転生したら英雄女帝 (ダークネスムーン)
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プロローグ
輝くような金髪の長い髪のロングヘアーに赤い瞳した少女がいる。彼女は元々は違う世界にいた存在であるが死んださいに特典付きで転生した事に対しては彼女は感謝している。特典はギルガメッシュの能力であった為多少のデメリットは良いと思っていたが
「だか、女帝ギルガメッシュする必要はあったか!?」
彼女は転生前は男であったのだ。転生の影響で心まで女になっているのが質がわるい。そのせいで基本神は嫌いである。因みに彼女はギルガメッシュと名乗っている。認めた者にはギルと呼ばせている
「女帝よ。報告にきました」
「そうか大義である」
ギルは今王座のような場所にいた。そこに黒い髪のロングヘアーの少女が膝を付いていた。
ここはいつの間にかできた組織【
「もったいなきお言葉!
「やはりそうか。あのトカゲもよくあのような場所にこだわるものだな。
ギルは彼女達には
「派閥は今のところ二つ存在しています。旧魔王派と呼ばれる前魔王の血族の者達とそれに賛同する者達の様です」
「フハハハハ。愉快だわ。負け犬どもはよもやテロリストにまで堕ちたか?自分達の力で無理といってトカゲを頼るとはな・・・・雑種らしい」
彼女の報告を聞くとギルは笑いだした。旧魔王派を見下すように。
「もう一つの派閥は英雄派と呼ばれる英雄の末裔と名乗る者達とそれを指示する人間達のほぼ全員が
「何?
ギルは少し怒っていた。慢心されどあるがギルはそのような不届き者は始末してやろうと思った。
「全くです。誠に英雄とは英雄女帝ギルガメッシュ様のことです。いかがいたしましょう?」
「何れ行動も起こすであろう。報告は怠るな!良いな?それと迫害を受けた者達も捨て置くな!」
彼女も賛同しギルは次の命令を出した。
「は!」
「凜華下がるがよい」
彼女・・・・いや凜華はギルの言うとおりに下がった。
「スカサハよ。
ギルは視線を後ろに向けて言った。紫色の全身タイツのような姿をしている女スカサハもギル同様転生者である。この組織には転生者もいる。チートを持っているが故に迫害された者もいるからだ。スカサハは【
「行ってくるが良い。お前のお気に入りなのだからな」
ギルは駒王町に来ていた。ギルは時間を見たら丁度13時だった。茶髪の少年が走ってきた。
「すまん!」
「
茶髪の少年は
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第1話英雄女帝と赤龍帝
イッセーとギルガメッシュの出会いは一年前に遡る。ギルは気紛れで駒王町に訪れていた。よそ見をしているとギルは誰かに当たった。
「すいません・・・・うお」
ふとイッセーをみた。するとギルは気がついた。イッセーの中に眠る神器を。そして自分の胸に視線が行っていることに。
(・・・・引き寄せられたのか
イッセーのことを面白いと感じた。偶然かもしくは引き寄せたかどっちにしろギルが興じさせるのには十分であった。後半は本音でもある。転生した影響で精神までギルガメッシュになっていた。
「ところでさっきから何故
「そこにおっぱいがあるからです」
登山家のような事を言うイッセーにギルは思わず笑いだした。余計に気に入ったギルはイッセーに名を聞いた。
「フ、フハハハハ。面白いわ。初めてよ貴方みたいな人は。名前を聞こうかしら?」
「俺は兵藤一誠。駒王学園に通う高校生だぜ。君は」
「ふむ・・・・ギルと名乗っておくわ」
(流石にギルガメッシュは分かるだろう。見たところ迫害は受けてないように見える。無理矢理こちらにふみこませる必要はないだろうが・・・・しばらく様子見といこうか)
ギルも無理矢理引き込むつもりはない。それではギルが雑種と呼ぶ質の悪い悪魔と変わらない。
そこでまだ目覚めぬ赤龍帝と英雄女帝はであった。
英雄女帝ギルガメッシュは赤龍帝兵藤一誠を気に入ったとは違う感情を抱いていた。ギルはこの世界で初めて自分を王と扱わない者に触れた影響だろう。
転生者も確かにいるがギルガメッシュのカリスマ性で敬語になったり女帝と呼ぶ。スカサハは例外だが彼女も少なからずギルを王として扱っている。しかしイッセーは知らぬとはいえギルにとって初めて王ではない・・・・女帝ギルガメッシュではなく、人間ギルガメッシュを見てくれているそう感じたのだ。ギルガメッシュに変化していない部分であった。
しかし久し振りにイッセーと会って感じたことがある。イッセーから人間の気配が無くなっている事と悪魔の気配がすることだった。
(一体誰かは知らぬが。
後にスカサハとこの事で騒動になるのだがそれはまた別の話。
「どうしたんだギル?・・・・遅れたことを怒ってるのか?それは本当にすまん!」
「それはもうよい。あの店に行くぞ」
謝るイッセーにギルはあきれて言った直後ケーキ屋を指差した。イッセーを引っ張り入っていった。
