闇の住人 (神代リナ)
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出会い

なんかドルフロの2次創作を書きたくなったので書きました。続くかは気分次第


S-09地区、とある廃墟にて

「こちらイージス。ターゲットの回収に成功、オーバー」

「こちら89式了解。30秒でLZまでください。」

俺の名前…いやコードネームはイージス。

民間軍事会社A.T(Anti Terror)というところに勤めているごく普通の人間だ。…いや、普通というのは撤回しよう。こんな世紀末な世界で普通の人間はいないだろう。

「あのなぁ…こっちは生身の人間なの。君たち戦術人形と違って疲労っていうものがあるのよ」

「昔、社畜という言葉があったと聞いたことがあります。という事は…」

89式さん、社畜は悪い文化ですなどと心の中で叫びながらLZまで走る。残り500m。

ちなみに89式は戦術人形と呼ばれているとても人に似ているアンドロイドだ。とある事情により廃棄されてたところを拾った。

「こちらイージス、LZに到着…死にそう」

「お疲れ様です。まもなく回収のヘリが来ます…でその人形が今回のターゲット、AR15ですか」

「あぁそうだ」

「でもグリフィンが要求したのは彼女の抹殺では…」

「まぁまぁいいじゃない別に」

「はぁ…いつも通りですか」

「傘の効果を打ち消せるメンタルアップグレードとやらをすれば問題無し。ソフトは事前に入手して技術班に解析させてあるから」

「相変わらず仕事が早いですね」

「そりゃ、美少女が我が隊に増えるのは大歓迎だからな」

それに彼女はAR小隊所属…戦力も大幅に増える。

「こちらアルファ、LZに到着した!乗ってくれ」

「了解」

 

 

ここは真っ暗な世界。そうか私は死んだのか。…M4はちゃんと助かったのかしら?これで助かってなかったら承知しない。さて、私は地獄に行くのか、天国に行くか…

「…ここは」

どうやら私はまだ生きているらしい…にしてもどこなんだろうここは

「お、起きたか」

「…貴方は誰」

「おいおい、銃口を向けないでくれ。俺は敵じゃない。俺が人権団体に見えるか?」

「あれ、なんでセーフティーが働かないの…」

そう、普通の人形には人が撃てなくなるようにセーフティーがあるはずだ。

「残念だったなトリックだよ。うちの技術班が引っこ抜いたよあんなのは」

「で、ここはどこなの」

「銃口…まぁいいや」

「ここはS-12地区にある民間軍事会社A.T、色々な人や組織から裏仕事の依頼を受けている会社だ」

「そんな会社、聞いたことないわね」

「そりゃそうだ。AR小隊さまみたいな企業の光を担当してるようなやつが企業の影を知るわけがない」

まだこの男が信用できるかわからない。

「そういえばまだ貴方のコードネームを聞いてないわ」

「俺はイージス、よろしく」

「で、私はAR小隊に合流したいのだけど」

「残念ですけどそれは無理です」

「89式、いつの間に」

「貴方は…人形ね」

「第2.5世代戦術人形89式自動小銃です。よろしくお願いします」

2.5世代…試作品だろうか?しかしそんな戦術人形は聞いたことがない。しかもこんなところにいるあたり訳ありだ。

「で、何故私はAR小隊に戻れないの」

「GKから依頼されたのは貴方の抹殺…今貴方は死亡扱いです」

そうか…しかも私は裏切りを疑われていた身だ。戻れるはずは無い。でも何故彼らは私を殺さなかったのだろうか。

「何故私を抹殺しなかったの?」

「女の子を殺すのは趣味じゃない。それが人であれ人形であれ」

「でも私はこれからどうしましょう…」

「君には2つの選択肢がある」

2つ?今の私にそんなに選択肢があるだろうか?

「1つは一人で放浪してお亡くなりになるのを待つか…それとも」

「私たちの部隊に参加するかです」

…もしかしたらこいつらと一緒に居たらM4達の助けになるかも知れない。どうせ1人じゃ何も出来ない…だったら

「…コルトAR15、貴方達の部隊に参加します」




89式実装しないかな


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First mission(前編)

「これで今日から君は私が隊長を務める剣部隊の一員だ…で君に言わなければならないことがある」

「何かしら」

「君が寝てる間にメンタルアップグレードしちゃいました☆」

…そういえばなんか服とかが色々変わってると思ったらそういう事か

「…でこのロケットランチャーは?」

「倉庫に眠ってたんで適当につけといた」

眠ってていいものなのかしら

「確かRPG7を色々いじくったやつだった…はず」

まぁ装甲が付いてる敵対策にでも使うとしましょう。

「ところで1つ聞いてもいいかしら」

「構わんよ」

「あの戦術人形…89式は強いのかしら」

「…強いよ、実際に戦ってみるか」

「ぜひお願いするわ」

「89式、模擬戦に参加してくれないか?」

「…了解しました」

 

 

「ルールは簡単。殺傷兵器の使用の禁止だけ。相手に先にペイント弾を当てた方が勝ちだ。もちろんダミー人形を使ってもok。じゃ、始めるぞ」

相手の黒髪ロングの少女を見る。どうやら89式はダミー人形は使わないらしい。私の勝ちね。そんなことを思いながら自分の4体のダミーを見る。異常は無い。

「じゃ、よーいスタート」

「なっ!」

89式の姿が消えた!一体何が??

