなければならないアニメライドウォッチは残り一つ。9つ目の世界は魔法少女と魔女が存在する世界。時空の歪みによって本来の歴史から変わってしまった世界で無事、ゲットすることはできるだろうか?」

 

朝9時。目が覚めたソウゴは士郷と既に目覚めていたウォズのもとへ歩く。

 

「おはよう我が魔王。」

 

「おはようウォズ。それと士郷も」

 

「おはようソウゴ。..よし。ソウゴも起きたことだし昨夜起きた出来事についてと、この世界ですることを言うぞ。」

 

士郷はオーマジオウからの連絡があったことを話す。

それを聞いたソウゴは驚いていたがウォズは驚いていなかった。

 

「この本には士郷君が追記したこと以外アニメについて書かれていない。今回の件が正史ではないというのは間違っていないだろう。」

 

「でもそれって最低最悪の魔王の歴史から離れていってるということだよね?だったら俺としては士郷に感謝しなきゃだね。」

 

「そうそう俺に感謝しなさいな。...で、次の話をしてもいいかな?」

 

「うん、いいよ」

 

士郷はこの世界でする事を話す。

 

「まずはこの世界に『鹿目まどか』が存在しているかを確認しなければならない。」

 

「鹿目まどか?」

 

「追記されたこの本によれば鹿目まどかという人物はこの世界の主人公の少女、とかかれている。」

 

「その鹿目まどかが存在しているかしていないかで次の行動が決まる。」

 

「わかった!じゃあ早速確認しにいこう!」

 

「我が魔王、その前に歯磨きと顔を洗いたまえ。」

 

ソウゴは洗面台に行く。

 

士郷は勝手に使っていいのだろうか?と今頃な疑問を持った...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

準備を終えて、家を出た三人。

鹿目まどかの自宅がある場所へ向かう。

 

「ここだ」

 

家はあった。だが長年使われていないような状態だった。

 

「この家に人が住んでいるとは思えないね。」

 

「そうだな。ということは鹿目まどかは存在しないと考えてよさそうだ」

 

士郷は次の目的地へ向かため灰色のカーテンを出そうとする。

その時、妙な感覚に襲われる。

 

「どうした?士郷」

 

「いや今何か変な感じがしたような...まぁいい、行くぞ」

 

三人は灰色のカーテンのなかへ入っていった。


白と桃色を基調としたドレスにロングヘアーのツーサイドアップの髪を持つ神々しい女神がソウゴ達を見ていた。

 

「あれが...世界を滅ぼす魔王...」

 

彼女はソウゴのことを知っていた。

 

「存在が消えたはずの魔女や私の偽物までいる...一体どうなってしまうの...?」

 

自分の世界に異変が起きているためそれを元に戻したいが、自分が干渉したらさらに時空を歪めることとなるのでできなかった。


「ねぇウォズ、あのビルの屋上に誰かいない?」

 

ソウゴが指を指した先には今にもビルから落ちそうな女性が立っていた。

あまり詳しく見えないが、様子がおかしいのはよくわかる。

 

「まさかあれって...危ない!」

 

『ジオウ!』

 

女性がビルから落下していく。ソウゴは助けとうとジオウに変身しようとする。

 

しかし、ソウゴが変身することは無かった。

 

「あれは...この世界の住人だ。」

 

女性を受け止めたのは金髪の少女だった。

 

少女は隣のビルまで走るとどこかの空間につながる入り口を開く。

 

「うわっあの女の子壁に穴開けたよ...」

 

「あれは魔法少女の能力のひとつ。あっ魔法少女というのは...」

 

士郷はこの世界について知っていることを二人に話す。

 

「で、先程の彼女はその魔女がいる空間に入ったと。」

 

「そういうことだ。どういうものか見てみるか?」

 

「見たいみたい!」

 

ソウゴは魔女を人目見たいらしく、興奮していた。

 

「我が魔王、なぜそんなに興奮しているんだい?」

 

「魔女ていうのは妖怪とかに近いんでしょ?妖怪とかお化けに一度は会ってみたいのさ」

 