店の中に入るとイッセー達は席に座ろうとすると
「・・・・先輩?」
「小猫ちゃん!?」
イッセーは隣の席にいた塔城小猫がいた。彼女はイッセーと同じ元ソロモン72柱グレモリー家次期当主リアス・グレモリーの眷属である。
ギルは直ぐに正体にきがついた。転生悪魔である事と妖怪の猫又の中でも猫魈と呼ばれる上位の猫又である事に。
「イッセーよ。妾《わたし》の目の前で他の雑・・・・女の名前を出すとは何事だ?」
「え!いや、すまん!」
「わかればよい」
「・・・・」
小猫はじっとイッセーとギルを見ているのだが
「・・・・先輩・・壺とか売られるかもしれません。気を付けてください」
「小猫ちゃん!?詐欺に合ってるとかじゃないから!」
小猫は心配そうに言ってきたがイッセーは心外だと言うように返した。
「じゃあ、いくら払ったんですか?」
「小猫ちゃん・・・・小猫ちゃんが俺の事をどう思ってるか分かったよ!」
小猫がイッセーの事をそう言う目で見ていたことに血の涙を流していた。ただ、小猫は選択を誤っていた事に変わりはない。ギルはキレていた。
「おい、雑種。貴様よりもよって
本気で小猫を肉片一つ残らず攻撃をしようとするとイッセーは
「ぎ、ギル落ち着いてくれ!頼む!」
「いかにイッセーの頼みとはいえこの雑種は許しておけぬ」
「そこを・・・・」
約一時間説得にかかった。イッセーが言うことを何でも聞くと言うことで手を打った。
「・・・・すいませんでした。イッセー先輩が女の人といるのが信じられなくて」
「そこまで言う!?」
小猫が言った言葉にイッセーは突っ込みを入れたが小猫は気にしていない。
「ならば仕方ない。特別許そう」
「ちょっと待って!ギルまで!?」
ギルまであっさり納得したのでイッセーは涙目であった。
「「当たり前だ(です)」」
「クソー!なんであって間もなく息ぴったりなんだよー!!」
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第2話ギルガメッシュvsスカサハ
ギルは部下を使いイッセーについて調べさせた。ギルは結構怒っていた。その為少し不機嫌な日が続いたのだがそこにスカサハがギルの寝室のドアを蹴り破ってきた。
「如何に貴様であっても
「何事だと?本気でいってるのか?貴様の私用に彼らを使うとはどう言うことだ!?」
「あやつら全て
スカサハとギルで口論になった。スカサハはギルがただの私用だけで
「どうやら力ずくで行くしかない様だな」
「脳筋が!身の程を分からせてやる」
こうして大騒動が起きた 。
所は変わって戦闘の間に来ていた。ここは本来修行をする者や能力の制御を行う場所。亜空間で行う為壊れても問題なく、死なないように施してある。これはギルとスカサハの計らいであった。流石にあそこでやるのは遠慮した。
「私を倒せる者なら倒して見せろ英雄女帝!」
「影の国の女王よ。身の程をしれ!」
スカサハは2本の魔槍ゲイボルクを持っていた。対してギルは手に一本の剣のみ。スカサハは距離を積めようと飛び出すが
「天を見上げよ
女帝の財宝とは王の財宝が変化した物である。波紋の中から百を越えるあらゆる武器がスカサハに向かい射出した。スカサハは即座に防御術式を組みそして同時に自身の速度をあげ叩き落としていたが確実に距離を積めていた。
「この程度か英雄女帝?」
「減らず口を言うな影の女王?」
お互いまだ本気ではない。次は遥かに越える千を越える宝具を射出した。スカサハも流石にダメージを受けたが致命傷は受けていない。スカサハとは言え千を越える宝具は流石に無傷ではすまない。
「刺し穿ち・・・・突き穿つ
2本のゲイボルクを使った技。ギルは間合いよけ叩き落としもう一本のゲイボルクをそこに集中し千を越える宝具で対応した。流石のギルも少し焦ったが次の手を用意していた。
「スカサハよ。生き延びるがいい。
「止めてください!
そこで止めに入った黒い髪に赤い瞳の少女がいた。ギルはエアを止め大きく飛び、スカサハも同じく大きくとんだ。ゲイボルクは止まった。
「落ち着いてください。お二人がこれ以上戦えばここもただですみません。それに死なないにしてもただではすみません。どうかお静まりください」
「・・・・その不敬・・・・いや不敬ではないな。
冷静になったギルは止めた少女
「勿体なきお言葉」
「いや、女帝よ。私こそ女帝を殺す気でいた。許してほしい」
「許すとも。
スカサハも頭に血が上っていたが冷静になればこんなことをせずともよかったのだ。スカサハは謝罪した。ギルは当然のように許した。
「そうだな。それにしても香織よ。助かった」
香織はギル達と同様に転生者である。迫害を受けた時に救ってくれたギルに忠実を誓っている。
「当然のことをしたまです。失礼します」
スカサハにそういうと去って行った。ギルは上を見た。現在いるメンバーのほとんどがいた。上から様子が見えるようになっている。
「皆のものもすまなかった!