「…私を舐めた貴方の負けです、AR15」

「あっ…」

自分の本体に見事、ペイント弾がヘッドショットする。

「…驚いただろ。アイツのボディーにはステレス迷彩と同じ効果があるんだ」

そんな驚きの事実を彼…イージスが言う。

「流石は2.5世代ね…私の負けだわ」

「ちなみに…私はダミーを出さなかったのではなく、出せなかった…」

89式はそんなことを言う。練度が足りないならそう言うのも納得がいく。しかし、明らかに自分より練度が高いのに…

「89式はな破棄されてたんだよ。それを俺が拾ったんだ。おそらくダミーが使えないのが彼女が破棄された理由だ。ちなみにうちの会社の技術班が見ても原因は分からなかった」

そんな過去があったなんて

「とはいえ、それだけの実力があれば貴方が私の代わりにAR小隊にいたら私より役に立ったかもね」

「…いや、戦術人形が1対1で模擬戦ならともかく物量で攻めてくる鉄血人形相手は貴方の方が有利ですよ」

「すまない、電話だ…もしもし、あぁあなたですか。すぐ向かいます」

「社長からですか?」

「あぁ、そうだ」

「私は新入りだし待ってた方が良いかしら?」

「いや、来て構わんよ。むしろ向こうがお呼びだ」

 

 

 

「君が例の」

「AR15です。本日から剣部隊に配属になりました。よろしくお願いします」

「元AR小隊だと聞いる。活躍を期待しているよ」

「あんまり新入りに期待をかけないで下さい。プレッシャーになります」

「あぁ、すまない。で、ここからが本題だ…正規軍からの依頼だ」

「正規軍ですか…やばそうな感じしかしないんですが…」

「今回は大丈夫だよ、イージス君」

「で、依頼内容は?」

「ここ…S-12地区が今どんな状態か分かってるな」

「1kmも歩けば鉄血がわんさかと出てきますね」

「その通りだ。で、正規軍の依頼はS-12地区の完全制圧だ」

「やっぱやばいじゃないですか…」

「もちろん君たち剣部隊だけじゃない。正規軍の第一中隊との共同作戦だ」

「…あのやばい機械と共同作戦も何もあるんですか」

「指揮権はこちらが貰っていいらしい」

「…それに見合った報酬はあるんですか?」

「89式君、良い事を聞くね…報酬はなんと…S-12地区の統治権だ」

確かにS-12地区は第三次大戦の時の影響で人は住んでないから政治家のマネをする必要は無い。さらにS-12地区には元NATOが作った飛行場がある。占領する価値はある。

「分かりました…この依頼は受けさせていただきます」

「頼んだよ、イージス君」

 

 

「さて、出撃準備だ…すまないなAR15、最初から大規模で」

「いえ、問題ありません」

「…さてと、今回はどれを使おうか」

俺は人形と違って烙印システムがないから好きな武器を選べる。…プライマリウェポンは使い慣れてるM4A1のカスタム。下部のレールにグレネードランチャーを付けている。さてと、セカンダリウェポンは…MP5k。あと手榴弾でも持っていくか。

「イージス、急いでください」

「急かすなよ89式。AR15は大丈夫か?」

「はい、いつでも出撃可能です」

「じゃ、行くか」

 




深層映写の開始日が発表されましたね。レベリング頑張らないと…


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First mission(後編)

今回から後書きのところに用語説明を書こうと思います。


「まもなく着陸予定地点に到着する」

このヘリのパイロットであるアルファとは昔からの仲である。

「これより剣部隊は作戦行動に入る」

「イージス、生きて帰って来いよ」

「もちろん帰ってくるさ…こいつらと一緒にな」

俺たちはヘリから降りる。

「こちらHQ、聞こえるか」

「こちらイージス、感度良好」

「まずこのS-12地区には東と西に飛行場がある。東にあるのが元ロシアの飛行場で西にあるのが元NATOの飛行場だ。それぞれの飛行場に鉄血の司令塔の役割をしているハイエンドモデルがいる。東がスケアクロウ、西が処刑人だ。君たちには西側の処刑人、正規軍には東側のスケアクロウを倒してもらう。ハイエンドモデルさえ倒せば量産型は統制がなくなり、容易に撃破出来る。分かったな」

