識別名:リーパー (天真拓兎)
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設定:能力等が分からない場合ここへ(ネタバレ)(変更の可能性アリ)

※注意※
ここでの設定は最新話のです。


《プロフィール》

 名前:魂月(たまづき)千夜(ちや)

 身長:157cm

 スリーサイズ:B82/W59/H83

 好きなもの:可愛い物、パーカー

 苦手なもの:害虫、英語、火

 特技:裁縫、ピアノ

 誕生日:8/15

 CV:富田美憂(イメージ)

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

《設定(容姿・性格)》

容姿は精霊化する前はザ・日本人という感じで黒髪黒目であったが、精霊になってから肌、髪、目の色素が落ちアルビノのような見た目になっている。

運動神経はそこそこ良く、勉学もかなりいい方(1部除く)。さらに、漫画やアニメにもわりと精通している。

性格は基本的に温和で、妹(年下や子供っぽい子)に非常甘い。1人で考える事が多く、そのまま誰にも頼らず自分で結論を出してしまう為、よく1人で抱え込んだり、暴走をしてしまう。士道に対しては厳しいのか甘いのかがよく分からない。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

《能力》

 識別名:〈リーパー〉

 総合危険度:C→S

 空間震規模:B

 霊装:C

 天使:S

 STR(力) :117(147+α)

 CON(耐久力) :48(78+α)

 SPI(霊力):297(327+α)

 AGI(敏捷性):263(293+α)

 INT(知力):182(212+α)

 

 天使名:〈霊魂看守(サリエル)

 霊装名:〈神威霊装・亡番(グリム)

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

《技》

邪視(イヴィルアイ)

対象を視る事で魂に干渉し影響を与える。

対象の魂の強さ(精神力の強さ、霊力の大きさ)で効能が変化。

基本的に身体的ダメージは無い。

拘束時間短い技ほど効きやすい。

(麻痺(スタン)):麻痺効果付与

(睡眠(スリープ)):催眠効果付与

((デス)):即死効果付与

 

反転(フォールン)

霊力の+-を逆転させる事が可能。対象に石突(鎌の持ち手の底の部分)をぶつける事で発動。

 

魂の記録書(ソウルログ)

魂を保存、保持、閲覧することが出来る。(記憶の保存・保持・閲覧・書き換え、存在の保存・保持)

記録するのに対象の魂を利用するが、生死に問題は無い。

 

魂迎(たまむか)えの夜】

結界を張り(巨大な満月が出現し辺りが夜になる)霊力を常時回復、能力の強化(全てに30+【魂を喰らう者(イーター)】での吸収分)をする。

1度使うとこれまで【魂を喰らう者(イーター)】で強化した分がリセットされる。

持続可能時間は5時間。

 

魂を喰らう者(イーター)

対象の魂や霊力を喰らい【魂迎(たまむか)えの夜】内での自身の強化値を増加する。

喰らった対象の魂の強さや霊力の量で強化度合いが変化する。

魂を喰らわない場合は身体的ダメージは無い。

 

魂を狩る者(ハンター)

一時的に対象の魂や霊力を奪い保持する。

魂の記録書(ソウルログ)】に保存するのに使ったりする。

 

生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)

(望月(バース)):生命体を創造する。霊力消費量がとてつもなく多い。

(盈月(グロウ)):生命体を成長させる。成長度合によって必要霊力が変化。

(虧月(ディケイ)):生命体を衰退させる。衰退度合によって必要霊力が変化。

(朔月(ロスト)):生命体を破壊する。つまり、殺すこと。

 

魂の観測(サーチ)

魂、霊力の位置を特定する。

場所、波長、大きさ等が分かりそれで個人を特定する。

 

魂の接続(コネクト)

魂と魂、霊力と霊力を繋ぐ。

魂を接続することで記憶や考えを読め、霊力を接続すると霊力の受け渡しを簡単に無駄なく出来る。

魂を接続する時間が長すぎるとその魂に影響される。

 



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十香デッドエンド 少女は魂と霊力の精霊となった

 デート・ア・ライブⅢを見てから勢いだけで書きました!えっ?もうとっくに終わってる?知ってます。

 ぼちぼち投稿していくのでよかったら読んでください。



 ウゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーー

 

「この音は、いったいなんですか?ーーーーーへ?」

 

 鳴り響くサイレンの音で目を覚ましながら辺りを見渡します。その光景に私は思わず声を漏らしました。ビルは崩れ、道路はボロボロにひび割れており、そこらかしこに瓦礫が散乱しています。

 

 ひとまず目を瞑りもう一度開きます。やはり景色は変わりません。それから、自分の頬を引っ張ってもみました。

 

「ひはい・・・・・・つまり、これは夢では無いということですか?」

 

 でも、夢で無ければおかしいです。昨日はちゃんとベットの中で寝たーーーーー記憶はないですがこの状況は現実的では無いのです。

 なんせ空間震(・・・)の発生源らしきの位置に無傷で立っているのですから。何故か、私はクレーターの中心に立っていたのです。これでは私が空間震を起こしたみたいではないですか。

 まあ、そんなわけないですが・・・・・・空間震は自然災害のはずですし。

 

 とりあえず、私は行動を開始することに決めました。人さえ見つければ状況などを聞けるかもしれません。

 

 私はクレーターから這い出た所でカーブミラーが目に入ります。そこに映った自分の姿を見ました。

 

「なんですか・・・・・・これは・・・・・・」

 

 鏡に映った自分を見て私は呟きました。日本人らしい黒髪黒目だった筈が、カーブミラーに映る私は白髪赤目と不思議な見た目をしていたのです。

 

「いったいどうなっているですか?それに・・・・・・何なんですか、この服装は?こんな服持っていましたっけ?」

 

 鏡に映った私は、真っ黒な少し大きめのフード付きローブを羽織って、真っ黒なブーツ履いています。まるで中二病の子供にしか見えません。

 

「まあ、脱ぐわけにもいきませんし、このままで行きますか」

 

 改めて出発を決めたその時、空の方から音が聞こえました。そちらに目を向けると数名の女性が空を飛んで真っ直ぐこちらに向かってきていました。

 初めは助かったと思った私でしたが、即座にそれを否定しました。

 

「明らかにここを目指してますね・・・・・・はっ!まさか警察ですか?ここをこんな風にしてしまったかもしれない、私を捕まえに来たのですか!?いや、それ以前にどうやって空を飛んでいるのですか!?」

 

 私は一旦隠れることにし、しばらくすると中々に際どい服を着た空飛ぶ女性達が来ました。

 

 なんですかあの恰好は・・・・・・恥ずかしくないのでしょうか?もしかして痴女なのでしょうか?怖いですね・・・・・・

 

「空間震発生源への到着完了。精霊の姿確認できません。ーーーーー了解。各自この辺一帯を捜索、発見しだい合図し集合し殲滅!」

「「「「「「「はい!」」」」」」」

 

 ・・・・・・隠れて正解でしたね。殲滅とか聞こえましたよ。あと、わからない単語が出てきました。精霊ですか・・・・・・もしかして私のことでしょうか?私はれっきとした人間なんですが・・・・・・知らないうちに精霊とやらになってしまったのでしょうか?ーーーーーん?

 

「「・・・・・・あ」」

 

 もんもんと考えていると警察(仮定)の1人と目が合いました。

 

「あ、安心して下さい、私は通りすがりの普通の精霊です。怪しいものじゃありません」

「せ、精霊発見!攻撃開始!」

「へ?」

 

 目の前の女性は即座にこちらに銃を向けて発砲してきました。

 

 どうなっているのですかこの国は!銃刀法違反と言うものがないのですか!?いや、あった筈ですけど!?

 

「見たことの無い霊波反応だと思ったら、新しい個体か。どんな能力かわからない!気を引き締めていくこと!」

「「「「「「「はい!」」」」」」」

 

 銃弾やミサイルが雨ではなく滝のように降って来ます。それに巻き込まれて、ただでさえボロボロだった街がさらにボロボロになっていきます。気がつくと元のクレーターまで戻って来ていました。

 

 この人達に無いのは、銃刀法違反じゃなくて秩序や常識です!・・・・・・あれ?なんで私は無事なんでしょう?ーーーーーなんですかこれは!?シールドが出ています。私は精霊ではなく魔法少女になったのですか!?バッドエンドまっしぐらじゃないですか!

 神様、仏様、何処かの偉い人、誰でもいいから助けてください!

 

 その時、頭の中にある神様でもなく仏でもなく、偉人でも無い、天使の名が浮かび上がりました。私はその名を叫ぶように呼びました。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉!!」

 

 名前を呼んだのに応じて黒い大鎌が出現し、出来ることが頭の中に流れ込んできます。

 

「さて、ここから反撃ーーーーーうわぁ!?」

 

 格好良く決めようと思ったら、前方で爆発が起き、吹き飛ばされクレーターの中心まで転げ落ちてしまいました。

 砂埃が収まり爆心地を見るとこちらのクレーターと同じようなクレーターが出来ており、中心に紫の鎧をつけた少女と玉座が現れました。

 

「〈プリンセス〉!精霊が2体同時なんてーーーーーみんな応援が来るまで頑張るわよ」

 

 精霊?という事は1回めの空間震を発生させたのは私で決まりじゃないですか!?やだぁー!

 

 〈プリンセス〉と呼ばれた精霊は剣を抜き、街に向かって斬撃を飛ばしました。

 斬撃が飛んでいく方には青髪の少年が立っていました。

 

 何故、ここに一般人が!?私も一般人ですけど!!

 

 全力で地面を蹴り青髪の少年の前へ滑り込むようにしながら、天使を使用します。

 

「【反転(フォールン)】!!」

 

 霊力の+-を反転する【反転(フォールン)】を使用し斬撃を反射します。斬撃はそのまま〈プリンセス〉と呼ばれた少女に返っていきました。一瞬驚いたようでしたが斬撃を剣で弾きこちらに再び剣を向けてきました。

 

「お前達も私を殺しに来たのか?」

 

 あまりの威圧感に青髪の少年は尻もちを着いてしまいます。私は今にも逃げ出したくてしかたがありません。足が震えて逃げられない訳じゃないですよ?

 

 こんな事になっているのは全てあの空を飛ぶ痴女たちのせいです。あの─────長いからあの(A)空飛ぶ(S)痴女たち(T)と呼びましょう。ASTが殺そうとしてくるせいなのです。

 

「お前達も私を殺しにいたのだろ?ならば早めに始末させてもらおう」

 

「ちょ、ちっと待った!待った!殺す訳ないだろ!だいたい君は・・・・・・」

 

 青髪の少年が尻もちを着きながらも叫びました。

 

 この少年、勇気がありますね。私は怖くて声が出せないというのに・・・・・・あれ?この少年何処かで見た事あるような・・・・・・って、もうASTがこちらに来たのですか!?

 

 空を見上げるとASTが近づいてきていました。先程よりも数が多い気がします。見ていると一斉にミサイルを発射してきました。

 

 ちょっと、一般人がいるのに無視なのですか!?

 

 取り敢えず霊力バリアーを展開し防ぎます。隣では〈プリンセス〉も同じことをしていました。

 

「こんなものは無駄となぜ学習しない・・・・・・」

 

 この子は何度もASTに攻撃を受けているようです。〈プリンセス〉は空を飛びミサイルを次々と粉砕していく。

 

 ーーーーーって、精霊は空は飛べるのですか!?今度、試してみましょう。ーーーーーうわっ!危ない!

 

 一気に近づいて来た白髪の少女がビームサーベルらしき物を振るい、私はすれすれの所で躱し距離を取ります。白髪の少女は流れるように〈プリンセス〉の方へ行き剣をぶつけ合います。

 

 な、なんて凄い剣技なんでしょう・・・・・・全く見えない訳では無いですけど・・・・・・なんか凄いです。・・・・・なんで見えるんでしょう?

 

 見惚れていると、光剣と大剣が衝突し爆発が広がりました。

 

「あっ、少年!」

 

 飛ばされていく少年に飛んでくる瓦礫を防ぎキャッチしてゆっくり下ろしていきます。少年は気を失っていましたが怪我は無さそうです。

 

 さて、私はASTが来る前に帰りますか。

 

 私はその場を後にしました。

 



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少女は肉体を取り戻した

 2話目です。完全にオリジナルの話です。

 デート・ア・ライブ本編のキャラは出ません。

 お気に入り登録ありがとうございます。


 さて、自己紹介がまだでしたね。

 私の名前は魂月千夜(たまづきちや)、魂の月に千の夜と書いて魂月千夜です。

 

 私は気がつくと空間震を起こす精霊とやらになってしまっていて、ASTに命を狙われここまで逃げて訳ですがーーーーーこれからどうしましょうか・・・・・・取り敢えず、祖父に連絡を入れますか。

 私は両親は亡くしているため祖父に育てられています。まぁ、何故かほとんど覚えてませんが。そんな訳で、前に住んでいた家もありましたが今は祖父の家に住んでいます。

 

 自動販売機の中に残っていた10円玉を使い公衆電話で電話をかけます。

 

「あ、もしもしお爺ちゃん?千夜ですけどーーーーー」

『千夜だと!?ふざけるな今はそんなお巫山戯に構っている暇はない!?』

「え?ちょっとーーーーー切られました・・・・・・」

 

 何かすごい焦っていたみたいだけど何なんでしょうか?それに私が私ではないと言う確信があったみたいですけど・・・・・・まあ、歩いて帰ればいいですか。

 

 

〜精霊帰宅中〜

 

 

 はい、我が家に帰ってきました。相変わらずとても大きな日本家屋ですね。

 

「え!?お嬢様!?でも、色が違う・・・・・」

「あっ、中居さんではないですか」

「やっぱり、お嬢様!?」

 

 この人は中居さん。基本はお爺ちゃんのお世話をしているのですが・・・・・・どうしたんでしょうか、まるで死人でも見たような顔して。

 

「お、お嬢様、病院に搬送されたのではなかったのですか!?」

「え?病院?」

「行方不明から見つかったと思ったら、意識不明の重体だって電話が病院から・・・・・・」

 

 だから、お爺ちゃんは電話を切ったのですか。あれ?行方不明だった?まぁ、いいです。

 

「中居さん。その病院の名前は?」

「え?は、はい!ちょと待って下さいね。えっと、病院名はーーーーー」

 

 直ぐにその病院に向かいました。かなり大きい病院で意外と近場にあった為、直ぐにつくことが出来ました。

 

「すみません。魂月千夜の病院室は何処ですか?」

「あら?貴女は?」

 

 ここはなんていうのが正解なんでしょう?まさか、本人だという訳には行きませんし・・・・・・

 

「もしかして、お姉さんか妹さん?」

「へ?」

「いや、違ったらゴメンなさい。あまりに顔がそっくりだから」

 

 そりゃそうです、本人ですから。

 結局、姉妹と言う事で病室を教えて貰い、その病室を目指します。

 

「お邪魔します」

 

 病室には一つだけベットが置いてありそこに寝かされていたのは黒髪の少女、紛れも無く私自身です。

 

「いったいどうなっているんでしょう?」

 

 私は眠っている私の体に触れます。すると、中に引っ張り込まれるような感覚を感じ、気がつくと視点が寝ている私へと移っていました。

 しかし、肩にかかる髪を見ると黒髪ではなく白髪です。ガラスに映る自分の姿を見ると黒目では無く赤目でした。

 

「融合でもしたのでしょうか?」

 

 分からないことばかりですが、まぁいいでしょう。私はナースコールに手を伸ばしスイッチを押します。問題は無いから検査すれば開放されるでしょう。

 

「魂月さん!?」

 

 しばらくすると医者らしき人が慌てて飛んできました。奇跡だとか言っていましたが、まあ良いでしょう。

 結局、検査をしてから1日拘束されました。

 

 その後、お爺ちゃんに説教されたのは、また別の話です。行方不明も意識不明も覚えないんですけどね・・・・・・

 



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少女は彼らの後をつけた

 主人公のキャラがぶれてる気が·····うん、気のせいですね。
 あと、四糸乃のセリフ難しいです。


 退院しました。入院中、お爺ちゃんに一人暮らしをしたいと伝えました。精霊の事やASTで迷惑をかけたくないからです。伝えたら「ちーちゃんに嫌われたー」と中居さんに泣きついていました。いい歳して勘弁して欲しいです。

 

 そんな訳でマイホームを手に入れました。いや、お爺ちゃん、孫に甘過ぎないですか?マンションでいいでしょうと思いましたか?元々、両親と住んでいた時の家なので買った訳では無いのです。

 まぁ、明日辺りにご近所さんの挨拶に行きましょう。久しぶりですね。あっ、冷蔵庫に何も入ってませんね・・・・・・買い物に行きましょう。

 

 

〜精霊移動中〜

 

 

「なんで、あの人達がここに居るんですか・・・・・・」

 

 目に入った3人を見て私はそう呟きます。いや、まあ確かにあの場に居たってことは天宮市在住でしょうから当たり前といえば当たり前なんですが・・・・・・

 1人目は空間震の時居た青髪の少年で、連れの呼び方からシドーさんという名前らしい。シドー・・・・・・何でしょう何故か聞き覚えが・・・・・・考えるのはまた今度にしましょう。

 2人目は精霊の〈プリンセス〉という個体で、こちらも連れの呼び方から十香さんと言うらしいです。

 最後にASTの白髪の少女。名前は分からないですが明らかに2人を尾行しています。

 

 面倒事の匂いが凄いです。しかし、精霊についてまだ色々と知りたいですし・・・・・・しょうがないですね、私も尾行しますか。

 それにしても、あのシドーさんと言う少年は精霊なのでしょうか?少しだけど精霊に似た霊力(・・)を感じます。

 私の天使の〈霊魂看守(サリエル)〉は魂と霊力について出来ることが多く、霊力の察知に優れています。どれぐらい優れているかと言うと、今この天宮市にいる精霊の位置を感知できるぐらいです。

 えっと、2、4、6、8・・・・・・あれ?3桁ぐらい居ないですか?目の前に2人いますけど、あと何人も他にもいるのですか?しかも、1人はシドーさんと霊力が似ている?いや、繋がっている?どうなっているんでしょうか?あと、いっぱいいると思ったら大部分は同じ霊力ですし、もしかして、あまりあてには出来ないのでしょうかこの能力は・・・・・・

 

 それにしても〈プリンセス〉もとい、十香さんはよく食べますね・・・・・・シドーさんの財布がどんどん薄くなっていってます。

 それに、さっき十香さんがデェトって言ってたが、もしかしてシドーさんは出会って2日の女の子を口説いたのでしょうか?なんて、プレイボーイなんでしょう。と思いましたが十香さんの方はデートの意味はよく分かっていないみたいだ。

 

 その後、2人はお店で食べて商店街で食べていました。デートと言うより食べ歩きですね。

 今度は福引でしょうか?ドーリムランドの招待券?そんなランドありましたっけ?ーーーーーって!ラブホじゃないですか!?学生に渡さないで下さい、そんな物!?

 流石にシドーさんは不味いと思ったのか十香さんの手を引いてそこから離れて行きました。・・・・・・なんだ、ヘタレですか。

 それから、白髪少女がドリームランドの真実の口っぽい物の口に手を突っ込んで戦闘服らしき物に一瞬で着替えていました。この街は本当にどうなっているんでしょうか・・・・・・あれ?また、霊力の反応が増えました。空間震警報鳴りませんけど、精霊って空間震無しでもこっちに来れるのでしょうか?

 

 シドーさんと十香さんは突然の雨を避ける為、ゲームセンターに入って行きました。って!ゲームセンターの前にさっき出てきたばっかりの精霊の子がいるじゃないですか!?声をかけてみましょうか・・・・・・

 

「すみません?」

「・・・・・・あ・・・・・・なん・・・で・・・・・・・・しょうか?」

「貴女は精霊ですよね?」

「っつ!」

 

 逃げられました、何故・・・・・・あっ、精霊って命を狙われていたんでした。今度は気を付けましょう。さて、十香さん達の尾行を再開しましょう。

 あっ、あのクッションいいですね。私も後で取りましょう。

 



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死神は封印を目撃した

 待って頂いた方々(いると信じたい)お待たせしました。

お気に入り登録、誤字報告ありがとうございます。


 日はだいぶ暮れました。シドーさんと十香さんはいい雰囲気になりながら公園から夕日を見ています。それにしても、ASTの白髪の少女はどこに行ったんでしょう?

 

 しばらくすると行動がありました。シドーさんが十香さんを突き飛ばしたのです。そして、シドーさんの体に穴が空きました。そのまま、その場に力なく倒れ、血が地面を染め上げていきます。

 突然のこと過ぎて頭がついていきませんが、シドーさんが十香さんを庇った為だとは分かります。私は心が乱れそうになりますが〈霊魂看守(サリエル)〉の力で無理やり落ち着かせます。

 その間に十香さんは怒り狂い天使の発動させました。王座を切り裂き前よりも大きい剣を持ち空を飛び狙撃者、ASTの白髪の少女の元へ飛び前回戦っていた時と比べ物にならないくらいの力と殺意を持って攻撃を開始しました。

 白髪の少女は自分のした事にショックを受けてか移動出来ないでいます。シールドのような物が防いでいますがいつまで持つか・・・・・・

 

「これ以上死人を増やしてなるものですか!〈霊魂看守(サリエル)〉!!」

 

 天使と霊装を発動させ十香さんの前に立ちます。すごい怖いですが。

 

「〈リーパー〉!?」

 

 ASTの隊長らしき人が上空で呟きます。私には〈リーパー〉と言う個体名が付けられたようです。ちょっと待てください、誰が死神ですか!?

 

「また、貴様か!邪魔をするな!!」

「【反転(フォールン)】!」

 

 大鎌の石突きを斬撃に衝突させ霊力を反転し斬撃を返しますが周りの被害が甚大になっしまいます。弾いてたら街に被害がいきそうです。

 

「なら、【魂を喰らう者(イーター)】」

 

 【魂を喰らう者(イーター)】は大まかに言うと霊力を吸収する能力です。次々と霊力の含んだ斬撃を切り裂き吸収していきます。

 

「攻撃を斬って喰らうだと!?ならば!!ーーーーーうぉぉおおおお!!」

「ちょ!?」

 

 十香さんは斬撃の数を増やして来ました。

 

 数十発、喰いきれずダメージを受けたり後ろに流れてしまいます。

 

「折紙!早く離脱しなさい!!」

 

 あの白髪の少女は折紙さんって名前なのですか。変わった名前ですね・・・・・・って、今はそんな事はどうでもいいです!!

 

「はぁぁぁあああああ!!」

「くっ!」

 

 十香さんは斬撃を繰り出すのを止め、近づき剣を振り下ろす。咄嗟に大鎌で受けますが力の差がありすぎます。私は後ろに勢いよく吹き飛ばされました。

 私が吹き飛ばされて直ぐに折紙さんを守っていたシールドが破れてしまいます。

 

「シドー。今、仇をーーーーー」

 十香さんはその剣にこれでもかってくらい霊力を込め構えます。

 ダメだ間に合わない。諦めかけた時、空から腑抜けた叫び声が響いてきました。

 

「うわぁぁぁああああああああ!!」

 

 へ?シドーさん!?なんで生きているんですか!?

 何故か先程死んだ筈のシドーさんが空から涙目で降ってきました。十香さんは驚きながらも、慌ててシドーさんの元へ飛んでいき空中で受け止めます。

 

 これでもう折紙さんは、大丈夫でしょう。良かった良かったです・・・・・・あれ?十香さんの剣から霊力溢れていませんか?あっ、懇願するようにこちらを見てます。いや、無理ですよ、そんな量の霊力なんか1度で喰いきれる訳ないでしょう!ちょっと待て!撃たないでください、絶対撃たないでください!ふりじゃないですから!!

 

 私は全力で首と手を振り否定します。

 

 しかし、一体どうすーーーーーキスしました。

 

「へ?」

 

 何故このタイミングでと思いましたが、十香さんの霊装と天使が消えていきます。それと同時に霊力は散っていきました。

 

「どうなっているのでしょう・・・・・・ん?」

 

 霊力をしっかり見てみると、十香さんの霊力はシドーさんの方へ大部分が移り霊力の繋がりが出来ていました。

 取り敢えずこれで大丈夫そうですね。

 

 その後、私はASTに絡まれながらも逃亡しました。



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四糸乃パペット 死神は魂を込めた

 主人公をデレさせるか、デレさせないか。士道達にいつ精霊だと気が付かれるか、それとも最後まで気づかれないか。

 迷っております·····





 昨日は色々大変でした。今日から気を切り替えて行きましょう。早速ご近所さん挨拶へ行きましょう。

 もうだいぶ済ましていて、行こうと思っていたのは、あと1軒。園神さんは留守だったからまた今度行く事にしましょう。あれ?昔、住んでいた時も居た記憶がない気がします。まぁ、いいですか。最後は五河さんです。

 インターホンを押し反応を待ちます。

 

『はい?』

「魂月です。戻って来たので挨拶に伺いました」

『千夜なのか!?ちょっと、待ってろ!』

 

 あれ?何故か聞いたことのある声ですね・・・・・・

 

「あ・・・・・・」

「え!?」

 

 出てきたのはシドーさんでした。

 まさか、シドーさんは士道だったとは・・・・・・成長していて気が付きませんでした。

 

「千夜・・・・・・なのか?」

「はい。少しだけ体の色素が落ちていますが千夜ですよ」

「全然少しじゃないけど・・・・・・まぁ、上がってくれ琴里も久しぶりに会いたいだろうし」

「琴里ちゃん!では、お邪魔します」

 

 

〜精霊会話中〜

 

 

 久しぶりに楽しかったです。それに、私が〈リーパー〉だとバレていませんでした。良く考えればあの霊装の時フードを深くかぶっていますし、顔は見えにくいですね。

 そう言えば、精霊らしき人をもう一人見つけました。私の妹(嘘)の琴里ちゃんです。力を失った十香さんと同じで士道と霊力で繋がっている感じでした。兄妹揃って精霊なのでしょうか?【魂の記録書(ソウルログ)】を使えばわかるんですけど・・・・・・

 【魂の記録書(ソウルログ)】は簡単に言えば記憶の保存・保持・閲覧、存在の保存・保持が出来る能力です。しかし、1度登録しなければならないのです。登録の仕方は魂を取り1度保存する。つまり、1度仮死状態にしなければならないのです。その為、なかなか使う気が起きないのです。まあ、気持ちの整理が出来たらそのうち使おうと思いますが。

 

 明日から転校生として高校に行くので考えることを止めて私は眠りにつきました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 転校した高校は士道、十香さん、折紙さんの3人と同じでした。クラスも同じでした。

 

「魂月千夜です。皆さんよろしくお願いします 」

「また、転校生だ」

「てか、美人ばっかりうちのクラスに来すぎじゃない?」

「マジ引くわー」

「うぉぉおおお!十香ちゃんもいいが!千夜ちゃんもいい!!」

 

 かなり、賑やかなクラスのようです。席は窓側の一番後ろ、主人公席と呼ばれる場所です。

 士道と親しく話していたら。十香ちゃん(みんなそう呼んでいるから変更した)と折紙さんに凄い目で見られました。私、何かしたでしょうか?

 その後、亜衣ちゃん、麻衣ちゃん、美衣ちゃんと友達になりました。3人に五河君は女たらしだから気を付けるように言われました。昔はそんなふうじゃなかったのに残念です。

 あと、変わった人がいました。士道は放って置いていいと言ってましたが見ていて中々面白い人でした。名前は知りませんが。その人は私が士道と親しく話しているのを見て「また、五河なのか・・・・・・くそぉ!」っと言ってましたが何のことでしょう?

 

 学校が終わり帰ろうとした時にある霊力を感じました。

 これは、あの雨の子でしょうか?今度は逃げられないように怖がらせないように会いましょう。

 

 そう意気込んだのは良かったのですが・・・・・・

 

「いないですね・・・・・・やはり、この霊力感知能力当てにならなーーーーーぐへ!?」

 

 あっていました。上下を考えていませんでした。まさか空から降って来るとは・・・・・・予想外です。

 

「ひ、久しぶりです」

「っつ!?」

 

 少女は私を見るなり逃走しようとします。

 

「まっ、待ってください!私も精霊なのです!ほら!」

 

 制服から霊装へ変化させてみせます。すると少女はびっくりしたように目を見開き止まってしまいました。

 

「まずは、自己紹介をしましょう。私は魂月千夜です。貴女は?」

「わ・・・・・・私・・・・・・は・・・・・・四糸乃・・・・・・です」

「四糸乃ちゃんですか。どうですか?精霊どうし友達になりませんか?」

「私で・・・・・・その・・・・良ければ・・・・・・・」

 

 これで、やっと会話が成立します。私と四糸乃ちゃんは辺りが暗くなってくるまで続きました。

 

「そろそろ、帰らないといけませんね・・・・・・」

「え?・・・・・・」

「どうかしました?」

「あの・・・・・・・・・その・・・・・・」

「それじゃぁ、またーーーーーうわぁ!?」

 

 立ち上がろうとしたが四糸乃ちゃんに袖を引っ張られて尻もちをついてしまいます。

 

「・・・・・・・・・・・・しな・・・・・・・・・・・・く・・・・・・さい」

「はい?」

「1人・・・・・・に・・・・・・しないで・・・・・・くだ・・・・・・さい・・・・・・」

 

 今にも泣きだしそう、いや若干涙目で四糸乃ちゃんが引き止めてきます。

 私はこんな子を1人になんて出来ません。精霊と言っても精神は見た目通り幼く1人が寂しかったのかも知れませんね。

 

「私の家に来ますか?」

「いいんで・・・・・・・・・すか?」

「ええ、四糸乃ちゃんなら大歓迎です」

「ありがと・・・・・・ござい・・・・・・ます」

「あ、でも学校行く時は家で一人でいてもらうことになってしまいますね・・・・・・そうだ!そのパペットを貸してくれませんか?それと、ちょっと霊力を分けて貰いますね。〈霊魂看守(サリエル)〉──【魂を狩る者(ハンター)】」

 

 大鎌で四糸乃ちゃんの霊力を少しだけ剥ぎ取り次の工程に移ります。初めてやるので成功するか心配ですが頑張ります。

 

「【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】ーーーーー(望月(バース))」

 

 四糸乃ちゃんの霊力を使い魂を誕生させます。この能力は霊力を使い生命体を生成することです。四糸乃ちゃんが寂しくないように明るく元気な性格になるようにっとーーーーー

 

「はぁ〜い!はじめましてぇ!よしのんの名前はよしのんだよぉ〜!」

「よし・・・・・・のん・・・・・・?」

「そうだよぉ〜四糸乃!これからよろしくねぇ〜?」

「よろしくね・・・・・・よしのん・・・・・・」

 

 こうして、四糸乃ちゃんとよしのんが私の家によく遊びに来るようになりました。

 

 




よしのんを作っちゃいました。

千夜ちゃんは上に基本的に常にパーカーを来ています。私服でも制服でも。


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少女は弱気な隠者を助けた

 デート・ア・ライブ、アニメ1期分をこのGW中に上げ切ろうと思います!
 その代わり、その後がちょっと遅れるかもしません。ちょっとがちょっとになるかは、分かりませんが·····

 お気に入り登録、感想ありがとうございます。


 あれから四糸乃ちゃんとよしのんがよく家に遊びに来るようになりました。合鍵を渡してあるので何時でも来れるようになっています。

 今日も帰ったら2人がいました。

 

「お邪魔・・・・・・して・・・・・・ます」

「千夜ちゃん、お久しぶりだねぇ〜四糸乃とよしのんが会いに来たよぉ〜」

「2人共、いらっしゃいです。会えて嬉しいですよ。まぁ、久しぶといっても2日ぶりですけどね」

「もぉ〜千夜ちゃんったら大胆〜!でも、細かいことを気にしてたらモテないよぉ〜?」

「それは、男の子の場合ではないですか?」

「あの・・・・・・私・・・も・・・・・・・・嬉しい・・・・・・です」

「きゃ〜四糸乃も大胆〜!」

「っつ!・・・・・・よ、よしのん・・・・・・!」

 

 何でしょうこの可愛い生物は。精霊です知ってました。私はこんな妹が欲しかったです。まぁ、琴里ちゃんにはお姉ちゃんと呼ばれていますが・・・・・・そうだ、四糸乃ちゃんにもお姉ちゃんと呼んでもらえば完璧ではないですか!

 

「四糸乃ちゃん。私の事をお姉ちゃんと呼んでくれないですか?」

「お姉ちゃん・・・・・・ですか?・・・・・・千夜お姉ちゃん?」

「・・・・・・ぐはっ!!」

「だ、大丈夫・・・・・・ですか?」

「うん、バッチリです。これからもよろしくお願いします」

「もしかして、千夜ちゃんって〜妹萌え〜?」

 

よしのん、何処でそんな言葉を覚えたのですか?それにしても、よしのんは凄い性格になりましたね、いったい誰がこんな性格にしたのでしょうか・・・・・・

 

「それはねぇ、千夜ちゃんだよぉ〜」

「よしのん。心の中を読まないでください」

「お〜っと、よしのんったらミステイク!これは失礼。ごめんねぇ〜」

 

 こんな感じで毎日を過ごしています。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜次の日〜

(士道視点)

 

 

「なぁ、千夜ちょっといいか?」

 

 俺は近所に昔住んでいて戻ってきたクラスメイトの千夜に声をかける。琴里からの要請だ。なんでも、千夜の家に何度も精霊が出入りしているそうだ。

 

「士道?何でしょうか?」

「最近、誰か家にその・・・・・・勝手に入られたりしてないか?」

「いえ、別にそんな事はありませんが?」

「そ、そうか・・・・・・ありがとう」

「はい?どういたしまして?」

 

 千夜との会話を終え教室の外に出て琴里に通信をする。

 

「琴里か?特に変わったことは無さそうだが」

『そんなわけないでしょ。ちゃんとこちらで〈ハーミット〉の霊波を何度か千夜姉の家から観測されているんだから』

「そうだよな。てことは・・・・・・」

『えぇ、意図的に隠している可能性があるわね』

「でも、一体なんでだ?」

『精霊に操られている可能性もあるけど〈ハーミット〉だしね。その可能性無い訳では無いけど、かなり低いわ』

「その〈ハーミット〉ってのはどんな子なんだ?」

『それはーーーーーって、この霊波反応は!』

「琴里?どうしーーーーー」

 

 ウゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーー

 

 そこまで言いかけた時、空間震警報を知らせるサイレンが鳴った。

 

『士道、丁度噂をしていた〈ハーミット〉よ。フラクシナスで回収するから令音と人目につかないとこに移動しなさい』

「十香はどうするんだ?」

『置いてくに決まってるでしょ!力を封印された状態じゃ普通の人間と変わらないんだから。それに、ASTとの戦闘を見せてストレス値が上がる可能性もあるし』

「わかった」

 

 琴里との通信を切る。さて、十香は・・・・・・いた。

 

「皆さん、空間震警報ですよ。早く地下シェルターに避難してください!危険が危ないですよ!ーーーーー五河君何をやっているんですか!空間震ですよ!危険が危ないんですよ」

「先生、十香のこと頼みます。十香は先生たちについて行って先に避難しておいてくれ」

「シドー!?」

「十香、ちゃんと先生言うことを聞くんだぞ」

「ちょっと!五河君!?村雨先生もどこ行くんですか!?」

 

 たまちゃんの引き止める声を放って俺は精霊の元に急いだ。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜少しだけ遡る〜

 

 さっきの士道はどうしたのでしょうか?別に泥棒なんて入っていませんが・・・・・・不振な人影でも見たのでしょうか?もしかしたら四糸乃ちゃんをーーーーーいえ、あんな可愛らしい泥棒はいません。あれ?この霊力は・・・・・・

 

 ウゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーー

 

 珍しいですね。四糸乃ちゃんが空間震を起こすなんて。ASTに絡まれたら大変ですね・・・・・・仕方ありません迎えに行きますか。

 

「皆さん、空間震警報ですよ。早く地下シェルターに避難してください!危険が危ないですよ!」

 

 先生・・・・・・頭痛が痛いみたいなことを言ってますよ?落ち着きましょ?ね?

 取り敢えず人目につかない所に移動して。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉!待っていてくださいね、四糸乃ちゃん。よしのん」

 

 

〜精霊移動中〜

 

 

「どういう事!?今回の精霊は〈ハーミット〉じゃなかったの!?なんで〈リーパー〉がいるの!」

 

 なんですか!私では不満と言いたいのですか!だいたい、貴女達はあんな可愛い小さい子を殺そうとして何も思わないですか。

 まぁ、いいです。四糸乃ちゃんのもとには行かせません。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】ーーーーー(望月(バース))!!」

 

 私の後ろから5体の死神が出てきます。【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】の(望月(バース))は霊力の消費が激しいですが色々と調整すれば霊力を節約出来るのです。この死神はよしのんと違い霊力を供給出来なく

時間が経って元の霊力切れると消えてしまいます。それに思考力もありません。ASTを足止めすると言う命令だけを入れてあります。つまりは殆どロボットです。こうして色々と削ることによってこの5体の作るのにかかった霊力はよしのんよりも少ないです。

 

「行ってください」

「「「「「・・・・・・」」」」」

 

 5体の死神はASTに向かって行きます。ちなみに死神達には殆ど攻撃力も防御力もありません。ただの撹乱用です。さて、私の方も殺りますか。あっ、間違えました。殺してはいけませんでした。

 

 4人ほどこちらに来ますね。1人は折紙さんですか。

 

「「はぁぁあああ!!」」

 

 折紙さんの攻撃を大鎌で受け止めてから蹴飛ばし、もう1人にぶつけます。振り返りなが大鎌を振り回し2人を薙ぎ払います。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【邪視(イヴィルアイ)】」

 

 私は【邪視(イヴィルアイ)】を発動させます。これは目で見て魂に干渉し状態異常を起こす能力です。今回は寝かせましょう。

 

「(睡眠(スリープ))!」

 

 ただこの能力にも弱点がありまして。

 

「くっ!!」

「・・・・・・ダメですか」

 

 精神力が強かったり霊力が強かったりすると効果が減ります。3人は眠ったようですが折紙さんはダメだったようです。

 

「貴女は何者なの?」

 

 折紙さんがそう問いかけてきました。何者ですか、精霊以外に何かあるでしょうか?それともまた別の意味の質問?

 

「初めて現界した時もその後も夜刀神十香から士道や私を守っていた。でも、今は精霊を庇っている。それに、あの死神のような物も見せかけで殆ど攻撃をしていない」

 

 色々とバレてしまってますね。なんと答えればいいのでしょうか・・・・・・

 

「答える気がないなら別にいい。精霊は全員殺す」

 

 物騒ですね。あっ、四糸乃ちゃんの霊力が消失(ロスト)した。私も撤退しますか。

 

「逃がさない!」

 

 残念ながら、逃がしてもらいます。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【邪視(イヴィルアイ)】(麻痺(スタン))」

「くっ!体が!?」

 

 【邪視(イヴィルアイ)】の(麻痺(スタン))は(睡眠(スリープ))より拘束時間が短い代わりに効きやすいんですよ。

 

 私はその場を急いで離脱しました。

 



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少女は少年を問い詰めた

 風邪引きました·····GWなのに·····

 あっ、お気に入り登録ありがとうございます。


(士道視点)

 

 四糸乃の霊力を封印した次の日、四糸乃が行きたい場所があると話してきた。聞くとそれは2軒隣の千夜の家だった。

 

「わたし·····合鍵····を···貰った····のですけど····無くして····しまって·····それを···千夜お姉ちゃん····に謝り····たいんです」

「もぉ〜四糸乃たら心配性だなぁ〜大丈夫だよぉ、千夜ちゃんは別に気にしたりしないさぁ!」

 

 よしのんが四糸乃を励ます。つまりは心配だからついてきて欲しいってことか。

 

「よし、わかった。一緒についていってやるよ」

「あり···がとう····ござい·····ます」

「ありがとうねぇ〜士道君」

 

 曇っていた四糸乃の顔が少し明るくなり2人がお礼を言う。

 

「さて、早速行くか」

「·····はい!」

「レッツゴ〜」

「士道ちょっと、待ちなさい」

「ん?何だ琴里。四糸乃達は先に準備しておいてくれ」

 

 琴里に引き留められた為取り敢えず四糸乃達だけ先に行ってもらう。

 

「で、どうしたんだ?」

「一応、これを付けときなさい」

 

 見せられたのは普段、フラクシナスからの連絡を受け取るためのインカムだ。

 

「何でだ?別にデートって訳でもないし」

「何か、きな臭いのよね·····本当は千夜姉のことを疑いたくは無いけど、心配だから念の為よ」

「わかった。じゃあ、行ってくる」

 

 俺は玄関で待っている四糸乃達のもとへ向かった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 ピンポーン

 

 誰でしょうか?インターホンのカメラを見るとそこには士道が映っていました。

 

「士道?どうしたのですか?」

『千夜か?ちょっと、あって欲しい人がいるんだけど·····』

「会って欲しい人?」

『ほら、頑張れ』

『は··はい·····ち、千夜お姉ちゃん』

 

 画面に四糸乃ちゃんが映った瞬間、玄関までとんでいき扉を開く。そのまま四糸乃ちゃんにとびつきます。

 

「おかえりなさいです、四糸乃ちゃん!」

「わぁ!?」

「よしのんもいるよぉ〜」

「よしのんもおかえりなさいです」

 

 昨日も助けに行きましたが、ASTがしつこかった為しっかり姿は確認出来ていなかったので安心しました。士道が吹雪の中に突っ込んでいったので大丈夫とは思っていましたが。

 そこで気が付いたことがありました。四糸乃の霊力が極端に減り士道と繋がっています。

 

「·····」

「あ··あの·····千夜お姉ちゃん?」

「千夜ちゃん、どうしたのぉ〜?」

「四糸乃ちゃん··········士道とキスしたの?」

「ーーーーー!」

 

 さっきまで静かに見守っていた士道は吹き出し、四糸乃は顔を赤くしてアタフタしだしました。完全に黒ですね。

 

「五河士道さん?」

「は、はい!!」

「説明お願い出来ますか?」

「はい·····って、なんでキスしたの知っているんだよ!」

「えっ?·····あっ」

 

 やってしまいました·····失言です。

 

「実は十香ちゃんとしてる所を見てしまいまして·····」

「なんでそんな所を·····なら、もう精霊のことは知っているんだな」

「四糸乃ちゃんから聞きました」

「·····え?·····あれ?」

 

 四糸乃ちゃん!お願いしますから黙っておいて下さい。あ〜首をキョトンと傾げています。可愛いですね·····じゃなくて!伝わって下さい。

 

「あ〜!千夜ちゃんよしのんに任しておいてぇ〜四糸乃ちょっとおトイレ行こ〜」

「え?·····よし、のん?」

「いいから、いいからぁ〜」

 

 よしのん!ありがとうございます!

 

 2人が家の奥へ入って行き、私と士道だけになります。

 

「取り敢えず上がってください」

「お邪魔します·····」

 

 さて、根掘り葉掘り聞かせてもらいます。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

(士道視点)

 

 

「さて、士道。最初の質問です」

「複数あるのかよ!?」

「十香ちゃんと四糸乃ちゃんは精霊ですね?」

 

 これは答えていいのか·····千夜を巻き込んでしまうんじゃないか?

 

「琴里どうする?」

『どうするもこうするも無いでしょ?あの戦いを見られたってことはASTの事や士道の能力も見られているわけだし隠し通せるとは思わないけど?こちらで、どこまではいいかは指示するからそれに従いなさい』

「わかったーーーーーその質問だが、そうだ」

「随分長かったですね?しかも誰かと会話してたみたいな感じでしたし」

「き、気のせいじゃないか?」

「まぁ、いいです。次は空間震は精霊が起こすのですか?」

 

 また、確信をつくようなことを聞いてくる。琴里の判定は·····

 

『まぁ、おおよそ千夜姉はそうだろうと思っているでしょうし下手に隠しても意味ないわ』

「そうだ。だけど精霊達は空間震を起こそうとして起こしてるわけじゃないんだ」

「分かってますよ?十香ちゃんや四糸乃ちゃんを見ていれば分かります。次の質問です十香ちゃんを襲っていた折紙さんが所属しているのはなんですか?」

「·····ASTだ」

「え!?·····あってた·····」

 

 あれ?今少しだけ驚かなかったか?それに何が合ってたんだ?

 

「つ、次の質問です。士道はキスをすると精霊の力を小さくすることが出来るのですか?」

 

『一番大事なところを聞いてきたわね。まぁ、いいわ。ここまで来たら全部ゲロっちゃいなさい。巻き込まれそうになったら、千夜姉はラタトスクで保護するから』

「わかった。ーーーーーちょっと違うが、そうだ」

「つまり、士道は女たらしクソ野郎だと言うことですか?」

「ぐっ!·····ち、違うぞ!?」

 

 精神的にものすごく抉られた気がする。これ以上は俺の身が持たない。

 

「次の質問は、士道の知っている精霊は2人だけですか?」

「いや、もう1人に知っている·····名前は知らないけど死神みたいな格好をした奴だ」

「士道が知らなくても士道の後ろについている人達は知っているのはいるんですか?」

「『なっ!?』」

 

 バレてる?

 

「まあ、それは後でいいとして·····士道への最後の質問です。士道は精霊なのですか?」

「いや、違うけど·····」

 

 質問の意図が読めない。何故そう思ったのかが分からない。いったい千夜は何を見ているんだ·····

 

「さて、士道?士道のバックに付いてくれている人達のところに案内してください。四糸乃ちゃんの姉として友達として保護者として会っておきたいのです」

 

 千夜はニコリと俺を見つめてきた。

 



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少女は司令官から情報を得た

 無事完治しました。

 とりあえず琴里の霊力封印まで頑張ります。その後は(続けられれば)凛祢ユートピア編に入ろうと考えています。

 お気に入り登録ありがとうございます。


「士道お疲れ様。ようこそ千夜姉、空中艦フラクシナスへ」

 

 私の前では赤色の髪を黒いリボンでツインテールにしている少女が座っている。

 

「あの、士道?」

「だいたい、言いたい事はわかーーーーー「どうして琴里ちゃんが双子だって教えてくれなかったのですか!」・・・・・は?」

 

 まさか琴里ちゃんが双子だったなんて・・・・・妹が増えますね!

 

「いや、違うぞ!」

「えっ?じゃあ、三つ子ですか!?それとも四つ子!?まさか五等分の妹!?」

「違ぇーよ!あいつはお前が知っている琴里本人だ!」

「本・・・・・人?」

 

 琴里ちゃんらしき子の方を見るといつもの無邪気な笑顔ではなく知的な感じの笑顔をを向けてきた。

 

「まさか・・・・・そんな・・・・・」

「まあ、俺も最初は驚ーーーーー「琴里ちゃんが中二病になっているなんて!」・・・・・」

 

 フラクシナス内にいた私以外が転けました。私、何か変な事言ったでしょうか?

 

「士道!自分が通った道だからってお兄ちゃんとして正してあげないとダメじゃないですか!」

「中二病でもねぇよ!てか、なんでその事知ってるんだよ!千夜が転校してからのことだぞ!」

「ーー瞬ーー閃ーー轟ーー爆ーー破!!」

「やめろおおおおお!!」

「じゃあ、琴里ちゃんはなんであんなふうになっているのですか!?二重人格ですか!?いったい琴里ちゃんにどんな負荷をかけたんですか!」

「だぁああああああ!!違うって!二重人格ってより二重性格だ!白リボンの時が千夜もよく知っている琴里で、黒リボンの時は《司令モード》って言ってあんな琴里になるんだよ!」

 

 なるほど、分かりません。

 

「千夜姉?そろそろ話を進めていいかしら?」

「いいですよ」

「軽い!」

「士道は黙りなさい。私達は精霊を保護するための機関ラタトスクよ。ここはフラクシナス、天宮市の上空を飛んでいるわ。士道に聞いた事以外で質問は?」

「士道はどんな能力を持っているのですか?」

「士道は精霊をデレさせてキスすると精霊の力を封印できるの」

「士道は今まで何人たらしこんでたのですか?」

「言い方酷くないか!?」

「・・・・・2人よ」

 

 嘘ですね。少し間がありましたし、士道と繋がっているのは4人、なぜ隠すのでしょう?私が問題?それとも・・・・・

 

「士道ちょっとの間、出ていってくれませんか?」

「なんでだよ?」

「いいから早く出て行ってください。早くしないと折紙さんとタマちゃん先生に士道が結婚したいって言っていたって吹き込んできますよ?」

「おい!やめろよ!その二人だとガチでシャレにならないことになるから!!」

 

 士道は慌てて部屋から出ていきます。

 

「これでいいですか?もう一度質問しますよ?士道が封印したのは何人ですか?」

 

 考えたもう一つの理由は士道に余計な心配をかけたくないという琴里ちゃんの考えでしょう。士道は琴里ちゃんが精霊だとまだ知らないみたいですし。

 

「千夜姉には敵わないわね・・・・・えぇ、2人は嘘。本当はは十香、四糸乃そして私の3人よ」

「・・・・・3人?」

「どうかしたの?」

「いや、なんでもないです」

 

 どういう事なのでしょう。士道と繋がっているのは4人のはず琴里ちゃんが嘘をついている感じもしないし・・・・・もしかして、知らない?確かにこの残り1つは他の繋がりとはだいぶ違うけど・・・・・

 

「ん?何かな?」

「いえ、なんでもありません」

 

 懸念の対象を見る。この人はいったい何なのでしょうか・・・・・

 

「千夜姉どうかしたの?」

「いえ、なんでもないです。あとは確認されている精霊の詳細を教えてくれますか?」

「分かったわ。じゃあ、まずは十香ーー〈プリンセス〉からーーーーー」

 

 

〜精霊会話中〜

 

 

「で、最後に最近現れた〈リーパー〉よ」

 

 結構いましたね。中でも〈ナイトメア〉って個体がヤバいそうです。総合危険度Sって・・・・・殺人って・・・・・

 

「この〈リーパー〉だけど他の精霊以上によく分かっていないの。空間震は最初の1回だけ。基本的に誰かを庇っているわね。いったい何が目的なのか・・・・・」

 

 あれ?評価いい感じじゃないですか?これなら総合危険度も低いんじゃないですか?

 

「総合危険度は〈ナイトメア〉と同じSよ」

「え?」

 

 S!?なんでですか!?

 

「え、え〜っと。話を聞いた限りじゃ〈リーパー〉の総合危険度がそこまで高くなる理由がわからないのですけど・・・・・」

「前回、出現した時にASTの構成員を眠らせたみたいなんだけど未だに目覚めてないらしいの」

 

 え?【邪視(イヴィルアイ)】の(睡眠(スリープ))まだ効果が続いているんですか?あっ、そうだ自発的に解除しようとしなければ解除出来ないのでした。寝ていたら解除とかも考えれませんしね。

 仕方ありません、今度解除しに行きましょうか・・・・・

 

「今回はここまででいいです」

「それじゃ千夜姉こちらから質問いいかしら?」

「いいですよ」

「私がなんで精霊だと思ったの?」

「え?え〜っと・・・・・琴里ちゃんが司令をやっていたから?」

「どういう事?」

「琴里ちゃんって普通は中学生ですよね。そんな子がこんな組織の中核にくい込んでいくには何か必要だと思いましたし、そもそも精霊じゃなかったら精霊を守ろうとする機関に入ろうとも考えないでしょう?」

「なるほどね・・・・・さすが千夜姉だわ」

 

 とっさに考えた理由でしたが、納得して貰えたようです。

 

「千夜姉、あんまり精霊達のところに突っ込まないでね。無茶はしちゃダメだからね」

「分かってますよ。また遊びに行きますよ」

 

 私は転移装置に乗り、フラクシナスを出て家へ帰った。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

(???視点)

 

 彼女はいったい何者なのだろうか。

 精霊と確信はしているが霊力を全くと言っていいほど感じない。それに、あんな霊結晶(セフィラ)はなかったはずだ。

 イレギュラーだ、引き続き監視をしなければ・・・・・絶対に邪魔だけはさせない。シンの為にも・・・・・・・・・・



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死神は後処理をした

 今後の展開をどうするか·····後から辻褄が会わなくても困るし·····一応原作小説は18巻まで読んだんですけどね·····

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 今頃、士道達は温泉でしょうか?私は今、総合危険度Sと言う最高ランクなってしまった事件、死んでないけど永眠についちゃったを解決する為にASTの本部へ向かってます。

 

 取り敢えず侵入したのはいいのですがーーーーーここ何処でしょうか?

 

 そもそも、【邪視(イヴィルアイ)】を使って眠らせた人の顔すら覚えていません。折紙さんの印象が強すぎるからでしょうか?

 

 それにしても人が1人もいませんね何故でしょうか?あれ?温泉休暇?ASTの方々も温泉ですか・・・・・あれ?何故か面倒事の予感がしますけど大丈夫ですよね?士道。武運を祈ります。

 

 結局、隅々まで探しましたがいませんでした。あれ?もしかして、普通に病院にいるんじゃ・・・・・

 

 そう思い、病院に移動しました。

 

「いました・・・・・」

 

 さっきまでの苦労は何だったのでしょうか・・・・・

 

「さて、〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【邪視(イヴィルアイ)】解除っと。これで完了ですね。あとは時間が経てば勝手に起きるでしょう」

「みなさーん。検査の時間でーーーーー〈リーパー〉!?」

 

 て、撤収しまーす!

 

「え?なんで〈リーパー〉がこんな所に!?もしかして、眠らせた子達の魂を狩りに!?ほ、本部に連絡しなくては!」

 

 こうして、誤解がまた一つ増えたのだった。

 

 

〜精霊逃走中〜

 

 

「ここまで来れば大丈夫でしょう」

 

 完全に油断してました。いけませんね・・・・・気をつけなければーーーーー

 

「「「「「・・・・・あっ」」」」」

「「「「〈リーパー〉!?」」」」「AST!?」

 

 もう追いついてきたのですか!?早すぎやしませんか?それに、折紙さんよく会いますね!もう少し休んだほうがいいと思いますよ!

 

「どうする!?」

「隊長を呼ばないと!」

 

 そうです、そのまま行ってください。何にもしませんから!

 

「関係ない。精霊は倒す」

 

 折紙さーん!仕事に熱心なのはいいことですけど!いいことですけど、時と場合を考えましょうよ!取り敢えず全力で逃がしてもらいます。

 

「あっ、逃げた」

「よかったぁ」

「助かった・・・・・」

「逃がさない!」

 

 折紙さんだけ、やる気スイッチ入っているじゃないですか。ほかの人と同じで見逃してくれればいいのに・・・・・

 

 結局、スピードで振り切り逃げる事が出来ました。

 

 疲れたから私も温泉に行きたいです・・・・・まだ、いますかね?琴里ちゃんに電話をかけてみましょう。

 

『もしもし、千夜姉?どうしたの?用事は終わった?』

「用事は終わりました。疲れたので私も温泉に行きたいと思いまして・・・・・」

『それならちょうどよかったは神無月が温泉を掘り当てたのよ。フラクシナスで回収させるから、少し待っていて』

 

 神無月さんどうやって温泉なんか掘り当てたのでしょう?・・・・・人力じゃないですよね?

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

(士道視点)

 

 何故こうなった・・・・・

 

 今、俺は露天風呂(神無月さん作)に入っている。他にも人が一緒に入っている。一緒に入っているのが男なら問題は無いしかし。

 

「どうだ?士道」

「士道さん・・・・・気持ちいい・・・・・ですか?」

「いやぁ〜いいお湯だねぇ〜」

「そうですね、本当にいいお湯ですね」

 

 これはどうしたものか。十香に四糸乃、琴里そして千夜。

 

「って、千夜!?いつの間に」

「さっきです。今日は疲れたので温泉でのんびりしたい気分なのですよ」

「それはいいが・・・・・」

 

 正直目のやり場に困る。

 

「どうしたんですか?」

「なっ、なんでもないです!」

「そうですか・・・・・四糸乃ちゃん〜琴里ちゃん〜洗ってあげるから来て下さ〜い」

「むっ!四糸乃と琴里ばかりずるいぞ。私も混ぜろ!」

「よしのんも!よしのんも!」

「じゃあ皆で洗いっこしましょう!」

 

 この日、疲れを取るはずが逆に疲れた気がしたのは気のせいではないだろう。

 

 

 



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狂三キラー 死神は悪夢と衝突した

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 転校生が来ました。いや、転校生が多いですねこのクラス。十香ちゃん、私、そして今回の人・・・・・何故でしょうか?しかも、今回も女子生徒らしいです。あっ、入ってきました・・・・・あれ?

 

「時崎狂三と申しますわ。・・・・・(わたくし)、精霊ですのよ」

「「「「!!」」」」

 

 彼女の言葉をその場で正しく理解したのは私を含めて4人。あとは、士道と十香ちゃんそして折紙さん。私の表情はかなり厳しいものになっているでしょう。他の3人は疑心暗鬼という感じです。他の人達は、天然な子という受け取り方しかしてないみたいです。

 

 ちなみに彼女、時崎さんが言ったことは嘘ではないです。確かに体から精霊の霊力を感じることを出来る。それにこの霊力は街中にかなりの数いた者の物。

 

 つまり、時崎さんの天使は分身が使えるような能力でしょうか?

 そんな事を考えていると時崎さんは士道に学校案内を求めていました。何故、士道なのでしょうか?ラタトクス的には万々歳でしょうが・・・・・何かある気がします。

 

 一応、監視をしておきますか。

 

 

〜精霊監視中〜

 

 

 十香ちゃんと折紙さんと一悶着ありましたが特におかしな事はありませんでした。あと、十香ちゃんヒンケツは貧尻ではなく貧血です。足りてないのはお尻のお肉ではなくて血ですよ。

 

 あっ、時崎さんが男3人と裏路地に入っていきました。精霊ですし、その辺の人よりは強いですから心配ないでしょうけど・・・・・

 

「ぎゃぁあああああああああぁぁぁ!!」

 

 悲鳴!?でも、この声は男の方?

 慌てて、その場へ移動すると時崎さんを中心として血だまりが出来ていました。

 

「うっーーーーー」

 

 気持ち悪くなり吐き気がします。今すぐにでも〈霊魂看守(サリエル)〉を使い押さえ込みたい衝動に駆られますが、わざわざ正体をバラす訳にはいきません。

 

「あら?貴女は士道さんといた同じクラスの・・・・・」

「魂月ですよ。時崎さん、これは一体何をしたのですか?」

「ただ、(わたくし)はこの方々の時間を貰っただけですわ。・・・・・ただ、貴女に見られたのは厄介ですわね。申し訳ありませんが、消えて下さいまし」

「ッ!〈霊魂看守(サリエル)〉!!」

 

 躊躇無く放たれた弾丸を切り裂きます。

 

「人殺しの精霊・・・・・貴女が〈ナイトメア〉ですか」

「そういう貴女は〈リーパー〉違いまして?」

「よくご存知ですね」

「それにしても、全く霊力を感じませんでしたわ。いったい、どうやってますの?教えて下さいませ?」

「嫌ですよ。そっちこそ、妙な霊力の感じ方する理由を教えて欲しいですよ」

 

 馬鹿みたいに多い霊力反応の個数。それに、一体を除き他の個体の霊力の少なさ。どういうことなんでしょうか・・・・・

 

「少し待ちやがれです」

 

 歪んだ敬語のような言葉を聞き私は振り返ります。そこには青い髪でポニーテールの少女が立っていました。

 あれ?この子の顔立ち、どこかで見たことあるような気がします・・・・・

 

「〈ナイトメア〉だけじゃなくて〈リーパー〉もいやがりますか」

「あらあら貴女は・・・・・」

 

 どうやら、この子と時崎さんは知り合いみたいです。決していい意味ではない。

 

 青髪の少女が早着替えをし戦闘服になります。

 今のどうやってやったんでしょうか?などと考えていると早速レーザーを放ってきました。狭い裏路地なので上へ一度退避します。そこには待ち構えていたAST。

 また折紙さんいますよ・・・・・さて、私はさっさと逃げましょう。時崎さんも精霊、しかも総合危険度Sならそれなりの戦闘力はあるでしょうから。

 

 いつも通り、逃げ切りますが少し気がかりなことがありました。時崎さんの霊力が消えたのです。もちろん、街中にいる個体の全てが消えた訳ではありません。あの裏路地にいた個体だけです。

 まさか、殺された?そんなありえないことがあるのでしょうか・・・・・もしそうだとしたら、あの青髪さんとてつもなく危険ですね・・・・・

 

 霊装を解除し、先に帰っていた士道と十香ちゃんに追いつこうとします。

 

「あっ、見えてきましたーーーーーあれは・・・・・」

 

 士道と十香ちゃん以外にもう1人の姿が見えます。青髪にポニーテール・・・・・いや、まさか・・・・・さっきの子ですね・・・・・

 近づきたくないですね。怖いですので。

 

「兄様!」

 

 そんな事を思いつつ影から見守っているとポニーテールの子が士道に、そう言って飛びついた。

 士道に琴里ちゃん以外にこんな可愛い妹が!?私の妹にしなければ!!あと、士道は隠していた罰を受けさせないといけませんね。

 私は士道達のもとへ近づいて行きました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「しかし驚いたぞ、士道にもう一人妹がいるとは」

「隠し子ならぬ、隠し妹!やるねぇ〜!」

 

 本当です!けしかりません!私によこしてください。

 

「でも、確かにそっくりだよね〜!」

 

 顔立ちに覚えがあったのはこのせいでしょうか?と考えていると自称士道の実妹の真那ちゃんと、義妹の琴里ちゃんが実妹、義妹勝負を始めました。

 

「じつまい・・・ぎまい・・・・・・・お米でしょうか?」

「ピンポンピンポン!大せいかーい!因みに2つ合わせて丼にするとそれはそれは禁断の果実のような味がするだよ〜!」

 

 よしのん!?なんで、そんな知識まで持っているのですか?

 

「なんだと!?シドー今度作ってくれ!」

「俺を犯罪者にする気か!」

「十香ちゃん、それは食べ物じゃありませんよ。士道は変態ですね、けしかりませんーーーーーあっ、作ったら私が食べますので、お願いしますね?」

「変態はお前じゃねぇか!」

 

 士道の叫び声が家の中に響きました。



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少女は重複した約束を見た

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 今日は開校記念日で休みですね。お爺ちゃんに呼ばれているので夜はお爺ちゃん家に帰らないといけませんが。

 

 午前中に買い物を済ましておきたいですね。日用品類を買いに行きましょうか。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 折紙さんが噴水前に立っていましたね。誰かと待ち合わせでしょうか?鳩が止まっていますけど・・・・・どれだけ前から微動だにせずに立っているんでしょう。まぁ、関わらないのが吉でしょうーーーーーって士道と時崎さんですね。

 

 目の前に士道と時崎さんが腕を組んで歩いているのが見えます。

 

 あぁ、いつもの(デート)ですか・・・・・あれ?ランジェリーショップ?ここってデートで行く場所でしたっけ?あっ、士道が下着をリクエストしています。士道・・・・・本当に昔から変わってしまいましたね、私は悲しいです。でも、男の子なら仕方が無いのでしょうか?

 

 ランジェリーショップを素通りし日用品を買います。時間もいいですし、昼食べていきましょうか。

 

 昼食をとる場所探していると窓から折紙さんが食事をしているのが見えました。待ち合わせ相手とは合えたみたいですね。陸自の人でしょうか?ーーーーーって、なんで士道がいるんですか?

