Justice前章:善と悪 正輝編 (斬刄)
しおりを挟む

始動
1話 始まりの時


 

 

(俺は死んだ、確かに病室で安らかに息をひきとった。

目を瞑ると、そこから先は真っ暗なんだ。

俺以外は何も無い、黒一色の世界

でも、声が聞こえてくるのは何故だろう)

彼はゆっくりと目を開けると、そこには白い空間と変な石像が浮いていた。

その石像に少し驚いたが、自分の姿を確認すると服は私服になっており、歳も少し若い頃のままの状態になっている。

「ここ…一体何処だ?」

「おまえさん。世界を救ってこい」

「何だこいつ…あと、言っている意味がさっぱり分からないんだが?」

石像は口はないのに喋り出し、世界を救ってこいといってきた。彼は呆気にとられ、夢の中だと思いたかったが。しかし、石像はまるで彼の心を読んだように

「夢じゃないから。あと、君は転生者だからね」

 

転生者という言葉を唐突に言われ、その意味がよく分からなかったために彼は小首を傾げている。

 

「は?転載者?それにどうして石像が浮いて、しかも喋れるんだ?」

「…すこし長話になるが、ええかの?」

 

神は、彼に長々と説明していた。

死亡したこと、そして転生させられることになる事も。

誰もが死んだ後に転生か地獄かのどちらかとなり、彼は転生というものに選ばれることとなった。

だが彼にとっては『摩訶不思議な喋る石像の神、転生者、世界を救ってこい』という日常生活に全く使わない言葉ばかりで彼が理解するには神様がいくら説明してもまだ少し時間が必要だった。

「まぁ転生者と言っても、そのうち慣れるわい」

「そのうちか…あんた何者なんだ?」

「一言で言えば神」

(聞くんじゃなかった…神様って想像とは違うじゃないか)

彼は質問したことで頭を抱えていた。

「まぁ君には3つの物をあげる。1つ目はこれじゃ。」

そういうと彼の目の前に3つの球が現れてきた。

赤、青、黒の球。

赤は接近戦に特化している。

青はどんなことにも対応可能。

黒は飛び道具やいろんな物を持ち込める。

それらはかつて、彼が生前で戦っていた時に使用していた武器だった。

さらに、

 

「お前さんには開放と言うと、更に強くなるようにした。

2thフォームまでできるようにしたし、fate/staynightの能力を得ることができるから」

「こんなあっさり…」

 

この神によって、魔術や宝具がこんなあっさりと手に入れることに驚く。

彼はそれを少し嬉しくも思ったが、力を手に入れた途端ふと疑問に思った。

「なんで宝具が少ないんだ?」

「なぜ力を微弱にしか与えんのは後々わかる」

 

英雄王や騎士王の宝具は用意されておらず、無限の剣製はまだ使えないようにされていた。

使えるとすればルールブレイカーか偽・螺旋剣(カラドボルグ)ぐらいしか使えない。

 

神からの話を何となく聞き、その条件は彼以外にも他の転生者も同じ条件になっていることにある程度は理解した。

「だいじょうぶじゃ」

(今はまぁ、仕方ない。この神を信じるしかないか…)

「それで三つ目は?」

その時、神様の隣で、青い騎士のセイバーが現れ,彼の右手に命呪がつけられた。

「問おう、貴方が私のマスターか」

「は、はい…」

「ここに契約は完了した。これより我が剣は貴方と共にあり、貴方の運命は私とともにある。」

彼は英霊(アーサー王)を使役し、新しい力である(投影魔術)を神から授けられる。

 

「それではお主の名を聞いてなかった。名前は?」

「…岩谷正輝だ」

 

名前を告げ、神はこう言った。

 

【ではいってこい。新しい世界へ】

 

そして正輝とセイバーは、黒い渦へと飲み込まれていく。

神の言葉通り、サーヴァントと共に新しくも未知の世界へと介入することとなった。

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2話 介入

 

 

人が通りそうもない道に、空中から黒い亀裂が出現する。

青い甲冑の金髪の少女セイバーと転生されて間もない岩谷正輝の二人は凄いスピードで飛ばされていく。

下に真っ逆さまというわけではなく、亀裂の中から横へ飛ばされるといったようなものだ。

セイバーはセイバークラスのサーヴァントであり、なんとかバランスを取って地上に到着することに成功したが、

 

「ちょっ!待て‼︎こんなの聞かれてないぞおぉぉぉぉぉっ‼」

 

正輝の方はそのまま滑って不時着した。

不時着したせいか腰を痛め、ぎこちないまま立ち上がっていく。

痛めた腰を抑えつつ後辺りを見回していく。

「いって…此処はどこだ?」

「わかりませんが、その前に魔力反応が二つこちらに来てます」

セイバーが反応した方向に顔を向くと、セイバーより小さいが髪などが似ている少女と耳が変わっている女がこっちに来ている。

「…貴方が持っているジュエルシードを私達に渡して下さい」

 

驚く以外なかった。そこにいたのは正真正銘のフェイトテスタロッサとアルフであったこと、そして正輝の持つ手にはいつの間にかジュエルシードを所持していた。

 

「なぜに…」

「渡してくれないのなら、ガブっといくよ!」

「…下がってください、マスター」

 

2人が探し求めていた物が、まさか手に持っていることに困惑するもアルフが正輝達を脅していく。

敵と判断したセイバーは、すぐさまマスターである正輝の先頭に行き、魔力で鎧とエクスカリバーを出現させて身構えていた。

 

(そういえば、今の俺達って介入したばかりで住む家も金も無いことに気づいたわ…救えとか言っておいて力を得ても、これじゃ自分達のことで精一杯になるだろ。

 

でも、丁度良く来たこの子達なら…もしかしたら)

 

もしこの世界がリリカルなのはだとしたら、ある取引ができるかもしれないとフェイト達に頼み事を考える。

 

「セイバー。とにかく構えんな…まだその2人は何もしてない」

「しか『ちょっと2人に交渉してみるから、ここは俺に任せてもらえないか?』…わかりました」

 

セイバーが聖剣を向けたことで金髪の少女も黒い杖を構え、正輝達に警戒する。

正輝は警戒せず、前に出て右手に持っているジュエルシードを手渡そうと近づいた。

「俺達は争う気はない。

このジュエルシードは俺が偶然持っていたものだったし、欲しいのなら渡す。

その代わりとして…今の俺達には住む場所も頼れる人もいない。

ただ住みつくだけじゃなくて、このジュエルシードが他にもあるっていうのなら俺達も協力したいだが…いいか?」

「えっ?」

 

フェイトはその一言に驚く。

渡す代わりに条件として正輝達を彼女らの住んでいる家に住ませてもらうということで、2人とも困った表情になっていった。

フェイトとアルフは顔を見合わせつつ、話し合っていた。

 

「頼む。どうか、そっちの家に居させてもらえないだろうか?」

「フェイト…どうするの?

ご主人様から見て、コイツらは本当に大丈夫そうかい?」

「信じても問題ないと思う。戦わずにジュエルシードを得られるならそれも良いかなって…それにジュエルシード全てを集めるないといけないから、2人だけ探すのも大変だろうし」

 

彼女達のヒソヒソ声は、正輝の耳にも聞こえている。

話を聞いているとなかなか決まらない。

「とりあえず…その、なんだ。

 

2、3日間は泊まって、それから様子を見てもらってもいい。

俺達の何者なのか…その自己紹介も兼ねつつ様子を見て、それから信用できるか判断してもらって構わないから」

すると正輝以外の全員が「そうだね(ですね)」と言った。

なおフェイト達の住んでいるマンションに着く時に正輝達は余りにも高くて上を眺めながら驚いていた。

「とりあえず自己紹介からな。

正輝って呼んでくれ。

こっちはサーヴァントのセイバー。よろしく」

「よろしくお願いします。」

「ねえ正輝。

早速アタシから質問したいんだけど、そのサーヴァントってなんだい?」

アルフが正輝に質問をした。

「サーヴァントっつーのは、歴史上または未来で成果を出し、その人間が英霊になり、英霊っつーのはその人間の霊ってワケ。だけど現界出来るのは魔力がないと現界出来ない。まぁセイバーはいつの間にか受肉されてるけどなって…セイバー、服変わってね?」

正輝は私服版になったセイバーに驚いた。

「どうやら魔力で変えられそうです。私が変えられるのは甲冑状態と私服みたいです。」

「じゃ、私の名前はフェイトテスタロッサ。こっちは…」

「使い魔のアルフだよ」

全員の自己紹介を終えた時、正輝のケータイが鳴った。

「…ちょっと外に出るから。あとセイバーも来てくれ」

外気の寒い外で、携帯を取る。

画面に映っていたのは神様だった。

「おう。無事につけたのかのう。」

「何が無事だ。俺は酷い目にあったぞ。」

「まあまあ。とりあえず味方にいるヒロインをハッピーエンドにさせい。」

「はぁ⁇それってどういう…」

そう言って神様によって着信を切られた。

「ちっ…いきなりかよ」

「どうしたのですか?」

セイバーが問いかける。

「味方にいるヒロインをハッピーエンドにさせろって言われた。」

フェイト達に許可を貰った後セイバーにこの物語はアニメで、その原作の末路を言い。セイバーもそのアニメであることを言い驚いたがその事実を受け入れた。

この時もう午後10時であった。

 

「マジでややこしい…」

正輝は風呂に入りに行った。

セイバーは後からでいいですと言われたのでこうして行っている。

流石にこの時間に9歳が風呂に入る訳が無いと思っていた。

 

「よし!風呂に入r「えっ⁉」…失礼しま」

 

しかし、その考えは目の前にいる濡れたままで全裸の美少女によってぶち壊された。

 

「いやぁぁぁぁ‼‼」

フェイトはバルディシュを構えサンダースマッシャーを使った。

正輝は攻撃を防ぐため武器を使うが…

「あ…」

部屋において行ったまんまである。

「ああぁぁぁ!!」

正輝はサンダースマッシャーをモロに喰らい、黒焦げになった。

「正輝‼」

「一体なんなんだい⁉」

後からセイバーが来てくれるが時すでに遅し。

フェイトの方は顔が既に真っ赤であった。

こうして正輝達とフェイト達の(仲の良い?)暮らしが始まる。

 

「計画ですか。」

「まあな。一応、この先を知っている俺がどう対処するか考えねーと。」

「正輝。風呂についての件。ご愁訴様です。」

「もう言わないでくれ……すっごいビリッと来てるから…痛ぃ」

正輝はしぶしぶと用意してくれたベッドに寝た。

 

 

 

*****

 

正輝の知らない別の場所で他の転生者とこの世界の主人公が邂逅する。

しかも、その転生者は

 

「私、高町なのは!貴方達の名前は?」

「岩谷嶺」

「三崎亮だ」

 

正輝の姉であること。

そして、その隣にいる白髪の赤目の男は、かつては「死の恐怖」と呼ばれた強敵。

彼らと正輝達はこの世界の主人公高町なのはを通して、フェイト側についた正輝たちとはいずれ出会うこととなるに違いなかった。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3話 探索と戦闘

正輝達がフェイト達と出会い、住ませてもらって約三日が経つ。

 

 

セイバーは、朝早く起きて竹刀を振って鍛錬に励んでいる。

正輝は今後の計画作りについて昨日出来上がったが、アルフはさっきの事件を誤解だと認識するのは計画作りよりも長く感じていた。

フェイトはもう許しており、正輝達が長話をしている最中にジュエルシードを探していたらしく帰っても来ないから、先に風呂にいったらしい。

「責めて伝えてからいってほしい。」

正輝は一言フェイトに注意しておいた。

(ジュエルシードを無茶して得る子だからな…)

二日前、フェイト達は俺達がここに住むことを許し、正輝達もジュエルシード集めに協力することに賛成した。

さっそく正輝はジュエルシードを集めるために1stから2thフォームへと、服が変わっていく。

「シャドー、ジュエルシードを探せ。散!」

その掛け声と共に正輝の影から黒い正輝が次々現れ、それぞれ別々の方向へと影達は散っていくと、ジュエルシードを探しへと向かった。

見ていたフェイトとアルフとセイバーは驚いている。

「あんたってそんなこともできるのかい…?」

「マスターがあのような力を持っているのは、初めて知りました」

「すごい…」

 

正輝の影から25体出現させる。

まず固有スキルであるマスター・オブ・ザ・リンクを活用し、10人にアサシンクラス、7人にアーチャークラスを付与する。

正輝の影から現れ、分裂した影分身の集団には持っているものを自分の体内にいれ、正輝の副リーダーが入れられた物を管理していく。

グループで行動させ、リーダーは言語を話せるようにしておいた。

ただし、リーダーがやられた場合は入ってたものがリーダーの体内から出てしまうため、迅速にジュエルシードを集めていくこととなる。

 

「よし。それじゃ今日は出掛けに行くぞセイバー」

「探さないの?」

「フェイト達は温泉で捜す予定だろ?そこ以外は任せとけ。」

 

夜になると影一人また一人ともどってきた、まだ発動してないジュエルシードを取り出す。集めに行ってきたジュエルシードは合計12個集められた。

しかし、バラバラになった影達が全員戻ってきていない。

「数的には悪くない…けど、残りの三人はどうした」

「実は、探してる最中に銀髪で大剣を持っていた一人の男に襲われました。しかし、リーダーを務めている私は無事です。」

正輝は神の言っていたもう一人の転生者だと考えている。

散策させた影分身はサーヴァントのアサシンと同等、簡単に倒せないようにしている。

一応昼に彼らとフェイトと戦わせたが、その結果正輝の影分身が勝っていた。

「まぁ、ご苦労だった。

戻って良いぞ」

影分身は正輝の指示で彼の影に戻った。

「誰かが三人を倒したか見ないのですか?」

「それは後にして、フェイト達の所に行くぞ。万が一そいつがフェイト達の所に来たら大変だからな。」

襲ってきた転生者の確認もあるが、もう一つあった。

 

(高町なのはと、俺の実力がどこまでやれるか知る必要があるな)

 

正輝自身が戦闘でいったい何処までいけるか、この世界の主人公の力量を確かめる必要があった。

*****

 

フェイト達がいってきた温泉屋の近くで、決壊が張られており四人がジュエルシードをめぐって戦闘を行っていた

「だから!そういう事を決めつけないために話し合いは必要なんだと(そいつは無理な話だぜ)誰⁉」

なのはが声が聞こえてた所を見るとジーンズとパーカーを着た男と青い甲冑の騎士鎧の状態になったセイバーがいた。

「フェイト。こいつ等は敵か?」

「うん」

正輝は青い球を剣状にし、なのはに剣先を向け、セイバーも聖剣を構える。

「じゃ…フェイト達の敵ってことは俺達の敵ってことでいいんだな!」

正輝は青い球を剣状にした剣で斬りかかって来た。

(protection)

なのははシールドを張ったがすぐに壊れ吹き飛ばされる。

「なのは‼」

「セイバーはユーノを、フェイトはジュエルシードを頼む。ここは任せとけ。」

「分かった(りました)。」

正輝はバトルモードに切り替わっており、通常のときより全体的に強くなっていた。

(よし。転生者らしき人間はいないか。)

前に襲われた転生者がいるか確認してから、なのはを見た。

「どうして貴方達もジュエルシードを集めてるの!」

「そんな事知りたかったら、俺達を倒して見せろ。」

正輝はBLOW(剣)を液体状にさせ、二つの刀にし、二刀流で戦うことにした。

なのはは体制を整え、レイジングハートを正輝の方に構えていた。

「そんじゃ。どれ程の力か見せてもらおうか!」

正輝は左手にある刀をなのはに向けて投げる、

〈Flier fin〉

それをなのはは空を飛びかわす。しかし、正輝が飛ばした刀は数多い小刀となり、なのはに追尾してきた。

〈Protection〉

「くっ…!」

上から雨の様に放たれる小刀なんとか防ぐが、正輝は黒い球を出し虹色の拳銃を取り出し

「後ろがガラ空き、フレイムウイング!」

拳銃から七羽の鳥を放ち、それがなのはに向かって来る。

(araund shut)

なのはは桃色の球を鳥達に向けて飛ばす。

鳥達はそれを避けず、そのまま爆発する。

「やった(甘いな)ふぇ⁉」

鳥に当たって命中はしていたが、威力が低いため墜落することはない。

「だったら…」

(Devine bastar)

なのはは鳥達が集まった所をまとめて一掃する。

「考えは悪く無い。だかあの鳥達を見くびり過ぎた。」

鳥達は合体し、虹色の大鳥になった。

なのはが放ったディバインバスターはその大鳥に当たったが、怯むことなく、逆に押し勝っている。

「嘘⁉」

「あの鳥は合体すればする程全体的に能力が上がる。アラウンドシュートで一羽も倒せないんじゃ撃ち落とすことはできない。

お前の負けだ」

鳥はディバインバスターを押し切り、なのはの近くで爆発した。

「ひやっ‼」

正輝はなのはの近くに行きBLOW(剣状)を(槍状)にし、倒れているなのはの首に向ける。

「これで、終わりだ」

(put out)

「レイジングハート⁉」

「賢明な判断だと思うぞ。」

もし正輝がその場で首を突かれたら一貫の終わり、そのためにレイジングハートはジュエルシードを渡した。

「ジュエルシードの封印終えたよ。」

終わったと同時にフェイトが来た。

「これでなのはの実力は分かったことだしっと…フェイト帰るぞ。」

正輝は手に入れたジュエルシードをフェイトに渡した。

 

「待って‼」

「出来るなら私達の前に現れないで。もし次会ったら、今度は止められないかもしれない。」

「フェイトの言うとおり、ジュエルシードを集めるだけなら、邪魔をしないでくれ」

正輝とフェイト達は立ち去っていく。

「それでも、貴方たちの名前を教えて‼」

「フェイトテスタロッサ」

「正輝、一応この子の保護者だ」

「セイバーです」

「ジャーね」

なのはとユーノは四人の背中を眺めることしかできなかった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3.5話変☆身★

昼の時間も速く終わり、アルフは缶詰にある犬用の食べ物をおいしく食べている。

「んー♪こっちの世界の食べ物もなかなか悪くないよね♪」

「何故にドッグフード。お前一応狼だよな?」

「あたいは狼だよ‼」

「分かったよ…」

正輝は作戦を作っている最中でおり、セイバーは買い物に行っている。

「あんたも食うかい?」

「お前以外食べれるわけないだろ。」

アルフはフェイトに出していた正輝の料理を見るとそのままだった。

フェイトはベッドから立ち上がると背中に傷があったのを正輝が見た。

「その傷どうした?」

「えっ、これは…」

「理由は後からでいい。とにかく見せろ。あと服は脱がなくていいぞ」

正輝は青色の球を液体状にし、それをフェイトの体を覆うようにさせ、覆っていたのを透明にした。

「前から思ってたんだけど、何なんだい3つあるその球は?」

「企業秘密だけど、まとめて言えば青いのは何でも出来るけど全体的に能力が俺の武器で一番低くて、赤いのは一つに特化していて、黒いのは奇襲か、陽動などに特化したものかな。」

アルフとフェイトが不思議そうに正輝の持っている球を見ている。

「まるでデバイスみたいだね」

「そろそろ治ったハズだ」

正輝がフェイトの身体の傷を見ると時間がたっていくうちに治療されていく。

「嘘⁉全体的に低くてもたった3分で傷を治せるなんて。」

「これでもまだ初の方だよ。すごい奴なんかこの傷でたった10秒で完治だから。それじゃまあ完治したところで作戦を立てますか。」

正輝の作戦はこうだ、まずフェイトとアルフは念話の指示まで正輝とセイバーの後ろにいること。正輝は炎の鳥達を放つ。その後、正樹は、炎の鳥達が空中に飛んでいるなのはに攻撃したときに正輝は、偽・螺旋剣を放つ。セイバーは保険とする。現時点での敵はなのはしか飛べる人は居ないのでそこを狙う。残りはフェレットだけ、アルフで弱らせ、逃げ場をなくさせてトドメ。というのを

 

 

 

 

お芝居風にやっていた。

 

 

 

 

 

「アッハハハ‼」

「って!何笑ってんだ!」

「いやさっ…あんた絵へタッ‼」

アルフは大爆笑。フェイトは正輝の絵をジロジロ見ていた。

ちなみに画力はBLEACHのル○アなm…

「正輝。私は理解できてるよ。」

「カバーになってるのか…それ。」

アルフは正輝に指を刺しながら

「それとさー。姿変わってんだけど。」

(可愛い…/////)

正輝は手鏡を投影し、それをみると、

「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ‼」

正輝の姿は棒人間に近いぐらいの姿になっており。

自分でもわからないぐらい大汗をかいていた。

「ただいま帰ってきました。」

その時セイバーが帰ってきたけれど正樹の姿を見てもなんとも思わなかった。

「おかえり。セイバーは知ってたのかい?」

「はい。この世界に着いた時には。」

「ちょっと待て。俺はこの姿で戦えってのか⁉マジでどうすればいいんだ‼」

「そういえば、フェイトが来た時にシリアスだったから。戻ってました。」

「なんだそう言って…(ボン‼)あっ…戻った。」

「「「戻るの速いね(いですね)(っ)」」」

この後、お喋りをしてたら夜になっており、ユーノが強制でジュエルシードを強制発動させてから作戦は始まった。

 

「投影開始」

作戦通りアルフはユーノを抑え、なのはは飛んでいた炎の鳥達に悪戦苦闘を強いられた。そして目の前で爆発させ、

「悪いな。早速だが、この世界の原作主人公にはご退場させてもらうぜ。」

なのはの真下から正輝の追撃がくる。

「偽・螺旋剣‼」

ここまでは上手く行くはずだった。後はフェイトが確保すればその通りに行けた。そのハズだった。

 

 

 

 

 

「まず一人終わ…(ほえっ?)なっ!」

 

 

しかし、吹き飛ばされることなくなのはは炎の鳥達にやられた傷しか無いことを見た。

「何で無事なんだ⁉」

ユーノを抑えているのはアルフで残りはなのはしかいない。

後ろに振り向くとそこに人が立っていた。その人物は…

「やっほ、久しぶり正輝。」

「その声…まさか姉さん⁉」

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4話二人目の転生者 姉

正輝にはもう一つ作戦があった。

神が言っていた転生者が出て来ているが誰しも最初は強くしていない。とすれば…

 

 

 

 

転生者対策用に周りに空間の亀裂をあちらこちらに生じさせておく、神が言ってたようにチートし過ぎの奴らがいたら世界の一つ二つ滅ぼすから特定の条件で得られるようにしてあるからって言っている。

このことはフェイト達には言ってない。これに掛かれば、いくら強くてもせいぜい2時間は動けない状態に陥る。しかも全ての空間の亀裂は移動ができ、避けるのに困難である。対処する方法は、操っている正輝を倒すか、全ての空間の亀裂を元に戻すか。(なお一般人に影響しないために結界が発動した時に生じさせることで結界内しかつけていないことにさせることが出来る。なおフェイト達が触れても掛からないようにしている。)

誰にも言っていないから邪魔されることはない、その筈だった。

しかし、相手が悪かった。

まさか正輝の姉であること自体予想できなかった。

「この周りにある空間の亀裂は処理しておいたよ。あとここにいるのは転生者は私達二人だけだから」

「っつ…何でわかるんだ?そんなこと。」

「今の私の能力は転生者がいるかいないのかと、チートをしている力を最弱にさせたり能力を変えたり出来るの。」

「なるほどねぇ…そんなにしゃべっていいの?」

「いいも何も、正輝は別に一方的に傷つけるなんてことは考えてないでしょ。平和主義だし」

例として言えば正輝のフレイムウイングはオリジナルの技なので設定がだが、二次元原作の技や能力を勝ってに変化させるのはきつい。放った偽・螺旋剣は最弱化され、なのはは重傷にならなかったということだ。

「思ったんだけどさぁ。何で空間属性の耐性を持ってんの…こっちの世界にいる姉さんは無いのに。」

「そっちこそ正輝。最初の転生者の相手が弟なんて偶然過ぎるよ。」

正輝の姉は双剣を構えた。

「セイバー!頼ん「今こっちの仲間のハセヲが戦ってるよ」不味いな…」

ハセヲというのはマルチウェポンという3つの武器を持っていた。一つしか無けれは、こっちが有利だが、多数もあれば話は別。ギルガメッシュまでとはいかないが、技の方がfateより多数ある。宝具という手段もあるが、街を崩壊してしまう羽目になり、ジュエルシード集めどころではなくなる。

正輝の作戦は姉という以外な敵に苦悩していた。

 

セイバーside

「トドメだ!」

「チッ!」

セイバーのエクスカリバーとハセヲの双剣がぶつかり合う。

接近戦ではセイバーが有利だが、ハセヲには双剣、大剣、大きい鎌

ハセヲは大剣でセイバーの移動範囲を縮まらせる。

「さっきの猛攻はどうした?」

「くっ…」

二人が今いる所はビルの屋上。

どっちが倒れてもおかしくないいい戦いをしていた。

セイバーの聖剣には風王結界という宝具を持っており、エクスカリバーを守っている。その守り方は超高圧縮の気圧の束になっており、ハセヲは剣が不視界なので、最初は苦戦を強いられた。

ハセヲは不視界のせいで攻撃することができずに守ることしか出来なかったが、段々長引くうちにどういう方向から斬ってくるかを予測して回避してからそれからの攻撃。

ハセヲはヒット&アウェイの戦法で攻めていく。

「旋風滅双刃‼」

「風王鉄槌‼」

風と風が鳴り響く、互いの技がぶつかり合う。

(あの短時間の間に私の風王結界が見破られるとは…それだけではなく風王鉄槌を打ち返す。サーヴァントではないだろうに…)

(驚いたぜ…不視界なんて卑怯だろ…だかあの女の攻撃は動きを見て戦わないと不味いな…見過ごしたら斬られるし、おまけにあの技を一撃で消滅っておかしいだろ…)

お互いの意思はこう思うしかなかい。

([この男[女]出来る…一瞬でも気を抜いたらやられる‼])

両方とも全身全霊を持って戦っている。

宝具である約束された勝利の剣を使ってしまう、結界が張られていたとしても、決壊ごと破って町もろとも破壊しかねない。

宝具を使わずに剣を振るっていたが、途中で戦いをやめる。

(⁉)

セイバーは剣をハセヲに向けた。

「私はアーサー王アルトリア・ペン・ドラゴン。ブリテン国の騎士王だ。貴様の名はなんだ!」

(アーサー王⁉なんでそんな歴史の人物のがなんで生きてんだ!確かブリテンっていう国の崩壊で死んだハズだぞ!)

「出鱈目いうんじゃねぇ、死人が何で現界してやがる。」

「それは言えないようになっている、すまない。」

ハセヲはその答えにとても残念そうだったが、驚くことがある。不視界の剣や色んな技を使ったがそれらを剣圧で消滅させている。

アルトリアという女がブリテンの騎士王であるというは満更嘘ではない。

 

「そうかよ。あと、名前はハセヲだ。」

セイバーは風王鉄槌を解き、黄金の剣を彼に見せた。

「やっとあんたの動きをいちいち見なくても剣を見ながら戦える。」

「それはどうかな。そう出来たとしても今までの攻撃とは訳が違うぞ。」

 

 

正輝side

(くそっ…影をフェイト達のところに放っておいたが、操作しながらの戦いはやっぱきついな‼)

正輝は影を現界を繋がせながら姉の双剣をblow(盾)で守っていた。

「正輝…守ってばっかだよ…」

「キツイんだよ‼」

正輝が放った影は5体。受肉されても正輝の固有スキル(マスターオブザリンク)によるセイバーの魔力供給をしながら戦っており、本気を出すことがあまりできない。

「姉さん。出来れば見逃して下さい。」

「イヤだ。こっちだってなのはに頼まれてるの。」

その気になれば姉に反撃ができるが、姉にも技を使って重ねて反撃することが出来る。

さらに2thにお互いなれるとしたら、短決着で決めれる姉、バランス重視の正輝。正輝が一つでもバランスを崩したらセイバーとハセヲの戦いよりも早く勝負が決まるかもしれない。しかし、それだけは避けて欲しいという思いだった。今怪我したら

「⁉コレって…」

フェイトの無茶を防ぐことは出来ない。

「姉さん‼今日のところは見逃してくれ‼」

そう言うと正輝はフェイト達の所へ行った。

「ちょっ…正(待て!嶺!)ハセヲどうしたの!」

ハセヲとセイバーの戦いを一時中断して、ビルの屋上から嶺に叫んでいた。ハセヲの元々持っていたバイクは神様が改造してくれておりハセヲはそのバイクに乗り、建物を越えて姉の元にたどり着いた。

「あいつ。あれを止める気だ。」

ハセヲが指差したのは暴走してあるジュエルシードであった。

 

フェイトside

フェイトはなのはの撃ち合いであった。フェイトがなのはの背中に回り込む。

(Flash move)

それに対してなのはは逆に回り込り、なのはの砲撃が来る。それを防ぎ、反撃をしてもなかなか倒れない。

「ぶつかり合ったり競い合うことになるのはそれは仕方のないのかもしれないけれど、だけど何もわからないままぶつかり合うのは、私嫌だ‼」

なのははユーノのためにバラバラになっているジュエルシードを集める手伝いをしていたが、今では自分の暮らしている町や周りの人に危険が降りかかったら嫌だから戦っていると言った。

「これが私の理由!」

「私は…「フェイト。答えなくてもいい。」」

そこにいたのは、正輝がなのはに向けてこう言った。

「なのはだったな?お前に聞くが、力を得て有頂天になったつもりか?言わせてもらうがこっちだってその危険なジュエルシードを集めている。そもそも巻き込ませたのはそこのフェレットだろ「違う!僕は周りの人を頼るつも…」違わないな。女の子を巻き込ませた時点で決定事項だろ。」

「くっ…」

ユーノはジュエルシードによって出てきた怪物を封印するために戦ったがやられてしまいそうになり、なのはという女の子を戦わせてしまったことはユーノにとってしょうがなかった。

「町や自分の周りの人達を守る?そんな理由で俺たちと対峙したのか?下らない。そもそも俺たちにとってはただの邪魔な存在。

たったそれだけだろ?そんなに心配なら安心しろ。俺たちは町に被害は出さない。俺達の目的を終えて。ジュエルシード集めは終了。それでいいだろ」

「下らなくなんかない!自分の町を守ってなにが悪いの!フェイトちゃんだって救いたい!それにジュエルシードも見過ごせない!」

「自分勝手が過ぎるな。それ以前に強欲しか俺には全然見えない。フェイト以外でも悲しい奴らは沢山見た。お前に何がわかるというそんな台詞を耳をすっぱく聞かされた。」

 

【挿絵表示】

 

戦っている間、ジュエルシードの音が響く。

「つっ!」

フェイトがジュエルシードを封印しに行く。なのははそれに気づき追いかけ、フェイトは封印するためにバルディッシュを使った。

なのはもレイジングハートを使おうとした時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこまで邪魔をするなら…俺はその綺麗事になり過ぎた思考ごとお前を砕かせてもらう」

 

 

 

 

5体の影がなのはを囲んで襲いかかって来る。一方は下の二人は影化した杖で貫通式の魔導弾を放ち。三人は影化したロケランを使った。

「元々手に入れている技によって武器を設定するのは無理だよな。」

「不味い!」

正樹は投影と影化した二重構築をした。

文佳は設定を変更しようとしたが、影がそれを邪魔する。

「おおっ‼」

ハセヲはそれを大鎌でロケランを全て落とした。

「ひゃぁぁ!」

それ以外の攻撃は全て命中した。なのはは煙にまみれながら落ちていく。

「テメェ‼」

ハセヲは正輝を睨みつける。

それを無視して正輝はフェイト達の方に向かった。

その頃フェイトは封印しようとしたが、

「封印出来ない⁉」

「俺に任せろ。」

正輝はジュエルシードを素手で止めようとした。

「正輝!!駄目だ‼」

ジュエルシードが爆発する。

 

 

 

「まさかBLOWがフリーズモードとはな…」

正輝の掌にあったのは青い球であったが白くなっており、その玉は触れても反応せず動けなくなっていた。

「帰るぞここに用はない。」

「正輝…怪我大丈夫?」

フェイトは正輝の手を見つめていた。

「まぁなんとかなるだろ。」

正輝でも手が赤くなっており軽く切り傷があった。

「全く…貴方が邪魔されて怒るのは仕方ありませんが二つ言いたいことがあります。」

「だいたいわかってるから…」

「おい!嶺の弟‼」

ハセヲはジュエルシードが封印されてもまだ睨んでいた。

なのはは重傷にしてなかったが、ユーノもなのはが傷つけられたことに対して怒っていた。

「なのはになにをした!」

「どうしてあんなオーバーキルの真似をした。殺してたらどうする気だ。返答次第じゃ「落ち着けよ。死の恐怖」⁉テメェどこまで知ってる‼アーサー王といい、俺の呼び名といいお前は何なんだ‼」

「姉さんに聞いて見たら。あとなのはは気絶にしておいたけど、多分意識は戻るよ。じゃ。」

正輝達はこの場から去った。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

5話プレシア・テスタロッサ

「なぜあのような無茶をしたのですか?」

今現在、正輝はセイバーの目の前で正座されている。

いくら手加減をしていたとはいえなのはに対する容赦ない発言、いくらフェイトが無茶して傷つくとはいえこうなることを何も言わずにそのまま自分から飛び込んだというのはセイバーにとって見過ごせなかった。

「あと、なのはという少女にあれだけの力をぶつけるのはどうかと思いますよ」

「いやいや無茶をしたのは認めるが、なのはについては加減はしただろ。そもほもあーしなかったら俺じゃなくフェイトが無茶するとこだからな。」

「いえいえ、それでも私に何も言わないのはどうかと思いますし」

「いやいやいやいや、むしろあの子には吹き飛ばしただけだし、厳しさという「理由になってません‼」わーったよ…悪かったですよ」

しかし、正輝とセイバーの口論はまだ続いていた。

アルフも正輝にはやり過ぎだと言われており、セイバーは計画を全員に見せて欲しいと要求。

それでも、正輝はこれに反対。

「まさか他にもあのような計画を…」

「いい加減にしろ。じゃああのままフェイトをほっとくのが正論だってのか。そんなに俺は性根が腐ってんのか?」

「私は別にそんなつもりでは…」

「そもそも計画は姉が出てきた時点でとっくに狂っていた…」

正輝の思考はどんな手段を使っても何とも思わずにそれを使用して、自分達を強引に有利にさせる。

セイバーは騎士道たる騎士王。

下郎のやることは許さない。

計画が多く作っていた正輝にセイバーが駄目と言いまくると量が少なくなってしまう。

実際考え方が逆なのでセイバーと正樹の相性は微妙である。

「最低でも無事に終わらすつもりだったさ。それがどうだ?台無しになってもう訳わかんねーよ」

「心配しなくても私は大丈夫だよ。」

フェイトは二人が喋っているのを挟んで言った。

「ごめんね。心配かけさせて。でも平気だから。」

「いや俺もなのはについてはやり過ぎだかもしれん。」

「明日は母さんに報告しに戻らないといけないから。」

フェイトは迷っていた。

まだ正輝のことについて話してない。大丈夫なのだろうかと思っていた。

「所でそのお母さんはどんな人だ?」

「前は優しかったよ。今は…」

思った通りだ。

正輝の知ってる限りではフェイトの母であるプレシアはフェイトに躾を鞭でやっているのと、その母は病気であること。

「そんじゃ。早く寝ようぜ。」

「それと正樹。母さんにお土産買いに行くから「ああ、それは俺が行っとく」分かった。」

「まあ。こんな短期間でロストロギアいや、ジュエルシードを15個採ったんだから褒められるのは間違いないよ‼」

今いるフェイトのジュエルシードは15個なのはは3個。

全部とは決して言えないが、誰かの略奪をされない限り問題ない。正樹にとって姉がくれた情報。今日明日は転生者は俺と姉2人しか居ない。というのは好都合である。今日の問題はジュエルシードについてはプレシアがそれを許してくれるかどうかが問題だ。

「だといいがな…」

午後10:30正樹以外は就寝。

正輝はベッドに座って携帯を神様に繋いだ。わからないことが多過ぎた。姉といい、ハセヲといいなぜあんなことが起きたかを言わせるつもりであった。

俺がなのはにオーバーキルをしようとしたらセイバーが動いて止めようとしてきたから邪魔をするなと使い本拠地に戻り説教をされた後手の甲の令呪は減ってなかった。

「話すことがある。令呪が減らなかったのとこの世界に姉がいるのかを。」

「分かったわい。じゃからそんな怖い顔でワシをするな…」

「あんなぁ。計画が意味わからん所で邪魔が入られるのはイライラするんだよ。」

正輝は神の説明不足に苛立っており、目が睨んでいた。その前に原作以外のどんな人間が介入しているかを質問しなかった正輝も悪いと思っている。

「転生者が介入することぐらいわかるじゃろう。」

「重要なことを言わないあんたに言われたくないわ‼俺のようなイレギュラーがいることがあるかもしれないのは予想していたが…百発百中じゃないか‼ってかどんな転生者が来るか言えよ!」

正樹は神に知っている全てのことを話せと言ったが、

「無理じゃ。せめて生きる為の必要最低限のことを言うわい。」

神の話によると転生者はいるのは仕方が無いというのであったが、転生者と言っても2グループに分かれてある。

一つは正義の転生者グループ。

死ぬ前に人生の中で偉業を成し遂げたり、人を沢山救ったりする人間。

もう一つは殺者の楽園。

キラーエデンって言うグループの転生者。

正義側より数倍人が多いが、能力については圧倒的に差が広がる。大犯罪者や人殺しをしても平気という人間。

そのリーダーを倒しこの世界の物語を完結させれば、次の世界に行くことができる。

そして正義側の転生者の一員には正輝が所属している。

「一つ確認したいことがあるんだが、俺達の能力やfateの能力や姉のhackも…「いやそれはない。正義側の能力はキラーエデンが使うことが出来ない。それ以外は使うがな。」良かった…」

正樹やセイバー達の世界の能力まで使われたらキツいと思っていた。

「あーもう一人英霊呼び出すのを忘れてたわい。」

「は?」

すると、正樹の目の前で召喚陣が現れて、

「いやぁ。最初に二人つかせるつもりだったのにセイバーだったのを忘れてたわい。」

「そういうことも先に言え‼後召喚されるクラスのサーヴァントは?」

「アーチャーじゃ。」

召喚陣の中から赤い錬鉄者が現れた。

「貴様がマスターか?」

 

朝6:00

そんな訳でアーチャーまで来たが…

「まさかアーチャーまでこの世界にいるとは…」

「あのマスターに呼び出さられてな。」

今まで正輝がフェイト達の料理をしていたが、アーチャーが「マスターは料理がなってない。どうやって料理をしていた…」といわれ今まで、家庭科の教科書を使っていたが、

 

「よくここまで生き残れたな…」

 

 

アーチャーは正輝の代わりに料理をしてやろうと言ったが、そもそも教科書を使って料理という自体許せなかったため、色んな指摘を受けていく。

正輝のメンタルは、お叱りで削られていった。

 

「いくぞ。雑マスター。料理を馬鹿にした覚悟が出来てるか?」

「もうやめてくれエェェェェェェェ‼

つか馬鹿にしてねェェェエ‼」

 

 

【挿絵表示】

 

 

朝7:00

「それはまたご愁傷様で…」

「頭痛ぇ…」

正樹は寝転んでいたままの状態。

「正輝は料理が下手でもよく頑張ってました。そんなに責めないでください。アーチャー。」

セイバーは正樹の料理下手には最初の頃は起こっていたが、正輝はその料理を何時間も練習をしていた。

「たとえ料理が下手でも、人の裸を見ても計画をたてたり、努力を惜しみませんでした。」

正輝は一瞬ホッとしたが、セイバーの言葉を不思議に感じた。

「今裸を見たと言わなかったかね…」

「それでも、私達のことを考えてくれたのですから」

「そうだよ!あんたはスゴイよ!」

「正輝。色々ありがとう。」

(複雑な気分だ…)

この後、料理を食べた。もちろん英霊エミヤが作っているので美味かった。

その後、正輝は翠屋のケーキを買いに行き、マンションの屋上に行った。

「甘いお菓子か…こんな物のあの人は喜ぶかねぇ…」

「わかんないけど…こういうのは気持ちだから…」

「そんじゃみんな。行くか。」

正輝達はフェイトの時空転移で時の庭園へ行くことになり、そこに着いたが正輝とフェイト達以外はあまり空気に慣れなかったが正樹は空間の耐牲があったため影響が出なかった。

 

着いた後、フェイトは母親に会いに行きそれ以外は待つことになっていた。正輝は計画について考えていたが、

 

(ジュエルシードは全部集めて16個…原作ならフェイトは躾をされてしまうがその時持っていた4倍を持って来ているからまずないと思うが…とりあえず躾はもしもの時になんとかするよう計画は立てたが…後から深く考えて見たらまずいかなぁ…)

「ん?」

アルフが涙目で正輝の方に走って来た。その目からすると間違いなくフェイトは躾を受けている。

「正輝‼お願い…フェイトを助けて…」

(まさかフェイトのやつ‼)

フェイトは正樹達を宿泊させてもらい、無理をしてでもジュエルシードを得ようとし、正輝達やアルフに迷惑をかけず、プレシアという母親のための頑張り…

 

 

 

母に褒めてもらいたかったために命がけで頑張ったフェイトの努力を土足で踏みにじったことに正輝はキレた。

 

 

 

そうフェイトが正直に話してしまったが、それでも躾をしたからだ。

 

 

 

 

 

 

「プレェェェェシィィィィアァァァァァー‼」

 

 

 

 

 

正輝はフェイトが入って行った扉に走り、その扉を蹴飛ばした。

 

「あなたがフェイトの言っていた正樹って男。よく集めてくれたわね。けれど扉を壊してどういうつもり?」

「その辺にしといたらどうなんだ。これ以上フェイトを傷つけるなら俺は容赦しない。」

フェイトに躾をするプレシアの鞭を正輝は体内から出てきた黒い腕で守った。セイバーとアーチャーはマスターが叫んだ声に駆けつけて来たが、正輝から出てきた腕がなぜあるのかがわからなかったが…ただ一つ言えることがある。

今の正輝は恐ろしく鋭く、また、怖い目をしている。

「セイバーとアーチャー。フェイトを頼む。プレシアに話をつけてくる」

セイバーとアーチャーはフェイトを助け、正輝はプレシアを睨んでいた。

セイバー達も正輝の表情に空気を読み正輝に任せた。

「どういう要件かしら?」

「まず単刀直入に言わせてもらう。あんたの目的はアリシア・テスタロッサの蘇生とあんたの病気なんだろ」

「⁉何故それをあなたが知ってるの‼」

プレシアは杖を構えていた。無理もない。協力している男がいきなり事情も知っていることに驚きと警戒心を大きくさせた。

「さらに言わせてもらう。アリシアは事故で死んでしまい、それから「プロジェクトF・A・T・E」によってフェイトが作られた。または、アリシアの代わりだった筈の人間。ここまではいいよな?」

「そこまで知っているようね…いいでしょう」

「なら、俺達の目的はフェイトを幸せにするっつー依頼で協力してる」

正輝はフェイトを幸せにさせたかった。そうでなかったら普通の人間がカラドボルグを放てたり、サーヴァントを慕うわけが無い。

「あんな人形のためにわざわざ協力を…随分と貴方達も哀れね」

「それはコッチの台詞だ。あんたさ、フェイトがいたからジュエルシードが集めれたんじゃないのか?だいたいよ。アリシアが生き返ったとしても、今のあんた…本当の母親の顔をしてねーだろ?」

「黙りなさい‼貴方は私を馬鹿にしに来た「いいから黙って聞き上がれ‼」っつ…わかったわ。けどもしくだらなかったらその時は覚悟しなさい」

「俺は明日アリシアを復活させるつもりだ。それと同時にプレシア。あんたの病気も治してやる。その代わり条件がある。フェイトもあんたの人形としてではなく、1人の娘として可愛がってくれ。」

携帯から神様に質問したら出来るというが勿論簡単ではなく結構リスクが高い。けれどアリシア復活事態はもうハードだが神様は可能性としてはあると言った。

「あんな人を愛せと⁉やっぱり下らないわ‼アリシアの復活と私の病気は認めるけどあんないらない子…使い捨てと同じ…」

 

 

(は?いらない子…?)

 

 

する正輝はプレシアの胸ぐらを掴み、正輝の目が赤く背中から黒い龍が現れてきた。

「いい加減にしろよ‼どうしてフェイトの頑張りを認めない‼あんたに褒めてもらいたいからこそ無理をしてでもがんばってんだろうが‼

 

 

あんたの考えこそ一番下らないんだよ!!」

プレシアは正樹に魔法で攻撃しようとするが手が震えていた。その理由は

 

いつの間にか正輝の体内とその龍からはプレシア以上の魔力を放出していたから。

 

「プレシア。もしもアリシアが復活して病気を何とかした後でも…何も変わらずフェイトの存在否定を続けるなら俺はあんたを絶対に許さないからな」

正輝は壊した扉から出て行った。

プレシアは正輝の方をもう一度みて確認したけれどさっきの強い魔力はなかった。その魔力が急に上がり、フェイト達が驚いてやってきてもおかしくないというのに近くにいるプレシアしか分からなった。

「彼は何者なの…」

 




感想待ってます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

6話 アリシア復活の時

「考えが一番下らない…ね」
プレシアは最初正輝が言った言葉に怒りしか無かった。


しかし、ふと思ったことがあった。
(何で…彼を信じているのかしらね)
前のことを思い出していた。
ピクニックの時アリシアが数年前誕生日の時に妹が欲しいって言った。
(なによ…これじゃあアリシアも怒るじゃない。何で見捨てるのって)
プレシアはそもそもジュエルシードが集まっていないのにできるわけがないと思っていたけれどそれが可能だとすれば


(私は間違っていたのかしら…)


もし正輝が成功するのならば

フェイトとアリシアを思いっきり抱いて、今までのことを謝って、救ってくれた正輝をフェイトの家族の一員にするわ。




正輝の生死は成功するか否かで決まる。


フェイト達はマンションに帰った後、正輝は嘆いていた。

「やっちまったぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼まずいまずいまずいぃぃぃぃい‼」

前回プレシアと邂逅し交渉しようとしたが、正輝の一方的な交渉で終えた。正輝の計画がまた思いっきり狂ってしまった。本当なら普通に冷静に交渉し解決させるつもりだった。

「自業自得だ。諦めろ。まぁ、最善を尽くすよう努力するのだな。そもそもマスターの計画自体元から破綻している。」

「それもあるかもしれませんが、一番重大なのはアリシアをどうやって生き返らせるのですか?」

アリシアを生き返る方法はフェニックスの尾と利用すれば簡単だが…

神が提案した方法は英霊召喚と全く同じものであった。しかし、これには難点がある。失敗すれば正輝も唯では済まず、それに加えて怒り狂ったプレシアの魔法攻撃をしたら命が尽きてしまう。

「…こうなったら何が何でもアリシアの復活はなんとかしよう。」

正輝の持っているジュエルシードは16個。今のところ時空管理局というめんどくさい組織に目をつけられることはないと神は言ったが儀式が複雑過ぎて失敗することはあるかもしれない。

「英霊を召喚した時の方法で蘇らせる方が魔力を最大限に引き出せるし、これが一つの方法何だろ?」

「先にお前さんが死んだら転生の意味なくなるから死なないでのう」

ちなみに自然死は認められないということである。アリシアについては事故死なので問題は無かった。

英霊召喚も触媒を使っていたのでジュエルシードで蘇らせるという願いの代わりとし膨大な魔力で願いを叶えさせる。

「後は…もうプレシアは反応次第だな。」

後はプレシアがどう思っているか。

朝9時

正輝はさっそくプレシアがいる時の楽園に行った。

「あー正直言ってよろしいでしょうか。ザックリ言います…」

「…貴方、あんなにほざいて置いて態度が前より変わってるわよ。」

プレシアの顔がとても険しい顔をして睨んでおり、正輝は大汗をかいていた。

都合の良いように進ませてしまったためか怒らせてしまった。

「ほんっとすいませんでしたぁぁぁあ‼一方的の交渉でホントすいませんでしたぁぁぁあ‼今回は」

冷静に話し合って和解してフェイトと楽しく話して欲しかった。けれどプレシアに無理矢理強引な話だったのでそれだと全く話にならなく、正輝はプレシアに土下座をしていた。

正輝は殺されると思っていたが。

 

 

 

 

プレシアはため息をついた。

 

 

 

 

 

「もういいわ。どのみち私がそれを拒んでも貴方たけでなくアリシアにも嫌われるわね…それに良く考えてみたら私が間違ってたわ…貴方が怒るのも無理ないわ」

正樹の顔が上がると、プレシアは続けて話す。

「貴方の言葉でやっと分かったの。確かに母親失格ね…

フェイトは私が生み出したクローン。だけど、私の娘。アリシアはフェイトを見捨てることを許さないと思うわ…全くなんで早く気づかなかったの…」

プレシアの顔はとても苦しそうだった。

「正輝。貴方に質問するわ…私は今まで間違ってたことをやり直せるのかしら…アリシアは妹が欲しかったの…こんなになった母親を母親としてみてくれるのかしら…」

その質問に対して正輝はきっぱりとこう言った。

必ず復活させて、良き結末(ハッピーエンド)にさせると。

「フェイトとアリシアは認めると思うよ。二人とも親孝行してるんだから、大丈夫です。俺が元の幸せな生活にしてあげます。絶対に!」

「貴方は…何者なの」

「俺達は、フェイトの仲間だ」

正輝は儀式を成功させて絶対に救おうという揺るがない目にプレシアは安心した様子だった。

 

 

朝11時

その頃フェイト達も正輝がいた場所に着いた。フェイトは下を向いており、アルフは正輝を睨んでいた。

「正輝…あんたに言いたいことがある…」

「フェイトのことだろ?プレシアから聞いたのか?」

すると正輝の襟を掴み怒鳴ってきた、プレシアは正輝にフェイトの救世主なら私はフェイトに真実を話してフェイトを救ってあげなさいと言った。

正輝達は元々知っていたのでそれがアルフを怒らせていた。

「あんた…プレシアと会う前から知ってるならなんで言わなかったんだい‼」

プレシアはついにフェイトに真実を語り、今のフェイトは正輝達をみて完全に怯えており、まるで自分のことを騙していたのという気持ちしかなかった。

 

「言って何が出来た?確かに真実を言わないことは悪かったと思ってる」

でも、そんなことを簡単に言えるわけないだろ」

「正輝の言う通りだ。それにフェイトがそのことについて知ったらどうなるかわかろう?」

アーチャーの目線がフェイトの方を向きそれを見てフェイトが完全に怯えていることにアルフは掴んでいた手を放した。

「悪かったよ。ごめん…」

「いや…俺も言わなくてこっちもごめん。言いづらかったんだ。」

正輝はそのことは早く知っていたが、いきなりフェイトに言ったら心が折れるかもしれない、ためらっていた。

「正輝は私のことを人形だと思ってるの…今まで騙してきたの?」

正輝はフェイトの方に顔を向いき、前の落ち着いた表情ではなくなっていた。

「ホントはな。俺とセイバー、アーチャーも知っていた。フェイト家の事件の全てを知っていた。そんなことをいきなり言うわけにもいかなかった。悪気でやった訳じゃない。それにフェイトはなんか間違ってるぜ。」

「クローンなんだよ?偽物なんだよ?正樹はこんな私「なんでお前を幸せにする為にそんなことをしなきゃいけねーんだ?」えっ?」

「それにフェイト。お前は人形じゃないよ。心がある。喜怒哀楽がある。思いやりがある。それで変に思えるわけないだろ。」

「その通りです。貴方は人形ではありません。」

「そうであってもフェイト。お前は生きてる限り心があるのならそれは人間と同じだ。事実上それは変わらん。それに、フェイトが生まれてから今までの記憶はフェイトのものではないのかね?」

正輝達はフェイトのことを嫌いになることはなく、人ではないと忌み嫌うこともせずフェイトは人間だと証明させた。

フェイトはいつの間にか目に大粒の涙を流した。

「安心しろ。今まで忘れ去られた幸せな家庭を再構築してやる。だからさ…一生懸命楽しく生きよう?」

「うわぁぁぁぁん‼」

フェイトは正輝に勢いよく抱きついて、泣き声で辛い顔をして号泣していた。

「苦しくて…化物扱いされるのが怖くて…ぐすっ!辛かったよ!」

「良かったねフェイトぉぉ!正輝達ホントに優しいよ‼」

それからフェイトは正樹に抱きつきフェイトが泣き止むまで1時間このままの状態であり、正樹は流石に不味いのでアルフに抱きついてくれと言おうとしたが

 

「やだ。正輝がいいもん///えへへ。」

その潤った上目遣いと可愛らしい本音が正輝の調子を狂わせただけでなく、

「そんなに抱きつかれるとは…マスターがロリコンに堕ちるとはな。」

(マジでお前は本当に黙れぇぇぇ‼)

するとセイバーが哀れんだ目をしてきた。

「大丈夫です。貴方にも生きる資格がまだありますから」

「そんな目で見られても説得力ないからな!つーか見ないでくれ!」

 

 

昼2時

「それじゃ初めるぜ。アリシアの蘇生を」

正輝は英霊召喚の時の儀式の用意をした。触媒はアリシアが今まで持っていた物とジュエルシード。

フェイト達は正樹の背後に立っていた。

 

これは英霊の召喚ではない死者蘇生だ。

 

 

正輝のサーヴァントは受肉されており自分の魔力は持っているので正輝のマスターオブザリングによる魔力供給を遮断した。

「ー告げる。汝の身は我が下に(⁉)

その時儀式によって創り出した陣から強風と稲妻が走った。

「下がってください!」

セイバーはフェイト達に当たってしまう稲妻をエクスカリバーで防いだ。

「助かった!セイバー!」

「マスターは儀式に集中して下さい!」

(間違いなくフェイト達とセイバー達に当たっちまうがここでやめるわけにはいかない!)

正輝は危険を承知で召喚儀式を続けた。

「我が運命は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよーー」

強風の風が正樹の体に切り傷をつかせる。それでも続けた。

「誓いを此処に。我は常世総ての善となる者、我は常世総ての悪を敷く者ーー」

ついには時空が避けるほどの空間が生じてしまった。

「マスター!」

(あともう少しで終わる!)

「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よーー!」

その言葉と共に風と稲妻が止まり、召喚陣と触媒、空間の亀裂が光に包まれ、その光はアリシアの肉体に入って行った。

「どうなったの…」

空気が淀む。正輝はそのまま座り込み、セイバー達は戦闘体制に入っていた。フェイト達はまだ、そのまま背後に立っていた。

「うーん。あれ?」

永眠していたプレシアの娘。アリシアが起きた。

「悪りぃ。一応確認な。」

正輝はアリシアの体を魔術による解析をしたが元のプレシアの娘であった状態のままで異常なしだった。

つまり、正輝の死者蘇生は成功したのである。

「いよっしゃゃゃや!」

「アリシアぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」

プレシアはアリシアに勢いよく泣きながら抱きついてきた。セイバー達は元の私服になり、正輝はそのまま座り込んだ。

「ふぅ…やっと終わった。」

正輝は座り込んだままアリシアをずっと見ていた。

「良かったですね。正輝」

「よくやったな。マスター」

なにはともあれよかった。

正輝はセイバーとアーチャーの魔力を元の回路に戻した。元々セイバー達は受肉されており、自分達の魔力を持っているというのが正輝にとって集中とアリシアを蘇生するという決心で成功出来た。

「えっと、私はありしあてすたろったです!」

「母親から聞いたよ。まぁよろしく。」

その後煙で見えなかったがアリシアの姿が裸だったのでプレシアが鼻血をだし、俺はまたアーチャーにロリコン扱いされたけれど、全員くたびれたので休んでいた。

「ごめんなさい…アリシアとフェイト。」

落ち着いてきたプレシアは気のすむまで二人を思いっきり抱きしめて謝り続けた。しかし、プレシアの病気が残っておりあまりにも強く抱いていたので吐血してしまし、正輝は急いでBLOW(病気を治すことも可能)を使用し病気を完治させておいた。

 

とにかくプレシアの血の量半端なく出してた。

正輝達は時の楽園で1日休み、次の日にその儀式の掃除が大変だったのは言うまでもない。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

7話 交渉と敵襲

正輝「なんか思ったんだけどさ…作者はリリカルなのはの物語を終わらすの早くね⁉」
嶺「いや。まだ何か考えてるけど」
正輝「考えてるって?」
嶺「最初のが終わったら他の世界に行くことになってるからさ。そこでもまた転生者と争い合いになるけどね。」

始動編が終わってからどこの世界に行くかというのはもう少し先で報告します。あと、感想もどんなことでも構いません。気長に待ってます。


「行ってきまーす。」

「 「いってらっしゃーい!」」

フェイト家がだいぶ安定してから

もう2日がたった。

正輝はなのは達の親が喫茶店に務めているのでケーキを買うついでになのはとユーノと姉達とで話すためにさっそく行こうとするが

「待ってください。」

正輝は靴を履き、玄関のドアノブを掴もうとしたその時だった。

なのはにあっても奪われると思ってまた争いごとになったらどうするんですか!とかあなた一人で行ったら危険過ぎます!誰か連れて行ってください!とか。

セイバーが言うにはそんなことだろうと思っていたが。

「もし転生者が襲ってきたらどうするんですか!」

「そっちかい!」

「そっちです!」

神が言った敵側の転生者達についてであり、スナイパーなどで襲いかかってきたりするかもしれないと言われたが少なくともそんなこと出来たらとうにやられている。

「それならフェイト達と協力している間にとっくにやられてるよ。だいたい俺には銃とかやられても魔法で障壁を張ってくれるから能力じゃないとやられるんだろ?」

セイバーはそれでも引き下がらない。正輝はアーチャーの二人で行った方が安全だろと提案し、セイバーは納得した。そんなわけで正輝とアーチャーで行くことになった。

フェイトside

あの後のジュエルシードの残りについてはなのは達に残った3つ以外は回収されてて、時空管理局に会うこともなく、今はとても幸せな暮らしをしている。

「あの…なんで正輝はお姉さんと戦っていたんですか?」

「ん?あーあれ?あれは多分俺と同じ目的だよ。あんまし積極的じゃなかったけどな。」

正輝と同じ目的ってことはお姉さんはあの子を救う役目ってことだよね。正輝はあの子の家にも行くから私やアリシアを連れていくわけにはいかないと言っていたけれど…

「私も一緒に行きたいのに…」

「私も行きたいよ…むぅ〜」

「悪いな。でも全員分のケーキをちゃんと買ってやるからそれで許してくれ」

母さんも若返りの薬をもらって元気になってくれてるし、アルフは相変わらず、アリシアは元気に私と遊んだりしてる。

もうジュエルシードとかの命が危険なことはしてない。お母さんは正輝を家族の一員にしたいと言って記念写真に私達家族の写真を撮った。

出会って最初は変な人だなと思ってたけど母さんがいない間はまとめ役として…家族を助けてくれて本当にありがとね。

正輝side

俺は今なのはのいる家にいまーす。ジュエルシード事件については蘇生させたの以外なのは達が回収をしてくれたので何とかなった。あとアーチャーになのはやフェイトのような人気のあるキャラの家で住むなら別の家じゃないと敵に見つけられやすい(なお正輝については単なる成り行きでこうなった)と言われて戸惑っちまった。

「マスターの姉も危機感が無いのかね⁉」

「俺も姉も危機感はあるわ!」

酷いなおい!フェイトの家に住ませてもらってる俺もなんだけどさでもあそこしか住ませてくれる場所無いだろ!

「あのーお姉さんは確か別の場所に住んでいるのですが…」

「すまない。勘違いをしてしまった。どうやらマスターだけらしい。」

(もう少しで令呪使うところだったぞ…俺が許可するまでその口閉じろって…まぁこっちにも秘策はあるんだがな)

なのはの兄であるである高町士郎が出てきて、なのはが紹介していた。

「あ。この二人は嶺さんの弟の正輝くんでもう一人は「黒沢です。」ほえっ⁉」

アーチャー?何で驚いているんだ?言った本人が俺であることがか?

「どういうつもりだ…」

「まさか。ここでアーチャーですって訳にもいかないだろ?」

なぜなら…料理についてボコボコにされるわ(自業自得だけど)ロリコン扱いされるわ(お前許さん)こっちはたまったもんじゃないんだよ!

(アーチャーァァア!お前のヒック!ヒック!思いどうりにいくと思うなよ!

 

正輝の思考

K=黒い

U=嘘を真実に塗り替える。(例:ロリコン疑惑)

R=ろくでなし

O=恐ろしい子!

S=ドS

A=Attacker(攻撃者)

W=Worst(今の俺の中で)

A=ああ、頭痛い。

 

ねぇKU・RO・SA・WA・KUN!!!!)

いやぁ気分爽快!気持ちいいね正直に言うのは!勿論聞こえるように念話で言ってやったぜ。

「了解したマスター。地獄に落ちろ…」

「にゃははは…」

 

 

【挿絵表示】

 

 

俺たちははなのはとフェイトの二人で互いに戦わせたくないというのとジュエルシードは終わったのを伝えるつもりである。

聞くけどその代わり、なのはとユーノに三つの条件を言われた。

第一の条件

なのはとフェイトは敵対関係であって欲しくない。これは問題ない。管理局に入らせないようにすればなお都合が良い。

第二の条件

こちら側の事情を全て話すこと。

これも否定されるかもしれないので対応を考えている。

そして第三の条件は

「フェイトちゃんに会わせてください!」

何言ってんだこの子は会わせたら不味いに決まってるだろ?だいたいまだ交渉できてないから敵対するだろ!

「だが断る」

「何でですか⁉」

「フェイトに会ってみろ。はっきり言って逆に嫌悪されるぞ。何で自分達の家が知られたのかってな。」

なのはも理解してくれたし、電話しに行ってくるって姉さんの電話番号知ってるの⁉

 

 

プルルルルル

ガチャ

『あ、もしもし』

「嶺さん。私の家まできてくれませんか?」

『いいよー。ハセヲも言いたいことがあるし。ユーノも納得がいかないところがあるんでしょ。』

 

 

嶺side

というわけでなのはの家です。

私の方は転生した時、住む場所ないから困ってたけど、今は何とかなっている。

それにしてもジュエルシード解決するの早いね。

「おい。そいつのことだから力ずくで奪うんじゃないのか?」

ハセヲー。そんなことしても今の正輝に得なんてないと思うよーだって襲ったとしてもその後どうするか考えてないし。

「おいおい。人を襲うって根端はお前と同じだろ。」

「お前と一緒にするんじゃねぇ!お前の方が死の恐怖の頃の俺よりよほど凶悪だろ!」

ハセヲの場合はPCキャラを襲いPKをしていたけど正輝の場合はなのは1人相手にオーバーキル過ぎてたからね。なのは相手に宝具を使用とかやり過ぎでしょ。

「やめて下さい二人とも!今は話し合いです!こんなところで喧嘩したら話になりません!」

あーそう言えば神様が忘れてたとか言ってアトリが来たっけ?

アトリに怒られて説教臭かった…姉が弟と戦うなんでダメですって…

「おまけにセイバーに怒られたからさ。またやったら帰ってまた説教されるわ。俺がそんなことしてあいつが許すわけないだろ」

「そ…そうだな」

セイバーさんほんと厳しいね。てゆうか正輝の行動ってセイバーの考えと真逆だからやりずらいんじゃないのかな?

「それでジュエルシードをどう使ったんですか?」

「答えはジュエルシードは死者蘇生に利用した」

うん…そう言うと思った。

ユーノとなのはは唖然としてるし、ハセヲはもうため息だし、それにしてもよく死者を生き返らせたよね。

「死者を復活させた⁉そんなことできるはずがない!それがどういう意味か分かっているのか!だいたいジュエルシード自体そんな力はないはずだ!あり得ない!そんなことをしたら時空管理局がきてもおかしくないはずだ!!」

「どうやって死者蘇生をしたかと何故その後に時空管理局が来なかったかは企業秘密だ。」

こっちは神様から聞いて自然死以外は生き返らせることは可能って言ってたけど普通は信じられないよね…だから言っているのはハセヲとアトリだけであとこっちが説明しても逆にややこしくなるし、死者蘇生については黙っててと二人に硬く言ったから大丈夫かな?

「僕にはこの人たちを信じることは「もういいよユーノ君」なのは…」

「良かった…あの子なんだか悲しい目で理由を聞いても躊躇ってたから…やっぱり理由があったんだね。死者蘇生なんて許されないこともしれないけど正輝君が今更嘘を言ってないから。だってほら正輝君の両手。結構の量の包帯で巻かれてるよ」

正輝は包帯を取って見せてくれたら結構傷だらけだった。

よく見たら顔も傷がついてるじゃん。

「心配されたでしょ?」

「心配かけまいと思ったらすぐ気づかれてな…フェイト達もセイバー達も心配して手当してくれたからな」

「酷い…ですね」

正輝。よく頑張ったね。

能力とかまだ初期だよね…でもこれだけでも奇跡だと思うよ。正輝の言っていることが真実じゃないって疑っても正輝の皮膚が完全に傷だらけだから疑えないんだよね。

「でも…フェイトちゃんに会いたいな。」

「その時がきたら会わせてやる」

(良いのかね?そんなことをしたら…)

(アーチャー。姉さん。聞いてくれ。俺はフェイトにはなのはと友達にさせたい、けれど時空管理局に入らせたくない。あの組織はヒュードラ計画って言って成功率が限りなく少ないのをやらされフェイトの母を苦しませたんだ。だからあいつらには管理局によって自分のやってたことに絶望させたくない。そう…思わせたくないんだ。彼女達の道に歩かせたいんだ)

…分かった。

正輝がそう思いたいんなら私は姉として協力するよ。時空管理局に入らせないためにも私達のためにもね。

「僕は…納得出来ない。死者蘇生なんて全くの嘘だって考えられるかもしれないじゃないか!」

あーユーノ。い・い・加・減にして‼‼

「ユーノ。正輝がそんなことする弟じゃないから。私が保証する。だからもう一度言うけどそんなことしてもセイバーが黙ってないからね」

「ご…ごめんなさい…」

ハァー疲れた〜。少し怒ってたような声で脅してしまったような感じだったから後でユーノには謝って説明しとこ。それにしてもこれでジュエルシード事件は終わりかな?

その後の正義側の転生者による貿易と同盟もサクサクって終わってくれたし。

「それじゃあジュエルシードによる交渉成立と同盟成立だね。正輝は投影した武器を送って、私は攻撃魔法の呪符を送れば良いんだね」

「そうだよ姉さん。」

やっと神様から送られた使命とやらの面倒なことは終わったし。原作介入して何かしようなんてあんまり積極的じゃないから。

正輝side

話し合いも終わってさっそく翠屋のケーキを買おうかと思ったら結界が張られた…どこのどいつだこんなことするのは。

「うわぁぁぁぁぁ!!‼助けてくれぇぇぇ‼‼」

家の近くから人の叫び声⁉

一つやることが終わってまだ何かあんのかよ!

「いくよ!黒沢君!」

「貴様殺すぞ」

「黒沢君?」

「誰ですか?」

「あの人の名前です。」

「アーチャーって黒沢君なの?」

あ、やべ。

姉達に教えてなかったっけ。

わり。アーチャー。

「おっと。転生者用の結界を張るのを忘れていたな」

さっき叫んだ人が消えてるし壊れた形跡はないとして…

 

ゑ?あんなの俺嫌だよ。

初戦であれ嫌だよ。

「んあ?あいつらが転生者か…」

俺たちが今見たものは…

電気を纏った槍に両肩にミサイル砲、奇抜な戦闘服とモヒカンのした男。リリカルなのはには存在しない敵。

「このデントロ様の槍に殺されることを誇りに思えよ!」

(もっとマシなのに会いたかったー!)

真面に言えば最初の敵側の転生者だが、これは色んな意味で酷かった。




おまけ
交渉の時
アーチャー「正輝の姉はどんな目的で彼女達と協力したのかね?」
嶺「なのはを幸せにしろって目的?まぁ実際私個人としてはあまり原作介入には興味なかったから」
アーチャー(マスターの勘がここで当たるとは…やはり姉弟だな)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

8話 初BOSS戦

「惨いな…」

「自意識過剰にも程があるの…」

「誰か「惨いな」だとぅ‼」

(こいつに殺られたら色んな意味で終わりだろ(でしょ))

「何だ!そこの二人!俺様の槍で殺されたいのか!あぁ‼」

野生の転生者いわゆるデントロ(いや馬鹿と言っていいだろう)は怒鳴ってきた!

というのを正輝の脳内で叫んでいた。

「正輝。代わりに戦っていいよ。戦った方が身の為になるし、経験値を稼げるよ」

「あんなのを初戦にされたら負ける気がしないが、それで苦戦したら死後も絶望するしかない。」

「やれやれ。転生者があんなのだったら我々が苦労することもないがね」

「俺を舐めてんのか!」

転生者は酷い言われように耳まで赤くなりながら怒っており、持っていた匣兵器からロケット弾を正樹達の方角に発射したが、正輝は投影で煙玉を使って逃げた。

「あばよー姉さーん!そいつに絶対勝てよな!」

「すまない。この貸しは必ず返そう」

「逃げるなー!」

正輝は結界をアーチャーが投影した破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)を使って破り、スタコラサッサと姉達の叫びを聞かず逃げて行き。その結界は破れたところを再構築した。

「デントロ二世のこの俺様を舐めた覚悟は出来てるか?」

「二世でも姿はそのまんまだしどう見ても弱そーな気がする…」

 

正輝side

「急いでフェイトの家に戻んないとマズイな」

俺達は走っていた。

アーチャーは携帯でセイバーに連絡をしていたがどうやら繋がらないらしい。

襲われたか、どこか遠くに連れて行かれたかのどちらかであった。

「やはり邪魔である殺者の楽園を倒すべきではなかったのかね?」

「襲われるってのは分かってたからな。だから保険を施しておいた」

前に使っていた空間系の罠をフェイトの家の周りに付け、フェイト達には家にいるように言っておいたから大丈夫だな。アーチャーに話してない理由は正樹がセイバーとアーチャーによるマスターオブザリンクで繋がってる限り作った罠に(正輝の空間属性による耐性)策士策に溺れることがないので話す必要がなかった。

「いた!セイバー‼」

「待ってした。マスター!」

どうやら間に合ったな。敵は10体でセイバーも余裕の顔ならなんの問題もない!

「悪い!今助けに行く!投影開始(トレース・オン)!」

正輝が投影した物はマーボー神父が持っていた黒剣。アーチャーは投影した弓で敵の肩を射った。

「あがっ!」「いっで!」

「何だあの赤いのは⁉早すぎて防げない!」

アーチャーの名は伊達ではない。

元々弓兵のクラスなので遠距離が強力なのだが、それでも防げないというのは大げさ過ぎる。だとしたらセイバーでもあっさり倒せた筈だろ。

「クソったれ!本格的に魚雷みたいに扱わるなんておまけに逆らったら殺すとかやってられるか‼」

あー。そゆこと…つまり彼等は特攻して敵の近くで自爆する相手か。それでセイバーは苦戦してたのか。ってセイバー⁉

「もしこれが終えたら。そのリーダーを亡き者にしましょう。味方を自爆させるリーダーを黙って見過ごぜません。それ以前にキラーエデンの組織ごと滅ぼしましょう」

セイバーの身体から途轍もない魔力が放出ている。怒っているのだ。余りの卑劣さにお怒りになられている。

 

嶺side

モヒカン刈りしたい。

首刈りたい。

あと弟をしばきたい。

 

あのさ…イラついているんてんだけどさ

「オラオラ〜ぁ‼」

「雑魚の癖に雑魚の癖に雑魚の癖に雑魚の癖に雑魚の癖に雑魚の癖に雑魚の癖に…」

なんでこんなのと戦わないといけないの!こいつほんと首刈り取ってやろうか!

ただでさえこの二人(なのはとユーノ)見せられたらめんどくさいったらありゃしない!

 

正輝に私の能力がどうか聞いたら。

「姉さん怖い。」

 

薄々そう思ってたけど…こいつの相手なんてマジで嫌だ。

「嶺さん…怖いです。それにハセヲさんはどこに行ったのですか?」

誰のせいよ!

ほんとあんたら邪魔!

殺すこともままならないの⁉

「あの人が来るまでなんとか持ちこたえましょう!」

嶺対デントロ様(転生者)

やはり苦労することもなく匣兵器を使う暇も無しに技で締めよっか。雑魚だし。

「削七連!」

この技は防御が硬い敵に有効であり原作では削三連として使われてたが、全設定変更により技を改良した。技を出す前に転生者にもやったが変更が出来なかった。その原因は

 

「俺の状態は一定だからな‼」

「自分の能力。バラしちゃいけないでしょ…」

とまぁその一言で出来ないのが分かった。

全力は一定であり、体力も減るのは変わらないが力が減るわけではなくただ一定の攻撃力と防御力になっているから全設定変更は無理。

うん。ここぞの時の火事場の馬鹿力が出ないって不便じゃないの?

ちなみに攻撃は全て的中。なぜ全力でやらないかというのは周りを巻き込みやすくいきなり最大を公開するわけにはいかなかったから。

「さて。逃げた弟をしばきに「まだ俺様は死んじゃいねぇ‼」は?」

転生者は予備の匣兵器を襲って来る時に使っていた。周りには電撃を纏ったハチが沢山いた。

うわー。めんどくさい。

「最強はこの程度で死なねーよ‼」

うわぁ…引くわー濁るわー酷いわー中二病だわー自己チューだわー。もうこの人誰か精神病院に連れてって…いや、手遅れかも

「嶺さん本音が漏れてます!」

流石のアトリも黙らなかったか。

転生者が雷槍で攻撃をして、それをかわして攻撃して、入ったと思ったけど…なんで痺れてんの。

「嶺さん!」

「ハーッハッハッハ‼俺の鎧には攻撃すると追尾式の電撃が走るんだよ。これを食らったら一定時間動けないぜ‼」

「甘く身過ぎた…」

ほんと雑魚だと思ってたけどなにこのうざい雑魚は。

なのはとユーノが転生者を足止めするがハチがシールドを展開して。どうしようもない。

てゆうか3人もいるなら少しはダメージ与えてよ‼

「このデントロ二世様は鎧を改造し、他の匣兵器を使えるようにしたのだ。それだけでなく死ぬ気の炎も初代の倍だか…」

後ろからバイクが現れそのままバイクは転生者の頭に車輪を突っ込ん…ハセヲ?

「あぢぃぃぃぃ‼」

「あーゴメン。遅れてた」

転生者は倒れたまま回っている車輪によって髪が炎上している。

よく燃えてますね〜。

「ハセヲさん!」

「あれこいつ何時の間にいたのか?」

((((気づいてなかったの⁉))))

前の方にも携帯で神様と繋いでたことに説明不足だったけど神様から全員の携帯が改造されて会話も出来るし、物を携帯に転送出来るけどハセヲは新機能に苦戦してたらバイクが出てきて急いで嶺達のところに飛ばして行ったら転生者を見事にひいた。

ナイスハセヲ。

「いい加減俺様の頭から離れろ‼」

「うぉあ!」

転生者はハセヲのバイクを匣兵器で迎撃したがそれをかわして大剣で反撃したら髪が…

「……くす」

え?バイクの摩擦で転生者のモヒカンが燃え尽きてハゲt…

「あははは‼御免!もー無理‼」

「駄目です…プッっ…人の顔を見て笑っては…」

「もう皆殺しだ‼何もかも消してやる‼」

転生者は両肩にあった大砲みたいなもので大量の雷のビームレーザーを無差別に放ってくるからもうこれ完全に頭に血が昇ってるよ。

「ふぇぇぇぇ!」

「なのは!」

「くそっ!いきなり暴発かよ!憑神さえあれば…」

「此処で時間をかけてられないのに!」

この世界では救うためなら何をしても良い。ただその代わり…

 

「宝具(憑神)が制限されている?それじゃどうやって戦うんだよ(のよ)!」

「この世界の転生者は全員制限されている」

余りにも強力過ぎる力は世界の一つが滅ぼす羽目になるのでしょうがないとのこと。

正輝が使えるのは投影の五次聖杯戦争サーヴァントの武器(アーチャー、キャスター、アサシン、ランサー)嶺は技の全種類。死後に得た力も世界に現界できるように継続できる。

しかし、キャラの全員が(宝具)憑神が使えない。つまりデータドレインも使えない。

「私がやるか…開放‼」

今放った黒いオーラを私に纏わせてっと…

「これで終わりだ‼」

「嶺さん!危ない‼」

転生者は匣兵器から猪が出てきてその上に乗り突進してきた。

 

 

ほんと、デントロについては最後の最後でそうくると思ってたけど。

 

「死ねぇぇ‼」

転生者は出してる黒いオーラを覆っている状態の私に突っ込んできた。周りにはシールドを張った雷のハチ。間違いなく無事はすまない。

転生者の槍が黒い嶺を貫いた。

そう見せさせて…

「嶺!」

「ははははぁ!あり?」

 

槍で貫いたのはただのコンクリートだよ!

あんたはもう逃げられない。

影から出てきて、全て刈り取る。

もういいや…この際少し本気だしてもいいよね!

「⁉がはっ!」

鮮血の闇の大鎌祭り(ブラッディ・ダーク・デスサイズ・パーティ)

両手にある大鎌で全ての蜂、猪、転生者諸共を刈りとれたからまぁこんなもんかな。

上出来上出来っと。

「最強であるこの俺が負けるだと⁉死にたくない…まだ俺は死にたくないぃぃぃぃぃ‼」

「一つ言っていい?自己主張して周りを最期まで見ない人は早死しやすいんだって」

(見えなかった…けど全てを刈り取れるわけ…まさか‼)

私の攻撃は衝撃波までスッパリ切れて、私の大鎌だけでなく振った時の衝撃波を出すことができ、それもかわさなければならない。さらに嶺が上に放った衝撃波が文鹿に当たってもそれを力に加えることができる。

「つ…強すぎる」

転生者は黒い霧となって消えてるけど殺者の楽園って死んだらこんな風に消えるんだ。

「それじゃハセヲ。バイクの方ちょっと後ろに乗っていい?」

「まさか…お前…」

考えることはただ一つ。

正輝…覚悟しよっか?

「仕返しにね」

「こ…怖い」

 

正輝side

「やっと全て倒した…」

「まさか私達を知っているとは…」

魚雷扱いされた転生者は雑魚が持っていた能力と同じでありスキあらば近くで爆発するという使い捨てだが、誰も爆発することなく全員を仕留めた。その転生者は黒い霧となって消えるのか。木の影から誰かがが拍手しながら現れてきやがった。

 

パチパチパチパチ‼

「素晴らしい!流石に雑魚で死ぬことはないか!」

「誰だお前は…ってかやっとマシな顔をした奴と出会えたな…」

その姿はイケメン顔の男性であったがかなり性格が捻くれている。

「貴様がリーダーか‼」

「ああ。その通りだ。君達は降伏をした方がいい。お互いに傷つけない為に」

「あれだけ人をゴミみたいに利用してその台詞を吐くか?」

信じられる訳がない。命を何とも思わないやつについていきたくない。

「それにしても随分の余裕だな。3対1で勝算があるとでも?」

「私がその気になればいくらでも潰せるだろ?」

「なんか転生者って自己主張する敵が多いな…」

さっき会ったデントロに近い転生者みたいに自己主張なのが沢山いたらもう嫌だとしか言いようがない。

「そういえばあのモヒカン馬鹿は会ったのか?」

「それってデントロみたいな奴か?」

「死んだか。まぁ格下キャラと同類だからしょうがないか。」

「いいでしょう。あなたは此処で倒す!」

正樹はこの転生者何かがおかしいと思っていた。こいつは最初に会った転生者と接点があり、この世界で今いるキラーエデンの中で一番強いことと。

その理由はリーダーと元々名乗っているからではなくその雑魚敵達が一瞬リーダーが会わられた時怯えていたから。

 

 

 

あとそこにいる大人数の子供も怯えているしな。

「俺には人質がいる。50人ぐらいのな。お前には見捨てれるのか?俺と組んで正義側の一人を潰そう。」

モブキャラを利用した人質かよ。

それも転生者結界内だから警察とかに気づかれることもない。

えげつないことしやがる。

「誰が貴様な「分かった。乗るよ」マスター‼正気ですか⁉」

アーチャー(待てセイバー。正輝に策がある)

正輝は転生者の方角に歩く。

転生者も正樹の方角に歩く。

そして狭まる。

「では。ここに握手を…」「そうだな」

正樹はすかさず転生者の手を握ろうとしたその時。

「死ね‼」

その瞬間転生者の握る手のもう片方の手の袖からスクアーロの剣が出てきて。刺そうするが…

「どうした?あんなにほざいたのに止まってるじゃないか?あとお前との協力。死んでも嫌だからな」

「ごほあっ‼なんで…」

正輝は液体状のBLOWを握手する前に仕込んでき、色的に青いので

ステルス性に優れた状態にさせ、後ろからも前からも串刺しにした。

 

 

分かりやす過ぎるんだよ。

お前の人質にしているこいつらは幻術だろうが!どうせ霧のリングで誤魔化してたんだろうが!

 

セイバーとアーチャーについてはアーチャーがセイバーをせき止めたあとに気づくけどな、こっちはとっくに気づいてんだよ!

 

 

「嘘なんだろ?他人に酷い扱いをする奴は対外嘘をつく。正直お前と協力してもなんの特にもならん。そーゆーもんだろ。証拠もないし、根拠も言い草も酷い。そんな奴とは組みたくはないんでね」

協力するつもりは毛頭なかった。逆に手をとると殺されるか、二体のサーヴァントと後から姉達と闘うことになる。つまり結果としては駄目な方に行くのであった。

安い幻術で俺を誘ったお前が悪い。

「安心しろ。そんなに刺されたら数分も待たず大量出血で死ぬからな。とっとと黄泉の世界に行ってろ」

さて、早く終えたしそろそろフェイト達の家に

「マスター‼後ろです!まだ生きています!」

「⁉ちっ‼」

背後から襲いかかってきた。剣の投影じゃないと防げない⁉

「今度はなんなんだ⁉確実に仕留めた筈なんだがな‼」

「計画通り。そこら辺にいる雑魚と考えを一緒にすんじゃねーよ‼」

投影が遅かったらやられていただろう。けど、避けていれば防いでいた右腕全体が動けていた。スクアーロによる鮫衝撃(アタッコ・ディ・スクアーロ)を食らって動けない。だが身体全体の硬直はBlueによって都合よく右手だけで済んだ。

こいつ。リボーンのスクアーロの能力を持ってるな。けど完璧に剣を避けても剣に入ってる仕込み火薬をゼロ距離で食らっても重傷。全て遠き理想郷(アヴァロン )がないセイバーだと相性が悪いな…

それだけではない。今度は指をならすと炎放ってきた。

「I am born of my sowrd…ローアイアス‼」

しかし、その炎はアーチャーのアイアスの盾によって防がれた。

あの攻撃は間違いなく焔の錬金術師に似ている。そんじゃあ不死身に近いってのは賢者の石しかない。

炎は消えていったが煙の中から突進してきた。

「離れてください!マスター!」

セイバーは風王鉄槌を転生者に放つ。

鮫特攻(スコントロ・ディ・スクアーロ)!」

転生者は真っ向から正面突破をしてきた。斬撃が風を斬る。風も転生者の身体を切り刻む。だが、かすり傷程度では賢者の石によって再生され、段々押されていた。

「セイバー。後は俺に任せとけ」

「腕一本しか抵抗出来ないお前じゃ話になんねーよ‼」

ついに正樹達の近くまで追いつかれ、

「終わりだ!」

転生者によって振り降ろされる剣による仕込み火薬が襲いかかる。

だか…

 

 

 

「開放」

 

 

周りから黒い斬撃が散らばり、その斬撃が転生者に襲いかかる。

「やられるかよ!」

防ごうとするが剣が折れ、黒い斬撃は両手両足を妨げた。

 

「死んだぜ。お前」

 

黒い霧から正輝が現れ、服も変わっていた。動かなかった腕も動けていた。

「どういうことだ!腕まで復活してる!」

「全回復出来るんだ。あと一つ質問するぜ、次元の耐性は持ってないなら死ぬつってんだよ。」

俺の能力は空間。空間の亀裂により切られた腕と足は動けない。左手に持っていた剣を消し、右手にある剣を黒く染め、そしてその黒く染められた剣で斬撃を放った。

最後の劔(ジ・エンド・オブ・ソード)

放たれた斬撃は身体にあたり、今まで妨げていた空間の亀裂はゆがませる。

「この技は剣圧よりも大きい空間の亀裂を作り、亀裂にさせた空間と一緒にゆがんでゆく。世界の能力ってのは空間をもとに戻そうとする。つまり暴走している空間ごとお前は

 

 

 

 

殺される」

 

「いぎぃぃぃぁぁぁぁあ‼」

歪まれた空間は世界の行使力により元に戻そうとするがその間に入っている転生者は巻き添えになり、死ぬのは確定だ。

「お前は不死身に近いから強いのは分かった。ただ相手が悪かっただけだ。」

俺は後ろを振り向き、転生者は歪まれた空間ごと消されかけ、そいつは悲鳴で叫ぶこともできないまま殺者の楽園のリーダーの一人は死んだ。

 

 

 




感想待ってます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

9話 取引と仕返し

正輝side

「待ちなさい」

「⁉今度は誰だ!」

俺は聞こえてきた方を振り返って見ると目の前に黒いロープをかぶった人がいて、手には何も持ってはない。

しかし、サーヴァントが驚いていた。気づかれずにいたことだけでなく現れた場所が正樹の真後ろだったこと。

「私達と手を組みなさい。今のあなたの実力を見て。仲間にいれてもいい実力よ」

「どうやって俺の背後にいたかは知らないが断る。こっちも仲間がいるんでね。それにあんたとは初対面でありキラーエデンだろ。」

俺達は武器を構えた。

得体のしれない能力だが敵だと言うなら見過ごすわけにはいかない。

「?キラーエデンじゃない証拠を渡そうか?てゆうかそもそもあいつらはもういないよ?」

するとケータイを取り出してきた。その画面には正樹とは違う神様がいた。

「それのどこが証拠なんだよ‼」

「じゃ一応試しに闘う?」

ロープをきた人はどんな方法で移動したかわからなかったが高速移動でセイバーの近くで…

「バーン」

「⁉がはっ‼」

鉄砲を手で真似をして言った瞬間セイバーは弾き飛ばされた。

「セイバー!」

「気を付けろ!こいつ只者じゃない‼」

「只者じゃないって…転生者は誰でもそうでしょ」

ロープを着た人は手を鉄砲の真似をした状態で戦ってきた。アーチャーは防ごうとするが数秒で投影した剣が破壊されてやがる…こいつはやばい!

「ぐはっ‼」

「アーチャー‼」

俺の左手で持っている武器であるヘイトブレイドは2mまでの攻撃範囲。

その武器を地面に刺し、地面から黒い線が湧き出し逃げ場がないように網み状に包囲し、その内部から全方位によるトドメをさすが届かない。攻撃自体は当たってる…だが見えない壁で防がれてやがる。俺は黒い剣圧を放ち見えない壁の一部を壊し、刻まれた空間を掴み、槍みたい投げた後突っ込んだ。そして武器ででまた更に見えない壁を壊したが、

(なっ⁉嘘だろ…)

俺は見えてしまった。防いでいたのはロープで本体は10個ぐらいの透明な壁があった。日光で見えることが出来た。

「合格。やるじゃん」

通り過ぎたロープを着た人は女の人だった。髪は黒く服装は上着は肩ぐらいまで露出しており黒いジーパンをきていた。チェックのジャンバーを着ている。

正樹は振り向くと剣を向けた。

セイバー達もあの攻撃から復帰した。

 

 

{IMG2409}

 

「結局証拠ってなんだ。それに合格ってわけわかんねーよ」

「証拠の内容はあなたが持っているそのチップと合格は実力の再確認みたいな?」

俺のポケットの中にあるケータイに指をさしたまさかこのケータイが証拠とかか?

「まさかこのケータイの中に入っているとか言わないよな」

「それ以外何があるって言うのよ」

俺はケータイを見るとチップをGETと書かれており、所持金と経験値がこう書かれていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

見事キラーエンドのリーダーを倒

したので手に入れました。

 

経験値15000

お金75000円

Levelが上がりました。

Level5→7

得た力

魔術・武器改造

気配遮断

キラーエデン全滅

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なんだよ…これ…」

背景は黒く白い文字で書かれていた。

俺はケータイを詳しく見るとそこにはステータス、持ち物などが書かれてありそれはまるで

 

「RPGじゃないか…」

「あんた新しくこの世界で生きられる用の設定ケータイについては詳しく見なかったの?それじゃ私達のチームのルール説明を言おっか」

あの女が言うルールはこうである

*アニメをゲームみたいに戦ったり、謎を解いたり色々な種類を身体で体感出来る。

*アニメのストーリーをクリアしても面白くないからキラーエデンという大ボスを用意される。

*大ボスは作品を多用出来たり、能力を消されずに一定にする転生者のボスが大半

*正義側の転生者にはそれぞれ番号がある。強弱は不明

*別の世界に行くにはチップの入手と物語をクリアする必要がある

ちなみに正輝はNo.3あの女はNo.2

まとめ:RPG

「まぁ協力しないのは分かったからとりあえずメールと電話の交換」

「わかった」

「大丈夫なのか?この女と情報を繋いで」

「とりあえずメールと電話だけ渡しとくよ。それ以外の情報はなしでオッケーか?」

「オッケーよ。じゃ私の名前は綺羅 玲花よ。よろしく」

俺たは赤外線通信で情報を渡しあった。通信を終えた後に帰ろうとしたその時、

 

ブウぅぅぅぅぅぅん!

バイクの音がする。

段々俺の方から音が大きくなる。

嫌な予感しかない。

その数秒後見えてきたのは姉とハセヲ。

しかし、そのまま突っ込んでくる。正樹はそれをかわすが、

 

え?バイクってこんなに曲がるっけ⁉

 

「天誅ぅぅう‼」

「ごおぁぁぁ‼」

「マスター‼」

 

{IMG2412}

 

 

嶺のスキル全設定変更(オールシステムチェンジ)されたバイクは急激に曲がれたので俺は驚き今まで長い距離を飛ばした勢いによってひかれた…動けねぇ。

「あんた達なにやってんの…」

「どーしてーにーげーたーのーかーなー?」

(死んだフリ…死んだフリ)

目をつぶったまま倒れて、姉はこっちに近づいてくる。

俺は気絶しているフリをして何とかこの状況を

DA☆GA…

 

またある人物が邪魔をした。

 

 

 

「起きないなら確認したらどうだ?どんな手段を使っても私達は怒らないぞ」

(アーチャーぁぁぁぁあ‼てめえぇぇぇぇぇえ‼)

 

 

右手拳を力の加減まで隠れながら握っていた。アーチャーの黒沢くんがまだ気にしていたらしい。もうこれでは仲が良いのか悪いのかわからない。

 

「まぁ私の弟だし手加減なしで「やらなくていいです!」あ、起きた」

(地獄に落ちろ。マスター。くっくっく…)

「どうしたの?って…」

見ると地獄のような風景だった。いわゆるカオスである。

「やってられないわ…」

その後姉は正輝を連れて行こうとしたがあの場にいなかった何にも知らないセイバーが止めようとする。

「これは姉弟の問題だから」

ハセヲが詳しく説明するとセイバーは正輝の外道さにも流石に反省してくださいの一言。

アーチャーはフェイト達と買い物をして、フェイト家については正樹は姉の家に泊まるとセイバーはケーキを買って帰った後に言った。

正輝は姉によって正座をさせらせたのと叱られたのは言うまでもない。

 

クリアした後に一週間の休みがあるがフェイト家に迷惑をかけてしまうのでそうも言ってられない。

神の話によるとワープして、それぞれ船あるためそれを使って別の世界に行くらしい。正輝達はフェイト達にも一応世界をまわっているなど知る必要があること必要最低限のことを言い、正樹は神の力でワープを作った。

「それじゃ行ってくる」

「待って!」

フェイトはアリシアの顔を見てせーのと言った後笑顔で

 

「「正輝!セイバーさん!アーチャーさん!フェイト家を救ってくれてありがとう!そして、行ってらっしゃい!」」

「ああ。行ってくる」

こうしてフェイト達による救済は終わりを迎えた。俺たちはまた会う間にまた新たな世界に行く。

リリカルなのは一部分終了

BOSS 不死身の転生者

 

 

 

「No.3から6を見つけたわ」

「そうか新しい人きたんだ。それより情報を渡す必要はないんじゃないのかな?」

「渡さなかったら逆に怪しまれるわよ。少なくとも名前は教えたんだし。ただ、そいつ等が使えればいいわね」

「そーだね。いずれ道具として使うんじゃないの?特に3と4」

「当たり前じゃん。その時が来たらね」




NEXT STAGE
ハイスクールD×D
旧校舎のディアボロス編


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

神様ルール&転生者ルール※後から追加されるよ

俺TUEEは出来ないようになってます。


正義側の転生者

原作による悲しき運命を変えてなおかつ殺者の楽園に所属しているBOSSの転生者を潰すこと。

それぞれNo.がある。(今のところNo.6まで)

正義といっても何の正義かは自由。しかし、虐殺や殺戮、好きなキャラクターの洗脳やグロを多いに好む人には正義側には入れていない。

 

ケータイサービスについて

正義側の転生者が持っている携帯に神様がいるのはテレポートや姉による貿易で必要となる。勿論携帯は最新のもの。これが壊れてもまた携帯を変えればまた神様が移動するので問題無し。問題点は充電器は絶対必要だがいちいち変えなければならない。

 

その1:強制転移

その2:入れ替え(トラファルガー・ローのシャンブルズと似た仕様)

 

船について

舟は普通の客船のような感じであるが、揺れることはないので舟酔いはない。この舟はそもそも原作介入のための転送装置であるだけでなく戦略をたてたり、計画を立てたりなどで使う。ちなみに11話で説明したように舟にある家庭用機械、水道、電気は無料。

ちなみに世界にいくためにはその原作にあるキャラクターの絵柄が描かれているチケットのバーコードで行くことに。

 

 

 

全ての転生者について

一応世界が滅ぼさない程度に制限されており、余りにも強力な能力や物などを持てない。正義側と殺者の楽園は無関係の転生者をどうするかは自由。狩る者と狩られる者となれば転生者が狩られる者になるだろう。

 

キャラクター導入について

これから進むうちに携帯から自分達が持っている原作からキャラクターを転送させ、これから増えていきます。

 

No.1(不明)

No.2(不明)

No.3(fate/staynight)

No.4(とある魔術の禁書目録)

No.5(仮面ライダー)

No.6(.hack//G.U.)

 

殺者の楽園

原作にいるモブキャラを人質にしたり、ハーレムを求める普通の転生者とかは狩りとられる。経験値稼ぎにされ、弱くなった転生者とかが殺される羽目になる。

 

 

固有スキル

正義側の転生者が持っているスキ

ル。転生者によって持っているスキルが協力だったり二つ持っていたりもする。

正輝(マスター・オブ・ザ・リンク)

嶺(全設定変更(オールシステムチェンジ))

麻紀(他能力借貸(スキルレンタル))

 

 

神様の性格

 

No.1(不明)

No.2(不明)

No.3(CM馬鹿)

No.4(不明)

No.5(意味不明も言語訳)

No.6(不明)

 

追加2014/02/27

援助要請

同盟しあった仲間と携帯のメールから送り、連絡のとったNo.の転生者はその世界にチケットなしで援助が可能。

 

終わればすぐに帰れる 。

しかし、今世界に介入している場合は一旦船に戻ってから行くしかない。

 

巴マミが転生者と激突中。

今は助けにいけれない状態なので

救助を頼む

 

 

 

蘇生方法

仲間が倒された場合

いったん船に戻らされて、殺者の楽園の場合倒した相手を倒さない限り復活ができない。

 

しかし、正義側の場合は2つ方法があり、命令をつけて復活させることが可能。ただし、命令は絶対従わなければならない。(ハイスクールD×Dの話である正輝の正義が一番の例)

それを拒否した場合仲間を倒した相手を倒さなければならない。正義側のチームがリーダーを含み全滅の場合はそのチームを失格とみなし排除する。なお集めた作品はまた一からやり直しの状態となり、転生者に関する記憶を消去される。

 

○例外として、正義側の誰かが、正義側の味方を殺した場合に殺した組織のリーダーに携帯を貸してもらい、殺されないことを望むのなら、殺した本人が本人が属している組織のリーダーの携帯を使用して、殺した相手を復活させることができる。

 

なおハイスクールD×Dがやり直しとなった場合正輝達は介入することは出来ないが。正輝側にいる堕天使達の記憶はそのままである。

 

 

特別:リーダーが撃破された場合(試練編など)

リーダーが倒されたとしても仲間が一人でも残っているのならチームの存続は可能。

倒された相手が試練編の敵または、殺者の楽園によって倒された場合は一旦船に戻って傷が治り、船で復活することとなる。ただしそれは…試練編などの特殊な事例によって限る。

それ以外でリーダーが倒された場合は…

 

 

 

追加していた時間ー

正輝編シンフォギア殺者の楽園撃破後59話

 

 

 

No.全員に告ぐ

これより自分の仲間に特定の主人公が配属または加入させ、特定の指示がない限り元の世界に置かずに船内で過ごしながら世界を廻り戦え。

 

No.1

ルルーシュ・リ・ブリタニア

 

No.2

ブラック・ロックシューター

???

???

 

No.3

衛宮士郎

鹿目まどか

立花響

 

No.4

上条当麻

兵藤一誠(決戦編前に削除済み)

 

No.5

天道総司

乾巧

???

???

 

No.6

三崎亮(ハセヲ)

ナツ・ドラグニル

鳴上悠

 

破った場合…上記の仲間に船を連れていない主人公の世界を殺者の楽園の所有物とみなす。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

堕天使の救済と差別への理不尽
正輝編10話 綺麗な花には棘がある(ハイスクールD×D)


リリカルなのはの世界をクリアした後に正輝達は本拠地が船であると聞いてその場所にワープされた。そこは船の割にとても綺麗でホテルみたいな場所だった。

「意外と広いじゃん」

「そうですね。暮らすには最適な物が十分あります」

「買い物もこの冷蔵庫に入れれるから助かる」

「ここについては食糧は除く全ての機械類が無料じゃ」

神様の話によるとこの船で時間を立っても前に行った世界で次の日に何時に行くか設定が出来る。

こっちの船と原作による時間は異なっている。

「寝たら次の世界に行くぞー」

「そうだな」

なお朝か夜かについては最新の機能の時計がいくつもあったので時間がわかった。正輝達は眠ってから8時に起き、次の世界に行った。

着いた世界はハイスクールD×Dという世界。正樹はケータイで一応どんな物語かは介入する前に調べた。

神器(セイドリックギア)、堕天使、悪魔、悪魔祓い(エクソシスト)、契約、魔術などfateに似たものがあった。

「とりあえず介入出来たから調査しますか」

正輝は早速調査に入った。まずは主人公側のところに他の転生者やこの原作の悪魔から気づかれないように早速得たアサシンの気配遮断を使って行った。なおサーヴァント達は必要な時だけ呼ぶことにした。

「かなりのスケベだな…あの主人公」

正輝は木の上に登って眺めていた。行き着いた場所は共学の高校であり、今剣道場の近くで3人の男子生徒が着替え中の女子を覗き見をしていた。少し時間が立つと剣道部である女子達は3人の中の1人の主人公を袋叩きにした。

(あんな残念にはなりたくないな…)

ばれたらその仕返しが必ず来る。

なのに主人公はまだ見てもなかった。どのみち覗こうとするので悪いが当然の結果である。

(もう少し調査するか)

正輝の今回の調査は関係があるオカルト研究部、教会などの場所を夕方まで調べた。

(こいつがハーレムになるには相当の結果を残すか心変わりしない限りまずないな)

正輝は一誠が段々馬鹿な男だと思ってきた。恋をしたいのならTVやインターネットで秘訣だのなんだのを見たりして研究するなどモテたいなら何かしろと言いたいがそんなくだらないことを言うのが目的ではない。

正輝はどっち側につくか今後の計画のための調査としてやっている。

「あのっ…駒王学園の兵藤一誠ですよね」

「はい?」

後ろを振り向くとそこには別の制服を着たロングの黒髪の女の人がいた。この時正樹は近くの屋上のビルの上で見ていた。ちなみに一応転生者はまだ正輝だけである。

「私と付き合ってください!」

(ま…マジすかー⁉)

驚くもの無理はない。可愛い女の人がいきなり付き合ってくださいなんて言うのは驚くに決まっている。正輝は原作を見ていたのでそこまで驚かなかった。

「さーて。進展が進めれたし悪魔側か堕天使側につくか決めねーとな」

正輝は神の力でワープして船のところに帰った。

 

帰った後セイバーとアーチャーにどちら側に行くか話し合った。

作品としては主人公がいる悪魔側

が一方的に堕天使が悪いイメージがある。しかし、正輝はそこだけ見ていいとは思わなかった。堕天使側も下級から諦めず上級に行くためにやるが主人公達によって報われず消えさられる。他人の命を利用して力を手に入れること自体間違っているため主人公やそのリアス・グレモリーに殺されたのだろう。このストーリーのままで良いのだろうか。そういう原作なのかもしれないがあいつらも必死に生きるために頑張ってたに違いない。

だが、殺された。

弱いものが殺されるのは当然のことかもしれないが、正輝には少々都合の良い終わり方(正輝の中での矛盾)としか思えない

「皮肉じゃないか…」

セイバー達についてはプレシアから正輝用のデバイスを作ってくれたので裏切りで攻撃されかけた時に防げれるので大丈夫だと言った。

「君一人で行くのだろう?なら気を付けろ。完全に悪いのなら話にならんしれんからな」

「どっちもどっちですね…しかし、気を付けてください。危なかった時は令呪を使ってください」

正輝はこれより主人公側の反対の敵側。堕天使サイドに行くことにした。

もし堕天使が酷いのなら関わってもっとあいつらのことを知ろう。

 

兵藤一誠のデートの日

俺はもう他の転生者がここに来てもおかしくない。キラーエデンについてはまだわからないが、だがこれだけは言える。

(いっそこいつが死にそうな時に追い打ちでもかけてヤローか…)

正輝は殺気を帯びていた。実は正輝も彼女はいない。

兵藤一誠は彼女と一緒にデートをしている。ああゆうラブラブカップルを見て腹が立った。

これでも原作を見ているのでどういう末路かは知っているがやっぱり腹が立つ。

(コロしたい…)

正輝はデートをしている二人を見ていた。別の意味でのオーラを出しながら。

行く場所は服屋など色んなところを回って行った。わからないように投影した剣をさらに魔術で改造して機械の蚊の探知機を作り。作った蚊をあの一誠の服につけて置いた。

正輝はデートをしている間にシャドーや罠を作っておりそろそろ夕方になる頃だった。

「今日は楽しかったね」

「今日は最高の一日だったよ」

ついに二人はある場所に辿り着いた。そこ死亡フラグになった場所である噴水公園。

そこで正輝は構えていた。

ずっとこの時を待っていた。

周りには空間用のトラップ。

前に姉さんがリリカルなのはの世界で除去した頃のトラップ。今度は流石に邪魔されることはないだろうと思っていた。

「今日の初デートの記念に

私のお願い聞いてくれる?」

「な、何かなお願いって」

また確認したがやっぱりトラップが消されることはない。やはり一誠は死ぬなと思った。

 

「死んでくれないかな?」

(は?)

 

夕麻は私服から堕天使の姿に変身した。露出が多く、黒い羽をつけていた。

光の槍が手から出てくる。一誠は彼女の名前を弱々しい声で言った。出てきた光の槍が一誠の胸を貫こうとしていた。

(死んだな。こりゃ)

正輝はこの後レイナーレに取り引きを仕掛け、断って襲ってきたら煙玉を使って逃げる。さっそくレイナーレの後を追おうと準備をする。

 

 

 

 

その筈だった。ある不幸の男が一誠をどかさなかったら。

 

 

 

 

 

 

「間に合え!」

 

 

 

 

光の槍がある少年の右手で消された。その姿はツンツンの黒髪の上条当麻であった。

「上条だと⁉」

正輝は他の誰かが守るだろうと思っていたがトラップも用意してある。上条当麻だとしたら能力はキラーエデンよりタチが悪い。それだけならまだ良い。

「おい!大丈夫か!当麻!」

「ああ!何とかな!あのトラップを抜け出せて助かったぜ!麻紀!」

麻紀「俺は当麻とは変わってる幻想殺しだからな!」

正樹はトラップの確認をシャドーを使って調べるとトラップを見ると何時の間にかまた消されていた。

(冗談じゃない…)

あの正義側の転生者まで幻想殺しを持っている。仮に戦うとしても能力により相性最悪であった。

「不味いな…このままじゃレイナーレが消されるのも時間の問題か」

正樹はレイナーレ加勢するために

弓を投影して死角に移動しようとしたが、

「どわっ⁉」

乗っていたきの枝が折れてしまい木から落ちてしまった。マスターオブザリンクによるスキルの共有によってアーチャーのうっかりが正輝に影響してしまった。

上条はレイナーレを殴ろうとしたが幻想殺しの不幸により転んでレイナーレの上半身の柔らかいものを掴んでおり、麻紀は初めてあった転生者に驚き、正輝はトラップは見事に消されるし、レイナーレ加勢しようとするがアーチャーのうっかりが移ったか木に落ちてしまった。

「「「不幸だぁぁぁぁぁっ‼」」」

 

 

 

 




正樹の舟
アーチャー「ヘックション!」
セイバー「風邪ですか?」
アーチャー「誰かに噂をされたのだろう」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編11話異常事態発生は日常茶飯事(ハイスクールD×D)

堕天使の邂逅です。
麻紀の能力についてはまた設定に書きます。


異常事態発生は日常茶飯事(いつものこと)

「しまった!あの黒沢(アーチャー)め…うっかりがあることを忘れてた!」

正輝は黒沢事件でうっかりスキルが膨大だったため調子を狂い。(てゆうか相変わらずの計画狂い)

「あいつ原作にはいなかったぞ!転生者か⁉だとしたら罠をはったのもお前か!」

麻紀はいきなり転生者が現れたためどう戦うか戸惑っている。

「その前に危ない路線を超えてしまった死にそうな私めを助けてください!」

当麻についてはレイナーレのやらわかいものを掴んでいるため殺されなかねない。

「こいつ等一体なんなんだ?」

「放しなさい!この人間風情が!至高の堕天使である私に触るな‼」

レイナーレはまた光の槍を出して、その槍で今度は当麻を貫こうとしたが麻紀が結晶化した拳銃を作り出し、発砲させそれを消した。

「なっ!」

レイナーレは人間に光の槍を消されたことに驚いてさっさと逃げようとするが動けない。

「ちぃぃ‼」

正輝は神の力でレイナーレごと本拠地の教会にテレポートした。

「逃がされた!」

「大丈夫か。一誠…?」

一誠は正樹たちが争っている前に走って逃げて行った。

「マズイ!追おう!」

「ああ!」

二人は一誠を追った。

 

 

「一体なんなんだよあいつら!わけわかんねーよ!」

一誠は独り言を言いながら走っていた。実は介入されていない間にこの場から逃げようとした。

(初めて彼女にお願いされる内容が死んでくれとか、その彼女が堕天使だとか、幻想殺しとか、転生者とか一体なんなんだ⁉)

走り続ける。だがしかし、

 

「ぐはっ!」

「残念だったな小僧。あのお方では始末できなかったがこの手で始末しよう」

ドーナジークはレイナーレとは違う光の槍で一誠を刺した。

まだ一誠の意識はある。

一誠はこの黒コートの男はあのレイナーレの関係者というのが分かった。

初めての彼女の次はあの男に殺される。

そう思った時に

「うぉぉぉぉぉ!」

当麻の幻想殺しが光の槍を消し、そのことにドーナシークは驚いて後ろに引いた。

「なんだあの男は…光の槍を右手だけで…」

「どうやらその槍も俺の手で効くそうだな」

ドーナシークは羽を広げ空を飛び

逃げて行った。そのまま麻紀が結晶化したスナイパーで撃とうとしたがまたテレポートで逃がされた。

「くそっ!なんだよあのテレポート!原作とは全く違うじゃないか!」

あのテレポートは木から落ちてきた転生者に違いない。けれどまだそんなことを言っている場合ではない。

 

バタッ

 

「!一誠‼」

一誠はそのまま倒れていった。意識がもう持たない。槍をそのまま刺されたので血が大量に出ていた。このままでは確実に死ぬ。

 

「おい!なんとかならないのか!」

 

すると一誠が持っていた紙に書かれた赤い紋章からいきなり女性が現れた。

「大丈夫よ」

その声の方を向くと赤い髪の駒王学園の服装をした女。リアス・グレゴリーが麻紀に向かって言った。

「その子を生きかえらせれるわ。その変わり悪魔としてね。貴方達が何者なのか色々聞きたいけどその子を蘇らせてからね」

 

 

 

 

教会

「私は…一体?」

「GOODモーニング。ドーナシークさん」

「!誰だ!何故人間がここにいる」

レイナーレとドーナシークは正樹による神の力でテレポートさせたのだが、気絶をしてしまったのだ。

前もこのテレポートで帰ることが出来たが、フェイトとアルフが気絶してしまったが、マスターオブザリンクによる接続でセイバーとアーチャーには影響がなかった。

「そう敵意を向けるなって。それに俺はあんたとそこのレイナーレをあの場から助けたんだ。恩を仇で返す気か?」

「そこの男は本当に私達と協力するつもりよ。ドーナシーク。まぁどうやって助けたかは教えてくれないけど」

「協力するのと情報渡しは別料金」

正輝がテレポートで助けましたなんて言っても信じてくれないし渡したとしてもそれが裏目に出ても困る。情報があっちに渡されてなおかつ仲間という信頼なってから話すことにした。

「ねぇ。ホントにそんな奴が助けたの。何もできない人間風情が?」

すると扉からゴスロリの女の堕天使が現れた。話す方向はレイナーレだが正樹の方に指をさしてきた。

「何で嘘を言わなきゃいけないんだよ」

「あんたには話してないわよ!それにレイナーレ様の話に割り込まないでよ!」

ミッテルトは光の槍を正輝に投げてきた。正輝はそれをBlueの玉のショートガードで防ぎ、

 

「投影開始」

 

正輝は投影した剣でミッテルトがまた出した槍を破壊した。そしてBlue(液体状)で動けなくさせた。

「こんの‼なんで動けないのよ!どうにかしなさいよ!」

「やだ。そしたらお前殺しにかかるじゃねーか」

正輝のBlueはやがて縄になり、腕と足、首を縛った。

「その辺にしておかけミッテルト。その男の能力は未知数だ」

次に扉から出てきたのはレイナーレと同じぐらいの背丈の堕天使の女が出てきた。正輝は余った時間の間、カラワーナにも話をしている。

ミ「カラワーナ!いいのかよ!この男を仲間にいれて!」

ミッテルトは縄に絡まれたままの姿でカラワーナに話した。

「いいも何も、助けたのは事実だ。それに奴の能力が何を持っているかわからん。迂闊に手がだせん。それに…

 

 

その縄。外さないとどんどんエスカレートしていってるぞ」

 

みるから縄から水がこぼれ落ちており、腕や足だけではなくなった。

「いやゃぁぁぁ‼はぁ…はぁ…ひゃん!///」

「貴方…まさか」

「ちょい待って!俺は変なところはいじってねーぞ!」

Blueがなぜ他のところを弄っているかというと何でもできる優れものだが、問題は能力値が低いのと、そのBlueは現在水属性なので心臓の体温で溶けるだけでなく前にフリーズモードになったので耐久性が低くなっており、剣状などの武器はその程度ではまず溶けることはないが、耐久性が低いほど水状態になりやすい。

 

つまり…

正樹、ミッテルトをフリーズモード5日後のBlue(まだ完全ではない)の縄状で身体を縛る。→耐久性が低い為に溶ける→液体化

正樹の命令はこいつを動かさせるなという命令→

液体状になったBlueはミッテルトの身体全体を縛る=らめぇぇぇ‼

 

「マジですか」

「早くあの縄を解きなさい!ミッテルトが変な方向に進んじゃう前に!」

正輝はBlueにもういいと指令し、元に戻しがもう濡れ濡れの状態だった。

「……」

「あ。あのー。ワザとじゃなかったんだ…だからそんなに怒らないでく「殺す…」ゑ?」

「お前だけはレイナーレ様の命令じゃなく本心でお前を殺す!」

見るとミッテルトが座りこんだまま正輝を上目遣い+睨み+顔が真っ赤の状態で見てきた。さらに両手にはいつの間にか光の槍を構えていた。

「いやぁハハ…準備がいいですねぇ…ホント…」

ミッテルトは槍をさっきよりも速く飛ばしてきた。正樹は避けるが、ミッテルトはそのまま突っ込んでくる。

「殺す!マジ殺す!」

「だから誤解だっての!」

正輝は槍を投影の武器で防ぐが怒っているせいで槍が強力になっているが、命中率が低くなっている。

ミッテルトはあまりの当たらなさに接近してくる。正輝は倒れこんでしまい、ミッテルトは近づいて殺そうとしたが、正輝が急に起き上がってついに

 

 

 

 

接吻キスもしてしまった。

 

「ん⁉////////」

(⁉しまっ…)

正輝はミッテルトをそのまま押し倒した。ミッテルトの顔はさらに赤くなってゆく。

ミッテルトはSMプレイみたいな恥ずかしいところも見られ、大事なファーストキスもこんな人間にやられたら頭に血が登っていた。

多分普通でも悪魔でも超能力でも女の子にそれをさせたら間違いなく真っ赤になる。別の意味で2択で嬉しいか、許さないかのどちから。しかし、正輝は初めて会う女の子にやってしまった。つまり…地獄行きの切符は確実である。

「許さない…あんただけはぁぁぁあ!」

「どーしてこーゆーオチになっちまうんだよぉぉぉぉお!」

正輝とミッテルトの激しい戦いは長く続いた。

「ねえ〜もっと頂戴〜」

「あーはいはい。おかわりどうぞ」

正輝はお酒の入った食べ物のおかわりを用意した。その理由は実は出しているお酒の入った食べ物のアルコールは少量だけだがミッテルトは思いっきり酔っていた(小さい子だし年齢大丈夫なのか?とカラワーナに聞いたら問題ないと答えてくれた)。アーチャーに料理でしばかれたせいか料理が上手くなっており、正輝によるミッテルトの顔真っ赤激怒事件は流石に教会が壊れたり悪魔に何かあったかなど知られたりするかもしれないのでレイナーレとカラワーナとドーナシークの三人で何とかおさせてくれた。

あのまま抑えてなかったら教会の周りはひとたまりもないだろう。

「ホント。すいませんでした。」

「貴様も悪気があってやった訳ではなかろう。料理も美味しかったからそれでミッテルトの気が和むだろう。それに誰がどう見ても貴様の顔が真っ青になっていたからな」

そう言いながらドーナシークは苦笑をしていた。いや、苦笑以外何もないだろうと思った。

最初はレイナーレは面白いからとかいって止めないし、カワラーナも止めにいかないし、ドーナシークは女三人を敵に回したくないと断言。

「先が思いやられるわ…」

正輝は全てあの黒沢(アーチャー)のうっかりスキルのせいにすることに決めた。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編12話主人公側が全て正しいと思って戦いをする正義側の転生者(笑)と話し合いなんて拷問レベル(ハイスクールD×D)

けっこう長くなります。


あれから日にちが3話目と同じ状態だった。まず原作と同じようにドーナシークとカラワーナがリアス・グレゴリー家の悪魔となった兵藤一誠を調査し、その一誠が神器を使えるようになった。ここまではまだいいが、正輝達にとって驚くべきことがあった。麻紀に御坂美琴がいたことである。

そんなワケで少し一誠の神器だけでも話しておいた。

 

「何ですって!あの悪魔の神器が赤竜帝の篭手を宿しているですって!」

「ああ。多分ポーンの8個全てを使ってるぜ。あいつの能力はあの神器が10秒毎に倍になる。神さえ超える神器だよ。ブーストって言うごとに力が倍加する能力。

 

 

 

 

悪魔達にはポーンでも敵側の拠点につくとプロモーション一つで駒のキング以外の駒の一つの能力を使える優れものだ。後から甘く見ていると大変な目に合う」

正輝は主人公のことがどうも好きになれなかった。いくらこいつら堕天使が命をとっていたからってカラワーナとミッテルトにドーナシークの命を奪う必要があるのだろうか。人の命を奪うことは最低だがお互い様である。

だが、こうしている間にもお互いの弱点や能力の判明が明かされる。

「ゴスロリ以外の服を着てこい」

「はぁ?なんであんたに命令されないといけないわけ?」

昼にいつもミッテルトに誘われて遊びに行くことになり、特にミッテルトとゲーセンにいったりして二人と行動することが多く失敗したらしたで笑われる。

「次これやってー」

「…これね」

別にいたずら好きな女を可愛がるぐらいだからまだこれは許せる範囲だった。

「おい。そこのガキ!ぶつかって謝りもなしかよ!」

「はぁ?」

ミッテルトは性格によると攻撃的なので人が悪いやつに当たったりしたら本当に怖い。正輝はため息をついた後に髪型をオールバックにした後

「てめぇなに俺の娘に手ェ出してんだ」

「ご、ごめんなさぁぁあい!」

正輝の一括でゴロツキの方は逃げて行った。

「ハハハ!だっさー!あんたやるじゃん。ヘタレかと思ってたけど」

「お前危なかったぞ」

「なに?あんた立場わかってんの?人間風情が説教ずらしないでよ」

ミッテルトについては頭にカチンとくる言葉が思いっきり出てくるしまず最初に話することさえきつかった。

それ以上に無理があったのははぐれ神父のフリードという男の趣向についての語り合いが本気で苦手だった。

正輝は協会を回ってフリード・ヘルゼンと出会ったが、その出会いの始めの言葉にドン引きをした。レイナーレはフリードに一応正輝は戦力だから無闇に斬り殺すなと言われているが…

「糞悪魔は滅ぼすべきっすよ!即アーメン!」

「…お前さぁ。んなことしたら逆に専門であるお前が苦しいんじゃないのか?自分で自分の首を締めるようなもんだろ」

「いんやいんや!裏でこっそり糞悪魔が増えてきますからねぇ‼」

(ほんとこいつ苦手だわ)

フリードに関してはアーシアに変な教え方をしただけでなく人質として使っていたために一誠達と真紀達の目の敵にされている。

「フリードの馬鹿野郎」

今回は逃げて行ったはぐれシスターであるアーシア(本当はレイナーレはアーシアのトワイライトヒールという神器を求めている)を探すらしい。

アーシアは今日儀式に送り出され死んでしまう日なのだ。

正輝はこの儀式に反対であり、誰も死なずに協力関係として終わらせるつもりだ。

「じゃあ。いってくるわね」

「ちょっと待ってくれ。俺もついていかせてくれ」

 

正樹はレイナーレのもしもの時の保険として同行することにした。

しかし、同行と言ってもやることは別行動である。正樹は先回りして

(今度はアーシアか。それに一誠だけじゃなさそうだ。)

アーシアの周りには一誠と当麻にあの転生者である麻紀。それに、ボーナスとして出された御坂美琴。

(あの転生者。ここでケリをつける気だな)

だけど仲間がバラバラに散っている。とりあえず全員分の調査をする必要があった。

 

 

 

当麻、御坂side

2人で人がいるところで歩いていた。手は繋いでいないらしい。

だが御坂の顔が正樹から見るとトマトみたいだった 。

(うわぁぁぁあ!どうしようどうしようどうしようどうしよう…あいつと2人だけって…)

御坂の顔が真っ赤になっていた。

当麻は隣にいる。

「あのーもしも「うわっ!」おわっ!」

御坂の小さい雷が当麻を襲うが右手の幻想殺しが消す。

「話しかけてんのにいきなり攻撃ですか⁉」

「驚くに決まってるじゃない!だいたいこんな二人っきりで麻紀の奴なに考え…」

御坂は電撃を放とうとしたが突風でスカートの中が見えてしまい、御坂はスカートを両手で抑えた。

「見たでしょ…」

さらに真っ赤になった御坂が雷を溜める。

「あーすいません(大汗)見ていませんので…だから」

殺される。

御坂の目にはもう許して欲しいと声をかけても聞く気が無いだろう。御坂は当麻の手を掴み人がいないところへ行き。

「このスケベぇぇぇぇえ!」

「不幸だぁぁぁぁあ!」

その後に、鳴り響いたのは雷鳴と悲鳴しかなかった。

正輝(同情するぜ…)

 

 

一誠 アーシアside

「いかがですか?」

「うおぅ!全然なんともない!足も治っている!すげぇ!すげぇよ!アーシア‼」

一誠達はゲーセンに行っていた後にアーシアの神器が一誠の傷を治していた。昨日フリードっていう神父が一誠と対面して切り傷と対悪魔用の拳銃で足を撃たれていた。リアスに少しは治してもらったがまだ完治していなかった。

「私、生まれてすぐ親に捨てられたのです」

昔アーシアはヨーロッパの田舎町の協会で生まれ、8歳の頃に怪我をして死にそうな子犬を協会で見つけ一人で一生懸命祈ると子犬が助かったらしく、その後に大きな協会で病などの人達を救ってきたが悪魔も治療した為に協力から追い出されてしまい堕天使に拾われたということだった。

 

「ましてあの方達があんな酷いことをするなんて…」

(いやいやいや。性格が腐ってる奴なんて人間でも悪魔もいるぞ?)

ちなみに正輝は遠隔操作による機械で話を聞いている。アーシアの願いは沢山お友達が出来て遊ぶことができる夢。

「私、友達がいないので」

「俺がアーシアの友達になってやる。つうかさ、俺達友達だろ?」

一緒にゲームをして遊んだり話をしたり、プリクラで写真をとって思い出を作った。この短い間でも友達である保証があった。

「友達に悪魔もシスターも関係ねえ。友達は友達!だろ!」

「私…私…嬉しいで「それは無理ね。」⁉」

「!…夕麻ちゃん!」

(感動的だな。だが、無意味だ。差別がなくならない限り祝福は無い)

この時に正樹は情報を前の念話器で原作より早めにレイナーレに報告をした。

 

「探したわ。アーシア」

「⁉レイナーレ様!」

「お前は!」

「堕天使のお出ましか?」

「そのようだぜ」

「へぇーあの女が堕天使なの?」

この後のグッドタイミングに転生者と当麻達が現れてきた。流石原作を知っている人は早く行動している。

正輝はビルの屋上から鷹の目スキルと気配遮断スキルを使い潜んでいた。

いるのはアーシアと一誠、麻紀という転生者に上条と御坂。

(戦力があっちの方が多い…どうする、シャドーを利用して影から上条とあの転生者を潰しとくか?いやまだ手を明かすのはまだだ)

正輝はレイナーレに念話式の機械を使って話した。

(加勢するか?)

(まだいいわ。私一人で出来るわ)

レイナーレは光の槍を一誠達に投げ飛ばしてきた。だ前回と同じく幻想殺しが打ち消す。

「まずはそこの厄介なツンツン頭から仕留めてあげようかしら!」

「うぉぉぉぉお!」

当麻が突っ込んでくる。レイナーレは高く空を飛び今度は光の槍を一誠達の方に飛ばす。

 

「普通の人間が空を高く飛べれないでしょ!」

「舐めんなよ!」

麻紀の手から結晶化した大盾が現れ、レイナーレの光の槍を消した。

「貴方もあのツンツン頭の能力を!でも武器がそれじゃ意味が無いわ!」

「ここからだ!」

麻紀は結晶化した大盾をスナイパーに変えた。標的を撃ち落とすつもりだ。

 

「それが本来の戦い方ってことかしら!」

「お前に話す口なんてないよ!」

スナイパーを撃とうとするがレイナーレに当てない。いや、当てられない。

「友達ぐらい守れなくてどうすんだ!動け!力を倍にしてくれるんだろ!」

(boust!)

「接近戦にもちこみあがったこと後悔しろよ!」

やはり一誠に自分の能力を教えてもらっている。当麻については戦い的には普通の男子高校生だが幻想殺しを持っているため異様な力は打ち消されるのはもう分かり切っていることだがそれでも近接攻撃を仕掛けた。

なぜならレイナーレが地上に降りて当麻と一誠に接近戦を持ち込んでいるため流れ弾で仲間を撃ちそうになる。更に翼を撃たれて飛べずに落ちて負けることもあり得る。

「人の気持ちもわからないお前ら堕天使はとっとと消えろ!」

麻紀は隙を見て結晶化したスナイパーでレイナーレを撃つが、避けられる。

正輝は麻紀達の戦い方や能力の情報を手に入れ、特に麻紀の人間観察のほうは

 

主人公とほぼそのまま能力もそっくりの力を持っている。

主人公達とほぼ意気投合のような感じ。

自分の意見はただ原作を見て堕天使が一方的に悪いという勝手な判断。

 

(例にすれば主人公とその仲間達の言っていることが全て正しいってか⁉)

 

自分で選ぶなんてことはせず、これは正しいことだと自分が偉いように胸をはっている

まとめて言えば

(うざいしかねぇ…)

 

 

 

 

 

「御坂!あれ撃ち落せるか!」

「わかったわ!」

御坂の能力はLevel5の超能力者。

超電磁砲の能力者。

正輝は御坂が雷槍を投げようとした時に行動した。

 

 

 

 

(掛かった)

 

御坂の雷が地面に張り付けれる。

そして紋章が現れる。

麻紀と当麻はその紋章と絡みついた糸を打ち消そうとしたが消えない。

 

「何で消えないんだ!」

「⁉マジかよ…」

 

正輝の掛けた罠は雷を使用するとある一定の人数を決め、それらを動かなくさせる。これは魔術のオリジナル版だが、それでも幻想殺しは効く筈なのになにも起こらない。なぜならその罠はすぐに魔術の魔力が消えるようにした。

さらに人を動けないようにし紋章は使っていた本人の最大まで雷を流す仕組み。ちなみに本人には何も起こらない。能力値が減ることも無いし、苦痛に感じてしまうこともない。

「ちょっ⁉あんた達一体どうしちゃったのよ⁉」

「この罠もあの転生者の仕業だろう…!御坂!速くこの縄をどうにかしてくれ!」

御坂は縄を取ろうとしたが縄が強力で取れないのは、その縄は魔力を掛けていた分だけ硬い。今は魔力はないが、トラックにひかれるぐらいの力がないと切れない。

「きれない…どうしよう…」

「⁉後ろだ!一誠!」

正輝はなぜ麻紀が効かないのかわからないが、何かしらのことをしたのがわかった。

レイナーレは光の槍を一誠に投げてきた。

「ぐわぁぁあ!」

「一誠!」

「一誠さん!」

転生した一誠の身体は悪魔。

悪魔は光に弱い。

一誠は硬い糸に縛られたまま倒れこんでいた。アーシアは結界の中の雷に当たることはなかった。

「一誠さん!」

「くるんじゃない!来たら雷の巻き添えを食らう羽目になる!」

「さあ戻ってきなさい。じゃないとどうなるか貴方もわかっている筈よ。」

アーシアはレイナーレの近くに行き涙を流しながら一誠達にお別れを告げた。正樹は再び念話をした。

 

(協力はこんなところでいいか?)

(ええ。上出来よ)

レイナーレとアーシアはテレポートで帰って行った。正樹もこの場を避けていった。

 

正輝の舟

とりあえず原作通りにいったが、この後のアーシア奪還についてどうすればいいか考えていた。

(問題はあの上条当麻と転生者。あれをどうにかする必要があるな。御坂の対策は十分にある。投影は魔術でできているから幻想殺しが効く筈なんだよな…だとしたら2人には銃と爆弾が得策か。俺のオリジナルは最新技術の機会でできているから引っかからないと思う。

「作戦はこうかな?」

「思ったのですが、貴方はなぜ敵側を守るのですか?」

「俺さ。何もかも主人公が正しい何て限らないと思ってんだよ」

正輝は世界において自分が自己勝手なのはみんな生きる為だということを認識していた。思いどうりにいかないのは当たり前。物事にも掛けにも競い合いにも戦いにも事故があって当たり前であった。

主人公の言っていることは正しいことが沢山あるかもしれない。だがそれが全てならそれは綺麗事だ。それだけしかなかったら単なる偽善者だ。だからってその逆も駄目だ。何事もその二つのバランスを組み合わせることが正樹のやり方。

 

「だってさ、やってることは生きる為にやってるのに堕天使だの悪魔だの差別制度に腹が立つんだよ。だからって殺してもいいってわけじゃない」

 

正輝は敵側にも理由はある。フェイト家だって。世界を滅ぼすだの、皆殺しだの、残虐な理由ではなかった。

「俺は正義の味方になれない。それでも俺は簡単な理由で人を殺めたりしねーよ」

そんな話をして、アーチャーが割り込んできた。アーチャーは未来の衛宮であり、正義の味方の成れの果てだった。

「だが貴様のやり方はどう見ても正義の味方だが?」

「衛宮とその父の間ぐらいのことをしたまでだよ。つまり普通の人間。」

 

正輝は作戦の見直しをしながらアーチャーの質問に答えた。

 

 

 

「ひどいことをされたら怒るし、俺は真実であり、それが生きる為の理由があるなら重い罪は裁かない。帳消しにしよう。逆に人を悲しませたり、苦しませたるような理由だったら裁く。ただそれだけさ。それに…」

「それになんだ?」

「俺は前に自分勝手なことをして一度絶望したことがあったからな」

 

正輝は作った作戦をしまい神の力でワープした。

 

 

時刻4話目の昼(レイナーレと帰宅後)

正輝side

おいなにやってんだよ。

お前なに俺の携帯いじってんだよ。

「こうやっ…⁉正輝。これは」

「ふざけんなよお前」

調子にのってそのままにしようかと思ってたけどふざけんなよ。

その携帯にはな俺の個人情報や過去が入ってんだ、お前のようなやつが無償で見ていいもんじゃないんだよ‼

 

 

 

最悪

 

 

ーーーしてもいいんだぞ?

 

ブルルルブルルル

「⁉あれ?」

「っつ…はぁはぁ」

 

あれ?俺何したっけ?

確か俺は料理して終わった後携帯を見ようとしたらミッテルトが見て首を締めて…それからわかんない。

 

ダッ!

ミッテルトのやつ怯えて走っていったな。

少し…怒り過ぎたか。

とりあえず携帯の確認っと。

ーーーーーーーーーーーーー

転生者が堕天使ミッテルトを

襲っています。

 

死亡する可能性は大きいです。

ーーーーーーーーーーーーー

は?それじゃあ転生者用の結界を出されて閉じ込められたら…ミッテルトのやつはたしか外に出てたよな。

おいおいおいおい‼

「ミッテルトが危ない!」

俺があいつを力でねじ伏せて追い詰めて…俺はあいつになんてことをしてしまったんだ!

 

ミッテルトside

今あたしは恐怖していた。

あいつがあんなに怖かったなんて。

あんな顔見たことない…それになんなのよあの黒い龍は⁉

「おい。堕天使がなに青ざめてんだよ?」

「⁉…っっなーんだ。ただの人間かよ。てかさなんで堕天使なのか分かるのかよ」

もしこいつが神器持ちなら鬱憤ばらしに殺すしてもいいよね。だいたいこっち見て嫌悪してくるし。

「ちくしょう…リアス達の方は既に正義側の転生者だけじゃなく上条どももいやがる!ろくにハーレムなんてできねぇだろうが!この怒りはてめぇみたいなクズにでもぶつけてやるよ!このカラス野郎が‼」

こいつあたしら堕天使のことカラスっつたね。

殺す。

「…この人間風情が!」

こいつ。

一回痛い目にあわせて二度とその口開けないようにしてやろうか!

「雑魚が逆らってんじゃねぇよ!」

バリン!

 

 

 

光の槍が一瞬で⁉

なにこいつ人じゃないの?

動けないようにされてあたしをどうするつもり!

「この、殺す!マジでぶっ殺」

ビリィィィ!

今度は服を破いてなにする気なの…嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ。

 

「カラワーナ!ドーナシーク!来ないで…やめて来ないで‼」

なんで誰も助けに来ないの。

こんなやつにあたしの体を…

「どうせこいつは物語に応じて死ぬんだ。お前のようなやつの体をいじっても誰も文句言わねぇよ。あと結界は悪魔達にも気づかれないからな。」

こんな騒ぎ起こるならレイナーレ様も悪魔達にも気づかれる筈なのにね…そっか。誰も助けに来れないならうち。

 

この男に肉体的にひどいことされるんだ

 

「おい。」

「え?」

 

グキッ!グシャリ!

男の後ろには黒い龍がいて両手の長い爪で斬殺された。

そいつの最後は惨い死にざまだった。

どうゆうふうに入ったか知らないけどそれもまだ正輝は憤りの表情だった。

あたしもああゆう風になるの?

コワイ。

ゴメンナサイ。

ドーナシークもカラワーナを呼んでも助けなんて来ない。

正直正輝にひどいことを繰り返しやってたから殺されると思っていた。

けど、

「ちょ…」

「良かった…本当に良かった」

なんで助けるの?

あたしあんたに散々酷い目に合わせてんのよ。

なんで?

「あたしのこと怒らないの?」

「怒ってるよ‼だけどなぁ…それと同時にお前のことが心配に決まってんだろうが‼」

泣いていた。泣きながらあたしのことを気にせず抱きしめてきた。

 

正直気持ち悪いから離れろって言いたかったけどでも段々安心になってきて、あの男に変なことをされることも正輝があたしを殺そうとするのも怖かった。

ただ流石にこれ以上は言えなかった。

反抗する気がなくて心のどこかに誰かに助けて欲しかった。

 

もしかしたらあたしはこいつのことを好きになってしまったのかもしれない。

 

 

教会に戻って今日あったことは忘れろと言われた。駄目にきまっているだろと言いたかったけど、その言葉をそのままあたしは信用するしかなかった。

 

 

4話目の夕方

「こんな作戦で良いのか?」

「信じるしかあるまい。正樹の作戦だ。嘘を言っても得にならんだけだろう」

「…まぁこの作戦。別にいいんじゃないの?レイナーレ様に聞く必要があるけど」

「言うよ。決まって夜になったら決行するぜ」

捉えているアーシアの準備に備えて正輝は準備していた。

あの男の言葉になにか引っかかっていた。

どうせこいつはこの物語に応じて死ぬんだという台詞

もしあたしが今日へまして死にかけたら。

ねぇ正輝

 

 

 

 

 

あんたは助けてくれるの?

それとも見捨てるの?

 




転生者がリアス達に行けなかった理由。
そもそも洗脳を解除できる幻想殺しが2人もおり、神からたいした能力をもらえなかった(制限されているため)ので逆に返り討ちに合う。リアス達とハーレムになることもできず自分の欲を吐き出したいがために死確定の堕天使に手を出したがその相手がミッテルトであり、正義側の転生者である正輝の親しい仲とは知らずに襲うが、後ろにいた正輝はブチ切れて襲った転生者を殺害。ここでもしミッテルトがやられていたらドーナシークとカラワーナだけの状態となるが麻紀は一人足りないけどまぁ原作通りだから気にしないという感じになる。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編13話正輝の下した決断(ハイスクールD×D)

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。


謹賀新年の挨拶は終わりとして
次は投稿について遅くなるかもしれないので今後から投稿できる時にゆっくり投稿します。



正輝は原作であった場所と異なるところにいた。一誠達は必ずアーシアを取り戻しにいくだろう。

実際の正輝の作戦は偽物のレイナーレ達と何も知らない神父達を利用し、ワザと儀式をしているフリをして密かに正樹提案の儀式を成功させる。正輝が提案した儀式はアーシアの神器を奪うのだが改造式の破戒すべき全ての符を使いアーシアの命はなくならず、奪えたのは神器だけでしたとすればなんの問題もない。つまりアーシアの神器をもう一つ作り、もう一回アーシアに渡して、レイナーレの方は作ったのを渡す。

偽物のレイナーレの材料は正輝がレイナーレ達の影をコピーし、それらを性格や口調などの全てを同じにさせる。実際アーシアは生きている状態で演技すればいいから一誠達はアーシアを連れて帰るだけだから帰るかもしれないし(もしかしたら麻紀達は納得できずに調査で突っ込むかもしれない)その後は対キラーエデンの協力をして、なおかつ誰も死なずに一石二鳥。

「後はあいつらが、俺の提案を実行してくれるかどうか…」

正直不安であった。

もう三人は納得してくれたので一応話は聞いてくれたのだが、レイナーレだけは認めようとしない。

 

 

 

 

「そんな回りくどいことしなくても私達でグレゴリー家に勝てるわよ。まさか貴方は私達を信用してないの?」

「少なくとも一番犠牲の少ない方を選んだつもりだ。

流石にこれ以上は」

「だから!アーシアの神器を奪えばもう誰も怖くないわよ!

あの連中を返り討ちにすれば」

「お前の考えじゃ俺以外のお前ら全員が死滅する羽目になっちまうぞ!

真っ正面から立ち向かうなんてどう考えても無理だ!」

正輝とレイナーレの言い争いは儀式が始まろうとするギリギリまで語り合った。至高というレイナーレは粘り続けた。正輝は相手が攻撃したとしてもその相手を気絶させばいい。

「良い加減この現状を理解しろ!このままだと」

 

もし仮に俺以外のメンバーでリアス達につっこんでいったら、神父だけじゃない。

レイナーレもカラワーナもドーナシークもミッテルトも残ったものはもう〈死〉しかない。

 

「そんなに嫌なら出て行きなさい!この分からず屋!」

正輝はイラつかせながら教会を出て行った。

あいつらは絶対死ぬだろう。ドナーシークもカワラーナもミッテルトも主であるレイナーレには逆らえない。

正樹は携帯を見ながらどうすればいいか考えていた。レイナーレを洗脳をして計画を進めれたとしても後の事故処理が不味い。

教会で爆発音が起こり、正輝は遠目で確認する。

(とうとう…始まってしまったか)

ミッテルト達とキングのリアス・グレゴリーとクイーンが争いあっている場所だ。

戦力的にリアス側の方が格上。

しかも正義側まで加担してるのだから、神父もろとも蹂躙されるのが目に見えている。

 

(…)

 

 

正輝には、もう二択の選択肢しかなくなった。

1:堕天使達を裏切りリアス達や麻紀達の味方になるか。

2:レイナーレ達を救いリアス達や麻紀達の敵になるか。

 

 

「どうすりゃいいんだよ…」

正輝は教会の方を眺めながら考えていた。

 

一誠side

「いやぁいやぁいやぁ再会だねぇ。感動的ですねぇ」

「お前は!」

前に一誠が悪魔の仕事に行っていた時にフリードという神父に出会い悪魔である一誠を殺そうとしたらその部屋にいたアーシアががばってアーシアも傷つけた張本人。

一誠達は教会の中で戦っている。

ルークの駒である子猫はフリードに椅子を投げ飛ばしてき、ナイトの駒である木場優斗が襲いかかってきた。

フリードは左手にある銃で木場を追い詰めようとするがそれでも当たることなく弾丸をかわしながら戦っていた。

 

 

光喰剣(ホーリーイレイザー)。光を食らう魔剣さ」

「てめぇ!神器持ちか!」

 

フリードは木馬と戦っている間に一誠はリアスが教会を拠点にしているのでプロモーションの条件を達しているのでルークの状態で突っ込んでくる。

「ルークの特性は…高い防御力と

「しゃらくせぇ‼」」

フリードが放つ弾を左手の神器による魔法防御で防ぎ、残りの右手で

「馬鹿げた攻撃力‼」

フリードの顔に殴りつけてもまだ倒れないが、麻紀達も現れフリードは圧倒的戦力差に尻尾を逃げて帰った。

「フリードの奴。しくじったな…だから話を聞けって言ったんだ」

正輝は悪魔殺しのフリードにはグレゴリー眷属の仲間についての弱点や特徴を話そうとしたが

「おい!まだ話の途中だぞ!良いのか!」

「あの糞悪魔なんざ何人こようが俺、めっちゃくっちゃ強いんで安心して下せぇや!」

と一言で終わり。そして結果がこの様。いくら話を聞かせようとしても無意味だからほっといたが物語通りダメダメだった。そして本編通りに逃げて行った。

「まあフリードの奴には期待してないからな」

正輝はミッテルトが戦っている教会の裏の森に行った

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

一方ミッテルトでは

レイナーレにしたえている三人組は光の槍で攻撃をするが朱乃がそれを防ぐ。戦力差があるとは言っていたがたいしたことがなかった。だが手加減をしていることにまだ気づいてなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

ミッテルトside

「なんだ正輝の奴が手を抜くなって言ってたけどたいしたことないじゃない」

「貴様らの結界が仇となったな」

あーあ心配して損した!

なんだこいつら弱いじゃん!

あの男の言ってること全くの大間違いじゃん!

「特にほら!あのレイナーレのゾッコンだったあのエロガキ!あいつなんかとっくに「一誠を甘く見ないことね」」

マジ良かった。

そもそもこんな悪魔ごときにやられるわけないじゃん!どうせレイナーレ姉様にかなうはずもないし、殺されるのが落ちだし、ほんと馬鹿だった子供よね!

「まぁ酒のつまみにはなったがな!」

あんたを倒せばあの眷属しかないのだから、この三人の光の槍を飛ばしてやれば。

これで倒せ

 

 

 

バリン!

「笑ったわね…私の下僕を笑ったわね」

 

なんでこんなに魔力があるの…

そんなのが一気に放たれたら。

急いで逃げ…

 

 

 

 

…あれ?なんで二人が庇ってくれてるの?ドーナシーク?カラワーナ?

 

あたしはなんで…飛ばされて

「っつゲホッ!」

吐血?なんでこんなのが?

イタイ。

身体中が痛くて動けない。

出血多すぎでしょ…

「仕留め損ねたわね。でも逃がさないわよ」

こんな悪魔いたらいずれレイナーレ姉様も死んでしまし、ここで生命も終わるの…そういえばこの赤髪の悪魔の怒った目以上の奴がいたっけ…

 

 

 

 

正輝が出て行く後の計画が始まる昼だったっけ?あの時はほんと怖かったなぁ。

 

儀式の前の間は最後の話し合いだったんだね。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「昼の時はごめん…」

「もういいよ。お前のことだからわかっていたけどこっちもやり過ぎた」

ミッテルトが正輝に誤っているかは正輝が家事をしている途中で嫌がらせをして正輝はそれらをなんとかしたが一日前に正輝の携帯をいじろうとすると本気で怒ってきた。冗談かと思ったけど一瞬死にかけた。堕天使が人間に負ける筈がないのに正輝の腕力が段々上がっていき首を絞め殺されそうで、正輝の背後に黒い龍がいた。

 

 

その後に知らない男と出会い、危険な目にあった。

 

堕天使のことやあの男のことなんで話さないの!うちらが死ぬってどういう意味よ‼

 

 

一切口に出してくれないからミッテルトと正輝は口論になった。

「何で人間風情のやつらが私より強いのよ!…おまけに遠慮もなしに…最低‼」

「お前の性格のことだから俺でも他の奴でも怒るわ‼」

口喧嘩が絶え間なく響いていたが正輝は呆れて話を無理にでも中断された。

あの後レイナーレによって正輝がいなくなった今日急に寂しくなった。カワラーナとドナーシークと話をしていたが正輝がいないことに空気が重く感じた。正樹がいなくなって楽しく感じれなくなったことを初めて知った。

そして正輝はミッテルトにあることを言った。

「その代わり。死ぬなよ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

正輝の心情が分かった気がした。あんたはあたしらがどんな死に方するか知ってたんだ。

それをさせたくなかったんだね。

 

 

ドーナシークは正輝の行動をみて認めて、カラワーナはこいつは危険な存在じゃないって気づいたんだ。

 

 

 

うち…悪い子だね。

 

正輝…今までごめんなさい。

もし生まれ変わったら…今度は素直になろうかな。

 

side end

 

ミッテルトは自分の死を受け入れリアスはミッテルトのいる一帯を滅殺させた。そして、黒い羽が無残に散らばり死んでゆく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのはずだった。

「おかしいわね…」

「どうしたのですか?」

その羽は少く、焼ける場所も少なかった。

「やっぱり大量にあるのは2人の羽しか散らばってない…あの転生者が助けたってことかしら」

そこには二つの羽しかなく、ドーナシークとカラワーナが死んでいる証拠しかなかった。

ミッテルトは生きている。

リアスと朱乃は転生者の仕業だと思ったが諦めてレイナーレの方へ向かった。

 

 

 

薄暗い夜に静かな風が吹かれ、金髪の女の堕天使が気絶した中、少年は彼女を背負っていた。彼は彼女を寝転ばせ、誰にも気づかれないように大きな二つの墓を作った後、神の力で気配遮断のある特殊な結界を張った。それぞれ変わった黒い羽を墓に飾った。

 

 

 

そして本来金髪の堕天使(彼女)は死ぬはずだったが救った。彼は辛い運命(リアス達と麻紀達の敵になる)を選んだ。

 

 

 




ドーナシークとカラワーナがミッテルトを庇った理由

正輝の場合だとミッテルトを不快にさせておらず、逆に話しやすい相手として楽しくやっていたのをずっと見ていおり、彼を信頼しているから一番懐いていたミッテルトだけでも助けるために庇った。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編14話苦しかったら泣けばいい(ハイスクールD×D)

協会の2m近くの公園。そこに正輝と死ぬはずのミッテルトだけが生き残った。

「起きたか」

正輝はミッテルトを座らせて話をしていた。正輝はカワラーナとドナーシークの羽が散らばって死んでいたという事実をこの目で知り、近くにいる

 

「たくっ…あのレイナーレの奴何考えてんだ‼あの馬鹿は‼」

ミッテルト達はレイナーレのことをずっとしたえていた。だがその4人の内2人を見殺しにしてしまった。正輝は4人の中でどんなに苦労しても楽しく話したりしていた。内容は正輝にとって最低だったと思う。だが、今失うとどうしようもなく虚しくなってきた。駆けつけるとリアスの本気の魔術攻撃が放たれる。

(I am bone of my sword 熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)‼)

全ては防げない。だが一人だけでも救いたかった。ドナーシークとカワラーナはとっくに燃え尽き、近くにいたミッテルトを救った。

 

 

その時に正輝は思った。

 

 

 

ああ、世界はなんて最低で残酷なんだろう。

 

 

防いだ後ミッテルトと一緒に煙で身を隠し、早くテレポートして逃げる。いきなりリアスとくのと戦えるわけがない。サーヴァントを呼んで倒すとしても宝具が使えるない。時間がかかり麻紀達を呼び出されて終わりだ。途中でレイナーレが死ぬ確立もある。

 

「なんで助けたの…あの男の言ったようにあたしらが最低だからなにしてもあんたが平気だからあたしらに…」

「それは絶対に違う」

ミッテルトは正輝に色々酷いことさせ、その仕返しによって恐怖で怯えていた。助けてもなんの価値もない。たとえ必要だとしてもそれは逆に自分にとって不利でしかない。

 

「あたしら死ぬんでしょ⁉だったら助けなくていいじゃん!どうせ死ぬんでしょ⁉置き去りにしたらあんたの方が都合良かったじゃん‼あんたの方が馬鹿だっての!

ウチのことなんてどうなろうが別に良かったのに‼

だからさ…

 

 

最後にあんたの手であたしを殺してリアス達に殺した証拠を見せればいいよ。そうすればあんたは自分を危険にさらさせなくてすむしあの麻紀達の仲間にでもなったら?

 

正直あんたと過ごせて楽しかった。このまま生きても堕天使のところへは戻れてももう駄目だから。だからさ…今まであんが」

「俺は殺さない。お前もレイナーレも殺させない」

正輝はミッテルトを殺さない。

たとえこの女がどれだけ原作で価値がなくとも、戦力がなくて話にならないから殺すことも、ましてや生かしたとしても肉体的にどうこうするという欲を彼はもっても

いない。

「なんで…今まで見下して、あんたには見返りもなくてただあたしらは蔑むだけの存在だったじゃん。

 

 

 

それでもあたしらに生きる必要があるっての?

 

 

あんたおかしいよ。どうかしてる…あんたほんとどうかしてるよ‼‼」

ミッテルトは涙ながらに助けを否定し、正輝を睨んだ。リアス・グレモリーによって消されることを硬く口を閉ざして、計画は全員の死で終わることを知っていたから。

「ああ。よく言われる。」

「ほんと馬鹿でしょ!おかしいでしょ!こんなの」

「俺さ、今いる家族だけは失いたくないんだ。」

あの教会にいた時間を家族の時間だったのか疑問にだったが思えばフリードとの会話、教会の協力、

堕天使達の愚痴を黙って受け入れた。

まるで正輝が周りの中心軸のようでトントン拍子で仲良くなっていった。料理もできるし、教会の人達の本音を聞いてくれるし、だからいじくれる相手としてでもあった。ならなぜ家族としてならレイナーレの完全な味方にならなかったかというのは不安だったから。

正輝の提案が否定されて周りが見えないレイナーレを止めることができず、なおかつ今更守りにきても計画自体を否定しているから神父達にも批判され追い出される羽目になる。

だからいけなかった。

「怖かったか?お前まだ小さいのに死にたいなんて言うなよ。

 

だから安心しろ。俺が守ってやる」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん‼‼」

心の底から泣いた。

もう堕天使とか悪魔とかどうだって良かった。この人と一緒に生きれたらそれで幸せだから。

 

正輝side

行ったらミッテルトしかいない。

ドーナシークもカラワーナも死んでしまって、血まみれのミッテルトを見て耐えられなかった。

俺はやってはいけないことをしているのかもしれないが後悔はしていない。こいつはかけがえのない妹のような存在だ。

「あたしね…レイナーレ様に助けられてね…その後も仲間が増えてきたの…だけどレイナーレ様がどんなに頑張っても上層部の堕天使が聞いてくれなかったの…だから神器を奪って皆でアザゼル様の求愛を使って上がれるように頑張ろうってレイナーレ様が言ったの…あれでも優しいところがあるの…終わったら正樹を驚かそうって…あの頑固にガツンと言わせましょって。もう儀式とかレイナーレ姉様とかもういいよ。2人でどっかで幸せに暮そう?

 

 

 

もう…大切な人が死ぬのはこりごりだから」

落ち着きは取り戻したけれど震えている。もしかしたらこの世界では堕天使は理不尽でもいいということなのかもしれない。そういう世界だからだ。

 

転生者は複数いる。

例えばこの世界で例えると俺と出会ったレイナーレ達を殺す奴らが沢山いるかもしれない。

ある時はリアス達を洗脳させて自分の都合の良いようにする奴もいるかもしれない。

それは仕方のないことかもしれない。だって強欲な転生者というものはそうできてしまったのだから。

原作や全ての転生者達を侮辱するわけではない。

それはその作品で出てくる作られたキャラクターやそれを作り出した創造主を侮辱するのと一緒だ。

「……もういい。よく頑張った。俺の部屋で休んどけ。絶対出るなよ。すぐ終わらせるから待っとけ」

麻紀。

お前のいう正義って原作の奴らが幸せになればそれで良しか?

 

 

それも救済だ。だがな…

 

 

 

 

たった一つこれだけは言える。

俺の守りたいものがあった。

お前はそれを汚した。

 

 

コロセ ケセ シネ

 

シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ

 

 

 

 

 

 

 

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い

消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ

 

 

だからお前に逆襲させてもらう。

 

「俺を怒らせた罪は思いぜ」

堕天使?悪魔?天使?

思考はみんな同じ人だろうが‼‼

分けなければ生きていけないのが世の末だってか?

そんなの俺は認めない。

俺は差別という2文字も転生者の麻紀も許せそうに無かった。

 

レイナーレside

この男を利用すれば儀式を誰にも邪魔されず私はアザゼル様とシュムハザ様に愛を受け入れられる。

なのにあの男は計画を否定した。

あたし達が死ぬことである結果しかないって言ってきた。

「あの頑固にはガツンと言わせましょ。私達が成功できたから奢りなさいってね。」

上を欺いてやったのよ。計画を中止にするつもりはないわ。

私は儀式を始めた。

けれど

「アーシア!大丈夫か‼」

「一誠さん!私生きてます!」

「アーシアは助けられたな。あの転生者はいないとしてあとは…」

あの人間の銃弾で儀式を強制終了させてきた。それだけじゃなく左から雷撃がきて、右からは麻紀という男がいて。

一瞬にして儀式が崩壊した。こんな馬鹿なことで…

「こんな…こんなはずじゃあ!私は「うるさいよ!」ひぃぃ!」

4人に攻撃されて死にかけた。

少なくとも一誠は倒せれるけれど勝てる気がしない。

あの男の話を聞けば良かった。

なんでこんなことになってしまったの?

「アーシアの命を奪おうとして…おまえ達は人を騙すだけじゃなく努力も下衆なことでしかできない最低な堕天使どころか悪女の集まりだ!」

「人の命を奪ってそれで力を得ずになんで自分の力で這い上がらなかったんだ!レイナーレ‼」

私の力を打ち消すのが2人に電撃のが1人と下級悪魔だけれど…不利な状況すぎるわよ‼

「麻紀に上条。悪いけどお前らの力は貸さない…」

良かったわ!こいつを葬ればまだ生き延びれる可能性が

「こいつだけは…俺の手で一発殴らせてください‼」

⁉いきなり上級悪魔と同党いやそれ以上の力を⁉ありえない…こんなありえないことが。

これが赤龍帝の力ってゆうの⁉

「いけ!一誠‼」

「わ、私は!至高の」

「ふっ飛べ糞天使‼」

嫌ぁぁぁぁぁぁ‼

麻紀side

いい様だ。それにしても簡単に終わったな。一誠が強くなってレイナーレをボコボコにしたところまでうまくいくとは思わなかった。

あとリアス達に聞いたらドーナシークとカラワーナの羽しか無かったらしい。

ミッテルトを救い出したのはあの罠を作っていた転生者だと思うから後からリアスがレイナーレに聞くつもりだったらしい。

「さあ。あの転生者の居場所を教えなさい」

「もう出て行ったわよ!こんな策略には付き合ってられないって!」

「そう。ならここで消えなさい」

レイナーレは敵の周りの中心にいた。アーシアの神器を入手したのはまだいいけれど、アーシアは生きていたが、彼女を散々酷い目にあわされたことに怒りに満ちた兵藤一誠と上条当麻の逆転勝ちで吹き飛ばされた。レイナーレは正樹の話を聞いてないので一誠の神器について信じてなかったため敗北。ルークの子猫に引きずられてレイナーレはリアスに消されることになる。

(このままじゃ…消される!)

レイナーレはある最終手段をとった。それは賭けであり、同時に無謀だった。

「一誠君!助けて!」

「⁉お前…」

今度はデートの時の姿の状態で命乞いしてきた。何を馬鹿なことを言っているんだこの悪女は。一誠は夕麻を切り捨てるだろうと思っていたが、僕はあることが不自然に思った。

「なあ。あの転生者なんかおかしくないか?当麻」

「ああ。おかしいぜ。さっきまでは助けていたのに逃げやがった」

「まだ引っかかるところがあるわよ。この教会にそいつによる罠も仕掛けも無いわ」

そう。散々罠を張り巡らしたあの転生者がいない。何か終わり頃にとんでもない策略をするのだと思ったら原作と同じぐらいの進み具合であった。

「何かがおかしい」

「そういえばその転生者っていうのはどんな罠を張り巡らしたの?」

木場と子猫は確かいなかったっけ?かかったの僕らと一誠だけたもんね。

「確か…最初の時も拘束用ばっかだったな」

罠の主体は動けない状態にするぐらいのものと、あることに気づいた。人を殺さずに済む罠であること。

「また会うかもしれないな。ところで、後の処理どうする一誠?」

「…頼みます。部長」

夕麻であるレイナーレを本編通りに切り捨てた。ことまま終わるだろうと信じていた。だが…

 

 

 

 

「私の下僕に言い寄るな。

消えなさ…⁉」

リアスの攻撃が止まった。

転生者の作っていた罠が今更出てきたが、それをリアス達の眷属達が壊そうとするが、躊躇った。

 

 

 

 

この罠はレイナーレを殺そうとした時や無理矢理に破壊しようとしたら起動する

 

 

間違いなくあの転生者のものだった。

「こうなったら俺の右「駄目だ!この罠を破壊したら魔術通じていない対悪魔刃爆弾で俺たちと堕天使以外の全員がやられる!」

神の力でその罠について調べ、対悪魔刃爆弾というのは大量の光刃が仕込まれており、罠が外れるとそれに応じてその刃と爆弾が同時に飛んでいきリアス達が危険だ…迂闊に手は出せない。

それにしてもこの罠は今から出てきたとしたら近くに

「誰かいる!」

そこにはあの転生者がいた。

一体なんのために堕天使なんかを助けようとしているんだ!無意味じゃないか‼

「これから質問をする。それに答えろ」

「誰がするか!」

結晶化した拳銃でその転生者を撃つ。麻紀の能力は武器を結晶化させ幻想殺しと同等の力を加える。物理式の盾だのじゃないと防げない。避けられないと思った。だが…当たった転生者は影となって消えて、避けられた。

 

「⁉」

「どうなってんだ⁉」

上条ももう片方の転生者の影を潰そうとするけど建物の影に逃げる。

「⁉うおぁ!」

今度は一誠の後ろから出てきた。

「全く。いきなり発砲とか自己中だろ」

堕天使を助けた転生者は近くにある椅子に座り込んだ。さっきまで撃たれて倒せた消えたはずの転生者がまだいた。

「今度はどんなトリックだ」

「種明かしすると思うか?話は戻るが質問するぞ。麻紀と一誠に質問する。お前らにとって正義

はなんだ?」

「お前だって自己中だろ…」

「答える気が無いならとリアスにつけてある爆弾を発動する」

「分かった。答えるよ」

答えなかったらリアスだけじゃなくその眷属も危ない。答えるしかないか…

「俺の正義はこのリアス達を守るとだ。堕天使がそもそもの悪なんだ‼命は何物にも変えられないそんな簡単なことも知らない奴らだ。 」

「俺については正義とか悪とか関係ねえ。アーシアの友達として守りたかったから行動した。そして堕天使であるレイナーレ達が許せなかった。ただそれだけだ」

(一誠についてはまだ分かるが…良い人間でもあることに狂化して殺人を起こした奴だっている。どんな過去か知らずそいつは屑だと言い張るのか?それじゃ堕ちたしまったならもう死ねと言っているようなものじゃないか)

転生者はそのまま話を続けた。

「第二の質問だ。麻紀。どうしてお前は悪魔側に加担する。どんな種族にもお前の言う奴はいくらでもいるぞ」

「ああ。いくらでもいるだろうな。だけどこの眷属は一人一人を大切にして意見を話し合うことができるから加担した」

こんな疫病神を沢山持っていても無意味だと思うんだけど…まさか彼は他の転生者達のようにハーレムとかか!それはそれで倒すべき存在だ‼それにしても何だこいつ…原作を見てるはずなのに質問がまるで分かり切ってるものばかりだ。何で再確認みたいなことをするんだ?

(こいつ…

 

 

もはや悪魔が素晴らしく、堕天使が立派な悪だということが当然だと思ってやがる。)

「最後の質問だ。そこのレイナーレを渡してもらおうか」

「やっぱりそうなるか。だが断る。お前がどういう理由を言っても渡さない。殺そうとした罪は重い。そしてその最低最悪な堕天使を救おうとしているお前は愚かだ‼」

渡す気はない。レイナーレは一誠の心を踏みにじり、アーシアを殺そうとしたんだ…死んで当然のことをしたんだ!

(これで襲うなら俺の能力と神の力であの爆弾を何とかできる!)

何も対策をしていないわけではない。話をしている間に爆弾の処理をしていた。もしあの影が無理矢理襲おうとするとまず神の力で張った術者の罠を解除できる。

そして転生者を探せば何とかなる

「はぁ…おいおい。そりゃないだろ。アーシアは死んでなくて?

まぁ?

アーシアの件については謝罪するぜ。俺もどうにかしようと思ってたが結果がこのざまだからな?

 

 

 

 

悪魔側は常に正義で?

堕天使はみんなクズばかりだから殺してもおかしくないって?

あーはいはい。それが救済ってか?

 

 

そんでもって人殺し扱いか?

 

 

ふざけんな。

それはこっちの台詞だ‼

そっちは死んでなくてこっちは実際堕天使2人殺されてんだよ‼‼」

「⁉こいついきなり口調が変わった⁉」

「てめぇ!ついに本性を表しやがったな‼」

一誠がその転生者に襲いかかってくるがその攻撃は影になって通り抜けた。

「無駄だ。どんなに攻撃しても影響は及ばないぞ」

影が消えて、突然協会の地下が爆発し、転生者用の結界が張られる。

「早く出よう!」

あいつは僕らを倒すつもりだ。

この教会じゃ避ける範囲が悪すぎる!

 

side end

 

麻紀達は協会を出ようとするがそれを立ち塞がる黒い正樹の影。協会から遠いビルの屋上には本物の正輝が一人いた。

 

「見せてやるよ。俺の正義を。そして麻紀、お前の綺麗事がどれだけの身を滅ぼすか…教えてやる!」

ここから正輝の殺し過ぎ(オーバーキル)の予兆が始まる。

 

 

 




正輝が怒らない場合。
麻紀の原作による一方通行の思考がそもそもの原因だった。もしレイナーレに生きて償えとなったら2人の堕天使を殺されても正輝は怒ることなく麻紀と一誠に謝罪して、褒美を与えたのかもしれない。が、思考が原作のまま動かすなので(レイナーレは殺される)正輝は今キレかけて次回は正義側の争い合いですね。

正輝「もはや龍騎のような感じになってね?気に入らない奴は殺されるって感じだろ?」
え?龍騎だって?
いやいやあれはもうサバイバルゲームで、あれは最後に残った人だけが願いを叶えるってやつじゃん。
関係ないよ。
正輝「こっちの場合は正義側の転生者達と協力し合って殺者の楽園を潰すことを目的としてやっているだけだから…あり?争っちゃ不味くね?」
ああ、うんそれね。
正義側の転生者達は全員が納得できないと邪魔な人だけ削除されるようだから争ってもおかしくないんだよね。んで今優勢に見えるNo.4ですが現実はとても不利です。

No.1 不明
No.2 No.3と一応手を組んでいる
No.3 No.6と手を組んでいる
No.4 まだ一人。
No.5 不明
No.6 No.3と手を組んでいる

これで不明なNo.達と意気投合できたらまた話は別ですけど。
正輝「まずは対決だけどね。でもどうすんだよリアス側。もはや敵になったぞ」
そこは見てのお楽しみ。



次回リアス達と麻紀達VS正輝


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編15話 正輝の正義(ハイスクールD×D)

 

 

ある物語の一部の話をしよう。

昔々あるところに一人の少年がいました。性格は人見知りで本当は優しく人を思いやる精神を持っており、姿がイケメンでもなくましてやブサイクでもない平凡であった。本来ならなに不自由なく平凡に暮らせたはずでした。

 

 

しかし、差別世界で身分の高い光と低い闇がありました。その身分が闇であっただけでなく彼自身が自閉症で最悪でした。身分が闇だけでなく自閉症であるため人間関係もうまくいかずみんなが少年の存在を否定して、小さい頃に酷く虐められました。少年は世界を守るための警備員として仕事をし、国の為と正義の為に神器をつかって魔物や外敵を倒す努力が唯一の救いでした。

 

 

ある時彼は襲われた女の子を助けましたが、それを拒絶されただけでなく、周りからの晒し者にされてしまいました。

 

 

 

彼は彼女にしつこく話をしようとつきまとったけれども、それでも拒絶され、つきまとってくるので不審者という扱いにされ事態は悪化していきました。しかし、優し過ぎた性格のせいか絶対に分かり合えるまでずっとみんなが理解してくれるまで我慢していました。しかし、そんな日々も来なくなってしまいました。彼女として勝手にされた女の子についに言ってはいけない言葉を少年言って心が壊れてしまいました。

 

 

そして人の幸せと光を憎み、自分の力で虐めた人を神器で殺しました。初めて人殺しをし、それを高々に笑い、それを見た同級生が悲鳴をあげました。

憎くみながら泣きながら怒りながら散々見下した奴らを殺して行きました。

アア、コイツラヲムザンニコロセタラナ

コンナクダラナイセカイナラ

オレガアタラシクカキカエテヤル

少年は禁断の力を手にし復讐をし、警察も自衛隊も同期の仕事仲間などが邪魔をしたけれどみんな殺して、周りは血だらけとなりました。

こうして少年による独裁世界になりました。少年は落ち着きと何か足りないものを感じました。

彼は自分の都合の良い世界いわゆる独裁者の世界に成り果てました。

また彼は別の少女は死にかけたところを救いましたが、彼の目はいままでの意志のある目ではなく、硬く心を閉ざしていました。

 

また俺を拒むんだろうな。

 

 

けれど別の少女は笑顔で少年のことを一生懸命知ろうと積極的に話しかけてきました。

 

なんで…そう積極的に聞くんだよ。

 

命の恩人だし…それにあなたのことがよく知りたいからです。

 

こっちから話をしていくうち本心から話してそれを快く聞いてくれる少女で嬉しくなりましたが、ここでまた差別によって対立が起きた。

 

まだやり直せれるよ!今度は私も一緒に頑張ろう。

 

 

 

態度は一気に変貌。その子の話を一方的に無視し、手をつかんで話をさせようとすると彼は神器を使って脅しました。

 

もう関わるな。

 

彼は彼女の意志を拒みました。

しかし、ある日少女が大怪我をして少年は泣き崩れました。前に助けた少女は正樹に花を渡しに言った時に禁断の力が前に言った少年の命令

 

 

俺に逆らう奴は殺せ。

 

禁断の力は彼女の命を奪おうとしました。少年がその子だけは生かせという命令していなかったら少女は死んだところでした。少年は禁断の力を許さずに神器で壊そうとしましたが、禁断の力がこう言いました。

可哀想に。

お前って何がしたかったんだ?

殺さないのも嫌。

殺すのも嫌。

お前って…

 

空っぽだろ

 

 

 

 

言うなぁぁぁぁぁああああ‼

 

 

 

涙ながらにそれを壊した。

守ろうと思った人達から見放され。仲良くなろうと接した人にも嫌われ。苦しいと言っても辛いと言っても誰も聞いてくれず。

それでも努力したけどそれを拒絶された。

 

なんでこの子と一緒に頑張れなかったんだ、結局誰も俺のこと分かってくれないんだ。

 

 

 

あの子に酷い目に合わせて、力も暴君にか使えない。俺にあの子に合わせる資格なんてないんだ…

 

そして、彼は全てにおいて戦うことをやめた。

 

正輝side

BGM:Xpeher

俺は偽善者を憎み、恨む。

結局麻紀のいうことは高町なのはのレベル以下。

それが許せなかった。

用意していたものは

(ハンドガン、スナイパー、ライフル、マシンガンなどの片手で持てる大量の銃)

実は本物と偽物で作られているがそれ等を連発して使う。

いくら幻想殺しとはいえ全方位から攻撃されると負ける。正輝の影がスナイパーで頭を撃ち落とうとするが電撃で妨げられる。罠の量はシャドーによって設置しており、更に教会の中にも多数の罠があった。

「⁉出られない!」

投影で針状の扉をつけておいた。勿論設置したのは影の俺。麻紀は結晶化の拳銃と化した幻想殺しで壊すことが出来たが、

「撃て」

影達が真っ正面から銃撃してき、麻紀は素早く拳銃を大盾にし、御坂とリアス、朱乃は遠距離から影達を攻撃してきた。

影達は近接攻撃を仕掛けたがあっけなくやられていた。

「急げ!」

麻紀達は教会を出ようとするが影達の機関銃が邪魔でキリがない。

そして教会にでれた。

だがこの瞬間正輝の勝利が確定した。出ようとし、反撃することを正輝は予測していた。右手には爆弾装置があった。バラバラに張っても意味がない。森の木に張るとしても分かりやす過ぎる。

 

だから俺は

 

 

ドガガァァァァアン

 

 

 

教会だけでなく近くにある木もあるが、夜に見えない木影にも爆弾を仕掛け、そして、上手く爆発した。所持(ロケットランチャー、スナイパー、)

死んでいないか確認する為に影達を使い状況がどうなってるかスナイパーで見たが、

 

「流石にこの程度で死ぬわけないか」

麻紀はまだ死んでなかった。

リアスと朱乃と木場、御坂が倒れかけているのが分かる。どうやらリアスと朱乃が本気を出して防ぎ木場が神器を使い沢山の剣で防ぎ、御坂はその剣と砂鉄や金属などの電気が通りやすいもので防いだ。

「次は第二の策か」

俺は木から下りロケットランチャーを構えていた。

 

麻紀side

リアスに付けられた罠を解除したけどあの転生者が現れて更に大変なことになった。

レイナーレはあの影で連れて行かれて、俺達は銃撃される。幻想殺しが厄介なのはわかっていたけど

撃ちまくることが全てじゃないだろ⁉

更に近くの爆弾が一斉に爆発した時にギリギリ神の力で防いだけれど防げれたのは御坂と当麻と俺。キングのリアスとクイーンの朱乃とナイトの木場が防いだけど疲れている。

早くあの転生者をぶっ飛ばさないとまた襲って来る。

「なんなんだ…あいつ。一体何者なんだよ…」

「詳しい話は後にしとけ。それよりもあの転生者をどうにかする必要がある」

あんなに幻想殺し対策されているんだ。僕ででさえ近づけれるかどうか…

「随分とんでもない奴が相手になったわね…」

「麻紀の言うとおりあいつをぶっ飛ばしに行くぞ!あいつだって殺そうと爆弾仕掛けてるから人のこと言えないだろうが!」

そうだ!いまやるべきことはあの男を倒すことだ‼堕天使側なら今ここで倒さないとリアス達が危険な目にあう!

 

 

正輝side

「待ちくたびれたじゃないか?ご苦労様なこった」

「お前が本物の転生者か!」

麻紀達は本来悪魔はいつ襲ってくるかわからない。ロケットランチャーの弾が飛んでくるという第二の罠を見事通り抜けた。その為に犠牲になってしまったのは一誠。

ロケットランチャーにやられない為に御坂が当麻を守るために電撃で守り、一誠は突っ込み過ぎて自分から自爆。アーシアは一誠の治療をしており、朱乃と木馬で守ることになり、ついに対面した。

「途中で死んでたのかと思ってたがな」

「お前は人の命をなんだと思ってんだ‼」

「よくも当麻を傷つようとしたわね…」

「私の下僕にまでも手を出して…貴方には消えてもらうわ」

三人はかなり怒っていた。

姿を見ればかなりボロボロだったがそれでも戦う気力はある。

その後に当麻がやってきた。まだダメージを受け続けても戦うのだろう。流石ヒロインと転生者とヒーロー。体力がありあまってやがる。

「いきなり殺人宣告かよ。アーシアの神器は失敗。堕天使の策略も終わっちまった。なおかつアーシアは生きている。

 

だからもういいだろ?人殺しはお互い様なんだからよ。

その代わり俺のサンドバッグになるだけだがな。」

「ふざけるな‼お前のような奴と一緒にするな‼」

「人間も堕天使も悪魔も殺す事はあるかもしれない…けどな!

 

 

だからと言って傷つけていい理由にはならないだろ‼」

上条については根拠のある救いだし、敵であった人でも仲間入りできる男だ。更に怪我をさっきまでしていた一誠がいた。

「俺にも言わせてもらう!お前のような奴に正義を語る資格なんてねぇよ!」

(boust!)

お前の正義なんざせいぜいリアス達のためとかだろ?拳銃で当麻と麻紀の足を狙うがそんな暇はない。御坂とリアスが逃げ道を防ぎどうしようもない状態で、神の力でケータイを利用してテレポートで逃げようとするが、

「逃がすかよ!」

当麻が逃がさないようにケータイを壊そうとし、拳銃を出したが御坂の電撃で破壊される。麻紀はマシンガンで狙い、影がまた邪魔したがリアスの魔術で倒す。

更に逃げた先は一誠がおり、右手の神器を使って思いっきり殴った。そのまま倒れていたままだったが気を失っていた。

「惜しかったわね。そのまま逃げて別の方法を考えようたってそうは行かないわ。貴方はここで確実に消す」

リアスは魔術の黒い炎でとどめを刺す。

「チェックメイトよ」

リアスの攻撃が当たり、何もかもを爆風と炎が破壊する。これで死ぬ。

だが、

 

 

 

 

 

「そのままその言葉返すぜ」

「⁉」

 

 

チェックメイト?

そいつぁ違うぞ?

その俺は本物の俺じゃない

いんや?そもそも幻術で作られているからな?

 

 

「まさか!本当の狙いは…⁉」

 

 

 

 

いやぁ互いに幻術使ってトンチンカンやってたな。だから、別々に別れて正解だったよ。

 

 

幻想殺しと言ってもそれは感覚で気づいてなかったらそれこそ意味なしなんだよ。

 

 

「なに…これ」

麻紀の胸には黒い剣が刺さっており、剣は後ろから刺されていた。影が剣を引き抜くとそこから沢山の血が出てきた。

御坂は電撃で攻撃しようとしたが神の力で防がれた。

「やめとけ御坂。お前らの転生者グループは今日一日俺達のグループに攻撃できない」

リアスの攻撃に呑まれて消滅させた筈だった。なのに生きている。

「まさかあの転生者は!」

「そう色彩にした俺の影。それにさ?俺はいつ人の影を利用出来ないと思ってんの?」

ケータイによる報酬を手に入れた。その内容は

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

本来の能力無しで倒したボーナス。

お金150000円

経験値30000

得た力

魔術(武器複製)

魔剣創造(ソードバース)

報酬

No3によるNo4の武力攻撃禁止

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

「御坂。麻紀ケータイから取り出して見てみたら?」

麻紀はアーシアの神器で治してもらったあとにケータイを取り出した。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

正義側の転生者に敗北しました。

これによりNo4とその仲間はNo3の一切の攻撃を一日禁止する。

幻想殺しでルールを破壊するなら神がそれなりの処罰をする。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

「つっ…」

仲間の交渉はレイナーレの奴がしくじったので仲間との友好ではなくリーダー抹殺による報酬にした。

 

 

 

正輝の本来の目的は

リアス達と麻紀達をリングによる幻術による目を錯覚させてバラバラに別れさせて、

 

リアスと麻紀で偽物の影の俺を倒させて、その隙を狙って

 

 

リーダーの麻紀を潰すことだ。

 

 

もちろん俺の影もまた別々に分けて、麻紀達とリアス達に話をしている。

 

 

ただでさえ同類同志で争い合うのはきつい。だから敵に回したくなかったが、レイナーレ達の2人が死んでいって何が狂った。

「てめぇ!」

一誠。お前の言っていることには一理あるが、個人的に好きじゃないんだよ。

「麻紀。もし、原作で進もうとするのなら。それでも敵でも理由を聞かず死んでもそれが運命だというのなら。お前は運命に応ずる道化以下と言うだけさ。」

「待…て…」

俺は神の力であるテレポートでレイナーレと一緒にここから遠い場所へ行った。

 

 




正輝「完全に敵だろこれ」
はいそうなってしまいました。
しかたないじゃん。性格が性格だから。
正輝「これさ。麻紀がレイナーレに生きろと言わないってことになってるからこれから先また会うとトラブルぞ」
あとまだ麻紀は死んでません。
上条はあえて口にしていませんが彼は正しいから守るだけということを大きく言っているしかなく〜したいからというものではないのですね。
だから正輝は無性に腹が立ったのです。
リアス達も後から彼の矛盾が分かってきます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編16話連戦ってキツイね(ハイスクールD×D編)

 

「見つけたぞ!堕天使も生きてる‼」

「ちぃ‼追いつかれたか!」

まずいことになった。転生者であるキラーエデンについて忘れ、頭に血が昇っていたのか全く気付いてなかった。レイナーレも俺のペースに逃げている。

「あなた速すぎるわよ‼」

「当たり前だ!こうでもしねーと殺される‼」

ちなみになんで追われているのかと言うとそれは正義側の転生者麻紀との争いが終わった後に気づかれないほど遠い場所に移動した。

 

 

 

 

20分前

「………」

「これであんたの計画は失敗した。そして堕天使を二人亡くした。ミッテルトとあんただけでも助けておいた。これからどうすんだ?」

もう教会も爆発させてなくさせて拠点もない。今考えれば言いたいことは山ほどあった。

なぜ自分の力でへばりついてでも努力しなかったんだ!お前がこんな無謀でバカなことをするからこうなるんだ!

けどそうすぐに言えるわけではない。こいつの顔は真っ青だった。

勿論自分の犯した間違いだけでなくこれからどうするかも考えなければならない。はぐれ堕天使という絶望的状況なのだから。

「私は…貴方を追い出したの「知ってる」じゃあなんで私なんかを助けたのよ⁉もう関係ないじゃない!私は至高の堕天使なのに…グレゴリー眷属の奴らに負けてしまって…仲間も失った!権力もなくなった!私は堕天使として追い出されて、貴方の言うとおり私の自己満足で失敗してしまった!だから私を笑なさいよ!どうせ心の底から笑っているのでしょ!今じゃ私は…」

俺はそれがいいのかどうかわからない。けれど守りたいものは守った。

これでリアス達は敵になるだろうな。

レイナーレはもはやあの3人にも目をくれず自分のことで精一杯だった。

 

でもなレイナーレ。

 

それは責任逃れだ。

いくら俺でも責任逃れは許さないぞ。

 

「いつからお前は俺を酷い性格って認識した?確かに俺はあんた達の味方をして人間風情だの彼女いないだの腹立つことがいくらでもあった。人を殺す羽目になりそうだから俺が止めようとしたがお前は結局しくじった」

俺はレイナーレの頬を叩いた。

レイナーレは好きで人を殺したわけではない。そうじゃなかったら即座に敵側に行く。レイナーレはドSの演技がとてつもなく上手く、誰かに愛されたい女の人だ。

フリードよりまともだ。

 

そしてイカロスのように高い目標を目指したけれど太陽の光で落ちるように儚く死んでしまった。

 

「だがな!お前の部下のドーナシークとカワラーナなんて言っていたと思う⁉」

ドーナシークは信じても疑う深い精神を多く持っていた。自分達の邪魔をしないように見張るけれどミッテルトと話してたり街に行って楽しく遊びをしてから信頼を築き上げている俺にある日にこう言った。

 

「今まで疑い深くなってすまなかった。これからは貴様を信じよう」

「お前には完敗だ。まるで本当に私達と協力しているようじゃないか」

 

意外の言葉だった。原作では堕天使は完璧に悪役だった。なのにその台詞は悪役としてはあまりにあり得ない言葉であった。

 

「今まで酷くされた周りにいた人間じゃないって言ったんだ!あんた達が人間にも虐められていることがわかったんだよ!もし、お前らが完璧に凶悪だったらすぐに裏切るつもりだったよ!そして、殺すつもりだった‼」

 

もし、堕天使側から切り捨てるなら容赦せずサーヴァンとを呼び一誠達とNo4の正義側の転生者と協力して殲滅するだろう。

更にレイナーレ達にとって未知の能力を持っていたのでさらに警戒していたが暇であったミッテルトと色々街をゲーセンや釣り遊びに行ったり(ミッテルトがほぼ買っていた)いじってたり料理したり俺は全く殺す気なんて微塵も感じられず。堕天使にはなくどんな奴なのか確かめたかった。そしてレイナーレ達の三人の信頼を得ることが出来た。

 

「それをお前は否定する気か⁉お前の為に尽くしたドーナシークやカワラーナの死を私が無様として無意味でしたって切り捨てる気か⁉違うだろ‼お前がやるべきことは至高の堕天使としてあいつ等の分まで生きることだろうが‼それに他人の命を使わずに手に入れることなんでいくらでもある!

 

 

ドーナシークとカラワーナの死を背負うことが出来ないならお前はとっくに死んだも同然だ‼」

 

レイナーレは失敗して精神的にも肉体的にもいろんなものがなくなってしまった。堕天使の上層部に行きそこで活躍するつもりが下級悪魔によって一気に堕落。

 

 

 

「何であんな事したとは言わねぇ。だからってそれを笑う事もしない。ただこれだけは言わせてもらう。よく頑張ったよ。お前なりに

 

 

 

 

だから生きろ。何があっても生きることを忘れるな。」

「あ…ああ…」

 

何も言わなかった。

ただ、レイナーレがアザゼルとシュハザに求愛を求めようと努力して頑張った。アーシアを殺したのは許されないことではないがこっちもカワラーナとドーナシークが失って腹が立った。だからお互い様である。

 

 

 

何度でも言よう。どんな理由でも人を殺して言いわけがない。

 

「これからは差別語も無理だろうな。この先行動や足を洗わないとお前らは自分で自分の首を締めることになる。

 

 

 

けどさ、なにもかも上に立つことがお前らにとって素晴らしかったり、それがゴールってわけじゃないんだよ。

 

 

あるきっかけで目標を変えて生きる奴だっているし、自分の罪を背負って新しい人生を生きる奴もいる。

 

 

お前はさ、まずは仲間が死なないように考えりゃいいじゃないか。至高の堕天使なら俺のようにやり方を仲間が犠牲にならないようにして、特に姉妹みたいに守ってやれ。慕っているミッテルトをな」

「うああああぁぁぁぁああああ‼」

レイナーレは飛び込んだ。

子供のように思いっきり泣きじゃくり、それを優しく抱きしめた。

レイナーレの悲しみを分かち合った。生き場所はもうこの世界にはどこにもないだからこう言った。

「うちにこい。レイナーレ。ミッテルトと一緒に」

このままレイナーレを俺の舟に連れて行くつもりだった。

神のルールでは初期は世界は話が途中で終わるので別の世界の人物を仲間にし、舟にいれても良いということだ。世界で話が終わっても舟にいられ、仲間として協力できる。

 

 

 

しかし、匣兵器が飛んできた。

 

 

 

 

咄嗟にレイナーレをつかんでテレポートしたが反応できず俺はBlue(盾)で匣兵器を防いだ。

「何なのあれ⁉何かの神器⁉」

「とにかく逃げるぞ!」

レイナーレは翼を広げて逃げようとするが念話で空中に逃げ込むと的にされるぞと言った為二人で走って逃げている。キラーエデンがいることに忘れてた!ああ‼くそっ‼

「逃げ切れたら詳しく話しなさい!」

しかしレイナーレの逃げ場所はもうどこにもない。あるとしても舟。さらにこの世界ではリーダーが3人で、その一人が襲いかかってきており、テレポートが反応できなかったのはある理由があった。

「電池切れかよ!」

ケータイなので電池がきれたら機能のすべてがほとんど使えない。更に充電器は舟に置いてあるので

まさに絶対絶命。

 

そして今現在に至る。

マスターオブザリンクを使ってセイバーとアーチャーを呼べるがその為にはマスターの許諾でしか舟を出れないが、令呪は例外で呼ぶことができてもそれを使かおうとした瞬間殺さねかねない。

堕天使ならまだなんとかなるが相手は敵側の転生者。

助けを呼ぼうにも呼びずらい

転生者の数は3体。γの転生者が1体に普通の一般人の男だがかめはめ波を放ってくるのと最後の一人。姿が黒子のバスケの火神大我らしき転生者がいた。そいつの転生者とは異なり途中で正樹の赤犬猟犬を防いだ為、まずリーダーだろう。残りの二人は肩をやられている。

「何処に逃げりゃ良いんだよ‼」

 

二人が元気玉とγの電撃で終わらせる気だ。もうダメかと思ったが、

 

偽・螺旋剣(カラド・ボルグ)!」

 

三人の攻撃は飛んできた一つの剣がぶつかり爆発した。まさかこうなるとは思わなかったことに驚いていた。

 

「仲間を呼んできたよ!正輝にレイナーレ様!」

 

助けにきたのはミッテルトだった。しかし、マスターではないのに何故サーヴァンを連れてこれたのかというと

 

「全く…ミッテルトがマスターの舟の操作室に行き、携帯の設定を勝手にいじってそれが運よく介入の許諾になっていたとはな…」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

「何か…稼働させちゃった…どうしよう…」

実はミッテルトは送られて正輝の部屋で機械があったが足が滑って変な操作してしまった。

そしたらテレビ画面に正輝とレイナーレが追われているのを見て今度はどうすればいいか迷っていた。

「レイナーレ様‼」

「何事だ!」

「誰だ貴様は!」

正輝の部屋から女の声がしてきたのでセイバーは剣を、アーチャーは弓を構えていた。間違いなく敵だと判断しているがテレビを見ると正輝とレイナーレが写っていた。

「早く!正輝達を助けてよ‼」

マスターの許諾無しでは別の世界に行けないが何故か行けるようになっていた。

「堕天使。マスターの知り合いならあのマスターのケータイをいじったか?」

「た、確か昨日に…」

するとアーチャーは舟の操作室を見て設定の確認をすると間違いなく許諾であった。それもあと許諾閉めがあと10分であった。

これはミッテルトが正輝の携帯をいじってなかったら許諾はならなかった。

 

 

 

そして三人は正輝ところに駆けつけ現在に至る。

「全く幸運が高ランクとはこのことだな。そこの堕天使に感謝しておけ」

(俺の計画は思いっきり外れてしまうし…けど何故か上手く事が進めているな…俺の幸運ランク無かったら元々やばかったって訳かよ‼)

「危険を察知してから呪令で私達を呼べばいいものを貴方は…帰ったらお仕置きです」

令呪を使えば許諾してますという事で駆けつけていたがそこまで頭が回らなかった。

「リーダーを潰せ‼」

転生者達がまた攻撃をしかけるがセイバーとアーチャーがそれらの攻撃を防ぎ返す。

「私達が相手です‼」

セイバーはγの能力を持った敵と、アーチャーは孫悟空の能力を持った敵と戦い、正輝達は火神の姿をした転生者と戦った。

 

 

******

 

 

全く!マスターはお姉さんよりまずいじゃないですか!充電器は他の物を買いに行こうという気はないのですか⁉しかし、正輝らしいといっては正輝らしいですけど今はそんな事を言う場合ではありませんね…

「剣だけで戦う奴がいるとはな!ホント馬鹿だろ!今の時代は拳銃とかの遠距離攻撃だよ!近づく前に殺せばいいんだよ‼」

転生者はリボーンのキャラのγの浮いているビリヤードの球で私に向かって放ちましたが。

 

 

 

 

「悪いですが斬らせてもらいます」

セイバーは雷を纏っていたのを怪しく感じ、風王結界を利用して真空波を出し球ごと斬りながら進んで行った。

「まだだ!エレトリック・タワー‼」

10年後の笹川良平を苦しめた技がセイバーに炸裂し、全方位からの雷攻撃を食らうことになったが鎧がそれらを守ってくれるが、雷は耐えきれないビリヤードの球が爆発した。

「ざまあみ…」

煙の中から大きな嵐が吹き荒れ、風王結界で煙を利用しそれを転生者にむけた。転生者は目を開けられずセイバーが転生者を斬り込み煙を纏った嵐の中で転生者は敗れた。

「遠距離でも近距離でも力を過信したらそこで終わりです」

戦いは呆気なく終わった。

 

******

(マスターはあの衛宮士郎よりは非人道的だがいつも深夜に作っている計画が狂ってばかり。もう我々に話してから実行したらどうかね?幸運Sランクは不幸なのか幸福なのかわからん。それに堕天使を送るというなら伝えてからにしろ…敵がいるのかと思ってたぞ)

「何で全部打ち落とされるんだよ⁉こっちは両手で気功砲を出してんのにおかしいだろ‼それなのに弓と矢で防ぐのは異常だろ‼」

「異常?よくそんなことが言えたな!貴様も手から波動を出した時点で言えんだろう!」

リーチが長い弓と手からの砲撃は大きな差がある。攻撃が早い転生者にアーチャーは苦戦している筈なのにサーヴァントだから五分五分なのだが段々ペースが早くなっていた。早く決着をつけないと追いつけなくなる。

 

「久しぶりね。アーチャー。貴方ランサーと戦っていた時に最強のサーヴァントじゃなかったけ?」

「⁉その声は凛‼」

 

前の聖杯戦争でマスターになっていた遠坂 凛である。何故いるのかアーチャーと同じく神に転移されたのである。神はケータイと舟に繋がっているらしい。

 

「衛宮君はいないけどセイバーとアーチャーはいるそうね。さっさとかたずけましょ」

 

正輝によるスキル。マスターオブザリンクで凛の魔力がアーチャーに繋がれた。

 

「了解した。凛。やはり君の方が私のマスターらしい」

「調子に乗るなぁぁぁ‼」

転生者の髪色が金髪になり、とてつもなく早いスピードで圧倒するがそれを防ぐ。しかし、戦闘経験がなく、まるで喧嘩みたいなやり方で殴ってくるので隙があり過ぎる。

「投影開始」

転生者に剣をブーメランのように投げて大剣を創り上げる。

ブーメランに投げられた剣は転生者に襲いかかり爆発し、アーチャーの大剣が転生者を切り落とす。

剣が振り下ろされるがかめはめ波で破壊されたが剣が再生し転生者は斬られた。

「あり得ない…」

「悪いな。この勝負私の勝ちだ」

アーチャーの投影には正輝のマスターオブザリンクによる改造で壊れた剣も瞬時に再生できるようにできる。

「アーチャー。貴方達については正輝の持っている神様から聞いたわ」

「では、戻るとしよう」

凛についてはリリカルなのはの時に神様がアーチャーを送ったように転送され、協力してくれたから早めに倒せた。

「もう1人のマスターはどうすんのよ」

アーチャーは戻りながらこう言った。

「なぁに。あいつはそう簡単にやられないさ。凛。彼には堕天使もいるのだからな」

 

******

 

 

「人間ってこんなに強かったっけ!」

「今は集中しなさい!殺されるわよ!」

「ていうか強すぎだろ⁉」

リーダーである転生者はいろんな物を持っていた。

出された炎が出ているのはFF6のケフカが使っていた魔法攻撃

左手にはBLEACHの白夜の千本桜

「あの二人やられたか…しょうがないまた部下を作ろっと。いい加減終わらせたいしな」

「チョー本気で不味くないすか!」

「転生者があの力を使ってる時点でお前ら堕天使の力量じゃ勝てねーよ!」

「あの力って何⁉それに逃げながら言っても説得力ないわよ!」

千本桜と変速的な魔法がが正輝達を襲ってくる。堕天使二人が加わっても戦力にならない。

(開放をして反撃する前にやられちまう…何とかしねーと)

転生者は千本桜で逃げ道を無くそうとし、ケフカのフリザドとファイヤ系の魔法を使って追い詰めて最後に卍解で占めるつもりだ。転生者の結界を出されて逃げる方法が僅かになってしまった。

「時間を稼いでくれ!ミッテルト!レイナーレ!」

正樹の開放を使う前にやられたら話にならない。

ミッテルトとレイナーレは爆発する光の槍を転生者に放ち、当たるが無傷である。

転生者の反撃であるはかいのつばさ(ケフカ)だったがそれをかわすことができたがあまりのリーチの長さにレイナーレの羽の一部に当たってしまい飛ぶことも苦労した。

「とどめだ!」

転生者の卍解が使われた。

しかし、2thになって反撃させてもらう!

「吸い込めろ!」

ジ・エンド・オブソードが何もないところに斬りそこから空間の亀裂で卍解の千本桜を吸い込む。だがはたけカカシの万華鏡写輪眼で空間が消されてゆく。

「マジかよ!」

そのまま卍解の千本桜が突っ込んでゆく。一つ一つが切れやすい。

まさに刃の雨であった。

「どうすればいい…どうすればいい!」

マスターオブザリンクによって正輝による魔術強化されたレイナーレ達が光の壁を作って足止めをしている間に生き抜く為の策を考えていた。短い時間しか持たない

「そうか!あの手があった!」

次の瞬間壁が壊れ千本桜の雨をくらった。転生者が生きててもこの世界の堕天使はまず死ぬ筈なのに

 

 

「どうしたよ?そんな驚いた顔して」

「あり得ない⁉三人とも生きている筈がない⁉卍解の千本桜と万華鏡写輪眼の二つを直撃したんだぞ⁉」

 

転生者は千本桜を放った後に万華鏡写輪眼を使ってきた。完全に殺す気でいたがそれでも生きていることが驚いて汗をかいていた。

 

転生者は次々と攻撃を放つ。今度こそ仕留めたが…

「まだ死んじゃいないぜ?」

「とっととくたばれ!何で平気なんだよ⁉お前ら!」

放つ技は放った。千本桜に万華鏡写輪眼、ケフカの大魔法に雷切。

色々な技を放ったがまるで効かない。転生者は段々恐怖を感じた。

そして次の技を放った瞬間。

 

「なん…で」

 

後ろからレイナーレとミッテルトの光の槍が胸に突き刺さり転生者は灰とかして消えていった。

「まさかここまで上手くいくとはな」

その後にレイナーレの影から現れた。

「意外な策で驚いたわ」

「まぁ古い人がいきなり3Dの光の像を見ているようなもんだからよ」

ひらめいた物は幻術と錯覚。

まずは俺を転移して近くに逃げ、投影魔術で剣を作り、それを改造し霧の炎のリングを利用する。レイナーレ達については別の方向に転移させ、光の壁を作り月の光に反射させる。その行動を気づかれないカムフラージュが霧のリングである

レイナーレの準備した、それを利用し正輝の影をより高度にする。正輝が作っていきそしてまた新しい偽者の正輝達が復活。そして無限ループである。

「じゃ。行きましょ。ミッテルトの言ってた貴方の本拠地に」

「ん?オッケーってことか?」

「あたり前でしょ。もう行き場所がないのだから」

ミッテルトとレイナーレはもう正輝達のところに行くことに決意し、ようやく信頼してくれたことに…

「それじゃとりあえず…」

俺が握手することを許した

「ようこそ俺達の舟に」

「ええ。期待してるわリーダー」

「これからもよろしく!正輝‼」

俺は計画は破綻していたけどこうして生き残っている二人の堕天使を仲間にした。

 




あんまりだぁぁぁ‼
なぜ感想がこないんだぁぁ‼こんなこと残酷すぎる…
正輝「泣くな、うるさい、黙れ、喋るな、力不足なのが悪い。俺関係無いしー。まぁ頑張れよー。」
ぁぁぁぁぁあんまりだだだぁぁああ‼
うわぁぁぁぁぁ‼
正輝「作者…豆腐メンタルだろ」
アーチャー「未熟である作者だが批評、感想、質問があれば言ってくれ。この小説を期待している読者の皆さんの為にも頑張るつもりだ。あとミッテルトが正輝を愛してるということは正輝はロリコンだという決定的証拠になるということがテストに出るぞ。よく覚えておけ」
正輝「だから嘘を真実に塗り替えるな‼テストになんか出ないからな‼」
アーチャー!ファイト‼‼
正輝「あんたは仕事しろ‼」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編17話整理整頓

「マスター!貴方という人は‼」

「本当に申し訳ありませんでしたー(棒読み)」

呪令を使わなかったことにセイバーが怒っており、正輝は正座させながら叱られた。

「正輝。貴方ののんびりとしたその性格と根性を叩き直してあげます」

セイバーは竹刀を構えてきた。

俺にとっては殺る気を出してきた。

「待て待て待て‼転生者のリーダーを倒した後に稽古ってきつ過ぎるだろうが!」

転生者の討伐は命がけだがサーヴァントも戦っていた。それに作戦が成功したかや敵がくるのは分かっているのに忘れる。報告しないのは正輝がいけない。

「ねぇアーチャー…セイバーと正輝っていつもあんな感じ?」

「まぁ気にするな。それよりこの舟についてわかってないだろう?私が3人を案内しよう。というわけでマスター。精々頑張れ」

「俺一応リーダーでマスターだよな⁉何でこんな扱いばっかなんだ⁉」

「さぁ訓練場に行きましょう!」

セイバーは嫌がる正輝をずるずると引きずりながら移動する。

「安心しろ。正輝の責任だ」

「だ、大事にならなかったらいーんだけど…」

「そ、そうね…」

セイバーが堕天使達を見ると笑顔で返してきたが笑っていない。そもそも転生者一人を倒せる実力なので逆らっても返り討ちになる。

「堕天使しぃぃぃぃ‼カムバーックゥゥゥウ‼」

その後に運動が苦手な正輝の悲鳴が聞こえたのは言うまでもない。

 

二日目

「今日はうちらが料理するよ!」

「ヌーン。どうしてだ?」

「今日は遠坂とアーチャーが出かけにいってるからいないの。それに貴方には私達の分も料理してくれたでしょ」

遠坂とアーチャーはさっきクリアしたハイスクールD×Dに行った。

ハイスクールD×Dの原作の主役達に目を付けられることはない。主役達もあのNo.4の転生者と一緒だろう。ストーリーは第一部が終わったらその世界の日にちは進まない。物を買って持ち込めたりなどができるらしい。しかし、犯罪などはできないらしい。

そこで二人と一緒に昔の話をしながらなどで楽しむらしい。

 

「私は士郎と会いたいですが…」

「時間が経てば会えるさ」

士郎もいつか別の世界で一定時間すると会える。凛もそんな感じだろう。

正輝は部屋で待ちレイナーレ達とセイバーが料理を完成してくれるのを待ち、セイバーが出来ましたと部屋をノックして呼んだ。正輝は見たカレーは全く珍妙なものだった。

茶色いのに青く、そして具が大きい。そして何故かにぼしとレタスなどを入れている。

「さ…さぁ出来たわよ!」

「あ、味わって食べてね!」

「……か、カレーってこんなに青いっけ」

正輝が周りを見ると食台は荒れており変な具材は入れられていた原因が分かった。

まず青い理由はゴミ箱に袋があったのでそれがかき氷のハワイブルーであり、大量にいれてしまったこと。そして具が変なのは何でも入れたらしい。そしてセイバーが具材を切ったのだろう。こんなに大きい具材が入っているのは初めて見た。

 

「お…お腹は壊さないようにちゃんとできますた!」

「ちょっと待て!俺の待つ間に腹壊したろセイバー!」

「な!なななな…なぜわかったのです!」

「お前が口走ったんだろうが!」

正輝はこのカレーをセイバーは味見をしたが腹ペコ騎士王のことだから酷い味なのが分かった。ここまできたら正樹のより酷いかもしれない。

だが食べなければならない。せっかく作ってくれた料理を無駄にするわけにはいかない。

「い…いただきます」

相当キツイかもしれないが男だ。ここで引くわけにはいかない。大きいにんじんを食べて、味はまだ健全であり、安心した。

 

 

 

その安心はまだ序曲だというのに…

 

 

 

SO☆SI☆TE

 

 

 

「うぐっ!」

俺の身体に異変を感じた。

そして死んだ魚のように倒れた。

 

 

チーン

 

====|

====|○無理です

====|

====|

====|. 「ただいま戦闘不能」

====|

====|OOO ブクブク

====|OOO by正輝

====|OOO

====|OOO

↑机

 

「ブクブク…」

その後に正輝の口から蟹のような勢いで泡を吹いた。Blueも緊急事態に体全体を包み回復させた。

「ちょっ!正輝‼」

「まずいわ!やっぱり具材を変にいれたからかしら‼」

「起きてください!正輝!」

にんじんを食べただけで倒れたのだから間違いなく酷い。そこにテレポートで凛達が帰ってきた。

「ただいま〜」

「り、凛!助けて下さい!正輝が!」

「何故一つの料理だけでこうなる‼」

倒れているリーダーに荒れた食器台。ある意味緊急事態である。

そして三人はアーチャーに叱られたがあまり言わなかった。何故なら…

 

 

「正輝が私を愚弄した罰かもな。あの三人には感謝しよう」

「マスターだよね…あいつ」

体調を崩した正輝はBlueで何とかなったがあまりの衝撃に次の日の昼に起きた。あの料理のおかげで身体の疲れが取れて爆睡出来たらしい。

「あり?もう朝?」

「もう昼です」

 

ある日の夜

巨大風呂に正輝とミッテルトが入っていた。

「ねぇ正輝…背中流そうか?」

なぜミッテルトがいるのかというと助けた恩を返す為にわざわざ来たのだ。それも全裸で風呂に入ってきて正輝は戸惑った。ちなみに正輝の腰はタオルである。

今身体を洗い中である

「前も洗って「自分でできるから!」終わったらさ…こっちに顔向けてくんない?」

前と顔を洗い終えた後に望み通りに前を向こうとしたらバランスを崩し、

「すまない。このタオルを片付けに」

正輝がミッテルトを押し倒したような状態であった。

「ククク…まさか嘘が真実になる日がきたか。いやぁスマンスマン。続けてくれ。」

アーチャーはそのまま逃げていき、

「待てぇぇえ‼黒沢ぁぁぁ‼」

しかし、アーチャーはそのまま突っ走って逃げて行った。

「一緒にベッド入ろ♪」

「はいはい…」

がっくりした正輝と期限が良いミッテルトは風呂から出たあと正輝の部屋で二人してベッドに入り可愛らしく小声と抱き寄せて、正輝はそっぽを向いて赤面だったかわからないけれどミッテルトから見て完全に戸惑った様子だった。

「こんなことするのうちがあんたのこと大好きだかだよ…だからいつまでも一緒にいてね」

レイナーレとミッテルトは死んでもおかしくなかった。

しかし、助けた。

「当たり前だ…俺の仲間だからな」

正輝はミッテルト達を守る。

それだけは譲らない。

 

7日目

正輝はあることに気がついた。

みんな服が同じ姿。

だから正輝はこう言った。

「全員服を買って来い!特に堕天使二人は多く買って来い!」

「「?別に私達は大丈夫よ(だけど)?」」

「お前らだって同じ服だろ?」

原作の服と同じばかりで気がめいっていた。たまには変わった服も着させたいと思ってきたのであった。転生者に気づかれることなく今日は確実に留守でトラブルことが少なくなる。まさに一石二鳥。だが、

 

 

「そういう貴方だってそうでしょ!」

「うぐっ!」

「何かその台詞最近聞いたことがあるような気がする」

 

 

服が少なく上下の服が少ないのだ。パジャマに水着に下着。

買わないといけない物が多すぎる。アーチャーと凛は勝手に服とか買っていたらしい。

こうして全員服を買いに行くことにした。いや、これで良かったのかもしれない…

 

 

正輝は気づいてなかった。

買い物に行く場所が次の世界に行く予定の

 

 

 

 

 

 

 

 

魔法少女まどか☆マギカだということを…

 

 

 

CLEAR !

ハイスクールD×D

旧学校のディアボロス。

 

称号

ロリコン野郎を手に入れました。

うっかり被害者その2を手に入れた。

 

GET!

ドーナシークとカラワーナの羽根を手に入れた。

 

 




NEXTSTEAGE
魔法少女まどか☆マギカ
魔女と魔法少女。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

絶望で泣く魔法少女の救済と正義の味方VS愚かな科学者
正輝編18話自分の都合がうまくいかないほど頭が痛いものはない(魔法少女まどか☆マギカ)


週1で1個か2個ぐらいで出していきます。


「ねぇ〜正輝ぃ〜こんな感じのがいい?」

「おい!露出多すぎだろ⁉」

正輝は頭を抱えていた。

ミッテルトとレイナーレはマシなのを4、5つ上下買っていたが段々刺激の高い物になり見ていられない物も買おうとしてきた。

高い値段の物は少しづつ増えてゆく。水着も激しいのでクラクラする。セイバーと凛にも二人に進められ断ったが好きな男に女の子っていうのを見せたらというと真っ赤になって爆発した。

「まさか!帰って水着を着ろと言われて風呂で襲ったりするとか⁉」

「あり得るわね。男は獣だから」

「襲うか!てかそっちが着てからなんじゃないのか⁉」

「ミッテルト。正輝はロリコンだから間違いなく食らいつくぞ」

何故アーチャーと凛がいるのかというとアーチャーについては調理道具と洗剤などの家庭の物が必要であったから来ており、凛はあまり服を買う時間が少なかったのでついてきた。

「お前は変なことを吹き込むな‼」

「気にしないよ?あんたがロリコンでも愛があれば何とかなるよ!だから私の身体を思う存分に使って////」

「誤解を誤解で重ねるな!ややこしくなる‼」

今日は正輝が疲れる日らしい。

「一つ質問していいかしら?」

「ん?何だ?」

凛には正輝のことについてまだ疑問があり、何故魔術やサーヴァントシステム。仲間にいる堕天使と神によるあの不可解な能力と士郎の持っているはずの投影。正直正輝の能力と正体が謎ばかりである。

単にわかったことは凛的にはこいつ(正輝)はリーダーであるのと信じられないがサーヴァント達のマスターであること。

「あんたがどんな奴かは知らないけどまだ信じた訳じゃないから」

「初めから信じてくださいなんてあり得ないからわかるよ」

正輝は凛の質問の問いを冷静に答えた。しかし、信用を得ることは簡単なことではない。

「凛。これでもマスターだ」

「わかってるわよ!アーチャー‼半信半疑よ‼」

「マスターらしいことしてないんだが…」

 

 

 

レイナーレside

ほんとうならこんな奴らは光の槍の餌食になるのだろうに。全くめんどくさいことになったわね。

「そこのお嬢ちゃん!俺たちと遊んでくんねぇ〜かな」

「いい女を拾ったぜ!旦那‼」

まぁ転生者ってわけじゃないから殺されることはないから助かったわ。転生者なら私を見て殺そうとするからね。

「ごめんなさい。誘われている人がいるの」

「あんた達と遊ぶつもりないしーってか身体を触ろうとしないでよ!」

「力づくで誘うなら大声で叫ぶわよ」

チンビラの方も段々怒りを感じてきたわね。正輝とアーチャーやりあう気などなくて無視して私たちをあいつらから遠ざけようとしたけど

 

 

「あの白髪と普通過ぎる小僧にか⁉あんな奴らコスプレとか弱虫とかで何かよわっちいだけだろ‼」

 

 

ピキ

 

何かがキレる音がした。

あーあ。あなた後悔するわよ。

正輝はBlueを用意をしてるからこれはもう半殺しにされるわね。

 

「なんだぁ?やろうってのかよ!クソガキが!」

「あーはいはい分かった分かったお前のいうクソガキでいいよ。その代わり…お前らはそれ以下ってことでいいだろ」

 

チンピラの1人が殴ってきた右手をステルス性のBlue(大盾)の反動で指の複数を折らした。

 

「いだぃぃぃぃぃぃい‼」

「おい‼何やってんだ!小芝居みたいなことしてんじゃねーよ!」

その時アーチャーがチンピラ2人を手刀で倒し、1人だけのチンピラが残った。

「さぁどうする?このまま続けても良いがお前のいうガキのことだから後からの身の保証はないと思うぞ?」

「に…逃げるぞぉぉぉお‼」

チンピラ達は漫画で負けフラグの人が言っている言葉を吐いて逃げてる。所詮女と弄ぶだけの性根しかないだけね。

「放って置いて大丈夫なの?」

「面倒くさいのは苦手でね。あいつらが逃げて仲間か作戦なとでまたこようとした時には記憶を消したよ」

神様の能力で面倒なのを避ける為に使い、後からの問題を何とかしておいただって。まぁ守ってもらったからそれもいいかな。

「とりあえずありがとね」

 

正輝side

オッス!オラ正輝。

あいつら転生者だったら結界張って即戦闘に入ってボコボコにしたかったんだがチンピラだもんな。

転生者結界を張って殺しても困るしあまりトラブルとかごめんだからな。神に頼んで記憶消してもらったぜ。

「えぇっ!何それ⁉」

俺はその声に振り向くと携帯で見たような気がした。だが、わからない。

「わけわかんないよね…」

見覚えがあったのでもう少しばれないように近づいてみる。

 

数分後にその三人から離れて行った。

あの二人はどっかで見たことがあるような…

そういえばアニメで見てたよな…

顔が歪んできて、汗が流れ込んでくる。

そして青ざめてきた。

その台詞を聞いてやっと分かったのだ。

「まどか。帰りにCD屋によってもいい?」

何でまどかとさやかがいるんだよぉぉぉお!携帯を咄嗟に見ると世界に魔法少女まどか☆マギカと書かれてある。

「しぃぃぃいまったぁぁぁぁ‼」

「ちょっ!何なのよ正輝‼」

いろんなことがあって疲れてた為に計画をするのを忘れていた。つまりまどか☆マギカについて全くの考えなしの無知。

やばい。これはやばい。

アニメでどんなことが起こるかは一話しか見ていない。たが彼女達が話していた内容は一話にあったがその後の内容が理解していないとたった一回しか見ていないので不味い。

「ねぇ…まさかもう新しい世界に入っているとか言わないよね?」

「どうもすいませんでした…」

凛はため息をつくがアーチャーは既に俺の上に立っていた。

「あのど忘れマスターより私の方が上だがな」

(黒沢の分際で…)

アーチャーはもうこの世界についてと話の資料を手に持っていた。

「流石ね!それじゃあ作戦会議を始めましょ!」

「そうですね」

 

side end

まどかとさやかの2人でCDショップに行って聴いていた。さやかの彼氏であり、有名だったバイオリニストの上条恭介が車の事故で入院していた。そのためさやかはいつもCDを聞かせていた。

まどかが耳にヘッドホンをつけて聴いて楽しんでいた時に

 

 

助けて…

 

 

「?」

変な声が聞こえてきた。

その声は大きくなって聞こえてくる。

 

 

助けて!まどか!

 

まどかが耳を当ててどこかに行っているので異変に思ったさやかはまどかの後を追ってきた。

まどかは声がする方へ歩いて行き暗い建物に行き着き、入ってゆく。そして上から変わった生物が落ちてきた。

その生物を抱くが目の前にはまどかのクラスメイトの転校生であり変な服をきていた暁美ほむらがいた。

 

「ほむらちゃん…」

「そいつから離れて」

 

まどかは怪我をしている生き物を見過ごさない。完全にほむらが敵役になっており、その間からさやかが消火器で2人で逃げようとした。

 

「まどか!こっち!」

「さやかちゃん!」

 

ほむらは消火器の煙を一掃し追いかけようとしたが…

「こんな時に…」

 

 

 

 

一方まどか達はほむらから逃げていた意味がわからない状態だった

「なんだよあいつ!今度はコスプレで通り魔かよ!つか何それ!」

「わかんない…わかんないけどこの子助けなきゃ!」

しかし、段々周りの景色が変わってゆき非常口もなくなり、別の風景になってしまった。何がなんだかわからなくなってきて混乱している。そこに綿毛みたいな化け物が二人に迫ってきた。

窮地に追い込まれていたその時に周りがオレンジ色の光であの化け物を倒した。

「危なかったわね。でももう大丈夫」

そこには同じ学校の制服をきた金髪のロール髮をして、宝石みたいな物を手に持っていた。

その女の人は白い生き物をキュウベイと呼んでおり、少し事情を二人が話していたがまたあの綿毛が残っていた。

「ちょっと一仕事片付けちゃっていいかしら?」

宝石をかざすと変身し空から出てきた沢山の銃で残りの綿毛化け物をまとめて一掃し、周りの景色も元に戻り、二人も安心した。

その後にほむらが駆けつけてきた。

金髪の少女は魔女は譲るとほむらに言ってきたが、

「用があるのは」

狙いはは白い生き物であったが、

「飲み込みが悪いわね。見逃してあげるって言ってるの」

二人で睨み合っていたがそこに空気の読めない人が落ちてきた。

「ゴホァ!」

落ちてきたのは一般の男性が落ちてきた。

「⁉」

「何⁉」

「人が落ちてきた!」

黒い少女が一番驚いたことは人が落ちてきただけではない

「⁉何で私の知らない人が…」

「すまんスマン。今度からは気をつけるよ」

「完璧悪気があったけど…」

「アーチャー!いくら作戦とはいえこれは予想外だ!」

「てっめぇ!なにしやがる!」

みるからに落とし穴から人が集まってきて信じられない様子だった。

 

正輝side

実は3:1の仲間にまず入り、死亡フラグ回避をしようと思っていた。

金髪の少女である巴マミは三話で死亡し、さやかもその後に死ぬ。

とりあえず二つのグループに分けた。

 

マミチーム:セイバー・正輝

ほむら:アーチャー・凛

 

レイナーレ達は一誠達の影達の軍隊で修行。俺達の中で能力が低いので強くさせ、更に修行中は俺が死なない限り堕天使達は死ぬことはない。

アーチャーと一緒は不味いのでこう分けるとして早速ほむらが帰ろうとした後にセイバーと俺で介入したがアーチャーの奴。俺の背中を蹴って今の時じゃないところで不時着させやがった!更にもうアーチャーは出てやがる‼

そして更にアーチャーが衝撃な発言をしてきやがった。

「すまんなマスター。残念だが私一人でほむら側につくことにした」

「どうしてこうなった⁉」




感想待ってます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編19話独断行動(魔法少女まどか☆マギカ)

 

アーチャーが単独行動したいと勝手な行動をとった。

ほむらと協力するといい、正輝の命令を無視した。

これには、正輝以外の三人も驚いている。

「アーチャー!作戦どうりにやるって言ったハズでしょ⁉」

「いや私は正輝とは動きたくないのでね。それに正輝は一個前の世界で一人行動をしているだろ」

「自分勝手も大概にしろボケ!」

アーチャーは正輝裏切るハズがない。だが一つわかることがあり

「マスター。私にも独断行動させたいのでね」

「お前の考えそうなことだと思った!」

こうしてほむら側はアーチャーにつき、正輝とセイバーとリンはまどか側についた。

「というわけで君のそばにいていいか?足でまといにはならんだろう」

「……好きにしなさい。けれど私の邪魔をするのなら…「手を引く。それで良いのだろ?」わかってるならついてきて」

ほむらはアーチャーと一緒に逃げて行った。

正輝は頭を打ったところを掻きながらイライラしている。

 

「あのヤロー…勝手なことしやがって」

「まぁアーチャーもそこまで馬鹿じゃないからほっといても大丈夫じゃない?」

その頃白い生き物を巴マミが魔法で回復していた。

「助かったよ!マミ!」

金髪の少女の名前は巴マミ。

あの人は前に確か車の事故で死にそうになった時に契約で助けてもらった人物であるが3話目に死んでしまう。

それを変えるのが俺たち正義側の転生者の役目である

「そうだよ!鹿目まどかに美樹さやか!」

 

(こいつはキュウベェ、だったな。まとめて言えば普通の生物ではないし、人間的に言えば悪としか言いようがない。)

こいつがある五人の運命を狂わせたのだから。

「お願い?」

「僕と契約して魔法少女になって欲しいんだ!」

その言葉は運命を変える言葉であることは少女達は気づかなかった。

「ところであなた達は何者なの?」

「その前に落ち着いた場所で話させて」

 

 

そして時が過ぎ2話の終わり頃の夜中になった。

正樹達の自己紹介をして、とりあえず自分達は何者かは必要最低限は言って置いた。

朝にはまどかとさやかが念話。

昼ぐらいにはほむらがやってくるがアーチャーはおらずマミからの話によると買い物に行っているらしい。

そして夕暮れに薔薇の魔女をマミが倒しほむら達が追ってきた。

ここまでは原作と同じだ。

とりあえずこの世界観の説明をしよう。

一つ目

魔法少女と魔女について。

まず魔法少女は人を守る希望。魔女はその逆。呪いみたいなものを撒き散らし哀しみなどの負の感情を大きくして餌食にする。

魔女の特徴は結界をはり、奥の方にいるが人間には見えないので厄介。更に事故や殺人などはほとんどが魔女。

 

二つ目

魔法少女は魔法少女で協力しあえば魔女はあっさりと壊滅するだろ?