「了解」

「ちなみに君たちのことは上空のUAVに搭載されているカメラを利用してリアルタイムで見ている。いざという時にはすぐに増援を送る」

「そいつは有難い」

「こちら89式、鉄血人形のリッパーを発見、数およそ10。指示を」

「こちらイージス、リッパーをAR15と協力して速やかに排除してくれ」

「了解。89式、エンゲージ」

「AR15、エンゲージ」

ふむ、流石、元AR小隊だな。AR15は89式ほどではないがかなり優秀だ。

「こちらイージス、後方にリッパーを発見。数3、交戦する」

敵さんはまだ気づいていない。M4のトリガーを引く。…すぐに戦闘は終わった。やはり量産型は動きが単純だ。

「こちらイージス、敵を始末した」

「こちら89式、こっちも終わりました…飛行場まであと1km」

このままならすぐに飛行場も制圧できそうだが…

「こちらAR15、前方にヴェスピドおよびイェーガーを発見、数およそ50!」

「…3人で協力して倒そう。後方に敵影はないから安心しろ」

 

 

「こちら89式、飛行場は目の前です…飛行場の管制塔に処刑人を確認!」

50体の敵を片付けたところでやっと目標を発見した。

「正々堂々と勝負する必要は無い。AR15、ロケットランチャーをありったけ打ち込め」

そう、管制塔ごと破壊してしまえばいい。

「こちらAR15、了解」

その言葉の後、ロケットランチャーが火を吹いた。

 

 

「こちらイージス、敵の殲滅を確認」

「こちらHQ、良くやった。ちなみに正規軍の方も上手くいった。今、帰投するところだ」

正規軍の人形を少し見てみたかったが…まぁ仕方ない

「こちらイージス、こちらも帰投したい。ヘリを頼む」

「了解、すぐにヘリを手配する。また君たちと入れ替わりにA.T社からS-12地区の整備及び維持のためにデルタ隊と設営隊が来るらしいから君たちが離脱した後の心配はしなくていい」

「こちらイージス、感謝する」

「こちらアルファ、LZに到着した。乗ってくれ」




[この作品独自の用語説明]
民間軍事会社A.T社
この会社は第三次大戦の前に結成された民間軍事会社。第三次大戦後に一度 グリフィンと合併したものの、意見の対立から再び独立。新しく正規軍もグリフィンも手のつけてないS-12地区に本部を設置し、今に至る。この会社に所属している人間と人形の比率は同じくらいである。また、この会社の技術班には以前、I.O.Pや鉄血、民間の軍事工場などに所属していた技術者が多数所属しているため高い技術力を誇る。


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烙印システム大暴れ☆


S-12地区制圧から2日後、俺たち剣部隊は再び社長に呼ばれた。

「…今度はなんですか?」

「そんなしかめっ面をしないでくれ、イージス君」

うーん、本当に嫌な予感しかしない

「今度は私からの依頼だ。もちろん報酬は出す」

…今から入れる保険はありますかね?

「…現実逃避しちゃダメよ」

AR15に指摘された…

「ちなみに今から入れる保険はありません」

最後の希望を89式に打ち砕かれる。お兄さんのHP0ですわ。

「まぁまぁ、で依頼内容だが…近くの窓から外を見てくれ」

「…輸送トラックが3台ですか。護衛任務ですね」

「その通りだ、89式君」

「積荷はなんだ」

「我が社の社員が沢山、あと人形が2人乗ってる」

「…人形?拾い物か」

「いや、我が社の技術班の傑作だ」

「で、どこまで運ぶのでしょうか」

「君たちが2日前に制圧した元NATOの飛行場へだ」

「そうか。で、報酬は?」

「…終わってからのお楽しみだ」

ん?今まで報酬を教えないなんてなかったのだが…まぁちゃんと払うだろう。あ、そういえば

「どうして急に俺たちの住んでいる第1宿舎の拡張を?」

「まぁ、快適になるだろう?」

…絶対何か隠していやがる。

 

 

 

 

「あ、貴方が今回護衛してくださるイージスさんですか?」

輸送トラックの運転手に声をかけられる。

「そうだが…俺たちはどこに乗ればいいんだ?」

「あちらの1台目のトラックに乗ってください。ちなみに囮のトラックなので中身はいじっても構いません」

「あぁ、わかった」

まぁ鉄血を制圧したからと言って、安全とは限らないからいい心がけだ。ちなみに今回の俺の装備はプライマリウェポンがAK47、セカンダリウェポンがベレッタM9A3(サプレッサー装備)、他には閃光手榴弾と発煙手榴弾にしてある。理由は、どんな場所で戦闘になっても攻撃が出来るようにというのと仮にこちらが先に攻撃しても位置がバレないようにという配慮をしたからだ。