 さっき、時崎さんとランジェリーショップで下着選んでましたよね?士道はついに分身が使えるようになったのでしょうか?とりあえず、ここは辞めておきましょう。

 

 その後、何故か行くとこ行くとこで士道を見かけました。何故か毎回女の子を連れていました。十香ちゃんと折紙さん、時崎さんの3人です。

 士道は本当に分身が使えるようになったのでしょうか?まさか!ドッペルゲンガーでしょうか!?士道が死んでしまいます!!・・・・・・・・・・まぁ、それは無いですね。他に考えは・・・・・あっ、トリプルブッキングでしょうか?

 

 フラクシナスの転送装置を使えばどうにかなりそうですが・・・・・技術の無駄使いですね。

 ーーーーーッ!?

 

 急に霊力の反応を察知します。反応した霊力の対象は・・・・・時崎さんです。

 

 さっき士道といた中にも時崎さんがいました。まずいかも知れませんね・・・・・

 

 私は霊力の反応があった方へ走り出しました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 そこに着くと士道の実妹の真那ちゃんが時崎さんの首を貫いた所でした。

 

「なんで平然としてられるんだよ!お前は今、人を!!」

「精霊です兄様。それに慣れていやがりますから」

 

 まさか、本当に精霊のような馬鹿みたいな能力を持った者を殺せる人がいるとは・・・・・崇宮真那。危険ですね。

 それにしても、時崎さんの能力は一体何なのでしょうか?確かに目の前で死んでいますが、多分コレは本物ではありません。かと言って偽物と言われるとそうではないような気もします。

 

 士道と真那ちゃんの会話を聞きますが時崎さんは、また何処かに現れるようです。どうやったら倒れるのでしょうか?能力が解ればどうにでもなるんでしょうけど。

 

 さて、そろそろお爺ちゃんの家に向かわないといけませんね。行きながら琴里ちゃんに真那ちゃんのことを聞きますか。

 

 私はスマホでコールをかけながらお爺ちゃん宅へ向かいました。

 

 



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少女は自身の謎に触れた

 美衣って「まじ引くわー」以外喋るんですね。びっくりしました。
 凛祢ユートピア編は全部書けたら一気に投稿します。

 お気に入り登録、誤字報告ありがとうございます。


 琴里ちゃんから真那ちゃんの情報が来ました。Deus Ex Machina Industry(デウス・エクス・マキナ・インダストリー)、通称DEM社の派遣社員らしいです。DEM社は基本的にASTが使っているような兵器を作っている所のようです。

 会社はかなりマズイ所から来ているらしいですが真那ちゃん自体は悪い子には思えません。まぁ、少し喋った程度ですがーーーーー

 

 

「士道の実妹ですか、なら私の妹ですね。私は魂月千夜です。お姉ちゃんでも姉上でも姉様でも好きに呼んでください」

「いや、なんで俺の妹なら千夜の妹になるんだよ」

「姉様?でも、鳶一の姉様もいやがりますし・・・・・兄様!どうなってやがりますか!?」

「誤解だ!」

 

 

 ーーーーーってな感じでしたし。あっ、そう言えば最後不思議な事を言っていましたね・・・・・たしかーーーーー

 

「貴女に姉妹はいやがりますか?」

 

 ーーーーーでしたっけ?

 いませんけどね。だからこそ妹に憧れを持っているのではないですか。

 なんで、そんなことを聞いたのでしょうか?っと、着きましたね。それにしても、相変わらず大きなとこですね。

 

「ちーちゃーん!ーーーーーぐぇ!?」

「あれ?お爺ちゃんどうしましたか?」

「うぅぅぅ・・・・・なかなかいい右ストレートじゃったぞ。これなら世界を目指せるぞ」

「目指しませんから」

 

 飛び付いてきたお爺ちゃんを殴り飛ばします。いつもの事です。

 部屋に中に進みます。部屋に入ると中居さんが料理を並べていました。

 

「中居さんお久しぶりです」

「お嬢様、お久しぶりです。腕によりをかけて作りましたので味わっていって下さいね」

「はーい」

 

 お爺ちゃんの対面に座り食事をすすめます。相変わらず、美味しいです。

 料理に舌鼓を打っていると、お爺ちゃんが箸を置き真剣な目をして口を開きました。

 

「千夜、お前は何故あそこで倒れていたんだ?」

「あそこ?」

 

 そう言えば、意識不明になっていたんですよね。体は何処にあったかは聞いてませんでしたね。

 

「今、お前が住んでいる家だ」

「今の家?」

 

 なんで、そこに行ったのでしょうか?その日より前の数日間の記憶がないんですよね・・・・・

 

「中居さんが鍵がないのに気が付かなかったら今頃どうなっていたことやら」

 

 中居さん、ありがとうございます。

 

「私はどの程度、行方不明になっていたのですか?記憶が少し曖昧で」

「帰ってこなくて探し出して1日目に見つかったな」

「・・・・・結構早く見つけたんですね」

「心配したからな」

 

 お爺ちゃんは両親が死んでから何かと気をかけてくれています。当時の私はショックを受けたせいで、かなり記憶が曖昧ですが・・・・・

 

「お爺ちゃんは何か心当たりはありますか?」

「・・・・・・・・いや、ないな」

「そうですか」

 

 お爺ちゃんは何か隠しているみたいですが私の為でしょう。聞かないでおきます。

 

「・・・・・いや、これは渡しておくか・・・・・これが、近くに落ちていた」

「コレは・・・・・」

 

 それは、金色ヘアピンでした。三日月型の飾りが付いたヘアピン。あれ?どこかで見たような・・・・・

 

「ッツ!!?」

「千夜!?」

「あ、あ、あぁぁぁぁああああああああぁぁぁ!!」

 

 急に頭が割れるように痛みが走り、吐き気と目眩がします。それと同時に何かが流れ込んできます。

 

 あ、頭が痛い・・・・・割れるようだ・・・・・それに・・・・・なにかが、頭にーーーーー

 

 

『千夜』

『千夜ちゃん』

 

 

 ーーーーーこれはお父さんとお母さん?・・・・・それにーーーーー

 

 

『やーちゃん』

 

 

 ーーーーーあなたは、誰ですか?

 ーーーーー誰なんですか?

 ーーーーー誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだだれだダレダダレダダレダダレダダレダダレダダレダダレダダレダダレダダレダダレダダレダダレダダレダダレダダレダ

 

 ーーーーーアナタハイッタイダレ?

 

「千夜!!」

「っはっ!ーーーーーはぁはぁはぁはぁはぁ・・・・・・・・・・」

「大丈夫か!?」

「お、お爺ちゃん?」

 

 今のは一体何だったのでしょうか?うっ、また頭の中がぐちゃぐちゃしてきました。わからないことばかりですがひとつ思い出した事がありました。

 

「これ、お父さんとお母さんにプレゼントで貰ったヘアピンでした・・・・・」

「千夜・・・・・全部、思い出したのか?」

「全部?なんのことですか?」

「そ、そうか」

「うっ、お爺ちゃん・・・・・もう限界・・・・・です・・・・・」

 

 ヘアピンを握りしめながら私は倒れた。

 

 薄れゆく意識の中、今さっき頭に流れてきたあの声を思い出しますーーーーー

 

 

『やーちゃん』

 

 

 ーーーーー誰の声かはわからない、けど何故かひどく懐かしくて暖かく、そして寂しく感じました。

 




 明日の投稿まで『死神は少年と悪夢を救った』が消えます。


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死神は屋上を目指した

 お気に入り登録ありがとうございます!


 放課後。昨日のことをぼんやりと考えていました。髪には昨日のヘヤピンを付けています。

 

 「一体どこの誰なのでしょうか・・・・・」

 

 答える人はおらず質問は風に消えていきます。他にも色々気になることがあります。私が貰ったヘヤピンはこれだけの筈なのに足りない気がして仕方が無いのです。

 

 悩んでいても仕方が無いなと帰ろうとした瞬間、突然不思議な感覚に襲われました。気のせいかと思いましたが周りの人達は倒れ込んでいます。

 それにこの霊力は・・・・・

 

「時崎さんですね・・・・・」

 

 いったい学校で何をやるつもりでしょうか?それにしても、これは霊装無しだときついですね・・・・・

 私は霊装を既に纏っています。周りはみんな倒れているので問題はないでしょう。時崎さんの本体は・・・・・屋上ですね。

 

『士道さん、聞こえますか?うふふ、(わたくし)に御用があるなら屋上までどうぞ。なるべく早くいらして頂いた方がいいと思いますわよ。いひ、いひひひひひ』

 

 ・・・・・それにプラスして士道の呼び出しですか・・・・・行かないと、まずいかも知れませんね・・・・・士道は絶対に行くでしょうから。

 そう思い、屋上に向かおうとしたが私の行く先を塞ぐ影が現れます。

 

「この先は行かせませんわ」

「時崎さんですか・・・・・それに分身の方ですね?まぁ、分身が正しい言い方かは分からないですが」

「あらあら、よく分かりますわね」

「霊力の量が違いますので、簡単にわかりますよ」

「それは、少し厄介ですね・・・・・」

「ひとつ聞いていいでしょうか?」

「なんでしょう?」

「貴女は何故、士道を狙うのですか?」

 

 理由を解決させることが出来るならそっちで和解ができるかもしれません。戦わなくていいならそちらの方がいいですし。

 

「何故ですか・・・・・貴女は人間だった記憶があるみたいですし、精霊を生み出す存在を知っていますわよね?」

「・・・・・」

 

 本当は知らないですが、ここで話を折る訳にはいきません。あえて、返事はせずに沈黙します。

 "いいえ"と言わないのが重要です。

 

「私の目的はその精霊を殺すことですわ。その為にも士道さんの中にある霊力が必要なんですの」

「なるほど。あなたの考えは分かりました」

 

 つまり、殺したい存在がいてその相手を倒すために約4人分の霊力を保持している士道を狙っているわけですか。何があったのかは分かりませんが、かなり強い気持ちのようですね・・・・・でもーーーーー

 

「ーーーーーそれでも、士道を殺させてあげる理由にはなりませんがねっ!〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【邪視(イヴィルアイ)】ーーーーー(麻痺(スタン))!」

「っ!」

 

 いくら霊力が多くなると効きづらくなる【邪視(イヴィルアイ)】でも一瞬動きを止めるぐらいのことは出来ます。その一瞬あれば充分です。

 

「【魂を狩る者(ハンター)】!」

 

 大鎌で時崎さんを切り裂きます。しかし、体には傷一つつきません。変わりに魂と霊力を全て持っていきます。時崎さんはその場に倒れ込み消えました。やはり、私の【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】の(望月(バース))みたいに霊力で動いている存在でしたか。心配でしたから【魂を狩る者(ハンター)】を使いましたけど【魂を喰らう者(イーター)】でも良かったですね。

 

 あれ?十香ちゃんの霊力がありますね。あちらでも戦っているのでしょうか?

 

 そんな事を考えていると時崎さん達が影から這い出てきます。

 

「貴女の存在は面倒ですの」

「だから、ここで」

「足止めさせてもらいますの!」

「何人出てくるんですか!?」

 

 私は時崎さんの分身達との戦闘を再開しました。



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琴里シスター 死神は少年と悪夢を救った

 一気に2話投稿!!とは言っても前の奴をほんの少しだけリメイクしただけなんで·····


 屋上に着くまでに2回も時崎さんに邪魔されたせいで遅れてしまいました。

 そのせいで問題が起きています。それは屋上にいる霊力の種類です・・・・・この霊力は琴里ちゃん!?

 

 私は勢いに任して、屋上の扉を蹴飛ばして開きます。

 

「それでは、ご機嫌よ」

 

 扉を開けた瞬間、時崎さんの声と共に銃弾が放たれる音が響きます。放たれた弾丸は琴里ちゃんの頭に直撃しました。琴里ちゃんは力なく倒れました。

 

「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 〈霊魂看守(サリエル)〉で心を落ち着かせるのも忘れ時崎さんに飛び込んでいきます。霊力の量で本物は分かっています。本物を目指してとびかかっていきます。

 

「あらあら、少し遅かったですわね」

「ふざけないで下さい!!」

「別にふざけてなんていませんわ。(わたくし)達!!」

 

 分身の時崎さんが囲んできますが関係ありません。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【魂を喰らう者(イーター)】!!邪魔しないで下さい!!」

 

 大鎌で薙ぎ払い喰らう。喰らっても喰らっても次々と時崎さんは狂ったように突撃してきます。

 

「キヒヒヒヒ。無駄ですわーーーーーッ!?」

「!?」

 

 私と時崎さんはある事に気がついた。琴里ちゃんから霊力を感じたからです。

 

「まったく、派手にやってくれたわね。それに〈リーパー〉まで現れるなんて今日はどうなっているのかしら」

 

 さっきまで倒れていた琴里ちゃんが無傷で立ち上がりそう言い放ちました。

 

「私としては貴女達が恐れおののいて戦意をなくしてくれるのがベストだけど」

「ふん!戯れないで下さいまし!【一の弾(アレフ)】!」

 

 そこから、時崎さんと琴里ちゃんの戦闘が始まりました。あれ?私、空気?さっきまで戦っていたの私なんですけど!?

 それにしても・・・・・ふむ、時崎さんの能力は時間に関するもので、琴里ちゃんの能力は炎に関するものでしょうか?

 なんて心の中で考察をしていると、琴里ちゃんが苦しみだしました。しかし、直ぐに立ち直りました。どうしたのでしょう?

 

「〈灼爛殲鬼(カマエル)〉ーーーーー【(メギド)】!!」

 

 巨大な斧が形を変え大砲になり炎を吸収していきます。まずいと思ったのか時崎さんは分身を盾にします。────が

 

「灰塵と化せ〈灼爛殲鬼(カマエル)〉!」

 

 琴里ちゃんは、それをお構い無しに炎が焼き付くしてしまいます。

 

 これで終わりかと思いましたが琴里ちゃんは止まりません。士道が止めようとしても無視して第2発目を放とうと力を貯め続けています。

 

 あれ?これ気がついたらまたやばくなってません?

 

 士道が時崎さんの前に庇うよう立ちますが関係なしに炎が放たれます。

 

「お兄ちゃん!避けて!」

 

 火炎が放たれてから琴里ちゃんは正気に戻ったようですが間に合いません。

 

「士道!【魂を喰らう者(イーター)】」

 

 士道を助けるため、そして士道が守ろうとした時崎さんを守るために、私は士道を吹き飛ばし【魂を喰らう者(イーター)】を発動させます。【反転(フォールン)】を使わなかったのは琴里ちゃんにダメージがいきかねないからです。

 

「ッツ!!」

 

 喰らいきれない熱風や炎が私を襲います。体が焦げあちらこちらから煙が上がります。ここまでダメージを受けたのは初めてです。

 

「くっ・・・・・行きますよ!」

 

 ボロボロな体に、鞭を打ち時崎さんを抱え上げて私はその場を離脱したのでした。

 

 



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少女は謎の想いに困惑した

 次回で1期分終了です。次の投稿まで時間がかかる可能性があります。ご了承ください。

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「どうして、(わたくし)を助けたのですか?」

「士道が時崎さんを助けたがっていたからですが?」

「そんな理由で・・・・・まさか・・・・・いえ、これを言うのは野暮というものでしょう」

「?」

「それでは、(わたくし)はこれで」

「あっ、ちょっと待ってください」

 

 その場から去ろうとする時崎さんを引き止めます。話したいことが他にあるからです。

 

「時崎さんは、霊力が欲しいんですよね?」

「まぁ、そうなりますわ」

「じゃあ、私があげるから士道から手を引いてくれないですか?」

「貴女が?それは、貴女1人の霊力で士道さんの事を諦めろとおっしゃいますの?」

「いや、流石に一気に全部はあげられないですよ。でも、私の霊力は他の精霊よりも多いですし、他から奪うことだってできます。それを少しづつ時崎さんに分けるということです」

 

 悪くない取引だと思いますけど・・・・・乗ってきますでしょうか?

 

「成程、話は分かりましたわ」

「了承ということでいいんですか?」

「いいえ、それぐらいでは士道さんの事を諦める事は出来ませんわ。それに、こちらにもカードがありますのよ?」

「え?」

 

 この場合は、交渉のカードの事だろうですけど・・・・・何かありましたっけ?

 

「貴女は士道さん達に精霊だということを隠していますでしょ?」

「あ・・・・・あ!まさか・・・・・」

「その通りですわ、ばらされたくなかったら霊力を無償で下さいまし」

 

 忘れてたぁぁあああああ!!あれ?形勢逆転されてません?

 

「ちょ、ちょっと待ってください!!じゃあ、こうしませんか?私は時崎さんに最初の想定していたのより多い霊力を定期的に渡します。なので時崎さんは士道がピンチな時は手を貸して、少しだけ襲撃回数を減らして下さい。これでダメでしょうか?」

「・・・・・仕方ありませんわね。貴女には助けられた借りもありますし。それでいいですわ」

 

 よかったです。なんとか丸くまとまりました。

 

「それでは、早速霊力を移しますね。手を貸してください」

 

 時崎さんの手をとり霊力を自分の中から時崎さんに移動させます。

 

「終わりですね。契約の事、ちゃんと守ってくださいね?」

「分かっていますわよ。それでは、また会いましょう」

 

 時崎さんは暗闇に消えて行きました。私も帰りましょうか。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜後日〜

 

 

 私はプールに来ています。目的は士道と琴里ちゃんのデートのサポートですが、そこまで手を出す訳にも行きません。まぁ、基本的には十香ちゃんと四糸乃ちゃんのお守りでしょう。適当に楽しんでいきましょう。

 

「千夜行くぞ!」

「早く・・・・・行きま・・・・・しょう」

「レッゴ〜」

 

 十香ちゃんと四糸乃ちゃん、よしのんが私を急かします。十香ちゃんは紫のビキニで四糸乃ちゃんはピンクのワンピースです。よしのんもちゃっかり水着になってます。うん、みんな可愛いですね。カメラを持ってきておいて正解でした。

 

「先に行っておいてください」

「うむ、早く来るのだぞ」

「行って・・・・・きます」

「早く来てねぇ〜」

 

 3人は勢いよく更衣室を出ていきました。

 

「悪いわね、千夜姉。十香達のお守りを任せちゃって」

「全然いいですよ。琴里ちゃんは大好きな士道とのデートを楽しんで下さい」

「なっ!?し、士道の事なんて!」

「はいはい。行きますよー」

 

 琴里ちゃんを置いて更衣室を出て士道達の元へ移動します。

 

「士道、十香ちゃん達は私に任せて琴里ちゃんにかまってあげてください」

「おう、悪いな千夜」

「いいえ、むしろ役得ですので」

 

 カメラを構えて楽しそうに遊ぶ3人を収めます。

 

「はははは。程々にしておけよ」

 

 一体なんのことでしょうか?まぁ、いいです。とにかくみんなのかわいい姿を残しておきましょう。

 

 流れるプールではしゃぐ十香ちゃん、氷山の上に居る四糸乃ちゃん、ウォータースライダーから吹き飛んでいく琴里ちゃん達、いい絵が撮れてますね。

 

 あれ?士道と琴里ちゃんの姿が見当たりませんね。うん、あれは!士道がいつも耳につけてる通信機じゃないですか!?

 

「もしもし、こちら魂月千夜。応答願います」

『あぁ、千夜さんですか』

「その声は神無月さんですね?士道達はどうしたんですか?」

『実は士道君がそれを外してしまって、今は遊園地の方にいますよ』

「なら、私はこっちで他の子の面倒を見てますね」

『申し訳ありません、お願いします。何かあったら連絡しやすいようにそれを付けたままにしておいて下さい』

「分かりました」

 

 士道、頑張って下さい。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

『千夜、聞こえるか?』

「村雨さん?どうしたんですか?」

『シン達が鳶一折紙に襲撃された。その場から避難してくれ』

「・・・・・大丈夫なんですか?」

『大丈夫とは言えないがこちらでやれる事はやるつもりだ』

 

 通信を切る。確かに爆発音が大きくなってきている。前よりも威力が強い機体でも持ってきたのでしょうか?

 

 とりあえず、十香ちゃんと四糸乃ちゃんを連れて避難してそのあと助けに行かないと。あっ、インカムのせいで私の位置が分かってしまうじゃないですか!困りましたね、とりあえず避難・・・・・って、あそこに飛んでいるのは十香ちゃんと四糸乃ちゃん?どうしましょう・・・・・絶対やばいですよね。

 

 インカムさえどうにか出来れば・・・・・よし、壊しましょう。

 インカムを壊して更衣室で霊装を展開します。

 少し時間がかかってしまいましたね・・・・・急いで向かいましょう。

 

 私が着いた時には士道が琴里ちゃんの霊力を再封印し折紙さんの前に立ちはだかっている時でした。

 

「折紙、お前さっき言ったよな。自分の仇は炎の精霊〈イフリート〉であって人間の五河琴里じゃないって、もう琴里は精霊じゃない人間だ。だから俺を狙え、今は俺が〈イフリート〉だ!」

 

 つまり、琴里ちゃんの変わりに自分を殺せと言っているようなものです。バカなんですか!

 私は、いつでも飛び出せるように準備をしておきます。しばらく、士道と折紙さんが話していましたが折紙さんが倒れたところで中断されました。

 

 ふぅ、今回私は必要なかったですね。

 それにしても士道は女たらしになっているのかと思いましたが変わってませんでしたね。誰か困っている人がいたら見過ごせない、それがどんな人であろうと手を差し伸べます。十香ちゃんの時も四糸乃ちゃんの時も時崎さんの時も、今回の琴里ちゃんの時も。そして、あの時(・・・)も・・・・・・・・・・なんでしょうか・・・・・この感じは?

 

 私は何故か早く大きくなる胸の高鳴りや、不思議な感覚に疑問を持ちながらもその場をあとにしました。

 




 士道の事を気になっているでも自覚は無いみたいな感じでいきたいと思います。

 記述されてませんが、千夜の水着姿は白と黒の縞模様のビキニでパーカーを羽織っています。


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少女は謎の想いに結論を出した

 1期分終了です。次回まで少し時間がかかると思います。
 タイトルとサブタイトルを全て変えるかも知れません。

 お気に入り登録、評価ありがとうございます。



 あの日から自然と士道が目に入るようになりました。いったい私はどうしたのでしょうか?

 

「見てくれシドー!ケイタイデンワーという物らしいぞ!琴里に貰ったのだ!」

「良かったな」

「なぁ!シドーの番号入れて貰ってあるのだ、かけてもいいか?」

「あぁ、もちろん」

「そうか!」

「おい!どこへ?」

「遠くに離れてからかける~!」

 

「士道、明日一緒に街を歩きたい」

「えっ?それってつまり・・・・・」

「デート」

「あ〜、悪いんだが明日はーーーーー」

「恋人なら当たり前」

「ですよねー」

「午前10時西天宮公園のオブジェの前で待っている」

 

 何故か前まで何とも思っていなかった、十香ちゃんや折紙さんとの会話を聞くだけでなにかモヤモヤした感じがします。この感覚はなんでしょうか?

 

 電話を終えて士道が教室に戻ってきます。じーっと士道の顔を見て見ます。

 

「どうした千夜?俺の顔になにか付いているか?」

「目と鼻と口が付いてますね」

「いや、確かについているけどさ・・・・・お前本当に大丈夫か?」

「何がでしょうか?」

「前のプールの時からなんかぼーっとしていると言うか、よそよそしいと言うか」

「・・・・・別になんともないですよ」

「そうか、ならいいんだ」

 

 何故なんですか・・・・・普段は気が付かないくせにこういう時は気がつくのでしょうか?腹立たしいです。

 そんな私の気持ちとは裏腹に心臓はドクドクと高鳴っていました。

 

 本当になんなのでしょうか?

 

 憂鬱な気分なまま私は家へ帰った。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜2日後〜

 

 

 遊んで気を紛らわせようとゲームセンターに来ました。

 昨日は折紙さんと士道がデート?をしているのを見ましたがあれは何だったのでしょうか?士道はアニメTシャツを着ていたし、折紙さんはスク水犬耳犬尻尾と物凄い格好してましたが・・・・・まぁ、とりあえず楽しみましょうか。

 

 まずは、UFOキャッチャーでもやりましょうか。最近キモカワとか言って流行っているのがあるって殿町君が見せてくれましたれど私はよく分かりませんね・・・・・あっ、このパンダは可愛いですね。よし、とりましょう!

 

 500円玉を投入します。この機は500円を入れると1回おまけで出来て6回動かせるのです。まぁ、位置的に2、3回動かせば取れそうですけど。

 ボタンを押し少しづつパンダの景品を動かしていきます。結局、回数いっぱい使いパンダをとる事が出来ました。

 

 さて、どこに付けましょうか・・・・・スマホでいいですかね・・・・・って、士道と十香ちゃんですね・・・・・

 士道と十香ちゃんがゲームセンターに入ってきました。デートでしょうか?

 

 まぁ、私は私で楽しみましょうーーーーー

 

 ドコォォオオオオオオン!!!!!

 

 ーーーーーん!?

 

 楽しもうと思った矢先に爆発音が聞こえ振り返ります。見ると十香ちゃんがゲーム機を破壊していました。

 

「ふぅ、少しスッキリしたぞ」

 

 成程・・・・・あんな感じでやれば私もスッキリ出来るかもしれませんね。よし、パンチングマシンでもしましょうか。

 力を込めて拳を放ちます。おぉ、コレはなかなかスッキリしますね。

 

『パッパッラッパッパー!ニューレコード!1位!』

「あれ?」

 

 パンチングマシンを見ると、1位:評価997と出ていました。

 

「えっと、2位は471・・・・・」

 

 やってしまいました、知らないうちに霊力でも込めてしまったのでしょうか?気を付けないといけませんね。壊してしまわなかったのは幸いでしたね・・・・・霊力は漏れてないですかね。

 霊力を確認しようと周りを確認します。

 

「あれ?」

 

 同じ霊力を持つ2人がいました。って、精霊!?なんでこんな所にいるんですか!?

 まぁ、関わる気力はありませんし帰りますか。

 

 ある程度スッキリした為か私の足取りは軽いものでした。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜帰宅後〜

 

 

 しかし、何故士道の事でこんなにモヤモヤしたのでしょうか?もう一度考えてみましょうか。

 

 スッキリとして落ち着いたところで考えをまとめようとします。

 

 モヤモヤし出したのは・・・・・琴里ちゃんを庇っていた時でしたよね。つまり、士道の士道らしい瞬間を見てからですね・・・・・あっ。

 

 その時頭の中に一つの答えが出ました。妙に心にストンと落ちて、それに納得の声が漏れます。

 私はただ、士道が変わってしまったと思っていましたが根の部分は変わってなかった、士道は士道のままだった事が嬉しかったのです。

 士道は、私が1番辛かった時を支えてくれた士道のままで変わっていないと気がついて安心したのです。

 

 なんだ、それだけの事でしたか・・・・・これでもうモヤモヤとすることは無いですね。

 

 私の気持ちは整理がつき、とても晴れやかなものになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれ?でも士道が十香ちゃんや折紙さんと会話していた時のモヤモヤは説明ついていないような気が・・・・・まぁ、いいですね。気にしないでおきましょう。

 




 今回ちょっといい加減になってすみません。ネタが思いつかなかったので·····
 じ、次回は頑張ります(`・ω・´)キリッ


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少女は清掃に勤しんだ

 こんにちは!章を登録したら狂三キラーが少なかったので『死神は少年と悪夢を救った』を半分にして先の話を狂三キラー偏に持っていきます。その為、少しの間『死神は少年と悪夢を救った』が消えます。ご了承ください。

 増えるのは三日後です。明日、明後日はその前の話を2つ追加します。その為ちょっとだけあとの物語に修正が入るかもしれません。
 話が前に増える場合はこんな感じで予告します。(つまり、また増える可能性がある)

 お気に入り登録ありがとうございます!!


 始まりはこんな言葉だった。

 

「シドー!千夜!これに参加しないか!」

 

 士道の家でご飯を食べた後に十香ちゃんが清掃活動のポスターを持ってきました。

 

「その日なら別に用事はありませんし、いいですよ」

「俺も大丈夫だ。それにしても十香が清掃活動なんていったいどういう風の吹き回しだ?」

 

 私もそれを不思議に思っていました。十香ちゃんは士道と食事にぐらいしか強い興味を惹かれないものだと思っていましたからね。

 

「うむ、実はなここを見てくれ」

「え〜っと、なになに。1番ゴミを集めたチームには豪華北海道海鮮の恵みセットをプレゼント・・・・・」

「あははは・・・・・」

 

 十香ちゃんは十香ちゃんでしたね。

 

「それにしてもゴミ拾いでチーム戦ですか。チームは1〜3人で範囲は・・・・・結構広いですね。あっ、1位じゃなくても5位まで他の景品があるみたいですね」

「どれも豪華な景品だな・・・・・予算はどこから出ているんだ?まっ、いいか。どうせなら豪華北海道海鮮の恵みセットを目指して頑張るぞー!」

「「おー!」」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜ゴミ拾い大会当日〜

 

 

「士道、チーム登録してきましたよ」

「ありがとう、千夜」

「ちなみにチーム名は"プリンセス"にしておきました。リーダーは十香ちゃんにしました」

「うむ!任せるのだ!」

 

 参加チームは67・・・・・結構多いですね。

 

「あっ、五河君だ」

「性欲だけじゃなくて食欲も凄いのね」

「まじ引くわー」

 

「くっそぉ!五河めぇ!十香ちゃんと千夜ちゃんと参加なんてぇ!絶対負けないからな」

 

 知り合いも結構いるみたいですね。

 

「それでは第3回ゴミ拾い大会開始です!!」

 

 司会の掛け声とともに各チームが別れていきます。

 

「シドー!千夜!行くぞ!」

「あぁ!」

「はい」

 

 私たちのゴミ拾い大会が始まりました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「それにしても大きな袋ですね」

 

 私は大会担当者から渡されたゴミ袋を見ながら呟きます。

 

「うむ、沢山集めて優勝するのだ」

「沢山はいる分にはいいんじゃないか?」

 

 たしかにそうですが、こんなに集めれるでしょうか。

 

「もういっそうのこと、ゴミ箱から抜き取りましょうか」

「いや、それはダメだろ。ちゃんと集めないと意味ないぞ」

「なら士道、この袋の中に入りませんか?そしたら、いっぱいになります」

「俺はゴミじゃないぞ!?」

「ゴミではないですが、沢山の女の子を誑かしているので他の人から見ると屑だからいいかと思いまして」

「酷い言い草だな・・・・・だいたい、俺を袋に入れて持っていってみろ実行委員の人達なんて思うと思う」

「──────────生きてんのかよ?」

「殺せと!?実行委員さん怖いな!」

 

 そんな話をしながら黙々とゴミを集めます。あっ、エロ本落ちてました。

 

「士道、いりますか?」

「いらねぇよ!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「む!」

「・・・・・!」

 

 ゴミ拾い大会の終盤に差し掛かった時、折紙さんと出会いました。一人で参加でしょうか?

 

「鳶一折紙、貴様も参加していたのか。まぁ、貴様には負けんがな」

「私はこの大会の常連。もう2回も出て優勝している。私に負ける要素はない」

「貴様はたいして集められていないでは無いか!」

 

 見た感じ私たちの集めたゴミの3分の2ぐらいでしょうか?しかし、あれはもしかして・・・・・

 

「コレは全てタバコの吸殻。タバコの吸殻はポイントが高い、だから私の方が上」

「ぐぬぬぬぬ」

 

 なるほど、そんなルールがあったのですか。でも、このままでは負けてしまいますね。十香ちゃんが泣いてしまうかもしれませんし、仕方ありません一肌脱ぎますか。

 

「士道、ここからは別行動でいいですか?」

「いいけど、どうしたんだ?」

「こちらも本気を出します」

「お、おう。頑張れよ」

「任せておいて下さい」

 

 士道達と分かれだいぶ遠くに来ました。さて、始めますか。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉─────【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】(望月(バース))」

 

 いつかの死神が現れます。ただし数は数十倍で持っているのは鎌ではなく火バサミです。

 

 さぁ、街をキレイにしましょう。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「おっ、千夜戻ってきた────って、なんだその量!?」

「頑張りました」

「おお!凄いぞ千夜!」

 

 やるだけやった、あとは結果を待つだけです。

 

「さて、集計が終わりました。6位まではこちら!」

 

 名前は・・・・・無いですね。これで賞品は決定しました。

 

「あぁ〜6位だ!」

「賞品ギリ貰えないじゃん」

「まじ引くわー」

 

「最下位だと・・・・・」

 

 さて、何位になったのでしょうか。楽しみですね。

 

「第5位はチーム名"ナイトメア"です。おめでとうございます!」

 

 んん!!?

 

「おめでとうございます。お茶菓子セット3ヶ月分です」

「ありがとうございます。嬉しいですわ」

 

 時崎さん!?なんでいるの!?しかも、チーム1人だし絶対に天使を使いましたね?卑怯です。(ブーメラン)

 

「第4位はチーム名"AST"です。お米50kgになりまーす。おめでとうございます」

 

 ASTチームで出てるじゃないですか。折紙さんなんで1人で参加しているんですか!?

 

「いよいよトップ3です。一気に発表します」

 

 さて、どうでしょうか・・・・・

 

「負けんぞ!」

「優勝は私」

 

「結果はこうなりました!」

 

 

 

3位:トビー

2位:プリンセス

 

 

 

 

 

 

 

 

1位:ラタトクス

 

 

「「「「え?」」」」

「前回、前々回優勝"トビー"やダークホースの"プリンセス"を抜き去り見事"ラタトクス"が優勝しました」

 

 気の抜けたような声が出ます。ラタトクス?え?ということは・・・・・

 

「やったわね。四糸乃!令音!」

「はい・・・・・がんばりました」

「四糸乃、偉いよ〜」

「あぁ、だが少し疲れたな」

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 こうして、第3回ゴミ拾い大会は幕を閉じました。

 

 最後は折紙さんも士道の家に呼んで皆でパーティーをしました。




ちなみに2位と3位の賞品は、
2位:国産牛肉
3位:山菜の詰め合わせ
 です。

あと、凛祢ユートピア編についてアンケート取ろうと思います。そのうち出るのでよろしくお願いします。


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凛祢ユートピア 少女は日常に違和感を感じた

 お待たせしました。凜祢ユートピア編スタートです。アンケート協力ありがとうございます‪?参考になりました?
 ちょっと、分かりずらいかもしれないのでゲームの方を見るのを推奨します。
 結構長くなりました、ゆっくりと投稿してきます。


〜6月26日〜

 

「本当に、何でしょうかこれは・・・・・・」

 

 私は天宮市全域を囲うように出来ている霊力にため息をついていました。

 これが発生したのは十香ちゃんの霊力が暴走し、士道が巻き込まれた為、意識を失い倒れた日、つまり4日前でした。

 

 霊力に関することで起こっている不可解なことは2つあります。1つ目は先程から話題になっています天宮市全域を結界のように覆った霊力です。霊力が在るのは分かりますが流石に何のためにあるかは分かりません。2つ目は士道と十香ちゃん、四糸乃ちゃん、琴里ちゃんの間の霊力が逆流し続けている事です。今までもストレスが溜まったりした時は一時的になっていましたが、今は常にその状態なのです。

 ラタトクスで調べているそうですが私も私で調べましょう。

 ちなみに、士道は大丈夫そうでした。3日も目を覚まさなかった割にピンピンとしていました。流石に心配だったので少しホッとしました。

 

 そうこう考えているうちに、そろそろ士道の家に朝食をとりに行く時間ですね。

 

 私は戸締りを済まし士道の家へ向かいます。

 

「あれ?」

 

 私は外のいつも通りの光景を見て何故か違和感を感じました。特に違和感を感じたのは新天宮タワーです。

 

「別におかしな所はありませんよね?」

 

 特に気にせず私は士道の家に向かいました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「皆さん、おはようございます」

 

 この時間に私が来ることが分かっているため鍵はかかっていません。そのまま、リビングに入ると3人の少女がいました。十香ちゃん、四糸乃ちゃん、琴里ちゃんです。

 

「うむ、千夜おはようだ」

「おはよう・・・・・・ございます」

「千夜ちゃーん、おはよぉー」

「千夜お姉ちゃん、おはようなのだー!」

 

 各々が挨拶を返してくれますが、あれ?士道がいませんね。

 

「琴里ちゃん、士道は?」

「んー?多分、凜祢お姉ちゃんが起こしに行ってると思う」

 

 ・・・・・・凜祢?

 

「待ちきれん!私も起こしてくる」

「あっ、十香ちゃん士道はドロップキックで起こされると嬉しいらしいそうです」

「分かった、行ってくる」

「私も・・・・・・行きます」

「行っくよー」

 

 慌ただしく2人と1匹がリビングから出ていく、それとと入れ替わるようにピンクの髪の少女が入ってきます。

 

「あっ、おはよう千夜ちゃん。もう来てたんだ、今日は早いね」

「えっ?えっと・・・・・・おはようございます、凜祢」

「・・・・・・」

「凜祢?どうかしましたか?」

「いや、何でもないよ。ちょっと待っていてね。あとは並べちゃうだけだから」

 

 なんでしょう、何か変な感じがしました。私、今の今まで凜祢の事を覚えていましたか?・・・・・・いや、覚えていましたね。私は何を考えているのでしょう。

 凛音は士道と私の家の間の家に住んでいる同い年の子で、士道と同じ幼馴染です。これぞ、大和撫子って言う感じで男子からの人気も高いです。

 

 そうこう考えていると士道も着替えて降りてきました。

 

「おはようございます、士道」

「おはよう、千夜」

 

 軽く挨拶を交わしながら士道は席につきます。既に凜祢が用意した朝食がテーブルの上に並べてあります。どれも美味しそうです。

 私は口にだし巻き卵を運び入れます。うん、凜祢は凜祢の味付けがあり士道とはまた違っていいですね。

 

「やー、凜祢ちゃんは気が利くなー、理想のお嫁さんになれるよー」

 

 凜祢の四糸乃への気遣いを見たよしのんがそう言います。

 どうやら、熱いものが苦手な四糸乃ちゃんのために少しだけ味噌汁を冷ましておいたみたいです。あっ、味噌汁も美味しい。

 

 よしのんの言葉に同意するようにみんなが口々にいいます。

 

「おう、それは間違いないな。家事も安心して任せられるし」

「うむ、料理も絶品だしな」

「も〜、みんな本当にどうしたの?」

 

 凜祢は照れくさそうに微笑みました。可愛いです。

 

「そう言えば十香ちゃんのドロップキックはどうでした?」

「お前か!十香に妙な事を吹き込んだのは!無防備の状態でそんなの食らったら、本気でシャレになんねえよ!」

「士道なら余裕でしょう?それに失礼なこと言わないでください、確かに十香ちゃんにドロップキックを伝えたのは私ですが、私に伝えたのは琴里ちゃんです」

「結局、お前が主犯じゃねえか!今度からはそう言う妙な事を吹き込むなよ、琴里も」

「はーい、分かったのだー」

「最善の結果が得られるように、善処します」

 

 また、機会があればやりますがね。善処はします、善処は。

 

「あーすっごっく悪い顔してるー。コレまた絶対やるよー。テレビで政治家の人が同じ言葉使ってるの見た事あるよ、ねー四糸乃ー?」

 

 あっ、こらよしのん!それは言っちゃダメなやつです!四糸乃ちゃん、誤魔化してください。

 

「・・・・・・えっと・・・・・・はい」

 

 ・・・・・・素直でよろしいです。

 

「千夜ちゃん、あんまり悪さしたらダメだよ?」

「はい、分かりました!」

「なんで、凜祢の時は即答なんだよ!」

「まぁ、気にしないでくださいよ」

「まったく・・・・・・」

 

 少し落ち着きを取り戻し朝食に戻ります。

 

「あ、おにーちゃん!だし巻き卵いらないなら1個ちょーだい?」

 

 琴里ちゃんがそうおねだりすると士道はあっさり了承します。相変わらず兄妹仲がいいですね。あっ!私のだし巻き卵が逃げた!・・・・・・あー、落ちてしまいました・・・・・・

 

 落ちただし巻き卵を拾っているうちに琴里ちゃんは士道のだし巻き卵を食べ、凜祢が士道の減った分のだし巻き卵をあーんで食べさせていました。

 

「ほら、士道。あ〜ん」

「あ〜ん・・・・・・うん、うまい。いつもの凜祢の味だな」

 

 どうでもいいですけど、凜祢の味って響きが何かエロくないですか?

 

「ぬ!?凜祢、抜け駆けはずるいぞ!私もシドーに、食べさせる役をしたい!」

「あ・・・・・・私も、してみたいです」

「おー?私もあーんしたい!」

「なかなかやるねー。さすが士道くんー」

 

 みんなが私もと、収集がつかなくなって来ています。こういう時はーーーーー

 

「士道、あーんです」

 

 ーーーーー乗るしかないのです、このビックウェーブに!

 

「と、とりあえず今度な!遅くなると遅刻するし!あと、千夜!それさっき落としたやつだろ?人に何押し付けようとしてるんだ」

「あれ?バレていましたか」

「逆に何故バレないと!?」

「あ、千夜ちゃん落としたのは避けて置いて」

「分かりました」

 

 その後、士道が付けたテレビからニュースの声に耳を傾けます。今日はやけに天宮市のニュースが多いですね。

 動物園の園長と近隣のペットが行方不明ですか・・・・・・まさか、この霊力の結界のせいだったりしませんよね?まぁ、関係ないでしょう。深く考えすぎですね。

 皆は皆で宇宙人が来るなどと騒いでいます。それはそれでどうかと思いますが。

 

「十香ちゃん、ご飯大盛りにする?」

「うむ、よろしくたーーーーーッ!?」

 

 凜祢に十香ちゃんがおかわりを頼み、お茶碗を渡そうとした瞬間、霊力が乱れるのを感じました。それに苦しんだ十香ちゃんのてからお茶碗がこぼれ落ちます。

 

「おっと!」

 

 落ちる寸前でお茶碗をキャッチし割れるのを防ぎました。お茶碗が割れるなんて縁起が悪いですからね。っと、それより十香ちゃんは大丈夫でしょうか?

 霊力は平常とまでは行かないですがさっきより安定していますね。これなら大丈夫そうですか。

 

「ありがとう、千夜。この茶碗はシドーに大切にすると約束したものだったのだ」

「そんなに心配しなくても士道は割れたぐらいじゃ怒ったりしませんよ。別に雑に扱っていた訳では無いでしょう?割ったら割ったで、また買ってくれますし十香ちゃんの体の方を心配しますよ。それが士道ですーーーーーですよね?」

「あぁ、十香、本当に体は大丈夫か?」

「うむ、さっきも言ったがぜんぜん平気だ」

 

 結局そのあと十香ちゃんはおかわりを要求しましたが、よしのんの提案や皆の心配が重なりおかわりは我慢することになりました。

 

 こうして、賑やかな朝食を過ごしました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 学校に行く時間になりました。今は、士道を待っています。多分、琴里ちゃんと今後についての打ち合わせをしているのでしょうーーーーーっと、来ましたね。

 

「ほら、2人とも早く行かないと間に合わないかもよ?」

 

 家を出てから士道と十香ちゃんが話し出してしまったのに凜祢が催促をします。

 

「あ、ちょっと待ってくれ凜祢。これ渡しとく」

「ん?鍵?これ、なんの鍵?」

「あぁ、実は新しい鍵をつけることになってさ凜祢が入れないと困るだろ?」

「え、でも、私が持っていていいのかな?」

「いいも悪いも、凜祢は家族同然だし。合鍵があれば、家に遠慮なく来れるだろ?」

「ありがとう、士道・・・・・・大切にするからね」

「十香は無くさないようにな」

「分かっている!私だって大事にするのだ!」

「そ、そうか。よし!じゃあ、いい加減行くか!」

「ちょっと、待って下さい!」

 

 学校に向かおうとする士道の肩を掴みます。

 

「まだ、私は貰っていません!」

「あ、あー悪い、千夜。ほら」

「ありがとうございます、士道。多分大切にします」

「大切にしてくれよ!」

「大丈夫です。折紙さんに貸すぐらいです」

「やめてくれ!」

 

 私達は学校へ向かって歩き出しました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 本当に暑かったです。まだ、6月26日、夏も始まったかどうかのあたりです。つまりこれからどんどん暑くなると・・・・・・勘弁して欲しいですね。

 そう言えば、途中に士道が昔飼っていた猫を見つけて追いかけたって言っていなくなりましたけど、居たのは霊力で分かりましたが、猫じゃなくて時崎さんでしたね。時崎さんは今、何をやっているのでしょうか?たまに会いますが何をしてるのかはよく分からないのですよね。

 ぼんやり、考えていると士道達に殿町君が近づいて来て話をして始めました。話は朝のニュースでやっていた、ペットがいなくなっていっているのは、天狗牛の祟りだ、と言う話です。

 まぁ、精霊みたいな存在がいますからそう言う妖怪がいてもおかしくない気もしますね。え?朝は宇宙人を否定していたって?記憶にございません。

 

「よし、話は決まったな。じゃあ、今日の夜、皆で肝だめーーーーーじゃなかった・・・・・・お供え物持っていて池に集合だ!」

 

 今、完全に肝試しって言いかけましたよね?まぁ、夏の風物詩ですし、いいのでは無いのでしょうか。殿町君は驚かせようとするでしょうし、先に話をつけておきましょうか。

 

 私は今日の夜を楽しみにしながら授業を受けました。



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少女は驚かせようと策を生じた

 お気に入り登録ありがとうございます!

 作者的にいっぱいいっぱで書いているんで凜祢ユートピア編の最後の方は少しマンネリ気味になってしまっています。すみません<(_ _)>

 凜祢ユートピア編の後はまだ2期には入りません。夏休み編を作る予定です。やりたい話が数話と2期ovaの内容になります。もし、リクエストがあれば・・・・・


 さて、放課後になりました。早速、商店街で色々買いに行きましょう。

 

 私は商店街に移動します。

 

 何で驚かせましょうか。手が凝ったふうにしましょうか、それとも無難な感じにしましょうか。

 手が込んだ感じなら、銅などの炎色反応が面白いのを燃やして火の玉にみせる感じになりますね。因みに銅は燃やすと緑色になります。花火とかでも使われます。ここ覚えておいてください、テストに出ますよ。

 無難な感じなら、音楽プレーヤーから不気味な音を流したり、あとは・・・・・・こんにゃくでしょうか?こう、こんにゃくを釣竿で吊るして・・・・・・何故こんにゃくなんでしょうか?別に他のものでも良くないですか?例えば、凍っていない保冷剤なんか使えると思います。まあ、柔らかくて、冷たければ何でもいいんでしょう。

 他のトラップも何か考えなければならないですね。あれ?あれは、士道と十香ちゃんですね。デートでしょうか?

 

 視線の先には士道と十香ちゃんが並んで歩いており食べ歩いています。あの二人でデートする時は大抵食べ歩きになっている気がします。

 それにしても、十香ちゃんは本当によく食べますよね。食べたものは何処に行くのでしょうか?

 

 あっ、パン屋に入ったのにきなこパン(いつもの)ではなくて、クリームパンを食べています。焼きたてですか、美味しそうですね。まだ、夕食まで時間はありますし私も買っていきましょう。士道達は今から帰るみたいですし、帰るタイミングをずらさないと仕込みの道具が見られてしまいます。ちょうどいいですね。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 そろそろ帰ろうとした時、士道と十香ちゃんを見かけます。

 

 あれ?帰ったはずではなかったのでしょうか?

 

 話を盗み聞きしてみると、どうやら今日のお供え物を買い忘れたようです。

 さて、何を選ぶんでしょうか。ちなみに私はきゅうりで牛を作りました。お盆で、馬を作ったりする要領でそうしました。本当は牛ならナスなのですが、きゅうりで作った方がバランス良く綺麗にできたのできゅうりにしました。中々いい出来になりました。

 

 あっ、十香ちゃんがお供え物を決めたようです。あれは・・・・・・ケバブですね。あの肉塊全てを貰おうとしているみたいですが・・・・・・お店の人、困ってますね。士道、早く止めてあげて下さい。

 

 結局、ケバブサンドを買い、十香ちゃんは満足して士道と帰っていきました。

 

 さて、まだ時間ありますし仕掛けを仕掛けに行きましょうか。

 

 私は霊装を展開し湖を目指しました。

 

 あっ、殿町君に話すの忘れていました。まっ、いいですか。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「ええと、十香、折紙、凜祢・・・・・それに琴里と四糸乃、と。よし、メンバーはだいたい揃ったな、殿町と千夜以外ーーーーーって、千夜はともかく言い出しっぺの殿町がいねぇってどういうことだよ」

 

 待っても、2人は姿を表せず琴里がグズってしまうし、折紙と十香が暴走したりと大変な事になってきた。

 

「ねぇ、士道?殿町君達を待っている間に、みんなでどんなお供え物を用意してきたか見せ合うってどうかな?」

 

 凛音のアイデアによりお供え物を見せ合うことになった。

 

 十香は一緒に買ったケバブサンドだ。ケバブの肉が牛肉と発覚して十香以外が微妙な雰囲気になった。

 凜祢はスイカ、折紙は白百合、四糸乃は牛のパペット、琴里は棒付きキャンディーだった。

 

 話が終わっても2人とも来ない。携帯にかけても出ないし・・・・・

 

 そのうち、天狗牛の祟りだの神隠しだの不穏な空気になってきた。

 心配だし、少し探しに行くか。

 

 みんなにはその場で待っていてもらい、近くを捜索する。が、見つからない。

 結局、みんなで捜索する事になった。

 

「うわぁぁぁああ!!」

 

 途中絶叫が聞こえたと思ったら殿町が飛び出してきた。そのまま、走り抜けていく。

 

 天狗牛が出たなど言っていたがあれは殿町の作り話だったよな?

 しかし、殿町の異常な反応を見て四糸乃と琴里が怯え始めてしまった。更に、追い討ちをかけるように変な声が聞こえた。

 

「あれが天狗牛・・・・・?」

「いや、あれはどう見たってワニだろ!?」

 

 なんでこんな所に!?

 

「きゅー」

「あ!こ、琴里ちゃん!?」

「うぇぇえええん!!」

「四糸乃!何かで出てきてるよー!落ち着いてー」

 

 琴里は気絶し、四糸乃は霊力を暴走させてしまっていた。

 

 この後、琴里にこってり叱られた。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜その頃、千夜は〜

 

「あれ?みんな来ないですね・・・・・」

 

 みんなを待っていた。



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少女は球技祭を写真に収めた

 お気に入り登録ありがとうございます!

 やっと、凜祢ユートピア編書き終わりました。後は投稿されるのを待つだけです。


〜6月27日〜

 

 肝試しで放置された次の日。

 

 いや、怒ってないですよ?みんなと集合の約束を破ってその場に行かなかったのは私ですし。これで怒るのは筋違いだと思いますからね。

 

「きゃー!」

 

 凜祢の悲鳴!?士道がついに警察に厄介になる時が来ましたか!?

 みんなも聞こえたようで急いで2階に向かいます。

 

「さっき、凜祢の悲鳴が聞こえてきた気がしたのだが」

「おにーちゃん、面白そうなことあった?」

 

 そこには、凜祢とパンツだけの状態の士道がいました。

 

「士道・・・・・さん?」

「あっちゃー。士道君、それはアウトだよー」

「私、110にかけてきます」

「いや、ちょっと待ってくれこれには訳が・・・・・って、お前らまで入ってきたのかよ!?」

 

 結局、凜祢が士道をビンタして、その場は収まった。

 

 さて、今日は球技祭ですし気持ちを切り替えて頑張りましょうーーーーー

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 ーーーーー撮影を。

 

 私の手には一眼レフカメラが握られています。

 

 決して、やましいことは無いです。そう言えば、士道と殿町君は休むようです。殿町君は結核だって言っていましたが完全に嘘ですね。タマちゃん先生以外に騙される人はいるんでしょうか?

 

 ちなみに、撮影は卒業アルバムに使われる物です。タマちゃん先生に提案したら許可して貰えました。

 

 さて、このクラスの人気格は十香ちゃんと折紙さんと凜祢ですね。十香ちゃんはテニス、折紙さんはバレー、凜祢はラクロスですね。全部、回れるように頑張りましょう。あっ、他の所は移動しながらテキトウに数枚撮っておきますよ?

 

 さて、まずは十香ちゃんのテニスです。実はみんなが出る順番を聞いたり試合の時間を考えたりして回る順番を決めておいたのです。十香ちゃん、凜祢、折紙さんの順番に回る予定です。

 

 じゃんじゃん取りますからね。

 

 十香ちゃん頑張ってますね、デュースじゃないですか。あっ、チャンスボールです。

 

「ていっ!」

「ア、アウトー」

 

 十香ちゃんはベストコースに来た球を空高く打ち上げました。見事なホームランです。いや、競技が違いますね。残念ながら十香ちゃんの負けですね。それと十香ちゃん、スコートを今度から履くか、スパッツを履きましょうね。

 

 次は凜祢です。やっぱり、ラクロス部だからかマークが厳しいですね。しかし、パスを上手く回し凜祢に渡ります。そのままシュートがゴールに突き刺さります。ふー、いい絵が取れました。おっと、急いで折紙さんのところに移動しなければ行けませんね。

 

 最後に折紙さんの所です、だいぶ終盤ですが間に合って良かったです。あれ?士道と殿町君が応援に来てますね。あっ、殿町君が連れてかれました。どうでもいいですが。

 さて、折紙さんはリベロですか。しかし、よく拾いますね。身体能力ヤバいですね。あー、でも負けちゃいましたか。

 

 さて、いい絵がいっぱい撮れましたから、厳選しますか。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 結局、優勝は出来ませんでしたが私は満足です。

 

 実は今日は調べたい事があるのです。昨日の肝試しで言った湖にあった、取水塔から物凄く微弱ですが今天宮市を覆っている霊力と同じ霊力を感じたのです。もしかしたら、他にもあるかもしれませんし探してみようと思います。

 

 さて、ゆっくり探しますか。っと、あれは士道と四糸乃ちゃん?物凄い量のアイスキャンディーですね。

 食べきれるでしょうか?あの二人で、助っ人に入りたいですけどデートの邪魔するのも悪い気がしますし・・・・・士道のお腹を信じましょう。

 

 結局、その日は何も発見することが出来ずに終わりました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜6月28日〜

 

 朝、四糸乃ちゃんが倒れたって聞きましたが、今日は日直の為お見舞いに行けませんでした。士道が行くみたいですし大丈夫でしょう。

 

 あと、今日は十香ちゃんが珍しく朝早い時間に学校に居ました。そして、寝てますね。何か、あったのでしょうか?

 

 多々気になる事がありましたが、これと言った行動はなく一日が過ぎていきました。そして、そのまま放課後になりました。

 廊下を歩いていると歌声が聞こえてきます。コーラス部かと考えますが、凜祢が朝に部活がテスト習慣に入ったから休みになったと聞いたことを思い出します。

 誰の歌かが気になり、歌の聞こえた方、屋上に行くと士道と折紙さんがいました。声色的に考えて折紙さんの歌ですね。本当になんでも出来ますね。

 

 私は2人にバレないよう、その場をあとにしました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 今日の夕飯は珍しく士道が作りました。凜祢の方がなにか用事があって遅くなった為です。用事ってなんでしょうね?

 あっ、そう言えば霊力の結界の方で動きがありました。私はテストも近いので勉強をしていたので動いてませんが一瞬結界が大きく歪んだんですよね。

 琴里ちゃんの方で脱出を試みたのでしょうか?ともあれ、歪みが戻ったということは誰か戻す人がいるという訳ですから、やはりこれは新しい精霊の力の可能性が濃厚になりましたね。でも、こんな事して何か意味があるのでしょうか?

 

 私はイマイチ相手の目的が分からないでいました。

 



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少女は異常の中心を見つけた

 お気に入り登録者数100人突破、ありがとうございます。


〜6月29日〜

 

 いつも通りの日常(十香ちゃんと折紙さんが言い合ったり、殿町君が変な事言ったり)を過ごし放課後になりました。

 私はビックリすることになりました。何故ならある人の霊力を学校で感じたからです。時崎さんです。

 

 なんで、時崎さんが?十香ちゃんや折紙さんと顔を合わせたら大変ですね。時崎さんが士道と移動し始めましたね。分身(・・)の方とはいえ油断できません。後をつけますか。

 

 士道と時崎さんはペットショップや服屋などをまわりクレープを買って公園で一息着きました。このクレープ中々美味しいですね、あむーーーーーぶっ!?

 

 私はビックリして吹き出してしまいます。士道の手に付いたクリームを時崎さんが舐めたのです。随分と長いこと舐めてますね。時崎さんにはビックリさせられてばかりです。

 

 その後、士道と時崎さんは別れて行きました。それにしても、あの分身は随分と霊力が少ないかったですね。なんででしょうか?

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 夕食後、士道と琴里ちゃんがこんな事を言っていたことを思い出します。「モニュメントがなにか怪しい」って事でした。一応、調べに行きましょうか。

 

 例のモニュメントの傍につくと、士道と時崎さんが居ました。ちなみに、例のモニュメントからは微弱ながら霊力を感じます。変なことが起きなければいいんですけど・・・・・

 そう思ったのがフラグになった様に霊力が強くなりモニュメントが光だし2人が結界に取り込まれてしまいます。

 まずいです。士道は結界のせいで〈灼爛殲鬼(カマエル)〉の再生能力を持っていませんし、時崎さんは分身ですし霊力が少ないです。もし、あの中で精霊本人が出てきたら本当にまずい事になります。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉!!ーーーーー【魂を喰らう者(イーター)】」

 

 結界を突き破ろうとしましたが大鎌は空を切ります。吸収する前に結界が壊れたのです。中から士道と時崎さんが無事に出てきます。

 

「なっ、お前は・・・・・」

「あらあら・・・・・」

 

 ・・・・・退却します。

 

「待ってくれ!お前はーーーーー」

 

 士道が後ろで叫んでいますがお構い無しにその場を後にしました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜士道視点〜

 

 

 狂三とモニュメントで会った時にモニュメントが光だし結界に閉じ込められ、精霊の様な存在《ガーディアン》が現れた。

 狂三が応戦してくれたおかげで何とか無事に脱出する事が出来たが結界を抜けた先にいたのが意外すぎる人物だった。

 

「なっ、お前は・・・・・」

「あらあら・・・・・」

 

 俺が出会った中で封印できていない狂三以外の存在〈リーパー〉。名前や顔すら分からない謎に包まれてる精霊だ。行動に一律性がなく何を考えているのかが分からない。

 まさか、この事件に関与しているんじゃないか?そんな、考えを頭をよぎる。

 〈リーパー〉はその場を去ろうと体の向きを変えた。

 

「待ってくれ!お前は今、起きていることを知っているのか!お前がこれを起こしているのか!何でもいい知っている事があったら教えてくれ!」

 

 しかし、〈リーパー〉には俺の声は届かず、そのまま闇に姿を消してしまった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 〜6月30日〜

 

 昨日はやってしまったぁぁぁぁああ!!

 

 よし、もう放課後ですし切り替えましょう。

 あのモニュメント、取水塔や結界と同じ霊力を感じましたね。取水塔もそうですが結界の霊力が大きすぎてそれを実際に調べないと分からなかったですね。多分ですが、モニュメントと取水塔は結界を支えている場所でしょう。あと、いくつあるのでしょう・・・・・

 

 結界・・・・・神聖な物・・・・・神社・・・・・

 

 よし、あるか分からないですが神社行ってみましょう。あればいいなぐらいの気持ちで行きましょう。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 途中、琴里ちゃんを背負った士道がいました。琴里ちゃん、少し体調が悪そうでしたけど士道がついてますし大丈夫でしょう。兄妹仲睦まじいですね。

 

 さて、神社に着きましたが・・・・・ありましたよ・・・・・

 神社の横の御神木。まさか、本当にあるとは思いませんでした・・・・・

 

 これで3箇所・・・・・あれ?

 

 疑問に思った事があり携帯で地図を見る。天宮タワーのモニュメント、湖の近くの取水塔、神社の御神木この3点を結ぶと、ちょうど真ん中にあるのは・・・・・

 

「新天宮タワー・・・・・」

 

 そう言えば、前に新天宮タワーに違和感を感じたんでした。何故、忘れたのでしょうか?

 

 私は不思議な事に疑問を感じたのでした。



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少女は日々を繰り返した

 お気に入り登録して欲しいな(チラッ)。良い評価欲しいな(チラッ)。・・・・・すみません、調子に乗りました。



|*・ω・)チラッ






 さて、新天宮タワーが怪しいのは分かったけど1人で乗り込むのは・・・・・士道は極力巻き込まないつもりでしたけどこれだけの結界を張れる相手だと1人で勝つのは難しそうです。

 でも、私から士道達に新天宮タワーは敵の本拠地と伝えるのは無理があります。どこかでワンクッションおきたいですね。

 私が〈リーパー〉だってバレないようにするには・・・・・あっ!そうだ。あの人を間に挟めばいいじゃないですか。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「と、言う訳でお願い出来ますか?」

「なるほど、新天宮タワーか。分かった、こちらで一応確認を取ってからシン達に伝えよう」

 

 士道の中から感じた霊力の1つの持ち主に頼むことにした。

 この人は何故だか自分が精霊で士道に既に封印されている事をみんなに伝えていないのです。だから、私が〈リーパー〉だって事を伝えても、こっちも秘密にしておくから、秘密にしておいてと約束を取り付けることが出来るのです。まあ、私が〈リーパー〉だと明かした時にあまりビックリせずに、さも知っていたような感じでしたけど・・・・・

 それに、士道の敵かと考えましたが、封印されている時点で士道にデレているので問題ないでしょう。

 

「じゃあ、お願いしますね」

「あぁ、ちょっと待ってくれ」

「はい?」

「君はシンを害すつもりはあるのか?」

 

 何を言っているのでしょう?

