パワポケアブノーマルss集 (艶 紫苑)
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【幼馴染NTR】おはよう、くそむしくん【三鷹×明日香】

パワポケR! 今冬発売ということで!
パワポケリボーンなのかリターンなのか(NT)Rなのかわからないですけど

明日香さんが寝取られる話です
刺されそうな内容ですけど文字通り命がけで
(一人称小説)初投稿です。



後半は主人公視点『負け犬オナニー! 悪魔と化した幼なじみ』
淫らなデビルと化した幼なじみに主人公が比較やらオナニー強要やらされる話
どうしてこうなった的な内容ですが、未来からタイムマシンでやって来た能力者に明日香さんは嗜虐欲を主人公は被虐欲をふくれあがるような性格にされたんです、きっと

前半も後半も、ろくでもない話ですので、閲覧ご注意くださいませ
それでは


えっちの最中に彼が幼なじみの悪口を言ってきた。

 

――彼を悪く言わないで

 

そう言っても彼は聞かない。

それどころか私にも幼なじみの悪口を言うように言ってきた。

 

そんなこと言えない。

私は当然拒否した。

 

彼がぐっと身を寄せてきた。

左の乳房を揉んでくる。

敏感なふくらみに指を沈められて、つきんと痛みが走り抜けた。

心臓がドキドキと高鳴る。

 

腰をくっつけてくる。

硬くなったものが私の中に入ってきて、浅いところを行き来する。

 

んっ

声を抑えようとするのに、いやらしい吐息がもれてしまう。

 

「明日香の中、蛸壺みたいだな。……なんだよ、怒るなよ。名器だって褒めてるんだよ」

いつの間にか呼び捨てになっていた。

それに人の中を蛸壺呼ばわりされて、むっとしてしまう。

それなのになぜかそれが興奮につながっていた。

 

彼が私の体に夢中になっているのを見るときゅんとしてしまう。

 

ぴちゃぴちゃと濡れた音が聞こえる。

自分の体の淫らな反応に耳を塞ぎたくなる。

ある感覚がどんどん熱くふくれあがって、弾けそうになる。彼の動きが緩くなった。

 

少しずつ、少しずつ、とろ火で炙るように私の中を彼のものが擦り続ける。

私がいきそうになると彼はそれを見透かしているかのように動きを緩くした。

彼は私がいついくかを正確に把握しているようだった。

いきたいのに、いけない。

 

あいつの悪口を言え。そうすればいかせてやる。

彼が耳元に囁いてくる。

 

「彼女を寝取られた負け犬」

「彼女を満足させることができなかったくそむし」

 

それを言えというのだ。

 

言えない。

私は歯を食い縛って耐えた。

 

それから長い時間、焦らされて、もどかしい、地獄のような責め苦が続いた。

 

汗で体がびしょびしょになり、シーツや髪が肌にまとわりつく。

体が熱をもって、頭がぼーっとしていた。

彼が私の中を擦った。

淫らな感覚がふくれあがる。

耳鳴りが聞こえた。

視界も、意識も、じわりと白い火花に侵食されていく。

あと少しというところで彼は動きを緩くした。

 

また、もどかしい、地獄のような苦しみに襲われた。

 

 

 

切なさに耐えきれなくなって私は幼なじみの悪口を言ってしまった。

官能に翻弄されて意識が朦朧としていたせいもあっただろう。

罪悪感で胸が苦しくなる。

 

ごめんね、――くん

幼なじみの顔を胸の内に思い浮かべながら何度も何度も謝った。

 

悪口を言ったことで彼は満足したようで私をいかせてくれた。

一度いってしまうと、あとは堰を切ったようにいってしまう。

 

――あいつの顔を思い浮かべながら、感情をこめて言えよ

 

彼も興奮しているのか、いつも以上に激しくピストンしながらそんなことを言ってくる。

膣内をぐちゃぐちゃにかきまぜられて、子宮を何度も突き上げられて、強すぎる刺激にさらされて、わけがわからなくなって、私は何度もいってしまった。

 

罪悪感で胸がいっぱいになる。

苦しくて、切なくて、それなのに――

 

………

 

気がつくと私は彼の腕を枕にして眠っていた。

目を覚まし、他愛のない会話を交わす。

どちらのものだかわからない体液でしっとりとした肌を彼の手が優しく愛撫していく。

 

「あいつのチンコ、ドリルらしいよ」

「ドリル?」

 

なんのことだかわからず私は聞き返した。

 

「包茎ってこと」

 

一瞬間を置いてようやく理解した。

幼なじみの男性器を想像して、くすっと笑ってしまった。

さっきまで私の中に入っていた彼のものとは違い、子供みたいに皮を被った、きっと男性器なんて呼ぶよりも、おちんちんと呼んだ方がふさわしいであろうもの。

 

「そっか、――くん、包茎なんだ」

「おいおい、笑ってやるなよ。かわいそうだろ」

彼も笑っていた。

見つめあって笑いあう。

何度もいかされて、へとへとになった体を抱かれながらそんな会話を交わした。

 

………

 

朝。

彼とのえっちを思い出して、しあわせな気分にひたりながら教室へ。

しあわせで寝不足でふわふわしていた。だからその朝、幼なじみに会ったとき、うっかりいってしまった。

 

――おはよう、負け犬くん

 

彼とのえっちの最中、散々言わされた悪口を、笑顔で。

昨晩は一度口にするまでに長い時間拒否したのに、今朝は簡単にいってしまった。

一晩ですっかり彼に染められたのだと自覚した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『負け犬オナニー! 悪魔と化した幼なじみ』

 

「いつだったか――君にひどいことを言ったことがあったよね。あれ、実はその前の日の夜……ううん、前の日っていうのは正確じゃないかな。日付が変わってたし……♥ 正確にはあの数時間前まで、三鷹くんと――」

純真だと思っていた幼なじみがどろっととろけた笑みを浮かべた。

そしてその口から語られたのは信じられない話だった。

まさか彼女がこんな顔をするなんて、こんな話をするなんて思いもしなかった。

 

………

 

明日香は病弱だ。

そういう雰囲気になったとしても俺は気を使ってできなかっただろう。

けれど、三鷹は、明日香を……

 

「あ、そうそう。三鷹くんに『明日香の中は蛸壺みたいだ』なんて言われたんだよ。ひどいよね」

つんと唇を尖らせながら、彼女はどこか嬉しそうだった。

 

愚痴ではなく、のろけにしか聞こえない。

明日香が完全に三鷹のものになった気がして絶望感に襲われる。

 

………

 

負け犬、くそむし、包茎

彼女から罵倒される。

惨めな皮オナを強要されていた。

 

「負け犬くんのはちっちゃいね。それに三鷹くんが言ってた通り、本当に包茎なんだ。……ふふっ、かわいい♥ くそむしくん――いや、芋虫くん、かな?」

 

彼女がそんな言葉を口にするとは思わなかった。

それがまさか自分に向けられるとは夢にも思わなかった。

 

「あ、勃起してる。なんで?」

「それは、その……」

「かわいいって言われて興奮したのかな? 勃起してもかわいいね。三鷹くんのチンコは負け犬くんのおちんちんと違ってすごいんだよ。大きくて太くて、硬くて、それにすっごい熱いの。もちろん皮は剥けてるよ。カリのでっぱりがすごくて私のマンコの気持ちいいところをごしごししてくれるの♥ 三鷹くんと私、相性がいいんだって♥」

 

彼女は卑猥な言葉を口にしながら妖艶に微笑んだ。

他の男に変えられてしまった彼女の姿に胸が苦しくなる。

けれどなぜか一物はいきりたち勃起がおさまらなかった。

 

「ほら、しこしこして。三鷹くんに負けないようがんばれ♥ がんばれ♥」

 

皮オナに励む手の動きが激しくなる。

こんなことを続けたら皮が伸びて、もっと悲惨な姿になってしまうとわかっていてもやめられない。

腰がびくびくとはねる。

 

「え? もういきそうなの? 早いね。三鷹くんはもっと――」

 

他の男と比較され、バカにされる。

悔しさに鼓動が早くなった。

陰茎に血が送られる。

それが引き金となったのか、惨めに射精してしまった。

 

「あーあ。出しちゃったね。くそむしくんの芋虫くんが白い糸をびゅーびゅーって吐き出してる♪ 蛹にでもなるのかな?」

 

幼なじみが楽しそうに笑った。

 

「あ……三鷹くんとの約束の時間だからもういくね♥ バイバイ、芋虫くん」

 

彼女はなぜか股間に向かって手を振った。

淫魔のような笑みを残して、可憐だった幼なじみは去っていった。

また今日も三鷹とセックスするのだろうか。蛸壺みたいだと言われるのだろうか。

 

俺だったらそんなひどいこと絶対に言わないのに……

なんであんなやつがいいんだろう。

すっかり負け犬じみた思考に陥りながら、明日香と三鷹のセックスを想像して勃起させていた。



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【陵辱注意】家出少女と酔っ払い【バッドエンド】

「二次会の会場はここかな?」

「おっ、なんだ桜よりもそそられる花が咲いてるじゃないか」

「はじめからここにしとけばよかったなあ」

 

公園で生活する少女の家(段ボール製)に浮浪者たちが雪崩れ込んできた。

 

「な、なんですか、いきなり!うぅっ……お酒臭い……」

「花見だよ花見」

「アカネちゃ~ん、一緒に飲もうよ~」

「未成年だから無理です……酔っぱらいすぎです!」

「酒よりもアカネちゃんに酔いたいんだよ。っていうかアカネちゃんにもう酔ってる!」

「意味不明です!とにかく出ていってください!」

「ケチ臭いこと言うなよ。同じ公園の便所を使う仲間だろぉ?」

「ひゃあっ!」

 

すし詰め状態の段ボールハウスの中。

身動きの取れない少女の体に無数の手が這わされる。

 

「ちょっと……どこさわってるんですか!」

「ふとももすべすべだな。ショートパンツってのはナイスなチョイスだね」

「おほぉ~っアカネちゃんって意外とおっぱいデカいんだな。ぱっと見そんなでもないのに。着痩せか」

「いたぁ……さわらないでくださ――ひぃっ!」

「どれどれパンツの中は……おー、すごいぷにぷにしてる。赤ちゃんの肌みたいなアソコにお毛々がほどよく生えて絶妙なハーモニー」

「そんなところに手入れちゃダメです…」

「ケツはムチムチ。もう元気な赤ちゃんを産める体だなこれは」

「ちょっと、やめて……うあっ……んむぅ!」

 

まるで触手つきの肉の壁と化している男たちが少女の体を堪能する。

最初は服の上からだったものが、徐々に内側へと侵入していく。

悲鳴をあげる口を酒臭い口で塞がれた。

粘膜同士が重なり舌を捩じ込まれる。

ぴちゃぴちゃと音が響いた。

 

「うわあ……やらしいキス」

「くそっ、お前、いい位置にいたな。俺もアカネちゃんとベロチューしたかったのに」

 

口内を掻き回される少女に男たちの視線が集中する。

嫉妬のせいか愛撫の手が荒くなった。

乳房をギュウッと強めに揉まれ、ツキンと痛みが走る。

ふとももや陰部、臀部に這わされる手も激しくなった。

 

「ぷはっ……うぅっ」

「へへっ、アカネちゃんのツバは最高に美味いよ」

「俺にも吸わせろ」

「あ、俺が先だ!どけっお前ら」

「ちょっ、押すなよ……」

 

長いディープキスから解放された少女は虚ろな表情で男たちに身を預ける。瞳から感情の色が抜け落ちていた。

それでも構わず次の男が唇を奪った。

それが終わると別の男。

それが終わるとまた別の男。

そうして何人もの男とディープキスをさせられた少女は人形のようになすがままだった。

 

 

 

 

 

 

「さ、アカネちゃん。脱ぎ脱ぎしようか」

「……う……ぁっ……」

 

ピンク色のパーカーとベージュのショートパンツ。

ブラとショーツもするすると脱がされ少女はありのままの姿になった。

 

「抵抗はなしか……」

「壊れましたね」

「いやいや。アカネちゃんがようやく俺たちと仲良くしてくれる気になったってことだよ。なっ」

 

男が少女の肩を抱き唇を奪った。

 

「……んぅ」

「ンンッ、んまいっ!うまいなぁ……」

 

ぬちゅっ、んちゅっとわざとらしく音を立てる。

花弁のような唇をじゅるるっと吸いながら乳房に触れる。

下から持ち上げタプタプと弄んだ。

 

「それにしてもデカイな。ロリ顔で小柄だからギャップがすごい」

「デカだけじゃない。形も綺麗だ。張りも艶も……それに見ろよこの色」

「こっちの方がいい肴になりそうだな」

「んん……ふあ……」

「まだ芯があるな。こいつが蕩けるまで揉んでたいよ」

「こっちの花も見せてもらおうか」

「……っ」

「はい、御開帳~」

 

女の子座りから自らの膝を抱える体育座りに変えられたかと思うと脚を左右に開かれた。

女の子の部分が無数の視線にさらされる。

男たちはごくりと喉を鳴らした。

 

「す、すごいな……」

「まんじゅうみたいな肉の真ん中に一本の筋……こいつはうまそう」

「これはヤバいぜ。やばい扉開けちゃうかな」

 

男たちの手が這い回る。

曲線をなぞり柔肉を揉み花のような部分をいじり回す。

情欲に滲んだ汗と手垢が無垢な肌に塗りつけられ指の跡がいくつも刻まれていく。

 

「おっぱいの芯が多少蕩けてきたか?」

「んなわけ……乳首はビンビンになったな。乳輪もぷっくりふくらんで……」

「綺麗なおっぱいに跡つけといてやるよ」

「じゃあ俺はお腹に」

「俺はお尻~」

 

触るだけでは我慢できなくなったものが歯形やキスマークを追加する。

「ツバだけじゃなくて汗も美味い……脇汗も……マン汁……アカネちゃんのフェロモン。酒よりも効きそうだ」

 

少女の股間に顔を埋めた男がじゅるじゅると音を立てて花芯をしゃぶる。

首を振りふともものやわらかさまで堪能した。

 

「あれ?感じてる?マンコぐちょぐちょ。アカネちゃんってマゾ?」

「なるほどー。そういうこと。謎が解けたよ。野郎共に襲われたくてセキュリティガバガバの段ボールハウスに住んでたってわけだ」

「ってことは俺たちは食虫花にまんまと誘い込まれた虫か。これから絞り尽くされちまうのかな」

「それはむしろ望むところだろ。」

 

濡れた花弁を啜り、硬くなったつぼみを摘みあげる。

男がペニスを露出させた。

感情が抜け落ちたかに見えた少女の表情が恐怖にひきつる。

 

「……うあ……いや」

「アカネちゃんの花はまだつぼみだ。俺が満開にしてやるよ」

「ひっ……」

「外の桜よりも綺麗に咲かせてやろう」

「あくっ……ひぎいいいいいっ!」

 

指で花弁をくちゅくちゅとかき混ぜたあと、亀頭を入り口に押し当てる。

情け容赦なく肉の杭が打ち込まれた。

純潔の証がブツリと引きちぎられる。

ぴったり閉じ愛撫でほころび始めていた花が無理矢理開花させられる。

人形のようにぐったりとしていた少女の口から痛ましい悲鳴があがった。

 

「うおっ、すげぇな。よく締まる。」

「……うあ……ああっ」

「桜色……いや、これは薔薇色か。初めてだったんだな。アカネちゃんがよく会ってるハードボイルドっぽいお兄さんは彼氏じゃないのか?」

 

膜を引きずり破瓜の傷を擦りながら質問するが答えは返ってこない。

 

「あの兄ちゃんは彼氏じゃないだろ。たまに見かける黒いコート着たパツキンの姉ちゃんがハードボイルドの彼女だろ多分。アカネちゃんは……実の妹?かな?よくわからんけど」

「どっちでもいいか。初めての男になれて嬉しいよ。ずっと狙ってたんだ」

 

恐怖に凍りついた少女の瞳にどす黒い欲望にギラつく男の目が映った。

 

「俺はずっと想ってたのに、あんな男と……なんて思ってたがそういう関係じゃなかったとわかって安心したよ。行動は起こしてみるもんだ。桜があんなに綺麗だったから。ふふふ……」

「お前そんなこと考えてたのか」

「何が桜が綺麗だからだよ酔ってるだけだろ」

「ロリコン+ストーカーか。ヤバいな」

「去勢しなくちゃ」

「共犯者どもが何を言ってるんだ。……ああ……アカネちゃんのマンコ。気持ちいいなあ。初めてだからかまだちょっと硬い感じもあるが、俺のちんぽでトロトロにしてやるよ」

 

ずちゅっぬちゅっ。

粘っこい音が響く。

あっ、あっ、と少女のひきつった泣き声がそれに混ざる。

さらに男の荒い息。

 

「俺と家族になろう、アカネ……俺がパパでアカネがママだ……血のつながりも、互いに認め合う必要もない。……どちらかの熱い想いさえあればなれるんだ……今注いでやるからな……ハァ……ハァ……いくぞ、アカネ! アカネェェッ!」

 

欲望のままに腰を打ち付ける。

肉の境目が溶け消えそうなほどの快感。

下腹をギュウッとくっつけ膣内に精液を吐き出す。

少女の中に分身を植えつける感覚に男は歓喜の痙攣を走らせ、溜め息をもらした。

 

「うあ……ああっ」

 

何をされたのか理解したのか少女は泣き顔をひきつらせていた。

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……アカネちゃん、よかったよ。百点満点だ」

 

桜よりも淫猥な肉の花からピンク色の粘液がこぼれ落ちる。

 

「ずっと狙ってたわりにはあっさり引き下がったな」

「次は俺と仲良くしようぜ」

「……んあっ」

 

顎をクイッと持ち上げられ大人のキスをかまされる。

少女はダラッと両足を開いたまま舌を入れられている。

男の股間はすでにビンビンになっていた。

ほどなくして行為を始める。

少女を仰向けに脚を思い切り開かせて鼻息荒くのしかかる。

 

「あっ、あっ、あっ……」

 

肉棒で幼膣をクチュクチュといじくり回す。

 

「ほっほっほっ。いいね、よく締まる。いやらしすぎて経験人数1のおマンコとはとても思えないよ。天才少女はこういうことも覚えが早いのかな?」

「うぐっ……」

「今日で経験人数は二桁に行くだろう。その調子でやれば三桁にも行くだろうね。一気に大人だ。ベテランの風俗嬢も真っ青のおマンコに仕上がっちゃうよ」

 

ニタニタと笑いながら腰をくっつける。

グラウンドさせ奥を揉みこねる。

胸と尻以外は華奢な体がビクンと跳ねた。

大きな乳房がたぷんと揺れる。

 

「は……あっ……」

「んん?イッた?もうここで気持ちよくなれるの?本当にさっきまで処女だったのかな?ちょっと怪しいな」

「血が出てたけど?」

「たまたま生理だった的な」

「たまたま生理」

「的な」

「俺が確かめてやるよ。膣の感触で経験人数がわかる特技を持ってるんだ。かわれ」

「あ、ズルいぞ。俺が先だ」

「ここは公平にじゃんけんで決めよう」

「でも、そろそろハードボイルドくんが帰ってくるんじゃないか?」

「オレの調べによるとまだ帰ってこない」

「大した自信だな。確信があるのか?」

「ああ。長期間に渡って調査した結果だ」

「ははっ。すごいな!情報屋になれるんじゃないか?」

 

日が落ちて公園に咲き誇る花が街灯に照らされる。

宴はまだまだ続く。

 

 

 

 

 

 

夜の公園。

 

「……桜は今日までか」

 

頬に雨。

歩く男がつぶやいた。

酔っぱらいたちが騒ぐ声が聞こえる。

 

――喧嘩か?

 

男は顔をしかめた。視線をそらして歩を進める。

 

 

段ボール製の家の前にたどり着いた。

さっきの浮浪者たちの騒ぎ声が聞こえるが、それをのぞけば静かだ。

不自然なほどの静寂に違和感がした。

 

「……いないのか?」

 

中をのぞきこむ。

独特な臭いが鼻をついた。

 

――これは、花の匂い?花粉?

 

外にいたときはそう思ったのだが全然違った。

最悪の事態を想像して男は叫んだ。

 

「アカネッ!」

 

男は目を見開いた。

段ボールの家の隅に少女は座っていた。

もたれかかり、だらりと股を広げ、花をくつろげたその姿が青白く浮き上がる。

いったいどれだけ注ぎこまれたのか、開かれた桜色の盃から濁った液がどぷりとあふれ出して、

開かれた股のまわりに大きな水溜まりを作っていた。

 

 

少女の肌とまわりに残された生臭い痕跡からして犯人は複数。

だが、この場所には少女しかいなかった。

 

「なんだよ、これ……いったい誰が……おい、アカネ!しっかりしろ!アカネェッ!」

 

男は少女のもとに駆け寄った。

必死に呼び掛ける。

 

「――ッ!」

 

背後に気配を感じ振り返った。

見知らぬ男が立っていた。浮浪者のような(といっても現実世界のではなくフィクションの世界で登場するような)服装の男。

時間が凍りついた。

 

「……すまない」

「……!お前がやったのか!?」

「いや。これをやったのは酔っぱらいたちだ。奴らをこの場所から追い出し、今しがたようやく眠らせてきた。」

「なに?」

 

ここに来る途中酔っぱらいたちが騒いでいた。

 

「俺がもっと早く発見していれば……本当にすまない」

 

男が無念の表情を見せて頭を下げた。

呆然とそれを見つめる。

 

――どうして助けに来てくれなかったんですか?

 

アカネの声が聞こえた気がした。

 

「あ……ああっ……アカネ……アカネェェッ!」

 

夜の公園にようやく訪れた静寂を絶叫が打ち破る。

 

 

雨に打たれた桜がはらはらと散り始めていた。



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【NTR?】赤とピンク【セックスしないと出られない部屋】

能力者によりセックスしないと出られない空間に閉じ込められたレッドとピンク。
お互い想う人がいるためセックス回避に色々試してみるも結局……

レッド×ピンクです。お気をつけくださいませ


レッドとピンク。

めずらしい組み合わせでいるところに能力者が現れる。

 

ピンクはヘルメットを被って物陰に隠れた。

レッドが敵を迎え撃つ。

隙を見つけて跳躍。ヒーローキックを敢行した。

 

「なっ……」

 

蹴りがクリーンヒット。

敵の姿が揺らぐ。

虹色の粒子となってかき消えた。

 

「今日はお二人に、ちょっと子作りをしてもらいます」

 

虚空から不吉な言葉が響く。

虹色の光が翼のように広がり始める。

 

「なによ……これ」

 

攻撃の軌道は予測できた。

だが、かわしきれない。

物陰にいたピンクすら包み込む広範囲。

二人は虹色の光にのまれ意識を失った。

 

 

 

目を覚ますと奇妙な空間に閉じ込められていた。

 

「ここは……?」

「わかんない……」

「敵の作り出した異空間か?」

「ダメ……あたしの能力を使ってもわからない……」

 

まるで巨大なシャボン玉のなかにいれられ青空に投げ出されたかのような景色が広がっている。

虹色の膜に触れる。そこから先に進むことができない。

 

「試してみるか」

「え……?」

 

助走をつけて飛び上がる。

行き止まりに向けて足を突き出した。

ドゴォッ!

凄まじい音が響く。

虹色の膜が揺らいだ。

しかしすぐにふわふわと元に戻ってしまう。

 

「ダメか……」

 

その後も何度か攻撃してみるが結果は変わらない。

連続攻撃をかまし揺らぐ膜にさらなる衝撃を加えても突破はできなかった。

 

「くそっ、いったいどうすれば――」

 

「そこはセックスしないと出られない部屋――正確には空間というべきでしょうか?二人仲良く体を合わせて腰を振り合わなければ脱出はできませんよ」

 

困惑する二人の頭上から声が響いた。

視線を向けてもそこには誰もいない。

青空が広がっているだけだった。

ピンクは愕然とする。わなわなと唇を震わせた。

 

「ちょっと……聞いた?いまの」

「……しまったな」

「……どうすんのよ!」

 

「どうするかだって……?やるしかないだろう」

「やるって……まさか……」

 

レッドが真剣な眼差しで接近してくる。

キスされそうな雰囲気にピンクは後ずさった。

 

「あたしはイヤ!アイツ以外とするなんて絶対にムリ!」

「……しかし、」

 

閉じ込められてからかなりの時間が経った。

フルパワーの攻撃をぶつけても空間を破ることはできなかった。

 

「想いも遮断されている……このままだとオレたちは消滅する。やるしかない」

「イヤだって言ってるでしょ!?」

「ヒーロー同士ならノーカウントだろう。消滅するか否かの瀬戸際だ。彼もきっと許してくれる。……それとも彼は、こんな緊急事態すら理解してくれない小さな男か?」

「バカにしないでよ!!アイツは、事情を話したら、ゆるしてくれるわ……たぶん」

「なら……」

「でも、あたしがイヤなのっ!ああ、もう!なんでこんなことに」

「このままだと本当におしまいだぞ。消滅してしまったら彼にも二度と会えない。それでもいいのか」

「よくない……よくないけど……うわーん、どうすればいいのよっ」

 

消滅へ向かっているのはピンクもひしひしと感じていた。

思わず泣きべそをかく。

 

 

 

ためらいにためらい、数時間が過ぎた。

普通の人間ならまだ躊躇の時間が残されているかもしれないが、想いの力を遮断されたこの空間はヒーローたちにはキツすぎる。

動けなくなってしまったらおしまい。

セックスするという条件がクリアできなくなってしまう。

ピンクは決断を下した。

 

「ひとつだけ、試したいことがあるの」

「……なんだ?」

「合体、なんだけど……」

「セックスを言い替えただけじゃないか」

「そうじゃなくて、あたしが彼氏とやってるみたいに――」

 

説明しながら罪悪感がこみあげてくる。

今まで彼氏としかやったことがない行為を他の男とするのだ。

――でも、人間の姿でセックスするよりはマシ……それでこのふざけた空間を壊せるなら……うぅっ

 

葛藤するピンクを嘲笑うかのように虹色の膜が揺れている。

 

「なるほど。もしかしたらそれで条件を達成したことになるかもしれないな……やってみるか。」

「ちょっ……心の準備がまだ……」

スゥゥゥゥゥ……

「ああ、もうっ!」

「――変・身!」

 

まだ躊躇いがあったが残された時間は少ない。

レッドのかけ声にあわせてスーツの姿になる。合体した。

 

「うあっ……ああっ」

 

彼以外の男を体の内側に入れて、隙間をギチギチに埋められている。

ピンクは思わず情けない声をあげた。

 

「これがピンクのナカか……意外とあたたかいな」

「気持ち悪いこと言わないでくれる?!それに意外ってなによ!」

「締め付けもしっかりしてる……ピチピチだな」

「ううっ……セクハラよ……完全にぃ」

 

怒鳴りながらあることに気づいた。

中をいっぱいにふくらまされて、苦しいほどだ。

レッドが締め付けが強いと感じているのもそのせいだろう。

 

「ちょっと……体、大きくない?もっと縮めてよ。あたしの体、ひろがっちゃう……」

「そうは言われてもなあ……。逆に質問するが、ピンクは胸やおしりのサイズを変えられるのか?」

「できない……ちょっと待って、それどういう意味、何が言いたいの!?」

「できないだろう。オレも同じだ」

「質問に答えなさい!!」

「はいはい。っと、それより空間は……破れてないな」

「あ……うそ、でしょ……」

 

綺麗な青空と虹色の膜を見て愕然とする。

しばらく待ってみたが何も変わらない。

わずかな時間がすさまじく長く感じられた。

変身解除。

レッドの熱やら鼓動やらがピンクの体に刻まれていた。

なかなか消えてくれない。

 

「逆だったらどうだ?」

「逆?」

「ピンクがオレを身にまとうんだ」

「え……」

「男をナカに迎え入れるより、そっちの方が抵抗感はないだろう」

「あああ!その言い方はやめて!あたしが浮気してるみたいじゃない……っていうかそれができるなら、先に言いなさいよっ」

「やったことはない。ぶっつけ本番だ。イクぞ!ピンク!」

「え、ちょっ、イクって、おかし……いやあああああっ」

 

人間の姿になったピンクの後ろにレッドがぴったりとくっついた。

後ろから抱き締められるような感覚。

合体の一体感に貫かれ、ぞくぞくっと鳥肌が立った。

中に迎え入れるより~なんて言葉に踊らされたが、やってみるとなかなか抵抗感がある。

レッドの熱とにおいが押し寄せてきてドキドキと鼓動が早くなる。

彼への罪悪感に小さな胸が締め付けられた。

 

「これが人をナカに入れる感覚か……何とも言えない感覚だな」

「う……しゃべらないで……声、近すぎっ」

 

耳元に囁かれているようで、ゾクゾクと戦慄が駆け抜けていく。

ピンクは身を縮こまらせた。

 

「こうしているとピンクの可憐さがよくわかるよ。男疑惑が出ていたのが不思議だな」

「しゃべらないでって言ってるでしょ……さっきから変なことばっかり言って……」

 

彼にされたことのないことを他の男にされている。

そもそも全身をぴっちり包むなんて、普通の人間の彼には不可能な芸当だ。

 

「ああっ、あたしはなんてことを……」

 

胸を赤いスーツにきゅっと締め付けられる。まるで小さな胸を鷲掴みにされているかのような感覚。

胸だけではない。腰も。手足も。顔も。首筋も。腹部も。とにかくすべて。

特に意識してしまうのは、

 

「ちょっと……わざとやってるでしょ」

「ん?なにがだ?」

「アソコに、くい込んでる……」

「あ……すまない。合体は初めてだからサイズ感がわからなくてな」

「う、うそ……ぜったいにわざとよ……くぅぅ」

 

グイグイと、おしりや割れ目にスーツが食い込む。

のぞきこむとヒーロースーツの股間にワレメの形がはっきりと浮かび上がっていた。

後ろを見ればキュートな桃がくっきり。

見るものがいれば、素っ裸より卑猥に想像力をかきたてられるだろう。

 

「はあっ……はあっ……ふぎぃっ♡」

 

陰核をぐっと刺激され体がのけぞった。恥ずかしい喘ぎ声を口からはねあげる。

ジワッと熱いものを漏らしてしまった。

 

「すまない……それに空間は破れなかったみたいだな。ダメだったか」

「わかっててやってるわよねえ!?合体したかっただけでしょ!?」

「オレだってやりたくてやってるわけじゃない。……に、申し訳が立たないからな」

「それって……」

「いまは緊急事態だ」

 

合体解除。

ピンクは無意識に自分の体をかき抱いた。

レッドにいたずらされたような感覚が生々しく残っている。

 

「はぁ……はぁ……ううっ」

「どうした?」

「なんでもないわよ!」

「そうか?顔が真っ赤だぞ」

「あんたのせいよ!!」

 

涙目で怒鳴りつける。

合体中に恥ずかしいしぶきで股間を濡らしてしまった。

レッドは気づいていないのか、気づかないふりなのか、そこには触れない。

 

 

 

 

「全部脱ぐ必要はないわよね」

「しかし、汚れるぞ……ん?」

「あ……ええ!?」

 

せめて裸は見られないようにと着たままセックスしようと提案した。

その瞬間、服が光の粒子のようになってサラサラと消えてしまった。

都合よく肉体は消滅しない。

レッドとピンク、お互い一糸まとわぬ姿。

 

「な、なんで……」

「この空間では衣服すら敵の思うがままか」

「ちょっと!」

「ん?どうした。そんなところを指差して。はしたないぞ」

「いや、それ!隠しなさいよ!変なもの見せないで!」

「ああ、そういうことか。すまない。」

 

――大きい……アイツのより、ずっと……

 

レッドのロマン砲にピンクは目を見開いた。

残像が脳裏に焼き付いて離れない。

どういうわけか胸の鼓動がドキドキと激しくなった。

 

 

 

「彼氏とはどうなんだ。うまくやってるのか?」

「……ふ……くぅ……急にリーダー面しないでよ」

 

肌と肌を触れ合わせながら会話する。

 

「あまり意識するな。目を閉じて、彼氏とやっているときを思い出せ。セックスの相手は彼氏だと自分に思い込ませるんだ」

「そんなの無理に決まってるでしょ!」

 

――入ってきちゃう……アイツ以外の……ああっ……おっきい……

 

肌と肌よりもっと深く近い触れ合い。

密着する体と粘膜から、レッドの情熱と脈動が伝わってきて、トクントクンと鼓動が早くなる。

 

――これは敵の能力を破るために、必要なことだから……うくっ……

 

「ピンクのナカ、キツキツだな。しかしひだひだは熱くとろけて、さっきの合体とは大違いだよ」

「そんなこと言わなくていいわよ!あ……ああっ……」

 

熱いたぎりがピンクの肉体をメリメリとこじ開ける。

ヒーローのレッドとただの人間でしかない彼の差を身をもって思い知らされた。

初めてのとき以上に取り乱す。

彼が触れられなかった深いところまで元リーダーのものが到達した。

 

「ふあ♡あっ……ああっ」

 

行き止まりを押され、ずんっと突き上げられた。

征服された牝の声を出した直後、後悔の嗚咽を漏らす。

 

「ふう……なんとか奥まで入ったな。大丈夫か?」

「ううっ……大きすぎよっ、バカッ」

「すまないな。さっきも言ったように体の大きさは変えられないんだ。……空間は、変わらないな」

「そんな……」

 

しばらく待ってもなんの変化もない。

青空とシャボン玉のような薄膜の景色が残酷に広がっている。

 

「射精まで行かないとダメなのか」

「もういや……これ以上アイツを裏切るのは耐えられない……」

 

深くつながったまま待ってみるが、やはり変化は訪れない。

 

「うっ、動かさないでよ……」

「もう猶予はない。様子を見ながらピンクの体をオレのものに馴染ませる。今のままでは満足に動かせないからな……少し様子を見て空間が破れそうになければ、最後までやるしかない」

「最後まで……」

 

レッドに中出しされる自分を想像して全身が凍りつく。

あの巨大なロマン砲からビュルビュルと精液が吐き出されピンクの聖域をドロリと濁液で埋め尽くされる様子すら鮮明に思い浮かべてしまい、ぞっとする。

ブンブンと首を振って、その想像をかきけした。

 

「で、でも、ナカに出す必要はないわよね?」

「外に出すか?しかしそれで、もしダメだった場合……いつもなら余裕だが、想いから長時間切り離され消耗した状況では2発目は無理だ……1発にかけるしかない。つまり」

「ナカに出すしかないってこと……?」

「そういうことだ」

「簡単に言わないでくれる!?いいわよね、男は気楽で!!」

 

ううっと犬みたいに唸った。

レッドにだって大切な人がいるのは知っている。

罪悪感もあるだろう。

しかし、声を荒げずにはいられない。

 

「すまない。敵の能力を看破できなかったオレの責任だ」

 

ぬぷっ

怒るピンクの中をレッドが刺激する。

何人もの女の子を泣かせてきたであろうモテ男の技巧で、彼氏がほぐせていないピンクの奥地をにゅるにゅると揉みほぐしていく。

 

――感じちゃダメ……感じたら本当にアイツを裏切ってることになっちゃう……

 

意識すればするほど体は敏感になる。

肉畝も彼氏とするとき以上に起き上がってレッドの凹凸を感じ取れるほどになった。

炉と化している膣内をひっかきまわされ、

 

「う……はぁ♡そ、そこぉ……うああっ」

 

ズンズンと濃密な幸福感が押し寄せてくる。

気が狂いそうになるほどの快感に彼氏のことを一時忘れそうになった。

強い刺激に涙があふれる。下腹がキュンと疼いて、とろけた奥にさらにぬめりを追加した。

 

「大丈夫か、ピンク」

 

未知の感覚に激しく身をくねらせているとレッドがのぞきこんできた。

目と目、腰と腰を合わせて心配そうに問いかけてくる。

 

その間にも施される優しい愛撫。

体の内も外も。弱いところを全部探り当てられてしまった。

 

「はぁ……はぁ……大丈夫じゃ、ないわよっ……うくぅ♡ふあっ、あああああっ♡」

 

能力のせいで余計なものまで伝わってくる。

頼りになるがちょっぴり怖かった元リーダーの印象がガラリと変わった。

なぜレッドが女の子にモテるのか、その理由が裸の触れ合いを通じて分かった気がした。

千度言葉を交わすより一度直に体を交わす方が相手の本性が分かるということだろうか。

 

ブルーのことが好きだったのに、彼氏がいるのに、彼の末席に加わりたいと思ってしまいそうになる。

ブラックよりブルーより、レッドこそリーダーにふさわしいのだと子宮に教え込まされる。

 

「うあぁっ……だめっ、おかしくなるっ……もう、しないで……やさしく、しないでよ♡」

 

髪を撫でられながら、体の弱いところを刺激されながら、凶悪な形をしたロマン砲に女の泣き所を的確に刺激される。

優しく、激しく昂らされ、かつてないほどの高みにまで押し上げられたピンクは甘え泣きした。

 

「あたし、彼氏がいるのにぃ……イクッ♡イッちゃうぅ♡やら、やらあああああっ♡」

 

このままイッてしまったらどうなるのか。

イッてしまったらきっと戻れなくなる。

恐怖と罪悪感に泣き叫ぶ。

 

そんな彼女をレッドがギュッと抱き締めた。

 

「もう少しだ。オレが射精さえすればこの空間は破れる――はずだっ」

「だったらぁ、はやくっ……はやくイキなさいよ、ばかぁ♡はやくしないと、あたしがイッちゃう……アイツのこと、うらぎっちゃうからぁ♡はやく、だして♡」

 

何も知らない者には大好きな男の子種をねだっているようにしか聞こえない痴声を振りまいてレッドにしがみつく。

彼の腰に脚を絡めて、首筋に腕を巻きつけ、彼氏でもない男を大好きホールド。レッドの熱に浮かされたピンクは無意識にそれを披露する。

レッドのものを少しでも奥に。彼のたぎりを少しでも子宮の近くで受け止めようと手足に力をこめて抱き寄せた。

 

「いくぞ、ピンクッ」

 

その言葉にドキリとした。

恋人を裏切る行為。

一線を越える。

 

――膣内に射精してもらわないと、脱出できないから、仕方ないのよ……そう、これは不可抗力!仕方ないことなの!

 

ほんの一瞬の間に怒濤のごとく葛藤が起こったが、敵の能力を打ち破るため、と無理やり納得させて、

 

――ごめんね。――

 

恋人の名をつぶやき、心の底から謝罪して、ほとばしるレッドの精を受け止めた。

 

「ふえ?んあああっ♡」

 

――ウソッ、まって、こんなの……こんなのぉ♡

 

とろとろに揉みほぐされたピンクの奥の奥に突きと精を喰らわされ、

 

「イクッ♡うあ……イッちゃぅうううううッ♡♡」

 

せめて絶頂だけは、と思っていた最後の一線を崩されてしまった。

華奢な体がピンと反り返る。レッドの精液でいっぱいにされたお腹がググッと持ち上がった。

まるで恋人に甘えるかのように下腹をぐりっぐりっと押し付ける。

 

膣内が緊縮する。精液を一滴もあまさず絞り取ろうとレッドのものをキュンキュンと締め上げた。

 

――うあっ♡どうしよう……いっぱい……

 

子宮の中、卵子めがけて無数の精子がピチピチと懸命に泳ぐイメージがピンクの脳内を支配する。

 

「はぁ……♡はぁ……♡」

 

絶頂の緊縮と痙攣が過ぎ去った彼女の体はトロトロに弛んでいた。

ゆっくりとモノを引き抜く。

ピンクの果汁にコーティングされてドロドロになっていた。

裏切りの証。

 

「ピンク……?」

 

呑みきれなかった精液をトプリと吐き出す陰部。ピンク――もはや赤といった方がいいかもしれない濃いピンク色に染まり汗に濡れた桃肌。小さなふくらみの真ん中で自己主張する赤い実。

手足を投げ出して無防備な姿をさらしている。

 

「……はっ♡な、なに見てるのよ!」

「え?いや、逝ったんじゃないかって心配になってな……」

「誰のせいだと思ってるのよ……ううっ、どうしよう……中出しされてイクなんて……うわーん、アイツにもこんなになるまでされたことないのに!!なんてことしてくれたのよ!!ばかぁ♡」

 

もう笑ってごまかすしかないピンクは泣き笑いの表情でヤケクソ気味に叫び散らした。

 

 

 

「サイアク……もうアイツに会えないぃ……」

「なぜだ?脱出して彼に会うためにやったのに。」

「うるさいっ!あんたのせいでしょ……罪悪感がハンパないんだから……どんな顔して会えばいいのよ……やっぱり無理……」

「あれは能力を破るために必要だった。浮気じゃない。割り切るんだ」

「そんな簡単に割りきれたら悩んでないわよ!」

 

悲嘆に暮れる。

油断していると最中のことが脳裏によみがえってくる。

罪悪感がふくれあがった。

 

「あんなことまでする必要はなかったでしょ……」

「あんなこと?」

「その、……胸、さわったり……頭、撫でたり……」

「それは自然に、だな……」

「ううっ……この女たらし……」

「人聞きの悪い」

「だってそうでしょ!」

 

女泣かせの律動を思い出して下腹がキュンと疼く。

 

「出すだけでいいんだから、さっさと出せばよかったのに……ほんと余計なことばっかり」

「仕方ないだろう。あのままだといけそうになかったんだ。」

「あー、そうですか。ふん、あたしはどうせ――」

「いや、ピンクのナカは良かったよ。あの締まり具合。間違いなく名器だ。彼氏が羨ましいよ」

「はあ!?」

「ただ逆に狭すぎて動かせなかった。それでほぐす必要があったんだ」

「なっ、なに言ってるのよ!ヘンタイ!」

 

 

 

青空と虹色の膜が崩れていく。

レッドの手が裸のピンクの肩に触れた。

ぴったりと密着する。

 

「ちょっと!何すんのよ!」

「緊急事態だ。許してくれ」

「うひゃあっ!」

 

有無を言わさず合体させられる。

 

「ずいぶんおたのしみでしたね」

 

空間が崩れた先で能力者が残念そうに笑っている。

 

「咄嗟に合体して、全裸をさらすのを避けましたか。」

 

――あ、そういうことだったのね……

 

ぼーっとしすぎてそこまで意識が回っていなかった。

 

――でも、これでまたアイツを裏切っちゃったじゃない……

 

それもこれも目の前にいる敵のせいだ。

レッドにぴっちり包まれたピンクの体が怒りにプルプルと震える。

そう。レッドのせいではなく、こいつのせいなのだ。

 

「許さない……ギタギタにしてやるんだから!」

「うわっ!よせっ、いまは退くんだ!」

「うるさいっ!コイツをボコボコにしないと気がすまないのよ!」

「しかし、それだとまた――」制止の声を振り切ってピンクが突進する。

レッドを身にまとっているためか、怒りのせいか、普段の彼女の限界をはるかに超えるスピードで間合いをつめる。

 

バキィ!ドゴォッ!

 

――やった!フフン、ざまぁみなさい!

 

「怒りに我を忘れるとは。愚かですねえ」

「へ?あ、あれ……」

「それとも。彼ともう一度セックスがしたくて、わざと突っ込んできたのですか?」

「あ……うそ……」

 

敵の姿がさらさらと砂のように崩れ落ちていく。

呆然とするピンクとレッドは再び虹色の光にのみこまれた。




レッド×ピンクじゃなくて
ブルー×ピンクにするべきだったかなと思いました。書きながら。

ブルーをどうやって復活させるのかという問題もありますが、まぁなんとかなるでしょう。


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【陵辱注意】オレンジとピンク【バッドエンド】

アンチヒーローアイテムと化したオレンジ(を身にまとった大神の研究者)×ピンク

凌辱注意
バッドエンドで暗いのでもういろいろ注意です。
苦手な方はブラウザバックをおすすめします。

あと原作のネタバレもあるかもしれないです。無意識にやってるかもしれないので一応ネタバレ注意と書いておきます。


ある雑誌の記者と霊能者。

写真を見せると霊能者は絶句した。

写真にはオレンジ色のチョーカー、オレンジ色のリストバンド、オレンジ色のもやをまとった人物が写っている。

 

―この写真に写っている男。彼を覆っているオレンジ色の靄は怨霊ですね。

 

「うわぁ…これは怨霊ですね。」

 

―上半身と下半身で違った怨念がでている?

 

「こっちは仲間への恨みで、ああ、こっちは異性への怨念ですね。叶わぬ恋、間違いない。なんだこれは…。たまげたなぁ」

 

たまげた霊能者はこの取材から少ししてインチキ霊能者として世間をさわがせた。

この写真に写っているのが怨霊だといのもデタラメ。そもそもオカルトなんて信じていなかった記者は当然そう判断した。

 

 

 

オレンジ色のチョーカー、オレンジ色のリストバンドの男との戦闘に敗れたピンク。

彼がまとうオレンジ色の靄に触れた瞬間、人間の姿にされてしまう。首輪をつけられた。

 

「なにこれ!?能力が使えない…変身も…」

「これは特別な首輪でね。ヒーローに装着すればその力を奪い、ヒーローと敵対するものが身につければ絶大な力を与えてくれる。」

 

否定したいが、ピンクは身をもって体験させられている。

 

「なんでそんなもの持ってんのよ…」

「オレンジ色のヒーローを解体して得た情報をもとに作成したものだ。」

「オレンジ…」

 

顔をひきつらせる。

 

「やはり彼は君たちの仲間だったか。どれ」

 

男がリモコンを取り出し操作した。

 

「うっ…」

「ちゃんと効いているようだな。安心しろ。命を取りはしない。」

「うあっ」

 

男の視線がピンクの体を這い回る。

小さな胸に手を伸ばした。

 

「やだ、触んないでよ…気持ち悪いっ」

「んん?反抗的だな」

 

ピピッ。

 

「くっ…ああっ…」

「どうだ?苦しいか?オレンジくんの怨念をお前の体内に流し込んでいる。苦しいだろう」

 

どす黒い感情に侵され気が狂いそうになる。叫び声をあげたくなる衝動を必死に抑える。

 

――コイツまさか、あたしとオレンジの過去を知ってるの?

 

男の手がピンクの体を撫で回す。

控えめな曲線を、控えめな山を撫で上げ顎をつかむ。

頬に指が食い込んで、むにゅりとまぬけな顔をさせられる。

 

「お前にひとつ聞きたい。ヒーローなら仲間の居場所を知ることぐらい簡単にできたんじゃないか?」

「ヒーローだからってそんな都合のいい能力…」

「あるんだな」

「なっ…なんでそう言い切れるの?それにいまはそんな話…」

「ピンクちゃんの顔に書いてあるよ。オレンジくんは見殺しかぁ。かわいそうになぁ」

「ううぅっ」

 

男の言葉がグサグサと胸を刺す。

伏せようとした顔を無理やり上向けられる。

 

「聞くところによるとヒーローピンクには彼氏がいるらしいな」

「え?」

「大神の情報網を甘く見るな。同じヒーローでも格差があるんだな。片や恋人持ち、片や一人寂しくバラバラに――」

「あんたたちがやったんでしょう!」

 

「まあ、そうだな。」

 

男はため息をついた。急に神妙な面持ちになる。

 

「彼のことは哀れだと思ったが、下っ端の俺にはどうすることもできなかった。

哀れな彼は身なりからして戦隊ヒーロー。戦隊ヒーローなら仲間がいるだろう。彼の仲間がきっと救出にくる、命令に従うしかない情けない俺も救ってくれる。そう思っていた。そう願っていた。だが、願いは届かなかった。誰もこなかった。当然彼は悲しかっただろう。…なのに俺に優しく声をかけてくれた。これから彼を解体するチームの一人だというのにな。俺がよほど青ざめた顔をしていたんだろう。その優しさがむしろ俺を苦しめている。いまでも心が痛むよ」

「そんなのウソよ!思ってもないこと言わないで!」

「思っているさ。救出に来なかった君たちよりも俺の方が彼のことを思っているかもしれない。君たちはもう彼のことを忘れているかもしれないが――」

「忘れてなんかないわ…忘れられるわけないじゃない…」

「キミはオレンジくんが解体されているとき何をしていたのかな?」

「なにって…」

「恋人とイチャイチャするのが忙しくて救出に向かえなかったか?ピンクは淫乱とよく言うが本当なのかな?」

「イチャイチャなんかしてないわよ!」

 

少なくともオレンジが解体された頃は。

 

「表情からして嘘は言っていないか。まあいい。君たちが彼を見殺しにしたことは変わらない。」

 

男が顔をのぞきこんでくる。距離が近い。ピンクは思わず呻いてしまう。

 

「気持ち悪い顔、近づけないで…」

 

にらみつけると、頬に指を食い込まされた。

 

「んんっ、んぅぅっ!!ちょっ、なにしてんのよ!!うあっ…」

 

いきなりキスをされた。

顔をそむけようとするが男の手にとらえられ何度も唇を奪われる。

首輪の効力で満足に抵抗できない。

舌をねじこまれてもそれを噛むことすらできず、口内をぴちゃぴちゃと蹂躙されてしまった。

 

「はぁ…はぁ…ううっ…」

 

パーカーの内側に手を入れられた。

男の手がお腹を撫で小さな胸に触れる。

びくっと体が震えた。

 

「さあ、ヒーロー解体ショーの始まりだ。オレンジくん、よーく見とけよ。まずは一人目。キミを助けにこなかったヒーローにオレがたっぷりと仕返しをしてやるからな」

 

オレンジ色の首輪に触れ柔らかな口調で語りかける。

声もまなざしもピンクに向けるものとは真逆で優しいものだった。

 

――まさか、こいつ、本気でオレンジの仕返しのつもり…?だとしてもこんな方法…狂ってるわ…

 

「やめて、オレンジはそんなこと望んでいない…」

「おいおいどの口がそれを言うんだ」

 

怒りの声をあげた男に顎をとらえられる。

 

くいっと上向かされ、口を吸われた。

ちゅぱちゅぱ、じゅるじゅると耳を塞ぎたくなるほど下品な音が口内からあふれでる。

さっきより大胆に口内を犯され、まわりがべとべとになる。

 

口の端からどちらのものとも知れないものがこぼれ落ちた。

 

「うぇぇ…」

「気持ち悪いか?だが、こんなものは序の口だよ。さて、メスを入れるための下準備だ」

「メス!?ひぃっ!ちょっと…」

 

パーカーの裾を持ち上げられた。

下着をずらされてあっという間に胸を裸にされてしまう。

指がピンクの肌を這う。スリムなお腹と胸の回りをなぞった。メスという言葉を聞かされたあとだけにどこに刃を入れるのか思案しているのだろうかと気が気ではない。

悪寒が体を駆け抜け、恐怖に体がみっともなく震えてしまう。

 

「あまり肉がないな。切りごたえはなさそうだ」

「うぅっ、本気でメスを入れるつもりなの?」

「さあな。…彼氏に揉まれると大きくなるとよくいうが、あれはデタラメか」

「どういう意味よ!?」

「しかし乳首の色は見事だ。使い込んで黒ずんでいるかと思ったのだが、綺麗なピンク色だな。名は体を表すか」

「う…あっ…じろじろ見ないで…ひぃいいいっ!吸っちゃだめぇ!」

 

胸に指を添えられた。乳首に口をつけられる。

じゅるじゅるとわざとらしく吸引されて、昏倒しそうになるほどの気持ち悪さに襲われた。

 

「赤みがさしてきたな。このままいくと名に偽りありだ」

「あんたがめちゃくちゃにするから…もう、触んないでよ…ひゃあ!吸うのもだめぇ」

 

控えめなふくらみのふもとに指を食い込まされる。

ふもとから先端まで思う存分あとをつけられてしまう。

 

服を脱がされていく。

抵抗できないまま裸にされてしまった。

 

乳房に吸い付いていた口が狙いを変えて、ピンクの身体中に這い回る。

手も同様。肌に指のあとを刻み付けられる。

 

「どうした?やけに震えてるな。まだ表面をなぞっているだけだぞ?」

「気持ち悪いのよっ」

 

触れられた場所から蠕虫のように悪寒が広がっていく。

うなじに吸い付かれて、それはさらにひどくなった。

男の手が股間に触れた。肉びらをかきわける。

 

「そろそろいいかな?」

「いいわけないでしょ…やだっ、入れないで…」

「もうぐちょぐちょだ。淫乱ピンクの名は伊達じゃない」

「誰が淫乱よ…ちょっと…あたしの体に何かしたの…?」

 

明らかにおかしかった。

こんなにすぐ濡れるわけがない。

 

「淫乱なのを人のせいにするのか。呆れたなぁ」

「なにかしたのね…」

「いや。ピンクちゃんの体には何もしてないよ。」

「だったら――」

「理由があるとすれば、これかな?」

 

オレンジ色の首輪に触れた。

 

「この首輪にはオレンジくんの無念の想いがつまってる。彼は君に強い想いを抱いていたみたいだね」

「う…それは…」

「俺は彼の想いに導かれて君にたどりついた。探知能力もない俺が君を見つけることができたのはオレンジくんのおかげだ。それほどまでに強い想い。それが君の体にしみこんで、とろけさせてるんじゃないかな?」

「そんなことあるわけない…」

「はいはい。じゃあいいよ。オレンジくんの想いは関係なし。キミは敗北してなぶられて感じちゃうド変態。それが答えだな」

「ちょっと…」

「ああ、そうだった、忘れていたよ。強い想いに応えてくれる、そんなヒーローはいないんだったな。あのとき思い知らされたはずなのに、また幻想にすがってしまったよ」

 

男が身を寄せてくる。

割れ目をかきわけられた。

熱い塊をぐっと押し込まれる。

 

「あうぅっ」

「おおっ、キツキツだな。淫乱だからガバガバだと思ったのに」

「淫乱淫乱って…うぁっ…やだっ、入ってこないで…!」

「オレンジくんはもっとひどい目にあったんだ。この程度でぴぃぴぃわめくな。本物のメスを入れてやろうか」

「あんたに犯されるぐらいなら、メスで解体される方がマシ…」

 

かつてないほど割れ目をこじあけられ息をのむ。

 

「ハハハッ、そうか。だが残念ながらメスはもって来てないんだ。肉の刀で我慢してくれ」

「うう…やだぁ、ひぃいいっ」

 

めりめりと穴を広げながら肉棒が奥へ進む。

挿入される女体の中心からまっぷたつに裂けてしまうのではないかと恐怖を覚えるほど。

 

「むり…入らないっ」

「大丈夫大丈夫。入るよ」

 

行き止まりにぶちあたる。

亀頭が聖域の入り口にはまりこむ。

内臓をぐっと持ち上げられた。

 

「はぁ…うそっ、奥まで、入って…」

「とりあえず第一段階だな。俺のものはまだ根元まで入っていないぞ」

「え…?そんな…なんで…」

「さあ、こっからどう料理してやろうか」

「ひっ…ちょっと…動かないでっ」

「まずはここを馴らしてやらないとなぁ。俺のがでかすぎるのか満足に動かせない。これじゃ解体ショーどころじゃないよ」

 

巨大なものがぬるぬると膣内を擦る。

先走りを滲ませる亀頭が張り出した雁がピンクの膣肉をぬちゅぬちゅと踏み荒らす。

同時に乳房を愛撫される。下腹を撫でられ陰核にも触れられた。

無理やり後ろを向かされキスを強要される。

 

「中をいっぱいにされて苦しいか?」

「ぐ…ううっ…もうやめて…壊れちゃう…」

「オレンジくんの苦しみはこんなもんじゃない。我慢しろよ」

 

内も外も、上も下も。男に犯される。

 

「やっぱりピンクは淫乱なんだな。あっという間にとろけてきたよ」

「適当なこと言わないで!とろけてなんかぁ…」

 

必死に否定する唇を奪われる。

口を吸われながら膣内を擦られ、恥ずかしい水音が次々とかき鳴らされた。

 

「仲間を見殺しにした連中のひとりだから冷たいやつだろうなと思ったのに、ここはあったかいんだな」

「はぁ!?なに言ってるのよ…」

「これまで抱いたどの女よりもあったかい。そのうえねっとりと絡みついてくる」

「うっ…うぅっ…」

「これじゃあ復讐にならないなぁ。膜があれば体を裂かれる痛みを教えてやれると思ったが、さすが淫乱ピンクちゃん、それはなかったし。どうすればいいか…」

「もうやめて…うあっ…動かしちゃだめぇ」

 

ずんずんと奥を突かれる。

深い場所にある快楽地帯を刺激され濃密な官能が押し寄せてくる。

 

「んあああっ♡だめぇ♡だめぇええええ♡」

「なんだピンクちゃんはここがいいのか」

 

ずしっずしっと肉の杭を打ち込まれるたび、強い酩酊感に襲われる。

バラバラになってしまうのではないかと恐怖を覚えるほどの刺激を立て続けに送り込まれる。

 

「ひぃいいいい♡やらぁ、壊れる♡壊れちゃうぅ♡」

「オレンジくんの怨念がつまった精液を出してやるよ」

「だっ、だめぇ…だしちゃ…お゛っ♡♡おくぅ…ぐりぐりしちゃ♡」

 

泥沼と化している膣に熱い肉棒をぐぢゅぐぢゅと抜き差しされる。

 

「こんだけ泣き叫んでも誰も助けに来ない。どんなに願っても想いは届かない。どんな気分だ?オレンジくんの気持ちが少しは分かったかな?」

「わかったから…もうゆるして…」

「その態度。どうやら全然分かっていないようだな」

「ひぃん♡わかったって!ほんとうに!」

「いいや、全然分かっていない。どうしようもない女だなお前は。猫なで声を使えば俺をだませると思ったか?」

「思ってないっ!猫なで声なんかぁ…」

 

猛烈なピストンを食らわされ言葉が出せなくなる。

 

「おっ♡おっ♡お゛ぉ゛っ♡」

 

亀頭がくぷりともう一段階奥までめり込んだ。

膨大な快感が流し込まれ処理能力を超える。

むしろ苦痛と思えるほどの快楽。

 

――オレンジを見殺しにした罰?

 

犯され喘ぐピンクの中でやけに冷静な思考が頭をもたねた。

冷静なのはそれだけ。体は無理やり高ぶらされ頭はパンク寸前でもうどうしようもない。

 

「そら、出るぞ、怨念のこもった精液だ。お前の神聖な部分で受け止めろ。オレンジくんの無念を晴らしてやれ」

「ひぃいいいっ、やらぁ、出さないでっ」

 

膣内射精の恐怖に一瞬正気に戻る。

男は容赦なく精を放った。

 

「お゛ほっ♡お゛おおおおおおおっ♡いくっ、イクゥううううううう♡」

「ハハハッ、すごい締まりだな。本当にイッたのか。怨念のこもった精液で満たされてイクなんてどうしようもない変態だな。彼氏が知ったら泣くぞ」

「うあっ…」

 

強い情念のこめられた粘液で奥を叩かれ、まるで叱られた幼子のように泣きじゃくってしまった。

見殺しにしたことをめちゃくちゃに責め立てられているような気分になる。

 

――オレンジが本当にあたしのことを恨んでる…?

 

無理もないことかもしれない。

自嘲の笑みを浮かべる。

 

「オレンジくんは喜んでいるだろう。首輪からあふれでる怨念の質が少々変わった気がしないか?」

「あぁ♡」

 

こぽりと精液が逆流する。

 

男の言葉が真実なのかはわからない。

しかし、少しだけ胸が楽になったような気がした。

 

 

 

「――なんてな。本当の復讐はこれからだぞ」

「うあっ…」

「首輪の出力をあげた。お前はもうおしまいだ」

「そんな…」

「安心しろ。俺がいる。それにオレンジくんもいる。俺たちが命をつないでやろう。ピンクちゃんが消滅しないようたっぷりと注いでやるよ。お前は性欲と憎悪、そして怨念によって生かされることになるんだ」

「そんなのいやっ…冗談よね…?」

「そう思いたければ勝手に思ってろ。…ああ、そうだ。ヒーロー助けてーって願ってみたらどうだ?想いに応えて助けにきてくれるかもしれないぞ」

 

首輪からオレンジ色の靄が噴き出る。ありとあらゆる想いを塗りつぶすほどの憎悪がこめられた怨念が部屋を結界のように覆いつくす。

 

「これでお前がどんなに願っても想いは届かない」

「卑怯よ!」

「王子様に迷い込まれても困るからな。オレンジくんは見捨てた連中もお前だったら助けに来るかもしれない。ヒーローも可愛い女には甘いらしいとどこかで聞いたからな。来たら来たで責める口実がひとつ増えることになるが、いまはお前が優先だ。これから三日三晩不眠不休で事にあたろう。オレンジくんの無念もきっと晴らされるだろうな。お前もオレンジくんの気持ちが理解できるだろう?」

 

先端がピンクの肉びらをめくる。

とろけたそこは男をあっさりと受け入れてしまう。

 

「外からの想いを遮断され、空っぽになった中身がオレンジくんの怨念でのみ満たされたとき、ピンクがどう変わるのか。ここまでやればきっとオレンジくんの想いが成就することだろう。そうなったら彼もようやく成仏できるかな?」

「いやああああああああああああああっ」

 

強い怨念をまとった肉棒がぬちゅりと奥まで差し込まれた。

粘膜が焼け爛れるような感覚。一度ドロドロに破壊されて作り変えられていくような恐怖。

無理やりオレンジ色に染められていく。

 

――これは、罰…?オレンジにひどいことをしたあたしへの…

 

ずっと胸に刺さっていた罪悪感がようやく氷解し始めたような気がした。




次回はピンクと12主のご対面。
オレンジ色を混ぜ込まれてオレンジピンクと化した彼女は彼に何を語るのか。



…多分書けないですけど。


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幹部候補生と試験官

紫杏が変態たちに色々命令されるお話



海外に渡った少女は幹部たちから教育を受けていた。

着ているものを脱ぐように言われそれに従う。

舐めるような視線を身体中に這わされながらも白い制服を脱いでいく。

 

「従順な大和撫子。いいですなあ」

「君の国では学生は下着の色も指定されるのだったかな?」

「その色だと初々しさがあっていい。ここから我々の色に染めていくのが楽しみだ」

 

男たちはにやけ顔で少女の下着姿を堪能する。

熱視線を注ぎ下着が邪魔と感じてきた男たちはそれも脱ぐように命令した。

 

「おほぉ……これは」

「ふくらみの色も形も綺麗だ。ふくらみかけというのが実にそそられる。おっと両手は体の横だ。もっと堂々と胸を張れ!この程度で恥ずかしがっていては日本支部の司令官になどなれないぞ!」

「どれどれ下の方は……毛はそこまで濃くないか。司令官候補ともなれば男っぽく毛も濃いかと思ったのだが予想が外れたな」

「手入れしているのかも……いや日本人はしないんだっけ?」

「全剃りしないだけで手入れぐらいはするんじゃないか?」

「ボーボーなのを手入れしたか天然で薄いのかどっちかってことか。オレはどっちでも興奮するよ」

 

陰毛が淡く萌えるふっくらとした土手に男たちの視線が集中する。

その熱量たるやそこに新しく穴が開きそうなほど。

 

「はははっ、あんまりじろじろ見るから恥ずかしがってるぞ」

 

その言葉に少女は頬を赤くして花のようにうつむいた。

 

「さっき喝をいれたばかりなのに……こんなことでは――」

「可愛いげがあっていいだろう」

「しかし、……」

「肌を見られて羞じらうほど初心な乙女を立派な司令官へと教育する。我々の腕の見せ所だ」

 

もっともらしいことを言いながら、少女の裸身に視線を這わせる。

乳房と陰部、臀部へ特に視線が集まる。

ポニーテールのうなじや凛々しい美貌、鎖骨のくぼみ、羞じらいを見せつつもしゃんと伸びた背筋、そこに浮かぶ肩甲骨の形、すっきりとした腹部、縦長の臍、スラッとした脚にも視線は這わされる。

また、ただ見ているだけにとどまらず、

 

「髪をおろすとどうなる……?華奢な肩にかかる髪が色っぽいな。ふふっ乳房にも届くか。私はこちらの髪型が好みだな。」

「腕をあげてくれ。ああ、さすがに剃ってるか。残念。……今日からワキ毛を剃るのは禁止だ。」

「片足あげろ。犬が小便するときみたいになあ。もっと。もっとあげろ。……なにかスポーツはやっていたのか?……ふぅん。柔らかい体をしてる。ちょっとぐらい無茶な体位でもいけそうだな」

「ケツをこっちに突きだせ。そうそう。尻肉に両手を添えてガバッと。そうそうそう!」

 

様々な命令が飛んで来る。

逆らわず和する少女。

少女の指が自らの尻をつかみ、ぐちっと左右に開いた。

おちょぼ口とぎゅっと引き結ばれた口が見え、男たちは大喜び。

 

「アナルが丸見え!」

「未来の日本支部長様、日本の国花はサクラとキクだったかな?そんなところにまで綺麗な菊の花を抱くなんて日本人の鑑だな」

「ちょっとくすんでないか?肉付きはまだ薄くても隠してたら黒ずんじまうぞ。もっと尻肉を左右に開け。ずっとそうしてれば黒ずみもマシになるんじゃないか」

 

ドッと品のない笑いが起こる。

 

「キャンプでの成績はあまりよろしくないがこちらは満点に近いな。従順で、羞じらいもあって――」

「体も実にいい。……その花びらの奥。菊ではない方。百点か八十点か、近いうちに確認させてもらうよ」

「近いうちになんて言わず今すぐ確認しよう。マンコに指添えて、くぱぁって開くんだ。よくできました!おおっ百点だな」

「キクの方も開花させてやりたいなぁ。気の強い女にはアナルっていうからな」

 

下卑た視線と言葉が容赦なく少女に注がれる。

 

 

 

 

 

 

下品な宴から早めに抜け出した二人の男。

 

「若い娘のヌードは最高だったな。ふくらみかけの胸と小さいお尻。将来性を感じさせるみずみずしさ。羞じらってほんのりサクラ色に染まった肌もまた……ヤバい扉開けちゃいそうだ。お前も――なんだその顔。どうした?」

「……末恐ろしい娘だと思ってね」

「末恐ろしい?従順でいい娘だったじゃないか」

「本当にそう思うかい?」

「ああ。……上に立つには向いてなさそうだったけどな。従順すぎる。…あ、日本支部だったらそれでもいいのか?こっちの意向に口出しされても困るし」

「……あれは演技だよ」

「演技?」

「恐らくね。羞じらいを見せていたのも。あえてそう見せていたんだ」

「そりゃまたどうして?」

「そっちの方がボクたちが喜ぶと思ったんじゃないかな」

「日本の、『お・も・て・な・し』の心ってやつか?いい娘じゃないか。好感が持てるよ」

 

男が笑った。

 

それから長い時間がすぎて、

 

「――会長もいよいよ耄碌したかと思ったが、あの娘は俺たちへのギフトだったみたいだな」

「ギフト?どういうこと?」

「どういうことってお前、ここまであの娘に散々いい思いさせてもらっただろ?」

「ぐふふ、そうですな」

「俺たちが求めてることを理解して完璧な対応をしてくる」

「日本の女は最高だね。今日あの娘を部屋に呼ぶのは俺だ。邪魔するなよ。……ヤマトナデシコ、フジヤマ、ゲイシャ。ああ、キモノを着せるのもいいかもな」

「形はきれいだけど、大きさは……フジヤマか?」

「ひかえめ方がキモノが似合うらしいぜ」

「はぇ~。」

 

 

そう遠くない未来少女は日本支部長になる。それにとどまらずもっと上へ征く。

そんなこととは露知らず、男たちはへらへらと笑っていた。

ある一人をのぞいて。




書きながら、紫杏とジオットを絡ませたら面白そうだなと思いました(小並感)


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タピオカマシーンに改造されてしまった

不幸にも居場所を特定されてしまった脱走サイボーグ。
大神研究員が言い渡した示談の条件とは…



タピオカマシーンに改造
大神地下工場での過去妄想
NTR的な台詞あり、と色々ひどいです。

苦手かなーと思った方はブラウザバックお願いします


「ちょっ…えぇ!?」

「どうした?」

「いや、なにこれ!?」

 

目を覚ますとそこは窓のない薄暗い部屋、裸にされていた。

お腹が臨月の妊婦のようにぽっこりふくらんでいた。

大神の子を孕まされてしまったのかとぞっとする。

 

「流行りのアレを産める体にしてやったんだよ」

「流行りのアレ?」

「いいから、しゃがんで」

「ここ!?やだ、恥ずかしいよ…」

「連れ戻されたくないだろう?我慢しろ」

 

渋々たらいをまたいで腰を落とす。

裸というだけでも恥ずかしいのに和式便所で用を足すときみたいな体勢をとらされ体が熱くなる。

 

「ほら、もっと股開け。M字開脚だ。いいぞ。ひーひーふー。ひーひーふー」

「ううっ、まさか…」

「そのまさかだよ。さあ、ひーひーふー。早くしろ地下工場に帰りたいのか?」

「いや、だけどぉ、だすのも、いや…あんっ」

 

男にお腹をさすられた。

悪寒が駆け抜け、血の気が引いていく。

お腹の中のものが出口めがけて殺到する。

 

「んぅぅっ、おほっ、でるっ、おおおっ♡」

 

猛烈な腹痛に襲われ、出さざるをえなくなる。

ぷりゅぷりゅとたまが産み落とされた。

内側を擦られ膣口をふくらまされ思わず変な声がもれる。

いくつかのたまがまとまった状態で膣口を通過しているらしく、たらいに落ちた衝撃で小さなたまに分裂している。

 

「うそっ、あたし、たまご、産んでるっ…ひぃいいいっ」

「お前が寝ている間にタピオカを産める体に改造してやったんだ。大神の技術力はすごいだろ」

「人の体をなんだと思ってるの!?」

「夢見の暗いトンネルを抜けるとそこは大神地下工場であった的な方がよかったか?」

「その二択!?それだったら…」

 

現状の方がましかもしれない。

一瞬そう思ってしまうほど地下工場での日々はひどいものだった。

ぷりゅぷりゅと膣口を擦られて正気に戻る。

 

「やっぱりどっちもいや!とめてよぉ…」

「無理だな。」

「そんなぁ…あううぅぅっ」

 

ぴちぴちぴゅるぴゅると放出されていく。

 

「おお、すごいな。うまそうだ。よく締まる膣内でたっぷりまぶされた蜜が糸を引いてるぞ」

「やだっ、変なこと言わないで…」

「透明だからマンコの色を映して綺麗だ。ピンク色の宝石が次々と産み出されてるみたいだな」

「言わないでって言ってるでしょ!」

 

排泄を見られているような羞恥に思わず悲鳴をあげる。

裸で股を開き跨いでいるだけでも恥ずかしいというのに、たらいに落ちるときのぼとぼとという音か羞恥をさらに煽り、下腹がきゅううっと切なくなる。

 

「もうやらぁっ、とめてっ」

「無理だと言っているだろう。止めたければ自分でなんとかするんだな」

「んううぅっ、うううっ…あっ、はああっ♡だめっ、止まんないぃっ」

「もし止められたとしても、お腹は大きいままだ。これじゃ彼氏にも会えない。それどころか出歩くことすらできないぞ」

「それはそうだけど、こんなのはずかしすぎるっ!出ていって!」

「ダメだ。最後まで見せてもらう。さぁ、全部産むんだ」

「いやあああっ」

 

耳元に囁かれ、背後から回された手に大きくなったお腹をねっとりと撫でられ鳥肌が立った。

 

「さわっちゃダメだって!あああああっ、もうっ、とめてぇえええ!」

「はじめての出産は不安だろう。よしよし。俺には何もできないが、手を握ってやろう」

「よけいなこと、しないで…んうぅ、はああっ」

 

狭い膣内で押し固められ一時的に塊となったタピオカが女の内側をにゅるにゅると擦りながら落ちていく。

快感と羞恥に襲われ女は悲鳴をあげた。

一度あふれだしたものは止まらず、肩を抱かれ手を強引に握られ、頭を撫でられながら、膣内のものを外に出してしまう。

 

「ひぃいいいっ!いくっ、タピオカ産みながらイクっ♡んああああああっ♡」

「はははっ、どうしようもない淫乱だな。腹はまだまだ大きい。中にたくさん残ってる証拠だ。全部出すまでに何回イクかな?」

「やらぁっ、とまんないっ…お腹、なでちゃだめぇ…もぉ、産みたくないっ、イキたくないぃ…イキたくないのにぃ♡イク♡イクぅぅ♡んううっ…ふああああああああっ♡」

 

がに股に開いた脚ががくがくと震える。

頑張って我慢してみるが、苦痛に襲われ、我慢すればするほどタピオカを放出する瞬間の快感が増すばかりだった。

脳裏に彼氏の顔が浮かんだが、謝罪の間もなく快楽の濁流によって意識の外に押し流される。

度重なる絶頂で意識がもうろうとしていた。

 

男に手を強く握られて何とか意識をはっきりさせる。

 

「出しやすい体勢にしてやろう」

「やだ、こんな格好…」

 

後ろから膝裏をがっちりとらえられ抱えあげられる。

ガラパゴス携帯みたいな二つ折り。

M字を描いた脚がたぷんと豊満な乳房の脇まで持ち上げられる。

 

「お前にぴったりな格好だ。」

「やだぁっ、こんなのはずかしすぎるよぉ…」

「名は体を表すってやつだ。意外と軽いから持ち運びやすい」

「意外とってどういう意味…?」

「そりゃお前」

 

背後から男の視線が降り注ぐ。

 

「うっ…」

 

熱烈な視線に女は呻いた。

男の腕の中で身じろぎ、乳房が羞じらいを映すようにぷるんと震えた。

 

「そんなことより、残った分を産むんだ」

「いやっ…」

「命令に逆らうなら――」

「わかりました!やります、やりますからぁ…」

「はやくしろ。ついでに実況もしてもらおうか」

「実況!?無理だって…」

「逆らうとどうなるか、わかってるよな?何度も言わせるな」

「はい…」

「暗いな。テンション、あげて行こうぜオイ。真正面にカメラがあって、その向こうの視聴者さんに語りかける体で――いや、視聴者さんじゃなくて彼氏の方がいいか」

「ああっ!もうっ!」

 

ためらえばためらうほど命令が追加されていく。

 

「風来坊さん、ごめんね…うあっ♡あたし、こんな体に改造されちゃった…地下工場から逃げ出した罰だって。風来坊さんに会える時間が減っちゃうけど、そういうわけだから、心配しないで…うぎゅうぅ♡」

 

ひだひだがこぽりと口を開けて、ぷりゅりとつぶつぶがしぼりだされる。

正面にカメラがあったなら、膣肉の色と卑猥な形を映した魅惑の宝石たちが産み落とされているのが見えるだろう。

 

「お前の本当の姿を見せてやれ」

「え…」

「大神のみんなには見せたのに、彼氏には隠すのか?かわいそうだろ?すべてさらけだせ。彼氏を信じろ。お前が選んだ男はこんなものを見たぐらいでお前から離れていく小さい男か?」

「でも…」

「…こう言うんだ」

 

女は男が耳元に囁いてきた言葉を催眠術にでもかけられたかのように口にする。

 

「あ、ああ、あたしの、本当の姿、あなたにも見せてあげる…小さい女の子におしっこさせる格好で抱えられて、タピオカにおまんこ擦られてぇ、その姿を撮られて、でもそれが気持ちいい…何回もイッちゃう変態なのぉ♡」

 

股を開き、腰をせりだし、白目を剥いて、すべてをさらけだす。

 

「昔、似たようなことをやったよな。そのときは膣内にタピオカじゃなくて、なにを入れられてたんだっけ?」

「せ、精液を…」

「もっと大きい声で、くわしく説明するんだ」

「地下工場にいる人たちの、精液で、おまんこいっぱいにされてぇ、いまとおんなじ、おしっこする格好で抱えあげられて、精液があふれるのを、全部、見られて…うううっ」

「あのときの乱れようはすごかったな。精液をひりだしながら何回もイッて」

「そんなの昔の話…あのときのあたしは、地下工場でずっとひどい目にあわされてたから、おかしくなってたの…」

「素直になれ。こうやってさらしものにされるのはどうだ?変態のお前のことだ。彼氏とするより気持ちいいだろう?」

 

ぶんぶんと首を横に振る。

声を出して否定したかったが、それをすると艶かしく震えたものになってしまいそうで、口を引き結んだ。

 

「形だけ否定してみせても説得力0だぞ?彼氏も映像を前に絶望しているだろうな」

「そんなぁ…あたしは、風来坊さんの方が好きぃ♡風来坊さんと一緒にいる時間の方が、こんなふざけた時間より、ずっとぉ♡こんなかっこうでいっても、説得力ないかもしれないけど、本当、だからぁ、信じて…お願いぃ♡」

 

堰を切ったように一段と勢いよくあふれだす。

男が笑った。

 

「むりむり。あきらめろ。こんなものを見せられて、あんな昔話を聞かされたんだ。よほど器の大きい男じゃなきゃ別れを決意するだろうな」

「別れるなんていやぁ…風来坊さんといっしょに、いたいよ…んぅぅ…んああああっ♡」

 

彼氏のことを思い出して、これ以上醜態をさらさないようにと歯をくいしばった。

しかし内側からの圧力に耐えられず、絶頂汁まみれのタピオカをどぽどぽと産み落とすはめになった。

ほぼすべてを出し終えて生まれたての小鹿みたいにへたりこむ。

 

「はぁ、はぁ、もうやだぁ…」

「ふぅ…ご苦労さん。いやぁエロかったわ。笑えるぐらいエロかった。後ろから見ても十分エロかったなー。抱っこしてたからお前のぬくもりや生々しい痙攣がもろに伝わってきたし。勃起が止まらねぇ」

「あうぅっ…きもち悪いこといわないでよ…」

「真正面からの映像を確認するのが楽しみだ」

「え!?うそ、カメラ!?本当にあったの?どこに…」

「そこ」

「そんなぁ…消して!」

「大丈夫大丈夫。個人で楽しむだけだから」

「大丈夫じゃないよぉ…」

 

ひだをふわりとめくりかえし、ぽっかりと口をあけて何もかもしぼりだす。

彼氏にもさらしたことのない恥ずかしい姿。

このままだとそれを大神の男にすべて見られてしまう。

 

カメラを破壊して一刻も早くこの場から逃げ出したい。

しかし魂までひりだしてしまったかのようにくたくたで手足に力が入らない。

 

「お前にも送ってやろうか?個人的なあれだが、本人が望むなら送ってもいいだろう。彼氏と一緒に見たらいい」

「そんなのぜったいに無理!!」

「あの男には地下工場でのことは話してるのか?」

「話してないよ。話せるわけないじゃん、あんなこと…」

「ならちょうどいい。お前の過去を知ってあの男がどうでるか見ものだ。器の大きさをはかれるぞ」

「だめだって…」

 

彼のことを信じていないわけではない。

過去を知ったとしても、すべて優しく包み込んでくれる大きな人だと信じている。

だが、できることなら大神での屈辱の日々は知られたくない。

 

「あの男に捨てられても大神が面倒を見てやるから安心しろ」

「ぜったいイヤ!」

「なんだよ、昔のお前だったら、ご主人様素敵♡なんて抱きついてきてくれたのに。あれもひどい目にあわされた末の防衛反応だったのか?」

「当たり前でしょ…」

「えー…」

 

生き残るため研究員たちに精一杯媚を売っていた記憶がよみがえり、体の奥底から羞恥がこみあげてくる。

 

「ちなみに何回イッた?俺のカウントだと三桁は行ったと思うが」

「イってなんかぁ…うぁ♡」

「おや、またイッたな。カウント一つ追加。」

「しなくていいよ、そんなのっ…」

「まだ膣内に残ってたか。いまので最後か?」

「わかんない…まだもうちょっとだけ、残ってるような感じはするけど…んん~っ、うう゛ぅ…んはぁ♡」

「またイったな。どれ」

「ちょっと!?さわんないでよ…ひゃあっ!」

「…細かいのがひだひだの間に挟まってるが、大物はこれで全部みたいだ」

「ひろげないで…恥ずかしすぎ…」

 

ヌポポッと最後のひとかたまりをしぼり出した膣を指で広げられ、のぞきこまれる。

顔を真っ赤にしてうなだれた。

汗を吸ってしっとりとした髪が少しだけ顔を隠してくれる。

 

「うはっ…ちょっと…なにを…」

「間に残ったやつをかきだしてやろうと思ってな」

「自分でやるから、さわらないで…ひぃ♡」

「彼氏にお願いするのもありかもな」

「そんなのはずかしいし、なんて説明するの…」

「大神にぃ、タピオカマシーンに改造されちゃってぇ☆ひだひだの間に残ってるやつ、とってくれない?」

「むりむり!絶対むり!」

「いやいや、そういうプレイもありだと思うな。こんなもん見せられたら彼氏のチンコはびんびんになるぞ。彼女のまんこを他人に改造された嫉妬が合わさってバキバキ。やるべきだ」

「むり!そんなことできないよ…」

「あ、そういや、改造前にじっくり見せてもらったが、なか汚れがたまってたぞ。綺麗にしとかないとダメだろ」

「ちょっ!?」

 

恥ずかしい指摘に鞭打たれ子宮がきゅんとはねあがる。

 

「見たの!?あたしが寝てる間に!?」

「そりゃ改造したんだから。見ずに改造なんて難易度高過ぎるだろ」

「そうかもしれないけど…風来坊さん以外に見られるなんて、うああっ」

「俺とお前の仲だ。気にするな。地下工場にいるときどれだけ見たことか」

 

騒ぐ女をよそにたらいに視線を移した男がおおっと感嘆の声をあげた。

 

「す、すごいな。こいつを売りさばけば大神の資金源――にはショボすぎてならないが俺の小遣いには十分だ」

 

今月金ねンだわ、とつぶやきながら嬉しそうにバケツを持ち上げる。

ずっしりと重たそうだ。

 

「見ろよ、このツヤ、ぬめり。いやらしいだろ?」

「見せなくていいよ。恥ずかしいから!!」

「見ろよ見ろよ。甘く匂い立つ高級タピオカだ。雄を引き寄せるフェロモンがムンムン漂ってるな。若い女にはもちろん、男にも受けそうだ」

 

産み落としたものを品評され、もうやめてと悲鳴をあげる。

男は構わず続けた。

 

「だが、ぬめりが強すぎる。フェロモンが落ちるのは惜しいが、洗わないと。このままだと商品になんないな」

「ちょっと待って!本気で売るつもり!?」

「当たり前だろ?ぬめりをとって黒蜜を煮込んで…フェロモンはしっかり染み込んでるからそれでも大丈夫だろ」

「ダメ!!あたしの気持ち的にも、衛生的にも!!」

「脱走した罰だ。お前の気持ちは知ったこっちゃない」

「さらっとひどいことを…」

「衛生面に関しても大丈夫だ」

「いやいやいや!大丈夫なわけないでしょ!」

「なんで?」

「だって、その、あたしのアソコから…」

「大神の技術力を信じろよ」

「無理!仮に衛生面をクリアしてたとしても、あんな…絶対だめ!」

「むしろああやって産み落としたのがいいんだろう。」

「よくない!」

「…製造過程を公開すれば人が集まってくるぞ。こんな可愛いらしい、天使みたいな娘のまンこからひりだされたタピオカが吸えるとなりゃ当たり前だよなあ。この商店街は変態であふれかえる。まわりの店もにぎわっていいこと尽くし」

「ぜったいにダメだって!なに考えてるの!」

 

なるわけもないが、何かの間違いで男の言う通りになってしまったら、

産み落としたタピオカを啜られる未来を想像してぞっとする。

変態たちのにやけた表情とずるずるとやかましい音が脳裏に響き渡る。

おぞましさと羞恥で気が狂いそうになる。

 

「ま、映像を公開しなくても、こいつに染み込んだフェロモンを周囲に撒き散らせば男どもが寄ってくるだろう。男のゴカンを刺激して狂わせる。女子より男子にウケる逸品だこれは」

「そんなことあり得ないし。こんなの売っちゃダメだって…」

「いいや、売るぞ。改造するのにいくらかかったと思ってるんだ?そのぶんきっちり身を削ってもらわないとな」

「勝手に改造しといて何言ってるの!?知らないよ、そんなの!!とにかく、ぜったいにダメ!」

「売る!」

「だめ!」



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【戦争しか】Red Ocher 【なくないですか?】

???「ヒーローたちに不満よな。――、動きます」


――数時間後。
???「賛同者は、いませんでした…」


レッドvs少年 if
レッド×キリちゃんな部分もありますので苦手な方はご注意くださいませ


マネージャーがおかしくなってしまった。

 

「レッド様♡今日もお疲れ様です」

「どうした、やけに甘えてくるな」

「そういう気分なんです♡あ、ご迷惑ですか?」

「そんなことはないよ。…おいで」

「レッドさまぁ♡」

 

ぎしっぎしっと何が軋む音。椅子か床か。

軋む音とマネージャーの甘える声が何度も聞こえた。

ひとつの椅子に二人が抱き合っている姿を想像して、中に入ることも、様子をのぞきみることもできず、その場をあとにした。

 

 

 

そんなことがしばらく続いて、頭がおかしくなっていた。

 

「――もう戦争しかなくない?」

「戦争?いきなりなに言ってるでやんすか?そんな物騒な言葉使っちゃダメでやんすよ」

「毒をもって毒を制する。正しくない方法で奪われたものは正しくない方法で奪い返しても問題はないよね」

「…?もしかしてキリちゃんのことでやんすか?」

「湯田くんはヒーローと戦うことに賛成?反対?」

「ふえ?」

「ヒーローたちが混乱している間に取り返すのはオッケーかな?」

 

不思議そうにしているチームメイトに微笑し秋波を送った。しかし、

 

「オイラは、反対でやんす…」

「そっか。わかった。俺一人で行くよ」

「だっ、ダメでやんす!暴力でどうにかしようなんて間違ってるでやんす」

「だったら湯田くんが連れ戻してきてよ」

「え…?」

「でも、暴力がダメとなると、どうするのかな?平和的に話し合いでもするの?それで返してくれるかなぁ?」

「それは…」

「こうしてる間だってヒーローたちに何をされてるかわからないよ?行動に移るのが遅すぎたぐらいだ。悠長なことは言ってられない」

 

少年はバットを手に走り出した。

 

「野球の道具をそんなことに使っちゃダメでやんす!…そうだ!野球でやんす!ヒーローとは野球で勝負するべきでやんす!――君!」

 

叫び声がむなしく響く。

 

 

 

戦いの前に少年はあるものを身にまとう。

洗脳された少女からプレゼントされたもの。

おうど色の衣装。

これで少年も見てくれはヒーローの一員。

複雑な気分。

 

 

 

ヒーローたちを見つけた。

作戦会議をやっているようだった。

 

潜入し、頃合いを見て大暴れという算段。

ヒーローの数が増えすぎたのを逆手にとる。

おうど色の存在など把握していないだろう

仲間が反乱を起こしたと思い混乱するはずだ。

 

だが、大暴れに移る前に見破られてしまった。

 

「お前は何者だ?」

 

頼れるリーダー、レッドが前に出てくる。

少年はどうすべきか少し迷っていた。

レッドの姿を見て、その迷いは消えた。

 

――さすがレッドさま。ちょうどいい。その仏頂面をぶっ壊してやる。

 

バイザーの向こうの顔を想像しながら、布をかぶせ隠したバットを握りしめる。

不用意に近づいてきた彼に居合い抜きのように振り抜いた。

金属バットが風を切り弧を描く。

 

刹那、驚愕の色が見えたような気がした。

まわりのヒーローたちも色めきたつ。

しかしバットは空を切った。

 

後退したレッドに一歩踏み込む。

切り返し、もう一度バットを振り抜いた。

 

――なに!?

 

レッドの姿が消えた。

消えたように見えた。

素早く身を沈めたのだ。

 

――嘘だろ。普段は、こんな…

 

サブマリン投法のような軌道で突き上げられた拳が少年をとらえた。

 

「がはっ…」

 

吹き飛ばされ、背中から地面に叩きつけられる。

マスクが外れ、やかましい音を立てて転がっていく。

 

「やっぱりそうだったか。少年、キミはもっと賢明な男かと思っていたのに」

「大切なものを壊されていくのを黙って見てるのが賢明か?だったらオレは…」

「大切なもの?野球部のことか?それとも…マネージャーのことか?」

 

他のものたちが動こうとする気配があった。

 

「待て。この少年とは一対一でやる。手出しはするな。彼は自分が何をしているか客観的に見ることができなくなっているようだ。しでかしたことの大きさをオレが分からせてやる」

 

ヒーローとただの人間。

さしでやっても絶望的だろう。

 

それでも少年は迷わず踏み出した。

 

フルスイングしたバットが空を切る。

攻撃をかわしたレッドの強烈な攻撃が腹部を襲った。

思わず膝をつく。

 

「どうした、こんなものか?」

「…まだまだ」

 

遊ばれているのか、見せしめのためか。

手加減しているのだろう。

本来なら一撃で意識も吹き飛ばされていたはずだ。

 

少年は滅多うちにされ、ふらふらになっていた。

痛みに耐えて前に出る。

 

レッドが身を投げ出した。

 

普通の人間だったらなすすべもなくやられる超スピード。

少年は野球で培った動体視力と反射神経で咄嗟に反応した。

弾き返してやろうとバットを振る。

 

ヒーローの超スピードに何とか反応したのはいいものの、その軌道まではつかめていなかった。

万全の状態ならつかめていたかもしれないが、少年はすでにぼこぼこにされ鈍くなっていた。

 

レッドの体は想定していたよりもずっと低い軌道を描いた。

ベースに滑り込むときのような姿勢。

スライディングキック――もしくは超低空のヒーローキック。

足をとらえられ、あえて地面に身を投げ出す。

下手に踏ん張っていたら足の骨を砕かれていたかもしれない。

 

「くそっ…」

 

額かどこか切ってしまったらしい。

派手に出血する。

それでも戦闘を続行する。

 

「もう諦めろ、少年」

 

出血がどんどんひどくなる。

おうど色のヒーロースーツに赤が染み込んでいく。

 

「…フッ、なるほど、それで黄土色か。よかったな、お揃いだ」

「そんなわけないだろ」

 

朱に染まった衣を確認して苦笑いする。

血まみれになって、ようやくお揃いだなんて悪趣味すぎる。

 

少年は果敢に向かっていった。

ヒーローたちに囲まれ逃げることはできないのだ。

攻めるしかない。

だが、ことごとく空振り。隙だらけになった体にカウンターを叩き込まれる。

完全に遊ばれていた。渾身のスイングがかすりもしない。切り裂くのは虚空だけ。

 

 

 

ヒーローが大きく振りかぶった。

ストレートがくる。

まるわかり。

 

――こっちがボロボロだと思って油断したな。

 

残った力を振り絞り、レッドのストレートに合わせてバットを振り抜こうとする。

 

「がはっ…」

 

しかし、バットは途中で手から離れてしまった。

 

ストレートが少年に叩き込まれた。

 

予想以上の速さ。

間近でぐんと伸びた。

ストレートを食らった少年は仰向けに倒れ、大の字のまましばらく動けなかった。

 

洗脳された少女を救いだすためヒーローに戦いを挑んだ少年。

王道を征く、おうど色マスク。完封負けを喫した。

 

ようやく意識を取り戻し、あげようとした顔に陰がかかる。

レッドが見下ろしていた。

 

「マネージャーから最近キミの様子がおかしいと報告を受けていた。何をしでかすかわからないほど追い詰められている、と。だから情報を集めていた。彼女の先を見通す目は確かだったようだ」

「なに…?」

「彼女はキミのクセまで教えてくれたよ。戦いのときにもそのクセが出るなんてな。」

 

駆け寄るものがあった。

 

「レッド様、大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫だ。」

 

洗脳された少女。

ぼろぼろの少年には目もくれず、レッドの心配をしている。

レッドがちらりと少年を見下ろした。

 

「少年の癖を事前に知っていたから勝つことができた」

「そんな…♡私は何も…。」

「マネージャー、キミのおかげだよ」

 

少女の頬が赤に染まった。

仲を深めるための踏み台にされた少年は呆然とする。

少女が少年を見下ろす。

 

「まさか、こんなことをするなんて思わなかったな」

 

レッドに向けていたものとは違う、冷たい視線。

失望の色が浮かんでいた。

 

「見損なったよ」

 

そう吐き捨てて踵を返す。

長い髪がふわりと舞った。

少女は甘えるようにレッドに寄り添った。

 

「さ、こんな人放っておいて行きましょう、レッド様」

「待ってくれ!」

 

思わず呼び止める。

けれど彼女は行ってしまった。

 

少年は呆然としていた。

見損なった、そう言った時の彼女の目の色は冷たく、そして毅然としていた。

まるで一瞬だけ洗脳が解けたかのように。

 

レッド様、レッド様。

彼女がそう連呼するのを聞くのはつらかったが失望される痛みに比べたらどうということはなかった。

 

「うあああああああああっ!」

 

選択を間違えてしまった。

 

なぜこの道を選んでしまったのか?

一刻も早く彼女を元に戻したかったから。

ヒーローたちの魔手から救い出したかったから。

 

焦りすぎていた。

彼女を失望させてしまった。

 

野球に対しては真摯だったヒーローたちならきっと勝負を受諾してくれただろう。

時間はかかったかもしれない。

けれど野球で決着をつけるべきだったのだ。

 

過ちに気づいた少年は絶叫と絶望とともに崩れ落ちた。




かつての少年はある能力を身につけた。
きっと強い後悔の念が能力を発現させたのだろう。
絶望の未来を避けるためにパワポケ7の世界に飛んだ。

「ここか…おや?」

平行世界の自分を発見する。
挨拶もそこそこに、さっそく説明をする。

「異なる世界のオレよ。いくら大切な人を洗脳されたからといって暴力に訴えるのはダメだ。ヒーローとは野球で…」
「言われなくてもそのつもりだけど」
「そ、そそそ、そうか。ならいいんだ」

その後も世界を飛び回る。
だが、レッドに暴力で挑もうとする自分には出会わない。
皆まずは野球で勝負を挑んでいる。

――どういうことだ?まさか、レッドに暴力で挑んだのはオレだけ?いやいや、そんなはずはない。なんならレッドと喧嘩して勝利したオレなんてのもどこかにいるはず…いる、よな?…いない?まさか…


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【トロトロま×こで】世界最強の堕とし方【お・も・て・な・し】

魅惑の腰遣いで世界最強のアンドロイドをザーメンキャノンに堕とす華音さん。
彼女の本当の狙いは…



内容がひどいです。ご注意くださいませ。


前回インタビューしたときに彼は刀の話に食いついてきた。

それを参考に話題をふる。

うまくいったようだった。

 

彼に気持ちよく話させ、彼の懐に入り込んだ。

真正面からではなく斜め45度から、微笑を浮かべ、上手遣い、とろんと濡れたまなこで彼をのぞきこむ。

 

密室。取材中。

 

「世界最強さんの弱点発見♪気持ちいいですか?」

「うおっ…」

 

彼を剥き出し指を巻き付ける。

焦らすようにゆるゆるとしごく。

 

寡黙な彼の口からあふれる情けない声に目を細める。

日本刀のようなこわばりの側にある袋を空いている手でもてあそぶ。

 

「うわ、重っ。刀も重かったけど、こっちもなかなか」

 

そそりたつ見事な一物と付属品を愛撫する。

ショートカットの髪をかきあげ、一物にちゅっとキスをした。

 

「♪」

「くはっ…」

 

一物の根本にぶらさがった宝石にもキスをする。

ちゅっちゅっとついばみ舌を這わせ、ついには口の中に迎え入れる。

じゅるるるっと吸引。

舌を踊らせ、玉を転がす。

 

口内からちゅぽんと宝石を解放して、袋越しに手であやす。

 

「刀が震えてますよ♡緊張してるんですか?」

 

ギチギチに反り返った一物を唇と舌でなぞり、露を溢れさせている切っ先をぱくりとくわえた。

 

「ぐう…」

 

世界最強のアンドロイドが女の手と口に翻弄されている。

女は勝ち誇った表情で首を振る。

唇を締め、唾液をたっぷりに口内粘膜を吸い付け、舌を絡ませ、じゅぼっじゅぼっと肉の刀を磨きあげていく。

 

「くおっ…おおっ♡」

 

男が足の先までぴんと身を反り返らせた。

一物の先から苦汁があふれでる。

女は目を丸くした。

 

「んんっ…ぷはぁっ♡もうっ、出すなら出すっていってくださいよ」

 

女はげほげほと咳き込んだ。

にがぁ…と眉間に皺を寄せる。

 

「ドロドロの弾丸、びゅるびゅる吐き出して。刀かと思ったのにピストルだったんですね。女に負けて。いつか鼻で笑ったピストルにされた気分はどうですか?」

「…負けてなどいない」

「こんな醜態をさらしておいて負けを認めないんですね。往生際の悪い男は嫌われますよ?」

 

きゅぴーんと目を光らせる。

本性をあらわにした女が強面の男に馬乗りになった。

 

 

 

「世界最強さんはこっちの戦闘は苦手なんですね」

「…お前は何を言っている?」

「堅っ苦しい、精神的鎧みたいなスーツは脱いじゃいましょう♪」

「!!」

「あたしも全部脱ぎます。これで条件は同じ。いいですよね?」

「!?」

 

反論の隙も与えぬ早業。

積極的な女に寡黙な男は圧倒される。

世界最強の男もこれでは形無し。

男は丸裸に。

女もネックレスだけ残して裸になる。

 

女は男にまたがった。

イヤリングとネックレス、乳房が挑発するように揺れた。

むっちりと脂ののった太ももを思い切り開いて男に見せつける。

 

「ほら、わかりますか?ここに入るんですよ」

 

白魚のような指を添え、陰肉をくぱっと開く。

 

「世界最強さんはこういう経験あります?」

「………」

「もちろんありますよね。あなたぐらいの年齢なら当たり前か。それに世界最強さん、カッコいいですし、会長秘書となればもうよりどりみどり!」

 

怖い沈黙に耐えかね、思わずまくし立てる。

手を添え、彼の刀を濡れた鞘へと導いた。

唇を舐め、腰をぐぐっと落とす。

 

彼はびくっと体を震わせる。

まるで初めての男の子みたいな反応だ。

 

――ひょっとして未経験?ま、まさかね……

 

口でしたときもそれっぽい反応だったが、そのときは女も責めはじめたばかり、疑問を浮かべる余裕もなかった。

遊女のごとき笑顔の裏で疑念を抱きながら男を呑み込んでいく。

 

「ふふっ、ほら、いいんですかぁ。世界最強さん。大事な刀があたしの中に呑み込まれちゃいますよぉ?はやく逃げないとぉ」

「ぐううっ」

 

がに股、上下運動、締まりのいい肉の鞘でぬちゅぬちゅと彼の刀を磨きあげる。

イヤリングとネックレス、乳房がはね踊り赤い宝石が虚空に軌跡を描いた。

 

どぴゅる

おもてなしされた男はあっという間に限界を迎えた。

二回目の暴発。

 

「うわっ♡すごっ、おなか、いっぱい♡」

 

世界最強の名に恥じない射精量。

女はそれを受け止めた。

ぺろりと舌なめずりする。

 

「あたしの勝ち。まだいけますよね?」

「ぐぅ…」

「ほら、そんなに堅くならないで。スーツを脱がせただけじゃ足りませんか?ここは戦場ではありませんから、心の鎧も全部脱いで楽にしてください♡」

 

NGなし。

生ハメ中出し。

みおつくしのおもてなしで男は骨抜きにされた。

 

「ふぅ…。カメラ、カメラ…あった!ちゃんと撮れてますね。世界最強さん、かわいい~♡」

「なっ…」

「初めてインタビューしたときは怖い人だなー、って思ってたのに、こんなにかわいい人だったなんてびっくり♡これでもうあなたはあたしに逆らえないですよ。いやー、嬉しいですねぇ。世界的大企業の専務があたしのものになるなんて」

「…それが狙いか」

「そりゃそうでしょ。何もなしに体を許すなんてあり得ないですから」

「ぐっ…」

「あなたの読みは半分正解で半分ハズレ。あたしの狙いはあなただけではないんですよ」

「なんだと…?まさか――」

「あなたにも協力してもらいますよ。もちろん、ただでとは言いません」

「どういう意味だ…?」

「えー?それはもうわかってるんじゃないですか?」

 

男の切っ先が女のなかにのみこまれていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰かがあなたのことを軍艦より役に立つ~なんて言ってたらしいですけど、本当にすごいですね♡」

「ぐおぉっ!」

 

粒々ザラザラのひだ肉に包み込まれた砲身から何発も白濁砲が撃ち上げられる。

 

 

 

 

 

 

 

「一皮剥けて、もっといい男になってくださいね」

 

そんな言葉が聞こえたような気がした。

灰のように燃え尽きて、

根が生えたように動けなくなった男の幻聴かもしれないし、世界最強の男を手玉にとった女の激励かもしれない。

 

何はともあれこの出来事が世界最強のアンドロイドに変化をもたらした。

人間らしくなったというものもいたし、弱くなってしまったというものもいた。




社長と専務。

「この映像を見てくれ…」
「はい」
「どうして下半身を剥き出しにしてるんだ!」
「…この女の仕業です」
「この顔、どこかで…前にインタビューに来たことがあったか?」
「はい」
「あわわ…どこがとは言わないが、これをみる限り、お前もノリノリだったみたいだな!」
「びっくりしてつい勃っちゃった☆」
「キャラが違う!最近性格が変わったと思ったらこれが原因だったのか…。って、そんな場合じゃない!」
「…?」
「女がこの映像を公開すると言ってきた。襲われたと訴える気らしい。止めたければこちらの要求をのめと。どうするんだ!?」
「この映像は編集されています。むしろ襲われたのは俺の方です」
「そうか…だが、世間の連中は信じないだろう。こんな屈強な男が女に襲われるはずがないと思うだろうからな。…女は僕とサシでの面会を求めている。なんとかもみ消し――」
「あの女、想像をはるかに超えて抜け目がない。こちらが強行手段に出ると事態が悪化する可能性もあります。いまは従っておいた方がいいかもしれません」
「くっ…」
「俺を陥れたときと同じ…いや、もっと強引に迫ってくるでしょう。用心してください」
「僕も濡れ衣を着せられてしまうのか…」
「…既成事実狙いかもしれません」
「なにぃ!?」
「社長の精子を子宮におもてなし☆卵子にヒットでたまのこし☆なんて――」
「冗談じゃない!!それはダメだ!こんな女に既成事実を作られたら全部めちゃくちゃにされる!…っていうかそのしゃべり方はなんだ!?」
「一皮剥けた証拠です。社長も犬に噛まれたと思って。どうです?」
「はあああああ!?負けてそんなキャラになるのは御免だ!僕はあんな女には負けないぞ!絶対にだ!」

――面会後。

「大したことなかったわね。おぼっちゃん。ちょっと早くなぁい?」
「ぐぬぬ…」
「でも、量は十分♡日本支部はこれでもうあたしのもの。さて、次は会長を……んー、この人はやめといた方がいいかな?色々な意味でこっちがめちゃくちゃにされちゃいそう。とりあえず社長夫人で我慢して、悪の総帥を倒してくれるヒーローの出現を待つとしますか。」


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愛とみずぎ

不倫托卵の人妻(ぽっちゃり)
証拠を掴んだ青年(ぽっちゃり好き)
何も起こらないはずがなく…

脅迫、陵辱等々
弱みを握られた愛ちゃんが色々ひどいことをされる話なのでご注意くださいませ。



「はぁぁ…おばさん、聞いてよ。コーチが相変わらず俺に厳しくあたってくるんだよ」

 

青年が甘えるように言いながらもたれかかってくる。

これで何度目だろう。

毎日のように愚痴を聞かされていた。

 

「ノックもめちゃくちゃなところに打ってくるし。」

「簡単に取れる場所に打っても意味ないでしょう?」

「そうだけど、限度があるよ。あんな球捕れるわけないっての。捕れなかったらすっげぇ文句言ってくるし。あんたがやってみればって言いたくなるよ。捕れって言うならじゃあまずはあんたが捕ってみろって話でしょ?あー、オレ、コーチに嫌われてるのかな?」

「……厳しくするのは、それだけあなたに期待してるってことよ」

「そうかな?そういうのとはなんか違う気がするんだよな。俺の才能に嫉妬してるのかな、あの人。あ、それか、おばさんと俺の関係がバレてるのかも」

「え……?」

 

青年が耳元に口を寄せてきた。

なれなれしく肩を抱き、胸に触れる。

反対の手で腿や腹部まで撫でてくる。

 

「ま、多分違うかな。コーチが俺に厳しいのはおばさんとこうなる前からだったからね。びっくりした?バカだなぁ、コーチが俺たちの関係に気づくわけないじゃん」

「なんでそう言い切れるの?」

「男は鈍感なんだよ。よほどのヘマをしない限り気づかれないって」

「でも……」

「なんだよ?あの人は他の男とは違うんです~っとでもいいたいのか?毎回毎回コーチの肩を持ちやがって。むかつくなぁ」

 

青年の手が顎に添えられる。

 

「愛って怖いね。人妻と不倫して子供まで作った男すら美化しちゃうんだから」

「んぅ……」

 

くいっと上を向かせられ唇を奪われる。

ぴちゃぴちゃと音が響いた。

濡れた肉が絡み合い体液が混じり合う、耳を塞ぎたくなるほど卑猥な音。

 

 

 

長いキスとねっとりとした愛撫でぼーっとしていると、青年がなにやら嬉しそうに取り出した。

 

「おばさん、今年の夏は一緒に海に行こうよ。この水着きて。あの人には内緒でね」

「ちょっ……そんなの無理よ。」

「大丈夫、大丈夫。おばさんなら十分いけると思うけど――」

「バカにしてるでしょ?そんな水着で人前に出たら笑い者になるだけだわ」

 

自分の体に視線を落とす。

現状だと普通の水着でもためらってしまう。

 

「いやいや、そんなことないって。女からは羨望の、男からは欲情の、ビーチの視線をひとり占め!…でも、おばさんがダメだっていうなら夏に向けて運動しようよ」

「運動?」

 

となりに腰かけた青年に肩を抱かれる。

 

「まさか、それって…」

「おばさんが旦那さんに隠れてコーチとやってたあれだよ。わかるよね」

 

意地の悪い笑みで見下ろしてくる。

唇を噛んで目をそらした。

 

 

 

青年の手が体をまさぐる。

洋服の中に潜り込んで肌に触れた。

 

「いつものことながらすごいなぁ。このボリュームと柔らかさ。おばさんの体温と鼓動がびんびんに伝わってくるよ」

「う……やだ……」

 

反対の手がお腹に触れる。

 

「こっちも負けてないな。ぷにぷにだ」

「ちょっ……そこ、だめ……やっぱりバカにしてるでしょ!?」

「いや、俺はこのくらいが一番好きだよ」

「そうやって、バカにしてぇ……」

 

怒ろうとした唇を塞がれる。

ぬるぬると粘膜を擦り合わされて頭が真っ白になるほどの甘い痺れが広がった。

 

 

青年の唇が耳や首筋につけられる。

服を脱がされて肩や鎖骨、胸にまでキスをされた。

意識が飛びそうになるほどの痺れに何度も襲われる。

 

「もう、やめて……こんなこと、終わりにしましょう……」

「そんなこと言いながら、おばさんトロトロじゃん」

「トロトロなんかじゃ……」

「嘘ばっかり」

 

またしてもキス。

青年が腹部をなぞる。

キスをしながらするするとショーツの内側に手を潜り込ませてきた。

 

「んぅ……」

「相変わらずすごいな。マン毛ぼーぼーで、とってもやらしいよ」

「うぅ……」

「あ、そういえば、息子さんとお風呂入ってる?」

「なんでそんなこと…」

「息子さんと一緒に入ってるなら、びっくりさせちゃうかと思ってね」

 

青年が陰毛をつまんで、くるくるとこよりを作るように遊びはじめた。

 

「ちょっと…なにしてるの…」

「あの水着を着るには全部剃っちゃわないといけないなと思って。こんなにボーボーなのに、いきなりツルツルになったらびっくりするだろうな、息子さん」

「うあっ……やめて、ひっぱらないで……」

「コーチとの不倫はまだ続いてるの?だとしたらコーチもおばさんのむちむちパイパンまんこにびっくりするかもね」

「……ッ!」

「そのときは旦那さんに剃られたってことにしてコーチの嫉妬を煽ってね。あの人がどんな反応をしたかあとで教えてよ?」

 

へらへらと笑う青年に怒りを抱きながら質問する。

 

「夫には?」

「ん?旦那さん?どうせレス――やだなあ、そんな怖い顔しないでよ。そうだな、もし何か言われたらN○Kの朝の情報番組で見たとか言えばいいじゃん。全部剃った方が衛生的によくて他にもメリットが色々あるみたいで剃っちゃった、とか言ってごまかしなよ」

「でも……」

 

言い返そうとすると、青年の指がぬるりと滑り込んできた。

 

「んんっ」

「うわ、びちゃびちゃ。おばさんもエッチな気分になってたんだね」

「そんなこと……あんっ」

 

ぬかるみに指を沈め込ませ、耳元にささやいてくる。

濡れた肉びらをぴちゃぴちゃとかき鳴らされて反論すらできなくなってしまう。

 

淫裂も陰毛もたっぷりといじくられ、愛液まみれになったころ、

トロトロになった体を押し倒される。

 

 

 

「はぁ、んぅ……」

 

キスをしながら下腹部をぐりぐりと擦り付けてくる。

ほころびがかきわけられた。

 

「そろそろ本格的に運動を始めようか。千本ノックだ」

「いやっ……」

「はははっ、大丈夫大丈夫。俺はあの人と違って、めちゃくちゃなところには打たないよ。おばさんがちゃんとキャッチしてこぼさない場所に打ってあげるからね」

 

青年が乳房を鷲掴みにする。

 

「あ、でも子供ができたってことは、あの人もおばさんにはちゃんと受け止められる場所に打ったんだよね。やっぱ俺にだけめちゃくちゃに打ってるのか。むかつくな」

 

顔を歪める。

怒りと嫉妬と性欲が混じった表情。

 

「まあいいや。このイライラはおばさんに受け止めてもらおう。スケベ水着のための千本ノック、スタート♪」

「あっ、だめっ、動かさないでっ」

 

剛直がぬちゅりと沈みこむ。

とろけた肉園はあっさりと奥まで侵入をゆるしてしまった。

 

「うあっ」

「一本目。すごいなぁ、不意打ち気味だったのに、中心で優しく包み込むようにキャッチしてくれたね。さすがおばさん」

 

子宮口に先端が食い込むほど深く打たれてしばらく何も言えなくなる。

 

「この感覚を忘れないようにね。おばさんの体に覚え込ませるためにじっとしておいてあげるよ」

 

奥までぎちぎちにはめこまれ息がつまる。

青年の下で身悶える。

じっとりと嫌な汗がにじんだ。

 

「いやぁ…」

「ん?なに?動いてほしいの?」

「違うっ、そういう意味じゃ――やあん♡」

「じゃあ、どんどんいくよ」

「だめっ、ひぃいいいいっ!」

 

ぬちゅぬちゅと粘っこい音が響く。

子宮をこんこんとノックされてしまう。

 

「あひっ……そこぉっ、だめぇっ」

「ダメダメ、そんな固くなっちゃ。そんなんじゃ素早く対応できないよ。リラックスして」

「だってぇ……」

「怖いからって逃げちゃダメだよ。ちゃんと体の正面で受け止めて。ダメだなあ。コーチに教えてもらわなかったみたいだね。俺が教えてあげるよ」

「ひううっ♡」

「ほら、よく見て。それに腰が浮いてるよ。もっと落として。トンネルしちゃうよ?それでなくても、おばさんはある意味トンネルなんだから」

「はぁ、はぁ……トンネル、だなんて……ううっ♡」

「でも、締まりがいいから取りこぼすことはなさそうだ。おっと、キャッチして終わりじゃないよ。ぎゅううってしっかりつかんで、白いのをピュッとね。はははっ」

 

ふざけたことをいくつも言われて、怒りたいのに弱いところをつかれ喘ぎ声をあげることしかできない。

 

 

「深いところばかりじゃなくて浅いところにも打ってあげるね」

「ふあっ……ああっ……」

 

ずんずんと奥を突かれて、今度は浅瀬を狙われる。

かと思えば、

 

「ほら、気を抜いちゃダメだよ。いつ飛んでくるかわからないんだから」

「おほっ、んおおっ」

「あははっ、おばさん、すごい顔。よっぽど気持ちいいんだね」

「気持ちよくなんかぁ……」

「でも、やっぱりまだ固いなあ。リラックスさせてあげるね」

「らめぇ、んああああぁっ♡」

 

深いところに打ち込まれ、ずんっと内臓すべてを押し上げられるような感覚に襲われる。

浅瀬への刺激でもどかしさを蓄積されていた子宮がじわっと甘い痺れを弾けさせる。

頭が真っ白になった。体がぴんと反り返る。びくびくと痙攣が走る。

「はぁ……はぁ……」

「まだまだ。たくさん動いて、たくさん汗かいて、夏に備えようね」

「やだっ……」

 

お腹にぐっと手を添えられた。

内側が狭くなったのか青年をより強く感じる。

 

「うあっ……もういやぁ……」

「何言ってんの。千本にはまだほど遠いよ」

「あふっ……」

「でも、結構汗かいてきたね。千本終わるころにはどうなってるかな」

「や、やだ、さわらないで……ひぃいいいっ、奥、ずんずんしないで……」

 

汗だくになった体をぬるぬると愛撫されながら、子宮をこんこんノックされる。

気が狂いそうなほどの刺激に悶え泣いた。

 

「怖がっちゃダメだよ。ちゃんと見て。落としちゃうよ?」

「うあっ……やだ、こんな格好……」

「しっかり受け止められるようにね」

 

尻が浮き上がるほど両足を持ち上げられる。

両膝が顔の近くにくるまで体を折り曲げられた。

腹肉がぐちりと歪み何段ものお餅みたいになる。

 

結合部と自分のだらしないお腹を見せつけられる体勢。

 

フライを捕る練習と称してじゅぼじゅぼとピストンを食らわされる。

泡立った愛液があふれだす。

 

「さすが監督の娘。そして旦那に隠れてコーチとこそこそやってただけあって上手いね」

「ううっ、こんなひどいこと、もうやめて…」

「ダメだって。まだ千本いってないから。ちなみにここまで何回イッた?」

「イッてなんかないわ……」

「正直に答えたらノックの回数を減らしてあげようと思ったけど、嘘ついたから、そのままかな」

「そんな……本当に……ひゃうっ♡」

 

「おばさん、俺たち何回やったと思ってるの?ナカの様子で大体わかるよ。ぎゅううって、こんないやらしく締まってるのに0ってことはないと思うな」

「ううっ……」

 

意地の悪い若い雄に翻弄される。

 

「にしても、おばさんの体。どこもエロいよね。マンコはもちろん、このお腹や胸も」

「やめて…さわらないで…」

「たぷたぷ♪柔らかいよ。今日もまた顔を埋めて、ぱふぱふ~。あ、おばさんのデカ乳輪のことを忘れてたよ~。これだとあの水着からはみ出ちゃうかな?」

「あんな水着っ、むりよ」

「大丈夫大丈夫。はみ出たってみんな陰だって思うよ。もしくは目の錯覚と思うか、どっちかだね。」

「それだけじゃないわ。そもそも――」

「だから、いまこうして運動してるんだろ?ほら次はざらざら天井を擦るぐらい高いやつ、いくよ」

「ちがっ♡やめっ、ひぃいいいいっ♡」

 

 

 

「今度は犬みたいに四つん這いになって」

「こんな格好…」

「あらゆる状況を想定しておかないと。足がもつれて転んだ、そこに球がきた、なんてこともあるかもしれないし」

「適当なこと言わないで…」

「足腰も鍛えられて一石二鳥だね」

 

ばちんと乾いた音が響く。

 

「ひう♡」

「おばさんいいお尻してるよね。だらしないエロ尻だ」

「うううっ♡やめてっ、ひぃっ♡叩かないでっ」

「お尻ぺんぺんと愛のコンコンノックの同時責めだ。不倫託卵おばさんにお仕置きだよ」

「やだっ、それは言わないでっ!ひぃいいっ♡こんこんしないでぇ♡」

 

ばちん、ばちん。

ぬちゅぬちゅぬちゅ。乾いた音と湿った音がハーモニーを奏でる。

 

「おばさん、お仕置きが嬉しいからって大声だしすぎ」

「嬉しくなんかぁ…ひぃん♡」

「こっち向いて、おばさん♡その騒がしい口を塞いであげるよ」

 

無理やり後ろを向かされ唇を奪われる。

突き上げられ絞り出される声が彼の口のなかでくぐもったものになった。

 

 

 

 

 

 

「すごいなぁ。こんこん打つたびにしぶきが飛ぶよ。」

「うぅっ…そ、そこ、だめ……」

「弱いところこそ徹底的にやらないとね。ちゃんとキャッチできるようにね」

「だめっ♡だめなのぉ♡」

「ある程度受けられるようになったね。練習の成果だ。嬉しさあまって全身ぴくぴく震えてるよ♪」

「ほおおっ♡おおおおおっ♡」

 

片足をぐっと持ち上げられた。

まるで電柱にマーキングしようとする犬のような体勢で情けない咆哮をあげさせられる。

 

 

 

 

 

 

「逃げようとしても無駄だよ。」

「うあ♡やあん、離してっ」

「この格好のままやろうか。ヘッドスライディング…じゃなくて、ダイビングキャッチの体勢だ」

「うううっ♡」

「ああ、気持ちいい。最高だよ、おばさん」

 

バックの体勢から逃げようとしたところを押さえつけられ、べちゃりとうつぶせの状態で犯される。

のしかかられ逃げられる気がしない。

絶望感にさいなまれ動きが鈍った体に律動を送り込まれる。

 

 

その後も色々な格好で犯された。

 

最後はひっくりかえされ、のしかかられた状態でぬぷぬぷと貫かれる。

 

「いくよ、おばさん。最後の一球。キャッチしてね」

「え…?」

「最後のはびゅるびゅる跳びはねるから、ちょっと捕りにくいかも。集中してよ」

「いやっ、ダメッ、なかはだめぇ!」

「なんでそんな怖がってるの?コーチのはちゃんとキャッチしたんでしょ?だから大丈夫。子宮でキャッチして。しっかり受精して」

「だめっ、だめぇえええっ!」

 

中出しの恐怖に思わず泣き叫ぶ。

青年に組敷かれていて逃げることもできない。

彼の下腹がぐっと押しつけられた。

胎内にびゅるびゅると白濁を吐きかけられるのを感じる。

そのぐらいすさまじい射精。

 

「ふぅ……出た出た。ピンク色のミットの中心でしっかりキャッチしてくれたね。さすがおばさん。…もう終わったから離してくれない?そんなに締め付けられたらもっとしたくなっちゃうよ?」

「あ、あぁっ…」

 

 

 

「いい運動になったね。これを毎日続ければ俺と海に行けるようになるかな?あの水着でね」

「ふざけたこと言わないで。誰があなたなんかと……それに、あんな――」

「あれー?俺に逆らっていいの?そうなった場合、大変だな。おばさんとコーチは自業自得だけど、旦那さんと息子さんがかわいそう。特に息子さんはつらいだろうな。まわりは残酷な年頃の子たちだし」

「うっ……」

「はい、決定だね。いやー、楽しみだな。一緒に海に行けるってだけでも嬉しいのに、おばさんがあの水着をきるなんて。俺はいまのまま着てほしいんだけど、おばさんが嫌だって言うなら仕方ない。これから毎日ダイエットに付き合ってあげるよ」

 

肉をぐにぐにとつまんでくる。

 

「いやっ」反射的に口をつく。

青年がにやにやと笑っている。

しまったと口に手を当てるが、もう遅い。

「あれー?拒否するの?まあ、息子さんがどうでもいいならそうすればいいよ。それはおばさんの自由だ。どうする、おばさん」

「どうするって……」

「いくの?いかないの?いくならさー、さっき見せた水着で、俺と一緒に海にいきたいですって言ってよ。いきたい、の部分を強調してね」

「なんでそんなこと…」

「だって、いやだって拒否されちゃったからなー。おばさんが嫌がるようなこと俺はしたくないし」

 

白々しい演技に怒りが募る。

しかし息子を人質にとられている以上、拒否できるわけがなかった。

 

「あなたと一緒に海にいきたいです…」

「嫌なんでしょ?」

「嫌じゃないわ。」

「気を遣わなくていいよ」

「一緒にいきましょ。ね?」

 

息子のため、不快感をおさえつけ男にすがりつく。

 

「どうしよっかなー」

「もう、意地悪しないで」

「本当に俺と行きたいの?」

 

唇を噛んでうなずく。

 

「コーチとじゃなくて?」

 

うなずく。

 

「うなずくだけじゃなくて、ちゃんと言ってよ」

 

無理やり押し倒される。

硬いものが下腹部に押しつけられた。

ほころびを擦られ、ぬるっと内側に入り込んでくる。

 

「うあっ…やめて…」

「やめてじゃなくてさ、早く。俺と海に……?」

「い、いきたい、です」

「そっかそっか。おばさんにお願いされちゃ仕方がない。いきますか!」

「ああっ♡」

「どこの海がいいかな?近くだと不倫相手や旦那さんにバレちゃうよね。思いきって南国にでもいっちゃう?」

「そんなぁ、むりよ…ううっ♡」

 

柔肉を鷲掴みにしてリズミカルに打ち込んでくる。

 

「場所はあとで考えよう。いまはおばさんを天国につれていってあげるよ」

「あひっ♡いやっ♡あああっ♡」

 

千本ノックで弱いところをすべて把握した青年が繰り出す女泣かせの律動。

理性をぐちゃぐちゃに押し潰される。

 

「おばさん、もう一度聞きたいな。海に、俺と一緒にいきたいって。言ってよ」

「あうぅっ♡いきたいっ♡うみっ♡うみに、いきたいですっ♡あなたと、一緒にぃっ♡」

 

自分でも何を言っているのかわからない。

青年に言われるがまま言葉を吐き出す。

ぬちゅぬちゅとぬかるみをかき回される。

 

「んううっ♡」

「なに我慢してるの?いきたいんでしょ?」

「ちがっ、ふぎぃいいっ♡はひぃいいっ♡いぎっ、いきたいですっ」

 

年下の男の子にいじめられて、みっともない顔にされながら淫らな声をあげる。

 

「さっさといけよ、おばさん」

 

手をぎゅっと握られた。

青年が体を密着させてくる。

くぼみにぴったりとはまりこむ形。

とどめとばかりに中をぐぅっと刺激される。

気持ちのいい場所にピンポイントではまりこんだ。

 

「ふあああああっ♡イクッ♡イクイク♡イクうううううっ♡」

 

絶頂に突き上げられて頭が真っ白になった。

はめこまれた先端からびゅるびゅると熱湯のようなものが流し込まれる。

とろけた内側をいっぱいにされた。

 

「ふぅ…たくさん出たよ。ダイエットしてお腹をすっきりさせようと思ってたのに、お腹がふくれちゃうかもね」

「あ、ああぁ♡」

 

絶望感と疲労感に意味のある言葉を口にできなかった。

青年が身を寄せてくる。

後ろからお腹を撫でられ、ぞくっと鳥肌が立つ。

 

「もしそうなったら、うみに行こうよ。旦那さんやコーチに内緒で二人目。長い期間家を空けることになるけど、おばさんなら上手い言い訳を考えられるよね?」

「バカなこと言わないで…」

「あ、そうか。旦那だけじゃなくてコーチにも言い訳しないといけないんだよね。旦那を騙すだけだった一人目より難易度高いね。どうする?俺も一緒に考えてあげようか?」

 

過去の罪を何度も何度も掘り返される。

何も言えない。

 

「秘密の逃避行。楽しみだな。なによりおばさんの水着姿が楽しみだよ」

 

青年が悪魔のような笑みで耳元にささやいた。



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【パワプロアプリ】和那さんとルッカさんがアニバーサリー人気投票について色々おしゃべりする話【メタネタ】

和那vsルッカはこんなメタネタじゃなくてもっとマジメに書くべきだったかなーと反省してます。

関西弁が恐らく間違ってます。広島弁とかいろいろ混ざってると思います。関西弁むずかしいです。

ルッカさんに二人をディスらせまくってしまいました。

パワプロ×和那な場面もありますのでご注意ください。

あとたぶんネタバレな部分もありますので、パワポケをまだやってない、これからやろうかなーと思ってる方はご注意を。

10主人公がちょっと悪者に見えるような書き方をしてしまいましたが、これは、ヨリを戻したという言葉をどうとるかによってあれですね。


「そんな、なんで…」

 

視線の先には幸せそうな夫婦の姿。

 

ヨリを戻したはずの彼。

別の女と新たに授かった幸福をかみしめていた。

 

――ウチ、だまされた?