いいや。むしろ別で魔女の倒した後の利益で争いあってQBを消したり、他の魔法少女を消すこともありゆる

 

三つ目

QBに願い事を一つ叶えることができ、魔法少女になることが出来る。しかし、一生魔女を討伐しなければならない。これがQBが言っていたことだが…

 

この疑問はまず契約の証であるソウルジェムは濁ると魔法を使えなくなり体調を崩すというのはおかしい。魔法少女になるということは一生子供。

 

魔法少女の本当の真実はこうだ。

魔法少女になるとソウルジェムをもらうが実は命であり生命線である。つまり壊れたりすると勿論死ぬ。ある一定の距離にソウルジェムを遠ざけたら抜け殻みたいにソウルジェムを近くにない限り死んでいる状態。結果ソウルジェムを肌に離さず持ってなければ大変な目に遭う。

更にソウルジェムとグリーフシードの濁りでどうなるか。

まずQBが言ってなかったソウルジェムについてはグリーフシードと同じ。

グリーフシードは魔女から手に入れ濁ればまた魔女になるが、ソウルジェムは濁りきるのと絶望し過ぎて魔女化する。

つまり魔女は元々は魔法少女であること。

 

だから俺はこう思った。

 

「よし、終わる頃までにソウルジェムをデバイスにしておこう」

 

俺は改造式ルールブレイカーでソウルジェムの魂を元に戻し、能力をデバイスに引き継ぐ。

勿論欠点である魔女化と濁りは消去。こんな感じに最後にまどか達を仲間になるかという話し合いをしようと思う。

だが前の世界のようにうまくいかない。そんなことの為にレイナーレ達を強くさせ転生者とやりあえる力を持たないといけないのだ。

「QBに選ばれたということは奇跡を叶えることができるけどそれは死ととなり合わせってことよ。だから慎重にどうするか決めなさい」

無理だろう。

その子達は叶えて欲しいことがこの先にあるのだから。

 

 

ほむらの家

アーチャーのお得意の料理で腕を振るっていた。その夕食にほむらの反応は…

「美味しい…」

「ほぅ。そのような顔もできるとはな。だが料理できないとは困ったものだ?それだとよほど美味しかったようだな?」

「⁉なんでもないわよ‼///」

アーチャーはほむらの女心をいじくったがしかし、

「なんでもない?顔にご飯がついてるぞ」

「っつ!/////ちょっと顔洗うわ!」

 

 

 

 

巴マミ家

 

 

一方正樹達は携帯を使って神様に連絡していた。正樹は電話しながら話をしていたというよりか。なぜか叫んでいた。話そうとする前に内容が酷かった。

 

「俺だ神さm…」

「おうおう正…」

 

 

 

 

 

 

 

ク○ア○リーン!

 

 

 

 

 

 

「なんで着メロ歯磨きのやつなんだよ!」

「ああ。他の神からか」

他の神様とは前に同盟した姉さんの神様と話をしているらしいが

 

一時間後

 

「で?何だっけ?」

「長いな!あんたの話!」

「おお!CMの着メロカッケーって話だっけか⁉」

「まだなんにも言ってねーからな!」

 

 

 

 

 

らーらーらーらららー以下略

消○力ぃぃぃぃい‼

 

 

 

 

 

ウ○ンのチカラぁぁあ!

 

 

 

 

 

 

 

ボー○ド‼

 

 

 

「どうだ!凄いだろ‼今なら一曲一万円で買えるぞ!」

「お金取るのかよ!それに大金でそんなの買うか!」

「ならば今なら割引で1500円に割引しようか?」

「急激に下げたなおい!あと買わないって言ったろ!」

 

マミの部屋で思いっきり大きな声で喋っていた。

「どうしたのかしら?」

夕食についてはマミがやってくれるそうだ。アーチャーを除く正輝達はマミの魔女狩りの代わりに居候させてもらうつもりだった。

「おい!話を戻すぞ!アーチャーは一人でも大丈夫なのか⁉」

「大丈夫じゃろう。あと転生者についてなんだが今回のは気をつけた方がいい」

「えっ?」

「今回のはお前さんらにとって変わった転生者じゃろう」

ツーっツーっ

リリカルなのはの時と同様どういうことだという説明もなしに切った。

「また無断できりあがって…」

「美味しいです。マミ」

「それは良かったわ。あと、あなた達が家事をしてくれて本当に助かったわよ」

今は誰も死んではいないが次の話で巴マミは死ぬ。

正輝達はそうさせないだろう。

けれど彼らは知らない。

だが救済ばかりしても駄目だということをこの世界による理不尽な闇と殺者の楽園でしらしめられ、思い知ることになるだろう。

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編20話お菓子の魔女(魔法少女まどか☆マギカ)

けっこう短めです。
あと新しい小説を作りましたのでそちらの方も読んでもらえると嬉しいです。


更に日は過ぎて。

さやかが上条恭介のお見舞いでCDを持ってゆき、一緒に聞いていた。ここの所使い魔ばかりであり特に原作通りに進んでいる。

途中にマミの願い事が話された。

それは家族の運転事故で一人だけ意識がありそこにQBが現れ助けてというのが願いである。

 

 

そしてマミが死ぬ日が来た。

その日の前に別のところでほむらとの秘密作戦会議をほむらの家で講じた。

「えーとりあえずアーチャー。進展は?」

「大丈夫だ。何も起こってはない。そちらもだろう?」

黙って頷き正輝はある紙をほむら達に見せた。

「作戦はほむらがが言っていたようにまずマミを止めようとする」

やっぱり同じようにほむらはマミ止めてくるだろうと思った。だがマミはほむらの警告を無視し、死んで逝ったのだから。

「もし駄目だったらほむらについては後で正輝の影が拘束用の魔法を破壊するから私とセイバーは魔女に狙われないようにほむらと一緒に行くわ」

「俺は?」

その後に正樹の役割がまだわからなかった。

一応セイバーと凛はまどか達と共に行動しアーチャーは別のところから弓で魔女の目などを射撃するだろう。

「だったらさ。俺にいい案があんだけどよ…」

 

まどか達は上条のお見舞いに行っていた時にさやかは都合があって会えないく帰ろうした時に

「グリーフシードだ!孵化しかかっている‼」

さやかはキュウべぇと一緒に魔女を見張り、まどかはマミを呼んだ。

そして夕暮れにマミがやって来た。

 

「言ったはずよね。顔も見たくないって」

ほむらは今回の魔女は危険だと交渉して止めようとするが、

 

「信用すると思って?」

マミは魔法でほむらを束縛させほむらを動けないようにさせた。

「馬鹿っ…こんなことをしている場合じゃ」

やはり止められなかった。

このままほっとけばマミは死ぬだろう。正輝は魔法で縛られたほむらを助けた。

「やっぱり。貴方の言うとおり駄目だったのね」

正輝とほむらは急いでマミの方に駆けつけた。

アーチャーとセイバーについてはそもそも魔法少女体験なんてやらせるなんて命の保証がない。

こんなことさせられない。

マミによる魔法少女の体験の誘いはこれで終わらせるつもりだった。

 

*****

 

 

ついでに一緒に行こうと誘ったけれど正輝達はそれを断った。

不思議に思っていた。

いつも外に出てどこに行くのかも分からない。

ちょっと出かけてくるってそれだけ。

あの黒い魔法少女のところなの?

正輝達が暗い表情をしてたから何か言えないのだろうけれど、それでも仲間だと信じたい。信じ続ければきっと分かってくれるはず。

 

正輝達も私のことを仲間だと思ってくれる。

最後は私のこと褒めてくれる

 

 

「マミさんはもうひとりぼっちなんかじゃないです。正輝達もマミさんのことを分かってくれます」

 

このままだと疑心暗鬼になるところだったのかもしれない。そんな私を鹿目さんが助けてくれた。

鹿目さんと一緒に戦ってくれるのがすごく嬉しい。笑みがこぼれそう。

 

今日は気分がいい。

もう何も怖くない。

とっとと魔女を倒してこっちから決めてもらうわよ!

 

「ティロ・フィナーレ‼」

 

 

決まった!これで

「!」

 

え?私倒したのに。

嘘。こんなの…

なんで目の前に口が

 

 

死にたくない。

 

 

 

 

 

*****

 

本来なら頭部を食べられてマミは死ぬことになった。

 

 

 

 

そしてマミは食べられることになる。

その筈だった。

「⁉えっ…‼」

気がついたら正輝とほむらがそこにいた。魔女はとっくにグリーフシードと化していた。

何故マミが死ななかったのは更なるもう一つの作戦であった。

 

 

 

「あなた本気で言ってるの?」

「本気も何もあれ生かすのは厄介だろうが」

 

空間断絶魔風手裏剣が恵方巻きのお菓子の魔女の体を切り裂く。

痛みは感じないが爆風や攻撃はどんな遠いところでも届く。

正輝は魔女に空間の亀裂をつけて、その後にほむらはそこに爆弾を放り投げる。

 

まさに第三者の介入による不意打ちだった。

 

時は動く!

 

お菓子の魔女は身体中の中全体仕込まれた空間の亀裂に爆弾を注ぎ込まれ一斉に爆発し、偽・螺旋剣を頭から食らい決着となった。

 

そして魔女の結界は消えた。

 

「あの時の転校生‼いつの間に‼」

「それにマミさんも生きてる!」

 

二人は喜んでいたがマミについては納得がいかなかった。

「私を信じなかったの…」

「悪いな。けれどあのままほっといたらお前死ぬ所だったぞ。そして魔法少女の体験もこれで終わりだ。よく分かったはずだろ?お前が死んだらさやかもまどかも道づれだぞ?

 

残念だがら魔法少女でないまどか達を巻き込むのは終わりにしてくれ」

正輝達は決してマミを裏切った訳ではない。しかし、正輝達とほむらは無言を貫いた。

まどかとさやかは現に何も言えなかった。

事実あんな危険な目に会い、マミさんは何も悪くないなんて言っても何の説得力もない。

アーチャーとセイバー達は正直に話した方がいいと言ったがそれだと逆に正輝達も信じられなくなる。結果として巴マミを死なせないようにするためだったが本人が暗い表情だった。

 

なんで死ぬことがわかったの?その疑問ばかりがマミの心の闇を積もらせた。

 

そしてそれが裏目に出るとはこの時正輝達は思わなかった。

 

 

4話目の話。

まどかは志筑というお嬢様の友達と会ったが魔女の口づけで追跡していた。まどかは正輝に連絡をしていた。

正輝は早速まどかにマミの携帯から連絡を着けようと思ったが、

「駄目…マミさんから連絡が来ない!」

「はぁ⁉おかしいだろ!繫がる筈だろ!」

マミは生きているはずなのに連絡が来ない。嫌な予感がしてきた。

正輝はセイバーにマミの所へ行けと命じ、二人でまどかの助けに行った。

 

だがもう遅い

もうとっくに転生者が動き始めていたためである。

奴らは魔法少女が心の闇による絶望で魔女になる方法で魔女になったマミと正輝達で相打ちになるかもしれない。

それは最も最悪な状況だ。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編21話脅威の転生者(魔法少女まどか☆マギカ)

まどかが襲われた時マミもかけつけていたが、その途端マミは転生者に襲われた。この時転生者という存在を知らず魔女の結界とは異なり、紫色のガラス張りした結界が張られている。

「⁉︎…誰なの‼」

「生きてたのか?そりゃ良かった」

助けに行った途中で、魔女の結界ではなく別の結界を張られ、目の前にはスーツを着た黒いサングラスをした男が出現する。その男は手に持っていたパソコンが開き、それを上空に放り投げた。

投げたパソコンは宙を浮き、ゆっくりと開いていく。

 

パソコンは電源が入ったままで、デスクトップをマミに見せる。

そこには自分が写っていたが、場所はあの時戦っていたお菓子の魔女の結界内だった。

助けてくれなかったら自分があの時に魔女食われ、魔法少女ではないさやか達は怯え、後から駆けつけたほむらが魔女を倒す。正輝達が後で駆けつけなければ自分は生きておらず、仮に正輝達がいなかったとしてもほむらがまどか達を助けなければ、道連れにしていただろう。

 

調子に乗り過ぎていたのかもしれない。

けれども、魔法少女になってから彼女はずっと一人ぼっちだったから寂しかった。

まどか達と知り合って、沢山友達ができて嬉しかった。

 

正輝達はマミに何も言わないまま、ほむらと協力して倒した。

 

ーーーどうして私に連絡をしなかったの、正輝達はそんなにも私のことを信用出来ないの?

 

正輝の言葉がマミの脳裏に響く。

 

『お前、死ぬ所だったぞ』

 

 

「もし…私があの時に食べられたら私は…」

「そうだな。おじゃんだったな」

 

マミが動けずにいる間、パソコンから変な音が流れたままデスクトップの画面が切り替わる。

魔女ではないのに強い。

複数のパソコンが飛んでおり、文字が飛んでくる。

その度にマミの過去を暴露させる。

 

「苦しいよぅ!」

「助けて!」

「怖いよ…!」

 

パソコンの画面には、かつて魔女に巻き込まれて救えなかった子供が沢山いる。

見覚えのある子供であったが、救おうとしても救えなかった。

 

「駄目っ‼」

マミが必死に手を指し伸ばそうとする。

 

画面は砂嵐になって切り替わり、

 

ウィルスで死にました。

子供達の苦痛の叫び声が聞こえる。

血まみれの四角い部屋。

子供達は皆殺されてしまった。

 

 

背景には子供の変死体が写されている。

そしてトドメと言わんばかりに大きく文字が画面に出てくる。

 

ーーーーーーオマエガコロシタ

 

「いや…いやっ…いやあぁぁぁ‼」

 

救えなかった。

前に人助けをしたが叶わずその人が死んでしまったことがある

今そばにいたのに。

更に画像が変わり動画になった。

 

「ソウルジェムは元々あった魂なんだ」

 

 

「⁉そんな…どうしてキュウベェ…」

マミは遂に知ってしまった。

魔法少女は抜け殻でソウルジェムの近くでしか動けないゾンビだと。

「唯の偽善者だったな、自分を犠牲にしかと理恵がない人形…いや化け物か。

お前は、言葉巧みに子供どころか今度は後輩をも地獄に落としたんだ。人間のすることじゃないな?」

「やめてぇぇぇえ‼」

マミが動かなくなっても、容赦なくパソコンによる絵の具現化にタグ投げの攻撃が襲いかかってくる。

敵は自分の体験を否定しながら攻撃してくる。

泣きじゃくりながら抵抗している内にマミのソウルジェムが段々濁ってゆく。

「魔女になるのか?人の皮を被った怪物が」

「ソウルジェムが魔女を生むなら、この体がゾンビなら死ぬしかないじゃない…‼」

自滅した方がいいだろう。

マミは今髪飾りの形にしたソウルジェムをつけており、それを銃で壊そうとしている。

「とうちゃーく」

「ごほぁ‼」

「きゃあ‼」

空間の切れ目から別の人が三人出てきた。

「さっきのは何だったんだ?」

「何かさっき変な叫び声を出して不意打ちをしたよーな…」

「気にしたら負け」

すると三人は転生者の攻撃を避けて、

「よし、退却ー!」

「おい何がどうなって…待てって‼︎」

逃走用アイテムである逃煙球を下に投げて、マミを連れて逃げて行った。

 

嶺side

ペルソナ一部分は終わって今度は救助を押して花村達を連れて戦うことになって…なんか一人うずくまってるけどこの子がマミ?

「もう一人で死なせて」

「⁉何バカなこと言ってやがる‼」

「私もう化け物なのよ…」

「ふざけんじゃねぇ‼何が化けもんだ!お前は人間だ‼」

うん。見て判断したら確かに人間だよね?でも人体的に人間じゃないんだよね?

「貴方に何がわかるっていうのよ‼」

ソウルジェムが砕けたら終わり。

砕けれないのと魔力がある限り不死身だが、普通の体だったら重傷もなりかねない。

でもさ?

「ゾンビじゃないよ?」

「へっ…」

「ゾンビってのは心がないことだよ?怒ったりできないし、涙を流しているのはできないよ?」

それに、こっちの生前にいた世界なんて差別で差別される人が誰かを救おうとしても批判される世界だったから、誰も助けてくれない世界よりもずっといい。

 

鳴上達にもこの世界についての事情を言ってなおかつ正輝達に任せればいいということになっているから鳴上達もなぜマミが苦しんでいるかは理解できた。

「そのとうりだ。それに一人ぼっちじゃない筈だぞ」

正輝とまどかからメッセージがきて伝言を伝えてくれと言って置いた。

 

マミさん大丈夫ですか⁉

やっぱり昨日のことでつらかったんですか?ごめんなさい。

私が魔法少女に慣れたらがわりに助けれたのに…けれどそんなことをしてはいけないって正輝達が私に言ってました。

 

正輝達は実際マミさんが死ぬのを知ってましたが変に思われて言いづらかったんです。

傷つけるつもりはありません。

あの人たちはマミさんを見捨てたり、裏切ったりしません。

だから戻ってください。

魔法少女体験が出来なくても私は親愛の先輩だと思っています。

 

まどかより

 

マミさん。元気ですか?

魔法少女体験のことで辛かったんですよね。あれからあたしも正輝になぜ助けなかったのかを聞いても納得のいく答えばかりで非の打ち所がありませんでした。だからと言って正輝達はマミさんを裏切って転校生と協力し合うってわけじゃありませんでした。転校生の方も完全に協力したつもりでもなかったと正輝達から聞いたからです。元気なマミさんに戻ってください。

まどかも元気て帰ってくるマミさんを待ってますから

 

 

さやかより

 

一人で苦しむなよ。

お前を騙したわけじゃないから。

それにお前周りの警告無視して突っ走っちまうだろ?でも、伝えなくて悪かった…伝えたとしても俺たちを疑うのは間違いないと思ってな。あと多分これを聞いてるってことは転生者と会って真実を言われたんだろ?けど俺達はゾンビだと思わないからな。お前は悪くない。一人で苦しかったんだけれどもまどか達と俺達がいる。だからその転生者をぶちのめして帰って来い!まどかが襲われている件については俺に任せろよ。

お前は一人で背負い込む必要なんてないんだからな。

正輝より

 

「ごめんなさい…」

「転生者っていうのは正輝達と同じようなもんなんだけどあれはもう敵なのは状況から分かってるよね?

 

 

あまり詳しい話は長話だから正輝に聞けばわかるし、私たちは倒すけどどうする?マミは」

「大丈夫よ。私はもう苦しくないわ。魔女にならないように決着をつけないとね」

一人協力者が増えて良かった。

これで凹んでたらどうしようって思ってたから。報酬についてはまたペルソナのところに行く時に協力という形で返してもらうね?

戦闘BGM:reach out of the truth

「クソッ!どこ行きやがった!」

転生者は操っているパソコンで探していたが一向に見つからない。

「こっちだよ!」

花村は転生者をおびき出した。

すると転生者は花村の方を向き

「そこかぁ!」

転生者はパソコンのタグを画面から飛び出してきた。それを花村は逃げながら自分のペルソナであるジライアでタグを破壊した。

本当ならパソコンに追尾機能と地図機能をつけ、早くマミを倒せた筈なのだ。

つまりあの転生者は馬鹿なのだ。

その代わり威力は機能性が無い分強力であり、タグは当たると爆発するものだった。花村は行き止まりで遂に逃げられなくなる。

「まずっ!」

「殺してやるよぉ‼」

パソコンの画面から剣が何本か現れそれが通り抜けて花村を刺したが正体はデータであった。

「あぶねぇ〜」

本物の花村は文鹿の携帯のテレポートで転送されていた。

「行くぞ‼ペルソナ!」

嶺の全設定変更(オールシステムチェンジ)で転生者のパソコンから取り出して花村のデータを作り、狭い場所に逆に追い込まれた。

更にその場所はガソリンの液体がばら撒いていた。

転生者(不味い‼)

パソコンは一定時間使い続けると機体が熱くなる。

パソコンのオーバーヒートは煙ができる熱に匹敵でき、周りには大量のガソリン。この意味が分からないわけが無い。

だが何も出来ない訳では無い。

ペルソナであるジャックランタンで爆発させるが、

「させるかよ!」

転生者のパソコンから大量の洗剤と断空が出てきた。断空によってジャックランタンの炎も届かず洗剤でガソリンも使えないようにする。もうこれによって爆発することは無い。ガソリンの箱も全て出し、時間が立てば爆死することは無い。

 

しかし、嶺達ににとっては無意味だった。

「イザナギ‼」

真の狙いは水による電気でのパソコンのショート。鳴上の元々持っていたペルソナのイザナギは雷を使える。これで水を流していた全てのパソコンは使えなくなり、目の前にはマミの大技が構えていた。

ガソリンもまだ残っている。

そんな状態で撃ってきたら間違いなく周りを破壊するだろう。

マミは涙を振り切った。

(もう絶望しない。だって私は一人じゃない!そして、ここに生きている‼)

「分かっているのか!そんなことをしても魔法少女として最後は死ぬだけだぞ‼」

「たとえ死ぬことになったとしても私は先輩として彼女達に真実を教え犠牲になる人を助ける義務がある!それに友達がいる!私は今を生きたい‼」

「思いっきりやっちゃえ!」

「ティロ・フィナーレ!」

「ジャックランタン!」

大量の炎とマミによる必殺技が転生者に直撃する。

「やぁめぇぇぇろぉぉぉぉおお‼」

パソコンが破壊されその火花がガソリンに付き次々に爆発してゆく。その爆発は脅威的なものだっであったが嶺達は結界内から出られ犠牲になったのはあの転生者だけであった。

「さて。私達は帰らないと」

「あのっ‼貴方達の名前は…」

マミは彼らがまだ何者なのか知らない。名前だけでもきこうとしたら

「正輝の姉ってところかな。二人の名前はまた会う時に言うよ。」

マミは嶺と鳴上達はそのままテレポートして帰って行くのを見ていた。

 

マミside

転生者に、魔法少女の真実。

この数分で色んなことをしらないことを知りすぎたわ。正輝が言えなかったのはわかったけれどまだ疑問が残ってるわね。

さてと、

「正輝さん!帰ってどういうことか根掘り葉掘り聞かせてもらうわよ‼」

私は元気を取り戻した。

まどかさん。

さやかさん。

正輝さん。

ありがとう。

貴方達に会えて良かったわ。

そのおかげでまだ私は真実を知ってもこうして守りたいもののために戦えれるのだから




援助要請
同盟しあった仲間と携帯のメールから送り、連絡のとったNo.の転生者はその世界にチケットなしで援助が可能。

終わればすぐに帰れる 。
しかし、今世界に介入している場合は一旦船に戻ってから行くしかない。


巴マミが転生者と激突中。
今は助けにいけれない状態なので
救助を頼む


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編22話後悔だけはしない(魔法少女まどか☆マギカ)

 

 

ここは病院。

さやかはいつものように借りてきたクラッシックでいつも聞いていたが上条の様子がおかしかった。

「さやか」

「何?恭介。」

突然尋ねてきた。

上条は音楽の話ばかりしてくるさやかに飽きたような声で

「さやかはさぁ…

 

僕を虐めてるのかい?」

さやかは恭介は音楽が好きだからと言ったが

「自分で引けもしないなんて…」

恭介は手をCDプレイヤーにぶつけ、それに驚いたさやかはどうにかしようとした。頑張れば絶対に治ると言ったが医者から手は治せない、諦めろと言われ、上条にとってはどうしようもなかった。

 

「僕の手はもう二度と動かない…奇跡か、魔法でも起こらない限り」

上条は絶望していた。

好きなバイオリンが弾けない。

それはある意味苦痛だった。

「あるよ!奇跡も魔法も…あるんだよ‼」

そして、さやかは魔法少女になっていた。上条恭介の腕と引き換えに。間違いなく病院の屋上でQBと契約をしてしまったが、場所が変わっていた。そこはさやかの部屋で行われていた。

本来なら正輝が改造式ルールブレイカーを使い。全てのメインキャラがでできてからさやかを魔法少女にしてそこからジュエルシードをデバイスに変換するつもりだったのに。

さやかは自分の首を締めるようなことをしてしまった。おかげで計画を実行するのはやや困難。

あってはならないことだった。

 

 

少し話を戻そう。

まどかは友達である志筑が魔女の口ずけをされ、他の人たちも同じ方向へ廃工場に行っていたが、マミの連絡が取れず一人で止めようとするけど何かバケツみたいなものがあり、その中には危険な液体が入っていた。

まどかはそのバケツをガラスの外に放り投げたが魔女の口ずけをされた人々に使い魔、魔女本体襲われていたが、それをさやかが助けた。そして今現在廃工場に全員集合であった。

 

「どーしたのよあんた達。そんな驚いた顔して」

「嘘だろ…」

あってはならないことが起きてしまった。美樹さやかの魔法少女の契約は正輝達にとって絶対に防ぐ必要があった。

こうなれば魔女の瞬間にどうにかするしか無い。そのためにほむらと少しは協力関係になったが現れ出てきた転生者で邪魔が入り。何とかまどかの所までいけたがもう遅かった。

テレビの魔女はさやかがまどかを助ける原作ルートだが、もうそのまんまだ。今回はほむらがまどかを助けに行きさやかが助けることはないがまどかとさやか以外のサブキャラと俺たち介入者しか邪魔をしていない。なお襲ってきた転生者は全滅した。

「貴方は…どこまで愚かなの⁉」

ほむらも正樹達を含め5人。

防ぐならその気でいた。

正輝の顔は真っ青だった。

しかし、途中から出てきた転生者によって阻まれた。正輝はその場を後ろに振り向いて去って行った。

「⁉正輝!」

「しばらく一人で考えさせてくれほむら。間違いなく一人犠牲になるかもしれない」

「それってあたしのことかー!」

もうこれは笑い事ではない。

さやかを魔女にさせないようにするしかない。

「何でこんなことになってしまうんだ…」

そもそも上条恭介の腕を治す力を持っている者は正樹達の中にはいない。

遠坂凛の魔術回復は恭介の腕が治るかどうかわからない。

さやかについては諦めなさいとほむらに言われているが、改造式ルールブレイカーを使えばいいがまだできていない。あれはソウルジェムとグリーフシードを調査してからしないと後で支障がきたらまずい。

世界に行った後はこの世界をクリアしない限り時間は進む。

いや、どの道避けられなかったのかもしれない。

この瞬間さやかの魔女化の確率が高くなってしまった。

 

*****

 

どうして俺の計画はこうも狂ってしまう!黒沢のうっかりなのか⁉それとも後から俺の幸運が降り注ぎますってパターンか⁉

中途半端だなぁおい‼

「少しは落ち着いたらどうなの?」

「ああ、そうだなってマミ⁉いたのか⁉」

「失礼ね。貴方が独り言を言っている間にいたわよ」

「独り言いうなー」

マミは何が起きたかを話し、何処に行っていたかと、QBが詐欺師ですということがわかった。

「後、貴方のお姉さんからよ」

「それ録音機?」

それのスタートボタンを押すと

 

ヤッホー正輝。元気?

とりあえず世界の一つは救えたよ。だけどまだ途中で終わってしまってまだ話の完結まではいかなかったよ。

転生者については気をつけてね。

この世界でも中途半端で話が進めなくない場合だと転生者も途中から出てくるから頑張ってねー。

それじゃ私はフェアリーテイルの世界に行くから。

 

「貴方のお姉さんからそう言ったわ。それよりフェアリーテイルってなに?」

「なるほどねぇ…あ、フェアリーテイルは気にしなくていいから」

 

前はハイスクールD×Dだけれども今回は大変だろう。なんせ原作による死亡フラグを回避してもこの先問題が起きて無駄でしたなんて最悪だ。

 

「で、これからどうするの?」

「悪いと思うが前に一緒だった杏子とさやかが殺り合いになる」

「それを止めるのね」

マミはいつしか冷静になっていた。

「お前…大丈夫なのか?」

「大丈夫も何もどうにかしないことには変わりないでしょ?」

正輝はマミに全てを話した。

少しでも協力者を増やす必要があり、連絡の取り合いで何とかなる。

 

 

 

 

 

「大きな課題だな…」

改造式ルールブレイカーに上条の交渉。ここから正樹達によるさやかの魔女化封じ作戦が始まる。

だがうまく行くとは限らない。

そう、

 

 

 

ここからが第二の問題の始まりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして正輝達の旅は次々との戦いに巻き込まれながらも最後はハッピーエンドとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完結

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ちょっと待(っ)てぇぇぇえ‼」」

ん?何か?

「何か?じゃねーよ!何勝手に終わらせ「俺はなぁ‼試験後だから疲れてんだよ‼」は?」

だいたいさー試験後って早めに勉強するのにこっちは苦労して苦労して…だから完結(嘘)させたのさ!(笑)

「(笑)してる時点で元気あるだろ⁉」

というわけで完結は嘘です。

まだ続きます。

投稿は遅くはなりますが。

「まぎわらしいわ‼」

 

 




次回さやかの魔女化対策
「こんなの絶対おかしいよ‼」
「上条。お前はあいつの全てを知っているとでもいうのか?」
「ごめんね。杏子…」
「絶対にお前の努力を無駄にさせるかよ」
END


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編23章新たな魔法少女(魔法少女まどか☆マギカ)

 

「まさか君がくるとはね?」

「わざわざでむいてやってんのにさぁ?マミの奴くたばってねーじゃんかよ‼」

何だよ嘘つきやがって‼

情報が全くの大違いじゃねぇか‼

「いや。マミが僕の知らない結界に入って何時間立っても出てこないから」

「おまけに新しい魔法少女に新しいイレギュラーなんて話がだいぶ違うんじゃないの⁉」

新しい魔法少女だけじゃなくそれに介入してくる大量のイレギュラーなんて全然知らないんだけど‼

「魔法少女についてはついさっきだけど」

マミも加勢してくるとしたら厄介だな…けれど

「決まってるじゃん」

まぁどうでもいい。

用は邪魔者を潰してあたしの領域にしちゃえばいいんだ。何人いるかはしらねぇがイレギュラーも弱いのなら倒せばいいし。

「ぶっ潰せばいいんでしょ。その子とそのイレギュラー共を。」

この時のあたしは余裕だった。

けれどそのイレギュラーの一人の頭がギャグ満載でどうかしているとはこの時は思わなかった。

 

 

*****

 

まどかとさやかは学校に行っており、マミには転生者について話した。なおソウルジェムについてはさやかがゾンビだから手が治った上条恭介のことを早くも好きになれなくなってしまい、同時にソウルジェムを濁らせてしまうのもマミに言った。

正輝達は杏子をどうにかする為にビルの方で待っていたが…正輝はアーチャーとなぜかポーカーをしていた。

ことの発端は…

 

「マスター。貴様は私の邪魔をするな」

「いや。誰のせいだよ」

その頃正樹とアーチャーは魔法少女である美樹さやかと介入者の杏子が戦い合う場所待ち合わせの予定のはずなのに言い争っていた。

そして、ポーカーで決めることにした。

「止めるべきなのかしら?」

 

正輝は最初からイカサマを仕掛けた。トランプをシャッフルしていた時に1のカードをもう四枚か入れて置いた。

「ストレートくっくっく…」

「ロイヤルストレートフラッシュ」

「いぃああぁだぁぁぁぁ‼アーチャーお前イカサマしたな!」

「私がか?」

「五回連続はあり得ないからな!」

「貴様もだろう」

「この五十歩百歩はなんなの?」

アーチャーはとっくに見破っていた。正樹の小細工は一回やった後にすでアーチャーもロイヤルストレートフラッシュを仕掛けてきた。

それも五回連続。

これの相打ちなんてできる訳がない。しかし、正輝も前半でほとんどイカサマ(フルハウスかストレートをほとんど)してた為アーチャーも同じようなことをしていた。

「この悪魔‼鬼‼鬼畜‼」

「お前が言うな。」

「仲良くしてください‼」

「「だが断る」」

「ほっときなさい…こいつ等には止めても無駄だし、これが日常茶飯事だから」

正輝は武器を構えていたのでアーチャーも構え、激突した。

斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る

正輝はアーチャーの剣を切り落とそうとするがそれをアーチャーが防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ

「見ていられないわ!やっぱり!」

「ほっときなさいって何度も言っ「あの二人が支えている床が大変なことになっているの!」え⁉」

凛が地面をよく見ると段々ヒビが生じてきている。

 

 

 

攻めすぎたせいか床が壊れてしまい衝撃波で一部の地面が崩れた。

「「((((;゚Д゚)))))))え…」」

それはそれは上を見ると青い空ではなくそれは地面でありました。

「そんな馬鹿なぁぁぁあ!」

「落ちるううううぅぅぅ!」

 

 

*****

 

何なのこいつ‼

後もう少しだったのに!

「卵生む前の鶏締めてどうすんのさ」

「魔女に襲われた人達をあんたは見殺しにしろっていうの⁉」

おまけに人の命を何とも思ってないなんて‼こいつ‼

 

ガキィン

「ちょっとさ。やめてくれない」

ち…力に差があり過ぎる。

微動だにしてない

でもこいつをほおって置いたら‼

また誰かが犠牲が…

「おい!何か聞こえてこないか⁉」

「何よ‼」

こいついきなり何言って…

あれ?なんか上から叫び声が…

上を見てみよう

 

 

正輝とアーチャーがいた。

それも猛スピードで落ちてくる

嘘でしょ…

 

 

 

「「どけぇぇぇぇえ‼」」

「「うわぁぁぁぁあ‼」」

 

*****

 

正輝は投影強化で着陸したがアーチャーはバランスを崩しそのまま床に激突した。杏子とさやかはただ呆然とした状態だった。

「ギリギリだった…あり?」

何時の間にか戦いの間に挟まれてしまった。それに腹が立った杏子は正輝を刺そうとするが

「ちぃ!あんたの相手はあたしよ‼」

「邪魔すんじゃねーよ!」

正輝は少しイラついた。杏子の攻撃を防いでくれたさやかの代わりに正輝は杏子を倒すことにした。

「お前が俺を攻撃にしたのなら見せてやるよ‼俺の真最強防御技を‼」

今日の正輝は完全に調子に乗っていた。

計画こそ破綻していたが、それでも結果が良好の為に気分が優れているのだ。

彼の姿は人のような形をした生物(3.5話か5話の挿絵)の状態である。

「こいつ…うぜぇ…超うぜぇ‼」

現在杏子は正輝を対象にして殺そうとしているがさやかがそれを防いでいる?命拾いしたが、回りくどい挑発にイラついており、その状態で杏子が槍を正輝に突きつける

「危ない!」

「必殺!アーチャーガード‼」

「ごほぁ‼」

正輝はアーチャーを盾にし、アーチャーは倒れた。

説明しよう!

アーチャー(黒沢)を犠牲にするコマンド(ワンクリック)である!

 

(まだ倒れているアーチャーを防御壁として利用してるだけじゃない…)

「マミもたまに中二病みたいな技使うけどこれは無いわ…」

杏子は昔マミと協力して魔女を倒しており、巴マミが技名を言っているのは知っていた。

「悲しんでいいのかしら…嬉しいべきなのか…」

ティロフィナーレだの技をつけているが特に正輝についてはかなり外道だ。それ以前に、

「もう同類でいいんじゃない…」

そもそも技着ける時点で中2病だ。正輝は盾にされたアーチャーがくたばっていたことに叫んでいた。

「アーチャーぁぁぁぁあ‼誰にやられたぁぁあ‼」

「いや…貴様がやっt「証拠隠滅ぅ‼‼」がはぁ‼」

「なすりつけたし…しかも防御壁役にさせられたアーチャーに…」

この後みんなは静止した。沈黙の状況。

突然正輝はこの沈黙な状況で

「よくも…よくもアーチャーを亡き者にしたなぁぁぁあ‼」

被害にあったアーチャーの原因を杏子達になすりつけました。

「「ええええぇぇぇえ⁉」」

「殺しちゃいけないわ!」

「いや!まだ死んで無いから⁉」

「いや。色んなことが起こり過ぎて訳が分からないよ」

まどかの肩にQBがいたが正輝の幸運ランクがAの為に瓦礫が当たるという摩訶不思議なことが起き、こうしてまた肩の上にいた。

「我魂魄百万回生まれ変わっても恨み晴らすからなぁぁぁぁあ‼アーチャーの仇だぁぁぁぁぁぁあ‼」

 

正輝が突っ込んでくる

→杏子が槍を正輝に向ける

「「あ」」

→さやかと杏子はぼんやりと呟く

→正輝の腹が杏子の槍で刺された。

チーン

 

「弱ええええぇぇぇえ‼」

「はっ⁉あんたしっかりしなさいよ!」

まるで屍のようだ‼

「あんたは黙ってよ!作者!」

サーセン( ´ ▽ ` )ノ

 

 

「何だかとっても眠いんだパト○ッシュ」

「いや!パト○ッシュって誰よ⁉」

正輝は静かに目を閉じ、手に力が抜かれてゆき、そのまま眠ってゆく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「正輝さあぁぁぁぁあん‼‼」

こうして正輝の旅は終わっt

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きなさい!ていうか意地でも起きろ!」

「うわっ‼」

凛が間違えて宝石一つ使い正輝は殴り起こそうとするが危険を察知しすぐにその場から離れた。

「遠坂さん…いくらなんでもそこまで」

「これぐらいしないと正輝はその後もふざけるから…はぁ宝石無駄にした。後で払ってよね」

「お前…少しはまともな起こし方しろよな」

「いい加減その男を潰したいんだけど」

「その必要は無いわ」

目の前にほむらが突然出できた。

時間停止能力を持っている為にほむらが何時の間にか現れることが何度かあった。

「どうせ美樹さやかは死ぬしかない」

美樹さやかの魔法少女になる恐ろしさも知らないでなった馬鹿である愚かさはほむらと正輝がよく知っていた。

「止めろほむら。さやかはとにかく難しい奴で、回りくどい奴だけどな…さやかはアホなのだ。」

傷つけはしないがやはり馬鹿は事実である。

「結局全般悪口じゃない!」

さやかは守るのをやめて正輝に剣を投げまくっていた。それを正輝は逃げながら剣を走りながら避ける。

「マスターぁぁあ‼覚悟ぉぉぉおお!」

「あんただけは殺す!」

散々盾にされて起きたアーチャーはもうマスターでも襲いかかってきた。

杏子も正輝のKYとおふざけにかなり苛立っており、3:1の状態。

マジギレさやかとアーチャー、杏子が正輝に襲いかかってくる。

「それを右から〜左へ受け流すぅぅぅう‼」

まるで正輝は闘牛士のように逃げる。それを繰り返し続ける。

それを唖然とするほむら達。

ひとまとめで言わせてもらおう。

 

なんだこれは⁉と。

 

さやかと杏子が何時の間にか協力し合い、アーチャーはもう正輝を殺るき満々だ。仮にほむらが時間停止で止めようとしても途中からアーチャーか杏子の猛攻に巻き添えになってしまう。

「こんなの絶対おかしいよ…」

「なんなのこの追いつけない状態は…本当なら私が昔から仲良しの私が止めに行くつもりだったのに…」

「もうやだ帰りたい…」

「やっていけるのかしら…この人達と」

常識?そんなものは捨てたさ!

「あれ?そういえば私は疲れて寝てましたけど正輝達は帰ってきませんね」

ついでにセイバーは正輝とアーチャーの特訓をして強くなったので脇役キャラでも倒せる転生者に出会い、それを二人倒した後に寝ました。

 




台詞引用
∀ガンダム
ハリー・オード


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編24話明かされる真実(魔法少女まどか☆マギカ)

 

ほむらの家

夜による会議が始まった。

その内容とは…

「えーこれより。玉ねぎの汁が目にしみらない方法についてだったっけ?」

 

そう、カレーに玉ねぎを入れるのに切る必要があr…

 

「「「「「違(うわよ)(います)(うぞ)‼‼」」」」」

言うまでもなく早々と突っ込まれた。ていうか元々ボケるつもりだったがな。

 

本当の内容

パターンAのさやか魔法少女防止は駄目になった(いや元々QBと契約させた時点で駄目だったけど)が魔女防止作戦は実行だった。

「何を貴様は目的から外れようとしている‼」

いや、アーチャー。少なくともお前は凛のサーヴァントでもあるけど俺のサーヴァントでもあるからマスターって呼べよ。

「いや。日頃の疲れがな」

「少しの間あんなにふざけてたのに?」

気にしたら負けってよくあるじゃん!

「あんた絶対早く復活するタイプでしょ」

前に襲いかかってきた三人は俺を倒すのに魔力(ソウルジェムの穢れが溜まる)を無駄に使ってしまうので疲れ果てて正輝を倒すのをとりあえず中止しておいた。まあソウルジェムの穢れを浄化できるけどね。

俺の1thフォームのBlueとか。

今ほむらの家に正輝、暁美ほむら、アーチャーとセイバーに遠坂凛と巴マミ。合計6人がいた。

「それに言ったはずよね。美樹さやかを救うことは不可能よ」

ほむらはあのさやかを救う気はないらしい。美樹さやかは性格的にも偽善者なのでもう諦めているのだろう。

「おいおいその理由もお前が知っているんだろ?隠し事しなくてもいいぞこっちはおおよそ予想はついてるからな」

QBの正体もワルプルギスの夜も知っているけれどまだ他の仲間たちには言ってない。

それにワルプルギスの夜を倒すことは現時点の戦力では不可能。ということはハイスクールD×Dと同じく途中で終わるパターンらしい。

「なら、言ってみなさい」

更に説得力も必要なので大変である。あーもーリリカルなのはの世界に行ってフェイト家でゆっくりしたい。

「美樹さやかのソウルジェムが自分の命で身体は不死身みたいなことを知られたら彼氏に好きとか言えなくて、どの道魔女になっちまう。大体は合っているだろ」

「そのとうりよ。だけど分かってるとしても救おうと考えないで」

俺は自分のチート力で何とかなるいや、もう神に一応確認しておいたために改造式ルールブレイカーがこの世界の魔法少女を救うことができることが判明した。

それにもうそろそろ俺たちについても公開しないと色々怪しまれる。

「ほむら。それはお前の時間軸であっての話だろ?」

ほむらは言うまでもなく驚いた。

「⁉あなた何で知ってるの‼」

マミはほむらの話に時間軸が出てくることについて首を傾げていた。

「どういうことなのかしら?」

全員にほむらの努力と五人の運命を説明した。

 

 

 

 

説明中。

正輝達の仲間は原作介入前にアーチャーの資料で全て分かったが、やはりほむらは驚くしかできなかった。

ほむらはまどかを魔法少女にしないために色んなIFに遭遇し、戦った。最初の時間軸でワルプルギスの夜によってまどかは契約し、それを倒そうとした。

それが認められなく、QBと契約し、時間軸の巻き戻しと時間停止が出来るようになった。

マミは壮大なスケール過ぎて無言だった。

「やっぱりあの時私はとっくに死んでいたのね…」

表情が暗かった。

信じられないが、転生者が真実を話した時と全く同じだった。

そして自害しようと思ったが今思えば正輝の姉さんが助けてくれたので今こうして生きている。

「巴マミ。あなたは大丈夫なの?」

ほむらは時間軸の途中で魔法少女の真実を知ってしまいマミがソウルジェムが魔女を産むなら死ぬしかないと錯乱し、仲間をところ構わず殺した。

「知った時はもう容赦なく周りを犠牲にしてしまいそうだったわ」

マミは転生者用の結界の中に入り、そこでパソコンを利用した転生者によって真実を知ってしまい死ぬしか選択肢が考えられなかった。

「まあとにかく後のことについて考えとこう」

その時に着信音が鳴った。

 

 

 

 

 

 

 

A○ィィィィイ‼

ピッ

 

 

 

 

電話の音が一回鳴った瞬間即座に切った。

この着信音はもう言うまでもないだろう。

このKYネ申め

「なぁほむら。俺きっとどんなものも超えていけそうな気がするよ。」

「あなたは何を言ってるの…」

「そのうち分かる」

 

A○ィ‼A○ィ‼A○ィィィィi…

ピッ

越後s…

ピッ

ボー○ド!

ピッピッピッピッピッピッピッ

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「神様の着信拒否をしました。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ダメだこの神様早く何とかしないと。

今度はミッテルトから電話が来た。いや、神様はどんな手段でも使えれるからそれで着信拒否を向こうにしてわざとミッテルトと見せかけてーの…

ピッ

「おひさー」

「⁉ああ、久しぶり。あと神様じゃなくて良かった。」

「?なんかトラブってる?」

とにかく神様で無くて良かった。

「俺の神様が異常にCM好きで着メロにさせてくるから苛立ってるだけだ。それとどーした」

うん。シケて通る以前に通り越して懲りない神様をそれよりマシな神様を交換して欲しいと腹の底からそう思った。

「うちらなんと!グレゴリー眷属(データ)とあんた達が送った魔女(データ)倒したよ‼」

グレゴリー達の総力は転生者4、5人ぐらいだと思うがそれぞれなので実際に戦わない限りはわからないが、

「おお!ってことは転生者の5人ぐらい倒せれるはずだけど」

少なくともそこまではいけたはず。

「ムリー!だってあいつら一人一人が強すぎるよ‼レイナーレ姉様だって苦戦してた敵なのに!」

会った転生者の能力次第なので難しいところだ。

正輝達の船は今まで正樹達が倒した敵の情報をデータ化し、それを再現させて戦う。

もちろん戦う場所も非殺傷設定。

けれど鍛えるのに越したことはない。レイナーレ達が転生者と互角に戦えるレベルまでいってるのでこの調子で頑張って欲しい。

「んじゃこの調子で頑張れよー。後、何かあったら呼ぶからな」

「はーい」

こうして次の日に真実を知らされる。今頃さやかは家で魔法少女の戦い方をQBに知られているだろう。だが、正輝はある不安があった。

(出来過ぎてないか?マミの時のように途中で転生者が現れてもおかしくないのに…)

 

昼頃

ほむらは杏子とワルプルギスの夜という最強(原作のラスボス)を倒すために交渉をし、正輝は改造式ルールブレイカーの作りに没頭。アーチャーと凛は買い物をしており、マミとセイバーは魔女と転生者退治。

「まだできないな…あと二日なのに…いや。やるしか無いんだ」

今日も作成に明け暮れている。

改造式ルールブレイカーを作るには改造の投影がうまく出来るようにするのだが数秒ですぐに消え、更にソウルジェムをリリカルなのはのデバイス式にするのが相当苦労する。汗を流しながらそんな地道な作業をしていた。

 

*****

 

「ティロ・フィナーレ!」

「風王鉄槌‼」

使い魔の集団は軽々と倒してゆく。セイバーの宝具なら斬撃だけで魔女を倒せるのに全員に制限が課せられているので使えない。

風王結界の状態のエクスカリバーしか使えず、更に技を使い風の結界をはがしてもまた風が復活してしまう。

「あの転生者を倒せるように頑張らないと」

「私は一人で二人は倒せました」

セイバーにはマスターオブザリンクによってかつて衛宮士郎の魔力供給が低く。それに比べ正樹は凛より多いので十分バランスを崩すこと無く戦える。(キャスター×3=正輝)

「私は約束された勝利の剣(エクスカリバー)を発動できるように努力しましょう」

 

 

 

 

「今日の晩御飯はと…」

アーチャーと凛は買い物で

色々とバランスを取れた物を買ったが、

 

「くっくっく…」

「駄目だ…あたしの声聞いてない…」

 

アーチャーが変な企みをしたのは凛以外誰も知りません。

 

 

 

そして全員集合となり、点呼をした。

一応誰がが不在になってたらまずいので(マミの時とか)

「今のところ転生者はいないわ」

「こちらも変化なしだ」

「それじゃまどかのところに行きましょうか」

 

 

「どういうことだおい…こいつ死んでるじゃねーか!」

今現在転生者はまだ攻撃してこずこっちも順調に進んでいてなんとかなるだろうが姉さんの場合は

「こっちは大量に出たよー」

と言ったらしい。

なお、姉の全設定変更(オールシステムチェンジ[転生者])は転生者だと能力は失わないがそれでも最弱になるから敵ではないもんな。

ある意味お姉さんの方がチートし過ぎか?

後、さやかと杏子が争おうとしてそこにほむらとまどかがいた。

まどかはさやかがまた戦おうとしてくるのでさやかのソウルジェムを投げ飛ばした。

俺の仲間たちは原作を知っているのでその前にサーヴァントがさやかのソウルジェムを取るとほむらに念話で言っておいた。そしてソウルジェムが何なのかを知らずに杏子がQBに激怒。

「ふざけんじゃねぇ!それじゃああたし達はゾンビにされたようなもんじゃないか!」

怒鳴りつける。

けれどQBはなにも動じない。

契約した君達は願いを叶えて貰って後悔していなかったじゃないかと聞こえるようだった。

「それにしても、君達は何故ほむらに仲間にしてるんだい?それに僕たちのことについても本当の魔法少女のことについても知っているようだけど」

「お前には二つの選択しかできねーよ。一つは被害者を人間が認めるような生還と二つめはもうお前の存在ごと消えろ。あと拒否権なしだ」

「君達はそうやっていつも僕たちを憎む。わけがわからないよ」

「お前は邪魔以外の何物にもなれねーよ。それに遅かれ早かれこうなることはわかっていた」

「何であたしらに言わなかったんだよ‼」

「言ったらまずさやかは信じられないと思い。お前は否定するだろ」

マミも表情が暗かった。

この真実を女の子が知るのは相当キツイ内容だったため言うのは無理があった。

「なによそれ…まさかマミさんも知ってたの」

「ごめんなさい…でもこの真実は貴方を苦しませてしまうからいいずらかったの。つい知ったのは転生者に襲われたときに知ったの」

そして杏子とさやか、まどかは悲しそうな顔をして解散して行った。

 

 

 

 

ほむらの家

ここまでは上手く行った。

アーチャーの料理は美味かった。

だがあることに問題が起こった。

OTHERAAaaa!

「私は料理には純粋だと言ったはずだぞ」

「墜ちたか!アーチャー!」

「あんた達はいい加減にいがみ合うの止めなさい」

正輝コップにお茶(相葉茶)が入っており速攻で洗面所に向かって吐いたアーチャーが肌も黒いが心がもうどす黒い。

そして戦いへ…

「ならば今ここで決着をつけておいた方が良さそうだな」

「ああ。どうやらそうするしかなさそうだ」

「アーチャー!貴方にマスターの考慮がないのですか⁉」

「考慮もあるかセイバー。私の単独行動を邪魔するわ盾にされるわ苦労したのだ」

「お願いだから家の中で暴れないでちょうだい」

その後、アーチャーと正樹の戦い

は結界付きで外でしたが

斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る

と、

防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ防ぐ

の前の無限ループが始まった。

「「「「もう止めなさい‼」」」」

「「すみませんでした…」」

もう戦いが長く、ほむら達は正輝達の争いを強制的に止めさせられ、禁止令を出した。

地面も凄いことになってたので正輝とアーチャーがそれを修理しており、その戦いは8時から11時まで続いていた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編25話歪んだ物語(魔法少女まどか☆マギカ)

作者「アーチャー!見て‼」
アーチャー「なんだ…」
監督:正輝と黒澤 ○
(KUROSAWA AK○R○)
赤○げ
野○犬
用心○

正輝「凄いだろ!」
アーチャー「了解したマスター!地獄に落ちろ‼‼」
そして戦…
凛「もうそのオチいいから。てゆうか黒澤さんに謝りなさい」

_____________始まるよ‼
あと数分の間に一旦消したことを謝罪します。


そこは古びた教会。

昔杏子には家族がいた。

父がいて母がいて妹がいてなに不自由なく教会で一緒に暮らしていた。

父親は新聞について感動な人であり、世の中はこんなにも悲しい人が大勢いる新しい信仰が必要だと言った。

父親の言っていた事は正しかった。けれど、

 

誰もわかってくれなかった。

 

当たり前だ。

正しくても今までの信仰をしてきた人々にとっては裏切られた気分しかない。

生活も苦しくなり、餓死しなねなくなってしまった。

 

そして、QBと出会い父親の言う事を聞いて欲しいと願った。

そして願い、父親の話を聞いてくれる人が沢山増えてきた。

だが、それは単なる形しかなく、内容に心がなかった。

 

 

ある日杏子の父親が魔女にやられ撃退するが、真実を話すと父親は外に出て逆の事を言ったが

 

彼の言葉には意味がある‼

絶望こそが我々の全てだ‼

 

意のままであった事に苦しみ父親は娘に怒鳴った。

だけど杏子はそんなつもりじゃなかった。

ただ父親の言うことを聞いて欲しかったのにと。

「この魔女め!」

そして父親は首を吊り妹も母親も殺されて杏子だけが生き残った。

こんなはずじゃなかった。

杏子はさやかにこう言いたかった。

 

自分の願いで後悔させたくない

 

 

*****

 

 

「なるほどな…

 

それじゃあお前の言っていることは家族のために願いを叶ったけれどそれによって苦しい目にあって今は自分が何をしても得すればなんでもいいと言いいたいわけだな。」

確かに杏子の言うことは自分の願った物を他人の為に使うのはろくな事はない。というのは分かった。杏子は他人の為に努力した。さやかは他人の為に努力した。しかし、これは間違いなくおかしい。

「自分の為にやっているのはわかるけどさ、他人の為に戦うのも自由だ。お前もさやかも間違いだらけだ」

けれど互いの考えが全く真逆だしさやかについては自分の本音をグズグズ言わず進歩なんてできるわけがない。

「「⁉ふざけ(ないで)んな!」」

さやかと杏子は正樹に向かって武器を構えてきた。それでも俺は全く動じなかった。

その目が不安の目だったから。

「いい加減甘えんじゃねぇ‼」

「「⁉」

こんなの戦っても俺がよっぽど冷徹だったら殺す気にもならねぇ。

「さやか。お前は後悔しないはずだよな?自分の言葉を撤回する気か?そして、上条恭介は呆気なく終わらせる気か?」

たとえどんな扱いをされてもさやかはさやかと言ってくれる人がいればそれだけ楽になれるのにお前って奴は。

「あんたに…あんたに何がわかるってゆうのよ!」

「ああ、分からん。だがこれだけは言わせてもらう。いつまでも楽な方向に進むのはやめておけ。お前の友達も仲間もそしてこの杏子をもお前の勝手な八つ当たりで最悪傷つける羽目になるぞ」

恭介に真実を言って告白しろ。

それで恭介が嫌だと言えば所詮その程度の心だったってことだ。

なんて言ったら絶対斬りにくるだろうな。

「おい!お前はどっちの味方だよ!」

「俺はセイバー達のリーダー。ただそれだけだ。」

杏子もいい加減に気づけ。

さやかを恭介にぶつからせればお前が原作でさやかと心中しなくて済むのに。

「マミから聞いたぞ!お前らは確かさやかと一緒にいてたんだよな!お前だって何さやか達を仲間外れにさせてんだよ!おまけにマミを引き連れてお前らの方が勝手だろうが‼」

確かに勝手だが事情ぐらいあるっつーの。

「仲間外れ?こっちの事情でお前らを巻き込ませたら不味いからだよ。あとマミとほむらは巻き込まれたから入れさせた」

それにいきなり言ってること逆。

けれどお前の言ってることもあながち半分は間違ってはいないんだぞ。

「人間ってのは一人で生きれる=不可能なんだよ。それで成り立っているならそこらじゅうで憎しみ会って今頃戦争か差別革命だよ。魔法少女の戦いより酷い無差別の殺し合いだ。お前らがハッキリしないならそれこそ互いを傷つけ合う羽目になるぞ。」

はぁ…もうこれでも分からんのか。こいつらに俺がいくら話しても無意味だな。

俺はほむらの今頃マミの家に戻り、杏子がマミに話しかけたのは聞かない事にした。

さやかは今頃志筑に上条恭介を取るつもりだろう。さやかはそれでまどかに抱きついてゾンビだから好きなんで言えないってなっている。

「はぁ…何でこう…俺には説得力ねーのかなぁ」

 

魔女の空間

 

今戦ってるのは祈りの魔女。

さやかは魔女の攻撃に押されていた。正樹の仲間たちも協力するが何故か魔女の数が2体になっているのでもう片方を任せた。多分転生者の仕業だろう。脅迫し魔法少女にさせ、魔女化させたのだろう。

四方八方から狭い場所で使い魔が襲ってくる。

それを杏子が魔女に捕らえられたさやかを救う。

「たくっ。見てられねーっつーの。もうすっこんでろよ。私がお手本を見せてやるからさ」

しかし、さやかはそれを聞かず魔女の方向に突っ込む。

「私一人で十分よ…」

俺には分かるよ。

お前の気持ちは。

素直に言えないことはもうわかってんだよ。それなのにお前は友達を不幸に陥れる気なのか?

お前は

 

 

 

 

 

結局魔法少女になって何がしたいんだ?

「アッハッハ‼その気になれば痛みなんか簡単に消しちゃえるんだ‼」

「もうやめるのです!さやか!」

哀しみに満ちて笑いながら魔女を切り刻む。身体は化け物。

人間に忌み嫌われる。

それでも人間の害となる魔女を倒す。偽善者。

 

己を犠牲にしてみんなを守ることを決意した少女。けれど残酷な真実でそして自分の首を締めるようなもの。

「放しなさいよ!」

それは自分の命を消すような感じだった。

 

 

 

まるで、昔の俺のようだ。

機械と一緒だよ。

 

自分を殺し、周りに害が及ぶ物を排除する。そして自分以外の幸せを恨む。そして最後は堕ちて周りの害となす。

やっぱり俺はお前だよ。

ほとんどにている。

俺は周りの全てを憎み。

さやかは絶望しながら戦う。

 

自分から攻めあげ、攻撃を避けずに自分の癒しの契約でカーバーし、剣で魔女を切り刻むという。

余りに残酷なやり方だ。

魔女を倒したが出てきたグリーフシードを杏子に渡してきた。

杏子が苦い表情をするのも無理はない。もうさやかのソウルジェムは限界に違いない。

忠告しても意味はないが一応しておくか。

「もう戦うな。これ以上はお前は壊れてしまう」

「だから何だっていうのよ‼」

こうなったらもう自分のことなんてどうでもいいと思ってやがる。

改造式ルールブレイカーは魔女のなる根元の絶望中に刺せば何とかなるようにしたが、効くかどうかわからない。

そして、タイミングが分からない。

さやかの奴、あいつ絶対に魔女化してしまうな。ていうか、いつなってもおかしくないな。

こうなったらさやかが堕ちた瞬間にあいつの胸に改造したルールブレイカーを刺して救うしか無い。

 

「うわぁぁぁぁあ!」

?おかしい。

叫び声?

そんなの原作になかったはずだが叫んだ方向にアーチャーの鷹の目スキルで見るか。

「⁉どういうことだ‼」

この時まどかとさやかの二人で話すのに何で上条恭介がいるんだよ!

不味い…このままさやか達と接触したら大変な事になる!

けれどその道を遮るように二人の男が剣を握り

「させねーよ!」

その剣で正樹たちの邪魔をする。

「ちぃ!ホントお前ら邪魔!」

「全くそのとうりです!」

目の前にいるのは低能力者の転生者が10人ぐらい。

時間稼ぎだろう。

「何?あの人達…⁉」

「話は後です!来ます!」

 

さやか達が辿り着いた先には志筑と恭介がいた。

「な、何だ、お前は‼や、やめろっ‼」

「やめて‼こないで‼上条君、助けて‼」

さやかはそれにためらった。

「きょ恭介…⁉」

信じられなかったがそうだった。

「魔女に襲われてるの恭介だよ!」

「な、なんだって⁉チッ…タイミングの悪い…とにかく魔女を倒すぞ‼」

けれど心の準備が出来ていない。

行ったら魔法少女ってことをばれる。

「えっ…」

「どうしたんだよ、さやか!」

嫌だった。

ばれて恭介に酷いことを言われるのが。

「そ、それじゃああたしの正体が…魔法少女だって人間じゃないって…恭介にバレる」

逃げたい思いで一心だった。

「無理だよ…戦えないよ」

 

 

「さやかは人間だろ!」

杏子が支えになってくれた。

「…分かった。」

芸術の魔女と対決した。

この時には杏子、さやか、凛がいた。俺とセイバーとまどかは邪魔してきた二人の転生者を命呪でアーチャーを呼んで戦った。まどかは後からほむらが来てくれてだいぶ戦いに集中出来たので何とかなった。

 

*****

 

その時にはさやか達の芸術の魔女の決着がつき、さやかのソウルジェムも黒くなり限界がきていた。杏子は連続の魔女戦に心配したが、

「大丈夫…どれだけ傷ついてもすぐに再生するから…。」

「それよりも早くこのグリーフシードを使えよ。もう濁りきってるだろ?」

さやかは数分前に狂いながら魔女を撃破したのでもう疲労困憊だった。グリーフシードを使わなければ本当に不味い。

「それより恭介…。恭介、無事だった⁇恭介。怪我とかない?」

完全に壊れているわけではない。

ソウルジェムは濁っているけれども、まだ少しは心に善良があった。だが、その善良をその少年はぶち壊してしまった。

「う、うわああ‼ち、近づくな!化け物‼」

「えっ…?きょ、恭介…?」

「来るな!化け物‼お前なんかさやかじゃない!」

恭介は傷が早く治ることに人間じゃないと思ってしまった。

「志筑は、信じてくれるよね…」

けれど友達であった志筑仁美は睨んでいた。そして、

「私は騙されませんわよ!」

唯一親友であった志筑さえも信じてくれなかった。

「命の恩人に向かって…ぶん殴ってやる!」

杏子はとても腹立っていた。

さやかがせっかく魔女を倒して命拾いしたのにおかしいだろと思った。

「やめて…杏子」

さやかは心の底から苦しくなり、涙ながらに

「幸せにね…」

そのまま去って行った。

杏子はさやかを心配して追った。

もう、さやかの魔女化はもう迫っている。

 

*****

 

おかしすぎる。

あいつ等の狙いは何なんだ?

全員の魔女化?

俺達正義側の転生者の始末?

それとも別の目的か?

 

とりあえず芸術の魔女を倒したのか。恭介達は大丈夫か…

「大丈夫?恭介?」

しかし、タイミングが良すぎる。

これを狙っていたのか?

どう考えても罠しかないが敵本拠地の居場所やそのリーダーがどうしかけてくるか分からない。

「う、うわああ‼ち、近づくな!化け物‼」

もしこの機会を狙って仲間同士の争いって形にしたらあいつらはよっぽど都合がいい。

もしさやかが今日魔女になればそれこそ対処が

 

 

 

「来るな!化け物!お前なんかさやかじゃない‼」

 

 

 

 

…ハ?

 

 

 

 

 

 

 

コノクソガキ。

イマサヤカニナンテイッタ?

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編26話あたしって、ホントばか(魔法少女まどか☆マギカ)

魔女の結界内

 

 

正輝達とさやかと杏子は芸術の魔女を倒し、友達を助けようとはしたが、さやかの怪我が治っているのを見た上条達は

 

 

 

 

そうこの後に…

「来るな!化け物!お前なんかさやかじゃない‼」

上条恭介と志筑仁美はこの時拒むべきではなかった。この言葉が正輝の堪忍袋の緒を切れさせ、自分自身を殺すことになりかけたのだから。

 

 

*****

 

ハ?ナンテイッタコイツラ。

ゼンリョウモシラナイデカッテナコトヲヌカシアガッテ。

サヤカハゼッタイバケトノダトイワレルノニソレデモイッタンダゾ。ソレヲドソクデフミニジルノカテメェハ⁉

 

「お前は今まで変に思うことは何一つなかったのか?」

フザケルナフザケルナフザケルナ

ソレガ命がけでマモロウトシタヒトにカケルセリフか?クソヤロウ‼

「上条。お前はあいつの全てを知っているとでもいうのか?」

段々迫ってくる。一歩ずつ一歩ずつ殺人範囲を縮ませる

「化け物なら何でお前等を救った?ほっといてもいいだろ」

上条恭介の前で俺は止まる。

嗚呼、殺したい。

血の雨で飾らせたい。

「まさか、あいつは救ってくれたけどあいつは泣いてたのに批判する気か?」

けどダメだ。

ソレダトサヤカをクルシムハメになるし、死なない程度にクルシメレバイイ。

「僕は正当なことを言っただけだ‼」

「おい…さやかに謝りに言って来い」

コノロンガイガ?

「何であんな奴に謝らなくちゃいけないんだ‼」

さやかを傷つけておいて?自分の人生無茶苦茶にさせておいてその台詞?コノグズ条君?

アーハイハイソウデスカ?

モウイイ…

「杏子に遠坂。先に謝っとく」

「正輝…あんた何を…」

ケイカクナンテドウダッテイイ

コイツノマチガイヲナニガナンデモテイセイサセル。

 

俺の頭に刻メ

 

 

 

 

修正修正修正修正修正修正修正修正修正修正修正修正修正修正修正撤回撤回撤回撤回撤回撤回撤回撤回撤回撤回撤回撤回撤回撤回撤回削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除削除

 

 

 

拳が恭介の頬を殴り、こう叫んだ。

「歯ぁ食いしばれや‼糞ガキ‼」

 

マジギレし、凄いスピードで上条の顔をぶん殴った。俺は完全に頭に血が登っていた。

「がはっ!」

「上条君‼許しませんわよ!貴方方‼」

「許しません?揃いに揃ってひでぇなぁおい‼通りでさやかが苦しむと思ったぜ」

イラつきながら二人に指を刺しながら訴えた。

「化け物ならな襲うはずだぞ!ほっとくはずだぞ!それをあいつはお前等がタダ襲っていた魔女を倒しただけだろうが‼お前等に何かしたか⁉それだけじゃない。あいつは泣いてたぞ‼救いを無駄にしやがって‼人の心を土足で踏みにじったお前等の方が化け物だろうが‼」

撤回しろ。

訂正しろ。

修正しろ。

お前が言った化け物の単語を削除しろ。

 

 

それが嫌なら今すぐコロス。

「お前も化け物か!」

下衆が口を開くな。

三流の分際でさやかに大きなお詫びさえ出来ないクズに言われたくない。

もし、それでも罵るなら?

お前ら二人を削除しよう。

たとえさやかにとって重要でもお前等の愛は穢れ切ってる。

「「「いい加減にしなさい!(て下さい)正輝‼」」」

俺は凛にはたかれた。

マミも青ざめた顔をしていた。

まどかも叫びながら俺の手をどかそうとしたが全く微動だにしなかった。セイバーも剣を向けている。ほむらも拳銃を俺の方向に構えていた。

 

 

俺の手は恭介の首を絞め殺そうとしていたのであった。

気づかなかった。

けれど自分の中にある怒りが収まらなかった。しかし、ここで暴れても仕方の無いことだった。

 

「ハァハァ…」

「もしこれでさやかが死ぬようなことがあったら確実に殺す」

「正輝!」

 

 

数分後

上条達には改造して剣で記憶を消させた。俺は焦っていたのかもしれない。転生者の乱入は承知の上だがさやかの友達の酷さに頭が痛かった。この時アーチャーもセイバーの言う通りだと言い俺に剣を向けた。俺の責任なのはわかっている。

わかっているんだ…

らしくない…

俺はこんなに器が小さかったか?

いや違う。うまくいかなくて苛立っているんだ。…まるでキラーエデンと同類じゃないか!

「正輝。いくらなんでも今日の貴方はおかしい。怒るのは分かります。ですがあそこまでする必要があるのですか?」

完全に怒り狂っていた。

不味い…さやかを早くしないと取り返しのつかなくなる。

俺のルールブレイカーは魔女化の直前に効果を発揮するけど今はあいつのそばにいない。

「説教なら後にしてくれ…さやかの所へ急ぐぞ」

「確かに貴方の外道にも色々言いたいこともありますが。今回言いたいことは外道でもありません。貴方は周りの声が聞こえてなかった。焦りきってるのではないのですか?」

「分かってるよ!けど今はさやかのをどうにかすること!話はそれからだ‼」

畜生が!焦っちゃあ駄目だ!もしこれが転生者の仕向けた事なら間違いなく狙いはさやかと杏子の魔女化。最悪巴マミもなってしまい、転生者とも戦う事になったら不味いぞ!また一話からのやり直しになってしまう!

「さやかのいる場所へ行くしかない」

 

だがまだ進展があった。

佐倉杏子がおらず一人で勝手に行ってしまい、更に姉とも連絡がつかないので正樹は汗をたぎらせ、能力でそこらじゅうをシャドーを百人使って探し回った。

ほむらにはアーチャーとまどか凛を、マミにはセイバーと俺で探すことにした。

「杏子との連絡がつかない⁉」

念話も遮断されている。

「やれやれ。どうやら何千人かイレギュラーが入っているようだね」

QBが入り込んできた。

人の苦労も知らずに相変わらず本当に腹が立つ。

「まさかこれってQBの仕業なの⁉」

「それは無いな。」

そもそもQBは転生者にとって厄介な存在の生物。

僕を殺そうとしているとか言って魔法少女達に危険にしらしめるんだろうが。だが、あいつらにとっては生かしたら原作キャラ以外の魔法少女を呼ぶから殺すが正解だろう。

「あんな野蛮なのと一緒にしないでくれるかな」

QBはベンチに座りこう言った。

「理由も聞かされずに僕がいない間に君達以外の転生者のせいで毎日5万匹はやられちゃったよ。全くわけが分からないよ」

「じゃあ何の接点も無いんだな」

「まぁ…嘘を言わないからね。後QB。あんた美樹さやかを見た?」

「うん見たよ。僕らも彼らに酷い目にあってるからね。流石に正樹達に倒して欲しいんだけどな」

「とりあえず今は協力関係だからな」

その後QBの教えで俺の影かさやかを見つけたらしいが影達がさやかの近くに行くと逆にそれは罠だった。

待ち伏せされ、やられた。

そんなことは分かっていたが敵の人数が想像以上に多かった。

探索する転生者が指示し戦闘員の転生者が次々と襲ってくる。

そこで正樹達の策は陽動作戦だった。俺はさやかを助けるために突っ込んだ。ほむらとアーチャーはまどかを守り。セイバーとマミで来る転生者と戦っている。

という三つのチームに別れた。

「邪魔だぁぁあ‼」

俺はBlue(槍)で敵を刺殺し死んで行った遺体を足で蹴る。

このままだとさやかは魔女化してルールブレイカーの空きがなくなってしまう…急ぐしかない!

「あの雨宮の言うとおりだったよ杏子」

確かに聞こえた。

さやかが言葉にない人の名前。

それは間違いなく転生者の名前。

「おい雨宮って誰の事だ!」

杏子とさやかには聞こえない。

けれどその喋っている声は聞こえる

「あんた…」

もうジュエルシードは限界を超えてしまっている。

ルールブレイカーで結界を壊していったが再生する。やっとの思いで割れ、結界に入れた。

「⁉正輝!」

そして、俺はルールブレイカーを投げたが

「誰かの幸せを呪われずにはいられない。魔法少女ってそういう仕組みだったんだね…」

投げた物は刀で落とされ持ち主の顔を見るとさやかの近くにいた。

この世界の今回の転生者がいた。

「駄目だろ?魔女の登場を邪魔するのは。巴マミについては失敗したがさやかは防がれると思ったからちゃんと沢山敵を用意しておいたぜ?」

「おまぇかぁぁぁあ‼」

大量の敵側の転生者。

三重の殺者の楽園の結界。

杏子の念話の切断空間。

入っているのは杏子とさやかと俺と雨宮だけ。そして空間の外には複数の転生者と俺の仲間達。

奴の考えに負けた。

「あたしって…

 

ホント馬鹿…」

そしてさやかのソウルジェムは絶望という名の暗黒で黒く満ち、魔女化した。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編第27話and I’m home(魔法少女まどか☆マギカ)

さやかは魔女化した。

唯一の救いである上条恭介も駄目になってしまった。

転生者は雨宮以外全員逃がすことなく刈り殺したが、もう魔女になる瞬間にルールブレイカーで解放は不可能。

こうなったら魔女化した魔女の身体にルールブレイカーを突きつけて救うことしか出来なかった。

それは後もう少しで完成する物で何とかできるようになるが…

時間の長さが問題だった。

雨宮という転生者は先に逃げて行った。間違いなくあれがリーダーであるが、かと言って分かっても周りの転生者に殺されては意味がない。転生者を倒すことに何時間かかかった。杏子は唖然とし、まどかはこの状況を掴み取れてない。マミとほむらは汗がグダグダに出ているのがわかる。一体一体の転生者が魔女に匹敵している。

ほむらの時間停止と正輝のマスター・オブ・ザ・リンクによるコンボ(正輝に繋がれているリンクの人は影響されない)が無ければ二人いや多くて四人は死んでいた。

「間に合わなかった…」

「さやかちゃん…?どうしたの…ねぇソウルジェムはどうしたの⁉さやかちゃんはどうなったの⁉」

後から来たまどかはさやかのソウルジェムが無くてそのまま抜け殻だったことに悲しんだ。

「彼女のソウルジェムはグリーフシードに変化した後魔女になって消滅したわ」

「嘘…だよね」

更にグリーフシードも無く

さやかを救うことは不可能だった。最後の真実。ソウルジェムはグリーフシードとなり最後に魔女となる。

ルールブレイカーがまだ間に合ってたらまだ良かった。だが雨宮が上条恭介と志筑を何かしらの方法で呼んだせいでさやかは魔女になる確率が急激に高くなり。冷静な判断も不可能。更に転生者は後で杏子がどうせ魔女化したさやかと自滅で救うだけだというのを知っているのでほっといてもすぐに魔女化する。結局多数の転生者を投入すれば誰にも邪魔されることなく魔女化。

「くそっ!」

「気をつけて。死体は下手な所に置くと厄介なことになる。」

ほむらの言うとおり公共の広場や人々が多く通りやすいなどの場所に置くと大変な事になる。

「そこまで言わなくてもいいんじゃないのかしら…」

「言うわ。それが今ある現実よ」

マミも今回については何も出来なかったがさやかを救うために囮になり転生者を倒していったがそれでも救えなかった。だがほむらは動じずそのまま冷徹に言った。

(後輩を守れなかったのが悔しい…)

「てめぇそれでも人間か‼」

対して杏子は人の気持ちも知らないほむらに敵意をむき出したしていた。

「勿論違うわ。あなたもね。」

さやかの死体は正輝が引き受け他のみんなはまどかと巴マミ以外の人は帰って行ってしまった。

正輝はこの後の処理をどうすればいいか困惑した。その時凛が正輝に

「あんたはここで諦めるの?」

「諦めるつもりはない。だが…」

最低でも一日はかかる。

さやかの魔女と杏子達がぶつかり合うのは明日の朝。

間違いなく遅れる。

「あんたの異常な力で救うのはお得意分野でしょ」

そう、リリカルなのはのフェイト家を救ったり、堕天使を救った。

そうやって自分の守りたいものを守って来た。

「ああ。そうだったな…ここで救えるかもじゃない…救うんだ。」

正輝は手にあるルールブレイカーをまた改造し続け、何としても魔女化でも解放できる事ができる事が可能にしないと不味い。

そして長い時間が掛かった。

アーチャーと凛が手伝い、セイバーはマミとほむらの護衛に向かった。

「さやかをどうにかするぞ!」

たとえどんな手段でも

さやかを救うために

「分かったわ。」

「はい。マスター。」

「了解したマスター。何、延期戦は慣れてるよ」

「今度こそ救ってみせる!私の一人の後輩を!」

それを見ていたまどかは泣きながら

「みんなぁ…ありがとう」

お礼を言った。

友達だったさやかを救う人がこんなにいるのに感動していた。

 

 

 

*****

 

僕の記憶は朦朧としていた。

顔に何発か殴られた記憶はあるけれど何が起こっていたのかは全く知らない。

学校に普通に登校していた時に変な人と出会い呼び止めてきた。知らない人だったけど不審者の様な顔が見えなくてもしもの時に警察を呼ぶつもりだった。

「美樹さやかを知っているか?」

いきなり幼馴染のさやかの本名を言われてびっくりした。こんな怪しいロープを着た人が僕らのことを知っている訳がない。

「!さやかを知っているのか⁉」

更に非現実的なことを即答で言われて頭がこんがらがった。

「どっちかを選べ。一つはお前の今あるヴァイオリンを弾ける素晴らしい日常か。もう一つは今あるヴァイオリン以外の幼馴染。美樹さやかを失うか」

何を言っているのか分からない…

美樹さやかを失う?

そんな馬鹿なことはあり得ない。

だって昨日は元気だっ

 

「がっ…⁉」

思い出した。

さやかをけなしたことも。

暴言を吐いてたことも。

近くにいた男が殴ろうとしていたことも。

 

その男が携帯の画面を見せられた瞬間に頭がよぎった。

「選択は好きにすればいい。新たる選択も良し。だが、同時に二つの選択は自分の見えない選択で消えてしまうぞ。あの時罵倒してそれを後悔しても知らないがな。」

まさか化け物って罵倒した偽物のさやかは!

本物…そんな…

現にまどかもいなかった。

僕がさやかに酷いことを言ったことも見ている。バイオリンを選べば僕は好きなバイオリンを弾いてまた前と同じ様に生きれる。

 

 

 

 

でもさやかがいなくなったら?

 

 

 

 

 

一体僕は

 

何のためにバイオリンを弾いたのか

 

病院の看護でいつも隣にいてくれた。例え苦しくても励ましてくれた。

 

 

 

そして手が治る奇跡が起きた。

 

 

 

 

 

さやかが本物なら治った手にも原因がある。

 

だから自分が見えなくなったのかもしれない。バイオリンを弾けるかもしれないという喜びを体感し過ぎた。彼の拳は全く意味が分からなくてただ、命の恩人をなんだと思っているんだと怒っていたのかと思った。

やっと分かった様な気がする。

 

 

本当は僕がさやかを苦しめさせたのかもしれない。

 

だから今度は

 

僕が助ける。

「僕は…

 

 

 

 

 

幼馴染であるさやかを助けたい」

するとロープの男が右足を上げて

僕に振り下ろすつもりだった。

殺されると思って目を瞑った。

最後の壊刄(ジ・エンド・オブ・ブレイク)

男は足を上げ、足の股についてある刃が黒くなり、振り下ろして斬ると空間が出てきた。

僕の右側を斬りおろした。

「ヴァイオリン以外の大切な物を守るか。幸運を祈るぜ」

僕はその男は知らない。

けれどもしさやかが苦しんでいるのなら僕は尚更助ける。

だから今は待ってくれさやか。

その空間に走り込んで絶対助けるから。

 

 

 

*****

 

 

全く。彼氏無しで救うのは迂闊だろ正輝。

急いでんのは分かるが

「いいのか?後輩の協力をしなくて?」

いざという時はお前と加賀美で転生者をフルボッコにしてやるよ。

「いーんだよ。あいつは俺がいなくても勝手にトラブルを解決できるから」

「いくら敵が多くてもやはり俺が最強だ。俺はその先を行く。」

おいおい…[行く]が[逝く]にならないことを祈るぜ?

 

 

 

*****

 

私は朝の登校に念話で呼び出された。だけど正輝達の連絡も来てないし、それに転生者っていうのも危険だから。

「美樹さやか。助けたいだろ?」

「それなら正輝達と合流して行った方が…」

でも杏子ちゃんは必死だった。

右手を強く握りしめてる…

「正輝達には悪いかもしれねぇ…だけどこのままほっといたらさやかがいつかあの転生者って奴に殺さて助けられなかったっていうのが怖いんだよ!」

「‼」

やっぱりそうだった。

正輝達しか知らないもう一つの敵。沢山襲ってきたらもう杏子ちゃんだけじゃ助ける前に死んじゃうよ‼

「何なんだよ!あの訳の分からない奴らは⁉本来魔法少女は普通の人には見えなくて魔女の結界に入らないと見えないのになんであいつらは見えてんだよ!」

「私にも分からないけど…多分正樹達が知っている。だけど勝手に動くのは…不味いって」

とにかく杏子ちゃんの話は聞いたけどこんな…

「私は自分の手でさやかを救いたい。あんな転生者達に殺させたくない」

「助けられるの?」

杏子ちゃんは危険な賭けだ、やらなくてもいいって言った。

杏子ちゃん一人で行くって。

「魔女の代わりにソウルジェムがポロッと落ちてきたりさ。そうゆうもんじゃん。勇気と愛が勝つって」

私もさやかちゃんを助けたい。

私もできる事があれば救いたい。

私は…

 

そして夕方

*****

まだ転生者って奴らには邪魔されてない。

私はこのまま魔女になったさやかを助ける事にした。ほむらだけは信じられねぇし、正輝達には多分こんな勝手な事をして許すはずもない…まどかも決心がついてくれて良かったけど…けど助けたいんだ。明日なんかじゃない!今助けたいんだ‼

「呼び続けろ。」

まどかに被害が及ばない様に私はあの魔女の攻撃を抑える。

「ねぇ…目を覚ましてよ!お願い‼元のさやかちゃんに戻って‼」

さやかはそれでも私達を襲ってくる。目を覚ませよさやか!

「聞き分けが無いにも程があるぜ…さやか!」

そういえばあたしとあんたは対立してたっけ…そこにあいつが急に現れて意気投合もしてたもんな。

だけどあんたはこんなのが望みじゃないだろ…

「さやか…ちゃん」

お前…こいつは…お前の友達なんだぞ⁉お前はそれを

ズバッ

あいつの腕を切り落としてまどかを救う!

「さやか!あんた!正義の味方になりたいから魔法少女になったんだろ‼」

こんなに呼びかけてんのにちっとも聞いてくれない。

あたしはもう駄目かもしれない。

「頼むよ神様…こんな人生だったんだ…幸せな夢を見させて…」

やっぱり駄目なのかよ。

畜生…堕ちたら救いも奇跡も無いのかよ…さやか。いいよ。

 

 

 

一人ぼっちは寂しいもんな。

 

そう考えた時頭に響いた。

 

 

ポポポポォォォオオンンン‼

 

「その願い聞き入れたぞ〜」

「は?」

私の願いはそれを受け入れてくれた。そう、その言葉は終わったと同時にあいつ等が現れたから。

「待たせたな。佐倉」

「遅れたわ!」

「第二ラウンドよ‼」

「遅くなりました!佐倉さん‼」

「さぁ行くぜ‼」

お前等…見捨てた訳じゃなかったんだな…多分あたしが勝手なことをするのを知ってやったはずだろうな…

「まず正輝がルールブレイカーを投げつけて身体の一部分に穴を生じさせて、さやか本体に改造式のルールブレイカーを放つから!それまで抑えて!」

「「了解した(ました)‼」」

そして後ろから男が現れた。

それは前に化け物と言いやがった元カノだった。

「さやか‼」

そこにはさやかを助けるもう一つの鍵がいた。

これでやっと主役は揃った。

私の身体はもう限界だ…

恭介side

「お前は…」

「僕も手伝う!」

この人の横目が睨んでいた。

前とは少し抑えていたがそれでもやっぱり恐怖心がある。

彼は手から短剣が出てきた。

「殴った張本人を許すのか?」

彼の目が怖い…

そうだとしてもやっぱり

「さやかを助けるなら」

「…信じていいんだな」

彼は僕にさっきの短剣を渡し、彼は手から何本の短剣を出した。

僕の持っているものではないけど気にしない。

「今から俺があいつにダメージもなく影響もないが入り口を作る。お前はそれに乗り込め」

「どうやって?」

「入口はまた閉じるからそれまでに俺の影で坂を作るからお前は俺の影化したバイクでそのまま突っ込め。俺は魔女化したさやかと話す。何。お前の身体に防御壁仕込んどくから安心しろ」

そして正輝は短剣を何本も何本も何本もさやかに当てた。

傷つけるためじゃない。

さやかの心の出入り口を作るために彼は頑張っている。そして正輝が直接最後短剣でヒビが生じたところを突く。

魔女の身体から大きな穴ができたと同時に動かなくなくなった。

穴もそのまんまだ…どうなってんだろう。

 

 

*****

 

ど、どうなってるの?

さやかちゃん。彼をじっと見てるけど魔女が動かないのってあり得るのかな?

「今あいつはさやかと念話で話をしている。多分あのルールブレイカーを繫いで話をしているのだろう。」

「「ええええぇぇぇぇ⁉」」

ま、正輝君魔女と話ができるの⁉

だけど信じるしかないよね…

もう届くかどうか分からないけどさやかちゃんを助けてあげて。

 

 

*****

「だからなんだ。お前は上条の手を助けたんだろうが。」

ダマレ。キョクノジャマヲスルナ

ワタシハバケモノ

「安心しろ。お前は俺と杏子と上条、まどか達がお前の帰るべき場所だ。だから俺はお前にQBじゃない奇跡ってやつを見せてやるだから…」

ダマレダマレダマレ!

そんなやつ(魔女)とはもう手を引け。この力でQB式魔法少女じゃなく俺が新しく創り変えるだけだ。今度は

 

 

俺達がお前を助けてやる。

後は頼んだぞ。恭介」

キョウスケ…?

 

 

*****

 

バイクで入った時には空で下は海。そこから落とされ、海の中に入ると影化したバイクは消えた。

たどり着いたのは深海だった。

暗い。

もうこの海の底にいるのだろうか

。僕の周りに防御になるものがついている。息もできる。

さやかはこの中にいるのか。

「こんな形で会いたくなかったのにね」

あの時、前に見た魔法少女の服を着ていたさやかだった。

傷が治って人間じゃないから怖かった。だけど逃げない。

「最後に頼みたいことがあるんだ」

「何?」

さやかは右手にあるものを渡したがそれはとんでもないものだった。

 

 

 

「私の持っているこの剣で今すぐ私を殺して…」

 

 

 

 

さやかの両目は涙ぐんでいた。

本気だ。さやかは剣を僕に差し出した。

何でなんだ?

信じるもんか!

「出来るわけないじゃないか‼ずっと介護してくれたのに何でこんな…」

残酷だった。

望んだ奇跡がこんな最悪な結末にする様なものになるのが辛かった。傷だらけでも戦っていたさやかが辛かったのにこんなのって…

「いいの。もうこれ以上この中にいたら恭介も巻き添えになっちゃう。後杏子達に言って。今までありがとうって。」

さやかの身体から段々黒い物が出てきてそれが美樹さやかの原型になり、恭介を襲おうとする。

「この黒いのは抑えるから早く殺して…」

「ぼ…僕は…」

この時彼はどうすればいい?

このまま刺したか?

さやかを見捨てたか?

多分こう言ってるかもしれない。

「嫌だっつーの。全員救う。俺達はそのために来たんだからよ」

僕は刺せない。

やっぱり…志筑さんよりさやかが好きだ。僕は何て最低なんだろう。

 

*****

BGM:and I’m home

 

恭介が剣を捨てた。

化け物って言われて私は合わせる顔もないのに何で?

「やっぱり…嫌だ」

「き、恭介?」

「やっと分かったんだ。何でこんな近くにあったのに気付かなかったのだろう」

私は後悔しないとか言ってやり過ぎた。正輝の言うとおり告白すればどれほど楽だったか。

「一番近くに大切なのはヴァイオリンを引くことじゃない。さやかだった」

告白されてるのかな?

でも私は化け物だけどこんな人間じゃ無くなってるけど何で私なんかの為に泣いてるの?

「やっぱり…正輝さんの方が一番かっこいいな。僕なんかじゃやっぱり駄目だ…」

笑って泣きながら喋ってる。

可笑しいな?なんで?

「それでも

 

 

さやかのことが

 

 

好きだ。」

私は心の底から涙と辛さが出てきた。ずっと苦しかった。

志筑が恭介をとって以来私は何の為に魔法少女になったのか分からなくなった。

「僕なんかでもいいかな?」

私の答えは目の前にあった。

「いいに…決まってるでしょ‼」

思いっきり抱きついた。

自分が段々壊れて私が私じゃなくなって怖かった。

だけど心の底から泣いて、笑った。気がつくと黒い物は消えていた。深海が段々光照らされて明るくなった。

「こめんね。さやか」

「恭介ぇぇぇぇぇ‼」

僕は正輝が作った奇跡(改造式ルールブレイカー)が魔法少女の欠点を破壊する。

 

「恭介。私ね。最高に幸せだよ…」

 

*****

「恭介の奴。やったな」

ホント危なかったな…

俺でも救えるけど後でどうなるかなんて分からないからな…

「さやか‼かつてお前が言っていた言葉が真実になる光景を目の前で見せてやるよ‼」

魔女の体内から蒼い光が溢れ出てくる。その球体が現れその中にはさやかと恭介がいた。

「さやかぁぁぁぁああ‼」

全くハラハラさせんなって…こっちはこの短時間で苦労したんだぞ…

「心配させんじゃねーよ…」

「私のために…ありがとう」

魔女の身体から出てきた蒼い球体の光に照らされたさやかと恭介が出てくる。杏子はもうさやかに抱きつきてるがな。

さやかのソウルジェムと青い光ががリリカルなのはのデバイス方式に変わりブレスバンドになった。

さやかside

(make my name mastar)

「うわぁ!」

ブレスバンドが英語で話し…いや話せれるの?

えーと…私の名前を作ってくださいって言ってるのかな?これって英語で言い返さなきゃ駄目なの?

「日本語でも通じるから安心しろ」

ああなんだ良かったっていうか…

「人の心読むなって…」

「いやなんかお前そう思ってそうじゃん」

どーしよっかな〜いきなり決めてって言われても…あ、いい名前を思いついた。

「じゃあこのデバイスの名前はフォルテッシモ」

音楽でいう最も強く。

私が前に楽譜と音楽の授業をみて思いついた名前。

「よろしくね」

(Yes.My Master.

When you want to transform yourself,please call for my name.)

変身したい時は私の名前を読んでくださいって…今度から呼びかけ必要なんだ…まあいいや。

「恭介」

「何?」

これだけは確かめたい。

私はもう…

「私。

 

 

幸せになってもいいのかな?」

「誰も幸せを止める権利は無いよ。」

「じゃあ。ぎゅっとして泣いてもいい?」

「いいよ。さやか」

喜びと嬉しさが我慢出来ない。

「うわああぁぁぁぁん‼」

今までのことが全部夢の様だった。本当に苦しかった。

あの時の言葉が本当に頭によぎる。

私が恭介に言った言葉。

 

 

 

奇跡も魔法もあるんだよ。

 

 

あれ?脳が考えられなくなってる。顔までにやけそうになる。

「えへへへ/////恭介ぇ////」

「さやか?」

身体が暑くて頭がボーッとする…

ヤバイ頭がおかひくなる…

モー無理////

「ふぃただきぃまぁーす!」

「うわぁぁぁぁあ!」

 

*****

 

「さやか⁉」

さやかは恭介に飛びつきディープキスをした。それを見たまどか達は顔を赤くしていた。

俺はあることに思い出した。

的確にやり過ぎた安い失敗。

「まさか…」

正樹が本当に苦戦したもの

それは副作用の影響の大きさ。

本来なら足一本が使えなくなったり、右手が動かなかったりする。

だから変えようと思った。

改造式ルールブレイカーの副作用の大きさの影響。

完璧に忘れていた。

多分救うためにはどこまで最小限に被害が少なくなるか頭を抱えていたが簡単な方法があった。

後で作り変えるつもりだった。

 

副作用:興奮剤(身体に影響なし)

強度な惚れ薬ぃ‼

 

その興奮剤は身体に害を及ぼさないがさやかの理性を一時停止させるものだった。

「あ」

当然さやかの脳は今好きな人と一緒になりたいと設定ずけている。

当然さやかは恭介にデレデレしたい。

「しまったぁぁぁぁあ‼」

一人苦悩の正輝以外はさやかの復活に喜んでいた。

巴マミはオロオロしだし、杏子はさやかにまだひっついている。

この時副作用がここまでと正輝が見せた仲間たち(fateチーム)は正輝をじーっと見ていた。

 

 

*****

 

計画通り。

本当にさやかを救うのは想定済み。だけどそれは無駄だったぜ?

だって俺達がお前等全員を殺すんだからよ‼

「これで終わりと思ってたか?本当の地獄はここからだよ!平和ボケの正義側の転生者の屑が‼」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編28話副作用(魔法少女まどか☆マギカ)

 

もう間に合わないわね…

今頃杏子は美樹さやかと自滅するつもりだわ。私はまどかを助けその場から脱出し二人は仲良く死ぬ。その筈だったのに…

 

 

 

さやかが生きてる⁉

杏子まで⁉

 

 

「恭介君が困ってるよ?」

まどかが無事なのは分かる。

それはそれで安心したけど、

「やぁーだぁー‼///恭介とぉ‼お風呂はいるぅ‼」

さやかは馬鹿なのは知っているけど何なのこの狂いようは⁉

「さ、さやか!///」

「止めろ!入るなら私とさやかだけだ‼」

「んじゃあ…三人混浴してーベッドインもいーな!」

何でなの…さやかが酔っ払いになってる様な気がする。顔が真っ赤だしいつまで抱きついたいるのかしら…あと混浴って気のせいよね?

「ンーチュ!」

「‼さやかぁ♡///」

杏子にもキス⁉

おかしい過ぎるわ!貴方一体どうやったらそうなったのよ!

杏子までキスされていつの間にか顔が赤くなってるし…

完璧に壊れてる。

「ほむらちゃん!どうすればさやかちゃんを治せるの⁉」

それはこっちの台詞よ。

そういえば今まともなのが巴さんとまどかと正輝の仲間たちだったわね。

そういえば正輝の仲間たちずっと正輝を見てるのかしら…

「分かるわけないじゃない。このカオス過ぎる美樹さやかをどうにかするなんて」

それにしても何で彼女はこんな人前でそんなことできるの?いくらなんでも羞恥心ぐらいあるわよ?

なんか一人だけ震えてるわよね?

〈ガクガクブルブル〉

周りを見てみるとやっぱりマトモな仲間全員が正輝の方を見てる。

ねぇ何で貴方そんなに震えているのよ?まさか貴方のせい?何はともあれまどかに変なことさせたら機関銃撃つわよ?

「はっ!ほむらナイスタイミング‼」

これのどこがナイスタイミングよ。貴方は履き違え過ぎてるわ。

私がこのカオスきっている状態をどうにかしろと?無理に決まってるでしょ。とにかく最初は状況ね。

「何がどうなってるの?」

仲間たちに絶対にまどか達から離れないようにと釘を刺してから別のところへ私を引きずって移動した。

「実はかくかくしかじか…」

 

以下略

 

「はぁ⁉それじゃあさやかのソウルジェムはあのブレスバンドになってQBの作った設定を変えたってこと⁉」

「それで副作用でさやかがあーなった訳です。てか、足一本って大きいリスクを出さない様にして結局害のない興奮剤だからまだマシだと思ったが後で治すつもりだったのに忘れたんだよ」

まぁ…代償的には安いものね。

けれどさやかの荒れようは始めて見た。凄いわね…恋って。

美樹さやかを救うことは出来なかったのは分かってたけど正輝とその仲間達のイレギュラーが救えるのは本当に助かった。

けれど問題が山済みね。

後から正輝達の別の転生者がどうやって行動するか…それよりも。

「貴方この後どうするか考えてないでしょ」

「はっ!」

ダメだこの人…

「それにしても私が勝手に一人で行くのを怒らなかったのか?」

そう言えば待っとけって言ってたけど怒らないの?さやかの時は凄く重い顔してたけど。

「お前はさやかを救うのに必死だっだから俺達無しでも行くだろうから万が一にお前の影に俺の一部の影を仕込んでおいた」

ちょっとそれってストーカーがやりそうなことじゃないの?

「なるほどな。それなら納得できる」

あれ?何で怒らないの?

普通起こるわよね?

「だってあんたいつも忙しいしそんないかがわしいことしたらそこの凛とセイバーに殺されるんでしょ?」

ああなるほど。

確かに毎日頭抱えて悩んでばかりで、余裕が無かった。

「自分から危険地に行かねーよ!」

そうじゃなかったら完璧偏見扱いされてたわよ。まぁいいわ。

以外なのは五人全員生きているってことね。

私は…そんなのじゃ無かった。

必ず一人か二人は死んでいる。

それを彼は誰も死なせなかった。

ならもうこの全員に話してもいい。私が今まで魔法少女の全てのことを全て話そう。

 

 

*****

さやかの魔女開放日の夜

えー今俺は人生の生死の真っ只中にいます。

すんごいストレス溜まってます。

さやかを破戒すべき全ての符で救うことについては計画通りだったがある別の問題が生じた。その改造による副作用だ。

人の心を開放させることができ、人前でも平然とすることができる。もし、2人に何かあったらサーヴァントと凛に絶対言われる。

ていうか帰る途中に人がいるところで開放をやったら間違いなくさやかに殺される。

さやかがデレデレの時

「恭介…一緒に風呂にはいろ…」

「えぇぇえ⁉僕達まだそんな年じゃないよ!」

「恭介…これ以上は持たないの…とにかく風呂に入ってピーーーしよ///」

「そんなこと女の子が言っちゃいけないってさやかぁぁぁあ!ここで服脱いじゃだめぇぇぇえ!」

うんヤンデレよりマシか。

おいそこ。そうお前。そうビクビクすんな。ていうかさやかのヤンデレは死んでも設定してないから。

さやかがドMの時

「もっといたぶってぇぇぇえ!」

「こう?(駄目だ…さやかがおかしくなってる)」

「えへへへ///恭介にキスされて嬉しい…もっと私の身体を沢山使っていいよ?」

「僕の精神が持たない!助けてぇぇえ!」

うん。恭介が不味いな。

あとそこのぽっちゃり男。

いくらさやか好きでも人間的なことを失ったら駄目だからその釘バット降ろせ。俺のせいでもあるけどさやかにひどいことした訳じゃねーから殺気を出すな。

 

さやかがドSの時

「それじゃあ今日は私の思うままに恭介の身体をいじろうか」

「た、確かに僕が気づかなかったのは僕のせいだけ「恭介は私の嫁になるのだー!」うわぁぁぁあ!」

うん。恭介が不味いなってどの道食われる運命じゃないか!んなことになったら俺がマズイ事になる。ほら俺が責任者だからもう不幸が降り注がれる‼仲間は気にして何とも言わないがさやかの行動しだいじゃ…

「まさかそんな副作用を…」

「へぇー正輝ってそんな趣味なんだ?」

「いやー正輝。面白いネタを作るとはな。マスターは異常と言うべき…くっ」

ヤバイ、変な目で見られる。特にアーチャーは酷く言われる羽目になる。どうすればいい…

「考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ考えろ思考を止めちゃダメだ思考を止めちゃダメだ思考を止めちゃダメだ思考を止めちゃダメだ思考を止めちゃダメだ」

え?シ○ジ君に似ている?

台詞違うし大丈夫だろ?

「正輝さん。ブツブツ言ってるけどどうしたの?」

まどか。お前には変な人に見えるが違うのだよ!俺は究極の選択(馬鹿にされるかそのままスルーか)を強いられているんだ!

「逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だぁぁぁぁぁあ‼」

やっぱり○ヴァンゲ◆オンのさっき言った人に似ている?

細けぇーこたぁいいんだよぉぉ‼

こっちは命がいくつあってもたりねーんだよぉぉお‼

「ひやぁ⁉」

 

願うしかない

 

 

 

願うしか…

次の日

学校が終わった後だった。

俺達は巴の部屋で恭介と暴走気味のさやかがどうなったかの話をしていた。俺達(堕天使は除外)とまどか達は全員揃っており、目の前で話すのは恥ずかしいから無理やり連れてこられ、耳元で

「しちゃった////テヘ!」

その言葉はピー確定の文字だった。

「こんの…アホンダラがぁぁぁぁあ‼‼」

その瞬間セイバーとアーチャーが微かに魔力を感じとりすぐさま移動した場所に向かってきた。

多分怒って微妙に魔力を放出しているのだろう。

「死にさぁぁぁらぁぁぁあせぇぇぇぇや‼ボケぇぇぇぇえ‼」

血涙を流した俺は美樹さやかに襲いかかり、それをほむらとまどか、俺の仲間たちが止めようとしてくる。こいつ人の恩を仇で返しやがった‼

「HANASE‼」

「落ち着いて下さいマスター!」

「そうよ!責めてさやかが幸せなことについては達成したのだから怒らないでよ!」

「魔女化して暴れるよりマシよ!」

「美樹さんの幸せをまずは祝うベキだと思うわ!」

「クッ(苦笑)」

黒沢お前はDAMAREeeeee‼

何だその顔と目は?

呪令で縛りあげてやろうか!えぇ‼

「大丈夫よ!貴方がまた何とかすればいいじゃない!」

「「「「「「賛成!」」」」」」

「お前らは俺を過労死にさせる気かぁぁあ!てめぇらぁぁぁぁ‼」

ばっかやろぉぁおぁ‼

ふざけるなぁぁあ‼

俺の努力を置いてさったさ大人なろうとする段階(想像に任せる)に到りやがって‼

「分かったわ。あなたはさやかが貴方の副作用で身体を利用して実験していたのでしょ!」

「は?」

「それで商売すれば何の問題もないでしょ!」

・ ・ ・ピーン

思考

「らっしゃっせー‼改造式ルールブレイカーを使って詐欺師QBの魔法少女契約を奇跡を叶えたまま力を別のものに変えて、元の身体に戻せますよー!後、副作用に身体の隅から弄られる感覚を味わうから気をつけてねー」

「らめぇ!でもこれで私はゾンビにならなくてすハァハァ////」「身体がヌルヌルしてきた////」「頭がエッチなことしか考えられない////」「もう我慢できないからここでエッチしよ?////」

 

O☆WA☆RI

私の医学は世界一ぃぃい‼(ジョ○ョ)ってできるかぁ!

 

「ね?得できるでしょ?」

「何処のラブコメやぁぁぁ!んなことしたら警察署直行コースだからな⁉」

「なら結界張れば?」

「そっち⁉ってか俺がそんなことしたらお前ら引くだろ!」

「「「そう(だな)(だよ)(じゃねーか)ね」」」

ロリコン扱いにもなりたくない!

ってあれ?俺頑張ってんのに報われて無くね?

「それ以前に俺一人で多数の女の子相手したら死ぬよ⁉別の意味でも⁉」

 

魔法少女:正輝=多数:1だからな⁉

「理想(エロ)を抱いて溺死しろ!マスター‼」

もうアーチャーは衰退してもいい。お前が溺死しろ!

「お前はもう黙れ!」

「えっ!貴方は解放した魔法少女とイチャイチャしたかったんじゃなかったの⁉」

ほむらもついでに衰退しろボケ!

ほむらはいつからそんな辛口コメントが言えた!

「俺の見方酷すぎるだろ‼」

プルルルルル。

何か、久しぶりに神様から電話がきたような気がする。前なんか着メロがCMだったからもう嫌だ。まともだったことに免じて掛けてあげようか。

「何だよ神様」

ピッ

大人の階段のぼーる

君はまだシ○デレラさ‼

幸せはk…

ちゅドーン!

携帯を蹴り飛ばし破壊した。

うん。神様を許した俺が馬鹿だった。こいつ傷口に塩をつけやがった。

「神様めが…こういう時だけ空気読みやがって…」

どうやったらこの状況を見てたんだよ!携帯から通じて聞こえてたのか?盗聴器だろ!神様‼それ犯罪だよね!

「いいの…それ自分の携帯だよね?」

「日常茶飯事だ!」

「えー」

何か蹴った俺も恥ずかしいからそんな目で見ないでくれ…

ジーーーー

「見るなぁ!そんな目で俺を見るなぁぁぁ‼」

この時俺は誓った。

神様を早く取り替えたいと。

さやかside

「何で私の身体調べなれなきゃいけないのよ。」

「当たり前じゃない。魔女化してすぐに人間の身体に戻れたのだから後から身体に支障がきたらどうするのよ」

「ううう…」

全く。正輝がほむらの家で身体検査するからこっちに来いって言ってたけど何ともないし逆に男だったからすぐさま蹴ろうとしたけど後から説明すると脱が無くてもいいし、確認したいなら凛や杏子マミに聞けと言ったしね。

恭介については志筑が病院にいるから来てって言ってたけど正輝が副作用で私に何かあったら大変だから確認させてくれって。

私の身体検査は一時間で終了したよ。

「ハァ…バカップルの協力がここまで辛いとは…もう二度と協力したくない」

「貴方の意見に賛成ね」

バカップルってしょーがないじゃん!そして正樹は全員に転生者の話と本当の目的を話した。

キラーエデン、正義側の転生者、システム、その他色々とあいつは話した。

私達はそれを受け入れるしかできなかったけどそれでも今までこの人達が助けてくれたことに代わりは無い。

「私は信じるよ」

「私もさやかと同感だ」

「あんな大量のイレギュラーがいたらね…」

「正輝さんを信じます!」

「そうね!私達は全員貴方を信じるわ!」

そして今度はあの転校生。

あいつが一体何を見て来たか分からないけど…でも私がどうなっていたか知りたい。

ほむらside

今私は今いる魔法少女全員と正樹達を呼んで私は今までどんなことをしていたかを話した。

「これから私が辿ってきた全ての事を話すわ。」

それは最初に私が始めて友達になったあの時のこと…

 

 

「暁美…ほむらです」

保険室係のまどかと友達になり駄目駄目だった私と仲良くなった。

だけど何も出来ない私は落ち込んでいた間にいつの間にか魔女に襲われて、その時にまどかと出会った。

「クラスのみんなには内緒だよ!」

私は魔法少女については全く知らなかった。けれど、ワルプルギスの夜が苦しめていた。まどかを死なせたく無かった。私の唯一の友達だった。

 

その時、私は弱かった。魔法少女の真実も知らない普通の中学生だった。私は魔女に襲われて、始めて友達になれた人。まどか。

 

私はQBに契約し、やり直した。

 

一回目

まどかに積極的に話しかけて友達になり、マミとまどかに時間停止という能力を見せた。けれど使い方が問題だったこと。爆弾を作り始めて自分の戦い方を知った。ワルプルギスの夜を倒すこともできた。けれどまどかの様子が苦しくなった。そしてそのソウルジェムに黒い物が現れ出てきた。

ソウルジェムは大きな化け物を産んだ。その真実を突きつけられた。

「そんな…」

また繰り返す。

2回目

「みんなQBに騙されてる!」

それを信じられなかったのが美樹さやか。

この時私がQBがどんな陰謀を持っているか分からず、魔法少女になっていたさやかは杏子を忌み嫌っていた。報われないさやかは何回か魔女化していた。

四人全員生きていたけど魔法少女のマミが

「ソウルジェムが魔女を産むならみんな死ぬしかないじゃない!あなたも私も!」

私の身体をマミの魔法で縛りあげて、杏子のソウルジェムを壊した。まどかの矢がソウルジェムを放たなかったら死んでいた。ソウルジェムを壊されたマミはそのまま倒れて死んでいった。

 

ワルプルギスの夜を頑張って二人で倒すことになる。

 

さやかについては報われない人。

正樹のような契約破りで更に別の物で再契約ってことは本当に奇跡だった。彼ならさやかを救うのは可能だっただろう。

 

そんな人はいない。

 

私もまどかもソウルジェムは黒ずんでいた。グリーフシードも無くもう魔女になるのも時間の問題だった。

このまま怪物になってこんな世界を滅茶苦茶にしてもいい。

そう思っていた。

 

「さっきのは嘘。一個だけ取っておいたんだ」

まどかはもう一個持っていた。

過去に戻れるならこんな終わり方にならないように歴史を変えて欲しい。

「QBに騙される前の馬鹿な私を…助けてあげてくれないかな」

「絶対にあなたを救ってみせる!何度繰り返すことになっても必ずあなたを守ってみせる!」

まどかは最後に魔女になりたくないと言い、まどかのソウルジェムに銃の引き金の音が最後となった。

またまた繰り返す。

四回目

そしていつも起きた場所。

誰も未来を信じない

私は心に決めた。

誰も未来を受け止められない

もう前の私じゃない。

私は変わる。

もう誰にも頼らない

 

「私は…」

「そいつの言うことを聞いちゃあ駄目ぇぇぇ‼」

 

繰り返す何度でも。

繰り返す。

同じ時間を何度も巡り。

たった一つの出口を探す。

あなたの…あなたのためなら…

私は永遠の迷路に閉じ込められても構わない。

 

そんなはずだったのに私の見た時間軸にはいなかった正輝達という私じゃないイレギュラーを頼りきっている。

 

 

もし彼らがいなかったらワルプルギスの夜を見る前に悪い転生者によってこの見滝原は滅びる。

 

「「「………」」」

 

マミと正輝達には全て話しておいた。だけどいつの間にか私は他の人に頼ってしまった。

自分でも分からないことを言っているけどこれだけは言える。

私は彼らを頼るしか選択は無かった。そうで無くとも死人は出ていた。転生者まで邪魔が入るとこのまま楽にいけたかというのはまず不可能だった。この戦力で勝てるのか分からなかった。

相手は最強の魔女

『ワルプルギスの夜』

転生者おも相手にするのは更に苦戦するだろう。けれど勝たなければならない、このチームでまどかを救えるのなら倒してみせる。

 

「私ね、未来から来たの…だからこの五人の魔法少女の結末の死の原因も分かっていたの…私はまどかとは違う時間を生きているんだもの!」

「いやぁ…あたし何回も死んでたのか…そりゃ無理ないわ…」

「あたしはあんたのことを全て信じるつもりはない…けどな大切な人を守りたいっていうのはあたしもあんたと同じ能力を持ってたら同じことをしてたのかもしんねーな。」

「大丈夫よ。後輩はどんなことでも守ってみせるって決めたのだから」

やっぱりみんな正輝のおかげで変わっていた。私は今までみんなと協力してなかった。だけど私はこんなに仲間がいる。

 

ワルプルギスの夜を超えてみせる

 

「ところでそのワルプルギスの夜って倒せるの?」

それを正輝に聞かなかった方が良かった。

「正直に言おう。MU☆RI★です‼」

彼のKYが入らなかったら…

私も彼については本当に許すつもりだったのにその一言が一番余計な発言だった。

一瞬にして私の堪忍袋が切れた。

もうやってられない。

こんなふざけた人をアテにした私が馬鹿だった。

「待てって⁉本当だっつーの!ワルプルギスの夜はいくらサーヴァントでも倒せねーよ!とにかく今の戦力じゃ倒せねーんだよ‼」

みんなが私を抑えている!

正輝のせいよ!

あんなことふざけて言って!

「とりあえず謝ることが先じゃないの?」

これには私も馬鹿なさやかがまともだと思うわよ!

「その手を放しなさい!貴方の下らない言動は聞き飽きたわ!私の戦場はここじゃない!」

もう嫌この人。

私だけで十分よ!

さっきからおかしいのよ!巴マミは中二病が深刻化するわ、美樹さやかは彼氏をできてしまうわ、佐倉杏子だって最初美樹さやかと会った時は敵だったのにこの空気ブレイカー(正輝)のせいで意気投合なんてエジソンもびっくりよ‼

みんなキャラが段々崩壊し尽くしてる。彼のせいで。

全員救えたのが唯一の希望だけれども絶対最後にみんな殺される!

とっととこの時間軸から…

あれ?

「何で…どういう事⁉」

「どうしたほむら?」

そんな!そんなはずが無い‼

これじゃこのままこの時間軸から出ることが出来ないの⁉

「何で…繰り返せれないの‼」

 




次回

「お前さんは弱い人間だということじゃよ。ワルプルギスの夜はお前がそんなんでは絶対に倒せん。」
「黙れ!貴方に何が分かっているというの‼」

「あんた運命は変えられないものだって言うならあんた一体なんのために俺達転生者を呼んだ?ふざけるなよ。今までのことは道化と同じだというのなら最初から転生者制度なんて作るんじゃねぇ‼」
「僕は…無力だ」
「お前に教えたい剣術がある」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編29話進まない時間(魔法少女まどか☆マギカ)

 

私の魔法である巻き戻しの能力は間違い無く手応えがあったはずなのに戻ることができなくなった。

今までこんなことが起こりうることが無かったのに。

「何がどうなっているの⁉」

「他の転生者に抑えられているからじゃよ。」

そう言ったら、正輝の携帯から大きな石像が出てきてそれが浮いていた。それが神様だと分かったけど…

「うわぁ!」

「石像が…喋った!」

「もう何でもありかよ…」

「神様ってこんな形してるんだ…」

みんな驚くことしかできなかった。正輝、あなた本当に何者なの?そもそも神様って出しても大丈夫なのかしら?

「おい!神様。出るなら出るで返事しろや!」

そういう問題⁉

この世界が殺しにくるじゃないかとかになりそうなんだけど…

私の思い込み?

「いや。ちとそこの暁美ほむらに話があっての?出ようと思ったんだが出入り口がもう狭くて。」

「だったら転移しろや!」

「面倒い」

あれ?神様って性格とか持っていたのかしら?訳が分からないわ。

なんかツッコミどころがあり過ぎて困るんだけど…

「そういやあお前が実体化して出てきたのは三回目だったよな?」

「最初しか覚えとらん」

こんなカオスの状態でよく話せれたわね。

「で?何で止められてるの?」

「キラーエデンっつー転生者の組織があって、一つの世界各地にいるけどたまに時間が進まないこともあったりするからそれらのリーダーを倒さない限り駄目なんだよ」

リーダーを倒さないと時間を進めれない。か…どの道倒さないとこの先ワルプルギスの夜にも勝てないわ。

「それにまどかは契約するかもしれんぞ?それと話なのだが…」

しかし、神様が話をしようとした途中邪魔な存在が割り込んできた。

「久しぶりだね。みんn…」

その時私は拳銃を素早く手に取り、発砲した。その発砲は音も聞こえずそのままQB頭を砕いた。インキュベーター。ホントに邪魔。

「いきなり酷いじゃないか。不意打ちするなんて。」

「⁉」

見ると別のQBまた現れ出てきた。

そう、こいつは孵卵器(インキュベーター)。地球外生命体。代わりなんていくらでもある。

「ほむらについて分かっているなら君が僕を倒しても無駄なのは分かってるじゃないか?代わりはいくらでもあるけど無意味に潰されるのは困るんだよ。勿体無いじゃないか。おまけに挨拶の途中で攻撃なんてまだ何もしてないよ。」

「何の用だ…無いなら消えろ。」

正輝の表情が強張ってる。

初めて見た。本気で怒ることはあるけれど殺意を感じる。

何処か恐ろしいような…

「もう僕が言わなくてもどの道僕らの目的を話すからさ。どうせバレるのなら僕本人が話そうと思って」

そんなことを話しても何にも特には無い。一体何が目的なの。

もし、まどかの契約なら今ここで倒す。

「君達はエンドロピーって言葉を知っているよね?」

まぁ…そこからだと思ってたけど…まどか以外の杏子とさやかは分からないって顔をしてる…私も分からないけどまどかは言われているのね。正輝達は

「こいつ…」

「成る程な」

「つっ…」

「貴様…」

「そんなことをあなたが言っても何ら変わらないよ…」

やっぱりあのインキュベーターの目的を知っている。まどかもその様子なら話されたのね。

彼等も戦闘体制に入ってるし、何かあるわね。

「酷い見方をしないで欲しいんだ。僕らも悪いところもあるかもしれないけれどそうでもないんだよ。全てはこの宇宙の寿命を伸ばすためなんだ」

そんなことのために魔法少女にした人を魔女にさせたの?

…いや。まだ待とう。

「さて、本題に戻すよ。簡単に言うと焚き火で得られる熱エネルギーは木を育てる労力と釣り合わない。エネルギーは形を変換することにロスが生じて宇宙全体のエネルギーは目減りしていく一方だから熱力学の法則に縛られないエネルギーを探してたんだ。そして見つけたのが魔法少女の魔力。僕達の文明は知的生命体の感情エネルギーに変換するテクノロジーを発明した。だが、僕らには感情が備わっていない。そこで宇宙の様々な胃種族を調査して一人の人間の生み出す感情エネルギーはその個体が誕生し成長するまでに要したエネルギーを凌駕する。君たちの魂はエンドロピーを覆すエネルギー源たり得るんだよ。とりわけ最も効率が良いのは第二性徴期の少女。ソウルジェムになった君たちの魂は燃え尽きてグリーフシードへと変わるその瞬間が膨大なエネルギーを発生させる。それを回収するのが僕たちインキュベーターの役割だ。」

「…私たちを消耗品扱いしてるってことでしょ。」

まどかについては多分早く言われてるかもしれないって正樹が言ったからね。

「随分と御大層な設定ね…それとここまで分かるのかしら美樹さやかと佐倉杏子に巴マミ。」

馬鹿である美樹さやかが分かるわけが無い。

「「何が何だかさっぱり(~_~;)」」

「また話の内容のスケールが更に多くなったらもうついていけないわよ…」

そうだろうと思った。まぁそうなるだろうとは思うわよね。

「俺から説明するよ。最初はロクなエネルギーを得ることができなくて困ってたところにある方法で得る量が多いことがわかった。けどその方法はそいつらには感情が無い。そこでそれらを読み取れる機械かなどでエネルギー源を得ることが可能になった。中学生の女の子が一番得る量が多かったためにそれでエネルギーを回収することに成功した。」

説明が乏しいけどそれでもどういう意味は分かるわね。

「この宇宙にどれだけの文明がひしめき合いどれほどのエネルギーを消耗しているのか分からないだろう?君たち人類だっていずれかはこの星を離れて僕たちの仲間入りをするだろう。その時になって枯れ果てた宇宙を引き渡されても困るよね?長い目でみればこれは君たちにとっても得になる取引のはずだよ」

私たち人類を取引ですって…

何でそんな無理矢理押し付けられる理由で死ななきゃならないの⁉

「僕たちはあくまで君たちの同意を前提に契約しているんだよ。それだけでも十分に良心的なはずなんだけど」

それはあなた達だけでしょ⁉

契約にさせる状況を作らせたのも、騙してたのもあなたが原因なのに!何か後ろからとんでもない殺気とそれに匹敵する低い声が感じてるのだけれど。私の後ろには正輝しかない…イラついてるわね…

「文明?仲間入り?取引?ふざけるなよ。そんなに友好になりないなら人間の感情を掴み取る方法でも使って苦しいませずに得れるエネルギーを考えろ!どの道奇跡は起こせても後からが酷い話だ。契約したその時は手遅れなんだろ?魔法少女のことなんざ心配してないからな。それに死んで様が済んだら次は別の魔法少女を利用…こうして何も感じないままやるだけだしかお前らには出来ないからな」

そう言うと思った。

はぁ…今までより長く話してる様な気がする。さらに、正輝はこれまで以上に腹が立っている。

「QBは私たち人間の敵だね」

全くそのとうり。

「あの時は話せなかったからね。僕が急に出てきたら即座に撃ってくるだろうから。もう話してもいいかなと思ってさ?話したら僕のことを少しは信じてくれるかもしれないk…」

その瞬間正輝がシャドーを使いQBの影から出てきて、斧を投影しQBの首を切り落とした。

完全に頭にきてる。数えきれないQBがいるのはわかってるけどそれでも許せなかったのね。

「今更真実を言って俺等が信じると思うか?最初の契約する前にお前が全てを言ってくれるならまだ理解できる。状況によっては許すかもしれない。けどな。こっちは散々酷い目にあってやっと言えました何て誰もわかってくれるわけないだろうが!どうせお前の言うことなんざ全て二束三文の価値なしの台詞しか無いんだろ‼」

最近本気で怒ることが毎回あるけどQBは何度も倒しても億匹ぐらいいるから意味ない。けど私もさすがに馬鹿にされて拳銃で殺すつもりだった。

「それに何で分からないのかなあ?君もほむらと同じくいくら僕を殺したところで何も変わらないことぐらい分かっているじゃないか。何度も言わせないでくれよ。」

(こいつ…‼)

周りから剣が出てきてる。

止めといた方が良いわn…

「「何で」「話を」「聞いてく」「れないのか」「なぁ」「無意味」「な」「だけ」「なの」に?」

グサ、グシャ、ドス、ドン、ズバッ、ズドドドド

「この詐欺師風情が‼俺の視界からとっとと失せろ‼」

…とっくに射出してるわね。

そういえば正輝ってそんなに短気だったっけ?

「詐欺師?騙すという行為自体は僕たちには理解できない。認識の相違から生じた判断ミスを公開するときなぜか人間は他者を憎悪するんだよね」

QBにもし感情があったらあなたは憎まれることも、正樹に殺されかけることも無いのに自分から死に行くようなことをしているのがまだ分からないのね。

「量産性の分際で…関わらなければこうなることなんて無かった筈だ!そもそもの原因はお前らだろ‼本来彼女達も悩みを考えそして決断させそうやって成長するのに…その悩み苦しみにつけ込んで死に追いやったんだろうが!」

「やっぱり君は暁美ほむらより厄介な存在だ。僕の知らない魔術だの利用したり、魔女からそのまま人間に戻って更に持っていた能力の引き継ぎ。何てことはあり得ないからね。そこで提案なんだけど、君には改造式のルールブレイカーって言う短剣を利用して今いる少女を魔法少女にし、魔女化させるループを永遠と繰り返せば僕らの宇宙に莫大なエネルギーを利用すればお互い得ができる。最悪の魔女のワルプルギスの夜も何とかすることも可能だよ‼」

「今度は再利用(リサイクル)して全人類を…感情を枯らしながら生かす気か…何様のつもりだ?」

 

 

そして何も感じないQBは言ってはならないことを言ってしまった。

「たかが少人数で大事だなんて。今現在で69億人しかも4秒に10人ずつ増え続けている君たちがどうして単一個体の生き死にそこまで大騒ぎするんだい?僕らにとっては安いものだと思うけどな」

この時の正輝を本気で怒らせたらどれだけ恐ろしいことになることをこの場にいる全員が悟った。

 

 

 

 

 

 

「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼」

 

 

 

 

 

とうとう堪忍袋の尾が切れた。QBの影から剣が出てきてそれが突き刺さる。そして剣だけでは無く槍、斧、鎌がQBを襲いかかり全て刺さった。

「落ち着いてください!マスター‼」

「はぁ…はぁ…」

セイバーさんも止めるのはもう何回もあったわね。彼も余りの非情の事件の連鎖に疲れてる。

「さっき君が僕の影を利用して三万匹いた僕らを殺すなんて本当に恐ろしいね。転生者という存在は。逆に協力できれば頼もしい存在だ。」

「この無情が…‼」

もしQBの話が本当だったら正輝のような強力な転生者が複数もいたらいつ世界が崩壊してもおかしくない。

「暁美ほむら。雨宮から君にあることを教えてあげるよ。」

さやかを陥れた転生者である雨宮にも手を結んでいたなんてね…ここまでくれば本当に腹が立つわ。

「てめぇ!あの雨宮とつるんでやがったのか‼人の苦労を知らないで‼」

杏子もQBに槍を向けてきてる。

美樹さやかを魔女に変えさせたのはあの雨宮だったらしくて。

雨宮は彼女の恋愛事情をことごとく破壊されて一瞬にして絶望し過ぎて、ソウルジェムも真っ黒にそまっいた。

「正輝を交渉してリサイクルの様にすれば悩む必要も無かったからさ。逆に雨宮に着くことにしたよ。彼の考えは少なくとも僕らインキュベーターにとって君達より理想的だからね」

やっぱりこいつはエネルギーのために彼等キラーエデンを利用している。

他の魔法少女を利用してエネルギーを収集してるわけね…

「じゃあ何で今更共闘する気になったんだよ!何回も殺されてあんな野蛮なのと一緒にしないでくれってほざいてたじゃないか‼」

確かにQBは無駄に代わりを減らされるのが嫌で転生者と組む気がさらさら無かったのに意見がすっかり変わってしまってる。

「彼等のやり方に気が向いたんだよ。杏子。君はマミとコンビ解消後にやり方はもう知ってるはずだけど?」

「なっ…お前はあのやり方で…お前ら狂ってやがる‼」

杏子の槍が微かだけど震えている。一体何があったっていうの。

この時間軸で私の知らないことが起こり過ぎてる。

「後、暁美ほむら。まどかが何故巴マミ以上の素質があるのかやっと分かったよ。君の魔法の副作用が原因なんだね。」

「どういう意味?」

「何故僕らの目的を知っているのか。それは時間逆流者以外の何者でも無いこと。そうでなかったら、いや、そうでしかあり得ないからね。君の話は聞かせてもらったよ?」

しまった⁉感情になり過ぎて…

「君は過去の可能性を変えることで幾つもの並行世界の一ヶ月を繰り返してきた。君が認める終わりまでずっと繰り返してきたんだろう?まどかの因果の量は一般の人が持つには多過ぎていた。その原因が君が繰り返した時間、その中で循環した因果の全てが巡り『鹿目まどか』に繋がった。これなら合点がつく。つまり君が繰り返せば今までまどかの因果が増える。」

「それじゃ私のして来たことは…!」

つまりまどかが魔法少女の契約をしたらその奇跡の叶えられる力が大きすぎて神になる。

「全くの無意味ということじゃ。たかが時間軸を戻してまたやり直すようなリセットをして…何も見返りがくる訳が無いと思っておったのか?」

「おめでとう!暁美ほむら!君は鹿目まどかを最強の魔女にしたんだ!」

本来なら一人で戦うつもりだった。けれど今は仲間がいる!

私はまだワルプルギスの夜を倒す手段がある!

「まだ終わってはいないわ‼諦めていない‼やる前に終わるのは完全に戦意喪失してからよ!」

「無理じゃ。理由はお前さんは弱い人間だということ。ワルプルギスの夜はお前がそんなんでは絶対に倒せん。」

理由は弱い人間だから⁉

いや違う!

私は決めたの!

まどかを助けるためにどんなことでもやるって‼

「黙れ!もう魔法少女になった時にはとっくに人間をやめているわ!馬鹿じゃないの!それに貴方に何が分かっているというの‼運命を変えることせず何にもしてくれない、無情な心しかない世界の創造者に言えるわけないものね‼」

冷たい目で見ることしか出来ない貴方のような神様が何かできるっていうの‼

「だからお前さんは駄目なのだ」

駄目?ふざけないで!

この神様は一体何が言いたいわけ⁉

「変えるのはワシじゃない。お前らじゃ。それに何故人間と言ったのはな。魔法少女でも心がある。化物は心がない奴のことじゃ」

知ったようなことを…

「何なら見てみるか?ワシが見てきた世界の負を」

 

え?

私はさっきまで私の家にいた筈なのに…

 

何これ…目の前にある『これ』は

 

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

恨み、怨み、嫉妬、復讐、狂化、絶望、憎悪。

色んな負を見せつけられて声が出なかった。

恐い。

ただそれだけだった。

「ぁ、ぁぁ…」

「お前に耐えられるのか?もしもの世界で一人一人を見て残酷なものをずっと見れるのか?」

「私は…私は…」

気がつくと暗い場所にいてスポットライトに当てらてた。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

まだその言葉が耳に響く。

どのぐらいこの言葉を聞かないといけないの

「ここは…どこ?」

「ねぇ?おねーちゃん?」

目の前には小さい子供。

血まみれになって死んでいる目をしていた。

「な、何?」

 

その子達は魔女で犠牲になっていた子供と魔法少女が私の目の前にいた。

 

 

 

 

「この頭とても美味しいよ♪」

 

 

 

 

子供の持っているものは血生臭い死体。

もう耐えられなかった。

 

「一緒に食べない?」「沢山食料があるよ?」「この内臓好きぃ!」

 

は、ハハ、何これ?

私はそんなつもりで捨てたわけじゃ…

 

「もう死んでるから君は私達を見ても何も感じないもんね!」

 

その子達は小さい美樹さやかに巴マミ、佐倉杏子で、他の魔法少女達がいた。

そして

内蔵から大量の血が出てきた。

 

「え…」

そして後ろから魔法少女になったさやかに剣を刺され

胸に血が流れていた。

その血が私を形どりさやかを私に変える。

すぐに振り返るとまた私の後ろに回り込まれた。

 

「あ…あああ‼」

 

その後に血の形どりの私が私を囲った。

「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」

周りの血である私が生きている私の首を締め殺そうとした。

 

「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼」

怖い。怖くてたまらない。

 

 

 

 

 

「暁美さん!」

「ほむら!」

「ほむらちゃん‼」

「転校生!」

 

もう限界だった。

ソウルジェムをこの時正輝がルールブレイカーでデバイスにしなかったら私はとっくに魔女になってた。

「惨い景色を見て平気でいられるのか?」

私は…私は…まどかをまどかをまどかをまどかをまどかをまどかを

 

 

救いたい。

 

 

そう願っていた筈なのに。

こんなこと…わたしは…

 

「自分の非も認められない。真実も受けいることが出来ないお前さんが軟弱以外何もないじゃろう?」

 

 

 

目の前にいる神様に私の心も精神も肉体的にも全てにおいて壊れた。

 

 

 

「嫌ぃぃぃぃぃやぁぁぁあ‼」

 

 

 

まどかの為なら命を捨ててでも助けるつもりだった。私の今までのことは奴の言う通り尽くしてきたものは無意味だと言うの…

「ちょっと!もうやめてあげてよ‼」

「更に幾つもの並行世界で他人の命を救える筈なのに捨てた。そんな奴が運命を変えるなど無理だな。他人の命を簡単を斬り捨てるお前にはな」

そういえば神様って色んなことできたのかしら…だとしたらもう諦めるしかないわね…人の心も読めるなんて…何よそれ…

結局は無駄骨みたいなものじゃない…

「結局お前さんのやってたことは全部独りよがりの単なる自分勝手ってことじゃ」

もうやめて…

もうこれ以上は…私は一体…

「へぇー君とも分かり合えそうだよ?良かったら僕と組まないかい?」

「黙れ…例外者。お前に話す口は無い。」

神様には感情があるかどうか分からないけどあの宇宙人とは組む気は無いわね…

「もういいや。伝えたことは言えれたからね。僕はもう帰るよ。暁美ほむら。君は勝てない。最悪の転生者にワルプルギスの夜だ。君達にハッピーエンドなんてものは無い。あるのは無力って言葉だけだからね」

「残念ながらQBよ。お前の言う無力と言うものは無い。正輝というイレギュラーを潰さない限りのう」

私じゃ何にも出来なかった。

あの転生者も巴マミの死も魔女のさやかも…

神様の言うとおり。まどかしか見ていない私じゃ駄目だった。

もう死のうかな?

私が生きててごめんなさい。

私が生きててごめんなさい。

私が生きててごめんなさい。

もう私は報われないんだ。

 

 

パシン!

 

 

「目を覚まして!ほむらちゃん‼」

「ま…どか…」

まどかが神様に目を向けてこう言った。

その目は真剣だった。

そして神様の方を向いた。

そして

「ほむらちゃんが軟弱だというのを撤回して」

 

私を庇った。

何で?私の正体を知っているのに…それでも私のことが好きなの?まだ私のことを友達として見てくれてるの?

「無理じゃ。真実はいつも変えられんもの。」

「それでも撤回して!」

何で?

あなたと一緒にいた人を一度は見捨てたのよ。それなのに…

「最初あった時は変な人だと思ってたけどね。段々話を聞いていて思ったんだ。ほむらちゃんは軟弱じゃないよ。色んな未来を繰り返してそれを変えたいって思いは無駄じゃないよ!そうじゃなかったら私も正輝達もここにはいない!」

「まどか…」

私が時間軸を回さなかったらこうなることも無かったものね。

「ほむらちゃん。私の為に頑張ってくれてありがとう」

「まどかぁぁぁあ‼」

思いっきり泣いた。

まだワルプルギスの夜は倒してない。けれど、今はまどかに抱きつきたい。

だって、私にとって最高の友達だから。

「ワシはQBと同類ではない。だが無理なのだよ。わしらはそういうシステムなのだからのう」

「もうその辺にしとけCM馬鹿。お前もQBと似た様なもんだろ?」

正輝もいつの間にか剣を神様に向けた。神様の発言には許せなかった。

「確かに未来と過去を変えることは違法だとかいうだろうな。運命を切り裂く、誰かが死ぬのはいやだ、その悲しい運命を変えれるのは俺達正義側の転生者だろ?」

「あながち間違ってはおらんな、だが…」

 

 

*****

 

マスターめ。

言う様になったな。

だとしたら少し疑問点もあるがな

「こちらも言わせてもらう。そう言うなら何でアリシアの蘇生や堕天使死亡回避について何も言わなかった?」

「アリシアについては事故死でこの転生者ルールは自然死以外は生き返らせることが可能。堕天使は生かしても特にその世界の影響は無かったからのう」

前回の世界でも救ってきたの彼は…

「俺達のことは好きに言っていいぜ?別にいくら言っても俺達は自分の目標を進むだけだからな。だが、下手なことを言ったら話は別だが?あんた。運命は変えられないものだって言うならあんた一体なんのために俺達転生者を呼んだ?ふざけるなよ。今までのことは道化と同じだというのなら最初から転生者制度なんて作るんじゃねぇ‼」

正輝が怒るのも無理ないな。

これには流石に私も同意させてもらう。運命を変えることが出来ないのはつまらないことだ。そして変えることが出来ずに何もしないのは更に愚か者のやることだ。

「…参ったよ。全く。わしの暇が削ぎれられたら困るからのう。それにインキュベーターと同じにするでない。正義側の転生者についている我ら神様については化身と同じ様なものだ。心だってちゃんとある。」

「とぼけんじゃねぇ。もうQBと同等の雰囲気だろうが!あんたがもしQBの様な設定の神様なら今すぐ取り替える」

「はぁ…負けじゃ負け。ここで強く言ってもワシをあのQB扱いされるしのう。ワシにも心がある。これがその証拠だ。」

む、どうやらスッカリ諦めてくれたそうだ。何か携帯をいじっているが…

 

 

 

 

 

A○〜こんに○ワン!

魔法○言葉でぇ!

楽しぃ!仲間がぁ!

ポポポポーン‼

あり○とウサギ!

 

 

 

CMか…

 

 

どうやら結局この神はKYらしい。

そして正輝よりタチが悪い。

バン‼

ちなみにほむらの持っている銃は破壊力抜群の玉を撃ったからな。

「次やったら殺すわよ…」

「じ、冗談じゃ」

殺気のオーラがこっちにもきてるぞほむら。

 

 

*****

 

おい。空気ブレイク俺より、酷いぞコラ。神様も心があったからまぁ許すぜ。

俺より酷いの初めて見た。

人のこと言えないけど。

まぁそれにしても

「最近の魔法少女ってのは怖いな」

「そうだな」

これについてはアーチャーも同意してくれた。てゆうか魔法少女が現代の武器を使ってる時点で怖いから。

 

 

*****

 

僕は今病院にいます。

志筑さんが怪我をしていると心配で駆けつけました。

「志筑さ…!」

「上条君!私、原因不明の失明で…」

 

 

そして机の上には手紙がおいてあった。

「手紙…⁉」

その手紙は雨宮とうい男だった。

 

 

from滑稽者で力無きクズへ

上条恭介。

彼女には俺に襲われた時の記憶を消した。お前には失望したよ。

さやかに何もしなかったらまだ救いがあったのになぁ?

彼女を救うには俺を倒すしかない。

二回目のこの日午後7時路地裏で出会おう。勿論誰を連れてきてもオッケーだ。

救えればみんなは得をし、そうでなかったらこの見滝原を破壊する。

 

まぁ。お前らが生き残ればの話だがな。

by雨宮

 

 

「…」

「上条…君?」

滑稽者で力無きクズなのは僕宛だろう。彼にあったことも無くてただ前にメールで

 

今すぐ助けてくれ!

志筑さんが誰かに襲われている!

居場所は繁華街だ!

 

by雨宮

 

って書かれてあって雨宮って名前が怪しいからまず警察に電話しようとしたけど何故か電波が悪くなって。とにかく志筑さんに電話した。

けどやっぱり繋がらなくてすぐに志筑さんと出会って襲われてないと言われたって言われ、志筑さんも電話で上条君が襲われているって聞いて駆けつけたことに驚いた。

 

この時僕はさやかを救う前までは知らなかった。

その直後に魔女に襲われた。

 

僕は志筑さんを守ることしかできなかった。戦う力もそれらを倒す力なんてありもしない。

 

けど目の前にさやかともう一人赤毛の女の子がこっちに来た。

そしてあの怪物を倒すことができた。

けれど怖くなった。さやかの姿で傷も段々治ってきてる。

人間としておかしい。

あれも化け物だ…

 

この時も彼の一撃の意味が分からなかった。

 

「歯ぁ食いしばれや糞ガキ!」

 

 

この人も怖かった。

いきなり殴ってきてその本人の目が本気だった。

 

 

事情は全て知った。

魔法少女についてや、転生者について。

 

けれど、さやかを守ることやその転生者を倒す力が無い。だってもうとっくにさやかと志筑さんを危険にさらしているから。

それを守ることは不可能だ。

「僕は…無力だ…」

 

さやかと志筑さんがこんな酷い目にあってるのに何も出来ない僕が悔しくて志筑さんが僕と話をしながらずっと右手を強く握ってた。

 

 

 

*****

今俺とさやかは俺が固有結界(訓練場)を発動している。最初に一体の転生者とさやかで戦わせて見た。さやかがいかに雑魚だったか分かった…

とりあえず他の魔法少女はどう強くなったか言っておこう。

巴マミとか雑魚転生者を10体倒したからな?え?それじゃ意味なし?雑魚って言ってもアニメのボスキャラ五つ分だからな?

暁美ほむらも時間停止をもう転生者は知っているからまず負けると思ったがとんだ間違いだった。

ほむらもハンドガンと見せかけエレファントガンか、デザートイーグル(身体の大半を破壊可能)ってとんでもないなおい。

もう擬体銃で何回転生者は騙されたか…ほむらについては戦い方を敵の転生者は知っていたから甘く見過ぎて呆気なくやられる。

更に車とか(原作でワルプルギスの夜にタンクローリーを動かしていた)の魔法を広範囲の操作で大量に動かせてそれらを転生者にぶつける。更に武器が無くともその車や銃器を本物と同等にさせることに成功した。

つまりほむらは車を大勢の転生者に突っ込ませてその車にとんでもないものを仕込ませ、さやか救出でほむらは転生者を50体は倒せたらしい。

杏子もスッカリ戦い方を変えたのと槍術をさやかの身体安全調査の間に影化した(色付きの)俺が教えたおかげで50体の転生者を倒したんだからな。後は弱いのは杏子にも劣るさやかだけだから。

50体限定にしてるけど気のせいかって?もうそれぐらいの強さってことでいいだろ!これ以上の説明なし!俺に質問するな!

「お前に教えたい剣術がある」

「な、何なの?」

こいつに強力な大技を教えても乱暴に使うだけだろ。

剣、癒し、剣投げ、水のデバイス。

これだけのキーワードだけでも十分にあいつの戦い方を有利にできる。

今のこいつにはただ剣で攻撃するだけ。

そしてある手札に決まった。

「今からお前を特訓しお前を何時間後にお前の身体に叩き込む。」

「えぇ〜!そんなあたしじゃなくても…」

「狙っている雨宮があの佐倉杏子より強くてそれに襲われて一瞬で蹴散らされたら一貫の終わりだろ?」

「うー分かりました」

あくまで修行はさやかの能力の強化と手札の増加してどうにか普通の転生者に勝てるようにする。

 

こうしてさやか着替え行く途中。

「覗かないでよ…」

地雷を踏むようなことしないっつーの。

「覗いたら真っ先に殺されそうになる。んな馬鹿なことしないよ」

そして着替え終わり…

 

 

 

「それじゃ特訓を始めるぞ」

 

一時間

手札3枚目

正輝との剣の打ち合い。

地面は水で全て浸りきっていた。

範囲は体育館と同じで修行していた。

「どうした!それで終わったつもりか!転生者はまだ楽だぞ!」

さやかのデバイスは水の特性を持っており有利の筈だったがそれでも正樹の身体に傷一つつけれていない。

「ハァハァ…まだ続くの⁉」

さやかの身体はもうボロボロ。

最初は優勢だったのに正輝は水の特性を利用せずに正輝の武器REDでそのまま戦っていた。

「当たり前だ。まだほとんど完成してないんだからな」

そうしてさやかはギタギタのズタボロにされて休憩となった。

一時間休憩

 

5時間後

手札十枚目

転生者撃退15体目

「出来た…出来たぁぁあ‼」

やっと複数の転生者相手でも倒すことも可能になった。

「お疲れ。もう休んどけ」

 

一時間休憩。

 

 

7時間後

手札⁇?枚目

転生者50体目

「よっしゃぁぁぁあ‼」

「やっと終わった…」

なんかジョジョ風に終わったな。

時間って早い時と遅い時があるからな。

ま、終わったことだし休憩しよう。

一時間休憩。

そして固有結界を解いた後に

「さやか〜」

「⁉」

その声で顔が赤くなっていた。

あいつとさやかは昨日はあんなことがあったから無理ないし、道着もビショビショだから恥ずかしいんだろ。

 

そして、

「これを見てくれ。」

渡されたのはもう挑戦状ムンムンの匂いがする手紙だった。

絶対罠だろ。でも罠は分かっても何しかけるかわかんねーからな。

「もうあの男完全に僕らのことを軽視してる」

「そうとも限らないぞ。行って罠でしたなんて洒落にもなれないし、死に行くようなもんじゃないか。まぁこれはこれで舐められてるな。」

 

 

そして約束の時間俺はさやかを陥れた雨宮を潰す為に仇を撃つ杏子を連れて基地に喧嘩を買った。

恭介を連れてくる訳がない。

明らかに本当の罠だ。

俺は影をその路地裏に放ち、そこに基地があると分かった。

雨宮も居たが複数の転生者(500体)いたのが判明した。

ほむらの家にいるさやか達は俺の仲間が守っている。合計六人だ。堕天使含めて八人かな。まぁそれは何かあった時の為にっと。

俺と杏子はその基地を破壊して入りこんだ。

だが、

「なんだこりゃ…」

「どういうことだおい…」

転生者のほとんどが死んでいた。

一応シャドーでこの辺りに敵がいるか確認したが誰もいなかった。

俺はまだ明かりがついているキラーエデンのパソコンを見た。

その計画が映し出された。

 

『魔法少女肉体魔改造計画』

 

写真の量、内容。全てが酷かった。

「こいつら、一体何してたんだよ!」

「このパソコンの中身は見ない方がいい。今の光景に耐えれなかったら間違い無くお前だと気分が優れなくなるぞ」

あの男の真の狙いは…

「魔法少女をどう殺すってか‼」

悪趣味だ。こいつにはグロい心しか残っちゃいない。

魔法少女の写真をみてみたら

首をもがれて死んでいる。

車にはねられて死んでいる。

斧を頭でもがれて死んでいる。

いじめられて自殺して死んでいる。

どの魔法少女も無残な死に方で終わっている瞬間のが沢山の写真で部屋中に貼っていた。拷問用の武器。

本当に抜け出したい。

 

 

 

キィ

「ひっ!誰だ⁉」

 

 

それは人と言って良いのだろうか?ましては魔法少女と言えばいいのか?

 

「杏子。見るのはやめておけ…これはお前が見てどうにかなるもんじゃない。お前の手に余る。」

 

 

 

そしてその部屋には死んだような目をした女の子が出てきた。

「…知らない人?」

「怖いよ…」

「だぁれ?」

他の魔法少女は奴隷化されていた。

そしてその娘たちは制作段階の途中だった。その子達は身体の全てを改造されて兵器にされたのだ。

 

 

二回目のこの日のために兵器化されていた。

ウィーンがちゃん。

ピピピ

 

魔法少女の身体は不死身だからこそ成せるものであったこと。

この基地に残っていた魔法少女は魚の死んだ目をしていた。

 

「⁉嘘だろ…」

杏子は思いっきり吐いた。

肉体改造されて、最早感情も精神も死んでいる。下を見れば腕を切り落とされたところなどがある。

 

結論で言うとハッキリ言って今回については本気でキレでもおかしくないことをしたのだ。

_______________

魔女のさやかを救った後に気になっていたことを杏子と少し話をしていた。

「なぁ杏子。さやかと最初に会う前に魔法少女に出会ったか?」

「まぁな。縄張りの争いやグリーフシードの奪い合いまでしてたからな…」

杏子が苦い表情をしていて何があったかそれも聞いてみると

「ちょっと思い出したくも無い内容があるから私が言うことができる範囲まででいいか?多分そいつらが転生者達だと思うからさ」

いいよと俺は言った。

「QBの奴が魔法少女が減ってきているって聞いて縄張りの方に向かったんだよ…そん時はマミと協力することを辞めた頃だったからな。」

一つだけ分かったことがある。

改変されたのは原作だけではなかったことが分かった。

「あたしが見てたのは…

 

 

大人数の男が他の魔法少女を殺したり…兵器を埋め込んだり…挙げ句の果てには爆弾まで埋め込みやがった…」

「何だと‼」

間違い無く転生者。

そいつらしかいない。

だが本当によく生き残ったなと思った。

「私それを見てさ。恐かったんだよ…咄嗟に逃げてあの場からずっと離れた場所に向かったよ」

「追われなかったのか?」

「追われることは無かったけど試し撃ちとかこの爆発力をどうとかで多分利用された魔法少女を武器にして私を攻撃してたよ」

ここまでくれば魔法少女にされた人達は死にたくても死ねないから辛かったはずだ。

「あいつらは!魔法少女の奴らみんなを死んだ目しやがった!私いや、ほむらより最悪な奴らだよ‼QBも何回か邪魔されてるし!あいつらは人の命を何とも思っちゃいねぇ‼誰も魔女を狩りねーし。久しぶりに魔法少女に出会ったって感じ?前は都合良すぎて気味悪かったよ。やっと人間の形をした魔法少女を見れたかなってわけ。」

ここで話は終わった。

杏子は見たくないものを見てしまったのかもしれない。

 

魔法少女が他の人に兵器として扱われる光景を。

_______________

俺は説明書を読んでその子達のソウルジェムを破壊した。いくら俺のルールブレイカーを使ってももうこれは手遅れとしか言えない。

モブキャラの兵器化とは考えたこともなかったが、それでも今ある俺の中には怒りしかなかった。

 

 

 

「ありがとう」

そして魔女化せず灰化した。

一瞬だけ感情を表してくれた。

涙を流したのだ。彼女らは。

 

今の杏子には耐えられなかった。

無残に死んで、自分のしたいこともできずに苦しみ、嘆き、助けてと叫んでも誰も助けにきてくれない。

 

このくらい部屋に無理やり閉じ込められて、身体を改造されるという結末を見て、こんなグロいものは無いと思ったからだ。

 

「今回の転生者のリーダーが誰なのかは分かった。ただ…

 

 

そいつの脳は尋常じゃなさ過ぎる!」

誰がキラーエデンの基地を襲ったかは分からないがやるべきことが出てきた。

「あたしは今まで自分のためにやってた。けどあいつらはあんな姿にされてもまだ心は残ってた‼こいつらの思いをあの転生者がゴミみたいに踏み躙りやがった!許さねぇ!ぶっ潰そうぜ‼あの転生者共を!」

「ああ、その通りだ。あいつらを殺す価値も無いがこんなことをしてるんだ。生かす価値も無い。」

俺の脳裏に焼き付けた。

これが人間のやることかよ‼

それが、運命だというのなら今すぐ徹底的に変えてやる。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編30話N.o5見参(魔法少女まどか☆マギカ)

さて、もう三回目の同じ日になり、見滝原は戦争場になるだろう。他のみんなは同じ時間を永遠に繰り返されて恐怖に襲われていた。だけれど、その問題もこの日で決着となる。

(転生者同志)彼等の戦いで。

 

午後5:40戦争開始前日

朝、同じ一日の繰り返しが人々を蝕んでいた。ついに全ての人間が多くなり世界中で大混乱が起きた。もうニュースでは大規模になってきている。まどか達の家も学校も影響を及ぼした。学校が休みになり、他の会社にもやっていた仕事が無かったことにされたなどの影響が及んだ。

 

 

そして、雨宮は俺達の存在が邪魔になり、襲う準備をしていたのをNo.5に貰った。

No.5が誰なのかは分からないがともかく迎え撃つ準備をしていた。

「それじゃあ作戦を始めるわ」

ほむらの家には全員揃っていた。

セイバーと杏子とさやかは先頭で敵陣に突っ込み、ほむらとマミとアーチャーは中距離で応戦。

凛とまどかは指令し、俺は対リーダーで待機。恭介は家で避難していた。

この見滝原のことについてはほむらと杏子といつもパトロールしていたマミがこの地域について知っている。

どこで攻撃すればいいか。

どこが俺たちにとって安全地帯か。敵の本拠地はもう潜入してパソコンのデータをコピーして盗み、そのコピーした物を見てどこにあるか分かった。こうして殺者の楽園対正輝達の戦いが今始まる。

 

*****

 

戦争開始当日。

「今日は恵方巻き食べる日だっけ?」

「「「「「「「全然違う‼それ以前に何で恵方巻き⁉」」」」」」」

疲れきっていた全員はほむらの家で寝ていた。

リーダーは俺だからな。

いや、本気で呆けてた。

「いやーもうスッカリ忘れてたからな。悪い悪い。重要のことを忘れたらいけないだろ?」

「「「「「「当たり前だ‼忘れちゃ駄目だろ(です)(じゃない)(よ)(でしょ)!」」」」」」

 

 

そして俺たちは戦場へ

 

 

「じゃあ行くか!見滝原戦場へ…」

「待ちなさぁぁぁあい‼」

ナニカ?もう作戦立てたしいいだろ。

「どした。」

「とりあえず突っ込みたいところが沢山あるけどまとめて言うわ!完璧ふざけてるでしょ!」

えーだってよくやるじゃん。

ガン○ムとか、地球○衛軍とか、戦場のヴァ○キリ○だの。

「いや。何か戦場ゲームでよくやるじゃん。こちら001とかR1とかのメンバーの番号で協力してテロリストだの倒すんだろ?」

スター○ォーズだのそんな組織みたいなの作って中二病みたいに騒ぐんだろ。分かったから。

「いや!ゲーム感覚でやったら駄目だから!貴方やる気ある「地雷50、トラップボム1000、仕込み銃と斧を100、をキラーエデンにしか当たらないようにしたから、あと全部俺が設置した」…わ、分かったわ」

俺を舐めんな。

俺は仕事ばっかしまくってんだよ。こちとら、死亡フラグ回避だの美樹さやかの恋愛事情とその後に鍛錬だのもう色々いい加減俺の休息が欲しいんだよ‼

「驚いたよ暁美ほむら。君がこの一日の無限ループを否定するなんてね」

UZEEEEENNOKITAAAAA‼(¬_¬#)

もう消えてくれ。

ってかマジ失せろ!

何かもうとっくに俺以外の全員の仲間が武器をQBに向けてんだけど。

「どういうこと?わざわざ殺されにきたってわけ?」

「最後の交渉しにきたんだ。この一日のループの事件に首を突っ込まなかったら君達には何もしない。ワルプルギスの夜もくることはない。君にとってはまどかと平和な時間を過ごせれる。一石二鳥じゃないか。勿論僕らも一日のループで他にいる魔法少女はほむらとは違ってソウルジェムが濁ること無く。エネルギーは無限に増えるから。」

バン!

うわぁ。ほむらの奴ホントえげつないな。今度は操作魔法で空中から短機関銃キャレコ28(衛宮切嗣の持ってた機関銃)を死角から連発してきやがった。

もう衛宮士郎の全投影連続総射(ソードバレルフルオープン)の全方向攻撃(銃式)が完成できるんじゃね?それもほむらが短期間で。

まぁ金ピカの奴みたいなのは真似出来ないがな。

「その行動だとどうやらあの雨宮率いる転生者と戦うんだね。僕はエネルギーの増加は永久的だと保証してくれたよ。でも反対した君たちはワルプルギスの夜と立ち会う前に殺されるよ?」

「はん!どうとでも言え!そんなことやってみなきゃわかんねーんだよ!」

「QB!貴方の考え方を絶対に変えてやるわ!先輩として!」

「貴方の言葉は聞き飽きたわ!消えなさい!」

「同じ一日の繰り返しを望むつもりはない!明日が来ない世界はいらない!みんな生きる為に頑張ってるの!それを無駄な努力のような形で言わないで!」

まどか達完全にQB嫌いになったな。

「よく考えてみてよ?君達が仮に戦ったとしてもその制限時間があることも忘れてないかい?もし、彼らを倒してもそのリーダーを倒さない限りまた一日のやり直しで復活する。おまけに何百人の転生者を倒さないといけない。もし戦いで決着をつけなかったら君達の方が人数的に少ない。逆に能力が明かされて返り討ちにされるよ。つまり君たちはこの一日でリーダーの転生者を討ち取らなければならないんだ。これがどれだけ恐ろしいか分かるかい?」

んなことぁ分かってんだよ。

けどこれを越えないとフェイト達にも会えないのは嫌だし。だったらもうこの作戦を一発で成功するしかない。みんなはこの時間の巻き戻しについてよくわかってんだ。

「私達は負けません。」

「なら見せてもらおうか。君達が希望を諦めずにどこまでやれるかを」

だから俺はまどか達を徹底的に鍛え上げた。QB。お前には分からないだろうな。魔法少女にさせた人達を散々利用したお前の思いどうりになると思うなよ。

とゆうより何かもうこの物語のラスボスと戦う場面だよね。てゆうかもう雨宮ラスボスで良くね?

「駄目でしょ。」

「何ぃ!俺の心を呼んだだと!」

「「「「「女の感」」」」

あんたらはリボーンの超ツナの超直感のスキルでも持ってんのかよ!ってか女の感って心読む自体レベル高くね⁉はっ!

まどか達も俺の方向いている!

「よろしい!ならば戦争(クリーク)だ!」

「いざ戦場(いくさば)へ!」

あり、そのネタ戦国○AS○RAじゃね?

「駄目だこの二人。完全に中二病になってる」

反省はしている、だが後悔はしていない!

はっ⁉俺までマミに感染したというのか!この『中二病』に⁉

いや更に犯してるような。

 

じゃあその腐った思念ごと殺すだけだ。

アーチャーガード!

その幻想をぶち殺す!

 

げっ‼Σ(゚д゚lll)

「いや前々からだぞ」

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

アーチャーまで俺の心読みやがったぁぁぁ!こいつにだけは読まれたく無かったぁぁぁ!

俺の考えてることそのまま口に言いやがって!何て野郎だ‼

「くっ(笑)」

何かもう戦争の途中に嫌な予感が起こる悪寒がしてきた…ほむらはなんか違和感があるって言ってるし、神様も空気読まずにCMで応援してる…

 

何か色々遅れたな。

始めよっか

「戦争開始だ」

俺は転生者の結界を見滝原全体に張った。殺し合いの幕が上がる。

 

 

*****

 

9:00開始

へへっ餓鬼が。

俺達に喧嘩を買いやがった。

ざまぁみろ。

あの新兵器を使うまでもない。

もうとっくに5人やったんだからな。

お前等の残りの人数は4人。

こんな少人数でくるからだよ。

けどおっかしーな?

こいつら抵抗も無く死んだんだが。

 

ブゥゥン…

さっきからうるせぇなぁ!

こんなうるさい音を出す転生者はどい

 

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

ブゥゥン

 

 

 

 

 

え?銃にバイk…

ズドドド!

ブゥンブゥンブゥンブゥン‼

 

 

 

 

嘘d…

 

ピーーーーーー…

 

 

*****

 

 

 

俺達は舐めてかかってきてしまった…

 

「おい!どうした応答しろ!」

複数の能力者はこっちが上回っているはずなのに!一体何があった⁉まだ始まったばかりだぞ⁉

「死にたくなギャァァァ!」

「銃が!銃がぁぁぁ!人がいねーn…」

「大量の車が落ちて…うあぁぁぁぁ!」

 

この数分間に何が起こってるってゆうんだ!

 

 

 

*****

 

 

一日終了まであと9時間

「あの馬鹿どもが!学習能力がないのか!」

何故だ!どうしてこんなことになる‼

「他の転生者の銃で「今すぐ捨てろ!」ピー」

雑魚が!知能が全く無いのか!

こいつらが低脳だから困る!

「よっしゃぁ!一人殺せ「馬鹿野郎!そいつはダミー(偽物)だ!」へ?ぐわぁぁぁあ!」

こいつらは頼りなさ過ぎる。今から俺が奴らのリーダーである正輝を倒すか?

いやまだ様子見だ…

こいつらは罠の消費数にでもしてやろう。

 

 

*****

 

12:00

残り後12時間

ここまでは順調ね。

けれど正輝の言ったとおり殺者の楽園の転生者は本当に消えているわね。もし、血が沢山周りにあったら私達が耐えれるか…いや、それでも耐えなきゃいけない。

もう私は誰も失いたくないから。

けれどまだ沢山敵はいる。

仲直りした昔の杏子さんと一緒にあの敵達を絶対に倒す!私は自分にもあの転生者にも負けるわけにはいかないのだから!

「このまま順調に行こうぜマミ!」

「できれば何事も無く終わらせたいわね!」

もう何も負けない。

私には沢山の仲間がいるのだから‼

 

 

 

 

 

 

どうやら転生者は本格的に動いたようだな。正輝達は一日の無限ループは今日でこの戦いで終わらす気だな。

「ティロ・ボレー!」

「ロッソ・ファンタズマ!」

「威力が違いすぎる!聞いてないぞ!こんなの‼」

「影分身の術!」

あそこで二人の女の子と複数の転生者が戦ってる。俺達が前に基地を襲った残等か。それにもう一つ基地を襲ったが四つあることや計画について加賀美が本気で怒っていたな。

加藤は俺達で残り二つ基地を奇襲し、ボス的存在の転生者を倒す計画だったがもうとっくに別の基地を作っているだろう。

ともかく奴らのやり方は気に入らないな。

「行くぞ加賀美」

「ああ‼」

さて倒すとするか。

殺者の楽園(キラーエデン)によって穢された。

魔法少女(被害者)を救う為に。

「「変身!」」

 

<<hensin>>

 

「誰だ!」

驚いているな。

それはそうだ。

奴らの通信機に細工をして俺達が襲ったのがまだ分からないのと襲ったのが正輝達になっていることが分かったのが貴様らにとっては仇になったな。

「お前等の計画は止めてみせる!」

「おばあちゃんが言っていた。単純な考えの連続はどんな細かなものも分からなくなると!」

 

 

「「キャフトオフ!」」

(CAFT OFF)

命を尊重することもせず命がけで戦う覚悟もない貴様らに容赦なんてしない。

「「クロックアップ」」

(CLOCK UP)

どうやら俺達が現れたことに神出鬼没で転生者達は崩れているな。

もうこのことを報告しても遅いだろう。

とっくに伝達係の転生者は手伝う前に加藤が全滅にしたのだからな。そして加藤が神の力(変声機能)を利用して今頃敵側のグループは無茶苦茶だな。

「ぐわぁ!」

「こ、こいつら急に早く…」

いくら強いとはいえ接近戦はこちらが有利だ。

「こいつら強ぇ!に、逃げよう!」

「ひ、ひるむなぁ!」

このクロックアップの世界は少なくとも加速には加速でしか対抗しゆる物は無い。

それに対し転生者はいきなり隙のある大技を問答無用に放ってくる。追いつけないなら周りを巻き込ませそれの巻き添えにするつもりだろうがそれは同時に他の協力者も倒すことになる。

それに大技を放ったとしても体制を崩されたら終わりだ。結果奴らに俺達に命中して当たることは

 

 

 

(ゼロ)だ。

 

 

(one two three)

「「ライダーキック」」

本来なら必殺技を出される前に横から不意打ちが敵側にとってセオリーだが白兵戦の作戦も考えず単に倒すことしか脳がないのなら

(rider kick)

勝機も尚更ないな。

「「ぐわぁぁぁぁあ‼」」

(CLOCK OVER)

 

 

 

 

 

 

「俺とお前は戦うことでしか分かり合えない!」

アンデットファイト。

最初は俺は先輩である橘さんに裏切られ、仮面ライダーシステムの真実を知り何度も痛い目にあった。

俺の知り合いの睦月も仮面ライダーになり制御が効かなくなった時もあった。全てのアンデットを封印して残りは始であるジョーカーを消さなければ本当の終わりではない。つまり始を倒さなければならないということだ。迷っている間にも他の大量なアンデットが出て世界が滅ぶ前に…

俺の思う本当の終わりは俺自身がジョーカーになることだった。俺はアンデットの力を取り込める仮面ライダーブレイドのキングフォームになり続けそして始の代わりにジョーカーになり、俺は運命と戦うことを決意した。ジョーカーが二人いることは敵も現れない。バトルファイトは戦えと言ったが俺はそれを否定した。

「お前はこの場所で生きろ。誰も触れ合うこともない。それでいいんだ。」

そう言い残した瞬間俺は眠りについてしまった。俺は二度と触れ合うこともしない。その筈だったのにいつの間にか知らない場所にいた。

「あれ?ここどこだ⁉」

俺は確かアンデットをカードで封印する戦いで俺がジョーカーになって確か運命と戦うと言って…それにどうなってるんだ?

何でジョーカーになっていないんだ?今まで俺が封印してきたのアンデット全てのカードも持ってるし。

俺のベルトやカードはあるんだな…あともう一つ確かめたいこt…

 

 

 

ピュードガァァァアン‼

 

「く、車ぁぁぁぁあ⁉」

車が降ってる!しかも大量に⁉天変地異でも起きているのか⁉

「し、信じられるか!こんな出鱈目な…」

何かの現象か⁉

周りには人一人いないし。

まさかアンデットの原因なのか。

それとこの世界どんな場所なんだ⁉

「お前もいたのか剣崎」

「橘さん!何故ここに!」

橘さん!俺を追ってきたのか!

「こっちの台詞だ。まさかお前がいるとは思わなかった。それとどうなっているんだ。」

「俺もわかりません…眠らされていつの間にかここにいて。橘さんはこの世界について知っているんですか?」

「俺も急に眠ってしまった。気づいたらここにいたが…それとあれを見ろ。どうやら俺達の知っている世界じゃなさそうだ…」

橘さんまで…一体どうなってるんだ?何が何だかさっぱりわかんねぇ…そういえばいつ俺達の方向に車がいつ落ちてもおかしくないのに何一つ当たらない。

あの二人が俺達の前で複数の人数と戦っているから移動しているんだ‼まさか俺達をあの奴らから気づかれない為に移動して守っているのか⁉

「今はお前に色々話をしたいところだがそれは後だ。ともかくあの子を助けに行くぞ剣崎!彼らをほっとくわけにはいかない!」

「はい!」

バイクもいつの間にか置かれてあり、戦いにおいていつでも用意周到になっていた。何かツッコミどころ満載なんだけれどな…まぁいいか。

「この状況についてはまた後だ!行くぞ!」

「わ、分かりました!」

にしてもこの車の雨を避けての運転は怖いな…うわっと!

「「変身!」」

<<turn up>>

ガン!

危ねえー…もう少しで車ごとバイクもろとも爆発するところだった。車の雨ってどんな異常気象いや、被害的にはタイフーンの劣化版?

「気をつけろ剣崎。この道はどうやら狭い。早くここを脱出しないとな」

それにしても車の雨が止んでるな。これならあの二人から思いっきりバイクで突っ込める!

 

 

私は空から車、剣、銃(まとめ:爆発物)を雨のように落とし、移動させることも宙に浮かせることも可能だ。

何故こんな魔力の大きいようなことができるか。それは、原品いわゆるこの世界にあるもの魔法でそれらの偽物を作ることができる。

しかもその魔法の消費は時間停止より安い。この世界に品物さえあればそれ自体が狂気になり、その消費は安いという恐ろしい魔法なの。だけどそれを私たちの味方に危害が及ぶことになるからこうしたの。

「前戦はほむらのコピー物落とし&移動&爆☆殺☆だけでいいから」

という安易過ぎるやり方でやったがここまで上手く行くとは思わず以外な展開に慌てた。車の大雨も一旦止めておくしかない。

何で一般人がこんな時に入ってくるのよ‼早く安全な所に行かせないと二人がやられる!

「早く一般人から気づかれない場所に!」

「話が違うじゃねーか!この結界はあたしら以外は入れないはずだぞ!」

「螺旋丸‼」

「死ね!暴蛇烈覇!」

しまった!

「マミ!」

こうなったらこの場所はセイバーさんに任せて私が直接あいつらを…

 

 

<ballet><thander>

「ふっ!」

「ウェイ!」

 

 

へ?(・□・;)

「ぐぁぁぁあ!目がぁぁ‼」

「あちいぃぃぃぃ!」

彼の持っている銃が見事に目に当たって、彼は雷を使って倒した⁉

彼ら一体何者なの?

私たちの敵側を倒したのだからまずあいつらの味方ではないわね。

「大丈夫か!」

「は、はい」

これなら私の加勢は必要ないわ

ね。それにしても本当に良かった。

 

 

 

 

 

 

 

上から見ると様子がおかしいな。

計画通りに行くかどうか心配だな…こんなビルが沢山建てられる場所で車落としは絶好の場所だからな。何処からきてもおかしく無いしビルにぶつからないようにちゃんと統計してんだからな。

たとえ車が壊れても動ければ敵にむかって事故らせることにしてんだから。とりあえずほむらに念話しておく。

(何かあったか?)

(敵側の転生者からの話だと仮面ライダーが出てきたの)

仮面ライダー?

前に襲った基地と関係があんのか?それとも敵の転生者が使ってんのか?

(仮面ライダー?敵側か?)

(敵側では無いわ。その逆よ)

仮面ライダー剣とカブトか。

確か剣は龍騎よりカードの手札が多くて、カブトはクロックアップで速く走れるんたよな

(てことは俺以外の正義側の転生者がいるって訳か)

けど忘れてはいけない。

あの新兵器がまだ出ていない。

あれを潰すことがまず第一段階。

 

 

 

 

 

 

あたしの過去に偽りは無かった。

こいつらだ。

「こんなことって…!」

「こいつらだ!こいつらが襲いやがったんだ‼」

前に見た魔法少女が現代兵器に改造されて、腹から銃が出てる。銃弾は魔法少女の元々持っている魔力とその武器によって変わるから何の弾丸が発車されるか怖いんだ。

つまりそれぞれの銃弾は魔法少女の契約を反映した能力を得ているから全ての魔法少女の中にある銃弾はバラバラだった。前もそうだ。

追尾性、貫通性、遠距離性、属性付加など色々あたしを的にして打ってきやがったよ。もうその魔法少女は心臓に銃が食い込んでいる。

「うてぇぇえ!」

ガシャン!ズドドドド

もうキチガイ機関銃になってやがる。

(助けて…)

念話であたしらに話しかけている。あたしらじゃ助けられねぇ…

「ごめんなさい…ごめんなさい…!」

正輝なら助けられないしこれじゃあ私ら正気を保てるか…

もう殺すしかねぇのかよ!

「「「「ぐわぁぁぁぁぁぁ」」」」

あ、あれ?

何でやられなかったの?

そういやぁあのクワガタとカブトムシは速く行動できるんだよな?

赤いカブトムシのやついつの間に小刀のようなので転生者を倒したってか?

「オートならまだわからなかったがマニュアルだったなら話は早い。ようは操縦者を潰せばいい。」

操縦者がいなかったらあの新兵器は扱うことは不可能って訳か。

遠距離で操られないのは本当に助かる。

「あ、ありがとう…」

「あなたは…誰なの?」

 

 

私はマミより酷い中二病を見てしまった。大人なのに。

 

 

「俺は天を司る者。天の道を行く」

変人がここにいた。

「か、カッコイイ!」

いやいやいや。

大の大人が中二病にはまったらそれこそアウトだからな‼

「自己紹介が遅れたね。俺は加賀美。天道と同じ仮面ライダーだ」

この人は何か案外まともだな…

「俺の名前は剣崎一真。」

「橘だ。」

…何でだろう…この二人といたら変な方向に行くような気がするんだけど…

「天道無いわー」

「グフぅ‼」

「て、天道!」

「き、杏子さん!いくらなんでも酷く無いですか!」

いや何か言わないとあたしらも同じことしてしまいそうで手遅れになりそうで早めに本心を言っちまった。

「か、加賀美…どうした」

なんかうろたえてるし。

「さっきの改造された魔法少女は何処に行ったんだ?」

あれ?

加賀美の言うとおりさっきの改造された魔法少女はいつの間にか消えてるよね?

 

 

 

 

 

 

おい。どうなってんだこれは。

俺は寝てバッタリ天変地異に出くわすし、それも上から車が次から次ぎへと。

この世界本当に大丈夫か?

「草加⁉お前生きていたのか⁉」

「全部貴様のせいか‼」

こいつは草加正人。

仮面ライダーカイザの所持者だったがラッキークローバーというオルフェノクの組織の団員にやられた筈なのに生きていた。

「落ち着けよ。この世界が一体何なのか知らないし。」

情報収集が必要だろ。

まだこの世界について知らないし…それにしても

「何だありゃあ?」

車が降ってるし。どんな異常気象が起きたらこうなるんだよ。タイフーンでもきたってか?

そうだとしたら何でビルが立ってるんだ?普通ビルはタイフーンか車の衝突とエンジンの爆発で何軒かが壊れる筈なんだけどな…

「いやぁぁあ!」

「この出来損ないが!罠の身代わりにでもなれ!」

こいつら女相手に武器で…!

にしても

「おい。やめてやれよ」

「巧!こんな奴らほおっておけ!」

こいつのしていることが許さない。いくらなんでもやっていいこととやって悪いことがあって当然なのにもはや人前で武器で脅したりしている。

こいつのしていることが気に入らない!

「うるせぇ!界蟲一幻‼」

「なっ!」

あの刀から複数の蟲を飛ばしやがった。普通の刀じゃない⁉

ズドン!

「ちっ!」

俺達の武器にはそれらを作った会社がありそれをスマートブレインって言う。俺と草加のバイクがもしここに無かったらやられていた。俺達のバイクには変形ができて。

そのうちの一つが俺のバイクである人型のオートバシンである機械が守ってくれた。

オルフェノクじゃなくても倒さないと逆に殺される。こいつはオルフェノク以上にやばい。

「何だあいつは!」

俺達が今すぐあの女の子を助けずに逃げれば俺達は助けられるだろうな。この女とは俺達には無縁だ。

だけどな草加

「俺には夢はない。

 

 

 

けれど、人の夢を守ることはできる!」

ここで逃げてもどうせあの蟲が襲ってくるんだ。少なくともこいつに怪我を負わせてその隙にあの女の人を草加のバイクに乗せて、俺も逃げる。

最低でも草加には逃がす。

けどあいつは逃げなかった。

「お前が死ねば俺は蜂の巣にされて殺されるからな…」

草加は前に入っていた塾をオルフェノクである俺が襲っていたことが分かり敵対していたが今はいがみ合っている場合じゃなかった。

「…わかった」

今はこの男を倒すこと。

<<standing by>>

 

「「変身!」」

 

<<conplite>>

 

「は、話が違うだろ⁉何で9人以上いるんだよ!ガキ五人と天敵が4人じゃ無かったのか!」

ガキに天敵?

こいつらはここに来た俺達のことについては全く無知ってことか。

 

<<ready>>

「せぇぁ!」

「グフぁ!」

草加の奴は容赦無しに攻撃するがそれでも対抗するあの男は強敵だな。

「俺が負けるか!二幻 発花蟷螂‼」

俺達の距離まで剣圧まで飛ばせるってどんな技能だよ‼何て速さだ!

切り刻められる‼

こうなったら…

 

<ready>

剣圧をよけながらあいつの懐に飛び込んで切り刻み、

<start up>

「ぐへぇ!」

アクセルフォームによる体制を崩させる!

「うぉぉぉぉ!」

 

<three>

<two>

<one>

<time out>

流石に体制を崩させることしかできなかったがあいつの身体の骨はもう何本か折れてる。

「殺すぅぅ!殺してやるぅぅぅ‼」

まだ倒れてねーのかよ…もう身体がボロボロだぞ?何でそんなに動けるんだ⁉

「奴め!オルフェノクを超えてるんじゃないのか!」

「だが倒さねーと俺達が殺されるぞ!」

ともかく俺達が奴を倒さないとこのままじゃあ全滅だ。

俺の身体も限界に近いが出し惜しみは無しだ!

<<ready>>

今ここで奴を倒す!

殺す事をためらったら逆に殺される‼

<<excead charge>>

「「うおぉぉぉぉお‼」」

「ぐわぁぁぁぁぁぁ!」

 

灰化して消えやがった…

あの男に二人掛かりでギリギリ倒せて良かったものの生きてこれた。オルフェノクも灰化するがこいつの灰化は黒い。そして跡形も無く消滅した。気になる点はあるがとにかく休まないとな…

「こんなのが何人もいんのかよ…」

「そうなったら二人仲良く死んでいたな…」

草加無しで戦っていたら勝ち目が無かったな…ただでさえアクセルフォームを使っても倒せない難敵だったからな。

「だ、大丈夫ですか!今治療します!」

彼女の手が光って俺達の傷が治ってくる…こいつも同じようなもんかでもあいつのように殺すような目をしていないしな…

「私の能力はヒーリングです。いつの間にか手に入っていつもこの組織に怯えながら生きていました。」

こいつも敵だったらかなり危なかったな…

「敵じゃないんだな。とりあえず助かった…」

 

その子は魔法少女でさっきの男に襲われそうになっていた。俺達はこの世界についてと状況がどうなっているかを聞いた。

確かに酷かった。

俺はそのキラーエデンって組織が許せなかったがその話の途中で

「よう?巧?」

その時、俺達は加藤という転生者に出会った。

 

「なぜ…お前が!」

 

草加は驚きやがったが…知り合いか?

 

 

 

*****

 

 

 

この「工場」に隠れていたか…

 

 

許さんぞ…許さんぞぉぉぉお!

「貴様らそうまでして勝ちたいか…小さい女の子を利用してまで」

「そうだよ!こんなゴミをいくら使っても俺たちには何の関係も無いからなぁ!」

 

この野郎共がぁぁぁぁあ‼

少女の命はなぁ‼

てめぇらのゴミみたいな命を天平にかけても比べれないものなんだよ‼‼これから従順する少女を殺そうとしやがって‼

「利用させた魔法少女に針山で土下座しろぉぉぉ!それが無理なら

 

 

 

 

 

今ここでくぅタバレェェェェェ!」

この後襲われた転生者の断末魔を叫んだのは言うまでもない。

転生者350人

残り後8時間

 

*****

 

No.5の加藤ってゆう正樹と同じ正義側の転生者が協力してくれて助かったよ。あいつ等魔法少女を罠に投げつけて張っていた罠を削りやがった。あたしの考えって一体何だったんだろうな。

でも、これだけは言える。

さやかを堕として、元々人間だった魔法少女を物にさせた。

絶対にあいつ等は許さねえ。

 

 

「貴様がリーダーか?」

「まーな」

 

剣崎に橘、天道と加賀美がいてこっちが優先になってきたな。けれど問題が起きちまった…さやかがいない。

「あたしはさやかを探しに行く」

とにかくさやかを探さないとあの雨宮って野郎に殺されちまう。

さやかの散策は杏子に頼むしかない。まさか雨宮との一騎打ちなんてことになったらまずい

「何はともあれここまでは計画通りだな。それじゃ第二の作戦をお前ら仮面ライダーに話すぞ」

正輝。後の処理頼んだぜ。

 

 

*****

 

雨宮戦に備えて念のためにレイナーレ達にも電話で呼びかけ戦闘準備させておいて、こうして仮面ライダーの四人と協力して敵をフルボッコにした。

 

 

さやか…とりあえず杏子と合流してなおかつ俺達が敵側の基地につくまでは雨宮とは一騎打ちするなよ…

 

 

第一にほむらの能力(上から車、剣、爆弾)で大半倒せた。第二に天道の話によるともう2人組の仮面ライダーが現れて今俺と同じ側の転生者が駆けつけている。

もう一つ加賀美だが魔法少女魔改造計画の工場が燃えており、正樹達や天道達でも無くさっき言った他の仮面ライダーでもこちら側の転生者でも無い。

 

だが逆に好都合だ。

 

一気にとどめを刺すつもりだったが。

リーダー室にリーダーがいなくなった。

 

やられた…

 

あの野郎自分の基地を抜け出して単独で俺らの仲間を潰す気だな!

 

成る程この数からすると待ち伏せしたなこれは…さーてどう乗り切るかな。

「そういえば貴方のお姉さんにもう一つ渡された物があるの」

 

お姉さんからのもう一つの報告。

あー言い忘れた。

マミには殺者の楽園の為に全設定変更(オールシステムチェンジ)で改造された札で唯の札じゃ無いから取り扱いには気をつけてねー。

 

火炎太鼓×粉竜演舞の召喚符

斬風姫×岩戯王の召喚符

破魔矢×地獄蟲の召喚符

それぞれに100枚

 

一言問おう。

 

「( ゚д゚)」

ネェさん怖っ。

 

 

雨宮がいた部屋のドアには転生者が大量におり、能力でドアを壊し、転生者達が一斉に襲いかかってくる。

「え、えい‼」

マミが使ったのはそれぞれの10枚。更に原作より広範囲で同じ魔法連続(1札10回の魔法)をしたよ。

もう姉さんチートだな。

「「「「ぐわぁぁぁぁぁ‼」」」」

改造された危険過ぎる札の数々は

一瞬にして敵を殲滅した。勿論ドアを能力で開けたばかりなので防ぐ距離が短く、隙も大きいので殲滅できた。

「姉さん何考えてんだ⁉中学生にとんでもない物持ち込ませんなよ!」

けどこれでやっと進めれる。

ここで時間食ったらホントヤバイからな…とりあえず感謝するぜねーちゃん。

さて…待ってろよ雨宮…今からお前を探して見つけたらお前を徹底的に潰すからな!

敵側転生者残り180体

後6時間

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編31話美樹さやかVS雨宮来田(魔法少女まどか☆マギカ)

あの雑魚共は結局足止めしか使えない奴らばかりだった。

よしこのまま奴に奇襲すればたちまち戦力は大幅に減少して怖いもの無しだ。

 

「…今度は何の様!」

「現実を教えたのにそんな態度とは」

ダメ女が…俺の邪魔をつくづくと…だが俺と奴の実力は天と地の差があるからな。

まぁ恐れることは無いだろう。

(正輝の言っていた転生者でさやかと志筑さんを陥れた人…)

「お前がさやかを陥れたのか!」

おいおいなに俺のせいにしてんだよ?お前の化け物発言が先だろ?

「陥れる?馬鹿言わないでくれよ?お前だって同じようなことをしたろ?クズ条?」

だがあの正輝の能力はまだ分からないが原作に出てくる魔法少女一人殺せばやり直しになってじっくり確かめれば十分だ。勿論俺達が奴隷化させた魔法少女も元に戻るが殺されるよりマシだろう。

「もうさやかと関わるな!」

関わるな?

そこの二人なんざ前から目に見てねーよ。俺はただ魔法少女の実験をしたかっただけさ。

「…分かったよ。もう二度とあんな事しないよ

 

 

 

 

 

とでも言うと思ったかぁ!ボケぇぇぇぇ!」

こいつ(美樹さやか)の首を刈り取れば奴らはまた最初からやり直して今度は徹底的にリーダー(正輝)殺せる。原作キャラが死ねば奴らはまた繰り返し、俺にもチャンスg…

 

<clock UP>

 

 

え?

何で俺は吐血した?

蹴られた?殴られた?

あの一瞬で?

そんなことができるのは現時点で報告されたのは仮面ライダーの出現で二人。

 

<clock over>

「おいおい?リーダーだけ逃げるなんて洒落にならないことすんなよ?」

「お前が魔法少女を改造させたのか!」

もう一人の正義側の転生者が何故ここにいる‼来るのが速すぎる⁉本拠地から出て行ったのがもう気づかれたのか⁉

くそっ‼

「お前らは逃げろ!こいつら俺達が戦う!」

「わ、分かった!」

だがなぁ…

「やっちまえ!」

その対処は持っていないがその速さには制限時間があるってのは分かるんだよ!大量の転生者で苦戦してろ!

「お前は仲間に戻れ!」

 

(ファイズの巧達とは話をして草加がなんで驚いたかについては俺も知らなかったが前にファイズの世界で会ったことのあるなんて言ってきたけど…その話はまだ後だ。)

出来ればこいつらを始末したいところだが…

今はほおっておくか。

「…必ず戻って来いよ。」

こいつらは雑魚転生者で何とか足止めになるだろうからな。俺はあの2人組を殺すことに専念するか。

そうすれば俺は…

 

加藤VS転生者(ディグレイマーンの神田の能力)×9体

ーーーー学校ーーーーーーーー

あたしは恭介と一緒にいた。

周りは暗くなってきた。だけど転生者も残り僅かの筈。あたし達の勝利はもうそこなのにあたしを狙ってくる。あと雨宮を倒せば何とかなるのに私とばったり会うなんて…

恭介が驚いた顔をした。

「さやか…後ろ…」

 

 

 

恭介が言っていなくてあたしのデバイスと正樹との訓練が無かったら間違い無く首は切り落とされた。

 

「死ねカス」

「⁉」

 

 

 

(difencer)

さやかは突然出てきた刀にさやかのデバイスであるフォルテッシモが反応し防御してくれたが、吹き飛ばされた。

「くはっ!」

「さやか!」

ビルの壁に激突する

転生者は飛ばされた方向に

「破道の三十一。赤火砲」

炎を連発にはなってきた。

あたしはそれを剣の水属性付加を目の前で出現させたけど守れない…更に厄介なことが起きた。

悪いタイミングに杏子が現れた。

「てめぇ‼さやかになにしあがる‼」

この状況に杏子が現れたらいけないでしょ…駄目…今現れたら殺される…

[limit out of two]

何かの機械音が聞こえたような気がするような気がするんだけど…

「弾け。飛梅!」

刀を三本出して大量の火球を放ってきた…この男今までの転生者とは桁外れだ…

これがあいつの実力なの⁉

私が倒した転生者より強い!

 

*****

何だこいつ…

魔女いや…正輝と同等にに渡り合える実力じゃねぇか!どうする⁉

私の目の前には大量の火球。

これを槍でどうにかすることもできるが…そうしたら今度は必ず剣を出して隙ができる私か倒れこんでいるさやかを狙ってくる!

だったら…

 

「突っ込んでやる!」

「馬鹿が!焼かれて灰になってろ!」

そうさ…無謀だろうな…お前から見れば!私は無意味に突っ込んだわけじゃねぇ!

 

「ハハハハ‼本当に自滅しやがっ…」

 

私の能力は幻術…

だったら!

フォッ

スパン!

 

「ぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼」

ざまぁみやがれ。少しは改造された魔法少女の身にもなったか!

心臓でも良かったが腕の方が私の逃げれる範囲だし、心臓だと返り討ちにされる。これであいつはほとんど動けなくなった!やり方は少しグロいけど迷ってる暇はない。

「獲ったぜ…てめぇの腕を‼」

「こんのぉぉお餓鬼ィィィ‼」

雨宮は私を蹴り飛ばして黒い渦が出てきた所へ逃げようとする。

「「「ま、待てぇぇぇぇ!」」」

私と恭介とさやかはその男の服にしがみついた。

「は、離れろぉぉ‼」

あの黒い渦に私とさやかと恭介は連れていかれた。そしていつの間にかコンクールの場所にいて、

私の目が疑った。雨宮の腕がいつの間にか復活していた。

 

転生者残り100体

一日終了まで後8時間

 

*****

そこはコンクールだった。

その表舞台にはさやかと雨宮と言う転生者がいた。いつの間にか腕が再生されていて、杏子が驚いた顔をしている。やっぱりこいつは強い。そこは会場のような場所だったけれど気味が悪い。

切られた腕、足。杏子の話からだと全部他の魔法少女の物に違いない…

 

「気を付けろ!こいつ魔女より最悪だ!」

「分かってる!」

私とあの男が刃を交える度に頭から志筑が誰かに襲われている光景が刻まれる。

「あんた…仁美に何したの!」

「お前の友人がどうなったか教えてやろうか?今すぐに教えてやるよ!冥土の土産になぁ‼加えろ‼『贈憶蛇(ぎおくじゃ)』」

 

脳内に響く。

剣の音から雨宮から私に響く。

さやか魔女化解放1時間前

そこは

「こ、来ないでぇぇ!」

「何だよ。大げさにして。こっちが求めたいのはさあ。今すぐ俺の奴隷になるか。この場で俺の好みに切り刻まれるかどっちかだろ?当然奴隷だろ?」

志筑⁉

雨宮はもう志筑に出会ってたの⁉

「貴方なんか見るだけで嫌!」

ピキッ

駄目!それ以上は…

「カッチーン。じゃあ消えろ糞アマ。ぶっ潰せ『五形頭』」

フォッ

グシぃゃり。

「いやぁぁぁあ‼」

私はそれを見る事しかできない。

ここまで理不尽にやってきたのこいつは?そうやって魔法少女の心を殺してきたの⁉そうして兵器にさせたの⁉

「あーあ。殺すつもりはなかったのになー。さーてどう料理すっかなー!焼き殺すか?切り殺すか?矢か槍で串刺しにするか?雷で感電死のもありだな!氷ずけも彫像が出来上がりそーだ」

この後仁美の悲鳴と雨宮の笑声しか聞こえず数分後に

「ああ。もういいや。鳴け『鈴虫』」

志筑の視力を無くさせた。

身体はボロボロでいくら泣きわめいても誰も助けにこない。

「あれ?こいつ目が見えなくても警察に電話してるし、流石天才でワカメしか脳がないモブキャラ!」

「…」

もう涙しかなかった。

私は見ていられなかった。

仁美は記憶を消されて何でこんな病院送りにされるのか分からないままだからまだ幸せだった。

これを見せたら多分壊れる。

ブチん。

そこで私の脳に入ってきた記憶はここで途絶えた。

贈憶蛇終了。

「あんたが志筑を…」

「ああ、あのワカメ?結構切り刻めれたよ」

あたしの友達をワカメ?

なんでそんなことを言うの?

「いやあー!あのモブキャラ馬鹿でさ!警察を呼ぼうとしたんだよ?あいつに俺の能力見せてんのに意味無いだろ!だからさぁ警察も志筑も目を見えなくしてやったんだ。結構大変だったんだぜ。」

モブキャラ?

こいつ何言ってんの?そんなくだらない理由で?

そもそも志筑はあんたに何にもしてないのに!

「悪いけどまだ殺してない。まずわぁ協力してるQBに契約させてーのぉ!体がゾンビなら一生奴隷にできるだろ⁉魔女化さえさせなければ何の問題も無いからさ。魔女化にさせない方法はもうソウルジェムを俺の好みに作り変えたよ。そしたらさぁ俺が捕まえた魔法少女。ご主人まぁぁぁってほざき上がってさ。」

確かに志筑は私の親友である。

けれど私が魔法少女の真実を知られた後にベンチに座って恭介と一緒に楽しく笑っている光景は悔しかった。泣きたくてたまらなかった。自分の運命を恨んでいた。でも、こいつは無差別に魔法少女にさせて兵器化させたりする極悪でしかない‼

だけど私は志筑達に向けて憎悪することもなかった。

正輝達が私を何とかしてくれたから。

だから私達はやり直せる。

そしてそれを邪魔をした男が目の前にいる。

志筑にあんな酷い目に合わせたのはこいつだ!

「やっぱりあんたがリーダーで他の魔法少女達を洗脳させたの…‼」

「だから何したって良かったんだ。洗脳と聞かせたらもう全員真っ青で大いに笑っちまったよ‼俺の奴隷になるかって聞いたらさぁ?そいつら批判してきやがって、もうつまんねーから兵器化させて都合の良いものにさせたよ。不死身だから魔力さえあればどんなことしても別に悪く無いからなぁ‼」

こいつ…人間として狂ってる…

許さない…

「お前なんかに…」

「それにさぁ?たとえ契約をしないと言ったらワカメが俺にやられた傷は治らずに永遠と変わらない日と時間で苦しむんじゃね?だからあいつは逃がしてやったよ?まぁ自分の望みで人生のほとんどは[苦]じゃね⁉

 

 

 

まぁ所詮お前らとメインとサブキャラ以外のモブばかりだし、物語は勝手に進む‼

 

俺が他の魔法少女を兵器にしようが奴隷にしようが俺の自由なんだよ‼」

絶対にこいつだけはあたしの手で倒す‼

「お前のような…最低な奴なんかに…負けるもんかぁぁぁあ‼‼」

「サブキャラの雑魚クラスのお前が勝てるわけ無いだろ!元々魔法少女の中でお前は最弱なんだからよ!ってかお前が俺に勝つこと自体あり得ないんだよ‼」

サブキャラ?

雑魚クラス?

ふざけるな…そんな理不尽で恭介を志筑を…

私の友達を傷つけて‼

決着(ケリ)をつけよう。俺とお前らのどちらが死ぬかをな!」

あんただけはこの手で倒してやる!私はまだ終われない!

「はぁぁぁ!」

 

時雨蒼燕流 守式弐の型 逆巻く雨

「鬱陶しいんだよ!霜天に坐せ!氷輪丸‼」

うん。これで騙せれるとは思ってない。ましてや相手は弱点である氷や雷で使うと思う。だけど、その常識(一般の考え)が仇になる。

「氷にするんだ…」

私のデバイスは音楽と水。

そしてその氷はまた水になる

転生者が驚いた顔をしていたがそれでも襲いかかってくる

恭介、杏子。

ごめんねこんな無茶して。

でもこうしないとみんなが助けられない‼

「時雨蒼燕流攻式弐の形 五月雨」

敵は雑魚の転生者とはレベルに差があり過ぎる強敵。魔女を狩りとる以上の戦いになる。

攻式三の型 遣らずの雨

私の水の分身で敵の行動を封じて、

(こいつ!あのリボーンの山本の能力を持ってやがる!)

「さやかあんたいつの間に…」

止めない攻撃で余裕を与えない。

私の時雨技はサーベルでも出来る。でもただの攻撃じゃあ後から返り討ちにされる。

あいつを倒すにはもう一つの環境を作らなければならなかった。

 

「恭介!今すぐにバイオリンを弾いて!」

「はぁ⁉頭がイカレたのか!」

「正気かよ⁉」

この状況を見てその台詞は信じられないのかもしれない。けれど恭介が引かないと確実に負ける。

奴は殺者の楽園のリーダーの一人。

出し惜しみすれば殺される。

「…さやかを信じるよ」

「ありがとう…恭介。」

(鎧を装着させておきます)私のデバイスが念話で私に伝わった。

「わ、分かった」

音振鎧:SOUND ARMOR

恭介はバイオリンを弾いた。

一般論からするとおかしい依然に論外だと誰もがほざくだろう。

「随分と馬鹿にしてくれたなぁ!」

幾ら鍛えた私でもあいつの力は桁違い。けれど、あんたの刀はこの曲が終わるまでは私の心臓に届かない。

その曲は

 

 

私の好きなアブェ・マリア。

「お、折れたぁ⁉」

正樹の話によるとフォルティッシモの剣は今日一日で一番強い剣で交えた相手の剣の二倍の防御力を持っている。

更に曲によって能力も変化できる。例えば私の様にバイオリンと私の好みの曲は能力を10倍

好みの曲除いてのバイオリンは攻撃力と遠距離3倍。

他にも曲によって強くなれるけど歌のにより音符の強さ、調和性、私自身の好みに応じて強くなれる。この力は私たち四人の中で一番接近戦において一番強くなっている事の証だ。この曲を流された間は私たち四人の中の三人が大技を使っても私を倒すことが出来ない。

 

 

 

一日前

「時雨蒼燕流?何それ?」

前の頃は剣術を知らないでただひたすらに使い魔や魔女を倒していたから特に剣術って何をするのかわからなかった。

でも、教える剣術が相手にも分かるような剣術だったことを言い、その時その剣術は教えても意味無くないと言い返した。

「私の剣術ってバレバレなんでしょ?だったら意味無くな「はいそれアウトー」え⁉駄目なの⁉」

相手にバレバレの技を使っても避けられて逆に他の剣術の方がいいんじゃないのかな?

「んじゃあさ?非人間的な技を使えるのか?セイバーのエクスカリバーとか?」

「うっ…」

確かにマミさんのティロ・フィナーレだのほむらの時間停止だの大技が全くない。私にあるのは自慢の回復と剣でただ斬りつけたり、投げたりしかできない。

「何で時雨蒼燕流であり、わざわざ相手の分かる技を覚えさせるからと言うと…相手を油断させるためだよ」

「油断?」

油断?

確かに剣術を知っているなら。

それを使って他の剣術にすればなら話は分かる。けれど、私に教えるのは時雨蒼燕流の一点。

「相手の知っている技を使えばそのよける方法も知っている。ならその常識を逆手にとればいい。例えば本来遣らずの雨は剣を足で飛ばす技だろ?その剣が分裂したり、ブーメランみたいにしたり、飛ばした剣が水分身による人にさせたり色々工夫すれば何パターンか出来るんだよ」

「それって他の技も可能じゃない?」

「そりゃあ…他の剣術とかに細工をしてもいいが逆に剣術の一つに複数の細工方法をするなら考える前にお前。殺されるぞ。一番考え易いのが時雨蒼燕流だ。」

「そんなに他の剣術じゃ駄目なの?」

「お前なぁ…剣術を見切られて他の小細工を短時間で考えれるのか?これでも暗殺技だからな。それに完璧にこなしとかないと殺されるし」

「うぐっ…やっぱり才能ってやつがないと私弱いのかなぁ…」

やっぱり転生者って才能が無いと倒せないのかな?ベテランのマミさんとかほむらの時間停止とか。

「んなこたぁない。俺も才能はねーんだよ。だけど努力は報われない訳が無いのは事実だ」

こうして私は時雨蒼燕流を覚え、その細工、オリジナリティ、色々な方法。

剣、水、癒し、水、氷、音楽。

この環境による条件だけで私は色々な戦いを掴み取った。

この剣術以外にもあったけれど頭がこんがらがった。

だから私は思った。

時雨蒼燕流は

 

見破られてもまた新しくオリジナルを考えればいい。

戦いの工夫において

 

オリジナル剣技を作るにおいて

 

あたしにとって最適だった。

 

 

私と恭介と杏子の二人に纏わせた音振鎧(SOUND ARMOR)は行動力を遅くなるが向かってくる攻撃が強ければ強い程

 

 

 

 

攻撃した攻撃力の一回一回を吸収して、二倍加算して力を得ることが出来る。

 

 

 

水の魔法を燕に変えて、雨宮をひるませてトドメを刺す。

 

 

時雨蒼燕流

特式十の型

燕特攻(スコントロ・ディ・ローンディネ)

雨宮は刀を出すけれどあいつが私に当てたそれぞれの剣の攻撃力の二倍を吸収している。私の攻撃が通れば確実に切り刻まれる。防御なんて無理に決まっている。徹底的に切り刻んで敵を空中に打ち上げる。

「これで…トドメだぁぁぁあ!」

さやか式

時雨蒼燕流

特式十一の型

激流槍(トーレット・ランス)

「断k…」

グサリ

雨宮は貫かれた剣とその剣が地面に刺さりそれが氷河に変わりそれが突き刺され苦痛に見える。そして動かなかくなり、そして灰化して消え去った。

「勝った…勝ったぁぁぁぁあ‼」

勝った。やっと終わる。

これで平和な時間が過ごせる。

志筑の怪我も治せて、そんな希望な事で頭が一杯だったから。

 

けれど、

まだ終わっていなかった。

気づかなかった。

奴は生きていた事に。

[limit out of three]

 




戦争前
さやか「強っ‼なんか強くなり過ぎてない⁉」
正輝「お前が一番弱すぎるからだ‼」
ほむら「私も結構チートなのだけれど…トラックとか車とかの雨を降らさせて、普通の拳銃かと思ったらデザートイーグル並みの破壊力…怖いわね」
正輝(お前原作でも十分怖いから)
マミ「私の追尾式と貫通弾に、百発百中で当たる魔法弾…大技のティロ・フィナーレだけでなく他の大技も増えてきて…私…もう何も怖くな」
正輝「それ以上言うな」
杏子「私のロッソ・ファンタズムによる幻影の人数は最大100体だぜ‼」
セイバー「マスター…強くし過ぎてませんか?」
凛「修行したら強くなりましたってこのレベルの上がりよう…育成し過ぎでしょ‼」
正輝(なんだろう…だんだん魔法少女という存在が怖くなって…)






これが私の!全☆力★全☆壊‼
スターライト…ブレイカーァァァァァァァァァァア‼

やめぇぇろぉぉぉぉお‼


正輝「うわぁぁぁぁあ‼」
アーチャー「どうした?戦争当日だぞ…」
正輝「夢か…いいや夢にしてくれ…まだ…死にたくない」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編32話正義の味方(魔法少女まどか☆マギカ)

転生者残り100体

一日終了まで後7時間

完全に倒した筈なのに。

一気に後ろから気圧が来て後ろを振り向いた。

グシャリ。

「あ…れ…」

「さやかぁぁ!」

その機会音と共に私の胸に槍が刺さってる。さっき見た筈だ。

槍が刺さったのを見た筈だ。

なのに私の胸に剣が刺さっている。

何で⁉

嘘…

「このやろぉぉ‼」

駄目!逃げ…

グサり

 

ぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼

嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!

このままじゃあ恭介が殺される!

動いてよ!私の身体動いてよ!

「いやぁ良くやったよ?お前ら?だけど詰めが甘かったなぁ?ま、馬鹿さやかだからしょうがないか‼」

もう駄目だ。まだ生きてたの…ごめんまどか…アタシもう無理だわ…地面に這いつくばるしか出来ない。

「死ぬのはまだ早すぎるわよ。」

その時顔をあげてみると黒い羽のついた天使が目の前現れた。

「だ…堕天使?」

 

 

 

*****

 

 

みなさんこんにちは。私。久しぶりに外に出たレイナーレです。

正輝の電話によると私もミッテルトにさやか達の救出を頼まれたのだけど私達が堕天使だとばれたら大変なことになるの分かってるの?

いきなり殺者の楽園のリーダーと対面…転生者を倒せる力を付けておいて良かった…

「今度は堕ちた天使かよ!よりどりみどりになってきたじゃねぇか‼」

本当ならなぶり殺しにしたいのだけど今はこの二人の救出ね。

「逃げるわよ!あいつに勝つつもり⁉あいつはまだ制限してるのよ!」

「はぁ⁉あいつあれでも制限してんのかよ!」

まだ分かってないわね…

この男が詰めが甘い理由は。

本来なら大技で街一つ滅ぼせる程の力を持ってるけれど使ってなく、更にあの男のリミットシステムは私の予想で最大で6回。

だからリミットシステムを使われる前に殺せばまだ良かった。

それをこのさやかは…ハァ…頭が痛いわ。そして雨宮の踏んだ地面に大きな亀裂が出てきた。

「あの糞アマがぁ‼時間軸の中で一番死んだ分際で俺の身体に傷をつけやがって!絶対殺す!羽ばけ『劈烏』!唸れ『灰猫』!散れ『千本桜』らぁ‼」

 

 

*****

 

 

 

あーはい。同じくレイナーレ姉様と同様あまり出てなかったミッテルトでーす!会って早々に転生者のリーダーと戦うのはきついって…色々大変そうだし何とか駆けつけてくれるでしょ。

「あんた…普通じゃないな」

うーわ…こいつ助けておいて鋭い目してくるし…あんたもあいつの攻撃受けた時点で普通じゃないんだけど。

「あー正輝の仲間とでも言っとくわ。今この状況じゃ詳しく話せないし。話せても一応あたしとレイナーレ様は堕天使ってことだけは頭に入れて」

まぁ信じられるわけないよねー

正輝も私らのことについてもちゃんと話してあげたらこんなややこしいことはなかったのに。それほど忙しいのかな?まぁあとで頑張った分ウチ達がご奉仕してあげないとね。

「はぁ⁉堕天使って「大きな声を出すと気づかれちゃうよ」…そうだな」

「とにかく貴方達の敵ではないわ」

こりゃあたしらが何とかできるレベルかな…なんか不安なんだけど。なんかあの男何処かで見た光で傷口を治したような。

ん?ちょっとあれって…

「…間違いなくあれは女神の微笑み(トワイライトヒーリング)…どういうこと?」

は?ちょっと待って⁉

今、なんて言った?

「え⁉おかしいじゃん!何であいつあの修道士の神器持ってんのよ!」

「おい!何だよあの修道士って!何わけわかんねーことほざいてんだよ!」

たくっ…これだから…

「人間ふ「やめなさい!ミッテルト‼」…」

やばっ…私達がそれで酷い目にあった事をあの転生者をどうにかすることで頭が一杯だったから分からなくなってた。

「…何かわりーな…怒鳴ったら気づかれるもんな。」

(私達がいつも人間風情って言って何か得でもできる?それであったものが無かったのになったことが多過ぎたわよね?)

(ごめん…)

ん?なんか雨宮の奴こっちに気づいてんの?

ソードバース(魔剣創造)!」

「なっ⁉」

こいつ周りのビル全体に剣が飛ばしてきた⁉雨宮はアーシアが持っていたトワイライトヒーリング(女神の微笑み)で今までの傷を完治されてるし、斬魄刀だけじゃない…

あのグレモリー家の眷属の悪魔の一部の神器も持ってる!滅殺姫とか雷神の巫女の能力とかは持ってないのが分かった。でももう逃げられない。逃げれば刃の桜と劈烏と灰の刃。正面には最悪な強敵。

「なぁあんた。私等で一斉に襲って勝算があるか?」

「三割が勝利…六割が敗北」

え?まだ勝算があるの?

私もう駄目だと思ったんだけど。

いや。特訓していきなり大ボスとかマジチキだから。

「残りの一割は?」

「逃走よ。まぁ。あいつの頭に血が昇ってるからどんなことをしてでも私たちを殺す気よ。見逃すと思わない方がいいわね。」

どうしよう。私たちは頑張って鍛錬したらけれど怖い。

けどここで引くわけにはいかないしレイナーレ姉様の事を信じるしかない。

「けどさぁ?今イラついてんだよ…馬鹿とは相手しないと利用できねーしそれもそいつ等が使えない奴らだからホントうまくいかねーんだよなぁ。」

しばらくこの男の長話(独り言)をした。その間にレイナーレ様の念話で私たちに伝えて必勝法が練れた。

 

 

 

 

*****

 

レイナーレの思いついた策は幾ら転生者でも激しい光を直視する体制なんて出来ない筈。それを利用して失明させて杏子の槍でとどめをさす。私たちはその計画を実行してうまく言った。やっぱりこいつは隙があり過ぎる。

3…2…1

(やった!)

槍は心臓を貫いた。

手応えはあったが、

[limit out of five]

「がはっ!」

てゆうかまだ死んでねーのかよ!ふざけんじゃねぇ!

いい加減くたばれよこいつ!

「貴方一体幾つの制限リミットがあるのよ!」

「卍解‼」

こいつ…いきなり黒い刀から何か出そうとしてやがる。

あれをぶっ放す気か!

「まずい…早く防「月牙

 

天昇‼」」

レイナーレ達の光の壁と私を防ぐ結界も黒い剣圧が全てを破壊した。

何もかも滅茶苦茶にされて。

もう絶望的だった。

やっとさやかを助けたのに…

友達が出来たのに。

こんなのってありかよ‼

「危ない!さやか‼」

「恭介…!」

バタン

恭介の腹部が真っ赤に染まる。

「さやか…今度は力になれたね…」

「何でこんな…恭介!これ以上喋らないで!」

恭介の身体を回復の魔法でなんとかするけどそれでも治らない。

「さやかには酷いことをしてばっかりだったよ…無力だった」

「もういいよ!また病院の上バイオリンを引いたように今度はコンクールで聞かせて!」

劈烏と千本桜が四方八方から襲って、レイナーレかミッテルトの光の回復魔法が出来る状況じゃなく光の壁でどうにか防ぐしかない。けれど転生者も光喰剣(ホーリーイレイザー)でそれらの光を喰らい尽くす。

「僕なんかを好きになってくれてくれてありがとう…さやか」

「恭介ぇぇぇえ‼いやあぁぁぁぁあ‼」

「ちきしょう…」

正輝の仲間の堕天使も限界だった。ついに光の壁も消えて堕天使達も力尽きて倒れた。

「もう…策が尽きたわ…」

もう駄目なのかよ。

助けれたのに、

やっと友達が出来たのに。

こんなのってないだろ!

「そうだ!せっかくだからさやかの身体を死なない程度に解体しようか?」

「「⁉」」

やめろやめろやめろやめろやめろやめろ

こいつは私の最後の希望をぶち壊すのか‼

 

「これでGAMEOVERだよ‼」

「やめろぉぉぉぉぉお‼」

 

何も出来ない。

堕天使達も生きているけれど動けない。

完全に負けた。

涙と叫ぶことしか出来ない。

嫌だ…

「悪いな。お前が幕を引のは俺を倒してからだ」

再び見たらさやかは生きている。

まだ解体されてない。

私は安心して誰が救ったのかも見ずその声を聞いて力尽きた。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

「そこまでだ。転生者」

「誰だ?」

私の目の前にはかつて憧れていた正義の味方がいた。

それはとても輝いていた。

 

「今までの事。全部見させてもらったよ。美樹さやか」

「あんた…誰?何で私の名前を」

それはかつて目指していた筈だったもので投げ捨てたもの。

 

 

 

 

 

 

「俺は衛宮士郎。お前の言う正義の味方だ」

 

 

泣いている私の目には確かにそこには輝きがあった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

*****

 

 

 

 

「正義の味方ぁ?馬鹿じゃねぇの?状況が分からずに介入したのかよ。第一転生者の存在を知ったところで殺すべき対象。死んだなぁお前。」

あーあ。まだ逃げてたら命だけはあったのにこいつ無駄なことをしたよ。子供の夢見る正義の味方いわゆる幼稚脳はとっとと死んでジ・エンドってろよ。

「どっちが馬鹿かよく見てみろ。

 

 

お前の左腕ないぞ」

「は?」

 

何言ってんだこいつ。

 

 

そんなことがあるわけ。

 

 

 

プッシャァァァア

 

左腕が吹っ飛んで、大量の出血を出していた。

 

 

 

は?

 

 

 

 

「うわあああああああ!なんだよこれェェェェ⁉」

話していた最中に斬り落としたのか⁉全く気づかなかったぞ⁉

「言ったはずだ。馬鹿はどっちだってな」

何がどうなっているんだ⁉

とっくに奴の手には剣が握られてる⁉それよりも何でその距離から俺の左腕を切り落とせるんだよ‼

馬鹿な⁉あり得ない!

分からない。あり得ない。

何だ…こいつは‼

「き、消えろ!『飛梅』『千本桜』『侘助』『灰猫』」

「投影開始」

これを一斉に放t

 

バリィン!

え?

 

「どうした?お前の自慢の斬魄刀がこんなあっさり砕けたぞ?」

一分もただずに破壊ぃぃぃぃ⁉

今度はたった一本の剣で俺が持っていた五本の斬魄刀を破壊しやがった⁉まだ種明かしもされてないのにそんな馬鹿なことがあってたまるかぁ!

「こ、この化け物が‼」

「悪いな。これでも正義の味方をしているんでね。負けるわけにはいかない」

転生者残り90体

一日終了まで後4時間



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編33話未来を紡ぐ一撃(魔法少女まどか☆マギカ)

誰かが言った。

美樹さやかが涙を流し「私ってホントバカ」と言いながら作る

私ってほんとバーガーがあると


誰かが言った。

QBを切り刻んで刺し殺して煮込んで燃やして

それをいろいろ混ぜ込んだ

[ピーーーーの混ぜ込みピー]
があると

正輝「いやねーから。ってかそれら料理じゃなくなるよね?」
世はグルメ時代。
未知なる料理を求めて探求する
GI☆DA☆I
正輝「未知すぎるわ‼」

さやかと杏子は雨宮を撃退出来たがそれは失敗し、助けた堕天使にの策も潰えた。
その時正義の味方が現れた。
まさにいいとこ取り!
士郎「いや!あれいいとこ取りどころじゃなかったから‼」
更に駆けつける二人の正義の味方の使者!
アーチャー「俺のこの手が真っ赤に燃えるぞぉぉ‼」
マミ「この一撃に全てを欠ける‼」
中2のアーチャーとマミ‼
そしてナニかを雨宮の口に投げつける!
雨宮「ァァァァァァァア‼」
口に唐辛子をぶち込まれた雨宮‼
そして恐るべき衝撃の真実!
正輝「実は俺






裏ボスだったんだ」
全員「ええええ⁉」



この章で全てが終わる!


杏子「おい。絶対嘘情報だろ」
ほむら「てゆうかワルプルギスの夜倒してないのに勝手に終わらすな。」
さやか「てゆうか雨宮倒し方おかしすぎるし。そもそもまだ倒してないから」
作者「あー小説まどマギ完結させてー」
全員「あんたやる気あんのか‼」


あートリコ終わったなー
なんか無理矢理に終わったけど。
ほむら「始まるわよ…」



一気に形成が逆転された…

こんな馬鹿なことがあってたまるか‼

何がどうなっているんだ!

相手はたった一人だぞ⁉

それも斬魄刀解放でも倒せなかった…俺の左腕も無い。

やられる…

天使の微笑み(トワイライトヒーリング)で「その神器はもう奪い取った。」へ?」

奪った?

いやいやあの思考中に奪い取れるわけ。

「か、か、回復出来ねぇぇぇ‼」

またあの短時間に俺の知らない間に行動しまった!まさかこいつ

「お前の能力の全てを知っているのとその弱点も全て知っている」

「信じられるか‼」

俺の弱点を知っている?

それも全て?

こいつのハッタリは間違いなくあっている…

「後はお前の体力を減少させつつ殺すだけだ。お前にもう次はない。9:00に決着がつく。」

お、俺が恐怖に陥っている⁉

あり得ない!

こんな…こんな雑魚にぃぃ‼

もう悠長なんてしてられない‼

消す!消す!消すぅぅぅ‼

「全!全斬魄刀解放!一斉攻撃ぃぃ‼」

「I am born of my sowrd 熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!」

飛ばした斬魄刀があっさり砕け散ってやがる…

どういうことだあぁ!

俺は全部の始開の斬魄刀であいつを殺すには十分過ぎるぐらいな筈だ‼

「クソぉぉ!何でなんだよ!お前の肉体は人間の筈だ!けれど俺の猛攻を受けても傷一つなく、余裕の顔をしている!一体どんなトリックをつかったぁぁぁ‼答えろぉぉぉ!」

「まだ分からないのか。

 

それならもうお前の負けだ。」

こうなったらこの世界なんざどうだったいい…全てを破壊しつくしてまた次の周でお前以外の部外者をぶっ殺してやる。

「卍解。『大紅蓮氷輪丸』『狒狒王蛇尾丸』『千本桜・景義』」

五本の剣の形状が変化してゆく。

ある剣は巨大な骨の蛇。

ある剣は桜とかし凶器と化す。

ある剣は転生者の身体に氷の鎧と翼を纏う。

「そんな…」

これで終わりだ。

やっと落ち着ける。

勝った。

あんなくだらない結果は消せばもう問題無い。

「尾骨大砲‼」

狒々王蛇尾丸の大砲によって

そいつは灰になった。

ほら俺はやっぱり強かった!

「ハハハハハハハハ‼ざまーみろぉぉぉ‼これで俺の完全勝利だぁぁぁぁ‼」

 

 

*****

 

ここまで頑張ったのに。

勝てるように努力したのに。

それなのに。

あんな奴に殺されるの?

あいつは強かったけれど化け物相手に勝てるわけないよね。

「やっぱり私弱かった…こんなんじゃあ誰も救えない…私馬鹿だよ…今度こそ倒せれると思ってたのに杏子まで危険な目に合わせて」

やっぱり正義の味方でも倒せなかった。この世に人を助ける人は必ず不幸になる。

「そんなことはないぞ!」

え?

生きてる?

 

*****

 

「やっぱり何にも分かってないな。お前の負けは既に決まっている」

卍解した技だぞ?

それをもろに食らって生きている?

分からない?

あり得ない?

こいつは人間なのか!

「何で…何でお前は死んでねーぇぇぇんだよぉぉぉ‼‼お前はただの人間じゃないのかぁぁ‼何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だァァァァァァァア‼」

足音が聞こえる。

人影が6つ。

「おばあちゃんが言っていた

 

 

 

 

 

人の哀しみや苦しみを何とも思わない人間は脆く弱い心だと!」

六人の仮面ライダー⁉

こいつらも元は人間の筈。

わざわざ死ににきたのか…

こいつらも馬鹿か‼

「奴が捉えた他の魔法少女を見ていてな。最悪だったよ」

当たり前だろ。俺があの魔法少女共を肉体改造させたんだ?

「お前が改造した魔法少女全員がお前の霊圧を吸い取ってんだよ!」

あの雑魚共が俺の霊圧を?

こいつらが再度改造できる訳が無い

「一体どうやって再度あいつらを改造しやが「馬鹿か?あいつらを再度改造なんて俺達がてきるわけないだろ。」じゃあ何で俺の霊圧か吸収されてんだよ‼」

おかしすぎる!

こいつらには改造できる技術がない!それが可能に出来たとしても精々能力を下げることしか…

「正輝の投影魔術の剣を魔法少女達に持たせて、魔法で大量に霊圧を吸収できると言ったら?」

 

正輝?魔法少女?

投影魔術?

 

 

 

 

 

あの

 

 

 

 

 

あの男かぁぁぁぁぁ‼

 

 

 

 

殺すぅぅぅ!

ぶっ殺してやる‼

 

「あいつらの肉体を散々利用して…自業自得だ!全部はお前が引き金だったんだろうが‼」

自業自得?

俺が引き金?

あり得ねぇ?

「ハハハハハハ‼ハハハハハアァッハハハハハ‼馬っ鹿じゃねぇの‼知るかよそんなこと!だいたいあれは俺の所有物だ!あれをどうしようが勝手だろ‼」

そうあれは俺は所有者。

あれらは所有物。

「所有物だと…人の命を何だと思ってるんだ‼」

「貴様だけはここで倒す!」

「「「「「「変身‼」」」」」」

<standing by><compreat>

<turn up>

<henshin>

「千本桜ぁ!」

この刃の桜が大量に襲われて死なない人間がいないわけ

「脆いな」

こいつらも効かないのか?

