Armour Zone (MASKED RIDER)
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小説を始めて作りました。
至らない点もありますが、よろしくお願いします。
今回は、仮面ライダーアマゾンズと僕のヒーローアカデミアの
コラボです。

テーマソングは、「Armour Zone」です。


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緑谷出久/仮面ライダーアマゾンオメガ

無個性の少年。生まれた時には、白い部屋におり、外の景色を見た

事がない。見たいとは思うが、部屋で熱帯魚を飼育している為、

そこまで見たいとは思わない。1日に1本注射を打っている。

ある日、1日に1本は打つ注射を拒んだ時、謎の衝動に駆られる。

本能に導かれるように、トンボアマゾンと遭遇すると、自身も、

緑色のアマゾンに変貌する。その後、家に帰り自分が人間ではなく、

人喰いの怪物‘‘アマゾン’’だと知る。あまりの衝撃に家を飛び出す際、

家にあった、アマゾンズドライバーを取り出し、ガレージにあった、

ジャングレイダーに乗り家から逃げるように、走っていた。

腹を空かし、雨に打たれる中、耳郎に出会い、拾われる。

性格は温厚で優しい。人との関わりが少なく、人前で話すのは

緊張する。耳郎に対しては、心を開いており、何があっても、

絶対に守ると誓っている。物凄い食いしん坊。

耳郎と一緒に雄英高校の入試に行き、合格し、普通科に入る。

歌を歌う事が好きで、ほとんどの楽器が弾ける そのレベルは

プロ顔負けである。

 

 

 

耳郎響香

個性イヤホンジャック ヒロイン

中学3年生の少女。音楽が好きで、特にロック。姉御肌だが、

時々乙女チックな所がある。雨の日 たまたま通った路地裏で、

壁にもたれながら、座っている、出久に会う。最初は怪しんだものの

出久の言動が心配で放って置けなくなり、家に泊まらせることにする。

出久の事については、最初は放って置けなかったが、生活を共に

していく内に、出久を恋愛感情として見るようになる。

出久と一緒に雄英高校の入試に行き、合格し、

ヒーロー科に入る。

 

 

緑谷引子

個性引き寄せる

緑谷出久の母親。野沢製薬の令嬢。自分の子供をアマゾンの

実験体にしてしまった事を後悔している。出久の事を誰よりも

愛しており、アマゾンの実験体にすることには反対していた。

出久に人喰いの怪物‘‘アマゾン’’や出久がそのアマゾンの内の1匹

ということを説明した。家を飛び出した出久の行方を探している。

これから起こる戦いに巻き込まないように。

 

 

緑谷久

個性口から火をふく

緑谷出久の父親。野沢製薬の研究員。自分の子供をアマゾンにして

しまった事を後悔している。引子と同様出久の事を誰よりも愛して

いる。アマゾンの実験体にすることには反対していた。出久がアマゾンになった後、その罪滅ぼしの為にアマゾンでも生きられる方法を

色々研究している。引子と同じで、家を飛び出した出久の行方を探している。

 

 




小説を作るのがこんなに大変だとは思いませんでした。
これからもよろしくお願いします!


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Episode 1 AWAKENING

小説1話やっと完成しました。
やっぱり作るのは、大変ですね。
素人なので、誤字などがありますが、ご了承ください。
ではどうぞ!


世界の総人口の約8割が超常能力‘‘個性’’を持つ超人社会。

ある者はその個性を悪事に使い、ある者はその個性を悪事を働いて

いる者から守る者もいる。

「ヒーロー」と「ヴィラン」

個性を持つ超人社会ではこの2つが日々争っていた。

 

 

 

 

出久side

「ふぁぁ〜〜」

僕は目が覚め、体を起こした。僕は白い部屋にいた。

部屋は白く、家具以外何もない普通の部屋だ。違うとしたら、

熱帯魚がいる事くらいだ。熱帯魚を飼育してて、熱帯魚を見る

事が、僕の趣味になっている。この部屋についてだけど、

僕が物心ついた時から僕はこの部屋にいた。僕は元々体が弱く、

外に行くことが出来なかった。だから、僕は外の景色を見た事が、

ない。

出久side out

 

 