 

このタイミングで。

運命、あるいは相手の方が一枚上手だったのかもしれない。

だとすれば完敗。

 

愕然と崩れ落ちる。

 

ハッピーエンドはなお遠く、どころではない。

もはや絶望的だった。

 

 

 

気が付けば地面に這いつくばっていた。

起き上がることもできず、指先でゆっくりと地面をなぞった。

 

「ウチのハッピーエンドはどこ?…ここ?」

「何をやっているのですか」

「うわっ、びっくりした…!お前はっ」

 

とび起き、鬼の形相でにらみつける。

 

「怖い顔ですねぇ。ここは番外編とでもいいましょうか?メタといいますか…まあ、特別な空間ですから、とりあえず過去の因縁は忘れてください」

「はあ!?なにわけのわからんこと言うとんねん!忘れられるわけあるか!」

 

いまにもとびかかろうとする鼻先に携帯機器がつきつけられる。

 

「ん?なにこれ?パワプロアプリ?」

 

画面を見ているとまるで魔法でもかけられたかのように意識が変化していく。

 

「あ、ウチや!ウチがおるで!紫杏もおるやん!あんたは…あれ?」

「私はいませんね。なぜでしょう?」

「そらあんた…胸に手を当てて考えてみ?あんなひどいことやらかしたやつが選ばれるわけないやん。自業自得やね」

「やかましいですよ。あなただって似たようなものでしょう。鬼のように暴れ回り、人々を傷つけ。そしてなにより私の腕を…。あのときの台詞!あの邪悪な顔!悪趣味な笑い声!私は忘れていませんよ」

「うっ、ウチも誰彼構わずボコボコにしたわけやなくてやな…。でも、反省してます…。」

「ダメですね。もっともっと反省しなさい」

「はい…。って、あんたに関しては別や!!反省しとるんはあんた以外のこと!」

「なんだと!?」

「自分がどんだけひどいことをしたか考えてみ。それに、あんたさっき言うとったよな?」

「なにをです?」

「ここは特別なあれなんやろ?過去は水に流してーな」

「ぐっ…」

 

画面に視線を戻す。

 

「なつかしいなあ。これはピュアなときのウチやな。このころにもどりたいなあ…」

 

「ピュア?」と、女が噴き出した。

にらみつけてもなお笑っている。

 

「失礼。ぷくくっ。どういう、意味です?」

「あの高校にいたのは大江和那。おどおどして、目立たないように背中を丸めて――」

「大きな体を精一杯小さく見せていたわけですね」

「やかましい!!そういう意味…もあるけどちゃうわ!!」

「はいはい。それで、いまはなんなんです?大江和那ではないんですか?」

「大江ちゃうよ。高校に入学する前と卒業した後は茨木和那――ケンカ好きで力を誇示することが好きな鬼」

「そんなごまかしが通用すると思っているのか!」

「もっとひどいことをやっとるあんたに言われなくないわ」

「確かに私も色々やりました。ですが、いまはあなたのことについて訊いているのです。幼稚な反論はいりません。さっさと説明してもらいましょうか」

「うっさいわ!説明する義理なんかないし」

「そんな答えで有権者の皆様が納得すると思いますか?」

「有権者ぁ?」

 

再び携帯機器をつきつけられる。

 

「ここにいるものたちで票を奪い合い、トップになったものはなんとイベントキャラになるのです」

「はえぇ~。すっごい。イベントキャラっていうんは?」

「こんな感じです」

「おお~。ええやん、トップっていうと…トップ10ぐらいに入ればええのかな?」

「何をバカなことを」

「ああん?」

「一位だけです。ほら、ここに書いてあるでしょう」

「はああ~。あほくさ。ウチなんかが紫杏に勝てると思えんし、その他にだって人気のありそうな人がぎょうさん。一位なんて無理に決まっとるやん…」

 

がくりと肩を落とす。

 

「有権者の皆様が納得するような説明をすればわかりませんよ。昔とは違う、昔はやんちゃをしていたけれど今は真面目にやってますアピールすればあるいは」

「なんちゅう言い方や…。ウチの荒れとった時期…そもそもウチのことを知ってくれてる人が投票者のなかにおるんかな?」

「いるでしょう。ですが、あなたの荒れた時期を知っているせいで毛嫌いしている人もいるかもしれない。そういう人たちに向けて、説明を」

「ぐぬぬ…」

 

しょうがないさ。戦いだったんだもの。とはいわずに真摯に説明をする。

そのへんの詳細は書けないので、パワポケ10~14あたりをプレイしてもらうとして、

 

 

 

「あんたらに余計な横槍入れられんかったら、いまごろ大江和那…、いや、その場合別の名字やな。彼と名字を重ねた、――和那として、しあわせに…。ふふ♪」

「楽しそうですねぇ。むなしくなりませんか?」

「だから、あんたらのせいやろ!こんな、バッドエンドまっしぐらの人生なんて、こんなぁ…ううっ…」

 

涙を浮かべていると女が珍しい表情を見せた。

皮肉抜きで心から憐れむような表情。

 

「な、なんやねん、その顔…あんたにそんな顔されるとなんか気持ち悪いわ…」

「気持ち悪いとはずいぶんな言われようですね…。私も少し丸くなったのですよ。色々と後悔もしています」

「…」

「私はあなたがどれだけ苦労したかを知っています。どれだけ辛い目にあったか、どれだけ彼のことを想っているのかも知っている。せめてもの償いとして、何も知らずに他の女としあわせそうに暮らしている彼に真実を知らせてあげましょうか」

「なっ…よけいなことすんな!!全部あんたらのせいやろ!なんべんも言わせるな!」

「私たちのせいだからこそです。私は罪を償いたい。彼だけではない、周りの人間にも真実を伝えなくては。何かの拍子にここ最近のあなたと彼の関係が明るみに出たら泥棒猫だと誤解されてしまうかもしれない」

「いやいや…」

「何も知らないくせに正義感だけは一丁前の偽善者どもに非難され、心身ともに傷つけられてしまうかもしれない!そうなる前に真相を伝えなくては!!」

「そんなんええから…」

「償いをさせてください」

「うそやろ…?頭でも打ったんか?」

 

困惑しつつ、やり取りを続ける。

真実をぶちまけてやると息巻く彼女をなんとか説得する。

しばらくすると女が穏やかに笑った。

 

「思えば彼に好意を表した女性は一人の例外をのぞいて皆、不幸になっていますね。彼は疫病神か何かでしょうか」

「お前、なんちゅうこと言うねん!あいつはそんなんやない!半分以上あんたのせいやろ!」

「他にもいるのですが、まあいいでしょう。あなたも、ミス神条も、この世界で報われなかった分、あちらの世界で幸せになれるといいですね」

「あ?」

「きっとあちらの世界の主人公が憐れなあなたたちを救済してくれますよ。投票で一位になれれば、の話ですがね」

「なんやと!?ウチらのことバカにしよってからに…。反省したんやなと思ってしんみりしたこっちがバカみたい……ん、ちょお待て、なんやこれ!?」

 

ほわんほわんほわん。

意識が混濁する

 

………

 

妙な映像が脳内に流れ込んでくる。

羞恥で頭が沸騰してしまいそうな喘ぎ声が鼓膜を震わせる。

ぼやけていたものが徐々にはっきりとしてくる。

 

「やあん♡ウチには向こうに好きな男がおるから、あかん、あかんて♡」

 

モデルにもなれそうな、しなやかな長身の女性が体をなまめかしくくねらせている。

 

――なんやこれいったい…え、これウチやん!?

 

彼女のとなりには見たこともない男がいた。

 

――腰に手ぇ回されて…ああ、あかん…

 

耳元に何かささやかれて、恥ずかしそうに体をくねらせている自分。

唇を奪われ、体をまさぐられている。

ちゅっちゅっと卑猥な水音、「やあん♡」ともっと淫らな喘ぎ声が淫らなハーモニーを奏でる。

 

ときおり耳元に愛をささやかれている。

とろけた唇を体をこすりあわせている。

おでこを触れあわせて、頬に手を添えられキスなんてことまで。

 

――あかん…あんなんされたら頭おかしなるで…

 

遠くから映画でも見ているような感じ。

どうしようもできない。

慣れた手つきで制服を脱がされていく自分を見ていることしかできない。

 

赤いリボンを、青いブレザーを、白いブラウスを脱がされてみずみずしい肌があらわになる。

 

「ああっ、でもパワプロ様もす・て・き♡このままやとウチ、惚れてまいそう♡子宮がきゅんきゅんして♡狂わされた運命からウチを救い出してくれたあんたの赤ちゃんがほしい!」

 

――な、なにアホなこと言うとんねん!!

 

スカートも下着も取り払われた。

 

男はそんなもの意に介していないように見えた。

嫌がるどころか、いとおしくてたまらないとばかりにキスしている。

 

――ウチのからだ、傷だらけやのに……

 

視線の先の自分も同じことをつぶやいた。

 

「きれいだよ」

「やあん、そんな、きれいなんかじゃないよ…こんな、みっともない…」

否定するも、男に「そんなことはない」と強く言われ、恥ずかしそうに顔を隠した。

体をくねらせ、まんざらでもなさそうに笑っている。

 

――どうなってんねん、完全にこの男のとりこやん…ウチか…?見た目はウチやけど…。ああ、このままやと…あかん、見てられんわ…

 

その気になればはねのけられるはずなのに、むしろ股を開いて男の槍にぬぷりと奥まで貫かれた。

目をそらそうとするが、槍に縫い止められている自分が気になって、ついつい視線を向けてしまう。

 

「んひぃっ♡あううっ♡うあああああっ♡」

 

ぎりぎりまで引き抜かれ、再び貫かれると断末魔のような声をあげた。

ぬぷぬぷと淫らな抜き差しがはじまる。

ぽってりと充血したひだが、いとおしむように肉槍に吸い付いているのが見えた。

 

男に翻弄され、開いたり閉じたりする口から絶息せんばかりの悩ましい喘ぎ声があふれだす。

 

じゅぷじゅぷと体を貫かれ、唇を奪われる。

舌を絡めあわせ唾液をやりとりするディープキス。

二人の体が激しく絡みあう。

見方を変えれば命のやり取りをしているかのような壮絶な光景。

 

正面から。後ろから。ぬぷぬぷと貫かれている。

唇だけでなく、首筋や頬、胸元。背後をとられたときには耳や首筋、背中にまで口づけされている。

ちゅっと吸い付かれるたび、傷だらけの体がびくびくと震えていた。

 

「うああ♡あかんっ♡そんなんされたら、おかしなる♡」

 

もっとおかしくなって、可愛いカズを見せて、と男はさらに激しく

獣のように絡み合い、最後は正面から。

主にお腹も乳房もさらす完全屈服した犬のような体勢で男に貫かれる。

 

「いくよ、カズ」

「うん、きて♡ウチも、もおっ…んぅうううっ♡」

 

男に熱い思いをぶつけられる。

戦いを終えた後のように二人は息を乱していた。

 

男にやさしく抱きしめられて、愛撫されて、自分そっくりな少女は「もお、すけべなんやから♡」と甘えた声で身を寄せる。

しばらくじゃれあって、おでこをくっつけた至近距離で見つめあう。

 

「ウチの夢は好きな人と結ばれて、アホほど子ども作って、――♡♡」

 

陶酔した表情で男に夢を語り始める。

「俺も頑張らないといけないな」などと言いながら男も優しく笑っている。

 

………

 

「――どうでしたか?しあわせな光景が見えましたよね」

「し・あ・わ・せ♡って、なんでやねん!!!」

「うるさいですね…」

「なんや今の!」

「投票で一位をとったかもしれない世界線のあなたです。どうにか記録して彼のもとへ届けましょうか」

「なんでそんなこと?」

「倦怠期を狙うのがいいでしょう。かつて好意を持っていた女が他の男にかっさらわれた事実を知り、後悔するでしょうね。」

「認めたくないけど、あいつには美人な奥さんがおるんやで?ウチなんかが他の男にかっさらわれた…かっさらわれてないな…。ええっと…、別の世界のうちがかっさらわれたところで別に――」

「人は基本的にないものねだりなのですよ。それに夫婦生活を続けていれば綺麗な面ばかりでなく嫌な面も見えてきます。そんなときに、あなたが他の男に…と知れば後悔しますよ。逃がした魚は大きかったとね」

「う~ん。そうかな~…?そもそも、そんなことして、なんかメリットあるん?」

「他人の不幸は蜜の味。彼の後悔する顔が見られてハッピーというわけです。一緒に見ますか?」

「ほんま最低やな、あんた…」

 

「それはさておき。あちらのあなたの方がしあわせそうでしたよね?」

「そんなわけあるか!」

「投票で一位になれば、しあわせになれますよ?」

「いまの方がしあわせ――うん、絶対に、ぜぇーったいに今の方がしあわせや!」

「強がりを」

「強がりやない!」

「ふふふっ、断言しますか」

「まあな」

「元気になりましたね。やはりあなたはそうでなくては」

「なに…?まさか、あんた…」

「しかし、あまりに予想通りの反応、つまらない反応だ。思い通りに事が進みすぎてむしろ虚しくなりますよ」

「はあ!?なにを言うとんねん!?」

「また会いましょう。片腕の借りは必ず返しますから覚悟しておいてください。ミス大江――ではなくて、ミス茨木でしたか?」

「正解!って、待たんかい!逃げるなぁ!!」

 

穏やかな微笑を浮かべたまま夜闇に消えていく。

 

「お前には言いたいことがぎょうさんあるんや!!待てコラ!!」

 

即座に駆け出した。

しかし、敵の姿はもうなかった。

 

「くそっ!」

 

地面を蹴っ飛ばす。

と、光が降り注いだ。

 

――ええ!?まさか、ヘリで攻撃!?

 

そんな音は聞こえない。

だが、あまりに強い光にそんなことを思ってしまう。

慌てて天を仰ぐと、涼やかな音が聞こえてきそうな丸い月が浮かんでいた。

 

――なんか、めまいがする…

 

清かな光にあてられた鬼のように。

ぐらりと視界が揺れた。

夜のとばりが崩れ落ちて闇がのしかかってくる。

 

………

 

「あああああああああああああっ!」

 

思わず絶叫して、体をはねあげた。

いつの間にかあたりが明るくなっている。

見知った場所、そして、

 

「あれ?」

「…」

「んん?」

「心配になってきてみたら…。いきなり大声をあげるなんて…鼓膜が破けるかと思ったわ」

「ええ?」

「うなされてるかと思ったら、急にだらしない顔したり、怒り出したり…」

「なんの夢見てたんやろ?なんか、めっちゃ腹の立つ夢やった気はするんやけど…あかん、思い出せんわ」

 

「急に倒れたって言うから心配したのよ」

「ええ!?倒れた?覚えてない…」

「あのニュースでショックを受けたんじゃない?」

「ニュース?あ、思い出した――」

「…ピンク」

「うわっ、しまった。いまのなし!忘れて」

「…もう手遅れ」

 

ショックで号泣するだろうと予測して二人が後ずさる。

しかし訪れたのは静寂。

 

「――なんの夢を見てたかも思い出した」

「夢?」

「ぶん殴りにいかな、あかんやつのことも」

「…彼のこと?」

「ははは、まさか。そっちも気になるけど、いまはええ」

「…」

「それより。そんなことより、紫杏の仇をぶん殴りにいかんとな」

 

笑顔を浮かべる。

悲しみを押し込め、怒りがこもり、ぐにゃぐにゃに歪んだ、今にも泣きだしそうな、ちぐはぐな表情。

それでもいちおうは笑顔。

 

「よくわかんないけど、無理してない?」

「心配かけてごめん。でも、もうだいじょうぶやから。さっさといくで!」

「いくって?どこに!?」

「言ったやろ。紫杏の仇――あの女をぶん殴りに行く!」

「ちょっとぉ!?」




「ううん…」
「いつまで寝ているのです?起きなさい」
「んう?ああっ、お前は!」

怒り狂ってなぐりかかろうとした鼻先にスマホをつきつけられる。

「んん?なんやこれいったい…中間発表?あ、うち16位やん…。紫杏は?もっと上?すごいな…」
「私がいうのもなんですが、彼女には一位をとり、向こうの世界でしあわせになってほしいものですね。」
「せやなぁ…って、どの口が言うとんねん!そのしんみりとした表情もやめろ!調子狂うわ!」
「せめてもの償いとして彼女の健闘を祈っているというのに、そんなことを言われるとは…」
「絶対思ってないやろ!なーんか裏があるよな?」
「ないです」
「いいや、ある!」
「ない」
「あるやろ!!」
「向こうの主人公に攻略され、箱の中から引きずり出され、発情したメス猫状態になった丸裸のミス神条の映像をどうにか記録してあの男に、なんてことは考えていませんよ」
「裏ありまくりやないか!ふざけんな!」

「あの小娘がトップをとれば、私は人気投票一位の小娘を討ち取ったものとして名を馳せることができます」
「何が名を馳せるや!悪名やろ、それ!」
「勲章ですよ。彼女がここまで人気があるとは意外でした」
「あ?」
「彼女を殺めたというのに誰も私の首を獲りに来ない。最強の男と対峙したこともありましたが、殺す価値がないとすかして私の命をとらなかった。私はあの女を殺した仇だというのに。彼らにとって、彼女の存在とはその程度のものだったようだ」
「そんな連中のことは知らんわっ!」
「だからこそ意外でした。人気投票の結果、そしてあなたの反応」
「ウチにとっては…いや、ウチらにとっては大事な存在やったんや!ウチがお前を――」
「そんなことよりも、この途中経過はどうなんでしょう?」
「うわっ!それ、やめろ!あああっ……」

スマホをつきつけられるとなぜか殺気がしぼんでいく。
メタなやりとりへ強制的にいざなわれる。

「ここから巻き返せますかね?中間発表16位の大江和那さん」
「ウチは茨木和那やって、この前言うたやろ!!」
「中途半端でどうにもいじりにくい。関西人としては致命的な順位をとってしまったのではないですか」
「ぐぬぬっ、確かにそうかも…。16位か…。あはは」」

「とまってしまった時間を再び動かすチャンスだったというのに…。落ちこみましたか?」
「まあ多少はね…って、近っ…なにジロジロ見とんねん…」
「しかし同時に、どこかほっとしたような表情だ。晴々としたとでも言いましょうか」
「そりゃウチはあんまり注目されるのは苦手やし…あんまり上にいきすぎても落ち着かんから、16位で嬉しいような…、でも、もっと上にいきたかったから残念なような…半々って感じやな」
「投票はまだ終わっていませんから何とも言えませんが、救済のチャンスがかなり厳しいものになってしまったのは確かですね。パワプロ様にもこのままでは会えなさそうだ。くやしいですよね?」
「べつに。その点に関してはなんも。別の世界の話や。ウチには関係ないもん。救済なんて必要ないし」
「またまた強がりを」
「強がりやないって」

「まるで牙を抜かれた虎ですね。ダメですよ。そんなことだから大好きな男を他の女にとられてしまうのです。もっと闘争心を見せなければ」
「なんやとゴラァ!!もういっぺん言うてみぃ!!」
「何度でも言ってあげますよ――」
「闘争心?見せたるわ!後悔すんなよ、こんダボがぁ!!投票一位にならんでもなあ!あらたな時間を動かしたるっ!ウチとあんたの戦いの始まりや!!新しい世界に旅立つ紫杏のはなむけに仇をうったるわっ!!」
「怖いですねぇ。こちらの話題はいいのですか?」

再びつきつけられたスマホ、今度はパワプロアプリではなくニュースサイトがひらかれていた。
しあわせそうな二人の写真つきのニュース。
無言で払いのけ、目の前の女をにらみつける。

「そうですか。この話題はもういいですか。はははははっ!!いいでしょう!!魔王を討ち取りしこの私が、宙ぶらりんなあなたに終止符をうってあげますよ!」
「お前っ、絶対に許さへんからな!!」
「いいですねぇ、その顔!まるで鬼のようだ!他の連中と違ってあなたはちゃんと反応してくれる。嬉しいですよ」
「やかましいわボケェッ!」

ドカッ!

「誰も彼もあなたを見ていないというのに、健気に、無駄な努力を続ける憐れな鬼っ!私が、とどめをさしてやるっ!」

バキィッ!

「なんや!全然痛くないで!口だけか!ウチが弱いものいじめしとるみたいになるやろ!全力で来んかい!!」
「なんだと!?これならどうです!!」

ボコッ!

肉と肉がぶつかり凄惨な音が響く。
殴りあい、罵りあう。

――全然痛くない!アドレナリンが出まくってるおかげやな!このまま押し切る!紫杏を殺したこの女を、――

ぶつりと場面が切り替わった。

………

「――この悪夢、まさか続き物だったとは…」
「…投票は11月26日13時59分まで」
「へえ!?リーダー!?…ちょっと待て、ひょっとしてここ最近の夢、全部あんたの仕業やないやろな」
「…まさか」
「まだ見せてないヒーローの特殊能力とか――」

問いつめようとしたところで意識が遠のき、風景が切り替わる。

「――ん、あれ、いまのも夢!?」


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無垢なヒーロー少女にセイギを教える話

芹沢真央ちゃんかもしれないし、名前だけ同じなヒーロー志望の女の子かもしれない。
相手は7主かもしれないし、7主じゃないかもしれない。
そんな感じで書こうと思ったのですが完全に別人になってしまいましたね、これは。別の世界線というか、ifというか、

無垢なヒーローをだまくらかして色々するお話です。

真央ちゃん×謎の男な上に飲尿シーンもありますのでご注意ください。
あるといっても、飲尿は数行程度のうっすい描写なので逆にそれを期待してはダメですよ。


黒髪ショートボブ。

黒いワンピース。

猫のような雰囲気の女の子だった。

物静かな女の子。

正義とは何かを聞いてきた。

 

なぜいきなりそんなことを、と思わないでもなかったが邪なことを思いつき、話に乗った。

 

「俺が教えてあげるよ。」

 

部屋に連れ込むことに成功する。

 

「セイギっていうのはとても難しいものだ。言葉だけで伝えるのは難しい。そこで言葉と言葉以外の方法も合わせて伝えようと思う」

 

少女はかすかにうなずいた。

 

――ものわかりのいい子だ。じゃあ、さっそく…

 

ワンピースの中に手をつっこみ肌を撫で回す。

 

――お腹も胸もぺたんこだ。こっちはつるつるぷにぷに。毛が生えてないな。

 

やばいと思ったが衝動を止めることができなかった。

 

「真央ちゃん、キスしよう」

「…?」

「セイギを語る上で必要なことなんだよ」

 

少女は訝りつつも受け入れる。

唇を重ねた瞬間、彼女はぴくんと体を震わせた。

 

――初めてのキスかな?年齢的にそれでもおかしくないよな。

 

興奮の炎が燃え上がる。

 

「真央ちゃんの可愛いおっぱい揉ませて?」

「…それも必要?」

「そうだね。必要だよ。…あれ?すごいな。もう立ち上がってきた。敏感なんだね」

「は…んんっ…」

「ちっぱいは敏感って言うけど本当なんだ?」

 

小さな胸を先端までふにふにくりくりといじめながら、唇はもちろん、ほっぺたやうなじにもキスをする。

痕が残るほど強くした。

 

――キスマークを正義のマフラーで隠すヒーロー。やばいな、興奮する。

 

何も知らない少女は不思議そうにしている。

その唇をちゅっと塞いだ。

舌をねじこんで口内をさぐる。

 

ぴちゃぴちゃと湿った音。

「んっ」とくぐもった声。

それが興奮をかきたてる。

 

――ヒーローに憧れる可憐な女の子の唾。おいしい。なんだこれ。キスだけで何時間も費やしちゃいそうだ。

 

子猫みたいな少女の体を抱き締める。

力をこめればぽきんと折れてしまいそうな気もするし、なんだか凄まじい力を秘めていそうな気もする。

不思議な抱き心地だった。

 

そろそろ怪しまれるかと思い、

 

「さて。キスをたくさんしたらこのあとの話が理解しやすくなる。もっとする?」

「…する」

 

適当なことを言うと彼女はそれを受け入れた。

素直な娘だ。

そんな娘を騙していかがわしい行為に耽ることに少し罪悪感がこみあげきた。

 

――いやいや、ここまできてやめられない。

 

罪悪感より性欲が勝った。

ちゅっちゅっと唇を触れ合わせる。

舌を絡ませ、口内にある唾液がどちらの唾液かわからなくなるほどぬるぬるとじゃれあわせる。

 

初めはぎこちなかったのに、充血して、体液に濡れ触れ合いが滑らかになる。

 

口を吸いながら少女の体をまさぐる。

胸だけでなく腋や背中、お腹やへそ、徐々に下へと移動していく。

つるつるぷにぷにの柔肉、その中心に走る割れ目へ到達した。

 

――処女だよな。

 

キスのときの初心な反応からそれは予測していた。

いざ触れてみると下半身がはちきれてしまいそうなほどの興奮が突き上げてくる。

 

「…そこっ…んあ♡」

「ん?どうしたの?気持ちいい?」

 

こくんとうなずく。

エッチなことをしてばかりだといい加減怪しまれそうなので、

 

「正義っていうのは悪を完膚なきまでに打ち倒すことだよ。二度と悪さをしようなんて思えないほど徹底的にね」

「…それだけ?」

 

あきらかな失望の色が見てとれた。

人差し指をもちあげ、ちっちっちっと左右に揺らす。

 

「もちろんそれだけじゃない。それだけなわけないじゃないか。…そうだな、視点を変えて。もし、目の前にお腹を空かした人がいたとしよう。真央ちゃんならどうする?」

「…?」

「そんなときは食べ物をわけてあげるんだ」

「食べ物?」

「そう」

「…何も持っていなかったら?」

「そのときは自分の体の一部を千切ってさしだす。それを食べさせてでもその人のお腹を満たしてあげる。そういうのも正義、そうやって困ってる人を助ける人もヒーローなんじゃないかな」

「…!」

 

少女は何か面白いものを発見した時の猫みたいな瞳をきらきらと輝かせていた。

とある有名なヒーローの話を聞かせただけなのだが、なんだか誇らしい。

パンが食べたくなってきた。あんこがたっぷりとつまったふわふわもちもちな――

 

「実践してみようか」

「…実践?」

 

処女の体の一部を所望する前にワンクッション。

ベッドに押し倒した。

 

「俺いま、すっごい喉かわいてるんだよね」

 

ぷにぷにのパンみたいな陰部をこねこね、

つるりとした股ごしにハテナマークを浮かべる彼女の顔をのぞきこむ。

 

「真央ちゃん、飲み物持ってないよね。そんなときはどうする?」

「…?」

「初めてだからしょうがない。俺が教えてあげよう。唾でもいいんだけど、キスはさっきしたから、今度はこっちで」

「…!!」

「うん、おいしい♪」

 

少女の股間に吸い付いた。

口をつけちゅぱちゅぱと音が立つほど堪能する。

ぺろぺろと舌も使って陰部をかきわける。

 

「…うあっ♡…舐めちゃだめぇ♡」

「ヒーローがこの程度で音をあげちゃダメだよ。まだ喉がカラカラだ、もっといくよ」

「…や♡あっ♡」

 

少女の陰部を責め続ける。

口だけでなく手も使う。

 

「うあ♡ああっ♡」

「!!」

 

初めての体験に混乱したのか、こちらの熱烈な思いが通じたのか。

小さな穴から堰を切ったようにジュースがあふれだしてきた。

咄嗟に口で受け止める。

 

――出たばっかりのは飲んでも問題ないんだっけ?

 

あまりの味と臭いに吐き出しそうになりながらも、なんとか持ちこたえた。

覚悟を決めて、なまあたたかい液体をごくごくと飲み干していく。

 

「ぷはぁー、おいしかった。真央ちゃん。ちょっと苦めで癖のあるジュースだったけど喉は潤せたよ」

「…♡」

 

少女は申し訳なさそうにうつむいていた。

そこに羞恥の色が混じって男の情欲を煽る表情になっている。

 

「ありがとう未来のヒーローさん」

「…」

「ん?ヒロインの方がよかったかな?」

「…未来の、は余計」

「そっちか。ふふ、そうだね。喉からからで死にそうなところを助けてもらったし立派なヒーローだ」

 

よしよしと頭を撫でる。

少し激しくわしゃわしゃしすぎて黒髪が乱れてしまった。

しかし彼女はちょっと嬉しそうだ。表情があまり変わってないのであくまで想像だが、そんな気がする。

 

「喉を潤したら、お腹が空いたな。」

 

楕円のパンの中心に切れ目を入れたみたいな陰部に顔を近づける。

その中心から花びらがのぞいていた。

 

「あっ♡ふっ♡触っちゃ…」

「真央ちゃんはヒーローだろう?俺はお腹がぺこぺこなんだ。人助けだと思って黙って食べられて♪」

「ひぃあああっ♡♡」

「ああっ、おいしい。雪見だいふくかな?もちもちだ。中はしっとりして、この切れ目からのぞいてる花びらは砂糖細工?和菓子かな?なんの花びらだろう。おっ、花びらの付け根に硬いつぼみがある。皮を被ってるな。剥いてみよう」

「あ♡あああっ♡だめぇ♡」

 

物静かな少女の口から甘い悲鳴が何度もあがる。

出会ったときは、こんなににぎやかな女の子だとは思わなかった。

中心の切れ目から艶やかな花をのぞかせた白い大福を隅々まで味わい尽くす。

 

指を使い、舌を使い、すくった蜜をつぼみに塗りつけ。

 

べちゃべちゃ。

にゅぷにゅぷ。

ぶしゅっと潮まで

 

「ははっ、すごいな。さっき出したばっかりなのに。どれどれ。」

「…あ♡…見ちゃ、だめ♡開いちゃ…ひゃあ♡」

「くぱぁっと。やってみたかったんだよねこれ。潮とおしっこは別物なんだっけ?」

「…知らない♡うあっ♡」

「まあどっちでもいいや。エロいなぁ。真央ちゃんのマンコ。」

「…♡」

 

陰部を愛撫され少女は声も出せなくなっていた。

淫らな声を押さえ込んで、隙間からこらえきれない吐息が漏れる。

腰がぐぐっと持ち上がって、股間にむしゃぶりつくこちらにもっと吸ってと陰部を押しつけるかのように体を反り返らせた。

 

 

陰部をむしゃぶりつくされ、へとへとになった少女の小さな胸に吸い付く。

頭を撫で、股間を撫で、優しく問いかける。

 

「真央ちゃんに最後の問題だよ。」

「…なに?」

「目の前に犯罪者予備軍のロリコンがいる――」

 

そう言うと、少女がじぃっと見つめてきた。

 

「…あなたのこと?」

「俺!?」

 

少女はこくっとうなずいた。

じとーっとした眼差しが注がれる。

 

「まあ、間違っちゃいないな。でもそれは置いといて。俺とは別の危険な男が近くにいる女の子を襲おうとしている」

 

少女がちょっと怖い顔になった。

疑問に思いつつ話を進める。

 

「そんなとき真央ちゃんはどうする?」

「…排除する」

「ちょっ!?物騒だな。今日教えたことを何も活かせてない…」

「…どうすればいい?」

「体の一部を使って――」

「…拳?それとも脚?」

「平和的にいこう」

「…」

 

「わからない?」

「…わからない。…教えて」

「初めてだし特別に答えを教えてあげよう。そういうときはこうするんだ」

 

少女を押し倒して腿を開かせる。

 

「ひあ♡」

「今日は練習だから俺がひっくりかえしたけど、本番は真央ちゃんが股を開いて性犯罪者を受け入れるんだ。いいね?」

 

ぷにぷにの陰部に裏筋を擦り付ける。

 

少女は恥ずかしいのか体をひねって腕で顔や胸を隠している。

その様子が興奮を煽った。

 

「股を開く前に変態男の前で裸になって、キミの体に釘付けにさせる。他の女の子をより確実に護るためにすばやくね。隠しちゃダメだよ」

 

腕をどかしバンザイするような姿勢をとらせた。

赤くなった顔と小さな胸、ピンク色の乳首がよく見えるようになる。

 

「…はずかしい」

「真央ちゃんはヒーローだろう?このぐらい我慢しないと。恥ずかしがってちゃ誰も救えないよ」

 

その言葉で彼女は神妙な面持ちになった。

ヒーローとして覚悟を決めたのだろう。

 

「真央ちゃん、ちぎらせてもらうよ」

「…!」

「体を張って性犯罪者を止めるんだ」

 

肉穴にぐっと先端をめりこませた。

「ひぐっ♡」少女の口から悩ましい吐息が飛び出す。

キスと愛撫とを念入りにしたので肉穴はとろけていた。

 

それでも抵抗はなかなかのものだった。

ひだひだがこじ開けられ、ぷちぷちと音が聞こえてきそうだった。

 

ぶちっとした感触が走る。

少女の奥に到達した。

 

 

「うはっ、すごいな…」

 

正義の話なんて建前も忘れて感嘆の声をもらす。

汁だくでにゅるにゅるで、敏感な部分をぎゅうぅっと締め付けてくる。

 

「はぁ、はぁ、…これから、どうしたらいい?」

「相手によるかな。相手が戸惑っているようなら真央ちゃんが動いてリードしてあげて。積極的に動いてくる相手だったら、その欲望を受け止めてあげればいい」

「受け止める…」

「そうだ。優しくね。そうすれば標的にされてた女の子はもちろん、欲望を抑えきれずに性犯罪者になる寸前だった男まで救われる――一石二鳥だ」

「…!」

「いや、それだけじゃない。真央ちゃんもヒーローとしての務めを果たせるから一石三鳥!すごいことだと思わない?」

 

少女は目を輝かせて、こくこくとうなずいた。

適当なことを吹き込んでいるので罪悪感が半端ない。

 

「…がんばる」

「いいぞ。その意気だ」

「…私が救ってみせる」

「ん?誰を?」

「…あなた」

「俺!?」

 

初めてで痛いだろうに少女は腰を動かし始めた。

動きは拙いものだが、その健気な腰振りに心を打たれる。

強い締め付けもあいまって早くも暴発寸前になる。

 

「真央ちゃんの小さな体で俺の欲望を受け止めきれるかな?」

「…受け止められる。それであなたを救うことができるなら」

「嬉しいこと言ってくれるね。真央ちゃんはもう立派なヒーローだ。お言葉に甘えさせてもらう、全部受け止めてくれよ」

 

優しい少女に欲望をぶつける。

にゅるにゅるのぬかるみをぬぷぬぷと掘り返す。

 

「うおっ、やばいな…でも、こんなもんじゃまだまだ…」

「…うあっ♡ま、まだ…?」

 

少女が目を丸くしている。

信じられないといった様子で蜜のあふれる結合部を見つめている。

 

少女の奥の奥まで侵入し、

 

「ふぎぃ♡♡」

 

出たり入ったりを繰り返す。

彼女の奥底からあふれでる愛液がたっぷりとまぶされて動きが滑らかになる。

どろどろ、ぐちょぐちょ。

溶け合ってひとつになってしまいそう。

 

「んあぁっ♡もお、やめっ…ひぃいいいっ♡」

「初めてなのにこんな感じる女の子なんて他にはいないよ。真央ちゃんはえっちだね。」

「ちがっ、んううううっ♡」

 

こちらが体をちょっと動かしただけでも彼女が反応してくれる。

それが嬉しくてたまらない。

 

「…ふあ♡わたしが、こんなになったのは、あなたのせいっ」

「俺の?」

 

喘ぎ喘ぎ少女はこくこくとうなずく。

彼女の手をとった。

しっかりと握りしめて、ぐっと奥まで侵入させる。

 

「えっちなのを人のせいにするなんて、とんでもないヒーローだね。お仕置きしなくちゃ」

「ふぎ♡ちょっと、まっ――んぎぃいいいっ♡」

 

少女が体を反り返らせた。

喉もお腹も小さな胸も無防備にさらされる。

 

どうぞ好きにしてくださいとばかりに弱点が差し出される。

体を倒し、彼女と密着する。

首筋に舌を這わせた。

 

「俺が真央ちゃんの命を狙う悪党だったら首をかっ切られてるね。」

 

細い首を鷲掴みにする。

指を沈め、頸動脈をぐっと圧迫する。

 

「ふあっ♡そんな…ああっ♡」

 

首筋から鎖骨へ。

鎖骨から胸元へ、指を這わせる。

控えめな乳房の輪郭をなぞる。

小さな山――山といってもいいのかどうかすら怪しい小さなふくらみをとぐろを描くようにしてのぼり中心を押した。

心臓の位置を探るついでに桃色の地帯をいじる。

 

「ほら、ここも。心臓の音が指に伝わってくるよ。俺がその気だったら、いまごろ……」

「んう♡」

 

触れるか触れないか、軽い愛撫だが、汗をまとった肢体にびくびくと痙攣が走った。

 

――イッたのかな?初めてなのに、それはないか。でも、これが演技だとしたらすごいな。

 

甘美なうねりに舌を巻く。

一気に追い詰められる。

 

「いくよ、真央ちゃん。次の狙いはここだ。受け止めてね」

「ふにゃあ…?」

 

胸からなぞりおり、腹筋に触れる。

おへそのあたりを軽く押してみる。

 

――子宮ってどの辺にあるんだろ。

 

何度も何度もぷにぷにとさぐってみる。

抜き差しを激しくして、神聖な器官に内から外からプレッシャーをかけた。

 

「あぐっ♡」

「取り返しのつかない体にしてあげる。ヒーローは諦めることになるかもね」

「…ママになっても、ヒーロー」

「おっ、言うねぇ。じゃあ遠慮なく」

「そういう意味じゃ――ひいぃっ♡」

 

仰向けの少女に腰をうちつける。

ぐっと体重をかけ、彼女の細い両足が猫みたいな顔の横に来るぐらい体を折り曲げ――

俗にいう、まんぐり返し。両足で万歳して、こちらに完全屈服の意を示しているかのような体勢を強制的にとらせて、内側をぬちゅぬちゅとかきまぜる。

 

小さなお尻と下腹とがぶつかりあう。

ぱこぱこぱこ。

ちょっと間の抜けた音が連続する。

 

濡れた粘膜が擦れあい、いなずまのような快楽が全身にひろがっていく。

 

「出すよ、真央ちゃん。俺の気持ち、受け取って。性犯罪者になりかけの俺を救って」

「んあ♡」

 

朦朧としている様子の彼女の口から悩ましい声がもれた。

ぐっと体重をかけ結合を深くして欲望を解き放った。

無垢な少女の聖域をどろどろに汚していく。

 

「ほお♡おおおおおおおおっ♡」

 

中出しをきめられ、艶かしい声をあふれさせている。

会ったばかりのときは物静かな少女だと思っていたのに、こんな声を出すとは意外だった。

 

――この声をもっと聞きたいな。

 

最奥まで穿たれ、へろへろになっている少女の頭を撫でた。

ぬちゅり。引き抜きかけていた一物を再度奥までつきいれる。

 

「あ♡ああっ♡」

「ごめんね、真央ちゃん。一発じゃおさまらなかったよ。」

「ら、らめぇ♡おおっ♡おほおおおおっ♡」

 

それから何度、少女の中で果てたか。

夢中になりすぎてカウントしそこねてしまった。

過去最高だったことは覚えている。

 

かわいいお腹にマジックで正の字を書いて、膣内射精の回数を記録しておけばよかったと後悔した。

 

 

 

疲れ果て、ぐったりとしている少女にキスをした。

添い寝して頭を撫でる。

 

「ありがとう。真央ちゃんのおかげで救われたよ」

「…本当に?」

「ああ。俺と、俺が欲望を抑えきれずに襲ってたかもしれないどこかの女の子も救われた。」

「…よかった」

 

表情はあまり変わらないが、どことなく満たされた感じの表情を見せる少女にキスをした。

彼女は目を丸くしている。

その頭を撫でる。

 

――一人目の被害者が真央ちゃん…のはずなんだけど、満足そうにしてるし、これは和姦だよな。

 

ぱつんと揃った黒髪が乱れるのもいとわず、おでこをすりすりと擦り付けるようにして甘えている。

 

――うん、和姦和姦。だからセーフ。

 

自分の言葉に心の中で何度もうなずいて罪悪感と不安をかきけす。

 

――あれ、でも真央ちゃんっていくつなんだろ?それによっちゃ同意があっても…

 

青ざめていると少女が心配そうにのぞきこんできた。

何でもないよとその頭を撫でる。

飼い主に甘える猫のよう、されるがままうっとりとしている少女をぎゅっと抱き締めた。




ある日のこと。
廃ビルでひなたぼっこをしていた。

「喉かわいた…喉かわかない?」

隣にいた長身の女性に問いかける。
飲み物を用意することになったが、何もない。
ふと、昔男に教わったことを思い出した。
彼の喉を潤したときのハレンチな行為まで思い出してしまい、体がかっと熱くなった。
あのときは不本意だったが、今回は自発的に。
股を開き、軌道を予測して、用意したコップをちょうどいい位置に――


「…おまたせ」
「おっ、ありがとう。アップルジュース…?ん?違うな。くっさ!なにこれ?」
「…おしっこ」

言った。
言ってしまった。
ちょっと恥ずかしくて視線をそらしてしまう。

「おしっ――ええ!?…うそやろ?」
「…本当」
「はあぁ…。あほくさ。リーダーさすがにそれはあかんのとちゃう?」

そらしていた視線を戻し、無言でじっと見つめ返す。



………長身の女性の方が動揺し長考に入った。

――どっきりやな、これは。あれやろ?その味のアップルジュース。フェイクや。ウチがあわてふためく様を見て笑ってるんやな?そうはいかんで。どっかにカメラがあるんやろ?えーっと、どこかなー。ないな…ま、ええわ。

ふふーんとコップを手に取る。

――これはアップルジュース。アンモニアの臭いがちょぉぉっとするけどアップルジュース。アップルジュースやな。うんうん。

決死の覚悟でコップを傾ける。
強烈な味と臭いが押し寄せてくる。
耐えきれず、ぶーっと噴き出してしまった。

「なんやねん、これ…」
「…だから、おしっこ」
「マジか…」

こくんとうなずいた。

「ほんまの、マジのマジで?」

こくこくこく。

「なんちゅうもん飲ませてんねん!!」
「!?」


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【寝取り】元ヒーローの人妻とかつての敵ひねくれた能力者【陵辱】

デスマス×朱里、陵辱、寝取り注意です。
どうにかして主人公視点で書いたら、寝取られを名乗れるようになるのかな?NTRの定義にはあてはまらないかもしれないですけども、そんな内容ですのでご注意を。

デスマスさんをちょっとあれしすぎました。
嫉妬とか愛女とか性欲とか。ふくれあがってます。
たぶんある能力者のイタズラで心のバランスをいじられたんだと思います。
そういうことにしておいてください。

昔書いたものを偶然発見して手直ししまくったものなのでネタが古いです。
ばっさりカットしてもよかったのですが、面倒だったので
マネキンチャレンジなんて、いったい何年前のネタ


休日に、プロ野球選手である旦那の試合の生中継をリビングで見ていると、インターホンの音が鳴った。

 

(もうっ、こんなときに……誰?)

 

カメラの映像をみる。

 

玄関の前には坊主頭の男が立っていた。

 

(この男、どこかで……)

 

見覚えがあるような気がした。

 

同時に嫌な予感もする。

 

迷っていると、急かすように、ピンポンと再び音が鳴った。

 

男がカメラの方に顔を向け、女が見ているのを知ってか知らずか、微笑してみせる。

 

口が何かつぶやくように動いた気がした。

 

玄関へ足を運ぶ。女は開けてはいけないと思いつつ、チェーンすら外して扉を開けてしまう。

 

「お久しぶりですね」

 

男はにっこりと笑った。

 

女は目を丸くする。

 

髪型や雰囲気が変わっていて一瞬わからなかったが、見覚えがあるというのは気のせいではなかった。

 

ヒーローとして活動していたときに何度も対峙し、さんざん苦汁を飲まされた男。

当時の彼氏であり現在の旦那と協力し、どうにか退けた。

 

とうの昔に死んだと思っていたのだが、まさか生きていたとは。

 

眼鏡のレンズ越しにもわかるくらい、動揺が表に出た。

 

「なんであんたがここに……?」

 

「理由は二つ。久しぶりにあなたに会いたくなった、というのが一つ目の理由です」

 

男はからからと笑った。

 

女は眉をひそめる。

 

好意を抱いている人物に今の台詞を言われたら嬉しいだろうが、この男に言われても不気味なだけだ。

 

つい身構えてしまう。

動揺を見破られるのも癪なので、つとめてぶっきらぼうに言葉を返す。

 

「あらそう。で、二つ目の理由は?」

 

「マネキンチャレンジ、というのはご存知ですか?」

 

女は首をかしげる。

 

何年かまえに、テレビか何かでそんなことを取り上げていたような気がする。

 

カメラが回っている間マネキンのように静止した状態でいる、というようなものだっただろうか。

 

「知ってるわよ。なんとなくだけどね。それが何?」

 

「ここにきた二つ目の理由。それを貴女とやってみたいと思ったからです」

 

「はあ?」

 

思わず刺々しい声を漏らしてしまう。

 

男は薄笑いを浮かべている。

 

女はため息をついた。

 

「つまらない冗談ね。それに、そのマネキンチャレンジとかいうのが流行ってたのって、何年前だと思ってるの。冗談にしたって、ネタが古すぎるわ」

 

「異国の戦地を渡り歩いていたもので、そういう情報はかなり遅れて入ってくるのですよ」

 

「はいはい。で、本当の目的はなに? そんなくだらないことを言うためだけに姿を見せたわけじゃないでしょ」

 

「ジョークなどではありませんよ。本気で貴女とやってみたいと思ったのんです」

 

男は困惑の、しかし笑顔のままで言葉を続ける。

 

「やりませんか?」

 

「やらないわよ。誰があんたなんかと」

 

眉間にシワを寄せ、きっぱりと断る。

 

「ちょっとアレンジを加えてみようかと思っているんです。あなたはマネキンのように静止し、そして、私がそれを妨害しますから、あなたがいつまで耐えられるかという……」

 

「趣味の悪いゲームね。そんなもの絶対にやらないわ」

 

「残念です。とても残念ですが貴女が嫌だというなら、強制はしません」

 

「そうね。嫌よ。そういうことだから、さっさと帰ってくれる? 私も暇じゃないから」

 

 

冷然と言い放つ。

 

 

男は耳を澄ました。野球中継の音を拾い、

 

「愛しい彼の活躍を見逃したくない、というわけですね」

 

「うっ、うるさい! そんなんじゃないわよ!」

 

「お熱いですねえ。仕方ありません、マネキンチャレンジは中止。今日のところは退散しますか」

 

男は残念そうに肩をすくめた。

 

やっとあきらめたか。と思い女は扉を閉めようとする。

 

「私は帰ります。ですから、早く”ドアを閉じてください”」

 

男の言葉を耳にした瞬間、女の動きが止まった。

 

扉を閉めようとする手が止まってしまう。

 

女は狼狽した。

 

その隙に男は女を扉の内側へと押しやり、自分も部屋の中へ入り込んで扉を閉める。

 

「いけませんね。さっさとドアを閉めないと。最近は物騒な輩が多いですから危ないですよ」

 

「あんたが閉めさせないようにしたんでしょうがっ……」

 

女は舌打ちした。

 

眼鏡の奥の青い瞳が怒りに染まる。

 

「ノーノー。それは濡れ衣です。むしろ私はドアをちゃんと閉めるよう注意を促したのですから。忠告されると、それに抗いたくなる、あなたがそんな子供じみた性質をもっていたとは驚きです」

 

「それはこっちの台詞よ。能力がまだ健在だったとは驚きだわ」

 

 

男は特殊な能力を持っている。ざっくり言えば、彼の言葉に従えなくなる、というもの。今の場合だと、ドアを閉めてくださいと言われたので、ドアを閉めることが出来なくなってしまった。

 

「能力? ちょっと何を言ってるか分からないですねぇ」

 

 

男は、にやにやと笑った。女はかっとなる。

 

「ごちゃごちゃ言ってないで早く出ていってくれないかしら」

 

「イライラするのは体に毒ですよ。ゲームでもしてリラックスしましょう。マネキンチャレンジです。動かないで……」

 

「ふざけたこと言わないで! さっさと出ていって!」

 

「おお、怖い。わかりました。ゲームはなしです。どうぞ自由に”動いてください”」

 

「あっ……」

 

まるで本当にマネキンにでもなってしまったかのように体が動かせなくなる。

驚いた瞬間の表情で固まってしまった。あっ、と発した形のまま、唇が動かない。罵声すら浴びせられない。

 

指一本すら動かせないでいると、男がぬらりと接近してきた。身を屈め、眼鏡ごしの瞳をのぞきこんでくる。

 

「どうしました、ミス浜野? マネキンチャレンジは中止ですよ?」

 

 

「……っ!」

 

自由に動いてください、と男が女の耳元に顔を寄せ、ささやく。先の方がくるんとなった癖っ毛を持ち上げられ、頬に指を這わされた。

 

触れられた頬から悪寒のような痺れが広がり、ぞくぞくっと戦慄が背筋を駆け降りていく。

 

 

「マネキンチャレンジを私とやる気になってくれましたか?」

 

(……そんなわけないでしょ)

 

拒絶の言葉をぶつけようとするが、口が動いてくれない。

 

「何も言わないなら肯定と受けとりますが、よろしいですか?」

 

(くっ……ううっ……いいわけ、ないでしょうがっ……)

 

頬を撫でていた指が、顔の輪郭をなぞり、くすぐったさを伴いながら顎へと到達した。その指に力が込められ、顔を上向きにされてしまう。

 

「私に触れられてもマネキンのように静止したまま。上手ですねえ」

 

(まさか……この格好って……)

 

顎を持ち上げられ、男に顔をのぞきこまれる。嫌な予感がして、鼓動が早鐘を打つように激しくなった。

 

夫の顔が脳裏に浮かぶ。こんな男に汚されるわけにはいかない。必死の想いに体が動きかけた、その瞬間、男がにんまりと嗤った。

 

「ほら、どうしました? 唇を奪ってしまいますよ。チャレンジは失敗になってしまいますが、嫌なら”抵抗してください”」

 

そう言われた瞬間、動きかけたかに思われた体が、またしても固まってしまった。

 

しかし、男の言葉で、あることを思い出した。

 

(抵抗するんじゃなくて、後ろに倒れるだけ……)

 

久方ぶりの対峙、そして突然の襲撃で冷静さを欠いていたため、すぐには対処できなかったが、命令に従えなくなるという男の能力は、解釈を変えさえすれば、打ち破ることができる。

 

硬直させられ必死に抵抗していたせいで足が棒のようで、また、普通に後ろに逃げるだけではすぐに対応されてしまうだろうと考え、後ろに身を投げた。あとは後頭部を打たないよう受け身をとって、逃げ出すだけ。

 

男が、動くな、から、抵抗するなに縛りを変えてきたのは都合がよかった。動くな、のままだと、受け身をとる際にも、起き上がる際にも、逃げ出す際にも……とにかく体を動かそうとする度に、いちいち屁理屈をこねなければならなくなる。

 

こういうときは、倒れるだけのほんの短い時間がスローモーションのようで妙に長く感じる、と思った矢先、

 

 

「おっと、危ない」

 

素早く反応した男の腕がするりと腰に回された。倒れかけていた体が、ぐっと抱き起止められる。体が触れ合い、男の顔が近くなった。

 

「くっ……」

 

「どうしました? 私にキスをされるとわかって、嬉しさのあまり気を失いかけてしまいましたか?」

 

「バカなこと言ってんじゃないわよ!」

 

「生娘のように初々しく生意気な反応! いいですねぇ。旦那さんがうらやましい!」

 

しっかりと抱き締められ、身動きがとれなくなった。

 

「少し重くなりましたね。幸せ太りですか?」

 

「うっ、うるさいっ! そういうこと言うな!」

 

 

ぐっと抱き起こされ、体が密着する。

 

おぞましい抱擁を振りほどきたいのに、男の能力がまだ生きているのか抵抗できない。

 

「前言を撤回しましょう。華奢ですねえ。力を込めたら折れてしまいそうだ。さっきのは貴女が倒れかかっていたから、それに私の腕力がなまっていたから。そういうことにしておきましょう」

 

「そんなことはどうでもいい! 離しなさいっ」

 

「ダメです。マネキンチャレンジ失敗の罰ゲームということで私の好きにさせてもらいますよ」

 

「はあ? 罰ゲームなんて聞いてないわよっ! そもそもくだらないゲームにのった覚えもないし…」

 

「何も言わないなら肯定と受け取ると言ったとき、あなたは無言だった。つまり――」

 

「それは、あんたがそう……」

 

自分勝手な言い種に反論しかけていた口を塞がれてしまう。

唇と唇が触れ合い、ぐにっと歪んだ。

 

湿った体温とぬめりが伝わってくる。

 

何が起こったのかわからず、女は目を丸くした。

眼鏡のレンズの向こう、すぐ近くに男の顔があった。

 

少しして、男が離れていく。ぬくもりも遠ざかった。

女は呆然としていた。

 

「前からあなたとこうしてみたかったのですよ」

 

「はあ!?」

 

ねっとりとした声を耳に流し込まれ、背筋が震える。

 

ぎゅうっと抱き締められ、鳥肌の立つうなじに、そっと触れるものがあった。

 

「んんっ……」

 

「いい香りだ。あの頃の戦う女性、といった感じの泥臭い香りもよかったですが、戦いから解放され女性らしく甘い香りはまた格別ですね」

 

「うるさい! なに嗅いでるのよ! んぅぅっ……気持ち悪いこと言わないで!」

 

密着した体から湿り気を帯びた男の熱と鼓動が、抱き締めてくる腕からプロ野球選手である旦那をも上回る力強さが伝わってくる。

 

この状態では恐らく能力を使われなくても脱出は不可能だろう。

 

暴れたところで、この男には敵わない。

 

精々、男の体を押して密着をほんの少しだけ緩める程度しかできない。

 

怒りのこもった目で男を見上げ、にらみつける。

 

「良い目だ。それでこそあなたです。ぞくぞくしますよ」

 

男はむしろ嬉しそうに、きゅっと口の端を持ち上げた。

 

サディスティックな笑みを満面に広げ、眼鏡越しに、青い瞳をのぞきこんでくる。

 

男の大きな手が腰をつうっとなぞり、可愛らしく張り出したヒップをデニム生地越しにむぎゅっと鷲掴みにした。

柔らかさを確認するように何度も指が沈み込む。

 

「あ……ううっ……」

 

反対の手で頭を撫で、逃げようとする顔の向きを男と至近距離で見つめあう格好を強要した。

 

大きな手のひらが、女の体の曲線をなぞる。緊張をほぐそうとするかのように、ときおり、柔肉に指が沈められる。

 

「ほら、旦那様以外の男にハグされ、体を撫でまわされるなんて嫌でしょう? “抵抗してください”」

 

「やっ……あっ……」

 

「可愛いらしい反応ですねぇ。旦那さんとするときも、ちょっと体を触っただけで、こんなにいやらしく悶えるのですか?」

 

髪を弄びながら顔をのぞきこんでくる。

 

「うっ、うるさい! 見るな!」

 

「そんなに恥ずかしいのなら、”顔をそむけてください”」

 

「あ……」

 

見えない手に固定されるように、首が動かせなくなる。

 

紅潮する顔をのぞきこみ、男は女のクセっ毛に指を通し、くるくると弄んだ。

 

「髪もあの頃とは違いますねぇ。あの頃はあの頃で頽廃的な魅力があった。幸せな日々を送るあなたの手入れの行き届いた髪もまた美しい……」

 

男はうっとりと目を細めた。

 

髪ばかりか耳や顔の輪郭まで撫でられ、ぞくっと痺れるような感覚が全身に広がっていく。

 

 

「ぐ……ううっ……」

 

優しい愛撫に顔が緩みそうになる。まるで愛しい飼い猫にするように顎を撫でさすられると、至近からのぞきこんでくる男に、旦那にしか――いや、旦那にも照れ臭くて見せたくない、とろけた表情を見せそうになってしまう。

 

頭もぼうっと痺れはじめていた。

 

「んっ……んんっ!?」

 

そのせいで、またしても男にあっさりと唇を奪われてしまった。

 

一瞬なにが起きたのかわからなかった。

 

唇に、柔らかなものを感じて目を見開き、男の顔が目の前にあるのを確認して、それでもなお信じられず、何拍子か遅れて、ようやく理解した。

 

この有り様では、仮に能力を使われていなかったとしても旦那ではない、この男に唇を奪われていただろう。

 

男の手によって、顎を持ち上げられ、腰を抱かれ、冷静に見ればきっと短い、しかし、動転した頭には永遠にも感じられるほど長く、唇をぴったりと押し付けられていた。

 

「あなたと二度目のキスですね」

 

「うっ、うるさい! どういうつもりよ!」

 

恥辱に震える顔を、唇を離した男がのぞきこんでくる。

 

依然、男の腕に抱かれたままなので顔が近い。

 

「以前、言ったじゃないですか。私は、あなたのファンだと」

 

「はあ……? だからって、こんなことが、許されると思ってるの!?」

 

「そんなに怒らなくてもいいじゃないですか。愛情表現ですよ。あなたもまんざらでもなさそうでした」

 

「どこをどう見たら、そうなるのよ! 嫌に決まってるでしょ! 」

 

「そうですか? そんなに嫌がっているとは思いませんでした。では、私を勘違いさせないよう、全力で”抵抗してください”」

 

「ぐっ……んうぅっ……」

 

能力を使われ、からだが硬直した。また唇を奪われてしまう。今度は一度ではなく、何度も何度も。

 

ちゅっちゅっと、頭がどうにかなってしまいそうなほどいやらしい水音が鼓膜を震わせる。

 

夫の姿が脳裏に浮かぶ。リビングから野球中継の音が、聞こえてくる。彼は頑張っているというのに自分は卑劣な男にまんまと唇を奪われている。

 

彼と永遠を誓った唇が他の男に汚されていく。

 

男の手が女体を這い回った。キスをしながら、ヒップや腰、背中を。反対の手で顎や頬、首筋や頭をねっとりと愛撫された。

 

(なんで……こんなの、いやなのに……)

 

デニムの上からお尻の山をぐにぐにと揉まれるのはそうでもないが、唇を擦り合わさせながら、くせっ毛に指を通され、頬に手を這わされ、反対の手で背筋や脇腹を撫でさすられると、ぞくっと震えが走った。

 

顎、頬や首筋に手を添えられキスをされると被虐感がわきあがる。

 

自分でもいやになるぐらい、びくっとからだがはねた。鼻から浅ましい吐息をもらしてしまう。

 

旦那ではない男とのキスの回数が何回かわからなくなってきたころ、男が舌をねじこんできた。

 

「ふ……うっ……」

 

びっくりして目を開ける。

 

男と目があった。

 

キスをしているので、間抜けな顔で勝ち誇ったように笑っている。

 

キスをしながら視線を絡ませるなど夫ともしたことはない。

 

耐えきれなくなって、視線をそらす。ぎゅっと目を閉じた。

 

男が満足そうに笑う気配があった。

 

経験、そして、口の中にすら、新たな汚辱を塗り込まれてしまう。

 

ジーパンをむちっと張りつめさせているヒップを撫で回し、わしづかみにして、何度ももてあそびながら、口内をちろちろとまさぐってくる。

 

ぴちゃぴちゃという卑猥な水音が、今度は内側から、頭蓋を震わせた。

 

頭の後ろ側が、痺れたようになっている。

 

男と密着するからだに、じっとりと汗をかいていた。

 

心臓がどきどきと、狂ったように大きな音を立てる。

 

ねとねとと口内に舌を擦り付けられ、たっぷりと唾液を飲まされ、また、それと同じか、それを上回るくらい舌を吸われ、唾液を啜られてしまう。

 

不気味に生暖かくぬめる口に吸い付かれ、そのまま食べられ丸呑みにされてしまいそうなほど生々しく激しいキス。

 

ごくりと唾液を飲み下した男が口を離す。顔をみっともないほど緩ませていた。

 

「ああ、これはいい。美しいあなたは唾液まで美しい味がする……美味とは、こういう味のことを言うのでしょう」

 

「は……なに言ってるのよ! 気持ち悪い! バカじゃないの?!」

 

能力が切れかかっているのかわからないが、からだが動く。

 

暴れだそうとしたが、すぐに男に強く抱き締められてしまった。

 

じたばたと、無意味にあがくことしかできない。

 

「ぐっ……ううっ……離しなさいっ」

 

「お断りします。もう少しだけ、この美味を堪能させてもらいますよ」

 

顎をくっと持ち上げられ顔が上向く。卑劣な男とまた見つめあってしまう。

 

片腕で体の動きを抑え込まれているのが悔しくてたまらない。

 

「”口を閉じてください”」

 

「くっ……はあっ……あがっ……」

 

口が開く。男に向けて、舌どころか口蓋までさらすほど大きく口を開かされてしまう。歯科で治療を受ける患者のように。

 

「いけませんねぇ。人妻が他の男にこんな大胆に口の中をさらしては。”口を閉じて。その可愛らしい舌を口の中にしまっていてください”」

 

「くぅっ……うあ……」

 

見えない手にひっぱられるように、べろを口の外に突き出してしまう。

 

空いている手で、男がその舌に触れる。そっとつかみ指で舌をもてあそんだ。

 

「可愛い舌だ。綺麗なピンク色です」

 

「あふっ……あがぁっ……」

 

「舌にはその人の健康状態がでるといいます。詳しい見方は知りませんが……綺麗な舌だ。色もいい。血流がいいのでしょう。きっとあなたは健康そのものですね。新婚生活で心身ともに満たされているおかげですかね」

 

舌をつまみ、軽く持ち上げたりして、表も裏も視姦される。情けなさにからだが熱くなる。

 

「あ……う、うぅあぃっ!」

 

口を開きっぱなしのため、怒りの声も間の抜けたものにかわった。

 

「何を言っているのかさっぱりですよ」

 

男は笑いながら、舌に指を這わせる。

 

「ぬるぬるですねぇ。愛液……おっと膣をいじっている気になっていました。ここはお口ですから唾液ですね。いやらしい口だ。愛液のように唾液がわいてきますよ」

 

芝居がかった口調で言う。

 

「ほら、見えますか?」

 

唾液をすくい、わざと糸を引くようにして、見せつけてくる。

女は眉をしかめた。

 

(それだけ擦られたら、つばも出るわよっ)

 

怒鳴りたいが、べろを突き出した間抜けな状態ではしゃべることすらできない。

 

舌を指で愛撫など旦那にもされたことがない。粘膜をぬるぬると擦られていると、なんだか妙な気持ちになってくる。

 

「指がよくすべるようになりました。この舌のざらざらが、くすぐったくてたまりません。これは下半身にきますね」

 

ときおり、唾液まみれの指を見せつつ、舌をいじくりまわす。唾液を潤滑油に味蕾と指紋がにゅるにゅると擦れあい、くすぐったさが生まれる。

 

口のなかを愛撫されているうちに女は妙な気分になってきた。頭がぼーっとして、胸が苦しくなる。お腹の奥がきゅっと疼いた。

 

 

 

指が口の中から抜かれていく。指先にまとわりついた透明な糸が伸びて、ぷつんと切れた。

 

(やっと終わったのね……)

 

舌や歯茎、内頬といった粘膜や歯列まで丹念に擦られ、女は疲れ果てた気分になっていた。

 

体から力が抜け、男に抱かれていなければ立っていられないほど。

 

女は上がり框に腰かけさせられた。

 

ピンクのカーディガンをはだけられ、ブラウスのボタンを外され、ブラをずりおろされる。

 

 

「なにっ、してるのよっ……」

 

「すばらしい。ミルクのような白さに、先端はピンク。張りも形もグッド! 男のロマンをつめこんだような理想のバストですね。これを好きにできる旦那さんが羨ましい」

 

「くっ……ううっ……」

 

まろびでた乳房を男は子供のように大喜びして、もてあそぶ。

 

親指や人差し指で、あるいは指の間や指の股で挟んで、乳首も刺激する。

 

ぴんと弾いたり、くりくりとつまんだり、乳輪に押し込むように優しくにじってみたり。

 

男の指に触れられ、女の乳首はむくむくと起き上がっていく。

 

色も可愛らしい色から赤みを増した大人っぽいピンクへ。

 

「勃ってきましたね。ここをいじられるのがいいんですか?」

 

「……勃ったからって、感じてるとはかぎらないでしょ……」

 

「そうですよねぇ。ですが……」

 

「な、なによ……」

 

男が顔をのぞきこんでくる。

 

固くなった乳頭をいじられると体がくねってしまう。

 

自分でも嫌になるくらい、いやらしい吐息がもれて、女はどぎまぎする。

 

感じていると顔に書いてありますよ。

 

男の言いたいことが視線から伝わってくるようだった。

 

「貞淑な人妻らしく、”本音を隠してください”」

 

「うっ……」

 

女は口をぱくぱくとさせた。言葉を飲み込もうと精一杯口を閉じようとするが、口が勝手に言葉を紡ごうとしてしまう。

 

「きもち、いい……」抵抗空しく、ぽろっと言葉が押し出された。

 

「もっと詳しい説明を……と、いけませんねぇ。私としたことが。女性にそんなことを聞いては。詳しい状況説明は”心にしまっておいてください”」

 

「……うっ、ああっ! だ、旦那以外の、男にぃ! おっぱい、触られて……ちっ、乳首っ、くりくりされてぇ……きっ、きもちいい……」

 

旦那以外の男に愛撫され感じていることを認めてしまった。

 

それをあろうことか口に出してしまった。

 

能力を使われたとはいえ、その事実が女の胸を強く締め付ける。

 

「あははっ、そうですか! なら、もっと触ってあげますよ」

 

無邪気な子供のように喜んで乳房を弄ぶ。

下からそっと持ち上げるように触ったり、綺麗な丘の付け根の部分に指を食い込ませたり、表情こそ子供っぽいが手つきはいやらしい。

胸がどんどん熱くなって、内側から何かふくれあがってくるようなものがあった。切ない気持ちが染み広がっていく。

 

 

胸とまるで連動するかのように子宮がきゅんと疼いた。

 

「手に吸い付いてくるような感じですね。肌の感じ、サイズも、私の手にぴったりです。まるで私のために存在しているかのようだ」

 

認めたくはないが、胸のふくらみは、この男の手にぴったりとフィットしていた。

 

指が優しく沈められる。

 

ちょっと触られただけなのに甘い痺れが広がって頭が真っ白になり胸がドキドキする。胸を触られてこんな感覚を味わうのは初めてだった。

 

男を喜ばせたくなくて、女は口をつぐむ。

 

男が破顔した。

 

「嘘も方便ですよ。旦那さんをたてるために”嘘をついてください”」

 

大きな手で頭を撫でられ、耳元に囁かれ、ゾクッと背筋が震えた。

 

「旦那に触られてるときよりも、いい……こんなこと、はじめてよ……なんで……うあぁっ、信じられない……」

 

不思議な感覚だった。旦那に触れられるときよりもしっくりくる。肌が合うということだろうか。

 

――あ、あたし、なんてことを……

 

言葉を口にして、後悔が胸に広がっていく。

 

「それは嬉しいですねえ。私たちはきっと相性がいいんですよ」

 

乳房を男の手が優しく包み込んだ。

 

「バカなこと言わないで……なにが相性よ……」

 

緩みそうになる顔を必死に引き締め、男をぎろりとにらみつけた。

 

 

 

 

隣りに腰かけた男に肩を抱かれ、唇を奪われた。何度かの口づけ、唇が吸われたあと、舌がじゃれついてくる。絡み合い、ぴちゃぴちゃと濡れ音が響く。

 

男はキスをしながら、女の体をまさぐった。

武骨な手が髪や肩、腰に這わされる。

 

ズボンに男の手が入り込み、ショーツを盛り上げ下腹部のラインをなぞり柔毛に触れた。

 

「あなたにはルッカ女史の人格が使われていると聞いていたのですが、これは……心は日本人というわけですか。剃っていないですね」

 

「ぐううっ……触るなあ!」

 

 

陰毛をつままれ、縮れをとかすように愛撫され、恥ずかしさと怒りに女の顔がみるみる赤くなった。

 

男はおもちゃ箱を漁る男の子のような表情で女の秘部をいじくりまわす。

 

ふっくらとした大陰唇にタッチし、割れ目に指を沈めた。

 

「はっ……あっ……」ひだをかきわけ、内側にぬるりと侵入される感触に女は体をびくんとはねさせた。

 

同時に、その感触で自分の秘部が淫らに濡れているのがわかり、ぞくっと背筋が寒くなった。

 

 

「おやおや、びしょ濡れじゃないですか。いいんですか? こんなに濡らしてしまって」

「うそ……濡れて、なんか……」

 

顔を耳まで赤くして、わなわなと震える。

 

「まさかここまで濡れているとは思いませんでした。私の愛撫で感じてもらえたようで嬉しいですよ」

「えっ……ちょっと……何を……」

 

笑みを深くした男に押し倒される。

上がり口にごろんと仰向けになった。

 

「まさか……」

「あなたが何を想像しているのかはわかりませんが、恐らく、そのまさかです」

「ちょっと……やめてっ!」

 

逃げ出そうとしたが、男に能力を使われ、動けなくなる。

ジーンズもショーツも脱がされてしまう。

女は消え入りたくなるような羞恥に体を縮こまらせた。

 

「恥ずかしそうですねぇ。これは可哀想だ。私も鬼ではありません。あなたの意思を尊重しましょう。”股をしっかり閉じてください”」

「は……」

 

男の視線から秘部を守るようにぴったりと門のように閉じ合わせていた脚が見えない力に引っ張られて左右にこじ開けられていく。

上がり口についた臀部を中心に、脚を左右に思い切り広げ、まるでひっくりかえされたカエルのような格好にされてしまう。

 

「ううっ……」

「これははしたない。”恥ずかしい部分を隠してください”」

「くっ……ああっ、もうっ! なんてこと言うのよっ!」

「おや、隠さないのですか。なら、芸術品のような女性器をじっくり見させてもらいますよ」

 

悔しさに歯ぎしりする。男に秘部を見られる恥ずかしさで頭が爆発してしまいそうなのに、体は動いてくれない。

 

「これはすごい。クールなあなたが、こんなにいやらしいものを隠していたなんて」

 

開脚によって無防備になっている秘部に視線が這いまわる。

まるで視線に焼かれたかのように、そこがかあっと熱くなった。

 

「見るなっ……ああっ、もうやめて……」

 

男の指が割れ目をなぞる。花びらをめくりかえしながら行ったり来たりして粘膜を摩擦する。

 

「やめてと言うわりには、赤く色づいたここは涎を垂らして物欲しそうにひくついていますよ。どちらの口が嘘をついているのやら」

「変なこと言わないで! 嘘を言ってるのはあんたでしょ!」

「女性器をひくつかせているという事実が信じられませんか? なら、よく見えるようにしてあげますよ」

「え……? ちょっと……」

「人妻にこの格好は酷でしょうから、嫌ならどうぞ、私に”逆らってください”」

「待ちなさいっ……うっ……ああぁっ!」

 

みずみずしい脚を持ち上げられかと思うと、膝小僧が顔の横にくるほど倒された。

女は自らの股座をのぞきこむような羞恥姿勢をとらされる。

 

「さすが元ヒーローは違いますね。体が柔らかい。抵抗もなかったので楽にこの体勢にできましたよ……ほら、あなたの女性器が涎を垂らし、ひくついているのが見えるでしょう」

「うっ、うるさい! こんなの、見せなくていいわよっ!」

 

想像以上にひどい有り様になっている秘部を目の前に突きつけられ、女は取り乱した。

顔を背けると、男がぐぐっと力を込めてくる。

顔の近くにまで倒された脚がさらに近づき、体勢的にお尻が一番高い位置に突き上げられて恥部が上を向いた。

 

「目をそらさずに自分のアソコがどうなっているのか、よく確認してください」

「いやっ……」

 

旦那以外に愛撫され、ぐずぐずにとろけている秘部を見ていると自分の淫らさを突きつけられているようで、いたたまれなくなる。

 

「ぐちゃぐちゃに濡れている女性器のまわりを、適度に整えられたアンダーヘアが飾っているというのも乙なものですね。艶やかな毛が肌の白さも引き立てる。こうして見ていると、この国の女性の多くがすべて剃ってしまわずに残している理由がわかったような気がします。新たな性癖に目覚めてしまいそうです」

「目覚めなくていいわよ、バカッ……あううっ、もうっ、触んないでっ!」

 

陰毛をつまみ、しごきあげられる。

陰部とそこを飾る毛を弄ばれ、女はあまりの恥ずかしさに顔を真っ赤に、目を涙で潤ませて荒く言い放つ。

 

「声もとろけてきましたね。まるで主人に甘える子猫のようだ。そんな声で罵倒されてもくすぐったいだけですよ」

「誰がそんな……甘えてなんかぁっ……」

 

否定しようとしたところで秘芽をいじられ、声が情けないくらいに跳ね上がってしまう。

自分でも嫌になるくらい、いやらしい声だった。

 

「くぅっ……ううっ……」

「腰も動いていますよ。ここも大洪水だ。入れてほしくてたまらないんでしょう」

「違うっ……入れてほしくなんか、ないっ」

 

男の指に弄ばれる陰核から、びりびりと甘い痺れが広がって腰がビクビクと反応し、内腿にも力が入る。緊張と弛緩を繰り返す腰が跳ね回って、男の手に秘部を押し付けようとしているのか、逃げようとしているのか、わけがわからなくなる。

声がさらに甘くとろけて、食い縛った歯の間から熱っぽい吐息が次々とあふれだした。

 

 

「私ももう我慢できなくなってきましたよ」

 

男が下半身をあらわにする。

その凶悪さ、巨大さに女は目を丸くした。

女が驚く顔を見て、男は頬を持ち上げる。

 

「どうしました? 男のものをみるのは初めてではないでしょう? なぜそんなに驚くのです?」

「い、いきなりそんなものを見せるからでしょうがっ! しまいなさいっ! そんなもの出して、いったいどうするつもりよ」

「生娘でもあるまいし、わかっているはずですよ。濡れたヴァギナと固くなったペニス。やることは一つです」

 

だらしなく顔を緩めた男が一物を見せびらかしてくる。

 

「旦那さんのものとどちらが大きいですか?」

「う……それは……」

 

そんなの言えるわけないじゃない、と女は内心で喚き散らした。

それを見透かしたかのように、男は、

 

「おっと。デリケートな問題ですから、何も言わなくていいですよ。”沈黙してください”」

「うあっ……い、いや、そんなのっ……言わせないでっ……」

 

言葉が喉の奥から這い上がってくる。口を閉じても少しずつ少しずつ外に出ようとしている。

沈黙できなくなったというだけなので、言葉を吐いてなんとか耐える。

 

「嘘も方便……とはいえ、今日まで一点の曇りもなく清廉潔白に生きてきたあなたにとっては嘘をつくのは辛いでしょう」

 

高校時代の噂も聞いていますと男は嫌みったらしく笑って女の顔をのぞきこんだ。

 

「沈黙は金。いとしい旦那さんを立てるために、残酷な事実は旦那さんとあなただけの"秘密にしてください"」

 

女は口を固く閉じようとする。

だが、まるで言葉が質量を持っているかのように内側からふくれあがって、唇がこじ開けられた。

 

「ああっ! もうっ! 旦那のより、あんたの方が大きいわよ!」

 

能力に抗えず、女は大声を出した。

 

(言っちゃった……こんな男の思い通りになるなんて……)

 

言った後で罪悪感に胸を締め付けられる。

男は白々しく首をかしげて、

 

「大きい? 何のことだかわかりませんねぇ。あなたの顔の紅潮具合からして恥ずかしいことだということはわかるのですが……もっと具体的に言ってもらえますか?」

「は……?」

「おっと、失敬。人妻に破廉恥な言葉を言わせるわけにはいきません。嫌ならいいですよ"黙っていてください"」

「う……ぐうぅっ!」

 

こみあげてくる言葉を必死にのみこもうとするが、黙っていられない。

朱色の唇が自分のものではないかのように動いてしまう。

 

「チンコよ! チンコ! チンコの話!」

「チンコ? ペニスのことでしたっけ。それが何ですか?」

「なにって……」

「怒っていますねぇ。不躾な質問をしてしまいました。くだらない質問ですから、どうぞ、"無視してください"」

「このっ……」

 

 

そんなこと言いたくはないのに、次の言葉を少年のようなで笑顔で待っている男を無視できなくなる。

 

「ううぅっ……旦那の、チンコより、あんたのチンコの方がおっきいの! これで満足!?」

「どの程度違いますか?」

「そんなの知らないわよっ」

「言えませんか。確かに人妻にそんな残酷なことを説明させるわけにはいきません。口を閉ざして、”黙してください”」

 

言葉が、次から次へと喉から這い上がってくる。

 

「ほんとうにわからないの!」

「ほう。どうやら、嘘はついていないようですね」

「でも……」

 

脳が勝手に言葉を探す。

抗おうとわななく唇を無理やり開いて、わからないなりに男の喜ぶ事実を伝えてしまう。

 

「ぱっと見ただけで、わかるくらい、あんたの、チンコの方が大きいわ……こっ、これで満足!?」

 

女は目を涙で潤ませながら、男の質問に答えた。

最後はヤケクソ気味に吐き捨てる。

男はくっくっと肩を震わせた。

 

「ぱっと見ただけで、ですか。アハハッ。それはいい。その言葉は嬉しいですよ。はじめにわからないと言ったのはひょっとして具体的な長さでも考えていたのですか? 最初から今のように言えばよかったのです。シンプルイズベストというやつですねぇ。下手に言葉を重ねられるよりも、そうやって短い言葉で誉められた方が喜びは大きいかもしれません」

「ううっ……」

 

もし夫が今の言葉を聞いていたらどう思うだろう。

罪悪感に苛まれ声が震える。泣き出しそうになってしまう。

対照的に男は優越感に浸り、声が弾んでいる。

 

「ぱっと見ただけでわかる、ということは、私のペニスの方が圧倒的に大きいということですよねぇ」

「ふ、ふんっ……大きければいいってものじゃないわ。大きすぎたら、痛いだけだし……」

 

ジャジメントにいたころ、下卑た研究員たちにもてあそばれた屈辱の経験すら思い出して、夫を庇う言葉を必死に絞り出す。

巨根を自慢する男に犯されたが、ただただ痛いだけ。好きでもない男に犯され、膣を抉じ開けられた最悪な記憶。

 

「なるほど、そういうこともあるかもしれません。男は大きさにこだわりますが、その女性にあったちょうどいい大きさというものがありますよね」

 

男は180度近くにまで開かれた人妻の脚の間に腰をおろした。

女は身を竦める。仰向けの体勢で震え、初夜にのぞむ花嫁のように緊張した面持ち。

 

「しかし、まさか貴女がそんな話題を口にするとは思いませんでした。人は変わるものですね」

「あんたが言わせたんでしょう! ……いい加減にしてっ」

 

男がにやにやと笑いながら腰を接近させてくる。

 

「ちょっと、なに、してんのよ……」

「あなたの膣と私のペニスの相性を調べようかと思いまして」

「そんなことしなくていいわよっ!」

「素直じゃありませんねぇ。いいですよ、嫌なら”逃げてください”」

 

男の手が女の腿裏に食い込み、脚をさらに開かせた。

腰をせりだす。

肉のほころびに男の切っ先が間近まで迫る。

 

女は腰をよじることすらできない。

男は何を考えているのか、性器同士が触れるか触れないかの距離で腰をとめた。

獲物を追いつめ、いたぶり楽しむ冷酷な笑顔から、悟りを開いた僧のような穏やかな笑顔になる。

 

「……情欲の赴くままにここまで来ましたが、これはやはりいけないことだ」

「どうしたのよ、いきなり……? いまさら、許しを請うつもり……?」

「あなたが私とそういう行為をしたいという気持ちはわかります。ただ旦那様に申し訳がない」

「はぁ?! なに、あたしのせいにしてるのよっ!」

「性器を触れ合わせさえしなければ一線を越えていないと言い訳できるかもしれません。マネキンチャレンジ第2ラウンドです。このまま静止していてください。寸止めを楽しみましょう」

「人の話を聞きなさい! なにあたしがしたがってるみたいな話にしてんのよ!」

 

 

 

逃げるのではなく戦う。

男の命令を曲解して大暴れするが、男に押さえ込まれてしまう。

能力を使われなくても力の差は歴然だった。

仰向け裸の女体を押し潰すように密着され、両手を頭上にひとまとめに押さえられる。

女は男の力強さを思い知らされる。まるで喉元にナイフをぴたりと突きつけられているかのような威圧感に寒気が走った。

 

(うあっ……おっきい……それに、熱い……なんなのよ、これ……)

 

縦筋に熱く固いものが触れる。

どきりと胸が苦しくなる。

 

「触れ合ってしまいましたね。これはいけない。マネキンチャレンジは中止です」

 

少しだけ腰を引いて、ほころびた花弁に触れるか触れないかの距離にする。

なにを企んでいるのか、挿入してこようとはしない。

 

「私のぺニスから遠ざかるように、”腰を引いてください”」

「うわあっ! だめぇ!」

「間違いが起こらないように、早く腰を引いてください。不倫はいけないことですよ。旦那様をはじめまわりの方を悲しませてしまう。”貞操を守ってください”」

「ひいいいっ!」

 

女は男を欲しがる痴女のように腰を突きだした。

ぶにっと不気味な弾力があり、それでいて芯の通った熱いものが股間に接触する。

粘膜同士が触れ合い、男の生々しい感覚が伝わってくる。

 

「いいんですか? ゴムも付けていないペニスがあなたのナカに沈んでいきますよ」

「はぅううっ……だめぇ……」

「気持ちいいですね。ここまでとは予想外です。すぐにいってしまいそうだ」

「だっ、だめよっ……それだけは、絶対にっ」

 

女はびくんと大袈裟とも思えるほどに腰を跳ねさせた。

 

「マネキンチャレンジは失敗。貞淑な人妻としての日々もおしまい。どうして腰を動かしてしまいました?」

「あんたの、せいっ……能力を解きなさいっ……うああっ!」

「能力? はて、なんのことやら。……意味不明なことを言っていないで、”腰を引いて、不貞行為を中断してください”」

「ああっ! だめっ、こんなのぉ……」

 

欲求不満の不倫妻のように腰を男に押し付けた。

ちゅっとキスをした性器同士の結合がどんどん深まっていく。

女は腰を卑猥にくねらせ、膣でじっくり味わうようにしながら男のものを呑み込んでいく。

夫を裏切る行為をやめられなくなる。

 

濡れた粘膜に包まれ、男はため息をもらした。

 

「こんなことをされては理性が保てそうにない。そうなったとしても、全部あなたのせいですよ」

「ちがう、あんたのせいよ……ああっ……」

「ノーノー。あなたは人のせいにしてはいけません。私は腰を引いてくださいと言ったんですよ。その前には嫌なら逃げるようにとも言いました。それなのにあなたは……淫乱ですね」

「……あんたの能力で、そう、させたんでしょうが!」

「おかしいですねぇ。私の力に信念を覆すだけの力はない。なのに貴女は私の能力に抗えなかった。ということは私とセックスするのは、まんざらでもない、ということですよね?」

「ふざけたこと抜かしてんじゃないわよ!」

 

男は女の腿をそれぞれ脇にかかえ、持ち上げる。

女の体が折り曲げられ、膝が乳房の横辺りまできた。

臀部は浮き、自らの陰部をのぞきこむような体勢をとらされる。

 

「ほら、ゴムもつけていない生のペニスがヴァギナの奥まで入ってしまいますよ。まだ半ばまでしか入っていません。いまならギリギリ言い訳もできるんじゃないですか?」

「まだ、全部入ってないの……!?」

 

男は上から見下ろし一物を引き抜いた。

半ばまで濡れている一物を女に見せつけたあと、その先端を濡れている女の部分に擦り付け、割れ目をなぞった。

びらびらがかき分けられ、先端がくぼみに沈みそうになる。

しかし男は焦らすように割れ目をなぞり往復させた。

 

「旦那さん以外のペニスを入れられてもいいんですか? 貞淑な人妻らしく私の暴挙を止めてください」

「くううっ…」

 

 

 

人妻の割れ目に男のものがぬるぬると擦り付けられる。

避妊具も何もつけていない剥き出しの状態での触れ合いに、女はぞわっと背筋を凍りつかせた。

 

「いますぐやめなさいっ! こんなことが許されると思ってるの!?」

 

鋭い視線で男をにらみつける。

男は笑った。

 

「昔、貴女は言いましたよね。私の能力には信念を覆すほどの力はないと」

 

「……言ったわ。それが、なに?」

 

男は怒張に手を添えて、位置を調節する。

 

「くっ……やめっ……」

 

「噛み砕いて言えば、私の能力に強い想いを覆すだけの力はないということ。私との性行為が本気で嫌なら、能力を打ち破ることができるはずです」

 

「そ、それは……」

 

「ほら、早く、”逃げてください”逃げないのなら私との性行為を望んでいると受け取りますので、そのつもりで」

 

早く動いて、と囁かれ、体が動かなくなる。

 

「股を開いたまま動かないということは……よっぽど私とセックスしたいみたいですねぇ。人妻の身でありながら悪い娘だ。あなたが淫らな欲望を隠しているとは意外でしたよ」

 

「ふざけたこと言ってんじゃないわよ! 卑怯者! 能力を解きなさい!」

 

女の耳に男がある言葉を囁いた。

怒りと羞恥で赤くなっていた女の顔から血の気が引いていく。

性器同士が目に見えない強い力で引き寄せられるようにじりじりと近づいた。

 

「私とのセックスが嫌……もしくは浮気をして旦那さんを悲しませたくないと本気で思うのなら、能力を無効化できるはず。さあ、”抗ってください”」

 

 

男は歌うように言って、陰茎に手を添える。

肉のほころびに男の切っ先が間近まで迫った。

 

「くぅぅ……ううぅっ……」

 

腰を男の方へせり出してしまう。綻んだ肉花と赤く燃える肉の鏃が急接近した。

 

(なんで……なんで能力に逆らえないのよっ……あのときは、できたのに……)

 

男の能力を知らない者が見れば、女が自ら腰を動かして男を迎え入れようとするも、挿入の直前で旦那のことを思いだし、罪悪感に襲われ躊躇しているように見えるかもしれない。

 

「驚異的な精神力ですね。旦那さんを裏切るのがそんなに嫌ですか?」

 

「当たり前でしょっ……それに、あんたとなんか、したくっ、ないからっ」

 

「ずいぶん嫌われたものですねぇ。しかし口ではそう言っても、私のペニスのすぐ近くにあるヴァギナは逆のことを言っていますよ。旦那さんには秘密にしておいてあげますから、濡れた肉体の燃える欲求に従いましょう」

 

「うっ、うるさい! あんたなんかとは……ぜったいにぃっ……」

 

性器同士が触れるか触れないかの距離にまで近づく。どちらかがちょっと腰を前に出せば先端が入り口に食い込むだろう。

 

(止まって……こんなやつと、したくなんかないのにっ……)

 

眉間に苦悩の皺を刻む。

その様子を男は楽しそうに見下ろした。

 

「そうですか。では精々、”貞淑な人妻でいてください”」

 

「ああっ!」

 

男の能力によって、貞淑な人妻ではいられなくなる。自宅の玄関で、旦那以外の男を自ら迎え入れる淫らな女へ変えられ、腰を突き出してしまう。

 

「はっ……うああっ……やっ、やだっ……」

 

「おやおや、そんなに私と浮気セックスがしたかったとは……旦那さんに悪いと思わないのですか?」

 

肉の先端が濡れた入り口を通り再度、中へと侵入した。

肉ひだをこじ開けられ、内側に押し込まれる。

焼け爛れそうな熱が奥の奥まで擦り付けられた。

 

「ほう、これはすごい……ようやくひとつになれましたね」

 

「なにっ、言ってるのよっ! バカ!

抜きなさい!」

 

眼鏡の奥の瞳を涙に濡らして、怒声をあげた。

熱い杭を含まされる感覚に身をくねらせ、いやいやするように髪を振り乱す。

 

男が身を乗り出してきた。顔に余裕の笑みが貼りついている。

 

「そんなに怒らないでくださいよ。そもそも、あなたが腰をこちらに突きだして迎え入れてくれたのですよ? なぜ怒っているのか、さっぱり……」

 

「能力を使われたから……それさえ、なかったら、誰があんたなんかと……ううっ」

 

男が身を乗り出したせいで、挿入が深くなる。

腿裏に手を当てられ、脚を左右に広げられた。

 

「さっきも言ったじゃないですか。私の能力は強い想いを覆すことはできない。能力を無効化できず、私と性器を触れ合わせてしまった、ということは、あなたは私との行為が嫌ではない、そして旦那さんのことはそれほど……裏切って他の男とひとつになっても構わないと思っている、ということです」

 

「そんなわけないわ……」

 

レンズ越し、涙を浮かべた目で男を射殺さんばかりににらみつける。

 

「どうでしょうねぇ。……それにしても、今思えば、昔のあなたは未来の旦那さんの前で他の男の思うがままになっていたんですよねえ。いけない人だ。淑女には程遠い」

 

腿裏に押し当てられた男の手に力がこもり、膝が胸の近くにくるほど開脚させられる。

 

「くっ……あっ……変な風に言わないでっ」

 

情欲に燃える肉鏃で浅瀬をかき回される。

つるりとした頭が粘液にまみれ擦れて、湿った音を立てた。

 

「今は旦那さんはいませんよ。思い切り乱れましょう」

「いやよっ……誰が、そんなことっ……」

「ずっと前……あなたを初めて見たときから、この瞬間を夢見ていた。なのに、まさか、あんなぽっと出の男に盗られてしまうとは思いませんでした。もっと早くこうすべきでしたね」

 

眼鏡をかけた人妻の可憐な膣口を巨大な逸物に馴染ませようとするかのように、男はねっとりと腰を揺さぶる。

女はあっけにとられ少し遅れて男の言葉を理解した。

 

「なにっ、言ってるのよ……んぅっ……あんたがやってるのはレイプよ? あぅぅっ……もっと早くあたしをレイプしとけばよかったって言いたいわけ?」

 

女体の中心を少しずつ拡張され蹂躙される感覚に喘ぎながらも不敵な笑みを作って言葉を吐き出した。

 

「その通りですが、なにか?」

「え……?」

 

あっけらかんと予想外の答えを返され、女は言葉を失った。

 

「心の底から欲しいと思うものを手に入れるためには多少強引な手段をとらなけばならないときもあります。綺麗事ばかり言っていては何も手にすることはできませんからね」

 

笑顔で見下ろしてくる。

 

「正義だって同じでしょう? ヒーローとして活動していたあなたなら分かるはずだ。綺麗ごとばかりでは何も為すことはできない。誰も救うことはできない。称賛、そして自己満足感を手に入れたいのであれば、無慈悲に、心を鬼にして事を進めなければならないときもある」

「それとこれとは、話が別よっ……くぅっ……」

「そうでしょうか?」

マシになっていた男嫌いがぶり返して、吐き気がこみあげてきた。

 

「あうっ……うぅっ……女をものとしか見てないみたいね……あんたがそんなやつだっただなんて……見損なったわ……」

「オウ!……それはショックですね」

 

肉の鏃が肉ひだをかきわける。

人妻のぬかるんだ花園は十分にほぐれ、奥まで入れようと思えば、入れられるはずなのに男は焦らすように浅瀬ばかりを掻き回していた。

 

「少し過激なことを言いましたが、本当はあなたが本気で嫌がるようなら、途中でやめるつもりだったんです」

「は……? 何言ってんの」

 

やめてないじゃない、と殺意すらこもった目で男を見上げる。

 

「……望まぬ”性行為を中断し、私を拒絶してください”」

「くっ……あっ……はっ、ううううぅっ」

 

言葉が脳裏に染み渡っていく。細腰が勝手に動き始め、中断も拒絶もできず、男を喜ばせる腰遣いを披露し出した。

侵入を浅瀬で止めていた男を、自ら奥まで迎え入れてしまう。人妻失格の烙印を捺すかのように子宮口に鈴口がぐちゅりと押し当てられた。

怒りをあらわにしていた顔がとろけ、悩ましい表情に変わる。

 

「ほら、この有り様だ。重要なことなので何度も言いますが、私の能力が効いているということは、あなたは私とこういう関係になることが、まんざら嫌でもないということ。本気で嫌なら、性器を触れ合わせ腰を振り合うことなどなく、能力を打ち破ることができるはずです」

「うそっ、なんで……」

 

自らの肉体の反応が信じられず、女は目を見開いた。

 

「これはレイプではない。同意の上の行為です」

「勝手なこと言ってんじゃないわよ!」

「”私のことを嫌ってください。憎んでください”」

「うあっ……ああぁっ!」

 

卑劣な凌辱者に対して怒りも憎しみも抱けなくなる。

荒れ狂う激情が行き場をなくした。なのに、心拍数はどんどんあがっていく。

 

――なんでこんな気持ちに…

 

服をはだけさせられた。綺麗な乳房があらわになる。

長い指がそのふくらみに食い込んだ。

胸を弄ばれつつ、陰部をかき混ぜられる。

 

怒りも憎しみも抱けなくなった。

ただし心拍数は急上昇したまま。行き場をなくしたたかぶりを、体が勝手に恋のドキドキと勘違いして胸がときめいてしまう。

子宮がいとおしいひとの遺伝子を求めてキュンキュンと脈動してしまう。

 

「なっ、なによこれぇ……」

「白い肌がどこもかしこも湯上がりのように赤く染まっていますねぇ。乳首ははち切れんばかり。ヴァギナのぬめり、うねりも素晴らしい。そんなに締め上げられるといってしまいますよ」

「あうぅっ……それだけは、ダメっ……」

 

ぐっと強めに胸に指を食い込まされ、つきんと刺激が突き抜ける。

胸の先をいじられると、痛みと甘い痺れとが混ざりあい溶け合って、心拍数をさらに上昇させる。

 

「あははっ、これはいい。きゅうきゅうと甘美に締め付けてきますよ。私のことを嫌っているとは思えませんね」

「あんたの能力のせいよっ……勘違いしないでっ……」

 

顔を必死にしかめて、男をにらみつける。

男は肩をすくめた。

 

「何度言えば分かるんですか? 私の能力には――」

「うるさいっ!」

「私のことが好きになってきたんじゃないですか?」

「そんなわけないわっ……あんたなんか、嫌いよ……嫌いっ……♥」

 

男が挿入をぐうっと深くしてくる。

同時に膝裏に手を当てられ、脚を倒された。

奥をかき混ぜられ、女は身を縮こまらせる。

 

嫌い、嫌いと口にして、怒りの感情を抱こうとするが逆効果。

どんどん気持ちが燃え上がっていく。

口からもれるうわ言のような声も、素直になれず、けれど悔しくてツンとしてみせようとする女の声になってしまう。

 

「体にいやらしい痙攣が走っていますねぇ。子宮の位置も浅くなっているようだ。いとしい私の精液が欲しくてたまらないようですねぇ」

「くだらないっ……そんなでたらめで、あたしを惑わせると思ってるの?」

「でたらめ? はたしてそうでしょうか」

「ちょっ……ひぃいいいっ!」

 

脚がぐっと深く倒される。膝小僧が顔の横に。

丸々と口を開け、端から涎のように愛液を垂らしながら、凌辱者のものをくわえこまされている秘部をのぞきこむ体勢にされ、女は顔を真っ赤にする。

その体勢で奥地を肉棒で突かれたのだからたまらない。

 

「ほらっ、わかりますか? 熱く火照った子宮が位置が浅くして、私の精液を飲みたがっていますよ」

「知らないわよっ、そんなのっ……あうぅっ……うそに、きまってるわっ……」

「あははっ、とぼけても無駄です。今日初めて交わった私がこの短時間で実感してしまうほど劇的な反応! ペニスにはっきりと伝わってきていますよ」

「あひぃいいいっ! い、いやっ……もうやめてぇ!」

 

ずんずんと地中を掘削する機械ののように肉棒が突き下ろされる。

強い感覚が弾けて、全身に広がっていく。体がぐずぐずに溶け崩れてしまいそうな危機感と暴風の中に放り込まればらばらになってしまいそうな恐怖が押し寄せてきた。

あと一歩で絶頂に達するという瞬間、

 

「見えるでしょう? あなたのエキスでペニスがぬるぬるです。私との浮気セックスであなたが気持ちよくなっている証拠ですよ」

 

焦らすように男が腰の動きを緩めた。

 

「私はまだ射精していないというのに、これは……」

「う、うそよ……こんなの……」

 

ねっとりと抜き差しして、本気汁に白く汚れた肉棒を見せつける。

恥ずかしいやら悔しいやらで女は目をそむけるが、男に「私のペニスから視線を外してください」と能力を使われ、凝視せざるをえなくなった。

 

「しっかり見ていてください。旦那さんよりはるかに立派なペニスを。そのペニスにヴァギナをぐちゃぐちゃにかき回される様を」

「いやっ……そんなの、見たくない……」

「そう言わずに。あなたの体がどれだけ淫らな反応をしているか見て自覚するのです。そして心まで堕ちていきなさい」

 

ねちゃねちゃと水音を立て、結合部から泡立った体液があふれでる。

男のものが本気汁と泡立った体液にまみれていく。

嫌だと思うのに、能力の影響下にあるせいで濡れた肉穴に抜き差しされ粘膜をめくりかえされる様子から目を離せない。

 

「くうっ……私としたことが、もうイキそうですよ。あなたのナカが良すぎるせいだ。このあたたかくとろけた肉の奥に出しますよ」

「だめっ……そんなの……」

「あなたに久しぶりに会えると思って、しばらくためてきました。旦那さんを裏切り続けるヴァギナに飲ませてあげますよ」

「うあっ……だめっ……あああっ……あああああっ!」

 

男が本腰を入れる。

猛烈なピストンを打ち込まれる、まんぐり返しの女体にびくびくと痙攣が走り始めた。

 

意識が真っ白に染まっていく。

体がこわばり、背を反り返らせ顎を上向けて、かつての宿敵へ無防備に喉をさらしてしまう。

 

 

 

男根が膣から抜け、ぶるんと天を向く。

先端から放たれた白濁液が放物線を描き、女の顔めがけて飛んだ。

眼鏡にべちゃりと貼りつく。

 

男はすぐに男根を膣内に入れ直した。

外に放ったのはほんの一部。

大量の精液を女の膣内へびゅるびゅると注ぎ込んだ。

 

「失礼しました。眼鏡が汚れてしまいましたね」

「ううっ……ううぅっ……」

「わかりますか? 私のペニスから勢いよくザーメンが噴き出しているのが。あなたの体の奥深くを満たしていますよ」

「ああっ……いやぁっ……ぬいて……もうっ、ださないで……」

 

脚をぎゅうっと倒され、顔の近くに。鞄に詰め込む前の荷物みたいに体を折り畳まれた惨めな体勢で深々と貫かれ精液を注ぎ込まれる。

悶え、喘ぎ声をもらすことしかできない。

肌が紅潮し、汗が噴き出して、くるりと巻いた癖っ毛がべったりと濡れている。

 

泣き顔を男に見られてしまう。

 

「強いあなたでも、こんな顔をするんですね」

「あううっ……やだっ……みないで……」

 

旦那よりも大きな手が女の頭を撫でる。

もう能力は使われていないのに、達したばかりの体は全然動いてくれなかった。

男にされるがままになってしまう。

 

精液をかきだすこともできず。

男をはねのけることもできず。

恋人同士がするようなキスさえ受け入れてしまう。

 

 

 

「んちゅ……んむ……」

 

いつしか舌を絡ませ、唾液を交換するディープキスを強要されていた。

男の手が女の薬指をとらえた。

そこに光る指輪を抜き取った。

 

女は目を見開いた。

男はキスを中断し、奪い取った指輪をしげしげと見つめる。

 

「ちょっ、ちょっと……なにを……?」

「ちょっとした儀式ですよ」

 

男が指輪を女の股間へと近づけた。

 

「ひぃっ!」

 

何をするのかと思えば、愛液と精液をたたえる膣に指輪をぐりぐりと擦りつけ始めた。

 

「やめなさいっ……なにやってるのよ、ばかぁ!」

「すぐに終わりますよ。あなたと彼のこの指輪を生まれ変わらせるのです」

「そんな……」

 

中出しされたばかりの肉の中に指輪が沈められる。

器用に動かして指輪全体に生臭い液が付着するようにしていた。

 

「どうですか、美しいでしょう」

 

愛液と精液。和合水まみれになった指輪を女は呆然と見つめる。

男はエキスを少しでも染み込ませようとしているのか、濡れた指輪をぬるぬると丹念に擦っていた。

輝きが濁り、臭いが染み付き、悪臭が取れなくなってしまいそうだ。

 

「なんてことするのよ! かえしなさい!」

「言われなくともそのつもりです」

 

男が指輪を女の指に戻そうとする。

「ひっ」と女は思わず手を引いた。

 

「どうしました? 大事な結婚指輪でしょう? いらないんですか?」

「いるわよ! いるに決まってるわ……でも……」

 

男の体液まみれにされてしまった指輪を前に女は躊躇した。

男がにやりと笑う。

 

「私がはめてあげますよ」

 

手首を男につかまれ、指輪をはめられてしまう。

二人の体液は輪の外側にも内側にも塗り込まれていて、はめられる女の指をよごしていった。

 

「あ……ああっ……こんな……」

「どうですか? 私とあなたの体液により生まれ変わった結婚指輪は?」

 

女はひきつった顔で指輪をはめられた手を見つめる。

まともな言葉が出てこない。

 

「このリングを見るたび、あなたは今日のことを思い出すのです。旦那さんではなく私のことを。彼と結ばれた日よりもずっと刺激的な今日のことをね」

 

悪魔のような微笑を見せ、男が立ち上がった。

 

 

 

「記念撮影といきましょうか」

 

男がカメラを取り出す。

 

「うっ……や、やめて……こんな姿、うつさないで……」

 

絶望にうちひしがれながらも、なんとか言葉を絞り出した女を嘲笑うかのように男が口を開いた。

きゅるりと機械音のようなものが響いた。

 

「え……ちょっと……なに、したのよ……なんて言ったの?!」

 

女の意思を無視して見えない糸で操られるように体が勝手に動く。

 

「さあ、なんでしょうねぇ? 予想してみてください」

「うあっ……ああぁっ……なによっ、これぇ……」

 

体勢はまんぐり返しのまま、股はさらに大胆にだらしないVの字に開き、ゆるくにぎった両の拳はそれぞれ顔の両脇辺りに、人差し指と中指を立てピースの形に。

「ひいいいっ!」

抗おうとするが、まったくあらがえない。

瞳がぐりんと上を向き、口は開き、舌をだらしなく外に垂らしてしまう。

「くくくっ、すばらしい。カメラを向けられているというのに…人妻とは思えない下品なポーズですね」

「あんひゃがぁ…ひゃひぇひゃんひぇひょひゃ!」

「何を言っているのかさっぱりですよ」

 

男は満悦に顔を緩め、人妻の痴態を撮影しまくる。

性器をアップにしたもの、卑猥な表情をメインにしたもの、一歩引いて全身を納めたもの、他。

 

「動画でも残してあげますよ。……旦那様を裏切りたくないのなら、”股を閉じていてください”」

「もぉ、やめて……」

 

女は涙目で股を広げる。

 

内腿が筋張るほどの大開脚に男がカメラを向け動画として記録していく。

 

「おやおや、そんなに旦那様を裏切りたいのですか」

「うらぎりたくなんかぁ……」

「私の能力に逆らえないということはそういうことですよね。なにを言っても無駄ですよ」

「あうっ♥ ううううぅっ♥」

 

カメラを持つのとは反対の手で秘部をいじられる。

女は雷に打たれたかのように身を反り返らせた。

 

リビングの方から野球中継の声が聞こえる。

状況はわからないが、ちょうど彼の名前を呼んでいた。

他の男の指で絶頂に押し上げられた女の耳にはそれは聞こえていなかった。

 

「なにやら騒がしいですねぇ。……どうやら彼がいいプレーをしたようだ」

 

気をやったばかりで、ぐったりとしている女を男が軽々と抱き上げた。

意識が途切れていたのか状況がつかめず困惑している女に笑顔を向ける。

「旦那様のプレーを一緒に見ましょう」

「うっ……いやっ、そんなの、ぜったいに……」

「そんなに嫌がらないでくださいよ。私と楽しい時間を過ごしたいのはわかりますが、活躍を見てあげないと。頑張っている旦那さんがかわいそうだ」

「イヤじゃない! ……あんたと見るのがイヤなの!」

 

お姫様抱っこでリビングまで運ばれてしまう。

宿敵の侵入をあっさりと許してしまった。

 

はだけさせられ体を隠すという役割は早い段階で放棄していたものの、体にまつわっていたカーディガンとブラを外され、

 

「可愛らしい靴下ですねぇ。彼の趣味ですか? それとも彼と結ばれることで女らしくなったあなたの趣向ですか? これは残しておきましょう」

「なんでそうなるのよ、変態……」

「全裸がいいですか?」

「そういう意味じゃない……うあっ」

 

靴下だけ残したほぼ全裸の格好で男の膝の上に乗せられ、彼のプレーを見ることになる。

しかし、それはわずかな間の話。

男にちょっかいを出され、何度も何度も絶頂に押し上げられてしまう。

野球中継など目に入らなくなる。

 

「眼鏡が少し邪魔ですね。汚れてしまいましたし、テーブルに置いておきましょう」

「汚れてって……あんたが汚したんでしょう……」

「私のザーメンでね」

 

眼鏡と顔にかけられたことを思い出し、女は唇を噛む。

彼女が身に付けているものはこれで指輪と靴下だけ。

 

「おや、旦那様が映っていますよ。応援しないと」

 

テレビの画面に夫の顔が映るたび、そちらを向かされ、

テレビの前にあるテーブルに手をつかされ、後ろから犯される。

眼鏡は外されてしまったが、伊達なので問題なく旦那の姿は見える。

 

「はっ♥ はっ♥ はっ♥」

 

ガツガツとした杭打ちを犬のような体勢で受け、体温を調整しようとする犬の呼気のようなよがり声をもらすばかりで、声援など送れない。

テレビ越しとはいえ、こんな姿で旦那の姿を見ているという異常な状況に心拍数がはねあがる。

彼がこっちを見ているような気がして、どきんと心臓がはねた。

 

「締まりが一段と良くなりましたねぇ。やはり彼は特別ですか。妬けますよ」

 

腰をしっかりと抱えられた。

尻肉をばちんと打たれる。

 

「ひあっ! いたぁっ……あひっ!」

「ほら、旦那様があなたのことを見ていますよ。こんなことをしていていいんですか?」

「見て、ないぃ……あんたが、むりやり……はぅううぅっ♥」

 

尻肉を叩かれながら、膣内をえぐられる。

ずしんと奥まで貫かれ、子宮をぐっと持ち上げられ、息がつまる。

強い酩酊感とともにめまいに襲われる。

 

ふと、テレビの画面に映る夫がこちらを見ているのに気がついた。

冷静に考えれば、たまたまカメラ目線になっただけなのだが、なんだか淫らな自分を見咎められているような気がして、女は胸が締め付けられるような気持ちになった。

彼女に非はないのに、凌辱者をはねのけられず、好き放題されている自分の不甲斐なさに罪悪感を感じていた。

 

切なさに下腹を疼かせて、凌辱者のものを食い閉めてしまう。

 

「うあっ♥ ああっ♥」

「イキなさい。大好きな旦那様の姿を見ながら、他の男のペニスで!」

「いくっ♥いくぅうううううううっ♥」

 

リビングに女の獣のような悲鳴が響き渡った。



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【バッドエンド】カメラの前で尿検査を受けさせられる女の子【AV】

パワポケ9 温水ちよ バッドエンド後

夢のために主人公ではなくプロデューサーを選んだ彼女が出演するエッチな動画を見る主人公、みたいな話ですので、ご注意ください。
(エッチな動画といっても、カメラの前でオシッコするだけ)


アイドル風の衣装に身を包んだ女が映し出された。

 

ボーイッシュなショートカット。

ブレザーにネクタイ。ミニスカート。青を基調に、ふりふりふわふわの白が適度に施され格好よさと可愛さが見事に同居した衣装。勝ち気な彼女が着るのは意外なような、そうでもないような。

しかしよく似合っている。

女優を目指していたはずなのに、とも思ったが、まあいろいろあるのだろうと納得させる。

 

彼女はぽかんとして視線をめぐらせている。

 

「抜き打ちチェーック」

 

司会らしき男が言った。

 

「薬物汚染がひろがっているんじゃないか、と世間から思われているであろうこの業界。そんなことはないと証明するために抜き打ち検査をやろうというこの企画。第一回目はちよちゃんでーす」

「ええ~、そんなぁ、聞いてないですよ」

「マネージャーさんの協力で、持ち物の方はすでに調べさせてもらいました」

「え!?ちょっと!?あれ、私のカバン!?」

「とりあえずシロみたいですね、よかったよかった」

「なに勝手なことしてるんですか、やめてくださいよ本当に…」

 

――ひどい番組だな…

 

不快感に顔をしかめてしまう。

だがこんなものはまだ序の口だった。

 

コップが用意された。

 

「なんですか、これ…」

「検尿コップ」

「それって、まさか…」

「そのまさか。なに?やましいことでもあるの?」

「ないですけど、こんなの、聞いてないですし…」

「抜き打ち検査だからね。」

 

「ちよちゃんの反応を見るに、やらせじゃなくてガチなんすねー。怖いわー」

 

出演者たちが笑う。

 

彼らは渋る彼女を説得にかかった。

クリーンな業界だと証明するためと、やましいことがないのならできるはず、と断ることが悪であるかのような言葉を並べ、彼女は結局、

 

「わかりました、やります…」

「すばらしい!では、この業界を代表して、…って、ちょっと?検尿コップもって、どこに行くの?」

「どこって、その…」

「あ、もしかしてトイレに行こうとしてた?ダメだよー。お茶でも入れられたら困るからね。検尿はみんなの前でやってもらうよ」

「えええっ!?冗談ですよね…?」

「本気だよ。さ、パンツ脱いで」

「そんなぁ…」

 

困惑する彼女を尻目に着々と準備が進んでいく。

 

「ちよちゃんさあ、普段はもっとすごいことやってるじゃん。皆の前でオシッコするぐらい平気でしょ?」

「それとこれとは、ちょっと、違うっていうか…」

「アタッテ砕けろ!かつて所属してた劇団で何を学んだのかな?」

「ああっ、それは言わないでくださいっ」

「早くしないとどんどん過去を掘り起こしちゃうよ。某大物プロデューサーとの関係とか――」

 

脅迫じみた発言まで飛び出す。

 

「大物プロデューサーっていえば、この前のちよちゃんの演技はすごかったね」

「夢のためにイケメンの彼氏を捨ててプロデューサーに抱かれるってストーリーだっけ?あれってどこまでが現実でどこまでがフィクションなの?」

「全部フィクションに決まってるじゃないですか…あはは…」

 

彼女は困ったように笑う。

若干顔がひきつっていた。

 

「俺見てないわ。プロデューサーに抱かれたあとはどうなるの?」

「ある程度の位置までのぼりつめるけど、うまくいかず、プロデューサーにも捨てられて、そのあとは…」

「そのあとは?」

「怪しい薬…」

「怪しい薬!しあわせな気分になれるあれ!?」

「あとはこちらでお楽しみくださーい」

「宣伝かよ!!」

 

いかがわしいパッケージの商品が映し出される。

好評発売中らしい。

 

――知らなかった、まさかこんなことになっていたなんて…

 

「あー、なるほど。ちよちゃんが選ばれた理由がわかったよ。あの作品をみたけど、演技がすごかったもん。まるで本当にやってるんじゃないかってぐらい」

「ちがいます、あくまで演技です。」

「いや、検査を嫌がるってことは…」

「なんでそうなるんですか!クスリはやってないですけど、みんなの前で検尿なんて嫌に決まってるじゃないですか!」

 

 

出演者たちの説得が続く。

大勢の圧力に負け、皆の前、カメラもあるという状況で彼女は渋々下着を脱ぎはじめた。

スカートの中に手をいれ薄布をずりおろす。

もじもじと内股になった脚から、それを抜き取る。

股間をみられないように極力慎重に。

赤く染まった顔と寄せられた眉、きゅっと引き結ばれた唇。

その間からもれる苦悶の吐息。

 

「撮らないでくださいよぉ…」

「やっと脱げたね。俺があずかってあげるよ」

「ちょっと!?やめてください…」

「もしかしたらクスリが隠してあるかもしれないからね。ちゃんと調べておかないと。カメラさーん。こっちこっち。これがちよちゃんの脱ぎたてのパンティ。ぐふふ」

「なにやってるんですか!?そんなの、映しちゃダメです!!」

「まあまあ。ヤバイところは編集でカットするから大丈夫よ」

「なんかシミになってない?ちょうどおまんこが当たるとこ」

「ついてません!」

「クロッチ、クロッチ。ああ、オシッコのにおい…」

「うああ、嗅がないで!!かえしてくださいっ」

 

半狂乱で手を伸ばす。

だが、下着をとりかえすことはできず、次々と男たちの手に渡されていく。

 

「そんなこといいから。早く検尿」

「うっ…ううっ…」

 

彼女はためらいながら腰を落とす。

脚はしっかりと閉じて、手も使い股間を隠していた。

 

「本当にやらなきゃダメですか?」

「もちろん。この業界の未来のためにもね」

 

彼女は泣き出しそうな顔でぴったりと合わせていた腿を開いた。

ブーツをはいた美脚がM字を描く。

羞恥開脚の中心にある花弁に視線が集中する。

 

「手どけて」

「うわぁ、すごいな」

「意外と綺麗だね」

 

男たちが感想を言い合う。

彼女の顔は真っ赤だった。

 

「スカートの後ろの方、もっと上げて。可愛いおしりを全部撮りたいから」

「ちょっと!?そんなところ撮らなくていいですからぁ…」

「ごちゃごちゃ言わない」

 

彼女は呻きながら大人しくしたがった。

みずみずしい果実のようなお尻が後ろのカメラによって映し出される。

 

「うわー、腰細いね。見られる職業だからおしりもきゅっと締まって美尻だね」

「うぅ~っ…撮さないでくださいっ」

「こんな綺麗なのに撮さないともったいないよ。仕事の依頼が殺到するだろうね」

 

たくしあげられ、くしゅくしゅと折り畳まれたふりふりひらひらのスカートが綺麗なお尻をより華やかに見せる。

しかし、お尻はあくまでおまけ。

メインは正面からのものだ。

 

「こんなの、恥ずかしすぎ…」

「検査だし、しょうがないよね。出すときは、よく狙ってね。あ、こらこら。コップは持たずに置いたまま」

「そんなぁ…これじゃ、こぼれちゃいますよ…」

「不正があったらいけないからね。タライとかバケツの方がよかったかな?まあ、ちょっとぐらいこぼしても優秀な清掃班がきれいにするから心配しないで」

 

掃除道具を手にした男たちが映し出される。

鼻息が荒い。

「オシッコ飲み隊」「オシッコ舐め隊」なんてふざけたことが書かれたハチマキをしている。

 

「あれ、冗談ですよね…?」

「ん?どうだろうね?選りすぐりの変態らしいけど。俺も彼らのことはよく知らないんだ」

 

彼女の顔が青ざめる。

絶対に外せない、そんな決意を固めたように見えた。

 

「もうちょっとくぱぁって開いた方がちゃんと飛ぶんじゃない?」

「はあ!?」

「いいからやる」

「はい…」

 

スカートを裾を大切に胸に抱くようにしてたくしあげ、反対の手で肉ひだを広げる。

 

「これでいいですか…?」

「もっともっと!」

「あんまり広げすぎたら変な方に飛んじゃいますよ……」

「いいから」

「はい。ううっ…」

 

小さな穴をぐにっと広げる。

ひだに邪魔されて滴り落ちる量は多少減るかもしれない。

だが、噴出口が横長に歪むほど広げているので、狙いを定めるのは難しくなる。

 

「擬音を口にしながら」

「ええ!?」

「これも経験だと思って。くぱぁって。頼むよ女優さん」

 

いったん手を離して、再度びらびらをこじ開ける。

ためらいがちに口をひらく。

 

「く、くぱぁ…」

「ダメダメ。もっと感情をこめて」

「感情って…」

「いやらしいちよのおまんこをもっと見て!って感じかな」

「どういう感じですか!?」

「もうそれをそのまま言っちゃおう」

「そんなぁ…」

「はい、どうぞ」

「う、ううっ、…いやらしいちよのおまんこを、もっと…もっと見てください!」

 

震える指で淫らな花を名一杯開いてみせる。

羞恥で白目を剥いて気絶しそうになりながらも唇を動かし「くぱぁ♥」といやらしい破裂音を添えた。

 

「いいねいいね。大胆なセリフとは裏腹に震えてるのがなおいい!さすが男心がわかってるね。アソコも恥ずかしそうにひくついてるし。ちよちゃんは最高の女優さんだ」

「もういやぁ…」

 

 

「どうしたの?早くだして」

「こんな見られてるのに、出せるわけないじゃないですか!!」

「ダメだなー。一流の女優を目指すならいつでもどんな状況でも出せるようじゃないと」

「何でもかんでもそこに結びつけるのはやめてください!」

「どうする?刺激してあげようか?」

「ひぃっ!よ、よけいなこと、しなくていいですから!」

 

彼女に男たちの手が伸びる。

 

「おおっ、これがちよちゃんの。柔らかい。おまんじゅうみたいだ」

「ちょっと…やめてくださいよ…」

「腿もむちむちじゃん。たまんねぇな」

 

小用を足すためしゃがみこんだまま、体をくねらせる程度の抵抗しかできず、さわられ放題だった。

電気マッサージ器まで押し当てられ、土手肉や花弁がぐにゃりとひしゃげた。

 

「うあっ♥そこ、ダメですっ…うあぅ♥」

「ここマッサージして気持ちよくなれば、すぐに尿意も大きくなるよ」

「だめぇ♥ほんとにオシッコしたくなっちゃいますから!」

「いや、そのためにやってるんでしょ」

「あああ♥もうっ♥尿意だけ、じゃなくて、その、緊張もしてるからぁ…」

「緊張もほぐせるよ。おマンコ揉まれて、いっぱい気持ちよくなって、いっぱいオシッコ出してね」

「そんな…」

「俺たちも手伝ってやるよ」

「ひっ♥ちょっと!?」

「おおっ、柔らけぇ。意外と胸あるね」

 

スタッフ総出で体をいじくられる。

大勢に追い詰められ、ついに、

 

「オシッコ、でますっ…潔白を証明するために、出しますっ…」

 

宣言から少し緊張した間が流れ、ついにそのときが訪れる。

開かれたむっちりとした腿の間、

ひくつく赤い貝肉の小さな穴から液体があふれだした。

 

「うわっ、すごいな」

「あぁ…本当に、出しちゃった…私、なんてことを…」

「ちゃんとカメラで撮してるから大丈夫だよ」

「それがダメなんですって…あぅぅ♥とまんないぃ…」

「もうここまできたんだからあきらめな。潔く全部出しちゃいなよ。止めようとすると、かえって長引いちゃうよ」

「それは、そうかもしれないですけど…」

「女の子がおしっこするところ初めて見たよ。結構勢いあるんだな。なんか男より出方が派手じゃない?」

「ううっ、見ないでください…」

 

じょぼじょぼとコップに液体がたまっていく。

大きめのコップだが、すぐにいっぱいになってしまいそうだ。

 

「あっ、ちょっと…コップ動かしちゃ…あああっ」

「ほら、もっと腰動かさないと。おしっここぼれてるよ」

「ああ、もう!動かしちゃダメですって!」

 

小水をまきちらしながら、腰振りダンスを強要される。

透明な液体が、膣やおしり、スタジオの床にまでしたたりおちる。

 

「はい、もういいよ」

「え…ちょっと、コップ持っていっちゃダメですって!」

「ん?でももうすぐいっぱいに。あーあ、あふれちゃった。床がびしょびしょだね」

 

予想外の量だったのか彼女も慌てふためいている。

スカートを持ち、陰部を開いたままどうすることもできない。

排尿は続いていて、その場から逃げ出すことすらできない。

 

「あああっ、ダメッ、止まらないぃ…」

「いいよいいよ。ちよちゃん。おもらしして恥ずかしがる迫真の演技。そういうのもいけるんだね」

「演技じゃないっ、ちょっと、早く、別のいれものを…」

「そんなものないよ。全部出しちゃって。こぼれたら、やる気満々の清掃係に任せればいいから」

「いやあああああっ」

 

スタジオの床にじわじわと水溜まりがひろがっていく。

 

しばらくして、しーしーと派手な音を立てていた放尿の勢いは弱まり、ぴちゃぴちゃと小さな水音に変わった。

手が汚れるのもいとわず、男がびしょぬれの検尿コップをもちあげた。

 

「おおっ、あったけぇ!――の名は伊達じゃないな」

「ちょっと!?それ本名ですから言っちゃダメです!!」

「あはは、編集しとくから安心して」

「わからないようにしといてくださいよ、本当に…」

「大丈夫大丈夫。」

「これからも、ぬくい聖水を千代に八千代に絞り出してくれよ」

「しません!!ここも編集してくれますよね!?」

「大丈夫でしょ。聖水じゃなくて水って言ってたらやばかったけど。わからないわからない」

「いま言っちゃってるじゃないですか!ダメです!!おねがいします…」

 

追い詰められた表情ですがりつく彼女に、考えとくねと軽い感じで返事をした男がコップの中をのぞき、スタジオの水たまりにも目を向ける。

 

「すげぇ出たな」

「朝一ってわけでもないだろうに、ちょっと臭いが強くない?」

 

男たちに笑われ、彼女は顔を真っ赤にしている。

びしょ濡れ、汚れることを嫌がってかまともに股間を隠すこともできない。

男に囲まれていて逃げることもできない彼女は、しゃがみこみスカートを押さたまま、恨めしそうに男をにらみつけた。

 

「はぁ、はぁ…なんで動かしたんですか…」

「不正がしにくいように?」

「こんな状況で、できるわけないじゃないですか!」

「それにしてもすごい量だったね。ずっと我慢してたの?」

「本番前にお手洗いにいったんですけど、みんなさんにいろいろ言われてる間に、急に…。あ!もしかして、控え室で渡された飲み物になにか入ってたんですか!?」

「やだなあ、なにもいれてないよ」

 

そのあとも彼女は男たちにくってかかったが、結局翻弄されてしまう。

衣装が汚れないようにスカートをたくしあげたまま、恥ずかしそうに悔しそうに唸る彼女の様子が映し出された。

 

「俺たちが拭いてあげるよ」

「え?いや、自分でできますから…ちょっと!?」

「遠慮しないで。ちよちゃんのマンコ、俺たちが綺麗にしてあげるよ」

「だめ!自分でします!やだっ!はなしてっ!」

「恥ずかしがっちゃって、かわいいなあ」

 

大勢の男に動きを封じられ、小水まみれの股間を拭かれる。

 

………

 

「…頼む、こいつを救ってくれ」

 

男が頭をさげた。

対する風来坊は無言。

 

「見ただろう、こんなひどいことをさせられてるんだ。ほうっておくわけにはいかないだろ、頼む」

「彼女は自分でこの道を選んだんだ」

 

淡々と言う。

 

「…なんだよ、あんたを捨てて、プロデューサーを選んだのを根に持ってるのか?」

「そういうわけじゃない」

「だったら――」

「彼女の夢の邪魔をすることになるかもしれない」

「なんでだよ?」

「これは彼女の作品だろう?恥ずかしがっているのも嫌がっているのも演技だとしたら?」

「出演を強要されてるのかもしれない。俺にはそうにしか見えないんだ…あいつを救ってくれ!頼む!」

 

頭をさげる男から目をそらし、画面に目を向けた。

幼女のように股間を拭かれて、泣き出しそうな顔をしている女をじっと見つめる。



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【金的】野球部のマネージャーに足コキされてイかされるキャプテン【電気あんま】

宇宙人に洗脳されたユイさんにひどい目にあわされる主人公。

金的だったり、ハサミをとりだして去勢を迫ってみたり、主人公に貞操帯を装着したりと、バイオレンスな表現がありますのでご注意ください。


「キャプテン、お疲れ様。……マッサージしてあげる」

「いつもありがとう」

「どういたしまして。……すごい、パンパンになってる!」

ハードな練習だったからね、なんて笑いながら答える。

いつのことだっただろう。これは過去の話。

そんなに前の話でもないのだが、いまとなっては遠い昔のように思える。

 

 

 

「あら? どうしてこんなに固くなってるのかしら?」

「そ、それは……」

マネージャーの足が股座をぐりぐりと踏みにじっていた。

足拭きマットにされてしまったような屈辱感を味わいながら、どうしてこんなことになったのか、少年は考える。

 

宇宙人がやってきたから。

もっと正確に言えば、その宇宙人とともにやってきた旗の形をした宇宙生物が、少女の頭に寄生しているから。

冷静に考えれば答えは単純だが、はいそうですかと受け入れられるものではない。

 

 

 

――数分前

男たちが地面に横たわっていた。皆、股間を押さえ、ぴくぴくと痙攣している。

「残るは一人ね」

ポニーテールの少女が笑った。

彼女の頭には旗が刺さっている。

それと同じデザインの旗……正確には旗の形をした寄生生物を取り出した。

視線の先には、一人の少年が腰を抜かしている。

 

「ハタを立てられるって、とってもキモチのいいことなのよ」

と、ねっとりとした猫なで声で迫ってくる。

「待ってくれ、ユイ、実は……」

教授に改造され、ハタを立てられると爆発してしまう体にされたことを、さりげなく距離をとりながら説明した。

「本当に?」

「本当だ。信じてくれ」

少女は片眉をあげ、思案の表情、

「そう……。ハタも立てられない醜い男は、こうするしかないわね」

きゅっと口の端をつりあげた。

ポニーテールがゆらりと虚空を掃く。

ソックスはいたみずみずしい足がはねあがる。

スカートがふわりと舞い上げられた。

黒、意外。そんなことを思う間もなく、

「うわっ……」

反射的に身を引いた少年の目前、一瞬前まで少年の頭があった位置を、学校の指定靴をはいた足が正確に打ち抜いた。

回し蹴りを空振りさせた少女は、背を向けている。

ここぞとばかりに接近した。

「ユイ、……話を……」

「近寄らないで!」

野球で鍛えた脚の間を、みずみずしいものに擦りあげられた。

背中を向けたまま振り上げられた少女の足。

「うおぉっ……」

後ろ蹴りを股間に食らい、少年はうずくまる。

肩越しにその様子を見、ゆるりと反転した少女は首をかしげた。

「あら、その程度で済むなんて、ちょっと外しちゃったかしら。次こそ、よーくねらってぇ……」

「待ってくれ……」

「問答無用!」

「ぐおおっ!」

綺麗に金的を決められ、世界が静止したかのような錯覚に襲われる。

一瞬遅れて濁流のように押し寄せる痛みに少年は地面を転がり回った。

もう何が何だかわからないほど痛みで、吐き気すら感じた。

 

 

「ハタを立てられないクズの上、醜い男だなんて終わってるわ。キンタマ踏み潰して、尊みあふれる女の子に変えてあげる。どう? 嬉しいでしょ?」

悶えながらも、なんとか起き上がりかけている少年の背後に少女が回り込んでいた。

靴をはいた足で股間を蹴りあげる。

「うおおおっ!」

「うーん、ちょっと強く入りすぎちゃったわね。靴を履いてると加減が難しいわ。あっさり気絶されてもつまらないし脱いじゃおうかな……。」

のたうちまわる少年を楽しそうに見下ろして、少女はぽいっと靴を脱ぎ捨てた。

 