「私もだ。許してほしい」
頭を下げる二人に慌てるように各々言った。
「頭をお挙げください女帝、スカサハ様」
「そうです。我らこそ止めねばなりませんでした」
こうして大騒動は終結した。因みにこの後香織は地位が上がりナンバー3になった。
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第3話英雄女帝、
あれから1、2ヶ月が過ぎた。ギルは何度かイッセーにあったがイッセーが成長している事に気が付いていた。香織がギルにあることを報告しに来ていた。
「女帝、
「天界の聖剣?・・・・ああ、あの贋作か?本来であればあれは一つ残らず
天界の聖剣エクスカリバーとはアーサー王が使っていた剣ではない。天界側つまりは今は亡き聖書の神ヤハウェが作った贋作。聖剣の因子があれば扱えるようにスペックを落としている為本物のエクスカリバーとは遥かな差がある。
ギルは贋作を好まない為若干不機嫌になったがコカビエルの目的が直ぐに分かった。駒王町にわざわざ逃げた理由や贋作のエクスカリバーをコカビエルが盗む理由はそうはない。贋作のエクスカリバーなどコカビエルにとっては取るに足りない物だ。それをわざわざ危険をおかし盗んだ事を踏まえればコカビエルの目的は明らかだった。
聖剣は天界にとっては重要な物だ。それを盗み出し、駒王町には魔王の妹が二人いる。つまり、コカビエルの目的はかつて起きた三竦みの戦争の再開である。
「はい。確かあそこには女帝の友人がいると聞きました。早急に手を打たせてもらいます」
「いやよい。
「女帝自らですか!?失礼ながら意見をさせて頂きます。我らでは敵わぬとお思いですか!?」
ギル自ら出ると言ったのだから驚くのも無理はない。戦争を生き抜いたと言っても香織の敵ではない。香織は驚き不敬を承知で言ったがギルは首を横に振った。
「そうではない。これは幾つかの理由がある。心して聞け!そして皆に伝えよ」
「分かりました」
「一つと二つ、これは
「そこまでお考えでしたか!先程の出過ぎた意見謝罪させて貰います」
スカサハに言われた事を検討した結果ある程度は自身でやることにした。ギルは先を見通した結果を告げた。香織は深く頭を下げ謝罪したがギルは気にしてないかのように
「いや、お前の配慮は中々であったぞ。早急な報告ご苦労であった・・・・ふむ。香織よ。会談の時に
「私でよろしいのですか!?」
「ああよい。スカサハは
女帝ギルガメッシュの護衛とは【
「は!!女帝には誰であろうと指一本触れさせはしません!」
「頼りにしているぞ」
香織の意気込みにギルは微笑み言うと転移した。
ハデスの隠れ兜で姿を隠し駒王学園に来た。魔王の妹の様子を見に来ていた。
生徒会室と旧校舎の二つの部屋から悪魔の気配がした。生徒会室に来ると聖教者がいた。どうやら堕天使と悪魔が手を組まぬように忠告しに来たようだ。
「分かりました。私達に被害が出る可能性がでない限り手を出しません」
そう答えた黒髪の短髪の少女はこの学園では支取蒼那と名乗っているが本名はソーナ・シトリー。現四大魔王の一人セラフォルー・レヴィアタンの妹である。
(それにしても、ここに来た理由が悟れぬのかこの
聖教者二人を呆れたように見た。気が付いていない所がため息をつきたい所だった。しかし、ソーナは少なからずその可能性について視野にいれていた。
(あやつは可能性を視野にいれている。中々だな。次は二部屋あったが大人数がいるところだろうな)
そう思うと近くまで転移した。
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第4話英雄女帝、状況を観察する
ギルはオカルト研究部の前に来ていた。ハデスの隠れ兜を被り聖教者が来るのを待っていた。聖教者の二人、青い髪の短髪の少女ゼノヴィア・クァルタと茶髪のツインテールの少女紫藤イリナが来ると気配を消し入った。
中には紅髪のロングヘアーの少女四大魔王の一人。サーゼクス・ルシファーの妹リアス・グレモリーとその眷属がいた。ギルはリアスを眺めた。
(才能事態があるな。スカサハなら育てそうだがな。妥協点ではあるが取り敢えず預けておくか)
ギルは視線は観察し答えを出した。
聖教者の二人はソーナに対して言ったことと同じ内容を話した。
ギルはイッセーの隣にいた金髪のロングヘアーの少女アーシア・アルジェントに目を向けた。ギルは彼女についての報告は受けていた。イッセーの死について調べさせたときにだ。悪魔でも癒してしまった神器持つが故に聖女などともてはやされた彼女は魔女とまで言われた。
(
ギルは調べ上げた。聖剣計画も調べたがギルは呆れた言うに
「全く雑種は雑種でも難儀な話よな。あの贋作の為にそこまでするとはな。呆れた者もいたものよ」
ギルは動向を探っていたがどうやら動くときが来たようだ。リアス・グレモリーとその眷属、ソーナ・シトリーとその眷属が駒王学園に集まった。コカビエルが宣戦布告してきたのだ。ソーナ・シトリーとその眷属は結界を張るため動けない。その為実質リアスの眷属のみだ。イリナはコカビエルにやられたが生きてはいる。戦闘には参加できそうにない。ゼノヴィアと聖剣計画唯一の生き残りでああり、リアスの眷属