「HQ、こちらイージス。これより護衛任務に入る」

「こちらHQ了解。なんとしても積荷を無事に送り届けてくれ」

 

 

 

 

「あと15分ほどで飛行場です」

今のところ何も無いが…

「前方に人がいます!…おそらくテロリストです」

「89式、数は?」

「3」

さて、どうするか

「運転手さんよ、少し聞くが…不幸な事故を起こしてくれ」

そう、このトラックは防弾仕様である。だったらいっそ突っ込んだ方が早い。

「…分かりました」

「えっ?どういう…」

「見てれば分かる」

「おい、そこのトラック!止まらないと撃つぞ」

テロリストの隊長が叫んでいる。

「止まらないな…」

「てか、これ引かれる奴じゃ…」

「か、回避!」

少し、トラックの方が速かった。

「…犯罪じゃない」

「AR15、そこを気にしてはいけない」

 

 

 

 

「こちらイージス、無事に積荷を届けた」

「こちらHQ、良くやった。ついでに新型人形のテストを見ていってくれ」

さて、新型の人形はどんな奴なのか…

「ねぇ、貴方がイージス?」

見覚えのない茶髪ショートの人形に話しかけられる。

「そうだが」

「私はF35Aライトニング、よろしくね。で、あっちの銀髪ロングの子がF22ラプター」

「イージスさん、よろしくお願いします」

うーん、なんで戦闘機の名前がコードネームなんだ?まさかとは思うが…

「それは私から説明しよう」

「社長…」

「この娘たちは烙印システムを銃火器ではなく制圧した東西の飛行場に残っていた航空機に適用したものだ。技術班がかなり苦労をしたようだがな」

「で、なんで航空戦力なんて増やしたのですか?」

「…実は最近、鉄血が高性能なUAVを使っているとグリフィンから報告があったからだ」

なるほど…

「ちなみに彼女たちは君の指揮下に入る」

「…航空機に指示とか出したこと無いんですけど」

「まぁ良いじゃないか」

「まさか…報酬は」

「彼女たちだよ」




イージス
年齢は20〜30歳くらい。元々G&Kに所属していたがA.T社が独立するとあっちの方が面白そうだからという理由でG&Kに辞表を出し今に至る。人間にしては高い戦闘力を持ち、A.T社の実動部隊の1つである剣部隊の隊長を務めている。


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救出活動 前編

今日もイージス君は忙しい


「こちらグリフィン第3偵察部隊、聞こえますか?誰か助けて下さい!」

こちらグリフィンS09地区の指揮官だ。今の座標を教えてくれ」

「今、S-10地区の…」

「おい、どうした?第3偵察部隊、応答せよ、応答せよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「何…私がステレスで負けた…」

「ふん、所詮は2世代。私たち第5世代に勝てるわけないでしょ」

「いや、人形と航空機の世代は別では…」

ステレス性能で負けて絶望中の89式

誇らしげなライトニング

ツッコミを入れるラプター

「「どうしてこうなった」」

俺とAR15の声がハモる。積荷を無事に届けた後、ライトニングとラプターは俺たちの専用支援機になり、今こうして一緒に第1宿舎に居るわけだが…

「私…やっぱり役立たずなんじゃ」

あ、なんか89式がやばい

「89式、安心しろ。お前は役立たずなんかじゃない。今まで俺のことを助けてくれたじゃないか」

「イージス…」

「ねぇねぇ、貴方もステレス機能あるのー?」

「人間にステレス機能…何があったらそうなる…おいAR15、お前は仲間がいて良かったみたいな顔をするな」

ここ最近で急に賑やかになったなぁ…

「イージス、こうして無駄な言い争いをするのは…久しぶりですね」

「あぁ…昔を思い出す。あん時はもっと大人数だったがな」

「あれ、今の剣部隊は2人だけですが…」

「そういえば、AR15には言ってなかったな…蝶事件の前まで剣部隊には30人くらい所属してたんだ…いいやつだったな」

「蝶事件まで…という事は」

「あぁ、あの日に死んだよ…」

「ごめんなさい」

「いや、良いよ別に…電話か」

「イージス君、仕事終わりにすまないが緊急の依頼だ。すぐに来てくれ」

「お前ら、お話はここまでだ…仕事の時間だ」

 

 

 

 

 

「改めてすまないな、イージス君」

「貴方が緊急と言った時はいつも重要な仕事だった…俺は重要な仕事は絶対に受ける主義なんでね」

「ありがとう、今回の依頼主はグリフィンだ」

「グリフィン、ですか」

「そうだ、AR15君…君の元仕事場だ」

「依頼内容は昨日から行方不明になっている第3偵察部隊の救助だ。この部隊はS-10地区を偵察中に突如連絡が途絶えたらしい…」

「…生存確率は?」

「低いな、ただ偵察部隊の平均練度は90を超えている…よっぽどの事がない限りは負けないはずだ」

「あそこは激戦区、人権団体やテロリストの可能性は低い…鉄血のハイエンドモデルの可能性が高いですね」

「奇遇だな、イージス君。私もそう思う。ちなみに今回の作戦区域のグリフィンの管轄下の飛行場が全て可能だ。よってアルファやライトニング君、ラプター君はいつでも補給が出来る」

