不死の道標 (成金ヤック)
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理不尽

皆様の好きなフロムゲームはなんですか?
作者はダントツでダークソウルです
ケツ掘りやめらんねぇぜ!


この世とは理不尽な物だ。

 

遠のく意識の中思ったことだ。もう喋ることも出来やしない、この世はそう言う物と割り切るしかないのだ。一体何がいけなかったのだろうか。学校の帰り道、特に喋る相手も居ないから1人で歩いてた。信号が青になったから渡ったただそれだけだ。なのに何故僕は指を1本も動かせず、無様に地面に横たわっているのか。

 

あぁそうか轢かれたのか……信号無視に

 

冴えない人生だった来世はもっとなろう小説の主人公見たいな生活を送りたい……

 

僕こと篝 太陽の17年間はこれで完全に幕を閉じたのであった……

 

 

 

 

 

そう思っていた。しかし僕は目を開くことが出来る、指を動かせる、体が半透明でなんと宙に受ける

 

「うわっちょっ浮いてる?……声もでる!?」

 

びっくりその2である

 

「お目覚めかのぉ?」

 

髭のおじさんがいつの間にか目の前にいた。

 

これはもしかしなくてももしかするかもしれない

 

白い部屋。半透明の体。白いおじいさん。異世界転生ktkrではないのだろうか。

 

「ふむ転生のことを知っておるのか。なら話は早いなぁ?お主には特殊能力をもってある世界に転生してもらう。」

 

うそだろ……夢にまでみた光景だニヤけが止まらない。

 

「能力は選択できますか?」

 

「いや指定じゃその代わり世界を3つの内1つ選ばせてやろう。」

 

何処なのかなぁ定番の東方とか?リゼロもいいなぁsaoも捨て難い。

 

「DARKSOULS・Bloodborne・SEKIROの内どれか1つ選んでくれたまえ」

 

・・・は?

 

「いやいやいやいやいや……まって下さいよ。何なんですがそれ」

 

「フロム・ソフトウェアが提供してるゲームソフトの世界じゃが?」

 

そんなものはわかりきってる。問題はあんな殺伐に殺伐足してさらに殺伐を掛けた世界なんてゴメンだ

 

「この世界から無事帰還できたら文字通り何でも1つ言うことを聞いてやろう。」

 

割に合わない。割に合わなさすぎるフロムゲーはやったことあるけど難しすぎて途中で投げ出したゲームだそれなのに生身であれに挑めと?頭沸いてんじゃないのか?

 

「して受けるのか受けんのか。受けなければソナタの魂は虚空に消え去ることになるがなぁ」

 

「やりますぅ!」

 

受けちゃったよぉ

 

 

「世界を選ぶが良い」

 

「ダークソウルのリマスターで」

 

「了解した」

 

「チート能力は不死の能力じゃ。死ぬことがないぞ良かったな」

 

ダークソウルに置いては無意味である

 

 

そんな事を思ってたら世界が暗転する

 

「ソナタに炎の導きがあらんことを」

 

あぁ世界は本当に理不尽だ。

 

 

 

 

 

 




ゆるちてゆるちて……


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不死院

区切り悪いけど許して下さいお願いします何でもしますから(何でもするとは言ってない)


ゆかが冷たい。風邪が吹き抜けて体に叩きつけてくる。

とても居心地の良い場所とは言えない場所に素っ裸に腰巻き1枚で目を覚ます。

 

とりあえず外に出ないと。

 

周りを見ても石の壁しかない。入口は錆びていてもしっかりと牢屋としての機能は果たしているらしい。

 

まさかこれ詰んでる?