「出久おはよ。」

後ろから優しい声が聞こえた。

「おはよ。母さん。」

優しい声の正体は母親、緑谷引子だった。

「今日もまた仕事?」

出久は引子に聞いた。

「そうだよ出久。朝から疲れちゃうわ。」

引子は呆れながら言った。

「そうだね。お仕事頑張ってね。」

「えぇ、頑張るわ。」

「あっ」

引子は思い出したように言った。

「出久。必ず注射1本打っとくのよ。嫌でしょうけど我慢して。」

引子は出久に1日に1本注射をするように言った。

「うん、わかった。」

出久は体が弱い為、1日に1本は注射を打たなければならないのだ。

だが、出久は注射を打つたびに謎の衝動に駆られている為、

出久はあまり好んでいない。

「じゃ、行ってくるね。出久。」

引子はそういい、家を出る。

「行ってらっしゃい。」

出久は家を出た引子にそう言った。やっと1人になり、

出久は注射を見つめる。

 

出久side

僕は注射を打つ事には何も思ってはいないけど、

打った時の謎の衝動に駆られる。僕はあまり好きじゃないなぁ。

僕は注射を見つめる。

「1日だけならいいよね。」

僕は注射を打つ事やめた。僕はその時はまだ知らなかった。

僕の運命が大きく狂い出す事を。

出久side out

 

ここは、治安が悪い町の路地裏で起きた事件。

「ハァ、ハァ...何なんだよあの怪物...‘‘個性’’を使っても、

倒れりゃしねぇ...どうなってんだ。」

血が流しながら、片腕を抑え走っている男がいた。

「ここを曲がれば、隣町の大通りに着く!ハァ、ハァ...

後、少しだ!」

男は希望を見出した。だがそれもすぐには続かなかった。

「キシャャァァ‼︎」

走っていた男の前に、黒い影が現れた。その姿は、

トンボのようでトンボではない、別の‘‘何か’’だった。

その何かは、男を襲うように飛び出した。男は、近くにあった

石ころを浮かせ、トンボの姿をした怪物に当てた。

石を浮かし、自在に操る。その男の個性だった。その男が、

放った一撃はトンボの姿をした怪物に命中した...はずだった。

攻撃を食らった怪物は、突然の攻撃に怯んだものの、すぐに、

立て直した。その怪物はその男に近づいた。

「やめろ...来るなっ!やめろ...やめてくれ...」

男の悲痛な叫びを聞いても怪物は近づく速度を落とす

事をやめない。そして、怪物は男の方へ飛び出した。

「やめろ...やめてくれ。やめ...ぐあぁああああああああ!」

怪物は男の腹に噛みつき、腹の肉を噛みちぎり、

腹わたを取り出し、貪り食う。

「あああああああいたぃあぁあああああああああああ!」

男は狂うように叫んだ。血が飛び出し、血肉溢れた。

やがて、男の叫びは消える。男は死んだ。

それでも、怪物は男を食う事をやめない。辺り一面血に

染まっていた。

 

 