「お化けならば自分が経験しているのにかい?」

 

「自分じゃだめなの」

 

「王様になる男は会いたい奴も変わっているのか...」

 

ソウゴの言葉に士郷は少し引いている。

 

ウォズは「我が魔王のやりたいことであれば...」と言っていた。

 

「じゃあ行くぞ。念のためいつでも変身できる状態にはしておけ。魔女やら使い魔が襲ってくるかもしれないしな」

 

「わかった」「ああ」

 

ソウゴは先程の出来事で既に準備はできているため、ウォズがビヨンドライバーを装着する。

 

装着したのを確認した士郷は灰色のカーテンを出現させ、そのなかに三人は入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

灰色のカーテンの先にはなんとも不気味な空間だった。

そこらに様々な文字が書かれており、変な形をしたブロックが転がっていた。

 

戦闘している音が聞こえるので、そちらに向かうと、背後から何者かに声をかけられた。

 

「君たちが魔王だよね!」

 

「君は?」

 

声の主は黒くて耳が短く長時間見続けると気分が悪くなりそうな姿の生き物だった。

 

「魔女の婚約者になってよ!魔王様!」

 

謎の生き物がそう言うと、ソウゴを包むように音波が流れる。

 

それを受けたソウゴはウォズと士郷を蹴飛ばした。

 

二人は受け身をとり、ダメージを減らしたが、突然攻撃をしてきたソウゴに驚きを隠しきれなかった。

 

「我が魔王!急にどうしたんだい...?」

 

「さっきの言葉に洗脳の類いの能力があったか...」

 

士郷の言う通り、さっきの言葉にはソウゴを操る力が込められていた。

 

「魔女でも使い魔でもなく、一緒にいた奴と戦うことになるとはな。いくぞウォズ。一発かまして目を覚まさせてやるぞ」

 

「そうしかないようだね。」

 

『ウォズ!』

 

「じゃあ魔王様、さっさとこいつら倒して魔女様を迎えに来てね♪」

 

「...」

 

『ジオウ!』

 

黒い生き物は姿を消すと、ソウゴはジオウライドウォッチをジクウドライバーにセットする。

 

ウォズもウォズミライドウォッチをビヨンドライバーにセットする。

 

『アクション!』

 

お互いに待機音が流れ出し、ソウゴは一回転、ウォズはビヨンドライバーを折り畳む。

 

『ライダータイム!』

『仮面ライダージオウ!』

 

『投影!フューチャータイム!』

『スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』

 

二人は変身完了すると同時に士郷もディケイドSに変身した。

 

「若き我が魔王とはじめての手合わせがこのような形になるとは...」

 

「...!!」

 

ジオウがジカンギレードで斬りかかる。

 

ウォズはジカンデスピアーで攻撃を受け止め、ジオウを押し返す。

 

ディケイドSがジオウに蹴りを入れると転がっていった。

 

「戦闘能力が落ちている?いつもであれば今の程度の攻撃ならば避けられたはずだ」

 

ジオウはクウガライドウォッチを起動させ、ジクウドライバーにセットする。

 

それを見たディケイドSは一枚のカードを取りだし、装填する。

 

『アーマータイム!』

『~♪ク~ウ~ガ~!』

 

-KAMEN RIDE KUUGA-

 

ジオウはクウガアーマーを装着し、ディケイドSは仮面ライダークウガへカメンライドした。

 

ジオウはディケイドSに向かって小ジャンプをしてパンチをする。

 

それを片手で受け流し、カウンターでジオウを殴る。

 

そのままディケイドSはジオウを殴る蹴るで攻めていく。

 

そして回し蹴りを放つ。

 

ジオウは受け身も出来ず、派手に転がっていく。

 

「まるで人形と戦っているようだ。」

 

「おそらく無理やり我が魔王を動かしているため力まで出せなかったのだろう。士郷君、必殺技でフィニッシュといこうか」

 

『ビヨンドザタイム!』

 

-FINAL ATTACK RIDE K K K KUUGA-

 

『タイムエクスプロージョン!』

 