「頼むから、いつものユイに戻ってくれ」

「いつもの? 奴隷みたいにコキ使われてた私に戻れって言うの? そんなのまっぴらごめんだわ」

「へ……?」

「あたしは宇宙人様のおかげで目が覚めたの。野球部のマネージャーも辞めるわ。あんたたち男のサポートなんて、もううんざり」

怨嗟のこもった声に呆然とした。

 

「さて、それじゃ始めましょうか。キンタマを踏み潰して、女の子に……」

「それだけは勘弁してくれ!」

「……嫌なの? 困ったわね。いくら考えてもその方法しか浮かばないんだけど」

「そんな……」

 

「踏み潰されるのが嫌なら、こんなのはどう?」

どこからともなくハサミを取り出した。

「待て……それって、踏み潰すよりひどくないか……」

「そお? ぱつんぱつんって切っちゃえば、おしまいなんだから楽じゃない?」

「そんなわけないだろ!」

「ワガママ言わないの」

 

ハサミを手にした少女がゆらりと近づいてくる。

頭の旗に目がいく。

あれに寄生されているせいで、彼女はおかしくなっている。

おかしくなっているのではなく抑圧されていた本性が表に出ただけ、という意見もあった。

しかし、世話やきの優しいマネージャーがこんな本性を隠していたとは信じたくない。

 

「ちんちんってわかる? 壁にもたれて、その格好になって」

「はあ……?」

「ほら、早く。ちんちん」

 

飼い犬に向けるような笑顔。

たが、ハサミを持った状態で、そんな笑顔を浮かべる彼女に恐怖を感じ、少年は後ずさった。

壁にぶつかる。腰が抜けたようにずるずるとへたりこんでしまった。

 

「あたしの言うことが聞けないの?」

「わ、わかったよ……」

仕方なしに両手両足を開き、無防備な格好に。

「よくできたわね、偉い偉い」

少女が足をあげる。下着が見えた、などと喜ぶ間もなく股間を踏まれてしまう。

「うぐっ……」

「あら、そんな怖がらなくても大丈夫よ。まだ、踏み潰したりしないから」

少女の足裏が少年の股間を撫でた。

円を描くような動きで、全体を撫でる。一旦足を離すのかと思いきや、爪先が陰嚢に押し当てられた。

「どうするつもりだ……」

爪先が袋をひしゃげさせ、睾丸をぐにっと追いつめた。

これ以上、力をこめられたら痛みが走る。そんなぎりぎりのところで爪先がとまった。

「一応、聞いてあげようかな」

嗜虐的な笑み。嫌な予感がする。

「去勢手術、受けるか受けないか、どっちがいい?」

「へ?」いきなりすぎて、思考が固まる。

「わかんない? じゃあ、もっとわかりやすく言ってあげるね。この醜いちんぽ、切り落とすのと、切り落とさないの、どっちがいいかって聞いてんのよ!」

「うおっ!」

爪先で睾丸をぐりっと押し込まれ、情けない声が口から押し出された。

「早く答えなさいよ。潰しちゃうわよ」

「うはっ……ぐおっ……やめろっ、ユイ! 去勢なんて嫌に決まってるだろ!」

ぐにゅっぐにゅっと踏みにじられる。

あまりの痛みに暴れまわる。

が、急所に爪先を突き付けられている恐怖で、動きは抑制されてしまう。

「ふうん、そう。嫌なんだ。じゃあ、やろっか?」

「はあ? なんで……」

「あんたたち男って嫌よ嫌よも好きのうち~、なんて、ふざけたことを言うでしょ? だから、それは間違いだって、体に直接教えてあげようかなと思って」

「俺はそんなの言ったことないし……」

「知らないわよ、そんなの。男なんだから将来言うでしょ。口答えしないで」

「言わない!」

「どうだか。信用できないわ。」

「うぐっ……」

こんな状況なのに、睾丸を微妙な強さで刺激されると情けなく反応してしまう。

暴走する少女に急所を踏み抜かれてしまいそうな恐怖で背筋がぞくぞくとする。

ソックスに包まれた柔らかな足に体重をかけられ、情けなくのけぞった。

「ぐ……。」

少年の苦悶の表情を見て、少女は口惜しそうな顔になる。

「ああ、そっか。どうしようかな。切り落としちゃったら、そのあと、ここに攻撃してもあんまり痛くなくなっちゃうわよね」

「どういう意味だ……?」

「あたしのキックでキンタマ潰されて、のたうち回る男を見るのって、とっても楽しいのよ。いまみたいに踏みにじってやるのもいいわね。苦しそうな顔を見てると胸がすうっとするわ。こんな醜いもの、一刻も早く切り落としちゃいたいけど……」

爪先で袋の部分をちょいちょいとつついた。「切り落としちゃうと、痛みにのたうちまわるなっさけない姿が見れなくなっちゃうってことよねぇ……悩みどころだわ」

少女の足裏が、裏筋をさすり、睾丸を転がし、少年をもてあそぶ。

「く……うぅっ……」

思案に暮れる少女に股間を微妙な加減でぐにぐにと押し揉まれ、少年の口からうめき声がもれる。

(これ……ちょっとやばいな……)

痛みではない、別の感覚がじわじわと広がり始めていた。

 

「あら? どうしてこんなに固くなってるのかしら?」

「そ、それは……」

純真だった少女の顔に、ネズミをいたぶるネコのような嗜虐的な笑みが浮かんでいる。

首をかしげて、少年をのぞきこむ。

「どうしたの? まさか気持ちいい、なんて言わないわよね」

「そ、そんなわけないだろ……」

「ふうん、そう?」

足を器用に動かして、陰嚢を押し揉む。潰されるのではないかという恐怖と、痛みの一歩手前の奇妙な感覚がぞくぞくと背筋を駆けあがる。

「うわっ……」

「気持ちいいんでしょ?」

「違うって……潰されそうで怖いんだ……だから……」

「潰されそうで、ドキドキして、そのスリルが気持ちいいってこと?」

「違っ……うぅっ……」

にやにやと笑う少女の足裏が少年の股間を撫で上げた。

彼女の足の下で、陰茎がむくむくと首をもたげかけている。

その感覚が伝わったのか、少女の笑みがさらに深まった。

「やっぱり気持ちいいんだ」

「違う……それは……」

「素直に認めなさいよ。嘘ついたって全部分かるんだからね。あたしの足の下でびくびくってしてる」

半勃ちの陰茎を蹂躙する滑らかな足裏にぐっと体重がかけられる。少年は思わずのけぞった。

「うわ……」

「ほら、チンポは正直。これ以上、嘘をつくつもりなら……」

足が少年の股間をたどる。固くなり始めた竿を足指が撫でたかと思うと、持ち上がり、踵が陰嚢に押し当てられた。

もし体重をかけて潰されたら泡を吹くほどの激痛に襲われるはめになる。

少年は恐怖に息をつめた。

生殺与奪権は完全に少女が握っている。

「気持ちいい、です……」

少年は惨めな気持ちで声を絞り出した。

今は嘘でもこう答えるしかない。

少女の笑みに嘲る色が加わった。

「ふぅん。そうなんだ。やっぱり?」

「だから、その足をどかしてくれ……」

そこまで言った瞬間、股間に体重をかけられる。

微妙な加減で痛みはないが、痛みすれすれの電流に似たものがこみあげ背筋が冷える。

「なんで? 気持ちいいんでしょ? 大事なところ踏まれてるのに気持ちよくなっちゃったんでしょ? どかす必要なんてある?」

「そ、それは……」思わず否定しかけたが、少女の小悪魔的な笑みに恐怖を覚え、頷かざるを得なくなる。

「ほら、足が汗で蒸れてるの、分かる?」

そう言われると、ズボン越しなのに、じわりと湿り気のようなものを感じるような気がして少年は生唾をのんだ。

「自分で言うのもなんだけど、汗まみれのきったない足でこんなことされてるのに、大きくしちゃうなんてねぇ……ああ、そっかあ、チンコの方が汚いし、あたしの汗なんてあまり気にならないのかなあ? むしろ、ご褒美みたいな感じ?」

一人合点して、少女はふふっと笑った。

「男ってバカねぇ。こんなのが気持ちいいなんて。男があんたみたいなのばっかりだったら、蹴落とすのは簡単そうね」

ぐっと体重をかけられた。踏む足の向きを変え、力加減を変え、顔をのぞきこむ。

 

爪先で、足指で、足の前面で、土踏まずで、踵で、股間を刺激される。

反応を見ながら、どの部分をどれだけの体重をかけて踏むのが良いか擦るのがいいか探っているのだろう。

「ここがいいの? それとも、ここ? ふふっ、チンコがどんどん固くなってるんだけど、どういうこと? あんたの口から説明してよ」

実験動物になったような気分だった。

「擦られて、気持ちいい、です……」

「へえ、足の裏でチンポごしごしされるのがいいんだ。どうしようもない変態ね」

少年は唇を噛んだ。反抗したいが、その瞬間少女から制裁を加えられそうで、それもできない。

「強さはどう? 動きを激しくすると、あんたの反応もすごくなるけど。もっと強くしてもいいのかしら?」

「あ……」

「返事」拒絶の意思を見せかけたところで、ぐりっと押し込まれる。肯定以外はゆるされないらしい。

「は、はい。もっと強く、してください…」

少女の問いかけに惨めに答えるばかり。

口答えしようにも、自己主張の激しい愚息が少女の足の下で人質となっているため、どうしても弱気になってしまう。

「あはは。はいはい、もっと強くね」

純情可憐だと思っていた少女が舌舐めずりするように小悪魔的な笑みを広げた。

宇宙生物に寄生されているせいだとわかっていても、呆然とせずにはいられない。

「あぐぅううっ!」

 

「こんななっさけない姿、るりかやリコに見られたらどうなるかなぁ」

「そ、それは……」

少年は青ざめる。

るりかは隣に住んでいる幼なじみだ。

仲もいい。こんな姿を見られたら、少し潔癖なところがある彼女には確実に嫌われてしまうだろう。

少女がなぜことさらにリコの名前を挙げたのか少年には分からなかったが、知らない仲ではない。同じクラスの少女だ。彼女に限らず、こんな屈辱的な姿を見られたくはない。

「オトコなんていう情けない生き物が主役面してる今の社会は間違ってるわ」

少女がぐっと体重をこめた。汗に蒸れる足裏に股間が踏みにじられる。ズボンにくしゃくしゃと皺ができた。

先走りの汁が滲みはしないかと、少年は心配になる。

「うっ……は……」

「あたしは宇宙人様にハタを立てていただいて目が覚めたのよ。あんたらみたいな役立たずのクズ男どもを蹴落として、踏み台にして、女中心の社会に変えてみせるわ。その第一歩として、あんたを晒し者にしてあげる」

「なんでそうなるんだよ!?」

「あんたを晒し者にすれば、るりかやリコも、さすがに目を覚ますでしょ?」

「さっきからなんでその二人なんだ……?」

「なんでって、その二人があんたのことを好きだからよ」

「へ?」

「あら、そんな間抜けな顔して。本当に知らなかったの? あたしはてっきり、知っててもてあそんでるんだと思ってたのに」

「いやいやいや! そんなひどいことするわけないだろ!」

必死に否定すると少女はきょとんとした顔になる。

「そう? まあ、察するのが苦手なオトコには、るりかの気持ちを汲み取るのは難しいかもしれないけど、リコはあんなに分かりやすいのに、それに気づけないなんて鈍感すぎじゃない?」

少女が皮肉抜きで心配するような顔でのぞきんできた。

身を乗り出されたせいで、急所に力がかかる。

「ぐはっ……」

「あんたに好意を持っている女の子、他にもいるのよ」

「えっ……?」

少女の言葉に淡い夢を見るが、股間に体重をかけられ、すぐに現実に引き戻される。

「比較的わかりやすいのが、その二人かな。私も実は…でも、もう幻滅しちゃった。あんたをまだ意識してるバカな子たちにも、あたしみたいに早く目を覚ましてもらわないと。いつまでも男なんていう、つまらない生き物に媚びてもらってちゃ困るのよ」

脅され無防備にくつろげていた両足首を掴まれ、足を引っ張られてしまった。

少女の足裏が股間にさらに強く押し当てられる。

「うおおっ、おおおおおっ……」

ぶるぶると股間に振動を送られ、思わずのけぞった。壁に思い切り頭をぶつけそうになる。

「どう? 気持ちいい? 気持ちいいのよねぇ? だって、チンポがもうバキバキになってるもの」

「違う……。それは……」

「何が違うのかしら。ついさっきは認めたのに、どういう心境の変化? 素直じゃなくなっちゃったわね」

晒し者にしてやると言われ、下手なことを口にすると破滅に直結しそうで恐ろしくなったのだ。

反撃に出ようと身を起こしかけた。まるでそのタイミングを読んでいたかのように、

「悪い子には、おしおきしなくちゃね」

「うっ……」

睾丸に足をのせられる。

喉元に刃を突き付けられている気分になった。

「次、妙な動きを見せたら、容赦はしないわ」

嗜虐的な笑みに何も言えなくなる。

以前の彼女ならばそんなことはしないだろうが、宇宙生物に寄生されている彼女ならきっと実行する。

実行した上で、泡を吹いて痙攣する様子を指差して、笑い転げそうで恐ろしい。

「あたしの言葉がちゃんと理解できたみたいね。いい子いい子。そのままおとなしくしててね」

少女は少年の左右の足を両脇に抱え直し引っ張った。

少年の体がずるずると移動する。壁にもたれる体勢から、床に仰向けに。

 

 

「何をする気だ……」

「何って、いいことよ」

両足首を脇に抱えられ、脚を開かされる。

野球部の練習で鍛えられた腿の間に、ソックスをはいた少女のみずみずしい足が入り込んだ。

足裏をぐっと少年の股間に当て、固くなっているものを踏みにじる。

「ふふっ、やっぱりガチガチ。女の子に踏まれて、気持ちよくなっちゃったんだ」

「ううっ……」

「ううっ、じゃなくて、気持ちいいの? 気持ちよくないの? どっち?」

「うわっ……!」

足裏が持ち上げられた。それを振り下ろされたら大変なことになる。少年は大慌てで口を開いた。

「き、気持ちいいよ……。あ……気持ちいいです……」

ぎろりと睨まれ、慌てて丁寧に言い直す。

惨めな気持ちで胸が締め付けられる。

「そう。踏まれて気持ちよくなるなんて恥ずかしくないの?」

「うわっ……ああっ……恥ずかしい、です……」

脅しのために持ち上げられていた足裏が戻ってくる。

股間をぐっと強めに押された。ぐりぐりと押し揉まれる。

「そうよねぇ。でも、これまで偉そうにしてたオトコにはお似合いの姿よ。これからは足拭きマットとして使ってあげる。普通はイヤでしょうけど、変態のあんたは嬉しくてたまらないでしょ?」

お礼、と、足蹴に感謝までするよう強要される。追い詰められた少年は繰り人形のように言葉を紡ぐ。

「うあっ……あっ、ありがとうございますっ、嬉しいですっ……」

「そ。じゃあ、もう飽きてきちゃったし、さっさとイっちゃいなさい」

「あっ……ああっ……」

あてがわれた足裏から振動を送り込まれ、少年はあえぐ。汗にしっとりと湿った足による的確なあんまに、もっといじめてくださいと言わんばかりに一物がぴんと張りつめ、踏みにじられる屈辱を快感に変換してしまう。

びりびりと広がる甘い痺れに、腰まわりの感覚がうつろになり、ひとりでにぐっとせり上がった。

「自分から腰を押しつけて。もしかして、もっと強く踏んで欲しいのかしら。気持ちの悪い足拭きマットねえ」

「ぐあっ……ああっ……」

股間に送られる振動が強くなり、少年は体を強ばらせた。

 

「さっさといけ、変態」

 

あんまを始められる前から散々弄ばれ、先走り汁すら垂らしていた少年は、あっさりと絶頂に追い込まれる。

頭の中が真っ白になった。

「うはぁ……あぁっ……」

こらえる暇もなく、少女の足の下で、びゅるびゅると白濁液を吐き出してしまった。

少年のズボンと少女の靴下越し。

しかし少女は目を丸くした。

勢いか、熱か、表情か、はたまた女の勘か、どれで察知されたのか分からないが、とにかく射精したとばれてしまったらしい。

「え……もう?」

「ううっ……」

「あはっ……うそ。いけとは言ったけどまさか本当にイッちゃうなんて……」

 

少年は消え入りたくなるような羞恥に襲われた。

あまりの恥ずかしさに下腹の奥がきゅっと切なくなる。

自らの精液で股間が濡れ、パンツがべったり貼り付く気持ち悪さが惨めさを増幅させた。

 

「野球以外はてんでダメなのね。おもらししちゃうなんて。みんなに言いふらしちゃおうかな」

「まっ、待ってくれ……」

「冗談よ」

あっさりと言われ、少年はほっと安堵した。

しかし、少女の言葉には続きがあった。

「言いふらすなんてケチくさいことはしないわ。疑う子もいるかもしれないからね。クラスの女の子を集めて、みんなの前で今のをやってあげる」

「え……」

「足で踏まれて、くっさい精液びゅーびゅー撒き散らすのを見たら、女の子はどう思うかしらね」

「そ、それは……」

「あんたのチンポを踏む役はリコにやらせようかしら。あの子なら面白そうって喜んでやりそうだし。チンポ踏まれて、気持ち悪い声で喘いで、バカみたいに射精する姿を見たら、るりかや、あんたを意識してる他の女の子たちも確実に目を覚ますでしょ」

クラスの女子全員の見守る中、股間に足を押し付けられ、醜態をさらす己の姿を想像して、少年はぞっとした。

意識している他の女の子たちというのは、鈍感な少年には誰のことだかわからないが、さっきの様な粗相を見られたら、千年の恋も冷めてしまうだろう。

「た、頼む……それだけは……他のことなら、なんでもするから……」

「え?なんでも? どうしよっかなー?」

小悪魔的な笑顔が満面にひろがった。

 

………

 

「しかし、困ったわね。足拭きマット兼ストレス解消用のおもちゃにしてあげようかと思ったのに、こんなに早くおもらしされたんじゃ使えそうにないわね。足がかえってイカ臭くなりそうだし。ストレス解消どころか、逆にイライラしそうで、どっちにもダメね。どうしようかな…やっぱり、切り落として――」

「それだけは……」

 

………

 

豪奢な内装の部屋。

ハタを立てていない男たちを何人も撃破した褒賞らしい。

 

「早くしなさい」

 

さしだされた足にそっと触れる。

 

「今日は宇宙人様に会いに行くの」

 

ムダ毛の処理をする。

自分のではない。

彼女のだ。

 

「きれいにしてね。」

 

大好きな人に見苦しい姿を見せたくないということらしい。

最初の時、俺はいいんですか、と聞き返すと、あんたなんかもう何とも思っていないからと返された。

 

あたしはなんとも思っていないけど、あんたが変な気を起こすといけないからと貞操帯をつけられてしまった。

服を着ることは許されず、身に着けているものはそれだけ。

みじめな気分で彼女の毛を処理する。

 

脚はもちろん、きわどいところまで。

首筋や胸元に赤いあざがあった。

 

きれいになった少女の体を見ても、貞操帯に邪魔されて勃起することすら許されない。

欲望が募っておかしくなってしまいそうだ。

 

性欲のおもむくまま行動した場合どうなってしまうのか。

殴る蹴るはもはや当然として、切り落とされてしまう可能性すら十分になる。

 

「上手になったわね。やればできるじゃない」

 

よしよしと頭を撫でられた。

粗相をするたびにひどい目にあわされているせいで、ほんの一瞬の優しさすらとても嬉しく感じる。

 

その感情がすぐに切なさに変わる。

彼女はこれから他のオスに抱かれに行くのだ。

 

「じゃあね、いってきます。あ、あれ洗っといてね。こっちにある靴下も。んー?いま自分で洗えよーとか思ったでしょ?」

「思ってない――思ってないですよ」

「じゃあその微妙な表情はなに?…ひょっとして靴下でこっそりオナニーするつもりだった?」

「しないですよ。したくてもできないでしょ」

「あ、そっか。じゃあ、ちゃんとお留守番できたら、それ外してオナニーさせてあげるね」

 

させてあげる、というより命令だ。

前回はいらなくなった靴下を片方は鼻に押しつけられ、もう片方は陰茎に巻き付けられて。

「臭いが染み込んじゃうよ?」などと彼女にげらげらと笑われ、写メや動画をたくさん撮られながら自慰を強要された。

 

「嬉しい?」

「はい……うれしいです」

「へぇ、嬉しいんだ。この変態」

 

嘲笑われてしまう。

 

――でも、こっちの方がマシなんだ

 

嬉しいかと笑顔で問いかけられて、嬉しいですと返さなければ折檻が待っている。

いまは出かける直前、時間もないのでたいしたものではないだろう。

だが、痛いのは嫌だ。

それにちゃんと従ってさえいれば、彼女は前みたいに優しい顔をのぞかせてくれる。

すっかり調教されてしまっているような気もするが、気にしてはいけない。



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【オネ】タケミ×カンタ【ショタ】

タイトル通り、武美×カンタです。ご注意ください

9主人公が武美に関する問題は解決しておいて、他の女の子とくっついたという少々無茶なifルートです。

オネショタでちょっとだけ逆転するところ(なにも思いつかなかったのでとても短いですが)もありますので、そこもご注意ください。


クリスマス。

一人ベッドに寝転がって、そのまま何もなくさみしい夜に、となるはずだった。

 

窓に目を向ける。

雪が降っていた。

寒いと思ったが、まさかそこまでとは思わなかった。

 

ホワイトクリスマス。

帰宅するまでに見かけたカップルたちは「寒いねー」「きれいだねー」とでも言いながら、あたためあいでもしているのだろうか。

ぐぬぬっ、と声がもれた。

 

彼女なんていらない。

彼女がいたところで野球がうまくなるわけではない。

そんなのゲームのなかでの話だ。

 

野球さえあればいい。

野球でみんなをあっと言わせてやろう。

そう思うも、なかなかぱっとしない。

なにもかもダメだ。

 

――サンタさん、どうにかしてください。

 

追いつめられて祈り始めたとき、呼び鈴が鳴った。

 

――誰だろう?

 

疑問に思いながら玄関へ向かう。

 

「メリークリスマス♪」

「ええっと…」

「どうしたの?そんなマヌケな顔をして」

 

訪れたのは、近所のおば――いや、お姉さん。

近所のといっても引っ越しする前の話。

 

いつもは茶色い髪に赤いリボンなのだが、今日はフードつきの赤いケープ、白い毛皮と紐にぽんのついたものをまとっていた。

ちょっと積もっている雪をさっと払う。

その他の服も今日はよく着ているイメージのある白いセーターと赤いフレアスカートではなくて、赤いワンピース、ふわふわの白い毛皮つき。

 

「その格好は…?」

「クリスマスだから!」

 

逃げるようにあの街を出たというのに、よくこちらの居場所がわかったものだ。

それを聞いてみる。

 

「ふっふっふっ。あたしの情報収集能力を舐めてもらっちゃ困るよ」

「…」

「おねーさんの予想通り一人で過ごしてたね」

「うぅ、それは、そうだけど」

「お邪魔してもいい?」

 

雪の降る中に放置するのはためらわれたので、家にあげる。

お姉さんがフードを脱いだ。

茶髪に赤いリボンという見慣れた姿になる。

 

「カンタくんの部屋はどこ?」

「ええ!?」

 

早く早くと押され、あがりこまれてしまう。

部屋にはいるなりすんすんと鼻を鳴らし始めた。

 

「ん…なんだこのにおいは?」

「へ?」

「さては…」

 

お姉さんがにやりと笑った。

……してたな?

耳元にある言葉をささやかれる。

 

とても口にできないその言葉。

お姉さんが口にするとは意外だった。

ドキッとして顔が熱くなる。

 

「してないよ!」

「そうかなあ?カンタくんって好きな子はいる?」

「いないよ…」

「クリスマスだし、その子はきっと別の男の子と一緒だよね。好きな子がイケメンと仲良くしてるところを想像しながら、しこしこ、しこしこ…」

「それじゃ変態だよ…」

「エッチなビデオばっかり見てるとそうなっちゃうんだって。」

「見てないよ…」

「そうかなぁ?」

「っていうか、本当なのそれ?」

「さあ?いまネットで検索したら、そう書いてあった」

 

いまと言われても、携帯やスマホをつついた様子はない。

不思議そうにしていると、

 

「あれ?前に言わなかったっけ?おねえさん、魔法が使えるんだよ」

「あー…言ってたね」

 

三人で遊園地に出かけたときだっただろうか。

 

「その顔!信じてないね?」

 

魔法なんて言われても信じられるわけがない。

こちらの返答を予想して、あらかじめネットで調べてきたのだろう。

 

「とにかく!別の人としてるところを想像しながらなんて、してないよ。」

「じゃあ、好きな子と自分が仲良くしてる想像でしてるんだ?」

「!?してない!そもそも好きな人なんて、いないって言ったのに」

 

 

「クリスマスの夜に一人なんてかわいそう」

「ほっといてよ…」

「あたしがしてあげようか?」

「してあげるって何を…?」

「――だよ」

 

エッチな単語に、丁寧に上品に一文字くわえた単語をささやかれる。

 

「うそ…」

「本当だよ。」

「からかってるんでしょ?」

「からかってなんかないよ。頑張ってるカンタくんにクリスマスプレゼント♪」

「うわっ!」

 

ベッドの上に押し倒される。

体温と体重がぎゅうっと押し寄せてきた。

甘い香りがいっそう強く鼻腔をくすぐる。

 

「プレゼントなんてどこに…」

 

お姉さんはプレゼントを持っていない。

どこかに隠しているのかもしれないが少なくともサンタさん定番の大きな袋は持っていなかった。

お姉さんは頬を赤くして、もじもじとしている。

 

「…だから、プレゼントは、あたし♥」

「えぇ!?」

「イヤ?」

「イヤじゃないよ」

「やった!」

「でも、まずいよ…」

「なっちゃんは今日帰ってこないんでしょ?」

「なんでそれを…」

「調査済みだよ、おねえさんの情報収集能力を以下略!」

「それもあるけど、それだけじゃなくて…」

「ごちゃごちゃ言わないの」

 

――うわっ…

 

丁寧にスカートをたくしあげて腰かけ、体重をかけられた。

苦しいけど苦しくない。

興奮が勝っているせいかもしれない。

薄布に隠されて見えないかわりに感触ははっきりとわかる。

心地よい重さとぬくもりがじんわりと伝わってくる。

 

――これ、ヤバイ…

 

下半身に血が集まり始めていた。

 

「どう?カンタくん、気持ちいい?」

 

騎乗したお姉さんが腰を前後にゆっくりと動かし始めた。

陰茎がぐりぐりと擦られる。

 

「おっきくなってる。気持ちいいんだね」

「そ、それは…」

 

ズボンとショーツの向こうに女性器がある。

そう思うだけでも、はちきれんばかりの興奮に襲われるというのに。

刺激をくわえられては、たまったもんじゃない。

 

「これ、前に風来坊さんにやろうとしたら、怒られちゃったんだよね」

「え…」

「あれ?元気なくなっちゃった…どうして?」

 

腰を押し付け、くねらせている。

 

――やっぱりおじちゃんとそういう関係だったんだ…。

 

ショックで勢いがしおれてしまう。

 

――でも、だったら、ここにいるのはなんでだろ?フラれた…?お姉さんが?まさかね…

 

さめた気持ちでボーッとしていた。

 

 

 

お姉さんが腰をあげた。

すばやく一物を取り出されてしまう。

 

「カンタくんの童貞ちんぽ。かわいいね♥」

「え…」

 

お姉さんの口から卑猥な言葉がもれた。

その衝撃と恥ずかしさが爆発して体が熱くなる。

 

「ちょっと!?ええ!?」

 

一物のうえにお姉さんが腰を落とした。

土手肉の柔らかさが薄布ごしに伝わってくる。

固くなった肉棒を股間でぐにぐにと揉まれる。

 

お姉さんが乳房をぎゅっと持ち上げる。

反対の手でスカートの裾をつまむ。

 

「プレゼントの中身、もっと見たい?」

「いや、そんな…」

「あ、そうなんだ。じゃ、やめちゃおっかな」

「み、見たい!」

「ふぅん、見たいんだ。カンタくんがそんなエッチな男の子だなんて、思わなかったな」

 

いまさらそんなことを言う。

罰を与えるかのように圧迫が強くなる。

快感がじわりと染み込んでくる。

 

「風来坊さんとはここまでしてないんだよね。」

「え…?」

「乗っかっただけ。こうやって擦りさえしなかった。」

「そうなんだ…ははは…」

「現時点ですでにカンタくんが一歩リード。この先もやっちゃったら、風来坊さんに一気に差をつけられるよ」

 

舌舐めずりするような笑みで挑発してくる。

触れ合う股間にじわりと湿り気を感じたような気がした。

 

「ねぇ、どうする?クリスマスプレゼント欲しい?欲しくない?」

「それは…」

「風来坊さんに勝ちたい?勝ちたくない?」

 

急かすように腰を振り、お互いくっつけあった股間を押し揉まれる。

さっき答えたというのに。

もう一度聞かせてほしいということだろうか。

 

「クリスマスプレゼント――お姉さんが欲しい。おじちゃんに負けないぐらい、お姉さんのこと全部知りたい」

「そっか。そこまで言われちゃ断れないな。いいよ、おねえさんが全部教えてあげるね」

 

お姉さんが腰をあげ、ワンピースのなかに手を入れた。

何をしているのかと思ったらブラを外していた。

仰向けの顔の横にしゅるりと落下させられ、ドギマギする。

 

「なにびっくりしてるの?全部って言ったでしょ」

「なんで、ここまで見せてくれるの?」

「んー、なんでかな…」

 

細すぎず太すぎず、魅力的な肉付きのお姉さんの足からショーツが抜き取られる。

 

――あ、み、見えた…

 

ワンピースを抱えるようにたくしあげて、腰を落としてくる。

股間と乳房が見える。

まぶしいほどプルプルの肌と花のような色。

ほどよい肉付きのふともも、その先の複雑な魅惑の地帯まで丸見えだ。

 

ワンピースがあるせいで胸の上半分や腋は見えないが、それでも十分だろう。

むしろくしゅくしゅになった赤いワンピースが蠱惑的な体に彩りを添えている。

 

――すごい、おっぱいもアソコも全部見えてる…おじちゃんは見てないのかな?

 

優越感が胸を満たす。

 

「カンタくん、じろじろ見すぎ」

「あ、ご、ごめんなさい…」

「なんてね♪プレゼントなんだから好きなだけ見ていいよ」

 

でも、恥ずかしいから、と腰を落としはじめた。

 

「うわっ」

 

丸裸の股間が触れ合う。

ひっくりかえされた陰茎が陰唇の間にはまりこんだ。

お姉さんが小悪魔の笑みで腰を振る。

陰茎がぐにっぐにっとしごかれる。

花びらをぐちゃぐちゃにする。

中からとろりと愛蜜があふれてきて、陰茎を濡らした。

 

「カンタくん、熱いね。溶けちゃいそう」

「お姉さんも熱い…」

「んー?あ、まだいっちゃダメだよ」

「そんな…」

「そんなことじゃ風来坊さんに勝てないよ?」

 

意地悪な笑みで、ぐにぐにとしごきあげられる。

肌よりもっとすごい場所で触れ合っている部分は溶けた雪のような愛蜜でぬるぬるだ。

お姉さんの体温と摩擦で生じた熱い快感がしみわたって、いきそうになってしまう。

 

おじちゃんに負けたくない。

対抗心を燃やして甘美な責めに耐える。

 

「おおっ、すごいね。腹筋もすごい♪」

 

お姉さんがこちらの腹部に手をついて腰を前後に揺らす。

いっちゃダメと言いながらむしろいかせようとしている。

誉められた嬉しさもあいまって、あっという間にいってしまいそうだ。

 

それでもなんとか射精をこらえる。

いっちゃダメ、と言われたのに、こんなに早く限界を迎えてがっかりさせたくない。

 

「あれ、いっちゃうかと思ったのに、なかなかやるね。今日はそこまでやるつもりはなかったんだけど、クリスマスだし、やっちゃおっか」

「え?」

 

お姉さんが腰を持ち上げた。

すっかり濡れてほころんだ花が見えた。

ギンギンにふくらんだ愚息を導かれる。

 

「いくよ。よく見といてね、カンタくんとあたしがひとつになるところ」

 

優しく包み込む天使のような、堕落させようとする悪魔のような笑みで見つめられ、それだけで限界に達してしまいそうになる。

ごくっと生唾をのんだ。

興奮に充血してぽってりと赤くなった粘膜同士が触れ合う。

 

「うわっ…」

 

お姉さんの割れ目を亀頭がなぞった。

ほどなくして、ぬぷっと肉のほころびに沈みこむ。

手慣れた様子を見て、暗い感情が胸にひろがった。

 

――おじちゃんとはしてないっていうし別の人…?いや、おじちゃんとだって、この体勢ではやってないってだけで、やることはやってるかもしれないし。お姉さんの感触を知ってるんだろうな…うぅ…

 

暗い感情も初めての気持ちよさに押し流されていく。

敏感な部分を舐めるように濡れた肉ひだが吸い付いてくる。

 

――すごい…これが、女の人の…お姉さんの…

 

ぬくもりと快感がじわぁっと押し寄せてくる。

 

「入っていくよ。カンタくんのおちんちん、おねえさんが全部食べちゃうよ?いいの?」

 

そんなことを言ってからかってくる。

まだ半分ほど、全部入ってしまったらどうなるのか。

文句は言わず、こくこくとうなずいた。

 

「じゃあ、もらっちゃうね、カンタくんの初めて。これでカンタくんも立派な大人だよ」

「うは…」

 

おねえさんが体重をかけてきた。

じゅぷじゅぷと一物が根本までのみこまれる。

快感の濁流に襲われて頭が真っ白になる。

 

「はぁ、はぁ…」

「どう?気持ちいい?」

「うん…おねえさんのなか、すごい、気持ちいい…」

 

熱い粘膜に包まれて、心まで温かくなる。

お姉さんの内側がぐにゅぐにゅと蠢いて陰茎を愛撫される。

可愛い顔をしているのに、こっちはなかなか獰猛で肉食系、けれどやはりどこか優しい。

 

「よかった♪」

「うあ、ちょっと…」

 

お姉さんが腰をもちあげた。

陰茎が擦られて、快感が弾ける。

一皮向けた愚息が少しずつ姿をあらわす。

 

「大人になったカンタくんのちんぽだよ。よく見て」

 

陰茎だけ見れば何も変わっていない。

しかし愛液でぬるぬるになり、お姉さんの中に沈み込んでいるのを見ると、異様な興奮がこみあげてくる。

 

「うわっ、すごい。びくんって。大きくなったね」

「ここから、どうしたらいい?初めてだからわからなくて…」

「心配しなくても大丈夫。お姉さんに任せて。カンタくんはなにもしなくていいから。あたしが立派な男にしてあげる」

「でも…」

「今日はあたしに任せて。ね?」

 

柔らかな腰が上下する。

愛液あふれる膣内で陰茎がぐちゅぬちゅとしごきあげられた。

快感が怒濤のように押し寄せ、箍が外れそうに。

それを隠すこともできず表情に出してしまった。

お姉さんがこちらを見下ろして悪戯っぽく笑う。

 

「なにもしなくていいとは言ったけど、我慢はしてよ?まだ、いっちゃダメだからね」

「そんな…動いちゃ、ダメだって…うあっ」

「どうしたの?このぐらいでそんな可愛い声出してちゃ、風来坊さんには勝てないよ?」

 

その一言で気持ちが切り替わった。

歯をくいしばって、甘美な摩擦に耐える。

 

「風来坊さんに負けないように、おねえさんが鍛えてあげる」

「どうして、こんな…」

「どうして?そうだね、カンタくんが好きだから、かな?」

 

愛の告白。

しかしなぜかさめた気持ちになってしまう。

 

――きっと違う。おじちゃんにふられて、あてつけ、とか?

 

お姉さんからの好意が信じられず、そんなことを考えてしまう。

しかし、げんきんなことに一度ふくれあがった欲望は萎えなかった。

暗い感情すら糧にしてむくむくとその身をさらにおおきくしていく。

 

たとえ好意が嘘だったとしても、お姉さんのぬくもりは本物だ。

複雑な内側にぎゅうっとしがみつかれて、甘い痺れが腰全体にひろがった。

 

――クリスマスだけなのかな?

 

やけになってこんなことをしているのなら、きっとこの関係は聖夜だけのものだろう。

お姉さんが冷静になって、後悔して、二度と会えないかもしれない。

けれど、もしさっきの告白が本当なら、

 

――でも、そんなわけない。おねえさんは、おじちゃんのことが好きなんだろうし…

 

それは子ども心にわかっていた。

お姉さんとこんなことをできるのは今夜だけ。

一生に一度きり。

 

「どうしたの?」

「ううん、なんでもない」

 

のぞきこまれて、目をそらす。

窓を見ると雪がかなりの勢い降っていた。

ただでさえ寒いのに、その様子を見ているとよけいに寒くなってくる。

けれど、お姉さんと触れ合っている部分はあたたかい。

このぬくもりをもっと味わっていたい。

離したくない。

けれど限界が近づいていた。

泣き出しそうな顔になってしまう。

 

「カンタくん…?」

「ごめん、お姉さん、もういきそう…」

 

柔らかな腰に手をあてて、下から抜け出そうとする。

その手をぎゅっとつかまれた。

ぐっと体重をかけられる。

 

「いいよ。このまま中に出して」

「え…?でも…」

 

ためらっていると、

 

「大丈夫、だから」

 

笑顔でのぞきこまれる。

とどめとばかりに腰を上下させる。

雷が落ちるような激しい快感が走る。

 

もう限界だった。

艶やかで優しい微笑みと淫らで甘美な膣肉に導かれて、精液を放ってしまう。

 

「うあっ、ごめんなさいっ、お姉さんっ…うぅ…ああぁっ」

 

申し訳なさに情けない声をあげて、みっともない姿をさらしているというのに、お姉さんはぎゅっと手を握りしめてくれた。

 

「あっ♥すごいね。とぴゅっ、どぴゅって、おねえさんのおマンコいっぱいにされてるのがわかっちゃう♥」

 

中に出されているのに、お姉さんは嬉しそうに体をくねらせている。

お腹に深く腰かけて陰部をぐにぐにと押しつけている。

夢見るような表情で自分の乳房を刺激していた。

 

――こんな風に言ってくれるってことは……。でも、気を使ってくれてるだけかもしれないし……

 

おじさんと比べてどうだっただろう。

快感の波が引いたあとに黒い感情が押し寄せて、考えるのはそればかり。

 

「カンタくん、がんばったね」

 

お姉さんが離れていこうとする。

その手を咄嗟に握った。

お姉さんがびっくりした顔をする。

 

「どうしたの…?」

「まだ、離れたくない」

 

女体にのみこまれたままの一物に力がみなぎった。

びくんと震えたのが伝わったのか、またびっくりした顔。

 

「さすが、若いね。わかった、とことんつきあってあげる♥」

 

――おじちゃんは一回出したらおしまいだった?

 

嫉妬と対抗心に突き動かされる。

 

「どうしたの、カンタくん、ちょっと怖いよ……?」

 

――おじちゃんが見たことないぐらい乱れさせたい。

 

「ちょっと……だめだって……ひゃあああああっ♥」

「とことんつきあってくれるんでしょ?」

「いった、けど……はげしすぎっ……♥」

 

野球部で鍛えた体で下からずんずんと突き上げる。

たぷんたぷんと揺れる乳房を掴み、ぐにゅっと歪めた。

身を起こし、乳房に吸い付く。

 

「うあっ♥すっちゃだめぇっ♥」

 

言葉とは裏腹にお姉さんに頭を抱かれ胸に押しつけられた。

必死に乳房に吸い付く。

なぜか涙が出てきそうだった。

 

お姉さんを自分だけのものにしたい。

どす黒い支配欲が体を動かした。

 

「ひゃあ♥」

 

………

 

 

「まさかカンタくんにここまでされちゃうなんてね」

「ごめんなさい……」

 

押し倒して真正面から身体中にガツガツと欲望をぶつけたり、獣の交尾のような体勢で犯したり、へにゃりと力尽きうつぶせにへたりこんだお姉さんにのしかかってピストンを続けたり、色々ひどいことをしてしまった。

お姉さんは大丈夫だよと笑ってくれているが、罪悪感でいっぱいだった。

同時に汗だくで髪も乱れているしっとりとした姿に情欲もふくれあがる。

 

「きれいにしてあげるね」

「ダメだよ、出したばっかりだから…」

「いいから。おねえさんに任せて」

 

陰茎がお姉さんの口に触れる。

 

「んは♥さすが、若いね。何回も出したのに硬いまんま」

 

いとおしそうに擦り、あむっと大口にのみこんだ。

唇や舌が肉棒にぬるぬると擦り付けられる。

口で愛撫され、快感が突き抜ける。

 

じゅるじゅる。

じゅぽじゅぽ。

ずずずっ。

 

大きなものを含まされ、鼻の下が伸びて、唇がつきだして、ちょっと間の抜けた顔になっている。

頬がへこむほど吸いつけて、目を閉じ、献身的な口淫に心まで満たされる。

 

「あ…」

「ひゃあっ♥」

 

あっという間に限界に達してしまう。

いったん口から出して、お姉さんが幹に舌を這わしているときだった。

びゅっと精液が飛び出し、顔を汚してしまった。

 

お姉さんが慌てて陰茎をくわえた。

こっちがびっくりしてしまう。

 

「んく、んく♥…もう、出すときはちゃんと言ってよ」

「は、はい。…ごめんなさい」

「わかればよろしい。すごいね、髪の方まで飛んでる」

「ごめんなさい…」

「謝らなくていいよ」

 

髪や赤いリボンに、どろどろの白濁液が付着していた。

 

――そうだ、リボンをプレゼントしよう。

 

申し訳ないし、一緒に選びにいこうと提案すればまた会うきっかけになる。

クリスマスだけ、なんて嫌だった。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

約束のとき。

かつての少年と勝負のときが訪れた。

 

「ん?」

 

時をへて、たくましくなった少年。その後ろに見知った顔があった。

目が合うと、彼女は笑った。

 

「ひさしぶりだね」

「そうだな。どうしたんだ、ひょっとして俺の応援に駆けつけて来てくれたのか?」

「いや、ちがうよ。カンタくんの応援」

 

目をそらし彼の方を見る彼女のリボンが変わっているのに気づく。

 

「そうか…」

「なにしょげてるの?風来坊さんには応援してくれる人がいるでしょ?」

「それはそうだがな」

「カンタくんは強くなった。風来坊さんにだって負けないぐらいにね」

「それは楽しみだ」

 

話していると視線を感じた。

そちらに視線を向ける。

 

「どうした?このぐらいで嫉妬しているようでは俺には勝てないぞ。もっと心を大きくしないと」

「なっ!?」

「へえぇ…あたしが風来坊さんとしゃべってるのを見てヤキモチ?」

「ちがうよ!!」

「あ、そうなんだ。それはそれでショックかな…」

「えぇ!?」

 

――完全に翻弄されてるな…

 

「なんてね。さあ、勝負に集中して。風来坊さんの揺さぶりにはまっちゃダメだよ」

「う、うん!」

 

少年がこちらを見据える。

全身から闘気がみなぎっていた。

ともすれば圧倒されてしまいそうだ。

 

――彼女の一言で気持ちを切り替えたか。なかなかいいコンビだな。

 

彼女とともに歩く道を選んでいたら、いまごろあの位置にいたのは。

 

――いや。俺には肩を並べて歩く最高のパートナーがいる。そんなことを考えるのは彼女に失礼だ。

 

感慨を振り払った。

 

「いくぞ、カンタくん。手加減はなしだ」

「もちろん!いつでもいいよ、おじちゃん!手加減なんてしたら許さないからね」

 

戦いの火蓋が切って落とされた。

 

………

 

夕暮れの小高い丘でたたずんでいると、彼がこっそりとやってきた。

まわりには誰もいない、二人きり。

 

「カンタくんとあんな関係になったのは俺へのあてつけか?」

「違うよ。それはちょっとうぬぼれすぎかな」

 

そういう部分が全くなかったと言えば嘘になる。

けれどそれはほんの少し、ただのきっかけ。いまは違うと断言できる。

 

「さすがに傷つくな」

「酸いも甘いも味わって疲れきったおねえさんと無垢な少年の純愛なのに。水を差すようなことを言ってくるなんて、失礼でしょ」

「もし、俺があのときキミを選んでいたら――」

「それも、うぬぼれすぎ。選んでいたらって、なにそれ。さすがヒーローは違うね、選びたい放題、好きだと言えばみんな虜になっちゃうんだろうね。笑っちゃうよ」

「そういう意味じゃなくてだな…」

「どういう意味なのさ。風来坊さんと一緒に歩んでる相手にも失礼だよ?いまのやりとりを彼女が聞いたらどう思うかな」

「ぐっ、た、確かに…」

 

ハンサムなヒーローがたじろいだ。

いじわるな心が頭をもたげる。

 

「なんでいまさら、あたしにそんなこと言ってくるの?」

「さあ、どうしてだろうな…」

 

はぐらかす感じではなく感慨にふける表情。

 

「逃がした魚は大きく見えるってやつかな?」

 

その言葉にヒーローが無言になる。

きっと、はじめてあったときのことでも思い出しているのだろう。

 

――よっ、兄さん。なんか釣れてる?

――たった今、一人釣れた。

 

逃がされずに釣り上げられていたら、どうなっていただろう。

そんなことを想像してしまう。

 

――ああ、ダメダメ。今度はあたしが失礼なこと考えちゃってる。

 

追憶と想像を振り払った。

風来坊をまっすぐ見据える。

にやりと顔をゆるめた。

 

「ひょっとして、いまごろあたしの魅力に気づいてしまったのかな?」

「さあ、どうだろうな」

 

風来坊が苦笑する。

それを見て、つんとした表情で胸を張った。

 

「もう遅いよ。あたしは他の人のものになっちゃったからね」

 

冗談めかして言う。

本当のことだが、照れくさいので、冗談のように。

 

「そうか」

 

風来坊は寂しそうな表情。

 

「カンタくんは強いよ。これからもっと強くなる」

「知ってるよ」

「あたしが選んだひとだからね」

「…選んだって言うのは、うぬぼれじゃなかったのか」

「女の子が言うのはいいんだよ」

「それは不公平じゃないか?」

「不公平じゃありません。女の子の特権です」

 

やれやれといった表情の風来坊。

 

「なにその顔…もしかして、失礼なこと考えてるでしょ」

「失礼なこと?考えてないぞ」

「いいや、絶対考えてるね。いい歳したおばさんが女の子だとか笑っちゃうぜって思ってる顔だよ」

「いやいや、そんなこと思ってないぞ!」

「ほんとかなー?」

「本当だ!」

「まあ、いいや。とにかく、次会うときはカンタくんはあたしと一緒にもっと、もっと強くなってるから、覚悟しててよ」

 

びしっと言い切り、踵を返す。

 

「ああ、楽しみにしてるよ」

 

風来坊の声が聞こえたが、振り返らず、その場をあとにした。




「…そういえば、やんすって言わなくなったんだね」
「大きくなったからね。いつまでもそんなこと言ってるのはちょっと恥ずかしいっていうか」
「あはは♪そっかそっか。大人になったね」

……

同時刻、別の場所。

「ぶえっくしゅん!!」

ある男が眼鏡がふっとびそうなほど豪快なくしゃみを放った。

「風邪?」
「いや、きっと誰かがオイラの噂をしてるでやんす…」
「ははは、まさか」


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【採寸】ヒーローを裏切った女が悪の首領から新しいコスチュームをプレゼントされる話【試着編】

悪の首領×和那さん
挿入あり、ネタバレあり。

あのひとの身長はどのぐらいなんでしょう?
長身の和那相手に素股や立ちバックができるなんて、ちょっと高くしすぎたかもしれないです。
意外と超高身長かシークレットブーツか、どっちかです。

悪堕ちと寝取りも若干…自分で書いておいてよくわからないですけど、とにかく悪の首領×和那さんなので、いろいろと閲覧注意というかなんというか、そんな感じです


「ようこそ。歓迎するよ」

「はぁ、どうも」

 

「ブラックくんとの闘いはすごかったね」

「見てたんですか?」

「もちろん。痺れたよ。キミの戦いぶりを見て、ファンになっちゃった」

「へぇ、それは嬉しい…」

「そんな君にプレゼントがあるんだ」

「プレゼント?」

「そう。ヒーローを裏切り僕たちの仲間になってくれた賢明なキミに、僕から――」

「これは?」

「戦闘用のスーツ。」

「へぇ…おおきに、ありがとうございます」

「でもまだ未完成なんだ。少し調整が必要でね。キミの体のサイズを測らせてもらえないかな?」

「まぁ、ええですけど…」

「じゃあさっそくはじめようか」

「いまから!?」

「そう。僕がじきじきに採寸してあげるよ」

「ええ!?そんなんはずかしい!」

「気にしなくても大丈夫」

 

男が道具をとりだした。

きゅるきゅるきゅると甲高い音が鳴る。

 

――ちょっと恥ずかしいけど、ま、ええか。

 

不思議と拒否する気になれなくなった。

 

「服はどうしようかな…、ま、着たままでいいよ。服や下着は身につけたまま楽にしててね」

 

なぜ下着を強調するのだろう?

不思議に思っていると、きゅるきゅると再び音が鳴った。

メジャーの音だろうか。

 

――な、なんや、これ……

 

不思議な音に思考がぐるぐるとかき乱される。

 

「脱ぎます…。そっちの方が体にぴったりな仕上がりになりますよね」

 

――うわ、ウチ、なに言うとんねん!

 

まるで自分の口ではないように勝手に言葉を吐き出す。

 

「どうだったかな…?まあでも、そっちの方がいいよ。」

「は、はい……じゃあ、服脱ぎますね」

 

悪の首領のカリスマにあてられて、おかしくなってしまったのだろうか。

男が喜ぶ顔を見ると心がほっこりしてしまうのも変だ。

 

自ら服を脱ぐことを提案し、その言葉どおり脱衣をはじめた。

 

恥ずかしくて、ちらっと男を見る。

媚びるような視線になってしまう。

慌てて視線を戻して、服を脱いでいく。

 

――あ、ああ…、ウチは、なにを…

 

男の前で裸になってしまった。

悪の首領にすべてをさらしている。

 

ショーツを脱いださいに男が驚くのがわかった。

 

――うぅ、しまった…剃ってくればよかったかな…?

 

アンダーヘアが濃くてびっくりされてしまったのだろうか。

 

――剃るっちゅうてもどの程度剃ればいいんやろ?全部は逆にはずかしいし…っちゅうか、こんなんなるってわかってたら、舐められんように、もっとセクシーな下着に…

 

あとの祭りで意味はないのだが、そんなことを考えて羞恥を紛らわせる。

 

「キレイだね」

「う…、いや、そんな…すみません、こんな見苦しいもんを…」

「そんなことないよ。キレイだ」

 

男が近づいてくる。

裸の肩に触れられ、どきっと心臓がひときわつよく鼓動した。

 

――あれ、この人、思ったよりがっちりしてる?身長も結構…いや、結構なんてもんやない…もしかしてウチよりも…

 

ひょろっとして見えたのに男の力強さを感じた。

 

肩を撫でられ、その手が背中にまで這わされて、ドキドキする。

裸になるだけでも恥ずかしいのに、こんなに触れられるた気を失ってしまいそうだ。

男を直視できない。背中を丸めてしまう。

 

「測らせてもらうよ。背筋は伸ばしてね」

「は、はいっ…すみません…」

「いいよいいよ。恥ずかしいだろうからね。ちゃちゃっと終わらせてあげるから」

 

男が手際よく採寸を進めていく。

 

「ふあっ♥く、くすぐったい」

「おっと。ごめんね。」

 

わき腹やお腹、おへそに触れられたときに変な声を出してしまった。

 

――うわぁ、アカンわ。ここも、めっちゃくすぐったい…

 

首筋に触れる感触に身をこわばらせる。

心臓がうるさいぐらいに鼓動する。

 

――これ、向こうがその気になったら…真実がバレてたら、首、締められて…ああ、アカン!変な想像ばっかり浮かぶ…

 

「動いちゃダメだよ。じっとしててね」

「はいぃっ」

「あはは、ごめんごめん。」

 

返事をするタイミングで敏感なところに触れられ声が裏返った。

体をびくんとはねあげてしまう。

 

――変な女の子やと思われてる…それに太いな、って思われてるやろな…

 

肩幅、腕や首の太さ、ウエストのサイズを知られてしまった。

ただ、ここまでは序の口、

 

――うわっ、あかんて、そんな顔近づけたら…

 

男の距離が近い。

 

――シャワー浴びてくるべきやった…まさかこんなことになるなんて…

 

サイズばかりか体臭まで知られているだろう。

男が足元にやってくる。

股下の採寸。

 

――ちょっと待って、この体勢、絶対見えてるよな、ウチの、おま――うわあああっ!

 

「ん?どうしたの?」

「あ…、いや、なんでも…」

 

――見上げたら、あかんって…

 

脚も付け根も陰になっている部分も。

全部に見られてしまっただろう。

気が遠くなる。

 

「脚がすらりとしてるのは見ただけでわかったけど、実際に数字がでるとすごいな」

「そんなことないです…。太くて、傷だらけで、みっともない…」

 

羞恥で朦朧としながら答える。

 

「そう?そんな風には全然思わないよ」

「そんな…」

 

生脚をつうっと撫でられる。

電流のような感覚が駆け抜け、心拍数を上昇させる。

 

――あはっ♥くぅ…わざとやないやろな…

 

次はバストサイズ。

最初にバンザイさせられる。

 

――だから、顔近いって…しかも今度は腋、んで胸やん…腋とか、腋もはずかしいけど、胸…あわわ…

 

心のなかで大騒ぎしているとも知らず男は涼しい顔だ。

しゅるりと胸に触れ一周する。

 

「うあっ♥あ、あかん、」

「どうしたの?」

「あ、あたってる…」

「どこに?」

「どこって…ああっ♥ちくびっ♥うぅ♥」

 

しゃべっている最中にも何度も刺激された。

そこは羞恥やら緊張やらで固くなっていて、ちょっと擦られただけでも快感をひろげるようにまでなっていた。

 

――あれ?おかしいな、ここまで敏感やなかったはずなんやけど…異常な状況で緊張してるせい?

 

「動き回られると正確に測れないな。」

「ごめんなさい…」

 

恥ずかしいやら申し訳ないやらでしょぼんとしてしまう。

 

「別のものを使おうか」

「別の…?ひあっ♥」

 

胸を持ち上げるように包み込まれた。

思わずはねあげてしまった顎を戻し視線を落とす。

 

――え…?えええええ!?胸、揉まれてる!?

 

ふくらみが男の手のなかにあった。

じわっとやさしく指が沈み込んでくる。

 

「ふあ♥あああっ♥」

 

体が密着する。

 

――おしり、なんかあたってる…間にはまりこんで…これって、まさか…

 

男の体温が丸裸の背中にじんわりとしみこんでくる。

 

「な、なにを…」

「じっとしててね。いま測ってるから」

「ううぅ♥あかんって…」

 

じっくりと丁寧に愛撫される。

胸が燃えそうなほど熱く火照らされる。

 

――おっぱい、揉まれてる…こんな、好きでもない男に…うは♥ちくび、まで…

 

メジャーでいじめられたときよりも優しく繊細に。

男の指紋が感じ取れそうなほど。

指紋も手垢もべったりしみこまされてとれなくなってしまいそうだ。

 

やさしく刺激されて、ぐぐっと持ち上がってくるものがあった。

 

「は…ああっ…おっ♥」

 

頭が真っ白になった。

乳頭からなにか出てしまいそうな感覚に身を震わせる。

 

――うそ、もしかして…

 

母乳かと思ったが、さすがにそれは気のせいだった。

快感がびくんびくんと突き抜けていく。

 

へにゃんと脱力して背後の男にもたれかかる。

 

――まさか、胸でイクなんて…。こんなん初めてや…

 

男の胸板に背中を預けて、はぁはぁと息を乱す。

 

「大丈夫かい?」

「う…あ、はい!大丈夫です…」

 

慌てて身を起こした。

 

「ごめんね、ちょっとやりすぎちゃった」

「いや、そんな…」

「でも、いいデータがとれたよ。ありがとう」

「それならよかったです…」

 

乳首をいじられて絶頂してしまったのが恥ずかしすぎて話が入ってこない。

男に見つめられるとドキドキと胸が苦しくなる。

 

――これは違うで。異常な状況と、敵さんのボスのオーラがすごくてドキドキしてるだけ。これは緊張のドキドキや。勘違いすんなよ、ウチの体! 敏感になってるのも、きっとそのせいや…

 

ウチが好きなのはあいつだけ。

心のなかで強く、何度も繰り返した。

 

………

 

お次はヒップを測られる。

胸もおしりも全部見られ、大きさまで知られてしまった。

サイズを測るさいに感触、接近されて体臭まで

体臭は変な汗をかいてしまったので、いつもより強いかもしれない。

 

――ああ、もうはずかしすぎる…

 

胸とおしりに男に触られた感覚が残っている。

胸は絶頂に押し上げられるぐらい揉まれたが、その直後に測ったおしりも色々理由をつけられて遠慮なくかなり大胆に触れられた。

尻肉を熱くこねあげられて、痕がついてしまったかもしれない。

 

――でも、これで終わりやな…終わり…んん?

 

背中に男がぴたっとくっついてきた。

後ろから脚をもち上げられた。

 

「なにしてんねん!」

「腿の大きさも測っておこうと思って」

「もちあげる必要はないやろ!脚つけたまま測ったらええやん」

「こっちの方がやりやすいんだよ」

「うそやろ!?」

「ほんとほんと」

 

絶対に嘘だ。

恐らく脚に触れたいだけ。

抱えるようにしてべたべたと触ってくる。

 

いちおう採寸はしているようだが、きっと形だけだ。

全裸で片足をもちあげた恥ずかしい体勢で身悶える。

 

「くう…うぅ…」

「くすぐったいかな?すぐに終わるよ」

 

指が付け根のほうに近づいてくる。

 

「うわっ、ちょっ、そこっ…」

「引き締まった太ももだね。こっちも期待できそうだ」

「あああっ♥指、あたってるっ…ひっ♥」

 

脚をぐいっとさらにもちあげられた。

はっきりとさらされて、閉じていた部分に空気が触れる。

陰毛に守られていた魅惑の地帯。

 

「ここも測ろうか。」

「そんなん必要ないぃ…♥やめて…ほんまに…」

「ちょっと毛が邪魔かな」

「うっ…」

「と思ったけど、この程度なら問題ない。このまま測ろう」

「ちょっ、あかんて…冗談はやめて…ひぃいいっ♥」

 

匂いはおろか、陰部の詳細や肛門の皺の本数、恥ずかしそうにひくつく様子まで知られてしまう。

 

………

 

「さてと、残すはここだね」

 

入り口を触れるか触れないかのタッチで円を描くようになぞられた。

びりびりと甘い電流が駆け抜ける。

 

「う…♥さすがに、そこは…」

 

必要ない。

たったそれだけの言葉を口にするのにも苦労するほど疲弊させられていた。

愛撫をくわえられて、下手に声をだせば情けないものになってしまいそうだと言う理由もある。

 

「特殊なスーツで変身のさいに膨大なエネルギーをここに流し込むんだ。だから、この部分のサイズも測っておく必要があるんだよ」

 

指が沈みこむ。

浅瀬をくぷくぷと擦られる。

たったそれだけで腰が砕けそうになる。

 

「あぁ…♥う、うそや!!騙されんで!!」

「本当だって。最も重要な部分と言ってもいい。そこを測るための専用のものも用意してるんだ」

 

おしりに、ふとももに熱いものが触れる。

 

「ひぃ♥やめて、こすりつけんといて…」

 

ぷにぷにとたっぷりといたずらしたあと、股下にもぐりこんだ。

張り出したカリで割れ目を擦り、反対側からぴょこんと顔を出した。

 

「は…♥あぁっ♥」

 

女の股間から立派なものが生えているように見えるかもしれない。

後ろにぴったりとくっついて腰をつきだす男を意識しなければの話だが。

 

――なんやねん、これ…ごっつい…

 

採寸のときにも散々押し付けられていたので大きさや硬さはわかっていたつもりだったが、それはあくまでズボン越し。

ここまですごいとは思いもしなかった。

 

触れあう部分から熱が伝わってくる。

媚薬のように鼓動を早めて、下腹の奥にまで熱がしみこんでくる。

 

「は…♥あ…♥」

「キミの大好きなものと形が似てるだろう?」

「大好きなものって…槍か…」

「そう。あれ…その顔?ガセネタだった?」

「ガセちゃうよ…好き、やけど…似てないやろ…」

「えぇ?そっくりだと思うけどな」

「くぅぅ♥こすりつけたら、あかんって言うとるのにぃ…♥」

 

前後させられ、閉じていた花弁がもみくちゃにされる。

愛液があふれて男のものにまぶされた。

擦れあう動きがぬるぬるとなめらかになり生じる快感が何倍にもふくれあがる。

 

ふくれあがった快楽に泣き顔を浮かべる。

花がただれて、だらしなくほころぶ。

くぷっと先端が沈み込んだ。

 

「うあぁ♥あかんっ、入ってるっ、入ってるって…」

「すごいな。僕を歓迎してくれてるよ」

「ひぃいいいっ!抜いて!ほんまに入ってる!」

「大騒ぎしないで。すぐ終わるからね」

「ううぅ…」

 

ずぶずぶと入り込んでいく。

赤ちゃんの部屋をこつんとノックされて、「おっ♥」丸く開いた口から間抜けな声が押し出された。

 

「さすが戦う女の子。締まりが違うよ」

「うあっ…いらんこと、言うてないで、はよ終わらせて…」

「重要な部分だからじっくり測らせてもらうよ」

 

肉棒がずるずると後退していく。

カリにひっかき回され魂ごと引き抜かれていくような感覚。

 

「そんなぁ…」

 

反動をつけるようにずんっと押し込まれて一瞬正気を忘れる。

 

「あ♥」

「エッチな声が出たね。サイズを測ってるだけなのに感じちゃったのかな?」

「ち、ちがう…うひゃあっ♥そこ、あかんっ…」

「スーツを完成させるためだよ、我慢してね」

「ひあぁ♥ おおっ♥ おおおおお♥」

 

単純な抜き差しだけではなく、角度を変え体位を変え、形や長さ、複雑な感触を詳細に知られてしまう。

 

「すごいなぁ、複雑に蠢いて、正確な数値はつかめそうにないな。大体は把握できたけどね♪」

 

女体の内部を行き来しながら語りかける。

 

「はぁ…はぁ…あかん、もうお嫁にいかれへん…」

 

立った状態で、後ろから貫かれていた。

泣き言をもらすと男が笑った。

耳に吐息がかかる。

 

「責任をとって僕が一生面倒を見てあげようか?」

「はあ!?なんやて!?」

「そうだ、せっかくだし変身の疑似体験でもしてみるかい?」

「ちょっと!?なんて言うた!?」

「変身の疑似体験でもしてみるかいって言ったんだけど?」

「その前!!」

 

聞き出そうとすると男が腰を突き出した。

奥までいっぱいにされ、子宮をぐっと持ち上げられる。

快感の電流が弾け、全身にひろがっていく。

目の前にキラキラと光の粒子が舞った。

腰を突き上げるように体が反り返る。

 

「おほっ♥」

 

お腹の底から押し出されるような声。

 

「あはは、すごいね。エッチな声」

「うぅ…ごまかすな!なんて言うたか、教えて――」

「そんなに心配しなくても変身のときの感覚を直接体に教えてあげるよ」

「だからそのまえ――んひぃ♥ひぁああああああ♥」

 

後ろから突き上げられる。

ぬちゅっぬちゅっと中をかきまぜられる。

何度も子宮を持ち上げられて、強烈な快感がひろがっていく。

 

「うああっ♥あかん♥あかんって…」

 

紫電が何度も閃く。

男の律動に塗り広げられるように深い幸福感がと骨の随にまで染み込んでいく。

 

脚ががくがくと震えた。

男の腕が蛇のようにしっかりと絡みつく

 

もうひとりでは立っていられなかった。

後ろの男に支えられていなければもうぐちゃりと崩れ落ちていただろう。

もたれかかる。

好きでもない男を頼りにせざるをえなくなる。

 

痙攣が駆け抜けて、ほんの一瞬冷静になる。

男に背を預けているのに気づいて慌てて身を離そうとした。

しかし、中心は貫かれたまま、

 

「逃げようとしてもダメだよ。まだ終わってないんだから」

「ひぃ♥」

 

ぎゅっと抱き寄せられる。

もう何度絶頂したかわからない、どろどろにとろけた膣内をやさしく刺激される。

再び絶頂に押し上げようとするかのようにぬるぬると擦りあげられる。

 

――うああ、なんやねんこれ…なんか、くる…こんなん知らん…

 

腰をしっかりとホールドし直され、子宮をずんずんと突き上げられた。

いままで体験したことのない絶頂の予兆がずしりと持ち上げられる子宮から、じわじわとせりあがってくる。

これまでイッたと思っていたものは実はまだ途上で、頂ではなかったのかもしれない。

 

「もうゆるして…ああっ♥ほんまに、あかん♥こわれる…うぅ♥」

 

予兆がどんどん大きくなる。

身悶えして、髪を振り乱して、泣き叫んでも男はやめてくれない。

 

「いやぁ♥こわいっ♥やめて♥」

「言っておくけど変身のときはこんなもんじゃないよ?」

「うそ…」

「怖いかい?手をにぎってあげよう。それと――」

「うあぁっ♥あかんっ♥」

 

子宮を刺激されながら抱き寄せられる。

後ろから忍び寄ってきた手に顔の向きを変えられる。

振り返った唇を男に奪われた。

 

「あ♥ああ♥あああ♥」

舌をからめとられる。

唾液でぬるぬるだ。

 

上も下もいっぺんに刺激され、じわっと蜜液がひろがっていく。

「あ…」

 

男の手が蛇のように女体を這う。

粘膜同士を濃厚に触れ合わされながら乳房に手を這わされた。

 

「うぅ…なに、しとんねん……しながら、そんなん、されたらぁ…♥」

 

乳房を揉まれ、肉土手をいじられる。

 

「あひぃいい♥そこ、あかんって…」

「そこって?」

「く、くり――ああああああっ♥」

 

敏感な快楽神経の塊を内と外から同時に刺激され気が狂いそうになる。

 

「細かいことは気にしないで、いまは変身の練習に集中して」

「うぅぅ♥そんなん、むりぃ♥」

 

優しい声とともに再びぎゅっと手を握られた。

どきっと心臓がはねる。

 

「いくよ。振り落とされないようにね」

「はっ♥あ、あかん♥むりっ♥むりやって♥また、こんど…」

「だーめ♪」

 

ぬぷぬぷとめくりかえされて、ずんずんと突き上げられて快感がふくれあがる。

このままイッてしまったら戻れなくなる。

内側も外側も、肉体も魂も男の奴隷に作り替えられてしまう。

 

「ひぃいいい♥まって♥ほんまにぃ♥」

「待たない♪」

 

空にどんどん舞いあげられて、それなのに堕ちていくような感覚。

大好きな人の顔を思い浮かべて必死に耐えようとする。

だが、それすら強烈な突き上げで粉々に打ち砕かれた。

 

「あかんっ、イクっ♥イクぅうううううううううううう♥」

 

悪の首領の肉槍に貫かれて絶頂に達してしまう。

獣の咆哮のような声をあげて、ぴんと身を反り返らせる。

まばゆい光にのみこまれるような感覚。

 

びゅる、びゅるっと膣内をいっぱいにされる感触があった。

絶頂で頭の中が真っ白なのに、不思議とその感触だけはっきりと感じ取れた。

 

――ううっ、最悪…なかに、出されてる…

 

子宮に精液を浴びせられて、またしても絶頂に達してしまった。

 

がくっと崩れ落ちる。

地面に激突しそうになったが、男に支えられゆっくりと横たえられる。

男の前にひれ伏す――ただし、向けているのは頭ではなく裸のおしり。

 

「疑似体験しておいてよかったね。変身のときにいっちゃったら敵にその隙を狙われちゃうから」

 

おしりを撫でながら男が笑った。

肉槍は挿入したまま。

笑うとその振動が伝わってきて、びくっと体が震えてしまう。

 

「い、イッてなんかぁ…♥」

「うそをつく悪い子にはお仕置きが必要だね」

「ひっ♥うそじゃない…ほんまにぃ――ああ♥ああああああああああああ♥」

 

這うようにして逃げようとしたが、押さえつけられ、熱くなっている膣内をかきませられる。

何度も何度も絶頂へ押し上げられた。

 

………

 

「変身するたびにこんな感覚がくるんか…?体もたんで…」

「慣れれば平気だよ」

 

………

 

数日後。

 

「なんやねん、これ!?」

「完成したスーツ」

「なっ、ななな……」

 

強制的にまとわされた衣装をあらためて確認して絶句する。

 

スーツなどと呼べる代物ではない。

胸元と股間しか隠れていない。

その部分にしたってギリギリだ。

 

胸はふもとや谷間が出ているし、横乳も下乳もあふれている。

先端の形を浮かせてしまいそうだし、輪がはみ出てしまいそうだし、面積が心もとない。

どうやってくっついているのか不思議なぐらいだ。

 

形もいやらしい。

最初は炎の形をしたカップかと思ったが、炎ではなく手のようだった。

 

――この形って、あれやん、後ろからわしづかみにされたときの…これが本当の手ブラ?

 

背後から胸を揉まれ、びっくりして視線を落としたときに見えた男の手にそっくりだった。

エッチな採寸を思いだし、体が熱くなる。

 

股間も見てみる。

デザインは胸と同じ。

男の手の形みたいなもの。

面積が小さいのも同じだ。

割れ目を辛うじて隠しているだけ。

形は浮いているし、股の付け根から陰部へと流れ落ちる魅惑のラインやおへそは見えてしまっている。

おしりも、いけないところだけ隠して、ほぼ肌が出ている。

 

「ちょっと待って!?このデザインやとなんか…ウチの毛がすごい濃いみたいに見えへん!?」

「濃いみたいじゃないだろう?実際に――」

「なんやて!?」

「なにも言ってないよ」

「いいや、絶対言うた!!」

 

不毛な争いがしばらくつづいた。

 

「はぁ…はぁ…しまった、大声出しすぎて汗かいてもうた…」

 

大胆に露出した肌がしっとりして、ほんのり赤くなっている。

男が苦笑した。

 

「えーっと?なんだっけ?毛が濃いみたいに見えないかだったかな。そんなことないよ。大丈夫」

「大丈夫ちゃうやろ、これぇ…」

 

胸と股間を手で隠して内股になる。

肩をすぼめ背中を丸めて大きな体を精一杯小さくする。

 

「これじゃ、ヒーローじゃなくて、悪の女幹部みたいやん…」

「ヒーローを裏切って、うちの一員として働くわけだし間違ってないだろう?」

「そ、それは……」

 

動揺していると、着信音が鳴った。

男が通話をはじめる。

 

「なに?とりこみ中なんだけど…え、このスーツじゃない?」

「はあああああっ!?」

「せっかく作ったんだし、それに本人も気に入ってくれてるみたいだし、いいんじゃないかな」

「ようないわ!!ちゃんとしたやつを――」

「しー。通話中だよ。静かにしてて」

「あ、はい…。」

 

身を小さくして通話が終わるのを待つ。

 

「ごめんね。手違いで別のを持ってきちゃったみたいだ」

「わざとやろ…」

「やだなあ、そんなわけないだろう」

 

自分の体を思い切り抱き締めて、唇を噛んだ。

精一杯強い視線を作って、男をにらみつけた。

 

男が笑った。

イタズラを思いついた子どものよう。

持っていた携帯をかかげる。

 

「ちょっ!?な、なにカメラこっちに向けとんねん!?」

「せっかくだし、記念撮影しとこうかと」

「あ、あかん!!」

 

パシャリ。

 

「よく似合ってるのに。ほら」

 

画像を見せられる。

大きな女がハレンチな格好をしていた。

できるだけ体を小さくしているが、隠しきれていない。

 

「格好いいよ」

「どこがやねん!?」

「脚も長いし、戦う女の子らしく体も鍛えられてるし。世の中の問題を格好よくセクシーに解決してくれそうだよね」

 

顔から火が出そうになった。

 

――こんなん誰かに見られたら…特にリーダー、もし見られたら延々ネタにされる…!

 

パシャリパシャリ。

羞恥で沸騰しかけの頭で、ぐるぐると考えていると何枚も撮影されてしまった。

 

「こんなはずかしい姿、撮ったらあかん!!」

「いいね、恥じらう姿がいいよ。腹筋とかも綺麗なんだから撮らせてよ」

「なに言うとんねん変態!ひぃいいいいっ!!撮らんといてぇ!!」

 

………

 

なんの騒ぎかと部下が顔をのぞかせた。

彼が見たのは、破廉恥な格好をした大きな女性と悲鳴をあげて逃げ回る彼女にカメラを向ける上司の姿。

楽しそう。

 

「失礼しました…」

 

小声で言って退散する。

二人は気づいていないようだった。

 

………

 

「ああ、楽しかった」

「ええ加減にせえよ、ほんま…」

「いい画が撮れたよ。ほら」

「う…。この格好やと、傷が見える…」

「気になる?」

「あたりまえやろ…」

「気にしなくてもいいのに…。僕がなんとかしてあげよう」

「え?ひゃあ♥ちょっ、なにを、…筆!?」

「じっとしててね」

「あかんて!くすぐったいっ…ひぃい♥」

 

筆を走らされる。

 

「できたよ」

「うわ。すごっ…」

 

傷だらけの体にペイントされた。

妖しい紋様のように見える。

単純に塗り潰すのではなく、傷跡も活かしていた。

 

「へぇ…。こんな才能があったんやな…ええな、これ。格好いい…」

 

魔女にでもなった気分だった。

 

「これをどうぞ」

 

漆黒のローブとブーツ、とんがり帽子が用意されていた。

それをまとうとますます魔女だ。

 

「いいね。スタイルがいいから何を着ても似合うよ」

「えへへ、おおきに♥あぁ、ええなぁ、これ…」

 

上に一枚まとったものの、その下は下着以上に露出の多い衣装。

ローブをちょっとはだければ、妖しい紋様を刻まれた美しい肌がのぞく。

 

――みんなに見せたらびっくりするやろな…

 

隠したかった傷跡がこんな風に生まれ変わるとは思わなかった。

 

「こんなんされたら、ちょっと悪い女になった気分やわ」

「みたいじゃないだろう?」

「あ…!そうやね。こっち側に来たばっかりやから、ヒーローの気分が抜けてないわ…あはは」

 

「どうやらうちの一員としての自覚が足りないみたいだね」

「あれ…?ウチのこと信用してくれへんの?疑われてる?」

「そんなことはないよ。ただ――」

 

男にじっと見つめられる。

彼は不敵な笑みを浮かべていた。

心の底まで見透かされているような気分になる。

 

――もしかして、全部見抜かれてる?その上で…。いや、それはないよな。ないと思いたい…

 

男が近づいてくる。

心拍数が急上昇して、ふらりと倒れてしまいそうになる。

 

――ただ、なんやねん…はよ続きを言え!このままやと緊張でおかしくなる…

 

男がぽんと肩に手を置いてきた。

ビクッと体を震わせる。

やはり見抜かれている、やられる――そう思い血の気が引いた。

 

しかし、想像とは裏腹に、

 

「これからよろしくね――」

 

無邪気な少年のような表情。

にこっと顔をほころばせ、こちらの名前を呼んだ。

 

――うわっ、なんやねん、その顔…そんな笑顔で名前呼ばれたら…反則やで…

 

キュンと胸がしめつけられる。

このままだと、芝居ではなく本当に仲間を裏切ってしまいそうだ。




※カズは紫杏の訃報をいつ知ったのか、あのスーツが紫杏からの贈り物だと知っていたのか、いつ贈られたものなのか、いろいろ確信がなかったのでカットした部分。

「こっちに寝返ってくれたキミへ、ボクから――と、言いたいところだけど、前会長からの贈り物だよ」
「紫杏から!?」
「最後の調整のために採寸のさせてもらうよ」



・スーツ(偽)完成後。
――なんかすっごいスーツやな…これスーツっていってもいいんかな?普通の下着より露出しとるやん…まさか紫杏から見たウチってこんなん着るイメージなん?

「カズによく似合うだろう、って言ってたよ」
「声マネするな!中途半端に似てて腹立つわ…って、んなことより、さてはあんた、勝手にいじったな!?もとはこんなんじゃなかったんやろ!?」
「やだなあ。前会長からの贈り物には、誓って手をつけていないよ」

――絶対うそやな…。うそやと思いたい。ううっ、せっかく紫杏が遺してくれたのに、こんな悲惨な姿に…


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武美のチョコレートハート-_チョコにこめた想い

もしパワポケ9の物語の期間(?)がちょっとずれて物語の最中にバレンタインデーがあり、かつ武美が主人公に好意を持っていてチョコを渡そうとしていて、かつなおかつ9主人公は他の女の子とすでに付き合っていたら、というお話です。

原作のネタバレにもなりますので詳しくは書けませんが、バッドエンド、それにオリキャラ登場、過去捏造等々、いろいろありますので注意ください
バッドエンドとネタバレ注意です。大事なことなので二回

武美の相手が主人公ではなくオリキャラですので本当にご注意ください。


もうすぐバレンタインデー。

武美は彼に手作りチョコレートを渡すつもりでいた。

こっそりと準備を進める。

 

――ハート型がいいかな?作り方は…。検索してみよ。動画の方がわかりやすいかな?

 

動画サイトで「チョコレート」「ハート」と入力して検索。 

 

――アニメ?かわいいー。この動画がいいかなー? 

 

一番最初にきたものを再生してみる。主人公がチョコを作るシーンから始まった。

 

――なるほど…。それで、想いをこめてメッセージを…。うんうん。やっぱりそこが重要だよね。

 

女の子が好きな相手にチョコレートと一緒に本当の気持ちを伝えようとする話だった。

チョコを作るシーンは終わってしまったが、ついつい見入ってしまう。

 

しかし…。

 

ガラスの割れるような音と悲痛な叫び。

クライマックスで目を覆ってしまう。

 

――ひゃあああっ!これは縁起でもないよ…次の動画、次の動画…。

 

色々参考にしながらチョコを作る。

 

 

当日。

チョコレートを渡そうと彼を探していた。

 

――え?

 

やっと彼を見つけた。

彼は他の女の子と一緒にいた。

きっと義理だったらここまでしないだろう、オシャレなラッピングのチョコレートを渡されて、彼もまんざらでもなさそうに微笑んでいる。

 

幸いちょっと離れた場所で二人を発見した。

すぐに物陰に隠れた。

 

――あはは、そっか。そうだよね…風来坊さん、優しいし、格好いいもん…相手がいても不思議じゃないよね…そんなことも知らずに、こんなもの作ってバカみたいだよ…

 

想いをこめて作ったものをぎゅっと握りしめる。

地面を見据えた。

 

――こんなつらい気持ちになるなら、好きにならなければよかった…

 

暗い気持ちになる。

しかし、それがあふれだすことはなく、内側にどろどろとたまっていく。

蓄積して破裂しそうになったとき、物音が聞こえた。

 

「残念だったなぁ、モバイルレディ」

「…え?」

 

失恋のショックで忍び寄るものにいまのいままで気づくことができなかった。

 

現れたのはスーツ姿の男。

思わず大声をあげそうになった。

チョコレートの入った箱を抱き締めるようにして後ずさる。

 

モバイルレディ。

そのコードネームを知っているということは追っ手だ。

こちらを見下ろす視線が冷たい。

 

負けじとにらみ返すが、体が震えていた。

今にもへたりこんでしまいそうなほどの恐怖が全身に広がっていく。

逃げ出したいのに、動けそうにない。

 

「大人しくした方がいいんじゃないか?あまり騒ぐとやつがこちらに気づくぞ」

「それは…」

「ここに来る前に、少し調べさせてもらったよ。この商店街にやってきた流浪のヒーロー。正義感の強い彼がこちらに気づいたらお前を助けに来るだろう。たとえ女としあわせな時間を過ごしている最中でもな」

 

武美はうつむいた。

心のどこかで彼が助けに来てくれることを期待している。

けれどそれはダメだ。

 

「もしあの男が邪魔をしにくるようなら、オオガミグループ総出で叩き潰すことになる」

「…」

「さあ、どうする?騒いで、他の女といちゃついてるやつを呼び寄せるか?それとも誰にも迷惑をかけず俺についてくるか?」

 

男が笑う。

答えは決まっていた。

彼に迷惑をかけるわけにはいかない。

 

………

 

男に連行される。

 

「だいぶ離れたな」

「そうだね」

 

むすっと答える。

 

「結局あいつは助けにきてくれなかったな」

「…そうだね」

「他の女からチョコもらってにやけてたもんな。まあ、あんな美人からもらえたら有頂天にもなる。近くでお前がピンチになってるのに気づけないぐらいにな」

 

嘲笑われ、眉をひそめる。

 

「あのあと二人はどこに行くんだろうな」

「知らないよ…」

「おいおい、そんな暗い顔するなよ。お前も楽しいところに行くんだから」

 

楽しいわけがない。

真逆、地獄だ。

 

「……元彼が待ってるぜ」

「は?」

「失恋の痛みもすぐに忘れられるだろう」

 

耳元にささやかれて、ぞくっと鳥肌が立つ。

 

元彼なんて――、変なこと言わないで。

そう叫ぼうとした口を湿ったもので塞がれる。

 

「んっ!んうぅっ…」

 

男に後ろから抱かれて身動きがとれなくなる。

意識が遠くなる。

チョコが手から滑り落ちて、地面に――

 

「おっと。危ないな」

 

台詞からして間一髪男がキャッチしたのかもしれない。

確認することもできず、意識が虚無にのまれていく。

 

………

 

目を覚ますと、

 

「おかえり、モバイルレディ」

 

研究員に迎えられる。

帰ってきたくない場所に帰ってきてしまった。

建物こそ前とは違うが、オオガミの研究所というのは同じ。

 

研究員にぎゅうっと抱き締められる。

 

戻ってきたら、まずめちゃくちゃに怒られると思っていた。

けれど予想は外れた。

優しさが不気味だ。

 

抱き締められて、体に触れられても怖くて抵抗できない。

頭や背中を撫でられる。

 

髪に触れられても大人しくしていた。

顎に触れられ、無理やり上向かされた。

 

――うぅ……、いや……

 

嫌だと思うのに、逆らえない。

見つめられ、キスをされるのかとめまいがした。

 

「…?」

 

キスはされなかった。

 

「ひゃあっ!」

 

不意に体を持ち上げられ、どきっと心臓がはねる。

 

――あれ…?このひと、こんなに力持ちだったっけ?

 

とある事情で普通の女の子より重いのに男は軽々と持ち上げた。

お姫様抱っこで運ばれ、ベッドに腰かけさせられる。

 

「聞いたよ、モバイルレディ。好きな男にチョコを渡せなかったらしいな」

「それは……」

 

あなたたちに邪魔されたから。

そう言いたかったが、それだけではない。

邪魔がなくとも、あの光景を見たあとで渡しにいく勇気はとてもなかった。

 

研究員が何かを取り出した。

それを見て目を丸くする。

 

「お前が作ったチョコレートだろう?」

 

研究員が包装を破く。

 

「やめてっ、返して…」

「もう渡す相手もいない。俺がもらってやろう」

「だめっ、それは、風来坊さんに…」

「すでに女がいる男に渡すのか?迷惑なだけだと思うぞ。」

「う……」

 

なにも確定したわけではない。

だが、あの様子を見たあとで渡す勇気はやはりない。

 

研究員が包みを開ける。

 

「あぁ…やめて…」

「これがモバイルレディの手作りチョコか…。」

 

ハートの形をしたチョコレート。

 

「あの男をここに呼んでやろうか?」

「え…?なに言ってるの?」

「チョコを渡したいんだろう?」

「でも……」

 

何度も言っているように、もう他の人にチョコを渡されていた。

恋人かどうかはわからないが、かなり親密な空気が流れていたのは確かだった。

それに、もうひとつ。

 

「まあ、あの男がここにくれば秘密を知ることになる。そうなれば、外に出すわけにはいかなくなるだろうがな」

 

予想通り。

 

「絶対に呼んじゃダメ…」

「だが、あの男のために一生懸命チョコを作ったんだろう?」

「そうだけど…。ダメだよ…。巻き込むなんて、絶対にダメ…」

「俺の気がおさまらない。俺はお前の想いを叶えてやりたいんだ。」

「そんなの、いいから……」

「いいや、ダメだ。……まあ、あいつが他の女にチョコを渡されて、だらしない顔をしているのを見て、さめたというのなら話は別だがな」

「……」

 

研究員の狙いがわかった。

嫌いになったと言わせたいのだ。

 

「あの人のことは好きだったけど、もういいよ。もうなんとも思ってない。」

「…どうだか。口ではなんとでも言える」

 

チョコを手渡された。

彼のことを想いながら作ったチョコレート。

見ていると涙が出そうになる。

 

「あの男のことがどうでもいいというのなら、それを地面に叩きつけて粉々にしろ」

「そんな…」

 

どうすればいいのか必死で考える。

 

「どうした?できないのか?」

「食べ物を粗末にするのはよくないかなって」

 

うん、よくない、よくない、と精一杯明るい声で自分の言葉に同意する。

 

「それがお前の答えか。ヒーローを呼んでやろう。あの男の居場所は把握しているからな」

「ダメだってば!」

「ヤツへの贈り物がある限り、俺の気持ちは変わらないぞ」

「そんなぁ……」

「呼ぶ必要がないというのなら行動で示せ。簡単なことだ。他の女のヒーローになったあの男への怒りをぶつけろ。やつのために作ったものを気持ちと一緒に投げ捨てろ」

「う……うぅっ……」

「困ったな。情けない話だが、俺の手に負えそうにない。そうだ、あの男を呼ぶか。大好きな男に叱られたなら多少は効くだろう」

「ダメだって……」

「なら、俺の命令に従え。早くしろ。やつを無理やり連れてくるぞ?」

 

もうボロボロにされてしまったが、一生懸命やったラッピングをできるだけ治してチョコを最後にぎゅっと抱き締めた。

 

高々と掲げる。

 

彼を巻き込まないようにするため。

気持ちを吹っ切るため。

 

「うあああああああああっ!!」

 

そこにこめた想いまで壊れるように、チョコを思い切り地面に叩きつけた。

 

がしゃんと何か割れる音が聞こえた気がした。

 

膝をついてうなだれる。

ううっと嗚咽がもれた。

 

「え?あれ?」

 

あたたかいものが頬を伝う。

それは透明なしずくとなって、こぼれ落ちる。

ひとつではない、次から次へと。

 

「うそ…なんで…」

「驚いたか?寝ている間にお前の体をいじらせてもらった。これでお前はそこらの人間と同じように感情の高ぶりで涙が流せるようになった」

「そんなぁ…ひどいよ…こんなの…」

 

ぽろぽろと涙がこぼれる。

こんな男に泣き顔を見られたくはなかった。

そう思うのに止められない。

ボロボロになった包みを濡らし、隙間から内側に伝い落ちていく。

きっとチョコにも染み込んでいるだろう。

 

男がチョコを拾い上げる。

 

「風来坊さんとやらは別の女のヒーロー。お前を救うヒーローは俺だ」

「ちがう…」

「涙を流せるようにしてやったぞ?それに寿命タイマーも解除した」

「うそ…」

「本当だ。どうだ?あいつはお前を救ってくれなかった。だが、俺は違う。アホな上司に不要な機能だとカットされてしまった涙を戻した。寿命タイマーと言うふざけたものもとりのぞいた。俺こそがお前のヒーローだろう?」

 

男がぼろぼろの包装をとりのぞいた。

チョコレートが粉々になっていた。

それを見せられると、また涙があふれてくる。

 

「たくさんあるな。オオガミの皆で分けるにはちょうどよさそうだ」

 

男がハートの欠片を口にした。

 

「へぇ。おいしいな。甘いだけじゃない。しょっぱさもある。それがチョコの甘さと上手く溶け合って…これは涙の味か。どうだ、お前も食べてみるか」

 

ふるふると力なく首を振った。

 

「遠慮するな。そうだ!いいことを思いついたぞ」

 

絶対にろくでもないことだ。

男がとなりに腰かける。

砕けたハートをたくさん口にして顔を近づけてくる。

 

「ちょっと…なに…?ひっ!んぅううっ!」

 

キスをされた。

噛み砕き、どろどろに溶かされたチョコが流し込まれる。

ほろ苦さと甘さが口のなかいっぱいにひろがった。

 

――いやっ、こんなの、のみこみたくない…

 

腕を回され、逃げることもできない。

男の唾液がまぶされたチョコが次から次へと流し込まれる。

拒絶の思いとは裏腹にごくりとのみこんでしまう。

 

風来坊に渡すつもりだったチョコレート。

失恋して、気持ち共々粉々に砕けて、それを卑劣な男に溶かされて、どろりと口移しされた。

 

「どうだ?生まれ変わったチョコの味は?失恋前のものよりうまくなったんじゃないか?」

「そんなわけないよ…うぅ…最悪…」

 

汚辱感にさいなまれる。

のみこんだものをすべて吐き出してしまいたかった。

 

「まだたくさんあるぞ。半分は俺がもらう。半分はお前に食べさせてやろう」

「やだっ、もう、しないで…あぅ…んぅぅっ!」

 

咀嚼。キス。そして口移し。

 

 

 

………

 

 

 

心の傷口を舐めて塞ぐように、どろどろにしたチョコをモバイルレディの口に流し込む。

彼女は嫌そうな顔をしているが、吐き出すことはできず、ごくりとのみこんだ。

口移しの快感とチョコのに甘さに興奮が高まっていく。

 

 

「ちょっと…やめて…」

 

モバイルレディをベッドに押し倒す。

白と赤の神の御使いのような衣服の上から体を撫で回す。

スカートをめくり、ショーツを脱がした。

 

「こっちの割れ目もふさいでやろう」

「やだっ…」

「お前の愛情たっぷりのチョコを食ったせいでビンビンだ。おかえしのチ〇コだよ」

 

別の男のために作ったものを食らい、歪な興奮がふくれあがっていた。

 

「なんだ、お前もびしょ濡れじゃないか」

「ちがうの、これは……うあっ」

 

性器が触れ合う。

 

「いやっ…」

「失恋の悲しさを埋めてやろう。」

「あっ、だっ、だめぇ…!」

 

恥裂を擦り、先端をもぐりこませる。

敏感な肉の先がぬめりとぬくもりに包まれた。

機械ではない、人間のあたたかさに顔がゆるむ。

 

「いま、お前の大好きな男は他の女とやってるんだぞ」

「うぅ…それは…」

「よけいなことを考えられないようにしてやる」

 

腰を入れる。

久々の感覚にうっと呻いてしまう。

モバイルレディも苦悶の表情を浮かべた。

声にならない声をもらして体をくねらせる。

一物を包む肉がキュンっと締まった。

そこらの女とは比べ物にならないほど甘美な媚肉。

過去にモバイルレディに鍛えられていなければ、あっという間に果てていただろう。

 

モバイルレディが想いを寄せていた風来坊さんとやらがどれほどの人物かは知らないが、相当なモテ男でも、これほどまでの名器が相手では三擦り半で昇天するに違いない。

 

「しかしその男もバカだな。こんなに可愛い女が想いを寄せていたというのに、他にいくとは」

「仕方ないよ…あたしなんか…。相手の人、すっごい美人だったし…」

「なるほど。この自信のなさが原因かな?自信を持って、もっとガツガツいかないとダメだぞ」

 

ヌプッヌプッと出し入れする。

モバイルレディは口を塞いだ。

声がもれないようにしているらしい健気な様子が嗜虐心をそそる。

 

「お前の得意の体位で寝込みを襲えば、一気にものにできたのになぁ」

「無理だよ…風来坊さんは、あなたみたいな人とは違うから、…」

「男なんて皆単純だ。お前みたいな可愛い女にまたがられたら悪い気はしない。実行していれば今日彼にチョコレートを渡しているのはお前だったかもな」

 

モバイルレディの表情が歪む。

 

「実はお前の恋が成就していれば、見逃すつもりだったんだ」

「え…?」

「だが、あの男には別の女がいた。かなしいな」

 

内側を擦りあげながら、頭を撫でる。

彼女はいやそうに体をくねらせた。

強い視線でにらみつけてくる。

 

「ぜったい、うそだよ…どっちみち、連れて帰るつもりだったんでしょ…」

「嘘じゃない。お前があの男と結ばれていれば何もせず引き上げるように命令していた」

「そんなのっ、信じられない…」

「俺はお前の幸せを願ってるんだよ」

「だったら、こんなことっ、やめてよっ…」

 

下から胸を押して抵抗してくる。

 

「これは失恋の痛みを忘れさせるためだ。おかえしのホワイトチョコもごちそうしないといけないしな」

「最低っ…うぅ…もうやだぁっ」

 

抵抗をはねのけ抜き差しを続ける。

ぬぷっぬぷっと卑猥な音が響く。

擦れ合う部分から熱がひろがって箍を焼き焦がそうとしてくる。

 

彼女の白いセーターをめくりあげた。

ブラをずりあげ、ピストンに合わせて揺れる乳房を堪能する。

 

「最高の眺めだ。あの男にも見せてやりたいよ」

「こんなの見せられたって風来坊さんは迷惑なだけだよ…」

「まさか。嬉しいに決まっている。好きだったと伝えてやれば、なぜお前の好意に気づかなかったのかと後悔もするだろうな。」

乳房に指を沈めて、もてあそぶ。

一物をねじこみ子宮をぐっと押し込む。

「もうやだぁっ」

「いやか。ちょうど俺も限界だ。中に出してやる」

「いやっ!そんなのだめぇっ」

悲鳴をあげるモバイルレディの膣奥を何度も突き上げる。

「嫌だと言っているわりには随分締め付けてくるな。中出ししてほしくてたまらないんじゃないか?」

「うそっ…適当なこと言わないで…」

「余計な細工は外してやった。昔のことを思い出してきただろう?」

「そんなことない…あなたなんか、嫌いっ…」

「素直になれ」

頭を撫でながら唇をふさぐ。

 

「んぅっ…ううぅっ♥」

 

彼女の体がそりかえる。

こわばり、びくびくと痙攣を走らせる。

内側がぎゅうぅっと締まった。

 

「はぁ…♥はぁ…♥」

「いったか」

「イッてないっ…」

「そうか、なら…」

「ひっ…だめっ…あああっ♥」

 

汗まみれ、ほんのり赤く染まった肌に手を這わせる。

過去の記憶すら掘り起こそうと、じゅぷじゅぷと容赦なく肉ひだをめくりかえす。

 

………

 

「お前は人として大事なものが欠けている。」研究員にひどいことを言われて落ち込んでいた。

 

「よく言うだろ?バカって言う方がバカだって。あれはあいつの自己紹介みたいなもんだから気にするな」

 

そんなとき慰めてくれたのがこの男だった。

 

「ううん。あたしがいけないんだよ…」

「何があったんだ?」

「それは…。だめ、やっぱり言えない。また怒られちゃうから」

「そうか。なにがあったかはわからないけど、気にするな。お前にそんなことを言うやつの方がよっぽど大事なものが欠けてるんだから」

「わっ!ちょっと…恥ずかしいよ…」

 

わしゃわしゃと頭を撫でられて、笑顔を向けられる。

こんなことを言って慰めてくれる人は他に誰もいなかった。

よしよしと頭を撫でられ至近距離で見つめられるとどきっとする。

 

――まあ、他の人とくらべたら、比較的…?うーん…?

 

男は端正な顔立ちをしていた。

あのころは、まだ幼かったのでその点もきっとかなり大きいかもしれない。

 

――絶対そう!そうじゃなきゃ、ありえないよ。こんなやらしくて、ドスケベで、ひどい人のことを…。若さゆえの、ってやつだよ…

 

研究所にいたころの記憶が次々とよみがえってくる。

失恋の痛みが薄れていくような気がした。

ほんの少しだけ。

風来坊さんが他の女の子から心のこもったチョコを渡されているのを目撃したあと、あのまま一人で家路につくよりは、今の方がなどと考えてしまう。

いろいろなことが重なって錯乱しているだけかもしれない。

 

………

 

「お前が眠っている間に体をいじらせてもらった」

「さっき聞いた…。」

「涙だけじゃないぞ。メンテナンスもした。体の調子がいいだろう?」

「こんなことされるから、わかんない…」

「じゃあこれはわかるかな?涙とメンテナンス以外にもいろいろいじらせてもらった。なんだと思う?」

 

男がぐっと腰を入れた。

子宮をぐっと圧迫される。

亀頭をはめこまれて、じわっと甘いしびれが深く強く染み込んでくる。

 

「ひぃっ♥」息がつまる。

これまで感じたことのないほど強い感覚。

連れ戻されて、キスをされて、ひどいことをされて、ずっと感じていたのだが認めたくなかった。

 

「本当は嬉しいんだろ?中に出してやるって言った瞬間から一段と反応がよくなった」

「うれしくなんかぁ…うぅ♥」

「思い出してきたか?俺とのこと」

 

激しく愛される。

熱いものがこみあげて、あふれだしたものが柔らかな肉を伝い落ちた。

 

「泣くほどうれしいか。そんなに喜んでもらえると俺もうれしいよ」

「ちがう…これはぁ…」

「涙を流せると、気持ちも違うだろ?」

 

男の指が濡れたほっぺたをぬぐった。

 

「俺はやっとあいつに逆らえるようになったんだ。あのときは何もしてやれなくてごめんな。」

「あのとき…?わかんないよ…」

 

涙がとめどなくあふれてくる。

 

「いくぞ、モバイルレディ。全部出してやるからな」

「うぅ…だめぇ…それだけはだめ…」

 

そんなことをされたら戻れなくなる。

そう思うのに、びっくりするぐらい抵抗できない。

下腹の奥からひろがる強い刺激にわけがわからなくなった。

男の腰に脚を巻き付けて、ぎゅっと抱き寄せる。

肉棒がずんっと奥までねじこまれた。

 

「う…ああっ♥」

 

熱くて粘っこいものでお腹をいっぱいにされる。

 

 

 

おかえしのチ〇コがずるりと引き抜かれた。

粘液まみれのそれが口もとに突きつけられる。

 

「…あむ♥」

 

そうすることが当たり前のように、口を開けて彼のものを迎え入れた。

目を閉じて、大きなチ〇コをしっかりと味わう。

途中ちらっとまぶたをあげて、彼の表情をうかがう。

嬉しそうな顔。

体の内にあたたかいものが宿るのを感じながら、うっとりと目を閉じた。

 

 

 

………

 

 

 

「はぁ…」

「どうした、ため息なんかついて」

「チョコを割らせるなんてひどいよ…」

「チョコを壊して、思い切り泣いて。失恋のショックがちょっとは吹き飛んだだろう?」

「…」

「なんだ?」

「そのあとの、その、くちうつしは何の意味があったの…?」

「粉々に砕けてお前の心を舐めて癒して、お前の体に戻してやろうという――」

「いろいろつっこみたいことはあるけど、だとしても、舐める前にボリボリ噛み砕いてたよね!?」

「創造の前の破壊だよ」

「前から思ってたけど、あなたって結構変なこと言うよね」

「そうか?」

 

モバイルレディがはぁっとまた大きなため息をついた。

手を伸ばしてチョコの入っていた箱を引き寄せる。

 

端っこの方に残っていたカケラを自分の口に入れた。

咀嚼したかと思うと、こちらを向き唇をつきだした。

意図を察して、唇をくっつける。

 

 

「また、ちゃんとしたのを作るから、今日はこれで…ダメかな?」

「ダメなわけがあるか。楽しみにしてるよ」




「…そういえばさ、さっき言ってたのって本気?」
「さっき?どれだ?」
「えーっと…あたしと風来坊さんが付き合うことになってたら見逃してたみたいな感じの」
「本気だ」
「本当かなぁ?信用できないなぁ」
「不服そうだな?信用できないのなら…」
「できないなら?」
「パワプロクンポケット9というゲームをプレイして、」
「へぇ!?」
「広川武美という女の子と仲良くなって、」
「ちょっとぉ!?」
「ハッピーエンドを迎えてみるんだな。俺の言葉が嘘じゃないとわかる」
「その発言はマズいよ!?」


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【スカトロ】大切な人を守るために体を張る女社長【注意】

仕事がないって言われたときに、じゃあSS投稿できるじゃないって、
仕事なくたっていいわよ、そのぶん……ウンツォって感じで、

維織さんスカトロ注意なSSです。
脅されて色々やったうえ、維織さんがではないですけど、食べすらしますので本当に閲覧注意です。
その部分は私もあれなんで、薄くしてありますので、逆にその部分に期待するとがっかりされるのでダメですよ。


殺風景な部屋。

椅子に優雅に腰かけた男が笑う。

 

「どうしたのかな?彼の命がかかってるんだよ?」

 

視線の先には女性がいた。

髪は長く、目がくりくりした女性。

ジャケットやロングスカート、白いインナーや、ネックレスがかたわらに置かれている。

 

彼女は裸だった。

髪は乱れ、肌は濡れている。

痕をたくさんつけられた自らの体をかき抱くようにして乳房と陰部を隠している。

 

「どうせここまで恥をさらしたんだから、出しちゃえばいいのに。なにをためらってるの?」

「…なんでもする、だから――」

 

別の条件に変えてほしい。

そう口にする前に男がしゃべりだす。

 

「なんでも?じゃあ僕の出した条件にさっさと従ってくれる?」

「…それ以外だったら、なんでもする」

「人にものを頼む言葉づかいじゃないなあ。確かにキミの恥ずかしいところをいっぱい見せてもらって、内面の奥の奥まで触れて、ぐっと親密になったかもしれないけど、そういうところはちゃんとしないと」

 

女は小さくうめいた。

視線を落とし唇を噛む。

長い髪が流れ落ち、悔しさに歪んだ顔を隠す。

 

「…さっき言われたこと以外ならなんでもします。だから、――」

「イヤ。」

 

女が目を丸くする。

男を見つめた。

 

「聞こえなかったかな?イヤって言ったんだ。わかるかな?答えはノー。」

「そんな…」

 

わざわざ言い直させておいてこの仕打ち。

 

「プライドを捨てるか、彼を見捨てるか、どちらか。他の選択肢なんてないよ」

 

女は視線を落とした。

自分の体を抱く腕に力がこもった。

 

男が優しく笑った。

 

「そんな難しく考えなくてもいいんじゃない?一瞬で終わるよ」

「…でも」

「まあ、キミの気持ちもわからないでもないよ。一瞬とはいえ恥ずかしいものね。」

 

男が優しげな顔つきになった。

 

「…そういえば彼はつい最近まで他の女の子とつきあっていたんだっけ?」

 

こくり。

女は力なくうなずいた。

 

「そんな男のためにすべてをさらけだす必要はないかもね。見捨てるのもありだと思うよ?…でも、もしキミが彼に好意をもっていて、振り向いてほしいなら、ここで体を張って恩を売るのもありかもしれない。」

 

悪魔のような笑顔で選択を迫ってくる。

 

「私は…」

 

彼のことが好きだ。

彼は他の女の子と旅に出てしまったが、それでも好きだった。

それは今も変わらない。

つい最近、彼は一人になったらしい。

男が教えてくれた。

不謹慎かもしれないが、それをチャンスだと思っている自分がいる。

 

一人になった彼を目の前にいる悪党が狙っている。

彼の仲間を解体し解析し完成させたものと、ある科学者から奪い取った何か。

それらを使って彼に危害を加えようとしている。

 

「早く決めてよ。僕も暇じゃないんだ。めざわりなヒーローを片づけるっていう大仕事が控えてるからね」

「…待って」

「待たない。残念ながら僕はキミのまわりにいる人間とは違うよ。甘やかしたりはしない」

 

男に見つめられ背筋が凍った。

男はまだ笑顔だった。

ただしさっきまでとは質が違う。

意味もなく虫を殺す少年に似た残酷な笑顔。

 

「早く決断しなよ、社長さん。いまは浮浪者のおじさんがどうなるかっていう正直どうでもいい状況だけど、これがもし会社の存亡に関わるようなことだったらどうするの?」

 

あっ、そっか。黙ってても、いつもならまわりの連中が助けてくれるんだったね――心底バカにした笑みで付け加える。

女はむっとした。

きつい視線で男をにらみつける。

 

「そんな顔もできるんだ。見直したよ。いい表情になったところでさっそく決断を――」

「どうでもよくない」

「ん?」

 

男は自分の言葉を思い返す。

どうでもよくない? どうでも。どうでもいい?

今は浮浪者のおじさんがどうなるかっていう正直どうでもいい――

 

「え?そこに怒ってるの?」

 

女は肯定するようにまつげを伏せた。

思えば確かにひどいことを言っているが彼女の挑発に軸を置いていたので男はあまり気にしていなかった。

 

「ふーん、そう。ま、いいや。彼のことがそんなに大事なら、どうすればいいか、わかるよね?」

 

残酷に微笑んだ。

 

………

 

両手、両足をつく。

まるで動物のような格好。

服を脱いでいるため、惨めさが強くなる。

 

「うっ」

 

お尻に冷たいものが押し当てられた。

すぼまりをこじあけ、ぬるりと侵入される。

細いせいか痛みがないのがかえって不気味だった。

 

「いくよ」

「ま、待って…」

「ん?気が変わったのかな?彼がオレンジくんやブルーくんみたいになるところを見たくなっちゃった?」

「違う!そうじゃなくて、その――」

「違うなら静かにしててくれない?次邪魔をしたら解体ショーが見たくなったんだとみなして襲撃作戦を開始するからそのつもりで」

「そんな…ううっ」

 

液体を注入される。

気持ち悪さに眉を歪めた。

長い髪がふるふると揺れる。

 

床につけた手足に自然と力が入った。

気持ち悪い。

だが脅しをかけられたので、黙って受け入れる他ない。

 

 

 

罪人にでもなった気分でカメラの前に立った。

男にうながされ、腰をおとす。

カメラマンが複数いて、前や後ろ、横からも裸を撮られてしまっている。

 

「見えないな。足開いて」

 

羞じらいくっつけていた膝を左右に開いた。

 

「どう?出そう?」

 

男が問いかけてくる。

ふるふると否定する。

 

「そう?まだ入れたばかりだからかな?出せそうになったらすぐ出した方がいいよ。早く出さないといつまでも全裸でうんこ座りの情けない姿をさらし続けることになるからね」

 

――それは、そうかもしれないけど…

 

お腹が痛い。

今にも出てしまいそうだ。

血の気が引いて、顔はきっと真っ青になっているだろう。

 

――ううっ、だめ…

 

汚物を撒き散らす自分の姿を想像してぞっとする。

そんなものを見られてしまったら。

見られるばかりか映像として残されてしまったら、もうおしまいだ。

 

唇を噛んで、腹痛に耐える。

お腹に力を入れて必死に漏らさないようにする。

その様子に悪魔が微笑んだ。

 

「僕も暇じゃないんだ。制限時間をつけようか。時間を過ぎたら、標的が彼に移行するからそのつもりでね」

「そんな…!」

「三分間だけ待ってあげるよ」

「だめ…もう少し…」

 

しおらしく、精一杯丁寧な口調で懇願する。

 

「もう少しだけ、時間をください…」

「ダメだよ。三分だ。キミの顔を見ればわかる。もう出そうなんだろう?三分なくても充分なぐらいだよね」

「それは…でも…」

 

躊躇していると、男が立ち上がり歩み寄ってきた。

しゃがみこみ、身を寄せて、耳元にささやいてくる。

 

「大丈夫だよ。すぐに終わる。ここでためらって、三分過ぎちゃったら、ここまでにかいた恥が全部無駄になっちゃうよ?全部出しちゃいなよ」

「あ…ああっ…」

 

ぞっとするぐらい優しい声。

 

「彼の命がかかってるんだよ?何を躊躇しているの?」

 

悪魔の囁きに、羞恥と諦念がせめぎあう。

男にしては細く、長い手指が肌をなぞった。

 

「あっ…」

触れられた部分から電流のような感覚が広がって、思わず声がもれる。

悪魔の手がいっぱいにされた腹部に到達する。

 

「あう…だめっ…おなか、さわっちゃ…」

「なんで?」

「でちゃう、からぁ…あううっ!」

 

 

 

きゅっと閉じていた菊がふわりと花開いた。

ぶちっと第一波をぶちまけた。

ぶりぶりとド派手な破裂音が響く。

 

「うあっ…あああっ…」

 

お腹にたまっていたものをひりだす。

それを見られる羞恥と苦痛を生んでいたものを吐き出す快感が混ざりあう。

 

「へえ。すごいね。大人しい娘だと思ってたのに、おちょぼ口からこんな大きな声が出るなんて。こっちの口は雄弁なんだね」

「やめてっ…撮さないでっ」

 

生まれたての小鹿みたいに足が震える。

腰もがくがくと揺れた。

「うあぁ、だめぇ…」

「全部出さないと。彼の命がかかってるんだよ」

 

きゅっと引き締めて止めようとするが、彼が人質になっていることを思い出し、緩めてしまう。

カメラの前でお腹のなかのものを勢いよくひり出す。

映像はもちろん、高性能のマイクで恥ずかしい音まであまさず拾われている。

 

「大きな声を出してみたらどうだい?恥ずかしい音をかきけせるかもしれないよ」

「うぅ…ああっ…」

「はははっ。そんなんじゃ足りないよ。もっとお腹から声を出さなきゃ。上の口からも、いい声を出せるよう練習をしておくべきだったね、社長さん」

 

ぶりゅぶりゅと破裂音が響く。

びちゃびちゃと濡れた塊が床に叩きつけられる音もすさまじい。

 

「まだ出るんだ。音もすごいけど、放出の勢いもすごいな。空にはばたく推進力になるんじゃないかな?」

「…ううっ…」

 

こんなものを見られて、もう何か言い返す気力すら残っていなかった。

このまま消えてしまいたい。

 

自らがひりだした上にべちゃっとへたりこんでしまう。

汚いだとか、そんなことを気にする余裕さえなかった。

魂が一緒に抜け出てしまったかのように力が入らない。

 

「ブラボー。いいものを見せてもらったよ。キミの内に秘めたるものがまさかこれほどとは思いもしなかった。キミのがんばりにめんじて、彼を標的にするのはやめにしてあげるよ」

 

勢いのよさに驚いて離れていた男が拍手をしながら近づいてくる。

しゃがみこんだ男に、ぎゅっと抱き締められたが、それを振りほどく気力もない。

顔をのぞきこまれ、視線をそらすのがやっとだった。

 

………

 

映像が公開された。

ネットに強い男の部下がパソコンを操作している。

 

「なんで…こんな話、聞いてない…」

「まあまあ。怒らないで。せっかく撮ったんだし、みんなに見てもらおうと思って」

「ひどい…」

「ほら見てよ、すごい再生数だ。それにコメントもたくさんついてるよ」

「ううっ…」

 

盛大に恥をさらした映像を流され言葉を失う。

変態糞女、NO☆GU☆SO社長、くさそう、等々

大量に流れてくるコメントに胸が苦しくなる。

 

「野○社長だって。ひどいなあ。まきちらしたのは屋内だから違うっていってやらないと。あ、でも次は野外で撮影っていうのもありかもね」

「次…」

 

絶句してしまう。

 

「なになに、『社長のウ○コなら直飲みできる』『こんな美人のならごはんがすすみそう』だって。おもしろいなぁ。君、このコメントの主を特定しておいて」

 

部下に指示を出して、悪魔がにやりと微笑んだ。

「他に面白そうなコメントは――」と、きらきら目を輝かせている。

 

………

 

青年は呆然としていた。

黒服の男たちが部屋に押し入ってきたのだ。

 

「あの、これはいったい……」

 

不法侵入者たちに怒鳴ってやろうと思ったのだが、相手のあまりの迫力に弱々しい声になる。

 

「動画にコメントしてくれたのはキミだろう?」

「え…?」

 

男が入ってくる。

となりに女性がいた。

 

どの動画のどのコメントか、その女性を見てわかった。

 

「俺、ですけど、えっと…法に触れちゃいました…?」

 

男のまとう異様な雰囲気に誤魔化そうという気すら起きなかった。

恐る恐る質問する。

 

「法に触れたのなら来るのは警察。そんなに堅くならなくてもいい。今日は君の夢を叶えにきてあげたんだ」

「夢…?」

「…はい、押さえて」

 

黒服の男たちが迫ってくる。

仰向けに寝かされてしまった。

 

「ちょっ…ええ!?な、なんなんですか、これ!?」

「なんてコメントしたか忘れちゃった?」

「そ、それは…あんなの――」

「冗談だったなんて言わないよね?」

「ひっ…」

 

見下ろしてくる男の顔に浮かんだ失望の色が青年に絶望を植えつける。

冗談などといえばなにをされるかわからない。

ただ、このままだと、

 

「ほら、キミも準備して」

「でも…」

「この子の夢を叶えてあげるんだ。そうすれば、君の大好きな男――多くの人を救っているヒーローに一歩近づける。」

 

ためらう女を男が促す。

物静かな雰囲気の、一見してカメラの前であんなド派手な排泄をするとは思えない女性。

 

男に言われ、まるで繰り人形のように準備を始める。

下着を脱いだ。

ロングスカートが床に落ちる。

 

「うわっ…」

 

――あれ?スカートも下着も脱いだのにブーツははいたまま!?…って、この人たち全員土足で人の部屋に……。

 

女性が顔をまたぐ。

腰を落として和式便所で用を足すときの格好に。

丸裸の下半身、ブーツのおかげで白さや柔らかさが強調されている。

 

大人しそうな顔をしているのになかなか大胆だ。

あの動画で充分知っているのでさして驚かない。

しゃがみこむまでに女性がためらったことの方が驚きだった。

あんな動画を公開して、いまさら羞じらいを見せるとは思わなかった。

 

腿裏も膝裏も、割れ目もおしりもおしりの穴も丸見え。

これから起こることを知らなければ興奮していたかもしれない。

 

排泄口がこちらを向いている。

ひくひくと動いて今にも決壊しそうだ。

このままだと、顔面にぶちまけられてしまう。

 

「彼、キミのおしりの穴に釘付けだよ。早く飲みたくて仕方ないんだろうね」

「…!み、みないで…」

「恥ずかしがってちゃダメだよ。彼に肩を並べるための第一歩だ。がんばってね」

 

男が女のお腹をさすった。

「ううっ…」と絶望的なうめき声が彼女の口から漏れた。

ぎゅうっと閉じていた穴が今にもほどけそうになる。

 

「ちょ、ちょっと…冗談、ですよね…」

「冗談なわけないだろう?」

 

男が笑う。女の髪を撫でながら耳元に口を寄せた。

 

「…もう出そう?」

女がかすかにうなずいた。

 

「ちょっと、待って…」

「おっと、忘れるところだった。はい、これで口を思い切り開けてね」

「ちょっ、あがっ」

 

黒服の男たちによって開口器をとりつけられる。

 

「もうちょっと腰を落とそうか」

「んあぁっ…あああっ」

 

男が女の肩を押す。

ぷりんとした臀肉がゆっくりと近づいてくる。

これから先の展開を知らなければ興奮しただろう。

いまはただただ恐怖でしかない。

可愛らしいおしりが化け物か何かに見えた。

それが顔面に押しつけられ、体重をかけられた。

なんとも言えない感触と重み、香り。

 

「位置を調整して。よし、大丈夫そうだね。じゃ、素直になれない彼の夢を叶えてあげよう。大好きな男に近づくための記念すべき第一歩」

 

――うそ、だろ……まさか、本当に……

 

「んあっ…ああっ…あ゛っ!」

 

青年の至近距離ですさまじい破裂音が炸裂した。

どろどろの塊が肛門を勢いよくくぐりぬけ、青年の口へぶりゅぶりゅとエンジン音に似た音とともに落下していく。

青年の口に入りきらない。

 

「おええええぇっ」

 

強烈な臭いと苦み。

口の中と鼻腔を支配される。

 

「おおっ、すごい顔になってるね。見なよ、白目剥いてるよ。よっぽど嬉しかったんだね」

「ううっ…」

 

逆流した分も合わせて部屋がべちゃべちゃに汚れてしまう。

 

………

 

「直飲みできるぐらいだし、掃除するぐらいわけないよね」

 

そう言い残して男たちが去っていく。

女は自分がぶちまけたものをそのままにしていくのは気が引ける様子だったが、男に言いくるめられ連れていかれた。

 

………

 

「どうだった?人のために体を張るっていうのは気持ちよかっただろう?」

「……よくない」

「もっと胸を張りなよ。大好きな彼に近づいたんだよ。この調子でいけば肩を並べる日もそう遠くないだろう」

「うぅ……」

「さて、今日もはじめようか。ヒーローに追いつくため、今日はカレーを作りに行こう」

 

また恥をかかされる。

文字通り恥の上塗りだ。

 

恥ずかしい動画はネットに公開されている。

彼が見てくれていたら助けに来てくれるかもしれない。

 

それを期待している部分もある。

だが、それは彼にあの恥ずかしい姿を見られてしまったということを意味している。

 

――あんなの、彼に、見られたら……

 

血の気が引く。

 

「どうしたの?早く行くよ」

 

悪魔の声が響いた。

リードを引かれ、男のあとをついていく。



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【野外露出】大企業の会長に教育される女社長【スカトロ注意】

彼を人質にとられた維織さんが野外で排泄を強要され、彼のために色々振り絞るお話です
そんな内容ですので、ご注意ください。


木漏れ日がふりそそぎ、穏やかな風が吹き抜ける森の中、一人の女性がうずくまっていた。

男が苦笑する。

 

「お嬢様がめんどくさがりっていうのは聞いてたけど、ついにトイレに行くのもめんどくさくなっちゃったのかな?」

「あなたのせい…」

 

バカにされても、ろくに反論できない。

 

「スカートもちあげないと、汚れちゃうよ」

 

男が笑った。

男はカメラを持っている。

 

女は唇を噛み、うつむいた。

天使の羽衣のようなロングスカートをぎゅっと握りしめる。

 

ブラウンのジャケットに白いカットソー姿。

ネックレスがよく似合っている。

 

 

彼女は腹痛に襲われていた。

この場所で腹のなかのものをぶちまけるよう男に命令されていた。

 

「あううっ…」

 

おしりをきゅっと閉めて必死にこらえる。

 

ぎゅるるるっとお腹が鳴った。

腹痛の波がいったん引いた。

つかの間、考える余裕ができる。

 

男の言うとおりにしなければ、スカートが汚れてしまうだろう。

ここにくるまでに下着を脱がされてしまった。

スカートを持ち上げてしまったら丸見えになってしまう。

 

おしりもわれめも。

きゅっとすぼまった菊花がめくりかえり、火山のように盛り上がって中身を吐き出す様子さえ記録されてしまうだろう。

 

しかしもう限界だった。

いまからお手洗いに向かう余裕はない。

 

自然のなかでするしかなかった。

苦痛に眉を歪めながら顔をあげ、男を見据える。

 

「…あっちにいって」

「なに言ってるの?……ああ、撮影を中断してさっさとヒーローの殲滅に向かえってこと?いいよ。キミの望み通り――」

「待って!」

 

「あっちにいけって言ったり、待てって言ったり。お嬢様はわがままだね」

「…う、ううっ」

「あらためて聞かせてよ。僕はどうすればいいのかな?ヒーローの殲滅に向かえばいいのか、それとも――」

 

止めたいのなら、いつも通りに言ってね。男が言外に語る。

女はあきらめてまぶたを閉じた。

わななく口に喝を入れて言葉を紡ぐ。

 

「わたしが、――するところ、撮ってください」

「お嬢様に頼まれちゃ仕方ないね。ヒーローの殲滅は先延ばしにしてあげよう」

「先延ばし……」

「中止にして欲しいかい?だったらもっとすごいものを見せてもらわないとね。僕が彼らのことを忘れて熱中しちゃうぐらいのものをね」

「…もっとすごいもの?」

「それは自分で考えなよ」

 

これまで、そして、これから晒す恥よりすごいもの。

とても思いつかなかった。

 

………

 

「あっ…ううっ…」

「もっとスカートをもちあげないと。汚れちゃうよ?」

「ああ…あああっ…」

 

限界を間近に迎え、判断能力すら腹痛に塗りつぶされていた。

男に言われるがままロングスカートをたくしあげ、白桃のようなおしりを露出させる。

腹痛に耐え、じっとりと汗に濡れた肌が陽光を受けて白く輝く。

 

「も、もう、だめ…」

「いつでもいいよ。ちゃんと撮してるからね」

 

カメラの存在を意識させられ、さっと血の気が引いた。

しかしもうどうしようもならないところまで追いつめられていた。

 

「うあ…あっ…」

 

ぶつりと我慢の糸が切れる。

血の気と一緒にお腹のものがふっとくだっていった。

ぶちゅり、ぶほっ、ぶほおっとド派手な音が響く。

 

静かな野原に濁流の滝が生じた。

 

はばたく音。

茂みがガサガサと動いた。

 

「あらら、鳥たちが逃げ出しちゃったよ。小動物も。砲撃音にびっくりしちゃったのかな?」

「砲撃って…んうぅっ」

「何連砲になるかな」

 

のぞきこまれて、かあっと羞恥が燃え上がる。

ぶぶっ、ぶほぉっとまだ音を鳴らしてしまう。

濡れた塊がびちゃびちゃとまきちらされる。

 

噴出された肥やしが地面を穿ち、同時にあふれだした小水とあわさって水たまりができる。

 

「いつみてもすごいな。特に最初の勢いはすごかったよ。スーツについたら大変だったから慌てて避けちゃった」

「うう~ッ♥…言わないで…撮さないでっ」

 

泣き顔でカメラをにらみつける。

おしりからはまだぷりゅぷりゅと中のものがしぼりだされていて、怖さはまるでない。

 

「ん?撮影中断を求めたってことは――」

「だ、だめ……でも、撮すのも、だめっ」

「お嬢様はほんとわがままだね。もっと教育しないとダメだな。ほら、いつもみたいに言わないと殲滅に行っちゃうよ」

 

スカートを握りしめる手に力がこもる。

言いたくない。

けれど言わなければ大切な人がこの男の標的になる。

 

「わたしが出した――全部、撮してください。」

「いいよ。勢いも量もすごいな。あははっ、まだ出てるよ」

「ううっ…」

 

ぶりぶりと恥ずかしい音が響く。

びちゃびちゃとこれまた羞恥を煽る音を立てながら、たまっていたものが落ちていく。

 

ぶちまけられたものにカメラが向けられる。

たくしあげたロングスカートによって美しく、内側からまきちらされたものによって汚くなってしまった脚を下から舐めるように撮していく。

 

「不思議だね。細いからだのどこにこれだけのものがたまってたのかな?」

 

カメラをしまって男が近寄ってくる。

 

「…こないで」

「よく頑張ったね。すぐに綺麗にしてあげるよ」

「…ッ!自分でするから、来ないでっ…」

「遠慮しなくていいよ」

「~~~ッ」

 

男が持っていたウエットティッシュで恥部をきれいにされる。

これではまるで粗相をした赤子だ。

激烈な羞恥に下腹がきゅうきゅうと締め付けられる。

 

 

男が足元に視線を向けた。

日差しのなか、風に揺れる花にも目を向ける。

 

「ぶちまけたものが肥やしになって来年も…いや、来年はもっと綺麗な花を咲かせるかもね」

 

ぷるぷると震えるおしりを撫でながら言う。

 

「…へんなこと言わないで」

「なんで?いいものを見れたし、最高の音楽も聴けた。きっと草花も喜んでるよ」

「うう~っ…」

 

冗談なのか、本気なのか。

どちらにせよ恥ずかしい。

 

「泥土に花……そうだな、蓮の花なんて咲いたら面白いね」

「……面白くない」



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【ある男×天本さん】汚濁の巫女【スカトロ注意】

巫女な彼女が昔ある男に撮影されたという動画の内容とは……

前半は天本さんがある男(not主人公)に記録された恥ずかしい映像をひょんなことから主人公が発見して見てしまう話。
後半はショックで歪んだ欲望を過熱させ、ついに危険な領域へ到達した主人公が天本さんにアブノーマルプレイを要求する話。

スカトロ、過去捏造等々注意です。
やっとタイトル通りアブノーマルなものを書けたんじゃないかと、自己満足しておりますー


「――お前は汚濁の巫女だ」

 

そう言われて彼女はかすかに笑みを浮かべた。

なんとも微妙な笑みだった。

 

汚濁の巫女という言葉を受け入れて、自嘲気味に哀しく笑んだようにも見える。

罵倒としか思えない言葉に応えて、そうあろうと妖しく笑みを浮かべたようにも見えた。

 

こればかりは本人に聞いてみなければわからないだろう。

聞いたところで本心を教えてくれるかはわからない。

 

いつものように、煙に巻かれて終わるだけのような気がした。

 

………

 

ひとつめの動画を再生する。

 

画面のなか、制服姿の少女が立っていた。

曇り空なのか遅い時刻なのか、薄暗い部屋。

 

少女が下着を脱いだ。

彼女の足の間には銀色の皿が置かれていた。

しゃがみこみ、ひだスカートをめくりあげた。

 

まるで野外で用を足すときのような格好。

少女が腿を左右に開いたので、淡い若草や割れ目まで見える。

 

「やれ」

 

男――おそらく撮影者だろう。どすの利いた声が響いた。

 

「はい。」

 

少女が答えた。

薄暗い場所、そして、粗い画質のせいで表情ははっきりとは見えない。

ただ、声や粗い映像から嫌悪はないように思えた。

 

強制ではなく同意の上なのだろうか。

 

ショートボブの黒髪をかきあげて少女がいきむ。

「んんっ」耳をすますと可愛らしい声が聞こえる。

力をゆるめたさいには「はあ」と吐息が聞こえた。

 

それのくりかえし。

その息づかいを聞いていると、ドキドキと胸の鼓動が早くなる。

 

「どうだ?」男の声。

「でそうです…。」

「よし。思い切りぶちまけろ」

 

――うそだろ…?まさか、見られているのに…?