出久side

「今日もやる事ないし、オールマイトの動画でも

見ようかなぁ。」

あまり好きじゃない注射を打たなかった。あの感覚は、

好きになれないなぁ。それよりも、オールマイトの動画を

見なきゃ。家にいる僕は熱帯魚の世話をする以外に、

歌を歌うことが好きだった。だから、オールマイトの動画を

見ながら、NickelBackの「HERO」を口ずさんでいる。

「オールマイトはやっぱりかっこいいなぁ〜僕もヒーロー

になりたいなぁ。でも僕、体が弱いから...なれないのも

しょうがないよね...」

部屋の中で1人そう呟いた。

「よしっ!気分転換に歌を歌お!何を歌...ぐっ!」

歌を歌おうとした時に謎の衝動が自分を襲った。

《解放シロ...本能ノママニ》

僕の中で何かが言う。

「誰だ...誰が言ってるんだ?」

《戦エ...》

僕は気づいたら家のドアの前にいた。

「外に出ちゃだめって言われてるけど、行けって、

僕の中の声が言うんだ。」

僕は、ジャケットを着用し、赤いハイカットスニーカーを

履いた。ドアを開け、外の景色を見た。

「外の景色...」

僕は感動したが、すぐに歩き出した。本能に導かれるままに。

どれくらい歩いたのだろう。僕は知らない町の路地裏に

来ていた。少し歩くと気配を感じた。

「クチャ、クチュ、クチャ」

食べる音がした。曲がり角を曲がったすぐ先だ。曲がろうと

したが、自分の中に危険信号が鳴った。

行くな、行ったら絶対後悔する。戻れなくなる。

でも僕の足は歩く速度を落とさない。僕は曲がり角を曲がった。

「クチャ、クチャ、クチャ」

僕が見た光景は、地獄に等しかった。トンボの姿をした

怪物が人を食っていた。しかも、食われている男の顔は、

笑っているのだ。

「うわぁ‼︎」

僕はあまりの光景に声を出してしまった。

怪物は男を食うのをやめ、僕を見た。その目は獲物を

見つけた獣その物だった。

「キシャャァァ!」

怪物は僕に近付き襲いかかった。僕は咄嗟に避け、

元来た道を走っていく。

嫌だ。死にたくない、死にたくない、死にたくない、

死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない。

「来るなッ!」僕は近くに落ちていた石を投げた。

命中したが、当然怪物には効かない。僕は走っていく

内に知らない道を通ってしまい。走った先は、行き止まり

だった。僕は死んだと思った。

「シュ〜〜〜ウ」

僕の体から蒸気が出てきた。

「くっ!...うああああああぁぁあああああ」

胸が苦しい死にそうだ。

檻の中にいた獣が檻を破った。

僕の意識はそこで途切れた。

出久side out

 

 

出久の体から蒸気が大量発生し出久の体を覆う。

「グルルル...グウァァァァァ‼︎」

蒸気が消えた後、中から出てきたのは、出久ではない。

緑色の体、赤い大きな瞳、背中に生えた背びれ。

その姿は目の前にいるトンボの姿をした怪物と同じだった。

「グウァァ!」

緑色の怪物は高くジャンプし、もう1匹の怪物に目掛け、

蹴りを放った。怪物は後ろへ吹っ飛んだ。

「グウァァ‼︎」

緑色の怪物はもう1匹の怪物の方へ飛び出し、手の爪で、

切り裂く。

「キシャャァァ!」

もう1匹の怪物が攻撃しようとしたが、塞がれ、攻撃を受ける。

緑色の怪物はもう1匹の怪物が攻撃できないよう、

腕をもぎ取った。

怪物から黒い血が流れた。それでも、緑色の怪物は、

切り裂くのをやめない。やがて、トンボの姿をした怪物は、

動かなくなる。怪物は緑色の怪物に切り刻まれ、

原型がわからなくなっていた。そして、黒い血となって、

溶け出した。

 

 

出久side

僕の意識は突然戻った。目の前に映ったのは、黒く、

グロテスクな塊だった。あの怪物はどうなったのだろう。

とりあえず、家に帰らないと。僕は元来た道を歩こうとした。

僕は捨てられてあった鏡に映った自分を見てしまった。

完全に自分じゃない。あの怪物と同じだった。

嘘だ。嘘だ。嘘だ。嘘だ。嘘だ。嘘だ。嘘だ。嘘だ。嘘だ。

僕はあの怪物と同じ...姿?

僕は自分の手を見る。爪は伸び、緑色だ。そして黒い液体

が付いていた。

そうだ。そうだった。ハハハハハ。あの黒い塊は怪物で、

怪物を殺したのは僕だ。最っ悪だ。

数分間経ち僕は元に戻った。家に帰ろう。そして、

母さんに聞こう。僕が何者かを。

 

 

数時間が経過し、出久は自分の家に戻った。家には引子が、

帰っており、その顔は、怒りと心配に満ちていた。

「母さんただい「出久!」!」

「あなた今まで、どこに行ってたの!」

引子はこれ以上ないくらい怒っていた。

「どれだけ心配したと思ってるの!」

「あなたの体はすごくよわっているから「母さん」...何?」

突然自分の名を呼ばれ、首を傾げる引子。

「僕は一体何者なの?」

「何行ってるのよ出久。出久は私の息子じゃない。」

何言ってるのと呆れた顔をした。

「僕は何なの?人を喰う怪物?」

「ッ!?」

出久の問いに驚きを隠せない引子。

「教えてよ母さん。ねぇ、教えてよ。僕は一体何なの?」

出久の必死の問いに引子は重い口を開けた。

「これから話すことは全て出久に関わることよ。」

「落ち着いて聞いて。」

 

 