 そんなのーーーーー

 

「そんなの決まっているじゃないですか。そんなつもりは微塵もありません。私は私と士道の為にこの力を使うつもりですから」

「・・・・・そうか」

「はい、では」

 

 私は部屋を出ました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜数日後の夜〜

 

 

 令音さんから新天宮タワーの異常性を確認できたと報告が来ました。既に士道と琴里ちゃんに連絡済みらしく2人で向かっているそうです。

 早くこの状況を打破したいのは分かりますがせめて十香ちゃんと四糸乃ちゃんも連れて行って最大戦力で攻めて欲しかったです。・・・・・何故でしょう?これを考えたのが1度目ではない気がします。それよりも今は新天宮タワーへ向かいましょう。

 

 私が新天宮タワーについた時には琴里ちゃんが動けなくなっていました。

 

 何でしょうこれは?琴里ちゃん・・・・・いえ、新天宮タワーでの霊力の乱れがひどいです。それよりも、士道は・・・・・

 

 士道はすぐに見つけることが出来ました。さらに、その先に精霊らしき少女を見つけました。私は士道達の方へ向けて速度をあげます。

 

 またです、何故かこの状況が初めてでは無い気がします。あの精霊と私は過去にあっているのでしょうか?・・・・・いえ、初めてのはずです。

 

 謎の精霊から霊力の攻撃が放たれ士道に向かっていき士道を吹き飛ばしました。

 私はあと少しのところで間に合いませんでした。

 

「士道ぉぉおおお!!」

 

 倒れる士道に向かって叫ぶように名前を呼び、駆け寄ろうとします。しかし、その瞬間に世界が光に包まれました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜6月26日〜

 

 

「はっ!!」

 

 私はベッドの上で目を覚ましました。頭上では目覚まし時計が電子音を響かせています。時計には6/26(月)7:00と表示されていました。

 

「なにか凄い夢を見た気がしますが・・・・・」

 

 思い出せません。夢とは思えないリアルな夢だった気がします。

 まぁ、夢は夢です。早く着替えて士道の家へ朝食を取りに行きましょう。

 

 私は疑問を気にすること無く普段の生活に戻りました。

 




 今回で1周目終了です。2周目は千夜√ってことになっています。凜祢ユートピアを実際に見た事のある人はわかると思いますが3周目もあります。
 周をおうごとに短くなっていきます。マンネリするからです。作品の技術不足ですみません。


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少女は虫相手に気絶をした

 書いていて、あれ?千夜ってこんなキャラだってけ?ってなりました。
 今回の千夜はかなりポンコツです。


〜6月26日〜

 

 私は今日の肝試し用の道具を買いに行こうとした所を士道に呼び止められます。

 

「千夜、このあと良いか?」

「この後ですか?」

「あぁ、買い出し手伝ってもらいたくて」

「なら、十香ちゃんや四糸乃ちゃんと行った方が良いのでは?今、霊力が不安定何でしょう?」

「あぁ、十香達のことでも話したいこともあるし」

「それなら、わかりました。準備するので待っていてください」

「おう、悪いな」

 

 肝試しの道具を用意することが出来なくなりましたね。まぁ、家にある物で何とかなるでしょうし、最悪、殿町君が驚かすでしょう。

 

「そう言えば何を買うんですか?」

「食品類とトイレットペーパー、洗剤あとは今日のお供え物だな」

「お供え物、士道は何にするんですか?」

「あー、まだ決めてない。適当にぶらついて目に付いたものを買っていこうと思う。千夜は?」

「うーん、私もどうしましょうか・・・・・ナスでいいでしょうか?」

「なんでナス?」

「お盆の時、ナスで牛を作るでしょ?天狗牛って言うぐらいだから牛にしようと思いまして」

「よく分からんが・・・・・あっ、千夜」

「なんですか?」

「右肩」

「右肩ですか?ーーーーーッ!!!?」

 

 士道に言われ右肩を見るとそこに青虫が乗っていた。

 

「し、ししししし士道!と、ととととと取って!取ってください!」

「分かったから落ち着け。っと、取れたぞ」

「ありがとうございます・・・・・」

「お前、昔から虫はダメだな」

「うぅぅ、面目ないです」

 

 虫全般ダメという訳では無いのです。蝶やカブトムシ、バッタ、カマキリなどは大丈夫なのですが。害虫などのゴキブリ、ムカデ、ハチ、クモやうねうね動く、ミミズやイモムシはダメなのです。バッタも害虫?知りませんね。

 

「殺虫スプレーを最近常備してなかったのが問題ですね。士道!殺虫スプレーも買いに行きましょう」

「むやみに殺すなよ。俺が取ってやるから」

「・・・・・なら、お願いします」

「おう」

 

 私達は買い物を続けて行きました。

 

 士道、お供え物にショートケーキはどうなんでしょう・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 肝試しの時間になりましたが殿町君は来ません。どうせ隠れているのてしょう。

 

 時間潰しにお供え物をみんなで見せ合うことになりました。

 十香ちゃんはケバブサンド、その肉って牛肉ですよね?共食いになりませんか?凜祢はスイカ、美味しそうです。折紙さんは白百合、お供え物ですからね模範解答ぽっいですね。四糸乃ちゃんは牛のパペット、可愛いです。琴里ちゃんは棒付きキャンディー、地方限定発売・・・・・いったい何味なんでしょう。

 

 見せ合いが終わっても案の定、殿町君は来ません。士道が探しに行きましたが大丈夫でしょうか?

 

「ちょっと、士道が心配なので探しに行きますね」

「うん、分かった。みんなは私が見ておくね」

 

 凜祢だけに告げて士道を探しにいきます。案外直ぐに士道は見つかり、結局全員で殿町君を探すことになりました。

 

「うわぁぁぁああ!!」

 

 しばらくすると、絶叫と共に殿町君が飛び出して来ました。そのまま、走り抜けていきます。

 

 天狗牛が出たなど言っていましたがあれは殿町の作り話ですよね?

 しかし、殿町の異常な反応を見て四糸乃ちゃんと琴里ちゃんが怯え始めてしまい、追い討ちをかけるように変な声が聞こえました。そして、影から奴がのそっと現れました

 

 

「あれが天狗牛・・・・・?」

「いや、あれはどう見たってワニだろ!?」

「なんでこんな所にワニがいるんですか!?」

「きゅー」

「あ!こ、琴里ちゃん!?」

「うぇぇえええん!!」

「四糸乃!何かで出てきてるよー!落ち着いてー」

 

 琴里ちゃんは気絶し、四糸乃ちゃんは霊力を暴走させてしまいます。

 

 早く四糸乃ちゃんを落ち着けさせないと。そう動き出そうとした私の足もとで柔らかい感触を感じました。恐る恐る足もとを見ると巨大なミミズを踏んでいました。

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあ!!」

 

 びっくりして、1番近くにいた人に飛びつきます。

 

 ミミズ、コワイ。ウネウネ、イヤダ。

 

「ちょっと!千夜まで!?」

 

 落ち着いて見ると飛びついたのは士道で私は士道の頭を抱えるように抱きついていました。士道の両サイドにくっついている十香ちゃんと折紙さんは不服そうな顔をしています。

 

「わっ!す、すみません!ーーーーーっ!きゃ!?」

 

 慌てて離れようとした所で足を滑らし、その場で転んでしまいます。それと共にグチャと音がなります。

 

「いたたた・・・・・ぐちゃ?」

 

 手を見るとさっきのミミズが潰れていました。

 

「ーーーーー!?!?」

 

 私はそこで意識を手放しました。



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少女は少年にお詫びをした

 凜祢ユートピア編の話を今日から2話づつ投稿します。次は20時です。



〜6月27日〜

 

 球技祭。

 

 今日はみんなを写真に収めるために頑張ります。助手には士道がついてきます。殿町君もいましたが、連れてかれました。

 

 昨日、色々あったせいで気まづいです。抱きついて、その後ミミズのせいで気絶してしまうなんて・・・・・帰りは士道がおぶってくれたようです。

 恥ずかしいような、申し訳ないような、そんな気持ちが私の心の中を渦巻いています。

 

「千夜、どこから回るんだ?」

「まずは、サッカーからですね」

 

 士道も士道ですね。乙女の胸に顔をうずめた癖に反応がなすぎます。まぁ、悪いのは100%私なのですが、それにしてももう少し反応があっていいと思います。

 私、何でこんなに怒っているのでしょう?いけませんね、迷惑かけたのはこちらなのですから。今日、何かお詫びでもしましょう。

 

「士道、今日の放課後は何か予定ありますか?」

「放課後?別にないが」

「付き合ってください」

「へ?」

「何か変なこと言いましたか?」

「いや別に分かった。放課後だな」

 

 無事に球技祭を終えて、士道と学校を出ます。

 

「っと、その前に、昨日は迷惑をかけてしまい申し訳ないです。今日は何かお詫びをしたいと思いましてこうして付き合ってもらいました」

「別にそれぐらい気にしなくてもいいぞ」

「まぁ、何か奢られてください。せっかくここまで来たんですから」

「そうだな・・・・・アレなんてどうだ?」

 

 士道が指をさしたのは映画のポスターでした。

 

「映画ですか?いいですね。天宮シネマに行きましょう。何を見るか決めてますか?」

「SF系のファンタジーに恋愛系にホラー系か・・・・・千夜は何が見たい?」

「士道へのお詫びを兼ねているので士道が決めてくれていいですよ?」

「それでも、千夜も見るわけだろ?つまらないのを見るよりは2人で楽しみたいし」

「っ!・・・・・わかりました。そうですねホラー系は遠慮したいです」

「あれ?怖いのダメだったけ?」

「いえ、ホラー系ってたまに虫が物凄い量で出るじゃないですか・・・・・」

「なるほどな。なら、SFファンタジーと恋愛になる訳だが・・・・・よし、恋愛にしよう」

「わかりました。それでは、チケット買いますね」

 

 受付に移動しチケットを購入しようとします。

 

「いらっしゃいませ。本日カップルデーでカップルなら2割引になります」

「・・・・・カップルです」

「千夜!?」

 

 素早く横に立っていた士道の手を繋ぎ受付の人に見せます。

 

「初々しいですね。はい、こちらチケットになります。お楽しみください・・・・・ちっ」

 

 今舌打ちされましたよね?独り身なのでしょうか?

 

 受付から移動しポップコーンやドリンクを買っている時に士道が耳打ちしてきました。

 

「千夜、いいのか?俺たちカップルじゃないのに」

「士道は私じゃ嫌ですか?」

「いや、そういう訳じゃないんだが・・・・・」

「からかっただけですよ、冗談です。早く行きましょう」

「うっ・・・・・」

 

 私は士道の手を引き映画館の中へ歩を進めました。

 

 映画館を見たあと少し微妙な雰囲気になったのはまた別の話。

 



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少女は家の中を整理した

 本日2話目です。


〜6月30日〜

 

 最近、士道と行動することが多いです。ここ3日間程ですが士道が私をよく誘ってくれます。今日は家の掃除を手伝ってくれる予定です。

 両親が死んでから整理をして居なかったのでやってしまおうと思ったのが始まりでした。

 ちなみに、私の家は1階にリビング、キッチン、トイレ、お風呂、物置。2階に両親の部屋、書斎、私の部屋、トイレ、そして開かずの部屋があります。この開かずの部屋は鍵が行方不明だそうです。

 

 士道が家にやって来たので整理を始めます。まずは1階の物置です。整理の途中、質問を投げ掛けてきた。

 

「千夜は、家族のことをどれぐらい覚えてるんだ?」

「そうですね、両親の見た目はほとんど覚えてませんね。一応、写真が残っているので知っていますが実感は湧きません。エピソードや声とかは結構覚えていますね」

「そうか・・・・・悪いな変な事聞いて」

「いえ別に・・・・・さて、1階はこれで終わりです。2階に行きましょう」

 

 士道を連れて2階に上がります。2階の整理する場所は両親の部屋と書斎です。

 

「千夜の家の2階に上がるのは久しぶりだな・・・・・あっ、ここは?」

「開かずの部屋ですか?鍵が無いから入れないとお爺ちゃんが言っていました」

「そうか・・・・・」

 

 そう答えた士道の顔はどこか寂しげでした。

 

「どうかしましたか?」

「え?」

「何か私、変なこと言いましたか?」

「いや、大丈夫だ。何でもないぞ!」

「士道は誤魔化す時目線で直ぐに分かりますよ」

「ぐっ・・・・・それ凜祢にも言われた」

「それで、本当に大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫だ。心配かけて悪いな」

「そうですか。何かあったら頼ってくださいね?」

「あぁ、その時は頼むよ」

 

 私達は整理に戻りました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 結局、理由は教えて貰えませんでしたね。何なんでしょうか?

 夜、私はデザートを買いにコンビニを目指しながら考えていました。

 いくら考えても分からないものは分かりません。

 

「あれ?士道?」

 

 目線の先に悩みの原因の士道が歩いていました。私は声をかけようと士道に寄っていきます。

 

 こんな時間にどこに行くのでしょうか?

 

 声が届く範囲についた時その疑問は解決されました。天宮タワーの横のモニュメントです。

 なんで、こんな所に?そう声をかけようとした瞬間、モニュメントが怪しく光だしました。

 霊力の動きを感じとり天使と霊装を展開します。霊力は勢いよく広がっていき私と士道を囲み結界となりました。そして、精霊ような存在が現れます。そいつはこれ以上近づくなと言わんばかりに士道の足元に攻撃をずらし放ちます。

 

「精霊なのか?」

 

 その答えはズバリNOです。あれは精霊ではなく、私の

生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】で生み出す死神に近い存在です。

 モニュメントを守っていますからガーディアンが一番しっくりくるでしょう。取り敢えず片付けましょう。

 

「〈リーパー〉!?」

 

 飛び出した私に士道が驚いた声を出します。私は気にせずガーディアンに向かって大鎌を振り下ろします。いとも容易くガーディアンは崩れ去り結界は崩壊しました。

 

「・・・・・助けてくれたのか?あっ!待ってくれ!」

 

 私は相槌だけ打ってその場をあとにしました。



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少女はまた日々を繰り返した

 今日の2話目は4時頃投稿です。


〜7月1日〜

 

 昨日のあのガーディアンは一体なんだったのでしょうか?あのガーディアンから感じた霊力は結界を張っているのと同じものでした。つまり、あの2つは同じ存在によるものだと分かります。あのモニュメントは結界の要とまではいかなくても支えている一部なのだろうと予想ができます。

 本当にこの結果を貼った精霊は何が目的なのでしょうか。私達を閉じ込めるや拘束するなら何らかしらの接触があるはずですが、特にそういった事もありませんし、外部で何かあるとしても謎の精霊の動きが少なすぎます。考えられるのは、この結界に何らかしらの効果があるということだけですが・・・・・

 時崎さんの【時喰(ときは)みの城】ぐらい分かりやすければいいですが、さっぱり効果がわかりません。

 分からないものは仕方ありません。

 

 気分転換と出来たら他の情報収集の為、私は散歩をしに外に出ました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「「あ」」

 

 散歩の途中、もう日が暮れ始めている時に士道と偶然会いました。

 

「少し一緒に歩かないか?」

「別にいいですよ」

 

 そのまま、2人で散歩をすることになりました。

 

「昨日は助かりました。昨日中で終わるとは思ってませんでした」

「いや、大したことないさ・・・・・」

「士道?」

 

 士道が足を止めた為私も立ち止まります。ここは、公園?

 

「千夜、覚えているか?ここで昔みんなでよく遊んだよな」

 

 士道は公園のブランコに腰掛けてそう言います。私もそれを聞きながら横のブランコに座ります。

 

「はい覚えていますよ。私と士道、凜祢に琴里ちゃん、4人でよく遊びましたね」

「・・・・・あぁ、そうだな」

 

 士道は昨日見せたどこか寂しげな表情をしました。士道は過去に何度もこんな表情を見せたことがある事を思い出します。

 見せるタイミングは大抵・・・・・私の昔の話をした後。

 

「やはり、私に関わる事なんですね?昔の私の」

「っ!」

「士道は顔に出すぎなのですよ。別に無理して聞きません。でも、もし良かったら教えてくれませんか?」

「でも、千夜が・・・・・」

 

 少しの間、沈黙が続く。

 

 そしてーーーーー

 

「千夜、実はーーー」

『ブーッブーッ!ブーッブーッ!』

 

 携帯の着信音が士道の言葉を遮ります。タイミングが悪いですね。

 

「士道、出てください」

「あぁ、悪い」

 

 士道が電話に出ます。しばらくは、待機ですね・・・・・士道はなんて言おうとしたのでしょうか。まぁ、もう少しすればわかる事です。っと、電話は終わった見たいですね。

 

「千夜悪い!急用が出来た!話はまた今度な!」

 

 士道は電話を終えるとそのまま走り去ってしまいました。

 

 士道が見えなくなってから、脳裏に変な光景が浮びます。士道が倒れ、その前に誰かが立っている・・・・・

 

 何でしょう。物凄く嫌な予感がします。

 

 私は士道の霊力を辿り士道を追いかけます。場所は新天宮タワー。

 

 嫌な予感がさらに大きくなります。

 

 新天宮タワーに入り士道はすぐに見つけることが出来ました。さらに、その先に精霊らしき少女を見つけました。私は士道達の方へ向けて速度をあげます。

 

 またです、何故かこの状況が初めてでは無い気がします。あの精霊と私は過去にあっているのでしょうか?・・・・・いえ、初めてのはずです。

 

 謎の精霊から霊力の攻撃が放たれ士道に向かっていき士道を吹き飛ばしました。

 私はあと少しのところで間に合いませんでした。

 

「士道ぉぉおおお!!」

 

 倒れる士道に向かって叫ぶように名前を呼び、駆け寄ろうとします。しかし、その瞬間に世界が光に包まれました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜6月26日〜

 

 

「はっ!!」

 

 私はベッドの上で目を覚ましました。頭上では目覚まし時計が電子音を響かせています。時計には6/26(月)7:00と表示されていました。

 

「なにか凄い夢を見た気がしますが・・・・・」

 

 思い出せません。夢とは思えないリアルな夢だった気がします。

 まぁ、夢は夢です。早く着替えて士道の家へ朝食を取りに行きましょう。

 

 私は疑問を気にすること無く普段の生活に戻りました。

 



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少女はまた日常に違和感を感じた

 3周目スタートです。


〜6月26日〜

 

 殿町君の提案で肝試しをやる事になりました。私が準備している間、士道は凜祢と十香ちゃんと何処かに行ったみたいでしたが・・・・・両手に花とはけしからないですね。

 

 あっ、音が聞こえますね。そろそろ出番のようです。この即興で作った天狗牛の衣装で驚かせてしまいましょう。

 

 ん?なんて言って出ていきましょう?化け物らしく「ギャオー」?それとも牛っぽく「モォー」?

 ・・・・・よし決めました

 

「モォォォオオオオ!!」

「きゃ!?」

「うぉ!?」

 

 あれ?凜祢と士道だけですか。まぁ、いいです存分に怖がって貰いーーーーーっあ!

 

 暗いため裾を踏んでしまい転倒します。

 

「痛たたた・・・・・」

「なっ、千夜!?」

「なんだ千夜ちゃんか・・・・・驚かせないでよ」

 

 完全に失敗してしまいました。起き上がろうと手をつくとグチャと音がなります。

 

 ・・・・・ぐちゃ?

 

 手を見るとミミズが潰れていました。こんなこと前にもあったような・・・・・そう考えつつ私の意識は飛んでいきました。

 

 

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〜6月27日〜

 

 昨日は酷い目に会いました。球技祭も優勝出来ませんでしたし気分がだいぶ下がり気味です。

 なので、気分転換に私は映画館に来ています。映画館に来ようと考えたのは昨日、士道と凜祢、十香ちゃんが行ったと聞いたからです。まぁ、映画自体は見ていないそうですが。

 さて、何を見ましょうか・・・・・あれ?今日はカップルデーなんですか。()みたいに士道とカップルのフリが出来れば安くなったのに残念です。・・・・・あれ?私、士道とそんな事しましたっけ?

 取り敢えず、何故か見た気がする恋愛系を除外してSFファンタジー系でも見ましょうか。

 

 

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〜6月28日〜

 

 結界が今日は夕方ぐらいから随分不安定でした・・・・・なんででしょう?

 それにしても、最近覚えのないことを覚えていたり、覚えていることを覚えていなかったりと随分と変な感じになっています。1度整理した方がいいですね。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【魂の記録書(ソウルログ)】」

 

 魂に記録されている情報を洗いますか。何故か5年前の両親が亡くなったぐらいより前はロックがかかって見れないんですけどね。

 

「ーーーーーっ!!」

 

 急に大量の情報が流れ込んできました。

 

 何コレ?これは未来なのでしょうか?

 

 様々な6月26日からの記憶。その中にはこの結界の原因らしき精霊の姿もありました。

 

 これは、未来なんかじゃない。全て私が実際に体験した現実なのです。

 

「うっ・・・・・」

 

 中には士道が死んだ物があり気分が悪くなります。しかし、これで分かりました。この結界の効果は世界を繰り返す。トリガーは士道の死です。

 

 明日こそは本人にどう言うつもりか探して聞き出しましょう。ーーーーー士道の為にも。

 

 私はそう強く決意しました。

 

 

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〜6月29日〜

 

 私は学校も休み1日中霊力を探っていました。反応があったのは学校が終わり数時間たった頃でした。

 場所は見晴台。そこに居たのは士道と

 

「凜祢・・・・・」

 

 ーーーーー園神凜祢でした。

 

 

 

 夕食後、士道の部屋から少し暗い顔で出てきた凜祢に声をかけます。

 

「凜祢、少しいいでしょうか?」

「千夜ちゃん?どうしたの?」

 

 凜祢は暗い表情を直ぐに表情をいつもの笑顔に戻し答えます。

 

「士道のことについて聞きたいことがあります。ちょっと散歩に付き合ってくれますか?」

「う、うん。分かったよ。ちょっと、待ってて今準備するから」

 

 さて、鬼が出るか蛇が出るか・・・・・ここが正面場です。

 

 私は近くの公園まで足を運び自販機で飲み物を買います。

 

「凜祢はカフェオレでいいですか?」

「え!?別にいいよ」

「気にしないでください、もう買っちゃたから飲んでくれないと困ります」

 

 缶を投げて凜祢に渡します。私はブランコに座りプルタブを開けて中身を口に流し込みます。凜祢もゆっくりと横のブランコに座ります。

 

「それで、話って何かな?」

「凜祢、単刀直入に聞きますーーーーー」

 

 飲み干した缶を立ち上がり籠に放り込んでから〈霊魂看守(サリエル)〉と霊装を展開させます。

 大鎌を凜祢に向けて問います。

 

「ーーーーー凜祢、貴方の目的はなんですか?」

「な、何を言っているの千夜ちゃん?それにその恰好はなんなーーーーー「とぼけないで下さい!!」・・・・・」

 

 自分でもびっくりするぐらいの大きな声が出ます。

 

「もう一度聞きます。貴方はこんな結界を作って何がしたいんですか!!」

 

 凜祢は目を瞑り、ゆっくりと言葉を放ちます。

 

「私はね、ただ士道に幸せになって欲しいの。その為になら何でもするし何にでもなれるの・・・・・千夜ちゃんなら分かってくれるよね?」

「これは、士道の為だと言うのですか」

「うん・・・・・」

 

 凜祢は私に同意を求めて来ます。理解している自分と納得していない自分がせめぎ合い、私の中で葛藤が起こります。

 

「・・・・・士道はこれを良しとはしないでしょう」

 

 結局、私は自分の意見を捨て、士道という存在を言い訳にしました。

 

「それは、士道が否定しなければ千夜ちゃんも否定しないという事だよね?なら、私はまだ否定されていないし、これからもされない。千夜ちゃんには何も問題ないよね?」

 

 確かにその通りです。言い返す言葉が見つかりません。

 

「・・・・・わかりました。でも、士道が凜祢、貴女のやり方を否定した時は全力で貴女を倒します」

 

 私はそう言い捨てて、その場を去りました。

 




 凜祢ユートピア編次回ラストです。


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死神は繰り返される日々を終わらせた

 凜祢ユートピア編終了です。次は夏休み編に入ります(まだ書いてない)。
 書く前に色々編集したいので遅れます。
 書け次第ポツポツと投稿していきます。


〜6月30日〜

 

「始まりましたね・・・・・」

 

 赤く染った空を見上げながら呟きます。士道と凜祢は対立・・・・・士道は凜祢のやり方を否定したようです。

 

「なら、宣言通り全力でいかしてもらいます。〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【魂迎(たまむか)えの夜】」

 

 巨大な満月が出現し私の周辺が夜になります。【魂迎(たまむか)えの夜】の効果は霊力を常時回復、能力の強化を【魂を喰らう者(イーター)】での吸収した分だけする、というものです。1度使うとこれまで【魂を喰らう者(イーター)】で強化した分がリセットされるのが玉に傷ですが。

 

「【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】ーーーーー(望月(バース))」

 

 死神達を生成します。力も速度もいつもの比ではない程の強さで数も何時もの数百倍です。

 さて、結界の要はモニュメント、池の取水塔、神社の御神木でしたね。それぞれに四糸乃ちゃん、折紙さん、時崎さんが向かったようです。まぁ、時崎さんには送らなくていいでしょう。

 モニュメントと池の取水塔、後は士道の所に死神達を送り込みます。

 

 さて、私も士道の近くまで行きますか。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 新天宮タワーにつく頃には各要は破壊されて士道は奥に進んでいました。

 

「琴里!黒い奴らの親玉らしき奴が来たぞ!」

「〈リーパー〉!?なら、コイツらも貴女の・・・・・敵意は無さそうね。今回は協力してくれるのかしら?」

 

 頷いて承諾をします。

 

「あっ・・・・・あれは・・・・・」

「いやーあの格好を見るのはひさしぶりだねー」

「〈リーパー〉やはり貴女が手助けを・・・・・」

「あらあら、お久しぶりですわね」

 

 他に向かっていた面々も集まり全員集合した。

 

「サキ、イッテ。ココハ、クイトメル。シドウ、マカセル」

 

 わざと片言で伝え、面々を新天宮タワーの内部に向かわせます。

 私は未だに生み出され続けているガーディアンの足止めでもしますか。

 

「さて、全力で行きます」

 

 次々とガーディアン達を斬る。斬る。斬る。斬る。

 

 しばらくしてガーディアンの生成が止まります。士道が凜祢を封印した為です。霊力で分かりました。

 

 その場に向かうと消えかけの凜祢とそれを抱えている士道。周りで立ち尽くしているみんながいました。

 

「本当はね、私は・・・・・私だけを一緒に帰れないんだ」

「どういうことだよ!!?だって、お前・・・・・さっき・・・・・」

 

 凜祢の言葉に士道が疑問を叫びます。

 私は理由を知っています。凜祢は霊力が意志を持ち作られた精霊に近い存在、霊力が封印されてしまえば消えてしまうのも必然でした。

 

 私に出来ることはーーーーー

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜士道視点〜

 

 

「ーーーーーねえ、士道・・・・・ちょっとだけ聞いてくれる?」

「何でも聞いてやる。何だ・・・・・?」

「こうしてるとね・・・・・士道と過ごした日々がとても愛おしく感じるの・・・・・だから、思うの。私の楽園は間違っていたかもしれないけど・・・・・士道といられる日々は・・・・・偽りなく本当にーーーーー幸せだった・・・・・って」

「何言ってんだよ・・・・・これからだって一緒だそうだ言っただろう?」

「ふふ・・・・・士道にこんなに想ってもらってるって・・・・・嬉しいな。でも、聞かれたらみんなに怒られちゃうかも・・・・・」

「はは・・・・・確かにそうかもな・・・・・」

「・・・・・じゃあ、みんなが聞いてない今のうちに・・・・・言っちゃいます」

「なんだよ?そんなに改まって・・・・・」

「私・・・・・ずっと、ずっとね?

 

・・・・・好きだったよ、士道のことーーーーー」

 

 消えかけの凜祢の光がいっそう強くなる。その瞬間、黒い巨大な鎌が凜祢を斬り裂いた。

 

「えっ・・・・・?」

 

 凜祢が消えて、そこには鎌を振り降ろした〈リーパー〉の姿があった。

 

「り・・・・・んね?凜祢?凜祢・・・・・あ、あぁぁぁぁぁああああ!!」

 

 悲しみと怒りで目の前が染まっていくのを感じる。「何故?」、そう〈リーパー〉に問いただそうとした瞬間、体が宙に浮くような感覚に襲われ気がつくと俺は高台にいた。どうやら崩壊しかけていた新天宮タワーからフラクシナスで転移させたみたいだ。

 

 結局、何も分からずじまいだった。凜祢は、どうして結界を張ったのか。どうして俺を殺そうとしたのか。〈リーパー〉は何故、凜祢を斬ったのか。

 何もかも謎のまま残して、終わってしまった。

 

「・・・・・大丈夫かい、シン」

 

 1人打ちしがれていた所に令音さんがやってきた。

 

「いや・・・・・さすがにまだ、堪えてます」

「・・・・・ふむ、そうかね。では、今回の現象についての話は時間を改めた方がいいかな?」

「何か分かったんですか!?」

「ああ、先程の〈ルーラー〉手から結界の制御が離れた際に、ようやく結界の解析をすることができた」

「ほ、本当ですか!?教えてください!あの結界は一体なんなんなんですか!」

「・・・・・」

「令音さん!」

「・・・・・これは君にとって必ずしも良い情報とは限らないかもしれない。・・・・・それでも知りたいかい?」

「・・・・・ッ」

 

 脅すような令音さんの口調に一瞬怯みかける。

 

 でも──────それで、凜祢の考えが分かるなら。少しでも凜祢に近づけるなら。

 

「お願い・・・・・します」

「・・・・・ん。覚悟あるなら私は君の意志を尊重しよう。まず──────────

 

 そこからの話は壮大だった。

 〈ルーラー〉つまり凜祢は精霊では無く強大な霊力の残滓に意思が宿ったもので、器が無いため封印した際に消えてしまった事。

 結界、〈凶禍楽園(エデン)〉には世界をやり直す力があり、それは俺が死ぬ事で発動する事。

 俺の中にある記憶は実際に会ったことである事。

 十香達の霊力の暴走は俺自身が緊張感やストレスで暴走状態になり、霊力が逆流していた可能性が高い事。

 

 様々な情報がパズルのピースの様に繋がっていく。

 

 凜祢は・・・・・凜祢は、精霊の力を暴走させてなんてなかった・・・・・

 利己的な欲求のために、俺達を閉じ込めていたのでもなかった・・・・・!

 ただ、ただ俺のために・・・・・ッ!

 己の身を削りながら・・・・・再生の炎を失った俺が死んでしまわないように、助けてくれていたんだ・・・・・!

 

「凜、祢・・・・・」

「そうだ、〈ルーラー〉園神凜祢は君を守るため・・・・・その為だけにこの世界を作ったんだ」

「あ・・・・・あっ・・・・・あぁ・・・・・お、れ・・・・・は・・・・・ッ、何にも・・・・・知ら、ないで・・・・・凜祢に・・・・・なんて・・・・・俺は・・・・・俺は・・・・・ッ!」

「それ以上は、やめてくれないか、シン」

「・・・・・令音・・・・・さん?」

「誰が彼女を恨もうが、誰が彼女を哀れもうが、構いはしない。・・・・・しかし、シン。君は、君だけは、彼女が命を賭して守った君だけは・・・・・彼女の決意を、汚さないでくれ」

「・・・・・ッ!!」

「お願いだ、シン。園神凜祢は、ただ君を好こうとしただけだった。それに報いようとするなら・・・・・お願いだ。後悔や謝罪ではなく・・・・・感謝を」

「は・・・・・い・・・・・!」

 

 令音さんがフラクシナスに戻り、1人になる。時より空間が揺れる令音さんが言っていたが〈凶禍楽園(エデン)〉が崩壊しかけているらしい。崩壊したらまたあの日に戻る。記憶を全て失って・・・・・

 

 空を見上げると空から袋が落ちてきた。地面に落ちたそれはからは軽い金属音が響いた。

 俺は、それを拾い上げて中身を見る。

 

「これ・・・・・」

 

「私、大事にするね」そんな凜祢の言葉を思い出す。中に入っていたのは見覚えのある鍵。そう・・・・・これは、凜祢が俺の幼馴染だった証だ。これを渡した時の顔は忘れない。驚いていたけど、凄く嬉しそうで・・・・・家に忘れた時だってあんなに慌ててさ・・・・・

 

「・・・・・大事にするって約束しただろう、凜祢?だったら責任持てよ・・・・・ちゃんと持っていけよ・・・・・!

 でないと・・・・・わかっちまうじゃねぇか・・・・・朝、起こしてくれないって・・・・・嬉しそうに料理の味を聞いたりしてくれないって・・・・・お前の笑顔はもう見れないんだって・・・・・ッ!

 なんでだよ・・・・・なんでなんだよっ!?ずっと俺の幼馴染だって・・・・・一緒にいたいってそう言ってたんじゃなかったのかよ・・・・・ッ!?

凜祢ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーッ!!」

 

『ーーーーー』

 

 最後に聞こえたのは声は幻聴か本当か、そんなこと考える間もなく〈凶禍楽園(エデン)〉の崩壊とともに俺の意識は闇に沈んだ。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「さて、これで全て終わりですね」

『ゴメンね。千夜ちゃんに損な役回りをさせちゃって』

 

 私と喋っているのは本。空中に浮かぶ本と私は話しています。

 

「それを言ったらそっちの方が損な役割でした。それに、これは私の判断でやった事です」

『それでも、ありがとう千夜ちゃん。それにしても千夜ちゃんが言った通りになっちゃたな。千夜ちゃんの方が士道のこと知っているみたいでなんか悔しい』

「そんな事ないですよ。私は士道の意見ばっかり気にして士道を守ることを考えられてませんでしたから。あと、少し勘違いしてました。この前はすみませんでした」

『ううん、気にしないで』

「それと、まだ器はないからどうにも出来ませんが・・・・・そのうちどうにかしますので気長に待っててください。凜祢(・・)

 

 私があの時、凜祢を斬ったのはこの為です。【魂を狩る者(ハンター)】で魂を刈り取り【魂の記録書(ソウルログ)】に保存する為でした。この状態なら消えることはありませんし、後はどうにか体を用意できれば・・・・・

 

「死神になら直ぐにでも成れますけど、どうします?」

『うーん・・・・・士道と早く会えるは魅力的だけど・・・・・死神はちょっと・・・・・』

「まぁ、そうですよね・・・・・〈凶禍楽園(エデン)〉がそろそろ終わりますね。凜祢、士道に何か言っておきたいことありますか?」

『え?じゃあ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう、士道・・・・・私、士道と一緒にいた時間が・・・・・本当の幸せだったよ』



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千夜サマーバケーション 少女は夏休みが楽しみだった

 お気に入り登録、評価ありがとうございます!!

 評価バーって5人以上評価が付くと色が付くんですね知りませんでした(笑)

 夏休み編スタートです。


 テスト。それは、学生達の学力を測るためにある。学生達はその結果に一喜一憂するでしょう。

 

 私はそんなテストの結果を受け取り、一憂している所でした。

 凜祢の件があり、まともに勉強する時間が無かった訳では無いけどいつもより少なくなった事は確かでした。それが結果によく現れていました。

 

 合計421点。これだけ聞けば結構優秀だと思えるでしょうが、しかし現実は違います。

 

「士道。どうでした?」

「375点だ。まあまあかな」

「配点はどうでしたか?」

「えっ?国語76、数学73、理科77、社会74、英語75だけど?」

「いいですね・・・・・」

「千夜は何点だったんだ?」

「・・・・・421点です」

「俺より良いじゃねぇか!」

「配点が問題なんですよ・・・・・ほら」

「どれどれ、あっ・・・・・」

 

 点数が書かれた紙を士道に見せると納得したような声をあげます。

 

 国語98、数学96、理科97、社会100、英語30

 

 見てわかる通り英語が絶望的なのです。何故こんなにも英語が出来ないのでしょうか・・・・・

 

「まぁ、いいですけど。それより、明日から夏休みです!士道は何か予定ありますか?」

「いや、切り替え早いな・・・・・予定は特にないけど?夏祭りぐらいか?」

「なら、旅行に行きませんか?十香ちゃんや四糸乃ちゃん、琴里ちゃんと一緒に。今なら何と!宿泊費が無料です!」

「マジか!ちょっと待ってくれ琴里に聞いてみる」

 

 士道は琴里ちゃんに電話をかけるため、スマホを持って廊下に行きました。

 宿泊費が無料になる理由は宿泊場所はウチの経営している所だからです。旅館経営なんて、お爺ちゃんなんの仕事しているのでしょうか?今度しっかり聞いてみましょう。

 それにしても、楽しみですね。旅行はこれを入れて2回行く予定ですし、他にも七夕祭りに夏祭り、やることがいっぱいですね。早めに宿題を終わらせておきましょう・・・・・

 

「千夜!確認取れたぞ、どこに行くんだ?さすがに海外は厳しいらしいんだが」

「大丈夫です、国内ですよ。伊豆諸島ツアーです」

「そうか、いつ頃なんだ?」

「7月中旬です」

「分かった。他にも用意する物があったら、また教えてくれ」

「分かりました。後で送っておきます」

 

 士道と別れ帰宅します。

 

 折紙さんも誘った方がいいでしょうか?・・・・・十香ちゃんの機嫌が悪くなりそうなのでやめておきましょう。ごめんなさい、折紙さん。

 

 それにしても、楽しみですね。友達と旅行なんて何年ぶりでしょうか?あっ、去年に修学旅行行ったばかりでしたね・・・・・

 そう言えば、もう1つ家族旅行で行くイギリスには士道の妹の真那ちゃんの所属している会社のDEM社の本社があるんですよね・・・・・まぁ、特になんともないでしょう。

 

 夏休みまであと数日頑張りましょう。



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少女は短冊に願いを乗せた

 七夕ですね・・・・・ということで、デート・ア・ライブOVAの七夕での話です・・・・・

 お気に入り登録ありがとうございます・・・・・


 七夕って雨が多いですよね?

 雨が降ると天ノ川が洪水になって織姫と彦星が会えないって言いますが、それだと織姫と彦星が会えない比率高すぎませんか?何年も何年も雨が降ったら何年も2人は会えない事になってしまいますし。

 

 私は毎年ちゃんと会えていると思うんですよね。

 

 だってーーーーー

 

 

ーーーーーどんなに雨が降っていようが、

 

 

 

 

ーーーーー雲がかかって曇っていようが、

 

 

 

 

 

 

ーーーーーその雲の先は必ず晴れていて・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 満天の星空が広がっているんですから・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 今日は七夕で七夕祭りがこの天宮市で開催されています。みんなとお祭りに来ていましたが、少し前にはぐれてしまいました。まあ、そのうち会えるでしょう。

 

 七夕ってことで色々サービスをしている所が多くありますね。星に関係あるプラネタリウムが少し安くなっていましたし公演回数が多くなっていました。全く関係ないところで言うと結婚式場でウェディングドレスの試着のサービスがやってました。

 ・・・・・タマちゃん先生が見たら涙を流しそうですね。

 

 さて、気お取り直して屋台巡りをしましょうか。

 普段見ないような変わった物が色々ありますね。七夕にちなんだ屋台が結構出ていました。

 笹の葉カステラ、天ノ川かき氷、織姫綿あめ、天牛ビーフジャーキー etc・・・・・

 どれも美味しそう・・・・・って、天牛は食べちゃダメでしょ!彦星が仕事できなくなりますよ。

 全部食べてみたいですが、夕食が入らなくなると困りますし少し食べる程度にしておきましょう

 

 屋台を回っていると短冊を配っている場所を見つけました。

 短冊ですか・・・・・織姫と彦星も大変ですよね。1日しか会えないのに他の人の願い事を叶えなければならないなんて。

 短冊も願い事と名前しか書いてないのでどこの誰かもわかりませんし・・・・・

 

 あれ?十香ちゃんの短冊がありますね。今日の夕食はカツカレーが食べたい・・・・・十香ちゃんらしいと言うかなんというか・・・・・

 四糸乃ちゃんによしのん、琴里ちゃんもありますね。士道のは見当たりませんし、士道もはぐれたのでしょうか?

 あっ、ちょうど士道を見つけました。士道がこっちに向かって来てーーーーーって!時崎さん!?なんで、士道と一緒に・・・・・あれ?時崎さんは分身の方?

 

 士道を見つけたと思ったら一緒にいたのは時崎さんの分身でした。

 なんで、2人が1緒にいるのでしょう?それに、時崎さん、本体の方はあちらこちら動き回っていますがどうしてでしょうか?

 

 2人は短冊を書いていますね。なんて書いているんでしょうか?まぁ、士道は精霊が幸せになれますようにとか書いているんでしょうけど。

 

 さて、何処に付けるか迷っているようですね。あっ、2人が移動します。士道が心配ですし、後を付けましょうか。

 

 少し移動すると、丁度いいところを見つけたようで、士道が短冊をつけ始めました。

 士道が短冊をつけ終えて時崎さんと話をしている所に声がかかります。

 

「ようやく見つけましたわよ、(わたくし)

 

 本体のお出ましのようです・・・・・

 

 時崎さん本体の話を聞いた限りで分かったのは、あの分身の時崎さんは本体の時崎の命令を無視して行動している事と、分身の時崎さんは士道に心を開きかけた時の時崎さんらしいです。時崎さんがデレた時あったんですね・・・・・知りませんでした。

 

 時崎さん(分身)は無数の手に捕まれ影の中に引きずり込まれて行きました。士道はそれを助けようとしましたかが、間に合うことはなくその場には本のようなものと短冊が残りました。

 

「狂三・・・・・」

「同じ(わたくし)を2度、殺すというのもあまり気分のいいものではありませんわね・・・・・今日の要件は済みましたわ。本当なら士道さんともっとお話したいのですけど・・・・・」

 

 そう言って時崎さんは私のいる方に目を向けてきました。私がいる事に気がついているようですね。私という存在がストッパーとして役立っているようです。

 そう考えていると直ぐに複数の足音が聞こえてきました。

 

「シドー!」

「どきなさい!」

 

 十香ちゃんに琴里ちゃん、四糸乃ちゃんです。十香ちゃんと琴里ちゃんは時崎さんを見るなり目の色を変えました。四糸乃ちゃんは士道の心配の方が先のようです。

 

「狂三・・・・・!士道には指1本触れさせんぞ!」

「また性懲りもなく現れたわね、今日は何の用?大人しく降伏するっていうなら話を聞かないなでもないけど」

「うふふ、今日は怖い怖い炎の精霊さんがいらっしゃるようですし、退散しておきますわ。ごきげんよう、士道さん」

 

 そのまま、時崎さんは暗闇に姿を消しました。

 

 私もそろそろ出てきても大丈夫でしょう。建物の影から出て、時崎さん(分身)が落とした2つのものを拾い上げます。

 1つは白い本のような物でそこには花婿姿の士道と花嫁姿の時崎さんの写真がありました。多分、あの花嫁衣裳を無料で着れると書いてあった結婚式場で撮ったんでしょう。時崎さん(分身)は自分が本体に殺されると分かっていたからこのような思い出作りをしたのかも知れませんね・・・・・

 もう1つは短冊。そこに書かれていた願いはーーーーー

 

「士道」

 

 私は短冊を持って士道に近寄り、その短冊を渡します。

 

「これを」

「ーーーーーッ!!」

 

 士道は短冊を受け取ると血相を変えて走り出しました。

 

「シドー!どこへ行くのだ!?」

「それに千夜姉!?何処から現れたの!?」

「びっくり・・・・・しました・・・・・」

「そんなことより士道を追いかけますよ!」

 

 4人で士道の後を追います。士道を追いかけていると通行人が上を見あげている一帯があり何事かと思うと士道がいました。

 士道は1番高い竹の天辺にビルの屋上からから短冊をくくりつけていました。付け終えた事に油断した士道が竹の反発に負けビルの屋上から放り出されました。

 咄嗟に十香ちゃんが飛び出し士道を受け止めました。びっくりしました・・・・・心臓に悪いですね。

 

「大丈夫かシドー!」

「あぁ、ありがとう十香」

「なにやってんのよ!わざわざあんな高いところに短冊つけたりして!」

「危ない・・・・・です」

「すっごい目だったけどねー」

「あぁ、悪い・・・・・でも、あの願いだけは叶ってくれなきゃ困るんだ・・・・・」

 

 そう言えば、短冊は星に近い程叶いやすいって言いましたっけ?士道の行動はその為でしょう。

 

 士道が付けた時崎さんの短冊(願い)はーーーーー

 

 

ーーーーー士道さんとまたいつか会えますように

 

 

 そう言えば、私はまだ短冊を書いてませんでしたね。せっかくなので書いておきましょうか。私の願いはーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー彦星(士道)織姫(時崎さん)がちゃんと通じ合えますように。



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少女は最凶の最恐の最狂と戦った

 お久しぶりです。お気に入り登録ありがとうございます‪!!

☆9
たろーしょーほーむさん 優希@頑張らないさん 
☆8
二元論さん 幕ノ下さん いろむいさん 
☆7
有限少女さん 

高評価、本当にありがとうございます‪!!




 今回は黒いアレと千夜との戦いです。


 皆さんは奴を知っているでしょうか?

 

 奴は、雑食で基本的に何でも食べることが出来、水1滴で3日、油1滴で5日、生きることが出来ます。

 

 奴は、物凄い防御力を持っていて、潰されようが、凍らされようが動きます。

 

 奴は、とてつもない抵抗力を持っており毒をかけられようが動き、決して病気になりません。

 

 奴は、恐ろしい程の生命力で手足や体がもげようが頭が取れて脳が無くなろうが動き続けます。

 

 奴は、とても頭が良くIQは340程あると言われています。

 

 奴は、生物の中でも強い繁殖力を持っており、1から300の子孫が生まれます。また、子孫を残す為に性別すら変えることが出来ます。

 

 奴は、姿を見せただけで人々を恐怖のどん底に突き落とす程に禍々しい姿をしていて、1目見れば人々はSAN値をゴリゴリと削られ、叫び出すでしょう。

 

 奴は、黒く光沢のある体をし、その形は速度を極限まで殺さない為の流線型で高速、人間換算で時速320kmで地や空を駆けます。古代から変わらないその姿は完成された完全の姿と言えるでしょう。

 

 ーーー奴の名前はゴキブリ、通称G。

 

 今回は、Gとの戦いです。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 出会いは突然でした。夏休み初日という事で少し掃除をしようとクッションをどかした瞬間、奴は現れました。

 

 目が会った瞬間、高速で逃げていきます。パニックで頭が真っ白になり、とにかく目の前のゴキブリ()を倒そうと体が動きます。

 

「〈霊魂看守(サリエェルゥゥゥゥゥウウウウウッ)〉!!!」

 

 天使、巨大な鎌を召喚し力強く振り下ろします。Gはこれをものともせず逃げ回ります。それどころか体の向きをこちらに向け直進してきます。

 

「こっちこないでくださいぃ!!」

 

 連続で大鎌を振りますがGには掠りもしません。そして、ついに羽根を広げ飛びます。

 

「いやぁぁぁあ!!飛びましたぁぁぁあ!?」

 

 大鎌を振り回しますが空を切るだけでGには当たらずどんどんと近づいて来ます。

 

 ぴっと・・・・・

 

 Gが肩に止まり目が合った気がします。

 

「あ、あ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああ!!!」

 

 この日、過去2番目に強い空間震が起こる前兆が観測されたようです。(ギリギリで止めました)

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「ーーーーーと、言うわけで士道!G退治を助けてください」

「千夜・・・・・ちゃんと家は掃除してるのか?」

「してますよ!長年住んでいなかったからその間に増えたみたいで、夏になって急に活動しだしたんですよ!!」

 

 Gの行動時期は春〜秋ですが、特に夏は活動が活発になるのです。

 

「分かったよ。後で行くから家で待ってろ」

「私にあのGの巣窟に一人で行けと言うんですか!早く来てください!」

「ちょ、千夜、引っ張んな!今、昼食の途中だから待てって!」

「分かりました・・・・・私も準備してくるので早くしてくださいね?」

 

 30分後、士道の家を訪ね直します。

 

「準備はいいですか?士道」

「どちら様ですか?」

「私ですよ、千夜です」

「なんだよその服は・・・・・」

「対蜂用の防護服です」

 

 私は白い防護服を身につけています。これでGがくっついても大丈夫です。

 

「士道の分もありますよ。着ますか?」

「着ねぇよ。行くぞ」

「はい。あっ、武器もありますよ。Gジェットを消化器みたいにした物です」

「いや、普通のGジェットでいいだろ・・・・・」

「士道は、機動力が欲しいのですか。では、こちらのGジェット(ガンタイプ)を渡しましょう」

「だから普通のでいいって・・・・・」

 

 このガンタイプは、普通のと違い横向きになっており引き金が付いている。そして、引き金を引くと銃の様に中の薬品が飛び出るタイプなのです。

 士道は何故か渋々とガンタイプのGジェットを受け取ります。

 

「さて、行くか」

「はい」

 

 私達はG退治に向かいました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 数時間後、何とかG退治が終わりました。全て倒せたかは分かりませんがトラップを仕掛けておいたので、それ頼みです。

 

 今は士道の家で夕食を食べています。

 

「本当に大変だった・・・・・」

「本当にすみません・・・・・」

「そんなに大変だったのかー?お兄ーちゃん」

 

 琴里ちゃん(白)が心配そうに声をかけます。

 

「あぁ、千夜がGにビビってGジェットを俺に向かって噴射したり、逃げ回ったり、塩を撒いたりしたからな・・・・・」

「本当にっ!すみませんでしたっ!!」

 

 今回は本当に弁解の余地が無いです。

 

「何故、塩を撒いたのだ?」

「お塩・・・・・無駄に・・・・・なっちゃいます」

「ダメだよー千夜ちゃん。食べ物は大切にしなきゃ」

「そーだぞ!お姉ーちゃん」

「うぅぅ、みんな・・・・・」

 

 こうして、私のGとの戦いは終わりました。




 次回は7/7です。日にちで何の話かバレバレの気がしますね・・・・・話はこの話の前に入ります。


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少女は島への旅行を楽しんだ

 お気に入り登録、ありがとうございます。

 今日から3連続で投稿します。
 オリジナル話、旅行国内編です。旅行先は八丈島、しかし作者は行ったことないので完全に想像で書いています。




 7月18日

 

 私は、士道と十香ちゃん、四糸乃ちゃんによしのん、琴里ちゃんと一緒に旅行に来ています。

 大きな船に揺られながら目的地、八丈島へ向かっています。だいたい、11時間で着くそうです。

 

「シドー!魚が跳ねているぞ!あの魚は美味いのか?」

「どれどれーーーーーって、野生のイルカじゃねぇか・・・・・十香、あれは食べねぇよ」

「そうなのか?残念だ・・・・・」

「飛んでいるって言うから飛魚かと思ったぜ」

「十香ちゃん、イルカは魚じゃないですよ」

「そうなのか!?」

「はい、でも食べると美味しいですよ」

「「え!?」」

 

 あんまり、食べるイメージは無いですけどね。

 

「シドー!騙したな!」

「いや、俺も知らなかったんだよ!と言うか、本当なのか、千夜?」

「はい、少ないですが地方によっては食べる所があるみたいです」

「そうか!何にすると美味しいのだ?味噌煮か?蒲焼きか?」

「イルカさん・・・・・食べるの・・・・・可愛そうです」

「四糸乃は優しいなぁ〜。まぁ、イルカは芸をする可愛い生き物ってイメージがあるからねぇ〜」

「あぁ、俺もそう思っていたーーーーーおっ!向こうにクジラが見えるぞ!」

 

 士道が指をさした方をみると大きな魚影が見えます。

 

「すげぇデカイな」

「すごく・・・・・大きい・・・・・です」

「ビックリなサイズだねぇ〜」

「千夜!あれも食べれるのか?」

「食べれますよ」

「おぉ!何人前になるだろうか?」

 

 十香ちゃんは本当に食べることばかりですね・・・・・

 そのまましばらく、みんなでクジラを見ていると琴里ちゃんが来ました。

 

「あんまり、身を投げ出しすぎると落ちるわよ。そろそろ準備しなさい」

「琴里?どうしてだ?」

「あと30分程で目的地に着くからよ。さっさと降りる準備を済ましておきなさい」

「おう、教えてくれてありがとな。さて、みんな準備するぞ!」

「「「「おー!」」」」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 島についてからウェトスーツに着替えてシュノーケリングの準備をし小さい船に乗り込みます。残念ながら四糸乃ちゃんは年齢制限?に引っかかってしまったので令音さんとお留守番です。四糸乃ちゃん、ごめんなさい。

 四糸乃ちゃん達は釣りをしに行くそうです。晩御飯を捕まえると意気込んでいました。

 

 さて、私達の方に戻ります。ゴーグルとシュノーケルをつけて先導者について行きます。

 

「すごいぞシドー!水族館よりも魚が近いぞ!」

「お兄ーちゃん!お魚いっぱいだぞー」

「確かに凄いな」

「シドー!この魚はとってもいいのか?」

「いや、手掴みは難しいだろ・・・・・あれ?千夜の持っているのって」

「ヒトデですよ。ガイドさんが渡してくれました」

「不思議な形をしているな。千夜、それは食べれるのか?」

「いや、食べれませんよ」

「わーヒトデだー!千夜お姉ーちゃん、私もヒトデが欲しいのだー」

「いいですよ」

 

 琴里ちゃんにヒトデを渡します。すると、琴里ちゃんはヒトデをそのまま回転させて投げました。

 

「ぐへっ!?」

「あははは!ぐへだって!ヒトデ手裏剣命中!」

 

 ヒトデ手裏剣は士道の顔に吸い込まれるように飛んでいき命中しました。

 

「こら琴里!ヒトデは投げるものじゃないぞ!」

「うー・・・・・ごめんなさいなのだー」

 

 士道が琴里ちゃんに軽めにゲンコツをして怒ると琴里ちゃんは素直に謝りました。まぁ、ヒトデも生き物ですしあんまり雑に扱っては可哀想です。

 

 しばらく、泳ぎ続けてウミガメやイルカと触れ合ったり、士道がウミガメに頭突きされたり、十香ちゃんがシャコガイを取ってきたりと色々ありましたが無事楽しくシュノーケリングを終えました。

 

「みなさん・・・・・おかえり・・・・・なさい」

「コッチはいっぱいお魚とれたよ〜」

「さて、皆で予約しておいた旅館へ行こうか」

 

 少し、歩き旅行まで行きます。旅館についてからとったお魚を女将さんに渡して料理に使ってもらうようにお願いしました。本当、急にですみません。

 急にだったのに料理は絶品で十香ちゃんだけでは無く、みんなが沢山食べていました。

 

 最後のお楽しみは温泉です。熱帯植物が生い茂っていて中々壮大な光景でした。

 

「うぉお!!緑がすごいな!」

「とても・・・・・良い景色・・・・・です!」

「お〜!四糸乃が珍しくテンションを上げてるよ〜」

「凄いのだー!」

「これは中々、いいものだな」

 

 大自然の中の秘湯って感じがします。これは、また明日も入りたいですね。朝、入ってから帰りましょう。

 

 温泉から出たあと寝る前に定番の枕投げをして、そのあと持ってきていたゲームをして遊びました。

 1人また1人と、睡魔に負けてリタイアしていき最後には私と士道だけになりました。令音は寝てませんがどこかに行ってしまっているのでカウントしていません。どこに行ったんでしょうか?

 

「みんな寝ちゃったな」

「あれだけはしゃいでいれば体力も無くなりますよ」

「そりゃあそうか。千夜、誘ってくれてありがとな」

「いえ私も1人では楽しめませんし、みんなと来れて良かったですよ」

「そう言って貰えると助かるよ」

「さて、明日にーーーーーって、今日ですが備えてそろそろ寝ましょう」

「あぁ、おやすみ、千夜」

「はい。おやすみなさい、士道」

 

 私たちはゆっくりと眠りにつきました。




 〈霊魂看守(サリエル)〉の霊装名が決まりました。
 いや、本当は無くてもいいかなと思ったんですけど・・・・・
 一応、〈神威霊装・亡番(グリム)〉にしようと考えています。まぁ、能力の付け足しとかないんですけどね。


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少女はサバイバル生活を始めた

 誕生日と夏祭りの話を書きたい!!しかし、アンコールでその話があるらしい!!まだ、読んでない!!読んでから書きたい!!って、事で読んだら書きます。

 お気に入り登録ありがとうございます‪。国内旅行編2話目です。



「曇って来たな・・・・・」

「曇って来ましたね・・・・・」

 

 八丈島からの帰り、天気が悪くなってきました。風も強く吹き始め、海は波が高くなってきています。

 十香ちゃん達は船の中にいて、私達は気分転換で外に出てきた所でした。外にいる人は少なく、小学生ぐらいの子供が数人遊んでいる程度です。

 

「この状況で遊んでいられる子供って凄いよな」

「士道・・・・・おじいさん見たいですよ?」

 

 しばらく、遊んでいる子供達を見ながら雑談をしていると雨がポツポツと降り出してきました。そろそろ戻ろうとした瞬間、かなり強めの風が吹き甲板で遊んでいた女の子の帽子を吹き飛ばしました。帽子を飛ばされた女の子は慌てて帽子を追いかけ、その子は帽子を海に落ちる前にギリギリ甲板の柵から身を乗り出して帽子を掴み取りました。その時、船が波によって大きく揺れました。バランスを崩しその子は船から転落しかけました。

 

「ーーーーーっ!!危ないっ!!」

 

 たまたま、近くにいた士道が飛び出し女の子を手を引き船に引き戻します。しかし、引き戻された女の子と変わるように士道が海へ落ちて行きました。

 

「士道っ!!」

 

 私は、近くに設置されていた浮き輪を掴み船から飛び降り海に飛び込みます。

 

 ーーーーー士道っ!どこですかっ!?

 

 暗い海の中では視界が効かなく人影を見つけることが出来ない、また荒れた海ではプロでも思うように前に進めないものです。普通の人間なら到底助からないでしょう。そう、普通の人間(・・・・・)ならーーーーー

 

 ーーーーー見つけましたっ!士道、今行きますっ!!

 

 私は精霊です。士道限定になりますが霊力を探れば位置は分かります、荒れた海でも苦なく進むことが出来ます。私は士道の手を掴み海面まで引っ張り上げました。

 

「ーーーーーぷっはぁ!」

 

 海から出るとさっきまでの景色と変わり、辺りがかなり暗くなり、大雨が降り波が凄く高くなっていました。船はかなり遠くまで行ってしまっています。落ちたのを見たのは子供達だけです、まともに救援が来るとは思えません。士道も引き上げた時から脈はありますが息をしていなく、一刻を争う状態です。迷ってる暇はありません。

 私は霊装を纏い士道を抱えて空を飛び、近くの島まで運びます。

 えっと、こういう時はなんて言いましたっけ?確か、心肺蘇生法でしたっけ?とにかく、始めましょう。私は、士道を砂浜に寝かし蘇生法を開始したのでした。

 

 士道!こんな所で死ぬなんて許しませんよ!

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「かはっ!ーーーーーけほっ、けほっ!」

「士道!!」

 

 蘇生法を続けると士道が水を吐き出し、息を吹き返しました。良かったです、これで一安心です。

 

「・・・・・千夜?あれ?俺は・・・・・」

「海におちたんですよ!全く無茶しますね、こっちの身にもなってください!!」

「あぁ、悪い・・・・・」

「本当に・・・・・心配・・・・・したんですから・・・・・」

 

 目頭が熱くなり目に涙が溢れてきます。あれ?なんで涙が出てくるのでしょうか?まぁ、幸い雨のおかげで士道には気づかれていないでしょう。あぁ、安心したらなんだか意識が遠くーーーーー

 

「千夜?・・・・・千夜!?千夜!!」

 

 私はそこで意識を失いました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜士道視点〜

 

 

 千夜が倒れてから千夜を運び雨宿りできる洞穴に入った。千夜には外傷は無く熱もあるわけではなかった、ホッとして気が抜けたのだろう。

 

「しっかりしねぇとな・・・・・」

 

 千夜にとって身近な人が死にそうになるなんて、トラウマを引き出しかねない事だ。千夜はあの時から変わってしまったな・・・・・

 

『お兄ちゃん』

『士道』

『士道君』

 

 ふと昔の光景を思い出した。・・・・・昔はもっと落ち着いてい物静かだったな。でも、あの日からーーーーー

 

「ーーーーーおっと、いけないな・・・・・気分が沈んできた。今はとにかく琴里がフラクシナスで見つけてくれるまでどうするか考えないとな」

 

 まず、服をどうするか。濡れたままじゃ風邪引くよな・・・・・でも、千夜のをぬがすのは・・・・・うん、とりあえず、たき火の為の乾いている木の枝を探すか。ついでに食べれるものを探そう。

 

 俺は森の中を進んで行った。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 パチパチと弾ける音で目が覚めます。

 

「千夜、目が覚めたか?」

「士道?」

 

 目を覚ますと士道がたき火を作っていましたーーーーーパンツ一丁で。

 

「士道?今ならまだ弁解を聞きますが?」

「いや、好きで脱いでるわけじゃねぇよ!濡れたままじゃ風邪引くだろ?」

「確かに・・・・・」

 

 それは、問題ですね。いつ助けが来るか分からない状態で体調を崩すのは良くないことです。その点、士道の判断は正しいでしょう。

 

「それで、その・・・・・悪いと思ったんだけど・・・・・」

「どうしたんですか?士どーーーーー」

 

 次の瞬間士道の言わんとしていることが分かりました。問題があったのは私の格好です。士道と同じで下着だけの姿でした。

 

「ーーーーーっ!!?」

「いや、風邪を引いたらまずいし・・・・・その、スマン・・・・・」

「・・・・・士道は私の為を思ってしたのですよね?なら、いいです。今回は不問にしますーーーーーあんまり、こっちを見ないでください。恥ずかしいです・・・・・」

「すっ!すまん!」

 

 こうして、私達のサバイバル生活がスタートしました。

 

 



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少女はサバイバル生活を満喫した

 夏休み中にアニメ2期まで終わるかな?多分行ける。


 サバイバル生活開始。

 

 服が乾き雨も止んだので本格的にサバイバル生活を開始する事になりました。

 サバイバル生活において第1にしなければならないのは安全確保です。これはもう出来ています。例の洞穴を拠点としてしていこうと思います。

 次にしなければならないのは水と食料の確保です。

 

「士道は水を探してください。湧き水じゃないとダメですよ?私は、食料を探してきます」

「おう、頼んだ」

 

 士道と別れ海の方へ来ます。さて、食料確保の前にーーーーー

 

「SOSっと、これでフラクシナスから見つけやすいでしょう」

 

 砂浜に大きくSOSと書き残し食料確保を再開します。

 サバイバル生活では体力を使い切る事はしては行けません。動物を狩りでとれば数日間持ちますが疲れますし、もしも取れなかったら最悪です。なので、サバイバル生活は以下に体力を消費しないで食料を集めるかが大事になります。

 

 サバイバル生活する上で1番楽な食料は貝です。比較的浅瀬にありますし、1ヶ所に集まっているため量を取ることが出来ます。それに、逃げることもありません。とりあえず貝を持てるだけ取ります。

 さて、貝だけでは量が足りませんその為に魚を楽してとる方法を使います。

 まず山の中から魚のエサとなる幼虫やミミズなどを集めます。

 私は触れないので木の枝を箸に見立てて持っていきます。ーーーーーうねうねしてる・・・・・気持ち悪いです・・・・・

 次に海岸沿いにため池を作ります。砂浜では波で潰れてしまう可能性があるので、出来るだけ岩場に作るようにします。最後にため池にさっき取ってきたエサを入れ、魚が入ってきたのを確認して、入り口を塞ぐだけです。

 この方法のいいところは、作るのにそこまで時間がかからなく、魚が生きているのでいつでも新鮮な状態で食べることが出来る事です。モリで刺したりすると死んじゃいますからね。

 さらに、ここから少し改良します。別にやってもやらなくてもいいのですが、入り口に木の葉で返しを作り、ため池に入ることは出来ても出られないトラップを作ります。

 こうする事で、ちょくちょく確認しに来る必要がなくなるんです。

 

 トラップを作り終えたところで拠点に戻ります。戻ると士道が戻ってきていました。

 

「おっ!千夜、湧き水あったぞ。それに、これを見てくれ」

「それは・・・・・鍋?」

「そう、ここは昔は人が住んでいたみたいで家があってさ、そこから借りてきた」

「こっちも、貝が取れました。魚は夜食べれるかもしれません」

「分かった。じゃあ、寄生虫とかが怖いし貝は焼くか」

「その前に塩を作りましょう。味がないと流石に寂しいです」

 

 こうして、私たちのサバイバルクッキングが始まりました。

 結構、美味しかったです。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 すっかり日が暮れ晩御飯の準備中です。晩御飯は貝とトラップにかかっていた魚、ココナッツです。

 

 魚は鱗と内蔵をとり木の棒に刺して焼きます。士道は手際がいいですね。あっという間に魚を捌いています。

 

 今日の晩御飯は魚の塩焼き、貝の塩焼き、ココナッツジュースです。食物繊維が足りていませんがしかたありません。

 美味しく、いただいてから2人で海辺を散歩します。

 

「千夜、星綺麗だな」

「そうですね。都会ではなかなか見れませんね」

「昔、4人(・・)で簡単に作れる望遠鏡を作って星を見たよな」

「ーーーーー4人?」

 

 私と士道と琴里ちゃんと・・・・・もう1人は誰でしょうか?凜祢は士道の記憶にはいないはずですし・・・・・

 

「士道ーーーーー「やっと見つけたわ!!」」

 

 私の呼び掛けはそう遮られてしまいました。声の方を見ると、琴里ちゃんと十香ちゃん、四糸乃ちゃんに令音さんがいました。

 

「シドー!千夜!心配したぞ!」

「無事で・・・・・良かった・・・・・です」

「ヒヤヒヤしたね〜」

「本っ当に!心配したんだから!反省しなさいよ!士道も千夜姉も!」

 

 琴里ちゃんは随分、オコのようです。

 

「悪かったって、今度から気をつけるから」

「その言葉、忘れないようにね?」

「はははは・・・・・さて、帰ろうぜ。千夜」

「はい」

 

 こうして、私達のサバイバル生活は幕を閉じました。




 作品名を『識別名:リーパー』から変更するかもしれません。


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少女はアイドルの曲を作曲した

 アンコール読みました!誕生日と夏祭りの話を投稿決定です!誕生日は琴里ちゃんの誕生日に投稿します。・・・・・多分!!

