蘇がえぐらし 今度こそ守り抜く! (金剛時雨)
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第1章 過去そして未来への準備
第1話 死の現実から過去へ


初めましての方は初めまして!
他作品を見てる方はお久しぶりです!
金剛時雨です!
最近は失恋に進学、バイト先で出世や令和になったりで学園黙示録書きながら何故かがっこうぐらし!を投稿しましたがこちらも不定期ですが頑張って書いていきたいです!
誤字・脱字があれば許してください
では本編どうぞ!


ここは校舎だった場所だが今は窓ガラスは割れ辺りは血みどろの世界と化した場所

 

俺と彼女達がこの地獄で出会った場所

 

そしてみんなが死んだ場所………………そこには彼女達だったモノ(・ ・ ・ ・ ・)や彼女達の亡骸があった

 

それは仲良し二人組の後輩や優しい教師

 

おっとりした女の子

 

妹のようだった女の子

 

シャベルを振り回していたけど可愛げのあった女の子

 

そして今俺の膝の上で息絶えた猫耳っぽい帽子を被った女の子

 

この人たちはこの地獄を生き抜きこの学校で俺と一緒に暮らし仲良くなった人たちだ

 

 

「なぁ俺はどこで間違えたのか?みんな………………」

 

 

あるモノは呻き声を出しあるモノは声を出さない………いや出せない

 

みんなもう死んでいるのだから………………

 

 

「俺はまた(・ ・)戻らなければならないな、もうここには………この世界にはこないだろうさよならだ」

 

 

俺は彼女達だったモノや亡骸をもう一度見て俺はそばに置いていた特殊な爆弾のピンを引いた

 

それは彼が彼に縛られた鎖によって引き起こす過去への切符

 

 

「今度こそ………………今度こそはみんなを助けて見せる!またねみんな………………」

 

 

最後に一瞬死んでいるはずなのにみんなの悲しそうな顔が見えた気がした

 

 

 

 

 

・Xdayから1年前 直樹家自室

 

 

「うわっ!」

 

 

初めまして直樹 快斗(なおき かいと)です

 

俺はさっきまで寝ていたが突然目が覚めた

 

何が起きたか?と言われると俺はこの瞬間をもう何十回も繰り返しているからだ

 

何度もあの地獄が起きて可愛い義妹や友人たちが死んでいくを見た

 

ある時にその時とは違う行動をとるとまた違う死ぬ人生が待っているのだ

 

俺はそれを何度も何度も繰り返してきた

 

それが俺の宿命でありこの首に付いているネックレスの呪いなのだ

 

該当する女性たちが死んだ場合このネックレスの先にある黒い球体が野球ボールぐらいの手榴弾になりピンを引き抜くと記憶を持ったまま過去に戻れるのだ

 

 

??「兄さん?どうしたの大声出して?」

 

「いや、何でもないよ美紀」

 

 

彼女は直樹 美紀(なおき みき)今巡ヶ丘高校1年生で俺の妹だ……………義理だけど、俺は美紀に部屋を出るように言った後カレンダーを見た

 

(あの地獄まで後1年か、これからどこまでやれるかな?)

 

実は初めて過去に戻った時は5年ぐらい前だったのが今では1年まで縮んだのだ

 

俺はこの期間を無駄にせずバイトを掛け持ちしながら貯金した資金でこっそり家を買ったりグアムに旅行と称して武器の調達と射撃練習をしたり缶詰や飲料、生活必需品などを買ってはその家に貯蓄していっていた

 

ただこの世界のループを繰り返していって奇妙なことがわかった

 

まずお金だ、例えば1回目過去に戻った時に最大まで貯めてた所で記録されているのか2回目の時にこの世界に戻るとその時点では本来なかったはずの金額があったりしたのだ

 

それだけじゃなくて3回目の時にはさらに増えていたのだ

 

つまりどういうことかというと…………

 

1回目・5万+2回目(本来)・2万=2回目(開始時)・7万

 

こんな感じなのだ

 

おかげで何十回も過去に来たせいかあまり人に見せれないぐらい金額が増えていた

 

次にこれも過去から引き継いでいるらしく身体能力がそのままで過去に戻っているのだ、まぁこれに関してはむしろ助かるんだけどな

 

 

「とりあえず今日は家庭教師の日だし午前中に追加弾薬の申請とア(ピー)ゾンで必要備品を買わないとな」

 

 

俺はそう言いつつPCを開いた

 

ちなみに彼は大学生であるが昔から頭は良かったためか現在大学2年生だが講師の先生に頼んで特別手当で1年次と

今学年での単位取得は全て済ましているので大学に行かなくてもいいのだ!

 

さらに俺は高校教師志望なので来年には教育実習生として巡ヶ丘学院高校で2年生のクラスでお世話になる予定だ

 

これから俺はこの僅かな平和で地獄の準備をしなくてはならないたとえそれが…………どんな苦しい現実でもだ

 

俺はPCのやることをすまし下に降りて昼飯を食べようとリビングに入ると美紀が皿を並べていた

 

 

「あれ?母さんと父さんは?」

 

美紀「今日は2人とも仕事って言ってたじゃない」

 

「ああ、確かに言ってたな」

 

美紀「兄さん大丈夫?寝ぼけてるの?」

 

「すまんすまん、ところで今日の昼飯は?」

 

美紀「…………わ、私が作ったオムライス」

 

 

……………………なん、だと!?

 

オムライスだと!

 

美紀が作った!?

 

今目の前の机の皿にあるそれ(オムライス)を作ったと!?

 

残して冷凍保存するべきか?

 

いやそれは勿体ない!

