ゼロの使い魔×ポケットモンスター (蜜柑ブタ)
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『ルイズが召喚したのが、ビードル(ポケモン)だったら?』

もしも、ルイズが召喚したのが、サイトではなく、ビードル(ポケモン)だったら?
というIF。


2019/05/19
感想蘭でのご指摘で、一部書き換え。

ビーちゃんの食事は、草にしました。ただし毒草ということで。


 

 何度目かの爆発の後。

 

 晴れていく煙の中に、小さな姿を見つけた。

 

 それは、一言で言えば芋虫だった。

 

 芋虫にしては大きく、けれど人ほど大きいわけじゃなく、たぶん大人の掌の上に乗れるぐらいの大きさだろうか。つぶらな二つの目に、丸い鼻なのか口なのか分からない部位、可愛らしい見た目に反する頭頂部に生えた大きな角のような針だけが嫌な予感をさせる。

 

 コルベールに促され、ルイズは、その芋虫に近づいた。

 

 芋虫がビクッと震え、ルイズの陰に覆われると、プルプルと涙目になっている。

 

 ルイズは、とてつもない罪悪感を感じるが、この儀式をしないと進級できないので心を鬼にする。

 

 そして芋虫の頭上に杖を掲げてコントラクトサーヴァントの呪文を唱え、芋虫を持ち上げて口らしき場所に口づけをしようとして……。

 

 ビーー!

 

 っと鳴いた芋虫が暴れて、チクッと頭の針がルイズの額に刺さった。

 

 途端ルイズは、パタリッと倒れる。

 

 倒れる拍子に遅れて落ちてきた芋虫の頭、特に口の部位がルイズに触れ、その結果、芋虫にルーンが付くことになった。

 

 次にルイズが目を覚ますと、そこは保健室だった。

 

 心配していたコルベールから聞くと、とてつもない毒であったらしいが、間一髪解毒できたそうなのだ。

 

 ふと見ると、ルイズが寝ているベッドの布団の上にあの芋虫がいた。

 

 ルーンが体に刻まれている芋虫は、ルイズが気がついたのことに気づいて、ビービーっと鳴き、スリスリっと懐いてきた。

 

 ルイズは、針を警戒したが、とても人懐っこい芋虫にだんだんと絆され、プニプニとした感触を楽しむように指でつついてやったりすると、またビービーと鳴きながら嬉しそうにする芋虫。

 

 コルベールは、おめでとうと賞賛してくれた。

 

 芋虫…、ビーちゃんと名付けたルイズは、自分の部屋に連れて帰った。

 

 まず、図鑑で虫を調べたが、ビーちゃんに該当する虫はいなかった。

 

 後日、図書室でも調べたが該当する虫はいなかった。

 

 生物に詳しい教員に聞いても分からず、新種か、未開拓の地域の新種かもしれないと言った。

 

 コントラクトサーヴァントをする際に刺されたのは、単に怯えていただけだと分かり、すっかりルイズに懐いてくれている今、毒針で刺されたことは許している。

 

 虫の幼虫のようだからと、葉っぱを食べさせようとしたが、ビーちゃんは食べてくれなかった。

 

 困ったなぁっと思いつつ、どうしても離れてくれないので仕方なく食堂に連れて行くと、シエスタというメイドが、ビードル!っと驚いていた。

 

 知っているのかと聞くと、とても大きな蜂の幼虫らしかった。なお、成長後の蜂の名前は、スピアーというらしい。

 

 詳しい生態は分からないそうだが、幼虫のうちは好物の葉っぱを匂いで判別しているそうなので、適当に森に行けばいいのでは?っという助言を貰い、学院近くの林の中にビーちゃんを連れて行くと、ルイズの肩から飛び降り、クンクンっと鼻らしき部分を動かして、ある種類の葉っぱだけを食べ始めた。

 

 それ以降、ルイズは、その植物を調べ、毒性があるものだと分かると、それだけを集めてくれと使用人に頼み集めさせたことで、ビーちゃんの食事問題は解決した。

 

 ルイズは、ビーちゃんをとても可愛がった。

 

 プニプニした感触も、つぶらな目も、本当に可愛くて可愛くて仕方なかった。毒針だけが難点であるが…。

 

 どれくらいかして、ビーちゃんは食事を摂らなくなり、やがて糸を吐いて、あっという間にサナギになってしまった。

 

 サナギになって何日目か……。ついにその時はきた。

 

 硬いサナギの殻を破り、立派な蜂になったビーちゃんが現れた。

 

 両手部分に大きな針を持つ、大きな蜂。

 

 けれど、変わらずルイズに懐いてくれる。

 

 トラブルがあって、ギーシュと決闘になった際も凄まじいスピードと攻撃力でギーシュのワルキューレを倒し、トロル鬼も毒針の一撃で屠り、どこからか番を見つけてきたのか、本塔に巣を作り、同じルーンが刻まれたたくさんの子供達をルイズにもたらし、ルイズは、ビーちゃんにたくさん感謝した。

 

 群れとなったビーちゃんの家族は、その後起こる戦争で大活躍し、レコン・キスタの軍勢を退け、トリステインに平和をもたらした。

 

 ビーちゃん自身が寿命を迎えた時、ルイズはいっぱい泣いた。泣き尽くすほど泣いた。

 

 その後、ビーちゃんの子孫達がルイズの生涯を支える使い魔としていてくれた。

 

 ルイズ自身が寿命を迎えるとき、ルイズの遺言でビーちゃんと同じ種類が住むと言われる森の中に墓を作ってもらい、ビーちゃんの子孫達も森に帰り、ルイズの墓を守り続けたという言い伝えが残ることとなった……。

 

 

 




なんのルーンかは不明のままにしています。ガンダールヴじゃ無理だしね……。


pixivで見かけたビードル漫画が可愛くて面白かったので書いてみた。

ビードルの食性って、肉食?なのかは捏造です。雑食だったらすみません……。
もしスズメバチ系なら肉食なのでそうしました。


2019/05/19
ご指摘ありがとうございます。
スズメバチ系かと勝手に思い込んでたので、全然図鑑を見てませんでしたね……。申し訳ないです。
毒草にしたのは、体に毒を持つ生物は、毒を生成するために毒のあるものを食べるなどする生態があるから、そうしました。
チョウチョなんかでも、芋虫のうちに毒を取り込んで毒を体に蓄えるタイプもいるみたいですし。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


◼️【ビードル系統】
●食料の葉が豊富な森や草地などに多く生息しており、自分の重さ(3.2kg)と同じくらい食べる。好物の葉を匂いで嗅ぎ分けるほどの嗅覚を持つ。むしとり大会でLv18が出現する。

●実はコクーンは攻撃・素早さなどの能力が進化したのにも関わらず低くなる。

●スピアーは群れで巣を作って生活しており、縄張り意識が強く、近寄るだけでもかなり危険。尻の針が一番毒性を持つ。
メガシンカすると足にも毒針がつき、即効性の毒で敵の動きを止め、更により強力になった尻の毒針で止めを刺す。