 今回は、美九さんが登場します。士道は出ません!


 久しぶり、パソコンを開いたある日のことでした。

 

「あれ?知らないアドレスからメールが来ていますね」

 

 私はパソコンはパソコン、スマホはスマホとメールを使い分けて、それぞれの端末でしか見ていなかったのでパソコンにメールが来ていることに今まで全く気がついてませんでした。

 かれこれ、数年開いて無かったのでまずいかと思ったのですが送られてきた日付を見ると1週間前とそこまで経っていませんでした。メール内容は次のようでした。

 

『千月さん

突然のメールを送り申し訳ありません。私はアイドル、誘宵美九のマネージャーをしている者です。貴女の作曲した曲をウチのアイドルがとても気に入りまして是非、曲を作って欲しいということでメールを送らせて頂きました。返信お待ちしています。

天宮プロダクション アイドル部担当』

 

 作った曲って・・・・・あぁ!3年ぐらい前に作って投稿していた物ですか!受験前にやめてしまってそのまま放ったらかしでしたね。千月はその時の投稿者名ですね。

 で、アイドル事務所ですか。誘宵美九さんって有名な人なのでしょうか?とりあえず、検索っと・・・・・基本的に顔出しをしないアイドル。たまに女性限定ライブをする。今人気のアイドル・・・・・どこか不思議な感じの活動仕方ですが、すごい人気ですね。まぁ、こんな経験二度と出来なさそうですし受けましょうか。

 

『天宮プロダクション様

メールありがとうございます。お話ですが受けようと考えています。打ち合わせなどは必要ですか?その辺を詳しく教えていただけると嬉しいです。

千月』

 

 こんな物でいいでしょうか?さて、誘宵美九の今までの歌を聞いてみますか。作ってあげてない曲もありますし、雰囲気に合えば話し合いの時に持っていきましょう。

 彼女の曲をネットで探しヘッドホンをしてスタートとさせます。音楽と共に歌声が響き始めました。

 ーーーーーあれ?この歌声どこかで・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

~数日後~

 

 

「おぉ、大っきい・・・・・」

 

 私は天宮プロダクションの前に来ています。これ入っていいのでしょうか?会社の前でウロウロしていると女の人に声をかけられました。

 

「あのぉ〜どうかしましたかぁ〜?」

「ここ会社のアイドル部に呼ばれたんですけど・・・・・入っていいものかと思いまして」

「そぉなんですかぁ?なら、一緒に行きましょうよ〜」

「ここの人なんですか?」

「そぉなんですよぉ〜私、一応これでもアイドルなんですよぉ」

 

 少し舌足らずな言葉で彼女は言います。確かにいいスタイルしてますね・・・・・あれ?

 

「もしかして、宵待月乃(よいまちつきの)さんですか?」

「っ!?」

 

 会社に入りエレベーターに乗った後、聞いてみると彼女はビックと反応した。

 

「違ったらすみません、もしかしてそうじゃないかって思いまして・・・・・私、彼女のファンだったんです。辞めてしまいましたけど、彼女の歌にはいつも元気づけられているんです。私が曲を作ったりしだしたのは彼女の影響なんですよ」

「そう・・・・・なんですのぉ・・・・・」

 

 指定され階にエレベーターがつき扉が開きます。そこからは無言で進みます。地雷を踏んでしまいまったか心配になってきました。

 しばらくして、扉の前で止まりました。

 

「お客さんを連れてきましたぁーーーーーえっとぉ・・・・・」

「あっ、千月です。誘宵美九さんの作曲を頼まれて来ました」

「えっ!?千月さん!?」

 

 案内してくれたアイドルの子が驚きの声を上げます。そう言えば、この人の名前はなんなんでしょう。

 

「千月さん、今日は来てくれてありがとーーーーーあれ?お姉様と一緒だったんですね?なら、話は早いです。こちらへお願いします」

 

 マネージャーさんに案内され応接室らしき場所に行きます。案内してくれたアイドルの子と一緒に。まさか・・・・・

 

「あの、もしかして・・・・・」

「はぁ〜い。もしかしなくても、私が誘宵美九ですぅ〜」

 

 案内してくれたアイドルの子はまさかの誘宵美九さん本人でした。

 でも、やっぱり宵待月乃さんに似ているな・・・・・芸名を変えたのでしょうか?まぁ、色々ありましたし触れない方がいいですね。

 

「はい、千月です。よろしくお願いします」

「ちょ〜っと待ってください。千月さん?本名はなんなんですかぁ〜?」

「えっ?」

「いいじゃないですかぁ〜これから仲良くしたいですし。私は本名なので気軽にお姉様って呼んでください。お願い〜」

「いや、お姉様って呼んだら本名関係ないじゃないですか?」

「・・・・・えっ?」

「まぁ、いいですけど。魂月千夜です。よろしくお願いします、誘宵さん」

「・・・・・」

「誘宵さん?」

「千夜さん?服を脱いでください」

「ちょっと、何言っているんですか!?」

「・・・・・ちょっと、外してもらえるかしら」

 

 誘宵さんは急に黙り込んだと思ったらマネージャーさんを追い出してしまった。どうしたんでしょうか?

 

「千夜さん、貴女は一体何者なんですか?」

「何者って・・・・・?」

「私の〈破軍歌姫(ガブリエル)〉の力が効かないなんて、普通の人間にはありえませんわ」

 

 えっ?今なんて言いました?ガブリエル?天使?まさか・・・・・

 慌てて【魂の観測(サーチ)】を使います。普通よりも強い霊力感じます。

 

「精霊・・・・・なんですか?」

「そういう、貴女もでしょ?」

「そうですが・・・・・」

 

 まさか、こんな形で他人に露見するとは思っていませんでした。さて、誘宵美九は精霊の識別名は〈ディーヴァ〉半年前に現界したきり現れていない精霊ですね。琴里ちゃんに見せてもらった霊波パターンと一緒だから、多分そうです。

 士道たちに知らせるべきでしょうか?いえ、私が口出しすることではありませんね。時崎さんみたいに被害を出している訳ではありませんし、十香ちゃん達みたいにASTに見つかる心配も少なさそうです。大丈夫でしょう。

 

「まぁ、いいですわ。貴女を手に入れるのはまた今度で。それで曲についてですけど」

「すごいこと言いますね・・・・・それで、曲のイメージはありますか?あっ、一応誘宵さんの声を聞いて合いそうな曲を数曲ピックアップして持ってきましたけど」

「美九」

「はい?」

「美九と呼んでください」

「なんですか?」

「いいじゃないですかぁ〜私は可愛い女の子と仲良くしたいんです」

 

 まさかの、百合っ子!?士道大ピンチ!!?どうやってデレさせるのですか!?

 

「はぁ・・・・・美九さん、曲聞きますか?」

「はぁ〜い」

 

 こうして、会議は進み、私はこれからも何回も美九さんの曲を作ることになりました。

 あと、関係はお友達ということになりました。

 

 

「千夜さ〜ん!今日は家に泊まって行きませんかぁ〜?」

「貞操が危険な気がするので結構です」

「あぁん!いけずぅ〜」

 




 今まで名前が無かった相手の霊力を探る能力を【魂の観測(サーチ)】としました。
 他にも、【魂の接続(コネクト)】を設定に付け足します。詳しくは1番最初の設定へお願いします。


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少女は誕生日を祝った

 琴里ちゃん、誕生日おめでとう!!今日は誕生日の話です。ーーーーーテスト期間中何やってんだろ・・・・・

 でも、前回宣言しちゃったしな・・・・・単位ぃ・・・・・


 誕生日ーーーーー

 

 ーーーーー人の生まれた日、あるいは、毎年迎える誕生の記念日のことです。

 

 そして、今日は8月3日。琴里ちゃんの誕生日です。さらに、私の誕生日は8月15日とけっこう近いのです。なので今年は合同で誕生日パーティをすることになりました。

 

「「「「ハッピーパースデー!!」」」」

 

 パッパッンっと、クラッカーが弾け中からテープが飛び出します。テーブルの上には士道の作った豪華な料理がぎっしりと並んでいます。

 

「皆さん、ありがとうございます」

「普通でいいって言ったのに・・・・・」

 

 私は素直にお礼を言いますが、琴里ちゃんは相変わらずツンとしています。しかし、嬉しいのがまるで隠せていません。顔をほんのり赤くさせ、頬は少し上がっています。さらにはリボンがピコピコと嬉しそうに動いているのですーーーーーえっ?ちょっと待って、なんで動いているんですか!?

 まぁ、それは置いといて。早速、プレゼントの時間です。

 

「おめでとう。これはフラクシナスのクルー全員からだ」

「ありがとう。・・・・・これが例のスペシャルってやつ?」

「・・・・・さて、どうだろうね?」

 

 令音さんが琴里ちゃんにプレゼントを渡します。まぁ、中身はホラー映画なんですけどね。計画はバッチリです。なんの計画かというとーーーーーあっ、令音さん。えっ?私の分のプレゼント?フラクシナスのクルーで用意してくれたんですか?ありがとうございます。中身は?自作ゲームですか?楽しませてもらいますーーーーー計画の説明はもう後にしましょう。

 

「琴里!千夜!おめでとうだ!」

「おめでとうございます。琴里さん、千夜お姉ちゃん」

「こんぐらっちゅれーしょーん!」

 

 十香ちゃん、四糸乃ちゃん、よしのんが綺麗にラッピングしたプレゼントを渡してきます。

 

「みんな、ありがとうございます。あっ、そうだ。はい、琴里ちゃん。私からの誕生日プレゼント」

「あ、ありがとう・・・・・それと、千夜姉もおめでとう」

「ありがとうございます」

 

 あ〜も〜可愛いですね!少し照れ視線を外しながら行動する琴里ちゃん。何時もの司令官モードではあまり見れない姿です。

 

「誕生日おめでとう。琴里、千夜」

「士道もありがとうございます」

「・・・・・一応お礼を言っといてあげる」

「はいはい」

「・・・・・開けてもいいかしら?」

 

 琴里ちゃんがみんなを見回しながら言います。十香ちゃん、四糸乃ちゃん、よしのんが元気よく頷きます。私も別に構いませんが、令音さんのプレゼントを開けられると計画に支障が・・・・・

 

「琴里、私のプレゼントは、私達は帰った後で開けてくれないか」

「え?そりゃ構わないけど・・・・・」

 

 令音さんナイスです。これで計画はそのまま行けます。

 

「あー、できれば俺のも、みんなが帰った後に開けてくれないか?」

「士道も?いいけど・・・・・何2人して何か企んでるの?」

 

 士道は企んでいると言うより、みんなに見られるのが恥ずかしのでしょう。まぁ、令音さんはバリバリ企んでますけどね!

 

「ふうん・・・・・まぁいいわ。じゃあ、十香と四糸乃と千夜姉のを開けさせてもらうわね」

「じゃあ私も開けますね?あっ、士道?」

「なんだ?」

「私も開けちゃまずいですか?」

「あー、千夜も家に帰ってからでもいいか?」

「まぁ、いいですよ」

 

 まぁ、ここで私だけいいって言ったら琴里ちゃんもむくれちゃうでしょうし。と、ここで十香ちゃんの我慢の限界が来ました。

 

「なぁシドー、もう食べてもいいのか!?」

「ははは・・・・・琴里達がプレゼントを開けるまで待とうな?」

「む!そうか、そういうものなのか。すまん琴里、千夜、無礼をした」

「いいわよ。先に食べちゃって」

「私も構いませんよ」

「いいのか!?」

「ええ」

「はい」

「おお!ではいいただきますだ!」

 

 そう言って、十香ちゃんは元気よく手を合わせました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 それから数時間、みんなで遊びお開きになりそれぞれの家へ帰っていきました。

 さて、ここからが本番です。私は家にプレゼントだけ置いてフラクシナスに向います。

 

 今からする計画は素直になれない琴里ちゃんにたまには大好きな士道に甘えさせようというものです。

 

「状況はどうだい?」

 

 令音さんと共に艦橋に入り、前方のモニタに注視します。

 どうやら、フラクシナスのクルー達のプレゼントのホラー映画を見だしたようです。

 

「あれ?琴里ちゃん白リボンになってますね?」

「どうやら、黒い方を汚してしまったようです。にしても、幸運でした。まさかあんなタイミングでリボンを変えてくれるとは。まさに、天が後押ししてくれるとしか思えない偶然ですね」

「・・・・・偶然、か」

「令音さん?」

「どうかしたんですか?」

「・・・・・いや」

 

 令音さんはそのまま自分の席に腰を下ろしメインモニタに視線を戻しました。

 私はどうしましょうーーーーーえっ?司令官の椅子に座っていいんですか?神無月さんいますけど?えっ?蹴る?嫌ですよ。喜ぶだけじゃないですか。

 結局、司令官の椅子に座ります。横でハァハァ言ってるのは無視しておきましょう。

 さて、映画を見終えたようですね。

 

「次の工程の準備お願いします」

「はい。五河家電力供給停止まで、3・2・1」

「停電しました」

 

『ギャァァァァァーーーーー!!!』

『う、うわぁっ!お、落ち着け琴里!』

 

 いい感じですね。このまま士道に甘えちゃってください。あれ?インカム持ってどうしたんでしょう?

 

「通信が来たみたいだ・・・・・」

「なるほど・・・・・こっちに逃げる作戦ですか。そうは、させませんよ。令音さん転移装置の不調かなんかで転移出来ないと伝えてください」

「了解した」

『ーーーーーも、もしもし!いつかことりともうしますが、むらさめさんのおたくですか!?』

 

 か、可愛い・・・・・っ!

 

『あ、令音!今すぐ拾っ「済まないが、転移装置が不調でね。明日の朝までは使えそうにないんだ」ーーーーーえっ?』

 

 令音さん!タイミング早すぎです!ちゃんと聞いてから返答しないと怪しまれますよ!ーーーーーっと、動きがありましたね。琴里ちゃんはトイレに行きたいようですが怖くて行けないみたいです。

 

『お、おまる持ってきて・・・・・っ!ここでするぅぅぅっ!』

『ば、馬鹿!ていうかそんなモンうちにあるわけねぇだろ!』

『じゃ、じゃあオムツでもいいから!助けてムーニーマーンっ!』

 

 琴里ちゃんはムーニーマーンですか。私はパンパースでしたね。ってそんな場合じゃないですよ!けっこうピンチじゃないですか?あれ?神無月さんは?

 

『こんばんは。お届け物です』

 

 何やってるんですか、あの人は?

 

『なんなんだコレは?ーーーーーって、これは・・・・・』

 

 士道が神無月さんが運んだダンボールを開けると、中からはアヒル型のおまると紙オムツでした。

 

 何やってるんですか!?あの変態()は!?

 

 一瞬、おまるを使いそうになりましたが士道と一緒にトイレに入り一難を去りました。

 その後、士道と一緒にお風呂入ったり一緒の布団で寝たりして存分に甘えているようでした。良かったです。

 あっ、もちろんお風呂シーンは男性陣には退去してもらいましたし。神無月さんは締め上げておきました。でも、喜んでたな・・・・・あの変態()

 

「さて、私もそろそろ寝ましょうかーーーーーあっ、まだ士道のプレゼント開けてませんでしたね」

 

 士道のプレゼントの包装紙を綺麗に剥がしていきます。

 

「さて、士道のプレゼントはーーーーーネックレス?」

 

 星と月の型に藍色の宝石あしらわれたネックレスでした。

 

「士道、ありがとうございます。大切にしますね?」

 

 私はそこには居ない少年に語りかけるように声を漏らしました。

 

 自然と微笑みが零れているのを少女自身は気づかなかっただろう。

 




ちなみに、誕生日のプレゼントはこんな感じです。

十香→琴里:人生ゲーム
四糸乃→琴里:ティーセット
令音→琴里:ホラー映画
士道→琴里:新しい黒のリボン
千夜→琴里:棒付きキャンディー(全御土地味パック)

十香→千夜:ゲームスタジアム
四糸乃→千夜:カエルのクッション
令音→千夜:リトルマイシドー(創作ゲーム)
士道→千夜:ネックレス
琴里→千夜:フラワリウム


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少女は灯篭を燃え上がらせた

 この話、自分でもよく分からず書きました。
 えっ?よく分からないからあげなくていいだろ?いや、せっかく書いたし・・・・・まぁ、サラッと読み流してください。


 8月15日。私の誕生日でもあり、そして世間一般的でお盆とされる日です。

 今日は灯篭流しを士道と一緒に行く事になっています。何故か十香ちゃん達を誘ったのに断られました。何かに琴里ちゃんが手回ししているような感じでしたけど、まぁ気にしないでおきましょう。

 

「士道、お待たせしました」

「いや、大丈夫だ。俺も今来たところだからな」

「では、行きましょうか」

 

 士道と会場を目指して歩き始めます。今日は灯篭流し、お盆の送り火をしに行きます。本当はおじいちゃんと来る予定でしたが急遽仕事の予定が入り行けなくなってしまいました。1人で夜遅くに出歩いたら危ないとおじいちゃんが行かせてくれなかったので、士道に頼んで一緒に来てもらいました。あまり記憶ないとはいえ、しっかりと父親と母親の見送りはしたいですしね。

 

「ち、千夜。そのネックレス付けてくれたんだな。似合ってるぞ」

「えっ?あぁ、はい。ありがとうございます。士道からのアクセサリーのプレゼントは初めてですし大切にしますね」

「お、おう」

 

 士道なんだか変な感じですね?挙動不審って感じで・・・・・どうしたんでしょうか?もしかしてーーーーー

 

「本当は今日は忙しかったですか?それならごめんなさい」

「いや、別に予定は何も無かったぞ」

「それなら、十香ちゃん達と来たかったのですか?」

「ちょ、ちょっと待て!どうしたんだ急に!」

「いえ、士道がどこか変でしたので。そういう事かと思いまして」

「いや、俺は千夜と来たかったから来てるんだ気にするなよ」

「そうですか?なら、いいんですが」

 

 そこで、会話は途切れてしまい沈黙が続きました。

 

「そ、そう言えば!俺がアクセサリーをプレゼントするの初めてじゃないぞ?5年前、ロケットをプレゼントしただろ?」

「ロケット?士道、小学生がそんな物買えるわけがないじゃないですか…………宇宙にでも行きたいのですか?」

「そっちのロケットじゃねぇよ!アクセサリーって言っただろ?」

「あぁ、ありましたね。何で忘れていたんでしょう。今度、探してみますね?」

 

 会場に着いたため、灯篭の準備をします。

 5年前ーーーーー本当に何があったんでしょうね?両親が死んで大火災が起きてと部分的な事しか思い出せません。そういえば、私はロケットの中に何を入れていたんでしょうか?

 

『やーちゃん』

 

 また、ですか・・・・・

 

 頭の中で再生される声。それには聞き覚えがありました。前におじいちゃんの家で思い出すよりずっと前に。でも、私は『やーちゃん』そう呼ばれていた記憶は無いのです。今は呼ばれるとしたら『ちーちゃん』ですし。

 

「ちょっと!千夜!燃えてる燃えてる!」

「えっ?ーーーーーっきゃっ!?」

 

 考え事をしていたせいか灯篭に火をつけるのを失敗し灯篭が燃えていました。

 慌てて、手を離します。灯篭は燃え上がり崩れていきました。

 そして何故かその様子をみてから、頭が痛み始めます。

 

 ーーーーー火ーーーーー燃えるーーーーー崩れるーーーーー誰かの声ーーーーー衝撃ーーーーー

 

 何なんでしょうか・・・・・これは・・・・・

 

 私の疑問と不安は解消されることはなく。灯篭は炭となりました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜士道視点〜

 

 

「千夜が精霊の可能性がある!?」

 

 琴里から告げられた事に驚きの声が上がってしまう。

 

「なんで、そうなるんだよ?」

「この前の遭難した時のことを覚えてる?」

「あぁ」

 

 八丈島からの帰りに海に落ちて遭難したのはまだ新しい記憶だ。その時は千夜も一緒に遭難した。

 

「その時なんだけどね霊波を感知したの」

「それはーーーーー」

「まぁ、これだけじゃ千夜姉が精霊だと言うのには弱い。でも、観測された霊波は〈リーパー〉のものだったの。〈リーパー〉が千夜姉と同時に現れたことは無いし、他にも色々不審な点がある。だから確認のために少し揺さぶりをかけたいの」

「どうするんだ?」

「士道。千夜姉とデートしなさい」

「はぁ!?」

「丁度いいことに、さっき千夜姉から電話があってね。灯篭流しに行くのに士道を貸してくれないかってーーーーー士道、もう一度言うわ。千夜姉とデートして千夜姉が精霊じゃないか確認しなさい」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「と、言われてもな・・・・・」

 

 千夜より先に集合場所につきひとり呟く。しばらくすると千夜が集合場所に小走りできた。時間はまだ早めだ。

 

「士道、お待たせしました」

「いや、大丈夫だ。俺も今来たところだからな」

「では、行きましょうか」

 

 このやり取りは十香達とよくやっているためかスムーズに言葉が出た。さて、ここからどうするか。

 

『ちょっと、士道?何時もなら服装を褒めたりするでしょうが。シャキッとしなさい』

 

 インカムから妹様のお小言が飛んでくる。

 

「ち、千夜。そのネックレス付けてくれたんだな。似合ってるぞ」

「えっ?あぁ、はい。ありがとうございます。士道からのアクセサリーのプレゼントは初めてですし大切にしますね」

「お、おう」

 

 不覚にもドッキとしてしまった。そう言えば千夜とこんな風に出かけることは少なかったな。それに、忘れがちだけど千夜も十香達と同じぐらい美人だし、どうしても転校する前の時のイメージがあるから変な感じがする。

 

「本当は今日は忙しかったですか?それならごめんなさい」

「いや、別に予定は何も無かったぞ」

「それなら、十香ちゃん達と来たかったのですか?」

「ちょ、ちょっと待て!どうしたんだ急に!」

「いえ、士道がどこか変でしたので。そういう事かと思いまして」

「いや、俺は千夜と来たかったから来てるんだ気にするなよ」

「そうですか?なら、いいんですが」

『何やってるのよ、士道!不安にさせてるんじゃないわよ。早く話を繋げなさい』

 

 琴里に催促されて会話の内容を探す。そして、ぱっと思い出したことを口にした。

 

「そ、そう言えば!俺がアクセサリーをプレゼントするの初めてじゃないぞ?5年前、ロケットをプレゼントしただろ?」

「ロケット?士道、小学生がそんな物買えるわけがないじゃないですか・・・・・宇宙にでも行きたいのですか?」

「そっちのロケットじゃねぇよ!アクセサリーって言っただろ?」

「あぁ、ありましたね。何で忘れていたんでしょう。今度、探してみますね?」

 

 千夜はそう言い、灯篭を流す準備を始めた。ロケットを渡したのは5年前だし残っているとは思えないが・・・・・

 たしか、あの時はアイツの両親の写真と琴里抜きで3人撮った写真を入れていたっけ?

 考え事をやめて、ふと千夜に視線を戻すと灯篭が燃え上がっていた。

 

「ちょっと!千夜!燃えてる燃えてる!」

「えっ?ーーーーーっきゃっ!?」

 

 千夜は慌てて灯篭を手放し、灯篭は地面に落ちて燃え上がり炭となった。

 

 俺には灯篭を見つめる千夜の目が何時もと違って、何かに怯えているように見えた。




 夏休み編はあと3、4話ぐらいで終わる予定です。

 フラクシナス的にはもしかして、千夜=〈リーパー〉?な感じです。13%ぐらいそうでないかって感じですね。


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少女は他の人と間違えられた

 やっと、夏休み!大学の夏休みは入るのが遅い!そして、終わるのも遅い!

 前に2期分夏休み中に終わらせると言ったな・・・・・あれは、私基準だ。


 ついに来ました、イギリス!

 

 私は観光名所を周りまくり、美味しい食べ物を食べて、イギリスを満喫するーーーーーはずでした。

 

「Are you listening! ? You also got out of the meeting

・・・・・does you understand your position! ?」

「そ、ソーリー」

 

 何故か私は、黒塗りのリムジンの中で白髪のお姉さんに叱られていました。何言っているか聞き取れません・・・・・

 

 いったい何故こうなったのでしょうか・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

~数分前〜

 

 お爺ちゃんと、一緒に空港まで来ましたがお爺ちゃんは仕事の方へ行くみたいで、私は自由行動になりました。

 楽しもうと思った矢先、ある問題に気が付きました。

 

「私は英語出来ないですよ・・・・・」

 

 お爺ちゃん!助けてくたさい。まぁ、最近は便利な世の中になってスマホの翻訳機能を使えば、ある程度は意思疎通出来るものです。

 言語はこれでどうにかなりましたね。よし、早速士道達にお土産を買っていきましょう。 あっ、今いくら持っているんでしたっけ?

 ふと、気になった為、お爺ちゃんに渡された財布を開きます。そこで、新たな問題が発生しました。

 

 日本円しかないじゃないですか・・・・・

 

 お爺ちゃん、なにやっているんですか!ボケているんですか!歳ですし、しょうがないですね!(やけくそ)

 こうなったら、電話をかけてーーーーーあっ・・・・・

 

 電話をかけようとスマホを取り出しますが、手を滑らしてスマホを落としてしまいます。スマホは器用に転がっていき用水路に落下しました。

 

「・・・・・oh」

 

 スマホを拾い上げ電源を付けようとしますが、ビクともしません。

 1人で、知らない土地で、言葉が通じなくて、無一文・・・・・あれ?これ詰んでませんか? いや、諦めたらそこで試合終了って言いますし諦めませんよ!

 

 そう、1歩踏み出した瞬間、黒塗りのリムジンが目の前に止まりました。中から黒いスーツを着てサングラスをかけたお姉さんと屈強そうな男が2人降りてきて私を囲むように立ちます。

 あっ、ここ邪魔ですよね?私、ちょっと退きますね。

 その場から移動しようとしますが首根っこを掴まれて止められました。

 あっ、やっぱり私なんですね。もういいです、諦めました。試合終了でいいです。

 

「I finally found you ・・・・・ Well, we will return soon」

「あ、アイ ドント ハブ マネェー」

「What are you saying? We will return to the company」

「あっ、ちょっと待って!ウェイト!ウェーイト!」

 

 ーーーーーこうして、今に至るわけです。本当に誰か助けて下さい!

 そう、願うと白髪のお姉さんのスマホが音楽を流しながら電話の着信を知らせました。

 

「ーーーーー?ーーーーー!ーーーーー!?」

 

 何かこちらを見ながら驚いているようですが、どうしたんでしょう?

 

「ーーーーーすみません。これで言葉は分かりますか?こちらの手違いみたいでした」

 

 急に流暢に日本語を話ながらお姉さんは謝罪してきます。

 

「いえ、大丈夫ですよ」

「それにしても、びっくりですね。貴女は私の探していた人に瓜二つなんですよ」

「本当ですか?機会があれば会ってみたいですね」

 

 世界には同じ顔の人間が3人いると言いますけど実際には見たことないですからね。

 あっ、このお姉さんは日本語通じますしホテルの場所を聞いてみましょう。

「あの実は道に迷ってしまっていて・・・・・よろしければ道を教えていただけないでしょうか?」

「それなら、そこまで送っていきますよ」

「え!?いや、それはさすがに悪いですよ」

「こちらの間違えで時間を取ってしまったお詫びです」

「それなら・・・・・お願いします。えっと、ホテル名は確かーーーーー」

 

 それからしばらく車に揺られながらお姉さん、エレンさんと雑談をしホテルまで送ってもらいました。

 

「ありがとうございました」

「いえ、こちらこそ、ありがとうございます。えっと・・・・・」

「あっ、魂月です。魂月千夜です。エレンさん」

「魂月?・・・・・いえ、それでは、魂月さん」

「はい」

 

 私たちはそこで別れました。

 

「魂月・・・・・いえ、まさか・・・・・」

 

 最後のエレンさんの呟きは私の耳には届きませんでした。




 英語はGoogle先生にぶち込んだのをコピーしただけなのであってるか分かりません。


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死神は煩悩の多い修道女を助けた

 二亜さん登場!口調がムズい!これで合ってるの!?
 あっ、二亜さんは実際だと違う島にいたことになっていますが、本作では偶然にも一時的に本社の実験施設にいた事になっています。


 イギリス旅行2日目。

 今日は昨日の反省を活かしてお爺ちゃんについて行くことにしました。移動の合間合間に色々見る予定です。

 

 そして来ました、DEM社本部!ーーーーーなんで?

 お爺ちゃんの仕事って本当に何なんでしょうか?聞いてもはぐらかされてしまいますし・・・・・

 

 さて、流石に正体がバレていないといえ敵陣のど真ん中には突っ込んでいく勇気はありません。お爺ちゃんを見送って近くでのんびりしようと考えていましたが、ある事がきっかけでそれは中止となりました。

 

 これは・・・・・霊力?精霊が近くにいるのでしょうか?えっと位置は・・・・・あれ?DEM社の中?もしかしなくても、捕まってます?いや、早まってはいけません。霊力が発生する兵器かも知れませんし、ここは琴里ちゃんに聞きましょう。

 

 復活したスマホから日本にいる琴里ちゃんに電話をかけます。数コール待つと琴里ちゃんが電話に出ました。

 

「もしもし、琴里ちゃん?」

『千夜姉?どうしたの?今はイギリスでしょ?』

「琴里ちゃんの方も旅行でしたっけ?それより、聞きたいことがありまして・・・・・」

『聞きたいこと?』

「ASTとかが使っている兵器って霊力や霊波を出すものってありますか?」

『無いわよ?それが、どうかしたの?』

「いえ、気になっただけですよ。それと、もう1つ精霊が海外、つまり日本以外にいる可能性はありますか?」

『そっちは、充分可能性があるわ。・・・・・本当に大丈夫?何かあったの?こっちから応援が必要かしら?申し訳ないんだけどこっちもこっちでかなり精一杯なのよ。士道をまともな感性に戻さないといけないし・・・・・』

「大丈夫ですよ、ありがとうございます。お土産期待しておいてください。あと、士道の矯正を頑張ってください」

『ええ、それじゃあ』

 

 通話を終えてDEM社の方へ向き直ります。確かに感じる霊力、やはり精霊がいるのでしょうか?捕まっているとしたら大変ですね。よし、探しに行きましょう。

 

 私はDEM社の本社近くの研究所へ向かいました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 見つからないように気をつけながら進むこと数分後、扉の前まで来ることが出来ました。まさか、地下まであるとは・・・・・

 さて、この先から霊力を感じますね。人がいたら厄介ですがーーーーー

 

「正面突破で行きましょう」

 

 霊力を最大まで溜め込み・・・・・一気に放つ!!

 

 ドゴォンッ!!

 

 大きな音をたてながら扉が凹みます。

 破れないって、この扉、硬すぎませんか?よし、早くしないと社員が来ちゃいますし急いで壊しましょう。

 その後、何度も斬り付けると扉が吹き飛び中に入ることが出来ました。中にはショートカットの灰色の髪の少・・・・・女?、年?骨格的に女でしょうか、がいました。

 

「うん?・・・・・流石に死神がお迎えに来てるなんて笑えないな・・・・・」

 

 少し気だるそうにこちらを見ながら起き上がり少女はそう呟いた。

 

「貴女は精霊で間違いありませんね?」

「そうだよ。それで君は?まさか本当に天国への導きだったりしないよね?」

「私はーーーーー「まっ、いいや調べれば分かるし」ーーーーーえ?」

 

 そして、少女はこちらの話を聞かずに天使を召喚しました。

 

「〈囁告篇帙(ラジエル)〉」

 

 天使と霊装が展開される。黒い聖書のような浮かぶ本が現れ、身にまとっていた服は修道女のような服装になった。

 

「ほーほーふむふむ・・・・・なるほど・・・・・」

「あ、あの〜」

「あぁ、ごめんごめん。お待たせしたねーーーーー魂月千夜ちゃん?」

「ーーーーーっ!!?」

「あ〜、驚かせちゃったね。これは私の天使、〈囁告篇帙(ラジエル)〉の能力でね。言うなれば超々高性能検索エンジンみたいなものだよ。それで、君の事を調べさせてもらったのさ」

 

 何その能力、個人情報ダダ漏れじゃないですか。

 そんな事を話していると、数人の足音が聞こえました。あれだけ大きな音をたてていればしょうが無いでしょうが・・・・・

 

「早く逃げますよーーーーーえっと・・・・・」

「二亜。本条二亜(ほんじょうにあ)だよ。よろしく、タマちゃん」

「タマ・・・・・ちゃん・・・・・?」

「魂月だからタマちゃん。ダメだった?」

「その・・・・・結婚できない先生と被るので変えていただけると・・・・・」

「じゃあ、ちーちゃんでどう?」

「まぁ、それなら。行きますよ本条さん」

「了解」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 しばらく、逃げ続けて追っ手をまくことが出来ました。

 

「いや〜、助かったよ。ちーちゃん、ありがとう」

「いえ、たまたま見つけただけですから」

「よし〜!これで今年はコミコに参加できるぞ!」

「へ〜参加するんですか?」

「これでも、そこそこのマンガ家なんだよ?本条蒼二って聞いたことない?」

「えっ!?SILVER・BREADの!?」

「おっ!知ってくれてる?嬉しいね」

 

 その後、アニメ・漫画トークをしばらくしました。すっかり打ち解け合い私は彼女の事を二亜さんと下の名前で呼ぶぐらい仲良くなりました。残念ながら、お爺ちゃんから仕事が終わったと電話があったた為そこでお開きになりました。

 

「これ、私の電話番号です。何かあったらかけてください」

「分かったよ。またね、ちーちゃん」

「では二亜さん、またーーーーー」

 

 私は二亜さんと別れて、お爺ちゃんの元へ向かいました。

 

「ちーちゃん・・・・・それに、五河士道(・・・・)か・・・・・日本に帰ってある程度片付いたら、ちょっかいかけてもいいかもねーーーーー」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「あれ?エレン?どうしたの?そんな怖い顔して?」

「第2の精霊に逃げられました」

「えっ?本当に?やっちゃったじゃん。何やってんの、エレン」

「元はと言えば貴女が昨日出歩いたせいで予定が狂ったんでしょう!!」

「おっと、危ない。世界最強は伊達じゃないね。でも、なんかその日は、外に行けば素敵な出会いがある感じがしたんだ。ーーーーーなんにも無かったけどね」

「はぁ、貴女が彼女ぐらい真面目だったら良かったのに。顔も苗字も一緒なのに何故ここまで違うんでしょうか・・・・・」

「エーレーンー!疲れたー!もう休憩しよー」

「貴女は少しは真面目にやったらどうですか?そしたら、貴女が世界最強になる可能性だっておおいにあるのに・・・・・」

「別に今のままでも精霊は殺せるレベルだし。つまんないもん」

「はぁ・・・・・いいから、続きをしますよ」

「え〜」

 




 アンコール2が読みたい!


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少女は夏祭りを楽しんだ

 最近ダンまちのssを描きたいなーって設定を考えてます。1個出しているけど少し出して放ってあるし、消して新しいの書こうかな。


 今日は待ちに待った夏祭りです。本当は士道たちと行きたかったのですが、今日は士道は四糸乃ちゃんとデートらしいです。残念ですが、四糸乃ちゃん頑張って下さい!!

 

 さて、私たちは私たちで楽しみましょう。私と十香ちゃん、あと引率の令音さんでまわります。琴里ちゃんはフラクシナスで屋台を出すそうで一緒には回れませんでしたが後で会いに行きましょう。

 

 十香ちゃんは夏祭りは初めてみたいで食べ物だけでなく、お面やヨーヨー釣り、輪投げにも興味深々と言った感じでした。気がつくと頭にお面、手には焼きそば、たこ焼き、フランクフルト、焼きイカ、リンゴ飴、綿あめ、ヨーヨーとかなり満喫している感じです。士道がいないので不機嫌になると思いましたが、大丈夫そうですね。

 

 あっ、かき氷屋がありますね。あのシロップって全部味は一緒なんですよね・・・・・確か匂いが違うだけのはずです。あと、頭が痛くなるのは空気を含んだ氷を削って作っているものだけと言うのも聞いたことがあります。本当なんでしょうか?

 

 さて、他には何かあるでしょうか。あっ、あれは型抜きですね。決められた型を抜く事で景品が貰える物です。なかなか難しいんですよね、あれ。えっと、賞金は傘は200円、花は500円ーーーーードラゴン、3万円!?

 一体どんなのでしょうか?ちょうどやっている2人組がいますね。顔が似ているので、双子でしょうか?

 

「くくく、夕弦よ。私の完璧で精巧な腕(パーフェクト・アーム)によって生み出された菓子の龍(スイート・ドラゴン)よりも貴様に優れたドラゴンが作れるのか?まぁ、無理であろうな」

「否定。私のドラゴンの方が細部までこだわって彫ってあります。耶倶矢のは顔の作りが不細工です」

「なにぉー!?」

 

 いや、どっちもレベル高いですね・・・・・どうやったら、そんな3Dのドラゴンが掘れるんですか。私には無理そうですし、次行きましょう。

 

「千夜!あれはなんだ!?」

「あれは・・・・・金魚すくいですね」

「あの金魚とやらは食べれるのか?」

「食べれなくはないですが、あんまり美味しくないそうですよ?それに、普通はペットとして扱うものです」

「そうなのか」

「お嬢さん達、やっていくか?」

「いえ、けっこうですよ」

 

 屋台のおじさんに声をかけられますが断ります。

 

「そうか、それがお嬢さん達の選択か」

「どういうこーーーーーあれ?金魚救い(・・)?」

「おうよ!水槽を見てみな!」

「水槽?ーーーーーえっ!?」

 

 私は水槽の中を覗き込むとそこに居た生物に驚愕しました。無数の金魚の中に肉食魚(ピラニア)が1匹混ざっているのです。

 

「なんて奴と金魚を一緒にしてるんですか!!」

「さぁ、お嬢さん達!このポイで金魚をすくって救うか?それともピラニアをすくって金魚を救うか?はたまた、見捨てるか?」

「金魚さん!逃げて!超逃げて!!」

「なぁ、千夜そのぴらにあとやらは美味しいのか?」

「えっ?まぁ、金魚よりは美味しいですし、普通に食べられますよ」

「よし、ならば私がやろう!」

 

 十香ちゃんはおじさんからポイを受け取ります。じっと、ピラニアを見つめポイを水平に滑らします。ポイはピラニアに直撃しピラニアは水槽外に吹き飛ばされていきました。

 

「よし!取れたぞ!」

「酷いとり方ですけどね・・・・・」

「ピラニアを恐れないとは・・・・・やるな嬢ちゃん。俺の負けだぜ」

「なんの勝負ですか!?」

 

 金魚救い屋を後にし移動をします。ちなみにピラニアは令音がフラクシナスに送りました。

 しばらく、歩くと聞きなれた声が聞こえてきました。

 

「おーい、十香!千夜!」

「ぬ?おお!士道に四糸乃では、な、い、かーーーーー」

 

 十香ちゃんは何か思い出したかのようにお面をかぶり令音さんの後ろに隠れました。

 

「十香?どうしたんだ?」

「士道?今あなたは何をしているんですか?」

「えっ?なんだよ千夜?そんなに怒った声を出して・・・・・四糸乃とデートだけど」

「なら、他の子よりも四糸乃ちゃんを優先してあげてくださいよ!邪魔しないようにした十香ちゃんの方が立派ですよ?士道はもう少しデリカシーを持ちましょう」

「うっ!確かに・・・・・悪かったな、四糸乃」

「いえ、私は大丈夫です」

「それじゃあな、十香もありがとうな」

「ふ、ふははは!十香?誰だそれは。私の名はきなこパンマン!お腹が減った子にきな粉をまぶすスーパーヒーローだ!」

 

 十香ちゃんが暴走した!?お腹空いた子にきなこパンをあげるんじゃなくて、きな粉をまぶすの!?ヒーローより怪人よりになってますよ!

 

 士道と四糸乃ちゃんがその場から去っていって少しすると折紙さんが士道の方へ向けて行こうとしました。十香ちゃんは四糸乃ちゃんのデートを邪魔させまいと引き止めます。

 そして、令音さんの提案により射的で決着をつけることになりました。最初は渋っていた折紙さんですが、令音さんの説得(煽り)により見事勝負に乗ってきました。

 

 さて、肝心の射的の的ですがーーーーー

 

「ーーーーーあふぅ!!」

 

 ーーーーーほんとうに何をやっているんですか、神無月さん(この変態)は?

 的は、半裸の神無月さん(変態)でした。フラクシナスの屋台ですよね?ついに、クルーも狂いましたか?いや、既におかしい人ばかりでしたね。

 

「ウホッ!!」

「・・・・・令音さん」

「なんだい?」

「途中でゲットしてきた電動のエアガンあるんですけどあれに撃っていいですか?」

「千夜、気持ちは分からなくもないがルール違反だ。それは認められない」

 

 そんなこんなで、十香ちゃんと折紙さんの射的勝負を見ていました。結果は折紙さんの圧勝でしょうね。折紙さんは的確に股間(100点)ばかりを狙っていますし、確実に当てています。十香ちゃんはーーーーーまぁ、精霊の時は剣を使っていましたししょうがないでしょう。

 勝負の終盤に差し掛かった所で急に雨が降って来ました。この雨・・・・・四糸乃ちゃんの力ですね。士道が何かしたのでしょうか?この雨じゃ花火は中止でしょうか・・・・・

 

 そう言えば四糸乃ちゃん花火楽しみにしてましたねーーーーーよし!四糸乃ちゃんのお姉ちゃん、魂月千夜!雲を吹き飛ばします!

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーーそぉーれっ!!」

 

 山奥に移動して天使を解放し、霊力を貯めて雲にぶつけます。雲は一気に散り直ぐに雨は止みました。これで、四糸乃ちゃんが花火が見れますね。

 

「〈リーパー〉発見!戦闘を開始します!」

 

 ご苦労さまです!ASTの皆さん!今回は早すぎませんか?えっ?本当は〈ベルセルク〉を感知した?私、巻き込まれてるじゃないですか!

 

 こうして、私はろくに花火を見ることは出来なかった。でも、四糸乃ちゃんが笑顔ならOKです。



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八舞テンペスト 少女は或美島に修学旅行で向かった

 八舞姉妹編突入!!実は過去に何度もちょこちょこ出ている八舞姉妹。みんなは、いくつ見つけられたかな?(どこで登場してたか覚えてないなんて言えない)


 今日から修学旅行です。何故か沖縄だったのに或美島になりました。どこかの旅行会社が観光PRのために旅行費全部持つという破格の条件を学校に出したそうです。

 そして、驚くことにエレンさんと再会しました。先生から、旅行会社から派遣されたカメラマンと言うカタチで紹介されました。

 ちなみに、このカメラマンという言葉ですが、日本では間違って使われています。日本で言うカメラマンは英語ではフォトグラファーです。

 英語で言うカメラマンはTVスタジオなどでカメラを操作している人たちの事なのです。

 通常の一眼カメラなどで写真を撮影する人のことは、国際社会ではカメラマンとは呼ばなくて、フォトグラファーと呼ぶのが常識だそうです。

 

 あちらは、まだ気がついてないようですが、あとで声をかけましょう。

 

「また謀ったな鳶一折紙!!こちらの席は景色が遠いではないか!!貴様知っていたな!!」

「座席の希望を出さないあなたが悪い」

「ぐぬ〜!」

 

 前の席の十香ちゃんと折紙さんが士道を挟んで言い合いを始めました。士道、眠たそうにしてましたけどあれじゃあ寝れませんね。

 タマちゃん先生がキャビンアテンダントさんに謝ってますし、キャビンアテンダントさんは苦笑いしてます。

 

「士道、見て、雲が絨毯のよう」

「ジュータンなら通路にも敷いてあるぞ!ほら、見るのだシドー!!」

「少し寝かせてくれないか・・・・・」

 

 ーーーーーパシャ

 

 フラッシュと共に士道が写真に撮られます。エレンさんです。

 

「突然失礼しました。でも、とてもいい表情が撮れましたよ」

「あ、はぁ・・・・・?」

 

 エレンさんはそのまま席に戻って行きました。その間、十香ちゃんは士道にエレンさんの事を聞いていました。さては、先程の先生の説明を聞いてませんでしたね。

 あっ、あいまいみーコンビがエレンさんの方に行きましたね。

 

「うわぁ〜!すっごいカメラ!」

「高いんでしょ?コレ。うん10万とか!」

「マジ引くわー」

 

 あのコンビ凄いですね。あの、クールな感じのエレンさんが戸惑っています。

 

「3人とも落ち着いて下さい。エレンさんが困っていますよ」

「あ、貴女はっーーーーー!」

「お久しぶりです、エレンさん。その節はお世話になりました」

「なになに?2人は知り合いなの!?」

「どゆうこと!?」

「マジ引くわー!?」

「それはーーーーー『当機はまもなく最終の着陸体制に入ります』ーーーーーっと、席に戻らないといけませんね。では、また後で」

 

 私は、3人組を席に追いやって、エレンさん一言声をかけて自分の席に戻り3日月型の或美島を視線を落としました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 最初は資料館の見学ーーーーーって、あれ?士道と十香ちゃんは?

 気がつくと2人の姿が消えていました。はぐれたのでしょうか?

 仕方がありませんね。霊力を探ってみますか・・・・・あれ?他の霊力を感じる・・・・・って!これは、精霊!?

 士道達の近くに新しい精霊がいるみたいですね・・・・・本当に士道いる所に精霊ありですね。さて、何故か同じ霊力の精霊が2人いるみたいですし、急いで向かいましょう。

 

 士道達の元へ駆け足で向かいます。士道達に近づけば近づくほど風が強くなってきました。精霊のせいでしょうか?

 そして、士道達の元に着いた時そこに居たのは、士道の両サイドに腕を組みながらくっついている顔のそっくりな2人の精霊と、そんな2人に戸惑っている士道、何故か目を回している十香ちゃんでした。

 

「士道?これは一体どういう状況なのですか?」

「いや、俺にもわからん・・・・・」

 

 こうして、私達の修学旅行は2人の精霊と共に始まりました。




 少し気が早いですが或守インストールについてのアンケートを取りたいと思います。テーマは普段とは違う環境、違う人間関係下での話です。千夜ルートで4つその話を作りたいと思います。書き始める時に投票数が多いの4つを描きたいと思います。


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少女は枕投げで大暴れした

 お気に入り登録ありがとうございます。

 修学旅行一日目後半です。


 さて、双子の精霊ですが転校生という事で皆の中に無理やりねじ込みました。こうでもしないと一緒に行動していたら変ですもんね。

 この、2人ですが元々は1人の精霊だったらしいです。しかし、2人に別れた時に、その人格は既に消えていて、元に戻るとどちらかの人格が消えてしまう。そのため、人格を残す方を決めるために勝負をしているらしいです。そう令音さんに聞きました。あれ?おかしいですね・・・・・時崎さんの言い分では精霊は元人間のはずです。まぁ、どうせ士道が封印するでしょうし深くは考えないでおきましょう。

 

 そう言えば、これが最後の戦いって言ってましたね。勝負内容はなんなんでしょうか?ーーーーーえっ?士道を落としたほうの勝ち?

 ・・・・・これは、また面倒なことになりましたね。まぁ、士道の健闘を祈りましょう。

 で、私の役割ですが十香ちゃんと折紙さんの妨害ですか・・・・・何故か無謀な気がします。考えただけで頭が痛くなってきました・・・・・こういう時は、お風呂に入ってスッキリしましょう。

 

 私は、女と書かれた赤い暖簾の方へ入ります。

 ここは露天風呂らしいので楽しみです。あれ?もう入っている人がいますね、服があります。誰でしょうか?一番風呂出ないのは少し残念ですが、さて行きましょうか。さて、いるのは誰かーーーーー

 

「「「あっ・・・・・」」」

「え?」

 

 そこに居たのは2人の精霊、耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃん、そしてーーーーー

 

「ち、千夜っ!?」

 

 ーーーーー士道でした。

 私はすぐにタオルで体を隠します。前に1度お風呂に入っていますがあの時はバスタオルを巻いていましたが今回は違います。完全に裸、一糸まとわぬ姿を見せてしまいました。

 

「わっ、悪い千夜!って、なんで千夜が男湯に!?」

「ここは女湯ですよ?五河士道さん?」

「はっ!まさかお前ら!」

「うむ、士道が入る前に暖簾を入れ替えておいた」

「補足。入ってから元に戻しました」

「我らが男湯など入るわけなかろう」

「で?話は終わりましたか?辞世の句は読み終わりましたか?」

「いや、違うんだ!俺は騙されただけで」

「いいから早く出て行ってください!」

「すっ、すまんっ!」

 

 しかし、タイミング悪く士道が湯船から上がった瞬間に脱衣所の扉が開きました。奥から十香ちゃん、折紙さん、あいまいみーコンビが入っきます。

 

「士道早く後に隠れてください!死にますよ、物理的にも社会的にも」

「お、おう」

 士道の逃走ルートはどうしましょう。脱衣場はもう無理でしょうし、どこか・・・・・どこか・・・・・

 

「「あっ」」

 

 他の人にバレないように士道を隠しながら後ろに下がっていくうちに士道とぶつかりました。

 士道はそのまま、崖から落ちていきました。・・・・・すみません、士道。着替えはこちらで回収しておきます。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 お風呂を終えたあと、士道の服を届け部屋に戻ります。

 今日は、本当に色々あり過ぎて疲れました。部屋でゆっくりしましょう。

 そう思い、部屋に入った瞬間、私の顔に枕が衝突しました。

 

「「「「「あっ・・・・・」」」」」

 

 私に枕がクリーンヒットしたのを見て枕投げをしていた同級生達が固まります。

 本当に疲れている時になんでこうなるんですか。私の邪魔をして楽しいですか?はぁーーーーー

 

「ーーーーーよろしい、ならばクリークです!」

 

 枕を拾い投げ1人にぶつけます。ぶつけられた少女はひっくり返り倒れました。

 

「まず1人」

「両軍、一時協力体制をとる。目標、千夜ちゃん!いけっえー!」

「「「「わっー!」」」」

 

 私に向かって一斉に枕が投げられるが全てたたき落とすか躱した。躱した枕は他に被弾し、叩き落とした枕もすぐさま投げます。場はどんどんと乱戦状態になり最終的にはエレンさんも巻き込んだものになりました。

 

 あっ、士道はどうなったんでしょうか?まぁ、今日は疲れましたし、おやすみなさーい。

 



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少女はビーチバレーをした

 お気に入り登録ありがとうございます。

 修学旅行二日目前半です。




 さて、今日はビーチで自由時間です。士道と耶倶矢ちゃんも夕弦ちゃんは少し離れたプライベートビーチで遊んでいます。

 案の定、十香ちゃんと折紙さんは士道を探しているようですが、さすがに見つからないでしょう。プライベートビーチまで0.8キロもあるんですから。

 

「おぉっ!あんな所にいたのか!」

 

 嘘ん!?士道見つかったの!?凄いですね。おっと、連絡を入れておきましょう。スマホを操作しメールを飛ばします。さて、私もついて行きますか。

 意味にはいる途中、エレンさんが土に埋まってきた気がしますが気にしないでおきましょう。

 

 士道達の元へ行くと既に2人がいました。十香ちゃん達には、道に迷っていたと言っていましたが、それで納得するのは十香ちゃんぐらいでしょうね。

 耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんは既に十香ちゃん、折紙さんと知り合い?になっていてあまり話はこじれませんでした。

 十香ちゃん達が来たことで計画を変更することになり、ビーチバレーをすることになった。くじを引きチームを分けます。

 

「グレゴール、ジャクソン、スペンサーがこちら。アレクサンドル、エイブラハム、アンソニーが向こうのコートだ」

 

 どれがどれでしょう?理解できる人いるんでしょうか?

 結局、私、十香ちゃん、折紙さんチームと士道、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんチームになりました。ちなみに聞いたところ私はスペンサーでした。

 

 ビーチバレーは着々と進みます。耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんはケンカをしながらでチームワークがまるでないです。

 そこで、十香ちゃん達もこんな物かと言った感じで言いました。

 

「ふっ、なんだ?耶倶矢も夕弦も大したことないな」

「期待はずれ。この程度で私たちに挑もうなんて身の程知らず」

 

 その言葉に耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんが反応します。それを見た令音さんが十香ちゃんと折紙さんに告げ口をしました。

 

「もっと口汚く、本場ではそうやるんだ」

 

 いや、うそを教えないでくださいよ。

 

「耶倶矢は弱虫で、夕弦は下手っぴーなのだ。2人合わせてへっぽこぴーだな」

 

 へっぽこぴーって可愛いですね。

 

「この×××××。お互いの×××ってればいい。敗者にはそれがお似合い」

 

 口悪すぎです。載せられない単語を言わないでください!

 しかし、その言葉で火がついたようで耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんは見事なコンビネーションで点を奪い返してきました。さすが双子ですね息ピッタリです。

 

 それにしても、さっきら思っていたのですがーーーーー

 

 ドコンッ!!!

 

 バコンッ!!!

 

 ベッコッ!!!

 

 ドカーンッ!!!

 

 ーーーーーこれビーチバレーで出る音じゃないですよね?精霊組は分かりますが折紙さんはよくついてきてますね。

 それにしても、このボールは何故、破れないんでしょうか?あんな衝撃をくらったら普通破れますよ。

 

 その後、なんやかんやでビーチバレーは進んで行きました。

 



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死神は世界最強の魔術師と戦った

 いつもよりちょっと長めです。

 戦闘描写難しい・・・・・


 夕日が沈み始め、みんなが戻ります。そんな中、士道は微妙な顔をしていました。

 

「士道?どうかしましたか?」

「えっ?・・・・・いや、大丈夫だ」

「大丈夫な顔ではないですよ、その顔は。どうせ、耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんの事ですよね?私でいいなら相談に乗りますよ?」

「千夜にはお見通しか・・・・・それじゃぁ、頼む」

「任されました」

 

 2人で浜辺を歩きながら話します。そして、耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんがお互い自分じゃ無い方を選んで欲しいと士道に伝えたことを聞きます。

 

「なるほど、喧嘩している割にはビーチバレーで息ピッタリでしたし、とても仲良さそうに見えたのにも納得がいきますね」

「千夜・・・・・俺はどうすればいいんだ?あの2人は、耶倶矢と夕弦はお互いを生かす為に自分が消えようと考えている。そんなの悲しすぎるだろ。俺はどちらかなんて選べない、2人もと消えて欲しくないんだ」

 

 お互いがお互いの事を思って消えようとしている。なんとも皮肉なものですね。士道は消えるほうを、残るほうを選ぶ事を託されています。どっちを選んだところで恨まれるでしょうし、士道自身がそれを良しとしないでしょう。

 

「ーーーーー別にどちらかを選ぶ必要はないのでは無いのでしょうか?」

「えっ?」

「選択肢がないなら作ればいいのです。ありますよね?士道にしか選べない選択肢が。それに士道は自分で今、言ったじゃないですかーーーーー2人とも消したくないって。つまり、2人とも助けたいんでのしょ?なら、もうやることは決まっているじゃないですか。相手は精霊です、士道がやるべき事は1つだけ、それはーーーーー」

「ーーーーーデートしてデレさせる・・・・・っ!」

 

 キツそうな顔から、何時ものような顔に戻ってきました。これでもう大丈夫ですね。

 

「そうです、正解です。なんですか、ちゃんと分かっているじゃないですか。・・・・・もう、大丈夫ですね?」

「あぁ、ありがとうな千夜。そうだよな、俺は何を迷っていたんだ。俺がやる事は2人をデレさせて霊力を封印すること。そして、2人とも救う事だ。俺は、あんなに仲がいい2人にお互いのために身をけずって欲しくない」

「それでこそ士道です。頑張ってくださいね」

「あぁ、千夜。ありがとうな、俺に選択肢をくれて」

「いいですよ。選んだのは士道です。さて、戻りましょう」

 

 私たちは、ホテルに向けて歩き始めました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 士道は失敗したようですね。外で同じ霊力がぶつかり合うのを感じます。十香ちゃんも霊力を解放して誰かと戦っているみたいです。

 

 でも、ここで諦めるあなたでは無いですよね?士道。

 

「さて、私も手助けしに行きますか。〈霊魂看守(サリエル)〉」

 

 私は天使を解放して士道と十香ちゃんの元へ向かいます。あっちでは耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんが戦っており、そっちではフラクシナスとどこかの空中艦が戦っています。あちらこちらで戦っていますね。

 さて、着きましたが・・・・・これはいったいどういう状況なのでしょう?士道と十香ちゃんと対峙しているのは、エレンさんと6体の機械。

 エレンさんってもしかしてAST?いや、イギリスにいたことを考えみるとDEM社の社員?

 そんなことを考えているとバンダースナッチと呼ばれた機械人形が動きを止めます。戸惑っているエレンさんを置いて士道達は八舞姉妹の方へ向かって行きました。

 

「ま、待ちなさいっ!ーーーーーっ!?」

 

 士道達の後を追おうと踏み出すエレンさんに向かって鎌を振り下ろします。ギリギリの所で踏みとどまり距離を取られました。生身で普通に避けるとか十分化け物クラスですね。それに、今纏った機器、ペンドラゴンって言いましたっけ?ASTのより俄然性能が良さそうです。

 

「貴女はっ!?〈リーパー〉!?ちょうど良かったです。逃げ出した〈シスター〉は貴女が関与しているらしいですね?彼女の居場所を吐いてもらいましょう。それに、貴女の能力と存在にアインがとても興味を持っていました。ここで捕えさせてもらいます」

 

 ブレードを二本抜き斬りかかって来ます。鎌の柄の部分で受けますがーーーーー

 

「重っ!?」

 

 これ、人間の出力じゃないですよ。完全体の時の十香ちゃんに近いパワーです。

 

「【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】ーーーーー(望月(バース))!!」

 

 私は能力を使って、死神を生成して送り出しますがーーーーー

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

 すぐに蹴散らされてしまいます。強すぎないですか?