出久side

僕と母さんはテーブルのイスに座り、僕の事について話した。

「私が働いている会社、野沢製薬については知ってるよね?」

「うん、知ってるよ。」

「表向きは薬を作ってるけど、裏では生き物を使って実験

などをしていたの。」

「実験によって生み出されたのが実験体‘‘アマゾン’’よ。」

「アマゾンは、人工的に作り出された細胞。その細胞の、

1つ1つが本能レベルで、ヒトのタンパク質を求めるの。」

「それって、つまり...」

「そう、ヒトの肉を食べるの。」

僕は衝撃の事実を知った。声が出なかった。

薬を作って、いろんな人の支えになっている会社が、裏では、

こんな事をしているなんて。

「アマゾンは4000体いたんだけど、不慮の事故で脱走して

しまったの。」

「それって、やばいんじゃ!」

「わかってるわ。だから、こちら側でも対策をしているわ。」

あの怪物がこの町に4000体いるのか?僕は恐怖でしか

無かった。

「話が逸れちゃったわね。今から話すわ。出久の事。」

「ッ!?」

どうやら母さんは、僕の事について話す見たいだ。

僕は聞きたくなかった。けど聞かないと、自分と向き合え

ないから。

「出久。あなたは本当の人間じゃないの。」

わかってた。わかってたけど、自分は人間だと信じたかった。

「あなたはアマゾン細胞に私の遺伝子を入れて生まれた、

存在なの。あなたはアマゾンだけど、普通のアマゾン

とは、違う。あなたは特別なのよ。」

褒められているけど嬉しくない、あるのは怒りの感情だけ。

「母さん...1つ聞いていい?」

「何?」

僕は怒りのこもった声で聞く。

「僕は実験の為に生まれて来たの?」

「ッ!?」

母さんは僕の問いに驚いていた。

「答えてよッ!僕は実験の為だけに生まれたの?」

「...」

母さんは答えない。やっぱりそうだったんだ。

「やっぱりそうだったんだね。」

僕は部屋に戻った。

「出久!」

母さんが呼んだが、僕は無視した。

部屋に戻り、気分晴らしに、オールマイトの動画を見た。

「かっこいいなぁ、僕もヒーローになれたらなぁ。」

いつしか僕は泣いていた。僕は生まれて来て

よかったのかなぁ。僕はみんなと同じ人間じゃないから、

ヒーローにはなれないんだよね。僕はこの家を出る事にした。

遠い所へ行き、そこでゆっくり暮らすんだ。僕は家を出る

準備をした。生活に必要な物、私服を黄色のでかいリュックに

入れた。まだ1つスペースがあった。何を入れようかと

迷っていた時、部屋の隅っこの方に黒いアタッシュケースが

あった。

「こんな物あったっけ?」

僕はケースの中身が気になり、中を開けた。中には、

黒い異質なベルトと銀色の奇妙な形をした腕輪があった。

それを見た瞬間、さっき感じた謎の衝動が沸き上がった。

僕の中の本能が言う。

《コレヲモッテイケ》

《戦ウナカデ必要ニナル》

僕の中の声がそう言えから持って行こう。おっと忘れる所

だった。この腕輪は何だろう。

《腕ニツケロ》

僕は声の言う通りに左腕につける。

「痛ッ!」

腕に痛みを感じた、それもそのはず腕輪の中には、

沢山の注射針のようなものが沢山あったからだ。

何故だろう。

腕輪をつけ終わり、ベルトが入ったケースをリュックに

入れた。

僕はガレージに入った。僕は知っている。ガレージの中に

バイクがある事を。赤くて奇妙な形をしたバイクだ。

僕は鍵を取りバイクを起動さした。ガレージのシャッターが

開いた。バイクを走らせる直前、僕と母さんと父さんの

集合写真が目に入った。後ろめたさはあるけど、

僕は離れなきゃいけない。僕は存在してはいけない存在

だから。

僕はバイクを走らせた。家から離れる為に、スピードを上げて。

出久side out

 

 

引子side

私は出久に全てを話した。あの子が人間ではない事、

野沢製薬は裏では生き物を使って実験している事、

アマゾンの事。

話を聞いた時の出久はショックを受けていた。

実を言うと出久が生まれのは2年前だった。だから、

外見年齢は15歳だけど、本当は2歳。

「私は親失格ね。」

確かに私は出久を愛していた。実験だって最初は反対だった、

けど止められなかった。私は今でも後悔している。

あの子が普通に生まれて来たらどれだけ幸せなんだろう。

私の頭はそれしか考えられなかった。

引子side out

 

出久side

あれからどれくらい走ったのだろう。バイクを走らせ、

僕は思った。次の町に着いたら、何か食べよう。

町に着き、路地裏にバイクを置く。路地裏から大通りに出て、

辺りを見渡す。いろんな建物、いろんな店全てが僕には、

新しく、心を奪われそうになる。

そんなことよりも、ご飯を食べよう。そう思い、

近くにあったハンバーガーショップに寄る。中に入り、

周りを見渡す。店にいる客たちがハンバーガーを食べていた。

「美味しそうだなぁ。僕も食べ...ウッ!」

僕はまた謎の衝動に駆られた。

《早ククエ》

《コレジャ、戦エナイ》

エネルギー補給をしろという事なのだろうか。

「ハァ、ハァ、ハァ」

苦しい、死にそうだ。

「大丈夫ですか?」

後ろから声がかかる。店の店員さんだ。

「救急車呼びましょうか?」

それはまずい。なんとか断らなきゃ。

「ハァ..いや、ハァ....大丈夫です。」

「でもとても苦しそうですが...」

「いや、大丈夫なんで、」

「でも「黙れッ!」...!」

周りの人が僕を見る。やめて、見ないで。やめろ、見るな。

ガタッ!