「女帝、只今参りました」
十数人が現れた。ギルが呼んだのだ。贋作の聖剣エクスカリバーは三竦みの戦いで7本に折れたそのうちの一本は行方不明であり残る聖剣六つが教会の元にあった。イリナの持っていた
「よろしく頼むぞ」
『は!!』
ギルの言葉に一斉に答えた。英雄女帝が戦場へと向かった
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第5話聖魔剣誕生
リアス達はケルベロスを撃破しコカビエルとフリード・ゼルゼンと研究者のような男ガルパー・ガリレイがいた。祐斗は直撃こそ避けたがコカビエルの攻撃をくらった。ギルはハデスの隠れ兜をとり準備はすでに終わっている。エクスカリバーはどうやら四本が一本になったようだがギルにとって大差はない。贋作は贋作。取るに足らない物である。ギルは祐斗を見てある可能性予想した。神と魔王どちらも死んだ今だからこそできる物。
「少し加勢してやる。天を仰ぎ見よ
コカビエルよりも遥か上空に浮く王座の上に座り宝物庫を開けた。コカビエルの方に集中していた。一瞬でコカビエルが傷だらけになった。
「余計な横やりをいれるなよ雑種」
「貴様何者だ!」
「
「え!?ギルどうして!」
「イッセーよ。説明はあとでしてやる。質問はあとだ」
「君に1つ教えてあげよう。君達は聖剣の因子を持ち合わせていなかったのではない。ただ、少なかっただけだ」
「何を、言って・・・!」
「言葉通りだよ。聖剣を扱うための因子が君たちには不足していた・・・ならば不足している出来損ないはどうすればいい?・・・・答えは簡単。因子を抜けばいいんだよ」
ガルパーの説明に祐斗は戸惑っていた。言ってる意味がよくわからないようだった。聖剣計画で行われたことだ。ガルパーは祐斗を含む実験体達の聖剣の因子を抜いたと言ったのだ。
「因子を抜いて、それを集めれて結晶化出来れば、聖剣が第三者が扱うことが出来る!たとえ才能がなくてもな!そして私は研究の末、ソレを完成させた!だがどうしたものだ!!教会は私を異端者と追放した挙句、私の研究成果を奪う!」
「だったら、木場達を殺す必要はなかったはずだろ!?因子を抜いて捨てれば、木場達は・・・・!」
ガルパーのやったことにイッセーは怒って言うがガルパーがなんでもないかのように。いったって当然のように答えた。
「ははは。何を言っている?貴様たちは実験動物だ。使い終わったモルモットは、殺すに決まっているだろう?」
祐斗はガックリとしていた。ガルパーは祐斗に青い塊を投げた。
「今、君の足元に落ちているのは君たちから抜き去った因子の残りだよ・・・・そんな残り屑、君にあげよう。そんなゴミは私にはもう必要ない」
「バルパー・ガリレイ!貴方と言う人は何処まで人の命を!?」
リアスもガルパーに怒りを向けた。
「僕は、ずっと思っていた・・・・。何で僕が生き残っていたんだろうって……」
涙を流しながら、祐斗は胸に留めてた想いを吐き出した。
「僕は生き残って、それで部長の眷属になって、学校に通えて、友達が出来て・・・・僕だけが幸せになっていいのかと考えた・・・・僕は復讐者だ・・・・そして、僕はずっと独りだ!!」
「戯けたことを言う。しっかり耳を傾けよ戦士よ。そして受け入れよ!」
自分が生き残った事を後悔しているようだった。他の人を生かすべきだったのではないかとギルは助言を言った。
《貴方一人じゃないよ》
祐斗が拾った青い塊から何人もの人の魂のようなものが出てきた。龍、堕天使、悪魔、聖剣、英雄女帝この要因重なりあってできた奇跡。
《泣かないで。どうして一人なんて寂しいことを言うの?》
《死ぬなんて、悲しいよ・・・・》
《君は生きていいんだよ。だって僕達の希望なんだから》
「どう、して・・・・。皆!」
その影は木場を囲むように声を掛ける。
「僕は何も出来なかった!何も・・・・皆を見捨てて、今は平和に暮らすなんてそんなこと許されるはずがない!」
祐斗は結晶を両手で握り締めて震え泣きながら叫ぶ。
《見捨ててなんかないよ》
《だって君はずっと、僕達のことを想ってくれていた》
《たとえそれが復讐なんだとしても、君が私たちを忘れた日はなかった》
《それに・・・・今も涙を流してくれている》
祐斗は何度も何度も涙を拭うも、それは後から後から溢れてくる。
《私達もあなたを大切に想う》
《あなたはひとりじゃない》
《一人の力は弱くても、みんなと一緒なら大丈夫だ》
《だから受け入れよう・・・》
人影達は祐斗の手に、自らの手を添える。祐斗の手の中の青い結晶を指した。
《歌おう。みんなで歌った歌を……》
祐斗の周りの光から、聖歌のようなものが響く。
《聖剣を受け入れよう》
《神が僕達を見放しても、君には神なんていらない》
《君には私達がいる》
《たとえ神が僕達を見ていなくても僕達はきっと・・・・》
【一つだ】
結晶が祐斗の中入っていきた。祐斗は
