のび太の幻想旅行記 (fate信者)
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いざ! 未開の地へ!

これは妄想作品です
こんな設定でやったら楽しいと思って書きました
久しぶりナノで誤字が目立つと思います。
その時は教えて頂きたいです。


「きゃあ~! 誰か助けて~!!!」

 

女の子の叫び声が聞こえる。

 

「へっへっへ、こんなところに助けに来るやつなんて来ねぇーよ! 此方は腹が減って死にそうなんだ。

良かったぜ、人里から出てくるマヌケが居てくれてよ

これで多少の飢えは凌げるぜ

それじゃあ、いっただきま~す」

 

妖怪の喋り声が聞こえてくる。

妖怪はどうやらこの女の子を食べようとしているらしい。

 

「待て!!」

 

男の声が響く。

 

「え?」

 

女の子は涙が溜まった目で声のした方を向く

そこにはキラリと光るメガネ、スーパーマンのように鍛え抜かれた体、身長は190を越えるであろう青年が居た。

 

「な、何者だ! てめぇーは?」

 

妖怪は若干狼狽えた声で青年に名を聞く。

 

「ふっ、名を名乗る者ではないが、敢えて名乗るなら正義のヒーローのび太マンだ!」

 

そして、妖怪を一瞬で倒すと女の子の方に歩いて行く。

 

「大丈夫かい?」

 

優しい声音で女の子に話かける

女の子は一瞬ビクッとしたがのび太マンに向かって抱きついた。

 

「怖かったです。 助けて頂きありがとうございました

とても、お強いんですね。 良かったら、私と結婚してください!」

 

「いやぁ~困っちゃうなぁ~僕にはしずかちゃんと言う未来のお嫁さんがいるのになぁ~」

 

ーーー

 

「えへへへ~本当に困っちゃうんだよね~」

 

「コラッ!」

 

一言と共に丸めた教科書が寝ている少年の頭を叩いた。

 

「イテッ!」

 

頭を押さえて少年は飛び起きた。

 

「あ、あれ? 妖怪は? あの女の子は? 一体何処に??」

 

どうやら頭を叩かれた少年はまだ夢だと思っているらしい。

 

「バカモン! 何をバカな事を言っているんだ!!

今は帰りの会だぞ!! 夏休みに入るから気を抜かずに休みを過ごせと言ったばかりなのに野比くんはもう休みだと思っているのか!!!

帰りの会が終わったら後で私の所に来なさい。

たっぷりと説教をしなくてはな」

 

先生から直々のお説教を宣告されたのび太君は肩をガックシと落としていた

 

「え~最後に夏休みの宿題は自由研究だけで良いので頑張ってくれ。

何か凄いものを用意した生徒には夏休み明けの翌週の宿題を無くしてやるぞ!」

 

先生の一言にみんなが喜んでいた。

ただし一人を除いて、先生からのお説教を宣告された少年は気分が浮かなかった。

 

ーーー

 

「うへぇ~今日は何時にもまして長かったなぁ~」

 

少年はお説教を聞くだけでくたくたになっていた。

そして、家に帰る途中の空き地を通ると其処には少年、いや、のび太の友達の3人が居た

 

「あれ? 3人で何してるの?」

 

「あ? のび太かお前には関係ない事だよ」

 

「そうそう、のび太には関係無い事」

 

のび太に対して辛辣な事を言ってるのが、一人目がジャイアン。

二人目がスネ夫だ。

 

「なんだよ、別に教えてくれても良いじゃないか?」

 

「そうよ。教えてあげたって良いじゃない」

 

のび太に優しくしてくれるこの子の名前がしずかちゃん

のび太の好きな人だ。

 

「しずかちゃんが言うなら…僕たちは夏休みの自由研究を

海外の遺跡旅行へ行くんだ」

 

「え? 海外に行くの? 良いなぁ~スネ夫僕にも行かせてくれよ」

 

「無理だね。今回の定員は四人までなんだ。

僕としずかちゃんにジャイアン。そして、おじさんの四人で行くんだ。だから、のび太の席は無いんだよ」

 

ーーー

 

「ちぇっ、なんだよ別に海外旅行なんて羨ましくなんかないやい。

第一海外なんた行ったところで英語を喋れないから、全然羨ましくなんか無い。

羨ましくなんか、羨ましくなんか…

やっぱり羨ましいよ~

ドラえもん~~」

 

ーーー

 

「ドラえもん~~スネ夫が海外に自由研究しに行くんだ!

だから、僕らも海外に言って自由研究しに行こうよ!!

だから、どこでもドアを出して~~」

 

のび太の端的な説明に突っ込む声が聞こえない。

いつもなら「また君は、直ぐ人に影響されるーーー」

等と長々しく説教を食らっている筈だがその声はいくら待っても来ない。

前を向くと其処にはドラえもんの姿はなかった。

代わりに机の上に手紙のような物がおかれていた。

中を見てみると「のび太君へ 今日がタイムマシンの車検の日だと言うことをすっかり忘れていました。

だから、今日はドラ美達の所に一泊していきます

明日の朝頃には帰ってくると思います。

ドラえもんより」と書かれた手紙があった。

 

「なんだ、今日はドラえもん居ないのか…」

 

ドラえもんと一緒にどこでもドアで海外へ行く予定だったのに一気に崩れた。

 

「はあ~せめてどこでもドアさえ有れば良かったのになぁ~」

 

そして、自分の一人言に思い出す

 

「そうだ! スペアポケットからどこでもドアを出せば良いんだ!」

 

そして、ドラえもんがいつも寝ている押し入れの枕の下にあったスペアポケットを手にしてのび太は悪い笑みを浮かべる。

 

「ドラえもんはこれで隠してるつもりなのかな?

まあ、ドラえもんの事だから僕が気にしてもしょうがない」

 

そう言いながらのび太はスペアポケットを漁る。

そして、いろんな物が出てきた。

壊れた鍋、野球のボール、テニスのラケットとガラクタがいっぱい出てきた。

ポケットを漁り初めて2分が経過した時にやっと目当ての物が出てきた。

 

「どこでもドア。さ~て、何処に行こうかな?アメリカ?

中国?イギリス?南極?何処に行こうかな~?

あ、そうだ! どこでも行けるならまだ誰も行った事がない所に行こう!!」

 

そう言ってのび太はドアの前に立ち

 

「まだ誰も行った事が無い「幻想」的な所に行きたい」

 

そう言って扉を開けると目の前は真っ暗だった。

歩いて行くと真っ暗な空間から少し明るい場所に着いた。

其処には沢山の目があった。

天井や壁に沢山の目が僕を見てきた。

それを見たのび太は顔を青くした。

 

「で、で、で、で、出た~~~~~~~~!!!!!!!

お化けだ~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「お化けとは失礼しちゃうわね」

 

のび太の叫び声の中に女性の声があった

声のした方を向くと其処には綺麗な女性が立っていた。




久しぶりに書くの疲れた~
のび太らしさは出ていたでしょうか?
もし、面白かったら評価や感想を言ってください
お願いします。


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幻想入り

2日連続で投稿出来ました。
前書きを書くのはあんまりないので
では! どうぞ!


「お化けとは失礼しちゃうわね」

 

無音の空間に凛とした声が響く。

 

「えっ?」

 

声のした方をむくと其処には変な帽子を被った金髪の綺麗な女性が立っていた。

 

「あの、貴方は誰ですか?」

 

「そうね。私の名前は八雲紫

幻想郷の設立者にして、妖怪の賢者よ」

 

「え? 幻想郷? 妖怪?」

 

のび太は聞きなれない言葉に疑問符を浮かべた。

 

「此方が自己紹介をしたのだからそちらも自己紹介をしてほしいわね」

 

妖怪の賢者。いや、紫さんはちょっとむすっとした顔で言ってきた。

 

「あっ! すいません。 僕の名前は野比のび太

小学五年生です」

 

のび太も自己紹介をする。

 

「のび太君ね覚えたわ。

所で何でのび太君は私のスキマの中にいるのかしら?

私がつれてきた覚えも無いし、お酒に酔って無理矢理引っ張ってきた覚えも無いから、貴方は自分の能力で此処にきたのかしら?」

 

紫さんは愛想の良い笑みを消して、僕に敵意を出してきた。

 

「あの、実はどこでもドアで幻想的な場所に行きたいって言ったら此処に着いてしまったんです」

 

僕は嘘偽りない事実を言った。

 

「どこでもドア? なによそれ?」

 

紫さんは聞きなれないであろう言葉に疑問を浮かべていた。

 

「あっちに置いてきたので着いてきてください」

 

僕はどこでもドアがある場所に案内しようとした。

 

「わかったわ早く行きましょう」

 

僕の後ろを紫さんは着いて来たのでどこでもドアの場所にまで歩いて行く

 

ーーー

 

そして、どこでもドアがある場所に着いた。

 

「これがどこでもドア

凄いわね、本当に私のスキマに繋がってるわ」

 

紫さんはどこでもドアをじーと見た後に僕の方に顔を向けた。

 

「確かに貴方の言った事は本当だったわね。

でも、おかしいわね。

私もちょくちょく外の世界に出てるけど、こんな物があるなんて初めて知ったわ。

こんな凄いものがあるのなら私が知らないのはおかしいわ。

もしかしてコレ貴方が作ったモノかしら?」

 

「いいえ、どこでもドアは僕が作ったモノじゃありません」

 

「じゃあ、誰が作ったモノなのかしら?

外を歩いていたら落ちていたと言う訳でもないでしょ?」

 

紫さんは真剣な顔で僕に言ってきた。

 

「誰が作ったかは僕も知らないんですけど…これは秘密道具と言う未来の便利アイテムです」

 

「秘密道具? 未来の道具?

ちょっと待って? おかしいわ。

何で未来の道具を貴方が持ってるの?」

 

紫さんの疑問は確かにそうだ。

だから、僕は紫さんに説明をした。

ドラえもんの事、未来の僕の事、未来をかえに僕の所に来た事、そして、僕が此処に来た理由を出来るだけ分かりやすく説明をした。

 

「ふ~ん、成る程ね。

ドラえもんと言う自称ネコ型ロボットが貴方の未来をかえる為に過去に来て、貴方の為に秘密道具を使って手助けしているのね。

そして、まだ誰も行った事がない場所に行こうとしたら此処に来ちゃったのね」

 

紫さんは僕の説明を分かりやすく直した。

 

「ですから、僕はもう帰っても良いでしょうか?」

 

僕が帰りたいと伝えると、紫さんは僕の顔を見て良い笑顔で言った。

 

「ダ・メ❤️」

 

「えっ? どうしてですか?」

 

「それは、貴方が私やスキマの事を知ってしまったからよ。

良い、もし貴方が現代に戻った時に私の事を話されると色々と面倒なのよ

だから、ダ・メ」

 

「じゃあ、僕はどうすれば良いのでしょうか?」

 

「そうね。

普通なら二択を選んでどちらが良いか選ばせていたわ」

 

「二択をとは?」

 

「1つ目は幻想郷に幻想入りしてもらう事。

2つ目は貴方には死んでもらう事」

 

「えっ? なら、僕はもう帰れないんですか?」

 

「ただし、貴方の為に3つ目を用意したわ

でも、もしかしたらコレが一番辛いかもしれないわ」

 

「その3つ目とは?」

 

「3つ目は幻想郷に居る博麗の巫女と一緒に10個の異変を解決してくれたら、貴方は帰る事が出来るわ

さあ、選びなさい。

幻想入りするか、死ぬか、異変解決して帰るか」

 

「僕はまだやりたい事がいっぱいあるんです。

だから、3つ目の異変解決して帰るを選びます!」

 

「解りましたわ

一応どこでもドアは此方で預からせて貰います。

ようこそ! 神々が愛した楽園

幻想郷へ」

 

そして、僕の目の前が暗くなった。

 




とうとうのび太君(秘密道具いっぱい)が幻想入りしましたね
チートなのび太君が幻想入りした時に物語はどんな風に変わっていくか最後まで見て頂いたら幸いです


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幻想郷の住人

終わった~~


「ようこそ! 神々が愛した楽園

幻想郷へ 歓迎致しますわ」

 

紫さんは片手を振りながら僕に笑顔を向けた。

 

ーーー

 

「さて、のび太君がこれからどうなるか?

これは流石の私にも分からないけど…何故かしらね。

彼なら大丈夫、彼なら何とかしてくれると思ってしまうわ」

 

妖怪の賢者は一人の空間で微笑を浮かべる

 

ーーー

 

「う、う~ん…個々は何処?」

 

目を覚ますと其処には広大な竹林があった。

 

「あっ、そっか。

個々が紫さんの言っていた幻想郷と言う場所なんだ」

 

のび太は体を起こしてスペアポケットがあるかの確認をした。

 

「大丈夫だ。

ポケットはちゃんとある。

紫さんの言っていた、博麗の巫女っていう人を探さないと」

 

ポケットを自分のおへそ当たりに着けると後ろからがさごそと言う音がした。

後ろを振り向くと

 

「ぐるぅぅぅぅ!!」

 

其処には異形の怪物がいた。

体はライオン、背中には羽が有り、尻尾はサソリのような尻尾だった。

 

「うわぁぁぁぁぁ」

 

のび太は焦った。

自分の世界では会えないであろう怪物に

そして、怪物が自分に向かって飛び込んで来た。

 

「うわぁぁぁぁぁ…何か無いか!」

 

ポケットを漁る。

 

「何でこんなガラクタばかりしか入ってないの!?

取り敢えず、桃太郎印のきびだんごは一体何処に!!?

有った!!って中身空っぽじゃないか!!

他には何か無いか!

ん? コレって確かアベコンベ?

あらゆるモノをアベコベにするって言ったって今じゃ役に立たないし…って危ない!」

 

怪物がのび太の目の前まで来た。

のび太は目を瞑った。

(ああ、僕はこのまま食べられちゃー)ドゴン!!

 

「えっ?」

 

目を開けると怪物が居なくなっていた。

 

「大丈夫か? 怪我はしていないか?」

 

代わりに髪が銀髪の綺麗な女性が立っていた。

 

「助かりました。 ありがとうございます!!」

 

のび太は自分が助かったと言う事実に感謝しながら自分を助けてくれた女性に礼を言う

 

「いや、礼はいい。

ところで何でこんな所に君みたいな子供が居るんだ?」

 

「実は……」

 

のび太は助けてくれた女性に此処に居る理由を言う。

紫さんの事。 帰る為には異変を10個解決しないといけないと言う事。

 

「ったく! あのスキマ妖怪

こんな小さな子供に異変解決を手伝えとはなかなか難儀な事をさせている」

 

「そ、そんなに異変解決って大変なんですか?」

 

「ああ、聞いた話によると大変らしいな」

 

「そうなんですか」

 

のび太は若干肩を落として言う。

 

「そういえば自己紹介をしていなかったな。

私の名前は藤原妹紅」

 

「僕の名前は野比のび太です」

 

お互い自己紹介を済ませる。

 

「妹紅さん、此処は何処なんですか?」

 

「ああ、此処は迷いの竹林と言う場所だ」

 

「迷いの竹林?」

 

のび太は聞きなれない言葉に疑問を浮かべる。

 

「迷いの竹林と言うのは歩いても歩いても出口とは関係ない所に行って迷ってしまうから迷いの竹林と言う名前がつけられた。

一般人がここを歩いても迷うのは確実だ」

 

「成る程。

妹紅さんに会えたのは運が良かったんですね」

 

「あ~一つ言いたいんだが…その、妹紅さんって言うのは止めにしてくれないか?

なんか、呼びなれて無くて気持ち悪い。

普通に妹紅で良いよ。

そうだ、のび太今日は私の家に泊まれ」

 

「えっ? 良いんですか」

 

「君みたいな少年を野宿させるのは余りにも酷な事だからな。

そして、一晩泊まってから博麗神社に行けば良い」

 

「ありがとうございます!」

 




妹紅さんがのび太君の初めて出会った人です。
本当は魔理沙かルーミアで悩んだんですけど…何故か急に妹紅が僕の頭をよぎったんで妹紅さんにしました。
次回も早く書きたいな
感想や評価をよろしくお願いします


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楽園の素敵な巫女

疲れた。


「こら~~! 起きろ!

もう、朝だぞ!!」

 

妹紅さんが僕の耳元で叫ぶ。

僕は耳を抑えながら飛び起きる。

 

「うわぁびっくりした~!

朝からあんまり大きな声を出さないでくださいよ」

 

「何を言ってるか!

何回起こしても君が起きなかったんだ

ならば、これしか無いだろう」

 

妹紅さんの言葉は正しかったので自分は何も言い返せなかった。

 

「それは…すみませんでした」

 

僕は妹紅さんに頭を下げる。

 

「わかってくれて何よりだ。

さあ、朝ごはんにしよう」

 

「はい!」

 

ーーー

 

僕たちは朝ごはんを食べ終えて今から博麗神社に向けて主発しようとする。

 

「さてと、では行こうか?」

 

「はい!」

 

僕たちは博麗神社に向けて歩き出した。

その道中で妹紅さんには幻想郷について色々と話あった。

八雲紫さんが実は妖怪で幻想郷を作り出した凄い人だとか、人間にそっくりな妖怪がいたり、幻想郷の住人のほとんどが

女性だったりと僕の世界とは違うところばかりだった。

 

ーーー

 

「良し! この山を登れば博麗神社に着くぞ

後少しだ頑張れ」

 

僕は此処に着くまでに結構疲れていた。

確かにここを登るよりは楽かもしれない。だけど、それでも歩き続けていた僕には結構辛かった。

 

「す、少し…休憩きませんか?」

 

僕は妹紅さんに休憩を提案する。

 

「う~む、そうだな~後は登るだけだし、ここいらで休憩をしようか」

 

「や、ヤッター!」

 

僕は体を大の字で寝転がる。

こんなに歩き疲れたのなら今なら直ぐに眠れそうだ。

 

ーーー

 

「こら! いい加減に起きろ!」

 

「イテッ!」

 

僕は叩かれた場所を抑えながら起きる。

 

「流石に寝過ぎだ」

 

「す、すいません」

 

「さて、後少しなんだ。

では、行くぞ」

 

「は、はい」

 

僕は起き上がりながら妹紅さんに着いて行く

 

ーーー

 

山を登り初めて結構時間が経った…と思う。

ずっと山を登っているとおかしな風になる。

景色は変わらないし、博麗神社まで後どのくらいと言う正確な時間もわからない。

だから、僕たちはずっと木を見て歩いてるだけだった。

 

「さて、ひとまず休憩とするか?