 

ひとつの不安が頭を過ぎる。

 

いやそんな事はないはずだもう少ししっかりと探ってみよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっ……これ詰んでますわぁ

 

丸一日脱出方法について考えていたが結局未だ牢の中だ

絶望感に苛まれていると天井の石畳が外されて外のゾンビと同じ物が投与される。外れた天井から日が差し込む。

逆行に照らされながら御伽に出てくるような騎士が見える

どうやらこのゾンビは騎士が投げ込んだものらしい

 

これを食べろってか?冗談だろ

 

ゾンビにゆっくりと近づいて見る。近づくと光り輝くモヤモヤが見えてきた。

 

鍵だ……

 

どうやら牢のカギらしい。

 

鍵を開けて道なりに進んでいく。梯子を上り道を進む。道中にゾンビが数体いたが戦意はないらしい。

やがて開けた場所に出た。中央に剣が刺さった焚き火がある

 

何故だろうとても惹かれる

 

炎に群がる蛾のように火に誘われていく

 

剣に触れてみると焚き火から火が舞い上がる

 

 

BORN FIRE LIT

 

ここで休んで行こう何故かここにいると心休まる。ここから動きたくない。そんなことも言ってられないか……

 

立ち上がり目の前の扉を開ける。奥に鉄の扉がある、あれが外への出口なのだと直感が告げる。僕はそれに向かって

ゆっくりと確実に1歩ずつ歩いて行く。

鉄の扉まであと数十歩。

 

意外と呆気なく出れるな

 

そんな事を頭の片隅に起きながら

 

ズガドゴガーン!!!

 

轟音と共に僕の体はミンチと貸した

 

…………ツハァ!?

 

「何で?僕はたしかあの時……ウッボェェェェ……ウグッゲフゲフ」

 

僕の体は死んだにも関わらず未だ人間のままだ多分能力が関わっているんだろう。それゆえなのか死への恐怖と嫌悪が身体中を這いずり廻りそれを逃がそうと吐き気が襲う。

 

なんだよ何が起こったんだ。何か分からない物に叩き潰された感はある……思い出せたしかダークソウルのチュートリアルで最初のボスは……不死院のデーモンか!

 

そしてここのステージはボス部屋から逃げることができたはず……とりあえず試すだけ試そう。

 

僕もう一度デーモン前の扉に手をかけ、開く

 

上を見上げると僕をすり潰したであろうデブ野郎がこちらをじっと見下げている。

 

左側に抜け道を確認する

 

「スゥーフー」

 

息を整える。覚悟を決めよう……

 

「ウォォォォォォオオオオオ!!!!」

 

ズドーン

 

後ろでデブが降りる音がするけど振り返らない

 

ガジャン

 

何とか柵が降りる前に入る事が出来た

 

焚き火がある!休んで行こう……

 

BORN FIRE LIT

 

剣に火を灯してしゃがむ

 

しばらくここでこうしていよう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ノルマ1000文字きつすぎんかえ((((;゚Д゚))))
ミ゚(即死)


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紡ぐ意志

半年?1年?いやもっとか…とりま再喝


暫く火の前で座ってぼーっとしていた。もうこのままずっとここにいたかった…しかしここに居ても牢屋で過ごした日々と変わらなくなってしまう。そう思い決心を付けてその場からのそっと立ち上がる。少し休んだからがメンタルの方はだいぶ回復した。どこに進んでいいかも分からないがとりあえず下水らしき道をただ道なりに進んでいく。少し歩むと目の前には弓を持ったゾンビが佇んでいるのが見える。まさかこちらに向けて打ってくることは…

 

「ッ!?」

 

そう思った瞬間、奴は明確な殺意を持ってこちらに矢を放ってきた。元々唯の学生だった自分に回避する事など出来ず、ただ矢が胸に飲まれてくのを黙って受け入れる事しか出来なかった。何が起こったのか理解出来るわけも無く頭がチカチカする感覚が残る。混乱しながらも急いで、視界の端に見えた横穴に駆け込み、ズルズルとその場にへたり込む。息は整わずに荒くなり歯は恐怖でガチガチと鳴る。足は竦み経つことすらままならないと来たものだ。この世界については予備知識がある程度あるから序盤は簡単だとタカをくくっていた。甘かった。あぁ甘かったともこの世界について何一つ理解など出来ていなかった。これは現実だ、現実なのだ。ゲームなどと言う娯楽ではない、高難易度を進めて行くのに達成感などあったものでは無い。ひとまず震える腕で矢を引き抜く。痛みは不思議と無かった、出血すらないのは最早自分が人間ではないと言う事を暗に伝えられてる気がしてならなかった。伝えられてる気がしてならなかった。