 

なら写真で残すのは?

 

いける!

 

あれ携帯部屋に置いてきた、だと!?

 

俺は何てことしてしまったんだ!

 

 

美紀「?兄さん?」

「お、おう何でもないさぁ食べようか」

美紀「?うん」

 

 

そうして俺たちは向かい合わせで席に座り(みき)の手作りのオムライスをじっくり味わいながら食べていた

 

お互いあまりテレビを見ながらとかはないが食べてる間に会話ぐらいはする

 

 

「そういや美紀、この間何か買いたい本があるとか言ってなかったか?」

 

美紀「え?うん神話系の物語の小説が数冊あるけど高いし…………」

 

「なんだそんなこと気にしているのか?そんなことは気にしなくていいからほしいのあったら後で携帯に送っとけよ?さすがに名前をすべて暗記はできないからな」

 

美紀「わかってるよ、そういや今日は家庭教師の日だっけ?」

 

「ああ、正直その生徒の子かなり頭良くてね、俺が教える意味があまりない気がしてきた」

 

美紀「ふーん、ところでその子はかわいいの?」

 

「ん?まぁ可愛いは可愛いが美紀ほどではないよ?」

 

美紀「ッ!?誰もそんなこと聞いてない!ほらさっさと支度して言ったら?」

 

 

なんか急に怒り出した美紀に疑問を感じながら俺は出かける準備してその生徒の家に向かった

 

※美紀が要求してきた本の数が軽く30冊超えたのはビビったのは内緒の話だったりする

 

 

 

 

 

 




はい、ちょっと文面短めですが当面は平和なひと時を送っていけたらなと思っています
今回は美紀でした、次回は彼の生徒である〇〇〇〇が出てきます!


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第2話 家庭教師と事情説明

遅くなりすみません!
今回はオリキャラとがっこうぐらしの初期メンバーの彼女が来ます
では、本編です!


主人公side

 

 

 

どうも直樹 快斗です

 

今俺は家庭教師としてとある生徒の家の前に来ていた

 

俺はそっとインターホンを押すと中から足音が聞こえてきたと思うと1人の少女が出てきた

 

彼女は若狭(わかさ) 悠里(ゆうり)、巡ヶ丘学院高校2年生で俺の家庭教師の生徒だ

 

 

「こんにちは悠里さん」

 

悠里「こんにちは快斗さん、今日もよろしくお願いします」

 

「ああ、今日は国語と数学でいいかな?」

 

悠里「ええ、先に部屋で上がって待っててください、お茶とってきますから」

 

「いつもありがとう、助かるよ」

 

 

今日は彼女には国語と数学を教えるために来たのだがいつもそこには必ず可愛く小さい生徒が一緒に勉強を学びに来る

 

そう思いながら家に上がるとその子が小走りでこちらに近づいてきた

 

その子の名は若狭(わかさ) 瑠璃(るり)通称るーちゃんだ

 

いつも姉の悠里と一緒に勉強している勤勉な子だ(俺の小学校の時より頭いいかもしれないと若干焦りを覚えるぐらい勤勉である)

 

 

るー「かいにー、今日も教えてー」

 

「おっ!相変わらずるーちゃんは勉強熱心だな、いいぞお姉ちゃんと一緒に勉強しようか」

 

るー「うん!」

 

 

うん、可愛い俺はロリコンではないがこの子には何かわからないけどマスコット的可愛さがある気がする

 

俺たちが戯れてると悠里がお茶をお盆にのせて戻ってきた

 

 

悠里「あら、ごめんなさいるーちゃんの面倒を見てもらっちゃって」

 

「いや構わないよ、それにこの子の勤勉さには頭が上がらないしね」

 

悠里「そう言ってもらえると嬉しいです」

 

 

それから俺は悠里に国語の中の高校に出てくる分野の所を教科書と併用して教えていき、悠里にテストをさせている間にるーちゃんに算数を教えるという両立をしながら予定時間を1時間ほどオーバーしながら勉強は続いていた

 

俺は1時間過ぎているのはわかっていたがもう少しだけここにいたいと思っていてしまったのは多分仕方がないことだろうなと思った

 

 

「じゃあ俺はそろそろ引き上げるよ」

 

悠里「ごめんなさい、1時間も伸ばしちゃって」

 

「いやいやあんなに集中してたんだ、仕方がないよ」

 

悠里「ふふ、そうね快斗さんもるーちゃんと最後の方は遊んでいたものね」

 

「あははは…………それはすまなかった」

 

悠里「いえ、攻めているわけじゃなくてむしろ私の勉強を教えながらるーちゃんの分まで勉強教えてもらっているですから、それなのにお金は1人分だけっていいんですか?」

 

「問題ないよ、俺が好きで教えているからね」

 

 

もう周りは暗くなっておりそろそろ帰らないと美紀に怒られそうだったので話をここまでにして俺は姉妹に手を振り若狭家を後にして家とは別のとある店に向かっていた

 

 

 

主人公sideout

 

 

 

 

悠里side

 

 

 

彼は私が図書館で勉強している時にわからない所を教えてくれたのだが特にやましい事はなくその後すぐ別れたのだけど巡ヶ丘学院高校に通い始めてから勉強に詰まりを感じ始めた時に国語教員の佐倉先生の紹介で家庭教師を雇ったのが彼だったのだ

 

彼は図書館で会った時と変わらずに接してきて勉強を教えてくれた

 

それだけじゃなくて妹のるーちゃんの分まで教えてくれるのだ

 

しかも、それなのに彼はいつも私1人分のお金しか受け取らないどんなに時間が過ぎても指定した時間分のお金しか受け取らないのだ

 