 

これから起こることを予測して生唾を飲む。

少女のおしりのあたりをじっと凝視する。

 

「う…ううぅっ…」

 

物静かそうに見える少女の口からうめき声がもれた。

それとは別の場所から濡れた音が響いた。

液体を絞り出すような音と、破裂音。

 

少女に尻尾が生えた。

 

ずるずるずる。ぼとっ。水分を含んだ塊が門を潜り抜ける音と落下する音が何度か響いた。

後ろからだけでなく前からも、ちょろちょろと液体がこぼれる。

 

白い靴下が汚れないだろうかと、呑気なことを考える。

 

湯気が見えた気がした。

しゃがんだ少女のおしりの下にある銀色の皿がいっぱいになっていた。

 

「はっ♥はっ♥」

たまっていたものを吐き出して、ゆるんだ少女の口から荒い吐息がもれる。

ほっぺたがほんのりと赤くなっているように見えた。

 

 

 

ふたつめの動画を再生する。

さっきと同じ少女だった。

今回は巫女服を着ている。

 

場所は境内のようだった。

 

「巫女さんが神聖な場所でこんなことをするなんて、バチが当たるかもなぁ」

 

男のにやついた声が響いた。

少女は何も言わず視線を落とした。

心なしか口許に妖艶な笑みが浮かんでいるような気がした。

 

巫女服姿の少女が赤い袴をたくしあげ、ほっそりとした脚があらわになる。

下には何もはいていなかった。

彼女はおしりがむきだしになるまで袴を持ち上げ、落ちないようにぎゅっと抱え込んで、腰を落とした。

 

水茎のような脚が左右にひらかれM字を描いた。

 

その下。

M字の底に咲いた菊の花がちょうど顔を向けているあたり。

前回と同じように容器が置かれていた。

 

「ん…」少女がいきんだ。

 

「出そうか?」

「…はい」

 

みずみずしい破裂音とともに巫女服姿の少女にめりめりと尻尾が生えて、ずるりと容器のなかに抜け落ちた。

 

「すごいな。すました顔をして実は情熱的。夜だけじゃなくて、いまも」

「変なことを言うのはやめてください…」

 

嘲笑われて彼女は弱々しく言った。

 

「んっ」と可愛らしく呻く。

 

眉根を寄せながら髪に触れた。

先端が内側に巻く癖のある黒髪が揺れる。

 

少女の肌に滲んだ汗を吸って、頬やうなじにはりついていた。

柔らかな唇がぎゅっと引き結ばれる。

 

「ふうっ…んんっ…」

 

お腹にたまっていたものが吐き出される。

すべて吐き出して解放され、ふぅっとため息をつく少女に色っぽさを感じた。

 

神聖な巫女装束。白い小袖と緋袴。ほんのり桜色に染まった臀部。その下にたまったものとは対照的に美しい少女。

 

ひとつめの動画より陶酔の色が強くなっている。

少女はまるでテストで百点をとった子どものように誇らしげな微笑でカメラを見つめる。

男が笑った。

 

「はははっ、たくさんでたな。神酒もある。これで豊作間違いなしだ。」

「そんなものをお供えしたら神様がお怒りになります」

「こんな可愛い娘が醸造した神酒だぞ?怒るわけがないだろう。神様も大喜びだ。よく頑張ったな――」

 

男が彼女の名前を呼び捨てにした。

顔が似ているだけの別人という可能性はなくなった。

 

 

こんなもの、ただの排泄行為に過ぎない。

そのはずなのに、彼女のそれを他の男に見られていたのだと思うと強い感情が身を焦がす。

怒りだけではなく、もうひとつ、どろどろとしたものが胸の鼓動を激しく急き立てる。

 

 

 

みっつめの動画。

 

「大人しい娘かと思ってたから、びっくりしたよ。まさかここまで情熱的だとはな」

「情熱的…?そんなことはありませんよ」

「いまから証明してやるよ。巫女さんの体の中にこんな化け物がいるなんて思いもしなかったぜ」

 

かなづちで殴られたような衝撃に襲われた。

彼女は男に恥ずかしいところを見られただけではなかったのだ。

この男は彼女の初々しい姿も知っていたのだ。

冷静な彼女が、初めてに羞じらういじらしい姿。

 

「あの……ゴムはつけてくださいね」

「ああ、わかってるよ」

 

どろりとした種子を受け入れる柔肉をあらわにした花が、純白のしとねの上で血をしたたらせながら踊らされている。

凶悪なかえしのついた棍棒で花の内側から白く濁った液体がかきだされている様がアップになり、釘付けになった。

苦しい。

なのに、大切な花を踏みにじられる映像から目を離すことができない。

 

「なあ、今日はいいだろう?」

「ダメです…ちゃんと…もしも、できてしまったらどうするんですか…」

 

ドスの利いた声の主に毅然と対応する。

――彼女らしいな。

絶望に染まりつつも、そんなことを思った。

 

ほどなくして、さらに深い絶望の淵に叩き落とされる。

 

「なあ、いいだろ――」

「ダメです…ちゃんと、んぅ…」

 

拒否しようとする彼女の唇がからめとられる。

薄膜すら剥ぎ取られて彼女は犯される。

唇をふさがれ、舌をからませながら、むきだしの性器を擦り合わせていた。

 

 

「ふう…。よかったよ、――」

 

男がまた彼女の名前を呼び捨てにした。

細い体の内側、女体の中心に汚濁を吐き出され息を乱す彼女の頭を撫でる。

汗に濡れた彼女は頬を染め、まんざらでもなさそうに表情をゆるめた。

 

艶やかさとあどけなさが混じった妖しい笑み。

人前で見せる笑顔とは違う。

二人のときに見せてくれるものとも違う。

きっと、この男にしか見せていない笑顔。

 

「――、そんな顔されたら、我慢できなくなっちまうよ」

 

また呼び捨てにして、彼女に覆い被さる。

 

「だめです……少し、休憩を……」

 

彼女が静止するが男は止まらない。

刻まれた肉体が彼女の細い体を覆い隠し、こちらからは見えなくなる。

静止する声がどんどん甘くほぐれて、男の動きが激しくなる。

 

「はっ…あっ…だめぇっ」

 

まるで幼い女の子のような声で泣き叫ぶ。

こんな声は聞いたことがない。

おそらく、この男にすべて摘み取られてしまったのだろう。

それか、

 

――俺が、こいつほどうまくないってことか?

 

「あああっ♥やあああああっ♥」

 

彼女は泣き叫びながら男に手足を絡める。

男がぐっと腰を深く入れた。

きっとまた汚濁をうちこまれているのだろう。

 

「もう、ダメじゃないですか…こんなに、されたら、私…」

 

困惑と幸福が入り交じった微笑。

画面越し、そのうえ他の男に向けられているものだというのに、ぞくっとしてしまう。

 

「悪い。ついな」

 

左右にくつろげられた桃色の杯から白濁液がくぷりとあふれだす。

 

「ああ、こんなに…いっぱい…」

 

彼女は男の体液をいとおしそうにすくいあげ――

 

………

 

学生時代。

告白したときのことを思い出す。

 

彼女は涙を流して、何か言おうとしていた。

切れ切れで、消え入るような声で結局、なにかわからなかった。

 

嬉しさのあまり取り乱した。

そうだったら嬉しいと願望もこめて、そう思っていた。

 

呪いの真相を聞いて、理由がわかったような気がした。

けれど、本当の理由はそれでもなかったのかもしれない。

動画を見て、疑念がひろがった。

 

あのとき、彼女は、すでに他の男と関係を持っていた自分は、ふさわしくないと言おうとしたのではないか。

そんなことを勘ぐってしまう。

 

………

 

初めて会ったときから妙に大人びていた彼女の秘密。

その動画を見たことを彼女に知られてしまった。

 

彼女とふたりきり。

彼女は何も変わらないはずなのに、ずいぶん遠い存在になってしまったような気がする。

 

動画の当時のことが彼女の口から、ぽつりぽつりと語られる。

 

「――私は神社の娘です。そういう方との接点はありました。そういう方たちのなかに、ああいう趣味を持った方がいて、目をつけられて…私は…」

 

消え入るような声。

視線が落ち込んで、表情がどんどん暗く沈んでいく。

見かねて口を開いた。

 

「…もう言わなくていい。嫌なことを思い出させてごめん」

「幻滅したでしょう?」

 

何か考えているのだろう、少し間を開けて、しぼりだすように次の言葉を吐き出した。

 

「別れるなら、いまですよ…?」

 

優しくさとすような、それでいて、いまにも泣き出しそうなほど震えた声と表情。

きっと色々な感情でぐちゃぐちゃになっているのだろう。

そんな彼女を見ていると、いとおしさがこみあげてきた。

別れるなんて、ありえない。

 

「あれは、男に無理やりやらされたんだろう?」

 

彼女は静かに視線を落とした。

うなずいたように見えた。

目をそらしたようにも見えた。

 

「あれは――」

 

俺と付き合う前の話。

そう口にしようとしてためらう。

本当にそうだろうか。

ひとつめの映像はそうかもしれない。

高校の制服とは違っていたし、下半身の肉のつき方もまだ幼く、今より細かった。

問題はふたつめと、みっつめ、それ以降のもの。

いつ撮られたものだろう。

よけいなことばかり考えてしまう。

 

訊くべきか。訊かずにおくべきか。

すべて聞き出したい。

だが、男に無理やりされたというなら、それを根掘り葉掘り聞くことは彼女の心の傷をえぐることになる。

 

無理やりには見えない仕草も見てしまった。

完全にあの男に心を奪われていたように思えてしまう。

けれど、それは、

 

「――全部、過去のことだ。関係ないよ」

 

自分にも言い聞かせるよう力強く言って、彼女を抱き締めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の過去を知ったショックが大きすぎて何か壊れてしまったのかもしれない。

男の命令で彼女がたまったものを吐き出す映像をこっそりと見て自分を慰めるのが日課になっていた。

 

彼女がいきむ声や引き結んだ唇の間からあふれだす小さな喘ぎ声を聞いて固くなったものをしごく。

菊の花が盛り上がり、ぼっかりと花開く様子を目にして、しごく手つきをさらに激しくする。

 

こちらを翻弄してくる、言い方は悪いかもしれないが、小悪魔のような彼女。

画面の向こう、その彼女がいかつい男の言いなりになっている。

 

過去の映像。

なのに、現在進行形で彼女を奪われているような気がして、絶望と焦燥で心臓が狂ったように鼓動する。

 

血が集まりいちだんと固くなったものをしごきながら、彼女の名前を呼ぶ。

やがて大量の熱い体液がこぼれおちた。

 

――もっと、見たいな

 

物足りなくなってきていた。

 

――トイレにカメラでもしかけてみるか。家でもいいし、どうにかして、和式のトイレがある場所に一緒に出かけて……

 

そんなことをたくらんでしまう。

あの男が撮影したものではなく、自分で撮影したものを。

彼女の姿を想像すると、また固くなった。

 

………

 

秘密の遊びを彼女に知られてしまった。

 

「まさかあなたがこんな人だとは思いませんでした」

 

陰のある微笑を浮かべた彼女に見下ろされる。

 

「あの人に、したことのないことをしてみましょうか」

 

 

 

彼女があの男にすらしたことのないこと。

こくりとうなずく。

 

仰向けになる。

彼女が顔をまたぐ。

顔は向こうを向いている。

おしりがこちらに向いていた。

 

彼女が腰を落とす。

 

顔は見えない。

脚とおしり、割れ目が見えている。

そこだけ見ると、なんだか異星人でも見ているかのようだ。

 

二本足のぷりっとした怪物の中心にあるすぼまりを凝視する。

きっとあの男も穴が開くほど見たものだろう。

しかし、こんな顔をまたがれた状態で見たことはないだろう。

 

少なくとも映像には残されていなかった。

ほんの少しだけ優越感に満たされる。

彼女をとりもどしたような気分になる。

 

 

狂った視線を感じたのだろうか。

彼女が困ったように振り返り、こちらを見下ろす。

 

「……恥ずかしいですから、あなたに目隠しをさせてもらいますね」

「ああ、わかったよ」

 

彼女に従う。

他の男の言いなりになっていた彼女の言いなり。

心が暗い陰に覆われた。

 

目隠しをされて、視界が真っ暗になる。

 

彼女が再び顔をまたぐ気配があった。

 

「……本当にいいんですね」

「ああ」

 

「ん…♥」と彼女の可愛い声が聞こえる。

和式便所になった気分で胸を高鳴らせる。

めりっ、ぷちっ、と聞こえたかと思うと、派手な破裂音が聞こえて、熱いものが降り注いできた。

 

「うごっ……おおおおおおおおっ」

 

彼女から出たものなら平気だとたかをくくっていた。

現実はそんな甘いものではなかった。

しかし股間は痛いぐらいにはりつめていた。

 

 

ふたりで秘密の遊びを続けていた。

彼女をとりもどした気分になっていた。

 

目隠しなしでしたいと頼んでみた。

かわりに巫女服を着させてもらいますね、と彼女が言った。

 

真昼の境内で仰向けになる。

手足を縛られた。

彼女が顔をまたぐ。

 

白足袋の美しい脚が顔の両脇を踏みしめる。

袴に、日の光が遮られる。

 

彼女が腰を落とした。

いつもの秘密の遊び。

あの男から彼女をとりもどすための儀式。

 

 

弾ける音と濡れた音がしぼりだされた。

あたたかいものが顔いっぱいに降り注ぐ。

 

「ふごっ……うおおおおおおおおおおおっ」

 

口を思い切り開く。

彼女の味を堪能する。

一物に力がみなぎった。

 

彼女が一物をあやしてくれる。

 

彼女の袴に覆われ、彼女のにおいと味、下腹になめらかな手の感触を感じながら、あっという間に果ててしまった。

 

 

彼女の手のなかで体液をまきちらす。

彼女の袴のなかではぁはぁとみっともなく息を乱す。

 

――ん?

 

足音が聞こえたような気がした。

彼女がちょっと腰を浮かした。

ちゅっと、濡れた音が聞こえる。

 

――まさか……

 

嫌な予感がした。

体を起こそうとしたが、その瞬間、今度は腰を落としたらしい彼女の臀部がぐにっと顔におしつけられ、体重をかけられた。

 

「ぐおっ、んおっ、おおおおおおおおおっ」

 

顔に腰かけられ、手足は縛られていて、動けない。

ちゅっ、ちゅっと濡れた音が続いていた。

やがてそれはぴちゃぴちゃとかきまぜるような音に変わった。

 

――なんだ?なにが起こってるんだ?

 

むちっとした臀肉を顔面に押し付けられているせいで、まともに声をあげられない。

彼女の下で情けなくもがく。

押し付けられる臀肉から、彼女が誰かに押さえているかのような動きさえ伝わってくる。

 

衣擦れの音も聞こえる。

彼女の体に別の力が絡み付くような感覚も伝わってきた。

 

………

 

夢でも見ていたかのような気分だった。

 

「大丈夫ですか?」

 

彼女が心配そうにのぞきこんでくる。

こちらの顔はどろどろで、下腹は汚濁まみれだった。

何かあったのか、誰か来ていたのか、とたずねてみる。

 

「なにもなかったですよ。誰も来ていません。変な音が聞こえた?ごめんなさい、少し熱中してしまって……」

 

私の下で、もがくあなたの姿を見て、つい。私、ちょっとSっ気があるのかもしれません。

 

彼女は上目遣いにこちらをのぞきこんで、いっそう妖しくほほえんだ。

疑念は深まったのに、怒ることもできず、愚かにもぴくっと反応してしまう。

 

 

 

………

 

 

 

「もがくあなたの姿を見て、興奮してしまったのは事実です。

おしりの穴も、排泄するところも見られて、顔面にぶちまけて、臭いも味も全部知られてしまったというのに、高揚感を覚えました。

私はきっと、Sであり、Mなんですよ。」



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【紫杏・朱里・和那】二人までなら許すと言われたので上限一杯までがんばった男【未完・おためしみたいな】

大分前に書き始めたものの、力尽きて放置していたものにちょっとだけ(公式ツイッターで「本命は私にしろ」という台詞を見てパクr)書き足したSSです。

パワポケコラボがあるらしいので、まあ、投稿しとくか、みたいな感じで、
こんな機会でもないと、たぶん下書きの山のなかに埋もれさせてしまうだけなので置いておきます。
というわけですので未完です。チラシの裏に置いておこうかと思いましたが、R18はダメなそうなので、こちらに。

しあんと和那と朱里の3Pを、いつかちゃんと書きたいなと思いました(小並)


ベッドの上でいちゃつく。

 

「何回見ても、ごっついわぁ。ふとおて、かとおて、あつうて…こんなすごいもんがウチの中に入ってたんやなぁ…」

 

モデルのようにすらりとした長身を折り曲げて四つん這いになった少女がこちらをのぞきこみながらしみじみと言う。

にぎにぎと手でもてあそんだり、先端をつんつんしたり、先からにじみ出た透明なしずくを塗り伸ばしたりしている。

気持ちよさに、うっと情けない声がもれた。

 

いまにも口がつきそうな距離まで顔を近づけてくる。

吐息がかかって、なんともいえない快感が走った。

 

「ちょっと、いつまでやってるのよ。かわりなさい」

 

先端がくるりと癖っ毛の少女が長身の少女を押し退けようとする。

一糸まとわぬ姿――つまりは裸だが、眼鏡はかけている。

ちなみに長身の少女も裸。

 

「えー。もうちょっとええやろ?」

「ダメよ。どれだけ待ったと思ってるの」

「んー…っていうか、すっごいいまさらなんやけど、あんた、男が嫌いなんやなかった?」

「ほんと、いまさらね」

「ちょっ!?割り込み禁止!ああ、もうっ」

 

裸身をねじこみ、長身の女性を押し退けて、手のひらでぎゅっと優しく包み込んできた。

 

「言っておくけど、男はいまでも嫌いよ。」

「だったら今のあんたの行動おかしない…?」

「ひとりだけ例外ができた。それだけの話」

 

ゆるゆるとしごきつつ、こちらに視線を向ける。

普段は猫のように鋭い眼差しが、発情を表すかのように潤んでいる。

 

「なんやそれ、ずるいわ。」

「どこがずるいのよ。ずるいのはあんたの方でしょ?いつまで独占するつもり…こらっ」

「どっちがうまいか、勝負しよ」

 

長身の少女がちゅっと口づけした。

呆れたようにため息をひとつついて眼鏡の少女もそれに続く。

 

――はははっ、すごいな。二人にキスしてもらえるなんて…

 

二人が競うように口づけ、舌を這わせる。

左右からの同時攻撃で快感がふくれあがる。

ビクビクと一物をはねさせてしまう。

 

「ふふっ♥反応してる。気持ちいいんやね。ウチのおかげかな」

「はあ?なに言ってるの。あたしのおかげよ。あんたのヘッタクソなフェラが気持ちいいわけないじゃない」

「なに言うとんねん!確かに、技術じゃあんたに勝てへんかもしれんけど…初々しさはウチの方があるし…男ってそっちの方が好きやろ?」

 

曖昧にうなずく。

やったと控えめにガッツポーズする彼女がかわいらしい。

 

「あたしが初々しくないって言いたいの?」

「えー?そうは言うてないやろ?」

 

言い争いながら口奉仕。

クールな君も素敵だ、と言うとまんざらでもなさそうに頬を赤らめる。

 

「じゃあ、初々しいのとどっちが好きなの?」

「それは…どっ――」

「どっちも好きなんて答えはなしだからね」

「ははは…まさか、そんな優柔不断な返答をするわけないじゃないか…」

「だったらさっさと答えを聞かせてもらいましょうか」

 

すさまじいプレッシャーをかけられる。

眼鏡の向こう、碧い瞳に吸い込まれそうになる。

 

「まあまあ。ごちゃごちゃ言わずに決着はこれでつけよ」

「…望むところね。あんた、技術であたしに勝てると思ってるの?」

「ハートで補うから大丈夫♥」

「はあ!?そこはあたしだって負けないわよ!」

 

左右からちゅっちゅっとキスの嵐、かと思えばぺろぺろと舐められ、争うように唇をかぶせてくる。

ギンギンにいきり立ったものが美少女二人の唾液でべとべとになっていた。

気持ちよくしてもらってばかりでは悪いと思い、こっそりと腰に手を回した。

 

「ひゃあ♥ちょっといきなり触ったらアカンって…集中できへん…それにびっくりして噛んでまうかも」

「あはは。それは怖いな。」

 

ちょっと大袈裟に反応する。

笑いながら、柔肉を愛撫し、こっそりと揉みくらべる。

 

「ん♥あたしは構わないわ。どっかの誰かさんと違って噛んだりしないから、もっとして」

「あー!ウチやって噛まへんよ!ギャグやん、ギャグ。ウチももっと触って♥」

 

二人にそう言われては断る理由はない。

曲線をなぞり、ぎゅむりと指を沈めた。

しなやかさと柔らかさがほどよく溶け合った女体。

二人とも戦う女の子。

そんな二人がされるがままになっている。

指をちょっと動かしてひだを探るだけで、鼻にかかった声をもらし艶かしく体をくねらせている。

優越感がふくれあがる。

 

片や、長身の雌豹のような少女。

 

片や、気高く気難しい猫のような少女。

眼差しも鋭く、くるりと丸まった癖っ毛もそれっぽい。

夢中でおしゃぶりする彼女の眼差しはいまはとってもゆるんでいる。

 

「…?なに見てるのよ」

「いや。かわいいなと思って」

「かわ!?はあ!?」

 

頭を撫でる。

ふわふわの髪の毛をもてあそんだ。

髪をいじっているのに怒らない。

どころかむしろ、うっとりとしているようにも見える。

彼女をここまでするのには大変な道のりがあった。

それは後々語られるかもしれないし、語られないかもしれない。

 

「ええ!?ずるっ!!ウチは!?」

「ごめんごめん。カズももちろんかわいいよ。」

「ありがとー。えへへ♥」

 

頭を撫でると裸の少女二人がうっとりとこちらに身を寄せてきた。

両手に花とはまさにこのことだろう。

 

「ただ、朱里は最初の頃とのギャップがすごいなって思ってたんだ」

「あー。確かにな。くっそー…ウチももっと悪ぶればよかったかな」

「どういう意味よ、それ」

「だって怖かったもん。メロメロになる前の朱里」

「悪かったわね…。」

 

じとーっとした目で長身の少女をにらみつける。

 

「こわっ…うわーん、めっちゃにらんでる…この人怖い」

「よしよし」

「あ、こらっ!なにが怖いよ!あんたも!なにクソみたいな演技に騙されてるの!」

「ケンカはダメだぞ二人とも」

「そうやで」

「うううっ」

 

二人の間に割って入る。

悔しそうに唸る眼鏡の少女の頭を優しく撫でて、顎に手を添える。

くいっとこちらを向かせて、

 

「んっ♥いいの?さっきまであなたのチンポをしゃぶってた口だけど」

「それ言うなよ…。まあそんなことより、朱里とキスすることの方が大事だよ」

「ああ、ずるっ!ウチも!」

 

長身の少女にも同じようにキスをした。

二人ともそこらの男なら軽く倒せるほど強い女の子なのに、顎に触れ、顎をさらす体勢をとらせても無抵抗。

征服感に浸りながら唇を奪う。

 

「ウチもあんたの、しゃぶってたんやけど、よかった?」

なぜか同じ質問をしてくる。

 

「カズとキスする方が大事だからね」

「ひゃあああっ♥聞いた?いまの!ウチとキスする方が大事やて!ふふーん♥」

「それあたしも言われたわよ?」

「ウチの方がって言うたで」

「なっ!?ちょっと、どういうこと」

 

じとーっとにらみつけられる。

体をくっつけ、急所をにぎられてしまった。

 

「わー、待て、誤解だ!フェラしてもらったすぐあとだけど気にならないって意味でだな…」

「え…ウチ、ぬか喜びなん?」

「あ、いや、二人に優劣をつけたわけじゃないって話で…」

「あたしと、カズとどっちが上なのか決めてもらいましょうか」

「ウチの方が大事やろ?な?」

 

左右から大きさも張りも形もそれぞれ違う乳房がぎゅむりと押し付けられる。

美少女二人がこちらをのぞきこんでくる。

 

「なあ、どっち?はよ決めて♥」

「はやくしなさい。答えによっちゃ…」

「んー、それはだな。二人とも――」

「そんな答えが許されると思う?」

「めっちゃ嬉しいけど、いま聞きたいのはその答えやないなあ」

「うおっ…」

 

根本やら先端やら、二人に急所をにぎられてしまった。

競うようにしごかれる。

 

――ま、まずいな…

 

二人に優劣をつけるのはまずい。

かといって優柔不断さを露呈しつづけるのもまずい。

 

「ん?」

 

ちょうどそこにポニーテールの少女がやってきた。

男一人、女二人でくんずほぐれつしている光景を目の当たりにして、さすがの彼女も呆然としている。

 

「あれ?紫杏もきたん?」

「ええ!?どうしてあなたがここに!?」

 

少女二人も気配を察知したのか、ふりかえり、すっとんきょうな声をあげた。

 

「これはいったいどういうことだ」

「こ、これは、違うの!誤解よ!」

 

眼鏡の少女が動揺しまくっている。

彼女を制し、口を開いた

 

「あれ?忘れちゃったのかな?」

「なに?」

 

ポニーテールの少女が眉をひそめた。

 

「二人までなら許すって君が言ったから」

「あれを真に受けたのか?」

「ああ。そのあとの部分もね。だから、安心してくれ。本命は紫杏だ」

 

静寂が流れる。

ポニーテールの少女が踵をかえした。

 

「失礼する」

 

長身の少女に目配せした。

彼女は満面の笑みを浮かべる。

 

「ちょいまちーや」

「うわっ!?なにをする!?」

「みんなでしあわせになろう?な?」

「ふざけたことを…はなせ!!」

「朱里も見てないで、こっちきて。手伝って」

「はあ…こうなったら仕方がないわね」

 

ポニーテールの少女をふたりがかりで取り押さえる。

 

「いい連携だ。お、そうだ、ふたりのことはファーレンガールズと名付けよう」

「はあ!?」

「おっ、なにそれ?うちらのコンビ名?」

「そんな感じ」

「なんかオシャレな響きやな。ええやん、気に入ったわ」

「あんたねぇ…意味わかってる?」

「んー…わからん。どういう意味?」

 

眼鏡の少女が説明する。

 

「まあ、ある意味あってるやろ。堕ちてるし」

「はあ…。あきれた」

「お前たち、いい加減に…きゃあああっ!」

 

監督生である証の白い制服をはぎとる。

歴戦のすえ身につけた早業で全裸にしてベッドに押し倒す。

 

「こんなことをして、ゆるされると思っているのか」

「まあまあ、そんな怖い顔せんと」

「それに、いいのか?本命は、この私だと……」

「ええよ。この人のそばにおれるんやったら、二番でも三番でも」

「なっ……」

「一緒に堕ちましょう」

「浜野まで!?いったい何があったんだ!?」

 

男嫌いの少女まで堕ちきっていることにびっくりしている。

 

「たっぷり愛を注いだんだよ」

「くっ……愛だと!?その言葉は使うなと――」

「本当の愛を知らないからあんなことが言えるんだよ。ちまたにあふれてる偽物とちがって本物は尊いものだってたっぷりと教えてあげる」

 

亀頭でぬるっと入り口を擦る。

 

「紫杏には特に念入りにね」

「よせ…やめろ…」

 

 

 

 

「ああ、うらやましいなぁ」

 

お堅い自治会長の真面目な子作りを見ながら長身の娘がこぼす。

 

「あんたはもうやったでしょ?」

「今日はまだ」

「途中だったの?」

「そ。」

「これまでたくさんしたでしょ?」

「やったけど、こうやって見てるとうらやましくなってくるやん。ああ、いくら紫杏にとはいえ譲るべきやなかったかな…」

 

「心配しなくても、あとでしてあげるよ」

「ほんまに?やった!」

 

そんなやりとりをしていると自治会長が露骨に不機嫌な顔になる。

 

「なにしてるのよ」

「あはは…ごめん」

「いまはあたしだけを見て」

 

彼女が両腕をさしだして、こちらの首にまきつけた。

ぎゅっと引き寄せられ、唇が触れる。

彼女の想いに応えて唇を触れ合わせる。

何度も何度も触れ合わせ、ぽってりと充血し、ぬるりと元々ひとつだったかのように馴染みあう。

唇だけでは我慢できなくなった。

 

「うわっ、えっろ…舌まで絡ませだしたで…」

「まさか彼女がここまで乱れるなんてね」

 

ねっとりと唾液を絡ませあいながら、がつがつと子宮を突き上げる。

ふたりの羨望と嫉妬の視線が興奮を煽るスパイスになっていた。

腰の動きは大胆に。とろとろの粘膜を情熱に絡み合わせる。

 

「愛してるよ、――」

 

キスの合間に愛をささやく。

ぴくりと眉をたわめた少女の唇を即座に塞ぐ。

 

「まだ教育が足りないかな」

「キスでごまかすなんて――んむぅ♥ふんぅ♥」

 

ちゅぱちゅぱと愛らしい水音が響いた。

 

 

「ああ、うらやましいなぁ…」

「…」

「ウチも一番になりたい…」

「彼の一番になりたいなら、紫杏と戦わないといけなくなるわよ?」

「うっ、それは……なんとかならんかな、同率一位みたいな感じで」

「無理でしょ。」

「そんなぁ……」

「どうしても一番になりたいなら他の男の一番を目指したら?」

「はぁ!?そんなんいややっ……あいつの一番になりたいの!」

「じゃあ、戦うしかないわね、紫杏と、あたしと」

「ぐ……勝てる気せえへん……」

 

 



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【ジオット×真央ちゃん】ヒーローのリーダーが大企業の会長と和解エッチしていた話【NTR孕ませ】

タイトルの通り、ジオット×真央ちゃん NTR孕ませ(大事なことなので二回)
厳密にはNTRとは違う気もしますが、主人公の気持ちになって読めばNTRでしょう。
ご注意ください。


正義の味方のリーダーと悪の総帥が会談することになった。

女と男。

二人きりで話がしたいと男が提案する。

女はそれを受け入れた。

反対する仲間を押し切り、会談の場所へと向かった。

 

数日たっても音沙汰はない。

 

「どうなってるのよ」

「わからん…」

「だからやめた方がいいって言ったのに…助けに行った方がいいんじゃない」

「どうやって?」

「うっ、それは…」

 

ピンクの力を使っても見つけられなかったのだ。

向こうの能力者のしわざだろうか。

だとすれば二人きりで、という約束は破られたことになる。

 

「あれ?ちょっと待って」

「どうした?」

「誰かきてる」

「リーダーか?」

「ええ…けど、他にも――」

「ん?うわっ、びっくりした!」

 

ブラックがそこに立っていた。

 

「リーダー。どうやった?」

「ちょっと待って…」

「…」

 

数日ぶりの再会。

ピンクは大慌て、ブラックは無言だった。

熱にでも浮かされているかのような、ぼーっとした表情で虚空を見つめている。

 

「リーダー?」

「とても有意義な会談だったよ。ね、真央ちゃん」

「なっ、お前は…」

 

ブラックの背後から男が現れた。

彼女に後ろから抱きつき、首すじに腕をまきつけた。

抵抗もなにもしない。

 

「くそっ!あ、あれ…?」

「なに、これ…動けない…」

「暴れられちゃ困るからね。ちょっと細工をさせてもらったよ」

「なんやと…」

「別に危害を加えようってわけじゃない。報告をしたいだけだから安心してね」

「はあ!?」

 

「ほら~。対策をしといて正解だったね。で、さっそくなんだけど話し合いの結果、僕たちは和解することにしたよ」

「な、なんやて!?」

「んん?なんでそんなに驚くのかな?善と悪の戦いが終わるんだ。もっと喜びなよ」

 

体をぐっと密着させ、ヒーローのリーダーとは思えないほど華奢な肩に顎を乗せる。

 

「なにべたべたくっついとんねん!はなれろ!リーダーも…なんで抵抗せんのや!!」

「これからは仲良く手を取り合ってより良い世界を目指すことにしたんだ。健やかなるときも、病めるときも。ハグぐらい当然だよね」

 

耳元にささやく。

ブラックはこくりと曖昧にうなずいた。

 

「なんやねん、それ。まるで…」

 

結婚するみたい――そう口にしようとした瞬間、男が女の体に手を這わせた。

黒のワンピースと白いマフラー。遠目ならシスター服にも見える衣服に包まれた、起伏の穏やかな女体を男の手が這いおりていく。

胸を撫でお腹を円を描くようにねっとりと撫で回す。

 

「なっ、なななにしとんねん変態!」

「ここに和解の証がある」

 

男はブラックの引き締まった腹筋、へそのあたりを撫でている。

 

「どういう意味や!」

「愛の結晶と言ってもいい。正義と悪がぶつかりあい、混ざりあって新たな生命が芽吹いたんだ」

「うそやろ…」

「新たな生命って、まさか…」

 

ピンクがつぶやくと男は目を丸くした。

 

「あらら、よく見ると小さな女の子がいるね。コウノトリが運んできたことにしておこうか?」

「子ども扱いしないで!」

「それかもしくは、愛あふれる方法で和解した僕たちへ、神様からのプレゼントってことにでも」

「そんなわけないでしょう!だいたい、あたしたちは――」

 

「知っているよ。真央ちゃんは人ならざるもの。人間との間に子供なんてできるわけないって言いたいんだろう?だけど、確かに命が生まれたんだ。ねえ真央ちゃん」

 

お腹をさすりながら、ねっとりと問いかける。

女はこくんとうなずいた。

 

「…この男が言っていることは本当」

「そんな…」

「真央ちゃんと仲良くしたい。僕の強い想いが真央ちゃんの体に変化をもたらしたんだ。」

「もし、そうやとしても、たった数日の間に…」

「不思議だよね。僕がたっぷりと想いを注いでいる最中に排卵がはじまったんだ。それからさらに愛を交わして受精も、着床も、どれも人間ではあり得ないスピードで進んだ。人ならざるものなんだからそれも道理かな?お腹ももうじきそれとわかるぐらいにふくらんでくるんじゃないかな」

「う、うそよ…。」

「ピンクくん?君の能力は知っているよ。真央ちゃんが妊娠しているのは本当だって、もうわかっているんだろう?」

「どうなんや、ピンク」

「そんなはずないわ」

「ピンク?」

「だって、そうでしょう?そんなことで、強い想いを注ぎ込んだぐらいでできるなら、ブラックはとっくに――」

「彼氏くんとの行為で子どもができてないのはおかしいって言いたいのかな?その答えは簡単だよ。彼氏くんの想いが足りなかったのさ」

「なっ」

「お前、なんちゅうこと言うねん!!お前みたいなクズの方が想いが上?そんなわけあるかボケェッ!!」

 

仲間が怒りを露にする。

女は男に抱かれたまま無言だった。

切なそうな表情で仲間から視線をそらす。

 

「どんなにわめこうが僕の想いが真央ちゃんを変えた事実は覆らない。」

「そんなわけない…なんかしたんやろ…」

「僕の想いが彼氏くんより上だった。その想いをぶつけて、たっぷりと注ぎ込んだ。それだけだよ」

「んぅ♥」

「はあ!?」

 

男の手が女の黒いワンピースの内側に侵入し、体をまさぐる。

女の口から甘い声がもれた。

仲間が驚愕の表情を浮かべる。

 

「だ、だめ…。二人が、見てる…♥」

「な、ななな、なんちゅう声…」

「見てなかったらいいのかい?もう一度二人きりになろうか?」

「んあっ♥」

「君の仲間が間抜けな顔をしているよ。きっと君のことが心配なんだろう。ここにくるまでに何をしてたのかきちんと説明して安心させてあげよう」

「んぅ♥だめぇ♥」

 

服の中に手を入れられた女が体を艶かしくくねらせる。

 

「リーダー!なに変な声出しとんねん!あんた、彼氏がおるんやぞ!待ってくれてる大事な男を裏切るつもりか!?」

 

仲間に一喝され、はっと目を見開いた。

唇を噛んで喘ぎ声をおさえようとする。

そんな彼女の体をまさぐりながら男が笑った。

 

「真央ちゃんと彼氏くん、ケンカ中なんだよね。待ってくれてるのかな?」

「待ってるに決まっとるやろ!!」

「裸のつきあいをしながらケンカの原因も聞いたのに教えてくれなかったんだよね」

「は、はだかのつきあいぃ!?」

「そうだよ。最初はお堅い格好で話し合ってたんだけど、それじゃあダメだってことで。お互いスーツもなにも脱いで、一緒にシャワーを浴びて、洗いっこして。一線を越えて、愛あふれる一戦を交えて――」

「いっちゃ、だめ…内緒の約束…」

「あはは、ごめんごめん」

「ほんまかリーダー!?」

「…ち、ちがう。むりやり…」

「あれ?真央ちゃんも結構ノリノリだったのに。ひどいなぁ。」

 

男が女の股間に触れた。

 

「これはおしおきをしないとダメだね」

「ほっ♥おおぉっ♥」

「ヒーローが嘘をつくなんて…まあ、これも正義の味方だったはずの真央ちゃんが僕と交わって悪に染まった証拠かな?」

「ち、ちがう…嘘なんか…♥」

「また嘘をついた。」

「ウソじゃない、ほんとうに…あああっ♥」

 

女体がびくっびくっと揺れる。

魂を吐き出してしまったかのように疲れはてた女の口から、はあはあと荒く熱い呼吸が吐き出される。

 

「信じるか信じないかは君たちに任せるよ。話がそれちゃったね。何を話してたんだっけ?」

 

女の体に刺激を送りつつ首をかしげる。

 

「…真央ちゃんが彼氏くんとケンカしてる原因だ。全然教えてくれないから僕なりに考えてみたんだけど聞いてくれるかい」

「…うっ♥ううっ♥」

 

黒いワンピースの中に入れた手をゆっくりと動かしながら問いかける。

めくりあがって、土手肉が見えてしまっている。

下着、少なくともショーツは身につけていないようだった。

 

「ケンカの原因は真央ちゃんのヒーローの活動じゃないかな?ヒーローを続けたい真央ちゃんと危険なことはやめさせたい彼。どう?当たってる?」

 

女は何も答えない。

眉間に皺を寄せ、切ない表情で口をつぐんでいる。

 

「体は完全に堕ちてるのにまだ答えてくれないのか。ま、もし僕の予想が当たってるとするなら、彼はなかなか慧眼だね。けれどもっと全力で真央ちゃんを止めるべきだった。正義の味方を続けているせいで、こんなことになってしまったんだから」

「あ…♥ああっ…♥だめ…♥」

「真央ちゃんを止められなかったのは、相手の意思を尊重しようとした彼の優しさかな?」

「うあっ♥ああああああっ♥」

「り、リーダー…?」

 

土手肉をいじくる男の手の動きが激しくなる。

女がびくんと股間を突き上げた。

体をこわばらせ、がくがくと痙攣を走らせる。

 

「う、うそ…」

「漏らしたん…?」

 

透明なしぶきを見た二人は呆然とする。

 

「ああ…だめ…見ないで…」

「どんな気分だい?僕みたいな男に、仲間の前で潮をふかされるなんて」

「ううっ…言わないで…」

「初めての潮吹きのときの君も可愛くてよかったけど、仲間の前で恥じらう反応もいいね。」

「言わないでって言ってるのにぃ…♥」

 

まるで大好きな男に甘えるような声だった。

 

「心はどうか知らないけど、真央ちゃんの体はもう完全に僕の虜さ。」

「うああっ…だめっ…♥ひゃうぅっ♥」

 

ワンピースをめくりあげる。

びしょ濡れの恥部があらわになる。

さらに持ち上げて、女ヒーローの腰がすべてあらわになった。

 

「あ…ああっ…なにしとんねん…」

「やめて…それ以上は…」

「君たちの意思はどうでもいいよ。大事なのは真央ちゃんの意思だ」

 

四つん這いになり、敵に無防備に背中をさらす。

後ろから覆い被さる男のものが女の臀部に擦り付けられた。

谷間にはめこみ、ずるずると前後させる。

 

「君の仲間はまだ信じられないみたいだよ。だから、見せてあげよう」

「うあっ♥」

「正義と悪の和合がどんなに素晴らしいものか、どんなに気持ちのいいものかを、あの二人に教えてあげようか」

 

ヒーローらしい筋肉と女の子らしい脂肪が見事に共存したヒップをもじもじと動かし男に合わせる。

欲望によりグロテスクにふくれあがった肉棒が女の濡れた割れ目に呑み込まれていく。

 

「うそやろ…リーダーが自分から…」

「こんなの絶対におかしいわ!数日の間になにをしたの!?」

「膝をつきあわせて腹を割って話し合っただけだよ。交わしたのは言葉だけじゃないけどね」

「なんかしたんやろ!?マインドコントロールとか、洗脳とか――」

「おいおい。冗談はよしてくれよ。いくら僕でもそんなひどいことはしないよ。洗脳は君たちヒーローの得意技だろ?」

「なに!?」

「正義なんて聞こえのいい言葉を使って無知な民衆を騙したり、茶番を演じたり。あと、都合の悪い事実を知られたら――」

「人聞きの悪いこと言うな、ボケェッ!!」

「ふふっ♪ひとり威勢がいいね。ピンクくんは浮かない顔をしてるね。真央ちゃんも暗い顔。どうしたの?なにか後ろ暗いことでもあるのかなぁ?」

 

両手両足をつき、うなだれる女を後ろから揺さぶる。

切り揃えられた黒髪がゆらゆらと揺れる。

前屈みになって、控えめながらようやく存在を主張した乳房も揺れている。

 

「あ、そうだ。真央ちゃん、いまさらなんだけどさ」

「…なに」

「妊娠初期はあんまりこういうことをしない方がいいっていう話をふと思い出したんだ」

「…いまさらすぎ…うぅっ♥」

「ごめんね。いまからでも中止しようか」

「…いや、いい」

「ええ?でも…」

「…大丈夫。普通の人間だったら危険かもしれないけど、私は…ヒーローだから♥」

「ふふ、そうだったね」

 

男が突き。

「やあん♥」応えるように甘い鳴き声。

 

「なんちゅう声出しとんねん…」

「ああ、もう見てらんない…」

 

おしりと腰がぶつかり、ぱんぱんと音をたてる。

正義のヒーローとは思えない淫魔のような腰使い。

ヒーローに憧れる純粋な子どもたちには悪影響でとても見せられない悩乱のダンス。

 

「うあっ♥すごいっ♥まだ大きくなってる♥」

「真央ちゃんの愛に満ちた包容のおかげだよ」

「ひうっ♥」

 

奥まで穴を開けながら男が女ヒーローの背中に口づけする。

腕を回し、まだ妊娠したとは見た目ではわからないお腹や、重力にひっぱられて存在を主張している小さなふくらみをいじりまわす。

 

「それっ♥だめぇ♥」

「乳首も背中も感じるのかな?」

「ひぃっ♥」

 

男が吸血鬼のように女のうなじに吸い付いた。

しなやかな女体にびくびくっと痙攣が走る

 

「うそでしょ…」

「まさか、いまのだけでイッたんか…」

 

「ああ、だめっ…ふたりとも、見ないで…」

「いや。たっぷりと見せつけなきゃ。仲間にも愛あふれる和解を果たしてもらうために」

「でもっ…うああっ♥」

 

恥ずかしがる女を男が後ろからずんずんと責め立てる。

うなじにキスをされると女の抵抗が一気に弱まる。

 

「素晴らしさを見せつけるためにキスしよっか。相手が男の子なら獣みたいなセックスを見せた方がいいかもしれないけど、女の子相手ならいちゃいちゃしてる様子を見せた方がグッとくるんじゃないかな?」

「ああ、らめ…んぅ…んふ♥」

 

後ろを向かされ唇を奪われる。

無理やりのはずなのに、鼻にかかった声がもれる。

ひねった体ももっと激しいキスを求めるかのように、もじもじと揺れて、男に擦り付けている。

 

「うそやろ…」

 

おしりももっともっととばかりに男に押し付けている。

それに応えるように男が腕を回し、体をぐっと抱き寄せた。

キスもピストンもハグも激しくなる。

 

「真央ちゃんの中、気持ちいいよ。仲間に見られてるからか今日は一段と締まりがいいね」

「そんな…うあっ♥」

「もう出そうだ。中に出してもいいよね?」

 

「……♥」女はこくりとうなずいた。

 

二人は愕然とする。

しかし、さらに驚くことが起きる。

男が女の黒髪を鷲掴みにしてひっぱり、耳元にささやいた。

 

「違うな。中に出してください、お願いしますだろう?」

「は、はいぃ…中に、出して、ください…お願いします♥」

「よく言えました♪それじゃ、出してあげるね。僕たちの愛の結晶にミルクをかけてあげるよ」

 

 

「なんやねん、これ…」

「こんなの、和解じゃない…」

 

対等な関係ではなく、こちらが完全に下に見られている。

彼女はそれを受け入れて、男が望む返事をしてみせた。

驚きの連続で、顔がひきつってしまう。

 

「暗い顔してるふたりに見せてあげないと。」

「あっ♥あぁっ♥だめぇっ♥」

 

うつむかせていた顔を無理やり起こされる。

クールでミステリアスな黒猫はもうそこにはいない。

ご主人様に抱かれて甘え鳴く子猫となった彼女がそこにはいた。

 

「膣内の蠢きようからしてもう限界だろう?我慢しなくていいよ」

「でもっ♥あああっ♥ふたりが、みてるっ、からぁ♥」

「見てるからこそだ。何度も言わせないでくれよ。ふたりにも悪と正義の和合の素晴らしさを見せつけてやるんだ」

「そんなぁ♥ああっ♥んぅぅ♥」

「これは命令だよ、真央ちゃん」

 

汗に濡れ乱れた黒髪を撫で上げ耳元にささやく。

男の腕が蛇のように女ヒーローの肉体に絡み付いた。

胸やお腹、結合部のすぐちかくにある敏感な神経の塊まで愛撫されて、黒猫はついに絶頂に押し上げられる。

 

「ふああああっ♥いくっ♥いくいくいくうぅぅっ♥」

 

男に抱かれた、しなやかな体がびくんっと反り返った。

喉もお腹もさらし、股間をつきだして、びくびくっと痙攣を走らせる。

 

「うあ…♥ああっ…♥」

 

腰ががくがくと激しく踊る。

深く貫く男のものから逃れようとしているようにも、もっと深く受け入れようとしているようにも見える。

きっと絶頂の最中でわけがわからなくなっているのだろう。

口からうわごとのような声がもれる。

男が彼女の腰をぐっと抱き寄せた。

後ろを向かせて、再び唇を奪う。

 

「んっ…♥あっ…♥いっぱい、でてる…♥」

「ふぅ…真央ちゃんのおかげでたくさん出たよ。あぁ…浄化されるみたいだ。悪いことはもうできないかも」

 

 

……

 

それからしばらくして。

大企業の会長とヒーローのリーダーが二人きりで過ごしていた。

 

「そうそう。ひとつ思ったことがあるんだ」

「…なに?」

「彼氏くんが真央ちゃんを妊娠させられなかった理由。それは彼が真央ちゃんのことを思っていたからじゃないかと思うんだ」

「…どういうこと?」

「彼はヒーローとして活動したいと思っている真央ちゃんの意思を理解していた。妊娠したらヒーローどころじゃなくなっちゃうからね。真央ちゃんの意思を尊重しようとする彼の優しさが雄の本能を押さえつけるほどのブレーキになっていた。だから真央ちゃんを妊娠させることができなかった」

「…どうしてそんなことを言うの?」

「優しさ故に間男に敗北した。そっちの方が皮肉がきいてていいだろう?」

「…」

「彼氏くんに会いにいくのはいつがいいかな?君の仲間から話は聞いてるかもしれないけど、真央ちゃんのお腹を実際に見たらびっくりするだろうね」

「…悪趣味」

「あれ?彼氏くんに会いたいって言い始めたのは君じゃないか。」

「そういう意味でいったんじゃ――」

「僕の悪趣味がうつっちゃったのかな?」

「あん♥」

 

男が乳房に触れた。

 

「おっぱいも大きくなったね。」

「んあっ♥揉んじゃ、だめ…」

 

以前だと揉むというよりつまむといった感じだったのだが、妊娠して大きくなり、ちゃんと揉むという感じになっている。

 

「ここも嵩が増してる。色も変わったね。可愛いピンクだったのに、君の名前の通りブラックになっちゃったね」

「そこぉ、さわっちゃ…おほっ♥おおおっ♥」

「すごいびくついてるね。もうすぐミルクが出てくるようになるかな?」

「んお♥おおおおお♥」

「うーん…ちょっと騒がしいね」

 

乳房を揉まれ、唇をふさがれる。

その日はたっぷりと愛情を注がれた。

 

 

数日後。

男の期待に応えるように、ほどなくして母乳がでるようになった。

遠慮なく吸い付いてくる。

 

「…ッ♥」

 

夢中で吸い付いている男を見ていると、きゅんとする。

待っている彼氏がいるというのに、胸をとぎめかせてしまう。

 

「おいしい。浄化されていい人になっちゃいそうだよ」

「…うそ」

「どうしてそう思うんだい?」

「硬いものが当たってる…」

「あーあ。君にそんな顔をされると悪いことをしたくなっちゃうよ。今日も赤ちゃんにたっぷりとミルクをのませてあげようか」

「ひぃっ♥らめぇ♥」

 

割れ目に触れられる。

胸のときめきが伝播したかのように熱くなったそこは、とろとろと男を受け入れる状態になっていた。

 

「たくましくなるようにね」

「うあっ♥あああっ♥」

 

たくましいものが女ヒーローのほころびをこじ開ける。

巨悪と正義の体がしっかりと噛み合い、ぬちっと鍵がかかるような音が響いた

和合の音がぬぷっぬぷっと奏でられる。



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【10主人公以外の男×紫杏】別世界でしあわせになった彼女からビデオレター【悪堕ち和那】

パワポケコラボということでパワプロアプリはじめてみました!
ソシャゲのコラボは楽しいですけど、ちょっと怖かったですね
私はあるゲームのコラボのせいで性癖が歪みました。その結果こんな感じのSSしか書けなくなったんです。なーんて



パワプロアプリは楽しかったですよ!楽しいです!もっと早くはじめていればよかったなと思いました(こなみ)

ストーリーは面白いし、魅力的なキャラクターがたくさんだし、SSもいつか書きたいですね。



そんな話は置いておいて、タイトルの通り、10主ではない男と紫杏がエッチなことをしているのを10主が夢(?)で見るお話です。
で、後半は淫らな夢でもやもやしたままの主人公が、ある能力者に心のバランスを崩され悪堕ちした和那からぼろくそに罵倒され足コキでいかされ、さらには自慰を強要されるというひどい内容です。

あとがきは、和那と14主がちょっと思わせ振りなやりとりとなっておりますので、そこもご注意くださいませ。

こんなものを書いておいて言うのもなんですが、紫杏さんのイベントまだ見れてないです。のであたりさわりのないことしか書けないです
まあ、このSSの男=パワプロさんではないですから問題ないでしょう。
イベントを見たら、書き直すか、新しいものを書くかするかもしれません。


夢を見た。

自治会の会長をやっていた女の子が出てくる夢だ。

 

楽しそうにおしゃべりしている。

相手の男は誰だろう?

自分ではない。

自分にはこんな顔は見せてくれなかった。

 

彼女のとなりにいる男も野球をやっているらしい。

ユニフォーム姿でおしゃべりしていた。

 

彼女は自治会のメンバーであることをあらわす白いブレザー。

いつもの尊大な口調はどこへやら、普通の女の子みたいなしゃべり方だった。

 

こんなの彼女ではない、よく似た別の人物だ。

そんなことを思った。

 

けれど現実は違うのかもしれない。

この男が彼女を箱の中からつれだした。

この無邪気な猫みたいな彼女が本当の姿なのかもしれない。

 

どす黒い感情がこみあげてくる。

 

もんもんとしていると、いつの間にか彼女は別の場所に移動していた。

保健室みたいな場所。

 

ちゅっ、ちゅっと濡れた音が響く。

ベッドに腰かけてキスをしていた。

体をまさぐられている。

 

やがて彼女は清潔なシーツの上に押し倒され、白い制服を脱がされて、とろけるような表情をみせていた。

 

――嘘だろ……

 

あの威厳に満ちた自治会長が男に脱がされている。

抵抗なんてしていない。

信じがたい光景だった。

 

「…へんたい♥」

 

乳房を見られて、恥ずかしそうに、けれどまんざらでもなさそうにしている。

隠そうとした手を男にとらえられ、バンザイするように頭の上におさえられてしまった。

彼女の性格がそのまま顕現したかのような、美しい乳房があらわになる。

 

「うぅ……じろじろみないでよ、ばかぁ♥」

 

顔を真っ赤にして、甘えた声を出して男をにらみつける。

まったく迫力がない。

男の嗜虐心をあおる表情だった。

 

男は彼女の乳房をもてあそんだ。

空いている手で。

口で。

 

「ん……♥」

 

はだけられた制服の間に息づく乳房が男の手に入れられる。

手と口で愛撫され、花のような色をした乳首がみるみるとがっていく。

 

「もうっ、……そんなにおっぱいが好きなの?」

 

乳房に顔を埋め、ふくらみの先端やふもとに跡を刻みつけるようにした男は、それだけでは飽きたらず脇の方にまでちょっかいを出し始めた。

ちゅっと濡れた音が響く。

 

「ひぃっ、そ、そこ……だめ、きたないから……汗もかいてるし……ダメだってばぁ♥」

 

キミの体に、汚いところなんてないよ。

男がつぶやいた。

 

 

いたるとこにキスと愛撫をされて、彼女は汗だくになっていた。

それを理由に制服を脱がされた。

ちょっと恥じらってみせるものの、強い抵抗はしない。

 

男のとりこといった様子だった。

 

今回は下も脱がされる。

そこは彼女らしくなく、淫靡に乱れていた。

 

「もうびちょびちょだね」

「だって……あなたが、あんなにいやらしいキス、するからぁ……♥」

 

二人がまたキスをした。

舌を絡ませながら、ほころびに触れられた彼女は体をくねらせた。

 

「んっ♥」と可愛らしい声が漏れる。

 

「入れるよ」

「いちいち、確認しないで……うぅ、なに笑ってるの!?わざとやってるわね!?」

 

顔を真っ赤にして怒りだす彼女の中に男が侵入した。

小言が苦悶の吐息に変わる。

 

――なにもつけずにやるのか…?

 

 

「うあ……ああっ……♥」

「別の女の子を選んだ――に、なにかひとこと」

 

――え?

 

男に名前を呼ばれて、びっくりする。

男は彼女にのしかかった。

彼女のとろけてほころびた場所に自身をねじ込んで、腰を揺らし始めた。

 

「なんで、そんなこと、いま聞くのよ……」

「いまだからだよ」

「うぅ……♥わかったわ」

 

男の下で彼女は、あっかんべー、だ。と舌を出した。

彼女のらしくない姿に衝撃を受ける。

男が笑った。

 

「それはさすがにひどいな。彼が知ったらショックを受けるよ」

「ふん、知らないわよ……あんなひとのことなんか、どうでもいいから、もっと……もっとめちゃくちゃにして♥」

「いいの?誰か来るかもしれないよ」

「そんなの、気にしなくていいから――」

 

男がぐっと腰を入れた。

「きゃあっ♥」と女体の奥からしぼりだされたかのような悲鳴があたりに響いた。

彼女も腰を揺らす。

二人で腰を振り合いながら、キスを交わし、舌を絡ませ、ぴちゃぴちゃと体液をまぜあわせていた。

 

粘膜が擦れあう。

彼女の肉穴がきゅっとすぼまって、男のものを締め付けている様子が見えた。

手足も、男に巻きつけて、体を密着させディープキスに没頭している。

 

「もうイキそうだ。中に出すよ」

「うん、出して♥あたしの中、あなたでいっぱいにして♥」

 

あの真面目な彼女がまさか膣内射精まで許すとは思わなかった。

 

男の動きが激しくなった。

腰を入れ、びくっと痙攣を走らせる。

 

「イクよ、――」

「あああっ♥あたしもぉっ♥イクッ、イクぅううううう♥」

 

男のそれが伝播したかのように彼女もびくびくと痙攣した。

 

絶望感が押し寄せてくる。

 

それをよそに二人は抱き合っていた。

いちゃいちゃと体をくっつけあっている。

何か言葉を交わしているようだが、内容がまるで入ってこない。

 

彼女は恥ずかしそうに身をくねらせている。

 

「最高だったよ、――」

「もうっ、だからって、こんなに出すなんて……」

 

男が一物を引き抜くと、赤く充血した花弁の間から、こぷりと白濁液があふれだした。

 

 

それから、二人は裸のままベッドのうえで横になり、いちゃいちゃしていた。

 

「紫杏」

「なに?」

「愛してるよ」

「…ばか♥」

 

気障なセリフに表情をとろけさせる。

完全に手懐けられたネコだ。

抱き締められ、愛撫されながらキスをされて、彼女も積極的にそれに応えていた。

 

濡れた唇と唇が擦れあう。

間からぴちゃぴちゃと濡れた音がもれる。

舌を触れ合わせている様子も見えた。

 

男の手が彼女の背中を撫でる。

柔らかそうな臀部を鷲掴みにして引き寄せてキスを激しくする。

 

二回目の行為がはじまった。

 

――なんだよ、これ……

 

ふと、意識が遠のいた。

 

 

 

――なんだ…夢か…。

 

同級生の淫らな姿を見て、最近ないほど興奮していた。

夢とはいえ、こんなことを妻に知られたら一大事だ。

 

夢に出てきていた彼女のことを考える。

彼女はいまどうしているのだろう。

 

自治会長をつとめていた彼女。

大企業の会長になったと聞いて驚いたのはかなり前の話。

 

もう別世界の存在のように思える。

同じ高校に通っていたなんて、はるか昔の夢みたいだ。

 

最近はまったく話を聞かない。

元気にしているのだろうか。

 

――たぶん頑張ってるんだろうな。

 

学生時代の彼女のことを思い出して、そう結論づけようとした。

夢で見た彼女の姿が浮かび上がる。

もし、いいパートナーと出会っていたら、あんな顔を見せているのだろうか。

 

孤高の猫ではなく、主人に甘える猫。

 

少し嫉妬心がわく。

 

さっきの夢には妙にリアリティーがあった。

あてつけに映像を送りつけられたのかと錯覚するほどだった。

 

――まあ、でも、そもそも、あいつが俺のことを好きだった訳がないよな。してるところを撮影させる、なんてことも許さないだろうし……

 

妻とちょっとうまくいっていないせいで、過去に夢を見てしまったのだろう。

それが歪んであらわれた。

こんな夢を見ていたことを知られたら本当に一大事だ。

 

………

 

淫らな夢から覚めて、待ち合わせの場所へ行く。

 

今日はある用事があるのだ。

このことも妻に知られたら一大事。

こっそりと、しかし少し焦り気味に向かう。

あの夢のせいで起床が遅くなり、もやもやした気持ちを処理することもできずここにきた。

 

そのせいだろうか、待ち合わせの場所にやってきた彼女が妙に色っぽく見えた。

夢で見た彼女ではない。

長身の女性。

革のジャケットに白のカットソー。ジーンズという格好。

 

女はこちらを見るなり、鬼の形相になった。

 

「あんた、ヨリを戻すって言うたよな!?それなのに……」

「え?そんなこと――たぶん、誤解……」

「ああ!?うっさいわ!」

 

強烈な一撃が体を貫いた。

なすすべもなくひざまずく。

 

「ウチはいま虫の居所が悪いんや。ちょっと付き合ってもらうで」

「よせ、落ち着いて……うわあああああっ」

 

手も足も出せず、ボコボコにされてしまう。

大の男、それもプロ野球の選手で、そこらの男より強靭な肉体をもつ男が女にやられるなんて、

何か弱みでも握られてるのかしら、浮気相手?などとなにも知らない世間の人々に変な噂を立てられてしまうかもしれない。

 

 

気絶させられ、気づけば灰色に包まれた場所。

 

――どこだ、ここ?

 

見たところ廃ビルだろうか。

 

――なんだこれ…

 

丸裸にされて、手足を縛られていた。

仰向けに倒されている。

 

「目が覚めたみたいやね」

「カズ……」

 

恥部を隠したいが、緊縛されていてはどうしようもならない。

 

女は笑っていた。

けれど目が怖い。

とても正気とは思えなかった。

何者かに操られているかのようだ。

女が小さな機械を取り出した。

 

「これ見て」

 

画面を見せてくる。

 

『…ん♥』

 

夢で見たのと同じ光景がくりひろげられていた。

 

――夢じゃなかったのか?

 

「紫杏、めっちゃしあわせそうやろ?」

「…これは?」

「知らん。異世界に転生した紫杏から送られてきたんかもね」

「なに言ってるんだよ……」

「ん?あ、そうか。表の世界で生きてるアンタにはわからんかもしれへんね。アンタは知らんかもしれんけど、この世界は超能力みたいな不思議なことが色々あるんよ」

 

にわかには信じがたい。

それに転生という単語もひっかかったが、疑問を差し挟む余地もあたえず女はさっさと話を続ける。

 

「この映像はきっと異世界のスマホから送られてきたんや。略して異世界スマホ」

「そんなの信じられるわけないだろ…」

「別に信じんでもええよ。」

 

思い切り嘲笑われる。

 

「ま、ほんまに異世界に転生したのかどうか。ウチにもわからん。顔形を似せただけのにせもんかもしれへん。けど、しあわせそうやろ」

 

二人が抱き合う映像をつきつけられる。

下半身にくる映像と音声だった。

 

 

「怖い独裁者の顔やのうて、かわいい女の顔になってる」

 

彼女が男にキスをされて身をくねらせている。

唇だけではなく、首筋や乳房、腹部や腿にもキスをされて、食べられているという表現がしっくりきた。

男に食べられて、彼女は恥ずかしそうに体をくねらせて淫らな声をあげている。

イメージがどんどん壊されていく。

厳格な彼女など幻だったのだと思い知らされる。

 

 

「あんたなら、紫杏やウチのことも救ってくれると思ってたのに。まさか一人のもんにおさまる小さい男なんてなぁ。ウチの思い違いやったわ。なんでアンタなんか好きやったんやろうな?」

 

自嘲の笑みを浮かべた女が靴を脱いだ。

 

「汗かいてるわ。ちょっと汚いけど、まあ、アンタのもんの方が汚いし、堪忍してや」

 

長い足をもちあげた。

訳がわからずポカンとしていると、その足を股間にのせられた。

 

「うぐっ」

 

見下され、ぐりぐりと踏みにじられる。

 

「ウチのにおい、アンタのチンポにしみこませて、とれんようにしたるわ。女は敏感やからね。奥さんとセックスしようとしても、やる前にウチに踏まれてたのがにおいでバレて大喧嘩になるかもね」

「やめろ……」

 

一物を足でいじくられながらも、強い視線を向けた。

足をのせられた瞬間こそ情けない声をあげてしまったが、毅然とした態度を見せる。

 

やがて女が唇をとがらせた。

 

「なんや、つまらん反応やな。まあ、ええよ」

「え……?」

 

足が一物の上からどけられ、刺激が消えた。

女は興味なさそうに視線をそらし、画面を見た。

その瞳が熱を帯びる。

 

「ああ、ええなあ、紫杏。いい人にめぐり会えたんやね。うらやましいわぁ…この人、めっちゃカッコいい♥」

 

羨望と嫉妬のまじったまなざしで画面を見つめている。

長身がもじもじと揺れた。

何を想像しているのか、腿をこすりあわせている。

 

「カズ……」

 

思わずつぶやくと、彼女の視線が画面から離れ、こちらに注がれた。

熱っぽさが消えていた。

邪魔するな、気安く名前を呼ぶな、そんな負の感情が伝わってくる冷たい視線。

 

 

女は画面に視線を戻した。

さっきの視線が怖くて何も言えない。

 

機械を操作して別の動画を見ている。

 

『二人までなら許す。だが――』

 

彼女の声が聞こえてきた。

 

「おっ、二人までならやって。じゃあウチもこの人に……♥ああ、でも、紫杏がゆるしてくれても、肝心のこの人はどうやろ……ウチみたいなみっともない女を好きになってくれるかな……」

 

夢見るような表情をみせたかと思えば、泣き出しそうな表情を見せる。

画面の中の男のことばかり考えて、こちらのことなどなおざりになっていた。

 

男に気に入られるかどうかを気にして暗い顔をする女を見て、ショックを受ける。

 

彼女は恋人ではない。

だが、他の男に心を奪われているのを目の当たりにすると、なぜか心に穴が空いたような気持ちになる。

焦燥感が毒のようにひろがって、胸が苦しくなった。

 

「…本命にはなれないかもしれないんだぞ」

 

他の男ばかり見ている友人に声をかける。

あることを期待していた。

しかし、返ってきたのは期待とは真逆の答えだった。

 

「別にええよ。誰かさんの一番を目指すより、この人の遊び相手にしてもらう方が楽しそうやし♥」

「なっ……」

「あんたはもうええわ。バイバイ」

 

ぐりっと一物を踏みにじられる。

屈辱の絶望の淵に突き落とされる。

 

 

 

「ウチも紫杏のおる世界にいきたいなぁ。どうやったらいけるんやろ?なあ、あんた、知らん?」

「……知るわけないだろ」

「なんや、使えんなぁ、ほんま……」

 

ため息をつかれてしまう。

不快感をあらわにした彼女の足で一物をぞんざいにあつかわれる。

欲求不満の一物は、雑なあつかいを受けているにもかかわらず、それを快感に変えてしまった。

 

「どうしたん、チンポおっきくして。…まさか、興奮しちゃった?」

「ちがう、興奮なんか……」

「へえ…?でもここは大きくなってるで。ほら、、どくん、どくんって、まだおっきくなってるぅ。きっしょ」

 

女が楽しそうに笑った。

こんな状況でなければ、その笑顔は見るものまで楽しい気持ちにさせてくれるだろう。

だが、侮蔑の言葉を吐きつけながら、そんな顔をされては絶望感が深くなるばかりだ。

 

「おっきいって言うても、この人にくらべたらちっちゃいなぁ」

 

動画を見せてくる。

紫杏の陰唇に避妊具もつけず、ずっぷりと沈み込んでいるものは、認めたくはないが確かに大きかった。

 

「きっしょ。紫杏が他の男に抱かれるのを見て興奮したんやね、変態。」

「うわっ、よせっ」

「それともウチの足で踏まれてるせい?ま、どっちにしろこんな状況で勃起させるなんて変態やな、あんた」

 

陰茎をごしごしと擦られる。

 

「まだおっきくなってる。でも、そろそろ限界かな?ほら、もっとがんばらんと。そんなんじゃ、この人には勝てんよ」

「ぐ…」

 

比較されて、バカにされて、自尊心はズタズタなはずなのに、なぜか一物は固くなる。

 

「気持ちよさそうやね。もっとしたるわ。どうしようもない変態の欲求を満たしてあげるのもヒーローの仕事のうちや♥」

「なっ」

 

陰茎をしごかれ、快感の波が走る。

小悪魔じみた笑顔を浮かべる女を見上げた。

 

「ヒーローって、そんなことをしてるのか……?」

「もちろん。してるよ♥」

 

妖艶な笑みに何も言えなくなる。

悪党に肉体を使って奉仕する姿を想像してしまう。

友人が急に遠い存在になったように思えた。

 

「なにその顔。まさか、本気にした?冗談に決まっとるやん。」

 

アホやなあ、と笑われる。

悪党と淫らなことをしているのではという心配事は晴れたが、女がこちらを嘲る色が強くなったことでほっとしてもいられない。

 

 

「がんばれ、がんばれ♥紫杏も見とるで」

 

踏みにじりながら嘲笑を降らせてくる。

画面の向こうの彼女も、タイミングよくというべきか、タイミング悪くというべきか、あっかんべーをしていた。

 

真面目だった少女が乱れる動画とモデルのような長身美女の足コキ。

二人にバカにされているのに、なぜかこみあげてくる快楽に身悶える。

 

「こんなとこ、誰かに見られたら大変やな」

 

女が笑った。

 

「あんたの奥さんに教えたろうか?」

「なっ……頼む、それだけは……」

「娘さんにも伝えてあげる♥アンタのパパはチンポ踏まれて勃起する変態ですよって」

 

ぞっとする。

妻や娘にこんなことを知られたらどうなってしまうか、考えただけで恐ろしい。

 

「あれ?チンポぴくってなったで?報告してほしいんかな」

「ちがうっ……」

「報告してほしいんやろ?正直に言えや、変態♥」

「ぐ……うぅ……」

 

踏みにじられ、しごかれて、ぴくぴくと反応してしまう。

 

「正直に言え。ほらほら♥正直に言ったら、気持ちよくしたげるよ?娘さんだけじゃなくて、奥さんにも詳しく伝えたるわ。あんたの旦那は友人の性行為見せられながら罵られて踏まれて興奮するド変態ですって。」

 

罵る口調に熱が入る。

どういうわけか勝ち誇った表情が強くなる。

 

「報告してくださいって言って♥ほら、はやくぅ」

「誰が言うか!うぅ……もうやめてくれ……」

「ねえ、はやく。言ってよ。はよ。」

 

歯をくいしばって耐えていると、足コキがゆるやかになっていく。

 

身を焦がす快感が弱くなったことで、腰をもちあげて、まるで女の足の裏に勃起を擦り付けるような動きをしてしまう。

無意識に体が動いた。

かなしい男の性だ。

 

――しまった……

 

「……♪」

 

もちろん、見つかってしまう。

女がにんまりと笑っている。

 

「発情期の猿みたいやね。……あ、猿に失礼か。お猿さん、ごめんな~。」

 

 

猿には謝って、こちらには謝罪の言葉はない。

ぐりぐりと足の裏で刺激を与えられる。

 

「一人しかしあわせにできんかったしょっぼい男。聞いたで、最近はその一人すら怪しくなってきたんやて?」

「それは……」

「ウチのせい?」

「ちがう……」

「あら、こんなひどいことしてるウチをかばってくれるん?ありがと♥」

 

一瞬だけ優しい彼女が顔をのぞかせた。

ほんの一瞬だけ。

 

「でも、もうええよ。ウチは大丈夫やから。新しい光を見つけたから、あんたはもう用済み。ほら、さっさといけ」

 

冷たく突き放されて、足指を絡まされて、乱暴にしごかれる。

女の足で弄ばれ、足裏のにおいをたっぷりとしみこまされた陰茎の先から、どぴゅりと精液をあふれさせてしまう。

 

………

 

「まさかホンマにイクなんてなぁ……イッたのにまだギンギン」

 

汚いものに触れるような手つき。

実際、汚いのだから仕方ないがかなり傷つく。

 

「奥さんと娘さんに報告しようかな。あんたのパパはウチの足でしごかれて勃起して、精液どぴゅどぴゅしちゃった変態ですって」

「それだけはやめてくれ……」

「じゃあ、ウチの命令に従ってくれる?」

「命令…?」

「そ。次は自分でシコって。アンタの情けない姿もっと見たいけど、足でしてあげるのは面倒くさくなってきたから」

「は?」

「それにアンタの汚いし」

 

乱暴に突き放される。

腕の拘束が外された。

女が見下ろしてくる。

 

「はい、じゃあ、ウチが見ててあげるから、シコシコがんばって♥ほら、紫杏も見てるで♥」

 

動画をつきつけられる。

他の女の子を選んだ、あいつにひとこと、と男に言われ、あっかんべーをする彼女の姿。

 

 

 

「はよシコれや、キンタマ潰すで?」

「うわっ」

 

豹変した女の蹴りが飛んでくる。

 

「ただシコるんやなくて、ちゃんとこれを見て。紫杏、めっちゃしあわせそうやろ?」

「ううっ…」

 

他の男と楽しそうにしている彼女を見ながら自慰行為にふける。

無邪気に笑う可愛い猫。

自分にはひっぱりだせなかった、本当の彼女。

 

「奥さんとうまくいってないんやろ?たまったもんはどうやって処理してるん?」

「どうって……」

「いまみたいにオナニー?」

「う……」

「奥さんがいるのに一人さみしくオナニーか。かわいそうに。今日はウチが……いや、ウチらが見ててあげるから、いっぱいシコシコするんやで」

 

と言っても、画面の向こうの彼女はこちらを見ていない。

こちらに意識を向けるのは恐らく、あの場面だけ。

 

「ちゃんと謝って。しあわせにしてあげられなくてごめんなさいってな」

 

女の迫力に圧され、彼女に謝罪する。

画面の中で他の男に抱かれている同級生の名前を呼びながら、陰茎をしごく。

 

「紫杏をしあわせにしてくれたこの人にお礼も言うて。」

「なんで、そんなこと…」

「あんたは紫杏を救えた。しあわせにできる可能性があった。でも、他の女を選んだ。結果、紫杏はあんなことになった。あんたが救えなかった紫杏をこの人が救ってくれたんやで?ちゅうわけで、お礼」

 

反論したいことがやまほどあったが、さっきよりもすさまじい、殺意すら見える気迫に圧され、言われるがまま彼女を救ったという男に感謝の言葉を伝える。

 

「よく言えました。ご褒美に好きな動画を見せたるわ。どの動画がええの?男はやっぱり、やってる最中のが一番興奮するんかな?それやとさっき見せたやつになるけど、まあええか……はい、どうぞ。紫杏が他の男とセックスしてる動画みながらシコって」

 

他の男にしあわせにしてもらっている彼女を見ながら陰茎を擦った。

 

あっかんべー。

あんなひとのことなんてどうでもいい。

 

そんなことを言われているのに、なぜか興奮してしまう。

 

「ほら、もっと一生懸命シコって。せや、名前呼びながらなんてどう?しあん…しあん~…って。興奮するんちゃう?……はよやれや!」

 

彼女の名前を呼びながら陰茎をしごく。

 

「しあわせにしてあげられなくてごめんなさいって。言うて」

「さっき、言っただろ……」

「ほんまに悪いと思ってるなら、何回でも言わな」

 

ドスのきいた声を吹き込まれ、謝罪の言葉を口にする。

 

「自分が不甲斐ないばっかりに、しあわせにできなかった紫杏とウチをかわりにしあわせにしてください、おねがいします――様って♥ほら、はよ言え、のろま!」

 

繰り人形のように口を動かす。

相手の男を様付けして呼び、二人を幸せにしてくれるようお願いした。

 

「よう言えたね。じゃあ最後に負け犬――犬に失礼やけど、負け犬が芸をお見せしますので、お納めください――様。あんたも言うて。お目汚しではありますが、ご覧ください――様って。」

 

女が動画をちょっと戻した。

紫杏があっかんべーと言ったあと、こちらに哀れみの表情を見せている場面だ。

 

「言え。言いながらイけ。情けないアンタにかわってウチらを救済してくださる――様を楽しませろ、負け犬」

 

ぺっと唾を吐きかけられた。

顔にべちゃりとはりつく。

 

命令された通り、屈辱的なセリフを言いながら陰茎を擦る。

男を持ち上げ、自分を貶め、

惨めで情けない姿を見られているのに、その動きが激しくなっていく。

 

 

やがて限界を迎えた。

ヤバイと思ったときにはもう精液が飛び出していた。

 

画面の中では男が紫杏の膣内に射精しているところだった。

 

あの男は彼女のぬくもりに包まれて、中に。

こちらは紫杏の友人に嘲笑われ、軽蔑されながら惨めに。

 

たまっていたせいか、さっき足コキでいったばかりだというのに、すごい勢いでまきちらしてしまう。

しあわせそうな彼女が映る画面をべったりと汚してしまった。

 

「うわ、最悪……」

 

カズがあからさまに嫌そうな顔をしている。

ごめん、と謝るしかなかった。

 

………………………

 

女は男を追い出して廃ビルに引き返した。

携帯機器をポケットにそっとしまう。

背後からわざとらしい足音が響く。

 

男が追いかけてきたのかと思ったが違った。

 

「怖いですねぇ。まるで鬼だ」

 

振り返ると金髪碧眼の女がいた。

 

「…!お前、見とったんか!」

「色情に狂った鬼にあれだけのことをされたら、困ったものを放っておけないらしい優しい優しい男でもさすがに目を覚ますでしょう」

 

「…紫杏の映像、あれはお前のしわざか?」

「いいえ。なぜ私がそんなことを」

「ウチらの動揺を誘うため」

 

「まさか。あの小娘は私にとってはるか昔に過ぎ去った――文字通り過去の存在。もう忘れかけていたというのに。今回の件で過去ではなくなってしまった」

「…なに?」

「魔王の次は取り巻きの鬼を討ち取りましょうか。魔王の信奉者どもを根絶やしにし、忘却の彼方に消し去る。あの忌々しい小娘を完全な過去とする」

「お前の思い通りにさせるか!!返り討ちにして、あいつの前につれていく。泣いて謝るまでボコボコにしたるわ!!」

「あなたはもう能力を失ってしまったんでしょう?できますかねぇ?」

「能力なんかなくてもボコボコにできるわ!」

 

青い瞳がきゅっと細められた。

 

「…いい目をしていますね。きっとあのときの私も同じ目をしていたのでしょう」

「なんやと?同じにすんな!!」

「同じですよ。……先に引き金を引いたのはあの小娘だ。私は報復したにすぎない。魔王の信奉者どもはそれを知らないようだ」

「はぁ?なにを言うとんねん…」

「彼女のやったことについては知っているでしょう?それはどうです?それすらも是とするのですか?……答えてください、信奉者さん」

「……紫杏のやったことは知っとる。やりすぎた部分もある。全部は肯定できんかもしれん」

「でしょう?」

「……けどな、どんな理由があっても、お前のやったことが正当化されるわけやない。勘違いすんなよ」

 

怒りを燃やす。

鬼の形相で敵をにらみつける。

手のひらに爪がくいこむほど拳を握りしめた。

 

 

「…私は二つの脅威を世に放ってしまった。ひとつは魔王」

「はあ?」

「万が一、転生が事実なら、引き金を引いたのは私です。まあ、それでなくても彼女の背中を押したのは私ですから」

「お前、いい加減にせえよ…」

「異世界に行ってしまったものはどうしようもありません。ですが、もうひとつの脅威はいま目の前に!」

「なに?」

「大きな体に眠っていた小さな才能を見いだし育てたのはこの私だ。」

「なにアホなこと言うとんねん!育てられた覚えなんかないわ!」

「力をつけ狂暴な鬼と化してしまったあなたを討ち取り、責任を果たさなければなりません」

「なにが責任やボケッ!」

 

「あなたにとっても渡りに船でしょう?あの男にはどうせヨリを戻してもらえない。仲間もそれぞれパートナーがいる。友情なんて儚いものだ。いざとなればきっと見捨てられる。あなたはひとりぼっち」

「う……」

「この世界にこれ以上いてもいいことはありません。心優しい私が哀れな鬼を導いてあげましょう。魔王と同じ世界に送ってあげますよ」

 

その言葉にはっと目を見開く。

 

「あの映像の正体がなんなのかはわかりません。ですが異世界に転生し幸せになった魔王からのビデオレターというおとぎ話にのってみるのもいいでしょう」

「そうか、その手があったか…」

 

くくく、つりあがった口の端から変な笑いがこぼれおちる。

異世界などという戯言にすがるほど疲弊していた。

そこまで追い詰められていたのかと気づいて、さらに笑いが止まらなくなる。

女がぽかんとしていた。

やがて彼女も笑い出す。

 

「フフフ、まさか私の冗談にのってくるとは…。どうやら相当この世界に嫌気がさしているようですね」

「そうやなぁ…」

 

笑いがとまらない。

 

「ならばあなたの期待通り――」

 

女が満面の笑みで接近してくる。

本当に異世界にいけるのなら、そんなことも思ってしまう。

しかし、ぎりぎりで踏みとどまった。

 

「いいや、異世界に行くのはお前や!」

「なんだと!?」

「死んで詫びてこい!ドアホ!」

 

 

紫杏の動画はなんなのか、

過去の映像か、本当はどこかで生きているのか。

はたまた本当にこことは異なる世界から送られてきたものなのか、結局わからずじまいだった。




非凡なJKだった神条紫杏は数年後、神様の手違いで小物の銃弾に直撃しその短い生涯を終える。
罪悪感に駆られた神様はお詫びとして、しあんにパワプロアプリで第二の人生を歩ませることを約束した。

パクりじゃない、オマー(ry

10主「なんだよ、これ…」
和「口だけの誰かさんはいつまでたってもヨリを戻してくれへんし。あーあ、ウチもあの人のところにイキたいなぁ。あのとき、あのままいっとけば、異世界いけたんかなぁ…」
10主「…あのとき?」
和「はぁ…なんでもない。こっちの話。……ん?」
14主「……」
和「あ…。そうやな。こんなこと言うたらあかんな。せっかく少年が復活させてくれたのに。あのとき少年がウチに熱い想いを注いでくれたおかげで、いまここにこうしてられるんやからなぁ」
10主「!?」


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【るりか】真面目な幼なじみが不良少年と濃厚接触していたなんて【NTR注意】

タイトルの通りですが、これはNTRと言えるのかちょっとわからないです。
実は主人公がのぞいていた、もしくはすべて知っていたってことにすれば完璧な寝とられですね。
大体そんな内容になってますのでご注意ください。

感染症対策等々色々ガバガバですが、きっとハタを立てられているせいです。
宇宙人もたぶんそういう経験がないからガバガバな対応なんです。
書き直すのが面倒とかそういうのではないですよ!


幼なじみが風邪を引いたらしい。

心配になって電話をしてみる。

 

「私はたいしたことありませんから。注射をしてもらうことになってますし、大丈夫ですよ。…ちょっと怖いですけど、それでよくなると思います」

 

注射。

思っていたより深刻なのではないか。

言葉を口にしようとすると、

 

「――私の心配はいいですから、あなたはするべきことをちゃんとしてきてくださいね」

「うっ…。そうだな。がんばるよ…」

 

本当なら幼なじみのそばにいたかったのだが、それは許されなかった。

 

宇宙人様に忠誠を誓ったばかり。

長い間、抵抗勢力のリーダーとして敵対し続けた罰を受けなければならない。

 

もし宇宙人様から見舞いに行くことを許されたとしても、当の幼なじみが許してくれないだろう。

 

――仕方ない。行ってくるか。今の俺にできることは宇宙人様への償いと、るりかによけいな心配かけさせないよう頑張ることだけだ。

 

それにしても、

あのしっかり者の幼なじみが注射が怖いなんて意外だった。

 

――なんか、かわいいな

 

思わず顔がゆるんだ。

 

………

 

基地拡張の工事。

バットなら握りなれているが、今回使うのはつるはしやらシャベルやらだ。

野球部で鍛えている体でも、なかなか堪えた。

 

「ふぅ…やっと休憩か…。るりかは大丈夫かな?」

 

電話をする。

 

――いや待てよ、電話じゃない方がいいな。

 

幼なじみの声を聞きたいあまり焦ってしまった。

慌てて電話を切った。

 

メッセージを作成していると折り返しの電話がかかってきた。

出てみると、心なしか彼女の弾んだ声が聞こえてきた。

 

「ごめんなさい、電話に出ようと思ったら、切れてしまって…」

「ごめん、起こしちゃった?」

「いえ、大丈夫ですよ。――いまから注射をうつところなんです」

「そっか…じゃあ、またあとで――」

「あっ、切らないでください!」

「え…?」

「注射が怖くて、私もちょうどあなたの声が聞きたかったんです。だから、このまま…」

「大丈夫?」

「ちょっと待ってくださいね…」

 

――病院にいるのかな?

 

電話したままでも大丈夫かと確認する声が聞こえてきた。

 

「大丈夫みたいです。」

「そっか。」

 

あのしっかり者の幼なじみが注射が怖いだなんて何度聞いても意外だ。

 

「き、切らないでくださいよ、これから、ですからね…」

 

声が震えていた。

 

長い間一緒にいる幼なじみ。

宇宙人の襲来で一時的に離ればなれになり、どうなることかと思った。

こうしてまた一緒になり、電話越しとはいえ頼りにされるのはとても嬉しい。

 

「いま何をしてるの?」

「ごしごしされて…」

――ん?ああ、注射前の消毒か…

「注射器がどんどん近づいて…あっ、いま、はいりました…あぁっ」

 

針を刺されたのか押し殺した声がかすかに聞こえてくる。

 

「はぁ、はぁ…んぅぅっ…」

 

――痛みに耐えてる声って、なんかエロい…

 

口にしたら確実に怒られることを考えてしまう。

 

「がんばれ、あと少しだ」

 

様子は見えないが、たぶんそうだろうと考えて激励の言葉をかける。

 

「はい…あぅ…ううぅ…」

「大丈夫か!?」

「はい…。思ったより、太くて…でも、大丈夫です…」

 

息も絶え絶えといった様子に心配になる。

 

「あっ…♥全部、入りました…」

 

安堵したのかため息が聞こえた。

 

――なんだろう、これ。聞いてると変な気持ちになるな…

 

はぁはぁと幼なじみの乱れた呼吸にこちらの心まで乱される。

電話越しの吐息に、達成感からか熱っぽさまで感じる。

下半身にもやもやとしたものが集まった。

 

――でも、注射って、薬を入れるときの方が痛いんじゃなかったっけ?

 

そんなことを考えていると、案の定、彼女の悩ましい吐息が聞こえてきた。

 

「大丈夫か?」

「は、はいっ…だいじょうぶ、ですっ…」

 

「んうぅっ」と痛みに耐えて、喘ぎ声を押し殺したような吐息が聞こえる。

それが途切れ途切れに、しばらく続いた。

ギシギシと何か軋む音まで聞こえたような気がした。

あまりの痛みに身悶えしているのか、布が擦れあうような音もする。

 

「本当に大丈夫か?」

「え、ええ…だいじょうぶ…ううぅっ♥」

 

身を絞るような苦悶の声。

そのあとに、はぁはぁとゆるんだ吐息が聞こえてくる。

 

――注射ってこんなにエロかったか?

 

疑念が浮かびかけたとき、

 

「オイ、イツマデ休ンデイルツモリダ!」

 

背後から宇宙人の怒声がとんでくる。

 

「うわっ、ごめんなさい!」

「ハヤクシロ」

「はいっ、すぐに行きます!」

 

――もうこんなに時間がたってたのか……

 

「…もうっ、ダメじゃないですか。しっかりしてください」

 

向こうにも聞こえてしまったらしい。

会話をしながら大慌てで身支度をする。

 

「ごめんなさい、私のせいですよね」

「いや、そんなことないよ。時間を見てなかった俺が悪いんだ」

 

幸いわずかだが時間はある。

声をかけられていなかったら完全に遅刻していた。

 

「あなたの声が聞けたおかげで、勇気が出ました。ちゃんと注射できましたよ」

「俺もるりかの声が聞けてよかった。午後からはもっとがんばれそうだ。じゃあ、いってくるよ。」

「いってらっしゃい……あ――♥」

 

通話を切る瞬間、色っぽい声が聞こえてドキッとする。

 

――ああっ!しまった!まだ何か言うつもりだったのかな?……「あ」って聞こえたような気もするけど、なんだろ…? あなた? 愛してる? いや、それはないか。…くっそー、電話もう少しだけ切らずにおけばよかったな…

 

「ハヤクシロ!」

 

甘い妄想にひたっていると、怒声で現実に引き戻された 。

 

「あっ、はい!すみません…」

「マッタク…」

 

………

 

数日後。

同じクラスの少年が風邪をひいたらしい。

聞けば幼なじみと同じ症状、濃厚接触がどうとかいう話も聞いた。

 

「あいつと一緒にいたのか?」

「はい…。注射をして、だいぶよくなったので、宇宙人様のためにある作業をしていて、そのとき彼も同じ部屋にいたんです」

「へぇ、そうなんだ…」

「うかつでした。まさか、こんなことになるなんて。症状が軽かったからただの風邪だと思っていたのに…」

「いや、宇宙人様のミスだろう?」

 

手違いで他の人の結果が自分のものとしてきたらしい。

それからかなり時間がたっていたので再検査では陰性だったが、一回目の本当の検査結果は陽性だったそうだ。

 

「宇宙人様のせいにするつもりですか?」

「るりかは悪くないよ」

「いえ…、もっと慎重に行動するべきでした…。彼にうつしてしまって、どうしたらいいか…」

「るりかのせいじゃないって」

「看護師をめざしているのに、こんなことじゃダメですね……」

「そんなことないよ」

「いえ――」

 

彼女に慰めの言葉をかけるが、かければかけるほど自分を責めて、なんだか逆効果だ。

 

――それにしても…

 

二人が濃厚接触したという話を聞いてから、ずっともやもやとしている。

 

「…なにか変なことを考えてませんか?」

 

突然の沈黙を不審に思ったのか少女がこちらを見つめている。

 

「え?いや、考えてないよ!?」

 

否定したが、幼なじみの少女と不良少年が濃厚に絡み合う姿を想像してしまっていた。

 

――ははは、まさかな…。

 

知る限り二人に接点はない。

それに彼は幼なじみが嫌いそうなタイプな気がする。

 

「なんでもないよ。」

「そうですか?」

「二人が濃厚接触したって話を聞いて、ちょっとね」

 

ぽつりと本音がもれる。

少女の顔が真っ赤になる。

 

「やっぱり変なことを考えてるじゃないですか!」

「ご、ごめん…」

「同じ部屋にいるだけでも濃厚接触と言うんです。」

「へ?」

「彼とはたまたま同じ部屋で作業していただけですから、勘違いしないでくださいっ」

「そうなんだ…」

 

微妙な空気になったので、慌てて話題をかえる。

 

「このあと、一緒にでかけないか?」

「ごめんなさい、今日は大事な用事があって…」

 

断られてしまう。

 

不意にあることを思い出し、顔がゆるんだ。

 

「な、なんですか、その顔…。また変なことを…」

「ちがうよ。るりかが注射が苦手なんて意外だったなーって思って」

「うっ…それは、仕方ないじゃないですか!すごい太い針だったんですよ」

 

もうっと頬をふくらませている。

その可愛らしい表情をほほえましくみていた。

だが、次の一言で血の気が一気に引く。

 

「あなたのよりずっと太かったんですから」

「……え?」

「……あ」

 

冗談です、と彼女が慌ててごまかす。

 

「俺の見たことあったっけ?」

「それは、ほら、うんと小さいときに…って、なにを言わせるんですか!」

 

「言い出したのはそっちじゃないか」

 

「とにかく!冗談ですからね!」

「…。」

 

彼女はいつから、こんな冗談を言うようになったんだろう。

 

「あ、もうこんな時間。用事がありますので、失礼します」

「あ――」

 

聞きたいことがあったが、彼女はそそくさと行ってしまった。

 

――まさか、あいつのところ…。いや、それはないか…。

 

 

 

………

 

 

 

数日前。

 

「ふぅ…」

 

幼なじみとの通話を切り、パジャマ姿の少女がため息をつく。

 

「あいつはなんて?」

「かなり心配しているみたいですね」

「でも、するべきことをやれ、って言われてからは結構あっさりと電話を切ったな」

 

ベッドに腰かける少女のとなりに少年が座った。

腕を回し、肩を抱く。

「彼にだって罪悪感があるんでしょう」

「るりかの尻に敷かれるあいつの未来の姿が見えたよ」

「うっ……」

 

少年の手が背中を撫でおり、臀部をぎゅっとわしづかみにした。

 

「もうっ、私、風邪を引いてるんですよ?」

「すっかり良くなったって言ったじゃないか」

 

本当はそうだ。

ウィルスの検査も陰性。

幼なじみとの電話では嘘をついてしまった。

 

「良くはなりましたけど…、まだ、そんなことしたら、うつしてしまうかもしれないですし…」

 

少年が体を近づけてくる。

 

「そんなこと?何を想像してるの?」

 

少女はぷいっと顔をそむけた。

逃げようとしたが、ぐっと抱き寄せられてしまう。

 

「ふんっ!想像なんて、何も――」

「そういやあいつとの電話でも変なこと言ってたな。注射がどうとか。あれどういう意味?」

「そ、それは……」

 

顔を真っ赤にして、それでもなんとか言い訳しようとする口を少年にふさがれてしまった。

 

「熱いな。まだ熱があるんじゃないか?」

「熱はもうないですよ…。さっき計りましたから…。」

「じゃあなんでこんなに熱いの?」

 

体が密着する。

 

「それは…、あなたが変なこと、するから…」

「じゃあもっとしようか。体温あげて、しっかり汗かいて。風邪を完全に追い出そう」

「体調はもう大丈夫です…。でも、こんなことしてたら、本当にうつっちゃいますよっ」

「うつすと治るっていうし、俺にうつして完璧に治しちゃえ」

「そんなのダメですっ…んうぅ♥は♥んむぅ♥」

 

何度も何度もキスをされる。

はじめは優しく触れ合わせるだけだったものが、どんどんと濃厚なものに変わっていく。

ぬるぬると擦り合わせ、貪り合う大人のキス。

 

口のなかにたまったものを少女はごくんとのみこんだ。

た。

ドキドキと胸が熱くなる。

 

――私にとっては最高の薬かもしれませんね。

 

幼なじみが宇宙人に抵抗を続けている間、この少年はずっとそばにいてくれた。

今回だってそう。

やっとこちら側に来たかと思えば罰で会えないという幼なじみにかわって看病をしてくれたのだ。

 

意外と優しくて、料理も上手な彼に甘えてしまった。

今日もまた。

 

風邪をうつしてしまうかもしれないと思い、彼を押して距離を取ろうとする。

だが、びくともしない。

彼の体に触れて、たくましさを再確認して、胸の鼓動が早くなる。

 

「…は♥…んんぅっ♥」

 

ぎゅうぅっといっそう強く抱き締められた。

キスも激しさを増して、小さな胸が張り裂けてしまいそうなほどドキドキする。

 

キスをしながら、ボタンを外されてしまう。

彼の手がパジャマの内側にもぐりこんでくる。

 

「汗かいてるな」

「あなたが、こんなことするから…」

「しっかり拭いとかないとな」

「うあっ♥だめです…♥ううっ♥」

「動くなよ、ちゃんと拭けないだろ?」

「は、はい…んぅ♥」

 

またキスをされた。

体がじわっと熱くなる。

これでは拭いても拭いても、びしょ濡れになってしまいそうだ。

 

「は…♥あっ…♥」

 

頭を撫でられながらキス。

反対の手で胸元を愛撫されて、びくっと震えた。

固くなった乳首も刺激されて、いやらしい声が抜けてしまう。

 

彼に触れられるたび、つきんつきんと電撃のような感覚が胸に突き刺さる。

鼓動が早くなって、息が苦しくなる。

けれど不思議と嫌な感じはしない。

もっともっとしてほしいとすら思ってしまう。

胸の高鳴りが下腹の方にまでひろがって、子宮がキュンキュンと疼く。

 

――わたし、たぶん、すごいいやらしい顔になってるかも…

 

キスをしながらされているのは表情を見られなくていい。

声はどうにもならないが、照れ隠しに彼に吸い付くことはできる。

「今日はやけに積極的だな」と笑われる隙さえ与えないよう情熱的にキスをする。

 

 

 

陰茎をつきつけられる。

 

「んっ♥」

 

初めのころはオシッコをするところに――なんて、抵抗もあったが、いまではそうするのが当たり前のように、ちゅっと口づけした。

舌を這わせ、唇をおしつけ、唾液をぬりつけるようにたっぷりと愛撫して、じゅぶっと口のなかに迎え入れた。

幼なじみには小言をもらした口で、彼の陰茎を優しくみがきあげる。

 

「うまくなったな」

「んはっ♥んんっ♥」

 

頭を撫でられてキュンとする。

下腹が熱くなる。

 

――これが私のなかに……

 

彼の大きさや固さが奉仕する口から伝わってくる。

こんな立派なもので何度も貫かれるのかと思うと少し不安になる。

同時に期待している部分もあった。

 

片手を彼の根本に、もう片方の手を自分の股間に添えてゆっくりと刺激をくわえる。

 

――これで、何回も…

 

これまでのことを思い出して愛蜜をわかせる。

大好きだったはずの幼なじみの姿がかすんでいく。

 

ぬちゅっ、くちゅっと上からも下からも水音が響いた。

 

「いくよ、――」

 

彼が言った。

肉棒がぷくっとふくれあがったような気がした。

先端からびゅるびゅると粘っこい液体が吐き出される。

 

口に広がる苦みに思わず眉を歪めてしまう。

しかし、意を決して、口のなかにたまった精液をごくっとのみこんだ。

 

「はぁ…♥」

「のみこんだのか…?」

 

彼がびっくりしている。

今まで主導権を握られっぱなしだったので、そういう顔を見られるのはなんだか嬉しい。

こくりとうなずいて、口を開いて、精液をのみこんだ証拠を見せる。

 

「無理しなくてもよかったんだぞ?」

「無理なんかしてませんよ。」

「まずかっただろ?」

「良薬口に苦し、ですよ」

「…それは、やっぱりまずいってことでいいのかな?」

 

苦笑いする彼に、首を横に振って見せる。

 

 

 

「おまちかねの注射だ」

 

陰茎を割れ目に擦り付けて、彼が笑った。

のぞきこまれて、ぷいと視線をそらした。

恥ずかしくて股を閉じたいが、間に彼がいるのでそれは叶わない。

 

「待ってなんか、いません…」

「ふーん。そ。じゃ、やめとく?」

 

男が離れていく。

「え?」と思わず動揺の声をあげてしまう。

 

「あ…」自分の反応にびっくりして顔が熱くなった。

これでは入れて欲しいと言っているようなものだ。

 

不意に携帯が振動した。

 

「ん?あいつから?」

「は、はい…。」

 

電源を切っておかなかったことを後悔する。

 

「休憩時間かな?」

「もうこんなに時間がたっていたんですね…」

「電話、貸して」

「ちょっと…こんな状況で、出ちゃダメですよ…」

「わかってるって。まだ出ないよ」

 

彼がにやりと笑った。

 

「まだって…なにを…ひぃっ♥」

 

携帯の角を股間に押し付けてきた。

ぷくっとふくらんだ陰核に振動が送られる。

 

「ああっ、だめっ♥」

「大丈夫だよ。ちゃんと濡れないようにしてあげるから」

「そういう問題じゃあ…ひゃあっ♥だめっ、だめですぅ…♥」

 

体をぴんとそらして、口を引き結ぶ。

 

――あっ、だめっ、イクッ……

 

キスと愛撫で熱くなった体はあっという間に追いつめられる。

 

――あれ…?

 

あと少しで絶頂に達する、そのタイミングで振動が止ま

った。

 

「あーあ、あいつ、なにやってんだよ。大好きな幼なじみをイかせるチャンスだったのに。」

「もう!人の携帯でなにやってるんですか」

「あはは、わるいわるい」

 

にやにやとのぞきこまれる。

 

「なんですか?」

「幼なじみにイかされそうになった気分は?」

「なんでそうなるんですか…」

「あいつからの着信だぜ?」

「それは、そうかもしれないですけど…」

 

恥ずかしくて口ごもってしまう。

 

「どうした?」

「…あなたが当ててくれたからです。あのひとだったら、たぶん、気持ちのいいところを見つけられないと思います…」

 

いった。

いってしまった。

自分は何をいっているんだろうと体が熱くなる。

 

彼を喜ばせるために、幼なじみをおとしめてしまったことを少し後悔する。

だが、彼の嬉しそうな顔を見て、その感情はすぐに霧散した。

 

………

 

「いってらっしゃい……あ――♥」

 

幼なじみに折り返した電話を切る。

切る直前に愛撫されて、思わず声がもれた。

少年をにらみつける。

 

「何してるんですか!」

「あはは、わるいわるい」

「最後の、聞かれてしまったかも…」

「大丈夫だって。もしなにか言われたら注射を引き抜かれて声が出たって言えばいい」

「あう…♥」

 

太いものをずるりと引き抜かれて、切ない声がでる。

 

「バレてないですよね?」

「大丈夫だろ」

 

幼なじみと電話をしながら、あんなことをするなんて。

 

最後にはドロドロの液体をたっぷりと注射されて、そのまま彼と会話した。

まだドキドキしている。

液体もまだ体の中に残っている。

 

少年が覆い被さってきた。

頭を撫でてくる。

顔が近い。

 

「あいつはこれから肉体労働かな?」

「そうみたいですね。」

「俺たちは二回目の濃厚せっ◯◯と行こうか」

「二回どころじゃない気もしますけどね」

「ん?何か言ったか?」

「いえ、なにもいって――ふあ♥ああっ♥」

 

再度注射されて、声があふれでる。

 

「さっきはあんな切羽詰まった声だったのに、とろけた声になったな」

「だって、さっきは♥あの人にバレないようにぃ♥必死っ、だったからぁ♥」

 

太いものでかき混ぜられて、丁寧な口調さえ崩れてしまう。

 

「そのおかげかな?いつもより熱かったし、締め付け強かった」

「なに言ってるんですか!?」

「バレるかもしれないっていうドキドキ感と、声を出さないように歯を食い縛ってたからかな?」

「う…うぅ~っ…」

「あ、でも、いつもが締まりがないってわけじゃないぜ?いつも締まりがいいけど、今日はそれ以上に――」

「そんなこと言わなくていいですから!」

 

あまりの恥ずかしさに絶叫した。

 

………

 

数日後。

 

「まさかこんなことになるなんて。本当にごめんなさい」

「気にしなくていいよ。押しかけたのは俺なんだし」

「甘えてしまった部分もありますから…」

 

少女はウィルスをうつしてしまった彼に謝罪する。

 

「俺のせいだよ。気にすんな」

「でも…」

「しっかし、意外に積極的なんだな。まさかうちに押しかけてくるなんて。感染とかしない?」

 

ダメだと言うのに無理やり押し入られてしまった。

大人しいと思っていた少女の強引さに面食らった。

 

「抗体ができているから大丈夫だと思います…たぶん」

「頼りない返事だな。…いいのか?男の部屋に二人きりなんて。幼なじみのあいつが知ったら怒るんじゃないか?」

「彼とは、そんな関係じゃないって言ってるでしょう」

 

少女はうつむいて口を閉ざした。

 

「どうした?」

「実は、今日、彼にどこか出かけないかと誘われたんです。それを断って、ここに」

「へぇ。大事な幼なじみがクラスの不良と濃厚せっ○◯したって聞いて焦ったのかな?」

「濃厚接触です…その単語であの人も変な想像してたみたいですし…」

「男の性だな。あいつ嫉妬とかするのかな?」

「どうでしょう」

「何て言って断ったんだ?」

「大事な用事があるので、と」

「嘘をついたわけだ。」

「嘘じゃありません!本当に、大事なことです…あなたのことが心配だったから…」

「あいつと出かけることよりも大事?」

 

少女はこくりとうなずいた。

少し迷うだろうと予想していたのに、ためらいなくうなずかれて少年はドキッとした。

 

――さすがに、いまはマズいよな。一緒の部屋にいるってだけでもマズいのに…

 

ゆるゆるのウィルス対策と少女のびっくりするほどの押しの強さでここまで接近しているが、これよりさらに濃厚な接触をするのはダメだと少年は衝動を押さえこんだ。

 

「注射させてくれたら一発で治りそうなんだけどなー」

 

冗談を言って、ふくれあがる衝動を霧散させようとした。

 

「あなたが注射をするんですか?それって逆じゃあ――」

「真面目だなー。細かいことは気にするなよ。注射させてくれ」

「ダメです」

 

――ん?

 

少女が接近してくる。

虚をつかれて反応できなかった少年の唇にちゅっと柔らかいものが触れる。

 

「早く、よくなってくださいね」

 

唇を触れ合わせた少女が笑顔を浮かべる。

少年は事態がのみこめずに目を丸くする。

 

「早く治るようにおまじないです♥」

「あ…そっか。ありがとう」

 

やっと事態を飲み込んで、笑顔を浮かべた。

 

「このつづきは、あなたの体調がよくなってから…ね?」

「ああ、楽しみにしてるよ。」

 

うぶな男の子みたいな反応を見せてしまった照れ隠しに少年は意地の悪い笑顔を浮かべる。

 

「こんなに積極的だったなんて思わなかったよ。」

「それは…あなたの強引さに影響されて…そう!あなたのせいです!」

「人のせい?ひどいなぁ。」

 

少年は苦笑いする。

 

「でも、俺の影響で変わったっていうのは嬉しいよ。そんなものをうつしてたなんてな」

 

少女の顔がみるみる赤くなる。

 

「なに変なこと言ってるんですか!もうっ、はずかしいですから、こっちを見ないでください!」

「えー。もっと見せろよ」

 

やんちゃな少年と真面目な少女が二人きり。

ウィルスに感染しているが、ハタを立てられているせいで正常な判断ができなくなっている。

なにも起きないはずもなく、




ハタを立てられると判断力が鈍ります。
不良少年にころっといかされてしまいます。
なので、大切な幼なじみがハタを立てられてしまった場合はすぐにハタをとりのぞくか、それが無理そうなら宇宙人のことなんかほっぽって、みずからハタを立て一緒にいましょう!(罪悪感がすごいのでバッドエンド回避方法みたいなものを)


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【カズ×レッド】ヒーローたちが賭け麻雀【逆レイプ】

ある日テレビで賭け麻雀っていうのを見て、あっこれしかないって
麻雀は全然詳しくないんですけど、あ、レッドが麻雀とか言ってたなと思い出して、あーそれやったらこんな感じかな~とちんたら書き進めてこの結果です。

和那×レッドです。ご注意ください。
パワポケ14以降、共闘する可能性もあるし、ふたりがなんやかんやで結ばれる可能性も0ではないよね。いくらなんでも0ってことはないと思うわ。0はない。ないです
もしそうなったらヒーローをめぐって維織さんとバトルに発展して…素敵なことやないですかぁ

ヒーローたちがこんなことをしてしまったのは、敵の能力者にはめられたからです。そういうことにしておいてください。私のSSは大体そんな感じです


「賭け麻雀なんて、まずくない?」

「ウチらはこれまでの功績があるし、バレたとしてもちょっと怒られる程度やろ?なーに大騒ぎしとんねん」

「でも…」

「ウチはいまとーってもハメを外したい気分なんや。わかるな?」

「別に賭け麻雀じゃなくても……」

「ぐっ、ううっ……やかましい!なんでもいいから破滅に向かいたい気分なんや!」

 

つい最近、高校時代好きだった男とヨリが戻ったと大喜びしていたばかりなのに急転直下。

人生何が起こるかわからない。

 

 

それからしばらくして、ヤケになったお姉さんに圧され、ヒーローともあろうものたちが賭け麻雀をやっていた。

レッドが大負けしてしまう。

 

「おうおうおう、耳揃えてきっちり払ってもらうで」

 

黒革(くろかわ )のジャケットを身にまとった、お姉さんが詰め寄る。

 

「ちょっと待ってくれ。せめて――うっ、どっ、どこ触ってるんだ」

「待てへんなぁ、金目のもんでももらおうかな。どれどれここにきんのたまの気配がある♪」

「うおっ、なにす……」

 

鮮やかに腕をとり背後に回り込むと、体をまさぐった。

べたべたと触られレッドは変な気分になる。

 

「金目のもん持ってないなぁ、やっぱ…でも、ええ体してるわぁ♥ せや!体で、払ってもらおうかな」

「頼む、一週間だけ待ってくれ」

「一週間!?どうしよっかな~?ちょっと考えさせて…胸あげろ。腰、背中…」

 

お姉さんはにやにやとレッドの体を観察する。

じゅるりと舌なめずりする音が聞こえたような気がした。

 

「やっぱアカンわ。ウチの生活もかかってるし待てへんわ♥今払ってもらうで♥」

 

ある男にヨリを戻してもらえるかと思いきや全然戻してもらえなかったお姉さんの不満がこんな形で爆発する。

 

「ちょっ!?」

 

押し倒されるレッド。

事のなりゆきを見守っていた二人――ブラックとピンクがレッドを押さえつけた。

 

「どういうつもりだ?!」

「…負けたんだから仕方ない」

「そうそう。ヒーローらしく受け入れて」

「やめろぉっ」

「ないすぅ! ありがとー、ふたりとも」

「うおおっ」

「暴れないでよ」

「…三人に勝てるわけない」

「俺は勝つぞ。ヒーローが負けるわけないだろ」

「…こっちもヒーロー」

「ぬおおっ」

 

大暴れするレッドだったが結局脱がされて仰向けに押さえつけられた。

 

「持つべきものは仲間やね。ほな、服脱ぎますっ♥レッドさま、よう見といてな」

 

その台詞にヒーローの顔がひきつる。

 

実はベロベロに酔っぱらっているお姉さんが下を脱いだ。

ちなみにヒーローたちも酔っぱらっている。

酒とらっきょうのにおいが充満していた。

 

元リーダーであるレッドが制圧されてしまったのは麻雀で大負けした負い目と酔っていたせいもあるかもしれない。

そんなことはさておいて。

 

「どう?」

「…つるつる」

 

ブラックが凝視している。

 

「いや、レッドさまに聞いてるんやけど」

「その呼び方はやめろ…」

「ん、なんか言うた?」

「ぬぉ……」

「剃ってきたの?」

 

ピンクが呆れ顔でたずねる。

 

「ふふっ、こんなこともあろうかとっちゅうやつや。身だしなみはきちっとしとかんとな。麻雀やし、あれや、えっと」

「…パイパン?」

「そう!それ」

 

綺麗にした陰部を見せつけるように指でなぞりながらレッドにまたがった。

彼からはすべて見られているだろうが、アルコールが羞恥心や常識をとばしていた。

 

「あんたも喜んでくれてるみたいやね。剃ってきてよかったわ」

「喜んでなんか……」

「ふぅん、じゃ、これはなに?」

 

馬乗りになって彼のものを押し潰す。

ヒーローの◯棒に筋を擦り付け腰を前後させる。

肉厚の土手肉にヒーローのものが包み込まれた。

 

びくんびくんと脈動してさらに大きくなる。

 

「うわ、すごっ。◯ン◯ン。もしかして、こうなることを期待してわざと負け――」

「そんなわけないだろ!?」

「ふーん、なら、本気でやって負けたわけや。じゃあなおさら黙っといて。敗北者は大人しく勝者に従うもんや」

「敗北者…?」

「そ♥」

 

厚い胸板に両手をついて、腰の動きを激しくする。

 

「うわ、さすが。がっちりしてるね♥」

 

触れ合う場所から、ぬちゃぬちゃとねばっこい音が響く。

 

「こっちもかとうて熱ぅて、ウチのまんこももうぬるぬるや。めっちゃ強い男を追い詰める快感でもともと濡れてたってのもあるけど」

「なに…?」

「あれ?気づかんかった?追い詰められたアンタの顔見て、ウチめっちゃ興奮しとったのに」

 

口の両端をつりあげ、舌舐めずり。

狩られる寸前の哀れな獲物と化しているヒーローを見下ろした。

 

「その顔もええね。最高やわ♥そんな顔されると、もっといじめたくなる♥」

「よせ……やめろ……」

「だーめ♥あんたの◯ンポも◯ン◯ンやし。一発。いけそうやな♥」

 

腰をあげ、愛液まみれで直立する◯棒を握る。

軽くしごいて刺激を送ってやるとヒーローは情けなく喘いだ。

 

「どう?気持ちええ?もっといいことしたるからな♥」

「うおっ」

 

位置を調整し、先端を入り口に擦り付けて挑発する。

 

「そんなにイヤなん?傷つくわぁ~」

「待て……そういうわけじゃなくてだな……」

 

昔と比べすっかり丸くなったレッドが優しい言葉をかけようとする。

女は待ってましたとばかりに目をぎらつかせた。

 

「じゃあ、やろっか♥」

「うおっ!?」

 

いたぶるようにゆっくりと腰を落とす。

割目にズブズブと沈んでいく。

 

 

「ぐぅぅ」

 

鍛え上げられた女の強烈な締め付けに、ヒーローもうめき声をあげる。

彼女はサバサバとした印象だったのに内側にこんなねっとりとしたものを隠していたとは驚きだった。

猛烈なぬめりとぬくもりを伴った蠢きに抜き身をしごかれ、理性の箍を焼き溶かされる。

 

哀しい男の性、甘美な感覚にあっさりと陥落してしまった。

 

「あはっ♥奥までいっぱいにされて、子宮押し上げられてるぅ♥」

 

深く交わった状態で彼女は動きを止めた。

感覚を噛み締めるようにお腹に手を当て、結合部をのぞきこんでいる。

 

「レッド様のちんぽ、すごっ♥」

「やめろ、その呼び方は俺の古傷をえぐる」

「え?なにそれ?フリ?まんじゅう怖い的な。そんな呼び方をさせたい俺様な趣味があったなんて……」

「フリじゃない……過去のあやまちというか、なんというか……」

「なんやようわからんけど、男なら誰しも俺様気質を持ってるよね。あんたの希望ならもっと言ったるわ。レッド様♥レッド様ぁ♥レッドさまぁ♥」

「ちがうっ、人の話を聞け…うあああああっ」

 

どんどん舌っ足らずな言い方にしつつ腰をバウンドさせる。

締まりのいい女体が上下して、絡み付く膣肉がヒーローの◯棒をぬちゅぬちゅとしごきあげる。

まるで男の精を根こそぎ吸い上げようとする淫魔のよう。

 

「うおおっ、やめろぉ!!」

「あれ、どうしたん、急に弱なったな。冗談やのうてマジなトラウマか」

「うぐ……ま、まあな……」

「じゃ、言わんといてあげるわ。」

「ほ、本当か……?」

「そのかわり、このときを思い切り楽しもうな♥」

「うぉっ……そっちはやめてくれないのか!?」

「だって、これは勝負の結果やし。勝者であるウチへご褒美をあげると思って。頼むで、元リーダーさん♥」

 

女は笑みを浮かべた。

笑っているのだが、うつむきがちで、どこか翳のある笑顔。

ヒーローとして放っておけなくなる表情だ。

 

酒をめちゃくちゃにあおっていたのはヤケ酒だったのだろうか。

 

「どうした…?」

「ちょっとね。」

「俺でよければ話を聞こう」

「ほんまに!?ありがとう❤あんたみたいなイケメンにそんなこと言われるなんて……」

「だからとりあえず、俺の上からおりてだな」

 

そうして、かつて彼女にしたようにお説教を、そんな男のたくらみは女の腰振りで溶け落ちる。

 

「だーめ♥隙あらば勝負の結果をなかったことにしようとしてるけど、それは無理♥つきあってもらうよ♥」

「ちょっ!?おおおっ」

 

男の上で、結合部を見せつけるように思い切り足を開いて腰を上下させる。

困惑するヒーローのものが肉壺に呑み込まれ、ぎりぎりまで吐き出され、また呑み込まれその繰り返し。

ぬちゅぬちゅと淫らに粘膜が触れ合う水音と男の苦悶の声、女の嗜虐心に満ちた吐息が部屋中に響き渡る。

 

 

 

「止めなくていいの?」

「…いまさら?」

「さっきはノリで押さえつけちゃったけど、さすがにまずいんじゃない?」

 

二人の見守る先では男の上で長身の女が身を踊らせている。

上下に、ときには円を描くように。

間からねばっこい音が響く。

 

「なんや、こんなもん?もっとがんばってよ」

「ぐぅぅ…」

「ざっこ♥ヒーローも一皮剥けばただのオスってことやな♥このままいけば麻雀とセックスでウチの二連勝♪でも、それじゃつまらんからちょっとぐらいええとこ見せて♥」

「つまらない…?」

「そ。ウチも女やし、強い男の方が好きや。こんなんじゃつまらんっちゅうこと♥」

 

女の笑い声と男のうめき声が何度もこだました。

主導権は完全に女が握っている。

男は女の下で気の毒なほど身悶えして二連敗は目前に見える。

 

 

 

「うわ、すごい…あんなに…でもそろそろ止めないと」

 

ピンクが釘付けになっている。

ブラックは静かに目を閉じた。

 

「…止めなくていい」

「へぇ!?どうして?」

「…楽しそう」

 

「楽しそう、かなぁ?止めた方がいいと思うけど」

「…そう思うなら止めてきて」

「…あたし一人で?むり。」

 

少し前まで幸せだった男と運命に翻弄されてちっとも幸せじゃなかった女、

暴走した過去があるもの同士、

そして復活した者同士の濃密な絡み合い。

二人とも独り身なのでその点も問題ないだろう。

なによりこれはゲームの結果だ。

ブラックとピンクはおとなしく見守ることにした。

 

 

 

「ほら、イケっ、ざこっ♥」

「誰がザコだ!」

「お、ようやくやる気になってくれたんやね。そうこなくっちゃ♥」

 

「俺も男だ。やられっぱなしは癪だ」

「ふぅん、威勢がええなぁ。男に産まれたこと、後悔させたるわ♥」

「んおっ♥キミの思い通りにはさせないぞ」

 

――あれ…?この人、うまいわ…。あっと言う間に逆転されそう…

 

「ふああ♥アカン♥なんで!?ウチの弱いところばっかりぃ♥なんでわかるん♥」

「俺の上で腰を振っているキミを観察させてもらった。自分で気持ちいいところに擦りつけていただろう?全部キミが教えてくれたんだ」

「うそっ、うわっ、はずかし♥」

 

かつてヒーローをまとめていただけはあって観察力は桁違い。

 

「うぅ…♥でも、やられるふりして観察しとったなんてズルい♥」

「はじめに手の内を見せたキミが悪いんだ。それに、やられていたふりでもない」

「ひぅ♥う……あははっ、怖い顔っ♥そうかっ、アンタもぉ、限界寸前っちゅうわけかっ!」

 

自在に動かせるのか膣肉がきゅうっと巻き付いて、射精に導こうとしてくる。

 

「二連敗するわけにはいかない……キミが俺のものを一番擦りつけていた…もっとも弱いところを責めさせてもらう」

「ひぎっ♥なんで、それをっ♥うあっ、アカンッ♥◯天井で♥イクッ♥イクぅうううっ♥」

「ぐぅううっ!うおおおおおっ」

 

勝負は惨敗するかに見えたレッドが意地を見せ、引き分けとなった。

 

………

 

それから何戦か重ねた。

 

「ああ~、めっちゃ気持ちよかった♥賭け麻雀最高♥流行らせコラやな♥」

 

搾り取られて脱け殻と化しているレッドを無理やり抱き起こし肩を組む。



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【和那×レッド】ヒーローが飲み会しちゃいかんのか【ブラック×ピンク】

このSSはフィクションです。

能力者にはめられ(そういうことにしておいてください)このご時世に懇親会を強行してしまうヒーローたち。
その様子はすべてカメラにおさめられていて……

前半は和那×レッド、そしてブラック・ピンクも巻き込んでヒーロー乱交へ(乱交シーンは書けなかったのでないです。入り口だけ)
後半はブラック×ピンクとなっておりますので、ご注意ください。
どちらも短いです。時事ネタではなくて、ちゃんとしたのをいつか書きたいですね


新型ウイルスが猛威をふるっていた。

懇親会を予定していたヒーローたちは頭を悩ませた。

 

「まあ、大丈夫やろ。いけるいける」

「アンタが大丈夫じゃないからこうして悩んでるのに」

「ウチは大丈夫やから」

「えぇ!?でも……」

「確かあれにはアルコールが効くんやろ?某大統領が言っとったで。注射できないだろうかって」

「…注射はダメ」

「せやなぁ。でも、浴びるように飲んで身体中消毒!これでバッチリや」

「いや、無理だって」

 

酒で消毒は無理だろうし、消毒用のアルコールを飲むつもりなら命の危険がある。

全力で止めなくてはいけない。

 

「それに店だっていまはやってないわよ」

「あぁん?じゃあ確認しにいくか?」

「わざわざ店まで行かなくてもネットで……ああっ、ひっぱらないでっ」

「……いってらっしゃい」

「いってきます。留守番たのむでー」

「ネット!もしくは電話!!あああああっ」

 

 

お店。

「このご時世ですので……」

「時勢が悪いからって飲み会しちゃいかんのか?」

「ダメでしょ。自粛しましょ自粛」

「あんたはちょっと黙ってて」

 

とてつもない威圧感にピンクは口を閉じた。

 

「あんちゃんたちはサービス業や。なのに、客より時勢を優先するんか?」

「とんでもございません。お客様は神様です」

「よう言うた!それでこそ男や。アンタも見習わにゃいかんのとちゃうんか?」

「あたしは女!…それにダメだって。飲み会なんてしてるのがバレたらボロクソに叩かれ――」

「うっ……ううっ……」

「え!?ちょっと、いきなりどうしたのよ?」

「ウチはもう飲まんとやっとれんのよ!!彼氏としあわせにやっとる、アンタにはわからんやろうなぁ!!」

「ちょっ!?ああ、もうっ!わかったから!抱きつかないで!骨が砕けるっ!!」

「ヒーローに骨折はない!……あら?」

 

ピンクがぐったりする。

 

「ちょ!?ええ!?大丈夫か!?」

 

なんのことはない狸寝入り。

だったのだが、和那の熱心なマッサージとディープキス――もとい人工呼吸でピンクが文字通り昇天しそうになったのはまた別の話。

 

 

 

結局、色々あってやけっぱちになっている和那を止めることはできず懇親会は強行開催された。

 

「あらイケメン。はじめましてウチ○□ナ――うわっと、失礼、噛んだわ」

 

懇親会が始まる前から呑んですでにベロベロになっていた。

失言して、あたりを見回す。

ブラックが眉をひそめた。

 

「……なに?」

「カメラないやろな。あったら捕まるかも今の発言。噛んだだけやのに」

「……聞き間違いでも逮捕されるから大丈夫」

「なんや、それなら逆に安心やな」

「逆?」

「真面目にびくびく生きとるのがアホらしいわ。ウチ○□ナ――うおっと、また噛んだ!!呼吸を整えて……三度目の正直!カズナや。よろしゅう。よっしゃ言えたー!!」

「あはは、よろしく」

「あんたのお名前は?」

「俺は――」

 

べろべろの状態で絡まれてタフでクールなナイスガイもさすがに苦笑い。

 

………

 

「なんか暗い顔やな。なんか嫌なことでもあったんやろ」

「…まあな」

「そうか。ウチもめっちゃへこむことがあったんよ。そういうときはこいつを呑んで忘れるのが一番や。さ、のも♥」

「ああ、いただくよ」

 

「なんや固いなぁ、のんでる?」

「ああ」

「うーん、それにしちゃ表情が固いなぁ。」

 

ハンサムな男を前に和那は舌舐めずりする。

意を決して彼に手を伸ばした。

 

「…ここも♥もっとのまなアカンよ」

「うおっ。どこを触ってるんだ…」

「ウチがやわらかくしてあげる」

「ぬおっ、こらっ、やめるんだ…」

「あら、めっちゃ立派♥こんなにちっちゃいんやってからかったろって思うとったのに、これは嬉しい誤算や♥支給されたマスクよりはるかにおっきいわぁ♥」

「なにを言ってるんだキミは!?ぬおおおおっ」

「んん?マッサージしてるのに逆に硬なってる。なんで?なあなあ、どういうこと?」

 

イタズラ娘のような笑みでのぞきこむ。

しっとりと汗をまとった体がくっつき、顔と顔が急接近する。

 

「そ、それは……」

 

ナイスガイがまるで思春期の少年のようにドキドキしていると、和那はふっと視線をはずした。

彼女にいじられテントを張っている部分をまじまじと見られて、また違った意味で心拍数があがる。

 

「せや♥口でしてあげたら、やわらかくなるかな?」

「は?あああああっ」

 

目にもとまらぬ早業で男の恥部をあけっぴろげに。

 

「こら、なにしてるのよ!?」

 

すっぽんのように吸い付く和那をピンクが止めようとする。

だが、止められない。

 

「うおおっ♥」悶えるナイスガイ。

「んむっ、ああ、おいし♥濃厚接触最高♥ぷはぁっ、蜜があふれてくるぅ♥」

 

「ぐぅ…」

 

引き離そうとするが、びくともしない。

女の髪を握り締め、粗相をしないよう下腹に力を込めることしかできなかった。

 

「この子はいつもこうなのか!?」

「…そう」

「いや、いつもはここまでじゃない、今日は特別おかしいわよ!ちょっとアンタ、何があったか知らないけど、のみすぎ!なにやってるのよ」

 

レッドに絡む和那を引き離そうとするピンク。

 

「ああ!?のみすぎぃ?どこがやねん!?こんなもん呑んだうちに入らんわ!もっと酒もってこんかい!!」

「ひぃっ!?ちょっと暴れないでよ。ブラック、見てないで手伝って」

 

ピンクが悲鳴をあげる。

和那はナイスガイを握りしめたまま手を上下に揺らす。

レッドがびくっと体をこわばらせた。

 

「うあっ」

「あら…?もっと持ってこいとは言うたけど、ちょっと早ない?」

「よせ、触れるな……」

 

粗相をしてしまい弱々しくなるレッド。

ピンクとブラックは絶句している。

 

「くっさぁ♥なんかウイルスを漂白してくれそうなにおいやね」

「なにを言ってる…あ、こらっ…」

 

先端からあふれた白濁液に和那が口をつける。

 

「んくっ、濃厚やなぁ♥舌も喉もやけそうや♥強いお酒♥こんだけ強いやつなら嫌なこと全部忘れられそう♥はい、あんたにものませたげる。ほらあーん♥」

「なっ、冗談はやめろ」

「しゃあないなぁ、じゃあ口移しで」

「ちょっ、おおおおおっ」

 

「わっ、なにしてるのよ、あんたたち」ピンクが顔を覆う。

 

「おぇ……俺は巻き込まれただけ…」

「そんなつれないこと言わんと、もう一杯♥」

「うおおおおおっ」

 

濃厚接触がなんぼのもんじゃいと言わんばかりのディープキス。

風邪に効きそうな苦い液体が二人の口を入ったり来たりする。

 

しばらくして、ごくっと喉を鳴らした。

 

「食道をどろっと伝って胃に落ちていく感じがええなぁ。味も香りもええ。百点や♥」

 

「やめろ、もうでないぞ……」

「またまた~。まだ隠してるやろ~。イジワルせんで♥」

 

男の持ち物を両手でさぐる。

袋をそっと持ちあげ優しくマッサージ。

固くなっている部分は激しめにさする。

白濁酒のおかわりをおねだりした。

レッドの口から情けない声がもれる。

 

「おほっ、おおおおおっ」

「うわっ、すごっ♥めっちゃ出た♥」

 

当然のように口をつける。

びゅるびゅるとわきでる白濁液をらっぱ飲み。

 

「あー、おいし♥でも、なんか不安やなぁ。消毒が足りんような気がするわ」

「いや、もう十分だろう…」

 

恥をかかされたレッドはへにゃへにゃになっている。

虚脱状態。

足を投げ出し座っている。

その腿の間に顔を埋め和那がもぞもぞとうごめく。

ざらつきをもったにゅるにゅるが剥き出しのレッドにたっぷりとこすりつけられる。

 

「せや!なあ、注射して♥口でのむより絶対効くと思うわ♥」

「え……」

「ほら、ここ♥女が男に注射してもらうための穴があるやろ♥」

 

和那がするっとパンツを脱いだ。

レッドの目の前に引き締まったお尻がつきつけられる。

彼女の指が土手肉に添えられた。

くぱぁっとその底を割る。

蜜があふれ、腿を濡らす。

 

「注射用の穴、見える?○○チン、ちょうだい♥」

 

濡れたピンク色のヒダが物欲しそうにひくつき、中心に暗い穴を作り出している。

壁面や天井には複雑な模様。

ふわふわと蠢き、男の想像力を強制的にかきたて、幻覚の鎖で一物を緊縛する。

 

「うー、はやくぅ♥あんたたちヒーローは大丈夫かもしれへんけど、ウチはヤバいで。注射して、ウチを助けて♥そう!人助けや!それやったらいいやろ?な?」

「こんな、人前で……」

 

他のヒーローたちに見られながらするなど元リーダーの威厳にかかわる。

 

「じゃあ、ホテルいく?ウチはどっちでもええで♥」

 

目の前でお尻が物欲しそうに揺れる。

鍛えられて固そうに見えるが、その分締まりはよさそうだ。

むちむちのそれがぐっと押し付けられた。

レッドは息をつめる。

うりうりと顔面を洗浄された。

曼陀羅を。真理を見たような気がした。

鼻腔には癖になりそうな妖しい香りがやきつく。

和那の尻に押され体がのけぞる。

何か壊れる音が聞こえたような気がした。

股間で顔を洗浄されるなど屈辱以外の何物でもないはずなのに一物がぴんとそそりたっていた。

 

 

「本当にいいんだな」

 

四つん這いになった和那の後ろから男が覆い被さる。

 

「うん、ええよ♥」

 

底に白濁液をたっぷりとためた肉棒の先端が注射用らしい穴に沈み込んでいく。

 

「熱いな……もしかして手遅れだったか?卑猥なものが内側にすくいたえず蠢いている……」

「おっ♥ノリがようなってきたね。そう、あんたがはよ注射してくれんかったから、もうアカンかも……あっ♥」

「あきらめるな。俺が助けてやる」

 

恥をかかされた上、口移しまでされ、やけくそになったレッドが腰を叩きつける。

これにはブラックやピンクも呆然と立ち尽くしていた。

動物の体位で絡み合う二人をただただ見守る。

 

「うあっ♥すごっ♥ヒーローのピストン♥めっちゃすごいぃ♥」

「これは重症だな。熱すぎる…ぬるぬる、そしてざらざらだ。締め付けも激しい。早く注射しないと」

 

摩擦して箍を外そうとするように特殊な極太の針を抜き差しする。

お腹の底を何度も押す。

両腕をつき、うつむく和那の口から甘く荒い吐息が押し出される。

 

「アカンッ♥もうイキそうや……」

「イッた瞬間が一番吸収されやすいだろう。注射してやるから早くいけ」

「ふああっ♥でもっ、でもぉ♥」

 

ノリノリのレッドに対し、ちょっと正気をとりもどした和那は好きだった男のことを思い出し躊躇する。

他の人と結ばれた男。

ヨリを戻してくれるかと思いきや全然戻してくれなかった男。

今回やけ酒をした原因。

 

――なんでいまさらあいつのことなんか……。未練かな……?