 

息がある程度落ち着いた。先ず序盤のチュートリアルを思い出せ…チュートリアルどうりならばここら辺に盾があるはずだ…見つけた木の板だ。一先ずこれでいいだろう。壁に張り付きリーンしながら敵を見据える…奴はあれからあの場から1歩たりとも動いて居ない。いい意味でも悪い意味でもゲーム準拠である。そして道の真ん中に白い魂のような光…あれが武器のはずだ走りながら取ればそのまま攻撃に転じれる筈だ。ここはゲームによく似た現実だならば走りながら物を拾い装備することも出来る筈だ。

 

奴を倒す

 

気づいたら体は駆け出していた奴が矢を番えるより早く武器を拾い瞬時に装備するそのまま奴の左斜めに入り込み棍棒を勢いよく振りかざす。すると奴はヌルっと45どこちらに背を向ける形で反転した。自分はそのままやつのケツに棍棒を2発叩き込んで一回転。特に意識していない無意識の攻撃…本当にこの世界は良くも悪くもゲーム準拠である事を知らされる。地面にくたばり動かなくなったゾンビに片目をやりながら進む…初めて動く物を自らの意思で殺したと言うのに葛藤や迷いは存在しなかった殺らなきゃ殺られるし。敵には慈悲など無い。ならばこちらも慈悲など持ち合わせては成らないのだ。

 

道なりに進み階段を上がろうとすると鉄球が落ちてきて引き飛ばされ階段下に落ちてしまう。大したダメージでは無いが腹立たしい。階段を上がると先程の鉄球がどうやら壁を壊して突き進んでいったらしい。好奇心によるものなのか、はたまた運命と言うものなのだろうか。足は自然と鉄球の開けた穴へと向かっていた。そこで見たのは光に照らされ座り込む鍵を投げ入れてくれた騎士の姿だった。

 

「あぁ…君は…そうか無事に出ることが出来たんだな…それにまだ…亡者でもないんだな…良かった…」

 

亡者とは先程のゾンビ達の呼び名だろうか。

 

「私は…もうダメだ…もうすぐ死ぬ…死ねば正気も保つ事が出来なくなってしまう…だから君に願いがある…」

 

ここから出して暮れたのは間違いなく彼だ。できるだけ望みにも答えて上げたい。

 

「同じ不死の身なのだ…観念して聞いてくれよ」

 

「あぁ聞こう…貴方の願いは…」

 

「ふふっ…ありがとう…恥ずかしい話しだが…願いは私の使命なのだ…それを見ず知らずの君に託したい…私の家に伝わっている…不死とは使命の印である…その印が現れたものは不死院から王の地に至り目覚ましの鐘を鳴らし…不死の使命を知れ…と」

 

「不死の…使命」

 

「良く…聞いてくれた…これで希望を持って死ねるよ…あぁそれと…これも君に託して置くよ…不死の宝…エスト瓶だそれと…これも…」

 

彼はそう言い震える腕で僕に鍵を手渡して来た。

 

「ここの出口の鍵だ…君に…押し付ける形になってしまって済まない…しかしもう長くない…死んだ後…君を襲いたくは無い……そうだ…君にささやかだが旅の選別だ…」

 

彼はそう言い自らの剣を渡して来た。

 

「死する私には不要の代物だ…君に託そう…ここを出たら君は自由だ…私の言葉は最悪無視して貰っても構わない…だが…もし…君に少しでも気があるのなら…どう…か…」

 

彼はそれだけ言い残し意識を手放した…

 

こんな事言われたらやるしかないじゃないか…受け継いだ剣の柄を握りその場を後にする。穴を出かけたところで亡者を倒した時と同じ音がしたが振り返る事無く進む…まだ僕には倒さなければならない敵が残っている




故知らぬ騎士の直剣

不死院で使命を託した騎士の直剣。とても強い祝福が施されており使用者の『意志』によって攻撃力を増す。
故知らぬ彼が最後に託したこの剣は正しく彼の気高き『意志』そのものであろう。

フロムテキストって考えるの難しいっすねやっぱフロムはすっげぇや!(大尊敬)