それに最近はるーちゃんとも時々遊んでくれるので私は勉強に集中できるしるーちゃんも彼を慕っているみたいだった

 

最近は学校に教育実習生として来年ごろに来るけど必要最低限の関わりしかしないと思うし何だか寂しい気もするけど家に来るとよく喋ってくれるのでこれはこれでおもしろい体験かな?と思っていたりする

 

ただここ最近この胸のモヤモヤが出始めているのだ、特に彼と会う時はさらに強くなるし心臓の辺りが締め付けられる気がするのだ

 

この気持ちを知るには私はまだまだ先な気がしたと同時にものすごい嫌な予感が過ったがそれに関しては今の気持ちの収集と整理の過程で忘れ去っていた

 

それがどれだけ恐ろしい地獄への警笛とは知らず………………………

 

 

 

悠里sideout

 

 

 

 

主人公side

 

 

 

俺はとある商店街に来ていた

 

正確に言うとその商店街の裏にある実銃の取り扱いをしている武器屋に来ている

 

 

「おやっさん、いるか?」

 

おやっさん「なんだ、今日は店じまいする予定だったんだが?」

 

「まぁそういうなよ、なんかいいの入荷してない?」

 

おやっさん「お前さんが頼んできた弾薬一式は1週間後に届く予定だ、後例の武器は今ちょっと検査で手こずってるんだ」

 

「あれは最悪部品で輸入させてくれ」

 

おやっさん「それはいいが今まで注文した分あわせてもかなりの数になるが一体どうするんだ?どこかと戦争でもするのか?」

 

「…………化け物とかかな?」

 

おやっさん「なんだそりゃ?バイオなハザードじゃあるまいし」

 

 

まぁ真実を言ったところ信じるわけないのは知っていたけど、もしあの地獄を見た時おやっさんはどう思うのだろうか?

 

俺を恨むのだろうか?

 

それともその前に死ぬのだろうか?

 

今そんなことをここで考えても意味のないことだとわかっていても考えてしまうのは過去を知っているからかな?

 

 

おやっさん「…………い…………おい…………おい!」

 

「ん?ああ悪い考え事してた」

 

おやっさん「珍しいな、お前がそこまで考えるほどか?」

 

「ああ……………………なぁおやっさん」

 

おやっさん「なんだ?」

 

「もし、もしだこの世界がどこそのバイオなハザードになったらどうする?」

 

おやっさん「……………………お前さんそれは冗談な話ではないな」

 

「・・・・・」

 

おやっさん「……………………はぁ、ちょっと待ってな」

 

 

そう言うとおやっさんは扉の札を『OPEN』から『CLOSE』に変えて扉の鍵を閉めた

 

 

おやっさん「一応確認だ、お前さんのその話は本当か?」

 

「ああ、本当だ」

 

おやっさん「なら聞くがそのパンデミックはいつだ?」

 

「今から1年後のこの時期に」

 

おやっさん「発生源は?」

 

「ランダルコーポレーションの支社から」

 

おやっさん「原因は?」

 

「研究員の対処不良」

 

おやっさん「最後だ、何故この事を儂に言う?」

 

「理由を聞かずに銃や弾薬を売ってくれたり、地下の秘密の射撃場を貸してくれてるからその礼かな?」

 

おやっさん「何故最後疑問形は聞かんが…………なるほどのぅ…………ふむ」

 

 

おやっさんは考えこみだした

 

時間を見るととっくに晩飯の時間が過ぎており美紀からのlineの連絡が来ていたので『もう少ししたら帰る』と

打ってからおやっさんの方を向くと何か納得したような目でこっちを見ていた

 

 

おやっさん「お前さんの性格と今までの行動を見るとその話は信用できるだろう、じゃがお前さんが儂にその事を話す理由は他にもあるんじゃないか?」

 

「さすがおやっさんだ、何でもお見通しってことかな?」

 

おやっさん「短い付き合いだがお前さんの事はわりとわかってるほうじゃよ」

 

「そいつはうれしいね」

 

おやっさん「で?もう1つの理由はなんじゃ?」

 

「ここを弾薬、食料などの物資の集積所にしてほしい」

 

 

この商店街は巡ヶ丘学院からは程よく近く俺がわざわざ家に弾薬などを取りにいかずに済むのだ

 

まぁ自作の第2補給地点かな

 

 

おやっさん「なるほど、確かに保険はいくつか用意するのも悪くないな、いいじゃろうここを使っても構わん」

 

「ありがとう、おやっさん」

 

おやっさん「礼は行動で示せ、2つだけ条件を叶えてくれ」

 

「なんだ?」

 

おやっさん「1つは物資は地下の射撃場などに保管してくれ、2つは儂には2人の孫がおる、あいつらを事件の日助けてくれんか?両親は2人共他界して2人だけで生活してんじゃ」

 

「わかった、その子たちの名前と年齢、所属を教えてくれるか?」

 

おやっさん「姉の名は西條(さいじょう) (かおる)、20歳、聖イシドロス大学2年生 妹の方は名は西條 (ひかり)、16歳、巡ヶ丘学院1年生だ」

 

 

あれ?それって俺と美紀と同い年じゃね?

 

しかも通ってる学校も同じだし!

 

俺はそんなことを頭で考えながらおやっさんと別れた

 

 

 

 

 




がっこうぐらし初期メンバーのりーさん登場です!
それとオリキャラのおやっさんの本名は出そうか出さないか悩みながら現在試行錯誤中です!
次回『運命の分岐点』です!


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第3話 運命の分岐点

連続投稿です!
今回だけかも………………………………
できる限り他の小説と共に頑張ります!
ではどうぞ!