のび太もずっとこの調子じゃ疲れるだろ?」

 

「はい…」

 

「多分、もう正午だと思うが…すまない。

正午までには着くと思ったからご飯を作ってきて無いんだ」

 

確かにお腹は空いた。

だが、無いものをねだった所で意味が無いし、僕は何か無いかとポケットを漁る。

そこから出てきたのは

 

「植物改造エキス?」

 

「ん? なんだ? それは」

 

妹紅さんは僕の手に握られているモノについて聞いてきた。

確かこれは植物を変化させる薬だったような

ペコと一緒に行った冒険でドラえもんがこれを使って木から食べ物を作っていた。

僕もあまり使い方はわからないがしょうがない手短な木を探した。

 

「よし! この木にしよう」

 

僕は注射器にどら焼きの絵がかかれている薬を注射器に着ける。

そして、これを木に刺して数歩後退する。

すると、木はどんどんと姿を変える。

そして、木から実のようなモノが3つ出来ていた。

僕はそれを3つ取り妹紅さんの所に戻る。

 

「のび太あれは一体? いや、それよりも手に持っているモノはなんだ?」

 

「これは、僕の世界の食べ物です

とても美味しいので食べてみてください」

 

僕は実を一つ妹紅さんに渡す。

この時に僕はこれは実を割って食べるモノと言う事を教えていない。

ちょっとしたイタズラだ。

 

「そうか、では頂こう」

 

妹紅さんは実をかじった。

 

「ん? のび太これは本当に君の世界でいう美味しいものなのか?」

 

妹紅さんは眉を寄せて言う。

 

「はい」

 

「それにしては余りにも固いし、味もしない、何か草を食べている様だ。

もう一度聞く、これは本当に君の世界で言う美味しいものなのか?」

 

「あっはははは! いっひひひひひ!!」

 

僕は笑いを堪えるのはもう無理だった。

僕が笑いだしたら妹紅さんは一瞬キョトンとした顔をして

 

「まさか? 騙したのか?」

 

「すいません。ですが、確かに美味しいモノです。

妹紅が食べたのは外側の不味い所で僕が言った美味しいものはその内側にあるんです」

 

「内側? でも、どうやってやるんだ? 」

 

「えっと…すいませんちょっと貸してください」

 

僕は妹紅さんから実を受けとると縦に線が入ってるので線の通りに開けると其処からは湯気をたたせたどら焼きが入っていた。

 

「おお! 凄いな! 本当に中から食べ物が出てきたぞ!」

 

妹紅さんはどら焼きを一つ取り、口に入れる。

 

「どうですか?」

 

「ああ、上手い!」

 

「良かったです。さてと、僕も食べますか…」

 

僕はどら焼きを食べようと実を割ろうとすると急に誰かに止められた。

止めた相手と言うのが

 

「まあ、待て」

 

妹紅さんでした。

何だろう凄く嫌な予感がする。

 

「え~と、何でしょうか?」

 

「私だけがこの実を食べるのは何か嫌だ。

だから、のび太お前も一口食え」

 

妹紅さんは自分の実の方を僕に渡してきた。

 

「はい……わかりました」

 

僕は妹紅さんから実を受けとるとそれに齧りついた。

それは、木をかじっている様に硬く、草を食べている様だった。

 

ーーー

 

どら焼きを食べ終えた僕たちはさらに歩いた。

 

「のび太ついたぞ! ここが博麗神社だ」

 

「やっと、着いた。」

 

僕は死にそうになりながらも博麗神社を見た。

それは、普通の神社だった。

僕の世界にもあるような神社だった。

 

「さて、私はそろそろ帰らないといけないし、帰らせて貰うよ」

 

「此処まで道案内して頂きありがとうございます」

 

「いや、礼には及ばんよ。

次会ったら私の知り合いを紹介しよう。

良いやつなんだ。だから、のび太とも打ち解けれると思う

それではな」

 

妹紅さんが僕に背を向けて帰ろうとする。

それを僕はーー

 

「待ってください!」

 

「ん? どうしたんだ?」

 

「あの、これを持っていってください」

 

僕は植物改造エキスで作ったどら焼きの実を妹紅さんに渡す

 

「良いのか? これは君の食べ物だろう?

なら、君が食べた方が良いだろう」

 

「いえ、良いんです。

妹紅さんの友達に食べさせて上げてください。

僕にはまだあるから大丈夫ですから」

 

「ふふふ、のび太は本当に優しいんだな。わかったこれは私の知り合いに食べさせておく

次に会ったら礼をさせてくれ」

 

妹紅さんはそう言うと山を下山していく

僕は妹紅さんの背中が見えなくなったのを確認して博麗神社に向かう。

 

ーーー

 

私はのび太から貰った実を見ながらどうやって食べさせようと考えていた。

勿論、実の部分を!

中身も分けあうつもりだが実も食べて貰わないとな!

取り敢えず、けいねに外の上手いモノと言って食って貰おう

私はこの実を食べたけいねの顔が目に浮かぶ

 

「ふふふ」

 

今日は良い日になりそうだ。

 

ーーー

 

僕は博麗神社に来たが

神社と呼ぶには余りにも寂しい。

人は居ないし、雑草は生えまくってるし、これは、人が居るのかなとすら思った。

 

「あの~すいません!!

誰か居ませんか?」

 

僕は自分が出せる一番大きな声で呼ぶ。

 

「ああ~五月蝿いわね。

何よこんな真っ昼間から」

 

中から紅白色の巫女服を着た女の子が出てきた。

その人はめんどくさそうに

 

「何? お賽銭しに来てくれたの? なら、お賽銭箱ならあそこにあるからぱっぱと入れちゃって

十円とか一円とかしけた額じゃなく最低でも100円は入れなさい」




今回は巫女さんが登場ですと言っても最後の本当に一瞬です。
深夜に書いたから多少は誤字があると思いますが…もし、あったのなら教えて頂ければ幸いです。
最後に評価、感想があったらお願いします


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博麗の巫女(前)

疲れた~~
寝よ


「賽銭に来たのなら100円は入れなさい」

 

目の前にいる巫女さんはそんな事を言ってきた。

 

「い、いや、僕は賽銭に来たわけじゃなくて」

 

「何? 冷やかしに来たの?

なら、帰った、帰った」

 

巫女さんは嫌そうな顔をしながら神社へと戻ろうとしていた。

 

「待ってください! 僕は博麗の巫女に用事があるんです!

貴方が博麗の巫女ですよね?」

 

僕がそう言うと巫女さんはこっちを嫌々ながら見てきた。

 

「何? 貴方? 私に一体何の様なのよ?

妖怪退治とかなら行かないわよ

めんどくさい」

 

巫女さんはめんどくさそうに言ってきた。

 

「いえ、僕は紫さんに言われてここまで来たんです」

「何? 紫があんたを? 一体何の様なのよ?」

 

「実は…」

 

ーーー

 

僕はここまで起きた事を全て巫女さんに話した。

僕の友達の道具でなにやら目玉がいっぱいある場所に来てしまった事。

紫さんから言われた幻想入りするか、死ぬか、異変を解決して元の世界に帰るかで、僕が異変を解決して帰ると言ったらここに来てしまった事。

 

「はぁーーあんたもめんどくさい事になってるのね。

異変を解決したらって事は適当に一つやっとけば帰れるのよね。

なら、ぱぱっと終わらせちゃいましょう」

 

「いえ、一つじゃないです」

 

「何、なら二つ? まさか3つじゃないでしょうね?

3つなんて下手したら何年かかるか」

 

「いえ、3つでもないです」

 

「何よ早く言いなさいよ!」

 

巫女さんは若干切れながら言ってきた。

 

「え、えーと、10個です…」

 

僕は声を小さくしながら言った。

 

「は? 10個?!」

 

僕は首を縦に振る。

 

「10個かぁ~もう、貴方諦めて幻想郷に住みなさい。

家は紫が用意してくれると思うし、幻想郷は良いところよ」

 

「えっ? どうしてそんな話になるんですか?

僕は10個の異変を解決して早く帰りたいんです!」

 

僕は巫女さんを睨む様にいった。

 

「良い? 異変なんてそんな頻繁に起こるわけでは無いのよ? 早ければ明日にでも起こるだろうし、遅ければ私の代では起こらないかもしれない。

そんな不確定的に起こる異変を10個よ! 10個!!

そんな事が起きるなんてまず無いわ。

一つや二つぐらいなら待ってればいつか起きるけど…10個は無理!

それなら幻想郷で暮らしていく方が良いと思うわ。

住み処や食料は紫が持ってきてくれると思うから安心して良いわ」

 

「いや、僕は元の世界でやらなければいけない事があるんです。だから、僕は帰らないといけない」

 

「そんな事を言われたっても無理なのは無理なのよ

諦めなさい」

 

「じゃあ、僕はどうすれば」

 

僕は膝を着く。

ドラえもん僕はどうすれば良いのかな?

僕は…僕は…本当にどうすれば…

 

「はぁ~ちょっと待っててね。

可能性は薄いと思うけど紫に聞いてみるわ」

 

「えっ? 居るんですか紫さんが此処に?」

 

「紫~居るんでしょう?

でてきなさーい!」

 

巫女さんがそう言うと巫女さんの目の前の空間が縦に割れて中から目玉達がこちらを見ていた。

あの目玉には見に覚えがあった。

そして中から

 

「霊夢」

 

中から僕を幻想郷に送った張本人紫さんが出てきた。

 

「紫私が言いたい事はわかってるわよね?」

 

「ええ、どうしてのび太君をここに連れてきたのか?

どうして解決する異変を10個にしたのかよね?」

 

「ええ、そうよ」

 

「最初の問いは簡単よのび太君が自分から言って来たのよ幻想郷に幻想入りするとね」

 

紫さんが微笑みながら言った。

 

「あれはあの子が自分の意思で行きたいと言った訳じゃない。

あれは、貴方が言わせたのよ。

死ぬか、幻想入りするか、なんて普通に考えたら幻想入りする方しかないじゃない」

 

「そうね。でも、しょうがないのよ

私や幻想郷の事が外に知られたら色々と不味いのよ。

それに、あの子自信にも興味があったから幻想郷に来て貰ったわけ」

 

「それよりも問題は10個の異変を解決したら元の世界に帰すなんて厳しすぎるでしょうが。

異変なんてそんな直ぐにポンポンと起きるわけでも無いし、起きたとしてもあの子じゃ足手まといになるわ」

 

「霊夢そこまで疑うのなら弾幕ごっこで使えるかどうかを見れば良いじゃない」

 

巫女さんは紫さんが言った事に驚いている。

一体何に驚いているのか?

 

「正気? あの子は人間よ。それに、弾幕についても何も知らない。ただの人間の子どもよ!

そんな子に弾幕はやり過ぎじゃないかしら?」

 

「大丈夫よ。霊夢じゃあの子には勝てないし、万が一あの子が危険な目にあいそうなら私のスキマで何とかするから」

 

「随分とあの子の事を信じてるのね」

 

「ええ、私のお気に入りの子なんですもの」

 

紫さんは良い笑顔で言った。

 

「と言うことで貴方と弾幕ごっこする事になったから弾幕ごっこについてルールを説明するわ」

巫女さんは弾幕ごっこについて色々と教えてくれた。

弾幕について、スペルカードについて教えて貰った。

 

「ルールは普通の弾幕ごっこだけど今回は特別にルールを付け足すわ。

霊夢はスペルカードの使用を一回だけよ

あとは、霊夢はのび太君から一撃でも貰ったら負けよ例え服にかすっただけだとしても霊夢の負けよ。

のび太君は参ったと言ったら負け」

 

紫さんはルール説明を終えて僕の方に来た。

 

「貴方は未来の道具の使用を許可するわ

ただし、あんまりやり過ぎないでね」

 

紫さんはそう言うと元の立ち位置に戻って行った。

僕は巫女さんの方を見る。

巫女さんはいつでも準備万端らしい。

 

「それでは始め!」

 

紫さんの合図と供に巫女さんは僕の方に走ってきた。

 

「流石に弾幕は可哀想だから、この御払い棒で叩く事にするわ」

 

そう言って巫女さんの横払いの攻撃を運良く避けられた。

そして、体制を崩して尻餅をついた僕に巫女さんは棒を縦に降った。

僕はポケットに手を入れて適当な物で巫女さんの攻撃を防ぐ。

その時にポケットから出した道具が

 

「名刀「電光丸」」

 

この刀は相手の攻撃に反応しガードしてくれるひみつ道具だ。

巫女さんは更に攻撃をしてくる。

だけど電光丸のガードを切り崩せないようで巫女さんは舌打ちをしながら言った。

 

「その刀…貴方が操ってる訳じゃないわね?

逆か刀が貴方の体を動かしているって所かしら?

全く、外の世界には面白いものがあるのね

だけど、悪いけど御払い棒で攻撃しても意味がないとわかったのなら弾幕を使うしか無いわね」

 

巫女さんはそう言うと手のひらから光る球体を僕に向けて打ってきた。

僕はそれをよけてポケットから新しい道具を出そうとポケットを漁る。

 

「さあ、この量はどうかしら?」

 

巫女さんの方を向くと光る球体が10個あった。

それを巫女さんは順に一つずつ打ってくる。

僕はポケットから道具を出す。

 

「空気砲」

 

空気の塊を前方に向けて放つ道具。

僕は空気砲をこちらに来てる球体に向けて放つ。

 

「どかん!」

 

空気の塊と球体はお互い相殺されて何もなくなっていた。

 

「なっ?」

 

巫女さんは驚いた顔をしながら僕を見ていた。

 

「成る程ね。あれは、空気の塊を放つ道具なのね。

ふふふ、面白いわね」

紫さんは道具の分析をしていた。

 

「ふん、そんな事で勝ったきにならないでよね」

 

巫女さんはそう言うと後ろから無数の球体があった。

その数は視認するだけでも15は優に越えていた。

そんなものを一斉に打たれたらと思うと僕は顔から血の気がひく。

 

「貴方のその空気の塊を飛ばす道具は多分連射は出来ないわよね?」

 

巫女さんの言った事に僕は顔をしかめる。

 

「じゃあ! 行くわよ!」

 

巫女さんがそう言うと球体が一気に一斉に僕の方に来た。

僕はポケットを漁る。

そして、出てきたモノはーー

 

「これは、コエカタマリン!」

 

僕はそれを一気に飲み干す。

そしてーー

 

「あ~~!!」

僕の声が球体を全て弾き飛ばした。

 

「なっ?!」

 

巫女さんは何が起こったかわからないと言った様な顔でこちらを見ていた。

 

「成る程ね。

あれは声を具現化させる道具なのね」

 

紫さんは道具の分析をまたしていた。

 

「どうだ!」

 

「ちょっと貴方を侮っていたらしいわ。

だから、次が本気の一発よ!」

 

そう言うと巫女さんは空を飛んだ。

いや、正確には段々と上空に浮かんでいった。

 

「タケコプターも無しに空を飛んでる!!」

 

「行くわよ! 霊符「夢想封印」!」

 

そう言うと巫女さんの回りにいろんな色の球体が出てきた。

弾幕の時の球と違い大きさが十倍ぐらいある

一つ目の球体が此方に向かって来た。

僕はそれをコエカタマリンの力で実体化する声で迎え撃つ。

 

「あ~~!!」

 

威力は相殺されて何も残っていない

残りの球の数は6つ。

今度は二つ同時に来た。

 

「あ~~!! うあ~~!!」

 

二つの球を声で相殺する。

残りは4つ。

 

「ちっ! 早くやられなさい!!」

 

巫女さんもどうやら相当腹をたててる。

今度は3つも来た。

 

「あ~~!! うあ~~!!」

 

二つ相殺した。

最後の一つに狙いを定める。

「う、うあ」

 

ここで声が枯れてしまった。

僕は急いで逃げる。

 

「っち! あと少しだったのに…だけど、あの声のやつはもう出せなさそうね。

しかも相当疲れている様にもみえる」

 

巫女さんの言うとおり声は枯れたお陰でコエカタマリンの効果はもうない。

おまけに最後の体力もあそこで使ってしまったからもう走れない。

だから、最後の攻撃は避けられないだろう。

 

「これで、最後よ!」

 

巫女さんの言葉を合図に最後の球がこちらに迫って来た。

僕はそれをーー

 

 




ちょっと長くなってしまったので前編と後編に分けて書きたいと思います。
内容が急展開だったり文の内容がおかしかったりとかあるかもしれません。
もし、あったら教えて頂ければ幸いです。
最後に評価や感想をお待ちしています


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博麗の巫女(後)

つかれた。


「これで最後よ!」

 

巫女さんの最後の1個が此方に近づいてきた。

僕はポケットを漁る。

出てきたモノはーー

 

ーーー

 

私は夢想封印の最後の一個をあの子に向けて放つ。

その時に私は気づいた。

ーーこれ下手したら死んじゃうんじゃないかしら?

まあ、紫が居るし大丈夫でしょ!

私は夢想封印があの子に当たる直前に目を離してしまった。

その時に微かに声が聞こえた。

 

「ひ…り……ト」

 

その次の瞬間に驚愕する事が起こった。

あの子に向けて放った夢想封印が私に向かってきている。

私はそれを一気に地面へと降りて避ける。

その時に私は夢想封印を跳ね返した人を見る

赤いマントをなびかせている少年。

 

「貴方、なかなかやるわね。

私の夢想封印を跳ね返したのは貴方が始めてよ」

 

私は少年に称賛の言葉を送る。

 

「それはありがとうございます

だけど、僕はまだ終わっちゃいない」

 

少年は決意を秘めた目をしていた。

 

「ふふ、貴方を倒すには意識を奪うしか無いようね。

まあ、特殊ルールにより私はもうスペルカードを使えないけど今の貴方を倒すのにスペルカードはもう要らないわ」

 

私はあの子に弾幕を放つ。

あの子は手に持っているマントを大きく振るう。

そうすると、あの子に向かって行った弾幕が私の方に向かって来ている。

私は弾幕を避けて考える。

ーーあのマントはあらゆるモノを跳ね返すモノなのでしょう。

だけど、厄介ね。

夢想封印もあれに跳ね返されたとしたら弾幕による攻撃も跳ね返されてしまう。

つくづく未来の道具と言うのは厄介ね。

 

「来ないならこっちから行きます!」

 

あの子が走ってきた。

私はそれを弾幕を打ちながら後退する。

あの子はそれをマントで跳ね返して行く。

 

「そんな事をしても無駄ですよ!