千本桜の中だぞ?こいつらもあの正義の味方と同じなのか?

 

*****

 

「何なんだ…一体何なんだぁぁあ‼」

何なんだ?

いいだろう。答えてやろう!

「「「「「「俺達は仮面ライダーだ‼」」」」」」

「ふざけるなぁぁぁぁぁ‼」

とうとうキレたな。

そうでなくとも奴の力の源である霊圧はほとんど無い。

「「クロックア…」」

「ちぃぃ‼」

俺達が士郎と同じように全く効かないことに怯えているから空に逃げたな。

「糞が!糞が!糞がぁぁぁ‼」

だが仮面ライダーも空を飛べることができる。

「逃がすか‼」

「覚悟しろ雨宮!」

<avsord queen>

<fujon jack>

奴の剣は簡単に壊せる。

奴の力はもう他の転生者より劣ってしまったな。戦い方もヤケをおこしている

「ぁぁ…あああ‼畜生がぁぁ‼」

このままだと落ちるな。

<exceed chage>

「「吹き飛べ!」」

「がはぁ‼」

高く吹き飛んだな。

 

<one two three>

 

 

雨宮の行く先は空に飛んでいき落ちていく。

「ライダーキック」

さあ、仕上げだ。

この計画に終止符を打とう。

<rider kick>

吹き飛ばされる雨宮の終点地は蹴りよって更に叩き落とされる。

「来るな…」

 

 

お前は残虐非道なことをした。

それを償え‼

「来るなぁぁぁ‼」

「はっ!」

「うぉぉぉおお‼」

 

仮面ライダーカブトとガタックのライダーキックにより、雨宮は敗北した。

 

 

*****

 

何故俺は倒れている。

何故俺は吹き飛ばされて倒れている。

あ…あ、あ

 

ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼死にたくない!

死にたくないぃ‼

「さ、さやかぁぁ!正義の味方なら俺を助けてくれぇぇ‼お前も化け物になりたくなかったはずだぞ!他の魔法少女も!それを俺が解決してやる‼」

まだだ!

「あんた

 

最低だわ」

「うわぁぁぁ‼」

逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ‼

「お前はあの子達の死にたくないという願いを土足で踏みにじり…そして兵器化させた。お前はある意味存在しちゃいけねーマッドサイエンティストだよ。」

なんで奴がいる!足止めしたはずだぞ⁉まさか全員倒されたのか⁉

ふ、ふざけるな‼殺される殺される殺される殺される殺される‼

俺にはまだやるべきことが…

「じゃあな。あの世で後悔しな。キャフフトオフ」

<caft of>

<cheange wost>

「お前の負けだ!ライダースティング‼」

(rider sting)

何もかもが嘘嘘嘘嘘嘘嘘うs…

「イギィィィァァァ‼」

 

*****

 

「逃げられた…」

それにしても不味いな。こりゃあ…このままだと二択になるな。

リーダー倒して町を捨てるか。

町を捨てずもう一度リーダーと再戦するか。

 

 

*****

 

魔法少女達を解放後の戦闘中

俺は美樹さやかの加勢に行ったが大量の転生者達が立ちふさがった。1人が後ろにまわり、それ以外の転生者は壁役になって俺を集団で殺す気なのだろう。

 

延期戦になってしまい、レイナーレ達を向かわさざるおえなかったが後ろにまわった転生者に疑問を持っていた。

魔法が原作ではない。オリジナル?しかし、俺はその魔法をどこかで見た覚えがあった。

けれど転生者がある魔法を使ってきた。

 

黒い大量の槍を魔法で作り上げる。

俺の生前の友達が作り上げたオリジナルの魔法だっだ。

形状、作り出させる量数その他諸々そっくりだった。

 

 

 

俺はその時確信した。そして、そう思った後。

俺の中で怒りがこみ上げていた。その男は俺の友人である■■■■ ■■■■の能力を使いやがった。

「友達の能力を気安く使いやがって‼」

こいつらは怯えてやがる。

何も知らずに使いやがったな?

誰の能力も知らず。

「死ぬ覚悟…

 

 

 

デキテルヨナァ?」

「うわぁぁぁ‼」

俺は後ろにいるそのクロイリュウで謝ることも命乞いも先手必勝も敵の行動を起こす前に

 

 

【挿絵表示】

 

全滅させた。

正確に言えば焼き殺したか?

結局こいつらは生かす価値がない。ただ、それだけのこと。いつの間にかQBが横から現れ出てきた。全くこの大荒れの最中よく生きていられるな?

「君がここまでおぞましいとはね、正直残虐性が無いと思ってたけどこれはかなり酷いね」

加藤っていう俺の先輩がリーダーを殺すだろう。そして計画が終えて晴れて魔法少女達はあの地獄のような縛りに解放される。

No.5が俺の先輩で協力してくれたことには感謝しないと。これで、俺達の勝ちは見え見えだった。

だとしたらQBは負け犬の遠吠えでもしたいのか?

「何のようだ?」

「僕らがもう負けると思ってたけどそれは違うよ?ほら。あれを見てご覧よ?黒い化け物だらけだよ?」

見た方向は信じられないものが写っていた。

「何…だと⁉」

俺が見た物は地獄絵図だった。もしリーダーを殺し空間が壊れたらこの怪物は町を壊すだろう。

そうなれば数分で決めなければならない。たとえリーダーを先に倒したところで後から被害が出る考えはしていない。

余りの衝撃な事に何も準備が出来ていないのだから。

「「「「「「「「「「「「「「「「「■■■■■■■‼‼‼‼‼」」」」」」」」」」」」」」」」

「嘘だろ…」

「この勝負…僕の勝ちだね」

雨宮の最後の悪あがきは街じゅうにばらまかれた百体の大虚(メノスグランデ)だった。今はこんな絶望的な状況でもう残り時間が少ない。誰も犠牲にしない方法は雨宮を討ってなおかつ残り少ない時間制の結界ありで大虚を倒すか、それとも諦めるか。雨宮の最後の悪あがきは俺達の計画を凌駕する結果になってしまった。




次回士郎とアーチャーが正輝にいじられる時、まどかマギカ物語の一部は完結する‼
とある正輝の物語
士郎・アーチャー「「巻き込むな!」」
上条・麻紀「「台詞パクんな!」」
一日終了まで後2時間。
転生者あと一人

追記
Q雨宮がなぜハイスクールD×Dは正義側についているのにグレモリー眷属の一部の能力を使えるか?

A正義側が最初に持っている原作いわばfate/staynightと.hack/G.U.に、仮面ライダーととある魔術の禁書目録などの正義側が最初に手にいれている原作による全ての能力が他の転生者は使えないだけです。

それ以外は力が膨大ではない限りはなんでもありです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編35話計画の末路(魔法少女まどか☆マギカ)

転生者残り1体

残り1時間

今俺は憎ったらしいあの雨宮の基地の魔法少女が監禁された場所に雨宮が来るのを待機していた。ここにいる監禁場の魔法少女達は生きる事に精一杯だった。この娘達は自由にいきたかった。

「裏切ったな…このウジ虫の価値しかない魔法少女共がぁぁ!」

罠かもしれないのにそれも知らず突っ込む大馬鹿転生者をこの手で処刑する。

「お前ら分かってんのか!自分の首を閉めていることがぁ‼」

彼女達は殺気を雨宮に向けていた。参ったな。これで戦闘とかだったら迂闊に出ずらいじゃないか。そして彼が取り出したのは

「これをあげねぇぞ‼」

あの転生者は俺を更に怒らせることをさせた。

あれドラッグだよね?

 

「あ…ぁぁぁ」

「いゃぁだだ‼」

 

 

小さい娘も幼女も唾液を口に垂らしそれを抵抗する人もいる。だけど手を差し伸べる。もうあれしかないじゃないか。

「反吐がでる。ほんと糞見たいだよ。」

「⁉だ、誰だ‼」

ああ、やっと気づいたよ?なんか魔法少女達は涎垂らしながら欲しい欲しいとせがんでるけどあれって幻覚作用がある薬だよね?

まあ確かめてみるか?

「それドラッグなんだろ?」

「⁉」

あー当ててしまったよ。

成る程、用は魔法少女達を基地に連れて行ってドラッグを無理矢理飲まされて、んでそのドラッグは麻酔効果もあるから改造に適しており、魔改造によって魔女になれず死ぬこともままならない身体って訳か。だから魔法少女達は絶望して魔女になりたくてもなれなかった。ドラッグで及ぶ副作用を魔法でどうにかしたんだろう。

「こ、これは俺達が生きるためにやったことだ!それのどこがおかしい‼」

まぁね。確かに殺者の楽園の大半は俺たち正義側の狩られる側だからどんな事しても別に死にたくないからで強引に合理的な説得のつもりだろうが…全部間違ってんだよ。

原作の主役達に余り手出しはしない代わりに他のモブキャラである幼女と娘相手に

 

身体の魔改造?強制的な戦闘?

洗脳と催眠?ドラッグによる武力抵抗の対策?

 

てめぇは死にたいようだなぁぁぁ‼‼

「それで?彼女達を洗脳だの催眠だので魔改造された魔法少女として操って?逆らう奴が出ないように無理矢理そのドラッグを飲ませて…様はアヘンによるサイクルをさせるんだろ?

 

 

ふざけんなよクズが…てめぇ一体少女をどれだけ悲劇な目にあわした。お前のやってる事はなぁ万死に値すんだよ‼‼‼‼幼女と少女っていうのはなぁ!色々綺麗でなぁ!大学生の女も大人の女とは訳か違うんだよ‼それを理不尽にぶっ壊しやがって!覚悟出来てんのか‼」

この転生者は抹殺せねばならない。てゆうか殺害は決定。

「あ、頭がいかれたのか⁉」

「お前に言われたくねぇよ‼」

こいつは舐めてやがる!

幼女を中学の女子を娘を道具以前の最低な事をやりやがった。

「お前が売った!そして俺が買った!だからお前は殺す‼よって。お前にふさわしい殺害方法で殺すよ。諦めろ。お前は死ぬしかない」

「うわぁぁぁぁ‼」

ここにいる魔法少女にギアスをかけて雨宮の戦闘能力を聞いても弱くなった。だから、あいつがどんな斬魄刀を振っても簡単に片手で掴める。

「⁉」

「おれを殺す奴は殺される覚悟かある奴だけだ。」

そもそも肉体による接近戦がNo.の中で最も弱い俺でも勝てるってなんなの?だいたいもうそんな刀なんざただの棒切れで俺を倒すようなもんなんだろ。

「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇ‼」

お前は弱くなり過ぎたよ。

衰退し過ぎた。

呆気ないね。

「…が命じる。お前は…の場所で

 

 

 

死ね」

だからさ?

もう皆に見られてくたばれ。

己の行動の報いを受けろ。

 

 

*****

 

もう少しなのに…何でなの‼

もう少し探せば勝てるのに何でこんな事になるの⁉

こんなの雨宮を倒しても…

 

「あの雨宮っていう人。かなり厄介な物を残したわね…」

「あの野郎!まだあんな策があったのかよ!」

 

残り少ない時間で大虚を大量にばら撒いて仮に殺されたとしても他の周りを巻き添えにするつもりなの⁉

そんなの勝っても…

 

 

「間違いなく死人が出てくるな…それも大量の」

「た、橘さんどうにかなる方法はありますか⁉」

あんなの数秒でどうにか出来るレベルじゃないわよ‼そんなの時間が足りなすぎる‼私の空から車を大雨のように降り注ぐ余力はもう無いわ…。

「俺に任せろ。」

「まさかあれを数分以内に倒せって?無理だろ…」

「いや、あれの全滅は俺達仮面ライダーがどうにかなる領域じゃないぞ。だが俺は特別だ。」

「俺は天の道を行く。俺は常に最強だ。とか言ったな。」

「なら一番の解決方法がある。俺一人であの怪物と戦…」

「いや駄目だから!作戦なしに突っ込むの確実にやられるから‼てゆうか真面な答えを言うのが天道じゃなくて俺に変わったんだけど⁉って天道話聞かずにそのまま行くなって‼」

天道って人無謀すぎるんだけど。みんななにかあるか考えてくれているけれど…

「ねぇセイバー?宝具って使用可能になった?」

「いえ、まだ使用不能です」

「参ったわね…あのデカ物を思いっきり一掃出来るのって現時点でセイバーの宝具よ…それが出来ないのはかなりの痛手よ」

「そんなに強力なのか!」

「そうか!なら今すぐそれを使 …」

「「だから人の話聞けって!(なさい!)」」

「す、すまん」

どの案も無理があるわね。そもそも私達戦って疲れている状態で今度はあの大量の大きい怪物と戦えって?

「言いにくいんだが…仮にキングフォームで何体対応できる?」

「精々上手くいって12体ぐらいだな…でも全く届かないですよ。」

このままだとQBの思い通りにまたやり直しになって今度はこっちが苦戦を強いられる…これじゃあ種明かしして自滅するようなものじゃない!

「あのさ、俺とアーチャーに策があるんだけど聞いてくれないか?正輝に連絡させてくれないか?」

そんな時、衛宮くんが私に訪ねてきた。

 

*****

 

[あの怪物の仮面を潰せば何とかなる。てゆうかホントにいいのか?とりあえず無茶すんなよ。]

「ああ。大丈夫だ。良し。分かった。」

やっぱり仮面を壊せば倒せるんだな。弱点が丸出しなら話は早い。

あとアーチャーの名前黒沢じゃないような…

「みんな?俺とアーチャーだけで多数は何とかするから少数を片付けてくれないか?」

「用はデカブツの仮面を粉々にすればいいのかね?」

「お前は話の進展を理解し過ぎだって!」

アーチャーの奴。俺の知らない間にいつからテレパシーが出来るようになった!俺はまだ正輝と話したばっかだぞ!

「ちょっと待って⁉まさかあんた達固有結界使えるようになったの⁉」

「固有結界って何?」

「その説明は後でもいいですか?あと士郎話したい事が山々ありますから終わったら二人で話しましょう」

悪いセイバー。話したい事はお前と同じぐらい山程あるけれど今は出来ないからな。

「まさか全敵の相手をお前達二人で出来るのか?」

「「ああ、だが俺の力で奴等を全滅にするのは可能だぞ?」」

奴らも巨体だ。固有結界がアーチャーも使えれるとしたら俺も使って遠慮せずに剣を投影して奴らを叩きのめせばいい。

「後それとレイナーレさんとミッテルトだっけ?」

「な、何?私達の余力は「分かってる。」じゃあ何?」

「正輝からの伝言だ。レイナーレ達は正輝と加藤と協力して雨宮を探してくれ。仮面ライダー達は大嘘を引きつけてくれ。魔法少女達でもう戦えない人は休憩。それ以外はグループを組んで捜索してくれ。」

魔法少女はそれをためらったけど受け入れて、堕天使達は正輝からの頼みを了解した。仮面ライダー達もあの化け物を引きつけることは可能だと言い、俺とアーチャーは化け物の討伐を開始した。

そしてそれが実行され30分。

「I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている。)

Steel is my body, and fire is my blood.(血潮は鉄で 心は硝子。)

I have created over a thousand blades.(幾たびの戦場を越えて不敗。)

Unknown to Death.(ただの一度も敗走はなく)

Nor known to Life.(ただの一度も理解されない)

Have withstood pain to create many weapons.(彼の者は常に独り剣の丘で勝利に酔う。)

 

Yet, those hands will never hold anything.(故に、生涯に意味はなく。)

So as I pray, unlimited blade works.(その体は、きっと剣で出来ていた)」

 

「I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている)

Steel is my body,and fire is my blood.(血潮は鉄で 心は硝子)

I have created over a thousand blades.(幾たびの戦場を越えて不敗)

Unaware of loss.

(ただ一度の敗走はなく)

Nor aware of gain..

(ただ一度の勝利もなし)

Withstood pain to create many weapons.

(担い手はここに孤り)

waiting for one's arrival

(剣の丘で鉄を鍛つ)

I have no regrets.This is the only path.

(ならば我が生涯に意味は不要ず)

My whole life was "unlimited blade works"

(この体は無限の剣で出来ていた)」

俺たちは大量の怪物を固有結界に巻き込ませてそして少数の怪物を任せた。

「言い忘れていたが、私は固有結界の使用が解放されたのは雨宮が戦争を起こす一日前に解放された。

 

使えなかったら私は戦力にならなかった。が、正輝との戦闘で使えなくとも腕を上げて。奴らの仮面を全射的中できる。衛宮士郎。貴様。腕は衰えて無いだろうな?」

正輝と戦闘?正輝アーチャーと仲悪いのか?でもそんな感じでもなかったが…お前ら本当に何があった。

「いや。お前に呆れるほどの腕は持ち合わせてないぞ」

「なら見せてもらうぞ。お前の実力を」

いい加減このうるさい怪物を早く倒さないとな。

「「行くぞ巨物。生存するための抵抗は出来ているか?」」

士郎・アーチャーVS大虚

その戦いが今始めようと思ったが…

「こちらランスロット!あの怪物を撃破します!」

白し機体に俺と同じ声のようなのが出てきて他にも隠れていた大量の機械兵が突然現れた。

「な、何だ?あれは⁉」

大量の怪物に大量の機械兵も紛れ混んでいた…怪獣映画かこれは⁉

とにかく出てきて早々に言わせてもらおう。

「なんでさ」

訂正

機械兵達&士郎&アーチャー

VS大虚

俗に言う地球防衛軍の映画のような戦いが始まる。

 

*****

 

もはや一刻の猶予も無い。

そして俺の怒りが全然収まらない。あの糞転生者共のせいでさっきから頭に血が昇り続けてる。早く見つけて倒さないとまたやり直しになる。そうなれば今度は敵が専攻をとり、こっちに一斉で襲いかかってくるだろう。

大虚(メロスグランデ)がいなかったら楽に探せれたのに…」

レイナーレ達もサーヴァントも一向に探しているが1時間探し回っても見つからない。後1時間で決着をつけないとQBのとおりになってしまう。

そんな時に堕天使達が駆けつけた。

「正輝‼見つけたわよ‼」

レイナーレとミッテルトは女神の微笑みで治した後に捜索をしていた。

まどかの学校の屋上にいた。

「ほがぁぁぁあ‼ぐぎぁぁぁ‼身体がぁぁぁかってにぃぃぃ‼」

「⁉あれって雨宮じゃないのか‼」

分かりやすい位置にいた。

見えるように彼は俺の目に映っていた。

そして彼はあり得ない行動をした。雨宮は自分から飛び降りて

 

自殺した。

「信じられない…」

No.達の携帯の討伐連絡が来た。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

雨宮来田

 

自殺

 

殺人犯No.1

これにより無限ループを終了とする。

 

報酬

No.3 天使の微笑み 斬魄刀

ーーーーーーーーーーーーーーー

「No.1…」

雨宮を殺した転生者はNo.1。

けれど理解できないまま終わってしまった。No.1はどうやって雨宮を倒したかも見れずに雨宮抹殺は終結した。

そう雨宮抹殺だけは。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

その一方アーチャー達は雨宮自殺のことは知らずてっきり正樹達が倒したと思い込んでいた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「まだいけるか!アーチャー‼」

「あと問題ない‼1分で全て仕留める‼‼」

 

剣を仮面に確実に当てる。

しかし、それでも勢いを増すばかり。奴らの生命力もしぶといものだ‼

 

「「投影開始(トレース・オン)‼‼‼」」

 

 

大量の剣を仮面に集中放火させる!

「いっけぇぇぇぇぇぇ‼‼‼」

何度も何度も投影した剣を飛ばして仮面に当てているがまだ数匹残っている。介入してきた他のロボット達もなんとかしているが

「時間切れか…」

固有結界が切れて、あとは時間内に数匹の怪物を全滅させた後に雨宮を倒さなければならん!

「まだだ!」

私と衛宮はもう疲れ果てて、もう余り時間がない…奴らは容赦無く口からビームを放ってくる。

「しまっ…」

「間に合わな…」

かわしきれなと思っていたが、紅いの機械が横入りし、化け物の仮面を掴み

「うぉぉぉぉお‼ふっとべえぇぇ‼」

掴んだその瞬間顔を吹き飛ばし、何とかやられることはなかったが、街全体に大虚(メロスグランデ)が一気に零を放った。あんなのを食らったら町が持たん!

だからと言ってもうそんな魔力はほとんど…

「みんなぁぁぁ‼離れろぉぉぉ!俺を殺す奴らは…」

(rifrecsion)(baster)(drein)

その音は仮面ライダー達が使ってたシステムの様な気がした。

「殺される覚悟がある奴だけだ‼」

(brast counter)

放たれた零は全て吸収され、放たれた逆方向に反射され大虚は全滅した。あのビームを吸収した⁉

それだけではない…逆に利用してきたぞ!あの機体‼

 

大虚(メロスグランデ)が全滅した!これより撤退する‼>

 

「行ったな…」

「白い機体…何者なんだあいつら」

俺達はあの機械兵の陰謀や目的が分からないままメロスグランデの討伐が終結した。

 

 

*****

俺も雨宮を探してはいたが、携帯から報告が来た。雨宮が自殺⁉

んな馬鹿な⁉自分から死ぬなんてあり得ないだろ‼

 

「やっと死んだかな?」

「⁉誰だ‼」

 

 

こいつが誰だかは知らないが…しかし、これだけは言える。こいつの言っていたやっと死んだかなと言う台詞。

この事件に関与しており、殺害させたのは黒ロープの男はNo.1!

これだけは間違いない!

 

 

「やばっ‼」

「待ちやがれ‼」

(clock up)

 

俺は敵の陣地に無闇に突っ込んでしまったことだ。迂闊だった。

((((Clock up))))

四機の機械兵が待ち構えていた。

なんでクロックアップが使えんだよ!まさかこいつ機会に能力を与える力を持ってんのか⁉

「なっ⁉」

「スタコラサッサァァァア‼」

俺は機械兵をどうにか蹴り飛ばして奴を探したが…しつこく俺を止めようとしてくる。

「こんのやろう!」

機械兵を退けて何とか突っ込もうとしたが、奴も機械兵もいなくなっていた。雨宮を殺したのは間違いなくNo.1。けれど複雑な気分だ。

 

 

自殺といっても殺人犯が書かれているから精神による操作だろう。が、奴は俺に対して逃げていた。

なら雨宮をどうやって殺した?

 

 

こうして転生者による長い戦いが終えた。

 

 

No.1の船

その船には学校の制服と同じようで、軍隊式のようなものを男女着ていた。その集団の近くには大量の機械兵があった。

そしてある部屋で

「危なかったよ。もう少しで素姓がバレるところだった」

ロープを着た男が黒髪の男に話をかけてきた。

「いや。ホント危なかったからな?もう少しじゃなくロボットに能力を組み込まずにそのままだったら確実にばれてたよ」

今度は緑の長い髪のした女が

「所で少女達は大丈夫なのか?」

男は他の男と黒ロープの人の話を聞きながらチェスをしていた。

「すまない。こんな頼みを受け入れてくれて」

「俺は少女達を助けただけだよ。」

 

 

「安心しろ。俺は

 

 

 

ロリコン王国を作る男だぁぁ‼‼」

幼女と少女好きの男である。

「何でこんな奴がリーダーなんだ…」

「すまない。ちょっと頭が痛くなってきた…」

(どうなるんだろう…なんか不安だな)

三人は頭を悩ませた。

彼は少女において守るべきものであり、転生者の戦いにおいて彼なしでは勝てない。絶対必須の人材であり、リーダーだ。

 

 

 

 

 

だが、ロリコンだ。

 

 

 

転生者残り0体

一日終了まで後0分

こうして魔法少女魔改造計画と永久エネルギー増加計画は三人の正義側の転生者達によって終結した。




感想、批評があれば感想に

No.1の能力についてはまだ不明の形です。
原作は何を持っているかはまた後に出ます。
でも読んでみてどんな原作を持っているかはもう理解できますが…

さてこれでNo.全員が揃いました。原作がどんな物を持っているか二名いますが。人物名もNo.1が不明です。

詳しくは設定の方へ

この六人の転生者がどんな行動を起こすかはまだ先ですが。まだ戦姫絶唱シンフォギアが書けていないので当分時間がかかります。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編36話一時の休息(魔法少女まどか☆マギカ)

スマブラの新作欲し〜な〜
けど3dsもWii Uもない。買えねぇorz


戦いは終わった。

雨宮による計画は自らの自殺で終止符を打ったが、殺した転生者とその仲間以外の参加者は全員疑問に感じていた。

 

 

 

 

雨宮の弱体化と自害は俺達にとって好都合である。

しかし、残ったものは疑問点ばかりであり、終わるという感じにはしっくりこなかった。

それでも問題を考えるのは疲れを取ってから考えようとみんなに言った。

そしてマミのマンションに全員いる。

「やっと終わった…」

「良かった〜みんな無事で。」

「やっぱり全員生還ってホントスッキリするわね」

「一人でもいなかったら悲しいもんな」

「それもこれもあの捕らえられた魔法少女達がいなかったら私等重傷だったよ」

雨宮がもし弱体化せずにそのまま対決なんてことになったら標的のさやかが殺される。なにはともあれ死亡者が出てこなくて良かった。

「…」

「しっくりこないんですか?」

 

分かっている。疑問点を今いくら考えても分かる訳が無い。そもそも改造式ルールブレイカーでモブキャラの魔法少女を治した覚えが全く無い。

 

「「「「…」」」」」」

 

 

有利で明確だったはずの戦争が、一人のイレギュラーによって疑問しかない結果になってしまった。

 

 

「あと士郎。こっちに来てください」

 

*****

仮面ライダー達が疑問に思っていた固有結界や魔術のことについて色々凛が説明してくれて私は士郎と二人っきりの時間を貰えた。

 

 

士郎…良かった。

また会える事が出来た。

聖杯戦争の時は私は過去を変えるために勝ち抜こうとしました。

「貴方のことが好きです」

あの別れ以来私は…士郎に恋をして。私は女として…

「良かった…また貴方に会えた…」

「セイバー…」

愛しています。

私は貴方を愛しています。

過去にその言葉を伝えて私は消え、今目の前に衛宮士郎がいる。

私は嬉しくてたまらなかった。

「あの時の返事を返すよ。

 

 

俺もお前を愛してる。セイバー」

ありがとう。正輝。

こうして士郎に出会えれたことを深く感謝しながら、私は士郎にキスをした。短い時間なのに長く感じている。唇を離した後に目と目があって互いに顔を赤らめて恥ずかしかった。

 

私はもう過去の後悔ではなくなった。

自分の人生の中で士郎と生涯生きれる。

 

 

その数分後正輝が走ってこっちにきて、ゼイゼイ言いながら

「ねぇねぇ?俺のチームにはさ?ラブラブカップルって何組だっけ?」

「た、多分俺とセイバーを含み2く…「ファルコぉぉん

 

 

パァァァンチ‼」ぐほぁ!」

殴ったって…なにやってるんですか正輝!士郎は貴方に何も悪いことをしてないじゃないですか!

「お前が憎いお前が憎いお前が憎いお前が憎いお前が憎いぃぃぃ!何なんだよ!俺が苦労してんのにお前らは人前でラブラブイチャイチャ!死にたいかぇぇ!

 

 

この白沢ぁぁ‼」

白沢ってアーチャーにも言ってましたよね⁉それよりも何故黒沢だの名称を変えることににこだわるんですか!

「貴方のストレスによる叫びは時間が空いている時にでも聞きますからここだけは邪魔しないでください!」

「ニャー!ニャニャニャニャ‼(#°w°)」

わけの分からない猫語(勘)で彼は私に突っ込んでくる。彼を背負い投げするのは簡単だが…だからと言って

 

 

ドスッ!

「すまない。彼は今現在発狂中だ。だから眠らせておいた」

あ、アーチャー。

手刀で眠らせましたね。

あれ、正輝の目はクマになってますね…相当疲労があったのでしょう。

「助かりました…」

「いや。気にするな。」

感謝します。

そうしなかったら正輝の身体がどうなっていたやら…あと正輝はそのままグッスリ寝てますね。

「アーチャー。聖杯戦争よりずっといいですか?」

「勿論だ。」

貴方もですね。

「貴方と同じです。それではそろそろ士郎を起こしましょう。正輝は寝たままでも引きずることは可能ですから。」

こんな幸せなことがあるとは思わなかった。こんなこと聖杯戦争がなかったなら平穏だった。

凛がいる。

アーチャーがいる。

そして士郎がいる。

正輝…私は嬉しいです。

 

*****

 

おいおい本当なのか?

それが真実なら前に俺は神と会う前にお前らと会う筈だ。

「お前が無理矢理寝かされた間にバトルファイト自体を無しにさせたからな」

「ほ、ホントですか⁉」

「いや知らないのか?加藤。俺の世界で懸命にオルフェノクと人間の共存できるように頑張ってたじゃないか。そんでそれが成功しただろ?」

「お前が成功した時は驚く以外何もない。お前。失敗したら殺せと言て、その時の俺はオルフェノクは殺すべき敵だと思ってたからな。お前を殺そうとする俺を力づくで止めた後に本当に成功するとは思わなかったがな。」

一言で言わせてもらうぞ。

「記憶にねーぞ?」

「え?それ俺も含みなの?」

「復活早っ!」

ついさっきまで寝込んでまだ5分も経ってないのに復活した。

 

「正輝はサーヴァントのマスターを最小限殺さなかったろ?」

「はぁ?」

正輝も知らない。

どうなってんだ?

「何で私達の知らないことを知ってんのよ!」

「いや。お前もいたぞ?遠坂?」

おいおいおいおい⁉

何でそれぞれ同じ世界のにいる仲間がこうも違う記憶なんだよ!

んだよこれ!

俺達は全くわかるわけがない。

俺達がお前らの世界に行ったなんて

「「知らない」」

「だそうだ」

改造された魔法少女の行方後で探したが行方不明。1thがまず機械に能力を植え付けることと機械の中に人が入ってなかったのが判明して操作系が使える。

分かったのはそれだけだ。

雨宮のあの自殺。

人の感覚を操作かそれともブレインコントロールか…1thはどうやって殺したかという方法が分からない。

 

 

(OwO)「ナニハトモアレヨクァッタ!」

「ああ…そうだな。

 

 

 

んん⁉」

ああそっか

正輝は知らないんだっけ?

「ある一定の仲間にはギャグ性能をつけることができるらしくてさ」

(OwO)「ウェイ!」

(OMO)「コレクッテモイイカナ?」

それにしても

「これ腐ってるかな?」

「⁉ゲホッゲホッ‼飲食中になにほざいてんだこの馬鹿神!」

そういやぁこいつ訳のわからん言葉を無理矢理変えるのが大好きな神様だっけ?

「あーうん。俺にもいるよ馬鹿神」

「失礼じゃのう。これでもわしは仕事をしているわい」

|MO)ジー

 

OwO’タディバナァサン!

ナゼェミテルンデス‼

 

「こう言っている。

 

 

 

橘さん!なぜラリってるんですか!」

「また変に訳すなよ!ん?メールか?」

正輝…どうして電話の着信音がなんでCMなんだ?

まぁ好きなら別にいいけどさ。

『こんにちわぁぁ!雨宮を撃退した1thでぇぇぇす!君達を蝕んだ悪党とその集団をやっつけましたぜ!君達は自由だぁぁ‼

雨宮に穢された魔法少女全員はワルプルギスの夜が来る前に毎日身体をキレイキレイしろよ!

あとおいNo.3。テメェ少女死なせたら覚悟できてんだろうな?

みんな!苦しいことがあったら心も身体も俺が受け止めてあげる!

喜んで歓迎するよ!

愛おしい魔法少女全員より

I LOUE ‼』

今俺は正輝のメールを横から見て

すっごく汚いメールの内容で後悔した。魔法少女による雨宮の弱体化に、改造式ルールブレイカー。

介入者はただ一人。

あの黒ロープの男に違いない。

こいつの脳は小学生か⁉

「うわぁ…」

「気持ち悪い…」

「おい。雨宮はこんなロリータコンプレックサーに殺されたのか?」

「はい。間違いありません」

「てゆうかもうロリコンでしょ。」

 

あとおいNo.3テメェ少女死なせたら覚悟できてんだろうな?

 

ってこいつ雨宮に匹敵するぐらいの頭のイカれさなんじゃないのか?

「逆に考えろ。まどか達に酷い目にあわせたらお前をいつでも殺せるってわけか」

「それほどの自信があるってか…舐めたことする奴だな」

「逆に普通にメールするとかないのかよ」

 

 

俺達の目的は世界でバラバラになった仮面ライダーを探すこと。この世界で仮面ライダー剣、ギャレン、ファイズ、カイザを仲間した。

この世界に残っている仮面ライダーはいない。俺達はそろそろ船に戻らなければならない。

「また会おうぜ!」

「はい!先輩‼」

そして俺達はこの世界を去り、船に戻った。

 

*****

志筑のいる病院に三人でお見舞いに行った。

「明日には私の怪我が完全に治るそうですわ」

良かった。あの雨宮を倒したら志筑の失明が急に治りだした。

医者も信じられないって言って今志筑はハッキリ見えてるって言ってた。

「あと…何故貴方がここにいるのですか?」

「?俺なんかしたか?」

「あたしは知らないよ。正輝が志筑を怒らせるようなことは見てないから」

ん?あんた志筑に何やらかしたの?

「と、とぼけないで下さい!貴方はさやかさんに似た化物が別れた後上条君を思いっきり殴りましたわよね⁉」

 

へ?どうゆうこと?

 

あたしが恭介に化物って言われた後に?

正輝がキレて?

恭介を思いっきりぶん殴った⁉

知らないって!そんなの聞いてないって!

「あ、そうだった」

「ちょ⁉どういうこと‼あんたあたしが別れた後恭介をぶん殴ったの⁉」

「言動にキレたからつい。」

言動にキレたからって…

「謝ってよ!悪気なんてなかったんだから!だいたいあれはしょうがなかったんだし」

「そうです!上条君に謝ってください!」

「い、いいよ志筑さん。正輝さんは謝ってくれたし。それにさやか。」

「でも…」

これは謝るべきだよ。

上条の場合いきなり見知らぬ人に思いっきり理不尽に殴られたようなものだし…それに…

「俺は〜悪くねぇ♪」

「うわ。反省の色ゼロだよ」

「良いのですか?」

正輝がこれだと逆に腹立たしいから。

「あと志筑さん。前に見たさやかは化物じゃなかったんだ。」

「どういう…ことですか」

あたしは志筑に魔法少女の姿を見せる。恭介は下を向いていた。

「…」

「ご、ごめんね。こんなこと信じられないんだけどそれが事実だからさ。」

これじゃまた言われちゃうよ。

またあの時のように…

「申しわけありませんでした!私!さやかさんになんて事を…!」

「へっ?」

志筑が泣いてる…なにやってんだろ…あたしってほんとバカ。正直にいえば良かったんだね。あたし…なに一人で抱え込んでたんだろうね。でも分かってくれて良かった。

「どう償ってもらえば良いのでしょうか…」

良いんだよ志筑?

あれはあんたは何も悪いことなんてなかった…だから。

「キャビアとトリュフを大量に。俺にプリーズ」

「あんたは黙っとけ!」

あんた全然関係ないでしょ!それに頼んでんの全部高級食品じゃん!そもそもあんたが頼むな!

「いいよ志筑。あたしは怒ってないから…

 

それにやっと自分の中で白黒ハッキリつけれたからさ

 

志筑、心して聞いてね。

 

 

あたしは恭介と付き合うことにしました。」

ごめんね…志筑。

 

この気持ちは譲れない。恭介が大好きだというこの気持ちだけは。

「いいです。私の負けです。今になって私の方が少しずるかったかもしれません。貴方がそんな状態で明日までに待ちますなんて…恭介君を幸せにしてあげて下さい。でも苦しくなったら私も相談になります。

 

妬んでませんし、むしろ憎んでもいません。

貴方が心に決めたのならもう言い残す言葉はありません。

後悔もしていません。

 

 

私は貴方の親友ですから。」

…あれ?まあいいや。ほんと良かった。嫌われななくて良かった。

「あたしも志筑の力になるからさ!苦しくなったらあたしとまどかが相談になるからね?」

「ぼ、僕もだよ‼」

 

「あと私、やっと失明にされた犯人が分かりました‼雨宮という男です!その男が貴方を狙っています!気をつけて下さ「もう終わったよ」へ?どういうことですか?」

記憶蛇の効果がきれたんだね…

狙っているも注意してもなにも

もう雨宮いない。

仇はあたしじゃなくて1thが殺した。

「あいつは…自殺したよ」

雨宮の無残な死に様は今でも忘れられない。いや、忘れることができない。

 

*****

マミの部屋

 

なんか最近大賑やかでひとりぼっちのマミも来るのは嬉しいけれど人数が多過ぎて困るらしい。

まぁ今回は魔法少女とまどか五人である重要な話をすることになる。今現時点で神様さまの話によるとワルプルギスの夜はまた後らしい。

 

俺達と一緒についてゆくか。

この世界に滞在するか。

 

 

「今更何言ってんのさ。」

「分かってんのか…俺達と一緒にいくということは転生者と殺し合わなきゃいけないんだぞ」

「どの道私達は転生者の存在を知ってしまったし、ワルプルギスの夜を倒すのって転生者より力が格上なのよね。少なくとも雨宮でも手に負えないぐらいの。」

そのとうりだマミ。

俺は彼女らにまず二つ確認することがある。

雨宮には4つの卍解と大量の始回と軌道の使用が可能だった。だがそいつがワルプルギスの夜に勝てるにはそれでも無理がある。

「お前等には…まだあいつらと戦うにはまだまだ子供過ぎる…考える時間がある」

そしてもう一つ。

こいつらはまだ子供だからだ。

確かに転生者をとうばつするために戦ってきたから連れていくに越したことはないがそれでも小さい子を戦場に連れてはいけない。

「その必要は無い。一緒に行くわ。貴方達と。」

「私は取り柄も無いけど…それでもついて行きたい!力になりたい!」

「でもなぁ…」

フェイトとなのはを戦わせて人のことは言えないけれどこの子達には日常を取り戻せた。それを俺の都合で…お前らを。

「あんた。私らの意思を尊重しろって。あんたにはさ。あたしらに本当に感謝しても感謝しきれーぐらいの恩をもらっちまったよ。あんたのやり方って外道過ぎることもあるけど本当は性格からすれば優しいじゃないか。別にからかってる訳じゃない。感謝してるんだ。もしあんた達がいなかったら私とさやかは一緒に死んでた。本当にありがとな。」

 

俺は魔法少女達に考える時間を与えるつもりだったがそれももう必要はない。この魔法少女達は俺の仲間になる決意をしたのだから。その決意を無駄にしてはいけない。

 

 

だとするなら五人が決めたことだ。俺はそれに応えて仲間として受け入れよう。

「さて、仕切り直して…

 

 

 

 

 

ようこそ!俺の船へ‼」

その決意を受け取り俺は魔法少女達を仲間にした。

 

 

魔法少女まどか☆マギカ編

前半 clear

BOSS 雨宮来田

 

作者「次は日常編とヘタリアの世界です。シンフォギア編は書けていないので当分先です。」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編37話パーティ交流

1日目 自己紹介

「えーと…私。鹿目まどかです。よ、よろしくお願いします」

「暁美ほむらです。」

「佐倉杏子だ」

「美樹さやかでーす!」

「巴マミです。よろしくお願いします」

俺は魔法少女達を仲間にしてさっそくコミュニケーションを取れるようにするつもりだ。

しかし、

「それにしても正輝の仲間って料理できる人多いね。」

「ええそうよ。彼も料理は出来るわ。」

レイナーレは薄汚く兵藤一誠をドン底に踏み落とした悪女。美樹さやかは正義のために必死で戦い、ホントの気持ちを言えず魔女に堕ちてしまった魔法少女。どう考えても差別していた時の状態の堕天使達と関われることなんてできるわけがない。

「あのさ!あたしにあんたのこと教えてくんない?どうなって正輝に助けられたのかとかさ!」

「⁉…ええいいわよ?可能な限りはね?」

「す、凄い!私に教えてくれない!」

「私も少し興味があるから教えてもらってもいいかしら?」

「うわぁ⁉そんなに詰め寄らないでって⁉ちゃんと教えてあげるからさ!」

以外と仲間意識が多かった。

まどか達はあの二人が堕天使であることについて知っており堕天使達は差別用語を使用せずに関わっていた。まどか達と俺達の自己紹介と会話は終わりとりあえずこの船についてリーダーである俺がまどか達に話した。

「えーと。部屋は1人ずつあるから荷物は部屋に置いてくれよなー」

本来はリーダーの俺がこの船の説明をすることだ。

「ああ、それと「まどか達達の鍵はこのキーカードだからこれで開けて。部屋に鍵が入ってる場合はあたしがマスターキーを持ってるからあたしを呼んでね。」俺の台詞…」

俺は原作を見る必要があるので代わりに場所ごとに仲間達が

担当することになっている。その役割に分けるようにしたのが遠坂と黒沢(アーチャー)君がやってくれた。

「ところで何故凛が持っているのですか」

「念のためよ」

俺は仕切り直しに今度は風呂の時も話そうとしたが、

「風呂については個室にもあるし大浴場があるから「大浴場の掃除はその風呂に入った人全員です。後混浴は許可無しの無断は禁止してるので安心してください」だからそれ俺の台詞!」

セイバーが横からはさんでくる。船についてだいぶ教えてくれている。

「ここの厨房は俺かくろさ「私の許可をとってから使用するようにな。

 

料理は失敗しても気にしなくていいから安心しろ。彼が全ての責任をとっているからな。」黒沢ぁぁぁあ!てめぇ!何俺の代わりに言えっつった!あとお前も責任とれ!」

アーチャーは俺とアーチャーが責任を持つという言葉を全部俺が責任を持つということにした。

ふざけんなこの黒沢!

「あ、あと衛宮。お前白沢に決定ね。」

「なんでさ⁉」

 

S=白い心

I=いじられ役

R=reckless(無謀)と料理人

O=お金が…\(^o^)/

S=世話好き

A=頭使え

W=ワイルド…ではない。

A=あんかけチャーハン

 

「最後適当だろ⁉」

「許せ、白沢」

「なぜ貴様はまともなのだ‼」

「いや十分俺もまともじゃないからね⁉」

 

他の仲間達が既に船内の案内をやってくれており頭をかきながらめんどくさく言ったが最後の最後で…

「ああ、それと「何か相談やトラブルがあったら正輝の部屋にきてね」…」

言いたいことを全部言われてもう何も仕事がなくなってしまいもう完全に俺は拗ねた。

「レイナーレ姉様…」

「はっ⁉ご…ごめんなさい!実はみんなで役割分担していたの」

「_| ̄|○もう勝手にやって」

「正輝さん…ファイト…!」

俺は部屋の隅で体育座りしながらブツブツぼやきながら拗ねていた。まどかは後ろで小声で励ました。

 

4日目 夜のパジャマパーティー

 

まだこの船と仲間に馴染んでいない。

 

まどか達とレイナーレ達とセイバー達のチームに分かれてしまう。

 

 

そこで何かみんなに交流の機会を与えようと思っていた。

そこで俺はある提案をした。

「こういうのやってみたかったのさ。」

俺とアーチャー、レイナーレにミッテルト、遠坂が話し合ってだしたパジャマパーティー。

 

レイナーレやミッテルトのように派手なものもあり、遠坂とまどか達は女の子が持っているのと変わらないパジャマを持っていた。

 

第一回戦ポーカー大会

 

ルールは普通のポーカーと同じ。

勝敗は2回勝てば勝利。

 

俺は幸運スキル(役に立たない)で勝ち進むことができ決勝まで勝ち上がった。そして決勝の相手はなんとまどかである。

あとアーチャーと正輝のイカサマポーカーバトルは最悪だった。

2ペアも3ペアもなくそれ以上のフルハウスやフラッシュなどの強力なものばかりのインチキバトルを繰り広げていた。

結果は正輝が勝利した。

「苦しい闘いだった…」

「あんたがいうな」

そして決勝戦となる。

「いや決着ついちゃうよ?」

「まさか〜」

俺のはフルハウス。

まどかは一回目と二回目は2ペアと3ペアの基本的普通だった。

勿論イカサマもなく俺の幸運スキルがこんな時にきてくれた。

今現在一勝一敗。当然顔はニンマリしている。勝てない訳がない。

そしてついに手札を見せる時に勝てると確信した。

 

 

が、

「フルハウ「ロイヤルストレートフラッシュ…」は?」

まどか以外の全員→( ゚д゚)

「勝てるかぁぁぁ!(T □ T)」

勝者まどか

 

第二回戦射的

審判は正輝。

 

ルールはあの祭りでよくある景品を落として

 

その代わり技は絶対に禁止。

間違いなく勝てるので。

アーチャーとマミと俺は遠距離には慣れているのでみんなより遠くなる。

 

 

大きい景品は1点=15cm以上

小さい景品は10点=5cm以上

 

 

「これなら私が得意よ!」

 

「いくぜさやか!」

 

 

みんな張り切っていた。

パジャマパーティーで射的というのもおかしい話だがこの船自体広く、俺がやりたいと言っているのでそうなった。

 

「ティロ・フィナーレ!」

「よし!」

「やったねさやかちゃん!」

まどか達も楽しく遊んでくれている。まぁみんな楽しくやっているなら喧嘩になる心配はないな。

 

 

「あの…正輝?

 

 

射的ってどうすればいいの?私やったことないから」

レイナーレとミッテルトの堕天使は前に目的の遂行を集中的に頑張っていたので。こういった娯楽がまだ浅はかなので少しずつ教えていた。

「分かった。ちょっと待ってろ」

 

とりあえず近づいて教える必要があるけれど…

「ん?こーして?」

近い近い近い近い近い近い⁉助力をレイナーレが今度は射的のおもちゃを持ち構えて撃とうとした。

「こ、こうなのかし…ァアン!」

「うわっ⁉」

いきなり足を滑らせてこけてしまいいつの間にかレイナーレの膨らんでいるものを掴んででいた。

 

 

「見えないよ〜」

「みちゃだめ…」

「いやぁ流石リーダー…あたしらにできないことを平然とやってのける!」

「あわわわわ…」

「え、エッチぃのは駄目です!」

まどか達は顔を赤らめていた。

だってその視線にあるものは俺がレイナーレの胸をつかんでいる。急いで手を離そうとしたが逆に腕を掴まれて…

「酷いわ…胸を思いっきり掴むなんて…

 

 

 

いくら代わりの姉でもこんな人前で/////私なら二人部屋でいつでもしてあげるのに…そんなに」

「ち、違…」

上目遣いと顔真っ赤の笑顔で今度は俺の両手を使いレイナーレは彼女の胸を彼の手で無理矢理掴むようにした。

 

「もう…大胆なんだから…」

「レイナーレ姉様やるー!ヒューヒュー!」

「お前も見てないでどうにかし、どわっ⁉」

今度はレイナーレが俺に抱きついて可愛い可愛いと呟きながら正樹の頭を撫でてまし、

 

「ngaptgdtb⁉⁈⁉⁉///」

 

息が胸で阻まれており呼吸が苦しくて出来ない。それどころか抱きつく力が強くなり喘ぎ声が大きくなる。

 

これ以上は苦し…

バキィィィ‼‼

「ひぃ⁉」

 

まどかは音のした方を見ると射的で使われるおもちゃの銃が握力で握っていた部分を粉々にした。

まどか達は遠坂には逆らっちゃいけないことを知った。

「審判役さん?早くやってくれないかしら?」

みんなから見た遠坂は正樹とレイナーレのイチャイチャのせいでかなり苛立っているとしか思えない声と怒りが混じった笑顔だった。

「ハ、ハィィ‼只今ぁぁ!」

「馬鹿な!一応あれは本物の銃とほぼ似たような耐久性があるはずだ。なんて馬鹿力「アーチャーも粉々になりたいかしら?」なんでもありません…」

 

これには俺だけではなく黒沢くんも手に負えなかった。ちなみになぜレイナーレが俺の代わりの姉になったかというと

 

「あたしと二人で話してたら義理のお姉さんとになりたい!って言ったらそれを受託してくれたから今度から正輝の義3人兄弟姉妹ねー!」

 

ということで俺はレイナーレ達を姉妹として家族関係に入れた。

話が関係ないところになっているので本題に移り、射的の結果は

 

勝者アーチャー

 

「やっぱりアーチャーさん強いですね」

「遠距離の攻撃は得意中の得意だからな」

 

最終決戦枕投げ

チーム魔法少女+堕天使×2VS残り

チーム一人に枕が一つずつあります。

 

 

問題はどうやって勝敗を分けるかというと枕に三回当たったらアウト。

でも一気に投げて周りがしっちゃかめっちゃかになるが、なんと神様が審判役として参加してくれるので一人一人やる必要性はなくなった。

 

しかし、枕という言葉で他のみんなは…

「うっかり光の槍(尖ってない)付きの枕投げちゃった。テヘ」

「おい!」

○○の枕を投げつけようとしてくるのでそれも卑怯だから不正行為にしろと正輝は言うが

「人を殺すぐらいの凶器じゃないからセーフ」

もはやどこまでが許せて許せないのか一時間後には魔法、魔術、光で枕を加工しながら戦った。そして黒沢くんはついに俺を裏切りました。

「別に枕なら別に関係ないのだろう!」

「黒沢ぁぁあルール守りやがれ!あとこっち側だろお前!何俺に投げつけてんだよ!」

「アーチャー。不正行為です。」

あとほむらが時間停止で大量の枕が入っている箱を開けて正樹の頭の上に落とすという外道極まりないことは不正行為となってしまった。

「ば、馬鹿な!」

「いや当たり前だから!」

なお。ほとんどの人はルールブレイクをしており、ほとんどが退場になったので規則正しくしていたまどかが勝ちました。

「枕投げはいつ襲いかかってくるのか分からない!」

「もはや枕関係ないわよね!」

勝者魔法少女×堕天使×2

「私達勝っちゃった!ウェヒヒ‼」

「正輝の幸運スキルってまどかに取られちゃったんじゃないの?」

パジャマパーティーは11時に終わり、楽しい夜が終わった。

 

 

 

 

7日目俺個人の仕事と物体X(カレー)の調査

 

ペルソナ4で援護。

マミと俺は嶺の助けに行ったが幹二君のシャドウをみて俺は目も当てられずそのまま逃げてそれでも戦うマミもシャドウの一部に

 

「変なロール髪!」

「何ですって?」

 

 

里中と雪子と同様マミもやっぱり怒り、最後に幹二が倒した。転生者も幹二と同じだったが何とか姉の全設定変更(オールシステムチェンジ)で倒し、これでマミの助けの恩を返せれた。

 

ちなみに俺は援護を放棄しました。だって相手が…ねぇ。

 

その次の日。一緒に協力してくれなかった堕天使の二人がベッドに寝ることを頼んでくるので寝ることにした。

少し俺にはやるべきことがある。俺はほむらの部屋に入った。

「悪いほむら。ちょっと協力して欲しい事があるんだが時間あるか?」

「別にいいけれど」

「あ、別にお前にとっては対した事ないから」

正輝とほむらはとある世界に行き、武器倉庫を探し回り大量の銃や剣を奪った。

「ああ、助かった。」

「どうしてそんなに大量の銃を手に入れるの?」

「何言ってんだよ。転生者を倒すために決まってるだろ?」

「…分かったわ。一応そうして受け止めておくわね。」

こうして大量の銃と武器を手に入れ、ほむらは疑心になりながらも協力した。

 

だが、なぜそれをした目的は彼以外しか知り得ない。

 

その頃船内では

ブコブコ

真面なのは鍋の容器だけ。

 

紫色の液体。

黒い物体?いえ。ナマコです。

何をいれたか分からないもの。

正輝の姉がなんとかして欲しいといい送ってきたもの。

 

まさにダークマター。

だが、これはカレーである。

 

「どこで…まちがったんだろうね」

「なんだろう鍋の中身が怖いんだけど…」

雪子と里中が姉の提案でカレーを送ろうかと言ってついだカレーをテレポートさせて正輝の船内に送った。

 

「美味しく作ったカレーです…」

「…が、ガンバー!!」

そして送られてきたのが色々なんかあったカレーであった。

「いや。本当に何があった…」

「もうそれ処分しなさいよ…あと最近ゲテモノ料理多くない?」

神の力でそのカレーを調査したが結果は混沌という二文字で調べるのは不可能になっていた。

アーチャーは出てきたカレーが変な匂いがするがとりあえず全て捨てることができた。

しかし、二人がお腹を空いていてカレーを食べようとした。それに気づいたまどかが止めようとしたけれど

「いや…もう手遅れなんだよね

 

 

 

あそこで杏子とミッテルトが寝込ん出るから」

二人は捨てる前にお腹が空いていたので食べようとしたら、腹を抱えて倒れていた。

「ミッテルト⁉」

「く、食物は粗末に…」

「あれ…船内なのに…あそこに川が見え」

「渡っちゃあダメだから!それ三途の川だから!死んじゃうから!」

すぐに胃薬を遠坂が医薬品がある部屋にマスターキーを利用して取り出そうとするがそれがあの青いカレー事件でほぼなくなっており、二人の体調管理は正輝がちょうど胃薬を買ってきてくれたので助かったらしい。

「胃薬どれだけ使うのですか…」

10日目

姉からの誘い。

姉の協力をしてくれたお礼。

番外編への切符。

 

それはこう書かれてあった。

 

HETARIA

と。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

特別版ほのぼの物語…その名もヘタリア
正輝編37.5話宝探し前編(ヘタリア編)


5日目

姉からの誘い。

 

 

 

その切符が愉快な愉快な宝探しの始まりだった。

 

 

 

******

 

「仕事終了っと」

「お疲れー」

俺は部屋の掃除して、服や自分の資料を整理整頓しながら準備をしていた。

「忘れ物だぞ」

「ども。」

アブね。もう少しで忘れるところだった。これは重要だもんな?

えーと約束の時間は確か午前の11時だっけ?黒沢くんはHETARIAのチケット拾ってくれて大丈夫だし、そろそろ準備をしよ。

 

 

 

 

ピッ

ん?

転送装置が稼働した?

えーと行き先が今写ってるケータイを見てみよ。

 

[HETARIA=ヘタリア]の世界に移動します。

 

は?

「あ。転送装置をウッカリ」

…黒沢ぁぁあ‼何しやがんだてめぇぇぇ‼お前そのチケットのバーコードを利用して転送装置の起動させやがったな!

「地面に埋れて溺死しろ…ククク」

「 イェア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!! 」

こうして俺は何も準備も出来ずに穴に落っこち、ヘタリアの世界に突入したわけです。

ーーーーーーーーーーーーーーー

とある公園にて

一人だけ大人っぽい身体をした男がおり、彼は公園の砂場で魔術だの魔法だのでよくある召喚陣の目の前で唱えていた。子供達はそれを苦笑しながら変な行動(悪魔の儀式)を見学していました。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺の名前はイギリスだ!

だが!全・然・来ない!

光ったと思ったら消えるわ来たと思ったら爆発するかロシ…いや思い出したくない。とにかく悪魔が出て来てくれない!

「まだやってるのー?」

「懲りないね〜」

「う、うるさい!俺は今日こそは成功させるぞ!」

 

 

 

「メラースメラースソワカ

 

 

(省略)

 

 

 

 

ソワカ‼さあいでよ!」

よし!いける!

て、手応えがあったぞ!

なんせ召喚陣が光っているのが証拠だ!またロシ…じゃなくて悪魔らしいやつが現れて欲しいな!

俺はやればできる男だ!

「いてて…」

誰だ?誰なんだ?

飴と一緒に降ってきたけど。ん?人?羽も無いしどうなってんだ?

「俺イギリスの詠唱で呼び出されるとかマジないだろ…それも飴と同時に落ちてくるとか…」

悪魔じゃなくて人⁉

目を擦って自分の頬を思いっきり引っ張った。夢じゃない。

なんで人なんだよぉぉぉお‼

「ロシアでもないけど

 

 

それでも人かよぉぉ‼」

「当たり前だボケぇ!」

畜生失敗か!というか誰だよお前!

「何やってんだよイギリス?また子供の砂場で悪魔の儀式か?」

うぐっ!…こんな状況にまたさらにフランスが来やがった。

「おいおい。悪魔じゃないだろ!お前それ悪魔だって言いたいのか?無茶言うなって!」

ちぃ!やっぱり悪魔じゃないって絶対に言われるな…ん?待てよ…確か召喚された生物は少なくとも何かしらの能力があるよな。

「おい!なんかやれ!」

「ヤダ」

こ、こいつ生意気なこと言いやがって…フランスの野郎笑いを堪えてんの見りゃわかんだよ!

「こっちの面子が丸潰れなんだよ!そうだ!この飴全部お前にやるからやってくれよ!」

「対価としちゃ安過ぎるが…

 

 

分かったよ。やりゃいいんだろ?」

ムカつく…本当に腹立たしいのを召喚してしまった…たが能力があることが証明されたし、さあどんなのが出る。

鬼が出るか蛇が出るか…

「とっととやってくれ!」

「アラホラサッサー(棒)」

こいつはめんどくさく返答をして手をフランスの前に差し出して…

 

 

手の甲から突如何かが出た。

 

 

は?

「えぇぇぇぇ⁉」

「フハハ!ざまーみろフランス!これで分かったろ!こいつが悪魔だということが!」

知らねぇぇぇぇ‼

誰だよお前!お前本当に悪魔かよ!なんなんだよ!いや悪魔だとしてもお前どこの悪魔だよ!

それ以前にお前なんなの?悪魔が手から剣を出すなんて聞いたことねーぞ!ん、待てよ…こいつを使えば…こいつを更に利用して他の国達にしらしめれば…

 

「こんな戦力知らないぞ‼」

「うーん。イギリス君急激に強くなっちゃったね」

「キィィ!あんなに偉そぶりやがって!」

「ずるいぞイギリス!」

 

 

いよっしゃぁぁぁぁぁぁあ!

いける!これならいけるぞ!

どうであれ悪魔は失敗したがそれよりも恐ろしいものを召喚できたぜ!

「こいつを使って世界統一できるぜ!」

「お前は織田信長か…」

 

 

******

 

そこは無人島。

そこには三人の男がいた。

一人はパスタ好きの平和主義。

一人はブレストいわゆるビール好きの軍人。

もう一人は優しい落ち着いた人。

イタリアとドイツと日本である。

愉快なパスタ好きな男は海で泳いだり砂遊びでパスタ作ったり

 

なぜかオーストラリアさんが海辺でピアノ弾いたりしていて色々楽しんでいた。

 

奇襲するアメリカが俺たちもやるぞ!とか言ってイギリスの悪魔の儀式の歌をしながらキャンプファイヤーをしていた。

 

そして変わっていたのはイギリスの機嫌が他の国にもドン引きされるほど気持ち悪いぐらい良かったこと。その機嫌の良い状態で歌っていたので逆に悪寒がした。

 

 

一言で意味不です。

 

 

砂場にはSOSの文字いわゆる漂流者の三人。

 

 

そろそろアメリカ達も出てくるので私も出ようかなと思ったらバランスを崩してしまい、空に落こちゃった。

 

 

 

 

 

マジどしよ…

 

 

 

砂場では↓

「ドイツぅ〜助けこないかな〜」

「俺に聞くな…ん?何か聞こえてないか?」

「何かって?」

「ぁぁぁ…」

あれ?これやばくない?

何か気づいていない?

直撃コースだよね?え?

これどうやって止めるのぉぉぉぉお‼‼落ちるぅぅ‼‼

「なにやら女性の声ですね。」

「確かにそう聞こえるな。」

「え!空から美女とか!」

彼らの声は聞こえるけど私の声は聞こえてない。

やばいこれはやばい。

正輝まじ助けて。

「うわぁぁぁぁぁぁあ!そこどいてぇぇぇ!」

三人とも慌てているし、手ゆうか気づくのおそ…あれ?このままだと誰か一人は潰しちゃうね。

「ぐぴゃ!」

あ、これ間違い無くイタリアだ。

イタリアが犠牲になってくれて助かった。

「敵襲か⁉」

「あなたは何者ですか!」

そりゃそうですよねー

 

 

えーと。誤解を解くには…

 

「それぇ!いくぞぉぉ!」

「この数なら楽勝だな!」

うわ。ひるんだ隙に襲いかかって来た。ドイツ達あたしのことアメリカ達の手先だと勘違いしてるし、あたしにも襲ってくるかもしれないので

「えい」

「ぐぴゃ!」

「俺まで!」

とりあえず周りの敵を加減して一掃しちゃいまーす。これなら何とかなるな。

「俺達を守ってくれるのか…」

いや…襲ってくるから…正当防衛…こんな面倒くさいことしたくないのにこんな馬鹿騒ぎしたく無いないのに…

 

 

あ"ーっ腹立つなぁ!

「厄介ネ。あの女の人手加減してるヨ。

 

それに彼女はあの武器を完全に使い慣れてるアルよ…」

「わーよく斬れそー」

「んなこと言ってる場合か!このままじゃあの怖女にや「フフフ…その必要はない」その声…イギリスお前か!」

あの絶好調のイギリスさん本当なら前線に立つ人じゃ無いと思うんだけどホント何があったの?あと後ろにいる人って

「安心しろ!俺には奴らを倒せる最終兵器を持っている!俺には最強の悪魔を持っているからだ!」

「あーはい。そーです。私が悪魔です。(棒読み)」

正輝…何やってんの?悪魔って正樹いつから悪魔になったっけ?

うーん。これだと正輝は悪魔の儀式で無理矢理出されて悪魔にされたんだよね。

(今は悪魔らしくなれって!)

(え?なんで姉が…)

相手が悪いけどイギリス君。私。悪魔より凶悪なんだけど?

 

正輝が悪魔なら私って…

 

 

 

覇王でいいよね?

「分かっているよ・ね?#^_^」

こうすれば正輝は絶対に戦わないし、正輝が襲いかかってくるなんてよっぽどのことしない限り何だよねー。

(なんだこの女は…今途轍もない殺気が

 

 

ってあの男完全に木に隠れてるぅぅ⁉)

いや逆らう時は正樹がマジギレした時なんだよねー。けれどさ大半ふざけてるから

「さあ早く奴を倒してお前の力を周りに知らしめてやれ!」

「無理です無理です無理です無理です無理です無理無理無理無理無理無理ぃぃぃアウトぉぉぉ!」

やっぱり無理ですよねー。

姉に逆らえないもん。

 

なんかみんなが手出しできない間に突然、フランスが大慌てで提案を出したんだけど。

 

 

「アメリカ?この宝の地図見つけたんだけどさ

 

 

宝を先に見つけた方が勝ちで良くね?」

フランス?なんか怯えてるけどどうしちゃったの?

てゆうか宝の地図とかあったの?

いやいやそんな幼稚なことアメリカが…

「よし!これから宝探しに行こう!」

…え?何この展開?



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編37.5話宝探し後編(ヘタリア)

前回のあらすじ

イタリアは落っこちた一人の女の人にぶつかって、イタリア達がひるんだ隙にアメリカ達が奇襲をしてきた!395日間の激突の末…

 

そして決着は宝探しとなった。

 

 

 

「うわ。すげー適当。つかそんな日にちたってないから」

 

俺たちの戦闘を一時休戦し、フランスが宝の地図を見つけ、速く見つけた方が勝ちというグダグダな展開になってしまった。

 

草むら、川、山を越え、1時間たってようやく宝のある場所におり、洞窟の中に宝があることが分かった。

「丸かいて地球!丸かいて地球!丸かいて地球!僕イタリア!あ〜!一筆で見える素晴らしい世界ィ〜長靴で乾杯だ!ヘタリア〜!

 

楽しい楽しい宝探し!」

イタリアは平和に競い合うということで俺たちは宝が本当にあるのかという疑問をもちながらも進んで行ったのだった。

 

*****

 

いやー山の崖を登るのってキツイよね〜綺麗な川!自然の匂い!

そして広大な平野!!

なんて目に優しいんだろう!

ここで働いたらいい汗かけるぜ!

 

 

 

…どうしてこうなった。

いやほんとどうしてこうなった⁉

戦いを休戦させといて宝探しで決着つけることになってあの砂場のでの展開早すぎだろ⁉

イギリスはへこんでるし、ドイツは呆れてるし。8カ国との戦争かと思ったらいきなり宝探しで決着をつけようって?

「宝ってどんなのが入っているかな?」

「「「「知らん」」」」

そもそも宝探しの競争ってどんな進展だよ‼

「悪魔を呼んだのに…」

マジ相手が悪かった

悪魔よりとんでもないものが相手になったから勝てるわけがないし。だって相手が覇王(姉=越えられない壁)だからさ。

 

 

さて、ここからが本題だ。

アメリカ達とドイツ達が争い合うのはわかる…まぁざっくり言ったら目的が分からないんだよな。

奇襲してきたアメリカ達の目的は

イギリスに聞いたらドイツ達を襲い領土をもらう筈なんだが

 

「「これ結局なんの争いだ?」」

 

ある意味勝敗の問題しかない。

てゆうかあの奇襲本当なんだったんだ?領土の話じゃなくなってきてるし、てゆうかドイツ達の方が逆に有利だろ?

洞窟の入り口に着くとアメリカチームとドイツチームに別れ、どっちが宝の元に辿り着けれるか勝負というわけでそれぞれ別々の道に行くことになった。

そのはずだったのに…

「なんで敵国と一緒なんだよ!」

「俺が知るか」

途中でアメリカ達と一緒にいたのにいつの間にかはぐれ、俺とイギリスが迷子になってしまい、イタリア達と鉢合わせになり、一緒に行くことになってしまったからだ。

 

それでもまさかここから先が途轍もない近道であり、地獄であるのがまだ知らなかった。

 

コウモリが現れた時

「いやぁぁぁぁ!怖いよ!助けてぇぇドイツぅ!」

「おい…コウモリだろ?洞窟ならいてもそんなに不思議じゃないだろ?」

そもそもコウモリは人に対して害はなく襲うこともありえないのが普通である。が、イタリアの方向に飛びついてきたので襲ってきたと勘違いしている。

「イタリアさん。安心してください。この洞窟はそんなに危険な生物はいませんから」

日本が言うには前に興味本位で洞窟を調べたことがあり、ここ元々危険区域ではないらしく安全だそうだ。

「悪魔呼んだのに…」

「もういいから」

 

 

そんなことよりも一番恐ろしいことは姉はコウモリより虫が嫌いだ。

 

 

その嫌いな虫が多く存在する洞窟だそうだ。

 

たとえその虫がどんなに無害でも。罪がなくとも殺され、滅されても文句無しである。

 

 

 

もう一度言おう。姉は虫が嫌いである。

特に大量のカメムシが

 

 

そんでその虫が大量発生中です。

「イヤァァァァァァァァァ!殺す殺す殺す!死ね死ね死ね死ねぇぇ‼」

「暴れないで!姉さん!」

「いやカメムシも逆に普通にどこだっているもんだろ!

カメムシとは!潰したら酷い悪臭を放つある意味での害虫である。

「殺虫剤!速く殺虫剤!」

「馬鹿言わないでくれ⁉そんなの使ったら息できなくなっちまう!」

洞窟内で殺虫剤を使用したら酸素が吸いずらくなって窒息死になるって!あーそうそう。大事なことを何回か言うぞ。

 

危険じゃないのは生物。

 

 

 

危険じゃないのはSE☆I☆BU☆TUだからな!ここテストに出るぞ!!!

 

 

行き止まりの壁も壊す時

「ここから先の道がありますがそもそも瓦礫で道が塞がれており、他のもう一方の道もありますが

 

 

どうやら行き止まりのようですね」

「瓦礫を吹き飛ばせば道を作れるんだろ?」

姉にチョップされたが俺は投影魔術で破壊力の低い武器を用意するといって納得し早速作ろうとしたが

 

「ん?」

アホかぁぁぁぁ‼

イタリア。なんで俺がドイツにあげている手榴弾持ってんの⁉

ってか一番持ったらいけない人物じゃないかよ!

投影破棄ぁあ!駄目だ!

あれ!まてよ。俺の投影したあの手榴弾を別の方向に投げても爆破したら洞窟もろとも瓦礫の下になっちまうぞ!

「ええい!よこせ!洞窟の外が見える隙間に飛ばすぞ!」

「壊れた幻想!」

ドカァァン!

耳に響く爆発音がしたけれど洞窟に何の影響も無いのでホッとして

仕切り直しで俺の投影で壁を破壊した。ちなみに俺が投影した手榴弾というと

 

 

*****

 

転生者達が現れた。

「奴らを殺…」

え?目の前に手榴…

 

 

ドガァァァン

「イギャァァァ!」

 

 

最速撃破記録たった3秒

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「今…誰か叫び声がしたような…」

転生者の断末魔はかすかに日本にしか聞こえてこなかった。

 

 

 

すぐそばに罠がある

 

 

更に進んで行くうちになんだか段々酷い目にあっているような

 

ゴーッ

誰かが岩をずらす音がして、その後に音が激しくなってきた。

「なんか…音がしないか?」

ゴゴゴゴゴ…

 

 

音が大きくなってきている。

嫌な予感がしたが的中した。

 

 

 

丸い大岩が迫ってきた。

「うわぁぁぁあ!!!」

 

けど俺の投影で何とかできるレベルだ。

 

「偽・螺旋剣!」

姉の全設定変更で破壊による影響を小さくして、大岩を破壊したが、

 

カチ…

 

「あ」

「イタリアァァァァァァァァァァァア!」

 

一難去ってまた一難。

大岩の今度は大量の水が流れ込んできた。

幾ら何でもこれをどうにかするなんて無理があった。

「嘘だろぉぉぉ⁉」

 

 

その他にも槍が飛んできたり、巨大なトラばさみが出てきたりそれらの罠を破壊するために俺の投影魔術と姉の札をバンバン使い最悪洞窟が崩れかけそうだった。

アメリカ達と合流する間、俺たちは進んで行くうちに悲惨な目にあうのであった。

 

「あ、この洞窟。生物だけが安全だって。」

「それを先に言え!!」

ちなみにこの洞窟

危険度69%

食糧収穫度25%

生存率30%

 

死んでもおかしくない場所でした。

 

 

*****

 

洞窟にこんな大量の罠を作るとは思わず、こんな恐ろしい危険ルートを通るとは思わなかったが正直言って…あの3人をまとめていたから疲れた。

イギリスの奴は心折れているし、イタリアはずっと泣いてるし。

日本は崖に座っておにぎりを食べているな。しかし、あの二人は疲れていない。なかなかやるな…あいつらはもしかして元軍人でもなったのか?

 

「虫嫌い虫嫌い虫嫌い虫嫌い虫嫌い…もうやだ」

「なにあの大量のトラップ鬼畜過ぎるだろ」

 

あいつらの声を聞いてしまった俺が馬鹿だった。あいつらが軍人なんてありえん。

 

「なんだよ!ドイツチームが一番かよ!」

「イギリスの服ボロボロじゃねーか!」

「おかしいアルな…この地図必ず途中でばったり合うはずネ」

俺たちが早くついていたのか?

さっきから20分しか立っていなかったが…まあ着けたからいいか。

「あ。もしかして君達危険なルートで行ったでしょ」

「生き残ったのが不思議なぐらいだ…」

 

 

まぁなんにしても宝を開けてあいつらに褒美(俺たち3人を帰らせなおかつ攻撃をしないこと)をもらって近くの二つ宝箱の片方をアメリカ達が開いた。

「宝ぁ〜!宝ぁ〜!」

イギリス…まぁいいか。こういうのも悪くないかもな。俺たちはアメリカ達が期待を膨らませていた。

 

 

「…は?」

 

アメリカ以外の全員がが見た目は魚の死んだような目をしていたが

 

 

 

 

その宝物がアメリカ達の思い出の品だったからだ。

「…どういうこと?」

「あれ?なんでアメリカの品物があるんだ?」

 

 

 

「これは…

 

 

 

 

 

そうだ思い出した!これ前に俺がここで漂流された時に書いた宝の地図だ!」

「は?」

 

つまりアメリカが言うにはこの島にドイツが漂流する前にカナダと一緒に漂流してたらしく、その島を探検して島のありとあらゆる食糧や道具のようなものを利用していた。

「いやぁ。あの時はホント死ぬかと思ったよ!でも確かカナダもいたからな!おかげで生きて帰ってこれたわけだ」

「いや!普通に思い出せれるだろ!」

つまり、アメリカとカナダが島で発見したガラクタものである。

「いやーメンゴメンゴ!」

「「「ふざけんな!!!!!」」」

思えば開けた宝箱…中身がボロボロだったな。ん?それじゃああの豪華な宝箱は?

「んじゃあ、このもう一つのは?」

 

 

正輝がその宝物を開けたら人が出てきた。それも

 

「やあ!僕の名前はポーランド!僕と友達になって…」

 

 

バタン!!!!!!

 

即座に閉めた。

うん、びっくりして閉じてしまった。

「帰ろうか…」

「うん」

 

 

 

*****

 

最後に疑問に思っていたことは奇襲の理由が分からないけどと言ったが…

 

「なんか勝てる気がしなかった…お姉さん怖いね♪」

「君のお姉さんとは仲良くなれそうだよ」

「領土だけどさ…もうお前ら争い合ったら場所が荒れ果てるぞ…」

「なんか…怖かったネ」

「お前らの威圧感恐ろしいわ!気づいたら近くに宝の地図があったから話をそらさせようと思ったらこうなっちまったんだよ!」

領土から俺と姉の暴れる危険性が原因だったらしい。

確かに暴れたら確実に荒れるな。

「いやー…マジ酷い目にあった」

あの罠の領土アメリカとカナダの奴どんだけ仕込んでたんだよ?あれか?盗まれないためにか?

中身たいしたものないだろ!

もはや盗人涙目だろ!

(ピピピピ)

あれ?携帯なってるけど何かあったっけ?

見てみるか。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

転生者50体を瞬殺しました

 

 

お金560000円

称号:無自覚爆破を手にいれました。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

あれ?俺は姉以外の転生者って出会ったっけ?

 

(ボ○ルド!)

 

あ、姉からも電話が。

「あたし達転生者に会ってないよね?」

 

 

姉にも無自覚爆破をつけられたらしくそれも、ヘタリア達しか覚えないし倒したなんて知らなかったし…一言でまとめよう。

「どうしてこうなった」

 

 

 




NEXTSTEAGE
戦姫絶唱シンフォギア
a few years ago
二年前のところを訂正します。




目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

シンフォギア 原作前story
正輝編38話おふざけは計画的に(戦姫絶唱シンフォギア)


KAIXAの方をやらないとまずいので結構遅くなります。


神様。何でもかんでもあんたの思いのままってんなら。

 

正輝「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!」

麻紀・当麻「だからパクんな!」

ーーーーーーーーーーーーーーー

えー美樹さやかで〜す。

ヘタリアという世界に行き、仕事が終わって4日後。あたしらはセイバー達と一緒に戦闘訓練や勉強をしたり、5人そろって遊んだり、たまに寝る時間が遅くなることがあって遠坂さんに怒られちゃうこともあるけれど…ここでも楽しくて充実できてるよ。

 

あと、正輝が仮面ライダーのライダーシステムの開発に成功したらしくて正輝は変身しなくとも使うことができるって。ただし、本物のライダーシステムより劣るけど。

 

 

そしてようやく新しい世界に行くことになった。あたしがこっそり見ていた正輝が持っているのチケットは

 

 

「戦姫絶唱…シンフォギア?」

 

 

 

正輝は一人で何か準備してたらしくて、妙に危なっかしい大量の武器を持ってきていたけれど

「正輝さん。もう行くの?」

「ああ。でもちょっと新しい世界の下準備。あとこれは俺とお前ら二人でいくぞ。」

「何しに行くの?」

彼はドヤ顔でこう言った。

「戦場荒らしだ。」

いま行く場所は戦争地にいってくる。あたしらはこれからも転生者達と戦わなければならないのでまずは重火器を持っている人を倒し、倒すことに慣れていかないといけないという面もあるが用は大暴れと鬱憤払いのストレス解消みたいなことをするよーってなわけ。

 

中学生になにとんでもないことさせてんだ!と杏子が反論したけど

「あの…別に殺せとかないから。だいたいお前らのデバイス。普通の爆弾だの射撃だの全く効かないからな」

非殺傷設定だからお前らはただ殺すとかじゃなくただ気絶させて倒せば良いということ。

 

仕事の内容は

 

 

無双ゲーム

 

てゆうかこんな仕事させて良いの?

 

「ああ、その点については大丈夫だから。俺たち今まで殺者の楽園の転生者を乗り越えてるから多分異常に強すぎて逆に敵が怖がるから。」

 

あ、もう中学生がどうやらこうやらはもはや関係無しね…

 

 

******

 

勿論、セイバー達とアーチャー達は反対した。こんな中学生を戦場に行かせる気かと士郎が質問をするけど逆に中学生といってもまどか達の世界で散々あのおぞましい戦争があったはずだし、転生者以外でも絶対に殺せと言っているわけでもない。ただ敵を気絶させろということである。

 

「あーうん。それについては敵がわからないようにする物をつけさせるから安心してね。基本俺が真っ先に突っ込むから」

セイバーと遠坂はそれで同意した。士郎もまどか達を殺させないように

 

「大体わかった。だがそれだけではないのだろ?」

「実はな…」

 

 

 

そして今俺とさやかとマミは会議室にいる。

「よし。作戦はコーダ。最初は基地にバーストストリーム使っ」

「単に暴れたいだけでしょ‼」

ナイスツッコミ。

ツッコミ要員必要だからな。

これから俺は大暴れと大ボケして、いくんだからな。

 

 

「そんな…相手はテロリストよ?それに貴方一人で…」

銃を大量に持ってるだろうな。

本来なら無防備で突っ込むのは死にに行くようなもの。しかしな…これがあるのだよ!

「変★身☆!」

俺の身体は段々変化していく。

その格好は

 

「アハハハ‼あんた…姿がアッハハハハ!」

「美樹さん…人前で笑プッ…」

そう。人型のした生物…クッキーマンのようなものである。

「お前らが一番酷い」

俺だってこんな機能あるとは思わなかったんだよ!ギャグキャラになるなんて知らなかったんだから!

そもそもクッキーマンとは3.5話に登場しアルフに思いっきり笑われた状態である。

そしてギャグキャラとは

 

 

色々省略してまとめていえば身体のスキル的に両津勘吉状態なんだよぉぉぉ!

 

【挿絵表示】

 

 

 

この意味もう分かるよな?

 

「あ、一つ言っとくがお前らもなるからな」

「「え?」」

 

 

******

 

前にパパとママがいた。

パパはヴァイオリニストでママは私にいつも歌ってくれた。

嬉しかった。だけどそんな日常は続かなかった。

人を助けるという夢。

だけど、現実は私を蝕んだ。

私だけが生き残った。

パパもママもそのまま血だらけで身体が冷たかった。何度も呼びかけたけどパパのバイオリンもママの歌声もこの紛争で壊された。

「いやぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああ‼」

その後私は捕虜にされて殴りつけられたりされた。苦しいとか痛いって言っても聞いてくれない。

怖かった。夢なんか望んでも無意味なんだと思った。

 

そんな時

この危険場所に変わった正義の味方がきてくれた。

目の前に人間の様な人が大人たちを蹴散らしていた。そして、

「宅配便でーす ‼」

この後、ふざけきっている生物とその仲間達が捕らえられた私達に再び笑顔をくれる。

 

正義の味方(クッキーマン)がいた。

 

******

 

ここは紛争。

 

 

ならどうする?

答えは簡単だ

 

俺は常にふざけたい。

この紛争をどアホ極まりない決着にしたい!!!

 

そして

 

最高にハイってやつだぁぁぁあ‼

 

ギャグモード。

それは不可能を可能にする。

それはいろんな意味でありえない防御力と破壊力。

それはまた常識おも覆す。

常人をただのイカれた人にする。

 

子供達にこんな酷いことをして大人気がない。

自分の都合の良い考えで誤ったことを子供に教える大人にこう言おう。お前ら(クズども)は既に死んでいる。

(Clock UP)

 

さぁーてぃ!仮面ライダーのシステムを使わせてもらうぜ!先輩‼

 

「遅い!遥かに遅ぃ‼」

「あ、当たらない!」

「なんだこの人の形をした生物は!」

 

 

 

******

 

 

これだけは分かる。

戦いながら笑っている。

私も何故か泣きながらわかっていた。

「あれ…?何で笑ってるの?」

おかしかった。

あの人がヒーロー戦隊の様で面白くてたまらなかった。

男が一人。

こんな状況で何で助けれるんだろう。

これだけは分かった。

正義の味方がきたんだ。

だけど一瞬にしてみんなの笑顔はまた凍りついた。

「こいつの命がどうなってもいいのか!」

拳銃が私の頭の近くに⁉

死にたくない!

誰か助けて…!

怖い…

「この悪魔めが…

 

 

 

 

 

テメェの血は何色だぁぁあ‼」

凄い勢いで宅配屋さんが真っ直ぐにこっちにむかってくる。

 

「く、くるなぁ‼」

バァン‼

銃声が鳴った。

死んじゃったのかな?

男の人も倒れてない。

彼の胸には銃の弾は効いていない。

見てみると見たものは弾は身体に食い込んでいる…別の意味で…

こ、こんにゃく?

え?凄い…

プニン

スポンジの体の彼に付いた弾が落ちた。

人間超えてるよね…

「I born the TOKOROTEN‼(おふざけで言っている)」

クリスの顔→(;゚Д゚)ポカーン

ところてんって言ってたよね?

 

「ゴッドゥフィンガァァアー‼(目潰し)」

グシャリ

ーーーーーーーーーーーーーーー

ピンポンパンポーン

 

ここから先は閲覧禁止していま〜す(^_^)

 

バコッ!グキ!ズガ!

 

 

 

 

 

 

や、やめてくれ!

し、死にたくなぁぁぁい!

やめろ!やめろぉ!

来るな来るな!この化け物!

 

く、くたb

 

UREEEEE‼‼

 

 

イヤだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼

アーッ!

 

 

 

 

タッターラ!タララララ

タラタッタタン!

もうやめてもう彼らのLIFEは

もう0(ゼロ〜)なのよ!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

「ぎぃゃぁぁあ‼」

私は金髪の女の人に助けられてさっきのテロリストは何かにもがいていた。もの凄く生々しい音が聞こえたようなそれより…

「見えないよ…」

「教育上に悪いので見せられないわ。それにしても中々のネーミングセンス…けれど小さ過ぎる子供にはちょっとね…」

結局結果の途中にテロリストがどうなったかも知らず目を瞑られたまま私は眠ってしまった。

 

*****

「マミさん!一人で語ってないで手伝って下さい!」

さやかはデバイスの自動式魔法シールドで何とかなっている。そもそも先ほど転生者のリーダーを倒したのに銃で死ぬなんて事はない。

「ぐわぁぁぁあ!目がぁ!目がぁぁぁあ‼」

俺(おふざけモード)は完璧に人差し指と中指で綺麗に相手の両目を粉砕した。いやぁスッキリするもんだぜ。ん?ム○カに似てるって?

気にすんな。銃弾も当たってたけどって?

確かに心臓に当たったよ?

けれど

「ほらぁ?ギャグキャラは不死身ってよくいうじゃん」

まあこのシステムやばいからな。

銃撃たれても普通に生きてるパターンが大アリだからな。

ほら、ギャグ補正ついてるから俺。

 

途中で言っておく。

俺はかーなーりふざけるぜ‼

 

 

「な…何ですって!」

「マミさん。正輝が異常だから」

さやか。お前も俺の空気殺しに慣れたか。

ザコ敵の後ろを見ると大きな龍がいた。ちなみにこの龍は俺特性の牛変え機械ドラゴンであり、投影魔術で剣作った後改造と合成で出来た敵のお仕置き用の機械。

「あぁぁぁぁあ‼だ、だが俺にはまだ人質が!っていない⁉」

両目を抑えている間に正輝はクリスを回収した。それにしてもクリスの服は本当にボロボロだ。

「ぐわぁぁぁあ!」

龍はザコの身体全体を食らいつき、そのまま飲み込まれてしまった。

 

「うわ…これは(苦笑)」

「大丈夫だ」

 

ザコが牛の姿になっていた。

「こいつ!俺を元の姿に戻せ!」

「みんなー!今日の夕食はこんがり美味しい焼肉だぞ」

「お、俺を食べる気か!」

「大丈夫。君だけじゃないから」

みんな牛化している。

「ひとりぼっちはさみしいもんな」

「そうゆう問題じゃない!」

正輝の船

「ヘックシュン!」

「どうした?」

「何か誰かに噂されたよーな気が済んだけど?気のせいか。」

 

 

*****

 

「何か悪いな。」

もう追いつかなくてクラクラした。密かに臭いをかいでしまった。自分でもおかしいのかもしれない。だけどずっとくっつきたかった。この温もりをさっきまで忘れてしまった。この人は大人になっても暴力で支配する大人になるような目じゃない。

 

私、助けられるんだ。

 

 

更衣室でまだほとんど着替えてない上半身の方を産まれたてのままの姿を見られた。

始めて他の人に裸を見られた。

悪い人じゃないけど他人に見られて恥ずかしかった。

「(//-//)」

「あのークリスさん?」

「責任…とってください////」

彼の事を思いっきり気に入っている。だけど、彼は。

「悪い。クリスが少し大人になった時に会おうな?」

なんで?どうして?

助けに来たんじゃないの?

 

「悪い…」

 

あの人が苦しそうな顔をしてたから。クッキーマンの役割はこの紛争を終わらせるだけで私が目的のつもりはなかった。

助けるつもりはなかったんだね…

 

*****

 

この原作では数年前に紛争をしていたから正輝のストレス解消にカオス極まりない終わりにしたいと思っている。

 

あ、まだ私達3人そろってクッキーマンの状態です。

そして今も最低で最悪なことをしてる。

はっきり言おう。あんたどんだけストレス溜めてんの?

やる事がえげつないんだけど。

「さぁ!最悪な罪で裁かれるがいい‼」

市内で牛になっていた彼らを入り口に置いて、 その姿から全裸になった。

「「「うわぁぁぁあ‼」」」

「きゃぁぁぁあ!」

「止まりなさい!わいせつ容疑で逮捕する!」

ピーポーピーポー

最悪なテロリストが集団で全裸活動なんてある意味酷い。

武器もない、完全な丸腰。

最低と最悪である。

正輝は爆笑していた。

「フハハハハ!見ろ!人がゴミの様だ!」

「あ、悪魔だ…この人ある意味で悪魔だ。」

「まだ子供の前で殺すよりマシでしょ?」

あ、あと正輝は携帯でそれを見ていて楽しんでいるから。

 

ついでに子供の方は

ガクガクブルブル

((((;゚Д゚)))))))

こわいよ…(つД`)ノ

/ _ ;ヒック…

 

 

数人の子供達は完全に怯えています。

「えーこれって俺のせい?」

「当たり前でしょ(です)!」

あーあの後正輝の分身体のクッキーマンを置いて、紛争をとりあえずカオスで終わらせるつもりだったらしくて…飛んでもないよこの人。

「よ、良い子は真似すんなよ!(キリッ)」

「「「は、はい…」」」

「あんたのせいでしょ…」

だけど牛事件を終えた後、正輝の部屋を覗いたらなにか悩んでたんだけど…どうしちゃんだろ?




文章の方で誤解させてしまったためにところてんのところを訂正しました。申し訳ありません。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編39話神は言っている…「装備する前に準備しろよ」と(戦姫絶唱シンフォギア)

 

 

 

 

 

あたしらには役目がある。

人をノイズから守る役目が。

ノイズから人を守る特異災害対策機動部ニ課とアイドルのツヴァイウイングに所属して頑張っている。あたしらはライブ開催と同時に完全聖遺物であるネフィシュタンの鎧の実験が始まる予定だった。弦十郎の旦那は今日は重要な任務だと言ったけどそれは私らは分かってるって。あたしらには今やれることはライブを精一杯楽しんで歌うことがあたしらのやるべきこと。でも、そのライブがあたしの最後のライブになるとは思わなかった。

 

 

一曲が終わったその後、突如ノイズが現れた。ライブ会場は観客が押し倒されて、急いで逃げていった。あたしは助けるために…

「剣と槍を携えてるのはあたしらだけだ!」

ライブの途中で大量のノイズが出てきて、観客たちを襲い炭素になってしまう。あたしの聖遺物は身体と完全に一致していない。けれど自分の身体の犠牲で手に入れたこの槍。ガングニールでノイズを斬りつける。

【STARDUST∞FOTON】

複数の槍を出現させて、ノイズを撃破していく。

【LAST∞METEOR】

巨大ノイズ一体を撃破。

歌でノイズを倒しながらあたしら適合者は闘う。この力でノイズの手から人を守れるのに、あたしの力は不完全なまま。ギアの出力も落ちるのも時間の問題。薬を服用してなかったせいで…

「自衛式はここまでか!」

 

 

更に不味いことが起こった。

あと一人生存者が残っている。

このままだとその子もノイズに殺される!

 

大型ノイズの攻撃と大量のノイズを合わせた猛攻に防ごうとしたけれどガングニールの破片が生存者に当たってしまった。

「生きるのを諦めるな!」

あたしは一生懸命その子を呼びかけた。死んだのだろうか?

あたしは心配でたまらなかった。

 

 

声が出ている。

目が開いている。

 

意識があった。

良かった。

意識があって本当に良かった。

 

でも、ノイズの集団は非情に襲ってくるだろう。あたしの力はボロボロであたしの身体はもう戦えない。ノイズを倒す力もない。

 

「いつか心と体。空っぽにして歌いたかったな。今日はこんなに大勢に聞いてくれているんだ。だから…あたしも出し惜しみなしでいかなくっちゃな…」

 

あたしはもう戦えない。

だから…あたしの分まで生きてくれ。

 

「とっておきのをくれてやるよ

 

 

絶唱」

絶唱。それは自分の自己破壊と共に膨大な破壊力を放出する。

歌えば身体に多大の重傷を負う。

死ぬ覚悟を決めた。もっと心の底から歌いたかったな?私の歌で集まってくれているファンに喜ばせたかったな。

命を燃やす最後の歌。

 

あたしは間違いなく死ぬだろう。

一人にさせるかもしれない。

ごめんな。翼。

 

 

そしてあたしは歌を歌おうとしたその時。

 

 

 

 

 

 

 

カン!「時よ止まれ‼」

 

 

 

時間が止まった。

ノイズも他の人も動かない。

翼もまた動いてない。

そしてあたしだけが動ける。

「どうなってんだ⁉」

そしたらあたしは黒い空間に戦闘服の状態でいつの間にか座られ、そして黒い空間から別の部屋に変わった。

 

トー○ー↑ビー○ー↓

へぇー へぇー

 

 

「いや違う違う!これじゃなくて!」

 

は?

何だあれ?

何か動いてるぞ…あれもノイズか!

 

 

\ルールル♪ ルルル♪ ルールル♪/

スピーカー↑

 

 

 

「よーこそ。てつ…いや我が部屋へ」

「は?」

いやいやいや!意味わかんねーよ!さっきまで戦ってたのに目の前にノイズじゃない石像が出て来ていま理解不能なんだって!

ってかあんたノイズってゆうか石像みたいだけど喋れるのか?

「おい!どうなってんだ!」

「それでは早速悩み事を聞きます。あなたはまだ生きたいですか?逝きたいですか?質問を質問で返すな。めんどくさい。」

てかなんなんだその二択?脅迫だろ?この状況で判断は無理だし、近くに大量のマシンガンがあんだけどこれ拷問?何かの脅しだよな?

こうなったら答えるしかねぇ…

「生きたいけどな…あれだとあたしはもう駄目d「あーうんそれ却下」はぁ⁉」

さっきの二択意味ないだろ!強制かよ!強制なのかよ!こいつ!あたしの意志を投げ捨てやがった!今すぐこいつをぶちのめしたいけど動いたらいつ射殺されてもおかしくない。冷静になろう。

「だって生存させるのが役目だしー後とっくに召使いを出してるし無理だ」

「あ、あたしの意見元からスルー⁉」

まーた意志を無視しやがった。

こいつ一体なんなんだ?

ホント腹立つな!

「あと契約しないといけないからねー。詳しくは契約者本人に聞いてくれ」

「勝手に決められたし‼てゆうか話し聞けよ‼ってか契約ってなんなんだよ‼」

「そして時は動き出す」

部屋が急に光だし目の前が見えなくなって瞑った。その後目を開けたら戦っていた場所に戻った。

「はっ⁉」

あたしは気づいたら絶唱を槍を上げた状態で歌おうと立ちどまっていた。ノイズも翼も動いている。

さっきのは一体…急いで絶唱を歌う。けれど目の前のノイズが速くなってなって一斉に襲いかかってきやがった!

 

 

これだとあたしが歌いきる前にあたしら全員殺される!間に合わない!

 

そう思ったその時

上空から変な生物が降ってきた。

 

 

 

工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工

 

 

 

「ォォォォォォォォォォォォオオオオ‼」

意味不明な言葉が耳に響いた。

そして人型の生物は黒いフードを被った男になり、

「俺、参上‼」

「は?」

上空からいきなり現れて何故かノイズが止まり。

風の音だけが鳴り。

一瞬にして空気が死んだ。

 

*****

 

四面楚歌と背水の陣は自分が危機になる事に変わりないというところが似ていますね分かります。

 

後で黒沢の奴ぶっ飛ばす…また俺を突き飛ばしやがった。

 

けど止まってるノイズがさっきから俺ばっか見てんだけど不味くね?てゆうか俺が動いても俺の方向に向いてくるし。確かノイズは普通の攻撃が全く効かないから俺達の仲間の攻撃が効くかどうか。

「安心せい。ノイズの攻撃は普通の一般人なら触った瞬間即死だがお前さんは特種な礼装を持っているためにそうならん。」

なるほどつまり。俺はそれでノイズに触れても炭素にならないわけだ…ん?これも一番肝心なんだが。

「ちょっと待て。ノイズを倒す攻撃方法は?」

「さーてぃ。お前さんが物理攻撃不可能の状況をどう乗り切るかのぅ。」

今なんて言った?

物理攻撃不可能?

乗り切る?

 

少し一休さんになろう。

… … …チーン

正輝の攻撃は全て物理攻撃=ノイズ撃破不可能

生存条件=逃げるが勝ち。

「こんなの無理だろぉぉぉ!」

 

 

*****

あたしはもうダメだと思った。

けれど生きている。

死ななかったけれど困惑していた。

だってしょうがないだろ?

死ぬ間際に色んな事があり過ぎるし。あとさっきの問答意味なかったし。空から人が降ってくる時点でおかしいけれど、いや私たちも化け物と戦ってる時点でおかしいか…とにかくあたしは絶唱を歌えなかった。

「何か複雑だな…」

「あの人どこから落ちてきたの?」

「何で俺ばっか狙われるんだよぉぉ!」

っと!あたしまだぼーっとしちゃあいけないんだった!翼、あとあたしに話しかけてきたどこぞのノイズもどき?まあいいや。

「これで終わりだ」

たとえ死ぬとしてもあたしはこいつらを守るために使うぜ…絶唱を。

 

 

*****

 

 

なに絶唱歌ってんのぉぉぉお!

あんた神様の話聞かなかったのかよ!そうかマスターオブザリンクの効果があればノイズ倒せる!

「かぁなぁでぇぇぇ‼俺に触れろぉぉぉぁ‼」

こいつ目ぇつぶってやがる!

俺が接近していくしかねぇ!

(CLOCK UP)

影百人をノイズの陽動で俺本人は奏の身体に触れ、

「なっ…お前なにして」

「話は後!後は俺に任せとけ」

マスタァァオブザリィィンク‼

これで聖遺物以外での攻撃も当たる事が可能‼‼誘導役の俺の影達がドーム中心におびき寄せ

「汚物は消毒だぁぁぁ‼全投影連続掃射ぁぁぁ‼」

俺に面倒なことさせたこと後悔しろよ…蜂の巣にして倍に返してやるぜぇ!投影‼投影‼投影‼

おぉぉぉぉぉぉぉぉ‼

無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁ‼‼‼ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド‼

「嘘⁉ノイズを一掃してる‼」

うわーやり過ぎちまった。

ノイズのいる場所ボロンボロン。

なんかやっちまったぜ!

「あれ、もう限界か…」

「奏。死んじゃだめだ!「死ぬんじゃねぇぇぇぇ!」な、何をする!」

奏お前死ぬな!じゃないと神様に怒られるし、そいついないと単独行動(ノイズを倒す+クリスの護衛)できない!

「その子を抑えろ!俺の影達!」

「「「「アラホラサッサー!」」」」

「この!何をする!」

よし翼を抑えた。

これで天羽奏だけ転移できる!

「転移!」

「奏でぇぇぇぇ‼変な不審者に連れていかれたぁぁぁ‼」

 

 

 

*****

今いる場所が天国なのか地獄なのかわかんねぇ。

 

真っ暗だな。

私死んだのか?

 

結局あのノイズのような化け物なんだったんだ?使者っつても普通の一般人が落ちてきたし絶唱歌っちまったじゃねぇか?けれどあたしは人を助けたんだ。

あたしの今やるべき事をやれた。

それでいいじゃないか。

あたしのした事に後悔しない。

 

 

 

でも暗闇の中にある光が眩しすぎて

 

 

手をかざして目を覚ました。

 

 

 

そこには白い白衣を着たあの男だった。

「これよりオペを開始する!」

あたしは今までの戦いの中で一番恐怖を感じている。その手にはドリルと工具が構えられていた。

「い、イエッサー…」

近くにいた黄色のロール髪と青髪の女の子もドン引きだった。

「う、うわぁぁぁぁぁぁあ‼」

あたしが目にしたものは死以上悪夢を見た。

 

いや、夢じゃなく現実だったことを。そしてあたしは目の前がまたブラックアウトした。

 

*****

 

ふーっ。危なかったぜ。

ドリルと工具あったけど使うのって?あー使わねーよ。ふつーに開発できたルールブレイカー(聖遺物用)を使い、ぎりぎりのところで生存させました。

「いやそれ以外のをしたら危険だから。普通に危険だから」

「あれ?見てたのか?」

ほむらがドン引きしてんだけど。

もういいじゃん助けれたんだから。

「何事も終わり良ければすべて良し」

「後味悪過ぎるわよ‼過程気にしなさいよ‼」

その後ほとんどの人物にボコボコにされました。

5日後

「おはよう!かな…げふっ!」

「お前あたしに何しようとしてたんだぁぁ‼」

 

いやちょ…おま

くたばれぇぇぇ!

うわぁぁぁぁぁあ‼

 

「あとここどこか教えろ!」

ピーンポンパーンポーン!

省略します。

ここから先は長いので説明とばすよー。

 

 

「つまりあたしは死ぬはずだけどあんたらが運命を変えるために救出して同時に正輝達がノイズを倒すために生かされる必要があったからか。

 

 

 

 

 

なるほどなるほどそれなら納得…できるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」

「ですよねー」

「まぁ仕方ないものね。いきなりそんなこと理解しろって言われてもね」

あ、ついでに奏のほうはデバイスをつけているとうことだ。対ノイズ用の。

奏が持っていた聖遺物は投影魔術と合成で一応完治させて、それをデバイスにさせた。

魔法を付け加えて、ある意味で強くなった奏はパワーアップして、また戦えるわけだ。

「つまりあたしの持っている聖遺物は今までは適合者じゃなかったけど完全適合者に匹敵するぐらいの力を今持っているわけ?」

とにかく、俺は適合者関係なしで、マスターオブザリンクによって繋がれた仲間達と俺は物理攻撃でも倒せるようになったわけだ。

ノイズを倒す特性を仲間の糸のリンクによってもうこれでノイズによって攻撃しづらいことはない。

3日後

奏がこの生活に段々と馴染んで、まどか達とレイナーレ達とも話せれる。それとこの船について馴染んで来ており、翼とは会いたかったけれどまだその時じゃない。

敵側の転生者を葬ってから合わないと後後面倒な事になる。奏は残念そうだったが自分が死んでしまって会えないよりはまだ良いかとポジティブに生き生きしていた。

 

*****

 

「内戦中に異生物が突然乱入してきました。

 

戦争にいる彼らは手に負えない状態となり援軍を呼ぼうとしても異生物の勢いは止まりません。彼らは遂に白旗をあげました。人に見えた形をした生物。彼らをクッキーマンと呼ばれました。」

いやぁ噂って結構広まるもんなんだねぇ?一瞬にして話題と化してしまったな。

「アッハハハハハ!あんた最高‼有名ってゆうか人気者じゃん‼クッキーマンとか‼」

「子供のヒーローになったなこりゃあ。歴史に残るぞ。ある意味で」

「あらいいことじゃない。世間から褒められるのってそんなに簡単なことじゃないわよ」

「なんだろ変身しても違和感なくなってきた。」

そもそもそのギャグモード。

俺が絶対にシリアスの状態にならない限り、このモードは間違いなく両津と同じようなものだし、簡単に死ぬこともないからな。

「一つ聞きたいことがあるわ」

ほら、途端にギャグモードが解いてしまった。

 

「貴方の狙いはなんなの?まさか本当に正義の味方になりたいとか言わないでしょうね?」

「ちょっとほむら?正輝にも考えがあるんでしょ?」

「別にいいんじゃないのかな?」

けれど引くわけがない。この子のことだから疑い深いし、認めれるわけないからな。

「だとすればそれは偽善よ」

「助けたいんだよな…この女の子を」

とりあえず写真を見せてこの子が危険な目にあっているから助けたかった。ただそれだけだと言ったら。

「貴方この子を助けたいだけなの?なら勝手にしなさい。」

納得してくれた。まぁそっちに関わるような事でもないけど。さやかの方はその子好きなの?って言われるし。

 

 

3日後

俺とアーチャーがまず行くことにした。まずアーチャーに親切に頭にゴミついてるよと語って…

「貴様ァァァァァア‼覚えていろォォ‼」

落下用のテレポートで墜落させた。対して俺は普通のテレポートでクリスのいる場所に転送。

「フハハハ!アッハハハハ‼我が世の春が来たぁぁぁぁぁあ‼」

黒沢!状況処理の後始末は頼んだぜ‼俺は俺で頑張るからな‼

奏はそれを眺めて飽きれながら

「ほんと…変わった奴ばっかだな」

まぁ、否定はしないけどね。変わった奴らばっかりなのは事実だしな。

 

 

NEXT STEAGE

戦姫絶唱シンフォギア

データ解析

ヒロイン雪音クリス

 

 

〔白き孤独の少女と英雄殺し〕

 

 

 

「あともう一つニュースがありますがツヴァイウイングのアイドルである天羽奏が謎の不審者につれていかれたの事です」

「あれ?正輝」

「あいつ行ったけど…」

「マジで…それやばくない?」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

白い少女と英雄殺し
正輝編40話黒沢くん、連行されるの巻(戦姫絶唱シンフォギア)


あの事故以来特異災害務ニ課はあのノイズ事件から体制を立て直し…

 

 

 

天羽奏の誘拐。

誘拐犯はノイズを倒せる。

ネフィシュタンの鎧。

サラブレッドの少女が南米の紛争からどこからともなく現れたクッキーマン。

 

 

特異災害対策機動部ニ課は急いで天羽奏と連れ去った不審者を全力で捜索したもののそれ以降の証拠の物質、天羽奏を見た人は誰も見ておらず行方を眩ませたまま結局2年間。不審者と連れ去られた天羽奏がどこにいるかも見つからず翼は1人でアイドルを努めるしかなくなり、謎は迷宮入りになっても時は止まらず、舞台は二年後へ進む。

 

******

 

リディアン学校の入学式。

学校の登校中。私は木の上にいる猫が降りられないのを助けて、その猫と一緒に学校に行こうとしたら

「立花さん!何をやっているのですか‼」

 

しんど〜い。

入学式初日に先生に怒られたぁ〜。あーあ。

私呪われているかも。

「半分は響のドジだけどもう半分はおせっかいでしょ?」

「人助けっていってよ〜人助けは私の趣味なんだから」

「響のは度が過ぎるからだよ?だいたい他の子に教科書かしてあげるのは響ぐらいなんだから?」

私のは未来に貸してもらうんだもーん。私は未来とって陽だまりのような存在なんだから。

 

 

そばにある雑誌の裏。翼さんのCD発売はもう明日だよね!かっこいいなぁ〜翼さん。自分の力でリディアンに進学して良かった〜。翼さんもリディアンの生徒だから憧れの人と一緒の学校で嬉しかった。だけどトップアーティストだから会えづらいなー。

 

 

私の胸痕にある傷。

あの日あのライブの時、世界災厄によるノイズに襲われたあのライブでの事件の時、怪我をした私を助けてくれたのがツヴァイウイングだった。だけど、今までツヴァイウィングがノイズと戦っているという話は聞いたことがない。

あれは本当なのかな?

 

 

私が翼さんに会いたいのはあの日何が起こったのか分かるような気がしたから。前に思えば…あの人誰なんだろ?二年前のあの事故で奏さんを連れ去ったあの人。

その災厄の最中不審者が天羽奏を連れ去ったとしか書かれてなかった。今思えば奏さんが死んでいるのかどうか分からないし。あの後新聞には不審者がアイドルの天羽奏を誘拐って書かれてあるけれど…私は落ちてきたところしか覚えが

 

「?どうしたの?響?」

「ちょっと前のことを振り返って考え事。でも対したことじゃないから。」

「へぇー以外。てっきりそういうのはしないと思ってたから」

 

 

あの過去については色々複雑なんだよね。けっこうよくわからないことが沢山あって分からないことが多いんだよね。だから私の胸の中にあるモヤモヤが残ってる。どうして苦しいんだろ。

 

二年たっても私の中で納得できないことがあるからなのかな?

 

次の日

 

 

 

昼食の時に未来と話してる最中に翼さんがいたことに驚いて、びっくりして立ったら。ご飯粒ついているって指摘されて、翼さんに変に思われた〜。とりあえず未来の用事が終わったら今日発売日のCDを買いに行かないと〜!

「それにしても今時CD?」

「初回特典は違うんだよ〜CDはぁ〜」

「だとしたら。売り切れちゃうんじゃないの?」

…うわぁぁぁぁあ‼売り切れる前に買わないとなくなっちゃう!

そうだった!翼のCDが売り切れちゃったら折角期待してた初回特典も無くなっちゃう!

 

急がなくちゃ!

この時はCDの期待と特典を楽しみして、買いに行こうと店を見て見れば、スーパーの店員は炭素にされて、気がつくと周りに誰もいない。

 

人が消えていた。店にあったのはついさっき人がいたはずなのに炭素しかない。

 

 

 

ノイズだ。

ノイズがすぐそばにいる。

 

子供の叫び声がして私はノイズに襲われた幼い女の子を連れて逃げた。

 

 

どうしてこうなったんだろう。

 

 

私はこの子を守るため。

走って、水の中に飛び込んで必死になって、転んでもまた起き上がって走る。どうにかして逃げなきゃ。

 

ノイズから逃げるのは夜になっても続いた。必死に逃げて、なんとか逃げ切ったと思ったら、後ろを振り向いたらまたノイズが立ちふさがってる。

 

 

もう後ろには逃げ場は無い。

このままだと助けに来ない。

 

 

 

だけど…それでも

 

 

 

 

「生きるのを…諦めないで‼」

その時私の胸からオレンジ色に光ったと同時に変な叫び声がきこえた。それはあの二年前の…

 

 

奏さんが連れていかれた時のようなことが起こった。

 

*****

 

私は落とされている。

あの雑マスターぁぁぁあ‼

腹いせのつもりか‼

あのオレンジ色の光…あそこには確か…ガングニールの覚醒だったな。あそこなら森とかの中途半端に落ちることもない。あの光に飛び込めば少なくとも立花響がいるはずだ。光の中に突っ込んで立花とノイズとの戦闘のど真ん中に着地する!なんとか体制ぉぉぉお!

「投影開始!」

 

 

バラシュートを使って…

 

よし!広げれた!

これでなんとか。

 

ボキッ

 

 

立ったの数秒⁉

こんなタイミングの悪いところでうっかりスキルかぁぁぁぁ⁉

「なんでさぁぁぁぁあ‼」

「う、うわぁぁぁ‼ひ、人が落ちてきたぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

ハァ…し、死ぬかと思ったぞ。

複数のノイズが絨毯がわりになってくれたおかげで助かった。

正輝の言うとおりノイズに触れても何ともならないんだな。しかし、ノイズが襲ってきている。奴らをどうにか始末しないとな。

「だ、大丈夫ですか⁉」

「大丈夫だ。聞きたいこともあるだろうが…余計な詮索は後だ!投影開始!」

立花の方は子供を抱えて守っているな。なら私は目の前にいるノイズを殲滅しないとな。

 

ま、正輝のマスター・オブ・ザ・リンクで炭素にされないように守られているが、一応礼装で守られているのでリンクが切れてしまっても問題はないか。

 

ん?なにやら上から飛んできたぞ?どうやら奴も適合者ということか。

 

[蒼ノ一閃]

おお。ノイズを殲滅されていく。

もう私が手を下す必要は無いだろう。

[千ノ落涙]

ん?思えば剣ばかりだが…私とは気が合いそうだな。巨大ノイズが立花達を襲っているがその必要はないな。今度は巨大な剣を突き刺して巨大なノイズを撃破したな。

歌を使って闘う適合者。

天羽羽斬

あれが…聖遺物の力か。

 

*****ノイズ撃破後

 

なにやら人が増えてきたな。

どうやら警察でもあるまいし…このことについては何も知らされて…

「わ、私もそろそろ…」

「貴方達をこのまま返すわけはいきません」

 

特異災害対策機動部まで同行していただきます。

 

 

…あれ?

いつの間にか、黒スーツに囲まれて二人一緒に手錠をかけられてしまった。

「貴方達を連行させていただきます」

「なんでさ…」

あのマスターァァァァア!後で斬りつけておこうか…これは断じてうっかりスキルのせいではないはずだ!

 

 

 

 

私と立花は手錠をかけられたまま学院の地下にあるエレベーターで降ろされた。全く面倒くさいものを押し付けられたものだ。

 

 

 

「ようこそ!人類守護の砦。特異災害務対策起動務二課へ‼」

そしてなぜか歓迎された。

なんでさ…いや手錠かけられたよね?立花の方は手錠のまま写真を撮られているが…とゆうかあの状況でどうすれば歓迎会になる展開になるのだ?私と立花は手錠を外されてなんとか自由になった。

「あの時と同じです!奏さんを連れ去った不審者が現れた時と一緒です!」

否定できな…い。

確かに二年前に正輝が何かやらかしたのは分かるが 、断じてあれをやったのは私ではない‼正輝の奴め…後処理は任せたというのはこういうことか‼

「…君に話したいことがあるのだが」

「…分かった。」

 

立花は先に帰ることになり、別の部屋に連れていかれた。仕方ないか。

その場所には翼と弦十郎の他にも何人かいる。

 

「君は天羽奏を連れ去った不審者か?」

「違うな。それこそ隠れたりするものだろ?こんなすんなり捕まって隠れもせずに。私は犯人ではない証拠はこれだ。そのライブ会場が行った日が分からない。仮にその場所でも落とされた場合。わけのわからないところへ落とされた私はノイズを倒せたとしてその後は連行されいるだろうが。しかし、翼の話によると不審者は奏と共に一瞬にして消えて連れていかれたという話だ。あの状況でもその犯人が私だという確信ならさっきの戦場で連行される前に同じ方法でもうとっくに逃げることは可能な筈だぞ?

 

 

その不審者が急に消えたのと同じように。そもそも、私が天羽奏という人物を連れ去ったとして、どこかで捕まってもおかしくはないはずだが?一体なんのメリットがある?二年間脅迫するわけでもなく、証拠もなく。

そのまま過ぎていったのだから。

転移出来ずに天羽奏を監禁…と言ってもそれこそ証拠が一つが二つ出てもおかしくはない。

 

 

 

つまり私が天羽奏を連れ去ることは不可能。というわけだ」

どの道あの状況で逃げれることは可能だ。

そもそも私はやってないからな。

まぁ半分理解はしてくれたが、それでも納得はいかないようだ。

「なら質問を変えよう…なぜお前はあの不審者と同じくノイズを倒せる?あのライブ会場でも適合者以外の人間が倒せるはずのないノイズを撃破したことだ。

 

 

それならば君はあの不審者の関係者だという可能性が高い。」

 

*****

 

介入前

 

「あ、やっちまったな俺。アーチャー。とりあえず前のこと言われたら、レアスキルを持っておりそのスキルで聖遺物作り出すことが出来るって言っといて?それでダメなら、お前が投影魔術のことを言った場合はお前は投影した聖遺物で戦え。俺はオリジナルで戦うからな。その時の後処理頼んだ。」

 

*****

 

確か、飛ばされる前に念話で一言そう言ってたな。ならば、今回も私は投影でいつものように戦えということか。マスターには生前で持っていた力で戦わせてもらうぞ?

「レアスキルで聖遺物を作ることが出来る。と言えば納得できるか?」

「?レアスキル?なんだそれは?」

「こういうことだ」

投影した剣。

それは前の戦闘で翼が持っていた剣。それ以外にも聖遺物に関与している武器、エクスカリバーとレーヴァティン、天之尾羽張、カラドボルグ、雷切又の名を千鳥。

「これは…」

「これは君が使っていた天羽羽斬。勿論この武器は本物の聖遺物同様にノイズを斬ることは容易いだろう。そしてこの防具もまた礼装と言って特種な防具であり、ノイズから炭素にされないようにするためのものだ。

 

 

 

 

これで何か質問はないか?」

投影した聖遺物で戦えれる。

他にも色々と剣を見せた。

龍殺しの剣(ドラゴンスレイヤー)、草薙の剣、正宗、北欧神話に登場した怒りを意味する剣であるグラム。十握剣。妖刀である村正。佐々木小次郎の物干し竿。

古来からそれぞれ伝説となった剣と刀ばかりだ。聖遺物とは関係のない剣でも聖遺物の力を少し宿した剣と言えば納得できる。

「…(キラキラ)////」

何やらあの青髪の少女の目が、輝いて顔を真っ赤にしているのだが…これで理解はしてくれたか?

「…君を疑って申し訳ない。」

「いや、疑うのも無理はない。そのノイズとやらを倒せるのは適合者達ではない人が倒しているのだから疑うのはあってもおかしくなかった。

 

 

 

しかし、その事件については一切関係のないことだ。」

というわけで正輝。次貴様と会う時は問答無用で斬らせてもらうぞ。

 

 

 

*****

「クシュん!誰か俺の噂してんのか?」

さーてっと。

黒沢君そろそろ連行されたかな?

まぁレアスキルとか納得するとか無理だと思うけど、どの道俺は投影は当分無理か。今後は生前の持ってた力で対応かな?でもマスターオブザリンクを利用して戦えるし、それだけで十分っと。それはいいとして…ここからはこっちも頭をフルに使わないとな。

「誰なの?聖遺物を所用してもいないのにノイズを倒せるなんて…」

「雪音クリスとの知り合いだ。」

ラスボスであるフィーネ。

この女の計画はもう知っている。

デュランダルとカディンギル使って月をぶっ壊してあのお方と並びたかったという目的だそうだ。

あのお方って誰のことだ?

月を壊してあのお方と並ぶといってもそれ所詮は自分勝手だよな。

他人を巻き込んでいるわけだし。

そして、俺にはどうでもいいってわけにもいかないんだよね。なんせそれは同時に立花達を危険にさらすことになるからだ。そして協力関係に入れたら…遂に雪音と。

「んでもさぁ?信用しないならあんたの計画に狂いが生じるのは嫌なんじゃないのか?だから俺に衣食住を頼んでくれないか?」

「…分かったわ。なら有能に行動しなさい」

協力関係にはなってくれたな。

これであの二人とは敵対のようなものになっている。

「…」

ただ一つ気がかりだったのは、雪音が俺を見て、非情な目をしていたことだった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編41話 久しぶり時々弾丸の嵐(戦姫絶唱シンフォギア)

私が幼少期の頃に両親が紛争で死んだ。大人達は私を含む子供達を牢獄に入れられて一日目の夜。ある少年の夢を見た。彼はみんなを守るために怪物をバッサバッサ倒して、その怪物が液体になって杯に入っていきました。すると彼はその杯を飲んで最後に死んでしまう。そんな夢を見ました。

 

2日目

私は大人達に連れていかれた次の日。私はトラックから降りて、手錠をかけられたまま牢屋に閉じ込められた。

 

 

大人達のストレスによって鞭で叩かれた。苦しくて、悲しくて、痛くて、助けを求めても誰も助けになんて来てくれなかった。牢屋から出られない子供達は毎日を恐怖で過ごさなきゃならなかった。

 

3日目

ある時変な生物が紛れ込んでいると聞いて彼らはその生物の駆除だけでも何時間か手間がかかった。ただ一匹の敵に手こずっていた。

 

 

戦車、毒ガス、スナイパー、

あらゆる方法彼を殺そうとした。

しかし全てはねのけてそれどころか返り討ちにする生物。

 

 

その名もクッキーマン。

 

 

あたしは上半身生まれたての状態で見られてしまったけれど助けてくれた。テロの人達は大量の子供を人質にした。

 

子供達を利用して

そしたらクッキーマンはマイクとメガホンを使ってこう叫んだ。

 

 

てめぇらの血は何色だぁぁぁぁぁぁぁ‼

 

 

その瞬間大人達は一斉に気絶した。彼らは彼の逆鱗に触れてしまい、それどころか本気を出したせいで彼らは自分の首を締める結果になるとは誰も予想してなかった。

 

大量のクッキーマンが戦争の軍人をネガティブにさせた。クッキーマンが1人から5人、5人から10人に大量に溢れ出し軍人の基地全体を混乱に陥れた。銃を撃たれてもこんにゃくのように撃ち抜かれない。毒ガスで殺そうとしても吸い込んでそれを口バズーカにして返り討ちにする。今度は日本刀かナイフで斬り殺そうとしても他のクッキーマンに抑えられるか弾力で斬られずに跳ね返される。

 

 

 

クッキーマンのいつものセリフが

目には目ぉぉ!歯には歯ぉぉぉ‼

貴様ら全員死に場所(精神的ボコボコ)はぁ!ここだぁ‼

ユニバァァァァアス‼

 

そして捕まえられた軍人達の末路は悲惨なことをさせられた。

 

 

「「「「くるな…来るなぁぁぁ‼」」」」

 

 

「裁くのはお前らじゃな〜い!このCKM(クッキーマン)だ‼」

 

 

「「「「「UREEEEEE‼‼‼」」」」」」

 

大量の下痢薬を無理矢理飲ませる。軍人達はクッキーマンを恐れて最後は全員捕らえられた。彼らは殺さずに全員捕まえてしまいました。クッキーマン達は最後に食事を持ってきた。

 

 

これには米国も唖然という形になった。誰かが死ぬことも、子供達が絶望することもなくそこは温もりのある場所になっていた。

 

大量のクッキーマンは子供達のためにてきたてホヤホヤのパンとご飯を作ったりしていました。

 

「また会おうな!良い夢みろよ‼」

 

 

 

最初は冗談のつもりだった。

クッキーマン達は食事を作ってみんなに分け与えていた。

その中で一番美味しかったのはアップルパイだった。

 

美味しい…美味しいよ。

私は涙を流していた。

 

日がたつにつれ、テロリスト達は子供にストレスを押しつけられたらどんな恐怖に陥れるか怖くなった。

私は彼らが大好きになった。

クッキーマンは大量に増えてゆき、新兵器の企画も彼らの攻め込みの速さが異常で時間がなく倒すことさえ不可能のまま。

彼らは遂にやってのけた。

彼はパパとママの夢であるテロリストの南米の戦争を短期間で終わらせた。

 

 

あいつに勝てるわけない。

不死身すぎる。

あんなの化物だ!

 

 

絶対に彼を忘れなかった。

忘れられない。

その南米の戦争は一週間で決着がついた。他の大人達の話によるとクッキーマンは米国にとって大変恐ろしい生物とされた。

 

大人達も死んではいない。

子供達も死んではいない。

 

 

無事に助けられた子供達は政府の組織が助けてくれた。

子供を力で痛めつけた大人達は逮捕される。

 

けれど、私はある女の人に連れていかれた。

その人の名前はフィーネ。

ネフシュタンの鎧にソロモンの杖の扱い方を教えてもらい、その後私はイチイバルの適合者であることが判明した。

 

フィーネに疑心になりながらもフィーネに従った。

 

 

ある日のこと後ろから謎の男が襲ってきて、私の心が黒くなっていった。

パパとママを殺したのはーーだ。

あたしの人生を無茶苦茶にしたのはこの男だ。

襲ってきた男にあることを命じられた。

 

お前の両親を殺害した男を殺せ。

 

お願い神様。クッキーマンにあわせてください。そして

 

 

もう一度私を助けて。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

シンフォギア編、開始。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

*****

 

俺は無事介入し、フィーネのいる場所に行ってきた。フィーネに関してはまず信じるわけがなく、一応自分の多少の実力や情報を見せ、フィーネの目的に応える協力者となった。けれど俺がクリスの目を見ようとしたらその時のクリスが殺意の目をしていた。

クリスは俺を誘って外に出て、俺は再度クリスを見ようとしたが俺はその目に恐怖を感じた。その目は人が憤りをしている目をしているからだ。外に出て話があるんだけれどという誘いがきたが断るわけにもいかない。

「ずっと待ってた…この時をな?」

俺は震えが止まらなかった。

どうしてそんな目ができるんだ?

 

 

*****

 

この日を待っていた。

こいつが奪ったんだ。

私のすべてをあいつが奪い取った!パパとママを大好きだったあの頃を…殺す‼

お前は絶対ぶっ殺してやる‼

 

「今からさ?あたしと外出てくれないか?」

「別に…いいが」

知らないふりして平気な顔で立ってやがる。この結界を使って、更にイチイバルで殺してやる…

「お前…まさか⁉」

「ずっと待ってたぜ…この機会を…あたしを弄んでたんだろ?私の家族や歌うことが楽しい感情を奪い取って

 

全部…全部お前のせいなんだよ!何もかも全部お前がしたんだろ‼そして今度はあたしを殺しにきたんだろ‼」

「俺が…お前の両親を殺した⁉ちょっと待て!俺はそんなつもりで来たわけじゃない!それにお前の両親は」

驚くんじゃねぇよ。全部お前がやったことだろ?あたしはお前のやってたこと全部見てたんだよ‼

あの男がくれた結界。この結界は誰にも邪魔されないで他人に構わず戦闘ができる。

「死ねぇぇぇぇ‼」

殺してやる…

あたしの手でお前を殺してやる‼

 

 

*****

 

なんて事だ。転生者用の結界をクリスに渡しやがったな…クリスの幼女期に転生者がいたっていうのかよ⁉いや違う。あの時はクッキーマンを置いているから消えてフィーネに連れ去られた後か?そんな馬鹿なことがあってたまるか‼誰がクリスがこんな豹変してしまったんだよ‼

 

フィーネがクリスを連れ去った後に転生者が介入したっていうのか⁉俺も身体に投影強化して耐えているけれど殺したくない。攻撃したくない。

防御して守っているだけ。

「なんでまだ立ってんだよ!」

こいつを無理やり切り殺そうとしても逆に死んでくれない。おかしいだろ?あれから全発当たってんだぞ。

「くたばれよ!もう楽になって死んじまえよ!」

【CUT OF CUT】

意識がどっか飛んでいってしまいそうだ。俺は救いたい。この女の子を傷つけたくない。

そんな目的できたわけじゃなかったのにな?でもあの時連れて帰るべきか迷ったんだぞ?

けれど恐れてたんだ。

原作が変わればもちろん内容も変わる。今は助ける時期じゃなかったんだ。

けれど俺はもし、お前をそうさせてしまったのなら…

ご め ん な

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

「私の目の前で

 

 

死んでしまぇぇぇぇ‼」

【MEGA DEATH PARTY】

ああ、あいつは俺のこと完全に悪党になってやがる。なのに…なんでそんな涙流してんだよ。わかんなくなってきた。そんなつもり無かったのに。それに、あいつを力で脅したくなかったからかな…

 

 

******

 

あたしはイチイバルの技のすべてを使った。あたしの力をすべて出し切って全力で殺そうとした。

なのに立っている。

「あ…ああ」

「…」

訳がわからない…

何で抵抗しない。

何で反撃してこない。

パパとママを殺したのはこいつなのか?

 

「なんで…なんで避けないんだよ!」

(俺はお前を殺しにきた訳じゃない‼)

家族を奪ったのは本当にこいつなのか?違う。こいつは他人なんじゃないのか?

 

こいつの懐から何かを落としてそれを見た。

その時あたしは衝撃な事実を知った。

 

あたしの昔の頃の写真だった。

あのクッキーマンが牛動画を見たあとに写真を取らせて欲しいって言ったんだ。

クッキーマンの正体。

それがこいつ…過去にクッキーマンの正体だったこいつ…

全て思い出した。

両親はこいつに殺されたんじゃなく紛争によって殺された。間違った記憶を誰かに植え付けられた。

「…ごめんなさい…ごめんなさい」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ああ、なんだろう。

すごく暗い。冷たくて、悲しくて、切ない。

「痛いよ…苦しいよ…辛いよ。誰か助けてよ…」

なぜなんだ?どうしてこうなってしまったんだ?

あの時雪音を助けるべきだった?

俺は原作の変容が怖いから助けれなかったのか。

助けた場合そしたらどうなる?他の適合者が新しく現れて…それか立花響を誘拐か?俺は…そのときは躊躇ってしまった。俺の目の前には小さい頃のクリスがいた。

「よく頑張ったな…」

「おまえが殺したんじゃなかった。それをパパとママと大好きだったあの日常も全て奪い取ったと思って…けど…あたしは間違って銃口を向けてしまった!あたしはもうあんたに合わせる顔なんてない!あたしが…あんたを」

そんな理由でここには来てなんかないさ。お前が本心で俺を殺すつもりも偽りの記憶を埋め込まれただけなんだから。お前は悪くない。

「俺がお前を鮮血にしたら俺が困っちまう。俺はお前を守るのが務めだからな。俺はお前のためにただ助けにきただけだよ。」

アップルパイ。クッキーマン達がそれを作って子供達に分け与えているものだ。

「あ…」

これ見て分かるはずだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

声と姿が全然違う。でもあの時のクッキーマンであって、目の前にいるのは恩人。あの内戦で助けてくれた人。

「あたし…あたしは」

「久しぶりだな?クリス。」

でもあたしはおまえを殺そうとして…なんで平気で許せれるんだ…あたしはこんなにもこんなにも…本気で殺すつもりだったのに。

「なんでだよ…あたしは…本気でお前を殺そうとしたんだぞ?」

許すっていうのか?

あたしを許してくれるのか?

あたしはあんたにとんでもないことをしたんだぞ…

「お前。自分の身体のこと気にせず俺に弾丸撃ち込みんで…全く無茶苦茶しやがって」

「バカバカバカぁ!それは…それはこっちの台詞なんだよ!

 

なんで避けなかったんだよ!

なんでそんなに笑えるんだよ!」

あたしの頭を撫でて、なにか手から光って正輝は目をつむってるんだけど…

「記憶の改竄か…」

あたしは誰かに記憶を改竄させられて、改竄させた犯人も知らないし、もしその間の記憶が無いのだとしたら…

「あたしは…あたしは…だとしたらもうあたしは…私の記憶をいじった奴らがとっくにあたしの身体を改造されたんじゃ⁉それだけじゃない‼あの男って誰のことか思い出せないんだよ!」

「まず、肉体的改造はされてない。どうやらお前の記憶を利用して別の記憶を埋め込んで俺を殺すつもりだったんだろう。お前が悪いんじゃない。お前に記憶の改竄を仕向けた誰かがいる。俺はおまえを憎むことはしない。憎むのはおまえをそんな風にさせた犯人を暴いて徹底的に叩き潰すまでだ。けどさ…いままですまなかったな。俺が謝るなんて事今更なのかもしれない。

 

 

もう大丈夫だから。」

「ひっぐ…えぐ…」

 

ずっと待ってた。

この時をずっと待ち遠した。

あたしは心の底から誰か記憶を改竄させられた後に忘れているんじゃないのかと思ってた。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあん‼」

思いっきり泣いた。あたしはやっと。クッキーマンの正体でもあり、あたしの救世者に出会った。

 

 

マスター・オブ・ザ・リンク

補助効力

HEART・RECOVERY

正輝にリンクしている人が過去やトラウマなどで苦しんだり、悲しんだりする人の意識に入り、正輝本人が苦しみを解くことによってその人の心を癒すことができる。なお、このスキルによる使用は正輝ともう片方の人の好意が高い時に使える。雪音クリスの場合は前に助けてもらい、裸を見られたが、それでも彼の名前を忘れられずに好意を抱いていたから。

 

例:ソウルイーターのクロナVSマカ




クリスとの和解は終了しましたー。
あと次はまだ作れてません。当分かかります。
何日間かかかるので…いつできるか分かりませんが…
エクスカリバーさんについては日常編でやろうと思っています。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編42話仲直りデート(戦姫絶唱シンフォギア)

俺はベッドで治療され中であり、Blueを使って体全体を回復していっているが完治までは時間がかかる。弾丸を集中砲火されたところとかキツイ。身体中が筋肉痛なんですが。

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

「…もう謝ることじゃねぇっての」

クリスは俺を看病している。

泣きながら謝罪してるし…お前は悪くないだろ。洗脳させた奴が悪いに決まってるだろ。でも、もう罪悪感で一杯なんだろうな。

「あたしのせいだ。あたしのせいであんたに迷惑かけてしまった。何でもするから…何でも」

何でもってそう言われても俺が困るんだけど。けど、最悪俺に関わらないように二度と傷つけないように俺を避けるだろうな。

「…じゃあさ。お願いでいいか?

 

 

親友になってくれないか?」

「…へ?」

なに目がキョトンとしてるんだよ。だから言っているだろ。

変な命令とかしないし、だいたい前にも言ったようにただ会いたかっただけだから。

 

 

とにかく今日はもう寝よう。

全身の身体が筋肉痛で明日治るかどうか…

 

 

 

 

******

 

 

 

筋肉痛は結構長く続いていた。

 

あ、なんでリリカルなのはの時にフェイトの傷を癒していたBlueを使っても早く治らなかったと言うと。

 

青い球であるBlueの回復能力は傷口や、切り傷に傷痕、斬撃をもろにくらって大量出血にならない為の応急手当てに骨折の回復を手伝ってくれるかなりの優れもの。

生前では手術中で使用することもある。Blueを持っているのは俺だけではない。高い技術と精神力。その医師や災害のレスキューの少数が使われる。だが、実は筋肉痛とか、肉離れとか、足がつったり。筋肉についての汎用性は低い。

 

なので、筋肉痛はシップとか貼らないと治らないのだ。

 

 

そして5日目にやっと完全復活した。この頃は多分翼と響は一月たっても対立しているからな。一応黒沢くんと念話で毎度俺以外の転生者の介入はまだ起こってないらしい。

 

 

15日目

「ちょっと俺買い物に行ってくるわ」

 

昨日はあんなことがあったし、流石に気まずい面もあるが。一応交流関係は築き上げないとな。フィーネに怪しまれたら不味いし。

「あたしも…行く」

いやいや。お前も一緒に連れていったら弦十郎が確かクリスを探しているはず…まずいんじゃないのか?

「やめとけ。お前今他の奴らに探されてんだろ?」

「それは…ねぇよ」

 

クリスの話によると大量のノイズが発生している。そうなっている間はクリスを散策するのは難しいと言っている。だからクリスは街を歩くことが出来る。

 

 

「とりあえず今日は楽しもう。」

 

でも、念には念として。

俺はクリスの姿を変えることを勧めて、クリスはそれを許諾してくれた。万一、クリスのことについて二課にばれたら後後詮索されて前に面倒なことになる。殺者側の転生者達を撃破した後なら仲間にならないといけないから問題ないんたけど。

 

 

買い物に手伝ってくれる人が増えてくれて助かる。買い物は結構重い物を持つからな。持つ量が少し軽くなる。

 

「…ありがと」

ん?なんか小声でなにか言ったんだが聞こえなかったぞ?

「どした?」

「ありがとうって言ったんだよ…もぅ…」

 

******

 

7日目に正輝と一緒に行くのを頼んだ。あたしは街を歩くのは初めてでずっとこの場所に引きこもってたけど外で遊ぶなんて久しぶりだ。なんか正輝はあたしが雑誌で選んだ服を作るつもりらしいし、フィーネは

 

 

 

私の計画の邪魔ではないなら勝手にしなさい。

 

 

 

って言って別に機嫌は悪いようでもなかったからさ。それよりも正輝って服のデザイナーなのか?

「…俺が良いっていうまで入ってくんじゃねーぞ」

なんか襖の隙間から見てもう一度注意深くして忠告してたけど、それ鶴の恩返しだよな?

「もし…見たら?」

「毎日おまえの顔いじくりの刑」

「それは嫌だ…」

 

 

あたしの姿を変えた。

ポニーテールにして、髪を赤色にして、正輝は私のキャラをぶれさせないような少し近いキャラにさせていた。

 

 

******

 

要望の為に俺は雑誌を雪音に渡して好きなのがあったら作る。俺の投影合成は剣以外でも服を作れたり、牛生みドラゴン(例:38話)というような頭でイメージした物を作り出すことが出来る。投影破棄されないのは服に家具に、窓とファイルとかのコストが低い物。

 

 

その後はクリスに服を渡して選ばせたr…

「どう…かな///」

正輝の表情→( ゚д゚)ポカーン

張り切ってるだろそれ。

外出用の服似合いすぎでしょ。

てゆうか

「お前絶対デート感覚だろ」

「ち、違うっつーの!これはそ、そう‼これは買い物だ!買い「ねぇねぇお母ちゃん。あの二人デートしてるよ」「こりゃデートじゃな」「若いねぇ」…」

なんだこれ。なんか周りからすげー聞こえるぞ。特にデートという三文字が。万が一クリスを付け狙う人もいるかもしれないのでツインテールの髪型を変えてポニーテールのような感じだから気づかないか。

「デートでも…いいかな?」

「…そうだな」

 

まぁクリスについては名前と姿が知られたとしてもバレることなんてないし、俺は

 

てゆうか、もう色々クリスの目がキラキラしている。

「おーい…クリス」

「正輝!次あれに行っていいか!」

 

一応買い物に付き合ってくれたおかげで自由時間をとることができたからな。買い物をさっさと終わらせて、時間の合間に遊びに行くことができたからな。

 

 

「服も必要だろ。」

買い物に何時間かかかって、俺はクリスの服と食べ物の購入に、色々と付き合ってくれた。クリスのは何着かあるけど同じのしかないから変わったのを着させてあげないとな。服の代金は勿論俺が払うからな。

 

 

******

 

 

 

あたしも恥ずかしかった。

二人で服を買いに行くとは思わなかったけど…こいつに見られても悪くないような気が…

「ぁぁあ!見んな!」

「わ、悪い!」

なんであたしドキドキしてんの?あぁぁぁもう!顔が赤くなるのが収まらねぇ!

「き、着替えたぞ?」

なんがすごい眺めているけど視線が…

「普通に似合っているよ。変じゃないし、実にクリス選びそうな服だし、かわいいと思う」

「あ、ありがと」

あたしも気に入っているからこれでいいかな。

色々回って何着か買えたし。

収納や男女の服を分ける管理については俺に任せとけと言っていたが…大丈夫なのか?

あ、もう一つあった。

「…下着」

「⁉お前まさかそこにも行けって⁉」

 

そう言えば私の持っている下着の方も少ない…けど。男と一緒に下着コーナーって。これって自然…なわけないよな…で、でも衣類少ないし。

 

 

「…なぁ?少なくとも女子の友達を作って一緒に行くとかでいいんじゃあ」

「し、仕方ないだろ‼少ないんだし‼‼同じ物をずっと履けってのか‼」

 

 

正輝の方は目をそらしているし、コーナーの外側にいるから変な人が襲ったり、誘ってきたら大声で叫べよって。まぁ何事もなく下着も集まってきたわけだし、それにしてもこんな派手な下着…男子ってこんな物履いて見させたら喜ぶの…かな。

 

「おいもう終わったの…」

 

正輝⁉ちょっ…ちょっと⁉

「どうしたんだよ?もう終わったんじゃあ。」

 

…ァァァァァァア‼

こんの…馬鹿ぁぁぁぁぁあ‼

 

 

「こ、こっちくんなぁぁぁ!」

「ちょっ⁉なんでさぁぁぁ‼」

 

 

******

 

途轍もなく長すぎるんだよ。

服の方も結構かかっていたけど、下着の方はいつまでたってもクリスは動かないからどうしたのかと聞いたけど怒鳴られたし。クリスは多分一人で対応ができそうな人だと思っていたがまさかここまで俺に頼ることが多く、なによりクリスが方向音痴とは思わなかった。

幼少期以来そりゃあまあ街を歩いていないわけだし。マジで衝撃な真実。

そんで今俺たちはドーナツ食べてます。

「…美味しい⁉」

そりゃまぁ娯楽を余りしてなかったからな。仕事で忙しかった俺よりも少なかったし、フィーネの奴はこういうの教えてないんだろうな。

 

ん?よく見たら。

なんか目が潤んでるんだけど…

「…おーい。クリスさ…ん⁉」

泣いている⁉やばいこれは俺が…

「っつ⁉…ご、ごめん!こんな時にあんたにまた迷惑かけて」

なんだろうか。昨日の件でまだ苦しんでるはずだろうし、ほんと久しぶりの出会いがこんなことになるなんてな。

「あのさ?相談に乗るぞ」

前に残っていた南米の紛争と洗脳によって俺を殺そうとしたのがクリスの心を蝕んでるな。あの時連れ去るべきだったのか?少し不安だった。

 

 

「あたしさ…まだ大人が嫌いだ。あっ!一つ言っとくけどあんたが大人でも大丈夫だからな!!お前は信用できる‼」

一応…俺は大丈夫なんだな。

俺はクッキーマンであることを知っているから信用できるけど、それでも助ける前は大人達に散々痛めつけられたんだ。

 

だからと言って理不尽に傷つけられた痛みは残らない。加害者は忘れても被害者は悲痛で許せないものだろう。だから大人が信用できない…か。

「あたしが幸せだった頃の過去はいつか告白する。その代わりさ…話した後にあんたの過去も話してくれないかな」

過去か…俺の過去は他の人に言えるもんじゃない。俺は小さい頃に…俺は…

 

心なんて壊れてたから。

 

「全ては無理かもしんないけど…

 

 

 

まぁ無理に言わなくてもいいんじゃね?おまえが話したい時に話してくれればいいからさ。俺も可能な限りは話すよ。」

「今日は楽しかった!」

「俺もだよ」

今日は楽しかった。なに不自由のない一般的高校生の楽しみのようなものだった。

ほんとは楽しんでいたい。

もっと遊びたい。

もっと知りたい。

けれど、そんな日は現状において極僅かしかない。雪音クリスも戦わせなければならない。

「貴方達に仕事よ。ガングニールの適合者の少女をここに連れてきなさい」

…この楽しい時間が続くとは思っていない。もう雪音クリスと風鳴翼との対決のときが間近に迫ってた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編43話相手に向かっていう言葉は考えてから言え(戦姫絶唱シンフォギア)

次は黒沢くんのターンです。


あるノイズの出撃。

駆けつけた私は二人の適合者は突如戦闘になりそうな空気だった。

片方は刃を向け、もう片方はどうしてこうなったのかが分からなくて戸惑うばかりである。

「そうね、戦いましょうか?私達」

「え?」

やはりそうなってしまうのか。

立花は協力し合う意思はまだあった。しかし、翼は彼女のことは好いていない。翼は前に奏を失い、一人でノイズと戦っている。

 

 

代わりに奏のおかげで救われたこの子が対処を?

 

こんな戦いもしらない人に?

こんなふざけた子に?

奏の代わりをしろと?

ふざけるな。

となりかねない。

 

 

そんなことになればこの子は絶対お互い戦いで争うだろう。

ならば止める必要があるな。

「やめろ。立花は戦闘経験も不十分であり、今は逃げてばかりだ。

 

 

戦闘慣れと未経験者が対決すればどうなるかことぐらい君でも分かる筈だ。いくらなんでも無謀過ぎるぞ?」

明らかにとんでもないことだ。

現に戦うといっても客観的にみればただ逃げているだけ。翼が怒って遊びで来ているのかと言われてもおかしくは無い。

「私は貴方を受け得れられない。力を合わせ…貴方と共に戦うことなど…貴方もアームドギアを構えなさい。それは何をも貫き通す無双の一振り。ガングニールのシンフォギアであれば胸の覚悟を構えて御覧なさい!」

現に、立花は戸惑っている。

彼女は人と人は協力し合えるという意思を強く持っているため、当然返す言葉は曖昧でしかない。

アームドギアってなに?

それを構えろなんて分からない。

そう言っても無理はない。

そもそも命を危険に晒すようなところに入っているようなものだけでも普通で出来ることではない。

だか、なおかつ戦う覚悟も持たなくては都合の良い方に逃げるばかりで勝てる道理なんてない。

「覚悟を持たず、のこのこと遊び半分で戦場に立つ貴方が…

 

 

 

奏の…奏の何を受け継いでるっていうの⁉」

【天ノ逆鱗】

だからと言って立花はもう完全にこちら側の関係者になっている。彼女のいうとおり協力し合わなければ1人で大量のノイズ相手に戦わなければならない。最悪二人で戦わなければどうあっても勝てない強敵と鉢合わせてしまったら。全く…君達は…こうなれば私が動くしかないな。

「I am bone of my sword 熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)‼」

巨大な剣を盾で止めて、彼女のバランスを崩させる。宝具なら分からないが、この程度なら問題なく防げる筈だ。

レアスキルで剣だけではなくアイアスの盾も作れることについても説明しておいたから問題はない。

「全く何をやっている。もし私か弦十郎が止めてなかった場合。一歩間違えたら立花は大怪我をする羽目になった?

最悪死亡だってあり得る。

その時に君は責任を取れるのか?

君の大事な人を侮辱されたのは分かるが同時に彼女にも大事な人はいる。

 

君達の仲が険悪なのはわかるが、誰であろうと力で強引に相手をねじ伏せて理解させるのはやっていいことではない。」

ここまで言えばもう攻撃はしないだろうが…立花にだって戦い死ぬことだってありえるのかもしれないのだぞ?

しかし、彼女は私に向かって刃を向けている…

 

「黒沢さん…そこをどいてください!」

「どかないぞ。剣を下ろせ。」

源十郎が来た後に翼は下ろしてくれた、が、弦十郎も来てくれたおかげで翼は諦めて剣を下ろしてくれた。

「すまない。」

「貴方が謝る必要は…ありません。」

「全くなにやってんだお前らは」

「申し訳ない。こうなった原因は私にも責任がある」

二人が仲良くはないのは客観的に見て分かる。無理にでも協力して戦えなんて言えないが。

「いや。気にするな。俺が出向いて止めるつもりだったが君が止めてくれて助かった。

 

それとらしくないな。ろくに狙いをつけずにぶっ放したのが…お前泣いているのか?」

「泣いてなんかいません!涙なんて流してなんかいません!」

 

いや、彼女は涙を流している。

ただ自分が強くある為に涙を流しているのを否定させているんだ。

自分の意志を強くいられる為にも。

 

「私、自分が全然ダメなのは分かっています。だから、これから一生懸命頑張って奏さんの代わりになってみせます!」

 

 

立花…

翼は頬を叩いた。

 

 

これは止めるつもりはなかった。

いや、立花のさっきの言葉は調子良く都合のことを言った。

 

 

 

あの様子から見て、立花は何で殴られたのかまだ理解できてない。

 

「立花。なぜ翼の頬を叩いたか分かるか?君は翼の心象を理解した方がいい。

 

 

奏はいないけれどその代用に見知らぬ人でやってあげますと言っているようなものだ。

 

 

 

はい。分かりました。と、

それで、今の彼女が簡単に言えると思うか?

 

 

君の大事な人が居ない時に赤の他人に大事な人の代わりにやってあげようと言っているのと一緒だ。

 

 

相手側の気持ちになればそれは侮辱のようなものになるぞ?」

「⁉そんなつもりじゃあ…」

「話し合いは必要だ。だが、それを証明すること出来ずに、こんな形で不用意に相手を傷つけるなら言う言葉を考えた方がいい。自分はそんなつもりでなくとも相手によって違う。

 

自分が他者を傷つけるつもりのなかった発言をしたとしても発言によって相手を怒らせることもあるだろう。考えずに発すれば相手や自分を、最悪周りを巻き込む形になるかもしれん。

 

それが嫌なら伝える言葉は考えたほうがいい。」

しかし、二人の仲は険悪になるだろうが…少なくとも私はこの二人が転生者にやられないように私は守らんとな。

 

 

******

 

私は夢を見た。

二年前にコンサートの場所で奏が倒れていた。私は何もしてあげれなかった。

「どこだ…翼。真っ暗で何も見えやしない」

私に力が無かった。

私の弱さが引き起こした。

私が弱くなければこうなることにはならなかったのに…

「私は奏と一緒に歌いたい!…奏はいじわるだ」

「だったら翼は…泣きむしで弱む…へ?」

奏は誰かに持ち上げられた。

奏の影から黒いコートの男が奏でをかついで

「お持ち帰りぃぃぃぃい‼」

「奏でぇぇぇぇぇぇぇえ‼」

どこの誰だかわからない相手に奏を連れ去られた。

悪夢だ。

あんな悪夢は見たくない。

嫌だ。奏が死んだかどうだかもわからないし、どうしてこうなってしまったんだろう。全ては私の弱さがもたらしたことだ。だが、連れ去られたことについては別だ。

奏を連れ去っていた彼。

「奴は…誰だ‼」

 

******

 

私は現在黒沢という偽名を使っている。仕方ないだろう。アーチャーと言えばおかしいと思われる。衛宮と言えば奴と同じ名前だが…二人もいたら厄介なことになる。

なので悔しいが黒沢にした。一応ノイズの撃破の戦力としてここで暮らしてもらっている。

 

 

 

ノイズの大量の発生はなんらかの異常があることだ。この基地の最下層にある完全聖遺物デュランダルを狙っているらしく。翼と響のような欠片は奏者が歌わなければシンフォギアとして再構築する必要がある。

 

 

完全聖遺物は一度起動した場合は100%発揮でき、奏者以外の人間も使用可能。

 

 

それが[櫻井理論]。

しかし、完全聖遺物の起動には相応のフォニックゲインが必要。完全聖遺物とやらをつければ男女につけてノイズを倒すことが出来るのか。

 

そして、ノイズだけではない。

ノイズ以外にも厄介な敵がいるのだ。

 

本来なら日本政府の許可がらおりる可能性があると思うが。米国がデュランダルの要求をしてきた。

さらに特異災害務二課にハッキングを仕掛けてくる外敵もおり、米国も狙っているとも受け止められるがそれが全てとは限らない。つまり、ハッキングの出処もわからないだそうだ。まぁ極秘として動いているのだからそれを付け狙って情報を手に入れようとする輩がいるのも無理はないな。その極秘を日本以外の外側から狙ってくるのも。

 

翼も忙しいものだ。アイドル活動といい、ノイズ討伐といい。趣味や好きなことも我慢して、自分を殺しているのだろうな。

 

 

 

立花については平穏の日常からいきなり戦闘でノイズと戦う役目を果たされるというを突きつけられてもなお平然として立っている。

 

 

 

しかし、問題点は二つ

偽善者嫌いの正輝と立花響を鉢合わせしたら一体どうなるだろうな…不安しかないのだが。雑マスターは高町なのはのやり方が気に食わないことでボコボコにしていたがセイバーがやり過ぎだと注意されたのは聞いた。しかし、彼女の場合はそれに近いようなもの。正輝が彼女の発言によってプッツンとキレなければいいが…

 

 

 

そしてもう一つ。転生者の強欲によって被害者に晒されたら彼女の人格が壊れかねないということだ。今のところ敵側の転生者も普通の転生者達も仕掛けてこない。

 

 

 

次の日の夕方

地下鉄でノイズを検知したとの連絡がきた。立花は未来と流れ星を見るという約束をしている。私だけで行こうか(一応正輝を集中的にボコボコにしたい)と言ったが…彼女も行くことに。

 

私にはノイズとの戦闘に行く前に携帯とイヤホン式の通信機を持って行くようにと言われており、立花達のように聖遺物をまとった後に通信機が耳にあるから私にはできないからな。

 

[立花さんが戦闘中です!これから黒沢さんが駆けつけてきます]

立花の方が近く、私は後から彼女の方に向かった。彼女は先に戦っているそうだ。

「地下鉄か…」

 

来てみれば、彼女も戦っている。

ちゃんと倒して進んでいるな。やればできるじゃないか。

 

さて、試しに彼女の使っていた天羽羽斬を使用してみるか。ここにいる数量のノイズを相手にどこまでこの武器で戦えれるか。

「立花。君はあのブドウのノイズを蹴散らして欲しい。それ以外は私がやろう。」

「でも黒沢さん一人で…」

「安心したまえ。そう簡単に倒されないさ。投影開始!」

ノイズが襲いかかってくるがなんのことは無い。怪物の相手など幾らでもやっていたから造作も無いのだから。

「佐々木小次郎の使っていた物干し竿よりは短いが…この雑魚相手で十分に戦えるだろう。」

人型ノイズが襲ってきているが、中には両手に刃を持っているものもいるな。だがここにいるほとんどのノイズは近づいてばかりだな?ワンパターンなのだが?

「こんなものか?単調な攻撃ばかりだな?」

 

両手に刃物を持っているノイズは突っ込もうとするが私はそれを除けて斬りつける。集団で飛びかかってくるがそろそろ少し本気を出すか。

 

 

投影開始(トレース・オン)

 

聖遺物に関与している大量の剣で防ぎ、防いでいる間に奴らを葬る。

 

「終わりだ。偽・螺旋剣(カラド・ボルグ)

 

目の前にいるノイズは殲滅した。

さて。立花も終わったころ…

 

 

[大変です!黒沢さん‼至急立花さんの方へ急いでください‼]

 

む?急ぐか。どうやら正輝と立花達と合流した頃か。奴がどう行動するか見ものだな。まぁ、奴を斬りつける目的は実行するけど。

 

******

「わ、私にだって守りたいものがあります!」

私はどうあっても彼女と協力する気になれない。奏の代わりとして彼女と協力して戦うなど…

「んで?どうするんだよ?」

 

第三者の介入に驚いて私は声がした方向を向けた。あれは!ネフィシュタンの鎧とあの男は…⁉二年前の‼

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編44話少女が抱く剣の心と防人はいつしかポッ○ーかSA○URAIになる(戦姫絶唱シンフォギア)

「おいこれ風鳴 翼のキャラこの話で完全に崩壊するだろ」

いやーなんてゆうかこうなってしまった。

「ファンに謝れ」

反省はしている。だが後悔はしていない!

「いや謝れよ!」

 

 

警告‼

WARIMG‼

 

 

風鳴 翼さんはタイトル通りSAKIMORIからSAMURAIになります。

完全にキャラ崩壊します。

正輝に対して。

 

 

5年前

14際の頃の奏はノイズに襲われ、手負いの獣であった。長野県皆神山でノイズに襲われて唯一の生存者であった。休日であったために家族を発掘現場に連れて行き、襲われた。あの頃の奏は自分自身で仇を討つと言って、力を要求した。その役目である二課がなんとかすると言っても。

「眠てぇこと言ってんじゃねぇよおっさん!あたしの家族の仇はあたしの手で討つ!あたしにノイズをぶち殺させろ‼」

その目は憎しみに満ちていた。

家族を殺され、元凶であるノイズを憎み命を落としても構わないような発言をした。

 

 

それは君が地獄に落ちることになってもか?

 

奴らを皆殺せれるのならあたしは望んで地獄に落ちる!

 

 

弦十郎は抱きしめた。彼女は戦うことを決め、その身を地獄に投じた。そうするのは闘う年齢において幼過ぎるからだ。

 

 

ノイズとの戦いを望んだ少女はまず、戦うために第三の聖遺物ガングニールに適合性させるために薬物の投与を繰り返している。けれど、適合反応されてなく長くなりそうだったけど突然、首筋に大量の薬物の投与をした。それは余りにも危険で、命を落としてもおかしくない行為だった。口と耳から大量の血が吹き出し、倒れた後に私が近づこうとしたら。大量の血が手に張り付いていた。その時、最初は彼女に恐怖心を抱いていた。

 

 

適合率が飛躍的に上がっていき、そして実験の末。奏は生まれながらでなはなく、自分の力で聖遺物を手に入れた。

 

 

 

 

その後、シンフォギアを纏った私たち2人は幾多のノイズとの戦いに、奏は復讐心を持ちながら戦っていた。その頃は付き合いずらかったけれど2人で一緒に戦っていった。そして段々と戦っているうちに助けられた人が歌が聞こえて

 

 

 

「ありがとう!瓦礫に埋れてもずっと歌が聞こえてたから諦めなかった。」

 

 

 

その言葉に復讐心が薄らいでゆき、歌で人を助け、笑顔にさせることに熱心になっていた。

 

二年前のLIVEで薬の服用せずに歌い、何事もなかったと思っていた。ツヴァイウイングの惨劇。

 

 

そして…最後に絶唱で死ぬ覚悟を決めてノイズを倒そうとした。

アイドルの仕事を一緒にしたい、もっと奏と一緒にいたかった。

消えて欲しくなかった。

 

 

「歌っては駄目ぇぇ‼」

 

その瞬間不審者が現れた。

 

余りにも予想してなかった第三者の介入。突然現れたその不審者が物理攻撃が効かないのにどこからか分からないところから大量の剣が降ってきて、それによってノイズを殲滅し、奏を連れ去られ、生きているのか死んでいるのか不明だった。

 

 

「変な不審者に奏を連れていかれたぁぁぁ‼」

 

私の思考が停止した。

 

どうなったの?

奏は?どこに行っちゃったの?

絶唱歌う筈なのに何で聞こえないの?

 

 

男は奏を連れ去った。影から人が出てきて抑え付けられて、何もできなかった。

 

 

 

特異災害対策機動部ニ課が彼らの行方を探しているけれど全く見つからなかった。

 

私は辛くて、悲しくてたまらなかった。どこにいったの奏?

 

 

 

それでも、私は剣であらなければならない。一人でも頑張って立てる。奏の代わりに私が頑張るんだ。

 

死んだのかわからない。

生きているのかもわからない。

 

そんな不安と決意を抱えて…

そして、現在。

 

二年前のネフシュタンの鎧。

奏をさらった不審者。

不審者との再来。

その不審者はノイズを倒せる。

 

 

関わりのある幾多の謎が今ここに現れ、二年前に解明されなかった事件が点と線で結ばれていっている‼

 

この残酷な巡り会いは心地いい!

 

けれど…男はその空気を無茶苦茶にした。

「あの男だけは関わりたくありません!」

「つ、翼…お前の気持ちもわかるが…」

私はあの男に憤りを感じた。

その男はあろうことか戦場の空気をぶち壊しにした。

「…あのような言動をした男と目を向けて話せと?」

「うぐっ…」

私は絶唱を使うつもりだった。

なにも失わせないと剣に誓った。

なのに。

私は知らない。

この後決して折れはしないと誓ったのに誇りも魂も全てを粉々にした人がいた。

 

 

 

ーーーーーー数分前ーーーーーー

 

ネフィシュタンの鎧の少女とあの普段着でジーパンの着た男性。

もしかしたら彼は二年前の事件に関わっている。私達のような機密で行われている組織と相対している。関係ない訳が無い。

「一つ聞きたいことがあるのだけれど…貴方は指名手配の不審者なの?」

「ブッ⁉ゲホッゲホッ‼」

「おい!どうしたんだよ!」

その反応はやはり連れていった犯人なのか⁉だとするのならば奴を!

「…いや知らねーよ」

「嘘をつけ!貴様そっぽを向くな!」

「黒沢さんに教えてもらったんですが…この人でその証拠に彼は戸惑っていると言われました。確かめてみろと。」

この男が奏を連れ去った犯人なら…どこに監禁した!どこに連れ去った!色々聞き出して奏を連れ戻させてもらう!

 

*****

 

あたしは今、気分がいい。

今日は楽しく話せていた。だから早くこいつをぶちのめして帰ろう。てゆうか正輝あんた敵の前でゲームとか舐めすぎだろ。

(忘れてなるものか…

 

 

奏の行方不明と[パッパラータラタラタッタタララ〜]奏の残していったガング[タララ〜タララ〜タララ〜タンタララ〜タララ〜タララ]

 

 

おい‼‼‼その音量どうにかしろ!それ以前に無視するな!」

てか音量であんたの歌少ししか聞こえないんだけど。あ、もしかして正輝はあの女の声を聞こえないように無茶苦茶にする騒音器?

すんごいKYなんだけど…

「あ、わりわり。音量消しとくわー。え、えーとなんのことでしたっけ?」

「そもそも何でこんなところでゲーム機持ってきてるんですか⁉」

何かピンクの玉みたいな生物が動いて戦うゲームだったっけ?でも結構可愛かったな…ってそうじゃなくて!それに今回のことについてはあたし一人でなんとかできるでしょってフィーネに言われたからな。けどこいつにも仕事してもらわないと。てゆうかあの指名手配の不審者ってお前だったとはな。気にする必要はないが。

「お前はあいつの捕獲を頼んだぞ!「ガンバレヨーオレミマモットクワ!」お前は呑気にゲームせずに手伝え‼」

ま、正輝の協力無しでも大丈夫か。完全聖遺物じゃああの女とは桁違いに強いから敗れる事なんてねーし。あとさ…なんであいつ戦いを止めようとしてんのさ。

「やめて下さい!翼さん!相手は人です!同じ人間です!」

「「「戦場(いくさば)(せんじょう)で何を馬鹿な事(言ってんだ!アホか‼)を‼」」」

あたしの考え敵側も一致って。

正輝もハモってたし。

「貴方達なら気が合いそうね!」

「だったらあたしらとじゃれ合うかい!」

「俺無理だ。只今ゲーム中です。」

「なんでみんな意見が合わないの⁉」

意見が合わない以前に互いに武器を向けてんのと完全に敵対してる時点で無理に決まってんだろ‼

「貴方もゲームなんてしてないでこの二人を止めて下さい!」

「だが断る。」

「な、なんでですかぁ⁉」

これでこいつの意見に同意してたらぶっ飛ばしてたけど。まぁ正輝はそういうのありえないって言ってたからな。てゆうかあれもう無視してゲームするつもりだろ。そんでもってあたしが捕獲と束縛用のノイズを杖で出して話し合い主義の確保完了っと。

「そんなぁ⁉」

いい戦いになるけどやっぱりポテンシャルが違うから簡単に吹き飛ばせる。あんたのようなアイドルが魅せると思ったら大間違いなんだよ‼

「いいぞいいぞー」

「その子にかまけて私を忘れたか!」

あんたは主役じゃないんだよ!

この場の主役はこいつをかっさらうことだ!

「鎧も仲間もあんたにゃすぎてんじゃねーのか?」

 

小刀を飛ばしてきたけどちょぜぇんだよ!

簡単に吹き飛ばされて。

何度もやられて。

 

「まるで出来損ない」

「そうだ…私は出来損ないだ…奏をこの男に無理矢理連れていかれて…無様に私は生きている。

 

 

私は…何もできなかった‼

その場にいることしかできなかった‼

 

 

 

 

 

ならばネフシュタンを取り返し、このようなふざけた男に一矢報いる!」

「え?なんで俺?」

あんた?あのアイドルに何かやらかしたのか?あたし知らないんだけど。

「え?これ俺も含むの?」

「「当たり前だ(です)!」」

とにかく正輝が二年前のネフィシュタンの事件で一体何があったかお前が何をしたかは知らねーが。

「…あっそ。後悔はくたばった後にでもほざいて…」

あれ?身体が自由に動けない…

「なっ⁉」

こいついつの間に影抜いを⁉

あたしが奴の小刀を吹き飛ばしたあの時か!

「夜が明ける前に決着をつけましょう。立花!あなたに見せてあげる!防人の生き様を!そしてその覚悟を!」

こいつまさか…歌う気か⁉やばい…この至近距離で絶唱を…歌ったら。任務遂行どころじゃねぇ…

ネフィシュタンの鎧が身体を食い破って…

 

*****

 

黒沢の奴チクリやがった。

黒沢後で盾にするから覚悟しろよ。俺は今懐かしのゲームボーイアドバンスの「カ○ビィーの鏡の大冒険」をしてもうすぐステージがクリアするのに…

 

あぁぁもももぅぅ!

もう少しで決着つけれたのにぃぃ!クリス油断すんなよ!

コホン…下らない話は後にして。

翼はもう絶唱を使い倒せないクリスを倒すらしい。油断すんなって散々言ったのに調子に乗って…仕事が増えたじゃないか。

 

俺は転生者がいるかどうか確認してみたら周りを囲んでいた。

漁夫の利を狙う気か?

とっくに見え見えなんだよ。

(start up)

「一撃で潰す!」

クロックアップシステムじゃないが充分だ‼殺者側の転生者の能力はさっきシャドーとスキルの気配遮断を利用してネタバレだから対処できる!

 

 

「ぐっ⁉」「がはっ⁉」

「がっ!」「な…んでぇ」

 

襲いかかろうとしたこいつら4人全員を速攻で潰し、そしてぇ!

絶唱なんてさせるかボケぇぇ‼

翼の絶唱を止めさせてもらうぜぇぇぇ‼悪いがここでクリスをリタイアさせるのはまだ早…

 

 

ツルン

ゑ⁉すべったぁ⁉

ここでうっかり発動かよぉぉ‼

「うわぁぁ!何でぇぇ⁉」

それも俺の手は風鳴翼の胸をつかみとろうとしていた。

<time out>

しかし時既に遅し 。

俺の手は胸を直接掴んでいた。

「ぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」

クリスと翼の重傷の回避フラグのつもりだったのに…逆に俺の死亡フラグが立っちまったぁぁぁ‼

 

 

*****

 

 

この人は嫌なことを平気でやる人だ。異性に…お、女の子の許可無しで触って欲しくない胸を直接触られてる…

「つ、翼さぁぁぁぁん!」

翼さんが絶唱を途中で止められたけれど…顔が般若のような状態だった。

「あわわわわわ…」

そこには私の憧れていた翼さんが真っ赤と涙目になってその男を睨みながら刀を向けていた。私には何がどうなってこうなったかわからなかったけど一つだけわかったことがある。この人は翼さん…いや女子にしてはいけないことをしたことは確かだった。

 

 

*****

 

私は瀕死の重傷になる覚悟を決め絶唱をした。この男が戦場で娯楽をしていることに怒りを感じながらも鎧の少女と戦い、絶唱で倒そうとしたが急に身体が誰かに押されていつの間にか胸を掴まれた。

 

私は目の前の現実に目を背けたかった。この男はついさっきまでゲームをしていたのに人の身体の触ってはいけないところを触っている。気がつけば彼は私の胸を鷲掴みした。

「な、何をする‼」

「誤解だって!俺は絶唱をさせない様にしたたけだから⁉」

この男…どんな方法で近づいたかは知らないが

 

 

「触ったのか…」

 

胸を触られた。触られた事無いのにこんな形で触られた。こんなこと始めてなのに。

 

「はい!触りました!」

「ああ!がっつり触ってたぞ‼」

 

 

私の覚悟をこんな。

こんな形で。

「おい!お前どっちの味方なんだよ‼」

 

奴は…死にたいようだな。

こんな、こんな形で。

許さない…貴様だけは!

 

「貴様…」

「あ、やば…ちょっとヘルプ!」

「おい!こっちくんな‼ってかさっきまで異常に押されてるだと⁉」

 

 

ともかくこの男は…絶対に何が何でも斬り殺さなければならない!

「貴様‼」

「ヒィィィイ‼Σ(゚д゚lll)」

ほおっておけば彼はまたさらに私達を巻き込んだ破廉恥極まりない行動をする。この男だけは斬らなければ響が私と同じ被害者になる。ならば‼

「貴方だけはこの手で斬る‼」

ここでいっそのこと奏と私の仇をここで討つ‼歌が乱暴になり過ぎていても、奏が彼に服従することになったとしてもこの男は絶対に許さない‼

「怖い怖い怖いぃぃい‼歌が思いっきり乱暴過ぎるって⁉」

 

*****

俺はありのままことを話すぜ!

 

このままだと二人の命が危ない!

だから自分にも被害が及ぶ絶唱を止めようとして二人の危機を救ったぜ!そしたら片方が全力で俺を斬り殺そうとうとしてきた‼

俺は悪くねぇ‼悪いのは黒沢くんだ!といっても黒沢とはあっていないからなすりつけにはならないからな…くそったれぇぇ‼

あいつ会ったら即刻盾として役割を十分果たさせてもらうからな‼

「私の心は剣…ヒック私のヒック…うわぁぁぁぁあん‼

・゜・(ノД`)・゜・。

奏ぇぇぇぇ!胸を触られたよぉぉぉお‼」

ちょっと待てよ!だいたい俺助けた人でしょ⁉

「おかしいだろ!てゆうかさっきまでこいつと戦いってたよね?何で対象が俺になるんだよ!」

「貴方が悪いんです!」

「あいつの被害妄想だっつーの!」

 

ん?あれなんか黒いスーツに黒い肌に白い髪の…お前まさか黒沢⁉

「全く何をやっているんだ。翼。感情が荒々しくなれば当たる確率が低くなるのは分かっているはずだ。許さないのは分かる。

 

だから私は貴様の怒りを確実にぶつけるために、私も加勢する。」

「お前が黒沢か‼」

よぉぉぉし!黒沢‼ちょっと来いやぁぁぁあ‼お前には色々O☆HA★NA☆SHIしたいことが

「あ。なーかしたなーかした。」

「ちょっ!おま」

「男が女を泣かすとは余りに卑劣な奴だ。許してはおけない。

 

 

 

 

だから私と翼が奴を気絶させて、彼を連行しましょう」

正輝の表情→!?(・_・;?

待て待て待て待てアーチャー君⁉

君自分なにやってるか分かってんの⁉

「いや。だから誤解d…」

「どうやら彼がセクハラをしているということは奏にもあんなことやこんなことをして…そんな奴には罰するべきだからな。」

ちょっとおぃぃぃぃ黒沢ぁぁぁぁあ‼テメェ裏切ったなぁぁぁぁあ‼

お前一応俺のサーヴァントでもあるだろうがぁぁぁぁあ‼

「謝ってください‼」

こいつ!止まったら串刺しか斬り殺されるのがわかんねぇのか!

やばい黒沢君が余計なことを言ったせいで翼の標的がクリスから完全に俺を討伐することになってるし!

「この状態でできるかボケぇぇ‼」

「こいつには触れさせねーよ!」

よし!クリス!

このまま俺を守ってくれ!

そもそもお前の方が現時点で強い筈だから。俺の場合だと恐怖しかないんだよ!

「あ、あたしの親友だ!」

「そうだそうだ!」

「ほぅ?親友ならば奴の何か知っているんじゃないの?」

「と、とにかく私にベットで一緒に寝て色んな事を教えてくれた大切な人だ!」

そうだそうだ!ってえ?あのー…クリスさん?

この状況でその台詞をいえば翼は別の方を考えて…

「色んな…事…だと」

 

翼さんの脳内

単語ワード

ベット

色んな事

結果↓

自主規制

未成年は見ちゃダメだよ!

「らめぇぇぇぇぇええ!////」

終了

 

「貴方という人はどこまで…どこまで罪を犯せば気が済む!」

「いやいやいやいや⁉ってかクリス!というか誤解を招くようなことするな!違うからな‼」

「え?いや事実だろ‼」

なんかクリスの発言で翼さんさらに殺意むき出しになりやがったぁぁぁぁ‼クリスは事実を言ったけど翼の奴は俺が無知なクリスにセクハラ行為をしているって受け止めてるし!どうすんのこれぇ⁉これどうにかできるってレベルじゃないぞ!本気でヤバイよ!完全に敵になったよ!てゆうか俺が裏切ってそっち側に協力してもあんた俺を後ろから斬ろうとするよね⁉

 

*****

 

あり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ない

 

まさか…この男!

奏が彼の布団に⁉…あんな男に奏は強引に無茶苦茶に⁉

奏と奴とのベットイン⁉

「助けて…くれたからな?でも、こういうのは初めてだから」

「大丈夫。優しく、だろ?」

 

 

 

 

 

 

いぃぃぃゃゃゃぁぁぁぁあああ唖々阿亞‼

翼の顔

 

 

/|

||

||

][ヽ(;□;#)ノ

 

 

 

******

 

 

 

「お願いだからもうこの矛盾どうにかしてぇぇぇぇ⁉あとだから奏には何もしてないって何度も何度も言ってるだろーがぁぁ‼」

もういい加減にしろやぁぁぁぁぁあ‼おまえの件については不可抗力だから俺は悪くないってそう何度も言ってるだろぉぉ‼

「あれ?認めました?」

「あ」

「なるほどなるほど。奏を連れ去ったのは事実。か」

勢い余って言ってしまっただろうがぁぁぁぁ⁉おいどうするんだよこれぇぇぇぇ‼もうどうにも止まらないだろ!ある意味絶唱を使ったと同等の威力を放ってきてるし!

「消えサレェェエ‼」

避ける避ける避ける!

危な過ぎるわ‼

「胸も揉まれて

更に奏にセクハラをして

 

アイドルグループであったツヴァイウイングが穢されて…

 

 

ふぇぇぇえええん‼。

・゜・(ノД`)・゜・。

もう嫌だぁぁあ‼奏ぇぇぇぇぇぇえ‼待ってて!絶対仇を打つからねぇぇ‼」

「翼さんがあんなに泣いたの初めて見た…」

 

(クックック…切り刻もうと思っていたが気がかわった。翼は思う存分斬りまくれ。理不尽な要件を押し付けた私の苦しみを味わえ)

黒沢の奴笑こらえながら俺のこと馬鹿にしてやがるし!そんでもって魔法で念話使ってんじゃねぇよ!

け、けど。黒沢を恨むより翼の方だ。また襲ってきたら俺の命を狙ってくるのは違いない…こ、これ以上は仲間呼ばないと俺が死ぬ。絶対これ、SAMURAIにKIRISUTE御免される‼

「ち、ちょっとタンマ!」

電話で呼ぶ!

もう嫌だもう嫌だもう嫌だぁぁ‼

この人と戦ったらガチでやばいって⁉

「おーい!もしも…」

プツン…ツーッツーッ

切れるの早っ⁉

メールがあるんだけれど…え?何これ

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

凛…イチャイチャしていたので自業自得

セイバー…凛と同じ意見

士郎…ドンマイ。

さやか…ごめん怖い無理。

てへペロッ!

ほむら…その必要はないわ。貴方なら何とかできるわよ。失敗したら骨は拾ってあげるわ。

杏子…許せ。正輝。

巴マミ…ごめんなさい。私。スナイパーの超遠隔射撃の技術はないから…

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

あれ…積んでね?

黒沢くんと立花と翼対俺、クリス将棋で例えたらもう敵に飛車が4体もっているような気分だ。

「さぁ要件は…済んだか?」

俺は逃げ場がなかった。

彼女を見たら、今にも逃げたしたくなるような般若になっていた。

「おい…もう逃げるぞ‼これ以上この女と戦闘が長く続いたら後から援軍がくるからな!次の機会に連れ去るぞ!」

クリスの奴先に空飛んで逃げたなぁぁぁ⁉

こうなったら俺も逃げるんだよぉぉ‼

「あ、俺もちょっと用事があるので帰りま」

「逃がすかぁぁぁ‼」

「ぎゃぁぁぁぁあ‼」

 




一応服は知られますが、正輝はフードかぶっているので顔は見えていません。
翼さんについては彼が言ってしまいので、奏にもセクハラをしたということを知ってしまったため暴走中です。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編45話正輝「それでも俺はやってない!」(戦姫絶唱シンフォギア)

あの後俺は翼という名のSAMURAIに疲れ果てて寝ているはずなのに…そう、あの後俺は疲れ果ててぐっすりと寝ているはずなのに…なのに気づくと俺は被疑者席にいた。

 

なんでさ…

 

 

カン!カン!

 

周りにはいつの間にか俺の仲間が座って

 

「貴方はわいせつ容疑と痴漢罪にかかっている!」

え?なにこれ?

何で俺立ってんの?

目の前になんで神様いんの?

なんで俺被疑者席に立たされてんの⁉てか裁判官なんで俺の神様ぁ⁉俺寝てたよね⁉

何がどうなってんの⁉

「被告人!前へ‼」

「はい…」

 

 

被告人の方を見てみると青い髪と学生の服

の…

 

 

風鳴 翼がいました。

 

 

 

なんでおめーがいるんだよぉぉぉ‼確か精神ボコボコにされてアーチャーの念話によると休んでるよね⁉

 

「私は…ヒック…胸を揉まれて…更にエック…ツヴァイウイングを穢されました…」

「辛い経験をしたね風鳴 翼。もう大丈夫。彼をしっかり逝かせてあげるからね」

「俺が一番の被害者だろ⁉てゆうか裁くだよな普通⁉それも逝くの文字時点でもう結果見えてるよね⁉」

「私語は慎め!」

もうやだこの神様。そもそも何で俺裁判で立たされてんの⁉悪い冗談も程々にしてくれ…悪い夢から早く覚めたい。こんなの不当以前の問題だろ?

 

検察官

アーチャー、暁美ほむら、立花 響

、遠坂凛

 

うわぁ…嫌な予感はしていたけれどこいつらか…立花は余り酷く言わないからどうでもいいとして…アーチャーと遠坂についてはもう嫌な予感しかない。

「全く神様の言う通りだ…風鳴 翼は正輝に無理矢理胸を触られて挙げ句の果てには…

 

 

 

しかし、正輝は更に罪を犯している!」

「いや覚えが無いんだが?」

え?何か俺悪いことしたっけ?

確かシンフォギアの介入するまでの間は反省はしているけれど。

俺まだなにかしたっけ?

「勝手に私と衛宮を偽名にさせたのと幼女と結婚するロリコンの罪もある!」

それまだ引きずってんのかよ!それと、結局お前はそれを強調したいだけだろうが!あと誰がロリコンだ‼絶対に結婚なんてしないからな‼

「令呪を持って命ずる!自害しろ!アーチ「やめなさい」」

 

 

暁美ほむら

「何か無理矢理こっち側にされた」

「ほむらは俺が何か悪いところはないよな?」

あー良かった。お前を怒らせるようなことはしてないし、目をつけられて俺を憎んでいるわけでもなく。特にまどかを傷つけるような事してないし、おまえを怒らせるようなこと…

「どうあっても女の人の身体を無断で触るのはセクハラ容疑で逮捕されるわ」

「お前どっちの味方だよ!」

いやあれ不可抗力!狙ったつもりでもわざとでもないからな!それこそこっちの仲間に女子が多くて欲情していると言っているのと変わらないだろうが‼

「いやあれは誤解d…「なら貴方が女の子になればいいじゃない」は?」

は?何と言った?

女の子になれ?

 

ほむら異論

 

ある例え話をしていた。

ある山奥に大きい城がありました。夜の最中に、かん高い二人の喘ぎ声。二人の禁断の愛を育んでいた。しかし、大きな壁があった。同性愛禁止という名の大きな壁が。

 

「例え話無茶苦茶だろ…」

「黙って話を聞きなさい」

 

1人のピンク色の少女と黒髪のロングの少女の愛のせめぎ合い。しかし‼大きな難題が立ちふさがる!同性愛結婚禁止令が‼‼‼

この国での規制というルールが彼女らを苦しめている‼

 

「ほむらちゃんのこと好きだけど…この国では」

「大丈夫よ!愛があれば!」

「ほむら…ちゃん。激しぃよ////」

 

 

 

その壁をぶち破り、断崖絶壁を乗り越えていき遂に同性愛が許可されました。その愛は綺麗で過敏で不純もなく。純愛で紅い唇を互いに重ね合い、激しく、自分の身体も重ね。遂に彼女らの潤愛で世界は平和になり、こうして二人仲良くベッドインして平和に暮らせました。

 

 

 

 

 

 

そして愛は世界を救い。

私とまどかは結婚し、永遠にそのお城で暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

 

 

ほむらちゃぁぁぁあん‼

まどかぁぁぁぁぁあ‼

 

 

 

 

Justiceここに完結

百合レズEND

いままでありがとうございました‼

 

 

 

 

 

「ハイ!速攻異議ありぃぃぃぃぃい!お前も同罪だと思います‼(怒)あとこの小説終わらせようとするな‼そもそもこの小説のジャンルに百合もレズも無いからな!」

何勝手に雰囲気でおわらせようとしてんの⁉終わらせねぇよ‼終わりなんて言わせねぇよ‼まだ続くわ‼てか、この物語を百合で終わらせようとするな!

「その必要は無いわ!何故なら百愛と異性のLOVEは別物だもの!(ドヤ顏)&(キリッ)」

「思いっきり同罪だ‼」

終わるとかの嘘ネタもうこれで終わりにしろよ!この小説もう終わりだって?嘘だから!まだ続くから‼

 

立花の場合

「翼さんに謝ってください!」

あーこの子か。

確かにいたね。正輝さんと翼さんの二人で事情を話せば良いよって先に言えよ。俺にも悪気があったわけじゃないってのが証明されるし。だからと言って俺が謝らなかったら謝せるようにするだろうからな。すごく面倒だな。

「そりゃぁさ。謝るけどさ…あの様子で許すと思うか?」

さっきから翼さんの目が俺の方を見て結構鋭いんだが。すごい怒ってるよね…

「それでも謝って下さい!」

 

けどな…怖いんだよね。

接しづらいんだよね…いやあんなことがあった時点で顔合わせづらいのもあるけど。んでも、俺にも非はあったし、こればかりは謝るか。

「分かった。あの時はどうもすみませんで…」

飛んできた小刀が俺の首筋を通り過ぎた。うん顔色が真っ青になりました。マジで鳥肌立ったぞ⁉

謝ることもままならないのか⁉

「…すまない。手元が狂ってしまった」

「やっぱあんた俺を殺す気だよね!これ‼」

いやこれ謝る以前に殺されるわ‼

無理だよこれ!謝る以前の話だろ!謝る事も許されないのかよ!

 

結論

無茶な謝罪要求

 

遠坂凛

「あんたも苦労しているわね?こんな公平でもない裁判に立たされて、風鳴さんに訴えられて。まぁ不運だと思って。」

「不運もなにも元々これ避けられない不運だよね?俺に勝ち目なんてないよね?そもそもこれどんなに無罪を主張しても確実に有罪だろ‼裁判官はおろかこの裁判自体問題だから」

遠坂はスーツを着てるし、なんか資料とか色々右腕に抱えているし。いつからお前検察官のようになったんだよ。

「まず理論上から話すわ。

 

 

(時間がかかるので略します)

 

 

つまり一方的に男性が悪いという印象だけが残るわ。正輝が高確率で無罪になることなんてあり得ない。つまりよ…あの時点で」

「…お前。いくらなんでも俺に憎悪感じてるよね」

よくそんなに調べたよね?

いやなんていうかさ思いっきり弁護士には向いていないような気がするんだけど。検察官側だよ完全に。でもこんなふざけた裁判で凛がそんな積極的なわけ…

「あーあとこれお金。よく頑張ったからサービス。」

お金で釣られたのかよぉぉぉぉ‼

おい目が$化しているぞ‼お前そのために検察官側に行ったんかい!

「ありがとうございます〜♪」

「ふざけんな!この赤い悪魔!赤鬼‼鬼畜女‼」

「誰が悪魔じゃゴラァァァ!」

「ぎゃぁぁぁぁぁ‼」

ちなみにさっきの暴力行為は違反として検察官が不当なことをしているので連行されるのだが。

「え?遠坂さんは正輝になんかしたっけ?見てなかったから無効です。」

「このエセ裁判官か‼」

見て見ぬふりをしやがった。

 

弁護士

雪音クリス、士郎、セイバー、美樹さやか、巴マミ、鹿目まどか。

「以外と多いな。」

「正輝は悪くねぇ!あれは正真正銘の事故だ!」

マシなのがいて良かった。

クリスは俺の味方だもんな!

弁護人が多くて本当に良かった。クリスは性格が真面だからシンプルな答えを言ってくれるだろう。

ありがとう俺の親友‼

「不可抗力という方法で性欲を出しているだけだ!」

そうそう。そうでなかったら船で女子を襲っているし、そんな風に俺は統一されていないんだよ…っては?

「ちょっと待てぇぇぇ‼お前それカバーどころか俺が窮地に立たされる台詞だからな‼弁護じゃないからなそれ‼‼」

ダメだ!期待した俺が馬鹿だった!シンプルな答えじゃないって!弁護でもないし!

「もし、性欲が収まらないなら私の身体を使ってあげる…それが一番合理的で堅実的だ!」

「合理的でも堅実的でもないから!つかあれは本当に事故なんだって‼」

やっぱり脳がどうかなってるし。

神様の野郎‼

一体クリスに何を一服盛らせた!

「それもいいな…////もうがまんできないって襲われて…感じまくってえーと…(妄想中)////お風呂がいーい?私は…えへへへへへ///」

「クリスが壊れた( ;´Д`)」

 

結論:クリスのキャラ崩壊

 

士郎・セイバー

「俺は正輝は悪くないと思うけど」

「はい。そもそも正輝がそこまで変態に陥っているわけでもなく、そんな下らないリスク背負うつもりは本人には無いでしょう」

喜んでいいのか悪いのか分からん。まぁ変なことしてないし。

「それに…俺にはセイバーがいる」

「し、士郎…///」

「リア充死ね」

「貴様が言うな。堕天使二人いるだろ」

 

 

結論:リア充

 

 

ミッテルト・レイナーレ

 

 

「正輝…なんかやっちゃったね」

「大丈夫。私たちは蔑んだりしないわ。ただね…」

ドン引きされなくて良かった。

堕天使達まで引かれたら俺もうショックだからな。んでも二人とも赤くなってるけど…

「ミッテルト、レイナーレに、4人の魔法少女と結婚でいいんじゃないのでしょうか?」

神様一体なに吹き込んだ。

クリスだけじゃなくレイナーレ達にまで。

「一夫多妻でもいいよ!あたし受け入れるから‼」

「う。うちもだよ‼」

「それじゃあ重婚で解決!」

「神様あんたいっぺん地獄に落ちろ」

 

結論:一つのうっかりは俺への勘違いを伝染させる。

 

 

鹿目まどか

目を合わせてくれない。

嫌われたわけじゃないけど…なんか誤解されてる。俺がどスケベって勘違いされてる。

「スケベかもしれないけど…正輝さんも多分色々今詰めて頑張っているし、そんな簡単に自分を被疑者にすると思えません」

やべぇ綺麗だ…なんと言うか女神だよ。感動物だよこれ。

畜生…目から何か液体が…

「正輝さんが痴漢なのは反対だけど…正輝さん」

「な、何か?」

「うっかりのセクハラはいつか誤解が誤解を呼んで、大変になるとね…他の周りを誤認させて、警察に連行されちゃうよ?」

綺麗でマスコットキャラクターをしているまどかは現実で最低なことはやっちゃいけないのをよく知っている。

「肝に命じときます…」

結論:綺麗な事実

 

美樹さやか

「全部が全部正輝が悪いってわけじゃないしさ。もう一度考えてみてよ?」

さやかが馬鹿じゃなくなった。

よしいけさやか。その調子で俺を弁護してくれ。

「まーあたし的には

 

 

(しばらくお待ちください。)

 

(長いので早送り+さやかの自己的な感想)」

ん?だんだん聞いているとそれって…弁護じゃなくてただの個人的感想だよね?

「結局俺の弁護されてないよな‼」

「ごめんごめん!」

「やっぱりお前ホント馬鹿だろ!」

 

 

結論:さやかis varyフーリッシュ

 

佐倉 杏子

只今、妄想中。

「さやかぁぁぁぁあ‼////」

「杏子ぉぉおお‼///」

 

 

 

 

ほむらと同じ以下略

 

現在裁判中

「さやかぁぁ////」

「あーうん。ほむらと同類ね。分かります」

 

結果:ほむらと同類

 

巴マミ

「正輝さんの心は純白だと思うわ。だって正輝さんの仲間達のほとんどは女子が多いでしょ?」

だからそういう真面なの先に言ってくれよ。みんな弁護という割にはそういうことを言わないからさ。

「それで正輝が変態だったら正輝さんの仲間にいる私達女子は嫌ってる筈よ」

「す、凄い」

お前が弁護側で良かった。

いやその理由が一番適切だよなんで言わないんだよ。いやーこれで俺は無罪は確定かn…

 

「待て!巴マミ‼‼そんな男を簡単に許してはいけない!」

【反論‼‼】

 

 

なんか黒沢の奴他のネタまで突っ込んで反論してきたぁぁぁ‼まだ何かあるのかよ!今弁護側の論議だよね⁉介入とかあり⁉

「マナーぐらいは守ったらどうなの?」

「すまない。けれど納得できないところがあるのだ」

 

お前の納得できないところって対して俺を否定するしかないものばかりだろ!

「そもそも正輝の仲間が女子ばかりだから耐えていた性欲が暴発したのだ‼」

お前大概酷いな⁉もう一回令呪で自害しろって言われたいのかよ‼

 

「その言葉斬らせてもらうわ!」

【論破!】

 

マナー守れとか言っているお前もノリで使うんかい!そもそも、お前ら言ってることもやってることも矛盾だらけだよ!てか、論破早いなおい!

「もし仮に正輝さんがそんなものには興味がなく。

 

 

女に興味が無いのだとしたら?」

「いや!現に正輝の仲間は女子ばかりだ!」

興味あるなしを勝手に決めんじゃねぇよ!発言だけでキャラ設定も自由自在かあんたらは‼

「…あ!そういえば面白かったわ。あのキ○肉マン漫画」

なんか俺の性格設定を変えるとか、もうこれなんの議論してんの⁉漫画の話とか、もはや俺関係ないよね⁉

「あー言いたいことがあるのですが。貴方方の弁護士達のその胸です。何故そちらの弁護士の女の人は巨乳なんだ!」

神様。今のはあんた言っちゃあいけないこと言ったよ。そんな発言を全国にしてみろ。全貧乳女子を敵にまわしてるから。

「「‼///」」

「今すぐ宝具を使ってよろしいでしょうか!」

「どいてまどか!私の大切な貴方を侮辱したその神様野郎を殺せない‼」

「怒っちゃダメだよほむらちゃん!私もあの人を許したくないけど!」

「うん。これはキレて宝具と兵器使ってもおかしくないから」

 

ここにいるまどかとほむらが殺気立ってんだけど。

 

 

結論:真面だったのに後から中二病全開。何もかも台無し。

 

議論終了

カンカン!

 

 

「そもそも何で俺の神様が裁いてんだよ!」

「バイト〜」

バイトでやってるの⁉人を裁く職にバイトで入れる裁判官って酷すぎるだろ‼

「お前ら最悪だなぁおい⁉」

 

 

ーーーーーーーーーーー

判決

結論それは有罪!

これにて話し合いで解決!

良かったね風鳴さん‼

ーーーーーーーーーーーー

 

「ふっざけんなぁぁぁあ!控訴に決まってんだろ!理不尽すぎるわ!それ以前に議論つっても被害妄想をばら撒いただけだろうが‼」

立花もまどかと声一緒ならこんなの絶対おかしいよって否定しろや‼まどかの方は慌ててるし!

「貴様…これは公平だ!これで奏と私を穢された罪を償え!」

たからあれは自分の意思で穢したつもりなかったし‼だいたいあれ不可抗力つっているだろ‼

「お願いだから真面な誰かがこの裁判自体間違ってるって突っ込んでくれよ‼」

「議論には被疑者以外の介入者達は自分の主張や百合、愛、空想、妄想、幻想、仮想などのそれらの主張を言える。つまりなに言ってもOKなわけです。ワシが決めた」

それじゃあ俺以外は何言っても裁判上問題無し⁉自由過ぎるわ!

それじゃあ不可抗力って正論も無理だろ!いやどんな事実論でも無理だよねこれ。

「そんな裁判認めるか‼お前絶対ドS性が酷いだろ!もうそれってどの道俺の場合議論しなくとも有罪だよね⁉裁判関係ないよね⁉」

てか、勝手に無視してなんか刑罰を言おうとしてるし!なら控訴しても勝ち目ないだろ!

「ゲイ化の刑に処する!」

「んな刑あるかぁぁあ‼」

何がゲイ化の刑だよ。

ふざけんな!そんな刑あるわけがないだろうが‼

「勿論ワシが決めた。やっぱりほむらの印象がでかかったね?あ、はい。アーチャーくん。これサービス。」

「どうも」

お前もお金で釣られたんかい!

もはやハメただろ!不当以外の何物でもねぇよ!

「お前ら人間じゃねぇ‼この裁判自体が間違ってるし!あんたら専用の裁判でしかないよね‼」

「さぁ連れてゆけ!そしてその男に同性愛を分からせろ!」

「ふざけんじゃねぇ!やめろぉぉお!俺は…俺は…

 

 

 

 

 

 

嫌だぁぁぁぁあ‼‼あり?」

「うるさいぞ…正輝…」

俺の目の前には天井とすぐ横で寝ているクリスが目をこすりながら起きてきた。それにしても…疲れた。

「夢オチで良かった…」

もうあんな夢見たくない。あんなにみんなの性格がぶっ壊れるのはもうごめんだ。そして人生の中であんな理不尽で史上最悪な裁判をされるのはもうされたくない。

 

 

*****

翼さんが歌うことはなかった。

けれどあのまま歌っていたら翼さんが重傷になることが分かっていた。なのに…

「翼さんが自ら望み歌おうとしたのですから」

私は何もできなかった。

翼さん泣いてた。命を落としても絶唱を歌う覚悟で戦ったんだ。見れば心をズタズタにされて大泣きしている翼さん。何もできなくて、何もしてあげられなかった。

「二年前のノイズの事件でノイズの被害を最小限に抑えようと奏さんは絶唱を解き放とうとした。奏者への負荷を厭わずシンフォギアの本来以上の力はノイズを破壊しようとしましたが、謎の不審者がノイズを撃破し奏さんを連れていかれました。」

「それは私を助ける為にですか?」

「奏さんの穴を埋める為に翼さんは恋愛や遊びを覚えず、自分を殺して一振りの剣として生きてきました。そして、今日剣としての使命を果たす…はずたったのですが連れ去った犯人に止められてしまいました。しかし、翼さんは奏が死んでも絶対に心を折れてはいけない、自分を殺して強くあり続けています。奏さんが生きているかどうかはその犯人に聞かない限り、分かりません。彼の突拍子な発言でまだ奏さんが生きているかもしれないという希望があって…嬉しくて泣いていたのかもしれませんね。

 

 

不器用ですよね。それが風鳴翼さんの生き方なんです。」

「そんなの…酷すぎます。そして翼さんのことをなんにも知らなくて…奏さんの代わりになるだなんて」

私の奏さんの代わりにはなって欲しいなんて緒川さんも黒沢さんも。誰も思っていない。けれど、

「ねえ響さん。奏さんの代わりになるなんて私も、どこの誰にも望んでません。

 

貴方に頼みたいことがあります。

 

 

翼さんのことを嫌いにならないで下さい。翼さんを世界で一人ぼっちにさせないで下さい。」

翼さんを嫌いにも世界で一人ぼっちにもさせたくないとこの時約束した。

 

結局のところ私を連れ去ろうとする理由は分からないけれど。それが何を意味しているのは

 

 

「個人を特定しているなら内通者がいるということだ」

「内通者か…」

「どうしてこんなことに…」

 

内通者。

この中にあの鎧の少女と男の関わりのある人が情報を伝えていること。だけど…

 

「私が悪いんです…二年前も今回のことも私がいつまでも未熟なばかりに翼さんが。翼さん。泣いていました。強いから戦ってきたわけじゃなく誰よりも泣きながらも感情を押し隠して強い剣であるが為にずっとずっと一人で…

 

 

私だって…守りたい物があるんです!だから!」

 

 

 

学校で親友である未来に昨日流れ星見れなかったり、私が隠し事をしているのをきづかれているけど、自分で考えたい。これは自分でどうにかしないといけないことなんだ。

 

「考えても響は響のままでいて、私にとって響の代わりなんていないから。」

 

未来のおかげで自分を見失うことなく私のまま歩いてゆける。

未熟で終わりにしたくない。

ノイズと戦って、明日の朝に修行を頼もうと弦十郎さんに頼んで、戦い方を教えてノイズから逃げずに立ち向かえるようになりたい!

人を守るために。

 

 

夕方ごろ。

私は教科書を忘れて持って帰ろうと教室に戻っていたけど翼さんの機嫌が悪いのかな?

震えているというか。

「あの…翼さん。どう…⁉」

私の目の前には翼さんの机には折れたシャーペンの芯が散らばって、私は急に翼さんが誰かにいじめられているんじゃないのかと本気で心配になった。

 

*****

 

 

「嫌だ…弱虫でもいい!だから…一緒にいてよ!」

「あとさ…思いっきり歌うとお腹すっごい空いてしまうんだ」

 

今度は邪魔はいない。

周りを見渡してあの男がいないか確認したら駆けつけた。私が奏を助けなきゃ。

 

「奏で「俺はとんでもないものを盗んでいきます…」⁉だ、誰‼」

奴がそばにいた。

見渡して誰もいなかったのに彼がすぐそばにいて私は影から現れた人型の影に動かないようにされた。

 

「それは…天羽奏の全てです!というわけでお持ち帰りぃぃぃ‼」

 

 

奏の手をつかんだあと、奏の身体が回復して、元気になって元どおりになったけど。その姿は戦闘時の格好ではなく、花嫁姿でお姫様抱っこさせられている。

 

「フハハハハ!返して欲しかったら俺を倒して見せろよ!まぁ?豆腐メンタルのおまえには無理難題だろうけどなぁ!お、さては怒っているか?俺が許さないのか?お?青ざめたか、それとも眉間にしわを寄せたか翼?

図星なんだろう?ズバリ当たってしまったか…なぁぁぁぁ⁉︎」

「あ、あたしら…こいつと結婚することになっちゃってさ…悪いな翼。でも、あたしは新しい人生を進むから生きるのを諦めるなよ!」

「奏ェェェェエ‼」

 

また壊した。

あの空気を、状況を、私の意志を、

 

 

思いっきりぶち壊された。

私にとって彼は徹底的に斬り刻む敵といっても過言ではない。奏がたとえ無事で帰ってきても奴だけは許せないと心の底から思っていた。

 

次会う時は絶対に斬りつける…奏を穢した罪は重い。

許さん…許さんぞ‼

 

「翼さん!どうしたんですか⁉」

「うわっ⁉た、立花か…どうした。」

「あのっ‼私…誰かが翼さんを嫌がらせでこんなひどいことをされたのか心配だったので!」

 

黒沢さんと立花の二人と協力して…奴を絶対この手でこの手でこの手で…

 

倒す‼‼‼

「あー…まさか彼のことですか…翼さん。」

「⁉立花…なぜわかるの⁉」

「翼さん見てて小声に出しながらシャーペンの芯を何回も折れさせてるんですが…」

⁉いつの間に!私の机の上がシャーペンの芯だらけに。私が苛立っており続けていたのか。思えば周りも私が変になっているのに不審がっている。

「昨日の今日ですから。でも私もあれは許さないと思います。

 

だから翼さんの代わりにわたしが彼を倒して連行します…」

「…奴を殺すことに目が眩んでしまって、今の私が彼と会い、そのまま戦えば感情的になって、目的から外れたようなことを私はしかねない。」

そう。司令は彼と会えば怒りに満ちてしまい、自制心を抑えられなくなり。ノイズじゃないのに斬り殺すことになる。

「気を付けろ立花…奴は恐ろしい。そして私の代わりに頑張ってくれ。」

あの男を連行するのは立花に託すしかない。

「は、はい…頑張ります!」

それにしても私どうしてこんなに立花に親密になれたのだろうか。

 

*****

次の朝

どうも。アーチャーこと黒沢だ。

さて、立花が学校を休んで弦十郎の修行をしているわけだが。大丈夫なのだろうか?今私は調理室か探してご飯を作っており、ここで働いている人にも評判がいいという話にまで広がっていた。

 

そして、【特異災害部対策機動の切り札】とも言われておる。

 

料理は最優であり、ノイズに襲われても私がいればこの基地に襲ってきても倒せるので貢献度が高いのだ。

 

「あ!黒沢さん!弁当とても美味しかったですよ‼」

「いや。そっちも急用だったのだろ?しかし、必ずしも全員分まではいかないから翼さんのプロデューサーである緒川さんと最責任者である弦十郎さんを優先するぞ?」

 

正輝からの報告によると転生者は4人いたが、どうも早く倒せたらしくて、違和感があり、理由の一つとしては、倒された相手が俺が現われたら驚いた顔をしていることだ。

ひとまず、風鳴翼と立花響の監視は怠るなよと。転生者があっけなくやられる訳がない。何か裏があってもおかしくないで終わりとなった。

 

なぜ転生者はあんな丸腰の状態だったのか?能力が無いわけではなく防ぐことぐらいは可能なはずだろうに。

 

私はそう考えながら夕食を作っていた。

 

*****

フィーネは米国との会話中。どうやらソロモンの杖についてだろうだが手を組んでいる相手側にはソロモンの杖の覚醒については何も言っていない。昨日連れてくるだけなのに空手で戻ってくることに俺とクリスは叱られた。米国への電話の後、クリスは電気を身体中に浴び続けている。

 

 

フィーネだけがクリスを愛せれる。俺の場合は愛というより親友ってだけ。好きですとかという恋愛感情はまだなのだ。

 

 

 

痛みこそが人の心を繋ぐのよ。

それが世界を繋ぐ手段である。

 

フィーネとあいつが笑顔だったこと。愛というものは普通は純愛があり、異常なのが同性愛に人より物に対する愛が大きいのと片方が溺愛してもう片方が好きでもなんでもないというのもある。ヤンデレも厄介だが、こういう愛も厄介というものだ。特に、お互いヤンデレ同士でふたりとも溺愛しており意見が合ってしまえば誰であろうと止められない。俺がフィーネを裏切るにもにも難しかったし、雪音クリスのそばには絶対に俺がいなければ一人になるところを転生者達が襲ってもおかしくはない。

 

 

俺はネフィシュタンの鎧による副作用をどうにかする治療法なんてないし、仮に方法があっても俺が手をつけてはいけない。目をつけられる為フィーネのやり方に賛同するしかない。

クリスは利用されてるというのも気づいてはいない。俺が変な言動をすれば必ずフィーネはクリスより、俺を先に沈めるだろう。

 

 

雪音クリスは俺だけじゃなくフィーネにも愛している。二人の笑顔が俺を苦しませた。フィーネがクリスに対して間違っている教え方に俺は何も言えない。結論としては余計な詮索はフィーネが俺を始末するということになりかねない。

 

こうなれば従わざる負えない。

はっきり言って俺は苦心するしかなかった。

 

 

 

*****

ネフシュタンの鎧

 

個人を特定しているということは誰か内通者がいるということだ。

あの少女よりも、俺が気になっているのはあの男が謎過ぎることが多すぎる。何故彼も聖遺物無しでノイズを倒し、なおかつノイズに接触されても炭素にならずに奏者と同じ様に吹き飛ばされるのか。彼はどうしてあの少女を守るのか。天羽奏を連れ去った犯人はこの男だとしても、その発言は本当なのか?

「分からん…特にこの男についてだ」

そもそも彼の過去も住んでいるところも分からない。だからと言って学校に行っている経歴も無し。

ノイズとの関連性が全く見えない。その男が一般人が関わることなどありえん。黒沢くんと同じような存在だが…奏を連れ去った犯人はこいつだろうが。

「奴は一体何者なんだ?」

奏を連れ去ったのはこの男だろうが…知っていることは聖遺物を所用せずに倒すことができるということとネフシュタンの鎧の少女と同行していることだ。

黒沢くんの能力とは異なっていたこと。これで黒沢くんが犯人である疑惑は晴れ、奴が連れ去った誘拐犯の被疑者であること。

 

「翼はまだ戦場に出さない方がいいだろう…聖遺物の使い過ぎとあの精神の疲労。休ませるつもりだ。」

翼は奴と出会えば確実に奴を斬ろうとしかねない。立花は自分の意志で学校を休んで、俺の修行を積み上げていっている。

 

響君は着段に強くなっている。

未熟な彼女を一歩前進させた。戦い方を学び、その成果を発揮させて欲しい。日本以外の国では到底真似できない為に黒沢君のレアスキルと響と翼の聖遺物は最重要なものだ。

 

櫻井了子くんは広木防衛大臣に呼び出されており、本部の安全性および防衛システムについて説明を果たしに行っている。

 

やっと遅く帰ってきたが、通信機が故障していたらしい。

 

 

帰ってきていない途中、広木防衛大臣とその秘書が行方不明となったが、機密資料も無事であった。

俺たちは機密資料からデュランダルの移送計画の内容を知り、実行するための準備を行った。

 

*****

 

さて、またアーチャーこと黒沢だ。なぜ広木防衛大臣と秘書が行方不明になったのは不明だが詮索は船内にいる暁美ほむらとセイバー達に携帯で電話して頼むことにしよう。

 

「頼めるか?」

「いいわ。調べるだけなら」

 

 

さて、私の仕事はデュランダルの移送の為の防衛だが、立花響の護衛だ。転生者が介入するかもしれないので気は抜けない。さて、私は私の仕事をしなくてはな。

 

 

*****

 

 

 

デュランダルの移送が開始した。

俺はヘリコプターの上空からデュランダルを乗せたのを含む5台の車を見ている。ノイズは下水道から襲ってきており、黒沢くんによる上からの攻撃は無意味である。

近くの薬品工場で爆発でも起こさせる気か。狙いがデュランダルの確保ならあえて奴らは危険な場所に連れ込み攻め手を封じる。黒沢君には至急響達に駆けつけるよう言ったその時…薬品工場で車が爆発して、煙によって二人が見えなくなった。

 

 

 

 

*****

 

俺はデュランダル強奪の前日に夢を見た。小さい頃のクリスが笑顔になってはしゃいでいて、両親は顔は見えなかったが父親はバイオリンを引いて、母親はクリスと同じ白色の長い髪をしていた。

あれは海辺か?

その途端目が覚めてしまった。

クリスの小さい頃の姿はくっきりわかっていたが…にしても身長も身体の方も成長したな。前に会う時は穏やかじゃなかったっけ?

「うん。ちっちゃいツインテも今のお前も可愛い」

その返事は暴力で答えられた。

うん、マジ痛い!つかなんでぇぇぇ⁉そもそも俺って南米の戦争前の過去って見たか?

 

 

*****

 

 

し、信じられねぇ!

こいつ家族と一緒だったあたしの過去を知ってんのか⁉パパとママが死んだ後ならまだわかる。けどその前って何でそんなことも知ってんだよ!でも…可愛いって////

「お前のせいで調子がくるっちまっただろうが!」

「マジなのかよ!ホントなのかよ⁉」

 

クッキーマンが現れたのはパパとママが死んでから後だ。なのに…何で戦争前の昔のことしってんだよ‼

 

 

 

*****

 

鎧の少女も翼さんを泣かせた人もいる。鎧の子は顔真っ赤にして彼と何か話してるけど。二人って恋人なのかな?で、でも奏さんを連れていった犯人だし。許すわけにはいかない。デュランダルを守るのが今の私の務めだけど…一つ気になって聞きたいことがあるんだけど。

「ふ、夫婦喧嘩?」

「「夫婦喧嘩言うな!」」

今度はデュランダルの略奪。何としても守らなくちゃ!翼さんの代わりに私がどうにか守るんだ!

あ、そう言えば翼さんに伝言を残しているんだっけ?

「あと翼さんからの伝言です…もし連行してくれるなら…「嫌だよ!つか、好き好んで地獄に行く馬鹿がいるか!」断った場合は代わりにあたしが貴方を倒します!」

まず、私が戦えるようになったことにネフィシュタンの鎧をつけた少女が驚いてた。彼は黒い球から拳銃が取り出して…

 

 

「速くノイズ召喚しろ‼」

「今やってるっつーの!」

 

彼がこっちに向かってきた!ひ、人⁉同じ人間同士争うつもりはないのに⁉殴ってきた‼

ふ、防がないと‼

 

 

「悪いがここから先は通行止めだ!」

 

ノイズじゃないけど、この人銃を使わないで接近して攻撃してきてる。でも生身の人間だとしたら…この人ノイズに襲われたら炭素にされちゃうのに!駄目!背後からノイズが…

 

「重いんじゃい!ボケぇ‼」

 

 

ノイズを吹き飛ばした⁉

それよりなんで物理攻撃が効かないノイズを倒せるの⁉やっぱり黒沢の言っていた礼装に似たような物を持っているからなのかな。

 

「そろそろかな!」

 

銃口から赤、青、黄色の燃える鳥が出てきて、私に襲いかかってきた。私は嫌な予感がして逃げたけど…

 

「馬鹿ーアーホドジマヌケー」

 

火の鳥が小さく複数になって、四方八方逃げ道を妨げて、近づいて爆発させた。

 

「きゃぁ!」

「チッ!惜しい‼」

 

私はギリギリ爆発する前に隙間から飛び込んで直撃は避けれた。身体はまだ動けれる。それと舌打ちとか酷いよ!でもケースから飛び出したデュランダルを彼が手に持っている。なんで彼は平然と片手でデュランダルを掴むことが出来るんですか⁉起動はしてないけれどそのままその子に渡されたら!

 

「へい!パス!クリス!!」

「ちょっ!ま「させるかぁぁぁ!!」う、うわぁぁぁぁぁ‼」

私は取られないために必死で走って、その聖遺物を掴み取った。けれどつかんだ後の、私の意識がそこから保てなくなった。

 

******

 

 

「あ」

「■■■■■■‼‼」

やばい。これはやばい。デュランダル持って暴走してしまってる。たしか、その力を思いっきりぶっ放したっけ?

「そ、そんな力を見せびらかすなぁぁぁあ‼」

あのバカ‼完全聖遺物相手にノイズを召喚したところで無意味に決まってんだろ⁉

「撤退だ!こうなった以上あいつはどうにもならん!」

「■■■■■■‼」

 

派手にぶっ壊してやがる。とんでもない無差別破壊だな。あんなもの持たせたらやばいだろ。そして、やっぱりノイズを一掃かよ⁉

だけれど一回ぶっ放したら流石に…あれ?まだ暴走している。

暴れたりなくて無差別に周りをぶち壊そうとしてるし、デュランダルをこっちにもう一回ぶっ放す気なのかよ⁉待て待て待て待て‼

「ハァァァァァ⁉((((;゚Д゚)))))))んなのありかよぉぉぉ!!」

で、でもフィーネもいるし、流石に俺らがいなかったら計画が進められないし、止めてくれるよ…

「ぁあ////いいわぁ…」

フィーネの奴顔赤らめて高揚しちゃってるしぃぃ!もう俺達眼中に見てねぇぇぇ⁉期待した俺が馬鹿だったぁぁぁぁ‼

「あ、あああ…」

「その幻想をぶち殺ぉぉぉおす‼」

もう俺が行動するしかない。

このままだといくらネフィシュタンの鎧を装着してたとしてもデュランダルでクリスごと消される。

 

 

剣を振り下ろすのが先か俺が止めるのが先か。

 

 

何はともあれ急がないとクリスがやられる。俺は必死の思いで立花の身体を押してデュランダルを飛ばした。

 

 

 

 

*****

 

正輝…どこ触ってんだよ!

こんな時にまで…肉体的接触を…それもあのアイドルと同じ様な光景で‼

「今すぐ手を離せ!」

やるならあたしだけでいい!

正輝の奴また別の女の人と!

 

あの時と同じようなセクハラをしやがって‼

 

 

******

 

「今すぐ手を離せ!」

何でこの世界は俺を変態扱いされるのだろうか?俺は悪くないのに。ただ止めたかったのに。

最低な人ならまだ分かるよ?

何で俺?

 

デュランダル飛ばしたよ。

クリスを守ってあげたよ?

何この理不尽。

 

 

立花は暴走(デュランダルのせい)が更に暴走(俺のせい)し始めて今の立花は俺を真っ赤になってガン見している

何故なら

 

 

俺の手には

 

 

立花 響の大盛りが俺の手に収められていた。

 

 

 

おのれ上条ぉぉおお‼

「いやぁぁぁぁあ‼」

立花はすぐさまに右ストレートを放つ。このゼロ距離だと避けられない。言っても遅いがあえて言わせてもらおう。

「不幸だぁぁぁぁ‼」

 

No.4thの船

 

 

「ヘックション!」

「どうしたの?」

「ちょっとくしゃみがな。誰かに噂されたのか?いや、まさかな」

 

 

不幸な少年(上条当麻)は噂である理不尽に合っている転生者を気づかない。気づくことはない。

 

いや、気づかない。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編46話事態が深刻化していきました(戦姫絶唱シンフォギア)

俺はこの裁判にまた立つなんて思わなかった。神様による神様のための俺にとって理不尽で外道極まる裁判が。しかも、他の正義側の転生者達までかき集めやがった!

「お、お前は!」

「ヤッホー」

「なんだ?ここは?」

 

けど背景がなんか違うよね?音楽とか三分クッ○ングの曲流しているよね?

「全くまた罪を重ねて…立花響の胸を掴んでどこまで愚かに成り果てるきなのだ?もうお前さんの仲間予定の翼さんが控訴したから第二ラウンドで転生者を連れてきました」

「巻き込みますか⁉あんたわぁぁぁぁ!」

 

カン!カ、カ、カ、カン!

 

議論開始!

 

両ドアの悪音

ギィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィンンンン‼

「扉開けるの長げぇよ‼」

 

 

被告人's

風鳴翼

立花響

 

アイドル風に題名作るのやめれ。

立花おまえ検察官だったよね?

あと風鳴。お前は前に晴れたとかいったよね?

「またこのオチか…」

「私…止めるためにあんなこと普通しますか?T_T」

 

今度は立花かよ!

もういい加減にしろよ!これやるの相当神経浪費するんだからな‼

「大丈夫だよ!今度こそ二人の分に正輝の罰を何時間か考えてきたら」

「勝手に決めんな!バカ神様‼何回も言ってるけど裁判の意味とか無いだろ」

不可抗力という言い訳なし。

理不尽、圧倒的不利、被害妄想、議論の意見はなんでもあり。

そんな裁判が始まる。

 

 

悪いけど一言言わせてもらうぞ。

こんな裁判もう嫌だ。

 

******

姉の議論

えーと。なになに?

ファイルによると正輝が風鳴翼さんの胸をわしずかみにして、立花もまたわしずかみされた。

俗に言う不可抗力じゃないの?

それもダメとか酷いよね。

「姉さん。もう嫌だ。この裁判間違ってるって俺に賛同してくれよ。」

「え?そうするけど。」

「ありがと姉さん!」

正輝が必死に焦ってるし、だいたい正輝は悪くないだろうし、てゆうかこれ二回目の裁判?

いつの間に一回目あったの?

「あーうん。気にしないから。正輝は必死なの十分に分かってるから大丈夫だよ?」

「一つ忘れたけど正輝の姉さん。そんなことをしてしまったら変な敵の転生者と会う確率が高くなりますよ」

 

 

男が良い!

ああああ王子様ぁぁあ!

愛というものは限界を突破するものなのだよ‼

 

何変な映像見せてんのかな?

しかも、思い出したくもない敵ばかりだし。

(そんな映像を見せて、姉を動揺させるってか!)

「さぁどうするぅ?君はふざけた転生者と対決しなければならない」

「姉さぁぁぁぁぁぁぁあん‼俺の反対側になるという答え求めてなぃぃぃぃい‼」

 

へぇーあくまで正輝を有罪に仕立て上げるんだー?正輝が理不尽に不利になるのも無理ないよねー。

(でも姉さん全く動じてない。

あれ?でもなんか黒いオーラが…あ、キレてる。)

「でもさぁ?それって神にとって非道なんじゃないの?」

「バレなきゃ犯罪じゃないんですよぉ!」

私が無罪にすればこれから先ふざけてる敵が増えるのかな?

(姉さんなんか笑顔が怖いんだけど。)

「今の言葉全部録音したけど参加してない神様達にみんなにばら撒いていいかな?」

「すみませんマジ勘弁して下さい」

「姉さん強っ⁉」

正輝は何も悪くないし、理不尽極まりないないからね。ひとまず正輝はこれで無罪k…

「ちなみに言うがつい最近正輝がレイナーレの胸を掴んだぞ?」

「ちょっと待て黒「よし正輝逝こうか。」アァァアチャァァァ‼てめぇ覚えとけよぉぉ‼」

神様のは卑劣過ぎるから私は許せなかったけど。正輝。アーチャーのは裁かれようか?

 

答え

姉はまだマシだった。

アーチャーのせいでやっぱり姉は怖かった。そして、容赦ない。

 

結果:無罪だが、アーチャーので有罪。よって、2つある。

 

*****

 

No.4

彼がそんなセクハラ行為を行ってたなんて…僕は検察側になって、彼の悪いところを全て言うんだ!

「お前は黙れ」

「まだ一言も言ってないんだけど⁉」

なんで僕の議論の邪魔をするんだ!黙って聞かないのか!

「お前はなんて恐ろしい男なんだ!女に不健全な行為をして恥ずかしいとは思わないのか‼

 

 

まさかお前の本当の目的って変質者にな…」

「よしお前はもう病院送りでいいか?」

なんて非情な男なんだ!ここは自分の意見を言い合う場所なんだぞ‼そもそも堕天使達を狙って、セクハラをして…犯罪もいいところだ!

「ぼ、暴力反対だ!ここは議論する場所だ。」

「議論?被害妄想ボロクソに言うのが議論なんて言えるのか?」

「うぐっ…」

確かに、1回目は裁判とは言えないような状態だったけれど…何はともあれ…

「恐ろしい男だ…罪を償うことも謝罪することもままならないのか?」

「お前はいい加減勘違いも程々にしないとぶちのめすぞ」

待て?ハーレムを目指しているこの男のことだから何をしても許されるのか…なら‼

「君はどんなことであっても有罪なんだ!」

 

答え

健全(笑)たる意思(笑)と

健全(笑)たる正義(笑)と

健全(笑)たる議論(笑)

 

 

結論:有罪(笑)

 

 

休憩=愚痴=私語

「いやさー。決まらないねー」

「男ならはっきりしろよ。自分がやりましたってさ。」

うざい。うざいしかない。

男とかそういう問題じゃないだろ!俺に罪かぶさせてるだけだろ!