ディケイドSは助走を付けて飛び上がり、ウォズはその場で飛び上がる。

 

ディケイドSは空中で一回転してジオウにキックを放つ。

 

「でやぁああ!!」

 

続けてウォズもジオウ目掛けてキックを放った。

 

ダブルライダーキックを受けたジオウは変身が解除された。

 

「うっ...痛てて...ん?あれなんでこんなに痛いの?」

 

「目が覚めたかい我が魔王。」

 

「あっウォズ!なんで変身してるの?」

 

「記憶が無いって感じだなソウゴ。」

 

「士郷まで...なんで?」

 

士郷は操られていたことを言うとソウゴは驚いていた。

 

「ええ!?俺が二人を!?」

 

「まぁいつもより弱かったが...」

 

「次、あの生物と出会うときは気を付けたほうが良さそうだね。」

 

ふと士郷はあることに気づく。

 

「そう言えば戦闘の音が聞こえなくなっているな。終わったのか?」

 

「言われてみれば...」

 

「じゃあ帰るか。」

 

士郷は灰色のカーテンを出現させる。

 

その中へ入ろうとすると女の呻き声が空間中に広がった。

 

「うわっなに!?何!?」

 

「なんとも不気味な...早くここから出るぞ!」

 

士郷は直感的に嫌な予感がしたため、早く灰色のカーテンへ入るように二人を促す。

 

ソウゴとウォズが入り、残すは士郷だけとなったとき、それは現れた。

 

「hsjshwんsっj!!!!」

 

士郷は声のした方角を振り向いた。

 

するとそこには異形の怪物が宙に浮かんでいた。

 

それは直視するにはかなりの勇気が必要である程、あまりに醜く、あまりにも恐ろしかった。

 

足には『MADOKA 2011』と表記されていた。

 

「この空間の主はアナザーアニメだったわけか。だが悪いな。今はお前と遊んでる暇は無いんでね。」

 

士郷は右手で風圧を発動させ、アナザーまどかを吹き飛ばそうとした。

 

だがアナザーまどかはびくともせず、士郷に向かって禍々しい紫のエネルギー弾をを飛ばした。

 

士郷はそれを避け、その動きを利用して灰色のカーテンの中へ入っていった。

 

アナザーまどかは士郷を追いかけるが、灰色のカーテンが消えたため目標へたどり着けなかった。

 

「がhjsjsj!!!」

 

だがアナザーまどかはこの空間の主。ちかくに空間の穴を開けて士郷達がいる場所へ向かっていった。

 


少女は見ていた。ソウゴ達の戦い、金髪の魔法少女の戦いを。

 

結果から言うと金髪の魔法少女は殺されてしまった。アナザーまどかによって。

 

少女は悲しんだ。こうならない世界を作ったはずなのに、前の世界と同じ出来事が起こってしまったからだ。

 

これも全てジオウとアナザーまどかのせいだ--そう考えていた。

 

だが、今までソウゴ達が過去に行っていた行為を見てみると、そうではないかもしれないという考えが出てきた。

 

もしかしたら、彼らはこの状況を救ってくれるのではないかと。

 

少女は右手に握る時計のような物をみる。

 

それはソウゴ達が持っているライドウォッチだった。

 

(これをあの魔王、ソウゴさんに渡せば...)

 

だが自分が干渉すると世界が大きく歪んでしまう。

 

渡せたくても渡せない。そう思ったとき、右手のライドウォッチが輝きだした。

 

『まどか!』

 

「これは...私の力?」

 

(なんだかわからないけど...これがあれば少しの間だけ私が干渉しても世界は歪まないかも...)

 

そう思った少女はソウゴ達に干渉するため、世界へ入った。




作者である私のまどマギの知識が数年前みただけなので怪しいです。

そのため設定がおかしい箇所もあると思いますが、ご指摘くださると幸いです。

感想、お気に入り、評価待ってます!待ってます!


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2011:アニメ・フェスティバル!

日曜は仮面ライダー!
グランドジオウ強いですね!

まどか☆マギカ編ラストです!どうぞ!