 どうしましょう、【魂迎(たまむか)えの夜】は凛音の時に使ったばかりでそこまで貯まってませんし、【魂を喰らう者(イーター)】や【魂を狩る者(ハンター)】は当たりません、【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】は今、防がれたばかりです。【反転(フォールン)】に至っては相手が霊力を使ってないと使えませんしーーーーーあれ?もしかして私ってある程度強い精霊以外の相手に弱くないですか?さらに言うと、生命体でなかったら更に勝ち目ないじゃないですか?バンダースナッチ止まってて良かったです

 

 さて、今やった限りでは力では劣っていますが速度では勝っています。速度で撹乱しましょう。

 全力で動き回り鎌を振りを攻撃します。しかし、器用に受けられ防がれてしまいます。速度では勝っているのになんでついてこれるのですか!?なら、からめ手です。

 

 サイズを絞った死神を作り出し死角に置き、先程と同じように速度を活かして攻撃します。やはり、防がれてしまいます。でもーーーーー

 

「今!」

「っつ!?」

 

 隠れていた死神の攻撃は通りましたが直前に気が付きかすり傷しか付けれませんでした。そのまま死神も斬られて消滅します。

 もう1度やりましょうか・・・・・いや、動きを読まれて反撃されそうですね。どうしましょうか・・・・・

 

「本当に強いですね・・・・・何者なんですか?貴女は」

「情報では〈リーパー〉は対話をしないと聞いていましたが間違いだったのでしょうか?」

「今までしたことが無いだけですね。それで貴女は一体なんなんですか?ASTの鳶一折紙よりも、DEM社の崇宮真那よりも確実に強い。恐らくDEM社出身でしょうけど」

「私は世界最強のウィザードですよ。それにしても、よく喋りますね?時間稼ぎのつもりですか?」

「そうですよ。士道ならあの二人をどうにかしてくれます。必ず」

「また、五河士道ですか・・・・・彼は一体何者なんですか?精霊の現れるところに危険を省みず自ら向かい、精霊に慕われ、精霊の力を使う。更には総合危険度の最高ランク、Sランクの〈リーパー〉にこれ程までに信用されている」

「士道はただの人ですよーーーーー根が真っ直ぐでとても優しいねっ!!」

 

 言葉の終わりと共に飛び掛り鎌を振るいます。しかし、やはり当然のようにブレードで受け止められます。

 

「無駄ですよ。貴女では私に勝てません」

「まだまだっ!!【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】ーーーーー(盈月(グロウ))!!」

「何をーーーーーっなぁ!?」

 

 急激に成長し伸びた木々の根っこがエレンさんを襲います。

 

「ちっ!!こんな物!!」 

「(盈月(グロウ))!(盈月(グロウ))!(盈月(グロウ))!(盈月(グロウ))!(盈月(グロウ))!(盈月(グロウ))!(盈月(グロウ))!(盈月(グロウ))!」

 

 エレンさんが根っこに戸惑っている間に周りの木々を急成長させ巨大化させます。

 

「潰れろっ!〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】ーーーーー(朔月(ロスト))!!」

 

 木の根っこの部分だけを殺し、樹齢何万年の木々が一斉にエレンさんに向かって倒れます。

 

「くっ!こんなものーーーーーっ!?なぁ!?」

 

 突然、降ってくる木を斬りつけようと1歩前に出たエレンさんがすっと消えました。

 あれ?どこに消えました?魂を観測・・・・・え〜っと、位置は・・・・・土の中?あいまいみーコンビ、こんな所にも落とし穴を作っていたのですか?それにしても深いですし木で穴はふさがっているしエレンさんも咄嗟のことすぎて気絶してしまっているみたいですね。

 

 ちょうど、勝負がついた所で海岸から物凄い爆発音が聞こえました。あっちも、終わったみたいですね。

 ・・・・・さて、耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんの為に服を用意しましょう。

 

 私はこれから士道にひん剥かれるであろう2人の為に着替えを用意する為、ホテルに戻ったのでした。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 帰りになりました。本当にこの修学旅行は滅茶苦茶でしたね。楽しかったですけど。

 

 私の目の先では士道を取り合って、十香ちゃん、折紙さん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんが腕を引っ張っているます。

 私は、スマホのカメラを起動し5人向けてパシャリとシャッターをきりました。

 

「うん、みんないい表情です」

 

 こうして、私の修学旅行は幕を閉じました。




※アンケートについて補足
家族系は、兄妹・姉弟になる。いとこアリ。
学校系は、どちらかが先生か後輩になります。
非日常系は、異世界や魔法少女みたいな感じです。
仕事系は、アイドルとマネージャーみたいな仕事上の関係になります。
他人系は、お客と定員みたいな感じです。


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少女は購買戦争へ向かった

 最近ふと思った事。八舞姉妹って、病姉妹ですよね。

 八舞→病→中二病


「まさか、お弁当忘れてしまうとは・・・・・」

 

 士道にから朝受け取って、そのまま家に忘れてしまったようです。仕方ありません、今日は購買にしますか。

 購買部へ移動し、テキトウに数点見繕って買いました。今日はチョココロネとクロワッサン、タマゴサンドに抹茶オレです。ちょっと、買いすぎましたね。

 購買部への帰りに、士道と耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんの3人に会いました。

 

「あれ?千夜?購買部に行ったのか?弁当は作ったろ?」

「家に忘れてしまいまして・・・・・」

「かかか、千夜はおっちょこちょいだな」

「確かにな」

「失笑。士道が言えたことではありません」

「うぐっ!・・・・・確かにお前らの分を作ってなかったけど」

 

 これから、3人で購買部へ行くみたいです。あれ?でもこのタイミングだとーーーーー

 

「コロッケパン1つ!あといちごオレも!」

「うわっ!服引っ張んじゃねぇよ!」

「いいカレーパンは俺に食われるカレーパンだけだ!」

「なんとしても確保するのだ!」

「メディック!メディィック!」

「畜生、なんでパンなんかのために!」

 

 ーーーーーやはり、遅かったですか。

 

 怒号が飛び交い、悲鳴が上がり、絶叫が耳をつんさぐ。おびただしい生徒数に対して販売員のおばちゃんがひとりというアンバランスな配置が生み出した苛烈な戦場がそこに展開されていました。

 

「うわ、やっぱり遅かったか。ちょっと待たないと買えないなこりゃ」

 

 やっぱり、購買部のおばちゃんを増やすべきですよね。そしたら、もっとスムーズに行くのに。

 さて、この購買部(戦場)を2人はどうするのでしょうか。女の子といえ元精霊です。ポテンシャルは普通の人よりも全然いいはずですし、何より2人とも少し中二病気質なところがありますし・・・・・

 

「なんでなんだ?昂らせてくれるではないか。牙を抜かれた家畜ばかりかと思うていたが、やはり闘争本能を内に隠しておったか。くく、血湧くの、夕弦」

「興奮。悪くありません。先々月から生活はとても快適でしたが、ぬるま湯に浸かりすぎて少し体がなまっていたところです」

 

 やっぱり、火がついてしまいましたか。

 

「お、おい、2人とも」

「案ずるな士道。ようはあの最奥の店主に金を払えばよいのだろう?」

「首肯。ならば話は簡単です。夕弦と耶倶矢に不可能ありません。ーーーーー設置。耶倶矢」

「おうとも!」

 

 夕弦ちゃんが片膝をつき手を組み合わせ、耶倶矢ちゃんがそこに足をのせます。

 

「はぁっ!!」

 

 声と共に耶倶矢ちゃんは宙を舞い、他の生徒を飛び越して購買の前に向かって放物線を描きながら飛んでいきます。

 しかしーーーーー

 

「奥義・英雄撃墜(イカロス・フォオオオオオル)ッ!!」

 

 声と同時に耶倶矢ちゃんの左方から勢いよく誰が飛び出し、耶倶矢ちゃんに当て身を食らわせました。

 

「なっ!?」

「耶倶矢ちゃん、危ないです!」

 

 あのまま落ちたらおしくらまんじゅう状態のところに落ちてしまいます。

 

「ちょっと、失礼します!!」

「ふっ、決まっーーーーーぐふっ!?」

 

 近くにいた男子生徒の頭を踏み台にし耶倶矢ちゃんを空中でキャッチします。そのまま、おしくらまんじゅうを繰り広げている生徒の1人の肩を蹴って戻ってきます。

 イカロスなんちゃらを耶倶矢ちゃんに食らわせた奴、後で締め上げます!ーーーーーって、なにか匂いますね?って、くっさ!!なんですかこの匂いは!?生ごみと下水と動物の死骸と夏場の堀の水をブレンドして熟成させた後、スカンクの放屁を適量浴びせかければこんな感じになるでしょうか・・・・・とにかく、1度離脱します。

 

 そして、購買戦争が収まって数分後ーーーーー

 

 結局耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんが買えたのはパンの耳を2つとジャム1つでした。

 その後、さらに問題が発生しました。2人の手元からパンが消えたのです。

 いったい、いつの間に?ここまで戻ってくるのに数メートルしかなくて、あった出来事は弱々しそうな女の子とぶつかってーーーーーって、完全にそれじゃないですか!?

 パンが消えて困惑する2人に伝えようとした瞬間、廊下に笑い声がひびきました。

 

「ーーーーーふふ、ふふふふ、ふぁーっはっはっは!!」

「何奴!?」

 

 耶倶矢ちゃんが叫ぶと同時に、前方にバッと人影が躍り出てきそしてそのまま廊下に手をついて華麗な前転を連続し最後に二回転宙返りを決めてその場に降り立ちます。長身の男です。トサカのように刈り込まれた頭に、鋭い目。なぜか制服の袖が肩口で千切ってあって両腕はバンデージで固められていました。ちなみにその腰には、焼きそばパンとフルーツ牛乳が下げられています。

 あっ、この人さっき足場にした人ですね。

 

「甘い。甘すぎる。その程度で購買を利用しようとしていたのか」

「は・・・・・?」

 

 士道がポカンとしていると柱の陰から、白衣の男が現れました。縁の曲がった丸眼鏡に、痩せた体。見るからに科学者のような格好です。ちなみに手にしているのはハムたまサンドとコーヒー牛乳です。

 

「くきき・・・・・まぁ、歓迎させてもらうよ。ようこそ新兵諸君。我らの戦場へ」

 

 そう言って、バッと白衣を翻します。白衣の内側に、栓をされた幾本もの試験管が吊られているのが見えました。

 みんなで怪訝そうな顔をしているとさらに柱の影から女の子が現れました。先程、2人にぶつかった子です。その子は何やらサンククロースのように、大きなピニール袋を背負っています。

 

「驚嘆。あなたはーーーーー」

 

 夕弦ちゃんも先程ぶつかった相手だと気が付き声をかけます。その少女は先ほどの弱々しい調子が嘘のように嘲笑めいた笑みを浮かべました。

 

「きゃはは、そんなんじゃいつまで経ってもパンは食べられないわよーん?」

 

 そう言ってビニール袋から、包装の端が切り取られたパンの耳を取り出し、ポン、ポンと弄んでみせてきました。

 

「あれは!」

「凝視。夕弦たちのパンの耳です」

「おのれ貴様ら、何者だ!」

 

 耶俱矢ちゃんと夕弦ちゃんが視線を鋭くし、三人を睨め付けます。耶俱矢ちゃんが叫ぶと、三人はフッと不敵な笑みを浮かべました。

 

「ふ・・・・・ならば名乗ってやろうか?」

 

 初めに名乗りを上げたのは足場にした人でした。足場にした人は両腕を広げ片足をあげました。

 

「体操部で鍛えし強靭な脚力としなやかな身のこなしで、群がる凡百共全ての上を往く!空中の貴公子ーーーーー〈吹けば飛ぶ(エアリアル)〉鷲谷瞬助!至高の逸品(フェイバリット・ワン)は焼きそばパン!」

「なんだよその異名。つか、普通そういう煽りって自分で言うか?」

 

 士道のもっともらしいツッコミをスルーして科学者姿の男が眼鏡を押し上げ身をそらすポーズをとりました。

 

「科学部の部費を濫用し、特殊調合した芳香剤で戦士たちの食欲を奪う!死へと誘う芳香ーーーーー〈異臭騒ぎ(プロフェッサー)〉烏丸圭次!至高の逸品(フェイバリット・ワン)はハムたまサンド!」

「・・・・・なんつー迷惑な・・・・・」

 

 なるほど、先程した変な匂いの正体はこの人でしたか。・・・・・後で、生徒会に科学部の予算減らす検討をしてもらいに行きましょうか。

 最後にビニール袋を背負った少女があざといポーズを取ります。

 

「その可愛らしい容姿で相手を油断させ、刹那の早業でパンをスリ盗る!幻惑の魔術師ーーーーー〈おっとごめんよ(ピッグポケット)〉鷺沼亜由美!至高の逸品(フェイバリット・ワン)は人から盗んだもの!」

「いや普通に犯罪じゃねか!」

 

 警察に電話いるでしょうか?

 

「きやはは、見くびらないでよねぇ。ーーーーーポケットをご覧なさい!」

 

 言われた通り耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんがポケットの中を探ります。するとその分だけの小銭が入っていました。警察はいらないようですね・・・・・微妙なラインだと思いますが。

 

「「「ーーーーー我らこそは、雷禅高校購買四天王!!」」」

 

 この瞬間、私と士道は何故かこの人達、八舞姉妹と波長が合いそうだなぁと思ったのでした。

 

「四天王・・・・・だと」

 

 耶倶矢ちゃんが驚きの声をあげます。あれ?でも四天王ならあと1人足りないですね。

 

「四天王って・・・・・3人しかいねえじゃねえか」

 

 士道も同じことを思ったようでそう言葉をこぼしました。

 

「ふふふ、あのお方は四天王最強めったなことでは姿を現さぬわ!」

「そう、通称〈完璧主義者(ミス・パーフェクト)〉。いつの間にかパンを手にしている謎に満ちたお方・・・・・」

「私たちにすら勝てないあなた達が会えるお方じゃないのよー」

 

 ミスって事は女性なのでしょうか?まぁ、その人は気にしてないでしょうね。

 

「おのれ、ただで帰れると思うなよ。我らをコケにしたその代償、命をもって贖ってもらうぞ。煉獄の檻に囚われ己の罪を悔いるがいい」

「宣戦。数々の非礼、もはや捨てて置けません。あなた方に決闘を申し込みます」

「ふ・・・・・今宵の戦いはもう終結している。無粋なことを言うな」

「くきき、だが、その意気は買おうじゃないか。我らは購買にて最強。我らを前にして、目当てのパンを手にできるものなどいはしない」

「挑戦はいつでも受けるわよぉー?そうねぇ、さしあたっては・・・・・あら、ちょうどいいじゃなーい。次の月曜日、月一の限定パンが発売されるわ。今月はレインボークリームパンね。それを先にゲットした方の勝ちというのはどぉーお?」

 

 何ですか、そのレインボークリームパンって私もその日買いましょう。

 

「よかろう、購買の借りは購買で返してくれる、貴様らにパンの耳をかじらせてくれるわ」

「宣言。その言葉後悔させてあげます」

 

 2人はビシッと四天王に指を突きつけます。3人は愉快そうに肩を竦めた後、私達の方を見てきました。

 

「ふ・・・・・威勢のいい弟子たちだな〈無反応(デイスペル)〉、〈既に居らず(テレポーター)〉」

「くきき、蒙味なる弁当派(ランチパッカー)に堕ちたと聞き及んでいたが、まだ貴様にも購買士(バインガー)の誇りが残っていたというわけか」

「でぇもぉ、こんな子たちじゃ私達の相手が務まらないわよぉ?」

「「・・・・・は(い)?」」

 

 〈無反応(デイスペル)〉?〈既に居らず(ソテレポーター)〉?それ、一体誰ですか?

 

「お、俺のことか?」

「もしかして、私もですか?」

「何を言っている、当然だろう。〈無反応(デイスペル)〉は1年前、我が空中殺法、鳥丸の死の芳香、そして鷺沼の盗法ーーーーーそれらを全て難なく避け、意中の至高の逸品(フェイバリット・ワン)、カツサンドを手に入れた剛の者よ。そして、〈既に居らず(テレポーター)〉は今年の4月から度々現れ、我らは攻撃すらさせて貰えぬ。何時も我らが戦場に降り立った時には既にを至高の逸品(フェイバリット・ワン)を手に入れ、その場から立ち去っておる速き者よ」

「おい待てなんだそれ初耳だぞ」

「私なんて関わってすらいないじゃないですか」

「ふーーーーーとぼけるのであればそれもいいだろう」

「くきき、どちらにせよ、貴様の弟子達はやる気のようだしね」

「きゃはは、どうせ無駄だと思うけどぉ」

 

 3人はそのまま歩いていってしまいました。

 

「くっそ!コケにしようって目に物見せてくれる!」

「同意。同じことは言わせません。ーーーーーしかし、譲たちが敗北したのは事実です。その汚名をすすぐためには、特訓して強くならねばなりません」

「特訓ーーーーー

 

ーーーーー士道!特訓を頼む!」

ーーーーー士道!特訓をお願いします!」

 

 

 

 こうして、3人は特訓することになり、次の月曜日には見事四天王の3人を打ち倒したのでした。

 




吹けば飛ぶ(エアリアル)〉鷲谷瞬助
力で相手を吹き飛ばす。
異臭騒ぎ(プロフェッサー)〉烏丸圭次
特殊な芳香剤の匂いで相手の戦意を削ぐ。
おっとごめんよ(ピッグポケット)〉鷺沼亜由美
相手のアイテムを盗む?
完璧主義者(ミス・パーフェクト)〉鳶一折紙
予約という手段を使い確実にパンを手に入れる。
無反応(デイスペル)〉五河士道
主人公スキルで気づかないうちに敵の攻撃をかわす。
既に居らず(テレポーター)〉魂月千夜
たまたま見つけたショートカットルートを駆使して1番に購買部に乗り込む。


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美九リリィ 少女は天央祭の準備を始めた

 美九編スタート!!

 お気に入り登録者数200人突破!!総合評価300突破!!これからもよろしくお願いします!!


「ブラック企業もびっくりな大激務と言われる、今年の天央祭実行委員は!五河士道君に決定しましたー!」

 

 今年も始まりましたか天央祭。天宮市内の高校10校で行われる合同文化祭で模擬店、展示、ステージの3部門で投票が行われ1番に選ばれた学校は王者として君臨する。去年は向こうの高校で参加しました。

 隣では殿町君が十香ちゃんに同じような説明をしていました。その中で聞き覚えのある単語が飛び出ました。

 

「ーーーーー今年はあの美九たんもいるから手強いぜ」

「美九たん?」

 

 あれ?士道は知らないみたいですね。まぁ、私も作曲の話が来なければ知りませんでしたし。

 

「おいおい、今をときめくミステリアスアイドル誘宵美九を知らないのか?」

「いや・・・・・知らないけど」

「ジーザス!!まさか、そんな旧人類がこんな身近にいただなんて。日本で五河ぐらいなものじゃないか」

 

 いや、いるでしょう。十香ちゃんとか・・・・・

 

「じゃあ、他に知らない奴がいたらどうするんだよ」

「その時は、土下座しながら尻でスパゲッティでも食べて見せようじゃないか」

 

 なんですかそれ・・・・・どうやってやるんですか?

 

「なぁ、十香、千夜」

「ん?」

「なんですか?」

「誘宵美九って知ってるか?」

「卑怯だぞ五河ーーーーー!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━

〜放課後〜

 

 学校で天央祭の準備中に空間震を知らせる警報がなりました。この霊力は・・・・・美九さん!?何やってるんですか、あの人は!

 あっ、空間震発生させたということは士道が向かっちゃいますよね。美九さんは物凄く男嫌いだったはずです。士道が危ないです。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉」

 

 霊装を纏い、霊力を辿って行くとそこはドームでした。中には士道と美九さんの霊力はありますね。さて、もう接触していたら不味いですね。さて、状況はーーーーー

 

「ーーーーーこの確立時空から消え去ってくださいよ!」

 

 アウトー!士道大ピンチ!!すぐに救出します!!

 

 美九さんの前に上から突撃します。美九さんは後ろに飛び退きこちらを睨んできました。

 

「なんですの?貴女は?」

 

 私は、そっとフードを美九さんからだけ顔が見えるように上げます。美九さんは驚いたような顔をします。

 

「あ、貴女はーーーーーッ!!」

 

 このままだと名前を言われかねないので、鼻の前に人差し指を立てて言わないようにジェスチャーをします。

 

「わかりました。それで?今日は何の用ですかぁ?もしかしてぇ〜デートのお誘いですかぁ?それならいつでも大歓迎ですよぉ〜」

 

 デートならこの士道として欲しいんですけどね・・・・・まぁ、無理でしょうけど。

 

「この人を見逃して欲しいんですけど、ダメですか?」

「なんで?そんなにダミ声で話すんですかぁ〜?まぁ、いいですよ?今度デートしてれるなら」

「・・・・・わかりました」

「それじゃあ、いいですよぉーーーーー早く出ていってくれませんか?」

「待ってくれ!まだ話はーーーーー」

 

 士道がそこまで言った時ドームの天上が破壊されました。ASTですね、もう来たんですか。

 

「美九さん。あれはASTと言いまして・・・・・まぁ、可愛い女の子がいっぱいいる部隊です」

「なんですかぁ!?その素敵な部隊は!?ちょっと、いってきますぅ〜!」

 

 物凄いスピードでASTの元に行きました。あっ、折紙さんにくっつきました。お目が高いですね。さて、士道をフラクシナスに返しますか。

 

「ラタトスク!この少年を早く回収して下さい!」

「待ってくれ!お前はいったいなんなんだよ!!ーーーーーっ!」

 

 回収される前、多分琴里ちゃんに諭されたんでしょうね。さて、美九さんが暴れている間に私は退散しますか。

 

 千夜は逃げ出した。

 




 ーーーーーしかし、回り込まれた!


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少女は少年に女装をさせた


 士織ってヒロインよりヒロインな気がしますよね?




 次の日、天央祭の話し合いの場で士道が美九さんを見て接触を測るための作戦会議を始めていました。

 

「誘宵美九ね・・・・・まさか彼女が精霊だったなんて」

「この子が美九。知ってたのか?」

「名前ぐらいはね。CMやドラマの主題歌なんかで曲もいくつか。デビューは今から半年前、聞く麻薬とさえ言われる美声と歌唱力でヒット曲を連発するも、表には姿を現さない謎のアイドル。狂三なんてめじゃいほどこちらの世界に溶け込んでいるわね」

 

 士道達は美九さんについて色々と推論を立てていきます。その途中で士道からこんな疑問が出ました。

 

「それにしても。なんで、いきなり好感度が下がったんだ?」

「あっ、それなら分かりますよ。ただ単に美九さんが大の男嫌いで百合っ子だからですよ」

「なんで千夜がそんなこと知ってるんだよ」

「仕事で何度か会ってますし」

「仕事?」

「私、誘宵美九の作曲を担当しているんです。そっちの業界では千月でとおしてますけど」

「はぁぁあああ!!?琴里は知ってたか?」

「知ったのはついさっきよ。まさか、こんな身近に情報源があるなんて思ってなかったけどね」

「まぁ、とにかく美九さんは男が嫌いで女の子が大好きなんです」

「だったら俺じゃどうしようもないじゃないか!!」

「大丈夫です。その辺は琴里ちゃんと話して考えてあります」

 

 琴里ちゃんがパチンっと指を鳴らすとクルーが準備を始めました。女物の雷禅高校の制服、メイク道具、女物のカツラ、女装セットです。

 

「大丈夫、怖くありませんよ。最初は少しスースーするかもしれませんがすぐに快感に変わります。先輩が言うのですから、間違いありません」

 

 神無月さん、女装まで手出していたのですか。幅の広い変態ですね。

 

「こ、琴里〜!」

「グットラック、お姉〜ちゃん」

 

 助けを求める士道に向かって琴里ちゃんはいい笑顔でサムズアップしました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「うぅ・・・・・」

「大丈夫ですよ、士道。とてもよく似合っています」

「そういう問題じゃない!」

 

 私の目の前には美少女がいます。言わずもがな士道ですが、パッと見ただけでは男と気づける人はほぼ居ないでしょう。声も変声機を使い女の子の声になっています。

 

「もう、士道ずっとこのままでもいいんじゃないですか?」

「嫌だよ!」

 

 それにしても似合いすぎですよね。写真撮っておきましょう。そして、スマホの壁紙にしましょう。あっ、美九さんを見つけました。

 

「じゃあ、美九さん攻略、頑張ってくださいね?士織ちゃん」

 



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少女はステージで演奏をした

 書き溜めしていたストックがもう無い・・・・・だと・・・・・

 書かねば・・・・・





 さて、天央祭が開始しました。

 

 うちの模擬店メイドカフェです。十香ちゃんに八舞姉妹、士織ちゃんがいるのでこれは勝てるでしょう。本当は折紙さんも加わる予定でしたけど何故か来てません。なにかASTの方で問題でもあったのでしょうか?

 あと、士道が美九さんと天央祭の王者をどちらの高校が取れるか勝負するみたいです。展示は互角だとして、残りはステージと模擬店。ステージでどれだけ引き離されないか、模擬店でどれだけ引き離せるかが重要ですね。

 そろそろ、士道達のステージでしょうか。あれ?あいまいみートリオがまだ残ってますね?3人もステージだったはずじゃーーーーーあっ、琴里ちゃんから電話ですね。

 

「琴里ちゃん?どうかしましたか?」

『千夜姉、急にで悪いけどピアノの弾けたわよね?』

「はい」

『なら、ステージに出てくれないかしら。誘宵美九の妨害でドラム、ベース、キーボードが出れなくなったの。ボーカルの鳶一折紙も来ないし』

「それで士道のステージのキーボードとして出て欲しいということですね?」

『えぇ』

 

 だから、あいまいみートリオはまだここにいるんですね。

 

「ベースとドラムは?」

『それはーーーーー』

「どうした?トラブルか?」

「心配。士道になにかあったのですか?」

 

 八舞姉妹が声をかけて来ました。そうだーーーーー

 

「2人ともベースとドラムは演奏出来ますか?」

「ふっ、我に弾けぬ楽器などないわ」

「肯定。その2つなら問題ありません。以前の勝負の中にもありましたので」

「と、言うとこで、琴里ちゃんメンバー確保完了です」

『ありがとう千夜姉、耶倶矢も夕弦も。今から音楽データを送るからそれを聴きながら会場に向かってちょうだい』

「わかりました」

 

 私達は会場へ急ぎました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 私達が着いたのは美九さんのステージが終わる少し前でした。流石アイドル、ステージ慣れしてますね。他の高校とも一線を引いてます。士道も呑まれかけているようです。

 

「無理だ・・・・・やっぱり、差がありすぎるじゃないか・・・・・どうやったって勝てっこない」

「随分と暗い顔をしているではないか。亡者に足を絡め取られているようだぞ」

「落胆。それでは戦う前から負けています」

「そんなに1人で背負い込まないでください。1人で無理なら、みんなで頑張りましょう」

「お前達・・・・・!」

「琴里ちゃんに言われた来ました。最強の助っ人ですよ」

「我らが揃えば無敵よ」

「興奮。昂ってきました」

「さて、士道行きますよ」

 

 ステージはこのメンバーで大丈夫でしょう。それよりも外で起きていることが気になりますね。そこそこの人が上空にいます。狙いは誰でしょうか?まぁ、ラタトスクのメンバーでその辺は対応してくれるでしょうから、ステージが終わったら行きましょうか。

 

「本当にぶっつけで大丈夫なのか?」

「ふっ、舐めるでないぞ。我らは斯様な楽器既に制しておるわ」

「確認。第72試合、嵐を呼ぶドラマー対決では耶倶矢が、第84試合、ベストベーシストショー対決では夕弦が勝利しました」

「本当に色んな勝負をしてたんですね。私も楽譜は頭に入れたので大丈夫ですよ」

「見てくれ!3人とも!私はこれを任されたのだ!」

 

 そう言って、十香ちゃんはタンバリンをシャラシャラと鳴らします。かわいいですね。

 

「ほほう、聖なる音色を打ち鳴らすタンバリンか」

「納得。とてもお似合いだと思います。皮肉ではなく」

『次は、雷禅高校によるバンド演奏です』

 

 アナウンスが入ります。私達の番のようです。

 

「よし、行くぞ」

 

 私達はステージに向かって歩き始めました。

 それぞれの位置に移動し各自で楽器の調子を確かめます。確認が終わると士道が目で耶倶矢ちゃんに合図をして、耶倶矢ちゃんがスティックを叩きそれに合わせて演奏を開始します。出だしは好調、ボーカルは結局折紙さんが間に合わなかった為録音になりました。

 しかし、トラブルが発生しました。なんのトラブルか、歌が流れ始めませんでした。えして、演奏が完全に止まってしまいます。

 

 どうすれば・・・・ここを乗り切れる・・・・・?私がやる事べき事はーーーーー

 

「アレコレ抱え込んで〜♪思えばいらないものまで〜♪上手くなる言い訳と妙なプライド〜♪」

 

 私が考えている間に歌声が響きます。十香ちゃんです。

 

「自分を棚にあげて〜♪人の事ことああだこうだ〜♪言うつもりもないけど♪」

 

 暗くなっていた皆んなの表情が明るくなってきます。そうですね、難しい事は無しです。皆んなで全力でこの状況に挑む!

 

「無機質に回るtic&tac♪"ガンバル"ってなんだろ〜♪」

 

 そして、全員で演奏を再開します。サビに一気に音が合わさり会場が沸き上がります。

 

「「Attention!Q.なんとなく流されてる、そっちの水は 甘いですか?Yes/No、Yes/No。あたり見回した途端に〜♪ここだけ、時が止まるCOLOR〜♪」」

 

 曲が終わり、それと共に歓声が起こります。十香ちゃんが士道に近づきハイタッチをすると歓声がより一層大きくなりました。

 

 なんとかなって良かったです。さて、(向こう)は大丈夫でしょうか?

 

 私は会場を後にし外へ向けて霊装を展開しながら向かいました。

 

 



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死神はウィザードを蹴散らした

 お気に入り登録ありがとうございます。

 これからもよろしくお願いします <(_ _)>


 さて、演奏を終えて外に出てきました。会場では今頃、結果発表中でしょうか?

 それにしても・・・・・すごい数ですね。DEM社員のウィザードとバンダースナッチが空を埋めつくしています。

 それに対するは、折紙さんただ1人。前に士道が琴里ちゃん攻略中に襲ってきた時と同じ武装で来ています。何でしたっけ?ホワイトなんとかと言う出力は凄いけど危険な物だった覚えがあります。折紙さんは大丈夫なのでしょうか?

 そう、考えていた矢先多数の弾丸が折紙さんのテリトリーを破壊し折紙さんにダメージを与えていました。活動限界ガチかそうですね。バトンタッチです。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】(望月(バース))。行ってくだい死神達」

 

 生成した死神軍団は背後からウィザードたちに襲いかかります。卑怯?褒め言葉です!

 

「なっ!?〈リーパー〉!?今日は一体何なのよ!こんなにもイレギュラーが続くなんて!!〈プリンセス〉と五河士道を回収すれば終わりだっていうのに」

 

 目的は十香ちゃんと士道のようですね。なら、尚更ここで帰ってもらわないと行けませんね。

 

 帰ってもらうために次々とウィザードを無効化して言っていると天央祭会場から何故か霊力を感知しました。いや、いつも感知しているのですがこれは天使を使用している時の出力です。天使を使用しているのは、十香ちゃん、四糸乃ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃん、美九さんです。会場にいる精霊全員じゃないですか!?

 どうなっているのでしょう?確認しに行きたいですけどここを折紙さん1人に任せるのは・・・・・って!?フラクシナス!?なんでミストルティンを会場に向けてチャージしてるんですか!?なんですか!なんですか!?そんな緊急事態ですか!?ーーーーーあっ、止まりました何だったのでしょう?

 まぁ、いいです。続きを狩りましょう。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 ウィザード狩りをしていると真那ちゃんも助っ人に来ました。ジェシカとか言うリーダーらしき人を撃退をして撤退をさせてくれました。ありがたいです。

 そういえば、途中で十香ちゃんが会場から吹き飛んできましたけど大丈夫でしょうか?・・・・・あれ?会場に士道と十香ちゃん霊力が無い?まずい気がしますね・・・・・会場からペンライトを持った人がゾロゾロと出てきますが関係あるのでしょうか?

 

「とりあえず、琴里ちゃんに連絡を入れましょう」

 

 霊装を解除し会場に戻ってカバンからインカムを取り出し通信を入れます。

 

「もしもし、琴里ちゃん?今どういう状況ですか?」

『良かった千夜姉!無事だったのね!』

「無事?」

『ええ。誘宵美九が一般人を操っているの。四糸乃達も洗脳されてるわ』

「美九さんが?あっ、士道と十香ちゃんは?」

『士道は今は誘宵美九に洗脳された一般人から逃げていると思うわ、そのせいか通信が取れてないわ。十香は・・・・・』

 

 妙に言い淀む琴里ちゃん。私は次の言葉を待ちます。

 

『十香は攫われたわーーーーーDEM社に』

「なっ!?」

 

 十香ちゃんが攫われた!?

 

「助けに行かないと!」

『分かってるわ。でも、準備を整えてからじゃないと返り討ちにあうわ。それと、千夜姉は手を出さないでね』

「・・・・・わかりました」

『それじゃぁ』

 

 じっとしていることなんて出来ません。通信を切り、私はすぐに霊力を辿り彼の元に向かいました。

 

 





 書き溜めが無くなったので少し遅れるかもしれません。夏休み中(大学生基準)にはアニメ2期文が終わらせれるよう頑張ります。


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死神は悪夢と協力することにした

 お待たせしました。2期分終了まで後5話!毎日投稿していきます!!

 アンケもよろしく!!

 それと『少女は灯篭を燃え上がらせた』の内容を少しだけ編集しました。


 士道の霊力を辿って行くと廃ビルにつきました。その廃ビルの中からは士道だけではなくもう1つ霊力を感じます。

 

「久しぶりですね。時崎さん」

「あら?ご機嫌よう。また、随分と変わった声を発しますわね?いい加減に士道さんに正体を明かしたらいかがですの?」

 

 私は今は声を変えている。士道が士織ちゃんになる時に使っていた変声機を付けているのです。これで普通に喋っても気づかれないでしょう。

 

「それ以上は喋らないでください」

「あらあら、怖いですわ。士道さん助けてくださいまし」

「なっ、狂三!?〈リーパー〉の正体を知っているのか!?」

「知っているもなにもーーーーー」

「時崎さん?私なら貴女を確実に殺せる事を忘れてませんか?」

「と、言うことなので(わたくし)からは何も言えませんわ。でも、良かったですわね。とても心強い協力者が1人増えましたわよ?」

「・・・・・信用できるのか?」

「さぁ?少なくとも彼女は(わたくし)の知る限りでは裏切るような方ではないですわよ」

「・・・・・分かった。十香を助ける為に協力してくれ」

「わかりました」

 

 私は了承を示すため、深く頷き返しました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 私達は移動し美九さんの家に来ていました。

 

「おい、2人達!今、美九の家に来たって誰もいないだろ!俺は一刻も早く十香をーーーーー」

「十香さんを助ける前に美九さんの件を片付けてしまいませんと。邪魔される可能性もありますし、士道さんが捕まってしまっては(わたくし)も困りますし」

「片付けるって簡単に言うけど美九にはあの声と天使が・・・・・」

「問題ありませんわ」

 

 時崎さんは、扉の鍵を銃で壊し開けます。不法侵入ですけど緊急時ですし問題ありませんよね?責任を問われたら士道のせいにしましょう。そうしましょう。

 

(わたくし)に任せてくだされば華麗に取ってみせますわよ」

「ダメだそんな事!」

「うふふ、冗談ですわよ。優しい士道さんはこんな(わたくし)でさえ救おうとした酔狂なお方ですもの。でも、となれば骨ですわよ?最低限、十香さんを助け出すまでの間、こちらに手を出さないという約束をさせておきませんと」

「だけど、美九の生まれ持った価値観は異常だ。まともに話が通じる相手とは・・・・・」

「それはどうですかしらね」

「え?」

「まっ、ここに来たのはそれを確かめる為でもありますわ。士道さん、彼女の私物を探してくださいませ」

「私物?」

 

 時崎さんの天使、刻々帝(ザフキエル)の能力で物体から過去でも読み取るんでしょう。私もそうしましょうか、時崎さんに聞くより早そうですし。

 

「ええ、(わたくし)の予想か正しければ彼女の泣き所を抑えることが出来るかもしれませんわ」

 

 美九さんの部屋につき、家探しを開始します。しばらくして時崎さんが美九さんのブラジャーを見つけ出し士道に見せつけます。

 

「士道さん見てくださいまし!ほら、凄いサイズですわよ。(わたくし)の顔が入ってしまいそうですわ」

「な、何やってんだよ、お前!今はそんな場合じゃ」

「うふふ、真面目ですのね」

 

 いえ、そういう問題では無いような気がしますが・・・・・時崎さんの基準がよくわかりません。

 

「ほら、士道さんも付けてみませんこと?」

「はぁ!?なんで俺が!?」

「あぁ、これは失礼しましたわ。士織さんもいかがでして?」

「見てたのか・・・・・」

 

 私は写真を撮ってあります。スマホの壁紙は士織ちゃんです。スマホのアルバムには他にも士織ちゃんの写真が沢山あります。提供者はT.Oさんです。

 

「ええ、ただ近くで見る機会はありませんでしたの。1度じっくりと拝見したいのですけど」

「じょ、冗談抜かせ!」

「つれませんのね。少しの間でいいんですのよ?可愛い可愛い士織さんの顔が恥辱に震える所を見せていただければ」

「何するつもり!士織ちゃんに変な事しないで!」

「良いではありませんの。良いではありませんの」

「時崎さん?そこまでにして頂けますか?」

「仕方ありませんわね・・・・・では、士道さんまたの機会ということで」

 

 さて、本格的に調べないとーーーーーあれ?これは宵待月乃のCD?やっぱり、美九さんと同一人物なのでしょうか?それなら、男嫌いや人間不信にも納得が行きますが・・・・・一応、調べておきましょう。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【魂の接続(コネクト)】」

 

 CDの記録を接続して覗きます。やはり、宵待月乃=美九さんだったみたいですね。枕営業させられかけて、拒否したら変な記事を書かれてたうえ、歌手の命でもある声がストレスで出せなくなってますから、恨みも仕方が無い気もしますね。私はこの時期は受験中だったので知ったのは引退した後だったんですよね・・・・・

 

「時崎さん、これが丁度いいですよ」

「あら?ありがとうございます。では、〈刻々帝(ザフキエル)〉ーーーーー【一〇の弾(ユッド)】」

 

 時崎さんはCD越しに銃をこめかみに当てて発砲しました。実害は無いのでしょうけどいつ見ても心臓に悪いですね。

 

「狂三!?」

「うふふ、大丈夫ですわよ。【一〇の弾(ユッド)】の力は懐古。撃ち抜いた対象が有する過去の記憶を私に伝えてくれる弾ですわ」

「記憶を・・・・・」

「どうやら美九さんはーーーーー」

「口で説明するよりこっちの方が早いですーーーーー【魂の接続(コネクト)】」

 

 士道の手を掴み、直接情報を流し込みます。これで、士道も美九さんに起きた事を理解したでしょう。

 

「なんだよ・・・・・これ・・・・・」

 

 士道はかなり戸惑っている様ですが、止まっている暇はありません。

 

「さて、美九さんの元へ行きましょう。反撃と行きましょうか」

 

 私達はドームを目指しました。



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美九トゥルース 死神は女神と隠者の記憶を弄った

 女神は美九のことです。識別名の〈ディーヴァ〉が歌の女神らしいのでそうしました。


 さて、天央祭会場に戻ってきました。今頃、士道と時崎さんは正面から突き進んでいるでしょう。

 私はある諸事情により正面から行くことが出来ないのです。その諸事情とは、四糸乃ちゃんと美九さんに正体がバレているので迂闊に近づこうものならあっという間に士道の前で正体が暴露されてしまいます。そうならない為にも四糸乃ちゃん達の記憶をいじる必要があります。美九さんが士道達に気を取られているうちに記憶を弄らせてもらいましょう。

 さて、今の状況は時崎さんの【時喰みの城(ときはみのしろ)】で美九さんが操ってい人達を無効化して、会場に入ったみたいですね。

 

「美九!」

「はぁ〜なんですか?その声・・・・・汚らわしい音声で私や私の可愛い精霊さん達の鼓膜を汚さないでくれませんか?本当に不愉快ですね。無価値を通りこして害悪です。ちょっと、黙ってくれませんか?歩く汚物さん」

 

 うわ〜・・・・・酷い。これ本当にデレさせること出来るのでしょうか?

 

「美九、聞いてくれ!俺は今から十香を、あの時拐われた女の子を助けに行かなきゃならない。だからーーーーー」

「黙ってくださいって、言ってるでしょ!!〈破軍歌姫(ガブリエル)〉ーーーーー【行進曲(マーチ)】!」

 

 美九さんが天使を召喚し演奏を始めると眠ってしまっていた人達がよろよろと起き上がりました。その目には生気はなく操られているようです。

 

「こ、これは・・・・・」

「驚きましたわね、ただの人間が(わたくし)の影を踏みながら動けるなんて」

「どうですか?凄いでしょ。私の〈破軍歌姫(ガブリエル)〉の力は人を心酔させるだけじゃないんですよ。さぁ、もう捕まえるなんて言いません、私の可愛い女の子達私の目の前でその男を殺しちゃてください!」

「くっ!」

「いひっひ。だぁ〜めですわよそれぐらいで勝ち誇ってしまってわ。だって、(わたくし)には敵わないんですもの!!」

 

 操られてる人の足元から無数の手が伸び人々を拘束します。無数の時崎さんが現れたのです。

 これ、最高どのぐらいまで出せるよでしょうか?めちゃくちゃ出現してますけど。美九さんも、驚いてますね。

 

「「〈颶風騎士(ラファエル)〉ーーーーー

 

ーーーーー穿つ者《エル・レエム》」

ーーーーー縛める者《エル・ナハシュ》」

 

 驚いて動けない美九さんの代わりに耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃん、八舞姉妹が天使を召喚し暴風を起こします。

 風によって士道は吹き飛ばされていましたが時崎さんがいるので大丈夫でしょう。

 さて、お目当ての2人以外が離れたのでそろそろ実行しましょうか。

 

 私は影から素早く出て四糸乃ちゃんと美九さんを掴みます。時崎さんの協力のもと影という完全に予想外の場所から飛び出し、尚且つ対象の時間を早める弾で撃って貰い気づかれた時にはもう触れている状況を作りました。

 

「貴女は!」

「千やーーーーー」

 

 おっと、それ以上は禁句ですよ。

 

「【魂の接続(コネクト)】&【魂の記録書(ソウルログ)】」

 

 魂を繋ぎそこから変更。次に、おかしくない程度で修正をーーーーー

 

「姉上様から離れろ!」

「警戒。何者ですか」

 

 八舞姉妹に邪魔されてしまいます。修正が中途半端になってしまいましたが、まぁいいでしょう。

 

「姉上様、大事ないか?」

「心配。四糸乃も大丈夫ですか?」

「ええ、なんともないです」

「私も・・・・・大丈夫です」

 

 一応、成功したみたいですしね。

 

「姉上様を傷つけるとは・・・・・万死に値する!!」

「憤怒。絶対に許しません!!」

「怒り・・・・・ました!」

 

 耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんがこっちに高速で攻撃してきます。その間を縫って四糸乃ちゃんが氷塊を飛ばしてきます。みんなが私に寄ってくる・・・・・やったね!モテモテだよ。いや、命を狙われるのは嫌ですよ・・・・・

 

 まぁ、本来の作戦を士道と時崎さんが実行するでしょうから。それまで時間稼ぎと行きましょうか。

 

「さぁ、来てください。霊力を喰らって上げましょう」

 

 負けるはずありません。私は精霊相手では最強の精霊なんですから。

 



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死神は悪夢に置いてかれた

 9月になりましたね。世間はもう夏休み終わったかな?私はまだ20近くあります。


 槍と鎖を躱し、風に抗いながら突き進みます。四糸乃ちゃんの氷塊は飛んできません。どうやら、時崎さんの対応におわれているみたいです。

 今は、士道が時崎さんの影の中で美九さんに十香ちゃん救出の邪魔をしないでくれと説得をしているところです。

 上手くいくといいんですけど・・・・・あっ、出てきました。

 

「お姉様!」

「無事であったか!」

「安堵。なりよりです」

 

 四糸乃ちゃんと耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんは戦いをやめて美九さんの元へ駆け寄ります。うらやまーーーーーゲフンゲフン。

 

「士道さん、立てまして?私の時間も無尽蔵ではありませんし。そろそろ退散しますわよ」

「待ってくれ狂三。もう少しで・・・・・」

 

 士道がそこまで言いかけると、氷塊が降ってきました。大鎌で切り裂き軌道を逸らします。

 士道の様子だと、まだ約束は取り付けれてないようですね。

 

「お姉様の敵は許しません」

「四糸乃・・・・・」

「状況が理解出来まして?〈刻々帝(ザフキエル)〉ーーーーー【一の弾(アレフ)】」

 

 士道と時崎さんは加速し離脱しました。

 

 

 

 

 ーーーーーあれ?私は?

 

 私は慌ててその場から逃げ出しました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 えっと、2人は・・・・・居ました。

 霊力を辿って2人の元へ急ぎます。と、そこでーーーーー

 

 ウゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーー

 

 けたたましくサイレンの音が鳴り響きます。

 空間震警報!?でも、おかしいですね。霊力は感じられません。十中八九大暴れする為に人々の目の届かないようにしたいのでしょう。なので次にくるのは敵の戦力。

 

 予想通り、DEM社の方から大量のバンダースナッチとウィザードが飛び出してきました。

 相変わらずすごい数ですね。お金と人員は居るみたいです。

 

 さて、士道と時崎さんと合流ーーーーーあっ!!また移動しました。次はDEM社の方ですね。しかも、十香ちゃんが囚われている建物の近くです。さすが時崎さんの情報収集能力は凄いですね。

 はぁ・・・・・もう一度移動しましょう。

 

 士道と時崎さんの霊力を辿って行くと途中で2人は別れてしまいます。

 何考えてるんですか!?士道1人なんて危険すぎます。・・・・・あれ?もう1人誰かいますね。この魂のパターンは・・・・・えっと・・・・・あっ、そうだ真那ちゃんです。

 これなら、安心ーーーーーって、あれ〜?今、紅い機器を身にまとった人と一緒に真那ちゃんっぽい子が飛んでいきませんでしたか?士道、また1人じゃないですか!!

 

 私は、急いで彼の元へ向かいました。



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死神はウィザードに苦戦した

 お気に入り登録、誤字報告、評価ありがとうございます。


 さて、やっと着きました。士道は既に中に入っているみたいです。さっき、士道が天使の力を使ったのかビルに斬撃が走りましたね。士道ってもしかして封印した精霊の天使を使えるのでしょうか?十香ちゃんの〈鏖殺公(サンダルフォン)〉の剣や琴里ちゃんの〈灼爛殲鬼(カマエル)〉の再生能力しか使っているのを見た事ないですが、もしかしたら〈四糸乃ちゃんの氷結傀儡(ザドキエル)〉や耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんの〈颶風騎士(ラファエル)〉も使えるのでしょうか?凜祢の〈凶禍楽園(エデン)〉は使えるか微妙そうですけど・・・・・

 

 私が入ろうとすると中から誰かが歩いてきます。ヘルメットで顔は分かりませんが身にまとっている機器はエレンさんのペンドラゴンに似ています。

 

「貴女が〈リーパー〉?」

 

 あれ、なんでしょうか?この声なにか違和感が・・・・・聞き覚えのあるような気がします。いえ、今はそんなことを気にしている場合じゃないです。

 

「私は貴女の抹殺を命令されているの」

「そうですか。なら、押し通らせて貰います」

 

 大鎌を振りかぶり斬りかかります。しかし、その場には既にその少女は居らず横に躱していました。

 

「しぃ!」

 

 連続で大鎌を振り攻撃をしますが全て躱されてしまいます。

 速い・・・・・今まで戦ってきたどのウィザードよりも。あのエレンさんよりも速い。

 

「こんなものなの?じゃあ、こっちからいくよ」

「くっ!?」

 

 ブレードを受け止めますが、後ろに弾き飛ばされます。

 このウィザード・・・・・速さだけじゃなくて力もエレンさん以上です。技はエレンさんの方が上みたいですけど。出力に物を言わせてる感じですね。

 

「【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】ーーーーー(望月(バース))」

 

 死神を生成し一旦離れます。今のうちに周りの状況を確認。

 

 ビルの中

士道と美九さんが十香ちゃんを救出中。

 ビルの外

時崎さん→DEM社戦闘員。

四糸乃ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃん→ウィザード達。

紅い人↔真那ちゃん。

AST、DEM戦闘員→精霊

エレンさん↔折紙さん

 

 ーーーーーって、感じですか。物凄い乱戦になってますね。さて、私もそろそろ本気を出しましょうか。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【魂迎(たまむか)えの夜】」

 

 空に巨大な満月が浮き上がり、力が湧き上がってきます。月からは半永久的に霊力が補給され続け、常に霊力は満タンです。

 

「【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】ーーーーー(望月(バース))」

 

 大量な上に出力を最大まで強化した死神を生成します。狙いはバンダースナッチだけにしておきましょう。

 さて、そろそろあのウィザードも戻ってきましたね。怪我を一つもしていないのは見間違えじゃないですよね?出力最大では無いにしても、100近く送り込んだつもりだったんですけど?

 

「手こずらせてくれたね」

「あれを手こずらせてくれたで済ます人間は貴女かエレンさんぐらいですよ」

「そっちは、やっと本気って感じだね。じゃあ、こっちも最大出力で行くよ」

 

 今まで、本気じゃなかったんですか!?

 

 お互いの大鎌とブレードが衝突し合います。そこから生まれる衝撃波は周りのウィザード達を巻き込み吹き飛ばしていきます。

 そのまま、戦っているとエレンさんと折紙さんが戦っているところまで来たようです。折紙さんの方はもうボロボロです。エレンさんの方は少し傷を受けた程度でしょう。

 

「〈リーパー〉!?」

「〈リーパー〉!?それに千陽(ちはる)

「あれ?エレンじゃん」

 

 千陽?彼女の名前でしょうか?うっ・・・・・何でしょう。また、頭が痛みます。

 

「千陽、アイクからの呼び出しです。私はアイクの元へ行きます。鳶一折紙と〈リーパー〉の相手をお願いします」

「マジで?〈リーパー〉だけでもかなりきついんだけど」

「お願いしますね」

 

 そのまま、エレンさんは飛んでいってしまいました。

 アイク・・・・・確か、DEM社の代表取締役。つまり、士道達の方へ行った?不味いです。

 

「おっと、行かせないよ?」

 

 エレンさんの後を追おうとすると道を塞いできます。折紙さんだけでも、言ってくれれば・・・・・あっ、ダメです。折紙さん、耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんと戦っています。

 

 さっきから嫌な予感がします。早く士道の元へ行かないと。

 

 私は大鎌を握る手に力を入れ直しました。

 

 







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死神は反転を感じた

 2期分最後です!!
 次の投稿は、気長にお待ちください。


 昨日、時系列を見ていて気がついた。八舞テンペストって時系列的に見ると夏休み前だわ。

 や☆ら☆か☆し☆た♪

 この世界の修学旅行は遅く、帰ってきたらすぐに天央祭だった、ということで勘弁してください。話を直すのはさすがにキツイです。<(_ _)>




千陽と呼ばれたウィザードと戦い続けて数分が経ちました。どちらの攻撃も通るが決定的なダメージを与えることが出来ずにいる状態がつづいています。

 しかし、それにも変化が現れてきました。

 

 原因は精霊と人間の差。自分の力で戦っている精霊に対して、人間である彼女は機器を使用する事によって、この出力を維持しています。しかし、それには限界があります。機械面的にも肉体面的にも。もちろん精霊にも限界はありますが【魂迎(たまむか)えの夜】を発動中の私は言わば常に回復魔法をオートでかけられているような状況です。この状況で負けることは無いです。

 

 疲れからか少し反応が遅れた彼女のヘルメットに大鎌の石突の部分を叩き込みます。彼女はヘルメットが砕けながらも、負けずとブレードを至近距離で突き出して来ますがフードを掠っただけで私を傷付けることはありませんでした。しかし、代わりにフードが取れてしまいます。

 

 お互いに一旦離れ体制を整えます。彼女を見るとヘルメットは砕け散っていて、中からは長い金色の髪が広がりました。こちらを見る目は綺麗な青色でこちらを真っ直ぐ見ていて、目を見開いて驚いた表情をしていました。

 

 その顔を見て私も驚きました。何故なら彼女の顔は私と瓜二つだったのです。

 誰が2Pカラーですか!!

 

「やーちゃん・・・・・?」

「・・・・・えっ?」

 

 なんで、その呼び方を知っているんですか?まさか、私の過去を知っている?

 

「・・・・・貴女ーーーーー」

「ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない」

 

 声を掛けようとしても壊れたラジオみたいに同じ言葉を繰り返しています。

 

「そうだ、偽物だ。それしかない。偽物め、偽物め!偽物め!!偽物めぇ!!」

「ちょっと、待ってください。偽物ってなんの事をーーーーー」

「うるさい!!その顔でその声でその話し方で喋るな!!」

 

 彼女は話を聞き耳を全く持たずに突撃してきます。何故、怒ったのかは分かりませんが、そのせいで彼女の動きは単調になっていました。

 

「死ねぇええええ!!」

 

 ただ、真っ直ぐに突っ込みブレードを振るう彼女の攻撃を躱して鳩尾に石突を叩き込みました。

 

「うっ!?ーーーーーあ、あ・・・・・」

 

 そう呟いて、彼女はそのまま意識を失いました。落ちないよう受け止めるとある物が目に留まりました。彼女の髪に着いている太陽をモチーフにした金色の髪留めです。

 

「うっ・・・・・」

 

 それを見ていると頭痛と共に何かを思い出しそうになります。

 何でしょうか・・・・・何か大切な事を、物を、人を忘れているような・・・・・

 

 考えれば考える程に頭痛は強くなります。しかし、ここで諦める訳には行きません。痛みを堪えて思い出そうとし、何かを思い出しそうになった瞬間、背中に寒気が走りました。

 今まで感じたことの無いような禍々しい霊力を感じたのです。しかし、この霊波には覚えがありました。

 

「・・・・・十香ちゃん?」

 

 そう、士道が助けに行った十香ちゃんの霊波と酷似しているのです。しかし、全く違う点が1つ。霊波がマイナス値を表しているのです。今まで会ったことのある精霊は全てプラス値でした。十香ちゃんも例に漏れずそうだったはずです。

 

 あれは・・・・・一体なんなんでしょうか・・・・・?

 

 そう考えていると、目の前がクラクラしてきました。先程の頭痛が原因でしょうか?流石にここで意識を失う訳には行きませんね・・・・・

 

「時崎さん?居ますか?」

「いますわよ。あらあら?随分と満身創痍じゃありませんの」

「時崎さん、私を私の家まで運んでくれませんか?お礼として霊力をバカみたいな量を渡します。多分今回の戦闘で使った量より多く渡せます」

「まぁ、それならいいでしょう」

「じゃあ、始めますね。【魂の接続(コネクト)】」

 

 霊力を時崎さんに流し込んでいきます。今の状態の私は霊力切れが無いのでどんどんと送り込めます。

 しかし、意識の限界が来てしまいました。

 

「後は任せました。それと、士道をよろしくお願いします 」

「ええ。勿論ですわ」

 

 私の意識はそこで途切れました。

 

 

 

 

 ーーーーーどうか、みんなが無事でありますように。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

(狂三視点)

 

 

「さて、千夜さんを運びましょうか。それにしても、この方は千夜さんに瓜二つですわね」

 

 狂三は足元に転がっているウィザードの顔を見ます。

 

「見れば見るほどそっくりですわね・・・・・千夜さんには悪いですが少し調べさせてもらいましょう。〈刻々帝(ザフキエル)〉ーーーーー【一〇の弾(ユッド)】」

 

 【一〇の弾(ユッド)】の力は懐古、撃ち抜いた対象が有する過去の記憶を伝える弾です。これで千陽を撃ち抜くことによって千陽の記憶を受け取ります。

 

「これは!?・・・・・いひひひ、千夜さん貴女も大変ですね。全てを思い出した時貴女はどうなってしまうのでしょう」

 

 狂三はそれだけ言葉を残して千夜を抱いたまま影の中に消えていきました。

 

 

 




 千夜は中途半端な所で離脱、狂三は千夜の過去を知りました。このあとの展開はどうなっていくのかーーーーーは考え中。



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少女はミスコンに参加した

 お久しぶりです!!

 お気に入り登録、評価、誤字報告ありがとうございます‪!!

 では、どうぞ。



 次の日、目が覚めると自分の家に居ました。時崎さんがちゃんと運んでくれたのでしょう。

 その後、琴里ちゃんに連絡をして、どうなったかを聞きました。結論から言って士道は十香ちゃんを奪還し、美九さんの霊力を封印することが出来たようです。あの状況でよくデレさせましたね。

 そして、もう1つ。十香ちゃんのマイナス値を指した状態の事です。その時の十香ちゃんはまるで別人格になったようで、さらにその時召喚したのが〈鏖殺公(サンダルフォン)〉ではなかったようです。召喚した時、ナヘマーと言っていたらしいです。ナヘマーって悪魔ですよね?まぁ、この状況の事を反転と言うらしく、心に負荷がかかることによって起こるそうです。

 

 私は反転に思うことがあり、今度試してみようと心に留めておきました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 色々あったせいで流れてしまってましたが天央祭が再開されました。事件のせいで潰れてしまった2日目を後夜祭の後に行うというかなり変則的な日程で。

 

 さて、私は士道に伝えないといけない事があったので探しているのですが見つかりませんね・・・・・えっ?携帯電話はどうしたかって?家に忘れてきましたよ。携帯しなきゃ携帯電話って言いませんよね。

 それにしても、見つからないですね・・・・・

 

『ーーーーー皆様、本日は天央祭にご来場頂き誠にありがとうございます。ご来場の皆様にイベントのご案内をさせていただきます。本日、15時よりセントラルステージにてミスコンを開催いたします優勝者には高級温泉旅館一泊二日宿泊ペアチケットが贈呈されます』

 

 やばいですね。この放送が入ったということはボチボチ準備をしてもらわないと不味い時間です。

 実は士道の士織ちゃんを見た時に勝手にミスコンに登録してしまったのです。早く伝えなければなりません。

 

『ーーーーーなお、今年は特別に飛び入り参加枠が設けられています。天央祭参加校の女子生徒であれば誰でも参加が可能です。奮ってご参加ください』

 

 今年はそんな制度が出来たのですね。

 あっ、そうだインカムで琴里ちゃんから連絡を取ってもらいましょう。

 

「もしもし、琴里ちゃん?」

『千夜姉?どうしたの?』

「士道に連絡を入れて貰えませんか?」

『士道に?』

「実はミスコンに士織ちゃんをエントリーさせてしまっていたのを思い出しまして」

『そういう事ね。でも残念ながら士道は参加出来ないわ。士道は審査員になっているから』

「え?」

 

 じゃあ、士織ちゃんは参加出来ない?士織ちゃんの枠が空いてしまいます。どうしましょう・・・・・

 

『千夜姉は、参加しないの?』

「私ですか?参加するわけないじゃないですか」

『今、とても困っているから参加して欲しいのだけど』

「嫌ですよ」

『千夜お姉ちゃん、お願い♡』

「お姉ちゃんに任せなさい!!」

 

 ふっ・・・・・我ながらチョロい。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 ということで、私は用意された道着に着替えています。なんで、道着?と聞いたところ、審査員の1人がキチッとした人が好きらしいです。

 それと、今回私が参加する理由となったのは十香ちゃん達が参加する事、士道が審査員な事、優勝賞品が温泉旅館のペアチケットだということにあります。十香ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんが参加して士道が審査員するとなると士道が満点を付けなければ不機嫌になります。さらに誰かが優勝して士道と2人で温泉旅館に行こうものなら残り2人はかなり不機嫌になるでしょう。その為、士道は3人に満点を付けつつ、3人に優勝をさせないようにしないといけません。ちなみに審査員の買収は失敗したそうです。

 

『皆様、お集まりいただきありがとうございます!これより第25回、天央祭ミス・コンテストを開催いたします!!』

「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」

 

 司会の子がマイクで話始めると会場が一気に湧き上がりました。

 

「仙城大付属高校風紀委員長、兼、茶道部部長!女子たるもの、男子の3歩後ろを歩くべし!絶滅危惧種の大和撫子、伊集院桜子!!」

「「「「姫様ァァァァァァァ!!」」」」

 

 うわぁ、凄い人気ですね。この人がしっかりとした格好が好きな人でしょうね。

 

「続きまして、栄部西高校の若き獅子!生徒会長、兼、柔道部主将!文武両道のスーパーヒーロー!ファンクラブの男女比はなぜか男の方が多い!古茂田柊平!!」

「「「「兄貴ィィィィィィィ!!」」」」

 

 声援、野太いですね。確かに男性率が高いみたいです。

 

「さてお次は、雷禅高校より臨時審査員が来てくれました!家事全般が得意というだけで男はこうも女にモテるのか!男子職員お料理の腕腕を磨け!五河士道!!」

「「「「死・ねェェェェェェ!!」」」」

「おい、俺の時だけ説明も声援もおかしくねえか」

 

 酷。

 

『ーーーーー皆様お待ちかね!まさかまさかのこの人が来てくれた!デビュー以来、1度もメディアに姿を晒さなかった幻の歌姫!竜堂寺女学院、誘宵美九!!』

「「「「美ィィィ九たァァァァァァん!!」」」」

 

 一際大きな声援が上がります。もう、ミスコン優勝は美九さんでいいんじゃないですか。

 

 審査員の紹介を終え、エントリーナンバー1番の人からステージ上に上がります。参加者は各自好きな衣装でアピールをして、審査員が得点を付けていくという物でした。

 それにしても、古茂田柊平さんは0点しか付けませんね。逆に美九さんは満点の10点しか付けてません。

 少しづつ順番が近づいて来ます。十香ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんの審査は終わりみんな点数は一律に25点で暫定1位です。点数配分はみんな同じで、伊集院さん5点、古茂田さん0点、士道10点、美九さん10点でした。

 ちなみに十香ちゃんと耶倶矢ちゃんは水着、夕弦ちゃんは黒いボンテージでした。

 

『さて、次でラストとなります!エントリーナンバー25番!雷禅高校、魂月千夜さんです、どうぞ!』

 

 さて、アピールはどうしましょうか。緊張して表情筋が動きません。もう、演武でいいでしょうか。

 動きがなるべく派手な演武を披露し礼を審査員と観客にします。

 

『はい!ありがとうございます。それでは審査員の方々、得点をどうぞ!!』

 

 一斉に得点の札が挙げられます。結果はーーーーー

 

『7点!0点!8点!10点!合計25点です!まさかの同率1位4人目です』

「とても良かったですわ」

「中々キレのある動きで素晴らしかったよ。ただ君が男でないことが残念だ」

「きゃー!千夜さんカッコイイです〜」

 

 あれ、今ホモが湧きませんでしたか?気のせい?ならいいです。

 それにしても、士道の得点は8点ですか。十香ちゃん達には10点つけたのに。へーほーふーん。

 

 最終決戦のため、同率1位の十香ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんもステージ上に出てきて横一列に並びます。

 あれ?美九さんの霊力が不安定になってますね。それに泣いてませんか?なんででしょう。まぁ、士道が宥めてますし士道に任せましょう。

 

『決選投票は審査員だけではなく、会場のお客さんの声も票に入ります。ーーーーー皆さん、せーので1番優勝に相応しいと思う方の名前を挙げてください。いいですか?せーのーーーーー』

「「「「・・・・・美九たん!!」」」」

 

 あれ?最初に考えていた事が現実になった?いや、美九さんは参加者じゃないですよね。でも、どうして・・・・・あっ、泣き声でまさか魅了させてしまった?

 

「「「「美九たぁぁぁぁぁぁん!!」」」」

 

 会場に向かって、観客が押し寄せて来ます。もはや、この会場でまともなのは私を除くと士道と美九さんのみ。成程、これが混沌(カオス)ですか。

 士道と美九さんは脱出を試みますがそれを塞ぐ影が3つ。

 

「くかか!逃がしはせぬぞ士道!」

「跳躍。とうっ!」

「シドー!美九を置いていくのだ!」

 

 あらら、大変なことになってますね。

 

「姉上様ァァァァァァ!!」

「飛翔。ペロペロー」

「いただきますだぁぁぁ!!」

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

 

 3分後、美九さんの洗脳は解除されました。その3分間士道達は全力で逃げ回りました。

 




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精霊キングゲーム 少女は王様ゲームをした

 長くので1つの章にしました。これが終われば次は映画の話にするはずです。


 私は今、駅前のカラオケボックスの一室にいます。他にも士道と精霊組が一緒にいます。

 何をやっているかと言うとーーーーー

 

「王様だーれだ!」

 

 王様ゲームです。琴里ちゃんの声と共に皆が割り箸を抜き取ります。なぜ、急に王様ゲームをやる事になったかというと、アイマイミイトリオが十香ちゃんに入れ知恵をして、十香ちゃん達が興味を持ってしまったからです。

 多分、アイマイミイトリオ的には士道と十香ちゃん2人で王様ゲームをする事によって十香ちゃんが士道と接近出来るようにしたかったんでしょうけど、残念ながら十香ちゃんはそこまで頭は回らなかったようです。

 

 さて、ゲームに戻りましょうか。最初の王様はーーーーー

 

「わっ、私だ!」

 

 どうやら十香ちゃんだったみたいですね。十香ちゃんは王様ゲーム初心者ですけど、どんな命令をするのでしょうか?

 

「なっ!わ、我は王の器ではなかったというのか!?」

「異義。納得できません」

 

 十香ちゃんが王様なのを見て耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんが文句を言い始めました。

 いや、そういうゲームじゃ無いですからね?

 

「これは、ただの運だし、またすぐに次の回が巡ってくるから」

「ふん、まぁよいだろ。どうせ最後に笑うのは真の王・八舞なのだからな」

「肯定。選定の剣は相応しい者のもとに」

 

 士道が説明して収めてくれましたが・・・・・何か2人は変な勘違いをしている気がします。

 

「じゃあ、あなたが王様よ、十香。なんでも好きな命令を出してちょうだい」

「なら・・・・・しっ、シドー!私にあーんをしてくれ!」

「ええと、あーんっていうと・・・・・ご飯を食べさせる、あれか?」

「うむ、・・・・・亜衣麻衣美衣がおうさまになればそんなことさえ思いのままと言っていた。ダメとは言わせぬぞ。王様の命令だからな!」

 

 やっぱりアイマイミイトリオが狙っていたみたいですね。でも、十香ちゃん残念ながらルール違反です。

 

「なんだそれぐらいならーーーーーあっ・・・・・十香、王様の命令は対象を数字で指定しなきゃいけないんだ」

「な、何?そうなのか?それでは、シドーにやってもらえないかもしれないのか?」

「まぁ、そういうルールだからな・・・・・」

「う、うぬぅ・・・・・」

 

 それを聞いた十香ちゃんは酷く落ち込んでしまいました。まぁ、ルールですし仕方がないでしょう。最初に説明はしたはずなんですけど・・・・・

 あっ、琴里ちゃんが士道をとても睨み付けてます。あれは多分、何十香をしょげさせてんのよこのクソ虫って思っている顔でしょう。それに対して士道は、俺が悪いのか?みたいな顔をしてますね。

 その顔だけの意思疎通を終えた琴里ちゃんは十香ちゃんに向けて3を指で示しました。それを見た十香ちゃんはすぐに命令をしました。士道の数字でしょうね。

 

「3番だ!3番は私にあーんをするのだ!」

「仰せのままに。ーーーーーええっと、これでいいか。ほら、あーん」

「うむ・・・・・あーん」

 

 士道が十香ちゃんにフライドポテトを摘み上げあーんをします。

 

「ど、どうだ、美味いか?十香」

「うむ!ありがとうだ、シドー!」

 

 まぁ、最初の1回目なのでしっかりとルールをやりながら確認出来たのでよかったでしょう。

 

「さ、次の王様を決めるわよ、引いてちょうだい」

 

 琴里ちゃんが割り箸を回収して、みんなの方に差し出しました。

 

「「「「「王様だーれだ!」」」」」

 

 さて、次の王様はーーーーー

 

「あら、次は私みたいね。ふふ・・・・・どんな命令をしようかしら」

 

 次は琴里ちゃんが王様のようです。ちょっと、笑顔が怖いですよ。どんな命令をするのでしょうか?