「至ったか」
「木場!お前の、お前の同士達の想いが詰まった剣が、エクスカリバーなんかに負けやしねぇ!!だから勝てよ!ダチ公!!」
「イッセー君・・・・」
イッセーは祐斗の応援をした。イッセーだけではない。
「負けないで下さい!祐斗さん!!」
「やっちゃって下さい・・・・祐斗先輩!」
「祐斗君、負けたらお仕置きですわ」
「祐斗!貴方は私の、グレモリー眷属の『騎士』よ!だから・・・・思いっきりやりなさい!!」
イッセーだけではなくリアス眷属皆が応援してきた。
「…はい!」
「その様なこけおどしに、私のエクスカリバーが負けるとでも?フリード!」
「あいあいさ!」
聖剣と聖魔剣が始まろうとしていた。
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第6話英雄女帝の圧倒的な勝利
コカビエルがギルに光の槍を無数に投げてきたがギルはなんでもないかのように宝具を射出して防いだ。ギルは視線をコカビエルに向けると
「貴様とは良い勝負成りそうだ!さあ、戦闘をしようではないか!!」
「いきがいいな雑種・・・・しかしな勝負とか言ったか?戯け!女帝たる
コカビエルが戦闘を望んだがギルはそもそもコカビエルを駆除しに来たのであって勝負しに来たのではない。慢心はあるがコカビエルの強さくらい見抜ける。コカビエルは怒狂ったかのように
「貴様!?下等な人間ごときがこの俺を見下すか!」
「当たり前であろう。貴様のような雑種ごとき見下されて当然であろう?」
なおもギルは座ったまま視線だけをコカビエルに向けて答えた。そうしていると祐斗とゼノヴィアがエクスカリバーを折っていた。ゼノヴィアは
「ほう、あれは本物だな。そして面白き物よ。作り物とはいえあれは
ゼノヴィアの持つ聖剣と祐斗の聖魔剣に興味を向けた。コカビエルは無視されたことで怒っていたがしばらくすると冷静さを取り戻した。
「ば、馬鹿な・・・・そんなことがあり得るわけがない!聖と魔、二つの相反する力が混ざり合おうなどと!!」
バルパーは聖魔剣を見て驚いていたがバルパーはマッドサイエンティストだが研究者としては優秀だっただから行き着いてしまった。
「・・・・そ、そうか、わかったぞ!聖と魔、二つが混ざり合うということは、つまり神が創ったシステムは消失しているということ!つまり魔王だけでなく神も・・」
バルパーは光の槍と剣に刺されていた。
「・・・・雑行き着いてはならぬ答えもあるが、しかし感謝しろよ雑種。
ガルパーを貫いた剣は確かに聖剣だった。視線をコカビエルに移し
「貴様も知っていたか?知っていてもおかしくはないがな」
「ふん。俺は貴様がよく知っていたと思ったが?」
「
ギルは興味も無さそうにしていた。ゼノヴィアは隙だと思ってデュランダルで切りつけようとした。祐斗も同じく聖魔剣で攻撃しようとしたが
「邪魔だ!聖剣使いの娘と聖魔剣使い!」
呆気なく吹き飛ばされた。コカビエルはゼノヴィアを見て言った。
「よく主がいないのに信仰心を持ち続けられるな、聖剣使いよ」
ゼノヴィアはコカビエルの言葉にピクリと肩を動かした。ギル怪訝そうな顔をした。
「おい雑種」
さっき無視したお返しとばかり無視しコカビエルは続けた。
「は既に死んでいるんだよ、当の昔に…………戦争の時に魔王どもと共にな!」
「貴様!?」
その言葉を聞いて、そこにいる全員が目を見開いた。ギルは咎めるようにコカビエルに言った。
「う、嘘だ!神が死んでいるなど、そんなわけが!」
「いいや、死んでいる・・・・そこの聖魔剣使いが良い証拠だ。本来、聖と魔がまじりあうことはない。そう、神がいればそんなことは起きないはずなのにな」
「そんな……なら、神の愛はいったいどこに……」
アーシアはショックを隠しきれず、膝を付いた。ゼノヴィアは未だに信じられないのか、大きく叫ぶ。
「・・・・だ。・・・・そだ。嘘だっ!そんな事、信じられないっ!!主が、主が死んでいるなどっ!!」
「神の愛なんて存在していないさ。神がいないのだから当たり前だ。それでもそれでもミカエルは良くやっている。神の代わりをして人、天使をまとめ上げているのだからな・・・・所詮貴様らが感じる愛など、偽物だ」
「そ、んな・・・・」
ゼノヴィアとアーシアは絶望したかのような顔をしていた。
「下らんな。いようがいまいが関係なかろう!貴様らは貴様らだ」
言い終わるとギルは動いた一瞬でコカビエルの背後に回りそしてコカビエルの翼根本から切り裂いた。
「な!?ぐぁああああああああ!」
「これで整ったぞ。貴様のような雑種ごときが本来
千を越える宝具がコカビエルを襲った。肉片1つ残らなかった。
「さて、イッセーよ。約束通り質問を聞いてやるが明日にすべきだ。ではな」
ギルが去ったあとに十数人が突如現れ全て直し去っていった。
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第7話英雄女帝、悪魔と接触する
ギルは先日の約束通りに駒王学園に来た。オカルト研究部に直行した。ノックもなく入ると全員・・・・いやイッセー以外のリアスの眷属とソーナの眷属が警戒していた。