「あんたらやる気あんのか!裁かないならもういいよな‼無罪でいいよね!」

「「「「いや駄目だろ」」」」

「やるのかやらんのかはっきりしろよ‼」

 

こいつらマジでうぜぇ‼

何せんべい食べてんだよ!

こっちは突っ立ったまんまなのに‼

「えー。んじゃ有罪でいい?もうそれでいいや。面倒になった」

「お前等裁判管じゃなしに独裁者だろうが‼」

 

有罪決めるの最早適当に決めているよね⁉酷いにもほどがあるだろ‼

判決も自由自由過ぎるだろ‼

「あいつは悪しか生むことしかできない…有罪は確定なんだ!」

…真面だけど明らかに別の意味で異常なのがいた。麻紀お前それ俺の姉の前で言ったら。

 

ガキィン‼

「ひぃっ⁉」

先輩顔青ざめてるよ。姉さん本気でキレてるんですけど….裁判内に大鎌持ってきてるし。このままだと姉さんの手で処刑を実行しかねないよね?

 

「とんでもない裁判を突きつけられた弟に向かってそれ?死にたいの?あのさー。そう言えない無知な人ってほんと愚かだよね?」

「⁉き、君達はどうかしている‼」

意見に振り回されて、いい悪いを自分の根拠なく言うのならそれこそ、真面じゃないのはお前だ。

 

加藤の議論

「この裁判…真面じゃないな…」

「もうこの裁判はその一言で表してるんだよ。先輩」

本当よく正気を保てるよな?

議論なんでもOK。

はっきり言って無茶苦茶だろ。

正輝。お前ホント大丈夫なのか?

「さぁ彼は有罪を選ぶのでしょうか?」

「有罪にさせるよね。強引に。」

でも、そんな証拠があるわけないよな。だったら正輝を有罪にしなくとも。

「正輝は堕天使達と一緒に風呂に入ってました。」

「それ卑怯過ぎるだろぉぉぉ‼」

あ、そういやあまだアーチャーさんいたな。正輝に恨みでもあるのなら…同情するぜ。

 

 

無罪(同情)

 

「それでは判決を下す!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

GILTY

(YU☆U★ZA☆I★)

これで立花と風鳴翼さんは救われたんだぁぁぁぁあ‼

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「意味不明過ぎるわ!どうしてこうなるんだよ!判決自体無理だろ!」

有罪2と無罪2でほぼ互角じゃないか!どうしてこうなったんだよ!

神様またあんたのご都合展開か‼

「それなら問題ないよ〜」

「アイエェェ⁉なんでぇ⁉」

「裁くのは…この私だから」

まさか頼んだの姉さぁぁぁああん⁉鎌を構えて、刑罰をこの場で行おうとしてるしぃぃ⁉姉さんマジで俺をボコるつもりか‼

「正輝?覚悟しよっか?」

「ウソダドンドコドーン‼

 

 

 

…ってまた夢かい」

「朝っぱらからうるせぇぞ…」

夢で良かった。これを現実でやって欲しくないからね。俺の精神もたないし。

一言いうぞ。

もうあんな夢見たくない。

 

 

さてそれはさておき。

俺の気絶後の報告〜

立花の胸をわしづかみした俺は立花の拳で綺麗に吹き飛ばされタイトル通り気絶した。その後、クリスはデュランダルと俺を回収出来ずに俺を連れて帰る羽目に。立花の暴走でデュランダルの力を思いっきりぶっ放して…そこまではいい。そこまでは。その数秒後、立花の大盛りをわしずかみしてしまいました。イヤー参ったな。こればかりは二人敵に回してしまった。黒沢くんも積年の恨みを晴らすつもりだし。3対1の勝負とか。

やりかねない…

 

「クリスはまだ分かるわ。貴方さっきから二人のセクハラ行為だけしているだけじゃないの?」

「セクハラじゃありません。不可抗力って言いますフィーネさん」

「さんずけされると気持ち悪いから止めなさい。あと二人がかりでこのざまってどういうことなのかしらね?」

「っつ…」

クリスの方は落ち込んでるな。

俺のせいでもあるけど、立花を連れていけれないのもデュランダルを連れていけれないのも。

果たすことが出来ないからな。

「でも今回はクリスはネフィシュタンの鎧を壊していないから、貴方をお仕置きしようかしら?」

「俺は被害者なのに!理不尽だぁぁぁ‼」

「だいたい理不尽を被るのはいつも男よ。」

 

何をする気なんだ。

あの時のような裁判の刑は勘弁してくれよ。俺の変態化とか、ぼっこボコにされるとかそんなの俺もこの小説を読んでいる読者も望んでないからな?

 

ん?なんかフィーネの奴クリスに何か飲ませたけど…なんか目が俺のほう向いて、息も荒々しくなってね?

 

「おいフィーネお前クリスに何した‼」

「クリス?彼はあなたの

 

 

お兄ちゃんよ?」

…は?えーと。フィーネお前クリスに何飲ませたんだ?

 

「お兄ちゃん…暑いから脱いでギュッとしていい?」

ちょっとおいフィーネェェェェ‼

とんでもなく幼児化している。真っ赤で俺のほうに向かってきた。

「クリス…た、タンマァァ‼」

酷い目にあった。本当恐ろしい鱗片に触れてしまった。

幼児化したクリスの攻め。

こっちは俺の身体の弱い部分(足裏とら首筋とか)をくすぐってたら段々クリスが顔が赤くなって、身体の体温まで上昇していってる。クリスは暑いとか言ってフィーネのように裸になりやがった。フィーネは大笑いしながら用事があるから出て行き、俺とクリスだけ取り残されて二人異性同士で

 

 

イチャイチャする。

これが俺に対するお仕置きだろう。

 

 

胸を押し当てて今度は俺まで脱がそうとしてきたら確実に別の意味の方向に向かってしまう。だいたいクリスに手出しする訳にはいかない。とりあえず、クリスの頬をつねる。元に戻るかどうかは分からないが

「うにゅー…痛いぃ」

「いい加減正気を戻れ」

ん?でもこの状態で正気に戻ったら。クリスは生まれたての身体で俺は私服d…。

あ…ヤベ。

「こ…このドスケベ正輝ィィィ‼」

「アンマリダァァァァァア‼」

俺はクリスに服を着させてからにするべきだった。こうして俺は現時点で聖遺物適合者の三人に不可抗力の後の暴力に逆らえなかった。

*頭脳は幼児化、身体は大人のクリスちゃんです。

 

「やっと…正気に戻れた。」

「クリス。お前興奮し過ぎ」

俺の頬が痛い。思いっきりぶん殴られた。倍返しってやつか?

最近この世界に介入して依頼俺理不尽なことばっか起こるんだけど。今度失敗すれば、俺とクリスはこの屋敷から出ていかなければならない。

「疲れた」

「珍しく意見が合うな…」

空を眺めていた。俺もクリスも体力を消費しすぎた。俺も想定外なことが起こっている。このままでは協力する前に翼と黒沢くんと立花が俺を撃破するために全力をあげてボコボコにするという展開になりかねない。

「俺は何で変態扱いされるんだ…」

「変態というよりスケベで意地悪だ…」

 

転生者達のことについてだが一向に見つからない。俺のシャドー・で探し回っても見当たらないのだ。

「勝手に人の心覗いて!目の前でセクハラ行為なんかして…そんでもってあたしの成長前と後の裸を見やがって!」

俺もみるとは思わなかったんだ。

そもそも固有スキルにそんなものあったっけ?マスター・オブ・ザリンクは繋がれた仲間のスキルを使えたり、聖遺物無しでノイズを倒せるぐらいだよな?なんで雪音クリスの過去を俺は見れたんだ?なんで夢と現実がLINKして実際に肌が触れたんだ?

 

俺のマスター・オブ・ザ・リンクはスキル共有と令呪システム、魔力が繋がるだけだよな。

 

「も…もうすんなよ?」

「自信がない。」

 

固有スキルとかのメリットデメリットとかは全然考えてなかったな。もしかしたら事実それがあるならどうなることやら。自分の力はよく知らなければ支障をきたすことが出てくる。

「もしあたしの夢を見たら絶対にあたしにもあんたの過去を少しは伝えろ!じゃなきゃあたしだけ過去を見られてずるいじゃねぇか!」

「えー」

そりゃあずるいっちゃずるいけど。俺だって止められないんだし、どうなろうやら。

(もしもし。アーチャーだ)

あ。黒沢くんだ。念話で伝達するのも久しぶりだな。どうしたんだ?

(こんにちは。鬼畜で最低で俺を売りやがった黒沢くん。)

(黒沢くんは慣れたが…鬼畜で最低?自分の胸に聞くことだな。そんなことより情報だ。広木防衛大臣とその秘書が生きていた。)

…おいおい。デュランダルの計画の前には死んでいるはずだぞ?介入者がいるのは街かいないが…生かして奴らにとってなんの価値があるんだ?

(にしても、フィーネが不機嫌だったのはそれが理由か。本来なら殺されている筈の人間がしんでいないんだからな。だとすると転生者の介入しかない。早速俺のシャドーを使って)

(犯人は特定できている。普通の転生者だ。暁美ほむらが調べてくれた)

(…は?正義側でもなく殺者でもなく?)

(何が目的かは知らんが気をつけろ。確実に裏があるぞ。そちらも何かあったら連絡して欲しい。)

(了解。そっちも何かあったらな)

黒沢くんのほうはあっちで任せるしかないな。とにかく俺はクリスの護衛に集中するか?

「…なぁ正輝?お前さっきから誰と話してんだ?」

「え?」

「いや、なんかさ。お前見てると声のやり取りが聞こえてんだけど…」

…マジでどうなってるんだ?俺の固有能力は?念話までクリスは聞こえてしまってるなんてこんな現象知らないぞ…

 

 

*****

立花と翼は仲良くやっているな。

良かった良かった。

翼のほうについての対立はないが彼女のもう一つの壁で一番問題なのは正輝だろうが…嫌な予感が起こらなければいいが。

 

こちらにも連絡が来ている。

どうやら雪音クリスと正輝が向かって来たか。

 

 

なんだこの胸騒ぎは。

奴は高町には容赦無く倒そうとした。別段、非殺傷設定だったためにそこまで怪我することもない。しかし、この時立花と正輝が接触したらどうなる?正輝、彼女の理想をねじ伏せようと壊さないことを願いたい。

私は急いで駆けつけた。

 

*****

 

多分これがフィーネの最後の命令だろう。

後から何処かに逃げることを考えないとな?

クリスと俺は立花を連れ去る命令を実行していたが…

 

「キャァァァァ!」

「しまった…」

 

立花の親友まで巻き込まないように時間を遅らせたが…タイミングが悪かった。俺も焦っていたが…クリス。だから言っただろうが!俺が確認してからにしろって‼話聞けよ!

けれど、彼女は友達の目の前で変身した。

 

立花は俺たちを森に誘ってきた。別の場所に行って、

 

「今なら翼さんは貴方のこと許してくれるから連行されろと!」

「俺の場合。連行されて話し合い以前にSA☆MU★RA☆Iに拷問されるだろうが‼」

和平交渉してきやがった。マジ嫌です。拷問しかないでしょ?お前の場合はお話でもあいつの場合はOHANASHIだろうか‼そんでもってなんか自己紹介してんだけど。

 

*****

最初にあった時以上に変わってこいつは覚悟を持っていた。でも、話し合おうようとか、同じ人間とかほざきやがった。

 

「分かり合えるものかよ人間が…

 

 

そんな風にできているものか!気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ!分かっちゃいねえことをペラペラと知ったように口にするお前がぁぁぁ‼正輝!手を出すなよ!お前をひきづって来いと言われたがもうそんな事どうでもいい!お前をこの手で叩き潰してやる!今度こそお前の全てを踏みにじってやる‼」

許せない。まるであたしのことを理解しているかのような言動で…あたしは怒りが止まらなかった。

【ARUMAGEDON】を二つぐらいぶっ放したけれど奴は生きている。けれど、アームドギアまで持とうとしている。

引っ張られて、奴の拳で叩き込まれて、あたしはやられそうになった。けれど、あたしは気づくことなく正輝にまた救われた。

「あ、ぐっ…」

こいつ殴ってきたその腕に正輝が力強く握っていたから。

 

*****

 

なんだろうか?その台詞を聞くたびに途轍もなく嫌気がさす。まるで上の空でしか描くことしかできない理想主義者だな?

その理想粉々にしたい。

ーーーーーーーーーーー

 

「話し合おうよ!私達は戦っちゃあいけないんだ!」

 

「私達はノイズと違って言葉が通じるんだからちゃんと話し合いたい!」

 

「だって…言葉が通じ合えば人間は」

 

ーーーーーーーーー

小娘がそんなご大層な綺麗事をペラペラと並べて言えたもんだ。俺にとっちゃあとんだ迷惑少女でしないよな?

あーうん。

嫌な予感はしてたけどさ?

二度ある事は三度あるってか?

なぁ?クリス…俺もうキレテイイカ?

 

 

俺は立花がクリスの攻撃をしのいで、一撃を叩き込もうとしている。悪いが止めてもらうぞ。

本気で止めようとする理由は。

クリスを守るという理由もあるが一番の理由は…

 

 

高町なのはも自己犠牲の頃の衛宮士郎も、

 

お前もその二人と同類だ。

 

俺はその三人の理想が一番大っ嫌いだからだ。

 

「もうこれ以上譫言も戯言も理想妄言も語るな。胸糞悪いんだよ」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編47話軽挙妄動は命取り(戦姫絶唱シンフォギア)

 

哀れな善にはなんの価値も無い。

話し合いは必要だろう。が、録に話し合いする場所でもなく俺たちに向かって戦いをするなというのが許せなかった。お前に何が分かる?クリスがどんな酷い目にあったか知らない。だからと言ってこの偽善がどんな酷い目にあったかは俺とクリスは知らない。知るわけがない。けれどこの状況でもまだそんな風にやれるのが…許せない。

 

話し合おうよ!

私たちは同じ人間だよ!

 

 

それが世界中で正当化されたらどうなる?そしたらなんでいじめは何で起こるだろうな?なんで人殺しが起こるんだろうな?

 

もう俺の我慢の限界だ。

転生者結界を発動させる。

 

「……は?ふざけんなよ。

ヒーロー気取りか、小娘が」

 

 

 

一方的に悪だと決めつける麻紀という男よりは、幾分マシだったが。

俺は…それでも完全に頭にきた。

 

「人がどれだけの残酷さを持っているのかも知らず、無知な状態で平和な生活でぬくぬく育った幼稚脳に付き合う義理はないんだよ」

 

 

******

一瞬だった。

いつの間にか片手で首を掴まれた。私はあの人達と話をすれば分かり合える。でも鎧の少女は私を倒そうとして、やられるわけにはいかなかった。アームドギアを形成するエネルギーを力に変えて、一撃を叩くつもりだった。けれどその間から彼が横から入ってき、腕を掴まれてすごく痛かった。ものすごい握力で私の腕を掴んで攻撃を止めようとしてきた。私は放そうと腕を振り払ったけど、次にに首を掴まれた。苦しい、彼は首を締めてきた。

喋れない、声が出ない。

 

私は見下ろした。顔が見えてたけど鋭い目で、恐ろしくて、恐怖しかなかった。逃げたしたくなるほど怖かった。

何で…そんな目ができるの…

 

 

******

 

話し合おうというセリフはな。

互いが攻撃体制にならない時に言う台詞なんだよ?

 

なんで戦ってんだろうな?

それこそおかしいとは思わないか?なぁ?立花?

「あぐっ…つう」

「お、おい…」

「なぁクリス。もう俺怒っていいか?」

何も知らないだろ?無知なんだろ?こっちは実際苦しんだっていう経験論で言っているんだ。

ああ、腹が立つ。

それがホントに許さねえ。特にその年頃でなのは以上の偽善とはな…頭おかしいんじゃないのか?そもそもなのはより質が悪い奴がいるってこと自体が許せないんだよ‼とりあえず衝撃波の杖を使ってこの女を吹き飛ばす。

「立て?そう簡単にくたばるなよ?」

主人公補正を持ってんだろ?

そう簡単にくたばんなよ?

 

 

話し合えば分かり合える、ねぇ?

 

で?だからどうなるんだ?

それで現状で助けれましたってか?何か状況が変われるってか?

言えば何もかも解決するってか?淡い同情だけで何もかも済むと思ったら大間違いだ‼

 

 

綺麗事で並べた台詞によって全員が救えることができるのなら誰だって不幸な目にあってないんだよ‼

 

 

 

「ふざけんなよ?ろくに体と心が傷つき、折れてばかりの血反吐ばかりでしかない戦いも見てないお前が勝手なことほざくなよ…」

 

話し合うなら武器を出さない場所でやれよ。それをするならもっと別の場所でやれよ。話し合いの議論場所にでも行けよ。お前みたいのが戦場に突っかかってくること自体が気に入らないんだよ‼‼人同士で恨み合うことを不思議に思うお前にな!人が持っている幾多の欲望の種類や七つの大罪すら知らないお前が他人を理解しようとするんじゃねぇ!

 

 

「おい落ち着けって!」

「邪魔だ‼」

 

横から誰かが邪魔してくる。

俺の掴んでいた右手をどかそうと立花の首を締めようとするのに横から邪魔が入ってきて、力が入らない。

 

 

「正輝…お前どうしたんだ?まどマギの世界で会ったときとだいぶ」

「うるさいって…言ってるだろ‼」

 

 

俺はしつこく邪魔してくる男を強引にどかした。いや斬ろうとしたが、それに早く気づいて男は一旦引いた。

 

その男の顔をよく見てみると、転生者ではあったが…

「先輩…」

 

*****

 

 

俺は正輝の過去は知っている。

はっきり言って昔の正輝は彼女と同じように願っていた。そう思いながらも恩を仇で返すような行為を他の人達が行っていたからだ。

原因は差別、いじめ、自閉症。それらがあいつを苦しめることになった。その願いを土足で踏みねじらねた。

 

 

人と接するのが苦手で、与えられた目的しか行わない。あいつの感情はまるで殺人兵器に変わっていってる。何もかも戦わずして諦めて、自分が勝ち取れるものだけしか勝ち得ることしか考えていない。

 

 

俺達二人は外敵から守る役目があった。俺は正輝の先輩でもあったが人生の相談も進路も上からの命令で何もしてやれなかった。

 

 

 

俺は傍観者でしかなかった。上層部からも彼には命令を与えるだけで、俺は何もするなと言われて

 

あのような子供を構うと君も被害に会うぞ?

 

俺は臆病者だ。あいつを無視して自分のことだけしか考えれなかった。しかし、関与しようがしまいが…正輝は自制心を抑えきれず、破壊神器を無断で利用して暴走した。助けるという意思を踏みにじった彼らを正輝は斬殺して彼らの四肢を切り落とした。

 

俺ともう一人恋人がいた。

その恋人はとても優しくてしっかりとした女性だった。でも俺の彼女も正輝のことについて何もしてやれなかった。けれどなんで俺らは殺されなかったんだ?

俺らは生かされたのかもしれない。俺らは最低限彼を嫌悪せずに協力し合った。

 

 

もしそうしなかったら、正輝は全てを憎み、力尽きるまで復讐を続行していたのかもしれない。

 

立花の善は前の頃のこいつと全く似ている…だから羨ましくて妬ましい。こいつが完全にキレたら立花は確実に半殺しされてしまう。

だからと言って、そんなことあっちゃあいけない。そして、それは周りに理解できる理由にもならない。どうしようもない、が、それでも許せなかったんだろうな。

「悪い…」

正輝は神器を戻した。俺が仲間だと認識されなかったら斬り殺されるところだったが。雪音のほうは立花の言っていることに腹立てている。

 

 

「そっか。クリスちゃんって言うんだ。ねえクリスちゃん…こんな戦いもうやめようよ!ノイズと違って私達は言葉を交わすことができる!ちゃんと話をすればきっと分かり合えるはず!だって私たち同じ人間だよ‼」

っつ⁉正輝の目の前でそんな台詞を言えばまたお前。まずい!正輝が行動を起こす前に先に俺がまた止めないと!

「お前もう一度さっきのように苦しみた…⁉」

俺は正輝が半殺しを行おうとしたが、クリスの奴は正輝がまた動かないように止めたな。今度は一人でやるってか…

「もういいぜ正輝。嘘くせぇ…青くせぇ…

 

 

 

 

ふっとべよ!アーマーパージャー‼」

 

 

この女の鎧が弾け飛んだ。俺は木とか破片とかに当たらないようにクロックアップで避けて、正輝のほうはBlueで防いだ。そして、第二号聖遺物イチイバルを歌い出し、変身した。

 

 

「歌わせたな…あたしに歌を歌わせたな‼あたしは歌が大っ嫌いだ‼」

「歌が嫌い…⁉」

 

正輝はそのまま何もしなかったのは助かった。転生者結界も解除されているし、

 

【BILLION MAIDEN】

 

白い子の奴はガトリングを木々を破壊しながらハデにぶっ放して、

 

【MEGA DETH PARTY】

 

今度は追尾の爆弾を放出して…なんともまぁその後もとにかく弾丸を打ち込みまくっていた。だが、

 

「盾⁉」

「剣だ‼」

 

翼が大きな剣で守っていることは俺も知っている。前に苦戦していた翼も格段に強くなっている。だから、クリスより上回っている。

 

 

けど、ノイズが頭上から襲ってきた。クリスのガトリングを破壊して、今度はクリス本人を狙った。それを想定して正輝も動こうとしたが立花が真っ先に動きやがった⁉あいつ正輝より先に…⁉

「おまえなにやってんだよ!」

「ごめん…クリスちゃんに当たりそうだったから」

「馬鹿にして!余計なおせっかいだ‼」

「命じたこともできないなんて…貴方はどこまで私を失望させるのかしら」

やはり、フィーネがソロモンの杖を利用してクリスを始末しようとしてたな?

「助けてくれたことには感謝する…」

正輝のほうも二人一緒に助けに行けば衝突になっていたからな。クリスはもう用済みと言われて、これで正輝とクリス二人は帰れなくなったな…

「フィーネェェ!」

「おい待てってクリス!くそがっ‼」

正輝はあっち側だが、んでも目的はなんなんだ?なんか…あの二人にも目をつけられているんだが…とにかく御用にはなるつもりは今はないぞ。

「貴方は何者なの?」

「悪いな。俺はちょっと帰らせてもらうぜ?」

(CLOCK UP)

「ま、待ちな…えっ⁉」

俺は仮面ライダー龍騎を回収しないといけない使命があるからな。

*****

 

No.5が消えた。

多分クロックアップと転生者結界を使用して逃げて行ったのだな。

「予想は当たっていたか…」

正輝は立花の首を締めようとした。二課に自分の暴力行為を見せることはしないだろうからな。

「正輝…」

立花は心優しく、決意も覚悟もあり、前向きな彼女だ。衛宮士郎は自己犠牲、高町なのはは話し合いと言う形の暴力だが、彼女に関しては衛宮と同じ自己犠牲だが、それでも全ての人を救うというわけではない。確かに、いき過ぎた人助けは私も許すことはできないだろうが彼女もそうではなかった。

だから私も嫌悪することはなかった。

正輝。君は彼女の意思を許すことができないのか?一体君の何が彼女に対する怒りなのだ…

*****

 

 

夜の公園

俺ら二人はフィーネに捨てられることになった。まぁ仕方ないと言っちゃあ仕方ないと仕方ないとしか言いようがない。フィーネが見捨てたせいでクリスの居場所が無くなってしまった。

「…悪いなクリス。俺も勝手な行動をしてしまった。」

「いや。いいよ。終わっちまったことだしさ。ただ、あんたが…あそこまで本気になって感情的になるとは思わなかったからさ…」

俺はなんで感情的になったのだろうか自分でも分からない。いつも冷静になって落ち着いていたが、最近は頭にくることが多くなっていた。確実に俺とあの女の理論が対立する日は近いうちに来るのは違いなかった。

 

マスター・オブ・ザ・リンクの異例に、俺の激怒の許容範囲。

俺の身体に異変が起きているのと

 

 

 

「クヒヒヒ…材料に、計画、人材も餌も整った。さぁ第一段階実行の開始だ‼」

 

そして、他の転生者達は段々計画を順調に進んでいるのは、この時気づいてなかった。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編48話誰かの相談役になるのも楽じゃないなby黒沢くん(戦姫絶唱シンフォギア)

*****

 

私を墜落させ、管理間に連れていかれて数日。噛み合わなかった立花と風鳴の関係は良くなっており、なにやら不審者撃破作戦とか考えているが私もよく混ざって入っている。まぁ…撃破といっても気絶させて連行という感じだろうが。

 

それからというものの立花響の腕や首筋にはアザを確認したが、正輝が魔法を利用して回復させたのだろう。

 

二課のほうも突然回線が切れ、立花が酷い目にあったことは見ていない。見ているのは正輝とクリスと立花と加藤だけだ。しかし、加藤があのまま止めなかったら最悪立花は呼吸困難で意識不明にもなっただろうに。何を考えているのだ。私が駆けつけた時は正輝達と加藤は去っていた。加藤が去る時も回線が切れ、あの二人は協力者なのではないのだろうかということが現れた。おかげで謎ばかりで厄介なことになったぞ?

 

(正輝。立花に対して暴力行為は…)

(悪いな黒沢。ちょっとキレた。暴力行為は控えてやるけどあいつとの分かり合いはごめんこうむるからな)

この会話だけでもまだ怒りが残っていることがわかる。

 

不審者にされた正輝との念話で色々と情報を交換しあっている。殺者の楽園(キラーエデン)とは何も情報が入って来ない。しかし、ここまで順調に進むのは何か裏がありそうだな。緒川さんと協力してここの従業員として働いて…全くここでの作業は汗をかくような仕事ばかりだ。おかげで、コーヒーも美味しい。それに敵側に正輝いるなら思う存分彼を倒せれる。

 

一番問題なのは殺者の楽園と正輝と立花響の仲立ちだ。

 

正輝は立花の理想を拒絶した。予想通り対立が起きてしまった以上彼女は私たちのチームと仲良くなれるのだろうか…そして今頃雑マスターの正輝はどうしているか?

まぁ。最後のはどうでもいいか。

「…」

 

ん?あれはどうやら立花の言っていた未来か?彼女も暗い顔をしているようだな。そう言えばあの後寮に帰った立花と彼女が喧嘩していたな。正輝にはこういう役目をするのも勤めだからな。なんとかしなければな。

 

「どうしたのだね?」

「実は…私…響のこと信じられなくなったんです」

 

彼女は私に不満を話した。

二年前のツヴァイウイングのコンサートの時、大災害に立花を一人で送ってしまった彼女はTVを見てショックを受けた。彼女は生きているがもうまた大怪我するようなことに巻き込んで欲しくないという願いだろう。

 

今もなお大きな怪我をするようなことをしている。そのことで嘘をつかないで欲しかったのに嘘をついたことだ。

「しかし…彼女の嘘は別に君を傷つけるようなものではないかね?好きという言葉で偽って君が嫌いで裏切るというわけではないのだろう。彼女には良心がある。嘘をつくにしてもここの都合上つかざるおえなかった。」

「でも…それでも」

「…立花は人を傷つけるような人ではないだろう。大きな怪我だって出ることもある。それは事実だ。この二課では知っているだろうがこのことについての内容を言うことは制限されている。ここの組織においての活動は機密事項であり、こんな危険な仕事を言えば君は黙っておけない。もしこの組織が言えるような制限を解除していたら立花は真っ先にいうだろうが…そもそも人を守っているといってもそれでも危険な事をしているなんて特に唯一の親友である君には言えなかったんじゃないのか?そしたらノイズを守るという役目もできなくなり、彼女の人助けができなくなる。人はいつか生きていれば誰だって嘘をつく。嘘を100%つかない人はいないし、その嘘はある人を傷つけたりしない為の嘘や自分の失敗を隠す嘘、色んな嘘をつく。そして彼女も…君とは違う別の苦しみがあるんじゃないだろうか?

だからと言って友達として拒絶されたら、彼女はこんな形で友達ではいられないのは嫌だ。と。

 

そして、立花響は立花響のままだから立っていられる。君は…立花は立花のままでいるなと彼女自身侮辱することになるぞ。…すまない。説教みたいに聞こえてしまったなら謝罪する。あくまで私は…」

「黒沢さん。相談してくれて…ありがとうございます。仲直りするのはいきなりは難しいかもしれませんが…」

確かに大きな怪我をするのはこの組織において起こりうる話だ。だが彼女自身をなくすことは彼女ではなくなってしまう。

「いや、少しずつでいい。今は納得いかない点が沢山あるだろうが…悪くなった仲を良くするのは簡単ではないからな。本当にお互いが仲良くなりたい、離れたくないと思っていた時に仲直りすることだ。」

彼女が一番信頼しているのは君なのだからな。

さて、仕事に戻るか。

*****

 

「なんで…なんでなんだよフィーネ!」

「クリス…」

戦争の火種をなくすフィーネの教えは確実に間違っている。もうフィーネとの干渉はないだろう。あそこにある衣服類は携帯で船に転送させておいたし、食糧も十分ある。

 

フィーネのことについてまだ愛しているから何も言えないのだ。俺がフィーネを否定すればクリスは俺に反感するのは目に見えている。いけないということはフィーネが変身して、クリスと俺を攻撃した後でしか言い出せない。

 

 

今現在俺とクリスは迷子になっている二人の子供の親を探している…やっぱ歌好きだよなお前。嫌いと言っても悠々と歌ってんじゃないか。鼻歌歌って歌が嫌いな人な訳がない。

 

 

数分後その父親に交番に会った。

雪音のほうは友達になるにはどうしてらいいか聞いている。その子達は俺にふって仲良しじゃないの?とクリスに聞いたが、いきなり女の子の返答が

「ねぇねぇ!お兄ちゃんにお姉ちゃん‼二人ってカップル?」

「「⁉なっ…///」」

「こ、こらっ!すみません。」

俺もクリスも戸惑った。

カップルというわけではないが今思えば長い間クリスと一緒にいまから仲良しなのだ。

 

 

子供達の別れを告げて、そして俺たちはフィーネのところへ辿り着いた。雪音のほうはもう疑問ばかりで苦しくなっている。

「おいこの後始末どうするつもりだよ?俺らを見捨てるって?俺なら分かるが雪音は大事だったんじゃないのかよ」

「私は要らないのかよ!分かんねぇよ!頭ん中グシャグシャで何が悪くて何が正しいのか分からないんだよ‼」

俺のほうもイラついている。愛しているクリスを切り捨てたのだから、黙るつもりなんてない。

「流石に潮時かしら?

そうね、貴方のやり方なんて争いをなくすどころか精々一つ潰して新たな火種を二つ三つばら撒くことくらいかしら?

 

それに新たに有能な人材を手に入れたからよ。あたしが与えたシンフォギアもへほどの役には立たかったからね」

するとフィーネの横から男が現れた。黒い長ズボンにロングの髪をした男だ。

「(やぁ !雑魚 で 凡骨 でしかない 哀れな 二人組 !)Hello , the poor duo who is only an ordinary mind in small fish !」

分かることはこの男が、俺らを誹謗中傷しており、敵の転生者であることだ…どんな能力かは知らないが急いでここから逃げることは確かだ。

 

「今は日本語で言いなさい。」

「(おっと !すみません )Oops , I'm sorry !(つい調子にのって英語で喋ってしまいました!)I got in the swing carelessly and have talked in English」

 

「前にクリスを洗脳させたのはお前か?」

「NOT!あえて言うならその質問の答えは私ではない。まぁ?クリスを洗脳させた犯人を見つけたいのなら100パーセント命を賭けなきゃいけないケドネ?」

フィーネと転生者達が手を組んでいた。最悪だ。敵の転生者達がどんな能力を使うか分からない。一旦引かないと確実にやられる。

「あんた…転生者とグルってか…憎しみをクリスに灯らせ、その復讐心を利用して自分の人形にするつもりだったのかよ?」

「違うな?手を組んだのは貴様がきた後だ。前に手を組んでいるならよほど複雑になっている。それにもし転生者と前に手を組んでいるならその時点で雪音クリスは廃人と化している。」

同盟を結んだのは多分最後の命令の後だろう。現にカディンギル移送の後に広木防衛大臣が生きていることに苛立ちはしていた。

「カディンギルは完成しているも同然。もう貴方達の力に固執する理由はないわ」

「と、いうわけで君らはここでDEAD END‼」

転生者達が囲ってやがる。

この人数で戦うのは分が悪すぎる。俺は姉さんからもらった投煙球を使って逃げようとしたが、

「…」

「おい!何してる‼」

フィーネに裏切られたショックが大きかったせいか、クリスは思うように動けなかった。襲われる前に俺はクリスを担いでこの場から立ち去った。転生者達の力が知らない以上どうしようもない。彼らの基地が容易に見つからないのは奴らのリーダーとその仲間の数人が頭がさえているからだ。

「畜生が…!」

 

 

 

予告

 

「やめろよ…やめてくれよ!」

彼女は触れてしまった。彼の触れてはいけないものに。彼は精神に衝撃が走った。頭の中で錯乱が入り混じっていた。知りたくないものを雪音クリスは知ってしまったから。いままでは彼の激昂が一度はあった。しかし、この世界に入ってから異様なことばかり起きている。やはり、マスター・オブ・ザ・リンクは能力、強化だけではなかった。もう彼の中では落ち着くなんでできるわけない。

 

 

彼は投影した小刀を振り下ろした。

 

「俺は俺は俺は俺はァァァァァア‼」

 

遂に明かされる

彼の生前の絶望の全容を。

 

 

【挿絵表示】

 




次回のつもりがまだあったので少し先のを一部だけ公開ということにしています。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編49話脅威(戦姫絶唱シンフォギア)

俺とクリスは必死に逃げていた。いくら脱出アイテムを使ったところで敵による転生者結界によって出られないし、深夜になっても俺達を探して殺すだろう。

けれどルールブレイカーで結界を壊すことは可能。時間を稼いでその間に逃走する。

 

そして、奴らの情報を探り、慎重に手に入れるそのはずだったのに…なんで姉からもらった投煙球が今回の奴らには効かないんだ!

「どうして見つかるんだよ!」

「なんなんだよあいつらは!それと転生者ってどういうことだよ!さっぱりわかんねぇよ!フィーネはあたしを捨てて、あんたはあたしは知らないことを会話し合ってるし…もうわけわかんねぇよ‼」

クリスのほうも訳が分からない。

そりゃあ転生者とはなに?なんでお前だけ話の状況掴めてんの?とかという状態だろうがそれを説明している場合ではない。

 

「俺達の邪魔になるてめぇを潰す‼報告によると介入者はお前しかいないんだって?数で袋叩きにしてやるよ‼」

 

けど、はっきりわかったのは黒沢君という偽名のおかげでアーチャーの存在にまでは到達しなかったそうだ。もしアーチャーまで狙われることになれば後は立花達を襲うことは目に見えている。

 

「クリス!お前だけでも逃げろ‼」

「⁉何でだよ!また会えてあたし嬉しかった!それなのにまた離れるなんて嫌に決まってるだろ!」

 

今の状態でクリスを守りながらの戦闘は厳しい。共闘してもいいがクリスの心は情緒不安定なのだから戦っている最中に戸惑う。クリスはフィーネに力でねじ伏せても新たに争いが起きるというのを言ったからクリスは自分の力が争いをばら撒くことしかできないと考えているだろう。

 

「クリス…俺はクッキーマンだぞ?そう簡単に死ぬつもりはない。だから倒したらすぐに迎えに行く。詳細も後で話す」

「…正輝。分かった。絶対に生きて帰ってきてくれよ!」

今の状態のクリスが戦っても不意をつかれてやられる。このままクリスは逃げて未来と出会うはずだし、加藤先輩もいるからなんとかなるだろう。クリスは逃げ、アーチャーと加藤先輩に任せよう。俺は奴らをどうにかすることを考えなければならない。

(アーチャー!急用だ‼クリスの護衛を頼む‼)

(…どうやら敵の転生者との戦闘中だそうだな。必要ならば助けに行くぞ)

(いや、今のところ必要ない。アーチャーまでいることは知られていないからいま出て知られるのはまずい。)

 

 

俺は転生者結界を発動した。狙いをクリスを標的にしないためにも俺一人を標的に変える。聞かない以上戦闘は避けられなし、敵の数が多くてもどうにかしなければならない。

 

「絶対絶命だなぁ?」

「英語を喋る転生者か?珍しいもんだな…」

 

こいつが使っている特典XANXASの双銃、ハンターハンターの念能力。さらに一番厄介なものを持って嫌がった。メルヘブンというアニメから取り入れた特典で、あまり説明できないがひとまとめで言えば武器はARMを使い、今ウェポンARMを大量に使用して襲いかかってきた。

 

 

「⁉危なっかしいなぁおい‼」

「もともとこういう武器なんだよ!」

 

奴の使っている武器ARMの名前はオクトパス(本来はムチ四本で自己修復であるがはじめからムチ八本になり、増殖活動を行う)BからAA

スクリューサーベル(剣圧も出せる)CからBとなる

ガーデス(ガーディアンの巨大な攻撃を防げるがノーリスクで宝具おも防げる可能性大)

エレクトリックフェザー(敵の周囲に電撃をまとった羽を散らし、触れるとダメージを受けるがそれだけではなく魔法のバインドが発動したり、麻痺効果もある)

 

 

XANXASの双銃は最初に使って俺が安易に破壊してしまったが奴はまだ平然としていた。こいつはガーデスとスクリューサーベルの片手剣で突撃してきた。宝具さえも防げるようになっているガーデスはまず潰さないといけない。全投影連続掃射を防ぐかもしれないからだ。エレトリックフェザーを防ぐにしても魔法で防ぐしかない。

アイアスの盾は前方を防ぐ宝具であり、BLUEで防いでも耐久力が弱い。さらに、それの補助となっているのが念能力だ。その念能力もグリーンドアイランドとかのゲームとかあったため、念でも相手が見れるように自分の手で作り変えたのだろう。そして、見破られたのは発明した念を使用して俺たちがどこに逃げたかということだ。そもそも俺の姉からもらったアイテムは絶対見つかられないように逃げられることが重要視されているが、こいつの念は俺達の足跡が残っていたのでそれをたどって行ったというわけだ。厄介のが出てきたな。しかも、こいつはリーダーではない。こいつもまた下っ端だが、いつものようにワンキルで早く終えれるような相手ではない。

 

とにかく…速攻でオクトパスを全部切り刻んで、正面からの激突はキツイから背後からシャドーを使って斬り殺す。だが…

「お前…本当に雑魚の転生者か?」

「hahan.俺をそこらに散らばっているモブ共と一緒にすんなよ?」

こいつ弱体化しているのになんで強いんだよ!さっきから俺の不意打ちが全く効かないし、それが可能だとしたら超感覚ぐらいだ。

「どうしてここまで強くなれたかって顔だから教えてやるよ?

 

 

 

その理由は人を殺さずに俺の能力開発をずっと行い続けたさ!そしたらよぉ‼俺の能力が急速に発達してさぁ!雑魚とは比較にならないぐらいに強力な実力を手に入れれたんだぜぇぇぇ‼

 

 

 

DO YOU …UNDER STAAAND‼‼」

 

ただ転生者を殺して成長したわけでもなく、能力の開発でここまで強くなれるのかよ。殺者の転生者の場合、経験値を稼ぐために必死だったが、この場合奴は典型的だが開発という形でスキルが恐ろしいほど強くなり、身体的能力も強くなっただけでここまで強くなるなんて思ってもなかった。

 

「おいおいおいおい⁉冗談だろ!強くなりすぎだろ‼」

「さぁさぁここから俺のcarnivalが始まるぜぇぇぇぇ‼」

 

ネイチャーARM

スピカラ(海の生物、しかし念能力が使えるため全身の硬化と攻撃力はもはや凄まじい。)

ガリアン(避雷剣であり、雷使いの天敵だが正輝は雷は使わない、なぜ出したかというと改造で空から電気を集めてそれを超高圧電流砲をマシンガンのように放出して使うために出した)

エレクトリックフリスビー(雷の包囲網を作り電気エネルギーを放つが回復にすることも可能)

ライトニングドレイン:オリジナル

(電気を身体のあらゆる治癒と回復できる優れもの)

13トーテムポール

(原作と同じ)

トルペディース

(電気エイ。これもまた念能力で強化されている)

 

 

こいつが雑魚なら敵側のリーダーはどれほどの実力を持ってんだよ!それ以前に能力大量に持ちすぎだろ‼一体どんな開発方法でここまで強くなれるんだよ!ともかくその詮索はこいつらを倒してからだ!

 

トーテムポールが襲いかかって空を飛んで逃げたらスピカラは念能力で冷凍ビームに、電気エイは毒と電気の槍を作り出した。投影魔術を使って剣を大量に放出し、凌いだ。

 

「…なにぃ⁉」

 

ガリガンを使用したガトリングが空からも奴からも電気の槍を降り注いできた、奴が使っているARMから電気と念能力を貰い、その力を一点に集中させた。俺はマシンガンを防ぐしかなかったが集中砲火が止まることなくスキが無い。

「HAHAHAHAHA‼‼‼(惨めな最後 を迎えるお前には冥土の土産に教えてやる!お前を殺したらあの女の目の前でお前の死体を見せて絶望したところを殺してやるよ!)I kill it when I show your body in front of that woman if I tell a bright memory to carry into the next world to you who greet the wretched last and kill you and despair !」

そして、奴が振り上げて剣を向けた瞬間、目の前が光った。

*****

開発で強くなり、元々強い奴らを苦戦に陥りさせて、正義側の転生者に勝ち、殺した!これで俺を殺そうとする人数は減り、残りの5人を俺の最強の力で殺せば

 

俺は世界中freeでやりたい放題。

ヒロインのハーレム作りに阻害者または他の転生者の全殺し!その夢の第一歩が始まるぜぇぇぇぇ!

 

「これからは…奴らじゃなく俺が主役なん「へぇ?そして第一部完‼てか?」han⁉」

な、なんでた!さっきまで防いだだろ!それにあんな火力で奴が生きている訳が…

 

「やっほ」

「⁉w…WWWWhy⁉」

 

*****

俺がリタイアだって?

悪いな、一回クッキーマンになってノーダメにしました。とんでもなく弱体化した転生者よりは強いよ、けどこんなことで死ぬかよボケぃ。煙で見えなくなっている隙に携帯使って転移して普通に逃げた。

「(いやーお前らが自己意識過剰な 奴らでほんと助かった。)Gee , you were really saved in the guys who had too much self-consciousness .

(なんていうかトドメ刺す前に陳腐な台詞長々と並べてるから 。)Because commonplace lines arrange what they say for a long time before stabbing a coup de grace .

(話す前にお前らがそこに俺がいないことに気づかなかったろ?)Did you not notice that there was not me there before talking it?」

「!?な、何で生きている?それに、なんで英語で喋れれる!」

「何で生きているのと英語で喋れるって?こっちに脱出と言語専門の人がいるからだけど。」

加藤先輩の神様とかオンドゥル語とか姉の逃走方法はいくらでもあるから参考にしただけだし。

「だったらまた直接この手で葬ってやるよ‼」

「お前さ…英語か日本語かどっちか一つにして使えよ!ややこしいんだよ‼」

 

どの道こいつとの戦闘で正攻法とあ不意打ちは超感覚と強力過ぎる複数の武器ARMでダメだな。

こうなったらあれを試すか…

ーーーーーーーーーーーーーーー

シンフォギア介入前

船内

俺の部屋で神様と会話している時に神様が

「CMは単なるネタだけではなく俺にとっての優れもの?」

「そう。ネタで終わらすのは嫌なのじゃ!せめて何か役に立つ物になるのかと思って思いついたのがこの秘伝CM技特集!ぜひこれを見てこの中にある技を「却下。やな予感しかない。」待て待て!騙されたと思ってやって見ることは重要なことじゃ‼」

また俺に変な技を授かろうとしてくる。ただでさえクッキーマンというおかしな力を持ってんのにまた更に持たないといけないのかよ。

 

まぁネギ刀とか、『ぬ』のハンカチとか言ったらまじぶん殴るつもりだけど。

 

 

神様がなんでギャグ技が必要なのかと言うと

力は知に強く

知は笑に強く

笑は力に強い

 

 

…これジャンプのゲームでこういう強弱システムあったよね。これ絶対引用しているよね。

 

「あ、あと。この説明聞いたあとは自動化でCM技が手に入れたから」

「…へ?」

もうとっくに手に入れれた。てゆうか無理矢理手に入れることになってしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「なぁ?このプールどう思う?白も黒つけないある飲み物に見えるよな?

 

 

 

この中にお前をぶち込めばどうなるか…

 

Do you understand?(理解できるか?)」

「ひ、ヒィィィ!」

 

俺はギャグ技を使いプールを召喚した。そのプールは俺以外でどんな特典でも浸かって使うことが出来ない。そして、ARM武器は指輪に戻ることになる。

 

名ずけて

 

 

白黒つけない化腐ェ汚レ(デス・ダイブ・カフェ・オ・レ)

 

 

…俺こんな技杏子の目の前で使ったら殺されるわ。げんに食糧を粗末にするような行為だし。こんな末恐ろしい召喚魔法があるなんてな。

「一番お前にとってわかりやすい言葉を教えてやるよ…

 

 

 

 

GO TO HELL(地獄に行け)‼!!!!」

「Noooooooon!!!!!!!!」

俺はそのプーr…いや底無し沼にこの男を顔から思いっきりダイブさせた。

そして、能力が使えないだけではない。この沼の効果は誰か一人をこの沼に入れることによって効果が発動する、この沼で生きている生物はルーレットで決まる

 

 

 

水着のヤンデレ女子×900人

オカマ×500人

阿○さん×10000体

ドナ○ド×1800体

ノイズ×2000(俺や上記にあるヤンデレ女子とオカマ、クッキーマンは襲わない)

 

 

そして彼らは

 

 

ルーレットスタート

ヤンデレ

オカマ

クッキーマン

ノイズ

ドナルド

ALL

ハズレ○

 

「は、ハハハ!なんだ何も起こらないじゃな…」

ああ。軸が動いている間は確かに変わってないよね。

さーて音声が出るぞ〜

 

ドナ○ドマジック‼

 

ALL

ALL

ALL

ALL○

ALL

ALL

 

 

「あーそれ?どっちみち全部選択肢同じだから。」

「「「「なんじゃこりやぁぁぁぁぁ‼‼」」」」

 

 

 

ルーレットすると言ってもハズレがないんだよこれが。選択肢全部ALLに切り替わるんだよね。マジで鬼畜なルーレット。10割の確率で全部の選択だからもはや確定の域でしかないからな。ルーレットすると言っても途中で選択が変わるなってルールはこれには全く書かれてないんだぜ?

 

「ねえ?私のこと愛してくれるんだよね?」

「いらっしゃ〜い。」

「「「「Let's caosu party!」」」」

「「「やらないか」」」

「「「RAN☆RAN★RUE‼」」」

 

 

そして現れる大量の変態と異生物の軍勢。何このカオス。こればかりは酷すぎるからもう俺収集つかないんだけど。

 

 

「アギャァァァァァ‼だ、誰か助けてくれぇぇぇぇ‼」

「い、嫌だぁぁぁ‼」

「お、俺は逃げるぞぉぉ‼」

 

転生者達がバラバラに逃げて行ったな。いや理不尽なのは分かるけどこういう技だから。

 

 

 

「あー言っとくがその沼下手すればお前らのキャラ崩壊にもなるから気をつけろよー」

 

 

転生の特典で倒そうとしているけど無駄だぞ〜。そいつらにはオリジナルでしか効かないし、どんなダメージも無効にするから転移か時間停止で逃げるしかないんだよな。

 

 

まぁ…どの道それにも耐性があるドナ○ドとヤンデレ女子に包丁かナイフ刺されて消えるだろうから。

 

数分後

転生者も俺に挑んできたこいつしかいなくなったな。さて、俺はこの転生者を利用して情報を聞き出す。

「お前らの持っている情報を洗いざらい吐け」

「い、言えるわけな「へぇー。それじゃあオカマ達に溺死という無惨な死を」ま、待ってくれ!」

資料を取り出し俺に見せた。俺はその中身を確認したが、雑魚の転生者の情報ばかりで計画が記されていない。

「なんで計画とお前のような強力な転生者の情報が記されていなんだ?」

「雑魚の転生者共なんざ信用するわけないだろ!俺ら5人の計画が少しでも漏洩するだけで破綻するからな!」

この資料はダメだな。一応持っておくに越したことはないがこいつは死んでも吐かないし。あと5人って言ってるから聞き逃しちゃあいけないっと。

「だったらお前の脳に直接聞くか」

まどかマギカで使われていた雨宮の記憶蛇を投影して、マスター・オブ・ザ・リンクを使えばこいつが急速に強くなった理由と企みである計画を知ることが

「⁉消えた‼」

やろうとしたのに目の前にいたさっきの転生者がいなくなっていた。何かの能力で消すことができたが拘束したあの転生者。俺が使っていたあのCM技は身体に液体が一滴ついている限りは能力が使えない。

「第三者か…奴のような強力な転生者があと5人もいるのかよ」

5人を探すのはまた後だ、クリスはアーチャーがどうにかしてくれるし、念のために戻ることが先決でもあるが、とりあえず…先に

「この資料にある基地を堕天使と魔法少女を呼んで破壊してからかな。話はそれからだ」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編50話不審者と立花響(戦姫絶唱シンフォギア)

俺は資料にある基地を探り、シャドーで敵がいないか見たけれど誰もいない。今回はあまりに異様な光景で逆に不気味だった。

「おい正輝?大丈夫だったか?」

「ああ。殺されてないよ」

敵のほうは強力なやつがいたが、なんとか退けた。おれの能力はまだ相手にも知らないし、こっちの勝機はまだ変わっていない。奪って資料を手にいれたのは良かったのだが…

「資料にある基地を一通り潰しておいたんだが、人一人いない」

「他にも基地に何がある?」

「あるとしても過去に俺が行ってきた南米の内戦と二年前のツヴァイウイングのLIVEに、この都会で起きた殺人、運転、自殺という命を落とした事件の新聞しかなかったぞ?」

基地を見ると争った痕跡があり、血痕が残っている。転生者の能力は途轍もなく非力で、サブキャラでも倒せるぐらいなのだ。だから唯の転生者が捕食される側だ。だから対抗できるのは俺ら正義側で、いままでその両側と対立して戦ってきた。同じ側でも対立する(No.4が例)こともあり得るが敵で同じ側同志で殺し合うなんて聞いたことがない。

 

基地は見つけても、付着しているのは血だけで、品物も資料も食糧もなにもなかった。

 

「なんで…何もないんだ?」

 

探索を続けるうちに不審な扉を見つけてシャドーが扉を壊そう投影魔術で破壊しようとしたがびくともしなかった。この扉呪いがかけられて開けれないのか、この類の呪いなら投影魔術でこの呪いに対する浄化の武器を作り出す。

 

 

 

 

「開いた開いた。ここにも誰もいないんだな…ん?」

 

見るとベッドと木の椅子と机があり、赤のペンで書かれある一枚の紙があった。ここにいる奴等がいる時に血文字が書かれていたのだろう。

 

「ダイイングメッセージ?どう書いてあるんだ?」

 

 

 

6∀W96

 

 

しにたくはない

にげられない。この紙に書くのはこ

んなんだ。

 

 

あんまりだ

やられたくない

つたえたい

るーるをやぶった5人に仕返しで

きるほうほうをみつけた

 

おれはだめだろう

つけられてばれてしまった

けいさつもむりだ

ろうかにある呪いを解く人に託す

 

 

 

 

誰でもいいから仇をとってくれ。

もう俺は俺でなくなり、奴らと同じ束縛を受ける。なら

 

 

 

従われる前に俺は死のう。

 

残したメッセージは

○○を○○ばわかる。

 

 

 

 

 

 

*****

私は夢を見た。私の目の前にいる男は向かってくる敵を斬り倒していく。逃げて、怯えている人達を惨殺している。周りが赤く、斬り続けた男以外のみんなはたちまち血飛沫を出して死んでしまった。

斬り殺した男の顔を私は見ようと駆けつけたが、男が振り向いた。

その顔は■■■■のようで…そこで夢は途切れた。

 

 

 

「っは⁉…」

「あ、起きた。」

 

目覚めたら和室の布団で寝ていた。この子は私がノイズと逃走して疲れ果てた時に連れてくれたんだろう。濡れていたから服も着替えられていたし。…正輝は何か隠し事をしているんじゃないのか?あの光景と何か接点があるのかわからない。

 

 

「何も聞かないんだな…」

「そういうの…苦手みたい…いままでの関係を壊したくなくて…」

喧嘩…そういうのよくわからないな。小さい頃は友達がいなかった。いや友達が作れない状況だった。

「友達どころじゃなかった。たった一人理解してくれると思った人もあたしを道具のように扱うことしか考えなかった。誰も相手にしてくれなかった…!大人はどいつもこいつもクズぞろいだ!痛いもやめても聞いてくれなかった!私の話を誰も聞いてくれなかった‼」

「ごめんなさい…」

「でも、一人で戦っている間クッキーマンっていう希望がいた。それは本当にヒーローだったよ。クッキーマンに助けられて、ご飯を作くって、傷も癒してくれて。これ以上ないぐらいにすごく嬉しかった。」

それに、友達の喧嘩ならどっちが強いのかハッキリさせれば仲直りできるのに、出来ないか…私にはわかんねぇな。

「名前は?」

「雪音クリスだ」

「あたしはクリスの友達になりたい。」

 

ノイズを使って傷つけて、人を守るあの二人の邪魔をして…あたしはおまえ達に酷い事をしたんだぞ…

 

警報がなった。何の警報か私は知らない。

二人も避難して逃げる。

その警報がノイズの警戒警報である事も知らない。

住民が一斉に逃げるはノイズが原因。

 

じゃあ私のやったことは⁉

 

私がソロモンの杖を起動させたせいで…こんなつもりじゃなかったのに⁉どうして…こんな⁉あたしってば…何やらかしてんだ‼

 

*****

 

俺は急いでクリスのところに向かった。船内で謎を解いたりしているが、一つはわかったがもう一つが複雑すぎて伝わらない。クリスはまだ一人だ。そして、俺がいなくとも確実にフィーネの標的にさらされる。敵の転生者の情報を知りたいのもあるが…クリスの護衛が先だ。

「よっ!生還して帰って来たぜ‼」

「正輝!遅いじゃねぇか!」

「⁉彼は!」

おお。弦十郎もいるいる。

クリスがノイズに狙われて、一人の時に助けにきてくれたからな。じゃあ今度は俺の手で仕留めないとなぁ‼

「飛びノイズは邪魔なんだよ!BLACK起動!」

空飛ぶノイズがウジャウジャいっぱい出てんな!だったらこいつだ!

「空間断絶魔風手裏剣!」

空間から空間へと移動し、標的を切り刻む魔の手裏剣。マスターオブザリンクによってノイズを倒せるようになったから物理効くんだよね。

「ついて来い!グズ共!」

【BILLION MAIDEN】

とまぁこんな感じで。数分たち、俺とクリスで集まってきたノイズをボコボコにした。無論ノーダメで殲滅もいいところだった。

「悪いな。遅くなった。」

「…んでも。あんたが生きてかえったことについては約束守ってくれたからな。遅くなったことは許してやるよ。ただし、あんたの知ってることを根掘り葉掘り聞かせてもらおうか?」

とにかく、俺とクリスはこの場から去り話せれる場所に行くこたにした。

 

*****

 

戦っているのは私一人だけじゃない。シンフォギアで誰かの助けになると思ってたけど、それは思い上がりだ。助ける私だけが一生懸命だけじゃなく、助けられる誰かも一生懸命なんだ。本当の人助けは自分一人の力じゃ無理なんだ。だから、奏さんは私に生きるのを諦めるなと叫んでいたんだ。

 

(私の全部を預けられるのは響だけなんだから。)

 

私が人を助けたいという気持ちは惨劇の負い目なんかじゃなく、二年前に奏さんから受け取った気持ちなんだ。私はノイズを撃破して、不時着したけど未来を助けることができた。

 

 

「怖かった…怖かったの!」

「私も…すごい怖かった!」

 

未来は私が黙っていたことに怒っていた訳じゃなかった。誰かの役にたちたいと思っているのはいつもの響だから、辛いことも苦しいことも全部を背追い込もうとしてそれが嫌だった。また大きな怪我をするんじゃないかって、けれど、黒沢さんの言うとおり響を失いたくないわがままだって。記念にカメラで鏡の代わりに撮って、結構綺麗に撮ることができた。

 

 

二人で一緒に笑いあってたけど斬撃の音が川の音より大きいことに気づいた。

「なんだろう…何か音がしない?」

「言われてみればそうだね…」

その時そばで爆発した音がして、駆けつけてたら、

 

「この野郎!何しやがる!」

「うるせぇ消えろ!九頭龍閃(くずりゅうせん)‼‼」

 

目の前で誰かが戦っていた。彼が刀を振り上げて、斬られた人血を出して、灰になって消えた。

 

 

なに…これ。未来は急いで警察を呼ぼうとしたけど…私たちの存在に気づいた彼が

 

「お、俺の…俺の嫁ぇぇぇ‼」

「え⁉ち、ちょっとこっちにく」

 

私はビックリして急に両手を掴まれた、未来は立花とこの男に接点なんて知らないし、私自身も知らない。

 

「本物だ…本物だ。この温もりと体温にこの心地いい声も」

はたから見て変な人だったし、おかしな人だった。未来はこの人が不審者であることに私を守るために彼を突き飛ばした。彼はまたすぐ起き上がって私にしつこくつきまとってくる。

「何をしている!そこを動くな!」

その時、二課の人達が来てくれて、彼を取り押さえようとした。

私達の代わりに大人の人達が彼をどうにかしてくれれば、彼に関与することないと。

この時私達は安心した。

 

 

 

 

本当にこの時までは

「…あ"?一発芸の目立ちしかできない引き立て役共が突っかかってくるなよ?」

 

拳銃を構えてきたけど彼は両手を挙げずにそのまま立ったままの状態だった。

 

 

「そんでもって同時にモブのやられ役共が邪魔するんじゃねぇよ‼水遁 水龍弾の術!」

 

その声の後に突然川から水の龍が現れて、二課達に襲いかかってきた。私達も驚いてその場から逃げた。

 

「「うわぁぁぁ‼」」

二課達はあっという間に吹き飛ばされて、何が起こっているかさっぱりだった。

 

なんで人が川から水の龍を作り出せれるの。

 

 

驚きを隠せれなかった。ここは危ない。二人で遠くに逃げようと走って、彼も追いかけようとしたけど、

 

「ぐはっ…」

「螺旋丸っと。安心しな?手加減しておいたぜ?」

 

まだ二課達と戦闘が続いている。

あんなのは知らない。普通の人がそんな人間離れしたことができるわけがない。聖遺物と関与してないのは分かるけど、この人は人間なの?

「がっ⁉」

銃声が鳴った。彼の胸を弾丸が貫いていたけど、まだ死んでいない。それどころか苦しまずにそのまま立って

 

携帯を開いて、なにか打ち込んでいた。

 

「ね、ねぇ響?なんで胸を撃たれているのに死んでいないの?」

「私にも…訳がわからないよ」

携帯を打ち、それをしまうと途端に景色が紫色に変わった。

 

 

「なに…これ⁉」

 

 

目の前にあるのは重傷を負っていた二課の人達もいたけど、誰もいなくなってしまった。私達二人と安全を確認してきた二課達だけ残った。

 

 

「てめぇ…‼俺を殺そうとするなんざ…いい度胸してんじゃねぇか。ぁあ"‼」

「も、もうやめてくれ‼」

 

彼は殴り、踏み倒し、蹴り飛ばして、私達には見ていられない光景だった。

 

「ヘドブチ吐きな‼」

 

気が済むまで体を痛めつけた。

このままだと死んじゃう…‼私は我にかえって、急いで変身して、二課を変身して守ろうとしたけど、手遅れだった。

 

 

彼は撃たれた拳銃で撃った男のトドメを刺した。

「「いやぁぁぁぁぁぁぁあ‼」」

私はノイズが人を襲って消したのは何度も見ているけど、人が人を殺したのを私達二人で始めて見てしまった。私達はその恐怖で悲鳴をあげた。

「あ、あれ?おかしいな…君達は結界に入れないんじゃぁ…」

「これ全部貴方が…!」

 

未来もたちまち震えていた。その理由は目の前の光景にある二課の被害が尋常じゃなかった。助けてくれと嘆いて、複数ある骨を砕かれて、深く斬られた人もいる。

私は彼が変質者でも、唯の人間じゃないと確信した。

「さぁ!響!俺と共に二人で暮らそう!」

気持ち悪くなった。二課達が血が大量に地べたについて、生きているかどうか分からない。けれど、この男に強い憎しみがあった。

 

 

「なぁ!来てくれよ!俺は心の底から歓迎…」

 

その瞬間彼は思いっきり吹き飛ばされた。誰が吹き飛ばしたか見えなかったけど、止まったらすぐに分かった。奏さんを連行した男の知り合いの人だ。

*****

俺も仮面ライダー龍騎の回収に手間取って、携帯を見たら転生者の結界が張られていて、駆けつけてみたら酷い事荒らされたもんだな。それと、不意打ちが卑怯だなんて言うなよ?

(clock over)

「身勝手なことを…にしてもこんなに酷い事やるなんてな…」

「テメェ正義側の転生者か!だったらここでブッ殺してやる‼」

「変身!」

俺は仮面ライダーザビーに変身して、すぐにキャフトオフを行った。

こいつの場合はNARUTOとるろうに剣心の力を扱う。こいつは目を閉じてどこからくるか感覚で知ることはやらないはず。

 

 

なら俺はクロックアップで仕留めればいい。

「ライダースティング!」

「ちぃ!影分身の術!」

こいつ⁉一撃を食らわないように分身して本体がどこにあるか分からないようにしやがった。

 

「袋叩きにしてやるぜ!」

仮面ライダー達を呼んで応戦するか?けど、俺たちのより人数が多すぎて分が悪い。

 

そこからアーチャーがビルの屋上から迎撃してくれた。弓による攻撃はスナイパーライフルでもない限りは届かない。

 

忍術でも、こいつの実力なら超遠隔距離は届かないはず、

 

(援護しよう。加藤)

(アーチャー!恩に着る!)

まず、カブトとガタックを呼んで三人でクロックアップを使用し、一気に殲滅する。そして、本物を叩く!

 

「行くぞ加賀美!」

「おう!」

 

((one.two.three))

「「ライダーキック‼」」

(rider kick)

今度は倒せれる。が、当たらなかった。確実に当たるはずだぞ⁉横から誰かが援護したのか!

「何をしている。君の勝手は目におけない」

第三者が横から入ってきやがった。やっぱり物語が進んでいくうちに転生者も明らかになるな。

「うるせぇんだよ!その気になりゃこいつらぶっ殺して「ほう?交換条件を破るのか?そしたらリーダーは君をどうするか分かるはずなのだが?」わ、わーったよ…今回はこれぐらいにしておいてやるよ。そっちの計画が成功するまでの辛抱だろ?」

「物分りのある転生者は長生きするものだ」

「じゃあな?俺の嫁‼」

二人は震えてるな。あんなもの見せられたら震えるよな。仮面ライダー龍騎を回収したし、ここまできたら詳細も話す必要は大きいな。結構時間がかかるが…

(正輝。転生者のことについてもう話してもいいよな?)

(関わってしまった以上知る権利があるからいいよ)

正輝も承諾してくれたし、アーチャーのことについては正輝はまた敵側の転生者を撃破したあとに話すって言ったから言わなくてもいいだろう。ともかく…

 

「立花。未来。おまえらには色々受け止められないこともあるがこれから言うことは全部事実だ。二課にも俺は同行するから二課の本部で全てを話そう」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編51話心傷(戦姫絶唱シンフォギア)

あの後、加藤先輩が立花達二人にアーチャーのこととさっきの転生者ついて詳しく話すことになった。それでも二人とも怯えていていつ襲われるか怖くて仕方がなった。加藤のほうも黒沢くん同様に手錠をかけられた。

 

 

 

加藤が言うには転生者の事についてを語り、俺とアーチャーのことについては何も言わなかった。協力しているというのはこの時に明かすのは不味い。

 

加藤先輩のことについてを突きつけられてなぜあの状況に逃げたのかとかは仲間を探していた。転生者結界を張ったために、俺と加藤が味方なのかのも質問してきたが加藤先輩は協力者ではないが、同じ組織として止めただけとうまく言いくるめた。転生者が二課に及ぼした被害を言うと弦十郎と翼のほうはその転生者に対し、

 

「なんて男だ…‼」

「許せん…私がいない間にそんな事が!」

 

どうにも二課達の殺害及び立花達に対する行為に二人は怒りを隠せなかったらしい。そりゃそうだ。彼女らの目の前で卑劣な行為を躊躇なくボコボコにしたんだ。立花は特にショックが大きいとは思うが…ダイイングメッセージの謎解読するのとクリスを見つけるのに時間がかかったからな。もう動くとは思わなかったが、計画のつもりじゃなかったそうだ。

 

とにかく怒ってもこれは仕方ない事だ。立花達はまたどこかで転生者達に襲われてもおかしくないため加藤先輩が立花達のボディーガードを務める事になった。彼女らも安心すると思うが、油断出来ない。

あの計画とやらがどうなるか分からないし、この不明なダイイングメッセージを明白にする必要がある。

「二課の方は全て話したけれど、まだ俺のことは半信半疑だろう。条件として立花達の護衛役をするから任せとけ」

「わかったよ先輩。それじゃあまた後で」

雪音クリスにも転生者について全てを語った。アーチャーと加藤先輩が二課に紛れているのと、転生者のシステムと俺もまた転生者である事も。

「…あんたらがどんな存在なのかは分かった。けど、一つ知りたい事がある。正輝の過去を教えてくれないか?」

「…悪い。ここでのやる事が終わってからでいいか?」

 

けれど、俺の過去についてはまだ語っていない。いや語られる訳がなかった。俺の仲間達についても天羽奏を救出したことも話した。

 

俺の過去だけは、戸惑って何も言えなかった。その時、ほむらからの連絡が届いた。ほむらがここに転送して内容を話すらしい。

 

「…貴方が雪音クリスね。初めまして暁美ほむらです」

「正輝から話は聞いた。雪音クリス。クリスでいい。あんたが言いたいのはフィーネが計画していた広木防衛大臣の殺害のつもりが行方不明になったその後の続きだろ?」

「ええそうよ。正輝にほとんど話を聞いているのなら分かるわよね?正輝、いい知らせよ。広木防衛大臣を見つけたわ」

「マジか⁉でかしたぞほむら!」

広木防衛大臣と秘書は、空き巣の方で刑務所みたいに行っていたらしい。

「時間停止魔法で潜入したけれど転生者がいたわ。けれど人数が少なかったわね。」

また人数が少ないときた。

今回は敵の転生者は少ない人数なのか?基地にはほとんどいなかったから。

「広木防衛大臣にある取引をしたそうよ?人質交換の代わりに大量の住民を集めてくれって。勿論彼は断固拒否したわ。けど彼が拒否したら、リーダーが拷問するのかと思っていたら、変に笑っていたわ。そしたら何か能力を使ったら、広木防衛大臣とその秘書の目が赤と黒になってたわ。

 

その後広木防衛大臣と秘書にアイコンタクトをつけてもとの状態に隠してそのまま帰らせたの。」

「それ…だけか⁉」

雪音も驚いているだろう。

拷問もせず、不要だから殺す事もせずただ逃がしたのだ。そのまま出ていかせて。転生者結界を張り、一般市民に気づく事なく帰っていったのだから。

「貴方はこの事について…どう思う?」

「どう思うも何もさっぱりわからんぞ。そうした意図が分からない。何か理由と能力について関与している可能性が高いけれど

 

それでも企みが何なのか証明するのは難しいぞ?」

「とにかく分かったのはそれくらい。アーチャーさんにも伝えているから。帰るわね」

「ああ、ご苦労」

 

俺とクリスは古い建物に移動している。住み心地が悪く、畳とボロボロの部屋。俺は二人分の布団と船から食事をちゃんと持ってきており、クリスが寒気で震えて、お腹も空いていたのだ。だから、食事をとって身体を暖めるためである。俺達は二人並んで一緒に寝た。ミッテルトと一緒に寝てはいたけど久しぶりに肌と肌で寝る事ができた。

 

 

お互いが懐くようになり、親友にもなるほどの信頼となった。けど、過去を明かされた俺の錯乱は凄まじかった。

 

 

 

マスター・オブ・ザ・リンク

 

この日の前に固有能力のデメリットをもっと早く知るべきだった。でなければ俺は錯乱することもなかったのに。

 

たとえ雪音クリスでも、俺の許容範囲以上に知ってしまったのだから。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

少年は夢を見た。

それは小さな白い髪をした少女でした。少女は音楽が大好きな親に囲まれて楽しく大好きな歌を歌って、それはとても平和な暮らしをしていました。

「おとーさん!バイオリン引いて!私歌うから!」

「クリスは本当に歌と音楽が好きだなぁ。」

「あらあら。勢い余って転けないようにね」

「もう!転ばないよ!」

 

 

 

「♩〜♪」

 

その歌は穏やかな綺麗な歌は声明な歌であった。けれどある事で歌が嫌いになった。ある日その少女の両親は南米の戦争に飛び込み、その両親は音楽で戦争を止めようとしました。しかし、その戦争によって両親が殺され、涙を流した少女の悲鳴は轟くも虚しい叫びだけでした。

「おとーさん‼おかーあさん!死なないで!死んじゃ嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああ‼‼‼」

無防備でただ1人の少女は逃げる事もままならず幾つもの兵隊に連れていかれ牢獄に入れられました。牢獄には他にも小さな少年少女がたくさんいた。

 

 

 

痛い痛い痛い痛い辛い辛い辛い辛い助けて助けて助けて助けて助けて苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

 

 

そんな台詞も言えず、ただ大人達の理不尽な拷問に耐え続けなければならない。戦争の真っ最中。彼らのストレスによる八つ当たりは長く続いた。

誰も聞いてくれない。

誰も助けてくれない。

彼女は感情を押し殺して無表情を貫いた。

戦争によって死んだ子もいた。

それでも生きている子もいた。

その生きている子である少女もその1人だ。

 

 

けれどある人外。クッキーマンの助けが来て救われた。

 

 

 

 

 

けれどまた苦しまないといけなかった。フィーネという女の邂逅。

 

 

少女は女にこう教われた。

 

痛みが繋がり

 

少女はこう思った。

大人が嫌いだ。

歌で世界を救う?

いい大人が夢なんか見てんじゃねぇ。あたしは強い奴を片っ端から倒せばいい。

その方が堅実的で合理的だ。

そしてそれが平和への近道だから。

 

けど気づいてしまった。

争いを撒き散らしたのは少女自身だと。こんなはずじゃなかった。

 

私のやる事は破壊ばかりしていた。周りをぶっ壊すことしか。

 

自分がやっていたことは愚かだったことだと。

 

*****

「…」

なんであんな夢見たんだ?

あれは間違いなくクリスの夢だ。

「久々にキツい夢を見たな…」

けどなんでだ?

偶然か?

 

 

 

クリスは起き上がった。

起きていたクリスは何故か目が真っ赤であり、号泣していた。

 

 

 

「なぁ…答えてくれよ…」

 

一体何を?

答えるって何を

「あんたは

 

やりたくなかったのに…殺したくないのに…人を…沢山…殺したのか」

なんで…

それをオマえが知ってイルんだ…

俺の過去を知ってイルンダ。

 

何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女は夢を見ました。

見た夢は世界が光と闇の差別化でした。その少年は生まれて差別られる側の闇となり、周りに差別され続けた。13歳の彼はこの世界を守る傭兵であり学生になりました。彼は負の怪物などを蹴散らしてゆき。幾つもの外敵を蹴散らしていきました。

 

しかし、彼に飛び込んできたのは不満と暴言、彼らは彼の救いをあらゆる方法で彼をどん底に落としました。何度も恩を仇で返し続けました。彼は世界に差別され裏切られた気分でした。

 

 

彼は根は優しかった。友達が欲しかった。恋人が欲しかった。

ただそう望んでいただけなのに。

話し合えば分かり合えるということを

 

彼らはそうさせてくれなかった。

 

 

 

それに耐え続けたある日のこと

 

 

彼女はこう言いました。

「誰かが愛してくれたことさえ無いくせに!」

 

 

もう限界だった。好きな人にも振られ、

 

彼はついに自制心が壊れ、周りの人(モノ)が守る価値も生かす価値もないと自覚し。

 

 

 

ああ、こいつらは人ではなく唯のモノでしかないのが分かったよ。

 

裏返った声が周りをどよめかせた。そしてその後に噴き出た殺意は宝物庫にある禁断の力を奪い取ってその力を手にしたまま沢山の人を巻き込み殺し、遺体を滅多刺しにし、その遺体を切断いわゆる、四肢を斬り落とし、展示品として楽しんでいました。彼はこの世界でただ一人の頂点に立ち、勝利に酔いしれました。

 

 

 

しかし、彼はまた絶望した。

 

彼は前に救われた少女の怪我と彼の愚かさに気づきました。年下の少女は彼に希望を与え続けました。もう一度人を信じる心優しいあの頃の状態になる事を信じ。

 

 

 

けどそれを気づいた時には遅すぎました。

 

 

禁断の力はこう言いました。

 

 

全てが憎いって言ったのにさぁ?

 

 

そういうのを自分勝手と矛盾って言うんだぜ?

 

禁断の力は逆らった彼らを殲滅するための手段として使われて、少年の配下として雇っていたが、禁断の力は少女を無残に殺し。

 

 

気づいて助けようとしても、命は絶ってしまった。その展示品を見ているうちに絶望に落ちてしまった。

 

 

自分の都合で大量の人を殺し尽くしたんだな。

 

 

 

そして彼はもう生きるのに疲れたと言い、上層部に自分を裁いてくれと言いました。しかし、上層部は彼にこう言いました。

「君は素晴らしい‼良くやってくれたよ‼あんな差別し続けた糞みたいな市民が実験材料になってくれたのだから。君には褒美をやろう!」

 

判決は無罪。大量殺人で本来死刑もありえた話。こんな事はあり得ないのに思考がどうにかなってしまいそうだった。

 

「おかしい…おかしいだろ⁉」

 

 

「ではこれにて「俺は裁かれてもおかしくなかった!なのになんで無罪なんだよ‼おかしいだろ‼」簡単な理由さ。

 

 

我らの貴重な兵器。ただそれだけなのだよ。」

 

 

「待てぇぇぇぇぇ‼」

 

 

その言葉で彼は完全に心が壊れ、上層部は彼を蝕むように他の人間の殺害を命じた。

 

「それでは君にはこれを実行してくれたまえ。」

人質は彼の家族。

その紙一枚に書かれた依頼だけで多くの命を奪い取った。

世界の制圧を企んだとある親友の殺害。反乱軍の正輝の同僚の抹殺による戦争道具。その他幾つもの上層部に刃向かう組織の破壊。そうするうちに彼の目は赤い斑点になっていた。

 

彼はこう呼ばれた。

『英雄殺し』

希望と強者で塗り固まった者達に対する殺戮者。少年は上層部に機械の様に利用され、彼は人生においてどんなことにも心で戦うことをやめてしまいました。

 

「この意気地なし!」

「最低!」

「これが人としてやる事かよ‼」

 

卑劣?外道?最低?

おおいに結構。むしろ褒めているのと一緒だ。所詮こういう下衆なやり方しか方法は考えられないのだから。

 

 

(RE:battle)

 

中学の3年、上層部の最後の計画で自由にすると約束してくれました。

 

その内容は世界を周り、仲間を集めて材料を手に入れ全て確保できたら自由にするという内容だった。今回ばかりは苦しくても全力を出して材料は全て手にいれ、自由を手に入れる事ができると思っていた。しかし、上層部は最後の最後で彼を裏切りました。

 

全ては太陽神を復活させるための手段として道具として使ったのだ。

 

 

彼は悲しみに明け暮れ、一人だけの単独行動に走り。上層部への逆襲を考えました。彼は復讐を重ね重ね組織にいる人を殺し続けました。

そして、計画を止めようと自分の憎しみで身を削り、上層部の組織達を潰そうとした。

 

 

けれど、太陽神計画は完成した。

 

憎しみで戦ってもあっけなく敗れ、心が壊れました。その後別の組織のおかげで少年は心が復活し今まで一緒にいた仲間達と協力し、正輝を欺いた組織達を倒していったが太陽神はここら一帯の生命の全てを焼き尽くす事にした。

 

 

明日世界は滅ぶ。少年の死を1人の戦友が最後の最後に止めようとした。

 

 

「もう十分にお前は戦った!もういいじゃないか‼お前は今日はどんなことをしても許されるんだ!それをする権利はお前にはある!」

「俺、行かなきゃいけないんだ。」

「やめろぉぉま■■■ぃ■‼」

太陽神VS審判神が始まった。

神の力を利用した激突は死闘を繰り広げていた。神になるにも制限があり、時間制限がたってしまった彼は太陽神の剣に貫かれた。しかし、彼はもう一つの太陽神と契約し、貫かれて死ぬ事がなくなった。

 

けれど、契約の代償は自分の命。

神になるにもそれぐらいしなければもうどうしようもならなかった。

 

「逝くな…逝くなぁぁぁあ‼‼」

 

 

最後に自分を取り戻した彼は笑って眠りに落ち、悲劇の劇場はここで終わった。彼は13歳の頃に守っていた少女に見守られながら…永眠した。

 

夢にいた白い髪の少女は目から一粒の涙を零し、少年の悲惨で残酷で、無慈悲な物語をその目に焼き付けた。

 

*****

信じなくない。

今のあたしには壮絶過ぎる。

結局あいつは全然悪くなかったじゃないか。家族がいた頃のあたしと同じ生活ができた筈なのに。

あいつのやっている外道も悪事も

 

何もかも無感心の状態で行ってたじゃないかよ…あいつはこんな追い詰められた状態で必死に生きてたのか…

 

「お、おい…や、止めてくれよ!」

 

なのに。なんで…あたしを殺そうとするんだよ…

「俺は…俺は…」

あいつの目はあたしのことを見てない。怖いのか?その過去が…あんたの真実を知ったあたしが…怖いのか?

「俺は俺は俺は俺は俺は俺は俺は俺は俺は俺は俺はぁぁぁあ‼」

「落ち着いてくれ!お願いだから!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

いつの間にか幼少時の私になっていた。小さい頃に戻っていたけど、目の前にいるちっさい正輝は苦しくなっていた。

「カッコ悪いだろ?救うためのヒーローに見えた俺がこんな悪者扱いされるのって。

 

 

みんなが持っている全ての矛先を俺に向けた。それを受け入れざる負えなかった。正直嫌だったさ。

最後は押しつけられた憎悪に耐えられず後はもう狂うしかなかった。勿論、そいつらは全員には四肢切断させながら最後に胸を滅多刺しにした。こんなことは気持ち悪かったのにけど俺は楽しんでいた。けど気づいた時には絶望しかなかった。結局全ては上層部が悪かったことが判明した。

もうおまえは過去の事を知って俺がどんな人間か分かった筈だ。

怖いだろ?辛いだろ?厄災を招いた俺は最低だと思ってんだろ?

 

 

俺の隣にいなくてもいい…」

「ホント1人いじめって最低!なんで大人はなんにも対応しないの!今度から先生や家族に頼らず辛いことがあったら私に尋ねて!歌は好き?」

「…なんでそんなこと聞くんだよ!もうほっといてくれよ!お前には関係ないだろ!お前に俺のなにがわかるってんだよ!俺が散々苦しめられて!」

いいや。正輝は悪なんかじゃない。それは、あたしは一番よく知っている。

「関係なくない。私、知ってるよ?テロリストの矛先を全て向けたんだよね?そしてさ、その戦争も早期に終わらせた事を。私を助けるために行動した事を。私は貴方の味方だから」

「俺の家族以外誰も信じられるか!もう決めたんだ!もう誰も信じずに自分の都合の良いように生きようって!

もう誰も信じられるか!」

「私はね…あんたに助けられた。そして16歳だった頃の私をまた助けてくれた。最後の死に際は死にたくなかったんだよね。」

「死にたく…なかった。普通に生きたかった。俺は生きたかった!

普通に暮らして、友達と話して、

 

 

俺の何が悪いっていうんだよ!仲良くなりたかった!何一つ悪くない生活が欲しかった‼

 

それが普通じゃないのか⁉

俺が異常だから駄目なのかよ‼

 

恋をして!普通に愛してもらいたかぅた!他の誰かに愛されたかった!そして普通に女と愛し合いたかった‼

 

 

でも俺は何もない。

あるとしても殺戮しかない。

努力しても評価してくれない!

俺の手はとっくの昔に穢れている‼俺という一つの悪を殺すためにみんな俺を責めてくる!もう俺には何もないんだよ!」

何もないわけじゃない。

あんたはここまで勝ち取ってきたじゃないか。その証拠にあたしがいる。

「そんなことはない。だってあるじゃん。私がいるよ」

「知らない…俺はただあくまで仕事によってお前を助けただけだ!

 

そもそもなんで俺なんかを助けるんだよ‼」

「その質問の答えはさ。簡単な答え。」

 

 

「助けにきたよ。

 

 

 

そしてね。大好き」

 

パリン

黒く塗られた背景が割れた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ‼」

ナイフを思いっきりあたしの頭にぶつけようとしたけど、刺したナイフはあたしの顔の横の壁に刺した。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

*****

いつの間にはナイフを投影して、殺そうとした。自分が怖い。クリスを殺そうとした自分が最も恐ろしい。

「怖かった。何もかもが怖かった。クリス…俺を蔑むなら別にいい。俺は…何もかもが…弱い…だから汚いやり方と自分が生きるための容赦の無い殺戮をして、他人を蹴落とした。もうこれ以上俺と関わらない方がいい…」

「嫌だ。それだけは認めない。」

俺にはクリスを抱くことも触れる資格もない。俺はこの時点で殺人を犯してしまいそうだったんだ。

「俺は…殺人者なんだぞ…過去を見た筈だ。俺がどこまで狂ってるかその目で見たはずだ…

 

 

過去を見たおまえが俺のことを嫌って…」

「あたしはあんたの事。大好き。あんたを嫌ってた奴らは絶対に許せない。おもっきしの正論しまくってそんでもって邪魔してくるなら倍返しにぶっ飛ばすまでだ。もしそれでも全てを全否定するならたとえ全てを敵に回してもあたしはあんたの味方になる。

 

 

あんたを咎めるつもりなんてないし正輝は苦しくて悲しくて辛くてそれでも耐えて、幸せが一欠片ももらえていなかったんだ。

 

 

だから嫌うつもりなんてない。

 

 

 

だからさ…あたしはあんたと一緒じゃなきゃダメなんだからな!だから勝手に死ぬんじゃねぇ!狂わせる事もさせねぇ!一人で無茶して抱えこんでんじゃねぇ!そんな事したら許さないからな!

 

またあんたが苦しくなったらな…いつでも…あたしがあんたの安らぎになるからね」

 

クリスは顔が真っ赤になって泣いていた。けどそこには笑顔であった。

 

もうダメだ。

 

俺はリーダーだから強くなければいけない。そう自分に呼びかけても問いかけても。

 

助けを求めてはいけないのに自然に涙が出た。

 

 

もうこれ以上は限界だ。

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」

思いっきり泣いた。堪えられず溢れ出た。泣いているクリスの胸の中で気が済むまで思いっきり泣いた。ただ俺は誰も信じなかった。いつか友達になっても必ず周りでの争いあいでいつかは誰かを蹴落とさなければならない。だが今いる仲間だけでも守ろう、それ以外は蹴散らそう。俺は震えていた。

 

けどクリスは違っていた。

 

【挿絵表示】

 

 

12歳以来心を閉ざして

死んでも涙は流さなかった。

でも戦死して死ぬのは怖かった。

俺は久しぶりに泣いた。一人の少女に救われた。

 

俺の目にはクリスは天使のような姿をしていた。

 

 

弦十郎はまだ来ていない。今は雨ではなく晴れている。

俺達二人の寝床はここしかないがはっきり言ってここに一日過ごすのは難しい。

 

俺はクリスにホテルを勧めて、ここから移動することに決めた。一応ホテルでも正確な名前がなく好きな名前を決めて、支払いだけの楽チンなのを何箇所か見つけていた。

 

「アタシ…これでいい」

一ホテルを選んで、とにかく俺たち二人はそこに泊まることにした。

「過去については俺達二人きりの秘密だ。だから誰にも話さないでくれないか…?」

「あ、当たり前だろ!」

ホテルに到着して、俺とクリスはやっと真面に寝れる場所を見つけた。念のために逃げれるように前払いで一週間分出しておいた。

 

5日目

この5日間先輩についてはちゃんと立花達を護衛しているが転生者達は一行に出てきていない。俺のシャドーも前にほむらが情報を掴み尋問されていた場所を見つけ、情報をつかもうとしたが。証拠は消されていて何もなかった。

 

クリスはシャワーに入って身体を洗って、俺は色々敵達の企みを整理していた。ダイイングメッセージについては

 

これは敵側のボスの能力が記しているのは分かった。しかし、○○を○○すれば分かる。

 

ここが全く分からなかった。

 

「正輝、できればあのシャワールームの時にあたしに襲ってきて欲しかったな…」

「え?」

いきなりどうしたクリス…襲うとか。俺がお前になにかしたんじゃあ….

「けれどもういい…」

まさかのヤンデレか⁉この場合だと好きになり過ぎて俺のことしか考えなれなくなる。このまま永遠に暮らそう?だなんてそんな事になったら大変な事になる。俺はもう覚悟しようと確信したけど…

「正輝ってこういうのしたかったんだよな?」

クリスは顔を赤らめて、覆っていたバスタオルを

 

 

 

外した。

 

 

「⁉////」

目の前にあるものは前回見たクリスの裸。けれど身体も成長しているので見たらやばかった。てゆうかなんで脱いだんだよ!

「あんたがこういうの好きなのは見てて知ったから…///」

クリスは前に酷い仕打ちにやられたので嫌がることをされたら嫌だった。だが俺は良かった。俺の顔を見ていないが赤裸々に告白してきた事が分かる。

「服着ろ!見ていられない!////」

声も苦しながらにも泣いていた。

「あんたは本当にずるいよ…人が恥ずかしながらもあのホテルを選んで…おかしいだろとか変態とかあたし酷く言われるか怖かったんだよ…」

目をつむったまま喋ってきた。

お願いだから服きてくれって!

「ら、楽になれって。あたしはあんたに助けたんだからさ…

 

 

 

それにえっちいのは大概男は好き何だろ?い、一緒に寝てもいいか?あたしあんたの過去の夢を見てそれで怖くてそれでもまた見ちまうかもしれない…」

…もういいよね。こうなってしまった以上このまま寝るしかないよね。仕方ない。それに…

「本当なら止めろって断固拒否るが…今はお前を強く抱きしめて泣きたい。それに俺も見てるんだ。お互い様だろ。」

「い、いいんだな…/////」

ベットで二度目の二人きりの就寝だった。けど、今回のは本当に特別で心暖まる幸せ真っ盛りの状態だった。

「あったかい…////そばに…いてね」

「ああ、今日は俺もお前と同じような気持ちだ…」

 

そばで寝ながら俺達は過去の事を話した。クリスは家族のこと。

戦争の事。両親の夢の事。

 

俺は差別の世界の事

俺の生前の世界のルールのこと

苦しかったこともあったけど、それなりに発見したことや楽しかったこともあったから話せた。

 

「気は楽になった?」

「親と姉以外話せる人がいるといないんじゃな」

今まで話せれなかったことが気持ちが楽になって話せれる。クリスとの過去によって苦しむことはなくなった。

 

 

次の朝、俺は目覚めて起き上がり、クリスがまだ眠っているから起こすつもりだった。

 

 

「…」

バタン

「「あ」」

その時弦十郎が落とした食品が入っているビニール袋を落とした音が俺とクリスの目を覚まさせるような音がした。原作で弦十郎が情報を探ってどの道くる事を忘れていたことに

 

 

 

しまったぁぁぁぁ⁉と思ってしまった。

 

 

マスター・オブ・ザ・リンク

ハートリカバリーは相手が正輝に対する好意が高い場合使用することかできる。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編52話冷静になろう(戦姫絶唱シンフォギア)

 

 

 

辺りを虱潰しに調べ続け、二人を探すにも結構手間取った。しかし移動して、ホテルにいるとは思わなかったが…もしものことのために早くつくようにした。

 

「もしあの男が無理矢理あの女の子を…許さん‼」

 

あの男が転生者で、雪音クリスが襲われるのならば助けにいかなければならない。そのホテルの管理の鍵を特別に貸してもらい、その扉を開けた先が、ただ二人がベットで抱き合ってた光景だった。

 

*****

 

最悪だ。こんな事になるとは思わなかった。今は寝起きなのに…

「逃げるぞ!」

「いきなり⁉」

やべぇ…歌えない。服は正輝の携帯でもとに戻せれたけど。

(まだ…クラクラす)

この状況から逃走なんて無理に決まっている。少なくとも正輝だけでも。

「に…げろ。」

正輝だけでも逃げてくれ、私はここから逃げることが出来な

「夜激しすぎたから俺無理」

バタン

…は?正輝までぇぇぇぇ⁉

「お前もかよぉぉぉぉお‼」

あたしも正輝の後から倒れた。

てゆうか、体力的に限界。

二人一緒に寝転ぶ形になった。

*****

忘れた。完全に弦十郎のことについて全く忘れていた。畜生め。

 

 

改めて比喩表現で表そう

 

 

…まるで頭に冷水を死角から急にぶち込まれたようだった。

「「…」」

「…とりあえずだ。

仲間は呼んでいない。

俺一人でここにきた。

 

さ、差し入れだ。く…食え。」

やべぇ…どうしてこうなった。

目を合わせられない…てゆうかやりずらいというか。

 

 

なんか色々と凄い気まずい!

 

 

「あのー「す、すまない!空気を悪くしてしまったなら本当に申し訳ない!少し気になることがあるのだが…」」

今の俺はだいぶ落ち着いてきている。あのイカレ状態は他人に見られたらまず後悔と反省の両方しかない。

 

結構キツイ言われるかもな。

特に俺がガチで言われるだろう。

もう覚悟しよう。

「君達は

 

 

 

お互いに愛し合っているという関係だったのか?」

…はい?

何言ってんですかこの人は?

「いや君が案内してここに連れてきたのを聞いてね…

 

けれどダメだ!特にそこの少年!

何を考えていたんだ!歳を考えろ!まだそういうことをする様なことをするべきではない!」

うん。かなり話からするとあの光景から考えて示した結論なのだろう。た、助かった。てっきり、思いっきりぶん殴られるかと思っていた。

「あ、俺はさ。二人で環境の悪い住み場所に長くいるのはまずいか「違うぜおっさん。あれは布団が暑くて…「ちょっと待てぇぇ!」何だよ!邪魔すんなよ!」」

こいつまだ暴走列車になってる!

てゆうか何とんでもないこと口走ってんだよ!やばい…今のクリスは常識から外れた答えしか絶対言いかねない!

「常識で考えろ!俺らまだそーゆーことはまだ出来ねーだろ‼」

危ない、本当に危ないこと言わないでくれよ!あと、弦十郎からもらったあんぱんと牛乳食べながら喋るなよ‼あと俺にも分けろよ!

「クリス君…何故俺が入って君達を見たときその姿が裸だったんだ?」

「「…」」

言えない。言えるわけがない。過去の事語りまくって愛し合っていたなんて言えるわけがない。

「ま、まあ君達の関係は後で話しておこう。それでは本題に入るとしようか」

この後弦十郎は調べたことについて語り出した。

 

父親であるヴァイオリン奏者の雪音雅律と母親である音楽家のソネット・M・ユキネと雪音クリスを連れて難民救済を行うNGOの活動に参加し、8年前に一人娘が行方不明となった。

 

その後は国連軍のバルベルデも介入したが、俺のおふざけキャラであるクッキーマンという異性物が大きく影響されており、紛争を解決させ介入後の死亡者がゼロであり、現地にとらわれていた娘も発見され保護され日本に移送されるようになった。

 

「よく調べたもんだな…そうゆう詮索反吐がでる」

 

ニ課の方は適合者を探すために音楽界のサラブレッドに注目して、一人となった娘の身元引受人として、弦十郎は手を上げた。

しかし、フィーネに連れていかれて、この件に関わった人間は死亡もしくは行方不明で幕が閉じてしまったわけだ。

 

「何が言いたい!」

「俺は君を救い出すことだ。引き受けた仕事をやり遂げるのは。それが大人の務めだからな」

「大人の務め…いい大人が「待てィ⁉クリス」な、何するんだよ!」

抑えるわ。

とにかく落ち着けボケぃ。

俺だって情報が足りないし、もしかしたら弦十郎の方から何か過去のことについて、有益な情報があるかもしれない。

「落ち着けクリス。お前が怒ってここから出ても状況が変わらないだろ。それに俺は弦十郎と話し合いたいことがある。分かってくれるか?」

「…分かった。」

そう頬を膨れるな。頬を指でいじりたくなるじゃないか。

「弦十郎さん。一つ知りたいことがある。クリスの父母はどうなっている?」

「正輝!私のパパとママは‼」

「クリス‼これは重要なことなんだ。特に俺ら二人のな」

そう、父母のことが死亡したなんて何も言われていない。ましてや、言ったのは

 

「…その八年前のこと、戦火に巻き込まれたはずの雪音クリスの両親を発見したが、突如消えたのだ。すまない…親子の行方が全く分からず手に負えなかった。」

「なっ⁉どういう事だ‼」

行方不明⁉あの転生者達はこのきっかけにも目をつけて狙っていたのか⁉まさか…今回は雪音の両親にまで絡むことなのか‼

「ああ、事故をして、両親を発見したのだが、目を離した隙に誰かがその二人を連れ去ったのだ」

「どういう…ことだよ」

「…」

ここまでの内容で分かったことがある。聖遺物に関係した人の死体が完全に消失している。偶然なわけがない。遺体となる事が分かったと推定して持ち帰ったんだ。

これは、間違いなく。

「確実に転生者の介入としか言いようがない…」

「…加藤君から聞いて考えてみれば俺もその結論に至った。」

奴らが誰か一人が死者を操れるのならば厄介だ。それも能力を取り入れれるのならばもっとたちが悪い。

「クリス…もし、両親と出会うことになって二人の様子が異変だと気づいたら…覚悟しておいた方がいいぞ…」

「…それって。利用されているのかもしれているからか…」

奴らは真面じゃない。

不死身の肉体を利用して作り上げた魔法少女魔改造計画。しかし、開発者である雨宮は敗北した。

今回もそういう系統ならば死体を集めて彼らの手で俺達を殺すだろう。転生者の特典を使用して。

「こちらの質問だ、君は一体何のために彼女を守る?君と彼女はどんな関係だ。天羽奏を連れ去ったのは事実か?」

「おい!いくらなんでも正輝に失礼だ「いいんだ。クリス」

質問の多いのは分かるが、二課にも情報を知る必要があるからだ。ここで知りたい事を話し、半分ぐらいは必要だとな。

「ギブ&テイクだな?きっぱりと一言で言うぞ。天羽奏は生きている。同時にガングニールを多少直してな。」

「⁉本当なのか‼」

「ああ、連れ去ったのは事実だが、会うのは転生者を撃破しても、翼と響にしか見せれないからな」

弦十郎はそれを承諾せざるを得ない。天羽奏が生きてまたここに帰れたとしても、小日向と立花が襲われたように翼と天羽奏も例外ではない。

「君はクリスを守るために必死に守り、彼女を守ったのだね?一体どういう関係なのだ。」

「仲間。そして、俺のかけがえのない親友だ…!」

弦十郎はある提案をした、二課と協力して転生者を撃破するという考えだ。けれど入れたのは立花小日向に翼と奏とクリスに正義側の転生者達とその仲間たち。

協力は難しかった。

「悪いが断る…今クリスを守るのは俺一人でやらせてくれ。」

「それが自分の身を滅ぼすことが何故分からない‼‼そんなことをしたはクリス君は…苦しむのかもしれないんだぞ‼」

今のあんたらじゃ駄目なんだよ。

少なくとも俺のマスター・オブ・ザ・リンクが繋がれていないと不可能だからな。あんたらは介入できない。いや、出来たとしてもあんたらの被害は甚大じゃないよ。

いや、俺一人で大群の敵を殺すのは

「でもこれが…俺のやり方でしか無いんだよ。」

 

この後弦十郎のほうももう一つ話があった。この事は内密だったが、特別に俺たちに話してくれた。

「広木防衛大臣とその秘書が二課にきたという話だ。二人とも米国の闇組織に連れていかれて、隠れて命からがらここまで逃げたらしい。」

…なるほどな。二人は間違いなく嘘をついている。連れ去ったのは転生者だ。米国とフィーネが手を組んで広木防衛大臣と秘書を殺そうとしたのは事実だが、転生者がその二人を助けてなにかしらの暗示でもかけたのだろう。

もし、二人が二課で暴れ出すということになればかなりまずい。

「色々と情報の提供助かった。あと、広木防衛大臣とその秘書に気をつけな。転生者とグルだ。あと話していた内容の全ては今のところまだ内密にした方が良い。この事を知られたら、奴らも行動を変えるかもしれないからな。言うなら加藤だけにしてほしい。」

「いや…こっちも知らないことばかりでこっちも助かった。クリスを保護するのは今のところ安静になってからだな」

頼むぞ。OTONA。クリスを連れ帰っても危険になるだろうし、むしろ俺らと一緒にいた方が安全だ響達とツヴァイウイングの二人を守る一人なんだからな。

「い、良いのかよ。あんなに情報バラして…」

「良いも何もこれで良いんだよ。この事をバラす事になればすなわち立花達の危機にもなる事は弦十郎が一番良く知っている。」

弦十郎は帰っていってくれた。これで良かったのかは分からないが、少なくとも危険に晒されない為にも弦十郎には知るべき事だからだ。

 

ともかく、言えれる事は言えたし、連絡も取れるようにした。これで問題ないとは思ってはいた。

 

詰めが甘いのか、それともやはり黒沢と俺と加藤先輩が手を組んでいた事も言うべきだったか。クッキーマンの事もいうべきだったか?

 

 

 

夜に黒沢君から連絡がきた。翼と響達の外出で遊んだり、夜に開催されたアーティストフェスのライブも翼が歌い、成功出来た。転生者の邪魔もなく安心して、楽しく過ごせれたらしい。俺とクリスはここのホテルで寝る事にした。弦十郎もこの件については何も言わないことを約束してくれたおかげで、助かった。

 

 

そして、次の日午後11:00

 

転生者の計画は始まった。計画は始まり、俺達は激しい戦闘を強いられる事になった。いやこれはもはや戦闘ではない。

 

 

紛争、戦争と言っても過言ではなかった。そして、奴らは正輝を本気で怒らせるような行為をしたのだ。

 

紙に書かれてあるダイイングメッセージ。

空の敵側の拠点。

人が死亡したところだけしかない新聞。

聖遺物関係者の行方。

広木防衛大臣と秘書の生存。

計画の全貌が明かされる。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編53話強欲と独占愛と悲鳴(戦姫絶唱シンフォギア)

計画前に色々計画外な事も起こったが、計画がバレる事はない。計画は今日始まることになった。立花を恋する転生者に、4人の転生者がいた。その場所にはフィーネはいない。

「あの野郎ゥゥゥ‼絶対ぶっ殺してやる‼」

「君のいう言葉はいつも三流以下の吐き台詞ばかりかい?」

「立花に気安く触れ合いやがってェェ‼俺の嫁に触れる奴は皆殺しなんだよ‼」

「今日ぐらいは耐えろよ?お前。次の日になれば確実にあの女はお前に服従なんだからよ。計画に成功すればの話だけどな?それにしても大量にいた雑魚の転生者はどこに行ったんだろうな。」

 

彼らの3人はもう正輝と加藤に会っているが、2人の情報は知らないが、計画を執行すれば、たとえ敵の情報を知らなくとも安易に殺せれるからだ。そして、メインである敵側の転生者のボスの姿を現した。

 

*****

 

「やぁやぁ良くぞ集まってくれたよくぞここまでついてきてくれた。さぁ理想郷はもうすぐだ。僕がこの世界を支配し、君達は好きにやりたい放題やれる

 

 

今日ここで!思う存分実力を奴らに示させ、正義側という下らない存在を私達の手で殲滅だ!奴らを皆殺せぇぇぇ‼」

いやぁこの世界にいた餌(雑魚の転生者)が盛んだったねぇ。おかげで自分の力の本領を発揮できるよ。雑魚はメインキャラの女の子を嫁だのハーレムだのほざいて寄ってくるんだよ。

それを利用してね?

大物を釣り上げるのさ。

そして第一・二人者の死人を利用して僕の人形を作り上げるのさ。食らった転生者達は死んでる事に気づかずに俺の駒として働く!

俺に逆らうことはできない、隷属に誓った以上戦闘や自然死で死ぬこと以外この束縛から抜け出すことは許されない!

 

 

それがたっまらなく素晴らしいィィィィィィ‼

 

 

 

 

「漁夫の利って言うんだよ?」

 

僕の夢は僕だけにしか従わない軍を作ることさ!僕のパペット・デス・パーティ(死人人形の舞踏会)がある限りね!

 

ーーーーーーー

窓から米国の連中が襲ってきて、櫻井了子は手を組んでいた殺されそうになったが、横から入ってきた。

 

転生者。そう、敵側の転生者達。

彼らは襲ってきた連中を一掃した。まだ殺してはいないがボロボロである。

 

「つまらない…君達は実に愚かだ。これじゃあ考えなしのノーキンが突っ込んで自ら死に行くようじゃないか。でも馬鹿だとは言わないよ。君達は僕の操り人形になってもらいたかったんだろ?そのかわり君達は確実に死人になるけどね?)Worthles …You are really stupid.Then no Kyn without the thought questions on this Do you not seem to go for death by oneself?But I do not say that it is stupid.Did you want you to become my marionette?On the other hand, do you become a dead person surely?」

「「「「⁉」」」」

彼らはその言葉が終えたと共に倒れ、また立ち上がった。しかし、彼らは櫻井了子を撃ち殺すことなく銃を下げた。

「では…行こうか」

その合図と共に米国から襲ってきた敵達を従え、彼の背後を歩いた。彼らは生命も身体も意思も操り人形となったのだ。

それはまるで、生きている死体。

 

*****

 

 

弦十郎と話したことを黒沢に念話で話し、カディンギルのことについても弦十郎に話すことになるだろうし、けれどフィーネとのラスボス戦はまだ無いだろう。敵の転生者の計画とやらが始まるから一旦合うことにした。俺はホテルから出て、黒沢と会う約束をした。俺と黒沢が集めた情報をひとまとめにして、

 

 

「さって?出て来いよ?」

 

 

出てこないな…隠れてるのは分かってんだけど。クリスは周りを見渡してどこにいるか気づいていないな。

「そうか。そんなに嫌か?だったら無理矢理出てもらう。

 

出てきて謝罪するならまだ命は助けるつもりだったんだがな」

俺はシャドーを使って敵の胸を投影した武器で貫いた。こいつの体内にはカチカチと音を鳴らしている。時計なんてどこにもないし、嫌な予感はした。だから、時限爆弾が起こらないように、先に投影解析し、少し弄くり、止まった後に殺した。

 

「体内爆弾ねぇ…転生者に対する扱いがいよいよ雑になってきたな。計画も始動ってか?」

「なんだよ…これ」

 

 

ようやく出てきたと思ったら使えない転生者を利用して自爆攻撃をしかけてきたか?いんや、これは失敗することも予想しているはず。この場合は使えない転生者と一緒に運良く俺を殺せれるかってことだな。けど、結局殺せなかったが。俺はアーチャーと一回合うことにし、状況を整理した。

「よう。黒沢」

「久しいな。仕事を無理矢理押し付けた雑マスター」

「雑マスター呼ぶな」

クリスは一度会ったことあるけど、その時ゴダゴダだったから良く分からないのと一緒だな。

「えっと…この褐色の肌をした人がアーチャー?」

「別名黒沢という。意味は」

「一言でも言えば蹴り倒すぞ。」

そう怒らないで欲しいんだけど、まどか達とレイナーレ達も転生者と戦闘を開始する準備OKだな。

 

立花達の護衛は先輩

俺はクリス

翼は黒沢くん

弦十郎についてはカブト達を手配しておいたから何とかなるだろう。

 

「なるほど。了解した」

「今のところ明かさないほうがいいだろ。俺らが分かっていると気づいたら手段を変えるからな」

「奴らはどう出る気だ…」

狙うのは俺か?

それとも加藤先輩なのか?

はたまた立花達か?

俺のそばにいるクリス?

 

 

 

あいつらはどう動く?

 

*****

 

俺はいま2人と一緒に街中にいる、というか一緒にいないとまたあの変態野郎が立花にいつすり寄って来るか分からない。街中の方が人も多いし、安易にここで襲うことはないだろう。

「えぇ!あの人の知り合いですか?」

「ああ。そうだけど」

正輝のやつもう原作壊しやがったな。色々と調べてみたが、紛争正輝の手で終わらせやがった。しかし、それだけではない。

「は?あいつ有名アイドルのオッパイをわしづかみした?」

「あの…彼はス、スケベなんですか⁉」

いやいや。何があった⁉セクハラしたってか⁉可笑しいだろ‼

正輝の奴はそんなことしないんだが、いや覚えないんだけど‼

「嫌それはねぇよ。間違いなく絶対にあり得ねぇよ‼」

「で、でも。私は彼が翼さんの胸を掴んできました!」

正輝…お前この世界に歴史まで作ったのか?あと調べたところ歴史の教科書にクッキーマン革命ってなんだ?一体どんなことしたらそうなるんだよ。別に構わないけどよ…

 

?立花が持っている電話が鳴ったが。

「あ、はい!立花です!え⁉翼さんがいなくなった⁉」

⁉翼を標的にしたか‼緒川さんがいるはずだと思うが敵側の転生者もまた俺達と同様に強くなっている。期待出来ない。

 

「つ、翼さんが…消えたって」

「え⁉翼さんが‼」

 

転生者…早速しかけてきたな…どうする。ここを離れるか?いや駄目だ。ここを離れることになれば二人は奴に服従させざる負えなくなる。

 

「加藤さん!危ない‼」

「…⁉危ねぇ」

「こいつ避けやがった!潔く死ねよ‼」

またこいつかよ!立花のストーカーかてめぇは‼しかも、人がいるところで能力を使用しやがった‼

わざわざ人がいるところまで行って、能力を迂闊に出せないように手を回したつもりが、こいつには無意味ってか⁉

 

転生者結界を張ると思ったが、張らないで殺そうと襲いかかってきた。

 

「てめぇ俺の嫁に何回も何手ェ出してんだんじゃねぇよ!さぁこんな奴置いて逃げよう!立花‼」

「ちょっとやめてくれませんか!」

いきなり立花の腕をつかんできたなこいつ。こいつは人としての接し方も理解してない。

「おい…嫌がってるだろ?てめぇには常識が無いのかよ?」

「はぁ?お前邪魔なんだよ!俺は響と用事があるんだよ!」

おいおい。用事って?

人に話せるような内容なのか?

「悪いが彼女達には俺との用事があるんでね。

 

それとさ。変な発言にいきなり女性に無許可のボディタッチ…常識が無い以前に触ってくんじゃねぇよ。このキチガイ」

これぐらい言っておいた方がいいだろう。こいつの短気をうまく使って一撃で仕留める。頭に血が上れば、こいつは無我夢中で俺を殺そうとする。そして、安全なところに誘って、潰せばいい。

「テメェ!ぶっ殺してや「おーおー。一つ言っとくがここで殺し合いなんてしたら大騒ぎになって今度はお前が追い詰められるぜ?」」

こいつ…キレるの早くないか?

一言言っただけで直ぐに沸点にいきやがった。

「まぁ。無意味かもしんねーが本人である響はこいつのことどう思うんだ?」

 

「あの…やめてください!

 

未来だって嫌がってます!

 

正直言ってあなたのことが好きになれません…ごめんなさい…他を当たって下さい…もう何処かに行って私達と関わらないでください!」

「どうやら随分否定的だが…嫁とか言っている割には相当の嘘っぱちなんじゃないのか?ま、響については、ただの赤の他人だろうからな」

完全に振られたな。普通ならここでがっかりしてここから去るか逆上して殴ろうとするかだ。普通ならな。

「俺の嫁はそんなことを言う筈がない…ありえない…そんなことは間違いなくない!そうか!こいつらは洗脳されているのか!」

まだこいつはこの場に立ちすくんでやがる。訳のわからんことをぶつぶつ独り言の様に言い続けてた。

 

 

常識的にも人間的にもダメだなこいつ。

「私達にきらわれていることが分からないの⁉この人頭がどうかし過ぎてる!響!行こ!」

 

 

 

そして、こいつは最低な転生者としての最終手段をとった。

ある意味非道な行為の一つ。

「こうなったら実力行使で邪魔してくるこいつをぶっ殺して嫁の目を覚まさせてやる!」

人と接し方以前に人間として一番最悪の選択をしやがった。強行手段がこいつは絶対やると思ってたしな。

「なにが嫁ですか!ふざけるのもいい加減にして下さい!警察に電話します!」

「この女ぁ!」

 

携帯が破裂した。自分の能力で邪魔な奴らを潰して強引に連れ去ろうってか?

動かないわけにはいかないな。

「あれ…」

「未来!大丈夫⁉」

それだけじゃない。立花の一番支えである未来に怪我をさせ、彼女の言い分も聞くことなく…こればかりは許されることじゃないよな。

「無駄だ…警察を呼んでも簡単にどうにかなんて出来ねーぞ。それにこのパターンだと怒り狂うぜ。それとてめぇ何のつもりだ?」

「なぁ?お前正義側の転生者だよなぁ?だったらあの未来を人質に俺の嫁をよこしてくれないかなぁ」

「…未来。警察は呼ばなくていいよ。」

 

立花が歌って戦おうとしているが…そんなの無理に決まっている。

彼女は人を守るために戦ってきている。故に、人殺しなんて出来ないはずだ。

 

「怒っているのは分かる。だけどお前はまだ出るんじゃない」

こいつの手で穢すわけにはいかない。出るとしたら俺が奴を潰す役目だ。

「ここで殺し合うって?ふざけんなよ。もう一度言うがここには他の住民がいるんだ。巻き込ます気か?それどころかお前は俺以外の正義側の転生者に餌にされて圧倒的に不利になるぞ?これが最後の警告だ。お前は響達と二度と関わらないことを約束してここを去るかそれとも死ぬか

 

 

どっちだ?自分の生死ぐらい理解できるだろ?」

それに、最悪どんなに人質を使ったって外道の3thと6thである正輝と玲がお前を殺すだろうよ。

 

 

いくらなんでも…生死の理解…それは転生者にとって基本中の…

 

「周りの連中なんざ俺にとってはどうなろうが知ったことじゃないね!お前をぶっ殺して!そんでもってハーレムを作ってやる‼」

「ひどい…」

はぁ…正輝の場合による自分勝手は仲間を守るためでその姉は周りを巻き込まない様にする

 

あの弟姉は人との接し方は未熟でもそれでも他人を酷く傷つけることはよっぽどのことが起こらない限りありえない。

芯の強い二人だ。

 

こいつにとってはある意味典型的な転生者であり。性根も腐って、覚悟も持ち得ない最低最悪のクソ野郎だ。

 

「何でこんなことをするの!訳がわからないよ‼」

「てめぇの低脳さにはもう怒りから飽きれ…かと思ったがそれも通り越して両方しかねぇ…周りの人間を無差別に殺すなら今すぐここでおまえは死んでもらうぜ‼」

俺は仮面ライダーには変身しない。こいつは多重影分身を使用しているために、相性が悪い。だから俺のオリジナルで立ち向かう。

「今日は俺は加減なしだ。

 

 

だから、命乞いしても関係なしに確実に仕留めてやるよ」

「こっちも同じ意見だよ!多重影分身の術‼」

やっぱり出しやがった。けど、

「いくぜ。最後の壊刃(ジ・エンド・オブ・ブレイク)!」

亀裂となった空間に分身は吸い込まれ、本物も巻き込まれ、閉じ込めさえすればなんの問題もない。とっととこのストーカー野郎との戦闘を終わらせるまでだ。

「だったら空間を塞ぐぅ‼」

「なっ⁉」

こいつ万華鏡写輪眼まで持ってるのか!だとしたら空間に閉じ込めて殺すことが出来ない‼

「待っててくれ‼今すぐ君を洗脳から解放するよ!そして、俺好みのウエディングドレスを着て結婚生活を送ろう‼」

「てめぇ…相手の心情も無視か‼」

まずい事になった…空間で殺せないとして、仮面ライダーで使用していた力で唯一利点があるとしたら、仮面ライダーカブト系のクロックアップにブレイドのラウズカードの10の〈TIME〉。龍騎のアドベントとミラージュベント…

このまま正攻法でやり合えば勝機は少ない。だからと言って一旦引いて倒すこともままならない。

 

「加藤さん私達を連れて、一旦引いて下さい!私に考えがあります」

「そんな余裕与えるとでも」

「ちぃ!逃げるぞ!」

 

正輝から貰った投煙玉を使って巻くことは出来た。けれど、状況は変わらねえ…どこで襲われてもおかしくない。立花に提案があると言って聞いたがそれは許容し難い内容だった。

 

*****

 

どこへ行った!あいつを今すぐぶっ殺してェェ!あいつだけはいまここで俺の手で…

 

ん?あれは立花?変身化した立花ぁぁぁぁ⁉間違いない‼

「は、はぐれちゃって…」

「いいよいいよ!君を連れて行って俺と一緒にどこか遠くへ行ってヘブンで幸せに暮らすことじゃないか‼立花を手に入れた今あいつを殺すことなんざもうどうでもいいや!だったらさぁ!君と結婚して子供を作っても、いいんだよねぇ!

 

 

うわぁぁぁあ!!俺は最高っこぉぉぉおだぁあ!!」

 

立花も乗り気だし、笑顔を見せてくれている…なんで両腕を隠しているかは知らないが。

「いいよ。その代わり目を瞑ってくれないかな?そうしないと私困っちゃうもん!」

「さぁ!思いっきり俺に抱きついてくれ!そしてぇ誓いのキ…「未来を泣かせた…

 

 

罰だぁぁぁぁぁぁぁあ‼」」

「ぐぉぉぉぅあぇぃ!」

あ、あれ?なんで俺吹き飛ばされてんのぉぉ‼

 

 

*****

俺達は森の中に逃げ込んで提案を聞かせてもらったが、立花の提案は本気で危険なものだ。だから俺と未来は彼女の提案に反対した。そんなことをすれば彼女自身も唯で済まないこともあると警告したが、

 

「私のことをもし彼が本当に愛してくれているのなら私に暴行はくわえないと信じています」

心苦しいが、俺と奴が戦うことになれば勝っても負けても地獄だ。現に相性が最悪の天敵としか言いようが無い。

立花に対して下品な台詞を言いまくっているが堪えるしかない。

 

「…‼」

「今はでしゃばんな。気づかれる!」

そして、立花が隠している両腕と手に溜め込んでいたギアの力を奴にぶつけて吹き飛ばされた

(ざまーみろ)

もうこれで奴は動けない。

あんな破壊力を受けて、真面に立てれる筈がない。立花の手で大きいダメージを食らったことは好都合だ。

「が、ぐっ、げ…」

「私のことがそんなに好きなら!未来が認めるような人柄にして下さい!」

せめて自分の恋人は自分で決めさせて欲しいから貴方とはお別れですとか言えよ。だが、

「わ…私を例えなくとも///」

「まぁ…あながち間違っては無いがな」

けれど、骨の数本は流石に折れたろ。これでもう動けるはずが…

 

「だ、誰!」

「⁉響逃げてぇぇ‼」

…⁉まだ伏兵がいたのかよ!

くそっ!間に合わな

 

「えっ…う…そ」

「ち、千鳥流し…」

立花を庇ったのはあのストーカーの転生者だ。あんなに思い切って否定したのにまだ…

「危ないなぁ君?雑魚の癖にしぶといしぶとい」

「よかった…これで嫁の命が助けれたぜ

 

 

 

 

 

そして…なんのつもりだ糞野郎ガァァァァア‼」

「死んでなかったの?なら冥土の土産に貴方を殺した教えてあげようか。もう不要だからここで死んでくれ」

ここに来てまた敵側の転生者⁉それも手を組んでいたのか‼立花一人でこの状況を処理できない!

「…は?巫山戯…」

そして、立花にとって最も恐れていたことが起こってしまった。

 

立花の目の前で

 

一瞬でこの男の首を

 

 

 

切り落としやがった。

 

「こいつ雑魚だから首もスパーンと斬れちゃったか?」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼」

マズイ。

立花の心も放心状態になって動けなくなっている。この状況はマズイ。俺が出てどうにかしないと本気でマズイ!でなきゃあ立花も未来も殺されてしまいかねない‼

「へぇ?まだ敵がいたんだ…だったら一匹残らず殺さなきゃねぇ‼」

その転生者の持っている剣は既に血で染まっていた。終わったかと思ったら悲劇はまだ続く。仲間を呼んで、どうにかしなければならない。

 

 

*****

 

私は緒川さんと一緒に歩きながら話していたが、突然緒川さんが消えて、後ろに気配を感じた。

「貴様は何者だ」

誰かは見たことはないが少なくとも友好的ではないのはわかる。なぜなら刀を向けているからだ。

私は変身する準備をした。

「我が名は天禄…お命。頂戴致します」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編54話それぞれの戦闘(戦姫絶唱シンフォギア)

加藤先輩は街中で、予想通り立花を付け狙っていた転生者に出会い、敵側もまた二課に潜入して翼を狙っている。時間が立つうちにあちらこちらで転生者用の結界を張っている。

 

「次から次へと…」

敵達は別々で闘ってやがる。加藤達のところも二課でも翼が激闘を繰り広げている…

 

「無事でいてくれ…」

 

俺はクリスと一緒にいなければならない。でなければまたクリスを利用して殺害を起こすかもしれないからだ。

 

 

(正輝、予定を変えるぞ。翼より先に弦十郎を殺すつもりだ。それと天道と加賀美が突然翼のボディガードから離れることになってしまった)

 

先輩の方は苦戦しているようだけれど…何で戻すんだ?

それほど転生者の量が多いのか?

(正輝か?頼む‼あたしに行かせて欲しい‼‼)

突然念話に入り込んできたのは天羽奏だった。

お前助けたばかりだろ⁉大体敵の転生者がどれだけ強いか分かって言ってんのか。頼むなんて無理に決まってんだろ!

(ダメだ‼お前転生者がどれだけ恐ろしいか分かって(あたしもレイナーレ達と同様に訓練しているし、このまま翼を見過ごす訳にはいかない!だから私に任せて欲しい‼)

…分かった。ただし!さやかと杏子を連れて行け‼それなら文句は言わん‼)

(それ条件なら守れるぜ‼)

よし、これで奏がまた死ぬことは無い。前回さやかは雨宮を苦戦させたし、杏子も強力な助っ人だから心配しなくても問題無いだろう。

(アーチャー!弦十郎を守れ‼翼の護衛は天羽とさやかと杏子を送る‼)

 

さやかは雨宮を苦戦させるほどの実力を持っているし、杏子だって強力な幻術を使えれる。翼を襲うと同時に広木防衛大臣を利用して弦十郎さんを殺す事を考えている。敵側は二人同時で狙う事を考えている。いや、立花と小日向に、翼と弦十郎を同時に襲ってやがる。まるで同時に起こらせて錯乱させるかのように。

 

 

この状況は間違いない。こいつらの計画は俺達を別れさせること。

 

「あいつら…俺らを分断させるつもりか?」

 

 

3つの転生者結界を時間一緒で同時に発動している。その時俺の方にも誰かが転生者結界を張った。

 

「あれは…?」

 

何がの軍服をきた外人達が突然結界が発動したのと同時に俺達に近づいてきた。

 

余りにも様子がおかしい。

米国が俺たちの存在を知るわけがないし、そもそも接点がない。

 

 

「fire!」

「なっ⁉」

 

 

けれど、銃を構えて殺そうとして来やがった。早く察知してくれたほむらが上から相手の眉間を打ち狙い殺した。

 

「こいつらっ…⁉」

この連中…思えば原作で広木防衛大臣と櫻井了子を襲っていた軍人じゃねぇか‼俺らを狙っているとしたらやっぱり敵の一人は洗脳系か‼

「ここは私達に任せて早く行きなさい‼」

「ああ、頼むぞ!ほむら‼」

クリスについては色々話したし、連れて言ったままの状態でリーダーを先に潰す。ここで防戦するより先に敵の本陣を叩く方が先決だ。

 

 

*****

本気で嫌っていたあの転生者の首がはねられた。立花は気絶しており、敵は一体。

 

森から離れて、天道達は立花達を連れて学校に。

俺はその逆に向かって走っている。

 

この敵もまた難敵。

こいつの能力はテイルズの5属性の魔法を使用でき、テイルズの世界では詠唱をして魔法を使う。しかし、こいつは詠唱無しで魔法名を言うだけで使用してくる。

 

サンダーブレード、アイシクル、メガティブゲイト、ターピュランス、イラプション

 

 

それらを俺と会った時、即座に短時間なおかつ連続で使ってきやがった。今ギリギリの戦いをしている俺は至急天道と加賀美を呼んで立花達を安全なところに移動させ、戦闘準備に入った。

 

クロックアップで敵の攻撃を避けている。一回でも当たれば大きいダメージは免れない。

 

「めんどくさいなぁ‼こぅ…すばしっこいのはよぉ‼バッタかよ‼‼」

 

 

魔法を使って俺を追い詰めている。魔防なんて持っていないし、当たれば確実に死ぬ。

 

クロックアップで天道達が立花達を安全なところへ行くまでは俺が劣りになって逃げてはいるが。

 

「逃げんなよ!」

標的は俺になっている。

躍起になって魔法をバンバン使用して、俺を当てようとしているが全く当たってない。

 

「あーっ。てめぇのせいでスーツがボロボロじゃねぇか…どうしてくれるんだよ。どう責任とってくれんだよ‼‼」

爆風で砂と服が汚れていても連射することを止めない。

 

 

 

こいつもまた短気か?

あのストーカー転生者の方については能力がまだ分からなかったがこいつは逃げ回って情報を獲得したからそろそろ反撃といくか。立花達から結構遠くまで離れれたしな。

〈comfine bent〉

「なっ⁉」

俺は仮面ライダー龍騎系のシステムを使用できる。仮面ライダーガイの使用したこのカードを使えば、魔法は一定時間は使えない。

 

〈time bent〉

 

仮面ライダーオーディンの使っていたカード

時間を止めて、俺はこいつを倒すための準備にかかる。

 

 

 

そして時は動き出す。

 

 

「小細工が‼メテオストー〈confine bent〉なっ」

俺は〈trike bent〉を使用して誰がお前の魔法を消してるか見破れるか?

 

 

当然目の前にいる俺たち全員を潰すだろう。

 

目の前の…な。

 

「この雑魚がぁぁぁぁ‼」

〈exceed charge〉

「終いだ」

「俺は逆らう雑魚どもを駆逐して…女を服従させて…アガハァ⁉」

 

こいつの後ろに隠れて、俺は幻術に合わせて音声にばれないようにクリムゾンスマッシュで撃破した。音声に合わなかったら使用にばれて後ろに気づかれて先に殺されるところだった。

 

 

「今回は厳しかったな…」

 

中範囲とはいえ連続魔法とか強すぎるだろ。結果としては勝てたが、世界に転々とするたびに強くなってるな。携帯を見てみたら天道達は無事立花達を安全なところに連れて帰ることが出来たな。

 

 

「こいつ…何で立てるんだ?」

敗れたら灰になるってのはルールに書かれたが灰になってない。

 

それどころかまた新しく転生者がウジャウジャと隠れていた複数の転生者が出てくる。けれどこいつらは何かが異様だった。

俺はこいつらの顔が上がったときに、目を見た。

目が赤で塗りつぶされていた。

「んだよ…これ⁉」

「「「「ボスニアダナスモノハミナゴロシダ」」」」

 

 

*****

全く私の攻撃が通じていない。

この男がどうやって二課に潜入したか分からないが…苦戦している。最初は私も構えたがその時は場所が狭かった為に逃げ回っていたがやはり人一人いなくなっていた。

私の隣にいた緒川さんもいない。

最終的に逃げ場が失くなり、聖遺物を纏って戦わざる負えなかった。

 

「ハァハァ…」

「暇だ。余りにも相手が弱すぎてこの位置から動かなくても勝手に君がぶつかって…勝手に死んでくれる」

 

目の前にいるこの男が転生者。立花達の障害となった敵。

 

しかし、ノイズ以上に恐ろしい。

これが転生者という輩か。

立花達を苦しめた転生者という敵を返り討ちにすると思っていたのだが…追い詰められるとは。

「動いても動かなくとも対応出来ないとはな?失望した」

これほどまでに…大きな差が‼あのクリスという少女より段違い過ぎる。

 

 

このままではやられる。

奴が手加減しているのは分かっているが…勝機はあるのか⁉

「奴らのことだから多分お前のことも奴隷にするだろうが…生憎俺にはそんな気がない。弱肉強食主義だ。

 

 

 

だから、死ね。

この戦場で墓標を立ててやろう。

戦で命を散らすのは本望だろ?」

 

勝てない。ここまでの実力の差を見せられてしまった。

 

ごめん奏…私はもう。

 

 

 

彼を倒す力もなくなり、戦う気力を失った。ノイズ以上に強敵であり、勝つなんて無理だ。

 

 

 

彼が振り上げた武器で殺そうとするのを誰かが止めてくれた。

それは見覚えのある槍。

その槍は奏が聖遺物として位使用していた槍。

赤いガングニール。

「ったく。な〜にやってんだ翼。疼くなるなよ」

「か、奏?…本物なの?」

 

声も聞き覚えがある、後ろ姿もそのままの状態。連れていかれて死んでいるのか生きているのか分からなかった。

けれど…生きていた。

「またせたな翼?」

「か、なで…」

身体が思うように動かくて、奏の力に慣れないのが悔しい。二人一緒に奴を倒せばまだ勝機はあるのに。でも、奏と生きて会えたとしても。

「感動の再会と言いたいところだが、雑魚が増えただけのことだ?俺の敵じゃない。」

「…おいおい。あたしがこの2年間無駄に生きていたってか?あたしだって。あんたらのことは翼よりは多く知ってる。だから…

 

 

二年前の頃のあたしと比べたら。

やられるぜ?」

「図に乗るな。過去のお前の戦闘能力なんぞ俺のような実力を持った転生者と殺し合えば、死亡が確定する。」

奏だけではない。青と赤の髪をした少女も一緒にいる。

「くらいな!」

奏はガングニールは時限式だった。私の思うように簡単に倒せれる訳がない。

「終わりだ九頭龍閃(くずりゅうせん)

いくら奏が強くなっても敵わない。確かにあの技を防ぐことはできたけどそれでもまだ斬られている。

「次は貴様だ」

「ああ、気づいてないんだ」

「おっさん?あんた目が節穴?」

「どういうこ…⁉」

あの二人が話してた後に無傷の奏が彼のすぐ後ろにいる。私自身も気づかなかった。

「な、何で無傷だ‼」

「おいおい?前に言ったぜ。」

 

さっきやられたはずなのに奏が生きてる⁉私の目の前で斬られたはずなのに‼

「だったら俺は‼能力をフルに発動し、これで5000体以上のノイズと同等の力を持っている‼お前の負けはこれで確定した。死ねェェ!」

「だからよ。上辺だけ見んなって言ったろ?いや、

 

 

 

もう遅いか?」

 

何秒何分もかかることなく彼の方を見た。すると前に見ていた光景は全く違っていた。

 

 

 

奴は剣が手の甲と脚に突き刺さし動けないようにし、奏は奴の首筋に槍を突き立てた。

何が…起こったの?

「比較とか、計算とかするなって言ったのに」

「あ、あり得るか…どうして俺の身動きが取れない‼それにお前は確か時限式だぞ!」

「初めっからウチらあんたを騙して、あんたの目を錯覚で狂わせたってこと。因みに時限式でも気づいて30秒後」

「んでも、それでも足りないから私のこの槍で幻術を更に高性能にさせて騙せないようにさせたわけ。」

その槍が味方の助力で使用などできるわけがない。そもそもガングニールの聖遺物はそんな機能は持っていない。

「あー。あんたに言っとくけど奏の槍。最早あんたらの知っているガングニールじゃないよ。正輝が改造させたから更に強力だし。時限式も無いよー。そんでもって完全聖遺物と同等。」

時限式も無く、味方の能力の補助もでき、完全聖遺物と同等の槍になった。私は何も失うものかと決めて強くなってるけど…奏が凄く強くなってる…

「じゃあ…シメといくか!」

「俺は…負けるわけが、ない。

モブ共を殺し尽くして、踏み台と雑魚の転生者共を葬って…誰にも負ける事のない無敵な転生者なんd…aggggeeer‼‼」

「⁉こいつ身体が勝手に発火しやがった!」

「ちょっと私こいつにまだ何もしてねーぞ!」

3人は何もしていないのに彼の身体が発火しているのを私も倒れながらも見ていた。これは幻術では無いことは赤毛の子が驚いてるのを察した。

ならなぜ奴の身体が焼けている?

「身体がぁぁぁぁぁぁ焼けるぅぅぅぅ‼まさか…これもボスの考え通りというのか⁉オノレェェェェェ‼」

 

火が消えて彼も倒れたけど静かになってる。彼がどう異変したか分からず、私達は戸惑っている。彼の姿には服が燃えることはなくさっきと外見は変わらなかった。

身体に纏わり付いた炎が消えると。すぐさま起き上がった。

 

けれど、

「ボスニアダナスモノハミナゴロシダ」

「こいつは⁉伏せろ翼‼」

彼の目が赤く塗りつぶされていたのと、私に目を向けた瞬間彼は刀で斬り殺そうとした。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編55話不死の死人人形(戦姫絶唱シンフォギア)

 

 

「くそっ!拉致があかねぇ」

俺は仲間にしている龍騎、ナイト、ゾルダ、カイザ、ファイズ、デルタに指示をして大群の転生者の猛攻を防いでいる。無闇に全員で接近して攻撃しても多勢に無勢でやられるために、龍騎は唯一の遠距離攻撃であるストライクベントを使い、ナイトはトリックベントを使って敵を遠ざけ、ゾルダが一番必要不可欠な存在だ。

銃系等を主に使用し、ファイナルベントはエンドオブワールドと言う原作では漁夫の利として使って仮面ライダー龍騎シリーズのライダーは苦戦していたが。ゾルダに関してはバンバン使いまくっている。ファイズはオートバシンを呼び、カイザはサイドパッシャーを使い転生者を撃破している。しかし、こいつらが灰になって消える様子が全くなく、激戦を強いられていた。なんでここまでボコボコにして倒れないんだよ‼

 

「きりがない‼あと、なんで転生者の方は灰にならないんだよ!抑えるにしても時間の問題だぞ⁉」

「まぁ。行動パターンが一定なのが唯一の救いなんだけどね」

 

 

 

ゾルダである北岡さんの言うとおり、転生者達は能力を使ってはいるが出す技がパターン化されている。まるで機械のように人の思考ではなく一定で従われた通りに闘っている。

 

 

【final bent】

 

「あれはもう人間じゃないのか?」

 

龍騎である真司が俺に疑問を言った。確かに姿が変わった様子はなく、あるとしても目が赤で塗りつぶされているところだけだが。

 

 

「…ゾルダのファイナルベントであるエンドオブワールドを食らっても立っているからな。諦めろ真司」

 

こいつらの耐久力が以上。死んでもおかしくないのに動けており、また襲ってくる力があるからだ。

まるでこいつらは命令を忠実に動き与えられたことだけしないが俊敏性が高く素早いゾンビだ。

 

「彼女らにはまだ戦える余力はあるのか?」

立花達はカブト達が守っているが、あそこもまた襲われている。

剣崎と橘に、睦月を送って彼女らを守るように頼んでおいた。

 

「いくら力を持ってても彼女らを戦わせる…無理だな。ただでさえ精神的に苦しんでいるのに」

「確かに。彼らと戦わせるのははっきり言って無意味だと思うよ。彼女らは元々『人を襲う怪物から守るために戦う』だろ?それなのに急に『人を守るために人を殺す』なんて事できるのかい?僕らの場合は『自分を守るために他を消す』だったけど」

「大丈夫じゃないし…そんなの無理に決まってるだろ‼」

そもそも『人を守るために人を殺す』となれば明らかな矛盾が生じるし、人殺しなんて出来る訳がない。立花達は精神的な苦痛がまだ残っており、後遺症にならないことを祈っている。彼女らがああならないためにもあのストーカー転生者を先に潰す方べきなのだが居場所も分からず、情報も不明のまま。敵の拠点に無計画で突っ込むのはあまりに無謀な方法だからだ。

 

「なら、彼女を戦力に加算しない方が良いね。多分自分の行為に矛盾を感じて、戦うこと自体を躊躇うからね」

 

こいつらの目的は不死身のこいつらを利用して俺達を完全に殺すと言う命令。他の味方の援護が出来ないように足止めって訳かよ!

足止めしている間に体力と力を徐々に減らしてリーダーのボスが分断させたおかげで俺達の集団の一部を少しずつ減らす戦法だな。

 

「死人だけじゃなく他の転生者をも操り人形かよ。なんて奴だ…」

 

*****

 

目の色が異様に変わって驚いたところに隙が生じて、翼に向かって刀を振り上げて斬り殺そうとした。

〈defencer〉

「ギリギリセーフっと…とりゃ‼」

私も驚いたけど、彼の行動にすぐさま気づいてデバイスのフォルティシモを使用して防御した。魔法で武器を刀にして時雨蒼燕流攻式五の型・五月雨で反撃したけど。刻んだ痕が回復して消えているのを見た。

 

「やられたね…」

「あぁ…分断させられた」

 

奴はまだ動けて、闘っている内に赤く塗りつぶされた目の転生者と同様に転生者の後ろから一般人達も赤く塗りつぶされた目をしたまま武器を持って戦おうとしている。

「あれは…市民じゃないか!」

「…二年前にあんたらのライブに来てくれた人達もいるぞ。けど、死んでしまってるがな」

あいつら死んだ市民を使ってでも私らがここから脱出したり、援護出来ないようにしたいってわけね。

「死人…だと⁉なぜそんな事が分かる!」

「色々話すにも時間がかかるから。被害者を調べてひとまとめで言えば、あんたら聖遺物に関しての被害者に関与してるって事。とにかくリーダーを潰さない限りここで延期戦をせざる負えない」

正輝からの連絡によると敵の一人が死人を操るし、その死人が聖遺物関与のものだったから。その具体的な事はこの状況だと言えないし。

「貴方達二人は何者なの⁉」

「…そうだね。あえて言うなら黒沢さんの愉快な仲間達ってところ?」

 

*****

 

 

翼のプロデューサーである緒川から連絡が入った。彼が廊下で翼と話して目を離した数秒。

振り向いた時には翼が消えた。

廊下には誰もおらず不審に思った。誰か一人はいるはずだったが。

 

「こんにちは?弦十郎君」

「広木防衛大臣‼」

 

しかし、転生者と手を組んでいる事は広木防衛大臣と秘書は敵だ。

この二人を信用出来るかどうか分からないが、

 

「聞きたいのですが…この廊下には誰もいない。誰もいませんでしたか?秘書が見当たらないのですが…お一人なのですか?」

「あぁそれは。君が知る必要がないよ。なぜなら

 

 

 

知る前にここで一人のたれ死ぬことになるのだから。」

不穏な予感に気づいた。とっくに私は転生者結界と言うのに使われていたのだと。広木防衛大臣は横腹に殴りつけたのを防いだが、何もないところから急に現れた秘書が剣を振り下ろした。

 

それを

 

投影開始(トレース・オン)!」

 

ギリギリのところで黒沢くんが防いでくれた。広木防衛大臣は拳で、秘書は二刀流。

彼らの目は赤く染まっていた。

 

「私と彼はもう死んでいる」

「私たち2人は彼らに逆らうことが出来ない…」

 

正輝君の言うとおり、二人は米軍による広木防衛大臣の暗殺によってやはり殺されていたのだろう。

 

「まさか…こんなことになるとは」

「死体を操る敵か…」

 

各地の聖遺物適合者の消失が起きている。最初に響君に、翼がそして、聖遺物に関与している俺か。

黒沢君もどうやって結界に入れた疑問があるが、この二人を何とかしなければならない。

「弦十郎。聞きたいことがあるだろうが…」

「分かっている!質問はこの状況をどうにかすることだ‼」

「行くぞ。風鳴弦十郎よ」

黒沢君は秘書を、俺は広木防衛大臣との戦闘になる。響君と翼がどこでどうなっているかは分からないが、二人が生存していることを祈るしかない。

 

俺の中で一つだけ確信がある。

敵は…ノイズや米国だけではない。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編56話弦十郎&黒沢vs広木防衛大臣&秘書(戦姫絶唱シンフォギア)

翼の方は無事なんとかなるが、ここの二人は何も手につけていなければ唯の一般人だが、秘書が持っている剣が重い。素人だと剣を振り上げて敵を殺そうとしても剣が重く、素早く行動が出来ない。

対して、秘書も同じ条件なのだろうが、軽く剣を振り上げて動きも素早い。まるで使い慣れているかのように。

 

 

弦十郎の方をちら、と見たが彼も苦戦している。弦十郎も殴り吹き飛ばしたが、広木防衛大臣もそれを受け流し、床や壁に当たる衝撃を受け身で軽減した。

 

「よそ見しているとは随分余裕があるのですね」

「君達は人なのか?」

「いいえ。すでにこの身体は人ではないですよ」

 

そして、二人は技を使っていない。さっきから斬撃と接近戦での拳。二人は本領を発揮していない。

 

 

「ならその余裕が無いようにしましょう。」

 

この男…双剣を完全に扱い慣れ、隙が無い。私の攻撃を受け流したり、状況に応じてどう対処すればいいかの判断力が高い。

 

 

 

「魔人剣・双牙‼」

⁉動きが変わった!

私は飛ばしてきた二つの剣圧をかわしたが、彼がかわしたのを予知し今度は三つの剣圧を飛ばしてきた。それらを今の私は防ぐしか出来ない。

「驚いたな…」

「よそ見しているからですよ」

 

 

 

剣術を覚えているというより、転生者によって埋め込まれていると言った方がいいか。だが、埋め込まれていると言っても、剣の実力が扱い慣れなければ、素早く短期間に使いこなせれないはず。たとえ能力を得たとしても扱えなければ無力も同然。

 

「なるほどな。それが君が隠した力か」

「ええ。ほんの一部分ですが」

秘書でしかなかった彼が急に戦闘が出来るなどあり得ない。いや、広木防衛大臣たけではなく一般人があんな素早く短期間で戦いに慣れるなど不可能だ。

 

洗脳はされておらず、自分の身体が利用されている。何か裏があるはず…探る必要があるな。

「我が骨子は捻れ狂う…偽・螺旋剣‼(カラド・ボルグ)

「フォースフィールド!」

宝具を使って当たったが、傷かついていない。奴にはあの紫の張られている限りはどんな攻撃も無傷となるのか…宝具を被害を最小限に凌げる魔法がある。

 

「瞬雷剣」

投影開始(トレース・オン)!」

 

すぐさま攻撃を防ぎ、突きつけた剣から出てくる雷も受け流したが

 

「業火に燃え盛れ。鳳凰天駆」

鶴翼、欠落ヲ不ラズ(しんぎ むけつにしてばんじゃく)

今度は鳳凰となり自ら自身で私に突っ込んでくる。真っ正面から受けて立つ気か。

「お前の負けは確定した。魔神双破斬」

心枝、奉山二至リ(ちから やまをぬき)

 

手に持っていた双剣を使用し、ランサーのように連続で突く。私は鶴翼三連を止める事をせず猛攻を防ぐように攻撃を続けた。

 

「皇王天翔翼‼」

心枝 黄河ヲ渡ル(つるぎみずをわかつ)

 

剣が焔を纏っているこれ以上続けて唱えながらやるのは危険だ。奴の持っている力がこれほどとは…

 

「まだだ…鳳凰天翔駆!」

「I am bone of my sword!」

 

 

最初まで攻防戦だったが、二つの秘奥義を使用し、確実に仕留めていると思っている。煙で何も見えずに、もう殺したのかと背を向けたな。

 

 

まだ、私は終わってなどいない。

唯名別天二納メ(せいめい きりゅうにとどき)英雄、共二命ヲ別ツ!(われら ともにてんをいだかず)

 

これで…チェックメイトだ」

「ぐっ⁉」

途中でアイアスの盾を使用し敵の攻撃を防ぐ。敵の攻撃が宝具ほどの力は持ってないのならアイアスの盾を破壊するほどの破壊力はない。

そして、秘書は最後の一撃を防ぎきれず倒れ、灰となって消え去った。

 

「あとは弦十郎さんか」

 

 

*****

 

「がはっ⁉」

「…すまない。私の意思ではもうどうにもならん」

 

彼に手をかけた転生者という存在は広木防衛大臣の実力を見てはっきり分かった。瞬間移動も自分の身体の一部分を鉄おも砕く鋼になるのは脅威的。

(ソル)!」

「まだ来るか!」

私もノイズという化け物を退けてはいるが、今回は別の意味で人間離れしている。

「はあっ!」

鉄塊(テッカイ)!」

私の攻撃が反動で返されたら殴った手が砕かれる可能性が高い。だからと言って広木防衛大臣が攻撃をやめることは絶対に無い。逆に私が防ごうとしても彼の一部分が鋼となるなら殴っただけで、軽く骨を砕くことも可能だ。

 

 

「ふんっ‼」

「⁉ぐっ‼」

 

⁉どう言う事だ。硬化するのは防御も入るのではないのか?

「まさか…攻撃だけが」

「あぁ。攻撃だけが硬化されるだけだ。しかし、人間離れした速さには勝てない」

 

まだ、身体に適応されていないのか?それなら勝機だ。もし、俺の攻撃が効くのなら彼は防御力を持ち得ていないが、素早い速さに攻撃が当たれば確実に死ぬ。本来目で追い集中して狙いを定めるが…あの速さは目ではなく。

「さらばだ…」

自分の視覚で追いつけないのなら

目を閉じて彼の動きの音を聞く。黒沢君はまだ戦闘中であり、手は出せない。

 

 

拳を穿つ決心で目を開く。

 

 

己自身の心で敵が襲ってくる位置を把握し、その位置に拳を打ち込む。

 

 

 

「広木防衛大臣。

私の勝ちです。」

「…負け。か」

 

広木防衛大臣は俺達の行動を大目に見てくれて、助けられたことが幾度かあった。彼は命をかけて私達の組織を守ってくれた。なぜなら…ノイズに対抗しうるのは聖遺物の適合者なのだから。

 

 

「今まで、ご苦労様でした」

「ああ、私と秘書はもう君達を守ることか出来ないが、君達の頑張りを天国から見守るよ。」

 

 

 

*****

 

街中、ほむらとレイナーレ達が俺達を守り、俺とクリスで逃げ回っている。俺達が逃げていた場所はデパートがあり、俺とクリスが前にデートに行っていた場所だった。気になっているのは転生者結界がまだ終わっていない。いつまで戦いが続いてるんだ?

「リリカルなのは、ハイスクールD×Dにまどかマギカだけじゃなくこの世界にまで手を出して…まだ暴れたり無いのかい?」

「…」

建物の壁から3Dで作られた巨大な人が現れた。転生者襲撃から結構時間がかかっており、驚く事はしない。巫山戯たことに時間をかけたのだろうと思って俺は無視し続けた。

 

「No.3の正輝くん。本来君は人を救うことなんてそんな柄じゃないだろ?」

「なっ⁉てめぇなんでそれ…」

なぜ俺の名前を知っているのか?

救うことが柄じゃないのも決めつけと言うわけではないが、それも半分は事実だ。

「こんな世界に来ても、疲れるばかりじゃないのか?」

面倒な奴だ。コソコソ隠れている人物に話すことなんざ一ミリもないね。

(挑発にのるな。話すだけ時間の無駄だ。急いで大将を探して潰すぞ)

(あぁ…わかったよ)

こいつの話は俺のことについてちょくちょく話しているのが、聞こえてくる。どんな方法で俺の記憶を知ったかは知らないが。俺は殺者の楽園を全員潰すために聞いてもなんの意味もない。

冷静になることが先決だ。

「無視は困るな。過去の君は善人だったのがなぜ残虐非道になっているのか?そしてなぜ殺者の楽園ではなく正義側にいるのか?そして、君の正義はなんなんだい?

 

 

 

 

 

…まぁいいや。多量の質問は後からにしようか?それと、君達から僕からのほんの贈り物を送るよ」

鍵で何かを開いたような音がした後、ホテルから何か靴の足音がする。ホテルから出るドアが開かれ

「クリス…クリスなの⁉」

「パパ…ママ⁉」

本来ではあり得ない…二人は紛争によって死ぬことになったが行方不明となっている。俺たちの目の前には雪音クリスの両親…

 

父親であるヴァイオリン奏者の雪音雅律と母親である音楽家のソネット・M・ユキネ

 

 

 

その二人がクリスと俺の前にまだ生きていた。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編57話HERO's KILLER(戦姫絶唱シンフォギア)

「パパ。ママ…⁉」

「クリス…クリスなの?」

「本当にクリスなのか…」

 

紛争で苦痛が繰り返され、一度死を目前とした両親が無事生きており、運命の再会となる。しかし、

 

「待て。俺が確認する。」

 

それを奴等が望まないし、惨劇を好むのに喜劇なことを好むわけがない。

 

ダイイングメッセージの一つ。

こいつは死体を使って操ることであり、つまり雪音の両親が雪音を襲う場合。二人は既に死んだも同然てあるということ。

俺はクリスを行かせまいとした。

 

 

「あんたらの身体を調べさせてもらう」

 

 

俺はシャドーを使用し投影解析に、マスター・オブ・ザ・リンクで調べるようにした。こいつらの身体がどうなっているかを綿密に調べればどうなっているか分かる。

 

 

「…俺の解析を使った以上この二人は間違いなく

 

 

クリス…お前の両親であり、死人として操られてはいない。」

 

奴等は二人に何もせずに、命を助けるなど衝撃なことだった。本来あり得ない行動をとっているのだから戸惑う。

「お前に会いたかった」

「今まで…ごめんなさい」

「本物だよ…ね」

やはりどこを調べても何も変わっていないし、身体は健康であり操られている痕跡も無し。

生身の人として生きていた。歳については奴等によってクリスと紛争に行った頃のそのままの状態にさせられたが。

二人は問題なさそうだ。

「なんのつもりだ…こんなことまでしておいて?何が目的か分からないな?そもそもなんでこの二人を助ける必要があった?目的なんてなくただ助けたかったなんて理由にはならないぞ?」

「二年前の紛争で拾ったんだよ?

 

けれどふと見れば感動の再会とは思わないかい。死んでいるだろうという両親が再び生きて帰ってきていることが。まぁ?ギャラリーが増えただけで計画が狂うことなんてことはない。」

道具のように扱うのかと思ったが慢心している。雪音の両親との出会い後に重傷にさせるのだろうと警戒を怠らなかったが…こいつの意図が全く分からない。

「…お前は一体何がしたいんだ」

「敷いて言えば転生者、この人類全員を僕の意のままにして、世界征服かな?あ、でもフィーネは邪魔だから僕の従属になっている転生者で殺してもらって征服かな?

 

んでも、世界征服する前に余興として、ねぇ?特に正義側の転生者である君の過去。極上に善としては全く反してたけどなんでこちら側じゃないのかなぁ〜ちょっと関心があるんだ。僕の娯楽に付き合ってくれよ?正輝?いんや自分の邪魔する敵味方を容赦なく惨殺する…英雄殺し君?」

標的は俺か。俺の過去をほじくった以上生かすつもりはないが知ってしまった以上銃殺なんて生ぬるい死にかたで追わせねぇぞ。これでも怒りと狂気を抑えているんだがな。挑発に乗れば何やらかすか分からない。なんせ知っているのは死体操る気をつけろだけではない。しかし、こいつの場合は話を聞くと俺の記憶を見たとしてもダイイングメッセージの存在を知らないし、俺が覚えているのなら見れるはずだ。存在を知ったのなら計画を変更して確実に俺達を潰すのも可能。

「…どうやって俺のことを知った?」

「君質問が多いな?それに自分の能力をネタバレするほど馬鹿じゃないよ?」

今この男を探そうとしても手がかりが見当たらない。どこにいるのかも分からないし、検討もつかない。

「僕から具体例を提供するけど正義側の転生者達は残虐殺戮を好まない人達であり、メインやサブキャラの死を守ろうとするいわば守護者みたいのかな?無駄だと思っていたけれど君らみたいな正義感ある一人の人間を精神的に徹底的に苦しませるためにも必要だからね。聞かせてやろう…彼等の苦痛の叫びを‼‼」

「彼等の苦痛?どういう」

「しーっ。ほら?何か聞こえないか?」

 

人が現れて出てくる、私服の一般人が大勢いたが明らかにおかしかった。片手には凶器を持っており

「この四人を殺すぞ!」

俺達を殺そうとしてきた。雪音の父親は二人を守るために前にでたが俺は先に行動に移し、武器で切り刻んだ。

 

 

けれど俺の頭の中から叫び声がした。

(なんで俺はこんな事しなきゃいけないんだ)

(この人は…私達のような人を何人も殺した‼)

「⁉なんだ…これは‼」

いきなり声がして驚いた。

米軍が俺達を襲っていた時は念話なんてしていなかったが、死人に感情があるっていうのか?

(ライブからノイズが現れて、必死に逃げて…まだ苦しまないといけないの⁉)

(もうこんな生活嫌だ…なんでこんな殺人兵器と戦う羽目になったんだ)

発言で怯えているというのはわかるが、外見から見たら苦しそうな顔をしていない。

(あんな男に身体も心も利用されて…私、もう自分から死ぬ事もままならないままあいつに好きなように利用されるの?)

(遠くに親がいるんだ…そして、恩返しをするつもりだった。そんなはずだったのに)

襲ってくる大勢の人が俺を襲ってきたその途端に…

「止めろ…止めろぉぉぉ‼‼」

「正輝…⁉」

多量の念話が俺の思考を遮ろうとしている。防ぐしか出来ない。こいつらが死体である事が事実なのだとしたら、殺らなければ殺られる。選択肢は一つしかない。

「どうしたんだい?正輝君?早くスパーっと斬り殺さないとクリスの両親と娘と一緒に共倒れになっちゃうよ?でも無理か?

 

 

 

 

君が狂い、殺戮をまた行うだなんて…できるわけないよねぇぇぇぇ‼‼なら代わりにあの少女が血を浴びながら殺すの頼む?でも君の性格だから無理だろ‼」

俺が斬り殺そうとすれば

嫌だ死にたくないと。

殺されるのは嫌。

 

 

「こいつ弱いわね?」

「脚が震えているぞ?」

洗脳されているから?そんな訳がない。自分の自由に身体を思うままに動けないのもあるが、言いなりにもされている。

 

「カモ〜ン!反英雄くぅぅん‼」

「餓鬼が…‼」

 

 

ダイイングメッセージの一つ

死人操る気をつけろ。

そうだったはず。

念話を通して俺に強引に会話させる気か…だがな。身の安全が確認出来てあるか、マスターオブザリンクを使えば分かる。安全ならば奴とのリンクを無理やり切り離せば念話による強引介入は一瞬にして消える。最悪改造ルールブレイカーで奴の操り糸を破壊すればいい

 

が、

 

突如黒い空間に立ったまま、肉の塊が俺の周りに壁として立ちふさがった。この時彼等の状況がどうなっているかなぜ助けを求めているのかようやく分かった。

 

タスケテ。

ママァァァ!パパァァァァァァ!クルシィヨ。オニイチャンタスケテヨ

 

シニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイ

 

人なんかじゃない。魂を無理矢理融合させて、塊と化し、化け物となってしまった。こんなものを切り離せれない。ルールブレイカーで助けれたとしても、彼らの姿を保てているのは奴のおかげ。それが外れたら彼らは肉の塊としたキメラとして生きる事になる。

念話による強引介入は可能だがそれをすれば人の形をした彼等はたちまち化け物となる。

 

 

彼らの意志と生命は奴によって材料にされてしまった。

 

 

「全ての人質の身体を混合させたんだ。救うなんて無理に決まってるだろ?」

「こんの…外道がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼‼」

 

肉体が死んで魂が生きているだけでも奇跡だというのに、血肉の塊など、まともでは無い。最早、治すことも身体を元に戻すことも出来ない。

 

俺はクリス達を必死に守った。

堕天使とほむらとマミは死人の米国の連中と。さやか達は翼の護衛。アーチャーは弦十郎を守っている。

 

血がにじむ。

血飛沫がほとばしる。

赤い雨が降る。

 

クリスは心苦しかった。

両親は何の力も持っていない、雪音クリスはシンフォギアを纏うつもりが、返り血を頬に少し浴びて膝がガクンと落ちて力が出なくなってしまった。

「あ、あぁぁ…」

俺の手でどうにかするしかない。

 

 

俺の仲間で動ける人数は

「衛宮と遠坂とセイバーはクリスの家族を頼む」

「お、お前は「俺は奴等を完膚なきまでに葬る」ちょっと待て!一人で」

「おい!正輝あたしも行く‼」

三人に頼む。俺一人で行くのは余りに危険過ぎるが、長引くにつれて苦しくなるのをほむらから念話で聞いた。雪音の家族を守るために三人に頼み、俺が囮になりながらも操る主犯を探す。

衛宮達はこういうのは慣れていると思うから任せる事ができる。

クリスは…精神的にも俺より早く崩れてしまいそうな状態だ。行かせるなんて出来るわけがない。

「雪音のことを一時…任せます」

俺は斬り倒してゆく。

どうすることは出来ない。

俺は彼等の救済者じゃない。

(俺達が何をしたっていうんだ…)

俺は血反吐と、血しぶきを浴びて斬られて倒れた死人を踏み倒してゆく。

(助けてぇぇ!パパァ‼ママァ‼)

(死にたくない!死にたくない!いやァァァ‼)

俺は正常だ俺は正常だ俺は正常だ俺は正常だと、何度も呼びかける。

 

自分の今やっている行為に疑問に思うな。足を止めれば自分の命は絶望と共に落ちる。

(同じ人なのに!)

(なんで助けてくれないのォォオ‼)

(助けて…クッキーマン)

なぜ助けようとしない。

助けろ助けなきゃ報われないぞ。現に紛争はライブの前に起こったことだ。クッキーマンのことを知ってもおかしくない。

 

けど…無理なんだよ。俺がクッキーマンであり、君らの身体をどうにかするのは…もう無理だ。

「くそっ…たれェェェェ‼」

心が折れそうだった。彼らに呼びかけてくる念話が俺の思考を遮る。助けるなんてできるわけがない。自分がどうなっているのか分からないのだろう。自分が死体の中にいるのではなく肉の塊でずっと嘆いていることに気づいていない。苦痛でたまらなかった。

 

「どうした。お前は我々以上の力を善としたんじゃないのか!それがどうだ‼二年前のライブで天羽奏が生きているということは天羽奏だけを救って、お前が救わずに残していった約12874人の犠牲者とその後の死者をも救えたはずなのに…お前は救わなかった。それがこの結果だ‼」

「てめぇ…」

卑怯なんて言えない。

卑怯と言えば、殺者の楽園のやっていることは卑怯なことばかりだ。雨宮もまた他の魔法少女達というモブキャラを利用し、俺達を苦しめたのだから。俺達が奴らの行動によって苦しむ被害達の姿を見ればいつだって心がはち切れそうな思いだった。

 

 

「無様だな。その程度で心を揺さぶるとは。実に失望。いや、ガッカリだ」

「英語お喋り野郎か…」

俺が逃がしてしまった転生者だったが、別人のような声をしている。

「いや、あの男は俺の力の糧のために死んでもらったよ。そのおかげで私は誰にも負けられない。能力が合ってなじむのだよ。」

 

逃げ込んだ先は巨大なビル入り口の外。英語野郎は死んだが…こいつはあの男よりも強力なのだろう。そして、このビルの中に黒幕がいる。

 

ライブで楽しんでいた彼等やそれ以降に死んだ人間の意思と身体を操り糸で苦しませる元凶が。

 

「後悔することはない。意志と死人を操って君達を葬ることもいた仕方ないことなのだよ。所詮俺達のやることは鬼畜な方法を利用して貴様らを葬ることがセオリーなのだ」

 

お前らがそんな非道が出来るのならば…なんで俺は今までそうしなかったのだろう。

 

 

そうか…そういう事か。

俺は平和ボケしていた。俺の大事な物を守るためなら俺はどんな汚い手段をとっても正義側である俺もまた何も悪くないと言う訳か。

 

 

 

 

「…感謝するぜ。もしかしたら躊躇っていたのかもしれない。いや、非情で惨殺を執行するのが恐れていたのか…

 

 

俺を害するものはみんな無惨に死んでいった。ああ、お前らの言うとおり、俺は人を助けるって柄じゃあ無かったな…いつだって俺はそうだ。

 

だがもう躊躇なんて必要ない…俺を阻害するものは容赦なく斬り殺す」

 

彼等を助けなかったのは俺が決めてしまったことだ。なぜ苦しむのか。正義側も大事な物を守るためならお前らと同様な外道を使用しても文句は言われないんだな。

「お前…まさか」

「所詮俺は英雄殺しであり、人殺しでもある…それ以上もそれ以下も…

 

 

無い‼‼‼」

「つ、潰せ‼」

(いやだ‼死にたくない‼)

 

もうその手には乗らない。

多量の念話の耳を塞ぎ、斬殺を繰り出し、四肢を斬り落とし、それでも抗うまたは愚行な行為をした場合は投影魔術で滅多刺しにする。

「ああ、これで…悔いを残すことなく

 

 

ヒトゴロシヲタノシメル…お前らを俺の手で救ってやるよ…

 

 

 

惨殺というナノカタチデナ‼‼‼」

 

悲哀と可哀想だという同情を無くし、ここで俺は今一度『英雄殺し(ヒーローズ・キラー)』となる



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編58話少女の涙と憤怒の英雄殺し(戦姫絶唱シンフォギア)

彼は純粋だった。

純粋だからこそ穢れやすかった。

 

 

振るいあげた剣を真っ赤に染めよう。逃げまどう人、襲い止めようもがく者共。

英雄や守護兵ではなく、正義の味方にもならず、反英雄と殺人者の二つ名。別名英雄殺しとなった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

彼は狂気にはなってないが、それでも向かってくる敵を躊躇することなく叩きのめす。悲鳴を聞くこともせず斬る、突く、穿つ、射出する。

 

彼は殺すことをやめない。

彼等は救われない。

彼の能力では無理だ。

だから自分の仲間を守るために

 

 

 

 

俺の手で救済という『楽に殺してやる』という意味で葬る。そして、その意味通り約12874人の兵隊を彼一人で潰した。

 

「よう?見つけたぞ。」

「あ、あり得ない…12874人のゾンビを葬るなんてできる訳が無い‼

 

彼等には能力を提供しているはずだ!無理に決まっている‼‼」

てめぇらのやることか残虐だがな、詰めが甘過ぎるんだよ。

能力は提供されていたが、それでも多勢に無勢という方法で俺には勝てなかった。これが彼が流血や殺傷することに気持ち悪いという気持ちや、不快感を思わなくなったのは過去が原因であることを。

 

作戦の本当の目的は俺を動けないようにして、長時間の間に他の仲間を持久戦で殺すことだったが、躊躇なく殺すも決意にした瞬間。あっという間に敵は操っていた本体だけとなってしまった。

 

 

しかも、そうなってしまったのは30分前のことである。

ーーーーーーーーーーーーー

多量に聞く念話が絶え間無く続く。俺は彼等の悲しみを聞く耳を持つつもりはここで消え去った。

「始めようか?死合いを」

奴はメルヘブンの能力を取り入れ、出し惜しみ無しで俺に向かってきた。

英語野郎が持っていたのと同様にスピカラ、トルペディースを召喚し、ガリアンを片手に持ち突っ込んできた。攻撃で避けるタイミングでオクトパス、エレトリックフェザーを使用してきた。これで俺がガリアンを受けても避けても高圧な電流は避けられないが、

 

クロイリュウから作られた

阿修羅

金剛力士

 

 

それらを使用して阿修羅は剣でオクトパス、エレトリックフェザーを切り刻み、金剛力士はトルペディースとスピカラを石化させ、拳で砕いた。そしてクロイリュウでガリアンを防ぎ俺が斬りつける。

「…この力だけで苦戦していたようだがあっさり使えなくなったな。こんなボロボロに」

 

けれどまだ、襲ってくる

テイルズの魔法、NARUTOの忍術に、bleachの月牙天衝を放ってきた。

 

ここまでくれば最弱ではない。

普通のキャラでも誰かが強くしない限り勝てるような化け物ではない。

 

霊圧に、魔力、チャクラ。

力を作るための元が分かるのなら、俺にはそんな物は無意味だ。

それでもまだ突っ込んでくる。

「死ね!天翔蒼破斬」

ロイドの使用していた秘奥義か。

いきなり使えるとは思わなかったが、俺を…誰だと思っている。

英雄殺しという事は対英雄に特化してしている事ぐらい分かるだろ?

 

「お前じゃ戦力差が大き過ぎる。そして、俺もまたあんたらと同様残虐非道だ。大事な人を守るためにどんな手段を使ってでもな。」

「あり得ない…」

 

使ってきた魔法、霊圧、チャクラをクロイリュウで吸収し、俺は阿修羅を使って持っていた大量の武器で身体を刻みつけ、最後に

 

 

「偽・螺旋剣」

 

 

跡形もなく葬った。

本来なら苦戦している難敵だ。

しかし、今の俺のほとんどは『英雄殺し』の状態であり、俺を殺す相手に極度の苦痛と、おぞましき呪い、無慈悲な処刑を執行する。

 

「アンリミテッド・ブレイドワークス」

 

固有結界を使用し、目の前の敵を確実に潰すために使った。

そして俺の頭上には

 

「全投影…連続掃射」

大量に投影された剣、槍、刀、鎌はCランクの低レベルの宝具であり無名の物ばかりだが、彼等に手間をかけることなく葬るのはこれが最適だったから。

 

 

壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)

 

 

クロイリュウは呪いの焔を吹き出し身体を黒く燃やし尽くす。入れられた能力は呪いで使えず、黒い業火と無名の剣、槍、刀の豪雨で倒れてゆく。

 

熱いという声も、なんでこんなことをするのという声も、

 

 

全テの悲しみノ叫び

俺ハ両耳ヲフサイダ

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

「よう?見つけたぞ。」

「あ、あり得ない…12874人のゾンビを葬るなんてできる訳が無い‼

 

彼等には能力を提供しているはずだ!

 

 

無理に決まっている‼‼」

一人一人が軍隊と同じような戦力なんだぞ⁉それをたったの30分で葬ったっていうのか‼

 

 

だがな…この男が死ぬのは必然なんだよ。俺の能力はただ死体をかき集めて兵隊にするわけじゃない。俺にはもう一つ持っているんだよぉぉぉ‼スティーリー・ダンのスタンドのラバーズのなぁぁぁ‼

 

「お前には洗いざらい吐き出してもらう。拒絶するなら」

「やれるもんならやってみろや!」

「…その気なら気楽にお前を徹底的に殺せれる」

 

ラバーズは自分の感覚を伝達・共有する能力、脳内に侵食し数倍にして与える。奴の耳から脳に入った以上お前は敗北も同然なんだよ。

 

「殺せば俺の記憶どうやって奪ったかも知る必要もないか」

 

俺を斬った!これでこいつは俺以上の極度の激痛で死ぬは

 

 

 

 

確定した‼‼

「ガァァァァ⁉」

「ハハハ‼ざまーみろ‼」

 

斬られた痛みの数十倍を食らうことになれば、精神と肉体共々崩壊してもおかしくないよな。俺の痛みはこの残りの肉塊のキメラが受け、受けた数倍を味わうのは貴様なのだよ‼地獄に落ち

 

 

「なーんてな」

「…はぃ?」

 

 

なんでお前は痛まない?ラバーズは脳内に入ることが出来ている。

条件は整っているはずだ。

なのに何故生きている。

何故平然と立っている⁉

「なるほどな?ラバーズは脳内に入れても俺がお前が操作している間は俺の記憶に干渉は無理って訳か。要はスタンドと死体の操りは別々って訳か?」

⁉何故ラバーズのことまで知っている‼ダイイングメッセージを見つけて俺は雪音クリスからラバーズによる聴覚を通して死体操る気をつけろの方や、この男の過去を知ったが。

「死体操る気をつけろだったよな?」

「そうだ!それだけしか解析できなかったはずだ‼なのになぜ俺のもう一つの能力を知っている‼‼」

○○を○○すれば分かる

この意味が全く分からない。

この男が死体を惨殺している間に謎を解いたのは分かったが。

「仇をとってくれでやっと分かったよ」

「か、た、き、を取れって?そんな事をしても答えとして成り立た「それじゃないんだよ。そんな些細なものじゃあバレるのは違いない。」」

奴が取り上げたのは英語。

三つの英単語が挙げられる

仇の意味は敵の意味もまた使用されている。

 

 

an enemy

a foe

revenge

 

 

それに対し

『取る』もまた三つある

 

take

have

get

 

六つの言葉が挙げられ、お互いの英字が同じものから切り落とす。

 

n nmy

fo

rn

 

とるの英単語もまた切り落とされ、変わる

 

tk

h

 

 

こうして残ったのはn.m.y.f.o.h.kとなるが、それでも文章として成り立たない。俺の能力のラバーズを伝えることなんざできるわけないだろうがぁぁぁ‼

 

「無理に決まっている!その少量で一体何を伝えろって⁉分かる訳がないだろ‼‼」

「ああ、ここまではな」

ドイツ語、中国語とかもあるが少なくとも英語を多く使用していたがそれでも成り立たず、日本語だと変な正解となりおかしくなるため、こんがらがるのなら残りはローマ字が鍵となる。

「なん…だと」

KATAKI

 

 

take

 

残っているのはE.Iを取り出し、

n.m.y.f.o.h.kにeとiが追加された。

そして一つの文章が出来上がる

 

 

EHONをYOMEば分かる

 

 

「絵本を読めば…分かる」

「そして、再度俺のシャドーを使ってあそこにもう一度調べた結果こんな面白い物が見つかったよ」

 

それは一枚の紙だった

こう記されてある。

 

本名

津柄士

 

ジョジョの奇妙な冒険

スティーリー・ダン

スタンド名ラバーズ(恋人)

 

 

「お前味方との人望は無かったんだな」

こんなバカなことがあるか?

道具として使っていた下級転生者が残したメッセージを解読できなかったら俺は勝っていたのか?

ならこいつは逆に、

「お前が罠に嵌められたな?俺に…いや、お前に侮辱された人達にな」

ラバーズを使用して雪音クリスの記憶を改変させたのも、この男の記憶を知ることが出来たのも分かったのか⁉

「こんな…ことが」

 

 

*****

 

パパとママに出会えて嬉しかったけど、再会の後はおぞましいものだった。正輝の仲間達があたし達のことを守ってくれているけれど。

 

心の震えが止まらなかった。

あたしらが一体何をしたのだろうか?苦しかった。あたしらの生きている世界は優しすぎて正輝の生きている世界は苦しすぎて辛かった。だから、正輝は立花達に嫉妬していた。

 

正輝の仲間達の三人が守ってくれているけど、やっぱり心配だ。あたしはイチイバルを使って駆けつけた。まだ結界を張っているからあたしの勝手な行動には気づいてないはず!正輝を探して、今度こそあたしが正輝の暴走を止める

 

 

「クリス!何をしているの⁉」

「ごめんパパ、ママ!」

 

セイバー達が守り始めて30分経過した後、突然死者が突然倒れて動かなくなった。あたしはイチイバルを纏って正輝を懸命に探した。

 

正輝の暴走を止められなかった。

あたしにはイチイバルの力がある。なのに、止められなかった。正輝はあたしの力で返り血を浴びさせたくなくて、正輝の奴はそうせざる負えない。

 

「どうして…こんな。こんなのって…残酷すぎるだろ!」

あたしは転生者とかこのことはまだ知らないほうが良かった。転生者とか、モブキャラとか、メインキャラとか、敵側と味方側に分かれているとか。あたし一人じゃ手に負えないものばかりだ。

それを色々正輝に聞いてしまった。そのせいで、あたしが理解するにはこの時は少し早すぎたかもしれない。

 

 

 

なんで…なんでなんだよ!お前が背負う必要なんてないのに!

 

 

 

******

 

「簡単に死なせない。簡単に殺させない。銃一発で死亡だなんて生ぬるい死に方なんてさせない。少なくとも俺の正義ぐらいは答えてやるよ。

 

俺の正義は俺に逆らう阿呆極まりない奴等を葬ることだ。お前のようにな。そしてぇ‼一番許せないのはなぁ‼クリスに殺人をさせて泣かせたのと!無償で俺とクリスの過去をみやがったことだ‼‼‼」

 

許すつもりは無い。

俺自身の手で裁く

こいつはクリスを泣かせた。

「わ、悪かった!」

「許せって?何を?一体何を?今までのこと全部?」

俺とクリスの痛みをおもちゃのように煽り、人の意思を玩具にした。

「ぁぁぁぁぁぁぁああ‼」

「あ、わり。手が滑って斬り落としちまった」

俺の手で罰してやる。

誰にも俺を止めることは出来ない。ダレデアロウト俺はこいつをタダの死で償わせるなんて薄っぺらい死にさせない。

 

*****

僕は正義側の転生者が苦戦しているようだから援助に行くことになったが、なんてことだ…

 

あたりを見渡せば死体ばかり。

子供、軍人、町の人

なんで…殺されているんだ‼

これは…正気なんかじゃない。

もはや狂気に満ちている。

「こ、殺して…くれ」

 

ハイスクールD×Dにいた転生者。

堕天使の件以来久しぶりに出会ったが、今の奴は殺気立っている。

けれど、はっきり分かる。No.3は無力な人達を力でねじ伏せて葬ったのか。

「た、助け」

 

 

 

ギシャ

張り付けにされた殺者の楽園のボスは彼の持っている鉤爪で腕をコマ切れにした。

 

 

「gat'gmtpdjt@mtjdjw‼」

「…今すぐやめろ」

 

 

狂っている。異常だ。

転生者達の悲鳴を聞いて楽しんでいるのか?それともこの町人達を虐殺して自分が世界を支配するためのハーレムの目的なのか⁉

 

 

「お前か…4th」

 

 

リーダーの額を狙い撃ち銃殺した。もう見ていられなかった。

真面でいられる訳が無い。

これをやったのを彼だとしたら。

これが君の正義だというのか?

これが…人間のやることなのか⁉

 

彼等を助けれなかった。

速やかにボスを殺さなかった

人としての道理なのか

これが正義だっていうのか?

 

く、狂っている‼

異常いや明らかに論外だ!

「あの惨劇はお前だったのか…今度は下劣でしかない堕天使を助けて…次は何をする気なんだこの悪党‼今度はこの現実をゲーム感覚で殺戮か!自己勝手に邪魔する奴らは皆殺しか‼

 

 

そうやって!無関係の人を虐殺して…そんなに楽しいのかぁぁ‼

何も感じないのか‼人が…人がいっぱい死んだんだぞ!巻き込まれた無関係な人さえも殺すのか‼彼らが操られてもまだ救えたはずだった!僕らにはそんな素晴らしくて人を救える力があるじゃないか‼それが…その力をこの世界でのモブキャラ達をあんな非道で、容赦のない斬殺で…これが…これがお前の正義だって言うのか!答えろぉぉぉNo.3(サード)ぉぉぉぉ‼」

 

僕らには強大な力がある。

その力を使役し、救う手段なんて幾らでもあった筈なのに、彼はそれをやろうともしなかった‼

目的のためなら手段も選ばないの堕天使同様のクズだ‼

 

その時彼はハイスクールD×Dと同じような方法して黒い影を使用してきたけれど物凄く早く、仲間も反応できないぐらいの速さで殴ってきた。

 

「じゃあさ?俺がやらなかったら誰がやるんだよ?

 

 

俺がやるしかなかったんだ。

じゃなきゃ。みんな死んでいた。

仲間もここに今を生きる住民もみーんな死んでいる。

 

どうしようもない状態だったから、治せれないもので、操られたこいつらは意識はあってもとっくに死んでたんだよ。

 

 

だから殺した。

仲間を守る必要があった。

仕方なかった。

それだけのこと。

 

これでどうやって殺さなくて済むなんてほざけれるんだよ‼ならお前は見たのか?悲痛の現場を!実験体にされた被害者共々の状態をお前はすべてなんとかできるのか?彼らの嘆き、悲しみ、苦しみ、怒り、お前は原作のキャラ以外の奴らに死んでも平気なのかよ!モブキャラも周りにいる一般人も平気ですって言えんのかよ!なぁ答えろよ麻紀?お前の本心が聞きたいんだよ?

許せないのか?

信じられないのか?

あり得ないのか?

 

ああそうさ!

見なかったもんなぁ!

知らなかったもんなぁ!

何でもかんでも力で何とかできるそんなお花畑の夢見がちな願望を抱いているお前はよくもまぁそんなことが言うとは思わなかっよ‼んで?こいつらを無残に殺し続けたら人間性がかけ離れてしまう?って言ったっけ?

 

答えろよ麻紀」

 

僕が怒って怒鳴っていたのが、彼の返答によって一瞬にして静寂にかえってしまった。

 

 

「黙らずに答えろっつてんだろうが‼‼‼‼‼先に返事したのお前だよな…考えなしで人の苦痛も知らないで勝手なことペラペラとほざいてんじゃねぇよ‼‼‼これ以上いちいちそんなことに感情的になるな。それが生きるための俺のアドバイスだ。一つ一つにテンパっても無意味でしかない。この光景はこれから後も続くだろうな。

 

鬼畜者がいる限り。」

 

けれど、やはり許せない。

この男のやっていることは自分の気ままの正当化だ!君のやっていることは完全な絶対悪なんだ‼

 

「次は…君自身を撃つ!」

「おいおい。それは何の冗談だ?お前のその行動は勇敢なのか無謀なのか?

単純な悪の退治か?

秩序における正当化?

 

それこそ幼稚な思考だな。」

「お前のやり方は気に入らない!」

「…お前

 

 

 

間違いなく死ぬぜ?」

 

【挿絵表示】

 

なんて男だ。異常すぎる。

こいつは目的のためなら関係のない一般市民おも軽い気持ちで殺すそんな人間に一切の干渉は無意味だ‼

「お前は…悪の根源だ‼お前のような奴は…生きてちゃいけないんだ‼」

「この世界に悪も正義も無いよ?あるのはただの自己満足。それだけのことさ?」

この世界中が自己満足だと⁉

そうなればもはやそれは秩序が成り立たない!ちゃんと黒と白に分けなければならないんだ!

 

「お前は…狂っている‼」

「はぁ?人を平然と撃ち殺しているお前もだろ?お互い様だ」

「てめぇ!堕天使を助けるにしても無関係な人が入ってきてもえげつないことをしてるってことはフリード同様の屑野郎だってのか‼」

一誠言ってやれ‼もうこの際僕ら一同でNo.3を潰しにかかれば彼だって転生者でも苦戦する筈だ!

「そんなことは金輪際どうでもいいことなんだ。お前の言葉なんざ…聞いても心に響かない。綺麗な場所しか見ないお前の台詞なんざ聞きたくもない。」

「黙れ!この快楽殺人が‼」

「ここで殺る気なら止めておいた方がいいぞ?俺を倒そうとするなら今手を組んでいるNo.5とNo.6の標的になるからな。そしてNo.5が今この世界にいる。袋叩きに合わないうちにとっとと消えろ」

…今の僕らにはNo.の仲間がいない。残るとしたらNo.1とNo.2。

「撤退するよ。今はやめておく」「分かったわ。また機会があれば彼の陣営を叩くわよ」

「分かったよ。リアスさん」

 

*****

 

辿り着いたけれど正義側の闇を目前とした。私にはそう言いようが無い。一般市民は死人の人形になって正輝を殺そうとした。正輝はそれを十分耐えた。なんとか避けて殺さないようにした。けどダメだった。

「正輝…」

あいつの過去の頃がフラッシュバックした。悪いことをしても実際は好きでやっているわけじゃなかった。

 

「悪いなクリス」

「あたし…あたしは」

 

正輝のことを何も知らない人は理不尽ばかり突きつけてくる。誤解な事も。正輝は否定する事もせず嘘を受け入れ、敵視した相手を潰す。言葉や根拠の不正解の正当化が正輝は悪い人間じゃないのに苦しめた。

「本当にごめんな…」

「…何も悪くないからな。お前は心優しくて、いい奴で

 

大事な人を愛おしく守ってあげたいと思っているお前が最低なわけないだろ」

パパもいる。

ママもいる。

正輝が前に助けてやったことじゃなかったけれど生かしてまた殺そうとしているあたしら家族を助けたんだ。

 

だから…

あんたは酷い人間じゃない。

反英雄でもない。

それはあたしが保証するからね。

 

ーーーーーーーーーーーーー

物語は一部終了して、殺者との決着は4thの射殺によって幕を閉じた。しかし、こればかりは閉まりの良い終わり方ではない。3と4との関係は確実に悪化している。そして、立花と正輝の関係も悪いことは正輝自身も知っていた。

 

 

 

 

あの一部始終を見たということは、クリスは正義側の転生者達の闇を見てしまったこととなる。

 

 

何が正しくて何が間違っているのか…それは変動する物だ。歴史の中で作り上げられた法や制度や罰則。それらによって奔放、勝って気まま、人間が自分以外の人に対する絶対悪。

 

人を救うことも

人を裁くことも

運命を選択することも

 

人一人にしか出来ない。

 




感想、質問何かあれば言ってください。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編59話質が悪い幕引き(戦姫絶唱シンフォギア)

あの激戦を終え、兵隊にしていた全ての死人はNo.4が帰ったのと同時に灰となって消え去られたが、みんな汗をかいている。

何回倒してもまた傷口が回復し、きりがなかった。俺以外の死者の兵隊は流血シーンがなかったが…一番の問題は死者の兵隊になる前に殺されてしまったのを二人の目の前であること。雪音クリスは俺のそばから離れないし、立花達はストーカー転生者の光景にトラウマを生むのは目に見えている。翼の方も身体が焼かれて死んでいるというのを見てはいるが、立花達よりは余り酷くはない。それでも彼女自身は精神的苦痛だそうだ。

 

 

「…お前。大丈夫か」

「悪い。今大丈夫じゃない。真面に考える余力が無い」

 

 

そして俺も落ち着つこうとしている。今回は殺戮を行わざる負えなかったので感情に流されたら俺自身が取り乱し自分の命を落とすことになる。冷徹さを取り戻すために一度『英雄殺し』となった。

その冷徹さによって手段を選ばず着実に実行できるからだ。士郎達には何も言わずにいきなり雪音家族を守ってくれなんて唐突だったけど守ってくれたんだな。

 

「そうか…なぁ正輝…一つだけ質問していいか?あれは全部お前が」

「葬ったのは…事実だ。俺が殺るしかなかった」

 

俺の『英雄殺し』になるデミリットは終わった後めまいや頭痛がすることだ。しかし、俺は本来の『岩谷正輝』に戻れば…デミリット関係なしに最初は気持ち悪くなって嘔吐したのを思い出すな。その時は酷い光景だった大量の死体に耐えられなかったから無理もないか…そのうち何回か見ることになり慣れてしまってはいるが。

 

 

今の俺は少し不調なのだ。

英雄殺しの利点は周りの負を利用して金剛力士や、霊圧、チャクラなど具現化し力に変えたり。自分の体の復元や回復に使ったり。

相手の負の感情から負を吸い取って楽にさせたり。

使い方は色々。

 

「ハァ…」

 

急激な疲れに、目が覚めた。

あそこまでキレたのは久しぶりだったからどっとくるのも無理はない。俺自身の中で残虐性が増しているのか分かってしまった。あの人数を狂いながら潰して進んだのだ。狂気が進行してもおかしくはない。

 

段々俺は『岩谷正輝』としてではなく『英雄殺し』になり易くなっている。もしこのまま俺の堪忍袋の尾が切れ易くなっているのなら自分自身の体調や精神を回復させる必要がある。俺自身余り怒らない性格なのだ。怒れば、それだけ体力もいるし無駄な力を使いたくないのも一つ。けれど、今思えば何度かキレている。

 

 

「説明…面倒くさいな」

 

今日は二課からあの戦いの結果や詳細に、俺たちが何者であるのかということについても話さないと駄目ならしい。そりゃあ前までは敵側で俺の場合は調べても何もないから何者なのか分からなかったのも無理ないんだよな。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「監視カメラや、録音センサーも無意味だというのか」

「だから…無意味なんだよ。翼が突如消えるってことは結界で何もかも見ることも聞くことも出来ないってこと」

 

弦十郎さんから色々質問を出された。俺と雪音クリスがどうやって知り合ったか?君達の仲間も何者なのか?

俺の謎のために質問が多かった。

勿論答えたよ。

面倒臭かったけど勿論答えた。

質問に答える代わりに俺は弦十郎達にある条件を出した。このことをニュースや報道、裏に絶対に隠すこと。そうしなければ色々面倒なことになる。天羽奏を連れ去ったのは俺だが表には出さない方が良い。

 

長々と質問の質疑応答があったがそれでも…ここから新たな複数の問題がまだ生じる。

俺らについてだが君らに害はないし、敵対はしないという説得はアーチャーも協力してくれたそうだ。俺が敵であるというのも本来はフィーネの協力者ってだけだ。

しかし、

 

 

「何か彼らに疑問点とかあるか?」

「あ、あの」

(お前が正直に言ってもいいが俺がお前の首を締めたっていう証拠が無けれゃ唯の決めつけだ。二課の方はお前のことは完全に信用すると思うが、逆に俺は「何もせずにただ見守っていました」と言えばいいだけだ。なぜならお前を苦しめているのだとしたらフィーネと同じ立ち位置だからな。俺が敵なのだとしたら二課に転生者のことも話さないし、転生者という存在の名称を知らなかったらお前らは何もできなかったんじゃないのか?俺が敵だったらお前の所在を特定してあのストーカー転生者に教えるということも可能だったんだからな)

首と腕を締めた痕なんて残ってないし、こいつは正直にいうだろうな。なら俺はこいつに不利な選択を与えれば良い。俺がそもそも弦十郎に少量の情報しか教えていなかったら

 

 

 

二課はフィーネと戦闘を行う前に壊滅的な状態になるだろうけど。

 

 

 

「つっ!な、何もありませんでした」

「…本当にそうか?」

 

翼は俺が立花を見た時に怯えていたのを察知したけれど、何があったかは分からない。そりゃ転生者結界張っていたから見えないし聞くことも出来ない。

 

 

そう、問題の一つは立花と俺の中の悪さ…いや意見の対立。立花のやり方は俺とは正反対の考え方であり、俺の提案を疎外されかねないことが多くなり、この意味は何度か衝突にもなりかねないということだ。けれど、俺が怖いというのと転生者がおぞましいという恐怖心は残っているから船に残ることなくこの世界にこのまま残るんじゃね?という気持ちもある。

 

 

あと、脅しに見えたようだが俺の言っていることは全く持って事実だ。もし情報提供をしなかったらあの事件以上に非常に恐ろしいのは結果としてあり得た。

 

死人が生きている人間を襲うという転生者結界を張らずに行うという可能性もあり得たのだから。

 

翼の方も自身の戦いに矛盾を感じてしまうだろう。天羽奏と会えたのは嬉しかったがそれでも、一緒に行くとしても転生者の討伐は本業の目的から外れている。相手を人と思わずに化け物だと思って戦った方が気が楽だが彼女らはそんな考えを持っていない。翼の言う戦場はノイズやライブのもあり命の駆け引きもあるだろうが人を斬るというのは望んでは無い。

 

大体翼が俺に対するのは好印象ではないからだ。

 

 

「俺は弦十郎に情報を教えて二人を守っただけですよ。弦十郎と俺の先輩がなんとかしてくれることを信頼していました。」

 

 

天羽奏はこのシンフォギアの世界にまだ現界させてはいけない。助けて生きて残らせたとしてもまた他の誰かが天羽奏を利用してくるかもしれない。

 

報道や天羽奏を移したり撮ろうとする人もおり、噂にする人もいる。安全という保証はない。

 

「私は…無理です」

「私も反対だ。奏は貴方たちの船に乗せざるおえないのは分かったけど。

 

私達がとても背負える問題じゃない」

こいつら二課にとっては専門外なのだ。普通の一般市民の警察や大人たちが同行できる範囲を超えている。相手が相手なのだから当然捉える側から殺される側に一変するのは必然。だから否定されるのも当然だと思っていた。

 

「分かった。ただし雪音は連れて行くことになるだろうからな。」

 

クリスの場合は二人とは違う。

人殺しはして欲しくはないが、責めてクリスは余りにも知りすぎてしまった。これ以上は俺が責任持つしか無い。

 

 

 

 

二課の話し合いを終えてーーーー

 

 

雪音クリスの両親は二課に残ることにした。生きているというのが早くしられてもややこしい事になるし、俺の船に連れて行くより二課の方が安全だろう。

 

 

 

「お邪魔します。ソネット・M・ユキネさんと雪音雅律さんですね」

「…娘がお世話になってます」

 

 

一応不便のない暮らしをさせられたが、それでも外には出してもらえず二人は監禁状態にさらされていたこと。二人とも最初はやせ細っていたが今では体力を取り戻していた。

「君がクリスを守ってくれたのか?」

「はい。俺が守っていました」

 

フィーネの計画はまだ時間がかかるだろう。転生者達がフィーネの計画より早くやったのは予想通りだったが転生者はフィーネの計画に賛同する気はなかったからな。

 

 

 

「娘と山程話したいことがある」

「ではここからは家族で話し合う方が良いので俺は失礼します」

 

ここからはクリスに任せるとしよう。俺が関与することではない。

これはクリスの家族の問題だ。家族の問題は家族で一緒に考えなければならない。

 

 

「あの…名前は正輝さんですよね」

「?ええ。そうですか」

「私達の娘を今後もよろしくお願いします」

 

船に乗せるけど、安全は保証する。雪音クリスが危険な目に合ったり、何か悩みがあれば俺や仲間が助ける。それは絶対だ。

 

 

そして、俺は船に帰ろうとしている途中、雪音クリスと弦十郎さんの二人で何か話し合っていた。

盗み聞きは悪いが…気になっているため隠れてその場にとどまった。

 

 

「なんで…あたし1人でノイズに立ち向かってた時にギアを纏わないあんたがあたしを守ろうとしたんだ…」

「俺がお前を守りたいという理由はお前が少しばかり大人だからだ」

クリスは俺以外は大人が嫌いになっていた。けれど、クリスもいつかは大人になる。これは俺たち人間…全ての生き物にとって避けられない運命だ。

 

「あたしは大人が嫌いだ‼だからパパとママを過去の頃は嫌いになってしまった‼

 

良い大人が夢なんか見てんじゃねぇ!本当に戦争を無くしたいのなら戦う意思と力を持つ奴を片っ端からぶっ潰していけば良い‼それが一番合理的で堅実的だ‼」

「なら…そのやり方で戦いを無くせたのか?」

 

復讐のサイクルと同じだ。自分の大事な人が殺されて、殺した人に復讐を繰り返すのと一緒だ。

俺はクリスのやり方を否定したかったけれどその時はフィーネもいたし、フィーネがいなかったとしても追われた身だったし謎解きに必死だったから言いづらかった。

 

 

「大人だからこそ夢を見るんだ。

子供の頃はただ見るだけの夢も大人になったら叶えるチャンスが大きくなる。夢を見る意味が大きくなる。お前の親はただ夢を見に行ったのか?違うな。歌で世界を平和にするっていう夢を叶えるのをこの世の地獄に踏み込んだんじゃないのか?お前に見せたかったはずだ。夢は叶えられるというゆるがない現実を」

クリスの方は頭をがっくりと下げている。それが事実ならばクリスはなにも知らないまま会うことになると両親の思いが逆効果に大人が嫌いなのと同様に両親を嫌悪することになってしまうことになる。

 

「だから…あたしは両親に合わせる顔なんてない…両親の思いを否定してしまった。」

 

いやいや、クリス。

確かにお前が大人達に酷い目にあって大人が捉えた子供達に酷いことをしていたために大人に夢を見るなとか言ったんだろうな。そして、紛争に娘を連れて行く両親の方のほうもいくら危険とはいえ娘の身を守れるような方法ぐらいは考えてくれよ。

 

 

「お前は嫌いと吐き捨てたが…お前の両親は今もなお大切に思っているんじゃないのか?

 

 

死んだはずの両親は生きている。

会ってこい。お前の両親に。」

俺が見ていたクリスの顔は目を真っ赤にして泣き顔だった。

 

「ったく。そんな顔してたら両親はまたお前のことを心配になるだろ」

 

クリスは両親がいる部屋に入った。行っていた紛争にとり離れ離れになり、クリスは変わってしまったが親を愛する気持ちは前は嫌いだといったが。

「パパ…ママ…あたし」

「今まで1人にしてごめんなさい‼」

「クリス‼すまない‼謝罪で許されることではないと思っている‼‼」

対して両親はクリスのことを大切に思っていた。親が子を大事に思う。それは俺にもある。血縁関係の姉もまた俺のことを大事に思ってくれた。

 

「あたしの方こそごめんなさい‼‼あたし…何も知らずにパパとママのこと嫌いになっていった‼

そのまま会ってたらあたしパパとママのこと拒絶していた。両親のことを知った私は生きているのなら…聞きたいことだって山程あったけど一番は会って抱きしめたかった‼」

 

クリスの本音。今まで信用していた大人達に裏切られ、今度こそ信用していたフィーネにも裏切られたこと。両親のやっていたことは綺麗事によってクリスは苦しんだ。

けれども、

 

 

「うわぁぁぁぁぁあん‼」

「ごめんなさい…クリス」

「本当にすまなかった…‼」

クリスは抱きついて泣いた。

本当ならこんなことはあり得ないはずなのだが、死んだはずの両親と出会い感動の再会という奇跡が

 

今ここにある。

 

俺は空気を読んでここから去った。俺がどうこうするもんじゃないな。

あいつが過去にいった台詞。

「そして…あたしは一人ぼっちになるわけだ」

 

敵側の転生者が生け捕りにした家族は結果として死ぬことなく二年間も離れ離れになったが、大事に思ってくれてクリスは幸せで涙が止まらない。

 

救ってくれたとしても奴らが救いたかったという覚悟がなかった、そして命の奪取を娯楽としていたために、俺はそれが許せなかった。

 

 

 

そして、良かったなクリス。

お前はもう一人じゃないからな。

 

 

「さてっと。出直すとすっか‼岩谷正輝はクールに去る「くたばれ正輝!」どわっ⁉」

「貴様…よくも介入前に蹴落としたな‼」

 

あ、そういやぁいたな黒沢くん。

剣とか振るったら俺を殺す羽目になるからドロップキックで俺を気絶させるとは中々やるな。

 

 

「もう終わったことじゃないか。とっつぁん!」

「誰がとっつぁんだ‼この責任転嫁‼」

「お前が言うかそれ!大体嘘ついて翼を変にさせたのはお前の責任だろ‼あと一旦帰るぞ!」

 

俺はもう疲れてんだ!色々ありすぎて戦闘とか説明とか詳細とか解説するのは柄じゃないんだよ‼

「よし!帰ったら俺は寝る‼」

「貴様の場合は気絶しろ‼」

 

 

*****

 

 

雪音クリスだ。

昨日は号泣してたから目が赤い。

正輝からある詳細を伝えられ私が船に乗るのを許可してもらった。

私達のいない間危険な場所でクリスのことを守ってくれているから信頼が大きかった。

 

私と正輝について過去でせめぎ合いになったり、転生者とか色々知りすぎたけど。立花と翼は連れていかないという結論は良しだよ。

 

あいつらでどうにかするには荷が重すぎる。ましてや、正輝をどうにかすること自体苦戦していたのに。いや、原に翼はSAKIMORIをSAMURAIにされたりとか。あいつにからかわれすぎなんだよ。

まぁでも正輝はしゅっぱ〜つって絶対快く言うんだろうな。後黒沢と白沢?だったっけ。

 

 

 

 

立花達に奴らをどうにかすると言うのは無理であることは一番正輝がよく分かっている。なのに、正輝は昨日のこととは関与することなく全く違ったことを言った。

 

 

 

 

 

「立花。お前はこい。これは決定事項だ」

「そうだなって…は?」

 

 

 

 

信じ難い言葉が出てきた。

さっきまで断るのを許諾したんじゃないのか?矛盾しているだろ。

そんな事正輝が

 

 

「ど、どうして⁉」

「正輝!貴様どういうつもりだ‼」

「お前に選択の余地はない。すぐ船に乗れ。拒否権はない。

 

 

安心しろ。船に乗って別の世界に移動すればこの世界の時間が進むことはない」

 

 

立花を連れていかせまいと翼は立ちふさがったが、正輝が翼とふたりきりにさせてある事を話していた。終えた時は翼は苦い顔をしていた。

 

「あの。翼さん」

「私も一緒に行く。だから…すまない立花。この男の言うとおりにしてくれ」

 

今度は翼も正輝の話に納得して立花を連れて行くように勧めた。

なんなんだよ⁉

何がどうなってんだよ⁉

こんなの聞いてないぞ‼

 

ーーーー

「正輝…一体どうしたんだよ!」

「あんた…幾ら何でもやり過ぎよ」

「こんなの…あんまりだよ‼」

立花達は今紹介して部屋にいる。俺にまどか達と批判が来るのはわかっていたことだ。特にまどかとクリスはおかしいだろと指摘している。

俺だってこんなことはしたくはない。が、こうせざる負えない。

そうしなかったら立花達のいる世界は…

 

「このことについてひとまとめで言えば…昨日メールでお知らせで着た新しいルールが原因だよ」

「新しい…ルール?」

ーーーーーーーーーーーーーー

それは俺がクリスとその両親と話し合って帰った後、俺と黒沢が帰ってみんなが寝ている時間。船に戻って衝撃的な知らせが送られてきた。それ知らせは今の状態の俺にとって許容し難い内容だった。

 

どうしてこんな知らせが来る?

おかしいだろ?

やっばい。

頭の血流マジではちきれそう。

「…おいCMバカ神」

「なんじゃ。ルールを見たのなら」

 

 

この内容には正気を疑うしかない。俺にとっても彼女らにとっても余りに不都合なことばかりだ。

これを絶対に守れって言うのか‼

 

「どういうことだ…この追加されたルールは‼‼」

「…言葉通りの意味じゃ」

 

言葉通りの意味?

その意味を受け入れろっていうのか?冗談じゃない。

 

「今すぐ変えろ…俺達と彼女らにとって圧倒的不利になる」

「いいや。これは決定事項じゃよ」

「決定事項?あんたらがルールを作っているのならその一人であるあんたはなんで猛反対しない‼あの二人の心情がどうなっているかことぐらいわかってるだろうが‼‼‼」

 

 

途中で起きていたミッテルトが飛び上がった。今俺は本気で機嫌が悪い。こんな馬鹿なルールを許容すれば無理矢理参加しろと言うことになる。

 

「仕方ないじゃろ。これが君らにとってベストだからだ」

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

No.全員に告ぐ

これより自分の仲間に特定の主人公が配属または加入された場合元の世界に置かず、船内で過し世界を廻り戦え。

 

No.1

???

 

No.2

???

???

???

 

No.3

衛宮士郎

???

???

 

No.4

上条当麻

???

 

No.5

天道

???

???

???

 

No.6

三崎亮(ハセヲ)

???

???

 

破った場合…上記の仲間に船を連れていない主人公の世界を殺者の転生者の所有物にする。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

この意味が分かるだろうか。

主人公の世界を滅茶苦茶にされたくなかったら強引にでも主人公を連れいけという話だ。

主人公らに選択権はないのか?

衛宮は分かる、まどかは自分の力が無くてもほむら達の心の支えになりたいという意思がある。けれど立花の場合は…誰かを助けたい。そんな不利な処遇を突きつけてきやがった。

「これのどこにベストがあるっていうんだ‼」

「いい加減気づけ正輝。立花響と鹿目まどかが書かれていない理由が分かるか?」

「…えっ」

 

 

神様の話によると立花達とまどか達については書かれていない。そのキャラの性格を利用して標的にされたり、人質にしたりとかを防ぐためである。

 

No.全員が分かっていないキャラはハテナとして記されてある。

「分かってくれ」

「どの道連れて行けって話かよ…」

 

強制的に戦えということは記されてなかったことには感謝しているがそれでもリスクが高い。だからと言って立花を置くことになれば再びその世界に戻っても地獄絵は確定だろう。

 

 

「つまりだ。立花は何があってもここに連れて行かなければならなかった」

「ちょっと待て!てことはあいつも「安心しろ。まどかと同様に戦わせない。情緒不安定になるのは目に見えているからな」…ならいい。」

 

強制的に戦えとなれば目的遂行のために俺たちのために死んでくれと言っても同然だ。そんな人を道具に使うことは絶対にしないし、出来れば戦わせたくない。

 

 

「俺だってあいつを連れて行きたくはない‼‼‼けど、さっきの奴等が生き返ってお前らを支配されるのとどっちがお前らにとって大事なのかお前が一番良くわかっているだろ‼‼‼」

 

俺が立花響を世界においた場合彼らは生き返ったならば二課の実力であっても、いや世界中の各国政府が協力しても相手は人を超えている。

 

もし、立花達を殺者の楽園側と戦闘になれば。

倒しても、倒せなくても。

勝っても負けても

その先は結論として地獄しかない。

 

 

 

「悪い。怒鳴ってしまって」

「…私も。そこまで考えてなかった」

「いや。いい」

 

翼も立花も不機嫌のまま部屋にいれてしまい。俺の説明を聞いても納得できないほむらやまどか。

立花達をこれからどうするのか。

 

今日はこれらをどうにかするために俺は頭を悩ますことばかりだった。

 

 

就寝時間

 

「怒鳴ってて悪かったな」

「お疲れ。あと大丈夫ッス」

俺は夜遅くまで意見の出し合いをしていた。勿論立花達をどうするのか。不快になっている二人をなんとか和解できないだろうか。

そんな考えを悶々と続いていた。

「なぁ…ミッテルト」

「…なに?」

立花と翼の本業はノイズを倒すことだ。関与したくもないのに無理にでも連れていった俺は

「俺は…ひどい男か?」

「…そんな事ないっすよ。あたしやレイナーレ姉様に他の仲間にとってもかけがえのない一番大事なヒトっす。」

 

堕天使のミッテルトがそう言ってくれた理由は俺が堕天使の組織として外された二人を助けたからだ。まどか達も正輝のお陰でミッテルト同じ返答をする。けれど、

 

「すまない…このままにさせてくれ‼」

「…イイっす。正輝の気が済むまでウチが抱きしめるッスよ」

 

あのシンフォギア二人は俺は酷い男か?と言ってそうではないと言うとは限らない。

こんな理不尽な規則を押し付けた貴様は言葉通り酷い男だ。と翼に、突きつけれたルールに不快に思いながらも受け入れて我慢する立花は偽善にそんな事言わないでください。それは仕方なかったんです。と言うだろうな。

 

リリカルなのはのフェイト

ハイスクールD×Dの堕天使二人組

まどかマギカの魔法少女達

 

どれも最終的に感謝してくれた。

 

今回のシンフォギアの聖遺物適合者に俺はなんて事をさせているんだ?無茶をしてでも計画や陰謀が分からなくても臆病にならずに彼女らが安全に何も知らない状態にするためにも無闇に突っ込むこそが正解だったのか?

 

 

 

 

この先俺は自分の精神と体に仲間の管理や大事な人を守る覚悟も「大丈夫」の三文字を言えるのか?

 

 

 

戦姫絶唱シンフォギア

白い少女と英雄殺し

CLEAR

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編60話交流会part2

会えて言わせてもらうぞ!(グラ○ム・エーカー)
二ヶ月間待たせたな!(スネ○ク)
というわけで上記のように二ヶ月間放置して更新停止していたJustice。いや、正輝&ミッテルトに時間が入っちゃって。

というわけで本編開始します。


あれから二日以降。あの事件以降恐怖で怯えているんじゃないかと心配はしていたが朝起きた時には、雪音と立花は仲良くなっており、翼もそれを見てやれやれという顔をしている。

 

 

 

「お、おい!////」

「クリスちゃーん!」

 

 

彼女らが抱え込んでいる不安を消すのは到底簡単なことではない。実際、俺本人も専門外な彼女らに戦いをさせるという行為自体が嫌だった。俺は立花のことは好きでも嫌いでもない。何で否定するのか?立花についてキレたのは別に性格や、存在を否定すると言っているわけでもない。俺は彼女の言い分や理想が俺の考えと相反するから嫌いなのだ。だから立花が「同じ人間だから話し合いば分かり合える」とか「私達が争う理由なんてないよ」という平和的言動を言っているのが一番の例。

 

まず話し合いで解決したいのなら武器なんて持つなよ。それがしたいのならもっと別の方法で可能だろうが戦闘中に持ち込むなよ…と小言を言うだろう。普段の俺の場合は聞き流すし、俺に直接的な関係な話に突っ込むと俺も黙る訳にはいかない。対して、俺が岩谷正輝ではなく『英雄殺し』の場合は戦闘中に話し合いなんてもってのほか、阻害してきた場合はほとんどが力ずく。大事な人以外は容赦しないし、全部敵と見なして撃破する。

「あ、おはようございます…」

「…おはよう。今日は船と仲間の紹介があるからな」

 

翼の方は分かってくれたがそれでもまだ彼女自身俺のことを信用しているわけではない。天羽奏を助けてくれたことにお礼は言ってもらえたが、立花に対する対応が横暴だから俺と立花の仲が悪いのは知っているはずだろうから。色々と俺と立花と翼の人間関係がぎこちない…前回彼女らを無理やり連れて行かせてしまったので機嫌が悪いというのもあるが、立花を危険な身から守る役目をするのが翼なのだろう。

とりあえずテーマとして船と仲間の紹介が始まった。

「立花響です!」

「風鳴翼だ」

「雪音クリスだ」

 

三人とも元気が良かった。顔色が悪いわけではないし、殺者の楽園での残酷な光景を目にして恐れているのかと思っていたが。殺者の楽園は灰になり、それ以外の転生者は血は出て、灰になる事もない。

 

 

今回のはきつ過ぎた光景があったんじゃないのか?

 

「とりあえずこの船の説明頼んだぞー」

 

 

一通り仲間が船の所々を説明してくれたおかげで、俺個人の仕事を積極的になれるから本当に助かる

けれど…

「これで増えるわね…費用が」

「そういえば…そうでした」

食費代、光熱費代、水道代その他諸々…マジお金の福管理してくれる凛がいて良かった。俺一人だったら過労で倒れてたぞ…

 

2日目〔我流拳法〕

 

遠坂と立花が拳について何か楽しげに語っていた。そういえば立花に教えてもらった拳法?って弦十郎だったっけかな。

 

「あの!遠坂さん!体術ってどこで習いましたか?」

「ん?あー。習ってもらったのはエセ神父だったわね…」

「エセ神父…あー言峰な」

 

確かあの人サーヴァンと相手でも同等にやりあえるほどの無茶苦茶な実力を持っていたっけ。俺がここに来る数分前に遠坂が立花に教えてもらっていたらしく。

 

「だぁぁぁぁ‼」

 

1時間ぐらいか打ち込んでおり、立花は岩を殴ったら亀裂が出てきて、

 

 

なんと岩を素手で砕きました!

 

…ハ?

 

 

コノコ握力どうなってんの?てゆうかどんな修行したらそうなるんだよ⁉

「いや待てオイ‼空手とか拳法とかどうにかなるレベル超えてるよね⁉」

 

 

だいたい原作見て弦十郎さんに教えてもらった時はサンドバッグ破壊ぐらいなだけだろ⁉岩まで砕くとかもう弦十郎同等じゃねか‼

 

「まぁエセ神父でもできてたから。岩を砕くのも教えてもらったわけだし」

「ほ、本当に岩を砕いちゃいました…」

 

遠坂が拳法とガントで戦っていたりしたか凛の方に教えられたら、岩ぐらいは砕けるでしょって言われた。いや、俺からみれば普通の人がやっても無理だって。

 

「あ、あの正輝さん!私の特訓の成果を見せて欲しいんですか…模擬戦をしてもいいでしょうか‼」

「え、ちょっ待っ」

 

俺は突然の模擬戦の申し込みにびっくりした顔を見た遠坂が意地悪してきやがった。

近くにいた遠坂やつがいない。

転移した先がコントロールルームに移動してあり、あいついじっていた。そしたらbattle startという強制的戦闘を行わされたのだ。

 

「お前そこにいたのか‼」

「頑張ってね〜」

「畜生ォォォ‼」

 

しかも、俺には条件として特典なしで肉弾戦て戦えって?もちろん負けました。

…無理に決まってるだろ。

 

6日目テスト

 

 

神様から学校みたいな席が沢山あったのだ。神様から詳しくの話を聞くことによると、

 

 

「ええっ‼テストあるんですか⁉」

「俺の方も神様から抜き打ちテストあるのは始めて聞いたからな」

 

俺は神様にテキトーにテストを作って欲しいとのことで、俺の手で勝手に書いてもいいんだなと質問して、神様の奴が頷いたかこういうことか。

 

 

 

 

とにかくテストが開始された。

 

白沢君視点

 

まさか普通にテストなんてあるとはな。でも俺達テスト勉強何にもしていないぞ?

 

ということは抜き打ちテストって訳か。なになに…

 

 

KOFのネセツチームの1人の特徴を書け

 

 

 

 

分かるかぁぁぁぁ‼てゆうか問題じゃないよね⁉KOFってなんだよ‼

 

 

問題2

 

黒沢君と白沢君の意味を一つ答えよ。

 

 

アーチャーに斬られるぞこれ。

てゆうか俺まで巻き込むなよ

最後のあんかけチャーハンしか知らないぞ。

 

 

問題3

四字熟語、ことわざを10個答えよ

 

問題4

壊れる

世話をする

怖い

結局

〜を可能にする

これらを英語で書け

 

 

 

 

もうお巫山戯か真面なのどっちかにしろよォォォ‼バランス無茶苦茶過ぎるし、誰がこのテスト作ったんだよ!

 

ーーーーーーーーー

ピンポンパンポーン

これでテストが終了しました〜

 

ーーーーーーーーー

正輝がいなかったけどテストをしていたけれど個室していたのかな…でも何で正輝が採点しているんだ?

「あのさー?何で正輝が採点してんだ?」

「あー俺のはお前らのとは違うテストをしていたから俺だけ何もしなかったわけじゃないぞ。ひとまずみんなの点数の平均は60点以上だから安心しろよー」

 

巨大なテレビをつけて、答案の回答を説明してくれるそうだ。これなら、あの訳の分からない問題も作った理由を教えてくれるだろうし。

 

「一位は衛宮士郎君でーす。今日はそれぞれの模範回答を一部分出しまーす」

 

正輝はテレビに衛宮士郎の解答が映されていた。

 

KOFのネセツチームの特徴を書け。

 

衛宮士郎:歳をとった人

 

 

正解(ちょびひげ、白髪、お塩も可)

 

いやいや、ちょっと待てェェェ⁉

答案がおかしすぎるだろぉぉ‼

「なんでさぁぁぁ‼なんで答えが複数もあるんだよ ⁉」

「いや。真実はいつも一つ!ってわけじゃないだろ?」

ちなみにこの答えは答えられないのが当然だ。だから回答範囲は広い。何とも優しくて、どんな回答でも的を射ることができたら正解なのだという話なのだそうだ。

ただ、作りたかっただけという。

なんでさ。

ついでに他の人の答案も見ることになったが

 

風鳴翼:悪役キャラ

 

まぁ間違ってはないな

 

さやか:登場キャラ

 

あながち間違ってないけど…具体的に書いて欲しかった。

 

 

問題2

 

黒沢君と白沢君の意味の一つを答えよ。

 

 

セイバー:肌色が黒い

 

よくできました

 

天羽奏:料理?

…シンフォギア勢は特別としてこの問題回答できなくても点数加算する。入って早期だから。

 

 

アーチャー:斬るぞ

その回答を待っていた(笑)

正解にしてやるよ!

 

壊れる

世話をする

怖い

結局

〜を可能にする

これらを英語で書け

 

巴マミ:

break

take care of

scary

so that

be able to

 

 

全問正解

 

まどか:

break

take care of

scaly

so that

be able to

 

 

惜しい…実に惜しい。

 

問題3

四字熟語、ことわざを20個答えよ

遠坂凛

 

支離滅裂

猿も木から落ちる

自業自得

十人十色

五十歩百歩

四面楚歌

単刀直入

以心伝心

異口同音

沈黙は金

石橋を叩いて渡る

犬も歩けば棒に当たる

虎の威を借る狐

仏の顔も三度まで

威風堂々

馬の耳に念仏

無我夢中

能ある鷹は爪を隠す

 

さすが優等生…全問正解

 

ほむら

 

十人十色

異口同音

自業自得

単刀直入

虎の威を借る狐

石の上に三年

海老で鯛を釣る

自画自賛

笑う門には福来たる

三人寄れば文殊の知恵

花より団子

一寸先は闇

犬も歩けば棒に当たる

親の心子知らず

臥薪嘗胆

 

そこまでいけなかったか…

 

さやか

 

自画自賛

十人十色

自業自得

犬も歩けば棒に当たる

五十歩百歩

狐の威を借る虎

子の心親知らず

数人寄れば文殊の知恵

伝心以心

 

…逆になってるぞー。まぁというわけで正輝による俺達のテストの方を終えたが、

 

「そういや。ほむらは時間停止があるからカンニングできたんじゃね?」

「…その発想はなかった」

そういえばほむらが時間停止魔法使えば、確かにみんな止まるけどさ…

「それは…まぁ確かにできるな」

「あ!やっぱそう思「…いや。どの道俺の方はマスターオブザリンクによって時間停止耐性あるから無理だ。びっくりして俺が緊急としてお前らの教室に向かうだろうし。」」

「「「「「「あ。そうだったね…」」」」」

 

ちなみに正輝のテストはというと

 

 

ボー○ド!

さぁこのCMの商品の名称と具体的どんなところで使われるかかきなさいというリスニングなのだ。

英語ではないけれど50点という点数となり、言い分としてはだって結構古いのも用意されたというわけだ。1999年とかのCMなどの

 

 

「こんなの誰も分かるかぁぁぁぁ‼‼」

(((((凄い気持ちが分かるわ…)))))

 

みんなが正輝の作ったテスト以上に難しいテストなのだから同情せざる負えなかった。まぁ正輝のは非情な問題作った神様を恨むんだな…

 

『エクスカリバー?』

 

携帯の着信音が鳴った。

(ピンポーン!越○製菓)

神様からだろう。ひとまず、俺は電話に出てなんの要件か聞くことにしたのだ。

「何だCMバカ神」

話を聞くと神様から贈り物としてとある物をプレゼントされたのだそれは

「召喚魔法?そんなのがあるのか?」

何やらエクスカリバーという者を召喚できるとのことで早速召喚しようと思いやったのだ。

 

「聞くぞ。貴様が私を呼んだのか?」

…あれ?なんで生物が出てきてんの?エクスカリバーって大半は武器であり、RPGとかで結構有名な武器として出されているよね?

 

 

 

まぁ召喚したのは俺だし答えるか。

「ああ、俺だけd「ヴァカめ!」…は?」

いきなりバカと言われたが俺なにかしたか⁉このままだと、この突拍子もない聖剣が本当に聖剣なのかと疑いを持たざる負えないんだけど。あと、こいつが私の武勇伝を聞きたいか?と訪ねたが、

 

 

「好きにしたr「ヴァカめ!」…」

 

聖剣としてのこいつの必要性が本当に理解できない。それと、おいテメェ…人の話最後まで聞いてから言えよ。

(お、おい!神様⁉…なんか正輝が顔色怖くしてイライラしているんだけど)

衛宮がイライラするのを止めようとしているのはわかってる。こんな幼稚なことですぐに怒ってはいけないのも分かるが…こいつがエクスカリバーという存在自体に腹が立ってきた。

 

 

「これからお前には千の項目を守ってもらう!」

 

いきなりこいつの決められた項目に従ってもらうとのことだ。お前は何処ぞの独裁者か。あと、ちょっとこいつ作ったマーリン呼んでこい。異世界に行って俺の手でタコ殴りにしないと気が済まない。いや、そのマーリン異世界のマーリン達全員に焼き土下座して謝れ!

 

一言で言わせてもらうぞ…とにかくうぜぇぇぇ!

 

 

「正輝!落ち着けって!」

「ねぇこいつレンガでぶん殴っていいか?直接この手で脳死させればいいよね?」

「お前の気持ちは分かるが本当に落ち着けって⁉︎」

このエクスカリバーの方が一番無礼すぎる。

 

正輝の怒りゲージ

|■□□□□□□□□□|

 

 

色々話に矛盾が生じているし、別の意味で頭痛がしてならない。突っ込んでもヴァカめの一点返し…訳のわからんところでしっちゃかめっちゃかになって…理解が遠のいてしまうほどの。

 

頭を抱えてこう思った。こいつの物語を聞いても聞くだけ無駄じゃねぇカァァァァ‼‼‼

唯の迷惑野郎だろ⁉

 

[ピキピキ]

|■■□□□□□□□□|

 

こいつのとある物語をちゃんと真面目に聞いてはいる。

だが、もう俺の思考はこうだ。

壊す、破壊、解体

「投影開始…」

「ま、待てって正輝⁉︎」

「どけ衛宮!…そいつ壊せない‼︎これがエクスカリバーだなんて…多分これはスクラップ物だろう…完全に叩き壊し「頼むから落ち着けって!」」

 

[ピキピキピキピキ]

|■■■■□□□□□□|

 

食堂

 

仕方なく俺がエクスカリバーのために料理をして、作った食べ物を完成させたら

 

「ヴァカめ!私の前に出すのは258項目食事でにんじんは入れない!」

それも、こいつに対してワガママをするなというので、俺の作った料理を下がらないといけないのだ。

 

やっべぇ…おかしいな?

目が眩んでいるのか?