「集めるべきアニメライドウォッチは残り一つ。手がかりを握るのはアルティメットまどか、まどか☆マギカの主人公。常磐ソウゴは無事、まどかウォッチを手にすることはできるのだろうか...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亜空間から脱出した三人。

だがそれを追いかけるようにアナザーまどかが現れる。

すぐに変身し、戦闘を開始する。

 

 

『アーマータイム!』

『~♪キリト~!』

 

ジオウ・キリトアーマーはアナザーまどかを二つの剣で切り裂く。

 

アナザーまどかはジオウの攻撃の当たらない場所へ飛び、攻撃を仕掛けようとする。

 

だが、背後に現れたウォズ・フューチャーリングシノビによって打ち落とされた。

 

-ATTACK RIDE BLAST-

 

さらに追い討ちをかけるようにディケイドSがライドブッカーとディエンドライバーに似ている漆黒の銃で撃ち抜いていく。

 

ダメージをかなり負ったアナザーまどか。

しかし、体が淡く光るとみるみると元気になっていった。

 

「回復能力か...だったら!」

 

『アインズ!』

『アーマータイム!』

『喝采せよ!アーイーンーズ!』

 

回復を使って再生するならば、魂ごと消せばいい。そう考えたジオウはアインズアーマーを装着する。

 

その意図を呼んだディケイドSとウォズはアナザーまどかを拘束するための技を発動させる。

 

-KAMEN RIDE WIZARD-

 

『ヒーヒーヒーヒーヒー!』

 

-ATTACK RIDE BIND-

 

仮面ライダーウィザードへカメンライドしたディケイドSはバインドを発動させる。

アナザーまどかを囲むように魔方陣が現れ、そこから鎖がアナザーまどかを拘束する。

そしてウォズは『忍法時間縛りの術』でアナザーまどかの時間を止める。

 

完全に動けなくなったアナザーまどか。ジオウはアインズアーマーの能力の一つを発動させる。

 

背後に十二の時を示す時計が浮かび上がる。

 

これは12秒後、相手は必ず死ぬ技である。

 

死の時間へと時が刻々と過ぎていく。

12秒になる直前、アナザーまどかは輝いた。

 

だが何か起きるわけでもなく12秒が経ち、アナザーまどかは死んだ。

 

「がふあいんs!?」

 

死んだはずのアナザーまどかは奇声をあげながら拘束解き、三人を風圧で吹き飛ばした。

 

「あれ!?やられてない!?」

 

「なるほどな。死ぬ直前に止まっていた時間が動きだし、そのわずかな時間で蘇生能力を使ったわけか。」

 

ディケイドSはなぜアナザーまどかが死んでいないのか分析する。

 

「我が魔王!驚いている場合じゃない。早くあのアナザーアニメを...」

 

ウォズがそう言おうとしたとき、三人に光の矢が降り注いだ。

 

矢によって起こった煙が晴れた時にはアナザーまどかの姿は無かった。

 

「逃げられたか...」

 

変身を解除する三人。

 

「早く追いかけないと被害が...!」

 

ソウゴはあせるが、士郷は大丈夫だと言った。

 

「あいつはさっきの空間に戻ったはずだ。」

 

「なぜそう言いきれるんだい?」

 

「あのアナザーアニメ、アナザーまどかにとってはあの空間の方が都合が良いらしい。あいつ自身が言っていた。」

 

「あのアナザーアニメの言葉わかるんだ...」

 

士郷はまどかアニメライドウォッチの手がかりを見つけるため、鹿目まどかが通っていた学校へ向かうことを提案する。

 

それに賛成したソウゴとウォズは士郷のだした灰色のカーテンに入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ...ここは...?」

 

ソウゴがいる場所はなんとも神秘的な空間。

 

学校と聞かされていたため、全く違う場所にいることに困惑していた。

 

「あなたが常磐ソウゴさんですね」

 

ソウゴに話しかけたのは白と桃色を基調としたドレスを着ている女。

あまりの神々しさに思わずソウゴは頭を下げる。

 

「俺が常磐ソウゴですけど...あなたは?」

 

「私は...んっ...」

 