こっちにはひらりマントがあるから貴方の攻撃は聞かない」

 

「ふふ、確かにそうね。

でも、これはどうかしら?」

 

私は弾幕を展開する。

その数は全部で25

確かにあの子のマントは強すぎるわ。

だけど、跳ね返す時にあの子はマントを大きく振る。

その時に弾幕を当る。

 

「霊夢も考えたようね。

確かにのび太君のマントはチートみたいなものでしょう。だけど、振った後に少なからず隙が出来る。

霊夢はそこを突こうと言うわけね」

 

「行くわよ!」

 

私は弾幕を一斉に放つ。

あの子は弾幕をどんどんと跳ね返していく。

だけど、10個目にはあの子の動きが遅くなっていってる。

そして、20個目にして弾幕があの子に初めて当たった。

あの子は飛ばされて起き上がる気配もない。

私はあの子の近くに行こうとする。

その時に声が聞こえた。

 

「僕の勝ちだね巫女さん」

 

その声は倒れている前方からではなく誰もいない後方から聞こえる。

私は怖くなり空に飛ぼうとしたら背中に変な感触があった。

何か大きな筒状のものが私の背中に押し付けられている。

この状態からどうにかして抜け出そうと考えても良い解決案がない。

そもそも後ろを見ても誰もいない。

だけど、声や何かを押し付けている感覚はある。

なのに誰もいない。

この試合はもう既に積んでいたんだ。

私は両手を上に上げて

 

「降参。 私の負けよ」

 

敗けを認めた。

 

「やったー! 勝ったー!」

 

と言う声が聞こえた後に後ろからあの子が出てきた。

いや、正確には姿を見せた。

どういう原理か知らないけどあの子は後ろから姿を表した。

まるで透明人間のように

 

「のび太君一つ良いかしら?」

 

と紫があの子の元に来た。

 

「はい? なんですか」

 

「ちょっと聞きたい事があるの

のび太君はどうやって後ろから急に現れたの?

そして、彼処にいるのび太君は誰なのかしら?」

 

紫が疑問に思っていた事を言う。

実際私もそこは疑問だった。

 

「わかりましたついて来てください」

 

あの子はそう言いながら前に倒れているもう一人の自分の所に行く。

そして、もう一人のあの子の所に着くと片ひざをつき。

 

「これが答えです」

 

とあの子はもう一人の自分の鼻を押すともう一人のあの子はどんどんと小さくなり、目も鼻もない肌色の人形みたいなモノになった。

 

「のび太君これは?」

 

「これはコピーロボットって言うんです。

これの鼻の部分を押すと押した本人と同じ姿で同じ思考を持ったもう一人の自分が出来るんです」

 

「成る程ね。

もう一人ののび太君の理由はわかったわ。

問題はどうやって霊夢の後ろから現れたのかどうかよ」

 

「それについても説明します。

僕は巫女さんの大きな球の攻撃の時には既にコピーロボットと入れ替わっていたんです。

そのあとは巫女さんの相手をしてもらっていたんです。

僕はこの透明マントをかぶって姿を消していました。

あとは、巫女さんが隙を見せるまで待っていただけなんです」

 

のび太君は何も無いように言ってのけた。

 

「ふふふ、のび太君の作戦勝ちと言う訳ね。

霊夢もこれからもっともっと精進なさい」

 

「ハイハイ わかりました」

 

巫女さんはめんどくさそうに返した。

 

「ところで僕は合格何でしょうか? 巫女さん」

 

「ええ、貴方は合格よ」

 

「やったー! ありがとうございます巫女さん」

 

僕は嬉しさの余りにはしゃいでいた。

 

「ところでさっきから巫女さん、巫女さんって私には博麗霊夢と言う立派な名前があるのよ!

ちゃんと名前で呼びなさい!

私ものび太って言うから」

 

「は、はい わかりました」

 

僕は霊夢さんに認めて貰えた。

待っててね皆、僕は絶対に帰る。




評価や感想があったらお願いします。
疲れた~
寝よ


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BBAと思っていても言って良い冗談と、悪い冗談がある

本当に久しぶりですね
今まで忙し過ぎて書く暇がなかったので書けませんでしたが、これからは頑張って書いていきます。
なら、どうぞ!


僕が巫女さんに認めて貰ったあと、神社の中でお茶をいただいている。

 

「霊夢~~お茶だけなの? お茶菓子は~~?」

 

「うっさい!! 何でちゃっかりあんたも混ざってんのよ!!

本来ならお茶出すだけでも感謝してほしいわね!」

 

巫女さんは機嫌の悪い顔で紫さんを睨んでる

 

「はあ~しょうがないわね

え~と、確かこの辺にあったはず」

 

と、紫さんはスキマを開いて何かを探していた

 

「あったあった! お茶菓子をくれないけちんぼな霊夢はほっといて私たちはこれを食べましょう」

 

そういって紫さんが出したのは僕の親友が大好きなどら焼きだった。

 

「紫…私の分は?」

 

霊夢さんは人差し指を自分の顔に向けて、首を少し傾けた。

 

「あるわけないじゃない」

 

紫さんは良い笑顔でそう言い切った。

 

「一個ぐらい頂戴、そんなにいっぱいあるなら一個ぐらいくれても良いんじゃないかしら?」

 

霊夢さんは懇願するように言った。

 

「ダメよ。霊夢がくれなかったのが悪いんだから、少しぐらいは我慢しなさい」

 

「別に一個ぐらいいいじゃない! 紫のケチ! スキマ妖怪!! このBBA!!!」

 

霊夢さんが言い終えると何かに気がついたのか、恐る恐ると顔を紫さんに向けていった。

 

「………」

 

紫さんは黙ったままだ。

 

「ゆ、紫…あのね? わざとじゃないのよ

だから、怒らないでね?」

 

霊夢さんは両手を合わせて顔の隣に近づけて首を傾けた。

 

「そう、わざとじゃないのね。

ふ、ふふ、うふふ、うふふふふふふふふふふ」

 

紫さんは急に笑いだした。

それを見た霊夢さんは

 

「あ、終わった」

 

何かを覚ったような顔をして天井のシミを数えていた。

 

「そう、覚悟は決まったようね。

じゃあ、行くわよ霊夢。

のび太君はそこのお茶菓子を食べていて待っていてね。

私はこの子に用事が出来たからちょっと行ってくるわ」

 

「はい、わかりました」

 

紫さんは目の前にスキマを開いて霊夢さんの手を掴んでスキマに歩いていく。

 

「紫、私が悪かったわ。だから、ね?」

 

霊夢さんは自分の顔の前に両手を合わせて片目をウインクした。

 

「ダ・メ・よ♥️」

 

紫さんはとても良い笑顔で言った。

 

「ヤダー! ちょっと口が滑っただけじゃない!!

何をそんなにむきになってるのよ! 妖怪の賢者が聞いて呆れるわ!!」

 

霊夢さんは激しい抗議の声をあげる。

 

「確かにこんな事で一々怒ってたら妖怪の賢者なんて務まらないわね 」

 

紫さんは悲しい表情で言った。

 

「な、なら」

 

「だけど、今の私は妖怪の賢者でも幻想郷の管理人でもないわ!

今の私はたった一人の少女よ!!」

 

「何が少女よ。あんた自分の年齢を確認してから言いなさいよね」

 

紫さんの言葉に霊夢さんは悪態をついた。

 

「霊夢………覚悟は出来てるんでしょうね?」

 

紫さんは目を見開き霊夢さんを見ていた。

 

「い、いや、冗談よ。だから、そんなに怒らないで」

 

「そう、冗談なのね。だけど、霊夢。

世の中には言って良い冗談と、言ってはならない冗談があるのよ。それを今から教えてあげるわ」

 

そういって紫さんはさっきから開けていたスキマに霊夢さんと一緒に飛び込んでいった

 

「嫌ぁぁぁぁ!」

 

と言う霊夢さんの最後の声が神社に響いた。

 

「ここからどうしようかな? まあ、どら焼きを食べて霊夢さん達が帰ってくるのを待っていればいいか」

 

僕はどら焼きが入っている箱から一つどら焼きを手に取って食べる。

 

「僕はこのまま家に帰れるのかな? まあ、考えてもわからないし、紫さん達はまだ戻ってこなそうだから、少し寝かせて貰おうかな」

 

僕は座布団を二つ折にして枕代わりにして寝る。

そしたら、段々と眠くなってきた。

だから………。

 

???side

 

「よーし、霊夢の神社まであと少しだな。

もうちょとスピード上げるか」

 

そして、少しして神社についた。

 

「おーい、霊夢居るか~~?」

 

私は箒を帽子にしまいながら、神社の縁側に向かった。

いつも、霊夢がそこでお茶を飲んでいるからだ。

 

「霊夢~~また、お茶菓子がない状態で薄いお茶を飲んでるのか?

だから、何回もいってるだろ?

同じお茶っ葉を三回も使うとそれはもうお茶じゃない。お湯だってな」

 

私はいつも通りに縁側から中に入っていくとそこに霊夢の姿はなかった。

だが、代わりに私や霊夢と同じぐらいの男の子が座布団を枕代わりにして寝ていた。

この男の子はいったい?




多分、こんな感じで内容が進んでいくと思います。
久しぶりの投稿なのでキャラの口調や言葉が間違っているかもしれません
そのときは、こっそりと教えて頂いたら幸いです。
もし良かったら高評価、感想、ダメだしお願いします
それじゃ、バイバイ!


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白黒の魔女(前)

今回は早かった
本来なら先週の日曜には出す筈でした。
なんか、色々と要因が重なり今日出すはめになりました。
本当にごめんなさい。
では、どうぞ!


???side

 

今日、私は神社でほとんど味がしないお茶を飲んでいる巫女に会いに行った。

神社についてみたらそこにはいつも無表情でお茶を飲んでいる守銭奴な巫女ではなく、私たちと同じくらいの男の子が座布団を枕代わりにして寝ていた。

霊夢がいないのは妖怪退治にでも行ってるのだろうか、それとも、人里で食料でも買いに行ってるのどちらか一つだろう。

だが、この男の子はいったい誰なのだろうか?

服装的に外来人だとは見てすぐにわかった。

そこで私は考えた、多分、この男の子は幻想入りしてしまったんだろう。

元の世界に帰ろうと博麗神社に来てみたが、誰もいなかったから、ほんの少し休憩していたという考えになった。

納得のいった私は霊夢が帰って来るまで、この男の子を守る事にした。

博麗神社に妖怪など来ないと思うが万が一があるかもしれないので一応だ。

「それにしても、コイツ凄いよな。人ん家なのにまるで自分の家のように寝ていやがる。

こんなにリラックスしている寝顔もなかなか見れないよな」

 

そう言った後に寝ている男の子の顔を覗き込んでみる。

幻想入りして、多分、そんなに時間が経っていないと思うのにこんな風に寝れるなんて一種の才能だと思えた。

 

「コイツは怖くないのかな? 見ず知らずの土地で知り合いが居ない場所で」

 

私なら………

 

「いや、考えるのはやめだ。私がこんな事で悩むなんて馬鹿馬鹿しいな」

私は天井に顔を向けると天井に一筋の線があった。

その線は段々と開いていき、その中から赤いものが落ちてきた。

 

「なっ!?」

 

私は突然の事に回避行動に移れずに赤い何かを避けれれなかった。

 

「うわっ!?」

「きゃ!?」

 

「いてて、いったいなんなのぜ?」

 

私はぶつかってきた赤いのを見た

 

「あんの~スキマ妖怪、絶対に痛い目にあわせてやるわ!」

 

赤いもの。もとい、私の親友の博麗霊夢がの言葉を放っていた。

 

「霊夢!? いったい何が起こったのぜ!」

 

「あら、魔理沙来てたの?」

 

「来てたの?じゃないぜ! 暇だからお前んとこに行ってみればお前は居ないし、なんか、外来人が我が物顔で寝てるからびっくりしたぜ!」

 

「ああ、この子ね。

この子はのび太って言う紫が連れてきた外来人なの」

 

霊夢は私が言った外来人を確認するとその外来人について説明してくれた。

なにやら未来の世界の凄い道具を使うみたいだ。

霊夢の弾幕を弾き返す凄いマントに鼻を押したら自分と同じ見た目の動く人形があったり、声を実体化する薬に、自分の姿を隠す魔法のマント。

私は霊夢の説明が本当ならとても夢がある話だと思った。

私は霊夢の話を真剣に聞いた。

「いや~まさか、ハンデ有りとは言え、霊夢がのび太に負けるなんて思わなかったのぜ!」

 

「しょうがないでしょう! 私だって負けるなんて思わなかったわ! まあ、負けは負けだからしょうがないけどね」

 

「よし! 次はこの霧雨魔理沙様がのび太と弾幕勝負といきますか! 未来の世界の道具に少しだけ興味があるのぜ!」

 

「まあ、のび太が良いって言ったらやってもいいけど、取り敢えず、神社を壊さないでよね?

私が住む場所が無くなっちゃうから」

 

「任しとけ! 私がそこまで本気でやると思うか?

流石に外来人相手にそこまでやらないのぜ」

 

「まあ、良いけど。

のび太は強いわよ? 多分、私が教えた道具はのび太が持ってる道具の1割にも満たないと思うわ」

 

「それは、何を根拠に言ってるのぜ?」

 

「ふん、そんなの決まってるじゃない!

私の勘よ」

 

霊夢は自信満々に答えた。

霊夢の勘は実際にはよく当たる。

多分、霊夢の勘のよさも幻想郷最強の一因なんだろうと私は思う。

 

「そうか。霊夢の勘か…なら、他にどんな道具が出てくるんだろうな、そう思うとワクワクしてきたのぜ」

 

「そうね。私も楽しみだわ」

 

そう言った後、霊夢は表情を綻ばせた。

 

「う、う~ん! ふぁ~~、良く寝たな~~」

 

やっと起きたようだ。

さて、いっちょやりますか!

 

ーーー

 

のび太side

 

僕が起きたら、紫さんの姿はなく、代わりに白黒の服で魔法使いみたいな格好の人が霊夢さんと話していた。

 

「お! やっと起きたか! 全く自分家でも無いのにそこまでぐっすり出来るなんて、案外お前って大物なのかもな!」

 

と魔法使いの格好をしたお姉さんは笑顔で言った。

 

「えーと、あのー、貴方は一体?」

 

「悪い悪い、まだ、自己紹介がまだだったのぜ!

私の名前は霧雨魔理沙だ! よろしく頼むのぜ!」

 

魔理沙さんは笑顔で手を差し出して来た。たぶん、握手をしろという事なのだろう。

 

「僕は野比のび太って言います。よ、よろしくお願いします」

 

僕は差し出された手を掴んで挨拶をした。

 

「さて、挨拶も終わった事だし、やるか?」

 

「えっ? 何をやるんですか?」

 

「そんなの決まってるのぜ! ここは幻想郷だ!

幻想郷でやるって言ったら弾幕勝負しかないのぜ!

のび太は霊夢に勝ったんだろう? なら、大丈夫だ。

私にも見せてくれよ? お前の世界の未来の道具っていうやつを」

 

魔理沙さんはどうやら秘密道具を見たいらしい。

なら、弾幕勝負をする理由はあるのだろうか?

 

「あ、あの、秘密道具を見たいだけなら弾幕勝負をしなくてもいいじゃないんですか? 僕がこのまま見せればやらなくても済む筈ですし」

 

「確かにのび太の言う通りだ。

だが、私は弾幕勝負でお前の秘密道具を見たいんだ。

のび太はハンデ有りの試合でも霊夢に勝ったんだろう?

なら、私に見せてくれよ? 霊夢に勝ったお前の道具を、

霊夢に見せなかったお前の道具を」

 

魔理沙さんは決意の籠った目で僕を見ていた。

 

「霊夢さん、あの、僕はどうすれば?」

 

「のび太、私からもお願い出来ない?

魔理沙の言ってる事に嘘は無いし、私ものび太が使わなかった道具を見てみたい。もし、無理なら拒否してくれても良いわ、何も強制している訳じゃないからね」

 

霊夢さんは優しい声音で言ってくれた。

確かに僕がやる理由なんて何一つ無い。

霊夢さん時みたいに上手く行くなんて言いきれないし、もしかしたら怪我するかも知れないけど、僕は……

 

「いえ、やります! やらせてください!」

 

「ありがとう私たちの我が儘に付き合ってくれて、もし、危なくなったら私が助けるから安心してね」

 

「よし! 話が纏まったのなら早くやろうぜ!

私はもう準備万端だぜ!」

 

魔理沙さんはもう外にいた。

どこから持ってきたのか箒を持っている。

 

「はい、今から行きます」

 

僕は靴を履き縁側から外に出る

後ろから霊夢さんもついて来てくれた。

 

「さて、魔理沙! 弾幕勝負は私がやった時と同じルールで良いわね?」

 

「ああ、良いぜ!」

 

「じゃあ、のび太は道具の使用制限は無しで、魔理沙はスペルカードは1枚しか使えない。

あと、神社を壊したら只じゃおかないからそのつもりで」

 

霊夢さんは説明し終えると縁側に腰をかけてお茶をすすった。

 

「いくぜ! のび太!

手加減はなしな? 私に見せてくれよ、お前の全てを!!」

 

魔理沙さんはそういうと箒にまたがり空を飛んだ。

僕は今日で2度目の弾幕勝負をやろうとしていた。




今回は何か色々とすいませんでした。
これからも語彙力をあげたいとおもいます。
もし、よかったら、感想、ダメ出し、評価お願いします
それでは、バイバイ!


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白黒の魔女(後)

今回も頑張りましたが……
やっぱり内容はいつも通りだと思います
それでも読んで頂けるなら幸いです。
では、どうぞ!


「行くぜ! のび太!!

見せてくれよな、お前の全てをな!」

 

魔理沙さんはそういうと箒にまたがり空に飛んだ。

まるで、絵本に出てくる魔女のように

僕は驚きながらも、ポケットからタケコプターを出してそれを頭につけて空を飛んだ。

 

「のび太、それも未来の道具なんだろ?

凄いな! なんかワクワクしてきたぜ!!」

 

「僕も魔理沙さんがタケコプター無しで空を飛んでる事に驚きました」

 

「へっへーん! 空を飛んでるだけで驚かれるのも何か新鮮だな!」

 

魔理沙さんは若干嬉しそうに頬を緩ませている。

 

「さてと無駄話はこんぐらいにしして行くぜ!」

 

魔理沙さんは言った後に弾幕を展開した。

数は10個で、スピードもそこまで早くはない。

僕は弾幕を避けていく。

 

「へっ、こんぐらいの弾幕はやっぱり余裕か……なら、これならどうだ?」

 

魔理沙さんはさらに弾幕を展開した。

数は一気に20、スピードもさっきよりも早くなった。

僕は避けれないと思ったのでポケットから

 

「ひらりマント!」

 

弾幕を跳ね返していく

 

「それが霊夢の夢想封印も跳ね返したマントか…最初は冗談だと思ったが、実際に目の前でやられると信じるしかないか…流石未来の世界の道具だな」

 

魔理沙さんはそういって弾幕撃つのをやめている

 

「さあ、今度はのび太、お前からこいよ」

 

魔理沙さんはそういって帽子を掴んでそれを深く被った。

 

「わかりました、行きます!」

 

僕は空気砲をだして魔理沙さんに向ける。

 

「ドカン!」

 

空気砲から巨大な空気の塊が飛んでいった。

 

「よっと! そんな直線的な弾幕は当たらないぜ!」

 

魔理沙さんは余裕の表情だ。

 

「そんなもんか? 未来の道具っていうもんは?」

 

僕はしたに降りる。

 

「ん、どうしたのぜ? まさか、降参か」

 

「いえ、違います! 僕は勝つために降りたんですよ」

 

僕はポケットから透明マントを出して、タケコプターをしまい透明マントを被った。

 

「なっ! それは霊夢が言っていた姿を隠せるマントか!