どうもー直樹 快斗ですー

 

あれから1週間が経ったがその間に西條姉妹について調べてみたが姉の薫は俺と同じ教師志望で来年には俺と一緒で教育実習生として巡ヶ丘学院に来るらしい、妹の光は現在巡ヶ丘学院1年生でなんと美紀と同じクラスなのだ

 

何故その事を知ったかというと光は美紀と圭と一緒に家に勉強会をしにきたのだがその時に家庭教師をしたのが俺だ

 

おかげで妹の方とは仲良く?なった気はするが姉とはいまだに接点なしだ

 

まぁまだ時間はある、ここで焦っても意味がないので別の事を考えた

 

大学の友人たちだ、その中でも頭護と高蔵は中学からの友人で過去では大学とショッピングモールでそれぞれ死んでいた

 

前までの俺は何も忠告せず見捨ててきたが今回は助けてみようと思う

 

理由は2つ、1つ目はやっぱり他の大学の友人たちを見捨てたくないから、2つ目は過去で彼女たちが言った場所でモールには美紀達がいたし、大学の奴らは最後には生き残りの女性数名以外は壊滅した

 

俺は今回はできるだけ多くの人を助けたいと思う、過去に裏切ってきた人、見捨てた人、殺した人、いろんな人達が今俺の目の前で笑顔でしゃべっていると複雑な気持ちにはなるがそれはこれからの行動で全てが変わる

 

だからそのために準備をしないとな

 

俺は姉の薫より先に友人の頭護と高蔵に会いに行った

 

大学に入ると周りは2種類の反応をしていた俺の存在に驚く者と気にしない者だ

 

俺はそんなことは気にせず自分の割り当てられたクラスにいる友人に会いに入った

 

 

「頭護!高蔵!ちょっといいか?」

 

頭護「直樹か!どうした?」

 

「お前この後予定あるか?高蔵も」

 

高蔵「俺もなのか?何かあったのか?」

 

「ああ、ちょっとな」

 

頭護「わかったよ、お前もいいだろ?高蔵」

 

高蔵「ああ、問題ない」

 

 

俺は2人を校舎の屋上に連れてきていた

 

頭護(とうご) 貴人(たかひと)高蔵(たかくら) 洋二(ようじ)

 

彼らはこの後起きるパンデミックでそれぞれ様々な人達のリーダーとして率いていたが最後は感染して死んだ

 

俺はいろんな過去のこいつらを見たが最終的には同じ死に方をした、一部を除いてだが…………

 

 

「貴人、洋二今から言うことは信じられないかもしれないが俺が見てきた(・ ・ ・ ・)事実を話す」

 

頭護「急にどうしたんだ?」

 

高蔵「まぁ貴人、とりあえず話を聞いてみようよ」

 

頭護「…………わかった、とりあえずな?」

 

「ありがとう、じゃあまずは……………………」

 

 

俺はこれから起こることとその原因、彼ら2人がどんな末路を辿ったのか、そして過去にも同じ事をして俺が彼らに殺されたり殺したりした事などを話した

 

ただここで誤算が起きていた

 

彼らがその事を覚えていたのだ

 

今までそんな傾向などなかったのに、だ

 

ここから仮設になるが恐らく同じ死ぬ運命を辿り続けると過去の彼らに夢という形で出てきているのかもしれない

 

 

「…………というわけだが、納得できたか?」

 

頭護「・・・・・」

 

高蔵「普通なら納得いかないけど少なくとも夢の件がある、理解だけならできる」

 

「そうか、貴人は?」

 

頭護「納得したくないけど、お前が言ったことが事実なら俺はこの世界が崩壊した後、友人達を囮にしたり殺したりするってことか?」

 

「…………その通りだ、信用できないか?」

 

頭護「違う!お前のことは昔からの馴染みだ、嘘をついてるとは思えないし俺も洋二のように夢を見たことがある!だがな!目の前で友人達を囮にして悠々と生きていた俺はそれが当然のような顔していた!挙句には大学にいたやつは俺を含めほぼ全滅していた!それを「これから起きる現実だ」って言われて納得なんかしたくない!」

 

「貴人……………………俺はある女性達を守らなければならない、そのために俺はいろんな人たちを囮にして邪魔な奴は殺してきた、それでも俺は彼女達を守れなかった!だから俺はこうして過去に戻て来ている!今度こそ、今度こそは守り通すためにだ!だから協力してくれ、みんなのために!」

 

頭護「……………………それは俺達も含まれるのか?」

 

「ああ、もう俺は友人達を見殺しにしたくない」

 

高蔵「貴人、もういいだろ?快斗の気持ちは本当なのはわかったんだし」

 

頭護「……………………ああ、こいつがここまで言うなら協力するしかなさそうだしな」

 

高蔵「あっもちろん俺も手伝うよ」

 

「2人ともありがとう」

 

 

俺はこの瞬間過去とは違う行動……………………できるだけ多くの人を助ける行動を取ったことで少しずつであるが運命の歯車がズレてきている気がした、それでも俺はみんなと一緒に守り続けたいと思う

 

あれから俺達は武器屋のおやっさん所にいったり射撃場で射撃練習をしたりして準備をしていた

 

それと同時に武器の調達や食料以外の生活必需品の買い出しやランダルに付いて調べたりしていた

 

今の所ランダルコーポレーションから何かある様子は見られないが警戒しないわけにはいかない

 

何回か前に過去に戻った時にランダルを直接抑えようと何度かやって見たが失敗に終わった

 