●『ポケダン超』ではミツハニー達と共にボスとして登場。スピアーとミツハニーは蜜集めで気が立っていた為に誤解から具合が悪いロゼリアママの為にハチミツを貰いに来た幼いスボミーに襲いかかり、間一髪駆けつけた主人公達と対峙し、敗北。女王のビークインによって誤解していた事に気づく。

●[アニメ]
▪️ビードルは無印4話でサトシが捕獲しようとしたが、サムライの邪魔が入った為に逃げられた。同話でスピアーの群れ(群れの中にはコクーンから進化した個体もいる)がサトシたちを襲いかかる。最終的にサトシのトランセルがたいあたりを決めて撃退し、逃げていった。
▪️XY編でもサトシたちを襲った回がある。しかし、70話ではロケット団の飛行機から落下したヌメルゴン、フラージェス、サトシを助ける活躍を見せている。
▪️無印118話でサトシがスピアーを捕獲し、同話でナナコに引き渡されていた。
▪️外伝『ライコウ雷の伝説』では、ケンタの手持ちとして登場し、ライコウやバクフーンに匹敵する活躍を見せる。

●[ポケスペ] 
▪️サカキのスピアー
地面タイプを扱うサカキだが、同じトキワの出身である事から特別なポケモンとして手持ちに入れている。2章ラスボスであるワタルを追い詰める活躍を見せる。敵勢力の手持ちポケモンの中では最高位の人気を誇る。13章ではメガシンカを修得した。

▪️他にもツクシの手持ちにコクーンが2体いたり、ブルーが1章でイエローの叔父のヒデノリにヒデノリのバタフリーをビードルと交換させようと持ちかけた事がある(レッドに阻止された)。


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『ルイズが召喚したのが、ポニータ(ポケモン)だったら?』

サブタイトル通り。


今回は、ポニータ。

ポニータが気性が難しいというのは、アニポケを参考にしています。


原作イベントとかは、無視。

オリジナル展開で、国を挙げてのレースに参加するまでの話です。


2019/05/28
ポニータが氷攻撃を受けてダメージを受けているので、一部書き換え。


 綺麗だっと、まずルイズは思った。

 

 それは、一言で言うなら、馬。

 

 けれど、ただの馬ではない。白に近いが黄色っぽいような体の表面の色、つぶらな黒い目、そして最大の特徴は、たてがみが炎だったことだ。

 

 赤と黄色に燃えるそのたてがみが、ユラユラと揺れている。

 

 やがて、キョロキョロと馬が周りを見回し始めた。

 

 コルベールがルイズにコントラクトサーヴァントをするよう促し、ハッとしたルイズが炎の馬に近寄る。

 

 すると、炎の馬はキッとルイズを睨むように身構え、ヒヒーンッ!と鳴いて炎を放ってきた。

 

 突然のことに対応できなかったルイズだったが、コルベールが魔法を使いその炎からルイズを守った。

 

 すると炎の馬が今度は突撃してきた。

 

 そのスピードにルイズは、コンマゼロで頭で、あっ、これ避けられないっと思った。

 

 炎の馬とルイズが接触しようとした直後、炎の馬の横から無数の氷の矢が当たり、炎の馬が横へ転がり倒れた。

 

 タバサが、今だと小声で言った。

 

 しかし、すぐに炎の馬は立ち上がり、タバサを睨む。僅かに目を見開いたタバサが続けざまに氷の魔法を放つが、炎の馬が放つ炎の壁で遮られて蒸発した。

 

 馬の注意が完全にタバサの方に向いている隙を突いて、コルベールが酸素を操る独自の魔法を使った。

 

 酸欠に陥った炎の馬が倒れ込む。コルベールが今のうちに!っとルイズに声をかけた。

 

 辛そうにバタバタと暴れている炎の馬を不憫に思いながらも、ルイズは、コントラクトサーヴァントを行った。

 

 炎の馬はルーンが刻まれる痛みに余計に辛そうに鳴き声を上げ、やがて気絶したのか動かなくなった。

 

 コルベールが学院まで炎の馬を運び、大型の使い魔が入れれる舎の干し草の上に炎の馬を乗せた。不思議なことにたてがみの炎が燃えているにもかかわらず、干し草も舎の木造建築を燃やすこともなかった。

 

 ルイズは、炎の馬のそばにいた。

 

 進級のためとはいえ、酷いことをしてしまったとは思っている。見た目からして氷が苦手そうだったのに喰らって、さらに追い打ちをかけてルーンを刻まれて目を覚まさないのだ。

 

 不思議な炎だな…っと思いつつ、干し草も木も燃やさない不思議な炎に触れようと手を伸ばそうとした。

 

 その直後、背後から、ポニータだ!っという声が聞こえた。振り返るとそこには夕食を入れたバスケットを運んできたメイドのシエスタがいた。

 

 見たことも聞いたこともない馬なので、聞いてみると、なんでも曾祖父が飼っていたらしい非常に珍しい幻獣のような馬で、曾祖父亡き後は、馬小屋から逃亡して近隣の森に住み着いたと言われており、ごく希にその子孫と思われる炎の馬が見られるそうだが、知能が高く非常に警戒心が強いのだという。

 

 しかも、シエスタの家の言い伝えによると、心を開いた相手にしかたてがみの炎で熱くしないように触らせ、しかも背中に乗せてくれないのだとか。そのため、曾祖父以外は乗るどころか、触ることすらできなかったらしい。

 

 そんな話を聞いていると、やがてブルル…っという鳴き声が聞こえたのでそちらを見ると、炎の馬…ポニータが目を覚ましていた。

 

 ルイズがだいじょうぶ?っと声をかけると、ハッとしたのか飛び起きたポニータは、距離を取り、メラメラとたてがみの炎を揺らした。

 

 ルイズは、ショックを受けた。他の生徒達のように使い魔のルーンを刻めば主人に対して友好的になるはずなのに、ポニータは、今にもこちらを燃やそうといきり立っている。

 

 するとシエスタがこう言った。

 

 曾祖父も飼い慣らすのに非常に苦労したらしい。だから頑張ればきっと心を開いてくれるはずだとルイズを励ました。

 

 この日から、ポニータという不思議な馬との攻防が開始された。

 

 毎日餌をやりに来るが、ルイズの姿がなくなるまで決して口を付けようとしない。そして触ろうモノならその手を容赦なく焼かれる。それが毎日繰り返された。

 

 保健室の常連になったルイズを、保健医がもうやめたら?っと心配して声をかけるほどだった。

 

 同級生からは、火傷のルイズなどと揶揄されるが、ルイズは諦めない。水の秘薬を買うお金もなくなり、両手は度重なる火傷のせいで常に包帯を巻かれ血などがにじんでいる。時に蹴られることもあり、美少女と言えるルイズの顔に痛々しい蹄の形をした青あざが出来ているときもあった。そんな姿に、ルイズを揶揄する声はなくなっていったが、同情する目が向けられるようになった。

 

 コルベールは、少なくとも学院から逃げようとしていないのは、ルーンの従属性が効いている証だろうと分析してコントラクトサーヴァント自体は成功しているとみている。

 

 しかし、それでも元々気難しい気性のポニータは、一向にルイズにその炎のたてがみを触らせようとはしなかった。それでも少しずつは心を開いてくれているのか、餌をあげにくると顔を見せてくれ、そしてルイズがいても気にせず餌を食べてくれるようにはなった。