 

「じゃあ、そうね。せっかくカラオケに来てるんだし、1便と4番にデュエットでもしてもらおうかしら」

 

 1と4・・・・・私ではないですね。さて、当たったのはーーーーー

 

「くく、1番は我だ」

「呼応。4番は夕弦です」

 

 ーーーーーあっ、これ絶対上手いやつ。双子の彼女がデュエットをしたら息がピッタリなので綺麗になるでしょう。

 

「かか、我らを合わせて指定するとは良い度胸よ、デュエットと申したな、ようは我らの美声を堪能したいということか」

「理解。歌唱力勝負は第36試合で経験済みです。夕弦と耶倶矢のコンビネーションしかと目に焼きつけさせてあげます」

 

 2人はそのままマイクを手に取り無伴奏で歌い始めました。2人の歌はカラオケの採点機能を使うまでもなく上手いと分かります。まるで、事前に練習して準備してきたみたいです。

 数分後、2人のステージは幕を閉じ皆からは拍手がこぼれました。

 

「何よ、結構上手いじゃない」

「かか、当然であろう、我らは超完璧な八舞シスターズ!」

「同意。夕弦立ちに出来ない事など少ししかありません」

 

 少しはあるんですね。素直でいいと思います。

 

「さあ、早く次なる選定をせよ。」

「肯定。次こそ夕弦達が王となる時代です」

 

 琴里ちゃんが割り箸を集め、3回戦目となります

 

「「「「「「王様だーれだ!」」」」」」

 

 さて、次の王様はーーーーー

 

「あっ・・・・・わ、私・・・・・です」

 

 ーーーーー四糸乃ちゃんですか。

 

「おぉ!今度は四糸乃が王様か、羨ましいぞ」

「ぬぅ!またしても・・・・・我は王の器ではないということか!」

「残念。夕弦たちの時代は遠いようです」

「あ〜ん。なんで私の所に来てくれないんですか。せっかく素敵な命令をいっぱい考えてきたのに・・・・・っ!」

 

 美九さん?その素敵な命令とやら物凄く怖いんのですけど。

 

「じゃあ、王様?命令を」

「えっ?えっと・・・・・私は命令なんて・・・・・」

「いいのよ四糸乃。王様ゲームなんだから王様になった人が命令しないと面白くないでしょ」

「うんじゃあね〜2番の人は膝の上に王様を乗っけて頭をナデナデすること〜」

「えっ!?よしのん何を・・・・・」

 

 迷っている四糸乃ちゃんの代わりによしのんが命令をします。私はーーーーー2番じゃない・・・・・残念です。

 

「・・・・・2番。私か」

「あっちゃ〜士道君は外したか。あっ、でも四糸乃、いつも令音さん見ながらどんな事したらアンナ胸になるのかな〜って言ってたじゃない?せっかくだから現地調査をーーーーーモゴモゴ」

「よしのん!?」

 

 余計な情報を喋り出すよしのんの口を四糸乃ちゃんは慌てて塞ぎます。まぁ、令音さん大きいですからね・・・・・

 

「・・・・・来たまえ。四糸乃」

「じゃあ・・・・・お願いします」

 

 渋っていた四糸乃ちゃんでしたがプレシャーに負けて令音さんの膝にちょこんと座りました。それと同時に令音さんの豊満なバストが四糸乃ちゃんの背に押しつぶされ、むぎゅうと変形していきます。

 

「ふ、ふぁ・・・・・」

「・・・・・あとは、撫でるのだったかな」

 

 令音さんが四糸乃ちゃんを撫でるとその度にその胸が形を変えます。数分後、四糸乃ちゃんは解放されフラフラと自分の席に戻りました。

 

「「「「「・・・・・お、おぉ」」」」」

 

 一同がそう声を漏らしてしまったのも仕方がないことでしょう。

 

「見たか夕弦。令音の胸が四糸乃に押されてあんなにぼよふやに・・・・・」

「驚嘆。人をダメにする胸です」

「なんか、すごいものを見た気がします」

「あ、あぁ・・・・・」

「・・・・・次に進まないのかい?」

 

 原因である令音さんはまるで気にしていないように聞いてきます。それで、全員現実に戻ってきました。

 

「そ、それにしてもシドー王様ゲームとは楽しいものだな!亜衣麻衣美衣に教えて貰って良かったぞ」

「我も参加して正解だ」

「共感。中々王様にはなれませんが満足です」

「そうか、なら良かった」

「そう言ってもらうと、このカラオケボックスのパーティルームを抑えたかいがあったわ」

「うふふ、素敵なロケーションですよね〜こんな密閉空間に可愛い女の子達やダーリンと一緒だなんて・・・・・うへへへ・・・・・ぐへへへへ」

 

 1人、王様ゲームとは関係ない所に趣旨を置いている気がしますが・・・・・

 

「じゃあ皆、次を始めるぞ」

 

 士道がそういい割り箸を集めたところで、カラオケボックスの扉が勢いよく開かれました。

 

 そこに居たのはーーーーー

 

 





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少女は無表情少女の無双を見た

 開かれた扉の向こうに居たのは、折紙さんでした。 あっ、これ絶対面倒臭い事になるやつですね・・・・・

 

「お、折紙!?一体なんでここに!?」

「偶然通りかかった」

 

 いや、絶対嘘ですよね?

 

「私も混ぜて」

「折紙、俺たちが今なにをしているかわかってーーーーー」

「王様ゲーム」

「えっ・・・・・え・・・・・」

 

 間髪入れずに答える折紙さんに対して士道は困惑してます。

 やっぱり、知ってて来ましたよね。

 

「実は私は熱狂的王様ゲームフリーク。国内に10名しかいないS級ランカーの1人。無茶ぶりトビーと言えばその筋では知らないものはいない」

「そんな物知ったことか!貴様の参加など認めぞ!!」

「狭量な女」

「なんだと!」

「良いでは無いか。愚かな挑戦者を受け入れるのもまた王の器よ」

「同意。マスター折紙であれば夕弦は依存ありません。是非S級ランカーの技を見せて頂きたく思います」

「私も別にいいですよ〜」

「ぐぬぬ、しかし割り箸の数が足りぬでは無いか」

「それなら用意してある」

 

 耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃん、美九さんは折紙さんの参加を許可しますが十香ちゃんは絶対に認めたくないようです。

 

「なんつー周到な・・・・・」

「絶対分かってて準備してますよ、これ。それにしても、無茶ぶりトビーですかこんな所で会えるとは思ってませんでした」

「千夜、知ってるのか?」

「ええ。ちなみに私は不参加の千夜と呼ばれています」

「・・・・・今は気にしないでおこう」

「さぁ、引いて」

「勝手に進めるな!鳶一折紙の参加など私は認めん」

「私これー」

「選択。夕弦はこれにします」

「では、私も」

「はぁ、仕方がないわね。私はこれ」

「じゃ〜よしのんも」

「・・・・・うむ」

「やれやれ・・・・・」

「まぁ、選ぶしかないですよね」

 

 十香ちゃんの反抗は虚しく他のメンバーは次々と割り箸を掴みます。

 

「あなたはどうするの?負けるのが怖いの?」

「貴様、言うに事欠いて!だったら私も引くぞ!引いてやるとも!・・・・・こっちだ!!」

 

 全員が選んだところでお決まりのセリフを言います。

 

「「「「「王様だーれだ!」」」」」

「私」

 

 間髪入れずに折紙さんが王様を宣言します。士道はそれに対して微妙な声を上げました。

 

「6番を引いたものはその場で立ち、自らのスカートを捲り上げて下着を露出させ、そのまま1分キープ」

「「「「「!!!?」」」」」

 

 皆からは驚きの声が漏れます。まぁ、こんな命令をされたらびっくりしますよね。私では無いので一安心です。あれ?スカートをって事はスカートじゃない士道だった場合どうなるのでしょうか?

 

「まぁ、素敵な命令です〜」

「ふざけるな!?そんなことが出来るかぁ!!」

 

 6番は十香ちゃんだった見たいですね。あと、そこのアイドル、今問題発言しましたよね。

 

「そう、ならばやらなくても構わない。その代わり王様の命令を拒絶した貴女は反逆罪となり、ゲームから除外される」

「除外?抜けるってこと?」

 

 聞いたことのないのか琴里ちゃんが折紙さんに聞き返します。

 

「そう、それを繰り返していき最後に残った者が真の王となる。そして、真の王はゲーム参加者の中から1人を選び1日の間、好きにすることが出来る。それが王様ゲームのエクストラルール、キング・オブ・キングス」

「キング・オブ・キングス・・・・・」

「ふふふ、面白くなってきましたね」

 

 士道はまたしても困惑しているようです。そして美九さん、貴女は状況適応能力高すぎではありませんか?

 

「真の王になれば1人を1日好きに・・・・・だと?鳶一折紙、何を考えている!」

「ペロリ」

「ひっ!」

 

 折紙さんは士道を見て舌ずりをし、士道は悲鳴を上げます。これは、折紙さんに勝たせてしまうと士道の貞操が危険な気がします。

 

「命令を執行出来ないのなら、夜刀神十香は反逆罪としてゲームから除外ーーーーー」

「待て!やらないとは・・・・・言っていない・・・・・」

「お、おい十香!早まるな!」

「大丈夫だ。シドーを鳶一折紙などに・・・・・渡しわせん!!」

 

 そう言い、十香ちゃんはスカートを捲りあげました。下からは可愛らしいショーツがあらわになります。

 

「十香さんたらなんて可愛らしいお召し物を・・・・・あれ?ダーリン見ないんですか?」

「見られるか!!」

「鳶一折紙!!早く1分数えんか」

「ちっ・・・・・いーちー・・・・・にー・・・・・さーんー・・・・・」

「貴様!ゆっくり数えているだろ!!」

「話しかけるからどこまで数えたか分からなくたなった。もう一度やり直す。いーちー・・・・・」

「貴様!!」

「はいはい、ストップよ。次に行くわよ、次に」

 

 琴里ちゃんが強制的に止めて次にに移行します。

 

「「「「「「王様だーれだ!」」」」」」

「私」

 

 またですか。それにしても、異様に自分が王様だと察知するのが早いですね・・・・・考え過ぎでしょうか・・・・・

 

「7番はこれをマイクに向かって読む事。出来ないのなら反逆罪」

「ーーーーーひっ・・・・・」

 

 7番は四糸乃ちゃんだったみたいで、紙を読んだ瞬間顔を真っ赤にして息を詰まらせました。

 

「うっはー、やるねぇあの子。ちょーっと四糸乃にはヘビーかなぁー?仕方ない、ここはよしのんが・・・・・」

「もちろん、音読はくじを引いた者が行わねばならない。そのルールを違えた場合、対象は即刻失格となる」

「あぁん、いけずぅ」

 

 よしのんがそこまで言うとは・・・・・一体どんな内容を四糸乃ちゃんに読ませようとしているのでしょうか・・・・・

 

「出来ないのなら構わない。その代わり、あなた反逆罪」

「や、やります・・・・・」

 

 困ったような顔をしていた四糸乃ちゃんでしたが、意を決しってマイクをとりメモを読み上げます。

 

「わ・・・・・わたしは、おとなしい顔を・・・・・していますが・・・・・ほ、本当は、とても、い、行けない女の子・・・・・です。男の人を、見ると・・・・・身体が熱くなってきて・・・・・その、あの・・・・・え、えっちな・・・・・気分に・・・・・なります。今も、欲しくて・・・・・たまりません。し、士道さんの、ふ、太くて・・・・・硬い・・・・・その・・・・・」

 

 えっろっ!?折紙さん?四糸乃ちゃんになんてもんを読ましているんですか!!?

 早く止めないと!!私の純粋でピュアな四糸乃ちゃんが!!!?ーーーーーあれ?純粋とピュアって一緒の意味でしたっけ?ーーーーーってそんな事はどうでもいいです!!

 

「四糸乃ちゃん、ストッーーーーー」

「ふ、ふにゅう・・・・・」

「「四糸乃(ちゃん)!!?」」

 

 四糸乃ちゃんはボンッ!と頭から湯気を出して倒れてしまいました。

 令音さんが倒れた四糸乃ちゃんを支えて、様子をみてくれます。問題は内容ですね。

 

「彼女は最後まで文章を読み切れなかった。反逆罪として除外する」

 

 淡々とゲームを続ける折紙さん。四糸乃ちゃんの仇、絶対にとってやります。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「「「「「王様だーれだ!」」」」」

「私」

「「また(かよ)(ですか)!?」」

 

 本当に何か仕込んでいるんじゃないんですか!?

 

「次は、1番と2番。2人まとめて片付ける」

 

 私ではないですね。さて、誰が当たったのでしょうか。

 

「ほぉう?片をつけると申したか」

「反応。簡単に言ってくれます」

 

 耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんの2人が不敵な笑みを浮かべます。

 あっ、こら2人とも、名乗り出たら良いようにされちゃいますよ。

 

「くく・・・・・言っておくが、我らを十香や四糸乃たちと同格と思わぬことだ。下着の露出や隠語の羅列など、我らの前には児戯も同然」

「首肯。むしろ、実は恥ずかしいのに、それを必死に取り繕いながら下着をみせたり、えっちなことを言う耶倶矢は夕弦のご褒美にしかなりません」

「あ〜それよくわかりますぅ〜」

「ちょ、ちょっと、夕弦!美九まで・・・・・!」

 

 さて、この2人に対して無茶ぶりトビーはどんな命令をするのでしょうか。

 あと、そこのアイドル。今日、暴走しすぎですよ。

 

「1番と2番は、5分間互いの乳房を揉み合い、その感想を素直に述べ合うこと。10秒以上無言が続いた場合は失格と見なす」

 

 耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんは余裕と言ったんさ感じに返してますが・・・・・大丈夫でしょうか?

 

「くく、ではゆくぞ、夕弦」

「首肯。誰か時間を数えていてください」

 

 そう言って、お互いの胸を揉み合いました。

 最初はお互いの胸の大きさや形について褒めあっていましたが、1分を超えたあたりから雲行きが怪しくなってきました。

 

「ね・・・・・ねぇ、夕弦・・・・・」

「反応。なん・・・・・ですか、耶倶矢」

「直接、触っちゃ・・・・・駄目?」

「・・・・・思案。皆・・・・・見ています」

「夕弦ぅ・・・・・」

「耶倶矢・・・・・」

 

 ゆるゆり、ゆるゆり、ゆるゆり、さんはいっ!あっ、駄目ですねーーーーーこのまま行くとR18指定が入りそうです。

 

「2人ともストップした方がいいのでは無いのでしょうか?」

「そうだ!2人とも1回落ち着け!」

「う、うん・・・・・き、棄権・・・・・しとく」

「同調。・・・・・これ以上続けると、なんだか・・・・・」

 

 はい、夕弦ちゃんそこでストップね。言わなくていいですよ。危なかったです、ゆるゆりを突破して、がちゆりになってR18指定が入るところでした。

 

「命令を最後まで実行できず。ゲームから除外」

 

 折紙さん、エグイですね・・・・・

 

 まだまだ、無茶ぶりトビーのターンは続きます。



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少女は無表情少女の反則を見た

 デアラ4期ってマジ?・・・・・テンション上がってきた(情報が遅い人)。

 なお、テンション上がっても投稿速度は変わらないもよう。


 折紙さんが入ってからの第4回戦目です。

 

「「「「王様だーれだ!」」」」

「私。次の命令、3番はこの場でブラジャーを脱いで。他の人は絶対に目を瞑ったり、顔を背けたりしてはダメ」

 

 えっと番号は・・・・・違いますね。

 

「お、おい折紙・・・・・さすがにそういうのは・・・・・ほら、な?」

「羞恥心を煽るのは、キング・オブ・キングスでは基本中の基本。むしろ法に触れてないだけで優しい部類。この程度もクリアできないようでは、真の王などなれはしない」

 

 士道が窘めるように言いますが意味をなしません。

 それに、法に触れてないって・・・・・法に触れるレベルの命令って逆になんでしょう。

 

「3番の人、早く名乗り出て。さもなければ反逆罪ーーーーー」

「・・・・・これでいいかな?」

 

 令音さんが器用にブラジャーだけを脱ぎとり机の上に置きます。

 ・・・・・なんでしょう。2人の表情は変わっていないのに火花が散っているエフェクトが見えるます。見えるのは私だけでしょうか?

 

「・・・・・これで終わりかい?」

「上等」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「次の命令」

 

 はい、もうお分かり通り王様は折紙さんです。やっぱり、なにか仕込んでますよね?仕込んでないと逆におかしいレベルですよ。44100分の1の確率とか狂ってますよ。

 

「9番は王様の足を舐めること」

「おいおい、折紙!?」

 

 なんか、ぶっ飛んだ命令も聞き慣れてきました。慣れって怖いですね。で、またハズレですか。

 

「出来ないのなら反逆罪。私はどちらでもいい。9番、やるの?やらないの?」

「はぁ・・・・・はぁ・・・・・」

 

 あっ、美九さんだ・・・・・クリアしましたね、コレ。

 

「いいんですか?いいんですよね?王様の命令は絶対ですものね?折紙さんの・・・・・御御足をペロペロしていいんですよね?」

「お、お、落ち着け!美九!」

 

 あっ、完全に出来上がってます。士道の声が届いてません。

 

「美九!いっきマースっ!!」

「ちょっと待て!!お前、もうちょっと人としてのプライドとか尊厳とかをだな!」

「足ってあれですよね?足首から上も含まれますよねふくらはぎや太腿も広義の上では足ですよね!!」

 

 もう、折紙さんの足をしゃぶりつくしそうですね。士道が引っ張って止めてますが、だんだん折紙さんの足に近づいていっています。凄い執念ですね・・・・・

 えっ?私は止めないのかって?ハッハッハ・・・・・諦めって肝心だと思うんですよ、私は・・・・・

 

「ペロッ」

 

 美九さんの舌が折紙さんの太ももを舐めます。あっ、まだ舐めようと頑張ってます。

 

「折紙!!一応条件を満たしたよな!!成功だよな!!な!!」

「はぁ・・・・・構わない・・・・・」

 

 あの折紙さんが引いている・・・・・これは感心していい物なのでしょうか・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「「「「王様だーれだ!」」」」

「5番ーーーーー」

「おい、ちょっと待て!いくら何でもこんなに連続して折紙ばっかり王様になるわけないだろう!!」

「くじ引きだから仕方がない」

 

 そうですねー(棒)仕方がないですねー(棒)308700分の1の確率だけど、クジだからねー(棒)

 そして、私は5番ではないです。

 

「5番は穿いている下着をーーーーー」

「ふん・・・・・」

 

 命令の途中で琴里ちゃんが鼻を鳴らしました。5番は琴里ちゃんのようです。

 

「また、パンツね。はいはい。別に構わないわよ。同性ばっかりだし、唯一の男は士道だものね」

 

 あ〜、なんでこのメンバーはフラグをたてたがるのでしょうか?そんなこと言ったら折紙さんが言いかけの命令を過激なものにしますよ。

 

「ーーーーー2番に脱がされる」

「「「「「はぁ!?」」」」」

 

 やっぱり、そうなりましたか。そして、運の悪いことに2番は士道です。妹のパンツを脱がそうとする兄・・・・・これもう事案ですよ。法律スレスレどころかアウトですよ。

 

「なっ、なななによそれっ!妹に何しようとしているのよ変態っ!!」

「お、俺に言ったって仕方ねぇだろがっ!!」

「別に、出来ないのなら構わない」

 

 淡々という折紙さんに対して琴里ちゃんは悔しそうな顔をします。そして、しばらくして決心したような顔をしました。

 

「・・・・・や、やりなさいよ・・・・・」

「は・・・・・?お、おい、琴里」

「いいから、やれっての!ふ、ふん、何意識してんのよ。別にこれくらいなんともないし?」

 

 強がりなセリフを吐きながら士道の手を掴みゆっくりと自分のスカートの中に誘導していきます。

 

「ちょ、ちょっと待てって!」

「うるさいっ!変に意識するなカボチャ!!」

「ああっ、もうっ・・・・・」

 

 士道も覚悟を決めてスカートに手を入れていきます。あっ、士道、顎を蹴られました。変な所を触ったみたいです。

 そして、ポジションが困ったみたいで士道の手が、ゆっくり下がっていきます。しかし、琴里ちゃんのスカートの裾から白い布が見え始めたときーーーーー

 

「ーーーーーや、やっぱ無理・・・・・!」

 

 やっぱり無理でしたね・・・・・これで、士道と琴里ちゃんが除外ですね。

 

「王様の命令は絶対。あなたを反逆罪としてゲームから除外する」

「う、うぅ・・・・・」

「これで、5人片がついた」

 

 四糸乃ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃん、琴里ちゃん、士道ですね。

 残りは、私、折紙さん、十香ちゃん、令音さんの4人ですか。大丈夫ですかね?

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「「「「王様だーれだ!」」」」

「わたーーーーー」

「ちょっと待ったぁ!」

 

 次のゲームが開始され、また折紙さんが王様なろうとした瞬間、琴里ちゃんが待ったをかけました。

 

「琴里ちゃん?」

「どうしたんだ、琴里?」

「・・・・・してやられたわ。これを見てちょうだい」

 

 琴里ちゃんの手には先程まで使われていた割り箸です。琴里ちゃんはそれをパキッと折ります。中から機械のようなものがでてきました。

 

「なんだ、こりゃ!?」

「なんか機械みたいのがいっぱい入ってる!?」

「ほー知らなかったぞ。割り箸とはこんな精密機器だったとは」

「指摘。普通の割り箸には入ってません」

「えっ?し、知っていたぞそのくらい」

「あまりにも王様ばかり引くから調べさせてもらったわ。恐らく、これは電子タグのような物ね」

「なるほど。これで細工をしてたんですね〜」

「そうでなければ折紙さんは1234800分の1を引き当てた事になりますし、当然といえば当然の結果ですね」

「つまり、鳶一折紙はズルをしていたということか!!」

「ありゃ〜これは言い逃れ出来ないね。折紙ちゃん〜」

「なんの事か分からない」

 

 ここまで来て、とぼけるとは・・・・・

 

「貴様こそ失格だ!ここから出ていけ!!」

「そんな事をしても意味ないわ。ゲームを続けましょう。クジを作り直すことと、失格になったメンバーの復活、それとーーーーー引いたくじの番号を公開するって条件を飲むなら、あえて貴方の責任は問わないわ。どう?」

「構わない」

 

 あっ、琴里ちゃんの顔が悪い顔になってます。仕返しがしたいんですね。まぁ、折紙さんに非がありますし、私はあえて止めません。

 

「何を言ってるのだ琴里!こんなやつ残しておくことはーーーーー」

「十香。あなたやられっぱなしでいいの?」

「・・・・・っ!」

「少なくとも私は我慢ならないわ。私が受けた恥辱を彼女にも味わわせてやらなきゃ気が済まない・・・・・!」

 

 わぁ・・・・・オコだ、激おこだ・・・・・

 

「わかった・・・・・私もそうさせてもらう!!」

 

 こうして、彼女達の折紙さんへの反撃が始まりました。

 



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少女は王様ゲームに参加したかった

 万由里ジャッジメント→或守インストール→凛緒リンカーネイション→千夜トレーニング(オリジナル章)→七罪サーチ の予定です。

 ただし、予定は予定です。変わる可能性があります。




「「「「「王様だーれだ!」」」」」

 

 皆の目には反撃の意思が宿っています。折紙さんにやり返したいという意思が感じ取れます。これは、もう別のゲームですね。さて、王様はーーーーー

 

「よしっ!私だ!!」

「ナイス十香。皆、番号を見せて」

 

 あっ、そういうルールに変更になったんでしたね。どれだけ折紙さんに仕返ししたいんですか。でもこれ、もし折紙さんが王様を引いたら士道の貞操が本格的に危ないですね。まぁ、10分の1ですから・・・・・いや、十分ありえる確率ですね。

 

「ふふん、鳶一折紙は1番か。私にさせた事をそのまま返させてもらう。1番は皆の前で1分間下穿きを晒すがいい!ふ、ふふふ!どうだ鳶一折紙!皆の前でスカートを捲るなど、考えただけでも恥ずかしいだろ!さらに下穿きを1分もの間晒し続けるなどと・・・・・さぁ!どうする!?恥ずかしいのならば止めてもーーーーー」

「ほぁ!?」

 

 十香ちゃんがそこまで言った瞬間士道が変な声を上げました。折紙さんがスカートをなんの躊躇いもなく捲り上げたからです。しかも、わざわざ士道の方を向いて。

 

「なっ・・・・・き、貴様!そんな事をして恥ずかしくないのか!?」

「命令したのは、あなたのはず」

「そ、それはそうだが・・・・・」

「士道。目を開けて。恥ずかしくて恥ずかしくてたまらないけど、王様の命令ならば仕方ない」

「ま、待て貴様!私はそんな命令を下した覚えはないぞ!」

「見て、士道。しっかり見て。間近で見て」

「こ、こら!シドーに近づくな!」

 

 折紙さんイキイキしてますね。ここぞとばかりに士道へアタックを仕掛けるとは・・・・・羞恥心を何処に忘れてきたのでしょうか?

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 次の王様は四糸乃ちゃんでした。ちなみに折紙さんは1番です。

 

「んっふっふ、それじゃあ四糸乃の無念を晴らそうかなぁ。ーーーーーよしのんの語彙を振り絞ったこの文面を大音量で呼んでもらうよ!1番の子にね!」

 

 よしのんが語彙を振り絞った・・・・・なかなかエグい文面になってそうですね・・・・・

 

「ーーーーー私はどうしようもない変態女です。士道の✕✕✕を想像して毎晩✕✕✕を✕✕✕てます。でも、もうそんなのじゃ満足出来ません。もう我慢の限界なんです。お願いします。どうかこの哀れな雌豚の✕✕✕に、貴方の雄々しい✕✕✕を✕✕✕して滅茶苦茶にして下さい。もっと。もっと激しく。あぁ、✕✕✕が、✕✕✕で、✕✕✕✕✕ ーーーーー」

 

 本当に羞恥心どうしたのでしょう。折紙さんより他のみんなが恥ずかしがってしまってますよ。まさか、折紙さん、本当にこんなこと思っていたりして・・・・・

 それから、よしのん後でOHANASIがありますからね。純粋でピュアな四糸乃ちゃんを守るためです。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「く、くく・・・・・ようやく来たか、俺らの時代が!」

「首肯。先程は少々気勢が削がれましたが、ここからが本番です」

「ふ・・・・・無論命令はこれだ!」

「呼応。1番は王様と3番に胸を5分間揉みしだかれる」

 

 もちろん、1番は折紙さんです。王様と3番が耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんが引いた番号のようです。

 王様を引けなくて耶倶矢ちゃんが少し凹んでいたのは可愛かったです。

 

「くく・・・・・覚悟するが良いぞ折紙よ。俺らが魔性の手管を以いて、御主を快楽の頂へ登らせてくれようぞ」

「微笑。やめてと言ってもやめてあげません」

 

 2人とも楽しそうですね。でも、その指をランダムに開いたり閉じたりするのは変態みたいなのでやめた方がいいですよ。

 耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんは折紙さんの前後に回り込み胸を揉み始めました。

 

「くく、ほうら、どうだ、折紙よ」

「・・・・・」

「刺激。声を上げてもいいのですよ」

「・・・・・」

「が、我慢は身体に毒であるぞ?」

「・・・・・」

「強弱。ほら、ここがいいのですか?」

「・・・・・」

「なっ、折紙?何か言ってよ」

「・・・・・」

「切実。お願いします。何でもいいので」

「・・・・・」

「ねぇ、夕弦。私達下手なのかな・・・・・」

「焦燥。家で練習した方がいいかもしれませんね・・・・・」

 

 結局、折紙さんは最後まで無表情で、うめき声ひとつすら出しませんでした。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「・・・・・ん?今度は私か。そうだな・・・・・では1番にブラジャーを脱いでもらーーーーー」

「はい」

「・・・・・随分と早いな」

「・・・・・」

 

 令音さんが王様になり自分にして来た命令をそのまま返して、1番の折紙さんは命令を言われきる前に実行しました。またもや二人の間に火花が飛んでますね。

 あっ、折紙さんがブラジャーを士道へ向けて投げました。

 

「ほわぁ!?」

「次」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「次は、私が王様ですか。舐めるのもいいんですけど・・・・・やっぱり、舐められたいというのが乙女心ですし」

 

 捨ててしまえ、そんな乙女心。

 

「ですのでぇ、1番の方は王様の足を舐めて下さい。あっ、もちろん足と定義される場所を全てですよ。ーーーーー折紙さんの可愛らしい舌が私の足を・・・・・ぐへ、ぐへへ・・・・・」

「ちょっと待とうな美九。せめて太ももだけにしような?な?」

「ダーリンがそうまで言うなら仕方がないですね。では、折紙さん。お願いしますね?」

「ペロッ」

「きゃ〜!いいですね!やっぱり可愛い女の子は最高ですぅ」

 

 折紙さんは顔1つ変えずにやってのけました。

 もうヤダこのアイドル・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「1番のパンツを5番が脱がせる」

「ちょっと待て琴里!5番って俺じゃねぇかよ!」

「そーですよ!脱がす訳なら私がやりますぅ!」

「女の子が女の子のパンツを脱がしたってしょうがないでしょ?彼女に私と同じ辱めを与えるためには士道にやって貰うほかないのよ」

「そう言われたって・・・・・」

 

 確かに、そうですね。士道にとっては酷いとばっちりでしょうけど。

 あっ、折紙さんが士道に近づいていき、手を取りました。

 

「士道。王様の命令は絶対。恥ずかしくて死にそうだけど、仕方がない。さぁ」

「お、おい、ちょっと待てって折紙。手を引っ張るなって!」

「ここ。触って。もっと強く」

「いや、ちょ!せめて目隠しをしてから!あ、あっ、あ・・・・・らぁめぇぇぇ!!」

 

 士道・・・・・南無・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 本当に折紙さん強いですね。みんなに集中砲火をされているのにケロッとしています。むしろ、他の人にダメージを与えてます。

 

 さて、次の王様は士道ですか。みんなの目からは士道に向かって折紙さんを倒して欲しいと言う思いをひしひしと感じます。本当にあるんでしょうか?折紙さんができない命令。

 

「あ・・・・・」

 

 士道は考えて考えた結果、何かを思いついたようです。

 

「ーーーーー俺の命令はこうだ。王様がいいっていうまで1番と10番は仲良くすること」

 

 1番と10番は・・・・・折紙さんと十香ちゃんですか。

 

「・・・・・とういうこと?」

「いや、どうゆうことって・・・・・言葉通りだよ。1番は10番を嫌ったり喧嘩したりせず、友達になってあげてくれ。できないなら・・・・・反逆罪だ」

「・・・・・」

 

 成程・・・・・普段喧嘩しかしない十香ちゃんと折紙さんを仲良くさせる。折紙さんにはなかなか難しい命令ですね。

 

「わかった」

「な、何だ貴様。なぜ私の隣に来る」

 

 折紙さんは十香ちゃんの隣に同士手を取りぴたっと寄り添うように肩を触れさせました。そしてーーーーー

 

「十香」

「・・・・・っ!!?」

 

 名前を呼ばれた瞬間。十香ちゃんは全身に鳥肌を浮かばせました。

 

「な、何を言ってるのだ鳶一折紙!」

「そんな他人行儀な呼び方はやめて。折紙と呼んで。オリリンでも構わない」

「お、オリ・・・・・!?」

 

 オリリンって・・・・・

 

「折紙さんが十香さんの手を握ってる・・・・・」

「すっごい・・・・・私夢見てるのかも?」

「驚嘆。悪夢かもしれませんが・・・・・」

 

 言いたい放題ですね、君たち。

 

「シドー・・・・・」

 

 ついに、十香ちゃんが士道に助けを求め始めました。まぁ、敬遠の仲だった相手が急にこうなったら戸惑いますよね。

 

「あ、あ〜なんだ。十香もちょっとだけ折紙と仲良くしてやってくれ」

「う、うぅ・・・・・王様が言うなら仕方がない。お、折紙・・・・・」

「やっと名前で呼んでくれ。嬉しい」

「ひぃ!」

 

 折紙さんが名前を呼ばれてから、十香ちゃんに指を絡ませていきます。それに対して十香ちゃんは悲鳴をこぼしました。

 

「わぁ〜いいですねぇ〜」

「さすがねぇ・・・・・自称でもS級ランカーはダテじゃないってか・・・・・」

 

 何故か折紙さんより十香ちゃんの方が無理しているように見えますね。

 

「今までごめんなさい。ずっと仲良くしたかったのだけど、どうしても勇気が出なかったの。こんな私を許して」

「う、うむ・・・・・それは構わんが・・・・・」

「これからは心を入れ替える。お願い・・・・・十香・・・・・私と、とも、友達にーーーーー」

 

 あれ?折紙さんの様子が・・・・・

 

「なっ・・・・・なっぶしゃらべれぼら」

 

 折紙さんが吐血して倒れた!!?いや、吐血したのは幻覚でした。でも、確かに吐血したように見えました。十香ちゃんと仲良くするのが、どれだけ嫌なんですか・・・・・

 

 そこで、丁度よくカラオケルームの電話がなり時間が来たことを知らせてきました。

 琴里ちゃんが電話に出で延長はなしでいいと伝えます。

 

「じゃあ、そろそろ遅いし、家に帰りましょう。ほら、みんな片付け片付け」

「お、おう。そうだな」

 

 みんなで、マイクをしまったり、ゴミを拾ったりし始めます。

 

「あ・・・・・そうだ士道」

「ん、十香?どうかしたのか?」

「うむ、そういえば、亜衣麻衣美衣もう一つゲームを聞いていたのだ。こちらはもっとマイルドらしい。なぁシドー、今度はポッキーゲームというのはしてみないか?」

 

 その瞬間、片付けをしていた皆や、倒れ伏した折紙さんの目に再び猛禽の如き眼光が灯ったのは私のみ間違えではないでしょう。

 

 はぁ・・・・・また、大変なことになりそうです。

 

 それにしても、王様ゲーム・・・・・また、1回も王様になれませんでしたし、1回も命令を指名されませんでしたね・・・・・

 



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万由里ジャッジメント 少女は謎の球体を見た

 お気に入り登録、評価、誤字報告ありがとうございます。
 本当に誤字多くてすみません・・・・・

 朝見たら日間ランキングに載っていてびっくりしました(震え声)。
 これからもよろしくお願いしますm(_ _)m


「なんですか、あれ・・・・・?」

 

 朝、目が覚めてカーテンを開けるとそこには巨大な球体が浮いていました。よくよく、見てみると霊力の塊のようなものでしたけど一体なんでこんなものが発生しているのでしょうか?

 

 とりあえず、他の精霊の皆や士道、そしてそれ以外の人がどう見えているか確認する必要がありますね。それによって、こちらも行動を変えなければなりませんし。

 

 まぁ、外を見た限りでは騒ぎが起きている訳ではありませんし、普通の人が見えているならASTが出て来ていてもおかしくないですがいません。なので精霊や霊力に関係する人にしか見えない可能性がありますね。

 

 とりあえず、それは士道の家へ行けば分かりますね。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 士道の家へ行き球体が見えているのは士道だけだと分かりました。一応、私も見えないフリをしています。

 そして、私、琴里ちゃん、士道はフラクシスナスに移動をしました。

 今は、その球体の解析中です。

 

「それじゃあ士道には、この辺に大きな球体が見えているってわけね」

「ああ」

「人に見えねぇ物を見るなんて、流石です兄様。真那はまだ修行が足りねぇですね」

「いや、そういうのとは違う気が・・・・・」

 

 十香ちゃん誘拐事件の時からDEM社をやめてラタトスクに所属した真那ちゃんも会話に混ざりだしました。

 前は折紙さんやエレンさん、千陽に続き、私にとっての危険な対象でしたがコチラについてくれるなら心強いです。これで攻撃されないと信じたい・・・・・

 

「この船のようにインビジブルをかけて見えないようにしているのでしょうか?」

「だとしたら、士道にだけ見えているのはおかしいでしょうが。DEMの仕業とも考えにくいし・・・・・」

「士道だけに見えるなら霊力じゃないですか?」

 

 まぁ、確実に霊力なんですけど。

 

「千夜姉、どういう意味?」

「士道と他の人が違うことなんて、精霊の力を封印以外だと、体内の霊力の量ぐらいですし。結局はどっちも精霊に関することですから霊力と思ったんです。精霊なら普通に見えますしね」

「解析出ました。確かにその座標から球形に放出される微弱な霊波を観測されています」

「本当にあるのね・・・・・」

「確認できたのは霊波だけですので、物体の有無は断言出来ませんが、何らかの力がそこに集まっているのは間違いないかと・・・・・」

「まさか、新しい精霊!?」

 

 いや、それはないですね。時崎さんが言うには、精霊は皆元人間らしいので、こんな霊力だけから生まれることは無いはずです。あっ、でも過去に例外もいましたね。

 

「・・・・・いや、これは、いっけん複雑な波長をしているが要素を分解してみると、十香や四糸乃、八舞姉妹、美九そして琴里、今までシンが封印してきた精霊の霊波に酷似している」

「なんですって!?」

「近似率99.6%解析官の言われる通りです」

 

 そこまでは気が付きませんでした。令音さん、よく気が付きましたね・・・・・

 

「・・・・・球体は琴里、君たちの霊力で出来ている可能性がある」

「私達の!?」

「な〜んだ、全部、司令のイタズラだったんですか?も〜人騒がせなんだから」

 

 神無月さんが琴里ちゃんをつつきます。それに対して琴里ちゃんは神無月さんの指を逆向きに曲げていきました。

 痛そうですね・・・・・でも、あの人、お礼言ってますね。本当に変態ですね。

 

「・・・・・これは、私の推測だがこの球体は精霊たちの無意識のあらわれなのかもしれない」

「どういうことよ」

「・・・・・つまり、君たちのいだいている何らかの感情が形となった物。という事さ。例えばーーーーー」

「ーーーーー嫉妬」

 

 何故か恋のライバルに次々と不幸が訪れる。午前2時の女、通称〈藁人形(ネイルノッカー)〉の椎崎さんがぼっそっと呟きました。

 

「いきなり何よ椎崎!!」

「す、すみません。で、でも、司令や精霊の皆は心のどこかで士道君を独占したいんじゃないんかって」

「分かる!!独り占めしたい願望・・・・・!近づきたいけど近づけない切なさ・・・・・!」

 

 愛が深すぎるがゆえに法律で愛する彼の半径500メートル以内に近づくことを禁じられた、通称〈保護観察処分(ディープラブ)〉の箕輪さんが椎崎さんの言葉に同調します。

 

「しかし、ストレスという物は無意識に抱えているものですからね。私もある日、突然、妻が家財道具1式と消え失せてしまったという苦い経験が・・・・・」

 

 5回の結婚と離婚を経験した恋愛マスター、通称〈早すぎた倦怠期(バッドマリッジ)〉の川越さんが自分の経験を語り始めます。

 

「精霊どうし仲良くしてても、全くないとは言いきれないんじゃないんですかね?皆、士道君が好きなんですし」

「くっ・・・・・」

 

 最後に100人の嫁を持つ男、通称〈次元を超える者(ディメンション・ブレイカー)〉の中津川さんがそう纏めると琴里ちゃんは反論できないのか悔しそうに声を漏らしました。

 

 それにしても、このフラクシスナスのクルーって本当に問題を抱えている人ばっかりですね・・・・・でも、こんな人達でも優秀なんですよね・・・・・本当になんでなんでしょう・・・・・

 

「・・・・・彼らのいうことも一理ある。引き続き球体の調査を進めるとして、並行して精霊達のストレス解消にかかる」

「どうやって?」

「デートじゃないんですか?それをしている時が1番、皆が楽しそうですし」

「・・・・・千夜の言う通り、1人1人順番に希望通りのデートをしてあげるんだ。その時間、シン、君はその彼女だけの物になる。それが見えない球体にどんな効果を及ぼすかは分からない。ただ、なにもしないよりは良いかと思う。どうする?琴里」

「ほ、他に手がなさそうなら仕方ないでしょ?」

 

 琴里ちゃんはそっぽを向きながらも士道とデートする案を採用しました。嬉しいのか頬が少し上がり、顔が赤くなっています。可愛いですね。

 

「・・・・・頼んだよ、シン」

 

 令音さんは士道の肩を叩き船から出てきました。

 

 さて、私はどうしましょうか・・・・・

 




 次の投稿は資格試験勉強中の為、少し遅れます。







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少女は謎の少女との接触を図った

 2週間ぶりです!!お気に入り登録ありがとうございます!!

 9/29、日間14位ありがとうございます(震え声)。
 1日でお気に入りが50近く増えるとは・・・・・日間ランキング恐るべし・・・・・


 昨日、帰ってから精霊の皆のデートする順番を決めました。耶倶矢ちゃん、美九さん、四糸乃ちゃん、夕弦ちゃん、琴里ちゃん、十香ちゃんという順番になりました。

 

 今日は耶倶矢ちゃんがデートをして、その後を私、十香ちゃん、四糸乃ちゃん、夕弦ちゃんであとを付けていました。

 皆は自分のデートの参考にするらしいですが、私にはデートの予定はありませんので他の理由で来ています。その理由は、原因の対象が士道に接触する可能性があるからです。

 これだけの霊力が集まっているのです、凛祢みたいに実体のない精霊が生まれる可能性があります。その精霊がなにかを知っているかもしれませんのでこうやって監視を続ける予定です。

 

 それにしても・・・・・耶倶矢ちゃん大丈夫でしょうか?究極にして趣向にして完璧なデートをすると言って張り切ってましたが・・・・・隠れた名店でオシャレなフレンチのお店に行こうとして何故かラーメン屋に行ってますし、ヤングでナウいプールバーに行こうとして何故かゲームセンターに行っていました。

 昨日、一生懸命に雑誌を開いて計画を練っていましたのに・・・・・一体、何時の雑誌を引っ張ってきたんでしょうか?多分、数年前のですね・・・・・

 まぁ、士道達は楽しんでますのでデートとしては成功ですね。さて、私も少し遊びましょうか。

 

 ーーーーーよしっ、フルコンボです。次は鬼に挑戦しましょうか。あれ?もう1回遊べるドンが出ませんでしたよ?ここの太鼓は出ないんですか!?

 

 

 ーーーーーあっ、今叩きましたよ!なんで反応しないんですか!!

 

 

 

 ーーーーー小銭が切れましたか・・・・・よし、野口!君に決めた!

 

 

 

 そのまま、悔しくてフルコンボ取れるまで続けました。気がついたら他のみんなも帰っていました。

 

 さて、私も帰りましょう。そういえば、感じたことの無い霊力を一瞬、感じたのは気の所為だったのでしょうか?譜面を見るのが忙して見れませんでした。まぁ、まだ1人目です次の時見つけましょう。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 今日は士道と美九さんのデートです。

 流石に今人気のアイドルと男が歩いていたら問題があるということで士道は士織ちゃんになっています。

 士織ちゃんは美九さんに連れられて服屋を転々とし、物凄い量の服や帽子などを買っています。流石アイドルお金もっていますね・・・・・ここからここまで全部下さいとか初めて聞きましたよ。

 

 ショッピングは夕方まで続き士道1人で持てる量を遠に超した荷物は琴里ちゃんに頼んでトラックを用意してもらい載せることになりました。

 

「まだ上載るよ」

「何処?」

「そこ、載る。上」

「「そーれっ」」

「ノルウェー」

 

 あれ・・・・・よく見たら積んでいるのフラクシスナスのクルーの面々じゃないですか。ラタトスクってもう少し人員居ないんでしょうか?

 荷物を積んでいる横で士道がウィッグが蒸れたのか外しました。が、すぐに士道が慌ててウィッグをかぶり直します。

 士道の目線の先には金色の髪をサイドテールにした白い制服の女の子がいました。しかし、直ぐに消えてしまいます。

 

 ・・・・・今の子は精霊ですね。霊力の量が精霊以外ありえない量でした。それにしても・・・・・あの霊力量、凛祢並に多いですね。凛祢やあの子の霊力は規格外で普通の精霊の十香ちゃん達より俄然多いのです。

 やはり、凛祢のような霊力が意思を持った存在なんでしょうか?

 まぁ、とにかく今回の謎の球体について知っていることがある可能性があります。

 

「〈霊魂看守(サリエル)〉ーーーーー【魂の観測(サーチ)】」

 

 先程の霊力を捜し出します。

 

「見つけました」

 

 私は、霊力の方へ移動しながら、保存してある凛祢の魂に語りかけます。

 

「それで、あの子をどう思いますか。凛祢」

『う〜ん、はっきりとは分からないけど多分、私と似た存在なんじゃないかと思うよ』

「やっぱり、そうですか・・・・・なら、もし士道が封印をしたら・・・・・」

『うん、残念だけど器が無いから私みたいに消えちゃう』

「そうですか・・・・・」

『・・・・・千夜ちゃん』

「大丈夫です。士道が救えなかった分は私が救ってみせます」

『ふふ、頼もしいね。それじゃあ、私の肉体も早くお願いできるかな?』

「今、それを言いますか!?・・・・・死神でもいいなら今すぐ用意してあげますが?」

『冗談だよ、ゆっくりでいいからね。無理しちゃダメだよ?』

「分かっていますよ。もう少しで突破口が見えそうなんです。あと少しだけ待ってください」

『うん。待ってるからね』

 

 話をしている間に目的地に着きました。凛祢の魂をしまい、目の前の女の子に声をかけます。

 

「少し良いですか?」

「・・・・・アンタ精霊?」

「そうですが」

「驚いた。アンタみたいな精霊がいるなんて」

「えっ?」

「それより何か用?」

「えっと、あの球体と貴女について教えてくれませんか?」

「それを聞いてどうするの?」

「えっ?それは、士道をサポートする為に役立てるとか・・・・・」

「なら、教えられないわ。これは、システムケルブは五河士道にかせられた試験のようなものだから」

「な、なら貴女は士道を害するつもりはありますか?」

「それも士道しだいよ」

 

 全然教えてくれません。分かったのは、士道がシステムケルブという何らかの試験の最中で、それに失敗した場合この子は士道と敵対するつもりであるという事です。

 システムケルブとは一体なんなんでしょうか。試験を受ける条件は?合格方法は?全然わかりません。

 

「もういいかしら?じゃあ、私は行くから」

「待ってください。最後に貴女の名前は?」

「万由里よ」

 

 そう名前を告げて万由里ちゃんは街の中に消えました。

 




 あと2回程で集計です。


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少女は悪夢に情報提供を求めた

 台風め・・・・・


 霊力の球体の謎を知っているであろう少女、万由里ちゃんと接触しましたが、あまり情報を得ることが出来ませんでした。

 万由里ちゃん、凄い素っ気なかったですね・・・・・少し傷つきました。

 

 結局そのまま進展は無く、四糸乃ちゃん、夕弦ちゃん、琴里ちゃんのデートが終わりました。順調に球体は収縮していっているみたいですけど本当にこれでいいんでしょうか・・・・・?って、あれ?外に霊力の反応?これは・・・・・士道と時崎さんと万由里ちゃん?

 

 カーテンの隙間から外を見ると士道と時崎さんが話していました。時崎さんは士道をどうこうするつもりは無さそうです。そもそも、私がこんな近くに居るんですからそんな事はしないでしょう。

 

 あっ、そういえば時崎さんもあの球体が見えているのでしょうか?見えているなら何か対策を立てようと動くのがあの人です。自分に不都合がないか?あるならどうするか?などをとことん考えて行動し解決する。それを可能とする力を時崎さんは持っていますからね。

 

 よしっ!明日の朝に時崎さんに会いに行ってシステムケルブについて聞きましょう。

 

 私はそれだけ決めて、明日に備えて眠りにつきました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「ーーーーーと言うわけでシステムケルブについて教えてください」

 

 私は、時崎さんに会いに今は廃ビルの中にいます。

 

「いきなりいらしたと思ったらその事ですか。それよりも千夜さん?なにか(わたくし)に言うことはありませんの?」

「えっと・・・・・ご機嫌麗しゅう?」

「何故疑問形なのですの?それに、違いますわ。この前助けて差しあげたでしょう」

「あっ、その事でしたか。はい、その節はお世話になりました」

「まぁ、いいですわ・・・・・で、システムケルブのことでして?(わたくし)はてっきりあのウィザードについて聞きに来たとばかり」

 

 あのウィザード・・・・・多分、千陽の事です。私と瓜二つの顔で、曖昧になっている記憶の中での記憶にない呼び方、やーちゃんと私を呼んだ少女。5年前の私に関係している可能性がかなりある存在です。確かに気になりますが・・・・・

 

「何か知っているのですか?」

「えぇ、知っていますわ。まぁ、教えるつもりはありませんが」

「そうですか・・・・・なら別にいいです」

「あら?随分と諦めがいいのですね」

 

 確かに気になります。しかし、今は今起きている状況に手を打つのが先です。それに、私自身のことは私自身で解決したいのです。

 

「改めまして、時崎さん。システムケルブについて教えてください」

「分かりましたわ。システムケルブ、その正体は1つの器に一定量の霊力が集約された際にその器となった者、つまり士道さんがそれだけの霊力を持つに相応しい者かどうかを見極めるために現れる世界のシステムの管理者ですわ」

「もしも相応しくないと判断されたらどうなるんですか?」

「その場合は場合はその器を破壊しに動きますわ」

「なっ!?つまり、士道を殺すという事ですか!?そんな事させません!!」

「そんなに焦らなくても大丈夫ですわよ」

 

 話を聞いて飛び出しかけた私を時崎さんが呼び止めます。

 

「何を言ってるんですか!?士道が危険なんですよね?それに、士道が死んだら貴女も不都合なのではないですか?」

「だから、落ち着いてくださいまし。システムケルブの方は心配ないでしょう。士道さんは順調にクリアしていますので」

「そ、そうですか・・・・・」

 

 精霊の皆とのデート、あれが良かったのでしょうか?

 

「ただ、1つ心配があるとしたら・・・・・彼女が自分の思いに気づいて、いえ気づかなくともその気持ちを抱いてしまうことですわね」

「どういう事ですか・・・・・?」

 

 時崎さんの返答の前に、突如霊力の変化を感じました。感じたのは天宮市上空、あの霊力の球体からです。霊力の球体は形を変え、実態を持ちました。その姿は巨大な球体の周囲に左右非対称に色が違う2対の翼と歯車を持ち、そして骨で出来た尾を纏っています。

 

「なんですか・・・・・あれは?」

「あらあら・・・・・」

「時崎さん!あれは何ですか!?」

「あれは、システムケルブの対象を破壊するための天使ですわ。それにしても、桁はずの力を持っていそうですわね」

「士道は順調にシステムケルブをクリアしていたんじゃないんですか!?」

「えぇ、していましたわ。ただ・・・・・千夜さん?士道さんにも言いましたが、人の心は自分でも予期せぬように揺れるものーーーーー彼女自身もこうなるとは思っていなかったでしょう」

「彼女自身?・・・・・まさか!?万由里ちゃんの事ですか!?」

 

 産まれて間もない、審査委員側の少女の心の奥底にある気持ちにシステムケルブが反応したっていうんですか!?

 なんですか、その初見殺しは!?

 

「時崎さん、私は行きます。貴女は・・・・・?」

(わたくし)はここで見ていますわ」

「・・・・・そうですか」

「ご安心下さい。士道さんがピンチになれば(わたくし)も助太刀しますから」

「そうならない事を祈りますよ」

 

 私は暴れている天使のもとへ急ぎました。




 次回でアンケート終了です。


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少女はまたもや悪役を演じた

 早くオリジナルストーリーに行きたい。

 きらら展に行って来ました。あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~


 万由里ちゃんの天使が暴走を始めました。真ん中にある黒い球体から次々と電撃が放たれ士道達がいる見晴台を破壊していきました。

 負けずと十香ちゃんは斬撃、四糸乃ちゃんは氷結、耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんは暴風、美九さんは超音波で応戦し電撃を防いでいました。

 

 このままだと街の方へ被害が広がりそうと思っていると、フラクシスナスのインビジブルが解除され、無数のユグドフォリュウムが天使の方に飛んでいきました。天使を囲むように配置され結界を張り天使を上空に跳ね上げます。そして、すぐさま街の上空に結界を展開しました。

 あれ、確か神無月さんが1人で脳を使って動かしているんですよね・・・・・あの人、変態なところ以外は基本ハイスペックなんですけど、変態のせいで全てを台無しにしてますね・・・・・

 

 結界が張られてから、十香ちゃん、四糸乃ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんは飛び出し天使への攻撃を始めました。美九さんは士道の護衛のようです。

 

 ーーーーーさて、私も参戦しますか。

 

 大鎌に【魂を狩る者(ハンター)】を斬撃に乗せて相手の霊力を削ります。う〜ん・・・・・あんまり効いてなさそうですね・・・・・

 

「む!貴様は真っ黒な奴ではないか!」

「助けてくれて・・・・・ありがとう・・・・・ございます」

「うむ!そなたの活躍、期待しておるぞ!」

「期待。頑張ってください」

 

 わ〜・・・・・みんなの期待が重いです・・・・・それにしても、この状況はまずいですね・・・・・いくら精霊と言っても皆は力を殆ど出せてない状況ですし、フルパワーを出せるのは私だけ、相手は皆の霊力の塊ときました。せめて、時崎さんの手助けが欲しいです。

 

 フラクシスナスの方でも攻撃の準備をしていたみたいでミストルティンを放ちますがまるで効いていません。最近、ミストルティンが活躍しているの見てない気がします。いや、威力を疑ってる訳じゃありませんよ?実際、私が当たったら一溜りもないでしょうし。

 

 フラクシスナスを見ながら考え事をして天使から少し目を離していると、いつの間にか万由里ちゃんが捕まっていました。

 ちょっと、士道何やっているんですか!?ちゃんと守ってくださいよ!!しかも、天使の霊力や攻撃力が上がってますよ!!

 あと、天使の名前は〈雷霆聖堂(ケルビエル)〉って言うみたいですね。万由里ちゃんが叫んでいたのでやっとわかりました。

 

 さて、この状況をどう打破しましょうか。せめて、十香ちゃん達が完全体であれば・・・・・あっ、そうだ!完全体にしてしまえばいいです。そう考えたら、善は急げです。えっと、士道は・・・・・居ました。フラクシスナスの中ですね。

 私はフラクシスナスに移動します。入り方は真那ちゃんがスーツを着て出てきた所を逆走していきました。

 フラクシスナスの中に入るとクルーと士道、美九さんが居ました。

 

「真那!万由里を連れ戻すまで待ってくれ!俺が何とかする!アイツを助けさせてくれ!」

「士道!?」

「万由里は!アイツは皆の霊力から生まれた存在なんだ!十香や四糸乃、耶倶矢、夕弦、美九、そして琴里。万由里はお前らみんなの分身なんだ。アイツは言った、自分は役目を終えれば消え去ると、その為だけに生まれたと。消えるために生まれる命なんてあっていいはずがない。あの暴走が万由里の消えたくないという思いなら尚更だ!俺はアイツを・・・・・皆を助けたい!!」

「それでこそ士道です」

「なっ!?」

「〈リーパー〉!?なんでフラクシスナスの中に!?」

 

 フラクシスナスのクルー達は慌てて、琴里ちゃんや美九さんは士道の前に立ちはだかります。

 

「万由里ちゃんを救います。その為に力を貸してください」

「信じろっていうの?時崎狂三以上に得体の知れないアナタのことを?」

「・・・・・決めるは士道です」

「分かった、どうすればいい?」

「士道!?」

「大丈夫だ。こいつは俺達に被害を加えたことは無いし、この前の十香の時だって協力してくれた。ーーーーーこちらからも頼む。万由里を助けるために力を貸してくれ」

「えぇ、では早速始めます。ーーーーー【魂の接続(コネクト)】」

 

 士道の手を取り霊力を接続します。えっと・・・・・あった、これが十香ちゃん達とのパスですね。

 士道の中にある霊力と十香ちゃん達の繋がりを見つけ、それを一時的に拡大させます。それによって、十香ちゃん達の霊装は完全な状態へ戻りました。

 

「なっ!?一体何をしたのよ!?」

「士道の精霊の皆のパスを一時的に拡大させました。かなり集中力がいるので早めにケリをつけますよ」

「よしっ!琴里、美九頼むぞ」

「えぇ!」

「任してください。ダーリン」

 

 士道達とフラクシスナスから外へ出て外のメンバーと合流します。ちなみに、士道は琴里ちゃんと美九さんに抱えられて空を飛んでいる状態です。

 

「十香!皆!」

 

 士道の声に反応した面々が士道の近くへ集合します。

 

「万由里を助け出す!協力してくれ」

 

 皆は頷き、〈雷霆聖堂(ケルビエル)〉に突撃していきます。各々が出来る全力を尽くし、そして士道を万由里ちゃんのもとへ届けることが出来ました。そのまま士道は万由里ちゃんを捕らえている檻を破壊し万由里ちゃんに抱えられてみんなのもとへ帰ってきました。

 

 さて、あとは〈雷霆聖堂(ケルビエル)〉をどうにかーーーーーなっ!?なんですかアレ!?

 

 突如、〈雷霆聖堂(ケルビエル)〉は姿を変えてドリルのような形になりました。そして、ドリルの先端に霊力が集中していきます。

 

「〈雷霆聖堂(ケルビエル)〉!?まさか・・・・・ラハットヘレヴ」

 

 霊力の充電を終えた次の瞬間、フラクシスナスのミストルティンに似た霊力砲が放たれ山を吹き飛ばしました。

 

 なんですか、あの威力・・・・・私の【反転(フォールン)】でも返しきれない気がするんですけど・・・・・こんなの、どうすればいいんですか・・・・・

 

「令音!」

『・・・・・解析結果が出た。その天使にはまともな攻撃は通用しない。君たちの霊力を一点に集中させることが出来れば、あるいは・・・・・』

「そんな!?」

 

 ちょっと、琴里ちゃん?何でこっちを見るんですか?いや、無理ですよ。パスを維持しなからそんな事をやるなんて。

 私が首を振ると、万由里ちゃんが決心したように十香ちゃんの手を掴みました。すると、私以外の精霊の皆から波動のような力が広がり、十香ちゃんに集結していきます。

 

「霊力が集まっていく・・・・・」

「力が湧いてくる」

「これなら!」

「兄様!天使が!」

 

 打開策を見つけても、〈雷霆聖堂(ケルビエル)〉には待つつもりは無さそうです。真那ちゃんは真っ先に動き出し、先程より充電時間の少ないラハットヘレヴをテリトリーで受けました。そこで、ユニットに限界が来たのかそのまま墜落していきました。

 私も、【魂を喰らう者(イーター)】で霊力を吸収していますが・・・・・焼け石に水ですね。これ以上、動くとパスを、保てなくなりますし・・・・・って!士道!?

 

「守る!俺が守る!皆を!万由里を!」

 

 士道は〈鏖殺公(サンダルフォン)〉をふるい〈雷霆聖堂(ケルビエル)〉に突撃していきます。しかし、いとも容易く吹き飛ばさせてしまいます。

 まだ、力の集中は終わらないんてすか!?

 

「シドー!!」

 

 みんなの霊力の集結が終わり十香ちゃんの霊装が姿を変えます。剣のような翼が生えて、もう1つの剣が姿を現します。

 十香ちゃんは士道を助けようと移動します。物凄く早いですがこのままだと間に合いません。ラハットヘレヴが至近距離で放たれてしまいます。

 もうダメかと思いましたが、〈雷霆聖堂(ケルビエル)〉が時計の針が動く音と共に少しの間だけ動きを止めました。その間に、士道は救出されます。

 

 今の力は〈刻々帝(ザフキエル)〉・・・・・時崎さん。ありがとうございます。

 

 そこからは、十香ちゃんが1人で〈雷霆聖堂(ケルビエル)〉のラハットヘレヴを切り裂き、倒してしまいました。十香ちゃん、強すぎです!!

 まぁ、士道と万由里ちゃんがキスしたことによって封印されて〈雷霆聖堂(ケルビエル)〉が弱体化したこともあるでしょうが。・・・・・本当に士道にデレてましたね。

 

「万由里!そんな、なんでこんな」

「私は霊力結晶体、封印を施せば消えるのが道理・・・・・でしょ?」

「封印・・・・・?でも、お前は俺とーーーーー」

「であったばかりじゃ封印なんて出来ないはず・・・・・?あはははっ。ばーか、私はみんなの霊力から生まれたんだよ?アンタの事嫌いなわけないじゃん。・・・・・生まれた時から愛してた」

「万由里・・・・・」

「考えないようにしてたけど、きっと私みんなが羨ましかったんだ・・・・・」

「待て!万由里、消えるな!」

「でもね、私もみんなに自慢できることが1つだけあるの。私だけ士道と同じだったんだ」

「同じ?」

「私はもう消えるために生まれた存在じゃない。アンタに会えたから・・・・・それだけで・・・・・」

「万由里!!」

「ありがとう・・・・・士道」

 

 さて、完全に消える前に最後の仕事です。

 

「ーーーーー【魂を狩る者(ハンター)】」

「「「「「「「「なっ!!?」」」」」」」」

 

 万由里ちゃんの魂を捕まえ【魂の記録書(ソウルログ)】に保存しました。絶対に消えさせませんから。

 

「リィィィィパァァァアア!!!!」

 

 士道が絶叫します。まぁ、私に斬られて消えたようにも見えますよね。

 

「なんでだ!万由里を救うんじゃなかったのかよ!」

「・・・・・救いましたよ」

「ふざけるなっ!!」

 

 ここで、この事を話すべきでしょうか。いえ、話すべきではないですね。これ以上深く関わると、バレる可能性が上がります。

 

「では、私はこれで」

「待てっ!!」

 

 士道達を置き去りにして私はその場から離脱しました。

 




 次回、結果発表となります。


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或守インストール 少女は仮想世界に少年を助けに向かった

 アンケートご協力ありがとうございました。
 結果により家族系、学校系、非日常系は決定したのですけど、あと2つが同じ票数のためこちらで決めます(どちらにするか決めていない)。



 万由里ちゃんの騒動から数日後、士道も落ち着いたみたいです。士道は落ち着いたのですけど・・・・・

 

『ねぇ、千夜?まだ肉体は用意できないわけ?』

「骸骨の死神でいいですか?」

『良いわけないでしょ?』

『万由里ちゃん、千夜ちゃんも頑張っているから、もう少し待ってあげよ?』

『そんなことないわよ。千夜は、私を封印してから何もしてないじゃない』

『た、確かにそうだけど・・・・・』

「いや、凛祢?そこは擁護してくださいよ」

『私もそろそろ士道に会いたいな〜なんて・・・・・』

「こちらにも色々あるんですよ。士道を立ち直らせたり、時崎さんにお礼を言いに行ったり・・・・・」

『なんでもいいから、早くしてよね。それじゃあ』

『千夜ちゃん頑張ってね。風邪には気をつけてね』

 

 万由里ちゃんが早く体が欲しいと文句を行ってきます。確かに凛祢の騒動からもう3ヶ月近く経っていますが、仕方がないじゃないですか。立て続けに事件が起こるのですから。

 わたしのせいではありません。強いて言うなら士道のせいです。

 

「お〜い!千夜」

「そぉいっ!!」

「危なっ!?いきなり何するんだよ!!」

「すみません。気がたっていまして」

「それでも、いきなり人に向かって蹴りを放つのはどうかと思うぞ?」

「それで、何か用ですか?」

「あぁ、ちょっと匿ってくれないか?」

「犯罪者の肩を持つつもりはありませんが?」

「ちげぇよ!十香達から隠れる為に匿って欲しいんだよ!」

「十香ちゃん達?一体何があったんですか?」

「それはだなーーーーー」

 

 どうやら、士道は十香ちゃん、折紙さん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃん、美九さんに詰め寄られて誰とデートするかを迫られていたみたいです。つまり、どういうことかと言うと、いつも通りだということです。

 

「じゃあ、上がってください」

「おう、ありがとうな」

「待っている間、何かしますか?」

「そうだなーーーーー」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 士道が帰ってから数時間、琴里ちゃんから電話がかかってきました。

 

「琴里ちゃん、どうかしましたか?」

「千夜姉!士道がアクシデントにあって大変なの!!」

「アクシデント?何があったんですか?」

「とにかく説明は後で!今すぐフラクシスナスで回収するから!」

「わかりました」

 

 しばらくすると、フラクシスナスへの転送が始まり艦内へ移動されました。艦内に居るのはフラクシスナスのメンバー、士道に封印された精霊達、そして折紙さんと時崎さんです。折紙さんと時崎さん?他のメンバーは分かりますがなぜ2人がここに居るんでしょう?