職員を買収したり、重役を消したり、会社を爆破したりしたが最終的にはパンデミックは起こったしある時は起こる前に俺自身が消されたこともあった

 

とにかく裏でそんなことしながら表では悠里やるーちゃん、美紀に圭ちゃんや光ちゃんに勉強を教えていたりしていた

 

そんなある日の事おやっさんから連絡が来た

 

『例のモノが届いた』、と

 

俺は家の作業を一旦中止しておやっさんのいる武器屋に向かった

 

 

「おやっさん!例のモノ届いたって本当か!?」

 

おやっさん「店に入ってきて第一声がそれか!挨拶ぐらいしろ!まぁいいこっちに来い」

 

 

俺は言われるがまま地下に降りて行った

 

そこに複数の木箱がありその内の一つから口径のデカいスナイパーライフルが出てきた

 

その銃の種別は対物ライフル、つまり人に撃ってはいけないマジヤバな銃だ

 

俺がこれを頼んだのは未来で彼女達のいる学校でとある事件が起こるためその対策である

 

 

「おやっさん試し打ちしていい!?」

 

おやっさん「お前さんほんとは撃ちたいだけじゃないじゃろうな?」

 

「そんなことないよ……………………多分」

 

おやっさん「まぁいい、ほれ壊すんじゃねぞ?」

 

 

ズッシリくる重みに懐かしさを覚える感触、あの時使ったやつとほぼ一緒だ

 

俺は脚を立てスコープを覗く

 

かなり分厚そうな鉄板が見えた

 

俺は既にマガジンに入っている弾を薬室に入れ引き金を引いた

 

肩にかかる衝撃と耳当て越しに感じる轟音、いとも簡単に弾け飛んだ鉄板は下半分が消し飛んでいた

 

銃を下ろしながらおやっさんを見るとなんかすげぇ驚いた顔しているのは何故だろうか?

 

 

おやっさん「お前さん、それ撃ったのは今回が初めてじゃよな?」

 

「ああ、そうだよ(この世界ではな)」

 

おやっさん「驚いたまさか初手で的確に当てるとは思わんかったわ」

 

「そいつはうれしいな」

 

 

俺は薬室に弾がないことを確認して箱にしまった後おやっさんに礼を言い地下の射撃場から店に出るとそこには1人の女性がいた

 

 

??「あれ?おじいちゃんとあなたは……………………?」

 

「初めまして直樹快斗です」

 

??「直樹って光が言ってた勉強教えるのがめちゃくちゃうまい美紀さんのお兄さん?」

 

「光があなたに何を教えてるのかわからないが美紀の兄ではありますよ」

 

??「光がお世話になってます姉の西條薫です」

 

「勉強を教えているだけでお世話ってほどでもないですよ」

 

薫「ふーん、ところで何でおじいちゃんと一緒にいるの?」

 

「ああ、それはーえーと…………」

 

 

あれ?彼女射撃場の事知ってるのかな?

 

もし知らなかったらちょっと、いやかなり不味いのではないだろうか?

 

 

おやっさん「彼はうちの常連じゃよ、時々地下の掃除を手伝ってもらってるんじゃ」

 

薫「そうだったの、でもおじいちゃんいくら彼が常連でも地下のあれはバレたらまずいんだからね」

 

おやっさん「わかっとるよ、じゃが彼は信頼に足る人物じゃよ」

 

薫「………………まぁいいわ、おじいちゃん今日も射撃場貸して」

 

おやっさん「ああ、構わんよ何ならお前さんも殺ってきな」

 

「それはありがたいがなんか"やる"のニュアンスがおかしくないか?」

 

 

薫は少しこっちを見てからおやっさんに射撃場の許可を取り何故かニヤリ顔のおやっさんが俺も巻き沿いに地下に向かった

 

 

 

 

 




はい、大学メンバーとオリキャラの登場です!
次回は西條姉妹の姉の薫さんと………………………………!?
続きは次回です!
次回『薫と交渉と約束』です!


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第4話 薫との交渉と約束

投稿遅くなりすみません
授業や課題、バイトに新作書いてたら遅くなりました
(最後のは仕方がないと思ってほしい)
では本編どうぞ


どうもー直樹快斗ですー今ー何故か薫と射撃勝負中です

 

出てくる的を2つの銃声が聞こえる

 

西條姉妹の姉の薫と俺である

 

双方撃ち続けていると終了のアラートがなった

 

的を受け取ってから薫の方を見ると彼女はこちらに来ていた

 

 

薫「あなた何者?」

 

「終わって第一声がそれかよ!?」

 

薫「だって常連とは聞いていたけどこれもはや軍人のそれみたいじゃない!」

 

 

彼女が持っているのは俺が撃った的だ

 

その的はヒト型で俺の弾は頭や胸を集中していた

 

確かに普通の日本人はここまで射撃能力は高くない

 

それこそ天性の才能か訓練された兵士か…………………………………………未来から何度も来たか

 

まぁそれは彼女には知らないことなのでおそらく前者2つだろう

 

 

「まぁサバゲーとかやってますからね、偶々運がよかったんですよ」

 

薫「運ねぇ、その割には躊躇いがないわね」

 

「?何のです?」

 

薫「普通、頭や胸を狙って撃つってことは殺すことになるのよ?なのにあなたは躊躇いがない」

 

「偶然じゃないですか?」

 

薫「本当に?」

 

「・・・・・・・」

 

薫「・・・・・・っ!?ちょっと!」

 

 

俺は彼女に銃を向けた

 

おやっさんも内心は焦っているだろうけど静観していた

 

ちなみに中には弾はない

 

それでもあえて撃鉄を起こした

 

 