「やったー!私たち航空機の活躍、期待してね」

「あぁ、期待しているよ。では、早速出撃してくれ」

「「了解」」




89式戦術人形
とある人形制作会社がI.O.P社の人形を越えようと作成された試作2.5世代戦術人形。AR小隊並みの指揮能力と鉄血のハイエンドモデル並みの耐久性という化け物スペックを誇るが編成拡大が出来ないという致命的な欠点を持つ。それ故に破棄されたがイージスによって回収され、A.T社の技術班によって改良された。最近の彼女の楽しみはAR15に近接戦闘の訓練をすることらしい


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救出活動 中編

「こちらアルファ、まもなく指定の飛行場に到着する」

「…さっきから対空兵器を撃たれまくってるが…飛行場はホントにグリフィンのか?」

「大丈夫だぜ、イージス。ここは最前線だ。飛行場はもう目視でも確認出来る。まぁ最悪強行着陸を…」

「勘弁してくれ」

「イージス、貴方って狙撃も出来るのね」

AR15に指摘された。そう、今回の装備はプライマリウェポンがセミオートスナイパーライフルPSG-1とセカンドリウェポンとしてSIG SAUER P226、いざという時にアルファのヘリから透過してもらう用のRPG7を持ってきている。

「俺と89式は基本なんでも使えるぞ」

「89式…恐ろしい子」

「飛行場に到着!気をつけて」

さてと、仕事を始めるとしよう。

「剣部隊、救出作戦を開始する」

「「了解!」」

 

 

 

 

 

 

「こちらアルファ、支援攻撃を開始する。対地ロケット発射!」

さてと、アルファ君が支援してる間に偵察をしようか

「89式、敵の配置を教えてくれ」

「すでに貴方の端末に反映してあります」

「仕事が早い…ハイエンドが2体しかいない?しかもハンターとイントゥルーダーだけか…」

「…おかしいわ。あの練度の部隊がこの程度の敵に負けるはずはない」

「AR15、貴方の言う通りです。これはおかしい…」

「…まぁとりあえず。ラプター、ライトニング、聞こえるか?」

「こちらラプター、大丈夫です」

「ライトニングも大丈夫だよー」

「よし、君たちの持たせた端末に攻撃してほしい地上目標を反映させておいた。確認してくれ」

「…今回の作戦空域に敵機は?」

「確認されていない」

「…激戦地なのに?」

「あぁ、その通りだ。しかも地上戦力も多いと言えば多いが…代理人のような強力な敵はいない。まぁとりあえず頼んだ」

「「了解!」」

 

 

 

 

 

「敵さんはヘリと戦闘機に夢中なようだな…」

「座標はここらへんのようですが…」

「んー…味方どころか敵もいない…妙だな」

「…二人とも、正面のビルを見て!」

「どうしました?AR15…あれは」

「正規軍の試作人形に似てるな…ってこっちに銃口が向いてる!回避!」

そのすぐ後、今までいた場所の近くの建物の1部が蒸発した。

「…レーザー兵器だと」

「イージス、どうするの?」

「89式、あいつは乗っ取られてるのか?」

「…おそらく、鉄血に鹵獲されて改良されたものかと」

「こちらイージス、鉄血のものと思われるレーザー兵器搭載人形と交戦。救出目標の生存は絶望的」

「…こちらHQ、撃破出来そうならその人形を排除して欲しい」

「こちらイージス、了解。出来る限りのことはする」




アルファ
元グリフィン、現A.T社のヘリパイロット。優れた操縦技術を持つ。愛機はグリフィンに勤めていた時に提供されたAH-64改。


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救出活動 後編

UAが600を超えました
読者のみなさんに感謝
2019年5/3に編集


「よしAR15、あのレーザー野郎にランチャーをぶっ放してやれ」

「了解、ロケット弾発射!」

よし、勝った…はっ

「敵の人形、ロケット弾を迎撃しました!」

「…正規軍ってのは化け物だな」

「全くですね」

「こちらイージス、航空支援を要請する」

「こちらライトニング、了解!」

「こちらラプター、了解」

「さて、あれを積んで来てくれる」

「…了解」

「おい89式、これで無理だったら」

「…諦めましょう」

「だな」

「よし、今度は狙撃をしてみる」

PSG-1のトリガーを引く。

「…装甲を貫通せず」

「…なんで鹵獲されたの」

「どうやら完成間近の時に工場ごと占領されたらしいです」

「工場の警備を今度から増やしていただきたい」

「そうですね…」

「アルファ、RPGを投下してくれ」

よし、RPG7が投下された

「AR15、同時攻撃だ」

「了解」

「行くぞ、発射まで5、4、3、2、1、今!」

2発のロケット弾が発射され、目標に向かって飛んでいく…が

「敵、高出力レーザーを発射!」

ロケット弾は空中で炸裂した。

 