 

「皆、集まったわね。それじゃあ、状況を説明するわ。落ち着いて聞いてちょうだい。まず、士道の状態だけど仮想世界に閉じ込められているわ」

 

 なっ!?仮想世界!!?なんですか、そんなハイテクな物まで出来てきたんですか!?フラクシスナスの技術 おかしくないですか?

 

「士道はこの仮想世界でギャルゲーのシュミレートをしていたの」

 

 ここまで来て、まさかのギャルゲーですか。いや、なんとなく予想はで来ていましたが・・・・・もっと、ほら、あるじゃないですか、色々と・・・・・

 

「そして、士道がプレイ中に仮称、人工精霊が現れて仮想世界の管理権を奪い取られたわ。普通は取られるはずがないのだけど・・・・・」

「人工精霊?精霊って人工で作れたんですか?」

「それもよく分からないのよ。ただ、ここのセキュリティは普通の人間には破れないはずだし、それにプログラム自体が霊力を持っている状態なの。それで、仮称として人工精霊と呼んでいるわ」

 

 確か、フラクシスナスのセキュリティは人工知能がやっているでしたっけ?確かに人間の処理速度では突破出来そうにないですが・・・・・人工の精霊ですか。

 

「それで、こちらから手を出すことが出来なくなってから向こうからコンタクトを取ってきたわ。『五河士道を愛するためにこちら側に来て下さい』って。それから何故か私、十香、四糸乃、耶倶矢、夕弦、美九、千夜姉、鳶一折紙、時崎狂三のアクセスが許可されたわ」

 

 なるほど、それで呼ばれたわけですか。

 

「こちら側からは干渉出来ない、というわけで仮想世界にアクセスする必要があるの。正直、向こうの状況も、相手の目的もわからない。罠である可能性も高いわ」

「問題ないと言った。士道が危険ならば、ここは迅速に行動すべるき」

「迷っている暇はありませんね。その人工精霊がDEM産だったら士道がかなり危険ですし」

「そうですわね。分からないことを考えても仕方が無いですし・・・・・皆さん、士道さんを助けたいのでしょう?」

「うむ!ゲェムの中に入って、悪いヤツをやっつけて、シドーを助けるのだ!」

「そうね・・・・・貴方達の言う通りよ。令音、準備して」

「・・・・・ポットの用意は出来ている。指定された者のダイブは問題ないだろ。だが・・・・・現実世界と同じに見えても、中は仮想世界だ。こちらで設計した時点では、恋愛ゲームのための世界。だが、相手が管理権を握っている以上、どんなことでもありうる」

「分かってる。まずは相手の目的、正体を探るわ。その後は・・・・・まっ、出たとこ勝負ね。いいじゃない。ギャルゲーだったら、こっちだって散々やってきたのよ。さぁーーーーー私たちの戦争(デート)を始めましょう」

 

 私達はポットに入り、仮想世界にダイブしました。

 

 士道、今行きます!!




 非日常系の内容についてアンケート取ります。これだけ内容決まらなくて・・・・・すみませんm(_ _)m

⬇のを翻訳すると
①魔族化・獣人化物
②ゾンビ物
③魔法少女物
④この中にないから要望を書く

となっています。


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少女は少女達との愛を論じた

 ざっと、或守インストールを一通りしましたが・・・・・今までの章で1番長くなりそうです(具体的に言うと20話前後)。その後に凛緒リンカーネイション・・・・・やばい、オリジナルストーリー書けるのだいぶ後だ・・・・・

 あっ、いつもより長めです。


 ゲームの世界に入るといつもの天宮市と全く同じ街並みが目に入ります。さらに、視線の奥には士道と見慣れない少女が立っていました。

 

「いたわ!士道、そいつから離れなさい!」

「琴里!?離れろって・・・・・ちょっと待ってくれ!いきなりで、わけが分からないぞ」

 

 琴里ちゃんに続いて私達は士道のもとへ向います。

 

「その子は危険だわ。このゲームには異常が起きている。その原因はその子よ。で、私達は、そいつに呼び出されて来たわけ」

「シドー!ゲェムから助けに来たぞ!」

「ゲームの外からですね。それで士道、怪我?いや、なんともないですか?」

「あらあら、開始早々物騒ですわねぇ」

「士道に危害を与えるならただではおかない」

「十香に千夜・・・・・それに折紙に狂三まで!?助けに来たって、どういうことだ?俺は別に、危ない目にはあってなんか・・・・・」

 

 あれ?士道、ゲームから出られなくなったことに気がついていないのでしょうか?でも、外と通信が出来なくなってからだいぶ時間が過ぎているはずですし・・・・・もしかして、外と中で時間の流れが違うのでしょうか?

 

「し、士道さんは、ゲームの中から出られなくなっているんです。そ、その人の・・・・・せいで」

「或守のせいで?あっ、そういえばさっきから琴里や令音さんと通信が切れちまっているみたいだけど・・・・・」

「ダーリンらしいですぅ。でも、その子は可愛らしくても敵ですよぉ。離れた方がいいと思いますぅ」

「士道、こっちに来て。私の後ろに下がるのが賢明な判断」

「何を言っているのだ鳶一折紙!シドーは私が守る!私の後ろに来るのだ!」

「2人とも喧嘩は後にしてください。あの子がどう動くか分かりませんし・・・・・」

「彼女が人工精霊ですか。なかなか可愛らしいではありませんの」

「人工、精霊・・・・・?」

「人工、精霊?それは、なんのことですか?」

 

 あれ?人工精霊では無いのでしょうか?なら、普通のウィルス?それとも人工知能でしょうか?でも、プログラムに霊力を宿しているのでやっぱり精霊・・・・・あ〜!!わけがわからなくなってきました!!

 

「くくく・・・・・とぼけても無駄だ、偽りの精霊よ!士道を人質に、我らを呼び出しておきなが・・・・・今さら言い逃れなどできん相談だな!」

「人質・・・・・代価を目的として、拘束すること・・・・・ですね。わたしはそれを否定します。わたしは一切、五河士道を拘束していません」

「反論。この仮想世界を支配しているあなたにとって、士道は人質以外のなにものでもありません」

「わたしは現状、五河士道に対して一切の権限を使用していません」

「どういうことなの?あなたが、私たちを士道を愛・・・・・ええっと、とにかく呼び出したんじゃないの?」

 

 今、琴里ちゃん、愛するためって場所恥ずかしいのか誤魔化しましたね。素直になればいいのに。でも、そこが琴里ちゃんらしいです。

 

「そういえば、さっき検索するとか言っていたよな、或守」

「はい。わたしは愛を知るため、五河士道と愛を育むための人材を検索、呼びかけました」

「やっぱり、皆はさっきまでのNPCじゃなくて本当に来てる・・・・・んだよな」

 

 あれ?士道私たちのことをNPCと勘違いしていたんですか?さっきまでの、という事はNPCと対話をしたということ・・・・・本物と区別がつかないなんてかなり正確に再現されているんですかね?

 

「そうよ、ここにいる全員ね。メンバーも、わざわざそっちから指定があったわ」

「はい。この世界で五河士道と愛を育む、その可能性かわあると設定されていた方々です」

「つまり、攻略ヒロインとして設定されていた面々というわけですね?」

 

 あれ?自分で言っていて何故か違和感が・・・・・

 

「その通りです。だから、呼びかけたのです。五河士道が愛し、五河士道を愛すことができる人間を」

 

 違和感の理由がわかりました。これ、私も攻略ヒロインの中に入っているという事じゃないですか!?精霊組と士道Loveの折紙さんはいいとして、私がなんで入っているんですか!?どうせ作ったのは令音さんでしょうけど!!最高難易度キャラとして作ったんでしょうけど!!

 

「言っておくけど、私はそういうのじゃないわ。あなたが目覚めないと、こっちの業務に差し支えるしね」

「・・・・・?では、五河琴里は五河士道を愛してはいないのですか?」

「そっ、それは!い、妹として・・・・・家族、として・・・・・愛・・・・・その、えっと・・・・・」

「では、五河琴里に問います。愛とは、どのようなものなのでしょうか?」

 

 反論に困っている琴里ちゃんに或守ちゃん?が質問します。

 愛とは何かですか・・・・・

 

「或守はさ、その答えが欲しいみたいなんだ。どうしても、愛について知りたい・・・・・ってことらしい俺も考えてみたんだけど難しいよな。なんとなく、分かっているつもりだったけど、いざ言葉にしようと思うと・・・・・困ってさ」

「そうね・・・・・ 」

 

 琴里ちゃんは言いたいけど言えないって感じの顔をします。まぁ、難しいですよね。愛にも種類がありますし。寵愛、親愛、友愛、敬愛・・・・・それぞれで少しづつ意味も変わりますし、愛自体が感情なので、どうしてもふわっとした物になってしまいます。

 

「他の方々は、どうでしょうか?あなた達にとっての愛とは・・・・・なんですか?五河士道を愛している皆さんは愛が分かりますか?愛とは、どういうものなのでしょうか?」

「む、愛というのはよく分からんが、シドーと一緒にいると楽しいのだ!それに、美味しいものをいつも食べさせてくれるしな!」

「十香・・・・・俺の価値は飯だけなのか・・・・・」

 

 士道、ドンマイです。この答えは、十香ちゃんらしいと言えば十香ちゃんらしいですけど、もう少し言い方があったと思いますね・・・・・うん、十香ちゃんには無理ですね。

 

「つまり、美味しいものが愛の基準なのですか?それなら、夜刀神十香は例えばきな粉パンを五河士道と同じように愛をしているのですか?」

「うぬ・・・・・それは、また違うような・・・・・」

 

 一瞬で論破されてしまいます。でも、十香ちゃんはきな粉パンを愛しているのは間違いなさそうですが・・・・・

 

「えっと・・・・・た、たとえばその人のことを考えると、ドキドキしたり、心が・・・・・暖かくなったり・・・・・」

「あはー!四糸乃はいつも、ベットの中で顔真っ赤にして士道君のこと考えているもんねー!」

「・・・・・っ!」

「心に温度変化が・・・・・?それは穏やかな気持ちや、多幸感のちゃった表現ですね。けれど、それは愛以外でも得られるのではないのでしょうか」

「うぅ・・・・・それは、そうかもしれませんが、他のこととは違って・・・・・る、ような・・・・・」

「相手を、自分のものにしたいという気持ちではありませんの?体も心も溶け合って、1つになって・・・・・互いが互いを求めずにはいられなくなる・・・・・」

 

 ちょっと、時崎さん?この小説はR-18ではないですよ!概要欄をしっかり見てください!!

 

「ちょっと、健全な高校生には早いんじゃないですかね!」

「まぁ、一理あるかもしれないわね」

「うちの妹はなんで共感しちゃたんだよ・・・・・」

 

 本当にですよ・・・・・

 

「お前の答えはなんなんだ?」

「そっ、それは・・・・・首輪を付けさせて、踏みつけた時に喜ぶ・・・・・?」

「なんでそんな妹に育っちゃったんだ・・・・・」

 

 誰のせいですか!神無月さんのせいですね、分かっています。

 

「では、八舞耶倶矢、八舞夕弦。あなた達はどうですか?」

「くく・・・・・っ、愛か。愛とは運命の邂逅。別離を許されぬ魂の半身よ」

「指摘。それは夕弦の事ではありませんか。今聞かれているのは士道のことです」

「ぬ・・・・・士道への愛・・・・・我が、求め・・・・・えっと所有・・・・・物?」

「あら?わたくしと同じですわね。耶倶矢さんも士道さんと1つになりたいんですの?」

「し、し、し、士道と1つ・・・・・そそそ、それはその・・・・・夕弦はどう?」

「回答。自分より相手を優先することです」

 

 耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんは意見的には反対な感じになりましたね。

 

「ダーリンはどんな事があってもファンでいてくれるって、そう言ってくれましたぁ。それはずっと私のことを思ってくれているってことですよねー」

「ファン。支持者ということでしょうか。支持や、忠誠心を持たれているということですか?それは、愛なのでしょうか?」

「言われて見るとなんか違う気がします・・・・・」

 

 自分をずっと好きでいてくれる、見ていてくれているという事でもありますけど、ファンという意味から掘り下げてしまうとかなり意味が変わってしまいますね・・・・・

 

「相手の要望を全て受け入れるのが愛」

 

 折紙さんの答えはすごく偏ってますね。折紙さんらしいと言えば折紙さんらしいですが。時崎さんさえちょっと引いてるのが凄いと思います。時崎さんも大概ですけど。

 

「魂月千夜。あなたはどう考えますか?愛とは一体なんですか?」

「そうですね・・・・・」

 

 恋は下心、愛は真心と言いますから、愛は真心?いや、少し違いますね・・・・・いや、あってますか?

 愛、愛ですか・・・・・

 

「その相手についてとことん求める事・・・・・ですかね?」

「あら、千夜さんも、わたくしや耶倶矢さんと一緒ですの?」

「私を混ぜるなし!」

「いえ、そうではなくて・・・・・相手に何かをして欲しいという事でもありますけど、それと同時に相手がして欲しい事をしてあげたいという気持ちでもあると言いますか・・・・・」

 

 なんでしょう・・・・・愛ってこんなに言葉にするのが難しいんですね。やっぱり愛は感情なので実際に体験できれば早いのですが・・・・・

 

「千夜姉、忘れているかもしれないけどこれ士道に対しての愛の事よ」

「あっ、そうでした。なら、一般的な愛の感情ということでお願いします」

「おい!」

 

 まぁ、愛の種類によってしてあげたいの限度が変わるだけですし、あながち私が士道に抱いている愛、友愛や親愛という面で見ても間違っていない気もしますが。

 

「うーん・・・・・一致するものなのかもどうかもよく分からないけどなぁ。或守、どうだ?」

「今までの情報から、愛を理解するのは難しいと思われます」

 

 逆に出来たら凄いですけどね。

 

「やはり、実際に愛の形成・育成をシュミレートする。その方法で、愛を確認するしかないようです。みなさんに来てもらったのはその可能性を考慮したためです。この世界には愛を育成するイベントが数多く配置されています。シミュレートするにはそれらを使うのが最適だと思います」

「まぁ、元々そういう世界だからね。・・・・・それに付き合わないと、士道と私達もこの世界から返すつもりはないってこと?」

「・・・・・?どういう意味でしょうか?」

「だから、あなたが愛について理解するまで、ここから出られないのかってことよ」

「・・・・・?質問が理解出来ません」

「いや、ちょっと待て、琴里。或守・・・・・もしかしてお前は、別に俺たちを閉じ込めたつもりはないんじゃないのか?」

「私の目的はただ1つだけーーーーー愛を知りたいのです」

「・・・・・でも、あなたの存在はイレギュラーよ。本来、いるはずのないキャラクターなの。この状況があなたのせいじゃないなら、なんだっていうの?」

「わたしには分かりません。私も全てのシステムを管理できているわけではありません」

「なぁ、琴里。本当に知らないみたいだぞ。そんなに怒っても仕方がないだろ」

 

 士道はまたそうやって無条件に人を信用して・・・・・まぁ、それが士道のいい所でもありますけど・・・・・悪いとこでもありますね。

 

「仕方がないわね。どのみち、希望はこの子しかない」

「そうですわねぇ・・・・・或守さんといいましたか?わたくしたちはどうすればいいのでしょう?」

「この世界で五河士道と愛の形成・育成すること。私が望むのは、それだけです」

「要するに、いつもと変わらないってことですよねー?ダーリンと甘々な時間を過ごせるならオールオッケーですよー」

「仮想世界の時間が加速されていてよかったわ。何日か閉じ込められても、外では数時間の経過でしかないはずだし」

「それでは、皆さんよろしくお願いします」

 

 こうして、私達の愛の形成・育成シュミレートが始まりました。

 

 




 アンケートはご意見頂いた中にこれで書いたら面白そうって思った場合(作者の感性)それにして、そういうのがなかったらアンケートの結果になります。


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少女はゲーム内で普段通りすごした

 最近、やっと千夜(主人公)の髪型や霊装が頭の中でまとまりました。
 いつか、設定画を描きたいな・・・・・画力がアレで、お出しできるものでは無いですが・・・・・

 作者の成長をご期待ください。


 恋について考えたのはつい先程のはずですが今は朝です。気がつくと私はベットの中で目を覚ましました。或守ちゃんが何かしたんでしょうか?

 その後、琴里ちゃんと連絡を取り今後どうすればいいかを聞きました。琴里ちゃんが言うには普段通りに過ごせばいいらしいです。なので、とりあえず学校に向かうことにしました。

 

 学校に登校し、しばらくすると十香ちゃんや折紙さんも登校してきます。他のクラスメイトもいますがゲームの中なので全員NPCという事になります。とてもそうは見えないです。物凄い再現度ですね・・・・・確かに士道が本物かNPCか分からなかったのも頷けます。

 

 そろそろ、チャイムが鳴りますね。で、なんで士道はまだ来ていないんですか?タマちゃん先生の出席確認がいくらゆっくりでも士道の出席番号はかなり早いので、すぐ呼ばれてしまいますよ。っと、来たみたいですね。或守ちゃんも一緒みたいです。

 

「おはようございます、五河君。ギリギリですよぉ〜?」

「ごめんタマちゃ・・・・・じゃなくて岡峰先生」

「本当は遅刻ですよぉ。でも、走ってきたみたいだから、許してあげます」

「ありがとうございます!」

「ふふ・・・・・だって、走って息が乱れて・・・・・汗をかいた男子高校生って・・・・・ドキドキしますから」

 

 あれは、コンピュータ上の存在。タマちゃん先生本人ではない、限りなく思考は近くても本人ではない。そう考えないと、タマちゃん先生の尊厳が・・・・・いや、確かに考えてそうですけど・・・・・

 

「シドー!おはようのだ!」

「士道、おはよう」

「おはようございます。士道」

「あっ、みんなおはよう。いきなり朝になってて、混乱しなかったか?」

「ぬ・・・・・いや、それなら大丈夫だぞ。家を出る前に琴里が説明してくれたからな。普段通りに過ごせばいいと教えてくれたのだ!」

「私も琴里ちゃんに聞いてなんとなくは把握しています」

「こちらも問題ない。私は士道の隣にいるために、ここに来た」

「そっか・・・・・ありがとうな」

「うむ!任せるのだ。シドーは私が守るからな」

 

 そのまま、午前の授業は進んでいきました。或守ちゃんは現実では存在しないで席にちょこんと座って士道を観察していました。或守ちゃんがいて他のNPCは気にならないのかと思いましたが、気にしないような設定になっているようです。

 

 午前の授業が終わり、昼休みになりました。いつも通り、十香ちゃんと折紙さんがどちらが士道と一緒に昼食をとるかで口論を始めました。そこに、耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんと加わっていきます。結局、いつもみんなで食べるんですけどね。

 

「落ち着け、お前ら!みんなで食べたほうがうまいだろ?机をくっ付けて食べようぜ」

 

 いつも通り、士道がみんなを宥めて全員で食べることを提案します。いつもなら、ここでみんなが諦めて次は誰が士道の隣に座るかを口論し出すのですが、今日は違いました。いつもは居ないメンバーがいたためです。

 

「五河士道、質問があります」

「うん?どうした?」

「これは、俗に言うとり合いっこ。通称ハーレムと呼ばれる状況なのですか?」

「ハーレム!?いや、一応状況的にはそう言えないこともない・・・・・か?いやいや、やっぱ違う!」

「違わないですよ。或守ちゃんの言う通りです」

「ちょっ、千夜!?或守、違うからな?」

「では、五河士道は1人を選択するべきでは?彼女達もそれを望んでいるように見えます」

「いや、こんな事でケンカするのはアホらしいだろ。それにな・・・・・さっきも言った通り、ご飯っていうのは、みんなで食べたほうが美味いもんなんだよ」

「なるほど。ご飯の美味しさは愛よりも優先されるという事ですね」

 

 すごい考え方をしますね・・・・・素直過ぎるのか、それとも、ひねくれているのか・・・・・

 

「いや、それはまた違う話だと思うが・・・・・それにまぁ、言ってみれば何時もの風景だよ」

「そうですか。いつもの風景ですか」

 

 そこで会話は途切れ皆は昼食へ移行しました。

 一応、或守ちゃんの参考になるように士道の行動について補助しておきましょうか。

 

「或守ちゃん、さっきの士道の行動に関してですけど・・・・・」

「はい。なんでしょうか?」

「士道に1人を選択するべきでは?って言ったけど士道がなぜ選ばないか疑問に思いませんでしたか?」

「はい。しかし、それは解決されました。ご飯の美味しさは愛よりも優先されるという事ですね」

「違いますからね!?言うなれば、選ばないっていう事も愛があるからなんです」

「どういう意味なのでしょうか?」

「士道がもし1人を選択した場合選ばれなかった人がどうしても出てきます。そうすると、その人が悲しい思いをします。士道はみんなを愛してるとまでは、いかなくとも好きだから傷つけたくないんですよ」

「それは、俗に言うヘタレとは違うのですか?」

「あっていますけど・・・・・まぁ、そういう考え方もあると覚えておいて下さい」

「なるほど。大変参考になりました」

 

 その後、いつも通り昼食を終えて午後の授業も終わりました。クラスメイトは次々と帰っていき、或守ちゃんは席をたち士道のもとへ向かっていました。

 

「五河士道。これで学校は終わりですか?」

「あぁ、部活と入っていないしな。普段通りだからあんまり面白くなかったか?」

「面白いというのはよく分かりません。ただ、これでは、足りない」

 

 まだ、情報不足ですか。まぁ、1日でどうにかなるものではないでしょうですし、気長に頑張りましょう。

 

「私は愛を知りたいです。昼休みの五河士道を取り合う、そして五河士道の選択・・・・・あれはとても興味深かったと思います。けれど、五河士道が彼女達を選択しませんでした。だから、愛は形成されない。私はそう推測します」

「いや、あれを選べって言われても・・・・・」

 

 まぁ、士道には難しいでしょうね。ヘタレですから。ヘタレですから!!

 

「五河士道。私にあなたの選択を教えてください。そして見せてくれませんか?」

「見せるって・・・・・何を?」

「いつもの日常を離れた、非日常の中でも、五河士道とその相手は同じように惹かれ合うのでしようか。愛の形を。愛とはなんなのかを。選択の先にある非日常でーーーーー」

 

 そう言うと、或守ちゃんは光を纏い、私の意識はその光に飲まれていきました。

 




 次回はだいぶ?少し?遅れます。ある程度書けたら、一気に出していくつもりです。


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少女は中二病になった

 あ、ありのまま起こった事を話すぜ。
 前回、投稿してからある程度貯まってから投稿しようと思っていたが、レポートやら中間テストやらで全然執筆することが出来なくて気がついたら1ヶ月経っていた。
 何を言っているの分かるかもしれねぇが、俺はわかりたくねぇ。

 後悔もしてるし、反省もしている。





 本当にお待たせしました。少しずつ投稿していくのでこれからもよろしくお願いします。<(_ _)>
 あと、千夜の霊装姿を頑張って描いたので次回、載せます。イメージ壊したらすみません。


 《前回までのあらすじ》
 士道が謎の人工精霊の或守にゲーム内に閉じ込められ、それを助けに向かった千夜達。千夜達は、仮想世界で或守に『愛』を問われる。或守に『愛』とは何かを教えるためゲーム内で生活をすることになった千夜達。しかし、或守の『愛』についての情報収集は上手くいっておらず、そこで或守はゲームの元々の機能『イベント』を発生させた。それに巻き込まれた、士道と千夜はいったい・・・・・

 今回の非日常デート(イベント)のテーマは、【学校】【中二病】です。それと、非日常デートは全部、士道視点になります。



【士道視点】

 

「五河先生。ちょっと、いいですか?」

「はい、なんですか?」

 

 同僚の岡峰先生に呼びかけられる。いったいなんだろうか?

 

「昨日の職員会議で話題に出た子がいたじゃないですか。その子、五河先生の話はよく聞くじゃないですか。だから、その子に五河先生からビッシっと言ってあげてください」

「えっ?でもーーーーー」

「副担任として生徒のケアをお願いしますよ。あと、今日までの提出のプリントも出していないので回収してくださいね。では、私はこの後合コンがあるのでよろしくお願いしますね」

 

 そう言って、岡峰先生は帰っていってしまった。仕方がない、探すか。どうせあそこに居るだろう・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 屋上の扉を開き外に足を踏み出し、数歩前へ歩いてから振り返り、入口の上を見る。

 そこには、うちの高校の制服の上にパーカーを羽織った白髪の少女がたたずんでいた。少女の手には包帯が巻かれており、片目は眼帯で隠されていた。

 

「お〜い、千夜」

「うん?あぁ、士道先生。やっと、来ましたか」

 

 この少女は魂月千夜。成績は優秀なんだがそれを帳消しにする程に問題行動が多い。

 

「先生が来るのはわかってましたよ。霊が教えてくれましたから」

「・・・・・今、来た事は霊は教えてくれなかったのか?」

「そっ、それは!この眼帯で私の【死を導く瞳(イヴィルアイ)】を抑えていたからで」

「それで、前まで付けてなかったのに眼帯なんか付けているのか・・・・・」

 

 そう、今のやり取りでわかるように、少女は中二病なのだ。隣のクラスの〈颶風の巫女〉の八舞耶倶矢と共に教師陣の頭の痛いところである。

 

「それで、何しに来たんですか?私は〈霊魂の導き手〉としての仕事が忙しいのですけど?」

「いや、岡峰先生に今日までのプリントを回収してきてくれって頼まれてな」

「今日までのプリント?あぁ、あの神聖文字(ヒエログリフ)で書かれた物ですか。あいにく、私の管轄外のため見送らせてもらいました」

 

 そういう、彼女のポケットから1枚のプリントがこぼれ落ちた。それを、拾って開くと提出が今日を示していた。

 

「何が神聖文字(ヒエログリフ)だよ。ただの英語の復習プリントじゃねぇか!」

「・・・・・そうとも言うかもしれませんね」

「そうしか言わねぇよ・・・・・」

 

 軽くプリントに目を通して見るが、間違いや空白が多い。これ、2割もあってないんじゃないか?

 

「参考までに聞くが、前回のテストの点数はいくつだった?」

「合計421点でした」

「英語は?」

「・・・・・30」

「・・・・・今度、補習を開いて貰うか」

「いやです!それなら昆虫食を・・・・・いや、そっちの方が嫌ですね。英語を勉強するぐらいなら死にます!」

「そこまで!?ていうか、中二病の癖して横文字に弱いってどうなんだ?」

「中二病ちゃうし!本当に私には霊を導く役割があります!」

「落ち着け、口調がおかしくなってるぞ」

 

 どれだけ嫌なんだよ・・・・・

 

「なら、今度個人的に教えてやるよ。千夜の回答見ればある程度苦手傾向が分かるしな」

「士道先生と2人で・・・・・?でも、士道先生の時間をとってしまうのでは?」

「元々、副担任なんて仕事少ないし、部活の顧問もしていないからな。それに、大切な教え子に将来の選択肢を潰して欲しくないしな」

「・・・・・し、仕方がないですね。士道先生にも先生としての責務がありますからね。受けてあげますよ」

 

 そこまで、話したところで最終下校時刻の放送が入った。千夜は降りようとその場に立ち上がった。

 

「ちょっ!千夜!」

「どうかしましたか?」

「スカート!」

「へ?・・・・・きゃあ!?」

 

 元々高い所に居て、その場で立ち上がったため俺の視界にスカートの中が入ってしまう。千夜は、自分のミスに気がつきすぐさまスカートを抑えた。

 

「・・・・・見ました?」

「いや、待て千夜!これは不可抗力だ!」

「つまり、見たんですね。そうですか、そうですか・・・・・ふっ、ふふっ、ふふふふふふふふ」

「・・・・・千夜?」

「その首、落としてあげますよ。大丈夫です、ちゃんと魂は大切にしますから」

 

 千夜はそう言って、入口の上から降りて近づいてきた。降りる途中で外した眼帯の下からは、吸い込まれそうな赤い瞳が現れ、こちらを捉えていた。

 

「千夜、待ってくれ!これは不可抗力で!」

「【首を狩る者(ボーパル)】!!」

「ぐっへっ!?」

 

 次の瞬間、鈍い衝撃が首に走った。そのまま、何もわからずにその場に倒れ込む。

 

「心配しないでください、峰打ちです」

「蹴りのどこに峰があるんだよ・・・・・!」

 

 俺に蹴りを入れた千夜は、ゆっくりと近づいてくる。

 

「士道先生?私は優しいので選ばしてあげます。教育委員会に報告して、首を飛ばされて、刑務所に囚われるか。私に首を飛ばされて、私に魂を囚われるか」

 

 そう千夜はにっこりと微笑んだ。

 

 




 あ、あれ?テーマに【ヤンデレ】なんて入っていたっけ・・・・・?


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少女は現状を報告しあった

 1つ目千夜の霊装姿、2つ目はローブなしバージョンです。


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 頑張りました(›´꒫`‹ )


 ・・・・・あれ?今のはいったい、なんだったんでしょうか?ここは・・・・・教室?

 

「普段とは異なる関係、状況で五河士道と選択した対象の反応を観察していました」

 

 今のは或守ちゃんがやったんですか・・・・・

 

 でも、中二病にさせなくても良かったじゃないですか、それに、スカートの中を見られました・・・・・うぅ、恥ずかしい・・・・・

 

「・・・・・千夜」

「違いますからね!!何故かあの時は妙にあんなふうに演じないと行けない気がして、それに逆らえなかっただけですから!!決して、私の素ではありませんよ!!」

「〈霊魂の導き手〉だったけ?」

「思い出さなくていいです!忘れてください、今すぐに!さもないと、貴方を殺してから私も死にます!!さっき言ったように首狩ります!」

「分かった!忘れるから落ち着け」

「本当ですか?でも、やっぱり心配ですね・・・・・ここは、やはり強い衝撃で記憶を・・・・・」

「忘れるから!」

 

 あぁぁあぁあぁああぁぁぁぁぁぁあぁあぁ!!考えるだけで恥ずかしいぃ!!!

 

「私先に帰りますから!!士道も気をつけて帰って来てください!!」

 

 私はその場から脱兎のごとく逃げ出しました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 夕食後、琴里ちゃんの招集により全員が士道の部屋に集まりました。

 

「というわけで、1日経過したわけだけど、この世界で何か気づいたことはある?」

「うむ!」

 

 琴里ちゃんの問いに対して十香ちゃんが元気よく手を挙げました。

 

「はい、十香。言ってみて」

「全然元の世界と変わらないのだ!シドーの夕餉も弁当もとても美味しかったぞ!」

 

 確かに味覚へのアプローチが凄いです。食べ物を食べる感じに全く違和感がありませんから。

 

「いいですか?」

「はい、千夜姉」

「今日の放課後に白昼夢みたいなものを見ました。或守ちゃんが起こしたみたいな口ぶりでしたけど・・・・・士道?あれから何か聞いていますか?」

 

 士道にあった事は言わないでくださいね?と表情で圧をかけながら質問します。

 

「あぁ、その白昼夢みたいなのは或守が発生させているみたいだ。非日常的なシュチュエーションで愛の観測だとか」

「なるほど。イベント的なものってわけね。非日常なシュチュエーションで愛の観測か・・・・・そうねら非日常デートってところかしら?やっぱり、或守がこの世界を支配下に置いている・・・・・管理者になっているのは、間違いないみたいね」

「この世界で使えるかどうかは分かりませんけど、私の〈破軍歌姫(ガブリエル)〉、あの子に試してみましょうか?」

 

 〈破軍歌姫(ガブリエル)〉の洗脳ですか・・・・・って、私の〈霊魂看守(サリエル)〉は使えるんでしょうか?後で試しておきましょう。

 

「・・・・・いえ、やめておきましょう。推測通りなら、相手も人工とはいえ、精霊。しかも、今いる世界は相手に完全に掌握されていると考えた方がいいわ。下手に手を出したら、何が起こるかわからない」

「そうですわねぇ。賢明な判断だと思いますわ。炎の精霊さん」

「あんたに言われると、なんだか腹が立つわね。」

「ケンカはやめてくださいよ?」

「分かってるわよ、千夜姉。今はそんなこと言ってる場合じゃないからね。明日以降もこの世界について、そして或守について調査、観察を続けましょう」

「そうだよな、今のところ・・・・・それしかないか」

「じゃあ、解散。みんな油断しないように」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 解散とは言葉だけで結局、みんな士道の部屋で話していて、何故か女子会みたいな感じになっています。

 その中からそれて私は士道と話をしていました。

 

「愛の意味って言われても、やっぱり難しいよな」

「そうですね。愛のかたちは人それぞれですし、それによって意味もその人ごとで変わってきますからね」

「そうだよな・・・・・或守にはどうやって答えればいいんだろうな、愛について」

「愛って何なんでしょうね・・・・・」

「考えてみれば、俺たちをは異性とまともに付き合ったことない訳だし、あんまり実感が無いというか・・・・・」

「色んな美少女をとっかえひっかえしているのプレイボーイの士道君が言う事じゃないですね」

「うっ、・・・・・それはそれだろ。また、意味が違うというか・・・・・あっ」

「どうしました?」

「いや、結婚している人なら愛についてわかるのかな?」

「この中に既婚者はいませんし現状の解決には程遠いですね。もし、フラクシナスから通信がとれてもあのメンバーでは答えれるか微妙ですし・・・・・」

「・・・・・そうだな」

「まぁ、頑張るしかありませんよ」

 

 それから、士道が1階に降りた為、姿が見えなくなってから、みんなで家捜しをしました。さすがに何も出てきませんでしたけど。

 まぁ、あったらあったで大変ですけど。だって、最低でも令音さんは士道のお宝の位置と種類を把握している事になりますからね。そんなことを士道が知ったら死にます。まぁ、最近は電子媒体が多いみたいですし、本当にないんでしょうけど。

 

 しばらくして、本当に解散になりました。連絡の取りやすいということで、全員精霊マンションに住むことになりました。

 

 さて、あと何日でここから出れるのでしょうか・・・・・



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少女は賑やかに昼食をとった

 とりあえず、80話まで書き上げました。そこまで、ノンストップで投稿していきます。その後は・・・・・未定です。


 ゲーム内の2日目になりました。

 

 昨日のうちに〈霊魂看守(サリエル)〉を試してみて分かったことがあります。まず、【魂の記録書(ソウルログ)】に記録してある魂、凛祢と万由里ちゃんがいませんでした。さらに、【魂を喰らう者(イーター)】の吸収分も0になっています。つまり、何も触っていない状態になっているということです。他の機能も少し変わっていますが、気にするほどではありませんでした。

 

 しかし、私が〈霊魂看守(サリエル)〉を使えるのは少し不思議ですね。ラタトスクの誰かがそう設定していなければ出来ないはずですし・・・・・まさか、誰かにバレている?少し探らないと行けませんね。あっ、1度凛音の時に令音さんに話しましたっけ?でも、それはリセットされているはずですし・・・・・

 

 まぁ、それは置いといて、今日も普通に学校へ登校します。ゲームしているのに勉強しに行くってなにか不思議な感じですね。

 クラスに入るといつもと違う点がありました。私の隣に席が追加されているのです。

 私の席の前は折紙さんで、その横に士道、十香ちゃんと続きます。つまり、士道の後ろの席が出来ているのです。昨日、或守ちゃんが座っていた席は他にあるので誰の席でしょうか?・・・・・おっと、チャイムがなりましたね。そして、また士道は遅刻ですか。

 

「しゅ、出席を・・・・・とりま〜す」

「みんな〜!元気よく返事してねぇ〜!」

 

 私、寝ぼけているんでしょうか?先生が四糸乃ちゃんに見えます。

 

「岡峰先生に変わって・・・・・今日から担任になった、四糸乃です。・・・・・よろしくお願いしますっ」

「よしのんだよ〜よろしくねぇ〜!」

 

 寝ぼけてはいませんでした、現実でした。

 

「それと・・・・・転校生を紹介します」

「時崎狂三ですわ。皆様よろしくお願いしたしますわ」

 

 時崎さん、あなたこのクラスに転校してくるの2回目ですよね?隣に誰が来るかと思ったら貴方ですか・・・・・

 

 士道を囲むように、十香ちゃん、折紙さん、時崎さん・・・・・うん、波乱の予感しかしませんね。

 

 まぁ、大丈夫でしょう。ーーーーー何かが立った音がした気が・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 はい、大変でした。授業中は十香ちゃんが士道にくっつこうとしたり、折紙さんが士道の膝の上に座ろうとしたり、時崎さんが士道の背中を指でつついたりと中々、カオスなことになっていました。四糸乃ちゃん先生は困ってワタワタしていました。

 でも、昼休みの方が大変でした。なぜか、歳が1個上の美九さんが交換留学生として隣のクラス、八舞姉妹と同じクラスになり、さらにそこに飛び級した琴里ちゃんも入りました。琴里ちゃんの飛び級はラブコメでよくある展開だからいいとして、美九さんの交換留学生は学年下げちゃっていますし、もう意味不明です。

 

 それで、隣のクラスの4人も昼休みはこちらのクラスに来る訳ですから、士道の周りにフルメンバーが揃う事になってしまいました。わ〜収拾つかない(棒)。

 

 ちなみに今は誰が士道と昼食を取るかで揉めています。

 

「五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ」

 

 殿町君が凄い睨んでますね・・・・・呪いで人を殺せそうです。

 

「ちょっとスマン。俺は、ええっと・・・・・と、トイレ」

 

 あっ、士道が逃げました。まぁ、あの状況で対処できたら逆にすごいですが、無理ですよね。あれ?或守ちゃんもいませんね。士道について行ったのでしょうか?

 さて、私はこっちをまとめますか。さすがにこれ以上は他の生徒の迷惑になるでしょうし。他の生徒はNPCだから気を使わなくていい気もしますが。

 

「ほら、皆さん。このままだと誰も士道と昼食を取れずに昼休みが終わってしまいますよ。結局、いつも通りみんなで食べる事になるでしょうし、食堂に移動しましょう。ここでは人数が多すぎます。私は士道と或守ちゃんを呼んでくるので、席を取っておいてください」

 

 さて、士道を探しに行きましょうか。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「士道、見つけました」

「千夜?どうしてここに?」

「とりあえず、向こうは一旦落ち着きました。行きますよ、或守ちゃんも」

 

 無理やり士道の手を引いて食堂まで連れていきます。食堂の一角には美少女の集まりがあり、そこを目指していきます。

 

「皆さん、士道を連れてきましたよ」

「おぉ!シドー!こっちだ私の隣に座れ!一緒に昼餉を満喫するのだ!」

「食事には毒味が必要。士道が食べるものは、私が毒味する。安全のためには、それが最適」

「ほら、四糸乃!さっき考えた計画、やろうよやろうよー!いつやるのさ!今でしょ!」

「で、でも恥ずかしよ・・・・・」

「んも〜!せっかく今日は四糸乃が先生何だから、大人として士道君に『あ〜ん』ってするんでしょ!」

「う、う、恥ずかしい・・・・・」

「おお!それ、私もやってみたいのだ!シドー、ほら、これを食べてみろ!」

「あら、それはいい考えですね。でも、士道さんには少し刺激が足りないかもしれませんわ。ですから、わたくしと口移しはいかがでしょう?」

「それなら、私がやるべき。毒味と兼任することで、効率的な運用が可能。適切に咀嚼したものを口移しにすることで消化吸収も良くなる」

 

 ここまで来て、まだこんな感じになりますか・・・・・もうどうしようもない気がします。どうしたら、この状況を打破出来ますか?教えて!偉い人!スレ立て完了!・・・・・えっ?ネット民に解決出来るわけない?リア充は爆発しろ?なんかすみませんでした。ーーーーーあれ?皆さん、何をそんなに盛り上がっているのですか?えっ?或守ちゃんの提案で料理対決をすることになった?勝った人が士道にあ〜んする権利を得る?

 

 スレ立てして、質問している間に解決したようです。或守ちゃん、あの状態から抑えるなんて、すごいですね。

 せっかくなので、私も参加しましょうか。さて、なにを作りましょうか・・・・・

 



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少女は耳かき店に勤めた


 2回目の非日常デートです。テーマは【仕事】【着物】【耳かき】です。

 繋ぎが雑ですみません・・・・・


〜士道視点〜

 

「ここか・・・・・」

 

 俺は殿町の紹介で耳かき、耳マッサージ専門店に来ていた。今はネット等で耳かき音が流行っているらしく、バイノーラルやら、AMSRやらを1度聞いてみたが確かにリラックス出来た。それで、この耳かき、耳マッサージ専門店に興味を持ち、今日来てみたのだ。殿町が言うには、音だけとは比べ物にならないくらい気持ちがいいらしい。

 

 和風で小さな屋敷のような外観の建物に入り、奥の個室に案内される。畳に襖という最近はあまりみない内装とその匂い、耳かき、耳マッサージ専門店という初めての空間に少し緊張する。

 

「失礼します」

 

 声とともに襖が開かれ、着物をまとった白髪の少女が部屋にはいってきた。

 

「今回の担当になります、魂月千夜です。本日は魂耳庵(こんじあん)にご来店いただきありがとうございます。どうぞ、ごゆるりとおくつろぎください」

 

 やばい・・・・・すげぇ可愛いな。

 

 着物の少女に少し緊張しながらも頷き、そのまま話を聞く。

 

「本店では耳かきのみの『お掃除コース』、マッサージのみの『揉みほぐしコース』、両方の『贅沢コース』とありますが、本日は『贅沢コース』でよろしかったでしょうか?」

「は、はい」

「かしこまりました。では、さっそく始めていきますので、私の太ももに頭を乗せてください」

「えっ・・・・・?」

 

 膝枕されるのは音声では定番だが、まさか本当にして貰えるとは思っていなかった為、思わず声を出してしまった。

 

「どうしましたか?もしかして、照れているんですか?いいんですよ、遠慮しないでください。膝枕はどのコースでもしますので。ほらーーーーー」

 

 手を引かれて、そのまま膝枕をされる。後頭部に柔らかな感触といい匂いで、既に頭が回らずなすがままになってしまう。

 

「それでは、始めていきます」

 

 ゆっくりと、耳のマッサージが始まった。耳を細く柔らかな指が耳を刺激する。音声だけではなく、感覚もある分、さらに気持ちがいい。殿町がはまるのも納得がいく気持ちよさだ。

 

「どうですか?力は弱くないですか?」

「もう少し強くても大丈夫です」

「かしこまりました。ではーーーーー」

 

 次の瞬間、激痛が走った。

 

「痛だだだだだだだだだ!!?」

「どうですか?」

「痛いです!」

「よく効いている証拠です」

「いや!すごい痛いんですが!?」

「生きている証拠です」

「こんな事で命を実感したくないですよ!」

「おそれいります」

「褒めてない!もう少し、弱くお願いします!」

「かしこまりました」

 

 そこからは、普通の耳のマッサージだった。5、6分程続けた所でマッサージは終了した。

 

「次は、耳かきになります」

「あの?すみません」

「はい?どうかされましたか?」

「耳かき棒の持ち方がすごく怖いんですけど・・・・・」

 

 具体的に言うと、人を襲う時の包丁の持ち方だ。

 

「大丈夫です。私、鼓膜を破った事はありませんので」

「何が大丈夫なんですか!?」

「私の耳かき、天に昇るほどって言われるんですよ?」

「気持ちよくてですよね!?生命の危機を感じるんですが!?」

「痛いのは最初だけです」

「痛いのが前提!?すみません!ここまででいいです!!」

 

 慌てて、起き上がろうとするが何故か起き上がれない。見ると、魂月さんが俺の体をがっしりと片手で固定していた。

 

「大事な実験だーーーーーゲフンゲフン!・・・・・お客様をこのまま返すわけにはいきませんので」

「今、実験台って言いかけた!絶対、言いかけたでしょ!」

「それでは、ゆっくりとお楽しみください」

「いやぁー!!」

 

 

 

 

 



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少女は料理対決に参加した

 お気に入りに追加ありがとうございます。

※注意※
 今回、料理レシピっぽい何かが出てきますが、実際に作って美味しくなるかは分かりません。試す場合は自己責任でお願い致します。


「あれ?ここは・・・・・」

 

 気がつくと学校の廊下にたっていました。すでに、窓から差し込む陽の色はオレンジになっていました。

 

 確か、授業が終わって帰ろうとして・・・・・

 

「どうやらまた、或守の仕業で非日常デートとやらが発生したらしいな」

 

 本当に急に始まりましたね。今回は、マッサージと耳かきでしたか。ちょっと、楽しかったです。

 

「し、士道。マッサージ、どうでしたか?気持ちよかったですか?」

「いや、まぁ・・・・・うん。最初の力ぐらいがちょうどいいな」

「そうですか・・・・・また、やって欲しい時があったら言ってくださいね?他のマッサージも出来ますし、耳かきも」

「ははは・・・・・そうだな。ありがとう」

「では、料理対決の時に」

「あぁ、また後でな」

 

 士道と別れて、私はそのまま家へ帰りました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 家に帰ってから、みんなで料理勝負に使う買い物に行きました。途中、折紙さんが何故か食品売り場ではなく、薬品売り場に行こうとしたり、折紙さんが士道が家のトイレでの呟きを知っていたり、折紙さんがーーーーー折紙さんばっかりじゃないですか!自重してほしいものですね・・・・・まあ、無理ですよね。

 

 それぞれ、食品を買い終え家に帰ります。士道の家のキッチンは一つしかないため、皆は精霊マンションで調理をするみたいです。私は家で作りましょうか。

 我が家はオール電化!火の扱いが怖い、子供やペットが心配という、そこの貴方!是非オススメですよ!オール電化なら殆ど火事の心配はありませんので!

 

 さて、材料を持って家に戻りましょうか。ーーーーーあれ?或守ちゃんはつくるのでしょうか?材料は多めに買ってきましたし(なんせ、ゲームの中だからお金がかからない→普段よりもいい物を買うしかない!)或守ちゃんも誘ってみましょうか。

 

「或守ちゃん、或守ちゃんや」

「はい。魂月千夜、なんでしょうか?」

「千夜でいいですよ。或守ちゃんもなにか作りますか?材料はいっぱいありますし、このイベントに参加することで何か『愛』についてのヒントが得られるかもしれませんし」

「成程・・・・・自ら攻略ヒロインとしてのイベントの経験をすることでの情報収集ですか。分かりました。では、よろしくお願いします。千夜」

「それじゃぁ、行きましょうか」

 

 私は或守ちゃんの手を取って家に向かいます。

 

 材料を机に置き、手を洗って作業を始めます。或守ちゃんにはある物はなんでも使っていいと言ってあるので自分で何かを作り出しました。

 

 さて、私が作るのはフルーツスムージーです。みんな、何か単品で作ってくるでしょうし、どうせなら思考を変えて飲み物を作ろうと思いました。フルーツジュースとも迷いましたが流石にそれは手抜きすぎるかと思いスムージーにすることにします。そう言えば、フルーツジュースでフルーツの断面をプリントしていいのは100%のジュースらしいです。

 

 用意したのは、今が旬(9月)の林檎です。ちなみに、さんフジと言う高級な甘みが強い林檎と紅玉と言う皮を剥かなくても癖がなく食べれ、とても酸味が強い林檎を用意しました。他にもフルーツを買いましたが使いません!或守ちゃんに全部あげちゃいました。

 さて、2つの林檎の他には無調整豆乳を用意しました。折紙さんいわく(盗聴)、士道は十香ちゃんが来てから栄養バランスが崩れ気味らしいです。十香ちゃんはガツガツしたものが好きですし、しょうがないですね。そこで、取り出したるは無調整豆乳!牛乳でもいいんですが、よりヘルシーな豆乳にしました。

 

 さて、さっそく作りましょうかーーーーーえっ?何、或守ちゃん?ーーーーーゼラチンがないかって?確かそこの棚の中にあったはずですよ?ありましたか?よかったです。

 ーーーーーよし、作りましょうか!

 

 まず、さんフジと紅玉をくし形切りにします。さんフジは皮を剥いて、紅玉はそのままです。数は8:2ぐらいの量ですね。ラップまたはオーブンペーパーを敷いたバットに並べ、ラップをかけて凍らせます。バットは野球のバットではありませよ?トレイみたいなやつの事です。

 冷凍はそのままでもできますが、変色が気になるので塩水にさっと浸けて、水気をきってから冷凍します。

 

 後は、凍った物と砂糖と豆乳をミキサーにかけて終了です。だから、凍るまで暇です!

 

「お〜い、千夜。調子はどうだ?」

「士道?どうしましたか?」

 

 冷凍されるのを待っていると士道が訪ねてきました。

 

「いや、何か出来ることは無いかなって」

「ないですね」

「うっ・・・・・暇そうだけど、もう完成したのか?」

「いいえ、今は仕込み中です」

「そうか、楽しみにしてるからな」

「え?」

 

 私の料理を?楽しみにしている?士道が?

 

「なんでですか?」

「そりゃ、何気に千夜の料理って食べたことないし、四糸乃が前に美味しかったって言ったしな」

 

 そう言えば、前に四糸乃ちゃんに料理をふるいましたね。それにしても、士道が楽しみにしてる・・・・・なにか変な感じがしますね。何ででしょう?でも、悪い気はしません。

 

「今回は簡単なものですから、また今度ちゃんとした物を作りますよ」

「おう、じゃあ楽しみにしてるからな。また、後で」

 

 士道が家から出ていき、私一人が取り残されます。しばらくして、気合を入れ直しました。

 

「よし!張り切ってやりますか!」

「何を張り切るのですか?」

「うわぁ!?或守ちゃん!?」

「はい。或守です」

 

 そう言えば、いたの忘れていました。

 

 その後、気を取り直して冷凍庫を開けましたが、まだ凍ってなくて、もう一度気を落としました。

 

 ・・・・・もう、四糸乃ちゃんに凍らしてもらおうかな?



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少女は精霊達の料理に見た

 料理が出来ない奴の特徴は、作り方を見ない、計量をしっかりやらない、余計なアレンジを加える、大体はこの3つに当てはまる。
 当てはまっていなくて出来ない奴は、出来ないんじゃなくて、やってない奴である。


 料理を完成させて士道の家に移動します。テーブルの上には様々な料理があります。

 それにしても、ものすごい量ですね・・・・・

 

「食いきれるかどうかも怪しい量だな、こりゃ」

「まぁ、仕方ないわよ。八人分だもの」

 

 十香ちゃん、折紙さん、四糸乃ちゃん、時崎さん、琴里ちゃん、八舞姉妹、美九さん、そして、私に或守ちゃんの分が置いてあります。なので正確には九人分ですね。

 

「まぁ、中にはそれ以前に食えるかどうか分からないようなものも混じっているみたいだけど・・・・・」

「むむ、そんなものを作ったのは一体誰なのだ!」

「十香、言っちゃ悪いが、おまえがその筆頭だよ!これやっぱり外側が焼けてないぞ・・・・・中がほとんど生だ」

「ううむ・・・・・ちゃんと七輪で焼いたのだが・・・・・」

 

 十香ちゃんの料理は・・・・・料理と言っていいのでしょうか?モンスターを狩ることで有名な某ゲームに出てきそうな肉塊です。これ、オーブンで焼かないと難しそうですね。私の家のオーブン、かなり大きいんですが、コレ3、4回に分けて焼かないといけなさそうですね・・・・・

 

 十香ちゃんの料理の出来を見て、折紙さんが料理なっていないから失格にするべきと言いだしました。確かに、料理とは言いづらいですね。

 さて、そういう折紙さんの料理はーーーーー

 

「野菜の煮物。黒ゴマソース和え」

 

 一見まともそうですけど・・・・・

 

「念ために聞いておくが・・・・・余計なものを入れすぎたから収集がつかなくなって、真っ黒にすることで誤魔化した・・・・・そんなことないよな?」

 

 まぁ、心配になりますよね、折紙さんですし。食品売り場ではなく薬品売り場に行こうとしていた、折紙さんですし。

 

「ゴマだけに」

 

 黒でした(ゴマだけに)。

 

「やかましいわ!てかこれ、黒ごまの香りに混じって栄養ドリンクによくあるケミカルな甘みと妙な薬膳臭さがする!明らかに危険物だろ!」

「問題ない。精力抜群」

 

 問題しかない。

 

 士道は、テーブルに置いてある肉じゃがを指して、こういうのが料理だといいます。美味しそうな肉じゃがですね。誰が作ったのでしょうか?

 

「わ・・・・・私、です。す、すみません・・・・・少し、焦がしてしまって・・・・・」

 

 全然、いいんですよ。四糸乃ちゃん。あぁ^~心がじょうかされるんじゃぁ^~

 

「あらあら、わたくしの料理が逆に浮いてしまっておりますわね。思った以上に張り合いがなくて拍子抜けですわ」

 

 時崎さんの料理はポトフですか。とても美味しそうですね。そして、士道がサラッと隠し味にワインを使っていることを見抜きました。

 士道って、料理に関することになると急に鼻が良くなりすぎじゃないですか?

 

「残念だけど、その料理が士道の口に合うとは限らないわよ?士道の好物は私が一番わかってるんだし」

 

 おっ、琴里ちゃんは妹として自信満々ですね。一体何を作ったんでしょうか?

 

「トーストに目玉焼きにサラダ・・・・・これ、朝食のメニューじゃないか」

「な、何よ・・・・・?よく食べているでしょ?」

 

 うん、よく食べるからと言って、好きってわけでもないでしょうに・・・・・琴里ちゃん、今日はなんだか少しポンコツになってますね・・・・・

 

「ふははは。貴様らなど、恐るるに足らず!私と夕弦が丹精込めて作り上げたこの最高傑作品(ザ・マスタープラン)に勝るものはない」

「確信。耶倶矢と夕弦が力を合わせれば怖いものなどありません」

 

 八舞姉妹はオムレツに副食としてコンソメスープとごぼうサラダですか。この姉妹も何気になんでも出来ますよね。

 

 さて、紹介していない料理はあと1品。・・・・・あれ、本当に料理ですか?士道も目を背けちゃってますよ。

 

「最後は、美九の愛情たっぷりカレーですよぉ」

 

 カレー・・・・・匂いは確かにカレー。でも、これは・・・・・

 カレーと呼ばれた物体は、形容しがたい凄い色してます。どうしたらこんな色に・・・・・?

 

「電話で聞いたみんなの意見を取り入れたら、なんかそうなっちゃいましてー」

 

 成程・・・・・つまり、色んな人にカレーに何を入れると美味しいか聞いたわけですか。カレーの隠し味と言えばチョコレートやコーヒー豆、ヨーグルトなどがありますし、それぞれの家によって材料が変わってくるでしょう。それを全部、取り入れたらそうなるでしょう!隠し味が喧嘩しちゃって隠しきれてませんよ!控えめに言ってカレーがお亡くなりになってます!!誰が作ってもだいたい美味しくなるカレーを殺すとかどんな才能ですか!?

 

「ほらほら、食べさせてあげますよ。口を開けてください、ダーリン」

 

 死んだカレー・・・・・拷問かな?

 

「それなら、私も運ぶ」

 

 薬品の大量に入った煮物・・・・・拷問かな??

 

 その後、士道は次々と料理を口に押し込まれ完食しました。私は、十香ちゃんのお肉を焼きにキッチンに行ってましたのでしっかりとは知りませんが、1位は或守ちゃんのババロアだったそうです。

 

 ちなみに、私のスムージーは2位でした。



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少女は人工精霊の寝顔を見た

 或守インストールをやっていると段々と表情が豊かになっていく鞠亜ちゃんがかわい過ぎる。


 料理対決をした次の日。朝、五河家に行きました。琴里ちゃんと十香ちゃんは既に制服に着替えていてリビングにいましたが士道がまだ居ませんでした。

 

「2人とも、おはようございます。士道はまだですか?」

「ええ、今から起こしに行くつもりよ」

 

 あれ?そう言えば或守ちゃんはどこに行ったのでしょうか?

 

 そんな事を考えながらも、3人で士道の部屋に向かいます。扉を開けベッドの方を見て、私たち3人は驚くことになりました。

 

「なんじゃこりゃああああああああっ!?」

「うわぉ!?なんだおい!」

「士道、これは一体どういう了見なの?回答によってはただじゃおかないわよ」

「これは・・・・・なんということだ・・・・・!」

「琴里、十香、千夜・・・・・?これ・・・・・って、なにが?」

 

 士道は現状を理解出来ていないようです。仕方ありませんね。

 

「士道。それでは、隣を見てみましょうか」

「なにが・・・・・えっ?ま、鞠亜・・・・・?何してんだ!?」

 

 そう、士道の隣では鞠亜ちゃんか寝ていーーーーーちょっと、待ってください。今なんて言いました?或守ちゃんではなくて鞠亜ちゃん?一体どういうことですか?

 しかし、そんな事よりも或守ちゃんの寝顔可愛い。写真撮って起きましょう。士道達が何か話していますが私は或守ちゃんの寝顔をこのスマホに納めなければならないのです(使命感)!!

 

「・・・・・ん。・・・・・うぅ・・・・・ふぅ。・・・・・士道、おはようございます」

 

 あっ、起きました。

 

「ああ、おはよう。起きたばっかで悪いけど、聴きたいことがあるんだが・・・・・」

「はい。なんでしょうか?」

「なんでここで寝てんだ?」

「何故・・・・・でしょうか?」

「士道、あなたやっぱり、無意識のうちに或守を連れ込んでーーーーー」

「違うって!・・・・・違うよな?」

 

 いや、そこで不安にならないでくださいよ・・・・・

 そこに、或守ちゃんの助太刀が入ります。

 

「はい。私が士道のベットに自分で入りました。自発的な行動です」

「なんだと・・・・・!シドーと一緒に寝られるとは・・・・・羨ましいのだ!」

「うらやま・・・・・しい。五河士道を愛している貴方たちは、五河士道と床を共にしたいと考えますか?」

「うむ!きっと寝るときも一緒の方が、嬉しいし、温かいのだ!」

「わっ、私は別にそんなこと・・・・・」

「1番一緒に寝ているのは琴里だけどな」

「それは子供の頃の話でしょう!?今はしないわよ、そんなこと。この阿呆兄が変な気を起こしたら困るし!」

「おこさねーよ!」

「・・・・・ふぅん。あっそ」

「私は、士道とは寝たいとは思ってませんね。あっ、でもーーーーーいえ、それより或守、ではなく鞠亜ちゃん?も十香ちゃんみたいに、士道と一緒に寝たいと思ったのですか?」

「・・・・・そうなのでしょうか?愛に関連する行動をシュミレートした・・・・・のではないのでしょうか」

 

 鞠亜ちゃんもよくわかっていない見たいです。まさか、鞠亜ちゃんが士道に恋を!?ーーーーーそんなわけないですか。いえ、でも士道ですし、もしかしたら・・・・・

 

「それで、シドーと一緒に寝てどんな感じだったのだ?嬉しかったか?寝ている時のシドーはどんな感じなのだ?」

「温かかった・・・・・です。・・・・・後は、よく分かりません。でも、不快ではありませんでした」

 

 あれ?これマジなやつですか?

 

「・・・・・あのさ、みんな、そろそろ部屋から出て行ってくれないかな・・・・・着替えたいし、飯もつくらないと・・・・・」

 

 士道の不満?を受けて十香ちゃんは部屋から出ていきました。

 

「私の行動理由は不明でした。もしかすると・・・・・何らかのバグによるものかもしれません」

「バグ・・・・・?バグ・・・・・か」

 

 バグという単語を受けて、士道はなにか思い出しているような態度をとりました。

 

「士道?なにか心当たりがあるのですか?」

「うん?いや・・・・・大丈夫だ」

 

 うん、嘘ですね。まぁ、深くは追求しないでおきましょう。士道の私たちを思っての行動でしょうし。

 

「・・・・・では、私も1階に行っています」

 

 そう言って、鞠亜ちゃんは部屋から出ていきました。今は、私はと士道、琴里ちゃんだけです。

 

「ほら、2人も早く行けって」

「今までの或守からは、考えにくい行動ね・・・・・ねぇ士道、なんだかあの子、段々様子が変わって来ていると思わない?」

「そう、かなぁ・・・・・言われてみれば、そうかもしれないけど」

「私たちの情報を元に成長しているのかもしれませんね」

「なんにせよ、変化があるのは悪くないわ。ここから脱出する手がかりになるかもしれないしね。現状、ここから出るには、或守の要求ーーーーー『愛を教える』に答える必要がある。でも、それが可能なのかも、わからない。ただ、或守が予想通りに人工精霊で、そして、精霊の力でこの電脳空間を支配しているなら、もうひとつ手がある。精霊をデレさせるーーーーーっていう、ね」

「昨日もそんなこと言っていたな・・・・・」

「でも、琴里ちゃん。ここはさっき言った通りゲーム内。士道が仮に鞠亜ちゃんをデレさせてキスをしたとしても封印はできないのではないのですか?」

「かもね。だとしても、デレさせれば、説得も可能になるでしょう」

「成程、それにデレさせれば、鞠亜ちゃんの『愛を教える』も達成出来るのではないですか?」

「確かにそうね。と言うことで、士道。なるべく、或守の言うことには答えてあげなさい。・・・・・でも、今朝みたいなのは許さないからね。健全にいきなさい」

 

 ・・・・・キスをしろと言っている時点で健全じゃないと思うのは私だけですかね?