だが、それは霊夢の話からある程度、弱点を予想出来ているぜ!」

 

そういうと魔理沙さんは帽子をあさり、そこから丸っぽい何かを出した。

 

「いくぜ! 魔符「スターダストレヴァリエ」」

 

魔理沙さんは帽子から出した丸っぽい何かから星形の弾幕を出してきた。

それは、通常の弾幕よりも大きい。

 

「くっ! 弾幕が大きくて避けきれない

こうなったらひらりマントを使うしかない!」

 

僕はひらりマントをポケットから出して弾幕をはじいた。

 

「見つけたぜ! そこだ!」

 

魔理沙さんは急加速してこっちに向かってきた。

僕は透明マントをポケットに仕舞おうとした時に

 

「これは、貰ってくぜ!」

 

僕の横から風が吹いたかと思えば、手から透明マントが消えていた。

 

「なっ! 透明マントが」

 

魔理沙さんの方を見てみると魔理沙さんの右手に透明マントが握られていた。

 

「へへっ! これは頂いていくぜ!」

 

「そうは行かない!」

 

僕はポケットから道具を探す

 

「それじゃあ、このマントを被って弾幕勝負は私の勝ちだな!」

 

魔理沙さんが透明マントを被る前に僕は道具をだす。

 

「手にとり望遠鏡!」

 

僕は望遠鏡で魔理沙さんの透明マントを見ながら、左手を伸ばす

 

「なっ!」

 

すると、僕の左手には透明マントが握られている

 

「これは返して貰いますよ? これは僕の友達のモノなので」

 

僕は帰ってきた透明マントをポケットにしまう。

 

「やるなのび太! でも、ルールにより私はスペルカードはもう使えない。だけど! スペルカードが無くても勝ってやるのぜ!」

 

魔理沙さんは弾幕を大量に展開してきた。

 

「くっ! 今までよりも多いし、スピードも上がってる!

こんなのひらりマントじゃ返せない。

何か、無いか!」

 

僕はポケットをあさって、この現状を打破できるモノを探した。

 

「! これなら行けるかもしれない」

 

僕はポケットから出したうちわを構える。

 

「ん? うちわを構えて何をやってるのぜ?

そんなので私の弾幕をどうにか出来るわけがないのぜ!」

 

魔理沙さんは自信満々に答えた後に、僕は口角を少し上げて

 

「強力うちわ風神」

 

力強くうちわを扇いだ。

強力な風が吹き荒れて、魔理沙さんの弾幕を全て弾き飛ばした。

 

「嘘だろ? 私の弾幕が全部飛ばされた? は、はは、そんなのありかよ?」

 

「どうしますか? まだ、続けますか?」

 

僕はタケコプターをつけて魔理沙さんのほうに飛んだ。

 

「はは、降参だよ。

私の全力の弾幕を弾き飛ばされたらもう何をやっても勝てるきがしないぜ」

 

魔理沙さんは両手を上げて敗北を口にした。

 

「さて、弾幕勝負も終わった事だし、霊夢のところに戻るか、行こうぜのび太」

 

僕たちが霊夢さんのところに戻ると、笑顔の霊夢さんが待っていた。

 

「あ、あの、霊夢さん何か怒ってますか?」

 

僕が若干ビビりながら聞いてみると

 

「いや、全然怒ってなんか無いわよ?

どっかのバカが出した弾幕が私の神社を壊していったけど全然気にしてないわよ? 本当に気にしてないから、でも、思った事が一つあるとしたらもう少し加減して欲しかったわね!」

 

ダメだ! これは絶対に怒ってる

魔理沙さんは若干震えている

 

「おい、のび太、何か神社を直せるような道具は無いのか?」

 

魔理沙さんは霊夢さんに聞こえないような声音で言ってくる。

僕はポケットから何か無いかと漁ってみる。

すると……

 

「あっ! これなら何とかなります!」

 

僕はポケットから懐中電灯のような見た目の道具を出した。

 

「それは?」

 

魔理沙さんが不思議そうに首を傾げた。

 

「これは、復元光線という壊れたモノを何でも直せる道具なんです」

 

「おお! 凄いな! これなら神社を直せるんだぜ!」

 

「はっ! そんなので直せるなら苦労しないわよ!!」

 

魔理沙さんは期待の目を向けてくる。

霊夢さんは疑いの目を向けてくる。

 

「見ていてください。それっ!」

 

僕が壊れた部分に光線を当てると壊れた部分のパーツが勝手に集まりだして、壊れた部分を直した。

 

「おお! 凄いぜ! 勝手に直ってたんだぜ!」

 

「本当に凄いわ

未来の道具に不可能はないのね」

 

霊夢さんは頭を下げて謝ってくれた。

 

「いえいえ! 頭を下げる事も無いですよ!

元はと言えば、僕たちが弾幕勝負で神社を壊したのが悪いんですから」

 

「そう? なら、ありがとう」

 

霊夢さんはすぐにいつもの調子に戻った。

 

「ん? あれはなんだぜ?」

 

そういって魔理沙さんが指を指した方を見てると赤い何かが空に広がっていく。

あれは、いったい?




やっぱりまだ下手ですね。
これからもどんどんと頑張っていきたいです。
だから、好評価、感想、ダメだし、お願いします
では、バイバイ


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第一の異変 紅霧異変
異変解決へ


遅くなってすいません
リアルが忙しすぎて全然投稿出来ませんでした。
これからは頑張って行きます
では、どうぞ!


空1面に広がる紅いナニカ

まるで血で空を塗ったように紅い

それはどんどんと広がり空全体をおおい、日光さえも遮ってしまった。

 

「霊夢、あれはなんなのぜ?」

 

魔理沙さんが空に指を指していった。

 

「異変よ。

折角きょうは寝ていようと思ってたのにこういう日に限って何で異変が起きるのよ

めんどくさい」

 

霊夢さんは本当にめんどくさそうに言った。

 

「異変解決しに行くんですね!」

 

「そうね~でも…よく考えたら、空のあれが人間に問題ないと思うから大丈夫じゃない?」

 

霊夢さんはそういって居間に戻ろうとしている時に霊夢さんの頭上の空間が割れた。

 

「霊夢~ダメよ

行きなさい」

 

そう良いながら空間から紫さんが出てきた。

 

「紫…別に今回の異変はそこまでの問題はないと思うわよ?」

 

「霊夢はダメね

あれが一体どういったモノか理解してないわ」

 

紫さんはやれやれといったように霊夢さんを煽っている。

 

「ふ~ん、じゃあ、どういったモノか教えて貰いましょうか?」

 

「良い? あの空の霧には魔力が宿っているのよ、もし普通の人間が外に出たら生気を吸われて一時間も経たずに死に至るわ

だから、これは異変なのよ」

 

紫さんは真剣に霊夢さんに説明をした。

いつもと違う紫さんの話に霊夢さんも納得したようだった

 

「成る程ね。

紫の言いたい事はだいたいわかったわ

紫の説明が正しいならのび太は危ないんじゃない?

のび太は普通の人間よ。

何の力も無い人間」

 

そう考えると僕は今回の異変解決に行けないと言う事なのかな?

 

「そうね。

なら霊夢のお札をあげなさい

お札をつけている間はあの霧の影響も受けないわ」

 

「ええっ? あんまりお札を使いたく無いんだけど…貸し1よ紫?」

 

霊夢さんはお札を一つ出して僕の背中に張ってくれた。

 

「ふふっ、気が向いたらね?」

 

「これで異変解決できるな!」

 

「ええ、でも何処に行けば良いのか解らないから結構かかりそうよ、一晩でおわるかしら?」

 

「今回だけは私が異変を起こしてる場所を教えるわ」

 

「……どうゆう風のふきまわしかしら?

いつもなら自分で探しなさいった言ってる癖に」

 

霊夢さんは紫さんを睨んでいる。

 

「今回は特別よ

のび太君が居るからね

でも、次回からはもうしない」

 

「そうね。

折角だし教えて貰いましょうか?」

 

「人里よりずっと先に大きな湖があることはしってるわよね? その場所に館ごと幻想入りした妖怪が居るのよ

その妖怪が霧を出しているわ」

 

「成る程ね。

じゃあ、さっさと行って解決してくるわ

行くわよのび太、魔理沙」

 

「魔理沙さんならもう行きましたよ?」

 

「はあ? もう勝手に行動しないで欲しいわ

私たちも行きましょうか」

 

霊夢さんはため息を一つ吐いてから空に飛ぶ。

僕もポケットからタケコプターをだして空に飛んだ

 

ーーーーーー

 

???side

 

「ねえ」

 

暗い屋敷に幼い女の子の声が響きわたる。

 

「何でしょうか?

お嬢様」

 

少女の声に反応するように一人の女性が返事をする。

 

「運命が見えたの」

 

「どのような運命をご覧になられたんですか?」

 

「とても素敵な運命

暖かく、眩しく、幸せな運命

私と妹が仲良く太陽の下で手を繋いで笑顔で話あっていた

そんな絶対に起こらないであろう夢物語」

 

「それは良いものをご覧になられたんですね。

ですが、その話を何故私に?」

 

「運命を見た時に一人知らない人間が混ざっていた

私はその人間に興味がある。

多分、この霧を止めようとここに来ている筈だわ

だから、その人間が来たら私の部屋に案内しなさい」

 

「はい、畏まりました。

お姿はどのようなものでしたか?」

 

「奇抜な服を来た、少年よ」

 

「畏まりました。

では、私は残っている仕事を片付けて来ます」

 

そう言うと女性は姿を消していた。

 

「さて…私が見た運命は本来なら起こらない夢物語。

いつもなら下らないの一言で切り捨てていた。

だけど、あの少年は何かを起こすような気がする」

 




いや~、酷いですね
こんなに文章力が低下していたなんて自分でもびっくりですよ
まあ、これからは上手くなるように頑張っていきます。
本来なら弾幕バトルまで書く予定でしたが疲れたので次回へ
最後に高評価、ダメ出し、感想、何でも書いて下さい。
それでは、バイバイ


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魔理沙は盗人?

書き終わりました
この調子でどんどんと投稿していきたいです
では、どうぞ!


話は少しさかのぼる。

霊夢とのび太が異変の親玉の所に向かうちょっと前。

 

「へっへへ~、霊夢とのび太には悪いが…この魔理沙さんが異変をばっちし解決してやるんだぜ!」

 

魔理沙はほうきに股がり凄いスピードで飛んでいく。

それは段々とスピードが上がっていく

気が着いた頃には人里の上空を過ぎ去っていた。

 

「さて、もうそろそろの筈だけど…あれか!」

 

私が飛んでいるとデカイ洋館を発見した。

その洋館は全てが血のように紅かった。

 

「あれが今回の異変の親玉の居る場所か」

 

私は洋館のまわりを飛びながら考える。

何処から侵入しようか、敵の戦力はどのくらいか、と考えた。

 

「さて…何処から侵入するー」

 

「おい! お前!」

 

私が侵入場所を考えてる時に後ろから声が聞こえた

私が後ろを振り向くとそこには、青髪で背中から氷がついている女の子と、緑髪で背中から翼を生やした女の子が青髪の後ろに隠れるように居た。

 

「ち、チルノちゃん…止めようよ。

この人、何か忙しそうだし」

 

「いいや、大ちゃん。

あたいは最強だから大丈夫!

おい! あたいと勝負しろ!」

 

私は突然の出来事に頭を押さえた。

何故か見ず知らずの妖精に戦いを挑まれた。

私は妖精の話を無視して、洋館の辺りを見る。

 

「おい、逃げるのか!

あたいの力にびびってるんだな?

やっぱりあたいは最強ね!」

 

「そうだな。

私はお前が怖いから逃げるぜ」

 

私は妖精の話を半分以上聞き流しながら侵入ルートを探す。

 

「…チルノちゃん。

じゃあ戻ろう」

 

「いや! 大ちゃんまだだよ!

あたいは勝って無いもん

逃げるな! あたいと勝負しろ」

 

私は段々とめんどくさくなり洋館の窓から館内に侵入する。

 

「待て~! 逃げるな~!」

 

私は妖精が入る前に窓を閉める。

妖精は窓にぶつかり酷い顔だった。

 

「さてと…どっちに行けば良いんだ?

まあ、適当に歩いてれば誰かに会うか」

 

私はそのまま館内を歩く。

 

ーーーー

 

感覚的に10分ぐらいたった頃か。

大きな扉を発見した。

 

「ここに何かあると私の直感が言ってるぜ!」

 

私は大きな扉を開けた。

そこにはバカでかい本棚が何個もあった。

私は本棚から本を一冊見ると魔導書だった。

他の場所の本を見ても魔導書だった。

つまり、ここの本棚の本は全て魔導書ということだ。

 

「こんなに有るなら一冊や二冊ぐらい借りてもばれないんじゃないかな」

 

私は本を手にとろうとした時にーー

 

「そこまでよ、侵入者さん」

 

私は手を引っ込め声がした方に振り向く。

そこには一人の少女がいた。

紫色の髪に紫色の服。

頭にはナイトキャップのようなモノを被っており、服装もどこかパジャマみたいな服を着ていた。

 

「お前は誰だ?」

 

「侵入者、いや、盗人に答える名前は無いわ」

 

「おいおい、一体だれが盗人なんだ?

私はこんなに魔導書があるなら一冊や二冊ぐらい借りて行こうと思っただけだぜ?」

 

「そんな話は聞いて無いけど、ここから立ち去るなら許してあげても良いわ。

もし、まだ本を借りようとふざけた事をぬかすなら私は貴方と戦わなくてはならない」

 

紫色の少女は魔方陣を展開している。

 

「へっ! 上等だぜ!

魔法使い同士、どちらが上か白黒つけようぜ!」

 

私はほうきに股がり宙に浮く。

 




まだ下手だな。
タイトルはこれしか出てこなかったので許して下さい。
早く次の話を投稿したいがモチベーションが保てないよ~
誰か助けて~~~
あと、もう一つの作品の方もそろそろ投稿開始したいと思います。
まるまる1年半ヤバすぎ
最後に高評価、ダメ出し、感想、お願いします
それでは寝ます!


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霊夢さんはキレやすい

書くことが無くなりました
では、どうぞ!


魔理沙が魔女と遭遇していた頃

 

「あの、魔理沙さんは大丈夫でしょうか?」

 

僕は一人で異変を解決しに行った魔理沙さんが心配だった。

 

「多分、大丈夫じゃない? 魔理沙は弾幕勝負だとそこそこ強いし、並大抵の妖怪なら相手にもならないわよ」

 

霊夢さんは魔理沙さんの心配を全然していなかった。

それほど信用しているという事なのだろう。

 

「そんな事より、私はのび太の方が心配だわ」

 

「えっ?」

 

霊夢さんの言葉に僕は驚きの声をあげた。

 

「当然じゃない。

貴方は不思議な道具を持っているとは言え、普通の

人間なんだから妖怪に攻撃されただけでも貴方は大ケガよ。

だから、弾幕勝負は基本わたしがやるわ

のび太には力の弱いヤツと戦ってもらう」

 

霊夢さんと飛んでいると目の前に黒い点を発見した。

ーーなんだろうか?

僕は目を凝らして黒い点を見ようとすると霊夢さんが僕の前にたっていた。

 

「のび太さっそくのお出ましよ」

 

霊夢さんはそう言ってお札を出した。

 

「えっ?」

 

僕は色々な方向に首をむけた。

右、左、上、下と見てみるが妖怪は居なかった。

 

「違う違う。

前よ、前。

目の前に居るじゃない」

 

霊夢さんが指差ししてくれた場所を見る。

さっきの黒い点しかない。

 

「もしかして…。

あの、黒い点に妖怪が居るんですか?」

 

「そうよ。

そこまでの力は感じないけど居るわね」

 

霊夢さんは若干めんどくさそうに言った。

 

「じゃあ、どうすれば良いんですか?」

 

「あ? そんなの決まってるじゃない」

 

そう言って霊夢さんは更に黒い点に近づいていく。

 

「ちょっとそこの妖怪出てきなさい!

あんたが居るとちょっと通りにくいのよね」

 

霊夢さんはお祓い棒を黒い点に向けていった。

すると、

 

「そうなのか~」

 

黒い点からそんな呑気な声が聞こえてきた。

そしたら黒い点は段々と消えていき、中から金髪の可愛い女の子が出てきた。

 

「で?

あんたは何の為にあそこに居たのよ」

 

「貴方は食べても良い人類?」

 

金髪の女の子はとても良い笑顔で言った。

 

「はあ~、やっぱり人喰い妖怪だったわね」

 

「れ、霊夢さん!

逃げましょう! 食べられちゃいますよ!!」

 

僕は霊夢さんの手を掴んで逃げようとする。

 

「大丈夫よ。

貴方は見てていなさい。

博麗の巫女とはどんなモノか教えてあげるわ」

 

霊夢さんは僕が握ってる手を優しくほどいて、金髪の女の子の方を向く。

 

「やっと、食べられる気になったのか~?」

 

「貴方程度に食べられるのなら私は既にこの世にはいないでしょうね。

かかってきなさい!

博麗の巫女の力を思い知らせてやるわ」

 

「むっ! 生意気なのだ!

人間の癖に!!」

 

そう言った金髪の子は弾幕を霊夢さんに撃っていく。

その数は十、スピードはそこまでの早さではない。

霊夢さんは弾幕をどんどんと避けていく。

 

「この程度かしら?」

 

「これならどうなのだ~!