 

 そんなある日……、トリスティンをあげての馬のレースが開催されることになった。

 

 馬を使い魔に持つ生徒や、自慢の系統の馬を持つ生徒がこぞって参加しようと言っている。

 

 ルイズは、そんな生徒達を羨ましそうに見る。自分のポニータが出れば、きっと華になるはずだろうに……、けれどそれは叶わない。

 

 意気消沈したまま、自然とその足はポニータがいる舎に向かっていた。

 

 餌の時間かと思ったのか顔を出してくれたポニータに、ルイズは、泣き笑いの顔で独り言を言う。

 

 あなたと、レースに参加したかったなぁ…っと。

 

 そして背中を向けて去ろうとした時だった。

 

 マントが引っ張られた。見ると、マントの端をポニータがくわえていた。

 

 ルイズは、目を見開き、ポニータを見つめた。

 

 そして、恐る恐るそのたてがみに手を触れると……、炎をすり抜け、その首筋に手が触れた。熱くなかった。

 

 それを理解するのにたっぷり時間をおいて、ルイズは決壊したように泣いた。

 

 そして、そんなルイズの顔をポニータが舐めた。

 

 泣き止んだルイズは、ポニータにありがとう!っと感謝し、抱擁した。

 

 そしてギリギリのところでレースの受付に申請したのだった。

 

 レース当日……。

 

 ルイズの両親も見に来ている中、ルイズは、堂々と背筋を伸ばして、ポニータの背に乗っていた。これまでの傷などは、キュルケとタバサが気を使って秘薬をくれたので癒えている。でないと手綱を握れないからだ。

 

 ポニータの幻獣のような美しい姿に、会場の観客席は釘付けだ。参加貴族の中には、幻獣を参加させて良いのかとレース本部に抗議していたりしていたが、魔法で調べた結果、幻獣ではないということで却下されていた。

 

 そしてレースのスタート位置に着く。

 

 合図と共に、駆け出したポニータと他の貴族の馬たち。

 

 レースのために鍛えられた馬が参加しているため、抜きつ抜かれつのデッドヒートとなった。

 

 しかし、レース終盤で魔法による妨害があり、ポニータが一気に失速した。

 

 その直後だった。

 

 ポニータの体が白い光に包まれ、一回りほど大きくなった。

 

 そして現れたのは、一本の角を持つ美しく立派な炎の馬、ギャロップだった。(名前はあとでシエスタから聞いた)

 

 最下位まで落ちていたが、ポニータを超える長く強靱な足が生み出すスピードが他の馬をごぼう抜きし、ハナ差でギャロップとルイズの勝利となった。

 

 なお、このあと、魔法による妨害工作をした貴族は工作員もろとも、しっかりと処罰され、ルイズはギャロップとともに表彰台に上がった。

 

 厳しいルイズの両親が、ルイズがどれほど努力してギャロップ(ポニータ)との絆を生んだのかコルベールらから聞いて、よく頑張ったなっと褒められた。

 

 キュルケ達からも評され、胴上げをされたりと、ルイズにとっては、大変な日となった。

 

 もみくちゃにされながら、堂々と立っているギャロップの傍に来て、首筋を撫でて、感謝すると、ギャロップは、ルイズの顔を舌で舐め、顔をスリスリと擦り付けてきてくれた。

 

 ルイズは、使い魔との絆を築けたことが何よりも幸せだった。

 




アニポケじゃ、ギャグな表現になってるけど、リアルであのたてがみに触ろうとしたら絶対えらいことになる。
火傷ってマジで酷いからね……。

進化のタイミングも、アニポケを参考にしました。

なお、シエスタの曾祖父は、ポケモントレーナーで、ポニータ、及びギャロップをオスとメスを所持していたため、亡き後に逃走して近隣の森で独自に繁殖しています。そのためシエスタのタルブ村では、ごく希に目撃されるようなる。ただし警戒心が強くて知能も高いので捕まえるのはほぼ不可能。

ですが、ルイズが召喚したポニータがタルブ村付近に住む個体なのか、それともポケモン世界から召喚された個体なのかは不明です。



2019/05/28
書き換えたのは、ポニータの動きを封じるのに、コルベールが酸欠の魔法を使ったことです。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

◼️ポニータ・ギャロップ
▪️ジャンプで東京タワーを飛び越え、ダイヤモンドの10倍の硬さの蹄を持つ。

▪️ギャロップは、たったの10歩で最高時速240Kmになる。これは新幹線の最高時速に達する。

▪️ダイパでは、ヒコザル系統以外では唯一の炎タイプ。その為ドナr...アフロが特徴的なオーバさんが炎使い(笑)になっていた。プラチナでは炎ポケモンが増えたのでご安心を。(そのタイプのエキスパートと登場するポケモンの数が合わないのは初代からだからしょうがない。)
ちなみに金銀でNPCがギャロップのカケアシ(クリスタルではネイティオのポール)と交換してくれる人の名前が『デンジ』である。名前が同じなだけの別人で間違いないが...それオーバさんのじゃないよね?

▪️進化するのにLv40。
しかし、初代・FRLG・HGSS・XDダークルギア・ピカブイに出てくるのはどれもレベル40と高レベルな為、即戦力になる。
なんとBWでは12番道路でレベル『59』のギャロップが出現する(BW2だと出現しない)。

▪️ピカブイではギャロップに乗る事ができ、乗れるポケモンではウインディ・カントーペルシアンと同じく最高速度で移動できる。


◼️[アニメ]
初代OPの途中でギャロップが出てくる所はとてもかっこいいと思う。

やはり無印33話での『フウコのポニータ』が有名だろう。ポケモン放牧民・ララミー族の少女フウコとポニータはレースの優勝候補であったが、勝つためには卑怯な手段も厭わないドリオがロケット団を使い、罠によってレース前日にポニータが暴れた為にフウコが腕を負傷してしまう。
サトシが必死にポニータをなだめた事からポニータはサトシに心を開き、サトシにポニータと共にレースに参加する。
ゴール直前の直線でドリオのドードリオに並び接戦となり、ギャロップに進化。最後の直線でドードリオをわずかに抜き優勝した。

▪️この回の視聴率は18.6%を叩き出した。

▪️最高時速240kmなのに振り落とされないサトシ、さすがスーパーマサラ人...