 

「・・・・・まぁ、できるかはわからないけど、やってみるよ」

「頼んだわよ。ーーーーーじゃ、早く着替えて、朝ごはんお願いね、おにーちゃん」

「りょーかい。まったく・・・・・兄使いの荒い妹だよ・・・・・」

「ついでに、私の分もお願いしますね。にーさん」

「お前は妹じゃねぇだろ・・・・・」

 

 こうして、ゲーム内での三日目がスタートしました。

 

 



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少女はもう1人の人工精霊を見た

 えー、このもう1人の人工精霊ですが。かなり主要なキャラなくせして或守インストール編では最終決戦を除くとほぼ出ません。なので、ここで名前だけでも覚えてあげましょう。或守鞠奈ちゃんです。鞠亜ではなくて鞠奈です。


 今日から鞠亜ちゃんは授業を見学者として参加するみたいです。前まではNPCからは居ないものとして認識されないように設定されていましたが、今日から変更したみたいです。

 

「おい、五河!」

 

 教室に入った瞬間、殿町君が士道に詰め寄って来ましまた。

 

「その美少女は一体誰なんだよ!?見るからに私服だし、転校生ってわけではなさそうだが・・・・・」

 

 あっ、そうでした。NPCにも認証できるようなったんでしたね。それにしても、食いつき方が凄いですね・・・・・

 

「ええと・・・・・学校見学の子ってことになるかな。或守鞠亜だ。ーーーーー鞠亜、殿町、馬鹿だ」

 

 わ〜、説明雑。

 

「殿町、馬鹿と呼べばいいですか?わかりました」

 

 わ〜、素直。

 

「俺はそんな名前じゃない!五河!ちゃんと説明してくれ!」

 

 わ〜、正論。

 

「まぁ、嘘じゃないだろ」

「のぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

 わ〜、鬼畜。・・・・・うん、もういいや。殿町馬鹿君はそのまま走りさっていきました。

 

「おやおや、五河君、その子は?・・・・・まさか!!」

「・・・・・今ならまだ間に合う。親御さんの元に返してやりなさい」

「返しても有罪だけどね。悲しい事件だった・・・・・」

「人を誘拐犯扱いするな。鞠亜、こいつらは亜衣麻衣美衣だよ」

「ユニットみたいに言わないでくれるかな!?」

「しかも若干、昭和の匂いがするわ・・・・・もっと新しい感じにしてよ。AMM48とか」

 

 48人になった!?

 

「ダメよ!AMMだとクラスのみんなにミサイル迎撃ミサイルだと思われて、ちょっと恥ずかしいわー」

「普通思われないだろ!どんなクラスだよ!?」

「AMM。ミサイル迎撃ミサイルで間違いないはず」

「いた!?・・・・・って、折紙か」

 

 折紙さんはAST所属ですし、そういう発想が出てくるのでしょうか?

 

「今日、鞠亜は学校を見学してみるんだってさ。よろしくな」

「理解した。かわりに或守鞠亜に要求がしたい」

「はい・・・・・なんですか?」

「せっかくの仮想世界。もっと私と士道が接近するイベントを発生させて欲しい。その方が、貴方の要求にも近道のはず」

「それが有用だと判断した場合、ご協力します」

「期待している。年齢制限なら外してもって構わない」

 

 だから、ダメですって!ここは、Rー15までなんですから!

 

 そして、 鞠亜ちゃんの授業見学が始まりました。四糸乃ちゃん大丈夫かな・・・・・何故か不安になってきました。ーーーーーあっ、また何かがたった音が!

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「先程の英文ですが、誤用があるのではないのでしょうか?」

「え、ふぇ・・・・・?あ、あの・・・・・一応、教本通りで・・・・・」

「鞠亜!」

 

 士道が慌てて両手でバッテンを作ってストップさせます。士道が何かあったら質問したらいいと言ったらまさかそんな高度なことを言ってくるとわ・・・・・私はさっぱり分かりませんけどね(ドヤァ)。

 

「士道、今の質問に問題がありましたか?」

「あ、えーと、ちょっと内容が高度すぎるというか・・・・・教科書自体の間違いは指摘しないでやってくれ」

「わかりました、改善してみます。すみません、先生。さきほどの質問ですが、使用している教材を変更してはどうでしょうか。現在使用しているものは海外では版がひとつ古くーーーーー」

「鞠亜!」

 

 またもや士道がストップをかけます。四糸乃ちゃん涙目になっちゃってますね。

 

「こうすれば問題が解決すると考えたのですが・・・・・ダメだったでしょうか?」

「教科書ってそんなに融通が効くもんでもないんだよ・・・・・ほら、四糸乃が若干涙目だろ・・・・・」

「真実を告げてはならないなんて・・・・・授業は難しいですね」

「いや、なんていうかこう・・・・・違うんだ。とりあえず俺が悪かった。少し時間をくれ」

 

 士道が身振りで四糸乃ちゃんに授業を進めるように頼んでいる間に今の問題を少しだけ緩和しておきましょうか。

 

「鞠亜ちゃん、鞠亜ちゃんや」

「はい・・・・・なんでしょうか?」

「教科書はね、教育委員会がこれを教科書として使っていいですよって許可がおりた物じゃないとダメなんですよ。おりてないのは教材っていいうんですけどね。さっき言っていた版は最近出たばかりなんですよね?だから、まだ教育委員会の許可が出てないんですよ。・・・・・多分」

「・・・・・確かに、まだ教育委員会からの認定を受けていませんでした。成程、先程の質問は解決できました。千夜、ありがとうございます‪」

「いえいえ」

 

 さて、士道はこの子にどうやって授業を受けさせるのでしょうか?コンピュータ上の存在でネットに繋がっている訳ですから知識はもの凄く膨大ですし、人としての人格形成が出来たばかりのせいか不安定ですからね。

 

「千夜、知恵をかしてくれ」

「いや、頼るんですか」

「すまん。鞠亜が授業に参加できるようにするにはどうすればいいと思う?」

「そうですね・・・・・」

 

 そうだ、鞠亜ちゃんをもの凄く頭のいいことして捉えましょう。そうすれば、考え方も変わってーーーーーそうだ!

 

「十香ちゃんの分からないところを教えてあげるようにすればいいんじゃないんですか?」

「うん?それじゃあ、授業に参加しているとは言えないんじゃ?先生みたいだし」

「そんな事ないですよ、生徒どうしの教え合いも立派な授業の一環です。やりませんか?教え学習みたいなこと。ちなみに、これは生徒のコミニケーション能力を上げる役割もあるので先生の怠慢ではないですよ。まぁ、普通やるのは中学生までが多いですが。それに、先生も授業に参加しているみたいなものですし」

「なるほどな、それなら千夜も一緒に教えて貰ったらどうだ?」

「えっ?」

「苦手だろ?英語」

「うっ・・・・・わかりました」

 

 そして、私と十香ちゃんは鞠亜ちゃんに四糸乃ちゃんの授業の細かい所を説明してもらいながら授業を受けました。なんか、前より英語がわかった気がします。

 

「士道、千夜それに十香・・・・・先程はありがとうございました。お陰で授業のあり方を少し知ることが出来ました」

「それなら、よかったよ」

「うむ、私も或守の説明は助かったのだ」

「また、お願いしたいですね」

「はい。それでは士道、少し気になることかできましたので、しばらく教室を離れます」

「わかった。行ってこい」

「はい、ありがとうございます。それでは・・・・・」

 

 鞠亜ちゃんはそくさくと教室から出ていきました。

 

「あっ、しまった。もう次の授業の時間になるよな?悪い十香、千夜。俺ちょっと行ってくる」

「私も行きます。探すのは人がいた方がいいですし、次の授業はだいたいもうわかってますので」

「お前本当に英語以外は強いよな・・・・・じゃあ、頼んだ。十香はもし遅れたら先生に伝えといてくれ」

「うむ、分かったのだ!」

 

 私と士道は鞠亜ちゃんを探しに教室を出ました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 ・・・・・いませんね。士道の方では見つかったのでしょうか?でも、電話は来てませんしーーーーーえっ?私服の女の子と青髪の男子生徒が屋上に行くのを見た?ありがとうございます。名前も知らない女の子。

 

 情報をもとに屋上に行くと途中で殿町馬鹿君とすれ違いました。

 

「殿町馬鹿君。士道と鞠亜ちゃんは屋上にいました?」

「馬鹿は止め・・・・・いや、千夜に罵倒されていると思うとなんかゾクゾクと・・・・・それで、五河は屋上にいたぞ。或守ちゃんは見てないな」

「わかりました。ありがとうございます」

「おう!千夜のお願いならいつでも聞くぜ」

 

 殿町馬ーーーーーいえ、悦ぶので止めましょう。殿町君と別れ屋上に出ると士道と黒髪の少女がいました。

 あれは・・・・・鞠亜ちゃん?いえ、見た目こそ似ていますが何か違う存在な気がします。彼女は誰でしょうか?鞠亜ちゃんの姉妹かなにかでしょうか?それとも裏人格?話している士道はかなり剣幕な表情ですが・・・・・

 それにしても、あの鞠亜に似た少女・・・・・言いづらい、裏或守ちゃんにしましょう。裏或守ちゃんの見た目は二亜さんの霊装状態に似てますね・・・・・黒髪の少女に修道服。鞠亜ちゃんは白いので気が付きませんでした。それに鞠亜ちゃんは何処かメカメカしいですし・・・・・

 

 入口の影で2人を見ていると急に裏或守ちゃんが輝きだしました。そして、私の意識はその光に飲まれていきました。

 

 なんか、これ前にもあったような・・・・・

 

 



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少女は少年の妹になった



 3回目の非日常デートです。テーマは【家族】【兄妹】【妹】です。

 今までの非日常デート全部ですが、書いていてコレ誰だ?ってなりました。


【士道視点】

 

 俺がホラー映画を見ていると、お風呂から出てきた妹がドライヤーを持って近づいて来た。いつもしている三つ編みはお風呂上がりのため解いており、水滴が白い(・・)髪を滴って服に落ち、シミを作っていた。

 

「兄さん、頭を乾かしてください」

「またかよ・・・・・いい加減、自分で乾かしたらどうだ?それに、それ俺のジャージなんだが?」

「いいじゃないですか。別に減るものでもないですしーーーーーはい」

 

 少し余った袖をプラプラさせながら妹はドライヤーを手渡してくる。

 

「分かったよ、千夜(・・)。ほら、座って」

「は〜い」

 

 千夜を座らせ手慣れた感じに、髪を乾かしていくと、ドライヤーの風に吹かれて白い髪がなびき、いい匂いが香ってくる。

 

 本当に不思議だよな・・・・・同じシャンプーを使っているはずなのに、こんなにも匂いに差が出るなんて。女の子の不思議だ・・・・・

 

「どうだ?熱くないか?」

「ん〜、大丈夫ですよ」

 

 気持ちよさそうに目を細めて千夜は返事をした。しばらくして、髪を乾かし終えてドライヤーをしまい、テレビの方へ意識を傾ける。

 

「兄さん、兄さんや。何を見ているのですか?」

「うん?ホラー映画だけど?」

「今のところ内容は?」

「ある日、町中の人達が急にゾンビ化して、学校の屋上に逃げ込んだ3人の女子生徒が、学校を拠点として生活していて。資材確保のためにデパートに行ったら同じ学校の生存者を発見して帰ってきたところ」

「ふ〜ん・・・・・面白い?」

「まぁまぁ。ただ、キャラ達が問題を抱え込みすぎて見てるこっちが鬱になりそう」

 

 そんな、くだらない会話をしながら映画を見続けていると、時計はいつの間にか11:30を指していた。

 

「俺は眠いから寝るけど、お前はどうする?」

「あと、ちょっとだから見切ってから寝ます」

「分かった、なるべく早く寝ろよ?」

「は〜い」

 

 俺は自分の部屋のベッドに入り瞼を下ろした。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 しばらくして、ガチャっと扉が開く音がした。寝付きかけていた所だったがその音で目を覚ます。体を起こすと、扉のところには千夜が自分の枕を持って立っていた。

 

「千夜、どうしたんだ?」

「兄さん・・・・・今日、一緒に寝てもいい?」

「どうしたんだ?別にホラー苦手じゃないだろ?」

「だって・・・・・し、が・・・・・」

「なんだって?」

「虫がうじゃうじゃと出て・・・・・」

「あ〜」

 

 千夜の数少ない苦手なものの虫が映画で画面を埋め尽くすほど出たらしい。たまに、ホラー系で出るけど、確かにあれは気持ちが悪いしな・・・・・

 

「ダメ・・・・・ですか?」

 

 千夜は、涙目になりながら、枕を握りしめこちらを見てくる。断れるわけないだろ。お兄ちゃんなんだから。お兄ちゃんは無条件に妹に甘いものだ。

 

「いいぞ」

 

 千夜はパァっと顔を明るくして布団の中に潜り込んできた。

 

「あれ?今日布団干しましたか?」

「あぁ、ふかふかだし、お日様の匂いがするだろ?」

「実際にはダニが死んだ匂いらしいですけどね」

「マジかよ!?・・・・・そういうのは言って欲しくなかったな・・・・・あれ、千夜はダニは大丈夫なのか?」

「見えませんから」

 

 そんな、話をしていると千夜は安心してきたのかウトウトと船を漕ぎ出した。

 

「千夜、もう眠いか?」

「はい・・・・・もう、落ち、そう・・・・・です・・・・・」

 

 途切れ途切れながら千夜は答え、俺に手を向けてきた。

 

「兄さん・・・・・手、繋いでくれませんか?」

「あぁ」

 

 千夜の小さな手を繋ぐ。ひんやりとして柔らかい手だった。

 

「ありがとう・・・・・ござい、ます・・・・・」

 

 そして、すぐにでも寝そうになりながら千夜は最後にこう言った。

 

「おやすみなさい。兄さん」

「あぁ、おやすみ」

 

 そして、俺の意識も闇の中に落ちていった。

 



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少女は少年と人工精霊を探した

 次は何書こう・・・・・


「・・・・・士道、おかえりなさい」

「・・・・・ただいま」

 

 士道が五河家に帰ってきたのを出迎えます。非日常デートの後のせいで少し気まずいですが。次は妹ですか・・・・・朝、鞠亜ちゃんが一緒に寝ていた事でひと悶着あったのに士道と自然な流れで寝てしまいました。ーーーーーまぁ、確かに暖かったし、安心しましたが・・・・・

 

「千夜はこっちに戻っていたんだな」

「はい。さっきの非日常デートが終わったあと気がついたらここにいました。それで、兄さんーーーーーあっ」

「へ?」

「間違えました。忘れてください」

 

 不覚。朝、からかう為に言ったのと違って今回は本気で言い間違えました。

 

「まぁ、士道が本当に兄さんでもよかったんですが」

「ん?何か言ったか?」

「いえ、なんでもないです。それよりも、士道。鞠亜ちゃんがまだ帰ってきていないです」

「鞠亜が?」

「はい、知りませんか?」

「そう言えば学校でいなくなって探している途中だったな」

「琴里ちゃんに聞きましたが、もっと学校を見てから帰りたいと言った見たいです」

「じゃあ、迎えに行くか」

「士道、私も行っていいですか?」

 

 裏或守ちゃんのことも気になりますし。

 

「ああ、助かるよ。人手は多い方が嬉しいしな」

「いえ、私は士道ともう少しいたいので(話したいので)」

「そうか。・・・・・えっ?」

「どうかしましたか?」

「いや、千夜らしくないなって思って?」

「ダメだったでしょうか?」

「い、いや、別にダメじゃないけど・・・・・」

 

 士道の様子がおかしいですね?どうしたんでしょうか?

 

「それでは、行きましょうか」

 

 私たちは学校へ向かって歩を進めました。学校へ向かう途中、予定通り鞠亜ちゃんの話になりました。

 

「千夜は、鞠亜は何を考えているんだと思う?」

「と、いいますと?」

「俺はさ、鞠亜の求めているものを、上手く見せることが出来ているのかなって」

「大丈夫だと思いますよ。士道は士道が思う事を一生懸命成せばいいんです。昔の人も成せばなる成さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりって言ってますし。ただ、取り返しがつかなくなる前に相談ぐらいはしてくださいね?」

「・・・・・ありがとうな。千夜」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 裏或守ちゃんについて話す前に学校に着いてしまいました。そして、鞠亜ちゃん捜索を開始した訳ですがすぐに見つかりました。

 

「見つかってしまいました」

 

 かくれんぼしていましたっけ?

 

「どうしたんだ、鞠亜。学校に何か気になるものでもあったのか?」

「・・・・・はい。気になることがありました」

「気になる事?」

「それよりも・・・・・士道が探しに来てくれて、嬉しいです」

 

 鞠亜ちゃんが士道に突然、抱きつきました。あれ?デレ気来ました?

 

「・・・・・ま、鞠亜!?どうしたんだ、突然・・・・・!?」

「やはり、予想通りの反応です」

「・・・・・よ、予想通り?どういう事だ?」

「こうすれば、士道が探しに来てくれると思いました。ゲームでは、こうすることでドキッとするものなのでしょう?士道のそういう反応が、見たかったのです」

「鞠亜・・・・・」

 

 デレてはないようですが、鞠亜ちゃんはやはり少しづつ変わってきているみたいです。これがいい変化に繋がればいいのですが・・・・・それにしても、この2人私を忘れてイチャイチャしてやがりますね・・・・・

 

「じー」

「はっ!千夜、違うんだ」

「何が違うんですか?私は何も言ってませんよ?」

「なんか、目が凄い訴えてきているから!?」

「気のせいではないですか?さて、鞠亜ちゃんも見つかりましたし帰って夕飯にしましょう」

 

 私が先導して歩き出すと2人はその後を着いてきます。2人を見ると鞠亜ちゃんが士道の手を取りました。やっぱり、鞠亜ちゃんは変わってきていますね。

 それはそうと、私だけ手を繋いでいないというこの状況、もの凄く仲間外れ感がします。私は士道の隣に移動し、鞠亜ちゃんと反対側の士道の手を取りました。

 

「千夜!?」

「仲間外れはいけませよ?にーさん?」

「それはもういいから!」

 

 仮想世界の夕焼けの中、3人が手を繋いだ影が伸びていました。



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少女は仲間とカラオケに行った

 もう、或守インストール編中盤です。やっぱり、或守インストール編、かなり長かったです(まだ、終わってない)。


 鞠亜ちゃん捜索の次の日、ゲーム世界で4日経ちました。

 

 今日は学校は休みで、朝は鞠亜ちゃんの手作り料理をべれました。朝から士道の代わりに鞠亜ちゃんが料理を作っているのを見た時は驚きましたよ。その後、朝ごはんを作った鞠亜ちゃんの頭を士道が撫でて褒めてから、私も頭撫でて合戦が始まったのはまた別の話です。

 

 りょうりは、とてもおいしかったです、まる。

 

「さて、朝から色々あったけど、なんとか飯も終わったし。今日は何をするかな」

「シドー!提案がある!」

 

 十香ちゃんが元気よく手を挙げます。

 

「お、元気がいいな。それなら、夜刀神十香さん。提案をどうぞ」

「うむ。デェトに行くのだ!」

「や、やっぱり。言うとは思っていたが・・・・・」

「む、むう。駄目か?」

「いや、駄目ってことは無いけどーーーーーせっかくみんないるんだし、出来れば大勢で出来ることがいいんじゃないか?」

 

 今、絶対に途中で誰かを選ばないといけなくなって揉めるから避けたい、って思っていましたね。

 

「おお、成程・・・・・」

「それなら、いい提案がある」

 

 次に折紙さんが声を上げる。いい提案?碌でもない提案の間違いでは?えっ?決めつけは良くない?はっはっはっはっ・・・・・今までの折紙さん見てたら、そう思うのもしょうがないですよ。

 

「私と士道がデートをする。残りの者はそれを後ろから眺めている。これで全員が参加できる」

 

 ほら・・・・・やっぱり、こうなる。そして、流れるように十香ちゃんとの口論ーーーーーうん、もう1種の形式美ですね。

 

 結局、琴里ちゃんの提案でカラオケに行く事になりました。カラオケルームに入るといつかの王様ゲームを思い出しますね。さて、カラオケは久しぶりに来ましたし、何を歌いましょうか。あっ、その前に採点を予約しておかないといけませんね。

 機器を捜査し採点を予約しました。誰が1番高得点を取るのでしょうか?歌なら、やはり本職である美九さんが、強いでしょうか?しかし、王様ゲームの時の八舞姉妹のディエットも美味かったですし、折紙さんもアカペラをたまちゃん先生に頼まれていた事ありましたね(凜祢ユートピア参照)。十香ちゃんも、天央祭の時の歌上手でしたし、これは期待できますね。

 

 あっ、耶倶矢ちゃんが美九さんに歌の勝負を挑んで負けました。やっぱり、美九さんが強いですね。持ち曲を歌えば高得点は間違いないはずですし。グループで歌っている曲だと本人でも100点を取りずらいらしいですけど、美九さんはソロですからね。

 

 まぁ、カラオケなんて要点さえ掴めば100点なんて楽勝ーーーーーなん・・・・・だと・・・・・92点。くっ、ビブラートのかけが弱かったですか。

 

 あっ、士道がトイレから帰ってきましたね。士道が帰ってきてからすぐに、私の隣に座って欲しい合戦が始まります。

 選ばれたのは鞠亜ちゃんでした。まぁ、妹様のお願い(強制)がありましたのでで仕方が無いでしょう。

 

「千夜、一緒に歌わないか?」

「私ですか?鞠亜ちゃんを放っおいていいのですか?」

「あぁ、鞠亜が俺が誰かと歌っているのを見たいらしくてな」

「それなら、この中から好きな曲選んでください」

 

 私は、持っていたウォークマンを渡します。

 

「えっと・・・・・なぁ、千夜。わかる曲全てアニソンなんだが?」

「その中にはアニソンしか入ってませよ?」

「いや、女子なら他にも曲を聞いていると思ったんだが・・・・・」

「士道は女子に無駄な希望を持ちすぎですよ、もう既にわかっていますよね?周りにこれだけ濃いメンツが集まっているのですから。それに、これからアニメ好きの精霊も出るかもしれませんし」

 

 二亜さんとか。

 

「そうだな。よし、じゃあ、これで」

「わかりました。じゃあ、入れておきますね」

 

 こうして、私達は何曲かデュエットで歌いました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 カラオケからの帰り、気がつくと士道と鞠亜ちゃんはみんなと少し離れたところを歩きながら話していました。

 何を話しているのでしょう?

 

「鞠亜・・・・・まさか!?」

「もう少しで、わかりそうな気がするんです。だから、私に見せてください」

 

 あっ、この流れは・・・・・

 

 私の予想通り、意識が闇に飲まれていきました。飲まれる前、士道と話していた鞠亜ちゃんの表情は笑顔だった気がしました。

 



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少女は角と尻尾を生やした

 非日常デート最後です。アンケート協力ありがとうございます。テーマは【非日常】【魔族化】【襲撃?】です。

 感想で送ってくださった方すみません。スペースオペラは作者の知識不足で書けませんでした。m(_ _)m


【士道視点】

 

「おはようございます」

 

 俺は最初、目を疑った。よく、朝飯を貰いに来る隣人の幼馴染、魂月千夜。今日もいつも通りに我が家にやってきた訳だが、いつもと違うところがあった。

 

「士道、どうかしましたか?」

 

 彼女の頭には大きな渦巻く角が対に生えており、腰からは悪魔のような黒い尻尾がまるで彼女の動きに同調するように動いていた。

 

「千夜!?それは、一体どうしたんだ!!?」

「日朝(日曜の朝)から大声出さないでください。ただでさえ、今日は起きてから頭が重いというのに・・・・・」

 

 本人はまるで気づいておらず普通に過ごしていた。

 

「いや、お前1回鏡みてこいって!」

「うるさいですね・・・・・わかりました。行けばいいんですね?ーーーーーなんじゃこりゃー!!!?」

 

 叫び声が家全体に響き渡り、その声を聞いて琴里と十香が慌ててやってきた。

 

「士道!どうかしたのか!?」

「一体何があったの!?」

「いや、実は・・・・・」

 

 そう言って、事態を説明しようと思ったところで少し考える。これは、あまり大騒ぎにしない方がいいのではないかと。

 

「いや、なんでもーーーーー「なんか生えてる!?角!あと尻尾!?生えてる、生え揃ってる!意思で動く!」」

「む?向こうで千夜がなにか叫んでいるぞ?大丈夫なのか?」

「俺が見てくるから、お前らは朝飯食べていてくれ」

 

 十香達を置いて、洗面所に行くと千夜が鏡の前で固まっていた。そりゃあ、急に自分に角や尻尾が生えたら驚くよな。

 

「し、士道!これ、どうしましょう!?」

 

 そりゃあ、不安になるよな。まずは、なんとか落ち着かせないと。

 

「ちょっと、カッコイイです!」

「・・・・・は?」

「いえ、間違えました。このままだとハロウィンなんてまだ先なのに既にコスプレしている痛い人になってしまいます」

「そうだな。それにしても、これ本当に本物か?」

「ひゃん!?」

 

 興奮している千夜に合わせて激しく動いていた尻尾を掴むと、千夜がビクンッ!っと反応をした。

 

「わ、悪い!痛かったか?」

「い、いえ、ちょっとくすぐたかっただけです」

 

 さて、そろそろ本題の問題解決に入っていこうか。

 

「千夜、どうしてそんな姿になったか心当たりはあるか?」

「ありませね。むしろ、私が聞きたいぐらいです」

「本当か?いかにも禁書って感じの本を読んだり、落ちていたアタッシュケースに入っていた怪しい薬品を飲んだりしてないよな?」

「してませんよ!私をなんだと思っているんですか!?」

 

 本人に記憶がないとしたら理由を見つけるのは中々難しいぞ。

 

「あっ、そういうば夢で何か見た気がします!」

「夢?それが何か関係あるのか?」

「あった気がします・・・・・この辺、この辺まで出かかっているんですが・・・・・」

 

 そう言って、千夜は自分のへそ辺りを指した。

 

「いや、殆ど覚えてないじゃねぇか!」

「違います。消化が終わりそうなんです」

「そっち!?」

「あっ、思い・・・・・出しました!夢でお前は魔族の家計の子孫だ。先祖返りを起こしたとか言っていました」

 

 成程、先祖返りか・・・・・ん?魔族?

 

「魔族っているのか?」

「さぁ?でも、精霊なんて存在もいますしね」

「確かにな。精霊がいるんだし魔族も居そうだな。他には何か言ってなかったか?」

「えっと、相手の夢の中に入れるとか、魔法少女の生き血を邪神像に備えろとかですかね?」

「なんか、急に殺伐とした内容になったな!?ってか、魔法少女もいるんだな・・・・・」

 

 もう、なんでもありだな・・・・・

 

「魔法少女の血には魔力が含まれているらしいです。それを、邪神像に捧げると魔族にかけられた呪いが解けるそうです」

「成程な。ところで、千夜。何か呪われている気は?」

「ないですね。めちゃくちゃ順風満帆です。それに、御先像なんて家にはないですし」

 

 そんな、話をしていると千夜がジリジリと寄ってきた。その目はまるで獲物を狙う肉食獣だ。

 

「千夜さん?」

「いや、魔力も霊力も一緒かなと思いまして。それなら、魔法少女じゃなくても士道の生き血でいい気がして」

「待て!考え直せ!」

「士道、お覚悟を!」

 

 そう言って、千夜は俺に襲いかかってきたのだった。俺はその場から一目散に逃げ出した。



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少年は人工精霊に選択を迫られた


ーーーーまだ、まだ分からない。


ーーーーー私には『愛』が分からない。


【士道視点】

 

「・・・・・ここ、は?」

 

 周囲を見回してみても、同じような景色が続いている。まるで、映画の世界のような、電脳世界そのものだった。

 

「どうしたの?そんな驚いた顔をして」

「或守・・・・・?おまえ、どうして・・・・・」

 

 目の前にいたのは、黒い或守だった。

 

「・・・・・っていうか、ここは一体?」

「ーーーーーこのままじゃ、中途半端で終わってしまう。何も実ることはなくて、いつまでも答えは出ない」

「中途半端?どういう意味だ?」

「もっと、先ーーーーーもっと先を見せてあげて」

「もっと、先?どういう意味だよ、おい、或守ーーーーー」

 

 俺の視界は光に飲まれ、気がつくと街に戻っていた。

 

「・・・・・って、ここは・・・・・カラオケ屋の前、か?元に戻った・・・・・のか?」

 

 でも、さっきの場所は一体ーーーーー。一応、元に戻ってこれたみたいだが・・・・・

 

「五河士道。あなたに、決めて欲しいことがあります」

「或守・・・・・じゃなくて、鞠亜か?みんなはどうした?決めて欲しい・・・・・ことってなんだ?」

「士道はわたしに愛を教えてくれています」

「あ、ああ。たから、みんなで一緒に・・・・・遊びに行ったり、いろんなシュチュエーションをやったりしているんだよな」

「はい。そうすることで、様々な情報を知ることが出来ました。ですが、わたしはーーーーーまだ、愛がわかりません」

「うーん・・・・・それは、そう・・・・・かもな。俺にも、分からないんだし・・・・・」

「だからーーーーー士道に選んで欲しいのです」

「選ぶ?前にも、言っていたよな、それ。選ぶって・・・・・」

「少なくとも、ここに来てくれたみなさんは、五河士道に好意を抱いている。それは、間違いのないことです。五河士道の側にいたい、自分のものにしたい・・・・・それが、愛ですか?」

「それは・・・・・それだけじゃ、ない・・・・・とは思う」

「わたしも、そう考えます。けれど、この世界には結実した愛がありません。だから・・・・・わたしはその先を知ることが出来ない」

 

 ーーーーー先、か。さっきの『或守』も、そんなこと言ってたな。

 

「だから、選んでください。愛を誓った相手になるかどうかをーーーーー」

「選ん、なんて・・・・・俺には・・・・・俺・・・・・はーーーーー」

「そして・・・・・見せてください。わたしに、未来を・・・・・愛が、深く結びつくところを。ありえたかもしれない、ありうるかもしれない、五河士道と彼女のーーーーー行く末を」

 

 



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少女は人工精霊のいる生活を始めた

 また、一日目からのスタートになります。
 前回の繋ぎが変ですみません。m(_ _)m

 前回のアンケートは、色々と判断材料にさせて頂きます。


 私は布団の中で目を覚まします。

 

 あれ?さっきの昼じゃなかったですか?先程、みんなと愛について語って(・・・・・・・・)から気がつくと、朝になっていました。あれは、夢だったのでしょうか?

 

 そう思いましたが、残念なが違うようです。学校へ行く用意をして外に出ると、士道に琴里ちゃん、十香ちゃん、四糸乃ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃん、そして、或守ちゃんが外にいました。

 

 或守ちゃんは愛を知るために転校生としてうちのクラスに来るみたいです。四糸乃ちゃんも先生として、琴里ちゃんは飛び級をして雷禅高校に来るみたいですね。

 その後、通学路の途中で時崎さんと、校門の前で美九さんと合流し学校に入っていきます。時崎さんはまたウチのクラスに戻り、美九さんは交換留学生として三組に来るみたいです。

 

 それにしても、或守ちゃんってあんな表情豊かでしたっけ?さっき話している時はあそこまで人間らしくなかったような気がします。

 まぁ、気にしても仕方が無いですね。さて、HRまでにいろいろ準備をしましょう。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「み、みなさーん・・・・・静かにしてくだ、さい!今日は、転校生を紹介・・・・・します!」

「或守鞠亜です。よろしくお願いします 」

 

 或守ちゃんは鞠亜ちゃんって言うんですか。あれ?そう言えば、士道は既にそう呼んでいましたね。いつ知ったのでしょう?

 

「しつもーん。或守さんはどこから来たんですか?」

 

 殿町君が定番とも言える質問をします。でも、鞠亜ちゃんの場合なんというのでしょうか?仮想世界から?いや、でもここが仮想世界ですし。

 

「どこから・・・・・?それは、士道の家です」

 

 成程、そういう切返ーーーーーいや、ちょっと待ってください。それを言っちゃうのはちょっと不味くないですか?

 

「ど、とういうことだ五河!?またか・・・・・?まさかまたなのか!?」

「何を言っているのかわかりませんが、そのままの意味です。士道の家で朝食を食べて、一緒に登校してきました」

「どどど、どういう事だ五河!?説明しろ・・・・・説明しろぉ!?」

「二回言うな!えーと・・・・・とりあえず鞠亜。今の質問はだな、転校する前にどこに住んでいたか、みたいな意味だったと思うぞ」

「成程。質問の字義通り解釈してはいけない例でしたか。ですが、私を印象づけるには正解だったようです」

 

 正解・・・・・なのでしょうか?まぁ、本人が満足そうなので気にしませんが。

 

「五河君の家から・・・・・どういうことかしら?しかも朝ごはんも一緒って・・・・・」

「すでに親しげに話しているし、これは怪しいわ。十香ちゃんに新たなライバル出現の予感?」

「転校生が転校生してくる前に手を出すとか・・・・・マジ引くわー」

「くっ・・・・・違うんだ。これは、えっと鞠亜は海外在住で、急に日本に引っ越しが決まったんだよ。でも両親が仕事の都合で引っ越しに間に合わなくてだな。で、鞠亜だけ先に日本に来て、しばらく家で預かることに・・・・・」

 

 士道が必死に弁明をしようとするが、日頃の行いからかみんな怪しんでいます。そこで、士道は鞠亜ちゃんに助けを求めました。

 

「な・・・・・な!鞠亜!」

「・・・・・ふむ」

 

 いや、難しいのでは無いでしょうか?鞠亜ちゃん、愛について討論してた時もなんでも本当の事をズバズバ言っちゃてましたし

 

「・・・・・士道の言う通りです。両親の仕事の都合がつくまでという条件で、士道の家でお世話になっています。わたしの両親と、士道の両親が知り合いですので」

「なに!?そうだったのか!?」

 

 いや、なんで事情を知っている十香ちゃんが驚くんですか・・・・・それにしても、鞠亜ちゃんってこんなに柔軟な対応が出来たんですね。

 

 その後、普通に授業が始まり進んでいきました。まぁ、普通と言っても十香ちゃんと折紙さんがどちらの方が士道の席と近いかで喧嘩したり、時崎さんが士道を誘惑したりしていましたが。いつもの十香ちゃんと折紙さんの喧嘩に時崎さんがプラスされて、士道の周りは凄くカオスでした。鞠亜ちゃんで忘れてましたけど、時崎さんもいるんでしたね。

 鞠亜ちゃんも普通に授業を受けています。ノートを取らずに姿勢を正して黒板を見ている独特な授業態度ですけど。

 

「え〜っと、じゃあ、この問題わかる人?」

 

 たまちゃん先生が授業の途中で質問をしてきますが、高校生にもなって手をあげるような人はいません。

 

「・・・・・」

 

 お?おぉ!?鞠亜ちゃんがピンッと手をあげました。

 

「あ、或守さん。分かりますか?」

「設問に回答する前に、質問があります」

「は、はいっ!?なんでしょう?」

「教科書の文法が記述として乱文になっています。また、意図的に内容を隠している部分も多く、これでは正確な知識を得ることが出来ないのではないでしょうか」

 

 教科書に対する意見・・・・・やっぱり、あんまり融通が聞いてませんね。先生も困ってあたふたしてしまっています。

 士道もさすがにまずいと思ったのか、鞠亜ちゃんに声かけています。

 

「・・・・・?ああ、そうでしたね」

 

 士道が声をかけただけで何かに納得したような声をあげます。

 

「先生、すみません。ここは授業に関係ない点でした。それ自体を問題にするのは間違っていました。私自身、もっと勉学に励みます」

 

 そう言って、鞠亜ちゃんは席に着きました。やっぱり、さっきまでとは全然違います。かなり人間らしくなっていますね。それに、さっきの『そうでしたね』って、まるで前に同じことを言われたみたいな言い方・・・・・何かが引っかかりますね・・・・・

 

 そんな事を考えている間に授業は進んでいき、気がつくと学校が終わっていました。

 

 ・・・・・あれ、士道は?えっ?鞠亜ちゃんと出ていった?まさか、デート?まぁ、鞠亜ちゃんに『愛を教える』と言うのには沿っていますけど・・・・・相変わらず手が早いですね。

 

 さて、私も帰りますか。 

 



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少女は人工精霊の成長を感じた

 或守インストール編の終わりが近づいてきましたね・・・・・


 ゲーム内で過ごす2日目。

 

 いつも通り登校するといつものメンバーと校門の前で出会いました。あれ?でも、士道と鞠亜ちゃんは学校の当番で早く出たって琴里ちゃんが言っていましたし・・・・・あっ、登校デートですか。

 みんなも琴里ちゃんからそう聞いていたみたいでワラワラと士道の元へ集まってきます。

 

「士道くん、いけないなぁ。さてはみんなに内緒で、或守ちゃんとお出かけー?」

「・・・・・こういうことに関してはやけに鋭いな、よしのんは」

 

 いや、それを言ったら認めたようなものじゃないですか。まぁ、誤魔化せそうにもないですけど。

 

「これはどういうことですの、士道さん」

「ダーリン、酷いですぅー。家まで迎えに行ったらもう出ちゃったって言われたんですよー?それが或守さんと2人でデートしてるなんて」

「士道。釈明を求める」

 

 士道の周りを6人の美少女が取り囲む。みなさーん、もう少し中に行けません?校門、殆ど塞いじゃっているんですけど?

 そんなこんなしてたら、琴里ちゃんも来ました。

 

「間の悪い男ね・・・・・このままだと遅刻するわよ?そんな訳で、私は先に行くわ」

 

 あっ、助けないんですね。

 

「では、私もこれで・・・・・」

「千夜、助けてくれ!」

 

 士道、強く生きてください。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 授業はいつもどうり進んでいき、昼休みになりました。今日はみんなで屋上で昼食となります。

 

「さぁ、シドー!昼餉の時間だぞ!」

「士道。不覚にも箸を落としてしまった。これはもう士道に食べさして貰うしかない」

 

 絶対に謀ったでしょう。それにしても・・・・・

 

「し、士道さん。私もおかずを・・・・・作ってきました。よかったら、食べて・・・・・ください」

「士道さん・・・・・今日は少し気分が優れませんの。すこし撫でていただけませんこと?」

「士道、おしぼり取って」

 

 ・・・・・この人数になると、やはり騒々しいですね。

 

「我ら八舞の調理に恐れをなすなよ、士道。この究極の1品を分けてやろうではないか」

「注釈。作ったのは殆ど夕弦です。耶倶矢は結局、殆ど盛りつけ他だけです」

「わ、私も働いたしっ。レ、レタスをちぎったり、お惣菜をレンジでチンしたりしたし!」

 

 子供のお手伝いかな?

 

「はい、ダーリン。あーんしてください」

「請願。士道、夕弦達のも食べてください」

「し、士道さん。私のも、どうぞ・・・・・」

「よし、士道くん!いっきにがーっていっちゃいなよ!」

「よし、次は私の番なのだ!」

 

 次々とあーんをされる士道はもう無心で食べていました。朝のことでみんなを少し怒らせてしてしまったのでその償いのつもりでしょうか?それにしても、あーんのペース早くありません?士道がハムスターみたいになってきましたよ。

 

「士道、無理して他の女の物を食べることは無い。士道の食べる物は、栄養バランスを考えて適量を私が口へん運ぶ」

 

 折紙さん?箸を落としたんじゃありませんでした?

 

「あら、せっかくですから、わたくしのもいかがでして?」

 

 時崎さんも気分が優れないんじゃなかったんですか?

 

 その後、数分間あーんが続きました。他の男子が見れば羨ましい光景なのかもしれませんが、ほぼ休み無しで口に押し込み続けられる、中々の苦行です。

 

「あれー?ダーリン。もうおしまいですか?」

「何人前くわすつもりだ、お前らっ。もういい、腹いっぱい!ごちそうさま!」

「では士道。食後には軽い運動が必要。さあ、私と向こうに・・・・・」

 

 何がでは、ですか!

 

「士道くん。四糸乃せんせーと進路指導室でお話しない?2人っのナイショのお話だよー?」

「よ、よしのん!・・・・・そんなこと、いっちゃ・・・・・」

 

 時崎さん、折紙さん、よしのん。この3人は要注意人物ですね。何度も18禁方面へ持っていこうとします。

 

「士道、どうぞ」

 

 疲れきった、士道に鞠亜ちゃんがお茶をわたします。なんか、この感じ凜音の時に似てますね。十香ちゃんと折紙さんがお弁当を詰め込みすぎて凜音がお茶を慌てて士道に渡したんでしたっけ。

 

「指摘。解せません。或守が正妻気取りです」

「そもそも或守は、さっきからずっとちゃっかり士道の隣を占領していてずるいじゃん!」

 

 そう言えば、ちゃっかり士道の隣を占領していましたね。あーん、には参加してませんでしたが。

 

「わたしは、士道のことを考えて行動しているだけです」

「なるほと・・・・・確かに、今のは絶妙なタイミングでしたわね」

「みなさんが集まれば、こうなるのは明白でした。誰か一人を贔屓できないのが士道ですから」

「ぐっ・・・・・なんだ、この余裕は」

「驚愕。ポイントの稼ぎ方を心得ています」

 

 そうですね。今の行動は私的にもポイント高い!それにしても、一日でここまで士道について把握するとは・・・・・

 

「なんだか、すごーく距離が近い感じですぅ」

「はい、それは間違いありません。今朝も一緒に登校したのもそうですが、朝、目覚めたときも一緒でしたので」

 

 思わぬタイミングで鞠亜ちゃんが爆弾を投下しました。ただの爆弾ではなく、核級です。

 朝、一緒に起きた?つまり・・・・・朝チュン?いや、ヘタレの士道です。そんなはずは・・・・・

 

「士道さん・・・・・どういうことですか?」

「違うんだ、四糸乃。誤解しないでくれ・・・・・」

「士道。私は責めるつもりはない。ただし、平等を期すため、私とも朝の情事をするべき」

「してねぇよ!別になんでもないんだって。何も起こってはいないだ」

 

 まぁ、そうですよね。

 

「そもそも先程のみなさんは自分の欲求ばかり優先して、士道のことを考えていません。そこも気遣うべきかと」

 

 うわぁ・・・・・的確な正論。誰もその事に反論できません。

 

「でも、それとダーリンと一緒に寝た事は話が別じゃないですかー?」

 

 美九さんの苦し紛れの反論から、また口論が再開しました。

 

 ワーワーギャーギャー

 

 ・・・・・いつもどうり収拾つかなくなって来ましたね。

 

「こ、琴里っ、千夜、助けてくれ・・・・・」

 

 士道がこっちに助けを求めてきますが、琴里ちゃんはどうするのでしょう。朝は見捨てましたけど。

 

「じゃ、おにーちゃん。あんまりやっていると遅刻しちゃうよー?私、先に教室帰るからね」

 

 流れるように見捨てましたよ。なら、私もーーーーー

 

「士道、ファイトですよ!」

 

 私にも見捨てられたと分かった士道は一目散に逃げ出しました。

 

「あっ、待つのだシドー!」

「待って、士道。それと、布団に潜り込んでいい日は枕を縦にしておいて」

 

 ・・・・・それ、どこで確認するんですか?

 

「逃しはせんぞ。士道の所有権は我ら八舞にありっ」

「追走。どこまでも、追います。士道」

「し、士道さん、待ってください」

「ああん、ダーリン。逃げても無駄ですよー」

「全く、騒々しいですわね・・・・・」

 

 そして、屋上には私と鞠亜ちゃんだけが取り残されました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 士道は休み時間だけでなく授業中まで使ってみんなのご機嫌取りをしていました。その後、放課後は鞠亜ちゃんとデートに行ったみたいです。全く、モテる男は辛いですね(棒)。

 

 それにしても、やはり鞠亜ちゃんの成長は著しいですね。1日目である程度の常識を弁え、2日目ては相手のことを心遣うなんて。

 この調子で行けば、ここから出られる日はそう遠くないですね。

 

 

 

 



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少女は仲間と遊園地で遊んだ

 遊園地、最近行ってないな・・・・・あれ?そもそも行ったこと・・・・・


 ゲーム内で過ごす4日目。

 

 昨日は〈霊魂看守(サリエル)〉で試してみたいことがあり、休日だった為ほとんど家にいました。その間に、士道と鞠亜ちゃん、十香ちゃん、耶倶矢ちゃん、時崎さん、美九さんが一緒にショピングに行ったみたいです。その時に鞠亜ちゃんの服をコーディネートしたみたいでその写真が士道から届きました。めちゃくちゃ可愛かったです。

 さて、今日は昨日行けなかったメンバー、私と琴里ちゃん、四糸乃ちゃん、折紙さん、夕弦ちゃんが士道と鞠亜ちゃんと一緒に遊園地に行きます。

 外に出ると、既に士道と琴里ちゃん、鞠亜ちゃんが外にいました。

 

「おはようございます。お待たせしましたか?」

「いや、俺らも今出てきたところだ」

「千夜お姉ちゃん!今日は楽しもー!」

「とても楽しみです」

 

 いつも通りの士道に白リボンの琴里ちゃん、そしてさらに表情が人間らしくなりソワソワしている鞠亜ちゃん。なんか、琴里ちゃんと鞠亜ちゃんを見ていたらこっちまでウキウキしました。

 

「あの、おはようございます・・・・・」

「やあやあ、お待たせしちゃったかなー?」

 

 私が来てからすぐに四糸乃ちゃんが合流しました。

 

「四糸乃ったらさぁ、昨日は興奮してなかなか眠れなかったんだよー、ね?」

「う、あの・・・・・その・・・・・」

 

 遠足前の子供ですか・・・・・いや、子供でしたね。可愛いですね。

 その後、折紙さんと耶倶矢ちゃんとの別れを惜しんで遅れていた夕弦ちゃんが合流し遊園地に向かいました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 で、遊園地に着きました。

 

「ここが遊園地・・・・・人がたくさんいて、とても賑やかですね。たくさんの笑顔が溢れていて、私も笑顔になってしまいそうです」

 

 鞠亜ちゃんが目に見て分かるぐらい興奮しています。やばい、可愛い。無表情の時も可愛かったですが、やはり女の子は笑顔が1番です。

 

「それはいいことなんだ、鞠亜。笑顔でいれば誰かが笑顔になってくれる。その分の嬉しさとか楽しさとか、分けてやれるんだよ」

「では、たくさん笑った方が皆さんにとっても良いことなんですね」

「あの・・・・・私もそう、思います・・・・・士道さんが笑ってくれると・・・・・私も嬉しく、なりますから・・・・・」

「・・・・・四糸乃のいうこと、わかります。私も同じです」

 

 えっ・・・・・?それって・・・・・

 

「もー、鞠亜ちゃんてば四糸乃と同じーなんて、もしかして士道くんのこーーーーー」

 

 そこまで言ったよしのんの口を四糸乃ちゃんが塞ぎます。でも、もし本当にそうなら、この世界から抜け出せるのは本当に近いのかもしれません。でも、それだと鞠亜ちゃんと別れることになってしまうので少し寂しいですね。

 

「よし。それじゃ、まずどこへ行こうか?」

「まずは・・・・・ホラーハウスではどうでしょうか?」

「えっ!?ほ、ホラーハウスかー・・・・・わ、私は・・・・・急用を思い出したからここで待ってる!」

 

 琴里ちゃん、お化け苦手ですもんね・・・・・

 結局、琴里ちゃんと一緒に夕弦ちゃんも外に残り、あとのメンバーでホラーハウスに入ることになりました。

 

「なんか思った以上に暗いなぁ・・・・・鞠亜、どこにいる?」

「ここです。ホラーハウスというだけありますね。室内の光度と温度を下げ、恐怖を演出してるようです」

 

 鞠亜ちゃんは怖いと言うより興味津々って感じですね。それにしても、よく出来ていますね・・・・・そう言えば、こういう所って本当に霊が集まりやすいって言いますけど本当なんでしょうか?

 

「四糸乃は大丈夫か?」

「・・・・・は、はい!何とか・・・・・大丈夫、です。でも、士道さん・・・・・手を握っても、いいですか?」

「え、手?ああ、いいぞ。暗いし危ないからな」

「士道、私もいいですか?」

「鞠亜もか?いいぞ、ほら」

「・・・・・待って。私も手を繋いで欲しい」

「待て、折紙。もう手は空いてないぞ。というか、全く怖そうに見えないんだが・・・・・」

「そんなことはない。恐怖でひどく怯えている」

 

 サラッと嘘をつきますね。私、士道の周りを見ているとお化けよりも人間が怖いです。あれ?ホラーハウスも言ってしまえば人が驚かせている訳ですから、怖いのはお化けではなく人間?つまり、人間がいちばん怖いということになりますね!Q.E.D.

 

 その後、色々ありながらもホラーハウスを脱出し、琴里ちゃんと夕弦ちゃんにバトンタッチしました。士道、鞠亜ちゃん、琴里ちゃん、夕弦ちゃんはコヒーカップに乗りに行きました。私たちは休憩です。

 そいういえば、なぜコーヒーカップって名前なんでしょうか?

 

 コーヒーカップを終えて次は遊園地の目玉、ジェットコースターへみんなで向かいました。

 えっと、げっ・・・・・待ち時間60分。つまり、1時間ですか。長いですね・・・・・まぁ、みんなで話していれば割とすぐでしょう。

 

「ふっふーん。四糸乃と一緒にクジを作ったのだ!これで、どういうペアで座るか決められるのぞ」

「う、うまくできたと思います」

 

 クジですか。私としては鞠亜ちゃんに士道の隣に座って欲しいですが、みんなが納得しませんでしょうし、大人しく引きましょう。

 

「あれ?琴里ちゃん?今なにか隠しませんでしたか?」

「ぎ、ぎくう。か、隠してなんかいないぞ・・・・・」

「それなら左手を前に出しましょうね?そこに、当たりくじを持っているのでしょう?」

「これは、クジを失くした時の予備で・・・・・」

 

 そんな訳ないでしょう。

 

「琴里、せっかく作ったクジなのですから、ちゃんと使った方がいいのではないのでしょうか」

「んー、そうだよね。ごめんなさい」

「では、せーので引きますよ。せーの」

 

 結果、3列目に私、夕弦ちゃん、折紙さん。2列目に四糸乃ちゃん、琴里ちゃん、鞠亜ちゃん。1列目に士道となりました。このジェットコースター変わった形していますね。まさか、1番先頭が1人だけなんて・・・・・

 

「このコースター、先程見ていたものより、だいぶ遅いのではないのでしょうか」

「ジェットコースターは最初からの速度じゃなくてだな・・・・・えっと、説明するより実際体験した方がいいよな。ほら、ここから加速するぞ」

「・・・・・なるほど。少しずつ早くなっていくということでしょうか」

「いや、そういうわけじゃないんだが・・・・・よし、鞠亜。心の準備はいいか?」

「心の準備、ですか?」

「ああ、そうだ。一気にくるぞ!」

「一気に・・・・・?それはどういうことでーーーーー」

 

 中々、この落下長いですね。

 

「ーーーーーッ!!?」

「う、うっ・・・・・」

「こ、琴里さん・・・・・」

 

 2列目にはちょっと怖いのを我慢しているみたいですね。で、3列目はーーーーー

 

「中々のGがかかっている」

「同意。あんまり口を開くと舌を噛みそうです」

 

 かなり余裕そうです。折紙さんは訓練で慣れているようですし、夕弦ちゃんは耶倶矢ちゃんとの勝負で遊園地をどちらの方が楽しめるかというのがあったそうです。本当に幅広いですね、その勝負。

 

「うぉぉおおおおおおぉぉぉぉ!!(士)」

「きゃあああああああぁぁぁぁ!!(鞠)」

「いやぁああああああぁぁぁぁ!!(琴)」

「ぴゃあぁあああああぁぁぁぁ!!(四)」

「・・・・・っ、きゃあ!(折)」

「きゃああああああああぁぁぁ!(夕)」

「わぁぁぁぁぁああああぁぁぁ!!(千)」

 

 みんなで、声を上げながらジェットコースターを楽しみました。うわっ・・・・・足下がフラフラします。

 

「ふふ、楽しかったですね」

「まだ、ジェットコースターの醍醐味は終わってないぞ?」

「あぁ、隠し撮りですね。・・・・・変な顔になってないといいのですが」

「なるほと。気になります」

「よし、じゃあ行くか」

「はい!」

 

 みんなで写真売り場に行きます。えっと、私達のは・・・・・あっ!ありました。

 

「はは・・・・・見事に顔が引きってんな」

「はい、でもとてもいい写真だと思います」

 

 そして、全員でその写真を買うことにしました。この写真、向こうにどうにかして持って帰れるといいんですが・・・・・

 

「ほら、鞠亜。無くすなよ?」

「・・・・・はい。大事にします」

 

 鞠亜ちゃんは満面の笑みを浮かべて士道から写真を受け取りました。

 いつの間にか鞠亜ちゃんは、もうすっかりと私達の友人としてそこに居ました。鞠亜ちゃんが愛を知った時、鞠亜ちゃんはどうなるのでしょうか?私にはまだ分かりません。しかし、どうか、この少女の物語の終幕が幸せでありますように。私は、心からそう思いました。

 

 



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少女は仮想世界での異変を見た

 ーーーーーおうどん強い・・・・・


 12/3、日間ランキング22位ありがとうございます‪!!?これからもよろしくお願いします。m(_ _)m


 ゲーム内、5日目。

 

 今日は朝から士道と鞠亜ちゃんがデートに行きました。鞠亜ちゃんがデートに行きたいという他の子に必死に頼み込んでいました。それから、意味深なことを言っていましたね。確かーーーーー

 

「ーーーーー最後の、デート・・・・・」

 

 意味通りなら、デートを終えた鞠亜ちゃんは『愛』について理解をし私達は現実世界に帰ることができます。それを望んでいたはずなのに、やはり寂しいですね。

 

 さて、もう日が暮れて外は真っ暗になってきましたが、士道と鞠亜ちゃんが帰ってきませんね。そんなことを考えているときでした。

 

 辺りが昼のように明るくなり、そして世界が崩れ始めました。

 

 崩れ始めたと言う表現が正しいか分からないですが、あちらこちらの空間がブレて、かたちを維持出来ていないのです。

 明らかな、非常事態に精霊マンションにいた全員と合流します。そこで、令音さんから連絡が来ましまた。

 

『琴里。聞こえるかい?』

「令音!?ロックは破れたの!?」

『いや、破られたという方が適切かな?現在その仮想世界は人工精霊によって強制的に崩壊をして行っている。このままだと君たちの意識が現実世界に戻れない可能性がある』

「ちょっと、待ってください!人工精霊って、まさか・・・・・」

「鞠亜がこれを起こしていると言うのか!」

「信じ、られ・・・・・ません」

『いや、或守鞠亜がこの状況を起こしているのではない』

「では、一体誰がこれを?」

「まさか、隠された真の世界の管理者(ワールド・アドミニストレータ)がいたという訳ではあるまいな」

『いや、まさにその通りだ』

「困惑。鞠亜以外にも人工精霊がいたということですか?」

『あぁ、今回の事件は本人が言うには或守鞠奈という黒色の或守が原因だ。今回のイレギュラーは全て或守鞠亜ではなく或守鞠奈が原因だったんだ』

「それなら、鞠亜さんは一体何者なんですの?」

「そうですぅ、鞠亜さんは一体どこから来たのですか?」

『或守鞠亜はフラクシナスの管理AIだ。恐らく、未知の敵に対抗するためその情報をトレイスした存在を自身の中に作りだしたのだろう。今回の事件の流れは或守鞠奈のアタックによりプロテクトが1部が破られ侵入され、或守鞠奈を逃がさないためにプロテクトをかけ直したことによりシンが閉じこめられたようだ』

「とりあえず、士道と鞠亜と合流するわ!令音、案内して」

 

 令音さんのナビゲートで士道と鞠亜ちゃんの元へ私と琴里ちゃんだけで向います。他の子は一時待機です。移動する間に軽く現状説明を受けました。フラクシナスのシステム9割乗っ取られているってだいぶヤバい状態ですね・・・・・それを何とかこれ以上奪われないように頑張っているのが神無月さんって言うのは何か納得いきませんが。とりあえず、説明を受けて或守鞠奈を倒せば全て丸く収まることは分かりました。っと、士道が見えてきましたね。

 

「士道!それに鞠亜も!」

「無事でしたか?!」

「琴里!千夜!よかった、無事だったんだな。この状況のことはーーーーー」

「大丈夫認識しているわ」

「令音さん、状況に変化はありませんか?」

『あぁ、先程と同じだ。既に9割方抑えられている。小細工で時間稼ぎをしているが、そう長くは持たないだろうね』

 

 つまり、時間との勝負ですね。

 

「それまでに目的地にたどり着ければ・・・・・なんとかなるわ」

「目的地はマザールームだな」

「・・・・・そう、電脳世界のコアブロックだ。人工精霊は現実世界では活動できない。なら、フラクシナスを操作するのにもっとも適した場所はそこしかない」

 

 つまり、マザールームはシステム内のコントロールルームってことですね。

 

「・・・・・本当に、いるのか?」

「大丈夫です、士道。・・・・・或守鞠奈は必ずマザールームにいます」

 

 鞠亜ちゃんは僅かながら或守鞠奈を捕捉できているようです。もう一度システムに接続出来れば確実に捕捉できるそうです。

 

『この世界で戦うために、鞠亜の力は必要だ。この世界で唯一鞠奈の干渉を受けないのが、精霊たちの霊力。その力の再現は鞠亜にかかっている』

「はい、その領域はシステム内でわたしが令音に繋いでいます。わたしが存在しているうちは、現実と同様に霊力を電脳空間上に再現できるはず」

『・・・・・再現しているといっても、現実のものとはもちろん違う。今の電脳世界はいわば鞠奈の支配する領域だ。相手は1人ではなく、世界そのものだと心得ておいてくれ』

 

 世界そのものですか・・・・・また、厄介ですね。

 

「そいういえば、さっき、鞠奈を止めようとした時急に動けなくなったんだ」

「それ、詳しく話して。現状、敵のデータはあまりにも少ないわ」

「なんだか身体の自由を奪われたような・・・・・」

『・・・・・うむ。美九の〈破軍歌姫(ガブリエル)〉のような力かい?』

「洗脳?いや、でも聞いている限りでは金縛りや言霊に近い感じでしょうか?」

「・・・・・プレイヤーへの干渉ですね。フラグ発生のため、行動を意図的に制限できます」

 

 何それ、厄介すぎませんか?

 

「つまり、美九みたいに洗脳するんじゃなくて行動そのものを操る・・・・・ってことか?」

「はい。この世界において、設定は大きな縛りです。直接的に力を使わなくても設定の追加・制限するだけでかなり行動を縛れます。それを打ち破るには、必ず私の力が必要になります。わたしが果てようとも、色々な事教えてくれた皆さんに・・・・・士道に少しでも恩を返します」

 

 鞠亜ちゃん・・・・・

 

「ですから、途中で気が変わったというのは絶対にダメですよ。この世界で過ごし、私がもらったもの。それは、データだけでは得られない実感、感情、絆。目には見えないけれど、形あるもの。私は・・・・・皆さんが好きだから、助けたい。それだけなんです」

「その気持ちは絶対みんなに届く。だから、頑張ろう」

「よし、じゃあ行くわよ。令音、他のみんなはどう?」

「・・・・・ああ、霊装と天使の顕現は終わっている。ピンポイントだが、彼女は私をそこに転送しよう」

「上出来よ、あとは目的を果たせばいいのね。令音、フラクシナスは頼んだわよ」

『あぁ、任された』

 

 そして、みんながそこに集まったのでした。

 

「さぁ、私たちの戦争(デート)を始めましょう!」

 



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少女は仮想世界での戦いを始めた

 お気に入り登録、高評価ありがとうございます。

 今回で或守インストール編は(多分)終了です。長かった・・・・・




 はい、私です。魂月千夜です。みんなに置いていかれました。

 

 いや、確かにみんなから見たら私は一般人かもしれませんが、ここは普通全員で行くところじゃないですか?

 まぁ、もういいですよ・・・・・勝手に行きますから。

 

「さてと、〈霊魂看守(サリエル)〉【魂の観測(サーチ)】」

 

 皆さんはどこからマザールームに行ったのでしょうか?ナビゲート無しだとキツイかもしれませんが、やるだけやりますか。おっと、ここみたいですね。

 

 私は世界の歪みの中へ足を進めていきます。足下には地面の感触はありますが油断していると自分がどこを向いているか分からなくなりそうです。

 

 どこまでも続いていそうな空間を進んでいくと十香ちゃん達が戦っている場所まで来ました。障害物がないのでこれ以上近づくと見つかってしまいそうですね。それにしても、黒色の或守ちゃんーーーーー或守鞠奈さん数多くないですか?時崎さん並にいるんですけど・・・・・コピペでもして増やしたのでしょうか?

 なんでもいいですね。私も私で数を減らしていきましょう。 

 

「さぁ、私の戦争(デート)を始めます」

 

 ーーーーーすみません。1回言ってみたかったんです・・・・・あっ、見つかってしまいました。

 

「君は魂月千夜だね?〈リーパー〉の正体がこんな所で掴めるなんて。これで、さらにお父様に褒めてもらえる」

「やはり、貴方はDEM社から来たのですか?」

「そうだよ。あっ、でも貴方はここで消えるから正体を知っても意味なかったか」

「随分と余裕ですね」

「キミの能力は霊力に干渉するとこが多くて、それ抜きにすると他の精霊よりも劣っているからね。この空間では霊力は限られているし」

「確かにそうですね。でも、諦める理由にはなりませんねっ!」

 

 私は地を蹴り大鎌を振り下ろします。が、何故か或守鞠奈に当たることなく通り抜けてしまいました。

 

「あはははっ!スピードは大したものだけど、いつまで続くかな?」

「くっ!」

 

 連続で大鎌を振り回しますが当たる気配がしません。チートやチーターや!ーーーーーいや、本当にどうしましょう?攻撃が当たらないって卑怯じゃありません?当たり判定仕事しましょう?あなた方に休みは無いですよ。

 

「こないの?じゃあ、こっちから行くよ」

「っつ!」

「ほらほら」

 

 或守鞠奈の攻撃を防ぐことしか出来なく防戦一方です。

 自分だけ情報いじるとかずるいです!ーーーーーん?情報?そうか、情報です!

 

 私は攻撃をわざと受け或守鞠奈の腕を掴みます。攻撃ではなかった為か、当たり判定がありました。やったね!

 それでは、早速ーーーーー

 

「ーーーーー【魂の接続(コネクト)】!」

 

 

 今の内に管理権限を拝借しましょう!管理権限がダメでも何か奪い取ります。

 或守鞠奈はプログラムではありますが、ちゃんと生きています。生きているということは魂がそこに存在しているということです。だから、直接ハッキングして鞠亜ちゃんに権限を移し替えることが出来ればこの戦況を少しでも変えられるハズです。

 よし、もう少しでーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「残念でした。たった今、権限を全て掌握したわ。いい考えだったけど少し遅かったわね」

 

 瞬間、私の頭の中に大量の情報が流れ込んできました。

 寂しさ、怒り、憎しみ・・・・・そういった負の感情の情報ばかりです。

 

「じゃあね。バイバイ」

 

 その声と共に私の意識は暗転しました。

 




 最近、千夜めちゃくちゃ負けるてる気がする・・・・・









《おまけ》
〜ありえたかもしれない世界線〜

鞠奈「なんなの!なんなのよ!?その力は!!?くっ!そんなっ!あたしがうどんなんかに・・・・・っ!」
千夜「さぁ、しっかりと噛み締めてください。これが、これこそが、うどんのコシの力ですっ!」
鞠奈「いやぁぁぁあああああ!!!もっちもっちぃぃぃぃぃぃぃいいいいいい!!!」







士道「で、実際にありえるのか?」
千夜「そんな、ある訳ないじゃないですか」


ーーーーー[完]ーーーーー


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