月符『ムーンライトレイ』」

 

金髪の子はスペルカードを宣言した。

弾幕が彼女の回りに展開された。

その後に彼女は両手からビーム状の弾幕を撃ってきた。

 

「なかなかやるじゃない」

 

霊夢さんは弾幕を完全に避けきっている。

その上、まだ余裕もありそうだった。

霊夢さんはお祓い棒を構えて、弾幕を避けながら一瞬であの子の目の前に移動していた。

 

「でも、少し調子に乗りすぎたようね

頭を冷やしなさい!」

 

霊夢さんはお祓い棒を彼女の頭にぶつけた。

彼女は頭を押さえながら下に落ちて言った。

 

「れ、霊夢さん。

少しやりすぎなのでは?」

 

「大丈夫よ

妖怪は普通の人間と比べると頑丈だし、治りも早いから早くて一時間で動けると思うわよ?」

 

「そ、そうですかね?」

 

「あんたがそんな心配しなくても良いのよ

さあ、行きましょう

異変は待ってくれないわ」

 

霊夢さんそう言って先に行ってしまった。

僕は彼女が落ちた方をしばらく眺めて霊夢さんの後を追う。

 

ーーーーー

 

僕たちはしばらく飛んでいると、凄く大きい紅い洋館を発見した。

 

「…ここね。

のび太いくわよ」

 

「あ、あの、霊夢さん」

 

「ん? どうしたの」

 

「じ、実は、タケコプターの電池が切れそうなのでこれ以上飛んでいられないです」

 

僕はタケコプターを指差して言う。

 

「しょうがないわね。

早く降りないと危ないわね」

 

僕と霊夢さんは地上に降り、タケコプターをポケットにしまう。

 

「すいません」

 

僕は霊夢さんに頭を下げる

 

「気にする事じゃないわ。

とりあえず、侵入出来そうな場所を探しましょう」

 

霊夢さんはそう言って歩いていく。

 

「……ねぇ、あなた達ここの屋敷に侵入しようとしてるんでしょ?

なら、いい所を知ってるわよ」

 

後ろから声が聞こえてきた。

そこには中華服みたいなモノを着た。

赤髪の綺麗な女性が立っていた。

僕はその人に教えて貰おうとした時にー

 

「のび太!

ソイツから離れなさい!!」

 

霊夢さんが僕と赤髪の人の間に入ってきた。

 

「えっ? 霊夢さん?」

 

僕には訳が判らなかった。

どうして霊夢さんがこんな事をしたのか?

 

「妖怪が私たちに何のようかしら?」

 

霊夢さんは怪訝そうな顔で言った。

 

「あら? もうバレちゃったの?

流石は博麗の巫女ね」

 

「ふん! バレバレなのよ!!

用が無いなら先に行かせて貰うわ」

 

霊夢さんは僕の手を掴んで先に行こうとする。

 

「…まあ、待ちなさい。

用ならあるわ」

 

「どんな用なのかしら?

もしかして博麗の巫女を倒しに来たとか言う笑えない冗談を言いに来たのかしら」

 

霊夢さんは少々殺気だっている。

今にでも飛び付きそうな勢いだ。

 

「私は貴方を倒しに来たワケじゃないわ。

ちょっとした仕事を私はやってるのよね」

 

「…何の仕事なのかしら?」

 

「屋敷に侵入しようとするヤツをぶっ飛ばす仕事よ!」

 

赤髪の人は霊夢さんに向けて上段蹴りをした。

それを霊夢さんはギリギリのところで避けながら後ろに後退する。

 

「随分なご挨拶じゃない?

いきなり攻撃してくるなんてここの屋敷の主はいきなり攻撃するようにいってるのかしら?」

 

「まさか? お嬢様はそんな事を命令しないわ」

 

「なら、どうして攻撃したのかしら?」

 

私は相手を煽るように言う。

 

「それは、貴方は招かれざる客だからよ。

お嬢様のご命令により貴方の入館を拒否します」

 

私は舌打ちをし、門番を睨む。

ーーめんどくさい。

そこで、私はふと気付く

あまりに静かすぎる。

こんな時にこそ、のび太の声が聞こえてくる。

だけど、今はどこにもいない。

「っ! 何をした? 」

 

「何をした、とは?」

 

「しらばっくれるんじゃないわよ! のび太をどこにやったって言ってんの!」

 

私は門番を睨み付けながらに言う。

門番はやっと理解したのか、手を叩いて「ああ!」と納得した。

 

「お嬢様があの子に興味をもってしまったから今はお嬢様の部屋じゃないかしら?」

 

「どうやってのび太を屋敷の中に入れたのかしら?

私が気づかない筈がないわ」

 

「さあ?

貴方が鈍感なだけじゃないのかしら?」

 

あの赤髪は更に私を煽ってくる。

ーー成る程ね

完全に理解したわ。

コイツだけは絶対にーー

 

「潰す!!」

 

「人間の肉はあんまり好きじゃないけど……しょうがないわね。

お嬢様のお土産にしましょう」

 

ーーーーー

 

「えっ? ここは何処?」

 

僕は確か外で赤髪の人が霊夢さんに蹴りを放って、霊夢さんがギリギリの所で避けたと思ったら……いきなり場所が変わっていた。

外に居たはずなのに、室内にいる。

霊夢さんも赤髪の人も居ない。

…ここは一体?

 

「流石は咲夜ね

仕事が早いじゃない」

 

「いいえ、お嬢様。

美鈴が博麗の巫女の注意を逸らしてくれたお陰ですわ」

 

声が聞こえた。

僕は声が聞こえた方に目を向ける。

そこには小さな女の子とメイドさんが居た。

 

「さて、私たちで話すのはここぐらいにして折角のお客様を待たせるのは悪いわね

咲夜、紅茶を淹れてきて頂戴」

 

「畏まりました、お嬢様」

 

メイドさんは紅茶を淹れに廊下に出たと思ったら、直ぐに帰って来た。

行くときには何も持っていなかった片手にはティーポットとお菓子を乗せていた。

 

「悪いね

急にこんな所に連れて来て、少し気になる事があったからここに呼んだ所存だ」

 

「えーと、僕に何の様なんですか?」

 

「単刀直入で言わせて貰おう。

君の血を飲ませてくれないか?」

 

僕はこの人が何を言ったのか意味が判らなかった。

 

 




ちょっと美鈴さんのキャラが変わりすぎてるような……
あと、お嬢様が咲夜とのび太と話している時に口調が違うのはのび太の時にはカリスマモードってことで宜しくお願いします
まあ、良いか!
最後に高評価、お気に入り、感想お願いします
では、次回


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のび太の記憶(前)

ちょっと今回はいっぱいオリネタぶちこみましたが二次創作なんで許してください
今回は前編と後編に分けます。
分けないと8000文字ぐらいになりそうなので…。
それでも良いなら見てくれたら幸いです。
では、どうぞ!


「君の血を飲ませてくれないか?」

 

彼女の見た目は、青い髪色で頭にナイトキャップを被っており、その瞳は真紅色。

服はピンク色のドレスだ。

そして、一番気になるのは彼女の背中から生えている二つの翼だ。

それが、彼女の種族を語っていた。

 

「き、吸血鬼!?」

 

僕は震える手で、小さい彼女に指差しをした。

 

「ああ、そうさ。

私の名前はレミリア。レミリア・スカーレット。

偉大なる夜の王さ」

 

彼女は少し得意気だ。

 

「で、でも、僕の血を飲みたいって言っても…確か、吸血鬼に血を吸われたら吸われたヤツも吸血鬼になるって聞いた事があるんですが…」

 

「ほぉ~、中々に詳しいじゃないか」

 

レミリアさんは驚いた様に言った。

 

「吸血鬼に血を吸われた人間は吸血鬼になる。

だが、その吸血鬼は私達みたいに言葉を喋る事も考える事も出来ない。

どちらかと言うとゾンビに近いモノだな」

 

「そ、それじゃ、僕が血を吸われたらゾンビになるって事ですか?」

 

僕は今までに感じた事のない死の恐怖に体が震える。

 

「まあ、安心しろ。

その症状が出るのは下位の吸血鬼に吸血された時だけだ。

私のような上位の吸血鬼に血を吸われてもゾンビになる事はない」

 

「で、でも、どうやって上位の吸血鬼とか下位の吸血鬼って判るんですか?」

 

「吸血鬼の弱点は判るか?」

 

「た、確か…ニンニクと十字架とかだった、かな?」

 

僕は前にテレビで見ていた吸血鬼特集を思い出す。

他にも何個かあった気がしたが、忘れてしまった。

 

「そうだな。

他にも銀製品とか太陽の光だったりと言っていたらキリがない。

だが、稀に吸血鬼の弱点がほとんど効かない吸血鬼もいる。

それを上位吸血鬼と言う」

 

「じゃあ、レミリアさんは太陽の光とかニンニクとか効かないんですか?」

 

「確かに普通の吸血鬼と比べると耐性はある…十字架は効かないし、流水も効かない。

太陽も数秒だけなら塵にならず耐えられる。

ニンニクも食べようと思えば食える。

だから、一応は私も上位吸血鬼なんだ」

 

「じゃあ、どうして僕の血を吸おうとしているんですか?」

 

「上位吸血鬼は血を吸っても人間をゾンビに変えられない。

だが、吸った血からソイツの過去を覗く事ができる。

ソイツがどんな風に生まれて、どんな風に育っていき、どんな体験をし、どんな人生を過ごしたか…血を吸えば判る。

下位の吸血鬼は人間をゾンビにして仲間を増やす…。

上位の吸血鬼は人間の過去を見て共感し、仲間にする…。

つまり、要約すると私はお前の過去に興味がある」

 

レミリアさんは真紅の瞳で僕の顔を見ている。

僕は心臓を鷲掴みにされている様な気分になった。

見た目は幼い少女なのにその威圧感はとんでもないモノだった。

 

「ど、どうして? 僕の過去に興味があるんですか?」

 

僕は疑問に思った事を伝えた。

彼女は一瞬考える素振りをし、再度ぼくの顔を見てくる。

 

「なに…私にはちょっと不思議な力があるんだ。

その力で君の事を知って、君の事をもっと知りたくなったんだよ。

だから、君の血をくれないか?」

 

「で、でも、あんまり痛いのは」

 

僕は首を両手で隠すようにした。

 

「ははは!!

そうか…確かに痛いのは怖いだろう。

私も痛いのはあんまり好きではないからな。

話に付き合って貰ったんだ、ティータイムとしよう」

レミリアさんの後ろに居たメイドさんがテーブルの上に紅茶とお菓子を乗せていく。

 

「さあ、召し上がってくれ」

 

僕はテーブルにあるお菓子を食べる。

 

「とっても美味しいです!」

 

「そうか、それは良かった

紅茶も飲んでみてくれ、咲夜が淹れてくれた紅茶は絶品なんだ」

 

僕はレミリアさんに言われた通りに紅茶を飲む。

 

「うぁ~、苦い」

 

「ははは!

君には少し早かったな」

 

僕は急いでテーブルのお菓子を食べる。

苦い口に甘いお菓子は最高だった。

 

「あれ? なんだろう?」

 

「…ん? どうしたんだ?」

 

レミリアさんは声をかけてくれた。

 

「いえ、何か眠くなってきちゃって、ふわぁ~」

 

僕は欠伸をしながら、目を擦る

 

「…そうか、それならそこのベットを使うと良い」

 

レミリアさんが指差した方向に大きいベットがあった。

僕はレミリアさんに感謝の言葉を述べながら、ベッドに歩いていく。

ベッドに入ると良い香りがし、僕はすぐに夢の中に入ってしまった。

 

ーーーーー

 

私は少年が寝たのを確認する。

 

「…寝たか」

 

「お嬢様、こんな事をしてよろしかったのですか?」

 

「しょうがないじゃない!

こうでもしないと血を飲めそうに無かったんだもの。

それに、今は時間が惜しいわ。

咲夜、早くやって頂戴」

 

「はい、畏まりました。

お嬢様」

 

咲夜はそういうと私の目の前から消えた。

そして、直ぐに戻ってきた。

その手には注射器を持っている。

 

「持ってきました」

 

「じゃあ、やって頂戴」

 

「ですが…信じられませんわ

この子が妹様を救うかも知れないなんて…」

 

咲夜は慣れた手つきで少年の腕に注射器を刺す。

その時に少年は一瞬つらそうな顔をした。

 

「私も信じられないわ。

だけど、私の能力が外れているだけかも知れないけど、一応は確認してみようと思うわ」

 

「…お嬢様。

終わりました」

 

咲夜は注射器いっぱいに入っている少年の血をすぐにグラスに入れてくれた。

 

「さて…運命の時よ」

 

私はグラスを持ち、少年の血を一気に飲み干した。

すると、景色は一変した。

 

ーーここは何処?

周りが全部白い所の記憶。

知らないおじさんが出てきた…。

この人はあの子の親?

 

「この子の名前が決まったよ!」

 

今度は女の人が出てきた…。

この人は母親ね。

 

「どんな名前なの?」

 

「この子の名前は「のび太」

野比のび太、良い名だろ?

名前の意味は健やかに、大きく、どこまでものびて欲しいという願いを込めた名前だよ」

 

ーーあの少年の名前は野比のび太。

とっても素敵な名前ね。

 

また、景色が変わった。

今度は小さな男の子とおばあちゃんがいた。

ーーあの男の子がのび太ね

随分と成長しちゃって

 

「ねぇのびちゃん

ダルマさんてえらいね。

なんべん転んでも

泣かないでおきるものね

のびちゃんもダルマさんみたいになってくれるとうれしいな

転んでも転んでも一人でおっきできる強い子になってくれると……。

おばあちゃんとっても安心なんだけどな」

 

「ぼくダルマになる。

やくそくするよおばあちゃん」

 

私はこの光景に少しの寂しさを覚える。

そして、景色が変わった。

雨が降る曇り空だった。

そこに知らない男の子が走っていた。

知らない男の子は馬車のような機械へ向かって必死に走っていた

 

「待て~! 止まれ!」

 

知らない男の子は必死に走っていたなんの為にそこまで頑張るのだろうか…。

すると、何かにぶつかったのか後ろから何かが飛び出した。

黒い、鞄?

少年はそれに向かって走って、地面につくギリギリの所でキャッチし、自分を下にして鞄を守った。

誰かが走ってきた。

それは更に成長したのび太だった。

 

「だ、大丈夫?」

 

「ああ、ほらよ。

取り返してやったぜ!」

 

「ありがとう!!」

 

のび太は少年から受けとった鞄を大事そうに抱えた。

今度はもう手放さないように…。

 

「覚えておけ!

お前のモノは俺のモノ俺のモノも俺のモノ」

 

「…うん!」

 

気がついたら曇り空は晴れていて太陽が顔を出していた。

その太陽の下には大きな虹がかかっていた。

また景色が変わる。

 

今度は青色で丸いのとのび太が居た。

ーー何なんだろう。

あの青いヤツは?

 

「君が僕の未来を変えるって言ったけど、実際はどうやるの?」

 

「そんなのは簡単だ。

お前がその子に好きになって貰えばいいんだ」

 

「でもどうやって?」

 

「バカな君に…僕がどれだけ凄いのか教えてやろう」

 

青いヤツはポケットから何かをだした。

 

「タケコプター」

 

「なんだいそれは?」

 

「これは空を飛べる事が出来る道具だ」

 

青いヤツはタケコプターというやつをのび太の頭に着けた。

 

「とりあえず、慣れるより慣れろ」

 

のび太は空をとんだ…

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

回転しながら…。

 

「ドラえもん!! 止めてくれ~!」

 

のび太は青いやつの名前を叫んだ

ーーアイツの名前はドラえもんと言うのね

ドラえもんがのび太を捕まえてタケコプターをとった。

 

「どうだ? 凄いだろ!」

 

「ああ、凄いよ!

これからもよろしくね」

 

また景色が変わる。




アニメの中のセリフとちょっと変わってる部分もあるでしょうが許してください


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のび太の記憶(後)

終わりました。
では、どうぞ!


空き地に二人の人影があった。

片方はのび太だ。

もう一人は姿が変わってるけど、のび太の鞄を取り返した男の子だ。

何故、二人が居るのだろうか?

のび太がぼろぼろなのだろうか?

 

「…はあ、はあ、ど、どうだ!

…のび太、まだ、やるって、のか?」

 

男の子は息も絶え絶えみたいだった。

のび太の方もぼこぼこにされていて立つのも辛そうだった。

 

「ま、まだ…だ!

僕は君に勝たないといけない!」

 

のび太は立った。

足はがくがくと震えているし、眼鏡にもひびがはいっていた。

 

「しつこいぞ!

お前じゃ俺には勝てない」

 

のび太は男の子の方に歩いていく、ゆっくりゆっくりと一歩ずつ歩いていく。

のび太は男の子にパンチをする。

それは撫でるようなパンチ、痛くも痒くも無いだろう。

 

「僕は勝たないと…僕だけの力で、君に勝たないと……。

ドラえもんが安心して……帰れないんだ!」

 

「わ、わかった! 敗けだ! 俺の敗けだ!!」

 

彼の敗北宣言にのび太は力が抜けたのだろう。

地面に倒れる。

男の子の方は急ぎ足でどっかに行ってしまった。

すると、のび太に向かって走ってくる影があったー

 

「の、のび太君!」

 

ドラえもんだった。

ドラえもんはのび太を肩に担いで立ち上がった。

そして、二人は歩きだした。

 

「ど、ドラえもん」

 

「なんだい?」

 

ドラえもんは優しい声音で言った。

 

「勝った…勝ったよ、ぼく。

みたろドラえもん。

勝ったんだよ。

ぼくひとりで。

もう安心して帰えれるだろ、ドラえもん」

 

「うん…うん!」

 

ドラえもんは涙を流しながらのび太の話を聞いていた。

のび太は疲れたのだろう。

眠りについてしまったようだ。

 

「君はしょうがないヤツだ。

僕に安心して帰って貰う為にジャイアンと戦おうなんていつもの君じゃ考えられなかった。

でも、僕は嬉しいよ。

これで、安心して帰れる。

出来る事なら…最後まで君の成長を見ていたかった」

 

ドラえもんは自分の想いを言っていく。

 

「…ついてしまった」

 

ドラえもんが見ている先には一つの赤色の屋根の一軒家があった。

ドラえもんはポケットからタケコプターを取り出し、2階の窓から部屋に入っていった。

ドラえもんは布団を引いて、のび太を寝かせる。

 

「これは酷いな」

 

ドラえもんはのび太の眼鏡を見ながらいった。

 

「タイムふろしき!」

 

眼鏡の上に布を乗せた。

すると、一瞬で眼鏡が治った。

 

「さて…まだ時間はある。

君とは色々あったな…君は僕の道具をすぐに悪用したり、最後に痛い目にあってもまた直ぐに僕の道具を頼ってきた。

ジャイアンにはいつも泣かされていたし、スネ夫の自慢話には羨ましそうだったな、しずかちゃんの風呂には間違って何回も行ってしまったな。

でも…僕には何もかもが新しくて楽しかった。

僕は君という友達を持てて誇りに思うよ」

 

ドラえもんは涙を流しながら話した。

そこからはドラえもんは話す事なく、黙ってのび太の顔を見ていた。

 

「さて…もう時間か、のび太君。

君と過ごした日々を僕は忘れないよ。

君の幸せを僕は未来で願ってる」

 

ドラえもんはそう言うと、机の引き出しを開いて入っていった。

 

ーーーーー

 

朝日がのび太の顔を照らしていた。

その陽射しでのび太は目を覚ました。

のび太は目覚まし時計を確認した。

 

「やばい! 遅刻だ遅刻!!」

 

のび太は急いで服を着て、下に降りていく。

そこにあった朝ごはんを急いで食べた。

 

「ドラえもん! このままじゃ遅刻しちゃうよ!!