▪️ピカブイで『イワークとスターミーが乗れる理由』は、このレースの回でタケシとカスミがイワークとスターミーで参加していたからとされる(イワークは川の飛び石渡りでリタイア、水が弱点な上に先に行ったサイホーンが沈んだから仕方ない。スターミーはレースを妨害しようとするロケット団を阻止する為にリタイア)。

▪️映画『結晶塔の帝王エンテイ』をはじめ、おもちゃや遊具、木馬やメリーゴーランドという形でも登場する。

▪️オドシシが出る前はトナカイのかわりとしてギャロップがソリを引いていた事がある。

●[ポケスペ]
▪️プラチナのギャロップ(♂️)
7・8章主人公であるお嬢様ことプラチナの手持ちで、幼なじみポジのポケモン。
プラチナをいつも背中に乗せていて、時には彼女を守ることもある。実は移動用の為に戦闘向きではなく、ヨスガまでのジム戦では技を出せずに一方的にやられていた(イワークに吹っ飛ばされる・ロズレイドの毒でやられる・トリックルームの中で悪の波動を撃ち込まれる)。しかし、トウガンとの戦いでプラチナの怒り(誤解)が伝わってドータクン二匹を一撃で倒し、その翌日ギャロップに進化。その後のキッサキジム戦でも勝利する程までに成長する。


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『ルイズが召喚したのが、ビリリダマだったら?』

今回は、ビリリダマ(→マルマイン)です。


2019/05/23
一部書き換え。


 煙が晴れると、そこには、玉が転がっていた。

 

 半分が濃い赤色で、半分が白という二色の玉だ。

 

 ルイズは、がっかりした。どう見ても生き物じゃないからだ。

 

 しかしそれでもコルベールは、コントラクトサーヴァントを促す。

 

 他の生徒達の嘲笑をぶつけられながら、悔しい気持ちを抑えたルイズは、玉に近づいて、触ろうとした。

 

 その瞬間、ビリッ!と電撃がルイズを痺れさせた。

 

 たまらず悲鳴を上げ、玉から離れる。

 

 すると、赤い部分が上の状態でクルリッと振り向くように回る。

 

 そうなって初めて分かった。その玉には、目があるのだ。

 

 しかも相手を睨み付けるような敵意ある鋭い目だ。

 

 生き物だということに気づいたコルベールが大人しくさせようと杖を向ける。途端、玉のような生き物から凄まじい電撃が放たれ、コルベールを痺れさせて焦がした。

 

 痺れた手を押さえていたルイズは、それを見てギョッとするが、果敢にも電気を持つ玉のような生き物に近寄る。

 

 ルイズが接近すると、凄まじい嫌な音を出し、ルイズは耳を押さえるが、それでも近寄る。

 

 そして杖を掲げて呪文を素早く唱える。そしてビリビリと電気を放ってくるが痛みと痺れを我慢して口を近づけてキスをした。

 

 その瞬間、ドカーン!っと、玉が爆発した。

 

 ルイズは、さすがに黒焦げになって倒れ、玉はケホッと煙を吐いてコロコロっとルーンが刻まれる痛みに耐えていた。

 

 次にルイズが目を覚ましたのは保健室のベッドの上だった。

 

 ちょっと服を焦がしたコルベールがいて、ルイズが起き上がる。そしてベッドから足を降ろしたとき、ビリッ!とまた電気が走った。

 

 ベッドの傍の、ちょうど足の下にあの玉のような生き物がいたのだ。

 

 ルイズがなんでそこにいるんだ!っと怒るが、よく見るとルーンがちゃんと刻まれていた。

 

 コルベールがおめでとうと賞賛してくれた。

 

 ルイズは、とりあえず進級はできることになったのでホッとしたが、同時にこの玉のような生き物がなんなのか分からず、コルベールと頭を悩ませた。

 

 ルイズが歩くと、コロコロと丸いだけの体を転がしてついてくる。触ろうものなら、またビリッ!と来るのだ。それに怒ると、目つきは悪いが、どこかシュンッ…と落ち込んでるように転がるのだ。

 

 どうやら電気を帯びているのは、この生き物の体質らしい。

 

 触ることができないが、後ろをついてきてくれるので、一応は懐いてくれているらしい。

 

 何ができるのか分からないので、そのままにして歩いていると、メイドのシエスタが、ビリリダマだ!っとびっくりしてズザザザ!っと逃げていた。

 

 捕まえて話を聞くと、彼女の故郷であるタルブ村付近の森でたまに目撃される謎の生き物で、変な玉だと思ってうっかり触ると、電気で痺れたり、突然爆発して大怪我したりする危険な存在だということだった。聞くところによると、彼女の曾祖父がタルブ村に住み始めてから現れるようなったらしい。

 

 なんてこったい…っとルイズは思った。そんな得体の知れない危険な生き物だったなんて…っと。

 

 しかも、成長することでマルマインという更に危険な生き物になるらしく、こちらは、でかくなる分、大量の電気を蓄えすぎて遊びでたまに爆発するというもっと危ない奴らしい。

 

 ルイズは、使い魔にビクビクすることになった。それが伝わっているのか、ビリリダマは、目に見えて落ち込んでいた。

 

 おそらくそんなつもりはこれっぽっちもないだろう。だからルイズは、罪悪感を感じた。

 

 それでボーッとしてしまい、うっかりギーシュが所持していたモンモランシーからの贈り物である香水を踏み潰してしまい、決闘騒ぎになったのだが、ワルキューレに襲われそうになるルイズをビリリダマが助けに入った。

 

 ソニックブームという技でワルキューレを破壊し、コルベールをもノックアウトした膨大な電量でギーシュを見事倒した。

 

 つい邪険に扱ってしまっていたのに、自分を守ってくれたビリリダマに、ルイズは何度も謝りそして助けてくれたことを感謝した。

 

 触るとビリッ!となるのは相変わらずだが、親が決めた婚約者だったワルドが裏切った時、ビリリダマは、マルマインに進化し、教会を大爆発させるほどの爆発でもってワルドを撃破した。

 

 まあ、当然その場にいた者全員が巻き込まれたので、焦げたルイズがビリリダマ、改めマルマインに怒ったのだった。

 

 怒られ慣れたマルマインは、コロコロと転がってむしろ喜んでいたのだった。

 

 

 

 




ビリリダマって何食べるのか分からんので、その描写は無しにしました。

モンスターボールが出来た頃に現れ始めた種類という説明があったので、もしかして擬態型のポケモンか、人間が人工的に生み出したのが野生化したのかだろうな?っと思ってます。

このビリリダマは、10万ボルトぐらいは扱えます。なのでもしかしたら誰かのポケモンだったかも?


2019/05/23
ビリリダマが、10キロちょいもあることを知らずに軽々と持ち上げさせてました。
ご指摘ありがとうございます。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


◼️【ビリリダマ・マルマイン】
●記念すべき図鑑No.100となるビリリダマ。

●よく爆発する。というか大体登場すると爆発してる。さっさと捕獲しないと爆発して瀕死になる。『バクダンボール』というあだ名で怖がられている。暇をもて余してわざと爆発する事も(おい馬鹿やめろ)。

●でんきエネルギーを食べ物にしている。雷が落ちた時は食べ過ぎて、やはり爆発する(食べ過ぎた奴が風で流されてくる事がある。こっちくんな)。落雷時の生息地とかは爆発しまくるのでもう大惨事である。発電所に集まってくる困り者ポケモンの一匹。

●モンスターボールが発売されてから出現し、モンスターボールを作っている会社から発見された謎のポケモン。体の成分は『自然にはありえない物質』でできている。モンスターボールに強力なパルスを浴びせた結果生まれたと噂される。色違いは青色なので、スーパーボールだろうか?