「イッセーよ。約束通り来てやったわよ・・・・ところで雑種共警戒せずともよい。まぁ
親しげにイッセーに話しかけ視線をゼノヴィアに向けて言った。ゼノヴィアが言っている意味がわからないかのように言った。
「我が・・・・財?」
「デュランダルのことよ。あのエクスカリバー等と名ばかりの贋作とは違いあれは本物よ。我が財の1つ」
『な!?』
驚愕しているリアス達に向かってギルは呆れたように言った。
「何を驚いている?昨日も言ったであろう。英雄女帝ギルガメッシュだと」
「ギルガメッシュ!?」
「えっと・・・すいません部長ギルってそんなに凄い人なんですか?」
イッセーはギルガメッシュの名を聞いてもわからなかったようでリアスに聞くとリアスは答えた。
「ええ!半神半人でかつて天と地が1つであった頃天と地に切り裂いた者にしてあらゆる英雄達の原点の武器を持ち、ありとあらゆる財宝を集めた英雄達の王よ」
「ああ、それはあくまでも先祖の話だがな。それで聞きたかろう?聞くが良い」
ギルはなおも上から目線で言い放った。
「まず貴方は・・・・いえ貴方達は一体何者ですか?」
「貴方達?どういうことソーナ?」
「コカビエルとの戦闘の時に私達が結界を張っていました。そこに十数名の方が私達よりも強力な結界張りました。彼らは女帝の命だと言っていました。それは貴方の仲間ですね?」
ソーナが質問をしてきたがリアスは貴方達という言葉に驚いていた。ソーナにリアスが聞くとソーナは質問に答えた。
「ほう、貴様は中々見所があるな・・・・
ギルはソーナの分析に少し評価した。
「コカビエルの目的もわかっていたと?」
「当たり前であろう。気付かぬ方がどうかしている。なぁ雑種?」
ソーナの質問に答え嫌味のようにリアスに視線を向けた。
「な!」
「少なくともそこの雑種はそこまで視野にいれていたぞ?まぁ、それでも魔王を呼ばなかったのに変わりはないがな」
「!?まるで見ていたかのようにいうのね」
ギルはリアスを見下すように言うとリアスは言った。
「見ていたかのようにではない見ていたのだ。貴様らは気付かなかったようだがな」
呆れたようにリアスに返すと全員が驚いていた。
『な!?』
リアス達はそのあと幾つか質問をした。ギルは淡々と返した。
「・・・・ところで雑種。イッセーを
「それはできないわ!」
ギルのとってはこれが本題だった。リアスは即答した。
「ほう、それは
「それでも渡すことができないわ!」
「ぎ、ギル・・・待」
険悪そうな空気にイッセーが割って入ろうとするとギルは笑った。
「フハハハハハハ。最低限度は合格だ。それとイッセーをもし無下に扱えばただでは済まさんぞ?
そして心まで貴様の物ではないと言うことを忘れるなよ?」
リアスに挑戦と忠告するかのようにギルは言った。ギルはイッセーを見て
「イッセーよ。
「え!?」
視線が胸にいくとギルは笑った
「フハハハ。相変わらずよな・・・貴様だったら許そう」
「駄目よ!」
リアスが必死に阻止した。ギルは背を向け
「ではなイッセー。次会うときを楽しみしているぞ」
イッセーの初恋は黄金の髪の少女だった。一目惚れとおうものだった。少女はギルと名乗った。イッセーはギル一筋とはいかなかった。それはイッセーの夢ハーレム王というものだった。
イッセーは悪魔になる前天野夕麻という少女に告白された。
「兵藤一誠君好きです。付き合ってください」
正直嬉しかったがギルが一番好きだった。イッセーはギルを恋人にしてからギルに許可を貰えればハーレム王になりたいと思っていたイッセーは
「ごめん。他に好きな奴がいるんだ」
「そうなんだ・・・だったら死になさい!」
その時イッセーは死んだ。そのあとリアスにより転生悪魔となってそれからの日々が一転した。アーシアを救ったり、リアスの縁談ぶち壊しライザーをぶっとばしたりした。イッセーがなによりおどろいたのはギルが英雄女帝ギルガメッシュと名乗った時だった。
「はぁ・・・ギルにいつ告白しようかな~」
イッセーは自分の部屋で悩んでいた
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第8話英雄女帝、堕天使総督と接触する
ギルの家は屋敷のようなところである。本拠地のある場所にも寝室あるがこちらはプライベートでしか使わない。この場所の特定はそこまで時間がかからない。天道ギルでこの家は登録してある。勿論偽名だがギルはここに三大勢力の誰かが来ると見てわざと分かりやすい様にしてあった。本拠地へつながる物は全て移し終わっている。チャイムがなった。ドアを開けるとちょいワル系のおっさんがいた。
「よう。俺は
「てっきり、
ギルの言ったストーカーと言うこ言葉にアザゼルは突っ込みをいれた。
「ストーカーじゃねーよ!・・・たっく。ようってはわかってんだろ?・・・中で話しようぜ!」
「・・・図々しいやつ雑種よな。まぁよい入れ」
ギルではなくアザゼルが中で話をしようと言った。ギルは呆れながら返した。堕天使の総督なだけあって欲望には忠実なようだ。