 

酒では消しきれなかったらしい。

他の男に中出ししてもらって完全にふっきろう。

そんな破滅的な考えが脳裏を支配した。

 

地面についた四肢に力がみなぎる。

レッドが突き入れる瞬間に尻を彼に押し付けるようにして、さらに深く味わう。

 

「ぐうう……どういうつもりだ」

「ウチが先にイクとかありえんわっ!先にイクのはあんた♥」

「なにっ……」

「イク瞬間が一番吸収しやすいんやったっけ?ウチが合わせたるから安心して♥ほらっ、はよいき♥」

「ぐうっ、おおおおおっ」

 

結合がこれまででもっとも深くなった。

にゅるにゅるとした肉がレッドの極太針を固定するように巻きつき、吸い付いてくる。

まるで子宮が意思を持ち精液を吸い出そうとしているかのようだ。

レッドは耐えきれずに白濁液をあふれさせる。

 

「あはっ♥レッド様の注射っ♥しゅごいぃぃ♥イクッ♥イクぅうううううう♥」

 

撃ち抜かれた獣のように和那は体を反り返らせた。

両手両足をぴんとつっぱり、月に向かって吠える狼よろしく顔をはねあげる。

汗をすってしとどに濡れたショートカットがばさりと揺れた。

 

鍛えたお尻をぎゅうぅっとレッドの下腹に押し付けて、彼のものを根こそぎ搾り取ろうとする。

耐えようとするレッドだが、甘美な肉の蠢きには逆らえず、すべて出し切ってしまう。

 

 

「俺はなんてことを……」

「はぁ……♥効いたわぁ。さすがのヒーローもウイルスには敵わん、指をくわえてみとるしかないって思ってたけど、これならいけそうやね。世界中の女の子を治療して回れるわ♥いこ、レッド様♥」

「冗談はやめろ……。ブラック、ピンク見てないで何か言ってくれ。無言は怖い……。いっそめちゃくちゃに責めてくれた方が楽だ」

 

「じゃあ遠慮なく――」

「やっぱりいい!何も言うな!」

「ふたりとも、なにぼーっとつっ立っとんねん、一緒にのも♥」

 

「いや、あたしたちはいいわ……」

「……もうお腹いっぱい」

「ああん!?遠慮せずにこい!飲むで!」

 

中出しされて、うっとりと女の子座りだった和那がふらふらと立ち上がる。

身構える二人。

次の瞬間、後ろから和那が覆いかぶさり二人の肩を抱く。

 

「え?ええ!?はやっ!どうなってるの!?」

「ウチもようわからんけど、体が勝手に動いた!酔拳かなぁ?」

「んなわけあるかあ!」

「……レッドの注射の効果?」

「かもなぁ!ようわからんけど!ウチ、いま、めっちゃ気分がええねん。ふたりにもその気分をおすそわけ♥」

「んむぅっ♥ちょっと!?何してるのよ!」

「なにって、そんなこともわからんのか。まあええわ」

「……ん♥」

「ブラックにまで……」

「リーダーならわかるよな」

「……ちゅー♥」

 

長身女子が小柄な女の子二人の間にだらんと寄りかかって、交互にキス。

尊い百合の園、真ん中の背の高い花の花芯にはあふれるほど花粉が塗りつけられているが尊さはそこなわれていない。

 

射精直後ということもあって茫然自失のレッドはぽかんと見ていた。

 

「んー?なに?……あ!アンタも混ざりたいんやね。そう言ってくれればいいのに、ごめんな、ほったらかしにして」

「いや、別にそういうわけじゃ……んおっ!?」

 

百合の園に男が招き入れられる。

 

「は!?ちょっと!?あたしには彼氏が!?」

「……同じく」

「あんたケンカ中やろ?ピンクはまあ置いといて。一晩だけっ♥みんなでしあわせになろう♥な♥真夏の夜の、なん?あん?」

「…?」

「あれ?なんやったっけ…まあええ、真夏の夜のワンナイトラブや!!」

「何言ってんのよ!?ああああああっ!!」

「姉妹になろ♥激つよ姉妹が悪党はもちろん、よう効く注射をもってウイルスも倒して、世界を救う♥」

「俺は道具扱いか……」

「ヒーローの絆をもう一段階上に、そしていま世界にはびこってる新たな敵に立ち向かうための重要な鍵やね♥」

「やっぱり道具扱いじゃないか!」

 

その後ものみまくり、暴れまわり、いつの間にかKO。

 

………

 

和那はチュンチュンと鳥の声で目を覚ました。

 

口のなかからなんだか生臭いにおいがする。

しかし不思議と癖になりそうな臭い。

 

濃厚な白濁酒をたくさん呑んだような気がする。

 

「うー、頭痛いわー…体も、特に腰が痛い…。なんか気持ち悪いし…はっ!まさか、いま大流行の――」

「…ちがう」

 

となりにいたブラックの電光石火のツッコミ。

 

「うわっ、びっくりした…」

「ただの二日酔い」

「えぇ?そんなに飲んでないで」

「はぁ!?なに言ってんのよ!?べろんべろんに酔っぱらって、あ、あんなことまでして、あんなことまでさせたくせに!?」

 

顔を真っ赤にしたピンクが怒鳴りつけてくる。

 

「あんなこと?どんなことや?」

「胸に手を当てて…なんでアタシの胸に手を当てようとしてるのよ!?自分の胸に当てるのよ!」

「脈もある…。そうは言うてもなぁ、覚えてないもんは覚えてないし…」

 

助けを求めるようにブラックの方を見た。

彼女はぷいと顔をそむけた。

ほんの少しだけ頬が赤いような気がした。

 

「…自分で考えて」

「そんな意地悪言わんで、教えて」

「…言えない」

 

結局謎のまま。

 

 

 

数日後。

 

パトロールの途中に偶然立ち寄ったコンビニで偶然週刊誌を手に取った和那は目を丸くした。

ブラックとピンクがキスをしている写真がでかでかと載っていた。

 

――なんやこの二人ラブラブやん♪いつの間に。ん、そういや確かに最近二人の距離がやけに近かったような…こそこそ二人でなんかやっとるし。ええなぁ♥ん?あ、これヒーローの懇親会の様子?スクープやて。ちょうど記憶がなかったし助かるわぁ。読んでみよ。あの夜何があったんかな~

 

にまにまと記事に目を通す。

和那の顔がどんどん青ざめていく。

最初に目に入り顔をほころばせたキス写真をよく見ると二人の後頭部に第三者の手が回されているのが見えた。

 

――ラブラブやのうて無理やり……二人にキスさせてる、この手!まさか……

 

写真の第三者はブラックとピンクよりもはるかに背が高い。

顔は見切れている。

 

和那はぱたりと雑誌を閉じた。

次のページには酔った和那が色々な意味で大暴れしている様子が記事になっているのだが、幸か不幸かそのページを本人が目にすることはなかった。

 

 

 

帰り道、色々なことを考える。

 

「すいませんでしたぁ!!」

 

和那は跳躍した。

空中で体を折り畳み、ずさぁっと土下座でピンクとブラックの前に躍り出る。

頭をさげる直前、二人の距離がやけに密接でやけに肌色が視界に広がっていたような気もするが、そんなことよりも謝罪だ。

 

「ちょっ…なんでいきなり入ってくるのよ!声ぐらいかけなさいよ」

「ふえ?」

 

思わず顔をあげる。

ピンクとブラックの髪やら服やらが乱れ、二人はそれを慌てて直している。

二人とも顔がほんのりと上気している。

 

「どういうこと?」

「…カズのせい」

「へ?」

「そうよ!アンタのせいよ!責任取りなさいよ!」

「いや、まず説明をやな…」

「…秘密」

 

………

 

謎のまま、また後日。

 

黒髪とショートボブの女と茶髪のショートカットの女――二人とも小さい女の子、下手したら小学生ぐらいにも見えなくない。

そんな二人が裸で抱き合っていた。

二人とも胸はひかえめ。

勃起した乳首がふれあい、潰れ合った慎ましい乳房の中に沈む。

 

胸が小さいおかげで心臓と心臓の距離はとても近いだろう。

お互いの鼓動を鮮明に感じ取れるはずだ。

とくんとくんと鼓動を合わせることもきっと簡単。

 

「あのときはよくもやってくれたわね」

「…それはこっちのセリフ」

 

過去を振り返りながら体をぶつけあう。

にらみあい、みつめあい、。

 

ぴちゃぴちゃ

ぬちゅぬちゅ

くちゅくちゅ

 

光景を目の当たりにしていなければ雨音と勘違いするかもしれない。

 

――えええ!?なにやっとんねん、あいつら……

 

和那は物陰からふたりをこっそりと見ていた。

 

――気づいてない?いや、気づいてるよな?わざと見せつけてる、とか?

 

ふたりはお構い無しに貪り合っている。

目を閉じて、唇を擦り合わせ、舌まで絡ませている。

 

ヒーローとは思えないほど華奢な――けれど、そこらの悪党など造作もなく撃破するほどの力を秘めた腕が絡み付いて、お互いの体をまさぐりあっている。

 

「はっ♥」

「…ん♥」

 

ぎゅっと抱き締め合う。

小さな胸がぎゅうっと押し合って、輪郭をはっきりとさせた。

 

腰をくねらせ、秘部を触れ合わせる。

股の間に片足が入るようにして、腿でも秘部を刺激している。

股を刺激しあいながら熱烈なキスも続けている。

 

――あわわっ……なんちゅうことしてんねん……

 

見ているだけで変な気分になる。

興奮のあまり鼓動が早くなって胸が苦しくなる。

 

「……ピンク、かわいい」

「かわいいとか言うな……」

 

仰向けに倒したピンクにブラックが真正面から挑む。

 

「……もう赤ちゃん作れそう」

 

小さなふくらみやくびれの少ない腰をなぞりながら言う。

 

「嫌味!?言っとくけどブラックだって似たようなもんだからね」

「……む」

「ちょっ!?そこっつまんじゃダメッ!そこも!!」

 

可愛らしい戦闘がくりひろげられる。

 

ブラックが勝利し、ぐったりとしたピンクに本格的にのしかかった。

上から腰を押しつける。

 

つるつるの貝肉が重なりあう。

体重をかけて、ぬちぬちと潰しあう。

 

「ぐ……うぅ……」

「はっ♥あっ♥」

 

敏感なところ同士を擦りあわせるように腰をくっつけあう。

ピンクは罪悪感があるのかこらえるような、

ブラックは箍が外れているのか弾むような吐息をもらしている。

 

「もお、だめぇ♥」

「…私も、イク」

「はぁ!?わざわざあわせなくていいからっ♥」

 

余裕に見えて実はブラックも相当たかぶっているようではぁはぁと熱い息を漏らしている。

 

「だめっ、イクッ、イクぅうううううっ♥」

「…ッ♥…んあ♥」

 

ふたりは可愛らしい声をあげて、腰を思い切り相手の方につきたす。

柔らかそうな陰肉がぐにゅっとつぶれあった。

美味しそうな蜜がぶしゅっとしぼりだされる。

 

――あの二人イッたんか……

 

呆然と見つめる。

濃密な香りと淫靡な息づかいが響いていた。

 

 

「はぁ……こんなこと、アイツには絶対言えないわね」

 

ブラックと抱きあったままピンクが言う。

 

「…ふたりだけの秘密」

 

ブラックもこくりとうなずいた。

 

――アイツ?ウチのこと?いや、彼氏のことかな?どっちやろ……そういや、こいつら二人とも彼氏がおるのに何しとんねん!

 

幼女にしか見えない二人が貪り合う衝撃的な光景に気をとられ、そんなことすら忘れていた。

 

――彼氏的にはどうなんやろな、これ……。百合の花は特別かな?せや、これぐらい許す度量がないとヒーローの彼氏なんてやっていけんわ

 

うんうんと一人うなずいた。



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ヒーローが賭けゴルフなんて

和那×レッド。手コキ、顔射。エッチなシーンは短いです。

和那×レッドなんて組み合わせを思い付いたのは黒○さんのおかげですね。パワポケ7で真央ちゃんのヒーロー像に影響を与えたのは黒○さん。

レッドvs謎の男の一打席勝負がメインになってますが、
野球もゴルフも詳しくないので、多分めちゃくちゃだと思います。


ヒーローとして活躍する風来坊と和那。

ある日、二人の前におどろおどろしい雰囲気をまとった男が現れた。

男は風来坊に野球勝負を申し込む。

 

風来坊はその勝負を受けた。

 

「大丈夫かな?あの人なんか怖いで」

「……ああ、そうだな。だが、逃げるわけにはいかない。」

「どういうこと?」

 

風来坊は何も語らず、男と向き合う。

 

 

一打席勝負。

風来坊がバッターボックスに立つ。

マウンドに立つ男を見据える。

 

男が一球目を投じる。

ストレート。

砂嵐を巻き起こさんばかりの一球。

キッチャーミットが小気味いい音を立てた。

あまりの速さに風来坊は目を見張った。

 

二球目もストレート。

鉄腕、そんな言葉がふさわしいほどの豪速球を続けざまに投げてくる。

 

風来坊はなんとか食らいついた。

ファールボール。

 

三球目。

これもストレート。

インコース。

一球目二球目よりノビがあった。

ヒーローの意地で風来坊はそれをカットする。

 

四球目。

さらにスピードが増した。

 

――しまった!!

 

なんとかバットに当てたものの後ろに打ち上げてしまう。

キャッチャーがマスクを外し、ボールに飛び付いた。

ボールがミットをかすめグラウンドに落ちた。

 

危ないところだった。

 

 

五球目。

膝元への豪速球。

ストライクかボールか微妙なところだ。

カウントに余裕があれば見てもいいかもしれない。

だが追い込まれた状況では見逃すことのできない絶妙な球。

 

風来坊は迷わず打ちに行った。

これもファールボール。

 

六球目。

インコース、ストレート。

なんとかついていく。

 

いくら速くても、これだけ連続で投げられれば段々と慣れてくる。

それでも男は構わず直球で勝負してきた。

 

快音が響く。

白球がスタンドへ飛んでいく。

男が弾かれたように振り返る。

ぎりぎりで切れてしまった。

あと少しでホームランだった。

 

 

マウンド上の男の目つきが変わった。

黒すら弾く、どろどろとしたオーラに包まれる。

 

 

「なんやねん、これ……めっちゃ寒気がする……」

 

オーラなど普通の人間には見えないだろう。

だが、まわりの人間にもそれとわかるほどの暗い感情が男から放たれる。

勝負を見守る和那の表情にも恐怖の色が見えた。

いくつもの死線を越えてきた彼女さえ恐怖させるほどの殺意。

 

次の一球、もしかしたらぶつけてくるかもしれない。

そんな危惧が風来坊の脳裏に浮かぶ。

 

男が投球モーションに入る。

大きく振りかぶって、感情のこもった一球を投じてくる。

 

ボールが風来坊めがけて飛んでくる。

 

「くっ!!」

 

慌てて身を低くした。

一瞬前まで頭があった場所を剛速球が貫いた。

 

危惧が現実となったのだろうか。

 

男の方を見る。

彼は目を丸くしていた。

帽子をとって頭をさげる。

 

目を丸くしていたあの表情の意味はどちらだろう。

すっぽ抜けたことに驚いていたのか、それとも……

 

――いや、疑うのはよくないな。彼を信じよう。ぶつけても構わないという気持ちで投げてくるかもしれないが、故意にぶつけてくることはないはずだ。

 

同じ野球を愛するものとして彼を信じることにする。

敵対するものに抱くには重い信頼。

それをもって男を見据える。

 

男の顔に一瞬動揺が表れた気がした。

 

次の一球。

敵ながら完璧、膝元。

追い込まれた状況では見逃すことはできない。

 

ここまでと違う点があった。

ここまで尻上がりに増していた球速がほんのわずかに落ちていた。

落ちたとはいえ、150キロは超えている。

 

ただ、ここまでそれ以上の速球を見せられたヒーローには十分打てる球。

風来坊は迷わずスイングに入る。

 

瞬間、目を見開く。

直球だと思っていた球が変化したのだ。

150キロオーバー。

その速度で急角度に落ちる球など脅威だ。

プロでも容易には対応できないだろう。

 

これがもし試合なら、打席を重ね光明も見えてくるかもしれない。

しかし、これは一打席勝負。

 

――くそっ…

 

風来坊は負けを覚悟した。

 

………

 

数日前。

 

和那は寝そべって雑誌をぱらぱらとめくっていた。

長い脚をぱたぱたと楽しそうに動かしながら目を通す。

 

「はぇ~」

「どうした?」

「これこれ!」

 

そばにいた風来坊と言葉を交わす。

雑誌をめくり、ある記事で手を止めた。

 

「ところでレッド様、――は好き?」

「そうだなぁ――」

微妙な返事。

「やってみたら野球の参考になるかもしれんよ」

「ならないと思うが……」

「たとえばこう、こんな感じで、ぴゅって♥」

 

棒状のものを握って操るしぐさを見せる。

意味深な笑顔に風来坊はどきりとする。

 

「効果音がおかしいな?まあ、参考になるかはともかく何事も経験してみるのはいいかもしれないな」

「せやろ?じゃあ、今度一緒にいこっ♥」

座っていた男の腕にしがみつく。

ぎゅううっと胸を押し付けて、甘えるように彼の顔をのぞきこんだ。

「キミはやったことあるのか?」

「いや、ないよ」

「ないのに誘うのか…」

彼女が読んでいる雑誌にちらりと視線を向ける。

ちょうどその競技の名前が出ていた。

競技名の頭になにやら不穏な単語もくっついて疑惑だのなんだのと書き立てられている。

「ええやん。ほらこれ楽しそうやで。賭け――、しよ♥」

「やっぱりその雑誌の影響か。ヒーローがそんなことをしたらダメだろ…」

彼女は人の話を聞かず雑誌に視線を戻す。

「それより、ここに書いてあるのってなんのこと?」

「ん?」

 

雑誌をのぞきこむ。

風来坊が無防備になった。

 

「隙あり♥」

「うおっ!?やめろ…そこを握るなっ!」

「握り、握り…握りってこういうことなんかなぁ♥」

「絶対違う!やめろぉ!!」

「やめたげるから、かわりに賭け――やろうな♥一打一打はらはらするやろな」

急所に手を添えたまま、にっこりと笑う。

断った瞬間握りつぶされそうだ。

彼女の握力ならガチガチのシャフトでもわけないだろう。

「くっ…負けたらまたひどい目にあわされるのか…」

「あんたなら夜のホールインワンもきっと決められるで♥ホールの方から迎えにいくから確実や♥ああ、あそこもハラハラするわぁ♥」

「夜のは余計じゃないか…?まるでオレが負ける前提で…」

「ああん?勝ったらウチにホールインワンせえへんのか!?じゃあどないするつもりやねん」

「勝ったら、そうだな…」

「それはそんとき考えるとして、とりあえず今は何も考えずに思い切りやろうか。たぶんOBになるやろうけど」

「ぬおっ!?ああっ!!」

びゅるっ

「あ…」

彼女の顔にぶっかけてしまった。

髪にまでへばりつき、でろっと垂れ落ちる。

「腹立つわぁ」

「す、すまない…」

無理やりされたのだし謝る義理もないような気がしないでもなかったが、ナイスガイは反射的に謝罪する。

「めっちゃ腹立つ」

ごごごっと怒気がふくれあがり彼女がまるで巨人のような迫力をまとう。

「悪かった…そんなに怒らないでくれ…」

「あんたに怒ってるわけやないよ。」

「え?」

「こんなひどいことされたのに腹が立たん自分に腹が立つの♥」

「どういうことだ?」

「察して♥」

 

――なんなんだ一体……

 

怒りだすのかとハラハラしたがそうではないらしい。

女心はよくわからない。

 

………

 

それから二人が何と何のスポーツをしたかはご想像にお任せするとして。

 

風来坊の体は無意識にその形に動いた。

彼女と一緒に汗を流したおかげと言っていい。

 

鬼狩りの刃、童子切のように切れ味鋭く落ちた変化球を見事に打ち砕く。

大空にはばたく鳥にも負けない勢いで打球がぐんぐんと伸びていく。

 

………

 

男は目を見開いた。

我が目を疑う。

 

完全に決まったと思った球を弾き飛ばされた。

その打球は月の兎も真顔で二度見、三度見するだろう。

誰も追えぬ特大のアーチを描き、場外へと消えていった。

 

「バカな……」

 

男は呆然と立ち尽くしていた。

コースは完璧だった。

プロでもあの球には対応できないだろう。

なのに場外へと運ばれてしまった。

風来坊が見事だったという他ない。

 

変化球を投げる前、どうするか迷っていた。

このまま直球で勝負するのか、変化をつけるか。

直球で制圧する。

そう決意して前を見据えた。

そのとき風来坊と目が合った。

風来坊の闘気にあてられてしまった。

魂を堅く縛られてしまった。

 

直前に力みすぎぶつけそうになったこと、その一球前、あわやホームランだった打球、力む原因となった打球も脳裏によみがえった。

 

ストレートを投げるのが怖くなった。

結果がこれだ。

 

まだ自身の最高速には到達していなかった。

戦いの中で限界を越える可能性だって0ではなかっただろう。

風来坊の闘気に気圧されずストレートを投げていれば結末は変わっただろうか。

 

 

 

「やった!さすがレッド様!」

 

ぴくりと反応する。

 

「その呼び方はやめろと言ってるだろ!?――おおおっ!?」

 

風来坊が振り返ると和那が走ってくるのが見えた。

彼女は地面を蹴り身を投げ出した。

両腕を開いて抱きつこうとしているのだろうが、勢いが強すぎる。

もはや攻撃。190センチの肉体がくりだす捨て身のタックル。

そこらの男ならなすすべも吹き飛ばされる。

風来坊はその攻撃をがしっと抱き止めた。

 

「あう♥」

「ぐぅっ!!危ないだろ……受けとめ損ねていたらオレはもちろん、キミだってただじゃすまなかったぞ…」

「アンタならちゃんと受け止めてくれるって信じてたよ♥」

「うわっ、よせっ、人前だぞ!?」

「ん?ってことは、人がおらんところだったらええっちゅうことか。二人きりになれる場所に行こか♥」

「うおおっ」

 

 

 

「待て!!」

 

早速移動し始めた二人を男が呼び止める。

 

「なぜ、最後の球に反応することができた?」

「そらあんた、レッドさ――」

「特訓の成果だ!」

 

レッド様のほにゃららと続けようとした和那を風来坊が慌てて遮る。

 

和那と男がぽかんとする。

和那が顔をぱあっと明るくした。

 

「そうやったら嬉しいなぁと思ってたんや、あのスイング♥ふたりでゴルフに行ったかいがあったなぁ♥」

「人前でくっつくなと言ってるだろう」

 

腕に抱きつかれ風来坊はたじたじになる。

 

「なんだと……」

 

確かにあのスイングは野球というよりゴルフのそれだった。

 

「賭けあとは、レッド様のドライバーをウチのカップにインして遺伝子をかけあわせ――」

「なにを言っている」

 

男はぽかんとしていた。

和那のおふざけに男のまとうおどろおどろしい雰囲気さえ霧散しかけていた。

 

男は仕切り直しとでも言うように首を振った。

咎める視線で風来坊を射抜く。

 

「さっきからレッド様レッド様と。お前はまたそんなことをやっているのか」

「違う、これは誤解だ…。この娘が勝手に言っているだけ。本当だぞ!?誓ってオレはやってない!」

「ん~?なんの話?」

 

「ややこしくなるからキミは黙っていてくれ」

「うっわ、ひっど!レッド様はいつもは優しいのに、たまに冷たくなるなぁ」

「レッド様はやめろって言ってるだろ!?」

 

「あー、そうやね。人前やからね。わかった。二人きりになってからたくさん言ったるわ。ちゅうわけで♥」

「いや、その呼び方は二人きりのときでもダメ――うわあああっ」

 

風来坊がずるずるとひっぱられていく。

 

「……確かにあれは違う、か?」

 

男は呆然とそれを見送った。

あれが洗脳だとすると風来坊は振り回されるのが好みになったということだろうか。

男は首を傾げた。




あとがき超短編
時事ネタで前回の「ヒーローが飲み会しちゃいかんのか」の続きです
※ヒーロー乱交ネタですので注意!!



このご時世に再度懇親会をひらこうとするヒーローたち。
うえから声がかかる。

「5人以上の飲み会は自粛せえって?」

5人以上って5人はアウトやったっけ?などと考えつつ和那はメンバーを見渡す。
レッド、ブラック、ピンク、自分。

「よし!」
「よしじゃないわよ!」
「ハンナは未成年やし、ピンクの彼氏は仕事」
「まあ、確かにそうだけど…」
「ほう、ピンクの彼氏は仕事なのか。そうか」
「…レッド?」
「なんでちょっと嬉しそうなのよ…まさか!?」

前回の宴を思い出す。

らっきょうの香り、酒池肉林、蜜に濡れた柔らかな肉と固い肉が一緒になり生み出す甘美な感触。
レッドは何度もうなずいた。

「ヒーローの絆を深めよう」
「おっ、ノリがようなったね。うれしいわぁ♥」
「…レッド、またキャラ変わった?」
「スケベの虫が理性をパリンと突き破ったのかもしれない」
「…」

レッドの言葉をブラックが訝る。
彼女の中である疑念がふくらんでいた。
そんな事とは露知らず顔を赤く染めたピンクが口を開く。

「絆を深める!?やりたいだけでしょ」
「絆を深める一番の方法だろう」
「はあ!?なに言ってんのよ!?」
「あんたこそなに言うてんねん。この前、レッドさま、レッドさまぁ♥彼氏よりいい♥ってメロメロになっとったくせに」
「うえぇ!?うそ!!そんなの知らない!」

「酔いすぎて覚えてないのか」
「確かに途中から記憶が怪しいけど…そんなこと、絶対に…」
「あれ?ウチもあんま覚えてないし夢で聞いた台詞を言うただけなんやけど…ほんまにそんなんやったの?夢やと思うたのに、夢じゃなかった的な?」
「ちょっ!?」
「ああ。彼氏に悪いと思ったが乱れるピンクに俺も燃えてしまった。はっきりと覚えている」
「あらー、彼氏を裏切ってもうたな、ピンク。まあ、レッド様相手じゃしゃーないけど」
「レッド様はやめろ」
「ウソ!絶対ウソよ!」
「バレへんかったら浮気はオッケーなんて言う人もおるしまだ大丈夫やろ♥」
「そうだな」
「…」
「ブラック、ウソよね!?あたしがそんな……ウソって言って!」
「…本当」
「ああああああああああ!!」

乱痴気騒ぎ。
ふくらんだ疑念も霧散してしまった。


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精液でうがいを強要される女社長

あらすじ
ヒーローの弱点をつかんだ男。
ヒーローを守るためにその男の言いなりになる維織さん。
端的に言うとジ○○ト×維織さんです
加えて飲精、ごっくん、ネタバレ(あとがきにもあります)等々ありますのでご注意ください。


とある感染症が大流行。

 

「うがい薬が効くかもしれないんだって」

「…本当?」

 

有名な人が言っていたらしい。

 

「あなたがそんな情報に踊らされるなんて意外」

「たまには踊ってみるのもいいものだよ。踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損ってね。じゃあさっそくキミも踊って――」

「めんどくさい。」

 

女は即答した

 

「感染したらもっとめんどくさいことになるよ?もし君が感染したら、大好きなあの男にもうつしてしまうかもしれない」

「彼ならきっと大丈夫」

「まあ、そうかもね。でも万が一ってこともある。キミは彼が苦しむ姿を見たいのかな?」

「それは……」

「見たくないだろう?決まりだ」

 

そもそも効くかもしれないというレベルの情報なのだが、男の勢いに押されそんなものは頭から消えていた。

 

女は男の前にひざまずいた。

よく効く薬が出るらしい、亀の頭の形をしたノズルに顔を近づける。

磯の香り。

ドキドキと心拍数があがった。

根元に触れ、先端にちろっと口をつけた。

 

「……っ」

「ほら、もっと口で刺激して。そうしないと薬が出てこないよ」

 

男に言われるがまま口淫を開始する。

 

「うがいの前に歯磨き♪」

「~~ッ」

 

棒状のものをじゅぽじゅぽっと出し入れする。

柄が擦れ、ぐにゅりと花のような唇を歪める。

先端が内側を擦り、令嬢の頬をぷくっと卑猥にふくれあがらせる。

 

「可愛い顔だね。歯磨きの様子を彼に見せてあげようかな」

 

他の女の子を選んだ彼に、と意地悪くつぶやく。

男がカメラを携帯機器を手にしていた。

恥ずかしい顔を撮られてしまう。

 

「んぅ……ううっ!?」

「冗談だよ。キミの行動次第ではわからないけど、そんなもったいないことしないよ」

 

顔を手で隠そうとした女の頭を男が鷲掴みにした。

手入れの行き届いた艶々の髪ごとつかまえて無理やり前後させる。

 

「んん!?んうぅ!?」

 

おえっと噎せても止めてくれない。

 

「ごめんごめん、キミに任せてるといつまでも終わりそうにないからね。もっと口をすぼめてくれるかな?舌を絡めて……そうそう、やればできるじゃないか」

 

乱暴さから一転して優しさをのぞかせる。

女は頭を撫でられた。

言うことさえ聞いていれば優しくしてもらえるのだと教え込まれていく。

 

男の前にひざまずき、股間にしゃぶりつく。

ぼーっとした表情、自ら積極的に動いて男の期待に応えた。

 

「出すよ。よく効くうがい薬だ」

「んん!?んううぅぅ!!」

 

亀の頭のような先端が女の口の中でぶわっとふくれあがった。

どぴゅると勢いよく粘液を噴き出させる。

大切に大切に育てられてきた令嬢の口内が男の欲望で汚されていく。

 

苦みが口の中いっぱいに広がった。

青臭さが鼻腔を撫でる。

ひどい味と臭いに、女は思わず吐き出しそうになった。

 

「ちゃんとうがいしてね。口の中全体に行き渡らせるように。で、汚れを落とすためにぐちゅぐちゅって」

 

男に言われるがまま女は口の中の液体を動かした。

どろりとした粘液が隅々まで行き渡る。

青臭さと苦みに顔をしかめる。

 

まるで腐った野菜を口にしているかのような感覚。

ある意味ウイルスに効きそうな味と臭いだが気分は最悪だ。

 

「ウイルスとうがい薬の中のものがセイシをかけて戦っているのがわかるかな?じゃあ最後はごっくんして」

 

女はふるふると首を振った。

建前はうがい薬なのだからそれはおかしいだろうという目で男を見る。

それでなくてもこんなもの、飲み込みたくない。

 

「この薬はね、ごっくんしても大丈夫なタイプの薬なんだ。普通にうがいしただけじゃ喉の奥の方の菌は殺せない。でも、ごっくんすればそっちの方も殺菌することができる。」

 

男が女の顎に手を添えた。

女はくっと上を向かされる。

危うく飲み込んでしまいそうになった。

 

「口の中をきれいにして大好きな彼に会いに行こう。軽いキスを交わすぐらいならこれでいけるはずだ」

 

男が笑った。

 

――き、きす……

 

女は大好きな彼の姿を脳裏に浮かべた。

 

ごくっと喉を鳴らす。

へばりつくような不快な感覚。

どろどろの液体が胃のなかに落ちていく。

 

「ううっ……」

「よく頑張ったね。キミのことだから途中で出しちゃうんじゃないかと心配したんだけど。彼のためならここまでやれるんだ」

「……」

 

女はうつむいた。

唇を噛む。

こんな男の体液を飲み込んだのも彼のためだからこそ。

 

「彼に会いに行こうか」

「え……?」

 

本気だったのかと女は目を丸くする。

 

 

 

「だめ!いまは会えない……」

 

口の中に臭いと苦みが残っていた。

へばりつくような感触もあって、まだ口の中に液体が残っている気がする。

こんな状態で彼に会ってもし勘づかれでもしたら大変だ。

 

「大丈夫だよ。めんどくさかったから野菜サラダを何もかけずに食べちゃって、とか言っとけばごまかせるよ」

「そういう問題じゃない」

「じゃあなにが問題なんだい?彼に会いたくないの?」

「そういうわけじゃない、けど……」

「決まりだね。早く行こうか」

「だめ!」

 

男は強情な女を説得して、彼のもとへ向かった。

 

 

 

「いいかい、彼に会ったら――」

 

女が車から降りる前に、ある指示を出した。

 

――いよいよヒーローの素顔が見られるわけだね。

 

車の中から外をうかがう。

女社長が彼のもとへ駆けていく。

 

彼が振り向いた。

 

………

 

彼が驚いた顔をしていた。

名前をつぶやく。

 

名前を呼ばれた女は、たったそれだけのことなのにトクンと胸を高鳴らせた。

 

男に命令されたことを思い出す。

それをやったら彼に嫌われてしまうかもしれない。

嫌われたくない。

けれど男に弱みを握られている。

彼の弱点を知られている。

命令に従わなければ彼が危険にさらされる。

 

やるしかない。

他の男の口のなかを体液で汚されて、ゆすぐ暇さえ与えられずにここに連れてこられたが、やるしかないのだ。

 

罪悪感ともうひとつ。

それと焦燥感にかられながら彼の胸に飛び込むようにしてしがみつき背伸びした。

「んっ」と声がもれる。

 

………

 

「へぇ……本当にやったね」

 

脅しをかけていたから逃げるわけはないと確信していたが思いの外、思い切りがいい。

物静かな彼女からは考えられないほどの大胆さ、教育の成果かもしれない。

 

――やっぱり、やればできる子だ

 

教え子を見守る教師のようなまなざしで彼女をみつめる。

そして彼女が抱きついている――驚いた表情で恐らく彼女に説明を求めている彼に目を向けた。

いきなり抱きつかれてキスをされれば驚くのも無理はない。

 

――あれがヒーローの素顔か。

 

ほぼ確定したというだけで確定ではない。

それはここからつめていけばいい。

 

――ようやく見つけた。たっぷりと後悔させてあげるよ。

 

男はきゅうっと目を細めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『世界を守ったヒーローと異世界から舞い戻った男』

※パワポケ7・14等々のネタバレ注意

 

「ひさしぶり♪」

「お前は……」

「いや、ちがうな。はじめまして、かな?」

「ふざけているのか?」

「まさか。大まじめだよ。僕は君のおかげで生まれ変わったからね。だから、はじめまして」

 

男は相好を崩した。

不敵な笑みにヒーローは訝る。

 

「何がおかしい?」

「再会のときをずっと楽しみにしていたんだ。僕と同じ考えを持つ君との再会をね。」

「同じ、だと?」

「あのとき君は僕を見逃したわけじゃなかった。死なんて安楽を与えなかっただけ。無慈悲に不寛容に僕を地獄の火の中に投げ込むための前振りだった」

「なに…?」

「そうだったと言ってくれよ。そうでないなら君は悪党に慈悲をかけ蔓延らせた共犯者ということになる。それでもいいのかい?」

 

 

男のまとう雰囲気の変化にヒーローは眉をひそめる。

「行方をくらましている間に何があった?」

「とぼけちゃってぇ。僕は君の目論みどおり異世界で生まれ変わった。いや、色を強くしたというべきかな?正義をより輝かせる悪としての色。それが君の狙いだったんだろ。前もそうやって対の存在を自作していた」

「なっ……」

「君のことは調べさせてもらったよ。敵のことは熟知すべしってね。そうそう、その調査の過程である男――かつての少年といった方が君にはピンと来るかな?彼から面白い話を聞いたんだよ。かつての少年が科学者から聞いた言葉」

 

「ヒーローくんは正義の反対って何だと思う?」

 

「その科学者はこう言ったそうだ。正義の反対は別の正義。あるいは慈悲、寛容ってね」

 

「わかるかい、ヒーロー。正義とは無慈悲で不寛容なもの。正義の味方であり続けたいなら、悪の芽を無慈悲に不寛容に摘みとらなければならない。僕を見逃した君のもとにはもう正義はない。君が立っているのは正義の反対側」

 

ヒーローは眉を歪めた。

静かに拳を握りしめる。

 

「君はまだ自分が正義の側に立っていると思っているようだね。いいよ。それなら君と対峙する僕は別の正義。中身は違えど同じ"正義"という言葉を背負うもの同士仲良くしようよ」

 

「ま、全部その科学者の言葉を鵜呑みにするならの話だけどね。いやー、すっかり彼のファンになっちゃったな。一度会ってみたいな」

 

男は一転して真剣な表情になる。

 

「僕はこれから大きなことをやるよ。僕を見逃した君は世界に詫びなければならなくなるかもしれないね」

 

「――、お前は…」

 

ヒーローが名前を呼ぶ。

男は笑った。

 

「それは古い名前だね。僕にも新しい名前が必要かな。まさか自分につけるときがくるとは思わなかったよ。うーん、そうだなぁ……かつての僕と似て非なるもの……そうだ、」

 

男は新たな名を口にした。

 

 

 

続かない。

続くとしてもシリアスではなく

 

ジ「たっぷりと後悔させてあげるよ」

い「ちゅ♥んぅ、だめ、見られてる!」

ジ「君がそんな大声を出すなんて。もっと濃厚なやつをやろうか」

風「やめろおおおおおっ!?」

 

「維織ちゃん、○○○様がカンカンでいらっしゃる。くわえてさしあげろ」

「やめろ!維織さん、そんなことしなくていい」

「……う」

「あらら、振られちゃったね。まさか二度も振られるなんて。相当嫌われてるみたいだね」

「……」

「ちがう!そういう意味じゃない!」

「おいで。僕が慰めてあげよう。いつものようにね」

 

こんな感じだと思います。




これでジオットさんがキャラ崩壊している理由が説明できました……(達成感)
14裏のあとも色々な世界に飛ばされて色々あってブロークンしたということにしておいてください。

ヒーローの正体をつかめたのは異世界で何か妖術的なものを得たから。
現在の居場所と素顔までつかめなかったのはヒーローのジャミング。
もしくはご都合主義的なあれです


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【NTR】まさか彼女にペニス認証機能がついていたなんて【ビデオレター】

NTR注意です。
某大企業の幹部から送られてきた武美の映像を9主人公が見るという内容です。


一緒に旅をしていた彼女が行方不明になってから数日が過ぎた。

風来坊は血眼になって探し回ったが発見できなかった。

 

(どこに行ったんだ……まさか、大神の連中に……)

 

彼女は大神の施設から脱走したのだ。

追手に連れ戻されてしまったのではないか。

そんな風に考えはじめた頃、差出人不明のDVDが届いた。

 

正確には置いてあった。

 

彼は根なし草だった。

DVDを再生する機械は持っていない。

 

近くの住民を頼る。

ずかずかとあがりこみ機械を借りる身で申し訳なかったが、DVDの中身がわからないため一人で見ることにした。

 

 

「なっ……」

 

DVDを再生した瞬間、現れた映像に風来坊は目を見開いた。

行方不明の彼女が罪人のように両手を縛り上げられていた。

白いセーターをふっくらと持ち上げる乳房が無防備になっている。

 

『見えてるかな?』

 

にやけ顔の男がカメラをのぞきこんだ。

位置を調整する。

 

『ねぇ、本当にやるの?』

 

彼女が泣きそうな顔で男に問いかける。

男はへらっと笑った。

彼女は無視してカメラを見る。

 

『うちの娘をたぶらかしてくれた――じゃなかった。保護してくれてただっけ? おじさん、見てるぅ~?』

 

挑発的な笑顔で手を振る。

 

『突然ですが、大神テレビショッピングの時間です。今日紹介する商品はこちら! 可愛いでしょう? モバイルレディちゃんでーす』

 

パチパチパチと拍手の音が鳴った。

 

『モバイルレディの大体の機能は本人の口から聞いてると思うんですけども! あの機能については言ってるかな~? 言ってないかな~?』

 

男が彼女にカメラを突きつける。

『言ってない……』彼女は小さな声でつぶやいた。

 

『だよね~。恥ずかしいもんね~。こんなエッチな機能がついてるとは言えないよね~』

『ねぇ、もうやめてよ……これ、本当に風来坊さんに送るつもり?』

『そうだよ。一個確認したいことがあるからね』

『確認したいこと?』

『そ。愛と科学、どちらが優れているのか』

 

ここまでの軽薄な口調とうってかわって真剣な口調になる。

 

『ちょっと……やめてよ……』

『おじさんともそういうことやったでしょ? 恥ずかしがることないと思うな』

『そういう問題じゃあ――ひっ!?』

 

男は白いセーターを盛り上げるふくらみに触れた。

反対の手でスカートをめくりかえす。

下着ははいていなかったらしく割れ目があらわになる。

 

『モバイルレディがおじさんに伝えていなかった……恥ずかしいから隠していた機能がこちら! チンポ認証つきエチエチおマンコでーす』

『やめてっ! うつさないで!』

『なんとこのおマンコ、登録したチンポを入れると……』

 

男が彼女の腿の間に体を入れた。

カメラを手に持ち、接近した二人の下腹部を撮す。

 

『大丈夫かな? 誰かさんに乱暴に扱われて壊れてなきゃいいけど……』

 

男性器と女性器が急接近する。

風来坊は目を見開いた。

どうすることもできず見ていることしかできない。

 

『風来坊さんはあんたとはちがう……乱暴になんかぁ……』

 

性器同士がチュッとキスをするようにふれあう。

撮影までに彼女は何かされていたのか濡れている肉穴にあっさりと亀頭が入っていく。

陰茎を挿入され苦しそうな彼女の声が早くも妖しくとろけはじめていた。

 

『あ……ううぅっ』

『ちゃんと読み込んでくれよー。もっと奥まで入れないとダメかな?』

『いやっ! そんなもの、入れないで……』

 

男は陰茎を彼女の奥まで挿入する。

 

『お゛っ♥ おおぉ゛っ♥』

 

膣内をいっぱいにされて、喉が正面から丸見えになるほどのけぞった彼女の口から獣じみたあえぎ声が押し出された。

 

『はい、認証完了! 入れただけでイッちゃってますねー』

 

彼女は背を浮かせ腰を踊らせビクビクと痙攣を走らせる。

ぶしゅっとしぶきがあがった。

 

『うわー、すごいな。登録したチンポを久しぶりにくわえたせいか嬉ションをまきちらしてますねー。ほら、見えます?』

『らめぇ♥ うつさないでぇっ♥』

『マンコが充血してビラビラが大きくなってますねー。クリもこんなに!』

『んお゛おっ♥』

『あれ? まだ触ってないのにイッてる。クリは敏感だからしょうがないか。俺の小指と比べてみましょうか』

『ひぃいいいいいっ♥ そこっ、さわっちゃっ♥ああああああぁっ♥』

 

男が陰茎を抜き差ししながら陰核をいじる。

彼女はギクンと体をのけぞらせて悲鳴をあげ続ける。

 

『どうですか? 全然違うでしょ? 登録したチンポを挿入するとモバイルレディはエチエチモードになるんです! マンコもこれ、起動前と後じゃまったくの別物! 精液をしぼりとる形をしてますよ』

 

男がいったん身を引いた。

そこには可愛らしい彼女からはそうぞうもできない、まるで別個の生き物のような肉色が蠢いていた。

 

『ま、うちのクオリティは高いから起動前でも十分しぼりとる形はしてたと思うけど、どうかな? おじさん、モバイルレディとやったときのことを思い出して比較してみてね』

『ああぁっ♥ ああああああぁっ♥』

 

陰核をいじられ、肉穴に指を入れられ、拘束を軋ませるほど身をよじる彼女の叫び声に合わせて肉の洞窟が淫猥にひくつき、よだれのように愛液が吐き出される。

 

『おじさんが見てるよモバイルレディ。たぶん穴が開くぐらい凝視してるんじゃないかな? あのおじさんはいまどんな顔をしてるかなぁ?』

『こんなのみせちゃらめぇっ♥ はぁっ♥ ああああああぁあ♥ みないで風来坊さん♥ あたしのえっちな姿、みちゃらめええぇっ♥』

 

男が淫唇に指を沈め、くぱぁっと左右に開いた。

 

『やらっ♥ ああああああっ♥ なにっ!? なにしたのっ!? やめてよっ♥』

『なにもしてないよ。くぱぁって開いただけ。』

『うそっ!? ぜったいうそっ♥ うそうそうそっ♥』

『忘れちゃった? エチエチモードはおマンコに空気が流れ込むだけでも感じちゃうほど敏感になるんたよ。そんな敏感なおマンコを子宮口が見えるほど開いちゃおうか』

『ら、らめぇえええええええええっ♥』

『はーい御開帳~♪ 空気が流れ込んでくるね。それと! おじさんの熱烈な視線! 考えただけでドキドキするよね?』

『あああああああぁっ♥』

 

淫唇を開かれただけで彼女は絶頂に達したようだった。

喉をさらし腰をつきだしビクビクと痙攣を走らせる。

 

『やらっ♥ やらやらやらやらやらやらあああああぁっ♥ みないで♥ みないでええええええぇ♥』

 

幼児退行したかのような悲鳴と歓喜の潮をまきちらしながら卑猥なダンスを披露しつづける。

 

 

 

『エチエチモードの起動と同時に服従回路も起動してるから拘束をはずしても大丈夫かな?』

 

彼女が戒めから解放される。

男に抱きかかえられ広い場所へ。

男が彼女の胸やおしりに触れる。

 

『俺に触られてうれしい?』

『はいっ♥ うれしい、ですっ♥』

『うーん? まだちょっとぎこちないな。久しぶりの起動だから調子がよくないのかな?』

 

ショックと絶頂の連続でへとへとであろう彼女はぺたんとへたりこんだ。

うーんと男はまだ唸っている。

 

『ま、いっか。ご主人様すてき♥ なーんていきなり完全服従されてもつまらないしね。ちょっとぐらい抵抗があった方が燃えるってもんさあ!』

 

男の台詞で風来坊は過去のあやまちを思い出してしまう。

 

『モバイルレディ、俺のチンポをしゃぶって?』

『……はい』

『うーん、ちがうなぁ。そうだ!』

 

男がカメラを置いてどこかに消えていく。

映像が途切れ、再開した。

 

(なっ……)

 

彼女は白いセーターを脱がされ、メイド服を着せられていた。

赤いリボンは外され、ヘッドドレスをつけている。

 

『モバイルレディ、俺のチンポをしゃぶって?』

 

さっきと同じ台詞。

 

『か、かしこまりましたっ、……ご主人様♥』

 

映像が途切れている間に何があったのか、彼女の返答は別のものになっていた。

前半は葛藤のようなものが見てとれたものの、埋め込まれている服従回路には結局逆らえないのか媚び媚びの声で男をご主人様と呼んだ。

 

(ちがう、これは服従回路のせい……彼女の意思じゃないんだ……)

 

頭では理解していても心がついていかない。

風来坊は喪失感に襲われた。

卑劣な男に対して激しい怒りがこみあげてくる。

 

(あの少年もこんな気持ちだったのか……?)

 

別の男の陰茎に恭しくキスをする彼女を風来坊は呆然と見つめる。

 

『おおっ、そうだ、いいぞ。昔教えたことを覚えてるね』

『んちゅ、んむっ、はむっ、んちゅう♥ じゅぷぅううっ♥』

 

最初はどこかためらいがちな彼女だったが、やはり服従回路の効果かペニスへのキスがどんどん激しくなり、やがてフェラチオへと変わった。

唇を亀頭に沿わせ口内に迎え入れる。

 

じゅぷじゅぷと音が響く。

粘膜と粘膜がふれあい、唾液と我慢汁が混ざりあう音。

彼女は真ん丸に開いた唇をつきだし、頬をへこまし、びろんと伸びた鼻の下をさらし、バキュームフェラを披露する。

 

『おっほっ♥ 気持ちいい~。口の中の感触もいいし、その顔も最高。おじさんにはその顔を見せたことはあるのかな?』

『……』

『んん? まあいいや。タマも舐めてくれるかな』

『んあっ♥ はぁい♥ かしこまりました♥ ご主人様のタマタマ舐めさせていただきますね♥ あむっ♥』

『おほっ♪ いいねいいね。うまいなぁ』

『んっ♥ ありがとうございます、ご主人様♥ れろっ♥』

『ちなみにおじさんのタマは舐めたのかな』

『~~ッ♥♥ もうっ、いいじゃないですか、そんなこと!』

『いやいや大事なことだよ? おっ♥ タマを舐めつつ手コキだとっ……くっ……おじさんに関することには答えてくれないな~。完全服従はまだ遠いか……あぁ、でもこうやって奉仕してくれてるだけでもいまは十分……』

 

男は満足げにふんぞりかえる。

メイド服を着せられた彼女はその男の前にひざまずき、献身的な奉仕を行っていた。

 

『イクよ、モバイルレディ』

『はい……♥ 出してください、ご主人様♥』

 

彼女の手に優しく包まれた男のものが震えた。

先端からびゅるっびゅるっと精液を吐き出す。

彼女の顔に髪にふりかかり、べっとりと糸を引いた。

 

彼女は避けようともしなかった。

避けるどころかむしろ身を乗り出して積極的に男の体液を受け止める。

 

『うあ……あたし、なんでこんな……』

『あれ? 正気に戻りかけてる? おっかしいなあ』

『ちょっと……さわらないでっ』

『もう一回チンポ読み込ませてみるか』

『ダメだって……ひぃっ!?』

 

彼女が押し倒された。

メイド服がめくりかえされる。

 

『濡れてる。あれ? ちゃんと起動してるのか?』

『起動なんかしてないよ……』

『起動したことにしといた方がいいんじゃない? じゃないとモバイルレディは彼氏じゃない男のチンポをしゃぶって精液を顔にぶっかけられたにも関わらず、マンコびちょ濡れにしてる淫乱娘ってことになっちゃうけど』

 

それは……

否定しかけた彼女の肉穴に男の指が沈みこむ。

どアップで撮され、男が指をぐにっと鍵型に曲げて膣天井を刺激しているのがわかった。

 

『うううっ♥ ううううううう~ッ♥』

『おおっ耐えるねぇ! あーでもどうかな? エチエチモードでこれだけ耐えられてるのならすごいんだけど、機械の不具合でモードに入ってない可能性もあるしなー……とりあえずもう一度』

『はぅううううううっ♥』

『ロック解除できるかな? さっきみたいにモバイルレディの本当の姿を見せてくれよ』

『ううっ♥ ちがうぅっ♥ あんなのっ、あたしじゃないぃ♥』

『さっきよりじっくり読み込ませよう。わかるかな? キミの所有者のチンポだよ。大きさ、形、静脈の位置。俺も興奮してるからドクドク脈打ってるのがわかるよね? しっかりと感じ取ってね』

『いやあっ!! そんなもの読み込ませないで!! はやく……ううっ♥』

『ん―? そろそろかな? あれ? 一番奥まで入れたはずなのにさらに奥にまで……もしかして子宮が口を開いてる?』

『うそ……おお゛っ♥ おお゛おおおおおおおおおおおっ♥』

『だんだん昔を思い出してくれてるみたいでうれしいよ! これはもう完璧に認証完了だね! うわあ、きもちいいっ! 腰が止まらないよ』

 

体をのけぞらしてビクビクと痙攣する彼女の肉穴を男が容赦なくかき回す。

濡れた音に、ぐぽっぐぽっとトイレ掃除の吸盤で遊ぶような音が混じり始める。

 

(なんだこの音は……本当に子宮口が開いてるのか?)

 

『うわっ、すごいな……子宮口と膣肉のダブル責め! ロック解除したものにしか味わえないこの快感!』

『ほお゛っ♥ おおおおお゛ぉっ♥』

 

獣の咆哮としか思えない声が響き渡る。

その声をあげているのが別の男に犯されている彼女でなければ笑ってしまっていたかもしれない。

 

 

 

『はぁ……♥ はぁ……♥ ううぅっ……』

 

しばらくしてピストンされても彼女は卑猥な声をこらえることができるようになっていた。

 

『あっれれー、おっかしいぞー? あ! 思い出した。二段階認証じゃん! 忘れてた!』

『二段階……?』

『あれ? 言ってなかったっけ? チンポオンリーだとセキュリティ的に不安だから、もう一個。ご主人様の精子をモバイルレディの子宮に読み込ませると――』

『うそっ♥ そんなの知らないっ♥ なに!? なんなの!?』

『そっか言ってなかったかー。でも、覚えてるんじゃない? 精液を注がれたあと記憶がほとんど飛んじゃうほど乱れることがあったよね』

『そ、それはぁ……♥』

『「ご主人様に一生涯忠誠を誓いまぁす」とか「あたしをご主人様のお嫁さんにしてくださぁい」なんて舌っ足らずな声で言ってくれちゃって。思い出しただけでもぞくぞくするよ』

『あんなの、あたしじゃない……変な機械で、おかしくされただけっ……』

『前に録画した映像を見せたときもおなじこと言ってたね。精子でロック解除されるとああなっちゃうんだよ。もうすぐあのおじさんのことを忘れて俺の可愛い奴隷になるんだ』

『う、うそ……やだ……ううぅっ♥ 抜いてっ……精液っ、出さないでっ』

『ちなみに我慢汁にも精子はふくまれてるし、一発目の残りも中にこすりつけちゃったから、もう手遅れかもしれないね。ああでも劣悪な環境でろくにメンテナンスもしてないだろうから精液を注がないと読み込んでくれないかな? チンポ認証も絶不調、いまだに反抗的な態度だし』

 

男が彼女の下腹を撫でた。

それだけで彼女は『ふひっ♥』と間の抜けた声をあげて腰をつきあげた。

その腰を男がつかまえた。

『ひぃいいっ♥』身をよじる彼女の腰をしっかりととらえて男はラストスパートとばかりに腰を振る。

 

『ああっ、イクッ。イクよ、モバイルレディ』

『ああっ♥ やらぁっ♥ 精液だしちゃらめえええぇっ♥』

 

甘い声をふりまいて狂乱する彼女の下腹部に男がぐっと腰を入れた。

 

『あ……うそっ……でてるっ♥ 子宮にだされてるっ♥』

『好きな男の遺伝子をそのまま読み込んで。モバイルレディの真の姿を久々に見せて』

『すきなんかじゃないっ♥ あなたなんかきらいっ♥ きらいっ♥ だいっきらいいいいいっ♥』

 

嫌い嫌いと言葉でこそ言っているが声は媚をふくんで、照れ隠ししている恋人のようにしか聞こえない。

 

『前に「ご主人様のお嫁さんになる」って言ってくれた君はどこに言っちゃったのかな?』

『うあああああっ♥ やらっ♥ やらああああああっ♥』

 

彼女の様子がおかしくなっていく。

ふざけた機械のせい――男の言葉を彼女に否定してほしいと風来坊は思ったが、彼女はもはやそれどころではないのか質問には答えず小さな女の子のような泣き声をあげ続ける。

男が彼女の乳房に触れた。

 

『よしよし、いいぞ。心拍数がどんどんあがってるな。体温も汗をかくほどだ。乳房がボリュームを増してる。乳首やクリも大きくなってる。男のチンポみたいだな!』

『へんなことぉいわないでっ♥ あうううう゛ぅ♥ らめぇ♥ からだあついいぃっ♥ おかしくなりゅおかしくりゅううううううぅ♥』

『ロック解除できたのかな? おかえりモバイルレディ』

『ひあっ♥ ああああああああぁっ♥』

 

彼女は陰茎を深く挿入されたまま男に覆い被さられ唇を奪われた。

熱い口づけの後、ねちょねちょと舌を入れられ、唾液を飲まされているようだった。

同時に子宮に律動を打ち込まれ、体をビクビクと震わせる。

 

『ふうううぅっ♥ んうううううぅっ♥』

 

ディープキスでくぐもった悲鳴を何度ももらした。

男が彼女の頭を撫でる。

彼女は嫌がるどころかうっとりと頬を染めていた。

子宮をつきあげてのけぞる彼女の頭を男が抱きかかえる。

 

『俺のこと好き?』

 

キスの合間に男が彼女に問いかける。

 

『だいすきっ♥ ですっ♥ んちゅ♥ んぅううっ♥』

『さっき嫌いって言われちゃったんだけど?』

『あれはぁ……んううぅっ♥ ごめんなさいっ♥ うそですッ♥ ごめんなさいっ♥ だいすきですっ♥ ごしゅじんさまぁ♥』

『俺とおじさんとどっちが好き?』

『ごしゅじんさまです♥』

 

即答して彼女は男にチュッとキスをした。

男の背に腕を回し、ギュッとしがみついてさらに深いキスに溺れる。

 

(そんな……)

 

風来坊は愕然とする。

服従回路とやらのせいだとしても言葉と行動で見せつけられると胸をえぐられるような痛みに襲われる。

 

男が体を起こした。

 

『うれしいこと言ってくれるね。そんなこと言われると出したくなっちゃうよ』

『ごしゅじんさまの精液ッ♥ くださいっ♥ あたしのおまんこいっぱいにしてぇっ♥』

『言われなくても出してあげるよ。モバイルレディの胎内で常に俺の精子が泳いで、ロックが解除しっぱなしになるぐらい出してあげる』

『おほっ♥ うれひぃれしゅっ♥』

『これからはずっと一緒だ。もう逃がさないよ』

『はぁい♥ もお、にげたりひません♥ ごひゅじんひゃまとぉじゅっといっひょでひゅ♥ んああっ♥ きゅるぅっ♥ ごひゅじんひゃまのせーえき♥♥♥ おお゛っ♥ ほおおおおおおおおおおおっ♥♥♥』

 

彼女がガクンと腰をつきだした。

できるだけ深いところでご主人様の精液を受け止めたいと言わんばかりにグニグニと押しつける。

男とガッチリと結ばれている部分からブシュッとしぶきをあげた。

 

 

 

『あーあ、俺までびしょびしょだよ』

『んあ……♥ あっ!! もうしわけございません、ごしゅじんさま……』

『まあいいよ。可愛いモバイルレディの潮だからね』

『いえ、すぐにタオルをおもちしますね』

『いいっていいって。それよりも……』

『ふえ? ひぃあっ♥』

 

 

 

 

 

 

それから男と彼女は様々な体位で交わった。

正常位、屈曲位、後背位。

四つん這いの彼女が快楽に負け、へたりこんでもなお男は上から抉りこむように犯し続けた。

 

『君とやったとき、モバイルレディはここまで乱れたかな?」

「おっ♥ お゛おおおおぉおおぉっ♥♥ あたしもぉっ♥イクッ♥ またイグぅうううぅううっ♥♥♥」

 

男の下にはいつくばった彼女はつりあげられた魚のようにビクビクと体を踊らせる。

絶頂の波が大きすぎるのか床についた彼女の手はギュウッと握りしめられていた。

やがて体も表情も緩ませて『はあっ♥ はあっ♥』とよだれを垂らしながら歓喜の吐息をまきちらす。

 

「これ以上に乱れていたのなら愛の勝利。乱れていないのなら科学の勝利だ。俺は科学の勝利を予想してるよ。愛なんてそんな大層なものではない、科学の力でどうとでもなるものだと思うからね。俺のチンポでモバイルレディが乱れているのが何よりの証拠さ。おじさん、答えを聞かせてよ。連絡先はこちら!』

『ごしゅじんさま……あのひとは、でんわなんてもってないですよ……』

『ええ!? 電話を持ってない? ちょっと待てよ、この映像も送ったところで見られないなんてことは……ま、誰かに借りるなりネカフェにいくなりしてね』

 

男は勝ち誇った顔で彼女を見下ろす。

ぐっと腰を入れ膣内に抉りこんだ。

 

『モバイルレディに聞いてもいいんだけどね』

『ごひゅじんさまのチンポしゅごいいぃっ♥ ちょっと♥ されただけなのにぃ♥ イグッ♥ またイグぅううううううっ♥♥♥』

『服従回路をしこんでるのもあって答えは見えてるし、やっぱりおじさんの連絡待ちだね。頼んだよ、おじさん』

 

男がカメラを彼女に向けた。

 

『最後はやっぱり正常位かな?』

『ひゃあんっ♥』

 

彼女が仰向けにひっくり返される。

男に触れられただけでビクビクと艶かしく反応していた。

 

『ごしゅじんさまぁ♥』

 

男を歓迎するようにだらしなく股を開く。

 

『んおぉっ♥ きたぁッ♥ ごしゅじんさまのチンポッ♥』

 

カメラが結合部に向けられる。

お腹を舐めるように這い上がり、ピストンに合わせて揺れる乳房を映し、最後は彼女の顔に向けられた。

 

彼女はカメラを向けられているのもわからないのか喘ぎ声をあげ続けている。

瞳はぐりんと上を向いて、口は「おっ」と発した形で開きっぱなし。

男の突きこみに合わせて体をびくつかせ、もっとしてとばかりに腰を男の方にガクガクとせりあげていた。

 

『おほッ♥ おおおお゛ぉおおおおおぉっ♥』

 

絶頂したのか彼女がピンと体を反り返らせた。

顔が上向き喉しか見えなくなる。

無防備にさらされたお腹がビクビクと震え、接合部からまた潮をまきちらした。

 

映像はそこで途切れた。

音声も途切れたはずなのだが、耳には我を忘れ言葉すら忘れたかのような彼女の叫び声がいまだに響いている。




凄腕の情報屋、女社長、元CCRエージェント。
様々なものたちの協力によりついに彼女の居場所をつきとめた風来坊は世界一の大企業を敵に回すカクゴを持ってそこへ乗り込んだ。
科学の力によって卑劣な男の虜となった彼女を取り戻すため彼は過去の過ちにより封印した力を苦渋の決断で解き放つ。

…罪悪感から救出ルートみたいなものを。
連れ戻された武美を救うためにジャジメント(大神派)に殴り込みなんて熱いと思いません?
私は燃えます!
けれど壮大すぎて私にはとても書けないので誰か書いてください。

ところで洗脳(魅了?)はレッド固有の能力なんですかね?
正史はキリちゃんルートではないかもしれませんが、ルートに入ってなくてもイエローがやらかしたら洗脳せざるをえなくなるでしょうから本SSでは過去のあやまちとしてそれを採用しています。


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【昏睡レイプ】畜生と化した教育係【凌辱注意】

アルバイトのお転婆娘を眠らせて教育と称して凌辱する話です。
最後の方ちょっとだけ寝取られ注意かもしれないです。寝取られ部分にはエロはないですけど。〇〇〇様×梨子ですね。そこはまた別の機会にがっつり



アルバイトの少女がいた。

彼女はトラブルメーカーだった。

さすがに目にあまると彼女を教育するよう命じられた。

 

空き缶をぶつけられる等々手痛い反撃を受ける未来しか思い浮かばなかったので、ちょっと渋っていると、なにやら怪しい薬が差し出された。

相手は無言。

これを使えということだろう。

 

………

 

ある真夏の昼下がり、彼女のアイスティー(緑)にこっそりと怪しい薬を混入した。

アイスティーは彼女が持参したもの。

彼女は疑うことなく、いい飲みっぷりで空にした。

 

――ん?ちょっと待てよ……

 

あの薬は無言で渡されたもの。

勝手に睡眠薬かそれに類するものだろうと思っていた。

しかしいまになって他の可能性を考えてしまう。

 

――もし、毒薬だったら……まさか、それはないよな……教育しろって言ってたし……

 

教育というのは建前。バカは死ななきゃ治らない、そんな風に考えている連中が毒薬をさしだした。嫌な想像が浮かび血の気が引く。

 

「どうしたの?顔が青いよ」

 

少女がこちらを見ている。

フランクな口調。

敬語使うべきとかそんなことを言う余裕はない。

 

無邪気な表情で心配してくれる彼女を見ていると罪悪感がわいてくる。

 

――うわあああっ、どうしよう!?お茶を吐き出させるか!?なにか理由をつけないと納得してくれないだろうな……なんて言えば……

 

「な、なんでもない。ちょっとお腹の調子がだな…」

「拾い食いでもしたの?」

「なんでそうなる!ぐぬぬっ、失礼する」

 

理由を考えるため一時待避、

 

――いや、ちがうだろ!?毒薬だったら一刻も早く対処しないと!?ああ、でも何も思い付かない…

 

パニック状態。

 

「漏らさないでよ?」

「誰が漏らすか!?」

 

もうなにがなんだかわからず、とにかくその場から逃げたい一心で部屋から抜け出した。

その際にちらりと見えた彼女の心配そうな顔に胸が締め付けられる。

 

――少々暴力的だけど、本当はいい娘なんじゃないか?

 

そんなことを思いながら退散する。

 

――どうしよう、なんとかしないと。でも……ああ、どうしたら……

 

相変わらずパニック状態でぐるぐると歩き回る。

 

………

 

結局何も思いつかなかった。

部屋にはまだ少女がいるようだった。

 

トイレに行くと部屋を出てから長い時間たっていた。

彼女のことなので確実にその部分に触れて、拾い食いするからだなんだとバカにしてくるだろう。

彼女に意識があればの話だ。

 

――むしろバカにされたい……いやいや、これじゃ変態みたいじゃないか!?

 

そっと扉を開ける。

 

――頼む、バカにしてくれ……

 

期待していた彼女の声は響かない。

部屋はしーんと静まり返っていた。

 

「あ……ああ、そんな……」

 

少女がテーブルに突っ伏していた。

絶望で膝から崩れ落ちそうになる。

 

――いや、まだわからないぞ……

 

突っ伏した少女の背に触れる。

脈がある。

体もあたたかく、柔らかい。

 

――おおっ、よかった……なんだ、やっぱり睡眠薬か……

 

ほっと胸を撫で下ろした。

パニック状態と緊張状態がおさまっていく。

 

少女の寝息が聞こえてきた。

無防備な寝顔を見て、生唾をのむ。

 

――おてんば娘だが、こうしてみるとなかなか……

 

ついさっきまでパニック状態だったため、心臓はばくばく。

その勢いで下半身に血が集まっていく。

邪な思いがムクムクと頭をもたげる。

 

………

 

眠る少女をテーブルの上に仰向けにした。

クーラーをかけていても暑い中アイスティーをイッキ飲みしていたせいか汗をかいていた。

おくれ毛がうなじにはりついている。

 

――顔が赤いな。薬の影響もあるか?なんの薬かわからないからな。もしかしたらただの睡眠薬じゃないのかも。このままだと暑いだろう。脱がしてやろう

 

心の中でたっぷりと言い訳して、興奮に震える手で少女の黄色いベストのボタンを外す。

汗をまとった女体のぬくもりがむんむんと伝わってくる。

少女の顔をうかがいながらブラウスのボタンも外す。

彼女がすやすやと眠っているのを確認して前をはだけさせた。

 

――意外と大人しめだな。

 

しっかりと目に焼き付けてからブラをずらす。

そうしてあらわれた肌の白さとふくらみの美しさ、頂点の可憐さに息をのんだ。

 

――うおおっ、若い娘のおっぱい!!

 

目を血走らせながらも、そっと触れる。

柔らかくも指を押し返してくる感触を楽しむ。

花のような色の部分にも触れる。

 

――眠っていてもしっかり反応するんだな。

 

むくむくとかさを増し固くなったつぼみをいじりながらそんなことを思う。

「んん…」少女が眉をゆがめた。

目を覚ますのかと驚いたが、すぐにすうすうと寝息を立てはじめる。

 

起こしたら確実にぶん殴られるだろう。

それでも欲望を抑えられない。

 

少女の胸元に顔を近づける。

様子をうかがい、意を決して乳首に吸い付いた。

彼女が目を覚ましそうな様子はない。

 

だんだん歯止めが聞かなくなり、じゅるじゅるぬるぬると少女の乳房を大胆に吸いしゃぶる。

汗の味。

それと甘さを感じた。

 

――錯覚だろうな。……もしかすると怪しい薬の効果?いや、それはないか……

 

余計なことをごちゃごちゃと考えながらも夢中でしゃぶりつく。

口で舌で。もう片方を手で。

少女の乳房を存分に味わう。

 

しばらくして吸い付く方を変える。

吸いながら、さっきまで吸い付いていて唾液まみれになっている乳首をぬるぬると愛撫する。

 

 

ぴちぴちのふたつのふくらみの間に顔をうずめた。

うにうにと首を振り甘美な感触をたっぷりと味わう。

少女の汗のにおいも存分に堪能する。

 

癖になるにおい。

不思議とずっと嗅いでいたくなるにおいだ。

 

下半身に血が集まって股間が苦しくなる。

 

――これは教育だ。教育。

 

自分に言い聞かせながら一物を露出させ、少女の手に握らせた。

少女がよく武器にしている空き缶の代わり。

 

――どうだ?空き缶よりは握りやすいだろう?

 

大きさに自信はあるが、さすがに缶よりは細い。

 

手を重ね、ぎゅっと握らせシコシコと動かす。

眠っている少女に強制的に手コキさせる。

仰向けにしても起きなかったものだから大胆になっている。

 

パニック状態のときに心配してくれた彼女の顔を思い出し罪悪感がわいたが、性欲と積もり積もった怒りがそれを追いやる。

 

――ああ、キモチいい……

 

少女の手の感触を味わい溜息をもらす。

先端から透明な汁がこぼれる。

 

――手でイクのもいいけど、ここは……

 

狙いを胸に変え弾力のある柔肉に亀頭を沈め込む。

ぷにゅぷにゅと遊んだあと乳首にも擦り付け、先走りの汁を塗りたくる。

赤みを増した乳首が濡れ、テラテラと光る。

 

眠る少女のスカートをつかんだ。

慎重にめくりかえす。

薬の効果を信じて大胆な行動にでる。

 

ショーツをぐっとずりおろす。

漏斗状の下腹部があらわになっていく。

脱がせやすいように少女の腰をもちあげた。

 

ぷりっとした尻も外気に触れる。

ショーツがくしゅくしゅとコンパクトになる。

腿を撫で、ふくらはぎを撫でる。

 

――うああ、ドキドキする……。おっ、起きないよな?

 

乳房を露出させ、体液を塗りたくり、そのうえショーツを抜き取った。

いま目を覚まされたらおしまいだ。

 

戦闘員として優秀な彼女はいい体をしていた。

お腹も腿も引き締まっている。

中の締まりが良さそうだ。

 

――疲れてるだろう?マッサージしてやるよ

 

ピチピチの腿に何度も手を這わせたあと陰部に触れる。

ぴったりと閉じているその部分を指で擦っていると花びらが充血して顔をのぞかせる。

 

――眠っててもちゃんと感じるんだな。この淫乱娘め。

 

閉じていた部分をこじあける。

指を沈め男は目を丸くした。

 

――あれ?まさか?えぇ!?

 

勝手に経験済みだと思っていた。

なのにそうではなかったらしい。

意外な一面に目を丸くする。

 

――しょうがないなあ。俺がもらってやろう。お前みたいな乱暴娘をもらってくれるやつなんてきっといないだろう。

 

最低なことを考えながら陰茎を露出する。

少女の下腹部にグリグリと押し付ける。

底をなぞり、狙いをつける。

 

ぐっと中に押し入る。

 

さすがに痛いのか悪夢にうなされているかのように顔をしかめている。

ううっと半開きの口からもれるうめき声が嗜虐心をあおる。

 

少女の眉間に皺が寄る。

唇をぎゅっと引き結んだ。

連動するように入り口がきゅっと締まった。

 

その抵抗を押し破り、さらに深くへと入り込んでいく。

 

――うおおっ、締まるっ。これが処女マンコ……

 

一番深い場所へとたどり着いた。

そこにいたるまでに少女の口から何度もうめき声がもれた。

汗びっしょりになっている。

 

目を覚ましていないのが不思議だ。

薬の効果が絶大ということだろう。

 

男は腰を引いた。

処女喪失の血に濡れた陰茎の根本が姿を見せる。

痛々しい光景に罪悪感がひきずりだされる。

 

――これは教育だ。空き缶をぶつけられるのがどれだけ痛いか思い知らせ……いや、処女喪失の痛みの方が痛いか?いやいや、空き缶より細いから痛くないはずだ!

 

性欲のまま再度陰茎を少女の肉穴に埋め込んだ。

 

――これから何度も犯して俺専用のマンコにしてやる!これだけの報酬があれば多少の暴力は許してやれそうだ。何回もやるためには薬が必要だな。教育に必要だと称してもっともらってこないとな!

 

獣のように腰を振る。

子宮に亀頭を食い込ませ、ひだをめくりかえす。

 

――空き缶がつっこめるほど拡張してやるのもいいかもな。そうすれば相手の痛みがわかるようになる!眠っている状態でも潜在意識に刻み込まれるだろう。暴力女を教育、教育!

 

ずちゅぬちゅと少女の膣内をかきまわす。

子宮を何度も何度も突き上げた。

 

少女がうなされている。

きっと淫らな夢を見ているに違いない。

追い討ちをかけるように奥を突きグリグリと刺激した。

 

体重をかけないように気をつけ身を乗り出す。

はだけさせたブラウスとベストを押し退ける乳房を鷲掴みにして乳首に吸い付いた。

 

粘膜をぬるぬると触れ合わせる。

 

――暴力女もここは甘い………

 

母乳は出ないが力は出る。

膣内に入り込ませた肉棒に限界を越えて力がみなぎった。

 

――マンコも甘いな。甘々、どんどん俺の形になってる気がするぜ。ぐへへ……

 

さらに深いところまで侵入する。

 

――ああ、クソ!可愛いなぁ。あの凶暴な空き缶女がこんなに可愛く見える日がくるなんて……

 

キスをしたいという欲望がふくれあがる。

激しくうなされる少女の唇をふさいだ。

舌も腰も動かす。

柔らかであたたかい口を上も下もぬちゅぬちゅとむさぼりつくす。

 

少女の細い体が反り返る。

ビクビクと痙攣が走った。

 

――イッたか?ああ、俺もイきそうだ……

 

男根を女体の奥深くに埋め込んで欲望を解き放った。

ドクドクとかつてないほど精液があふれる。

 

これだけの暴挙を働いたのにすやすやと眠る少女を抱きしめて、男はプレスするように腰を押し付ける。

 

――やべぇ、一発出しただけじゃおさまんねぇ……

 

抜かずの二回戦。

狂ったように腰を振る。

破瓜の血と精液、それに恐らく彼女の愛液も混じっているだろう、さっきまで処女だったとは思えないほど動きがなめらかだ。

 

――梨子……リコぉ……

 

愛らしい寝顔を見つつ膣内の感触を堪能する。

唇を吸い、舌をねじこむ。

乳房もこころゆくまで揉み、しゃぶりつくす。

 

――お前が悪いんだからな。普段俺たちを舐め腐ってるから……。へへっ、いくぜ。もう一発……もう一発だ!

 

最後の一滴まで膣内にしぼりだした。

 

 

 

――俺はなんてことをしちまったんだ……

 

しばらくして冷静になった男は頭を抱えた。

薬の影響で少女はまだ目を覚ましていない。

仮に彼女の乱れた体と着衣をきれいにして、この場をしのいだとしても、避妊具もつけず膣内で射精までしてしまった。

少女がもし妊娠してしまったら。

 

――あああ!どうしよう!

 

様々な想像が脳裏を埋め尽くす。

 

 

 

いつ逮捕されるかと男はビクビクと過ごしていた。

しかし、何も起こらない。

いつもと変わらぬ日常が続いていた。

変わったことといえば、相変わらず空き缶をぶつけられるがそれを許せるようになったことだ。

 

「なに?」

「いやなんでもないよ。あはは…」

 

苦笑いすると、少女がまるで性犯罪者を見るような目でじっと見つめてくる。

 

――普通バレると思うんだけどな……あの日だって、帰り歩き方がおかしかった。違和感や痛みだってあったはず……。知ってて黙ってる? いや、それはないな。この娘にかぎってそれはない。……まさか薬のおかげか?

 

だとすれば陵辱者にとっては夢のような薬だ。

 

 

 

いつもと変わらぬ日々が流れる。

それはつまりトラブルメーカーの少女が大暴れしているということだ。

最初の頃は罪悪感から許容できていた。

ある日不満が頂点に達する。

トラブルメーカーの柔らかい部分に触れたい欲望が爆発した。

 

――わりに合わない。もう一回やらせてもらわないとな!

 

教育に必要だと称して薬をせびる。

そしてまた少女の飲み物に混入した。

 

――バレるかな……?

 

不安があったが少女は薬入りの飲み物をいい飲みっぷりで空にした。

少女はしばらくして、うとうととして、とろんと眠った。

 

――お前がいけないんだぞ。他人をバカにして、あんな乱暴なことをして……。さあ、教育教育!

 

眠った少女に狼藉を働く。

二度目ということもあり手際よく事を進める。

 

乳房を思う存分手にして、乳首をちゅうちゅうと吸った。

 

――減らず口もふさいでやる!こっちの穴もふさいで…

 

一度目より柔らかくなっていた。

陰茎にフィットするかのようだった。

奔放で人の言うことを聞かない少女だが、ここは男に従順なようだ。

 

――うはっ。きもちいぃ!二回目でこれか!これから何回もやればもっとよくなるか?

 

こうなると歯止めが効かなくなった。

何度も何度も少女の体を味わう。

 

――ここはこんなに俺に合わせてくれるのになぁ。起きてる時も合わせてくれよ

 

眠らせて犯しているだけなので当たり前だが性格面に教育の成果はまったく表れない。

ああ言えばこう言う。

言い返してくるだけならまだしも空き缶が飛んでくる始末。

 

一方、女体には教育の成果がメキメキと現れていた。

ヒダヒダがねっとりと絡みついてくる。

肉壺自体もしっくりくるようになり形が変わっているのがよくわかった。

 

性格と違い体の方は男に媚媚。

 

 

 

「面白そうなことやってるな」

「俺たちも仲間に入れてくれよ~」

「げっ、お前ら…」

 

ある日悪事が同僚たちに見つかってしまった。

 

「俺たちにもやらせてくれないとバラしちゃうよ」

「くっ……」

 

そう脅されてしまうとどうしようもならない。

彼専用だった少女が団員、怪人たちにまで貪られる。

 

「いい乳してんなぁ、おい」

「行動的なだけあってよく締まる。なんかスポーツとかもやってたのかな?このおてんば娘は」

「マジでおてんば。このぐらいの報酬がないとやってられないよな」

 

「あ、ああ、そうだな……」

 

ひとりじめにして自分の色に染め上げたかったが仕方がない。

それから少女はワルクロ団専用の肉便器のような扱いになってしまう。

いまだに起きている間の経験人数0人の少女だが寝ている間の経験人数は二桁を超えた。

 

「綺麗に使えよ」

「わかってるって」

「まさか姉御とやれるなんて嬉しいなぁ」

「お前、姉御なんて呼んでるのか」

「心の中で」

 

眠り姫の腿を左右に開き、ぬるっと挿入する。

 

「ああ~、姉御、経験豊富なんすね」

「最初は処女だったんだ。俺が破ったんだぞ」

「眠らせてやったんでしょ?最低じゃないっすか」

「お前がいま姉御とつながれてるのは俺のおかげだぞ?」

「アリガトウゴザイマス」

「なんだその棒読みは!?汚らわしいものを見るような目で見てるがお前も共犯者だからな?」

「そんなことないですよー」

「自分のやってることをよく見てみろ。チンポがどこに入ってるんだ?」

「姉御のマンコにのみこまれてますねぇ」

 

「生意気な小娘の可愛い寝顔に……うっ!」

「そんなところにぶっかけたら後始末が大変だぞ。髪にまで飛んでるし」

「俺は胸にかけよっと。梨子ちゃんの生意気なおっぱいをどろどろに」

「なんちゅう勢いだよ。顔にまでかかってるじゃねーか」

「俺はお腹に……ああ、スカートの裏についちまったな。やっぱやるときはちゃんと脱がせてやらないと」

「この半脱ぎがいいんだろ?」

 

「綺麗にしてくれよ」眠る少女の口に陰茎をねじこむ。

「噛まれそう……」

「ハハハッ、眠ってるリコちゃんは優しいから大丈夫だよ。ほら、ちゃんとおしゃぶりしてくれる。目を覚ましたらイカの臭いでハッピーになれるぞ」

 

………

 

「寝てると可愛いのになぁ」

「そうだな」

「俺は起きてるときのリコちゃんも好きだよ?」

「それはお前がいじめられるのが好きな変態だからだよ!」

「なっ、なんだってー!!」

 

………

 

「おっ今日もやってるな。タイムはどう?」

「今日は伸びなかったな。こいつのマンコ締まりが良すぎなんだよ。俺のチンポの形を覚えたのか、マンコがぴったりの形になったし。やればやるほどタイムが縮む」

「お前なに言ってんだよ。リコちゃんのマンコは俺のチンコの形になってんの。お前みたいな粗チンにぴったりなわけないだろぉ?」

「眠っている梨子ちゃんは優しいから粗チンにも合わせて締めてくれんだよ。俺のチンコにぴったりだからよく締まる。極上の締まりをお前らが味わえてるのは俺のおかげ。感謝しろチンポがデカいだけの愚民ども」

「こいつ……コンプレックスを逆手にとりやがった……」

 

「タイム、ボクはダメでした……」

「童貞くん。緊張すると力でないからね。場数を踏んでね、ベストを尽くせるようにね」

「はい……」

 

………

 

ある日、悪事がバレてしまった。

ヒーローたちが踏み込んできた。

少女の初めてを奪った男がひったてられる。

 

「待て!俺はそいつに言われた通りあの小娘を教育しただけ……」

「そんなことを言ったのか?」

「いや、言ってないな」

「だそうだ」

「そんな……」

「罪のない少女を傷つけた上その罪を俺たちになすりつけようと嘘をついたわけだ」

「待ってくれ!頼む、話を――うぎゃああああああああああっ!!」

 

卑劣な男はヒーローによって成敗された。

 

「もう大丈夫だ」

「レッド、くん?」

 

少女が座り込んだまま呆然としている。

ヒーローが彼女に寄り添い、男たちの欲望に汚された体を抱きしめた。

 

………

 

少年は久しぶりに彼女と再会した。

どうしていたのかとたずねると彼女は乾いた笑みを浮かべた。

 

「いろいろあったんだよ」

「いろいろって……連絡ぐらいしろよ……こっちからしても全然つながらなかったし」

「バイト先でね、飲み物に睡眠薬を入れられて、最低な男の捌け口にされてたみたいなんだ」

「え……?」

「でも、もう大丈夫。レッド様が助けてくれたから」

 

少年は愕然とする。

あまりのことになんと言葉をかけていいのかわからない。

 

「あたしが犯されている間、キミはなにをやってたのかな?」

「それは……」

「野球でもしてた? それとも他の女の子と遊んでた?」

「それはない! 他の女の子となんて絶対に! 野球はしてたかもしれないけど、まさかそんなことになってるなんて……」

「なにも知らなかったんだからしょうがないよ。……でも、レッド様はあたしの異変に気づいてくれたけどね」

 

レッド様――その言葉が少年の胸に突き刺さる。

さっきも言っていたが聞き間違えかと思ったのだ。

まさか、彼女が他人を恭しく様付けで呼ぶなんて。

 

(いや、いまはそんなことどうでもいいんだ)

 

少年は彼女の異変に気づけなかった自分を責める。

普通は気づけなかったのかもしれないが、レッドは異変に気づき彼女を助けた、自分は何もできなかったという事実が少年の心を責めさいなむ。

 

「じゃ、あたし、いくから」

「いくってどこに?」

「レッド様が慰めてくれるって♥ あたしこう見えてもボロボロなんだよ?」

「レッドじゃなくても――」

「あなたじゃ無理」

 

ぴしゃりと強く拒絶されて少年は何も言えなくなる。

 

「レッド様じゃないとダメなんだ。じゃあね」

「そんな……」

 

少年はレッドのもとへ行く少女の背中を見送ることしかできなかった。



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オンライン飲み会で脅され自慰行為を公開する大神会長

大神会長が公開オナニーさせられる話です
いろいろがばがばです。
反撃のチャンスはいくらでもあるのに、それをしなかったのは大神会長がマゾだったか、他にも弱みを握られていたか、もしくは別の理由か、どっちかです


大企業の会長がライターとオンライン飲み会。

 

「よ、社長♥」

「社長じゃなくて会長だ」

「そっちの方が語呂がいいんですよ♪」

「語呂の問題じゃないだろ?」

「まあまあ。ささぐいっとイッちゃってください」

 

そんなこんなで飲みがすすんでいく。

多少あやしいところもあったがなかなかいい娘だった。

よくない噂を耳にして会長はかなり警戒していたのだがいい意味で裏切られた。

うまく乗せられて、野球のことなどを話して気持ちよくなっていた。

 

「今度はキミの話を聞きたいな」

「いいですよ――」

 

それからしばらくして。

 

「ちょっと暑くなってきましたね」

「そうだな」

「ほんと暑いですね~。裸になっちゃいたいぐらい♥」

「ああ。……ん、裸?」

「それじゃあ今から服脱ぎますっ♥」

「は!?」

 

かなり酔っているのか女が宣言通り服を脱ぎ始めた。

恥ずかしがるような素振りを見せながら、ゆっくりと挑発的に。

やがて女は下着姿になった。

 

「どうですか?会長のお眼鏡にかなうといいんですけど……」

「い、いや、そういう問題じゃなくてだな」

 

上目遣いでこちらをのぞきこんでくる。

ネックレスとイヤリングが揺れた。

腕の間でぐにゅりと胸が強調される。

会長はごくりの生唾をのみこんだ。

 

「もっと見せてあげますよ。……あ、ビッチなやつだとか思ってますね。言っておきますけど、会長にだから見せるんですよ。そこらの雑魚には絶対見せませんから、勘違いしないでください。さあ、よく見といてくださいね」

「ああ……」

 

勢いに圧倒される。

女は下着すら脱いで、ありのままの姿になる。

ネックレスとヘア。それ以外は肌が見えている。

爪先から頭のてっぺんまで。

乳房の先や腿のつけねも。

すべて見えている。

 

「どうですか会長。もっとよく見てください♥見やすいようにしてあげますから」

 

乳房を持ち上げるように、股間を開くようにして見せつけてくる。

 

「もうわかったから、服を着ろっ」

 

会長はそわそわとまわりを気にする。

こんなところを誰かに見られたら大変だ。

 

「会長。女にこんな恥ずかしい格好をさせておいて何もしないんですか?そんなんだからいまだに、ねぇ♥」

「うっ、うるさい、それにちがうからな……」

「へええっ、そうなんですね。じゃあ男らしいところ見せてください」

「なにを言ってるんだ……」

「いいことを教えてあげましょう。こういうときは男も裸になるんです」

「なにぃ!?」

「女だけに恥ずかしい思いをさせるなんてダメですよ。脱いでください♥」

 

会長がためらっていると女はむぅっと眉を寄せた。

 

「会長に脅されて脱いだことにしよっかな~」

「は?」

「ガキが舐めてると潰すぞ。潰されたくなければ脱げって脅されました~って。」

「そんなことは言ってない!!」

「真実なんてどっちでもいいんですよ。この写真を見たら世間の人間はどう思いますかねぇ」

 

女は急に眉を歪め目を潤ませた。

胸と股間を隠して、腰を引く。

怖い顔をした男と裸になって泣きそうな女が画面に映っている。

 

「大神御曹司の横暴!権力乱用で女ライターに脱衣を強要!これはスクープになりますよ。スクープですよ、Scooop! 記事にされたくなかったら服脱いでください」

「ぐぬぬっ……」

「上だけじゃなくて、下もです♥ 裸ですよ、は・だ・か♥」

 

女に脅されて会長も全裸になった。

女は楽しそうに笑う。

会長のものはすでにギンギンになっていた。

 

「大神会長、ピッチャーでしたよね。脱いだ服、遠くに投げちゃってください」

「え?」

「この飲み会の様子、記事にされたいんですかぁ?されたくないですよねぇ?」

「そうなったらキミだって……」

「ちゃんと事実をねじまげるから大丈夫ですよ。男の人は下手ですからすぐにばれちゃいますけど、女はいくらでも嘘をつけますから。私の方にだけモザイクもしっかりかけますし。ほら、早く♥」

 

会長は迷った。

迷ったあげく女の指示通り服を投げた。

遠くといっても部屋の隅だが、即座に服を着ることはできない。

 

「さっすが元プロ♥見事なピッチングです♥隠さないで。見せあいっこしましょう♥」

 

まるで催眠術にでもかけられたように会長は股間を隠す手をどけた。

 

「会長、びんびんですね♥私の裸を見てそんなになっちゃったんですか?」

「うっ……それは……」

 

女が画面をのぞきこんでくる。

つりがね型の乳房がどアップになった。

 

「それとも、脅されて脱がされる状況に興奮しちゃいましたか」

「なっ!?そんなわけないだろ」

「やっぱり♥会長、いじめられて興奮しちゃう変態みたいな顔してますから、そうじゃないかと思ってたんですよ」

「どんな顔だ……」

「大神のMはマゾのM♪」

「……? 違うと言っているだろう……」

 

恥ずかしいほど勃起しているのは事実なので、あまり強気になれない。

 

「会長、オナニーしてみてください」

「何を言ってるんだ……」

「私のおまんこを見ながら、ほら早く♥」

 

女が椅子に腰かけた。

腿を開いて陰部を見せつけてくる。

視線を上に向けると意外と引き締まったお腹、縦長のへそ、重力に逆らってつんと上向いた乳房も見える。

 

「しかし……」

「私に逆らってもいいんですか?会長の元気で健気なおちんちん、全世界に公開しちゃいますよ」

「んなぁ!?」

 

悲惨な未来を想像してぞっとする。

こんなものを公開されたらどんな顔をして生きていけばいいのだろう。

キリッとすました顔をしていても下の可愛い亀の頭を思い出されてしまうのだ。

 

「いやなら早くオナニーはじめてください」

「くそっ……覚えてろよ……」

「言われなくても覚えておきますよ。世界一の大企業、そのトップに立つ男の生オナニー♥」

「忘れてくれ……」

「口じゃなくて手を動かしてください」

「ぐ……」

 

みずから恥部を渋々握った。

 

「上下に上下に……そうそう、お上手ですね、会長♥」

 

女に言われるがまま、手を上下に動かす。

 

――完全にバカにされてるな……。

 

会長はぎりっと歯ぎしりした。

怒りのせいか、敏感な部分に刺激を与えたせいか、鼓動が急激に早くなる。

胸が苦しくなり、呼吸が乱れた。

 

「ふふ♪はぁ、はぁってあえぐほど真剣にしごいてくれるなんて。会長はマジメですね。そういうところ、好きですよ♥」

「なにを言ってるんだ……」

 

どうせもてあそぶための嘘だろうと会長はわかっているが、うっとりとした目で見つめられ好きと言われると、動揺してしまう。

 

――会長にだから見せてあげるんですよ。

服を脱いだあと胸を強調しながら女が言った台詞を思い出す。

もしかして本当に好きなのではないか、かなり歪んでいるがこの状況も愛情表現なのではないか。会長は妄想をふくらませた。

 

下腹部にどくどくと血が集まって痛いほどはりつめる。

 

「もうイキそうなんですか? もうちょっとがんばってください、会長♥ あ、イキそうだからって手は止めちゃダメですよ。止めたら全世界にオナニー公開ですからね」

「しかし……このままだと……ううっ……」

「会長としては極めて堅実な企業運営を誇る貴方、ところがどっこい男としてはオナニー覚えたての小学生レベルの早漏さんだったんですね。ほらほら、見てください。おっぱいでちゅよー♥ あたしのおっぱいとおマンコをオカズにそのまましこしこして、どぴゅどぴゅしちゃってくださいね♥」

 

くすっと女が笑った。

乳房を寄せて見せつけてくる。

柔らかそうなふくらみがぐにゅりと潰れあう。

 

挑発に会長はカッとなった。

バカにされて鼓動が強くなった。

みずからをこすりあげる手が激しくなる。

 

竿をこすり、カリをこすり、先端から先走りの汁があふれでる。

 

「うあっ」

 

どぴゅっと白濁液がほとばしった。

自分の脚や椅子、床を汚してしまう。

 

「うわあ……いっぱい出ましたね♥ 会長、たまってたんですか?」

「ちがう、これはぁ……」

 

呆然自失の会長はろくに反論もできなかった。

 

 

 

――まずいな、これだとどんどん脅迫材料がたまっていく……

 

その後もふたりきりのオンライン飲み会が幾度となく開かれた。

 

「そこにあるおかきを食べながら、ますかきしてください」

「はあ!?」

「おかきはエッチな感じ……こう、仰向けに倒された会長の顔面にふくよかな女性がのってきて、窒息しないように必死に女性のおしりをかじっているイメージで」

「どんなイメージだ!? それにふくよかな女性である必要はあるのか?」

「そっちの方が負荷がかかるでしょう?」

「なるほど……いや、なるほどでもないな……」

「早くしてください、会長♥」

 

「今日も裸になってください。……それで両手を頭の後ろで組んで、がに股になって、腰を前後に揺らして、下をフリフリしてください♥」

「ぐ……」

「あははっ、うまいですねぇ♥ 会長には野球だけじゃなくてダンスの才能もあるんじゃないですか? 下品な下ふりダンス限定ですけど♥」

 

屈辱的な飲み会が終わると要求がはじまる。

 

「公開されたくなかったら、はい♥ 今回はこれだけ用意してくださいね♥」

「なにぃ!?」

「会長が大好きなおっぱい、見せてあげますから♥」

 

最初の方は可愛らしいものだった要求が際限なくつり上がっていく。

 

――ここまでくるともう限界だ……

 

ある日、どうせ公開などハッタリだろうと踏んで会長は女の要求を断った。

すると女が豹変した。

 

「あなたを公然わいせつ罪で訴えます!理由はもちろんお分かりですね?あなたがオナニーを見せつけ私に精神的苦痛を与えたからです!」

「いや、キミがやれって言ったんじゃないか…」

「はぁん? 男が女の言いなりに? そんなことあるわけないじゃないですか! 嫌ならどうして飲み会に応じたんですか? それに――」

 

女の猛攻が続く。

会長は狼狽した。

 

――しまったな、これは読み違えたぞ。要求を……しかし、ここまでの条件はのめない……だが、断れば……いや、本気で公開などしないだろう。公開してしまえば交渉のカードがなくなり向こうも困る。いまは怒っているが冷静になればそれがわかるだろう。そしてきっとワンクッション置いて……

 

………

 

「大神会長がライターの女の子に息子を見せたんですって」

「大神会長の息子が息子を見せたんじゃなかったっけ?」

「お孫さん?」

「いや、大神グループ、ええといまはジャッジメントだったかしら?」

「ジャジメントですの」

「どっちでもおんなじようなものでしょ?」

「ダメよ、そういうのはちゃんとしないと」

「社名はともかく今は息子さんが会長。で、その息子さんがいま流行りのネット飲み会で――」

「息子さんがねえ。パピーの方はやってそうだったわね。色々強そうだったし。息子さんがやるのは意外」

「息子さんってイケメンのプロ野球選手の!? あたしだったら喜んで凝視しちゃうわぁ♥大神会長の息子さんの息子さん」

「息子さんっていうか、息子ちゃんらしいわよ」

「あらやだ~♥ますますかわいいじゃなーい♥男は大きさじゃないのよってシコシコ慰めてあげたいわぁ♥」

「大神会長とオンライン飲み会、どうやったらできるのかしら?」

 

………

 

「――といった感じでそこまでのバッシングはないようです。むしろ会長に同情する声が大きいようですよ」

「そうか、それならよか――よくない!!ボクの勃起した恥ずかしい姿が全世界に公開されたんだぞ……」

 

会長は頭を抱える。

部下は公開された写真を凝視していた。

 

「お、おい。何をじっと見つめてるんだ」

「これって勃起してるんですか?」

「なっ!?どういう意味だ、それは!?」



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【玲奈・梨子・春香】レッド様のハッピーハロウィン【洗脳・NTR注意】

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年の目標は、季節ネタや時事ネタはちゃちゃっと書いてパパっと投稿することです。



新年早々ですがハロウィンネタ。せめて2020年中には投稿しようと思っていたのになんでこんなことになってしまったのか
玲奈・春香・梨子がレッドとハロウィンを心ゆくまで楽しむ光景を主人公がのぞくという内容になってます。レッドにメロメロになった経緯を書こうかと思ったのですが、よくよく考えれば、秘密をうっかり目撃してしまっただけで、つまり誰でも、確たる理由がなくても××さてしまう可能性はあるわけで、そのへんは書かなくてもいいかなと。梨子なんかは目をつけられてそうではありますけど、いきなり××された状態ではじまってます。
洗脳・寝取られ注意です。


勝負に負けた少年はおうど色マスクとしてヒーローの一員となった。

ヒーローに彼女も、レギュラーの座も奪われた。

落ち込んでいたところを慰めてくれた後輩や他の女の子まで、彼に近づいてきた者はことごとくヒーローに奪われてしまった。

 

哀れな少年は物陰から三人の少女を見つめていた。

今日はハロウィン。

ヒーローの信奉者にされてしまった三人が仮装をしている。

 

(なんだよあれ……あの格好でレッドのところに行くのか!?)

 

………

 

「梨子先輩!? なんですかその衣装は!?」

 

梨子は魔女のコスプレをしていた。

黒のとんがり帽子に黒のマント、ブラウスにえんじいろのネクタイという格好である。

下は赤い刺繍の入った黒のミニスカートで薔薇の刺繍入りのタイツで腿が妖しく白く見える。

 

「それはこっちの台詞だよ。春香」

 

梨子がじっとりとした目で後輩を見る。

春香は悪魔のコスプレ。悪魔の角がついたカチューシャ、白い花のヘアピン、ほっぺたには赤い星の形のタトゥーシール。

黒のハイレグ。ロングブーツ。そのあいだからのぞく腿のみずみずしさが際立つ。

 

「なにその格好…… 」

「先輩こそ! 梨子先輩ともあろう者がなんでそんなおとなしい格好なんですか!? ギャップを演出!? これじゃわたしが痴女みたいじゃないですか!」

「痴女みたいというか、痴女だね」

 

梨子は視線を落とし、後輩の衣装を眺める。

黒のハイレグの切れ込みがかなりきわどく、よく見れば陰肉が少しはみだしていた。ロリ顔の後輩、見た目の印象のまままだ生えていないのか、剃ったのか、ツルツルである。

食い込みが強く、縦筋の形が見える。

胸元も大胆で乳輪がはみ出しそうなほど乳房を露出している。

腰のあたりには尻尾が見える。どこにどうやってついているのか知らないがスペードのような先端がぴんと上を向いている。

悪魔を意識した黒い衣装が元気一杯の後輩とケンカして可憐さをひきたてる。

 

梨子のスカートも短く、腿がきわどいところまで見えているが、春香の衣装とくらべるとおとなしいものだった。

 

「レッド様に用意していただいた衣装ですよ。この衣装をブジョォクするということはすなわち――」

「侮辱なんかしてないよ?」

「痴女って聞こえた気がするんですけど!?」

「ほめ言葉だよ。春の香りに誘われて現れた露出狂の痴女みたいだって」

「ほめてないですよね!? それにいま秋ですし!!」

「あくまでたとえだから、本当に秋である必要なんてないんだよ……っていうかレッド様に用意してもらった衣装ってどういうこと? あたしはそっちの話をくわしく聞きたいなぁ」

「ふふん。日頃の行いの差ですね」

「レッド様の足をひっぱるとそんな特別扱いをしてもらえるんだ。できの悪い子ほどかわいいってやつかな?」

「どういう意味ですか、それ!?」

「あー、あたしもレッド様の足をひっぱってみようかなー。抜けちゃうぐらいにね」

「質問に答えてください!」

 

ふたりの言い争いが果てしなくつづきそうなところにもうひとり少女がやってくる。

 

「ふたりとも、ハロウィンだからって騒ぎすぎ」

「……え?」

「霧島先輩!?」

 

二人は目を丸くする。

 

霧島玲奈は白猫のコスプレだった。

ピチピチの腿やおへそ、豊満な乳房がかなりきわどいところまで露出している。

猫耳つきのカチューシャ、鈴のついた赤い首輪、ふわふわのブレスレット、パンプス。正面から見てもどういう仕組みなのかわからないが動いている尻尾が腰のあたりで挑発するように揺れている。

鈴と首輪以外はすべて白。淡い紫のグラデーションつきだ。

 

「どうかにゃ、似合ってるかにゃ?」

「えーっと……」

 

珍妙な語尾とハレンチな衣装、先輩のあまりの変貌ぶりに後輩は困惑する。

 

「なにそれ、化け猫? 下着姿の痴女?」

 

梨子は遠慮なく言葉を投げる。

 

「白猫。ハロウィンの仮装。そしてレッド様のおそばにいられるように、レッド様の膝のうえでたくさん可愛がっていただけるように願いをこめて……♥」

 

玲奈は頬を赤らめ体をくねらせる。

梨子と春香は顔を見合わせた。

 

「どういうこと? ついにおかしくなっちゃった?」

「偉い人のそばにはよく猫がいるでしょ」

「猫をかわいがってるのって正義のヒーローじゃなくて悪党のボスのイメージな気がするんですけど……」

 

………

 

少年の危惧は当たった。

三人はレッドに会いに行くのだった。

 

レッドの待つ部屋へ三人が入っていく。

三人とも浮き足立っているのか扉は完全には閉められず、ちょっとだけ開いていた。

これはきっと運命だろう。

あとをつけてきた少年はその隙間から部屋をのぞいた。

少年は愕然と目を見開いた。

 

ふんぞりかえるレッドのまわりに三人が競うようにして身を寄せていた。

玲奈と春香が左右を陣取り、レッドの腕を抱くようにしている。

レッドの後ろには梨子がいて背中にぎゅっと抱きついていた。

 

三人とも胸をおしつけている。

ためらう様子はない。

梨子の衣装はともかく他の二人の衣装はポロリの危険が高いのに、それもいとわず――むしろそれを狙っているかのように積極的に体をこすりつけていた。

 

しっかり者のマネージャーと元気いっぱいの後輩が普段の姿からは考えられない淫蕩な表情を浮かべてレッドに媚びている。

特にマネージャーの変貌ぶりがすさまじく、猫になりきって額や頬もレッドにこすりつけている。

 

「レッド様、トリックオアトリートです♥」

「お菓子をくれないといたずらしちゃうよ♥」

 

衣装を用意したらしいレッドは白々しく首をかしげた。

可愛い後輩が説明する。

レッドはふむと上を向いた。

 

「お菓子か。持っていないな」

「じゃあ、しかたないですね♥」

「覚悟してください! レッド様♥」

 

マネージャーと後輩が妖艶な笑みでレッドに迫る。

吐息がかかりそうなほど彼に顔を近づける。

「困ったな」

まったく困ってなさそうにレッドが言う。

 

「いたずらさせてもらうよ、レッド様♥」

「梨子のイタズラはシャレにならなそうだから遠慮したいんだが……」

「だーめ。お菓子をくれなかったんだからイタズラ。そういうルール♥ 大丈夫大丈夫、レッド様なら受け止められるよ♥ これまでだってなんだかんだ言いながらちゃんと受け止めてくれてるからね♥」

 

レッドの顔をのぞきこみ、頬にちゅっとキスをする。

 

(え?)

 

少年は愕然とする。

少女はすぐに顔を離し、照れ隠しのように胸をレッドの後頭部におしつけて、彼女もまた他の二人とおなじように淫蕩な笑みを浮かべた。

 

「ああ!? ズルいですよ梨子先輩! わたしも♥」

「私も♥ お菓子をくれなかったレッド様にイタズラです♥」

 

左右に腰かける二人もレッドにキスをした。

 

………

 

「さっきので終わりじゃないのか?」

 

レッドが肩をすくめる。

 

「まさか! さっきのはあいさつ。イタズラはこれからだよ」

「失礼します。まずは本当にお菓子をもっていないのか確認させてもらいますね♥」

「レッド様、脱ぎ脱ぎです♥」

 

(あれがレッドの素顔……)

 

少年はレッドの顔を凝視する。

とても高校生には見えない精悍な顔つきをしていた。

一言でいえばハンサムだ。

 

(ああいうのが三人の好みなのか……いや、レッドに洗脳されてるんだから好みとかは関係ないか……)

 

思考が千々に乱れる。

 

「ヘルメットをとったレッド様もすてきです♥」

 

(ああ……そんな……)

 

さっきのキスはヘルメットごしだった。

今度は唇と唇がふれあう。

少年は声を出すこともできずにその光景を見ていることしかできない。

 

「レッド様♥」

「ズルい! わたしにも……んっ♥」

「ちょっと!? なんであたしが最後なの!?」

「梨子先輩はさっき一番にちゅーしたじゃないですかぁ♥」

 

レッドがそれぞれの唇を奪う。

反応を見るにこれが初めてではないのだろう。

レッドと彼女たちが今日までにどれだけキスをしたのか少年は想像してしまう。

 

「レッド様、もう一回、春香とちゅーしてください♥」

「お菓子を持っていないなんて嘘だったんですね。こんな美味しいお菓子をもっているなんて♥」

 

いま見ているだけでも相当な回数キスをしている。

唇と唇だけではなく、舌と舌さえ触れあわせて唾液を交換していた。

レッドの手が左右の少女の腰に伸びる。

 

「きゃあっ♥」

「ひゃあっ♥」

 

お尻をつかまれた白猫と悪魔が可愛らしい悲鳴をあげた。

 

「レッド様、スケベだねぇ」

「いいですよ、レッド様♥ もっとさわってください♥」

「あー、わたしも♥ レッド様にスケベなんて暴言を吐いた梨子先輩は放っておいて、わたしと霧島先輩の体をどうぞ♥」

 

レッドはキスをしながら可愛い白猫と悪魔の尻を愛撫する。

その手が谷間をさぐっていた。

二人の衣装はかなりきわどいもの。

ちょっとずらすだけで恥ずかしい部分があらわになった。

二人はそんなことを気にする様子はない。

「レッド様♥ レッド様♥」陶然とつぶやきキスを求める。

尻を好き放題にされ、身をのりだし、レッドの体に乳房をおしつける。

 

「あとからあたしの体も好きにしていいからね、レッド様♥」

 

そうささやくと、梨子は後ろからレッドの首筋に腕を巻きつけて後頭部に胸を押し当てる。

レッドは苦笑した。

 

「梨子にこうされると締め落とされそうで怖いよ」

「ほんとうにやろうか? 前にやったときは簡単に脱出されちゃったけど今回はそうはいかないよ」

「いまは自重してくれ。ふたりが巻き添えになるだろう」

「梨子先輩、レッド様にそんなことしちゃダメですよ!!」

「戦闘訓練もかねてるんだからいいの。ね、レッド様♥」

 

………

 

「あ♥」

 

玲奈と春香の胸元にレッドが手をかける。

ふたりの衣装はちょっとずらすだけで乳房がでて乳首まで見えてしまう。

 

「レッド様はおっぱいが好きなんですね♥ 私のおっぱいでよろしければどうぞ♥」

「大きさは先輩には負けますけど、わたしのも吸ってください、レッド様♥」

 

ふたりの乳房をもてあそびつつ小さなグミの実のような乳首に吸いつく。

両手に花。揉みながら交互に口をつけ、乳輪ごと吸い、ときには柔肌にもキスをする。

 

「レッド様♥ あたしのおっぱいも見て♥ 脱がせる手間的にあたしのが一番達成感があるでしょ?」

 

後ろから見ていた梨子が正面にまわりこむ。

ネクタイをほどき、ブラウスの前を開けてブラに包まれた乳房を見せつける。

他の二人の衣装にくらべれば脱がせる手間のかかる――とはいえほとんど梨子自身がはだけさせた衣装にレッドが手を伸ばし、ブラをずりおろした。

 

「レッド様が夢中になってる♥」

 

胸を愛撫されて梨子はうっとりと顔をゆるめた。

もっとさわってとばかりに胸を差し出す。

玲奈と春香はむっと頬をふくらませていた。

 

………

 

レッドが少女たちに丸裸にされる。

彼の足元に三人がひざまずく。

 

「お菓子、ちゃんと持ってるじゃん♥」

 

梨子が一物に口をつける。

 

「いつみてもすごいです、レッド様のおちんちん」

 

うっとりと見とれつつ、手と口と舌を使って愛撫する。

 

「いなりはお菓子に含まれますか?」

「さあな」

 

マネージャーが献身的に奉仕する。

陰嚢にキスをする。

タマに優しく刺激をくわえる。

 

「春香、 キノコはどっちだと思う?」

 

一物ごしに後輩に呼びかける。

後輩は舐めるのをいったん中断して先輩の問いかけに答える。

 

「キノコの○とかありますし、お菓子です!」

「じゃ、遠慮なくいただきます♥」

「あっ、わたしも♥」

 

彼女がタマを舐めている間に梨子と春香は竿に口づけ、舌を這わせる。

 

「特大のりんごあめ♥ りんごにしては形が変だけど、おいしい♥」

「極太のフランクフルトだね♥ 食べがいがあるよ♥」

「金のあめだまです♥ ほっぺたが落ちそう♥」

 

 

 

ときには三人同時に一物に奉仕する。

猫耳や悪魔の角がゆらゆらと揺れ、唇や舌がぬらぬらと蠢き、レッドのものをべちょべちょにする。

美少女たちが我先にと奉仕をするのを見てレッドは満悦の表情だ。

 

誰のフェラが一番かという話になる。

 

「わたしですよね、レッド様♥」

「あたしに決まってるよ。あたしが刺激するときが一番反応がいいもん」

「それは先輩が強くしすぎるからレッド様が痛がってるだけです。もっと優しくしないと♥ わたしが一番ですよね?」

 

一物に口づけする。

上目遣いで舌を這わせる。

梨子も負けじとキスをする。

 

「んっ♥ れろっ♥ あたしが一番だよね、レッド様?」

「わたしですよね?」

「ふたりともレッド様を困らせないの」

「誰が一番か知りたくないの?」

「それは……」

「霧島先輩も気になっているみたいですし」

「レッド様、男らしく答えて」

「そうだな――」

 

レッドに奉仕している三人は三人とも魅力的な少女。

想いを寄せる男も相当な数いるだろう。

レッドはそんな三人を独占したうえ、あろうことか順位をつける。

 

「やった♥」

 

うれしそうな声が響いた。

その横でむうっと頬をふくらませる少女にヒーローは優しくフォローをくわえた。

順位をつけられたというのに三人ともしあわせそうにしている。

 

………

 

白猫がレッドの前にひざまずき、身をのりだしていた。

ブラをずりおろし乳房を露出させている。

乳房を外側から押して一物をぎゅっとはさみこみ体を上下させる。

 

「いかがですか、レッド様♥」

 

レッドは満悦の表情で肯定する。

 

「玲奈先輩、おっきいですよね」

「レッド様にたくさん愛していただいているからだと思う♥ 春香ちゃんもレッド様にたくさん愛を注いでもらえば大きくなるよ」

「でも、先輩はもともと大きかったですよね!?」

「そうかなぁ?」

「大きいですよ!」

「確かに肩こりとか前から大変だったけどね」

「肩こり、とか?」

「いいなと思った服のサイズが合わなかったり集めたくもない視線を集めちゃったり。いいことばかりでもないよ?」

「でもでも、やっぱりうらやましいです!

レッド様ぁ、春香のおっぱいも揉んで大きくしてください♥」

「春香ちゃん、今日は悪魔のコスプレをしてるんだからそれっぽくおねがいしないと」

「そ、そうですね! お菓子をくれなかった罰です! わたしのおっぱいで窒息させてあげます♥」

「春香の胸じゃ無理じゃないかな~?」

「梨子先輩!? どういう意味ですか!?」

 

三人が乳房をレッドに見せる。

扉の隙間からのぞいている少年にはよく見えない。

肌色と桃色、レッドの視点からはきっと夢のような光景がひろがっているのだろう。

 

「ただただ大きいより形がきれいな方がいいよね?」

「……梨子ちゃん、どういう意味?」

「わたし気づいちゃいました。小さい方が初々しくていいですよね、レッド様♥」

「春香ちゃん?」

先輩に怖い笑顔で見つめられ後輩はたじたじになる。

「――ないって言ったらいいよ」

「梨子先輩!? 可愛い後輩になに言わせようとしてるんですか!?」

「梨子ちゃん? よく聞こえなかったなぁ。もう一回言ってくれる?」

「あたしは春香と話してるんだけど? 盗み聞きなんて品がないね。やっぱりおっぱいが大きい女は――」

 

喧嘩になりそうなところをレッドがいさめる。

 

「やぁん♥ レッド様ぁ♥ お上手です♥」

「手つきがやらしすぎるよ♥ これまで何人の女の子を泣かせてきたのかな?」

「レッド様♥ もっとマッサージしてください♥ レッド様の手でエッチに育ててくださいぃ♥」

 

レッドはパイズリをされながら乳房を揉み、さらには乳房を顔におしつけられて乳首を口にしている。

 

………

 

「レッド様、あたしからプレゼント♥」

「……イタズラの間違いだろう」

「正解~♥ ま、お菓子をくれなかったんだからしかたないね」

 

「変態マスク、参上~」レッドにショーツを被せ梨子は楽しそうにしている。だが、春香と玲奈は青ざめていた。

 

「ちょっ!? 先輩!? なにやってるんですか!?」

「申し訳ございません、レッド様! 梨子、謝りなさい」

「やだ。レッド様から謝罪を要求されたのなら全裸土下座もやぶさかじゃないけど♥ 心の広いレッド様はこんなことじゃ怒らないよね?」

 

(全裸土下座……)

 

少年は梨子が男の前で全裸土下座をする姿を想像してしまう。

冗談の可能性もある。

しかし以前の梨子なら冗談でもそんなことは言わないだろう。

そこまでレッドに心酔しているということだ。

少年は遠い存在になってしまった三人を扉の隙間からみつめる。

 

………

 

「今度は俺の番だ――」

 

トリックオアトリート。

まさかレッドの口からそんな言葉がでるとは思わなかった。

美少女三人とふれあううちに変わったのだろうか。

 

「申し訳ございません。お菓子は準備していないんです」

「……ということは、わたしたちレッド様にイタズラされちゃう!? やさしくしてくださいね♥」

「おっぱい揉まれたり、お尻さわられたり、もっとエッチなことされたり、すでにイタズラされてる気もするけど。あたしは激しくてもいいよ♥ ふたりとちがって頑丈だからね。レッド様のなかにたまったもの、あたしに思い切りぶつけて♥ 中に全部ぶちまけて♥」

「ああ! ズルいです! わたしだって頑丈ですから、わたしにもぶつけてください♥」

「私も意外と頑丈ですよ、レッド様♥」

 

三人がレッドの前でよつんばいになる。

梨子はスカートをめくり、玲奈と春香はくいこむ薄布をしっかりと横にずらした。

美少女三人がお尻を向けて、私に一番に入れてくださいと必死に腰をくねらせ、肩越しに濡れた視線を送る。

 

「この光景、ロマンだな……」

 

ぽつりとつぶやいた。

たったそれだけのことで三人は嬉しそうに妖艶な笑みを深めた。

 

「ああ、そんな……もったいないお言葉♥」

「レッド様にそんな風におっしゃっていただけるなんて光栄です♥」

「さあ、三人の中から好きなのを選んで、レッド様♥ よりどりみどりだよ♥」

 

ぷりっとキュートな、きゅっとスレンダーな、むちっと肉感豊かな。

三者三様のおしりにレッドが手を伸ばす。

 

「そうだな、まずは……」

 

レッドは悪魔と白猫娘の尻尾に手をかけた。

 

「にゃあっ♥ レッド様!? そこはぁ♥」

「しっぽはだめですよぉ♥」

 

尻尾つきのバイブが抜き差しされる。

ふたりの尻穴がじゅぽじゅぽとめくりかえされた。

 

「へええ……しっぽの根本はこうなってたんだね。レッド様に遊んでもらえるなんていいなぁ、あたしもつけてくればよかった」

「梨子先輩!? 見ないでくださいぃ……」

「見て、レッド様にじゅぽじゅぽされてるところ♥ あぁ、嫉妬の視線が心地いい♥ レッド様の興味を引けなくて残念だったね、梨子ちゃん♥」

「へえ。そういう態度をとるんだ。ふーん」

「きゃっ♥」

「梨子先輩!? なんでわたしまで!? ああああああ♥ レッド様、その悪魔にしっぽを渡しちゃダメです」

「やだなぁ、誰がどうみたって悪魔は春香だよ」

「内面の話です!! ちょっと!? ほんとに、うごかさないで! んあああああああああっ♥」

 

(おしりでイッたのか……?)

 

純真だと思っていた後輩が肛門をほじられて絶頂する姿を見て少年は愕然とする。

 

………

 

女同士でひと悶着あったあと、あらためて三人はおしりをふりふりレッドに媚び媚びの求愛ダンスを披露する。

 

「戦闘や破壊工作で活躍してるあたしが一番だよね?」

「むぅ……わたしだって……」

「春香は無謀な攻め方をして敵につかまって、レッド様に迷惑をかけてるじゃん」

「だっ、だからこそです! レッド様のお手をわずらわせた罰に……立派なヒーローになれるように、レッド様の愛の鞭をください! わたしが一番です♥」

少女はうっとりとした表情で自らの股間に手を当てた。

くぱぁっと陰花をひろげてレッドにアピールする。

ふだんは元気いっぱいの後輩がとろんと目尻をさげ、よだれを垂らさんばかりのゆるんだ表情でレッドをみつめる。

「あたしに一番にハメたいよね?」

「レッド様♥ 」

後輩に負けじと先輩二人も自分の股間に手を伸ばし陰花を開いて見せる。

 

………

 

「あん♥ レッド様のおちんぽ♥ すてきです♥ いたずら、されてるのに♥ きもちいい♥ にゃあっ♥」

「レッド様♥ 今日こそはっ♥ 負けないよ♥ あたしより先に、イかせて――おっ♥ ほおおおおおっ♥ ま、まだっ! まだイッてないっ!」

「ひゃあっ♥ レッドさまぁ♥ 先輩とちがって♥ わたしはすぐ負けちゃいます♥ よわい春香に♥ 愛の鞭♥ いっぱいっ♥ ください♥ ああっ♥」

 

おしりを向けたよつんばいで並んだ三人にレッドは一物を挿入する。

その様子を少年はじっと凝視していた。

三人とも痛がる様子はない。

 

(初めてじゃないってことか……)

 

レッドのものが出入りする、よつんばいの彼女たちの肉穴を少年はじっと見つめていた。

そのせいで他のヒーローの接近に気づけなかった。

 

「あんた、なにしてんの?」

 

声をかけられ、びくっと肩をはねあげる。

少年は声をあげそうになったがなんとかこらえた。

ヒーローが冷笑の気配で見下ろしている。

 

「のぞき?」

「これは……」

 

少年はヒーローに背を向けた。

後ろからまとわりついてくる。

口調は女性だが中身は男という噂のあった相手だが、背中におしあてられたかすかな感触でその噂はまちがいだったと知らされる。

 

「やめろ……」

 

物音を立てたり大声をあげればレッドたちに気づかれてしまう。

激しい抵抗はできなかった。

陰茎にぴちっとしたヒーローのグローブの感触が巻きついてくる。

 

「うわ……勃起してる。レッドに抱かれてるのってあんたの彼女――奪われて元カノになっちゃったんだっけ? どっちでもいいけど。それ見て興奮したんだ?」

「興奮なんて……」

 

していないと否定したかったが、ヒーローにつかまえられたそこは固く大きくなっていた。

ねっとりとさすられて快感がかけあがっていく。

 

「やっぱり気持ちいいんだ」

 

まるで弱点をすべて把握しているかのような手コキで少年はあっという間に限界近くにまで高ぶらされた。

 

「ほら、いけっ♥ レッドサマに奪われた彼女が中出しされるところをみながら無様にいっちゃいなさい♥ 負け犬♥」

「ぐ……ううぅっ」

 

ヒーローにもてあそばれる三人を見ながら少年は限界寸前へ押し上げられた。

どぴゅると、たまっていたものすべてを――。

 

「うわ、キッモ。まさかほんとうに出そうとするなんて。どうしようもない負け犬ね」

 

ギリギリのところでヒーローが手を止めた。

ぎゅっと根本を握りしめられる。

少年の陰茎がびくびくとはねた。

しかしそれだけ。

本当にギリギリのところで止められた。

 

扉の向こうでは三人がレッドに中出しされていた。

支えてくれたマネージャー、慰めてくれた後輩、友人。

三人の淡いイチゴ色の肉生地の中から白い蜜がとろっとあふれだす。

 

レッドは彼女の膣内で射精したというのに少年はぬくもりの感じられない厚手のグローブでぞんざいに擦られ射精すら許されない。

 

 

 

レッドは彼女を組み敷き、乳房の感触、舌まで絡めあうキスを堪能しているのに、少年はヒーローにバカにされている。

 

ヒーローに中出しされた三人の少女の吐息が聞こえてくる。

 

「はぁ、はぁ……レッドさまぁ♥」

 

男の官能を刺激する声に少年は手を動かしそうになった。

背後をとったヒーローにその手をねじあげられて、思わず声を出しそうになる。

 

「ダメ♥ いいこと思いついちゃった。のぞき魔にはおしおきしなくちゃね♥」

 

ヒーローがにやりと笑う。

 

 

 

「イタズラされて、お菓子が完成したね♥」

「イタズラしてお菓子を完成させるなんてレッド様はすごいです♥」

「私たちとレッド様の共同作業ですね♥」

 

膣内からあふれるほど射精されて、学生の身でありながら妊娠してしまう可能性があるのに三人は嬉しそうだ。

 

三人が並んで仰向けになる。

肉付きのいい腿、引き締まった腿、まだ幼さを残した細い腿がレッドに向けて広げられる。

肉厚な花びらと、均整のとれた花びら、未成熟な花びら。

そのどれもがレッドにめちゃくちゃにされた直後で、ぽってりと充血して、中から濁った蜜を吐き出している。

 

夢のような光景をレッドが見下ろす。

 

「レッド様♥」

 

玲奈がヒーローを呼んだ。

体を起こす。

 

「……」

 

レッドが腰をつきだす。

一物に玲奈がちゅっと口づけした。

口をつけ、舌を這わせ、じゅぽっと中に迎え入れた。

 

「なにしてるんですか、先輩!?」

「しまった、中出しの余韻に浸りすぎてた……そろそろ交代してほしいなぁ」

 

左右からの二人の猛攻もそ知らぬ顔で玲奈は唇をすぼめ首を前後させ、射精したばかりのレッド一物をじゅぽじゅぽとしごきあげる。

舌を絡め、きれいにする。

 

「次はあたしがやるよ」

「いいえ、私です! 先輩はどうぞ休んでいてください」

「ちょっと、まだ途中なんだから、ふたりとも邪魔しないで」

 

三人がヒーローのものを優しく激しくしごきあげる。

竿だけではなく袋の部分まで。

三人が左右から上から下からとおしあいへしあい、手だけでなく、頬ずりやキス、舐めたりしゃぶったりと熱烈に奉仕する。

 

玲奈の顔に精液がぶちまけられる。

彼女がカリ首に舌を這わせているときだった。

 

「にゃあ♥」

 

濃厚な精液が糸を引く。

おでこや髪にも付着していた。

髪についたものがびろんと伸びて、ぷらぷらと揺れる。

 

「ああ!? ずるい! あたしも!」

「わたしもレッド様の精液で白猫にしてください」

 

根本と玉に奉仕していた二人にもどぴゅどぴゅと精液がふりかかる。

もっともっとと精液を求め、顔をつきだす。

レッドは満悦の表情で三人の少女の顔に精を放った。

 

多すぎる精液が顔を汚しただけでは飽きたらず顎から胸元へ伝い落ちた。

ずらされて隠す役割を放棄し、裸身を卑猥に彩る役目しか果たしていない衣装にしみこんでいく。

 

「レッド様♥」

 

 

「三人とも嬉しそうね。あんなことされたら普通は嫌なはずなのに。レッドのことが好きで好きでたまらないのね」

 

ピンク色のヒーローがくすくすと笑いながら少年を責め立てる。

 

「ダメだ、いくっ……」

「ダメよ。いかせてあげない」

「うあ!?」

 

寸止め地獄。

少年はヒーローの手管に地獄の苦しみを味わわされる。

 

「いきたい? 負けを認めたら許してあげるわよ?」

「そんな……」

「レッドサマ、ごめんなさい。ボクは心を入れ換えてレッドサマに服従します。二度と逆らいません……彼女とは別れます。ボクといるよりもレッド様のもとにいる方がしあわせになれるからです。素敵なレッド様のチンポ様で彼女をしあわせにしてあげてください。こんな風に言えたらいかせてあげる」

「そんなの言えるわけないだろ……」

「じゃあ、いかせてあげない。気が狂うまで寸止めしてあげるわ」

 

扉の向こうでは三人が並んで股を広げて仰向けになっていた。

レッドが腿の間に顔を埋め、割れ目に口をつけている。

 

「ここにもお菓子があったみたいだな。立派なクリだ」

「きゃあん♥ レッド様ぁ♥ そこ、なめちゃ――あああああっ♥ イクッ♥ イクゥウウッ♥」

「レッド様、私のも舐めてください♥」

 

レッドは三人の花びらに触れ、蜜を吸っていた。

固くなったクリにも口をつけ吸いしゃぶる

 

「クリねぇ。栗とかけてんのかしら。レッドがあんなこと言うなんて。三人に影響されて変わった?」

「ぐ……」

 

扉の向こうを見ながら少年はしごかれる。

レッドはさっきは後ろから、今度は正面から三人と体を合わせようとしていた。

なにもかも奪われた少年の地獄はまだまだはじまったばかりだった。




※レッド様のあれがちゃんとあるのは三人の願いが具現化したのかもしれません


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【セックスしないと】Agent×Angel【死んでしまう】

8主×武美です
8ですよ。"8"重要なことなので何度でも言います。
8主ですのでご注意ください。×の左右は逆、武美×8主かもしれないです。私にはちょっとそのへんがよくわからないです

能力持ちのサイボーグとの交戦中、不覚をとりセックスしないと死んでしまう状態異常にかけられた8主が偶然武美と出会って……みたいな話です。

パクリじゃなくてオマージュです。


CCRのトップエージェントが違法サイボーグと交戦していた。

戦いの最中、エージェントはサイボーグが放ったサイキックのような妖しい攻撃を受けてしまう。

命こそ取られなかったものの、サイボーグには逃げられてしまった。

そして、

(なんだこれは……敵の能力か? 体が熱い……)

異様な胸の高鳴りに襲われる。

息が苦しい。

全身が熱くなり、そのなかでも特に一部に熱が集中して、へっぴり腰になった。

意識がもうろうとする。

エージェントの彼はよろめいた。

足元はおぼつかないのに一部は破裂しそうなほど張りつめている。

 

(こっ、こんな死に方は嫌だ……誰か……)

 

近くに商店街があった。

足を踏み入れ、漢方屋を発見する。

彼は藁をもつかむ思いでその店に入った。

 

店にいたのは天使のような女性だった。

茶髪の両サイドに赤いリボン、白いセーター。

その可愛らしい顔と胸元を見て、彼はさらに苦しくなった。

「うっ……」

「どうしたの!? おにいさん、大丈夫?」

「あ、ああ。大丈夫だ」

外傷はないが、内側は異常に襲われている。

そのせいか妙な言葉が口からあふれた。

「頼む……俺と、セックスしてくれ……」

「へ?」

心配して駆け寄ってくれた女性の目が点になった。

発言した彼自身もポカンとする。

(え……ええぇ!? なにを言ってるんだ俺は……捕まるぞ……)

内心大荒わだが、口からは弁明は出てこない。

「ある違法サイボーグの、能力を食らって……セックスしないと死んでしまうんだ、頼む……」

いくら体の一部に熱が集まっているからとはいえこんなことを口走るなんて。

自分が自分でないみたいだと彼は他人事みたいに思った。

(本当に何を言ってるんだ俺は……違法サイボーグだとか、能力だとか、一般人に言っちゃダメなやつだ……それにそんなもの! 信じてもらえるわけがない……)

女性は何か思案しているようだった。

あまりに荒唐無稽な話に俺の正気を疑っている、どうやって追い返すか考えているのだろう――彼はそう判断した。

(あああ……こんな真剣な顔で悩ませて……サイボーグの攻撃を受けておかしくなったのは本当だが、まさかこんなことを口走ってしまうなんて……申し訳ない……)

心の中で謝罪する。

口で謝りたいが動かないのだ。

 

女性は何か覚悟を決めたような顔つきになった。

警察を呼ぶ覚悟だろうか――彼は思う。

「そっか。あいつと戦ったんだね。だったら……」

(……ん? なんだ? 声が小さくて聞こえなかったぞ?)