●ロケット団のアジトでは罠に使われ、進化後のマルマインは怪電波発生装置の発電に使われていた。

●色合いが似てるとはいえ、手のひらサイズのモンスターボールと0.5mのビリリダマとは間違えるのはどうなのだろうか?イッシュでは代わりにタマゲタケとモロバレルがモンスターボールに間違えられる。

●トップレベルのスピードを誇るでんきタイプ。現時点でマルマインより早いのは、スピードフォルムデオキシス、テッカニン、フェローチェのみ。

●[ポケダン]の『自爆スイッチ』はビリリダマ、『だいばくはつスイッチ』はマルマインが描かれている。ダメージ受けるだけじゃなく、壁やアイテムが破壊されてしまう。

●ピカブイでセキチクシティのビリリダマは『ノードゥグ...』と鳴いて...
完全に喋ってるよねこれ?

●初代FRLGでは、グレンタウンのポケモン研究所でライチュウと交換で入手出来る。
NPCの交換で手に入るポケモンのレベルは『交換に出したポケモンのレベルと同じ』なので、トキワの森で捕獲したレベル3のピカチュウを即進化させたレベル3のライチュウを交換に出せば『レベル3のマルマイン』が手に入る。

●[アニメ]
▪️サトシの部屋にある目覚まし時計がビリリダマである。

▪️本物の方はセキチクジム内のトラップとして登場する。

▪️オレンジ諸島編でサトシがデコポン島についた早々、マルマインが爆発して問題を起こしていた。
目を離した隙にトゲピーが路地裏で暮らす野生のビリリダマと仲良くなり離れなかった為、草原で別れるまでビリリダマで玉乗りしながら移動していた。
マルマインはストレスの為気が立っていた為に爆発しており、ロケット団によって強制的に『じばく』させられ、戦闘不能になったところを回収されるが、それに怒り大量のマルマインが出没。ビリリダマとディグダ使いのジャンゴとディグダ達の活躍により、ディグダで地中を掘って、ロケット団の秘密兵器を落とし、マルマイン達を狭い出島から島の広い草原へと解放させた事で爆発を免れた。

▪️同じくオレンジ諸島編でネーブルジムのリーダー・ダンの手持ちポケモンとしてマルマインが登場する。

▪️過去の『ポケモンなりきり大会』にゴースに変装したマルマインがいる。


●[ポケスペ]
▪️シナリオ担当者である『日下秀憲先生』の自画像でお馴染み。

▪️マチスの手持ちとして大量のビリリダマとマルマインが登場。マチスのランチャーの弾となっている。マチスは『マルマインはすばやさは低いが、このランチャーなら先制攻撃可能』と謎の発言をしていたが、さすがに現在では違う台詞に差し替えられている。
四天王戦でマサキのタマタマのタマゴばくだんとの連携でシバとの戦場であるイワークを崩す活躍をする。
3章では『いかりの湖』近くの施設で黒幕・『仮面の男』と遭遇した際、予めタイマーをセットしていたため、時間の5分経過で開放して『じばく』させた。


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『ルイズが召喚したのが、ベトベターだったら?』

今回は、ベトベター(→ベトベトン)です。


マイナーポケモンばっかなのは、初代縛りで書いてみるからです。


 もう何度目かの爆発。

 

 ルイズを揶揄していた生徒達もいい加減飽きてきていた。

 

 しかし、ふいに吹いた強い風によって煙が晴れると同時に風下にいた生徒達は、その悪臭に、うぇ!っとなった。

 

 するとベトーという鳴き声のような声が聞こえた。

 

 爆発で空いた穴から紫色のヘドロのようなモノが出てきた。それには手の形があり、口があり、そして目がある。

 

 一目で生き物だと分かるが、風に乗ってくる、その悪臭にルイズもコルベールも思わず鼻を押さえた。

 

 生きたヘドロがまたベト~っと鳴くと、コルベールがハッとして、ルイズにコントラクトサーヴァントを促した。

 

 ルイズは、ギョッとしてコルベールにやりたくない!っと訴えた。

 

 しかしコルベールも教師としてルイズを進級させてやりたい。だから早くやりなさいと促した。

 

 ルイズは、眉間にしわを寄せて、チラリッとヘドロのような生き物を見る。ヘドロのような生き物は、ジーッとルイズを見ている。案外大人しいらしい。臭ささえなければ。

 

 ルイズは、一生懸命息を止め、ヘドロのような生き物にコントラクトサーヴァントを行った。

 

 キスをした途端、体を駆け回る毒成分。たちまちルイズは倒れ、コルベールが慌てた。

 

 次に目を覚ましたルイズは、自室にいた。

 

 夢か…っと思ったが、自室に充満するあの悪臭に、顔を歪めた。

 

 まさか!っと思い床を見ると、あのヘドロのような生き物がいた。まるでルイズを心配するようにベッドに手を乗せている。

 

 大慌てで窓を開け換気する。しかし匂いがなくならない。そして気づく、キスをした時の唇に匂いがついていたことに。

 

 ルイズは、部屋を飛び出し、井戸に向かった。そして石けんと井戸水で必死に唇を洗った。

 

 すると遠くから、ベト~っという鳴き声が聞こえ、ズルズルっと近寄ってくる音が聞こえた。どうやらルイズを追ってきたらしい。

 

 ルイズが来るな!っと叫ぶと、ヘドロのような生き物は、ビクッと止まり、しょんぼりっと項垂れた。

 

 ルーンは刻まれていて、それで懐いてくれるらしいが、どうにもこの匂いが我慢ならない。

 

 どうしたものかとため息を吐いていると、洗濯籠を落としたメイドがいた。途端、ベトベター!っと言って驚いていた。

 

 逃げようとするので捕まえて話を聞くと、あのヘドロのような生き物は、ベトベターといい、月の光を浴びたヘドロから生まれたとされる生き物だという言い伝えたがあるそうだ。

 

 また、汚いところを好み、しかし一方で汚染された水や土壌、どんなゴミでも食べてしまうため、汚い場所を逆に綺麗にする一面もあるとか。

 

 そして成長するとベトベトンという更に大きな体になり、そうなると毒性が一気に上がり、触るのも危険なのだそうだ。

 

 もっともそれは野生の場合らしい。

 

 なぜ野生に限っての話なのかというと、シエスタの曾祖父が飼っていたベトベターとベトベトンが、汚染されて作物も育たなかったタルブ村の土壌や水を浄化したという逸話が残っており、お年寄りの一部は、近隣の廃墟に希に現れるベトベターやベトベトンを神聖視しているらしい。

 

 曾祖父にまつわる話だと、躾ければ悪臭は抑えられるようになるらしいので、根気です!っと励まされた。

 

 その話を聞くと、なんだか急にベトベターに興味が湧いてきたルイズ。

 

 まずは、悪臭のコントロールだ!っと、やる気を出して躾けたところ、一日、二日ほどで匂いは抑えられた。おかげで学院内での悪臭の苦情はなくなった。

 

 悪臭さえなんとかなれば、大人しくて、学院で出るあらゆるゴミを食べて学院を綺麗にし、プルプルブルルンっとした感触も楽しい。

 

 しかし、ギーシュのワルキューレを一撃で溶かすような溶解液を放ったときは、さすがにビビったし、土くれのフーケのゴーレムを腐らせてついでに毒で死ぬ寸前に追い詰め、更に裏切った婚約者のワルドを進化してベトベトンになり、その猛毒でもって制裁した、なんともたくましく、頼りになる使い魔となったのだった。

 

 なお……、ベトベターは、自分が歩いた後、つまり自己分裂をして増えるというのを後で聞いたときには、同じルーンが刻まれたベトベターとベトベトンが大量発生していて、ゲルマニアに嫁ぐ予定だったアンリエッタが、くっさいトリスティンは勘弁と言われて結婚が破棄されたとか?