 

 

 

「うーん、ダメだ、迎撃される」

「こちらラプター、支援攻撃を開始する」

「ライトニングも支援攻撃を開始するよ」

「よし、あれをぶちかませ!」

「イージス、何を積んだの」

「AR15…聞いて驚け、試作後期搭載型レールガンだ」

「レールガンなら」

「いけるはず」

「ラプター、レールガン発射」

「ライトニング、レールガン発射!」

この無線の後、あの軍の人形がいたビルが倒壊した

「どうだ、これなら」

「敵の完全撃破を確認!」

「やった…終わった」

「ラプター、ライトニング、良くやった。君たちは先に帰ってくれ」

「「了解」」

「さて、俺たちは生存者の探索を行う」

「…やっぱりいませんね」

「あのレーザーを食らったら一瞬で蒸発しそうだもの」

「俺たちは運が良かったな…」

「あれがさっきの人形の残骸です」

「こいつがレーザー野郎か」

一応人型をしているが人には見えない

「…正規軍に勤めなくて良かったぜ。この人形と仲良くするのは無理そうだ。さて戦利品としてこのレーザーライフルはもらうとしよう」

「こうやって軍の技術を盗むのね…」

「今回のそもそもの元凶は正規軍だ。このくらいもらっていってもバチは当たらないだろ」

このレーザーライフルは人でも使えそうだ

「…イージス、まだ活動している人形を発見しました!」

「何…出血が酷い。人形も出血量が多いとダメなのか」

「だめですね」

「だろうな…アルファ強行着陸をしてくれ!」

「了解した」




89式はこんな感じ(カスタムキャストで作った)

【挿絵表示】


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要人暗殺

妖精はどこにいるんでしょうか(涙


「…生きて帰って来れたか」

「ですね」

「死ぬかと思ったわ」

なんとか帰って来て、損傷をしていた人形を技術班に渡してきた。人形の損傷は右手が吹き飛んでしまっていた…がまぁ技術班がすぐに直してくれるだろう。

「君達は先に休んでてくれ…俺は社長に報告してくる」

本当は行きたくないんだがな…嫌な予感がするし。

 

 

 

 

 

「…以上がS-10地区での戦闘です」

「ふむ…良く頑張ったな、イージス君。今日はゆっくり休んでくれ…と言いたいんだがな」

やっぱり、嫌な予感がしたんだ

「匿名で依頼があった。S-08地区にいる反PMC派の議員を暗殺して欲しいとの事だ。今回は君一人で行ってくれ」

「…分かりました。やるだけやってきます」

「あと君が回収した人形…M14というらしい。かなりの練度の人形だったらしいが。彼女は修理が終わり次第グリフィンに帰ってもらうことになった。君がこの任務を終えて帰ってくる頃にはもう居ないだろう」

「そうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一旦第一宿舎に帰って来た。

「…戦闘機組はまだ帰って来てないのか」

「どうやら帰還した後すぐにS-10地区の偵察任務に駆り出されたらしいですよ」

「イージスはまた任務?」

「あぁそうだ。しかも今回は単独だ」

「そう、気をつけてね」

「大丈夫ですよ…彼なら」

 

 

 

 

 

 

 

「まもなく降下地点」

今回の装備はM82対物ライフルとワルサーPPK(サプレッサー付き)である。場合によっては素手でやるが

「降下地点に到着。気をつけろよ」

「分かってるよ。じゃ、帰りもよろしく〜」

 

 

 

 

 

 

 

結局今回は廃ビルの屋上から狙撃を行う事にした。

「ターゲット発見…」

スコープの十字線の真ん中とターゲットの頭が重なる。引き金を引いた。相手の頭が吹き飛んだ。

「ターゲットの死亡を確認。これよりLZへ向かう」

 

 

 

 

 

 

「こちらアルファ、視界が悪い。着陸不能。更に燃料不足のため一時帰投する」

「…まさか霧がかかるとはついてない」

そして、目の前には…

「更にELIDのおまけ付きとはなぁ…ほんとについてねぇ」

近接武器はPPKとナイフしかない。しかも今回は弾薬は少なめ。近くのELIDの頭にPPKの弾をプレゼントして近くの適当な建物に隠れる。

「近くに建物があるだけマシか…」

と思ってたら建物の奥からELIDが3体湧いてきた。

「…PPKにサプレッサー付けてて良かった」

3体のELIDの頭を綺麗に撃ち抜く。そうするとこいつらは動かなくなる。

さてこの建物の横の建物の屋上はヘリポートだったはず…

夜間に移動すればバレないだろう。とりあえずタブレット端末でLZの候補を伝えておく。

 