怒りで手が震えてやがる

 

[ピキピキピキピキ]

|■■■■■□□□□□|

 

 

矛盾、理解不能、酷い。

ここまで話にならない未確認生物と話すのは…いや、未確認生物と話すこと自体始めてか?

どっちにしてもムカつく。

 

「このようなものがエクスカリバー…だと⁉」

 

あとからセイバーも話に加入されたが、セイバーも俺同様にキレていた。だか、堪えるんだ…堪えなきゃいけないんだ。

 

こんな挑発にのったらそれこそ俺がこいつより馬鹿になりかねない。

「どいてください士郎!私はこのエクスカリバーを叩きおる!」

「ま、待てって⁉こいつにも悪気があるわけじゃ「まぁまぁセイバー…落ち着けよ…破壊は後の楽しみにしようぜ」」

 

[ピキピキピキピキピキピキ]

|■■■■■■■□□□|

 

ヤバイヤバイヤハイ⁉

こいつに決められた項目と面倒くさい命令のせいで…これ以上正輝やセイバーを怒らせたらガチでこの召喚された生物が正輝の特典とセイバー持ちのエクスカリバーの宝具でスクラップにされる‼

 

「だ、大丈夫で「…あ"?」ひぃっ⁉」

「ま、正輝‼」

 

ま、まずい⁉立花にまで八つ当たりされたら…現時点で翼と正輝の二人とは仲悪いってのに⁉

「なっ!正輝‼貴様立花に向かって!」

「今無性に気が立っているんだほっといてくれ」

 

正輝と翼が睨み合いになってしまったぁぁぁ!もうこれ俺と正輝の厄日だろ!

 

「あ、あの私のせいなんです!争い合ってほしく」

「立花に謝れ」

「お前…ほんと空気も読めないのかよ。相手の状態も理解しようとしない問答無用の侍だなお前。」

俺は流石にやばいと思って交渉役として正輝がイライラしているところを笑っていたアーチャーを巻き込ませた。正輝と立花が悪いところで接触してしまってこれはもう面白半分どころではない。

 

アーチャーが翼に交渉してなんとか分かってくれたそうだ。

「そう言うのなら…今日は仕方ないな」

「本当にすまないな?正輝も君達を嫌っているわけではないのだ」

 

[チーン]

|■■■■■■■■□□|

 

正輝の頭痛が続いたせいか、急に頭を手で抑えており、こいつのやることに苦しくなってしまった。

 

そしてとうとう

 

「エクスカリバー…アハ。アバババババ‼」

「正輝が壊れた」

「しっかりしてください!」

 

 

とうとう正輝が泡を吹いて倒れてしまった。流石にやりすぎだと神様から召喚時間を終了させてもらったのだ。次の日エクスカリバーの項目を終えて彼の力を手にいれるはずなのだが…

 

 

もちろん答えは…NOだ。

 

「くたばれ偽カリバーが。俺の目の前から消えろ‼」

「エクスカリバーは私ので充分だ‼‼」

 

正輝の特典による一斉掃射とセイバーの宝具解放をぶっ放したというわけで、一時的に消えることになったのだ。

 

「また出してもいいかー?」

「もう今後一切出すな!」

なお、仲を険悪にさせる元凶になりかねないために召喚禁止にとなり終止符をうった。まぁ俺からすれば仕方なかったとしか言いようがない。

 

 

だが、とある次の日のこと

ーーーーーーーーー

「正輝!昨日の件で立花が貴様を怖がっていたぞ‼確かにお前がイライラしていたのは分かるがそこまでする必要はなかったはずだぞ!」

朝、風鳴翼はまだ昨日の件を引きづって俺を攻め立てている。この時の俺は周りを見ていなかったせいだろうか、怒られても無理はなかったと思っている。

「お前には俺に対する同情の余地もないのかよ?それにちゃんとエクスカリバー帰った後に謝罪したたろ?」

あの後俺は立花の部屋に入り、謝りに行ってきたのだ。俺があいつを睨みつけたのは、ただ単に立花が嫌いというわけではなくあの状態の時に、横やりしてくるなとのことだったし。でも、それだけではない

「確かに立花本人からも謝ったことは聞いた。だが、私にも謝まっていないぞ!私は防人ではなく問答無用の侍だと決めつた…その台詞は撤回させてもらうぞ‼」

確かにシンフォギアの世界で俺はお前のことを侍だと言い放ったよ?

「そんなに傷ついたのなら悪かった。問答無用ってのは撤回する」

「…それで謝っているつもりか!侍自体その言葉をおふざけ冗談で二度と言うな‼そして、お前が立花に攻撃的にならないとここで決めろ‼」

けど、俺にだってああ言えばこうだと周りから批判をボロクソに言われれば

 

 

仲間とはいえ俺もシビレをキラす。

「もう良い加減黙れよ。ちゃんと謝っただろ。終わった後にグチグチ言われるのは嫌いなんだよ…‼」

「なっ…」

口を尖らせて言った。最近の俺は転生してから以降、この二人に対してもうまくいかないことに対しても攻撃的になっているんじゃないのかって。だから不安なんだ。俺はこいつらの二人を含めてやっていけれるのかって。

あいつは怒りながら帰っていった。

「あんた…」

「悪いな…みっともないことして。これだと笑えない冗談に見えるよな」

遠坂に見られてしまった。見られてしまった以上何かしら言われるのは覚悟していたが、

「いんや…あれはあんたのバカ神のせいでしょ?」

何も文句は言わなかった。遠坂も俺の身勝手には一つや二つあっても良かったんだが…

「でもやっぱり俺はあいつらには酷いことをしたな…」

「そんなことはないわよ…あんたは少なくとも彼女らを殺し合いに駆り立てさせないように懸命になってるわけだし」

俺が一番最も恐れているのは彼女らの人格崩壊。殺人をし続けて、それが当然だと思ってしまい人が狂わない訳がない。

「あんたはあんたのやり方で彼女らを守ってあげなさいよ?放っておくと…それこそ取り返しのつかないことになるわよ」

「助言ありがとう…遠坂」

俺の頑張りを認めてくれる仲間がいる。彼女らにはまだ守られているという自覚をまだ持っていない。

 

あいつらが守られているという自覚を持とうが持ってなかろうが。俺があいつら二人にどんなに忌み嫌われようが…

 

 

あいつらを殺人としてではなく普通の社会的人間として安全に守ってやらなくちゃいけないのは俺にとってはもう使命と彼ら(仲間)を守る義務があるのだから。




次回試練編
世界リリカルなのは突入


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝試練編 a friend or the past
正輝編61話帰還


私は正輝に対して怒りが収まっていなかった。私は彼のことをよく分からない。ただ、一つ言えるのは数日前に、私の剣の心を軽くへし折った酷い人なのは分かる。

奴のせいで防人ではなく侍って言われたのだ!

「翼?昨日立花に対して睨みつけた正輝も神におちょくられたのが原因だし、それに必死だったろ?」

「け、けど…」

 

いくら許せないと言っても、命から救われた奏にとって正輝は命の恩人だ。だから正輝の事はあまり悪く言えないし、彼の昨日の件でやっていることのほとんどは間違いではない。

 

「まぁ正輝だって敵意を向けたわけじゃなかったし。あいつ自身も悪いって思ってるさ?大体、侍にさせたのは正輝じゃなしにアーチャーだろ?ま、今回にしては仕方なかったんじゃない?正輝も悪気があったわけじゃないんだしさ?本来転生者ってのをあたしらじゃなくて、あいつがほとんど片付けてるだろ?だったらうちらが正輝のことをとやかくいう必要はないんじゃないのかな?立花響と風鳴翼と雪音クリスの三人は人を守るために頑張って、正輝はあたしらを転生者から守るためにって?」

「そうだよね…」

奏を助けてくれたのはありがとうと言わないといけないのは分かっている。転生者の事件の際、奏がいなかったら私もどうなっていたか分からない。立花本人にも彼が直接部屋に来て謝まったと言っていた。

 

 

そこまではまだいい。私達に転生者と戦えなどということは一つも言っていない。だが、一番気がかりなのは、あのような男でも立花と正輝の間に何かしらある。

 

「私はまだ、正輝を認めたわけじゃない…私は一瞬見たのだからな」

 

船に入る前に何かあったかという質問に対して立花が言おうとした瞬間、奴の目が彼女の顔を見て異様に鋭かったのを立花が見て、言うのを躊躇ったのだ…立花が彼に対して恐怖を抱いていたのを。今思えば立花は私が復活してから暗い顔をしていたが…私がいない間、立花が雪音クリスと正輝との戦闘時に通信が途絶えていたのを知った。立花お前は知っているはずだぞ。通信が途絶えられたあの間に何が起こったというのだ…

「一体立花は正輝に何を脅されたのだ…⁉︎」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

No.4の船

 

俺らは麻紀について世界に介入する前にリアス達以外で話し合いをしていた。

「麻紀がおかしいと思わない?」

「お姉さまもそう思いますわよね…」

リアス達のいる世界で麻紀は堕天使は悪だとか色々言っていたけれど、俺からすれば最初は疑問に思わなかったし、

 

聞いていくうちに問題なのは状況把握をただ見ただけで、しかも正輝に何があったとか、どうなっているんだとも言わずに問答無用で、撃ち殺そうとした。

 

 

いくら鈍感な俺でもそれはないだろと思ってたからな。でも俺がこの時口出ししてたら近くにいた兵藤一誠やリアス達に睨まれたのかもしれないし…

「堕天使の悪巧みは許されない事だけどさ、手を組んでいたあいつは平和的解決したかったっていうのもあったんじゃね?結局のところ、正輝が本当にいい奴なのか悪い奴なのかよく分かんないし…麻紀は見るだけで悪の元凶とか大げさに言っているけど…決めつけすぎしゃないか?」

 

俺と御坂と黒子だけじゃない。以外にもインデックスも一緒に考えてくれたのだ。

「以外って言わないでよ!」

「なっ⁉︎上条さんの心を読んだ⁉︎」

「女の勘ね…」

 

インデックスの方も麻紀の行為を後から確認してインデックスにも疑問があったというわけなのだ。

「私としては当麻は殴って分からせるのもあるけど、殴る前にはちゃんと話し合ってたよ。でも、麻紀の方は殴る以前にその場で見た瞬間発砲だよ。」

「警察をやっていたというのは聞いていたのですが、人の話を聞く以前の問題ですわね…本当に警察やっていたのか疑問に思いますわよ」

黒子の言う通りだ。あいつの本当の正体も分からずに悪だの決めつけて、堕天使と組んでいるあの男は酷い転生者だとか…けれど、リアス達は堕天使は敵だから麻紀の行おうとしていることを良しとしているし、俺たちが麻紀のやってることがおかしいと言われたら言おうとしたら今度はリアス達との対立で仲間割れになりかねないから、あいつが1人の時じゃないとなかなか言えない。ともかく、俺たちは危険地帯であることに変わりはない。

 

そして問題なのは麻紀だけではない、リアス達のこともある。

 

「麻紀…お前。このままだと正義側の転生者と協力するどころか標的にされかねないぞ…」

 

 

ーーーーーーーーー

次の舞台は前回俺が転生した時に辿り着いた(リリカルなのは)の世界に行くこととなった。遂にアリシアとフェイトに出会うことができることに歓喜していた。まだジュエルシード事件以来彼女らは元気にしているだろうか?

「やっとリリカルなのはか…マジで長かったァアアア‼︎」

俺はもう期待と喜びで胸一杯だった。エースに行っていないってことはまだ、ジュエルシード編か…そう言えばまだ解決してなかったっけ?時空管理局出てきてないし、ホントどうするんだろう。

 

 

この時俺は考えてなかったし、予想もしてなかった。携帯からも何やら変な表示が表れ出てきて、英語で綴られている

 

過去か味方か。

 

 

この意味は俺を指しているのはわかるが、どういう意味なのか、ましてや、過酷なものだなんて。

俺自身は事実思っていないし、全く理解をしようともしていなかった。介入後、俺達が今まで課せられた壁よりずっと高い壁が立ちふさがっていたことには…気づいていなかった。

 

 

 

ーーーーーーーーー

試練編

a friend or the past

味方か過去か

 

ハイスクールd×d

clear

魔法少女まどか☆マギカ

clear

戦姫絶唱シンフォギア

clear

 

試練開始します…

 

ーーーーーーーーー

 

 

早速リリカルなのはの世界についた。その場所は最初に転生した頃の同じ公園で到着し、今は夜になっている。ひとまず、シャドーを使用して周りを確認したが、対してフェイトの家に行く途中街に異変が起こっているのとかはなさそうだ。辿り着いたらまず最初に俺はフェイトのいたマンションにすぐさま向かった。

時間は時計が公園のそばにあったので、午後7時であるというのが分かった。介入してすぐには襲われていないだろうし、ここの世界が何日か変わっているかも確かめなければならない。

 

 

「よ!フェイトにアリシア!」

「あ!正輝お兄ちゃん!おかえりー」

 

俺の他にもセイバー、アーチャー、凛、士郎の四人を連れて行っており。会っていたのはセイバーとアーチャーだけだから、紹介してあげないといけない。

 

二人以外にも他の仲間も色々紹介しないといけないけどな。

「おかえりなさーい。この人は?」

衛宮と凛とかのリリなの以降の仲間はフェイト達は初見で会ってなかったっけ。

「俺の仲間である衛宮士郎と遠坂凛さんだよ」

「ど、どうも」

「お邪魔します。」

「あー正輝。3週間ぶりだね!」

あーそんなに月日がたったのか。つまり、世界を巡っている間は、フェイト家は普通に暮らしているのだから、この間は問題なかったのだろう。

「あれから3週間ですか。早いですね」

プレシアも若返りの薬を飲んで、写真に写っていた頃の状態になっている。顔色が良くなっており、

 

フェイトやアリシアのために頑張っている。

「そういえばプレシアさんは若返りの薬飲んで、働けれるんだっけな」

「ええそうなの。二人の娘のためにも頑張れるからね」

 

いま平穏に暮らしているのだろう。

原作としてあのJS事件以降からはプレシアは時の庭園の爆破アルハザードに行くためにアリシアと共に落ちてしまったんだからな…今では俺のおかげで、プレシアは元気になって娘達の為に頑張っている。平和だとするならフェイト達と仲良く暮らしたいものだが…そういうわけではない。

やっと今回フェイトにアルフ、アリシアとプレシアのフェイト一家にようやく会えるが、リリカルなのはの世界で俺らがいない間、何日か経つこととなる。俺たちのいない間は日にちは経つけれど、リリカルなのはの物語を俺たちによって原作崩壊した結果はそのままになるという保証はつけられるってわけか。

 

 

 

「今日はケーキよ?」

「やったーケーキ!」

 

 

アリシアはフェイトのお姉ちゃんになっているわけだし、フェイトもデバイスのバルティッシュも

 

「よっ!バルティッシュ‼︎」

(どうも)

 

バルティッシュも健在。

今日はフェイトの家でゆっくりしたいから、いきなり行動というわけにもいかないので。俺たちはフェイト達の家でゆっくりすることにしたが…

 

 

「お、おい」

「正輝と一緒に寝る〜!」

「だ、駄目…?」

 

フェイトとアリシアが俺の寝室に押しかけてきたのだ。俺が寝た後忍び込んで俺の隣で寝たかったんだろう。気づいたら2人で寝そべって、プレシアやアルフに気づかれないために小声で頼んできた。

 

「今日は特別な…」

 

俺も戸惑ったが、ここの世界にいる時間も無限というわけではない。次の世界に行ったりしないといけないのもあり、一番は彼女らの要望には弱いから…一緒に寝ました。

 

 

 

 

次の日

朝食を食べ終えて、プレシア達が俺たちにジュエルシードの件で話があった。

「ジュエルシードが増えた⁉︎」

「えぇそうなの。フェイトが家でゆっくりしていた途中で反応が幾つか増えていっていることが分かったの…」

ジュエルシードが何個か増えたのかはプレシアにも分からないというのだ。ジュエルシードが魔法で姿を現わせないようにしているのか、誰かが隠しているのか。

 

 

「ちょっと出かけてくるな」

「はーい」

 

殺者の楽園が邪魔してきたらそれこそ面倒になるので試練で敵討伐をさっさと終わらせる。その方が俺たちにとって安全だからだ。

 

俺はジュエルシードの件を立花達に任せることにした。彼女らなら人殺しとかではなく、化け物と戦えばいいのだからそれぐらいはできるだろう。ジュエルシード自体見つけたらフェイト達に電話で報告すればいい。なのは達も感づくだろうけど協力関係になったんだ。姉との交渉の時に、なのはが不安を抱えたりとかはないから何も問題ないだろう。

 

 

「やってくれるか?」

「は、はい!それならできます‼︎」

「…分かったわ」

「それならアタシらに任せな!」

「おう!正輝も頑張れよ!」

俺はジュエルシードを検知できる機械を作り、彼女らに手渡した。元は神器だから天羽奏と風鳴翼、雪音クリスに立花響の四人で一斉攻撃するだけでも十分勝てるんだけどな。シンフォギア勢力を基地には行かせるつもりはない。ジュエルシードの化け物とかの手伝いなら、物語の原作として分かっているので安全なためにフェイト達と協力して戦わせるならまだしも、殺者の楽園の思考や行動は凶悪なものばかりだ。

 

 

ひとまずジュエルシードの件はシンフォギアの四人とフェイト達となのは達に任せるとして…それ以外の仲間で殺者の楽園の基地を探しに回った。

レイナーレ、ミッテルト、正輝

衛宮士郎、セイバー、美樹さやか

アーチャー、遠坂凛、佐倉杏子

巴マミ、暁美ほむら、

 

それぞれ俺のシャドーで基地を発見し、すぐさま突撃したの…だが

 

「うっ…なんだこれ⁉︎」

既に悪臭が漂っている。誰かに荒らされたのだろうか、とっくに基地が廃墟のような状態にされていた。ボスの方も逃走したかはわからないが、これではボス討伐の報告がきてもおかしくはない。でも、何者かが、殺者の楽園の基地がいつの間にか襲撃されていたのは分かった。

 

報告自体も携帯を確認したがなんの報告もなし。

メール見たけれどどうなってんだこれ?

「また…誰もいない」

「すっからかんだね…」

 

悪臭を投影した剣で投影合成で消臭剤にし、匂いをほとんど無くし侵入したが酷いことになっている。扉を足でドンと蹴り飛ばしていくうちに、転生者の死体がゴロゴロと転がっている。最後のドアには監禁所というネームプレートが記されており、警戒してドアを蹴り飛ばして侵入した。そこには

 

 

「誰?」

「知らない…人」

 

足が止まった。目の前には生存者がいる。しかし、薄い服だけを着ている状態で目も生きていない。

まさかこんなところに生きている人がいるとは思わなかったけれど…一応喋ることはできるんだな。

 

「転生者…か?」

 

俺が監禁所に入り、そこで見たものは…転生者かどうかは分からないが、二人の女の人が牢屋に幽閉させられていた。1人は金髪で長い髪をした女の人ともう一人は青い髪をした女の人が冷たい床に座ったままでいた。

(アーチャー…二人の生存者がいた。ひとまず何者か分かんねぇから連れて行くぞ)

(私の方も案外軽く侵入出来たけど早速入る時は、転生者達の死体と悪臭ばかりで気が滅入りそうだったぞ…悪臭の方は正輝が消臭剤くれたから助かった。…黒沢ではないのだな)

(私達の方も悲惨なことになってるわ。こっちは誰も生存者…無しよ)

 

 

彼女らが何者かは分からんが、ひとまず連れて調べたほうが良いな。俺は彼女らを船に連れて行き、何日間監禁されたかはわからないがひとまず俺の投影解析で調べようしていた時、携帯が鳴った。神様からリリカルなのはの物語による殺者の楽園についての事だろうと思い…すぐさま俺はメールを開いた。

そのメールの内容は

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

試練編介入

 

試練達成条件

殺者の楽園の大ボスは倒す必要はない。今回は試練として用意された敵を倒せ。

 

 

その敵によって殺者の楽園は全滅した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

試練に用意された敵がどんなものかは分からない。だが、その敵はかつて過去に俺の障害となった敵だなんて思わなかったのだ。だが、もう一つのメールも送られそれも確認したが、それは

 

 

驚愕なもので信じられない内容だった。

 

*****

リリカルなのはの世界に到着し、殺者の楽園の基地に向かっていたのはNo.3だけではない。No.4もまたこの世界に辿り着き、殺者の楽園の基地の監禁所で監禁された男の人を見つけたのだ。

 

 

「もしもし…生存者一名。船に送るよ?彼が転生者かどうかよく分からないからね…」

 

池野麻紀もまた岩谷正輝と同様に監禁された人を保護することになり、携帯からメールが送られてきた。そして、リリカルなのはに介入された二人に二つのメールが送られたのだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

No.3の試練編の間は神様助言及び神による協力と連絡はできない。協力関係のNo.達とは連絡や協力要請も不可であり、現時点のチームで試練をクリアすること。どんな手段で試練をクリアしても良し。原作キャラだけでなく試練として用意された敵が存在すると思え。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「「なんだ…これは⁉︎」」

俺は試練編という大きな壁にぶち当たり…今ここで始まった。

 




感想、質問があれば答えます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編62話海鳴街での休暇

 

船の中でいろいろ質問しているが分かったことはこの二人の記憶がほとんど無く、転生者ではあるけれどこの監禁所で転生されたそうだ。転生してくれた神様も分からず、前世で何をしていたのかも分からない。けれど、二人は名前だけはよく覚えているそうだ。

 

 

「名前は覚えているんだな?」

「私は岩茲…こっちは」

「佐海…です」

 

彼女らの身体を投影解析で分析したところ彼女らに何かしらの能力を持っておらず、普通の一般人と同じような状態である。転生者ではあるが…特典が一つも持っていない。神様や仲間のところにも電話で連絡しようとしているが不通になってしまっている。とどのつまり、俺たちは同盟を組んでいる加藤先輩と俺の姉の協力要請ができず、神様からのアドバイスも聞くことができないのだ。試練だから自分達でなんとかしろってか?

 

「正輝?ねぇ正輝ったら‼︎」

「あっ…悪い」

 

そういえば…夕食食べている途中だった。食べる意欲も進んでもないし、これだと心配されてしまうな…

 

「あんた話聞いてたの?」

「ちょっと考え事していたから聞いてなかった。もう一度話してくれ」

 

結局として今のところ試練とやらはよく分からない。

 

 

そもそも敵ってなんだ?

あの生き残りの転生者なのか?

殺者の楽園ではなく異端者としての転生者か?

 

頭の中で悩みながら試行錯誤を繰り返していた。

 

*****

 

正輝が余りご飯を進んで食べていないのは珍しかった。昼食の時は何も問題なかったのに。食べ終えて出かけた後、私達の家に帰ってきてからちょっと様子がおかしかった。

 

「悪いな…話聞いてなくて」

「…どうしたの?暗い顔してたけど」

正輝の様子が久しぶりにあった時より、通常通りじゃなかった。

違和感って言っていいのかな?

 

「まぁ気にするな。たいした問題じゃな「私達にとっては心配だよ」…ごめん。」

 

 

私は知りたい。正輝達の事情を知りたかった。そうでないと…正輝が何を悩んでいるのかも検討がつかなかった。

正輝。

何でそんなに苦しそうな顔をしているの?

 

 

*****

 

 

俺は夢を見た。やっぱりマスター・オブ・ザ・リンクの影響か、今度はなんだと思っていたが

「ここは…」

 

目の前には2人の堕天使が立っている。1人小さい方の堕天使から抱きしめられて彼女の過去から始まった。

あるところに天使で白くてゴスロリの着た少女がいました。

 

生まれた頃、彼女は幸せに暮らしていました。能力が弱いというのを両親が知ってしまうまでの間は。

 

上級天使にもなれず、力も天使としても能力も浅はかで、いらない子だと捨てだのだ。そこに堕天使達が1人の天使を寄ってたかって触ろうとしてくる。泣いて助けと言っても誰も助けてくれない。

 

 

 

「大丈夫?君が弱いから周りの天使から嫌われているのだろう?なら僕らが君のことを愛してあげてあげるよ?優しく優しく…ね」

「いや…嫌だぁ⁉︎」

 

堕天使は彼女を肉体的にせめてきた。そして、天使から堕天するのを期待し、楽しんでいたのだ。

捨てられた少女は

 

「こんな女が天使だって?」

「信じられない…

 

彼らから逃げてグレゴリに帰ろうとしたら、周りからの反応は冷たかった。もう自分がどうなったのかも分からずに…

 

レイナーレの方は

彼女もまた天使として元々裕福な生活を送っていましたが、自分が段々と堕天使になっていくことに気づき恐怖で苦しみました。

グレゴリから追い出され堕天使という醜い姿になっても、何が何でも生きてやるという思いがあった。偉くなりたいが為に必死になって頑張った。堕天使としては勝ち取ったのは良かったものの…

 

 

上級堕天使としては選ばれなかったのだ。いつの間には二人は堕天使になり、親に見捨てられ、周りに見下され、

 

いつしか二人はこう思った。

こんなはずじゃなかったのに。

何でこんな目に合わないといけないの?

 

 

彼女らは薄汚い悪女に成り果てました。アーシアの力を奪い取り、見下した彼らを見返してやろうとこの計画を機に実行したが…

 

赤竜帝の所持者を怒らせ返り討ちに合いました。彼の愚かさに浮かれた金髪の堕天使は地に落ちていかずに灰と化し、黒髪の堕天使は破壊の魔法で羽を散らして死んでゆきました。

 

 

*****

 

「…クソッ!」

辛い…辛過ぎる。どうあっても逃れられない原作

いわゆる現実。今のマスターオブザリンクの副作用それは

 

 

 

 

リンクされた仲間の過去を夢の中で見てしまうことだ。それも親密に近ければ近い程リングの元である俺の過去も見られる。

 

 

 

 

アリシアテスタロッサ。

プレシアテスタロッサ。

レイナーレ。

ミッテルト。

巴マミ

美樹さやか。

佐倉杏子

天羽 奏。

 

 

 

物語として死ぬことになった彼女達。しかし、それを大きく変えた俺。

物語によって大概その人物を殺す。

それを救う俺ら正義側の転生者。

それが無意味なのか現実逃避なのかもしれない。それが原作にとって定め(運命)だから、けれど

 

「俺はどんな運命でも必ず変えてやる…そのことが無駄では無いことを証明させてやる」

 

 

どんな過去があってもそれを受け止めよう。辛くて見てられない過去も受け入れよう。

 

 

「な、なんなの?今日は素直過ぎr…」

ギュッ

うん、あのね。過去で泣いてしまいそうですから、彼女らを抱きしめました。

 

「お前ホント妹達みたいで可愛いよ。」

「ふ#ひあgつらあはへ*♪1‼‼」

「ごめんなさいミッテルト。分かりやすく言って」

 

ミッテルトの方はいきなりだから大慌てしてる。レイナーレの方も慌ててはいるけれど、

 

まぁ無理もないよな。

 

「ち、ちょっと待ってってば!」

「あ、わり」

 

流石に心の準備が出来ていなかったのは承知してたけど、いやなんていうか。もう堕天使の二人に向かっていって抱きしめたかった。あんなもの見せられて心が動かないほうがどうかしている。

ミッテルトは周りの堕天使から酷い目にあい、レイナーレは頑張っても上級堕天使になれず…

 

 

二人は天使どころか地位も下位に陥り、居場所もない。だったらここの居場所は守らなくちゃいけないだろ?

 

 

俺が守らなきゃいけないんだ

俺が守らなきゃいけないんだ

俺が守らなきゃいけないんだ

俺が守らなきゃいけないんだ

俺が俺が俺が俺が俺が俺が

俺を愛してくれる人を守らないといけないんだ

 

「正輝…大丈夫?」

 

 

ミッテルトとレイナーレは悪女になる前はまだ健全だった。けれど、見捨てていた彼らに対し、憎悪が沸いた。堕天使にさせた彼らとレイナーレを虐げた彼らを許さない。俺が守るんだ…

 

 

 

オレがマモルンダ。

俺は…自分が少しずつ岩谷正輝という人格を保っているかどうかさえ定かなのかがよく分からなかった。

 

*****

 

僕は彼を保護した。どうやら転生者らしいようだけれど…これ特典なのか?

「名前はなんだい?」

「玖珂って言います…能力も持っていますが…些細な封印魔法なだけです」

 

一応特典なのかと思っているし、どうやら僕らの仲間になるのだろう。僕の話をちゃんと聞いてくれるし、話していくうちに楽しく語ることができた。

 

「君は僕らにとってこの世界でどうにかする為の鍵になるだろう」

ジュエルシードをどうにかするのなら二つ方法がある。

彼の能力を使って封印

二つ目は僕と上条の幻想殺しで、ジュエルシードを破壊する。

 

僕は記憶のない彼を僕の理解者でもあり、親友として快く歓迎した。

 

 

*****

 

 

俺はひとまず、仲間達の方は自由行動させてあげたのだ。俺のために頑張ってくれたわけだし、

 

これぐらいさせてあげても良いと思っている。

 

「ねぇ翼さん!どこ周りましょうか!」

「まぁ私達の世界では私が風鳴翼って気づかれないようにしていたけれど変装をしなくてもいいわよね」

「私もアイドルってバレないようにしたんだけど、まぁここなら問題ないだろう」

 

 

雪音クリスも連れて行って楽しく、まどか達も彼らと一緒に行ったりして女子同士で遊ぶんだろうな。彼らなら仲良くやっていけるだろうし。

セイバー達四人は街を回って楽しんでいるし。そして、俺はミッテルト、レイナーレに…煜、佐海のふたりを連れて行って。どういうことだおい。俺もうハーレム状態になってんじゃねぇか⁉︎

 

「どこ行こっか?」

 

ひとまずゲーセンとか、ショッピングする場所に行ったり、楽しくやっていたりした。殺者の楽園はここの世界にはいないが、転生者で、人でないのなら突っ込んでもいいんだけれども…このままゆっくり慎重に動こう。

 

まぁゆっくりやっても問題はないだろう。ジュエルシードは周りを探ってもまだ起動していないし、そう簡単にいかないようにされてある。

 

 

色々と周ったりして、楽しく過ごしてきたわけだが夕暮れになった。まどか達と立花達から連絡がきてプリクラとか楽しんでいる。結構楽しんだから、俺たちもそろそろ帰ろうと思っていた。

そんな時に

 

(正輝!ジュエルシードの反応が正輝の近くで起こってるよ!今そっちに向かっている)

「⁉︎分かった!場所を教えてくれ‼︎」

「どうやら、何かあったみたいね?」

「悪いけど二人は先に帰って欲しんだけどいいか?」

二人はそのままコクリと頷き、俺と堕天使二人で、ジュエルシードが反応した場所に向かったのだが、

 

 

 

「なっ⁉︎お前は‼︎‼︎」

「また…お前かよ‼︎‼︎No.4」

 

ハイスクールd×dで堕天使に屑だの最低の存在だの…シンフォギアでは仕方なかったのに俺を悪いようにとにかく言いたい放題しまくっていた麻紀がいた。

 

 

それだけじゃない。

「あ、あの?この人達誰?」

「あの!それはあなた達がどうにかできる代物じゃないんです!」

高町なのは、ユーノ

「正輝!てめぇ‼︎」

「どうやらあなた達を始末するのはここの方が良さそうね?」

(正輝が本当はなんなのか聞きたいけれど…参ったな…)

兵藤一誠、リアス・グレモリー

頭を抱えている上条当麻

そして

「ど、どうなっているの?」

「あれ?ジュエルシードは?」

戸惑うフェイトとアルフ、そりゃこんだけ人が集まって驚くわ。

 

 

ジュエルシードを回収したのはなのはがやってくれたそうで、それから三組がいきなり入ってきて、その後から俺たち登場ってわけか。

 

麻紀の隣には別の転生者がいたけれど無口だ。まさか、信じたくないが、まさか神様のやつ…試練ってのは同じ組織の正義側の転生者である麻紀と試練を乗り越えろって言いたいのか?

 

結論から言わせてもらうぞ…嫌に決まってるだろ。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝チームの状況

正輝(前)

 

最初は投影魔術が限定されており。まずいきなりさやかと奏を救うことは不可能。アリシア・テスタロッサの死者蘇生も能力の必要な物が不十分だった為。ジュエルシードと神の【英霊召喚】から【死者蘇生】に変えるというのは決して楽ではなかった。

 

正輝(後)

投影改造(例:改造式ルールブレイカー)

投影合成(例:鶏生みドラゴン)(ミラーモンスター)

魔剣創造(ソードバース)

時雨式剣術

 

 

ハイスクールd×d

光剣(ホーリーソード)

光槍(ホーリーランス)

魔剣創造(ソードバース)

 

 

 

まどかマギカ

フォルティッシモ(美樹さやかのデバイス)

紅魔槍(佐倉杏子のデバイス)

八咫烏(明美ほむらのデバイス)

フレイヤ(巴マミのデバイス)

 

 

戦姫絶唱シンフォギア

デュランダル

天雨々斬

ガングニール

イチイバル(ガトリングと弓攻撃に最大解放)

ソロモンの杖(正輝と雪音クリス専用。召喚されたノイズは正輝の命令でしか聞かない。なお他の人が使うと杖は消滅する)

 

 

聖遺物や強力な宝具を使用できるようになり、仲間も正輝の鍛錬で強くなり死ぬはずだったミッテルトやレイナーレは転生者に勝っており、美樹さやかと杏子もボスの転生者を一人で倒した。

巴マミは複数の敵を強化版ティロ・フィナーレで一発オワタ。

 

 

 

セイバー

同じく制限されており、宝具の風王結界しか使えず、本来なら沢山の敵を軽く倒せた。ボスの転生者にも短時間で倒し、シンフォギア編に入ると神名のエクスカリバーの宝具も使える様になるが、アヴァロンはまだ使えない。

 

アーチャー

 

UBW編で最後にもう答えを得たと言ったがまた凛にあってしまった。正樹にとってはいわゆる黒沢くん(リリカルなのは)。正輝と同じくバリエーションが増えているのでアーチャーの腹黒さがどこまで敵を困らされるか。無限の剣制はまどかマギカ編に使えた。

 

遠坂凛

 

彼女のうっかりはアーチャーにも正輝にも感染している。そのおかげでハイスクールD×Dでいきなり相性最悪の天敵と出会い、シンフォギア編ではセクハラ容疑に追い込まれるけれど最後の最後で活躍するわけの分からんスキル。

正輝の幸運ランクもそれで響く。

 

 

衛宮士郎

正輝とアーチャーと同じスキル。

さやかとは一緒に訓練して剣を磨いている。しかし、いつもセイバーにいつも負けている。士郎でも五分五分。なお正輝には白沢くん(魔法少女まどか☆マギカ)と名付けられた。

 

レイナーレ

前まではアザゼルとシュムハザの求愛を手に入れる為に

堕天使に帰る場所もなく、心を入れ替え、ミッテルトよりも早く差別用語を使わずにセイバー達とまどか達と仲良くなり、今は落ち着いている。

 

 

ミッテルト

 

ギャル系は変わらない。

まだ他の仲間達とは親しくなれないけれど正輝と協力して差別用語などを言わずに努力している。

たまに一緒に寝ることに駄々をこねることも。

 

 

鹿目まどか

まだ力を持ってなくデバイスを持たせてあげたいけれどまだ戦わせるわけにもいかないので一応マスコットキャラクターとして可愛がられてる。

 

 

暁美ほむら

 

ネタによる変態性無し。

ほむほむしてやんよも当然なく…シリアス性もちゃんとあるのでアーチャーと同じリアリスト。

 

 

美樹さやか

時雨蒼燕流の剣豪。

本来は魔法少女弱いのだが

転生者雨宮の対決で強キャラに。

戦いを乗り越えて絶賛上条くんと恋人に。

 

 

 

佐倉杏子

さやかが幸せで心から正輝に感謝している。あと、最近さやかを思うと興奮するとか普通に言っているので恐れられている。

 

 

 

巴マミ

中二病の中学生女子。

電話で天道さんから新しい技名とか中二病が深刻化していっている。また正輝の船でオリジナルのお菓子作りに熱心になっていため、将来パティシエになりたいと言っていた。

 

立花 響

おっちょこちょいの融合症例第一適合者。

話し合おうよと語り、平和的で一般的な少女として過ごしていた。シンフォギアの力を手にし戦ってはいる。

しかし、立花に対し正輝はどうでもいいと思っているだけでなく言っていることもやってることほとんどが嫌っておりそのため無視しまくっている。ここから先立花とはまたトラブルになるかもしれない。

 

風鳴 翼

 

 

本来は冷静で鎮圧なキャラだったが、正輝が変なことをすると凄く腹立しくなる。シンフォギアの世界でうっかり事故(セクハラ容疑)が最も多かったのでそれを恨まれることも。

正輝の意見「俺は悪くねぇ!」

その事件のせいでまた泣き虫になってしまう。やっぱり正輝に対してだとSAMURAIとなりKIRISUTEをする。

 

雪音クリス

 

 

原作までは他の人から接しられても冷たい態度であり、響達と仲良くなり、その後はツンデレキャラだったが正輝の邂逅と彼との親友より上の関係になるのが数日で出来たので正輝の場合だとかなりのデレデレキャラに。

正輝の部屋で毎日寝ることも。

たまにミッテルトと一緒に寝ることもある。

 

 

天羽 奏

助けられた後も協力している。いまだ泣き虫である風鳴 翼を姉のように慰めてあげる存在。

 

 

実は意外と正輝の代わりにチームをまとめる人でもある。

 

すみませんがここからは台本形式になりますので、許してください

 

 

正輝「さてっと…Justiceは12月以降に取り敢えず59話以上が更新されたってわけだ。それだけじゃなく新しく作られたkaixaのほうも人気があるし。」

嶺「最初は初心者だったもんね。タグに未熟者あるけどあれ外したの?」

あーあれ。外しました。

もうタグ長すぎて

正輝「横に割ってはいんなよ…で?今回は何の用だ?」

突然ですが二人に好奇心アンケートとその理由を書いてもらいます。正輝編の次回作のキー二なるかもしれないから。

嶺「そういえば私空気だったっけ?」

正輝「正輝編ばっかやってたからな」

 

 

と言うわけで、岩谷姉弟の二人に第一印象としてアンケートを書きたいと思いまーす。その結果これになりました。

 

 

 

好感度10〜-10まで

 

正輝から見て

衛宮士郎=自己犠牲はほとんどなくなってて原作よりはいい。個人的にこいつをセイバー一途にする!そして白沢君!(9)

セイバー=恋心を芽生えた女騎士王というより乙女。(10)

アーチャー=黒沢君!(7話)(8)

遠坂 凛=うっかりの元凶(7)

レイナーレ=義理姉(10)

ミッテルト=義理妹(10)

まどか=マスコットキャラクター(10)

美樹さやか=リア充爆発しろ。(7)

巴マミ=お菓子屋さんと中二病(8)

佐倉杏子=たまにあんこと言ってしまう。(7)

暁美ほむら=魔法少女って怖いね。(6)

立花 響=そもそも考えが真逆のために話ずらい。というより話せる相手じゃない。(1)

風鳴 翼=SAKIMORIというよりSAMURAIにしてしまった。接して話すのが怖い。(2)

クリス=ツンデレ≦デレデレ(10)

 

姉メンバー

岩谷 嶺=覇王(10)

三崎 亮(ハセヲ)=死の恐怖(4)

日下千草(アトリ)=天然っ子(6)

香住智成(クーン)=花村陽介と同じ(3)

望=姉のお気に入りのひと(6)

鳴上 悠=問題なし。(5)

花村 陽介=ナンパ男?(3)

里中 智恵=勇気もあり、他の人とかを庇ったりしている。強い子。(6)

雪子=正直な人。姉に少し近い。(10)

巽完二=不明

りせ=不明

 

 

 

No.4

池田 麻紀=偽善者野郎。やってることが根拠のない救いだから腹が立つ。(-10)

上条当麻=不幸な人。こっちは根拠のある救い。合法。(1)

御坂美琴=ツンデレ乙。(3)

白井黒子=テレポート能力厄介。変態性は気にしていない。(5)

兵藤一誠=個人的に嫌い。(-10)

リアス=最速どうでもいい。(0)

朱乃=毎回積極的過ぎる。(1)

木場=セイバーと戦わせたい(5)

アーシア=まだ社会について無知。だが許す。(5)

 

 

No.5

加藤=俺の先輩で良い人(10)

天道=天の道を行く男(笑)&中二病(3)

加賀=ツッコミ役(10)

剣崎=オンドゥル語(7)

橘=舌の感覚がおかしい(5)

巧=体調不良の人?(5)

草加=迷惑をかけないように努力をしている人(3)

木戸=最近活躍している(1)

蓮=冷静な人(2)

 

姉からの視点

三崎 亮=パートナーとして見ているだけ。(6)

アトリ=どこぞの教師ですか‼(7)

クーン=ナンパ?(3)

望=可愛いは正義(10)

鳴上 悠=話せれる範囲。(7)

花村 裕介=話ずらい。クーンと同レベル(3)

里中 智恵=このメンバーの女の子を守る役目(6)

雪子=なんとなく性格が少し似ているから話しやすいので親しくなれそう。(10)

巽完二=不明

りせ=不明

 

No.3

正輝=優しい弟。たまにしばかないといけないことも(10)

士郎=自己犠牲無しのチート主人公(6)

セイバー=アトリと同じ説教臭い。(7)

アーチャー=同情(10)

遠坂 凛=うっかりの人(10)

レイナーレ=敵なら刈り取るが、すっかり正輝を守ってくれているので敵視しない。(5)

ミッテルト=レイナーレと同じ(5)

まどか=マスコットキャラクター(10)

美樹さやか=自爆スイッチ(3)

佐倉杏子=正輝と同じ(5)

巴マミ=お姉さん系&中二病乙(6)

暁美ほむら=残虐性において気が合いそう。(10)

風鳴 翼=武士道なの?(4)

立花 響=正輝と同じように考え方が逆だから好きになれない。てゆうかうざい。麻紀と同レベル。(-10)

雪音クリス=正輝の許嫁?(6)

 

No.4

麻紀=かなり理解できない人で、話が全く合わない。偽善者すぎる。自分の意見が見えない。(-100)

上条当麻=相変わらず不幸な人。(0)

御坂美琴=ツンデレ乙。それにツンデレ嫌いなんだけど個人的に(-5)

白井黒子=変態性乙。だけどもう変態はこりごり(-4)

一誠=無理。断固拒否。語るまでもなく本気で嫌い。論外。(-100)

リアス=積極的過ぎるから怖い(-5)

朱乃=上と同じ(-5)

木場=イケメンに興味なし(0)

子猫=可愛いは正義(6)

アーシア=微妙。(3)

 

No.5

加藤=正輝の先輩。(5)

天道=中二病乙(5)

加賀美=ツッコミ役ほんと乙(10)

剣崎=なに言ってんのか分からない。(3)

橘=上と同じ(3)

巧=まだまともな人。(6)

草加=どうでもいい。(3)

木戸=馬鹿(0)

蓮=常識人(6)

 

 

まだ正輝の方は緩い方なんだね?

お姉さんの点の付け方結構厳しいんだけど。

正輝「まぁね。姉の採点の仕方とか…恐ろしい。-100とかあり?」

嶺「一誠のドレスブレイクで女子の服を吹き飛ばすからね。あとツンデレとか変態性も無理な人です。」

正輝「こりゃあマジで嫌いだな…まぁ俺も嫌いだけどさ」

嶺「いやいや正輝のほうが優しいほうだよ?」

 

 

正輝の方はルール守っているからね。姉の方とかもう評価だけでも嫌気なのがプンプンしてんだけど…あーあとゲストが来ているよー

 

斬刃である自分が書いた小説…

 

 

KAIXAとIF〜ミッテルト&正輝に出演した主人公

 

玲と正輝でーす。

 

 

正輝=Justice

正輝2=正輝&ミッテルト

 

 

として考えてください。

 

 

玲「ど、どうも」

正輝2「…なんで俺だけ2が」

正輝「仕方ないだろ俺二人もいるわけだし」

嶺「ひとまずさどんな事から話す?」

 

お題一年を振り返って。

 

正輝「あ、斬刃さんからお題が出るのかよ」

正輝2「一年を振り返ってか…俺の方はたった二ヶ月で終えたからな…」

玲「俺はまだ終われそうにないな。あ、でもJusticeの正輝さんの方が結構長いと思うんだけど」

正輝はとある準備をしている

ネコ、みかん、コタツ。

準備しながら話をしていた。

正輝「あーそれね。斬刃さんの方から聞いたけどKAIXAより結構長くなるとのことだぞ」

玲「まず最初に始めたのってJusticeですよね?結構投稿してますけど」

正輝「いや、やっぱり制約とかルールとか設定とかそういう変わったものばかりだから好印象とは言えないしな」

正輝2「最初は俺とミッテルトのイチャイチャでも良かったのですが、mugenにハマってしまって特にクリザリッドってキャラが好きになりましたからね…勢いでKOFを入れたって聞いたし」

三人はコタツに入り温もる。それからネコがコタツの下で丸くなる

正輝2「あ、コタツありがとうございます先輩」

正輝「先輩とか言うなよ。同じ年だろ?」

正輝2「でも最初に始めたのはそちらですし。去年の12月頃ですよね?」

玲「俺は今年の2月に開始したのかな」

三人はみかんを食べてのんびりして、話しながらそれぞれのことを語っていた。

 

 

お題それぞれの反省点

正輝「反省か…原作入れ込みすぎて最初は悪戦苦闘してたってところか?あとリアルで忙しいという点もあったし」

玲「それなら俺もありますよ。俺の方だって小説があまりないクイーンズブレイド入れたり、fateとか入れたりしましたから」

正輝2「やっぱ唐突だったってことかな…誤字脱字とか説明間違いとか結構焦って投稿とか」

正輝「誤字脱字は仕方ない。でも正輝&ミッテルトの方は人気ありすぎて第一部完!とか書いてしまってどうしようって思ったんだろ?」

正輝・玲「「ハァ…こっちは期待されているのかどうか分からないのに」」

正輝2「いや、読者の方々も分かってくれましたよ!JusticeとKAIXAだってそれぞれの魅力があるじゃないですか‼︎分からなくとも必死に投稿しているだけでも小説に対する熱意が伝わればそれはそれで良い方だと思います。俺なんかハイスクールd×dの三期知らないとできない状況ですから…まだそちらは続きがあるだけ良いと思っていた方が前を向いて生きていけますって‼︎」

正輝「まぁ完結したもんな」

玲「続きが書けれないんじゃあどうしようもないし…正輝2も三期の前はまだ当分出れないのか」

 

好きな女性キャラは?

正輝「いきなり恋話かよ…」

正輝2「タイトル通りにミッテルト一途かな」

正輝「このロリコンめ!」

正輝2「そっちだって人のこと言えないだろ⁉︎現にミッテルトとフェイトとアリシアを可愛がってるし」

玲「俺は沙織美香だな」

正輝「え?オリジナル彼女?」

玲「まぁそうだけど。てゆうか泊ってくれるし」

正輝・正輝2「「俺の前世なんかそれどころじゃ…ロクな学生生活できなかったんだぞ」」

玲「お、落ち着けって⁉︎マジで落ち込むなって‼︎転生したら幸せなんだろ⁉︎

それでいいじゃねぇか‼︎」

 

 

お題最後に一言

 

玲「短いな…」

正輝「まぁあとからクロスするんじゃね?」

正輝2「本当ですか?」

正輝「それは分からん。じゃあ最後の一言言っておくか。まず最初は俺からだな」

 

クッキーマンがマイクを持っていき正輝に手渡す。それをコタツに座ったまま語った。

正輝「俺から言えることはだな。

今年は小説を始めて歓喜満悦していたわけだけど、投稿するたびにやる気が起こらなかったり、他の方に走ったり。適当になってしまうことが幾度かありました。キャラアンチだって原作破壊とかハッチャケてやってます。

結論としては大事なことは安全第一です。無茶するより自分を大事に優先すること。何事も危険なことに飛び込むのは自分自身を壊しかねません。自分以外にも大事に思う人がいることを忘れないでください。

まだ年は越してはいませんが、このJusticeをどうぞよろしくお願いします」

玲「仮面ライダーにはまったのも仮面ライダー555から始まって、仮面ライダーの劇場版も見て。更にクイーンズブレイドの動画を見たりして…

この小説ができました。ですが、クイーンズブレイドにはアイリしか登場してませんし。ガンダムOOの原作投入予定なのになかなか動けないという点もあります。

 

俺たちはまだ仮面ライダー龍騎の世界で戦っていますが、龍騎だけではなく他の世界も巡り。最終的には仮面ライダー555にたどり着く予定です。

 

ネタバレかな…まぁそうならないと黒幕がその世界を拠点にしているこらそうじゃないと物語が成り立たないし。やっぱりどこの世界でも恋も愛もあります。どんな形でも異性で相思相愛なら恋をして愛することは悪くないと思ってます。

ヤンデレなら話は別ですが…

 

とにかく恋した人を大事にしてあげてください。お互いを敬い、好きだという…どんな結果でも。

 

本音をぶつけてください。

そうしないと…自分の思いを心の中に押し込んだまま後悔ばかりします。自分の気持ちをぶつければ必ず思いは答えてくれます。

 

 

 

それと、これからもKAIXAを応援してください。以上。俺が最後に言う言葉でした」

正輝2「if〜正輝&ミッテルトの小説は一応これで完結です。ですが続きとして正輝&ミッテルトⅡという形で続編を書きたいとのことです。

 

イリナは学園に転入してきたわけだし、ハワイで最後の最後でイチャイチャしてたからな。つぎ本当にどんな風に変わるんだろう…まぁ見てから考えるとのことですし。

 

では、第3期後にいつかは分かりませんがまた会いましょう!」

以上クロスを終了します。

正輝2「それじゃあ帰るね?」

玲「また次会うときはクロス小説とかなー」

正輝「おう!じゃあな‼︎」

 

 

というわけでクロス小説も考えてはいますが、ひとまず自分が投稿した物を考えないといけないので当分先なものばかりです。こういう主人公の絡み合いをやりたかったので、書きました。まだ、今年の方は投稿が無論KAIXAと正輝&ミッテルトの二つは話を終わらせるつもりです。Justiceは…どうだろうなぁ。

最後に…

 

上記のように誤字脱字とか内容の食い違いとかあって…こんな小説でしょうが。

 

これからも、応援をよろしくお願いします

 






目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編63話3KY

みんなは船に帰らせておいた。

仲間の方からは俺からの指示以外で転移はするなとのことを仲間達に言って、俺と堕天使の方でジュエルシードを見に行ったが…麻紀とその仲間が現れやがった。ジュエルシードはなのは達が回収してくれているけれども、フェイトとなのはの方は解決しているし、お互い手伝ってあげている。

 

なのに麻紀がこの世界に介入されるのはたまったもんじゃない。あーこんな事態なのにまた面倒くさいのが一人増えやがった。まぁ仕方ないけどさ‼︎こいつとはハイスクールD×Dの堕天使によるトワイライト・ヒーリングの神器の奪取事件で最初に争っていた。シンフォギアの世界でも会ったのに、まさかこんなところでまた出会うとは思わなかった。

 

 

 

まぁひとまず、面倒くさいことになる前に

「帰るかフェイト。俺の隣にいる二人の女の人は帰った後に詳しく説明するけどいいか?」

「あ、うん。分かった」

「待て待て待て待て⁉︎」

 

 

 

ウルセェな。

シンフォギアの世界で散々俺のこと酷く言っておいてこの試練編には何かある…一緒に協力しよう!って言うんだろう?

 

 

「今度は何を企んでいる!」

 

うわ。試練編より俺の討伐を先に行おうとしやがった…どんだけ俺を始末すること優先なんだよ。

てゆうか銃口向けんなって。

 

「あ、あの!喧嘩はやめて下さい‼︎」

「彼は危険人物だ!だからここで仕留めなければならない!」

「レイナーレの件もあるからね…」

「ちょっと待てって⁉︎この子の言う通りここで戦ったら無関係な四人を巻き込むことになるぞ⁉︎」

 

流石に俺も上条となのはに同意だよ。こんな場所で、それもなのは達の目の前で殺しあうなんて何考えてんだ。

 

「あのさ…お前にとって俺は殺者の楽園の転生者達と同類かよ…」

 

いやほんとこいつと話すと頭痛くなる。リアスもやる気だし、上条の奴はここでの戦闘はやりたくないとのことだそうだけれど。でも、麻紀の奴は考えなしで…

 

「今日ここで君を撃つ!」

「お前…ほんと面倒臭いよな?」

 

 

麻紀は普通の結界を発動し、戦闘が開始した。どうやら転生者結界は神様の力じゃないと無理ってわけか?

ってことはなのはとフェイト達も巻き込むことも分からずに俺やレイナーレ達を狙うつもりか。

 

 

 

「なのはとフェイト。ひとまずお前らは帰れ。お前達が大怪我したら、二人の家族に会わせる顔がない。レイナーレ達はなんとかあいつらの攻撃をなのは達が逃げるまでどうにか防いでくれ」

「その男の優しさは偽りだ!君達は彼のことを何も分かってはいない!そいつは残虐非道な男だ!」

 

 

イラつく野郎だなほんと。

あと、分かってないのはお前の方だろうが。

何嘘を教えさせてんだよ。

 

「消し飛びなさい!」

「簡単にはやられないわ‼︎」

「部長!力を貸します‼︎セイクリッド・ギア‼︎」

(boust!)

 

レイナーレとミッテルトは光の壁を創り出してリアスの攻撃を防いでくれている。フェイトの方も当たらないように逃げてはいるが…

 

 

「なのは‼︎危ない‼︎」

「えっ?」

 

なのはお前…まだ遠くに離れていなかったのかよ⁉︎

 

 

 

「馬鹿止めろユーノ‼︎お前じゃ防ぎきれない‼︎」

 

いくら防御が硬いユーノとはいえあんなの食らった時点で滅殺されてしまいかねないぞ⁉︎くそっ‼︎麻紀の野郎が足止めしてくるし、助けられない!

 

「!上条お前何を⁉︎」

「おい!そこのフェレット!足場を作れ!早く‼︎」

 

ユーノは彼の言葉を聞き、魔法で足場を作り、なのはに向かって飛んでくる流れ弾を、上条が幻想殺しでリアスの滅殺の力を消しやがった。

 

 

「いい加減にしろお前ら‼︎一番重要なのは正輝達始末することじゃないだろ⁉︎何血相変えて正輝達を狙うどころか無関係な四人まで手を出す羽目になってるんだ‼︎」

この行動には驚いた。まさか自分たちの攻撃を自分達で消したのだ。それどころか、上条の奴がいきなり怒り出した。身を呈して麻紀達よりなのはを守ることを優先にした光景は意外な展開。

 

「…どういうつもりかしら当麻」

「だったらレイナーレの件はどうする気なんだよ‼︎」

「確かにそうかもしれないが…正輝を試練編とか何が起こるか分からないのに正輝を潰す前に…試練編をどうにかするために協力すべきなんじゃないのかよ!大体こいつがまだ悪い奴だとは限らないだろ⁉︎」

なんか今更だけどさ。俺庇ってね?

いやそれはありがたいけど。まぁでも、上条の言っていることはズバリ当たっている。実際のところ試練とやらがよく分からないし、目的の敵ではなく、俺を葬っても何の解決にもならないのは十中八九。

 

 

「どきなさい。上条。もし邪魔をするのなら…」

「止めろリアス!上条は仲間だ‼︎もし攻撃を行うなら、命令権を出す‼︎…上条当麻に攻撃するな‼︎‼︎攻撃するなら正輝達にやれ‼︎‼︎」

「つっ!」

「麻紀⁉︎お前」

 

成る程、携帯システムにも命令権ってのがあるんだな。話を聞かない麻紀でも一応仲間はどうでもいいってわけでもないんだな。

 

「どうやら四人を巻き込むのは上条達にも影響する。なら…四人を逃がして僕らは正輝達を始末すればいい」

「麻紀お前‼︎」

「それならいいはずだよ?次からは彼女達を四人を誤って殺してしまうわけでもないし。」

 

本当に俺達を標的扱いか…なのは達を人質にしたりとかはないから逆に助かるが…

 

 

「ジュエルシードの反応!正輝!早くしないと怪物に‼︎」

 

おいおいおいおい⁉︎

この状況で、ジュエルシードが反応したってか。もう一つ近くにあったのかよ⁉︎まて…てことは。こんな場所でジュエルシードが暴走したらそれこそ収集がつかないぞ⁉︎

 

麻紀達は俺を狙ってくる。ジュエルシードからなる化け物をシンフォギア達に任せてあげてもいいが、麻紀達に狙われない範囲にしとかないといけない。

 

まどかマギカ達に任せるか?

いいや、俺がなんとかする!

 

「俺は発動する前に回収する‼︎なのは達はそのまま帰れ‼︎」

「ふぇっ⁉︎き、危険です‼︎」

「正輝!駄目だ‼︎」

「危険物発見…ジュエルシードだね。正輝もろとも破壊する‼︎」

「おいやめろ⁉︎」

 

まどか達を連れて行かなくてよかった。ジュエルシードを回収する俺にむかって撃ち殺そうとしてきた。

あいつの弾丸の的にされていたかもしれないっていうのに…こいつ…正気かよ⁉︎それだけじゃない…どうかしてるぞお前。

 

機関銃を構わずに容赦なしにぶっ放しやがった⁉︎

 

「幻想殺し化したミニガンかそれ…いい加減にしろよテメェ‼︎フェイトに当たったら」

「君がフェイトを守ってくれることを前提に僕は撃ちまくった。君は彼女に好印象だからね。けれど、多少巻き込まれても仕方ないとのことでやったまでだよ」

 

いやふざけるなよ‼︎

お前のその武器って幻想殺しに似たようなものだろ⁉︎撃たれたらフェイトもなのはも本物の銃弾みたいな怪我をして悶え苦しんで後遺症になったら責任取る気とかないのかよ‼︎

 

「あんた…フェイトに手を出したな‼︎」

「僕はあくまでフェイトではなく正輝を狙ったんだ。彼女を狙ったわけじゃない」

おいおい更には此の期に及んで自分は悪くないって言いたいのか?上条は怒ってるし、麻紀の胸ぐらを掴んでいる。ここで殴れば、リアス達は仲間同士で敵対になる。だから、殴らないようにしてるんだろう。

「もし…あの子に当たったらお前どうする気だった!」

「当麻。正輝は無茶を承知でフェイトを守るから怪我とかはないだろう。それと、彼本人を葬れば元々は彼の試練だ。当の本人がいなくなったら意味もなくなり消えるかもしれない。これで万事解決だろ?」

「なんでそういう風に考えてしまうんだよ…お前は‼︎」

 

 

俺を葬れば俺の主題とした試練編は終わり…本当にそうなのだろうか?もしそうであることが明白なのかこいつ?不穏に漂う空気の中で、迂闊に動けない。

 

「おい上条!麻紀は何も悪くないだろ‼︎そもそもあの野郎があのクソ堕天使を仲間にしたあいつが」

「お前ら堕天使がどうとかって今はその問題を最優先にする場合じゃねぇだろうが‼︎」

「か、上条!でも正輝が何も悪くないって証拠はあるのかい⁉︎」

 

今度は仲間内で喧嘩か?麻紀も仲間とはいえ流石に反抗的な反論をしている。この隙に逃げるか?そんな時にまた空気の読めないのが増えた。

「そこまでだ‼︎時空管理局…クロノ・ハラオウンだ‼︎抵抗をやめて大人しくするんだ‼︎」

せめて…ジュエルシードが起きて、すぐさま回収してから登場しろよ。こんなむさっ苦しい形でクロノと対面することになるとは思わなかった。これだとマジで苦い顔をせざるおえない

 

 

「な、なんだ。この雰囲気は…」

「お前さ。場の状況理解しろよ…」

 

 

 

*****

 

ひとまずなのは達四人と俺達と麻紀達でフェイトに関しては何も問題はないだろう。

「私達は民間協力者として行っただけです…」

フェイト達は何も悪いことをしていない。実際に悪いのはこいつら管理局だからな。

危険なジュエルシードを早々に回収しないわ、フェイト達を悪者扱いするわ、なのはを勧誘するわ…それをなんとも思わないこの組織…ホント穴だらけなんだよな?一体いくつ悪巧みを考える連中が沢山いるんだよ。

組織の中で悪巧みしないための管理者を作ることも、知る努力もしない奴らが正義って言葉を語るな。

って心の中で思っておこう。ひとまず、こんなことを口に言えば厄介ごとは免れないからな。そこからロストロギアであるジュエルシードなどの説明や、ユーノがジュエルシードを集めていたという説明もあり。

ジュエルシードが急に増えたという理由は結論としては全員まだよくわからないとのこと。

 

それから、リンディ達のあの交渉が始まった。一般人には無理だけれど、魔法少女になってこちらの方に関与できるのなら、魔力が高くて素直ななのは達なら誘えるだろうというアレ。

 

「これよりジュエルシードの回収は私達が担当します」

「君達は元の世界に戻って平和に暮らすといい。ジュエルシードが大量に散らばっているのなら僕らがやらなければならない」

「なっちょっと待ちな…」

「いや、おいおい⁉︎」

うん。レイナーレと上条?

お前らの言いたいことは分かる。

ミッテルトの方は首を傾げてるけど、リアスは多分俺と同じこと考えてると思うし。ひとまず、俺が言わないといけないからな。

悪い。もう俺喋っていいよね?さっきからフェイトの保護者の身でもあるために腹立ってきてしょうがないわ。

 

「あの、ちょっといいかな?」

俺から話を突いてきた。さっきからイライラしていてしょうがない。

もう、単刀直入に言わせてもらう。

「側から見た人はそういうのを誘導っていうのかな?

なのははフェイトは歳からすれば小学三年生の子達に、それもこの場の近くに親もいない。

そんで、ジュエルシードによる解決は今後から自分ら管理局がやると?

いやいや。正直言ってさ…あんたら正義以前の問題だわ」

「っつ⁉︎」

「テメェ!急に話に入ってきて何企んでやがる‼︎」

「…ちょっとコッチの問題だから、部外者のテメーは引っ込んどけ。

つか邪魔」

兵藤、悪いけど俺は止めないぞ?

この問題はなのはやフェイトの二人の将来にかかっているんだからな?

「なのはや、フェイトは魔力は高いのは確認済みだもんな。

管理局に入れることができたら嬉しいことこの上ない。

…あんたら話し合いっていう定で、邪な事を考えてるんじゃないだろうな?

 

本当の目的はなのは達を利用したいって、喉から手が出るほど欲しい人材を彼女らの『お人好しと困っている人を協力したい』という感情を利用した巧妙な言い分で誘っているんじゃないのか?

そう言っているの見え見えだぞ?

 

ジュエルシードがロストロギアに匹敵?死人が出る?

なら早く回収するべきだろ。

甚大な被害が起きる前に、出遅れて事が大きくなったら一体どうする気だったんだ?ロストロギア一つで地球が崩壊しかねない物騒な危険物なのに地球そのものがそっちの管理内に入っている?

その地球を大事にしていないのは管理外なんじゃないのか?

それじゃあ管理内とは言えないよな。

一般人には頼むことのできない事件なら、優しいなのは達のことだから黙っておけず来てくれたらもう、そちら側の強力な味方が増える。

 

その言い分をする理由はよっぽど人不足ってことが意味されているって捉えかねないんだけど?

 

…結論としてはなのは達をなんだと思ってやがる。そもそも保護者や責任者に、肝心なことを煙に巻いてなのは達が黙ったまま話していないのなら、結局相談せずに自分自身で決めてしまうぞ」

断言させた。正義っていう組織があるのは自分の悪い点を相殺するために権利の乱用を止めるものを置くべきだ。それをしないし、管理局は表では綺麗事並べて、裏ではやりたい放題。

そこまでは言わないけどさ…これでもクロノも怒っている。

まぁ怒って構わないよ。

どうせこのことは事実なのだから、こいつが俺に対して論破できるわけがない。

「貴様…!艦長のことを」

「じゃあ聞かせてくれよ。

海や山、街といった様々な場所にジュエルシードが落ちて、それに接触した生物は変異する。

動物も植物も、人間も例外じゃない。

それらを阻止するのが時空管理局の仕事の一端だよな?

最悪、人間の生命にジュエルシードが干渉したとか、何個もジュエルシードがあると災害どころか地球が滅びかねないんだろ。その最悪な結果を少しでも避けるためにも、最善を得るために残酷でも割り切らないといけない時も勿論あるだろうさ。

 

…もし二人が管理局に入ったとなれば、今度はジュエルシードを含め他の任務にも生き死に関与することまで命令して強いらせるつもりか?

現場か、もしくはモニター越しで。

本当はどうなんだよ」

「くっ…それは」

クロノは何も言えないのは、俺の言っていることは大方事実だからだ。

(本当は我々に任せますとか自信満々に抜かす前に、無関係な一般人が巻き込まれないよう早急に行動すべきだったろ)

当然、管理局の人達もリンディも

「そうね…彼の言っていることは半分は正しいわ。

でも、なのはさんとフェイトさんの二人については間違っても戦力だけを見ていたわけじゃないわ」

「本当にそう思っているのなら…次はもっと言い方を考えろ。俺だってフェイトの兼保護者だが、最終的な決定権はその子達自身と身内に決めることだ。

 

俺にこの子達の将来をどうこうする権利はないけど、それでもあえてそっちの言い分を探るようなことを発言させてもらったよ」

頷いて認めてくれた。

(大体な…なのは達とフェイト達を管理局の勧誘を促す発言をしてきたあんたらが悪い。)

そしたら、また麻紀が横やりをしてきた。

「君のそれだ!その態度のせいで一体どんな人達が君によって悲劇に巻き込まれたのか分かったもんじゃない‼︎‼︎

 

君達管理局は僕らを狙うべきではない‼︎‼︎本当に倒すべき相手は彼のように相手を身勝手に不幸を及ぼす男だ‼‼」

訂正、数分の前こいつを評価した俺が馬鹿だった。こいつはどうしようもない馬鹿だ。

そして、更には

 

「正輝のことを…本当は何も知らないくせに‼︎」

 

なのは達だけではない…フェイトとアルフも黙っていられない。

少なくともフェイト達には俺のおかげで助けてもらっているわけだし、なのはの方だって俺の姉のおかげで協力関係だけじゃなくフェイトと友達にしてくれたんだ。

 

 

「な、なんで四人とも僕に対して攻撃体制に入っているんだ⁉︎」

 

いや当たり前だろ。なのはやフェイト達の関係を紡いでくれた俺を悪く言われて不快に思わないわけがないだろ。まぁ、管理局の方も俺の方を敵視してるけど。

 

 

「ただな、俺たちのことをモニターでさしずめ見ていたんだろう?

驚いてだろうな?

堕天使やら悪魔やら、おっかない話を聞いてるんだろう。

なのは達とフェイト達の魔力値を見てたりして高みの見物してたよな。

 

悪いがモニターで得られた情報は使うなよ。もし、モニターで見た内容を上層部に報告及び使用する場合は、俺のところには大規模の組織がある。このことを報告し、直ぐにでもあんたら管理局本部に総攻撃を仕掛けさせてもらう。

 

よそはよそ。うちはうちだ。

そもそも悪魔とか堕天使とか関与してみろ?

あんたらは間違い無くただじゃ済まないぞ。

自分達にとって招いてしまった物が危険でどこかの世界に落としてしまったのなら自分の招いたことによって死人や被害者が出なためにとっとと回収。当然だろ。

兎にも角にも、俺たちはあくまで現時点ではあんたらとは干渉する気はないし、邪魔だてなんて考えは一つも持っちゃあいない」

俺達の能力を上層部に知られたりしたら何かしらの対策は取ろうとしてくるし、能力については誰にも知られず、確実に相手を殺すためにしようしないと。特にサーヴァントの方は情報を知られるだけで苦戦するからな。

レイナーレ達を例にした堕天使が実在したというのも、悪魔が実在したというのも。そんなことを報告されたら黙って見過ごすわけがない。

「そうね…私達の素性が貴方達の上層部に知られたら困るわ」

こればかりはリアス達の方も同意してくれている。

俺たちにも組織ってものがある。麻紀だって管理局に悪用されたりしたら黙ってられないし、俺以外のNo.達も賛同するのは確実。リンディ提督は自分達の組織である時空管理局本部に訳のわからない組織に総攻撃されたら、たまったもんじゃない。

「…わかりました。

モニターで見た麻紀達と正輝達については報告しません」

「約束は守れよ。俺らとあんたらは現時点では敵対すれば明らかに不利なのはあんた達だ。さて、ひとまず終わりってことだし。このまま転移して帰らせてもら」

「あの、待って下さい!」

 

…本来ならこの場で出てくるか?と疑問に思ってしまいかねない…しかし、別の人だと思うが。声が明らかに俺達の味方の一人で、聞いたことのある。そんなはずはないと、気持ちを持って後ろを振り向いた。

 

 

そこにはあり得ない人物によって俺は目を見開いてしまった。いや、もうね、ハッキリ言っていい?

「管理局の人達だけじゃなく麻紀さんと仲良くするためにもう一度話し合おうよ!正輝さんと麻紀さんは同じ組織で仲間だよ‼︎私達人間だから話し合えば分かり合えるよ‼︎」

こんの…能無しド阿呆ガァァァァァア‼

何でお前がそこにいて、俺たちの話を聞いて急に割り込んできたんだ立花‼︎

てゆうかなんでお前がいるんだ⁉︎

あと船内で誰がお前に出てきていいって言った⁉それと、転生者に関しては干渉するなってさっき言っただろうが‼‼

 

 

立花…お前誰に転移してもらった?

 

 

 

 




『…もし仮に二人が管理局に入ったとなれば、今度はジュエルシードを含め他の任務にも生き死に関与することまで命令して強いらせるつもりか?
現場か、もしくはモニター越しで』
原作で、海中のジュエルシードを封印した時の話がいい例です。
もっと分かりやすい例えを挙げるなら、流血・死亡シーン有りな年齢制限のゲームを子供にやらせたりとか。
リンディ達の判断って次元断層の可能性もそうだけど、フェイトが不慮の事故で死亡する事になってた可能性も考えたのだろうか。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編64話妄言と戯言者+正義側の転生者(笑)+SAMURAI=マジで最悪

前回のあらすじ、

 

ジュエルシードの反応がした方向に向かった正輝達だが、なのは達にすでに回収されたのは良かったのだが、途中で麻紀達と戦闘に。リアス・グレモリーの攻撃がなのは達に当たりそうになるが、上条当麻の幻想殺しによって消され。

 

「お前らいい加減にしろ‼︎」

 

上条は正輝達の協力を麻紀達に要求した。彼が正輝達を庇ってくれたのは良かったのもつかの間、ジュエルシードがまた新たに現れ咄嗟に正輝が封印するが。麻紀が無神経に幻想殺し化されたミニガンをぶっ放し、正輝を殺そうとした。

仲間内で揉め事になり、フェイトやなのは達もそれを見て動けない。

 

 

そこにクロノ・ハラオウンが出てきた。

 

 

時空管理局の船に連れていかれ、説明やリンディさんによる勧誘、正輝達などの正義側の情報のことについての散策の対処。

 

 

なのは達を時空管理局に良いように使わされないために。

正義側とか殺者の楽園とかにちょっかい出させないために。

全て正輝がどうにかした。

 

 

あとはここから立ち去ろうということだけで、話は終わりにしようとしたら…船には出るなと仲間達に言ったのを無視して勝手な行動を取る無神経極まりない立花響が正輝の目の前にいた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

時空管理局の船に突然現れでてきた立花が俺たちの話に割り込んできやがった。全員には立花と翼にはどんな転生者でも接触させるなと言っておいたはずなんだがな…マジでどうなってんだよ⁉︎

「し、侵入者だ!捕らえ「俺の仲間に一回でも手を出してみろ‼︎その時点で俺達への宣戦布告とみなすからな‼︎」」

 

俺も状況の収集が欲しい。いきなり時空管理局に立花を確保されたら仲間に何て報告すればいいか…ひとまず俺は念話で船と連絡させてもらう。

 

ここで管理局にも立花にも邪魔されたらたまったもんじゃない。

 

 

(立花に転移を許したのは…誰だ?)

(わ、私です…)

怯えたような声をしたのはまどかだった。多分勝手に転送装置を起動させたのだろう。まぁまどかなら…仕方ないか。この子は優しいからな…殺者の楽園と普通の転生者以外のこちら側なら仲間だから問題ないかなと思っていたんだろう。

 

 

 

(分かった。ひとまず、翼は送らせるな…立花の方は俺がなんとかする)

 

翼まで立花を助けにいこうなんてことほざいたら俺たちの情報がクロノ達だけはなく一番うざい麻紀達にまで、筒抜けにされたらまずい。

 

今すぐにでも対処する。

「転生者でも正輝さんと同じ組織ですよね!だったらこの試練を乗り越えるために協力し合いましょうよ!」

「この子は何をトチ狂っいるんだ…?」

 

そりゃ麻紀だって俺のこと散々否定してきたし、立花は完全に俺たち2人のことをお互い協力者だと完全に思っている。俺の仲間には碌な人がいないってこいつはそう脳内変換されてるだろうし。

 

 

 

「な、なんなんだ‼︎あの訳の分からない女の子は!まさか君の仕業か⁉︎それとも君の企みか⁉︎」

んな馬鹿な方法で交渉なんて俺どころか誰も決めるか。仲間を危険な場所にポツリと一人置き去りにして囮にするって方法もあるけどちょっしたことだけでもすぐに正直者で色々ポロを出す人物を囮に使ってみろ?

それこそ、大迷惑もいいところだ。

 

「彼らのチーム達と組んだら私達も安全になりますし、正輝さんだって仲間全員で協力して仲良くし合えば苦労することは「いいからもう帰れ、この馬鹿タレが」…へっ?」

 

 

強制転移。これ以上は、こいつが麻紀や管理局に情報を口安く言えば後々突っかかってきて俺たちのことを明るみに出る可能性が大きい。だから退場させてもらったからな。

 

 

「悪いな。俺の仲間が横やりしてきて」

「な、仲間?殺人者であるお前のことをなんとも思ってなかったぞ!彼女が可哀想じゃないか‼︎彼女の意見を無視して‼︎」

 

上条も状況説明必要な顔をしてるし、俺そんなひどいことしたか?

寧ろ、立花が命令なしでいきなり馬鹿な行為をしたら立花以外の仲間にも被害が及ぶ、これ以上の事をさせないようにもう退場させただけだろ。というより、事情話さず見て判断して即射殺するお前が言うな。

 

「お前は人のことをあれこれ言う前に自分のこと心配しろよ」

 

話し合いはこれにて終了した。

麻紀達も管理局が帰った後に無駄にここで争いあっても、普通の結界で管理局に見られるということは、何か別の結界を作り出さなくてならない。

 

「覚えていろ!次会うときは今度こそ君を倒す‼︎」

「…」

「お前の場合は、仲間内での喧嘩どうにかしろ。見てるこっちもイライラするんだよ。」

 

麻紀達の方も仲間の問題を含み、一旦帰らざる終えなかった。麻紀の方にも普通の転生者がいたけれど一言も口を開かなかったな。リアス達も俺の方を睨んでくるし、上条の方は

 

 

「悪いな…俺たちの事情で巻き込むことになってしまって」

 

 

なのは達に謝罪してる。

上条は麻紀のやったことに疑問に思っているな。ってことは上条に関与したとあるシリーズの仲間も『正輝が悪であるのか?』ってなるだろうし。リアス達は堕天使が敵だから麻紀の意見と好都合に被って、関係のない仲間はおかしいぞと思わざるおえないんだな。

 

 

*****

 

 

 

突然女の人が飛び出てきたときは驚いたけど…あの時の正輝、すごい不機嫌だった。なんていうか声が強張ったような。

 

「あの、さっきの女の人は?」

「仲間だけど。俺の指示待ち無しと考えなしで行動をしようとしたから、これ以上彼女が単独になって他の奴から標的に晒されないために安全な場所に転移させたんだよ」

 

あっ、正輝は仲間を思って守ってくれたんだ。あの人のこと仲間でも不愉快なのかなと思ってたけど、そんなことは無かったんだね。

 

「えっと背の高いのがレイナーレで、低いのがミッテルトだ」

 

 

家に帰って、私達家族に自己紹介をさせてくれた。2人が堕天使であることも明かしたし、どんなことで敵意を向けられ事情を話した。

 

 

 

「酷い話ね…」

「話を聞いたけどさ?天使と悪魔の人達は二人に容赦なかったんだよね?まぁ、正輝は凄く良い奴だから良かったね!」

私とアルフは正輝に色々世話になってもらっているし、クローンの私を受け入れてくれた正輝は良い人。

私達にやましいことを考えてなくて、常に自分の仲間のことを考えてくれる。けど、正輝。なんで前にあった時よりも、鋭い目をすることが多くなったの?

 

 

 

*****

 

俺は船に戻って、とっとと寝たいのだが…さてと。立花に言いたいことが山程ある。

だから、

 

「おい。立花、ちょっと会議室まで来い」

「!わ、私は‼︎」

 

まだ自分の主張を肯定する気か?

お前のやったことは無謀そのものとしか言えない。

行くのを拒むのなら強引に腕を掴んだ。

 

「いいから来い。ここで話すと翼も入ってきて、ますますややこしいことになる」

「痛い!痛いですよ⁉︎行きます!だから手を放して下さい‼︎」

 

仕方なく、手を放してあげた。

腕を掴んだのは怯えてそのまま逃げるんじゃないのかという…逃がすわけないだろ。

言いたい放題、御託を並べやがって。

言うなれば、結構イラついている。

命令もしていないのに勝手なことをした立花のことについてだ。

お前自分の身を投げ出す気か?俺達の情報を他の奴らに知られるだけでも十分凶悪なものになるんだぞ。

 

 

あと正直言って人の話聞けよ。

 

「…さて。俺が今から言うことはどんな馬鹿でも分かることだよな?」

「あの…怒ってますか?」

「当たり前だ‼俺から出てきて欲しいって出動してたんなら分かるが、なんで何も言わずに勝手に横から割って入ってきた‼」

 

俺は立花に対して怒りとばした。

ただ、俺が言ったことをちゃんとするだけでよかったのに。

堕天使達の方もビクってなってる。

 

「だ、だけど」

 

怒り飛ばしたせいか、遠坂と衛宮まで入ってきた。

立花の弁護者とでも言っておこうか。

 

 

「責め立てなくてもいいじゃない。」

「立花に対してそんなに怒らなくてもいいだろ?」

「もういい…麻紀についてはあいつの行動次第だ。試練編は仲違いするがどうにかするしかないだろ。立花、一つ言っておくが俺と二人と麻紀達の数人は人間同士ではない。」

大体、麻紀と対話なんてやってみろ。あいつを更生するにしても数時間は軽くかかるわ。大体私達人間だから仲良くなろうって?レイナーレ、ミッテルト堕天使だぞ、リアスと一誠悪魔だぞ?

麻紀と俺も同様に能力を持っているんだ。

嫌いってぐらいに対立してんのに無理に決まってるだろ。

 

 

「ごめんなさい…私達の方は人じゃなくて堕天使なの」

「だから、諦めろ。麻紀達の方は堕天使との対立、時空管理局だってなのは達を引き込もうとしてきたのが一番の理由だ」

分かってくれよな。嫌っているから出来なって理解したか?しかし、立花は中々に…しぶとかった。

 

 

 

「なら。試練なら敵が絶対出てきますし、協力せざるおえないですよね?だったら人間同士でなかったとしても対話は必要ですよ!」

 

お前いい加減にしろよ…立花が全然納得しない。ヤバイ…堪えろ。俺は…こいつらのまとめ役だ。プレシア・テスタロッサに対する反発。上条恭介にさやかの苦しみを知らなかった罰のために上条恭介に無意味にいき過ぎた暴行。意味もないのと分かっているのにQBを大量刺殺。非道な転生者相手に因果応報をし、立花響の行為に対する嫌悪と個人的な暴力行為。

 

 

 

俺が世界に行く時に毎回俺はキレている確率が高い。

そして何度か仲間に止められたことがある。

 

とにかく殺意衝動を抑えろ。

自分の中にしまいこんでおけ。

「…却下。お前と話すのは時間の無駄だ。

もういいから部屋にもう帰れ」

「…でも!それはやってみないことには」

 

いまはとにかく口だ。

話が成り立たず、無粋なやり方で強制的に自分の都合良く終わらせるのは余りに非情極まりない。

「あのな立花?常識で考えて、その行為を喜んで協力する人こそマゾヒストに等しいようなものだからな。俺らはそんな組織でも無いし、ましてや俺を否定してくるあいつらに快く迎えるってこと自体。

そんなことを、できるとでも思っているのか?

 

俺はお前じゃないんだから。

 

お前のアホみたいな言い分を俺が許可したとして、他の仲間や俺まで多大な迷惑話掛けて危機に陥れるの分からない?だから却下。お門違いだ。理解したか?

ってかお前は16歳なんだから理解できるよな、それぐらいのこと」

「で、でもそしたら私達の組織に味方が一つも」

「二つ同盟しているから安心しろ。麻紀の場合はあれだと完全に孤立は確定だがな」

 

俺の姉や先輩の加藤さんがいるから問題はないし、そもそも立花の話が俺の問題に関与するのは本当に勘弁して欲しい。

 

「あいつがどんな判断を下すかは知らない。だが、麻紀や管理局の行動によって俺達を潰そうとする目的ならどんなことをしてでも叩き潰す。」

「そ、そんなことをしたら」

「まぁ麻紀があたしらに大きな被害をもたらす存在なら仕方ないんじゃないの?」

あいつの話を聞くだけなら、多少は受け入れているだろ。彼女の意思を受け入れろとなれば、はっきり言って無理の一言で終了だ。

「もう少し、優しくしてあげたらどうだ?」

「…なら麻紀については何かこっちに一回危害を加えた場合は警告して、それでもやめないならこっちも攻撃に移る。それでいいな?」

「…分かりました」

衛宮によってだいぶ裁くといっても、一回は許す、二度目はないってことにし。この話し合いはしっちゃかめっちゃかだったが、議論で横暴になるよりは幾分マシか。

 

 

 

会議終了

 

 

あーしんどい。

終わった早々風鳴が俺の目の前に立ちふざがって、仁王立ちしてやがる。今立花を連れてこっちにきて、反論を申し出した面倒臭いクセ者がいた。面倒臭い人の隣には面倒臭い人がいるもんだな。

「貴様…立花の話をなぜ聞かない!それだけじゃない‼︎どうしてまた貴様は立花に攻撃的なのだ‼︎」

「おいおいやめてくれよ防人…いや俺的に言えばSA★MU☆RA★Iとでも言っておくか?」

風鳴翼。

 

偽エクスカリバーの件については天羽奏も説得してくれたおかげで許してくれたが、それでもまだ、正直言って仲良くはない。

 

そして、今回試練編というのが現れ立花に対して全く不利な状態となった。そりゃあ加藤先輩や俺の姉だったら協力し合って敵を打ち破ったりしたかったが…

「ふざけるな!立花がこの船に入っている間一体どんな思いで過ごしてきたか…組織の仲間なのならば仲良くなり試練とやらを安易に超えることだって出来るはずだ!

なぜ立花に対して心を開らこうとはしない」

開く以前の問題だよ。

麻紀の場合はすぐに殺そうとしてきたんだぞ、どうやって対話しろってんだ。立花だって下手なことを言えば暴走するし。

 

「んで?あいつらの都合のいい物を提供して?どうか協力しましょう!だって?馬鹿馬鹿しい。前の世界でこっちの堕天使の反対の敵のようなもんなんだぞ?

協力し合ってもどっちみちこっちが不利な要求しかないだろ?

そんな下らないことに交渉する暇があったら、他の奴と手を組むわ」

「貴様は…どこまで卑劣に成り果てる気だ‼」

「馬鹿か?普通に考えてみろ?

 

そもそも敵国にわざわざ仲良くやり取りできるとでも思っているのか?少なくとも片方が上からものを言わないなら話は別だが、今はもはやそんな配慮もないだろうし、話にならん。断固拒否だ。お前らには向いてないし、すっこんでろ。お前は俺の仲間を守るのが役目だ。」

「でも!」

 

 

…少し、脅すようだが。俺のやっている仕事をひとまとめで言えばなんとなく分かるよな。彼女らには結構キツイことを単刀直入に言わせてもらうぞ。

 

 

「なら俺はおまえらにじゃあ早速転生者潰すために人を殺すことに慣れろと言えばそれができるのか?」

「!そんなことできるわけ…」

「俺はそれと同じようなことを今やっているんだ。向いてないと言ったこと少しは理解したか。もういいだろ。俺は部屋にもどる」

シンフォギアの世界で奏者による人殺しなんて悲劇なことはして欲しくない。理由としては心が壊れてしまうからだ。

 

生半可な状態で自分の目で

自分の手で人を殺す

自分の目の前で人が殺される

 

転生者との殺し合い。

それだけは避けられないし、こいつらをどうにか危険な道へ行かせないようにさせる。

クリスはどうしようもなかった。

その時は、俺が止めれなかった。

クリスと奏にはどの道関与することになる。このことを知った以上知る権利がある。

 

だから立花、翼。お前らだけでも転生者と関係しちゃいけない。そうなればお前らは絶対に人を殺すという強迫観念に圧迫されかねないからだ。

 

おまえらは人を守る為に得た力だろ?人を傷つけて、殺す為の力じゃないだろ?えげつない転生者と会って、彼女達の心が崩壊なんて俺はリーダーとして望んでなんかない。おまえらには人を守る為だけに戦って欲しい。

 

 

そうしなかったら、絶対お前らはシンフォギアにいた頃の自我を忘れてしまう。そしたら俺は、お前らの世界にもう一度行く時にお前らの関係者になんて顔で会えば良い?

 

性格は犠牲になるために仕方なかった?生きるためにはこれしか方法がなかったんですって?

 

はたから聞いたら糞みたいな言い訳だ…そんなことは何があっても俺はシンフォギア奏者には人をには人を殺すことなんてさせない。させて欲しくない。

*****

転生者がどれだけ恐ろしいものなのか分かってる。私の目の前で人が死んだことは実感して、恐怖しかなかった。殺されるんじゃないかって。

 

正輝が帰っていったら足がすくんで、座ってしまった。

私、泣いてるのかな…

「立花…大丈夫か?」

「あっ、はい大丈夫です」

 

クリスちゃんがハンカチを持ってきてくれて涙を拭いた。私が身勝手なことをしたのは自分自身でと分かっている。でも、正輝さんは、私が泣いてもなんとも思ってない。

 

「なぁ…転生者がどんな奴でも私らからしたらさ。やっぱり、手に負える問題じゃないだろ…そのことに全く専門外で無神経な私らが突っかかってきたらそりゃ正輝だって怒るんじゃないのか?」

「ゆ、雪音!何を言っている‼︎」

 

私達あくまで転生者狩りというわけではなしい、戦うにしてもノイズじゃない。相手は人だ。

正輝と衛宮達、まどか達も堕天使達もみんな生きるために敵を葬ることに躊躇しない。

「じゃあ…逆に聞くけどよ。私らが転生者をなんとかできるようになって。今もこうして笑いあってたら…現に殺さそうになることが何回もあるんだ…人殺ししなきゃいけないのに…あたしら人としての感覚どうなるんだよ」

 

殺者の楽園はもう正輝達に任せたほうがいいかなって、それは仕方ないと思っていた。それだけじゃなく組織のリーダー全員が協力して、助け合えば殺者の楽園も試練も乗り越えられると思っていた。転生者がみんな凶暴なのは馬鹿な私でも分かります

「で、でも。」

正輝さんの言っている意味が全然分かりません…仲良くする為にも条件が課せられるのは分かっています。だけど…

「どうして…同じ組織の一員同志なのに…同じ人なのに…なんで仲良くしないのかな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この話の挿絵です。

【挿絵表示】


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編65話現れ出ない標的

麻紀達は仲間内で話し合いをすることになった。上条がリアスの攻撃を止めたことが問題になり、一旦どうするかとあるチームとリアスチームその間に麻紀と転生者がいた。

 

上条がリアスの攻撃を止められたことが問題となり、彼の言い分からまず先に提案した。

「とにかく、正輝達を狙うのは止めにしないか?あいつが本当に悪いのかどうかハッキリしてないし、このままいくと正輝達以外にまで敵視されるだろ?」

上条は正輝の様子見を提案した。敵が現れた時は嫌々でもその場は協力して、落ち着いて場所を移して戦う方がいいとのこと。なのはとフェイト達から麻紀が正輝を否定したことに怒っており、彼女達を麻紀の都合で巻き込むことになれば正輝達は同盟を組んでいる他の正義側の転生者達と協力して、麻紀達を葬ろうとする。しかし麻紀は

「けど、堕天使の彼らは兵藤一誠やアーシアを虐げて、シンフォギアという世界では大量虐殺…その彼を許せっていうのかい⁉︎」

「いえいえ。正輝という男が何故そんなことをしたのかというのを知りたいだけです。だいたい貴方が側から見るだけで根本的なことが全く分からず、他の無関係な人まで巻き込んで反感を買われだなんてこと。それこそ貴方は本当に警官なのが疑わざるおえないですし」

「うっ…」

ジャッジメントである黒子も麻紀の行動に疑問を持つようになっていた。黒子の方は麻紀がシンフォギアに行き、正輝と対立が勃発した後に出会った。最初の方は悪い人だと麻紀から来たのだが上条達の方は麻紀の反応から正輝が本当に悪いのかどうか分からない状態。

しかし、リアスは

「確かに側から見るのはいけないことだけれど私達は悪魔よ?そして、堕天使と仲良くする気も組む気は毛頭ないわ。」

正輝や堕天使と組むことを拒んだ。

彼女の言っていることはあながち間違いではない。大事な下僕を傷つけられて、それをお咎めなしに許して協力しようだなんて虫が良すぎる。

「お前らの事情の事だから正輝達を完全に敵対するかは仕方ないと思っている」

「私らが言いたいのは正輝の奴が本当に下衆な野郎なのかってこと。その証拠があれば。下衆なら正輝達には協力しないし、

 

正輝が下衆でなくてそれでも麻紀が否定するなら麻紀なしでも私らがやる…」

 

麻紀の場合は、シンフォギア世界とすれば正輝のやっていたことが外見から見て実際、会う前に正輝がどうなっていたかを知る必要があった。本当はどうなっていたかという根本的なことを知らない。根本的な内容が結局正輝が下衆なら麻紀の言うとおり倒すしかない。それこそレイナーレの方も性格が変わらないままの状態である。正輝がその逆であり、麻紀が彼をそれでも悪なら話は別。

「ち、ちょっと!そんなことされたら困るに決まっているだろ⁉︎」

麻紀や正輝の持っている携帯の神サービスは余り使えないが、リアス・グレモリーに使った命令権というものがある。

 

ーーーーーーーーー

 

命令権

いかなる場合も指示された仲間はその権利によって従わなければならない。仲間が命令権を拒もうとした場合…(その先は読められないようになってる)

 

 

ーーーーーーーーー

 

上条達に命令権を使用すれば、止むなしに動くだろうが、乱用することになればそれこそ上条達の信頼を最悪化になりかねない。こればかりには麻紀も焦ってはいたが、

 

 

もう一人の転生者が話を止めてくれた。

 

「落ち着いて麻紀。上条達の言い分もあってひとつ提案があるんだが…みんなは正輝が本当に残虐で非道かどうか知る方法を考えて欲しいんだけど…その間は正輝に手を出さないこと。それでいい?」

*****

 

最後に止めてくれたのは誠治という監禁所にいて連れて帰った男である。彼は僕のことを大事にしてくれており、心から歓迎している。まさか、あんな早く正輝と出会うなんて思わなかったが始末するのは絶好のチャンス…の筈だったんだけど。上条が予想外な発言に驚きが隠せれない。それと、上条達があんな強行に映るようなことを言うなんて思わなかった。

「あんな行動に出るなんて思わなかったよ⁉︎僕と離れたらどうなるかことぐらい」

「落ち着いてくれ麻紀。上条達だって本当に正輝がどうなのか分かったものじゃないんだから」

「目の前で救おうとせずに快楽で殺した奴ってことじゃないか‼︎」

連れていった誠治は苛立っている僕を落ち着かせてはいるけれど…彼を許すなんてできるわけがない‼︎

「ひとまず、落ち着いて冷静になろう。正輝は確かに目の前で大量虐殺を行った。けどどうしてそんなことをしたのかという理由がまだ分からないんじゃないのか?僕らの決めつけってだけで」

「レイナーレ達は一誠を虐げたんだ!正輝も同様に彼女らと同じ思考でしかない!考えるだけ無駄だ!」

誠治は話を真面目に聞いてくれており、頷いてくれる。彼は僕らの関係を紙に書いたりしてまとめてくれていた。

ーーーーーーーーー

1.リアス達はほとんど正輝の敵

(堕天使+リアスの下僕を傷つけた)

2.上条達は正輝が本当に下衆なのか分からない

(外見から見て人としておかしいが、彼がなぜ、どうしてそのようなことをしたきっかけが分からない)

3.麻紀(堕天使を完全の悪と認識。更にシンフォギア編で正輝も同様となる)

ーーーーーーーーー

 

「麻紀は外側じゃない視点を変えてどうして彼がこんなことをしたかなどの内面的について考えるほうがいいんじゃないのかな?それで結論を出して君がどう思うかは大事なんじゃないのか」

「…分かった。」

誠治は怒ったりしない。上条はなのは達を巻き込んでどういうつもりだって僕に対して怒ったりしていた。上条達を尊重すればリアス達の信頼は消える、だからと言ってリアス達を尊重すれば上条達は勝手にやる。

結局のところ、

 

 

 

シンフォギア編までは、僕の理解者がいない。

 

 

でも目の前にいる誠治だけが僕にとって唯一の理解者がいた。

 

*****

 

特典を持っていない転生者の二人の女性を保護し、麻紀との件あって一週間。何気なくフェイトの家に居てもらい、寝たりして…普通にやっているがどこで襲われてもおかしくはない…更にジュエルシードが増えた20個も5つぐらいは回収されて、のんびりやっている。平和にやっているが…一向に試練編出ててくる敵が現れてこない。

 

 

「おいおい…あれからもう一週間だぞ⁉︎」

 

幾らなんでもおかしいだろと感じた。なんで敵が襲わない⁉︎普通ジュエルシードを取ろうとするときとかの漁夫の利で襲ったりとか考えたりするだろ!

 

 

 

*****

 

私は一人で自由行動をしていた。

公園でぼーっとして、心が落ち着かなくて空気を吸いたかった。昨日あんなことがあったから泣いてて、今は自分の中にあるモヤモヤが収まらない。

「怖かったな…」

転生者でも私を助けてくれた人がいます。でも、どんな転生者でも正輝の許諾を得ないとダメだなんて。

 

 

 

正輝さんの言っていることは正しいのかもしれません…けど。

(あのな立花?常識で考えて、その行為を喜んで協力する人こそマゾヒストに等しいようなものだからな。俺らはそんな組織でも無いし、ましてや俺を否定してくるあいつらに快く迎えるってこと自体。

そんなことを、できるとでも思っているのか?

 

俺はお前じゃないんだから。

 

お前のアホみたいな言い分を俺が許可したとして、他の仲間や俺まで多大な迷惑話掛けて危機に陥れるの分からない?だから却下。お門違いだ。理解したか?

ってかお前は16歳なんだから理解できるよな、それぐらいのこと)

「理解出来ませんよ…そんなの」

私はどうしても納得できなかった。

正輝さんの言い分は麻紀さんを拒絶した。悪魔と堕天使の境界線があって人じゃないから、転生者だからお前ら奏者にとって危険だから関与するな。けれど、そんな場合じゃないと思うんです…殺者の楽園が出てこないということは何が出てくるかわからない。

だからこそみんなで協力し合えば困難にうち勝つことができると思ってる…正輝さん。あんなに怒り飛ばさなくても良かったのにな…

「あーぁ…私呪われてるかも」

彼と出会っていきなり、首を絞められて殺されそうになって、人が死んだのを目の前で見て、私の勝手かもしれないけど協力できたら正輝さんの苦労を小さくしてくれるかもしれないと思ったから勝手だけど正義側なら…それなのに思いっきり怒鳴られて。なんで私。こんな散々に言われて、酷い目にあって泣いているのかな…

「あの?貴方が立花さんですか?」

公園でフェレットとちっちゃい子が何か頑張っていたけど…確か

「えっ…正輝さんから聞いてた高町なのはさんですよね?」

 

その直後何か音がして、その音がする方に向かったら、1人が礼装を着ていた小さい女の子と普通の私服を着ていたツンツンした男の人が倒れていた。

 

 

 

*****

麻紀とリアス達との話し合いも終えて、ひとまず提案が出るまでの間は正輝達に関与するなとのこと。真木の方はそれを聞いているし、流石に身勝手に手を出すとは思えない。

「とうまーとうまー。お腹減った」

「上条さんのこずかいは麻紀がみんなより多くあげたんだぞ…どうなっているんだよ。お金は麻紀にこずかい多くは貰ってくれるけど一瞬にしてほとんどがパーになってしまうじゃないか…」

 

あーどうすっかな。食事代とか船の方の代金はあいつが払ってくれるし、それなりにお金に余裕があるはずなんだよな。なんで俺のお金ほとんどおじゃんになっちまうんだよ…

一度船に戻ってご飯代を貰い、何処かで食べ

「ガブッ」

「噛むなァァァァァァ⁉︎」

私、上条当麻とインデックスはそのまま倒れて気を失った。

 

 

 

 

 

 

「だ、大丈夫ですか⁉︎」

どれぐらい寝込んだか。

携帯を見て、気づいたらもう三時になっており、一時間ぐらい寝込んでいた。

「ああ、ありがとうございます」

「あっ…麻紀って人と一緒にいた」

 

なのはとフェレットの方は確か麻紀が大暴れして巻き込まれそうになったけど、もう一人の子は確か正輝に強制送還されて…

 

「私、高町なのは!あとこっちはユーノ君‼︎」

「立花響です!」

「た、助けてくれてありが…」

 

グキユゥルルルル‼︎

 

 

そういえば昼食食べてませんでした。インデックスの方も目を覚ましたけれど倒れたままである。

 

 

「あ、あの。私サンドイッチ持っているので一緒に食べませんか?」

 

ああ、救いの手を差し伸べてくれた。ありがたくいただきます。

「悪いな。立花さん。こんなに食事を頂いて」

「いえ。いいんです。なのはさんとユーノ君もいいですよ?」

サンドイッチを美味しく頂いて、インデックスの方もガツガツと…

「立花さんはこんなに優しいのになんで当麻に聞いたら食べ物が出てこないのかな?」

「いうな…余計虚しくなる」

「あの、相談してもいいですか?」

 

立花さんから食べ物を貰ったんだ。暗い表情で正輝に強制送還された理由を聞いた。

 

「実は…」

立花は人助けが好きなのだ。だから困っている人を無理してでも助けたりする子だ。そのためにジュエルシードの散策に協力したいがために時空管理局や正輝達と俺達との協力関係に手を差し伸べてくれたのだ。

 

正輝が立花に怒り飛ばして最近彼が怖くなっていた。

怒り飛ばした理由は、

 

 

正輝の言い分を無視したこと

正輝は協力は無謀だと思っているが立花はそれと真逆として俺達と協力するということを言った。

自分達の弱点である情報を迂闊に話すこと

 

 

俺からすれば、ルールは守れ。

それはわかるんだが、ルールを破ってでも俺たちと仲良くなろうと努めて…正輝の奴…幾ら何でも横暴過ぎるだろ⁉︎

「アイツッ…‼︎」

「お、怒らないでください!」

「でも、お前もこのままでいいのかよ⁉︎」

 

立花の方は正輝に恐怖しているしこのことを知っているのは彼女の友人である風鳴翼と雪音クリスって2人の女子ぐらいだ。それでも正輝は動じないし、立花のアイデンティティーを潰すようなことになりかねない。

彼女の為、正輝達や麻紀達が争わない方法が…いや、一つだけ手はある。

「方法はある。一対一の公平な真剣勝負を持ち込めばいい」

「で、でも正輝さんがそれを許すはずは…」

それだけじゃ足りない。だから、あいつと麻紀が許せる条件を考える必要がある。

*****

 

 

立花の方は一人にしてあげて落ち着かせたが、なんて無神経なんだ。敵の仲間に話したりして情報が渡れば溜まったもんじゃない。お前そんなんで自分の身を守れるのかよ…立花ともう一人連れて行くべきだったか?

 

 

「お前…まさかサーヴァントと俺の能力による情報を提供したんじゃないだろうな?」

「こ、怖いですよ…」

「あと上条からの提供だっけ?馬鹿馬鹿しい帰れ」

「でもここで引いたら試練編を乗り越えることができないって思っている。ここで協力し合えば…試練編の後も協力できるかもしれない!それが唯一私にとって許すことができ「いいからとっとと出て…ッツ。」

いきなり俺の携帯が鳴った。一旦立花の話を中断して、耳を傾けて誰かを聞いた。

 

『正輝か?立花から少しは聞いたんだろ?話がある』

『何用だ?』

 

 

上条から俺に話があるという電話で、俺との電話番号を話したんだな…どうやら立花の方とあって色々話し合って仲良くなったんだろう。

 

〈なんで俺の電話番号を知っている?さしずめ二人で仲良くなって聞いたんだな?〉

 

 

メモを立花に見せて、彼女の反応はほとんど無言のまま。どうやら一人の時に会ったってことは事実か。

 

〈図星か…もういい。〉

 

どんなことを考えているのかは知らないが、ひとまずはこいつらの提案を聞くだけ聞くか。

『お前が本当に凶悪なのか白黒ハッキリさせる方法がある。それを拒むのなら、もう俺たちはお前のことを完全なる敵としか思わざるおえない。リアス達の方は勝敗がどうなろうがお前を嫌悪するだろうけど…逆にお前の行動や性格次第で俺たちは正輝達とリアス達以外で協力しよう…裏切るつもりはない。今回はあんたの方で俺たちを従ってもいい。あんたが勝利したら…』

上条からの説明はこうだ。

俺が勝てば、試練編では麻紀達全員は正輝達に攻撃しない。逆に麻紀が勝てば前回敗北した賠償金を1.5倍にして返して欲しい。とのこと。

 

 

どっちみち俺がどんな性格なのかを知り、それ次第で上条達は協力しないんだな。麻紀達がリリカルなのはの世界でなのは達とジュエルシード事件に手出ししない。という条件を含めて提案を提供した。俺達限定だが、襲う方はリアス達ぐらいだろう。

 

確かに上条達を味方側にして試練編の敵に打ち勝てるのなら勢力は多いほうがいい。どうやら、麻紀との一騎打ちだ。転生者結界はないが、対応してくれているんだろう。

 

 

まぁ損はあるが、協力者が増えることに越したことはない。

「いいぜ…お前らが提案した一騎打ちに乗ってやるよ。但し、イカサマが確認された瞬間俺たちは上条側の仲間の信頼は完全に皆無だからな」

こうして、試練編を乗り越えるための決闘を4日後に開催することとなった。リーダー同士の決戦で上条達が互いのことをどう見るか。それ次第で協力者が増えるのなら嬉しい限りだ。

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編66話一騎打ち

俺は上条達と電話で約束をした。

あいつらにどんな企みがあるかは知らんし、立花本人も何かしらあいつらが悪巧みを考えているわけがないと考えている。

「俺と協力関係になればリアス達が痺れを切らすことぐらい分かるだろ…本当に上条達だけ協力する気なんだな…」

「あ、あの受けてくれますか?」

「協力者が多くいて越したことはない。敗北の代金は気にしないとして、要はひとまず試合して仲間に入れるかどうかだろ?勝敗なんて関係なく過程を要求してきたんだ。ある意味運が良かったかも知んない。こっちから願ってきたんだ。そこについてはありがとう」

 

今知っているのは俺と立花響しか知らない。とりあえず

 

 

 

「今日、俺は麻紀との決闘を受け取った」

無謀で決闘を受けとったというわけではない。このことは衛宮達に報告し、話を整理することにした。目的である敵が出てこないし、盗み聞きされているのはない。食事や他のことをしながらでもそこら中にシャドーを張っている。スキルの気配遮断と、俺が作り出した『黒き気配遮断』この二つを使用して、俺を知っている奴にしか分からないようにした。

 

「なんでまたそんな勝手なことを…」

「上条達の方はフェイトやなのは達を守ってもらった恩があるからな」

 

上条達の方は信用できる。

麻紀の行動に疑問を持って俺が本当に悪いのかを見て確認するんだからな。

 

これを機に試練編をクリアすれば何の問題もないが、協力するにしてもそれにはデメリットがある。

「ちょっと待ちなさい(待ってください)」

セイバーと凛に止められた。

アーチャーは止めはしなかったが、

まず、最初の疑問だったのは上条達の言っていることが真偽であるのかということ。

 

 

 

「奴らがそれを利用して、一騎打ちという口実をして」

「上条達に信用が仮にあったとしてもあんたが味方がいない状態で一人なのを機に嘘で騙してあんたを倒す手段をいくらかリアス達は増やすはずよ」

 

 

即座に突っ込まれた。まぁ意義がないはずないと思ってたからな。そう。あいつらがこのことについてあっちから裏切ったり、それが罠だと言うのなら

 

 

 

「俺があいつらが裏切っていたら総員で叩け、容赦はするな。約束破りの行為をするのならな。」

「しかし、約束破りをしていない場合だと、麻紀と正輝の二人は真っ正面から行かなければならないのだろう?マスターに勝ち目はあるのか?」

勝ち目なんてあるに決まっている。前回は幻術を使ってあの野郎を欺いたんだからな。それに、勝っても負けても上条達は勝敗を見たいわけではない。戦闘の間の過程が重要であり、それによって判断する。つまり俺が勝っても負けても、それを重要視しないし、上条達は手を貸したりしないってわけだ。まぁリアス達の方は俺たちの情報の入手だろうけど。

 

どちらにしても幸運なんだよ。

 

そして、

「立花、おい。」

「は、はい⁉︎なんでしょうか!」

「流石にリアス達とは協力関係にはなれないが、上条達とは協力関係にはなれる。

 

お前は真紀と時空管理局での話し合いって言ったな?」

「はい…そうですが…」

こいつと話すと本当に気まずくなる。立花は俺の言い分に対して下向いているし、俺の反応を見ていつもこいつに対して怒ってばかりだから気まずいんだろうな。

 

「お前が敵に接触したのは怒ったがそれ以降は…これっぽっちも俺は怒らん。」

「⁉︎、ありがとうございます!」

 

それに、立花と上条による絡みがなかったらこんな機会はできなかった。これで勝利した場合麻紀達は約束を守り、同盟とはいかないが。試練編で上条達だけでも協力できるのは好都合なのだから。

 

 

ーーーーーーーー

 

夜、二人はフェイト達が住んでいるマンションの屋上にいた。俺が監獄で連れて行った二人のうち1人の女の人が立っていた。その子は金髪で赤いリボンをした女性であり、

 

 

「話ってなんだよ?」

「出会ったときに言った私達の名前ね、記憶を少しずつ思い出してから違っていたの」

 

俺たちに教えてもらったのは何処かの誰かは知らないが、偽物の名前を言われていたのだ。本当の名前は魅杏といい俺たちと出会う前から転生されたそうだ。

 

 

そして、思い出す理由は夢である。転生された時、殺者の楽園がまだ生きており奴隷にされた。彼女らは悲鳴をあげて楽園達は彼女らを襲うつもりだったが、

 

突然大量の血が吹き出して、2人一緒に失神した。

 

「生前の記憶は?」

「ごめんなさい…思い出せない」

 

麻紀も他の転生者を一人連れいたが、彼も同じなのだろうか?

 

 

「ねぇ正輝?転生者って争い合うばかり…なの?」

「…何が言いたいのかわからないな」

 

殺者の楽園、正義側の転生者、普通の転生者。その3つに分けられている。本来の敵は殺者の楽園だが、そういうわけにもいかない。立花を嫁だと語っていた普通の転生者だっていたのだ。そして、それを利用されて立花の心に傷をつけた。

 

「私は、貴方の事は一緒にいたい。助けてくれた人だし。でも、」

「でも?」

 

麻紀は同じ正義側だが、あいつもあいつでどうかしている。揉め事を聞いたのは仲間たちから聞いて、俺と麻紀についてだろうか。麻紀がもしまともで、俺の現状を理解してくれるのならそれこそ…

 

 

「そんなことできれば、苦悩なんてしてないさ…」

 

 

正輝は殺者の楽園のように快楽で殺す人じゃないよね?

 

 

その答えは嘘なのか本当なのか自分の中で矛盾した。正義側は下衆なことをしていない転生者であり、それでも俺はこうして正義側に転生された。シンフォギアの世界でもクリスを守るためといってもやっていることはあいつらと変わりない。

 

 

 

 

俺はあんな奴らと一緒じゃない。

 

 

その一言しか言えれない。

転生された先が監禁場所で、心が壊れたんだろう。

俺には身体を癒す力は持っているが、彼女らの心を癒す力はない。俺があの時のシンフォギアのように暴走して、嫌われるのなら、狂った俺ではなく通常の俺を彼女らに信じて欲しい。

こうして、1日を終えた。

ーーーーーーーー

 

次の日、麻紀と俺のほとんどのメンバーが集合した。麻紀はとあるのメンバー4人と、リアス達3人であり、俺はシンフォギア4人、fate2人、まどか☆マギカの5人。その他にもなのは達も一緒に来た喉。なのは達とフェイト達も来るってことは俺がなのは達の目の前で下衆なことをさせないためか?そして、決闘場は森の中。

 

リアス達も非道なことは考えておらず、何も仕掛けてこない。決闘による内部の監視役は麻紀の方は黒子、俺達の方は暁美ほむらがやってくれる。アーチャー、凛、木場、子猫は監視役を置いて、一対一の決闘に邪魔立てが入らないように外部からの敵襲を監視する。

 

ルールを説明するのは麻紀の側にいた転生者がやってくれた。

 

「これからルールを説明する。正輝と麻紀の一騎打ちを行う。正輝の方は勝利した場合は麻紀、僕を含み上条達四人は正輝達に手出ししないことを約束する。逆に僕らが勝利した場合は奪われた金の1.5倍を要求する。なお、この条件は俺達がなのは達やフェイト達に手出ししないことを約束された一騎打ちのため。

僕らが仮に約束破りを行った場合、一騎打ちは無効となり戦闘なしで僕らの敗北となる。

 

ただし、正輝チームが裏切った場合もまた一騎打ちは無効となるが1.5倍だけではなくそれから追加させて申し訳ないが、更に5倍にして返させてもらう」

 

 

こいつらは資金目的のようだな。確かに、上条と麻紀による不幸もあるし、俺が裏切った場合の保険か。

転生者がなのは達にある紙を渡す。あくまで、純粋な勝負としてなので特殊なテレビを持って行き、グロいものなら見せないように画面を黒くするようにしてある。

 

なのは達の方は

「えーと…貰った紙を見て正輝が奪ったのは150000円ってことは…」

「負けた場合は225000円で…裏切った場合その時点で1125000円」

「1125000円…ってふぇぇぇ⁉︎」

「凄い額だね…それと正輝。こんな大金払えるの?」

 

 

そだね。確かに宝くじのような額だからな。そりゃ普通の人から見たら目が飛び出すわ。

 

 

「フェイト、それは俺があいつらを裏切った場合だからな。まぁ安心しろ。そんなことは絶対にしないから」

「あ、うん。そうだね」

「正輝!頑張れー」

「おう!」

 

フェイトだけではなくアリシアとアルフも来ており、フェイトの隣になのはがいるけれど、それでも念のためにと思いアルフとアリシアが来たのだ。

 

 

「正輝、話があるんだがいいか」

「別の場所で話そう。ここだと気まずい」

そして、二人で話せる場所にさせるために一旦距離をとった。上条の方は俺に話をしてきたが

「リアス達はいくら正当でもお前達のことを許すつもりはないそうだ。」

そして、もう一つ。

立花に対する対応が酷いのかと質問されたのだ。

当然立花が考えなしできたからマズイと思った。このまま何も考えずにボロボロと話せば、自分だけでなく仲間にも迷惑をかけることになる。

「お前…!」

「あのまま放っとかせて何かあいつにメリットとかあったのか?」

「つっ…」

メリットなんてない。自分だけなら自業自得として終わるが自分だけではなく他の仲間まで巻き込むことになり迷惑なだけだ。

 

 

そして、戦闘場所に集合し一騎打ちが開始された。

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

上条達からそんな提供が送られること自体嘘かと思っていたけれど、本当に正正堂堂勝負を仕掛けてきた。

 

 

 

『それでは…始め‼︎‼︎』

 

 

 

開始のゴングが鳴って麻紀は幻想殺し・武器化を用意して、俺もまた魔剣創造(ソード・バース)を使用した。

 

 

 

開始の瞬間は同じ考えだ。

はじめは決着をつけるために

 

 

 

「マグナムか」

「そっちこそまさか木場の神器を使うなんて…即座に撃破させるつもりだったんだけどね…まさかお互いそんな考えするなんてね」

 

 

開始直後に瞬殺という方法で潰すつもりだった。これは下衆ではない。

理由としては麻紀がマグナムで即撃つことができるのは上条達も想定内のはず。倒された相手に言う言葉は用意していない奴が悪い。

 

 

森の中で一旦距離をとることにした。そして、麻紀は逃げて閃光弾を使った。

 

「一騎打ち…まぁ確かにそうするよな」

 

銃使いが接近戦を得意とする俺に勝てるわけがない。前回、挑もうとして俺がシャドーを使ったら背後ガラ空きなのでブスリと刺したら終わったからな。幻想殺し・武器化を持っていたとしても銃と盾を用意して神器を防衛しだとしても。前回幻術を使われて幻術殺しの特性を活用できずに敗れた。

 

 

背後からの不意打ちと幻術を使われないために、

 

 

辺りを見渡してどこにいるのかを回っていたが

 

 

 

来たのはきたけど…結構な大掛かりな準備をしてきて

 

 

 

「おいおい、お前も十分下衆じゃね?」

「下衆じゃない!戦術だ‼︎」

「そんな戦術があってたまるか⁉︎」

 

 

 

 

あいつは幻想殺し化させた戦車を用意しやがった。こっちから丸見えだが、幻術を防ぐためだろうか。主砲はあいつが操作しているのは分かるが、それ以外の砲台はオートで狙って撃ってくる。これ魔術師相手にしたら魔術師涙目じゃね?

 

戦車だと内部に幻影が入れないようにするためか?動力源であるエンジンの方はどうやらないそうだ。つまり、動力源自体が麻紀ってわけかよ。

 

 

投影による魔術攻撃じゃ意味はない。普通の物理がいいんだが、

 

さて…戦車といってもどこで息が吸えるのかな〜

「ゲホッゲホッ⁉︎なんだこれ、喉と目がァァァァァァ‼︎」

 

投影合成

激辛唐辛子と、玉ねぎ

 

 

あ、俺ついでに投影合成使ってゴーグルとガスマスク付けているので問題ありません。

 

「何するんだ!下衆な行為は‼︎」

「うるせぇぇ!戦車に引きこもるお前が悪いんだろうが‼︎」

「君だって幻術使うだろ‼︎」

一番効果的に決まってるだろ!大体お前付けてなかったんだし、普通に息していたから、想定していないお前が悪いだろ⁉︎

 

「これが駄目だったら…!」

 

 

今度は幻想殺しの武器化…ではないけれどコンパクトレンズをつけて今度は幻術&さっき使っていた合成煙の防止か。ってことは、こいつの前で小細工はできないってことか。戦車っていう大掛かりなことを使ってきて驚いたけど、

 

 

 

「ここからが本番だ…幻想殺し・分身体(イマジンブレイカー・インビジブル)⁉︎」

「ガラス状の麻紀⁉︎ってそれも動けるのかよ‼︎」

今度は2対1との対決に持ち込まれてきた。まさかそんなことまで出来るなんて思ってなかったのだが、

 

「お前一騎打ちって言ってなかったのかよ⁉︎」

「仲間を連れてならルール違反だけど自分が生み出した分身なら話は別だ」

 

分身体の方は時間が経つうちに増えていっている、能力貸借(スキルレンタル)って言ってたが仲間たちの能力を使えるのか。けど、本体しか使えない。

 

「消し飛べ!」

リアスの滅殺の魔法と朱乃の雷撃も使えるし、分身体は増えてくるし、

このまま延期戦に回ればあいつが有利になるだけだ。

 

「つっ…」

「追い詰めてやる!」

 

 

流石に出し惜しみする場合じゃない。このままだと俺がガチで本気になれば多少勝つことはできるが、俺の本気は余りにも残虐非道だ、なのはやフェイト達にも見せたくないし、上条達との協力は期待できない。

 

「舐めんな…王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)!」

ほむらと一緒に行ってた時に大量に持ち帰った本物の銃と刀と剣。貯蓄された神器ではなく普通の武器として。王の財宝内によって狙い撃つ、軌道を変更する。

 

「総員…撃てぇぇぇ‼︎」

「一斉…掃射ァァァァ‼︎」

 

麻紀の数々の分身体と俺が集めていた武器が破壊されてゆく。総攻撃は竜巻を作り、巻き上げられて

 

「お前の負けだ正輝‼︎」

 

麻紀が最後の手段として一発目で超電磁砲を撃ち、俺はそれをかわすが、幻想殺し・武器化を使ったが

 

 

それは俺のシャドー。また嵌められたなと麻紀の背後を取って倒すが、

 

 

 

 

こいつも俺と同じように色をつけた結晶体。

「っち⁉︎」

「お前のやることは大体分かっている!終わりだ!」

こいつ学習したな…俺のシャドーに本物に近いようにさせる色ずけを同じようにしやがった。その背後に麻紀が銃口を俺の背後に当てて引き金を引いたが、

 

 

「いいや、お前の負けだ。」

「どうなって…いる。そんな…一体なんで」

 

戦車で抜け出した隙を狙ってシャドーを使用し、足にしびれ薬を塗り、数分後に一定時間動けないようにさせた。命を及ぼすものではないが、無理に動こうとしても石造みたいに硬く、だから引き金を引けない。こうして、一騎打ちによる決着がついた。黒子やほむらは戦闘結果を報告し、麻紀が敗北したのを宣言した。

 

これでも諦めないのかと戦闘の用意はしていたが、麻紀が麻痺状態から復活して。その様子は、怒っている顔をしておらず、俺に敵意を向けてはいないようだ。

 

「正輝…君が下衆であることは訂正するよ…僕の方が一番理不尽だった」

「…麻紀」

上条達の方も下衆ではなかった、理由としては戦闘自体大真面目でやってくれたからだ。麻紀もあらゆる方法で正輝を倒そうとしたが、オーバーキルというわけでもなく。

戦闘といってもなのは達にとって見て呆然としてショックを受けるような光景もなかった。

「僕が君の行為に対して側から見た結果が、仲間だけではなく他の人にまで敵意を向けられるのは本心じゃない。君のことについては何も言えないな…」

俺が純粋に挑んだことについて反論できずに、がっくりしていた麻紀は何も言えずにそのまま帰って行った。

 

「正輝、大丈夫?」

「あぁ大丈夫。」

 

フェイト達となのは達は俺たちとの戦闘を見ていたけれど、残虐というわけではなかった。麻紀も敗れたことを認めずそのまま裏切り行為も考えていたが、

 

 

戦闘からして残虐非道というより麻紀も俺も人殺しであることには変わりないのだ。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

「立花、お前のおかげで上条達と協力できる。まぁリアス達の方は諦めてくれとしか言えないが、さらに良くて麻紀も協力するかもしれない。朗報だ」

「そうですか!良かったぁ〜」

立花と上条達から提供された一騎打ちは成功した。麻紀との連絡は付いていないが約束通り上条達は試練編の協力をしてくれるそうだ。

 

もうあれから2日がたった。約束通り麻紀の襲撃もなく。上条から立花の連絡によると、麻紀はあの転生者がずっと付き添ってから暴走したり迷惑のかけることはしていないそうだ。レイナーレとミッテルトは買い物に行ってくれるそうだ。なので、俺は上条達を含み敵を探してどう襲撃するか考えている最中。

 

突如、なのはから昼頃にメールで連絡が来た。正輝に紹介したい人がいるから来て欲しいとのこと。

 

俺は嫌な予感がした。俺の知り合いといっても姉と先輩ぐらいしか知らない。

 

 

 

「あの、正輝さん?」

「…なんでもない」

そんな筈はないと心で焦っていた。

試練編で俺の過去について接触しているのなら、それを

 

 

 

 

フェイト達やなのは達、仲間達に知られたら俺は偏見な目で見られてしまう。彼女らのような転生者であって欲しいと心の底から願っていた。

なのはの自宅に到着して、なのはが元気よく出てきてくれた。

 

「この人です!」

 

なのはの知っている人が俺のことを知っているわけがない…ただの転生者であって欲しい。

そんな思いでならなかったが、

 

「よう?マスター?」

「な、んで」

 

なのはの家族とそれ以外の1人の男性が幸せに話している。その男はかつて生前に虐げた奴らを虐殺していた頃に禁断の書を持った時に俺の召使だった。俺はその男を見た一瞬、鳥肌が立ち、汗が吹き出し、顔が真っ青になった。

 

「随分とのほほんとやってるじゃないか?」

召使いの名は反逆者(トレイター)。俺の心を狂わせた悪魔。

俺の過去の頃の人物であり、この時最悪な予感が起こってしまった。

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編67話反逆者とオリジナル

私、偽物の名前だと判定された佐海こと蒼美です。転生された先が何故か監禁所にされ、目の前にいる大勢の人が私達を襲ってきて、その瞬間に大量の血が飛び散って記憶をなくし、さっきのことを思い出せたけれど、生前のことは私達二人はまだ思い出せない。

「彼ってどんな人だった?」

「変わった人かな…転生者だったけど最初にあったあの殺者の楽園ってわけじゃなかったし」

最初に出会った彼は虚ろな目でも分かるような表情をしていた。この光景に彼は驚いている。その時の私はなんで彼は

 

 

「そういえば、正輝の生前ってなんだろうね。聞いてみたいかな〜」

「…」

 

私は今、フェイトの部屋にいる。フェイトが正輝が帰ってきた後に話したいことがあるって言ってたけど、なんなんだろうか。アリシアはプレシアの作ったパンケーキを食べて、フェイトは今はお腹を空いていないって言ってたから食べてない。

 

 

「過去…」

 

フェイトの表情が暗かった。何かあったのかと思い聞いたけど、なんでもないって言ってるし。仲間の方はのんびり船で過ごしてるけど、正輝は一人で大丈夫かなと思っていた。

「そういえば、正輝のことについて何も聞かされてないよね?」

「そういえば、そうだったね?」

私達2人が食事していた頃に食器を片付けていた時、

 

「正輝…なにが」

 

プレシアさんが正輝さんと何か連絡していて、母親の顔が険しかった。何があったんだろう。プレシアさんは今集まっている人数(私達を含めて)を入れて重要な話があるって集められた。

 

「この場所に時空管理局が襲ってくるわ」

「えっ⁉︎でも、私の方から民間協力者としてって…」

 

 

時空管理局?どういうことなの?

時空管理局が正輝を襲う理由がわからない。だって、正輝は何も悪いことなんてしていないし、

 

 

 

 

プレシアさんはアリシアを守るから、フェイトとアルフの二人はセイバー達と合流するように。後からアーチャーと凛さんはここに来るけれど、外が何やら騒がしかった。外を見ると、翼さんと奏さん、ほむらさんとマミさんが家を守るために迎撃の用意をしていた。プレシアさんもデバイスの用意をし、ここは危険だと感じた私たちは。

 

「い、行こう!」

 

すぐさまこの家から立ち去った。この場所にいるのは危険だし、巻き込まれて迷惑になるって思ったから。だから、

 

「船に帰りたいよ…」

「でも、私達は正式に正輝の仲間ってわけじゃない。」

 

正輝がどこに行ったか分からない。それにこの街についてはよく分からないし、手当たり次第に

 

「正輝を探す!私は公園側の方に、そっちは」

「私の方は街に向かうよ!」

 

 

それぞれに分かれて移動することにした。移動していくうちに誰も人1人いない。これが結界っていうの⁉︎

「動くな!」

やばい⁉︎気づかれた‼︎拳銃を持っているのが分かる。このままだと殺される。彼の指示に従うしかない。

「顔を見せろ」

指示通りに、後ろにいた拳銃持ちの男の人に、私の顔を見せたら

 

「あ、貴方は麻紀の隣にいたもう一人の転生者?」

「なんで知っているんだ⁉︎」

「正輝から、聞いていました」

拳銃をすぐさましまい、私の手を握った。彼の右手には何故か麻紀の持っていた携帯を所持していたけど。

「僕は…麻紀の代わりとして、君達に謝らなければならない」

「な、何が起きているんですか?」

「麻紀とリアスと朱乃が正輝によって襲撃されたって携帯に記されてあったんだ。けれど、本当に正輝なのか上条達が疑問に思って調べようとしたけど、兵藤一誠達はそれを聞いてしまったために木場と子猫、一誠とアーシアが勝手な行動をとって正輝達に襲撃したんだ。上条達の方は彼らを止めるために船から出ていったけど、僕の方も今その四人を探しているんだ」

「じゃあ麻紀の身勝手な行動ってわけじゃないんですね。でもなんで…」

正輝が私たちのことを騙したの?でも正輝は確かリアス達や麻紀に不意打ちなんてことしてなかったし、そもそも船やフェイトの家にいたままだから、外には出ていなかったはずです。

 

「上条がいち早く気づきました。話し合いの最中になのはとユーノ以外にも、もう一人ジュエルシード事件において協力してくれた人物が話し合ったのを。上条とインデックスさんに立花さんの方は元々いたんだろうなと思っていたのですが、

 

 

ジュエルシード事件は少なくとも力を持っていないと、一般市民が絡むようなことじゃない…何でこんなことに気づかなかったんだ」

「それ…じゃあ⁉︎」

「あの四人を説得させないと、大変なことになる‼︎」

 

*****

 

 

 

あれは悲劇の物語のような人生だった。思い出したくもない。小さい頃も虐殺を止めなかった頃も、世界は狭いって思ってた。こいつが俺を狂気の殺人者にさせ、人格を狂わせた始まりの人物。そして、俺が知っている人物がここに存在している。

 

「よう?5年以来だな?」

「…」

俺は気を緩まなかった。なのは達は誰も気づいていない。こいつが敵である都というのも、それ以前になぜ親しくなっているのかよく分からない。なのはがこいつの正体を知らない。知っているのは俺だけだ。

 

(なのは達に何をした…!)

ここで直接話そうとするのは不味い。一応、念話の方はなのはとユーノに気づかれないようにされている。なんでユーノのやつはこいつがなのはの家族ではないって突っ込まない。

 

 

どうなってやがる⁉︎

 

(あ?なのは達に何かしたかって?この家族の記憶を変えただけだけど何か)

「それにしても、君と彼の姿はよく似てるな?」

 

 

どうして見つからないかはっきり分かった。こいつはなのはの家にかくまっていた。姉と貿易をされているために、余計なことはされていないのかと思ってはいたが、こんなことになるなんて予想はしていなかった。俺は本当に綿密だったか?その日だけ綿密に確認した後に、こいつは

 

高町恭弥は反逆者の事を本当に仲の良い人物だと思っている。こいつが俺の姿と似ているのはこいつの姿は

 

 

現に規則として反逆者はマスターと真逆の色であり、同じ顔と姿じゃなきゃならないんだよ。俺はオリジナルで、こいつは反逆者であり、俺と姿の似た偽者の俺なんだよ。

 

 

(まぁそうなったのはお前がここに来て、散策した数日後なんだけどな?)

 

やられた。基地とか、他の場所に隠れ潜んでいると思っていたのに。

俺より上手だった。ということは、立花が言っていた一騎打ちについても知らされているはず。

 

 

「お兄ちゃん。正輝さんが急に固まってどうしちゃったの?」

なのはには一人しか兄はいない。平然と語っているのは記憶改竄の証拠だろう。

「いや、突然の再開で驚きを隠せなかったんだろうね。桃子さん。少し家を出て話をさせて欲しいのですがよろしいですか?」

「ええ。いいわよ」

なのはの家の外に出た。家の中で戦闘なんて無謀にもほどがある。言い分はいい。なぜこいつがいるのかという疑問はあるけれど、それは後でいくらでも調べれる、

 

 

 

 

結界を張って…こいつをなのはのいないこの場で斬り殺す。

 

けど、

「おっかない顔すんなよ。表に出て離れた瞬間に斬り殺すとか相変わらず容赦のない奴だなぁ?」

「…なんでお前がいるんだ」

 

そう簡単にはいかないのはわかってはいたが、信じられないことに、こいつは俺と同様に投影魔術を使うことができた。

 

 

「なんで…俺以外の転生者は」

「あぁそうだ?お前以外の転生者は使えないんだよなぁ。でもあ・く・まで、試練編の敵として用意された人物としてだから、転生者ではない」

 

確かにルール上は違反していないし、転生者以外なら他の奴が使ってもいいってことにされている。こいつがいつ、どこで、どうやってここまで来たかは知らないが、ただ一つわかることがある。

システムによって召喚された試練編による敵であり、なのはを変えたのはこいつであるということは口にしなくても分かった。

なら、

「今ここで消す…」

 

俺がこいつの力を一番よく知っている。元々こいつは俺の召使いであり、生前にこいつとの一対一で戦闘を行った。

 

 

 

こいつの能力において、反逆者に勝る人物はまず第一に俺。第二に協力する人として仲間の衛宮士郎と、協力できるようになった上条当麻しかいない。

 

能力は『逆転』

 

攻撃を相手に返す力。しかし、その力はただ単に返すだけではない。

例で言うなら一方通行(アクセラレーター)はベクトル変化。

しかしこいつの場合は。

人物A.B.Cとして、Aが反逆者を殴る場合、Aが殴られる。

 

これはただそのまま返しただけ。

バリア、ベクトル変化でも可能だが。しかし、こいつはこういうこともできる。

 

Aが反逆者を殴る場合、Aまたは別の対象として殴られる。

 

 

仲間が反逆者を斬ったのに仲間が斬られたり、別の仲間が斬られたり。

その力に対象外なのはマスターである俺と、主人公という存在には反応しない。だから、3人しかこいつを倒す術はない。

 

 

「お前、今ここで俺を討伐している場合か?そもそも記憶改竄ってなのは達だけにやったって本気で思ってんのか?」

「…なに?」

 

着信音が鳴って携帯を確認し、信じられないメールの内容が書かれていた。

 

ーーーーーーーー

 

○フェイトの家に時空管理局が攻められています。

 

○兵藤一誠、アーシアの二人がレイナーレ達の元に向かっています。

 

○別の方向から木場、子猫がレイナーレ達に向かっています。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

「…は?」

さっぱりわからない状況だった、二日前まではお互い協力しようって形になったのに、上条達が襲っていないのはわかる。なのになんで

 

この時に一誠達がレイナーレを襲いに、フェイト達が時空管理局に襲われたり、

 

その場で、理解できなかった。協力するはずだったのにどうしてこうなった。

 

 

 

時空管理局、あんた達何考えてんだ?敵対したらどうなるかことぐらいわかるだろうが。

リアス達も何考えてやがる。

リーダーである麻紀がそんな勝手なこと許すわけがないだろ。それだけじゃない…上条達だって止めるに決まっているのに

 

 

 

この状況を作り出したのは

 

「過去の時より少しは俺を楽しませろよ?

 

そして守れるものならやってみろよ‼英雄殺しぃぃぃ‼」

「てめぇぇぇぇぇえ‼」

 

こいつしかいない。

いや、台詞からしてこいつがやったに違いない。どんな方法かは知らないが…

 

 

反逆者をここで潰したとしても、こいつを殺すにしても時間がかかり過ぎてレイナーレ達が一誠に殺される⁉︎3つの事をどうにかするしかない!

 

「頑張れよ〜?」

 

 

この場から立ち去って、特別性の結界を張ってまずなのはに気づかれないようにさせて…

 

 

(翼、奏‼︎今すぐフェイトの家を守れ‼︎)

(なっ!どういう…)

(話している時間はない‼︎大至急にだ‼︎)

 

 

時空管理局方は非殺傷設定にさせてくれるだろうが、一時的に防衛して、時間をかければ問題ない。

立花の方は人同士の戦闘は絶対にあり得ない。やるとしても『話し合おうよ!話し合えば分かり合えるよ!』というのは既に見え見えなので、力にはなれない。

 

問題は兵藤一誠達の方だ。何をトチ狂ってやがる⁉︎一騎打ちを正式に終えてその直後に襲撃とか気でも狂ってるのか‼︎

(アーチャー、セイバー達は木場と子猫の迎撃を頼む‼︎)

(ちょっと待ちなさい⁉︎話の脈絡が分からな…)

(ひとまとめで言うぞ!試練編の敵が仕掛けてきやがった‼︎)

(なんだって⁉︎でもなんで麻紀の仲間が)

それが一番重要な問題。どうして俺たちが恨まらなければならない、そんなことをした覚えはない。

(俺が知るか‼︎ついさっき連絡が来たんだ‼︎)

 

本当についさっきのことだ。

けれど、おかしな点がもう一つある、3つ襲うといっても余りにも都合が良すぎないか?

 

今は一騎打ちの二日後…

 

もし俺の予想が当たれば。

「なぁ立花。お前一騎打ちっていう提案は集団で考えたんだな…」

「どうして、私を出してもらえないんですか⁉︎私だって力になれま「ならお前は人同士で真面に戦闘ができるのか?」それは…」

立花に連絡した。上条の方から連絡がつかないし、立花から聞いた方が早い。一番知りたいのは、

「俺の目的はそういうことじゃない、一騎打ちを提供した本当の提供者は誰だ!」

 

上条でもなく、立花でもなく、ユーノでもなく、そもそも相談に乗ったのならこんなテンポ良く襲撃が連続で起きるなんてできない。

 

「上条さんと私の二人で話したりして、話に加わっていたのが、なのはさんが私の支えって言っていた…康太っていうお兄さんでした」

 

康太…それって反逆者の偽名とまんまじゃねぇか‼︎ってことは

 

「…お前まさか、一騎打ち始める前に提供者がいたってのは知ってたっていうのか⁉︎」

「あ、はい。私…一騎打ち行う前に既に会ってました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピキッ

 

 

 

 

 

 

 

「こんの阿保がぁぁぁ‼︎どうしてそういう大事なことを先に言わなかった‼︎」

「だ、だってその時正輝さんピリピリしてましたし、提供する人について何も言ってなかったじゃないですか⁉︎」

あくまで、伝えられたのは上条当麻と立花響。確かに二人で行ったのは反逆者がネタバレする前に提供者が二人ってことは覚えているが。

 

 

なのはとユーノ以外に危険なジュエルシードに関与する人物がいる時点でおかしいって思うだろ⁉︎

「高町康太?ハハッ…高町家に存在していないに決まっているだろ‼︎」

「えっ…それじゃあ⁉︎」

「お前らまんまと騙されて、悪用されたんだよ‼︎‼︎『一騎打ち』っていう餌を使ってな‼︎」

 

 

俺の組織と麻紀の仲の紡ぎを逆利用されて、反逆者の奴は。俺達で協力し合う『一騎打ち』を利用しやがった‼︎

 

 

*****

 

念話からいきなり正輝からの話が来て急に敵襲があるから来てくれだなんて。それも、麻紀の味方が。

 

「麻紀が裏切る…そんなわけないよな」

「私も分からないわよ。急に正輝が麻紀の仲間が襲ってきたとか言ってたから」

 

本当ならそう願いたい。

一騎打ち以降はなのは達やフェイト達には麻紀の仲間は手を出すことはできないことを前提に一騎打ちが開始されたんだ。なのは達が狙われることはないが

 

 

ルール外として、リアスとその眷属達は

 

私達に襲撃してはいけないという規制はない。

 

 

「よくも、騙してくれたね」

「…なんのとこだ?」

「惚けるな‼︎不意打ちで、リアス部長と朱乃さんに麻紀を潰しておいてよくそんなことが言える‼︎‼︎」

「木場さん…落ち着いてください!」

 

正輝が三人に不意打ちだと?

あり得るわけがない。そもそも正輝は二日間の間は船とフェイトの家で過ごしていたままで一歩も動いていない。

 

けどセイバーは木場の攻撃をいとも簡単に凌いでくれる。

 

 

「貴様らは確か悪魔だったな。私の宝具は聖剣エクスカリバー。彼が下郎なことをしているのならば私は正輝を許さない。だが、一騎打ち以降彼が身勝手なことはしませんでした。

 

私と貴方ではいささか貴方の方が圧倒的に不利な状態だ。これ以上戦闘を続行するのなら私もやむなしに斬り殺せざる負えない」

セイバーの持っている宝具の聖剣エクスカリバーは元々聖剣のため悪魔にとって危険な武器といってもいい。エクスカリバーは魔力を光に変えるから真面に食らえばただじゃ済まない。しかし、彼は

「エクスカリバー…こんな場所にまさか出会うなんてね」

「木場…さん⁉︎」

 

彼の肩が震えている?それどころか感情的になって襲ってきた⁉︎

 

「貴様ァァァァァァ‼︎」

「なっ⁉︎」

「私に任せろセイバー」

彼がもう片方の手で出現させた魔剣をアーチャーが防いでくれた。あいつの力は正輝だけじゃなく俺とアーチャーと同じようなことができるのか⁉︎

「まさか、同じ神器を持っているなんてね」

「いや、私の使っていたのは神器ではない。凛と衛宮とセイバー。ここは私に任せてほしいのだが」

 

 

*****

 

 

さてどうしたものか。

正輝が突然襲撃されたから出てこいなど、この報酬は高いぞ?

「そこを退いてくれないかな。さもないと君も斬り殺さなくちゃいけない。

 

 

あの女の持っていたエクスカリバー…いや、全てのエクスカリバーはこの僕が叩き折る‼︎」

 

標的はセイバーか。ここで奴を私達で、倒せば麻紀の仲間に反感を買うことになる。しかし、奴らとの戦闘で気絶させるためにしても手加減すれば時間がかかりすぎる。

 

 

「ならば三人は急いで正輝達の方に(待ってください!)…さやかか」

 

さやかの方は正輝とセイバーに鍛えられている。それに彼女のいた世界の殺者の楽園の雨宮というリーダーを苦戦させたのは彼女だ。

 

(ここは、私達に任せてくれませんか?)

(ついでに私の方もさやかとのコンビネーションやりたかったわけだし〜)

(…分かった。無理はするなよ)

確かにさやかなら奴の相手をさせても苦戦することはない。杏子もまた幻術を駆使して

 

さやかの為にどうにかしてくれるだろう。

「誰ですか?」

「私は、正義の味方であり、(通りすがりの)魔法少女よ(だ)‼︎」

 

 

 

 

*****

雪音クリスだ。

正輝の方は麻紀の仲違いの件が終えてやっと落ち着いて試練編に挑めると思ったら…敵は立花と上条の提供を逆手にとってきやがった。それも、正輝の方に駆けつけた時には

 

「手遅れだ…」

 

正輝が駆けつけた時には、麻紀の仲間の兵藤一誠っていう男が血を出して倒れていた。その後に一誠が透明になって消えていった。

 

「兵藤一誠は一度殺されたが、殺した敵を倒せばあいつは息を吹き返す」

 

一誠がレイナーレ達を襲うつもりだったのに移動している途中で、恐らく試練編の敵の誰かにやられたんだろう。

 

「ま、正輝。」

 

殺したとしても殺した本人を殺せば。息を吹き返す。でも、ルール上には

 

 

正義側が他の正義側の仲間を殺した場合は携帯により蘇生するか否かを決めることができる。

 

でも正義側ではなく、他の連中が殺したってならその他の連中の中から殺さないといけない。

 

それだけじゃない、殺した正義側が蘇生を拒んだら生き返らせるか否かで争いの火種になる。

本当に、なんつールールだよ‼︎

 

 

「何も言うな。俺たちは敵のかかった網という罠にまんまとはまってしまったんだよ。なに、一誠の方は倒した相手を倒せばまた復活する。仇はとるさ」

でも、私の心は不安でならなかった。レイナーレとミッテルトは無傷だったし、今は兵藤一誠が倒されたってのを悔やんでいるわけにはいかない。襲撃された以上、どうにか状況を落ち着かせないといけない。

 

 

でも正輝、もしかしてお前…頼む。

私の考えがどうか外れて欲しい。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編68話四苦八苦

内容の方を修正しました。


私は魔法を使って剣を大量に、あっちは神器を使って魔剣を。武器で勝てないのはわかっている。多分、魔法で作った多量のサーベルでどうにかできるものではない。

相手は大量に作れる魔剣だ。だとすれば、正輝から教えてもらった剣術でどうにかするしかない。杏子のほうは白い子と戦ってるけど、あっちは幻術で時間稼ぎをしてる。逃げ回って正輝達に行かないようにさせているんだ。私の方は殺気満々の男で人間じゃなくて悪魔。

 

 

「あんた…一体いくつの魔剣を作れんの?」

「創造した魔剣をいくらでも作り出す」

 

襲って攻撃してくる。睨んでくるけど顔が恐ろしいぐらい怖い。側から見て美男子そうだけど気が引けるし、セイバーさんの知り合いなのか、それとも何かしらの執念でもあるのかよく分からないけど。

 

「悪いけど…負けるつもりはないよ。汚い手段をとらせてもらうからね」

「悪魔のナイトって情報からしたけど、騎士道とかそういうのなしね…だったら私もそうさせてもらう」

 

水分身、私一人でどうにかできるのはできるんだけどあいつの創り出す魔剣が一種じゃないからね。だから、あいつがどう出てくるか水分身で様子見する、私と同じ技量を持たせて。

 

 

「毒を以て毒を制する…ってね?」

「量に対抗するならそっちも量…悪くない考えだよ」

 

私の時雨蒼燕流が勝つか、この男の神器が勝つか。これは正当な、純粋な勝負なんかじゃない。

 

正々堂々なんてことを考えたら…負ける。

 

*****

 

 

私らと同じくらいのちっちゃい女と戦闘をしてる。出来るだけ加減してやろうと思ってたが。

 

 

 

「なんつー馬鹿力だよ⁉︎」

 

動きも素早いし、先読みして攻撃してくる。何より厄介なのが…立花と同じように馬鹿力持ってやがる。こいつ子供か⁉︎いや…さやかと戦ってるあの男と同じ格好だから制服みたいなのを着てるし。

 

「なにか失礼のことを考えてました」

 

しかも、大岩とかそばにある公園で見かける椅子とか投げてくるし…物理で攻撃してくること多いなおい⁉︎だが、

 

 

「当たらなかったらどうということはねぇ!」

 

槍をわざと受けて、私の武器を掴んで逃げれないように避けて掴んできた。

 

 

「えい」

 

武器自体魔法で出来てるから、簡単には避けれるが何しでかすか分からない。本当に物理攻撃だし、遠距離も物とか投げつけたりするくらいか。

 

「負けるつもりはありません。絶対に当てます…」

 

普通の近距離による接近戦なら五分五分…できれば幻術に惑わされないような耐性じゃないことを祈るしかねぇな!

 

「ロッソ・ファンタズマ!」

*****

 

立花の方に翼と奏を助けるために援護させるようにさせた。でないと二人が防ぎきれるというわけではない。

 

「立花、お前はプレシアのマンションに襲ってくる時空管理局の猛攻を防げ」

ほむらとマミも守っているしなんとか俺らが手こずっている時間の間にプレシアとアリシアを守ってはくれているが。

『…一つ聞いてもいいですか?』

「なんだ?」

 

立花は戸惑った声をしている。まぁ、人と戦闘なんてあまりやりたくないもんな。

 

『人同士で戦っているんですよね…』

「あのな…不安なのは無理はないけど命を取れなんてことは言ってないがな」

だいたい仲間にそんな命令した事ないし、特に人と憎しみ合いながらの殺し合いなんざシンフォギアの奏者達には合わなすぎるだろ。

「ならお前は…本気でお前のことを殺そうとする奴と戦闘の間にまともに話し合えれるのか?」

『私は!クリスちゃんの時でも通じ合うことができた‼︎人と戦うのは』

そう、こいつの場合は対人戦はできればしたくはない。だからと言ってシンフォギアを纏う敵もこれから出てくるかもしれない。殺すという手段は絶対…いや確実に悪影響になる。

「でもそれは人間であっての話だろ?殺者の楽園と俺以外の転生者に接触した場合は、話し合いじゃ通じないぞ?」

『…』

そう、こいつと翼にはトラウマがある。目の前で人が死んでしまったという事実は変えることはできないしその人をどうやって謝罪するとかなんて死んでしまった以上は謝れない。逆に人を殺す立場に晒されてしまったらそれは、人としての感覚を直ぐになくせと言っているようなものだ。

 

「あぁ、クリスは確かに前は敵だっし、仲間にもなった。そして、殺者の楽園と転生者がどんな存在なのか理解しているならそれでいい。分かりきっているだろうし、前にも言ったはず。お前には向いていない。そこはお前は関与しなくていい。

 

 

けど今回は別だ。

相手は時空管理局であり、おそらく目的はプレシア達を狙っているからその目的のためなら話は聞かないし逮捕してくるだろう。話を聞かせようにもこっちが有利にならないといけない。アリシアとプレシアを守ることにせんねんしろ。アリシアは戦えない。今時空管理局に10人以上に囲まれている。お前のやるべきことは…少なくとも仲間が殺さないようにして、全力で仲間を守る。ノイズとかの怪物なら思いっきり倒せばいい。無視して攻撃してくる敵が人なら攻撃するにしても気絶程度で済ませる。それぐらいはできるだろ?」

『は、はい!それなら、命を奪わないですみます!分かりました!やってみます‼︎』

立花は元気よく俺に言ってくれた。

怒ったことについてガッカリしているがやっぱり役に立たないとか、邪魔なだけだとか言うのは本人にとって辛い。堕天使達の方は傷もなく、無事なまま俺について行っている。そう、俺のおかげで…堕天使を復活させるため…これは仲間を助けるためだ。

仮にバレたとしても俺のやったことにおかしいなんて言わないだろう。

『あ、あの。でも正輝さんの方は…』

「あぁ、立花。気にすんな。とっくに俺の方は殺し合いの方に慣れてしまってるから…」

他の奴らに何て言われても俺は構わない。

俺の邪魔をするなら叩きのめす。

汚れ仕事は…慣れている。

とっくに穢れてんだよ。

心も目的も、戦術も。

*****

 

私とアルフは家から逃げている。アリシアとママは時空管理局から守って、正輝の仲間も守ってくれている。私はママの言葉を聞いてアルフと一緒に家から出た。家から出て、30分くらい時間がかかったけど大丈夫かな?

 

 

そう思ってたら正輝から突然、念話から連絡が来た。

『おい。フェイト?』

「正輝。どうなってるの?」

 

やっと正輝の方から連絡が来たのは良かった。でも、正輝本人も詳しく説明している状況じゃないから今忙しい。仲間が総員でバラバラに戦闘を開始しているって。

 

『とにかくフェイトはセイバー達と合流したらすぐに家に戻って欲しい…いいな?』

「うん。分かった」

 

念話を終えた後…その直後に正輝が来た。

「おい!二人とも大丈夫か?」

 

途端に正輝が私達の方に来てくれた。心配してくれたけれどアルフの方は正輝が来てくれたことに何にも疑ってない。きっと正輝なんだろうと思ってた。でも、

 

「でも、念話何てことしなくても良かったのに」

「あぁ…念話した後に近くにいたからこの機に多少は話せれると思ってな」

「それならそうと早く気付けば良かったのに〜!」

 

でもなんで…念話何てことをするのかな?近い場所なのに電話する必要なんて意味ないのに。私は不審に思いながら助けに行った堕天使のことを訪ねたけど

 

「ひとまず助けに行って無事だったよ」

「堕天使の二人はいますか?」

「それは…途中で仲間を助けに行くって言ったんだ」

 

その言葉を聞いて、あることに確信を持って、私はバルディッシュを正輝に向けた。

 

「貴方は…何者ですか」

「フェイト。なんの冗談だ?俺は正真正銘岩谷正輝だぞ?アルフの嗅覚が証拠じゃないのか?」

アルフの方は私の行動に困ってるけど、迷いはない。そして、念話してくれた正輝と目の前にいる正輝の話が全く矛盾している。

 

「フェイト!匂いは確かに…」

「私も…アルフの反応を見て正輝かと思ってたけど…貴方は正輝なんかじゃない。」

この人は正輝の偽者だって。

そう断言できる。

「…いつ気づいた」

「さっき私の方から念話が来て、その内容は助けた堕天使と一緒に行動するって言っていました」

 

正輝からの念話はとにかく忙しい。買い物に行っていた2人が襲われていたのを助けてひとまず二人と一緒に行動するから仲間の方も助けに行こうと思っていても、別の方向から時空管理局以外の敵が襲ってきている。だから…ひとまずセイバー達と合流して、正輝達の方は忙しくなるからしばらく連絡が取れないって。

 

 

「偽者⁉︎」

「チッ…俺も詰めが甘かったな。時間を合わせなかったな…トレイターの奴」

 

本性を現して、正輝から別人になっている。髪が長くなって身長も伸びている…でも正輝と同じ匂いをしていたってアルフは言ってたけど…この人何者なの?

 

「ハァァァ!」

 

セイバーさんと衛宮くんが駆けつけてくれて、アルフも戦闘体制になってる。セイバーさんの攻撃は鋭かったけれど、それを黒い剣を手から作り出して見事に防いでる。

 

「4対1…流石に無理があるか?引かせてもらうよ?」

「待て!」

 

彼がなんで正輝の匂いをしているのか、何者なのかはわからないけれどそれを気にするのはまた後からにしよう。今はアリシアとママが時空管理局に狙われて危ない。

「大丈夫か!」

「うん!ママとアリシアが‼︎」

「急ぎましょう‼︎」

 

 

 

*****

さやかと杏子に一応任せてはいるが…私達の四人がフェイトの方に向かっていた。正輝の方も堕天使を助けて相当急いでいるようだが、向かっている途中で敵が襲撃してきた。

 

 

「何て数なのよ!しつこいったらありゃしない!」

「全くもって同意見だ!」

 

セイバー達には先に行かせておいたが…セイバー達にまでまたさらに敵の襲撃がきたら、仲間の増援が必要になるぞ。

 

「なんだこの大量の軍勢は⁉︎」

 

 

試練編とやらの敵なのは分かるがここまで大量に出てくるか⁉︎だか私と凛がどうにかしなければならん。

 

Ein KOrper ist ein KOrper(灰は灰に 塵は塵に)!」

 

宝石を使用しながらでも、少しずつフェイトの方に向かってはいるが、キリがない。いっそのこと宝具で一掃してもいいのだが、

 

「ああっ!あったまにくる!いきなり敵がこんなに襲撃してくるなんて!」

「正輝の方も予想外な事態だったのだろうな」

「とにかく!なんとかしてこいつらを全滅させるわよ!アーチャー!」

 

 

 

*****

 

私ら命を取るなんてことをする必要はない…この場所を守りきればいいって言った。ほむらとマミが非殺傷設定って方法で迎撃してくれるおかげでこっちは守りに優先することができる。

「こっちは何とかプレシアのところを守っているけど、正輝達の方はどうなってるのかな?」

「ひとまずここを守ることに集中しよう!」

私も聖遺物に適応されたデバイスを使って攻撃した ているけど、翼は影縫いを使って身動きを取れないようにしてある。

 

「私達の方は非殺傷設定にしているから少なくとも死ぬことはないわ」

「翼さん!奏さん!」

 

でも人と必ず戦闘はしなきゃならないから、ここを守れるかどうかよくわからなかったし…大丈夫なのか?

「攻撃する場合は気絶程度にしたほうがいいって!そうすれば人を殺すことはないって!」

雪音クリスと戦っていた時は話し合おうって訴えてたけど、転生者云くこの時空管理局も手を出そうとしてくる。立花も入って私らの力でどうにか退けた。このまま死者が出ることなく時空管理局とやらは諦めて、どうにか撤退しそうな雰囲気だったけど、他の場所からも戦闘に加担してきた。

「増援⁉︎」

「違う!あれは…」

物陰から出てきた集団は時空管理局の人達を殺そうとした。そして、

 

「う、嘘…だろ」

目の前で人が死んでいった。槍で串刺しにされて…今度は時空管理局と私達を狙ってくる。

「奴ら…時空管理局や私達にまで⁉︎」

あいつらが試練編の敵だっていうなら他の場所で戦闘をしている他の奴らまで襲撃されてる。立花の口が震えて…小声で何か言ってる。少しずつ歩いて、時空管理局がやられていくところまで走ろうとしてる。

「だめ…そんなのはダメ!」

「おい⁉︎立花‼︎」

立花は時空管理局の人達を助けに行こうとする。立花の目の前でこれ以上死人を見せるわけにはいかない。

今の立花は正直パニクっている。

 

 

 

*****

 

「糞がっ!」

全ての戦闘中に突然、割り込む第三者の敵達の介入がメールの連絡から来た。

アーチャーと凛

さやか対木場

杏子対子猫

プレシアとアリシアの防衛戦

 

武力介入してきやがった。セイバー達とフェイト達の方は連絡は来ていないから戦闘にならなくて済んだが、問題が新たに生じた。

 

『大変よ!立花さんが単独で!』

「あのバカっ…!あんなの一人でなんとかできるわけないだろ⁉︎」

マミから念話で連絡がきた。クリスの言う通り…シンフォギア世界で経験したようにあんなのを立花一人でなんとかできるものじゃない。

 

 

でも、立花は放っておけないタイプだ、だからこそ誰かが止めようとしても必ず突っ込むのは分かってはいた。

 

 

 

そのために立花も俺も望んじゃいない最悪の展開は避けなければならない。シンフォギアが人を殺すという行為だけは…

 

「こんな状況で立花がまともに対応できるわけない…とにかく、クリスとセイバー達が来るまでの間になんとか防衛しろ!立花の方はマミが付いて行ってくれ!」

『…分かったわ。立花の方は私が護衛につく』

「頼んだぞ」

一人だけになると危険だと思う。

フェイト達とセイバー達は合流できてプレシアの家の方に向かっている。なのは達の方は気づいていないが…あのトレイターの野郎の仕業だろう。

「クリス!立花の方に行け!俺はさやか達のところに向かっている!」

 

今の立花は情緒不安定だ。だから、翼も付いて行っているし、マミも一緒にいるだろう。残りで守っているのは奏とほむら…二人だけでも問題はないが。

 

 

 

 

午前9時30分から始まって、午前の11時に全ての戦闘が終了した。麻紀達の仲間がいきなり襲撃してきて…俺達はまだ当麻とインデックスに黒子と御坂はあっていない。プレシアに念話したところ俺が連れて帰った二人の転生者もいない、一人はどこに行ったかわからないが…もう一人は堕天使を助けに行く途中で俺と出会ってトラブルになってまだ帰ってきてない。

 

マミから連絡してきたが四面楚歌になりかねないいって言ってきたで俺は咄嗟に対処しようと考えた。…俺の技であるシャドー・を使って俺の分身でプレシア達を守って、姉にもらったアイテムでマミと翼と奏に「吊り男のタロット」で第三者の敵に麻痺させて気絶させやすい。「法皇のタロット」で時空管理局に魔法を封印させる。シンフォギア勢力は姉に渡してもらった呪符や召喚符という攻撃アイテムを使わせて援護した。

『マミ!俺の姉からもらったタロットと呪符と召喚符を使え!それと俺の影分身が駆けつけるから!』

姉さん。貿易やっておいてよかった。

ほんとマジで。ゲームアイテムは偉大だった。

俺の姉さんに感謝しないと。

クリスとセイバー達が早く到着したおかげで、翼と奏とクリスが立花を落ちつかせてくれた。立花の方は戦闘から離脱して増援の方に任せておいた。時空管理局も撤退し、戦闘中に割り込んできた連中も撤退して行ってる。セイバーが加ったことによって防衛戦による戦闘がなるべく楽になっていた。

 

 

 

 

「あの二人、決着つけないで逃げた。」

「そしたら入ってきた敵が私らの方を標的にしてさ。さやかと一緒に二人で戦ったよ」

さやかと杏子の方は割り込んできた敵と戦闘をしていたが、木場と子猫は勝敗をつける前に逃げていった。

 

「一旦…俺はフェイトの家に帰って…その後に船に戻るぞ」

 

敵の方もまた被害が大きいから戦闘で襲ってくることはないだろう。時空管理局も試練編の敵も襲撃されることはない。麻紀の仲間がどうして襲ってきたのか?

なぜリアスや朱乃がいないのか?

兵頭一誠は試練の敵に倒された。

戦闘中に割り込んできた敵も試練による敵だが…俺はそいつらをよく知っている。そいつらを作り出したのは俺だからだ。転生する前の生前の頃に。

 

「こちらも…敵が撤退したそうだ」

アーチャーと凛が俺達のいる場所に駆けつけているってことは、そっちの方も終わったそうだ。

「全滅というわけではないが、殺者の楽園と同様に灰となって消えていた」

試練編も殺者の楽園と同様に灰と化して消されたのは俺もさやか達の方に向かう途中で倒していったから、分かった。

「さてっと…あんたがなのはの家に訪れて以降どうしてこんな唐突に始まったのか、どういう状況か、なんで麻紀達のリアスの仲間達と時空管理局がこっちに攻めてきたのか、あいつらは何者なのか…

 

 

全てみんなで説明して今日起きたことを整理するわよ」

そう、みんながなんで?というばかりのこの状況。これらを説明するのは結構時間がかかりそうだ。

 

だって、知られて欲しくない俺の過去をバラしたくないし…俺は堕天使を助けるために仕方なく■■■んだからな。それを仲間が知って不快に欲しくないし、隠し通す。

だから…今回の試練編は俺と俺の過去を受け入れてくれる…レイナーレとミッテルトと雪音クリスだけで十分だ。

 

 

 




参考
吊り男のタロット….hack//GU
敵一体に麻痺を与える
法皇のタロット….hack//GU
敵一体に封印を与える
さやか
杏子
正輝
フェイト
アーチャー

正輝
これらの上から下の順の視点です。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編69話真偽

激突を終えた後、俺を含む残りの仲間達もプレシア達がいるホテルに向かっていった。メールからして…兵頭一誠達がレイナーレ達を、時空管理局による攻撃と第三者の強襲には驚いているし

 

 

「大丈夫か?」

「なんとかここを守れたわ」

 

 

 

フェイトとアリシアは母であるプレシアに抱きしめたまま怯えていた。時空管理局が襲ってくるなんてことになれば怯える

 

 

「ママ…」

「大丈夫よ、フェイト。アリシア」

 

俺は苦しんでいるアリシアとフェイトを抱きしめた。

 

「家族は、俺と仲間が絶対に守るからな」

 

 

 

まだ二人は小さい子だ。だから、アリシアとフェイトにはまだ残酷なものを見せれる年齢じゃない。とにかくあの戦場を見てしまうことがなくてよかった。二人があの光景を見てしまえば…気分を悪くして、後々フラッシュバックしたり、子供には余りにもみせられない。プレシア家の方の無事は俺が確認したから問題ない。

 

 

「ひとまずお疲れ」

「私達の方はお姉さんのアイテムのおかげでなんとか大丈夫だけれども…一番の問題は」

 

 

マミが見ていたのは立花の方は戦闘が終わっても震えている。彼女にとっては時空管理局(あの人達)を助けられなかったという罪悪感と後悔があった。

俺は、震えている彼女の肩に手をとった。

 

「あの、私」

「血を見るのが嫌なら撤退しろ。間違っても彼らを救うなんて考えるなよ。あいつらは俺たちのことを捕らえて調査しようとする。

奴らにいくら言っても無意味だ。

助けようとしてもお前はあいつらの組織の一員ってわけじゃない。そして、自分を大事にしないといつ命を落とすかわかったもんじゃない。

 

 

 

自分自身を苦しめる羽目になるぞ?

そもそも、たった一人でこいつら全てを救うことなんて現状でできはしない。

 

 

だが、無理させて行かせた俺の方にも非があるからこれ以上お前のことも批判できない」

 

二人とは違い、立花は別扱いだった。立花のやることに関しては人間としての感覚は自分の身を投げ捨てるのはいけないことだが、人を助けるという間違ってもないし正しい。

 

 

 

行かせた俺にも非はあるけど、あのまま力のないアリシアを守る為を含み、立花の方も役に立たないっていう心残りを感じていたから動かさないといけなかった。

 

だが、立花の自分の身がいつ危険になってもおかしくない場合はその『正しさ』は逆に『誤り』となってしまう。

 

 

 

「私、間違って」

「あぁ、間違ってはないさ。人を助けたりするっていう『人間的な行動の場合』は正しい。けど、その『正しさ』をこの血生臭い現実に割って入ってくるなら…話は別になるがな」

「つっ…!」

 

 

その意思をこの戦場に介入して入れても、争ってる中でいつ殺されるかわからないという恐怖によって戦いで必死になっているから立花が幾ら伝えても何の意味を持たらさすことはない。

 

 

 

そして立花の『正しさ』は『誤り』となってしまい逆に仲間を傷つけるものにもなってしまう。

 

「悪いな、立花」

 

 

時空管理局にだって流石に死者が出てきただろうから無闇に襲うのは不可能。自分勝手なことをして仲間がそれで犠牲になったらどうするつもりだという文句は言えない。

 

立花は人殺しとか、憎み合いによるというのは余りにも介入しようとするにも彼女の行動範囲の限界を超えているものだから

 

 

 

第三者の介入にはリンディ艦長やクロノだって結構動揺してるはず。あんなことをさせた2人も何を考えているのかさっぱりわからない。手を出したらタダでは済まないと言っておいたはず。なのに突っかかってくるというのはいささかおかしい話だ。陽動なのだという手段があるがあんな下劣なことをする2人でもないし。

 

 

試練編の奴らも撤退しているに違いない。ひとまずは安心して休むことができたのだけれど、凛が言っているようにまず状況による説明をするに違いない。

 

 

遠坂のいうとおり、船での話し合いをしなきゃならないな。さて、俺の方はどうにかして隠さなきゃな…

 

 

 

少なくとも俺の過去だけで…も。

 

*****

 

 

開始の時間と襲撃終了の時間

9:30〜11:30に戦闘となった。

メールが来る前に正輝はなのはの家におり、レイナーレ達は買い物に向かっていた。プレシアとアリシアがいるホテルには時空管理局が向かって襲ってきており、フェイトとアルフの方はセイバー達と合流し、後からプレシアのホテルに向かうはずだった。

 

兵頭一誠は正輝がレイナーレ達の方に駆けつける前に倒されている。木場と子猫は一時セイバー達と戦闘になっていたが後から佐倉杏子と美樹さやかの二人が戦闘となる。

 

正輝とレイナーレ達の連絡によると兵頭一誠はレイナーレ達と激突しようとするも途中に何者かによって襲撃されあえなく再起不能にされた。

 

プレシアの家は暁美ほむらと巴マミ、風鳴翼と天羽奏の四人。加えて立花響が入り、第三者の介入で急ぎ足で遠坂とアーチャーも間に合って加わる。

木場と子猫は杏子とさやか。フェイト達はセイバーと士郎と合流し、プレシアの家にまた戻ってどうにかする。

 

 

途中、携帯で正輝は立花にむかって殺さず気絶で十分だと言っている。彼女もそれに納得し加勢しに向かったが…それが仇となりプレシアのホテルを守る人数が少なくなってしまった。

 

 

 

 

終了後正輝と全仲間が船の中にいる。

 

 

なお…アーシア、上条当麻、白井黒子、御坂美琴、インデックス、普通の転生者(女子二人と男子1人)彼らとはまだ音信不通となっている。

 

 

 

さやかと杏子の戦闘は第三者の介入によって木場と子猫はとっとも逃げざるおえなかった。

フェイト達とセイバー達の合流による偽マサキの襲撃は正輝の第三者の襲撃のメール以降であること。フェイト達はセイバー達と合流するために移動しているのは間違いない。

 

 

 

 

*****

 

 

 

話を聞いてくれなくてもプレシアさんの家族を守らなきゃいけないのは大事なことだと思っている。

だから、私も戦った。

 

 

 

でも私、あの時にどうすればよかったのかな?…人助けとおせっかいがあったから、見過ごすわけにはいかない。

 

それがこんなことになるなんて。

 

 

「た、助けてくれ!」

 

 

私があの人達の方に助けに向かいに行っても、周りを見たらいつの間にか翼さんや奏さんが必死に私を守っていた。時空管理局じゃない人達が無差別に斬り殺してる。

 

 

 

 

シンフォギアを手にして…ノイズを倒さなきゃいけないっていう気持ちはあった。私も船に一緒に行く前に翼さんの言っていた言葉が頭によぎってる。

 

 

 

 

私達がとても背負える問題じゃない。

 

 

 

クリスちゃんは正輝の船に乗ることに同意だった。でも私と翼さんは私達の世界を酷腐れないために仕方なく船に乗せられた。

 

リーダーの正輝さんに睨まれて、これからやっていけるのだろうかという不安で一杯だった。

 

 

 

人と違って争うのは側から見た私でも分かる。だから人を殺したくなく、相手が話を聞いてくれないのなら人を殺さないで、気絶させればそれで十分って言ってくれた。

 

 

 

私はこれで役に立てれる。

一緒に戦えるって思ったいた。

 

 

 

でも、私が思ってる以上に正輝達がいる世界はとても甘くなかった。

私の目の前で人が殺されてる。

 

 

 

一瞬…死にたくない、人を殺したくないって気持ちでいっぱいだった。

 

「お前は向いていない。だからお前はすっこんでろ。」

 

 

 

私自身がどう動いても、誰かを助けるために動いても、みんなに迷惑をかけてしまうんじゃないのかな…だったら私は何もしないのがよかったのかな。

 

 

=======

 

 

【起きたことの情報収集】

 

 

事の始まりは正輝がなのはの家に尋ねてトレイターと揉め事になっていた以降つまり9:30からリアスの眷属達と時空管理局の襲撃が始まった。

 

 

 

まず、兵頭一誠の襲撃について

 

 

 

 

兵頭一誠は正輝か堕天使二人を倒そうと考えていたのだろうか。しかし、倒そうと向かっている前、既に正輝の話によると彼と一緒にいた雪音クリスが駆けつける前に既に倒されていた。レイナーレとミッテルトは無事であり、二人は終わるまでの間に正輝と共に行動していた。

 

 

一誠の周りにあったのは戦闘中に飛び散った血と荒れ果てた戦闘場所。

 

 

次に時空管理局の襲撃

 

出会った時には正輝は俺たちに喧嘩売ったらタダじゃ済まないぞと忠告したはずなのに攻撃した理由がわからない。狙いはプレシアの家の方を襲撃してきたが、彼らの目的は時空管理局も正輝の仲間達にも狙っていた。

 

第三者による襲撃

 

 

ほぼ同時刻で正輝のメールにて送りつけられている。

 

 

 

その中で多くの謎が出てくる。

☆正輝がもう一度リリカルなのはの世界に来て転生者の二人を救出したが、帰ってきていない。

☆上条達との連絡が来なかったこと

☆正輝と一緒にいた二人の転生者の行方。

その他諸々3つ以上

 

以上今日起きたことである。

 

ーーーーーーーー

 

アーチャーだ。

我々は船の方に戻っており、全員で座って、一つずつどうなっているのかの説明。

 

「まず最初に…正輝がなのはの家に向かった後に起こったんだな」

「…あぁ。突然メールが来てな」

 

とにかく事の始まりは正輝の携帯からの連絡と同時にバラバラの戦闘を仕組まれていたはず。

「試練編の敵がなのはの家に住んでいてな…俺も気付けなかった」

「ごめんなさい、私がなのはさんの家庭を知っていたらもっと早く」

 

確かに散策していたのは他の場所や基地や、人があまり寄らない場所を散策していたのだから殺者の楽園の基地は見つけても、あの時点で試練編の敵がいるかといえば分からなかった。

 

「いいのよ。なのはの方にいるなんて予想もしてなかったんだろうし。正輝、立花の失敗に対して怒ったけどあんたも詰めが甘すぎたんじゃないの?」

「悪いな…ユーノがいたからなのはの方は安全地帯なのかと思っていた。」

 

 

 

確かに、疑り深いユーノなら…奴のことについて疑問に思って我々に報告するに決まっている。

 

 

 

「とりあえず私達が保護した2人の転生者の行方の方はどうなってるの?」

 

俺たちが忙しい間に二人がいなくなってしまったことだ。プレシアの家に二人がいたけれどなのはの家に向かっている正輝を探しにむかって以降…二人が見当たらない。

 

二人の散策はこの話し合いが終わってからになる。最初は、話し合いをしようということを聞いた正輝の様子が一瞬おかしかった。何を…マスターは隠している。

 

 

「残念だけど俺達の保護していた二人の行方が分からなくなっている。どこに行ったかもな…」

「そんな…」

 

とにかく二人の転生者の行方はまた後され、話し合いを終えた後にでも集団で探しに向かうとのことで一時置いておく。

最初は兵頭一誠の撃破と木場と子猫の襲撃についてとなった。

 

「まず、そうなった原因はアーチャー達から木場達の話によるとリアス、朱乃、リーダーの麻紀が倒されたのは正輝による不意打ちで倒された。これであっているよね?」

「あぁ、凛。正輝…君に聞くが本当なのか?」

「あのさ、シャドーを使って暗殺とか可能じゃないの?」

 

一騎打ちの方は約束通りちゃんと規約を守って一騎打ちを終えたが、その後に襲撃や暗殺などはルールに反することなく可能だ。

 

しかし、

「ハッキリ言って俺は何もやってない!一騎打ちを終えた後は、フェイトの家でゴロゴロしていたし。

 

 

『俺と他のリーダーの受信メールはこの試練編の間は消されない』という規約がある以上連絡メールを消すことはできなくなっている。

 

 

 

仮に俺が殺したっていう事実が成り立ったとして兵頭達だけじゃなく上条達まで俺を倒す可能性だってあるはずだぞ?」

 

 

正輝は何もやっていないという確信がある。その証拠に…

 

連絡メールは全リーダーへと流れている。試練編の間による連絡メールは受信メールを削除することができない。つまり試練編の間による全ての倒された、襲撃された、殺されたという連絡を削除することは不可能。

 

正輝だと『正輝…麻紀、リアス、朱乃を撃破』という討伐による連絡がきていない。

 

 

「ってことは…リーダーの正輝が倒したってことじゃないのはわかったね…」

「じゃあなんで、麻紀さんの連絡メールに正輝さんの名前が…」

 

麻紀のメールには正輝がリアス達を襲撃していたというメール書きが来ていた。削除できるわけでもないし、それを意味しているのは正輝がもう一人いたということとなる。

 

 

「試練編の敵の一人は…俺の偽物。なのは達を欺いて隠れ住んでいた。もう一人いる理由は、俺の…試練編だからだろ?」

「なるほどね…確かに麻紀の携帯から『麻紀は正輝に倒された』っていうメールが麻紀に送られてもおかしくないわね。」

 

 

リアス達について倒したのは俺の姿をした試練編の敵として投入された正輝の偽物によって倒された。

メールの連絡によるリーダーの正輝が倒したという連絡を仲間全員に見せてもらい、

 

「ほらな?消せれないだろ?」

 

連絡メールを削除しようとしたが消すことができず、正輝には倒せないということは分かった。

 

 

「次は、木場達についてかな。最初はセイバー、士郎、凛、アーチャーだっけ?」

「はい、まず最初に一誠達を倒した貴方のことを恨んでいました。彼らは悪魔ですし聖剣による攻撃には叶わないと思い一応、手加減していました。ですが…彼がエクスカリバーを聞いた途端に力任せに私の方に向かって斬りかかろうとしてきましたから」

 

我々の四人は悪魔の二人と衝突し、正輝がリアス達を襲撃したということを聞かされて、話もなしに戦闘を行わざるおえなかったが…

 

 

「?エクスカリバーに恨みでもあんのか?」

「分からんが、憎しみの対象がセイバーではなくエクスカリバーに向けていたのは事実だ」

「んで、私とさやかが二人の相手になってたわけ」

 

 

さやかと杏子のおかげで士郎とセイバーの二人はフェイト達と合流し、私と凛は入ってきた第三の介入者達を倒しながらもプレシアの家の近くで加勢することができたからな。さやかと杏子の方は木場達との戦闘が始まったが、奴らは逃げていった。

 

 

「これでひとまず、木場達の方は終わり。じゃあ次は兵藤の撃破についてだな」

 

 

今度は兵藤一誠がレイナーレ達を倒そうと向かっていた途中に襲撃されたこと。正輝が辿り着いたら既に兵藤一誠がレイナーレ達との戦闘の前に倒れており、消え去られたのを雪音クリスと正輝の二人で一緒に見ていた。

 

一誠がアーシアの神器を奪おうとしたレイナーレ達やそれに加担した正輝にも憎んでいるのもある。正輝の行為によってリアス達を倒したりしたのならば考えなしで向かっているに違いない。

しかし、一誠がたった一人単独で動いているかどうかまだ分からかった。上条達も兵藤が暴走しているなら流石に黙ってられない。

「勿論、俺の方には連絡メールは来てなかった。正輝が兵藤一誠を討伐っていう」

 

しかも、携帯による連絡で兵藤一誠は第三者の襲撃という連絡もなく。

 

兵藤一誠について連絡が無かったというそこが不自然だった。

なぜなら正輝は全リーダーに連絡されるからと言っているはずだ。しかも兵藤一誠が倒されて消えるのを雪音クリスと一緒に見ている。

 

 

「なぜ、連絡が来ていない…」

「それが俺にも分からん。お前の言うとおり…連絡が来てもおかしくなかった。

 

 

兵藤一誠は死んでいないってことになる。てことは俺とクリスが見ていたものは偽物ってことだ。」

 

そして、最後…第三者の介入者達。

まず、時空管理局がなぜフェイトの家に襲撃したのか…そもそも正輝は俺たちのことについて干渉すればタダじゃ済まないと言われているはず。

正輝の話からして敵が、なのはの記憶改竄をしているのなら試練編の敵による策略だろう…

 

 

「フェイト達の方も襲撃されたという話は聞いたのだが…」

「ええ、フェイト達を騙していた敵は正輝に似てはいました」

 

フェイト達に襲っていた敵はセイバーと士郎からすると正輝に似ていた。だが、フェイト達からすると正輝の出会っていた偽物の正輝とは全く違っていた。

 

 

「さて、ひとまとめしたからさっさと助けに「待て正輝」…なんだよ。さっき状況の説明をしただろ?」

 

さっきまでで全部終わったかのような雰囲気だったが、正輝はうっとおしいと思っているだろう。しかし、この疑問だけは言わせてもらうぞ

 

 

【兵藤一誠について】

 

 

 

 

「正輝、兵藤一誠のことについて…まだ話が終わっていない」

「…終わってない?兵藤一誠のことについては『謎』で終わっちまっただろう。そもそもレイナーレ達は被害者。一誠は殺そうとしたが、あいつらだって怒りで殺そうとしてたんだ?あいつらのことを詮索してももう無意味だろ…これ以上は終わり!さぁさっさと散れ!もう何も話すことはない‼︎」

 

確かに、兵藤一誠については『誰が倒して』『何であんな状態になったのか』という謎で終わってしまったが…

 

 

だがこれで終わってはいけない気がしていたのだ。このまま強引に終われば…とても嫌な感じがしている。

 

 

だが、正輝によって終わりにされる。黙って座っていた立花が急に立ち上がった。

 

「やっぱり納得いきません!こんなの間違ってます⁉︎」

「…あ?」

正輝の怒りの矛先は立花に向けられた。今の正輝は怒りきっている。

 

「立花…いちいち感情的なお前にどうこう言う筋合いはない」

「でも!本当にそのままにしていいんですか⁉︎知っている人が死んで「死んではいない倒されたんだ‼︎」で、でも…それでも兵藤一誠さんが倒されて傷ついて…何も思わないなんてしたくない‼︎いくら敵でも無残に倒されて平気でいられないですし、やっぱり確かめないのはいけないって思ってます!」

 

 

根気強く粘って、強く発言している。怒り飛ばした正輝の威圧に負けないくらいに立花の思いは強かった。

 

「すまない、立花」

「私もこのままにするのは良くないって思ってたから…」

「チッ…」

そのおかげでやっと言えるからな。正輝は不機嫌そうに聞いてきた。

 

「…アーチャー。じゃあお前が疑問に思っていることを言ってみろ」

「正輝…君は言ったな。レイナーレ達は無事であり、兵藤一誠の倒される姿を雪音クリスと一緒に倒されたのを見たと。

 

 

 

最後の確認だ。君が堕天使を思っているのなら雪音クリスを呼ぶ前に早く駆けつけれるはず。なぜしなかった?」

「ハァ…あのなぁ?俺の場合は兵藤一誠以外にも仲間がいると思ってたからクリスにも加勢し、どうにかしようって考えた「君の話からすると『兵藤一誠を倒された』という連絡は携帯のメールから必ず来るはず。来ていないのならそれこそ神様の不具合、システムが不十分であることとなって。この神様システムについて矛盾が生じる」…何が言いたい?」

 

そう、兵藤一誠の連絡が一つも記されていない、第三の介入達の襲撃にしても襲撃したのか時間が違うし、一番の問題は…

 

「正輝、率直に問おう…一体何を隠している。君が堕天使のことを重要にしていのなら仲間を呼ぶ時間を待つ前に。君のことだ…二人の無事が最優先のはず。急いで駆けつけて倒れる前の兵藤一誠と会えることが可能だぞ」

「「「えっ⁉︎」」」

「…」

 

まどかと立花とさやかはびっくりして正輝の方を見ていて、翼や奏では

「どういうことだ⁉︎」

「おいおい落ち着けって翼…なぁ正輝。正直に話してくれよ?」

正輝に本当のことを言って欲しいって思っている。杏子の方は追いつけていないし、ほむらの方は冷静になっている。

 

「正輝、俺たちは何を言ってもお前のことを責めないし咎めない。頼む!お前が何か苦しんで抱えているなら俺達に相談してほしい…俺たちは同じ仲間だ‼︎お前の力になりたい、話してくれ…‼︎」

「これには士郎と同意です。話してもらえないでしょうか?」

「正輝、確かに兵藤一誠は私達からしたら敵よ。でもね、私達にも知る権利はあるわ。」

 

セイバーと士郎の方も…私のマスターである凛も正輝に追求している。

そのことに段々正輝が

 

「お前らいい加減に‼︎「もういいよ…正輝」…ミッテルト」

 

怒り飛ばそうとしたところを口を開かなかったミッテルト達がようやく口を開いた。

 

「おい、正輝。一体何を隠して…」

 

堕天使と同じぐらい大事にしている雪音のほうも正輝のことについては何も聞かされなかったそうだ。しかし、私いや問いただした私を含む仲間が踏み込んでいいものだったのか…踏み込んではいけなかったのか…

 

 

 

 

「ウチとレイナーレが…やったの…ウチらがやったんだ。うちらが襲われたから返り討ちにして殺したんだ‼それのどこが悪いってんだよ‼︎‼︎」

 

 

 

もしかしたら、正輝と堕天使達のことについてよく知っていたのなら、正輝一人で抱え込んで隠すなんてことにはならなかったのかもしれない。

 

 

to be continue…

 




少し訂正しました。


*****

「でも連絡にはミッテルトちゃんがどうとかって入ってなかったよ⁉︎」
「みんなに言うにしても余りに残酷なものもあるから答えずらかったからな、特に立花達には。すまない雪音」
「ちょっと待て!それは違うぞ⁉︎」
「誰にでも触れていいものと触れてはいけないものだったあるんだ」
「これが今日起こった事件の全貌だ…」
「あの行動の何がおかしいっていうんだ‼︎‼︎間違っていたとでも言いたいのか⁉︎」

次回、解明と憤慨


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編70話犯人解明

結構手間がかかった。
推理の描写ってムズイね…


ここまでのあらすじ

 

 

幾多の襲撃を防ぐために総動員の戦力を使って守り抜いた。襲撃される原因とどう襲撃されたのかという…どのようなことが起きたかの話し合いが開始された。

 

 

まず、麻紀達の反乱(一誠、木場、子猫)の発端は正輝がリアス、朱乃を含む麻紀達の暗殺…レイナーレ達が三人に狙われた。しかし、この件は試練編の偽正輝がやったとのこと。

 

正輝の携帯にはそのような連絡がなかったのは明白。

 

 

この連絡によって誰が誰を倒し倒されたのかの連絡が送られる。そのしょうこに正輝は仲間全員に携帯を見せて消せれないというのを確かめてもらった。

 

 

時空管理局のことについては彼らがこんなことをして何を考えているのかまだ理解しようにも分かりきらないので。

 

少なくとも死人が出た以上彼らは迂闊に手を出すことはできない。

 

 

木場と子猫についてはリアス達の件で正輝が倒したのが理由で襲撃していると言ったが、

 

 

正輝はリアス達に手出しをしておらず、偽者の正輝を本物の正輝がリアス達を倒したと勘違いしている。

 

 

兵藤一誠の件については、倒されたという連絡もなしとなり、謎のまま倒されて終わりとなった。

 

 

 

正輝が話をここで終わらせ、行方不明の二人の転生者を探しに行こうとむかうはずだったのだが、アーチャーが謎で終わらせた【兵藤一誠が倒された】ことについて質問をする。兵藤一誠が倒れる前に駆けつけることは可能であると、アーチャーが正輝に聞いた。兵藤一誠がまだ倒れていない間に先に駆けつけているのなら兵藤一誠が倒れていない前に何が起こっていたのかを知らないわけがない。

 

 

 

そのことに正輝が何かあることを隠していた。仲間達は正輝が隠していることに追求するのだが、一向に正輝はまだ口を開かない。

 

 

それは、正輝が堕天使を助けに行く前に何かあったということが分かる。しかし、正輝が兵藤一誠が倒される前の状態を雪音クリスと一緒に見ているのは確か。

 

 

そうなれば矛盾が生じてならない。

 

 

その時、喋っていなかったミッテルトが口を開いた。自分が兵藤一誠を倒したというのを

 

 

*****

 

あくまで謎で迷宮入りにして無理矢理終わらせようとしたが、それを確かめれるのは正輝、レイナーレ、ミッテルトしかできない。

 

雪音の方は三人が兵藤一誠が倒される前になにがあったのかは知らない。いくら仲の良い雪音クリスを呼ぶにしても、呼ぶ前に信頼できる堕天使を助けに向かう方が最優先にされる…やはり何かあったのだな。

 

 

兵藤一誠が倒される前に

「ち、ちょっとミッテルト⁉︎正輝からは話さない方がいいって言ったじゃない‼︎」

 

 

 

隣にいた同じ堕天使のレイナーレが驚いていた。どうやら正輝から口止めされていたのだな…

 

「正輝、これはどういうか説明してもらおうか?」

「はぁ…仕方ない分かったよ。ここまできたら単刀直入に言うぞ。ミッテルトとレイナーレが光の槍で兵藤一誠を刺し殺してしまったんだよ…自分の身を守るために」

 

なぜレイナーレ達に加担しているのかという…彼らの世界は悪魔と堕天使の関係は敵対関係となっている。

正当防衛としてやったのなら私の方も文句は言えない。

レイナーレ達は兵藤一誠が襲ってくる理由を知らないし、正輝が不意打ちで襲ったなんて信じられないからだ。

 

 

「ミッテルトが?といっても隠すようなこと必要はなかったんじゃねーのか?」

 

 

杏子のほうはミッテルトが敵を殺ろしたりするのはミッテルト達のいる世界では殺す殺されるの世界なのだから仕方ないことなんじゃないのかと思っており、隠してもそんなに問題ないんじゃないのかという顔をしている。

 

 

「隠す必要がいる人物がいるじゃないか…特に『殺す』とかに敏感になってしまう二人が」

 

正輝がそう言いながら視線が立花と翼に向けた。立花はそれにビクッとして怯えており、翼は険しい顔をしていた。ミッテルト達の世界が残酷でも、それを許容できない人物がいる。

 

 

シンフォギアの四人の天羽奏はまず、助けられた恩もあり、正輝の事情もあるから何も突っ込むようなことはしていない。いくら残虐でも正輝がいなければ死んだも同然だったからな…

雪音クリスの方は転生者の裏表を見ている。正輝と一緒にいて、残忍と冷酷なものを見てしまったために一緒について行くとのことになったのだ。

 

 

 

翼の方は間接的にだろう。立花が心配なために一緒に行くとのことになっており、船に乗ることはやむ終えないと受け止めざるおえない。

そして、立花の方は正輝の印象からしてまず仲が悪いものだった。正輝は…彼女に対する暴言というわけではないが…彼女の行動、反論に嫌気を感じており、きつく当たったりしている。そのために正輝と接しらずなったり、間に触るようなことを言ってしまえば怒られたりして正輝のことが(恐怖)としか受け止められなくなっている。

 

しかも叱られ続きだったため悪化しており、彼女には耐性がないために動揺する。

 

 

 

「この二人はそんな残虐なことに耐性はないし、いきなり殺したとか。

どう殺されたのかとか…そんなの冷静沈着に言っても、あまり物騒なこと言えんだろう…その2人がミッテルトのことを恐ろしく思ってしまうし

 

 

みんなに言うにしても余りに残酷なものもあるから答えずらかったからな、特に立花達には。すまない雪音」

 

 

正輝には正輝なりの対処があった。それは分かる…だがな、

 

「ち、ちょっと待ちなさいよ‼︎」

 

 

凛が割って入ってきた。

正輝はミッテルトを悪い印象にさせないために立花達がいるのを考慮して、あまり言いづらかったのはわかる。

 

「正輝!それじゃああんたの言ってること矛盾してんじゃない‼︎」

「連絡にはミッテルトちゃんがどうとかって入ってなかったよ⁉︎」

凛が割って入ってきたのは無理もない。そう、まどかと凛の言っている通り正輝の言っていた連絡が携帯の中には来ていない。兵藤一誠が倒されたという連絡が来てないのならミッテルトはさっきの言葉通り正当防衛で刺したが…連絡メールの方をみんなに見せてもらっているし、削除されてもいない。

 

 

「ちょっと待ちなさい。仮にそれが事実なら兵藤一誠はまだ死んでいなかったってことになるわよね」

「そういうことになるな?てっきり死んだのかと思っていたんだが…俺とクリスの二人で見ていたのに」

 

ほむらの方も正輝が謎で終わらせようとしたことと、嘘をついていだという点について指摘した。

 

「正輝、あなたの言っている連絡について…それは本当なの?それとも嘘をついているの?」

「本当だ。でなきゃこんなにメールなんて来てない。」

「そう…ね」

メールの内容にはちゃんといつに襲撃されたのか、誰が誰を襲撃したり倒したりしたのか…試練編で神様によるサービスはメール連絡だけが機能していないということ。

 

連絡メールを削除できないという点については神様のサービスなのだろう。

 

「にしても兵藤一誠についてのメールが来てないんだな。倒したんならメールが来るでしょ?」

「だとしたらあいつは偽物か…兵藤一誠は実は死んでいませんでしたっていう」

 

 

 

三人以外はダミーか本物かどうかもわからん…だが、そうだとしてなんのために偽物が用意されのだ。

偽物を作り出し、それが第三者によるものだったら…メールが来て正輝達を襲撃するだろうし。

 

「衛宮くん。兵藤一誠って確か」

「あぁ、リアスの方と悪魔の契約した眷属の一人だ…」

 

兵藤一誠。正輝によると兵藤一誠は人間の頃は普通の高校生活をしており、彼の人間観察をしていた正輝は彼の様子を見て苦い顔をしていた。

だが、恋人のフリをした堕天使レイナーレに狙われ…ドーナシークの光の槍で殺され、リアス・グレモリーに人間をやめて悪魔として転生された。

 

 

「それに彼らにとって天使と堕天使が悪魔を殺し、悪魔が天使と堕天使を殺すことだってありうる…伝記に記されているんじゃないのか?

 

これで話しただろ。それじゃあ探しに行くぞ」

 

 

それが正輝の隠していた全貌…なのか?

 

 

振り返なければならない…何か見落としがあるはずだ。もう一つ何か引っかかる点が…

 

 

まず兵藤一誠がいつの間にか倒されていたという謎で終わったから始まり…雪音クリスを呼ばなくとも駆けつけことができたこと。正輝が駆けつける途中でミッテルトが兵藤一誠を刺したのは分かった。

問題はその後だ…

 

 

刺したのは分かったが、兵藤一誠を動けないようにし応急手当をし、リアス達を倒していないということを話さなかった?メール連絡のことを話せば、正輝はリアス達を襲撃していないという事実を彼も納得するはずなのだが…

 

 

 

そしてクリスを呼んで…呼んで?

待て、なぜ呼ぶ必要がある。

呼ぶ理由が分からない…兵藤一誠が倒されたから?しかも仲間の救援だというのなら兵藤一誠が単独行動をしているなら正輝…レイナーレ達が無事であるならばその三人で十分だったはず。

 

 

 

 

「正輝…まだだ」

「ハァ…あのさ。この後に及んでまだあるっていうのか?さっき話しただろ?

ミッテルトが光の槍で刺してしまったって。まぁ連絡メールで生きているだなんて思わなかったがな」

 

 

正輝、しつこく言っているのは…また新たに面倒な問題が生じたのだからな。そして、正輝の隠し事がそれだけでは済まないということも分かった。

 

 

「立花。どうやら倒したのでも、殺したのでもない…半殺しにしたのか?しかも、生きているだなんて思わなかったというのなら…命の危険に晒された兵藤一誠を助けずに放置したのと聞こえる。クリス…倒れていた一誠はどうなっていた…」

「槍は突き刺さってなかったけれど辺りを見回したら結構血は出てたぞ…」

 

 

よし、大体理解できた。ミッテルトの方は刺して、その光の槍を消したのだな。これで、兵藤一誠が出血したのは分かった。

 

「私が言いたいのはな正輝。まだ生きていたのならば応急処置をしてリアス達を襲っていないと説得をしたのか?」

「オイオイなんで助ける必要がある?こっちは約束を守ってやったというのにあっちからルールを破って仲間を襲われたんだぞ?

 

助けても血眼になって襲ってくるにきまってるだろ?」

確かに助けても襲われるという可能性があり得る。だが、レイナーレ達が無事なら…

「た、助けなかったんですか‼︎なんで‼︎」

「あのさぁ、さっきからいちいち話してる最中に横から割り込んできて本気で鬱陶しいんだよお前はァ‼︎‼︎もう黙ってろよ‼︎」

「ヒッ⁉︎」

 

なんで助けなかったのと言ってきたことに…正輝も質問攻めで疲れている。立花に対して更に攻撃的になっている…

 

 

「アーチャー…幾ら何でも疑り深いし、間際らしいにも程がある。仲間を襲われたんだから殺さないとこっちが殺されるところだったんだぞ?」

「しかし正輝。君がリアス達を暗殺していないのは我々全員が全くの無実を証明できる。

 

それに、兵藤一誠の動きを止めて…連絡とやらを見せれば兵藤一誠を説得させることもできたはずだ。それとも兵藤一誠の応急手当をしないほどの…怒らせることをしたのか?」

 

そうだとするのなら、ということは正輝を怒らせることをしたというのだな。

 

 

 

「なぁ正輝。あたしを呼んだ理由を教えてくれないか?

 

正輝が駆けつけた時にはミッテルトが刺し殺したんなら、既に倒されていたって言うのを念話とかで報告すればいいのに。なんでわざわざあたしを呼んだんだよ?」

 

そうなれば何故雪音クリスが呼ばれたのかという理由ができる。

 

飛び散らかした大量の血、そして生きているのなら血がポタポタと逃げて行く血痕が落ちていない。逃げて行く痕跡もなし…分身と変化を可能とするのなら、兵藤一誠の偽物を作り出して見せることができる。

ここまでくれば大体は分かる…一体何があったのか。何故兵藤一誠を動けなくして説得しなかったのか…

 

「まさか、兵藤一誠を倒したのは

 

 

 

正輝、君なのか?」

「はぁ⁉︎さっきミッテルトが刺し殺してしまったって言っただろ⁉︎それに俺とミッテルトとレイナーレ以外にも兵藤一誠と一緒である上条達の偽者になって、一誠の背後を襲ったっていう可能性だったあるだろ‼︎行方不明の上条達だって可能なはずだ‼︎

 

それになのはと一緒にいた試練編の敵だって可能だぞ‼︎」

「それならばレイナーレと戦闘になる前に襲撃されるというのは可能だが、彼がリアス達を倒されたのを聞いて落ち着いて話を聞いている場合なのか?

 

それを聞いて、偽物とはいえ…話を聞く状況のはずがない。

 

別の方法で兵藤一誠を狙う偽者が襲ったとして第三者の介入を立花が協力してくれる前に襲われたというメールが来ているはずだ‼︎」

 

 

 

一つ目は揉め事になっているとして暴走した兵藤一誠が止めれるとして眷属達は一緒を止めるつもりはないだろうし、上条達が止めるとしてあんな大量に血を出して止めるようなことはしないだろう。

 

 

二つ目は、偽者が出たとしても第三者の介入したという連絡メールが来ることに違いない。そうなれば、他の戦闘にも関与してくることを知ったために…立花響を呼ぶことはしない。

 

 

とすると、三つ目のなのはと一緒にいた敵の方は確かにレイナーレに駆けつける前の兵藤一誠を倒すという可能性が高い。なのはと一緒にいた敵の方の手によって兵藤一誠を倒すという方法もあるな…だが

 

「ミッテルト…兵藤一誠に会ったのか?」

「あ、会ったに決まってんじゃん⁉︎レイナーレ姉様の目の前にいたよ‼︎私が刺し殺したんだって言ってんじゃん‼︎」

「ということは…出会うまでは襲われてはいなかったということだな」

 

レイナーレとミッテルトに出会ったのなら三つ目の方法をするのなら、もう兵藤一誠だけではなく堕天使の二人も一緒に倒せるはずだ。出会う前に兵藤一誠が倒したのならあのミッテルトの刺し殺したという嘘を言っている。

 

 

「それに俺がさっきメールで見せただろ…俺が襲ったとしてそれこそ【俺が兵藤一誠を襲っています】ってメールが送られるんじゃないのか?」

「ならなんで兵藤一誠を雪音クリスに見せる必要がある。見るとしてレイナーレ達だけで十分だったはず…それをする前にフェイトの家の方に向かわせるべきだったはずだぞ」

 

正輝の言っているまさに欺瞞に満ちた言動だった。兵藤一誠を殺そうとした理由として本気で怒らせる場合…それは。

 

「君が冷静でいられないのはたった一つしかない…レイナーレ達が倒されたからか?」

「アーチャー‼︎だからあたしらは無事の状態だったし、兵藤一誠は私が刺し殺したって言ってんじゃん‼︎」

「ならなぜ、雪音クリスを呼ぶようなことをした‼︎彼女の言う通り念話だけで十分のはずだぞ‼︎」

「駆けつける前に兵藤一誠が既に倒された。そのメールが来ていない。そして、正輝が雪音クリスを呼ぶことによっていつの間にか倒されていた。

 

 

雪音クリスを呼んだ理由は駆けつける前に既に倒されていたっていう風に終わらせるつもりだった。敵として襲ってきた兵藤一誠の件について絡んでも何の意味もないだろ…

 

 

もう、それで終わりでいいだろうが‼︎何が不満なんだよ⁉︎」

「正輝、落ち着いてください⁉︎」

 

雪音クリスの方は倒したという証人としてだからということは分かった。だが、このままでは強引に終わらせる気だ…いい加減話を終わらせないと…

 

『俺と他のリーダーの受信メールはこの試練編の間は消せれない』

襲う…倒す…連絡…倒した後に連絡のメールが来る?まさか…

 

 

『勿論、俺の方には連絡メールが来てなかった。正輝が兵藤一誠を討伐っていう』

 

 

「じゃあ逆に聞くがアーチャー…俺が兵藤一誠を殺したっていう証拠を見せてみろよ‼︎」

 

 

 

 

試練編

麻紀との一騎打ち(必ず倒す倒されるの連絡が来る)

 

【複数の携帯の所持】

 

 

 

神様のシステムのルールを守っており、なおかつ正常に試練編が続行しているのならこれしかない。

 

「最後に、そのメールの中に一騎打ちとして正輝が麻紀を倒した…というメールは?

来てないなんて言わせないぞ?」

「っつ⁉︎」

 

一騎打ちの件についてだ。あそこで麻紀と正輝の一騎打ちをして倒すか倒されるかという賭けをしていたはず、ならば…それもメールにちゃんと貰っているはずだ。

 

必ず携帯一つで神様のサービスを受けろとは記してはいない。複数の携帯を使っても支障もないということか。

 

 

「携帯を一つ以上持って、受信メールの設定を別々に変えているのなら…話は別だ」

「え!二つも⁉︎」

「試練編が始まる前にあらかじめ二つ携帯に神様のシステムを組み込んでおいたのだろう…。受信メールの設定ぐらいプログラミング語などの専門用語を使わず、誰にでもできるはずだ。

 

 

二つの携帯に応じて受信メールを設定し…君が持っている襲撃されるメール…そしてもう一つの携帯は誰が誰を倒した…或いは殺した。またある時は、特定の敵を倒したことにより復活させた。

 

というメールが別の携帯で来るようにな」

「「「「「「「⁉︎」」」」」」」

 

 

そして、サービスの方を複数の携帯によって別々に使うというのは何も規制がきていないために可能だ。携帯の中身を弄って魔改造するのは無理だが、複数の携帯を所持して、サービスごとに分けることはできる。

 

 

正輝は何も言い返さない。

無反応で、黙ったままだった。

 

 

「…」

「これで証明しよう…これが事件の全貌だ…」

 

 

 

*****

 

act1

 

 

まず、この話し合いの通り…幾つかの襲撃から始まった。

 

 

君は雪音クリスを呼ぶ前にすぐさま危険になっているレイナーレ達を助けに向かうために必死に駆けつけた。雪音を呼ぶとするのならレイナーレ達を倒すために兵藤一誠は木場や子猫などを複数人連れてきているのを見てクリスを呼ぶつもりだろうからな。

 

クリスの増援を時間を待つ前にすぐに駆けつけた。だがしかし、レイナーレとミッテルトの二人は兵藤一誠と出会い…駆けつけたらすでにレイナーレ達が倒されていた。

 

そうでなかった場合、応急手当をして連絡メールのことを言えば許せれる…大量の血が出ることもない。兵藤一誠も倒されることも君が隠す必要もなかった。

 

それに仮に、兵藤一誠が生きていたとしているのなら痕跡が残っているはずだ。しかし、それがない以上…彼はその場で倒された。

 

 

act2

 

レイナーレ達を倒した兵藤一誠を見た君は考える余地もなく、頭に血がのぼり…すぐさま兵藤一誠を斬殺し、倒した。

一誠はこっちの仲間である堕天使の二人を躊躇なく倒した。当然、キレて襲ってもおかしくはない。

そして、兵藤一誠の撃破後…携帯システムを使ってレイナーレ達を復帰させ…彼女らにこのことをなるべく言わないように口止めをし、クリスを呼ぶ時に自分達は無傷だから大丈夫という演技でもさせたのだろう。兵藤一誠の再起不能を…謎の撃破として終わらせるために

 

act3

 

 

兵藤一誠を倒されたという証拠を見せるために雪音クリスを呼んで…正輝の持っていたシャドーの影に形取った偽物の兵藤一誠を置き、雪音クリスという証人を置いた。

偽物を置けれるのは君ぐらいしかいないからな。クリスが来る間にあらかじめ立花との電話と仲間の増援を要請し…試練編の敵をどうにかするための司令塔をしていた。

 

正輝が駆けつけたら既に兵藤一誠が倒されていたという風にな。

 

 

雪音クリスの方は来る前に何が起こったのかは分からない。知っているのはミッテルト、レイナーレ…この三人となった。

 

 

act4

 

 

 

 

クリスは正輝と一緒に駆けつけていたらそこにレイナーレ達二人が生きて立っていたのと、兵藤一誠が倒れていたということぐらいしか知らないからな。駆けつけた時には既に倒されていたという風に堕天使にも演じてもらい…君の方は雪音クリスと一緒に兵藤一誠が二人で一緒に正輝の作った偽者の一誠がちゃんと倒れているというのを見させなければならなかった。

 

 

 

しかし、まだ問題が残る…携帯には襲撃されたというメールと倒したというメールが来るはず。もし、このシステムについて知ってしまい正輝の携帯を見れば即座にバレる可能性が高い。

 

第三者介入時にクリスはフェイト家を守っている翼や奏、立花の増援に向かっていったが、君の方はメールにある証拠をどうにかして隠す方法を考えていたのだろう。

 

 

 

メール内容に【正輝が兵藤一誠を倒した】と記されたことに気づいた君は、兵藤一誠を倒したという事実が明かされるのは時間の問題だったことが分かったのだろう。話し合いの時に携帯のメールを見られてしまえば一発で君が倒したと知られてしまう。

 

だが、神様のルールを守りつつ…そのルールを逆に利用し、仲間を信じ込ませるために使った。

 

神様システムに関与した携帯は一つしかもっていないという盲点により分けた。しかし、バラバラに分けるとしても携帯をいちいち変えなければならない…一つに纏めるたほうがひとまとめに連絡が来て便利ではある。

 

だが、その連絡メールの削除は絶対にできない…そこで、携帯を複数にし神様のサービスを投入し、受信メールの設定を変えた。【襲撃】と【討伐】の二つを二つの携帯に連絡が来るというのを使ってな。

 

 

そして、全員船に戻り、ルールをあらかじめ説明した。

 

 

サービス提供を複数の携帯にバラバラに与えることを禁じられてはいないから、しかも携帯を二つ持っていたなど考えにくいものだ。

 

 

麻紀達の『一騎打ち』さえなかったら君の思惑通りに中断されるところだったが…そして、話し合いをする時に神様のルールは絶対であると言い。同じ機種の二つの携帯を使って見せることで我々を信用させた。

 

 

こうして何事もなかったかのように終わらせることのできる人物…

 

 

そして、このような方法を可能にできるのは…

 

final(犯人解明)

 

 

「そうだよな?

 

 

 

 

 

岩谷正輝?」

 

ーーーーーーーー

 

話し合いを纏めた結果を出した。が、なんとも言えない空気にはなっている。

 

木場達の方は全滅を避けるためにその場から逃げ、さやかと杏子が協力して第三者との戦闘を行い、フェイトの家を守るために翼や奏、ほむらとマミそして立花の五人が時空管理局の方をどうにかしていたのは分かる。

時空管理局の方は何があったのかというのは試練編の敵の手によって堕ちたのか、それとも彼らの独断で我々を危険な存在として倒そうとしてきたのか…こればかりは何も言えん。

 

「正輝、何か間違った点はあるか?」

「アーチャーさん、探偵でもやってんの…すごいんですけど」

「さやか、私は順々に謎を解いたまでのことだ…」

 

 

さやかに探偵かとつっこまれたが、私の推理に正輝はそれでも黙ったままだった。どうやらその反応だと…ほとんど当たっていたらしいな。

 

「君はそこまで携帯を酷使しているのかね?しかも連絡がそんなに大事なら…連絡を兵藤一誠が倒れたのを雪音クリスと一緒に見ながら携帯を確認するということも出来るのならするはず…だが、それも言わなかった。

 

そのことも含みおかしいと思ったからだ。

 

我々いや、私は君を責めるつもりは全くもってない。

正直に言えばそれでいい。

まだ黙っているのなら…私が推理した通りのことが本当だと受け止めていいんだな?」

正輝は何も喋らない。何も言わない正輝に仲間の方はどうして嘘をついたのかという事は言わなかった。

 

 

何か正輝に対して攻撃的で反抗的ことを今言ってしまえば正輝は立花のように威圧してくるからだ。

「私達の方は正輝のことを虐げたり、引っ掻き回すようなことをするなどと…そういうつもりは我々には全くせん」

「仮に…ミッテルトが兵藤一誠を倒したとしても倒されなかったあんた達二人が無事なら…駆けつけた正輝が二人を見た後に死にそうな兵藤一誠を助けて説得ってことになる。

 

 

正輝、アーチャーの言った通りあんた何か隠していたのね…」

 

凛とセイバーの方は私も同じように正輝が隠していたことは咎めてないというのを言っている。士郎の方は…

 

「なぁ、正輝。何があったかって言うのが苦しいんなら…なにも言わなくていい。

 

ただ、隠し通しているのならそれを…一人で背負って抱え込むのはよくないんじゃないのか?お前にとっても…堕天使の二人にとっても…俺達にとっても」

 

だが、ミッテルトの方はまだ犯人扱いされた正輝を弁護しているが…

 

 

「だから…うちらがやったって言って「もうやめろミッテルト‼‼‼」ま…正輝。ウ、ウチは…ほんとはウチらが悪いのに…」

 

持っていた携帯を置いき、ミッテルトに歩いて近づいた。もうやめろと言っているということはようやく隠していたことを話すつもりらしい。

正輝はミッテルトの頭をなでた。

 

 

「もういいんだ。ミッテルトとレイナーレ?二人はよくやってくれた。ほんと嘘が下手くそだな、俺は。まぁ俺なりにはあがいたかな?仲間を守るなら戦い方がどこまでえげつなくとも平然とそれをするまでだ

 

 

それとクリス、もう一度言うが済まなかったな。こんなことに巻き込んでしまって」

「い、いいんだよ!でも嘘って、お前…」

 

 

正輝の右手に持ってある携帯を置き、もう一つの携帯を取り出しそれを見せた。そこには【討伐】と【襲撃】の連絡メールが二つの携帯にそれぞれ分けられている。

 

そして、メール連絡を仲間全員に見せた。

 

「さっきも言ったが…メール連絡に

ついては事実だ。

 

 

アーチャーの言う通り。そう…俺が、兵藤一誠を倒したんだよ」

ーーーーーーーー

 

メール報告

 

 

兵藤一誠がレイナーレ、ミッテルトを倒しました。

 

 

 

メール報告

 

 

正輝が兵藤一誠を倒しました。

それによりレイナーレ、ミッテルトをその場に復帰させます。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

兵藤一誠がレイナーレ達を倒し、それを見た正輝が兵藤一誠を倒す形になっている。…レイナーレ達を復活されるがために兵藤一誠を倒したということか。

 

 

 

「こんなの、こんなの間違ってます‼︎

殺者の楽園達を倒さなくちゃいけないのは分かってます。

元々私や翼さんがとても関われる問題じゃないですし…目の前で人が死ぬのを見ましたから。

 

 

普通の転生者とかでも話し合いができるかどうかって言えば不安です。でも同じ組織なら…私達の正義側同士で仲良くしたりして…一緒に戦かったほうが良いのに…こんな形にしたら不味いじゃないですか⁉︎

 

 

連絡メールを見せればそれだけで分かってくれるのなら!兵藤一誠さんと話をして彼らの携帯を持っている人に頼んで復帰させてもらうっていう方法だってあったはずです‼︎

 

復讐だなんてそんなのダメに決まってます‼︎それなのに…どうして⁉︎」

 

 

それを聞いた正輝は大笑いしていた。

 

 

確かに、立花の言っていることは『人間的』な意味で合っている。

復讐は言葉どおりやってはいけないだろう。

 

 

だが、『聖杯戦争』『転生者』『堕天使』『悪魔』…そんな言葉が並べられて復讐をしてはいけないという問題ではない。

 

もう、正輝の方は血生臭いことばかりをやっているのだがら立花がいくら否定さでも結局笑われてしまう。

 

 

 

もう、それ以前の問題になってしまっているんだ。仲間を傷つけた時点で正輝はリアスと同じに潰すつもりだったのだろう。

 

あちらの方も倒された以上は仲間を助けるために倒した正輝と接触して復讐とやらを行うだろうからな。

 

 

 

「何を笑っている‼︎立花の言っていることの何がおかしい‼︎」

「イヤイヤ、お前が否定してくるというのは分かっていたけどさ。毎度聞くたびにお前の言っていることって随分俺の予想の斜め上を言うよなぁほんと、怒りを通り越して笑いが止まらなくて何も言えねぇよ。

 

今までの経験を見てまだそんなこと言えたのが逆にスゲーよ。

 

何が…こんなの間違ってますだって?バッカじゃねぇの?