神々しい女性は少し苦しそうな声を出す。

よく見てみると体が若干透けていた。

 

「体が透けてますけど...」

 

「そうだね。時間が無いみたい。君にこれを渡すためにここに呼んだんだ。」

 

そういうと彼女はソウゴに白とピンクの何かを渡した。

 

それを渡した途端、薄くなっていた姿がより薄くなる。

 

「これは...ライドウォッチ!って大丈夫ですか!?」

 

「うん、もう限界みたい。それを使って新たな姿に目覚めて。ソウゴさん」

 

彼女はそう言葉を残し消える。

それと同時に神秘的な空間が歪んでいき、元いた場所へと戻った。

 

「今のは一体...!?」

 

「何しているソウゴ?早く入って..これは...」

 

なかなか来ないソウゴを呼びに来た士郷がソウゴの周りで起きている現象に驚く。

 

ソウゴの周りを九つのアニメライドウォッチが浮かんでいる。

 

それらがそれぞれ輝き、合体する。

 

そして一つのライドウォッチへ変化し、ソウゴの手に落ちる。

 

「ソウゴ、それは一体?」

 

「知らないよ。士郷こそ何か知らないの?」

 

「すまないが俺にはわからない...なんだそのウォッチは...」

 

九つのアニメライドウォッチが合体したライドウォッチは、薄い虹色で、通常のウォッチよりも少し大きいサイズ。

 

「ウォッチが合体した?というかソウゴ、お前まどかのウォッチ持っていなかったか?」

 

「白とピンクのウォッチならもらったよ。女神様みたいな人から。」

 

「女神...?まぁいい。ウォッチを手にいれたならアナザーまどかのところへいくぞ。」

 

「わかった!」

 

学校前で待っているウォズを呼び出し、再び出した灰色のカーテンに三人は入っていった。

 


「さて、今度こそ仕留めよ!アナザーまどか!」

 

灰色のカーテンの繋がっていた場所はアナザーまどかが作り出した亜空間。

 

ソウゴ達の姿を見て、使い魔を向かわせるアナザーまどか。

 

「あれらは俺たちに任せてソウゴはアナザーまどかを頼むぞ。」

 

「わかった!」

 

ウォズと士郷は変身し使い魔達の注意を自身に向けさせる。

 

ソウゴはジオウライドウォッチと虹色のライドウォッチを起動させる。

 

『ジオウ!』

アニフェスティバル!

 

ジクウドライバーに二つのライドウォッチを装填する。

 

すると通常の待機音ではなく、何かの曲のイントロのようなものが流れ出した。

 

「変身!」

 

ソウゴはジクウドライバーを一回転させる。

 

『ライダータイム!』

『仮面ライダー!ジオウ!』

 

『アニメタイム!』

 

ジオウ周辺を九つのエネルギーが飛ぶ。

 

『雑菌排除~!恐怖のデスゲーム!出会いを求め~最強のアンデッド!聖杯戦争~!カードをキャプター!最高の二人!魔法少女!素晴らしい世界を祝福せよ!』

『仮面ライダー!ジオウ!』『アニメフェスティバル!』

 

九つのエネルギーがジオウに入り、姿が変わった。

 

その姿はジオウIIのボディが虹色になり、顔はこれを見ている皆さんへ分かりやすく伝えるならば、グランドジオウの酷似している。

(この時代にはまだグランドジオウは生まれていません)

 

「士郷、少しの間頼んだよ。」

 

「えっ」

 

ウォズは戦いから抜け出し、ジオウの新たな姿を祝う。

 

「祝え!九つのアニメの力を全て揃え、アニメ世界の頂点へ君臨する時の王者!その名も仮面ライダージオウ・アニメフェスティバル!新たなレジェンドが生まれた瞬間である!」

 

「いくぞ!」

 

『キリト!』

 

-2022年-

両手に持っている剣が水色に輝く。

『スターバーストストリーム!!!』

 

-2019年-

 

扉が現れると、そこから『ソードアート・オンライン』の主人公、キリトが現れた。

 

キリトはアナザーまどかにスターバーストストリームを発動させる。

 