ワンモアということもできず困惑するだけの彼を尻目に女性は店の入り口の方へ向かっていった。

(やっぱり警察か……まあ、事情を説明すればなんとかなるか……CCRは政府の秘密組織だからな!)

彼の推測は外れ、女性は扉に何かかけるとすぐに戻ってきた。

「大丈夫、歩ける?」

「へ……?」

「いや、さすがにここじゃまずいから、あたしの部屋にいこ?」

(どういうことだ? まさかセックスするってことか!?)

困惑のまま彼女の肩を借り、部屋へと通された。

(いやいやいやいやいや! まずいぞ! いくら敵の攻撃でおかしくされたとはいえ、見ず知らずの女性といきなり、せっ、セックスだなんて……)

歴戦のエージェントが初陣の男の子みたいに動揺する。

 

「すごい……おっきくなってるね……大丈夫?」

いきなり股間をまさぐられ、陰茎をひっぱりだされた。

可愛らしい顔とは裏腹に大胆な女性だ。

(いや、俺の経験上、むしろ可愛らしい顔の女の方がこういう……そんなことを考えてる場合じゃないな……)

陰茎が異様に熱くなり、一番見慣れているはずの彼自身が驚いてしまうほど勃起していた。

女性が恐る恐るといった感じで触れてくる。

「うおっ……」

女性の手に包まれた瞬間、甘いしびれがかけ上がってきて、情けない声が出る。

(なんでこういう声だけはちゃんと出せるんだ……)

まだ軽く触れられただけだというのに天使のような女性に導かれて一瞬で昇天してしまいそうになった。

「おにいさん、大丈夫?」

「あ、ああ、大丈夫だ。そのまま動かしてくれ」

(何を言ってるんだ、止めないと……会ったばかりの女性にこんなことをさせちゃいけない……)

口を動かそうとするが言葉は出てこない。代わりに出てくるのは快楽の喘ぎと行為の催促だ。

「あぁ、もっと強く……いいぞ、その調子だ。……いっ、イクッ!」

(えぇ!?)

信じられないほど早く絶頂に達する。

会ったばかりの女性の手の中で陰茎がびくびくと震えた。

先端から濃厚な白濁液が飛び出した。

顔や髪、セーターまで汚されて女性も呆然としている。

「す、すまない……」

「いいよ、気にしなくても。こんなに出たのにまだビンビンだね」

女性は笑って許してくれた。

(まるで天使みたいな……いや、みたいじゃない。天使だ……)

その彼女が彼の股間に顔を近づけた。

先端をちろちろと舐める。

「おほっ!?」官能の電撃に鞭打たれて彼は体をのけぞらせた。

「口でしてあげるね」

女性は髪を耳にかけ、口を開けた。

彼をぬるりとくわえこむ。

「あ、あぁ……」

濡れた口内粘膜と舌に陰茎をこすられ、虹色の光の奔流がかけあがってくるような快楽に襲われる。

天使の美貌が彼のせいで崩れていた。

唇を大きく開け、頬がへこむほどペニスを吸引し、口をつきだして吸っているのは彼女の方なのにまるで彼女の方が掃除機で吸引されているかのような面白い顔になっている。

 

首を動かして陰茎をぬるぬるとしごく。

 

彼は気を紛らわすために彼女の部屋を見回した。

同居人のいそうな気配があった。

彼女に聞いてみる。

じゅぷじゅぷと響いていた音が中断する。

「大丈夫だよ。今日はまだ帰ってこないと思うから」

どうやらパートナーがいるらしい。

今日はたまたま外出しているようだ。

(彼氏持ちか。そうか、この子自身はもちろんだが彼氏にも悪いな……)

口奉仕を再開した彼女を見下ろして罪悪感を感じる。

しゃぶりつくだけではなく舌を這わせていた。

玉にまで吸い付いて、竿を手でしこしことしごく。

(彼女が同じことをしていたら、どう思うか……死にかけている男なんて見捨てろ、とは言えない……しかし、やることがやることだけに……うーん)

快感に苛まれながら頭を悩ませる。

粘膜のふれあいで燃えるような焦燥感が和らいだ気がした。

 

天使の舌がレロレロと肉棒に押しつけられる。

ずちゅるるるっと口内粘膜が吸い付いてくる。

可愛らしい顔とは裏腹な卑猥な感触に彼は舌を巻く。

(男は下半身と上半身で別の生き物だとよくいうが、女は外と内とで別の生き物だな……)

ぼんやりとそんなことを考える。

(チンコにしゃぶりつくこの顔を彼氏も知っているかな?)

くわっと目を見開いた。

「イクッ」

彼は精を放った。

彼女は口を離すことなく、それを受け止める。

彼は無意識に彼女の頭に手をやっていた。

茶髪と赤いリボンごと頭をつかんで腰をつきだし、精を放つ。

彼ははっと正気にもどった。

「すまない……」

「いいよ。ちょっとびっくりしたけどね。……うわぁ、まだビンビン。くるしそう。どうしようか?」

優しい微笑で許してくれたうえに次を促す。

彼の視線は天使の白い衣の胸元のふくらみに吸い寄せられた。

 

「あはは。男の人はおっぱいが好きだね。」

「ダメか?」

「ダメじゃないけど、ちょっと待ってね」

 

陰茎がぷりぷりの双丘の間にはまりこむ。

その様子は彼からは見えない。

乳房を見せるのが恥ずかしいのだろう、彼女は白いセーターを脱がず、まくりあげてパイズリしてくれているのだ。

柔らかな感触と彼女の――汗をかいているのか、湿り気を帯びたぬくもりがじんわりと陰茎に伝わってくる。

見えないことで想像力も刺激される。

大きさや形、先端の色を想像する。

(ピンク……いや、赤かな?)

 

「彼ともこんなことをするのか?」

「さあ、どうだろうね。おにいさんのご想像におまかせするよ」

「彼とくらべて俺のものはどうだ?」

サイボーグのサイキックによって性欲をふくれあがらされたせいか、卑猥な質問がつらつらと流れ出る。

彼女はうーんとうなった。

「そうだねぇ……大きい、けど」

「けど? うおっ!?」

彼女は乳房を両側から押し陰茎を圧迫した。大きさを確かめているのだろうか。

白いセーターの内側を見て、小悪魔的な笑みを浮かべる。

「おにいさんのも大きいけど、風来坊さんには負けるかな」

「なっ!?」

彼はショックを受ける。

妖しい攻撃を受け、過去最大になっているというのに負けているというのが信じられない。

(待てよ、彼氏をかばって嘘をついている可能性も……俺のはいま異常に大きくなってるんだ……これより大きいなんて人間じゃない!)

めらめらと対抗心を燃やす。

「あれ? おにいさんのまたおっきくなった?」

「え?」

「風来坊さんとくらべられて、興奮したんだ?」

天使な彼女が淫魔のような笑みを浮かべた。

「もっと言ってあげようか?」

「俺にはそういう趣味は……」

「遠慮しなくていいよ♥ もっと言ってあげる――」

風来坊さんがどれだけ素敵な人か。

彼は大きな乳房と言葉とで責め立てられ、すぐに射精してしまう。

白いセーターの内側でびゅるびゅると暴れ、肌も服もべちゃべちゃに汚す。

「ひゃあっ!? すごい量だね。何回出しても全然減らない。むしろ増えてる?」

「ははは、まさか……」

 

ここまででわかったことがあった。

手コキとパイズリにくらべ、フェラしてもらったときの方が楽になった。

粘膜同士の接触がよかったのかもしれない。

口でしてもらったときは朦朧とした意識がはっきりとする感覚があった。

 

「本当にいいのか?」

手、口、胸。

もうすでに彼女を散々汚しているが、やはりこの一線を越えるのは抵抗があった。

しかし、股をこすり合わせているだけで体が楽になる実感があり腰をとめられない。

違法サイボーグのうろんな能力を受けながらも、体を合わせる前に彼女に訊くことができたのは彼の強靭な理性があればこそだ。

「しょうがないよ。そうしなきゃ死んじゃうんだもん」

「俺の話を信じてくれるのか……」

違法サイボーグだのサイキックだの、事実ではあるが一般人からすれば信じがたい荒唐無稽な話だろう。

それを彼女は信じてくれているらしい。

 

彼は何発も出したのにいまだに破裂寸前のものを肉の門にくぐらせた。

この門をこれまで何人の男が通ってきたのだろう。彼はふとそんなことを考えた。

男ならきっと誰でも心の中にも飼っている一角獣が頭をもたげた。

 

彼女の内側はすでに濡れていた。

ぬくもりのあるぬめりに包まれる。

肉ひだが押し寄せてくる。

小さな舌に陰茎を舐められているような感覚。

これまで感じたことのないほどの甘美な肉の快楽。

彼女と彼の相性がいいのかもしれない。

「うは……すごいな、ぬるぬるだ……それによく締まる……」

「そんなこと言わないでよ。はずかしいからぁ……」

「すまない……うぅっ……」

奥まで入れただけで自失しそうになってしまう。

彼女が彼の頭に腕を絡み付ける。

彼は抵抗することなく身を任せた。

彼女の胸に抱かれる。

「気にしなくていいよ。あなたは悪くないから」

柔らかさとぬくもりと彼女のにおいに包まれる。

(なんだ、この感じ……)

胸に抱かれて優しく頭を撫でられて彼は不思議と懐かしい気がした。

ずっと昔にこうしていたかのような既視感にとらわれる。

ともすれば幼子が姉に甘えるような恥ずかしい言葉をつぶやいてしまいそうになる。

 

「らめぇ、はげしすぎ……」

「すまない、だが、止められないんだ……」

彼はふくれあがらされた欲望のままに腰を入れる。

肉園を踏み荒らす音がぬちゅぬちゅと響いた。

 

白いセーターの胸元のふくらみの中心に小さな盛り上がりがみえた。

花の色が透けている気がする。

「めくっちゃダメ……」

抜き差ししながらセーターをめくろうとすると止められてしまう。

めくるのはやめ、中に手をもぐりこませた。

彼の手に柔らかな感触が伝わってくる。

「揉むのもダメ……ダメだってばぁ……」

乳房に指を食い込ませながら、陰茎を肉園の奥に食い込ませる。

彼女の涙が出そうなほどとろけた顔が彼の性欲を煽った。

 

「キスは本当にダメ!」

「我慢できないんだ、頼む……」

「ダメだって……それだけは、ほんとうにぃ……」

暴走させられた性欲に突き動かされ、彼は彼女の腕をねじあげ強引に唇を奪った。

ぬるぬると唇を貪り、舌をねじこみ、口内を犯し尽くす。

彼氏持ちの女とのディープキスで興奮し腰の動きも激しくなる。

 

腰を振るたび、粘膜がふれあい快感がほとばしるたびに不思議と体に聖なる力が満ち満ちて、サイボーグに植え付けられた毒が浄化されているような気がする。

 

「はぁ、はぁ……もう限界だ……中に出してもいいか?」

「ダメって言っても出すんでしょ……いいよ……」

(抵抗しない。普通キスよりこっちの方が嫌だと思うんだが……不思議な子だな)

あきらめもあるだろう。

彼は女の言葉に甘えて精液を放った。

天使の秘園が白濁液で塗り潰される。

神聖な宮にまで数億の毒手が及ぶだろう。

彼氏持ちの女を汚すことに彼は暗い興奮を覚えた。

正義の政府機関のエージェントにあるまじき感情だ。

 

膣内射精一発ではおさまらず、彼は女を犯し続けた。

獣の姿勢で犯すとき、菊花を目にして、ある事実に気づく。

(これは……こっちでも経験があるのか……人は見かけによらないな。いまの彼氏とやったのか? 訊いてみるか……いや、どうせはぐらかされるだけか)

「ちょっと……そんなところ、ジロジロ見ないでよ……はずかしいから!」

「どこを見ているかわかるのか?」

「そ、それはぁ……とにかく! そのへんは全部はずかしいから! みちゃダメ!」

 

可愛い反応を見せてくれる天使に彼は何発も精を放ってしまう。

 

彼が仰向けになっていると彼女がまたがってきた。

彼は思わず驚きを表に出す。

「だめ……かな? おにいさん、まだ苦しそうだし、あたしが動いた方がいいかなって……」

「ダメなわけがないだろう。むしろ大歓迎だ」

「そっか。よかった……女の子がこんなことするなんてって、お説教されるかと思った……」

「俺のことを気遣ってくれたんだろう。それに可憐な天使が健気に勇気を出して来てくれたんだ、お説教なんてするわけがない」

「……ぷっ! あははっ、なにそれ! 天使だって!」

「そんな笑われるようなことか!?」

「くっさい台詞をさらりと口にしちゃうなんて、おにいさんは極悪人だね」

 

女が彼のうえで腰を揺らす。

天使の肉園と、そこにじゅぽじゅぽと出入りする肉棒が白く泡立った和合水に濡れている。

結合部以外も汗で濡れていた。

「……暑いね」

「そうだな。服、脱いだらどうだ?」

彼が冗談っぽく言う。

「そうしようかな。……びっくりしないでね」

んしょ。どういう心境の変化なのか、それまで頑なに脱ごうとしなかった白いセーターを可愛らしい声を出して脱いだ。

香水と彼女の体臭が混じった甘酸っぱいにおいがふわり舞う。

下半身を刺激する匂いだ。

たわわに実った果実のような乳房がおめみえする。花の色の乳首がつんととがっていた。

彼女の胸元を見て、彼は目を丸くした。

「キミは……そうか、だから俺の話を簡単に信じてくれたのか」

「うん、そうだね。それもあるよ」

含みのある言い方。

「俺はキミたちの敵だ。俺なんかを助けていいのか?」

「……おにいさん死にそうだったからね。あいつと戦ったって言うし。目の前で苦しんでる人を見捨てるなんてできないよ」

「キミには彼氏がいるんだろう」

「もう! それ言わないでよ! いるけど、あなたを見殺しになんてできなかったの! 風来坊さんだってきっと――」

 

お互い一糸まとわぬ姿で体と思いをぶつけあう。

 

二人はごろんと横になった。

混ざりあってどちらのものかもわからない体液まみれの肌がふれあう。

「キミとは初めて会った気がしなかった。胸に抱かれたときもまるで姉に――」

「姉と弟でこんなことしちゃダメでしょ?」

「キミみたいな可愛い姉だったらたとえ血がつながっていても我慢できないだろうな」

「禁断の恋ってやつだね」

「姉と弟でなくとも、パートナーがいる者同士でというのも禁断のそれじゃないか?」

「実の姉弟にくらべたら……」

「……そろそろ彼が帰ってくるか?」

「うん、ヤバいかも……」

「まだこんなになってるんだが……」

女の腰に陰茎が触れる。

「うあっ……すごっ、でも、もう無理……風来坊さんが帰ってきちゃうから!」

「ま、まあな……とりあえずは動けるようになった。あとは、そうだな」

「あとは、なに?」

「どうした、そんな怖い声を出して……怒ってるのか?」

「怒ってないよ」

「……キミには辛い思いをさせてしまった。この恩は一生忘れない。ありがとう、――」

天使のような女の名前を呼んで、頭を撫でた。

「ん……あ、そうだ! あたしのことは、その……」

「わかってるよ。俺は今日、サイボーグの攻撃を受けたあと、心優しい天使に助けられた。それだけだ。報告は前半部分だけでいいだろう。天使だなんて言っても信じてもらえないだろうから後半は俺の心の中にしまっておくよ」

「またそうやって、くっさい台詞をさらっと言うんだから!」

天使の声がエージェントの鼓膜を心地よく震わせた。




鉢合わせはしなかったものの、異変を察知した風来坊。
9主と8主のバトル勃発!
前に捕まえたオレンジ色の不審者と同じにおいがする。8主のつぶやきにより戦いはさらに激化する。
燃え盛る赤い怒りで正義の心すら頽廃させてしまった風来坊の編み出した攻撃『レッドコラプション』
……なんて展開も妄想したのですが、バトルシーンがかけないので断念しました。2月22日


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【甲子園】試合を終わらせてもらうために彼女が相手ベンチで全裸土下座させられていたなんて【〇回戦】

タイトルが何も思い浮かびませんでした。

力をつけすぎてしまい暴走+色に目覚めるお年頃になった無垢なヒーローたちが天本さんに襲い掛かるお話です。

日の出高校と花丸高校が同じ年の甲子園に出場しているというお祭り時空です。

寝取られ、かな?
寝取られじゃないかも
4主人公がのぞいていることにして、その視点で書けば寝取られかもしれないです。そんな内容です

ラスト数行、天本さんから主人公あてに手紙が送られてくる場面がありますのでそこは寝取られでしょう。
ご注意くださいませ



甲子園。

ある高校がボコボコにされていた。

アウトがひとつもとれない。

 

キャプテンの彼女がこっそりと相手高校のベンチに赴く。

「キミは……?」

相手のキャプテンらしきものが口を開いた。

少女は簡単に自己紹介をする。

現在進行形でボコボコにしている相手高校のキャプテンの彼女とわかり、一部から嘲笑まで起こった。

キャプテンらしきものがぎろりと視線を送ると一瞬で静かになった。

「それで、何の用かな?」

「あの、わざと負け……」

「なるほど、そういうことか。わざわざ出向いてもらって悪いが、その願いは叶えてやることはできないな」

少女は唇を噛んだ。

「わざと負け……は無理だが、試合は終わらせてやってもいい」

「本当ですか?」

少女は顔をあげた。

すがるように身をのりだす。

敗退してしまうのは残念だが、このままアウトをひとつも取れず、歴史的大敗を喫するよりはずっといい。

「ただし条件がある」

「条件……? なんでしょう」

少女は問いかける。

同時に鳥肌を立てた。

相手高校の部員たちから舐めるような目で見られているのを感じた。

「誠意を見せてくれ」

「誠意?」

「そうだな、たとえば――」

 

出された条件に少女はうつむいた。

こみあげてくる羞恥と逃げ出したくなる衝動をおさえつけ、彼の言葉に従う。

制服を脱ぎ、下着姿になった。

「まだだ。まだ誠意が足りない」

少女は唇を噛んだ。

震える手で下着を外し、桜色のつぼみや恥毛に覆われた丘さえ彼らに見せる。

試合を強制的に終わらせるために投げ込む白いタオルのように下着がはらりと滑り落ちた。

 

すべてをさらけだした少女が部員たちの前でひざまずく。

少女は和服の似合いそうな体つきをしている。これからする行為もよく似合うだろう。

 

白いブラウスに赤いリボン、紺のひだスカート。制服や下着は少女の傍らに畳んで置かれている。

少女は腿のうえに手を置いていた。腕の間の形のいい乳房や適度な肉感のふともも、綺麗な膝小僧に好色な視線が這わされる。

背中や尻を見ていた少女の後ろ側にいるものたちも誘われるように乳房をのぞきこむ。

「お願いします。はやく試合を終わらせてください」

少女は上目遣いで彼らを見る。

「その台詞をキミの彼氏とその仲間が聞いたらどう思うかな?」

「……仕方ないでしょう。私がここに来てからだって、まだひとつもアウトをとれていないんですから」

血を吐くような思いで残酷な言葉を紡ぐ。

「それもそうだな」

「彼にこれ以上恥をかかせないように頭をさげるか。いい女だな。……ん、なんだ? つぎの打席はオレ!? くそっ、いいところなのに、もう回ってきたのか……」

「ちゃんと録画してるから大丈夫よ♥ 心置きなくホームラン競争にいってらっしゃい♪」

「ベースの踏み忘れには気をつけろよー。まだ誠意が足りないからな。アウトを献上するわけにはいかない」

強者の無邪気な会話が交わされる。

彼らの攻撃は依然として続いていた。

あまりに一方的な展開に場内は騒然としている。

 

「お願いします。このとおりです――」

少女は懇願の目を彼らに向け、上体を屈した。背筋を綺麗にのばしたまま頭をさげる。両手が腿をすべりおりるようにして地面についた。指をそろえ手のひらは丸く地面について、両手の間に額をおろす。地面にこすりつけるほど深く頭をさげた。ショートボブの髪が地面を撫でる。

両腕が肘まで地面につくほど頭をさげる。

形のいい乳房が腿のうえでぐにゅりとつぶれた。

 

相手高校の部員たちがその様を見下ろす。

少女の全裸土下座に彼らは見とれていた。

 

後ろ側にいるものたちは、彼女が頭をさげたことにより少しもちあがり、いっそう無防備になった尻に視線を向けた。

 

女性器だけでなく排泄口まで見られているのを感じ、少女は身悶えた。

(見られてる……でも、あのひとにこれ以上、恥をかかせないようにするためには、こうするしか……)

悲愴な決意を胸にここに来たのだ。

 

土下座した裸体を隅々まで観察されてしまう。

カメラで記録までされている。

少女は必死に彼らに懇願する。

 

「いいだろう。キミの願いを叶えてやるから、そのままじっとしていろ」

後ろから近づいてくる。

熱く硬いものが下を向いた恥裂に触れる。

「ひっ!?」

少女は思わず逃げるように体をそらした。

「どうした? 試合を終わらせて欲しいんじゃなかったのか」

「それは、そうですけど……」

「だったらじっとしているんだな」

強者といえど最初から強者ではなかったのだろう。

マメだらけの手が全裸土下座の少女の腰をつかみ、ぐっと引き寄せる。

熱い剛直が少女の中に沈み込んでくる。

「あ……あぁ……」

ひとり敵のベンチに乗り込んでくるという大胆さを見せた少女の口から間の抜けた声がもれる。

真っ赤にはりつめた肉棒が全裸土下座少女の肉ひだをかきわけて奥へ奥へと進んでいく。

やがて行き止まりへと到達した。

秘宮をぐっと押された少女はびくっと体を震わせる。

初めての刺激に耐えるため、地面についた両手をぎゅっと握りしめる。

歯を食い縛り、額を地面にこすりつけた。

「うっ、うぅっ……」

「大丈夫か?」

「は、はい……んうぅっ」

恋人のために少女は耐える。

土下座する女体の中心を肉棒が容赦なく穿つ。

じゅぷじゅぷと抜き差しされ、動きが徐々になめらかになっていく。

 

「おい、もうすぐ打順だぞ」

「そうか、もう少し楽しみたかったが仕方ないな」

心底残念そうにつぶやくと彼は少女の膣内に抜き差しするスピードを少し速めた。

「はあっ……あぁっ……」

膣内で肉棒がぶわっとふくらむのを少女は感じ取った。

「キミたちのピッチャーを打ち込む代わりにキミの中に打ち込ませてもらおう」

腰を叩きつけてくる。

少女の膣内に大量の白濁液がぶちまけられる。

 

その後、彼は凡退した。

アウトひとつ。

 

「不思議だな。体が呪縛されたみたいに動かなかった。なにかのまじないか?」

少女に目を向けると、彼女はうつむいた。

さらに追求しようとするも他のものが半笑いで口を開いた。

「対戦相手の彼女と仲良くしすぎて疲れただけだろう」

「そうか?」

 

「どうする? 一発ごとにアウトひとつにする?」

「弱小野球部員の彼女は大変だな。試合を終わらせてもらうために27回もヤらないといけないのか。甲子園にもコールドが必要だな」

「彼らは決して弱くはないぞ。ただ運が悪かった。俺たちがいない大会であれば優勝の可能性も充分あっただろう」

「俺にも中出しさせてくれたら、わざと三振してやろう。妊娠と三振をセットでプレゼントだ」

「俺にもさせてくれ。俺に打たせてくれたら、お前の彼氏にヒットを打たせてやってもいいぜ」

「おっ、わざと打たせる手もあったか。そんでもって延長戦になるよう調整したら27回以上やれるな!」

「スコアをゾロ目にしちゃう?」

 

「そんなぁ……ひぃっ!?」

ふわふわのショートボブをわしづかみにされ無理やり上体を起こされる。

今度は獣の体勢でずちゅずちゅと犯された。

 

次はひっくりかえされた蛙のような格好で。

次は仰向けになったものに乗馬するような格好で。

その次は向かい合い弁当売りの立ち売り箱のように持ち上げられた格好で。

 

強者たちの残酷な遊戯はその後も、まだまだ続いた。

 

 

 

「物静かに見えてなかなか情熱的だったな」

「なかの具合か? それとも鳴き声か」

「どっちもだな」

宴もたけなわ。

白濁まみれの少女はうつろな目をしていた。

肌はもちろん、髪の毛や陰毛にも白い液体が付着している。

 

「彼に恥をかかせないよう身を差し出したキミには見所がある。うちにこないか」

「お前にはうちの制服の方が似合うだろう」

まるでこうなることを見越していたかのように準備されていた制服に少女は夢見心地のまま袖を通した。

「思った通りだな。よく似合っている」

「これからはオレたちのために働いてもらうぜ」

彼らはどんな権力を持っているのか、あっという間に転入手続きが完了し、少女は花丸高校に通うことになった。

 

その高校の野球部員は色の名前だった。

レッド、ブルー、イエロー、ピンク、ブラック等々。

英名ばかりではなく、和名のもの、シアン、おうど色マスクなんていうのもいた。

「キミは、そうだな、あま色なんてどうだ?」

彼の提案で、ぴっちりと体に貼りつく衣装が用意される。

戦隊もので主人公たちが身にまとう衣装によく似ている。

少女はそれを身につけた。

フルフェイスのヘルメットを小脇に抱える。

「なんだか恥ずかしいですね……こんなに体の線がはっきりでてしまう服は、私にはちょっと……」

「そんなことはない、よく似合っている」

彼が少女のショートボブの頭を撫でる。

「ありがとうございます、レッドさま♥」

彼女自身びっくりするぐらいに自然と笑顔になる。

頬が熱くなる。

「あっ♥ レッドさま♥ こんなところで……♥ ダメです、誰かに見られてしまいます」

口でこそそう言いながらも彼女は彼の大きな手にされるがままになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女から手紙がきた。

花丸高校で元気にやっているという内容だった。

レッドがどれだけすばらしい存在か長々と書かれていた。

心酔しているようだった。

文の内容だけでなく字からもそれが伝わってくる。

 

おまけのようにおうど色マスクという人物のことが書かれていた。

花丸高校のヒーローたちに反旗を翻したものの返り討ちにあい、悲惨な扱いをうけている少年。

かわいそうな彼を慰めてあげたい、レッド様がそれを望んでいるなどと書かれていた。

(いや、俺は……?)

花丸高校に大敗したうえに彼女を奪われ、彼らがその彼女に飽きたのか別の男があてがわれようとしていることをわざわざ知らされた彼の悲痛な叫びは誰にも届かなかった。




パワポケコラボ第2弾の情報きましたね。
こんなところで知りたくないという方はブラウザバックボタンをどうぞ









よろしいですか?









まさか天本さんがくるとは思わなかったですね
このssは天本さんが来たから書いたわけではなく偶然、こんなことを言ってもおそらく信じてもらえないかもしれませんが、トツゲキ甲子園で他校の女の子にまで手を出すレッド様を見て思いついたものだといちおう言っておきます。
本ssでヒーローたちの〇〇〇があるのはここまでの対戦相手高校からある方法で引き抜いた女の子たちの想いが×××したもの。レッド×冴花をさきに書き始めたのですが、そちらは……

そんなことより天本さんに白瀬と雨崎
個人的には紫杏や皇、それにブラック、すでにアプリに登場しているキャラ+パワポケからアプリに初登場のキャラ数名でやるかと思っていたから意外でした。
冷静に考えればメタ的な理由から登場キャラは限られている、特に緑髪彼女なんて再現はむずかしいでしょうから、おそらく絶望的とか色々考えてもこれは予想してませんでした

ブラックはもともとヒーロー
紫杏はもろに色の名前、皇だって漢字を分解すれば白の王なので、ふたりがヒーロー「シアン」「ホワイト」として登場すると個人的にこっそりと予想していたのに外れてしまいました。
皇さんがアプリにきたのはそういう理由だったのか! なーんてひとり大興奮していましたが別にそういうわけでもなかったんですね…

とはいえ、とはいえ、コラボの全容はまだわからないですから希望は捨てません。皇さんがホワイトとして活躍する未来とレッド×紫杏の最強コンビの爆誕を信じて――まあ、そんな妄想よりなによりコラボ自体を楽しみに、2月25日を待ちます


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【甲子園○回戦】試合に負け彼女を寝取られクッション代わりにされる野球少年【NTR】

洗脳、寝取られ注意、レッド×冴花です。
前回と同じくお祭り時空です。
甲子園決勝は花丸高校VS超最強学園、チラシの裏に投稿します。

暴走するヒーローたち。たぶん能力者にセイギ感と性欲をふくれあがらされてますね、これは。そういうことにしておいてください
ルチアっていつごろから活動……なんて思ったのですが、お祭り時空なので気にしなくていいでしょう。

前は犬井さん最強! と思っていたのですが、年を重ねて、ルチアみたいな能力者こそ一番厄介なんじゃないかなと、このSSにはルチアさん出てないのでまったく関係のない話ですが、そんなことを思うようになりました。


とある高校との試合後、野球部のマネージャーがおかしくなってしまった。

日本一になるという夢も彼女の心も奪われた少年は、元剣道部のでもある彼女に不意をつかれ椅子に縛りつけられた。

相手校のヒーローがやってくる。

「レッド様♥」

彼女が彼にしがみついた。

三白眼を潤ませ、目尻をさげ、ヒーローと見つめあう。

縛られた哀れな少年の目の前でヒーローと熱烈なキスを交わした。

少年は愕然とした。

ちゅっちゅっ、

ぴちゃぴちゃと音が聞こえてくる。

「んあっ♥ だめです、レッドさまぁ♥ あのひとが見てますからぁ♥」

「見られているから興奮するんだろう? さっきしたときよりも反応がいい」

「そんな……んむっ♥ んんぅぅぅっ♥ んあっ♥ はあ♥」

見せつけるように舌を出してじゃれあわせる。

キスをしながらヒーローの手が彼女の体をまさぐる。

セーラー服の白い胸元と赤いスカーフをたおやかにもりあげる形のいい乳房やひだスカートに包まれた安産型の尻を欲望のままに揉みしだく。

 

その手がやがてスカートの中に潜り込んだ。

哀れな少年に見せつけるようにスカートをもちあげた。

下着をひっぱりあげ、くいこませる。

ぷりっとした尻肉が外気にさらされた。

 

白い尻肌に指が沈みこみ、痕を刻みつけるかのごとく欲望のままに歪めていく。

 

ヒーローがばちんと彼女の尻を叩いた。

「ひゃあっ!?」

クールな彼女らしくない悲鳴が響いた。

その直後、彼女はなぜかうっとりした目でヒーローを見つめていた。

乱暴に揉まれ、ほんのり赤色に染まった尻をもじもじと揺らして、ヒーローに体を密着させ、再びキスに耽溺する。

(なんでひどいことされたのに嬉しそうなんだよ……)

 

ヒーローが彼女の下着を脱がしてしまう。

下着と彼女の股の間に透明な糸が伸びていた。

彼女は恥ずかしそうにしながらも抵抗することはなく、むしろ脱がしやすいように体を動かした。

その媚びる動きをヒーローに見られまいとするかのように彼女は積極的にキスをせがんだ。

少し離れた場所から見ている少年にはその仕草がよく見えていた。

クールに着実に仕事をこなす普段の姿からは想像もできない媚態に少年は息をのむ。

(なんでそんなやつと……そいつとは今日会ったばかりだよな?)

 

ヒーローが彼女を軽々と抱えあげた。

彼女の大きな尻が縛られた少年の方に近づいてくる。

少年の視界はほのかに赤く染まった柔肉に埋め尽くされた。

「うわっ……」

ヒーローの手によって、哀れな負け犬に肛門を見せびらかすかのように尻肉が左右にひろげられる。

クールな彼女の羞恥の穴。いきなり抱えあげられた彼女の動揺を示すかのように忙しく息づいていた。

「きゃあ!? レッド様、これは……?」

ヒーローは彼女を少年のうえに腰かけさせた。

腰かけさせる直前に、めくりあげていたスカートをおろし尻を包んで、負け犬には直接触れさせないようにした。

一物を出した彼が彼女を見下ろす。

「え……? まさか、ここでするんですか?」

「そうだ。ダメか?」

「いえ。レッド様の思し召しのままに ♥」

彼女の答えにヒーローは満足そうにうなずく。

(どういうことだ? まさか……)

少年のうえに腰かける彼女の膣口にヒーローの亀頭があてがわれる。

 

「おっ♥ レッドさまのおちんぽしゃまっ♥ しゅごいぃぃっ♥」

声も内容も普段の彼女からは想像もつかないほどの壊れっぷりを見せる。

自分から股を開いて、ヒーローの一物をもっと深くまで受け入れようとしている。

「ぐっ……」

彼女だけなら耐えられたが、彼女と正常位で体を合わせるヒーローの体重までかけられ、ベッドがわりにされている少年の口はうめき声をもらした。

ズンズンと彼女の膣内を突き上げる衝撃が少年の方にまで伝わってくる。

彼女の扇情的な姿と声、そして比喩ではなく本当に尻に敷かれヒーローのピストンに揺さぶられる女体の動きで刺激を与えられている陰茎に血が集まり始める。

 

「彼のものはどうなっている?」

ヒーローがにやりと笑った。

少年はぎくりとした。

「え?」

彼女は尻に意識を向ける。

ぐっと体重がかけられ、陰茎がおしこまれる。

「勃起してます……」

「そうか、大きくなっているのか」

「大きく……?」

彼女は首をかしげた。少年の方をちらりと見て、ふっと笑った。

「レッド様とくらべたら全然――」

「俺と比べてどうする。普段の彼と比べてどうだ?」

「あ、普段の彼よりは大きくなってると思うんですけど、レッドさまとくらべたら全然……」

「だからどうして俺とくらべるんだ。そんなことを言ったら彼がかわいそうだろう」

二人が笑い合う。

バカにされた少年は絶望の淵に叩き落とされた。

 

「かわいそうな彼にマッサージをしてやってくれ」

「はい、レッド様♥」

ヒーローの命令で彼女はおずおずと腰を揺らす。

彼女の尻の谷間に陰茎の裏筋がはまりこんだ。

ヒーローとつながって揺さぶられている彼女が尻をくいくいと揺らす。

刺激を与えられ少年はうめいた。

その声に快感を享受している色を感じヒーローは満足そうに笑った。

「俺たちには負けたが、彼は彼なりにがんばったんだ。慰めは必要だ」

「負けた者にも気をかけるなんて……♥ お尻でシコシコしてあげるから、レッドさまの寛大なお心に感謝しなさいよ、負け犬♥」

「なんで感謝なんか……」

「お礼も言えないの? はぁ……ここまでダメなひとだとは思わなかったわ」

軽蔑の視線に少年は何も言えなくなる。

助け船を出したのはヒーローだった。

「彼にもプライドがあるんだ。わかってやってくれ」

「申し訳ございません、レッドさま♥」

(なんで冴花が謝るんだよ……)

腰を揺らして哀れな少年を慰めていた彼女の意識がヒーローの方へ傾き出す。

熱中するとまわりが見えなくなってしまう彼女はヒーローへの愛情表現へ集中してしまう。

彼の首に腕を絡め、キスを求める。

子宮をコツコツとつきあげられながら、ねっとりと舌を絡め合うディープキスに没頭しはじめる。

ヒーローにどうやって愛を伝えようか苦心している彼女の頭からは哀れな少年のことなど消えているだろう。

 

(くそっ……なんなんだよ、これ……)

彼女はヒーローに熱中しているが、ベッドがわりにされているので刺激は与えられている。

ヒーローの剛直でぐちょ濡れになった膣内をかきまわされ身悶えする彼女の尻に敷かれた陰茎がぐりゅぐりゅと圧迫され被虐的な快楽を広げる。

「締まりがいいな。ウチのマネージャーより上かもしれない」

「ありがとうございます、レッドさま♥ おほめにあずかり光栄です♥ 剣道をやっていたので、そのおかげもあるかもしれないですね♥」

「剣道か、なるほど」

ヒーローがつぶやくのを聞きながら少女は記憶をたどり、ヒーローのもとにいたマネージャーの姿を思い出した。

(大きさじゃ勝てないかもしれないわね……でも……)

ゆるふわという単語が似合いそうな可愛らしい顔と、制服の上からでもわかる豊満な乳房、そしてなによりヒーローのそばにいられる彼女の立場に嫉妬の念を燃やす。

なんとかして同じ立場になれないかと画策する。

 

「キミの中はすごいな……もうイきそうだ……」

ヒーローは感心の様子で一物を引き抜こうとする。

「んあっ♥ 抜いちゃだめです、レッドさまっ! 中に……中にくださいっ♥」

「いいのか?」

「はいっ♥ レッドさまのあかちゃん、わたしにうませてくださいっ♥」

ヒーローにぎゅっとしがみついて彼女は懇願した。

 

(中に出すなんて……やめさせないと……)

尻に敷かれている少年は声をあげようとした。

しかし、ヒーローにつきあげられ悶える彼女の尻に陰茎を刺激され、体をそりかえらせる。

ヒーローと彼女の合体の震動を送られていた体に限界が近づいていた。

(ヤバい……イクっ……)

安産型の尻で亀頭を擦りあげられ、限界に達した。

鈴口からびゅるりと精液をもらしてしまう。

 

「レッドさまぁ♥ ごめんなさいぃ♥ わたしもぉ、イキそうですぅっ♥」

「謝ることはない。イッたキミの子宮にたっぷりと出してやる。心置きなくいけばいい」

「あはっ♥ ありがとうございます、レッドさまぁ♥」

ヒーローがラストスパートとばかりに律動を早める。

「んああああああ~ッ♥ イクッ♥ イクイクッ♥」

彼女の体がぎくんと反り返った。

ヒーローの剛直がずちゅりと深く挿入される。

絶頂に達した彼女の子宮にどぴゅりと精液を放つ。

「おほっ♥ ほおおおおおおおっ♥」

膣内射精を受けて、さらに絶頂をきめた彼女はメスの獣のような叫び声をあげて腰を高くもちあげた。

もっともっととせがむようにヒーローに腰を擦り付ける。

 

「ここまで求められたら応えないわけにはいかないな」

やれやれといったヒーローの態度が少年の屈辱をあおる。

「ありがとうございます、レッドさま♥」

彼女はどこまでも嬉しそうだった。

 

椅子に縛りつけられた少年の前でヒーローとマネージャーがまぐわう。

ひっくりかえされた蛙のような格好の彼女の股に剛直が奥深くまでねじこまれ、抜き差しされる。

じゅぷじゅぷと粘着質な音が響く。

「レッドさまぁっ♥ イぐっ♥ イグぅううううぅっ♥ イグぅうううううううううっ♥」

普段の冷静沈着な彼女からは考えられないほどの嬌声をはりあげて、体を弓なりにする。

目がぐりんとうわ向けられ、彼女のコンプレックスである三白眼が強調されていた。

頬は赤く染まり汗に濡れ、泡を噛む歯が砕けそうなほど食い縛られている。

「お゛っ♥ おほぉっ♥ おおおおおおおおおおおっ♥」

ヒーローに中出しされて、さらなる絶頂に達する。

体が反り、もちあげられた腰がびくびくと震える。

 

彼女はヒーローに叩き起こされ、よつんばいの体勢をとらされた。

後ろから肉棒が挿入される。

彼女にとってコンプレックスな安産型の尻をヒーローがたっぷりと視姦しつつ腰をぶつける。

パンパンと小気味いい音が響いた。

 

椅子に縛られた彼に彼女が手をつく。

後ろにつきだした尻をヒーローがつかまえ、剛直を挿入する。

「あっ♥ レッドさま♥ レッドさまぁ♥」

後ろから串刺しにされて、彼女はぎくんと体をそりかえらせた。

椅子をつかむ手にも力が入りプルプルと震えていた。

もう何度目かわからない絶頂に達したのだろう。

とびちる汗が哀れな少年にふりそそいだ。

甘いあえぎ声と突き込みに合わせて揺れる乳房が奪われてなお興奮する悲しい男の性を刺激する。

 

少年はその後も、体位を変え、ヒーローと彼女が体を合わせる様をズボンの内側を汚したまま見せつけられる。

ヒーローによって強制的に奪われる快感に目覚めさせられ、けれども両手両足を縛られていて自分で刺激することもできない彼にとっては地獄のような時間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後。

憤怒と嫉妬と憎悪、

様々な負の感情がぐちゃぐちゃに混ざりあい真っ黒に染まった少年は凶器を手にヒーローへと襲いかかる。

襲撃に気づいたヒーローは恐れることなく少年に向かって踏み出した。

腹部に強烈なストレートを叩き込む。

人間離れしたスピードに少年は何が起きたかもわからないまま地面に叩きつけられた。

「くそっ……」

凶器が滑り落ち、からからと地面を転がった。

少年は力なくずるずると腰を落とした。

「お前のせいで……お前さえいなければ……」

憎悪のこもった目でヒーローを見上げる。

「キミは……。そんなに心配しなくても冴花は元気にやっているよ」

彼女を呼び捨てにされ、思わず体を起こした。

体が痛み、ひどく鈍い動き。

立ち上がりきる前にヒーローの攻撃が命中し、少年は再び壁に叩きつけられ、すとんと腰を落とした。

「俺を責めるのではなく自分の不甲斐なさを責めたらどうだ」

「なに……?」

「俺に出会ったあとの冴花はしあわせそうな顔をしていただろう? キミにはそれだけの力はなかった。俺に嫉妬してこんな暴力沙汰を起こすより、もっと別のことにエネルギーを使ったらどうだ?」

 

 

さらに数日後。

「君は何色がいいかな」

安産型の肉丘を左右に広げながらレッドがつぶやく。

そこに指の腹をつけ優しく撫でる。

「うあっ♥」

「……菫色はどうだ?」

きゅっとすぼまった花にヒーローが口を近づける。

赤い蠕虫が菊の花肉をめくりかえす。

「ピンク……いや、それだと被るな。やはり菫か」

「ひゃうっ♥ すてきです♥ レッドさまぁ♥」

色を決められた冴花は歓喜の鳴き声をあげた。

その部屋のすみにある少年が椅子に縛りつけられていた。

猿轡を噛まされしゃべることもできない。

荒い鼻息がこぼれる。

血走った目でヒーローと彼女を見ていた。

 

後日、冴花は菫色のヒーロースーツを身にまとった。

ヒーロースーツと同じ色のフルフェイスヘルメットを小脇に抱え、ヒーローにごあいさつ。

「レッド様、いかがでしょうか」

体のラインがはっきりと出ている。

臀部の豊かさもさることながら、胸もなかなかのものだった。

こんな格好で活動しようものなら子どもたちの教育に悪影響だなんだと苦情が来そうだ。

 

冴花は陶酔の表情でレッドを見つめていた。

彼女にとって今や神と言っても過言ではない彼の言葉をじっと待つ。

「よく似合っているよ」

冴花はぱっと瞳を輝かせた。

「ありがとうございます、レッド様♥」

部員たちには決して見せなかった、とびきりの笑顔をレッドに見せた。



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【ピンク×皇】ピンクの奴隷にされてしまう皇さん【足コキ】

チラシの裏で超最強学園は失うものがないなんて書きましたが、あれは嘘です。

超最強学園対花丸高校というお祭り時空(ピンクがすでに○○の○になれるのもそのためです)で皇さんがピンクにストレートしか投げないようにお願いされ、そのご褒美に足コキ+奴隷にされてしまうみたいな話です


甲子園決勝前夜。

少年は眠れずに素振りをしていた。

「……? キミは――うわっ!?」

そこに謎の少女が現れた。

少年はいきなり押し倒される。

少年はひ弱ではない。野球部で鍛えたパワーがある。

対して少女は華奢に見える。

なのにあっさりと押し倒されてしまった。

少女が少年を見下ろしていた。

茶髪のショートヘア。そばかすが印象的な女の子だった。

「あんたにお願いがあるの」

「お願い?」

少年は目をぱちくりさせる。

「あしたの試合で投げるのは男らしくストレートだけにしてほしいな」

(ぼくがピッチャーだということを知ってるのか。この女の子は何者だ?)

少年は首をかしげた。

(明日の対戦相手の関係者かな?)

 

「そのねがいを聞き入れるわけにはいかないな」

「ええー? なんで? おねがい♥」

「ダメだ」

つっぱねると少女が笑った。

「へー、そう。自信ないんだ?」

「なにぃ?」

「○うていさん、そんなんだから高校生にもなって、ねぇ?」

「なあ!? ちがうぞ、ぼくの名前はこう――」

少女が足をぐうっともちあげる。

少年にはギロチンに見えた。

「うぐぅっ♥」

少年は少女に股間を土足で踏みにじられた。

「あたしの言うこと聞いてくれたら、いいことしてあげるよ」

「いいこと……?」

「そ♥ たとえばぁ……」

少女は笑みを浮かべて少年の股間を靴底で撫でた。

「きもちいい?」

「そんなわけないだろう……」

「ほんとうは嬉しいんでしょ?」

「うおっ!?」

「ほら、ほらぁ♥」

少女の足で股間を擦られ、少年は情けなく悶える。

 

「おっきくなってるよ」

「ちっ、違う、これはぁ……」

固くなったものに体重をかけられると時わあっと甘い痺れがひろがる。

「なにがちがうのか教えてほしいなぁ、○うていの変態さん♥」

盛り上がった股間をぐりぐりと踏みにじられる。

少女の責めは驚くほど的確で少年の感じるところをすりすりとしごきあげる。

(どうなってるんだ……ぼくは、踏まれて感じる変態だったのか!?)

少年は自分の体の反応にショックを受けてしまう。

 

少女に踏まれ、足裏でしこしことしごきあげられる。

やみつきになってしまいそうな震動が快感の水位をあげていく。

(もう限界だ……イクッ)

少年が限界を迎える寸前、少女がぴたりと動きを止めた。

「え……」

「なに勝手にイこうとしてるの? イかせてほしかったら、約束して? 明日の試合ではストレートしか投げないって」

「いや、それは……」

「約束してくれたらイかせてあげるよ?」

「お、おぉ♥」

ぐっと陰茎を足裏で擦りあげられた。

官能の痺れが駆けあがっていく。

けれど絶頂に達するには刺激が弱すぎる。

「やっぱり気持ちいいんでしょ? 気持ち悪い声が出てるわよ、○うてい」

「気持ちよくなんか……それにぼくの名前は……」

「そこはもういちいちツッコまなくていいから」

ぐりっ。固くなった股間をほぐそうとするかのような足踏みマッサージ。

「うぐぉおおっ♥」

絶頂に達するには微妙な刺激。

それを少しずつ少しずつ重ねられ、限界に近づき、

「気持ちよくなりたければ、ストレートしか投げないって誓いなさい」

「うぅっ、誰が、そんなぁ……」

あと一歩というところでふわりとはぐらかされる。

そして官能の水位が少し下がったのを見透かされ、足による辱しめが再開される。

 

「うぅ……おおぉっ♥」

「どうしたの? 腰がもちあがってるわよ。もっと踏んでくださいってことかしら?」

「ちがう! 断じてちがうぞ!」

口では強がるが少女に踏みにじられる体は浅ましくピクピクと震える。

寸止めを何度も何度もくりかえされた。

(あぁ、イキたい……しかし……)

少年は少女の的確な足コキの虜になりかけていた。

どろどろとした情動が下腹部にたまり、一物を熱くする。

「あー、もうこんな時間」

「え!?」

「はやく寝ないと試合に支障がでちゃうかも。さっさと降参したら?」

「確かに……いや、しかし……」

屈する言い訳を与えられ理性の糸がぷつりと切れそうになる。

それでも少年はぐっとこらえた。

強情な少年に少女は肩をすくめる。

「あたしも暇じゃないから、早くしないと帰っちゃうわよ?」

「なあ!?」

この生殺しの状態で放置されるのはつらい。

だが、約束を飲むわけにもいかない。

「10数えるうちに決めないと帰るからね」

「え……」

「はい、10――」

カウントダウンがはじまる。

同時に少女の足が動いた。

ギリギリ射精させない程度の絶妙な加減で股間を刺激してくる。

十秒の間に行ければ、なんて考えたが少女の技術はそれをゆるしてはくれなかった。

「いーち……」

陰茎を踏んでいた足がゆっくりと離れていく。

快感まですぅっと離れていくようだった。

寂寥感に襲われる。

「まっ、待ってくれ! わかった! 約束する……明日はストレートしか投げない!」

少女の足コキで射精したいばかりに約束をのんでしまう。

「ほんとうに?」

「ああ、本当だ」

「ちゃんと誓いなさい。明日どうするのか、いまからどうしてほしいのかもちゃんと言うのよ。できるだけみっともなくね」

「決勝戦ではストレートしか投げません……だから、足で、○うていの、ちんぽを、イかせてください」

少女がくすっと笑った。

「じゃ、いかせてあげる」

足をのせられた瞬間、ひろがった快感に少年は体をそりかえらせた。

「あ……あぁっ♥ イクッ♥ ふおっ、おおおおおおっ♥」

陰茎をぐりぐりと踏みにじられ少年は少女の足の下でビクビクと体を震わせた。

パンツの中でびゅるびゅると射精してしまう。

「えぇ? もうイったの? 早いわね。投げるボールよりこっちの方が速いんじゃない? さすが、 ○うていさん♥」

「○うていじゃない、すめ――」

「いちいちツッコまなくていいって言ってるでしょ。じゃあね、女の子に踏まれて射精しちゃった○うていさん♥」

「あ、……」

追いかけようとしたが少女の姿はあっという間に消えていた。

(なんだったんだ……夢か?)

少年はほっぺたをつねる。

痛い。夢ではないようだった。

パンツの内側がべちゃべちゃで気持ち悪かった。

射精に至るまでは気持ちよかったが、後は最悪だ。

なぜあんな約束をしてしまったのかと後悔もする。

(まあ、別に破っても構わないよな……?)

 

「あ、言い忘れてたけど、あんたの醜態はあたしの仲間がカメラで全部記録してたから」

「ふえ!? びっくりした……」

約束を反古にしようとしたのを察知したかのように少女があらわれる。

「足コキでビクビク震えてるところも、射精したさに『明日はストレートしか投げません~、足でイかせてください~』って大声で宣言してるとこもばっちり撮れてるわよ」

動画を見せられ少年は愕然とする。

「そんなぁ……いったい、どこから……あっ、待て!」

少女の姿が再び消える。

驚異的な移動速度だ。

まるで人間ではないかのようだった。

 

 

甲子園決勝直前。

「す、皇くん! どうしたでゴワスか!?」

「すめらじゃない、ぼくは○うていだ、足コキは当然ノーカウントだろうからな、フフフ……」

謎の少女に被虐性癖を植えつけられしまった少年の衝撃のカミングアウト。

「なにを言ってるでゴワスか……」

「あっ……あぁっ!? ちがうぞ! いまのはちがう! ○うていじゃない、すめらだ! これでよし! ……すまない、少し寝不足でね。ぼくとしたことが緊張して眠れなかったんだよ」

「大丈夫でゴワスか……?」

 

試合、開始。

(む、彼女は昨日の……)

対戦相手に少女を見つける。

少女が少年の方を見た。

「あら? ヒーローの格好をしてるのにどうしてわかったのかしら」

「心を読まれた!? キミはいったい何者なんだ……」

「まあいいわ。ここまではちゃんと約束を守ってくれているみたいね。最後まで頼むわよ? ……そしたら、またイイコトしてあげる」

少年はごくりと生唾をのんだ。

昨夜、少女に足で陰茎をこすられた快感を思いだし、試合中だというのにぴくりと反応させてしまう。

一度つけられてしまった欲望の火はどんどん大きくなり股間が苦しくなり始めた。

(ああ、まずい……このままだと)

「ふふっ♪可愛いあたしを○んしんさせようとバキバキに張り切ってるみたいね」

「ええ!?」

「……いや、ちがうわね。変態○うていチンチンのことだから、可愛いあたしの足に踏みにじられたくて、小さい体を精一杯大きくして自己主張してるのかしら♥」

「どっちもちがう! それに小さいって……ぼくのものは小さいのか……?」

「恥ずかしい音声もあることだし、どっちみちあんたはストレートを投げるしかない。大人しく従ってあたしの奴隷になるっていう特典を受け取った方が賢明だと思うけど?」

「奴隷、だと……」

奴隷になって少女の前にひざまずく自分の姿を想像して、少年はなぜか陰茎をびくんとはねあがらせた。

「うわっ、よろこんでる。きっも♥」

「喜んでない!」

「いいから、さっさと投げなさいよ。打ち頃の球を頼むわよ、○うてい♪」

「うぅ……」

(なんだこれは……罵られているのに、妙にドキドキするぞ……)

音声のこともあり逆らえない少年は速すぎず遅すぎないストレートを投げ続けた。

「皇くん、どうしたでゴワスか!?」

「な、なんでもない、大丈夫だよ……」

心配して声をかけに集まった仲間たちが守備位置に戻っていく。

(不審がられてる……そろそろストレート以外を……)

少年の迷いを敏感に察知した少女が笑った。

「約束をちゃんと守ってくれる男の人って素敵だわ♥ ○うていのこと、ちょっと好きになってきたかも」

「なに!? あれ……?」

(あの子はベンチにいる……幻聴だったのか? いや、きっと心の声がぼくに届いたんだ! ○うていじゃないけど……いや、あの少女が言うのなら○うていでいい! ○うていの名に恥じない行いをしなくてはな!)

少年がそんなことを思っていると少女が笑ったような気がした。

(○うていは操りやすくていいわね♥)

相手が自分に好意をもっているかもしれない。その思いがピュアな少年を従順にさせた。

やがて倒錯した思いまで頭をもたげ始める。

監督から交代をつげられるまで少年はストレートのみを投げ続けた。

「待ってください、ぼくはまだやれます」

交代をつげられてなお粘るほどだった。

相手のベンチを見て、少女と視線を交わし、

「おねがいします、この回だけでも……」

少女に踏まれたい、少女の奴隷になりたい、 彼女に気に入られたいばかりに続投を懇願するのだった。

 

 

 

試合後。

「先発の彼はどうしたんだろうな? 今日はストレートしか投げてこなかった」

「さあ、どうしてかしらね。超エリートの矜持みたいな?」

「舐められたもんだな」

 

「……あんなことをする必要があった?」

仲間がこっそり話しかけてくる。

「勝利をより確実なものにするため……っていうのは建前で、本音は○うてい君をおちょくるのが面白そうだったから」

「……悪趣味」

 

 

 

試合後、少年はヒーローに拉致され、暗い部屋に連れ込まれた。

「約束を守ってくれてありがとう、○うてい♥」

「はい……」

「○うてい発言をちゃんとスルーできるようになったわね、偉いわ、○うてい」

「おほっ♥ ありがとうございます……」

意地悪なはずの少女に頭をなでなでされ少年の口から自然と感謝の言葉が出る。

「最後までは無理だったみたいだけど、交代を告げられてからも少し粘ってたわね。あのみっともない姿に免じて約束は守ってあげる。あたしもヒーローだから」

「ありがとうございます……」

「約束は破られることもあるっていう無慈悲な現実をピュアな○うてい少年に教えてあげるのもヒーローの務めかな? なんて思ったりもしたけどね」

「えぇ!? そんなぁ……」

「冗談よ、冗談♥ じゃあ、おねえさんが踏んであげるから服を脱ぎなさい」

「ここで!?」

「嫌なの? 嫌なら帰るけど?」

「あ……わ、わかりました! 脱ぎます!」

ピンク色に調教されてしまった少年は、すこしためらいつつも服を脱いだ。

「横になって。そうそう、じゃ、イイコトしてあげるわね♥」

仰向けの少年の股間に足をのせる。

透き通るような白い肌色が少年の興奮を煽った。

「ストレートしか投げないって約束を守ってくれたご褒美に靴は脱いであげる。試合が終わってすぐだから汗かいてるけど、いいわよね?」

「おっほっ♥ ありがとう、ございますぅ♥」

少年は少女の足裏の形を陰茎で感じる。

命令を聞いていれば甘美にありつけるのだと知らず知らずのうちに体に刻み込まれていく。

「どう? 気持ちいい?」

「はい……」

「あんたは自分が気持ちよくなりたいばかりに、チームメイトを裏切って、ストレートだけを投げて、みんなの夢を粉々に打ち砕いたのよ」

「そ、それはぁ……」

少女は陰茎をぐりぐりと踏みにじりながら少年の罪悪感を煽る。

「でもまあ関係ないかな? あんたが本気で投げたところでヒーローを抑えられるわけがないし。結果は変わらない。けど、○うていのおかげで楽に勝つことができたわ。ありがとう、○うてい♥ あはははははっ♪」

「あっ、ああぁ……」

罪悪感を多少和らげるような優しい猫なで声をかけられたり、感謝され嘲笑われたり、少年の心はぐちゃぐちゃになった。

残酷な桃色の足の下で陰茎がどんどん大きくなる。

「あら、○うてい、もうイキそうなの?」

「はっ、はいっ……」

「いいわよ。あ、でも、イク前にぃ――」

少年はある台詞を口にするよう言われる。

「えーっと、本当の名前はなんだっけ? すめら、みかど?」その途中ようやく名前を呼んでもらえた。

「そ、それを言うんですか……」

「そうよ。言えないなら、あたしの奴隷になるためにストレートばかり投げたことをばらしちゃうわよ」

少年は愕然とする。

動画までとられているので言い逃れはできないだろう。

「言います……」

「じゃあ、手伝ってあげる」

「はぅ♥ ぼ、ぼくはこれから、ピンク様の足コキで、精液と一緒に、これまでの自分も、名前も、吐き出します……ピンク様の、奴隷になります……そして、名前は、スメラミカドから、○うていに改名しますぅ♥」

「へぇ、そうなんだ。すすんでそんな名前になりたいだなんて真性の変態ね♥ 優しい哀れな変態の願いを叶えてあげる♥ ヒーローの力を貸してあげるからすぐにでも改名できるわよ」

「へ!? あ、ありがとうございます……」

まさか本当に改名させられることになるとは思っていなかった少年は顔をひきつらせる。

ヒーローの力に関して彼にはよくわかっていないが、改名程度なら容易くやってのけるだろうと思い知らされていた。

そんな少年を嘲笑いながら少女は足を動かす。

「スメラミカドとして最後の射精よ。これまでの自分も名前もしぼりだすつもりで出しなさい」

「はい……」

「なーんか微妙な反応ね? そうだ! じゃあこうしましょう。改名が嫌なら今から三分間射精を我慢しなさい」

「えぇ!? いまさら、そんな――」

「三分以内に射精したら改名決定♥ よーいスタート♪」

「まっ!? あああああぁっ♥」

ギンギンに張りつめている肉棒を足でこすりあげられる。

少年の弱いところを完璧に把握した足コキ。

少女が嗜虐の興奮に汗をかいているのか、それが潤滑剤となり、足コキの刺激をぬるぬると増幅する。

「改名が嫌ならちゃんと我慢しなさいよ?」

「だっ……おほっ♥ でるっ」

「改名したいなら出しなさい。 あー、そういえば、こんな方法で意思を確認する必要なんてなかったわね。なにせさっき自分で改名を宣言したんだから♥」

「無理やり言わされ――」

「手続きに行くときは宣言したときの音声をもっていきましょうねぇ♥ ちゃんと記録してあるから。あははっ♪」

「あああああぁっ♥ うそだぁあああああ♥」

恥ずかしい改名宣言を皆に聞かれる想像をさせられながら少年はぴゅっと精液を出してしまった。

「あら? 見間違いかしら? これ以上、出なかったら見間違いってことに――」

「むりだ! でるっ! でりゅううううううぅ♥」

一度ふきだしてしまったものを止められるはずもなく、改名に歓喜するかのように、びゅるびゅると精液をぶちまけてしまう。

「改名決定♪ すごい勢いね。そんなに改名したかったのね♪ 名前もプライドも全部吐き出すつもりで射精しなさい」

「あああああっ! いやだっ! いやだああああああぁ~っ♥」

射精中の陰茎を足でしごきあげられ、少年はたまっていたものを根こそぎしぼりだされてしまう。

足の裏から魔力が伝わってくるようで、記憶も矜持も精液とともに吐き出される感覚に襲われた。

恐怖に悲鳴をあげる。

射精を止めたくても止められない。

少女の足コキによって、すべてしぼりだされた。

 

「いくわよ、○うてい」

奴隷の証として首輪をつけられた少年はリードを引かれ、無理やり起こされる。

「あっ、○うていじゃなくてスメラだったわね」

少女がわざとらしく言う。

「スメラじゃないです、ぼくは○うていです♥」

少年は屈辱的な名前を受け入れるまでに堕とされていた。

「気が早いわね。改名の手続きがまだだからスメラよ」

「ちがいます、○うていなんです……」

おかしくなってしまった少年が涙ながらに言う。

 

 

 

数日後。

「○うてい、お手」

「……♥」

「伏せ」

「……♥」

「○うてい、ちんちん♪ いいわよ、じゃあ、ふりふりして♪」

「……はっ♥ ……はっ♥」

すっかり調教された少年は主に気に入られようと必死に腰を振る。

命令される喜びに勃起した陰茎が上下に揺れる。

透明な汁が先端からあふれ、まきちらされた。

「よくできたわね、○うてい♪ 今日もあたしのために……あたしがブルーに気に入られるために身を粉にして働いてね」

「……ッ♥」

主の心が他の男に向いているというのは辛いものがあった。

完全に洗脳されてしまえば主の幸せが我がしあわせという状態になるかもしれないが、まだ途上。

「あんたの名前は○うてい。一生あたしの奴隷だから他の女の子とセックスすることはできない――もちろん、あたしもあんたなんかとヤるのはありえないから、体も○うてい。顔だけはいいから奴隷として飼ってあげるわ。どう? 嬉しい?」

少年は陰茎から先走り汁を涙のようにこぼしながら、こくこくとうなずいた。




パワポケ4で皇さんがストレートばっかり投げてきたのはこういう理由だったんだよ! みたいな。
変化球を全然投げてこなかったような記憶がありますけど、それはさすがに私の記憶違いですかね……
変化球を投げるたびに皇さんに罰ゲームみたいな設定で書いてもよかったかも、なんて後書きを書きながら思いました(小並感)


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【ピンク×皇】貞操帯をはめられてペットにされて被虐性癖を植え付けられてしまう皇さん【マソ射精】

チラシの裏で超最強学園は失うものがないなんて書きましたが、ふとろくでもネタが降りてきたので撤回して。

超最強学園対花丸高校が実現するお祭り時空(なので細かいことは気にしてはダメですよ)皇さんがピンクにひどい目にあわされる話になります。前回のとは若干ちがいますね



甲子園決勝前夜。

少年のもとに謎の少女がやってくる。

決勝の試合ではストレートだけを投げて。

少女がそう言った。

少年が拒否すると、

「じゃあいいわよ、好きなだけ投げなさい」

少女が襲いかかってくる。

少年の股間に手をもぐりこませた。

「ふほっ♥」

抵抗もむなしく少年は何か装着されてしまった。

「なんだこれは……」

「貞操帯♪ で、これはおまけ」

「はぅ!?」

「精力増強剤よ。超強力なやつ。勃起が何日も治まらなくなっちゃうほどね」

「なっ、待て!」

少年は少女を追いかけようとしたが、あっという間に消えてしまう。

(早すぎる……なんだったんだいまのは。夢? しかし、なにやら妙なものをつけられているし現実か……)

 

 

試合開始。

花丸高校ベンチ。

「相手ピッチャーはどうしたんだ? 決勝戦だから緊張しているのか? 力が入りすぎているみたいだ」

「さあ、どうしたんでしょうね」

「……」

 

貞操帯をつけられ、超強力な精力増強剤をうたれた少年は股間が気になって仕方がなかった。

ふくれあがらされた性欲に急かされる心臓が忙しく脈打ち、けれど勃起することができない脳が混乱し、一物がビンビンになっている幻覚、ユニフォームを突き破りそうにふくれあがっているそれを見せる。

股間を気にするがやはり幻覚で問題はない。

ただ、若干貞操帯の形が浮いているような気がする。

こんな卑猥な器具をつけられていることを誰かに知られたら一大事。

その心配とふつふつとこみあげてくる欲望とが混ざりあって少年の意識を苛む。

それでも少年は気迫のピッチングを見せる。

(フフフ……どうだ! 試合に集中することで悪辣な小細工を無効化しているぞ! あの女の子がどこの誰だか知らないが、超エリートのこのぼくには通用しないのさ)

心の中でうそぶくも嫌な汗がにじむ。

迫力はいつも以上。

ただし精彩を著しくかいていた。

それでも途中までなんとか無失点で抑える。

(まずいぞ……破裂しそうだ……投球で気を紛らわすのもそろそろ限界だ……)

増強剤のせいで腹部にどろどろとした欲望がたまっている。

格子状の貞操帯に閉じ込められた陰茎は勃起することすら許されず発散することができない。

欲望は時間の経過とともにたまっていく一方だ。

胸はドキドキと高鳴り、淫らな熱が頭をぼーっとさせる。

油断すると人前だというのに股間に手をやってしまいそうだった。

(はやく試合を終わらせて、あの少女を見つけださないと……)

焦りが少年の投球を狂わせる。

一死満塁。

なんとかツーアウトにしたものの少し身動きしただけで鮮烈な電流が突き抜け、腰がビクビクとふるえる。

「皇くん!? どうしたでゴワス」

「ああ、大丈夫だ。なんでもない。一人打ち取った歓喜に震えただけ……おっふ♥」

「あと一人でこのピンチを切り抜けられるでゴワス」

「あ、あぁっ♥ 油断せずにいこう」

 

(なんとかごまかせたか? おほお゛っ♥ これはもう限界が近いな……は、はやく……つぎのバッターは……ん?)

あの少女だった。

ヘルメットを被っているが驚異的な勘で察知した。

何打席目かにようやくわかったのは彼女が挑発的な視線を送ってくれたおかげもあるろう。

「苦しそうね、○うていさん♥」

(!? なんだこれは!? 脳内に直接語りかけられている?)

「やっぱりキミか……鍵を渡してもらおう」

「やだ」

貞操帯の件が露見するのは不味いので、かなりの小声で話したのだが、少女はちゃんと反応する。

「ふふ、そうか、では貞操帯を外した状態で真剣勝負を――って、やだ、だと? なにぃ!?」

「どうしたでゴワス!?」

統道くんが飛んでくる。

「あ♥ いや、なんでもないよ統道くん、大丈夫だ」

そういうと心配そうに守備位置に帰っていった。

「あたしを三振させられたらいいわよ」

少年は昨夜の少女とのやりとりを思い出す。

明日はストレートだけを投げてという要求を拒否した結果、こんなことになっている。

「……投げていいのはストレートだけか?」

「いいえ。変化球でも槍でも好きに投げたらいいわ♥」

「槍……?」

「あんたが勝ったら鍵を外してあげる♪ あたしが勝ったら鍵は返さない。精力増強剤をもう一本――」

「なっ……」

すでに気が狂いそうなほどムラムラしているのに、もう一本打たれてしまったらどうなるのか想像もつかない。

正気を失い『おほっ♥ おほぉっ♥ んほぉ♥ おほぉっ♥ おほっ♥』とゴリラみたいな声をあげながら、ひたすら股間をしごく――ことはできないので、ひたすら貞操帯を外そうともがく狂人になってしまうかもしれない。

「そしてあたしのペットになってもらうわ♥」

(ペット……昨日会った女の子のペットか……なるほど)

 

「……いやいやいや! 不公平じゃないか? ぼくの方が失うものが多いような気がするんだが」

「あらぁ? 戦う前から負けたときのことを考えるなんて。おねえさんに勝つ自信がないのかなぁ? ○うていくん、かわいいわねぇ~♥」

「○うていじゃない、すめ――」

「いいからさっさと投げなさいよ。遅延行為で退場させられるわよ」

「くっ……」

 

少年が渾身の一球を投じる。

キンッと小気味いい音が響いた。

ファールボール。

(よしよしよし! 集中力を欠いた状態だがちゃんと投げられている)

少年は心の中でガッツポーズ。

二球目もファール。

あっという間に追いつめた。

(はやく、貞操帯を外してもらって、裏でこっそりしなければ……うおおっ!)

「ねぇ、いまの球でいいの?」

「ふえ?」

「あたしのペットになりたいっていうんだったらいいけど。つぎは本気で投げてよ? ここまでの二球みたいなしょぼい球だったらホームランにしちゃうから。そしたらあんたはあたしのペット確定♥ あ、ペットになりたいならど真ん中にスローボールかな?」

「超エリートのこのぼくが、キミのペットになどなるわけにはいかない! 全力でイかせてもらう!」

「ってことはあんたが超エリート(笑)じゃなかったらあたしのペットになりたいってこと?」

その指摘に少年は真っ赤になる。

「なんでそうなるんだ! ペットになどなりたくはない!」

「またまた~♥ そんなことイッちゃって♥ ほんとうはあたしのペットになりたくてしかたないクセに~♥ 言っとくけどあたしに隠し事はできないわよ? 正直になりなさい」

「なにを言ってるんだキミは……」

「じゃあ百歩譲ってそれが本心だとすると、手を抜いてるんじゃなくて本気でやってこの程度ってこと? おねえさんがっかりだわぁ」

少年は冷や汗を流す。

(ぼくがペットになりたがっているだとぉ? なにをバカなことを。それに、ぼくはすでに全力だ。キミだって……たしかに超エリートのぼくの球をバットに当てられただけでも驚嘆に、そして称賛に値すべきことだが、カットするのが精一杯……いまの言葉はぼくの動揺を誘うためのハッタリだな?)

 

少年は気をとりなおして大きく振りかぶった。

渾身の、そしてここまでで一番の球。

ヒーローがれろっと舌なめずり。

「はい、これでペット決定♥」

カキーンと爽快な音が響いた。

「そんな……」

「なあんだ、こんなものかあ。警戒して損したわ」

白球が特大のアーチを描く。

球場が一瞬静まり返った。つぎの瞬間、割れんばかりの大歓声が響く。

「でも、面白いオモチャが手に入ったから結果オーライかしらね。○うていをどんな風にいじめるか考えるだけでもゾクゾクするわ。おねえさんがいろいろ教えてあげるから期待してなさい」

「ぐ……」

貞操帯と増強剤ですでにいじめられている少年はがくりと崩れ落ちた。

大歓声がまるで嘲笑うかのように少年の背に突き刺さった。

「あたしはペットに服は着せない主義だから全部脱がして、首輪と貞操帯だけで散歩させてあげるから、楽しみにしててね、○うていくん♥」

「なっ、捕まるぞ、それは……」

貞操帯は格子状なので、閉じ込められているものがかなり見えてしまうのだ。

「警察がきたときはあんただけ置いていくわ」

「ひどすぎる、あんまりだ……」

「ペットが口答えしない。負けたんだから大人しく従ってもらうわよ。そういう約束だったんだから。まさか超エリート(笑)が他人との約束を破るなんてことはしないわよねぇ?」

「そ、それは……しかしだな……」

「試合が終わったらさっそく脱ぎ脱ぎして首輪はめましょうね~、○うていちゃん♥」

「うぅ~っ」

「ふふっ、さっそく犬みたいね」

 

怒りと屈辱か、少女のペットにされた自分の姿を想像した少年の中に熱いものがふくれあがり、鼓動が激しくなった。

(うおっ♥ なんだ……?)

股間にじわりと熱い何かがひろがる。

少年は思わず体をそりかえらせビクビクと震えた。

貞操帯に閉じ込められて触れることもできない陰茎から精液があふれだしたのだ。

(そ、そんな……ああぁ……)

びゅるっびゅるっとかつてないほどの勢い。

裸だったなら白濁がきっとさっきのホームランに負けない特大アーチを描いていただろう。

「あれ? どうしたの? まさか、カワイイ女の子にホームラン打たれたショックで射精しちゃった?」

少女が茶化してくる。

「ちがうっ……これはぁ……」

ユニフォームの股間が濡れるほど精液が飛び出る。

それでもまだ射精がとまらなかった。

股間を押さえようとするが貞操帯に邪魔をされ止めることができない。

「ほっ♥ お゛おおおっ♥ たのむっ♥ 止めてくれ♥ あああっ♥」

びくっびくっと少年の腰が揺れる。

輪精菅を精液がくぐりぬけ、気が狂いそうになるほどの快感が彼に襲いくる。

「嬉しそうね。女の子にホームランを打たれたショックじゃなくて、嬉しさで射精しちゃったのかしら? だとしたらチームメイトに謝っときなさいよ。こんな変態がエースでごめんなさい、快感を得るためにわざとホームランを打たれてごめんなさいってね♥ ま、あたしはあんたがどんな球を投げたところでホームランにできちゃうから、わざと打たれたことに関しては謝らなくてもいいかな?」

「あああああっ♥ ちがっ――おおおおおぉっ♥」

「はぁい、みなさーん。可憐でかわいいピンクにホームランを打たれちゃった○うてい負け犬の敗北射精ショーでーす♥ ご笑覧あれー♪ あははははっ」

「やめろぉ……見るなぁ……」

敵と味方、観客、さらにはマスコミまで視線やカメラが向けられるのを感じ少年は背筋をゾクゾクと震わせる。

射精を止めることはできなかった。

視線を意識して止まるどころかさらに勢いが強くなる。

「うおっ……おぉおぉおおおおおっ♥」

びゅるびゅると精液がほとばしった。

やがてそれはユニフォームのなかだけにとどまらずぼたぼたとこぼれおち、マウンドを汚した。

 

 

 

試合後。

「あんな醜態をさらすなんて……ぼくの人生はもうおしまいだ……」

「超エリート(笑)としての人生は終わっちゃったけど、あたしのペットとして第二の人生がはじまるんだかいいんじゃない?」

ヒーローが嬉しそうに笑う。

手にはリードが握られていた。

ユニフォームを剥ぎ取られ、裸にされ、首輪と貞操帯だけになった少年がくやしそうにヒーローを見上げる。

「それにしてもすごかったわね。敗北射精。あたしのペットになる想像でイッちゃったのかな?」

「あの薬のせいで……」

「正直になりなさい。本当のことを言えたら、ちょっとは優しくしてあげるわよ?」

「あ……あぁ……」

ヒーローがまとう不思議な圧に少年は屈服する。

「ピンク様のペットにしていただく想像でイきました……」

「ペットになれて嬉しい?」

「はい、嬉しい、です……♥」

「ちゃんと言いなさい」

「ピンク様のペットにしていただけて嬉しいです♥」

「まさか本当にそんなことを言うなんて……」

「えぇ!?」

「さて、そろそろ帰りましょうか。首輪と貞操帯と、あとアイマスクを追加して」

「アイマスクだと!? ああ、まわりが見えなく……」

「さ、帰るわよ、○うてい。最後の仕上げもあるし」

「仕上げ……? うわあああああああ!」

 

このときのやりとりを何者かに録音されていた。

ペットにされた少年は、ことあるごとにその音声を聞かされることになる。

 

「ペットにされて嬉しいんでしょ?」

「ぐうぅ……」

裸に首輪だけの少年が仰向けにされる。

貞操帯が外されて陰茎が解放されていた。

「両手を体の横にどけなさい。股を開いて」

調教された少年は大人しく従った。

正気ならばきっととれない屈辱の体勢だ。

薬の効果が残っているせいで、あれだけ射精した直後だというのにすぐ勃起しはじめている陰茎が無防備にさらされる。

「そうよ、いいこね」

「おふっ♥」

陰茎を足でよしよしと撫でられ、少年は悶えた。

陰茎が喜ぶようにピクピクと震え、かさを増していく。

「超エリートからペットに生まれ変わるための儀式よ。残ってるものを全部出しなさい」

「はっ、はいぃっ♥」

陰茎をごしごしと擦られる。

少年がぴんと体を伸ばした。

足コキされる陰茎から白濁液が吐き出される。

「はぁ……はぁ……」

「これで全部? エリートとして最後の射精はどうだった? 次からはあたしのペットとして、あたしを楽しませるための射精よ。女の子を孕ませるためのものじゃなくて、ご主人様を楽しませるためのオモチャになるのよ。どう? うれしい?」

射精したばかりの陰茎を足で擦られる。

同時に首輪のリードをぐっと引かれた。

「はいぃ♥ うれひぃですぅ♥」

「すっかりあたしのペットになっちゃったわね。あははっ♪」

本当にすべて吐き出してしまったかのように陰茎が萎れた。

貞操帯に再び閉じ込められ、勃起すらできないようにされてしまった。

少年は不思議とどこか晴れ晴れとした気持ちだった。

精液をありったけ吐き出してすっきりしていたせいもあるかもしれない。

体は軽くなったのに胸はドキドキとして妙な気持ちだ。

(ピンク様のペットになれて嬉しいという訳じゃないぞ! 断じて違う! 薬で増幅させられた性欲が発散されてすっきりしただけ……きっとそうだ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……そんなペットを連れてたらブルーにドン引きされる」

アイマスクと首輪、格子状の貞操帯。陰部もふくめほぼすべてさらされた元高校野球児の肉体を見て、仲間が言う。

彼のリードをもっているヒーローは慌てた。

「えぇ!? じゃあどこかに捨ててこないと! 段ボールはどこ!? あと紙とペン! 文面は拾ってくださいでいいかな!?」

「んなぁ!? ちょっ!? 待ってください! なんでもしますから! 捨てないで!」

「んー、なんでも? どーしよっかなー」

「……これ」

「わぁ、きれいなオレンジ色のスーツ♪ これを着せてヒーローの一員ね♪」

いくら努力しても尽くしても決して報われることのない少年の新たな人生が幕を開けたのだった。




「この世界にはなぜかオレンジがいないからちょうどいいわ」
「そういうことを言うのはやめろ! 世界が崩壊するぞ! それはもうメタメタに!」
「……それ、あんたが言う?」


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【フリンピッグ】不倫の罰として間男の前で男たちに犯される人妻【凌辱孕ませ】

槌田愛さんが男たちに脅されて凌辱(水木さんの目の前で)されるお話です。
オリンピックの演出家さんのダジャレのおかげでくだらないダジャレを思いつき、そういや昔槌田愛さんでこんなネタを考えてたな、なんて思い出したものです。

NTR(?)人妻を愛する人の目の前で無理やり孕ませる内容となってますのでご注意ください


「ぶひ、ぶひぃ♥」

暗い部屋の中、ワンピース姿のふくよかな女性が首輪と目隠しをつけられて鳴いている。

「なにこれ?」

集められた男たちは困惑する。

「この女は不倫したうえに托卵までした悪人です。みなさん、この不倫ピッグに罰を与えましょう♪」

「首からなんかさげてるな。なんか書いてある」

漢字一文字。

「この悪女の名前です♪」

「不倫托卵妻の名前がこれかぁ。皮肉な名前」

「――ゆえに不倫したってわけか」

「ちょっと待って! 写真と全然違うんだけど。ほらこれ見ろよ。俺はこのロリ妻とやれるって聞いたからきたのに、これじゃ詐欺だよ」

「不倫托卵の結果です。ご了承下さい」

 

ワンピースを脱がせる。

男たちが目を見張った。

女の体には縄がかけられていた。

下着はつけていない。

「ボンレスハムみたいだ……」

「不義を働いた罰ですよ。ちなみに罰はそれだけではなく人の言葉を禁じています。もしブタさん以外の鳴き声を出した場合、息子さんに正義のための尊い犠牲になってもらいます♪」

「ぶひぃ……」

うなだれる女の肌に赤い痕がつくほど縄がくいこみ肉感を強調している。

くびりだされた肉が縄のうえにのっていた。

巨大な乳房にも縄がくいこんで垂れ具合を緩和していた。

「おっぱいも乳輪も乳首もでけぇなぁ。マン毛はボーボー。あの写真のロリ妻がこれだったらギャップに興奮するんだが……」

「同一人物ですよ?」

「痩せればあの写真の頃に戻るか?」

男が不倫妻の腹肉を鷲掴みにする。

「ふぎっ♥」

仰向けに押し倒した。

「奥さん。不倫の罰とダイエットを兼ねた激しい運動だ。」

「ぶひ、ぶひぃ……」

「ははは。嬉しいか。生でハメてやるよ」

女はぶんぶんと首を横に振る。

男はむっちりとした腿に手を沈め、無理やり開脚させ、肉棒を押しあてる。

「おおっ、もう濡れてる。さすが淫乱」

「淫乱なのか?」

「旦那がいるのに他の男と生ハメセックスした女だぜ? 淫乱だよ」

濃い陰毛をもてあそぶ。

「生でハメるぜ?本当にいいんだな」

「ええ。それが罰ですから。ちなみにこの不倫妻は今日危険日です。とっても妊娠しやすい日なんですよ♪」

「マジか! 絶対に孕ませてやるぜ!」

男が興奮に目を血走らせながら肉棒を挿入した。

避妊具などつけていない生のふれあい。

興奮のあまり早くもあふれだした我慢汁が人妻の膣内に塗りたくられる。

「我慢汁にも精子が含まれているそうです。我慢汁は垂れ流し、どうせ間もなく射精に至るでしょうから妊娠の確率はぐんぐんあがりますね」

「どうせ間もなくって、人を早漏みたいに……」

「ぶひぃぃっ……」

串刺しにされた人妻の口から苦しげな吐息が押し出される。

「あったけぇ。それに思ったよりは締まるな。体はダルダルだからマンコもユルユルかと思ったのに、いい意味で裏切られたぜ」

肉棒が人妻の肉ひだをかきわけて、奥へ奥へと侵入していく。

はやくも愛液でぬるぬるになっていた。

男のものに反応してきゅっと収縮する。

拒絶しているようにも歓迎しているようにも思えた。

「こっから不倫の子をひり出したわけだ。」

「……」

「おい、どうした? 鳴けよ」

「執行人の質問に答えないなんて。反省の意志が見られませんね。胸が痛みますが息子さんにも罰を受けてもらいましょうか。あの年頃の子供たちは残酷ですから、どうなることやら」

「……ッ」

「ちょっと言い方は悪いですけど、不倫の子で間違いないですよねぇ? 答えないのなら――」

「ぶひ……」

「ははは、そうか。こっからひりだしたわけだな。そうとは思えないほどいい締め付けだ」

男が腰を前後させる。

愛液まみれの肉棒がピストンされる。

ぬちゅぬちゅと濡れた音が響く。

「激しい運動で脂肪を燃やさないとな」

「ぶひっ♥ ぶひっ♥ ぶひぃいいいっ♥」

「気持ちいいか? そうかそうか」

膣肉が反応し、キュンキュンと締め付けてくる。

男は気持ちよさにふうっとため息をついた。

早くも近づく限界をごまかそうと視線を巡らせて、あるものを見つけた。

「……ん? そういや部屋のすみに縛られてるやつがいるな。あの男は?」

「この女の不倫相手です」

「なっ……そういうことは早く言えよ」

「おや?」

「……ぶひっ?」

女をよつんばいにさせた。

今度は後ろから肉穴を貫く。

ぬちゅぬちゅと何度も追いたてる。

「ぶひぃっ♥」

「おら、歩け! 旦那より大好きな不倫相手のところに行くぞ」

「ぶひ……ぶひぃいいいっ♥」

人妻はバックでつながったまま歩くことを強要された。

他の男に貫かれる姿を愛する男に見られるのは嫌なのか歩みが鈍かったが、パンパンと腰を叩きつけ、さらにはばちんと尻を叩き強制的に歩かせる。

男と人妻はねっとりとつながったまま、椅子にくくりつけられている男のもとにたどりついた。

「お前がこの女と不倫してた男らしいな。人妻を孕ませるなんて男の風上にも置けない野郎だ」

芝居がかった口調で笑いかける。

「気持ちはわかるよ。こんだけ気持ちのいいマンコなら中出ししたくもなるよなぁ。いまでもなかなかだが出産前はもっと締まりがよかったんだろ? 我慢しろってのは無理だな」

ぬちゅぬちゅと膣内をかきまぜながら笑う。

この男は人妻を欲望を吐き出す道具としか見ていない。

愛も何もなかった。

「お前にも見せてやるよ」

「ぶっ、ぶひ……」

後ろから女の腋に腕を通し、羽交い締めにした。

上体を起こし、腰をつきださせ、縄をかけられてなおタプタプと揺れる乳房と罰を受ける接合部を不倫相手に見せつける。

「愛する女が生でハメられて中出しされる様子をしっかりと見とけよ」

生の性器がぎちりと噛み合い擦れ合う様を縛られた男は血走った目で見つめている。

「これでこの間男も旦那さんの気持ちが少しは理解できますか?」

「こいつがこの女をどう思ってるかによるな。肉欲を解消するための便器だと思ってるなら別にどうも感じないだろうが、本気で愛してるなら辛いだろうな」

人妻の膣内を味わいつつ、縛られている男を見下ろす。

「この殺気のこもった視線を見るに後者かな? ロリ顔の不倫相手がふくよかになったいまでも愛してるみたいだ」

「ということは旦那さんの気持ちを理解しているということですね。よかった……」

「さてと、そろそろ限界だ。中出しさせてもらうぜ。本当にいいんだな? 俺のは濃いから一発で妊娠しちまうかもな」

「それが目的ですから。不倫妻に正義の鉄槌を下しましょう」

「おい、色男。よーく見とけよ。愛する女に他の男の精液が注ぎ込まれる瞬間を」

縛られた男を挑発しながら、ピストンのスピードをあげた。

縛られた男がくぐもった声をもらす。

拘束を引きちぎらんばかりの勢いで体を暴れさせる。

「ああ、いいねぇ。そうやって無様に暴れてくれると俺も興奮する。」

「ぶひぃっ!? ぶひぃいいいいいいいっ! 」

女も暴れ始めたが、執行人はそのふくよかな腰をつかみ抜き差しを続ける。

溶け落ちるような快楽が執行人を襲った。

奥までねじこんだ瞬間、びゅるびゅると射精する。

 

肉棒を奥まで差し込まれた人妻の体にビクビクと痙攣が走る。

のけぞり、執行人の胸板に背を預けた。

膣内がぎゅうぅっと締まる。

「おおっ♥ いいね、奥さんも乗り気じゃねぇか。危険日マンコに精液根こそぎ搾り取られそうだ」

「ぶひっ……♥」

「間男、ちゃんと見てるか。たまってたもん全部この女の中に吐き出したぜ。さて、どれぐらい出たかな?」

 

男が肉棒を引き抜く。

人妻がガクガクと震えた。

だらしなく開かれた人妻の股から白濁液があふれでる。

ぶひゅうっと間抜けな破裂音のおまけつきだ。

「ブタの鳴き真似がうまいね、奥さん。いままでで一番じゃないか」

「ぶひぃ……」

放屁に似た音とともに精液があふれでる様子を縛られた男は愕然と見つめていた。

「ふふっ、たくさん出されちゃいましたね♪ 幾億の精子が不倫妻の卵子めがけて泳いでいることでしょう。最愛の奥さんを他の男に種付けされた旦那さんの気持ちがわかりましたか? 」

正義感を暴走させたジャーナリストが間男に笑いかける。

間男ははっと正気に戻ったかのように暴れ出した。

人妻は力なくへたりこんだ。

中出しされた精液をかきだそうとする気力すら失われているらしい。

「これだけの罰を受ければ、もう二度と不倫をしようなんて思いませんよね?」

「いや、わかんねぇぞ。こんな目にあってもやるやつはやるぜ」

「寂しかったから、仕方なかったの。旦那が悪い、なんてな」

まわりの男たちが茶々を入れる。

「では、徹底的にやらなければいけませんね。みなさん、お願いします」

「よっしゃ! 任せろ」

男たちが歓喜の声をあげる。

呆然自失の人妻に欲望を剥き出しにして群がる。

縄にくびりだされた乳房を揉む。

汗に濡れた髪をかきあげ、うなじに口を近づける。

肉付きのいいお腹や、むちむちの腿、精液をあふれさせる肉びら、腋の下や足にまで男の欲望が及ぶ。

「さて、次は俺だ。間男の子供をひりだしたマンコで気持ちよくしてくれ」

「ここにいる全員の精液を子宮で受け止めてもらいますよ」

縛られた男が大暴れするが、拘束は解けない。

「ぶひぃ……」

人妻は諦めの表情で、されるがまま一物を受け入れた。

 

正常位で股をだらしなく開かされ肉杭を打ち込まれる。

「オラッ、反省しろ!」

「ぶひぃっ!? ぶひぃいいいっ」

「うるせぇなぁ。黙って反省できねぇのか? 口塞いじまうか」

膣道をこじ開けなから唇を重ねる。

子宮口の近くにある快楽スポットをぐりぐりと擦る。

「んふっ、んぅうううっ」

「なんかブタとはちがう声が出てねぇか」

「特別によしとしましょうか」

快楽責めによがる人妻を嘲笑をもって見下ろす。

「んふっ♥ んんっ♥」

「気持ち良さそうな鳴き声だな。もしかして罰になってないんじゃないか?」

「気持ちよければいいよ。キスハメ最高」

男は人妻と唇を重ね、舌をねじこんだ。

人妻の口内を味わいながら膣内をかき回す。

覆い被さり、手をつなぎ、ピストンを早めていく。

「ああ、イクッ、懲罰の精液だ。子宮で受け止めて反省しろ」

「ぶひぃいいいっ!?」

嫌がる人妻の腹肉をつかんで、ぐっと引き寄せる。

結合を深くして、男は精液をうち込んでいく。

 

椅子を用意した男がそれに腰かけた。

その前には縛られた間男がいる。

「奥さん、頼むぜ。またがってくれ。あーちがうちがう。間男に尻を向けるんじゃない。俺にそのだらしない尻を向けろ。間男に正面を向けて、そうだ。いいぞ。ちゃんとチンポを握って、奥さんの中に入るようにしろよ」

「ぶひぃ……」

息子を人質にとられている人妻は大人しく指示に従う。

一物を露出して椅子にふんぞり返る男にまたがり、そろそろと腰を落としていく。

一物に手を添え、膣内に導く。

脅されていると知らなければ、まるで人妻が自ら男のものを欲しがっているように見えるだろう。

愛する人の目の前で他人の肉棒を受け入れるのは辛いものがあった。

「おおっ、入った。奥さんの手に導かれて挿入完了だ。自分から欲しがるなんて、やらしいね」

男は自分で命令しておいてそんなことを言う。

足を伸ばし、間男の顔を足の裏で擦る。

ずっぷりとつながっている人妻の耳に口を寄せた。

「俺たちの前で情けなく縛られてる、こいつにも強引に迫ったのかな?」

「ぶひぃ……」

鼓膜を震わされ人妻は体をこわばらせる。

亀頭が子宮口にくいこみ、ぐうっともちあげる。

男に腰かけた状態、正常位や後背位とは違い、そこに人妻自身の体重がかなりかかっている。

「うおぉっ、きもちいい……待ってろよ。不倫妻の罪深マンコを聖なる液で白く染めてやるからな」

「ぶひぃいいいっ♥」

くびれのない胴をつかみ、がしがしと突き上げる。

「お前も動け! 不倫して悪いと思ってるなら腰を振れ!」

「息子さんのこともありますから思い切り頼みますよ」

「このイケメンを不倫に誘ったときみたいなエロエロダンスを俺たちにも見せてくれよー」

 

男の膝のうえで人妻は体を踊らせる。

縄をかけられ抑制はされているが肉という肉がふるふると揺れる。

ふくよかな人妻の惑乱のダンスを見ながら男が首を傾げた。

「奥さんが誘ったみたいになってるけど、本当はどっちが誘ったんだ?」

かたや人の言葉を封じられ、かたや猿轡をはめられた不倫カップルに意地悪く問いかける。

「そりゃお前奥さんに決まってるだろ」

代わりにまわりの男が答える。

「どういう意味だよ、それ」

「みりゃわかるだろ? イケメンにすりよる……」

「失礼すぎるぞ」

「でも不倫中はまだあの写真なんだろ?」

男が人妻の髪を握りしめ持ち上げた。

「あー、そういやそうか。だったらどっちかわかんねぇな。写真のロリ妻だったらモテるだろうし」

答えられない二人のまわりで男たちが好き勝手に想像をふくらませる。

 

 

 

「いまさらだけど、この二人ってどういう関係?」

「某プロ野球球団の寮長とコーチです」

「へえぇ……コーチか。こんなイケメンがいるんだな。野球詳しくねぇから知らなかった。身近にあんなロリ寮長さんがいたら手を出しちまうよなぁ」

よつんばいで犯されている人妻を男は遠い目で見る。

男に腰を打ち付けられるたびパンパンと音が鳴り、出産を経験し豊かになった尻肉が波打つ。

「同一人物ですよ」

「ううん……」

「一児の母とは思えないぐらい締まりはいいし、抱き心地もいい。文句ないだろ?」

犯している男がフォローする。

腕を回して乳房や腹肉を揉みしだいた。

「ふぎぃ!?」

男は後ろから人妻の鼻の穴に指をつっこみ、ひっぱりあげた。

「不倫の罰で豚になった女だ。よーく見とけよ」

豚鼻にされ、ふがふが、ぶひぶひと苦悶の吐息をもらす人妻を間男に見せつける。

間男が顔を真っ赤にする。

「そんなに怖い顔するなよ。半分はお前のせいなんだからな」

男はにやにやと笑う。

旦那以外の子供を宿し育てた子宮を執拗に突き上げる。

「あぁ、出そうだ。二人目を孕んで不倫の罪を償えよ」

 

 

 

人妻はこの場所に集まった男たちの精液をすべて受け止めた。

待ちきれずに出してしまったものもいたので全部を膣内で受けたわけではなかったが、顔や乳房、お腹、腿、尻といった場所に白濁液をぶっかけられ、悲惨な様相をていしていた。

いじられ過ぎて赤くなった鼻にも白い液体がのっている。

髪や陰毛にも絡みつき、したたり、古いものは乾いてかぴかぴになっていた。

「ぶひぃ……♥」

凌辱され壊れてしまったのか人妻は精液まみれのまま、しあわせそうに笑う。

 

 

 

月日が流れ、人妻のお腹が大きくなった。

「旦那以外の子供二人目だ。罪深い奥さんだ」

「大丈夫ですよ。一人目とちがって、これは不倫の罰ですから。罪が軽くなるのです」

「ぶひぃ……」

相変わらず縛られたままの間男のもとに移動させる。

大きくなったお腹を彼の耳におしあてる。

「聞こえますか? あなたではない、他の男の子供がここにいるのですよ」

「うぅ……」

間男はうめき声をもらす。

「おや、お腹が動きましたね。蹴られちゃいましたか。ママに罪を犯させたあなたを許せないのかもしれません」

まわりのものが、くつくつと笑う。

 

 

 

さらに月日が流れ、不倫妻は臨月となり、お腹がぱつぱつにはりつめていた。

 

間男が椅子に仰向けの逆さまで縛り付けられていた。

背もたれに脚を、座面に胴を、裏側に両腕、座面の端に首を縛り付けられている。

「なんだこりゃ」

「特製の分娩台です。罪深い間男が愛する女性の出産を特等席で見られるようにですよ」

「うわ、そういうことか……間男の椅子のうえに奥さんが座ったら、ちょうど股間のところに顔がくるようになってるな」

「不倫の罰とはいえこれは……好きな女を他の男に孕まされたってだけでも発狂ものなのに……」

「倍返しです♪」

「倍ですむか?これ……」

「これだけされたら二度と不貞を働こうとは思わないでしょう?」

「まあなあ」

「いや、これだけやられてもやるやつはやる! 出産後すぐに間男の目の前で不倫托卵妻に聖なる液を注入だ!」

「いいねぇ、おっぱいを吸ってかけられて母乳まみれになりながらやろうぜ」

「ぶひぃ……♥」

精神崩壊を起こした妊婦は乳房をぐにぐにと揉まれてだらしなく笑った。

乳房にちゅっと吸い付いつかれて「ぶひっ♥」と激しい鳴き声をもらす。

「お前にもミルクをちょっとぐらいわけてやるよ、間男きゅん」

椅子に逆さまに縛られた間男は猿轡の下、くぐもった怒声をあげつづけていた 。

 



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【脅迫凌辱】奈津姫の特製カレー【隠し味は×液】

前半は奈津姫さんがジャジメントの偉い人に脅され犯され
中盤は偉い人と一緒にカレーに隠し味を入れ、
後半は隠し味(愛×と精×)の入ったカレーを主人公や武美たちに食べさせるという内容になってますのでご注意下さいませ


昼前。準備中と札のかけられた店。

薄暗い店内に淫靡な水音と生々しい香りが充満していた。

ぱんぱんぱんとリズミカルな音が響く。

 

「あくっ……んんっ……」

 

こらえるような声。

女性がテーブルに手をついていた。

その後ろから男が腰を打ち付けている。

 

女性はジーンズもショーツも脱がされ、一応エプロンはつけているが、後ろにいる男には菊穴も膣穴も見られている。

エプロンの赤が彼女の臀部の白さを強調していた。

「くくくっ、すばらしい。学生時代にソフトボールをやっていたのだってね。そのおかげか締まりがいい」

 

一児の母となり、筋肉と脂肪がほどよく混ざりあった脚を男が撫で回す。

触れられた部分から、気持ちの悪いくすぐったさが駆け抜けた。

緊張でこわばる裸の脚にびくんと震えが走る。

 

「くっ……あっ……」

 

女の膝裏に男が手をかける。

片足をぐっと持ち上げた。

 

「柔らかいな。こんな格好もいけるのか」

「うあ……いやです、こんな、格好……」

 

犬が片足をあげて小便をするときのような体勢にされる。

その屈辱的な体勢で膣を肉棒をじゅぶじゅぶとめくりかえされた。

 

「いやと言っているが、締め付けが強くなったぞ。こういう格好をとらされるのが好きなんじゃないのか? 旦那ともこういうことをしていたのかな」

「違います……ひぅっ……あの人は、優しい人でしたから……こんなこと……ううっ……」

「私はてっきり男日照りなせいだとおもっていたが、旦那がそれではな……彼の生前からずっと溜まっていたのかな」

 

女がきっと強い視線をぶつけてくる。

亡夫のことを言われ怒る女の健気さに男は笑った。

孤閨を守る未亡人の聖域を踏みにじることが楽しくてたまらない。

肉付きのいい脚をしっかりと抱きながら、くつろげられた陰花に肉棒を打ち込む。

ざらつきのある肉ひだがねっとりと絡み付いて快感の火花を散らし、理性を削り取っていく。

つながっている部分から泡立った愛液があふれだしていた。

 

「この姿をカンタくんが見たらどう思うかな?」

「そ、それは……」

「今日は学校が早く終わるんだろう。もっと乱れて、もっとイヤらしく腰を蠢かしてくれないと、獣の交尾のような姿をカンタくんに見られてしまうかもしれないな」

「そ、それだけはダメです!」

「はははっ、だったらもっと気合いを入れて腰を振るんだな」

 

持ち上げていた脚を解放し、女を机に手をついた四つん這いの体勢に戻す。

 

「あふっ……ひぃんっ!」

 

ばちんと大きな音が響いた。

男の腰打ちにぷるぷると揺れる白い尻肉に赤い手形が刻まれた。

一児の母のほどよく脂肪のついた肉体を男が貪る。

腰を抱き、腹をもてあそび、手を胸元に。

うなじに吸い付きながら、ブラに手を潜り込ませ、乳房に直接触れる。

いたぶるようにじわじわと指を沈めた。

少しずつ少しずついじめて、熱く火照ったふくらみをぐにゅりと鷲掴みにした。

揉みほぐし、堪能して、今度は先端に狙いをつける。乳首が固くなるまでこねまわす。

 

「く……はっ……そこぉ……」

 

じわじわとわきだす波に女は歯を食い縛った。

そうしていなければ、熱湯のような感覚に理性も子宮もとろかされて、あられもない声をもらしてしまいそうだった。

 

「店を守るため、商店街の皆を裏切っているんだ。悪いとは思わないのか」

「だって、それは……いやぁっ」

 

言い訳しようとする女性の尻たぶに手のひらが叩きつけられた。

 

「スパイ行為、そしてイベントの妨害、他にも色々やったなあ。商店街の皆に悪いと思わないのか」

「それは……」

「悪いと思うのなら謝るんだ。商店街の連中に全部ばらしてもいいんだぞ。そら、バラされるのが嫌なら謝れ」

 

ばちんばちんと尻肉を打たれ、その衝撃は子宮にも伝わる。

 

「皆、ごめんなさい……うあぁっ……でも店を守るために、しかたなく……ひぃん!」

 

尻を叩かれながら膣の奥まで男のものをじゅっぷりとはめこまれ、羞恥と子宮口を押される刺激に訳がわからなくなる。

女性は惨めな気分になりながら腰を振った。

はっ、はっ、と息が乱れる。

まるで鞭で走ることを強要される獣だ。

こんな情けない姿を人に見られたらと考えるとぞっとする。

 

「いいぞ。締まりも一段とよくなった。あっという間に搾り取られてしまいそうだよ。……しかし、息子にバレないように、とはいえ、こんな姿を君の夫が見たらどう思うかな。草葉の陰で泣いているかもしれないなあ」

「ああっ……あの人のことは、言わないでください……」

「どうしてかな? この店を守るためだ。もっと胸を張ったらいいじゃないか。墓前に報告しに行こう。自分の大切にしていた店を守り続ける妻の献身に天国の彼も感激の涙を流すことだろう」

 

男の言葉に女性は肩越しに殺意のこもった目で男をにらみつける。

 

「なんだその目は? 援助を打ち切ってもいいんだぞ? 君はもうスパイとしてもあまり役に立たなくなってきた。こちらがその気になればいつでも――」

「うっ……待ってください……」

「私が援助を打ち切ったとしても大丈夫だろう? 話は聞いているよ。この商店街に流浪のヒーローが来ているらしいじゃないか。その男に助けてもらったらいい」

 

風来坊の彼は商店街のために尽力してくれている。

息子も彼になついていた。

だが、文無しの彼が、この店を救えるとは思えない。

 

「彼には頼れません……ごめんなさい、夫のことを言われて、つい……許してください……私が頼れるのは、あなたしかいないんです」

 

涙目で必死に取り繕う女性の背中に、男が体を密着させる。

 

「わかってくれたならいいんだ。さあ、続けよう」

「はい……うぁっ……」

 

夫が大切にしていた店で、夫以外の男に、獣の交尾の体勢で犯される。

避妊具もつけていない男性器が濡れた膣を奥の方までかきまぜていた。

 

「そろそろ二人目を考えてもいいんじゃないか。妹か弟ができればカンタくんも喜ぶだろう」

 

誰があなたの子なんか、と言おうとして口を閉じる。

そんなことを言えばまた援助を打ち切るだのなんだのねちねち言われるのは目に見えている。

 

「冗談はやめてください……うくっ……」

「私は本気だよ。カンタくんに寂しい思いをさせたくはないからね」

「いやぁっ! あふっ……ひいいいっ!」

 

熱量が一気に膨れ上がったような気がした。

赤く燃える鉄のような肉の鏃で奥をずんずんと突き上げられる。

女体がぴんと反り返った。

女を孕ませようとする男の熱にあてられて、膣内が媚びるようにとろけていく。

 

――ああっ、だめ……このままだと、出されちゃう……

 

肉棒がぴくぴくと震えている。

触れ合う粘膜から射精が近いことが感じ取れた。

 

「ああっ、お願いです……それだけは……中はだめです……」

 

子供がいやいやと首を振るように髪を乱して男に懇願した。

もし妊娠してしまったら、息子にも商店街の皆にも、なんと説明すればいいのだろう。

 

「そうは言われてもなあ。奈津姫の孕み頃のマンコにねっとりと締め付けられてはな。君も本音では私の子供が欲しいんだろう?」

「そんなことありませんっ……うぁっ……ほんとうに、だめ……」

 

懇願を無視して男は腰を強く打ち付けた。

先端がぶちゅりと子宮口にはまりこむ。

子宮をぐっと持ち上げた。

悦楽を伴った火花が視界を白く覆い尽くす。

 

「出すぞ、奈津姫」

「ひぃいいいっ! だめです! 中はっ、中はだめぇええええっ!」

 

体をぴんと反り返らせて泣き叫ぶ女の膣奥にどぷりどぷりと白濁液が注がれた。

 

――ああっ……出されてる……中に、いっぱい……

 

たっぷりとかけられているのが分かるほどの勢いに女は身震いする。

 

 

 

 

 

絶頂に達し、ぺたんとへたりこんで息を乱している女性を男は見下ろす。

気丈な未亡人を幼女のように泣き叫ばせたことが嬉しくてたまらない。

 

――そのうち、私の子供が欲しいと奈津姫に言わせてやりたいな

 

そんなことを考えながら準備を進める。

カレー鍋の位置を変え、携帯をその近くに置いておく。

 

「なに、してるんですか……?」

「さあ立つんだ」

 

言われるがまま、気だるさに包まれた体で女性はふらふらと立ち上がった。

 

「ちょっと……何を……」

「この店を繁盛させる、いい方法を思いついたんだ」

「へ……?」

 

男がおたまを握っていた。

ついさっきまで男の形に広げられ、元に戻ろうとしている肉穴を狙う。

反応が遅れ、中途半端にかわそうとしたせいで、女性は無様ながに股の中心におたまを当てられてしまった。

 

「ちょっと……何してるんですかっ……やめてくださいっ」

「このツヤ、新鮮なわかめだな。」

 

女の股を擦りあげ、陰毛をかきわける。

陰部を何度も擦りまわし、

 

「はははっ。汁だくだ。うまそうなダシがこんなに」

「うっ……ふざけないでください!」

 

膣口からとろりとこぼれる和合水をすくわれ、女性は羞恥に顔を赤らめた。

大切な店の調理器具で淫らなことをされて怒りもわいてくる。

 

「そう怒らなくてもいいじゃないか。いい方法を思いついたんだからね」

「ちょっ……今度は何を……ひぃっ」

 

男がぴったりと身を寄せてくる。

背後をとったかと思うと、膝の裏に腕を通し抱えあげた。

股を開かせ、まるで幼女に用を足させるような格好でカレーが入っている鍋の前まで運ぶ。

中腰で鍋を跨ぐ、まるで和式トイレで用を足すときのような格好で着地させられた。

蓋が外される。

 

「閉店覚悟、一か八かのギャンブルだ」

「なにしてるんですか! やめて……」

 

男が後ろから逃げられないように支えながら、カレー鍋を跨ぐ女性の股間に手を伸ばした。

濡れた粘膜花をくちゅくちゅとかきまぜる。

 

「鍋に入っちゃいます……ああっ、やだ……」

 

愛液があふれて内腿を伝う感触があった。

男が加減せずに膣をかきまぜれば飛沫が飛んでしまう。

 

「それが目的だよ。この様子はすべて撮影している」

「ひぃっ! そ、そんな……」

 

腰が引け、男の胸板にもたれかかる。

陰部は鍋に向けたまま。

存外たくましい腕を胴に回され、逃げられなくなっていた。

 

こんな映像を公開されてしまったらこの店はおしまいだ。

今は亡き夫が大切にしていた店を守りたいと思うのに、カレー鍋の前で痴態をさらしてしまう。

 

「映像をネットに流せば、この店は注目を浴びる。失うものもあるかもしれないが、奈津姫のように美しい未亡人の愛液入りのカレーなら、たくさんの変態男どもが――」

「冗談はやめてくださいっ……あくっ……んううっ♥」

 

男の腕が蛇のように巻き付き女体を締め上げる。

片手で乳房を、反対の手で肉花を刺激する。

激烈な感覚に女性は絞り出すような声を漏らした。

男は容赦なく花芯を刺激し続ける。

 

「ああっ……らめっ……待って……ほんとうに、でちゃうっ……カレーに……かかっちゃいますっ……ふあっ♥ あああああああっ♥」

 

白い喉をさらし、そりかえった体にびくびくと痙攣が走る。

ひくつく肉花から、ぶしゅっと透明な体液が噴き出した。

堰を切ったように肉穴から鍋へ体液が注がれていく。

男に腕を回され満足に動けない女はそれを呆然と眺めていた。

 

「ああっ、そんな……こんなことって……」

「まさかここまで派手に撒き散らすとは思わなかったが、貝肉から噴き出した潮がカレーのいいアクセントになるんじゃないか。生々しい香りがたまらんな」

 

とどめを刺すように男は和合水をすくったおたまでカレーをまぜた。

愕然と脱力した女性は息を切らし、絶望の表情を浮かべる。

後ろの男へ完全に身を預ける形になっていた。

 

店の外に人の気配を感じる。

 

「どうやらお客さんが来たようだ。準備はぎりぎり間に合ったかな。最高のカレーができてよかったね。きっと評判になるよ」

「こんなもの出せるわけないでしょう!?」

「では、作り直すか? 時間もない。それにかなりいい素材を使っているんだろう? 経営の苦しいこの店に余計な負担をかけるのはどうかと思うね。援助している立場から言わせてもらうと――」

「あなたのせいですよ!」

 

外に聞こえないよう小声で怒鳴る女性に男は苦笑いする。

下半身はあられもない格好で汗だく、髪も乱れまくっているのに、怒る女性はなかなか迫力があった。

 

「あとは奈津姫が決めるといい。私は失礼するよ」

「え……」

「商店街の連中にこんなことをしているのを見られたらまずいだろう」

「それは、そうですけど……んんっ」

 

顎をつかまれ、無理やり唇を奪われる。

 

「ふざけないでくださいっ」

 

柳眉を逆立てて、男の胸を押した。

 

「そんなに怒らなくてもいいじゃないか。では、またね」

「ううっ……ああ、もう、どうしたら……」

 

裏口から退散する男を見送り、女は途方に暮れる。

急いで身なりを整え、場を片付け、入り口へ向かった。

三人、見知った顔。挨拶をかわして、

 

「ごめんなさい、実は、手違いで――」

 

カレーができていないと伝え、臨時休業にしようとする。

三人はぽかんとした。

 

「え? いや、カレーのいい匂いがしてるけど……」

「あ、いや、その、カレーはできてるんだけど、ちょっと、その、まだっていうか……」

 

しどろもどろになっていると、

 

「いつもと少し違う香りですね。この香り……魚介類?」

「え……?」

「シーフードカレーってことか?」

「風来坊さん、鼻がいいね。あたしは全然わからなかったよ」

 

時間がなく男の体液を簡単に拭いただけだったので臭いがしているのかと女は不安になる。

さっきまでやっていたことがばれはしないだろうかと心拍数が急上昇する。

慌てて話を合わせた。

 

「そ、そうです。シーフードカレー。アレンジしようとしていたんですけど、失敗してしまって……」

 

とても店で出せるものではないので、と言って断ろうとする。

だが、

 

「水臭いなあ。なっちゃんとあたしたちの仲じゃん。そんなの気にしなくてもいいよ」

「そうそう、いただくよ」

「え……?」

「あの鍋にいっぱい入っているんでしょう? それをダメにするなんてもったいない」

「いや、でも……」

「こんなにいい匂いだし、絶対美味しいと思うけどなあ。なっちゃんは完璧を求めすぎなんじゃない?」

「ダメなの、本当に……」

 

断ろうとするが、その後も三人は引き下がらず、押しきられてしまった。

 

――どうしよう……

 

カレーとにらめっこするが打開策は浮かばない。

見た目は美味しそうなカレーだ。

潮や愛液が入っているなんてわからないだろう。

 

――でも、これを出すなんて……

 

体液入りの破廉恥なカレーを食べている三人の姿を想像して軽いめまいを起こした。

追いつめられて動悸が激しくなる。

 

解決策が見つけられるわけもなく、猥褻なカレーは三人の口に入ることになった。

 

――ダメっ、いまからでも止めないと……でも、なんて言ったら……

 

スプーンで口に運ばれる瞬間、女性はごくりと喉を鳴らす。

緊張と罪悪感で気が狂ってしまいそうだ。

 

――あんなことをしたカレーを食べさせちゃった……私、なんてことを……いったいどうしたらいいの……

 

カレーが三人の口に入り、飲み込まれたのを確認して、女性は気が遠くなるのを感じた。

ふらりと倒れてしまいそうだった。

 

「磯の香りがしますね」

「苦味もある」

 

男の愛撫で潮を吹かされたことを思い出し女性は顔を赤くする。

苦味は膣内射精されあふれだした精液の味だろうか。

ほんの少しの沈黙。ばれてしまったのかと冷や汗が伝う。

 

「でも、それがうまく調和して……おいしい!」

 

その言葉に他の二人も同調する。

女性はほっと胸を撫で下ろした。

 

「そう、かしら? 分量を間違えたかと思ったんだけど……よかった……ふふふ……」

 

恐ろしいぐらい不自然な笑い声が出る。

いやらしい愛汁の入ったカレーが次々と三人の口に運ばれていく様子を見て膝が笑い今にも崩れ落ちそうだった。

正直に告白するなんて選択肢は消えている。

ただバレないようにと願うばかりだった。

 

おいしい、うまい、なんで失敗なんて言ったのかわからない、などと称賛されるたびに罪悪感と羞恥心がふくれあがって、正気でいられなくなりそうになる。

 

「どうしたのなっちゃん? 顔が赤いよ? それにすごい汗かいてない?」

「え? そう? あ……うまくできたか心配で、ちょっと変な汗が出ただけだから気にしないで! 美味しいって言ってもらえて安心したわ。……こんなにあるし、遠慮せず食べてくださいね」

 

――あ……

 

不安で口数が多くなり、愛液入りのカレーを自分から勧めてしまった。

 

「こんなに美味しいんだから、普通に出したらいいのに」

「だ、ダメよ! それは絶対にダメ! 失敗したものを提供するわけにはいかないの」

「なんで? ……どこが失敗なのか、あたしに教えてほしいなあ」

「そ、それは……分量を間違えたから、その……」

「確かに魚介類の香りが強すぎる気もしますけど、むしろそれが癖になりそうな――」

「ダメっ! 絶対にダメなんです!」

 

顔を真っ赤にした女性の強い否定に三人がぽかんとした。



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【甲子園直前】あの冷静沈着なマネージャー(幼なじみ)がキャプテンと野外セックス中出し懇願までするなんて…【ハメ撮り】

どういうわけか送られてきた13主×冴花の動画を詰井が見る話です。



それは衝撃的な動画だった。

 

三白眼の少女がむっと頬をふくらませ、おでこをつきだした上目遣いでこちらをにらみつけていた。

場所は公園。

ひざまずいた少女を撮影者が見下ろすアングル。

 

少女は襟が臙脂色のセーラー服、臙脂色のヒダスカートだった。

学校からの帰りだろうか。

 

「本当にやるの?こんな場所で…しかもなんか撮ってるし…」

 

画面が揺れる、撮影者がこくりとうなずいたような動き。

彼女は突きつけられた肉棒に手を添えた。少しためらってから、唇を開き男のものを飲み込んでいく。

 

大好物をよくばって頬張り大口になった子供みたいな美貌が下降して縮れ毛のむらに埋まった。

 

野外だから躊躇していただけなのか一度口をつけてからはスムーズだった。

潔癖そうなのに、小水や精液を出す場所を平気でくわえるギャップに衝撃を受ける。

 

――これ、まちがいなく木村だよな。なにやってるんだよ…

 

しょっぱなからわかっていることだったが、あまりに衝撃的な光景に彼女だとは信じられない。

 

頬をへこませ口をつきだし、鼻の下がびろんとのびた、ちょっと苦しそうな顔が上下に動く。

肉棒がちらりと見えたり、彼女の口のなかにのみこまれたりする隙間から、ずずずっじゅるじゅると卑猥な音が響いた。

 

――うわぁ、すっげえ顔。小言とか言われてもこの顔を思い出して変な気分になりそうだな…

 

そんなことを考えていると、彼女が口を離して幹の部分にキスをする。

れろーっと舐めあげたり、ボールにまでキスをしたり。

 

「短期間でうまくなったね。さすが覚えが早い」

 

彼女がボールをしゃぶり、バットをしごく。

撮影者――声からしてキャプテンだろう。彼が頭を撫でた。

 

「全然嬉しくないんだけど」

 

そう言いながらも頬が赤くなり、目尻がどこかとろんと下がって、普段のキツさが和らいでいた。

恥ずかしさを隠すかのように肉棒を口に含んだ。

 

「うおっ、今日は積極的だね」

「ぷはっ…あなたのせいよ。あむっ♥」

 

真ん丸にふくらまされ、めくりかえされる唇からじゅぶじゅぶと普段のすました彼女からは想像もできないハレンチな音が漏れ出る。

片手で幹の根元の方をしごき、もう片方の手でボールを優しくマッサージ。

ときおり彼をもっと深く味わおうとするかのように、うっとりと目を閉じて奉仕する彼女の様子から心酔の度合いがかなりのものだと見てとれる。

 

――くそっ、なんなんだよ、これ…。なんで木村がキャプテンのチンポをしゃぶってるんだよ…。

 

心の中で毒づきながらも本当はわかっていた。

彼女が野球部のマネージャーになったのだって彼に一目惚れし、少しでも近づきたかったから。

彼女が彼に振られたら、スーパーサブとして彼女を優しく慰めてやろう。あわよくば――なんて考えは塵と消えた。

二人の関係がすでにここまで進んでいるとは予想外だった。

 

「早くイッてよ」

「くっ、ダメだ。もっと冴花の口と手の感触を味わっていたい」

「早くしないと誰か来るかもしれないわよ…?」

「大丈夫。それに俺、誰かに見られてる方が――」

「変態発言は禁止」

「うおっ!」

 

ちゅっ。ずるる。

ぬちゅぬちゅぬちゅ。

 

「ううっ…ヤバい、出そうだ」

 

しばらくして、キャプテンが音をあげる。

彼女はというと肉棒をくわえたまま、ちらりとカメラの方を見た。

もう限界?とちょっと嘲笑うかのよう。早く出せと言ったかと思えばこの表情。年上の女性が年下の男を翻弄するような感じだ。

 

口奉仕による快感の蓄積か、妖艶な流し目にとどめをさされたのか、その両方か、キャプテンは限界を迎えた。

 

――うそだろ…口の中に出したのか…。

 

たっぷりと時間がたったあと肉棒が引き抜かれた。

彼女の口からどろっと白い液体が吐き出された。

 

「もうっ、出しすぎ…」

「たまってたからさ。ここのところ練習漬けでそういうことできなかったんだ」

「がんばってるものね。でも、だからってこれはどうかと思うわ。しかも口の中に」

 

てのひらの大量の白濁液を見せつける。

 

「ゴメンナサイ…」

「今日は特に濃いわね。ゼリーみたい」

「たまってたから…汚いから遊んじゃだめだ」

「汚い?それを人の口の中に出したのは誰かしら?」

「俺ですね、あはは…」

「笑ってごまかそうとしない」

「はい…」

 

キャプテンがしょぼんとする。

彼女がいたずらっぽく笑う。

彼が尻に敷かれる未来が見えた気がする。

 

――ああ、うらやましいなぁ…。木村のケツならいくらでも敷かれたい…。どこを敷いてもらおうかな…。背中?いや、ここはやっぱり、俺が仰向けになって、ぎんぎんになったものの上に座ってもらって、尻を前後させながら罵られて、…ぐふふ…。

 

 

 

別の動画。

ぐにゅっと腰かけられる感触を夢想した、安産型の大きなお尻が映し出された。

上はちゃんと着ているのに、下は丸出し。

セーラー服とめくりあげられたひだスカートが肌の白さを際立てている。

二枚の花弁とひとつのすぼまりがはっきりと見えている。

その気になれば皺の本数まで知ることができそうだ。

 

大きな木に手をついたマネージャーがちらちらとキャプテンの方を振り返る。

 

「ちょっと、さすがにこれはまずいわ。こんなの誰かに見られたら…」

「大丈夫。誰かきてもごまかせるよ。遮るものもいっぱいあるし」

「だからってこんなところで…」

「俺、誰かに見られるかもって状況の方が燃えるんだ」

「もうっ、ばかぁ♥」

 

裸の腰をくっつけて押し合いへしあいしている。

怒張したものが尻の谷間にはまりこんでいた。

まだ一線こそ越えていないが時間の問題だろう。

 

――なにやってるんだよ、こいつら、こんな大事な時期に……こんなの誰かに見られたら……

 

「うあっ♥だめっ…擦りつけないで♥」

 

マネージャーがキャプテンに翻弄されて甘い声をあげている。

クールな彼女がこんな声を出せるのかとびっくりした。

マネージャーとは幼なじみだが、こんな声は初めて聞いた。

 

「いくよ、冴花。いいか?」

「ううっ♥いまさら確認なんて…ダメって言ったってするんでしょう?」

「さすが。よくわかってるね」

 

ぬちゅりと貫かれて、彼女の口から「あぁっ♥」と艶かしい声が漏れた。

初めてではないらしい。

これまで何回もこういうことをしているのだろうか。

 

「本当にこういうのが好きなのね…いつもより、激しい…」

「だからさっきそう言ったじゃないか。…どうしたんだ、そんな顔で俺を見て。」

「こんな顔で悪かったわねっ♥この顔は、生まれつき」

「そうじゃなくて。何か言いたそうな顔してたから。言いたいことがあるなら言えばいいよ」

「ある、わよ…ううぅっ…このヘンタイ♥ああぁっ♥」

「冴花だっていつもより感じてる。人のこと言えないだろ。」

「そんな…あぁっ♥」

 

いつもより――それはわからないが、しっかり者の彼女がこんなにも淫らに乱れる姿は想像だにしなかった。

 

キャプテンはずっぷりと貫きつつマネージャーの大きなお尻に手を這わす。

 

「自分のことを棚にあげて、人を変態呼ばわりする悪い子にはおしおきをしないといけないな」

「こんな場所で、こんなことさせてる変態男がなに言ってるのよっ…うあ♥ちょっと!叩いちゃだめぇ♥ひぃあああっ♥」

 

――マジかよ…

 

一発目こそ驚いた様子の彼女だったが、二発目、三発目と数を重ねるごとに声が甘くとろけていく。

 

「上の口も下の口もお尻を叩くたびにすごい反応してるよ。冴花も変態だね。おしおきされるのが大好きな変態♪」

「そんな、こと…ふああっ♥らめぇ♥叩いちゃ、ひぃん♥」

 

仕草も艶かしく、映像を見ているだけでも彼女がとろとろになっているのが想像できてしまう。

叩かれた瞬間の安産型のお尻がきゅっとへこみ、緊張するのが見える。

強い緊張のあとにふわりと弛緩する様子とめくりかえされ体液に濡れた結合部が映し出され、内側の生々しいうねりを想像してしまう。

キャプテンはどれだけの快感に襲われているのか。

自然と股間に手が伸び、負け犬の自慰行為をはじめてしまう。

 

「俺たち、変態同士でお似合いなのかもしれないな」

「そんなのいやぁ♥」

「あれ?いやなの?」

「いやっ♥いやなのにぃ♥♥」

「あんまり大声出すと人がきちゃうよ?」

「うっ、あっ♥」

 

声を必死に押さえようとする彼女の内側をキャプテンがかきまわす。

バレてしまうかもしれない。そうなればどんなことになるか。あの冷静沈着な彼女がそんなことすら考えられなくなっている。

汗をまとった尻を揺らしながら甘い悲鳴をふりまいている。

 

――まさか、あいつがこんなに乱れるなんて…

 

クールな幼なじみが精神的にも肉体的にも大きな穴を開けられて淫らに壊されていく。

知らなかっただけで、こっちが彼女の本性なのかもしれない。

 

「そろそろイクよ。どこに出してほしい」

「…中」

 

――え?