「西條さん、色々図星をついてくれたことには敬意は払いますが「好奇心は猫をも殺す」って言うじゃないですか、これ以上の詮索はご遠慮願います」

 

薫「……………………もし詮索したら?」

 

「あなたを消します」

 

薫「・・・・・・」

 

「でも今はしません、おやっさんとの約束があるからね、ある時(・ ・ ・)が来るまでは、ね」

 

薫「ある時?」

 

「そこはまたいずれ、俺の正体もね」

 

 

薫はおやっさんと俺を交互に数回見た後頷いたので俺は銃を下げると今度はおやっさんが銃を向けた

 

 

「……………………おやっさん」

 

おやっさん「残念じゃがこっちは実弾が入っとる」

 

「・・・・・・・・・」

 

おやっさん「約束を守ってくれたことは感謝する、じゃが銃を向けたことへの謝礼を要求する」

 

「……………………お伺いしましょう」

 

おやっさん「薫達と買い物に行ってやってはくれないか?」

 

「買い物?」

 

薫「おじいちゃん!?」

 

おやっさん「薫は両親を亡くしてからあまり買い物に行かなくなったからのう、頼めるか?」

 

「いいでしょう、それで許してくれるなら」

 

おやっさん「うむ、すまんな」

 

「いえ、構いませんよ」

 

 

おやっさんが銃を下げお互いそれぞれの箱に銃をしまうと薫は俺の方を向いて頭を下げてきた

 

 

薫「さっきはごめんなさい、いきなりあんな質問して」

 

「いえ、俺の方こそ銃を向けてしまってすみません、さっきも言いましたが謝罪も兼ねてどこか出かけましょうか、おやっさんとの約束もありますし」

 

薫「それって2人きりでってこと?」

 

「どちらでも構いませんよ、光ちゃんを誘うならこっちも美紀達を呼びますし真実(・ ・)を知りたいなら2人きりでも構いませんよ?」

 

薫「ある時が来るまでじゃなかったの?」

 

「何も全部話せばいいわけじゃありませんから、話せる範囲で良ければ話しますということです」

 

薫「……………………わかったわ、じゃあ先に光達と後で私達と出かけましょうか」

 

「2回行くんですか?」

 

薫「おじいちゃんは一緒に買い物に行ってくれとは言ったけど1回だけとは言ってないわよね?」

 

 

暴論だ!って言っても無駄そうだしおやっさんもはなからそのつもりだったらしい

 

なんか終始ニヤニヤしてるしあれは最初から企んでて成功した顔だ

 

まぁいずれ関わらなければならなかったからちょうどいい

 

 

「わかりました、では今度の日曜日に近場のショッピングモールに行きましょう、集合場所は俺の家の前で時間は朝10時頃にしましょう」

 

薫「わかったわ、光には私から伝えておくわ」

 

「俺は美紀と圭ちゃんに伝えておきます」

 

薫「よろしく!そろそろ時間だし帰りましょうか、おじいちゃん店閉め手伝おうか?」

 

おやっさん「いや、後はカギ閉めるだけじゃから気にせんでいいぞ、ほら出るぞ」

 

 

そう言いながら俺達は射撃場を後にしながら店を出た

 

薫とは連絡先の交換を済ましおやっさんのニヤケ顔にムカつきながら別れた

 

家に着くとちょうど晩御飯ができていたらしく家族で食事をしていた

 

”この暖かい光景がいつまで続けれるのだろうか?”

 

ふと過ぎるそんな気持ちに今は蓋をして食事に意識を向けた

 

 

美紀「実は私今日告白されたんだよ」

 

「はあああああああああぁぁぁ!!!!????」

 

直樹母「快斗うるさい!」

 

「あっごめんなさい、ちょっと唐突すぎて頭のネジが飛んだ」

 

直樹母「それはそれで問題があるのだけど…………」

 

直樹父「まぁいいじゃないか母さん息子はちょっと…………いやかなりシスコンなだけなんだからな」

 

「ちょっと待て親父、それは偏見すぎないか?」

 

直樹父「じゃあ聞くが美紀をもらおうとしている男が来たら?」

 

「1対1の談話をする」

 

直樹父「それは()の仕事だから」

 

美紀「勝手に話を進めないでよ!」

 

直樹父・俺「「…………すまん」」

 

美紀「もう…………兄さんも心配しすぎ」

 

「いや、さ、な?」

 

美紀「はぁ、告白は断ったよ」

 

 

よかったーーー!!

 

いやぁ美紀に彼氏ができたらどうしよかと思ったわ

 

ただ今までの世界で”美紀が告白された”ってイベントは聞いたことがないな

 

俺の行動で何かが起こっている?

 

もしそうだとしたら……………………

 

 

美紀「…………さん?…………いさん!…………兄さん!」

 

「うおっ!どうした美紀?」

 

美紀「どうしたはこっちだよ、どうしたの?急に黙って」

 

「ああ、ちょっと考え事をな」

 

美紀「ふーん、早くご飯食べよ」

 

「ああ、そうだな」

 

 

なぜだが親父と母さんの顔が呆れていたのは何でだろうか?

 

それから何事もなく食事が終わり風呂に入り終わって美紀に次入るように言うために部屋をノックして入った

 

 

「美紀次風呂入れよー」

 

美紀「わかったよ兄さん」

 

「あっそうそう今度の日曜日に西條姉妹と俺達と圭ちゃんで買い物行くことになったから圭ちゃんに予定確認と伝達しといてね」

 

美紀「今週?誰と決めたの?」

 

「光ちゃんのお姉さんと」

 

美紀「ふーん、わかった圭に連絡してから風呂入るね」

 

「りょーかい、じゃっ」

 

美紀「うん」

 

 

扉が閉まる直前に見えた美紀の顔が悲しそうに見えたのは気のせいかな?