「良い酒をもって来たぜ」
「貴様は
アザゼルの言葉にギルは突っ込みをいれた。
「別に俺はお前さんと戦いに来たわけでもねぇからよ。それにわかってんだろ?俺が来たわけ」
「大体の予想はつく。あの雑種・・・・コカビエルとか言ったか?あの雑種仕出かしたした事が切っ掛けで3種族会議をするのであろう?そこに
「わかってんじゃねーか。それで答えを聞こうか?」
アザゼルは真剣な顔で聞くとギルも答えた。ほぼ合っていた。アザゼルの予想通りだった。
「別に構わんが一人連れていくぞ?」
「一人でいいのか?十人連れてきても良いんだぜ?」
「戯け。
アザゼルや他の勢力は護衛に大勢連れてくるほとんどは外で待機だがそれでも十人くらい連れてきてもおかしくはなかった。
「そうかい。それは失礼。んじゃあ話がついたことだし酒飲もうぜ!」
「自由か!貴様は!話が終わったらさっさと帰れ!」
アザゼルは飲んでから帰るつもりらしくギルを誘ったがギルは用がなければ帰れと言ったが気にした様子がなかった。
「かてえこというなよ?」
「っち・・・それが終わればさっさと帰れよ?」
ギルは舌打ちをし忠告した。
「受けとれ」
ギルはアザゼルに黄金の杯を投げた。アザゼルは受けとると持ってきた酒を注いだ。
「ふむ。悪くはない」
「そうか。それはよかったぜ」
ギルは一口のみ感想をいった。アザゼルもそれを聞くと一口飲んだ。
「が。王の酒には相応しくない」
「じゃあお前さんはこれ以上の酒を持っているのか?」
アザゼルの質問に対してギルはふざけるなと言うように返した。
「当たり前であろう。この場で出すのはよそう。魔王も来るのであろう?会談後にだそうではないか。場所は
「そいつは楽しみだな。ミカエルのやつはどうすんだ?天使は酒はダメだったはずだぞ?」
「そうであったな。
この後酔れるまで飲んだアザゼルは案外面倒見が良いギルによって
面倒見が良いのはギルガメッシュではなく彼女自身の性格が影響しています。
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第9話会談開始
会談当日がやって来た。アザゼルから日時を知らされていた。アザゼルが酔いつぶれた後アザゼルのポケットに連絡先を入れておいたのだ。シェムハザという堕天使にアザゼルを渡すと謝罪された。それとギルは案外アザゼルを気に入っていた。
「それで
「恐らく旧魔王派が仕掛けてくるかと」
「負け犬は負け犬らしく遠くから吠えていれば良いものを。身の程を知らぬとみた・・・・行くとしよう」
ギルは報告を受けると旧魔王派を現魔王派よりも格下と評価した。
「いってらしゃいませ女帝よ。香織でしたら準備はすでに整っているようです」
「わかった。分かっていると思うが
「心得てます」
最後に忠告だけはして香織の元へ向かった。
三種族会談は四勢力会談へ名前が変わった。理由は1つギルが率いる
ギルが香織をつれ会談場所に来るとすでに紅髪の魔王サーゼクス・ルシファーに魔法少女服の魔王セラフォルー・レヴィアタンに加えアザゼルとアザゼルの後ろに立ってギルを見ている銀髪の少年ヴァーリー。
(悪魔・・・それも魔王クラスか。更には白いトカゲまで買っているか。面白い。イッセーと戦わせればイッセーも成長するであろう)
ヴァーリーを見てイッセーを高める雑種だとギルは評価した。イッセーは才能はないがそれでも近い未来イッセーは想像を絶する結果をだすと直感だがギルは思っていた。
黄金の翼を生やした男ミカエルと後ろにはイリナがいた。イッセー達も入室してきた。イッセーはギルがいることに驚いていた。
「その疑問何れ分かる」
何か言おうとしたイッセーに予め言った。香織はイッセーに対しての柔らかい表情に驚いていた。
「君が
「ほう。中々良い雑種だな貴様。超越者という奴か?貴様になら本気を見せても構わないと思えるぞ?」
サーゼクスから声をかけられたギルは思ったことを口にした。サーゼクスを称賛した。サーゼクスは優しげな表情でギルもサーゼクスを見て興が乗ったようだ。
「さて、全員が揃ったところで一つ。ここにいる者は、最重要禁則事項である『神の不在』を認知している」
サーゼクスの発言に誰も驚きを見せない。
「英雄女帝ギルガメッシュ。一先お礼を言わせてもらうよ。君のおかげで未来ある若手悪魔が、妹が救われた。魔王として、兄として、頭を下げさせてもらう。ありがとう」
「私からもお礼を」
「何。
サーゼクスとミカエルがお礼を言ってきたがミカエルの言葉遮りギルは何でもないかのように言った。そしてギルはアザゼルに目線を向け鋭くさせ言った。あの話とは勿論酒である
「おい!そりゃねーだろ!そいつが楽しみきてるってのに!」
「雑種・・・死にたくば首を出せ
アザゼルの言い分にギルはキレて本気で殺そうとしていた。背後から波紋が1つ現れていた。アザゼルもギルが本気だと分かると慌てて取り繕った。
「じょ、冗談だ!すまなかった。いやすいませんでした!!」
「ふん。次はないぞ?