僕は店を出た。外は雨が沢山降っていた。僕は無我夢中

で走った。とにかく、人に会いたくなかった。僕は元いた

路地裏に着きバイクを乗ろうとした途端、

バタン体が倒れた。エネルギーを補給出来ていなかったからだ。

僕は残った力で、壁にもたれるように座った。

腹が減った。もうだめだと思った。その時、

 

「ねぇ、アンタ大丈夫?」

 

声をかけられた。

出久side out

 

 

響香side

ウチの名前は耳郎響香。中学3年生。夢はヒーローになる

事。音楽が好き。特にロックだけど。ウチはヒーローの

学校「雄英高校」に入る為日々トレーニングをしている。

雄英高校はそう簡単に入れる高校じゃない。だから、

努力して頑張っている。トレーニングが終わり、

帰りにハンバーガーショップに寄り、ハンバーガーを2、3個

買った。外は雨が降っている。ウチは急いで傘を差し、

小走りで帰った。ウチは早く帰りたかったから、

近道の路地裏を通った。普段はあんまり使わない。

人気が無くて、不気味だから。

ウチは路地裏を歩いていく。すると目の前に、

1人の男、が座っていた。壁にもたれながら、傘を差さずに

座っていた。ウチは心配になったから声をかけた。

男は反応すると、こっちを見てきた。その顔は男の子でも

惚れてしまうような顔立ちだった。

「何...ですか?」

男はウチに聞いてきた。

「そりゃ、雨の日に傘を差さずに座っているアンタが

心配になったから聞いただけ。」

「そう...ですか。」

男の声弱くなっていた。大丈夫?死ぬんじゃない?

「ねぇ、アンタ本当に大丈夫なの?」

「腹が...減った。」

男は弱い声で言った。ホームレスか何かかな。

それよりも、どうしよう、この人怪しいけど、

本当に困ってるよね。ヒーローになる為には、人助け

をしないとね。

「これ...食べる?」

ウチは買ったハンバーガーの内の1つをあげた。

「いいの?」

「あたりまえじゃん。困ってる人がいたら助けるでしょ?

ウチこれでも、ヒーロー志望なんだ。」

ウチは自慢気に言う。

「ヒーローか...いいね、羨ましいや。」

「アンタはヒーロー目指してないの。」

私は聞いた。すると男は口にする。

「僕はヒーローになる事が許されないから。なりたくても、

なれないんだ。」

そういい、男はウチがあげたハンバーガーを食い始める。

大きな口でガブリつき、飲み込む、それを繰り返し

1分も経たない内にハンバーガーを平らげた。

弱っていた男の体がみるみる内に元気になっていた。

「ありがとう!君のおかげで、死なずに済んだ。

ありがとう!」

「〜〜〜ッ!?///////」

満面の笑みで言われたら、惚れてしまいそうだ。

そうだ。名前を聞こう。

「ねぇ、アンタ名前は?」

「名前?」

「そ、名前教えてくんない?」

「緑谷...出久」

「ウチは耳郎響香よろしくね。」

私は自己紹介した後彼に聞いた。

「ねぇ緑谷、緑谷は家に帰らないの暗くなってるけど。」

気づけば夜になっていた。そして、彼は言う。

「僕は生まれて来てはいけない存在なんだ。だから、

家にいちゃいけないし、戻ってきてもだめなんだ。」

ウチはその言葉に衝撃を受けた。親に虐待でもされてるのかな。

わからないでも、彼をこのままにしてはいけないと思った。

だから私は言った。

「ねぇ、緑谷。」

「ん、何?」

「これからどうすんの?泊まる所とか。」

「それは、後で考えるよ。」

「ならさ!」

「うん。」

「ウチに来なよ!」

これはウチと出久の物語である。




NEXT HUNT

「出久はさ音楽が好きなの?」
「歌は僕の感情表現なんだ。」
「アマゾン...?」
「出久逃げよ!」
「戦えと僕の中の声が言っている。」
「嫌...来ないで‼︎」
「アマゾン‼︎」
「響香ちゃんに手を出すな!」

Episode 2
OMEGA


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