 

画面の向こうのキャプテンと同じ反応。

ハモってしまった。

 

「もう一回聞いてもいいかな?」

「恥ずかしいからもう言わない」

「そう言わずに…」

 

キャプテンが尻を撫でまわし、細腰をしっかりと抱え直して突きこむ角度を変えた。

彼女の内側、おへその側を斜め上から突き刺すように責め立てる。

 

「ひっ、わっ、わかった!言うわよ!だっ、出して♥あたしの中に出して♥」

「いいの?」

「今日は大丈夫な日だから…」

 

お願い精液をちょうだいとばかりに彼の下腹に大きなお尻を擦り付ける。

彼女が計算したのならおそらく大丈夫なのだろう。

しかし絶対はない。リスクは0ではない。生で性器をぐちりと奥まで触れ合わせている時点で危険はあるのに、さらにリスクをはねあげる膣内射精を懇願するなんて。

 

――さすがにダメだろ、それは…どうしちゃったんだよ

 

キャプテンのことが好きすぎるあまり正常な判断ができなくなっているのだろう。

いつもの彼女なら動画の冒頭、口で男性器を愛撫する行為――そもそもこんな動画を撮影すること自体断っていたはずだ。

野外でフェラチオと生ハメ、中出し懇願、その様子を撮影するのを許可してしまったのは惚れた弱みというやつだろうか。

 

――木村のことは忘れよう。いまは野球に集中だ。いいところを見せれば、木村も俺の方を……いや、それはないか! とにかく野球、野球!

 

両手で頬をばちんと張り、無理やり笑顔をつくった。

 

――まあ、お盛んなのはいいけど、動画の流出とかには気をつけてくれよ。今回の動画は俺のところに間違って送ってきただけなのかな? 連帯責任で出場辞退なんてことになったらたまらないからな! 俺のところにだったら少しぐらい……いや、それは、惨めすぎるか……あはは……

 

股間がズボンを突き破らんばかりに大きくなっていた。



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野球少年が寝取られマゾに改造され床オナを強要される話

彼女をヒーローに寝取られ+ピンクが悪役になってますので、ご注意ください


「裸になりなさい。……ほら、早くしなさいよ」

ピンクに急かされ哀れな寝取られ少年は裸になった。

「ベッドにうつぶせになりなさい。早く」

言われるがままベッドにうつぶせになった。

「じゃあオナニースタート♪ 今日は床オナ」

ぺニスをベッドに擦り付けた。

快感が這い上がってくる。

「聞き分けがよくなったわね」

ピンクの嘲笑がふってくる。

ヒーローに洗脳されているのだから聞き分けがいいのは当たり前だ。

「うつぶせになった彼女に覆い被さってチンポ入れる妄想で気持ちよくなりなさい」

ピンクの言葉が脳裏に染み込み、彼女の姿を浮かばせる。

彼女を寝バックで犯しているつもりで腰を振った。

ヒーローに寝取られた彼女の名前を呼びながら、グリグリと股間を擦り付ける。

「ちなみに、さっきまでこのベッドでレッドとあんたの彼女がセックスしてたのよ」

「え……」

「寝バックで、レッドにのしかかられてマンコじゅぽじゅぽされてるわね。彼女、とっても気持ち良さそうよ」

映像を見せられる。

彼女がヒーローに抱かれている映像。

純白のシーツの上、裸でうつぶせの彼女の上にヒーローがのしかかっている。

むちっとした腿の間に男のものが突き刺さり、ぬぷぬぷと出し入れされている。

『レッドさまぁ♥ はげしっ♥ ほおおっ♥』

のしかかられて、肉棒を激しく出し入れされているのに彼女は嬉しそうな声をあげている。

 

 

 

「現実を見ながらオナニーしなさい。まあ、寝取られマゾのあんたにとっては最高のオカズでしょ? アハハッ♪」

彼女の名前を呼びながら股間をベッドに擦り付ける。

さっきまでここで彼女がヒーローとセックスしていたのだ。

ベッドに彼女のぬくもりが残っている気がする。

汗の臭いや愛液の染みも残っているかもしれない。

 

彼女のぬくもりやにおいだけならまだいいが、男のものも混じっているだろう。

しかし、洗脳され寝取られマゾになった今はそれさえも興奮を増幅させる媚薬だった。

「腰の動きが激しくなったわね。彼女が他の男にやられてるのを見て興奮するなんて本当に変態ね」

「うぅ……」

罵倒の言葉すら快楽を増幅させる。

 

「聞き分けがよくなったご褒美をあげるわ」

「うっ……」

ピンクが尻を踏みつけてくる。

ぐうっと体重をかけられる。ベッドに押しつける陰茎への刺激が大きくなり、快感がじわっとふくれあがる。

「あたしも手伝ってあげるわ。ほら、動きが止まってるわよ。あんたも腰を動かしなさい。レッドに抱かれる彼女の姿を見ながら、気持ち良さそうにあえぐ彼女の声を聞きながら粗チンをベッドにこすりつけなさい♪」

踏みつけるピンクの足が前後に動く。

それにあわせて腰を振った。

強烈な快感が全身に広がっていく。

マゾとなった体が惨めな快感をもっと貪ろうと腰を強く押しつけた。

上体が持ち上がる。足をピンと伸ばして腰を揺する。

ピンクが笑った。

「寝取られマゾのあんたにいいことを教えてあげる。あんまり床オナしすぎると、女の子とのセックスでイケなくなっちゃうらしいわよ 」

「え……」

「ああでも、一生あたしのオモチャとして生きるあんたには関係ないわね。むしろ好都合? さあ、思い切りチンポを擦り付けなさい」

「う……ああっ、そんな……ひぃいいっ」

ピンクが尻をぐりぐりと踏みにじってくる。

「レッドと彼女も盛り上がってるわよ。このまま寝バックで中出しするつもりね」

「うぅ……」

寝取られセックスの記録を見せられながら強制的に床オナを続けさせられる。

擦り付けと、ぐにぐにと執拗に踏みにじられる振動が股間に伝わる。

最初はさざ波のような甘い快感だったものがどんどんふくれあがり、快楽の大波となって箍をはずした。

「ああ、イクッ……」

絶望の吐息をもらした。

どぴゅっ、どぴゅっと精液があふれだした。

画面の向こうでレッドも動きを止めていた。

彼女の奥まで肉棒をねじこんでいる。

恐らく膣内に出しているのだろう。

 

「レッド、気持ちよさそうね」

「はぁ、はぁ……クソッ……」

「あら?」

彼女がレッドの方を向いた。

レッドも彼女の方へ顔を近づける。

二人が見つめ合っている。

(もうやめてくれ……)

悲痛な懇願は無視された。

彼女は中出され膣内に挿入されたままヒーローとディープキスした。

キスのために体をくっつけたので挿入はさらに深くなっているだろう。子宮をぎゅうっと持ち上げられているかもしれない。

「しあわせそうね。ベッドに擦り付けてひとり寂しくイッちゃった誰かさんとは大違い」

「うぅ……」

うわごとのように彼女の名前を呼ぶが当然、彼女は振り向いてくれない。

ヒーローとのキスに没頭している。

二人の情事が録画ではなく目の前で行われていたとしても、こちらを見てはくれないだろう。彼女はそのくらいヒーローに心を奪われていた。

ディープキスの音が響く。

ぬちっと下腹部の方からも音が聞こえた。ヒーローと彼女の濡れた性器が擦れあう音だ。

 

 

 

寝取られマゾに洗脳された体は動画をオカズに無意識に腰を動かしていた。

「あら? ふーん……」

それにピンクが気づき、にやりと笑った。

それがわかっているのに腰を止められない。

少年は惨めな床オナを続けてしまう。

 

………

 

「洗脳は完璧ね。あれはもう立派な寝取られマゾだわ」

「そうか」

報告を受けたヒーローはにこりともせずに答えた。



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ヒーローに敗北し洗脳されたリコに別れを告げられオナホコキされる話

寝取られ注意です 


「ひさしぶり、――」

 

行方不明だったリコが変わり果てた姿になっていた。

黒のボンデージビスチェ。軍帽。ロングコート。ロングブーツ

まるで悪の女幹部みたいな服装だ。

体をぴっちりと締め付ける黒革が彼女の肌の白さと胸元や太ももの肉感を強調していた。

かなり大胆なハイレグ。天然のパイパン、あるいは処理をしていなければ陰毛が見えてしまっているだろう。それほどまで急角度に切れ込んでいた。

 

「どこをジロジロ見てるのかな?」

「あ……」

 

股間に食い込むハイレグの黒革にぐにゅりと押し潰され、あふれる陰肉を凝視してしいた。くい込みが強すぎて割れ目の形すら浮いていて視線を吸い寄せられてしまったのだ。

怖い声に慌てて視線を外し、顔をあげるとガツンと衝撃に襲われる。

視界が真っ白になった。

 

「レッド様のものになったあたしの体をジロジロ見るスケベなお猿さんにはお仕置きが必要だね」

 

真っ白になった意識の中にそんな声が流し込まれた。

 

レッド様。

リコがそんなことを言うはずはない。

きっと夢だろう。

 

………

 

淫らな夢を見ていた。

リコが裸にされて、ヒーローに犯されている。

ヒーローの素顔は見たことはないが、夢の中で彼は整った顔をしていた。

巨大な一物がリコのつるつるの陰唇をこじ開けて奥まで差し込まれ、ぬぷぬぷと出入りしている。

「んっ♥ そこっ♥ あっ♥ あぁっ♥」

リコの口から強気な彼女らしくない艶かしい喘ぎ声が漏れる。

こんな夢を見るのは彼女が行方不明になったとき、ヒーローと一緒にいるところを目撃したという情報と、彼女はヒーローに連れ去られたのだという噂を耳にしたせいだろう。

 

仰向けになったリコにヒーローがのしかかり腰を振っている。

彼女の美脚が下品に大股開きになっている。

 

「レッド様♥ 中に出して♥」

 

彼女が両手を伸ばし、ぎゅっとヒーローに抱きついた。

両足を彼の腰に巻きつける。

ヒーローが彼女に腰を打ち付けた。

 

「あぁっ♥」

 

彼女が嬉しそうな声をあげる。

ヒーローが一物を引き抜いた。

彼女の口元へ突きつける。

 

「レッド様♥」

 

彼女は嫌そうな素振りを見せることなく、むしろ嬉しそうにヒーローの一物にしゃぶりついた。

唇を吸い付け、頬をへこませ、ひょっとこみたいになった顔が前後する。

二人の体液まみれのものを口できれいにしていく。

 

ヒーローのペニスをおしゃぶりする彼女の陰唇からどろっと白濁液があふれだした。

「んちゅ♥ んむぅ♥」

じゅぷじゅぷ、じゅるじゅる、ずじゅるるっと下品な音が響く。

それに必死な彼女の可愛らしい鼻息が混じる。

 

 

「今度はあたしがレッド様を気持ちよくしてあげる♥」

 

お掃除フェラを終えた彼女がヒーローを仰向けにさせ、その腰をまたいだ。

自由奔放な彼女らしい大胆な動作。彼女は裸なのでヒーローからは乳房も陰唇もすべて見えている。

ギンギンになっているものが彼女の肉穴を指していた。

彼女はその一物に手を添え、自ら肉穴に導いた。

 

「あっ♥ レッド様♥ すごいね♥ あんなに出したのに、こんな♥ ああっ♥」

 

彼女が腰を落としていく。

ヒーローの亀頭が彼女の膣内に沈んでいく。

雁首が通過し、やがて根元まで彼女の中に沈み込んだ。

 

「レッド様のチンポ♥ のみ込んじゃった♥ これであたしのものだね♥」

 

ヒーローを見下ろしながら彼女が妖艶に微笑む。早くしたいとばかりに腰がもじもじと動き始めていた。

 

――どうだろうな。

ヒーローが不敵に笑った。

彼女はむうっと眉間に皺を寄せる。

 

「ヤリチンレッド様らしい台詞だね。……リコちゃんの魅惑の腰使いであたしだけのものに……♥ 他の女の子じゃ満足できない体にしてあげる♥」

 

彼女がギラギラと目を輝かせた。

ヒーローの上で魅惑の腰遣いを披露しはじめる。

形のいい乳房が揺れ、勃起した乳首が虚空にピンク色の軌跡を描いた。

汗のしずくが飛ぶ。

「レッド様♥ レッド様♥」勝ち気な彼女らしくない甘えるような声がヒーローに真下から串刺しにされて喘ぐ口からこぼれる。

 

………

 

目が覚めると椅子に縛りつけられていた。

薄暗い部屋。

頭に何かつけられているのか違和感があった。妙に重たい。

リコが女幹部じみたボンデージがよく似合う薄笑いでこちらを見下ろしている。

 

見るとなぜか裸にされていた。

 

「ふふ、いい夢が見られたみたいだね♪」

「へ……ああっ!?」

 

リコの視線を追いかけて愕然とする。

陰茎がぴんと勃起していた。

咄嗟に隠そうとしたが両腕は後ろ手に縛られ両足も椅子に固定され、隠すことができなかった。

 

「ちがうんだ、これは……生理現象で……」

「あー、確かにそれもあるらしいね。……でも、エッチな夢を見て興奮しちゃったんでしょ?」

「なんで夢を見てたことを知ってるんだ……」

 

夢を見ながら彼女の名前を口にしてしまったのだろうか。

 

「さあ、どうしてだろうねー? ……そもそも本当に夢なのかな?」

「へ……?」

 

意地の悪い笑みで放たれた彼女の一言に凍りつく。

彼女とヒーローがセックスしていた。

それもゴムをつけずに中出しまでしていたのだ。

それが夢ではなく現実だったなんて考えたくはない。

 

無意識に彼女の下腹に視線をやっていた。

あの淫らな夢が現実だったら、黒いボンデージに包まれた下腹部、その内側に彼女とヒーローの愛の結晶が息づいている可能性もある。

考えたくないのに、嫌な想像が次から次へと脳裏を埋め尽くして、叫び出したいような気持ちになる。

 

「リコ、お前、どうしてたんだよ。心配してたんだぞ」

 

嫌な想像を振り払うように疑問を口にした。

 

「ごめんね。いろいろあったんだよ♥」

「いろいろって……」

普段だったら聞き流すような単語でも嫌な想像をかきたてられる。

「心配をかけちゃったおわびにプレゼント♪」

 

リコが何か透明で巨大な芋虫のようなものを取り出した。

それを近づけてくる。

女幹部みたいな格好の彼女ににじりよられ、人体実験でもされるのかと恐怖がこみあげる。

 

「なんだよ、それ……」

「なにって、知ってるでしょ? オナホ♪」

「うわっ、やめろ!」

 

勃起していた陰茎がローションでぬるぬるのオナホにのみこまれた。

つぶつぶやひだひだのある内側で亀頭が刺激され、情けない声がもれた。

 

「どう? 気持ちいい?」

 

リコがこちらの表情をのぞきこみながらオナホを上下させる。

つぶつぶひだひだに幹や雁首も刺激され、快感がじわりと湯のように広がった。

意地の悪い笑顔にかっと心拍数があがった。

 

「このオナホ、特別製なんだよ。あたしのマンコの感触をよく知ってるレッド様と、グリーンの共同開発。あたしのマンコを参考にして作ったんだって」

「え……?」

「あたしのマンコはレッド様専用だから使わせないけど、このオナホだったらいいよ。あたしのマンコを参考に作ったオナホであたしとセックスしてる気になってね、元彼くん♪」

「元彼って……」

 

レッド様。

レッドが彼女の膣内の感触を知っている。

元彼。

衝撃的な言葉をいくつも投げられ呆然としてしまう。

 

「あたしはレッド様と同じ夢を追いかけることにしたんだ♥ レッド様の夢があたしの夢♥ レッド様と一緒にしあわせを感じるんだ♥ だから別れてください」

「そんな……」

 

彼女に似合わない敬語で突き放され愕然とする。

 

「代わりに気持ちよくしてあげるからね」

「うぅっ……」

 

彼女が舌なめずりし、腰を落とした。

オナホでペニスをしごきあげられる。

 

「どう? あたしのマンコの形を再現したオナホは? 気持ちいい?」

「くっ……あぁっ」

「聞くまでもないね。オナホが透明なおかげで可愛いおチンチンが喜んでるのがよく見えるよ♪」

 

リコが楽しそうにオナホを上下させる。

こみあげてくる快楽に箍を溶かされそうになる。

 

「お別れのお詫びにシコシコしてあげるね。……まだおっきくなるよね?」

「へ……?」

淫らな夢を見て、オナホに包まれて、異常な状況でなぜか興奮してしまい陰茎はかつてないほどに勃起している。

これ以上大きくなんて無理だ。

「え……?」

彼女が目を丸くする。

お互い呆然とした状態で何秒か沈黙が流れた。

 

「あっ」リコが何かを察したような顔をして、にやりと笑う。

 

「そっか、これで限界なんだ。ごめんね、レッド様のを見てたせいで感覚が麻痺しちゃってたよ」

「なっ……」

 

あんにレッドのものより小さいと言われショックを受ける。

 

「これならあたしとするよりオナホの方が気持ちいいかもね。あたしのマンコはレッド様のデカチンに慣らされちゃったから。まあそもそもあたしがレッド様以外とするなんてあり得ないんだけど……♥」

 

目尻をさげ、頬を赤らめ、うっとりと語るリコを呆然と眺める。

語っている間もオナホはいちおう動かされ、絶え間なく快楽が送られて、腹の底から熱いものがせりあがってくる。

 

「あ、マンコガバガバなんだ、とか思ってるでしょ?」

彼女が唇を尖らせている。

「い、いや、思ってない……」

「あたしのマンコがガバガバなんじゃなくて、君のが小さすぎるだけだから、勘違いしないでよね!」

「だから思ってないって言ってるだろ――うおっ!?」

 

オナホを激しく動かされ快感が突き抜けた。

のろけられ、男性器が小さすぎるとバカにされ、くやしさに鼓動が激しくなり下半身にも血がめぐっていただけに快楽がふくれあがる。

 

「俺は別れないからな……」

「えぇー……そんなにあたしがしあわせになるのが嫌なの?」

「そういうわけじゃない! でも、こんなのおかしいだろ……レッドに何かされてるんじゃないのか……?」

「そうだね♪ あたしはレッド様に魔法をかけられちゃったんだ♥」

「魔法……?」

「レッド様のことを全然知らなかったから最初は失礼なことをしちゃったけどね。レッド様には手も足も出なかったよ」

 

失礼なこと。いきなり襲いかかりでもしたのだろうか。

ヒーローに敗北するリコの姿が脳裏に浮かぶ。

そのあと無理やり犯される光景まで想像してしまい胸が苦しくなった。

 

「で、そのあと、二人きりでみっちり叱られちゃったんだ。……叱られてるのに不思議と嬉しかったな。お腹がキュンってしてね。厳しいこと言われて涙が出てるのに、レッド様大好きって気持ちが次から次へとわいてきたんだ。きっと本気で叱ってもらえて嬉しかったんだろうね。レッド様があたしのことを想って言ってくれてるっていうのがちゃんと伝わってきたし」

「そんなの俺だって……」

「君のは叱るんじゃなくて怒ってただけじゃないかな? なんかちがうんだよね……いや、君は悪くないよ。レッド様がすごすぎるだけだから♥」

 

陶然とした様子でレッドのことを語る彼女を見ていると体だけでなく心までヒーローのものになってしまったのだとわかり胸が痛くなる。

「そんなに落ち込まないで。レッド様が作ってくれたオナホで、あたしとセックスしてるつもりになって気持ちよくなってね♪」

「やめてくれ、リコ……出るっ」

「あ、そうだ。じゃあ、ゲームしよっか」

「ゲーム……?」

 

こんな状況で何を言っているのだろう。

彼女の微笑に嫌な予感がして射精しそうになっているのを必死にこらえる。

 

「このまま君がイッちゃったらあたしと別れる。何分か……そうだね、3分耐えることができたら別れないでいてあげるよ」

 

彼女が笑った。

 

「そんなこと、いまさら……」

「別れたくないって気持ちがあれば耐えられるでしょ? 射精しちゃったら本当にお別れだよ? 嫌なら耐えること♪」

 

オナホが上下される。

 

「あたし的には耐えられると困るから……どうしようかなー……」

 

彼女は傷つくことをつぶやきながら手を動かす。

小悪魔的な笑顔を浮かべた。

耳元に口を寄せてくる。

 

「レッド様とセックスしてるとき、あたしがどんな声を出してるか聞かせながらシコシコしてあげるね。……レッド様のチンポ気持ちいい♥ レッド様、レッド様ぁ♥」

「うっ……」

 

はぁはぁ♥ と喘ぎ声を耳に吹き込まれる。

夢で見た彼女の声にくらべると、わざとらしさに満ちていた。

しかし、それでもぞくっと興奮させられてしまう。

 

「こんな感じだね。実際はここまで余裕はないんだけどね。レッド様にはもっと可愛い声を聞かせてあげたいのに、レッド様のテクニックがすごすぎて可愛くない声を出しちゃうんだよね」

「可愛くない声……?」

「そ。たとえば……」

 

おほっ♥ おおぉ゛っ♥

リコがメスのゴリラみたいな声を耳元に囁いてきた。

迫真の演技に、ヒーローに一物をねじ込まれ、アへ顔をさらす彼女の様子すら想像させられてしまう。

 

「ね、可愛くないでしょ? 実際はもっとすごいよ。……レッド様のテクニックは脅威だよ。女の子を発情したメスに変えちゃうんだ。レッド様なしじゃいられなくなっちゃう♥」

 

のろけつつペニスを責めてくる。

 

「レッド様はすごいし、レッド様が開発に協力したこのオナホもすごいらしいよ。使うと普通のセックスじゃいけなくなっちゃうんだって」

「え?」

「グリーンが何か説明してたんだけど……レッド様に見とれてて聞いてなかった♪」

「そんな大事なことを聞いてないって……」

「まあまあ、いいじゃん。このオナホはプレゼントするから。一生オナホでオナニーすればそれで解決♪」

「よくない!」

「ネタは提供してあげるよ。レッド様とあたしのセックスの様子をオカズにオナホコキ♪」

「イヤだ……俺はいかないぞ……」

 

オナホに陰茎を擦られる。

つぶつぶひだひだが亀頭を刺激し、雁をめくりかえすように絡みつく。

その繰り返し。

ぬぷぬぷと破滅的な快楽を陰茎に刻み込んでいく。

 

「わがままなあたしを受け止められるのはレッド様だけ♥ 君じゃ無理だよ」

「そんなことはない……俺だって……」

「あはは、無理むり。いまの状況がその証拠♪ あと一分、耐えられないでしょ? あきらめてさっさとイッちゃおう」

 

いったらお別れ。

リコの台詞が脳裏によみがえる。

 

(くっ……それはダメだ……耐えないと……)

 

別れたくない。しかしオナホでしごかれ、限界が近づいていた。

 

「目を閉じて。これがあたしのマンコだよ。これをプレゼントするからあたしと別れても寂しくないよね?」

「ちがう……イヤだ、別れたくない……リコ、目を覚ましてくれ……」

「覚ましてるよ? レッド様のおかげでね♥ 君も目を覚まして新たな世界に飛び出そうか。あたしと別れてオナホと付き合いはじめるっていうのはどう?」

 

すっかりとレッドの信奉者となってしまった彼女の言葉で絶望の淵に叩き落とされる。

巧みなオナホコキで体も限界に追いつめられる。

 

(くっ……ダメだ……耐えないと……)

 

射精したらお別れ。そんなふざけたゲームに乗ったつもりはないが、リコは本気だ。無効だなんだと騒いでも、このわがまま娘は聞き入れてくれないだろう。

だから耐えなければと思うのについに限界を迎えてしまう。

 

「うああっ、イクッ……あああっ!」

 

オナホの中で射精した。

透明なせいで彼女にも、どぴゅどぴゅっと精液を吐き出す様子を見られてしまう。

 

射精してしまったショックで呆然とうなだれる。

彼女がクスクスと笑っている。

 

「出しちゃったね。思ったより粘られたからひやひやしたけど、これで正式にお別れ♪ 名実ともに元彼になっちゃったね」

「待ってくれ、リコ……」

悲惨な気持ちですがりつく。

「あたしはこれからレッド様に身も心も捧げて尽くすよ。君には構ってあげられない。あたしと別れて新しい大切な彼女と付き合った方が絶対にいいよ」

リコは視線をオナホに向けた。

「勝手に彼女にするな!」

「えー、でも、特別製だよ? レッド様のデカチンに慣らされる前のあたしのマンコを再現してるから粗チンの君にとってはオナホの方が相性いいんじゃないかな? それをあたしだと思ってシコシコしてね」

「リコ、頼むから目を覚ましてくれ……」

涙ながらに彼女を引き留めようとする。

しかし、あっさりと突き放される。

「だから目を覚ましたからこうなってるんだって。実はこのあとレッド様と約束があるんだ。どうなるかと思ったけど君が早漏だったおかげで間に合いそう。じゃあね、バイバイ」

「ちょっ!? 待て、リコ!」

 

彼女は行ってしまった。

暗い部屋、拘束された状態で取り残されてしまう。

 

レッドとの約束。

あんな格好でレッドと会って何をするつもりなのだろう。

ヒーローにお仕置きされる悪の女幹部。強気なリコがヒーローに叱られ、とろとろになる姿。

そんなことばかり想像してしまう。

 

なぜかギンギンに勃起してしまった。

しかし手足が動かせないのでどうしようもない。

この場から動くことすらできない。

 

「どうするんだよ、これ……」

 

少年は途方にくれた。

ヒーローピンクに発見されおもちゃにされるのはまた別の話。

 

………

 

「リコ……りこぉ……」

 

情けない声をあげながらオナニーに耽る。

彼の目の前にあるモニターにはリコとヒーローの姿が映し出されていた。

二人とも裸で、性器をぐちりと奥まで組み合わせている。

 

『懲りずに悪事を働いた君にはお仕置きが必要だな』

『ええ~? だってそれはレッド様のため――』

 

リコがちらりと視線を向ける。

その先には彼女が身にまとっていた――ヒーローに無理やり剥ぎ取られてしまった悪の女幹部じみた衣装が放置されている。

彼女はどうやらヒーローショーの一員になってしまったらしい。

 

『ひゃあっ♥ レッド様ぁ、まだあたしがしゃべってるのにぃ、反則っ♥』

 

自由奔放な彼女の面影はどこにもない。

彼女はヒーローにされるがままになっていた。

 



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【大神研究員×武美】花火【バッドエンド】

9主人公が他の女の子を選んだ場合、みたいな感じです。
彼が他の女の子と歩いているのを目撃し傷心の武美を、武美のことを知り尽くしている大神グループの男たちが慰める(犯す)内容ですのでご注意ください


夏祭り。

浴衣姿の女性とすれちがう。

 

編み編みの茶色い長い髪。

赤い花の髪飾り。

爪も可愛らしい赤。

 

天使のような。

なぜかそんな言葉が脳裏に浮かんだ。

 

一瞬目があった。

女性ははっと気まずそうに視線をそらした。

 

――あの子、どこかで……誰だったかな?

 

振り返り女性の可愛らしい後ろ姿を見つめる。

思い出そうとするが、何も出てこない。

 

「?」

 

ちょいちょいと袖をひっぱられた。

振り返ると一緒に祭りにきていた相手。

 

――あ、しまった……

 

他の女に目を奪われていた男は当然猛抗議を受けた。

 

 

 

………………

 

 

 

家に戻るなり、がくりとくずれおちた。

 

「うわあぁぁっ、もうダメ!もうおしまいだよ…」

「なんだ、どうした?騒がしいなぁ」

 

奥から男たちが出てくる。

 

「ちょっ…追い出したはずなのに…」

「どうだった?風来坊さんとはうまく――いってないよな、こんな早く帰ってきたってことは」

「やっぱり他の女と一緒だったか?」

 

「え…?なんで知ってるの?やっぱりってどういうこと…?」

 

驚愕の表情で男を見上げる。

なにやら書類の束を取り出した。

 

「ちゃんと調べてきたんだよ、こっちは」

「俺にも見せろ。なになに?美貌の未亡人に、社長令嬢、それからそれから…うっそだろ!?モテモテじゃねぇか!!」

「なんだあのおっさん!?」

 

なぜか男たちの方が大騒ぎしている。

ツッコミを入れる気力もない。

大きなため息をこぼして、深くうなだれた。

 

 

 

………………

 

 

 

――数時間前。

大神の男たちが住居に押し掛けてきた。

 

「ちょっとぉ!?なにしてるのっ、脱がさないでっ!ひぃっ!なにそれ!」

「暴れんな、暴れんなよ…」

「いや!」

「ちょっと本当に…」

「いやああああっ!」

 

身ぐるみはがされたかと思うと、あるものを着させられる。

 

浴衣。鳳仙花。

大神の技術力を信じろなどという口上とともにウィッグや化粧まで。

赤いリボンもほどかれ代わりに髪飾りをつけられる。爪もなにやら赤く塗られてしまった。

 

――それにしても…

 

無理やり着替えさせられるのだから、どうせ逆に身に付けているのが恥ずかしくなるような衣装だろうと考えていたのに予想は外れ。

普通の浴衣だった。

 

――胸の部分がくりぬかれてるわけでもないし、後ろも…大丈夫。なにを企んでるんだろう?

 

てっきり地下工場に強制送還されるのかと覚悟したが少なくとも今のところはそうではないようだ。

 

一仕事終えた男たちがふうっとため息をつく。

 

「よく似合ってるよ」

「いきなりひどいよ…下着まで脱がすなんて…」

「浴衣のときはノーブラノーパン。ロマンだ」

「あたしには似合ってないし…」

「いや、そんなことはない」

「でも…」

 

浴衣はかわいらしい。

しかし胸元は大きく盛り上がり帯にのっかる感じになっている。

後ろを見ればお尻がよく目立っている。

 

「和服は寸胴体型の方が似合うなんてよく言うけど、俺たちはそうは思わないよ」

「むしろむちむちボディで崩れてる方がいいんじゃねと思ったよ。今日のいま思った」

「うんうん。モバイルレディの浴衣姿、最高!」

 

ハァハァと鼻息を荒くする男たち。

無遠慮な視線が這い回る。

 

「うう~っ…変なところばっかりじろじろ見ないでよ、もう!」

 

怒鳴ってみても男たちはだらしなく顔をゆるめたまま。

 

「…なにしにきたの?」

 

気になっていたことをおそるおそる切り出す。

男たちは顔を見合わせた。

 

「お前好きな人がいるだろ?」

「へ!?」

「なかなか前に踏み出せない」

「まあ、それは…」

「そんなことだろうと思ったんだよ。俺たちが後押ししてやる」

「連れ戻しにきたんじゃないの?」

「なんだ、それを期待してたのか?」

「してない!それだったら抵抗するよ!?全力で!」

 

左手で袖をまくり右の拳を突き上げる。

男たちは呆れ顔。

 

「本当に応援にきたんだ」

「信用できない!」

 

「娘の恋を応援する純粋な親心だよ」

「父親としてはちょっと――いや、かなり複雑な心境だけどな」

 

「いや、父親って…」

「俺たちも開発に関わったし、多少はね?」

「まあ、確かに、ある意味親かもしれないけど…」

「一番の親は連れてこれなかったが許してくれ」

「うう~っ、あの人はいいよ……絶対怒られるから」

 

苦い思い出がよみがえる。

地下工場にいたころから色々きついことを言われた。

逃走中の今、どんなことを言われるか想像もできない。

 

「暗い顔してないで早く行かないと」

「え?」

「何のために着替えさせたと思ってるんだよ。祭りに早く行け」

「告白してこい」

「えええ!?むりだよ…あたしなんかじゃ…」

 

尻込みしてしまう。

それに下着もつけずに外に出るのは恥ずかしすぎる。

乳首やら割れ目やらが浴衣に透けているかもしれない。

 

「なんのために着付けしたと思ってるんだ」

「それはそっちが勝手に…」

「大丈夫、モバイルレディならきっとできるよ」

「でも…」

「大神の技術力を信じて。早くしないと祭りが終わっちまうぞ」

「ちょっ…押さないでよっ。どさくさに紛れておしりっ触らないで!おっぱいもだめぇ!」

 

 

 

………………

 

 

 

無理だと言うのに無理やり押し出され、浴衣姿で彼を探し歩いた。

半ばヤケクソ。羞恥心で体が熱くフワフワとした足取りになっていた。

祭り囃子、人々の喧騒、屋台のあかりが非日常感を演出する。

まるで異世界に迷い込んだかのよう。

 

――風来坊さんと一緒だったら楽しいだろうなぁ…

 

ノーパンノーブラの羞恥にも慣れて、ちょうどそんなことを思っていたときだった。

他の人と祭りに来ていた彼を見つけて、がつんとハンマーで殴られたような感覚に襲われた。

残酷な現実に打ちのめされ逃げるように帰路についた。

 

「あはは。もうだめ。もしかしたら、なんて思ってたけど、とどめを刺されちゃった」

「諦めんな」

「いや、もうあきらめるしかないでしょ…」

「好きなものは奪うか殺すかしないと手に入らないってやつだ。まだ巻き返せるよ」

「物騒なこと言わないでよ…」

 

男たちがにじりよってくる。

うまいぐあいに壁際に追い詰められた。

 

 

「かわいそうなモバイルレディ。俺たちが慰めてやるよ」

「はぁぁ~…呆れた。最初からこれが狙いだったんだね」

 

抵抗する気力はもうなかった。

大きなため息をつき、じと目で男たちをねめつける。

男たちは悪びれる様子もない。

 

「応援するつもりだったのは本当だ」

「いや、ぜったいウソだよ…」

「そんなことはない。お前がおっさんにふられた場合のプランBなんてまったく考えてなかったよ」

「…考えてたんだね。むしろそっちが本命だったんでしょ」

「そんなわけないだろ。いつからそんなひねくれてしまったんだ。パパはかなしいぞ」

 

その言葉とともに胸元に手を入れられた。

むにゅりと揉み潰される。

 

「うひゃあっ!ちょっと…うううっ、父親が娘にこんなことしてもいいの…?」

「それはあくまでたとえ。本当の親子じゃないし」

「都合のいいことばっかり言ってぇ…ううっ」

 

むにむにと何度ももてあそばれる。

 

「汗かいてるな。おっぱいがしっとりしてやらしい触り心地だ」

「暑いなか歩き回ったんだから当たり前でしょ。こんな気持ち悪いことされてるから変な汗も出るし」

「喉がかわいてるだろ」

「え…そりゃ、まあ…」

「気が利かなくて悪かった。水を飲ませてやろう」

 

なぜか男が水を口に含む。

一瞬ぽかんとしたが狙いを悟って青ざめる。

 

「口移しなんて嫌っ…んうぅっ」

 

ぶちゅりと口をつけられ男の体温をまとった水を流し込まれる。

男たちの視線を感じる。喉を鳴らす音すら聞かれてしまう。おおっと感嘆の声が聞こえた。

 

「すごいことやってんな」

「ずるいぞ、俺にもやらせろ」

「モバイルレディの体、ひさしぶりってのもあるけど、浴衣に包まれてると何倍も魅力的だな。感触まで違うような気がするよ」

 

他の男たちも動き出す。

無数の手に体を撫で回される。

 

「ちょっと、やめてよ…うあっ…触らないでっ」

「パパたちが慰めてやるっていってんだから大人しくしてろ」

「やだっ…ううっ、気持ち悪いっ」

「反抗期だな。その口を塞いでやる。水分補給もかねてな」

「いやっ…んうぅ」

 

またしても唇を奪われ生ぬるい液体を流し込まれる。

 

「喉が動いてるよ。本当に飲んでるんだな」

「水分補給はしっかりしないとな。すっげぇ汗かいてるから」

「水分補給ってこんなにエロかったんだな」

 

「なんか浴衣もしっとりしてんなぁ。このままだとまずい。そうだ汗を拭いてやろう。素手だけど、やらないよりはマシだろ」

「んぅぅっ、らめぇっ!んむっ」

 

拒絶の声をあげようとするがすぐに口を塞がれてしまう。

水を飲まされ、舌を入れられ、ぬちゅぬちゅと地上なのに溺れてしまいそうだ。

男の汗と自分の汗にまみれた手が浴衣の内側を這い回る。

 

「浴衣がはだけて、おっぱいがあふれだしてるよ。全裸よりエロいんじゃないかこれ」

「これぞ日本の夏だな。こんなところにりんご飴」

「りんご飴にしちゃちっちゃくないか?あ、おっぱい全体ってこと?ほんのり赤く色づいてるけど、りんごか、これ?」

「りんごと言うには何かが足りない」

「赤みだな」

 

「下もはだけさせよう。もっと股開いて。おっ、そういやノーパンだったな。丸見え」

「どれどれ?しっとりぷりぷりの桃、叩きがいがありそうだな、オイ」

「んぅぅ!」

 

ばちんと小気味いい音が響く。

弾ける痛みに目を見開いた。

 

「かわいそうなモバイルレディに花火を見せてやるよ」

 

仰向けに押し倒されて、そんなことを言われた。

嫌な予感しかしない。

 

男たちに押さえつけられて逃げることはできない。

浴衣はあられもなくはだけられ、乳房や腿を見られ放題、触られ放題だ。

花びらの上に全裸で腰に帯だけ巻かれ飾られたような状態。これならいっそ何も身にまとっていない方が恥ずかしくないかもしれない。

 

「股開けよ」

「やだっ…」

 

腿の間に男が身をねじ込む。

硬いものが下腹に触れた。

縦皺に沿うように裏筋が擦り付けられる。

 

擦れ合う部分から男の熱がじわじわと伝わってくる。

固く閉じていた陰部が徐々にほころびはじめる。

縦皺の端、柔らかくほどけはじめた陰部とは対照的に固くなった部分を男の先でつつかれて、鼻先にばちっと官能の火花が散った。

 

「やあんっ♥」

「見えてきたか?もっとすごいのを見せてやるからな。」

「うあっ♥ちょっと、それはだめっ」

「ダメって言われてもなあ。こっちの口はぬるぬる。早く入れてくださいっていってるよ」

「ダメだって!うあぁっ♥」

 

ぬぷりと男のものが沈み込む。

一気に奥まで貫かれて、さっきよりも強烈な火花が散った。

思わず身をくねらせる。

 

 

「乳首がびんびんだよ。感じてるんだな。慰めにきたかいがあったってもんだ」

「他の女と楽しくやってるおっさんのことなんて忘れて楽しもうぜ」

「やだぁっ、言わないでっ!ううぅっ♥」

 

彼のことを思い出して切なくなる。

だが、感傷に浸るひまもない。

 

「俺のフランクフルトを味わいながら花火を堪能してくれ」

「ホワイトソース入り。高タンパク、極太の特別製だ」

「はははっ、そんなに締め付けたらソースが飛び出ちまうぞ」

「いやあああ♥出しちゃだめぇ♥」

「そう言われてもなあ。俺早漏だから、こんなに締められたらもたないよ」

 

太い肉棒をしつこく出し入れされる。

 

「これ見ろよ。」

「ん?」

「おっぱいがはねまわって、乳首と乳輪がピンク色の軌跡を描いてる。これ、花火っぽくないか?」

「っぽいな。打ち上げ花火よりこっちの方が好きだ」

「ちょっ♥」

「あっ、こらっ、触るのはもっと目で楽しんでから」

「俺も揉む~」

「あああっ」

「ひぃっ、さわらないでっ♥」

 

横から伸びてきた無数の手が身体中を這い回る。

 

「じゃあ俺はお腹をマッサージしようかな」

「俺は腋を…」

「ひゃあぁ♥ちょっと、どこ嗅いでるのっ!」

 

やがて熱く湿ったものが肌に押し当てられた。

胸や腋、お腹や腿にまで吸い付いてくる。

ぬめりが塗り広げられていく。

 

「うまいなぁ。モバイルレディのミルク、最高だ」

「吸わないでっ…ミルクなんて出ないからぁ…」

「ええ!?出てるよ。ちょっとしょっぱいけど」

「汗だよ、それぇ…」

「そうか?でもうまいよ。あむっ」

「ひぃいいいっ」

「おしゃべりしてないでキスしようぜ」

「やだっ…んむうっ」

「そいつとは嫌だろ。俺としよう」

「ぷはっ…いやぁっ…」

 

どっちを向いても男がいて、キスを求めてくる。

膣内を擦り回され、体を撫で回され、口を吸い回され、だんだん訳がわからなくなってくる。

 

ぱんぱんと肉のぶつかり合う音が花火の音みたいに聞こえてきた。

激しく突きこまれるたび弾ける火花も激しくなって視界が真っ白に覆い尽くされている。

 

「一段と色っぽい顔になったな。そろそろイキそうか?」

「うあっ…そんなこと…んうぅっ」

「中がきゅうって締まってる。もうそろそろだ。外の花火に負けないぐらい派手にイクんじゃないかな」

「いかない…ぜったいに、いかないよ…」

「無理だって。諦めろ」

「絶頂直前で踏ん張ってる顔がたまんねぇな」

「うっ…うううっ♥」

 

男たちに笑われてしまう。

恥をさらしたくない。

だが、相手が悪かった。

 

過去に何度も体を合わせた相手。

弱いところはすべて知り尽くされている。

あっという間に絶頂に舞いあげられた。

 

「だめっ♥イクッ♥イクぅううううううううっ♥」

 

極彩色の花火が弾けた。

ばちばちと視界を埋め尽くす。

思考が粉々に打ち砕かれた。

無意識に腰を競りだし、媚びるように男に押し付ける。

ぎくんと体が反り返る。

びくびくと痙攣が走り抜けた。

 

 

「ふぅ…気持ちよかった。あーあ、チンポがびちょびちょだよ。綺麗にしてくれ」

「んあ…んむっ」

「ははっ、大人しくなったな。素直が一番だ。ほらカ○ピスがまだ残ってるぞ、吸い出してくれ」

 

男に言われるがまま、ずるずると音を立てて吸い上げる。

どんと大きな音が聞こえて、ちらりと窓の外を見る。

夜空に炎の華が咲いていた。

 

――風来坊さん、いまごろどうしてるかな?やっぱりあの人と…

 

胸がきゅっと締め付けられる。

嫌な思いを振り払うようまぶたを閉じて、口のなかにたまった濃くて苦い汁をごくりと飲み込んだ。

 

「次は俺だ。頼むよー」

 

もう拒絶の声をあげる元気もない。

 

「まだ一人しか終わってないぞ。そんなことでどうする」

「だってぇ…ひゃあん♥」

 

ぬるりと男の侵入を許した。

窓の外では祭りのクライマックス。

こちら側はまだまだ終わりそうにない。

 

「んん?積極的になってきたな。ふっ切れたか?」

「昔の感覚を思い出してきたのかもしれないぞ」

 

――祭りが終わったら、風来坊さんたちはどうするのかな?

 

ふとそんなことを考えてしまう。

嫌な想像を断ち切るように、こちらの祭りに没頭した。



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宇宙人の触手で乳牛に改造されるエリ

自由ヲ奪ッタ状態デ殴ルナンテ、なんて、何年前のネタだよ、なんて、思われるかもしれませんが、今年が丑年だと聞いたときに、ぱっと、おぼろげながら浮かんできたんです、エリが乳牛に改造されるssを、昔、書いたなという記憶が。丑年も、もうもう半分以上終わってますけども、12年後、次の丑年はさすがに待てないので

タイトルが『宇宙人の触手で乳牛に改造されるエリ』ということは、エリが宇宙人に乳牛に改造される、という内容ですので、ご注意ください


ある日の宇宙人。

スマホをいじっていてある漫画を見つけた。

 

――自由ヲ奪ッタ状態デ殴ルナンテ!

 

目が覚めると乳牛になっていた女の子のお話である。

内容は各々ググってもらうとして、とにかく宇宙人はその漫画を読んだ。

 

 

 

――フム、乳牛ニスルノハアノ娘ガイイナ。

 

茶髪のショートカットの少女に目をつける。

白いブラウスの胸元が豊かにふくらんでいた。

赤いリボンが持ち上がっていることから、その大きさが相当なものであるとわかる。

 

――イイ乳ガデソウダ。

 

早速魔の手を伸ばす。

 

「ちょっと、なにこれぇ!」

「地球人ト我々ノ違イヲオモイシラセテヤルンダ」

「いや、わけわかんない!」

 

少女の体に触手が巻きつく。

白いブラウスと下着が都合よく溶かされていく。

同年代の女子より大きく育った乳房があらわになった。

 

「いたぁ…やめてよぉ…」

「待ッテイロ、スグニワカラセテヤロウ。野蛮ナ地球人ト我々ノ差ヲ」

「ひいいいいいいっ」

 

乳房に触手が巻きつく。

敏感な乳房を刺激され、痛みが突き刺さる。

 

「ちょっと、やめてっ!うえええぇっ!だれか助けて!」

「暴レルナ!作業ニ移レナイダロウ」

 

触手を絡みつけ自由を奪った少女の顔をぺちぺちと叩く。

 

「ハッ!コレデハアノまんがニ登場シタ野蛮ナ人間ト変ワラナクナッテシマウ!」

「まんが…?なんの話…?」

「ねっとヲ見テナイノカ?」

 

乳房に螺旋状に絡み付き、たっぷりと感触を味わった。

触手の先端がくぱっと割れる。

乳頭を包み込んだ。

 

「ひぃいいいいいいっ!うそっ、なにしてんのっ!やめて!」

「乳ガ出ルヨウニナル薬ヲ注入シテヤロウ」

 

これ見よがしに掲げた触手の先端がめくれかえり何本もの極細の管が飛び出した。

枝分かれした先から不気味な液体があふれだす。

乳頭をぱくりと包み込んでいるものもこれと同じことができるのだろうか。

 

「乳腺ニ注射シテヤル」

「はあ!?やだっ、やめてよっ、そんなのいやっ!あああああっ」

 

ちくりと鋭い痛みが走った。

乳頭を覆う触手が蛇腹のように蠢いた。

不気味な液体をどくどくと注ぎ込まれる。

 

「うあっ、あああああああああっ」

「ドウダ?キモチヨクナッテキタダロウ」

「きもちよくなんかぁ…」

 

頭がぼーっとして、ふわふわと体が浮くような感覚に襲われる。

体が熱くなる。特に胸の火照りがひどかった。

 

「あ…」

 

別の触手がくるくると少女に巻き付いた。

顎をとらえ、頭を抱える。

ショートカットの茶髪を触手が優しく撫でる。

 

「コノヨウニ我々ハ家畜ニモ優シク対応スル。痛ミヲトモナウ行程モアルガ、薬ヲ投与スルコトデ苦痛ヲヤワラゲテヤル」

「だれにむかって言ってるの?」

「マダはたヲ立テテイナイ連中ニキマッテイルダロウ?ホラ、オマエモイッテヤレ」

「うそ…カメラなんて、いつから…」

「ハヤクシロ」

「ひぎぃ!」

 

乳頭をぐりぐりとほじられる。

苦痛と快感がごちゃまぜになった感覚が広がった。

目玉がぐりんと上向く。

体がぴんと反り返った。

大きな乳房を強調するように胸を前につきだす。

 

「ほぉ♥おおっ♥言う!言いますからぁ!ぐりぐりしないで…うひいいいいい♥」

「コレガにぷるふぁっくトイウヤツダナ。コレハイイ…」

「ちょっ…ダメだって!そこ、らめぇええっ♥」

 

母乳より先に甘くとろけた声をしぼり出される。

 

 

 

泣き叫び、大暴れする少女を抑え、なんとか目的を遂げた宇宙人は思わぬ抵抗にヘロヘロになっていた。

 

「オトナシイ、娘カト思ッテイタノニ、ナカナカ、ドウシテ…」

「もうやらぁ…」

 

身にまとってたものをすべて溶かされ、制服姿の少女は丸裸にされていた。

縛られ、腋が見えるほど大胆に両腕を持ち上げられている。

乳房の先は相変わらず触手に覆われたまま。

細い管をずっぷりと入れられて引っ張っても抜けない。

抜けないだけならまだしも乳頭をひっぱられ痛みと痺れが走る。

 

 

胸のふくらみのボリュームが増していた。じんじんと熱を持ってとろけてしまいそう。

いまにも弾けそうなほどぱんぱんになっている。

胸が切なくなるほどどろどろとした甘い感覚が渦巻いて、ずっぷりとはまりこんでいる触手を抜き取られたら何かあふれてしまいそうだった。

 

「胸が熱い……なにしたの……?」

「キイテイナカッタノカ?何度モイワセルナ。乳ガデルヨウニ改造シテヤッタンダ」

「乳!?母乳ってこと!?」

 

抵抗に必死だったのと信じたくないのとで聞き流していた。

あらためて現実を突きつけられ少女は愕然とする。

 

「ソウ!オマエハ今日カラ乳牛ダ」

「はぁ!?」

「安心シロ。我々ハアノまんがノ連中ノヨウニ野蛮デハナイ。極上ノ快楽ヲオマエニアジワワセテヤロウ」

「そんなのいやっ!」

「スグニキモチヨクナル。みるくヲ搾ラレルコトガ嬉シクテタマラナクナルダロウ」

「ああぁ…やだぁ…うごかさないでっ」

 

潜り込んだ触手が蠢く。

淫熱が広がって頭の中が真っ白になった。

何も考えられない。

注ぎ込まれた液体に媚薬のような効果でもあるのか快感が広がり全身を侵していく。

いじられているのは胸なのに他の場所まで熱を持つ。

お腹の奥がキュンキュンと脈動した。

 

「ドウダ?キモチイイダロウ?」

「きもちよくなんかぁ…」

 

否定するが、その声から甘くとろけて崩れ落ちていく。

声も表情もだらしなくとろける。

必死に歯をくいしばって正気を保とうとするがそれすら難しくなっていた。

 

緩む口元から、はぁはぁと熱っぽい吐息がこぼれる。

 

胸が苦しくなる。

むず痒くてたまらない。

思わず眉間に皺を寄せた。

 

「苦シソウダナ?みるくヲダシタイダロウ?乳牛ニナリタイトイエバ触手ヲヌイテヤルゾ?」

 

宇宙人の言葉にふるふると首を振った。

熱くなった体は限界に近く汗びっしょりだった。

むわりと甘い匂いを漂わせている。

乳首に食い込んだ触手が白く染まっていた。

どうやら本当に母乳が出るからだに改造されてしまったようだ。

 

「サア早ク誓ウンダ」

「うあ…やだっ、乳牛になんか、なりたくない…」

「ココニタマッテイルモノヲ一気ニ放出スルノハキモチイイゾォ?我慢シスギルト破裂シテシマウカモシレナイナ」

「破裂!?うそ…」

 

少女は呆然と乳房を見つめる。

元々大きかったそこは一段と大きさを増し静脈を浮かせてパツパツに張っている。

乳輪もぷっくりとふくらみ、細い管をねじこまれ刺激されている乳首も普通ではありえないほど大口を開けている。

苦しさも熱も狂おしいほどになっている。突き刺されている触手を引き抜きたくてたまらない。

もどかしさが身を焦がす。

 

「ハヤク誓エ。ドウナッテモシランゾ」

 

ぐりぐりと触手がねじこまれる。

内圧が高まっているのか、挿入を深めるのに苦労している。

抜き差ししている触手と乳頭の間から母乳があふれだした。

 

「ああ……そんなぁ……」

 

自分の乳房から母乳が出ている様を少女は呆然と見つめた。

宇宙人に注入された薬で体を作り替えられてしまった現実をとても受け入れられず精神崩壊を起こしてしまいそうだった。

 

「ウマソウナみるくダ。乳牛ニナッタラ優シクシテヤルゾォ?毎日丁寧ニ乳ヲ搾ッテヤル。ツイデニコッチモ刺激シテヤロウ」

「あひっ…そこ、だめぇ…」

 

内腿をくすぐられる。

びくっと内股になるが触手をとめることはできない。

花びらをめくりかえされた。

 

「ホォ…ココモナカナカ。ウマソウナ蜜ヲ垂ラシテイルジャナイカ」

「ひぃっ…だめっ!ひろげないで…」

「ナニカ入レテホシソウニ、ヒクツイテイルナ」

「ああ、だめっ…そんなの入らないよぉ!」

「乳ノ前ニ、蜜ヲシボリトッテヤロウ」

「あふっ…やだっ…きもちわるいっ…」

 

触手が少女の陰肉をなぞる。

愛撫をしながら狙いを定めて少女の中に侵入する。

 

「ひぎぃっ!」

 

言葉とは裏腹に少女の肉穴は宇宙人をあっさりと迎え入れた。

あっという間に奥までふくらまされ少女は体をのけぞらせた。

びくっびくっと痙攣を走らせる。

 

「初物ダッタカ。膜ヲ破ッテシマッタ」

「うああっ、そんなぁ、ひどいよ……」

「先ニイエバユックリシテヤッタノニ」

「そんなの、言わなくったってわかるでしょ…」

「ンン?」

 

触手が乳房をしめつける。

 

「コンナ大キナモノヲブラサゲテイルノニ初物ダト思ウワケナイダロウ?」

「うあっ」

「サスガダナ。初物ハシマリガイイ。アットイウマニシボリトラレテシマイソウダ」

「やだっ、やめて…いたいっ…」

「ウソヲツクナ。演技ヲシテモ無駄ダゾ?」

「そ、そんなこと…」

 

図星をつかれて少女は動揺する。

薬の効果か痛みを感じなくなっていた。

膣内を宇宙人の触手でにゅるにゅると擦られてむしろ快感がこみあげている。

 

――こんなの、おかしいよ…めちゃくちゃにされて、感じてるなんて…

 

薬のせいだとわかっているが、みずからの肉体の淫らな反応に動揺せずにはいられない。

 

「サテト、本格的ニイクゾ」

「ひゃあっ!? うごかしちゃだめぇ♥ こわれるっ♥ こわれりゅううぅぅぅぅぅ♥」

 

触手が抜き差しされる。

薬ですっかり発情した肉壺をかきまわされ、少女は甘い悲鳴をふりまいた。

 

「少シウルサイナ」

「むぐっ!?」

 

少女の口に触手がねじ込まれた。

 

「ウマイみるくガデルヨウニ栄養ヲアタエテヤロウ」

「んんっ!? んうぅっ」

 

触手の先端からどろどろの液体があふれだした。

少女はそれを飲み込んでしまった。

乳房と膣内に続いて口内まで汚濁に浸される。

 

(なにこれ……甘いような、苦いような……変な味……)

 

体がさらに熱くなる。

頭がぼうっとする。

子宮をつきあげられて、ふわふわと雲の上を歩いているような気持ちになる。

 

 

 

偶然通りかかったポニーテールの少女に泣きついた。

 

「うわああん、助けて」

「あら、どうしたの、その格好?」

「コイツハ乳牛ニナッタンダ。ホウラ、ミロ、コノオオキナ乳房ヲ。栄養満点ノみるくガタップリトデルゾ」

 

乳牛と化した少女の巨乳に触手が巻き付いた。

ぎゅっと締められ、先端から白い液体がしぶく。

ポニーテールの少女は目を丸くした。

 

「サァ、みるく作戦ノハジマリダ。愚カナ抵抗勢力ドモヲ内側カラ支配スルゾ」

「ミルク、作戦?」

「ひぎぃいいっ。こんなひどいことやめさせてよぉ!」

「…やったじゃない!」

「ふえ?」

 

怒ってくれると思っていたのに、なぜかこぼれるような笑み。

 

「宇宙人様のお役に立てるなんて光栄なことでしょう」

「なに言ってるの…?こんなひどいことされてるのに!?」

「オトコなんかより女の子の方が優れているって宇宙人様にアピールするチャンスよ!そんな嫌そうな顔してちゃダメ。もっと積極的に奉仕しないと」

「そんなこと言うならユイがやってよ!あたしはこんなのいやぁ!」

「ええ。もちろんあたしも協力するわ」

 

視線を宇宙人の方へと移す。

いまのいままで厳しくさとしていた迫力はどこへやら恭しくひざまずいた。

 

「宇宙人様、あたしも乳牛にしてください♥お願いします♥」

「イイダロウ」

 

ポニーテールの少女に触手が巻き付いていく。

すらりとした手足が伸びる半袖やスカートはもちろん、ブラウスを器用にはだけさせ、襟から裾から侵入して少女の肌に粘液を塗りたくりながら改造にかかる。

 

「あっ♥すごいっ♥宇宙人様ぁ♥」

「ホォォ…イイ素材ダ、コレハ。乳房ノ大キサガスベテデハナイヨウダ……」

「あん♥ありがとうございます♥おっぱいの大きさはこの子には勝てませんが、いいお乳が出せるように精一杯がんばりますので、よろしくお願いします♥」

「期待シテイルゾ」

「ああ…♥もったいないお言葉♥ありがとうございます♥がんばります♥♥」

 

早くも母乳を噴き上げている少女を絶望の眼差しで見る。

ひきつった笑みであとずさった。

 

「あはは…じゃ、じゃあ、あたしはこれで…」

「なに言ってるの?そんなこと許されるわけないじゃない」

「ふええ!?」

 

宇宙人に対しているときとトーンががらりと変わる。

そもそも宇宙人にリードを握られているので逃げられない上に冷たい声で居竦められ少女は身動きがとれなくなる。

ポニーテールの少女が後ろから抱きついてきた。

 

「宇宙人様のため一緒にがんばりましょう?」

「あたしはいや!」

「わがまま言わないの。あなたが拒否したら、これだから女はって思われちゃうでしょう?」

 

救世主だと思っていた少女が宇宙人の手先になってしまい絶望の底に叩き落とされる。

 

「こんなのやだよぅ…こんなのオトコにだってできるでしょ」

「なに言ってるの、そんなこと――」

「タシカニ可能ダ」

「え?」

「うそ?ほんとに?」

「アア。薬ト改造トデ雄デモ乳ガデルヨウニナル」

「や、やった!じゃあオトコどもにやらせればいいんだよ」

「なに言ってるのよエリ!女の子の方が優れているって示す絶好のチャンスだったのに…」

「あたしをバカにしてきた連中は、みーんな乳牛に改造されちゃえばいいんだ! あはははははっ」

「宇宙人様…」

 

ポニーテールの少女がすがるような目で宇宙人を見た。

宇宙人が笑った。

 

「雄デモ乳ハデルヨウニナル。ダガ問題ガアル」

「問題?」

「雌カラトレタソレトクラベテ味ガハルカニ落チル。マア個人的ナ感想ダガナ」

「はぁ!?」

「では、やはり――」

「ソウ、コノ仕事ハオマエタチ雌ニヤッテモライタイ。個人的ナ希望ダガ」

「がんばります♥」

「ちょっ!?聞いてた?個人的な希望って言ったよ!? 味も個人的にとか言ってたし!!」

「ごちゃごちゃ言わないの。オトコなんかより女の子が上だと評価してくださったんだからお礼を言わないと。あなたも一緒に」

「いやぁっ…お礼なんか、言いたくないぃっ」

 

乳牛にされた二人が宇宙人の前にひざまずき、こうべを垂れる。

一人は無理やり押さえつけられている格好だが、宇宙人は満足そうに頬をゆるませた。

 

 

 

 

宇宙人に抵抗するものたちの基地。

牛乳瓶を手にした少年。反対の手を腰にあて、ぐびっぐびっと豪快に飲み干す。

 

「うん、おいしい!」

「ぷはぁ!風呂あがりの牛乳を――人生でやんすねぇ」

「よくわからないけど、わかる気がするよ」

 

うまいな、これとつぶやきながら空になった牛乳瓶を見回す。

 

「どこのメーカーの牛乳?」

「これはハタ人間から渡されたでやんす。これを飲んでオレたちの仲間になるか考えてくれって。ハタ人間になればこのおいしい牛乳を毎日飲めるそうでやんす」

「ぶはっ!?」

「ちょっ!ぶっかけ!汚いでやんす!」

「大事なことは先に言わないと!これたぶん飲んじゃダメなやつだ…」

「平和的な解決法でいいじゃないでやんすか。何の問題でやんすか? 飲んだら絶対仲間になれって言われたわけでもないでやんすし」

「この牛乳なんだかわからないし…牛の乳なのかさえ怪しいぞ」

「あ…確かにそうでやんすね。何を飲まされたんでやんすか!?」

 

さーっと血の気が引いていく。少年は無理やり表情を明るくした。

 

「この牛乳は…いや、牛乳かどうかはわからないけど、おいしかったから多分大丈夫!」

「そうでやんすねぇ!おいしいは正義でやんす!」

 

ワハハとヤケクソ気味に二人は笑った。

 

 

 

そんな二人を監視するカメラがあった。

 

「あたしの、おっぱい…飲まれてる…」

 

映像を前に少女は震える唇から愕然と吐息をもらす。

裸にされ首輪をつけられ乳牛と化した彼女のリードを宇宙人が握っている。

 

「ミロ、アノシアワセソウナ顔。乳牛冥利ニツキルダロウ?」

「あ、ああ…」

 

珍妙な語尾の少年がよけいなことを言ったので一部噴き出されてしまったが、大半は少年の中に流し込まれた。

猛アタックしている空き缶少女や幼なじみの少女ですらそんなことはやっていないだろう。

彼の内側に体液でマーキングをほどこしたのは自分だけ。

 

宇宙人に洗脳され、芽生えた女王様の部分がキュンキュンと反応する。

罪悪感と高揚がごちゃ混ぜになって鼓動を早める。

 

――これだったら乳牛になるのも悪くないかも。あ、でも、他の人にのまれるのはイヤだなぁ…。あ、そうだ! ほかの連中にはアップルジュースって称してオシッコを……フフフ……

 

これまで散々こちらをバカにしてきた男たちに復讐する妄想に、ぞくりと背筋が震えた。

いたいけな小動物系少女が女王様へ変貌していく。

 

「オイ、ハヤクシロ」

 

リードを引っ張られ現実に連れ戻される。

カウベルと乳房が揺れた。

下僕をいじめる女王様の表情が一瞬にして崩れ去った。

 

「ふえ!?早くってなに?」

「聞イテナカッタノカ?乳搾リノ時間ダ。」

「乳搾りはもういやっ!やだぁ!ゆるして!」

「演技ハモウイイ」

「演技じゃない!本当にやめてよぉ」

「ソウイイナガラ、乳搾リガハジマルト『モット搾ッテクダサイ~♥』ナンテヤカマシイグライ啼イテイルジャナイカ」

「それは変な薬のせいでおかしくなってるからぁ…」

「今日モソノ薬ヲウッテヤルカラ安心シロ」

「もおおおおっ! それがイヤなんだって!」

 

薬のせいでいつも朦朧としてしまうのだ。

宣伝用と称して搾乳の様子は撮影されている。

あとでその映像を、乳をもっと搾ってくださいと懇願する酩酊状態の自分の姿を見ていつも消え入りたくなるような羞恥に襲われる。

 

「優シクシテヤルカラナ」

 

首筋に触手が巻き付けられる。

耳元にねっとりと吐息を吹き込まれた。

寒気がゾクッと背筋を駆け抜けていく。



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催眠能力を得たモブ少年が能力を使って紫杏の尻にキス&暴走した紫杏に逆襲される話

全部催眠のせい
NTR注意です


(憧れの自治会長様が目の前に)

少年は自治会室にて、にやりと顔をほころばせた。

少年の前、執務机の向こうにポニーテールの少女がいる。

自治会の証である白い制服に身を包んだ、少し気難しそうな少女だ。

 

少年も白い制服を身にまとっている。

彼女に近づくために力を駆使して自治会の一員となったのだ。

 

挨拶をすませ、軽い説明を受けたあと少年はある提案を口にした。

「会長、あれやりましょうよ、あれ」

「あれ?」

少女は眉をひそめた。

「あれですよ、あれ。新人が会長に忠誠を誓うあの儀式です」

「……そんなものはないぞ」

「あっれー、会長、知らないんですか? 俺は知ってますよ。この高校の歴史を調べ尽くしましたんで」

「……儀式というのはどんなものだ?」

少女が興味を示してきた。

少年はにやっと笑った。

「会長のおしりに新入りがキスをして忠誠を誓うっていう儀式ですよ」

「なっ」

少女は顔をしかめた。

「ふざけたことを。そんな破廉恥な儀式は存在しない」

「いいえ。本当にあったんですよ。古き良き伝統を復活させましょう! 会長のお尻の穴にキスさせてください」

少年は机に手をつき、ずいっと身を乗り出した。

「尻の穴にキス……そんなの、君だって嫌だろう……」

「俺は嫌じゃないですよ。むしろ舐め回したいです! 」

「なあ!? な、なにを、バカなことを……」

少年の迫力に圧されたのか、少女に動揺の色が見てとれた。

気難しそうな美貌が真っ赤に染まっている。

「俺は本気です。やりましょう会長。……いえ、やらせてください! お願いします!」

「あ、あぁ……」

少女の顔が耳まで赤くなっていた。

湯気が出そうなほど熱くなっている様子が見てとれる。

(かかったな。やっぱりこの力は本物だ)

少年はほくそ笑んだ。彼はこの高校に来てから不思議な力に目覚めていた。

 

少女は少年にお尻を向けた。

前屈みになったおかげで制服のスカートにお尻の形が浮く。

「ほ、ほんとうに、やるのか?」

「はい! よき伝統を復活させるためです!」

「う……うぅっ……」

催眠にかけられた少女は顔を真っ赤にして唸りながら下着をずりおろし、スカートをたくしあげた。

(うおおっ、これが会長の生尻、それにマンコォ!)

白い制服の上はきちっと着ているのに、下半身は無防備。

たくしあげたスカートの下にのぞく白い臀部が少年の興奮を煽った。

尻肉の谷間、気難しい彼女らしくきゅっとすぼまった肛門に視線を向ける。

色素沈着があるのがいやらしい。

「会長、失礼します」

少女の尻の前にひざまずく。

お堅い彼女とは違い、ぷりぷりの白い柔肉が視界いっぱいに広がった。

汗をかいているらしく、しっとりと輝いている。

「ま、待って……本当にやるの?」

尊大な口調が崩れていた。

厳しい自治会長の姿はそこにはなく恥じらう少女の姿が少年の目の前にあった。

お尻がぷるぷると震えている。

「ええ。会長に忠誠を誓うためです。……まさかとは思いますけど、真面目な会長が伝統的な儀式を拒否したりしないですよね?」

「そ、それは……」

「では、誓いのキスをさせてもらいますね、会長」

「ち、誓いのキス!?」

恥じらい乙女と化している自治会長の尻の谷間に少年は顔を近づけた。

(うわぁ、柔らかい……これが会長の尻肉。これだったら敷かれてもいいかも)

そんなことを思いながら少女の肛門にキスをする。

「会長に忠誠を誓います……ちゅっ、んむっ」

「ひゃあっ♥」

(へえ、会長もこんな声出すんだ)

自治会長の口から普段の姿からは想像もできないほど可愛らしい悲鳴が飛び出した。

(なんか変な味……でも興奮する)

舌を突き出し、少女の肛門を舐める。

菊皺の一本一本をなぞるように丹念に舌を這わせ、お堅い少女の尻穴をほぐしていく。

苦みが広がり、麝香が鼻をくすぐった。

 

(俺ってMなのかな? それともS?)

凛とした美少女のものとはいえ、肛門を舐めさせられるのは屈辱的な行為だろう。

しかし少年は自ら積極的に舐め、興奮を覚えている。

同時に排泄口を舐められて悶える少女の様子をみて興奮している。これは嗜虐性癖者的な興奮だろう。

(Mであり、Sでもある……ま、どっちでもいいか)

ごちゃごちゃとした考えをうっちゃって、少女の尻穴を丹念に舐める。

 

「うぅ♥ も、もう、いいだろう……」

「ぷはっ……ダメですよ。会長への忠誠心を示すには、まだまだこんなもんじゃ足りませんから」

「ひっ!? らめぇ♥」

少年は少女の尻に口をつけ、じゅるじゅると派手に音を立てた。

(会長ってこんなに可愛かったんだ。印象がガラッと変わったな。もっと耐えると思ったのに……ま、肛門舐められちゃしょうがないよな。恥ずかしいもん。鉄仮面の会長も所詮は年頃の女の子だったってわけだ)

尻にキスをされ、悶え泣く彼女の動きを尻肉づたいに顔面で感じながら少年は胸を高ぶらせる。

「あ……♥ あぁ……♥ らめっ、らめらめぇ♥」

唇と舌を使って肛門を愛撫していると少女の脚ががくがくと震えた。

制止の声を無視して尻の穴を舐め回す。

少女の体が反り返った。美貌が上向き、ポニーテールが白い制服の背を撫でた。

「うおおっ」

白い肌がほんのりと赤く上気し、汗を浮かせ、痙攣を走らせるお尻が顔に押しつけられ少年は呻き声をあげた。

その声が少女の尻穴を震わせる。

「は……♥ あぁ……♥ だめって言ったのにぃ……♥」

「会長、もしかして、ケツの穴舐められてイッちゃったんですか?」

「ばっ、バカなことを言うなっ。イッてなど、いない……」

少女はいつもの口調に戻ろうとする。

「正直じゃないなぁ。会長が嘘をついてもいいんですか?」

「ひっ♥」

尻肉を左右に開いて、肛門に息を吹きかける。

指でかすかに触れ、菊花の形を確かめるようになぞる。

「うあっ……やめて……ぞわぞわするっ……」

少女が体をこわばらせた。

肛門がくすぐったそうにひくついている。

「素敵な会長に永遠の忠誠を誓います」

「永遠!? なにを、バカな――んひぃいっ♥ いやああああああっ♥ イクッ♥ イクぅうううううっ♥」

焦らしに焦らされ、物欲しそうにひくついている少女の肛門に少年は舌をもさしだす濃厚な口づけを捧げた。

 

 

 

「まさか会長がケツを舐められてイク変態だったなんて。もしかしてオナニーとかやってます?」

「ば、ばかもの! そんなことするわけないだろう!」

「やってなかったらイクわけないと思うんですけど……天性の変態なのかな?」

「うううっ」

屈辱的な称号に少女は唸った。

 

………

 

「……今度は私がしてやろう」

「へ? あ、いや、俺は……」

「歓迎の意をこめてだ。まさか断りはしないだろうな?」

「そ、それは……アーッ!?」

少年はズボンを脱がされた。

少女が少年の尻の前にひざまずいた。

(な、なんだこれ……予定外だけど、まあ……)

「おほぉっ!?」

肛門にキスをされ、間抜けな声が漏れた。

(変な感じだ……汚いところを舐めさせてるわけだから俺が攻め? いやいや、恥ずかしいところを口と舌で攻めてる会長が攻めか?)

「自治会会長として……んちゅ♥ 君を歓迎するよ……んむっ♥ れろっ♥」

「ふおっ!? んほぉっ」

意外なことに少女はノリノリで肛門を責めてくる。

キスするだけではなく舌まで這わせてきた。

排泄口をぬるぬると愛撫され少年はびくっと反応してしまう。

(会長は俺のケツにキスした口で彼氏とキスしたり愛を囁いたりするわけだよな。彼氏がいるかどうかは知らないけど……いや、絶対いるよな! その彼氏は俺のケツと間接キス!)

肛門舐めの快楽と、いるかいないかもわからない彼氏に対しての優越感に陰茎もびくびくと元気にはねまわる。

「うおっ!? か、かいちょう……」

少女の手が陰茎を握った。

しこしことしごかれる。

同時に肛門を舐められて、少女の手の中でびくびくとはねさせてしまう。

「かいちょう、そんなにされたら、でちゃいますよ……」

「構わないよ。全部出すといい。お互いに尻の穴を舐め合う伝統的な儀式のフィナーレになるだろう」

「は、はいぃ……」

厳しくも優しい少女に導かれ少年は射精してしまう。

どぴゅどぴゅと飛び出した白濁液が自治会室の床を汚した。

 

「これで儀式は完了だな」

「本来は新入りが会長のケツにキスして終わりなんですけどね。優しい優しい会長のおかげで新入りの俺まで気持ちよくなっちゃいましたよ」

「ふん……」

少女はぷいと顔をそらした。

「これからよろしく頼むぞ」

「任せてください。会長のためなら、たとえ火の中、水の中――」

 

こうして親切高校の自治会に新たな儀式が誕生した。

それはこの先連綿と――たとえ会長が男、新入りが男の場合であっても実行されたとか、されなかったとか。

 

………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親切高校で自治会長をやっている少女の写真を送りつけられた。

差出人は不明。

 

一枚目。下半身を丸出しにして四つん這いになった後輩の尻に彼女が顔を埋めていた。

二枚目、三枚目と似たような写真が撮られており、彼女が後輩の肛門にキスをしたり、舌を突きだして舐めたりしているのだとわかった。

 

別の写真。

彼女が上半身を倒し馬跳びの馬のようになっていた。

スカートをめくりあげ、下着は脱いでしまったらしく、ぷりぷりの尻肌が剥き出しになっていた。

そこに後輩が顔を埋めている。

こちらも似たような写真があり、今度は後輩が彼女の肛門に熱いキスをしている。

 

排泄口を交互に舐めあったということだ。

 

「これはどういうことだよ……」

少年は彼女のもとへ飛んでいった。

写真を突きつけ鬼のような形相で問いかける。

彼女はつまらなさそうな顔で複数の写真にざっと目を通した。

「よく撮れているな。まったく誰が盗撮したのやら」

「認めるのか?」

「何を怒っているんだ? 当たり前のことだろう。挨拶だ」

彼女は眉をひそめた。

明朗に言葉を紡ぐ。

普段ならその声に惚れ惚れとする。だが、いまは違った。その唇で後輩の肛門にキスをしたのだと思うと少年は気が狂いそうになった。

「犬じゃあるまいし、お互いの臭いを嗅ぎあう、どころか舐めあうなんて……どう考えたっておかしいだろ!」

しかし、少年がいくらおかしいと言っても少女は取り合ってくれない。

礼儀。当然のこと。崇高な儀式。そんな言葉が帰ってくる。

(俺の方がおかしいのか……?)

彼女の迷いのない舌鋒に少年はそんな風に思ってしまう。

怒りと嫉妬がまざりあい、下腹にドロドロとしたものがたまっていた。

 

「俺も紫杏のお尻の穴を舐めたい」

「なにをバカなことを」

「この後輩には舐めさせたんだろう? 俺にだって」

「彼は自治会の一員だ。親睦を深めるために恥部を舐めあった。君とはそんな必要はないだろう」

「そんな……俺には舐めさせてくれないのか……」

間の抜けた台詞だが、彼は本気で絶望していた。

彼女が遠い存在になってしまったように思えた。



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どうしてソープにユキちゃんが!?

ある野球少年がソープでマネージャーのユキちゃんに再会する内容です
ご注意ください
本人かもしれないし、本人じゃないかもしれない


ソープに行くと、高校のときの野球部のマネージャーにそっくりな女の子が現れた。

茶髪のショートカット。くりくりとした目。困り眉。

童顔に似合わず胸が大きい。

――ユキちゃんもこのくらい……っていうか、本人だよな?

他人の空似かと思ったが、その子も偶然野球部のマネージャーをやっていたらしい。

高校の名前を言うと彼女は変な顔をした。ずばりと言い当てられて動揺しているようだった。

彼女は否定したが構わず、自分も野球部にいた、名前は――。名乗ったが彼女はぴんときていないようだった。そんな人いませんでしたと繰り返すばかり。

動揺のあまりその高校だと認めているのだが、そんなことより、そんな人はいないと言われたことがショックだった。

 

――覚えてないなんて……俺ってそんなに存在感薄いのか……。いや待てよ、これは演技だ。ソープで働いているって知られたくないから、しらをきってるわけだな

 

ひとり納得して、うんうんとうなずく。

 

――しかし、もし、この娘がユキちゃんだとしたら……佐藤のやつ……

 

彼女と結婚した男の不甲斐なさに憤慨する。

 

 

 

――ああ、柔らかい……それにあったかい……天国だ……

 

体と体がふれ合う。

大きくて柔らかな乳房が泡泡とスポンジのように体を洗ってくれる。

乳房に若い女性特有の固さはない。

もしこの娘がユキちゃんだとして、この柔らかさが佐藤や他の客に手垢をつけられ唾液をしみこまされた末のものだと考えると複雑な気持ちになった。

 

――でも、気持ちいい……

 

泣きべそをかきながら勃起させる。

女体の感触、泡まみれの裸体の眺めもさることながら、真面目で清純だと思っていた彼女が、品のない格好で体をまたいだり、乳房や股で、腕や背中、下半身をぬるぬると洗ってくれることが嬉しい。

 

乳房だけではなく、もうひとつ。女の子の部分を擦り付けて体をきれいに洗ってくれる。

 

――ああっ、最高……ユキちゃんのマンコの感触……

 

内側の感触も味わいたい。

欲望が頭をもたげる。

 

仰向けになった体に馬乗りになった彼女が腰を前後させる。

お尻を向けたときは、彼女が上体を深く倒していたせいで、こちらの体で潰れるお尻と背中しか見えず何か滑稽な生き物にも見えたが、それがユキちゃんのものだと思うと滑稽ささえ興奮につながった。

 

向かい合わせで体をふれあわせる際には顔が近くて純粋にドキドキとする。

まるで恋人のような距離だ。

ずっと想いを寄せていたのに、他の男の三人の子を出産したらしい彼女をぎゅっと抱き締めたくなる。

 

 

 

憧れの女の子そっくりな娘が体をおこした。腰にまたがっている。一物はぴんと勃起していた。

すでにゴムを装着されたペニスが彼女の膣内にのみこまれていく。

 

――ああ、気持ちいい……

 

薄膜ごしに感じる膣内の感触に体が反応する。

しかしあることを思い出して暗い気持ちになる。

 

佐藤とユキちゃんの間には三人の子供がいるらしい。

最低3回。実際はもっとやっているだろう。

生でハメてユキちゃんの膣内の感触をたっぷりと味わったあと中出ししたのだ。

対して自分はゴム有り。お金を払ってやらせてもらっている。しかも本人かどうかすらもわからない――本人だとするならば、佐藤や他の客に散々汚されたあと。

 

悔しさに鼓動が激しくなる。

そのおかげか陰茎がかつてないほどに固くなった。

 

――佐藤なんかに負けるなんて……くそっ……くそっ!

 

彼女を抱き寄せ、挿入したままディープキス――嫌そうな顔をされたが構わず、舌をねじこみ、歯茎を舐め回す。

敗北感を薄めようと必死に舌同士を絡ませ、腰を振った。

 

泣きながら射精する。

佐藤の精子はユキちゃんの卵子にたどり着いたのに。

自分の精子はゴムの中。すぐに汚物として捨てられる運命だ。

 

――なにやってるんだろう、俺は……

 

彼女への想いは所詮、愛情ではなく性欲でしかなかったのだろうか。

すっきりとして、空しさが押し寄せてきた。

目の前にいる、さっきまで体をつなげていた女性が、ユキちゃんなのか、ただのそっくりさんかだなんて、もうどうでもよくなっていた。

 

――いまにして思えば、ユキちゃんって性格悪いよな。好意を持ってる男には優しいけど、他は……

 

他人を貶めて心の平静を保とうとする最低の逃避行動に出た。

そうでもしなければ脳が壊れてしまいそうだった。



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ヒーローの日常を公開した天本さんが報復として日常のある行為を強制公開される話(スカトロ注意)

スカトロ注意です
大事なことなので二回書きます

ピンクが悪役ですのでそこもご注意ください。極悪です
後半は純愛です
なんか食べてますけど純愛です

スカトロ注意です。


動画を恐る恐る再生する。

薄暗い部屋、制服姿の天本さんが罪人のようにひざまずいていた。

いつも笑顔の天本さんから笑顔が消えている。

テロップが出た。

(ん……? なんだこれ、特技は盗撮とカレー作り? 盗撮はまあ、ヒーローたちからすればそうなんだろうけど、カレー作り……? 天本さん得意なのかな?)

不穏な空気と真逆の明るいテロップを見て首をかしげる。

 

「よくもやってくれたわね」

ヒーローが言う。

天本さんはうつむいた。

「今度はあたしたちがあんたの生態を動画にしてあげるわ。パンツを脱ぎなさい」

天本さんは少しためらったあと、スカートの中に手をいれた。

脅されているのか、弱みを握られているのかわからないが天本さんはヒーローに言われるがままパンツを脱いだ。

(天本さんの……)

白い下着が天本さんの生足から天本さんの手によって抜き取られた。

下着自体は春風のいたずらで見えてしまうこともあるかもしれないが、下着を脱ぐシーンはそうそう見られないだろう。

「よつんばいになりなさい♪」

天本さんはここでも言いなりだった。

ヒーローの前で両手両膝をつく。

ヒーローと撮影者が天本さんの後ろに回り込んだ。

ひだスカートに天本さんのお尻の形が浮いている。

下着を脱いだので、スカートの向こうにあるのは生のお尻だろう。

「さて、はじめましょうか」

「……っ!」

ヒーローが大きな注射器のようなものを手にしていた。

視線を向けた天本さんが目を丸くする。

ヒーローが天本さんのスカートをめくりあげた。

天本さんの白いお尻があらわになる。

(なにをするつもりだ?)

ヒーローの持っている注射器のようなものは、先端が針でなく透明な嘴のようになっていた。

「可愛いお尻をしてるわね。このお尻で男を誘惑すれば人気者になれるわよ♪」

「うあっ……」

ヒーローが尻肉をつかみ、左右に開いた。

谷間に息づく、すぼまりがあらわになった。

そのすぼまりに透明な嘴が突き立てられる。

「ひっ……」

肛門に異物を差し込まれた天本さんが、らしくないひきつった悲鳴をあげた。

「お尻の穴がひくついてるわね。恥ずかしいのかしら? 緊張して喉が渇いてるでしょうからジュースを飲ませてあげるわ。それ♥」

ヒーローが注射器を押す。

中に入っている薬液が天本さんの中に注入されていく。

天本さんの顔があきらかにひきつっていた。どんどん血の気が引いていく。

「特別にマッサージしてあげる♪ 感謝しなさい」

「あ……うぅ……」

腹部をさすられ、天本さんの口から小さな喘ぎ声がもれる。

彼女の顔は心配になるくらい青ざめていた。

 

 

 

薬液をすべて注入されてしまった天本さんの前にバケツが置かれた。

「バケツにお尻を向けて。そうよ。スカートをもちあげて腰を落としなさい♪」

ヒーローが楽しそうに命令する。

(え、そんなことしたら……)

動揺する俺を他所に、天本さんはひだスカートをもちあげた。

あらわになった生白いお尻に思わず息をのむ。

お尻はさっきも見たが、さっきのはヒーローに無理やりめくり返されたもの。今回は天本さんが自分でたくしあげている。

天本さんがバケツに向かって腰を落とす。

 

映像が切り替わった。

(なんだこの映像……バケツの中にカメラがついてるのか?)

尻肉の谷間にある肛門も淡く陰毛の生えた割れ目も見えるようになった。

肛門は薬液を注入される場面でも見えたが、はっきりとは見えなかった。

初めて見る同級生、それも天本さんのむき出しの股間に思わず興奮してしまう。

 

天本さんの肛門がひくついていた。

ときどきふわりと緩んで、慌てるかのようにきゅっとすぼまった。

「我慢は体に毒よ。さっさと出しちゃいなさい」

「うぅ……」

画面に複数のカメラの映像が同時に浮かぶ。

天本さんが眉間に皺を寄せ、苦悶の表情を浮かべていた。

彼女がここまで追いつめられているのをみるのは初めてだった。

顔が青を通り越して白くなり、脂汗がにじんでいた。

「あら? 波が引いたみたいね。でも次、波が来たらおしまい。わたしにはわかるわ」

おそらく排泄するところを撮影しようということだろう。

「ほら、早く出しなさい。ぶりぶりぶり~って♪ 物静かでミステリアスな女の子がド派手な音を響かせて脱糞する動画は再生数をかせげるでしょうね♪ あははっ♪」

ヒーローの哄笑が響く。

天本さんはくやしそうな、泣き出しそうな顔でヒーローを見上げていた。

 

「あっ……んっ……あぁっ」

天本さんの口から悲痛な声が漏れた。

一度は堪えようとしたようだったが、無駄だったようだ。

たくしあげられたスカート、そこからのぞいた柔らかそうなお尻、その谷間にある穴から、勢いよく噴き出す。

最初に出てきたのは透明な液体。そして……

 

ぶじゅっ

ぶりゅぶりゅっ

ぶちゅっ

ぶほっ

ぶおんっ

 

女の子だって排泄はする。

そんなことは当たり前だが、こうしてまざまざと見せつけられると衝撃を受けた。

あの物静かな天本さんが、浣腸されているせいもあるかもしれないが、ド派手な破裂音とともに大便をひり出すなんて思いもしなかった。

 

ぼとぼとと音を立ててバケツの中に落ちていく。

「あら、すごい勢いねぇ。バケツの中に仕掛けておいたカメラが汚れちゃったじゃない。汚した人がきれいにするのよ、わかった?」

ヒーローがくつくつと笑う。

天本さんはカメラの前で排泄してしまったショックでそれどころではないようだった。

 

「出したものを皆に見てもらいましょうねぇ」

「あ……」

バケツを奪い取られる。

天本さんは反応できなかった。

「やめてください……」

ヒーローにすがりつくも、その懇願は無視され、バケツの中身が撮影される。

「はーい、これが腹黒ミステリアス女がお腹の中にためてたものでーす♪ かなりためこんでたみたいね……くっさ。なに食べたらこんな臭いになるのかしら」

「うぅ……」

「あら、泣くの? あたしたちの動画は撮っておいて、自分が撮られたら泣いて許してもらおうなんて虫がよすぎると思わない? 今日の撮影、あんたはヒーローの横暴なんて思ってるのかもしれないけど、それは違う。因果応報、あんたの行いがはねかえってきただけ。自らの罪を噛み締めなさい♪」

 

天本さんは顔をひきつらせていた。

何か言いたそうに唇をわななかせていたが、ぎゅっと引き結んだ。

 

………

 

ヒーローの動画を公開した報復として、排泄シーンを全世界に公開された天本さんの姿を見て、少年は興奮してしまった。

あの天本さんの肛門が丸々と開き、間抜けな音を立てて茶色い塊がひりだされる場面や、天本さんの絶望の表情をオカズに自慰行為に耽ってしまう。

(俺は、最低だな……)

射精して罪悪感に襲われる。

脱糞するところを全世界に公開された――女として、人間としての尊厳を踏みにじられた彼女の姿をオカズに射精するなど最低以外の何者でもない。

 

………

 

天本さんを探し回っていた。

ある部屋に入ったときだった。

天本さんが誰かに押されて同じ部屋に入ってきた。

天本さんの様子がおかしかった。

「好きなひとの前でもらしなさい♪」

そんな笑い声が聞こえた。

おそらくヒーローのものだろう。

天本さんがヒーローにいじめられる動画を何度も見た少年にはすぐにわかった。

「そんな……」

許しを乞うような天本さんの声を無視して扉が閉められた。

部屋に天本さんと二人きり。

 

「――さん……」

天本さんが震えていた。

顔が紙のように白い。

いつも笑顔なのに、今日はひきつった顔をしている。

腰が引けて、極端な内股で、もじもじと膝をすりあわせている。

彼女は何かに怯えるように距離をとっていた。

 

浣腸されているんだろうとわかった。

決壊寸前なのだろう。

「天本さん、大丈夫?」

「あ……だめです、来ないで――」

その言葉を無視して少年は彼女に近づいた。

 

「うあっ……あぁっ……」

ぶじゅぶじゅ、びじゅびじゅと破裂音が響いた。

スカートから伸びる足が靴下まで茶色く汚れていた。

スカートの内側もきっと大変なことになっているだろう。

異臭が鼻腔を刺した。

「あぁ……見ないで……聞かないで……」

天本さんが取り乱していた。

その体をぎゅっと抱き締めた。

「ごめんなさい……こんな……」

天本さんは泣いていた。

せめて少年のズボンを汚さないようにとしてか腰を引いていた。

少年は彼女を抱く腕を強くした。

「俺は天本さんのことが好きだ。こんな程度のことで嫌いになったりしないよ」

天本さんが目を丸くしていた。

「――さん」

名前を呼んで、天本さんもぎゅっと抱きついてくる。

 

 

 

「熱いわねぇ。いろんな意味でくっさいわ。この糞女のどこがいいのかお姉さんに聞かせてくれる? 動画にしてあげるから」

声のした方に視線を向けるとヒーローが立っていた。

少年は天本さんを抱き締めたまま、ヒーローをにらみつけた。

 

少年はヒーローに殴りかかった。

ヒーローの姿が揺らいだ。

拳をふりかざした少年の腹部に強い衝撃が叩きつけられた。

「うぐぅっ!?」

ヒーローの強烈なキックが腹部に直撃したのだ。

少年はなすすべもなくうずくまった。

「――さん!」

少女の声で顔をあげる。

「遅い♪」

正面にいたはずのヒーローはすでに後ろに回り込んでいた。その腕が少年の胴に絡み付く。

「大好きな女の子の糞尿まみれにしてあげる♪」

「へ……? うわあああああああ!!」

脇に何かねじこまれた。一瞬ふわりと重力が消失する。驚く天本さんの顔、そして天井が見えた。胴に回されていた腕が解かれる。重力に引かれた。背中に衝撃がやってくる。

天本さんが粗相した場所に少年はべしゃあっと投げ落とされたのだった。あまりの衝撃に少年の体はバウンドして茶色い水溜まりを越え、今度は顔面から床に着地した。

「なに寝てんのよ。起きなさい」

「うぐっ!?」

「目が覚めない? じゃあ顔を洗ってあげるわね。……あら、ちょうどいい○溜まりがすぐそばに♪」

首根っこをつかまれ、引きずられる。

糞尿だまりに顔面からつっこまされる。

「――さん!」

「おっと、動いちゃダメよ。どうせあんたには何もできないでしょうけど。動いたらこいつの頭がどうなっても知らないわよ」

ヒーローの足が少年の後頭部をぐりぐりと踏みにじる。少年の顔が糞尿まみれになった。

「天本さん、逃げて――うおっ!?」

踏みつけられながらも呼びかけようとする少年にヒーローがぐっと体重をかけた。

「本当にその糞女が好きだって言うなら、そいつが出したもの食べられるわよね? あー、嫌だったらいいわよ。さすがの私も排泄物を無理やり食べさせるなんて鬼の親玉みたいなことはしないから♥ 盗撮女産の糞尿パックは強制だけどね♥」

「――たら、天本さんを許してくれるのか 」

「いいわよぉ。食べることができたらね。あはははははっ!」

そんなことできはしないだろう。

嘲りの高笑いをあげるヒーローの前で少年は驚きの行動に出た。

「え? うそ? 本気で食べたの? あり得ない……」

「……っ……これで天本さんを許してくれるんだろ。まさかヒーローが嘘をつかないよな」

「あははっ。いいわよぉ。許してあげる♥ 面白い画も撮れたしね♪」

高笑いを響かせながらヒーローは立ち去っていった。

 

ヒーローがいなくなり、天本さんと二人きり。

少年は目を合わせることができなかった。

天本さんを救うためとはいえあんなことをしてしまったのだ。きっと嫌われてしまっただろう。そう思うと怖くて彼女を見ることができない。

 

「――さん」

 

天本さんが呼びかけてくる。




この後の展開はみなさまのご想像におまかせします。

救出するためとはいえ、自分がひりだした○んこを食べられたとき女の子がどういう反応をするのか想像つかないので


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友子の過去(坂田×友子)

主人公が彼女から過去の性体験を聞かされる話です。
こういうのはなんて言うんでしょう? 寝取られではないと思うんですけど、いちおうご注意ください。


「――なにか俺に隠してること、ない?」

「え?どうしたの、いきなり」

 

じっと見つめる。

沈黙が流れて、彼女はうつむく。

やがて観念したかのように口を開いた。

 

「実は――」

 

 

 

……

 

彼女は過去を話しはじめた。

薬のせいだ。

 

今日まで薬の使用を拒絶し続けていたのだが、一緒にでかけている最中、彼女の飲み物に薬を入れられた。

薬は盛っといたから、あとはよろしく♪――ついさっきそんな連絡が入った。

ずっと後をつけ、捜査のためだと店にまで協力を要請して強行したらしい。

 

とんでもない組織だ。

はらわたが煮えくり返る。

しかし逆に考えればこれは彼女の潔白を証明するチャンスだ。

 

彼女から話を聞き出すことにした。

 

そして、彼女の潔白は証明された。

そのかわりにとんでもない過去があきらかになった。

 

 

 

学生時代に坂田と彼女がつきあっていたらしい。

聞けば聞くほど憂鬱になった。

 

今日のパンツは何色?なんて聞かれるのは毎日のこと。

お尻や胸を揉まれることも日常茶飯事だったらしい。

校内でそれ以上のことも、という。

 

「あんな人のことが好きだったなんて。あの頃の私はどうかしてたのよ」

 

制服のスカートをめくりあげられ、坂田にずっぷりと貫かれる彼女の姿を想像するとくらくらとめまいがする。

 

胸が大きくなったのは坂田のせいかもしれない、

 

「毎日のように揉まれて、毎日のように吸われて。歯形をつけられたこともあったんだよ。ひどいよね」

 

彼女は苦笑いした。

笑い事ではない。

 

「バックっていうの?後ろからされてるときも、こうやって……とにかくことあるごとに触ってきたんだよ、たのスケベ」

 

後ろから責め立てられながら、制服をめくりあげられ胸を揉まれる光景が脳裏に浮かんでしまう。

 

――制服姿の友子となんて俺はしたことないのに……制服プレイ、今度やってみるか……あれ、中学の制服ってどんなのだったっけ……セーラー服?ブレザー?……それすら思い出せないぞ……

 

制服プレイのいいきっかけになった。そんな風に無理矢理前向きに考えないと狂ってしまいそうだ。

 

妄想の中で彼女を裸にして、またしてもめまいに襲われた。

ぷりんと形のいい乳房。そこに坂田の手垢やツバが染み込んでいるのかと思うと吐き気がする。

 

――くそっ、なんで……よりによって坂田なんだよ……

 

彼女が初めてではないというのはわかっていた。

当然だ。

これまで彼氏がいなかったわけがない。

しかしその相手、しかも初めての相手がよりにもよってあの坂田というのが胸に突き刺さる。

 

初めてを奪ったのはもちろん、初めてのことに羞じらう彼女の姿も知っているということだ。

 

彼女は妙に慣れていた。

こちらが翻弄されることが多かった。

 

花のような唇で。

美しい手指で。

豊かな乳房で。

 

その手管も坂田に教えられたのだろうか。

そんな考えがよぎり胸が痛くなる。

 

羞じらう様子を見せることもあったが、初めてのときとは違うものだろう。

ときおりのぞかせた羞じらう表情も、いまにして思えばすべて作り物のよう、演技のように思えてくる。

 

彼女には主導権を握られることの方が多い。

羞じらいよりも妖艶な笑みを見せることのほうが多かった。

 

坂田の前で、彼女はどんな表情を見せていたのだろう。

 

坂田とのときはどちらが主導権を握っていたのか。

友子が握っていたのか、それとも坂田が握っていたのか。

スケベな坂田にまだ初心な友子がなかされる光景が脳裏に結ばれた。

 

うじうじとした考えばかりが浮かぶ。

羞じらい、切なさに身をくねらせる彼女の姿を想像してめまいと動悸がいっそうひどくなる。

 

こちらが知らない彼女の姿を坂田は知っている。

 

――このままじゃダメだ……なにか、……

 

別の話題を。

なのに話は坂田と彼女の話に戻ってしまう。

 

授業の合間に。

勉強会だったのに、保健体育の実技に。

運動をさぼって体操着で。

授業をさぼって制服で。

保健室で。

放課後の教室。

放課後。

修学旅行の最中。

体育祭、文化祭、……

 

エピソードが次々と出てくる。

例のものを使ったせいか彼女も過去のことをどんどん話してくれる。

 

――もう、やめてくれ……

 

あれを使って彼女がサイボーグだと自白しなかったということは白。

だが、そんなことはもうどうでもよくなってきていた。

 

あまりのショックに、ばたりと倒れてしまいそうになる。

気を紛らわすために酒を浴びるように飲んで余計倒れそうになった。

 

「ちょっと、飲みすぎよ。大丈夫?」

 

彼女が心配そうにしている。

それでも飲まなければやってられなかった。

 

 

前に中学生時代の坂田とのことを話したことがあった。

すると彼女は知らないと怒り出した。

激しい取り乱しようを不思議に思った。

あれは坂田の名前で、思い出したくない過去がよみがえったからなのかもしれない。

 

 

 

翌日。

彼女に昨日のことは本当だったのかと問いただす。

 

「昨日のこと?ええと……」

「坂田とつきあってたって」

 

沈黙が流れる。天使が通った、なんてオシャレな表現をするのはどこの国だったか。緊張のあまり、そんなことを考える。

――ああ、あれ?ウソよ、ウソ。なんであんな作り話をしちゃったんだろ。飲み過ぎちゃったのかな?あ、もしかして、お酒に変な薬とか入れた?……なんて、冗談に決まってるじゃない。

否定して欲しくて、そんな妄想を結んで彼女の返事を待つ。

 

「本当よ。」

 

長々とした妄想がその一言にあっさりと打ち砕かれた。

彼女の瞳が下からのぞきこんでくる。

紫水晶のような妖しい輝きに息をのんだ。

 

普通ごまかそうとしそうなものだが、なぜか余裕たっぷりに笑っている。

薬を使用してからまだ24時間もたっていない。

ひょっとすると効果がまだ残っているのかもしれない。

 

「幻滅した?」

「い、いや……」

「ふぅん。」

 

微笑を浮かべる。

嘲る色が見えたような気がした。

小悪魔、そんな言葉がぴったりとくる表情に心乱された。

 

………………

 

それからというもの、坂田の姿が脳裏にちらついた。

 

食事のとき。口の動きを見て

街を一緒に歩いているとき。腕をからめられて

おしゃべりをしているとき。あいつとはどんな話をしていたのだろう

 

何気ない瞬間に、ふと彼の姿がちらついてしまう。

夜はそれがさらにひどくなる。

 

キスをしていても、坂田とはどんなキスをしていたのだろう。

 

彼女の口のなかをかきまわす坂田の舌を妄想する。

腕の中で彼女が喘ぐ。

以前なら胸がくすぐったくなって甘い興奮を覚えていたのに、今はただただ苦しいだけだ。

 

服を脱がせて、胸元をさぐる。

手が止まった。

 

前は大好きだったその場所もいまや触れることすら恐ろしい。

坂田の唾液やキスマークがついていやしないかとビクビクする。

 

――学生時代だぞ…さすがにそれは…でも、あの坂田なら、相手のことも考えずに思い切り吸い付いて、一生消えない傷痕を、なんてことも…

 

いやな妄想がぐるぐると回る。

 

「どうしたの?」

 

彼女が不思議そうに見下ろしてくる。

 

「…なんでもないよ」

「そう?最近、何か変よ」

「そ、そうかな?あはは…」

 

表情を見られないように後ろから挑む。

弾力があり、それでいて柔らかなおしり。

 

 

「おっぱいやおしりにもかけられたわ。ああ、あとお腹とか顔とか。変わったところだと腋とか足の裏にかけられたこともあったわね。なに考えてたんだか」

 

 

あの日、薬の影響で何でも話してくれるようになっていた彼女から根掘り葉掘り聞き出した。

ここにも過去に手垢や唾液、精液がしみこまされたらしい。

 

――いや、あの様子だと、かけられてない場所なんてないんじゃないか…?

 

乳房が大きくなったのは坂田に揉まれていたから。

肌がこんなにも綺麗なのは学生時代に坂田の精をたくさん浴びせられていたから。

彼女の内側が甘美なのは――嫌な妄想がどんどんひろがっていく。

 

入り口に先端を押しつける。

 

膣内の感触を坂田も知っている。

このままつながれば――いまさら手遅れなのだが、知る前と知った後とでは大違い、知らなかったとは逃げられなくなる――坂田と兄弟になる。俗にいう穴兄弟。

そうとはわかっていても甘美な快感を生み出す蠢きに耐えられなくなる。

 

 

「するときはいつも生だったわ。中学生だったしお金がなかったっていうのもあったし、彼がそっちの方がいいって聞かなくって。いま思うとぞっとするわね。妊娠しなかったのは奇跡だわ」

「友子はどうなんだよ」

「どうって?」

「ゴム有りと生と……」

「それは――」

 

 

「おしりの穴に指をいれてきたこともあったんだよ。カンチョーとか言って」

「指だけ?」

「うん」

「そっか」

「そのときは、ね――」

「え…」

「ああ、ほんと、なんであんな人が好きだったんだか…いまはなんとも思ってないわ。本当よ。…その顔、信じてないわね?」

 

 

 

 

彼女はふうっと安堵のため息をついた。

一服盛られたと気づいて咄嗟に自らに暗示をかけた。

 

――危なかった。あやうく本当のことを話すところだった…。

 

彼に怪しい動きは見られなかった。

あとでこっそりと反則をして確認してみたが、やはり犯人は彼ではなかった。

彼の所属する組織が勝手に行ったようだった。

 

――強引な捜査をするのは知っていたけど、まさかこんなことまでしてくるとはね。……でも、うまくやりすごして疑いの目をそらせたおかげで動きやすくなったわね。

 

彼女は微笑する。

 

――彼には本当のことを話すべきかな…?

 

坂田のことを話しているときの彼の表情を思い出す。

きっと嫉妬と絶望。

それを見て背筋がゾクゾクとしたことも思い出した。

あれは一体なんだったのだろう。

考えてみてもわからない。

 

彼の可愛い顔を見ているとちょっと意地悪をしたくなって、つい話を盛ってしまった。



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彼女(紫杏)がヒーローに寝取られてチアガールにされていたなんて

ハメ撮りまで送られてきます。

なぜ紫杏が花丸高校にいるのか。遠出した街中で偶然ヒーローの秘密を目にしてしまったか、紫杏の高い能力に目をつけたヒーローたちに連れ去られたか、細かいところまで考えてませんが、そんな感じです。


甲子園大会まであと――

そんなときに彼女が姿を消した。

(どこに行ったんだ、紫杏……)

彼は必死に探しまわるが見つけられない。

彼女が行方不明だというのに他のみんなは平気そうだった。

不思議な力が働いている。

 

ある日、彼のもとに動画が届く。

(うわっ、なんだこれ……)

再生してみると、どこかの部室のような場所だった。

チアリーダーのような格好をした女が仰向けになり股を開いている。

すっきりとしたお腹も、縦長の臍も、肉の合わせ目も丸見えだ。

「――様のチンコ、ください♥」

腿に手をあて、くぱぁっと陰花を開きながら女が言った。

彼女の声に似ている気がして少年はドキッとした。

女の顔にはモザイクがかかっていた。

茶髪のポニーテール。めずらしい髪型ではない。

「やぁん♥ ――様ぁ♥ いいっ♥」

男のもので女の穴をこじあけられ、歓喜の声をあげる。

彼女ではない――彼女の睦事の際の声は聞いたことはないが少年はそう思った。

彼女はこんなあさましい声をあげる人物ではない。それに自分から女性器を開くなんてハレンチな真似もしない。少なくとも少年が知っている彼女はそうだった。

(こんなの見てるのが紫杏に知られたら怒られるかな……?)

悲しい男の性、彼女がいる身でありながらビッチなチアのエッチな動画に見とれてしまう。

ユニフォームを見るに花丸高校のチア部の少女らしい。

男は野球部の男らしかった。

チアの女の子の肉穴に一物を出入りさせながらチアコスをめくりあげる。

形のいい乳房がぷるんと姿を表した。

白い山の頂点に慎ましい赤色を咲かしている。

ぬちゅぬちゅと粘膜をふれあわせる律動に合わせ、ふるふると揺れる。

(紫杏のおっぱいも綺麗なんだろうな……)

エロ動画を見ながら彼女のことを思う。

 

後日、別の動画が届く。

同じ女の子の動画だった。

仰向けになり、股を開いている。

顔の横に膝がくるような羞恥姿勢をとっているため、チアのスカートがめくれかえり、下着はすでに脱がされ――女の子の足にひっかかって、陰部があらわになっている。

陰毛がいやらしい。

「――様♥ おめでとうございます♥」

「キミの声援が力をくれたよ。ありがとう」

「そんな♥ ああっ♥ ――様のお力になれたのなら、うれしいです♥」

前回と同じようにドキッとしてしまう。

犯されている女の子は彼女ではないかと思ってしまう。

しかし、女の子がしゃべればしゃべるほど、彼女はこんな声じゃなかった、こんなあさましい声をあげるわけがないと苦笑してしまう。

(試合直後にやってるのかな? うらやましいな……俺も紫杏にこんな風に勝利を祝福してもらいたいな……『キミのおかげで勝てたよ』『ばっ、馬鹿者!』なんて……はぁ、どこ行っちゃったんだよ紫杏……)

動画を見ながら彼女のことを思う。

「あん♥ ――様っ♥ ――様ぁっ♥ んうっ♥ んちゅぅっ♥」

くちゅくちゅと下腹部を擦り合わせ、熱烈なキスを交わしていた。

手をつなぎ、二人で絶頂までかけのぼっていく様子が手にとるようにわかった。

(いくっ……うっ!)

野球部の男とチアリーダーの女の子のいちゃらぶセックスを見ながら少年は射精してしまった。

ティッシュの中に精を放ってすっきりとした少年は、彼女がいるというのにこんな動画で抜いてしまった罪悪感に襲われる。

 

またしても動画が届いた。

同じ女の子。

今回はよつんばいになり後ろからハメられている。

カメラは彼女がついた手の間だろうか。めくりあげたチアコスの下、男のつきこみのリズムに合わせ、細腕の間で下向きになった乳房がたぷたぷと揺れる。

 

女の子が上体を起こした。

下から見上げるアングル、男が後ろからスカートをめくりあげたおかげで、陰毛の生えた股やすっきりとしたお腹、つんと重力に逆らう上向きの乳房までよく見える。

男が女のお腹を撫で、乳房を軽くもちあげるように指を食い込ませている。

「はぁ……♥ はぁ……♥ ――様、愛しています♥」

彼女は腕を男の首筋にからめ、彼にもたれるようにして唇をつきだした。

ちゅっと唇がふれあう。

カメラを誰かがもちあげて、キスする二人が見やすいアングルに変わる。

「愛している? 彼氏よりもか?」

「え?」

「キミには彼氏がいるんだろう?」

男の言葉に少年はなぜかぎくっとしてしまう。

(否定してくれ……そうすれば、この子が紫杏である可能性がなくなる……)

モザイクに邪魔されて表情ははっきりとはわからないが、うつむいて暗い表情をしていることは雰囲気から想像できた。

「――様に出会う前の話です」

少年の願いはむなしく、否定の言葉は出てこなかった。

「ちゃんとけじめはつけたのか?」

「それは……」

けじめなんてつけていない。

突然いなくなった。

この点も紫杏と一致する。嫌な予感がふくれあがっていく。

「彼に言いにくいのなら俺が話をつけてきてもいい」

「そんなっ♥ ――様に迷惑をかけるわけにはいきませんっ、んんぅ♥」

今度は男の方から少女の唇を奪った。

少女は身もだえした。

膣肉でくわえっぱなしの肉棒をもっと感じようとするかのように腰を揺する。

(まさか……ちがうよな……そうだ! 紫杏だったら、愛していますなんて言わないはずだ……あんなに嫌っていたんだから……)

なんとか紫杏でない根拠を見つけだして自分に言い聞かせるが、なんとも弱々しい。

疑念がふくらんでいく。

もし彼女だとすれば、あんなに嫌っていた愛という言葉を積極的に使い――自分からキスを求めて、腰を揺するほど変えられてしまったということになる。

 

ぴちゃぴちゃ、ぬちゃぬちゃ。

唇同士、舌同士、唇と舌、口内粘膜と舌、男性器と女性器――粘膜同士がふれあい淫らな音をたてる。

「はぁ♥ んぅぅ♥」

そこに熱っぽい喘ぎ声が混ざる。

(俺も紫杏に『愛しています』なんて言われてこんな情熱的なキスをしてみたいなぁ……ははは……)

もう笑わなければやってられなかった。

 

数日後、次の動画。

少女が別の男に後ろから腿裏に手をあて抱えあげられた。

「きゃあっ♥」

野外で幼女に用を足させるような格好。

カメラは少女の正面に向けられている。

力が入りへこみができた内腿や陰毛、柔らかそうに盛り上がった陰肉、その中心に走る深い縦皺――開いた股がばっちりと撮されている。

「フレー、フレー、――様♥」

少女は両手を自らの股に伸ばし、女性器をくぱぁと開いた。

「そんなんじゃ足りないわよ。もっと気合い入れて声援を送りなさい」

撮影者の声。女の声のような気もするがくぐもっていて微妙だ。

「がんばれ、がんばれ、――様っ♥」

自らの股を開き、性器をさらにくつろげて、動かせるだけ腰をくねらせた。顔にはモザイクがかかっているのに女性器にはかけられていない。

複雑な構造の肉穴が開いたり閉じたりする様子がはっきりと見えた。

 

ポンポンではなくビラビラをくぱくぱと動かして、ヒーローを応援している。

 

 

 

甲子園。

花丸高校対親切高校の試合が行われていた。

「きゃあーっ♥ ――様ぁ♥」

スタンドから黄色い声援が送られる。

少年は目を丸くした。

チア部の――それも花丸高校のチアの衣装をまとった彼女の姿を見つけたのだ。

(嘘だろ……って、ことはあの動画の女の子は、やっぱり……)

彼女がどういう経緯を経て、あそこにいるのかはわからない。

ただ、あの痴態も、あのあさましい声も、全部彼女だったのだ。

動画と違うのは、チアコスの袖から黒のアンダーシャツ、そして動きにあわせてふわりとひるがえるスカートのなかにスパッツをはいていること。

元々細い肢体をさらに引き締めて見せる。

しかし、白い腿は大半を見ることができない。

動画の中ではあんなに見せていたのに。

ヒーローは生でたっぷりと見ることができるのに。

他の男たちは見られないのだ。

「どうしたでやんす?」

「なあ、あれ……」

「神条さんでやんすね。花丸高校のチア部に入ったでやんすか……くうぅ、花丸高校の連中がうらやましいでやんすー!」

「え……いや、行方不明だったのに」

「なにを言ってるでやんすか、神条さんは花丸高校に転校したでやんす」

「えぇ!?」

やはりなにか超常的な力が働いている。

「いやー、神条が相手高校のチア部ねぇ。なんか寝取られた気分だぜ」

「つきあってたわけじゃないんだから寝取られたもクソもないだろ。あ、悪いな――」

「げっ……まあ、なんだ、元気出せよ。お前だったらすぐに次の彼女をみつけられるよ!」

チームメイトにものすごく気を遣われてしまった。

チア姿だけでなく、ハメ撮りまで見ている少年からすれば寝取られみたいではなく完全に寝取られである。

(紫杏、どうしてだよ、なにがあったんだ……)

少年は愕然と肩を落とす。

しかし試合は容赦なくはじまった。

少年は打撃では三振、凡退。守備ではエラーと散々な内容だったが、チームメイトたちがそれをカバーする。

 

「神条ってこんなにエロかったんだな……」

ちらちらと応援席を見る。

ひるがえるスカートや無防備にさらされる腋、懸命な応援にあわせて揺れる乳房。

悲しいことにそんなところにばかり目がいってしまう。

「あんな可愛いチアに応援してもらえるなんてうらやましいぜ」

 

仲間も男の性に呪縛され、前屈みに。動きが鈍くなるがなんとかプレーする。

 

「全員、野球部の連中に食われてるんだろうなぁ……」

誰かがポツリと言った。

「う……」

他のチアガールはわからないが、紫杏はほぼ確実にヒーローの餌食になっている。

 

『フレー、フレー、――様♥ がんばれ、がんばれ、――様っ♥』

 

チアリーダーとなった紫杏のパフォーマンスを見て、少年は動画で披露していた女性器を開いたり閉じたりして見せつけながら声援を送る卑猥な応援を思い出した。体の一部が猛り立ち、呪縛されたように動きが鈍くなってしまう。

 

 

9回裏、一点差、一死一二塁。

ツーストライク、スリーボール。

少年はネクストバッターズサークルにいた。

少年の前の選手が粘りに粘って14球目。

ずばんとキャッチャーミットが音を立てた。

球場がしんと静寂に包まれる。

「ボール!」

「……」

「はぁぁ!? いまのがボール!? どこに目ぇつけてんのよ、審判」

「騒ぐな、ピンク」

「あーあ。公平であるべきはずの審判が球場の空気にのまれるなんて。AIを導入するべきね。抗議にいこうかしら」 

ツーストライクのため、つい手を出したくなる球。

そこに投じたピッチャーも見事だったが、それをボールだと見切ったバッターの勝利だった。

 

「ここでお前の打席か。これは運命だな。彼女を寝取られた怨みをぶつけてこい! 逆転満塁ホームランだ」

「他の男についた彼女を後悔させてやるでやんす!」

「え……」

代打を出した方がいいのではないか、少年はそう口にした。

「なに言ってんだよ。お前しかいないだろうが」

「頼んだぜ!」

 

少年はバッターボックスに入り、ピッチャーの方を見る。

 

あっという間にツーストライク。

少年の次に控えているのは今日絶好調の選手。三振でもいい。少年の中に消極的な気持ちが芽生える。

この場面で最悪なのは三振より――

 

「あと一球です、――様っ♥」

彼女の声が響いた。

少年は冷静さを失った。

 

 

 

「ダブルプレー! ゲームセット!」

「きゃああああああっ! ――様ぁ♥♥」

彼女が歓喜の声をあげる。

ポンポンを持った両手をふりあげ、ぴょんぴょんととびはね、全身で喜びを表現する。

あのお堅い少女が幼い女の子のように無邪気に勝利を喜んでいる。

以前の彼女からは想像もできないはしゃぎようだ。

 

「あぁ、そんなぁ……」

少年はがくりと膝をついた。

 

「つぎに回ってたら危なかったわね。最高の形でアシストしてくれたわ。今日のMVPは、哀れな寝とられ男♥」

はしゃぐピンクを彼女の身内がにらみつける。

「ひぃっ!? ご、ごめんなさい!」

 

………

 

「――高校のキャプテン、――様に彼女を寝取られたらしいぜ」

「ああ、それで。だからあんなにムキになってたのか」

「あれだったら三振の方がマシだったな」

「もうちょい粘れよー、彼女にふられた理由も早漏れだったとかそんなん?」

「まあ――様が相手じゃあなぁ。どんな男でも――様とくらべられたらおしまいよ」

「うん、――様だしな。相手が悪い」

不思議なことに彼女を寝取ったヒーローを責める声はない。

彼女がしあわせそうだから正当な行為だ。そんな空気である。

「話は変わるけどさぁ、――様、うらやましいよなぁ。中継の時に写ったあの美人のチアとかもやってるのかな?」

「たぶんやってるだろうな。ギャップがよかったな。美人だけど……いや、美人だからかな? 近よりがたい雰囲気だけど――様が活躍したら砕けて子どもみたいにおおはしゃぎだもん。あの姿はたまんねぇな」

「――様だからこそ引き出せた一面だな」

 

(そんなことない、俺だって……)

 

少年はネットの書き込みを見ていた。

気を紛らわそうとしてもつい彼女のことばかり考えてしまう。

もしかしたら彼女はいまごろヒーローを体で祝福しているかもしれない。それだけでなくエラーや凡退の山だった自分を散々こきおろしセックスを盛り上げるネタにされているかもしれない。そんな悲惨な妄想で一物を勃起させてしまう。

その妄想は現実となった。

 

………

 

「おめでとうございます、――様♥」

可愛いチアが仰向けになっていた。

ノーブラ。ノーパン。アンダーシャツもスパッツも脱いでいた。

チアコスの上は乳房が見えるほどたくしあげている。

スカートもめくりあげ、股を開いていた。

ヒーローの一物が彼女の割れ目を埋めていく。

 

顔にモザイクはかけられていなかった。

ヒーローに抱かれているのは間違いなく紫杏だった。

 

敵を祝福する彼女の姿に、めまいがした。

 

 

 

ヒーローは一物をねじこみながら彼女に腕をあげさせた。

炎天下、そしてアンダーシャツを着ていたせいで蒸れているであろう腋に顔を近づける。

 

「あぁん♥ だめです♥ 汗をかいてますから♥ シャワーもまだ♥ んぅっ♥」

「一生懸命応援してくれた証だ。嬉しいよ」

 

勝者の特権だと言わんばかりにヒーローは彼女の体を貪りつくす。

敗者はその動画を見ていることしかできない。

 

「今日の勝利は君の声援のおかげだ」

「そんな♥ ご謙遜を♥ ――様の実力ですよ♥ ……でも、少しでも――様のお力になれたのなら光栄です♥」

 

ヒーローに組み敷かれている彼女が顔をもちあげた。

ヒーローにちゅっとキスをする。

 

(……紫杏、なんでそんなやつに……)

 

少年は目を血走らせ画面を凝視する。

 

「彼はどうだった?」

肉棒を抜き差ししながら問いかける。

自分のことを話題にされ、少年はどきっとした。

彼女がなんと答えるのか、聞き逃さないよう耳をそばだてる。

「全然ダメですね。あそこまでダメだとは思いませんでした」

 

冷たく切り捨てられ少年の頭は真っ白になる。

 

「審判も球場の同情の空気にのまれて親切高校に有利な判定をしていた。仮に三振になったとしてもいい、あのきわどい一球は見逃すべきだった。その球に彼は手を出して結果は――こちらとしては最高の結果ですね」

 

彼女はヒーローとおでこをくっつけて、笑いあっていた。

きっと少年のことなどすでに心の外に捨てているだろう。

 

(くそっ……なんだよ、これ……)

 

ダメ出しされて、忘れられて、大きなダメージを受けたはずなのに少年の陰茎は大きくなっていた。

はぁはぁと呼吸が乱れる。

 

「君が声を出して彼を動揺させてくれたんだろう?」

「まさか。あれは純粋に――様を応援するために出した声ですよ♥」

「そうか。君があんな声を出してくれるなんて嬉しかったよ」

「――様が私を変えたんです♥」

「君の声援のおかげで力をしぼり出すことができた。あれがなかったら彼を打ち取ることはできなかったかもしれないな」

 

こらえきれないといった様子で男が紫杏に腰を打ち付けた。

 

それに呼応するように少年も陰茎をしごく。

 

「あぁ♥ ――様ぁ♥ 謙遜されるなんて……謙虚な方♥ ――様に対する気持ちがおさえられなかったんです♥ それで――様の力になれたのならうれしい♥ ――様ぁ♥」

 

彼女も腰を振る。

本気汁を垂らし、膣をきゅっと締めてヒーローのものに奉仕していた。

 

その卑猥な肉の蠢きを見ながら、彼女の甘い声――少年ではなくヒーローに向けられたそれに鼓膜を震わされながら陰茎をしごく手を激しくする。

 

「――様♥ 愛しています♥」

「君はその言葉が嫌いなんじゃなかったかな?」

「この言葉を軽々しく口にするのが許せないだけです♥ 私がこの言葉を口にするのは特別♥ ――様にだけ、特別です♥ 私がこの言葉を使うのは――様だけ♥」

 

紫杏が男の首筋に腕を絡める。

愛を何度も伝えながらディープキスを交わし、腰を揺らす。

 

(俺には愛してるなんて言ってくれなかったのに……なんでそんなやつに……くそっ、くそっ……)

 

他の男に言葉と体で愛を伝える彼女の姿を見ながら少年は射精してしまった。

画面の向こうでは彼女とヒーローが抱き合っている。濡れた粘膜を上も下もねっとりと触れ合わせて、水音の合間に愛を囁きあっている。

精液を大量に吐き出したというのに少年のものは萎える気配がなかった。

 

 

 

「残りの試合もがんばってください♥」

「ああ。哀れな彼の分もがんばらないといけないな」

「敗者の想いまで背負って戦うなんて……素敵です♥」

 

二人が抱き合う。汗にぬれた肌を擦り合わせ、愛液と精液まみれの性器を深くまで組み合わせ、何度も何度も唇を触れ合わせていた。ヒーローが慣れた様子で彼女の頭を撫でる。彼女はしあわせそうに表情を崩し、ヒーローの胸板に頭を擦り付けた。

 

彼女を奪われ、甲子園優勝の夢も砕かれた哀れな敗者は鼻息を荒くして陰茎をしごくことしかできなかった。

 

………

 

少年は彼女と再会した。

彼女は戦隊ヒーローの格好をしていた。ぴっちりと体にはりつくヒーロースーツ。はっきりと体のラインが出ていた。

下着をつけていないのか乳首や乳輪が透けているような気がした。股間に目を向けると、鼠径部のラインと縦の割れ目のようなものが見える。ヒーローがそんなハレンチな格好をするはずがないので、きっとそういう風に見えるだけだろう。

 

彼女はヘルメットをはずし、小脇に抱える。それを被りやすいようにだろうか、ばっさりと髪を切りショートカットになっていた。

毛先の揃ったショートボブ。少女からお姉さんになったような雰囲気があった。

「――、ひさしぶりだな」

尊大な口調。

あの動画や甲子園の応援席にいた彼女とは違う、少年の知る彼女だった。

「なにも言わず姿を消して、すまなかった」

「あいつらになにかされたのか?」

「ああ」

否定してくるだろうと思ったのに、あっさりと肯定した。

 

「――様は私を目覚めさせてくれたんだ」

「逆だろ……目を覚ましてくれよ、紫杏……」

「私は――様についていく。この身も心もすべて――様に捧げるつもりだ。――様の目指す理想の世界のために」

 

「そんなの紫杏らしくないよ……」

「昔の私が今の私を見たらキミと同じことを言うかもしれないな。――様が私を変えたんだ。キミが知る神条紫杏はもういない」

 

……… 

 

「――様♥ ――様ぁ♥」

 

またしても動画が送られてくる。

彼はその動画を観賞しながら陰茎を擦っていた。

 

(紫杏っ……紫杏っ……)

 

差出人はいったい誰なのだろう。

そんなことも考えず、彼はただ自慰行為に熱中していた。

たまったものを吐き出せば一時的に彼女のことを忘れられる。

 

忘れられるのは、ほんの少しの間だけ。

すぐに彼女のことを思い出してしまう。

もしもあのとき――後悔まで押し寄せてくる。

なにも手につかない。

一時的な救いを求めて負け犬の自慰行為をはじめる。

脳裏に浮かぶのはなぜかヒーローと紫杏が愛し合う姿だった。

 

(紫杏っ……紫杏っ……うっ♥)

 

紫杏とヒーローのハメ撮りを見すぎたせいなのかもしれない。

彼は中毒者のようになっていた。

 




あとがき……というか、今後書くSSのためのメモ
※ここからは紫杏だけでなく白瀬、天本さんも寝取られ注意です

今回レッド様としなかったのはパワプロアプリの黒い部分が抜けたレッドを見て、紫杏を寝取る男はレッドではなくブルー様でもありかなと

ブルーなら紫杏にスナイパーライフルの扱い方や暗殺術なんかを手取り足取り仕込むなんて妄想も捗りますし。11裏椿×委員長なんてのもいけますね。ブルーと椿を=で結んでいいのかはわかりませんが



白瀬と天本さん(パワプロアプリの花丸高校に登場したので)のヒーロー寝取られもいつか書きたいですね
原作で見られるかとワクワクしてたんですけど、ライターさんが丸くなってしまったのか、"パワプロ"アプリだからそんな自由にできなかったのか、見られなかったので



白瀬も紫杏同様、レッドよりブルーの虜になった方が、銃器の使い方やサバイバル術、他にもいろいろ仕込む妄想がひろがります。
11裏で椿×白瀬もありでしょう。11裏主の知らないところで仲を深める二人のSSもいつか書きたい

天本さんもレッドよりブルーの方が、工作員としての技術
パワプロアプリの世界でブルーにいろいろ仕込まれた天本さんがパワポケ4の世界に飛ばされて、主人公と結ばれるもブルーのことが忘れられずになんてSSもいつか書いてみたいです

ブルーに仕込まれた白瀬をパワポケ8の世界に飛ばして8主とブルーを比較させるのもいいかもしれないですね
ブルーに仕込まれた技術のおかげで8主に勝ち、逆レイプで搾り取るなんてSSも


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レッド様のために用意したリコちゃん特製ジュースを飲まされる話(寝取られ+放尿+飲尿注意)

タイトルの通り飲まされたり、かけられたり。
さらには性癖を狂わされたおうど色マスクが彼女の小水まみれでオナニーまでする話です

終盤の方に、イエローの不注意からか、不幸にもヒーローの秘密に追突してしまったキリちゃんや春香ちゃんがいきなり洗脳済みの状態で出てきて、リコと同じようにおうど色マスクにジュースを飲ませ出しますのでご注意ください。
その部分はいつもより多めに改行しておきますね


怪しい組織でバイトしていたのがいけなかったのか、いつの間にやらヒーローの一員となってしまった梨子は部室でレッドに緑茶を振る舞おうとしていた。

梨子の今日の花丸高校(ヒーローの力により諸々の手続きを完了し生徒となった)の制服姿である。

 

 

 

なぜ梨子がお茶を点てることになったのかと言うと、時間は少し遡り、

 

「あ、レッド様、おはよー♥」

 

朝練終わりの部室に梨子がやってきた。

なぜか寝巻き姿。

 

(どういうことだ? まさか、学校でレッドとやってたのか……?)

