完璧とは、何なのだろうか (緋村fu)
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エイリア学園編
1話:完璧に囚われた少年と完成された少年
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「兄ちゃん、今日も俺たちが勝ったな!」
「うん。次もがんばろう」
「兄ちゃんが守って、俺が点を取る!そして銀が俺たちを導く!」
「はは、3人がいれば完璧だな」
「「完璧?」」
「「3人がいれば負けないってことだよ。」
「完璧・・・完璧か・・ そうだな!兄ちゃん!銀と一緒に完璧になろう!」
「うん!やろう!」
「次も頑張るんだよ」
ゴゴゴゴ・・・・
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「・・い、おい、おい!士郎!」
「っ、、なに、、?」
「話聞いてたか?今日、雷門中がここにくるらしい」
「雷門が?」
「やっぱ聞いてねーじゃねーか・・打倒エイリア学園目指して、今新しいストライカーを探してるんだとよ・・」
「へぇ、そうなんだね」
「それをおれ達が案内することになった。だから、外ぶらついて迷うんじゃねーぞ。おまえはすぐ出歩いて迷子になるからな」
「はいはい、わかったよ
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SIDE雷門
雷門中サッカー部は地上最強イレブンを目指し北海道に来ていた。
その道中にて、
「監督!北海道に来たのは何でですか?」
オレンジバンダナをつけた雷門中キャプテン円堂守が監督である、吉良瞳子に尋ねた。
「北海道にきたのは、新たなストライカーを仲間にするためよ。」
「新たなストライカー?」
「えぇ、豪炎寺に変わるストライカー、熊殺しの異名をもつ吹雪士郎という子よ。それに。白恋には完成された天才MFと呼ばれた白鷲銀という子がいてその子も見に来たのよ。」
「熊殺し・・・?」
「けっ、豪炎寺の代わりはいねぇ・・・」
「天才MF・・・白鷲銀か・・・」
円堂は異名を不思議がり、染岡は気に入らなそうにし
現在雷門中MFを務める鬼道有人は白鷲銀に興味を惹かれたようだ
すると・・
キキーッッッ!!!!!!
「「「「うわっっ!!??」」」」
「っ・・・どうしました?」
「人だ・・・」
運転手の古株が指すところには、確かに人がいた。
めっちゃ凍えていたが・・
それを見たキャプテンの円堂が
「どうしたんだ?こんなところで・・・乗れよ!」
と声をかけた。
すると少年は
「あ、あ、ありが、ありがととと」
と凍えながらいった。
「あんなところで何してたんだ?」
「ははっ、ちょっと迷っちゃって。」
そんなたわいのない話や、その道中熊にあい、その少年が倒すといったことがあった。
そして、そして白恋中学校に着く前の雪が積もっているだけの道で
「ここで大丈夫だよ。乗せてくれてありがとう」
「えっ、ここでいいのか?」
「うん、ほんとにありがとう。気をつけてね」
雷門はその少年を下ろしていった。
少年はおもむろにボールをなげ、
「さてと・・おっらぁぁ!!」
積み重なっていた雪を吹き飛ばした。
「はやくもどらなきゃ、また銀に怒られちゃうよ。」
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SIDE現在
「おい!!吹雪!俺、客が来るからぶらついて迷うんじゃないっていったよな!?」
「ごめんごめん」
「反省しろよ・・ったく。おれが案内するはめになったじゃねーか。」
銀は忠告したにも関わらず、迷子になった吹雪に怒っていた。
「ったく。まぁいい。おそらく試合をやるだろう。いつも通り点を取って守れ。」
銀は一見おかしなこと言っているように聞こえる。だが士郎は・・・
「うん、それは安心して。完璧になるためにしっかりやるさ。」
「・・・そんじゃ、雷門中と顔合わせにいくか」
(極地に至る・・・そのために必要なものは・・なんなんだ?)
そんなことを銀は思いながら歩き出す
ここから完璧を目指す少年吹雪士郎とそれを支える白銀銀の話が始まる。
いやーなかなか進まなかったです(;。;)
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