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目指すは彼の地

間空いたから初投稿


穴を後にし階段をあがる。すると鉄球を落としてきたであろう亡者がだらしない格好で突っ立っている。直剣を装備し1突きすれば亡者が崩れ落ちて行く。鉄球を投げ落としてきた憎しみはあるがそれは心の内に留めて置くことにする。鉄格子を開けると外へと通じていた。隠れるのが下手なのか、はたまたわざとなのか曲がり角で待ち伏せしてるのが丸わかりである。屈んで崩れた外壁から『石ころ』を拾い壁に投げ当てる。すると亡者が2体フラフラと歩いて出てきて石を当てた壁をじーっと見つめている。知能がないのは明白であるな。亡者達の背面に立ちケツに剣をぶち込む。足で剣を引き抜きもう一体に素早く切りかかり、行動を停止させる。子気味のいい音と共に2体とも物言わぬ屍と貸す。記憶が正しければ奥にもう一体居たと思うから、壁に背を預ける形で曲がり角の奥を警戒する。やはりと言っていいのか弓持ちがただ1人佇んでいた。勢い良く飛び出し矢を構える暇さえ与えず、素早く奴の細い体に蹴りを入れて体制を崩す奴が後ろに尻もちを着いた所に致命の一撃をぶち込む。弓持ちには無意識に私怨が篭ってしまうのか少し大掛かりになってしまった。奥の方はたしか少し強い亡者がいるだけで他はなにもなかった気がするから行かなくても良い。それよりもこっちだ。不自然に霧がかかった空間。霧を払いながら前に進むと先程自分が押し潰されたであろう空間の上にでた。下を見ると憎たらしくそしておぞましい様相をした正しくデーモンと言った醜い風貌を持ったバケモノ。ミンチにされたつい数刻前を思い出し足が竦む。しかし迷ってる暇などない、短く深呼吸をしていざ奴目掛けて飛び降りようとしたその瞬間。目の前にやつの体が現れ意識を刈り取られた。

 

目覚めたら篝火の前で胡座をかいていた。真っ先に頭に浮かんだのは恐怖よりも怒りであった。決意を固め踏み出そうとした矢先の事であった。少しカッコつけてたこともあったのかもしれない…しかし!しかしだ!何故あのような仕打ちを受けなければならない!許さんもーーーーー許さん!気づけば全力で駆け出して居た。矢で胸を貫かれた場所も、騎士に想いと使命を託された場所も、頭を使い陽動した場所も全部ゴリ押して駆け抜けた。気づけばやつの頭上。やる事はただ1つのみ。

 

「死に晒ぜやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

グサリと額に重たい一撃をぶち込み、更に追撃で深く剣をめり込ませる。剣を引き抜き、転がるように着地する。僅かなダメージを受けるが気にする程では無い。痛みに呻きデーモンがよろめく。おぉ、おぉ、さぞ痛いことじゃろぉ?もうそれはそれは痛いじゃろぉなぁ!?と、頭の中でネチネチと暴言を吐き捨てながら、奴の小指を執拗に痛めつける。時折反撃と言わんばかりに巨大な棍棒を振り回してくるが、何故か前転する事でダメージを受けないと言うさながらゲーム遵守の仕様を駆使しながら回避していく。最初の一撃相当効いたのか少し攻防を繰り返すだけでやつの体が弾け飛んでしまった。実に面白味の奴だ…

 

奴の守護していてた大扉まで進み、騎士から受け取った鍵を使い不死院を後にする。後にしたかったのだが…少し道を進んだら直ぐに崖なのである…崖の淵で立ち尽くしてるとカラスが来るという事は理解している…理解しているがそんなご都合主義の様な物がぽんぽんと起こるのか?いやまぁ起こって貰わないと困るんだがね?

 

バザァァァ!!

 

あっでっけぇ…てっ痛ってぇ!?!?カラスの爪が肩に思いっきり、くい込んでしまい肩に激痛が走る。その状態でカラスが飛び立つから更に痛い。カラスの乗り心地も最悪だし今後この調子で上手く火継を為せるのか心配になってきた。

 

 

 

 




次回は早めに投稿出来るといーな。


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