 

なら逆に聞くが立花…もしこの携帯システムとかがあってお前の友達が兵頭一誠によって殺されたらお前はそのまま何もすることなく堪えれるんだな。

 

あーそうか?なら…まず俺が兵藤一誠と対面して起こったことを隅から隅まで長話で言ってやるよ」

 

 

ーーーーーーーー

 

俺は連絡のメールが来た後に必死に駆けつけた。

 

二人が無事なのか心配でならなかった。俺はリーダーでもあるし、二人は俺のことを信頼してくれる。

 

 

だが、兵藤一誠は既に堕天使を倒していたのをこの目で見てしまった。

少し聞いてしまったよ…

 

 

「…消えやがれ糞堕天使‼︎てめぇらがリアス部長や朱乃先輩をはめたんだろ…これで分かったよ。堕天使がロクな性格じゃないってことが‼」

その言葉にぷちんと切れた俺は

兵藤一誠は俺を発見して攻撃しようとした所を狙って俺は不意打ちを食らわせた。

その後は、兵藤一誠をどうやって倒したのかはあまり覚えていない。倒す方法として斬殺して血が飛び散っているのと兵藤が俺に対してトラウマを作るほどのことをしたのは覚えている。

逆らえないように徹底的に切り刻んで、叩きつけて、殴り倒して、ひたすらボコボコにした。

 

 

メールで『正輝が兵藤一誠を倒した』というメールが来るまで…俺は拷問をしていた。

一番早計だったのは…その殺戮の場面をもう一人の転生者が見てしまった。

 

 

その転生者が行方不明の一人…魅杏が俺が気づかないように隠れて、俺のやっていたことを見てしまった。

 

 

「あ、あぁ…」

 

声を聞いた俺が向いたら、怯えていて力が抜いてガクンとしていてその場に座っていた。

 

その時は、どう声をかければいいか困ったもんだよ。

 

一騎打ち始まる前は快楽で殺したりしないよね?って尋ねられたからな。

 

でも、俺のやっていることは結局のところ堕天使を助けたいがためと、一撃で倒さずに平気な顔をして一誠を苦しめたんだからな。俺が魅杏に近づこうとした瞬間に拳銃を取り出してきた。

 

「泣いているのか」

「…てたのに」

 

 

持っている拳銃が震えている。

俺の行動を見て知ってしまった以上今度はこっちが殺されるんじゃないのかって小動物のようにガクガクって震えていたさ。

 

「信じてたのに!貴方だけでも真面だってこと‼︎どうしてあんなことしたの⁉︎それが本性だっていうの⁉︎

助けてやるって言ったのも、大丈夫って言ったのも…あんな奴らじゃないって…言ったのも。全部…

 

 

 

全部嘘だったの‼︎‼︎」

「そうか、お前には見せてないもんな。正義側の…闇を。

 

誰にでも触れていいものと触れてはいけないものだってあるんだ。それをこいつが触れた。それだけのことだ」

 

 

 

「狂ってる‼︎転生者も、それに入ってる貴方も‼︎」

「お前も俺と同じ転生者で、俺と同類だ」

「私は貴方と同類なんかじゃない!私は私は⁉︎貴方達のような存在のせいで…

 

 

学校も、他の人も、みんなみんなぶち壊しにしたくせにぃぃぃ‼︎‼︎」

 

助けた時は死んだ目をしていたのに彼女が記憶思い出したら咄嗟に俺の方に銃口を向けたまま撃ってくるから驚いたよ。

 

「そんな物で俺は殺せないぞ…それと記憶思い出したんだな?良かった。

 

なら、もうどっかに行けよ。何をするも自由、どうしたいか一人で勝手に決めればいい」

「…え?」

そう言ったら彼女は自分を殺そうと考えたんじゃなかったのかって顔をしてたな。

 

 

「もう…行けっていってるだろ‼︎そんなに俺を拒絶するんなら…俺の目の前から消えろよ!」

 

拳銃を持って怯えながら必死に俺から逃げようとしていた。なんだこれ、なんでこんなことになったのか俺自身もうよくわからない。

 

「なぁ、レイナーレ。お前らが傷つけられて、お前らを助けたのに。なのに文句を言われて、いちゃもんつけられて、せっかく救ったはずの転生者に虐げられて…

 

 

俺の一体何が悪いって言うんだ…‼︎」

「貴方は、何も悪くないわ…それは一緒にいた私達が保障する」

俺はミッテルトとレイナーレを復活させ、俺が兵藤一誠にどんなことをしたのかというのと、今起きた現状に口止めし、

 

雪音クリスを呼んで駆けつけたら既に倒されていたという演技、携帯のシステムを利用して何事もなかったかのように終わらせるつもりだった。

 

 

ーーーーーーーー

 

「俺は神様のシステムを使って助けただけだ。兵藤一誠を倒さない以上、レイナーレ達は復帰できない。

 

 

 

 

立花…あの行動の何がおかしいって言うんだ。間違っているとでも言いたいのか⁉︎」

「私は…」

 

 

 

この神様によるシステムで倒した相手を倒して復帰させれることも可能であり、兵藤一誠達の携帯のシステムを使って復帰させることも可能だった。

 

だが、レイナーレ達を倒されてそのまま正輝が黙ることをするのか?できるわけがない。

 

 

話を聞いていくうちに一気に空気が沈んだ。正輝のやっている事がおかしいと言う立花に…まどかも間接的にはそう思っているだろう。

 

「正輝…さん」

 

 

だが…もし兵藤一誠の敵対象として倒した相手が

 

 

『鹿目まどか』となれば【暁美ほむら】が

『美樹さやか』となれば【佐倉杏子】が

『天羽奏』となれば【風鳴翼】

 

 

確かに復讐心で倒し、倒された人を復帰させてあげたいと思っているだろうし、兵藤一誠も堕天使は正輝と一緒にいたためにそれに絡んでリアス達を復帰させるために倒したのだから。

どっちもどっちなのだが、正輝の言い分も分からなくもなかった。

 

「もう話し合いは終いだ。一人離反してもこっちにはもう一人いる…俺一人で探しに行く

 

 

お前らは待機してろ」

 

 

そのために正輝は兵藤一誠を倒したのを隠した…ということか?だとするのなら正輝は

 

 

 

その時に衛宮士郎が訪ねた。

「なぁ正輝…行方不明になった一人を探しに向かうって言ったが…

 

まさか…その目的じゃなくて麻紀の仲間達を全滅させると考えているんじゃないだろうな」

「…何言ってんだよ士郎、そんなことするわけないだろ?」

 

士郎と凛は私とほむらにアイコンタクトしている。兵藤一誠がレイナーレを襲撃したのと、約束を破ってきた時点で。正輝の方はレイナーレを倒されたことに『復讐』に目が眩んでいている。

 

 

頭に血がのぼった正輝のことだ、探索ではなく

 

 

 

最悪、麻紀達全員と試練編の敵全員を一人で倒しに行きかねない。

 

(みんなよく聞いて、正輝を止めるわ)

(ね、念話⁉︎てゆうかほむらなの⁉︎正輝が側から見てヤバイ状況なのはわかるけど、止めたら止めたで逆上して逆効果に)

(いいから‼︎彼が船から出る前に急いで‼︎)

 

船から出ようとする正輝の目の前には凛、奏、マミ、立花、私が立ちふさがり、正輝の後ろには衛宮とセイバー、さやか、杏子が正輝の後ろの道を塞いだ。

 

 

「どけ、今の俺は非常に機嫌が悪い」

「そこまで機嫌が悪いのなら尚更行かせるわけにはいかないな…貴方は私と最初に会った時以上に冷静な判断ができなくなってる」

「落ち着け正輝、あっちの方だって悪気があって襲ってきたわけじゃない!それに探索よりまずリーダーのお前が錯乱しない方が優先だろ…!」

「頼むから冷静になってよ!」

 

 

もう仲間達から見た正輝の様子が私だけではなく他の仲間にも前以上におかしくなっている側からみても分かっていた。

 

正輝自身は気づいていないようだが、今の正輝が外に出ればまずいことになる。

 

たった一人で、レイナーレ達を潰してきた麻紀達を全滅させ、フェイトの家に攻撃してきた時空管理局を潰し、試練編の敵を倒しに行くというのは絶対避けなければならない。

 

 

 

正輝はその場に溜息をついて立ったままでいた。

 

「分かった。みんなが俺を行かせちゃいけないっていうのはよく分かったよ」

 

その言葉を聞いて正輝がここに残って安心して落ち着ければ、問題はない。

我々が上条達と会い、交渉し、時空管理局の方もどうなっているのかを調べて…試練編の敵を倒す。

それが一番この試練編を終わらせるための理想的な方法だ。

 

 

 

だが、正輝の方は行かないでほしいってだけで納得するわけがなかった。

 

 

「…そんなに俺が行くを止めさせたいのなら響、士郎の二人で俺と戦って勝ったら諦めてやるよ」

「なっ⁉無茶苦茶です!幾ら何でも貴方の方が部があります‼︎」

「無茶苦茶?問題なしだろ?実際今まで転生者と戦ってきたんだ。別におかしくないんじゃないのか」

 

 

正輝の心は見ているこっちが見ても荒れているのは分かった。条件を守らなかったら、正輝はこの場で強行手段を取り、一人で外に出るだろう。

 

 

「立花が加わるのから私も入れろ!」

「黙れ風鳴。言いたい放題言ってきたのはこいつだ。士郎の方は副リーダーだから俺を止める権限はあるからな」

「…なら、私も入れなさいよ!」

「さやか!お前まで」

 

さやかも正輝に時雨蒼燕流といつ剣術を教えられた身だ。そのおかげで雨宮との戦闘で彼女は強くなった。

さやかを助けた正輝を、今度はさやかが正輝を助けるという形となっている。

 

 

「私にだってあんたを止める権限はあるわよ…弟子が暴走した師匠を止めるのは義務なんじゃないの?」

「…さやかも加わっていいぞ」

 

 

一番幸運なのは命令権という携帯システムを使って我々を縛ろうとしないことだ。あれを使われたら我々も正輝を止めることはできない。

 

だが、正輝の条件を飲まなかったら正輝は止めてきた我々を憎むだろう。

 

 

「特に立花。今の俺を止めたいのならそれ相応の覚悟をしとけよ?」

「…」

 

 

リーダーの正輝の条件を飲んで受けざるおえなかった。簡単な話、正輝が三人に倒されれば諦めてくれる…だが、

 

 

 

殺者の楽園の転生者を相手しており、機嫌の悪い正輝なら…私とほむらならまだしも…三人は正攻法と諦めない根性と意思、無理してでも立ち上がるだろう。それに対し、正輝は三人が降伏しない限り徹底的にやる。

 

「アーチャー…」

「あぁ、これはかなり…不味いな」

 

衛宮士郎は正輝と戦ってもどうかなる。

さやかの方は剣術を教えてもらったが、教えてもらったのは正輝本人だ。

そして立花は基本的遠距離を使わないという短所は…正輝が確認したりして一番よく知っている。

 

この条件は、条件にのったところで正輝の方は経験でも実力的に考えてみれば…確実に優勢になる。

 

今の正輝に何を言っても止まることはしない、そして容赦するつもりはない。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

「正輝…あんた本気なんだね」

「なんでこんなことしなくちゃいけないんだ‼︎」

「もうやめろよ!正輝も‼︎あたしらも‼︎こんなことしてる場合じゃねぇだろ‼︎」

「正輝…それこそ全くの筋違いだ‼︎」

「悪で制しても生まれるのはまた悪です!それは貴方が一番よく分かっている…なぜ‼︎」

「やっぱ邪魔だわ。お前」

 

次回、正輝VS正義の味方三人

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編71話正輝VS正義の味方達

この話のリリカルなのは編を見ておきましたが…書き方を変えようと思います。

 

 

 

*****

 

(危機から仲間を守ったんだ。それなのに非難してくる…俺のやっていることのそれのどこが悪い?助けるべきじゃなかったって言いたいのか?俺には理解できない。何で俺のやり方を否定されないといけないんだ。

 

 

仲間が傷ついて苦しんだんだぞ。

なんで誰もわかってくれない…⁉︎

 

 

どうしてそんなに困った顔をするんだよ。

 

俺は、一人で行かナくちゃアいけナイんだ。

 

上#当麻、イン☆ックス、&坂美琴、白井€子、木○悠人、子猫、時@管理局…立ちふさがる敵を殲滅。

 

そうしないと、そうしないと…ソウシナイト

俺は俺で俺が俺を俺に俺も俺の俺と俺…

 

 

agt#zdpgavmgj#.gmtgmx_dizhmg(ぁぁぁぁぁぁぁああああああ)‼︎

 

 

『イカナイト、オレノアバカレタクナイカコガアバカレテシマウ、ソレハゼッタイニユルサレナイ』

 

 

 

 

リーダーとはみんなを纏め、引っ張って行くという存在。知恵が高い人物でも、実力が強くても…それだけでは足りない。

 

 

 

彼には責任を持つ覚悟がある。

殺すことだって厭わない。

それは生きるためには必要なのだから…それは良しとなる。

しかし、彼には難点があった。

 

 

『仲間による裏切りの恐怖』

『他人に知って欲しくない過去の隠蔽』

『復讐』

『一人で背負いすぎたこと』

 

 

ただ、彼の気づかぬうちに怒りに身を任せ…そして半分以上は『英雄殺し』となっている。今の彼の意識のほとんどは暴走していた。

 

****

 

正輝の船には広いバトルルームの施設がある…そこで戦闘を開始された。立花は歌いながら変身して、拳を構え…さやかはデバイスで魔法で変身して、作り出した刀を構えた。

 

 

「私は…こんなことしたくないよ!」

「あんた一体どうしちゃったのよ!」

「悪い事は言わない。正直に話してくれ…俺達はお前と戦いたいなんてしたくない」

 

三人は戦闘体制にはなるものの正輝と戦う意思はあまりなく、対して正輝の方は目的の為に必ず外に出て一人で終わらせに向かうのだろう。

 

 

「なぜ…私は駄目なのだ‼︎立花でなくとも代わりに」

「分かってるよ翼。でも、私ら全員で正輝に手を出したら…『命令権』ってのを使われたらどうしようもねぇだろ…」

「でも奏で!この条件は余りにも…」

 

 

 

衛宮士郎は正輝とさやかの方はまどか☆マギカによる殺者の楽園である雨宮を倒せる実力を持っている。しかし、立花は…少なくとも遠距離戦などの弱点を知られており、戦闘経験が雲泥の差、彼女のほうが圧倒的に不利である。

 

 

それを批判して仲間全員で止めに行けば、正輝が麻紀がリアス達にやったように『命令権』という携帯を使って動きを止められたら終わりだ。

 

 

「うるさい黙れ。俺には俺のやり方がある。それを拒んだお前らが悪い。」

「でもこんなの!」

「正輝…あんた本気なんだね…本当なら1人で対処するけど、今まではあんたはあたしらと協力してきたけど。今回は違う…これまでの戦い方と全く異なってる。これが正輝の本来の戦い方なの?」

 

 

正輝の目の前にはシャドーによって分身体が二人立っている。

それぞれ武器を構えていた。

 

「ルールは簡単だ…誰か1人だけでも俺に勝てば諦める。立花が仮に負けてもさやかと士郎のどちらかが勝てば終わりだ」

「私負けること前提なのですか⁉︎」

「なら逆に言うが今の俺に勝てると思ってるのか?少し前までは手加減して相手しいるのに」

 

 

それでも、さやかと立花については正輝本人ではなく正輝が作り出した分身体との戦闘なのは唯一の救いではある。正輝が用意した分身体の戦闘能力はかなり高く、本気で向かってくる。

 

 

正輝は仲間である堕天使を虐げた紀達の全滅と試練編の敵達…時空管理局の滅殺…三人は暴走している正輝を止めるために…こうして三人による戦闘が開始された。

 

 

美樹さやか、立花VS正輝の分身

衛宮士郎VS岩谷正輝

 

立花には接近戦には結構強い。

遠坂凛に匹敵するほどだろう。けれど、接近戦が強いからって凛のように宝石を投げたりということはできない。飛び上がって拳で攻撃しようとしているが、いつもの正輝なら立花と戦うのなら手加減してわざわざ接近戦を仕掛けて立花の思うようにはさせているだろう。

 

しかし、その気は彼にはさらさら無い。

 

接近戦を仕掛けず、投影武器改造で杖を投影し、魔法を使って立花の体力をだんだん浪費させる。地面を蹴り上げ、無理して正面きって向かって殴ろうとしても…その攻撃を正輝に軽く避けられてしまう。今の正輝は立花との戦闘は、ただ弱点をつくだけで決着がつくようなものとなっている。

 

 

立花は正輝の魔法連弾に、逃げ回って苦しめられていた。正輝はただ立花の攻撃を避けているしかしていない。

 

「お前の攻撃なんざ近づいて接近戦でただボコるだけだ」

「ひ、卑怯ですよ⁉」

 

 

物陰か見えない場所から攻撃しようという不意打ちをしようにも、無理がある。

 

彼女より正輝の方がその面に特化している。不意打ちされるのも頭に入っているから、勝てるかどうかわからない。

 

 

立花は地面を砕いて、その爆発で砂煙を撒き散らかし、正輝の視界を悪くさせる、視界が悪くなっている間に、この一撃にかけて倒す。

 

「うぉぉぉ!」

「悪いな。今の俺は負けるつもりはさらさら無い」

 

正輝は杖を使って、真正面で立花が攻撃してくるのを防ごうとするけれど

 

(手応えがある!これなら‼︎)

 

貯めたエネルギーを放ち、魔法防御を突破して、防御体制を崩した正輝を見て、立花はそのままもう一撃入れた。彼女は手応えがあったと思っていたが、

 

 

「悪いが立花。今までは手加減していたけれど…これが俺流だ」

「へ…」

 

 

 

一瞬にして叩き落された。正輝による魔法攻撃は立花の体に全く血は出てない。けれど、突然体が地面に這いつくばってしまい全く動けなくなり、身体が鉛のようで身動きがとれなくなっている。

 

 

「よう立花。お前が一撃で潰しに来るのは予想していた…賭けで勝負する時点で勝敗は決まってたんだよ」

「そ、そんな…」

 

見るとシャドーの正輝は無事たった。

正輝がなぜやられなかったというと元々立花は物理攻撃しかしていないので、一時的にその物理攻撃を回復にするような魔法にし、立花の普通の攻撃を吸収した。 今使っているのは重力の魔法で動けれなくなっている。

 

これで立花の方は重力の魔法で動けれなくなった。

 

 

美樹さやかの方も苦戦を強いられている。なんと剣同士の接近戦を選び、正輝の分身もまた時雨蒼燕流を使ってきたからだ。

 

「美樹!お前の剣術を教えたのはどこのどいつだ?教えた張本人相手は無意味だぞ」

「分かってるよ!」

時雨蒼燕流は確かに技を変えたり、ある意味最強だ。だが、剣術を組み合わせたり、改変しただけの小細工で正輝が動揺することもない。

 

さやかが『逆巻く雨』を使ってきたらシ正輝の分身も同様に『逆巻く雨』を使ってくる。

さやかの方は水分身を使って、ヒットアンドアウェイを繰り返しており、正輝の分身の目を撹乱させて騙したりできた。

不意打ちとして『五月雨』を使って正輝に着実にダメージを与えている。しかも、シ正輝の分身は一人であるためにいくら手慣れているとはいえ複数人相手をするのは厳しい。

 

「クソッ⁉︎」

さやかの方は二つの分身体が出てきていくら五月雨を攻略したところで『篠突く雨』と『五月雨』あるいは両方を使ってくる。

 

 

「時雨蒼燕流遣らずの雨!」

「全投影連続掃射…!」

 

魔法によってさやか本人と分身達が飛ばした刀を大量に作り出し、正輝の方は投影した武器で代用し、向かってくる全ての刀を弾き飛ばす。

しかし、正輝の分身もさやか本人を見つけて攻撃を与えている。

 

 

だが、見つけたところで

『うつし雨』

 

水面に映し出される影に気づかずに背後、あるいは横から斬ってゆき正輝の体力を減らしてゆく。

 

最初はさやかの方善戦をしており、見ている仲間の方は安心した。

 

 

「さやか…仲間を傷つけられて許せない俺の気持ちが分かるはずだ」

「確かに杏子が傷つけられたら許せないよ。あんたと同じことするだろうし…でもね、悪いけど上条達に悪気があるかどうかもわからないのに麻紀達の全滅っていう意見には賛同出来ない」

「…それは残念だ」

 

 

さやかの方は燕特攻(スコットロディ・ローンディネ)で決着をつけるために魔法を使って地面を水浸しにし、正輝の分身に猛攻する。

 

 

「よしっ!このまま押し切れば‼︎」

 

 

直撃を喰らい剣で防いだりしてさやかの攻撃を防いだりはしている。杏子の言う通りこのまま押し切れば分身の正輝に勝てるが、

 

 

「さっきからおかしいわね、美樹さんが最初の方は前線でいい感じに攻めているのに…」

「なんか、押されてる?」

(…まさか正輝。あんたその剣)

マミとまどかが、さやかの戦闘を見ながら話をしており、凛がそれを聞いてさやかが行動するたびに消耗が激しいことに気付いた。

凛の予想は的中した。戦闘中にさやかのデバイスから警告が来ている。

(魔力が限界まできています)

「えっ⁉︎な、なんでこんな短時間に…なんとか持ちこたえて‼︎」

 

正輝は避けずに防御をして攻撃を防いだりしているが、それがいつまで続くとは限らない。さやかの方もペースを上げて防御しきれないようになっている。このまま決着をつけれると思っていたが、魔法で作った水が消され、脱力してしまい転んでしまった。

 

「あ、れ。正輝になにもされてないのに」

「さやか!」

 

 

途中で燕特攻をして攻撃を続けたものの魔力が尽きて変身が解いてしまったために普通の私服に戻ってしまった。立花のように正輝の手でさやかを動けないようにしたわけではない。

 

 

正輝の方は投影したものではなく『魔剣創造(ソード・バース)』で作られており『魔力吸収』を宿した魔剣を作っていた。

さやかの使っているのは魔法、ならば剣術の前にまず戦っているうちに正輝は魔力を吸収した。

 

刀も頑丈な体も魔法でカバーしてできているのなら力の元を少なくしてしまえばいい。

 

そうなれば魔法によるエネルギー切れを起こし、魔力でカバーできずに無理に体を動かしているために疲労でさやかは仰向けの状態になった。

 

 

立花とさやかが敗北し、後は衛宮士郎だけとなった。

 

 

 

「次で…終わりだな?」

「俺はあの二人のようにはいかないぞ。投影開始!」

 

 

 

正輝も投影魔術を使い、士郎との激戦となった。何度も投影を繰り返し、投影された武器が破壊されてゆく。

 

 

「うおおおお‼︎」

「こいよ、衛宮」

 

投影したものだけではダメだと互いに思い今度は、宝具を投影していった。

 

偽・螺旋剣(カラド・ボルグ)!」

熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)

 

 

宝具もまた投影魔術によって作られた偽物であるが、投影に関しては士郎の方が上回っている。

 

 

「王の財宝や自分の最後の劔も使わないのか?」

 

正輝の方も怒っていても手加減しているからあまり言わなかった。見ている仲間達は暴走している正輝を衛宮が止めてくれると思っていたが、

 

 

「俺が一体何のためにキレていても二人に手加減していると思っているんだ?」

「なに…⁉︎」

 

立花響の方は接近戦にしなかったらいいだけのこと。遠距離でチマチマと体力を減らせればいい。

さやかの方は型を分かっているからいくら新しい技ができても、動力である魔力がほとんど無くなってしまえばどうしようもない。その方法はさやか以外のまどか達にも使える方法である。

 

 

「士郎!」

 

罠として非殺傷設定の零距離に巴マミが必殺技として、士郎の周囲に作り出した砲台が近距離で置かれている。

 

 

『拡散追尾式ティロ・フィナーレ』

 

放たれた砲台の玉はショットガンみたいにバラバラみたいに散って飛んでゆき、最終的に拡散された弾が士郎を狙って全方位に集中放火された。

士郎の方は熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)で防ごうとするけれど全方位とまでは防ぎきれない。

前方だけを投影した武器で防ぎ、背後と脚、腕、横腹…防げきれないところが当たった瞬間爆発し、吹き飛ばれてしまった。

 

 

さやかと立花は二人は倒れたままだが、全ての弾丸をくらっても衛宮士郎だけがまだ立ち上がることはできた。

 

 

まだ、あの砲台は宝具ではなく非殺傷設定の魔法で作られたおかげでこうして立ち上がっている。宝具となれば、大量に血を出して死にかけになっていただろう。

 

「まだ終わってない…」

「いいや俺の勝ちだ。もう、終わりにしてもらう」

 

士郎は立ち上がっていたところで正輝に勝ち目はなかった。

魔術投影では確かに努力を重ねて強くなっている士郎の方が正輝よりは勝っているのは分かる。だが、正輝には『王の財宝』や『最後の劔』を所持している。

 

衛宮にも正輝にも固有結果である無限の剣製を使うことができる。投影の方がいくら上だからといってもリーダーに選ばれている正輝が強い理由として衛宮士郎より強いということだ。

 

だが、凛の方は

「悪いけど…まだ衛宮くんは降参するって言うまでは続けるわよ」

「…どういうつもりだ?」

 

正輝は重力の魔法で這いつくばっていた立花を解放し、さやかはバトルルームから観客席の方に携帯を使って強制転移させた。

 

「あんたが本気なら三人とも再起不能にして携帯の連絡を確認するはずよ。なのにそれをしなかった。あんたの言う携帯システムで正輝の目的が終えた後に三人を復帰させるって方法もあった。

 

でもあんたは…この戦闘でそれをしなかった」

 

 

正輝の方はもうこれ以上戦うことを望んでおらず、立花とさやかが倒れたことにより勝敗が決まった。

 

 

「もうやめましょうよこんなこと‼︎本当は…こんなこと望んでなかったんですよね!」

 

 

立花の方は少なくとも争い合いを望んではいないというのは分かる。正輝自身仲間をボコスカに再起不能にするいう訳ではなく。

動けないから倒されたということにされていた。

「…じゃあ何か立花?そもそもの話、俺がなんで焦ったり怒っているのか分かっているのか?まぁそんなこと立花が分かれば、麻紀の件だってトラブルが起こらなかったし、ここで争ったり、元々お前と言い合いになんかするか。だいたいお前にはこのことについては向いていないからすっこんでろって言っているだろうが」

 

 

立ち上がった立花はすぐさま正輝の方に駆けつけて、正輝と言い合いになっている。それを見ていた風鳴が観客席からバトルフィールドに転移し、立花の話を守るかのように割って入り、正輝の胸ぐらを掴んだ。

 

「いい加減にしろ!!立花は確かにお前の言う通りこの件には向いていないということは私も立花も分かる。仲間を傷つけられて許せない気持ちも分からなくもない。だがな…正輝のやっていることにも非があるぞ‼︎」

「いい加減にしろ?確かに立花の言うとおり人は誰だって話し合わなければ生きてはいけないし、そうしなければ乗り越えられないことはいくらでもある。それは仕方のないことだ。どこの世界でも一人で生きる=不可能だからな?

 

俺も復讐ってやつをやろうとしてるから非があるって言われるのは仕方のないことなのかもしれない」

 

風鳴に胸ぐらをつかまれても怒っている正輝は喋っているうちは冷静に立花の言葉を多少肯定はしている。

「なら立花の言っていることは‼」

「けどな立花。現実は世界中の人々の一部分がいじめられた人間、残酷なことを周りから言われた一部の人間もいるのが世の末だ。例えば友達が欲しいとそう望んでも誰も聴いてくれない。

 

 

 

特に戦場で命の駆け引きを覚悟している奴ならなおさら要求なんて聞こうとしないからな。話なんてする前に対立しているからとっくに無理な話なんだよ。なら答えは簡単だ。

 

 

話し合えば分かり合える?

嫌っている奴らに仲良くなれとか?

残虐性を好む敵にも?

自分の意見と対極である相手にも?

暴言で侮辱する相手にも?

心の病を治せれずコミュニケーションのとれない人に無茶しろと?

 

 

そもそも話し合いができない奴に死ねと言いたいのか?お前はできるかもしれないが他の奴はどうなんだ?切り捨てろってか?

対人関係がうまくいかない奴、虐められて誰も信じることのできなくなった子供、そんな彼らに

 

 

話し合おう。と、そんな一言で片付けるのかよ。

 

 

 

辛い事情も知らないで空気も読めずにいう言葉は話をしようよ!そしたら互いに分かり合えるよ‼

 

私達は同じ人間だから‼

 

ってか?周りに酷い目にあわされた相手側はそんな事を言われてどうなると思う?

 

そんな仮定すっ飛ばし、お前のような意志をみんなもっているなら世界中幸せだよ。お前なんで世界中で争いが絶えないかって疑問に思ったんだよな?答えはな、金への執着心、過去の報復、権力の乱用、個人のプライバシー無視の公開、貧富や人種差別など人それぞれの動機があるから争いがおこるんだよ。

 

 

 

 

そしてその根源が嫉妬、嫉み、戒め、憎しみ、復讐、強欲、差別、後悔、裏切り、絶望、憤怒その他諸々の感情が本来あるべき誰だってあるもの。人の負の感情からそれぞれ枝分かれするものなんだよ。動機のない暴力なんて新聞にもあまりニュースにないだろ?まぁそれを含めても犯行を犯した人の心情はいくらでもあるだろうが…いくらでも思い浮かべれるはずだ。何も知らずに譫言みたいに語ることが胸糞悪くなってしまう。

 

無知なお前の言ってることはただの行き過ぎた夢物語でしかないんだよ!」

 

正輝は淡々と話をしていった。それを聞いていくうちにだんだん立花が正輝の方を見て怖くなっていった。

「そんな…つもりじゃ」

「俺はな。お前の話を聞きながら…それがいかにも正しいってことで自分に酔っていて…俺の転生者の件でもお前のそれが突っかかってきて鬱陶しかったさ。

 

 

苦しいか?人と人が分かり合えるっていう願いが否定されるのが苦しいか?それが正しいんだっていうんなら復讐心があり過ぎて異常な奴に話し合おうよって言えよ!言えるんだよなぁ!それと同じなんだよ!話にならないこともある!そのやり方を偽善者と嫌う奴もいる!

 

客観的にみたらお前は何も知らない無知で能天気に勝手にほざいてるとしか思えないんだよ!

 

話している相手の苦しみを知らないで…そんなこと戦っている奴にほざくな!」

「ならそんなことをいうのなら立花の苦しみを貴様は知っているというのか!

 

お前は立花に攻撃的で否定ばかりしている、なら逆に言うが貴様の言っていることのそれらは自分の言い分を正しいと思って、立花の意思を一方的に否定し、押し付けた説教なんじゃないか‼︎それで一体何を分かれと言うのだ!

そんな貴様の屁理屈や道理を言ったところで私も立花も納得できるわけがない‼︎」

正輝の言っていることには多少事実が含めているかもしれないが、立花の思いを否定するだけのSEKKYUとなっている。遠回りに言えば正輝は立花の意思の否定していると言っても過言ではない。

 

 

だが、正輝の方は全く動じない。

 

 

「あぁ?誰々の何が分かるの!って言う台詞?そんなのは間違いなく無限ループでしかない。

 

なら言わせてもらう。ならお前は俺の何が分かる?ほらこうなって堂々巡りだ。

 

 

俺が間違っているのなら俺の言い分で立花の思いを圧迫しているならそれはひとまず無しってことにしよう…

 

立花の言葉を優先し、転生者でも話し合えば理解できると仮定し、立花の言う転生者は人間だから分かり合えるとしておこう。

 

じゃあ逆に聞くぜ?実際お前ら戦ってた転生者みて分かってるはずだよな?あれが人と話すような態度か?俺にはそう思えないね!

 

 

そしてもし俺達はそれに好意的に賛同したらどうなるだろうな?

これからは転生者に対してすべて話し合って解決しよう!彼らだって同じ人間で言葉が話せれる!だから誰でも仲良くなれる‼それが平和的で一番理想的な解決方法なのさ!

 

 

 

 

こうして試練編が終わり、麻紀達とは仲良くなれましたとさ?

 

 

 

 

 

 

ってか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前いの先に殺されたいのか‼‼

それこそ真っ先に俺達全員死亡確定に決まってんだろうが‼‼‼

麻紀達と組んだ後の幾多のデメリットをどう対処すればいいか何も言わないお前をどう信じろって言うんだよ‼︎‼︎

 

 

自由を剥奪させるで一つ思い浮かべれるだろうか‼︎

 

 

 

 

ミッテルト達が殺されそうになって、まどか達が散々酷い目に合わされて‼雪音も俺が助けてない場合一歩間違えればシンフォギア奏者を纏ったままの殺人者になりかねなかったんだぞ‼

 

 

 

それでもお前まだこれでも転生者は人間だから分かり合えるとか言うんじゃないんだろうな‼‼麻紀達は仲間を倒そうとして俺の逆鱗に触れたんだよ!

 

 

そっちの方はそれこそ人の命をなんだと思っているんだって言いたくなるがな…俺の場合は転生者の件が絡むともうそれ以前の問題なんだよ。

 

 

 

話し合いの前に殺される‼いやそれ以前に話せる相手は自分に許せる相手じゃないと無理に決まっている‼それこそ自分自身の命と自身の大切な物がかかってんだからな‼それを含めて俺の選択次第で仲間全員の命がかかってんだ‼︎

 

 

 

 

そして転生者の理由はどうだ?麻紀のように原作の主人公こそが素晴らしいだとかの理由で射殺?魔法少女の肉体を兵器化させたり、クリスを記憶を改竄させて利用して…人殺しさせて…

 

 

あいつらと話し合い?

 

 

そんなの俺には耐えられない‼‼事情を話しても何の意味もない!」

 

しかし、正輝が何も否定せずに立花の思いを全て肯定させたが、望んだ結果は最悪な状態になる。

 

 

「貴様…!転生者がかばって立花を救ったのは事実だ!それに全ての転生者がそうであるとは限らないはずだ!

 

 

少なくとも上条達と仲良くできるのに、何故だ!」

「ああ、そうだよ?俺の姉だって転生者だ。

 

全ての転生者はそうとは限らない。

でもな、大事なのは人間性があるかないかなんだよ。殺人を犯した者にどうこう言ってもそれは無意味なんだよ?

 

ま、俺の言っていることはSEKKYUになってそっちも俺の言い分が鬱陶しいなら…もう何にも言わないけどな。そう思うなら、下らん我儘に応える義理なんて微塵もないけど」

 

二人とも武器は構えていないけれど、風鳴と正輝との言い合いはだいぶ悪化していた。それを聞いていた仲間の内の雪音クリスは話を聞いていくうちに我慢できなくなって

 

「もうやめろよ!あたしらこんなことする場合じゃないはずだろ!

 

 

正輝もお願いだから船で休んでほしい…な?頼むよ正輝」

二人の喧嘩を止めようとした。クリスの言う通り仲間で揉め事をしている場合ではない。だが、正輝を止めなければ事態は更に悪化する。

 

 

正輝もクリスの言葉に頭を抱えていたが、

 

「レイナーレ達の件を許して、麻紀さんの仲間達ともう一度話し合えば…きっと何か変われるはずだよ!」

「…今なんて言った?」

(あいつらと協力?

頭おかしいんじゃないのか?

そもそもなんで謝るんだよ?

攻撃をしなかったレイナーレ達を殺そうとした仲間と?そいつらを良く信じろと?

 

 

 

そしたらどうなる?

もし俺が麻紀と協力し合っても…簡単に麻紀の仲間達が許すわけがない。

 

あいつらが俺たちに条件をかせられるとしたら、リアス達は俺達の戦力の監視だろうな?逆らえないように使い魔を監視していた情報を利用して踏み台は確実だろうし、堕天使は協力や仲直り以前にいい関係とは言えない。

 

もし敵にまたなってしまえば俺たちからサーヴァントなどの収穫された情報を利用して弱点ばかりをついてくる…

 

立花…お前俺達に死ねって言いたいのか?

 

無理だ。

納得できるか。

そんなの論外だ。仲間を傷つけた集団にサービスを?俺らがあいつらの踏み台になれと?

 

よくもまぁ考えずにそんなことほざけたな。)

その話を聞いて正輝はすぐさま非殺傷設定の武器を投影し、

 

 

 

 

 

 

「…やっぱ邪魔だわお前。

マジで鬱陶しいんだよテメェ」

「へ?」

 

 

 

その武器を立花に向けて、振り下ろした。

目の前で見ていた風鳴とクリスは呆然としている。

 

(さっきの軽率な発言を、容認することはできない。

お前はレイナーレ達の命を侮辱したんだからなっ…‼︎)

 

立花は倒れており、今度は斬られたところを抑えながら倒れて悶え苦しんでいる。

正輝はそんな苦しむ彼女を、ゴミを見るような目で見下ろしていた。

 

「たち、ばなっ…⁉︎立花ぁぁぁぁっ‼︎」

「騒ぐな。いつまでたっても夢と理想で塗り固まれた稚脳の中で引きこもって幻惑と空想を見ることしか出来なくなっているこの大馬鹿に現実を与えただけのことだ。

 

それでも、俺は残酷な判断を下しただけさ。

何、血は出ていないし死んだりしねぇよ。

感情的になって殺すほど、俺の精神は軟弱じゃない。」

「マミさん!遠坂さん!速く立花さんを!」

「分かってるわよ!正輝…」

 

巴マミと遠坂は立花をバトルドームから観客席に移動させすぐに魔術と魔法で治療した。それ以外の他の仲間達はバトルドームに転移し、正輝を止めようとする。

 

 

「正輝っ…一体何をしているのか分かっているか⁉︎」

「お前のそれはリーダーとしてやっちゃいけないだろ!」

 

翼と奏の方は変身してアームドギアを構えており、ほむらと杏子も魔法で変身してデバイスを用意する。セイバーとアーチャーも戦闘体制になり正輝の方を構えた。

 

正輝のことを嫌っているというわけではない、ただ正輝の暴走を止めるためである。

 

 

それを眺めている雪音クリスは正輝と戦うことに躊躇しており、もうどっちを味方すればいいと自問自答していた。

 

 

 

(私は一体どっちの味方すればいいんだよ…⁉︎)

 

 

立花には小日向未来との件もあり立花と風鳴の2人と和解することはできた。でも、正輝と一緒にフィーネの命令を共に協力したり、暴走していたところを彼に助けられた身でもあり、過去の幼少期に助けられたこともあって正輝のことを敵視しずらい。

 

 

 

どっちを味方すればいいか雪音には分からなかった。レイナーレ達も正輝と仲間との揉め事を見て雪音と同じように困っている。

 

アーチャーとセイバーの二人は正輝のやったことに苦い顔をしていた。

 

 

「正輝…あなたの気持ちは分からなくもありません。ですが、悪で制しても生まれるのは悪です!それはあなたが一番よくわかっているはずです!何故そんなことを!」

「別に堕ちたってわけじゃない。立花は言っちゃいけないことを軽はずみに言った。仲間を傷つけること自体本望じゃないのに」

「仲間を傷つけることが本望ではない?ではこれはなんだ!立花は君に何も手出しはしていなかったぞ…正輝、君のやっていることは筋違いだ!」

「岩谷正輝。貴様を外道な男だと理解した。

立花が…暴力で分からせようとする行動を一度でもしたのか!

 

貴様が言ったように一方的な言葉でダメだというのなら今度は力尽くで分からせようとする。

 

 

それがこの船での、貴様独自のルールだというのなら…そうなれば私は貴様を…」

「正輝…流石、こればかりはいくらあんたでも説明する義務がある。

こんなことしても誰も納得なんて」

「…は?何で説明する必要があるんだ?」

クリスは正輝の過去を知っているからこそ、苦い顔をしていた。

正輝が辛いのも、苦しいのも分かっているが、だからと言ってこの暴力行為に正しいなんて言えない。

言えるわけがない。

 

 

 

 

この武力行為は誰からどう見ても手を出した正輝が悪い。立花は暴力行為をせず、先に手を出したのは正輝だ。

 

 

 

立花の言っていた言葉に頭にきてしまったのだ。しかし、彼は反省なんてしなかった。

 

 

「俺が何か変なことでもしたか?話すことなんて一行もありはしないよ。

みんなで話し合いだのそんなものをかがげて自分こそは絶対に正しいと変に語る奴に何を言い聞かせても無駄だ。

 

 

だいたい介入するなと言っても俺の言うことを聞かずにこっちの都合を無視して入ってくる。防人とそこのひび…いや無知で無能な偽善者にはな。」

「立花は争う必要がないのなら戦おうとせずに解決したかったという意思があった…少なくとも立花の話を聞くだけでも、たとえ立花のやり方が好まなかったとしても、聞いて質問を返すぐらいは十分だったはずだ‼それを聞かず、見ず、知りもせず…強引に拒むだけしかしない貴様に立花を否定する権利はない!」

「ほらこれだよ。なら否定する前に相手の全てを知れと?じゃあお前もそんなことできるのか?大事な友達や家族に殺された殺人者とかに落ち着いて話そうって?いじめられた人が善をふるってやめてと言っていじめた方はすぐにわかってくれたか?冗談じゃない。そういうお前はそう言うのができるのかよ?

 

はっきり言わせてもらう。無理に決まっているだろ。なぜなら人はそうやって創られたからだ。

ああ、馬鹿馬鹿しい。鬱陶しい。人としてやってはいけないことも平気でやってしまう。一日誰かが生きる代わりに他の誰かが犠牲になることもそれは当然の摂理なんだよ。他人を見捨てて自分が生きる。世界ってのはそうゆう風に作られてんだよ。

 

 

 

そしてそうなった原因は逆に人の心を安楽的に傷つけて、他人を敬うことをせず、苦しいとも分かってくれなくて悪化することも知らない以前に逆に調子にのって心身を抉ることを好んでしまい、人を虐め、苦しませるしか脳がない阿呆共が過去にそれを作り上げ、勘違い、恐怖、差別、区別することが人間の本質となり、それを良しと成り立ってしまったからだ。

そのせいで傷つけられた人の心に復讐心が生まれ殺戮と憎悪の連鎖が生まれる。よって憎悪や絶望、悲哀という負を生み、自分も相手も参加していた他者共々自分の首を締めることになる。苦しみ合いのイタチごっこだよ。そしてそれは他の親友や家族にまで巻き込み、憎しみの連鎖が永遠に繰り返される。

 

 

こうして相手が生きても死んでも憎悪を互いに繰り返す最悪の復讐スパイラルが生まれる。当然、そうなれば人殺しという恐ろしさを感じることなく安楽的に実行することが多くなる。

 

 

そうなったとしても自分にとって守りたい人を限りながら守りながら生きる方を選ぶ!和解し、理解し合えるのなら自分が話す必要がある相手を選ぶだけで十分だ‼

 

 

まぁどうせ俺の語りなんざ一方的な言い分にしか聞こえないんだろうが…

 

 

だがな、事実としと麻紀達と協力して…俺達の情報を明かして不利な状況に自分から飛び込むなんざ、意味が無いに決まってるだろうが‼

 

 

 

 

 

仲間の苦しみを多いに笑い、人を殺すことに鈍感になっている下衆に容赦なんてしない‼俺と仲間を仇す相手ならそれは敵だ!信用なんてしない!俺はただそいつらを完膚なきまで殲滅するだけだ‼

 

 

 

 

自分を苦しめた他者を地獄に陥れても、毎日誰かが死んでいるのとなんら変わらないだろ?関係の無い人が死んでも別に興味なんて無いと思う奴の方が大勢いる。

 

 

 

関係ある人はその人のことを尊敬、親友、色々な接点があるが、有名な人でもない限り関係ない人は知らない人がポックリ死んだのを見ても別に興味なんて持っていない。

 

 

そうして時は進むんだ。

 

 

 

そして、偽りの善は心の傷口に塩をつけるようなもんだ。行動と証拠を示さない限り、自分の優しい心は相手の心をえぐる凶器でしかない。人と夢を書いて儚い。全く言葉通りのまんまの一行だよ?それに他人の悲しみは立花のようなやり方であっても簡単に受け止められないことだってある!

 

 

 

 

なぜなら、話し合い話し合いとそれが方法だと決定づけているこいつには…話し合いで解決できそうになくなってしまった感情を持ち…黒く染まった人の心が分からないからだ」

 

それは側から聞いたら、一方的な説教か単なるその場しのぎの言い訳にしかならない。

だが、逆にそのように聞こえてたのなら本当の意味で今の正輝を助けることはできない。

 

 

「ここに立ったままでいたら…戦いに巻き込まれて危険よ」

「⁉︎あんた」

「私も、ミッテルトも、あなたも…暴走した正輝を止めることに躊躇している。なら…もう仲間達を信じるしかないわ」

 

レイナーレとミッテルトは雪音クリスをバトルドームから観客席に移動し、仲間が暴走した正輝を止めてくれるのを祈るしかできなかった。

 

 

「結局、こうなるか。どうせ全員俺を止める気なんだろ?なら、ルール変更だ。全員まとめて相手してやるから、全員でかかって来い。

 

 

ただし俺も手加減無しで全力でいかせてもらうがな!!!!」

 

立花も正輝も間違っている。

それを言葉で否定したところで暴走した正輝はもう止めることをしないし、仲間全員と戦うだろう。

 

 

だが、唯一の救いは

 

 

 

彼がまだ完全な『英雄殺し』にはなっていないのだから。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

正輝さんは現在進行形NA☆NO★HAさんによる…立花に向かって少し頭冷やそうか?状態。

 

 

 

「立花は攻撃してなかったんだし、これ正輝が悪いとしか…」

と、読者からはそう言われるでしょう。自覚はしてます。

 

 

しかし、正輝の言い分が全くのSEKKYUだと言われて迷惑だというのなら正輝自身何も言わないですし、言わなかったら言わなかったで別の意味でもっと酷いことになるよと言っている。

 

 

ここでおさらいしますね。

 

反逆者との邂逅。(過去が暴かれたら仲間にどんな反応されるのか怖い)

正輝はNo.4とリアスと朱乃を倒してないのに勝手に犯人扱い&レイナーレ達抵抗もなくやられたことにキレて一誠達をフルボッコ。(仲間を倒したから)

魅杏が正輝を完全拒絶。(非難される恐怖)

 

反逆者介入で正輝の過去を明かされると色々とまずい。そしてさらに立花の話し合いが、もしここで試練編が終えたとして成り立ててしまえば

 

 

もう4と3で争うことは無い

一応協力できる

物資交換

 

 

しかし、逆に考えると事の次第によっては

 

日常を監視される(正輝達のプライバシーの剥奪)

情報(弱点や利点)を明かす必要がどこにある?

自由を束縛されかねない

彼らの踏み台扱いされかねない

立花が平和慢性で歓喜満載

 

 

一言で言えば、それを聞いた正輝がもっと酷かったら

ーーーーーーーー

ふざけんなこの女。

お前敵なら死んでたぞ?

それならNo.4を全滅にまで陥れれる方がよっぽど効率的

 

ーーーーーーーー

そんなわけで結構マジギレ正輝の状態なんだよね。本来なら無視か話を逸らすだろうけれど。

本気ギレだからもう…ね?

 

これを正輝の仲間が簡単に「分かった。正輝の言うとおりだ!仕方なかったんだと言ってしまえば」と納得したら読者の方は「はぁ?ふざけんな!」だし…そりゃぁね?それこそ正輝の言っている事はみんな納得できるとなったら読者の方は仲間も異常だろという偏見で見る事しか出来ないし、今回のはいくらなんでもご都合主義過ぎるだろ‼って言われるから。

 

ただ、個人的に正輝は言葉による善で現状が救われたら苦労しないと言っているんです。でも言葉で救われている人だっているでしょ?けれど、それでも過去による反逆者の事件があったために無理でした。

 

 

それに仲間やフェイトの家族に自分は過去に沢山の人を殺しましたなんてことを知られたら今まで仲間だと思っていた人たちが偏見な目で見られてしまうし、全員に自分の過去を明かすという方法もありましたが、正輝はシンフォギア編でマスターオブザリングの副作用によりクリス1人にバレてしまってあの乱心なので無理がありました。

 

 

正輝が非情である事をばれて、仲間に暴言を言われたくなかったので言いずらく、正輝の場合は昔、話をしても周りの人が完全に拒絶したわけです。仲良くなりたくとも差別と自閉症で苦しく、誰も聞いてくれない世界にいたわけですから。逆上して、殺戮を何度か行っている。そして散々仲間を苦しめさせた転生者と分かり合うという言葉だけでも言語道断。特にクリスの件以来他の転生者に対する評価は厳しい。

 

 

過去をフェイト達以外の仲間に公開したとしても翼と立花は正輝から引いてしまうし、過去を前から知った雪音クリスに、正輝に忠実な堕天使と属しているfate勢はまだ許すと思いますが。それ以外とは余計話しづらくなるのは明白。

 

 

立花の場合は誰かと話し合いすれば分かり合えるという方法を使っても相手の方も平和だったので、だから立花に対して、嫉妬や羨ましがありました。なんでお前のだけそのやり方ができるんだよって。今更やり方を変えろと言っても無理ですし、それでも立花を恨むつもりも憎むつもりもありませんでした。

 

ただ、なんでそんな事が出来て、何で自分のいた生前の世界は周りから全力で拒まれたんだというのが一つ。

 

 

立花の場合はそこに温もりがあったから、正輝の場合は話し合いは無意味。自分にとって敵味方を白黒はっきりすればそれで良い。

 

あと、回避方法は一つありました。シンフォギアの第二期にある立花がいじめにあっているという過去を見ていたならば、ライブの人たちを助けたりして間接的に助け、立花に手を出さずにそのまま無視して帰るつもりですが、この回避方法は不可能です。

 

 

 

 

理由は立花とはあまり親しい仲でもなくマスターオブザリンクで繋がっても、好意が無いので過去を見る事が出来ない。つまり立花が過去に周囲からのいじめに遭ったという事実を知らない。どの道シンフォギア第二期で出てましたが、あくまでシンフォギア第一期という物語しか現時点でアニメとしては見れないので物語を最後まで見て、立花がわかり合おうと言ってスッキリ解決しました。というのを正輝が見ても結局

 

 

 

言葉では確かにサブキャラは救われた。が、その前にこっちでは善を振るう前に殺されるから却下。悪いが主人公キャラの立花の意見なんて俺とは全く合わない。

 

 

それは対話の間に陽だまりがあることをずっと信じていた立花と彼女が人と人との繋がりを大事にする前に何があったかも、何も知らずに否定してしまったこと。

 

 

 

というので住む世界が全く意見が真逆の世界なので対立してしまうというのが二つ。

正輝の場合いくら他の人に奉仕しても裏切る事が目に見えていたので信用する相手または自分にとって話す必要性と価値がある人物しか相手にしない。そもそも一人一人の転生者とか裏切るか自分にとって不利益で信用出来ない相手に向かって話をしようなんて自滅行為に等しい。

 

 

互いに結構暗い過去を持っていますがどんな人でも話し合いで信じる信じないで生き方が対立したという点もあり。

 

 

まとめ

「俺は偽善者によるやり方が嫌いだ。助けたい人は限定しろ。好きな人は助けたい人と同じく限定して愛せ。人生において関わらなければならない相手とは我慢しろ。心から話せる人は自分で判断する。それ以外は関わることもせず無視するか阻害する場合は潰す。いわば視界から切り捨てろ」

 

 

自分で話して人間性を知り、人を観察し、その相手が全く合わず対立の場合は信用出来ない、否定してくる相手は切り捨てる。というのが正輝のあり方なので。

いわば分別ですね。

気に入る人には優しく接し、関わる必要のある人物だと、黙るか。話を聞くか、ぐらい。

嫌っている場合だと

視界からそらす、完全無視。

お前誰?と相手には前に会っているけどわざと会ってないようにする。

邪魔してきた場合、半殺し。

最悪の場合には殺害は確定。

 

 

だからと言って立花を嫌い、ヘイトするというつもりもなく。どうでもいいという印象です。ちなみに、正輝は本編でクリスや立花を非難していた人達は『化け物』と言ってましたが、正輝の場合は化け物と言ってなく、それを言えば絶対心を傷つけ蔑むことになる。

仲間でもあり、クリスの友達でもあり、共に戦ってくれてもいるのもあり、助けるという範囲の中に入っているので、それを侮辱するような事はしない主義です。

むしろ、リーダーでもあるので言えない立場でもありましたから。更に自分を気丈に振る舞い、苦しみを押さえ込んでいるのではないかと気かがっていたのであまり嫌悪や憎みはしませんでした。自己犠牲をしてでも守っている(例として高町なのは、原作の衛宮士郎など)というやり方について彼は腹ただしいと思っているという話は別ですが。

 

あの出来事の際。

正輝の中で関わらせると後後面倒臭い人物を関わらせてしまった。

 

 

立花は介入するなって言ってもこっちの言い分を聞いてくれない。

逆に人助けが主な立花は曲げることをしない。それによって正輝は苦しまさざるおえなかったのは立花本人も思わなかったわけです。

 

そのきっかけは立花は敵側の転生者との対立は仕方ないとは思っているが組織同士でそれも仲間同士で争い合いなんて…ということである。

 

 

元々正輝は立花響達が転生者達と鉢合わせて、どんな人間でも殺すような行為をせざる負えなくなってしまったら彼女らに決定的なトラウマを残すかもしれない。あいつらには人としての感覚が壊れてはいけないと前に考えているので。少なくとも彼女らには転生者といってもあまり戦場に出したくはなかった。ノイズを倒す役目だけやってほしかった。

 

まどか達と衛宮と堕天使達で倒す役割。転生者と鉢合わせなかった為にそれが裏目に出てしまったこと。

 

 

三つ目

基本は正輝と衛宮達と堕天使達で転生者達を撃破。シンフォギア奏者に人を殺すという行為はさせたくない。それが裏目に出るだなんて思わなかった。

 

 

 

 

 

人格否定や、強烈なアンチでキャラが完全に崩壊するのはそれだけは流石に作者自身も嫌気がさしますし、アンチとはいえやっていいこととやってはいけないことぐらいは分かります。

 

 

 

 

 

 

例えば

セイバー、衛宮士郎でのアンチ

聖杯の夢を叶えるために一生懸命頑張っているが、その夢が自分の歴史を消すことを知らず、fate/zeroのライダーも彼女のために必死で頑張ってついて行ってくれた人を侮辱する行為を平気で行おうとしている彼女を王とは思ってないですし。

衛宮士郎も正義の味方に憧れてなろうとしましたが、二次作品でボコボコにさせられますし。それを知ってて、セイバーや衛宮などに…まぁおかしいのは仕方ないですけど。色々オリ主とか転生者とかで偉い感じで更正したり

 

いや確かにさ、更正してボコボコに言ったりするのは良いよ?セイバーをボコボコにしたり、衛宮士郎に説教しても何の問題もありません。ただもし、セイバーがその転生者とかの介入者によって酷く夢を貶され否定され、

 

「殺してやる!殺してやる!あんな奴がいなかったら私はこんな目に合わなかったんだ‼︎‼︎」

 

とかセイバーが絶対に間違いなく言わない台詞を言うというより言わせるなんてことは気味が悪くなる。衛宮士郎の方は確かに無謀と勇気を履き違えてますし、自分を犠牲にしてみんなを守るというのは異常でしょう。きつく言われるのも無理はありません。

 

ですが、彼の努力を…なんの努力も無しで特典として転生者に散々利用されて、その彼らが原作知ってるから説教と見せかけ、原作の人の弱みをつけこんで偉いようなかんじで…いやほんと何様のつもりだ?

 

 

 

正輝の方は立花に弱みを突っ込んで言っているように見えますが…これでも全然握ってない方です。正輝と同じように立花にも触れて欲しくない過去がありますからそれについては全く触れておりませんし、暴走した姿を見て『化け物』なんて一言も言ってませんから。

 

 

それでも結局『アンチ』ですが…アンチにも好みってものがあります。個人的な感想だからあんたの感想なんてどうでもいいだろって言われるでしょう。あくまで例えです。

 

 

この小説も転生者ですが色々と制約がありますし、ボロボロになって特典を成長させて強くなっていく方です。特典として使っていますが、強力すぎるのは進まないと使うこともままならない。

 

アンチによっては…そのせいで色々と人格が劇的に崩壊したり、これ説教する奴偉そぶり過ぎるだろって思ったり、転生者の場合は原作知ってるから相手の弱みをつけこんできたり。

まぁともかく、清らかな心を持つシンフォギアのキャラがいきなり物語として役立つために

 

「転生者はノイズと同様に人に害を及ぼすから殺すのは仕方ないことなんだ!滅ぼしてやる!」

 

 

なんて何処ぞのチャー研みたいなことはしません。流石にそんなキャラを思いっきりぶち壊しにするような大崩壊は考えてませんよ。とにかくアンチによるキャラに対して別にアンチしてもいいけれど、余りにも醜く見るに堪えないもののアンチは、はっきり言って酷く嫌いです。

アンチとはいえアンチされたキャラによってこれなら自業自得だ仕方ないと思う方と、いやふざけんなよと思って気分が悪くなりますよ。

 

正輝にも非はありますが…いくらアンチでもキャラによっては限度はある。説教している人を気に入らないと思わざるおえない。

 

 

 

 

今回のこの正輝と立花の方のまず悪かったことは

 

正輝の方は

立花に対して暴行を行ってしまった

彼女の意思をあまり聞かなかった

一人で色々抱え込み過ぎた

リーダーとしてやってはいけない方にやってしまった。(攻撃行為)

立花の方は

仲直りすることによるメリットとデメリットに気づかなかった。

正輝がどんな状況か早めに判断するべきだった。

もうちょっと言葉を選ぶべき

転生者と正輝の触れてはならないものに深く関与しようとしてきた

 

 

ひとまず作者自身も今回ばかりは正輝が悪かったと言わざるおえないでしょう。

ですが、正輝も怒っていなかったら立花のそれを良しとしてしまったら。

仲間として大事な堕天使をリアス達に侮辱されたらたまったものじゃないですし、彼の仲間としての優先順位が堕天使のほうが高いです。立花が大事ではないという理由は仲が良くなかったという点が大きいからもあります。

 

正輝が暴力を振らず立花の言う通りに『はいそうですか。お前の言うとおり麻紀と仲良くなろう』となれば試練後でリアス達に情報提供され、堕天使の方も保護はされるが虐げられますし。堕天使が防衛だけして殺すことをせずに代わりに正輝がボコボコにした犯人になり堕天使の立場を守りました。しかし今度は、大事な堕天使達を殺そうとしてきた人達に仲良く仲間になって争い合わないようにしましょうとのこと…サーヴァントとマスターにとっては情報知られるのは途轍もなく不快に思いますし、問答無用で撃ち殺そうとする麻紀の踏み台になれってことですよ。

それを正輝が望むと思いますか?

試練後、正輝の姉と先輩は確実に誰が原因だと言いうのは違いありません。無論、正輝と立花の信頼は険悪から最悪の状態です。

堕天使が苦しんで、協力関係を切ったら切ったで麻紀達に情報を公開されているために縁を切ったところで貰った利用されて英霊たちはやられることになるし、正輝の立場も苦しくなる。

 

なので、

 

「こいつのせいで状況が悪化した」

 

 

と軽く言います。要は責任転嫁です。

自分の責任を全て立花に押し付けます。

堕天使を悪だと麻紀に散々言われてますし、麻紀に従われるのはほとんど屈辱です。正輝は今まで立花を嫌悪しないはずが。彼女が仲良くなろうという一言で、麻紀と手を組んだことによって正輝、嶺、加藤の三人が酷く嫌悪して確実に敵意による標的の的になりかねないですよ。

 

そしたら彼女は自分のやっている善や行動に疑問を持ってしまい自己嫌悪になるのも無理がありません。そしたらもう自分のやることに自信がつかなくなって自分の行いの一つ一つが不安になってしまうじゃないですか。最悪立花響のアイデンティティーは翼や、奏、クリスが守ってくれるでしょうが、試練編のせいで彼女と正輝によって生じた亀裂はどんなことをしても繋がれないということになるでしょう。

上条は立花を守る可能性もありますが、正輝が危険だから麻紀の方に行ったってやることは『また殺人』ってことになりますし、正義側の転生者グループに離反したらしたで元いた世界が壊滅的に晒されることになります。

 

もし正輝が『英雄殺し』となった場合…殺傷設定にしてますし邪魔したものは誰であろうと殺す状態になってますので。そうなっていない間は衛宮達三人との戦闘も、仲間達の戦闘も【非殺傷設定】にして戦います。

 

 

彼が『英雄殺し』にならない間は手加減なしと言っても非殺傷設定で仲間には手加減してます。英雄殺しになれば、邪魔するものは殺傷設定で邪魔する奴らには問答無用で攻撃するでしょうが…

 

 

 

最後に…シンフォギアの作品を侮辱するつもりはありません。立花響というキャラが憎いというわけでもありません。

 

元々、立花となのはと衛宮(原作)は一部分似ているようなものなので…彼女は正輝の逆鱗に触れてしまった。と言いようがありません。

 

 

まぁ側から見れば立花に対してのここまでの暴論が書けるのはよっぽど悪意があるんじゃないのか?と言われるでしょう。

 

 

謝罪はします。けれど、二人の中でギクシャクして、正輝の機嫌は最低最悪の状態だったので…絶対これトラブル起こると考えてましたし。読者的には避ければいいだろといっても、どの道話すことと、協力するにおいて二人の仲が繋げれないという互いに疑心暗鬼で信用しないことになりかねないので、こういう対立がもうあってもおかしくないと思ったからです。

 

次回

「だからと言って立花を斬る必要があったのか‼︎」

「家族や仲間を傷つけられたのはわかる。でも…あなた一人で全て解決しようだなんて…そんなのワルプルギスの件で焦っていた私と一緒じゃない…‼︎いい加減目を覚ましなさい正輝‼︎‼︎」

「私達の方は正輝のことは、何も言えないわ…私達を助けてくれて命を救ってくれた人だから」

「正輝…悪いけど。力尽くでもあんたを止めるわ」

「俺は行くぞ。たとえ仲間全員を倒してでもな」

 

正輝VS正輝の仲間達

 




質問、感想があれば答えますので


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編72話正輝VS仲間達

正輝の投影したもので立花を斬ったか、非殺傷設定であるために死ぬことはなく血は出なくとも、多大なダメージは負うことになる。

 

「正輝、お前何てことを…」

「衛宮君、貴方も正輝の攻撃にいくら非殺傷設定とはいえ無理をしたとしても動けないでしょ…私とマミの二人は回復するから他の仲間たちに止めてもらうしかないわ」

 

立花と衛宮の二人はそのまま凛とマミの2人によって治療のためにその場から離れられた。さやかの方は魔法と体力切れによって疲れて動けないままである。

 

 

「立花は大丈夫なのか…」

「今のところ、出血も出てない。でも非殺傷設定とはいえ…やっぱりダメージが大きいの」

 

翼と奏は立花と同様に歌を歌い変身し、雨ノを構えていた。ほむらと杏子はさやかと同様に魔法を使って変身する。

 

「よくも立花を…」

「許さない…って?ほらよく言うだろ。口は災いの元だってな?」

 

 

正輝はシャドーを使って正輝の分身体を呼び出した。正輝が呼び出した分身達は立花とさやかとの戦闘の時に敵の弱点を突いてくる厄介な敵である。

「あたしらはあんたを拒むことなんてしないことぐらいあんたも分かりきってることだろ!」

「貴様…私の仲間である立花に手を出して…斬られる覚悟は出来ているか!」

「てめぇ!自分のやってることが分かってんのか!」

 

 

正輝が立花にした攻撃は翼の目の前で斬り倒しており、怒った翼は正輝を止めるどころか倒す気で向かってくる。正輝の過去を唯一知っているのは雪音クリスだけであり、彼女に知られただけでも落ち着く事が出来ずに暴走した。

 

 

そして今も、完全ではないが正輝は半分以上が暴走しており、英雄殺し化が深刻化している。

 

「俺は誰にも止められない!来るなら来い…全員の相手をしてやる」

「はぁぁぁ!」

 

 

 

 

まず風鳴翼が先に正輝と対峙し攻撃を繰り出すが、翼の難点は地上戦にしか対応できない。そのために高く飛んで上からの攻撃…全投影連続掃射を上から放つが

 

「クッ⁉︎」

「引いてください!」

無名の大量の剣はセイバーの聖剣によって薙ぎ払われ、一掃された。

 

セイバーが先頭に向かい、正輝も防ぐように武器を構える。セイバーの後に続くかのように翼は大型の剣にし、斬撃を飛ばす。

 

 

【蒼ノ一閃】

「無駄だ、投影開始」

 

 

 

だが、正輝は投影した剣一本でそれを薙ぎ払う。今まで殺者の楽園達の転生者相手のほとんどは正輝がやっている…斬撃を飛ばしたところで動じない。戦闘による経験が翼より正輝の方が上。

杏子はロッソ・ファンタズムを使って幻術を使って襲ってくるものの、

「なっ⁉」

「幻術は無意味だ」

 

正輝にとって厄介なものは対策してある。仲間と模擬戦とか訓練してたりとかで、正輝は仲間の戦い方ぐらい分かりきっていた。正輝の呼んだシャドーで杏子を脚で蹴飛ばす。

 

 

 

「もう一度言うぜ。俺は容赦はしない。まずは一」

「だぁぁ!」

 

正輝は先に攻撃してきた風鳴を狙おうとしたが、奏の持ってあるデバイス(ガングニール)によって正輝の攻撃は防がれた。

 

 

奏は風鳴を助けだすことはできたが、三人との戦闘を見たのように一対一の対決では本気になっている正輝には勝てない。そのために正輝を囲って奏と翼と杏子とほむらの四人で正輝を攻撃している。

 

 

 

「気を抜くなよ!正輝は私らの弱点をよく知っている…だから」

「何があっても一対一で勝てるとは思うな、か?」

 

 

 

四人以外にも英霊の2人がいるのだ。

アーチャーとセイバー、この二人もまた戦闘経験が高く、正輝に匹敵するだろう。

 

 

正輝の方は接近戦と遠距離戦の両方を持ち得ておりバランスタイプに特化している。だが、英霊のような超人的な体力ほどはない。

 

 

 

 

「家族や仲間を傷つけられたのはわかる。でも…あなた一人で全て解決しようだなんて…そんなのワルプルギスの件で焦っていた私と一緒じゃない…‼︎いい加減目を覚ましなさい正輝‼︎‼︎」

「ほむらと同じ…ね。だがな、たとえお前と同じだとしても引くつもりはない」

 

 

 

セイバーのほとんどは接近戦であり、大英雄ヘラクレスのバーサーカーや佐々木小次郎のアサシンなどのような接近戦ならばかなり強いが、キャスターのような細工や罠をしてきたり遠距離に持ち込まれるのは苦手である。特に正輝のことだからセイバーだけが相手なら遠距離に持ち込んで倒そうと思っていた。しかし、アーチャーの方は遠距離戦が強くアーチャーとセイバーの弱い点を狙われることなく2人が揃えば遠距離でも接近戦でも強力なのだ。

それだけではない、

 

 

「私が正面きって彼と戦います!残りは」

「…その必要は無いわ」

 

 

ほむらが時間を停止し、正輝の動きを止めようとする。ほむら以外の全員が止まり、ほむらは正輝の方に進んでゆく。

 

 

 

「すぐに終わらせ…⁉︎」

 

しかし、目の前には正輝が大量にいた。どれが本物なのか、

 

 

「そんなもの、無意味よ」

 

 

全ての方に銃弾を撃ちまくった。

殺さないように非殺傷設定にしてはいるが、銃弾全てに襲ってきた正輝達の脚を狙っている。

 

 

脚を狙ったところで骨折ぐらいの怪我を負う。それでも後から魔法の回復で復活するのだから問題はない。

 

ほむらは襲ってきたシャドー達の中に正輝がいるのならどれかが偽物なのかということだろう。

襲ってきた全ての正輝に攻撃する。

と、この時は思った。

 

「⁉︎まさか全部」

 

 

ほむらが気づいた時はもう遅く、時間停止の時間制限がきた。偽物の正輝が時間停止をされたほむらによって撃たれた瞬間に爆発した。

 

「だから言ったろ?対策済みだって…」

「ほむら!」

 

 

正輝は翼の影に潜んで隠れていた。

シャドーを大量に出現させ、ほむらの視界と思考を惑わす方法で時間停止をしたとしても目の前にいる正輝が多くいたところで偽物がそこにいるところでほむら以外にも考えてしまう。ほむらが爆風で吹き飛ばされそうになったが、

 

「黒沢…お前か」

「大丈夫か?」

「助かったわ…でも」

 

アーチャーに助けられほむらの方は無事ではあるが、本物の正輝は魔力吸収の魔剣で杏子の魔力を吸い取っていた。杏子の変身が魔力切れにより解かれ、さやかと同様に戦闘続行不可能となる。

 

 

「これでまず一人か」

「翼じゃなくて…あたしを狙ってたのかよ…」

 

 

翼の影から本物の正輝が出現し杏子の魔力を奪う。

遠距離からはアーチャーによる攻撃と仲間がピンチの時はセイバーが横から襲うという形となっていた。

 

 

 

いくら正輝でも全員を相手にするのは困難だった。セイバーとアーチャーがいなかったら…魔法少女達は魔力を吸収して回復するまでは戦えないようにし、適合者勢力は彼と経験の差が歴然としているので何の問題もなく倒せれる。

しかし、サーヴァントがいる限り簡単には勝たせてくれない。

 

 

 

集団を欺いて一人ずつ片付ける。正輝の最初に言っていたように全員まとめてかかってこいとは言ったが、戦い方の制限までは言われてない。

 

 

 

「どうして…こんなっ!」

 

「私達の方は正輝のことは、何も言えないわ…私達を助けてくれて命を救ってくれた人だから」

 

 

 

 

レイナーレ達と雪音の三人は戦闘をただ眺めるしかできなかった。三人の方はレイナーレ達は命を救われ、雪音の方は人形にされそうなことと復讐に走ってしまうことを未然に防いでくれて助けられた。

 

正輝に助けられた恩がある。

そのために、三人は何も言えれずに戸惑っている。

 

 

【STARDUST∞FOTON】

 

翼は正輝との戦いをまだ続いていたが、シャドーを使っている。奏が槍を投げつける大量に複製し周囲にいる正輝のシャドーに放つ。が、それを見事に避けている。

 

「やっぱ正輝の分身でも一筋縄じゃいかないか!」

 

 

セイバーは翼を守り、シャドーの軍勢は翼と奏が戦っている。もう一度ほむらは時間停止をして今度こそ仕留めようと思っていたが、

 

 

 

「やられた…」

 

 

正輝は時間停止できないように封印のタロットを使い、ほむらの時間停止魔法を封じた。

少なくとも魔法そのものを封じたわけではないので重火器を使うことは可能だが、時間停止が使えない以上接近戦で立ち向かうことができない。

 

 

 

「なぜ立花を斬る必要があったのか‼︎答えろ正輝‼︎」

 

 

戦闘の途中で正輝に問っている。しかし、今の正輝は躊躇する様子もなく無感情のままに答えた。

「翼…言いたいことはそれだけか?」

「その返事が…答えと言うのだな」

 

 

 

翼の持っていた刀が光りだすと幾多の剣が正輝に向かって降り注いでいる。

 

 

 

 

【千ノ落涙】

「翼!まだ早すぎます‼︎持久戦に持ち込んで」

 

正輝は投影で盾を作り出し、防ごうとしたところを小刀を放つ。

しかし、翼の方は戦闘経験が正輝の方が上でも戦いに差があっても決して引こうとはしなかった。まだ正輝相手に勝機があると思って戦っている。

 

【影縫い】

「チッ…」

 

 

千ノ落涙を正輝が避けている途中で翼が投げた小刀は防いだものの正輝の影に刺さってしまい身体が動けれなくなってしまった。

「これで終わりだ!」

 

投げつけられたアームドギアは青ノ一閃よりも大きい剣となり動けられない正輝にトドメを刺そうとしていた。

 

 

【天ノ逆鱗】

「焦るな翼!」

 

 

 

 

『正輝を一人相手で倒そうと考えるな』

 

 

 

奏の言っていた警告が頭によぎる。勝負をつけるのに焦り一人で正輝を倒すために攻めようとする翼の足は止められなかった。たとえ、どんな状況でも正輝の方は転生者を倒しており、危険な時の予備や秘策をちゃんと考えている。

 

 

 

 

 

 

 

「そんなもので勝った気になってんのか…図に乗るなよ」

 

 

 

 

 

 

そんなに甘かったらとっくに岩谷正輝は当の既に転生者相手に倒されている。正輝相手に小細工は通用しない。すぐさま正輝の影の中からシャドーによる分身が現れ、小刀を引っこ抜かれしまう。

 

大きいアームドギアを破壊し、翼が落ちてゆくところを狙う。しかし、奏が庇った。

 

「奏…そんな⁉︎」

「あとは、頼んだぞ」

 

 

倒されたのは翼ではなく奏だった。

正輝はわざと、やられたフリをして攻撃してくる翼を誘った。それをさせないために奏が翼を庇う形となった。

 

 

奏の方もまた血は出ていなかったが、奏の持っている力は魔法とデバイスが機能して出来ている。よって、魔法吸収の魔剣で吸収され変身が解かれ、再起不能となっている。

 

「翼…正輝相手に小細工は無駄だ」

「ならばどうやって!」

 

 

 

その時に立花と衛宮を回復をしていた遠坂凛と巴マミが参戦した。二人の方はまだ寝たままの状態だが、体に支障はなく。すぐに正輝を止めるために向かった。

 

今魔法がまだ使えないさやかが二人を見ている。凛は宝石を持っており、巴マミにはマスケット銃を構えていた。

 

 

「正輝…悪いけど。力尽くでもあんたを止めるわ」

「俺は行くぞ。たとえ仲間全員を倒してでもな」

 

 

 

戦っている間に凛の方は正輝を止める用意は出来ていた。

 

凛から念話で作戦を聞くこととなった。接近戦に特化したセイバーと翼の方は正輝の足止めをする。

たとえ倒せなくとも正輝の行動を妨げるのなら十分、倒そうと向かえばさっきのように返り討ちに合ってしまう。

 

 

セイバーの入ったように持久戦に持ち込めばいい。

 

 

【蒼ノ一閃】

 

もう一度翼はアームドギアを巨大化させ巨大なエネルギー刃を放つ、何度やっても正輝に弾かれてしまうのはわかっている。

けれと、セイバーは正輝が防いでいるのを狙い、正輝の持っている投影した剣を風王結界を利用して猛スピードで破壊した。

 

 

セイバーのおかげで翼の攻撃が正輝に当たった。だが、だからと言って仲間達の方は気を緩めない。

 

凛は宝石魔術を使用し、ほむらも銃を連射し、セイバーが剣を破壊したのを狙い…翼の攻撃と同時に追撃する。

 

 

正輝が攻撃を受けたの見た凛はトドメの合図が来た。

 

「So as I pray, unlimited blade works.(その体は、きっと剣で出来ていた)」

 

 

アーチャーは固有結界による無限の剣を出現させ、大量の剣を作り出しす。

 

 

「ティロ・フィナーレ!」

「全投影連続掃射!」

【青ノ一閃】

 

 

 

まず正輝を巴マミの魔法によるリボンで動けなくさせ…凛は魔術で拘束魔法を使う。セイバーの宝具を使わないのは流石にオーバーキルのために考慮はしている。

 

巴マミと風鳴翼は渾身を込めた一撃による技を放ち、四人による遠距離による一斉集中放火。

翼の方は3回も青ノ一閃を使用しているためにもう体に限界がきている。

 

 

 

しかし、正輝は倒れていない。

「お願いだから邪魔しないでくれ」

(fanal bent)

目の前には仮面ライダーゾルダの契約モンスターである鋼の巨人マグナギガを投影合成で作り出し、ファイナルベントによるワールドエンドデストロイヤを使って一掃するつもりだ。

 

その技でなくともここら一帯を殲滅する大技を使ってくる。これでも正輝が倒れないのは凛とアーチャーは分かっていた。

 

 

「かかったわね!」

 

 

引き金を引こうとしたが遠坂による宝石で先に正輝の攻撃を阻止され、マミの方は正輝の姉から貰った呪符と凛は宝石魔術でメッタメタに遠距離から攻撃する。

 

 

アーチャーも正輝の頭上から剣を降り注がれ正輝は攻撃を防ぐことしかできなくなった。

いくら正輝でも大技を多用し、仲間全員を相手に疲労が表情に出ているはず。

 

正輝が反撃してきたのは仲間が1人になってしまった時に倒していた。ならば仲間全員で集まって遠距離で総攻撃し、攻撃したくともできないようにすればいい。

 

 

正輝は苦戦を強いれられ敗北を認める

 

 

 

 

仲間全員が正輝の隠された切り札を知らないためにこれで終わりかと思ってしまった。

 

 

「まさか…俺に[これ]を出させるなんてな」

「あんた…何よそれ」

 

正輝の背後には大きな黒い龍が出現した。凛達はそれを見て驚いていたが、我に返ってセイバーとアーチャーはいるけれど翼とほむらの姿が見当たらないことに気づいた。

 

 

翼とほむらは変身を解かれ、もう再起不能にされていた。既に正輝によって倒されている。

 

 

 

 

しかも、

 

(ヤバいわね…)

 

 

正輝もまた固有結界無限の剣製を使っており、仲間全員による攻撃をくらいながらも詠唱をしていた。そして仲間全員の総攻撃を防いでくれたのはあの黒い龍であることを。

 

こうなれば凛はありったけの魔力をセイバーとアーチャーに与えて、もう戦うしかないと考えた。

 

 

「アーチャー!セイバー!もうこうなったら私達三人で」

 

しかし、その瞬間急に体が動けなくなってしまった。

 

(どうなっている⁉︎)

(アーチャーもですか⁉︎)

 

三人とも頭の思考回路は動けれるが体全体が動いてくれず、あの黒い龍によって驚異的な金縛りにかけられた。そのまま非殺傷設定にされた剣の雨が三人に降り注ぐ。血が出たり、死ぬこともないが、体がダメージについていけずバタリと倒れるしかできなかった。

 

「正輝、どうしても行く気か…」

「待って、下さい…行ってはいけない」

 

 

 

正輝はバトルドームから出ていき、転移装置の方に向かいリリカルなのはの世界に行こうとするも、何もしていない四人は不安でならなかった。

 

「ねぇ…正輝。どうしても、行くの?」

「か、考え直してくれ正輝!頼む‼︎」

 

正輝は三人の言葉に一瞬行こうとしたところを戸惑った。それを見たまどかは三人より先に動くことにした。

 

「ここは通さないよ。こんな場所で私達を倒して通るの?後に困るのは正輝君なんだよ!」

 

 

力ずくでまどかやレイナーレ達を退こうとしたらレイナーレ達とクリスは優先度が高く、正輝は目的を諦めざるおえない。この時に正輝を行かせまいとしたが…

 

「携帯による命令発動…2分間四人は喋ってもいいが動くな」

 

 

正輝は携帯による命令権を使って、止めようとしてきた堕天使やまどかの動きを止められた。

 

「帰った時には安心してくれ…その時は全て終わってる」

 

 

正輝はリリカルなのはの世界に転移されて、正輝の足止めをしていた仲間達は何も出来ずにバトルドームで這いつくばっており、まどかは急い倒れた全員を回収した。

 

「正輝、お前なんで…」

 

 

堕天使と雪音クリスは命令権によって動くことも正輝を止めることも出来ずに、ただ背後を眺めていた。

 

 

次回

 

 

「確かに天才でも馬鹿でも誰もがなにが正しいのかなんて絶対に分かりっこないよ。でも一番重要なのはさ、何が間違ってるのかじゃなくてあんたがどうしたいのか…でしょ?」

「今の正輝は殺傷設定に変えて標的もその行為を邪魔するもの全員を殺す気で向かってくるわ…もうあんな考慮はできない。立花さん下手をすると命を落とすわよ。貴方に…その覚悟があるの?」

「ここで引き返したら…もう正輝さんとは二度と仲良くなれないって。

私が、おっちょこちょいなのは分かってます。

 

でも、このままずっと怯えていたら私も正輝さんも何も進まなくって、何も始まらない。

 

 

それに自分に嘘はつきたくない。もし自分自身に嘘をついたら誰とも手を繋げられない。

命を落とすのは確かに怖いです。仮にこのルールで復活したとしてもやっぱり死ぬのは怖い。誰かが死ぬのを見るのも怖いですし、やっぱり私に耐えろだなんてことはできません。

 

 

 

 

それでも、正輝さんに私が怯えて逃げ出したら必ず後悔する。このままで私は終わりたくない。

 

 

ありがとうさやかちゃん、クリスちゃん、レイナーレさん、ミッテルトちゃん。それじゃあ正輝さんを助けに…行ってきます」

「やっぱり狙いは俺なんだな…いいぜ。かかってこいよ‼︎」

「もうやめろ正輝!こんなこと堕天使の二人も雪音だって望んじゃいない‼︎」

「愚かだとしても俺自身の手で終わらせてやる…俺の過去も、麻紀達も、時空管理局も、試練編の敵も‼︎全部葬る…邪魔をするな…これは俺自身の問題なんだ‼︎」

「正輝、今度こそ貴方を止める‼︎」

 

 

 

THREE HEROS VS HEROS KILLER

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編73話three heros VS heros killer

幻想殺しを持つ男子高校生。

異能な力…魔法、魔術、超能力、神の力でさえ打ち消す右手。しかし、神の加護などの幸運も打ち消されているためにほとんど運がない。

外見は普通の高校生、だが主人公。

 

上条当麻

 

二年前のツヴァイウィングのライブに…どこの周りにもいる女子生徒であり平和に暮らしていた。しかし、そのコンサートで天羽奏の聖遺物ガングニールを託され、第一融合症例第1号になってしまった少女。明るく前向きな性格であり、正義感が強く困っている人がいたら黙って見過ごさない。コンサートによる戦闘で生き延びていてもお前だけは生き残ったと周囲から虐げられ、それでも強く生きてきた。

彼女はノイズとの戦いを受け入れ、人を助けることに迷いはなかった。

ノイズとの戦いを経て、仲違いしていた風鳴翼と前までは敵だった雪音クリスとも仲良くなった。

 

 

立花響

 

 

 

かつての父親であった衛宮切嗣のかわりに正義の味方になりたいがために人一倍に努力を持ち、未来で英霊エミヤとなり聖杯戦争において過去に戻って自分を殺すということを考えていた。

衛宮士郎

 

 

どんなに不幸な目にあっても

どんなに辛い目にあっても

どんなに苦しくとも

 

 

己を信じた信念は最後には決して折れるのこなく諦めはしない。信念も、魂も、胸のうちにある思いも。

 

上条当麻はインデックスと出会い、彼の持っている右手で科学側と魔術側を敵にし、右手で幾多の逆境に打ち勝ってきた。

 

 

衛宮士郎は凡人が天才に勝てない道理なんてない。そして偽物は本物に勝てないことはないというのを英雄王との戦闘において勝利して見せた。

 

立花は

最初は戦う意味は分からなかった。気弱であり、ただ人助けの為だった。しかし、風鳴翼に覚悟を問われ、雪音クリスには人間同士が解り合えるものがと非難した。

立花によって彼女は風鳴から決意と覚悟を持ち、前までは敵であり非難していたけれども仲良くなり…心を掴んでいった。

 

彼らはどんな現実に苛まれても何度も叩き落とされても心は折れることなく挫けることもなく、諦めようとしない。

 

そして…VS英雄殺し(岩谷正輝)

 

 

 

彼の英雄殺しとしての暴走を止めるために…これにて決着となる。

 

*****

 

 

正輝以外の仲間達全員は船に取り残されてしまった。

 

正輝が出て行った後に止めに入った堕天使達とまどかとクリスが動けるようになった。

 

「身体が…」

「正輝さんを追う前に…ほむらちゃん!マミさん!杏子ちゃん!」

 

 

動けるようになった四人は正輝を止めようと戦闘に入っていたセイバーとアーチャー、凛は非殺傷設定であるために軽傷で済んでいるが、他の仲間はダメージが大きい。

 

「えっく…ウゥ」

そんな中で、立花のダメージが完全に回復されて正輝対仲間達による戦闘が終わった時には復活していた。

 

傷が治っても立花の心は癒えない。

正輝によって悲しく泣きながら座り込んで呟いている。

 

 

「わたし、正輝さんにボコボコに言われて…ひどく非難されて…邪魔って言われて…最後に斬られて…私のやってることって…全部偽善なのかな。辛いことだっていっぱいあったのに」

傷も癒えて無事に立つことができたさやかが、泣いている立花を見て、風呂場に向かい、カゴにあるタオルを差し出して

 

「はいこれ。そんな顔するのも仕方ないけどさ…今までやってきたこと全部が全部偽善ってわけじゃないでしょ」

「さやか…ちやん」

「全く正輝もあんな無茶苦茶に叱って、怖い顔して、何でもかんでも抱え込んじゃって。あのほむらでさえも心配してるっていうのに…話ずらいことは私にもあるけどさ、苦しんでるのなら私らの仲間でしょうが

 

 

なんのための仲間よ…ホント」

 

なんとか動けるようにはなったが、さやかの方は正輝に思いっきり吸い取られたために魔力を回復しなければどうにもならない。立花は泣いている涙を渡されたタオルで拭き取った。

 

「でも、わたしが何か行動をしたら正輝さんにまた怒られて」

「どうすればいいの?じゃなくてさ…一番はどうしたいのかでしょ?」

 

立花は自分のしてきたことに迷いがあった。正輝に迷惑だの、鬱陶しいだの、最終的には邪魔だの散々言われて心が折れそうでならなかった。

 

そんな立花にさやかは続けてこうアドバイスした。

 

 

「話し合いができないのなら、だったらぶつかりあえばいい。杏子とだって最初から友達ってわけじゃなかったし、会った時は戦ってた。その後も揉め合いになったけれど魔女化しそうな私のことを魔女になるまで…いいやこれからも一緒に構ってくれたから。前はクリスは敵だったんでしょ?でも戦ってこうして仲良くなれたじゃん」

 

 

話し合いが通じないのなら、互いにぶつかり合っていた。風鳴翼と雪音クリスの二人とは最初はいい雰囲気ではなかったが、時間が経つにつれ立花によってそれ以降で仲良くなって良好となっている。

 

 

「正輝さんとも…分かり合えれるのかな」

 

 

 

そんな立花が悠長な言葉を聞いた堕天使の一人がキレていた。

「ふざけんな…レイナーレ姉様に口止めされてずっと黙っていたんだけどさぁ…もう我慢ならない!麻紀達のいるグレモリー眷属達は私達の仲間の二人…ドーナシークとカラワーナを殺したんだ‼︎そもそも悪魔と堕天使で手を取り合えれること自体本気で思ってんの⁉︎堕天使の件は忘れてって…あんたがあんなことを言ったせいでこんなことになったんだ‼︎」

「ミッテルト…」

 

立花についてミッテルトは怒っており、仲良くしようと言っているそんな彼女にミッテルトは立花に苛立ちを持っている。ハイスクールd×dの世界ではリアス達に仲間であるカラワーナやドーナシークを倒されたのだから彼らと仲良くしようという言葉だけで怒っても無理はない。

 

「ダメだよ!私達仲間同士で!」

「おい止めろって!」

 

まどかは止めようとしているけど、力なんて持っていないからあまり動けない。雪音クリスの方は変身し立花を守ろうとする。堪忍袋の尾が切れたミッテルトは光の槍を構えて立花と雪音を倒そうと考えていたが、

 

「止めなさい‼︎ミッテルト‼︎‼︎」

「れ、レイナーレ姉様…」

 

レイナーレは大声で叫んでミッテルトは咄嗟に光の槍を消すこととなった。あんなにレイナーレが怒る姿は他の周りの仲間も初めて見た。

 

 

「…貴方がまだ動けれて、正輝を止めに行くなら…勝手に行きなさい」

「レイナーレ姉様⁉︎でもこいつは!」

「ただし…」

 

その後にレイナーレは鋭い目をして立花を脅すかのような声をしていた。ミッテルトも立花には怒っているけれどもレイナーレもまた立花に怒っている。

 

「今の正輝は殺傷設定に変えて標的もその行為を邪魔するもの全員を殺す気で向かってくるわ…もうあんな考慮はできない。下手をする貴方は命を落とすわよ。貴方に…生死の覚悟があるの?」

 

レイナーレの言った言葉は立花にとってとても重かった命懸けの戦いは立花達のいる世界のノイズとの戦闘ではあり得たが、正輝との戦闘など一人で立ち向かえばそれは自殺行為に等しいものだ。

 

レイナーレも正輝に助けなければ、リアス達に命を落としていた堕天使である。立花はまた下を向いて落ち込んでいた。

 

「アンタ…正輝の実力なんてリアス達の眷属達に匹敵いや、それ以上だっていうってのに…そもそも正輝にどうやって勝つんスか?経験差も歴然としてる…口でも実力でもあんなにボロボロにやられて、泣きべそかいたりして

 

どう考えてもあんたが正輝を止めれるわけないでしょ!」

 

 

二人の言っていることはまさにその通りだった。ぶつかり合うといってもさっきまで三人で止めようとしていたのに弱点である遠距離攻撃を使われるのも上空からの攻撃からも苦手であることは既に正輝に見抜かれている。

 

正輝を止める前にぶつかり合うといってもたったの数分で、決着がついてしまう。

 

 

「そこまでそこまで。レイナーレとミッテルトの二人に何があったかわからない。

 

確かに立花には正輝とは圧倒的に実力差だってあるし、普通に戦えば、弱点を調べられて対策を練られている以上は負ける。

 

 

でも、誰かがあいつを止めてやらなきゃ…あいつ暴走したまま独り孤独に戦うわよ。それを何としても止めなきゃいけないのが正輝の仲間である私達の務めでしょうが。

 

堕天使とか悪魔とか関係ない。正輝が外に出たとしてと止めなきゃいけないことには変わりない。何を揉めたって正輝は止まらない」

 

そこにさやかが割って入ってきた。立花についてきつく当たっているが、現状として暴走しているのは正輝を止めるために動けれるのは

 

「セイバー…大丈夫か?」

「士郎!私は無事です‼︎」

 

立花、セイバー、衛宮、レイナーレ、ミッテルト、雪音クリス

 

堕天使二人と雪音クリスで向かわせたら傷つかせたことで暴走しなくなった後の事正輝も予想してしまうので辛くなる。

なので三人ぐらいである。

 

 

「行くのなら俺も一緒に行く…セイバーの方は令呪で呼び出す」

「…分かりました」

 

 

立花は堕天使の二人に覚悟を持つ決意を言った。確かに立花は正輝より弱く、負けるのかもしれないだろう…それでも彼女はさやかのおかげで諦めない強い意思と心をもっていた。

 

 

「さやかちゃんに言われて、分かったんです。このままにしていいのかなって。正直に言えば、腕や首を強く掴まれたり、拒絶する正輝さんになんて言えばいいか…遂には邪魔者扱いされて苦しかったです。正輝さんと会えば…身体が震えててとても怖くてならなかった。でも!」

 

正輝という存在は力ずくで脅されて以来、立花にとって恐怖の対象だったかもしれない。

それでも、立花は

「ここで逃げたくない!メソメソしても…何も始まらない‼︎」

 

諦めるという選択をしなかった。立花にとって正輝を拒むことは誰とも手をつなげれなくなることになると言った。

 

「…それが、貴方の決意なのね」

「レイナーレ。一応言っておくけど立花は言ったらすぐに行動してとまんねぇぞ。それでも立花を侮辱するんなら」

 

 

雪音が戦闘態勢になろうとしているが、レイナーレは横を振ってこれ以上立花の意思を否定しなかった。

立花の目線は今度はミッテルトに向けていた。

「な、何っすか?」

「悪魔とか、堕天使とか…私の方じゃ手に負えない。私達が許容しても事情が事情ならとやかく言えないですし。正輝さんの言う通り、私の言ってる事ってデミリットの解決策でも言わない限り偽善者って言われる。とやかく言える立場じゃないってことは分かってます」

「だ、だったら何なのさ⁉︎一体あんたは何が言いたいわけなんだよ!」

 

ミッテルトはまだ立花に敵意を向けたまま叫んだ。すると立花は

 

「私、自分のやってることが正しいなんて思ってないよ?ミッテルトちゃんの気持ちは私にも分かる。私にも未来って親友がいるからそれを誰かに殺されたりしたら私も苦しく思ってしまう。転生者に命を狙われた時は二人で怖くなったから…正輝達がいなかったら死んでたと思う。

 

 

出来れば、麻紀達やリアス達に時空管理局達と仲良くなって欲しいって今でも思ってます。でも、正輝さんに思いっきり批判されて。

 

時々は、彼らと協力できないってこともを受け入れなきゃいけない時も持たなきゃって思ってます。受け入れようとせずに無茶な要望をしている私の願いで正輝さんを圧迫しかねないですから。

 

私だけじゃなくて暴走している正輝さんも苦しんで、そうなったのは私のせいでもある。だから助けに行きたい。私と正輝さんが一体何が苦しかったのか一緒に語り合って和解したい。勿論ミッテルトちゃんにもね」

 

 

「あ、アンタ…」

「行くつもり、なのね?どうしても」

立花は以前、リアス達や時空管理局達は話すことができるからちゃんと話し合えれると言った。しかし、転生者についてはあまり関与できなかった。理由は、目の前で人を殺したのを見たことで彼らについてはとやかく言えなかった。

 

「ここで引き返したら…もう正輝さんとは二度と仲良くなれないって。

私が、おっちょこちょいなのは分かってます。

 

でも、このままずっと怯えていたら私も正輝さんも何も進まなくって、何も始まらない。

 

 

それに自分に嘘はつきたくない。もし自分自身に嘘をついたら誰とも手を繋げられない。

 

命を落とすのは確かに怖いです。仮にこのルールで復活したとしてもやっぱり死ぬのは怖い。誰かが死ぬのを見るのも怖いですし、やっぱり私に耐えろだなんてことはできません。

 

 

それでも、正輝さんに私が怯えて逃げ出したら必ず後悔する。このままで私は終わりたくない。

 

 

ありがとうさやかちゃん、クリスちゃん、レイナーレさん、ミッテルトちゃん。それじゃあ正輝さんを助けに…行ってきます」

 

レイナーレは行こうとした立花を強く抱きしめた。普通なら死ぬのが怖いなら行ったら行ったで今の正輝に殺されたらどれだけ恐ろしいだろうか。

 

立花響は殺し合いとかそういうのには向いていない。

そんなことはこの船にいる誰もが分かりきっている。

 

これは殺し合いではなく、正輝を単に止めるだけじゃない。立花は正輝を助けに命を落とすかもしれないがそれでも行く。

立花と衛宮は船から出てリリカルなのはの世界に向かった。

 

 

*****

 

 

一方船から出ていた正輝は木場と子猫の二人組を見つけ、すぐに戦闘となった。

木場は無闇に突っ込み、ナイトの特性である素早さと彼の神器である魔剣創造を使って正輝を倒そうとするが返り討ちにあう。子猫の方は何も出来ないまま傍観していた。

 

「すぐにくたばると思ったんだが、意外としぶといもんだな」

 

その差は言うまでもなく見ただけで歴然としていた。

魔剣はズタズタにされ、何度作り出し突っ込んでいっても全く通用しない。

 

「そんなっ…バカな」

「終いか?まるで戦争の道具以下だな」

 

正輝による黒いドラゴンと投影魔術による宝剣宝槍により破壊し尽くされていく。身体中にある大量の切り傷は、頚動脈まで至らなかったが、出血の量はとても多かった。木場はボロボロになっても勝ち目が無くとも突っ込んで行く。

 

しかし、いくら悪魔といえど血液による量と体力の限界が来て、転んでしまった。子猫は何もできずに脚に力が入らずガクンとしており、目の前で本気でキレている正輝に攻撃できない。最初は敵であるために攻撃しようと考えていたが、子猫は小動物のように怯えていた。

 

「あ、あぁ…」

 

なぜなら木場はまだ殺されてはいなくとも、確実にその気になれば正輝は二人を確実に殺すことも厭わないだろう。

「まだ、終わってない‼︎リアス部長と一誠くんの」

「祐斗先輩!これ以上はっ…!」

「なら、二人仲良く今ここで死んでいけぇ‼︎」

 

黒いドラゴンが口から放つ黒い焔を放ち、ここら一帯を焼け野原にするだろう。木場はまだ諦めなくとも子猫がもうダメかと思っていた。

 

が、上条当麻が正輝による黒い龍の攻撃を幻想殺しで防いでくれた。

「正輝…やっぱりこうなってしまったか」

「上条…僕の邪魔をするな!彼は…リアス部長を」

 

木場はリアス部長やその眷属を倒されたのとエクスカリバーを所持していることによる憎しみで正輝を倒そうまだ戦えると叫んで入るが、逆に上条のほうが木場よりも怒っている。

 

 

「こんの…馬鹿野郎っ‼︎勝手に出て行ってこんなことになって‼︎大体お前らこの状況で正輝に勝てると思ってんのか⁉︎もういいから船に戻れよお前ら‼︎」

「は、はい…!」

「クソッ‼︎」

 

 

子猫は当麻の言う通り手負いの木場を連れて逃げて行く。木場は何もできずに子猫に運ばれて逃げていった。

それを眺めている上条は余所見している所を狙い…正輝は黒い剣を大量に作り出して、それらを放った。

 

 

「やっぱり狙いは俺なんだな…いいぜ。かかってこいよ‼︎」

 

 

上条当麻は正輝が放つ攻撃を幻想殺しで防いでいた。正輝を止めるために殴って気絶させようとしているが、まだ距離があるために殴れる範囲ではない。正輝は接近戦を仕掛けておらず距離をおいて、離れて戦っている。

 

 

「やっぱり『それが』厄介だな。なら魔法魔術よる攻撃は無理か?ならこれはやめておこう」

 

黙っていた正輝は口を開いていた。

作り出している魔剣創造を止めて、魔術投影していた武器を投影破棄させた。

 

「…言っておくが、俺は『上条当麻に対しての魔剣創造による攻撃を使う』ってのをやらないんだぞ?」

「なっ⁉︎」

 

正輝は上条当麻や池野麻紀による幻想殺しの対抗のための対策は、考えている。無策で突っ込むような転生者ではない、相手を調べ上げ、戦いにおいて弱い部分を調べ上げて…その弱点を最大限に短時間で敵を殺し済ませる。自分の最大の切り札と英霊などの情報は知られた以上は確実に殺す事を決めている。

 

 

「王の財宝展開…魔法で操作…武器は所有している実物の多量の銃による総攻撃。標準設定、座標固定、標準確認…オールコンプリート。

発射準備即開始…とっととくたばれ」

「まじ…かよ」

 

正輝は王の財宝で展開された銃は前回暁美ほむらと一緒に大量の銃を回収していた時のもの。幻想殺しは大量の銃を連射されて防ぐことなんてできない。麻紀でさえも武器を幻想殺し化というだけで、実際その武器は『唯の拳銃』『唯の盾』『唯の刀』などになってしまうのだから。

物理を防ぐ手段がないのなら…使わない手はない。大量に、防ぎきれない範囲で、徹底的に…幻想殺し以外の上条当麻はただの普通の高校生だ。インデックスや黒子、美琴でさえ幾つもの銃による物理攻撃を防ぐ力を持ち得ているわけがない。

 

上条は防ぐ間も無く、正輝の命令によって銃の引き金が引かれ、幾つもの銃声が鳴り響いた。

 

「投影開始…ロー・アイアス!」

 

 

そこに衛宮が当麻を守るためにアイアスの盾を投影し、正輝の攻撃による銃撃を防いだ。ピンチになっている上条当麻の方に急いで戦闘に向かった衛宮が駆けつけていた。

 

 

「間に合った…こい!セイバァァァァァァ!」

 

上条当麻の無事を確認した後に、すぐさま令呪でセイバーを呼ぶ。呼び出されたセイバーは、再び正輝と刃を交えることとなった。

 

 

 

「正輝、今度こそ貴方を止める‼︎」

「どけよ…衛宮‼︎」

「助けてくれたのか⁉︎」

 

 

正輝は1stモードになっておりBLUEとREDとBlackの三種の球と特典と報酬、黒い龍を駆使して戦っている。正輝は勝利すべき黄金の剣(カリバーン)を投影して防いだ。

 

 

「もうやめろ正輝!こんなこと堕天使の二人も雪音だって望んじゃいない‼︎」

「俺は…自分の過去にある罪で仲間達を巻き込まずのはもう嫌なんだ!俺の過去に決着をつけるのは俺だけで充分なんだよ…!」

 

衛宮は説得しようとしているが、正輝は聞く耳を持とうとしない。話すことはできてはいるがこれでも暴走してはいる。冷静になっているのは戦闘中の時にであり…話し合いは正輝によるもの…そのため全く賛同しようとしない。

 

 

「俺や俺たちの仲間が見捨てるようなことすると思うのか…お前がどんな過去でも俺たち受け入ることだって出来るだろ!」

「愚かだとしても俺自身の手で終わらせてやる…俺の過去も、麻紀達も、時空管理局も、試練編の敵も‼︎全部葬る…邪魔をするな…これは俺自身の問題なんだ‼︎」

「こんの…分からず屋が!」

 

 

 

衛宮士郎は干将莫耶を投影し、正輝の方は大剣になっていたREDを二刀流にさせて

 

「正輝ィィィィィィィィィィィイ‼‼‼‼」

「衛宮ァァァァァァァァァァァア‼‼‼‼」

 

 

正輝は復讐のために向かい、衛宮は正輝を止めるために正輝の後を追いたどり着いた。

そして、第二幕の戦闘が開始された。最初の戦闘は正輝本人が殺すつもりはなかったが、二度目は殺し合いとという名の戦闘となるだろう。

 

「仲間がこれだけ心配してるってのに…その武器で傷つけるつもりかよ。いいぜ、正輝…お前がそのつもりだっていうのならまずそのふざけた幻想をぶち殺す‼︎」

 

続いて上条も正輝を止めるために走っている。幻想殺しで負から作り出された槍をかき消してくれた。

しかし、降り注がれたものの中には実物の武器まで降り注いでいた事には築いていない。

 

 

「危ない!」

 

横からガングニールを纏っている立花響が全速力で当麻が刺されるのをしのいでくれた。突き刺さった地面には剣、槍、刀が大量に突き刺さっていた。しかもそれは投影したものでもなく実物にあるもの。

 

幻想殺しで防ごうとしたら死んでいただろう。

 

 

「大丈夫ですか⁉︎」

「お前は…あの時の⁉︎」

 

 

一度は会っているために上条は立花のことを知っている。

 

「すまないな…こんなことになってしまって。畜生…俺がもっと早く偽者だって気付いていれば‼︎」

「当麻くん!一緒に正輝さんを止めるために協力して戦いましょう!」

 

上条から言うと協力してくれるのは嬉しいが、加勢して割って入っても邪魔になる。とにかく二人は一時この場から離れることになった。

 

一方セイバーの方は1stフォームの正輝には接近戦で勝ってはいる。セイバーと衛宮の二人で接近戦に持ち込み

 

 

 

王の財宝の方は英雄王ギルガメッシュの持っている宝剣宝槍というわけではない。固有結界である無限の剣製を使えるが、勝利すべき約束されし剣(エクスカリバー)天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)を使うのなら勝機はある。正輝はまた黒い龍による金縛りをしてきたが、

 

「もう金縛りは対策してある!」

 

衛宮は後ろから剣を大量に投影し、全投影連続掃射を放っている。正輝の武器はセイバーの剣だけを防いでおり、衛宮の攻撃は黒い龍によって防いでいる。正輝本人が英霊というわけでもなく、超人的な体を持っているというわけではない。

 

 

BLUEで衛宮の攻撃を防ぎ、セイバーの方は投影したもので防いでいる。

正輝の方は凛よりも魔力の方はまどか達や天羽奏のを吸収しているために長く持つことはできるが

 

 

 

 

 

それでも相手が英霊であり、士郎については偽物とはいえ宝具であるために戦闘が長引くたびに正輝は防御するのに程いっぱいとなってよろめいていた。

 

 

「やったか⁉」

「まだです!士郎」

 

 

 

 

 

 

しかし、正輝の場合はまだファーストフェイズにしか過ぎない。彼は殺傷設定にしているだけで、まだ本気を出しているわけではないのだから

 

「解放」

 

 

 

その言葉で服が変わり、最後の劔を右手にヘイト・ブレイドを左手に…正輝は2ndフォームの姿となった。

 

 

Blackを使用し空間の亀裂を生じ、武器を放つ。そこから空間の亀裂から他の亀裂に行き渡り、投影魔術で作られた無名の剣が頭上からだけではなく亀裂から亀裂へ…空間の亀裂による視野の見えないところにまで狙ってきた。

 

「一旦引きましょう!」

「わかったセイバー!上条…俺に考えがある!だから協力してくれ!」

「分かった!」

 

 

立花と当麻の二人が逃げていくのを見た衛宮はマミから貰った投煙球を使い、正輝から逃げることとなった。

 

 

「これから…どうするんだ?」

「正輝との戦闘で分かったことがある…

 

四人が別の場所で合流し、正輝が捜索している間に正輝をどうにかするか作戦を立てていた。間違いなく正攻法で勝てる相手ではない。

 

「士郎、貴方の言っていた考えとは…普通に戦っても勝てる相手ではありません」

 

 

正輝の場合は、敵一人一人に対策をとる。正輝の前に現れる敵がどんなに弱かろうが徹底的に調べあげて油断なく倒す。

 

「無駄だ…正確に俺達の弱点をついてくるだろう」

「なら、どうすれば!」

 

 

王の財宝(多量銃撃攻撃)は上条の幻想殺しと立花の遠距離が苦手であるという対策の両方が可能である。

 

 

「なら、正輝の対策をこっちが利用する…俺たちが正輝がどうするかを予想しなきゃいけない」

「正輝さんの対策をどうにかしないといけないんですよね…」

 

衛宮は正輝の対策をどうにかするために、セイバーと上条と立花にある作戦を思いついた。

 

 

 

「立花、上条…この作戦は。二人が正輝に勝利するために欠かせないんだ」

 

bgm私ト云ウ音響キソノ先二

 

 

 

見つけられるのは時間の問題である事。そのためにいくら正輝の姉から貰った投煙球が沢山あって逃げ回っても必ず見つけれるように印をつけようと考えていた頃に

 

「随分と、分かりやすい位置にいるんだな」

 

立花は歌を歌って正輝に位置を分からせるようにした、正輝はなにかの罠かと思っていたが。

それでも正輝は狙いを定めて殺す。

 

立花は正輝の行動をあまりできないよう、巴マミからアイテムをもらった麻痺のタロットで一時行動不能にさせる。しかし、マサキの方も万全な対策をしている以上は効かない。

 

(やっぱり…⁉︎)

 

正輝が作り出した投影魔術による無名の剣が立花に向かって放たれた。しかし、

 

「チッ、また…幻想殺しか?」

「走るぞ!立花」

立花だけがいるだろうと思っているから幻想殺しで正輝の魔術攻撃をふせいだりする。立花と上条の二人で正輝の方に突っ込んでゆく。そしたら正輝は王の財宝である本物の銃を大量に取り出して二人纏めて殺すだろう。

 

 

 

二手に分かれて衛宮とセイバーで戦闘しているところに入る。正輝に銃を撃たせないように接近戦を持ち込んできた。

(なにッ⁉︎)

「こっちです!正輝‼︎」

 

 

そしたら正輝は対応しきれず壁を王の財宝から転移魔法で出現させて、幻想殺しじゃとどかなくなる。

けれど、立花がいる。立花の持っている聖遺物のガングニールでその壁を砕く。

風王結界(ストライク・エア)!」

 

 

セイバーによる宝具で吹き出された風と一緒に四人の姿が見えなくさせる。正輝は数分でそう遠くまで行ってないからまだ近くにいると思い、無差別に周囲に無名の剣をバラバラに放っており、上条当麻の方は立花を守りながら幻想殺しで防いだりしている。

 

 

 

すぐさま正輝はシャドーを周囲に出現させて迎え撃つ準備をしていた。

 

正輝の考えとして二人が突っ込んでこちらに行っているのは…上条は幻想殺しで正輝による魔術を守り、立花は壁を砕いている。銃で迎撃しようとしてきたら衛宮達が邪魔をしてくる。

 

 

ならば衛宮とセイバーが邪魔してきたら周囲にあるシャドーを使い自爆攻撃で吹きばし、その後に残りの2人にむかって砲撃を行う。

 

正輝は思った。彼らの本当の目的は立花が壁を破壊し、上条当麻の幻想殺しで正輝を倒そうと考えているのだろう。と

(シャドーの自爆攻撃で俺の攻撃による妨害者達を葬って…その後に弾丸で一斉掃射して、二人の身体全体を穴だらけにするだけだ‼︎‼︎‼︎)

 

 

正輝の対策に対抗しゆうための作戦を考えついているのならそうさせないように四人を返り討ちにする準備をしていた。

 

 

だが、今度は上条が立花にもらった閃光弾を受け取っており、投げつけてきた。急に光を直で見ようとしてしまっているために目が眩らんでいる。

 

 

「クソがっ‼︎イラつかせることしやがって‼︎‼︎」

 

正輝は右腕で目を抑えており、大事には至らなかった。シャドーの方にも自動防衛システムを、持っているために閃光弾を浴びようがへっちゃらなのである。正輝の目が一時的に見えなかったとしてと視界が遮られても正輝の身体を守るための黒い龍による自動防衛があり、怒りが収まらない正輝は周囲を殲滅するつもりだった。無名の剣と大量に投影し、王の財宝による多量の銃を一斉掃射した。

 

けれどその攻撃を守っている音もなく周りの音が余りにも静かであり

 

(まさか頭上か⁉︎)

 

セイバーが風王結界を使って正輝の方に向かっていく、正輝が頭上を見ている間に衛宮が隙を見て走ってゆく。ヘイト・ブレイドにある先端の黒い球を利用して、ジグザグに倒そうと向かう。シャドーによる自爆攻撃が開始した。が、

 

衛宮は再度投影によるアイアスの盾で防いだりしている。

 

「二人はどこに行った…」

 

 

正輝はこの時まで気づかなかった。

立花と上条の二人がいなかったことに…シャドーに命令し、散策させている正輝を狙って、集中が一点に絞っているところで後ろから上条の幻想殺しで正輝に殴りかかってくる。

そのために後ろから上条当麻が襲ってくると正輝は思い、後ろに振り向き返り討ちを仕向けた。

 

 

「正輝…俺の幻想殺しに警戒ばかりしていいのか?」

 

振り向いたら案の定、予想通り上条がそこにいたが、上条の言った言葉に疑問を持ち、正輝がそれを聞いて別の方に振り向くと立花響がエネルギーを貯めて構えていた。

 

 

散策させたシャドーはすぐには戻ることもできない。黒い龍による自衛防御でさえも…立花による強敵な破壊力は尋常ではないのは調べている正輝が一番よく知っている。こんなゼロ距離で打ち込まれたら防御しきれない。

 

 

 

しかし、黒い龍が近づいてきた立花に攻撃しなかったり、立花は歌を歌いながら戦っているために聞こえないわけがない。ちゃんと歌が聞こえているから立花がどっちにいるか分かるはずだ。

 

気づいてなかったのかというと…正輝は立花を見てようやく気づいた。

黒い龍による自衛防御あるいは攻撃を上条に向けてしてしまえば消されるだろう。

 

 

だが、黒い龍の様子を見ると衛宮の投影した拘束で動けないでいたのだ。

「幻術なら!」

黒い龍による幻術をかけたが、全く効かない。正輝のやっていることと同じく同様に立花に異常状態にさせないために対策されていた。

 

 

(不味い…俺の持っている武器でしか防ぎきれない⁉︎)

(この距離なら…確実に正確に拳が届く‼︎)

 

 

正輝の脳裏にある言葉がよぎった。立花に向けた言葉を思い出していた。

 

『お前が俺に勝てると思っているのか?』

「ハァァァァァァァァア‼︎」

 

3人を警戒し、残りの1人である立花については軽視していた。彼女については幾らでも対策を取ることができる。3人が協力して立花の長所を生かして正輝を負かすとは全然思わなかった。転生者に恐れていたというのに、正輝に絶対に勝てるはずなかった少女が掌を握り、穿つ。

正輝はその拳を最後の劔で防いだりしてはいるが、アームドキアによるエネルギーを込めたその一撃の拳は倒す為だけに込めた絶唱に匹敵するほどの破壊力。

 

 

「俺が、負けるっ…立花にっ⁉︎」

 

その力により吹き飛ばされ、黒い龍の全体に亀裂が生じ、それと同時に正輝は黒い龍を復活しようにも負の還元が追いつけず再生もままならないまま黒い龍は消えてしまい、正輝はその場に倒れこんでしまった。

 

「正輝…立花の。いいや…俺達4人の勝利だ。ガハッっ⁉︎」

 

 

正輝立花によって吹き飛ばされているが黒い龍によって回復されている。だが、問題なのは衛宮がこの作戦において無理をしており、咳き込んでしまい血反吐を吐いている。

「士郎!」

「流石に無理し過ぎたかな…」

正輝のおかげで投影魔術のコストを低くしているとはいえ、アイアスの盾を何回か使っていた。

当然、士郎の身体は立てないぐらいにまでズタボロになっている。

作立花が正輝を打倒する、この作戦自体まさか立花が正輝を止めるだなんて暴走していようがいまいが正輝は全く思ってないから。

 

投影魔術を破壊できる上条の幻想殺しを警戒しているのは分かっていた。衛宮とセイバーの二人が正輝を止めようとしても対策を取られている以上は時間をかけてもセイバーたちが苦戦するだけ。

 

作戦は成功したが、流石に衛宮の身体がボロボロになってもおかしくはない。これは正輝が4人と戦う前に正輝の仲間全員と戦っていたからこそ為されたもの。

 

「立花‼︎仲間に回復魔法とかできる人っているのか‼︎」

「えっと…仲間全員正輝さんを止めるために仲間全員で止めようとして返り討ちにあったから、立ち上がれそうになくて…動けるとして私とまどかさんだけです…」

「こいつ、お前らの仲間全員を相手にしたのか⁉︎何考えてんだ‼︎ビリビリと白井の方は回復とかできないし…そうだ!」

 

正輝の方は仲間全員と相手してしまったために回復できる人があまりいないのだ。上条は持っていた携帯を使って船にいる仲間たちと連絡していた。すると、

 

(上条さん!ご無事だったんですね‼︎

木場さんと子猫ちゃんは戻ってくれました。あと、どうしたんですか?)

「アーシア‼︎悪いが、すぐに来てくれるか?一人大怪我をしている…急いでくれ!それと白井とビリビリとインデックス…それともう一人の転生者もだ!」

 

船にはアーシアがまだおり、正輝を恨んでいた木場と子猫と上条の言う通りに船にちゃんと戻っている。

「でも、アーシアさんってリアス達の眷属でしたよね…正輝さんのことを憎んでいるって可能性が」

 

立花の方は心配そうに言っているが、アーシアの方については暴走した兵藤一誠と一緒に行く途中ではぐれてしまい、第三者による敵に狙われてしまった。

 

 

そこをアーシアを助けるために御坂美琴と白井黒子が守ってくれたそうだ。

 

「大丈夫…アーシアとはちゃんと話しておいた。木場と子猫は当分動けないだろうし…それと今すぐフェイトの家に連絡してほしい」

「は、ハイ‼︎」

 

 

今度は、立花が持っている携帯からフェイトの家に連絡し、フェイトの方に連絡した。最初にプレシアが電話に出ており、上条さんから要件を話したいことがあると立花はそのまま言った。

 

その後に電話を立花から上条当麻に変わった。

 

「どうぞ」

(上条当麻君ね?)

「もしもし、上条です。正輝と士郎の二人が大怪我を発見して…俺たちと彼の仲間と連絡し、協力しあって二人の回復をしています。」

 

 

そのことを聞いたプレシアは驚いた。

(⁉︎二人は無事なんですか‼︎)

「大丈夫だ。命に別状はない。でも、ボロボロの状態になっている。

いまから正輝と衛宮がどこにいるか教えるのでその場所に来てください」

 

上条が教えた通りにどこにいるかを教えている。その間にアーシアが船から転移し、彼女の神器である女神の微笑みで正輝と衛宮の2人の回復をしていた。

 

立花の方は変身を解除し、正輝の船にいる仲間の中で回復できる仲間を呼んだ。さやかの方は魔法も回復しており、凛も復帰しているから、アーチャーを連れて後から転移すると報告した。

 

 

その数分後にフェイト家全員が上条当麻の言った通りの場所に来てくれた。

 

「正輝お兄ちゃん!士郎お兄ちゃん!アルフ!速く家に連れて帰ろう!」

「なんで…こんなボロボロになってんだい!」

 

 

正輝と衛宮の二人はまだ生きてはいるが、正輝達のいる場所はとても荒れており、戦闘をしていた痕跡は残されていた。

 

「どうして…こんな…こんな⁉正輝達に一体何があったんですか‼︎」

「…何があったのかとどうなっちゃったかっていうのを全員で私らの家に戻ったら話してほしい」

 

心の底からどうしてこうなっているのかとフェイトと苦心になっているアルフ。アリシアとプレシアの方も正輝と衛宮が無事で安心したが、正輝に助けられた四人であるためにどうして2人がこうなっているのか心配でならなかった。

 

「こっちのことも聞かれるだろうから話すつもりだ、けど俺の方もお前らに何があったのかも、暴走した正輝がどうして一人で勝手に向かった目的は携帯で見たからさしずめ俺たちを襲撃しに向かったんだろうってことぐらいはわかる。けど、会った時ボロボロの状態になってたから正輝の船の中で何があったか教えてくれ。だから、正輝のことで起きたことは正輝の仲間達が。俺の方も一騎打ちの後に一体何が起こったのかも話す…それでいいな?」

 

 

 

 




次回
「なーかしたなーかした。正輝が立花をな〜かした」
「おいいい‼︎黒沢⁉︎」
「貴様また立花の胸を…何度罪を重ねる気だぁぁ!」
「心配していたんだよ正輝!もう一人で苦しい思いで抱え込んだりしないでよ‼︎私達助けられたのに…力になれないよ」
「何はともあれ、正輝が元に戻って良かったです」
「当麻、また無茶したってどういうことなのかな?それと当麻が買い物して帰ってくる時いつもお金の消費がありえないくらい大きいのはどうしてなのかな?」
「誰がビリビリだゴラァ!」
「私めの、お金が風のようなに吹き飛んでいってゆく…麻紀から給料多めにもらってんのにどうしていっつも」
「ごめんなさい…複雑な気持ちです…」
「まず、一誠さんを復活させることが第一条件です…」

対話と過去と和解


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編74話心配と反省

すみません前の話の予告タイトルを変えました。


正輝の暴走を止めた後フェイト達の家に向かい、着いた後はすぐに正輝と衛宮の二人はベッドで寝込ばせておいた。まだ怪我をしているがフェイト達と立花、セイバーによって応急手当をしており、上条の方は何度も携帯を鳴らしたりして、連絡を取っているが

 

「駄目だ。アーシアがこない…もしかして回復した木場達が猛反対しているのか」

「今、まどかさんが回復アイテムを送っていますから」

 

 

アーシアのことだから正輝達の方に駆けつけることなくリアスの眷属である木場達を回復している。フェイト達は正輝と衛宮の二人の身に何があったか尋ねようとするけれど、仲間全員が状況の整理をしていて話づらい雰囲気になっているためにフェイト達は正輝が復活するまでの間は待っている。

立花は正輝の船にいる仲間達を連絡し、まだ動けるまどかは姉の貿易てま得た回復アイテムを送られており、それを使って二人の傷は回復しているが、復活を早めるわけではなくまだ眠ったままの状態である。

 

 

二人の身体に包帯を巻いていた。

 

「これで正輝と衛宮の方はなんとかなったかな」

「あ、あのさぁ…正輝と衛宮の二人に何があったんだい?それに暴れるとしても外の連中も大騒ぎするんじゃないのか?」

 

まず、アルフの方から先に上条達に話してきた。さっきからずっとフェイト家の方はどうなっているのか不安でならない。しかも、フェイト家だけではなく上条達も正輝の仲間達も同じように何があったのか、なんで暴走したのかを正輝に話したい。

 

堕天使の件で暴走したということあるが、暴走している正輝の発言からしてそれだけではなかった。

暴走している正輝の発言の中に過去についても入っているため、堕天使と一誠絡みだけではない。

話は戻り、アルフの言っていたように正輝が本気でキレているということは周りによる被害は相当なものである。なのはと同じように結界を張っていなかったら警察が来てもおかしくない。

 

「そうさせないために僕が結界を張ったんだよ。特殊な結界をね」

 

すると、アルフの背後には一騎打ちの時に麻紀の隣にいた誠治という転生者が大騒ぎにさせないために魔法による結界を張っておいた。しかも彼は、その魔法は時空管理局にも試練編の敵達にも気付かれない結界を張った。

 

 

「悪いな」

「いいよ。僕じゃあの戦闘をどうにか止める力は持ってないし。普通の転生者だからかなりひ弱だからこれぐらいなことしか出来ないよ。僕が木場達の居場所を探索して見つけたんだよ。その場所に行ってみたら正輝と戦闘を始めようとしているしさ。それを上条に報告していきなり行くって言ってるから勿論、僕と美琴達は反対したよ。危険だし。

でも、上条がどうしても行くって一点張りで…もう僕らの方が諦めるしかなかったからね…」

 

彼のおかげで暴走した正輝による戦闘中に大暴れをして周りの人達に気づかれることのないようにはしていた。

 

まず、正輝の仲間達全員と麻紀達の仲間は当麻、美琴、インデックス、黒子…これらがフェイトの家に合流することとなる。その間に一旦、二人を治療し終えて何があったかを当麻とセイバーの二人で説明している。

 

襲撃されたその後、正輝と仲間全員が本拠地である船に戻ってどうなっているのかを話し合っていた。

 

 

矛盾点に気づいたアーチャーが正輝を論破し正輝が隠していた真実を暴いたが、暴いたのは良かったものの行方不明の転生者二人を探しに行くという目的を正輝は俺一人で十分だと言った。

 

 

だが、その真実は兵藤一誠が仲間である堕天使を倒し、それを見てしまった正輝が憤慨し兵藤一誠を徹底的に倒した。連れて帰った二人のうち1人がその光景を見た後に正輝を否定して。

 

もう一人を探しに行くとは言っているものの正輝の話を聞いて一人で行かせるわけには行かなかった。けれど、その条件として衛宮、立花、さやかの三人で正輝に勝てたら止めると言っていた。

けれど、正輝の対策により三人とも負けてしまったが、非殺傷設定を設定してくれたことによって手加減をしてくれた。しかし、戦闘後に正輝が手加減してくれたことに嬉しく思った立花の軽率な言葉にブチ切れた正輝が非殺傷設定で立花を斬り倒し、今度は三人と堕天使二人と雪音クリスとまどかを除いた仲間達との戦闘。

 

しかし、それでも止められなかった。外に出た正輝が英雄殺し化して暴走したらもうどうにも止まらない。今動ける仲間が正輝の行った場所に向かうことにしていた。最終的に正輝が復讐のためにリリカルなのはの世界に向かい、正輝の仲間である立花、衛宮、セイバーの三人と上条の四人で暴走している正輝を止めた。

 

立花は寝ている正輝と衛宮の面倒を見て、セイバーが正輝達に何があったのかを説明をしている。

 

「そして、現在に至ります。詳しい方は当事者である正輝が一番よく分かってますので」

「そんなことが…あったなんてねぇ」

「正輝、大丈夫かな?」

 

 

正輝の様子がかなりおかしくなって暴走していた。どうして暴走しているのかは仲間達も分からない。フェイト達は正輝に助けられた身でもあるから無事であるか信じたい。

 

「次は俺からだな…正輝と衛宮はまだ起きていないし、仲間の方もまだ来てないからひとまず俺の話を先に済ませておくぞ?」

上条は美琴達が来るまでの間に一騎打ちを終えて以降に何があったかを言った。

 

*****

 

麻紀達が中々帰ってこなかったために黒子が探しに向かったけれど黒子が見つけたものは麻紀の携帯だけが残ってそれを回収した。

 

「どういうことだ…⁉︎」

 

そこには既にリアスと朱乃と麻紀が正輝に倒されたというメールが来て正輝が約束を破ったことで見たときはそんなことをした正輝を許せなかった。

 

 

けれど、長い間メールを読んでいくうちに不自然な点が幾つも思い浮かび疑問に思った。確かにメールの通り『岩谷正輝によって池野麻紀、リアス・グレモリー、姫路朱乃の三人を討伐された』と記されている。

しかし、一騎打ちに約束を守った正輝が仲間に報告せずにそんな身勝手なことをするわけがないし、そんなことをすればリアス達が怒って襲ってくるに違いない。

 

「ん?当麻。携帯には正輝が倒したってメールにあるよね?でも私思ったんだけどよく考えてみたら…これが正しいんならおかしな点がいっぱいあるんだけど」

「インデックスもそう思うか?」

正輝が麻紀達の暗殺を企てているのなら一騎打ちをする前にやるだろうし、それを実行したところで何の意味もならない。

敵であるリアス達をリタイアさせて減らすことは可能だけど今は試練編。そんなことをしている場合じゃないのは正輝達の方も分かっている。

 

そう考えてみると正輝が本当に麻紀達を倒したのかという疑問が残る。

しかし、この正輝が何者なのかというのを考える前に

 

「なんだよ…なんだよそれ」

「…誰かいんの?」

 

 

 

誰かの声が聞こえた美琴は声の方がするドアを向くとそこには一誠と木場とが当麻達の話を盗み聞きをしたのを気づかれたことに動揺し、急いで今すぐに木場達のいる方に走り出した。

 

「こっそり聞いてたのか…おい待てって‼︎」

 

当麻達も一誠を止めるために黒子がテレポートを使って足止めをしようと能力を使用し、木場と一誠を止めていった。

 

しかし、運悪く後から子猫とアーシアが一誠達の後を駆けつけて、俺たちが話し合っていたことを一誠が2人に叫んだ。

 

「アーシア、子猫ちゃん…聞いてくれ。リアスと朱乃先輩が倒されたんだ‼︎正輝の野郎のせいで‼︎‼︎俺達、まんまと騙されたんだよ‼︎あいつら…一騎打ちはちゃんとやっていたのに終わった後は油断してるところを狙って…許せねぇ‼︎‼︎」

 

 

このことを知ったリアスの眷属の悪魔達の目つきが急に変わって力づくで押し通し、全員を連れてリアス達の仇である堕天使や正輝を討伐するために転移に向かった。

 

 

「お、おい君たち!一体何を「どいてください!」アガッ⁉︎」

 

誠治はアーシアと子猫を止めに入ったもの普通の生身の人間のため子猫に簡単に吹き飛ばされて動けないままになった。

上条達はもう一誠達を追う前に誠治の怪我をしたところを治療することにまず、専念した。

 

「おい大丈夫か‼︎」

「骨は折れてないけど…痛いかな」

「あいつら…まだそうであるってハッキリ分かってないのに‼︎」

「当麻…一誠達を今すぐに止めないと…このままだと一騎打ちが破綻する⁉︎」

 

 

誠治の身体を治療した後、当麻達はリアス部長と朱乃先輩、麻紀の仇を討ちに向かった一誠達の後を追うように上条達も向かったが

 

「キャァァァァァ!助けて一誠さん‼︎」

「この声アーシアか⁉︎」

 

数分後、アーシアを見つけたのは良かったものの敵に囲まれてねその場所に一誠がいなかった。どうやらアーシアと一誠の二人がはぐれてしまい、敵に囲まれ、取り残されてしまったアーシアを当麻と美琴と黒子の三人で助けた。

 

「アーシア!一誠はどうしたんだよ⁉︎」

「それが…途中で何故か霧が出てきて、一誠さんとはぐれてしまって」

 

木場や子猫、一誠の方に向かいたかったがアーシアの周りにいた敵を倒すのに時間がかかったから、このままバラバラに探しても1人になるのを狙って襲われることもあるために一旦船に戻るしかなかった。

 

誠治の方は正輝達が連れて行った1人の女の転生者、蒼海を見つけた。彼女は正輝を探しているためにウロチョロしていたの誠治が発見し、一旦一緒に麻紀の船に戻った。

当麻達が船に戻った後、二つのメールが来た。一誠がレイナーレ達を倒したのと、正輝が一誠を倒したというメールが二件来た。

 

 

*****

 

 

悪魔達がリアス達の仇を討つために駆けつけた結果…堕天使を倒した兵藤一誠は正輝に倒され、アーシアは話の通りに上条達が助けた。子猫は正輝に震えており、木場は堕天使にエクスカリバーを持っている正輝達をより一層許せなくなっていた。

 

「とにかく。麻紀と、リアスと朱乃の方は試練編の敵を倒さない限り再起不能にされているからな」

 

 

その三人を倒した試練編の敵達の中の一人を倒さない限り、復活させることができない。これで分かったことは、当麻達とリアス達の仲が良いとは全く言えない。

 

現に当麻達はリアス達の行動の妨げをしているのだから、お互い目的が対立している。

 

リアス達は正輝達と協力する気がなく、当麻達は一旦正輝と協力しようとのこと。しかし、当麻達が正輝側に加担するのならリアス達は容赦なしに当麻達に襲ってくる。

 

正輝と立花の関係と同様に麻紀の仲間達全体の方は複雑である。当麻の話の途中で、ドアのインターホンが鳴っていた。

 

「あら、どちらなのかしら?」

「あーそういや。そろそろ来る頃だったな?」

 

プレシアが玄関のドアを開けると、白いシスター服をした幼女と学生服の女子中学生の二人がフェイトの家に上がってきた。

 

「とーまー!大丈夫だった⁉︎」

「えーと、お邪魔します。当麻、あんたが送ったメールで私らだけでも上条の方に向かうことにしたのよ。悪魔達の方は言い分を聞かないってさ?あの木場ってやつはアーシアを行かせまいとしてるけどねあっちに大勢の仲間がいるのなら迂闊には行けないって」

 

当麻についてはいつもは病院に行って怪我の治療をしているが、正輝との戦闘では衛宮達と一緒に協力していたおかげで一人で突っ走って怪我をすることはなくこうして

 

「おうビリビリ。安心しろよ。今回、俺は大怪我してないからな!」

「だからぁ…誰がビリビリだゴラァ!」

「あぁぁ⁉︎頼むからこんな場所で電気を出すな!」

「私達と同じように雷を出せるんだ…」

 

 

まだ当麻は正輝との戦闘をしても元気に美琴の攻撃から逃げようとしており、美琴は怒って体内から電撃を出そうとしている。正輝を止める四人の中で、一番大怪我したのはアイアスの盾を何回か投影しており、二回も正輝との戦闘をしていた衛宮が一番怪我をしている。

 

それから、正輝の仲間達が美琴達と同じようにインターホンを鳴らしてぞろぞろとフェイトの家に入っていく。

 

「セイバー。お疲れ様」

「どうやら正輝の暴走は君達のおかげで止められたようだな」

「凛にアーチャー、レイナーレ、ミッテルト、雪音クリス、風鳴翼、美樹さやか、暁美ほむら、鹿目まどか、巴マミ、佐倉杏子…うん。これで正輝の船にいた人全員かな?」

 

それから正輝の仲間全員を呼んで当麻達の方で何があったのかをもう一度説明し、誠治が正輝の仲間達の点呼をしながら全員いることを確認していた。

 

 

「正輝さんと衛宮さんの意識が!」

「では、正輝が動けるようになったのなら聞きに行くとしよう」

 

その途中で、起きるのを見ていた立花が正輝と衛宮の二人の目覚めをみんなに知らせた。立花が知らせるのは良かったもののいきなり全員が一斉に質問するのも二人は状況の整理ができていない。

「待って下さい!あの、フェイト達も当麻達も衛宮さんにも正輝さんに色々聞きたいことがあると思いますが…先に私が正輝さんと話をさせてもらえませんか‼︎」

「…分かったわ。でも正輝があんたのことをどう思っているのかは」

「正輝さんとぶつかりあって…

 

立花以外にもフェイト家のみんなや正輝達の仲間達、上条達にも正輝や衛宮に聞きたいことは山ほどある。

しかし、暴走した正輝を止めてくれたのは立花であるために誰も立花の意見に反対することはなかった。そのため、立花と正輝の話し合いをまず優先することとした。

 

「俺は、さっきまで」

 

 

 

一方正輝と衛宮が目覚めた時、なんでフェイトの家にいるのか分からなかった。一つ覚えていることは仲間に止められて、そして敗れた。特に暴走していた正輝は立花による拳によって吹き飛ばされて気絶させられた。そこまでは覚えている。

そして、いつの間にか正輝と衛宮はフェイトの家に運ばれたのだろうと思った。

 

 

「負けたんだな…」

「あ、正輝さん!衛宮くん!」

 

 

その時に正輝は立花の顔を見て凄く不愉快な気分になっており、正輝自身まさか止めらるとは思わなかった。無理に動こうとしても身体の傷はまだ癒えておらず安静にするしかなかった。

 

「立花が見てくれたのか?ありがとう」

「そ、それほどでも」

 

衛宮の方はまず、立花に感謝しておりそれを聞いた立花は照れている。しかし、正輝は立花の方を向かずに目をそらした。

 

 

「目覚めて…あの後どうなってる?」

「はい。みんな正輝さんがどうしてこうなってしまったのかって…戸惑ってます…」

「仲間達やフェイトの家には迷惑かけたな…」

 

立花が何か話したそうな表情をしている。けれども、聞く耳を持たない無反応の正輝に困ってしまった立花を見ていた衛宮が、

 

 

「正輝。お前まず立花に言わなきゃいけないことがあるだろ?」

「…謝ることなんてことしないぞ?」

「誰のおかげでお前の暴走を止めることができた?それと非殺傷設定とはいえ立花を斬っただろ?」

 

 

 

立花一人で暴走している正輝相手に向かったら確実に殺されるだろうし、衛宮達の協力があってこそ正輝を止めることができた。そのため立花(正輝から見て偽善者かつ戯言者)に聞く耳を持つことはない。

しかし、話を聞かずに立花に暴力行為をしたのは正輝であるために衛宮には否定できなかった。頭を掻きながら、

 

 

「ハァ…わーったよ。ごめん」

 

 

 

けれど、謝ったところで正輝が立花に対する間の険悪はもっと悪化していた。仲間達についてはキレて巻き込んでしまったことには反省している。しかし、立花については謝るつもりはない。

 

 

「正輝さんとはまたすれ違うこともあるかもしれません。それは私もよくわかってます。

 

 

だから最初は正輝さんと仲良く「ハッキリ言わせてもらうがお前とはまだ仲良くなれない。お前のことは全然何も知らないし。お前だって俺のことも全く知らないんだろう?だいたい、俺とお前のやり方がハッキリ言って対象的。てか、この空気の悪さからして仲悪いってことぐらいは分かるだろ?」う…でもこれから仲良くなれば!」

 

 

立花は正輝にいくら言われても平然としている。しかも、意見が対立しているのなら今度は積極的に正輝と仲良くなりたいがために正輝のことをよく知って友達になろうとしている。

 

けれど、かなり気まずい空気になっており正輝は更に立花に不利な質問をしてきた。

 

「それと、なんで俺に構う?お前、俺にあそこまで言われて…足掻いて…お前ってホント往生際が悪いよな?それとも暴走している俺に間違っているって今度はお前が暴力的に力ずくで批判しに来たのか?

助けに行くは分かったとして本当は俺を止めて自分の話を聞かせたかったんじゃないのか?

 

 

お前の話を聞いて説得力の欠片もないし、言葉の解釈に苦労するよ全く。あのさ…お前の堕天使の件を白紙にしちゃいましょうの発言で俺がマジギレして斬り倒したの忘れたわけじゃないだろうな」

 

見ている衛宮は何も言わない。助けるために横から話に入ったりせず、立花が正輝を説得するためにどうするのかを、どうするのか黙って見ていた。

 

「凄く…痛かった。斬られたところがジンジンしてずっと寝そべって苦しかったです」

「もしお前が敵だったら…血が出たり、身体にとんでもない傷ができたり、歩けなくなったりなど目とか腕とか友人とか色々なものを失ってたよ。それが…俺のいる世界なんだ」

「それは…ノイズを倒している私達にも!」

「でも、殺さないといけない相手が人だったら?だから、関与すんなって何度か言ったろ」

 

人を殺すこと。

その言葉に立花は正輝の言葉に黙り込むことしかできなかった。それは、立花自身が一番躊躇している。

 

 

「私…仲間として邪魔ですか」

「…ハァ⁉︎」

「そうですよね。私、船に入ってからの言ってることや行動ってみんなを迷惑にかけてしまって。何も役に立たなくて…足引っ張ってばかりで…もう何が良いのか…分からなくなっちゃいました」

 

 

すると、立花は正輝の目の前で泣き初めてしまった。冷静だった正輝と立花がどうするのかと眺めていた衛宮もこれには驚いている。

 

「お、おい⁉︎泣くなって!」

「だってぇ、正輝さん…私が何か言っているたびに怒鳴られて。さやかちゃんの言う通りに言っても伝わらないならぶつかり合ってみました。

でも正輝さん話してもぶつかっても…容赦なくて。それを見てるうちに辛くて、怖くて、苦しくて。私…正輝さんにもしかして嫌われたり恨まれたりしてるんじゃないかって、最悪人外扱いされるかって…正輝さんに斬られた時はもう私自身どうすればいいか分からなくて‼︎」

 

 

毎度、正輝は立花のしてきたことに叱っていた。行動しても、何を言っても正輝に怒鳴られて叱られている。それでも立花は正輝から逃げることなく向かっている。

 

 

立花は態度が変わらない正輝に耐えきれずにとうとう泣いてしまった。

 

 

『お前やっぱ邪魔だわ』

 

確かに立花の突拍子もない発言で正輝の堪忍袋の尾を切らせて、今もこうして立花を泣かせている。立花は雪音クリスと正輝に会って以来、クリスと仲良くなりたいと思っていた。しかし、立花の言葉に怒った正輝が腕や首をこれ以上ないくらい強く掴んで、苦しく痛い思いをした。それから立花響を好むストーカーの転生者に追われたり、人が目の前で死ぬのを見たり。

 

「正輝、これも…謝るべきじゃないのか?」

 

 

正輝に怯えて、恐れて、恐怖して、攻撃されたとしても正輝の仲間達のおかげで、こうして正輝に面向かって話し合っている。暴走していた正輝のあの発言で立花は酷く傷ついており、こうして立花が泣いている状態である。

 

「ハァ…あのな?まず、俺の言ったそれはお前がいること自体が邪魔ってわけじゃないし、俺がお前を仲間であることを否定したら風鳴や雪音だって黙ってられるわけないだろ?そもそも…お前の要求はホント支離滅裂で身勝手だから困るんだよ」

「ごめんなさい…」

「なんで…お前を戦わせまいとしてるのはな?お前の身を守るためでもあるんだよ。そもそも、一般人に向かって今すぐ人殺しをしてくださいだなんて…そんなの言うわけないだろ?あと、悪かったな」

正輝の話を聞きながら立花は涙をぬぐって正輝に不安げに聞いていた。

「私は、人間ですか?」

「正真正銘、善意のある心優しい人間で、どこにでもいる普通の女子高校生です。だから、お前は間に合ってる、でも俺は手遅れだ。俺がこう言っているその意味は、お前は嫌ってくる人による手段として『人を殺す』というものがないからな。

そして、邪魔とは言ったがお前は俺の仲間だ。いいか?邪魔だって言ったのはお前が『ノイズ以外の危険過ぎる人との戦闘かつ死ぬかもしれない事情』について余りに手を引こうとしないから邪魔って言ったんだよ。俺が関わっているものは大概命を落とすような危険なことに関与している。もし干渉をするのならお前はこれから先…傷ついて、苦しくなって後悔して、足掻き苦死んでしまうぞ。お前が目の前で死んでいるのを見ていたはずだ。俺に散々言われてどう思った?そしてこれから…お前は、一体どうするつもりなんだ?」

 

正輝に干渉したものは残虐なものばかりである。魔法少女魔改造計画、ライブによる死者操り人形による計画。油断すれば必ず命を落とす。

立花の方は正輝の話を聞いて真剣に悩んではいるものの。

「分かりません…私。いつも考えずに無我夢中で」

このまま立花を放っておくと、この試練編だけではなくこれから先無視して横から割り込んできて干渉してくるだろう。そこで、正輝は立花にある提案をした。

「なら…俺から立花に約束をしよう。

 

『まず人殺しはするな』

『俺による事情は残虐非道で死ぬことだってあるから、状況によって俺が手伝って良いぞっていうまでは勝手に手を出すな』

『転生者とどうしても携わりたいんならとにかく最初に俺と衛宮達に聞け!そっち方面は詳しいからな』

『立花の人助けは無茶をしてもいいけれど、結果として立花…お前は絶対に死なないこと』

 

これらを守って…まず、自分のできることやしたいことを精一杯頑張ればいい。俺たちも応援するし、お前にはお前のやるべきことをするんだ。

 

ほら、例えば風鳴翼。あいつだって下手に人殺しには干渉してないだろ?干渉してなくてもやれることとして化物を倒したり、仲間の手伝いをしたり」

「私がやれるべきこと…したいこと」

「麻紀達との協力…だっけ?まぁもうこんな大沙汰になっちまったから無理だとは思う。とにかく、俺との事情で安全な時は状況に応じてお前を呼ぶこともあるから。やばくなっていったらお前を船に戻すし、それによってお前が危機に瀕したらそれは俺の責任だ」

 

しかも、その提案はシンフォギア奏者である翼やクリスをそのルールを守ることができる。

立花はこのルールを提案した正輝のおかげで、立花の顔色が明るくなっていった。

 

「あの、私が約束を破ったときは…」

「頭にハリセンでパシーン」

「ですよね…アハハ」

 

立花は苦笑していたけれど、泣いていた顔も笑顔になって嬉しくなり、泣くことなく安心して笑っていた。

正輝は立花に手を差し出して

「あと、俺もきつくあたってゴメン。それでもお前のことは」

「分かってます!これからでいいんです!」

 

立花は両手で正輝が差し出したその右手を掴み、握手した。

「俺はもう起き上がって立ってるから、正輝も起き上がれるだろう?」

「そうだな、傷は回復してきたわけだし起き上がれ…」

衛宮の方は正輝と立花が話している間、既に立ち上がっている。正輝がベットから出て、立ち上がろうとした。

が、正輝が足を崩してしまい、無防備の立花を押し倒し

 

「えーと…いきなりここからですか?流石にそれは…えっと」

 

立花の胸をしっかりと掴んでいる。しかも、その状態のまま悪いタイミングで

 

「立花、そろそろ話は終わっ…正輝、貴様イッタイタチバナ二ナニヲシテイルノカシラ?」

「不慮の事故です誤解ですラッキースケベってやつです!マジで勘弁してくださいって⁉︎」

「あわわわわ…」

 

 

翼からすれば立花のお話が、正輝とのエッチな意味のお話になっている。顔は笑っているようで内心では全然笑っておらず、翼の背後から黒いオーラを出していた。立花の目の周りが赤くなっているのをアーチャーが見ると、号泣したなと察し

 

「…なーかしたなーかした。正輝が立花をな〜かした」

「おいい!黒沢ぁ⁉︎」

「貴様また立花を泣かせるだけでなく…胸を⁉︎何度罪を重ねる気だぁぁ!」

 

久しぶりに正輝をからかった。翼の方は2人を見て正輝の方に向かって突っ込んでおり、衛宮は翼を止めている。アーチャーはその光景を愉快に楽しんで見ている。ここ最近、みんなシリアス気味だったために多少は笑いたいと思っていた。

「とにかく、正輝も故意にやったわけじゃないから、な?」

「分かったわ…全く。話し合いをすると立花から聞いたが、油断するとこんなことになっているとは…」

 

 

衛宮が説得してくれたおかげで翼は正輝に突撃するのを止めた。アーチャーのおかげで沈黙で気まずい空気になっていたのをどうにかしてくれた。けれど、そんなに長い間楽しくする場合ではない。

 

 

「待たせたな。暴走して迷惑かけて…それとすまなかった。みんな」

「謝るのはいいとして…どうして、あそこまで錯乱した理由を教えてもらえないかしら。じゃないと…こっちが不安でならない」

 

 

正輝は衛宮と部屋から出て、仲間達に抱え込んだものを話した。全てまでは言えなかったが、このまま隠し続けていても仲間達を不安がらせてしまう。できるだけ正輝は隠していたことや明かせるようにはした。

試練編である敵が俺の生前で俺と敵対した人物であることを明かし、過去についてバラされてどんな反応をされるのか。明かしたら仲間達が俺を裏切られるのか、恐れて隠蔽したこと。

行方不明を俺一人で助けに行くというのは嘘で本当は何もしていない堕天使二人を倒した彼らに対する復讐という名の懺悔。

それらを含め、毎度毎度怒ったり、

麻紀達をどうするかや立花の身勝手な行動にもストレスが溜まってばかりだった。これらことについて仲間達は正輝の話に黙って聞いていた。

 

「そう、それで様子が…ごめんなさい。少なくとも私の方が貴方より歳上なのに…情けないわね」

「いや、その時俺自身の問題だったから言うっていう考えがなかったし、もうそれで頭が一杯だったからどうにもならなかった」

 

正輝は試練編の敵がどんなことをしてくるのか、何人いるのか、どんな能力を持っているのか。ストレスの原因は立花でもあるとは言ったけれど、さっき話して解消したと言っている。それでも正輝は、生前何があったのかというのはまだ言えないまま躊躇っていた。

 

「その、正輝ごめんなさいッス!」

「私達のせいでこんなっ…」

 

 

堕天使二人についてはアーシアの神器を奪おうとした事件で反省することしかできなかった。あの事件がきっかけで一誠に二人が倒されたのを見た正輝が暴走し、仲間達とギクシャクした関係になってしまった。

「もう心配していたんだよ正輝!もう一人で苦しい思いで抱え込んだりしないでよ‼︎私達助けられたのに…力になれないじゃないか!」

「そうだよ!正輝が大怪我して妹も私も心配だったんだよ⁉︎」

「いいんだよ。ミッテルト、レイナーレお前らが謝ることはない。二人を助けたのは俺が決めたことだ。

フェイト達にも迷惑かけてしまって…みんなにはすまなかった」

アルフとアリシアが正輝に抱きついてきた。

 

セイバーはフェイトの家に帰った後は私服姿に戻っており、傷も復活していた。

「何はともあれ、正輝が元に戻って良かったです。あのまま暴走していたら私達も手に負えなくなって、どうにもならなかったですし。士郎もお疲れ様でした」

「いや、セイバーと上条がいなかったら正輝を止めるにしてもこの怪我じゃすまなかった。2人には助かったよ」

 

正輝が暴走した事情を半々ではあるが、まどか達や衛宮達も正輝が話してくれたことで分かってくれた。

「正輝の方はこうしてちゃんと話してくれた。私の方は…まだ、釈然とはできないが正輝から聞いて大体のことは理解できた。しかしな、正輝…リーダーの身で仲間である立花を斬ったことは事実。それは絶対に忘れるな」

 

翼の方は立花を斬り倒した正輝の事を許すわけではないが、ライブの時に相棒である天羽奏を助けてくれた恩人でもありこれ以上は言えなかった。

 

「…分かってるよ。まだ時空管理局の方や試練編の敵達も動いていない。その間を狙って作戦を衛宮達と誠治の五人と考えているから、待機してくれ。ひとまず集合っていうまで外は出ずにフェイトの家の中でまだ待機してくれ」

 

正輝以外の仲間達は頷き、衛宮達と一緒に正輝の部屋を作戦室として使って早速試練編の敵達をどうするかを考えていた

 

「あの、正輝さん。もう一人いた転生者の魅杏は…」

「すまない…行方が分からなくなった」

 

もう一人の転生者である蒼海が正輝に行方を聞いた。正輝が兵藤一誠を倒した後に魅杏を見つけただけれども、彼女は正輝のした行為に彼に失望し、拳銃を向けて拒絶した。けれども、そのため正輝も彼女を連れて行こうとせずに追い出す形になってしまった。

 

 

「私…あの襲撃前にどうやって転生したのか思い出したんです。転生前は美容師をしていて、あっちの方は21歳で、今は16歳になってました。私が死んだ理由は事故死です。

 

私は一人暮らしをまだしていて、仕事場に朝早く向かいに行こうとしていたのに公園で幼い子供が遊んでいるのを見て…そろそろ子供が欲しいなと思っていたら。子供が道路から出ていて、子供を助けましたけど…私の方はどうにもなりませんでした。

 

思い出したから魅杏さんに話そうかと思ってたけれど…あの子の方はどんな前世だったか話さなくて、話そうとしても…正輝さんと同じように苦しそうな顔をして躊躇ってたから」

 

蒼海の方は立花のような話し合いたいという気持ちに感化され、一緒にいた魅杏のことについて彼女は知りたかった。けれど、正輝自身もシャドーを使って彼女を散策するのは危険であり、彼女を探すの試練編を終えた後にすることとなった。

 

「…すまない」

「いえ、いいんです。まずは、これを終わらしてからですよね…」

 

 

一方、上条達は正輝の話を終えた後に雑談をしていた。上条のポケットにある財布を取り出して中身を見るとため息をついていた。

 

「毎回毎回麻紀にお金を貰っているのに…」

 

お金の方は麻紀から当麻に給料を手渡している。しかし、上条の幻想殺しによる不幸があるせいか、金があちらこちらで吹き飛んでいき、いつもみんなより貧乏なのだ。

この不幸の連続については、麻紀も頭を悩ませていた。財布を取られるわ、落としてしまうわ、外食の時に誰がお金を払うかというのでじゃんけんをしたものの全敗。

 

「当麻、怪我はあまりなかったのは良いとして…また無茶したってどういうことなのかな?それと話はそれるけど、当麻が買い物して帰ってくる時いつもお金の消費がありえないくらい大きいのはどうしてなのかな?」

「私めの、お金が風のようなに吹き飛んでいってゆく…麻紀から給料多めにもらってんのにどうしていっつも」

それにより上条の持っているお金は、まるで風で吹き飛ぶように無くなっていった。

 

黒子の方は何やら独り言のようなものを聞いた美琴が、

 

「何回も何回もお姉様の部屋に侵入して、ベッドインして、キャハハうふふを…「やめんかぃ!」いやぁぁぁん‼︎」

「こらー美琴。フェイトの家で電気出すなよ〜」

「誰がビリビリって…今美琴って言った⁉︎え、えええっと‼︎」

 

 

下の名前で言われて顔を赤くした美琴だけれども、鈍感な当麻はとぼけたような表情をしている。

それを見ていたインデックスは殺意剥き出して

「当麻、少し頭冷やそうか?」

「いや、俺なんかした⁉︎」

 

その話の途中で当麻の携帯が鳴っており、上条は咄嗟に電話に出た。

その電話はアーシアからの電話からの連絡だった。

 

『もしもし当麻さん?回復に行けなくてごめんなさい。それと、正輝さんに代わってくれませんか?』

「⁉︎アーシア!お前なんで⁉︎」

『木場さんが行っちゃ駄目だって…』

 

 

上条の言う通り、ナイトである木場にアーシア一人で行くのを止められていた。アーシアが正輝に変わってくれませんかと言っている。

上条達は、正輝と衛宮達のいる作戦室に入った。

 

 

「作戦を考えている中で悪い。アーシアが、正輝に話したいことがあるってよ」

 

 

上条は携帯電話を正輝に手渡した。

アーシアは電話で変わった正輝にある提案をした。

木場達による電話の内容は、まず正輝に兵藤一誠を復活させて、リアス達を倒したのが正輝達でないのならリアス達を倒した真犯人が試練編の集団にいるかもしれない。

 

今度こそリアス達の敵討ちとして、正輝達に協力することを考えていると電話でいっていた。

 

 

「兵藤一誠は復活させることができないってのか?」

『まず、一誠さんを復活させることが第一条件です』

 

 

アーシアが要求してきたのは兵藤一誠を携帯によるシステムで復活させ、その証拠として復活させた一誠に電話させてもらい。その声を聞いて三人は本当の敵であるリアス達の敵討ちとして試練編の敵達を倒すために協力しようとのこと。

 

しかし正輝は、木場達の今までやってきたことを考えてもう呆れてならなかった。

「あのさぁ…復活させたところでお前ら絶対協力する気ないだろ?

お前らの勝手で仲間である堕天使二人をボコっておいて?

上条に確認せずに襲撃しておいて?

その次は今度こそ協力してやるよってか?しかも、仲間である上条達に迷惑かけておいてふざけるのも大概にしろやてめぇら。あんなことして許されると思ってんのか?

それと、お前たちの目的って協力じゃなくて兵藤一誠を助けるために俺を殺すの間違いなんじゃないのか?」

『⁉︎ま、待って』

 

待って下さいという一言をアーシアが言ったところで聞こうが聞かないがどちらにせよ正輝は即電話を切った。

 

上条は黙っていたままで、正輝がなんでこういうことをするのは多少分かっていた。少なくとも兵藤一誠を解放すれば正輝を見て錯乱して確実に大暴れする。

 

「あぁそうだった。当麻と誠治、2人に言うことがあるんだけどさ。悪いけど、私らは協力しない…ってゆうか協力したくてもできないのよ。私らも一緒に動いたらリアス達絶対正輝達に加担したって思って敵にさせられるから。要するに、リアス達から見て堕天使に肩入れするんじゃないのかって…というわけで今自由なのはあんたと誠治だけ。私らは動けれないし協力することができないってわけ」

「こんな事態にリーダーである麻紀がいれば…少なくとも一騎打ちの盟約を守って私達も協力できますのに…困ったものですわね」

 

麻紀と誠治の二人がいるのならリアス達や上条達を纏める転生者であるため麻紀だけでも約束は守らざるおえないのだが、肝心な時に麻紀が倒されている。

誠治と蒼海の二人は、普通の転生者の身で非力でもある。能力が使えるとしていろんな結界や妨害魔法を使うことはできるが…たったそれだけでリアス達より圧倒的に劣っている、

二人はリアス達肩入れと見なされることに困ってしまった。

「一騎打ちによる条件と僕と麻紀がいたらなんとかなったのに…僕ら二人の戦力を入れても…厳しいね」

「俺と誠治だけか…できれば一騎打ちの条件で俺達だけ協力しあってってわけにいきたかったんだが。

あいつら!だいたい、あっちがあんな勝手なことばっかしてこんな滅茶苦茶にしておいて…けど、こうなってしまった以上はどうにもならないな」

 

正輝達の試練編による対策を衛宮達と誠治と話し合ってはいるものの。

人数は、麻紀と正輝による一騎打ちは破綻という形となり…正輝達とフェイト達そして、麻紀の仲間達で手伝ってくれるのは上条と誠治だけという状態…合計20人で正輝の世界にいた…正輝の過去の敵達による対決を挑むのだった。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編75話作戦開始

 

 

 

正輝の知っている敵を明かしているおかげで、彼らがどんなことをしてくるかを知っている。正輝は彼らを倒すためにどう対処すればいいかというのを会議で話し、出来上がった作戦を仲間達に作戦を告げた。

 

正輝の過去で知っている中で試練編の敵は四人いる。その四人がどんな力を持っているのか、どんな姿をしているのかを説明してくれた。

 

まず、反逆者は正輝と同じ姿をしてはいるが白い髪をしており、白い瞳に黒い点のした目をしている。(白い黒崎一護のような)差別者は黒く髪が長くて、正輝より背は高い。黒い瞳と十字架のネックレスをかけている。

能力は正輝と同じ力を持っている。正輝のコピー能力を持っているのかそれとも正輝を真似してみせたものなのか。とにかく正輝と同じ力を持ってはいるものの転生による特典は持っていないそうだ。

無情者は髪が無く茶色の軍服のような服を着ている。とにかくどんな状況でも全く感情に表すことなく機械的な行動をしてくる。彼が住処としている場所は廃棄された工場を主として、そこでクローン達を大量に作り出すことができる。

クローンの司令塔としてクローンがどんな位置にいるのかや、どんな状態に晒されているのかを知ることができる。なお、彼はクローン達よるも数倍運動神経も、英霊のような動きをことができる。

 

前回第三者の介入というのはクローン達のことである。

 

憎悪者はオールバックのような髪型で、チャラい服派手な黒色と虎色の服を着ている。すぐに見つけやすいし、分かるとのこと。

 

 

能力として双剣、大型ハンマー、特殊型ナックルを持っており、波動砲も使うことができる。3つの武器には麻痺効果がつけられているために要注意と全員に言った。

 

彼の厄介な点が、一体どこに行くのかは分からないことである。理由は反逆者か差別者の二人の護衛につくのか、それともプレシア達の家に襲撃してくるのかは、彼の気分次第で決まっているために分からない。

 

 

「本拠地はフェイトの家として、ここを狙っているのは時空管理局と試練編の敵…その中に反逆者(トレイター)差別者(ディスクリミネイター)無情者(ハートレイター)憎悪者(ヘイター)、っていうのがいる。こいつらの能力は俺が一番よく知っているからこれから言う作戦はそれを踏まえて作った。

 

何か質問があれば話の途中に言ってくれ」

 

 

作戦としては試練編の敵や時空管理局が襲って来るためにまたバラバラになってフェイトの家を守ることと、その戦闘中に横から割って入ってきた襲撃は無情者によるクローン達だった。

第三者というのはこのことである。

 

 

前回は一騎打ちの次の日だったために、何の準備もなく突然襲われたためその場しのぎでどうにかするしかなかった。

 

「まずは、フェイトの家を誰が守るの?」

「フェイト家を先頭で守るのは聖遺物適合者である立花達4人とマミ、上条だ」

 

 

時空管理局の方は空を飛んでいるためにまず雪音クリスと巴マミが空中に飛んでいる管理局達を撃ち落とし、落ちていったところを残りで叩く。フェイトの家にはまどか、アリシア、プレシア、誠治、蒼海がとり、家の外で立花達四人をまもるために迎え討つ準備をする。5人の後方で誠治と蒼海とプレシアの三人で魔法で妨害をする。

 

 

「でも、あいつら気絶したところで、目覚めても俺たちを懲りずに襲ってくるぞ?」

 

プレシアの家を守ると言っても殺さずに彼らを気絶させることはできても時間が経てば目を覚まし、また襲ってくる。しかも殺すのに動揺している立花達には無理があり、迂闊に手が出せなかった。

 

 

「なら、上条。お前の幻想殺しで奴らのデバイスを破壊すればいい。要はあいつらの武器である魔法を無くして戦えないようにすればいいんだ。肉体による格闘が上手いわけじゃないのなら魔法が使えなくなったことによって俺たちに突っ込んでも明らかにこちらの方が経験も実力が上だ。しかも、最初会った時にリンディ達は魔法による戦力を失うのを恐れていた。つまり、上条の幻想殺しによって管理局の人達のデバイスを破壊され続けたら、これ以上戦えば管理局にいる戦闘員全員デバイスを壊されかねないから引くしかできないだろうよ?

 

これで奴らは数分しか戦闘を継続できない」

 

時空管理局の戦闘員が所有している魔法には武器用としてデバイスが使われている。

 

気絶しているところを上条の幻想殺しで壊しながら倒してゆく。たとえ気絶から目覚めたところで立花達に肉弾戦でかなうわけもなく、リンカーコアで魔法を使えたところでなのはやフェイトのような高い魔力資質があるわけでもないので精々低級魔法を使うのがやっと。

 

「でも、戦闘している途中に試練編の敵が横から割って入ってきたじゃん。いくら数分って言ってもあいつらが早めに来たら不味いし。立花も守るのを無視して、一人で勝手に助けに行ったりとかしてたけれど…あれどうすんのよ?」

 

もう一つ問題なのはさやかと杏子対木場と子猫の対決や、アーチャーと凛達に襲撃時空管理局との戦闘中にも襲ってきた第三者の介入。

 

 

 

それを聞いた立花は下を見て落ち込んでいる。

 

人が殺されるそうになっているのを見て動揺し、一人になって助けに向かったのだから。

立花を守るためにプレシアの家を守って人が立花を守る方に向かってしまい弱くなってしまったこと。

そのことで、プレシア達や風鳴や羽奏、クリス、マミとほむらに迷惑をかけていた。

 

「襲いに向かっている彼らを堕天使二人と杏子とほむらで奴らを仕留めろ。けど、抑えるって言ってもまだ増援を呼ぶだろう。

それを遠くで指揮しているやつが無情者って奴。アーチャーと凛の二人でそいつを見つけ出して倒せ」

「了解した」

「そいつらを仕切ってるリーダーを私達が潰せばいいのね?」

 

 

割って入ってくる第三者の連中(クローン達)には堕天使とほむらと杏子をぶつけ、アーチャーと凛はそれを指揮っている無情者を倒す。

 

 

「あの、正輝の偽物になっていたのは…」

 

フェイトとアルフの二人がセイバー達との合流をしようとしているときに正輝の偽者がフェイトを暗殺しようとした。アルフの嗅覚には確かに正輝のものであるけれど、偽者であるというのは気づかなかった。

 

 

「あれば差別者…そいつはさやかとセイバーの二人でそいつを倒してくれ。憎悪者の方はプレシアの方か直接襲ってくる場合は堕天使の二人は一旦プレシアの方に戻ってくれ。アーチャーの方にも無情者を死なせないために向かう可能性もある。アーチャーの方に向かっているのなら嬉しいんだがな…」

 

 

フェイトの家を守る立花達や上条の五人は殺しには絶対に向いていない。時空管理局を退けて、かつ堕天使とほむらと杏子の四人がクローン達の奇襲を阻止したとしても。

 

難点として憎悪者がクローン達を引き連れてしまえば、守るだけでは済まなくなる。憎悪者の方も気絶だけで簡単に倒せる相手ではない。

 

 

 

憎悪者を倒すためにはアーチャーと凛が無情者を葬る。または、ほむら達がクローン達の殲滅を早めに終わらせる。その後大至急プレシアの家に向かうというのが倒すための条件として課せられる。

 

 

 

「俺一人で反逆者(トレイター)を倒しに向かう」

 

反逆者の効果も話し、衛宮士郎とセイバーとさやかの三人で回り込んで襲う。

けれど主人公や彼の主人でしか攻撃が当たらない逆転によってセイバーとさやかでは反逆者を倒すことはできない。

攻撃が通るのは岩谷正輝、高町なのは、上条当麻、衛宮士郎、鹿目まどか、立花響、兵藤一誠の七名。

まず鹿目まどかは魔法少女になっておらず非戦闘員であり兵藤一誠は正輝をブチ切れさせたことで復活させたところで正輝を襲ってくるので除かれる。高町なのはと上条当麻、立花響に関しては敵を殺すことではなく倒すことなので無理がある。

 

唯一殺すことを良しとしているのは衛宮士郎と岩谷正輝の二名。反逆者の方もそれを想定して差別者をよこしてくるからセイバーとさやかで差別者を止めて衛宮が後から駆けつけるという形とする。

 

ただし、作戦が絶対に成功するとは限らず、直接殺すのはリーダーである正輝だろう。黙ったまま話を聞いていた中、セイバーが手を挙げていた。

 

「あの、聞きたいことがあるのですが正輝から出てきたあの黒い龍はなんですか?」

「あれは俺の負を具現化し、想像によって作り出した龍だ。龍はどんな姿にも変えることもできるし、辺りにある負を収集し、魔力や霊圧、チャクラとかのエネルギーの元として還元できる。負を黒い剣にさせたり、爆弾にしたり…どうしてあんなのができたのかは言えない…」

 

 

唯一話すことができたのは正輝の敵の特性や技、どんなことをしてくるのかということだけである。正輝の過去に何があったのかというのは正輝自身が躊躇いがあるために言えれなかった。

 

時空管理局が魔力を貯めて突撃をしようとしているのを魔力で感知した。

 

 

「正輝…時空管理局の方から攻めてきたわ。もう話す時間が」

 

作戦の全容を話したところで、反逆者が仕掛けてきた。時空管理局がなぜプレシアの家に攻撃しているのかは分からないが、試練編を終えた後で聞く必要がある。

 

彼らの言う事を聞いて無駄な抵抗を止めたら試練編の敵達に抹殺される。

「作戦…開始だ。みんなバラバラになってしまうが…全員でこの試練編を振り切って乗り越えるぞ‼︎」

 

*****

 

 

魔法による結界が張られている、時空管理局がプレシア達を逃さないために突撃の準備をしている。そこにはクロノも中級魔法のスティンガーブレイドを構えた。

管理局の人達が次から次へと転移し、砲撃の用意をしている。

 

「最初に時空管理局が出てきた!作戦通りに行くぞ!」

「こちとら準備してんだ!」

 

 

隠れていた正輝の仲間達が次から次へと現れる。空にいる時空管理局を迎え撃つために雪音クリスは両手にあるイチイバルのアームドギアで、マミは魔法で作られた大量のマスケット銃で空中で飛んでいる彼らを撃ち落とす。

 

【MEGA DEATH PARTY】

「ティロ・フィナーレ!」

 

彼らが落ちていったのを翼と奏、立花と上条で相手する。

まず上条が突っ込んで上からくる魔法を幻想殺しで消す。後ろにいる立花は、飛び上がって空中に叩き落す。

 

 

【影縫い】

 

 

翼と奏は敵を足止めをする役目。翼は影縫いで動けないように、

 

 

「オリャあ‼︎」

【LAST∞METEOR】

 

奏の持っているデバイスのガングニールで竜巻を作り出して浮いている敵を下から落とす。

 

 

 

落ちていっているところを上条は魔法で抵抗する力を持っているデバイスを破壊しようとしていた。

デバイスを壊された彼らは自分のリンカーコアで作り出す魔法で戦うしかない。けれど、その魔法は余りにも微弱であるためにすぐに押し負ける。

 

「怯えるな!なんとしても大罪人である正輝とそれに加担している彼らを捕らえろ!」

「しかし、奴らの狙いは我々のデバイスを壊すのが目的です!」

 

 

それぞれの隊長が臆している戦闘員に喝を入れているものの、自分のデバイスを壊されそうになるために迂闊に近ずけられない。

 

「攻撃がっ…できない⁉︎」

 

 

彼らに攻撃させまいと妨害役として蒼海と誠治の二人が懸命に妨害魔法で、フェイトとアルフの二人は攻撃魔法を使い、クロノ達の体力を徐々に減らしている。

 

しかし、どんな魔法も必ずエネルギー切れが起こり、このまま攻撃を続ければ防御魔法を突破はできる。

 

 

が、非戦闘員であるまどかとアリシアの二人が正輝の姉の貿易でもらったアイテムを使って五人の魔力を回復させていた。

 

 

「頑張って!みんな‼︎」

「フェイト〜負けないで!」

 

 

 

プレシアの方は防御だけに集中し、時空管理局の魔法による防いでいる。攻撃しているところをクリスとマミの二人で撃ち落とし、彼らのデバイスを上条が破壊する。

 

 

 

 

(どんな方法で壊すことができるかは分からないけど…撃ち落とされて自分のデバイスも壊されかねない⁉︎このままじゃあ)

 

 

時空管理局は幼いなのはとフェイトさえも戦力に入れようとしている。自分達の戦力をプレシア達にこれ以上減らされたら撤退せざるおえない。

 

 

「この調子で時空管理局達を早々に退場させるぞ!」

「はい!」

 

正輝達の仲間は第三者の介入まだきてないのなら早々に彼らの撤退を早めさせる。

 

 

「ディバイン…バスターァァァア‼︎」

 

 

その途端に、桃色の砲撃が容赦なくフェイトの家の方に放たれ、プレシアはその砲撃を防いでいる。

 

時空管理局ではなのはが来てくれるのは分かっていた。その場にいた立花達やこの攻撃には魔力感知がないために唖然としている。

 

 

「あの魔法って⁉︎」

 

家にいたフェイト達は窓から外の状況を確認した。その魔法は紛れもなく遠距離砲撃魔法。それを放つ白い服を着ている少女に、その隣にいる緑色の魔法を使う少年。

それを使えるのは

「あの人の言う通り…なのは、僕はアルフを止める。気を付けて‼︎」

「私はフェイトちゃんを助けて正輝さんを捕まえる!あの人に操られているフェイトちゃん達を助けるんだ…!」

 

最初に介入したのは無情者のクローン達ではなく、高町なのはとユーノ・スクライアの二人組が立ち塞がっていた。

 

 

*****

 

 

時空管理局が戦闘を行っている間、無情者に作られたクローン達が待ち構えている。

 

(時空管理局と立花達との戦闘の間に入って両方の戦闘員を殺害しろ)

 

彼らの目的は無差別殺人、それによって争っていた両方はこの奇襲に動揺してならなかった。前回と同様に横から入ろうと準備をしているが、杏子による魔法で強靭な結界を作り出し、空から光の槍が降り注いだ。

 

 

 

「ここから先は行かせないわよ」

「随分好き勝手にやってくれたわね…」

 

 

ミッテルトとレイナーレ、ほむらと杏子の四人がクローン達を殺していった。レイナーレとミッテルトの二人は殺すことは厭わないので躊躇はなく、ほむらの方はプレシアの家にいるまどかを守るために容赦はしなかった。

 

 

「逃さねぇよ‼︎」

 

杏子の方は幻術で目を撹乱させ、壁を作り出して逃さない様にする。ほむらはロケットランチャーや銃を魔法で取り出して手を使えなくさせた後に時間停止で蜂の巣にする。

レイナーレ達は上空から光の槍を投げて駆逐する。四人は絶対にクローン達をプレシアの家に行かせないように全員殺すつもりでいた。

 

 

「覚悟しなさい…」

 

*****

 

無情者の住処として廃墟となった工場内にいた。そこから大量のクローン達を製造し、殺害の命令を下し、どんな所にいるのかも司令である無情者が知っている。そのため、行かせておいたクローン達が急に進まなくなったことでまた新たにクローン達による増援の命令を下したが、

 

 

 

「全投影連続掃射!」

 

 

上空から無名の剣が降り注がれ、クローン達が無惨に刺し殺されていった。

 

「さぁ、さっさと無情者を倒すわよ!アーチャー‼︎」

「了解した」

 

 

二人はクローン達の司令塔を砕くために無情者を葬る。正輝達の仲間には人を殺すことを恐れない人はごく僅か。そのために殺さない方は時空管理局を抑える役目を負っている。

 

聖杯戦争や、自分の生きた世界が死人がいつでてもおかしくない人生。いわば、人を殺すことが必然ならば。アーチャーと凛の方は二人だけで大規模な基地に立ち向かった。

 

 

*****

 

正輝は反逆者を倒すために彼のいる場所に一人で向かっており、さやかとセイバー、士郎は反逆者は後ろから周りこんで倒しに向かっている。

 

 

さやかとセイバーは差別者の足止めをし、士郎は正輝と一緒に反逆者を殺す。向かっている途中で、正輝の連絡が進行状況を報告していた。

 

「やはり連絡によると反逆者は正輝の方に向かってますね!」

「セイバーとさやか!差別者との戦闘を頼んだぞ‼︎」

「任せて!」

 

 

後ろから衛宮が来て正輝と一緒に反逆者を殺し、なのはと時空管理局洗脳を解く。そのためには反逆者を守る差別者をセイバーとさやかの二人でどうにかしなくてはいけない。しかし、三人が正輝の元に走って向かっているものの

 

 

「ねぇ…さっきから」

「ええ。同じところを…」

 

 

正輝には幻術に注意しろと言ってはいるが、セイバーでさえも気けなかった。正輝の魔力を辿っているのに走っているものの

 

 

「お前が衛宮士郎だな?」

「⁉︎誰だ‼︎」

 

 

三人は道路を走っていたはずが、たどり着いた先は広いドームの中に入っており、開いていた扉と窓は閉ざされてしまった。

 

「これは、一体⁉︎」

「俺の幻術にまんまと嵌められたな?」

 

 

無情者の背後には黒い龍がある。その龍によって正輝の魔力を差別者が似せようとし。行く方角を撹乱させ、三人とも差別者の方に向かってしまっていた。

 

 

「申し訳ありません。私がいながら…」

「セイバー。気にするな…差別者、正輝の言っていた」

「俺は…あいつとは訳が違うぞ。暴走した正輝を止めたからといって俺にも勝てると思ったら大間違いだ」

正輝と同じ能力を持っている差別者。彼は暴走していた正輝のようにはいかず、黒い龍を使いこなしている。

 

特典はなくとも厄介な敵には変わりなかった。作戦として差別者と戦闘を行うのは二人のはずが、三人とも差別者と衝突することになってしまった。

 

 

 

 

*****

 

時空管理局の方はなのは達が来た瞬間撤退しようと思っていた彼らが急に彼女達に続いて襲ってきた。

 

「甘いわよ!」

 

プレシアが雷の大魔法を使って一気に潰している。戦闘を開始して何十分かかかっているものの戦闘は続いていた。

 

その戦闘に入ってきたのは時空管理局に二人は協力してなのは達は、正輝の仲間達に魔法で攻撃しようとしてきた。

 

「ち、ちょっと⁉︎なのはちゃんなんで‼︎」

「ごめんなさい!でも、立花ちゃんやお友達も正輝の手で騙されてるんなら全員目を覚まさないといけないの!」

 

なのははフェイトと同等の魔力量を持っており、リンディ達が調べている以上は素質があると褒められている。二人は時空管理局の戦闘員の一人一を比べると遥かに強い。プレシアの方は防御魔法を継続しているものの

 

 

 

「困ったわね。局長までお出ましだなんて…」

「おい、どうするんだよ⁉︎」

『終わりですよ?プレシア・テスタロッサ。貴方達の敬愛している岩谷正輝という男は我々時空管理局の局員の殺害の罪となってます。それでも彼に加担するのなら彼と同じ罪を背負うことになりますよ』

 

 

なのはまで時空管理局と協力して攻撃してきたら、いくらプレシアでも一人で彼らを防ぐのは簡単ではない。しかも、デバイスを持っていない彼らはリンカーコアだけでデバイスを持っている人を守りに集中した。

 

上条がデバイスを壊していっているものの一気に全て壊すことができるというわけではない。

その時に、なのはを見ていたフェイトが

 

「…私が行きます!」

「フェイト⁉︎でも友達同士で」

「でも…今動けるのって私とアルフだよね」

 

 

なのはとユーノの話で正輝が悪人でフェイト達を利用しているというのを聞いて、フェイトは二人が騙されているのを知り。

 

「私は、なのはを助けてあげたい!」

「フェイト…そうだね。私らで二人をどうにかしなくちゃね!」

 

アルフとフェイトは利用されているなのは達の目を覚ませるために行く支度をしていた。

「フェイト…」

「大丈夫だよ?ちょっと友達の誤解を解きに行ってくるから」

 

アリシアは心配そうにしており、プレシアの方は家を守るために手が離せない。

 

「行ってきます姉さん、母さん」

「行ってらっしゃい…無理はしないでね」

 

 

フェイトは正輝がフェイト達を利用するとはこれっぽっちも思っていない。理由は、正輝が助ける前はプレシアが前にアリシアを亡くしてし、自分の病で命はそう長くもなかった。

 

 

フェイトはプレシアに鞭で躾けられアルフは主の辛そうな状態に心が苦しくてならなかった。

 

しかし、正輝のおかげでアリシアを蘇らせてもらいプレシアを若返らせ、プレシアはもうフェイトを人形扱いすることもなく傷つけたりしない。

 

 

フェイト達の闇をどうにかしてくれたのは正輝や彼についていった仲間達が動いてくれたおかげである。だから、フェイト達全員は正輝が悪い人には思えなかった。

 

「フェイトちゃん!今助けるから‼︎」

「なのは…絶対に思い出させるからね。正輝が悪い人じゃないってことを」

「君達は大罪人を庇ってどうするつもりなんだ‼︎聞いたはずじゃないのか‼︎」

「私ら家族を救ってくれた正輝が…そんなことするわけないだろ‼︎‼︎」

 

*****

 

 

正輝は仲間を引き連れずに道路を歩いている。一人で行く理由は、多人数で反逆者に向かったら警戒してあちらも正輝と同じように多人数を用意してくるからである。

 

 

歩いて行くうちに足音は正輝の足音だけではなくなる。

もう一人の足音が。

しかし、音は聞こえていても紫色の霧で覆われて視界が遮られていた。この霧は仲間に魔力で知らせようとするのを妨害し、幻術は仲間を連れて行った場合だが

 

 

(俺に幻術は通用しない…なら)

 

 

反逆者の目的は正輝がどこにいるのかを分からまいと、反逆者が正輝が仲間を連れて行かせないためにこの霧をかけた。

 

 

「邪魔だ…」

 

 

正輝の背後に黒い龍を出現し、威圧で周囲にあった幻術の霧が一気に吹き飛ばされた。すると、交差点に二人が歩くのをやめて立っていた。

 

 

「よう、反逆者」

「よう?マスター?」

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編76話因縁との戦闘

「フェイトちゃん…!」

プレシアの家から出てきてくれたフェイト達になのは嬉し顔をしている。

 

 

しかし、なのは達が近づくとフェイト達は武器をまだ構えていたことに

 

「私達、戦いに来たわけじゃ」

「そしたら…正輝を連れて行こうとするんだよね?」

 

なのは達も武器を収めるわけにはいかなかった。

時空管理局の言っている正輝が管理局の組員を殺していたとなれば、なのはは当然時空管理局に協力して正輝を拘束しようとする。

 

 

 

 

なのはとフェイトの二人はプレシアの家から距離を離れ、海上で戦うこととなった。

 

「どうしてもダメなの…?」

「正輝は、悪い人なんかじゃない。それでも正輝を連れて行こうとするのなら構えて…」

 

 

バルディッシュを鎌状態にし、なのはと戦うつもりでいた。なのはからすれば友達になったばかりなのにお互い戦い合いたくないと思っている。

 

フェイトは正輝は絶対そんなことをしないという強い意志を持っており、なのははフェイトと戦うことに戸惑っていた。

 

(なのは!僕らは友達のフェイトの目を覚まさせないといけない…それに彼が言ったじゃないか!フェイト達をどうにかするのは僕らにしかできないことだって‼︎)

「う、うん!ありがとうユーノくん!」

 

彼というのは高町康太という偽物の高町家の人物であり、高町の家族に偽りの記憶を植え付け、その偽名をつけた。そして、康太は試練編の敵である反逆者でもある。

なのはとフェイトの二人は魔法の力によって空中を舞いながら戦っている。

 

 

(divain shoot)

「シュート!」

 

戦っている場所が海上のために建物がなく、飛んでゆく全て魔法の玉をお互い魔法でぶつけて消すか、それを避けながら

 

 

「ファイヤ!」

 

工夫しながらお互い思考を止めることなく、攻撃をしている。だが、それぞれの攻撃に二人とも当たらない。

 

 

 

なのはは最初にあった時以上に成長をしている。フェイトもまたジュエルシードを求めて強くなったが、二人の対決はとても長く、そう簡単に決着がつかない。

 

 

 

 

「君達は騙されている。彼は時空管理局の人を密かに殺しているんだ!」

「騙されてんのは…あんた達でしょうが‼︎正輝があたしらの家族を救ったんだ…そんなことするわけないだろ!」

 

なのはは正輝に騙されている友達のフェイトを助けるために。

フェイトは反逆者に騙されている友達のなのはを助けるために。

 

 

アルフとユーノのまた二人と同様にそれぞれ駆け回りながら攻防を。

アルフは狼になって襲い、ユーノは魔法陣で防御する。

 

 

「ねぇフェイトちゃん!もうやめようこんなの‼︎フェイトちゃんやフェイトちゃんの家族や守っている人達も正輝によって騙されて…」

「騙してなんか…ない!正輝は私達のために傷つきながらも必死に戦おうとしてる。その邪魔をしないで‼︎それでも譲れないのなら…私とアルフはなのは達と戦うよ」

 

なのはよりも正輝と長く一緒にいたフェイト達が彼のことをよく知っていた。

 

 

ジュエルシードをセイバーと一緒に手伝い、アリシアの蘇生の為に身体をボロボロになりながらも助け、プレシアの病気を治し、家族を取り戻してくれた。

 

 

 

「私はここで引くわけにはいかない…正輝には数え切れない恩が沢山ある!」

「話し合いで解決できないのなら…だったらぶつかり合うしかないよね‼︎」

 

 

 

プレシアに利用される間のジュエルシードを集めていた時のフェイトはなのは見てとても悲しそうな目をしていた。

しかし、今のフェイトには悲しそうな目も迷いもない。

 

なのははフェイトと友達であるために交渉する時に、オドオ土して本調子でなかったものの…気持ちを切り替え、ようやく本気で戦うつもりでいた。

 

 

「いくよフェイトちゃん!」

 

戦闘はまだ始まったばかりで、二人はまだ傷を負った様子も魔法で作られた服もボロボロになってはいない。

 

 

だが、二人はまだあることにまだ気づいてなかった。気付いていたら戦闘はやらなかっただろう。

 

 

なのはのデバイスであるレイジングハートに、反逆者が手を出して細工しているや、なのはにも手を出しているのは記憶だけではないということも。

 

そしてなのはも細工されたレイジングハートにもそのことは全く知らない。

 

(勝つんだ、勝って友達であるなのはを元に戻すんだ!)

 

なのはとフェイトによるこの戦いは、反逆者によって仕組まれた罠だと…反逆者以外誰も気づいてなかった。

 

 

*****

 

 

正輝は武器の投影魔術を使い、干渉・莫耶を投影し、反逆者は歪な軽量化されているチェーンソーを投影した。

 

「前回と同じ方法でお前らをあえて攻めたけど。お前らの方が優勢になってる…てことはお前、話したんだな俺達のことを?」

「…だったらなんだ」

「いんや?お前のことだからてっきり怯えて何も話すことをせずに自分で終わらせようと考えてんのかと思ってたよ?」

 

 

正輝自身の手で反逆者を殺して終わらせようと考えた。しかし、全てを正輝一人で片付けるというわけではない。

 

後から衛宮も来るようにしており、反逆者の残りの三人を正輝の仲間に任せて戦わせている。

 

「お前は確実に俺の手で殺す。俺が齎した災厄は自分自身の力で薙ぎ払う」

「悪いなぁ?残念だがそうする前に死ぬだろうぜ?俺の手で」

 

 

投影で作り出した武器を手にして、数秒間黙ったまま二人は動かず、横に歩きながら様子を見た。

 

どこで襲おうか、距離をとって避けてから攻撃するか。

 

お互い油断をすることのない睨み合いが続いていくうちに一歩反逆者が進むのを正輝の目で見て、先に行動した。干渉・莫耶を投げつけるものの簡単に避けられてしまう。

 

 

避けた反逆者は武器の持っていない正輝に狙い襲いかかった。

 

 

正輝は武器を投げたために持っていなかったが、反逆者は必ず避けられるのを想定して、投影には間に合い防いではいる。

しかし、防いでいる武器を反逆者が投影した軽量型チェーンソーの刃物によって段々と削がれてゆく。

 

 

このままだと武器ごと身体も削がれてしまう。正輝は咄嗟に投影したばかりの武器を離すと、削がれている場所がボロボロになり、正輝の武器がすぐに破壊されていた。

 

正輝の方は反逆者による投影で斬られたが、軽傷であり黒い龍で周りの負を吸収し、回復へと還元させている。

 

 

 

正輝が最初に投げた二つの剣は簡単に避けることのできるものであるために、意味もなく投げたわけではない。正輝が投げた莫耶はまるでブーメランのように正輝の方に戻ってくる。

 

 

ちょうど反逆者が襲った時に爆発させ、反逆者を吹き飛ばそうと考えていた。

 

 

反逆者が目を離している隙を狙い、首元の頚動脈を狙って即死させるつもりだったが、反逆者は首から大量に血飛沫が出ることもなく、致命傷を負ってない。

 

後ろには爆弾を纏って飛んでくる剣、前には正輝が右手の剣で首を斬ろうとする。

 

「仕留め損ねたか…」

 

 

反逆者は吹き飛ばされたものの爆風による重傷はあまり負ってなく、平然と立っている。

 

正輝の剣には血が付いており、反逆者の首に斬り傷がついて血がたらりと流れてはいるが、首から大量の血が流れることはなかった。

 

 

 

 

「イイネイイネいいねぇぇ‼︎お前が暴走して以来その残虐性と無慈悲がまだ残っている。それを仲間に何も喋らず隠し続けてるなんて大したもんだよ!」

「俺は喋るために来たわけじゃねぇ…お前を殺しに」

「悪いことは言わねぇ。そんな奴らと一緒にいるより俺達とまた手を組むといい。人を殺すのもままならない組織にいること自体気に入らないはずだろ。

いつまでそんなぬるま湯に浸るつもりだ?お前のその闘争本能潰れちまうぞ。

なんなら俺が生ぬるいお前の仲間の連中を俺達の手で惨殺して、こっち側につかせてやろうか?」

 

 

正輝は周囲に大量の剣を投影し、反逆者にむかって射出した。反逆者は自分の身を守るために王の財宝を出現させ宝剣を取り出して、空から降り注がれる幾多の無名の剣を容易く一瞬にして破壊した。

 

 

「テメェに話すことは何もない」

「それは…却下ってことでいいんだな?」

 

 

反逆者は王の財宝を展開し、それぞれの武器が相互に降り注がれ、ぶつかり合う武器が落ち、バラバラになってゆく。

 

「なら、死ぬしかないなぁ!正輝‼︎」

 

 

バラバラになった幾多の剣の刃が、豪雨のように降り注がれ二人の頭上に落ちてゆく。

 

「「解放‼︎」」

 

 

正輝と反逆者は2ndフォームとなり反逆者の方は正輝とは同じ格好ではあるものの対色になっていた。

 

正輝は勝利すべき黄金の剣を二本投影し、反逆者は王の財宝から宝剣を二つ取り出した。

 

 

「死ぬのは…お前だ‼︎」

 

正輝には王の財宝はあるが、英雄王のものは全く入っておらず持っているとしてもほむらと一緒に集めていた銃などの普通の武器倉庫として使われている。しかし反逆者の方は英雄王のものが入っており、苦戦を強いられる。

 

*****

 

衛宮が正輝に合流し、さやかとセイバー二人が差別者を倒すという計画のつもりだったはずが、敵の罠にはまり。ドームの中に入れられ、出られなくなってしまった。

 

閉じ込められた三人は正輝の元に向かうために、差別者と戦っている。

 

正輝の言う通り同じ武器や技を使ってくる。三人とも暴走した正輝を止めていた為に差別者の使う技が正輝が同じなら対処は可能だった。

 

 

けれど、トドメを刺すことができない。良いところまで、攻め続けて攻撃の手を緩めていないのに差別者はまるで自分に攻撃してもいいように誘導されている気がして、不安でならなった。

 

 

三人とも差別者の戦い方に違和感を感じた。彼の姿はまだREDとBLUEの1stフォームの状態で本気を出していない。

 

 

「えっ」

「さやか戻れ!」

 

 

差別者は前までのパターンを大きく変えて調子を狂わせ、それを狙って殺す。差別者は彼らが戦いやすいようにあえてわざと三人が動けやすいようにさせた。

 

「やばっ⁉︎」

「シャドー」

 

 

さやかが魔法で水分身をした時に差別者もまた正輝と同様に影の分身を作り出している。

 

 

「させるかぁ!」

 

さやかが差別者に斬り殺されているところを衛宮とセイバーの二人が止めようとする。

 

シャドー達が二人に襲うもののセイバーが彼らを優先して倒し、彼女の後ろで衛宮が投影魔術で作り出した剣を投げてさやかを助けた。

 

三人とも無事ではあるものの差別者が攻撃のパターンを変えたことに驚いていた。

 

 

 

 

戦闘中はどうやって敵を確実に殺せれるかつ、倒しやすくできるか対策を考える。

無策に突っ込むような男ではない。

敵を調べ上げ、弱点を狙い潰す。

その行為自体が正輝のあり方でもある。

 

差別者のやり方を見て正輝と一緒であるということ。

 

「やっぱり。あんた、能力だけ似てるって言ってたけど戦い方まで…どういうことよ⁉︎」

 

 

差別者はさやかの話を無視してシャドーに命令を下す。出現されたシャドー達は命令された後に、手から黒い武器を出現させ、さやかの作り出した水分身たちに襲いかかった。

 

「ツッ…聞く耳持たないってわけ!」

「死んでいくお前らに知る必要はない」

 

水の分身と影の分身が複数争っている中で聞く耳を持たなくとも衛宮は差別者に問いかけていた。

 

「正輝は技だけって言っているけどここまで正輝を再現しているって言うのなら…本当に何者だお前」

「これから死ぬお前らに口無しだ」

 

衛宮は彼が襲ったフェイト達のことについて確認してみた。

もしクローンだと言うのならアルフの嗅いだ匂いは偽者であるといつのを判別できた。けれど確かに正輝の匂いだった為に疑うことなく、フェイトの方も本物の正輝の魔力だった為に二人とも最初は見分けがつかなかった。

 

匂いも魔力も同じであり、クローンという説はあり得ない。

ならば

 

 

「だとするのなら…まさか、お前。アーチャーと同じ」

「まさかこいつも本物の正輝だって言うの⁉︎」

 

 

岩谷正輝がリアス・朱乃・麻紀を撃破

 

 

メールには確かにそう記されていたならば、彼は英霊エミヤのアーチャーと同じような境遇である。

差別者、その正体が未来の正輝か過去の正輝に違いない。

 

「その通りだ衛宮。俺の目的はただ、正輝を殺せはそれでいい。そして俺や過去にあった世界を帳消しにする」

「貴方は…未来の正輝だと言うのですか⁉︎」

 

差別者は過去に後悔していた。正輝を殺せばいいという台詞はアーチャーと同じような自分殺しと同じものだった。

 

 

*****

 

一対一の対決

その勝敗はあっという間についた。

正輝は投影や自分の生前に持っていた武器を駆使して倒そうとするものの、反逆者による抵抗はただ王の財宝は全く乖離剣を使うことはなく、射出と宝具の取り出して攻撃だった。

 

(なんで使わない…?)

 

突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ)偽・螺旋剣(カラドボルグ)、を使ってはいるが、英雄王が集めた宝具にはアイアスの盾だけではないものもある。

反逆者もまたで突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ)で殺そうとはするものの正輝も投影によるアイアスの盾で防いでいる。

 

 

 

王の財宝の射出は最後の劔で空間に亀裂を作り、宝具をそこに吸い込まらせる。反逆者の方は王の財宝だけで正輝をどうにかするような行動をとっている。

 

正輝は反逆者の王の財宝による攻防は長い戦いの中で慣らし、黒い龍と固有結界である無限の剣製を使って勝利した。

 

ようやく投影魔術で斬り倒し、反逆者の身体から多量の血を出している。

 

 

 

反逆者のこの敗北の仕方に疑問でならず、こんなあっさりな終わり方なのだろうかと。幾ら何でも早すぎる。

まるでわざと負けているかのようだと思い正輝は不安でならなかった。

「チッ、またこのパターンかよ。お前。俺を倒すときもこんな感じだったよなぁ?」

「終わりだな、反逆者。お前を倒せばなのは達や管理局達の洗脳は解けて、俺達を襲う理由も無くなる」

 

時空管理局は正輝達を襲うことなく、なのは達の方も誤解を解き謝ってくれる。

 

反逆者を殺し終えた後の残りの3人を探して潰せばいい。

 

しかし、負けていても反逆者は笑い続けて勝ち誇っていたようだった。

何かあると思って油断せずに念には念としてシャドーを使って葬ろうとしたが

 

「やっぱお前って甘いよなぁ?

 

人殺しはできても

周りに影響せずに自分の道を歩いて行くことができても

どんなに手段を選んでも選ばなくとも

 

 

 

いつまでたっても肝心なところと最悪の想定をしようとしない。そして、いつもその想定を相変わらず避けられない」

「どうでもいい…今すぐに死ね!」

 

反逆者の余裕は斬られてもなお平然としていた。

 

何を考えているのか分からない。でも、笑っているのなら何か仕掛けてくるはず。

 

そう思いながら睨み、シャドーに命令を下し反逆者を殺そうとしたが、

 

「なのはの持っているレイジングハート…果たして非殺傷設定なのかなぁ?」

 

 

それを聞いた途端シャドーの止まってしまった。

なのはのデバイスが非殺傷設定ではないというのなら、戦っているフェイトはただじゃ済まない。

「なんだと…」

するとなのはの魔力が一気に増大し、放とうとしている。

それに気づいて青ざめて正輝は杖を投影し、転移魔法を使ってフェイトとなのはがた戦っている方に向かった。

 

*****

 

 

反逆者によって洗脳されていたなのはにはフェイトが血を流しているのが全く見えていない。

 

 

 

「逃げちゃ…駄目だ!」

 

 

フェイトはなのはに殺されそうになっても全力を出してなのはを助けようとする。

なのはが誰かに騙されて殺しをさせているのなら、陥れた元凶を絶対に許せない、なのはを救い出して見せるとフェイトは強く思い、躊躇しなかった。バルディッシュは殺傷設定にしておらず、レイジングハートの方は殺傷設定にしている。

なのはの方が有利な状況だがフェイトは切り札を出した。

 

魔法で周囲にある雷の玉で集中砲火し、最後に貯めた雷の槍でトドメ。

「やった…⁉︎」

 

長い対決は終わりを迎える。とこの時は思ったが、なのははまだ立ち上がっている。

本来デバイスには非殺傷設定というものが備えてある、なのはならば殺傷設定ではなくレイジングハートを非殺傷設定に絶対にする。

フェイトの手にはバインドが付けられ、拘束される。

 

「これが私の、全力全開‼︎」

 

ディバインバスターは血を出すことなく防ぐことができたもの…なのはがとっておいた切り札、スターライト・ブレイカー。

それはバラバラになった魔力をもう一度かけ集める収束魔法。

しかし、殺傷設定を本人やレイジングハートがそれに気づかずに放てばフェイトはただじゃ済まない。

重傷は確定、死ぬ可能性もありゆる。反逆者を正輝が葬ろうとしている間、なのはが騙されていると気付かず、殺傷設定にされたデバイスと収束魔法による攻撃で一気に放たれた。

反逆者の罠だと気付かずに

「母さん、アリシア、アルフ…ごめんなさい」

 

なのははフェイトとの決着をつけるためにバラバラになった魔力をもう一度集める、収束魔法を使おうとしてきた。

 

 

「ま、さき…ごめん」

 

もうダメかと思い、フェイトはなのはの攻撃を防ぐこともなく、バインドで拘束されて泣きながら謝り続けていた。

 

 

*****

 

反逆者の狙い。

正輝が反逆者を殺した後に、洗脳を解いたなのはが友達のフェイトを目の前で殺すこと。

反逆者を倒したところでフェイトは収束魔法によって消し炭にされる。

 

「クソったれがぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 

反逆者を殺すよりもフェイト達の方に駆けつけてフェイトをどうにか守らなくてはならなかった。

 

持っている宝具でなのはの大技を防げるかどうかわからない。しかし、やらなければフェイトはなのはの手で消されてしまう。

 

「正輝…⁉︎」

 

 

アイアスの盾でなのはの収束魔法を防ぎきった。が、正輝の身体のいたるところに血が流れておりボロボロの状態になった。

 

「いい加減目を覚ませ‼︎お前は騙されて…⁉︎」

 

 

 

なのはの攻撃は防ぐことによってフェイトを助けることはできたが、それだけで済む訳がない。反逆者はなのはを囮にし、三人まとめて殺す準備、いわば王の財宝から取り出した宝具を構えていた。

 

しかもその宝具は

 

 

「なのはごと…俺たちを⁉︎」

「だから、いつまでたっても騙されてばかりいる。周りに仲間がいない状態でなのは達は遠くで戦っているから安全だ…と。いるのは俺とお前だけだといつ錯覚した?

 

 

 

 

そういうところは相変わらずなんだなぁ?だから俺に足元すくわれる。

 

過去も今も、お前は結局相変わらずってのが敗因だったなぁ?

 

 

天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)‼︎」

 

 

反逆者も転移し、なのはと正輝に向かって乖離剣を放ち、それも正輝がアイアスの盾で二人を守っていた。

 

 

 

だが、アイアスの盾で守れるほども威力ではない。幾ら盾の宝具であってもゲイボルグの槍で貫通されかけている。

 

複数アイアスの盾を作り出さなくてはならない。

 

 

「うそ、なんで…どうして」

 

 

そして、複数作り出したアイアスの盾の投影魔術によって正輝の身体が悲鳴をあげていた。

 

 

正輝が海に落ちていくのをフェイトが必死に助け、陸に寝かせている。

それを見ていたなのはは動揺してならなかった。

 

まず、正輝が管理局の人達を殺しフェイト達を騙しているはずなのになんで身体を張ってフェイトやなのはを助けたのか。

もう一つは康太の力でなのはまで殺そうとしてきたこと。フェイトの方も擦り傷の状態で、血塗れの正輝を見て、なのははやっと自覚した。

 

 

 

本当は、自分達が騙されたことに。

 

「あ、あぁぁぁ…私、わたしは」

「正輝、正輝!嘘だよね…ねぇ返事してよ!」

 

 

フェイトもまた怪我はしているが、泣きついて正輝を叫んでいた。正輝の方は心臓の鼓動はあるものの一歩も動くことはできない。

 

 

投影魔術の使い過ぎで身体を立つ力を入れることもままならず、寝転んだままになっていた。

 

(申し訳ありませんマスター…私も気づきませんでした)

 

レイジングハートが反逆者の手によって殺傷設定にされてしまったことに。レイジングハートの方も反逆者による設定されたことには気づかなかった。

 

なのはと同様に視覚や記憶、殺傷設定まで操られてしまったのだから。

 

「嫌…嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁアアアアア‼︎」

(なのは…なのは!一体何が‼︎今からそっちに行く‼︎)

 

なのはの叫びは虚しかった。

 

フェイトを助けたかったはずが、正輝を更生させようと頑張っていたのに。

 

フェイトを消そうとし、正輝に大怪我させたことに。必死に駆けつけて守ってくれた正輝のおかげでフェイトとなのはが死ぬことはなかったが、自分が無自覚でも人を殺そうとしたことに酷く後悔した。

 

駆けつけてユーノとアルフは二人を見て驚いた顔をしていた。

 

 

「なんだい、これ…正輝‼︎‼︎フェイト‼︎‼︎」

 

 

重傷の正輝と死なないでと叫んで泣いている怪我を負ったフェイトに、正輝の血が付いているレイジングハートを持ちながら二人を見て怯え震えているなのは。

 

 

「なのは…どうしてこうなったのか教え」

「レイジングハートが勝手に殺傷設定に変わって、私もレイジングハートもそれに気づいてなくて…私の収束魔法を正輝が防いで、今度は康太さんが私を含む三人を殺そうとして…それも正輝君が守ってくれて…」

 

フェイトと正輝が血を流しているのを見て、なのはの震えが止まらなかった。アルフは呆然としているユーノの襟を掴んで怒り飛ばした。

 

「どういうことなんだい‼︎あんた達‼︎‼︎」

「そんな、でも今まで彼は僕らの為に‼︎それに正輝は時空管理局の人達を…聞いてない、こんなの僕らは知らないんだ⁉︎」

 

ユーノはなのはと同じように本当にフェイト達を助けたいがために立ち向かった。

 

こんな結果になることは考えてなかった。

 

 

混乱している二人を上空から見ている反逆者は彼らの無様な姿に高笑いしていた。

 

 

「傑作だなぁ〜。やっぱり正輝は大事な人を助けるために身を投げ出したか。あの時に俺を殺せば…なのはかフェイトのどちらかを犠牲にするだけでまだ勝機があったってのによ?

 

 

 

さて、これで5人とも俺の手で死ぬわけだ‼︎」

「康太さん、なんで」

「お前らさぁ?高町康太って人物いるって最後まで信じすぎだろ。

 

まぁ騙されるところはたくさんあったから笑い堪えるのに苦労したもんだ」

 

ユーノとアルフは魔法でフェイトとなのは、正輝を殺そうとする反逆者をチェーンバインドで足止めした。

 

(フェイトと正輝を殺させない‼︎)

(僕らの気持ちを弄んで…絶対に許せない!)

「そんな雑魚い魔法で勝てるわけねぇだろ‼︎」

しかし、拘束魔法は簡単に投影した武器で粉々に粉砕されてしまい、全くの無意味となった。

(ユーノ、正輝とフェイトを回復させて…)

(分かった…)

 

ユーノは正輝を魔法で回復させ、アルフは走りながら突っ込み、バリアブレイクで反逆者の防御を崩そうとした。

 

 

「よくも、正輝を…フェイトを‼︎」

「アルフ!ダメ‼︎」

「ほう?じゃあ面白半分に、てめぇがどれだけ頑張れるか試してやるか」

 

反逆者は逆転を使うことなく魔法防御で防ぎ、アルフは両手で防御をこじ開けようとしていた。非常に硬く簡単にこじ開けられず弾き返された。

 

 

「なのはのデバイスを殺傷設定に変更させたのが俺であるというのも、なのはごと吹き飛ばそうとしたのも

 

全部俺がやったことだ」

「許さない…絶対に許さないの‼︎」

 

なのはは泣いて震えながらも反逆者を睨みながら、レイジングハートを構えていた。

こんな形にするつもりは二人はさらさらなかった。こんな形で騙され、なのはは騙された自分自身に、ユーノまで巻き込んで騙した康太ではなく反逆者を敵視した。

 

「まぁ、正輝が虐殺の大罪人であるのは偽りじゃない全くの事実だがな」

「正輝が…虐殺の大罪人?まだふざけたことを。もう、全員騙されないよ‼︎」

 

反逆者がわざとみんなに聞こえるように呟いた。それでも四人は正輝が酷い存在であるとは全く思っておらず、標的は反逆者だけになった。

 

「ユーノがいくら魔法で回復したところで丸4日で全回復は無理だろうぜ?

どうせお前ら死ぬんだ。

冥土の土産に教えてやるよ。

 

 

あいつが散々苦しんで悩み続けた過去。正輝の幾つもの罪を…な?」

 

 

*****

 

フェイトの家では…なのは達が出てきて管理局の勢いが出ていたものの、シンフォギア勢力も負けてはいられなかった。

 

 

プレシアの方はアリシアとまどかの二人がアイテムを使って魔力を回復させているので魔力が尽きることなく、魔法防御も弱くなることはない。

 

長引いていくうちに上条の幻想殺しで局員達のデバイスを壊され、戦力を段々減らされていっている。デバイスを使うことができなくなっているといってもリンカーコアさえあれば戦うことは可能だ。

 

 

 

時空管理局の局員達は体力に限界がきてしまい正輝の仲間達に対処しきれなくなっていった。リンカーコアだけでは対処しきれず、戦力は格段に下がっていった。

 

 

(一旦引きましょう…このままではまた犠牲者が増えてしまいます)

「しかし艦長!」

 

 

リンディの恐れていたことは死人が出てくること。

 

プレシアの家を襲撃して捕えようとはしたが、突然の介入者達によって死亡者を出してしまったこと。

彼らが何者なのかはわからないが正輝の仲間も襲っているために彼の配下ではないと言うのはわかる。

 

また襲撃する時には油断してはいけないと局員達には言っているものの、第三者の手によって襲撃され戦死者を出したのは事実。

 

 

出来るだけ彼らが出てくる前に正輝の仲間を拘束し、正輝を捕らえることで終わらせるつもりだった。

 

デバイスを壊して抵抗できないようにする方法で迎え撃つとは全く思わなかった。

 

「正輝が殺した大罪人だって言うのなら…ならこっちからも聞く!俺たちが正輝に利用されているっていうのならなんで死人が出てないんだよ‼︎」

「つっ⁉︎」

 

正輝の仲間達は管理局の局員達を殺すことではなく気絶させたりしているだけ。彼らとの戦闘で死ぬことは全くない。

死者がゼロであるということだ。

リンディの息子であるクロノも標的にされるかもしれない。

 

「こんなこと続けたら、前回と同じように第三者の介入者達って奴らが横槍してきてまた死人が出てしまうぞ!それでもいいのかよ‼︎」

「艦長!耳を貸しては」

 

 

時空管理局の話によると正輝は局員を殺しだということではある。

映像で正輝が管理局の人達を倒したのを見ている以上、彼が管理局に手を出したのを目にしている。

 

しかし、そうだとすれば少なくとも殺そうとしない正輝の仲間達にも強制的に人を殺す暗示をかけ、彼らは容赦なしに管理局に死人を出してもおかしくはない。

それなのに生かされている。

 

 

正輝の仲間達を見たリンディは苦い顔をしていた。死人が出てきたのは第三者の介入によって死亡者が出てきてしまった。

 

 

 

「撤退します…これは艦長命令よ」

 

 

クロノ達もやむなしにリンディ艦長の言う通りに撤退せざるおえなかった。

 

 

これ以上死者を出すのを恐れというのもあるが、リンディは何かが引っかかると段々半信半疑になりつつある。このままの状態で戦闘を継続させるのは危険でもあったために撤退という形になってしまった。

 

 

「ようやく、立ち去ってくれたな」

「良かった〜!今回はみんな死なずに済んで」

 

 

 

 

時空管理局はこうして撤退している。クローン達も襲って来ってきていないということはレイナーレ達やアーチャーと凛の6人がどうにかしてくれている。

 

 

(みんな、お疲れ様。やっと一息つけるわね?)

 

プレシアの方も魔法を使える余裕はあるものの防御に集中して体力的に疲れていた。

先方で守っていた正輝の仲間達も時空管理局相手に人を殺すことなくデバイスを破壊するという方法で彼らを退けた。

 

正輝の試練編が終わるまでの間に全員がアーチャー達と堕天使達の方に助けに向かっても人を殺せないっていう時点で邪魔になる。マミだけでも行ってもいいが、一人で行かせるのは危険なのでここに残ることになった。

彼らを待つまでの間、時空管理局との戦闘で疲れていた立花達とプレシア達は休息を取ろうとする…そのはずだった。

 

 

 

 

「ざけんなゴラァ‼︎‼︎何がみんな死なずに済んだだよ…俺の出番を台無しにしてんじゃねえよ‼︎‼︎」

 

 

一人の男が盛大に自分の位置を分からせるように大声で叫んでいた。

銀色の髪をした緑色の瞳をしたチャラい格好をしている男が立花達の方に歩いてきている。彼の背後には前回の時に襲っていたのと同じような姿をした2人のクローン達を連れていた。

 

 

「つっまんねぇなぁおい‼︎見ててイライラしかねぇよ‼︎着いたと思ったら暗殺しろって命令されているはずのクローン達はいない、時空管理局は逃げやがったし、しかも誰も死んでないのが一番許せねぇ!死人が出てなんぼだろうが‼︎人殺しのない糞生ぬるい戦闘ばっかしやがって…

 

 

 

だったら俺が勝手にてめぇら殺してもいいよな?…あ、言っておくがお前らの答えは聞くつもりはないぜ‼︎」

 

 

正輝の方は敵がどんな行動をするのかは過去で何かあったのかというのを一番よく知っている。

 

しかし、正輝は憎悪者だけがどこに向かうのかは分からなかった。

気分で動くというの言ったもののプレシアの家の方に辿り着いてしまった。

 

 

「嘘だろ…⁉︎」

 

出来ることとしたら気絶ぐらいにしかできないため、三人が相手でも多人数で攻めればどうということはない。

が、人を殺せる者は誰もいないというのは彼らにとってはかなり酷だろう。

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編77話正輝の過去

差別者の言った、自分が本物の正輝であることに三人は驚いた。

 

 

「何、言ってんの?」

 

 

 

 

 

正輝は作戦開始の前に差別者のことを偽者だと言った。けれども、能力だけコピーした偽者かと思って向かっていったはずなのにまさか未来の正輝と戦うとは三人とも思っていない。

 

 

「これを見れば、理解できるだろう」

 

 

差別者は正輝の過去を三人に負の具現化で映像で見せた。

 

 

最初は、闇と光による差別世界で生まれ、運悪く闇として生まれてしまったこと。

姉もまた闇として生まれており、正輝が7歳の頃に仲良くなっていった。

しかし、周りからの偏見が心に痛んだ。

 

 

 

外敵から人を守る存在として誰が姉か弟か選択されるか上層部から問いただし、弟は挙手した。

 

 

しかし、その挙手は家族を守りたいがための挙手であり人を守るなんて微塵も思っていない。そして姉とは隔離され、そのまま人を守る傭兵として強制的に働かされた。

 

 

自閉症であり、コミュニケーションもとれず、人間関係がうまくいかなかったのも、闇という存在で穢れていると嫌われていたために虐められていた。

 

 

一人で物語を作ったり、ゲームをしたり、絵を自由に書くことに楽しんでいる。

 

恋もままならず、楽しくもない。

この生活がたまらなく苦しくてならなかったから、もう自殺しようと考えてしまった。

 

なんのために戦っているのかよく分からなくなってしまう。けれど、反逆者がその行為を止めてくれた。

 

 

【もう壊れてもいいじゃないか?】

 

聞こえてはいるものの見渡しても反逆者はいなかった。

 

 

その時の四人は危険な存在であったために黒邪教本というものに封印されてしまったおり。

 

その本を所持したことによって黒い龍が最初に手に入れ、想像した生物を負を吸収することで具現化できる。

 

その黒い龍の名はD-ダグス

dark-dragon gilty sadness

 

 

夜に正輝は顔を隠して警備員を暗殺し、奪って逃げた。その次の日の朝、彼らは本を奪った犯人探しをしようとしていた。

 

「お前が犯人だな!」

 

 

いつも悪いことばかりは当然、正輝に押し付けらてしまい、勝手に犯人扱いされ責めたててる。けれど正輝自身全くなんとも思っておらず、心を閉ざして、感情を殺し、虐殺を行った。

 

 

 

黒邪教本を手にし、反逆者、憎悪者、無情者、差別者の封印を解き最初の命令を下した。

 

 

【俺に逆らう奴ら全員皆殺しにしろ】

 

 

無情者と憎悪者の二人が武器で彼らのそばにいる人の頭を砕き、彼を逮捕及び危険人物として銃殺で警察も動いたが無意味だった。

 

 

誰一人残らず全員殺す。

人生を狂わされた彼らを八つ裂きにするために。ただ、反逆者は狂った正輝を見ながら楽しんでいた。

 

 

自分の想像が具現化され、何もできずに逃げてゆく彼らを遠距離から狙い撃ち、四肢を切断し、殺し続けていたこと。

 

 

『助けてだってさぁ!おいおい良く言うぜ‼︎一番助けて欲しかったのはこんな状態にさせた正輝だってぇのによぉ‼︎』

 

 

結局、虐殺によって正輝一人だけポツンと死体の山に座り、無表情になった後に、気付いた時には死ぬほど後悔した。

 

 

召喚によって呼び出した四人は自分を騙したことに許せず、ただひたすらに彼らもがむしゃらに殺していった。

 

殺して殺して殺し尽くした。

その後は捕獲されて檻に入れられた。

 

東西南北という4つに分けられた本部があり、正輝は東本部に属している。

檻に入れられたのは殺人容疑ではなく暴走している正輝を抑えるために入れた。

 

 

殺人による裁判が行われるのだがその結果は無罪という形で正輝が起こした事件は闇に葬り去られることになった。

 

『必ず後悔するぞ』

 

差別者の言葉が耳によぎり、これ以上正輝以外の人物が関与しようとしてくるのなら東本部が異能な力を持って全力で消し炭にする。

 

 

ただし、その組織の都合の良いよに利用され、彼らの闇を暴こうとする輩を殺す役目を引き受けざるおえなかった。

 

武器を持つことに怯える自分と、力に頼って悠々と浸っている自分がいた。

 

 

差別者は過去の自分を殺し、世界も過去もなかったことにするつもりでいた。

 

「…だから正輝は…あたしらに」

 

 

 

 

反逆者達を倒した後もたとえ悪口でも、冗談でも侮辱される言葉だけで人を殺す衝動は収まらなかった。

 

差別者は沢山の人を殺し続けることを選んだ。正輝は殺戮の戦場に自分から出向いて血肉の戦いに疲れるから、戦うのを止めた。

その二択の存在がいる。

 

二人が唯一共通しているのは大事な人を選択し、それを守り、それ以外は全て斬り捨てる。これは差別者でも衛宮達のいる正輝にも共通していた。

 

差別者は自分の過去を誰が知っていようが無差別に殺すから関係ない。

正輝は過去を知って大事な仲間に怯えることに恐怖したために言えなかった。

 

 

 

「自分の意思を否定され続け、馬鹿にされる、変な風に思われる、差別される、そのせいで苦しむ人があるならその人はこう思うだろう。こんな世界は要らないとな。いいじゃないか。人は自分の知らない内に誰かが死んで行く。一日で死者なしなんて可笑しいだろ」

 

殺し続けることを選択した彼には完全に一日一殺のような思考だった。

正輝は仲間ではなく自分の手で直接殺すことが多かった。

 

 

反逆者達を倒した後もたとえ悪口でも、冗談でも侮辱される言葉だけで人を殺す衝動は収まらなかった。

 

どちらにしても両方を取ったところで正輝の過去は正気の沙汰じゃない。大人にもなっていないのに虐殺を体験したというのはとても残酷な事である。

 

さやかとセイバーは映像を同情せざるおえなかった。正輝は立花響を否定した理由は自己犠牲と偽善な対応、上条にもまた話はできても彼らのことは好意的印象では全くなかった。

 

正輝もまた大事な仲間を助けるという『自己犠牲』なのだ。

英霊エミヤは全てを救うことは考えずに何かを切り捨て。

衛宮士郎は美樹さやかと同様に全てを救いたいがために自分を犠牲にする。

 

 

 

正輝、アーチャー、衛宮、立花、上条…彼らに唯一共通するものは自己犠牲というものである。

しかし五人全てのやり方が全く違う。

 

そして、正輝の場合は

 

 

愛する者、親友、家族、自分にとって重要な存在…それらを守りたいがための自己犠牲。それ以外の者は全て切り捨てる。

 

 

 

「ふざ…けるな‼︎」

 

 

アーチャーと同じようなこと…自分殺しを目の前の未来の正輝が実行しようと考えているに許せなかった。

 

 

今までの人生に後悔しているという時点で。

 

「あの世界があったから、

あんな法があったから、

あんな人生だったから、

彼らのせいで踏み躙られたから

上の連中の操り人形にされたから

『俺』という紛い物が出来てしまった」

「ふざけんじゃねぇェェェ‼︎」

衛宮は差別者に激怒した。

確かに見せた過去はあまりにも悲しいことだらけで、三人とも正輝の過去のことは否定できない。

 

間違った理想だったから絶望し、自分の人生をなかったことにする。自分殺しという行為と人生に後悔すること自体が許せなかった。

 

「正義の味方。所詮俺達は人間なんだ。たとえ人を何人いや何百人救っても、一日進むだけで誰かが死んで行くのを何で思えない。被害者が復讐して何が悪い。罪は罰だ。いくら人が傷つくことを否定する綺麗事を並べても人を殺して己が生きるという現実は変わらない。

 

 

どの道あいつの計画によってこの世界は正輝か、反逆者のどちらかしか居なくなる。結局、お前の夢もまたただの自己満足に過ぎないだけだ‼」

「確かにお前の言うとおり正義の味方は自己満足にすぎないだけかもしれない。

 

けどな、助けるという目的はずっとこれからも変わってなかった!味方を殺さないそんな正輝がセイバーや俺、フェイトとアルフ、いろんな人を救った‼あいつは簡単に殺したり人を傷つくようなことはしない‼

それでもあいつは懸命に生きて、目の前の障害に戦っている!

 

だからお前のことも認めない‼あいつとお前は別人だ‼間違った理想は今この場にいない正輝の代わりに俺自身の手で叩き潰す‼」

「これを見てもまだ立ち向かうつもりか…なら邪魔をする三人を殺して、正輝を殺して終わりにする」

黒い龍だけではない阿修羅、金剛力士、化け物が差別者の背後に次から次へと作り出す。

 

彼は転生者のように特典で戦わないが、正輝のような黒い龍だけはなく黒い負の具現化で多くの生物を形取ることができる。

 

衛宮は魔術投影で自分の周りに武器出現させた。

 

「全投影連続掃射‼︎」

「奴らを八つ裂きにして…食らい殺せ‼︎」

 

衛宮は半端者ではあるが、勝てない道理はない。負によって具現化された生物は少しずつ消されてはいるものの多くの剣に刺されても襲うのをやめない。

 

バラバラになった負が再度集まり具現化されたものを構築されてゆく。

衛宮だけではあまりにも多すぎて複数の投影物では対処しきれない。

 

普通の剣を大量に射出するだけでは彼らは倒れない。それでも

 

「正輝も仲間も誰も死なせないよ!」

「士郎一人だけではありません!」

 

 

 

さやかとセイバーが衛宮の前に入って近づいてきた生物達をなぎ払った。映像を見て二人とも動揺することなく、強い意志で戦っていた。

 

 

正輝の過去は酷く見ていられないものもあった。

それでも、三人は見て彼の過去を知っても、拒絶したり拒むつもりは微塵もなかった。

セイバーは自分の過去に後悔し、衛宮と出会って変わっていった。

その過去にまだ後悔している差別者はまるでアーチャーのようでならなかった。

 

 

さやかには正輝に助けられ、もう一度人生をやり直してくれる機会を与えてくれた。

 

 

「「正輝(あいつ)(彼)の人生が無意味だなんて絶対に言わせない」」」

「これ以上は話をしても無意味か。俺は、英雄殺しだ。俺に仇す敵は…化け物でも英雄でも、普通の人でも全て皆殺しにする」

 

*****

 

 

反逆者もまた差別者と同様に正輝の過去の話を終えていた。聞いていたなのは達とフェイト達は唖然として倒れている正輝の方を向いていた。

なのはの方は正輝の話を聞いてはいるものの自分の行った行為に悔いることで精一杯だった。

 

 

フェイトは正輝の悲しい過去を話を聞いていくうちに涙が流れていた。

 

 

「そんなの…そんなのって…!」

「と、いうわけでぇ!正輝は人を殺すことに慣れてしまいましたとさ。

 

皮肉だよなぁ?

理不尽だと思わないか?

 

 

 

同情、悲嘆、悲哀、自虐、発狂

自分で自分を疑い、嫌ってしまう。それを地獄を経験していたからこそ見てしまったんだからなぁ?

 

 

そして正輝の虐殺行動。

守っていた同じ歳の奴ら、差別した大人達、誰であろうと無差別に。

敵も味方も容赦なく、自分さえ良ければそれでいい。

 

目には目を、歯には歯をって。

それを教えたら奴らの鬱陶しい舌を針でえぐって、殺すぞって言ってくるやつには直接本気で殺して、自制心もなくなったから手が止まらないんだなってな?

 

あいつは俺の人形ってわけ。

 

それ以降俺達を倒したとしても。

人に打ち解けたり、更には恋することもできず、青春もなく。

 

 

暗い道ばっかり進まざるおえなかった。

 

ま、そういう人生だったから仕方ない仕方ない!だいたい俺が止めなかったらリストカットだの切腹だの自殺で死んでいるわけだし。

 

 

元は俺という命綱のおかげで生き残れたんだぜ?

 

命だけあっても寂しい世界で暮らしってのはとってもつまらなくて哀しいもんだねぇ?だって友達も恋愛も過去で負い目を負ったために強く生きることも出来ない

 

 

あいつの人生は俺の救命以降、生きたところで冴えなく終わってしまいましたとさ!めでたしめでたし‼︎」

「黙って…」

 

 

正輝の過去をふざけて語っている反逆者に聞いていた四人は彼を魔法で攻撃したくてならなかった。が、三人は攻撃しても反逆者の身体には絶対に届かない。

 

アルフの自分の拳に入った力が自分自身に返ってきているために殴っても無意味なのは分かっていた。

 

「にしても、転生して正輝の奴に会ってまさか仲間はいるとは思わなかったが、あいつら面倒な連中だったな。

全員気楽に殺人が可能な奴らだったら気が楽だったろうに。

 

 

 

 

同情してくれる奴が欲しかったのか?正輝の仲間のほとんどが暗い過去ばっか持っていてそれで傷の舐め合い同士の集まりか?

 

 

 

ま、仲間として受け入れてもお前らを含めて…英霊、魔法少女?

 

人間を辞めてるやつもいるんだろう?

いるといってもそこにいるクローンなんて法律的に違反してんのによぉ?

そう言えば光の連中は人間だったなぁ?