 

 

 

 




ここでのベトベターの設定は、シリーズの図鑑の説明を色々と混ぜこぜしたものです。

アニポケじゃ、大停電事件を起こすような迷惑ポケモンみたいに描かれてるが。
アローラ設定だと、ゴミ処理のために連れてこられたと書かれてたので、ゴミを食べ、汚染を除去する性質をがあるということにしました。
あと、タルブ村が昔汚染されていた土地だったというのも捏造ですので。
あと、ウルトラサン、ムーンでは、工場の廃棄水が綺麗になってきているのでそのうち絶滅…なんて書かれてますので、タルブ村付近に住むベトベターやベトベトンも非常に数が少ないです。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


今回はベトベター・ベトベトン。

◼️【ベトベター・ベトベトン+アローラ】

●月からのエックス線をあびたヘドロが変化したのがベトベターとして変化したといわれ、汚染された海等で増殖したといわれる。ベトベター同士がくっつくと新たなベトベターが生まれる。

●工場が垂れ流す廃液や汚いものをエサとする。清潔な場所だとバイ菌が増やせずバイ菌が減ると死にいたる。タマムシシティの水辺ではベトベターが出現する為、いかに汚いか分かるだろう。

●ベトベトンは普段は地面に混ざっているらしい。猛毒である為、うっかり触れると触れた者が熱を出してぶっ倒れるし、通った場所は草木は枯れて3年たっても生えないし、1滴のヘドロでプールが汚れる。とにかく悪臭が酷い、『だがそこがいい!』とベトベトンマニアがいる。

●環境が良くなった事と病原菌を撒き散らすという理由で駆除し続けた結果、近年では数が減ってきてる為、『じきに絶滅する』危機に迫られている。絶滅を防ぐために『人工のヘドロ池』が作られている。

●アローラのゴミ問題を解決する為にベトベターを持ち込んだ所、ゴミを摂取しているうちにいつの間にかこんなカラフルに。ゴミ処分場では100匹前後が棲み、ゴミをうまそうに食べてたいらげてくれる。また、サンムーンでは清掃員が連れ歩いている。

●アローラベトベトンは意外とおとなしくて懐きやすい。しかし、体内に命の源となる100種類の毒と毒の化学反応がある為に触れると危険。エサのゴミをあげないと家具を壊しまくって食いまくる。

●ルビサファ等では野生のベトベターはたまに『きんのたま』が取れる(今では『くろいヘドロ』。同じようなのにイッシュ地方でダストダスが『でかいきんのたま』がたまに取れる)。『千と千尋の神隠し』で千がゴミとヘドロまみれでオクサレ様と化していた名のある河の神を助けた直後にヘドロから砂金とかが出てきたからそこら辺のオマージュがあるとか?(千と千尋の神隠しが2001、ルビサファが2002だからあり得ない事はなさそう)。


●[アニメ]
◽サトシのベトベトン
無印30話で、海から大量発生し、発電所に現れて海水の取り込み口を塞いでいたために街を停電させたベトベター達の親玉。
ピカチュウやコイル達の電撃にも粘り強く耐えたが、最後はサトシが直接ゲットした(ベトベター達はレアコイル達に退治される)。しかし、ゲットしてもヘドロの臭いは漏れ出していた為、手持ちの6匹目に関わらずオーキド博士に押し付ける。
実は人懐こく、オーキド博士やサトシ等に愛情表現で抱きつくのはもはやお約束。
バトルの面でも実力は本物で、第74話でサトシのフシギダネとピカチュウを倒したカオルコのマダツボミをのしかかりで仕留め、シロガネ大会ではシゲルのハッサム、カメックスと戦った。
サンムーンにも久々に登場を果たしており、カントー回ではサトシと再会に喜び、メルタン騒動の回ではオーキド博士と共にメルタンのデータを見ている。


▪️ベトベターは他にもエリカの回想や、操られたポケモンの一匹等で登場している。また、懐くと悪臭は無くなるという設定はアニメからである。

▪️他のベトベトンは、
ダイパで水辺を占領しコダック達を困らせていた♂️のベトベトン達が登場、サトシ達の活躍で吹っ飛ばされるが、吹っ飛ばされた先の水辺に♀️のベトベトン達がいた為、仲良く過ごしましたとさ。

▪️オーキド博士の解説によると、ヘドロの中でも生きられるため、学界でも注目されている。また『海の中のゴミを吸収するので環境浄化にも役立っている』という説もあると言っていたが、まさにサンムーンでそうなったといっても過言ではない。

▪️アローラベトベターは、モテ期が来てた頃のスカル団のしたっぱ・タッパの手持ちとして登場していた。

▪️アニメでのアローラベトベトンは、SM13話で登場、メレメレ島恒例のパンケーキレースで、脱落した選手の落としたパンケーキを回収して食べており、これも毎年恒例の事らしい。
SM81話では卑劣な手段を使うリベンジャーズのポケモンとして登場。ニョロボン・アローラゴローニャと共に特別マッチに乱入し、ロイヤルマスクのガオガエンを取り囲んで一斉攻撃。またリング外からガオガエンを妨害した。
SM113話で『クイズ ポケモンdeアローラ』の出場ポケモンの一匹としてもアローラベトベトンが登場している。

●[ポケスペ]
◽ムーンのアローラベトベトン(♂️)
・リーリエの代わりとして急遽出場するゼンリョクバトルに備えて捕まえたポケモンで、グラジオ戦で初登場。
・身体がカラフルな所がムーンのお気に入りで『も~サイコ~♥️』と語っている(それを見たサンからは『毒女』と言われてる。そしてこのシーンにより、やはり彼女もまともでは無かった事も判明してしまった...ブルータスお前もか)。
・ムーンはアローラ地方に来て日が浅く、『リージョンフォーム』を知らなかった為、悪タイプを持っているとは知らずに相手のエスパー技を警戒させていた。 そのことをグラジオに教えてもらい反撃に出たものの、ポリゴンのゼロ距離『ほうでん』を受けて敗北。
・ 体で相手を包み込み、中で『どくガス』を吐いて毒状態にする戦法を使う。
・ムーンが『ウルトラスペース』での半年間でベトベトンに進化していた。

その他(カントーのすがた)
▪️キョウの手持ちに両方登場。ベトベターはシルフカンパニーでの戦いでキョウの肩を守る鎧になっており、ストライクの刃を止めた事がある。ベトベトンはキクコに一瞬で倒されるが、鍾乳洞の地盤崩壊から地盤に呑まれそうになるキョウを『ベトベとんの術』で救った。

▪️7章でギンガ団のSHITAPPAのポケモンにベトベターが登場する。

▪️11章で『新生プラズマ団』、七賢人のリョクシとスムラの配下のポケモンとして複数体登場する。 ラクツたちを襲うが返り討ちにされ、ファイツのダケちゃん(タマゲタケ)の『クリアスモッグ』によって倒され、したっぱ達に置き去りにされた。