早く道具をだして!!!」

 

のび太は押し入れの中を開く…中には何も無かった。

 

「あ…そっか、ドラえもんは帰ったんだね。

でも、もしかしたら」

 

のび太は机の方に歩いていき、机の引き出しを開いてみた。

中には消ゴムやコンパスと言った勉強道具が入っていた。

 

「のびちゃ~ん、今日は土曜日で学校は無いわよ」

 

扉の外からのび太のお母さんの声が聞こえる。

 

「ドラえもん。

勝手に帰ったらさよならの言葉も言えないじゃないか…。」

 

のび太は机の前に体育座りをした。

その顔は若干寂しそうだった。

 

「ドラえもん、帰ったら部屋ががらんとしちゃったよ。

でも……直ぐに慣れると思う。だから……、心配するなよ、ドラえもん」

 

………。

また、光景が変わった。

 

「ドラえもん…この道具でやり返しても僕は悲しいままだ。

こんな事をしてもドラえもんは帰ってこない(・・・・・・)

ドラえもんがいる筈無いんだ」

 

のび太は悲しい顔で階段をあがっていく。

のび太は自分の部屋の前でため息を一つ溢した。

 

「ドラえもんはもうここには戻ってこない」

 

のび太が部屋に入る。

窓から入ってくる太陽の光で一瞬目をつぶった。

目を開けると、そこにはーー

 

「のび太君」

 

ーードラえもんが居た。

 

「え? ドラえもん?」

 

のび太は驚いた顔でドラえもんに指を差した

 

「うん! そうだよ!」

 

「ドラえもん…ドラえもん!」

 

のび太はドラえもんに向かった走っていった。

 

「でも、どうして?」

 

「それは僕もわからないんだ。

何故か急にここに戻っても言いと言われたんだ。

……ははーん、ウソ800を使って僕がいないとか言ったんだな。だから、僕がここに戻ってくる事が出来たんだよ」

 

のび太は涙を流しながらドラえもんに告げるべき言葉いった。

 

「うれしくない。

これからまた、ずうっとずうっと

ドラえもんと一緒に暮らさない」

 

「のび太君」

 

……。

のび太が言った事は反対になった事。

つまり、本来の意味に戻すと…。

『うれしい。

これからまた、ずうっとずうっと

ドラえもんと一緒に暮らす』

という意味なのだろう。

これから二人の物語は続くのだろう。

また、光景がかわる。

 

今度は年のとった男の人と、若い女の人が話していた

 

「パパ!

私お嫁にいくのやめる!!」

 

女性が話している。

どうやら結婚の話をしているらしい。

 

「私がいっちゃったらパパ寂しくなるでしょ?」

 

「そりゃもちろんだ」

 

「これまで甘えたり、我が儘いったり…。

それなのに私の方は、パパやママに何にもしてあげられなかったわ」

 

「とんでもない。

君は僕らに素晴らしい贈り物を残していってくれるんだよ」

 

男の人は肩に手を置いて優しくいった。

 

「贈り物? 私が?」

 

「そう。

数えきれないほどのね。

最初の贈り物は君が生まれてきてくれた事だ。

午前3時頃だったよ。

君の産声が天使のラッパみたいに聞こえた。

あんなに楽しい音楽は聞いたことがない」

 

男の人は暗くなって星が見え始めた空を見る。

 

「病院を出たとき、かすかに東の空が白んではいたが、頭の上はまだ一面の青空だった。

この広い宇宙のかたすみに、僕の身を受け継いだ生命が、いま、うまれたんだ。

そう思うとむやみに感動しちゃって、涙がとまらなかったよ」

 

「…パパ」

 

「それからの毎日、楽しかった日、満ち足りた日々の思い出こそ、君からの最高の贈り物だったんだよ。

少しぐらい寂しくても、思い出が暖めてくれるさ、そんなこと気にかけなくていいんだよ」

 

「わたし……、不安なの。

上手くやっていけるかしら」

 

男の人は女の人の頭を撫でながらに言う。

 

「やれるとも、のび太くんを信じなさい」

 

ーーのび太の話だったのね。

 

「のび太君を選んだ君の判断は正しかったと思うよ。

あの青年は『人の幸せを願い、人の不幸を悲しむ事の出来る人だ』

それがいちばん人間にとって大事なことだ。

かれなら、間違いなく君を幸せにしてくれると、僕は信じているよ」

 

ーー人の幸せを願い、人の不幸を悲しむ事の出来る人…。

私が会ってきた人間にそんなヤツはいなかった。

人間は心のどこかに黒い感情を隠している。

だけど、のび太みたいなヤツともう少し早く会っていたのなら私たち姉妹は変わっていたんだろうか?

また、景色が変わる。

それからは色んなモノをみた。

 

「僕が味方したって大した戦力にはならないと思うけど、1たす1はいちよりも小さくなるなんて、僕思わない。

だって1人じゃないんだもん」

 

それは自分と似ている者と救う物語。

 

「ちがう!! ドラえもんは道具でじゃない!! 友達だ!!」

 

それは機械の王国で君を助ける物語。

 

「僕たち、大人になってもこんな冒険ができるかなぁ」

 

それは謎を追い求めた物語。

 

「ドラえもんはいつだって僕を助けてくれた。

だから今度は僕がドラえもんを助けるんだ」

 

それは何万年たったとしても君を救いたい少年の物語。

 

「僕たちが大事にしたいと思っていることは、そんなに間違っているの?」

 

それは子供の君たちへの物語。

他にも色々な人たち、世界をみた。

これが野比のび太と言う人間なんだろう。

 

ーーーーー

 

「お嬢さま! 大丈夫ですか?」

 

私が目を開くと目の前に私の事を心配そうに見ている咲夜がいた。

 

「ええ…大丈夫よ」

 

「それなら良かった。

急に机に突っ伏してしまってびっくりしまいました」

 

「所でのび太は?」

 

「のび太と言うのが誰なのか判りませんが…あの少年ならあそこで寝ておりますわ」

 

咲夜が指差した先にはのび太が寝ていた。

私はのび太が寝ているベッドまで歩いて、のび太の頬に指を這わせた。

 

「お、お嬢さま!」

 

「わたし多分、初めてだと思うわ、こんなに人間に興味を持ったのは」

 

「…お嬢さま。

一体なにを見たのですか?」

 

「私じゃこの子の人生は言い切れないわ

だけど、すくなくとも私にとっては大切な事を教えてもらったわ」




語彙力がクソすぎて文章が破綻していると思いますが、それでも自分の書きたい所は書けたので満足です。
しずかちゃんのパパの「思い出が暖めてくれるさ」って名言過ぎると思います。
それ以外も名言ですが…このセリフは僕も子供が出来たら言ってみたいセリフです
無駄話でしたすいません
最後に気に入ってくれたら、高評価、感想、お気に入りお願いします


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美鈴VS霊夢 (前)

久しぶりです。
遅くなってごめんなさい!!


これはレミリアが、のび太の記憶を見る少し前に遡る。

 

「潰す!!」

 

「あんまり人間の肉は好きじゃないのだけど……お嬢様のお土産にしますか」

 

私は弾幕を展開する。

その数は30!

それを妖怪に向けて一斉に放つ。

普通の妖怪ならこれで終わりだ。

私は勝利を確信し、館の中に入ろうとする。

するとーー

 

「これが博麗の巫女の力? なら拍子抜けね」

 

声が聞こえた瞬間、妖怪に放った弾幕は全て弾かれた。

私は驚きのあまり声が出せなかった。

 

「貴方、態度の割りに全然大した事無いのね」

 

妖怪は余裕の表情だった。

あれだけの弾幕を弾いたのに息一つ切れてない。

私は妖怪を睨む。

 

「言ってくれるわね。

ただの妖怪だと思って力を抜いていたのかもしれないわね」

 

「そう…なら本気で来なさい。

じゃないと死ぬわよ?」

 

妖怪から放たれる圧倒的な死の気配。

私は心臓の音がどんどんと早くなっていくのを感じた。

体が重い。呼吸がしづらい。ここに居たくない。

 

「はあ…もう、やめね」

 

妖怪が放っていた重圧が消えた。

私は突然の事に驚きながら妖怪の方を向く。

 

「な、んで……」

 

「なんで、止めたかでしょう?

そんなの貴方から戦意が消えたからよ。

戦う気がないヤツを倒しても何の意味も無いわ。

今回は見逃してあげるわ。

帰りなさい、そして、もう二度とここに来ない事ね」

 

私は妖怪の言った事を理解出来ないでいた。

戦う気がない? 誰が?

見逃す? 誰を?

帰れ? 誰に向かって?

私は妖怪の言葉に段々と腹がたってきた。

気がついたら、早い心臓の音も、重い体も、呼吸のしづらさも、ここから去りたいという気持ちも嘘のように消えていた。

 

「……け……る、な」

 

「ん? 何かいったかしら?」

 

妖怪が聞き返してきた。

 

「ふざけるな!」

 

私は怒鳴り声をあげる。

それは何に対しての怒りなのだろうか?

異変を起こしたやつへの怒り? 違う!

のび太を連れ去ったやつへの怒り? 違う!!

私を煽ってくるこの妖怪への怒り? 違う!!!

この怒りは博麗の巫女でありながら妖怪にビビり、一瞬でも、異変解決に対して逃げようとした自分への怒りだ!!

 

「私は逃げない! 博麗の巫女が逃げる事なんてあってはならない!」

 

「闘気が溢れている

やっとやる気になったのね」

 

「行くわよ!」

 

私は弾幕を展開する。

その数は30

私はそれらを妖怪の視界を埋めつくす様に放った。

 

「また、同じ事を! こんな事を何百回しても私には当たらないわ!」

 

妖怪は弾幕を全て弾き、私の事を探している。

ーーずるいとは言わないでよね。

私は妖怪が弾幕を弾こうとした時に、素早く妖怪の後ろに回り込んだ。

私はお払い棒に霊力を込め、それを妖怪の頭に叩き込む

 

「なっ!」

 

筈だった。

妖怪は左手で頭を守っていた、前を向きながら(・・・・・・・)

 

「危ない危ない、流石に同じてを二回もするわけないわよね

ちょっと貴方を見直したわよ?」

 

私は妖怪から距離を放した。

 

「なんで」

 

「ん?」

 

「なんで私の場所が解ったのかしら?

私は貴方から見つからないように、音も出さずに移動したわ」

 

「ええ、確かに音も姿も無かったわね。

貴方を見つけられたのは、私の能力のおかげなんだけどね」

 

「そう…じゃあ、貴方の能力は何て言うのかしら?」

 

まあ、バカ正直に答えてくれるとは思わないけど、一応聞いてみる。

 

「まあ、言っても良いかな?

私の能力の名前は「気を操る程度の能力」って言うの」

 

予想外に妖怪は答えてくれた。

でも、これが本当の能力かどうかなんてわからない。

さらに、妖怪が私に能力を言う理由なんてない。

 

「本当かしらね?」

 

「なに? 疑ってるの?

貴方が教えてって言ったから教えたのに」

 

「当然よ。

私は正直、貴方が能力をバカ正直に言うなんて思わなかったし、それに妖怪の事は信用できない」

 

私は妖怪に疑う理由をいった。

それを聞いた妖怪は首を縦に振って、うんうん、と頷いていた。

 

「確かにそうね。

貴方の判断は正しいわ

相手が言った事を疑うのは当然の事よ

だけど、疑い過ぎるのは駄目ね。

思考に無駄なモノが有ると、動きにまで影響するわ

だから、自分の目で見極めなさい。

貴方が見て、感じて、考える事ね。

そうでもしないと貴方は死ぬわ、絶対に」

 

妖怪の言葉は私の胸に重く突き刺さる。

ーー死。

今までは自分にとっては関係の無いモノだと思っていた。

だが、実際に遭遇してみたらどうだ?

それは想像以上に恐ろしかった。

死の恐怖は体を支配し、心を蹂躙した。

 

「まあ、しょうがない…か。

貴方はよく頑張ったと思うわ

人間が妖怪に攻撃をしただけ凄いと思うわよ?

ただ、貴方は余りにも若過ぎたのよ。

だから、もっと成長しなさい。

貴方なら五年、いや、十年経ったら、もしかしたら、お嬢様とも良い試合出来ると思うわよ?

まあ…聞こえてないか…」




すいません!!
原作無視です。
あと、美鈴強すぎと思った人は大丈夫です!
原作の異変起こしてる奴らも強く設定してます。
霊夢弱すぎって思った人は大丈夫です!
霊夢もどんどんと強くなっていきます
最後の描写は自分が入れたかっただけです!
そのときは広い心で見て貰えば嬉しいです
最後に評価、感想、お気に入り登録お願いします
それでは、次回!


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美鈴VS霊夢 (中)

ーー私は負けた…。

それも完膚泣きまでに負けた。

私は自分の力を過信し過ぎていた。

自分より強い奴はいないと、自分が最強なんだろうと勝手に思っていた。

私は博麗の巫女で妖怪退治のプロだと言われて勝手に得意になっていた

だから、私に勝てる奴はいないと…私が最強なんだと思い込んでいた。

だから、負けた…慢心をして修行もろくにしなかった結果がこれ。

ーーそれでも、まだ、私にはやる事がある……!!

 

「さて、咲夜さんに報告しに行きますか」

 

妖怪が館に向けて歩を進める

ーーそれを

 

「ま…まちな…さい!」

 

私は震える口で妖怪を呼び止める

妖怪は一瞬止まったが、そのあと何事も無かった様に歩いていく

もう私には目を向ける必要もないと?

それが余りにも腹立たしくて、悔しかった。

だから私は弾幕を妖怪にめがけて放った。

弾幕が妖怪に被弾する前に、妖怪は弾幕を上段蹴りで蹴り返した。

 

「忠告したわよね?

もしかして聞こえなかった?

なら、もう一度言うわ

貴方じゃ私には勝てない

死にたくないなら私の目の前から消えなさい!!

目障りだ人間!」

 

妖怪は今までよりも強い殺気を私にぶつけてくる。

それを受けた私の足は恐怖で震え、体温は急激に冷えるのを感じた。

私は手に霊力を宿して自分の頬を思いっきり叩いた。

辺り一帯に「バチィ」という音は何処までも響く気がした。

ーーこれで目が覚めた。

足の震えは無くなり、体温は徐々に熱を持った。

 

「私はもう負ける訳には行かない!

私にはやるべき事がまだ残ってるから!!」

 

私は妖怪を睨み返した。

 

「へぇ~、貴方そんな顔も出来たんだ

これは少しだけワクワクしてきたわ」

 

妖怪はニヤニヤしながら私の顔を見た。

 

「行くわよ?」

 

私は妖怪に向かって走る

その途中に弾幕を展開し相手に放つ

私の弾幕を妖怪は軽く弾き飛ばす。

ーーやっぱり…弾幕だけじゃ余裕で返される

なら、返せない様に攻撃すればいい。

私はまた同じように弾幕を展開し放つ

 

「また、同じ事を?

何度やったって意味がないと何でわからないの?」

 

弾幕を更に展開する。

 

「無駄よ」

 

私は妖怪が弾幕を弾く度にそれより多くの弾幕を展開する。

 

「ちっ!!」

 

妖怪は弾幕を弾かずに避けた。

私は更に弾幕を展開する。

 

「!!」

 

今度は妖怪の服に弾幕がかすった。

もう少しだ、私は更に弾幕を展開する。

 

「っく!」

 

弾幕が妖怪に被弾した。

ーー今だ!!

 

「「霊符」夢想封印!!」

 

私の夢想封印の7つの弾幕が妖怪に迫っていく

あの妖怪は私の大量に展開した弾幕の中にいる。

私の夢想封印からは逃れられない

これが私の必殺の一撃。

 

「ふふっ 面白い! 面白いわ!! 博麗の巫女ぉ!!!」

 

妖怪は私の弾幕に真っ正面から突っ込んできた。

ーー何をしても私の夢想封印は止められない

それが例えどんなに強い妖怪だったとしてもだ。

私は勝利を確信し、上から門を越えて館内部に侵入しようとした時ーー。

「…か…け…らん!!」

 

誰かの声がした。

回りを見ても誰もいない。

 

「…っ! まさか!!」

 

私はあの妖怪の方に顔を向ける。

私が放った夢想封印で妖怪の姿は見えない。

 

「「華符」芳華絢爛!」

 

あの妖怪が私の夢想封印を押しどけて、弾幕を展開してきた。

高密度な弾幕は華の様に咲いている。

それを私はギリギリで避けていく。

 

「やってくれるじゃない!

まさか、私の夢想封印を押しどけて弾幕を展開してくるとは思わなかったわ」

 

「確かに貴方の弾幕の檻は凄かったわ

そこは認めるわ

だけど、直ぐに勝ちを確信して手を緩めるのが貴方の悪いところよ」

 

「ふん! 説教なら聞く気もないわ

そんな時間は残されてないのよ」

 

私は妖怪に向かって弾幕を放つ

 

「いいえ、私は貴方を褒めてるのよ?

いまさっきのは本当に危なかった。

だから、ここからは本気でいくわよ」




本当にすいませんでした!
リアルで忙しくて小説を投稿する時間がありませんでした
これからはちょっとずつ投稿していきます
また、失踪するかもしれないですが
頑張って行きます


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美鈴VS霊夢 (後)

久しぶりに投稿しました
ちょっと長くなってますが読んで頂けたら幸いです。


「ここからは本気で行くわよ?」

 

私が放った弾幕を弾きながら近づいてくる。

ーーここからだ。

私はここからあの妖怪に勝たないといけない。

だけど、悲しきかな…あの妖怪に勝てるビジョンが何一つ出てこない。

奴は私の弾幕を弾き、私の夢想封印を押し返す弾幕も持っている。

普通に考えたら詰み

 

「だけど! それだけで!! 諦める訳には行かないのよ!!!」

 

私はお祓い棒に霊力を込めて走る。

 

「弾幕が効かないからって今度は接近戦?

浅はかね博麗の巫女

自ら得意な弾幕戦を止めて接近戦をしたところでこの戦力差が縮まるとでも?