アナザーまどかは無数の斬撃を浴びる。

 

「まだまだいくよ!」

 

『セイバー!』

 

-2006年-

セイバーの剣が金色に輝く。

一歩足を出すと金色のエネルギー波が飛んでいく。

 

-2019年-

扉が現れ、そこからセイバーが現れた。

 

「エクスカリバー!!!」

黄金の斬撃がアナザーまどかを襲う。

 

あまりにも強い威力なため、空間全体が揺れる。

 

「さらにもう一個!」

 

『アイズ!』

 

-2015年-

「目覚めよ!」

 

-2019年-

扉が現れ、そこからアイズが現れる。

アイズは魔法によって上がったスピードを生かし、立ち上がろうとしているアナザーまどかを切り裂いていく。

 

アナザーまどかは転がっていく。

 

なんとか回復を使い再生するが、ジオウの能力に手も足も出ない状態。

 

「また再生した!ならば...」

 

ジオウの顔にあるジオウの像が動く。

 

すると攻撃を終えて消えたアイズが攻撃をする前に戻る。

 

「いっけー!」

 

アナザーまどかは再びアイズの斬撃を受ける。

 

『フィニッシュタイム!』

『フェスティバル!』

 

アナザーまどかの体力を削り、完全に再生する前に決めるためウォッチのボタンを押して必殺待機状態にする。

 

そしてジクウドライバードライバーを一回転させて必殺技を発動させる。

 

『ナインズ!』『タイムブレーク!』

 

アナザーまどかの背後に扉が現れ、そこから『ソードアート・オンライン』の住人、『アスナ』が現れる。

 

アスナはアナザーまどかに凄まじい速度で攻撃をする。

 

続いてアナザーまどかの頭上から扉が現れ、そこから『はたらく細胞』の『白血球』が現れ、アナザーまどかをナイフで刺す。

 

ジオウの両側に扉が現れ、右には『この素晴らしい世界に祝福を!』の『めぐみん』、左には『魔法使いプリキュア』の主人公『キュアミラクル』と『キュアマジカル』が現れる。

 

「エクスプロージョン!!」

「「プリキュア!ダイヤモンドエターナル!!」」

 

アナザーまどかがダイヤモンドに包まれ、ダイヤモンド内でめぐみんのエクスプロージョンが発動する。

 

そしてジオウの前に扉が現れ、そこから『鹿目まどか』が現れる。

 

ジオウはサイキョーブレードを装備し、武器に付属しているジオウの顔の文字を変更する。

 

まどかが光の矢をアナザーまどかに向けて放つ。

 

『ジオウサイキョー!』

 

まどかの攻撃の後、アナザーまどかに一瞬の隙も与えずにサイキョーブレードで切り裂く。

 

「ぎゃあじゃじゃっjs!??!??」

 

アナザーまどかは奇声を上げて爆発し、完全消滅した。

 

「九つのアニメの力...凄まじいな...」

 

既に戦いを終えており、ジオウの戦いを見ていた士郷がそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「九つのアニメライドウォッチ揃ったけれども、これで世界が救えるの?」

 

アナザーまどかとの戦いを終え、ソウゴは士郷にアニメフェスティバルライドウォッチを渡す。

 

士郷の手に渡ると九つに別れる。

 

「なるほど。俺が持ったら合体は解けると。」

 

「それって大丈夫なの?」

 

「大丈夫だ。そもそもその予定だったからな。しかし九つのウォッチが合体することは想定していなかったぞ。」

 

「私もだ我が魔王。さすが我が魔王といったところだね。」

 

「え、あ、ありがとウォズ」

 

ウォズに誉められ嬉しそうなソウゴ。

 

「さて、これでめちゃくちゃになったアニメの世界を元に戻す。世界が元に戻ったらお前達は自動的に元の世界に戻る。平成ライダーのウォッチ集めの続きをすればいい。」

 

「士郷はどうなるの?」

 

「俺はまた別の世界に行くことにする。暇だからな。」

 

士郷は九つのアニメライドウォッチを空に掲げる。

 