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『ルイズが召喚したのが、モンジャラだったら?』

今回は、モンジャラ(→モジャンボ)。


本当は、初代縛りで行きたかったのですが、モジャンボの姿が結構好きなので、進化させました。


 それは、一言で言うならツルのような…、しかしツルにしては太すぎる青緑色の太い触手の塊だった。

 

 しかし赤い小さな靴のような足があり、真ん中に目が二つ。モジャモジャと絶えず触手のような太いツルが蠢いている。しかし、目はあれど、顔というか、体全体の全容は黒くて分からない。

 

 なにこれ?っとルイズもコルベールも、そして見ていた生徒達も思った。

 

 やがてモジャモジャしたそれが、オロオロと周りを見回し始めた。そこでハッと我に返ったコルベールがルイズにコントラクトサーヴァントを促す。

 

 ルイズは、仕方なくそのモジャモジャの塊に近づく、モジャモジャしたそれが、ピタッと止まりルイズを見上げた。

 

 ルイズは、あら?大人しいのねっと思いつつ、コントラクトサーヴァントの儀式に入った。

 

 呪文を唱えながら、杖をモジャモジャした塊の上に掲げると…、急にツルが伸びてきて、杖を絡み取った。

 

 何するのよ!っと怒ったルイズが杖を奪い返そうと手を伸ばすと、手と腕をツルで絡み取られ、そのまま伸びてきたツルによって首を絞められた。

 

 うぐっ!っと苦しんでいると、モジャモジャがキッと睨んできて、体から粉を吹き出した。

 

 粉を吸い込むとたちまち眠くなり、ルイズは倒れ込む、モジャモジャした塊の上に、その際に口がモジャモジャのそれに当たった。

 

 コルベールが魔法を使い、ツルを切り裂いて解放すると眠り粉で眠らされたルイズが地面に倒れ、モジャモジャした塊は、ルーンが刻まれる痛みにジタバタ暴れた。

 

 次にルイズが目をさましたのは、保健室だった。

 

 コルベールがだいじょうぶかと声をかけてきたので、だいじょうぶだと返事をする。するとベッドの傍らに、あのモジャモジャした塊がいた。

 

 ツルの隙間にルーンが光っており、コントラクトサーヴァントが成功したようだとコルベールが言ってくれた。

 

 しかし、なんの生き物か?っという問題が浮上。

 

 コルベールが切れたツルを調べたそうだが、匂いからすると完全に植物であったらしく、自立性型の植物の一種ではないかと言っていた。

 

 ツルを切られたはずの部位は、もう元通りの長さになっており、すごい勢いでツルは再生する構造らしい。

 

 モジャモジャした塊がジーッとルイズを見つめている。点みたいな小さな瞳に大きくて丸い白目。絶えず動いているツル。

 

 こちらに危害を加えてこないところからすると、ルーンの従属性が働いているようである。

 

 ルイズが保健室から出て行く際も、後ろをトコトコとついてくる。立ち止まれば止まる。ちょっと可愛かった。

 

 すると、モンジャラだ!っという驚いている声が聞こえた。

 

 見ると、そこには一人のメイド。

 

 捕まえて話を聞くと、この生き物のことを知っているらしかった。

 

 このモジャモジャした塊の名前は、モンジャラ。

 

 シエスタというメイドの故郷であるタルブ村の付近の森に住む、植物の生物であるらしく、こちらが危害を加えなければとくに危険性はないが、下手に近づくとツルで絡みついてくるらしい。しかしツルは、生涯伸び続け、千切れても痛くは無く、すぐに生え替わるそうだ。

 

 しかし、植物であるためか、毒性のある粉や、眠りの効果がある粉を出してきたりと攻撃能力は多彩らしい。

 

 時たま、ある条件を積むことで、モンジャラの親玉みたいな一回りも大きなモジャンボという個体に進化することがあるそうだ。

 

 ルイズは、ゾッとした。あの時捕まった際に吸い込んだのが眠りの効果がある粉だったからよかったものの、毒だったら死んでたかもしれないからだ。

 

 しかし、懐いてくれている今ならその心配もないだろうと思いつつ、少し警戒する。それはモンジャラにも伝わっているのか、悲しそうな目をするので罪悪感を感じた。

 

 そんなある日、親切にモンジャラのことを教えてくれたシエスタが、ギーシュに難癖付けられていたため、ルイズが彼女を庇った。

 

 それに腹を立てたギーシュがルイズを馬鹿にすると、モンジャラがいつの間にやってきていて、ツルでギーシュを捕まえると1メートルしかない体からは想像も出来ない力で締め付けた。

 

 ルイズが慌てて止めると、モンジャラはギーシュを解放した。

 

 ゲホゲホッと咳をこんだギーシュは、怒って杖をモンジャラに向けた。

 

 ルイズがギョッとして止めようとすると、モンジャラはピョンピョンと跳ねて、目を鋭くさせてギーシュを睨む。どう見ても喧嘩を買う!っと言わんばかりだ。

 

 そしてあれよあれよという間に、決闘騒ぎになってしまった。

 

 ギーシュとしては、小突くぐらいで止めるつもりだったが、モンジャラはやる気満々だ。

 

 ワルキューレを錬成して向かわせると、モンジャラはツルを絡ませる。だが相手は青銅で出来ているため締め付けても壊れない。たちまち接近され、殴られる直後、シュンッと見えない速度で振られたツルの一本が一瞬にしてワルキューレの頭部を弾くように千切り飛ばした。

 

 それに驚いたギーシュは、数体のワルキューレを錬成し武器まで持たせていた。

 

 モンジャラは、四方から迫るワルキューレをすべてツルで絡み取り、グルンッ!と体を回転させ、ツルを振り回し、ワルキューレをジャイアントスイングするように振り回して振り回して、ギーシュの方へ投げ飛ばした。

 

 ギーシュは、飛んでくるワルキューレに悲鳴を上げ、逃げ回り、最後のワルキューレがギリギリでギーシュに当たらず地面に落ちたところで気づいた。

 

 モンジャラの体が光っている。みるみるうちに光が集まるように輝きを増していき……、そして、光の光線がギーシュに向かって放たれた。

 

 ソーラービーム。

 

 太陽が強い昼間だからこそできる、必殺の攻撃だった。

 

 白い光を前に、ギーシュは悟った。

 

 自分が戦っている相手は、とんでもない強者だったと……。

 

 そしてギーシュは白い光に飲まれた……。

 

 後日、ボロボロになったギーシュは体のあちこち包帯やら絆創膏だらけで、ルイズとシエスタに謝り、モンジャラに敬意を表したのだった。

 

 ルイズは、予想以上のモンジャラの強さに、驚き、そんな強い生き物が使い魔になったことが嬉しくてモンジャラを抱きしめた。

 

 その直後、モンジャラが光り、一回り以上巨大化してしまって、ルイズは潰された。

 

 シエスタが、モジャンボ!っと声を上げているのが聞こえたのを最後に、ルイズは気絶したのだった。

 

 




モンジャラ…、強くさせすぎたかな?
たまたま、高レベルのモジャンボ進化寸前のモンジャラだった?っということにしましょうか。
それか、誰かが育てた、パラメーター高めのモンジャラだったり?