いいわ来なさい

妖怪と人間ではぜったいに埋まらない力の差を教えてあげるわ」

 

私はお祓い棒を頭目掛けて叩き込む。

 

「無駄よ」

 

それを軽く受け流された

 

「知ってるわ」

 

私の攻撃なんて軽く受け流される事ぐらい。

私は左手に出した弾幕を放つ

 

「!」

 

私の不意の弾幕攻撃にもしっかりガードしてくる。

これも読めていた(・・・・・)

私は右足に霊力を込めて妖怪の腹を蹴る。

 

「っぐは!」

 

妖怪は吹っ飛んで行く

そのまま館の門にあたって止まった。

私は自分の左手を開けたり閉じたりする。

ーーこれは一体?

体が軽い、今までの自分の体じゃないみたい。

頭が冴えている、相手の次の動きが予想できる。

……これなら行ける!

 

「さあ、早く起きなさいよ

教えてくれるんでしょ?

人間と妖怪の圧倒的な力の差ってやつを…」

 

妖怪は壊れた門の瓦礫の中から起き上がった。

 

「…やってくれたわね

お陰で私のお気に入りの服がボロボロよ」

 

「それはごめんなさいね

そんなに大事な服なら大切に仕舞っとくのをオススメするわ」

 

私は軽口をいい放つ。

 

「……確かにね

さて、今度はこっちから行くわ!」

 

妖怪はそう言うと弾幕を展開してきた。

 

「こんなもの」

 

私は弾幕を避けていく

そんな中に弾幕の球より早く動く物体があった。

「ほらほら後ろがお留守よ?」

 

妖怪が一瞬で私の後ろに回り込んで、更に弾幕を展開してくる。

少しずつ避けるのが辛くなってきた私は弾幕が展開されていない上空に避難しようとする…と。

 

「これはお返し!!」

 

妖怪が私の顔目掛けてパンチをしてきた。

私は両手を霊力で強化し、ガードする。

 

「くっ!?」

 

ーーなんて重い攻撃なのよ!

一瞬腕が折れたのかと思ったわ。

 

「あら?

な~んだ、腕の一本ぐらい折ったと思ったのに全然ピンピンしてるじゃない」

 

「そんな攻撃で私は倒せないわ」

 

私は強がりを言いながら、震える腕を抑える。

 

「ふ~ん、ならもう少し力を込めるわ」

 

妖怪の両手が虹色に光った。

 

「なによ…それ」

 

「私の気を操る力で手に気を集中させただけ

だけど、今までの攻撃とは天と地程の差があるわ」

 

妖怪は試しと言わんばかりに地面に拳を降ろした。

その攻撃によって地面には巨大な亀裂が走っている。

 

「本当に…冗談きついわ

やっとアンタの底が見えたと思ったら、また更に下があるなんて笑えないわよ」

 

「人間にしては貴方はよくやった方だと思うわよ?

だから、これで終わりにするわ

私の本気の弾幕を見せてあげるわ」

 

妖怪の両手の虹色の光がより一層輝いている

 

「くらいなさい!「虹符」彩虹の風鈴」

 

妖怪は虹色の弾幕を展開してくる。

その弾幕は例えるなら風に揺れる風鈴の様にゆらりゆらりと揺れている

だが、決して避けきれない程の弾幕ではない

だけど、私の体は動かない

私は余りにも美しい弾幕に意識を奪われていた。

 

「きれい」

 

そんな言葉が無意識の内に出ていた。

そして、私は大量の弾幕にーー

 

ーーーーー

 

美鈴side

 

私が放った弾幕が博麗の巫女に被弾し、地面に落下するのを確認した。

 

「ふう、やっと終わったわね」

 

私は一息ついた。

まさか、人間相手にここまで長引くとは思わなかった。

もしかしたら、私は久しぶりの戦いにワクワクし、少しでも戦いが長引く様に手加減していたのかもしれない。

だが、もう終わった事だ。

これ以上考えるのは時間の無駄だ。

 

「はあ、楽しい時間は直ぐに終わるモノね

さてと、仕事の続きをしないと……あっ! そういえば博麗の巫女は大丈夫かしら?

いくら殺傷力があんまり無い弾幕とはいえ、普通の人間なら只で済むとは思えないわね

少し様子を見てみましょうか」

 

私は博麗の巫女が落下したと思う場所に向かう。

 

「案外近くに落下したのね」

 

私は博麗の巫女の近くに行く

そして、私は博麗の巫女の体を起こそうとした時に違和感を感じた。

ーーおかしい

何故、博麗の巫女から気を感じない(・・・・・・)のだろう。

普通の人なら生きてる限り気を感じる事ができる。

だけど、死んでるモノや生き物ではない場合には気を感じる事は出来ない。

だから、私は確認する事にした

 

「さてと、鬼が出るか蛇が出るか」

 

私は右手に気をこめる

私の確認の仕方はこうだ。

ただ、ぶん殴る

それで反応するのか、しないのか。

たったそれだけだ。

 

「ふっ!」

 

私は右手の拳を博麗の巫女のみぞおちに叩き込む

私の拳は巫女の体を貫いた。

 

「なっ!?」

 

……だが、私の拳が巫女の体を貫いた時に、巫女の体は沢山のお札に分裂し、私の方に向かってくる。

 

「くっ!? 数が多すぎる!」

 

私はお札を避けていくが、途中からは避けるのは無理だと判断し、弾幕で迎撃する。

だが、迎撃できないお札が私の体に張り付いていく

外そうにもしっかりとくっついていて全然取れない。

ーーあの巫女が無駄にお札を飛ばしてくる事はありえないだろう。

この体についているお札には何か意味がある筈だ

 

「そろそろ姿を見せたらどうかしら?」

 

私の言葉に反応する様に弾幕が飛んできた。

私は両手で弾幕をガードしようとする。

 

「えっ?」

 

弾幕が近づく度に私の両腕が勝手に開いていく、見えない何かに両腕を広げられている。

ガードが出来ず、私は弾幕の直撃を食らってしまう。

そのまま私は数メートルは吹っ飛んだ。

 

「どうかしら私の弾幕のお味は中々のモノでしょう?」

 

ーーーーー

 

霊夢side

 

私の弾幕を食らって妖怪は後ろに吹っ飛んで行く。

妖怪は直ぐに起き上がり構えをとる。

 

「ええ、中々のモノよ。

だけど私はそんな事より気になる事があるわ。

貴方、私に何をしたのかしら?」

 

「何をとは?」

 

私は惚けてみせる

 

「そんなの決まってるわ

私が貴方の弾幕をガードしようとしたら、私の両手は弾幕をガードする直前に勝手に解かれたわ。

貴方の能力? それともこのお札?

答え合わせしましょう」

 

「別にいいわよ」

 

「あら? 貴方なら答えてくれないと思ったんだけど、案外素直なのね?

そういう子はキライじゃないわ」

 

「貴方が私に能力を教えたんだし、私が教えないのは余りにも不公平だわ

だから、答えてあげるだけよ」

 

「なら、お言葉に甘えて」

 

「私が貴方に張り付けたお札には二つの特性があるわ

一つは私の霊力に反応し、反発する力。

私の弾幕が近づいたら、貴方の体に張り付いているお札が反応し、貴方の意識に関係なく弾幕から逃れようとする」

 

「ふーん、それのせいでガード出来なかったのね?

なら、貴方の弾幕は弾幕で迎撃するしかないようね

さあ、続きを殺りましょう?」

 

妖怪が弾幕を展開し、今にも突っ込んできそうだ。

 

「まあ、待ちなさいな

まだ、そのお札の二つ目の特性を説明してないじゃない? 最後まで聞きなさいな」

 

「そう?

じゃあ、お言葉に甘えるわ」

 

「私のお札のもう一つの特性は、引き付け合う力。

私のお札は同じお札と合わさると両方が引き付け合い相手の動きを止める。

それが、例え鬼であろうと私のお札から逃れる事は出来ない」

「成る程ね

なら、今度は貴方が投げるお札にも注意しとかないといけない訳ね?」

 

「ええ、そうね。

だけどもう遅いわ

貴方、自分の足元を見てみなさい」

 

妖怪の足元には私が仕掛けておいた大量のお札がある。

 

「確かにこれで私の足は封じられた。

だけど、私の上半身は動くわ

私の全身全霊の一撃で貴方のお札もろともこの大地を砕く!」

 

妖怪は右手に力を込めている

その右手は眩い程の虹色の光を放っている。

確かにあれなら私のお札の干渉にも引っ掛からずに脱出できるでしょうね。

だけど、それは私が居ない場合に限るわ!

 

「えっ?」

 

妖怪は地面に振り下ろした拳は何かに弾かれていた。

 

「……ありがとう

今はそれしか言葉が出ないわ」

ーー私の弾幕は私の霊力を感知し、遠隔操作を可能とした。

それにより妖怪の足元に弾幕を移動させた。

妖怪に張り付けたお札の反発する力により、私の弾幕に反応し弾いたのだ。

 

「私の唯一の勝ち筋を潰されたって事ね

なら私の負けよ

さあ、最後にパパッと決めちゃいなさい」

 

妖怪は両手を上に上げて降伏のポーズをしている。

 

「私はアンタとの勝負を忘れないわ

だから、安心して逝きなさい

「霊符」夢想封印!!」

 

私の夢想封印は妖怪に直撃した。

 

ーーーーー

 

「……終わったわね」

 

妖怪は私の夢想封印によって気絶している。

一瞬死んでしまったかもしれないとヒヤヒヤしたが、呼吸をしている事で一安心した。

 

「ようやく私はコイツをちゃんと使いこなせた気がするわ」

 

私はお札を握っている手を見る。

ーーあの妖怪に対して行ったお札による拘束

名付けるなら弾幕結界

私の新たな技。

 

「つーか、ヤバイ

霊力を使い過ぎた。

意識が朦朧としてる。

ちょっとぐらい休んでも良いわ…よ……ね?」

 

私は激しい眠気に身を任せる様に眠りについた。




すいません!
ちょっとぐだぐだになっています。
内容も所々言葉がおかしい所もあると思います。
もし、誤字、脱字を見かけたら宜しかったら教えてもらいたいです。
これからはちょっとずつ投稿していきます。
また、失踪してしまう事もあると思いますがその時は寛大な心で許してください。


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魔理沙のミス

久しぶりに書きました
不定期更新ですが、よろしくお願いいたします


霊夢が美鈴と戦う時、違う場所でももう一つの戦いが始まろうとしていた。

 

「どちらが魔法使いとして上か白黒つけようぜ!紫魔女!」

 

魔理沙はほうきに股がり宙へと飛ぶ。

 

「ええ、貴方みたいな泥棒にはきついお仕置きをしないとね。白黒魔女」

 

紫の魔女も魔理沙に続く様に空を飛ぶ。

 

「だから、泥棒じゃなくて借りようとしてるだけだぜ!

こんなに沢山の本いらないだろ?」

 

「この一冊一冊が私にとってはとても大事なモノなのよ」

 

「ふーん、なら…私が弾幕勝負で勝ったら本を貸してもらうぜ!」

 

「いいわ、逆に貴女が負けたら死んでもらうわ」

 

「いっ! 急に物騒な話すんなよ

弾幕勝負で命のやり取りは出来ない筈だろ!!

ちゃんとルールを守って楽しく弾幕勝負しようぜ」

 

「いいえ、私は自分の命と同じくらいの本を賭けに出したのよ。

なら、それ相応の対価を貰わないとね。

それに…貴女は自分の家にハエが入ってきたらどうするかしら?」

 

「そりゃ、残酷だろうけど殺すだろうな

家の外に出した所でもう一度家に入って来たらめんどくさいから、大事をとって殺す」

 

「でしょう? 貴女にとってハエは殺すモノと同じように、私にとって貴女はハエみたいな者なのよ

私の大切なモノに群がり、私の大事な時間を邪魔してくるハエのような存在。それが貴女なのよ。

邪魔だから殺す。それに万が一、貴女が私に勝てたら殺さないし、私の本も貸してあげる。

これで等価なのよ。貴方のクソみたいな命と私の命並に大事なモノ。これが懸けるという事よ。

怖くなったら、後ろを向いて引き返す事をおすすめするわ。まだ、命が大事なら消えなさい」

 

紫の魔女はそう言い自分が本を読んでいた机に戻り、本を読む。

魔理沙には興味が失せたのだろう。

…その対応はまるで道端にいる虫を気づこうとしない人間の様に彼女の眼中には霧雨魔理沙という少女は消え失せた。

 

「ふざ…け…るな!」

 

魔理沙は体を震わせる。

恐怖の気持ちではなく、本当に自分を虫の様に…いや、それ以下の存在として認識された事に対する憤怒。

 

「ふざけるな! ふざけるな~~~~!!」

 

……魔理沙の咆哮は図書館全体には響かなかった。

それほど迄に図書館は広大なのだ。

それでも、目的の人物は魔理沙の方に顔を向けた。

 

「……うるさいわね

おちおち本も読めないじゃない

それとも本当に殺されたいの?」

 

魔女は心底厭そうに魔理沙を見た。

 

「へ、へへ…やっと此方を見たな。

お前の言う通り、私はお前にとってはハエみたいなモンなんだろ。

ちょっと手を振るえば死んじゃうか細い命なんだろが、それでも私は生きている! こういう言葉を知らないか? 一寸の虫にも五分の魂っていう言葉だ」

 

「ええ、知っているわ。

どんな弱いヤツにも、それ相応の意地や考えがあるという。いかにも弱い人間が考えそうな下らない言葉ね」

 

「ああ、そうだ。

お前にとっては下らないって切り捨てられる言葉だろうがよ! 私にとっては大事な言葉だ。

だから、お前の考えを変えてやる!」

 

「いいわ、貴方の言っている事が虚言では無いことを祈るのみね。

私はここから動かないわ。

もし、私をここから動かす事が出来たら、本気で相手をしてあげるわ」

 

魔女はそう言うと、読書を開始した。

さっきまでと同じようだが、違う所はあった。

それは魔理沙を意識している事。

さっきまでの道端の石ころの様な扱いをしていない。

それは魔理沙をちゃんと外敵として認識したのだ。

魔理沙にとっては大きな違いだ。

……だから、魔理沙は自分の全力を。

今の自分の限界を…この一撃に叩き込む。

 

「食らえ! 恋符「マスタースパーク」!!」

 

魔理沙の持っている八卦炉から極光が放たれた。

その光は薄暗かった図書館の全てを明るく照らした。

この極光に何か物体が触れようものなら、それは跡形もなく、一片の欠片さえも残さず…瞬く間に蒸発してしまう程の熱量。

それは…例えるなら太陽だ。

弱い人間が自分の限界と向きあって…考えて考えて、考え抜いた先に到達した全力。

今の自分の限界…これ以上の事をしようとするなら、その光は辺り一面に降り注ぎ、自分を蒸発させてしまうだろう。

自分のコントロールできる限りのギリギリのギリまで出力をだした最高の一撃。

……その最強の一撃に。

魔女は……

 

視線を本から離していなかった(・・・・・・・・・・・・・・)

「えっ?」

 

魔理沙の驚きの声は最もだろう。

この一撃は例えどんな妖怪であろうと一瞬で融解する程の熱量だ。

近づくだけでも、そこいらの雑魚妖怪なら融けて消えてしまう程の暴力的な光線を見ていない。

 

「ちょっ!? おまー」

 

魔理沙の極光は、魔女に接触する前に激しい光を出して消えた。

 

「ーえ?」

 

魔理沙は一つ大きなミスをしていた。

それは、相手の実力を見誤った事だ。

相手が自分より格上だから自分の出せる全力を出すのは間違いではない。

魔理沙のミスはもっと最初にしていた。

それは……

 

「貴女の今の光なかなか暖かくて良かったわ。

貴女は虫からストーブに格上げね

次も同じのお願いね、ストーブさん」

 

彼女が魔理沙から興味を無くした時に、逃げるべきだったのだ。

彼女は自分に興味が無いことには酷く怠慢だ。

だが、それこそが長い年月を生きてきた魔法使いという者だ。

彼女はどうしようもなく魔法使いなのだ。




魔理沙はまだ戦いません。
多分、次回ぐらいにやるとおもいます。
それとミスをしたのは魔理沙だけでなく、自分もです。
パチュリー強くし過ぎた~~~~~!!!
どうしよう!!!!!!!!!!!!!!
まったくの別キャラだよ、ルナティック越えてるよ~!!!
まあ、私が嘆いても仕方ない。
魔理沙がかっこよく倒してくれると信じましょう


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魔理沙VS紫の魔女(前)

「次も同じのお願いね」

 

「……お、おまえ。一体……な、何をしたんだ?」

魔理沙の疑問は最もだろう。

自分の最強の一撃は魔女に接触する前に消滅した。

それは魔理沙にとっては信じられない光景だった。

 

「魔法は相反する力をぶつける事によって消滅するのよ

それぐらい貴方でも解ると思ったけど、本当に何も知らないようね。

まあ、知ってたらあんな火力だけの底辺魔法を使う訳ないと思うけどね」

 

魔女の煽りにも似た説明は魔理沙の心に刺さった。

……ふざけるな。

私のマスタースパークが底辺魔法だと?

私の努力をゴミの様に言うコイツには負けられない。

 

「お前には何が何でも勝ってやる!」

 

「無駄よ。

貴方の最強の一撃は私にとっては暖かいだけの光に過ぎない。

貴女が私に勝つなんて無理。

何百年経っても私をここから退かせる事すら出来ないわ」

 

魔女の声は慢心してる訳じゃない。

確固たる自信によって魔理沙に宣言したのだ。

お前には無理だと……。

 

「お前が私のマスタースパークを打ち消したくらいで勝ったつもりか?

まだ私には戦う術があって、体も動く。

それならまだ戦える」

 

魔理沙は手に持っている八卦炉を見つめる。

……頼むぜ、相棒!

私が越えなきゃ行けない大事な戦いだ。

 

「そう」

 

魔女は本に視線を戻した。

魔理沙の実力を確認し、自分に害が無いと判断したのだろう。

 

「恋符「マスタースパーク」!!」

 

魔理沙は自分の出せる半分以下の力でマスタースパークを放つ。

 

……さて、私のマスタースパークを消滅する時に一体何をやったんだ?

それを確認する為にワザと打ったが…さてどうする?