『あ、アザゼルが素直に謝った・・・だと・・・』
ギルが忠告をし魔王二人と天使長が声揃えて驚きを隠せなかった。アザゼルは心外だというように突っ込みいれた。
「おい!てめぇらどういう意味だよ!」
『日頃の行いよ(ですよ)(だな)』
「何でギルガメッシュまで加わってんだよ!」
今度はギルが加わっていた。
「早く進めるぞ。アザゼルのせいで脱線してしまった故な」
『そうですね』
「お前ら仲良いだろ!打ち合わせしただろぉぉぉ!?」
まるで打ち合わせしたかのようだった。アザゼルが叫ぶ様に突っ込んでいた。
後半何故かギャグパートになってしまった
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第10話和平
「英雄女帝ギルガメッシュ。貴女いえ
「ああ間違いないぞ紅髪の魔王。故に戦争を起こそうとすれば
サーゼクスは確認するようにギルに聞くとギルは頷き肯定した。もしそれに反すれば種族が滅ぶとサーゼクス達は感じた。
「分かった。流石に貴女を敵に回そうなどという愚かな選択はしない」
「私も同意見です」
「俺もだ」
「そうかなら・・・和平とやら結ぼうではないか」
サーゼクス達はギル達
『!?』
「何を驚く?貴様らは初めからそのつもりで集まったのであろう?」
ギルは首をかしげ答えた。実際その通りだった。この会談は和平を結ぶつもりできている。ギルがそれに気がついていることに驚きを隠せなかったがアザゼルは肯定するかのように言った。
「そうだな。さっさと結んじまおうぜ」
アザゼルの言葉にもサーゼクスとミカエルを少し驚いていた。
「英雄女帝。貴方に1つ聞いておきたい。
「
ミカエルが質問するとギルは三人にトップを見て言った。迫害を受けた者という言葉に反応したものがいたがギルは気にしていなかった。ギルの言葉を聞きミカエル自身も耳が痛く、同時に何故それだけの種族がいながら組織が崩壊しなかったかが分かった。ギルの圧倒的なカリスマ性。王としての器。他者を導く魅力。どれをとってもギルが勝っていた。
「・・・分かりました‥これが格の違いというものですか・・・長としての」
「フハハハハ。己の未熟さを知ったか天使長よ。貴様はどうあがいても聖書の神には慣れん。故に貴様は貴様よ。悩み、足掻き、葛藤せよ。貴様が貴様の道を見つけよ。だが見つけられるかは貴様次第・・・励むがよい」
ギルがミカエルを見透かしていることにミカエルは驚いていた。ミカエルは聖書の神の代わりにシステムを管理している。ミカエルも自身も聖書の神のようにと聖書の神のようにあろうとしていた。しかし、それは叶わなかった。例えばジャンヌ・ダルクに声を届けたが彼女を救う事は叶わなかった。その結果ジル・ド・レェのような殺人鬼を生み出してしまった。
ギルの励みの言葉に少し救われたミカエルは更にギルの王として器を知った。
「はい。感謝しますよ英雄女帝・・・・・・それにしてもアザゼル。和平に貴方が賛同とは驚きましたね」
「信用ねーな」
「当然だ。神器やその所有者……特に白龍皇を手中に収めた時は流石に肝を冷やした。また戦争をしようとするものだと思ったよ」
「……まあ神器に関しては若干俺の趣味が入っているんだけどよ。備えていたのさ。ギルガメッシュお前も分かってんだろ?」
アザゼルはミカエルやサーゼクスの言葉を聞いて答えギルに視線を向けた。
「
「二人共分かっているようだが分かるように説明してくれないか?」
サーゼクスはギルが慢心を捨てるという言葉を聞き緊張した様子で聞く。
「ああ。確かに俺は神器を集めていた。それは趣味の一環でもあるし、それに・・・・・・ある存在を危惧してだ」
アザゼルの言葉からするとその存在の異常な存在であることが分かった。
「それはある組織でな、このことは俺達、堕天使サイドも少し前に露見した事実なんだが……特にその組織のトップがヤバいなんてものじゃない。マジで世界を滅ぼせるくらいの奴だ。そいつらに対抗するためにも、今は俺達は争うべきじゃねえ」
「……まあ我々天使側も和平を持ちこもうとは思っていましたが、まさかそんな事情があるとは思いもしませんでした」
「悪魔である我々も和平を望んでいる。だがアザゼル、君が危惧するほどの組織、そしてそのトップに君臨している存在を教えてほしい」
「その組織の名は―――」
組織名を言おうとした瞬間時間が止まった。
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