 

 

 

 

 

やっと夜になった。夜になるとELIDは昼間よりは大人しくなる。ヘリポートでしばらく待機してると…

「こちらアルファ、LZに到着した…待たせたな」




デルタ隊
A.T社の人間と人形の混合部隊。約200人ほどがこの部隊に配属されている。


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テロにはテロで立ち向かう

いつのまにかUA800人を超えてました。読者の皆さん、ありがとうこざいます。


暗殺から1日後、俺は再び社長室にいる。

「二度の任務開けにすまないが君に話さなければならないことが1つと緊急任務がある」

「はぁ…内容は?」

嫌な予感しかしない。神よ、私に休みは無いのか…

「まず話だが…我が社にAR15がいるのがグリフィンにバレた」

「マジで?彼女はどうなるんですか?」

もしかして解体処分とか?…彼女、良い子なのに…

「彼女の処分についてだが…AR小隊に復帰することになるらしい」

「えっ?でも、スパイ容疑の件は?」

「君達の戦闘記録を見せたところ、彼女に反逆意思はないと結論付けたらしい」

「そいつは良かった…」

「あと15分後くらいで彼女はグリフィンの基地に送られる…お別れを言うなら早く言った方がいい」

「だな」

「そして任務の件だが…最近、我が社を攻めようとしている者達がいるらしい」

「…そいつらを殺せってことですか」

「あぁ、そうだ。今回の任務は我が社を攻めようとしている団体の一つ…人類人権団体の主要基地を3か所爆破して欲しい」

「で、人選は?」

「剣部隊の総力をあげて…だ」

「了解した」

派手に爆破してやろう…ストレス発散の代わりに

 

 

 

 

 

 

「よー、AR15」

「イージス…社長から話を聞きましたか?」

「あぁ…AR小隊に復帰するんだろ。良かったじゃないか…俺たちがお前にあげた技術、フルに使ってくれ」

「えぇ、そうさせてもらうわ…いつか貴方達を倒せるようになるために」

「ハハッ、頑張ってくれよ。俺を倒したやつは89式ただ一人なんでね…また会う日を楽しみにしてるよ」

「えぇ…いつか貴方の相棒になれるようにもなるんだから」

「…じゃあな」

「えぇ、またどこか(戦場で)」

彼女を乗せたヘリは飛んでいった…俺がアイツに倒されて相棒になる日…そう遠くないだろう。アイツはとても優秀だった。知識さえあれば俺や89式を倒せるだろう。

「…お前らはお別れしなくて良かったのか?」

「私達は中でしてきましたが…」

ラプターがそう答える。

「…私はまた会える気がするからお別れはしませんでした」

「ほう…お前がそう言うならそうかもしれないな、89式」

「じゃあ私達は飛行場に向かうから後でねー」

「おう、また後で」

ライトニングに返事して俺たちはヘリポートに向かう。

「こちらアルファ、LZに到着!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし89式、人権団体のアホどもは周りにいないな?」

「えぇ、がら空きです」

「しゃ、お土産を置いていきますか〜」

人権団体の基地の燃料タンクにC-4爆弾をつける。

「よし、こっちは終わり。じゃLZに行くか」

「ですね」

「こちらライトニング、目標の爆撃に成功!」

「こちらラプター、目標の爆破に成功しました」

「よし、良くやった。お前らはヘリの直掩をしてくれ」

「「了解」」

じゃあ、こっちも終わりにするか…

「ポチッとな」

後ろで燃料タンクが派手に爆発する。

「…終わりましたね」

「だな。こちらイージス、全ターゲットの爆破に成功」

「こちらHQ了解、ただちに…」

「おい、HQ聞こえるか?応答せよ、応答せよ!」

「イージス、どうしました?」

「HQとの連絡が途絶えた…故障かな?」

「まさか故障なんて…嫌な予感がします」

そういえばこの基地の抵抗がやけに少なかった。

「まさかこっちは囮か?だとしたら本部が!」

「…だったら最悪ですね」

「こちらアルファ、まもなくLZに到着する」

 

 

 

 

 

 