ウォッチはアニメフェスティバルライドウォッチの時と同様にエネルギー体になり、円を作った。

 

「さてと。これでお別れだソウゴ、ウォズ。お前たちとの旅は楽しかったよ。」

 

「俺も楽しかったよ!」

 

「私はプリキュアと出会えたから大変満足しているよ。」

 

九つのエネルギーが激しく輝く。

 

あまりの眩しさにソウゴとウォズは手で目を光から守る。

 

眩しさが増したあと、二人の意識は無くなった。

 


さて、あいつらとの旅も終わった。

世界を救うということはなんと気持ちがいいことか。

 

はぁ。暇だ。次の物語はそこの君たちに決めてもらうとしよう。

 

...決めてくれる人がいるといいけどな。

 

あっそれと感想、評価、お気に入りお願いするぞ。



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新たな物語2019

「ごきげんよう。私はウォズという者だ。私は我が魔王、常磐ソウゴに支える従者である」

 

「やぁウォズ。元気にしてたかい?」

 

「君は海東大樹じゃないか。なぜ君がここに?」

 

「僕はこれをみている人たちに向けてのメッセージを届けに来たにさ。さぁ受け取りたまえ。」

 

大樹は灰色のオーロラを出す。

 

するとそこに謎の人物の映像が流れ出した。

 

???『仮面ライダージオウ~九つのアニメライドウォッチ編~の続編がでました!ぜひお気に入り、評価、感想ください!』

 

「誰だい?あれは」

 

「自称創造神の人さ。」

 

大樹は灰色のオーロラを一旦閉じ、再び開く。

 

「僕のお仕事はこれまでだ。」

 

大樹は灰色のオーロラへ入っていった。

 

「なんとも不思議な出来事だ。」

 

ウォズはそう感想をのべるのであった。

 

 

 

 

 

ということでこれは続編の宣伝となっております。

タイトルは『仮面ライダージオウ comeback Another Anime』です。

時系列はEP41の序盤です。

続編はこちら

https://syosetu.org/novel/195464/

 

(リンクで繋げてもなぜかこのページに飛ぶのでお手数ですがこのリンクをコピーして開くかこのページの一番上にあるこの小説の名前のところを押して頂くとリンクが張ってあると思いますのでそこから飛んでください)

 

ぜひ続編のほうも感想、お気に入り、評価をくださると大変喜びます!

 

 

あとは書くことはないので文字数稼ぎ...です。

 

ここから下は文字数稼ぎのための文です。ここから先は読む必要はないので続編の方へ飛んでくださると嬉しいです。

 


 

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!トリニティタイム!』

 

『三つの力!仮面ライダージオウ!ゲイツ!ウォズ!トリニティ~!トリニティ!』

 

 

 

ゲイツとウォズがアナザーブレイドと戦っている最中、白ウォズとの会話で遅れたジオウ。

 

ジオウは取り戻したジオウライドウォッチIIとゲイツリバイブライドウォッチと、その近くにいた白ウォズから生まれたトリニティライドウォッチで変身し、ゲイツとウォズが合体した仮面ライダージオウトリニティとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「祝え!どうやら三人のライダーの力が結集し、多分!未来を創出する時の王者。その名も仮面ライダージオウトリニティ!きっと新たな歴史が創成された瞬間である!」

 

 

 

「ねぇ...それって本当に祝ってる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジオウトリニティはアナザーブレイドに攻撃を仕掛ける。ブレイドとカリスの力を吸収したアナザーブレイドはジオウトリニティの凄まじい攻撃を受ける。

 

 

 

 

 

 

 

アナザーブレイドは負けじとジオウトリニティに近づく。ジオウトリニティは右肩のゲイツの顔を光らせてジカンザックス・おのモードを出現させアナザーブレイドを切り裂いていく。

 

 

 

続けて左肩のウォズの顔を光らせてジカンデスピア・ヤリモードでアナザーブレイドを突いた。

 

 

 

そして胸のジオウの顔を光らせ、サイキョーギレードを取りだし剣にエネルギーを溜めていく。

 

 

 



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