だとしたらよっぽど人が嫌いだってなら…てことはあいつの選ぶ仲間もあいつ自身も人外で化け物が好きってか?だとしたらあいつの好みってゲテモノ揃いってわけか‼︎‼︎」

 

 

正輝と彼の仲間も侮辱し、フェイトの家族や正輝と彼の仲間を化け物扱いしたことに、とうとうフェイトの頭にきてしまった。

 

「黙れぇぇぇぇぇぇ‼︎」

「フェイトちゃんダメ‼︎」

 

クローンであることに正輝や母親に偏見な目で見られて、拒絶されるのが怖くてならない。

けれど、二人は人間じゃないクローンである自分を許して、受け入れてくれた。

それが嬉しくてならなかった。

 

 

 

「アホか?正輝に聞いてなかったのか?そんなことしても無駄だって。

俺に攻撃なんざ届かねーよ。

 

そういえば正輝の話もあったけどこれも聞かせなきゃな」

 

 

反逆者は能力である逆転でフェイトは自分の攻撃を受けてしまう。

 

反逆者は録音機を取り出し、流れていたものはまだなのはとユーノが康太という人物を信じていた時、フェイトと戦う前の話だった。

 

*****

 

 

 

「正輝が、時空管理局を襲っていたんだ…」

「なんで⁉︎なんでそんなことを‼︎」

 

それはまだなのはとユーノの二人が康太(反逆者)を信じていた時の話である。二人は正輝のやったことを聞いて信じられない様子だった。

 

「彼がそんなことをするような男じゃ…」

「なのは、これは俺たちにしか出来ないことなんだ!」

「⁉︎」

 

反逆者はユーノの話から横に入って二人を焦らせた。

フェイトと友達ならその友達を危険な人と一緒にいたら、彼女の命の危険が起きる。正輝の仲間もまた彼に利用されているんじゃないのかと。

 

 

「正輝を更生させてあげなきゃいけない!フェイト達が危険ならそれを助けるのが君の役目だ!正輝は俺がなんとかする‼︎」

 

 

なのはは友達であるフェイトと戦わなければならないことに戸惑っていた。

 

「フェイトちゃん…」

「行こうなのは、ユーノ。彼を見つけに!そして彼の犯した罪を償ってもらなきゃいけない。

 

なのはは正輝に利用されているフェイト達と戦わなければならない…正輝の手からフェイトを救えるのは な…なのは…友達である君だけしかいないんだよ‼︎」

「…正輝さんが。そんな」

 

ユーノは釈然とはあまりできなかったものの受け入れざるおえなかった。なのはの方は

「フェイトちゃんを助けるために…分かったの!行くよレイジングハート‼︎」

(yes!mymaster‼︎)

決意を固め、フェイト達を助けたいがために二人は急いでフェイトの家に向かった。

 

そこで1人部屋に残っていた反逆者は不気味に笑っていた。

その笑いは止まることなく段々声が大きくなっていった。

話す時点で疑うこともない状態でどんな結末になるかも知らずに純粋な心が乱れ狂うのか反逆者は楽しんでいた。

 

なのは達との話が終わり、笑い終えた後に

 

「二人とも…

 

 

 

ばっかじゃねぇぇぇぇのぉ‼︎マジになって騙されてやぁぁんの‼︎お前ら2人は俺からして見れば最高の道化だったぜ‼︎」

 

その言葉の直後、録音機に流れた音声は途切れた。

*****

 

 

「なぁーんて。あの時の心配そうな表情はマジで大笑いしそうだったなぁ?話を聞いて疑うことなく二人とも見事な騙されっぷり。

 

 

信じすぎ、チョロすぎ、都合良すぎ、そして上手く行き過ぎ…一瞬俺が上手くいくように誘導されてんのかと思ってしまったぞ?

 

 

でも騙している俺は悪くないぜ。

こういう時誰が悪いのかは決まっているんだよ。

気付いた時には既に遅し。悪いのは信じ込んで騙された『お前ら』ってな?」

 

 

 

 

二人は悔しく思っていた。

偽りの記憶を植え付けられ、気付いた時には彼の操り人形にされて、都合よく振り回されていた。

 

 

「そこを動かないで…!」

「撃てるのか?この俺を」

 

 

なのはがレイジングハートを構えて魔法で倒そうとしている。魔法を使って倒せば洗脳が解かれて反逆者は終わる。それでも彼は余裕の表情を見せていた。

 

 

「ハハハッ‼︎‼︎この状況をまだ何も分かってないなぁなのはぁ‼︎

 

こうなることも俺にとっちゃあ想定済みなんだよ!さぁ、その殺傷設定で俺を殺せばいい!

確かに、フェイトやユーノ、フェイトちゃんや正輝は危険な状態。

しかも俺は三人の命を狙い、止められるのはお前しかいない。

だが、そのレイジングハートは殺傷設定を固定設定されてあるから俺を殺して止めないといけない。

 

 

さて、そのデバイスにある引き金を引いて俺を撃って殺してみろよ‼︎ま、結果として残るのは友達の目の前でお前が人を殺したことっていう事実になるけどなぁ?

 

 

9歳の子が魔法っていう凶器を使って殺す…俺が死んでもお前にトラウマが残せれるのなら悪くないねぇ!しかも、武器を向けるのなら殺せれるってことだよなぁ?」

 

 

それを聞いたなのはは魔法を使いたくてもデバイスが殺傷設定なために

震えて使えず、殺すことに手が震えていた。

 

なのはは人を殺すことの恐怖にいくら反逆者が待っても攻撃しようとせずに撃つことができなかった。

 

「隙がありすぎ。そのせいで笑うところが多すぎて何も言えねぇ」

 

反逆者は動けないなのはを強く掴んで壁に投げ飛ばし、ぶつけた。

 

正輝の意識が薄らいでいるなか、目の前で反逆者がトドメを刺そうと王の財宝を展開して殺されそうな状態だった。

 

ユーノがいくら正輝を回復しても身体が動かない。アルフもフェイトもなのはもユーノも反逆者のせいで全員殺されてしまう。

 

 

 

ヤメロ、と呟いた瞬間。正輝の意識が、目の前が、真っ暗になった。

 

 

岩谷正輝はそこらじゅうにある負を大量に吸い取り回復に還元させた。

 

目的は二つ、なのはとフェイト達を助けるため、そして

 

「■■■■■■‼︎‼︎‼︎」

「ま、さき?」

「おいおい、何かの冗談だろ?」

 

目の前で四人を殺そうとしている反逆者の血肉を一欠片も残らず駆逐すること。

 

*****

 

人数的にはプレシア達の方が上回っているが、敵である三人はかなり殺し慣れている。

 

レイナーレ達にすぐに戻って欲しいと言っているものの

 

 

(こっちも手が離せないの!)

(アーチャー達まだ終わってないから、ここを離れるのは無理っす!)

 

時空管理局を追い出すだけで誰も死ぬことなく終わるはずだったが、生か死かの戦いまでやらなければならなった。

 

シンフォギア勢力は殺しをすることはできず、防御しなければならない。

加勢してくれる上条の方は幻想殺し以外はただの人間だ。

その為に加勢したくても普通の高校生がどうにかできるわけがない。

そもそも、普通の人間が刃物で一回で深く切られるだけでも只では済まないのだから。

 

「にしても、正輝にしちゃあ甘っちょろい奴らばっかいるな?てっきり殺人OKの連中共だと思ってたんだが…殺せないとか?つまらねぇ〜連中だなぁ‼︎」

「くっ…!」

 

無情者が作り出した二人のクローン達を翼と奏、立花と上条の四人で抑えている。

 

シンフォギア勢力達が時空管理局と戦っていたために結構疲労が出ていた。

 

(まどかが危険な状態ならすぐに戻る、これは絶対よ。その代わり憎悪者が私が殺すわ)

(仕方ないわね…いいわ。けど、はやくこっちに来るように急いでね…)

 

 

殺す側の人達がプレシアの家に侵入されたら入っている人達は倒されてしまう。

ほむらの方はまどかの無事が絶対であるためにクローン達を足止めしていた杏子と堕天使二人に任せてまどかの元へ向かっていた。

マミの方もクローン達がこれ以上出てこないために三人の元に加勢しに向かうことになっている。

 

 

異常事態はそれだけではなく、突然アルフが念話してクリスに呼びかけた。

 

 

(クリス!正輝が…正輝がぁぁ。様子がおかしくなって、変身して‼︎)

「ちょっと待てそれどういうことだよ⁉︎」

 

突然、アルフが泣きながらクリスに念話をしていた。

 

 

正輝の方はフェイト達と合流しているものの反逆者の方は倒されていない。それどころか苦戦していた。

 

 

反逆者がなのは達やフェイト達を殺そうとして、正輝が突然変身して暴走した。

 

なのはは利用され、反逆者によって吹き飛ばされてもう動ける相手は誰もいない状態の時に、ユーノが回復している途中に

 

黒い鎧に変身した正輝が起き上がって反逆者を徹底的に嬲り殺しにしていた。

 

どうやって変身したのか分からないけれどとにかく正輝が不味い状態になっていた。今の正輝は反逆者を殺すのに無我夢中になっていた。

 

 

(反逆者っていう奴は逃げてしまったし…正輝の変身が解けた後もまだ殺すってだけ呟きながらいくら私達が返事をしても届かないし、止めようとしても一向に動いているんだよぉ…)

 

 

殺されないために反逆者が逃げ去り、正輝はどうにか変身を解いたものの元の姿に戻っても落ち着きが全くない。

 

「おい…そこにはなのは達とフェイト達がいるんだぞ⁉︎そんな場所で正輝がまたあの状態になったら「そりゃあいつのことだから当然仲間殺しっていう鬱展開になっちまうなぁ‼︎」テメェ…」

 

 

英雄殺し化した正輝は仲間でも攻撃すし、殺すことを厭わない。それで正輝が四人を傷つけたらそれこそ正輝は二度と顔合わせできなくなってしまう。

 

雪音クリスは心配になって正輝のいる方に向かうことにした、このままだとフェイト達となのは達を正輝が暴走した状態で殺す事だってありえる。

 

 

「あいつを止めに行けるのはあいつの過去を一番よく知っている私が…あいつの痛みを受け止めれる」

 

誰が止めに行っても正輝は絶対に止まらない。

マスター・オブ・ザ・リンクで正輝の痛ましい過去を全て見て、それを受け入れたクリスだけが彼の唯一の救いであり理解者でもある。

 

 

「正輝のことは私に任せてくれ‼︎だからそいつらのこと…頼んだぞ!」

 

 

正輝の暴走はクリスによってどうにかなるだろう。

だが、プレシアの家を守る前衛が上条、翼、奏、立花と四人になってしまった。

上条は普通の高校生な為に力になれないため、結果としてシンフォギア勢力がクローン達2人と憎悪者を倒さなければならない。

前衛が四人と言っても後衛からプレシアの攻撃魔法と誠治と蒼海の二人の妨害魔法を使えばクローン達はどうにかなるものの憎悪者は分からない。

 

そこで、翼一人で憎悪者を倒すことを言った。

奏と立花は感情的に戦うために彼に流されて倒されてしまうため、翼の方が三人よりも戦いにおいて冷静さを一番持っている。

何より翼の持っている『影ぬい』というもので動きをとらせないようにするだけだもいいのだ。

 

だが、立花は

 

「時間を稼げばいいんですね!私に任せてください‼︎」

「⁉︎幾ら何でも無茶だ‼︎」

「翼さんや奏さんの二人は私よりも戦い疲れています!だから…」

 

自分から彼をどうにかすると言っていた。立花は殺すことに恐れていたために翼以外の二人はクローン達をどうにかするだけで良かった。

 

 

けれど、立花よりも翼や奏の方が時空管理局の戦闘員に狙われることが多かったために体力の消費が激しく、憎悪者との戦闘の途中で支障をきたしかねなかった。

 

 

翼がはたして憎悪者相手に疲労した身体で少なくとも時間を稼ぐというのも一歩間違えれば死ぬこととなる。

 

ほむらが来るまでの間に誰かが憎悪者と戦って時間を稼ぐというのは雪音クリスであれば可能だったかもしれない。

が、アルフの念話で誰も正輝を止めに行かなかったら四人は反逆者に殺されてはいないものの正輝が暴走して殺そうとしてくるためにただじゃ済まない。

 

雪音クリスが離脱したために翼が適任だと思い立ち向かおうとする。

それなのに立花が行くことになった。

 

 

「それに、正輝の約束を破れば‼︎」

「正輝さんの約束は…必ず守ります!私に任せてください‼︎」

 

 

約束としては相手を殺さず、自分も死なないというその条件をクリアするにはかなり厳しいものである。

 

正輝と同様に憎悪者と真っ向で戦えば確実に負ける。

 

「おいそこの甘々。一応、一つ言っておく。それで殺す側が殺せない側を実力で殺すことも倒すこともできないっていうのは相当の恥なんだぜ…俺のこと舐めてんのかテメェ?

だから俺を殺さないように努力しようがそんなもん俺には関係ねぇ。お前が俺を殺さないのなら俺は殺すつもりでじっくりとお前の肉を削ぎらせてもらうかぁ?」

(私が正輝さんに勝ったとしてもあれは衛宮とセイバーさん…上条くんのおかげでどうにかなった。

 

私一人で。

いやダメ…正々堂々正面でたち向かったら捕まえられて斬られて終わりだ。殺すことのできない私には彼に勝ち目はないのかもしれない…なら、今私のできることは彼と戦って時間を稼いで自分が絶対に死なないこと‼︎)

立花の だけが体力的にも有り余っており、殺さず自分も死なないのなら時間を稼ぐとしても逃げるだけで十分だろう。

しかし、そう簡単にうまくいく相手ではない。その時、上条は立花の隣に近づいて

 

「俺も行く。お前一人にさせるわけにはいかない」

「上条さん⁉︎」

 

 

彼が武器を使うのは持っているために見れば分かる。

しかし、その武器が投影魔術などの異能な力を持っているというのなら武器に触れて消すこともできる。

勝ち目がないこともない。

「おいおい格好つけているつもりかよ?餓鬼が…そんなぬるいことしてるとてめぇら絶対に後悔するぜぇぇぇ‼︎」

 

正輝を止める際にも上条と立花は二人で協力し、正輝の魔術投影を上条が防ぎながら立花は正輝に攻撃するという方法で立ち向かっていた。

 

(立花だけでは心細いが、俺がいるだけでも…!)

 

クローン達を翼と奏に任してもらい、二人とも右手を握りしめ、彼と戦う準備はできていた。

「そんなもの…やってみないと分からないぜ!いくぞ立花‼︎」

「はい!上条さん!」

 

二人の目的はほむらが戻ってくるまで時間を稼ぐこと。殺すことのできない二人にとってはかなり厳しいハンデになる。それでも、戦っているのは二人だけではない。

二人の転生者が駆けつけてきた。

(僕らが足止めするんだ!)

(微力でも…なんとかしてあげれるのなら‼︎)

 

転生者、蒼海と誠治の二人も立花達を魔法で援護しようと考えている。

 

 

 

彼らはかなり脆弱ではあるが、無力ではない。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編78話騎士陣営VS差別者

 

 

未来の正輝だと発覚し、正輝の過去を聞いていくうちに三人は正輝を差別者に殺させないために差別者を倒すために向かってゆく。

 

 

正輝は反逆者を倒しに向かっている。しかも、差別者を殺さない限りドームの中なら出ることはできない。

 

 

「…始まったか?」

「なんのことだ⁉︎」

「正輝の暴走がまた始まったってことだよ?最初は襲うこともなく様子見だったがな」

 

 

少なくとも正輝が冷静でいられないことは正輝の仲間全員が分かっており、その知らせに三人は青ざめていた。

 

船にいる間は非殺傷設定であったために手加減なしで戦うからなと言っても、全員殺されるようなことになっていなかった。

外で止めることは上条を含めて、なんとか成功したものの全員怪我を負っていた。

 

「さて、暴走した正輝の側にいるフェイト達となのは達は一体どうなるだろうな?」

「まさか…暴走したのか⁉︎」

 

更に、正輝一人で反逆者と戦うと言ってはいるものの、いつの間にかなのはとフェイト達の四人と一緒にいるとは思ってもなかった。

 

自分自身の手で決着をまだつける様子だったのに、どうして合流することになったのかは分からない。

 

 

今は三人が差別者を倒さなければならない。正輝の元に急いで止めに行かないと最悪殺傷設定で味方にまで被害がいきかねない、フェイト達が傷つく可能性がある。

 

 

「仮に俺を殺して、生きて帰ったとしても、あいつが暴走を制御できない時点で既に正輝とお前の仲間達はあいつによって確実に殺される。

 

 

だからと言って俺はお前達を逃がすつもりもないし生かすつもりもない。ここで死ね」

 

しかし、彼の罠にはまってしまい。この場から逃げることもできず、三人の前に立ち塞がっていた。

 

 

 

差別者が周囲にある負を集めてゆく、それらを黒く染まった猛獣達として具現化し、セイバー達に向かって無慈悲に襲っている。

 

「お前が剣を大量に作り出せるのなら、俺には負を吸収して無限に様々な姿に具現化させ襲わせて殺す事が出来る」

 

 

ユニコーン、獅子、熊、猪、犀、狼、蝙蝠、鴉、鷹、恐竜…次から次へと負を具現化させて襲わせる。

 

 

魔力には必ず限度があるが、彼において負は空気中や人の感情などそこらじゅうにあるために吸収出来る。

それによって尽きることはない。

 

 

 

それでも三人は差別者を倒すがために進み、勝つつもりで武器を構えている。

 

 

セイバーは勿論英霊であるためにどうということはない。さやかは転生者である雨宮との戦いによってとても強くなっていった。

 

 

「今楽にしてやる…

 

シャドー‼︎」

 

 

 

今度は正輝達の仲間達を形取った負の分身が衛宮達の陰から複数出現し、背後からの強襲。

 

立花響、風鳴翼、天羽奏、アーチャー、セイバーなど彼らに似た影達は能力が搭載されてないだけまだ良いが、それでも身体能力はそのままの状態にされている。

 

 

「士郎、持久戦に持ち込まれたら終わりです‼︎」

「無限ってことは尽きることない負で具現化した化け物を次から次へと私らに襲ってくるってこと⁉︎そんなの終わりがないじゃん‼︎」

 

 

 

 

セイバーとアーチャーなどの英霊並みの強さをシャドーで幾らか出現させてしまったら偽物とはいえ身体的能力は本物であるためにセイバーでさえも対処しきれない。

 

 

 

「俺に、考えがある。周りにある人の負を吸い取るっていうのなら…」

 

 

 

そもそも周囲を閉じ込められて逃げ場なんてあるわけがない。

ここで差別者に倒されて死ぬわけにもいかない。

 

 

最初にセイバーの宝具を使って具現化ごと差別者に一掃という方法もあるが、無限化されているエネルギーで防ぎきることもある。この方法で一掃するにしても差別者が防ぎるのならセイバーの魔力の消費が激しい。

 

 

倒すにしても生きている可能性が高く、非効率であるためにセイバーの宝具は衛宮の策が上手くいかなかった場合の最後の手段としてである。

 

 

I am born of my sword

ーー身体は剣で出来ている

 

 

 

その間衛宮が詠唱をしている間にセイバーとさやかの二人が前衛として守る。具現化された動物が今度は羽が生えたり、魔法を使えるようにし、工夫をしてきた。

 

 

Steel is my body , and fire is my blood

ーー血潮は鉄で心は硝子

 

 

 

シャドー達は正輝のよりもかなり強くなってきている。アーチャーと衛生の二人と同様に未来の正輝である差別者もまた正輝よりも強力である。

 

 

「映像を見てさ、正輝がどれほど辛い目にあったかどんな気持ちだったか痛いぐらい凄く気持ちが伝わるし、分かるよ。

 

 

 

魔法少女を願った時は他人の為の願いがどれほど恐ろしいものか分かってなかった。

 

だから、悔いのないように生きなきゃ。そうじゃなきゃ正輝の努力が水の泡でしょ?」

 

 

なぜ絶望しないのか、不安ではないのか、死ぬことが怖くないのか、寿命を縮めるだけだというだけ。しかし、三人は怪物達を押し切って進む。

 

I have created over a thousand blade

ーー幾たびの戦場を越えて不敗

 

 

さやか達のいた世界の魔法少女にはキュウベイによって願いを一つ叶えるが魔女と一生戦わなければならず、他人のための願いがどれほど恐ろしいものかも知らず人生を捧げてしまった。

大人にもなれず、命はグリーフシードというものと化し、それが黒くなれば魔女となり壊れたら死ぬ。

 

魔法少女にされた彼女達はキュウベイに騙されて、少女達は何度も苦しい目に合い、涙を流し、絶望した。

 

 

 

しかし、その運命を正輝の手で劇的に壊してくれた。

そうでなかったらマミ、さやか、杏子の三人は生きていない。

 

 

「抗うだけ苦しむ…そんな単純なことがなぜ分からないんだ‼︎」

「私もあんたも人間は誰だって抗って苦しいのは分かってるのに決まってんでしょうが‼︎」

 

 

死力を尽くしてそれでも戦う。差別者は三人がまだ立ち続けていることに苛々してならなかった。

 

なぜ、こいつらは諦めない、と。

 

 

「確かにこの数を相手にするのは厳しいかもしれません…ですが。そんなものはやってみなければ分からない!」

「あいつのおかげで生きている。だから…無意味だなんて言わせない!」

 

unaware of less

ーーただ一度の敗走もなく

nor aware of gain

ーーただ一度の勝利もなし。

 

 

 

「俺に勝つということは英雄殺しの頃の正輝に勝つということ…それがどれだけ恐ろしく、無謀なことか」

「「そんなことは…ない‼︎」」

 

 

三人は暴走した正輝を止めることができた。

差別者の場合は正輝よりも確かに強い。しかし、転生による特典もなく、戦い方が正輝とほぼ同じなら勝てる希望はある。

 

 

I have no regrets This is the only path

ーーならば生涯に意味は不要す

 

 

「なんで…立つ。何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ訳がわからない訳がわからない訳がわからない訳がわからない訳がァァァっ‼︎‼︎」

「死にたくない!そんなもの私ら三人だけじゃない誰だって持っている…シンプルな答えよ‼︎」

 

差別者は手段を選ばずに衛宮達の陰からの奇襲、シャドーによる具現化した動物を超能力を追加させたり、彼らを絶望に叩き落すことは幾らでも考えてそれを実行した。

 

 

なのにまだ諦めようとしない。

これで最後だと思っていても、懲りずに立ち上がろうとしている。

 

 

My whole life was Unlimited Blade Works

ーーこの体は、『無限の剣』で出来ていた。

 

 

 

周りが衛宮の詠唱により、アーチャーの同一人物でもある士郎もまた固有結界が使うことができる。

 

 

英雄王ギルガメッシュを圧倒した。

『無限の剣製』

周りにある剣全ては偽物、しかし衛宮にとってその偽物で本物に勝てないことはない。

 

 

「行くぞ、差別者。負の貯蔵は十分か‼︎」

 

 

 

四人は今衛宮によってドームの中ではなく固有結界内にいる。

士郎の差別者に向かって言った言葉を意味しているのは固有結界で世界を変えた為に、そこらじゅうにある負を吸い取ることがあまりできなくなってしまったというのこととなり、吸収することが出来たとしても三人のを奪うしかない。

 

「図にのるなよ…死に損ないがぁぁ‼︎」

 

負は悪い感情が多ければ多いほど多く手に入る。

人は誰でも悪い感情を持ってはいる、がそれが少ない三人を吸い取って、その負で具現化するにしても能力が上手い下手以前に収集が少なすぎて厳しすぎる。

 

 

よって三人にとって士郎の固有結界で決着をつけなければ勝機はない。

 

「お前らの意思は偽りでしかない!信じられるのは常に自分だけだ‼︎最終的に死は一人でしかない‼︎」

「…そうよね。確かにあんたの言う通り死ぬのって一人だよ。

 

私達の気持ちは偽りってこともある…でもあんたも人のこと言えないでしょ」

 

 

 

負の吸収はあまりできず、衛宮の周りには無限の剣。しかし、固有結界には時間制限というものがあり、その時間内で決着をつけなければ勝ち目は薄い。

 

「なんで諦めようとしない!体力切れで枯渇して死ぬぞ‼︎」

「ここで諦めても、どっちみち死ぬに決まってるでしょ!」

 

差別者は黒い龍だけではなく自分を守るための金剛力士と阿修羅を具現化させて作り出す。負があまり吸収されなくなったことにようやく気付いた。

 

差別者は負を激しく消耗させることを止め、温存して戦うことにした。操作する具現化達の量を減らし、代わりに剣として空中に浮いたまま射出される。

 

飛んでゆく剣を士郎弾きかえし、さやかの二人で攻める。

セイバーは風王結界は解いてないものの、魔力をまだ維持している。

さやかは魔法で自分いる場所に雨と水溜りを作らせ、この機を狙って一気に勝負を決めるつもりだった。

 

「俺を止められない人間がいないのなら、俺自身を殺して生きる‼︎」

「あんたを止めてもらえる人が誰もいかなかったって?それってあんたの暴走した正輝と同様に誰かに助けもらいたかったってことでしょ!

 

それと、あんたの言ってる『俺自身を殺して生きる』って矛盾してんでしょうが‼︎」

 

負による化け物を消したが、今度はシャドーの軍勢を呼び出す。接近して倒すことが分かった以上守りを固めて多勢に無勢をまた利用して時間を稼ぐつもりでいた。

 

「こっちにもあんのよ!影の奴らはあたしに任せて‼︎」

 

 

さやかの魔法で水の分身と燕を作り出し、

 

燕特攻(スコットロ・ディ・ローンディネ)‼︎」

「投影二連‼︎」

 

さやかが道を作り、シャドー達は本体である差別者に近づかせないために走ってくる衛宮に自爆攻撃仕掛けた。衛宮は投影した莫耶を投げつけ、『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』で倒す。

 

 

さやかは防ぐ構えをした金剛力士をその力士が動く前に全力で斬り裂いて破壊した。だが、もう一方の阿修羅に叩き落され押しつぶされそうなところを

 

「ハァァッ!」

 

セイバーが阿修羅の手を切り落とし、さやかを助けた。切り落とされた手が復活しようとしている。

 

「うぉぉぉぉっ‼︎」

 

 

衛宮が勝利すべき黄金の剣を投影し、阿修羅は全ての手を使って白歯止めをして、口から波動砲を放とうとしているが、

 

「投影…強化‼︎」

 

剣を阿修羅が防ぎきれないぐらいにまで強化させ、身体を真っ二つにした。

無限の剣製を使ってから差別者は負を上手く取り込むことができずに、苦戦している。阿修羅と金剛力士を倒したことにより、着実に差別者の距離まで近くなってゆく。

 

 

「もう俺の目の前から消え失せろ‼︎‼︎」

 

阿修羅と金剛力士を倒された後に今まで貯蓄されていた負を一気に放出し、即座に近距離で負の具現化をさせた。

 

あらゆる動物を融合化させた『キメラ』

シャドーで大量発生させたアーチャーとセイバー。

 

それらが一気に襲い掛かり、血が飛び散り、差別者の頬に血がピシャリと付いてある。これで、三人ともトドメを刺される前に仕留めた。

 

固有結界の制限時間がたち、『無限の剣製』が消えてゆく。

これで、終わりかに見えた。

 

 

bgm (last stardust)

 

 

 

最後に負を使い過ぎたことによって具現化が保てなくなってきている。それでも、固有結界が消えたことによって負の回収ができるようになり少しずつ増えてゆく。

 

 

「…やっと死ん「風王鉄槌(ストライク・エア)!」なにぃ⁉︎」

 

 

 

それでも衛宮達は血を流しながらも諦めなかった。さっきの攻撃で当たってはいるものの三人はまだ生きている。

 

セイバーが風王結界で衛宮を差別者の方に飛ばして、具現化されている負の敵は襲おうと衛宮に突っ込んだが、吹き飛ばされていった。

 

「じゃない…まだ、終わりなんかじゃない‼︎」

「その体でまだ、突っ込む気か⁉︎」

 

差別者の方は負のエネルギーを満タンにできていないために、無限の剣製で倒せなくとも、終わった後の数秒数分でカタをつければそれでいい。

 

士郎達も身体が悲鳴をあげており後から回復しなければならないが、体の処置は後からでなければ、無限の剣製を出す前のふりだしに戻り、負けて死ぬ。

差別者は急いで士郎の上から黒い槍を大量に作り出す。士郎は上を見て咄嗟に投影したもので防ごうとしたが、

 

 

「士郎‼︎その槍に構わないでいけぇぇぇ‼︎」

 

それを聞いた衛宮が防ぐことをせずにそのまま向かって行く。さやかが持っている魔法の刀を足で蹴り飛ばし、降り注がれた黒い槍は横からの飛んでくる複数の刀によって遮ぎった。

 

 

時雨蒼燕流攻式三の型・遣らずの雨

 

 

さやかの蹴り飛ばした刀が魔法により幾つも分裂し、衛宮を守るように槍を破壊してくれる。

 

 

「なんなんだ…その余力は一体どこから‼︎もう十分大怪我をしている…なのに」

 

 

接近してくるのなら、差別者はかつて正輝の持っていた神器で殺す気でいた。

 

「往生際の悪い奴らだ。もう直接俺の手で逝け…最後の劔(ジ・エンド・オブ・ソード)‼︎」

投影開始(トレース・オン)最後の劔(ジ・エンド・オブ・ソード)‼︎」

 

 

衛宮は正輝の持っていた神器をすぐに投影し、作り出す。

 

「同じ神器同士で⁉︎同等というのなら偽物でもを極限まで高めたか‼︎」

 

 

最後の劔は宝具ではないが、偽物であっても極限に投影強化して能力を高めれば同等になることもある。放たれた黒い剣圧はぶつかり合って消え去られた。

 

差別者は神器を凌がれても左手にあるヘイト・ブレイドで追い討ちをかけ、衛宮を斬るもののさやかが衛宮を守るためにしぶき雨を使って水の幻術を用いた。

 

 

差別者が斬った衛宮はハズレであり、水飛沫がかかる。

 

 

そして、差別者の背後から魔力を帯びた甲冑を解いているセイバーが風王結界で一気に駆け抜ける。

最後の手段として無限の剣製で倒せなかったら三人が考え付いたのはセイバーが差別者の負の回収が満タンになる前に終わらせる。

 

黒い龍をすぐに具現化させ、反撃するものの気付くのが遅く

「セイバーァァァァァァ‼︎」

「クソがっ‼︎ダーク・イン・ヘ「約束されし勝利の剣(エクス・カリバー)‼︎」」

 

 

黒い龍が口から焔を放射する前にセイバーの聖剣が差別者のトドメを刺した。

 

 

正輝の過去には自分に逆らった目の前の人は必ず死ぬ。いない奴が噂をしても、真実に近づきすぎて暗殺される。

 

容赦することなく本気で殺そうとして相手は唯では済まなかった。その結果はどんな勝敗であろうと散々人に睨まれ憎まれ恨まれということばかりで、人生がつまらなかった。

 

 

生に飽きた差別者は生に諦めない三人との戦いに負けた。しかし、その敗北には悔しさも悲しさもなく『苦しみからの解放』だった。

 

正輝と同じように『止めるだけじゃなく心も救ってもらいたかった』と。

 

 

差別者を倒したことによって閉まっていたドーム内の窓、正門、ドアが全て開いた。それを見た三人が進んでいった。残ったのは差別者ただ一人。

 

 

暴走して止める人もおらず、誰がが止めるにしてもそれは暴れるのを無理矢理に止めさせるための強行的手段でしかなかった。

東本部みたいに、力ずくで止めて欲しくなかったというのもあった。

暴走を止めたところで本心では心も荒れ果てている。彼らの心の底では迷惑だなと差別者は表情を見て、心を読んで、所詮そういうものだと考えていた。

 

しかし、正輝は違った。差別者とは違い、少なくとも正輝のことを大事にしてくれる彼の仲間達がいた。

 

 

「あと…もう少しだったんだがな。けど、この一戦で多くのことを学んだよ。心を殺しすぎて多くのものを忘れていた。俺もまたあいつと同じ存在にすぎないんだな」

 

最後に結界内にいる多くの負を感じた。

騙されて心の整理ができない小さい少女。

正輝の暴走が止められずに泣いて止めている狼と金髪の少女。

生と死の狭間で不安になりながらも憎悪者と戦っている高校生と女。

 

そして、正輝のことが本気で好きでならない人が確かに一人でに、暴走している正輝を止めるために急いで向かっていた白い髪した一人の女。

 

彼女の心には必死に正輝を止めるためじゃなく彼の心を救いに向かっている。

 

 

「あいつは、幸せ者だな。俺もそんな人が側にいて欲しかったよ。

 

 

 

 

頑張れよ、勝者。」

 

 

差別者による自分殺しには失敗したが、満足そうにドームの中でただ一人ポツンと立ったまま、灰になって消え去られた。

 

 

*****

 

 

衛宮達はドームから出て急いでなのは達とフェイト達に連絡をすると、アルフが泣きながら出ている。何があったのかは差別者から聞かれており、どうして正輝が暴走したのかという事情を聞いていた。

 

(今、クリスが正輝を止めようと向かっている。あいつの過去を受け入れるのは私しかいないって)

「何てことだ…クソッ‼︎」

 

 

正輝の過去を最初に全て知っているのは仲間の中で雪音クリスしか知っていない。けれど、暴走した正輝が話を聞かずクリスを傷つけたらお互い唯では済まない。

 

クリスを無傷でかつ、正輝をどうにかしてあげたいと思っていた。

 

できれば衛宮は三人で行く方が良かったが、さやかの方は変身が解いてしまい魔力切れになっている。

「⁉︎さやか」

「いやぁ、あたしもうダメだわ。立つのもキツイし。これ以上は本当に動けない…さっきから立とうとするとめまいがする」

「無理しないでください。まだ横になった方がいい」

 

無限の剣製の間に魔力を盛大に使い、差別者による攻撃で血を流しており、貧血気味になってとても戦える状態ではなかった。

いつもなら回復の契約として、傷は癒えるものの魔力が少なすぎて戦えない状態になっている。

 

「俺はまだ動けるから正輝のところに行く…セイバー達は反逆者と会ったら一目散に逃げて欲しい」

「分かりました。では、私とさやかは一時プレシアの元に戻ります。ご武運を‼︎」

 

セイバーは士郎の側にいて協力はしたいが、さやかの容態が悪い為にプレシアの元にさやかを送る。

衛宮の方は怪我はしているもの正輝が英雄殺しになっているためになのはとフェイト達が危険であるため、に回復よりも正輝を止めることにした。

 

セイバーに向かわせても良いが、反逆者の効果は士郎、正輝、当麻、立花、なのは、まどかの6人しか通らない。

反逆者と会って戦闘になればセイバーが倒されてしまう。英霊の速さならすぐにプレシアの家にたどり着ける。

 

 

「待ってろ正輝…今行くからな‼︎」

 

クリスだけで正輝を助けるという形が一番望ましいが、クリスが助けに行っても止めることができずにそのまま正輝が剣を振るってクリスを傷つける。そうなっては欲しくないと士郎は走りながら願っていた。士郎は差別者との戦闘の傷を負いながらも、正輝の元に走っていた。

 

 

差別者、死亡

残り三人

真名…未来の正輝(虐殺に後悔して以降、組織の命令にやむ負えなく従い、力を信じることしかできなくなり殺しを続けている状態)

 

 




士郎(戦闘の続行可能。暴走している正輝を探している)
セイバー(士郎と同じく戦闘可能。ボロボロのさやかをプレシアの家まで送っている)
さやか(戦闘続行不可能。魔力の使いすぎだけではなくめまいや立ちくらみになっているためにセイバーに抱っこされて送られている)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編79話弓矢陣営VS無情者

 

 

 

 

クローン全員の姿は変わらず、死ぬことを恐れず、アーチャー達に襲撃する。恐れていない理由は死という思考を無くしているためである。『死ぬ』という恐怖があれば戦いを恐れ、戦場に駆り出すことはできない。

 

 

 

 

それどころか戦う前に無駄死にとなるか、彼らが自分の意思を持ってしまい反乱を起こす。

よって余計な感情を抹消させ、『ただ命令されたことは必ず実行する』という他人からの命令で動かされている。人を殺した後に悲しくなったり、気持ち悪くなるというようなものが全くない。

 

 

アーチャーは無情者の元に向かうために進み、凛はアーチャーの背後から襲ってくるクローン達の攻撃を防ぐ。

 

 

「何人出てくるのよ⁉︎」

「しかし、戦い続けて分かった。どうやら奴に近づくほどに強力なクローン達が立ち塞がるというわけだ…奴らが出てくる場所まで突っ切るまでだ‼︎」

 

凛はガントで撃ったりしているものの奥に進むごとにクローン達が強くなってゆく。さっきまではほぼ人間と同じような行動しかできなかった。が、リーダーの元に近ければ近いほど現れてゆくクローン達が壁を走れたりという超人的な行動も出来ていた。

 

 

 

辿り着いた場所は一番クローンを多く生産していた場所にクローン5人と椅子に座っている無情者がいた。

 

「とうとう来た、二人も」

「随分と呑気に座って待っていたのね?命を狙われているのに逃げようとせず…馬鹿なのか、それとも勝つ自信があるのか…」

 

 

まるで二人が来るのを待っていたのかとように逃げることもせずに座っている。

 

 

凛がすぐさまガントを撃つと、無情者はそばにいたクローンを強引に引っ張り。そのクローンの身体を使って、凛のガントを防いだ。

 

「なっ…こいつら盾代わりに」

「お前ら弱い」

「⁉︎下がれ凛‼︎」

 

 

無情者は盾にしたクローンごと持っている鉄串で刺し、刺した後続いて凛を狙うもののアーチャーの投影した莫耶で先端を切り落とす。

 

 

しかし、無情者はクローンが刺さったままの鉄串を捨てて、大きく後ろに後退してアーチャーよりも早く避けた。

 

 

 

後からクローンの二人は銃器を用意し、逃げてゆく凛に向かって撃っていた。

 

 

 

「まさか、あれ投げる気⁉︎」

 

他のクローン達が無情者によって盾にされ、捨てたクローンを拾い、何かをつけ今度は逃げて行く方に投げる。

 

 

凛は嫌な予感がしてすぐさま飛び降りた場所を魔術で一気に急降下した。

 

Es ist gros, Es ist klein(軽量重力)vox Gott Es Atla(戒律引用、重葬は地に還る)‼︎」

 

 

そのクローンが凛の距離に近づてぬく瞬間爆発し、凛は直接爆発には巻き込まれなかったものの爆風で吹き飛ばされていた。

 

それでも凛は生き残っており、怪我も負うことなくちゃんと走ることができた。

 

「急降下してなかったら直撃だったわ…」

「クローン達を道具に使うのも厭わない…厄介だな」

「侵入者2人、増援を要請する」

死んだクローンを気にすることなく無情者はクローン達に援軍を通信機器で呼んでいる。

 

 

 

しかも凛とアーチャーの二人は、分断されてしまった。無情者の持っているものは宝具でもないのに普通の武器で英霊に立ち向かってきた。

 

 

「結論として武器が偽物ならどうということない」

(この男、只者ではない⁉︎)

 

偽物であっても宝具と同等であるために簡単に壊れることはない。が、無情者はただ一点に集中し、アーチャーの投影した剣が砕かれる。

 

武器が壊れたのと同時に無情者は身を引いて、他のクローン達が機関銃で連射したきた。

 

アーチャーは物陰に隠れ弓を投影して、銃を構えている三人の額を狙い撃つ。

 

 

「俺はアーチャー殺すから、クローン達はついていった女1人を総員で潰せ」

「「「「「「「了解」」」」」」」

 

 

 

女だろうが子供だろうが容赦ない。

それは彼らが無情であり、どんな敵であろうとクローン達は身を滅ぼしながら敵を地獄の底まで追おうとする。

 

凛はアーチャーと分断されたが、工場内を逃げており、クローン達は銃器や火炎放射器などの武器を用いて襲いかかってくる。彼らはどんな敵でも目的の遂行の為なら手段を選ばない。

 

 

 

「凛、私は奴を倒す!君は」

「分かってるわよ!逃げながら生き延びろってことでしょ‼︎」

 

 

 

*****

 

 

 

 

凛は工場内を走ってクローン達から必死に逃げ回っていた。安全な場所で迎え撃つところまでいかないと、銃器をもって上から眺めているクローンに狙い撃たれてしまう。

 

 

もしも二人以上を連れてきたら見つけられやすくなってしまうために迷惑だったかもしれない。特に殺しをしずらい人達を連れて行くことになれば足手まといになっていた。

 

 

強行突破という手段もあるが、クローンを盾にするほどのことを見せられたために爆弾を所持して自爆攻撃というのもやりかねない。

 

 

「正輝のこの選択はあながち間違ってなかったわね」

 

 

凛は隠れながら見つからないように辺りを見渡し、警戒した。クローン達は武器を構えながら逃げている凛を徹底的に探し回っている。凛は後ろから探している1人のクローンの背後から

 

(悪く思わないでね)

 

クローンが振り向いた瞬間、ガントで撃ち抜かれて、倒れている。あまり音を出すことなく、冷静に一人ずつ全員を倒す。

 

数分後クローン達の足音が一人聞こえたが、

 

(何人か…いるわね)

 

 

今度は、複数人で凛がいるかどうかを耳で確認した。彼らは凛が倒したクローンの死体を見たものの、たったの数秒だけで、その後も凛を探している。

 

「今は、彼らから逃げるしかないわね…」

 

念のために工場から地図を奪って持っているために、そのおかげで自分がどこにいるのかは大方分っていた。

 

アーチャーの居場所が魔力で繋がってはいるため、どこにいるかは分かるが。一番の問題はアーチャーと合流する場合障害であるクローン達を倒さないといけないこと。

当然戦闘となれば探しているクローン達が一斉に戦っている凛に攻撃してくる。

 

 

間違いなく周囲を囲まれ、蜂の巣にされるために、その方法は賢い人のすることではない。

 

凛はアーチャーが無情者を倒して助けてもらって欲しいと思ってはいるが、そう簡単に倒すことができれば。

このクローン達がいくら複数で襲ってきても凛一人で突っ込んでも倒すことができるから頭を痛くして悩んだりしない。

 

 

令呪を使って戦闘中のアーチャーを呼び出すという手もあるが、無情者が自由になってしまい何をしでかすかわからない。

 

早々に、アーチャーに『偽・螺旋剣(カラド・ボルグ)』を使わせて工場ごと無情者を倒すのが一番手っ取り早かった。

しかし、クローン達の大量要請をしているために宝具を打ちようにも邪魔してくる。

 

 

 

とにかくアーチャーが無事であることを信じるしかない。最悪倒されたら、工場内を徹底的に捜索されて見つかるのも時間の問題だった。

 

 

凛は身を伏せながらも、もう一度確認してみるといつの間にかクローン達は工場から出て撤退していた。しゃがんでのを立ち上がって、どこを探しても見つからなかった。すると、窓から

 

 

(なっ…毒ガス⁉︎)

 

 

工場の地図にはクローン生産、武器庫、兵器生産、調理室などがあるが、そのほとんどは毒ガスが他の部屋に入ってもおかしくはない。

 

すぐに他の場所に行かなければ、工場内の至る所に毒が入ってしまう。

 

だが、毒を使ってくるのに対し凛はあることに気づいた。

 

 

「クローン生産場所に毒ガスかけたら生産された後に死ぬわよね…」

 

 

クローン達も人間に近い存在であるために毒がかかってしまい、すぐに死んでしまうから、クローンの生産場所は絶対に毒ガスに影響されないようにしている。

 

はずだが、凛は毒ガスが工場内で充満する前に外に出て、直接クローンの生産工場の一つに入っていった。

 

 

「ビンゴ‼︎灰は灰に、塵は塵に‼︎」

 

そこには毒ガスを出しておらず、クローン達が入ってきた凛を殺そうとしたものの凛の投げた宝石が爆発し、身体全体が焼け焦げてしまった。

 

 

「さてっ…ここなら毒ガスは」

 

凛が強引に魔術でクローン達を焼き尽くし、毒ガスから守るための安全な場所を捕獲できたものの。

 

 

「やばっ…!」

 

クローンの身体から爆弾の音がカチカチとなっており、凛は急いでガラス張りしている窓を魔術で身体を多少強くして、壊して外に出た。

 

クローンの生産場所の一つを無情者は命令を下し、生産工場ごと凛を潰すつもりだった。

 

そこを捨ててクローンは爆発し、凛はまた爆風で吹き飛ばされ、それでも凛は高い場所から降りた時と同じ魔術を使い、まだ無事ではある。

 

しかし、外に待ち構えていたのはクローン達だった。

 

「あいつら、ロケットランチャーまで…何人いんのよ」

 

凛の周囲をクローン達が囲み、窮地に追いやられており、右も左も前も敵だらけでもう逃げ場が無かった。

 

(アーチャーは無情者と戦闘している。令呪を使えばこんな奴らは一掃できると思うけど…でも)

 

凛はもうダメかと思ってしまったが、彼女とクローン達は『何かに』包まれ、工場にいる全員が姿を消してしまった。

 

 

*****

 

 

 

無情者はクローン達よりも桁外れに英霊と渡り合えるほどに強く、武器がなくとも素手で戦闘を続行していた。

 

決して一人で戦うつもりはなく、戦うごとにクローン達が二人の戦いに横やりし、アーチャーの背後から狙っていた。

 

 

マスターを消されたらたとえ正輝の魔力であっても無情者と普通に戦うのは厳しい。凛とクローン達を巻き込んで固有結界で工場にいる全員を巻き込む。

 

「ようやく合流か、君が不味い状態だった為に固有結界を使わせてもらったぞ」

「アーチャー…使っても構わなかったわよ。おかげで助かった。さぁさっさとそいつらぶちのめしなさい‼︎」

 

 

クローン達と無情者の前には大量の剣が浮いている。

 

 

「ご覧の通り貴様が挑むのは無限の剣…剣戟の極致、恐れずしてかかってこい‼︎」

 

 

大型の機関銃を持ち出すことなくクローン達は銃を連射しているものの次から次へと剣に刺されてゆき、自爆攻撃をしようにもアーチャー達の元に行く前に途中で爆発してしまう。

 

 

 

クローン全員がアーチャーによって始末され、とうとう無情者だけが立っていた。簡単に単純に考えて飛んでくる無名の剣をただ防げばいい。

 

 

「嘘でしょ…」

「貴様、無限の剣製でさえも…生き延びたのか」

 

固有結界の時間切れになるまで無情者はクローン達を盾代わりにし、持っている武器で無名の剣をひたすらにはたき落としてゆく。

しかし、無情者の持っている武器のほとんどがズタズタになっており、身体には防ぎきれなかった剣が突き刺さっている。

 

 

これで終わりというわけではない。

クローンには『死んだフリ』をさせているのが一体いる。理由は、凛を殺すために最後のクローンを残しておいた。

 

 

アーチャーの生きる確率は高い。だからと言ってアーチャーが凛を助けることも予想している。

 

 

死にかけの凛に動揺して、仲間がピンチな時に自分を投げ捨ててでも助けに行く。

 

無情者にとって計画通りだった。

クローンが起き上がり凛を殺そうとしているのを、アーチャーが見て動揺し、その隙を狙って殺す。

 

アーチャーが凛を庇うのか、それとも凛が殺されて動揺し、無情者に斬られるのか。

 

「あ」

「我々が、気づいていないと思っていたのか?」

 

 

 

アーチャーの下した選択はそのどちらでもなかった。アーチャーが選んだのは無情者の考えた両方ではなく、凛を信じた。

無情者が次に何をするのかと言うのを考え、

 

 

 

無情者の考えは完全に予想外な結果として裏切られた。

 

アーチャーが凛を信頼するか否か。

凛なら必ず気づくという絶対的な信頼がなければこんなことはできない。たった一つのミスといえば、誰もが計算や命令で忠実に動かされているとは限らかったこと。

 

アーチャーは凛が絶対に抜け出せれると信じていたからだ。言っているわけではなく、念話で伝えたわけでもない。

 

 

凛が必ず分かってくれると信じ、そのままアーチャーは気にすることなく無情者を斬るという形となった。

 

アーチャーは英霊の為に死んではいるが心はちゃんと持って、何も感じない無情者には考えつかなかい。彼の行動は心が無く機械的なもの、命令に忠実であり、感情的というものが全くない。

 

 

無情者はアーチャーに斬られたもののまだ立っている。

 

 

苦しみ悶えたり、

泣いて叫んだり、

そのようなことをせずに全く一歩も動かない。

 

致命傷になっても感情的や息切れ、喜怒哀楽を見せるような事は全くなく、常に何を見ても無表情、無関心というだけのもの。

 

 

凛は二人から一旦距離を置いて、ガントを構えていた。無情者が何を仕掛けてくるか、手を出せば手を撃ち落とす。

 

 

 

無情者が持っていた鉄串を放し、それが地面に落ちた瞬間に二人が武器を抜いた。無情者がアーチャーよりもいち早く行動をし、隠し持っていた鉈でトドメを刺そうとしたものの

 

 

「さらばだ」

 

 

 

 

 

 

 

アーチャーは無情者の攻撃を避け、莫耶で斬りつけられた。

 

 

 

 

 

 

 

その後は、怯えることも、苦しむこともなく、無感情に表情も変えず、無口のまま…何も言い残すこともなく灰となって消え去られた。

 

 

「全く。冷や汗をかいたぞ…」

 

 

無情者は最初はアーチャーの投影した武器を狙って破壊しようと攻撃している。

 

投影魔術というものがあるために武器を破壊してもまた再度投影されるためにその攻撃は無謀である。

無情者に集中している間にクローン達が隙を狙って襲ってくることや機関銃でアーチャーを追い詰めていた。

 

 

アーチャーに投影をさせる隙を与えない方法で向かってきたが、半人前である衛宮士郎なら無情者は間違いなく勝っていた。

 

 

しかしアーチャーに武器を投影させないとならばそれは無情者の誤算だ。

アーチャーは投影に手慣れているためにいくら魔術を妨害したところで、その前にクローン達は始末され殺される。

 

よって、無限の剣製を使われ工場内のクローン全員を巻き込み無情者以外の全てを一掃した。

死んでいるフリをしているクローンが凛を襲うというのも失敗に終わり。今度は、命が尽きかけておりアーチャーだけでも仕留めに、武器ではなくトドメとして心臓を狙い、無情者による最後の攻撃であることが分かった。

 

「クローン達キリがないほどに増えるわ、銃をバンバン撃たれそうになるわ、毒ガス撒き散らすわ…ホント散々だったわよ‼︎」

「でも、重傷というわけではないのだろう?しかし、よく気づいたな。どこで一人まだクローンが生きていたのが分かったんだ?」

「アーチャーが仕留めている間に見ていたのよ…無情者を。あいつが盾にしたことやアーチャーが投影した剣で殺されているのかどうか。そしたら剣に突き刺さることなく一人だけ倒れていただけで。

こいつ死んだのと思っていたのだけど…死んで倒れていたクローンがなぜか近く距離にまで迫ってきいるっておかしくないのかしら?」

 

無情者が消えたと同時に立っていたクローン達全員が倒れており、凛が彼らの1人の脈を手にし、生きているのかどうかを確認してみたが。

 

「無情者を倒した後に、急に倒れて息を引き取ったわね…こいつら。で、他のところに助けに向かいに行く?」

彼がアーチャーによって倒された後、工場に沢山いたクローン達は一瞬にして消え去られた。

 

「正輝や衛宮達が一体どうなっているのかまだよく分からない。ともかく我々は一旦プレシアの方に戻るとしよう。魔力もほとんど使っている」

「そうね、分かったわ」

 

アーチャーと凛が工場を去ろう帰ると、工場にあったクローン達の死体や、生産するための機器が煙のようになり、クローンを製造した工場はまるで無かったかのように灰のように消え去られた。

 

 

「普通の工場に戻ってる…爆発した後も、クローン達の死体も綺麗さっぱり無くなったわね。私達の持っていた地図まで」

「クローンが生産された工場は元々無情者の手によって作られたものだから、作った地図もクローンも無情者が作ったために、彼を倒した為に元の工場へと戻ったのだろうな」

 

 

無情者が支配していた工場は、アーチャーによって倒され、彼を含むクローン達が消え去られた後、彼らの痕跡が無くなったかのように。無情者のいたクローン生産工場はただの廃墟にされていた工場となっていた。

 

 

 

 

無情者…死亡

それにより作られたクローン製造の工場及びクローン達抹消。彼らは無情者が倒されたと同時に炭となって消え去られる

 

残り…二人

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編80話プレシア家保守陣営VS憎悪者

 

 

立花響の手はただ人を傷つけるためではない、人と繋がり手と手をつなぎ合うためのもの。最初、立花が聖遺物を纏って戦いに身を投じることに全くの恐怖心を抱かなかった。

ノイズとの戦いを続いて翼に覚悟を教えられ、戦うための強い意志を固く持った。ノイズとの戦闘中で命を落とすことだってあり得ることも実感した。

 

雪音クリスだけではなく転生者という人との戦闘により殺すか殺されるかというのはあまり釈然とせず、響だけでなくクリスや翼も受け入れがたいものでならなかった。

 

 

「まだ、息切れしないのか?表情も変わんないまんまだし、疲れてるのどうか分かんねぇぞ⁉︎」

「奏!大丈夫⁉︎」

 

 

翼と奏の二人が向かってくるクローンと戦っており、プレシアの家を守っている。

 

立花は人との戦いには躊躇していたが、翼は一度ネフシュタンの鎧を纏った雪音クリスと戦って経験している。奏は転生者とやらを正輝に教えてもらい、必ず人との戦闘は避けられないと言われために受け入れて、覚悟せざるおえなかった。

 

それでも出来れば殺さず、気絶させて拘束して動けないようにすることを考えている。

しかし、そうは簡単にいかない。

 

(あれからどれくらい時間が経ったのだ…)

 

翼を奏では汗を流しながらまだ攻防を続けているのに対し、クローンの二人は疲れを知らずに襲ってくる。

翼は咄嗟に影縫いで足止めをし、

 

 

「これで!」

「奏!まだ」

 

 

奏のガングニールはデバイスで形成されており、非殺傷設定にさせているため。気絶させるのは容易である。

しかし、クローン達は影縫いをされても無理矢理に動こうとしており、影縫いが解かれ、翼を殺そうと向かってきた。

 

「奏ぇぇ!」

 

 

クローンの二人が影縫いを解いて、奏を襲おうとするが持っていた武器を落とし、ばたりと突然倒れてしまった。

 

 

「…どうなってるの?」

 

無情者が作り出したクローン達がだんだん灰になって消えてゆく。

 

 

「えーっと。これってアーチャー達が無情者を倒したってこと?」

「だが立花達はまだ」

 

立花達の方は四人で憎悪者とまだ戦闘が続いている。ひとまず奏と翼は、まどかとアリシアにもらったアイテムで体力を全回復させてもらい、立花達がアイテムを持っているのかどうかを聞いた。

しかし、まどかからは嶺からもらったタロットを四人が持ってきておらず、しかも、まどかとアリシアの方は回復アイテムしか持っていない。

 

 

「え、まさか私達だけじゃなく四人とも持ってないの⁉︎それじゃあ…」

「不味い…急いで助けに行こう!」

「うん!」

 

二人はシンフォギアによる聖遺物を纏ったまま立花の方に向かっていた。

 

*****

 

 

立花、上条が前線に立って、後方では誠治と蒼海の四人で憎悪者と戦っており、前線の二人はヒット&アウェイの方法で逃げながら攻撃を行こうとしているが、まだ憎悪者の攻撃を逃げてばかりである。

 

 

「あれだけのことを言っておいて逃げやがって!コソコソ隠れてんじゃねぇぞぉぉ‼︎」

 

二人が無闇に接近して突っ込めば、即効で返り討ちにあう。彼に捕まれば、零距離からの攻撃は避けられない。

憎悪者はハンマーや双剣で取っ替え引っ替え武器を変えながら襲ってきた。

 

それでも攻撃すること泣け逃げているために立ち止まってしまい、憎悪者はこのワンパターンに飽きてしまった。

 

「…なぁ?さっさとこんな鬼ごっこ紛いなこと、終わらせていいか?さしずめ俺との接近戦を避けてんだろ」

 

 

 

 

四人の目的は憎悪者との戦闘の間、『あくまで』時間を稼ぐこと。できれば憎悪者を殺すことが一番の効果的だが、誰もそのようなことは考えておらず、倒して気絶させるというのだけが一番の効果的だと思っている。

 

たとえ四人がかりでも人を殺すような敵相手に油断ができない。

 

「速度を…上げるか?」

 

 

身体能力は上条よりも憎悪者の方が上。憎悪者がナックルのような武器を持ちかえた瞬間、さっきよりも早く行動した。

早すぎて目が追いつけず、ただ闇雲に逃げるしかできない。上条が波動砲を防いでいたものの接近され、すぐに立花のところにまで追いつかれてしまう。

 

「や・っ・と・見・つ・け・た」

「速い⁉︎」

 

 

既に殺そうと構えている。

立花は隠れていたのにいつの間にか見つかり殺されかけていたことに驚いていた。

 

「死ねぇ‼︎これでぇ1人離脱ゥゥゥゥ‼︎」

「クソッ間に合わない!避けろ立花‼︎」

 

 

 

上条が全力で助けに行ってももう遅い。

すぐさま立花は上条の叫んだのを聞いて憎悪者の攻撃を避けていた。立花が憎悪者の攻撃を全て避け続ける事を願うしかない。

 

 

それを全部避けれるというわけではなく、防ぐことも可能だが憎悪者の攻撃を一回でも当たれば正輝の言うように憎悪者の全ての武器に麻痺効果がある為、当たって生き延びたところで動きにくくされる。

 

上条は幻想殺しで異能による麻痺をどうにかすることは可能だが、シンフォギアを纏っている立花に幻想殺しをしてしまえば、シンフォギアの変身が幻想殺しによって解かれてしまい、丸腰の状態に晒されたまま、憎悪者に殺される。

 

憎悪者は今度は持っていた双剣を使って斬り殺そうとしたものの

 

「…え?」

「あ?んだこれ」

 

 

腕を振ろうとするにしても腕にバインドが張られていて動けないようにされていた。

 

魔法が使えるのは立花と上条の2人ではなく、転生者の二人がいち早く魔法で憎悪者の妨害をしていた。

 

憎悪者にとって二人が来たところで足手まといだろうから殺されに来たのかと思っていた。

 

「逃げて立花さん!」

「なーるほーどねー…やっぱ、あいつら邪魔だわ」

 

 

バインドの張られていないもう片方の手で剣を持ったまま二人に向かって波動砲を放つ。

 

波動砲をなんとかして避けたが。

二人とも倒れている状態となり、かけられていたバインドは崩れていき、消えていった。

 

 

「俺の攻撃を狙って、そこから横やりして妨害されるのもなぁ…どうかと思うぜぇ?」

 

立花の次は転生者の二人が危険な状態に晒されている。

 

とは言っても正義側の転生者である正輝や麻紀のような人を殺したりするのが平気というわけではなく、二人は転生される前はただの一般人。

 

当然、立花と上条の二人と同様に殺すことができない。

 

「しかも、とんだ役立たずだな!こいつら下級魔法しかできずに支援とか、どうぞ殺してくださいって言っているようなものなのによぉ‼︎」

「ガハッ…‼︎」

憎悪者はナックルを装備したまま誠治に近づいた後に蹴り飛ばし、壁にぶつかった。

 

少なくともただの下級魔法で対処できる相手ではない。憎悪者は双剣に持ち構えて、刺し殺そうとしたが

 

「うぉぉぉぉ!」

「おい待て!幾ら何でも危険すぎる‼︎」

 

立花は憎悪者に殺されそうになっている2人を助けるために憎悪者に向かって走っており、上条も立花を守るために隠れるのを止めて彼女の背後を追った。

 

 

「お前らバカだろ?」

 

 

立花が接近しよう向かっているが、憎悪者は波動砲を放たれ、立花がなんとかその砲撃を避けるものの。

 

 

 

「丸腰なんだよ!」

 

 

武器を持ち替えており、大型のハンマーを振り下ろし、立花は避けている途中だったために防ぐことしかできない。

両手で抑えようとしているが

 

 

「ちょいさぁ!」

 

ハンマーから魔法陣が展開され、そこから抑えている立花に向かって波動砲を放射しようとしている。

身の危険を感じた立花は咄嗟にハンマーから離して、左手から逃げて行く立花の方向に波動砲を撃ち続けている。

 

波動砲が変化球のような曲がらない真っ直ぐの遠距離攻撃であることが唯一の救いだった。

 

「人を殺す側と殺さない側、それが出来てしまっている時点で、最初から勝負になりゃしねぇんだよ!

 

そんなことも分からねぇのかよ‼︎お前らバカ共は‼︎」

 

無闇に接近すればハンマーと双剣で撲殺、刺殺されてしまい。逆に距離を置けば、ナックルを持った状態で普通の速度以上の速さで探し回るか、波動砲を連発し立花達を燻り出す。

 

ハンマーに触れてしまい、立花は麻痺をしてそこから動けず、憎悪者の波動砲が立花に当たり。

そこからハンマーからナックルに持ち替えて、ひるんでいる状態で殴ってくる。

 

 

(今だ!)

 

 

その素早さを利用して殴られる前に迎え撃つ。まず避けることに集中して

 

(カウンターだと⁉︎)

 

最初の戦闘で逃げ続けたが、麻痺になっているために避けることを憎悪者は考えていたが、まさかここで反撃してくるとはこの時彼は思ってもみなかった。

 

憎悪者の腹部を思いっきり拳を突き上げる。

 

 

頭や急所は全く狙っておらず、吹き飛ばされ、壁に叩きつけられても生きている。

 

「小娘が調子こいてんじゃねぇぞ‼︎」

「させるかよ!」

 

 

確実に殺すために今度は双剣を使って斬り殺そうと向かってくる。今度こそ麻痺で立花が動くことができなくなったが、上条が立ちふさがる。

 

 

「上条さん!危ない!」

 

 

 

上条も避けて攻撃しようとした。

ナックルを持っているのなら立花のように反撃できるようなことは早すぎて逆に殴り飛ばされる。けれど、憎悪者の持っているのが双剣なら剣を振るうのをよく見て、憎悪者の顔面に右手で殴り飛ばす。

 

 

その策は唐突で、あまりに無謀な賭けである。しかし、四人の中で唯一動けれるのは上条しかいない。

 

 

「ガッ⁉︎な…に」

 

動きが止まっている。

何かによって動くことができない。

風鳴の小刀が憎悪者の影に刺さり、たちまち憎悪者は倒れ込んで身動きが取れなくなってしまった。

 

 

【影縫い】

 

 

「翼さん!」

「どういう…ことだ⁉︎おい、クローンの二人はどうした‼︎」

 

翼と奏の二人がここぞとばかりに良いタイミングで手助けに駆けつけてくれており、上条の方は殴ろうとしたが、手を止めた。

 

「あの二人は急に倒れて消えて無くなったんだよ」

「まさか無情者の奴…もう殺されたのか⁉︎」

 

 

アーチャー達が無情者を殺し、クローン達は消え去られた。こうして、クローン達を抑えていた仲間達が一斉に戻ってくる。6人は憎悪者がこのまま影縫いで動かないことでようやく終えると思ってはいた。

 

呑気に楽しく話している姿に苛立ちが収まらず、たとえ動けなくとも魔法による波動砲を下方向に連射し続けて憎悪者の周りを破壊し、突き刺されていた小刀が取れてゆき、影縫いが解かれてゆく。

 

「なにっ⁉︎」

「この…カス共ガァァァァ‼︎」

 

今度は立花ではなく誠治と蒼海を狙おうとする。たが、上条の幻想殺しで防いでいる。

 

「ふざけるな‼︎こんな敗北あっちゃあいけねぇんだよ‼︎人殺しを全く知らない雑魚の集まりになんでここまで苦戦して…てめぇら殺すだけじゃ済まさなねぇ。しかも、お前らごときに本気を出さないといけねぇとはなぁ‼︎てめぇらのいる一帯の全てを更地にさせるまでだぁぁ‼︎」

憎悪者に攻撃を仕掛けて、気絶というわけでもなく、殺されて死んだというわけではない。立花の拳で憎悪者の腹に穿ちそのまま気絶したままであるべきだったが。

 

こうして影縫いが解かれて立ち上がり、怒りを吐き出しながら6人を殺そうと向かってくる。

 

 

「纏めて死ねグズども‼︎」

 

両手で波動砲を連射している。

上条の幻想殺しで防いでいるものの、何発も繰り出して撃ってきたら他のところまでは流石に防ぎきれない。

 

 

「駄目だ!もう俺と蒼海さんも魔力切れで…」

「万策尽きたのかよ!このままじゃあ‼︎」

「今すぐ6人とも俺の手であの世にいかせてやらぁ!」

 

 

もう一度翼の影縫いで足止めを使おうにもまた周りを破壊して影縫いを解こうとする。しかし、憎悪者者は波動砲を撃つごとに体が痺れてゆき、波動砲の魔法陣も消えてゆき、憎悪者の動きも鈍くなっていく。

 

そして遂に

 

 

「あれ、おいなんで波動砲が出ない⁉︎」

「やっと間に合ったわね」

 

憎悪者の後ろにはいつの間にかほむらが立っていた。ほむらの手に持っているアイテム3つを使い、憎悪者に異常状態を与えた。

法皇のタロット

スキルを封印させる効果

吊り男のタロット

相手を麻痺させる効果

隠者のタロット

敵を減速にする効果

 

 

正輝の姉から貰った.hack//G.U.のアイテムであるタロットを使って憎悪者を異常状態にさせた。しかも、時間が経つにつれて治るようなものではない。

 

憎悪者は魔法により放つ波動砲が使えなくなっていた。

 

「ハァ…貴方達、なんで今までアイテム使わなったのよ?」

「おまえ…クローン達の足止めの連中の一人か⁉︎」

「その通りよ」

 

 

二人だけではなく他のクローン達もまた消えてなくなり、後からレイナーレとミッテルト、杏子にマミの四人がプレシアの家に合流することになっていた。

 

 

「それと、上条よね?」

「あぁそうだけど」

「とりあえず幻想殺しのある右手で憎悪者を殴ろうとしないでね。タロットでかけた憎悪者の異常状態が消えて無くなってしまうから。それと、立花達や私達魔法少女が異常状態にかかっても幻想殺し触れなくて助かったわ」

「まぁ…簡単に言うと変身が解かれるとどうなるか大体は分かるでしょ」

 

ほむらが言った言葉に上条はインデックスのことを思い出していた。魔法や神からの守護で纏ったものは完全に消され、裸にされている。

 

(あー…危なかった)

 

もし、立花の麻痺を直そうと上条が幻想殺しを使って直そうとしたら隙を大きく見せてしまうだけでなく、立花に思いっきり殴られる。

 

裸を見られるという意味で。

「幻想殺しで状態異常を直そうとしたらなのは達や私達魔法少女と聖遺物の適合者の三人に幻想殺しが触れてしまうと変身が解かれて裸にされるってことよ。そんなことされたら、貴方も私達も困るからいいわね?「えっとあの」い・い・わ・ね?「はい…」」

 

 

6人は武器を構えているものの憎悪者はもうほとんど動けない状態にされていた。

波動砲を撃つことができなくなってしまい、

 

 

 

「私はまどかに敵対しているのなら容赦はしない。しかも殺そうとするのなら私も殺すことだって厭わない。…と言いたいのだけれど処遇は正輝かアーチャーに任せるわ。彼を拘束する」

 

ひとまず異常状態にさせたままバインドと影縫いで縛らせ、後から巴マミがリボンで彼を縛り。

 

完全に逃げられないようにするつもりだった。だが憎悪者は

 

「そんなもん逃げるに決まってるだろ!」

「⁉︎みんな離れて!」

 

 

ハンマーを地面に置き、足で砕き、内包していたエネルギーが爆発した。なんとか6人の方はほむらが叫んだことによって爆発の範囲外になっていた。

 

(逃げようとしてもさせないわよ)

 

 

ほむらの方は時間を停止し、遠距離から拳銃を使って憎悪者の足を狙って撃っていた。

 

いくら速度が早くても銃よりも足が速くなければ足を撃たれて移動することができなくなる。

 

ほむらが時を止める魔法を解除後にハンマーは爆発した。ほむらは確かに憎悪者の足を狙って動けないようにさせた。

 

「みんな無事か!」

「はい!大丈夫です翼さん奏さん!」

 

 

爆発後に確認してみると彼の姿は見当たらなかった。血は出ているものの憎悪者がいない。が、血痕が地面についており、逃げている方向に血痕の跡がある。時間停止によって足は撃たれているものの足を無くしてもがれることなく、逃げ切っている。憎悪者はまだ死んでいない。

 

「あいつ、自爆したのか⁉︎」

「違うわ。武器を犠牲にして逃げたわ」

 

 

時間が停止していた時にはすでに憎悪者の武器がナックルに持ち替えており、速度を最大までにし弾丸をすり抜けて逃げ去った。

 

 

「しぶといわね…でもそう簡単には動けないはず」

 

憎悪者を散策するのもあるが、今は撤収する必要がある。聖遺物適合者の勢力を一旦引き上げておかないと憎悪者が諦めずに暗殺するという形になる。

その中に一人だけ暗い顔をしている立花がいた。それを見たほむらが手刀でがっくりしていた立花の頭に

 

「ていっ」

「あうっ⁉︎な、何するんですかぁ…」

 

ほむらの手刀で狙って攻撃した。

立花は自分のやってたことが正しかったのか困っていた。自分のやり方に試練編が終わって帰ってきた正輝が不満を言ってくるんじゃないのかと。

 

 

「言ったわよね。時間を稼げばそれでいいって。そしてそれをちゃんとやってくれた。誰も責めたりはしないわ」

「…あれで良かったのかな?」

「立花さん、何を落ち込むことがあるの?貴方は貴方の今やるべきことをやった。そして、正輝の約束通り人を殺すことをしなかった。それぐらいは自分に胸を張ってもいいんじゃないのかしら?

 

 

それでも正輝がキレて立花さんに批判することになるのなら、私達だって正輝に黙ってられないもの…それと殺す側の人相手によく頑張ったわね」

「私の今したこと、良かったんですね…」

 

立花は正輝の約束はちゃんと守り、叱られることは何一つやっていない。

命の危険性もあり、身を投げるのは危険だと正輝は言ったが立花が行かなければ誰も憎悪者を止められることはできない。

クローンの二人も襲っているのだから立花の性格上粘ることには強く、立花の緊張が段々と解かれていった。

 

「憎悪者は逃してしまったが、時間を稼げるだけ稼いだおかげで嬉しい結果となった」

「立花、上条それと誠治と蒼海だっけ?助かったぜ!」

(貴方はまどかによく似ている…)

 

 

 

 

 

*****

 

「なんなんだよ⁉︎あんなとんでもない女まで仲間にしたのか!正輝の野郎は⁉︎」

 

 

憎悪者は危険な状況だったためすぐに逃げていった。ほむらの止まった世界には入ることはなく、ほむらに弾丸を撃たれても、ナックルを全速力状態にさせ弾丸でさえも避けれるように逃げた。

 

しかし、タロットである遅速によって足に擦り傷がついており血が垂れていた。

 

麻痺、封印、減速

 

 

いずれ散策され倒されるのも時間の問題になっていた。

 

 

「あいつら…いつでも俺を殺せれるようなことをほざきやがってぇ‼︎足を狙って逃げられないように…しかし、ナックルに持ち替えてなかったら足が駄目になっていた」

 

まだ生きてはいるものの立花の攻撃と風鳴翼の影縫い、ほむらの使ったタロットで動くことがあまりできない。四人との戦闘は油断しなければ、簡単に殺すことが可能だった。

 

「人を殺したこともないあの四人の連中にコケにされて…ここまで恥晒しな目にあったのは初めてだ‼︎」

 

正輝を殺すという目的など憎悪者にとってそんなことはどうでもよくなっていった。殺すこともままならない四人を殺そうとしたのに逆に返り討ちにされ、こうして逃げる羽目になってしまい、考えを変えてしまった。

 

 

「俺が倒される前に…絶対にあの6人だけでも確実にぶっ殺してやる!だが…今はその時じゃない」

 

異常状態になりながらも憎悪者は身体の休息をするまでに山にある深い森に向かい、身を隠れて潜んだ。

 

差別者、反逆者の二人の中の生き残りを探すために。しかし、生き残りはもう反逆者と憎悪者の二人しかいなくなっており、試練編の終わりはもうすぐ迫っていた。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編81話白と黒の接吻

やっと遂に正輝にヒロインが出来ました。
そしてシンフォギアGX、1話最初凄すぎだろ。
2話の方はノイズが出たと思ったらノイズじゃないという。
あの生物はなんなのか…すごい楽しみに見ています。



「フェイトには手出しさせないよ!」

「はぁ…懲りない女だな?無駄って言ったろ!言っても分からないのか‼︎」

 

 

フェイトを殺させないためにアルフが前に出て、行かせまいとした。しかし、実力や経験、能力の差の時点で反逆者相手にアルフだけでどうにかできる敵ではない。いくら殴ろうとしたところで『逆転』を使われたら自分か仲間に攻撃が跳ね返ってくる。

 

 

フェイト達となのは達が反逆者に殺されそうな時に黒い龍が正輝の身体を覆った。服が変わり、瞳がだんだんと赤くなり、目が黒くなってゆき、後から黒い龍も正輝の背後から出現させる。

 

 

 

三度彼は暴走した。

 

しかし、最初に暴走した時とは全く異なる姿をしており、英雄殺しになっているのかどうか側から見て5人ともよくわからなかった。その姿にはなのはとフェイト達だけでなく反逆者も驚いている。

 

 

 

「■■■■■‼︎」

「⁉︎正輝、あんたその姿…」

「お前がそんな姿になるなんて知らねぇぞ?こんなの…だが」

 

 

 

 

なのはの殺傷設定による収束魔法であるスターライトブレイカーと反逆者による乖離剣を食らってタダですむはずがない。それでも反逆者は笑いながら王の財宝を使って宝具を、手にした。

 

「これで正輝を…楽に殺せれる‼︎」

 

 

 

 

今の正輝は反逆者を殺すことしか考えることしかできなくなり、冷静さを失っている。

落ち着くことができないことがどういう結末を招くのか反逆者には分かっていた。

 

「暴走に…しかも、頭まで狂っちまったことが分かった時点で俺の勝利は目に見えている‼︎」

 

 

 

 

 

剣を投げ飛ばすが、その剣を避けながら近ずいていった。

 

 

「俺を殺すことしか頭に無いってか?最高だねぇ!理性も知性ない今のお前じゃあ、このまま俺の手のひらで踊らされて死んでゆく‼︎

所詮てめぇはそんなものなんだよ‼︎」

 

 

反逆者の予想通り、正輝は考えずに無闇に突っ込む。それを見た反逆者は逃げながら上空から剣を作り出し、正輝の頭上に大量に降り注がれる。

 

「正輝‼︎」

「今俺はホッとしている。まずお前をいち早く殺せたんだからな?」

 

 

剣に刺されて地面に倒れ伏せていたが、 正輝はまだかすかに動く。王の財宝を防ごうとせずに武器の雨を受け続けて、そう早く動けるわけがない。それでも、剣を沢山刺されてもまだ立ちあがろうとしている。よく見ると傷口が治ってゆき、刺されていた宝剣が正輝の身体と同化し、正輝を守るバリアとなっていた。

 

「なんだそりゃ…今のは本気で殺す気でやったつもりだったんだが冗談抜きで信じらんねぇぞ。剣をぶっ刺されたまんまだぞ?不死身か不死身なのですかおい。

…なんだよその能力は。

 

 

 

お前…マジでイカれてやがる」

「■■■■■■■ッ‼︎」

 

 

正輝は背後にいる黒い龍の口から黒い閃光が放たれた。

 

 

反逆者の目を眩ませ、負を吸い取り、拘束器を大量に具現化させて逃げられないようにする。

捕らえられた反逆者は今までなのは達が反逆者に殺されそうになっていたのに逆に正輝が復活して反逆者を圧倒している。

 

 

「すごい…でも」

 

 

側から見て正輝は単に暴走しているというものではなく、フェイト達から見たら狂人となり、あまりにも見るに堪えない、痛々しい姿だった。

 

 

 

投影を繰り出し続きながら蹴り、殴り、斬り、刺し、潰し、焼き、溶かし…そんなことを繰り返していた。

 

 

(あれが…本当に正輝なの⁉︎)

 

 

 

暴れ狂う姿に四人は正輝に恐怖していた。

正輝の攻撃を受け続けていた反逆者は身動きも取れずにされるがままにやられている。正輝が人を殺しているのを見ていること自体、フェイト達は心が重くなっていた。

 

 

「いい加減に…しろやぁ‼︎」

 

 

反逆者は王の財宝を展開し、大量の剣を正輝の四方八方に作り出す。正輝による拘束を解かれたが、

 

「なんて野郎だ…これでも死なないのかよ」

「■…■■ス‼︎」

 

 

剣が突き刺されたとしても、剣ごと吸収し、体力回復として糧になっている。

 

 

「なにっ⁉︎」

 

 

正輝の身体に刺されていた剣がボロボロとなり崩れ落ちて粉々になった途端、黒い霧が出現した。

 

 

「不味い…こいつを暴走して錯乱したとは覚えているが、マジでこんなの知らねぇぞ…逆に俺が」

 

 

視界を奪われた反逆者の背後に正輝が周り、片手で反逆者の首を絞めて殺そうとしている。手が黒い龍の手のようになっており、鋭い爪が喉を突き貫くか、絞め殺して窒息死させるつもりだった。

 

 

「て、めぇッ。なのは達の目の前で俺を…」

「殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅」

 

 

 

たとえどんな状況であろうと正輝は目の前にいる敵を真っ先に殺す。子供の目の前でだろが、助けようとしている人だろうが、正輝に味方はいない。

 

 

邪魔をしてくるのなら邪魔する奴は逃さず捕らえて逃げられないようにし殺す。

 

 

 

反逆者は抵抗する力が段々と無くなってゆき、遂に正輝は反逆者をもう少しで殺せれる

 

 

 

 

 

 

筈だった。

 

「がっ…ァァァ…ッ‼︎」

正輝の脳に激痛が走り、反逆者の首を絞め殺そうとした手を離し、頭を抱えてもがいていた。反逆者は今の正輝の状態が予想よりも遥かに危険すぎるために間合いを取っている。

 

 

「最後の最後で倒されるところだった。今ここでお前を倒すチャンスだが…流石に俺の身体がヤバすぎる。力を出すにしても僅かしかねぇ、危うく意識が逝ってしまいそうだ…運が良かったな」

 

反逆者は自分の体力を回復するためにその場から逃げ出した。

 

 

*****

 

 

 

「なんだよ…これ」

 

クリスはようやく正輝達の元にたどり着ついたものの、その惨状は酷いといってもいいくらい酷い。

地面には亀裂ができており、なのは達はボロボロ。フェイト達は擦り傷で出血しているものの二人とも正輝を泣きながら止めている

 

 

正輝の身体は反逆者によって負った傷が完全にまで治っているが、精神面に関しては最悪の状態だった。

 

 

反逆者がなのは達を殺そうとされるのは正輝によって避けられたものの、なのは達とフェイト達の四人が心配して止めているのに、変身が解かれても正輝は

 

 

「殺す…殺す…殺す…殺す‼︎」

 

姿が元に戻ってもまだ落ち着くこともできず、正気を保っていない。なのは達四人の心配よりもとにかく反逆者を徹底的に殺すことで頭が一杯だった。もう周りのことは御構いなしに、自分のことだけしか考えておらず、反逆者が逃げる方に歩いている。

アルフが抑えようとしているが、正輝は腕で振り払って強引にどかしている。

 

 

「正輝、頼むから…落ち着いて!」

「逃げんなよ…逃げんなよ反逆者(トレイタ)ァァァァァァ‼︎」

 

 

なのはとフェイトはほとんど動けず、アルフの聞く耳を持つ気は毛頭無かった。英雄殺しになった正輝は邪魔をされると誰であろうと殺すことを厭わなず、四人を標的にして殺しかねない。

 

 

姿が元に戻って力が弱くなっても英雄殺しになってしまえば近くにいるなのは達とフェイト達が正輝の標的にされる。クリスは正輝を正気に戻すために反逆者の元に行かせないようにした。

 

「おい!もう止めてくれ‼︎」

「…邪魔だ」

「行かせるわけないだろ!おまえ、こんなッ…」

 

 

正輝の表情を見た瞬間、クリスの身体が震え出している。あんな状態になっているために襲って殺されそうになることになるのは覚悟していた。

 

前回はシンフォギアの世界で。二人っきりの部屋、正輝がナイフを投影し、クリスを殺そうとしていた。

 

 

だが、それ以上に危険な状態になって自分自身で制御できなくなり、正輝は死んだ目をしている。

 

 

 

 

「邪魔だって…言ってるだろぉぉぉ‼︎」

 

 

 

英雄殺し化した正輝の武器の全てが殺傷設定になっている。武器に血が付いているのがその証拠だった。これ以上正輝を悪化させてしまえば仲間以外でもなのは達まで巻き込まれてしまい。最悪正輝の手で殺すことになってしまう。

 

 

前にクリスは凛と話していることを思い出した。

 

 

*****

 

試練編が始まる前にクリスは船の凛とアーチャーの部屋で話していた。

 

「正輝の弱い点?」

「あぁ。正輝はいつもどんな場面に弱いのかなぁって」

 

 

クリスは正輝の過去についてはよく分かっているものの、暴走をどうやって抑えれるのか、アーチャーと凛なら何か正輝のことについて知っているのかと聞いた。一度は暴走したが、これから先また暴走する可能性もある。

正輝のとって弱い点を凛に聞いた。

 

「んーそうね。少なくとも、アーチャーと同じ…予想外なことには絶対に弱いタイプね。あいつは」

「まぁ、否定できんな…」

戦闘中にこんなことをされたら驚いて解除してしまうくらいの衝撃と暴走による緩和が必要だった。

 

*****

 

 

「正輝!そんなことをしちゃダメだ‼︎」

「それだけは…やめて‼︎」

 

フェイト達は必死に叫んでいるが全く耳に届かない。

 

正輝は反逆者を殺しに行くのを邪魔している雪音クリスを殺そうと右手にある最後の劔を振り下ろした。

攻撃を避けて逃げることもできるが、黒い龍によって引き裂かれるか投影魔術による投影された剣を射出して逃げようとしても貫かれる。

 

 

もう、逃げることはできない。少しの間は怯えたがそれでも、クリスは正輝の顔の方に近づいて

 

 

「クリス、ああああんた⁉︎」

「え、えええ⁉︎」

 

正輝が振ろうとする前に、クリスはあることをした。その行為はこんな事態なのに予想外なことをすれば驚くのも無理はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪音クリスはなのはとフェイト達の目の前で正輝に抱きついて思いきりディープキスをしていた。

 

 

 

 

 

正輝を元に戻す手段としてはあまりにも直接的な方法で、正輝自身殺すつもりだったはずが、突然の敵の行動に動きが止まった正輝の思考を鈍らせた。

 

 

「クリスさん⁉︎」

 

 

フェイトは顔を赤らめ、顔を隠してながらも見ている。正輝が武器を落とし、意識を取り戻すと、目の前にクリスがいてキスされたことに顔を赤くして驚いていた。

 

 

「クリス、な、なんでお前が⁉︎」

「こういうでしか、抱きしめても絶対に邪魔扱いされる。だから…キスしたんだよ‼︎お前の意識を元に戻すために‼︎‼︎」

 

 

 

 

クリスの背後にいる泣きながら心配していたアルフとフェイトを見た。

 

 

自分が暴走していたことにようやく気付いた。

反逆者を全力で殺したいがために、誰にも構わずに自分一人で考えもせずに向かって行こうとしていた。

それを、クリスが止めてくれた。

 

 

「き、キスして俺の暴走を」

「そんなもん…お前か好きだからに決まってるだろ!」

 

 

正輝を止めた理由は雪音クリスからの突然の告白だった。英雄殺し化がなくなった後に目の前でクリスに思いっきりキスされているのだから、正輝は力が抜けて座り込んでいる。

 

 

 

正輝の最初の暴走を止めてくれたのも雪音クリスだった。

 

 

「え、ええと、俺はクリスと俺はクリスと」

「落ち着けって!今度は私のせいなのか⁉︎でも、正輝の暴走を完全に止める方法としてはこれしかなかったんだ!」

 

 

状況把握ができていない正輝はあやふやになっているが一旦深呼吸し、落ち着いてからもう一度クリスに話をかけた。

 

 

「その…クリス」

「なんだよ…」

「…ありがとう。その、お前のおかげで救われた。あと、来てくれて凄く嬉しかった…」

「れ、礼をするのはまだ後だ!反逆者倒してねぇんだろ!た、たくっ…私が正輝の過去を一番よく知ってんだ。それと…お前一人だけで戦っているわけじゃないんだからな」

 

 

 

二人はそっぽを向いてはいるが、さっきのことを思い出しながら二人の顔が段々と赤くしている。下を向いている正輝は亀裂があるのを見て、辺りを見渡すと周りは斬り刻まれた跡だらけになっていた。

 

 

(酷いこと暴れたんだな…)

「正輝その…大丈夫かい?」

「ん?あぁもう正気に戻ったよ」

 

 

アルフとフェイトの二人が正輝の方に駆けつけて心配しに走って抱きついた。

 

「もうっ心配してたんだよ!」

「いだだだだだ⁉︎痛い痛いって⁉︎」

「アルフ、強く抱きすぎだよ…でも良かった」

 

フェイト達が正輝が正気に戻ったことに安心ているのを見ていたクリスはホッとしていた。これで正輝は元に戻ったから仲間を殺さなくてすむ。

 

「それと、凄く激しかったね…クリスさん。その…正輝と長い時間チューして…」

「い、いうなぁ!」

 

その時に、遠くから声が聞こえており、その声は段々近ずいている。その声のする方には

 

「無事か正輝‼︎フェイト達も‼︎」

「なっ…お前!遅すぎんだよ‼︎」

 

士郎が正輝を探していたのを見つけ、到着した。クリスはたどり着くのが遅い士郎に怒鳴っている。

反逆者は何処かに逃げて行き、正輝の暴走による味方殺しが止まっていたことに士郎もまたホッとしたが、

 

 

「それにしても正輝の暴走をどうやって止めたんだ?」

「べ、別にその話は後でいいだろ!」

(言えるわけない…キスされて元に戻ったなんて…何処ぞの美女と野獣かよ)

 

クリスと暴走した正輝をどうやって止めたかは恥ずかしくて言えず、暴走した正輝もまさかキスされて元に戻されるとは思わなかった。

 

 

 

反逆者と憎悪者は殺されていないが、差別者と無情者の二人を殺し、あと2人となる。仲間達全員の体力と魔力をほとんど使っているために一旦プレシアの家に戻って体制を整えるという話となった。

 

しかし、残りの2人が信頼していた人の予想外な裏切りにまだ動けれずに取り残されていた。

なのは達は放心な状態で自問自答をしておりユーノは苦しんでいるなのはの姿に心が痛んでいる。

 

「私…私…」

「僕はなんてことを…ごめん…なのはッ!」

 

 

騙されたとはいえ自分のした行為にまだ目が眩んでいる。

 

 

本当なら魔の手である正輝から友達であるフェイトを助けて仲間も騙した正輝を時空管理局の刑務所に突き出すという結果という形だったが、

 

 

「私…フェイトちゃんと正輝さんに酷いこと、した。こんなつもりじゃなかったのに…」

 

 

助けるという目的においては純粋な気持ちだった。最後の切り札として収束魔法を使い、正輝が血を流しているのを目にし、ずっと隅で一人怯えていた。

 

 

一歩間違えれば正輝を殺したかもしれない、反逆者を復讐心で殺したら後悔して、殺して以降これから先お話というより魔法という暴力を酷使して分からせたのかもしれない。

 

 

自分のしたことでフェイト達に嫌われていると思っていた。

 

「なのは?」

「フェイト、ちゃん」

 

フェイトは隅で震えているなのはに近ずいた。それに対してなのはは近づいてきたフェイトに恐怖している。

 

フェイトはなのはに手を差し出す。

かつて、なのはが友達になろうとしたことと同じことをした。

 

 

ユーノの方はなのはのことについては庇いたくてもどうにもできずに立ったままでいた。

 

 

「私のこと…嫌いに「ならないよ」へ?」

「だって、なのはは私を助けようとして戦っただけだよね?」

 

 

フェイトは震えたなのはの身体を優しく抱いた。その行為に恐怖心が無くなり、震えが止まった。魔法でフェイトを傷つけたのにそれを許してくれたことに泣いた。

 

 

「ヒック、正輝さんにフェイトちゃん。私…私!本当に…ごめんなさい‼︎

思いっきり泣いていい?」

「いいよ、なのは」

 

 

その一言でなのはは大泣きした。なのはは自分の怪我よりも怪我をさせてしまったフェイトに嫌われるのが何よりも辛かった。

 

友達になろうと言ったものの、反逆者という男のせいで二度とフェイトと友達になれなくなるのが辛くて泣いた。

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁん‼︎‼︎」

「それとお帰り。やっと元のなのはに戻ってくれたね」

 

フェイトもまたなのはと同様に泣いた。反逆者に騙されたなのはがようやく元に戻ってきてくれたと思いながら。

 

 

*****

 

一方、反逆者は少しずつ正輝達の場所から離そうとしている。正輝にやられたところが完全には治っておらず、今の状態で戦えば勝ち目はなかった。

 

 

望みとしては正輝が英雄殺しとなって仲間殺しをする。

 

それが反逆者にとって一番理想的なものだったが、正輝達のいる場所から爆音や斬撃の音が全くしない。

正輝の仲間が暴走を止めたか、背後から無理矢理気絶させたかとどちから。

周りが見えなくなった正輝による気絶という線はあるが、反逆者の王の財宝による射出された剣で作られたバリアを纏っている正輝にそう簡単に気絶させることはできない。

 

 

「つまんねぇ…!」

 

反逆者は自分の傷よりも自分の都合通りにいかず、気に入らない結果に苛々していた。誰もいない森に向かったもののまだ隠れている憎悪者と合流した。

 

 

 

「おい、なんでおめおめとやられてんだよ」

「テメェの方こそ!何正輝ごときに負けてんだ!お前、あんな奴に二度も負けるなんざ恥だろ‼︎」

 

 

憎悪者はプレシアの家を襲って以降の結果が報告された。聞いていくうちに反逆者の目が鋭くなってゆき、憎悪者を睨んだ

 

「は?1人も殺せなかったって…お前マジで言っているのか?」

「冗談なんかじゃない!あいつら俺を退けたからって調子に乗ってやがる‼︎」

 

 

 

反逆者によると差別者と無情者は既に倒されている。時空管理局を退けられ、クローン達も使えなくなり、正輝達の死人がゼロという結果となった。

 

「ざけんなぁ!人殺せない連中に何負けているんだ‼︎正輝に負ける以前の問題じゃねぇか‼︎‼︎」

「け、けどよ。無情者が殺されててなかったら絶対俺に勝ち目があったんだよ!」

 

 

クローン達が突然倒れて消えたことは無情者が倒されたというのは間違いなく、差別者は連絡しているものの返事が全くなく、二人とも正輝の仲間によって敗北したことが分かった。

 

 

「そうだ、俺とあんたで手を組んで奴らを火炙りにしてやろうぜ‼︎」

 

 

 

 

お互身体が限界の状態になっており、正輝の仲間の内少なくとも1人だけでも死に追いやればいいと憎悪者は提案した。

反逆者の状態は首が出血し、全身刺されたり、斬られたりなどを拘束されてやられたせいで血まみれになっている。

反逆者は憎悪者の提案を拒み

 

 

「いや、もう俺の糧になれ」

「…は?」

 

 

 

憎悪者は武器を変えれば避けることは可能だったが、反逆者が切り捨てられた。その突然のことに脳が追いつけず逃げる間もなく王の財宝で串刺しにされて殺された。

 

 

「てめぇが殺せない奴らを殺せなかった時点で、マジで役立たずなんだよ。さて吸収させてもらおうか?」

 

 

憎悪者が肺のように消えて行く前に反逆者は憎悪者の血を採取して、それを飲んだ。

 

すると反逆者が付いていた傷が塞がってゆき、完治されている。

 

 

「本当ならクローン共を吸収して体力回復ってのもあるし、憎悪者と無情者が瀕死なら2人を吸収し、いろいろ能力を使って殲滅したいんだがな。

 

四人の内一人を吸収して全回復するなんて言ってない。だから憎悪者は避けられることはなかった。

 

 

まぁ憎悪者は協力したところで役に立たなかったからな。

 

しっかし、馴染むなぁ。これで全回復し、強くなった。上がった強さに関しては気にはするが…まぁそこは無視しておこう」

 

反逆者はかつて憎悪者が持っていたナックルを手に持ち、高速でプレシアの家に向かっていた。

 

*****

 

 

(えーと、正輝だ。反逆者はまだ倒してないけど、俺の暴走はまぁクリスのおかげでどうにかなった。今そっちに向かっている)

 

プレシアの家にいるほむらに念話で連絡していた。正輝の暴走が終わった後に全員でプレシアの家の方に向かっている。衛宮の方には差別者を倒しだというのを聞き、ほむらからは憎悪者を倒すことはできなかったが、退けることはできた。

 

「プレシアの家に戻って、一旦休むことにしよう」

「みんな戦い続けて疲れてるからな…」

 

反逆者側の方は相当のリスクが生じているために多少はゆっくりできる。クリスのおかげで正輝が正気を取り戻し、歓喜になってはいたのもつかの間。

 

(⁉︎大変よ!今反逆者がすごい勢いでこっちに迫っている!急いで戻ってきて!)

 

連絡中に、正輝によって死にかけになっていたはずの反逆者が突然プレシアの家に向かい、襲いにきた。

 

 

*****

 

正輝とフェイト達となのは達、雪音クリスと衛宮士郎以外の仲間が一斉にプレシアの家に戻ってきた。憎悪者は捕縛しようとしたものの逃げられて、何処にいるのかわかない。レイナーレ達がクリスの元に行こうとはしたが、正輝が直接念話したおかげで行く必要がなくなった。

家から正輝の仲間達が続々と出てきて防ごうと試みたが、

 

「下がれ!」

 

 

反逆者が偽・螺旋剣で家を狙って撃ってくる。その時はまだ凛達は帰ろうとした途中にプレシアの家の近くにおり、狙われているのを察知したアーチャーがアイアスの盾で防いだ。

 

 

「やっと戻れたと思ったら…」

「このままじゃあ…」

 

今度は王の財宝を使って遠くから家ごと狙い撃ってきた。プレシアの魔法防御とアーチャーのアイアスの盾で防いでいる。

 

 

反逆者を攻撃したくても出来ない。何故なら、

 

 

「迂闊に攻撃したら…」

「分かっている!」

「正輝の連絡だと反逆者はボロボロの状態だったんじゃ…」

 

 

『逆転』を使われたらそのまま物理がそのまま返されてしまう。

正輝の連絡によると急に反逆者が手負いのはずなのにプレシアの家に出撃した時、仲間達が驚いていた。

しかも反逆者が接近してきたら、無傷のままの姿で襲ってきた。

 

 

「憎悪者は吸収した、後はお前らを潰すか?波動砲‼︎」

「自分達の仲間を、吸収しただと⁉︎」

 

正輝と戦った傷が癒えて、彼の言う通り憎悪者を吸収したことは事実となっていた。

現に憎悪者が使っていた技を反逆者が使っている。

物理がダメなら妨害として誠治と蒼海が家から出てタロットを使って足止めをしようとしたら。

 

「ダメよ!」

「あー俺相手にそれは無意味だっての」

反逆者にはタロットが全く効かず、それどころか『逆転』でタロットを使用した仲間たちが異常状態にかかってしまった。主人公でない限り『逆転』は物理だけではなく異常効果もはね返られてしまう。

 

「ひっ⁉︎」

 

タロットを使っていた2人を殺そうと投影した剣で斬ろうとした。アーチャーと凛の二人は反射的に殺されまいと動こうとしても能力で倒される。

 

 

「死ね」

「させるかっての」

 

正輝は反逆者の攻撃を防いだ。暴走した後に傷が回復されているため、無傷のままで戻ってきている。正輝が先に高速に移動して、反逆者を止めた。

「そのまま奴を足止めしろ正輝!」

「正輝!そんな奴に負けるなよ!」

アーチャーは反逆者によって動けない誠治と蒼海を持ち上げ、後から衛宮達とクリスとフェイト達がアーチャーの後に続いてプレシアの家に戻っている。

「まーだお前か?」

「正輝!あんた怪我は‼︎」

「大丈夫!色々あったけどなんとかなった‼︎すぐに仲間達全員プレシアの家の方に戻ってくれ」

 

正輝が駆けつけ、反逆者の前に立ち塞がった。

最初と同じように正輝対反逆者となるが、憎悪者の力を手にした反逆者はかなり強くなっている。

凛は正輝が反逆者と戦闘をしているために怪我があってもおかしくないために、正輝が無傷であることを知らない。

「俺が怪我してないってのは家にいる仲間達と俺といたフェイト達がちゃんと話してくれるから」

「…分かったわ、絶対に死なないでよ」

 

凛とアーチャー、クリス達とフェイト達は正輝が足止めしている間にプレシアの家に全員戻っている。

よって今外に残っているのは正輝と、反逆者だけとなった。

 

「今は憎悪者を吸い取ったおかげで気分がスッキリする!

最高に気分がいい‼︎ズタズタになった身体が一気に復活して高揚感が一気に高まったもんだ!」

「波動砲が見えていたから憎悪者を吸収したってことは事実だな…吸収なんてことが出来るなんて聞いてないぞ…」

(おい正輝!大丈夫なのか⁉︎)

(大丈夫だ。それとクリス、衛宮の方は早急に回復させておけ。俺が不味い状態に衛宮の助けも必要かもしれない)

トドメを刺すことができるのは反逆者による『逆転』を受け付けない人物。立花と上条は戦闘以前に人を殺せないから『逆転』の効果は受け付けないが向いていない。

なのははデバイスが殺傷設定になるために殺してしまえば心に大きなトラウマを残してしまう。

お互い傷が全回復している。

 

「来いよ!正輝ぃぃ‼︎‼︎」

「もう…終わりにしようぜ!」

 

反逆者は憎悪者を吸収し、暴走した正輝による怪我が全回復されている。彼を葬ることができるのは、岩谷正輝か、衛宮士郎の二人しかいない。

 

「投影開始!」

「波動砲、三十連弾‼︎」

 

正輝の試練編における最後の戦いとなった。

 

憎悪者、死亡

王の財宝で徹底的に刺され、反逆者に吸収される。吸収した反逆者が憎悪者の力を利用している。正輝の仲間に殺されることなく反逆者の手で役立たずと罵られ、力を使われる羽目になった。

残り…1人

 




例、暗殺教室132話
渚が姉の復讐心として暴走した茅野を止めるためにディープキスしたシーン


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編82話岩谷正輝VS反逆者

色々と中途半端になってしまいましたが一応試練編はこれで完結です。またこの話の方をまた訂正して直すかもしれないのでご了承ください。


明かせないことは誰にでもある。

恥じることはない、それが人である証拠なのだから。

 

 

正輝の試練編は遂に終える。

 

*****

プレシアの家の近くで二度目の正輝と反逆者による戦闘が再開した。正輝はなるべくプレシアの家から遠ざけて、逃げるように戦っており、反逆者はそれを追いながら投影魔術攻撃してくる。

 

 

「逃げんじゃねぇ赤原猟犬(フルンディング)‼︎」

 

吸収して全回復&強化というのは厄介だが、吸収したのが憎悪者であるために良かった。もし、差別者や無情者を吸収することになれば反逆者を倒すのは更に厄介になっていた。

 

 

反逆者が放った赤原猟犬(フルンディング)を正輝はBLUEを使って最大限に防いでいた。それで抑えていても矢が宝具であるために防御壁が貫通されかけている。

 

正輝はBLUEの防御変形を解いて赤原猟犬(フルンディング)を最後の劔で破壊した。

 

 

「体力復活だけじゃない。再生効果もあるのかよ⁉︎」

「あの時の続きを再開しようかぁ!」

 

無情者を吸い取った反逆者は能力を手に入れ、クローン達は無情者から反逆者に従うこととなる。差別者だと正輝と同じ力を手に入れ、負という無限のエネルギーを吸収することが可能だった。

 

 

プレシアの場所で固有結界『無限の剣製』を使って一気に倒すという手もあるが、その結界内を維持する時間内に反逆者を殺せるかどうか分からない。

 

 

 

「いつまで逃げ回る気だ‼︎」

「憎悪者を取り込んだおかげで…超回復ができるようになってんのかよ…」

 

 

逃げている理由としてはプレシアの家での戦闘はお互い宝具や投影魔術、神器を多く使うことは周りの建物を御構い無しに破壊してしまいかねない。

今の場所での戦闘は仲間も巻き込み、余りにも危険すぎるため正輝はこうして逃げている。

 

反逆者は憎悪者から貰った波動砲をバンバンと撃ち続けている。

 

 

「おまっ⁉︎波動砲を魔力消費せずに撃ってるだろ‼︎」

「気づくのが遅いんだよ‼︎波動砲50連弾‼︎」

「テメェ!インチキ効果も大概にしろ‼︎」

 

 

憎悪者の放つ波動砲は魔力で撃ち続けてはいた。

 

 

魔法の砲撃の消費は魔力で、鉄砲の襲撃はその銃に適した弾丸の量みたいに魔力切れになってもおかしくはない。だが、何十連発か撃ってきて、奪った力を『代償無し』で何回でも使えることが発覚した。

 

至る場所で波動砲による爆音が鳴り響く。

正輝が波動砲に当たるまで反逆者は魔力が減ることなく無限に撃ち続ける。反撃をしようとする前に波動砲と投影魔術の『壊れた幻想』で吹き飛ばされてしまう。今の正輝には有利かつ戦える場所まで逃げるしかできない。

 

 

「いくら波動弾を撃っても、剣を大量に放出してもお前はその剣を余裕で避けれるから意味はない…逃げることに必死だからな」

「何が言いたい…」

 

 

なるべくプレシアの家から遠くに行くことに必死になっている。正輝の額に汗が滲んでいた。反逆者の手には大量に憎悪者の武器を投影している。彼の武器には麻痺効果をついており、防ぐにしても麻痺効果になってしまえば元も子もない。

反逆者は憎悪者の双剣を大量に投影して作り出した。

 

「それで、どうする気だ?剣で避けられるのは簡単だぞ」

「こうするんだよ‼︎そらよぉォォォォオ‼︎」

 

 

憎悪者の双剣が複数の刃の破片となり麻痺効果を持っているから、正輝に当たって動けなくするだけでいい。

 

爆発していないのなら、壊れた幻想は使ってはいないが、破片だけの武器が正輝を標的にして追尾して狙ってくる。威力は低くはなっているもののかなりバラバラに飛んで行った場所かは広範囲全方向から破片が飛んできて、正輝に向かって飛んできた。

 

 

バラバラになって鋭い割れたガラスのような尖った状態になっている剣が正輝の方に追尾して襲ってくる。

 

「こんな物を投げても死なないことは分かっているが、異常状態にさせれば逃げることはままならない…そしてじっくり殺してやるよ‼︎異常状態で人が殺せなくともお役に立てる…こういうのはお前の仲間がお得意だよなぁ‼︎」

(憎悪者から、聞き出したな…これはかなりやばいぞ)

 

 

一つでも当たり、麻痺効果にかかってしまえば元も子もない。

 

 

反逆者は波動砲、破片化させた偽物の憎悪者の武器の拡散&射出、剣の投影で投げつけて壊れた幻想。

 

正輝は、その猛攻にただ避けながら走るしかできなかった。今度は正輝の周囲を囲って、波動砲を全方向に撃ってきた。

 

 

爆発による煙でどうなっているのか分からない。煙が消えるとその場所に正輝が倒れてはおらず、行方を見失った。

 

「ケッ、つくづく運のいい奴だ。けどどこに逃げようが、俺が優勢であることには変わりない‼︎」

 

 

正輝の腕には切り傷がついている。

破片が当たってしまったものの、麻痺にかかることなくそのまま逃げており、運よく麻痺にはならなかった。

 

 

(よし、ここまで遠ざけたら十分か)

 

正輝はすぐに物陰に隠れ、反逆者を殺す反撃と、どうやって戦うかという方法を考えた。反逆者は標的をプレシアの家と仲間達からすぐ近くにいる正輝を警戒していた。

 

 

 

まだ反逆者は近くにいる正輝を探している。

 

最初は遠ざけるために陽動して遠くまでただ逃げ回ってはいたが、そろそろ反逆者との決着をようやくすることにした。

 

*****

 

仲間達がフェイトの家に全員集合して数分後、外は爆発音が鳴り止まない。

 

「正輝お兄ちゃんは…大丈夫かな…」

「アリシア、フェイト…」

 

正輝が反逆者から命懸けでフェイトの家を守ってくれてはいるが、不穏な気持ちになっていた。

プレシアは時空管理局が来た時にはまだカーテンを開けていたが、憎悪者達が来てた時点で2人に残酷なものを見せさせたくないと思い閉めている。

 

アリシアはフェイトよりも年齢的には年上だが、二人とも正輝がどういう状況なのかは幼すぎて見せられない。プレシアは二人の不安を少しでも取り除かせたい為に母親として抱きしめた。

 

「大丈夫、正輝は…すぐに戻ってくるわ」

 

二人は正輝がどんな状況になっているのか全く分からない。プレシアとアルフも正輝が無事に戻ってくるのか心配でならなかった。

 

 

一方、仲間達は正輝と反逆者の戦闘を眺めている。まず衛宮と上条は正輝と反逆者の戦闘を見て、呆然としていた。正輝のは特典を持ってはいるものの反逆者は正輝のよりも多くの宝具を持っている。

 

「なんて、出鱈目な戦いをしているんだ…」

「ここで戦ってたらこの家と中にいる俺たちは唯じゃすまなかったな…」

 

プレシアの家の前で戦闘を続けていたら、正輝は仲間を防ぐだけでも必死になっていた。だから、仲間とプレシアの家族を巻き込ませないために正輝は反逆者を別の場所まで陽動して、反逆者を家から遠ざけるようにしている。

 

「大丈夫かしら…」

「私達のやるべきことはやったわ…後は正輝一人でどうにかするしかない」

「そうだね、正輝一人で決着をつけなきゃ。他の奴らは私らで倒したけど」

 

 

翼と奏、立花は人との戦闘で緊張が解かれて休息をとって寝込んでいる。本当ならいつでも戦闘態勢に入ったほうがいいが、敵が正輝か衛宮しか倒せないので他の人が戦えば、逆転で跳ね返されてしまう。

 

 

正輝の助けに向かっても邪魔になるだけで、正輝の仲間達はプレシアの家で安静にすること。仲間全員が戦闘で魔力と体力をだいぶ消費しており、疲れ切っている。

 

 

そんな中レイナーレ、ミッテルト、雪音クリスが正輝について話していた。

 

「助けに行けないのって凄く辛いわね…」

「それはあんただけじゃないだろ?他の仲間達も助けに行けば反逆者に真っ先に狙われる。私達から離れた場所で戦おうと逃げた意味がない

 

 

それにクローン達足止めしてたんだろ?無理するなって」

 

堕天使二人のレイナーレとミッテルトが座り込んでいるために疲れ切った様子だった。

 

「貴方が止めた時はどんな様子だったの?」

「暴走していた正輝の目が、とても哀しそうだった…」

 

 

堕天使の二人は正輝を力ずくで止めるとしても暴走した状態の正輝に一人で立ち向かうのはかなり危険だったためにどんな方法を使ったのか気になっていた。

 

「少なくとも、私達には知る権利はあるわ…」

「暴走を止めるために…キス、した」

「なっ⁉︎キ、キス‼︎どういうこと⁉︎」

「仕方ないだろ?理性がなかったんだ!」

 

ミッテルトは雪音クリスの誤解招くような言葉を何回か言っているためにいがみ合っており、レイナーレは頭を抱えながらもそれだけで正輝の暴走が止まることは十分に理解した。

 

「正輝がさ…私が助けた時に言ってくれたんだ。救われた、凄く嬉しかったって」

「そう…」

 

 

 

レイナーレ達にとってはリアス達に殺されそうになっているところを正輝は命の恩人であり、暴走をしているのならなんとしても助けたかった。

 

 

(本心であいつは仲間を助けることだけして、本当は助けられたかったのかもしれない。)

 

 

紛争の中、小さい頃のクリスをクッキーマンの姿をして救ってくれた。そして年月が経ち、フィーネの命令を聞きながらもいつも一緒に協力してくれたこと。

 

正輝が過去をあまり話さない。その理由はマスターオブザリンクで見てしまったために、夢の中で目を覚ますと泣いてしまった。クリスとって正輝が一緒にいてくれたから感謝しかない。

 

「本当なら…私とミッテルトの二人も連れて助けたかったわね…」

「なら…私達だけでも、あいつのことが好きなら絶対に裏切らずに信じるしかないだろ。正輝を」

 

敵うことができるのは正輝と、衛宮だけ。差別者による戦闘でセイバーは復活したもののさやかと衛宮はまだ完治していない。

堕天使の二人もクリスの言う通り正輝の無事を祈るしかなった。

 

*****

 

反逆者が正輝を追っていくうちにプレシアの家から段々離れてゆき、反逆者は正輝を探していた。どのみち反逆者の命を狙おうと機会を伺って暗殺する可能性があるために近くにいることを予想している。

 

 

「あの野郎のことだ。影に隠れているって可能性もあるからな…そして背後から不意打ちでぶっ殺すんだろ‼︎」

 

 

突然、結界内なのに雨が降っているという不可解な現象が起きていた。

 

こんなことができるのは他の誰でもない正輝の仕業で雨を降らしている。だが、そんなの能力は知る由もない。

 

 

雨を降らせたところで濡れた状態の反逆者に電気を浴びさせて痺れさせて殺すぐらいのもの。

しかし、正輝には魔剣創造ができる以上一時的な雨降らしのようなものは可能だった。

反逆者はそれを知らない。

 

反逆者の後ろから正輝が雷を纏った武器を持って反逆者を刺し殺すような構えをとって襲ってきた。

 

「かかったなアホが‼︎やっぱり不意打ちかと思っていたぜ!」

水の幻影を見せて、敵を欺く。反逆者にとっては剣技を使うなど知り得るはずがなく、信じられないほど動揺していた。

 

(正輝が水属性を持っているはずがない…)

 

 

また正輝が反逆者の背後を狙って襲ってきたが、不意打ちを狙ってくるのは分かっていたために対策はできている。不意打ちされないために動けるようにそのまま移動していないためにナックルに変えた後に高速で移動し、返り討ちにした。

 

 

時雨蒼燕流守式ニの型

しぶき雨

 

「手応えがない⁉︎こいつも水の分身か⁉︎」

 

正輝の戦い方において異様におかしいと思った時には既に手遅れだった。いつの間にか後ろに回り込まれ斬らている。

 

「時雨蒼燕流攻式八の型…篠突く雨!」

「剣術を習ってやがったか!テメェ‼︎」

まどかマギカでの正輝とさやかの二人で一緒にやった経験がここで発揮された。

 

反逆者は特典を使うのは分かっているものの正輝の持っている『手札』は全くわからない。時雨蒼燕流という手札があったことで、反逆者に斬り傷を負った。しかし、背後からによる不意打ちを警戒していたことで間合いをとっていたために

 

(チッ…浅い!)

反逆者の腹部の傷はまだ浅く、超回復というものを持っているためにすぐに出来た傷が元に戻っていた。

すぐさま反逆者は波動砲を連発したが正輝はアイアスの盾で防ぐ。正輝はシャドーを使って自爆攻撃の命令を下す。

 

 

爆発で吹き飛ばされた反逆者に正輝は干渉・莫耶を投影し、斬りかかる。反逆者もまた正輝と同じような投影したで防ぐが

 

 

「なにぃ⁉︎」

 

正輝の投影した剣が反逆者の投影した剣よりも強く、反逆者の投影した剣が脆く折れた。攻撃を避け、正輝の相手に投影で立ち向かわず、

 

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)!」

「全投影連続掃射‼︎」

 

王の財宝にある本物の武器で立ち向かい、幾多の剣、槍、斧が射出されぶつかり合う。同じ武器でも正輝よりも劣る。投影でなくとも段々と押されていく。

 

「…どういうことだ⁉︎」

 

反逆者は王の財宝を展開しながら乖離剣を取り出し、

 

天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)‼︎」

 

 

正輝の場合は王の財宝は持っていても、その中には英雄王の財宝が入っていない。乖離剣はなく既に乖離剣による宝具でもう一度正輝を殺そうとした。

 

(これなら防げるわけがない!)

 

最初に転生された時は強力なものはなかったが、今の正輝はもう無限の剣製だけが使えるだけではない。

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)‼︎」

「なにぃぃぃ⁉︎」

お互い宝具を手に取り、莫大な魔力を放つ。fate/staynightの世界ではセイバーの聖剣よりも英雄王の持っている乖離剣が上まわっている。

 

 

しかし、実力や能力は反逆者の方が上なのに焦りを感じた。なぜ、押し負けているのかと。

なぜなら、反逆者は吸収して傷の完治、力、能力だけが強くなった。そのために魔力が変わらず、正輝に押されている。

 

 

結論として魔力だけが消費したままの状態で挑んだからだ。

 

「何故だ‼︎憎悪者を吸収して強くなったはずなのに、なんでお前が上回っている⁉︎」

「当然お前の方が実力の方は悔しいが上だ!体力勝負による普通の戦いだったら俺が負けていたのかもしれない‼︎だがな…お互い特典を使うことにおいて反逆者!

お前はその扱いに慣れていない…そして、俺の転生後に得た経験を駆使した戦法には絶対に対応できない。

 

ましてやいくら強力だからと言って宝具の扱い方が分からない所で触れることのない宝具、魔術というものに慣れていないのなら俺よりも使う体力の消費が大きい‼︎

 

 

対して俺は、今までその二つに触れながらかつ、時雨蒼燕流という剣術などの多くの手札を持って戦っている‼︎だから、実力はお前が勝っても手札の多い俺の方がお前よりも一歩上回る‼︎」

「馬鹿な、こんなことがっ⁉︎」

 

全回復している正輝に対し乖離剣の宝具二回分だけでも魔力を消耗して、ノーリスクの波動砲を無差別に撃ち続けたところで間に合わない。

 

正輝は剣を極限まで強化して押し勝ち、重傷にまで陥る。更に追撃としてさやかのサーベルを二本投影し、手加減無しに致命傷なところを徹底的に斬る。

 

 

憎悪者を吸収したことによる超回復が反逆者の命をまだ繋いでいるが、伏せたままになっており、立ち上がるのも一苦労してほとんど限界に近ずいていた。

 

正輝が降らしていた雨が止み、水溜りが残っている。バラバラになった武器の破片が大量に散らばり正輝と反逆者のいる場所は荒れていた。

 

「俺もお前もそろそろ魔力も体力も限界のはずだ。俺は体力の枯渇、テメェはいくら斬り刻まれても超回復回復はするだろうが魔力が枯渇しているのなら王の財宝や乖離剣やらのバカでかい宝具をバンバンと使えるわけがない。

 

 

俺が回復アイテムを所持していればお前をいつでも殺せれるんだがな。

 

 

 

だから、この一撃で終わらせてもらう。お前を逃がすつもりはない。

だから抜きな、そろそろ決着つけて白黒ハッキリさせてもらう」

 

正輝は反逆者を逃さないようにシャドーを周囲に囲んで逃さないようにした。

 

さっさと殺す方が一番効果的だが反逆者が死んだフリをして襲うことを考えて、正輝は次の一撃で確実に殺し、決着をつけるつもりでいた。

 

(テメェ…!それで勝ち誇ったつもりか‼︎舐めやがって‼︎だがなぁ正輝ィィィ…この土壇場で、やはりお前はいつまでたっても馬鹿で間抜けな奴だ!

 

 

 

 

 

そんな台詞を吐く時点でいつまでたってもお前は『甘い』‼︎

 

下衆な手段を使って反抗してくる雑魚共を騙し、狂わせ、殺す…過程や方法なんざ勝ちさえすれば俺にとってはどうでもいいんだよぉぉ‼︎)

正輝は反逆者が起き上がって攻撃するまではまだ手出しをしていない。

 

その隙を狙った反逆者は憎悪者の武器である双剣とナックルを投げ、投影した小刀で破壊し、強制的に爆発させる。

「爆ぜろ!」

正輝は爆発から防ぐことには成功したが、爆風で地べたに倒れ、視界が悪くなった正輝に反逆者は剣を投影して斬り殺しに行く。

 

 

 

「勝った!今度こそ死ねぇ‼︎」

 

 

反逆者において正々堂々というつもりは更々ない。時空管理局、ユーノと高町なのはを騙し、彼女ごと正輝を宝具で葬り去ろうとしている時点で汚い手段を選ぶ。

反逆者は正輝を確実に殺そうと膨大に使ったために魔力が少なく、正輝は逃げ回っているために魔力は有り余っている。

 

 

それが勝敗を分けた。魔力が僅かの反逆者は必ず正輝の攻撃を防ぎきれない。何故なら

 

「…刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)

 

反逆者が多くの宝具の特性を知らなかった故の敗北。倒れている状態で正輝は宝具の名を呟いた瞬間、反逆者の心臓に赤い槍が突き刺さった。

 

先に勝ち誇った反逆者はその時点で既に負けていた。正輝の使う攻撃が宝具だと分かっていたのなら距離を置いて警戒をし、まだアイアスの盾を使っていたのかもしれない。

 

 

反逆者の剣が届く前に正輝の持っている槍が反逆者の心臓を貫く。あえて、正輝は油断しているように見せた。

 

確実に反逆者の心臓を潰すために

 

 

「じゃあな反逆者」

 

 

回復することができないもので攻撃する。反逆者は段々消えてゆく。

超回復を持ってはいるが青ランサー(クー・フーリン)曰く、ゲイボルグで穿たれた心臓は元に戻らない。

 

最初にランサーの宝具使えば早く終えて良かったものの反逆者が先読みしてアイアスの盾を使う可能性が高かった。

 

「オリジナル如きにぃィィィ‼︎この俺がまたぁぁぁ⁉︎」

「嘆きは地獄でやってろ…」

 

反逆者は身体の変化の適応が追いつけず灰となって消え去られた。

結界が解かれてゆき、正輝の携帯の着信音が鳴り、試練編の終わりの知らせが来た。

 

*****

 

 

試練編が終了しました

A friend or the past

これより神様の機能が使用可能となります。

 

 

報酬

英雄王の財宝

乖離剣

 

 

*****

 

「これで終わったな…」

 

正輝による試練は最後の一人である反逆者を倒したと同時に終了し、俺は携帯をしまった後に急激な疲れでその場に倒れてしまった。

 

「あ、もーダメ…マジで無理」

 

 

 

試練編が終わったとしてもまだ問題があるとして、兵藤一誠を正輝が倒したことによるリアス達の件についてとジュエルシードの件がまだ残っていること。

 

反逆者…死亡

残り…0




「知らない天井…じゃなかった」
「なんて顔すればいいのかなー…なんて」
「私は告白してキスしたけど…お前は、救われたとかすごく嬉しかったとか。私のこと好きか嫌いなのかどう思ってんだよ!」
「急いでジュエルシードを集めないと覚醒したら大変なことになる…」
「よくも、私のかわいい一誠を…絶対に許さない!」
「リアスさん待ってって⁉︎」

次回、正輝試練編後、正輝の仲間達の思い


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝試練編後
正輝編83話正輝の仲間達の思い


シンフォギアGX
3話アルカノイズ、翼さん絵がwww
それは、力を持つものの傲慢だ!っていうセリフはあーなるほどなと思う。
4話
マリアさん命がけで守るために血反吐はいて怪我しながらも助けたのに、響そりゃないぞ(恩を仇で返しちゃアカん)…しかも葛藤と復帰が短いってどゆこと。もう少し長いのかと思っていたら、最後はガングニールぶっ壊れた。

否定的ですまないが、内容は面白いっちゃ面白い。



「ん、知らない天井…じゃなかった」

 

正輝は携帯によるメールで試練編が終るのを確認した後に急に倒れて、目を覚ますとベッドで仰向けに寝込んでいた。

プレシアの家にある正輝の部屋に仲間が正輝を連れて寝転ばせてくれた。その証拠に

 

「脱がされて、服も変わってやがる…」

 

服の方は靴と靴下は脱がされ、着替えている状態になっていた。正輝は起き上がってカーテンを開くと、すっかり晴れて、寝起きの正輝には日差しが辛くなってすぐに閉めた。

 

 

「眩しっ、ふわぁ…ぐっすり寝てたな…俺」

 

携帯を再度確認していると、二日間もフェイトの家にある正輝の個室でずっと眠っていた。

部屋を出てリビングに行くと

 

 

 

「あっ!起きたよー‼︎」

 

そこにはプレシア家四人が起きてたことに喜んでいた。正輝が時間を見ると、朝の7時になっており、四人とも朝食をとっている。

 

 

「正輝の後からみんなも急に疲れがきたらしくて」

 

 

衛生達が正輝を背負ってプレシアの家まで運んでくれており、ベットに寝かせ、そのままの服にするのも後々臭くなるので着替えさせていたのほとんどはクリス、レイナーレ、ミッテルトの三人が正輝の看病をしてくれた。

 

 

「あの子達、目覚めないのかって心配したのよ?」

「本当だよ!いくら待っても戻ってこないから」

 

堕天使の姿やクリスが居る様子もなく、仲間を探そうとするが

 

「何も食べてないでしょ?みんなはバラバラに行動してるわ。

探すのは食べてからよ」

 

疲労を回復して二日間寝ている間は何も食べていない。

 

「「「いただきます」」」

プレシアとアリシアの二人は楽しく話しており、正輝はのんびりとテレビを見ながら食べていた。急に急いで食べてもお腹を壊したり身体を再度悪くしてしまう。仲間がどうしているのかと気にはなっているが、焦る必要はない。

携帯からのメールで命が狙われたりなどの危険な目にはあっていない。

リアス達は差別者を倒したことによって復活はするが、数日はかかる。

一誠もまた正輝の手で倒したため復活させることは可能だが、復活した後に攻撃してくることがある。

迂闊に一誠を復活させることはできない。

 

30分後に食べ終えた正輝は携帯にある神様システムも試練編が終えたために姉か正輝の先輩がやってくる。

 

「ご馳走様。ちょっと船に戻ります。全員いるかもしれないので」

「分かったわ。行ってらっしゃい」

 

正輝は携帯を使い、転移して船に戻っていった。

 

 

*****

 

 

船のリビングには、復活していた衛宮とさやか、セイバーの三人が正輝の過去について話し合っていた。

 

 

差別者の話で三人とも沈黙になって黙ったままになることもある。正輝の過去がどれほど残酷なもので余りにも非常である。三人が過去を知っているのを知らない彼と会いずらかった。

 

 

「…どうする?正輝にあのこと言うの言わないの?」

「どうするも何も、俺は明かそうと思う…正輝の過去を見たけど俺たちは大丈夫だからって直接言ってしまえば」

「士郎、それでは地雷を踏みますよ。また正輝を暴走させる気ですか」

「うぐっ…でも正直に言わないと後々明かされてなんで黙ってたんだって言われたら」

「言うにしてもまだ状況が落ち着いたわけじゃないでしょ?まだジュエルシード残ってるわけだし」

 

正輝の暴走の鎮静をするのにどれだけ仲間が苦労したのかは正輝の仲間全員がよく分かっていた。だからと言ってバカ正直に下手に知っていると言ってしまえばまた正輝が暴走して殺すために襲いかねない。

 

 

 

「いやさ、あいつの過去知ってるから…なんて顔すればいいのかなー…なんて」

 

さやかがそう一言つぶやき、聞いた三人とも複雑な気持ちになっていた。話そうとしても正輝に対する罪悪感で話づらい。その時に、ちょうど正輝が携帯を使い転移して戻ってきた。

 

「あっ正輝、起きれたんだ!」

「おはようございます、正輝」

「随分長く眠ってたんだな」

「あー、プレシアから聞いたよ」

 

さやかは衛宮とセイバーの二人の顔を見て

 

(ひとまず言わないようにしといたほうがいい)

(そう(です)だね)

 

「?お前らどうしたんだ?」

念話で正輝には隠すことを言った。

三人とも正輝を見て苦い表情をしていたが、正輝はまだ気づいてなかった。

 

「なんでもないよ。そうだ!後で面倒をみてくれたクリスにお礼言っておいたほうがいいぞ。クリスは部屋に戻っているだろうから」

「おお、そうだな…あんがと」

 

それを聞いた正輝はクリスの部屋に向かうことにした。

 

 

「なんなんだ?」

 

 

*****

 

正輝は部屋を巡回してネームプレートに『クリスのへや』と記されており、そのドアをノックした。

 

 

自分の仕事が忙しくて、リビングやセイバー達とアーチャー達の部屋しか立ち寄ることがない。

 

 

「入るぞ?」

「…あぁ入っていいぞ」

 

 

その返事に応じ、正輝はドアを開け、クリスの部屋に入ってきた。

 

いつもは正輝の部屋にクリスが入ってきて、訪ねてくるほうが多かった。

 

 

「俺が倒れた後に看護してくれたんだな…そのありがとう」

「帰ってこないと思ってたら、みんな心配になって…お前地面で寝てたんだぞ。でも、良かった…無事で」

 

 

クリスは椅子に座り込んでおり、正輝は近くにあった座布団を下に置いてそこに座った。お礼はちゃんと言ってはいるがそれ以降、会話が進まずお互い何も喋れない。

 

 

「「あのさ…あっ」」

 

 

話そうとはしたが両方とも同じタイミングで話かけてしまった。また話ずらい空気になってしまったが

 

 

「クリス、お前から先に言ってくれ」

「あぁ、分かった」

 

正輝の要件より先にクリスから話すこととなった。

 

「お前を止める時に、私は告白してキスしたけど…お前は、救われたとかすごく嬉しかったとか。それなら、私のこと好きか嫌いなのかどう思ってんだよ!」

 

 

シンフォギアの世界で一緒に協力し、過去を見られた時や試練編による暴走の時も告白された正輝の率直な答えをクリスは聞きたかった。

 

正輝がただ救われてそのことに嬉しく思っただけだったのか。それだけの存在だったのかと言うのを聞いて正輝は

 

「ハッキリ言ってな。俺もお前が好きだ」

「そうか、なら。良かった」

 

目を逸らさずに告白した。正輝にとってクリスとの仲は親友以上のかけがいのない存在であり、異性として好きになっている。クリスは椅子から立ち上がって、今度はベッドに寝転がり

 

「だったらその証拠にさ…いつも私からキスしたんだ。次はお前が私にキスしてくれ…」

「分かった…」

 

そう言うと正輝は、クリスのベットにまたがり

 

「強引なのは嫌、だったか?」

「嫌じゃなかった…」

 

正輝がクリスの唇を狙って、接吻し、お互いこれ以上ないくらいのディープキスをした。キスをし終えた二人は顔をもう一度見て、とても恥ずかしくなっていた。

正輝はクリスの部屋から出ようとすると正輝の袖を掴んで止めようとしている。

 

「まだ…15分くらいここにいてくれ」

「あぁ…分かった」

 

正輝はクリスの望み通りに一緒にいてあげた。

*****

 

一方、まどかとほむら、凛とアーチャーの四人は買い物をしていた。

持っているお金の方は余裕があり、今夜は正輝復活というわけで焼肉ということになった。

 

 

 

(いまのところ正輝はクリスの部屋ところにいるからね)

(分かったわ )

 

念話でさやかが正輝の目覚めの報告をほむらに話している。

 

 

「どうやら正輝がようやく起きたようね…」

「正輝さん一人だけが一番ぐっすり寝てたね〜。みんな、終わった後は疲労で疲れて、それぞれ部屋で眠って」

一番仲間よりも寝るのが早く、起きるのが遅かったのが正輝であった。

ほとんどの仲間は次の日の昼に目覚めている。

 

「どうせ、イチャイチャしてるでしょうね。正輝、彼女と二度もキスしたのだから禁断の関係じゃないのかしら?」

「ふぇぇっ⁉︎」

まどかは顔を赤くして驚いているが、ほむらは普通の顔をしている。

正輝とクリスの関係が良好的なのはすでに3人とも知っており、別にこうなっても不思議じゃないことも分かっていた。

 

「ジュエルシード集めで疲れて帰って来る前に、晩御飯を用意しなければな」

「正輝も復活したわけだし、時間が短縮されるわね。で、今回もイタズラするの?リンディ茶とか用意して」

「流石に今回はしない」

夜が暗くなる前の間に色々と雑談をして買い物をした分のお金を払って荷物を詰め込んで、プレシアの家に帰っていった。

 

*****

夕方、正輝はプレシアに念話で呼ばれていた。家に帰っているとフェイトとアルフはまだ外出している。

 

「それじゃ何して遊ぼうか?」

「えーと、一緒にゲームして遊んでいい?」

「よし、そうと決まればやろう!」

まだ家にいるアリシアはさやかと一緒にテレビで『大乱闘スマ○シュブ○ザーズ』のゲームをして遊んでいる。

 

衛宮の方は凛から夕食の内容を聞いてなにやらプレシアの家にある野菜を切ったりして下準備をしていた。

プレシアには許可されている。

 

「来たわね。それじゃあ早速話すわよ」

「おう」

 

プレシアが正輝が倒れた後の二日間、試練編の後についてを正輝に話した。

 

時空管理局については死人が出ているといっても、謎の死という形となり、まだ何も行動できない。管理局の戦闘員の人数がいつの間にか少なくなっていることにリンディが気づかないわけがなかった。

 

もう一つは

 

「じゃあなのはの…件は」

「私の子供を傷つけたのだから…それなりの罰を受けてもらうわ」

「そうか…あまりグロかったりヤバすぎるものにしないでくれよ。悪気で傷つけたわけじゃなくて騙されてやってしまったからな…」

 

 

なのはがレイジングハートによる殺傷設定でフェイトを殺そうとしてしまったことだ。

 

反逆者に騙されかつユーノと共に利用されてもフェイトとアリシアという娘達を大事にする母親だから当然、なのはを叱る。

フェイト達はなのは達を許すが、なのは達の方は反省して落ち込みながらも受け止めなければならない。

騙されたとはいえ正輝が助けなければ、フェイトを殺したという形でなのはに暴力を振りながら怒鳴っているからだ。

 

「プレシア…何を、笑っているんだ?」

正輝は話しているプレシアの表情が怒りではなく、笑みがあることに不思議に思っていた。

 

フェイトも娘扱いしているから絶対なのはのことを怒り飛ばしている。

思い出すだけでも多分あの子に対して嫌悪するはずが、

 

「あの子には…私の趣味に付き合ってもらおうかしら」

「あの、プレシア。一体何を」

「フフフ…それは、後のお楽しみよ」

 

何かを企んでいるかのように不気味に笑っている。なのはを恨むわけではなく、むしろ楽しげな雰囲気を出してはいる。

正輝はプレシアがなのはにどう処罰をするのかを気になってはいるものの、また後から言うだろうと思い気にするのをやめた。

 

「ここからが本題なのだけどね。なのは達とフェイト達、貴方の仲間達が今ジュエルシード集めているの」

「あっ⁉︎ヤバいすっかり忘れてた‼︎てか覚醒したらどうするんだよ⁉︎こんなことしてる場合じゃあ「大丈夫よ、何かあったら至急連絡するようにはしておいてあるから。それに貴方を休ませるために少ししてから言うように衛宮達が言ってくれたのよ」

 

仲間達が交代しながら朝昼晩の間にジュエルシード集めをしていた。

 

 

やっているのは正輝達全員の仲間(16人)、蒼海、フェイト達、なのは達が眠っている間に回収していた。

 

「みんな結構頑張ってるのよ。貴方が眠ったままの2日間で7つ集めたのだから」

「おう凄いな」

 

 

1日目はあまり動く仲間がほとんどいなかったが、夜になるとほとんど回復しているために動ける人数が多くなっていた。試練編に何日間かかかっているから、いつジュエルシードが幾つか発生し、暴走してしまったら地球がまずい事になる。2日目から仲間が疲労から復活してゆきジュエルシード集めに参加した。

 

この二日間ジュエルシード発動が一度も何も起こらなかったのが何よりの救いである。

 

「それなら今から俺も動く、フェイトとなのは達に任せっきりにさせるわけにはいかないからな。ちょっくら行ってくる」

 

正輝は早速シャドーを使って町中の至る所にあるジュエルシードの回収に参加した。

 

*****

 

 

 

『『『ガァァァッ!』』』

「ば、バインド!」

 

 

街の中で結界が張られている。

三羽の黒いカラスが仲間達に襲いかかってくる。連携が取れており空を舞いながら魔法を避けたりしてフェイトとなのは達が苦戦していた。

横から蒼海がバインドでカラス達の足止めをしてなのは達に何とか当てようとしている。

しかし、蒼海のバインドがすぐに解かれてしまう。

シンフォギア勢力の立花は完全な接近戦なために近づいて攻撃しようとしても届かず、翼は【千ノ落涙】でカラスを落とそうとするが余りにも早すぎて降らしても避けられてしまう。

 

「うう、全然届かない…」

「でも。マミなら余裕で撃ち落とせれるだろ」

 

 

話によるとカラスの集団が光っているジュエルシードの3つを口にくわえながら飛んで行き、その途中にジュエルシードに反応して三羽とも大きくなっていた。

 

「狙い撃ちよ!」

 

マスケット銃を取り出して正確に狙い撃ち、一羽ずつ羽を狙っている。

マミが撃ち落そうするために危険だと察知したカラスは三羽纏めて襲ってくる。

 

「ティロ・フィナーレ!」

 

 

マミが大技を使って迎え撃つが3匹とも集まって真っ直ぐに向かってバラバラに分かれて遠回りして襲う。

 

「避けられた⁉︎」

「私に任せろ!」

 

上に巻き上げられたカラス達は体制を整えようとするが、バインドで身動きが取れなくなっていた。

 

 

「フェイト!」

「なのは!今だ‼︎」

 

アルフとユーノの掛け声に砲撃の準備をしていたなのはとフェイトの二人で同時に攻撃した。

 

「サンダーァァァレーイジ‼︎」

「ディバインバスター‼︎」

 

二人の同時攻撃でカラス達は魔法をだして防御を防いではいるが、あっさりと壊さる。

 

「「ジュエルシード!封印‼︎」」

 

凶暴化した巨大カラスが元のカラスに戻り、20と15と18のジュエルシードを手に入れた。

 

 

「なんだ、もう終わったのか?」

「あっ正輝さん!」

後に正輝が駆けつけたものの戦闘は既に終わっており、7人の変身が解かれていた。

 

 

「ジュエルシード集めは俺も復活したので手伝うからな。深夜に発動したら俺か英霊で動くぞ。それと、そろそろ夕食だから戻ってこい。今夜は焼肉だってさ」

「焼肉⁉︎やったぁぁぁ‼︎」

 

 

立花は大喜びしている。夜に食べる焼肉は広くても椅子に座る人数が少なく座布団を用意して座れるようにする。正輝の船からもプレートを持っていき、焼いた肉や野菜を楽しんで食べていた。

 

 

なお、ジュエルシードの発動が食事中後や深夜とかに出てくるかもしれないので反応に気付いたら即座にシャドーを使って封印するという形となった。深夜に緊急として動くことができるのは正輝、アーチャーの二人が動く。その場合は、士郎が料理を頑張ってもらう。

 

 

こんな感じで、ジュエルシードを回収していった。

 

*****

 

麻紀の船、正輝の試練編が終えて6日目が経った。正輝の偽者に装った差別者にリアス達と麻紀が倒されていたが、衛宮達が殺したおかげで、意識を取り戻し復活していた。

 

「私達は一体…」

「部長!」

 

 

船の中で目を覚ますと、いつの間にか試練編が終わり、眷属達の数をリアスが数えているうちに一誠がいないことに気づいた。

 

 

「どういうことか説明してもらおうかしら…」

「それが…正輝という男が…」

 

 

木場はリアス達が倒れている間に何があったかを話した。

 

 

 

正輝が約束を破って騙されたのかと思っていたが、リアスの眷属達を試練編の敵によって利用されたことに気づき。一誠が部長を助けたいがために正輝を殺そうと考えて、走っている途中に堕天使を見つけ、その後にどうなったまで話した。

 

「堕天使を一誠君が襲い…その後駆けつけた正輝に斬殺されました…」

 

木場が一誠の再起不能を悲しげに喋った。

 

正規側のルールとしては一誠を復活させれる条件として、正輝を倒せばいい。正輝の手で一誠を復活させることも可能だが、拒否した場合のために考えていた。

 

 

兵藤一誠が正輝の手で殺されたことに憤慨し、眷属達を転移装置の方に向かっている。

 

「いくわよ…朱乃。彼を消し飛ばしに…」

 

 

木場の話を聞いてゆくうちにリアスの目が段々と赤くなり、身体には魔力を帯びた赤いオーラを纏っていた。

 

 

一誠を潰したことについて相当怒っている。

 

復活できることが可能なために、完全に死んだというわけではないが、潰した原因である正輝と堕天使この手で葬らない限り怒りがおさまらなかった。

 

「リアスさん待ってって⁉︎」

 

 

状況認識ができていない麻紀はひとまずリアス達を落ち着かせて行かせまいとするが、二人は止めようとする麻紀を睨んだ。

 

「邪魔しないで…」

「貴方でも、ただではすみませんよ?」

「ひっ⁉︎」

リアス達の殺気が一気に麻紀に向けられ、船をまとめているリーダーであるのに手を引いてしまった。

本来なら仲間の勝手な行動はリーダーが何とかしなければならないのを上条に振った。

 

「か、上条達もなんとか言ってくれよ⁉︎」

「…もう好きにしてやれよ。試練編が終わったんだろ」

「そぅ…なら勝手にやらせてもらうわね」

 

 

上条達はリアス達を止めるつもりもなく行かせようとしている。

 

 

そう言って麻紀をどけて転送装置に向かった。

 

「ちょっと当麻。な、何を考えているんだ⁉︎」

「貴方の馬鹿げた考えのせいで…一誠が倒されたのよ。貴方と彼らに頼る私が馬鹿だったわ!」

上条達はリアス達がいくら怒っても止めようとはしない。前までは正輝の試練編で何が起こるがわからないが、既にもう終えているために勝手にしろとは言っている。

 

「あれ、リアス達どこに行「貴方には関係ないわ」ち、ちょっと⁉︎」

 

誠治は麻紀と一緒にリアス達を止めようと考えていたが、既にリアス達は転移されていた。目の前に写っているのは置いてけぼりにされている麻紀の後ろ姿しか見えなかった。

 

「麻紀…」

 

正輝に肩入れしているんじゃないのかと疑われてしまい四人とも止める事はしなかった。リアス達は眷属達を率いて、リリカルなのはの世界に向かうこととなる。

 

「…」

麻紀は言うことを聞かない開いた口が塞がらなかった。そんな麻紀に誠治は

 

「ち、ちょっと!リアス達止めなくていいの!」

「はっ⁉︎このまま正輝とぶつかったら不味い‼︎」

 

誠治は麻紀の唖然とした表情に不安でならなかった。色々問題なことをしてはいるもののそれでもちゃんと聞いて、彼のカバーの役目をしようとは思っている。

 

麻紀の行動で仲間をいつも困らせたり、怒らせたりしているために誠治は麻紀を更生させてちゃんとしなきゃと考えていた。

 

 

「ねぇ麻紀、リアス達を連れて帰ったら君に話したいことがある」

「分かった!でもそれは連れて帰ってからだよ‼︎君には感謝しているよ!いつも僕のサポートしてくれるからね‼︎」

 

麻紀と誠治の二人が話しながら転移装置に向かう途中で誠治がバリンという音を聞こえた。

 

「…気のせいかな?」

「誠治!そろそろ早く行こう‼︎リアス達が勝手なことをする前に」

 

 

誠治は音に気にすることなくリアス達の後を追うために後を追った。

 

その音は麻紀の部屋にある机の上の写真立てが落ちて、壊れていた。麻紀と誠治の二人で撮っていた誠治の顔写真にヒビが入っていた。

 

 

 

*****

 

リリカルなのはの世界に転移された兵頭一誠を除くリアスとその眷属達は怒り狂っていた。アーシアは事情を聞かせているためにオドオドしている。

 

「よくも、私のかわいい一誠と眷属を…絶対に許さない!」

「エクスカリバー…彼女だけは必ず殺す」

「一誠先輩、今助けに行きます」

「ううう…」

今の彼女には正輝を殺して一誠を復活させることしか頭にない。堕天使の二人と正輝の仲直りをする事自体リアス達にはどこにもなかった。

 

リアス達は眷属を用意して、一誠を取り戻したいがために拒否した場合は正輝を殺す。復活させても正輝と加担する仲間も殺すつもりでいた。

そんな時に

 

「あの、貴方達は麻紀陣営ですか?私を助けてください!お願いします‼︎なんでもしますから‼︎」

 

 

正輝を拒絶した1人の愚か者(魅杏)がリアス達に聞いていた。自分が事情を説明した後にどうなるか全く分からず。

 

 

悲劇の日が近づいていることは正輝達と麻紀達は誰も知る由もなかった。試練編以外の場所でずっと監視していたある2人によってリアス達の戦闘のはずが最悪な展開になることを。

 

 

 

 

*****

 

余談

 

正輝「なぁ、クリス今何時だ?もう時間だったからそろそろ俺他の場所に行くぞ?」

クリス「あぁ携帯に時間設定されてあるから見せるよ。はい」

正輝「お前、それ…」

クリス「へっ?」

 

 

つ携帯の画像(ホーム画面が正輝の寝顔)

 

クリス「なっ⁉︎こ、これは…余りにも無防備だったたから、写真撮っでもいいのかな〜とか…」

正輝(なんか…すごい焦ってるし。まぁお前だから許すし、悪気ってわけじゃないからいいか)

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編84話狂い乱れる亀裂

「麻紀、君と組んだことに後悔はない」


 

リアス、朱乃、麻紀復活の1日前。

朝も昼も夕方も正輝の仲間やフェイト達やなのは達を行動できる範囲で散らばっているジュエルシードを集めている。正輝はシャドーを、さやかは水分身を使って長時間探している。

 

プレシアと正輝がジュエルシードがどれだけ増えて一体幾つあるのかを数えた結果。正輝達は大勢でジュエルシード探しをしてはいるものの合計30個であることが発覚した。

そのうち25個までは見つけ出してはいるが、全員が丸一日24時間体制で動けるわけではないのでみんな交代制で動いている。正輝と仲間達が汗まみれになりながらもそこらじゅうを探し回ってようやく4つ見つけて、なのは達とフェイト達で封印したが、肝心な残り一つが見当たらなかった。

 

フェイト達のように強制発動させて居場所を燻り出すことも可能だが、下手に距離が遠くそれぞれバラバラな場所で暴走されたら手に負えない。

 

 

しかも、試練編中に正輝から逃げ出した魅杏も探しているもののまだ見つかっていない。どこに行ったのかもわからず、正輝は途方に暮れていた。

 

「魅杏はどこに行ったかわかる?」

「捜索中だけどまだ見つかんない。しかもジュエルシードが沢山あるから急いで探さないと不味いし…」

 

魔法や分身で探しているのになかなか見当たらない。ジュエルシードを探している最中に蒼海が一言呟いた。

 

 

「私、貴方達と一緒について行って殺者の楽園っていう組織を倒してこの戦いが全てが終わったら…また床屋さん始めようかな?」

「蒼海…」

 

実際普通の転生者である蒼海や魅杏、誠治の三人については戦闘には向いていない。

元々転生者というのは殺者の楽園にとっては経験値でしかなく、正義側にとっては常識のある味方か或いは傍迷惑な汚物でしかない。三人とも常識のある人達の側であるために保護するのに関しては正輝達にとっては問題はなかった。生前は何不自由のない平凡な暮らしをしている一般人だったはずが、いきなり命をかけた殺し合いに放り込まれる。その時点でパニックになってもおかしくないのに正義側と一緒にいるだけでも十分心が安らいでいた。

 

「魅杏の帰る場所がなかったら…どうするの?」

「俺たちが回収するしかないだろ…そんなの」

「私もあの子も二人は行くあてがないものね」

 

 

蒼海は悲しげな表情をしながら外をずっと眺めている。できれば、魅杏を連れて帰りたいというのを蒼海は考えていた。正輝と会う前からずっと殺者の楽園でずっと二人で閉じ込められていた。自分の過去を思い出して、悲しい思い出を思い返させたことに正輝は暗い表情をするが、蒼海は前向きの気持ちだった。

 

「心配しないで、一人ぼっちの魅杏も連れて帰りましょう」

「そうだな…」

 

 

*****

 

次の日の朝

正輝達はジュエルシードの残りの1個の反応を感知して、ようやく見つけたものの突然消えてしまったことに動揺を隠せなかった。

 

正輝達はプレシアの家で待機しており、分身で散策させているとそれを見つけた。その不自然な点にとても嫌な予感がした。

 

「おいどうした?」

「な、なんでもありません!」

 

 

携帯を見ている立花が正輝の対応で挙動不審になっている。上条達の方は連絡が取れないようにしており、立花には正輝に許可をとって出るようにしていた。理由は、リアス達が立花を誘って人質にする可能性が高く、約束事を守れるかどうかという点もあった。

 

悪魔として眷属に入れられた日には正輝がマジギレして暴走する事となってしまう。しかし、それ以前に正輝は立花の傍迷惑なことには対策をとっていた

 

「立花さん…一人でどこに?」

「あの、上条さんから連絡がジュエルシード協力しようって!」

「で…正輝に許可は?」

 

 

 

転移放置の近くには堕天使の二人が検問として容易に転移させないようにされている。レイナーレとミッテルトが立花のことを快く受け入れようと、思うわけがない。平然とした、まるでそのことが当然のような態度だったために堕天使二人は彼女がとても不愉快だった。

 

「許可はとりま「嘘を言ったら許さないわよ」」

 

泣いたからという馬鹿げたことで無理矢理正輝を和解させたような説得の仕方を衛宮から聞いて呆れしかなかった。

 

「で、なんて内容が来たの?」

「なんでメールの内容まで教えなきゃいけないんですか⁉︎」

「どうせ…上条さんからの要件って大半はすぐに来て欲しいでしょ?でなきゃここに来るわけないもの。何を墓穴掘っているのかしら?」

 

 

レイナーレの勘に立花は動揺していた。翼が立花の後からついてきており、立花を庇っていた。それでも堕天使二人は

 

「ならば私が護衛する…一人で向かわせずに集団で動く。それなら問題無いはずだ‼︎」

「ハァ…貴方達馬鹿じゃないの?日にちが結構経っているからリアス達もそろそろ復活してもおかしくないのに…そんなもの罠に決まってるわよ。纏めて人質にでもなるつもり?

 

あっちも集団で襲うに決まってるじゃない。正輝が彼女の眷属を倒してこっちで捕らえられているからどんなことをしてでも連れて帰ろうとするのよ?

 

そんな時にジュエルシード集めって…どこまでお花畑なのかしら?

 

正輝の許可が降りてから行くならまだしも…それとも私達に隠れて密かに一人で行くつもりだったのかしら?上条達の話なら精々電話だけにしなさい」

「つっ⁉︎私はただ!」

「いいから戻れっつーの、どーせ私らのことなんとも思ってないんでしょ?まだ何も気づいてないわけ?」

 

立花がもしも約束を破る手前の勝手な行動をさせないための2人だった。これは、正輝の目を欺いて立花は裏からこっそり向かってもストッパーとして堕天使二人に任せて行かせまいとしている。

雪音クリスに頼まなかった理由は立花を簡単に許してしまうために行かせてしまう。

「はっきり言って貴方の説得については余り釈然としなかった。正輝が貴方を許そうとしても…女の涙っていう女の武器を使ってたじゃん。彼がいったいどんな理由で貴方を許したかは分からないけど。でもね、後から正輝の約束まで破ったら…」

「言っておくけど、私らはあんたのことは認めるつもりないっスからね。あんたの迷惑な行動で正輝に対して更に難題を重ね重ね積み重ねて、最悪締め殺す気っスか?」

「…なら私はいったいどんな行動をすれば二人や正輝さんのことを許してくれるんですか?正輝さんは私のことを許してくれました…それなのに!どうして‼︎」

「そんなこと自分で考えなさい、貴方だってそこまで馬鹿じゃないでしょ」

正輝に許しをもらっていると勘違いしている立花は堕天使の二人に反抗な態度をとっている。まだ自分のやっている行動が許されないのかと正輝に疑われていた。

 

正輝による関係はマイナスからゼロにはなったが立花用にそれなりの対処はさせられていた。

「ごめん…なさい」

「…とにかく、私達は貴方を許す気なんてない。恨むなら正輝が貴方を斬る前になんて言ったのか思い返しなさい。彼だって完全に許したわけじゃない。約束を破れば…正輝は貴方を確実に見捨てるわよ。勘違いしないで」

「といってもどっちみち、私らはあんたに失望してるッスよ。泣いて謝っても呆れるしかできないし、それなりに口上手でちゃんと説明してくれるんならまだしも…ま、兎にも角にも忠告としてこれ以上約束破りすぎて正輝を失望させないようにしちゃダメだからね。

だからさっさと戻れっての」

正輝と立花の口論の件で、堕天使なんかどうでもいいからというような台詞が原因だった。

 

『レイナーレ達の件を許して、麻紀さんの仲間達ともう一度話し合えば…きっと何か変われるはずだよ!』

 

言い換えれば『レイナーレとミッテルトなんてどうなろうが知ったことではない、さっさと麻紀達と話し合って仲良くなりましょう』と言っているようなもの。

 

「立花…すまない」

「いいですよ翼さん」

 

立花本人はそんなつもりではなくても堕天使の二人には怒ってもいい理由として十分だった。よって、立花を転移装置室から堕天使の二人に出て行かされた。

 

「私が約束したことで許可無しだと勝手に動けないってのは…当たり前のことなんだよね。凄く辛いな…」

 

約束事を破れば正輝は立花を許すつもりはない。

積み重ねた約束事が破綻すると一気に信頼がガタ落ち隣ってしまう。正輝の許可無しに命令無視して勝手に行く、その時点で約束事は破る。

何を考えているんだと正輝に言われ、立花は勝手なことがあまりできなくなっている。堕天使の事を悪く言ってしまったことに反省はしているが、立花は正輝の対応にとても不満そうな顔をしていた。

 

*****

 

 

仲間達が探している中、正輝のシャドーが正輝の元に戻ってあることを報告した。それは、リアス達が復活し、転移して他の住民を利用しようと考えているのを発見した。

 

 

「不味いな…ジュエルシードがあと一つだっていうのに…あいつらまた面倒なことを」

 

 

 

リアスの魔術は滅殺の魔法。正輝達がそれを避ければなのは達の住んでいる建物が破壊されてこの街、海鳴市が激情しているリアス達によって潰されてしまう。正輝はシンフォギア勢力は連れて行かないようにさせた。

 

 

「あっちにジュエルシードがあるなら…ほむら。時間止めて力ずくで奪え。どんな手段を使ってでもな」

「…分かったわ」

 

 

ほむら達とセイバー達とアーチャー達、堕天使二人の正輝含めて11人を連れていた。血生臭いことになる可能性も考えられるため、シンフォギア勢力を連れてくるわけにはいかない。

そこで堕天使二人に立花達を追い出した後に転送装置の設定を変えてもらって正輝の許可無しで行けないようにされた。

 

「凄く嫌な予感がする…」

「正輝ー設定完了ッスよー」

「立花がやって来たけど追い返したわ。立花とのメルアドを上条が知っているから彼の連絡で来たって言ったけど…」

「あーうん。どーせあいつら碌でもないこと考えてんだろ?」

 

正輝はジュエルシードがリアス達に渡っているということは考えたくなかったが、念には念として先に準備しておいた。立花を呼び寄せて人質にさせるという魂胆だった。

 

立花を誘う作戦が失敗に終わり、次に誰が人質になるのかは分からない。

 

 

「あいつらの近くにいるのは…そこに住民はあまりいないな」

「近くにいるのはジュエルシードを探している蒼海となのは達です」

「なら早く急げ!あいつらが被害に遭う前に対処しろ‼︎」

 

 

 

回復、攻撃アイテムを衛宮と凛、ほむら達全員に持つようにさせ、万全の準備を用意してリアス達の後を追うように向かった。まずプレシアの家とその周囲の人達を襲撃するのは論外、となれば残りはなのはか蒼海、住民を人質に使う可能性が高い。

 

(なのは!今すぐに家に帰れ!)

(え⁉︎でも)

(いいから早くしろ‼︎話は後から言う!)

(わ、わかったの!後でちゃんと話してね‼︎)

 

なのはとユーノはさっさと家に帰らせてゆき、蒼海は仲間ではないために強制転送して船に送ることができない。ジュエルシードが彼らがら持っているのなら尚更危険となる。

 

準備が整うと正輝は被害を最小限にさせるためにすぐさまリアス達の後を追い、彼らを発見した後に転生者結界を張った。

 

 

 

「結界⁉︎」

「そっちからやって来たわね…正輝」

「エクスカリバー、彼女だけは…」

正輝達とリアス達は3度目に街中で出会い、何度も最悪な印象をお互い持っているまま、距離を置いている。正輝の予想通り、リアス達は人質のためになのはを攫おうと彼女の家に向かっている途中だった。

 

「あぁどうせお前ら復活と思っていたよ。この世界で人を攫って一誠の代わりとなる人質を考えて…目的は俺から一誠を返しに来たんだろ?なぁ面倒なリアス・グレモリーとそれを率いる眷属達?なのはと他の住民に手を出そうとしやがって…覚悟は出来てんのか?この屑野郎共」

「よくも、私の可愛い一誠を酷い目に合わせて…眷属に手を出して…」

「あのさ、手を出したのはそっちのほうだろ?上条の話を聞かないお前の眷属の身勝手が悪いだろうが。最悪死ぬ事だってありえるのに…リアスと朱乃と一誠だけじゃすまなかったんだからな」

 

 

リアス達は正輝を見つけると黒かった瞳が紅色に染まり、身体からは赤いオーラを出していた。お互い威圧に動揺する素振りは全くない。リアスの後ろにいる少女が突如前に出てきた。そして、木場が魔剣を取り出して首筋に当てようとしていた。

 

 

 

「ちょうど見つけたの…私達の方に駆けつけてこうして人質としてさせてもらってるわ、まず一誠を返しなせい」

「助けて…正輝。リアスに捕まえられて…」

 

 

その少女は、試練編の時に正輝と仲違いし離れ離れとなり、人質となっていた魅杏。今まで魅杏がどこに行っていたのかは分からないが、無事であることは確認できる。しかし、正輝が兵頭一誠の交換を拒絶すれば簡単に魅杏の首を斬り落とされる。

 

 

リアスは正輝から逃げていた魅杏を兵藤一誠との人質の交換として利用していた。

 

(一応、リアス達も眷属返してくれとほざいてキレながら向かってくるだろうから返すのは返すけど…一誠を返すだけで事を終わらせたらいいが。そんな事できれば苦労しない)

「お前らさぁ、どこまで俺達と上条達を失望させれば気がすむわけ?それと麻紀がこれを許したとなれば、こんな犯罪まがいの奴らをまだ正しいって言うつもりか?この人質交換が正当だっていうのなら麻紀の言う常識とか正義はこんな非人道的なことをしても良いってわけか…下手すりゃあ上条達にこのことを知ったらマジでぶん殴られるぞ?」

 

そう言われても上条達との関係が良好というのもないからなんとも思っておらず、上条達や正義感のある他の連中にどう思われようとリアス達には知ったことじゃなかった。

 

「どんな手を使ってでも兵藤一誠を返してもらうわよ…下僕を苦しめた貴方達はその後に消し飛ばすわ…」

(あーぁ、これもう今さら仲良くなりましょって手を繋ぐとかの余地ないわ。立花が馬鹿みたいに行ってたらあいつも人質になってた…レイナーレ達には感謝しなきゃな。それでも状況は不味い事に変わらないし、まぁ対立は避けられないのはわかりきってたけど)

 

さっきから正輝の方をずっとリアスの眷属達が見ており、殺気立った表情をしていた。

 

 

(とにかく、立花達を連れてこないのは正解だったな)

「分かったよリアス。じゃあこっちで兵頭一誠を復活させるから、終わったらそっちに引き渡す」

 

正輝は一誠に手錠を掛けてと魅杏を取引をしようとしたその時

 

「待ってくれよ⁉︎幻想殺し・分身化(イマジンブレイカー・インビジブル)でずっと探してたんだぞ‼︎そんな勝手な事をされたら…って何をやっているんだ君達は‼︎今すぐにやめろ!」

 

麻紀と誠治の二人がリアス達の後を追っていたのかのように走っていた。リアス達のしていることを麻紀がやめさせようとするが

 

「麻紀、私達に命令しないで。これは一誠を助けるためにやっていることよ」

「なっ⁉︎僕は船を管理して指揮っているリーダーだぞ‼︎」

(お前はリーダーのことを何一つしてないし、試練編の時に何も活躍してないだろ。この口先だけの役立たず)

 

リアス達はリーダーの麻紀に恐れることなく、威圧されるだけで麻紀は身を引いてしまった。仲間を纏めるリーダーがこのザマだから、取引が終わっても麻紀の許可とか関係なしに好きにやりたい放題やる。

 

 

取引しようとしている途中に横やりに麻紀が入ってきたことに苛立たしくなっている。

 

一誠は歩く以外しか身動きを取れないように手錠の拘束器をかけたままの状態にされて目を覚ました。

「俺は…一体。⁉︎リアス部長‼︎これは」

「ほら、こんな奴渡してやる。だからその女を寄越せ」

 

解放された魅杏は正輝に抱きついて仲間達はホッとしたが、朱乃の雷撃が二人の頭上に落とされる。雷撃が落とされるのを気付いていた正輝はその攻撃を避け、2人がいた地面が焼け焦げた。

 

「あらあら、外してしまいましたわ?」

「あんたら…公平にするつもりさらさらないってわけ⁉︎」

「公平?そんなつもりは毛頭ないわ。正輝、貴方がかわいい一誠を殺して、私の眷属を殺そうとするっていう時点で万死に値するわ‼︎」

正輝達は取引が完了するまでの間は最後まで攻撃しようとはしなかったが、先にリアス達が仕掛けてきた。

 

 

リアス達は一誠を開放した以上正輝達を潰すつもりになっており、一誠を解放して終わりというような展開などするつもりは毛頭なかった。

 

リアス達はそれぞれ戦闘態勢になって正輝達に攻撃を仕掛けてきた。

 

「あー!どーせこんなことだろうと思ってたよ‼︎もう復活しても本当に…試練編終わったから当然俺達に襲うよなぁ‼︎上条もお前らを止めるつもりはないだろうし…こうなったら迷惑野郎共のリアス達全員を潰すぞ!」

「くそ、なんでこれ、手錠がっ⁉︎」

 

一誠は復活しても正輝の作った拘束器でまだ動けない状態でいた。正輝の投影した手錠は簡単に壊れないようにされている。

 

子猫が一誠の手錠を力づくで壊そうとしても全く壊れない。リアスが加減して滅殺の魔法を使って一誠の手錠を壊しても、手錠と一緒に手が吹き飛んでしまう。

 

 

「エクスカリバーは全て僕が叩き壊す!」

「あなたにどんな関係があるかは分かりませんが…向かってくるのなら‼︎」

木場は既にセイバーと剣を交えており、戦闘中だった。魔剣創造(ソード・バース)で立ち向かおうとしているもののセイバーの聖剣は魔剣如きに簡単には折れない。

「麻紀、今すぐに一誠の手錠を壊しなさい!」

「その前に全員船に戻ってからだ‼︎でないと僕は動かない‼︎」

「貴方って人は…‼︎」

 

 

麻紀は一誠の手錠を外すのを拒んだ。リアス達が麻紀の言うことを従わなければ一誠が自由に動くことができなくなる。

手錠には特別な効力(魔法や異能力を力加減でぶつけないと壊せないようにされている)をつけている。

復活して正輝達に向かってくるのを防ぐためであり、赤龍帝の籠手を出しても時間がかかるために動けないままでいた。

 

麻紀は戦闘を止めようと思っても、リアス達は怒りに身を任せているために全く麻紀の話を聞こうとせずに、穏便に終われるわけがない。

このまま違いが闘うのは覚悟していた。が、抱きついた魅杏は正輝の懐を狙ってナイフを持って刺した。

正輝の胸からは血が大量に出血していた。

「な、にっ」

「やった!遂に殺せましたよリアスさん‼︎」

「良くやったわ魅杏…これで一誠の仇をとれたわね‼︎」

 

 

魅杏の右手には正輝の血にまみれていたサバイバルナイフを隠し持っていた。セイバーとアーチャーの二人は私服から戦闘服となり剣を構えていた。

 

「貴様!」

「み、あん。なんで」

「正輝さんは、心優しいんですよねー。私の為に死んでくれますか?」

 

魅杏はさらに追撃して、今度は正輝の心臓を狙って殺そうとするが、見ていた堕天使が正輝を殺そうとした魅杏にレイナーレとミッテルトは光の槍を投げつけた。

 

「正輝、貴方よくも‼︎」

「殺す、絶対殺す‼︎‼︎」

 

魅杏の方にめがけて光の槍を放ってはいるものの、

「無駄よ?」

それをリアスが魅杏を魔法陣を張ってレイナーレの光の槍を防ぐ。

 

 

「大丈夫ですか⁉︎早くアイテムを!」

「私が傷の方を回復するからマミさんは」

「止血しないと…!」

 

マミがリボンを使って止血をし、アイテムである癒しの水とさやかの回復魔法を使って正輝の傷を癒していた。応急手当が終えた後、正輝の仲間達の憎しみの矛先がすぐに魅杏に向けられる。

正輝と蒼海が魅杏を心配していたのにそれを踏みにじったことが許せなかった。

 

 

 

「後は…魅杏に貰ったこのジュエルシードであなた達を一気に葬るわ‼︎」

「⁉︎やめろリアス‼︎そんなことをしてはいけな「部長の邪魔はさせません」くっ…」

 

 

麻紀は幻想殺し・武器化によるハンドガンでジュエルシードを壊そうとしたが、子猫が麻紀に殴ってきて撃つことができない。ジュエルシードがいかに危険なものかは麻紀と誠治はよく分かってはいるが、リアス達は止められない。

 

正輝は怪我をして苦しみながらもほむらに念話していた。

(ほむら…早くジュエルシードを)

(ちょっと貴方大丈夫なの⁉︎いま治療中で(俺のことはいい!急いでほむらは早くあいつらの持っているジュエルシードを‼︎)…分かったわ)

ほむらは魔法で時間停止をし、自分の持っているデバイスでリアスの持っているジュエルシードを取り上げて封印した。ジュエルシードを封印しなければこの世界を滅ぼしかねない。

 

「なっ、確かに持ってあったはずなのに⁉︎」

 

ほむらが時を動かすと、リアスは持っていたジュエルシードが突然消えて驚いた。

「残念だけど…ジュエルシードは私が封印させてもらったわよ」

「子猫、朱乃!すぐに奪い返しなさい!」

 

ほむらがデバイスでジュエルシードを封印させており、リアスが眷属に命令して奪い返そうとしたものの

 

「させないわよ!」

「ここは通さないぞ?」

 

 

凛がガントを子猫に向かって撃ち、朱乃が雷撃でほむらに撃とうとしたところをアーチャーがアイアスの盾で防がれた。

 

 

(なんだ…これは…)

麻紀はリアス達のやっている行為に疑問を持っていた。この行為が果たして正しいものなのだろうか、と。

正輝の後ろにいる衛宮とセイバー、さやかの三人はリアス達の行動に怒り心頭だった。人質を使う時点で愚劣極まりない行為といってもいい。

 

正義の味方であるさやかと衛宮士郎は彼らのやり方に許せなかった。

 

「一体何を考えてんの⁉︎人質とジュエルシードを悪用して使うだなんて」

「堕天使は神器の認識ある無し関係なしに無垢な人達の命を掻っ攫う。彼らは罪のない彼らを襲わせている

こういう非合法なことは悪魔である私達もまた合法なの。分かる?」

「ふざけるな!お前らの方がよっぽど非合法で非人道的じゃないか‼︎正輝は、お前らに悪いことを何もしてないのにっ‼︎‼︎」

 

リアス達は麻紀と誠治だけではなく三人の話を聞き入れようともしない。

「私達が一番正しいのよね?そうでしょ麻紀?」

「そ、そうだね!堕天使に加担している君達やなのは達もフェイト達もまた…それらは全て悪だ‼︎下衆な方法でアーシアの命を奪い、一騎打ちまたは正々堂々という罠で僕らを騙し、信者である正輝が一誠を陥れた。そんな愚行を許してはいけない…だから彼らに制裁を下さなきゃいけないんだ!」

「お前、あんなことをしてもまだリアス達を正しいと言い張るのか‼︎人の命をなんだと思っているんだ‼︎‼︎」

「煩い!そもそも堕天使に加担した君達がいけないんだ!」

「良いように振り回されて、上条達の気持ちも考えようとしない…正輝の試練編も手伝おうとせずに、無責任に役立たずで終わっておいて…そんな馬鹿みたいに偉そうなことをまだ言い張るつもり!ふっざけんじゃないわよ‼︎」

正輝と士郎だけではなく、とうとう凛も麻紀のあり方に怒っていた。麻紀は誠治に生前では警察で働いていると言ったが、これがその対応ならまるで無垢な住民とかが人質なろうと知ったことではないというようなセリフを言っているようなものに聞こえてならなかった。強引な方法でカタをつけようとする麻紀の姿を見ていくうちに耐えられなくなり、誠治は麻紀の言い分にとうとう我慢がならずに発言した。

「こんなの間違ってる‼︎麻紀もリアス達も‼︎もう一誠を返してもらうだけでもういいじゃないか‼︎一誠は殺されたり死んでいない…それなのになんでまた火に油を注がなきゃいけないんだよ!そもそも人質を使うってこと自体僕らの仲間である上条達が許すわけないじゃないか‼︎

 

 

彼らに恨みはあるかもしれない。でも…麻紀、頼むから君が警察であることを信じさせてくれよ。それとも君は悪魔の信者にでもなるつもりなのか?君は結局どっち側なんだ?」

「私は…正輝の本性を見たのよ!彼や他の転生者達が…真面なわけないじゃないの‼︎転生者はみんな腐ってる‼︎」

誠治が発した言葉に麻紀、リアス、魅杏の三人が反応して視界は誠治の方に向けられ、麻紀はそんなリアス達に話をかけていた。

「ねぇ、リアス達。これが終わったら聞くつもりだったんだけどさ…僕と誠治に何か隠し事してないかい?」

聞いてはいるもののそれに受け答えすることなく麻紀を見ようともせずに無視をしている。首を振り向こうともせずに誠治を見ていた。

 

「また僕の聞く耳は持たないんだね…なら…これはなんなんだ?」

 

麻紀は持っていた盗聴器を大音量にして、全員に聞かせるようにした。その内容はここにいる全員にとって衝撃的なものだった。

 

 

*****

盗聴器から出ている声はリアスとその眷属の3人、そして魅杏の合計四人で正輝と堕天使だけじゃなく誠治と麻紀の話をしていた。麻紀は幻想殺し・分身化で転移していったリアス達を散策している途中だった。

 

『全く…リアス達は何を考えて、って見つけた!ってもう一人の子は誰だ?』

見つけたと思っていたが誰かと話しているのを見つけて麻紀は隠れている。

『なら、私が2人を殺してリーダーになってあげる。私がリーダーになった褒美には必ず貴方達を自由して、好きに勝手にしてあげる』

『は、えっ?どういうことなんだ』

麻紀はそれを聞いて動揺した。この話は何かの間違いだと、そう思いたかったが

『いいわ』

『うそ…だろ?』

その一言でリアス達は魅杏に協力することとなった。邪魔な正輝達を殺し、行動の規制をされている面倒な麻紀と誠治を暗殺する。魅杏については殺者の楽園などの対転生者や神器を貰えば後は幾らでもできる。

その後回線が切れた。

*****

 

 

「どういうことかな…僕と誠治を殺すって…本気なのリアス達は。これでもシラをきるつもりなのかい?」

「…」

「ぶ、部長?」

 

リアスは麻紀の質問を頑なに喋ろうとしなかった。だが、リアスが麻紀を裏切ることもあり得ていた。事実、麻紀と誠治の判断のせいで眷属を傷つけられ、麻紀の管理の至る所の不備に不満を持っていたが故の反逆だった。

 

「チッ…」

「魅杏…どういうことなの⁉︎」

盗聴器を聞いた魅杏は表情を変えて麻紀を睨み、舌打ちをして悔しがっていた。邪魔な麻紀と誠治を殺して魅杏が管理者になればリアス達のやる事を全体的に協力し、全ての歪な転生者を恨んでいるために利害の一致となった。

 

 

「な、なんとか言えよリアス‼︎僕を信用しているのなら嘘だって否定できるだろ‼︎」

「その二人を消し飛ばしてリアスさん‼︎二人の馬鹿な考えのせいで一誠が陥れられたのなら正輝だけじゃなく彼ら二人にも裁く必要があるわ!転生者はみんな屑よ‼︎」

「巫山戯るな‼︎人質になって、簡単に人を裏切って…正輝は裏切られても君を疑わずに手を出そうともせずに受け入れようとした。刺されてもすぐさま斬ったりしなかった…転生者が屑だって言うのなら君の行いを見て思った…君の方が最も一番の愚か者で屑だ!

正輝だけじゃなく僕と誠治を騙して殺そうとして…そんなのもう正気なんかじゃない。最底辺のところまで堕ちるところまで堕ちて、イカれている‼︎」

「テメェら!リアス部長になんて口をしやがる!」

「黙れこの裏切り者共‼︎僕らの存在が邪魔になって騙して殺すつもりだったんだな‼︎…盗聴器のことについては信じたくなかった。嘘だと思いたかった…でも何度聞いても正輝を殺した後に僕と誠治を殺すって言ってるんだ…本当は冗談なん」

 

次の瞬間、リアスはとうとう麻紀と誠治の二人に手を出した。誠治はなんとか避けたものの、後ろにあった木に当たり滅殺の魔法で弾け飛ぶ。

麻紀と誠治を殺すつもりでリアスは狙っていた。

 

「リアス…僕と誠治にむかって放ったのか?本気で殺すつもりなのか僕らを」

「盗聴器にあった記録は…事実よ」

 

その言葉に麻紀は恐怖して、持っていた携帯の神様システムを利用して、リアス達の行動を制限させる。

 

「ぁぁぁぁぁぁあ‼︎‼︎‼︎命令権発動‼︎『リアス達は僕と誠治を殺すなぁ‼︎』『上条達すぐに来い‼︎そして、リアス達を潰して動けないように力ずくで止めろ‼︎』」

 

麻紀は怯え、死にたくないがために上条達を利用してリアス達を暴力で支配させ、更に幻想殺し・武器化を構えてリアス達に銃口を向けている。その命令権によりリアス達は麻紀と誠治を殺すことができなくなっていた。しかし、

「なら、私自身で誠治と麻紀を…‼︎これで脳と心臓を突き刺せばそれで終わる…その携帯の主導権を貰えば私が4thに‼︎‼︎」

「お前のような奴を船を乗せるなんて言語道断だ‼︎君は確実に撃ち殺してやる‼︎‼︎この悪女が‼︎‼︎‼︎リアス達はもうこれ以上自由にさせるつもりなんてない‼︎‼︎」

殺意剥き出しの魅杏には木場から貰った魔剣を二つぐらい隠し持っていた。

麻紀は2丁拳銃を構えてリアス達と魅杏を警戒している。すぐに上条達もやってくるが、『麻紀の命令権』で状況が分からないまま、いきなりリアス達を襲わざる終えなくなる。

 

 

魅杏はなぜそれで正輝を確実に刺し殺さなかったのはリアス達から武器を貰っている時点でリアス達と既に手を組んでいることとなる。正輝の場合は魔剣で殺そうとしたらその時点で自分の身を守るために正当防衛として返り討ちにされている。

 

その光景をただ眺めている正輝達はポツンと残されたような状態だった。

 

「魅杏!止めて‼︎こんなことをしても」

「私は、リアス達とついて行って…転生者にも、他の男にも、誰にも虐げられない‼︎」

 

 

蒼海は何度も魅杏に説得を試みようとはしてるものの、魅杏は麻紀と同様に話を聞く気はさらさら無かった。四人とも互いに嫌悪感が段々と増している。

 

「正輝、大丈夫なの!」

「まぁなんとかな…」

 

正輝は刺されたナイフの跡がなんとか完治されてゆき、出血も止まった。だが、堕天使の二人は魅杏を持っている光の槍で確実に殺すつもりで不意打ちを伺っていた。

 

「何やってるの!レイナーレ‼︎」

「正輝を殺そうとした…あの女を殺す」

「私らの大事なモン傷つけた。殺してやる…」

 

 

堕天使二人は正輝を死に追いやろうとし、裏切った魅杏の行動を許すことができずに殺そうとしている。

衛宮とマミが堕天使二人を止めようとしているものの正輝が傷つけたことで冷静でいられなくなっている。

 

「このまま正輝を殺そうとした連中に何も手を出さないっていうの⁉︎貴方達は‼︎」

「お前の気持ちも分かる!だけど!」

 

 

正輝の方に関しては、危険であるジュエルシードをリアスが持っており、それをほむらが回収することができた。ジュエルシードの件は終わっても魅杏が裏切る形となった為に、リアス達と戦闘になるはずが、仲間内で揉めることとなった。

 

セイバーは木場との戦闘となり、リアス達と魅杏、麻紀と政治の睨み合いが続き。堕天使二人の方はアーチャーと凛、士郎が止めている。正輝の治療に関しては完治し、すぐに復活した。

 

「冷静になってくれレイナーレ、ミッテルト。とりあえず魅杏は殺すな…武器を取り上げて、捕らえて空き部屋に閉じ込めろ」

「でも正輝!」

「あいつの処分は後で考える。今は魅杏を捕らえて、4thの連中をどうにかするぞ」

 

魅杏に関してはあくまで殺さず、縛り付けて空き部屋に入れる

確かに魅杏が正輝を刺し殺したのは許されることではないが、魅杏を殺してしまえば立花からなんで殺したのかと問いただされ、また立花との面倒が積み重なってしまう。蒼海の連れて帰りたいという願望も聞いてあげないといけなかった。

 

それでも魅杏を連れて帰って船内で仲間を人質にすることだってあり得る。そこで武器を取り上げて、空き部屋を使って魅杏を閉じ込めることにした。

 

 

魅杏は閉じ込められている間は何も出来ないから処分を考えるにしても十分な時間を得る。正輝達のやることとして魅杏をすぐに捕らえて、その後リアス達と4thを全滅させることを考えていた。が、

 

 

「試練編終わった後なのになんかもう大暴れしてるーどーなってんのー?」

 

 

この状況を更に引っ掻き回す正義側の転生者が一人言い争っている最中に突然転移して出現した。正輝達や麻紀達はまだ知らなかった、ジュエルシードの件が終わったとしても、

 

「ハーイ。お騒がせのところスミマセ〜ん!

こんにちはぁー2ndの綺羅でーす!私達1stと2ndの二人で貴方達の世界を旅しているのを試練編前まで監視してずっと見学していました。

 

その結果、3rdはついてくる仲間達が色々と残念でダメダメで、質問してから決めるけどさ…4thはリーダーの麻紀が全くの無能だったので…4thと率いる仲間達及び周囲にいる唯の転生者を処刑したいと思いまーす!」

「「…は?」」

 

ジュエルシードの後の新たな問題は4th達の件絡みでは済まされなかった。

 




次回、悲劇


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編85話悲劇

 

「お久しぶりぃー正輝!」

「おまえ、あの時の…⁉︎」

 

正輝が初めて殺者の楽園のボスを倒した後に出会った正義側の転生者の2ndという少女。

 

その少女が突然ここにやってきた。

どうしてここに来たのかは彼女の発言で分かった。

 

 

正輝達に選択肢を与えて、麻紀達と普通の転生者達は殺しますと。いきなり乱入されたことに怒っているリアスが綺羅に向かって攻撃を仕掛けた。

「人間風情が…邪魔をしないで‼︎」

 

リアスは綺羅を消し飛ばそうと、滅殺の魔法を放ったが、綺羅は『何か見えない物』を掴み、それで薙ぎ払うとリアスの攻撃が相殺された。

「喋ってるのに邪魔しないでよ。

基本、どこの世界でも会話中に横やりはタブーって習わなかったの?」

(お前が言うかそれ…戦闘中に横やりに入るのもタブーだろ。だが、あいつの能力が全くわからない以上迂闊に動けない。

4th達と周りの転生者を処刑ってのは分かった。でも、俺たちに関しては質問してから決めるとか言ってたけど…どうするつもりなんだ?)

 

 

リアスは自分の攻撃を簡単に相殺されたことに、動揺している。朱乃と子猫はアーチャー達との戦闘を止め、リアスの護衛に回る。木場はリアスの護衛に回ることなくまだセイバーに攻撃を続けていた。

 

一誠は拘束をなんとか解こうとして足掻いているが、全く解けない。麻紀が2丁拳銃をリアス達と魅杏の方に構えながら、綺羅に向かって叫んでいた。

 

「僕らが処刑って…どういうことだよ!君には何もしてないじゃないか‼︎」

「ん?言葉通りの意味なんだけど。監視してたってこと。一言で言えばあんた達ぶっちゃけ世界回って、その世界にいる仲間を増やしたところで役立たずだしピーピー喚くし、ハッキリ言って迷惑なのよ。そもそも私達は世界をぐるりと回って、いろんなキャラクターが大量に仲間にして増えるじゃん。全てのキャラクターと仲良くなんてできるわけないし、しっちゃかめっちゃかになっちゃうから愚かな奴からまず先に人数を減らすの、分かる?」

「そんな理由で死んでくださいだなんて分かる訳がないだろ⁉︎」

 

四人で揉めている中に誰かも知らない人物が割り込んできたことで、敵意がバラバラだったはずが、四人とも綺羅に向けられていた。

 

「まぁ、こんな風に?」

〔バン!〕

「…え?」

 

綺羅は麻紀ではなく、誠治を狙って撃っている。彼の腹部からは血が大量に出ており地面に倒れ、撃たれたところから血が出ていた。

 

「うわぁぁぁぁぁっ‼︎誠治ぃぃ‼︎」

「あ、死んでないよー。わざと急所外したからね。心臓や頭だったら即死でした…ってね‼︎」

 

誠治は綺羅の言った通りまだ死んでおらず、大怪我している所を抑えて、苦しんでいる。正輝は綺羅の攻撃に息を飲んで、汗が吹き出した。

(こいつはやばい…投影開始!)

 

正輝は綺羅という少女が途轍もなく危険だと感じ、投影魔術で後ろから容赦なく斬ろうとしたが。リアスと同様に『何か透明なもの』で防がれていた。

 

手や防いでいる様子もなく防御壁のようなものも見えない。綺羅はその場に立っているだけで何もしていない。まるで見えないバリアのようだっただった。

 

「なっ⁉︎」

「ハァ…あのさぁ?麻紀のように『正しくない選択』をしたからこうなったんだよ?それとも、私のことを拒絶してこの状況の中で私とやり合うの?正義側であるNo.4の麻紀がこんなザマなのに?」

一番の問題は綺羅の能力がよく分からないという点が恐ろしかった。見えない防御なら透明のバリア、攻撃ならセイバーの風王結界などがある。

しかし、綺羅の攻撃、防御方法がまったく読めない。

だから正輝は危険だと感じた。

 

「お前…!」

「まぁでも唯の転生者だから問題ないよね。あ、あと正輝の攻撃についてはノーカンってことにしとくよ。拒否ってわけじゃなくて自分の身が危ないっていう反射的な正当防衛ってことにしとくから」

 

誠治はまだ腹を抑えているために死んではいない、麻紀は憎むべき相手である正輝ではなく誠治を撃ってきた綺羅に銃口を向けた。誠治を撃ったことにリアスと魅杏から綺羅に狙いを定めている。

 

 

「よ、よくも、よくもっ…!」

「あのさー私に攻撃する前に誠治の重傷を治療しないの?」

「黙れぇ‼︎死ね!死ねぇぇ‼︎」

 

怒り狂った麻紀は幻想殺し・武器化のミニガンを用意し、綺羅に向かって連射して殺そうとしている。

 

 

だが、

 

ブラックロックシューター(B★RS)デッドマスター(DM)。頼んだよー」

 

 

黒い服をしたツインテールの少女がミニガンの攻撃を刀で全て防ぎ、ミニガンから放たれた弾丸は全て斬り落とす。

 

緑の少女は眼鏡をかけ、両手には大鎌を持ち、背後には骸骨の兵士の群れと巨大化している頭蓋骨の化け物の二匹を連れてきていた。

 

木場以外のリアス達は骸骨達の猛攻を防いでいる。麻紀は幻想殺し・武器化で目の前に何重もの盾を用意したが、

 

「言っとくけど岩石はぁ…全部本物だからだから♪」

 

ブラックロックシューターの左手にある★ROCK CANNONという武器で毎秒20個の岩石を何発か撃ち続ける。麻紀が何重にも出した盾は容易く削られてゆく。武器をいくら取り出すことができても所詮は幻想殺し化されているだけのただの盾。

ブラックロックシューターの撃ち続けている岩石が異能力によって作成さていないのなら麻紀が必死に出現させている盾は防ぐごとに砕かれていった。

 

「あっ、手錠が⁉︎」

「早く助けてくれ!リアス‼︎僕が防いでいる間に誠治の傷を‼︎僕のことは助けなくていい!一誠の手錠は外したから早く誠治を助けて」

「…」

麻紀はハンドガンで一誠の手錠を破壊し、誠治を助けるために回復ができるリアスとアーシアに頼んだ。

しかし、

「ぶ、部長!せめて誠治だけでも」

「…駄目よ。私達とは関係ないわ」

「何を言っているんだ!ならアーシア!誠治の傷を来てくれ!」

「あの、私一体どうしたら」

仲間なのに応急手当をバッサリと断られている。一誠の拘束を解いたのにそれでも言うことを聞かないリアス達に頭にきた麻紀は、持っていた携帯を使って強引に従わせようとしている。

 

「駄目よアーシア。私の命令に従いなさい」

「こうなったら無理矢理に来てもらう‼︎命令権…アーシア、誠治を治「させるわけないじゃない」なっ⁉︎」

【影縫い】

綺羅は投影した小刀でアーシアの影を狙って投げ、地面に刺された。するとアーシアは麻紀のところに行こうとしても綺羅が影縫いをしたことによって動けられない。

 

「アーシア!」

「うっ、動けません…」

 

その場から一歩も身体が動けなくなっている。それは、正輝の仲間である風鳴翼の持っていた忍術だった。

 

「正輝、能力提供ありがと〜!不殺集団の三人(笑)でも一応役に立つじゃない‼︎監視した甲斐があったわね」

「仲間を侮辱するな…!」

「えー?事実でしょ?」

綺羅の不殺の集団の三人とは立花達のことを言っており、正輝達の仲間を侮辱している。綺羅の挑発にのって、怒りに身を任せて斬ろうとすれば。綺羅は容赦なく正輝達を襲う。

 

綺羅の言う通り立花達が人を殺すことができないのは事実であり、正輝がそれだけで怒り危害を加えるのならば、話し合いのできない連中とみなして正輝達を殺す。

 

 

一方、麻紀達のところはほぼ壊滅的の状態になっていた。少なくとも大怪我をしている誠治だけでも正輝の船に乗せて治療しなければならない。

 

船にいる正輝達の仲間に頼み、姉から貰ったアイテムで回復させればいい。人との戦闘や人殺しはしたくない4人だが、人助けに関しては行動はとても早い。

 

 

「おい麻紀‼︎今すぐにこっちに譲れ!そいつが死にたくなかったら‼︎」

「な、なんでだよ⁉︎」

「いいから誠治をこっちの船に寄越せ!すぐに治療しないと大量出血で死ぬぞ‼︎アーシアが動けないのなら俺の方に譲れ‼︎もうそれしか手立てはない!」

 

 

麻紀が誰かの傷を治療している姿など見たことがない。嶺から貰ったアイテムを使うなら撃たれた傷を完治し、復活させることができる。しかし、助け舟を出している正輝に麻紀は疑心暗鬼になっていた。

「なら…今度は君達が治療した誠治を人質に使うんだな!リアス達のように!」

「ハァ⁉︎お前こんな状況で何言ってやがる!そいつ死んでもいいのか‼︎」

 

麻紀はリアス達と同じことを正輝達も考えているのかと思って信用できなかった。

正輝に誠治を頼まなかった。

しかし、麻紀を委ねるだけでなく戦力でも必ず正輝と協力して綺羅を退けなければ勝ち目はない。

今の状態のままで綺羅と戦闘を続行すれば確実に麻紀達は全滅する。

 

 

「信用できるか!リアス達のやってたことを君達も真似をして僕らに同じ対価を支払うつもりなんだろ!そうなんだな!」

「ふざけんなっ‼︎こんな状態で取引も策略も悪巧みも考えてるわけないだろうが‼︎グズグズしてると本当に死んでしまうぞ‼︎」

 

このまま麻紀が正輝にゆだねるのか迷い続けている間に、誠治の命の危険が増してゆく。正輝の言う通り正輝の仲間に任せたほうが生存する可能性が高い。だが、麻紀はリーダーというのにとんでもない行動をした。

「僕は、誠治を連れて船に戻るよ」

「おい…ちょっと待て!」

「そんな勝手なこと‼︎麻紀、待ちなさい!」

「『当麻達はリアス達を潰して動けないように力ずくで止めろ』の命令破棄…ただし命令権追加。リアス達と上条達は誠治の仇を取ってくれ!」

 

麻紀は誠治を連れて、仲間を置いて携帯システムを使って転移し、船に帰っていった。麻紀のしたことがどれだけ阿保で馬鹿げたことなのか、取り残された仲間達は麻紀に関しては怒りを通り越して呆れるしかできない。

 

結界、裏切りによって誰も信用できないが故の、麻紀はとんでもない行動に考えが向いてしまった。

「なん…ですって?」

麻紀は上条達やリアス達よりも誠治の命を自分の手で助けるために、この戦闘から逃げた。誠治の仇を麻紀ではなく仲間達に、自分は戦わず命令権で動かしているだけ。

「おい、嘘…だろ?仲間達に全部押し付けやがった⁉︎」

「いやー役立たずとはいえここまでするとは思わなかったよ。仲間置いて帰るとか、正輝に誠治を譲れば良かったのにねー。あいつが正輝側になっても戦力は全然変わんないし。しかも、幻想殺しを武器化することしかできない転生者なのに大した治療法とか持ってるわけない。能力貸借があるからアーシアの神器を使って治療だけど、無理だから」

 

 

麻紀が誠治を助けることができないと断言していた。

 

「だってさ?大怪我で手術とか必要な時は何時間かかかるでしょ?

あれと一緒で、大掛かりな治療は凄い時間かかるじゃん。さて、麻紀は慣れてない力で能力貸借の時間はどれぐらいかかるのかなー。15分?30分?それとも1時間?彼がトワイライト・ヒーリングを使う機会がないから直す前に治療できなくなるね」

「へ、ちょっと待って?私は?誠治と麻紀を殺すつもりだったのに」

「⁉︎逃げて魅杏‼︎」

麻紀と誠治が離脱し、一人ポツンと魅杏が取り残されている。

もう標的である誠治と麻紀の姿はなく、麻紀側で残っていたのは命令権で駆けつけてきた上条達の3人とリアス達ぐらいなだけだった。

 

 

「助けて!まだ終わってないわ!今度は綺羅を殺して」

「…いいえ、終わったわ。貴方が」

 

リアスに関しては自分の眷属を守るのに精一杯。木場はまだセイバーとの戦闘を続けており、魅杏とリアス達の交渉は決裂。魅杏は正輝達を裏切って、誰も守ってくれる人物がいなくなった。

 

 

「おい!お前らどうなって、つっ⁉︎」

「ちょっとどうなってんのよ麻紀!それと知らない人までいるんだけ…何がどうなってんのよ⁉︎誠治と麻紀は⁉︎」

「あーあいつら?仲間置いて逃げたよー」

 

すると上条達三人が命令権によって船からようやく出てきたが、既に麻紀と誠治は船に転移して帰って逃げている。

「なぜ仲間達の方に行かないのです!」

「ダメだセイバーさん!こいつ、私らの話を聞いてない!」

リアス達は大量にいる骸骨兵との戦闘、木場一人でセイバー達に向かって襲っている。

 

 

上条達はまだ状況把握できていなかったが、魅杏がほとんど死にかけの状態に晒されている。

彼女がどんなことをしたのかは見てはいないが人を助けるために急いで走った。

 

「え、嘘よね。り、リアス!私を置いていかないで‼︎聞こえてるの⁉︎」

「おい、リアス!くそっ‼︎身体の自由が⁉︎」

 

リアスは眷属でもない魅杏には取引が成立せず、あっさりと見捨てた。

魅杏との取引はあくまで麻紀と誠治を殺すための手段だったが、魅杏を助けても今では無価値になっているから助けようとはしなかった。

 

上条達は魅杏と誠治を助けに行きたくても、麻紀の命令権で縛られており命令に従わざるおえなかった。

 

「貴方には、何の興味もない。貴方に加担していただけ…正輝に裁かれても助けるつもりはないわ。

そもそも貴方は私の眷属じゃないし。命懸けで守ろうだなんて、私達には最初からないわよ」

「いや、まって、私なんのためにこんなことを、こんなのあんまり。嘘、嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘…」

 

 

魅杏はリアス達に見捨てられ、絶望の表情をしている。当麻は人が死にそうなところを何が何でも助けようと努力する。

 

必死になって魅杏を助けようとしているが、麻紀の命令権のよってブラック★ロックシューターとデッドマスターの方に走ってしまう。

「く、そっ!こうなったら、意地でも俺だけの命令権を破棄できる幻想殺しを使って!」

当麻はなんとか右手を身体に当て、麻紀の命令権の効力を無効にした。

「よし!これで‼︎」

神様システムを唯一破棄できるのが上条の幻想殺しでなんとかして身体に触れて、命令を拒否することができる。その後に危機に瀕している魅杏を助けに向かったが

 

「あ、そっちも動かないよーにね?」

【影縫い】

「⁉︎なんだこれ!」

 

上条もアーシアと同様に動くことができなくなった。黒子がすぐさま行こうとテレポートで行こうとするが、

 

「黒子!あの小刀を」

「了解ですわお姉さま!」

「想定済み。あとの残りは…チャリオット。潰して?」

 

綺羅がそう言うと、物陰から蜘蛛の形をした乗り物が出現した。その上に乗っている金色の王冠を頭に飾っている少女が、綺羅の命令に従って上条達に突進してくる。蜘蛛の口から大量のマカロンがガトリングのように撃ってきた。

 

 

美琴は飛んでくるマカロンを雷撃と砂鉄剣で粉々にする。電気を喰らい、真っ黒になったマカロンが破裂し、地面と壁に散ってベトベトになっていた。

 

 

「気を抜くと私達の隙を突かれますわよ!」

「あの蜘蛛のせいで当麻のところに行けない!」

 

 

当麻とアーシアは動きたくても影縫いまま、ただ眺めるしかできなかった。御坂達はチャリオットから逃げ回っており、リアス達はデッドマスターによって召喚された骸骨の兵士達との戦闘をしている。

 

 

「ひっ⁉︎」

 

 

デッドマスターはdead scythe(デッドサイズ)で殺そうとする準備をしていた。魅杏が少しでも動こうとすれば、デッドマスターが持っている大鎌で首をはねられる。

 

 

魅杏はその場に座り込んだまま動くことができなかった。

 

「はい。これで制圧完了っと!これで落ち着いて話せる!」

「なんで俺達の方には攻撃しない…」

「言ったでしょ?貴方には質問するって…まぁ返答次第であんた達も殺すけど。あと私の質問を無視して4th達助けようとしたら即刻撃つから」

 

 

正輝達は戦闘態勢をとってはいるが、綺羅は携帯を持ち、操作しながら近くにあるベンチに座り、くつろいでいた。

正輝達に質問をする前に

 

「それじゃあプレシアの過去について話するわよ、これには質問に関与していてあんた達の生死を分ける選択肢についても絡んでいるから」

 

彼女は質問に関連しているフェイトとアリシアの母親であるプレシアについての話をすることとなった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編86話select:live or dead

綺羅は正輝達の生死に関わるプレシアについての質問を話した。麻紀を除く彼の仲間達はほぼ分裂している状態で戦っている。

 

正輝達による損害は正輝の負傷だけだった。魅杏に魔剣ではないがナイフを心臓を貫かれ、腹部が出血したが、正輝の仲間達がアイテムを使って治療してくれたおかげで傷は癒えている。

「…どういうことだ」

綺羅が正輝、嶺、加藤、麻紀と率いる仲間をずっと監視しているのなら、四人の戦力もだいたいは分かりきっている。

 

 

「時空管理局とプレシアの接点ってなんだと思う?」

「アリシアがあの事件で死んでいない間のことか?」

 

時空管理局とプレシアが働いていた組織を狙い、彼女に圧力をかけていたこと。

無理難題な計画、安全処置も他の人に回され、彼女や一緒に研究してくれている同じチームにもストレスと焦りが募り、暴走事故の考慮もなし。

上の連中に振り回らせていた。

 

アリシアとの約束を叶えようとプレシアは頑張った。

が、アリシアを亡くした後にアリシアを蘇らせるために必死なり、娘を生き返らせるために研究を止め、組織を辞め。プロジェクト・フェイトの研究を進めたこと。

「成功できない無謀な計画を無理矢理押し付けて、暴走事故が起こるって上層部が分かっている時点で他の何ものでもない嫌がらせでしょう?ここまで言えば、もう管理局がどれだけ酷いことをしたか分かってないわけないよねぇ?」

「だとしても…管理局を恨んでいるのなら…闇の書編が終わった後…」

 

正輝の質問を無視し、綺羅は端末を使って背後に突如映像を映しだした。

そこには仕事で働いている若い頃のプレシアがいた。アリシアが不運な事故死が起こる前、ヒュードラ計画というものを時空管理局の上層部がプレシアに圧力をかけて命じた映像が映し出されていた。

『待ってください!実験は来月の予定で!』

『決定だ』

『新型なんですよ⁉︎暴走事故が起これば』

『本社から増員をおこなう』

『これは決定事項なのだよ?テスタロッサ主任?』

 

その映像を流しながら綺羅は持っていたファイルを正輝に差し出した。

 

「これ読んでみて?プレシアがこれによって散々悩見続けた元凶の数々を調べ尽くしているから」

「なんだよ…これ!」

 

そのファイルを正輝が見ると綺羅と同盟を組んでいる1stが時空管理局の裏を散策した結果内容が綴られている。その計画は成功が1%以下という奇跡でも起きない限り成功できるわけがないものを要求してきた。

 

 

結果、そのような無理難題を何年頑張っても、数年間時間をかけて奇跡が起きない限り、確率的に成功できるわけがない数字だった。

 

 

当然、プレシアの言う通り不備による暴走事故がいつ起こってもおかしくはない。

そして、駆動炉による暴走事故が起こり、プレシアの実の娘であるアリシアを失った。不幸な事故としてではなく、時空管理局の最高評議会の手によってプレシアの家族は崩壊されてしまった。

 

プレシアを『プロジェクトフェイト』に誘った人物、それは。

 

「ジュエル…スカリエッティ」

「時空管理局は正義とかの大義名分を体現してるけど、とんでもない犯罪者と組むなんて言語道断よね。ま、その闇が周りに知ったところで大きい組織だから闇があるのは仕方ないって酷い言い訳と嘘の情報の作成でも考えてるんでしょうけど?」

ジュエル・スカリエッティという男にプロジェクトフェイトというものを勧められ、プレシアはアリシアを復活させたいがために行った。しかし、それを実行し作り出してもアリシアの記憶だけが引き継がれて、身体の利き腕や魔法、人格は全然違っている

『違う⁉︎利き腕も、魔力資質も、人格さえ…どうしてぇぇぇ‼︎』

それは死者蘇生のものではなく、クローンを作り出すためのもの。アリシアの記憶があったところでアリシアとは違うのは当然の結果だった。

それが【プロジェクトフェイト】

 

プレシアはフェイトを偽物だと蔑み、もう一度アリシアを蘇らせるために、今度は禁忌の道に歩もうとしている。伝説の都、アルハザードに行くためにジュエルシードに手を出した。

 

しかし、プレシアは吐血しており誰かジュエルシードを手に入れるためにも外で働かせる必要があった。

 

『そうだわ…あの子を、道具として使えばいいのよ』

 

 

プレシアの飼い猫を使い魔にし、フェイトを一流の魔導士に育て上げるようにした。

 

 

飼い猫をリニスという使い魔にさせ、フェイトを一流の魔導師にさせるために召喚され、消える前にバルディッシュを作り、役割を終え、消える。

 

 

「酷いよねー誰を虐げたわけじゃなく、上司がプレシアを問い詰めて…彼女と娘を人生を狂わせで壊したのだから

 

そんな権利誰にもないのにね?時空管理局の上層部の勝手な取り決めのせいで

 

 

そしてその組織は正義という名を借り、素晴らしいと周囲の人達は何も知らず讃えられる。

ホント笑える笑える。

酷い冗談ったらないわ」

「…お前何が言いたいんだ⁉︎お前はさっきからプレシアのことばかり言っている‼︎それが選択肢に関連しているのはわかった!

 

 

だが、何が目的なんだよ!もう良い加減選択肢ってのを教えろ!」

 

録音の音声で聞こえている。

プレシアはアリシアを亡くしたという悲しさで嘆いていた。フェイトという人形、失敗作を使うことでジュエルシートを集めさせてもらいアリシアを復活させる。

 

 

 

綺羅はプレシアの話から唐突に正輝の仲間に対して愚痴の話をし、綺羅の挑発に正輝の怒りが募っていく。

それでもまだ、手は出さなかった。

 

プレシアの過去の映像から砂嵐となって切り替わる。数分経つと『SOUND ONLY』という表示が出てきた。そこから最高評議会の声が聞こえており、正輝達に聞かせていた。

 

 

その内容はプレシアを利用して、娘を死に追いやってクローン技術をさせてもらう計画を話していた。

 

彼らにはプレシアの意思の尊重なんて微塵もありはしない。プレシアはアリシアに愛情を注げての二人で幸せに暮らすことを望んでいた。

 

それを彼らはゴミだと吐き捨てた。

時空管理局、正義、そんなものどこにもない内容を話している。

反吐がでるほど頭にくることについて話していた。

プレシアは時空管理局の役に立ってくれた、彼女は優秀だった。

『ただ、あの実験をしてくれて大いに助かったよ』

 

最早、正義という名を借りた仮初めの組織でしか無かった。

 

『『『ハハハハハッ‼︎』』』

 

彼らの悪行にを見た正輝は彼らに対する憎悪しかない。表向きは正義を掲げても、蓋を開ければやることは反吐がでるくらいにまで腐りきっていた。

 

彼ら三人の話を聞いて、正輝は殺意が湧き立つほど怒っていた。

 

「酷い…これが時空管理局の正義なの⁉︎」

「最低最悪ね…」

 

 

しかし、アリシアが死んでいなかったらフェイトは存在していない。

しかし、優秀なクローンを作り上げて後になのは達の敵として戦うとは未来思ってもいなかったに違いない。

 

そしてプレシアの説明を終えた後に綺羅はようやく選択を正輝に迫らせた。

 

「それじゃあ選択に入ろうか?正輝今すぐに一人でミッドチルダに向かい、時空管理局とプレシアの働いていた組織に潜入して、管理局の局員と組織の上の連中の首をここに持ってきてよ。そしたらあなた達と同盟を組むし、仲間のことは侮辱しない。だいたい問題のシンフォギア勢力。あんなの全然意味ないよね?不殺(笑)の集団だから殺さないことに関しては専門中の専門だけどさ。

人を殺せない時点でお荷物だし。忍術とかに関しては嬉しい情報だけど…要はあんた達の仲間が余りにも人殺せない甘々連中だから彼らと揉めてたよね?だっから人殺せれる私と同盟を組んでいる私か1stで君の代わりに殺してあげるよ?

ただし、あなたが潜入に行って、パパッと5人ぐらいの首を斬り落として、ここに戻って、見せればいいだけでしょ?とっても簡単なことじゃん

 

 

断ったら全員潰すよ?」

 

 

一つは綺羅を拒絶し、今この場で綺羅達の戦闘になるか、もう一つはすぐにプレシアを陥れた連中の中の5人の首をこの場所に持っていくか。

 

「正輝、こんな女の話を聞き入れんな!こんなの無茶苦茶だ!」

「そうよ!要求を聞く必要は「あーそうそう。私の質問、答えなかったら全員潰すから」」

 

 

正輝だけでなく仲間達もまた真っ青になっている。綺羅は麻紀を全滅させる目的でもあるが、正輝が質問に拒否したら彼とその仲間達全員を潰すつもりで来た。

 

 

「暗殺とか不意打ちとかそういうの得意よね?だったら反吐の出る連中の生首斬って、私に差し出しても別に困ることなんてないでしょ?

どこにおかしな点があるのかな?

殺者の楽園、試練編の敵を散々殺しておいて。殺すなんてできませんなんてそんな酷く甘々な台詞は聞きたくないよ。

時空管理局っていう連中も人の人生を踏みにじる極悪非道の下衆野郎の集団で、反吐がでる組織だっていう

のに。勿論、OKよね?」

 

 

綺羅の言うとおり時空管理局やプレシアのいる組織の上の連中は腐りきっている。首を持っていくのは簡単なことだが、しかし正輝は綺羅に対してある疑問が残っている。

 

(なんで…闇の書事件後ならあいつらの将来があるから納得いくが…なんでこの時に⁉︎)

 

 

いくらシンフォギア勢力が無能だの、人を殺すことに躊躇しているからいけないだの、正輝の仲間集めによる仲間に問題があるのか。

 

 

「そのチーム変える気さらさらないでしょ?それどころか別世界に行ったところで雑魚も殺せない役立たずな奴ら…不殺集団(笑)を増やすだけだよね?いや、役立たずじゃん。人との戦闘をしたくないって気持ちで戸惑う時点でただの間抜け。例えるなら変な言い訳をいつもして、肝心な仕事を自分勝手な理由でいつもしないでサボる…いわば役立たずの連中と同じでしょ?

私らなら貿易して、協力もしてあげる。

それを排除すれば人殺しに罪悪感無しの人達を集める方が手っ取り早いし、些細な問題を気にする必要はない。」

 

そもそもまだ闇の書をやっていないために時空管理局を潰す時期ではない。

 

綺羅がどんな事情を持っているのか誰にも分からないが、そんな考えを正輝の脳内では一部として考えているものの本格的に結論を出さなければならないのは正輝達の全滅か、彼の仲間の目の前で首を綺羅に差し出すか。

 

 

その途中に、綺羅の後ろから人型の機体が銃剣を綺羅に向ける。

 

「おい、いつまでペラベラ喋っているんだ!面倒ごとは嫌いなんだよ個人的に‼︎」

 

 

無人機から機械音が聞こえており、怒ったような口調で綺羅に怒鳴っている。

「…なんの真似よ?」

「あのさぁ、言ってなかったっけぇ⁉︎好き勝手になのはの世界で大暴れしてんじゃねえぞ2nd‼︎3rdである正輝に協力して君を」

「はぁ?なのは達には手を出してないじゃないの…このロリコン1st」

 

 

人型の機体意外にも大型の無人機が5.6機出てくる。1stと綺羅の二人で口論をしていたが。

 

「あ、話が終わった…」

 

綺羅に向けた銃剣を下ろし、1stが操っている機体が正輝を見た後

 

 

「よし分かった。なら…予定変更だ」

 

そう言った直後、無人機の集団が持っている大型の銃剣を構えて綺羅ではなく正輝に向けて発砲した。

が、わざと外して撃っている。

 

 

「なのは達とまどか達安全は保障しよう?それは絶対だ。でもねぇ、誰が君の仲間も守るってだ・れ・が!言ったかなぁ…まどかは絶対に守り、彼女の意思をねじ曲げないようにする。その約束は保証しよう。ワルプルギスの夜もちゃんと手伝ってあげるし、誓うよ。

 

でも、fate勢力とシンフォギア勢力?

あーダメダメ。僕的には殺処分されてもどうでもいい存在だから。僕は基本的に小さい女の子しか助けるつもりはないし、それ以外には興味ないよ。どうしても助けを求めるのなら僕に2ndを裏切るそれなりの対価を払ってもらわないとねぇ。

等価交換なら君達を攻撃しないけど、どうせお前らのことだ…所詮二束三文の物だけしかないんだろ?

だから、綺羅の言う通りにしないと死ぬよ?君達」

 

 

最初は綺羅に向けられたはずが、正輝の方に向けられる。

 

拒めば1stは綺羅の協力者として綺羅と一緒に正輝達に一斉射撃する準備をしていた。

 

「時空管理局が非道な連中なのは分かっている。お前らも…十分に人間としては屑だ…」

「貴方も多くの犠牲者を出して、人殺ししているのだから人のこと言えないでしょ?人殺しはお互い様なんだから」

 

正輝達は戦闘の準備した。

彼ら相手に戦うのなら最悪絶対人を殺したくないと言っているシンフォギア勢力の四人も呼ばなければならない。

 

クリスと奏は話せば分かってくれるが、立花と翼は唐突に巻き込まれたことで話しても無駄。

正輝が命を落とせば、彼らを管理する人物やその後に出ている。仲間1人を復活させるのは多大なリスクになるが、正輝が死んでしまえば殺者の楽園や、目の前にいる綺羅と1st、ましてや麻紀達相手に勝ち目がない。

 

彼らにとって迷惑な話かもしれないが正輝の命を取られたら、正輝と一緒にいる仲間全てが綺羅の所有権となってしまう。

「却下だ…」

「ああ、そう?じゃあ4thと同じよう〜に。全員処刑…と言いたいけど。

私優しいから、もう一度チャンスを与えるよ?ただし…『間違った選択』だからまず、一人は死のうか?」

 

正輝達は反撃のために構えたが、綺羅は彼らを狙っておらず、無関係な魅杏を殺そうとした。それに気づいた蒼海が魅杏を突き飛ばしていた。

 

「何をして…え?」

「あれ?見せしめのつもりだったんだけど、なんで愚か者を助けるのかな?」

「大丈夫…魅杏?」

 

魅杏を庇った蒼海は綺羅によって撃たれ、横たわり血を大量に出している。

 

「おい!大丈夫か⁉︎早く船に」

「もう、心臓が、ほとんどダメになってる」

正輝はすぐに蒼海に駆けつけ、助けようとするが首を横に振って少しずつ喋った。

「もうこれ以上喋るな!そんなことをしたら死んで」

「正輝、胸の思いを信じなさい。魅杏…私の分も生きてね」

 

そう言って蒼海は魅杏を庇って息をひきとって、蒼海の死に魅杏の心が罪悪感にさいまられた。

正輝は回復アイテムを使って何度も蒼海の脈や心臓の鼓動を再度確認しているが、もう脈も心臓の鼓動も無かった。

 

(私、何やっていたの?)

「邪魔をするなぁ!」

木場の方はセイバーと戦ったが、1stが用意した機体の軍隊に押されている。

『無駄無駄ァ!』

魔剣創造で無人機を一掃するものの、魔剣で攻撃してもかすり傷一つ与えられない。魅杏の方は真っ青になって恐怖していた。

 

「あらら。最後に良いこと言ってさらっと死んじゃったけど。時空管理局の上層部とプレシアの元いた組織の上の連中のうち5人の首をはねるか…それでもみんな仲良く全滅するか。どちらが低いリスクか…あなたの事だからもう分かっているわよね?

 

出ないと、仲間まであーなっちゃうよ?ここで私の提案を拒絶してみんな仲良く纏めて全滅する?それとも受け入れて管理局の首5つに差し出す?

 

 

正輝の主導権を私が握ったら船に残っているまどかは1stがキレるから殺さないとしてシンフォギア勢力である4人も犠牲になっちゃうよ?それでもいいの?どっちが比較的楽かとっくに気付いてるでしょ馬鹿じゃないんだから」

 

 

 

正輝の一回目の選択によって魅杏は綺羅によって撃たれて死ぬ、その筈だったが生きている。

 

どこを見ても戦っている。魅杏には彼らが転生者の私利私欲のために自分以外の他人などどうでもいいという風にしか見えなかった。

 

 

「みんな…みんな腐ってる!自分の私利私欲のために人の命なんてなんとも思ってない!」

「…あのさぁ?今度は悲劇のヒロイン気取ってるの?それに言ってることとやってること矛盾してるんだけど…馬鹿なの?死ぬの?死にたいの?

人を平然と騙しておいて、そのリアス達から貰った魔剣はなんなのかな?なに?悲劇のヒロインを気取ってるわけ?自分のしてることも十分下衆の手段よね。正輝を裏切って殺人未遂、銃刀法違反…あなたも人としてどうかしているでしょ?同類。その子が庇ってなかったら死んでた癖に」

 

 

綺羅は蒼海を殺し、呆然と座り込んでいる魅杏を見下した。蒼海が庇ってなかったら、魅杏が的にされて蒼海のように横たわって死んでいる。

 

「あーはいはい!それじゃあラストチャーンス!正輝、よーく真剣に選んでね!

同意して、時空管理局にいって二人の首を持ってくるかな?それとも私達の選択肢を拒絶して、貴方と君の愉快な仲間達はここで全員死ぬ?

ま、悔いのない選択を」

 

 

否定すれば正輝もまた1stと綺羅に攻撃の的にされて全滅する。

「どうすればいい…」

 

正輝が悩ませているのは、余りにも敵の能力が分からなすぎること。しかも、正輝達の英霊の情報も分かっているからセイバーとアーチャーの二人の弱点を知っているために、簡単に消されてしまえば戦力が大きく削れる。

 

「俺は…どうすればいい⁉︎」

綺羅と1stの力が分からない限り、正輝だけではなく仲間まで重傷になることは予想できる。

 

 

彼女がなぜそんなことをするのか根本的な問題は誰もわからない。が、

正輝は綺羅の質問に一度は却下だと言って覚悟したものの、プレシアを圧力にかけて陥れた彼らの首を仲間の目の前で持っていくべきなのかと薄々思ってしまった。

 

蒼海が死んでしまい、事態は最悪の状態。

 

「俺は…」

 

正輝は諦めて綺羅の言うとおりに首を持っていくと言おうとしたその時、1stから緊急が入ってきた。

『大変です!そちらの方に敵が1人高速で接近しています‼︎』

 

 

 

人型の機体からの通信から1stに伝わった。

 

 

 

二人の様子がおかしくなっている。

「…ちょっとどういうこと?任せたって言ったのに、余りにも早すぎるんじゃないの?」

 

綺羅はキレ気味になりながら1stに言い放ち、1stは動揺している。

ここに駆けつけるとして正義側の転生者とならば、麻紀、綺羅、1st、正輝そしてここにいないのは嶺と加藤である。

まさか、と正輝は思った。

 

「おい!6は無人機用意して足止めしておいただろ!どういうことだ‼︎」

『それが…彼女の仲間達によってほぼ壊滅状態に』

「その6は今どこにいる。早く調べてさっさと潰『それが…そちらの上空に…6と同じような姿をした一人の正義側の転生者が』う、え?」

 

 

 

 

 

全員が一斉に上空を見ると、嶺が神威覚醒を発動し、不意打ちで全員に一斉攻撃をした。

 

 

「…は?」

 

 

 

嶺の攻撃でその場所にいる全員が吹き飛ばされる。上条とアーシアは影縫いが解かれたものの嶺以外の全員の体力が削られた。

 

 

 

 

「うそ、でしょ…⁉︎」

『機体ほぼ破損⁉︎このままではほとんどの機体が大破してしまいます‼︎』

『無人機がもうボロボロに⁉︎」

「なんなんだ、どうなっている?」

 

全員が上からの攻撃で周囲は吹き飛ばされた。それから立ち上がり、爆発による煙が消えるとそこには

 

 

「ねぇ、なに弟に手を出しているのかな?」

 

 

 

 

魅杏の刺したナイフで服が血まみれになっている正輝を見て、泣きながら怒っている表情をしている。

嶺の言葉に正輝だけが悪寒した。

現れ出てきた転生者が正輝の姉という情報は1stと綺羅は監視していても全然知らなかった。

あくまで二人が監視していたのは四人の戦力を監視して、その情報を利用しているのだからそれ以外の事情については知ったことではない。

 

しかし、その事情をもっと早く知っていれば二人は手を出さずに穏便にやるべきだとひどく後悔する。

 

嶺は正輝が傷ついた状態を見た。見てしまった以上、この場は間違いなくタダでは済まない。

 

(俺の姉は、本気で怒ってる…目がマジだ)

「知っててやってようがなんだろうが構わない。でも、正輝殺そうとしたよね?報復される覚悟も地獄見る覚悟もあったよね?言い訳は聞かない。ねぇ、覚悟しようか?…全員潰す」

 

本気で怒っている嶺は1st、周囲にいる無人機、綺羅と彼女の仲間、リアス達、上条達を相手にして潰すつもりでいた。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編87話嶺の暴走&嶺の仲間達の無双

 

 

『あれ?監視したはずだけどすぐに行方不明になってしまった6じゃないか。やっと見つけたよ。全く君の散策は困ったもんだ。ま、早速だけど』

 

弟を心配していた嶺は急いで試練編を終えた正輝の元に向かおうとした。が、

 

『君達を3の元には行かせないように依頼人に命じられてるんだ。悪く思うなよ?』

(ハ?正輝の元に行けない?なんで…邪魔するのかな?)

 

目の前の多量の無人機の妨害、それを聞いた時の嶺の反応はピキッと頭にきていた。試練編が終わったから弟にすぐに会いたいのに訳のわからない転生者が邪魔してくる。

 

嶺は1stの言葉に頭にきた。

 

彼女のこれまで巡っている世界…

ペルソナ4

(鳴上悠、花村陽介、雪子、里中、巽完二)

フェアリーテイル

(ナッツ、グレイ、エルザ、ルーシー)

 

そして元々仲間である…ハセヲ、アトリなどの.hack//G.U.キャラがモニターに映っている1stを睨んでいた。

「テメェ!嶺の邪魔をするんじゃねぇ!」

「嶺、あいつを…思いっきりぶっ潰しても構わないんだろ?」

仲間の方も嶺の家族の危機が迫っているのに訳の分からない男に通せんぼされて怒っている。

 

だが1stは大笑いして、今度は仲間をおちょくってきた

『ハハッ!君達って実に馬鹿だなぁ?そんなチームで俺を殺す気か?でも、そんなことをしてもいいのかなぁ?えぇ?そいつらの一生絶対に後悔するぞ?