 

あいさつを返すレッドの後ろで少年はそんなことを思った。

 

ベッドのうえで無防備に股を広げた梨子の中心にレッドの男根が挿入される光景が脳裏に浮かぶ。

 

リコはいったんどこかに姿を消す。

戻ってくると制服姿、お茶を飲んでいた。

 

「なにを飲んでるんだ?」

 

梨子がちょうどごくりと飲み下したときにレッドが質問した。

 

「緑茶だよ」

「ほう。俺にも飲ませてくれ」

「あと一瞬早く言ってくれたらよかったのに。そしたら、口移しで……」

「ん? 聞こえなかったな。もう一度言ってくれ」

「な、なにも言ってないよ! ちょうど飲みきっちゃったんだよね……そうだ! レッド様のために一肌脱ぐよ♥」

 

そして今にいたる。

 

「……あぁ、今日はまだトイレに行ってないから、膀胱はちきれちゃいそう♥ レッド様、よーく見ててね」

 

レッドの前で梨子はスカートの中に手を入れた。

下着をするりと脱いで、スカートをたくしあげる。

ご主人様に恥部を見せつけるようなガニ股で腰を落とす。

 

上は制服をちゃんと着ているのに、下は白い肌と色素沈着のある恥部も丸出しにしている。

 

レッドに媚びる彼女の後ろ姿をおうど色マスクが呆然と見つめていた。

恥丘に指を沈め、くぱぁっと開かれた梨子の股の下にはバケツとその中にジョッキが置かれていた。

あきらかにお茶をいれるものではない。

 

「んんっ♥」

 

がに股の中心から黄金の水流がほとばしった。

レッドからは梨子の花びらはもちろん小さな穴が開いて聖水をしぼりだしている様子が見えているだろう。

透明な器にじょぼじょぼと音をたてて注ぎ込まれる。

 

 

 

この場にいるのはレッドとおうど色マスクだけではない。

色とりどりのヒーローが集結している。

そんなただなかで梨子は大胆に放尿していた。

 

彼女の頬は羞恥の赤に染まっていた。

恐らくレッドに対しては嬉し恥ずかしといった感情を抱いているが、他のヒーローは目に入っていないだろう。

 

「ふぅ……♥」

 

玉露を出し切った梨子は恍惚のため息をもらす。

 

「レッド様、リコちゃんの一番搾り♥ 召し上がれ♥」

「……あ、ああ」

レッドは空返事。

「この子、演技してない? とりこになったフリをして、毒を盛ろうと――」

まわりで見ていたヒーローからそんな声があがる。

「ええ!? ひどいなぁ、大好きなレッド様にそんなことしないよ」

「本心からの言葉みたいね……そういう趣味なだけなのかしら」

(本心から? なんでそんなことが言い切れるんだ?)

おうど色マスクは首をかしげる。

「……」

レッドは天を仰いだ。

「すまない、そういえばさっきマネージャーからホットアップルジュースを飲ませてもらったばかりなんだ」

「アップルジュース……ホットぉ!? や、やられた……」

(やられた? どういうこと?)

「そ、それより100%梨子ジュースの方がおいしいよ!」

「緑茶じゃないのか……?」

「緑茶でもあり梨ジュースでもある。ミラクルドリンク♥」

「また今度いただくよ」

「……しょうがないなぁ。じゃあまた今度ね♥」

以前の彼女ならもっと食ってかかりそうなものなのに、あっさりと納得する。

レッドに対してはずいぶん聞き分けがよかった。

横で見ていたヒーローが梨子の一番搾りが注がれたコップを手に取った。

「じゃあこれは元カレに飲んでもらっちゃう?」

「は!?」

おうど色マスクが目を丸くした。

梨子は無言で嫌悪を露にしている。梨子から刺々とした視線を向けられた女口調のヒーローは余裕の笑みを浮かべる。

 

「そうだな、それがいい。最近は心を入れ替えて頑張っているようだからな。今日も朝から雑用で疲れただろう」

レッドが賛同した。

「んー……レッド様がそうおっしゃるなら♥」

せっかくレッド様のために用意したのになんでこんなやつに……余計なことを、

そんな心の声が聞こえてきそうなほど嫌そうな顔をして、女口調のヒーローとおうど色マスクをにらみつけていた梨子もレッドの一声で賛同に回る。

 

おうど色マスクの手にコップが渡された。

てのひらに、ひさしぶりに彼女のぬくもりを感じる。

しかし、これさえもレッドのためにしぼり出されたものだ。

 

(どうしちゃったんだよ、リコ……なんでこんな……)

 

彼女の聖水が入ったコップを手におうど色マスクはうなだれる。

 

「どうしたの? 早く飲みなさいよ」

 

ヒーローが急かしてくる。

おうど色マスクはさすがに躊躇する。

 

「ぐぐっと一気に。男らしい飲みっぷりを見せたら彼女が戻ってきてくれるかもしれないわよ」

 

ね、と洗脳された少女にヒーローが目配せする。

「あー、そうだね。いい飲みっぷりを見せてくれたら0パーセントぐらい戻る可能性があるかもね」

 

梨子は笑顔で応える。

目が笑っていない。

 

(0パーセント……可能性ないじゃないか……)

 

がっくりと肩を落とす。

 

「せっかくリコが用意してくれたのに失礼じゃないか。冷めてしまうぞ」

 

じゃあ自分が飲めば、とレッドに言いたくなる気持ちをぐっとこらえた。

そんなことを口にしてしまったらボロクソに責められる未来は目に見えている。

言いたくても抑えることも大事、おうど色マスクはまた一つ大人になった気がした。

 

「ほら、なにうじうじしてんのよ、飲みなさいよ」

 

ヒーローが手を出してくる。

おうど色マスクの口にコップが無理やりつけられた。

 

「そんなんだからレッドに彼女をとられるのよ。早く飲みなさい」

「やめろ……んぅ!?」

 

アンモニア臭が押し寄せてくる。

閉じようとする口をこじ開けられ、反対の手でコップを押し上げられ、傾いたコップから口のなかに梨子産の緑茶が流し込まれた。

一番搾りの強烈な尿臭が口のなかから鼻へと抜け、舌にはなまあたたかく、しょっぱい味が広がり思わず戻しそうになる。

 

(うそだろ……リコの、……リコのおしっこが口のなかに!?)

「はーい、ごっくんして? 吐き出したら許さないわよ?」

 

ヒーローに口を押さえられる。

どうせ飲まされるのなら一気に飲み干してしまった方がよかったかもしれない。

口の中にためてしまったせいで、おうど色マスクは地獄を見る。

濃厚な味と臭いに浸され、吐き気を催す。

 

おうど色マスクが苦戦していると、

 

「レッド様、だめ……さっき出したばっかりだから汚いよ?」

(汚いって言ったな今! その汚い場所から排泄したものをレッドに飲ませようと……あれ?)

梨子の小水で溺れそうになりながら、おうど色マスクはは首をかしげる。

 

「梨子の体に汚いところなんてないさ」

「きゃあっ♥ もう、レッド様、スケベ♥」

いちゃつく二人の声が聞こえてきた。

リコの股ぐらにレッドが口をつけていた。

 

おうど色マスクはごくりと喉を鳴らした

 

「あーあ。あんたがさっさとしないからふたりがおっぱじめちゃった。男らしいのみっぷりを見せれば戻ってくる可能性があったのに、残念だったわね」

「0パーセントだろ……」

 

尿の臭いと味がまだ口のなかに残っている。

油断すると逆流させてしまいそうだ。

 

(うおっ……なんだこれ……)

 

おうど色マスクは異常を感じていた。

体の一部が異様に熱い。

スーツの股間が破れてしまいそうなほどテントが張る。

 

「リコ……まさかあのジュースの中に何か入れてたんじゃないだろうな」

レッドが梨子を見つめた。

「レッド様が口にするものにそんなことしないよ? あの人があたしのジュースを飲んで勝手に興奮してるだけ。気持ち悪。これだからレッド様以外に飲ませたくなかったのに……」

 

梨子はぎろりとピンクをにらみつけた。

ピンクは肩をすくめる。

 

「やあぁん♥ レッド様♥ ダメだよ……」

「なぜだ?」

「あの人がみてるから……ちょっと怖い……」

 

押し倒されたリコがおうど色マスクの方を見る。

 

「大丈夫だ。彼にそんな度胸はないだろう……いざとなれば俺が守ってやる」

守ってやる。

そう言われたリコは目を輝かせた。

レッドと見つめあい、うっとりと目尻をさげた。

「あはっ♥ そっか、それもそうだね♥ あの人が万が一勇気を出したところで、レッド様にはかなわないしね♥」

 

(なにっ……?)

 

おうど色マスクは歯ぎしりした。

しかし、二人が言うように、襲いかかる度胸はない。

返り討ちにあうのが目に見えているからだ。

 

(うわ……嘘だろ……)

 

二人がキスをした。

キスをしながら会話をはじめる。

 

「あたしもレッド様にはまだ勝ててないんだよね……闘いでも、これからはじめるアレでも♥ 今日は負けないよ♥」

「のぞむところだ」

「きゃあっ♥ もうっ、レッド様っ♥ 反則っ♥」

 

リコの陰部にレッドの男根が擦り付けられる。

レッドに茶を点てるために下着を脱いでいたのでスカートをめくればすぐ花園だったのだ。

 

「お゛ぉぉっ♥」

梨子がぐりんと黒目を上向かせる。

開いた口から濁った悲鳴をもらした。

「どうした? 俺に勝つんじゃなかったのか? 入れられただけでイッてるようじゃ俺には勝てないぞ」

「いまのは油断しただけ……。いくよ、レッド様っ♥」

 

二人が正常位で体を合わせているのを、おうど色マスクは見ていることしかできない。

 

………

 

それから数日後。

「はぁ……」

リコがため息をついていた。

その前にはおうど色マスク。

部屋の隅に追い込まれている。

 

「さっさと終わらせよう。ほら、口開けて」

 

おうど色マスクに元気を出させるように小水を飲ませてやってほしいとレッドにお願いされたらしい。

おうど色マスクは口を開ける。

リコがスカートをたくしあげた。

下着はつけていない。

彼女の陰部があらわになった。

レッドの肉棒がじゅぽじゅぽと出入りしていた穴が目の前にある。

触れさせてはもらえない。

けれど梨子の割れ目を見せてもらえるだけ、しあわせなのかもしれない。

 

「いくよ。」

 

レッドのものを受け入れていた穴。それよりもさらに小さな穴がふわっと開いた。

透明な水流がおうど色マスクの口の中へ放たれる。

 

「こんなことされて喜ぶなんて、ほんと、変態だね。こぼしちゃダメだよ。全部受け取って。口で受けられなかった分は体で受け止めてね」

「ごくっ……ごくっ……がぽっ!?」

 

女の子は狙いが定められないのか、わざとなのか、水流がずれる。

慌てて口で受け止めようとしたが、間に合わず服が梨子の小水でびちょびちょになってしまった。

 

口を開け、顔を上向けた無様な動きで梨子の小水を受け止めながら、ごくっと喉を鳴らした。

 

「うわっ、勃起してる……あんた、女の子のオシッコを飲んで興奮する変態だったんだね」

 

蔑んだ目で見下ろされる。

おうど色マスクはなぜかその視線にも興奮してしまった。

手が自然と自らへの股間へと伸びる。

 

「これが終わったらあたしはレッド様のところに行くからね。あんたに水やりしたご褒美にセックスしてもらうんだ♥」

おうど色マスクは目を見開いた。

レッドの一物が梨子の肉穴を貫き、抜き差しされる様子を想像して陰茎をさらに大きくした。

 

………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからさらに数日後。

これから一番搾りを、というタイミングでヒーローが部屋にやってくる。

 

「あ、レッド様♥ 今日こそあたしの梨ジュースを飲む気になってくれた?」

「む……すまないな。今日もマネージャーにリンゴジュースをもらったんだ」

「そんなぁ……」

 

レッドのとなりにマネージャーがいた。

リコがにらみつける。

彼女は頬をりんごみたいに赤くして恥ずかしそうにうつむいた。

 

(ジュースって、そういうことだよな……)

 

どうやって飲ませているのだろう。

もしかしたら口をつけて飲ませているのかもしれない。

マネージャーがスカートをたくしあげ、その股間に顔を埋めて喉を鳴らしているレッドの姿を想像してしまう。

 

「たまにはあたしのジュースも飲んでほしいなぁ」

「む……しかし、そうなるとマネージャーのジュースがだな……そうだ、おうど色マスクに聞いてみるか。彼にどちらかを飲んでもらうことにしよう」

「へ?」

 

いきなりの指名におうど色マスクは目を丸くする。

女の子二人の殺気がどっと押し寄せてきた。

 

「りんごジュースがいいよね?」

「梨ジュースがいいんじゃないかな」

 

二人が迫ってくる。二人がこんな近くに来てくれるのは久しぶりだ。

お互いに相手を選ばせようとしていた。

おうど色マスクは梨子のジュースだけじゃなくマネージャーのジュースも飲んでみたいと思うようになっていた。

 

「なっ……」

マネージャーがショックを受ける。

「やったー! レッド様、今度からあたしの……ふふふっ♥」

 

すでにマネージャーがレッドに飲ませていたため、その日は梨子のジュースを飲まされる。

明日からレッドに――というわけで梨子は嬉しそうだった。

 

「たまにはいいことしてくれるね、おうど色マスク。見直したよ。見た? 玲奈のあの顔。写真にとって額に飾りたいぐらいだったね。さて、おうど色マスクにご褒美――」

 

なにをもらえるのだろうかと、おうど色マスクは胸を高鳴らせた。

 

(もしかして、セックスさせてもらえる……?)

 

淡い期待を抱く。

その期待はすぐに打ち砕かれる。

 

「いっぱいシコシコしていいよ」

 

レッドとは生で体をはめあわせているのに、おうど色マスクはオナニーだけ。

 

「あたしのオシッコ飲んでいつも興奮してるでしょ? で、あたしがいなくなったあとオナニーしてたよね?」

「そ、それはぁ……」

「こっそり引き返して、のぞいたから知ってるんだよ? 正直に言ったら許してあげる」

 

認めたくなかったが事実だった。

梨子が小水に何かしこんでいるのかもしれないし、レッドの洗脳がおうど色マスクの性癖まで狂わせたのかもしれない。

もしくは元々そういう性癖だったのか、原因はわからないが、彼はとにかく変態的な自慰行為に耽っていたのだ。まさか梨子に見られていたとは。

 

「今日は最後だから、いっぱいオナニーしていいからね。あたしのオシッコを飲みながら、このあとあたしがレッド様とご褒美セックスする様子を想像しながら♥」

 

梨子が嗜虐的な笑みを浮かべながらスカートをもちあげた。

反対の手で、くぱぁっと陰部を開く。

小水が放たれた。

小水を受け止めるため、梨子の前に座り込んだおうど色マスクの口の中に注ぎ込まれる。

 

「あがっ……ああぁっ……」

 

口で受け止めそこねた小水がおうど色マスクの衣装を汚す。

衣装が生暖かく濡れて気持ち悪く貼り付く。

 

小水まみれになりながら彼は彼女に言われるがまま陰茎をしごいていた。

小水を飲まされる屈辱と、このあと梨子とレッドがセックスする様子、明日梨子の股間にレッドが口をつけて飲尿する様子をオカズにオナニーに耽る。

 

「オシッコかけられてるのに、そんな興奮しちゃうなんて……♥ もうイきそう? まだ早いんじゃない?」

(イクッ)

 

梨子の小水の勢いが弱まった頃、おうど色マスクは射精してしまう。

 

「きゃあっ!? なにしてるの、変態! ……あー、よかったぁ、汚い汁がかからなくて。……ちゃんと拭いとくんだよ?」

 

汚した床を掃除させられる。

おうど色マスクはどこまでも惨めだった。

 

 

 

翌日、ジュースの時間。

マネージャーがスカートをもちあげる。

 

(玲奈ちゃんのふともも……マンコ……)

 

おうど色マスクはついつい目を輝かせてしまった。

 

「じろじろ見ちゃダメ」

「は、はい……」

 

マネージャーにぴしゃりと叱られ、おうど色マスクは意気消沈する。

 

ただしマネージャーも梨子同様、口をつけさせてはくれないようだった。

 

「はぁ……しょうがないなぁ……。いくよ? これを飲んで、レッド様のためにがんばってね♥」

 

マネージャーもおうど色マスクの本当の名前を呼んでくれなくなった。

しかし、おうど色マスクはしあわせだった。

毎日、濃厚なしぼりたてジュースを飲めるのだから。

 

ヒーローたちにさんざんコキ使われ乾いた喉をマネージャー特製のジュースで潤わせながら、女性器を盗み見て勃起させる。

 

………

 

りんごジュースと梨ジュース。

最近、新たな仲間が加わった。

おうど色マスクは奴隷のようにひざまずいた。

少女がスカートをたくしあげる。

ノーパン。淡く恥毛の生えた割れ目におうど色マスクはごくっと生唾をのんだ。

大きく口を開いて待機する。

「行きますよ先輩……。勘違いしないでくださいね。これはレッド様の命令だからやるんですよ。最底辺のおうど色マスクさんが、可愛い後輩のジュースが飲めるのはレッド様のおかげ。慈悲深いレッド様に感謝してくださいね」

春の香りがするジュースがおうど色マスクの口の中に勢いよく注ぎ込まれた。



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【明日香×亀田】傷を舐め合う二人【あてつけ】

あすかめはあります!

※タイトルの通り明日香×亀田ですので閲覧注意です
※ただ正確には傷を舐めあうではなく、正確にはのりか×1主で脳破壊された明日香が一方的に舐めてます


動画が送られてきた。

差出人は知らない人だ。

動画を再生すると亀田君が明日香に押し倒されていた。

明日香はなぜかゴスロリドレスを着ていた。動画のスタートがここなので状況がよくわからない。明日香なりに亀田君の喜びそうな衣装を選んだというところだろうか。明日香はスカートの中に手を入れ下着をずりおろした。スカートをたくしあげ、恥部を見せて頬を赤らめた。

「ほら、もっとよく見て?」

「だっ、ダメでやんす……」

「恥ずかしがらないで」

「オイラには智美ちゃんがいるでやんす……」

「まだそんなこと言ってるんだ。現実見ようね」

明日香はしゃがみこんで亀田君の一物を握った。

彼女の顔には笑みが浮かんでいた。

追いつめたネズミをいたぶって遊ぶ猫のよう。

彼女がこんな意地の悪い顔をするなんて思わなかった。

「智美ちゃんがいるのにおっきくなってるねぇ。いいの? 浮気だって怒られちゃうんじゃない?」

小さな子に話しかけるような口調で一物をしごきあげる。

亀田君は体をのけぞらせた。

「負け犬同士傷を舐め合お? そうすれば気持ちよくなれるよ」

明日香は亀田君の腰をまたいだ。

スカートをたくしあげ、腰を落とす。

亀田君の肉棒が明日香の肉壺に呑み込まれていく。

「お゛っ!? おおおおおおおおおっ!?」

「女の子の中は初めて? 智美ちゃん、してくれなかったんだ。やっぱり。ひどいね。代わりにわたしが教えてあげるね」

彼女は乾いた笑みを浮かべた。

腰を動かす。

亀田君のチンコが明日香の中に出入りする。

夢にまで見た明日香のマンコを亀田君が生で味わっている。嫉妬で血管がぶちきれそうだ。

「こんなことしちゃいけないでやんす……」

「落ち込んでる人を慰めるのがいけないこと? じゃあどうすればいいのかな? 本当に好きな人の気を引くために当て馬にするのが正解? それもいいかもね」

この動画を送ってきたのは明日香だろうか。

いまの亀田の一言でこんなものを送ろうと考えたのかもしれない。

俺の気を引くために。

確かにこんなものを送られたら彼女のことを気にせざるをえなくなる。

ただ、俺にはどうすることもできない。のりかに呪縛された今の俺には……。

「奥まで入っちゃったね」

「もうやめるでやんす……」

「ダメ。ここからが本番だよ?」

明日香が亀田君の上で股を開き、腰を動かしはじめた。

「ああっ、すごい、気持ちいい。亀田くんの負け犬チンポに子宮ズンズンってされてるぅ」

「ひぃぃぃっ! ダメでやんすぅ! おかしくなりゅううううう!」

強制的にピストンさせられ亀田君が悲鳴をあげた。

珍妙な語尾が一瞬吹き飛んだ。

「亀田くんって意外とたくましいんだね」

「そ、そんなことないでやんす。もう、出ちゃうでやんす……」

「いいよ。わたしのマンコに出して。負け犬マンコに負け犬精子びゅーびゅーってしていいよ」

明日香は壊れたような笑みを浮かべていた。

亀田の腹筋に両手をつき、激しく腰を上下させる。

あの清楚な幼なじみが股を開いて、下品に腰を振っている。ここまでは少し控えめだったのに、ラストスパートとばかりの勢いだった。

衝撃的な光景。

呆然と見ていることしかできなかった。

「もうダメでやんすぅ……」

亀田君の肉体にびくびくと痙攣が走った。

 

嘘だろ……

亀田君が明日香に中出しするなんて……

「あははっ、すごいねっ。いっぱい出てる」

明日香は笑っていた。

乾いた笑い声だった。

目の焦点があっていない。

 

亀田君も呆然としていた。

「あぁ……」

「負け犬同士、ずっと仲良く傷を舐め合おうね」

亀田君に明日香が覆い被さる。

乳房がぐにゅりと潰れた。

「ちゅっ……んちゅ……あむぅっ」

明日香が亀田君の体にキスをする。

乳首や首筋、ついには唇にキスをした。

「はぁはぁ、ダメでやんす……こんな……んうぅっ」

傷を舐め合うように、ねっとりとキスをはじめた。

これもひとつの愛のカタチだろうか。

 

「あすか……あすかぁ……」

セックスしている場面よりキスしている場面の方が心を抉られた。

勃起した一物をシコシコとしごきあげる。

 

 

 

明日香は亀田君のセフレになったそうだ。

俺はショックのあまり記憶を封印した。

生まれ変わるなんてことがあったとしてもこの記憶がよみがえることはないだろう。




次のリメイク、もしくは追加ストーリーでは1主がのりかの魔の手を打ち破ってくれると信じて・・・?


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【逆NTR+NTR】レナVSレッド様【レナ×レッド】

人妻となった玲奈(旦那様が誰なのかはご想像におまかせします)×レッド様 逆NTR(あるヒロインと結ばれたレッドがレナさんに寝取られる)+NTR(人妻となったレナさんが洗脳されてたときの感覚を思い出してレッド様のもとへ)ダブルntrですのでご注意を
レッド様というか、違う人なんですけど、おそらく同じ人。レッド=○主は確定なんでしょうか?
パワポケ9のネタバレもありますのでご注意ください。パワポケ9が収録されたRも今後きっとありますから、いちおう書いておきます。
もういろいろ閲覧注意です。



6月1日に久しぶりに投稿して2日も、なんなら6月は毎日投稿じゃあ! なんて思っていたのにこの体たらく。


息子と戦隊ものの番組を見ているときだった。

過去の記憶がフラッシュバックした。

真っ暗闇の中で映画を観ているような感覚。

ヒーローの色に染められ、べったりとつくす女の子。

レナは没頭し、いつしか自分と女の子の区別がつかなくなっていた。

封印されたはずの同じ感覚が去来する。

 

「レッド様……」

 

ぽつりとつぶやく。

 

「ママ?」

 

息子が心配そうに見上げていたが、彼女はそれに気づけない。

夢遊するようにふらりと外に歩みでて、そのまま行方不明になった。

 

 

 

その日から、彼女がずっと探していた人をようやく見つけた。

さすらいの旅をしているらしい。

「……? ……!」

愕然とする。

彼の隣に女がいたのだ。

「レッド様?」

レナは目を見開いた。

 

………

 

「いてて……」

 

男は怪しい部屋で目を覚ました。

椅子に座らされているようだ。拘束されていて動けない。

男のまわりにだけ強い光が当たっていて、部屋の隅の方は真っ暗闇。どこかのステージにあげられてスポットライトを当てられているかのようだ。

 

(どこだここは? いったい何が起こったんだ?)

 

記憶の糸をたどる。

旅の途中、突然謎の人物が現れたのだ。

そこから記憶がない。

 

相手は夕焼けを背にしていて顔は見えなかった。

しかし見覚えのあるシルエットだった。

ふわりと長い髪がオレンジ色に見えたのは夕日を浴びていたせいだろうか。

 

(まさかな……それよりも武美は無事か……? くそっ、俺としたことが……おや?)

 

足音が聞こえた。

 

「おはようございます、レッド様」

「君は……」

 

男は愕然とした。嫌な予感が当たったのだ。

目の前にいるのは、かつてヒーローの秘密を知った女の子。

口封じのために一定期間、支配下に置いていた。

 

「術は解いたはず……」

「レッド様にかけていただいた魔法は私の体の奥底にまで根付いていたんです。根の部分まではとりのぞけてなかったみたいですね」

「バカな……」

「信じられませんか? ……でも、私はこうしてここにいる。レッド様に会いたいという気持ちが抑えられなくなってしまったんです」

レナは笑みをうかべた。

「武美はどうした?」

「武美? ああ、レッド様のとなりにいた女のことですか。そんな人どうだっていいじゃないですか」

「もし彼女の身になにかあったら――」

 

そこまで言って男は言葉を止めた。

レナが近づいてきたのだ。

身を屈め、手を伸ばしてくる。

 

「お、おい……なにを……」

「武美ちゃんは大丈夫ですから心配しないでください」

 

股間に触れられ男は動揺する。

ズボン越しに形をなぞられ甘美な感覚が這い上ってくる。

軽く触れながらレナは顔を近づけてきた。

 

「うおっ!?」

「ああ、レッド様のにおい❤」

 

うっとりとした声でささやく。

顔を擦り付けるように動かした。

股間に顔を埋められたというだけでも衝撃的なのに、鼻息や声の振動、顔で刺激を与えられ腰がはねるほどの快楽がつきあげてくる。

 

「あら、すぐにおっきくなりましたね。たまってるんですか?」

「ち、ちがう……それは……」

「いいですよ。気にしないで。私はヒーローの光も影も知っていますから」

 

そう言ってズボンのチャックをあけた。

「お゛お゛お゛っ」

中に手をつっこみ、一物をひっぱりだす。

「ああ、すごい❤ レッド様のチンポ❤ 全然ちがう❤ あの人のものとは比べ物にならないです❤」

レナは瞳を情欲にどろりと濁らせた。

妖艶な微笑を浮かべ、顔を近づけてくる。

距離の近さに男はどぎまぎする。

「あの人?」

「旦那のことですよ」

「結婚してるのか?」

「ええ。子どももいますよ」

「子ども……」

花丸高校の出来事から何年も経っている。

別に不思議ではない。

が、野球部で一緒だった彼女が結婚してる子どももいるというのは驚きだった。

 

人妻になっていたレナの手が勃起を軽く握って、優しく擦りあげてくる。

甘い痺れが腰から脳へとかけ上がって、判断力を鈍らせていく。

 

「こんなこと、しちゃいけない……旦那さんや子どもに悪いだろう……」

「そうですね……でも、止められないんです……レッド様のことが好きすぎて衝動を抑えられないんですっ❤」

「くっ……」

 

男は唇を噛んだ。

何も知らない者には、彼女は家族を捨て置いて不倫に走った、だらしない女としか映らないだろう。

しかし事情を知っている者にとっては違う。

本当に彼女の体にヒーローの魔法の根が残っていたのだとしたら、彼女の行動は咎められない。

人間がヒーローの力に抗えるわけがないのだ。

罪悪感が男の四肢を呪縛する。

 

「レッド様❤ 好き好き❤」連呼しながらシコシコとしごきあげられる。

耳元で好きと何度も囁かれ、背筋に痺れが走る。

「旦那とするときも、ついレッド様と比べてしまって……いつもがっかりするんです。レッド様だったらもっとって。旦那に悪いと思いはするんですが、どうにもならないんです。私がこんな悪い子になってしまったのはレッド様のせいですよ? 責任、とってくださいね❤」

「ほおおおおおっ!?」

 

亀頭に彼女の手のひらが触れる。

先端からあふれでていた我慢汁をぬるぬると塗り広げられた。

亀頭マッサージの快感が濁流のように全身にひろがっていく。

男は情けない声をあげ体をのけぞらせた。

びくびくと痙攣を走らせてしまう。

 

「あれ、もうイキそうなんですか? あの頃はそうでもなかったのに。いつの間にか早漏になったんですね」

「そ、そうか?」

従順なはずの彼女に嘲笑われ、心拍数が上がった。

「あ、それとも……。一緒にいた、武美さん、でしたっけ? 彼女はこういうこと、してくれないんですか?」

「武美は、こんな……」

「だからたまってるんですね❤ チンカスもたまってるからもしかして、と思ったんです。正解でしたね♪ かわいそうなレッド様。あのころは毎日してあげてたから長持ちだったんですね❤ また私が気持ちよくしてあげますよ❤」

 

言葉を紡ぎ終えた朱唇がいやらしく開かれる。

手であやしながら、ぱくりとくわえこんだ。

 

「ふおおおおおっ!?」

「ひょおれすはぁ、ひぇっとひゃまぁ❤」

「くっ……ううっ」

 

手コキとフェラだけでなく陶酔した声にまで肉棒を刺激される。

ぐつぐつと精液がのぼってくる感じだった。

 

唾液に濡れた肉棒が彼女の口内から顔をのぞかせたり、のみこまれたり。

頬がへこむほど吸引してくる。

濡れた粘膜が密着し、前後して与えてくる刺激もさることながら、必死にしゃぶってくれる彼女の様子もオスの情欲を燃え上がらせた。

 

「あぁ、イクッ……」

 

男は敗北の声をあげた。

その瞬間、肉棒の根本を手できゅっと絞られた。

亀頭に手のひらが押し当てられる。

 

「ダメですよ、レッド様❤ ここでイッちゃったらうちの旦那と同レベルですよ? もうちょっと我慢してからびゅーびゅーしましょうね❤」

 

赤子に話しかけるような口調で笑いかけてくる。

 

「くっ……」

「レッド様っ、レッド様ぁ❤」

 

ちゅっ、ちゅっと陰茎にキスをする。

やわやわと微妙な刺激を手で送ってくる。

 

「こびりついてるチンカスも掃除してあげますね❤」

 

武美ちゃんはしてくれないですよね?

笑いながらベロを使う。

れろぉっと陰茎を舐めあげた。

 

「おぉっ、おおぉっ!?」

 

とりやすい場所にあったものはすでに舐めとられている。

裏筋やカリの裏まで丁寧に舐めあげられ、快感に突き上げられる。

男はびくびくと腰をはねさせた。

レナはベーっと舌を出した。

舌の上に白いカスが乗っていた。

 

彼女は口を閉じ、ごくっと喉を鳴らした。

旦那がいて子どもまでいる人妻の胃の中にチンカスが落ちていく。

男の中で、どす黒い欲望が鎌首をもたげ始めていた。

 

 

 

「さて、きれいになったことですし……」

「へ?」

男はぽかんとする。

レナは服を脱ぎ始めた。

「あわわっ……」

あわあわする男の前でレナは裸になる。

ブラから解放された乳房がたぷんと揺れた。

学生のころよりボリュームアップしている。

 

乳房だけでなく太ももや腰回りも学生時代よりむっちりとしていた。

肉付き豊かな腰を視線でなぞりおりる。陰毛はもっさりとしていた。その向こうには魅惑の割れ目が息づいている。

「そんなにじーっとみないでください。照れるじゃないですか」

「あ……す、すまない……」

「冗談ですよ❤ おっぱいもマンコもレッド様ならいくらでも見ていいですよ。見てくださいレッド様ぁ❤」

「うおっ……」

「あ、でもぉ。あんまり見てると武美ちゃんに怒られちゃうかもしれませんよ❤」

 

椅子に縛られた男にむちむちの女体が擦り付けられる。

乳房が顔を圧迫する。

 

「こんな情けない姿を武美ちゃんに見られたら嫌われちゃいますね❤」

「ふおぉっ……」

口を乳房で塞がれ反論すらできなくなる。

「私は好きですよ。どんなレッド様でも❤ 情けないレッド様も、悪ぅいレッド様も❤」

 

意味深な笑みを残してレナは暗闇の中に消えた。

少しして再び登場する。

彼女は花丸高校の制服を身にまとっていた。

 

「どうですか? レッド様と再会できるからひっぱりだしてきたんですけど……ちょっとサイズがきつくなってますね……」

 

彼女の言う通りだった。

特に胸元。

そして尻。

スカートからむちむちの腿が半分以上見えている。

 

「あのころを思い出しますね、レッド様❤ はじまりは野球部の部室でしたね……ふふっ❤」

「くっ……」

「そのときのことは武美ちゃんに話したんですか?」

「話すわけがないだろう……」

 

罪の記憶を掘り起こされる。

レナが椅子の上にのぼってきた。

男の腰をまたぎ、腰を落とす。

まるで和式便所を使うときのような体勢だ。

スカートがめくれあがった。

ノーパンだったらしく陰毛の茂る股間が男の視界に入った。

 

「やめるんだ……こんなことしちゃいけない……いまならまだ……」

「チンコギンギンにしてそんなこと言っても説得力ないですよ」

レナが体をくっつけてきた。

ちょっと横にずれ、添い寝するような体勢になる。

 

「ちゅっ……レッド様ぁ……んちゅ❤」

「んむう……うっ、やめるんだ……」

 

強制的にキス。

レナに舌をねじこまれ、唾液を飲まされる。

肉棒を掴まれ、上下にしごかれる。

 

レナが口を離すと、つうっと唾液の糸が伸びた。

 

「レッド様は赤ちゃんみたいに授乳されるのが好きでしたよね?」

ブラウスのボタンを外してブラをずらす。

乳房が見えた。

「い、いや、そんな……ふぶぅっ」

 

椅子がぎしっと軋みをあげる。

乳房が男の顔にぎゅむっと押し当てられた。

 

「照れなくてもいいじゃないですか❤ 私とレッド様の仲なんですから❤ おっぱいちゅぱちゅぱちてくださいねぇ❤ わたしはチンポちこちこしてあげますから」

「ふむぅっ……ふもおおおっ……」

 

乳房を吸わされながら陰茎を優しくあやされる。

男のロマンかもしれない。

 

「ふおっ、おおおおおおっ」

「ダメですよ、レッド様❤ 赤ちゃんじゃないんですから、我慢してください」

 

手コキが中断され、きゅっと握りしめられる。

それが何度も何度もくりかされた。

 

「いいんですか、レッド様? 武美ちゃん以外の手でイッて?」

 

男は情けなく痙攣をくりかえす。

寸止めされる一物から、涙のように我慢汁があふれていた。

 

そしてついに限界を迎えてしまう。

 

「ふおおおおおっ!」

彼女ではない女の胸を吸わされながら射精。

武美にこんな事実を知られたらおしまいだ。

「きゃあっ❤ すごいですね、レッド様❤ 精液がこんなにたくさん❤ たまってたんですね❤」

「んぅぅ……ふぅぅ……」

乳房に圧迫されて、まともに言葉も出せない。

射精中の陰茎を手コキされる快感に男はのけぞった。

もっと擦ってくださいとばかりに腰をつきだし、精液をまき散らす。

 

「いっぱいでましたねぇ❤ レッド様はおっぱいが大好きでしたからね❤ 武美ちゃんともこういうこと、してるんですか?」

「そ、それは……」

 

男は言い淀んだ。

レナが椅子のうえで立ち上がりスカートをたくしあげた。

男の顔の前に股間をつきだす。

スカートを持つ手とは反対の手でくぱぁっと広げてみせた。

 

「うっ……」

「見えますか? あなたがやり捨てしたマンコですよ❤」

腰をせりだし、男の鼻先までもっていく。

「捨てたわけじゃない……術を解いたのは君のためを思って……」

「もっと早く解いていただいていたら、そうなっていたかもしれませんね。でも、遅すぎたんですよ。

ヒーローとそれに尽くす女の子。最初は他人事みたいで、その女の子は間違いなく私自身のはずなのに、映画を観ているような感覚でした。でも、時間がたつにつれて私は女の子に感情移入して……ついには一体化してしまったんです❤」

「なんだって……」

「洗脳が解かれてもレッド様への想いが消えなくなってしまいました❤ レッド様のことばかり頭に浮かんでくるんです❤ 日常生活のふとしたときや、夜眠れないとき、夫とセックスしているときでさえレッド様のことを思い出してしまって……❤」

「うおっ……」

レナが股間を顔に押しつけてきた。

「必死に我慢していたんですよ。夫と息子に悪いからって。でも、息子と戦隊ものの番組を見ているときに完全に思い出してしまったんです❤ ヒーローの姿を見てしまったせいかこれまでよりはるかに鮮明に。だからもう抑えがきかなくなってしまいました」

レナははぁはぁと息を乱しながら腰をくねらせる。

陰毛が男の口まわりや鼻をくすぐった。

男の顔面を使ってのオナニーでにじみ出た愛液がぬるぬると塗り広げられる。

 

「んむぅぅぅっ」

 

男はレナの愛液で溺れそうになる。

 

「レッド様がもっと早く解放してくれるか……不吉なことが起きずに、誰か救い出してくれる人がいれば、こんな後遺症は残らずにしあわせな映画を観てたなぁなんて程度ですんだかもしれないですね」

嘲る悪魔のような笑みで男の顔に股座を擦り付ける。

男は口を塞がれ何も言えない。

ただ情けなく、くぐもった悲鳴をあげるだけだった。

 

「はぁはぁ……」

 

しばらくして男はようやくクンニから解放された。

顔中愛液でぬるぬる。レナの陰毛が頬にべちゃりと張りついていた。

 

「責任、とってもらいますよ、レッド様❤」

レナがまた和式便所を使うときのように男の腰をまたぎ、一物に手を添えた。

位置を調整しながら、腰を落とす。

「それだけはダメだ……」

「なにがダメなんですか? 女の子をこんなことにした責任をとらないとダメですよ。もう赤ちゃんじゃないんだからわかりますよね?」

「お゛ほっ!?」

 

陰唇と亀頭がふれ合う。

愛液と我慢汁をぬるぬると利用したマッサージが落雷のような快感を生んだ。

男は思わず腰を突き上げる。

 

「レッド様も本当は私の中に入りたくてたまらないんですね❤」

「ち、ちがう……いまのは……くぅぅっ!?」

 

男が否定しようとするとレナが腰をくねらせた。

陰唇で亀頭を愛撫される快感に否定の言葉が呻き声に溶かされた。

 

「ほら、さきっちょが入っちゃってますよ? ダメだって言うなら抵抗してください。ヒーローが人間に抵抗できないなんて、ありえないですよね?」

 

逆だったら抵抗なんてできないですけど。

レナが笑った。

緋色の罪の意識に迫られ、動きが鈍った男の先端を陰唇が舐める。

 

「うおおっ!?」

「あはっ❤ すごい❤ レッド様のチンポにマンコひろげられちゃってる❤ 旦那が必死に上書きしようとしてたマンコがまたレッド様の形にされちゃうぅ❤」

 

レナは声を弾ませた。

興奮に吐息を上擦らせながら、けれどゆっくりと腰を揺らす。

陰唇がキャンディを舐め溶かそうとするかのように上下して亀頭を刺激する。

 

「おおぉっ……」

「レッド様っ、我慢しなくていいんですよ。わたしはヒーローだってずっと正しくは生きられないって、ちゃんと知ってますから。欲望に素直になってください。」

 

レナは男の耳元に囁いた。

両腕を首筋に絡め、ぐっと体をくっつける。

男の耳にねっとりとキスをする。

 

「武美ちゃんはヒーローの真実を知らないんですよね。だからあなたは彼女の前では完璧なヒーローを演じようとしている。それじゃ疲れちゃうでしょう?」

「そんなことはない……」

 

レナの囁きが鼓膜から毒蜜のように全身に広がっていく。

否定する声が震えていた。

レナが笑う。

 

「嘘ばっかり」

「嘘じゃない……」

「でもここはとっても苦しそうですね。無理してる証拠です」

「くおっ!?」

 

亀頭をにゅぷにゅぷと刺激され、まだ呑み込まれていない根元を愛撫される。

突き上げる快感が男の理性を溶かそうとしていた。

 

「素直になってください、レッド様。ヒーローだって、たまにはハメを外していいんですよ?」

 

禁断の実を口にするよう唆す蛇のように囁く。

 

「お……おれは……」

「ヒーローが自分から堕落するわけにはいきませんか? じゃあ、わたしに任せてください。あなたは何もしなくていい。」

「やめるんだ……」

 

一物がとろけた膣内に呑み込まれていく。

濡れた肉ひだが絡みついて思考力を奪っていく。

むっちりとした尻が男の下腹でむにゅっと潰れる。

 

「奥まで入っちゃいましたね……見てください、レッド様のチンポがわたしのマンコに呑み込まれてますよ」

「くっ……」

根本まで沈み込んでしまった。

膣がきゅっと締まって精液を搾り取ろうとしてくる。

「マンコの臭いがとれなくなるぐらい、ゴシゴシしますね」

 

レナが腰を動かし始める。

絡み付いたヒダ肉に陰茎をしごきあげられる。

 

「レッド様、抵抗しないと。女の子は敏感ですから、においでバレちゃいますよ? 『む、チンポから他の女の臭いがする』なーんて♪」

「なにぃ!?」

「ほら、レッド様っ、早くぅ❤ 抵抗してくださいよ、レッド様ぁ❤」

 

ぬぷっぬぷっと強制的にピストンされ、快楽の粒子が全身に広がって、ヒーローの理性を蝕んでいく。

 

「正直になってください❤ わたしはレッド様のすべてを受け入れますよ。安心してハメを外してください❤」

 

その一言で男の理性が千切れた。

 

「きゃあっ❤ レッド様っ❤ ようやくあの頃のレッド様が戻ってこられましたね❤」

 

レナを思い切り突き上げ、あんあんと鳴かせる。

 

手の拘束が外された。

男はレナの腰を掴み、ピストンする。

 

陶酔に瞳を潤ませながらレナも腰を振る

とろけた膣内が男の理性を完全に溶かそうとする。

 

「手コキでいきそうになったときは止めちゃいましたけど、あれは全部中に射精して欲しかったから止めたんです。……結局授乳手コキで出しちゃいましたけど」

「う……」

「いまなら我慢せずに出していいですよ。私のおまんこ、レッド様の精液でいっぱいにしてください❤」

 

その言葉で男は野獣と化した。

 

「あぁ❤ レッド様っ❤ すごいぃっ❤ いくっ❤ いくううぅ❤」

 

レナが体をのけぞらせた。

ブラウスの間から飛び出た乳房が男の前につきだされる。

膣肉がぎゅうぅっと締まった。

 

男はレナの乳房に吸い付いた。

肉棒を奥までねじ込み、欲望を解き放つ。

 

 

 

「人妻に中出しするなんて、レッド様は悪い子ですね❤」

「君が誘ったんだろう」

「あら。ヒーローが人のせいにするんですか?」

「うっ……」

「冗談ですよ❤ ありがとうございました。二人目はレッド様の子をと思っていたので、夢が叶うかもしれません」

いとおしそうにお腹を撫でる。

男は青ざめた。

 

「ああ、でも、アリバイ作りのためにあの人とナマでしないといけないんですね……」

「旦那とは生でしてないのか……」

「ええ。あの人との二人目は考えてませんから。生ではしてませんね。ゴムをつけて……いや、最近はそれすらしてないです。久しぶりのセックス、それも生ハメ❤ その相手はレッド様❤ 気持ちよかったですよ❤ 旦那のことも息子のことも忘れてしまいました❤」

 

満面の笑みを浮かべる。

オスの優越感を刺激された一物がぴくんと反応する。

 

「ふふっ❤ まだいけそうですね、レッド様❤ レッド様が昔わたしにしたみたいに、わたしのことしか考えられないようにしてあげますね」

 

ヒーローと人妻がお互い時間もパートナーのことも忘れて絡み合う。

 

「ああ、やっぱり本物は違いますね」

「どういうことだ?」

「旦那とセックスしてるときもレッド様とのセックスを思い出してたんですよ。旦那は下手ですけど、そうすれば濡れるんです❤ 下手すぎるセックスで妄想を邪魔されていけないので、イクのは演技ですけど」

「そうなのか……」

 

旦那がかわいそうになる。

だが優越感もわいてきた。

 

 

 

「レッド様、その拘束、解けますか?」

 

手は外されていたが足はまだだ。

男は力をこめる。

ヒーローの力が無効化されていた。

拘束具が幻妖な気配を放つ。まるでそれに吸収されてしまったかのようだった。

 

「なんだ、これは……」

「その拘束具は私がレッド様のもとへ向かう途中にある方からいただいたものです。」

「ある方……? その人物が君を俺のもとに導いたのか?」

「いえ。レッド様の居場所は私が自力で見つけ出しました。レッド様のにおいをたどって❤」

「におい……」

「その方はレッド様に恨みがあるみたいですね。レッド様の慈悲によって見逃された悪党にひどい目にあわされた、とか」

「俺が見逃した……?」

「ああ、でも、感謝しているとも言ってましたね。その悪党に追いつめられたおかげで真の力に目覚めたそうです。主人公が悪に追いつめられて真の力にめざめるのは様式美だとか。どういう意味なんでしょう?」

「……?」

 

レナと再会して、その気迫と妖艶さに気をとられていたというのもあるが、拘束を解こうと意識を向けられなかったのは、拘束具に込められた妖しい力のせいなのかもしれない。

これを彼女に渡した人物が誰なのか心当たりがない。

見逃した悪党には心当たりがある。

ヒーローにも心境の変化があり、かつてなら徹底的に叩いていたであろう悪党を見逃すこともあった。

 

「拘束を解いてあげますね。しあわせな時間を楽しみましょう。手足が自由ならもっといろいろできますよね」

「……いいのか? 逃げ出すかもしれないぞ」

「レッド様はそんなひどいことしませんよ。めちゃくちゃにした女の子を置いて逃げ出すなんて、ねぇ?」

 

レナが笑う。

二人は互いの空白を埋め合うように絡み合った。

ヒーローは一匹のオスと化していた。

 

重ね合う肌、ふれあう粘膜から妖しい力が流れ込んでくるかのようだった。

 

 

 

「レッド様はわたしのこと、好きですか?」

深くつながっている最中に、そんなことを聞いてくる。

「それは……」

言い淀む。

すると彼女の態度が一変した。

「好きでもないのに、私にあんなことをしたんですか? もしそうだとするなら私はあなたのことを死ぬまで――いえ、死んでも赦さない」

刃のように鋭い視線で見下ろしてくる。

男は言葉を失った。

ドクドクと心臓の音だけが聞こえる。

「――なーんて、冗談ですよ、レッド様❤ 一緒に気持ちよくなりましょう?」

とろけるように笑って腰を振る。

まるで一瞬で人格が切り替わったかのようだった。

彼女の中に二人いるかのような。

「永遠に呪ってあげますよ、レッド様っ❤」

「くっ……」

膣肉がぎゅううっと押し寄せてくる。

肉棒に永遠に消えない淫紋を刻み込まれているかのような錯覚にとらわれた。

爛れた快感が背筋を震わせる。

 

またしてもどぴゅりと射精してしまう。

 

 

 

「ちょっと変じゃないか?」

「洗脳したはずなのに予想外の動きをされて戸惑っているんですか?」

「そういうわけじゃあ……」

男は動揺する。

一度洗脳はといた。

それがフラッシュバックしたにしては何かがおかしかった。

術が変質してしまったのだろうか。

「長い間放っておかれたんですよ? 変わりますよ。いつまでも同じだと思わないでください」

いたずらっぽく笑う。

男は翻弄されるばかりだった。

 

「そんなことより、こんなのはどうですか?」

「うわっ!?」

 

男は仰向けにひっくり返された。

レナが腰をまたいでくる。

肉棒が膣内に呑み込まれた。

 

「武美ちゃんはこんな風に無理やりしてくれないんですか?」

 

笑いながら腰を振る。

とろとろの膣に一物が磨きあげられる。

 

彼女がそういうことをしようとしていたことはあった。

目が覚めたら馬乗りになっていたのだ。

しかし男が彼女をたしなめた。

 

「レッド様❤」

 

レナが前かがみになる。

男の頭を抱くように手を当てる。

 

「わたしがいっぱい癒してあげますからね」

 

騎乗位で腰を振るレナに種付け。

種付けさせられる。

 

 

 

やられっぱなしの男にも反撃のチャンスがやってきた。

 

「今度は……❤」

 

レナが男にお尻を向け、両手両膝をついた。

ヒダスカートをめくりあげ、肉穴を見せつける。

 

「後ろからしてください❤」

挑発するように尻を振る。

男はいわれるがままハメた。

「おしおきだ」

されるがままではいけないと男は行動を起こした。

 

レナの尻をばちんと張る。

柔肉の感触が手のひらに伝わってくる。

「ひゃあん❤ ごめんなさいっ、レッドさまぁ❤ レッドさまがわたしをほったらかしにするから……それに、かわいい女の子を連れていたのを見て、嫉妬してしまって……」

「言い訳は無用だ。」

「はい❤ たくさんおしおきしてください❤」

バックでハメながら尻を叩く。

「ああ、いいっ❤ レッド様っ❤ もっともっとおしおきしてください❤」

叩いた瞬間、膣がきゅっと締まって肉棒を刺激してくる。

男はレナに覆い被さった。

後ろから乳房を鷲掴みにする。

パンパンとピストンしながら乳房を揉む。

妊娠、出産、子育てを経て、魅惑の感触となった乳丘を存分に堪能する。

乳首を刺激すると膣がきゅんきゅんと締まった。

「ああ、気持ちいい。君のマンコは最高だな」

「武美ちゃんのマンコより気持ちいいってことですか?」

「それはどうだろうな?」

「武美ちゃんって即答しないってことは……ふふっ❤」

「なにか言ったか?」

「いいえ、何も言ってませんよ❤」

小悪魔のように笑う。

「これはさらにおしおきが必要みたいだな」

乳房を揉みながらバックでハメのを名残惜しく思いながらレナから肉棒を抜いた。

「きゃあっ❤」

仰向けに押し倒し、足を持ち上げると、彼女の顔の横に倒していく。

俗に言うマンぐり返しというやつだ。

「ダメですよ、こんな格好……❤」

「おしおきだからな。よく見えるだろう」

「ええ。レッド様におしおきされちゃう私のマンコがはっきりと❤」

丸見えになった割れ目に肉棒を挿入する。

ぬちゅぬちゅと抜き差しされる。

「ひぃいいいん❤ しゅごいぃぃぃっ❤ レッドひゃまのチンポォォォっ❤」

 

レナの膣内にたまっている精液と愛液が泡立ち、二人の間からあふれだす。

それから何度も男は射精した。

当時を思い出すようにと用意した制服はいつしか脱ぎ散らかされ、男も裸になって、汗に濡れた肌と肌もふれあわせていた。

 

「レッドさま❤ 好きです❤ 愛しています❤」

 

最後はスローテンポで正常位。

だったのだが、フィニッシュ直前は激しくなる。

たぷたぷと揺れる乳房に男が吸い付く。

「あはっ❤ レッド様はやっぱりおっぱいが大好きですね❤ いいですよ、好きなだけちゅぱちゅぱしてください❤ 濃い精液を出してください❤」

レナが男を抱きしめる。

膣が締まり、一物もしっかりと抱きしめた。

男はレナの耳に口を近づけた。

「ひゃああっ❤レッドひゃまあ❤ ひゅきぃ❤ だいひゅきぃぃぃ❤」

歓喜の絶叫をもらす口がふさがれる。

愛の言葉とキスを交わしながら中出し。

 

「はぁ❤ はぁ❤ ……レッド様にいっぱい出されちゃいました❤ 人妻に中出しするなんて悪い人ですね❤」

「ああ、そうだな。ヒーローだって悪事を働くということを君は知ってるだろう?」

「ええ、よく知ってますよ❤」

 

イチャイチャとじゃれあう。

 

 

 

そんな時間も終わりを迎える。

「レッド様にお伝えしないといけないことがあるんですよ」

「……なんだ?」

レナが身を起こした。機械をとりだし、操作する。

部屋の隅に光が当たる。

縛られ、猿轡された武美の姿があった。

男は慌てた。

「た、武美!? ちがうんだ、これは……」

「なにがちがうんですか、レッド様?」

しゃべれない武美に代わりレナが答える。

体をくっつけ、男の腕を抱き、乳房を押し当てる。

「やめろ……彼女はいつからそこに……」

「最初からです♪ 声を出さないように、もし出したら――って脅しをかけてたんですよ。そしたらちゃんと言うことを聞いて。いい子ですね。私たちが愛し合う様子を最初から今まで見ていたんですよ」

「くっ……」

「こんな状況を見せられたら私なら泣いてますよ。でも、武美ちゃんは涙を流していません。強い子なんですね」

猿轡をされている武美と男は見つめあっていた。

横からレナが男に体を押しつける。

「ああ、武美ちゃんがすごい怖い顔してますよ。怒っているのかもしれません。でも大丈夫です。レッド様は私が守ります❤」

男の頭を抱えるように腕を回した。

「お、おいっ。やめろ。怒っているのはこんな風にくっついているから……」

男が母親に抱かれる赤子のような体勢から脱出できないでいると、武美の表情はいっそう怖いものになっていた。




そしてレナVS武美へ……

もっといろいろ書きたいことが浮かんでいたのですが、うっかり忘れてしまったので、それを思い出したらまたリメイクなりリベンジなり補足なりします。
アイデアが浮かんだらすぐにメモ。これ大事。
ただ仕事中に浮かんだら、すぐにメモできないんだ。



今回のssちょっと暴走しすぎた気がしますが、洗脳の副反応で生まれた人格ということで、ゆるしてください、なんでも


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【洗脳NTR】聖夜にレッド様のことを想いながらクリ♥♥スオナニーするレナ【レッド×レナ】

ヒーローに負けバッドエンドになった後の話です
レッド×レナ

※NTR注意です


野球部のマネージャーが雪の舞う聖夜に部室でクリ♥♥スオナニーに耽っていた。

彼女は彼氏持ち。しかしあるときヒーローの秘密を知ってしまい手ごめにされた。

そのときのことを思い出しながら秘部に指を抜き差しする。

「アンッ♥ レッド様っ♥ レッド様ぁん♥」

ジュワッとあふれた愛液をすくいあげ、クリに持っていく。

そこはもうヒーローとのことを思い出した時点で勃起、包皮を押し退けていた。

剥き出しの陰核亀頭に指の腹で小さな円を描くように愛液を塗りたくる。

ヒーローの指に触れられたときのことを思い出しながら擦る。

指だけでなく唇と舌でヌルヌルと刺激され発情、充血し綺麗なピンクパールが真っ赤になっていた。

あまりの勃起っぷりに笑われてしまったが、それもなぜか興奮につながった。

ジュワアアッと腰が溶けてしまいそうなほどの快感に襲われる。

くびれた腰がビクビクとはねた。

 

クリは敏感な感覚器官で男の亀頭よりも敏感だ。

正常位で襲われたときには、その敏感な器官がヒーローの体でギュウッと押し潰され、気が狂いそうなほどの快感が迸った。

同時に中も責められているのだからたまらない。

はしたない声を何度もあげてしまった。

 

クリをいじりながらブラウスのボタンを外し、ブラをずらして、おっぱいを揉む。

『レッド様♥ おっぱい好きなんですね♥ いいですよ、好きなだけ吸ってください♥』

ヒーローが赤子のように甘えてきたときのことを思い出しながら乳首をいじる。

『気にしないで♥ いっぱいチュパチュパして♥ 今だけでもヒーローの重責を忘れてください♥』

夢中でおっぱいにしゃぶりつく彼がいとおしくなって思わず彼の頭をギュッと抱き締めた。

そのときのことを思い出すだけでジュワッと愛液がわく。

クリも乳首もビンビンになっていた。

 

レッド様は今日はどうなさっているんだろう?

少女の脳裏に疑問がよぎる。

ヒーローは忙しいからクリスマスなんて関係なく働いていらっしゃる、

レッド様はモテるから誰か素敵な女性と過ごしている。

そんな妄想が脳内で繰り広げられた。

 

「レッド、様っ……」

 

少女は仰向けになった。

両足をもちあげ、顔の方に持ってくる。

スカートがめくれ中身が丸見え。

制服のブレザーとショーツはすでに脱いでいて傍らに置いてある。

腰が浮き、柔肉の底にある肉穴が上を向いた。

 

彼女がいるのは野球部の部室。

部員が来てしまうかもしれない。

けれど彼女は淫らな行為をやめられなかった。

 

(レッド様来てくださるかなぁ……? きっと来てくださいますよね……♥)

 

ひっくり返ったまま股を開き、クチュクチュとオナニーを続ける。

ここに一番に来てくださるのは他の部員ではなくレッド様。

そんな確信が彼女を大胆にさせていた。

 

聖夜、子供が枕元に置く靴下の代わりに少女はまんぐり返しの肉穴を高々と掲げてヒーローの登場を待った。

 

しばらくしてもヒーローはやってこない。

やっぱり別の女と。

そんな妄想が浮かぶ。

 

(ううん、きっとレッド様は忙しいんです。そうたとえば子供たちにプレゼントを配っている、とか。レッド様素敵♥ ハァハァ……それなのに、私は……)

 

ヒーローが女を抱いている場面を妄想してしまった淫らな自分に罰を与えるように、敏感な部分をギュッギュッと強く刺激した。

「うああっ♥ くるっ♥ レッド様ぁ♥ きちゃあああっ♥ あぁん♥」

それがちょうどとどめになった。

ダメ押しに刺激し続け、ヒーローの名を叫んだ。

落雷のような快楽が突き抜ける。

 

「ひあああっ♥ イクッ♥ イッチャウウウゥゥゥッ♥」

 

後頭部を部室の床につけ、背を反らせた。

少しの静寂ののち、少女の体から力が抜ける。

両足は顔の方に垂れ下がったまま。

気温は低いが少女の体は熱く火照っていた。

紅潮した肌にじんわりと汗をかいている。

少女はまんぐり返しという卑猥な体勢のままエクスタシーに達し、気を失ってしまった。

 

 

 

少女はふわふわと雲の上を歩く夢を見ていた。

ヒーローが優しく手を引いてくれている。

 

目を開くと部室の天井が見えた。

ぐっちゅぐっちゅと濡れた音。

体に異物感。太いものを打ち込まれているような感覚。それが出たり入ったりして体を揺さぶられている。

獣のような荒い息遣いが聞こえる。

ヒーローではなく、少女の卑猥な姿に発情し、獣と化した部員に襲われてしまった。

普通ならそう考えるだろう。

 

「やっぱり来てくださったんですね♥ レッド様ッ♥」

 

視線を股の方に向ける。

プレゼントを待つ子供のように掲げた肉穴をいっぱいにしていたのはヒーローだった。

少女の膣内をヌルヌルとかきまぜる。

鍛えられた腹筋と少女の媚尻がぶつかり、パンパンと音が響く。

 

「子供たちにプレゼントを配っていたら遅くなってしまった」

「あぁっ♥ 素敵っ♥」

 

子供たちに優しくプレゼントを配るレッドの様子を想像してキュンと胸を高鳴らせる。

聖夜も彼はヒーローとして活動していたのだ。

女とセックスしているかもなんて想像していた自分が恥ずかしくなる。

聖夜にかこつけて盛るなんて、レッドがそんな凡百のチャラ男みたいなことをするわけがない。

 

「レッド様ぁ♥ 私にも、プレゼントをっ♥ 靴下の代わりにマンコを準備して待ってたんですよ♥」

「靴下? はいてるじゃないか」

「あっ……きゃあっ♥」

 

まんぐり返しの彼女の足先は確かにソックスをはいていた。

スカートはめくりかえりパンツは脱いでいるから裸の下半身にソックスだけ履いているという珍妙な格好。

ふくらはぎをきゅっと締めて細い足をさらに細く見せているそれを脱がせる。

入念な準備のおかげで汗が染み込んでいるそれを、部室の入り口の方へポイと投げた。

少女の足が桜色の爪まであらわになる。

 

「何が欲しい?」

ヒーローは肉棒を抜き差し、揺れる乳房を優しく揉みながら問いかけてくる。

「私がほしいのは……レッド様の……♥ レッド様の愛です♥」

「いいだろう」

「きゃっ♥」

顎を掴まれ、唇を奪われる。

彼が身を乗り出したおかげで挿入がさらに深くなる。

膣肉がきゅっと締まって、レッドをあやす。

 

ちゅっちゅっと口を吸いながら締め付けを振りほどくようにレッドが腰を打ち付ける。

「あっ♥ あっ♥ あ゛っ♥」

 

いやらしく肉付いた尻肉が波打つ。

ずらしたブラの上に乗っている乳房もピストンに合わせて下乳を見せ、たぷたぷと揺れる。

汗をかいているせいで、むわぁっと少女の香りが広がる。

少女の色香がヒーローをも狂わせる。ヒーローが一匹の獣と化していた。

垂直に肉棒を打ち込まれ、乱暴にされているのに少女は胸をキュンとさせていた。

 

両手を外側から回し、尻肉を左右に開く。

くぱぁっと膣道も開くほど広げて、ヒーローの肉棒がさらに奥まで迎え入れられるようにする。

 

「あぁっ♥ レッド様のチンポっ♥ きもちいいっ♥」

 

肉棒がじゅぽじゅぽと抜き差しされる。

何かお返しをしなければ。

少女は考える。

 

「レッド様はっ♥ ナニが欲しいですか?」

「君に任せるよ」

「そんなぁ♥ ダメですよぉ、ちゃんと決めてくれないと」

「すまない、クリスマスはあまり経験がなくてわからないんだ。君がいいと思うものをプレゼントしてくれ」

「うーん……♥ んんんっ♥」

 

敬愛するひとへのプレゼント、何がいいのか必死に考える。

しかし、ズポスポと肉穴をかきまぜられて思考も千々になり、まともに考えられない。

力強いストロークに子宮がキュンキュンと疼きまくっている。

 

「きっ、決まりましたぁ♥ レッド様へのプレゼント♥ それはぁ……♥」

 

子宮がキュンキュンと脈動するのが止まらない。

お腹の奥から宮に何かがぷりゅっと排出される。

まだその日ではないのに、レッドに抱かれて周期がずれてしまったようだった。

 

「私のすべてです♥ 心も体も♥ おっぱいもおまんこも♥ 子宮もっ♥ 卵子もっ♥ レッド様に捧げます♥」

「いいのか? 君には彼氏がいるんだろう?」

「レッド様の子供ならきっと彼も喜んでくれますっ♥ レッド様やヒーローの皆様のすばらしさを理解して一緒に応援してくれるようになります♥ だから出してください♥ レッド様の素敵なプレゼントに比べたら、私のプレゼントなんて全然釣り合わないですけど♥ プレゼント交換っ♥ してくださいぃっ♥」

 

少女がカクカクと腰を振り、濡れた肉ひだで肉棒を擦り、中出しをおねだりする。

「俺のプレゼントの方が釣り合いがとれないんじゃないか?」

「そんなことありませんっ♥ くださいっ♥ レッド様のプレゼント♥ レッド様へのプレゼントにびゅーびゅーってぶっかけて♥」

レッドはそれに答え、グッと腰をつき出す。

 

「いつも頑張っている君へ、俺からのプレゼントだ。受け取ってくれ、――」

少女をギュッと抱き締める。

頭を撫でながら耳元にある言葉を囁く。

少女はびくんと反応した。

「レッド様ぁっ♥ それっ反則っ♥ ふあああああっ♥ イクッ♥ イクイクイクイクイクッ♥」

 

 

 

少女がレッドに捧げたプレゼントの中にレッドが少女に贈ったプレゼントがねじ込まれ、新たな命が生まれる。

少女の神聖な器官に息づいた。

 

 

 

チュッチュッと濡れた口づけの音が響く。

ヒーローに抱かれる少女の股から白濁液がこぼれて腿を伝い落ちる。

「……そういえばプレゼントをもらえるのは今年一年いい子にしていた子供だけだと聞いた気がするんだが」

レッドが笑う。

少女も笑みを浮かべた。

「あら? 私だってまだまだ子供ですよ♥」

いたずらっぽい笑顔でレッドにひしとしがみついた。到底子供には見えない胸のふくらみが彼の胸板に押し付けられ、ふにゅんと歪んだ。ピンク色の頂点はコリコリになっていて、少女が体をくねらせるたびレッドの肉体に擦れる。

「レッド様っ♥」

しっかりもののマネージャーが幼女のように甘える。

聖夜の部室にピチャピチャと粘膜と粘膜のふれあう音が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部室の中をのぞく者が一人。

野球部の少年。

何気なく部室に入ろうとしたのだが、ヒーローに押し退けられた。

 

『いてて……なんだよ、もうっ』

立ち上がり、部室の中をのぞくとヒーローと少女がつながっていた。

少女はまんぐり返しの体勢でお尻は丸出し。

下着はすでに脱いでいた。

どうぞ犯してくださいとばかりに差し出された割れ目にヒーローの肉棒が上から突き刺すように沈み込んでいた。

 

『なんなんだよ、これ……』

 

少女の正体は少年の彼女だった。

ヒーローに洗脳されておかしくなっていた。

それは知っていたがまさかここまで深い関係になっていたなんて知らなかった。

 

『どうなってるんだ……?』

 

少年が押し退けられて部室をのぞくまでそんなに時間は経っていない。

それなのに二人はあらわにした恥部を深くつなぎあわせている。

彼女は下着を脱がされ、まんぐり返し、その体勢に持っていくだけでも時間がかかるだろう。

 

『まさか玲奈ちゃんが部室の入り口で、あの格好で待ってたのか……?』

 

だとすればヒーローは下半身を露出して、割れ目にねじ込むだけ。

 

『レッドが俺を強引に押し退けたのは玲奈ちゃんが待ってるのを知ってたから?』

 

疑念がふくらんでいく。

 

靴下が飛んできた。

彼女が履いていたものだった。

 

二人が何か会話しているが聞こえない。

甘い悲鳴とあえぎ声は聞こえても、会話の内容はわからない。

 

まんぐり返しの彼女とそれを犯すヒーローがキスをしはじめた。

彼女は両手を尻に当て、尻肉ごと性器をくぱぁっと開いて男を奥へと誘い込んだ。

 

ヒーローの腰使いが荒くなる。

 

「あぁっ♥ レッド様のチンポっ♥ きもちいいっ♥」

 

快感を訴える叫び声が聞こえた。

洗脳されているとわかっていても彼女がそんなことを言うなんてショックだった。

 

ハメながら、また何か会話していた。

遠くて聞こえない。

「……心も体も♥ おっぱいもおまんこも♥ 子宮もっ♥ 卵子もっ♥ レッド様に捧げます♥」

やっと聞こえたのは、彼女の宣言だった。

 

宣言の後もレッド様の子供、等々ショッキングなワードが聞こえた。

彼女が膣内射精をレッドにおねだりまでしていた。

 

(そんな、まさか、冗談だよな……? 子供なんて……)

 

少年を嘲笑うかのように、レッドはまんぐり返しの彼女に体重をかけ奥まで身を沈めた。

 

レッドが彼女を呼び捨てにする声が聞こえたような気がした。

 

「レッド様ぁっ♥ それっ反則っ♥ ふあああああっ♥ イクッ♥ イクイクイクイクイクッ♥」

 

レッドは、絶叫してのけぞる彼女を押し潰すようにしたまま抱き締め、動きを止めた。

陰嚢がヒクヒクと動いている。

彼女の中にヒーローの遺伝子がぶちまけられている様子を想像してしまう。

 

本当だったらあそこで中出ししているのは俺だったのに……ヒーローに負けさえしなければ……

そんなことを思いながら少年は勃起を擦っていた。

 

(玲奈ちゃん……玲奈ちゃんっ……)

 

せめてもの慰めにと一日中履いて彼女の汗がいっぱい染み込んだ靴下を鼻に、もう片方の靴下の中に肉棒を入れ、ギュッと握る。脱いでそう時間もたっていないからぬくもりも感じられる。レッドのことを思いながらクリ♥♥スオナニーで体を熱くしていた彼女のぬくもり。それとともに漂う彼女の足のにおいを嗅ぎながら肉棒をしごきあげる。まんぐり返しで上からレッドに押し潰され中出しされている彼女をオカズに。

 

天は地上にしんしんと白い精を降らせ、レッドは彼女の膣内に、少年は彼女の靴下の中にドピュッドピュッと白い精をにじませた。

 

冷静になったところで少年はあることを考える。

物語で主人公、あるいはヒロインが敵に洗脳されたとして、どういう展開になるか。

パートナーへの想いで目を覚ますという展開が王道だろう。

しかし彼女はいつまでたってもヒーローを崇拝したまま。

 

野球部員とマネージャー、彼氏と彼女として育んできた絆こそ偽物で、レッドを崇拝している彼女こそ本物なのではないか。

そんな疑念がこみあげてくる。

心臓がドクドクと狂ったように早鐘を打つ。

脳がそれを性的興奮と勘違いして、下半身に血を集めた。

彼女の靴下に包まれた一物がむくむくと再び大きくなる。

 

「レッド様……♥ んちゅ♥」

 

部室の中では彼女とレッドがディープキス。舌を絡ませ、唾液の交換に熱中している。唇や舌だけでなく、体もじゃれあわせている。母性あふれる乳房がひしゃげ、勃起した乳首がぐにゅっと押し込まれる。レッドの腿を挟み込もうとする股からは白濁液があふれていた。

彼女のお腹に神様からの贈り物が宿るかもしれない。そうなってしまったらもう洗脳が解けても取り返しがつかない。

 

絶望感に駆られながらも少年は靴下に挿入した肉棒を彼女の足のにおいが移ってしまいそうなほど強く握ってしごき続けた。




聖女のメリークリ♥♥ス
あるゲームのそんな素敵な広告を見て思いついたssです


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小野さんからバレンタインデーのプレゼント

8主人公×小野さんです。

ネタバレ注意です。
Rが発売する可能性があるので。

あと、虫注意です。
クモです。
食べます。


男は夢を見ていた。

プロ野球球団寮の前に男が立っていた。

(あれは……俺!?)

高い位置から自分を見下ろしている。

夢の中の自分はなにか考えごとをしているようだった。

その足元に誰か倒れている。

(……倒れているのは犯人かな? ええと……?)

男は愕然とした。

犯人は普段お世話になっている人物だった。

その人物が倒れているのに、夢の中の自分はなにか他のことを考えている。

恐らく事件のこと。

違うことを考えている可能性もあるが少なくとも彼女を心配しているようには見えない。

(これが、俺? なんだよ、これ……これじゃ心のない機械みたいだ……)

 

 

 

あるプロ野球球団の寮。

「おはようございます♪」

「お、おはようございます……」

「……? どうしたんですか? ……もしかして体調がよくないとか?」

「い、いえ、そういうことではないですよ」

夢の中であなたを逮捕していたから気まずいなんて、そんなことは言えない。

(小野さんがサイボーグだなんて、そんなのありえないよな……)

自分に言い聞かせながら食事をとる。

「小野さんを意識しているでやんすね」

突然囁かれ男はぶーっと噴き出した。

「……びしょ濡れでやんす」

突然囁やいてきたのはチームメイト。

「ご、ごめん!」

男は即座に謝罪する。

「ふふふ、まあいいでやんす。――君も相当意識しているでやんすね。なんてったって今日は、おっと……」

時間でやんす、と彼はどこかへ行ってしまった。

用事があったのだろう。

男は食事を続ける。

 

 

 

食事のあと、男は呆然としていた。

 

「ええと、これは?」

「私からのプレゼントです♪」

「あ、ありがとうございます!」

 

チョコレート。

蜘蛛の形をしていた。

まわりにハート型のチョコがあるが、真ん中にどかっと鎮座しているのは蜘蛛のチョコ。

 

寮母さんがニコニコと笑っている。

そういえば今日はバレンタインデー。

このチョコは寮母さんからのプレゼントだ。

 

「食用ですから大丈夫ですよ?」

「え!? ……ってことはこれ蜘蛛の形をしたチョコじゃなくて、食用の蜘蛛にチョコをコーティング……」

言われてみればよく見ればリアルすぎる。

蜘蛛の脚に毛が生えていた。

「アマゾンで手に入れました♪」

「アマゾン!?」

(小野さんって意外とロックなのか……?)

男はぐるぐると思考をめぐらせる。

そしてある可能性にたどり着いた。

(まさか小野さんはサイボーグ同盟の一員!? で、俺をこのチョコで亡きものにしようとしてる!? 今日見た夢は正夢!? 絶対そうだ! じゃなかったらこんな奇抜なチョコをプレゼントなんて、そんな……)

 

男はサイボーグ対策室の一員。この球団に潜んでいるという情報を得て現在は調査のために選手として潜入している。

寮母さん小野さんがもしも違法サイボーグたちの組織の一員だとしたら。

男を消しにかかっても不思議ではない。

 

(いやいやいや! もし小野さんが脱走したサイボーグだとしても、そんなひどいことをするわけがない……

だって小野さんだぞ?

これはきっと自白だな。

小野さんの名前は映子。小野映子さん。映子……えいこえいこえいこ……英語! で、その映子さんが蜘蛛型のチョコをくれた。蜘蛛は英語でスパイダー、スパイだー……つまり私はスパイです。

良心の呵責に耐えられなくなった小野さんがバレンタインを利用してメッセージを……)

 

男は小野さんをちらりと見た。

 

「どうしました?」

「あ、いえ、なんでも……」

 

小野さんの笑顔から目をそらす。

まぶしい笑顔。

けれどどこか陰があるような気がする。

 

(でも、もしそれが正解だとして、こんな遠回しな方法で真実を伝える必要は……)

 

脳裏に小野さんが蜘蛛の糸にとらえられている光景が浮かぶ。

人間関係という名の糸に丸裸にされ雁字搦めに縛り上げられている小野さん。

ヱッチだ。

 

(いやある! あるな! 仲間を裏切るわけにはいかない。しかしもう良心の呵責に耐えられない。だから私の正体を暴いて逮捕してください。このチョコは自白できない小野さんからのメッセージだ!)

 

今度は小野さんを逮捕する光景を思い浮かべる。

 

(子持ちの人妻を逮捕……いや、ここはあえて逮捕せずに正体をばらされたくなかったら裸エプロンでご奉仕をしてもらおうなんて……グヘヘ……は!? いかんいかん! 俺はなんて妄想を……)

 

ぶんぶんと首を振る。

 

「すみません、クモは苦手でしたか?」

妄想を振り払う男を小野さんが心配そうにのぞきこむ。

「あっ、いや、そんな……」

「バレンタインだからって少し張り切りすぎちゃいましたね……」

(張り切りすぎるとこんなことに!?)

メッセージではなくて、穏やかな笑顔の裏に実はロックな心を隠していただけなのではないかという疑念が浮かぶ。

(それはそれでありだけども。たぶんこれはメッセージ。小野さんからのSOSだ!)

 

男は目の前のチョコをみつめる。

 

「いただきます」

「無理しなくて大丈夫ですよ?」

「いえ。クモは食べたことがないのでちょっとびっくりしましたけど、小野さんが一生懸命作ってくたものですから――」

絶対においしいはず。

男は意を決してチョコを食べた。

サクサク。エビふりゃーの尻尾みたいだ。苦みもある。しかしそれがチョコとのマリアージュを果たし甘さが引き立てられている。初蜘蛛がこれなので蜘蛛は甘いものだと脳に刻み込まれ、次から蜘蛛を見るたびに涎を流してしまいそうだ。

「ん~、おいしい!!!」

「!? ありがとうございます♪」

(あれ? 小野さんが一瞬びっくりした表情になったような……? あ、俺が大声を出したせいだよな! 毒が効かなかったからとかそういうことではない)

 

「よかった」

小野さんがほっとしたように笑っている。

 

その顔を見て男はドキドキとした。

体が熱い。

頭がふわふわする。

 

「小野さんもおいしそうですね」

「え?」

(ん? あれ? 俺は何を言ってるんだ!?)

 

意識がふわふわだ。

小野さんがびっくりしている。

 

「おいしそうですね、本当に」

「冗談はやめてください……おばさんをからかっちゃダメですよ……」

「おばさんだなんて、そんなことないですよ」

 

小野さんのお尻を撫で回す。

ジーンズの硬めな生地の向こうにとろけるような柔らかさがある。

チョコには媚薬的な効果があるらしい。

それに蜘蛛が合わさることにより男の理性を狂わせる魔薬が完成したのかもしれない。

 

男の中で欲望がマグマのように煮えたぎる。

地獄のような苦しみに襲われた。

飢えた子供が助けを求めるかのように小野さんにしがみつく。

 

大学生の子供がいるとは思えないほどすっきりとしたお腹に顔を当て、はぁはぁと荒く呼吸する。

 

(なにをやってるんだ俺は!?)

「ちょっと、なにしてるんですか……」

 

小野さんが体をくねらせる。

薄汚いオスの情欲がふくれあがる。

やめなければと思うのに手がとまらない。

 

「ダメですって……」

 

小野さんのお尻を揉みまくる。

 

彼女の後ろに回していた手を前に。

 

(おぉ、小野さんって意外と……)

 

乳房に指を沈める。

柔らかな感触を味わいながら男は立ち上がった。

 

「小野さんがいけないんですよ、チョコの中に何か仕込んでたんでしょう?」

「……バレちゃいました?」

「え!?」

「チョコの隠し味に愛情を少々♥」

「少々ですか……残念! もっとください!! じゃなくて! 何か危険な薬物を仕込みましたね!?」

「そんなことしてません……ひどいです……人のせいにするんですね……」

「ええ、小野さんのせいです」

 

男は胸の高ぶるままに行動する。

小野にテーブルに手をつかせた。

胸を揉み、尻を撫で回す。

ベルトを外しジーンズを途中まで脱がせた。

小野さんのお尻があらわになる、

 

「エッチなパンツですね。やっぱりこういう展開を期待してたんですね」

「ち、ちがいますっ……あっ、だめぇっ……」

 

ショーツをずりおろされ、小野は弱々しい声をもらす。

男の暴挙をとめようと手を伸ばすが、そんなものでは止められない。

 

「うわっ、びちゃびちゃ。糸引いてますよ。これはもう言い逃れできませんね」

「うそっ……ひっ♥」

 

くちゅくちゅと音が響く。

陰部をいじくられた小野は悲鳴をあげた。

普段はおっとりとした彼女のひきつった悲鳴に嗜虐心が刺激される。

 

「誰か来ちゃいますよ……」

「大丈夫です。この時間はもう誰も来ません」

 

男は小野の中に一物をねじ込む。

 

「あっ♥」

「うおおっ、これは……」

 

ぬるっと呑み込まれた。

肉ひだが絡みついてくる。

 

「いつだったか肉体の年齢を測る機械を使ったことがありましたよね。そのとき小野さんは……何歳だったかな? すごい、若くでましたよね? 機械がおかしいのかと思いましたけど、そうではないみたいですね」

「どういう意味ですか……」

「それだけ小野さんの中が狭いってことです。大学生の子供がいるなんて思えない」

 

男根に肉ひだが絡みついてくる。

それを振りほどくようにして抜き差しする。

性器が擦れ合い快感を生む。

 

「子供さんに知られたらどうしますか?」

「こんなことしてるの知られたら……軽蔑されちゃいます……」

「じゃあ早く済ませないといけませんね。誰かに見つかったら大事になってしまいますから。大学生の子供さんにも伝わってしまいますよ」

 

にやつきながら腰を打ちつける。

半脱ぎの状態でするのも乙なものだ。

興奮してあふれだした愛液が下着に垂れている。

 

「最近旦那さんとはどうですか? こういうことしてますか?」

「してません……」

「旦那さんとどっちが気持ちいいですか?」

「それは……あうぅ♥言えないです……」

「もう言ってるようなものですよ、それ」

 

(旦那さんの方が気持ちいいって言えばいいのに。小野さんは嘘がつけない人なんだ)

男は優越感でふくれあがった興奮のままに腰を振る。

尻と腰とがぶつかり合い、パンパンパンと音を立てる。

 

「あっ♥ んんっ♥」

「気持ちいい……それにあったかい……サイボーグ同盟の一員だなんて信じられないな」

「サイボーグ、同盟?」

「とぼけないでください。小野さんはその一員なんですよね?」

「知りません、そんな……ぁんっ♥」

 

ぬぷぬぷと肉穴を拡張されながらお尻を叩かれ、小野は体をこわばらせた。

 

「白状してください。とぼけても無駄ですよ」

「知りません……本当にぃ……♥」

 

バシンバシンと手のひらで尻を打たれる。

鮮烈な痛みが広がり、振動が膣肉を越え、子宮まで震わせる。

 

男が小野をぎゅっと抱きしめた。

「小野さんがもしサイボーグ同盟のメンバーだとしても俺が守ります」

「え……?」

小野は思わず男の方を見た。

「やっぱり小野さんはサイボーグ同盟の……」

「ち、ちがいます……耳元で言われたから、びっくりしただけで……きゃあっ♥」

 

ぎゅっと抱き締められたかと思うとジーンズと下着を脱がされる。

これで下半身は丸裸。

そんな格好でテーブルの上に仰向けにされてしまった。

 

「小野さんはこのまま逮捕します。俺が保護しますから。逮捕するために証拠を見つけないといけませんね」

「さっきからなにを言ってるんですかっ……」

 

股を開かされた。

肉棒がねじこまれる。

 

「あっ♥ もし誰か来たらぁ……」

 

さっきまでは下を全部脱いでいなかった。

足音が聞こえたら、さっと衣服の乱れを整えてどうにかごまかすこともできただろう。

しかしいまの状態だと誰か来ても隠すことはできない。

 

「そんなに疑うなら体の隅々まで調べたらいいじゃないですか……私はサイボーグじゃありません……」

「いいんですか?」

「早く調べてください……こんなことすぐにやめないと……誰かに見られたら……」

 

にやける男と目があった。

男は小野の服をめくりあげた。

 

子宮を突き上げながら、下着をずらした。

律動に合わせて揺れる乳房をたっぷりと観察する。

サイボーグには見えない。

後ろから突いているときにお尻の穴まで見ていたが、そちもサイボーグっぽい箇所は見当たらなかった。

正面も同様

 

「見ないで……恥ずかしいです……」

「調べてるんですよ。小野さんが調べてって言ったんですよ?」

「そうですけど……」

 

男の視線が小野の体を這い回る。

羞恥で全身が火照っていく。

 

「見たところサイボーグではないですね」

「じゃあ……」

「でも最新のサイボーグは見た目じゃわからないんですよ。だからまだ容疑は晴れていません」 

 

男は頑なだ。

 

「……よく、わからないですけど、私がもしサイボーグ同盟の一員だったら、あなたの敵なんじゃないですか? そんな私を守るなんて……」

「小野さんがもしサイボーグだったとしても悪い人ではないですから。小野さんが何者であろうと俺が守ります。絶対に――」

 

男はぐぅっと体重をかけた。

小野の腟内をいっぱいにして奥にある快楽スポットを亀頭でぐりぐりとマッサージする。

 

「ふぎっ♥」

 

男の腕の中で小野は身悶えする。

おっとりとした彼女らしくないあえぎ声に男の興奮は頂点に達した。

 

「だから正直に話してください。小野さんはサイボーグですよね?」

コリコリの子宮口を亀頭で揉みこねながら答えを迫る。

「わっ♥ 私はぁ――」

 

秘密を打ち明ける小野の膣内に男はドクドクと精を流し込んだ。

 

 

 

気づいたら布団の中にいた。

(あれ?)

小野さんの膣内に欲望をすべて吐き出し、天に昇るほどの快楽を感じたのは覚えている。

ただそのあとの記憶がまるでない。

 

(夢、だったのか? とんでもない夢だ……小野さんにあんなひどいことをするなんて……二日連続小野さんの夢だ……ひょっとして俺って小野さんのことが好きなのか?)

 

そんなことを思いながら食堂へ。

「おはようございます♥」

「お、おはようございます……」

小野さんに会う。

男は気まずすぎて目をそらした。

「どうしました?」

夢の中であなたを襲っていましたなんて言えるわけがない。

「昨日のチョコはどうでしたか?」

「ふえ? まさか……それってどんな……」

「あー、ひどい。忘れちゃったんですか? クモのチョコですよ♥」

タランチュラ。

ねっとりと囁いてくる。

ぞくっと背筋が震えた。 

「夢じゃないんですか……」

「夢ということにしちゃいますか?」

小野さんが笑っている。

男の顔から血の気が引いていく。

(待てよ? たぶんあのクモのチョコを食べるところまでは現実だったんだ。で、チョコを食べた瞬間気絶してしまった。小野さんには失礼すぎるけど、初クモで耐性がなかったから……小野さんを襲う夢を見たのは小野さんにチョコをもらったのが嬉しすぎたから! きっとそう!)

男はうんうんとうなずいた。

「あーあ、残念だなぁ。私が何者であろうと守るって言われて、とっても嬉しかったのに……」

「え!? それは……」

「あれは嘘だったんですか?」

「い、いや、そんなことは……嘘なんかじゃありません、本当です」

動揺しながら返事をする。

(ま、待て、まだ大丈夫……その台詞を口にしたらしいのは確定だけど、小野さんにひどいことをしたのは確定じゃない……)

「よかった。じゃあ早速いいですか?」

「い、いいですよ? なんなりと」

精一杯格好つけて見せるが、声が震えていた。

小野さんが腕を抱いてくる。

肩に柔らかいものが当たっていた。

「クモのチョコを食べたらエッチな獣に豹変する男の人がいるんですけど、その人から私を守ってください♥」

ぎゅっとしがみついてくる。

小野さんの笑顔が男にとっては逆に怖い。

彼女の腕の中で彼は冷や汗でびっしょりになっていた。

 

目の前にはクモのチョコが置かれていた。



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レッド様に寝取られた玲奈ちゃ……キリちゃん

※寝取られ注意です


少年がヒーローたちに野球で負けてからしばらく過ぎた。

少年は雑用をさせられていた。

球拾いや球磨き。

敗北して以降まともな練習はさせてもらっていない。

今もヒーローたちが好き放題使った球を丁寧に磨いていた。

すると誰かがすっと部室に入ってくる。

「――がんばってるみたいだね。感心感心」

聞き慣れた声に少年は顔をあげた。

野球部のマネージャーが少年を見下ろしていた。

少年と付き合っていたのに。

ヒーローに洗脳されすっかり彼ら専属のマネージャーに変えられてしまった彼女。

宝石のようにきれいだった青い瞳がどろりと淫蕩に濁っている。

こうして会話しながらも『レッド様』のことでも考えているのだろう。

野球部は乗っ取られ、彼女は寝取られ踏んだり蹴ったりだ。

 

彼女はブラウスとスカートだけ。ブルーのセーターは脱いでいた。首にハートのアクセサリーつきの赤いチョーカーをつけていた。制服の上からでもわかるほど胸が大きくなっている。

スカートから伸びる足もむちっと肉付きが豊かになっていた。

ここに来る前に激しい運動でもしていたのか汗びっしょりだ。甘い匂いと彼女の甘酸っぱい体臭が混ざり合う。

ヒーローにたっぷり可愛がられて妖艶な色香を放っている肉体に少年は見とれてしまう。

「どこ見てるの?」

玲奈が意地悪な笑顔でのぞきこんでくる。

少年は慌てて目をそらした。

 

「なにしにきたんだよ……」

「最近はレッド様のためにがんばってるみたいだからご褒美をあげようと思って」

「ご褒美……?」

 

玲奈は椅子にブラウスのボタンを三つ外し小さい子をのぞきこむような前かがみになった。

たぷんと巨乳があふれそうになる。

乳房の側面に赤いハートと炎を組み合わせたタトゥーが入っているのが見えた。

 

ブラウスと肌の間にもちらっと赤いものがみえた。

こちらはタトゥーではない。

乳輪かと思ったが違った。

赤い大人っぽいブラだった。

『レッド様』が自分の色を身につけさせているのだろうか。

少年の内側が嫉妬と絶望の炎でどろどろに焦がされる。

 

「がんばってるご褒美だから見ていいよ。ほら」

 

以前の彼女だったら考えられない、まるで痴女のような台詞。体だけでなく内面も変えられている証拠。

 

彼女が身をくねらせるたび、左右から両腕で寄せてあげた胸がたぷたぷと揺れる。

制服の上からでもわかるほどボリュームアップしていた乳房の谷間を見せつけられる。生の乳房を見るのは初めてだった。

レッドに奪われる前ならきっとみずみずしい肌をしていたのだろう。

しかし彼らの欲望にさらされた今は高校生とは思えないほど大きさに育ち、むわぁっと濃厚な色気を放っている。

 

青臭さが鼻をついた。

少年は一瞬自分の股間を見た。

見るだけで射精したわけではなかった。

 

ブラウスの中に押し込まれているピチピチの乳房がぶつかりあい間に深い縦溝を作っている。

あふれそうになっている乳肌にタトゥーとは違う虫刺されのような赤い痕を見つけた。

 

「それは……?」

「ん? なんだろうね?」

 

彼女は意味ありげに笑った。

きっとヒーローたちに吸われているのだ。

よく見るとチョーカーをつけた首にも虫刺されのような痕がある。

乳房や首筋に唇を這わされる彼女の姿を想像して、少年はむくむくと股間を盛り上げてしまった。

 

「見るだけでそんなになっちゃうんだ。すごいね」

 

『レッド様』は見るだけではこうはならないのだろうかか。

少年の身のうちで沸々と暗い感情がふくれあがる。

 

「ほらもっと見ていいよ。恥ずかしがらなくてもいいよ。男の子はみんなおっぱい大好きなんでしょ?レッド様ですら我慢できずに赤ちゃんみたいに夢中でチューチュー吸っちゃうぐらいだもん♥」

「なっ……」

 

さっきまで仮説の妄想でしかなかったものが現実に変わり少年は愕然とする。

 

「レッド様のためにがんばってくれるならこれからも見せてあげるよ♥」

(やっぱりそれかよ……)

 

少年ががんばっているから、ではなくレッド様のために身を捧げてほしいから。

それも見せるだけ。

レッドには吸わせているのに。

少年は醒めてしまった。

それなのに股間は苦しいほどギンギンになっている。

 

彼女がぎゅうっと胸を寄せて体をくねらせる。

目の前で乳房が揺れる。チョーカーに付いているハートのアクセサリーも揺れて彼女の白い肌にぺたんぺたんとぶつかる。

それを凝視する少年はハァハァと息を乱し、催眠術にでもかかったかのように肉棒をしごく。

 

「あれ? 小さいね。レッド様のはこのぐらいあるのに♥」

 

彼女が指で輪っかを作る。

その輪は大きく、それで手コキされてもスカスカだ。

 

「レッドのはそんなに大きいのか……」

「レッド"様"ね? そういうところちゃんとしないとダメだよ ――君もまだ大きくなるんでしょ? レッド様に少しでも近づけるようにがんばれ♥がんばれ♥」

 

ヒーローのものになった彼女に応援され、少年は激しく肉棒を擦る。

しかし正直なところ少年のものはこれで限界だった。

 

 

 

 

「ふふっ♥まだ足りない?こっちも見せてあげようか?」

 

玲奈が意地悪な笑顔を浮かべる。

スカートの裾をつまんだ。

笑みを浮かべた上目遣いで少年を挑発しながらゆっくりとめくりかえしていく。

 

むちむちの白腿があらわになっていく。

やはりここに来る前に激しい運動をしたのか汗に濡れてしっとりとして、ほんのり赤く染まっている。

内腿にタトゥーが入れられていた。

 

(え……?)

 

腿の付け根が濡れていた。

汗とはちがう。

白く濁った液体、まるで陰部からあふれだして伝い落ちているかのような。

 

「はい、ここまで♥ここから先はレッド様専用だから♥見るのもだめでーす♥」

 

心拍数があがる。

そんなわけがないと少年は思う。

他の連中に比べてレッドは紳士的なのだ。

そんな野獣のような一面を隠しているとは思えない。

まさか生でやったらどうなるかわからないわけではないだろう。

それなのに。

 

見間違いかもしれない。

 

「レッド様すごいんだよ。匂いを嗅いだだけでドキドキするぐらい濃くて♥あふれちゃうぐらいたくさん出るの♥」

 

玲奈が少年の一縷の希望を容赦なく断ち切った。

 

「したのか……レッドと……」 

「うん、したよ♥ここに来る前にね♥中に出されたのが垂れてきたみたいだね♥」

 

見間違いではなかったのだとわかり少年は愕然とする。

 

(胸にも出されたのか……?)

 

彼女がブラウスを開いたとき青臭さが漂った。

あの深い谷間を開いたらヒーローの精液がべったりと付いているのかもしれない。

 

「どうしたの?おっぱいもレッド様のものだからこれ以上は見せないよ?」

 

玲奈がずいっと身を乗り出してくる。

ヒーローに弄ばれタトゥーまで入れられてしまった乳房が目の前に。

青臭さと彼女の甘酸っぱい体臭、香水か何かのミルク臭がむわぁっと押し寄せてきた。

少年はなにもできなかった。

ただ肉棒をビクンとはねさせただけ。

乳房が離れていく。

身を起こした彼女は少年を見下ろす。

 

「マンコとおっぱいだけじゃなくて、口も手も足も子宮も卵子も♥全部レッド様のもの♥」

「だから中出しまで……」

「そう♥大好きな人の赤ちゃんが欲しいって思うのは当たり前でしょ?」

 

玲奈が妖艶に微笑んだ。

完全にレッドの女に堕ちていた。

 

レッド様とのことを思い出しているのか腰をくねらせている。

モジモジと腿が擦り合わされている。

 

その部分より少し上、いまはスカートに隠されている秘部をレッドは知っている。

俺は見たことすらないのに、ヤツは肉棒をねじ込み射精までしたのだ。

気が狂いそうになる。

 

「じゃあね。レッド様のためにちゃんとがんばってくれたらまたご褒美をあげるから、がんばってね♥」

「ちょっと待ってくれ!」

「ごめんね、これからレッド様と約束があるから♥君も球磨きの続きがあるでしょ?じゃあね♥」

 

玲奈はさっさと行ってしまった。

レッド様に会いたくて仕方がないといった足取りだった。

 

少年は球磨きを再開する。

 

(玲奈ちゃんとレッドが……俺は球磨きしてるのに、レッドのヤツは玲奈ちゃんにタマを磨いてもらってるかもしれないのか……?それだけじゃなくて……)

 

結局見せてもらえなかった玲奈の膣肉がレッドのものを包み込み、磨き上げる妄想までしてしまう。

球磨きなんてできなかった。

少年は肉棒を握った。

 

(玲奈ちゃん……玲奈ちゃん……)

 

いま彼女は何をしているのかと少年は考える。

レッドと体を触れ合わせながら少年のことをネタにしたつ手始めにキスでもしているのだろうか。

レッドへの好意を示すかのようなタトゥーの入った乳房や内腿を愛撫されながら彼女は口内を犯されているかもしれない。

 

レッドの手が彼女の秘部に触れて……

 

(ダメだ……こんなのでイッたら本当に負け犬だ……)

少年はギリギリで踏みとどまった。

 

 

 

悶々とした日々を送る。

「今日もちゃんとやってるみたいだね」

部室で球磨きをしている少年の元に玲奈がやってきた。

いきなり後ろから抱きついて胸を押しつけてくる。

まるで痴女だ。

レッドにここまで変えられてしまった。

洗脳される前より距離が近くなっているが嬉しさはなく絶望感だけがあった。

「ご褒美をあげるね♥」

柔らかなふくらみが少年の背中でぐにゅっと潰れる。

じわりと彼女の体温まで伝わってきた。

しかしその胸にはレッドのものであると主張するかのようにタトゥーが刻まれているのを思い出し、少年は複雑な気持ちになった。

 

「わかる?さっきまでレッド様と一緒にいたんだよ。たくさん愛してもらったから乳首もビンビンになってる」

玲奈がぐりぐりと胸を押しつけてくる。

少年の背中で揉みこねられる柔肉の中にコリコリとした感触があった。

 

 

 

ヒーローのために尽くしていればご褒美を与えられる。

少年はいつしか奴隷のように働いていた。

(ヒーローのため?ちがう、俺は玲奈ちゃんのために働いてるんだ……)

自身に言い聞かせながら今日も球をゴシゴシと磨く。

「やぁん♥レッド様ぁ♥」

彼女の声が聞こえた。

(玲奈ちゃん……?なんだよ今の声……まさか部室の壁に手をついてやってるのか……!?)

幻聴かと思ったが「あッ♥あんッ♥」と喘ぎ声が何度も聞こえてくる。

少年は球磨きどころではなくなった。

壁に耳を押しあてハァハァと股間を磨く。

外の声が静かになった。

不気味な静寂が流れる。

 

(まさかレッドがイッたのか……!?)

 

少年は愕然とする。

壁に手をつき後ろから犯されレッドに中出しされた玲奈の姿が脳裏に浮かぶ。

レッドの方を振り向いて深くつながったままキスでもしているのだろうか。

少年の妄想は加速する。

肉棒をしごく手が止まらなくなる。

 

「おっ、やってるね♥」

「うわっ!?」

 

玲奈が部室に入ってきた。

少年は慌てて股間を隠そうとした。

「やっぱり♥たまりすぎて集中できないんだね♥」

玲奈が接近してくる。

手に何か持っていた。

「それは……」

「これ?なんでしょうか?」

少年の前でプラプラと揺れる。

下着だった。

「ついでだから♥」

「ついで……?あっ……」

少年の股間が彼女が手にしている下着に包まれた。

(ついでってまさか……レッドに脱がされたついで!?部室のそばでやってたのか……)

彼女のぬくもりが伝わってくる気がする。

少年の推測が当たっていればさっきまで身につけていたのだから彼女のぬくもりが残っていたとしても不思議ではない。

「私のパンツでシコシコされるの気持ちいい?」

「あぁ……玲奈ちゃんっ……」

「あ――」

玲奈が何か言おうとする。

しかし少年が射精してしまった。

「イクッ……」

少年は腰を突き出す。

彼女の下着を亀頭が押し上げた。

ビュルビュルと精液が吐き出されシミになる。

 

「すごいね♥そんなに気持ちよかった?」

「違うんだ、これは……」

 

のぞきこんでくる玲奈から視線をそらし少年が言い訳しようとする。

スカートとそこから伸びる脚を見てしまった。

部室の横でレッドに犯されて中出しされたなら、精液が垂れているかもしれない太腿。

少年がごくりと生唾を飲む。

そのとき部室の扉が開いた。

 

「玲奈、ちょっといいか」

「レッド様♥」

 

レッドだった。

少年をのぞきこんで感想を聞こうとしてくれていた玲奈がレッドの方へ行ってしまう。

 

(呼び捨て……嘘だろ……前はマネージャーって呼んでたのに……玲奈ちゃんも嫌がってる様子はない……いやむしろ……)

 

玲奈はレッドと言葉を交わし、腕にすがりついた。

彼女の巨乳がヒーローの腕に押しつけられてぐにゅりと歪んだ。

自慰でもするかのように体を擦り付けながら少年の方を見る。

 

「大事な用事ができたから今日はここまで♥じゃあまたね♥がんばってくれたらまたご褒美をあげるよ♥」

「ま、待ってくれ玲奈ちゃん……」

「あ、さっき言おうと思ってたんだけど、――君は玲奈ちゃんって呼ぶの禁止」

「え……」

「みんなと同じようにキリちゃんって呼んで」

「どうして……」

「だって私はレッド様のものだから♥呼び捨てにしていいのはレッド様だけ♥」

「でも……」

「ひとがいやがることをしちゃダメだよ?」

まるで小さな子に言い聞かせるような口調。

「ほら言ってみて?キリちゃんって」

「そんな……」

「言えるよね?」

口答えすれば叱られてしまいそうだった。

「……キリちゃん」

「よろしい♪よくできました♪偉いね」

少年は何も答えられなかった。股間に被せられた彼女の下着もそのままに言葉を失う。

 

「おまたせしました♥いきましょうレッド様♥」

「ああそうだな」

 

そんな少年を尻目に二人は行ってしまった。

玲奈は相変わらずヒーローの腕に腕を絡めて胸を押しつけている。

 

 

 

(あれはきっとレッドに言われて……レッドのやつ意外と独占欲が強いんだな……あはは……)

 

名前を呼ぶことすら許されなくなった少年は必死に理由を考えていた。

 

(ご褒美はだんだん過激になってる……それはきっと洗脳が解け始めてる証拠だ。レッドのことが好きなら俺にこんなことするのはおかしいもんな……)

 

彼女の下着を握りしめ、ぬくもりを噛み締めながら肉棒をしごく。

精液で汚れてしまったが、彼女が身に着けていたものだと思えば気にならない。

 

(玲奈ちゃん……いやキリちゃん……?いやいや、玲奈ちゃんはきっと元に戻る。玲奈ちゃんを信じよう……ご褒美の内容を考えているのは玲奈ちゃんかな……?ちゃんと言うことを聞いていればそのうち……)

 

甘い妄想に浸りながらシコシコと手を動かす。

 

(玲奈ちゃん……)

 

脳裏に玲奈の顔が浮かんだ。

さっき名前を呼ぶのを禁止したときの顔。

笑顔だったが本気で嫌そうな顔をしていた。

 

(あれもレッドに洗脳されているから……元に戻れば……でもショックだな……あんな顔されるなんて……あんな顔されるのは俺も嫌だなぁ……キリちゃんって呼ぶべきなのかな……)

 

悩みながらも少年の一物はビンビンだった。

二度目の射精に向けて駆け上がっていく。

 

(玲奈ちゃん……いや、キリちゃんっ……いや玲奈っ……ああでも……うあっ……キリ、ちゃんっ……)

 

悶々とした気持ちを一時的に吐き出した。

 

 

 

その頃……

「――レッド様の仰ったとおりでしたね♥飴を与えたらちゃんと仕事をしてくれるようになりました♥」

玲奈の乳房がたぷんと揺れた。

少年には見せなかった部分も見せながらレッドを気持ちよくする。

「人間など単純だ。思い通りに動かすことも容易だよ」

「あ、でも今日は部室でお猿さんみたいにオナニーしてましたよ♥レッド様に愛されて私が出してしまったエッチな声をオカズにしていたのかもしれません♥」

「ほう。それは予想外だな。まさかそこまで堕ちるとは」

レッドがにやりと笑った。

 

「レッド様♥実は私も堕ちています♥レッド様のことばかり考えてしまって……ミスをしてしまいました……」

玲奈がスカートをたくしあげた。

少年には見せなかった場所をレッドには見せてしまう。

秘部はぐちょぐちょに濡れていた。

「罰をくださいレッド様♥」

「いいだろう」

レッドの肉棒が玲奈の膣内に沈み込む。

「あぁっ♥いいっ♥レッド様ぁ♥」

優秀だったマネージャーが少年にも聞こえてしまいそうなほど卑猥な喘ぎ声を響かせた。



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エロなし
真夏の夜の…


レナと武美が一人の男をめぐって戦う話です


レナVS武美

風来坊と武美は旅を続けていた。

今いるのは森の中。

野宿の準備中。

 

………

 

「武美もやってみるか?」

「うん!」

鉈を手にした。

「大丈夫か?」

やってみるかと言っておいて心配しはじめる。

ひょっとして鉈の扱い方が危なっかしかったのだろうか。

「ふふん。舐めてもらっちゃ困るよ」

武美が鉈を薪にちょっとめりこませ、振り下ろす。

「ありゃ……」

鉈が薪のなかば辺りまで食い込んだが割れなかった。

「代わろうか?」

「ううん。大丈夫。風来坊さんは疲れてるでしょ? あたしが頑張らなきゃ……えいっ!」

薪がくっついた鉈を持ち上げ、打ち付ける。ぱかんと薪がまっぷたつになった。

「すごいな」

「でしょー?」

どやぁ……

武美はそんな効果音が聞こえてきそうな表情で胸を張った。

「この調子でいくよー」

「無理はするなよ」

「わかってるって! てやあああっ!」

ぱこんぱこんと軽快に薪を割っていく。

それからしばらくして。

「ふう……ちょっと休憩……」

武美は鉈を置き、切り株の上に腰をおろした。

「よし、あとは俺がやろう」

日が落ちかけていた。急がなければならない。

風来坊が立ち上がり、鉈を拾いに行こうとする。

 

 

 

それは突然だった。気配も感じなかった。

風来坊の前に髪の長い女性が現れた。夕日を背にしているため顔は見えない。女性は鉈を拾い上げた。

「君は……」

顔がようやく見えるようになる。風来坊は呆然と立ち尽くした。

「お久しぶりです」

レッド様♥ そう言って女性は青い瞳を細めた。夕日に溶け込んだかのようなオレンジ色の髪が風に揺れる。

武美はむっと眉をひそめた。

「知り合い?」

風来坊に近寄り袖をこっそりと引く。まるで親の陰に隠れる人見知りの子のような仕草。

風来坊は女性の姿を見て、なぜか硬直していた。

 

女が近づいてくる。手に鉈を持ったまま。

武美は恐怖を感じた。ちらりと風来坊を見る。彼は動けそうになかった。

(風来坊さんを護らないと!)

武美はそばにあったノコギリを掴んだ。

「うわああああああっ!」

勇気を出して女に切りかかる。

 

ガキィンッ!

甲高い音が響いた。

鉈とノコギリがぶつかり火花が散った。

「武美!?」

風来坊は目を丸くする。

「なんですか、あなたは。いきなりノコギリで襲いかかってくるなんて冗談の域を超えてますよ」

女は武美とギチギチと押し合いながら、交差する武器越しに睨み付ける。

「それはこっちの台詞! 風来坊さんになにするつもりだったの!?」

武美も鋭い視線を返した。

ノコギリを握る両手、両肩、背、地面を踏みしめる両足に力をこめ、女を押し返す。

女は飛び退いた。長い髪がふわりと舞う。鉈は手にしたまま。臨戦態勢。女は笑った。

「レッド様に鉈を手渡そうとしただけなのに。ひどいですね」

「そんなの信用できない!」

武美の体が金色の光に包まれた。

「風来坊さんはあたしが護る! ハアアアアアアアアアッ!」

大切な人のピンチに覚醒したのだろう。

武美の背から白い大翼が顕現した。

翼をはためかせ、女との間合いをつめる。

ノコギリが地面をえぐった。えぐった土を巻き上げるようにして振り上げた。

 

ガキィィィンッ!

再びノコギリと鉈とがぶつかり合う。

ギチギチと押し合い。

斬撃は止めたものの、天使と化した武美の突進で女の体が宙に持ち上げられた。

「くっ……」

「どうする? 大人しく引き下がるならゆるしてあげてもいいよ?」

武美は意地悪く笑いながら女を上空へと押し上げる。

「んー、それはありえないかな。レッド様のとなりにいるべきなのは私。引き下がるのはあなた」

女は力尽くで鍔迫り合いを振りほどいた。弾き飛ばされ隙だらけになった武美めがけ鉈を振り抜いた。

「ひゃあああああああっ!?」

武美は吹っ飛ばされ地面に叩きつけられた。

衝撃が走り、大地が陥没しヒビ割れ、大量の土埃が巻き上げられる。

 

「自分だけが特別な存在だと思ってるんですね? 甘いですよ」

「うぅっ……」

地面に叩きつけられた武美が視線をあげると、そこにはぴっちりとしたスーツをまとった女の姿があった。

「それ……まさか、ヒーロー!?」

女の肉付きのいい体に貼りつき、ラインをもろに浮かすスーツは夕日を浴びてオレンジ色に輝いていた。

「ええ、そうですよ。私がヒーローであるレッド様の眷属である証です」

「どういうことだ!?」

風来坊が頓狂な声をあげた。

武美は怪訝な顔。

「さっきからレッド様、レッド様って……。まさかそれって風来坊さんのことじゃないよね?」

女は呆然と立ち尽くしている風来坊へ視線を向けた。

「風来坊さんというのが、あそこにおられる方のことを指しているのなら、そのまさか♪」

女はにこりと微笑む。

「待て……俺はなんのことだか、さっぱり」

「あら? よろしいんですか、レッド様? ヒーローが嘘をつくなんて」

女に見下ろされた風来坊は再び硬直する。

「お姿が変わられたみたいですけど私にはわかります」

「なにを根拠に……」

「匂いです♥ この匂いは間違いなくレッド様です♥」

「匂い、だって……?」

風来坊は呆然と立ち尽くすしかなかった。

武美は険しい表情を女に向ける。

「なにわけわかんないことを……」

「あなたは知らないんですね。レッド様の過去を。教えてあげましょうか? その代わり誰にも言わないでくださいね」

「か、過去だって……」

「風来坊さんの過去かぁ……」

「武美……」

微妙な表情の風来坊を見て、武美は優しい微笑を浮かべた。

地面を蹴る。ヒーロースーツをまとった女との間合いを一気につめた。

「興味ないよ!」

「なっ……」

ノコギリが振り下ろされた。

女は鉈で受け止める。

三度武器が交錯した。ノコギリとナタがギチギチと噛み合い悲鳴を上げる。

「ちょっと気になるけどね。でも、風来坊さんが暗い顔してるから聞かない! 大事なのは今と未来! 過去なんてどうでもいいよ!」

武美は総身に力を込めた。白き翼もはためかせ女を押し切ろうとする。

「その点に関しては同感ですね。そしてレッド様と一緒に未来を歩むのはこの私です」

女も渾身の力で押し返す。二人の力が拮抗する。

「風来坊さんと一緒に歩むのはあたし!」

「いいえ、私です!」

互いの武器が軋みを上げる。

二人の体からオーラがあふれだし、ぶつかりあい、炸裂した。

 

天使の翼を顕現させた武美とヒーロースーツをまとった女が空を舞う。

ノコギリとナタが幾度も閃く。

耳をつんざく金属音と衝撃が何度も何度も虚空を震わせ、鮮烈な火花がいくつも散り咲いた。

「ハアアアアアアアアアッ!」

ブンブンと風を切る音。

女は視線を向ける。

武美が投じたスパナが回転しながら迫っていた。

「こんなもの!」

鉈で薙ぎ払った。ガキィッと鈍い音が響く。

「隙あり!」

「なっ!?」

スパナに気をとられた刹那の隙に武美が一気に間合いをつめていた。

ノコギリが振り下ろされる。

女は鉈をかざしたが、渾身の一撃に上空から叩き落とされた。

どごぉっ!!

高校の屋上を破壊し、瓦礫と土埃とともに校舎の廊下にまで落下した。

「やーい、ひっかかった♪」

ノコギリをさげた天使が舞い降りてくる。

「姑息な真似をしますね……」

落ちかかってくる瓦礫と土埃をはねあげ、女が立ち上がった。

にらみあい、火花を散らす。

女は赤いオーラに、武美は白いオーラに包まれた。

真夜中の校舎で鉈とノコギリがぶつかりあう。

女の戦いだ。

ギョアアアアアアアアッ

ガキィッ

ドゴオッ

校舎が崩壊していく。

風来坊は呆然とそれを見守る。

 

「やりますねぇ!」

「そっちこそ!」

 

武美はスパナを投じた。

 

「二度同じ手は食らいませんよ」

 

ブンブンと唸りをあげて迫るスパナに対し、女は腕を引いた。

 

(何度同じ場面に直面したってどうしようもないことだってあるよ! 打ち落とす? それとも回避? どっちも想定内! スパナに気を取られてる隙にあたしは――)

 

武美は白い翼をはためかせ、女に肉薄する。

ノコギリが銀色の軌跡を描いた。

 

「こんなもの!」

 

女は左腕を振るった。

素手でスパナを叩き落とす。

左腕を振った勢いそのままに右手の鉈を振るう。

 

「んなぁ!?」

 

想定外の動きに武美は目を見開いた。

女が片手で振るった鉈にふっとばされる。

部室の屋根を突き破った。

 

「いてて……もうめちゃくちゃだよ……」

 

(でも、あんなことしたら左手はかなりのダメージを受けてるはず!)

 

瓦礫を押し退け、武美は立ち上がった。

あたりを見回す。

野球ボールにバット、スコアボードえとせとら

 

(野球部の部室かあ……いいなぁ、あたしも風来坊さんと一緒に……ん?)

 

物思いに耽っていると物音が聞こえた。

女が追いかけてきたのだろう。

武美は身構える。

 

(あれ……?)

 

ノコギリがなかった。

視線をめぐらせる。

少し遠い場所に柄だけ見える、瓦礫の中に埋まっていた。

 

ひゅん!

風を切る音。

ノコギリは取りに行けない。

手近にあったバットを手にしてフルスイングした。

かぁんとやかましい音が響く。

なにかを打ち返した。

ばしゃあああっと水音。

 

「きゃああああああっ!?」

 

女の悲鳴。

打ち返したのはどうやらヤカンらしかった。

中に入っていた熱々のお茶がヒーロースーツの女にぶっかけられた。

 

「ごめんね。でも因果応報だよ。大丈夫?」

 

武美はノコギリを拾い上げ、声のした方へ歩み、のぞきこむ。

 

「あれ……」

 

女がいると思っていたのに、ヘルメットらしきものと、漆黒の口――武美にはヒーロースーツの襟に見える、それしか見えなかった。

 

「からっぽ……そんな、まさか……」

武美は顔をひきつらせ、あとずさった。

その背中に何かが触れる。

ひぃっ!? と悲鳴をあげてしまう。

「どこを見てるんですか?」

「へ? うぶぅぅぅぅぅっ!?」

何かが顔にへばりついた。

球を磨くための布。

布越しに強い衝撃が走り、武美はふきとばされた。

 

武美は尻餅をついた。

顔をあげるとびしょ濡れの女。

なぜかJKらしき制服姿になっていた。

あとずさりさると手に何か触れた。

やかん。

武美が女だと思ってのぞきこんでいたのは空のやかんと脱ぎ捨てられたヒーロースーツだったのだ。

 

 

 

女が神速で斬りかかる。

武美は立ち上がり、ノコギリで受け止めた。

制服の赤いリボンと武美の茶色い髪のサイドに結ばれたこれまた赤いリボンが揺れる。

 

「しぶといですね……いい加減あきらめたらどうですか? レッドさまの隣にいるべきはこの私です」

「いいや。風来坊さんと一緒に歩くのは、あたし!」

 

何度も何度も切り結ぶ。

ノコギリと鉈が風を切りまくり、あるときは苛烈にぶつかりあう。

 

「ノコギリ無双!」

「くっ!?」

 

目にもとまらぬ速さで繰り出された無数の斬撃に女はふきとばされた。

ある商店街のあるカレー店にぶちこまれた。

衝撃で手離してしまった鉈が店の前に転がった。

 

「もらった!」

 

武美が突っ込んでいく。

ノコギリを振りかぶった。

女は丸腰、それに彼女がつっこんだ場所は勝手知ったる知り合いの店、勝機とみて一気に攻勢をかける。

 

「甘いですよ!」

「なっ!?」

 

翼をはためかせて突進した先に女がいた。

台所から拝借したらしいフライパンを振りかぶっている。

乙女の祈りをこめた一撃。

野球のバッティングのような格好で弾き飛ばされた武美は店外に打ち出される。

何度もバウンドしながら商店街を転がっていく。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」

痛みにのたうち回る。

「油断しましたね。」

フライパンを置き、鉈を拾い上げた。

武美を追いかける。

 

「ようやく質問ができそうですね。」

「質問っ……?」

「もしも、レッドさまが過ちを犯したとき、あなたはどうしますか?」

 

武美は激痛に耐えつつ眉をひそめた。

 

「『誰もあなたみたいに正しくは生きられないんだ』なんて狂信しているレッド様が過ちなんて犯すはずがない、そう思っていますね?」

「そんな……」

「なぜそれを……」

 

風来坊も驚いている。

女は微笑した。

武美ははっと目を見開いた。

 

「盗み聞き……? まさか、盗聴してたの?」

「聞こえてきたんですよ。洗脳されて眷属となった私にレッド様の悲痛な想いが届いたのかもしれません」

「なにを言ってるの……?」

 

武美は愕然とする。

女は鉈を振り上げた。

 

「レッド様だって間違うことはありますよ。過度な期待はヒーローをも狂わせる。あなたにはそれがわからない」

「どういう意味?」

「一度離れればわかるかもしれませんね」

 

言葉とともに刃が振り下ろされた。

武美はそれをノコギリで受け止めた。

再度打ち合い。

 

「ハアアアアアアアアアアッ!」

「やああああああああああっ!」

 

武器が何度も何度も交差する。

 

天使と化した武美とヒーローのけん属である女がそれぞれの得物を手に夜空を駆け回る。

衝撃波と炎の華がいくつも開く。

 

二人は高速で飛び回り、いつしか海上へと戦いの場を移していた。

 

「うっ!?」

 

強烈な一撃。

ノコギリがくるくると空を舞った。

 

「しまった……」

「これで――」

「なーんて、ね♪」

 

くるくるとスパナが舞う。

 

「しまっ――うぅっ!?」

 

虚をつかれた女はスパナを手首に食らってしまう。

鉈がぼちゃっと海に沈んでいく。

 

「はあっ!」

 

何か円盤のようなものが武美めがけて飛んできた。

 

「ひゃあ!? ま、前が見えないっ、息が苦しいっ!……なにこれぇ!」

 

顔になにかはりついていた。

ヒーローのお面。

正しく装着すれば前が見えるが、無理やり貼り付けられた今は武美の視界を塞いでいる。

 

「ふげぇっ!?」

 

武美は打撃を食らった。

海上に流星のごとく、まっすぐ落ちていく。

とまっていた船に激突した。

 

甲板がめくり返る。

土埃がもうもうと立ち込めた。

武美はげほげほと咳き込む。

 

女が降りてくる。

武美は立ち上がった。

 

「はあああああっ!」

 

もうお互い武器はない。

月下の船上で決闘。

体と体をぶつけあう。

バキッ、ドゴオッと鈍い音が響いた。

汗がしぶく。

左手と右手、右手と左手を掴み、正面から組み合った。

額をくっつけ、至近距離でにらみあう。

 

「さっきのっ、質問だけどさぁ!」

「なんですかっ」

「もしっ、風来坊さんが間違うことがあったらっ、ひっぱたいてでもとめるっ! それがあたしの答えっ!」

 

じりじりと押し合いながら解答する。

 

「できますか? あなたに……信奉するレッド様をっ、ひっぱたくなんて!」

「そう言うあなたはっ、どうなのっ」

「できますよっ!」

 

月明かりに負けないほど強く、女の瞳がぎらりと煌めいた。

力をこめ、武美を押す。

 

「くうぅっ」

「答えてくれたお礼にっ、私もっ、答えてあげますよっ。私は、一度っ、レッド様に見捨てられたおかげでっ、冷静に見られるようになりました……レッド様が間違えば容赦なく叱りますっ、洗脳されてっ、見捨てられてっ、でもっ、信奉が愛情に変わったんですっ」

「あははっ、なんだかよくわかんないけどっ――」

「レッド様は――」

「風来坊さんは――」

 

最高ってこと!

最高ってことです!

 

二人の言葉と力が交錯する。

 

女が武美に頭突きを食らわせる。

手を離し後退する武美を突き飛ばした。

よろめいた武美の腹に拳を打ち込む。

 

「うええぇぇぇっ!?」

 

武美は体をくの字に曲げた。

膝をつき、へたりこみ、への字に。

げほげほと咳き込みながら地面に手をつき、なんとか立ち上がろうとする。

 

「げぽっ!?」

 

しかし、立ち上がれず、さらには胃の中のものを吐き出してしまう。

かぽっ。

ぼたぼた……

 

吐いてしまった。

武美は呆然とする。

女は吐瀉物をぐちゃりと踏みにじった。

「ふふ♪ 戻しちゃいましたねぇ。ゲロなんて吐いてたらレッド様に嫌われちゃいますよ」

「うぅ~……そんな……風来坊さんはそんなことで人を嫌いになったりする小さい人じゃないよ!」

「む……。それは、確かにそうかもしれないですけど……」

「……ねぇ、風来坊さん」

「あ、あぁ、そうだな!」

少し離れた場所で見守る風来坊はなぜか盛大にテントを張っていた。

「風来坊さん……?」

「レッド様……? どういうことですか?」

「まさか、あたしのゲロで興奮……」

新たな世界を拡げたかもしれない男を二人がジト目で見つめる。

「待ってくれ! 違うんだ、これは……」

「まあいいですよ。話はあとでじっくりと聞いてあげます」

女が拳を振り上げ、まだ立ち上がれずにいる武美にとどめを刺そうとする。

「んー残念ながらそれは無理だよ」

「負け惜しみですか? そんなもの――」

じゅうううっと不審な音が聞こえた。

煙が立ち上る。

女の足元、まるで酸で溶かされたかのように甲板が崩れた。

「なっ!? あああああっ!?」

「さあっ、祭りのはじまりだよ!」

船体を突き破って無数の触手がうねうねと姿を現す。

押し潰さんとぬめる触手たちが女めがけて収束していく。

ドカッ

バキッ

ボコォッ

船がめちゃくちゃになる。

 

「あなた、何者なんですか……」

触手の猛攻をなんとか防いだ女がつぶやいた。

「粋でクールなナイスガイ――の、相棒だよ!」

ぶんと拳を振るう。

 

「こんな物騒な女の子まで惹きつけてしまうなんて……ヒーローの業は私が思っているよりもずっと深いみたいですね……」

「いやぁ、それほどでも――!」

 

風来坊ではなく武美が答えた。

その横っ面に女の拳が命中する。

痛みをこらえて反撃。

 

「ぐぎっ!? ……しつこいですね……いい加減、あきらめたらどうですか!」

「あぎぃっ!? ……それはこっちの台詞だよ! いつまでもレッド様、レッド様ってつきまとってないで、過去から卒業したら?」

 

武美の拳が女の横っ面に命中する。

 

「風来坊さんも迷惑してるよっ!」

「……本当ですか、レッド様?」

 

二人は殴り合いを中断して風来坊の方をうかがう。

 

「えっと、それはぁ……」

「えー……はっきりしてよ、風来坊さん!」

「しかし……」

「レッド様はお優しいですから罪悪感があるんですよ」

「あたしと、この人と、どっちを選ぶの?」

「それはもちろん――」

「私の大切な時間をめちゃくちゃにしておいて見捨てるなんてひどいこと、レッド様はなさらないですよね?」

「うぐっ、それはぁ……」

「風来坊さん!?」

「こんな人ですけど、いいんですか?」

「そうだね。そういうとこもあるからそばにいてあげたいんだよね。それに、いつもは格好いいんだよ?」

「知っています。……あなたが知っているのは表の顔だけでしょう? 私は彼の裏の顔まで知っていますよ」

「それがなに!? そんなの関係ないよ!」

 

ドカッ、バキッ、ボコォッ

お互いノーガードで殴り合う。

 

「風来坊さんは、あんなだから、あたしたちで決めるしかないね!」

「ええ。負けませんよ! はああっ!」

 

彼への想いで心を赤く燃やし、反撃する。

武美も闘気をみなぎらせ、応戦する。

ハートとハートのせめぎあい。

 

「どんなに言われたってゆずらない! 風来坊さんとこれからもずっとずっと! 旅を続けるのはあたし!」

「いいえ! レッド様とこれから旅をするのはこの私です! レッド様をこの手にもう一度取り戻す!」

「なに言ってんのさあ! 取り戻すなんてセリフは風来坊さんを一度でも手に入れた人じゃないと言う権利はないよ!」

「ありますよ! レッド様が私を洗脳されたのは、私のことが好きだったから。私と彼に嫉妬して……え? 違うんですか? ふふっ、レッド様は照れ屋さんですね❤ 小学生の男の子レベルです❤ もっと赤ちゃんみたいに甘えてくれてもいいんですよ? あのとき部室でそうしたみたいに……❤」

「なっ!? くぅぅ! よそ見してる場合!?」

 

バキィ!

強烈な一撃が女を襲う。

パァンッ!

畳みかけようと接近してきた武美に女も負けじと反撃した。

乙女のビンタが武美に直撃する。

一人の男をめぐって二人の女がなりふり構わず殴り合う。

 

拳と拳、心と心をぶつけあう。

互いにボロボロ、ぜぇぜぇと息を乱していた。

 

ボロボロの体に鞭打って、拳を振り上げる。

彼と一緒に歩みたい。

その思いが二人を動かしていた。

 

「レッド様とともに歩むのは……」

「風来坊さんと一緒に歩くのは……」

 

私!

あたし!

 

二人の声と拳が交錯した。

思いのこもった絶叫と拳打の衝撃が月夜のみなもを震わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武美はぱちっと目を覚ました。

 

(夢、かぁ……あれ、内容が思い出せないや……)

バイオレンスな夢を見ていた気がする。

 

 

たくましい背中が見える。

しまった。

疲れてとろとろと眠っていたのだ。

 

「おはよう」

 

風来坊さんが声をかけてくれた。

 

「武美もやってみるか?」

「うん!」

焦る思いを察した風来坊が提案してくる。

武美はえいやと鉈を手にした。

 

長い髪が風に揺れる。

少し離れた木陰から女が二人を見守っていた。

微笑、しかし獣のような獰猛な視線で



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