 

そう感じたが眠たかったので俺は私室に戻ってベッドで眠った

 

朝起きると俺は部屋の金庫を開け中身を確認した

 

中には非常用の拳銃と見覚えのある通帳と同じ銀行だが見覚えのない通帳があった

 

またか、そう思いながら金額を確認して頭を痛めて(0の多さに)

 

そして俺は今日、とある場所に行かなければならない

 

 

 

 

 

巡ヶ丘学院へ………………………………

 

 

 

 

 

 




はい、次回は巡ヶ丘学院に向かいます
次回『平和な巡ヶ丘学院』
(次いつ投稿できるかな?)


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第5話 平和な巡ヶ丘学院

はい!
4作品同時投稿3作品目です!
ちょっと張り切り過ぎて死にかけました(笑)
では本編どうぞ!


どうも、直樹 快斗俺は今巡ヶ丘学院の校門でとある人を待っていた

 

綺麗な校舎

 

生徒の活気に満ちた声

 

今しか見れない風景

 

今しか聞けない声

 

後1年したら地獄の毎日にささやかな平和しか来ないのだからしっかり目に焼き付けよう

 

そう思っていたら校舎から1人の女性が近づいてきた

 

彼女は佐倉(さくら) (めぐみ)先生、愛称はめぐねぇ、俺の元国語教師で目標にしている人だ

 

 

「お久しぶりです、めぐねぇ」

 

恵「ええ、久しぶりね直樹君、後めぐねぇじゃなくて佐倉先生でしょ!」

 

「ごめんなさい、それで今日はこれを渡しに来ました」

 

 

俺は彼女に1枚の用紙を渡した

 

それは教育実習生の参加申請書だ

 

大学の方針で自分から出さねばならないのだ

 

 

恵「はい、しっかりと受け取りました、後で校長先生に渡しとくね」

 

「お願いします、ところでさっきまで何してたの?」

 

恵「どうしてそんなこと聞くの?」

 

「だってチョーク握ったままだよ?」

 

恵「えっ……………………ッ!?」

 

 

彼女は自分の左手に持っているチョークを見て恥ずかしいのか顔を真っ赤にしてうつむいていた

 

いやー可愛い!ほんと可愛いよなーめぐねぇ

 

 

「誰かに補修でもしてたの?」

 

恵「うん、ちょっと勉強が追い付いていない子がいてね」

 

「ふーん……………………ッ!?めぐねぇ危ない!」

 

恵「え?キャッ!?」

 

 

俺はボールがめぐねぇに当たる直前で腕で防いだ

 

幸いめぐねぇにはけがはなさそうだ

 

俺はボールを飛ばした奴にボールを返してめぐねぇに声をかけた

 

 

「大丈夫ですか?」

 

恵「うん、あなたのおかげで大丈夫よ、ありがとう」

 

「よかった、ギリギリセーフでした」

 

恵「随分反射神経がいいのね」

 

「ま、まぁねサークルで反射神経鍛えられたおかげかな」

 

 

まさか実弾射撃してるなんて言えねぇよ!

 

それから俺はめぐねぇと最近の出来事や学校での悠里の事や最近陸上部の女の子から恋愛相談を受けたりしたなどを聞いた

 

その中でさっき言ってた女の子とは恵飛須沢(えびすざわ) 胡桃(くるみ)の事だろう

 

過去では自分の手で奴らになった想い人を殺さなければならない状況だったためか精神が不安定に近かった

 

だが今回は俺の手で介錯してろうと思う

 

たとえ俺に殺人の汚名をきせられてもいい

 

もう慣れたから殺すのも殺されるのも裏切られるのも……………………

 

気が付いたらもう夕方だったらしくこれ以上話し込むと教頭先生がうるさいだろうとのことだったのでその場でめぐねぇと別れて俺は今日は真っすぐ家に帰った

 

明日は悠里とるーちゃんに勉強を教えて、お金をおろして、おやっさんとこの射撃場でトレーニングする予定だったな

 

 

主人公sideout

 

 

 

 

恵side

 

 

私はただの新任の国語教師だ

 

いつも教頭先生は怒ってくるし周りの生徒たちからは『めぐねぇ』とあだ名を付けられている

 

別にあだ名は嫌じゃないし先輩の女性教師も優しいから問題ない

 

ただ最近変な夢を見る

 

校舎の床は血まみれで窓はほとんど割れている

 

巡ヶ丘学院の制服を着た子はいたがそれは人間ではなく明らかに化け物だった

 

そんな夢をここ最近よく見る

 

ある日は3人の少女を助けて化け物に喰われたり、急に同じ人間であろう複数の男性に襲われた

 

その後は見れなかったがおそらく私の予想通りだろう

 

ところが1週間前から顔が見えない男性がよく出てくるのだ

 

彼は私や彼女達を助けてくれた

 

でも、彼は私たちに危害を加えようとする人には容赦がなくて平然と人を殺していた

 

ただそのたびに彼は目から涙を流しながらいつも同じ事を言っていた

 

’何度過去に来てもこの汚れた手はますます汚れていくな’

 

、と彼は私達を助けてくれる代わりにずっと1人で悩んで見える気がする

 

今夜こそは彼の正体が知りたいなとか呑気に考えていたりするが私は今だけはそれでいいと思った

 

まさか彼の正体が〇〇君とは思いもしなかったけど……………………

 

 

恵sideout

 

 

 

 

主人公side start

 

 

またまた登場デース!