ペルソナ達は学生なんだよ?

その手を血で汚す気なのかい?

ホント酷いことするねぇ?

仲間が血生臭いものを見てないのならそんなもん俺にとっては雑魚に等しいんだよ!だからさっさと大人しくしてろよ。そしたらこんな下らない潰し合いやらなくていいんだし』

 

シンフォギア勢力と同じようにペルソナ勢も血生臭いものには耐えられる訳がない。フェアリーテイルも戦いがあって互いに傷つけもするが、余りにも残虐的な殺しは何一つない。1stはそんな連中に人殺しや戦闘に慣れてない奴に苦戦する訳がないと余裕の表情を見せていた。

 

人を殺す経験も覚悟もない連中に負けるはずがないという絶対的な自信だった。

 

 

「?おい、何言ってんだこいつ?」

 

しかし嶺の仲間の方は1stがおかしなことを言っているようにしか聞こえず、理解しようともせず、話を無視して仲間は襲撃の準備をしている

 

『あの…いやいやいや。あのさ、君達馬鹿なの?殺者の楽園とか普通の転生者とか人殺しも当然の悪行を見ていたのなら君ら分かってるよね?こちらに来るのなら本気で殺そうとするよ?』

 

それでも嶺は笑顔で仲間にこう言った。

 

 

「あいつの耳を傾けなくていいよ。

一番重要なのは彼をボコって、正輝の元に私が着けること。とにかくみんなは思いっきりやって。殺すってわけじゃないけど…半殺し以上の9分の8殺しで、みんなできる?」

「「「「ああ(おっしゃぁ)(任せろ)

‼︎‼︎‼︎」」」」

 

彼らは人を殺すことはできないが、用は仲間に徹底的に精神的にも肉体的にもボコボコにしてもいいと言っている。嶺の期待に応えて仲間達はすぐに襲いかかってくる機体をフルボッコにしながら1stを探した。

 

『いやだから殺したらそいつら発狂して…は?』

 

嶺の仲間は殺しは出来なくても9分の8殺しは出来ると自信げに言っている。

 

 

 

一緒にいる仲間の方も嶺と同様に邪魔をしてきた1stが許せない。嶺の隣にいるハセヲは1stに向かって警告した。

 

「お前は選択を間違えた、後悔して今更許してくれと言っても許さないぞ」

(?何をバカなことを言ってるんだ?アニメキャラに遅れをとる訳がないだろ?)

 

転生者だから勝てないことはないと軽んじている。

 

そもそも危険だとは思っておらず、嶺の足止めをしてはいけない、仲間を甘く見てはいけないと思ってもなかった。警戒をすることもなく、数で蹂躙して駆逐して終わりのつもりだったが、

 

「イザナギ!」

「ジライヤ!」

「オラオラオラオラぁぁぁ‼︎」

「ハァッ!」

「邪魔…すんなぁぁぁ‼︎」

 

 

完二のペルソナとナッツとグレイ、エルザによる猛攻で正面切ってガンガン進んでいった。無人機であることがすぐにバレてしまい、焼き尽くされ、スクラップにされる。

 

前衛でフェアリーテイルの三人が徹底的に殴る、蹴る、斬りで無人機を一掃し周囲も破壊していく。ハセヲは無人機を操作しているメインコンピューターにデータドレインを使って初期化しようと探している。クーンは銃剣で、アトリは呪符でハセヲの邪魔をする無人機を破壊する。

 

この時点で嶺の弟である正輝が危険な状態なのにそれを行かせまいとする1stは嶺にとって必ず倒すべき相手となった。

嶺を止める無人機の部隊もバラバラに斬り刻まれて使えなくなっている。

 

『なんだよ、これ…こんなの知らないぞ⁉︎』

 

驚きながらも妨害してくる1stの機械兵を仲間達に任せて、一人でリリカルなのはの世界に向かい、空に飛んでいる嶺は弟の姿を見たと同時にキレて、弟とfate陣営以外に神威覚醒を地上にいる彼ら全員に無差別に放ち、着地した。

1st陣営では既に何体もいた無人機が宙を舞い空の彼方へと爆発と共に飛んでいっている。

無双している彼らを見て危機感を感じた、ただの転生者じゃない。こいつらはかなり危険だと気づいて綺羅にすぐに連絡した。

 

「何、こいつ。確かこいつだけは監視できずに行方不明だったから…」

『正輝の、姉って言ってるけど…綺羅。こいつは明らかに危険だ…こいつだけ情報が分からなかったんだ…!早くしろ綺羅!

もう、こっちもあいつの仲間を抑えるのがヤバいんだよ!くそっ!こうなったらリーダーを殺して3と6の所有権も勝ち取ってや』

 

正輝の腹部から血が出ていることに目にした嶺は邪魔した1stと2nd、その場にいるリアス達や上条達、を敵認識して神威覚醒で攻撃していた。

 

1stは自分の身の安全のためにすぐに綺羅に辿り着いた嶺を殺すように頼んだが、目の前にいる時点で時すでに遅し。神威覚醒でかなりダメージを与えているにも関わらず、嶺は札を即座に使って1stから音声が出ている無人機と綺羅を中心に周りを巻き込んで潰しにかかった。

 

改造された呪符が発動し、地面から風と水の刃が、上空から隕石が襲いかかった。

 

((⁉︎))

「あいつらっ俺たちを無視して、待ちやがれ!」

「なっ!一誠、それ以上行ったらダメ!」

ブラックロックシューターとデッドマスターの二人がリアス達を抑え込んでいたが、嶺が危険だと察知し襲いかかった。リアス達も正輝の姉であるのを聞いて姉を潰しにかかろうとするが、全員神威覚醒で半分以上の体力を削がれている。広範囲からの攻撃にデッドマスターが連れて行った骸骨兵が粉砕され、リアス達も巻き込まれる。

 

「ぶ、ちょう…」

 

嶺は改造した呪符を使い、その場にいる戦場は大荒れになっていた。.hackのゲームとして魔法で言えばザンローム、レイザス、リウクルズ、バクドーンを広範囲に撃ち続けた。

 

その魔法はグランディによって改造された呪符であり、超広範囲+威力倍増+呪符一つで三回の魔法を使用+連続使用可能の改造を施している。

 

 

嶺の攻撃は正に怒涛の嵐だった。敵が行動する暇を与えず、戦闘不能になるまで攻撃を止めない。

三つの呪符を使用して、周囲にいる敵に向かって攻撃をした。

その攻撃は嶺の正面背後、狙われている人の上からか或いは下から方位から向かって撃ってくる。

 

 

 

しかし、嶺は何も考えずに暴走した状態になっておりこれだけ周囲を巻き込むほどの被害を大量に出しているのなら結界も破壊されてもおかしくない。が、

 

 

「おいっ⁉︎蒼海の死体が見えないぞ‼︎」

 

嶺の張っている結界は.hack//G.U.の戦闘時で逃げられないようにされている結界なため余計なものは省いており、死体は入っておらずに生きているものだけが結界に入っている。

綺羅はスキルコピーを使用して投影魔術で結界を破壊しようとするものの

 

「なっ、ルールブレイカーで壊してもまたっ⁉︎」

 

 

綺羅は投影魔術によるルールブレイカーで逃げようとするが、.hack//g.u.による結界が何重にも重ねられているために逃げられない。

 

リアス達が嶺に近付こうとするが、

 

 

「攻撃が、止まってくれな…ツッ⁉︎」

「前が見えない…」

 

ザンロームで地面の砂が飛び散り砂嵐となる。

いくら人間よりも肉体的に上である悪魔や精神世界でいつも傷つきならも戦闘ばかりで超人的な身体的能力を持っているブラック★ロックシューター達でもってしても嶺に反撃しようにもマシンガンのように打ち続ける魔法攻撃を受けざるおえない状態に晒されていた。

 

 

「ツッ⁉︎」

『竜巻⁉︎オイオイオイ…なんかやばくないか!てゆうかあんな強力なの持ってたのかよ‼︎あんなの知らないぞ⁉︎こんなに強いなんて』

 

 

 

リアスは滅殺の力で押し切ろうにも、動くこともできずに攻撃をさせてくれない。上条の方は正面からの攻撃を幻想殺しで守っているものの、上下からの攻撃には対応していない。

 

嶺にいくら誰が叫んでも聞こえていない。怒り暴れている嶺は問答無用で周囲の敵に札を使って潰し、もう話すら聞く機もない状態になっていた。正輝がもらった札は魔法一回分になるが、嶺の持っているのは魔法3回分のもの。

 

「姉さんいつの間にあんなのを…ってそんなこと言ってる場合じゃない!」

「ちょっ⁉︎あたしらにまで攻撃してんだけど」

唖然としている正輝と仲間だと認識しているセイバーとアーチャーの二人にはマーキングされているために攻撃をくらっていないが、正輝の仲間であるまどか達にも攻撃していた。

 

「さやか!大丈夫か⁉︎」

「ちょっとこれどうなってんの⁉︎正輝!あんたの姉さんあたしらのこと味方だと思ってないんだけど⁉︎」

「時間を止めて気絶させようにも、これじゃあ」

 

正輝がどうにかしようとするが、嶺の猛攻に耐えられる術がなく、嶺本人は泣きながらきれているため、全然聞こえてない。しかも、正輝の仲間や普通の転生者にも攻撃が及び、嶺と会ったことがない士郎、凛、まどか達…彼らもまた敵認定だと判断され、暴走していた。

 

 

「ちよっと⁉︎私、まだ貴方達になにもやってなっ」

「私の邪魔したよね、弟殺そうとたよね?言い訳無用。とっとと死に晒せ」

 

嶺は今までの旅で殺者の楽園の戦闘時に呪符を使っていない。

 

正輝のように仲間を連れて撃破する訳ではなく、嶺の方は単独行動で暗殺や不意打ちは当然。嶺は綺羅や1stの二人にとっては行方不明として監視の目を欺く以前の問題だった。実際は隠密行動以前の問題であるのだが。

 

 

むしろ呪符を使われているものを綺羅と1stにたとえ見られたとしても二人とも.hack//G.U.を全く知らない為に必ず魔法か何かの類と勘違いしてしまう。確かに魔法なのは事実だが、一体どうやって出しているのかは全く知らず、嶺が呪符を使って出しているとは思ってもいない。

 

 

「なっ、俺達の方にまで⁉︎」

 

 

だから1stと綺羅は嶺の猛攻の対策のしようもない。

 

「俺は上条達を守る!」

「ちょっと衛宮くん⁉︎」

 

 

衛宮は上条達の方に向かっていった。麻紀側にいても正輝の試練編を協力してくれた一人であり、衛宮は上条達がただやられているのを眺めてられなかった。それでも、衛宮もまた敵として嶺に標的にされている。

 

 

「へ?私にも」

 

嶺の攻撃は正輝、アーチャー、セイバーの三人以外を除いて全ての人に当たってる。よって、普通の転生者である魅杏にも攻撃を向けられる。

当たれば当然タダでは済まない。

 

 

「ちょっと何して⁉︎」

「…ちょっと眠ってろ」

 

 

正輝は魅杏を無理矢理気絶にさせる。その後正輝の背後で横に伏せさせ、正輝は嶺の攻撃をアイアスの盾で防いでいる。

アーチャーの方は凛を守ることで精一杯。士郎の方は上条達の方に行き、セイバーも心配である為に士郎と共に向かっていった。

 

(君の姉が暴れているのならあれをなんとかしろ!)

(なんとかするって言われても…あれ俺でも止められないぞ⁉︎)

 

嶺が正輝の仲間であるまどか達にも攻撃をしている為にアーチャーがどうにかしろと念話で言っているもののの

 

 

(悪いアーチャー。俺の姉泣いてるんだよなぁ…あーなると俺、すごい止めようとしようにも手が出せずに困るんだけど)

 

嶺が大泣きして周囲を構わずに呪符で破壊し尽くしている。正輝は嶺の攻撃をとにかく防ぐだけしかできずに動けずじまいでいた。

 

 

『クソォォっ⁉︎無人機が次から次へと、崩れ『テメェか!嶺の邪魔をしたのはぁ!』ウワァァァッ⁉︎』

1stが用意した機械兵もただのガラクタになってゆき、1st以外の他の人の声が聞こえており、叫び声と共に1stの通信が切れてしまった。

 

嶺の攻撃が綺羅に向かって集中放火されているために、

 

「つっ⁉︎なによ‼︎」

 

嶺の味方が1stを襲い通信が途絶え、綺羅との連絡が取れなくなった。綺羅は猛攻を防ぎながらメールを開いたが、そこには

 

 

*****

 

1stは手に持っている緊急手動脱出装置で逃げました。

 

*****

 

綺羅はそのメール内容を見て怒りで震えて叫んだ。

「あんの…ヘボ1stォォォォオ‼︎強力な転生者ってわけじゃないのに何苦戦して先に逃げてんのよ‼︎‼︎」

「へぇ…逃げたんだ」

 

メールを見た後に電話がかかっており、怒り狂っている1stが綺羅に怒鳴りながら話していた。嶺は暴走して相手から話をしようとしても聞くつもりはないが、一番肝心なところはちゃんと聞いている。綺羅の持っていた通信機がまた鳴っている。

綺羅は防ぎながらも

 

『何で逃げたのよ!あんな雑魚ごと『あんなの雑魚なんかじゃない!対策をとったのにあんなの破格外だ⁉︎

なんなんだよあれはぁ⁉︎

改造でもしたのかよ!チートなのか?チートなのかよオイ‼︎あいつらアニメキャラの連中のくせにどうして敵側の転生者よりも規格外に強くなるんだよ‼︎転移装置は急に動かない!無人機は無意味に壊される!

プログラムは初期化される!

経費によるコストがあいつらの猛攻のせいでとんでもなくかかり過ぎてあいつらクソ忌々しいんだよ‼︎‼︎

僕はもういち早く転移して逃げたよ‼︎悪いか?悪くないねぇ‼︎下手すれば僕の命が危ないんだ‼︎

 

あぁ僕は悪くない‼︎そんなわけで、僕は奴らに殴れたけど咄嗟に船に帰らせてもらったからな‼︎‼︎』ちょっと待ちなっ…』

 

 

電話は1stの一方的な会話で終わっている。1stは嶺の仲間に襲われ、無人機をスクラップにされてしまいメインコンピューターをハセヲのデータドレインでデータを全て初期化されてしまい悔しくも撤退し、2ndを見捨てた。ナッツは炎で無人機を焼き尽くし、グレイは氷で機能を停止させ、エルザは多種多様に持っている剣で切り刻み、なぎ払った。

ペルソナ勢力は突き進んでいる完二を除いて彼ら三人の背中を守るように援護をしている。綺羅は体力もほぼない状態になっており、意識が遠のいていく。

 

(忌々しい…こいつだけでも確実に)

「もういい‼︎あれを使う‼︎」

 

余りの理不尽に綺羅も嶺と同様に突然怒り狂い、2ndは持っているコップを一気に飲み干し、掌から黒い玉のようなモノが出現した。すると嶺が使っていた全ての札の攻撃を弾いている。

正輝にとってとても嫌な予感がした。

 

「この世界がどうなったって知ったことじゃない‼︎全部壊してやる‼︎」

「⁉︎正輝!危険だ‼︎」

「アーチャー!今俺が止めないとヤバイんだよ!」

あれは危険だ止めなければならないと正輝は走り出した。嶺の攻撃が黒い球体によって吸い取られてゆき段々と弱くなっていき、吸い取られている。綺羅の持っている通信機が鳴り、片方の手で出た。見捨てた1stが、三度また綺羅に通信機を繋げて話しかけていた。

『⁉︎おいそれを使うのは頼むからマジでやめろ‼︎たしかそれは【あの方】が本当に死にかけの時とかに使ったらマズイって⁉︎死ぬかもしれないんだぞ!大体その状態で使ったら下手するとこの世界まで壊れてしまうだろうg』

 

1stが焦って綺羅を説得する為に話をしている最中に綺羅は通信機を壊した。綺羅の持っている黒い球体は使うのはあの焦りようでかなり危険なものだと正輝は分かった。

綺羅の左手にある携帯の表示に何か記されていた。

 

*****

 

 

world end fate

 

 

*****

 

綺羅が持っている黒い球体が綺羅による多量の呪符攻撃とぶつかり、目の前が突然光って何も見えない。

 

「姉…さん?」

 

 

嶺の攻撃は止んだがリアス達は既に倒れこんでおり、上条達は衛宮とセイバーのお陰で立っていられるが、膝がガクガクと震えている。

眩しい光が段々と薄れていくと二人がハッキリと見えていた。そこには倒れている嶺と真っ赤に身体から切り傷まみれで血を多量に吹き出したまま立っている綺羅がいた。

 

「姉さぁぁぁん‼︎」

 

 

嶺が張っていた結界が全て壊れており、綺羅は正輝の叫び声と共に倒れこんだ。

綺羅に関しては重傷では済まされない致命傷を負って、綺羅の特攻はどう考えても嶺を巻き込んだ確実な自爆攻撃に見えた。正輝は真っ青な顔をして嶺の様子を確認したが、

 

「zzzz…」

「あれ?寝てる?」

 

綺羅の攻撃に嶺は死んではおらず、グッスリと無傷で眠っている。駆けつけた正輝は姉の無事にホッとしていた。

 

 

ボロボロになっているブラックロックシューター達はすぐに手持ちにあるハイスクールd×dにあるフェニックスの涙を飲んで全回復し、すぐさま血でただれている綺羅の元に駆けつけ、携帯システムで転移して逃げていった。

 

綺羅の仲間は身を引いて、撤退することになった。

 

 

「⁉︎おい待て‼︎」

 

綺羅が張っていた多重の結界が解かれてゆき、リアス達は嶺の呪符によって全滅の状態に晒されていた。

 

そして、上条達には麻紀からの電話が来た。

 

 

「お前は今まで何やってた『神様システムで君達を転移する。上条は歩いて来い。インデックスが心配してるよ?』おいっ!まだ話は、くそっ‼︎またなのかよ‼︎なんであいつはっ…」

 

するとリアス達と上条以外の二人は麻紀によって自動的に転移され、上条達はボロボロの状態で命令権で船まで走って行った。

 

上条達の方は命令権を幻想殺しでどうにかしたが、どの道インデックスが当麻の無事を心配しているのでふらつきながらも船の元に帰っている。

 

「とにかく…ほむら達の傷の手当と姉さんを回収するよ。魅杏は起きても暴れないように空の部屋に籠らせておけ…」

「了解した…正輝」

 

正輝は綺羅の自爆攻撃が結局なんだったのかはよく分からなかったが、姉の身体を解析して無事であることは確かであることが分かった。

 

綺羅、麻紀の仲間と1stの残りの無人機が転移して撤退したと同時に、嶺の仲間達がリリカルなのはの世界に嶺を追って転移して来た。

 




シンフォギア勢力がいた場合も、嶺の魔力連弾に巻き込まれてました。暴走した嶺にとって正輝、なのは、ユーノ、フェイト、アルフ、アーチャー、セイバーを除く人を敵と判断してに呪符で攻撃します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編88話襲撃後(3rd&5th&6th)

 

1stと2ndが自分の船に転移して逃げていった直後に嶺の仲間達が到着した。

「おい嶺!もうこっちは終わっ…どうなってんだ⁉︎」

 

嶺の仲間であるハセヲと、鳴上悠、花村陽介の3人がまず、正輝達の元に駆けつけてきた。

嶺の仲間は敵がいるかどうか周囲を見渡して警戒していたものの、嶺が伏せていることに驚いていたが、嶺のそばに正輝本人が一緒にいるのを見て武器をしまった。二人を除いて、

 

「あの野郎!出てきやがれ!」

「俺にも一発ブン殴らせろ!」

 

火の魔導師で赤毛の少年であるナッツと氷の魔導師で上半身裸のグレイの二人は仲間を侮辱した1stを探し回っていた。

 

「お前達!なにをしている!」

長い髪をした鎧を着ている女性、エルザが二人を叱った。鳴上と花村は周囲を見渡して、他にも誰かいないか探している。

 

「お前らは?」

「私達は、正輝の姉の仲間だ。君が岩谷正輝か?」

 

一時、仲間達全員が正輝の船に入り話し合うこととなった。

まどかと堕天使達はすぐに回復させるように自分の船に戻った治療を受ける。

 

「なのはについての事情は…後で説明しないと」

「あっ!それは私がやりますので!ハセヲさんは?」

 

なのはには正輝達のことについての事情が全くわからない。どうゆうことか説明をアトリがなのはの家に向かってすることにした。

「嶺のことで心配だからな…ほっとけねぇ。側にいないわけにはない」

 

嶺がいつも世界を転々するたびに道を迷うために目を離すことができない。

 

「すまない…」

蒼海の死体は正輝の船に運び、なるべくシンフォギア勢力に見せないように隠す場所にセイバーが運んでいた。

「悪く思うなよ」

正輝は気絶して状態の魅杏を船にある空の部屋に閉じ込め、目を覚ましても暴れないように正輝を刺し殺そうとしたサバイバルナイフと木場から貰った魔剣を没収し、両腕に手錠をかけた。

 

 

「おい、正輝。どうだっ…誰を担いでるんだ?」

「悪いクリス。ちょっとここに来た俺の姉さんを連れて行っている。

眠ってるけど目を覚ましたら絶対に暴れ出すから…事情は今はまだ言えない。とにかく俺の姉が暴れだしたら誰も止められないし、こればかりは俺がそばにいないといけないんだ。説明は仲間から聞いてくれ」

「あぁ、分かったよ…」

 

 

嶺は正輝のベットに寝かせている。弟である正輝が危険な状態であるのを知った嶺が目を覚ませば、正輝が無事なのか嶺自身が見て分からない限りまた暴走する。

 

 

「…嶺は無事なのか」

「ぐっすり寝てる」

 

一旦正輝の船にある食堂に集まり、エルザは正輝と彼の仲間に話していた。

「身体に異常はない。結局綺羅が使ったあれが一体なんなのかなんだったのかはわからん」

 

嶺の仲間であるナッツとグレイは1stと2ndが去った後、1stとの遠隔操作された無人機との戦闘をやっても二人は喧嘩するほど元気がある。

 

「あーあ、またやってる」

 

金髪の子であるルーシーと青ネコのナッツがのんびりと眺めていた。しかし、エルザにまたゲンコツをくらわされ二人とも頭を抱えて反省していた。

 

「あいつら急に襲ってきたな…」

 

鳴上は邪魔をしてきた正義側の転生者の二人のことについて関係している正輝の仲間の内の誰かに聞くこととなった。2ndのことについては正輝と嶺、アーチャーとセイバー、ハセヲの五人はリリカルなのはの最初で会ったことがある。

 

「あぁ、1stの方はまどか☆マギカの世界に来たもんな」

「あぁ、だが顔は知らんぞ」

 

襲撃してきた二人の正義側の転生者がこのまま正輝と嶺に対して何もしないわけがない。復讐心でまた襲ってくることはこの場にいる全員が予想できていた。

「そんときゃあ!俺達が返り討ちにしてやらぁ!」

「あれだけやっても反省しないんなら思う存分暴れるぞナッツ。奴らが問答無用で襲ってくるんなら尚更だ」

 

彼らがいつ来ても戦う気でいた。1stが用意した無人機の兵士の軍団を倒しても、暴れ足り無いくらいでいた。

 

「そう言えば自己紹介を忘れてたな?確か俺とアトリはセイバーとアーチャーの二人は知ってるよな?

他のみんなは知らないから言うぞ。

俺はハセヲだ」

「鳴上悠、よろしく」

「花村陽介。後から俺達以外にも友達が来るからな!」

「俺はナッツだ!こいつはハッピー!」

「グレイだ」

「私はエルザだ。嶺の弟についてはよく聞いている」

「ルーシーよ。よろしくね」

フェアリーテイルの四人はその場に残り、悠と陽介は正輝の船の中の拝見に行った。

 

「なぁ?嶺以外にも船に変わったところとかないのか?」

二人の話によると嶺の船にはグランディや特殊な合成加工のアイテム製造機など、正輝の船にも何かあるんじゃないのかと興味を持っていた。

「なら私が一緒に案内するわ」

鳴上と花村はマミと一緒に正輝達の船の散策をしていた。すると、アトリから連絡がハセヲの電話から来た

 

『ハセヲさん!今なのは達に事情は話したのでこれから戻りますね!』

『そうか、分かった。気をつけろよ』

「なのはの方は終わったぞ」

「あ、あのっ!」

 

正輝達と話し合いの最中に横から立花達が入ってきた。

 

「蒼海さんと魅杏さん…は?」

 

彼女達の質問に、正輝と一緒に行ってきた仲間は落ち込むことしかできなかった。

 

「まさか…」

 

クリスは状況を見て何故姿を現さないのかというのは察し、彼らの様子からして蒼海がどうなっているのか嫌な予感しか無かった。

その時口を開いたのは

 

「蒼海は、何処かに行った」

アーチャーだった。彼だけが、三人に何があったのかを話すこととなった。唐突に喋ったことに凛と士郎、セイバーの三人が驚く。

 

(アーチャー⁉︎あんた一体)

(今事実を言ってもこの場を混乱させるだけだ)

(そうね…)

「我々に伝えたいことを言った…ごめんなさいとな。全てを思い出して突然一人で出て行った」

「勝手に何処かに行くなんて…」

 

アーチャーの言っていることは嘘である。が、蒼海が綺羅に殺されたという真実を伝えるというのは少女達にとってとても残酷であり、伝えられなかった。

 

「魅杏の方は無事だ」

「なら心配していたので見に行っても良いですか?」

 

蒼海の死についてはなんとか誤魔化したが、今度は魅杏の元に向かおうとした。

魅杏の方には二人の堕天使と囚われの身で気絶している魅杏がいる。

 

「ダメだって⁉︎」

 

立花は魅杏の所に走って向かおうとするが、さやかと杏子に止められていた。魅杏を解放しようとしたら正輝のことで殺気立っている堕天使二人が立花を刺し殺される。

 

「どうしてダメなんですか⁉︎」

「それは…その」

せっかくアーチャーが嘘をついてまで揉め事を避けようとしているために、さやかはどう言えばいいか困っていた。下手なことを言えば、立花が暴走してしまう。

「監視しているのが堕天使の二人だからだ。魅杏がとても危険なことをしたからだよ」

「危険な、こと?」

 

彼女ら三人をなんとか誤魔化すためにアーチャーだけでなく凛が入って何があったのかを話すよう向いていた。

 

「魅杏の方が無茶をしたのよ。でも正輝がなんとかしてくれたから。だから安心して」

「怪我の方はどうにかしたが、今は一人にして欲しいとのことだ」

 

それを聞いた奏、クリスと翼が安心して魅杏の元に行こうとする立花を止めた。

 

「何も心配はないそうだな。行こう立花」

「ホント、一時はどうなるかと思ったぞ。部屋に戻ろう」

「うぅ、分かりました…」

 

 

立花達がそれぞれの部屋に撤収した。まどかとほむらは既に部屋に撤収しており、ほむらがまどかに伝えるようにしている。

 

 

「やっと帰ったな」

 

魅杏から没収した魔剣とサバイバルナイフを取り出して、付着していた血を確かめると正輝の血と一致している。指紋は魅杏の手と一致していた。

 

「⁉︎まさかその剣は」

「魅杏が正輝を刺し殺そうとした凶器だ」

「あいつ、そんなことを⁉︎」

その言葉に、嶺の仲間達も驚いた顔をしていた。正輝の方の腹の傷は完治しているものの裏切って殺そうと襲いかかり、リアス達と計画を練って麻紀と誠治もまた殺そうとしたのは事実。

 

立花の方はなんとかなったが、フェアリーテイルの一人…ナッツはそれを聞いて頭にきた。

 

「待って⁉︎どこ行くの⁉︎」

「決まってんだろ!ぶん殴ってくる」

「ダメだ!」

 

ナッツは助けようとした仲間を裏切ったことに怒っている。グレイと士郎が止めようとするものの腕て振り払おうとした。

 

「「止めろと言っているのがわからんのか‼︎」」

 

アーチャーとエルザの二人が怒鳴って、空気が一気に静寂になった。今度はナッツが入らせまいと邪魔をする堕天使に抵抗をしようとすれば、また別の問題が生じ、正輝の仲間と嶺の仲間に溝ができてしまう。

「それに、立花達に事実を喋ってあの子達を動揺させるわけにはいかないのもある。そのことについて今すぐにやるべきことなのか?」

「今あの二人正輝が傷つけられて、頭に血が上っているのよ。話なんてできる状態じゃないわ…説得なんて正直言って無理よ。ただでさえあの二人魅杏に対して怒ってて、頭に血が上ってんのよ?冷静じゃ無いし、絶対反論されるわ…助けようとした正輝を殺そうとする女を解放するなんて頭がどうかしてるって」

 

正輝は刺し殺されそうな目に合っているのにその女を離して許すことは正輝の背後を取って背後から暗殺されても構わないということになる。

 

立花や他の仲間がこれ以上魅杏のことについて言ったところで、堕天使二人の説得をしなければならないが説得どころか逆上させて悪化するだけ。散々立花が正輝に迷惑をかけて、堕天使のことはどうでもいいと言っているようなことと見損なった3つのことで立花が話し合おうと近づこうとしたら堕天使は攻撃的になる。

 

「この件については二人がなんとかなってからだ」

 

立花以外の他の仲間や、正輝の恋人である雪音クリスでさえも解放してくれというのは無理がある。解放できるとするなら正輝本人か、その姉のどちらかしかない。とにかく二人のことについてなんとかなってからの問題だった。

 

 

最終的に魅杏を「裁く」か「許す」かはあの二人に委ねられている。正輝が死にかけになって腹から出血を出したのは紛れも無い事実であり、それによって姉は本気で怒った。

 

 

 

これで正輝がまた悪いと否定されれば嶺がまた暴走し、正輝の船内が戦場になる。間違いなく。

 

船の空気はなんとも言えない状態であり、とにかく仲間達は二人が落ち着くまで待機するしかなかった。

 

*****

 

 

正輝の方は嶺が心配な為に血塗れの担っている格好から着替えて、部屋で二人だけになっていた。

 

「あ、起きた」

「⁉︎正輝!」

嶺が目を覚ますと、すぐに起き上がり周囲を見渡した。目の前にいる正輝が血だらけじゃなかったことに安堵した後に泣きながら抱きついた。

 

「あ、あぁ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん‼︎」

「あーうん。よしよし、俺はこうして無事です」

「良かっだぁぁぁぁぁ‼︎正輝のバカぁぁぁあああああああああ‼︎」

 

 

それから嶺は正輝に引っ付いたまま、離れようとしない。たった一人の弟であり血の繋がり家族が酷い目にあって心配していた。

 

「とにかく、あまり強くしすぎで、あいだだだだだだ⁉︎痛い!痛いって⁉︎」

「心配してたんだよ、青ざめてたんだよ、間に合ってないし。とにかく異論は認めない、諦めて悶えとけバカ」

 

 

姉が引っ付いたままで困っていたが、その途中で持っている携帯の着音が鳴っており、正輝は姉に泣き抱かれながらも電話に出た。

 

『おい正輝無事か!すまねぇ!俺の方は1stの奴らに邪魔されて間に合わなかった…本ッッ当に申し訳ない‼︎なんて詫びをすればいいか‼︎』

 

 

姉と同じように5thもまた1stに邪魔をされて助けに行きたくてもできなかった。嶺よりも無人機退治の時間がかかり、結局援護できなかった。

 

「大丈夫ですよ、先輩。というより早くきてたら、姉さんの攻撃の餌食になってましたし」

「どういうことだ?」

 

5thも嶺と同じように無人機に足止めされて、助けに行きたくても動けずじまいになっていた。正輝と嶺は5thである加藤に携帯で事情を説明した。

 

 

それを聞いた加藤は正輝達のいるリリカルなのはの世界には行かず、仲間探しを続けると言った。

『おお、分かった!とにかくそっちは無事なんだな?俺達はこのまま仮面ライダー達を探す旅を続けるけどいいか?』

「あぁ、大丈夫ですよ。」

「加藤さん…もし1stと2nd見かけたら私に連絡してください…徹底的に潰しますから」

『おう!見つけ次第連絡な!』

 

そこで加藤との通信が途絶えた。1stと2ndによる襲撃の件はまだ終わってない。が、1stと2ndの二人は大きな損害を出しているために早く復活することはできない。

 

まず、嶺に事情を話し、仲間達の不満もまたどうにかしなければならない。正輝と嶺の件を含めて、二人の仲間達はリリカルなのはの世界で数日間は休息を取ることとなった。

 

試練編後になっても正輝の仲間内の問題は沢山募っていた。

 

 

 




死亡者、蒼海(綺羅(2nd)による攻撃)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編89話襲撃後(1st&2nd&4th)

結果は前半嶺の圧倒的攻撃に全員がボロボロとなったが、綺羅の切り札である謎の黒い球により相打ち。しかし、その代償は嶺よりも綺羅の方が大きかった。嶺は綺羅の攻撃によってぐっすりと正輝の部屋で横たわって眠っている。それに比べて綺羅は大量出血、間違いなく致命傷になっていた。

今頃は動けずに生死の境目を彷徨っており、綺羅の方は一体何がしたかったのか正輝達には分からなかった。しかし、綺羅によって嶺の呪符による攻撃が全く通じず、ぶつかり合いの際に嶺が張っていた結界が一気に崩れるということが起こっていた。

 

襲撃は失敗となった。

1stと2ndが撤退し、麻紀達も全員船に帰っていった。

*****

1stの船

 

5thの猛攻には敵が仮面ライダーである為に対処はできていた。所詮中身は人。彼との戦闘で無人機による費用は計画通りだったが、

 

「クソが‼︎クソが‼︎クソがぁぁ‼︎あの女ぁ!」

 

嶺とその仲間達の大暴れのせいで怒り狂っていた。殺人のできない連中にここまでコケにされたことと、予想よりも大出費になってしまったことに頭にきている。

 

 

黒の騎士団の服を着ている伝達役が1stの部屋に入り、伝えようとしているものの苦い顔をしていた。

 

 

「2ndの仲間から綺羅が完全に治療された後日に連絡をしたいとのことで「ああぁんだよおぃ‼︎今の僕は凄く不機嫌なんだ!頼むから空気読んでくれよ!その書類は箱に入れて後で読むから置いてくれ‼︎」わ、分かりました」

 

 

伝達役は1stに動揺しながら、1stの部屋からあわてて出て行った。

 

「マジでイラつく!話が違うじゃないか!こっちは下手で取引関係プラマイでやってんのに…あいつら平等も公平もあったもんじゃない‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎どれも同じクソなだけ‼︎」

 

 

伝達役が去って行くと、今度は緑の長い髪をした少女…CCが1stの部屋に入ってきた。

 

 

「入るぞ、お前、相当怒っているな?どうしたんだ?」

「CC…何の用だ。僕は経費の決算をして。あぁっ!苛々する‼︎」

 

CCは呑気に大量のピサを食べて、1stの仕事ぶりを見て、伝達役が箱においていた紙を手にとった。

 

「お仕事ご苦労、おおぅ酷いこと費用が凄まじいな」

 

CCの格好はYシャツに下は短いスカートを着て、身軽な格好をしている。

口にピザをくわえて呑気にしているCCが1stがかき集めている資料をふざけて見ている。

1stの手が怒りで震えていた。

 

 

「…僕をからかいに来たのか?こっちは大事(おおごと)なんだよ!それに…データドレインとやらをどうにかしないと、絶対に6には勝てないんだよ!あのハセヲって野郎…ふざけた能力持ちやがって!」

「今回の件については我々は一切関与していないからな。それと…夜遅くまで働くなよ。でないとまた働き過ぎだとルルーシュに叱られるぞ。私はもう部屋に帰る。じゃあな?」

 

CCは呆れながら持っていた資料を机に置いて、1stの部屋から出て行った。

 

「6thと率いる仲間に関してはほんとやってくれたよ!いやほんとまじで!やってのけないことを悪い意味で平然とやってくれるよ全く‼︎‼︎

 

ま、僕には彼女の対策として凄く強力な助っ人もいるし、最高の戦略をとってくれますよねぇ?君が誰かは知らないけど…僕は君のことをとても信頼しているよ?君の立てた戦略で、6thを陥れるというのをね?無論、戦略どうりにやるよ?君の言うどうりに遂行するつもりさ?対策は、万全なんだろ?

僕は予想外な対策でないと嫌いなんだ。やるからには、完璧に。それで失敗したら…ただじゃ済まないことは覚悟してもらおうか?

 

 

僕は何も悪くない!依頼人である2ndが全部悪いんだ!6thに関しては本気で許されないことをした!ってなんなんだい!…あぁ君か?」

赤いフードをかぶった人物が1stに手渡した。彼の持っているデータ…6thのデータを1stが手に入れ、高笑いしていた。

 

「データドレインと魔導覚醒、武獣覚醒、神威覚醒、憑依覚醒…そしてデータドレイン。クフフフフフフアッハハハハハハハハ‼︎‼︎‼︎‼︎もーう二度と僕はあんなヘマはしないね‼︎今度は…抜かりのない方法で6thを潰してやる‼︎‼︎」

1stはさっきフェアリーテイルのナッツにぶん殴られても反省の微塵もなく、前回返り討ちにされた能力を対策して、6thを潰すためには手段を選ぶつもりはなかった。

*****

CCは1stの部屋に盗聴器を仕掛け、1stの大きい声がだだ漏れになっている。それをルルーシュ達が頭を抱えながら聞いていた。

 

「と、まぁあいつの話してること全部聞こえてるんだがな…」

「どうする?ルルーシュ」

「俺達があいつを裏切ったとしても黒の騎士団だけで殺者の楽園を倒せるのなら世話ない。俺のギアスの力で奴らを殺すことは可能だが、奴らの大半以上は人外の連中ばかりだ。

 

それに殺者の楽園だけが敵であるとは限らない…普通の転生者だって俺達を狙うこともある。そもそもあいつ無しでどうやって生きていくつもりだ」

CCが出て行く時に1stの部屋に盗聴器を仕掛けて、全員に筒抜けになっていた。機械が無ければギアスという特殊能力以外は彼らはただの人間でしかない。

 

1stをスザクが体術で取り押さえることは簡単だ。しかし、彼を拘束して動かなくし、ルルーシュが指示を取っても嶺の能力使いに勝てるかどうかは難しい。現に、1stの無人機を突撃して惨敗ている。

 

 

「まだ、あんな状態なのか?」

「あぁ、奴と組んでからあいつはおかしくなっている。会って話すたびに…」

 

まどか☆マギカでは大虚(メロスグランデ)を倒すために1stだけではなくカレンは紅蓮弍式、スザクはランスロット、ルルーシュはガヴェイン…黒の騎士団の手で怪獣退治をしていた。

 

「そもそも…」

 

 

ーーーあいつはコストを無駄に使うからな、趣味として…なんであんな状態になったんだ?

 

「ロリコンだから変なゲームとかグッズとか色々買っている。スザクが没収してたりしていたが、それでもやって無駄にお金が減る…どうしてあんな状態に」

 

かつては部屋の本棚には1stの個人的な趣味がわんさかあり、お金の無駄使いには困っていた。だが、不審な取引相手と話しているうちに1stはだんだんおかしくなっていた。無人機を利用して策略を用いて楽しんでいるかのように敵を潰す。自分の命をかけることなく無人機に命令して殺す。

 

自分の趣味を後回しにして敵を葬った後自分に対する褒美としてやっていた

「こっちが知りたいくらいだ。普段は安全圏で面倒後とは毎度断るはずなんだが…あの変な人物と一緒になって以来変わってしまった。どうなっているんだ…」

 

 

 

 

ルルーシュは困りげにCCに言っていた。ルルーシュ達の世界では戦争をやっているために何度か人が死んだり、ブリタニアとイレブンとの激戦をやっていた。だが、その二つのものとは関係ない。

黒の騎士団も安定している理由は、転生者のほとんどが1stの無人機によって蹂躙されており、最近では、5thから得た仮面ライダーシステムやとあるの超能力などを利用しようとの話もやっていた。

 

 

そのために黒の騎士団にはあまり仕事が来ない。1stの方は怪獣や怪物退治をしてあげているが、最近ではその依頼も少なくなっていた。

 

『だってこっちの戦力は彼から貰った資源で6000万の無人機なんだから一体どこまであがけるのかなぁ‼︎』

「これから、どうなるんだろうね…肝心なリーダーがこれだから」

 

 

赤いフードを着た人物が1stと取引をし、余りにも不自然すぎるほどの収入によって仲間を頼ることなく1stの手で進めていた。黒の騎士団には1stに対して不満を思う人は少なく裏切って暗殺するというのもいないが、むしろ彼の凶変に心配している方が大半以上だった。彼が仲間に対して無理矢理働かせたり、力ずくで従わせる訳でもない。生産も策略諸々全て1stの独断で動いている。

仲間に直接的には迷惑をかけては無いが間接的には迷惑をかけている。

 

 

だからと言って彼の行動に反発しようとしたら確実に命令権で束縛されるかギアスを使って支配することもある。それに躊躇して1stを止める存在はいないことだ。

 

ギアスは正義側の転生者にはルール上効かないようにされている。彼の独断にルルーシュ達は頭を悩ませていた。あんな怪しい奴と有効な取引をしてはいるが、1stの身に何かあれば仲間の方はもちろん見過ごすわけにはいかない。1stを放って死んでしまえば黒の騎士団だけで転生者と達と戦うのは余りに無謀だった。機械でも通じない異能力者をルルーシュ達は何度も相手しなければならない。

 

進む条件として殺人を犯すことを前提に。どの道1stの存在は対転生者において必要不可欠のものである。

散々世界を変える為に戦場で機体に乗って命をかけて戦いに身を投じていたが、この件に関しては話は別だ。材料は他の世界から幾らでも手に入れることができるが、人材は無理矢理ギアスを使って利用する他ない。

 

結局、彼を批判しようにも動けずじまいでいた。

 

*****

2ndの船

 

 

「ハァ…ハァ…」

 

致命傷にはなっていたが、綺羅は口から血反吐を吐きながらも固有能力である音=物理(サウンドイコールフィジテカリティ)を使って身体じゅうの傷口の血止をしていた。ブラック★ロックシューターとデッドマスターは綺羅を抱えて移動していた。彼女は移動しながらも固有能力であるスキルコピーで、アーシアのトワイライト・ヒーリングで怪我している部分を自分で治療している。

 

治療の間、青色のロープをした者が綺羅の後からついてきた。

 

「どういうことよ…これ、欠陥品じゃない」

《ソウカ、ナラコレハカイゼンノヒツヨウガアルナ?オマエハヤスンデイロ》

 

治療室のベッドで横たわっている状態になっていた。当分その状態のまま自分の力で治療を受けなければならない。

 

「私は、私は…まだ死ねないのよ…彼を生き返らせるまでは。なんのために私は1stと」

 

綺羅が見ている方向には綺羅だけでなくもう一人男が写真に写ってある。

その写真は綺羅の船で撮っていた写真が、二人にとってどんな関係だったかは彼女以外知る人はいない。

 

*****

一方別の部屋では三人の少女が話していた。

ブラック★ロックシューター達の存在を維持してくれる三人の少女達が何気なく楽しく話し合っていた。彼女達が生きているおかげで精神世界というものがあり、ブラック★ロックシューター達が生まれる。

 

「綺羅さんは何をしてるのかな?」

「さぁ、あの人。何をしてるのか話したりしないから…」

黒衣マト、小鳥遊ヨミ、出灰カガリ。

彼ら三人の少女が綺羅についてや転生者ルールについては何も知らずにただのんびりと平凡に暮らしている。正義側、殺者の楽園側…三人は真実を何も知らない。

 

「ねぇ?なにあれ」

「ん?」

 

カガリが指で指さしているのを他の2人が見ると、そこには目を閉じており、緑のツインテールのした少女がポットの中に入っていた。

*****

 

4thの船

 

襲撃後、麻紀と仲間達との関係はそれぞれ分裂した。騙し騙されがこの中で起きたのだから当然の結果である。リアス達は麻紀を騙したことにより麻紀との面会を途絶、理由としては暗殺して殺されそうになったからだ。

 

「やぁ?当麻」

「お前…一体どういう神経してるんだ‼︎」

 

麻紀は面会のできる人達は当麻達だけ限定することとなったが、その当麻達も麻紀の行いには黙ってられない。帰ってきたばかりの当麻達にはさっさと逃げた麻紀に不満を抱かずにはいられなかった。

 

 

「僕はね。彼女らに騙されたんだ…僕らを殺そうとするだなんて。どういう神経だなんて言われても困るよ」

「困るじゃねぇだろ!俺たちに命令してお前だけ逃げて‼︎お前には色々文句があるが…知りたいことがある。誠治はどうなった」

「ああ、彼?治療してもダメだった。死んじゃったよ?」

 

それを聞いた上条は麻紀の襟を掴んで、怒鳴った。麻紀の力では誠治を救うことができなかった。

正輝にて渡せればまだ助かる可能性があったのに、それを麻紀は正輝のことを信用せずに一人だけ逃げた。

 

その結果が誠治の死(これ)だ。

 

 

「お前っ…!なんで正輝に預けなかった‼︎‼︎あいつらなら助けることができただろ‼︎‼︎」

「あいつらに助けを求めても彼は人質として使う…リアス達のように人質を使って纏めて殺そうとする!

そんなの信じられるか‼︎…でも力不足だった。僕なりに思いっきり全力を尽くしたさ。でも僕らは‼︎彼の死を乗り越えて進まなきゃいけないんだ‼︎

 

 

悲しいことかもしれないけど僕らは希望を持って前に進まなきゃ!」

「てめぇ…ふざけんじゃねぇ‼︎」

 

当麻は馬鹿なことをした麻紀に思いっきり殴った。麻紀は吹き飛ばされ、口からは血が出ていた。が、

 

「…で?また君のその拳で僕を殴って誠治が生き返れるのかい?」

「⁉︎お前っ‼︎」

麻紀は全く反省していない。それどころか当麻を怒らせるかのように麻紀は殴っていた当麻に叫んだ。

 

「いくら殴っても何も解決しない。

そんなことをしても誠治は生き返らない。でもそれで誠治が蘇られるんならもう一度思いっきりやってくれ‼︎

それで生き返られなかったら君のそれはただの暴力だ!殴って全て解決なんてことできたら誠治が死ぬこともなかったのにね?殴ることが解決策と思ったら大間違いだ。

それで改善できるなら、なんでリアス達を殴らなかったの?さっさと殴れば良かったじゃないか?そうし無かったら彼女らが裏切ることも無かった…自分のやってることが合理的で殴って解決できるんなら正輝や他の連中をその拳で殴れば解決できるんじゃないのか‼︎そうじゃないのなら君のはただの一方的な押し付けで無理矢理解決させようとしているだけだ」

 

上条当麻の殴る拳で解決できるのならば、この信頼関係は既に解決している。麻紀の言葉に上条の握った右手は震えていた。麻紀を思いっきり殴ったところで誠治が生き返ることはない。

 

それでも殴らずにはいられなかった。

 

〈パシン〉

 

乾いた音が鳴り響く。

今度は美琴が麻紀の頬を平手打ちした。

「麻紀、いい加減にして。あんた…なんで殴られてるのか分かってないの?あんたの身勝手に…あたしらを散々振り回しておいて、自分は何も悪くないって思ってんの。これ以上…上条をのことを悪く言うんなら平手打ちじゃ済まないから」

「君の電撃で?それとも黒子に頼んで壁に転移させて僕にトラウマを植え付ける気かい?あーぁ、そんなことをしても何の解決にもならないのに。君達だけで殺者の楽園に勝てると思っているのかい?」

「つっ…」

「あそこにあるのは殺しだけだよ?殺人を犯して進まなきゃいけない。全く、少しは僕に感謝してもいいんじゃないのかな?」

 

 

超能力を持っているとはいえやることは普通の日常を暮らしている一般人と同じ。人を殺すのは麻紀がやっており上条達は躊躇している。麻紀が死んだ場合、上条達はその世界を殺者の楽園全員を上条達の4人のうちどちらかが1人が殺人を犯さなければならない。

 

リアス達が代わりにやってくれると望んでも、彼女らと当麻達の仲が良好ではない、よって要望を聞くわけがない。

 

どっちを選んでも当麻達に希望はなかった。上条に殴られ、美琴に平手打ちされても麻紀は反省していない様子で部屋に戻っていった。

 

 

「そうそう。リアス達におけるイベントはやらせてあげるけど、彼らの方に関しては自由はさせてあげない。そのことだけ報告しとくよ」

 

リアス達の信頼を無くした麻紀でも一応最低限の支給は与えている。だが、支給に向かうのは幻想殺し化した分身体であり、麻紀本人が直接リアス達に支給にはいかなかった。

 

「畜生…!畜生がっ…‼︎」

 

上条は麻紀を殴った拳を壁に八つ当たりした。当麻であろうとなかろうと麻紀を殴ろうとしたところで死んだ誠治が生き返って戻ってくるわけがない。

二人はそのまま部屋にしぶしぶと帰っていく。

 

「俺、何か間違ったことしたのかよ…」

「当麻は、何も悪くないよ」

「そうですわ、むしろ彼の方が一方的ですもの。あれはもう殴ってでも分かせるべきでしてよ?」

 

近くにいたインデックスと白井黒子が当麻を励ましてくれた。

 

 

四人はこれからのことを考え込んでいた。

「これからどうなるんだろうな…」

「少なくとも私達は麻紀に利用されることはないだろうけど。ヤバイわね…この船も」

 

麻紀の状態が誠治が死んだことにより更に酷いことになっていた。麻紀が仲間にどんな命令をし、何をしでかすか分からない。

 

「麻紀の方はリアス達は道具として散々利用するだけ利用するでしょうね。裏切って、殺そうとしたのだから…自業自得ちゃ自業自得だけど…」

「麻紀の目が死んでたわね。裏切られて、信頼していた人が死んで…多少の同情の余地はあったけど」

「でもあいつの判断は!」

 

今までのリアス達は酷いが、麻紀も十分に酷い。

リアス達は当麻達の話を聞こうとせずに自分勝手な行動をしてばかりでいた。麻紀の方は仲間のリアス達を制御できずに放置状態にさせたこと。

正輝の試練編では当麻と誠治だけしか手伝う人物はいなかった。

「リアス達、表情がとても青ざめてたわね」

リアス達は魅杏と手を組み、仲間を陥れた。

それに関して麻紀が騙されて怒るのは無理はない。しかし、リアス達が麻紀の管理に不満を持っていたのは一誠などの下僕を傷つけられたことによって裏切りが生じた。

「無理もないだろ。もう、麻紀のやりたいように命令権で利用されるだろうな。俺のように幻想殺しで命令権を消す能力はない、命令権に背いて抵抗することもできるけどそんなことしても命令権ばっかされたら何処かであいつらの身体が壊れてしまう。でも、麻紀がハーレムとか俺達にひどい処罰とか、暴力で支配しようとか…今はまだそんな人間として失格のようなことをしないのが何よりの救いだな…」

 

命令権で無理矢理動かしてはいるものの洗脳活動や強欲などの仲間を自分の所有物にしないだけまだ良かった。しかし、誠治の死により、その最低なことを目的の為ならやりかねなかった。

「俺たち、一体どうすれば良いんだ…」

麻紀と共にこれから進む先のことで四人とも悩むことしかできなかった。

 

*****

 

麻紀は誠治が死んでもなお、友の死に悲しんではいられなかった。麻紀はすぐに次の世界をどうするかを決めて、計画を立てていた。

 

「人を多くして、かつ僕の命令に忠実になり、絶対に裏切らない。リアス達は裏切ったから道具確定!当麻達は僕が危険な時の切り札として取っておく!僕の負担を減らすために仲間は絶対に多くしないとね!」

 

麻紀は誠治の死で、心が壊れてしまった。世界を回って仲間を増やし、

 

これから入ってくれるメンバーも麻紀にとっては仲間だとは思っておらず、ただの道具としか思わない。

麻紀の手帳には世界の名前が綴られていた。

 

「そして…僕の仲間を利用して、誠治の仇を取って、綺羅を滅多撃ちにしてやる。それが僕の唯一の目的、乗り越える壁」

 

麻紀の目の前には黄色のロープを羽織っている人物がいた。その人物が近づき、麻紀に喋りかけた。

「ソウスレバ、テンゴクニイッタセイジハヨロコブダロウ。カレノシヲムダニシナイタメニ」

「君には期待しているよ!仲間と道具…ええと。どっちを言えばいいのかな?僕にとって死んだ誠治の代わりである『二代目の理解者』なのだから!頼りにしてるんだからね!

 

これからは今以上に仲間集めに忙しくなるぞ‼︎」

「アァ?モチロンダトモ…ワレワレハ

 

 

シンユウ、ダロ?」

 

麻紀が手帳を書いていくうちに筆圧が強くなってゆく、とうとうシャーペンの芯が折れた。

手帳を机の引き出しにしまい、幻想殺し武器化でナイフを作り上げ、綺羅と魅杏の写ってある写真を机に置く。その2つの顔の写真をナイフで何度も何度も刺し続けていた。

「そして‼︎準備を整えたら‼︎集めた奴らを使って綺羅を殺して‼︎僕らの命を奪おうとした魅杏にも死んでもらう!誠治の命を奪ったあの女共を絶対に殺してやる‼︎この手で‼︎絶対に誠治の仇をとってやる‼︎‼︎‼︎」

 

当麻達やリアス達、増える仲間を目的の為に利用し、麻紀の怒りは…綺羅に対する復讐の狂気に満ちていた。

 

そこには警察としてでもなく、非道な正輝をひたすらに制裁するというわけでもない。彼の新たな目的…それは誠治の復讐を果たす。彼にとって二人の存在を自分の力で殺さずにはいられなかった。

 

「ソレデ、イイ。マタクル」

「あぁ!いつでも来てくれ!歓迎するよ‼︎」

 

黄色のロープの人物はそう言って麻紀のそばから霧のように消え去っていった。




誠治(死亡(綺羅の攻撃))


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

設定・殺者の楽園と正輝試練編の敵(変更あり)

デントロ二世【魔法少女リリカルなのは】

 

初めての殺者の楽園として登場した正輝と嶺の最初の敵。(正輝の方は途中で戦線離脱した)

 

容姿はリボーンのデントロの姿そのものだが、変わった点は奇抜なモヒカンが三つあるくらい。

力、防御などのステータス設定が一定に固定されているために嶺の全設定変更ができない。鎧を攻撃すると追尾式の電撃が走り、麻痺効果が付加されてしまう。

匣兵器(雷猪(エレットロ・チンギャーレ)雷蜂(エレットロ・スコーピオン))

なのは、ユーノ、ハセヲ、アトリ、嶺の五人でデントロ側が転生者結界を張って戦闘を開始していた。ハセヲのバイクによってモヒカンが燃えて髪一つない禿げになり、それによって逆上。

 

匣兵器を使い、特攻して嶺を追い詰めようとするが、鮮血の闇の大鎌祭り(ブラッディ・ダーク・デスサイズ・パーティ)によって身体を切り刻まれ、撃破される。

 

 

????【リリカルなのは】

名前は不明、殺者の楽園のリーダーの一人。容姿は不明

 

正輝の最初の殺者の楽園の相手でもある。正輝の方はセイバー、アーチャーの二人で戦っていた。

人質を使い、正輝を騙して卑劣な手段を使って襲ってくる。

 

能力

スクアーロの剣術、霧のリングによる幻術、さらに賢者の石による不老不死や焔の錬金術を使用することができる。正輝が2ndモードになり最後の劔による攻撃をかわしたが、彼の近くの空間を斬ったことにより空間に穴が開きそばにいた彼は世界の修正力によって潰されてしまった。

 

 

【ハイスクールd×d】

 

ガンマ

リボーンのγの姿と能力を持った転生者、セイバーによって斬られる。

(名前不明)

ドラゴンボールの能力者、しかし戦闘経験あまりなし。アーチャーによって撃破

二人のリーダー(名前不明)

ff6のケフカの能力と、斬魄刀の千本桜を使用。万華鏡写輪眼もまた使える

 

まどか★マギカ

 

雨宮来田の部下(転生者)

 

パソコンにある絵を具現化させる能力。巴マミに真実を話し、ソウルジェムを濁らせるが、嶺達に邪魔をされ、花村と鳴上を入れた4人で協力して撃破。

 

雨宮 来田(あまみや らいた)【魔法少女まどか☆マギカ】

容姿として研究中は血まみれの白衣を、戦闘は黒衣を着ている。美樹さやかの魔女化を促進させ、それが失敗した後に志筑仁美の目を奪い、上条恭介を脅迫した。魔法少女魔改造計画といい、まどか達以外の魔法少女を収集し、彼女らの不死身の体を利用して兵器として扱っていた。計画の立案者であり実行犯でもある。

 

 

美樹さやか、佐倉杏子、後からレイナーレ、ミッテルトが支援。そして新たに衛宮士郎が登場し、仮面ライダーカブト、ガダック、ブレイド、ギャレン、ファイズ、カイザの彼らと激突。

まずさやかが時雨蒼燕流で圧倒するものの雨宮は何回か倒さないと完全に死なないようにされており、杏子や堕天使の二人で何回か殺そうとするものの月牙天昇で一掃される。

さやかを魔改造されそうになるが士郎がそれを防ぐ、後から仮面ライダー達が弱くなっていった雨宮を必殺技で撃破。

彼は彼らの猛攻で逃げ、百体の大虚(メノスグランデ)を放つ。しかし、士郎とアーチャーの無限の剣製も雨宮の計画にキレたロリコン1stが率いる黒の騎士団を連れて、雨宮を葬るために全力を挙げて潰そうとした。そして、ギアスによってビルの屋上から自殺。

能力

ソードバース(魔剣創造)

木場の持っていた神器

天使の微笑み(トワイライト・ヒーリング)

蛇尾丸

天鎖斬月

氷輪丸

千本桜

4本同時に卍解可能。

 

 

 

天禄【シンフォギア】

能力剣心の奥義、九頭龍閃

姿不明

風鳴翼を殺そうとするが天羽奏、さやか、杏子によって撃破される。しかし、津柄士によってゾンビ化して復活

 

英語男(正式名:不明)【シンフォギア】

メルヘブンのARM武器

XANXASの双銃

 

 

???(名前不明)【シンフォギア】

英語男を吸収し強くなった転生者。

テイルズの魔法、NARUTOの忍術、BLEACHの霊圧などを使う。

正輝の英雄殺し化に撃破される。

 

津柄士【シンフォギア】

愛人(ラバーズ)というスタンド

相手の記憶を読み取ることもできる。

死人人形の舞踏会(パペット・デス・パーティ)

既に無くした人を復活させ、強制的に操る。転生者やフィーネを襲ってきた米軍を利用することも可能。死人は互いの魂と魂を混合し、救い出そうとしても無理な状態にさせている。

 

正輝によって斬られ続けていたが、麻紀の幻想殺し・武器化による拳銃で撃たれて死亡。

反逆者

 

主人公相手はかなりキツく、それ以外は雑魚以下で楽に倒せる。正輝の別人格の中で最凶であり、彼の性格とは正反対。

以前に正輝と戦ったことがある。

 

正輝と同じようにfateの能力を持っているが、違うのは王の財宝や乖離剣を最初から使用することができる。

 

 

高町なのはとユーノ・スクライア、アースラ内のリンディ艦長含む時空管理局全員を騙し、正輝達を陥れ、乖離剣を使って正輝をことごとく潰し、憎悪者を吸収して波動砲を入手するが最後の最後で正輝によって敗北した。

 

スキル:逆転

相手が攻撃した時にその攻撃を返す。例(AがBを殴る。)→(AがAまたは別の対象Cを殴る)

一方通行の日本語版。しかし、作品の主人公には全くきかない。

 

差別者

正体は未来の岩谷正輝、能力は正輝と同じ。(ただし、特典は除く)

違うのはDーダグスを自由自在に操ることができ、負の力(可能な限り)利用して変装や新しい憑神を作らせて戦うのも可能。

能力の方は正輝の2ndのオリジナルとほぼ同じ。

ドーム場でさやか、セイバー、士郎の三人にて撃破

 

無情者

その名前の通り全てに無情。

機械のようなもの。正樹の能力とは異なるが、殺人方法や色々な武術、罠などを学んでいる。工場にてアーチャーに斬られて死亡。

 

スキル クローン工房

工場を発見し、そこに拠点を作ることから始める。クローン人間を製造するが、作成時間によって時間が長ければ長いほど長く生きられ、戦闘能力は高くなる。

 

憎悪者

武器

双剣、ハンマー、ナックル

スキル

波動砲

速度アップ

プレシア達の家にクローン二体を連れて襲撃。立花響、上条当麻、誠治、蒼海の四人と激突となるが序盤は優勢となる。

立花響を襲うものの誠治と蒼海の捕縛魔法で動きを封じられ、次に当麻を標的にするが、翼と奏が後から駆けつけ邪魔をされ、更に暁美ほむらが嶺からもらったアイテムを使用し、動けない状態にされる。

武器を代償にして撤退し、反逆者の手を借りて潰そうという魂胆だったが、裏切られて反逆者の糧にされていった。

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

設定・正義側

設定の方を試練編後に移動しました。
正義側全員出したので。
技の方をどの編でやっているのかを書いています。
まだ後から付け加えますが…読みづらいのであれば感想に

2021.10.15
各正義側リーダーにイメージCVを記載しました。
ご参考までに。


岩谷正輝(いわたに まさき)3rd

(cv. 斉藤壮馬)

身体能力fate版(通常)

筋力E

敏捷E

魔力A

耐久A

幸運S

 

 

 

(バトルモード)

筋力D

敏捷D

魔力A+

耐久A+

幸運S+

 

 

能力1th

BLOW:武器の中で一番最弱。 しかし槍、剣、盾などに変わることができる。元々は液体状。

【リリカルなのはまたはシンフォギア編で使用】

 

RED:攻撃に特化した武器。

BLOWと合体するとさらに強力になる。【リリカルなのは編で使用】

 

BLACK:飛び道具用。

フレイムウイング【リリカルなのは編で使用】

燃える鳥を飛ばす。当たると爆発し、時には一定時間浮遊させる事ができる。

空間断絶魔風手裏剣【リリカルなのは編で使用】

手裏剣を飛ばし空気や物などに空間の亀裂を生じさせる。

 

2th

筋力E+

敏捷E+

魔力A+

耐久A+

幸運S+

 

(バトルモード)

筋力D+

敏捷D+

魔力A++

耐久A++

幸運S++

 

能力

この時に正輝全身体能力は1つ上がり、正輝が作った空間の亀裂を行き来できる。(なお武器を亀裂に入れて死角から攻撃や他の味方が亀裂に飛び道具を使って攻撃もアリ。ただし、空間を行き来出来るのは、2th〜Xthの正輝しかいない。)

シャドー【リリカルなのは編で使用】

正輝の影を作り、最大35人まで操れる。他の1人1人に能力(気圧遮断スキルなど)を与えるなら人数が限られていく。

 

神器:最後の劔(殺傷・非殺傷設定可)

真名G・END・OF・SWORD【リリカルなのは編で使用】

相手を斬らなくても空間に亀裂を作ることができ、その亀裂を相手に飛ばすことができる。

その亀裂が歪み、攻撃を避けても世界の修正が間に挟まれた敵を殺す。

ただし、空間に亀裂を作るのは殺傷設定の時のみである。

その神器は物質や動物などを通り抜けて本体に直接攻撃できたり、切断することもできる(例:ジョジョのアヌビス神(チャカ)戦)

(ジ・エンド・オブ・ソード)神器:武器の名前を言い剣に黒い空間を纏わせそれを一気に飛ばす。(宝具と同じ)

 

武器ヘイト・ブレイド【リリカルなのは編で使用】

攻撃を躱しても憎しみが増すことによって剣の先端付近の黒い球が蜘蛛の巣状に攻撃して相手を追い詰める。2mが限界。

 

BLACK・EYES

正輝の左眼に持っている。

人の負を見ることができ、左眼を操作することによって空間に亀裂を生じさせ、能力がさらに上がる。

 

G・END・OF・SOUL

BLACK・EYESの真名

BLACK・EYESで見た技の攻撃力を合計にして、その分だけ相手にぶつける。(G・END・OF・SWORDの発動後)

 

Dーダグス(dark/doragon・begin・hates)【試練編の時に使用】

小さい頃の正輝が想像した憎しみの龍。飛行可能。

NARUTOのイサナギみたいな感じ

それが正輝の憑神となった。

憎しみによって力を増すが、狂化して敵味方がわからなくなる。

現在正輝が本気で激怒しない限り出すことはない。実体化も出来る。

 

投影(神がくれた力。正輝がfateの武器の投影可能。しかし、神の制限によってエア、エクスカリバー、アヴァロン、アンリミテッドブレイドワークスはまだ最初は使えない)王の財宝は自分で武器庫として他の世界などで武器をもらう。手に入れる方法として英雄王を仲間にするかなど…ちなみに今投影できるのは、偽・螺旋剣ランク(ノーリスクの投影)

 

無限の剣製(まどマギクリアで使用可能)

王の財宝(試練編クリア後)

乖離剣エア(試練編クリア後)

【固有スキル】マスターオブザリンク(全編使用)

サーヴァントとマスターの間を挟んで契約できる。繋がれた仲間同志でスキルを共有出来る。

ハートリカバリー【シンフォギア編で使用】

マスターオブザリンクで繋がれた仲間の心に入って会話することができる。

この能力は仲間が洗脳された時や、危険な状態な時に使用する。

 

副作用【シンフォギア編】

マスターオブザリンクを持っている正輝の過去を絆の深い仲間に見られてしまう。

見ている仲間もまた正輝に過去を見られる。

マスターが英霊の過去を見るのと同じ。

 

 

ギャグモード

人の形をした生物となる。

まだどんな影響を及ぼすかは不明。

 

【デメリット】

時間制限あり

 

岩谷嶺(いわたに れい)6th

(cv花澤香菜)

1th

武器

鎌 死ヲ刻ム影(.hack//G.U.)

双剣 表裏(オリジナル)

黒と白の短剣。

影にいる時は黒の短剣が不可視(セイバーの風王結界)のようになり、照らされている時は白の短剣となる。しかし、これは生前の時であり、嶺自身あまりにも使いにくいと思っていたので神に頼んでもらった。

黒の短剣(発動時)

毒、麻痺、混乱、幻覚、封印などの異常状態(どんな状態がかかりやすいか)

 

白の短剣(発動時)

空間・火・水・雷・風・光・闇などの属性変化(全設定変更を利用して敵の弱点をつきまくる)

 

 

 

身体能力

.hack.G.Uの接近戦PCと同じ。

攻撃魔法

.hackの五属性魔法使用可能。

回復魔法

.hackの中回復ぐらいは可能。

アイテム

.hackで使われているアイテム。

 

 

技:削七連【リリカルなのは編で使用】

削三連の更に応用技であり、嶺が自作で考えた技。一点に集中して切り刻み、装甲をえぐるように徹底的に双剣を叩きつける。

 

 

2th

 

武器

鎌 SCAFFOLD(オリジナル)

攻撃するごとに敵の半分の体力を奪い取り、毒、麻痺、混乱などの全異常状態付加を持つ武器。ザコ敵が相手の場合は食らえば敵によって両腕両足は切り落とされることもあり、擦り傷だけで即死効果も有り。

双剣 刃威音・侵(hack//G.U)

 

身体能力、回復魔法、攻撃魔法は1thと同じ

 

技:残酷たる闇の処刑台(クルエル・ダーク・スキャルフォールド)

発動時に持っている二つの鎌が軽くなり、それらを振り下ろし続けると振り下ろされていない場所まで刈り取られ、かまいたちみたいに嶺の周りにあるもの全てを刈り取る。

本来は仲間に当たり巻き添えを食らうだけでなく、建物や周りの物を破壊する危険極まりない技だったが、自身に全設定変更を使用し武器に特性をつけ、仲間に当たることや建物に気にせず刈り取れる。

 

 

鮮血の闇の大鎌祭り(ブラッディ・ダーク・デスサイズ・パーティ)【リリカルなのは編で使用】

敵の影から突然現れ複数の敵に大量出血させるために大量の切り傷を与えたり、残酷たる闇の処刑台のように刈り取ることも可能。また衝撃波も作ることができ、それを上空に放つとギロチンみたいに地上にくる。

なおこの技は即死効果あり。

 

 

 

全設定変更(オールシステムチェンジ)【リリカルなのはと正輝試練編後に使用】

嶺の固有スキル

敵の能力を消すことは出来ないが、能力を最弱にしたり(正輝の偽・螺旋剣をダメージ1にするような感じ)仲間の転生者の制限を少し解除出来たりする能力。

(正輝のように生前に自分の力で手にいれているなら意味はない)

まとめて言えば原作に頼りまくる転生者にとって相性最悪の天敵スキル。

 

ギャグモード

正輝と一緒だが姿が違うだけ。

けど正輝と同じくまだ不明

 

それ以外の技は.hack//G.U.と同じ。

 

まとめ

正輝「姉がえげつない」

 

池野 麻紀(いけの まき)4th

(cv. 代永翼)

武器幻想殺し・武器化(イマジンブレイカー・ウェポン)【ハイスクールd×d編に使用】

上条当麻がもっている本物の幻想殺し(イマジンブレイカー)を打ち消せれない(そもそも神様からもらった能力)が、それ以外のほとんどの魔術や超能力などを打ち消すことができ、結晶化の銃や盾を作り出して弱点である遠距離からの攻撃を防げれる。なお結晶化させた武器は本物の武器と同じ。

基本銃が主流。

身体能力は一般の人と同じ。

 

 

幻想殺し・分身体(イマジンブレイカー・インビジブル)【正輝試練編で使用】

もう一人の分身の結晶を一人ずつ作り出し、大勢で倒す。

分身体でも幻想殺し・武器化を使う

(narutoの分身系と同じ)

 

他能力貸借(スキルレンタル)【正輝試練編または試練編後】

固有スキル。幻想殺し・武器化(イマジンブレイカー・ウェポン)はそもそも上条と同じように右手にありつけることは不可能になるが、もう片方の左手に今まで仲間にした能力を左手にも持たせることができる。

例えば一誠の赤龍帝の籠手を麻紀が使用できたりなど。仲間の能力を持つことができる。その代わり使用できる回数は仲間の人数で一つ1時間という。

 

まとめ

正輝「性格だけじゃなく能力もうざいの一言に限る。ある意味偽善者の例えになってもおかしくない」

 

 

加藤 竹成(かとう たけなり)5th

(cv. 細谷佳正)

1th

ワンピースのサンジのように空を飛ぶことや、固有スキルの初期の特典で仮面ライダーカブトの天道が仲間になり、カブトの作品がまず開放されて、カブトの作品にいる仮面ライダーに変身でき、クロックアップを手にいれており、他の主人公の仮面ライダーを得ることによってスキルを得れるほど強くなる。仮面ライダーの主要者よりも運動能力が高い。

 

2th

正輝と嶺同様のシステム。

開放と言えば、それぞれの両足に

四本の刃がつけられ、走る速度に運動能力、移動速度も高くなる。

 

 

最後の壊刃(ジ・エンド・オブ・ブレイク)【まどか☆マギカ編で使用】

 

両脚に装備してある四つの刄を利用してかかと落としで空間の亀裂を作れたり、サッカーみたい剣圧を飛ばして遠距離にも対応できる。正輝の能力と同様に空間を切り裂くのは似ているが行き来による移動は出来ない。が、ある条件によっては可能である。

 

 

条件

発動した後一時間以内であれば行き来の許可が得れる。

 

この条件をみたして行き来が出来るが、満たさない場合空間に飲まれて、世界の修正力で死亡することになる。技を発動し、もし他の人が入る場合はその本人が25mに入っていれば可能。

 

 

チート能力

KAMEN RIDER【まどか☆マギカ編で使用】

基本仲間にしている仮面ライダーの作品が入っていたら。仲間ではないものがいても全仮面ライダーをノーリスクで変身可能。今現在ザビーを愛用中。一応自分の体を守る鎧として使っている。

 

 

 

固有スキル

RIDER SYSTEM【まどか☆マギカ編で使用】

変身しなくとも使えることができる。仲間にした仮面ライダーに応じて使用できるスキルが増えてくる。

龍騎→カードベント可能

ファイズ→アクセルフォーム可能

ブレイド→アンデットカード可能

カブト→クロックアップ可能

 

クウガとアギト、電王とキバを出すかどうかは未定たが、上記の仮面ライダーは確定。ライダーキックも重ねることが出来る。

 

 

 

HYPER SPEEDER FORM

条件

ハイパークロックアップ

アクセルフォーム

トライアル

が使用可能

これらを一気に使用し、一定時間はとんでもないスピードを得ることができ、なぜアクセルのトライアル持っているかは特典のおまけとして貰った。しかし、ハイパークロックアップを持っていないので今はまだ無理だ。

 

正輝「俺の先輩」

 

㔟原 久野(せいはら くの)1st

(cv. 天崎滉平)

機械の支配下(マシン・ドミュネイションアンダー)【まどか☆マキガで使用】

 

自動車やドローン、乗ってない飛行機や戦車などの無機械を大量に操ることができ、利用して敵を蹂躙。

 

・細工構成

無人機に能力を与える(マスクドライダーシステムや超能力など)。

 

 

・ギアスの力

コードギアスで使用されたもののほとんど。

ルルーシュとビスマルク、ロロなどいくつあるかは不明

固有能力

システムハッキング【正輝の試練編後に使用】

 

唯の普通のハッキングとは違い、神様の支援または妨害をしたり、援軍の連絡を早く遅くさせたりすることができる。

(例え)正輝の元に向かおうとする加藤と嶺の邪魔

No.による神様に〜してという命令を勝手に取り消すことはできないが、その内容の『結果』は同じだが『過程』を少しだけ変えることが可能。

 

副作用

不明

 

一言

正輝「このロリコン野郎!」

 

 

綺羅 玲花(きら れいか)2nd

(CV: 雨宮天)

音=物理(サウンドイコールプリズィックス)【リリカルなのは編で使用】

 

周囲にある音を吸収し、それを物理化して攻撃する。物理による速度は音の速度と等しく、音自体見えるものではないので防ぐのは困難極まりない。

 

難点としては周囲にある音を即物理化させて、敵全体を葬るというわけではない。鼓膜を破ることや、脳内を洗脳したりするのは得意ではないこと。音を吸収して、自分から音を空気弾または武器のようにさせ、物理化して敵に当てなければならないために、音のない空間では威力があまりない。

 

弱い威力で拡散するだけでは擦り傷どころか無傷あるいは擦り傷ぐらいとなる。そのために音槍、音剣という武器を形どって維持させたり、音の壁というバリアを張ることも可能。

音の反響で、範囲攻撃が可能。

壊れた形は破片となって飛び散り、周囲を無差別に攻撃する(ただし、本人には傷一つつくことはない)

この能力のウリは音速と見えない攻撃。

 

だだし、場所によって攻撃、維持が急激に変わるため、少し前にも説明しているとおり、無響音での戦闘でその固有能力は効力を出せない。弱点といってもいいだろう。

見えない壁、見えない攻撃というのはこのことである。

 

B★W(ブラック・ウェポン)

 

B★RS達の武器や能力自由自在に取り出して使うことができる。ブラック・ロックシューターでは刀やデッドマスターでは大鎌、骸骨の兵士達などを利用できる。

 

 

固有能力

スキルコピー【正輝試練編後に使用】

 

正輝の投影魔術などの敵のレアスキルをコピーして使用することができる。ただし、コピーできる数には限りがあり5.6個ぐらいにしかできない。

 

 

 

副作用不明

 

 

 

正輝「この子だけが色々と謎…時空管理局潰したいは分かるんだが。でもなぁ…それだけじゃないような気がしてならないんだけど」

 

設定つけ加え。

G・がついている理由はTHEでも良かったのですが、神が元々持っていたということで(GOD)の頭文字を利用してG・END・OF〜という風にしています。

神の言うとおり正輝と嶺が開放と言えば1thから2thになります。

 

******

 

誠司

(CV.福原かつみ)

試練編の際に保護された青年。

麻紀の側近につき、結界や拘束魔法で支援する。

試練編後の抗争時に綺羅が介入、音弾によって重傷。

すぐに船内へ転移したが、終息後に死亡したことが判明した。

以降、彼の死が麻紀を豹変させた発端となる。

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編90話魅杏の処遇

嶺が目覚めた後、試練編と魅杏のことについてを正輝は全て話す。それに対して嶺はまず先に魅杏の断罪をすると言った。二人は正輝の部屋から出ると、衛宮達と凛達、フェアリーテイルの四人にハセヲ達が待っていた。

 

「あっ!正輝‼︎」

「嶺は目を覚ましたのか?」

「あぁ。それと、この船に姉さんと俺の仲間全員、今すぐにエントランスに集合しろ」

 

ハセヲ達は正輝達にあらかじめ事情を聞いていた為に、大方のことはわかっていた。正輝と嶺の仲間を収集し、魅杏がどんなことをしたのか立花達にも本当の事を話した。

どの道話さないことを機に1stと2ndの2人が魅杏の罪を利用する可能性が高い。それによって彼女らが動揺する。

 

「そ、そんな…だってアーチャーさんが」

「あの時は君達を混乱させないためだ。でなければ正輝が殺されそうになって冷静じゃない堕天使二人が君を襲っている」

 

魅杏が正輝を刺し殺そうとした証拠(凶器)があるのは事実であり、正輝の血が付いて刺されたことを意味しており、対して魅杏は刺した後に正輝に無傷で確保された。

 

レイナーレとミッテルトの二人は正輝を殺そうと腹部を指して殺そうとした魅杏を許すつもりはなく、正輝の姉も当然許せなかった。

判決は正輝の船で行うこととなる。

私刑で裁くわけにもいかない。ここにいる仲間全員で話し合って彼女を裁くこととなった。

 

魅杏が被害者である正輝に対して何をやったのかという話から始まり、魅杏の目の前で正輝を殺そうとしたという証拠と、

 

「魅杏、お前とグレモリーが手を組んでいた映像はある。何か反論とかないのか?」

 

その映像を見せたことによって、魅杏の罪は確定されたも同然だった。後はレイナーレ達と正輝、姉である嶺の四人が魅杏を直接裁くこととなる。

 

仲間達は魅杏を裁かれるのをただ眺めるしかできない。が、

 

「こんなの…こんなの絶対におかしいです!」

 

 

それでもやはり立花が嶺と正輝の目の前に立ち塞る。立花が魅杏を解放しようとしているところを、嶺は吊り男のタロットで麻痺させた。

*****

 

立花は魅杏を庇い、嶺の断罪の邪魔をする。

「なんで…こんなことするんですか‼︎こんなの間違ってます!」

「何バカなこと言ってんの?正輝を殺そうとした人だよ?」

 

2人の間が睨み合ってかなり険悪な雰囲気になっている。正輝も転移して、嶺の元に向かった。魅杏と嶺を見ていた仲間達の目が飛び出してきた立花の方に向いていた。

 

「あ、ありがと立花!ほらこう言ってるんだから私も許してくれるんだよね?だから許してください!それだけは絶対にやめてください!」

「みんなの目の前で裁くなんて…そんなのあんまりです!魅杏のことを許してあげてください!」

 

魅杏が立花に『やめて立花!これは正輝の気持ちを裏切った私が悪かったの。私を擁護する必要はないわ…』と言えば見ている仲間全員が自分のしたことに懺悔していることに納得できる。しかしこの立花の言動、魅杏の反省の無さに堕天使二人は下らない茶番劇を見せられてため息をついた。

「ハァ…貴方何も成長してないわね…」

「あーぁ。本気でシラけるっす…」

 

反省する気がない彼女をいくら擁護しても意味を成さない。堕天使の二人は立花の行動に呆れてならなかった。

「あのさ。その子をかばうって事は貴方の家族や友達が正輝と同じような目にあってもなんとも思わないって言いたんだね?」

「それは、違います!私はただ…」

立花が言うには魅杏は刺し殺したと言っても、正輝はこうして無事のまま帰ってきており、私達の仲間であり、そんなことしたら余りにも可哀想だから無罪にしましょう。

と、ただそれだけのことである。

 

「正輝さんもお姉さんを止めてあげてください!なんで、何もしないんですか…」

「え?あのさ、自分を殺されそうになった被害者が簡単に許すなんてできる?その場での自分の思いだけ優先して考えないといけない事を少しも考えてないでしょ。完全に第三者で無関係な貴女がでしゃばって無理矢理解決…で、当事者が納得できるとおもってんの?現にさ、立花、正輝の気持ちわかってないよね?」

 

正輝だけではなく他の人でも被害にあった人が命を奪われる状況になれば許せるなんてできるわけがない。

正輝の善意を、取引で魅杏を助けようとしたものリアス達と手を組み、裏切り、殺されそうになった。立花が嶺をどうにかして欲しいと言っているが、正輝は口を開かず沈黙のままになっていた。

「それもこれも正輝さんはいつも私の偽善が悪いって…そう言うんですか?私の一体何が偽善なの⁉︎なんで、偽善って否定されなきゃいけないんですか⁉︎」

 

突然、立花のやっていることが偽善だから悪いと正輝に向かっていった。正輝は今まで立花のことを偽善だと否定し、シンフォギアの世界では偽善偽善と否定してきた。が、立花のどこが一体偽善なのか仲間達の方は知りたかったが正輝はそれを言わない。このとき、正輝の仲間達は正輝の仲の悪さを原因を知りたいと思った。

 

「偽善?それって今ここで言う必要があることなのかな?そもそも偽善がどうのこうのって問題じゃないよ?てか、話しすり替えないでよ」

しかし、嶺は立花の質問を無視して魅杏の断罪を行おうとする。だが、正輝は立花の質問に答えた。

 

「…俺はお前のやり方に対する憎悪むき出しだった本当に話し合いをしたいのなら議論会場とかちゃんと話し合える場所が戦い以外でも幾らでもあるだろって思っていた。同じ人間で分かり合えるのならなんでいじめが起こるのかとか、なんで殺人が起こるのか。話し合いのできない人だとか、淡い同情、綺麗事で全て解決するんならみんな苦労しないって思い、俺は確かに偽善と言った…言っておくがお前にぶっ飛ばされてからは偽善者とは言ってない」

 

 

 

ーーーすまなかった…とでも言うと思ったか?

 

 

「でもその話はお前のこれから先の行動次第。俺が暴走してお前にぶっ飛ばされて以降、俺からお前に向けて偽善者って何回言った?お前に関しては色々と注意したが、偽善だとは何も言ってないだろ?だからお前の行動における結果次第ってわけ」

 

堕天使のほうは立花の発言で自分達のことはどうでもいいという風に聞こえてしまっているために偽善者と言っていたが…試練編による暴走して以降正輝は立花に向かって一言も立花に向かって『偽善者』とは言っていない。

 

「まぁお前にも考えがあったんだろうし、偽善というより…姉のいう通り『人の話を聞かない子』ってことなら理解できるからな。

言っておくが前に言っていたお前の偽善は…考えなしの善行ってことだからな。

で?今回は俺が悪いから魅杏は許せれると?

まーた変なことを言ってくれたな…どうやら二度も失望させたいようだな。

姉の言う通り、立花が偽善者であるかないかを証明するのと魅杏を裁くのは全くもって別問題だ。

 

 

あぁ、お前のしてきたことは偽善でもあり善でもある。

それじゃあ、俺と嶺が間違ってお前のその行為が正しいんだったら証明してくれよ。

今ここで俺は仲間達全員に問う‼︎立花の言っていることが正しいのなら全員挙手してくれ‼︎」

「…へっ?」

立花の明るい顔から一気に不安な表情になる。正輝の問いで、嶺の仲間も誰一人挙手しなかった。立花達と同様に学生として一般的に暮らしている鳴上達もまた手を上げない。

 

翼とクリス、奏の三人は手を上げずらく、複雑な心境だったがそれでも手を上げた。

 

正輝が立花の偽善を撤回するのと魅杏の制裁の両方は全くもって関与されていない。立花の行為が善である事が証明されたとしても、その善意ある行為に仲間がどう思うかは人それぞれ。

フェアリーテイル達の意見は仲間を傷つけられてそれを裁かないのはどうかしていると断言。ハセヲ達やペルソナ達も同意見だった。

「あいつらっ…‼︎」

「とにかくお前は落ち着けナツ」

手を上げてくれたのは二人以外誰もいない…正輝が行おうとしているのは多数決による決定だった。

正輝による個人的な断罪よりも全員の許可を以っての方が立花を納得させるための手段だった。

 

 

たとえ誰もが魅杏を殺してはいけないと本当に善意を持って言っても罪の重さを考えて報いを受けなければならないのは当然の結果である。

 

「なんで、なんでみんな‼︎」

「それは勿論魅杏にはしっかりと罪を認めて、裁いてもらう必要があるからだよ」

鳴上達の言い分は、魅杏による真実が明かされた以上罰しなかったら俺達だけではなく他の人達もおかしいと言った。それに続いてハセヲが、立花に言う。

 

「重罪を犯したらそりゃ普通はただじゃすまねぇよ。でも、俺たちにはそもそも裁判ってものがねぇ。誰もかれもが裏切りとか騙しとか…だから、誰かがちゃんと裁かないといけないんだ」

二人が言った後に、嶺と正輝が呆然としている立花に言った。

「悪い事をした人間は怒られたり、叱られたり、罰を受けたり、裁かれる。それは誰にでも当たり前の事なんじゃないのかな?」

「お前が偽善じゃなかったことがここで証明されたとしても、俺が魅杏を許すこととなれば魅杏は俺の暗殺を二度行う。それに家族を傷つけられて姉が許すわけがない。

 

 

 

 

一方的な私刑(リンチ)よりはマシだ。

だから、お前の言うように話し合ってやった。

そしてその結果がこれだ。

どう考えても魅杏が悪い。

 

 

もちろん堕天使も俺を傷つけられて黙って許すわけがない。それに、立花が偽善者ではないという証明と魅杏の処罰とはなんの接点もない。お前にとってそれは良くても魅杏の方に関しては…結論として裁かれてもらう。これは決定事項だ」

 

段々魅杏は青ざめて、弁護していた立花はもう何も言えずに、腰が抜けていった。

「私、私はっ…魅杏さんが私達の仲間だから」

「仲間だから裁かない?仲間だからこそ罰を下すってこともあるんじゃないのかな?それに、立花の善意を悪用している魅杏の方は全然反省する気がさらさらない。庇ったところで意味無いと思うけど。てか、さっきから自己中心的な考えでうざい」

立花はにっこりと黒い笑みの表情をした嶺に次から次へと論破され、恐れをなして走って逃げて行く。

 

誰もが、自分の責任はちゃんととらないといけない。正輝なら反抗することはできるが、お姉さん相手に口論で勝てないと思い論破され怯えた立花は逃げていった。いや、行こうとしたが嶺が唯一の出口であるドアの前に立ち塞がった。

 

「逃げないでよ?ちゃんと話し合おうって言ったのそっちだよね?自分が言った事にはきちんと責任持たないと。

さぁ、言い分があるのならとことん話し合おうか。ねぇ、何時間話す?まだ私や正輝に不満とか言いたいことが山程あるんでしょ?ほら言ってよ?勿論立花の話をちゃーんと全て聞くよ?論破しまくってあげるからさ?心折る気は無いけど。

 

それとも…言うことがもうないなら部外者は口出ししないでもらおうか?」

立花の顔が恐怖に染まっている。

仲間だから魅杏のこれまでしてきた罪を許してあげたいという願いだが、嶺によって立花の意思をことごとく潰してゆく。

(てゆーか。俺より容赦ないからなぁ…全く遠慮しない。立花、俺に反論するならまだしも姉さんに反論したらハッキリ言って勝ち目ないぞ?)

「私、ごめん、なさい。ごめんな…」

正輝の姉を見て今度は翼が立花の方に向かったが、その前に正輝が後から立花を気絶させた。

 

「もう、これ以上はもう見るに耐えない。処分の内容は言わないようにしておく。立花が復活してこれ以上この件について知ろうとしても俺は口を開かん。後で俺の仲間達にもどう罰したか立花には言わせないように言っておく」

 

奏は苦い顔をし、立花がズタボロに言われるのを見ていられない翼が立花の元にかけつけた。

 

「幾ら何でも…これはやり過ぎだ‼︎」

「あぁだから立花にはもう退場してもらう」

 

罰を下さないといけないという正輝達の言い分も間違っていない。魅杏のやったことに二人が怒るのも無理はないのも分かっていた。

 

(私は…何も言えねぇからな)

 

奏にとって命の恩人である正輝に反論することができなかった。翼はこうして立花を守ってはいるものの、二人には届かない。

 

そもそもの話、ここには法律や裁判所も刑務所もない。だからこそ、誰かが裁かないといけないというのもある。

 

 

翼は二人にやり過ぎだと言うのが精一杯であった。

 

「少なくとも俺は立花の偽善については謝罪した。今後一切言わないことを仲間全員の目の前でここで約束した。

 

 

だが、それとこれとは話は別だ。立花が偽善じゃないっていう証明と断罪の関連性はハッキリ言って皆無だからな。

 

立花の言っている事が善なので魅杏が俺を殺そうとした罪を無罪だよーって全員認めると思うのか?それを認めるってことは…姉と同じことを言うがお前やお前以外の仲間全員…大事な奴が刺し殺されて、殺した奴は何も悪くなく咎めなしでも平然と許すってことだよな。

殺されそうになった人にとってはたまったもんじゃない。分からなくもないだろ?

 

もう一度言うが、一方的な私刑(リンチ)よりみんなの意見を言って断罪するか否かを決める裁判にしたつもりだ。

 

傷つけた奴は罪を犯そうとしても無罪だから歓喜満悦になる。罪の意識を薄れて俺だけじゃない他の奴を傷つけ、また罪を犯そうとする。対して傷つけられた人にとっては理不尽で横暴な結果に嘆いて悲しむ…お前は本当にそれでいいのか?

例えば俺じゃなく奏が標的にされて、その刺した奴をお前が弁護して無罪だと本気で言えるのか?」

 

正輝は奏の方を向いた。刺された相手が正輝ではなく奏が刺し殺されてしまえば翼は黙ってられるわけがない。

 

「そんなもの許すわけがないだろ!私の…たった一人の」

「それだ。簡単な話、大事な人を傷つけられたらたまったもんじゃないってことぐらいわかるだろ?」

 

しかも犯人である魅杏が自分のやった事を良かれと思っている。それを見て聞いて感じている被害者にとってはたまったものじゃない。

 

 

「あのさ、あれって反省する気あるの?言動からして無責任だよね?それに許してまた暗殺したら貴方達2人が責任とるの?責任取るなら良いよ?ただし、責任といっても安い責任じゃないから?勿論貴方達にも重荷を背負わせてもらう、当たり前じゃん。善意があるのなら魅杏の行動の結果を一緒に背負えるよね?

 

それに、これを許したところで正輝達の仲間と私達の仲間は不満だけど?あんなことしておいて無罪なんてありえないし。例えば…正輝の仲間であるアーチャーとか、ほむらとか、睨んでる堕天使2人とか魅杏のやってることが無罪ならどう思うか聞こうか?」

 

嶺は魅杏のやったことについて正輝の仲間達に聞くことにした。

アーチャーの意見

 

(残念だが、嶺の言うとおり自分のやったことにはそれなりの責任をともなう。自分のしたことを恨むことだな)

 

花村陽介

(なんつーかよ。やり過ぎて警察に連行されたり刑務所とかに監禁されたりとかここのルールってそういうのがないからよ…

 

あの魅杏以外にも他の誰かが軽はずみな気持ちでやる可能性だってある)

 

 

ほむらの意見

 

(ダメでしょ、どう見ても)

(ちなみに言っておくけど…もしも被害者がまどかなら?)

(…それこそあの女の人を躊躇なく殺るわ)

 

レイナーレとミッテルトの意見

 

(正輝の思いを二度も踏みにじった時点で許されないわ)

(うちもレイナーレ姉様に同意見っす)

 

 

判決、有罪

 

「みんな反省のしない魅杏に苛立ってるよ?」

 

いくら無罪を主張しても、魅杏が殺していないという証拠ではなく正輝を刺し殺そうとした証拠があるために無意味でしかない。

リアス達と手を組んで正輝だけでなく麻紀や誠治をも陥れようとした。

その話は立花達三人と戦えないまどか以外は聞いている。

結論として、正輝の仲間も魅杏の行いには許すことはできず、立花の意見に賛同する仲間は少なかった。

 

「少なくとも、これから罰する内容は…お前ら四人の目には毒だ。部屋に戻ったほうかいい。というより戻れ」

「分かった…」

 

翼と奏は立花を連れて部屋に戻って行くが、クリスは正輝の方に駆けつけた。

「正輝…その。立花の言い分も分かってあげてくれ」

「同じ仲間を断罪にするのはあんまりだ…だろ?でも、ハッキリ言ってそれは無理だ。でないと、俺の姉が暴走してこの船がエライことになるならな」

 

クリスは正輝だけではなく立花にも助けられた人物だ。クリスの方は話し合わないといけない事情があったから救われたというのもあり、立花に対してあまり批判はできなかった。

 

同時に正輝にも批判はできない。正輝にも幼少期の紛争地帯で助けられた恩があるために中立でしかなった。

こうして立花と奏、翼、クリスはこの場から立ち去って部屋に戻った。

「ま、どうであれ私は裁くけどね。というより、この件に関しては本当に裁かないとまた暗殺するからね?1stにも2ndにもまだ殺る気あるよ?それじゃあレイナーレとミッテルト、2人まず先にやっとく?」

「ありがたくそうさせてもらうわ」

「や、やめっ…」

堕天使の二人が非殺傷設定の光の槍を二本作り出し、魅杏の身体を突き刺す。

「痛い痛い痛い痛い!なんでなんでぇ、私なにも悪いことしてないのぁぁぁぁ‼︎」

「痛いわよね…でも。心配して助けにいった正輝は裏切られて…身体と心は貴方以上に痛かったわよ‼︎」

「許しを請っても…その態度じゃなんの説得にもならないっすよ」

刺さった後はすぐ消えるが、痛みはそのまま再現され、悶え苦しむ。

彼女の血は出てはいないが、泣き叫んでいた。

 

本来殺人または殺人未遂罪は重罪であり長い年月牢屋に叩き込められる無期懲役或いは死罪で死ぬこともある。死罪といっても銃殺で滅多撃ちにされたり、焼殺で苦しんで焼かれながら死ぬ人間だっている。

 

 

 

それに比べて非殺傷設定で身体を刺されるというのはまだ安い方だ。魅杏がリアス達による悪魔との契約をして光の槍を刺されたなら人間以上の毒であるために叫ぶよりも前に意識が絶え絶えになり遠くなるほどの激痛が走るだろう。

 

死なないだけまだマシだろう。

光の槍が消えると堕天使二人による断罪が終わる。

今度は正輝の番だった。

 

「これで…おあいこだ」

 

魅杏が持っていた剣とは違い、正輝の持っていたものはナイフだった。そのナイフで魅杏の腹部を刺し、その後正輝は魔法で治療する。

「あぁぁぁぁぁっ‼︎」

目には目を歯には歯をという罰を下した。

正輝のシャドーが魅杏の体を支える。治療されてもなお、魅杏の体には激痛が走る。

 

「後は頼む、姉さん」

「ん、分かった」

既に疲れ果てていても、まだ嶺の罰が下されていない。

「今度は、何を。もう私」

「勿論私が許すほどの刑だよ。貴方にとっては相当の地獄を見るけど?」

「…え?」

嶺は魔導覚醒を使用し…

 

 

溺れさせ

竜巻に振り回され

隕石が降って

閃光に襲われ

 

 

全ての魔法は嶺による全設定変更で非殺傷設定になっている。嶺は魅杏を殺しはしないが、死ぬほどの地獄を魅杏は味わっていた。

 

嶺による処罰が済んだ後の魅杏はすでにボロボロになって、怯えすくんでいた。さっきまでの反抗的な態度が、一変して二人を恐れた。

 

「許して下さい…許して下さい…許して下さい…もう反抗しませんもう反抗しませんもう反抗しません…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」

「…次正輝を殺そうとしたら私と正輝が貴方を殺す。それが貴方に与える罰、覚悟してね?」

 

とんでもない過ちを犯した魅杏に次はもうない。次にやろうとすれば裁判をする以前に二人が直接手を下すという極刑(死罪)は確実だった。

 

 

もう二人に逆らわないことをここで誓った。断罪は当事者である正輝よりも姉の方が凄かった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編91話O☆HA★NA☆SHIではなくお話

嶺が正輝達を叱っている理由
正輝編63話3KY
正輝編64話妄言と戯言者+正義側の転生者(笑)+SAMURAI=マジで最悪
正輝編71話正輝VS正義の味方達
正輝編72話正輝VS仲間達
正輝編73話three heros VS heros killer
正輝編74話心配と反省
これが主になってますので。


魅杏の罰は仲間の目の前で下された。見たくない人は裁判の有罪か無罪をするだけで、そのまま去るのも良し。断罪は立花達以外にも見たくない人は自主的に去っている人もいた。

 

((((恐ろしい…))))

それでも正輝を傷つけられて嶺が魅杏に下した罰を見ている人もおり、怒らせると怖いと思ってしまう彼女の仲間と、正輝のお姉さんを今後は絶対に怒らせないようにしようと正輝の仲間達は青ざめて思った。

 

 

「つっ…!」

 

 

 

魅杏を断罪にした後、正輝が魅杏を連れて行き普通の部屋に戻させたが、すぐに部屋の隅に移動した。

 

彼女の表情は青ざめ、怯えすくんでいた。

 

 

「おい、嶺。罰を下すのはいいが…これはやり過ぎじゃ」

 

罰の方はやり過ぎなんじゃないのかという意見もあった。が、あのまま無罪放免にしてしまえば嶺がまた暴走し、今度は仲間にまで牙を向け、そうなれば殺害未満半殺し以上は間違いなく確定である。

 

見ていたハセヲも流石に少し気が引いていたが

 

 

「んー然るべき報いだと思うよ?それに、仲間には断罪を絶対に見ないといけないって強制させてるわけじゃないからね。この通り不快に思う人は見てもいなくても退場するのは自由だし」

 

魅杏の断罪は、あれ以上のことをしたら多分レイナーレ達は光の槍で大量に血を出してるし、生死を彷徨っている。堕天使が復讐心で刺し殺してもおかしくない。

 

次に正輝の『目には目を歯には歯を』だが、ナイフを身体に刺されたとしてもちゃんと治療している。

殺されるという恐怖はあったが、それでも罪を下す者の考慮は確かにあった。

腹部を刺して、治療も何もしない方がよっぽど酷いことになる。

嶺の場合は魅杏のやったことは即処刑でもおかしくない。だが、そんなことをするのなら仲間を集合しない方がいい。

 

殺したところで蒼海と同じように嘘をつく必要はあるが、いつかはバレる。その罰はえげつないとはいえ、魅杏を死に至らすというわけではない。

 

次の日が迎えられた。

 

 

「言っとくけど、正輝達にも反省しなきゃいけないことがあるよ?まぁ、明日には分かるから」

「えっちょっおま」

 

 

その日の昼食後に、嶺はタロットで正輝を眠った状態にさせ、引きずって放送室に移動した。

 

『えー、会議室にて船にいる正輝の仲間全員は今すぐに作戦室に集合して』

 

こうして仲間全員が作戦室に集合し、反省させられる。試練編で一体何をやっているのかというのを。

 

*****

 

正輝の方は目を覚ますと、正輝以外の仲間全員が正座させられていた。

 

「あのー姉さん。これは…」

「私まで、どうしてですか」

「2人は跪座ね?」

 

 

嶺に言われてそのまま跪座をする正輝と立花。

 

 

「みんな集めた理由は全員の反省会だけど、特に正輝と立花には」

 

 

仲間達の方は30分前から正座させられている。堕天使の方は正輝の姉であるために手を出すことなく嫌々ながらも正座することとなった。

 

「あ、あのー。俺、何かしましt「仲間に迷惑かけたよね?仲間達心配しているのに自分で解決しようとしたよね?リーダーなのに頭にきて立花を非殺傷設定で攻撃したよね?しなきゃいけない事考えずに何暴走してるのかな?一体どういうことかな?」」

 

嶺の質問責めで、正輝は困っている。元々、口下手な正輝が姉である嶺に口論で勝てるわけがなかった。

 

 

嶺がにっこりと笑っているようだが、正輝側から見て笑ってないように見えていた。段々と、正輝の顔から汗が溢れ出してゆく。

「それじゃあ罰として会議終わってから3時間この部屋でボッチで跪座ね?大丈夫、ここにあった時計は外しておいたから」

「ギヤァァァァァッ⁉︎何でここでサムズアップ⁉︎いや、俺そもそも仲間倒されて許せなかったって「許せなかったのはわかるよ?でもその時何やったのか振り返ればわかるよね?試練編といっても『連絡』はできたよね?少しは頭冷やして行動しようか?」」

「マジで勘弁してくださいホントすみませんでした」

「けど3時間は変わらないよ?」

「チクショぉぉぉっ‼︎」

 

正座されながらもみんな納得がいった。リーダーであるのに、仲間である立花を非殺傷設定とはいえ斬ったことはどう考えても悪い。正輝の方はどう考えても認めざるおえないが、立花の方は魅杏を断罪した嶺と正輝に対して二人のことは快く思わなかった。

嶺が立花を論破したという点もあるが、断罪の内容も仲間達には聞こうとしても言えないと言われてどんな処罰を下したか分からない。

 

「魅杏さんだけじゃなく。なんで…なんで私までこんな」

「あのさ、断罪の話じゃないだけまだいい方だよ。それじゃあ不満げな立花にもどうしてそうなったか「待て!立花は暴走している正輝を止めようとした!何も悪いことはしてなどいない!」」

 

翼が立花を守る理由は3つある。

一つ目は立花にも暴走した正輝を止めようとしたということがある。

正輝との話が決裂しても、立花は行動し、衛宮達と正輝を止めに向かったこと。

二つ目は人を殺したくない立花でも試練編を手伝ってくれたこと。

三つ目として立花は無理矢理規則だという理由で連れて行かれ、批難する正輝に対して恐怖していた。

 

しかし、翼の擁護は嶺に対しては何の意味もなさない。

「ふーん…で?」

「⁉︎なんだそれは!もし立花がいなかったら正輝の暴走は!」

「正輝の暴走は立花がいたおかげで止めることができたんだね。暴走の原因も立花だけど。

それじゃあ『立花一人だけ』で正輝を止めに行ったのかな?

 

 

逆に言っておくけど、誰か連れてきてなかったら立花が死んでたよ?その時の正輝は仲間だろうが何が来ようが誰でも殺せるようになってるわけだし。歌を歌って戦っているのなら自分はここですって居場所教えてるだけだし、立花の性格上特攻して返り討ちにあうのがオチだけど。

 

というより正輝と立花。二人でなんでもありの勝負やったことあるの?絶対ないでしょ?まぁ衛宮、美樹、立花の三人vs正輝の方も正輝から聴いてるからどんな結果かも知ってるよ。ボコスカにやられてたよね?」

 

立花が唯一勝ったと言っても模擬戦の正々堂々ばかりのものだった。

武器を持たず素手で戦い、真っ向勝負という形をいつもやっていた。

 

衛宮とさやかはまだ転生者と戦っているために正輝との戦いも工夫して正輝を苦戦させることはできる。

 

しかし、立花はノイズとの戦闘ばかりである。転生者との戦闘などやったことは少ない。

 

性格、戦い方などそれらを考えてもそもそも転生者との戦闘には絶対に向いていない。遠距離攻撃や立花が騙されやすいという弱点を突かれて、正輝相手に負けた。

 

複数ならまだしも、一人で本気の正輝と戦ったことが全然ないからだ。

 

「正輝をさらに逆上させた原因は?

堕天使二人にも目をつけられたのは?

 

協力?仲間だから互いの助け合いは当たり前?何言ってんの?馬鹿なの?自殺志願者なの?

 

一方的に正輝に要求してきて話し合い、それも理論的ではなくて自分の感情の押し付けなんて、そんなの正輝が不快に思うに決まってるし。自分勝手なことした結果こうなったんじゃないの?そもそも同盟組んだだけで私と正輝のようにお互い知ってるし仲良かったらまだしも、知らない者同士…しかもお互いマイナスの印象しかない者同士がすぐに仲良くなるっていう事自体経験的に無理でしょ。普通に考えても相手を疑ってかかるだろうし。なのにそれをやってしまったのは立花、貴方だよね?」

「うっ…」

悪気がなかったとはいえ、堕天使であるレイナーレとミッテルトの気分を害したのは立花である。試練編を協力するのは仲間として当然でもあり、魔法少女になっておらず全然戦えない鹿目まどかでも嶺から貰ったタロットで遠くから時空管理局を妨害していた。仲間と共に戦える方法なんていくらでもあると反論。

 

立花を擁護していた翼はまた何も言えなくなっていった。

 

 

「ハァ…というか、立花と正輝だけが悪いってわけじゃないよ。悪いのはここにいるみんな全員…そもそもさ、なんでみんな長々と喋っている正輝を止めなかったのかな?」

「「「「「「⁉︎」」」」」」」

 

今度は翼と立花だけではなく今度は仲間全員に向けられる。暴走している正輝が話している間に隙あらば気絶させることも可能だが、止めるべきだったのか騒がしくなっていた。

 

「そりゃぁ。無理矢理止めようとしたら正輝が…マジギレして。今度はあたしらに」

「マジ切れして邪魔すんなって…今後止めた仲間にも偏見な目で見られるのもあるし」

「そもそも…あたしら正輝の事情を知らなかったから…」

 

堕天使二人と雪音クリスの三人以外の仲間達は正輝の事情を全く知らない。非殺傷設定とはいえ立花が斬られることに驚いて、力ずくで正輝が行こうとするのは仕方ないんじゃないかと。

 

「普通に落とし穴に落とすとかさ、一人が私に連絡して止め方教えてもらうとかあるのに考えずに全員が真正面からぶつかるのが悪い。

てか、暴走した正輝が、試練編終わらせてなのはとフェイトのいる海鳴市を無茶苦茶にしたらどうなるか分かってんの?特に暴れた場所がなのはとフェイトの家だったら?

 

 

そんなことになれば試練編が終わったとしても正輝は一生心に傷が出来てしまうよね?フェイト達やなのは達に会わせる顔が無くなっちゃうよ?」

「あっ…」

 

正輝の仲間達はこの時やっとわかった。試練編が終わっても、堕天使を潰そうとした麻紀達を殲滅するまで正輝の暴走は止められない。当然その街には死者が出る。

 

 

大暴れした場所がなのはとフェイトの住む場所だとしたら、自分のしでかしたことに嘆く。たまたま誠治という転生者が結界を張ってくれたおかげで、街に被害は出なかったものの彼がいなかったら海鳴市は今ごろ正輝の手によって大惨事になっていた。

 

それぞれの言い分が終わり、そのまま正輝の仲間は嶺の罰を受けながらの状態で会議をすることのなった。

 

「ひとまずさ…これからどうするか決まってるの?」

「どこに行くのかはまだ計画していない。試練編やジュエルシードでごたついていたからな」

 

正輝が堪えているから、アーチャーが代わりに言っている。二人は喋ることもままならなかった。

 

「そういう君たちの方はどうなんだ?」

「こっちの方は正輝が安全だっていうのは分かったし、正輝達が立ち去っても私の方はここに残っておく」

 

他にも嶺は仲間とはどんな関係を持っているのかや、船ではどんなことをしてるのかを質問したりしていた。

 

 

その10分後に神が正輝の携帯の画面から出て、その神は立体映像にて現れた。

 

『お久しぶり、試練編ご苦労』

「うわっ⁉︎いきなり出てきた」

「おお、そう言えばこういう話で一番肝心な神様が出ていなかったね」

「なっ⁉︎貴様何者だ⁉︎」

 

神様だがそのことについて何も知らない翼とクリスが立ち上がって警戒する。が、

 

「落ち着け翼、あれでも私の命の恩人でもあるんだ」

『あれとはなんじゃあれとは』

「あれ?正輝、立花達には説明してなかったの?」

(今俺は喋りたくても喋れないんだよ、キツさで!)

 

 

正輝の代わりに凛と奏が神様についてシンフォギアの全員には説明を済ませてくれた。

 

 

突然嶺も少し驚いていたが、気にせずに話を続けた。

「で、正輝達の方はこれからどうするか方針決まってるの?」

『行き先は未来日記、正輝一人で半分攻略。それが終わったらシンフォギアとまどか☆マギカによるボスラッシュ…内容は言えないようになっている。それと他の仲間のみんなはひとまず一時的に元の世界に戻れるように転移できる。

 

 

 

そして、未来日記を終えた正輝がまた君たちの世界に行く』

「えっ⁉︎あたし達帰れるの⁉︎」

 

立花、まどか、さやか、マミは喜んではいたが、翼と奏、クリスと杏子、ほむらは無表情だった。無表情な理由は神様の言っていた一番肝心な『一時的』であるという言葉に引っかかっていた。

 

「一時的って…どれくらいなのかしら」

「君たちの黒幕の一人を倒すまでは」

「ん?聞きたいことがあるんだけどそれって規約に反してるから矛盾してない?主人公は強制的に船って言ってたじゃん?」

嶺は仲間を元の世界に返すという点について疑問に思った。シンフォギア編の時に神がそういう規制を下しており、立花とまどかを帰らせないようにしていた。

 

 

『ボスラッシュ時はその規約を無視し、ボスラッシュに関連している世界の仲間は元の世界に帰らせないといけない。

 

 

シンフォギアのラスボスは残念じゃが言えないようにされている。まどか☆マギカであるワルプルギスの夜は正輝以外の正義側の協力要請可能、嶺と加藤に連絡してもよしじゃ。

 

ただし、シンフォギアは自分でどうにかせんといかん。ボスラッシュの一人を終えたらまたいつもの通り無視していたルールは元に戻る。

じゃ、ワシは正輝の携帯に戻るので』

神様が解説し終えると、正輝の携帯に戻って行く。もう転生者と戦わなくてもいいというわけではなく、『そういうもの(ボスラッシュ)だから規約を気にせずに戻らなくてはいけない。ボスラッシュが終わったら戻れ』というものだった。

 

「じゃあこれからどうするのかっていう話し合いは終わりっ!話し合いで20分くらい正座してたから二人以外足を崩しても、自由にしてもいいよ」

 

正輝の仲間達が正座で疲れた足を崩してゆく。そんな中、立ち上がったクリスが嶺に尋ねる。

「な、なぁ?自分の弟にまでこんなことするのか?あんまりなんじゃあ」

「ん?それじゃあアンフェアだよ。

立花も十分いけないけど、リーダーとして冷静な判断ができずに仲間を傷つけたことは弟である正輝も姉の威厳として罰することも当然のこと」

クリスは二人を見て可哀想だから解放して欲しいと懇談しようとしたが、魅杏の件でも姉は容赦ないためにやっぱり無意味だったことを察し、言わなかった。

 

「そ、そうか。正輝、立花…その。がんばれよ…終わったら翼とすぐに駆けつけるから」

 

仲間が出て行き、嶺との話し合いが終わっても正輝と立花の二人はそれぞれ別の部屋で三時間跪座のままにされている。お互い窓から顔が見える状態ではあるが。

 

(ハァ…キツイ、空気が重い、喋る相手が立花しかいないというより立花も喋れる雰囲気じゃない)

(お姉さんも、正輝さんのようでとても怖い…)

 

作戦室にある部屋時計は嶺が没収しており、声を出そうとしない沈黙の空気になっている。対立していた二人だけが別々の部屋とはいえ顔を合わせているため居心地が悪く、なんとも言えない空気になっていた。

 

それから3時間後

 

「時間だよー」

「アイタタ…ガチで動けない」

「大丈夫か、立花!」

正輝は足が痺れており、しばらくは動けずにいた。立花もまた正輝と同様な状態だったが、表情が芳しくなく挙動不審になっている。先に翼が立花を心配にかけつけた。

 

「お前も、同じことになってんだな…」

「大丈夫正輝?」

 

クリスは立花と正輝を心配し、堕天使の二人がすぐに駆けつけてくれた。

 

 

「大丈夫です…もう、平気です」

 

それ以降立花は頑に喋らず、正輝と嶺の顔を合わせようとしない。

(約束をしてゼロから始めたつもりが。その後がこれだ…今後あいつとどう接すればいいんだよ)

正輝の方は、姉と共に立花をいじめているかのようで複雑な気分でならなかった。立花を悪気があって陥れたいというわけでは全くないが、互いに頭を悩ますのも無理もなく、溝が大きくなっていることには二人だけの空間の中、薄々気づいていた。

 

(どうすれば、こいつとの隔たりを…)

嶺との反省会終わり、また新たな世界に行かなければならない。が、立花と正輝の仲の隔たりをこのままにして放っておくわけにもいかない。口約束をしたとしても立花がまた同じことを絶対にしないとは限らないからだ。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編92話立花響との対話

信頼できる仲間と明かされたくない過去との天秤を比べ、ハッキリと白黒つけるのは良いことなのかいけないことなのか。自分の過去を相手が受け入れるか否かによってでである。

 

 

重要とはなんなのだろうか

仲間とはなんなのだろうか

 

善とは何か

悪とは何か

それは人が作った法律で定められる。でもその法律の内容は人々が過去に積み上げてきたもので作り上げられたもの。

 

その法律が差別化のようなものもあり、自分の国とは違う他人の国の法律によっては悪だとしてもそれを善だと記されている。

正輝は仲間全員に過去をさっさと明かせは早く終わっていた。しかし、過去に苛まれてきた罪は軽いものではない。

簡単に話せるのなら暴走などしていない。

 

躊躇したからこそ仲間が正輝を虐げた場合を考えて言わなかった。仲間は信頼しているが、残虐非道の過去を言い、果たして全員が受け入れるのかと。

 

だからと言って彼自身を戒めるというわけにもいかない。それもまた彼のコンプレックスなのだから。

結局、誰もが『最善の選択』ができるというわけではない。疑問ばかりで聞くばかりのことをして考えない人もいる。

正輝による正義とは

「正義なんて所詮自分勝手」

そう結論ずけた。

 

 

正輝は立花に対する意見の反対はしたが、存在の否定はしていない。

 

彼は彼女を一方的にいじめたいというわけでも、暴れ狂う化け物だと罵るわけでも無い。彼は全うに『立花響』としての正輝から見た彼女自身のことについて言っている。

 

彼が彼女に向かって言う『偽善』は結局は『行為の憎悪』でしかなかった。が、自分のあり方の結果、立花は幸せになって、正輝は地獄の底に落ち、幸せそうな彼女のやり方が、正輝にとっては憎しみの対象になった。

 

正輝は立花の幸せを恨んだ。

 

正輝の力は『血で汚れている、だから殺す事も躊躇なく、厭わない』立花の力は『手と手を結ぶ為のもの』。

幸せそうなあの顔が許せなくてならなかった、だから彼は『彼女の不幸の頃』を知らずに彼女の救済は『何もしなかった』

 

彼も生前は彼女のようにありたかった。が、裕福な人生と周りに祝福される彼女の姿を見て。彼女のやり方に嫌悪したから。

 

 

だから、『幸せそうな立花』に苛立ちを感じ、彼は彼女を『助けなかった』

 

仲間として連れて、彼女の過去を知っていようがいまいが立花達を決して危険な道には行かせないと正輝は思っていた。だが、立花の無謀な要求に募った怒りが遂に爆発し、立花を非殺傷設定で斬った。

 

ーーーーーーーー

 

 

正輝は嶺の罰の期間を終えた後にまどかとほむらがあることに心配していた。

「あれどうすんのかな…」

「分からないわ、あれだとまた」

正輝姉弟と立花の仲の悪さだった。正輝と立花は口約束したはずなのに試練編が終わってもまだ心の中ではお互いに対立をしている。

 

互いの意見の相違

立花が正輝の指示を無視

正輝は立花の気持ちを無視

だが、立花もまた正輝の気持ちを無視している。

 

たとえ、口約束をしたところで肝心なところを治さなければ単なるその場しのぎの解決法でしかない。

 

「俺もう寝るな。おやすみ」

 

部屋を暗くし寝ようとするが、なかなか寝つけられない。

(立花は…どうしてあーなったんだろ)

 

嶺に反省させられた2日後に正輝が寝た頃に深い眠りに落ちた。

 

 

目を開けると白黒の世界の中、正輝はどこかの学校の廊下におり、教室を開けると学生服の立花が目の前に立っていた。

 

「ここは、学校?いやちょっと待て…立花の行っている学校はリディアンのはずじゃあ」

『よく生きているわよねぇ、沢山人を殺しておいて』

『知らないの?【特異災害補償】って言ってノイズに襲われたら、怪我をしただけでお金もらえるんだよ?』

 

 

立花の机の上には大量に雑誌が置かれている。その雑誌には2年前のツヴァイウイングのライブ事件の際にノイズに襲われた被害者に関してのことだった。

その被害者である立花が周囲から偏見な目で見られている。

 

 

「まさか、これが原因で…あいつの性格は。嘘…だろ」

 

 

これに対して正輝は驚くことしかできずにいた。シンフォギアに介入した時に、話を見て判断し、奏を助けに向かった。それだけで良かったはすが、こんな結果になるとは全く予想もしていない。立花がいじめを受けていたことも正輝はまったく知らず、彼にとって二年後にあんな性格になること自体が面倒な奴だと思っていた。

 

 

『それって親とか払っているやつでしょ?死んでも元気になるわけだ。マジ税金の無駄遣い』

 

立花以外の女子や男子が嘲笑っている。正輝はあの二年前の事件の際に死にかけの奏を助けていた。幸せな暮らしをしている立花には助けてやる必要はないんじゃないのかと思ってしまった。

 

だが、実際はどうだ。

正輝が立花や他の人達を助けなかった結果、ノイズによる死者よりも人と人との押し合いの方が死人が多いことが分かった。ニュースや噂により、生存者に対して周りは疑いの目を向けられていた。

 

 

場所が変わり、立花が学校から帰って家に入っていく。家の壁には張り紙が沢山貼られていた。

 

〔お前だけ助かった〕

〔人殺し〕

〔金どろぼう〕

〔死ね〕

 

いつの間にか正輝の握っていた右手が震えており、こんな馬鹿げだことをする奴らを見つけ出して本気で殴りたいと思っていた。

 

(立花が、一体何をしたっていうんだよ…‼︎)

 

立花の後からついていき、家に入っていく。その家には祖母と母親がいた。正輝は立花の父親がいないのは不自然だと思っていたが、立花の家の事情を散策するのは野暮だと思い、気にしないことにした。

 

『化け物!』

『人殺し!』

 

 

誰かが家に石を投げてきて、ガラスを割り、嘲笑う。立花の母親が投げた彼らを見ようとするが、

 

 

『逃げろ!殺されるぞ‼︎』

 

立花は周囲のいじめに恐怖して怯えていた。母と祖母が怯えている立花を支えていた。

 

(この子だって生きようと必死だったはずだ…なんでそれを否定されないといけない⁉︎あいつらは立花に死ねって言いたいのか⁉︎)

 

 

あの二年前の事件で死にたくないって無我夢中になっているのは仕方ないんじゃないのかと思っていた。

自分が助かりたいがために他人をどかす、パニックになっているのなら無理はなかった。

 

でも人が襲われても正輝から見れば『ノイズの襲撃によって民間人は葬られた』と思い、その場にいない連中は『何も知らない』。

生きるのに必死だった連中を更にどん底に追い詰めようとする。

 

(あぁ、分かったよ。立花がどうしてあんな性格になったかようやくわかった。

俺は、立花や民間人も助けておけばあんな性格になったり、いじめに合わなかったりしてなかったんだな)

 

最初は立花を見て、友達がおり、周りからも笑顔で悠々に笑っていることに苛立っていた。

 

〔お前のやり方は過去の俺と似ている。なのになんでお前は幸せそうなんだ?フザケルナ〕

 

と過去にそう思っていた自分。

だから、立花に何があったかなんていうことは知ろろうとせずに助けなかった。だが、この過去を見て立花のことをこれでも偽善だと否定できたのかと疑問でならなかった。

過去を重ねて嫉妬し、独りよがりで立花を力でねじ伏せた。けれど運命を変えたら立花は戦わなくとも良かったという可能性もあったかもしれない。試練編で立花に殴り飛ばされて以来、もう偽善だと言わなくなった。それでも、立花に対するあり方は認めるつもりはなかった。

 

 

 

 

 

が、立花の過去を見たその後、正輝が目覚めた後にもう一度会ってそんな台詞を言えるのだろうか。

 

 

 

モブキャラを助ける理由がどこにあるのか。もし奏を助けずに民間人を助けに向かったところで奏者とマスター・オブ・ザ・リンクを繋がれてない自分もまたノイズによって炭素化されることがあり得ていた。

 

放っておけば奏の息の根も限界にきており、死にかけの彼女を助けるだけにしか頭になかった。彼らを助けるという魂胆は更々なく、立花に対しては憎悪と怒りしかなかった。

 

翼とクリスに何があったか分かっていたために力がある正輝にとって民間人の避難活動をどうにかすることは容易くできたが、立花の過去までは知らず、同時に、原作とは違う物語に発展してしまうことに恐れた結果となった。

 

ーーーー

 

 

正輝は再度目を覚ますと、白黒の世界ではなく自分の部屋で目覚めた。

(また、マスター・オブ・ザ・リンクの影響なのか?)

正輝が立花の過去を見ているのなら、立花の方は正輝の過去を見ている。そう思った直後、電話がかかった。

 

「おいなん『正輝!大変だ!立花が倒れていて、高熱を出している!すぐに来てくれないか‼︎』⁉︎あぁ!分かった!」

 

慌てていた翼が急いで正輝に電話をかけていた。

正輝はそのままの服の状態で立花の元にかけつけた。辿り着くと立花が起きる際に高熱を出して寝込んでいる。目を瞑ったままの状態で、頭が痛く、気分が悪いと言っている。

 

「大丈夫か立花!」

 

正輝の過去を見たということは、立花は正輝の過去を見ている。紛れもなくマスター・オブ・ザ・リンクの影響だった。

 

正輝は湯水で濡らしたタオルを立花の頭にのせる。時間が経っていくうちに正輝以外にもまどか達や衛宮達などの仲間達がすぐに立花の元に駆けつけて心配している。

 

「大丈夫⁉︎」

「こんなに人手はいらん!5.6人でいい!他は熱冷ましと水、風邪薬とか体温計を用意しろ!」

立花は悪夢と微熱で2日間魘されていた。不調が続き、目を覚ましても顔が赤くなっている。

 

「立花…まだ熱になってるから、夕食うどんな?」

「あの、正輝さん。ごめんなさい」

「まぁ、こういう時だってある…」

 

 

まだ調子が悪い状態で、寝込みがちになっていた。正輝もやることが一通り終えた後に晩の短い時間の間、立花の部屋に入って要望を聞いている。

 

「あの…喉が乾きました」

「…コンビニの方でスポーツ飲料買ってくる。もう早く寝とけ」

 

そして3日目には立花の体調が良くなり熱も冷まし、立花はとてもハイテンションの様子になっていた。

 

「おっばよーございまーす!皆様のおかげでとても元気になりました!」

「おお、よかったな」

(身体の方は問題無いが、心はどうなんだ?)

 

 

正輝はどうして気分が悪くなったのかを話そうと立花を誘おうとする。しかし、

「おい立花」

(⁉︎)

立花は正輝の顔を見ると、すぐに避けるようになっていた。魅杏の処遇や嶺による反省会の影響のもあるが、それだけではないと正輝は思った。無理矢理掴んで連れて行こうとすれば隔たりを大きくし、壁を作り、余計に気まずくなって話せなくなる。正輝が話そうとするものの立花が避け続けるというのが2日間も続いていいる。正輝は立花との隔たりを気にし、新たな世界に行くこともできずに延期することとなった。

 

ようやく4日目で

 

「突然キレたり怒らん…ちょっと話がある。頼むから来てくれ」

「…分かりました」

 

立花と正輝の二人によるシンフォギア編で介入し、立花とクリスとの話し合いを正輝が拒絶して以来揉めあいは長く続いた。

「身体の方は大丈夫か?」

「あ、はい。大丈夫です」

「そうか…良かった」

 

正輝の過去を見たとは限らない。立花が逃げようとする理由も聞けずに、気まずい空気のままだった。

「あの…もう帰っていい」

「立花…俺には何も、聞かないんだ」

立花は笑って誤魔化している。

「え、えーと。なんのことやら私にはさっぱり」

「…率直に言うぞ。俺のマスターオブザリンクには副作用としてお互いの過去を見ることができる。俺はお前の過去を見た。お前が二年前のツヴァイウイングの件でいじめられていたのを」

 

失礼を覚悟して立花に話した。たとえ正輝の予想が間違っていたとしてもそれを承知の上で。

 

「ま、正輝さん?何を言っているのかよくわからな「俺だけじゃない、お前も見たはずだぞ。俺の過去を。俺もいじめにあったけどお前にとっては相当ヤバかったはずだ。

俺の過去を見ていないのなら見ていないって答えていい」」

 

その話を聞いて立花の表情が一変し、立花の両手が震え、さっきまで笑顔だった顔が苦しそうな顔になり、正輝の話で動揺している。

そんな状態を見て、確信した。

(やっぱり…お前も俺の過去を)

「正輝さんの手が血で…真っ赤で…いやっ‼︎あんなの、私…あぁぁっ」

 

まるで悪夢を思い出したかのように手で頭を抱えており、顔が青くなって、呼吸が段々と早くなり、パニックになっている。

 

 

【パシン!】

 

正輝は立花の緊張を解くために、目の前で一回拍手をした。

 

「私、えっ。あれっ?なんで」

「…落ち着いたか?思い出させてしまってすまない。でもこれで確信した。

 

体調が悪かったのはやっぱり…お前は俺の過去を見たってわけだな」

 

立花はまだ身震いしていたが、少しずつ落ち着きを取り戻している。

 

「俺の方はどこまで見た?言いたくないのなら言わなくていい」

「正輝さんが…家族と離れて一人暮らしまでは。私、過去を見て…なんて話せばいいか私…」

(俺が四肢切断の方も見てるなこりゃあ…どうりで俺を避けるわけだ)

 

今度は立花が正輝の過去を見たことによって、どう正輝と接すればいいか困っていた。接しようとすれば嫌がられ、提案を言えば何度か断る。下手なことを言えば最初は非殺傷設定の殺傷設定で潰そうとするんじゃないかと。

 

立花は正輝にそう言った。

 

「…前にも言ったが本心としてお前らには危険な目にあってほしくないんだ。その力は人を守る為に正しいもののために使って欲しい。

誰かを傷つけたり、俺のようにならないで欲しい…俺の手は既に血に染められている。人を殺して、目的の為なら手段は選ばない。そんな生き方はしないで欲しいんだ…俺も…お互い過去を見られてるから、一体どんな顔でお前に会えばいいのか、ってな…。

確かに最初はお前に否定的だった。

 

でもあの二年前の事件のこと、お前が周囲から偏見な目で見られたこと…なんて言えばいいか。

俺が助けたのは奏、お前や一般市民じゃない。それがこんな結果になるだなんて本当に思わなかった」

「私も…考えてました。あんなものを見てて、触れちゃいけないような気がして…思い出すだけで怖かったです。

あれから…どんな気持ちで会えばわからなくて…正輝さんに会うたびに過去のことを思い出してずっと避けてばかりで、失礼なのは分かってました。

 

それでも今日、正輝さんが諦めずに声ををかけてくれました。

 

 

 

ずっと…翼さんと同じように誰にも頼らず一人だったんですね。周りに何て言われても自分であるがままに…孤独で、命令のままに生きて…。正輝さんが私を憎む気持ち…今なら凄くわかる気がします。どうして私を批難したか…」

お互いの過去を見られているから分かる。が、二人とも複雑な心境のまま話し合っていた。立花は正輝の過去を見て具合を悪くしていた。

 

「辛い思い…させてしまったな。怖かったろ?俺のことが」

「二年前に…逃げていた私のこと、軽蔑して…」

「んなわけないだろ。お前は何も悪くない、そんなことになってしまったのは俺のせいでもある」

立花は抱きついてきて、とうとう泣きだした。

正輝の過去の方は立花の過去よりも別の意味で流血や非情、気持ち悪くなったり不快な思いになってしまうものだ。

立花の方はいじめられていた彼女が断じて悪いわけではない。あの事件の際に生き残った彼らを戒めるかのように周囲は嘲笑っていた。

 

「正輝さんは、泣かないんですか?」

「俺はもう、クリスに泣いて甘えさせてもらったからな」

 

正輝は雪音クリスに過去を見られて、もう他の人に過去を見られても、見た相手が拒絶しない限りは慣れていた。

泣き止んだ後に立花の目の当たりが赤くなっている。

 

「それと…後で堕天使の二人にも謝っておけよ。あの発言でまだ怒っているからな」

「あの…」

 

立花は困ったような表情をして、正輝に相談しようとしていた。

「直接正直に頭を下げて謝るしか…」

「はぁ…俺も一緒に考えるから」

 

*****

そして、正輝と対話した次の日

「あの、いいですか?」

立花が勇気を出して、レイナーレ達に話しかけていた。正輝と一緒だと、無理矢理和解させるような雰囲気になってしまうので立花一人で行かせている。

(ふざけずに、一言でいい。そうすれば二人にも伝わる。後ろで応援するから、めげんな)

 

もし、堕天使が逆上して立花を攻撃しようとしたら正輝が止める。そのために正輝は気配遮断をしながら立花の後ろで眺めていた。

「本当は二人のことをどうでもいいつもりで言ったわけじゃないんです!本当にごめんなさい!」

 

立花は頭を下げて謝った。誤解を招くようなことになっているために、レイナーレ達は立花を敵視している。立花は二人に悪気があったわけじゃないと正直に言うこと。

 

(誠意を見せれば、ちゃんと分かってくれる)

「ハァ…もういいわよ。あれが本心じゃないのは分かっているわよ」

「最初っからそう言えば良かったんすよ?」

二人は立花を許し、強張った顔でなくなった。正輝だけではなく嶺にも散々言われて、もうこれ以上立花のことについては言うつもりもなかった。悪気があるのなら、堕天使二人は立花に信頼など一つもない。

「そんなの決まってるじゃない。貴方もまた…正輝の仲間だからでしょ?」

「まぁ、無視は良くないっすからね」

 

 

*****

「俺のあのやり方じゃあ…ダメなんだよなぁ」

 

正輝は試練編の時に立花を斬り倒し、反逆者達と麻紀達全員を敵にまわし、自分一人で潰しに向かっていた。その結果何やってるのかなと姉に叱られ、反省することとなった。過去を見られることに恐れ、仲間にあまり頼らずほとんど自分の手で決着をつけようとする。

(一人で戦ってるわけじゃない、か…色々変えないとな)

正輝は衛宮達だけじゃなく姉にも相談することにした。

「あー、衛宮。ちょっと四人連れて会議室で話し合うけどいいか?ちなみに俺のお姉さんも加えて」

「おう、良いぞ?」

「ん、分かった」

その後、会議室にて相談することとなった。

*****

立花の件については

危険な人物かどうかを正輝以外にも他の仲間が判断して、調べてみてかなり危険な人物(殺人鬼や殺者の楽園などの下衆な連中)だった場合は何が何でも近づかせないようにする。正輝の許可が下りるまでは一人で絶対に行かない。

立花の要求で困る内容であれば、正輝一人で決めるのはなく、他の仲間も一緒に考えて最終的にどうするかを正輝以外にも他の5.6人が責任を持って決める。

 

正輝の件については、

自分一人で解決しないこと

リーダーの身だから、悪気が無く、カチンとくる言葉を仲間に言われても、怒りに飲まれて暴力で黙らせないようにすること。本当に困った時は血の繋がりの姉である嶺に『連絡』という手段を取る。

*****

 

以上のことから口約束から、神様の規約としてではなく仲間全員の規約として決められることとなった。その次の日、正輝とアーチャーの二人が口約束の件を昨夜に改正したものをまどか達や立花達にそのことについて話し、全員納得がいった。

「別に問題ないわ」

「それなら大丈夫だ。悪い点はない」

正輝と立花の仲はまだ良好とは言えないが、二人の隔たりをゆっくりでも少しづつ取り除いくというのは正輝達全員の確かな一歩だった。

 

*****

マスター・オブ・ザ・リンク

副作用

リンクに繋がれた相手の過去を知ろうとすると、相手の過去を見てしまい、自分の過去もまたその相手に見られる。

しかし、これは低確率によって起こる



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

正輝編エピローグまた会えるその日まで

この小説は続編があります。まだ終わってはいません。


立花の件が一応解決し、未来日記の世界へ正輝は早速行く準備をしようとする。

しかし、介入前にゴタついていたのが度重なっていたために一番肝心なことを忘れている。

未来日記に行こうとしたが正輝はあることに気づいた

「ん?立花達とまどか達はどうしたんだ?」

『あ、仲間を元の世界に返さないといけないの忘れとったわい。今すぐに取り掛かってくる』

「…おい、あんたが一番そういう大事なことは忘れちゃいけないだろ神様…」

 

未来日記介入前に立花達とまどか達を元の世界に戻すために、全員を転移させる必要がある。しかし、それにはしばらく時間がかかり、その間正輝達は海鳴町で自由にさせていた。

 

「結局また延期か…」

 

予定よりも遅くなったのは、立花の調子が悪くなったからというのもある。正輝は放送室に向かい仲間全員に三日間のことについて伝えることにした。

「えー、次の世界に行く予定が俺のCM馬鹿神が忘れていたのでまだここに滞在することとなりました。

3日かかるので明日は自由ってことにします。街で遊びに行く、船でのんびり過ごすかはどうするかはお前らでやってくれ。

 

あ、それと。外に遊びに行くのなら必ず多人数といつでも連絡取れるように念話の準備と携帯の用意。襲われた時のために俺のシャドーをお前らの陰に忍ばせておくから外に遊びに行きたい人は多人数を連れて俺に連絡。

 

2日目には自室の部屋の物を持っていくかどうか確認するように。残した物はちゃんと置いて行けばいい。勝手に捨てたりはしないから。

 

何か分からないことがあれば俺に伝えてくれ。いいな?」

 

 

 

仲間達は試練編が終わっても色々疲れている。4thとの衝突、魅杏の裏切りに1stと2ndの襲撃そして正輝の姉暴走。これだけのことが起きて苦労してるために、海鳴市の町で羽休みとして自由にさせていた。嶺と仲間である鳴上達やナッツ達と楽しむのも良し。

 

正輝は堕天使二人を連れて、魅杏の様子を伺いに来たが、まだ影の隅で毎日怯えていた。

 

 

「…まだ、そんな場所にいるんだな」

「もう、放っておいてよ…!」

 

今は魅杏をそっとしておくしかできず、正輝は魅杏の容態を見た後に入ろうとせずにドアを閉じた。

魅杏の部屋から移動して、正輝達3人は海鳴市に遊びに行く前に船に蒼海の墓を作って、墓参りをしている。

「ドーナシークとカワラーナの墓も作ってくれたものね…」

「やらないといけないだろ、俺の試練編を手助けしてくれた人だから。関係ないってわけにはいかない」

ドーナシークとカワラーナの墓は今もまた正輝が作ってハイスクールd×dに置いてある。

 

「ごめんなさいね、あの時の私いや、私達は」

「気にすんな。終わったことを悔やんでもどうにもならん」

ミッテルトはリアス達を侮辱し、その結果ドーナシークとカワラーナと共に死ぬこととなり、レイナーレはアーシアを騙し、神器を得て至高の堕天使になろうとしたが、正輝のお陰で助けれて、こうして生きている。

 

正輝が校正していなければ今頃レイナーレ達はこんなにも優しくなっていなかった。

前の頃は力を得る為にどんな汚い手段でも無慈悲で冷酷だった。

「蒼海、魅杏をちゃんと俺が保護してるからな」

正輝はそう言い、蒼海の墓の前で礼をして頭を下げた。墓参りを終えた正輝達の方は堕天使の二人と一緒に遊びに行くことになった。

 

「あ!正輝!」

「おう、楽しんでるか?」

翼の方はシンフォギアの世界ではアイドルとしてやって隠していたが、この世界では正体を隠す必要がない。まどか達はゲーセンで遊びに行ったり、自由にしていた。

正輝達の方はレイナーレ達と一緒に海鳴市で楽しんでいる。

 

「あれ?姉さん」

「あ、正輝」

 

正輝もまた堕天使二人と買い物に行く途中で嶺や一緒にいるハセヲ達に出会った。

「姉さん達は?」

「買い物、フェアリーテイルのみんなとかこの世界の私服とか大量に用意しないといけないし」

フェアリーテイル達の着ている服が世界によってそれぞれ違うから嶺がこうして仲間を連れて買う物リストとして用意している。嶺の方も船内でいつも大暴れしているから、者が壊れることが幾度かある。

 

「姉さん、俺の方はあと3日くらいはここに滞在するけどそっち何か要件とかある?俺の仲間の方は街でゆっくり楽しんでいってるけど」

「あー特にないよー」

 

嶺の方は食品や食器なども兼ねて、正輝達が去ってもいつ試練編が来てもおかしくないようにあらかじめ準備をしている。

 

正輝達のような仲間との揉め事にはならないが、何かあった時のためにとんでもない状態にならないためにも嶺の方も何かしら準備をしていた。

 

 

「ん、じゃ頑張ってねー」

 

遊ぶ時間はもうそろそろ終わりの時間を迎えていた。正輝から携帯でメールをし、全員外食の場所に集合するように指示した。

 

『夕食はバイキングだから自由に選んで食べれる。辿り着いたら俺が来るまでは店で待機な』

そう念話で報告すると二人の堕天使にも伝えた。

「レイナーレ達もその場所に集合してくれ、俺の方は要件があるから先に集合してくれ」

「分かったわ」

 

正輝は翠屋のケーキ屋に行き、プレシア家に土産として買い、フェイトの家に一時帰ることにした。

フェイト達の方も試練編の方で迷惑をかけたのもあり、頑張ってくれたフェイト達の褒美だった。

「あぁ、お持ち帰りで頼む」

「かしこまりました」

 

正輝がケーキを持ってフェイトの家に帰ると、そこにはリビングにはなのはとフェイト、アリシアの三人が倒れていた。

プレシアはフォルムのファイルを見て楽しんでいる。

「ただいまーっておい、なんで三人とも倒れてんだ?」

 

三人とも顔が赤く、なのはの方は目が回っている。アリシアの方はまだ元気があるがフェイトはベットで寝そべっている。

「張り切っちゃったわ。あ、正輝おかえりなさい」

「おいなんで鼻血出てるんだプレシア」

正輝は全く状況が掴めず、寝転んでいるアルフに聞くことにした。プレシアがなんで笑顔で鼻血をダラダラと流している

「おいアルフ。何があった」

「あー…実はね?」

 

アルフの話によるも正輝達が海鳴市で遊んでいる間に三人ともプレシアによって着せ替えをさせられていた。

 

*****

 

まず、そうなった理由は試練編でなのはがフェイトに殺傷設定で攻撃したためにプレシアから罰を受けなければならない。

その罰というのは

 

「いいわ、次はこの格好に。あぁ!なんて可愛い‼︎」

「うぅぅ…」

 

プレシアの言われた通りに着せ替え人形にさせられていた。このまま三時間続けて着せ替えられると思っていたなのはだったが、予想外なことにその1時間後には

 

「ママ〜何やってるの?」

「いまね、なのはさんの着せ替えをしているのよ」

「にゃはは…」

 

なのはは疲れているものの苦笑している。フェイトはどうしてなのはがああなっているのかは試練編のやってたことで大体のことは察したが、何も知らないアリシアはなのはの格好を見て、目をキラキラしていた。

 

「面白そー!混ぜて‼︎フェイトと一緒にやる‼︎」

「えっ⁉︎アリシア姉さん⁉︎」

 

こうして、なのはが三時間コスプレ衣装の着せ替えをさせられていたものの後々フェイトとアリシアが入ってきて、こうしてなのははクタクタになっており、アリシアとフェイトは遊び疲れていた状態になっていた。

 

 

*****

 

 

「なのはの方はプレシアに色々着せ替えられてあーやって疲れてて。二人は遊んで疲れてたってこと。そんでもってプレシアは今も顔真っ赤になって嬉しくなってるけど」

「あー…3人ともお疲れ、それとここにケーキ置くな。俺達の方は外食でお疲れ会のような物をやるからそっちはそっちで夕食は食べてくれ」

 

正輝は翠屋のケーキをプレシア達にあげた。仲間全員には夜の食事の方を外食で済ませ、後から正輝の方も参加することとなっている。

 

「ちょっと休もう…」

ケーキを渡し終えた後に正輝は一旦船に戻って自分の部屋でベットに横たわったが、

 

「おせぇぞ!主役!」

「悪い悪いクリス!ちょっと遅れてた!」

 

寝坊して予定時間よりも少し遅く到着した。仲間を纏めるのに疲れていて、寝転ぶかと思っていたら寝てしまった。

 

仕切り直しをし、正輝から発表した。

 

「えー、皆さん。試練編の方、本当にお疲れ様でした。ジュエルシード事件や麻紀達の襲撃や、俺の暴走、そんでもって嶺の暴走その他諸々ありましたが!まぁ今夜は食事を楽しんでいってくれ‼︎」

 

正輝の言葉が終わったと同時に全員列に並んで色々と食べ物をおり、食事を満喫していた。

 

 

「あれ、翼さん?」

「私達はあまり食べない。夜の食事の方は控えてる」

「私もあまり食べないぜ。翼と同じように夜に食べることが少ないからな」

 

アイドルである翼と奏は食べる量が少なかった。奏の方はまたアイドルとしてあの世界で復帰しようかの思ってはいるから、あえてあまり食べてない。

 

「ん?なんだよ正輝」

「うーん!美味しい!」

「お前ら、なんかがっつくな」

 

それに比べクリスと立花はそんなことを気にせずに、ガツガツと食べている。二人は思いっきり遊んで空腹だからあまり気にしていない。

一方まどか達の方は

 

「あ!それ私の‼︎」

「早い者勝ち!」

「こ〜ら〜!杏子ぉ!」

 

さやかと杏子は食べ物の取り合いになって騒いだりしていた。そばにいたマミが二人を止めていた。

 

「うふふ。良いわねこういうのも。でも、他のお客さんもいるから騒いじゃダメよ」

「まどか、口のまわりついてる。私がとってあげるから」

「あっ、ありがとほむらちゃん」

 

 

ほむらの方はまどかとの二人の一時を楽しんでいる。

正輝とアーチャーはまたバイキングで並んで食べ物の取ろうとするが、

 

「おい、それ俺が欲しかった…」

「残念だが、それは私が頂いた」

 

アーチャーが力ずくで正輝の持っている長箸をどかして、掴んで皿に置いた。

明らかに正輝の欲しいものをアーチャーが横取りしている。

 

「黒沢くんまたはあんかけチャーハンめ…」

「ほう、まだその名で私を呼ぶか…地獄に落ちろマスター」

 

正輝の背後には無数のクッキーマン。

アーチャーの背後には白い虎が、互いの間に火花が散る。

 

「行くぞアーチャー。その皿の食べ物の死守の準備はできているか!」

「良いだろう、しかしここではいささかマナーが悪い。他のお客が困ってる。やるのなら席に座った時に勝敗をつけよう」

「ちょっと待ちなさい。あんた達…どっちともダメに決まってるでしょ。二人とも喧嘩しない。正輝も大暴れして、嶺やこの店の人に叱られたくないでしょ」

 

凛がその間を二人を止めていた。店の人に怒られるというよりも嶺に叱られ、罰を受けるという脅しで正輝とアーチャーはそのまま席に戻って争うことなく普通に食べた。

 

「セイバー…」

「なんでしょう士郎」

「その皿の量、幾ら何でも考慮って物があるだろ」

 

それぞれ食べきってみんなは外で待機し、正輝がレジで会計をすませようとするが、

 

「合計3万6000円です」

「ハハ…まぁそうなるわな」

 

人数が多く、全員の食事代は言うまでもなく高い金額で支払うこととなった。こうして楽しい夕食は無事に終わっていった。

 

 

2日目の方は遊ぶことなく元の世界に帰るための準備をしていた。簡単な話、自分の部屋にある私物をどうするかを決めるだけで早く終われる。

下着類や衣服類のも洗濯されているのもあり、元々必要な物だけが置かれているからそれに付け加えをするために管理する物はあまり少ないと正輝は思っていた。

が、正輝の考えは詰めが甘かった。

 

「あーっ!あまり掃除してないからこっち大変!手伝ってよー」

「あっ、あの…私の。部屋が散らかっているから…探すの手伝って。奏」

 

まどか、ほむら、マミ、立花、奏は部屋をちゃんとしているから掃除をすることなく問題はなかったが、杏子とさやか、翼の三人の部屋がとにかく汚いことで凄まじかった。

特に風鳴翼の部屋の荒れように仲間全員が驚いて、全員が手伝おうとするが女子の部屋だから男子全員は追い出されて手伝うことができない。

 

そして三日目に神様から正輝に準備完了の連絡が来て、朝に荷物をまとめて帰る用意していた。

 

「ワルプルギスの夜の決着、絶対に来てね」

「また、会おうな!正輝‼︎」

 

こうしてまどか、ほむら、マミ、さやか、杏子の五人と響と翼、クリスの三人は元の世界に帰っていった。

 

そして彼らが帰っていった次の日には未来日記に向かう日となる。

 

「さてっと!俺の方は次の日のための確認をやっておかないとな!」

 

 

*****

 

正輝がプレシア達にそろそろ別世界に行ってくると言って、セイバー達とレイナーレ達をフェイトの家に呼んだ。プレシア達みんなが正輝達を見送っている。

 

「よう!もう行くのか?」

「あぁ、まあな」

 

フェアリーテイルの四人とハセヲ達…嶺の方も仲間全員を連れて、プレシアの家に来た。

「正輝達も。また、行っちゃうの?」

「ここに長居はできない。迷惑をかけるっていう点もあるし、俺らにはやらなきゃいけないことがあるから」

フェイトとアリシアは不安げな顔をして尋ねた。それを正輝はアリシアとフェイトの頭を撫で、二人を安心させていた。

 

「安心しろ、二度と出会えないってわけじゃない」

正輝は行こうとするが、何処かに行ってほしくないと訴えてるかのように正輝の足から離れようとはしない。

「フェイト、アリシア。正輝だって一緒にいたいって思っているのよ?」

「ほんと、ごめんな」

「…ねぇ、いつ帰ってくるの?」

ジュエルシード事件の半年後に闇の書事件が始まる。その事件もまた解決しなければならない。

「半年後、それまでは辛抱してくれないか?俺達もちゃんと約束守るよ」

「…うん!待ってるから!」

はやてを守る守護騎士や時空管理局が動くだけじゃなく、殺者の楽園もまた出てくることもある。4thも何をしでかすかわからない。一番厄介なのが2ndと1stがまた襲ってくるかもしれないと正輝は思っていたが、仲間を集めて襲撃に備えて反撃することも考えていた。

 

「姉さんとハセヲ達にフェアリーテイルの皆さん…フェイトとなのはのこと。ここにいる間頼んだ」

「ん、分かった」

「任せとけ」

「おう!」

正輝は嶺と握手して、なのは達とフェイト達を守ることを約束した。まずあらゆる世界に行き、仲間を集め、1.2.4を嶺と加藤の同盟で倒し、良くて、正義側6人で殺者の楽園を潰す。

同盟を組んでいるのは正輝と嶺と加藤の三人。

その三人と他の三人でぶつかるのは目に見えていた。

他の三人は罠や非道な手段で陥れようとするが、ここに戻る時正輝達もその彼らに対抗しうる術がある。

 

 

「じゃあな!フェイト!プレシアさん!アリシア!アルフ!」

「うん!また会おうね!」

 

 

正輝はフェイト達に手を振りながら正輝達は船に転移して、この世界から去った。

次に介入する世界【未来日記】へと。

 

Justice正輝編前章:善と悪

完結

 

next to story…Justice中章:歌と蘇生と復讐と

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2年間、これまでを振り返って

異世界オルガというのが動画だけじゃなくハーメルンに出てたけど、個人的には一期除くシンフォギアも出して欲しいかな。

あれも異世界スマホやアークファイブ並みにシナリオが酷いし。遊矢と響って割と似てると思うんだけど。
暴走してるあたりとか、自分の持論を相手に押し付けようとしてくる辺りとか。シリーズそのものだと、ウケ狙いの発言のつもりなんだろうけど『は?』としか思えないほどの笑えなくて寒いノリとかさ。「ついてこれるやつだけついて来い!」と「止まるんじゃねぇぞ…」の二つとかだって相性良いじゃん。
クロスさせて、『生きるのを諦めるんじゃねぇぞ…』とか。


※この話は台本形式で進みます。

作者登場

他の投稿であるオリ主四名登場(世界線を越えて)

なんでも有りのお話

愚痴のオンパレード

ついてこられる奴だけついて来いっ!(黒笑)

これは本編とは一切関係ありません。

以上のことを許諾できない場合はすぐにブラウザバックへすぐに直行

帰ってどうぞ。

 

 

斬刄=作者こと斬刄

正輝=Justice前章 善と悪またはJustice中章 歌と蘇生と復讐と

正輝2=正輝&ミッテルト

玲=KAIXA

レイゼル・シュリーフォークト=紅と黄金または紅と黄金.trl

登場人物はこの5人しか出ません。

 

正輝「終わったなー前章」

正輝2「前半終わりましたか…お疲れ様です」

正輝「次中編だなぁ〜今思えば瞑想したねー」

正輝、正輝2、玲…三人ともコタツに入ってる途中で誰かがドアをノックして入る。

レイゼルさん「失礼します。えーと…ここが集合場所ですか?斬刄さんに言われてここに集合って言ってたんですが…」

正輝「あーうんそうだよ。まぁ入って入って」

レイゼルは三人の入っているコタツに入る。

正輝2「あの、新オリ主としてとりあえず設定とか聞きたいけどいい?」

レイゼル「あぁはい構いませんよ?」

レイゼルに世界(クロスアンジュ)のことについてや、機体を使って戦っているのならどんな機体を使って戦っているのかと。そして、その世界に新たな新主人公のナオミのことも聞いていた。

「あぁ、彼女?ナオミは仲間思いで凄く良い子だよ。俺の方は迫害された妹を助けたいが為に機体に乗って戦う物語なんだけどね。君達の方はどんな物語なの?」

その後、今度は正輝、正輝2、玲の三人による物語の説明が始まった。ただ一人、肝心な人物を置いて…三人が熱心に話し合っている間、合計2時間もかかっていた。

正輝Ⅱ「…あれ?俺ら随分と長話してんだけどさ…そういえば斬刄さんは?」

レイゼル「あー、部屋で動画ばっか見てましたよ。忘れてましたね…」

正輝「ハァ…仕方ない、俺らで移動すっか?」

三人はコタツでゆっくりしたかったが、話を進ませたいが為に斬刄の部屋に移動をしていた。その部屋からは大音量で流れている。

正輝「ハァ…おーい。斬刄さーん。もう始まってますよー」

正輝2(ねぇあれ…すごく機嫌悪いけどどうしたの?)

正輝(バットエンドだの鬱展開グロおもっくそのものを笑っていて見てる。ゾンビゲーであるdead rigingプレイしているとかホラーゲーであるミシガンを見てばっかで…)

斬刄「メタルギアⅤリアル感良いなー。creepypastaって面白いねー。

sonicとかポケモンとかのエグゼ系見ていて和むねー。

ハイハイ愉悦愉悦。ミシガン、死亡フラグ結構言いまくってバンバン死んじゃうねー。fate goのゲームは楽しいねー。俺のモヤモヤを少しずつ払ってくれる。気分が晴れるわー。もう一度見たけどさー、アレって俺の中でまだ矛盾だらけでしかねー。

わーい、楽しー(棒読み)」

正輝「なんかやばいな…マジで。言えようもない怒りの矛先が別の方向に。絶対あの状態だと投稿小説にも影響するだろ…ホラー系かバットエンド系の小説でも新しく作る気か?」

斬刄「俺にはな…急展開、ビーストロガノフ(ドラマCD)、水着=特訓(水着はOVA。特訓はGと同じでいいと思うんだけどな…)墓の前になぜ醤油?…だけでもまだ理解できないんだよな。

まぁ、その他諸々あるんだけどね。

GXの小説の方は自重するんですかって?…結局、アレまだ突っ込みどころあった。何処ぞの対応はキツかったし(こちらの小説に対する考えが履き違えてる部分もある。批評は許されないというわけではないが、それが逆に正しいとまかり通ってしまえば、この小説自体そもそも立花響どころか他のキャラを巻き込むほどのアンチ・ヘイト&低評価と批評のオンパレードになる。とゆうよりそんなもので解決できたらこんなに長文書いてない)

そんでもって最近じゃあ影でコソコソ人の揚げ足とって、嘲笑っている糞みたいな連中を見かけるわ。まぁ活動の方はダメ(自重)になってしまったが、反省してないねぇ…えぇそう思うのならそれで結構」

正輝「まぁ…俺からして見れば…まぁぶっちゃけ立花とはアレだったけど対話したからな、一応は。彼女次第だけど。そもそもこっちは俺TUEE設定にはしてないんだよ。現に最初っからエクスカリバーとかエアとか王の財宝とか使えなかったわけだし。そんなの使ったら思う存分敵本拠地に躊躇なくやってる。てか、力で全て解決或いは正義なら敵の本拠地見つけ次第とっくにfate全般の力得てエクスカリバーブッパしてさっさと終わりなんだけど?なんのための制限だよ。俺TUEEとか力=正義だったらこんな長話ズルズルと書いてないで必要な仲間を集めてさっさと終われる。作者が指摘される前の状態なら立花だと英霊だの堕天使だのに任せずに、俺一人でかたがついて物語終了。

そんでもって別の投稿小説も書けるから一石二鳥…ぶっちゃけそんな設定にしたら力でみんなを押し付けて話の半分以上は全部解決できるぞ?まぁでも最後は当然仲間に恨まれるわな?綺羅の生死を問う質問なんて戸惑うことなく俺一人で総攻撃だし、簡単な文章で早々に終わるだろうぜ?

俺だって話はしてるんだぞ、本気で嫌ならあいつのことは無視してるし。会話無しに即攻撃だったら会話なんて無意味だからさっさと標的探し出して即行動に移って暗殺して終わりだ。

 

そんなことしてみろ…立花だけじゃない…仲間との亀裂が生まれるし、人間関係なんざもう壊滅的だ。

 

そして人間関係悪化させてもっとややこしくなるぞ?多分、立花だけじゃなく他の仲間にもふっかけられて大喧嘩になりかねない。

 

 

最悪好きなキャラだけ愛でて余計なキャラだけ空気化なんで洒落にならんだろ。だから立花が黙ってられないところもちゃんと言わせている。

さらにだ、その90なんぼの長話で言っとくけど俺何度も倒されたり死にかけてんだ。そ・も・そ・も!現に殺す気満々の暴走した俺はセイバーと衛宮、上条、立花の四人に負けて、反逆者戦でなのはを庇って死にかけになってるし。色々と重荷背負ってんのにそれのどこに一体俺tueeの要素がある!敵役の殺者の楽園とか、んなもん一話こっきりで解決だっつーの!

下手すれば海鳴市を俺の手で壊滅してバッドエンド送る羽目になるわ。試練編なんて無駄に長いことせずに終わらせるならこんな無駄な戦い策略無しで等の既に無双ブッパして物語も既に終わっている。こっちの小説で俺TUEEなんてもの微塵もねぇよ。続いたら続いたで出てくる敵を無双して最終的に…『もう全部お前一人で解決しろよ‼︎』で終わりだ。

 

立花に任せないで俺だけで全て終わらせるし、仲間にも敵にも一方的になって鬼畜だから既にこちらの感想が批判で殺到してる。まぁ言いたいことはこんくらいかな?」

斬刄「はい、よく言えました。これでもまだ言い足りなくらいだけど、そこは胸の内に置いておこう。それとレイゼル、今はtrilでよろしくやっているけど。そっちの本編の方がもうアレだからな。玲の方も悪かった…矛盾が生じてあの二作品は矛盾が生じて挫折した」

玲「なんで削除…」

レイゼル「まぁ、あれは仕方ないですよ。trlで完結してくださればこちらは満足ですから」

玲は落ち込んで、レイゼルは苦笑していた。

正輝「あー、てかこっちの方はフィーネ撃破したわけでもないし、シンフォギアGにも至ってないわけだからぶっちゃけ無理なんだろ?で?フィーネを倒すとして…まさかあんたはGを飛ばしてGXでも書くつもりか?」

斬刄「無茶言うな、誰が早めにシンフォギアGXを書くといった。普通にG行ってGX行くわ。しかも内容もまだ苛立ちのまま、俺はまだ心が不満のまま、そんな状態で書けるわけないだろ、そもそもこの話ぶっちゃけシンフォギアgxに辿り着いて書くのに8.9年かかるのか。そもそも前章だけでどれぐらいかかった?2年だぞ?その次に他の小説もやらんといけんのに。あ〜そうそう。俺には他の方もやらないといけないからな。未来日記とか、フェアリーテイルとか、レンタルマギカとかその他諸々君達の小説とか。やると言っても当分先だね。

 

ということは。完結を計算してシンフォギアGXは数年の間は当分かかるってこと、その時俺覚えてるかどうかわからんぞ。忙しすぎて放置してるかもしんね…」

レイゼル「…本当ですか?」

斬刄「マジですよ…大マジ。そもそも玲の方は一回削除したからな。内容がだんだんおかしくなってるから、この先どう書けば良いんだって。

紅と黄金もよく分からない方向になったから凍結。

 

正輝&ミッテルトの方は今のところ続行できる。酷くキャラをアンチをするわけでもないし、安心して書ける。あの小説に関しては何が嫌いかより何が好きかを語れよ!っていう物だからな」

正輝2「でも俺完全に風評被害なんだけど…」

斬刄「うん、お前の方は遅くなった。悪い」

正輝2「酷っ⁉︎」

 

これから来年について

 

正輝「来年はもっと書けなくなるって?」

斬刄「リアルの事情がね、重大なことだし」

正輝Ⅱ「えっ⁉︎じゃあこっちも未完で終わってしまうの⁉︎」

玲「削除されて…今度は更新停止か」

斬刄「いや、投稿したやつは絶対にきっちりと書く」

正輝「レイゼルと玲、正輝2の方は分かるが…俺の方はどうなるんだよ?中章始まって、終わったら後章絶対にやりそうだし、てゆうかやるだろ?絶対に続くだろ?」

斬刄「気が向けばやる…多分」

正輝「多分かよ⁉︎来年こっちどうなるんだよ⁉︎」

斬刄「うーん。長いから忙しすぎて多分放置するかもしんない!」

正輝「何さらっととんでもないこと言ってんだよあんたわァァァァァァ⁉︎」

 

こうして斬刄を含む五人は投稿されている作品を完結するという試練の前に出口の見えない迷宮へと迷ってしまいました。

 

*****

はい、作者こと斬刄です。

今回は、完結を記念に2年間の分を一応纏めました。

前半は…Justice前章善と悪の完結祝いと今年の新オリ主、紅と黄金ことレイゼルさん。クロスアンジュというアニメは神アニメだった。ご都合主義の展開も少々あったけど、それでも話としては凄く良く、しっくりきていた。

ヒルダの義理兄としてアルヴァアロンに乗ってヒルダを連れて帰るという目的の為に頑張るという話です。途中からおふざけに走ってしまってこの始末…どうしてこうなった。

入れ込み過ぎておそ松さんの一話みたいな展開にしてしまったなと。trlの方で頑張ろうと思います。消してしまったKAIXAの方もめげずに。

 

中盤はうん…この小説における俺tuee疑惑その他諸々のメッセージや活割が来てましたのであえてここで言わせてもらいます。

【この小説は転生系オリジナリティ皆無でも、俺tuee!でも、ましてや偽善者ZAMAA!でもないです。正義=力でもありません】

まず、オリジナリティーじゃないならまず転生者設定なんてそんな面倒くさいもの作らない。転生者設定、転生者における制約だって新しいものですし、そんな制約がなかったら正輝一人(或いは英霊連れて)ほとんどの雑魚敵を無双して終わらせるからです。

とゆうよりこの小説自体そもそも転生系ですからオリジナリティも何もないです。

 

 

そんな設定にするんだったら衛宮や上条、なのはの彼らの行いを偽善者だと散々侮辱して、その偽善者として入っている響にもキツイ言葉を言い放つ。用はそんな設定にすると全員で彼女に対して誹謗・中傷を散々やって言いまくるからです。正輝だってもっとどきつい台詞を言ってますし、話し合いということ自体やってません。とゆうよりそんなことしたら見ている読者が絶対にこの小説に批評を書いている。毎度立花を無視して他のキャラに喋らせるのもありますし。その設定が適応するんだったら今頃、この立花だけを空気キャラ化、能力で喋れなくさせたり、邪魔だから疎外させたり…そんなのもうどう考えても集団における陰湿なイジメ。まぁこれはあくまでたとえなので、上記のようなことは絶対に書くつもりはありませんが、それを書くということは、『Justice前章正輝編善と悪』のはずが、タイトル詐欺の『善と悪は関係ない、正義という名を借りて神様からもらった特典を貰い俺tuee!と集められた仲間が正輝sugee!と讃えて集まり、立花または偽善者と言われた人達、そして間抜けな噛ませ転生者と踏み台転生者を理不尽に散々な目に合わせて一方的に虐める』という内容もクソ、人間性としてもクソ、そもそも多作品の原作に対して喧嘩売ってる最低最悪な小説に変わってる。『力のない正義』だったらただの無力ですし、『正義のない力』だとただの暴力ですし、『正義も力ある』といってもそれそそれで問題。

力で支配、まぁ織田信長みたいなものですかね。権力者が弱い人を圧力で支配するという…でも、そんなことしたら絶対に仲間との関係絶対に拗れるんですよね。

力で支配したら必ずその仲間に裏切られるという。で、そうなってしまったら必ず響以外にも正輝側が絶対に問題が起こる訳ですよ。

まずさやかと士郎の二人は正輝の指示に反旗を起こして黙ってられないですし、力=正義なら必ず正輝が自分のことを正義だと言い、大抵の物事を暴力や権力を使って解決しようとするんですよね。まどか達や凛やアーチャー、セイバーがそんな正輝の行為を見て、安心できるとは思えないですし、ついていってくれると思えるわけがない。最悪裏切られます。(下手すれば正輝を裏切ったことや恨みで殺したことで姉の嶺が彼の仲間全員にマジギレして正輝を見捨てた及びリンチにした正輝の仲間達を全員逃すことなく皆殺しというバット&デッドエンドでしょうけど、コーフスパーティ並みの虐殺グログロ展開待ったなしですし)

そんな正輝のやり方に仲間達が賛同してしまえばまどか達やセイバー達を読者から見ればこんなの○○じゃない!と言われる。なら?正義=力ではないのなら…そちらの正義とは何なのか?と言われればこの小説のネタバレになるので残念ですが言えません。

なお、立花の方は偽善というよりも榊裕也のようなジャックの言う一方的な善ですかね。これは、こちらがもし『力=正義』だという思考になっていたらこういう作品を書いているという話なだけです。それはご理解ください。

 

まぁその最低最悪のシナリオの通りになればそれこそ自分勝手で意味のない一方的なリンチですし、前にも言いましたが、人格否定や、強烈なアンチでキャラを完全に崩壊させるのは嫌気がさすっていってました。アンチとはいえやっていいこととやってはいけないことぐらいは分かりますと。とゆうより、そんなことになれば正輝や他の仲間(響を除く全員が)は響のことを仲間じゃないって散々否定されてますし。

この小説では響のことは無視することなくちゃんと受け答えしてますし、喋らせてます。無視もしてない。

まぁ前回のこともあってお前が言うなと言われますが。

 

 

後半はこれから先のことについてで、小説の投稿が来年はかなり遅くなるのは事実です。多分…どうなるかはわかりませんが色々ごたついているので。書ける時間が少なくなると言った方が良いでしょう。投稿した作品の一つは完結しようと思ってますが、Justiceは…中章クリアするにしても何年かかかるので。

 

 

では最後に、GXの方はクロスします。

とゆうよりcreepy pastaとコープスパーティ、ミシガンの三つをぶっ込んでシンフォギアGXをクロスして入れたらホントどうなるのだろうかねぇ・・・つーか、もしかしたらそういう系統のやつを混ぜるかもしんない(黒笑)

 

活動報告でもう一度見てから判断すると言いましたが…最終的な判断として答えは『最後の最後までもう無理矢理感が余りにも多すぎてこれ以上は許容できませんでした。これは、ヒドイ!』という結論です。

正直言って気持ちが冷めてしまった…あんなのdisって当然でしょ。

1.2期は許す。ただし、三期はもうダメ。

いい話でした?いやいや、あんなクドイ&訳わからん展開だらけなのに良い要素なんてあったの?

言い回しも悪寒しかなかったし。

しいて良いと思うところは1話ぐらいしかないよ。

つーかもう落胆そのものだよアレ。期待してたのにアホみたいで下らない、酷い茶番劇を見せられたような気分。立花響については主人公の中で幻滅と嫌いな女性キャラ1位です。ウザク並に酷かった。もうこれ劣化したなと。悪役キャラ(d×dのレイナーレとか)は悪いようにしているので仕方ないのですが…正統派なのにここまで腹立たしくて、頭にくるキャラは初めてでした。

 

完全にご都合展開すぎて、正直言ってバッドエンドの展開が欲しいくらい気持ち悪かった。まどマギ…いや、あの下らん超ご都合主義展開で即解決パターンか、マジあほくっさ。なら良くてサイレン(ゲーム)と未来日記並の絶望的状況でないとダメだよ。

自分達の危機的状況をまるでとって作ったような感じだった。(お前ら異世界スマホ並みのテンプレでもしたいのかよと言いたいくらいに)

 

個人的にこの3期はホント嫌いになりました。

話の方は確実に引っ掻き回すつもりです。

1〜2期は良、3期は本気で幻滅。

本音で言ってもうクリスだけ見れればそれでいい。

クリスもかなり怪しいですけど…Gはかなりユルユルですが、GXに介入するときの9割か8割がアンチ・ヘイトでかなり一方的に否定することとなります。

てゆうかアンチ小説じゃないとこちらの気が済まない。

余りにも酷すぎる。

まぁ…まだGにも介入はしていませんし、こちらが覚えているかどうかですが…クロスと言ってもこちらの小説そのものが長いですし、こちらの気分が良くないのもあって本当に長くなることとなります。アニメや用語説明を見てもやはり自分の中では釈然としないまま終わったなとしか印象に残ってませんでした。アニメだけを楽しんで見ている人もいますし、(えっ!なんでそんな展開になってるの⁉︎そんなキャラじゃなかったよね⁉︎)って前回見てそう思う人もいる。勿論用語説明の方は見ました。見ましたが…人の心情を用語説明というものだけで解決して本当に良いものだろうか?それじゃあそのアニメ見るな!やその小説見るな!ってそうなります。それによってこちらの投稿している小説で批評がきました…貴方は横暴そのものだと…横暴というのはまぁ、横暴でしたね。

その点については迷惑をかけてしまったということに関しては知っている人については本当に申し訳ありません。この文も迷惑なのかもしれませんがこちらの小説に関しての批評を解決するがために書いてます。それと、ファンじゃない、その作品を楽しんでないという疑惑がありましたが、そんなことありません。本気でその作品がマジで嫌ならもうとっくに作品の1.2.3期の全ての物語を一括りにして侮辱してます。まぁ、それこそ最大の恥知らずですが。

結論としてGXの展開が雑で酷すぎて許さないだけです。

決してフィーネ事件の無印や、G編のFIS編に文句は一切ありません。

本当に楽しんで見てないならこの小説にシンフォギアのタグなんてつけませんし、二次作品も書いてないです。本心としてはファンでずっと期待したのに余りにも期待外れな展開で許せなかっただけです。一期二期を散々言ってないのは本当に良かったってからですし。それに…こちらの小説も批判が来るのなら、アニメもまた然り批評は当然受け入れられなきゃ矛盾でしかないでしょ…。アニメまでこのアニメ見るな!って言われた日には呆れしかないですし。そもそも全般アニメに批評がなかったらそもそも小説にアンチ・ヘイトなんてタグつけることもない。という…やはり、認められないという部分がまだあります。

でなければあんなこと書いてる意味ありませんし、する意味もありません。こちらの方はなぜシンフォギアGXで釈然としなかった理由はこの小説で必ず出ます。

 

 

それでも

まだお前反省してないだろ!

へーそうですか?と受け流すか

それとも感想の方で長い文章を綴ってこれはいけないと指摘するか(酷い場合は通報しますけど)

 

 

どう思うかは読者が勝手に考えて。

それともう一つ、後書きが長くてこんな話に付き合ってくださりどうもありがとうございます。

 




シンフォギア4と5期決定…ハァ。3期のような下らない茶番な展開をするのなら…頼むから勘弁してほしい。
もしも三期以上酷いことになったらもう今後どう見ればいいんだ。
てゆーか、6人の奏者全員が壊滅的にあほうになっていくし、もう唯の堕落した別の改変キャラとしか見られんぞ。
アークファイブみたいに…そもそも問題に対しての動きもいろいろおかしいし。
なんでそんな行動になるわけ?って疑問に思う。こいつらもこいつらでどう見ても噛ませキャラになってるよね?
あと、シンフォギアGの方は一応は良いから酷くアンチになることはないのでそこはご安心ください。
ただしGXの方はまぁ察してください。あれはもうシナリオ(笑)とか響達の葛藤(笑)とか性格改変とか、ワンパターンとか、ネタ狙いとか幼稚すぎて…何かの稚拙な黒歴史でも見ているかのようで正直寒いし酷すぎて見てられないくらいホント色んな意味でこっちは台無しにされたから。
奏者全員及びSONGの総評:「きめぇぇえんだよぉぉ‼︎死ぬほどなぁァァァァァア‼︎」(ゼスティリアのルナール)
まさか好きだったものがこんな酷すぎる形で裏切られるとは思っても見なかったのだから。
(嫌いなキャラの順位として1位立花響(無理&独りよがり)2位マリア(.F.I.S事件後における後のおまいう発言多数またはブーメラン女となる))
キャロルのやり方だって世界や奇跡に復讐したいんならやり方そのものを変えろよ。
詰めが甘すぎる。奏者にイグナイトを歌わせるのが目的ならマジで効率悪すぎだろ…戦っている相手がガリィで作った人形でしただったらまだ最終決戦らしいことができると思うんだが。


追記

ただし、てめーはダメだという主人公(現段階で)
立花響
(扱いにくいキャラ&うざい&嫌い)
(暴力系ツンデレ女主人公よりはまだマシだけど)
(まぁ本編の今後の扱いはカラ松のような感じの扱いになるだろう)
(まぁ麻紀よりマシだと思え)
立花響「扱いが全然ちがぁぁぁぁう‼︎」
(主人公(笑)とかなんだから空気キャラ(遊戯王の本田)にしてないだけまだマシだと思え)

チャーマン研
(滅ぼしてやると言って理由も聞かずに攻撃)
チャー研「滅ぼしてやる!」

追記

立花響を否定して主人公のことをカッコ悪いだと魅力がないだとのとJusticeの感想欄に書かれていましたが、なら偽悪主人公とか、復讐として生きてきた主人公とかどうなの?って話。じゃあ純粋で正統派なキャラとかにしろって言いたいわけ?いやいや…マジでないわー。ただでさえ衛宮とか一夏とか散々アンチられてるし。
確かにみんなのためにどうのこうのは嫌いじゃないけどさ(普通らへん)
んなこと言われてもキャラを叩いたり、批判している主人公なんてこの小説以外にも幾らでもいるし(限度にもよるけど)

むしろそんな言い分が正しいっていうのならルルーシュとか、サスケとかの今までの努力を侮蔑してようなものだろ。全てが正統派の主人公で固めろとかなら、正直言ってドン引きするしマジで気持ち悪い。
その人の精神と正気を疑う。
まるで勇者が姫様を助けるようなテンプレの感じで、酷すぎる
(みんなで協力して戦おう‼︎〔毎度行なっている〕」
(困った時は、ご都合主義でなんとかしよう‼︎)
こんなのオリジナルの欠片もない。みんなで力を合わせて敵を倒すのワンパターンばっかりするんだろ。
仮面ライダーとかは先の展開が読めない部分があるし、例えば主人公とヒロインが悪堕ちして二人揃ってラスボスになるっていう全く意外すぎて衝撃的な展開とか…いつの間にか脇役が主人公やってたとか。
かっこ悪いとか、魅力がないとかって言うのなら、誰かにかっこ悪いと言われても懸命になってがむしゃらに努力して前に進んでいる人だっている。魅力が何一つなくても一生懸命に生きている人だっている。その彼らを叩いて馬鹿にしているのと一緒だから(それ以前にどうカッコ悪いのか意味がわからん)
シンフォギアの彼らはかっこいいって言っても、ただ美化させているだけに過ぎないだけ。ディオ(吸血鬼)とかカイザ(悪役ライダー)とか英雄王(UBWでイリヤを殺してる)とかそんな奴らでもカッコいいって言われてるだろ?

『かっこわるい、魅力がない』

んなもん、そんな台詞もまた所詮はこっちと同じようにキャラや作品を叩いているのとなんら変わらないから。つーか、それを言うこと自体既に叩きだし、そう言っていることが既にアンチである事になんでわからないのか。そんな批評をしている時点(作品叩き及びキャラアンチ)ではおまいうだよ。
じゃあ葛藤()とかラスボス()とかをご都合主義を連立して達成している響達やSONG(無能)はかっこいいって言えるのか?俺はかっこいいって絶対に思いたくない。
もう見てるだけでイタすぎる。

父親の件?正直言って本気で心底クッソどうでもよかった。
改心もどう考えても早すぎるし、前触れとかもっとあったほうがまだよかった。
改心っつー名のご都合心変わり、ほんとこれ。
父親の方がかっこいいとは言われたけど、別に父親のことは批判してないし、むしろ父親との対話が少なすぎるせいで散々悩んでいたのがまるで茶番過ぎてホントくっだらねぇと思っていた。
あれでかっこいいって言われてもねぇ…あんなの見せても心底呆れるしかできないわ。
まぁ影でコソコソしている連中の発覚で活割無しでここにしたんだけどな!というわけでシンフォギアGX、テメーは絶対に駄目だからな?
そもそもさ、この作品がよくもまぁここまで【ゴミ】みたいな展開を次から次へと…ほんっと脚本が劣化していくとは思わなかったぞ。
こんなのクロアンのプリティサリアン以下だわ、冗談抜きで。
見ていられない異様なナニかに変異したせいでマジで腹立たしくて、苛立たしくて、反吐がでるわ。
ポプテピピックとは比にならないくらい悪い意味でネタもまた異世界スマホ並み。
オルガの方がまだ笑えるわ。

(追記)AXZ?あれも最悪に決まってんだろ。まだオルフェンズの方が100倍マシだっつーの。
ここまでやるとかキャラもシナリオも大崩落してるし、哀れすぎてもう救いようがないなとしか思えなかった。そして葛藤や性格、解説も相変わらずの用語説明頼りでまるで何も成長していない…いやまぁ、期待するだけ無駄だったけどさ。
サンジェルマン達も結局のところ何がしたかったんって言う話だし。
もう御都合主義だらけの凝り固まった装者共(笑)は四期で米国に敵対フラグ建てるつもりなら、もういっそのことソーやアイアンマンとかのアメコミヒーローにでも半殺しにされて痛い目にあって徹底的にぶっ潰されちまえよ。
あんな連中よりもアベンジャーズの連中の方が断然に格好いいわ。

あともう一つあるんだけど…シンフォギアごときがオラオラのジョジョネタを使うなよ(いつもの寒いネタならともかく、こればかりは本心では冗談抜きで欲しくなかった。ジョジョを汚すな)、猿真似しかできないのかこのグズが。
百歩譲って中の人が良いと思ったからやったって言われても…認められてしまった以上は、残念だけどこれは流石に看過できないわ。
(いや、もともとが猿(エテ公)だったか。新しいお笑いネタで釣っても余りに幼稚過ぎたし、所詮一発芸人見たいなことばかりしかしてねーし…まるで、下心丸出しのジョジョ三部の猿みたいだったわホント)
【これ言わせてみたかった、やらせたかった感がじわじわきてドン引きするしかない】
立花響(主人公もどき風情が)が空条承太郎(主人公)に勝ると思うなよ。
彼女に関しては、笑顔教の遊矢(道化)と同類の方がよっぽどお似合いなんだよ。
主人公?いやいやアイツ主人公(笑)だろ?
つーか立花響ってほぼほぼなろう系の主人公に似てるよね、あれ。
仲間のほとんどがイエスマンの集団で、序盤は苦戦してるけど、実際は後から無双するようなところとか。
(axz最終話の最後らへん)
最初から最後まで、みんな揃ってやってることも言っていることもマジで虫酸が走るんだよ。
まるで将棋だな。

総評としてはGX同様に言うまでもなく…まぁ、これっぽっちも面白くなかったがな。
ゾロの言葉を借りるなら、お前らがやっているのはガキのヒーロー(海賊)ごっこじゃねぇんだぞ。

あと、余談だが遊戯王が最近劣化しているのは何故だろう。
なんか見ていても面白くない。ニコニコのアークファイブのアンケートでは良くないが多数決だったからな…主人公が原因なのか、それともシナリオが原因なのか。(評価が非常に酷いから両方だとは思うけど)
まぁ別に小説でアークファイブとやらはクロスしないからどうでもいいか。
そっちは見るだけにしよう。
(追加)見たけどストーリーがもうメチャクチャ。過去キャラがおかしい方向に。
主人公はまるで成長していない…そして真面なデュエルしようよ。
これじゃあデュエルに乱入したりとか、アクションカードとか幾らでも危機的な展開抜かれてしまう。
例えば最新話にエクシーズ・シンクロ・融合を召喚できなくなったシーンでペンデュラムとまさかの儀式召喚を使っていれば良かったんじゃないのかなとか(それで褒めてくれるかどうかは知らないけど)
どうしてこんなに評価低いのか、見てて分かるような気がする。これじゃあネタだけの宝物庫だ。それ以外は全く面白くない、褒める部分が少なすぎる。あのーお楽しみはいつまで来るんですか?評価が下がる一方なんですけど。
とりあえず…【真面なデュエルしろよ】この一言に限る。
不正剣とかアクションカードとか乱入ペナルティとか…色んな意味でひどい。
意味のないデュエルが多すぎ。シンフォギアGXよりつまらないとは言わんが(自分の方はアークファイブとシンフォギアGXを天秤に比べたらどっちもどっち)
お楽しみはこれからだっ!(悪い意味で)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第一回総まとめ座談会(注:見たい人向け)

どこに投稿しようかと思いましたけど、ひとまず初投稿のJusticeシリーズで出していくつもりです。読者側がここではなく新しいのでやって欲しい等の要望があれば、メッセージで送ってくれると幸いです。
…てゆうか、下手したら今年最後の投稿になるかもしれない。


注意喚起

※この話は台本形式で進みます。

作者登場

他の投稿であるオリ主4名+魔物が登場(世界線を越えて)

なんでも有りのお話

愚痴のオンパレード

ゴタゴタ

どったんバッタン大騒ぎ

アンチ・ヘイト描写あり

以上のことが許せる人はどうぞ。

これは本編とは一切関係ありません。

 

登場人物

斬刄=作者こと斬刄

正輝=Justice前章 善と悪またはJustice中章 歌と蘇生と復讐と

正輝2=正輝&ミッテルト

玲=KAIXA

タートナック=黒き無口な鎧兵

レイゼル・シュリーフォークト=紅と黄金または紅と黄金.trl

 

 

斬刄「と、いうわけで!またやってまいりました‼︎

恒例の座談会の始まり始まり〜っ‼︎」

 

ワー、パチパチ‼︎

と大量の歓声とクラッカーが鳴り響く。そんな空気の中、待たされた人(魔物もいる)の何人かが複雑な気持ちに駆られていた。

 

レイゼル、正輝、正輝2、玲

この四人までが、Justice小説によるおまけの部分だけ関わり、何度か話し合ったこともあった。それなのに更に追加で何故か魔物(タートナック)が紛れ込んでいる。初投稿した小説の主人公である正輝でさえもタートナックを見て、『あれ、ここ会場間違えてね?』というように静かに閉めてしまったのだ。集合場所の地図を何回も確認しながら、しぶしぶと入っていくしかなかった。

 

なんとも言えない空気が漂い、先に正輝が立ち上がって斬刄に質問する。

 

正輝「あのさ。恒例って言ったところで新参者が見ても『何言ってんだこいつら』みてーな空気になってるだろ!そもそもタイトルには第一回って書かれてるし!

あんた以外俺達も読者側も『?』なんだよ‼︎

 

所々ツッコミたいことがあるけど!まず一言目に活割に忙しいって言っておいてなんで人数増えてんの⁉︎お前また投稿小説増やしたのか⁉︎」

斬刄「俺達が話してるのは総集編を見ればいいと思うんだー。

 

それにな正輝、こういう展開はいつものことだと広い心と器を持たないといけないのだよ。例えば御都合主義とか起承転結の転を繰り返すとか。まぁ要するに、ついてこれる奴だけついて来いっ‼︎(笑)みたいな感じで。レイゼルだって唐突だっただろ?」

正輝「レイゼルのはアンタがクロスアンジュにどハマりして大体話してくれていたから分かってたけど、こんな座談会にタートナックを出すなんてこと俺を含む四人とも誰も聞いていなかったからな‼︎」

 

唐突に主人公達を集めて再開し、今年度の総まとめをしていく。

 

正輝「いやいや、そういうのは今回が初めてでしょうが…集まる時は事前にちゃんと連絡してただろ」

斬刄「それじゃあまぁ仕切り直して始めましょうか」

 

お題1【今年にて変わったこと&今年を振り返って】

 

寂しく風の音と、チーンといった音が鳴り響く。みんなして何も言えなかった。

 

だって斬刄、正輝、レイゼル以外殆ど何もしていないのだから。

 

斬刄「ナニモ、カワレナカッタ…」

正輝「嘘つけ絶対何かしら色々あっただろ。そこに魔物いるんだから」

斬刄「いやだって投稿も頻繁にしてたってわけでもないし、リアル事情でクソ忙しかったんだよ。」

正輝2「続編始めたけど、続きを書くのもままならなかったって…」

斬刄「だ・か・ら仕方ねーだろぅ!忙しかったんだから‼︎」

レイゼル「こんなことで逆ギレしても何にもならないよ。あと、ここに来る前に寿司の出前の方とっておいたので」

正輝2「いつの間にとってたの⁉︎」

斬刄「それじゃあみんな今年にそれぞれ一言何か言いたいことあるー?」

 

斬刄はマイクを複数出現させて、それぞれみんなてに手渡す。が、手渡されたと同時に玲がすぐに立ち上がった。

 

玲「じゃあ俺から先に言わせてほしい。斬刄さん…まず一言言わせてもらいたいことがあるっ‼︎

 

 

 

 

アンタ前回去年にKAIXA完結するとか言ってたよね!」

斬刄「あぁ確かに言ったよ(実行するとは言ってない)。だから仕方ねーだろ、こっちだって事情があったんだから」

正輝「だったらこんな愚痴みたいなことを書くより小説の更新をしろよ…」

斬刄「いやね、書こうと思っても手が止まってしまうんだ。真面目に考えすぎて思考が停止してしまうんだよ。

 

要するに何も思いつかないんだわ。んでも、玲もそうだけど正輝その2はどうして何も言わないの?」

正輝2「その2って…まぁいいや。ある程度進めていたし、こんな議論をして話を早めに進めすぎても物語が陳腐になる可能性だってあるじゃん。

 

その点ふまえて考えると、レイゼルのがいい例だったでしょ?」

レイゼル「俺のはまぁ、その、大丈夫だから…な」

正輝2「…あの、レイゼルさん。なんで顔赤めらせてるの?」

レイゼル「俺は妹がデレデレでもツンデレでもちゃんと快く受け入れる覚悟はできてるから‼︎」

正輝2「いやレイゼルさんちょっと落ち着いてってば!一体何の話をしてんの⁉︎」

出前「寿司を届けにきました!」

 

出前で出された寿司をそれぞれみんなに分けて食べている。料金は人数分分けて支払っていた。

 

正輝2「いやいや…今後ともマイペースでやっていいよとしか言えないよ。だって前作を完結させてるんだから」

正輝「甘いなもう一人の俺。そう言ったら絶対サボるからなこの人」

正輝2「だとしても亀更新で引き続きやってくれても構わないと思うんだ。

 

 

だからね、今回は一言じゃなくて素朴な質問なんだけど、今更なんでタートナックの許可を出したのかなって?投稿で出したのって僕の続編とほぼ同じぐらいだと思うからさ」

斬刄「あータートナック出した理由?なんか少しずつでも評価が高くなってるし、もう少しで完結しそうだから出したんだよ。少なくとも、完結が長引いたらこの座談会に2年は出てくるかもしれんな」

正輝(ていうかいつの間に沢山の動物に囲まれて懐いてるし…)

タートナックの方を見ると、いつのまにか動物が寄ってきている。小鳥や猫、犬を撫でていた。タートナックは寿司をお持ち帰りし、動物達には種類別のフードを食べさせていた。

 

レイゼル「タートナックさんか。あの人って話すのは苦手そうだけど至って温厚なんだよな…本当はこういう感じの話し合いは苦手だから距離を置いてるのかな…」

斬刄「タートナック、何が今年で要望とかある?」

 

質問に対してタートナックは横に振り、そのまま動物に餌を与えている。

 

斬刄「なんか、ないみたいだ。怒ってるわけでもなさそーだし」

正輝「タートナックはともかく、一名に関しては猛抗議してるけどな。んじゃ俺はレイゼル関係で聞くぞ」

レイゼル「えっ俺?なんで?」

正輝「惚けんな!斬刄さんさ…いくら制限(えっちぃ)があるとはいえ、なんでレイゼルの方が多いのかなぁ?」

斬刄「え、いや、これにはちょっと深〜い訳があるんですよー」

正輝「アンタどんだけ黒餡と兄妹関係にハマってんだよ‼︎Justiceシリーズより多いって幾ら何でも異常だからな⁉︎

しかもどれも人気高いって何なの‼︎」

レイゼル「あのさ正輝さん…もしかして後輩に嫉妬」

正輝「当たり前だろうが!こっちは100話くらい使ってんのに差が均等っておかしくね⁉︎

 

やっぱりヒロインが不透明か明白なのが決定的な差なのか⁉︎ヒロインを作るのが遅かったからなのかよおい!そこんところどうなんだよもう一人の俺っ‼︎」

正輝は正輝2に顔を向けると、正輝2は反射的に目を横に向けてしまった。

正輝「あ!お前目を逸らしたよね!自分は関係ないねって知らん顔してたよな!」

正輝2「そんなこと言われたってタイトルの時点で既にヒロインできてるから、僕に関してはどうにもならないじゃないか!レイゼルもヒロインが赤だから【紅と黄金】みたいな表現で既にヒロイン出てるでしょ⁉︎」

正輝「赤なんてドラ姫とか、母親の娘とかだってそれ以外でもいるわぁぁぁっ‼︎」

レイゼル「でも転生先がな。だから分かってくれ」

正輝「こんの…裏切りもんがぁぁ‼︎‼︎(血涙)」

 

そんな揉め合いをしている最中、一人の男が割り込んできた。

 

???「君達…いい加減にしたらどうだっ‼︎」

正輝「⁉︎誰だっ⁉︎」

 

叫びの声が会場内に響く、一斉に振り向くと全く覚えのない人物が会場内に入って、正輝達に指差す。

 

???「自らは人として向上しようとはせず…さっきから私欲まみれの罵詈雑言ばかり言うだけ言って…無様な姿をみんなに晒し続けて何も恥ずかしく無いのかっ‼︎」

斬刄「いやいやだってこれそーいうグダグダコーナーですもん。恥ずかしいとか言われても物語に一切関係ねーし。

 

それに恥ずいも何もテレビ放送で多くのキャラが恥ずい下ネタ言いまくってる銀魂とかおそ松だってあるでしょうが。まぁあの二作だからこそあんなことが言えるっつーギャップがあるんだけれどもさ。やりたい放題のカーニバルファンタズムとかだってそうだし。」

???「君達は…タートナック先輩を見習らうべきだ‼︎」

5人「「「「そもそも…誰?」」」」

斬刄「…あの、どちら様でしょうか?ここ関係者以外立ち入り禁止なんですけど」

 

斬刄に関してはトッティのように冷めた反応をして返している。彼はそのままズゴーッと転んでしまった。

 

紡木「先輩はともかく作者までとか酷過ぎるだろ‼︎新しく入ってきた主人公の北郷紡木だよ!」

斬刄「あーはいはい新入り君ね、Justice外伝の方の」

紡木「今年書いてたのになんで忘れてんのこの人⁉︎

 

こんなことをしても、黒歴史になって後々恥ずかしい思いをするだけだぞ!斬刄さんの為すべきことは物語を一生懸命に考えることだ‼︎歴代主人公達も、迂闊に変なことを言うんじゃない!

 

エンタメ(笑顔)遊戯王の二の舞になりたいのか君達は!」

斬刄「普段こんな感じだし、そもそも黒歴史なのは会話文成り立ってなくて物語も設定もキャラもブレッブレの滅茶苦茶な要素てんこ盛りのようなもののことだぞ?

この小説は黒歴史という以前に、ラジオ番組とかで愚痴ったり言い合ったりするような感じだから、そんなこと言われてもは?って感じだからな。

 

そもそも黒歴史って言うのはな紡木。

例えば、○姫○唱○ソ○フ○ギアとか鉄○のオル○ェ○ズとか、異○界ス○ホとか、さっきお前が言っていたアー○ソファ○ブとかな」

正輝「たとえ例が全然隠しきれてないからね斬刄さん」

紡木「それらの物語を冒涜したところで、君の悪行は変わらない!」

斬刄「冒涜もたとえ例に関してはこれ以上ない事実だろ。

それのどこがおかしい?

正輝、何か言ってやれ」

正輝「はぁ…了解。ちょっと聞くよ?黒歴史ダーとか言ってるけど…まだオメーに関しては何の活躍もしてないだろ。しかも、この小説の注意喚起を読まなかったのかな?タートナックは作者から許可取ってもらってんのに、オメーに関しては無断に割り込んでるのと、物語としてまだ成り立っていない時点でおまいうなんだよ。

はい、ブーメラン乙」

紡木「うぐっ」

玲「活躍にしてもやったのは正義のことと船の紹介だけ。確かに任務で戦闘と救出があったけど…バトロワっていうジャンルだし性格的に生き残れるの?」

紡木「そ、そんなのまだ更新されてもないのに決めつけは良くないじゃないか」

斬刄「ちなみに言っておくけど何十話投稿しても変わらなかったらこの座談会のレギュラーから即刻降ろされちゃうよ。

天の助がいい例として店長に君はクビだみたいな感じで。

 

それでもいいなら構わないけど…あくまで出れるのは作者的に出したいからというのと人気の二つが重ね合わせないといけないから」

紡木「みんなして酷いよ!」

斬刄「兎にも角にも、今年に関しては紡木君は正直呼んでないからとっととお帰り下さい」

紡木「ゑ?」

斬刄が指を鳴らすと紡木の下に落とし穴が出現する。

 

紡木「こんなの、こんなのあんまりダァァァァァッ‼︎」

斬刄「真面に俺達と話したいなら、それなりのものを残せよ〜。文句言うのはそれからだぞー」

正輝「とりあえず今年は全体的にみんな遅い感じだったか」

斬刄「んまぁ忙しかったのは事実だよ。だってほとんど投稿できてないのが何よりの証拠じゃん」

正輝2「一週間に2回も投稿するような人が突然これだからね」

 

斬刄は話しながらも、一枚の紙を取り出した。投稿された小説の相関図が表として記されている。

 

斬刄「あぁそれと。みんな余裕そうだけど…特に玲、お前に関してはレギュラー外れるかもしれないから危機感持てよ。KAIXAに関しては何度も消えたり増えたりしてるわけだから」

玲「だってそんなの作者さんがオリジナルとか言いつつ内容を有耶無耶にして投稿しているのがどう考えても悪「よしお前もう今後出てこなくていいぞ。君はク「悪かったです!前言撤回しますっ‼︎」分かればよろしい」

 

 

 

お題2【斬刄の多忙の原因とは?】

 

正輝「忙しいっつても何やってたの?」

斬刄「生きる為に必ず乗り越えなくてはならない壁を乗り越えるための何ヶ月間」

正輝2「なにそれ…」

斬刄「いやまぁ、こういうのは具体的には言えないから…たらればの話でやるね。

学校とかだったら受験戦争とか…それぐらいすっごい大事なレベル」

正輝2「あぁそういうのね。なら忙しいのも頷けるかな?」

 

みんな寿司を食べ終えて、大型のコタツでぬくぬくしている。いつのまにか置いてあったコーラをみんなして飲んでいた。

 

お題3【活動報告で余裕ができたと言ったが、今ではどうなのか】

 

斬刄「無いな!」

正輝「キッパリ言ったな」

斬刄「だって事実だし」

正輝2「こんなことしておいて何言ってるんだアンタは…」

斬刄「いや『しないフォギア』みないなOVAをやってたじゃん。そんな感じに」

レイゼル「台本形式の時点で小説にすらなってないんですけど」

斬刄「こまけぇこたぁいいんだよ。そもそも先に台本形式でやるって注意喚起してんだから分かるでしょうが。

正輝に関してはGXもやるんですから…当然後章に入ったら立花響という主人公(笑)とマリア・なんとかさんっつーmisiganの世界ならうっざい女性アナウンサーみたいに死亡フラグをばんばん言いまくりそうな連中二人共をフルボッ…ゲフンゲフン。

 

 

あー、Justiceの最新作書かないといけないなー(棒)」

正輝「シンフォギア三期のこと相当恨んでるのね…ゼッテー後章らへんガチギレてながら殴り書こうとするだろアンタ…じゃあ小説ができなかったんなら休息中に何やってたんだよアンタ」

斬刄「絵を描いてたのと…今作でたマギレコ、いつものfgo、新しく始めたバンドリをやってました」

正輝「よしくだばれ。忙しそうに言っておいて何呑気に遊んでやがる」

斬刄「酷いっ⁉︎」

 

 

お題4【来年への不安】

 

斬刄「将来が不安でならない」

正輝「忙しすぎて小説投稿できなくなるとか、環境上長続きできなくなったとかか?」

斬刄「うん、来年もマジでそれくらいのレベルかもしれないから覚悟はしたほうがいいね」

正輝2「でもさ作者自身の創作意欲がほぼほぼ無いなら、紡木君どう考えてもリベンジとか無理じゃん…」

 

 

【最後:一言】

 

正輝「じゃあ俺から言わせてもらうな。前章から中編まで色々あったが、正輝編に関しては一旦更新を停止することになってる。理由は俺の姉、岩谷嶺の小説を書いていくつもりだそうなので、前章と同様にやっぱり結構時間がどうしてもかかっちまう。あと、話の通り後章もやるって話が出てるけど…姉編のこともあるから多分来年或いは再来年…なんだろうな。

 

それでもこのJusticeシリーズを待っている読者がいるのであれば、期待して待ってください。まだ正輝編で次の世界に向かう場所がまだ???ですし、このシリーズ自体すごく長いですけどよろしくお願いします」

斬刄「よく言いました まる」

正輝「もう今更だけど。この四年間で完結させた小説が…Justice前章正輝編と正輝&ミッテルトしかねーからなアンタ」

斬刄「そうですねー(棒読み)」

玲「一言なんてわかりきってるだろ作者‼︎KAIXAの続きを頼む!」

斬刄「可能であれば。ハイ次」

正輝2「マイペースでいいよ。身を滅ぼしてでも投稿なんて無謀なことは望んでないと思う。一番大事なのは結局のところ、そう言う部分だし。天の助とかも入れちゃったけど、KOFの要素も入っているから、見ている人のためにも前作と同様に良いものにしていきたいって思いながらやってほしいかな?」

斬刄「そうだね、いつも書くとき慎重に調べつつやってたから」

正輝「そこら辺日和とかボーボボっつーギャグ要素入れたせいで抜けてるからなアンタ」

斬刄「…そ」

正輝「そ?」

斬刄「そそそそんなことないよ」

正輝・正輝2((絶対嘘だ))

レイゼル「プリズマイリヤをやってるなら…プリティサリアンの世界を作るんだ!そしてリリカルヒルダを頼む‼︎」

斬刄「8割はテメェの欲望じゃねぇかぁぁぁっ‼︎今度は妹のロリヒロインに萌えたいだけだろ‼︎」

正輝「だいたいお前に関してはだな!ヒロインとのデレデレ、ドキドキとイチャイチャでなんとかなってるだろうが!例えば」

レイゼル「その先言ったらみんな揃って消されちゃうから言うなよ‼︎いくら大先輩でも絶対に許されないからな‼︎‼︎」

正輝「わーってるよ!だからtoloveるみたいに言ったんじゃねーか‼︎」

タートナックが立ち上がって、斬刄の肩をトントンとついている。

斬刄「はい、タートナックくん」

鎧兵「………」

斬刄「あーうん。彼に関してはもうほぼ書いている部分があるし、正輝その2と同じように気にしていないってさ」

正輝2「えっ⁉︎もう完結できるようになるんですか?」

斬刄「あくまで可能性での話な?まぁ、この座談会そのものも続きをやれないって可能性もあるし」

正輝「そうだとしても、投稿は続けるんだろ?」

斬刄「もちのロン。それじゃあ解散するよ。

 

本当にどうなるか分からないから、来年も警戒しておけよ」

正輝・正輝2・レイゼル・玲「「「「マジで心配だ…でも、去年もこんな感じだったよな(ね)?」」」」

 

 

END

 

【その後…】

 

紡木「汚名返上の為に、物語を書いて欲しい!」

斬刄「話の通り正輝の姉編が先約で入ったから当分無理です」

紡木「嘘ダァァァァァァァッ‼︎‼︎」

 

 

投稿の状況はこんな感じです。

Justice中章正輝編:歌姫と蘇生と復讐と(更新停止)

Justice前章嶺編:labyrinth

(開始)

正輝&ミッテルト(まだ分からない)

KAIXA(言わずもがな、当分かかる)

黒き無口な鎧兵(来年度には完結?)

紅と黄金シリーズ(えっちぃ版なのもあるために詳しく書けない。本編の方は未完にさせてます)

JUSTICE外伝(KAIXAと同様)



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第二回総まとめ座談会(注:見たい人向け)

注意喚起

※この話は台本形式で進みます。

作者登場

オリ主と作者登場

なんでも有りのお話

愚痴

どったんバッタン大騒ぎ

アンチ・ヘイト描写あり

以上のことが許せる人はどうぞ。

これは本編とは一切関係ありません。

 

登場人物

斬刄=作者こと斬刄

正輝=Justice前章 善と悪またはJustice中章 歌と蘇生と復讐と

 

とあるビルの中。マスコミの格好をしている正輝がスーツを着ており、マイクを持ってインタビューをしている。

取材相手は斬刄こと作者だった。これから、投稿方針のことで謝罪会見が始まる。

 

正輝「えーそれでは、Justiceシリーズ以外の遅延にあたって斬刄による謝罪会見が行われる模様です。

 

…10分ほどばかし遅れてるようですね」

 

そう言いながらも、カメラのセッテングをしている。張り紙には【悲報!今年はjusticeシリーズしかほぼほぼ投稿できなかった⁉︎】というのが張られている。

正輝はもう少し待つと、

 

「あ、斬刄さんが到着しました!」

 

斬刄はゆっくりと歩き、会議の場へと足を踏み入れた。

マスコミの前に彼は立つ。

 

「本日はお忙しい中、お集まり(閲覧)していただき誠にありがとうございます。この度の、座談会における投稿小説の失態について作者こと私斬刄が謝罪と釈明会見を行いたいと思います。

えー、まずはあの…今年は正輝と嶺のJusticeシリーズしか殆ど投稿できなかったこと、本当にすみませんでした!」

 

そうお辞儀すると、カメラのシャッター音が複数鳴り、撮る際の眩い光が彼の身体を照らしている。

 

正輝「質問よろしいでしょうか?」

斬刄「あ、はいっ…どうぞ?」

正輝「なぜjusticeシリーズしか投稿できなかったこと、その経緯を詳しく説明してもらいましまし「うわぁぁぁぁぁぁぁっ‼︎」いやいやアンタ泣くの早すぎるだろ‼︎何も聞いてないからねこっちは!」

 

斬刄「私はぁ!去年と同じ感じでなんとかなるって思っていたのにぃ!それどころか、環境が最悪なせいで数少ない時間に縛られるなんて、本気で思いもしなかったんですっ!本当に応援してくれる皆様には、感謝の気持ちで一杯でああぁぁぁあぁっ…!

だいたい今年は天候に振り回されるしぃ、家に野菜置いたせいで!アリ供や鼠が出てきてその処理にすごい苦労して!余りにも時間が無さすぎるせいで、自分の事で本当に精一杯だったんです!

それに…最近発売されたスマブラだってぇ!ソフトのwill Uが金銭的な問題で結局買えなかったけど、SwitchのスマブラSP買ってたらさぁ!時間忘れるくらい面白すぎるんだよぉ!

 

 

皆さんに、俺の何が分かるっていういうんですか!斬刄さんの何が分かるっていうんですかぁっ‼︎」

正輝「いや分かるわけないからね‼︎みんな精一杯だし、お前の言ってること凄く支離滅裂だから!

まず謝ってるのか、罵倒してんのかどっちだよ!だいたい文章で言い訳を言ったところで、所詮あぁそうですかってぐらいしかないからな⁉︎」

斬刄「ですからぁ!今ここで、この場で私が皆様に伝えたいことは…だからぁ、こんな感じだぁぁあぁぁあぁあっ…‼︎」

斬刄がそう言い切ると、エシ○ィシのようなスッキリした顔を数秒した後、今度は真顔になって口を開ける。

斬刄「ふぅ…今謝ったんで、今年の座談会始まりまーす」

正輝「ざけんなっ‼︎」

斬刄「サイコパスっ⁉︎」

 

正輝は斬刄に向かって走り、ドロップキックをかます。

その蹴りはそのまま斬刄に直撃した。

 

*****

 

本編ーー2018年(Justice前章アンケート)

 

会議には正輝と斬刄というメインキャラだが、他のマスコミはサブキャラでもないモブキャラである。謝罪会見を用意し、マスコミ達のような格好をした人達を召喚した。

斬刄は蹴られた部分を手で抑えている。

斬刄「イテテ…まぁおふざけはここまでとして、そろそろ本題に入りましょうか?」

正輝「んで?今までの何だったの?」

斬刄「あらすじと茶番」

正輝「あ…まぁうん、そう言うと思ってた」

斬刄が指を鳴らすと、正輝の周りにいたマスコミが突然消える。

その後に二人が和式の部屋に転移して用意されたこたつに入る。今回は斬刄と正輝の二人しかいないので、スペースが広かった。

 

正輝「んで、こたつの上にあるその箱は何?」

斬刄「アンケート」

正輝「え?アンケート?だって活割には」

斬刄「聞かれそうな部分だけに着目し、用意したものだ」

正輝「それアンケートじゃなくて作者基準だからね⁉︎」

斬刄「それじゃあまず【リリカルなのは】から」

 

※未読分からない部分もある為、詳しい話は本編(正輝編および嶺編)を閲覧すること。

 

【リリカルなのは】

Q Justiceには正輝編と嶺編の二つに分けてますが、内容的に比較すると色々と異なる部分が多いです。

正輝編と嶺編はファイヤーエンブレム ifのようにそれぞれが異なるルートになるのでしょうか?それとも並行で二人がどのように進んでいるのでしょうか?

 

斬刄「まぁ同時並行ですね。正輝編と嶺編はリリカルなのはという介入世界が同じであっても行動や目的自体が異なりますよ。

例えで言うなら、キンハのバースバイスリープのような感じです。なぜ必要なのかってのは、正輝編のストーリーであるfate/zero編で必要不可欠なんです」

正輝「それはまぁいいんだけどさ。お前、確か前章だけで完結はせんのに2年かかってたよね?…今でも時間無いって言ってるのにできるの?お前」

斬刄「だだだ…大丈夫じゃないかもしれない」

正輝「あのさぁ…兎にも角にも早急に手を打っとけよ。難しいかもしれねーけど」

 

Q正輝とフェイトについてはまぁ、救済としてはアリシア復活とプレシア救済とありきたりな展開ですけど、嶺に関してはなのはの周り(家族と親友)がすぐに魔法のことを知るといった予想外な展開が多いですね。

 

正輝「こっちは多分、ありきたりっちゃありきたりだよ。んでもうちの姉が俺の知らぬ間に、色々やってるけどな。それが明かされるのは当分先になるけどよ…」

斬刄「正輝の方はそれなりにありきたりだけど、本編見て察すると思うがガチシリアスだよ。今後もドロドロな展開が多いから、そう言ったのが苦手な人は気をつけてな」

正輝「嶺編もシリアスはあるけど、ほぼほぼギャグツッコミになるからね。

ギャグ漫画日和ほどではないが」

斬刄「転生系って俺TUEEや憑依ってのもあるけど、この小説に関しては報酬っていう形だったり敵組織【殺者の楽園】つっーものがあるからな。

 

借り物の力だから卑怯だーってなるかもしんないけど、最初の段階でエクスカリバーとかの強い宝具が全く使えない状態だからね?

因みに敵組織もそれを使ってるし、いつどこで原作とは異なっててもおかしくない状況なんだよね。

だから物語を仮に知って介入しても、やっぱりそう簡単に物事が解決しないんだよ」

斬刄「それが可能なら、100話なんて描写したくないからねこっちも」

 

Q二つ質問があります。一つはなぜ、正輝側はなのは達を管理局に入れたくないという気持ちになっているのか。もう一つは、なのは達に時空管理局の勧誘をした件については賛否両論ではありますが…

 

正輝「そういやぁあったな。あのせいで改悪テンプレっつーレッテルを張られたんだよなぁ」

斬刄「まぁこれに関しては説明不足な面もあったからね。まず、戦闘観戦して高みの見物を括っていた時点でまず信用できないって理由だよ。

 

まず事態の収拾に来るのが遅すぎるし、リンディがジュエルシードの回収は私達がやるって言うのも今更すぎた。

ジュエルシードのことで魔法のことを教えられたなのははこれまでジュエルシードを集めていたのに、これからは私達がやりますっていう言い方だってタチが悪すぎる。それだとなのははどうしても街やみんなの為にジュエルシードを回収したいって思ってるから彼らと手伝うと同時に、管理局に入ることに同意することとなる(だって海上でフェイトが大変だった時に、リンディの指示を無視して助けに行った。その結果、指示を聞かずに勝手な行動として判断されユーノとなのは二人が叱られているのだから)

 

あと、遅れてやってきた管理局に巻き込まれる地球を、民間人を委ねて良いのだろうかっていうのも疑問に思うよ。

大体ジュエルシード自体が、並大抵の人では扱いきれないから半分は仕方ないとして。もう半分はなのはが守りたいと思っている街の人たちに取り込むなんて最悪な事態が発生したらどうするつもりだったのか。

例えば、野球の偉い人が勝手に子供達の試合を許可なく盗撮して、チームの一人にプロの望みがあるから2日後にまた返事を聞いてもいい?

って言ってるようなもんだからね。

しかもその偉い人は選手の故障に気づくのが遅すぎる無能な監督であれば…そんな人に自分の将来を委ねると思う?

幾ら何でも怪しすぎるだろ?

 

たとえなのはがどれだけ素直でいい子でも、管理局の手伝いはともかく管理局に所属すること自体が子供の判断で決めかねないことだろうし、ただ単に1日置いたところでその目的がなのはの家族に魔法のことで打ち解けるならともかく、結局なのはの気持ちの整理ってだけでそれはちょっとおかしいんじゃない?とあぁいった描写にしました」

正輝「解説ありがとうございますっと…この質問は今ここで返答したから問題なしっと。

次はまどか☆マギカか?」

 

 

【まどか☆マギカ】

Q原作だとまどか達は魔女になるか、ソウルジェムを砕かれて死にいたることになりますけど。魔改造ルルブレで、ソウルジェムからデバイスに変換させたんですが…まどかを除く4人はどのように変化したのでしょうか?

さやかは雨宮戦でわかりやすかったのですが…

 

正輝「まぁさやかは時雨蒼燕流だからね。他のなんて特徴的なものがないからな…」

斬刄「まず四人とも魔力量が激増したことと、基本的なステータス、スキルがアップ。

リンガーコアもあるし、当然魔力も自然回復できる。魔女になる心配もないけど、魔法に関してはミッド式だけどな?

 

あと、ワルプルギスは中章のボスラッシュで撃破したけど、インキュベーターの問題はまだ未解決だよ」

正輝「それに関してはまた先になるだろうからね。

まどマギは少ないようだし、次行くか?

なんかテンポ早いな?」

 

 

【戦姫絶唱シンフォギア】

 

 

Q立花の性格があぁなったのは正輝もまた原因の一端になると思う。奏を助けるだけじゃなくて、ライブ事件で民間人を助ける必要があったかもしれない。これだとただ単に序盤を引っ掻き回してるのでは?

 

斬刄「いやさぁ…だって感想が来なかったもの。あと時間は戻せないし」

正輝「今は感想来てるでしょうが…これにも言い分はあるのか?」

斬刄「シンフォギアの介入だって、まず正輝自身が装者じゃないんだからそもそもノイズに触れた時点でTHE・ENDだから。

クッキーマンは無敵になるっていう設定だけど、ふざけないまま元の状態に戻ったら囲まれて敗北するし、仮に生きて姿晒したら今度はクリスとの動向で面倒な事になる。

 

だからこそまず先に奏を助けてマスター・オブ・ザ・リンクでノイズの炭素対策を優先したからね。

一般市民を助けなきゃいけないけど、まず先に大怪我の奏でも治療しないといけなかったし、敵を全滅させても動向願いますかって感じになるだろうし。根本的な目的はクリスを助けたいのだから、組織との協力関係はその時期は考えてない。

だって市民を助けて、かつ奏を治療してても翼がノイズによる数の暴力で敗れる可能性だってあるし。あと、響の過去を知るのだってシンフォギアGの間ぐらいだよ?物語を知るのって無印だけだから、響の過去なんて知ってるわけがないからね?

ハイ次」

 

 

Q突然ですが、初期の正輝はともかく作者の斬刄さんは立花響が嫌いなのでしょうか?

 

斬刄「だってそもそもの話、まず主人公じゃないから。嫌いな理由は他にもいっぱいあるけど」

正輝「いやあの…原作だと主人公なんだけ」

斬刄「主人公ぉ?主人公(笑)だろ?」

正輝「お、おーい。斬刄さーん、流石にそれは言い過」

斬刄「は?(威圧)」

正輝「…イエナニモ、次行くか」

 

 

Qシンフォギアだとクリスが正輝の過去に触れていますが、正輝の過去ってどれぐらい探られると危険なのですか?

 

斬刄「過去の基準は、簡潔に正輝が何をやったかを知った時点で対応次第で危険レベルが一気に跳ね上がります」

正輝「口に出したか、過去を知った上で正輝を見て様子がおかしくなったっていう時点で必ず探りは入れる」

斬刄「絶対的に信用する人(姉こと嶺とか)しか許されないからね。それ以外は、そのことを明かされる前に殺そうとする」

正輝「まぁ人間誰だって生きてるうちに明かされたくない過去があるからね。挫折とか、トラウマとか…」

 

【試練編】

 

Q正輝同盟と、麻紀および綺羅達と三すくみになりますけど…いつまた激突する事になりますか?

 

正輝「間違いなく2年後なのは確か」

斬刄「それより早いかもしれないし、もっと遅くなるかもしれないので」

 

Qもし響との蟠りが試練編後に残ったままだったらどうなってましたか?

 

正輝「まぁ、言うまでもなく中章で持ち越しだろうな…その部分をロープ陣営が利用してくるって感じで」

斬刄「それでも良かったけどさ、ネチネチと響批判をやるのだって余りにも陰湿過ぎるし。中章は、ひとまずそういうの抜きでやるって感じになるからね」

正輝「なんだかんだ言って、今度は響から欺瞞まみれの神に向けているけどな」

 

 

その他

Q

justiceの正輝こと主人公に魅力が無いとありましたが、どう思われますか?

 

斬刄「魅力が無いって言ってる奴が、一番魅力無って知ってる?本当に魅力がある奴はそんな批判も言わずに、ちゃんと隠れて自分の爪を研いている人のことだからね?

 

ヤベー勉強やってねーって言っておいて高得点取れる人だっているだろ。てゆうか魅力云々言うんなら、シンフォギアの装者達だって魅力なんてないからな。

大体シンフォギア三期のせいで、魅力が無いとかかっこ悪いとかっつー考えなしのクソみたいな言葉がマジで大嫌いになっ」

正輝「斬刄さん!もうこれ以上毒舌を吐くのは後章になってからにしようか!

今吐いたら10行超えるくらいに絶対キリがないからな!つーわけで次行くぞ!」

 

Q雪音クリスをヒロインにしてますけど、GXの三期に絶望したってことは…

 

正輝「まぁ、うん…ノーコメントで。ってあれ…アンケートはこれで終わり?」

斬刄「うん終わりだよ。それじゃあ来年に向けて話そうか」

そのアンケートは解決ボックスではなく、ゴミ箱へ投げ入れる。

 

 

【来年に向けて】

 

斬刄「えー、正輝編中傷は嶺編の都合上ひとまず更新停止(本編だけ)とさせていただきます。今後は嶺編となりますが、このような座談会は正輝が出てくるので安心してくださーい。あと、座談会については嶺編の前章が完結するまでは正輝編の中章に移転することはないのでこのままです」

正輝「あんたさ…Justiceシリーズを投稿してくれるのはありがたいけどさ…まぁ無理しないようにな」

斬刄「分かってるよ。とにかく今後も、忙しいかもしれないから時たまにしか他のもあまり投稿できないので、今度ともJusticeシリーズは嶺編へと向かいます。

 

第一座談会とは違って登場人物も作者こと私と正輝だけでしたが次会うときはメンバーが増えてるのか、この二人だけなのか…最悪投稿しないのかは…来年によります。

それではみなさん、良いお年を」

 

『終』



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 10~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。