 

魔理沙のマスタースパークは激しい光と音を出しながら魔女に進行していく。

その光を横目で確認した魔女はため息を一つ吐いて、掌をマスタースパークの方に向ける。

 

「来るか!!」

 

魔理沙は魔女の掌を凝視する。

すると、魔女の掌からは黒い球体のようなモノが出現した。

黒い球体が魔女の掌から離れると、その球体は段々と大きくなりマスタースパークに接触した。

黒い球体はマスタースパークを飲み込み、体積はどんどんと小さくなり音もなく消えた。

 

……成る程な。

あの黒い球体のせいで私のマスタースパークは消滅したんだな。

なら、どうやって黒い球体を突破するか……。

今度は数で勝負してみるか。

私は20の弾幕を展開し、魔女に放つ。

 

「これならどうだ!!」

 

私の弾幕は魔女の回りを囲む様に放ち、逃げ場をなくす。

この量ならあの黒いヤツでも捉えられないだろう。

私の弾幕が魔女に直撃する寸前に…魔女の回りに水の壁が出現した。

……本当に一筋縄では行かないぜ

私のマスタースパークは黒いヤツに消され、黒いヤツに消させない様に弾幕を出しても水の壁に邪魔をされる。

 

「流石の魔理沙ちゃんでもちょっとお手上げだぜ」

 

だけど、何かある筈だ。

黒いヤツに消させない様にして、水の壁すらも貫通させる方法が……。



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魔理沙VS紫の魔女(中)

「……流石に……少し、はぁ、疲れてきたぜ」

 

魔理沙は肩で息をしている

あれから魔理沙はあらゆる方法で魔女の防御を破ろうとしているが、結果は芳しいモノではない。

黒い球体がマスタースパークを、水の壁が弾幕を、そして近づこうとすると魔女の弾幕が邪魔をしてくる。

 

「無駄よ。

あなた程度の弾幕が私の魔法に敵う訳がないわ」

 

……そんなの私が一番解ってる。

自分の力が及ばない事も、私の全力じゃアイツの足元にすら及ばない事も。

 

「言いたいのは、はぁ、はぁ、それだけか?」

 

……だからって諦めるという選択は端から無い。

いくら相手が自分より格上だろうと、相性が悪かろうと……

 

「私は勝つ!

お前のその自信を撃ち破ってやるぜ!!」

 

魔理沙の無謀ともとれる勝利宣言に、魔女は目を細めた。

 

「そう。

大口を叩くなら私の魔法を越えてみせなさい」

 

「ああ! 見せてやるぜ!

普通の人間の魔法が、魔法使いの魔法を越えるのをな!」

 

……私はずっと考えてた。

どうすれば魔女の防御を越えれるか、どうやれば勝てるのか……。

ずっと考えてた……

 

……私が出来るのは最初から変わらなかった。

自分の事を考えられる程に強くはないし、戦いなれてない。

そんなヤツが出来る戦略なんて最初から一つだけだ。

 

「当たって砕けろ!

後の事はその時に考える。

今は、今の私の全力を紫の魔女にぶつける!!」

 

魔理沙は八卦炉を前の紫の魔女に向ける。

魔女もその行為にため息をだして、手を前に向ける。

 

「大層な事を言ったと思ったら、やることは何も変わってないじゃない。

貴女にはちょっと期待してたけど駄目みたいね」

 

「何を勝手に決めつけてんだよ!

私はお前の予想を越えていくぜ!!」

 

魔理沙はあろうことか八卦炉を前の紫の魔女から、自身の後ろ。

つまり、背中側に構えた。

 

「ヨイショ!」

 

そして、箒の細長い胴に乗る。

その見た目はスケボーに乗った少年の様な立ち方だった。

 

「見せてやるぜ!

私のマスタースパークが唯の暖かいだけの光じゃないってところをよ!!

行くぜ! 恋符「マスタースパーク」!!!」

 

魔理沙の八卦炉からマスタースパークが放たれた。

マスタースパークはあらゆるモノを破壊する暴力的な光線としてではなく、魔女の防御を越える為のモノとして放たれた。

マスタースパークによって加速した魔理沙は速かった。

魔女の黒い球体を置き去りにして、魔女へと突っ込んでいく。

 

「ほんのちょっと速くなっただけ、なら弾幕で打ち緒としてやるわ」

 

魔女は弾幕を魔理沙の進む方向に展開し、被弾させるようにしていた。

すると、魔理沙は八卦炉を傾けて進行方向を変えた。

それによって魔理沙は弾幕を被弾せずに進んでいる。

 

「そんな遅い弾幕が当たるわけないぜ!」

 

「そう。これならどうかしら?」

 

魔女はそう言うと魔理沙の進行方向全てに弾幕を展開する。

この弾幕の量なら魔理沙が八卦炉を傾けて方向転換した所で変わらない。

必ず被弾する。魔理沙はその弾幕をーー

 

「その程度の弾幕で私が止まると思うなよ!!!」

 

あろうことか魔理沙は魔女の弾幕を避けようとも、打ち消そうともせずにそのまま突進してきた。

弾幕は死にはしないが、痛みは伴う。

 

「ぐっ! くっ、うっ!!」

 

魔理沙は痛みに耐える。

自分の事をバカにする魔女の鼻を明かしたいという思いが、自分の体に勇気を与えた。

 

……めちゃくちゃ痛いな。

アイツの弾幕の一つ一つが鉄球で体を叩いてる様だ。

だけど、ここまでやって負けたらカッコ悪いだろうな。

だから、もう少しだ。

持ってくれよ私の体。あと、少しでこの弾幕を越えられる。

 

 

「う、うっ、うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

魔理沙が吠えた。

魔理沙の咆哮によってマスタースパークは呼応する様にもっと強い光を放った。

その光は例えるなら一筋の星だ。

魔女は魔理沙を止めるのは弾幕だけでは無理だと考えたのだろう。

水の壁を展開した。

それを魔理沙はギリギリの所、水の壁とぶつかるちょっと前で止まった。

 

「待ってたぜ! この瞬間を!!」

 

後ろに構えていた八卦炉を前に出し、マスタースパークを放った。

その極光は水の壁を易々と貫通した。

 

「やったか!?」

 

魔理沙は水の壁の中の魔女を探すが姿は見えない。

 

……もしかして、やっちゃったか!?

私のマスタースパークで跡形も無く蒸発してしまったのかも知れない。

 

「なに、人を勝手に殺してんのよ」

 

声のした方に視線を向けたら、紫の魔女が上空に浮かんでいた。

 

……まあ、そんな簡単には倒せる訳無いとは思ったぜ

 

「貴方のお陰で私はこの机から離れ、あまつさえ、私の大切な本を何冊かおしゃかにされた。

いいわ、ここからは本気よ

本気で貴方と相手をするわ」

 

ここからが本当の戦いだ。



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魔理沙VS紫の魔女(後)

「いいわ、貴女を認めてあげる。

私の本気の弾幕を見せてあげるわ」

 

「…はあ、はあ、やっとだ。

ここから、はあ、やっと面白くなってくる、ところか。

ゲホッ、ゴホッ!」

 

魔理沙の体は既に限界だった。

常に自分の全力を休むことなく、魔女の一挙一投足に注意をしながらの弾幕展開は想像を絶する程の疲弊を招くだろう。

それでも魔理沙は諦めていない。

自分の体がボロボロになっていようが、自分より強い強者との戦いだろうが関係ない。

なぜならーーー

 

「貴女はそんなにボロボロなのに、どうしてまだやるのかしら?

絶対に勝てる訳が無いのに」

 

「言っただろう。

勝てるか、勝てないかじゃ、ない。

はあ、はあ、私は勝つって」

 

ーーー魔理沙は自分が勝つと信じてるからだ。

 

「本当にそう思ってるのかしら?

本当に…貴女が、私に勝てると本気で思ってるのかしら?

それなら滑稽な話ね。

唯の人間が少し齧っただけの魔法が、本物の魔法使いの魔法に勝てる訳がないわ

アリが人間に勝てる訳が無いように、貴女が私に勝てる訳がない」

 

「……すう、はあ。

お前の言いたい事はそれだけか?

それならお前に教えてやるよ

世の中は本の世界より奇妙な事で満ち溢れているって事を。そして、唯の人間が魔法使いを倒す事だって出来るかもしれないだろう?」

 

「ふん! そんな事は絶対に有り得ないわ

例え、本当に世界が奇妙な事だらけで、毎日が摩訶不思議な事が起こったとしても、貴女のは唯の有り得ない妄想。

教えてあげるわ。

どんなに頑張っても、どんなに考えても、決して越えられない種族の壁がある事を。

食らいなさい! 火符「アグニシャイン」」

 

魔女のスペルカードは自身の周りに魔方陣を展開し、自身を中心に炎の玉の弾幕を展開する。

それを見た魔理沙は箒に股がり宙に浮かんだ。

 

「へっ! それがお前の弾幕かよ

穴だらけでそんなの避けるの何て余裕だぜ!!」

 

魔理沙は弾幕の間を通って魔女の所に向かおうとした時に違和感に気づいた。

…あれ?

この弾幕ってこんなにデカかったっけ?

 

魔理沙が感じた違和感は魔女の弾幕の大きさだ。

最初は手の平に収まるぐらいのサイズの弾幕は、通ろうとした時には自分の両手では収まらない程の大きさになっていた。

そうこうしている内にも弾幕はどんどんと大きくなっていた。

 

「…!!? これが何か分からないが、速めに避難しないとヤバイ!!」

 

魔理沙は魔女から逆方向に進路を変えて避難する。

その後に魔理沙が居た所の弾幕はどんどんと膨張していって最後には大きな爆発を起こした。

 

「ふう、危なかったぜ!

私があのまま突っ込んでたら、間違いなく全身を焼かれてただぜ」

 

魔理沙は弾幕から距離をとる。

いくら時間差で爆発する弾幕とはいえ、遠くに離れてさえいれば、その弾幕は効力を失う。

 

「ふーん、考えたわね

私のアグニシャインの爆発範囲はそんなに広くはない。

貴女の考え通り、遠くに離れていれば私の弾幕の攻撃は貴女には届かないわ。

だけど、貴女はそこからどうやって勝つのかしら?」

「さあな?」

 

「えっ?」

 

魔女はこの戦いで初めて疑問の声をあげた。

 

「どうやって勝つかは考えていない

だけど、私はお前には勝つ!」

 

自信満々に魔理沙はそう答えた。

その言葉に魔女は苦虫でも噛み潰したような顔をした。

 

「勝ちへのイメージも無いくせに、勝利宣言とかなめてくれるわね。

これだから貴女みたいな人間は嫌いなのよ」

 

魔女の心からの本心。

例えようのない不快感は魔女の声に、顔に、思考に、そして、行動に出た。

「消えなさい! 「火符」アグニシャイン!!」

 

今までの彼女からでは考えられない様な直情的な攻撃は魔理沙にとって絶好のチャンスだった。

その一瞬の隙を魔理沙は狙っていた。

 

「行くぜ! 「恋符」マスタースパーク!!

最大出力だぁーー!!!!!!」

 

魔理沙は箒に乗り、魔女の弾幕にマスタースパークを放つ。

魔女の弾幕は一瞬でかき消え、マスタースパークは威力を弱めずにそのまま魔女へと直進していく。

 

「なっ!? 私のアグニシャインを全て打ち消したと言うの!!」

 

「喰らいやがれ! これが私の魔法だぁぁぁぁぁあ!!」

 

魔理沙のマスタースパークが魔女に直撃し、激しい光と黒煙を発生させている。

 

「はあ、はあ、はあ……」

 

魔理沙は息を整えながらもゆっくりと下へ降りていく。

地面に足がついた時に魔理沙は体勢を崩してしまい、床に大の字で寝転がる。

 

「…はあ、はあ。

へへ、へへへ…やってやったぜ

勝ったんだ、人間の私が勝ったんだ!」

 

魔理沙の弱々しい勝利宣言は確かに図書館に響いた。

だが、その声に反応する声は無かった。

 

「……さて、異変の首謀者らしき奴は倒したし帰るか。

霊夢の悔しがる顔が今にも目に浮かぶぜ!

…いや、霊夢なら楽出来たから喜ぶかもな」

 

魔理沙はガクガクと震える足で懸命に立った。

 

「へへ…本当にお婆ちゃんみたいな気分だぜ!

そうだ、この時の為に作った魔法薬があったんだ」

 

魔理沙はおもむろに自分の帽子に手を突っ込む。

帽子からはフラスコの様な物に緑色の液体が入っている薬が出てきた。

 

「さてさて、効果はどんなものかな?

…んぐんぐんぐ、ぷはぁ。

うげぇ~、味はめちゃくちゃ不味いな。

魔力回復率と体の疲労効果も大した事はないな

もう少し改良の余地があるな

さて、残りも全部飲むか」

 

魔理沙が残りの魔法薬を飲もうとした時にーーー

 

「ぐっ!? なんだ!!」

 

ーー魔理沙の魔法薬が爆発した。

 

魔理沙はすぐに本棚の影に隠れ、自分を攻撃したヤツを確認する。

辺りを見回してもそれらしい影は居なかった。

 

「くそ、誰だ!出てこい!!」

 

魔理沙の声に反応をする様に大量の弾幕が撃たれた。

 

「まだ終わっちゃいないわ、人間」

 

声は魔理沙の真上から聞こえきた。

 

「お前は!?

嘘だろ…私のマスタースパークは確かにお前に直撃した筈だ!

それなのに何でまだ動けるんだ」

 

「…ええ。

貴女の攻撃は確かに私に届いたわ。

お陰で左手はほとんど使い物にならなくなってしまった。

だけど、間一髪で私のスペルカードが間に合ったお陰で私はまだ戦える」

 

紫の魔女は一呼吸をおいて魔理沙を睨み付ける。

 

「よくも私に傷をつけてくれたわね、人間。

お前は私の手で完膚無き迄にぶちのめす!

絶対に許しはしない」

 

紫の魔女のさっき迄の冷静な表情からは考えられない程に怒りを顕にしている。

 

「…は、はは、あははは!」

 

「何が可笑しいのよ

貴女は私をバカにしているの!」

 

紫の魔女の怒りや、憎しみは魔理沙を昂らせた。

 

「…すまん。

気分を悪くしたなら謝る。

私は嬉しいんだ!!」

 

「嬉しい? 貴女は何を言っているのかしら。

恐怖の余りに頭が可笑しくなったのかしら」

 

「いや、違う。

お前が私を敵として認めてくれたのが嬉しいんだ!」

 

魔理沙の声は図書館に響いた。

 

「私が貴女を敵として?

そんな訳無い、私が人間の貴女に敵意なんて……」

 

「いや! お前は私を敵として認めたんだ!!

さっきの怒りや憎しみ、殺意がその証拠だ。

最初の石ころを見る様なお前と、今のお前の眼は全然違う!

殺意を持って私と戦おうとしていーー」

 

「うるさい!

あんたの声なんてもう聞きたくもない!

「水符」プリンセスウンディーネ!!」

 

紫の魔女は水の弾幕を展開し始めた。

水の弾幕はドリルの様に先端が鋭くなり、細くなっている。

人を殺す事に適した弾幕。

 

「おいおい、随分と物騒な弾幕を使うんだな。

名前からは想像出来ない程に殺意が高いぜ!

本当の、お前の弾幕はもっと美しいんだろうな…」

 

「うるさい!うるさい!!

知ったような口を聞くんじゃない!」

 

魔女の弾幕は、魔女の言葉を皮切りに発射された。

魔理沙は箒に乗り、弾幕を避けていく。

 

「なんだよ、その大雑把な攻撃は!?

全然当たる気がしないぜ!もっと本気で来いよ!!」

「調子に乗るな、人間!」

 

魔理沙の挑発が頭にきた魔女は更に弾幕を展開していく

 

「ちっ! 流石に避けずらくなってきた。

こうなったら覚悟を決めるしかないぜ!」

 

魔理沙は紫の魔女へと方向を替え突進する。

 

「ふん! 何をしてくるかと思ったら、そのまま突進するなんて余程死にたいようね!

なら、お見舞いしてあげるわ! 私の弾幕をーー」

 

向かってくる魔理沙に弾幕を構え、放つその時に魔女は口元を抑え、動きを止めた。

 

「弾幕とアイツの動きが止まった? 何が起きてるか分からないが…今しかねぇ! 行っけぇぇぇぇぇえ!!」

 

魔理沙の渾身の突進に魔女はガードも、弾幕による迎撃も間に合わずモロに喰らってしまった。

突進を喰らった魔女は3~4mは吹っ飛んでいった。

 

「ぐっ! は、っあ! はあ、ゲホッ! ゲホッ!!

ふ、ざける、なぁ! 何で! よりによって!!

こんな時に、喘息が! ゲホッ! ゲホッ!

あと…少し、ほんの…ちょっと、ゲホッ! ゴホッ!!

だった、のにぃ!」

 

魔女は咳をしながらも懸命に立とうとしていた。

 

「…紫の魔女よ、私の勝ちだぜ」

 

魔理沙の囁く様な小さな声は静かな図書館では大きく聞こえた。

 

「ふ、ふざけ、ゲホッ! るなぁ! ゴホッ!」

 

紫の魔女は魔理沙の言葉に反応した。

肩を震わせながら怒りを顕にしている。

 

「お、前達、ゲホッ! 人間は少し、有利になった、ゲホッ! ぐらいで、勝った気になる! ゴホッ!

まだ、終わっちゃいない、わ!」

 

「……ああ、お前の言うとおり私たち人間はちょっと有利になると直ぐに慢心をし、手を抜くだろう。

これが人間の悪癖であり、美徳でもある」

 

魔理沙は紫の魔女に近づいていく。

 

「なにを、ゲホッ! ゴホッ! ゲホッ! はあ、はあ、

する、つもりなの?」

 

「お前や妖怪達は自分の邪魔になる者、不要な者は直ぐに殺してしまうだろう。

お前達は自分の事が一番大事で、他人なんてどうでも良いと考えてる筈だ。

だが、人間は違う。

人は一人では生きていけない。

もし、人間がお前達みたいに自分優先の考え方をしていたら人間なんて直ぐに滅びるだろう。

だから、人間は慢心をし、手を抜き、人を助ける事が出来る。

私は人間に生まれてきて良かったと思ってるんだぜ?

目の前で死にそうな魔法使いを助ける事が出来るんだからな」

 

魔理沙は倒れている紫の魔女を起こし、自分の魔法薬を飲ませた。

 

「っ!? あなた、いったい、何を飲ませたの」

 

「何って、魔理沙さん特製の魔法薬だぜ!

ちょっと飲んで寝て起きたら全快復するような奴だぜ!」

 

「ふ、ざける、なぁ……」

 

魔女は最後の言葉を言う前に眠りの世界へ行ってしまった。

 

「ふ~、相変わらず凄いな。

この薬一口飲んだら寝て起きたら全快するけど10時間は寝続けるから、あんまりこういう異変解決の場では使え無いから、新しい薬を作ってみたけど…あっちは眠くならないけど、回復量が無いから使えないし…さて、どうしたものかな~」




久しぶりです!
1年間以上失踪してたfate信者です
今回は書きたい部分を書いたら凄い量になってしまいましたが見て頂けたなら幸いです。


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