 

え?メタい?気にしたら負けだ!

 

とにかく、今俺は3人の生徒を見ているわけで……………………

 

 

圭「快斗ーここ教えてー」

 

「はいはい、ってここさっきも教えなかったっけ?」

 

圭「それは違う問題だよ、今回はこっち」

 

「ああ、これならこの公式を使って……………………」

 

光「快斗先輩、この図形どうすればいいんですか?」

 

「ん?それはこの公式とその公式をこうすればいいんだよ」

 

光「ああなるほど!ありがとうございます!」

 

「いえいえ、そろそろ休憩しようか、俺ちょっと飲み物買ってくるけど何がいいかな?」

 

美紀「あっじゃあ私も行く」

 

圭「美紀が行くなら私も行く!」

 

光「じゃあみんなで行こう!!」

 

美紀・圭「「賛成!!」」

 

「わかったわかった、じゃあ行こうか?」

 

美紀・圭・光「「「はーい!!」」」

 

 

俺達は部屋を後にする

 

今母さん達は仕事だ

 

だから今家に誰もいない

 

しっかり施錠して俺は彼女達の後を追う

 

 

「どこで買おうか?」

 

光「この先にコンビニあるしそこ行こうよ!」

 

「おっそうだな、そこ行くか」

 

美紀「でも兄さん、お金あるの?」

 

「ああ、まだバイトでためた金があるしな」

 

圭「それならパァー!と何か買おうよ!!」

 

光「賛成!!」

 

「おいおい、余り買いすぎるなよ」

 

圭・光「「はーい!!!」」

 

「じゃあ、行こうか」

 

美紀「そうだね」

 

 

ああ、平和だ

 

あの血みどろの世界じゃない

 

平和な巡ヶ丘の街だ

 

これを食い止めれないのが悔しい

 

だからせめてこの子達が平和にそして幸せでいられるようにしよう

 

今までもそしてこれからも

 

あの世界になっても………………………………

 

ふとそんなことを考えていると遠目から氷っと書いてる旗が見えた

 

まだ夏休みまで先のこの時期に出るには珍しいが俺はふと3人にかき氷を提案してみた

 

 

「かき氷とかどうよ?」

 

美紀「ちょっと早くない?」

 

圭「確かにちょっとズレてるけど」

 

光「でもでも今日は暑いしいいんじゃない?」

 

圭「そうだね!」

 

「じゃあ、みんなで食べようか」

 

3人『賛成!!』

 

 

そうして俺達はそのかき氷屋の前に来た

 

中を覗くとかき氷を見ながら右手にスプーン、左手に携帯を持った青年?を見つけた

 

 

「すいませーん!」

 

店員?「はいはーい」

 

青年?「かき氷良し!スプーン良し!携帯良し!」

 

「かき氷やってます?」

 

店員?「やってますよー」

 

青年?「用ーーー意、スタート!!」

 

「じゃあ4つお願いします、味は俺はメロンで」

 

美紀「私はブルーハワイです」

 

圭「私はいちごで!」

 

光「私はレモンで!」

 

店員?「メロンとブルーハワイ、いちごにレモンね、ちょっと待っててね」

 

 

少し経ってからそれぞれ頼んだものが来た

 

どれもシロップがタップリで美味しそうだ

 

なんか奥から聞こえてくるけどなんだろ?

 

 

店員?「では4人だから400円だね」

 

「意外と安いですね」

 

青年?「うおおおおぉぉぉぉ!!!!!!」

 

店員?「まぁ今年で最後だからね」

 

「お店閉めちゃうんですか?」

 

店員?「いや、売る人がいなくなるからね、でしょ?快斗君(・ ・ ・)

 

「ッ!?あなたはいったい!?」

 

青年?「アアアアアアアア!!!頭いてぇぇぇぇぇ!!!???」

 

 

何故こいつは俺の名前を!?

 

それにさっき売る人がいなくなる(・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)って言わなかったか?

 

それってもしかして!?

 

てかさっきから叫んでいる人誰だよ!?

 

 

「この世界が終わることを知っているのか?」

 

店員?「そう怖い顔をするなただ俺達は君に忠告しに来ているだけだ」

 

「忠告?」

 

店員?「今回はいつも君が送ってきた世界とは全く異なる世界が始まる」

 

「何故それがわかる?」

 

店員?「それは君がよくわかっているじゃないか?最近義妹(美紀)さんに何かなかったかい?それに新しく守る人ができたとか?」

 

 

あるにはある、美紀は普段のこの時期にはないイベントがあったし西條姉妹との関係ができた

 

だがそれでも変わる保証があるのか?

 

 

店員?「それを知るのはまだ先だけどね、それまで頑張りたまえ」

 

「あなたの名前は?」

 

店員?「俺か?俺は金剛(こんごう)という者だよ、ちなみにさっきからかき氷を食って騒いでいるのが大城(おおしろ)だ」

 

「なんで俺に忠告を?」

 

金剛「人には気まぐれがあるだろう?そんなものさ」

 

「………………………………わかった、とりあえずはそう思っといておこう」

 

金剛「ありがとう」

 

「礼はいい、じゃあな金剛さん」

 

金剛「ああ、じゃあな快斗君」

 

 

彼………………金剛の話を鵜吞みにするわけではないが警戒するには十分な理由だった

 

彼は何者なのか?

 

今の俺では無理だな

 

俺は考えるのを辞めて美紀達とかき氷を食べながら帰った

 

 

 

 

 




はい、謎の人物『金剛』、『大城』
何者なのでしょうね?
次回は主人公が最初の約束を果たす回です
次回『みんなでお出かけ』です!


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