「…ライトニング、レーダーに何か見えるか?」

「特に何も…いや、見えた!これは…」

「…どうしました?」

「まさか…」

「…A.T社本部付近に100機以上のUAV!」

「…マジか」

「こちらラプター、こちらにも見えました。ライトニングと同じです」

「くそッ…」

そんな時、無線から声が聞こえた。

「こちらデルタ隊、壊滅的な損害を受けた。これより撤退する!」

「こちらHQ了解、ただちにS-12地区から離脱してください」

…これは

「…どうなってやがる。デルタ隊が壊滅的損害だと?あの凄腕どもが?」

「これは人権団体だけでは用意できる戦力ではありません。恐らくバックがあるとしか」

「多分89式の言う通りだろう。アルファ」

「どうしたイージス」

「もし、本部がやられてたら俺たちをこの場所まで連れて行ってて欲しい」

「ここは…S-10地区の飛行場か?」

「あぁ、グリフィンも鉄血もいない。だが資材と飲食物はある」

「ふむ…了解した」

「感謝する」

「気にするな。俺とお前の仲だろ」

また無線から声が聞こえる。

「こちら飛行場司令部から各隊へ、防衛線を突破された。A.T社本部に残ってるやつは早く離脱しろ!人権団体と鉄血の連合部隊が来るぞ!」

 

「…バックが分かったな」

「にしても鉄血が…」

「ま、利害の一致だろうな」

「こちらアルファ、まもなくヘリポートに到着する」

「…これは」

下を見ると鉄血の大部隊が見える

「こちらライトニング、敵機発見!」

「こちらラプター、敵機を捕捉」

「こちらイージス、交戦を許可する」

 

 

 

 

「こちらアルファ、着陸許可を」

「こちらA.T社本部、着陸は許可できない…早く安全圏へ離脱しろ!」

「…了解」

「イージス、これからS-10地区の飛行場へ向かう」

「…頼んだ。ライトニング、ラプター、この区域から離脱する」

「でも本部が…」

「…もう間に合わない」

「…こちらライトニング、了解」

「ラプター、了解」



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再就職

S-10地区の飛行場へ到着した。

「89式、残りの弾薬は?」

「20発マガジンが残り3と手榴弾2…イージスは?」

「20発マガジンが2、手榴弾1、閃光手榴弾2…アルファは?」

「アパッチ改のチェーンガンの弾薬が3000発くらい、あと対地ロケット弾が2発くらいだな。戦闘機組はどうだ?」

「私は空対空ミサイルが残り4発、機関砲弾100発…ライトニングはどう?」

「対地ミサイルが2発、機関砲弾が80発くらいかなー」

「とりあえず、この飛行場で燃料だけ補給しよう」

 

 

 

 

 

 

「こちらイージス、ライトニング、ラプターのタキシングを許可する」

「ライトニング、テイクオフ」

「ラプター、テイクオフ」

「こちらアルファ、離陸する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、次はどの飛行場に行こうか…」

「こちらラプター、グリフィンの戦闘ヘリをレーダー上で確認。こっちに来ます!」

「…バレたか」

「こちらグリフィン所属のヘリだ。貴様らの所属を答えろ」

「こちらA.T社所属、剣部隊。本部が鉄血と人権団体の連合部隊にやられて逃げてきた」

「剣部隊…まさか貴方は元G&KのS-01地区指揮官ですか?」

「あぁ元S-01地区の指揮官、イージスだ」

元G&Kの社員で良かった。そう思った瞬間だった。

「クルーガー社長からの指示が来ました。貴方達は当機についてきて下さい」

「了解」

「…なんとかなりましたね」

「あぁ、撃ち落とされることはなさそうだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ここはどこですか?」

「ここはグリフィンの本部です」

「…私がいた頃よりも立派になりましたね」

「貴方達がS-01地区を制圧したからここに本部が建てられたんですよ…今でも伝説の傭兵としてイージスさんは多くの指揮官に尊敬されています」

「退職した身なんですけどね」

「ここが社長室です」

「失礼します。例のお客さんを連れてきました」

「…入れ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お久しぶりです…クルーガー社長」

「蝶事件の前に君はA.T社に行ってしまったからな…」

「まぁ…あの頃のS-01地区は退屈だったんで」

「まぁそうだろうな…で、S-12地区で何があった?君達A.T社の部隊がそう簡単に壊滅するとは思えない」

「…鉄血と人権団体が手を組んでA.T社本部に大規模な部隊を送り込んできました。確かにA.T社の部隊は精鋭です。しかし、このPMCは大規模な会社ではありません。だから、数で押されると…」

「なるほど。そこで君に聞きたいことがある…もう一度、グリフィンに入る気はないか?」

なるほど…そういう事か。確か今グリフィンは人手不足だと聞いた。

「…条件があります。ヘリパイロットのアルファとうちの戦術人形3人を受け入れてくれるなら…」

「それくらい問題ない。あと君の所には戦闘機の戦術人形がいるだろう。だから君が着任予定の飛行場に耐熱処理をしておいた」

「…仕事が早いですね。ここまでされたら入るしかないでしょう。で、どこに行けば?」

「君には激戦区…S-11地区に着任してもらう」

 




一旦闇の住人は終わり。続きは別の題名でやりたいからね。この作品の続きは[神の盾]に投稿します。良かったら見てください。


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