ま、ソーラービームが使える時点で、誰かのだった可能性は高い。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


◼️【モンジャラ・モジャンボ】
▪️初代唯一の草タイプ単体(他は毒・エスパー・虫付属な為)。カントーではマサラタウンの真下にある草むらに出現する。沢山のうごめくツルに被われている事から正体は不明、ツルには一生伸び、敵に捕まれて切れても翌日に元に戻る。さらに細かな毛が生えているので触るととてもくすぐったいらしい。

▪️初代では『つるのムチ』を覚えない。ピカチュウ以降はアニメの影響で覚えられるようになった。なお、進化前の時点で『異様な硬さ』と『粘り強さ』がある。

▪️BWでは『ジャイアントホール』の揺れる草むらでレベル『50』のモジャンボが出現するが、濃い草むらには最高レベル『59』のモンジャラが出現する。進化後よりレベル高いモンジャラとは一体...

●[アニメ]
▪️無印26話にて、エリカの手持ちでジム戦一番手で登場。サトシのフシギダネを『まひ状態』にし、交代させた。
その以降の話でも度々モブとしてモンジャラが登場する。

▪️DP134話にて、森のポケモン達のリーダーである野生のモジャンボが登場。
ヒカリのマンムーやロケット団のニャース、サトシのハヤシガメから『力を吸い取ってはオボン・オレンのみを置いて去っていく』という謎の行動を起こす。実は森全体を支える『樹齢1000年の大樹』が落雷により割れてしまい、このままだと森全体がダメになってしまう事から、モジャンボは『吸い取ったエネルギーで大樹を直そう』としていたからであった。ロケット団に拐われそうになるも、ヒカリのマンムーが『めざめるパワー』を覚えてロケット団を撃退した事で助かる。
ハヤシガメやマンムーから力を吸い取って大樹の回復に使う事になり、この話のゲストキャラであるコノハが大樹の『成長ポイント』を発見し、そこへ力を集中すると、大樹がみるみるうちに回復し、倒木を免れた事で解決した。


●[ポケスペ]
▪️エリカの手持ちとしてモンジャラのモンちゃんが登場。レッドのフッシー(フシギソウ)を一撃で倒す程の実力。2章ではカンナの軍勢に善戦している。

▪️ギンガ団幹部・サターンの手持ちとしてモジャンボが登場。『フラッシュ』を自らのツルの隙間から放つ事で、何条もの影を作ってヤミラミの『かげうち』を一度にいくつも増やすことができる。木の実を使った『しぜんのめぐみ』の多彩な攻撃も可能。



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『ルイズが召喚したのが、ベロリンガだったら?』

今回は、ベロリンガ。


あんまり特徴がない(ような気がする)ので、結構苦労しました。


なお、進化はしません。

技だけ初代以降を出しています。


 ベロ~っと、ソレは鳴いた。

 

 いや…鳴き声通りの外見なのだ。

 

 自身の体ほどもある長くて幅広い舌が口から出ている。体は全体的にピンク色で、目はつぶらで可愛い方で、顔つきはちょっと間抜けっぽい。後ろの尻尾も幅広く分厚く半分に折れている。

 

 見たこともない生き物が召喚されたことに、ルイズを揶揄していた声は、ザワザワヒソヒソに変わった。

 

 ルイズもさすがに、何コレ?って思っていると、コルベールがコントラクトサーヴァントの儀式を促した。

 

 ルイズは、気乗りしないが、進級のためだと我慢してその生き物に近づく。

 

 近づいてみると、結構大きい。1.2メートルぐらいだ。

 

 ルイズが近づくと、その生き物は首をゆっくりと傾げた。その様子はちょっと可愛いっと思った。

 

 大人しい気性らしいその生き物にルイズは、杖を掲げて呪文を唱える。

 

 呪文が終わった直後、あとはキスだけとなった時、その生き物の幅広く長い舌がルイズを下から上へと舐め上げた。

 

 たまらずルイズは、んぎゃあああ!っと悲鳴を上げ、ベトベトの唾液まみれになった。

 

 すると顔まで舐めたことでこの生き物の舌がルイズの唇に触れた結果、その生き物の体にルーンが刻まれ始めた。

 

 しかしルーンが刻まれる痛みと熱さを感じながら、なんとも間抜けに、ベロ~っと声を出すその生き物。

 

 やがてルーンが刻まれる工程が終わり、コルベールが唾液まみれになって騒いでいるルイズを心配しつつ、ルーンを確認し、ルイズにコントラクトサーヴァントの成功を伝えた。

 

 ハンカチで必死に顔に付いた唾液を拭っていると、ベロ~と鳴くその生き物が近づいてきて、また舌で舐めてきた。しかも連続で。

 

 ルイズの悲鳴などお構いなく、全身ベッタベタになるまで舐め回し、その舌から逃げるために後ずさったルイズがこけると、トコトコと接近し、ルイズに乗っかるように抱きついてきた。

 

 ルイズは、とうとう泣き出す。得体の知れない生き物に散々舐め回され、全身ベットベトにされて…。

 

 他の生徒達とコルベールがフライで飛んで学校に帰る中、体中ベトベトにされたルイズは、トボトボと歩く、その後ろをのんびりした足取りで舌の長い生き物がついてくる。

 

 学院に帰ってからすぐにルイズは、井戸に行って水を被った、冷たいのも気にせず。

 

 すると通りがかりのメイドが心配して声をかけてきた。

 

 そこへ、ベロ~っと、追いついたあの生き物。

 

 あっ、ベロリンガだ!っとそのメイドは言った。

 

 ビックリしたルイズが聞くと、シエスタというメイドは、知っている限りのことを教えてくれた。

 

 この生き物。名をベロリンガという。

 

 とてもマイペースで鈍感だが、それに反して舌がよく発達しており、自由自在に操ることで生活している生き物らしい。つまり、舌を攻撃にも使うので獲物を麻痺させることもあるそうだ。

 

 舌を自在に操るということ以外は、大きな特徴は無いらしい。しかし、その鈍感さ故に魔法が効きにくいという説もあるとか?

 

 ああ、だから手に指がないのかとルイズは納得したが、同時にガッカリもした。

 

 舌以外に大きな能力が無いこのベロリンガという生き物に。

 

 しかし、そのガッカリした気持ちは、後日打ち砕かれることになる。

 

 何度躾けてもついてくるので、仕方なく食堂まで連れて来た際に、ギーシュが持っていたモンモランシーの香水をベロリンガが拾い、キョロキョロと周りを見回して匂いでギーシュを探し当てて渡そうとしたがギーシュは青ざめて受け取らず、そうしてたら二股をしていたことが明らかになり、ギーシュが八つ当たりでベロリンガに決闘をふっかけた。

 

 ルイズが止める間もなく、ギーシュの友人達にレビテーションで浮かされ、ベロリンガは広場まで連れて行かれてしまった。

 

 ゼロのルイズが召喚した、間抜けな使い魔というレッテルを貼られていたベロリンガは、たちまち野次馬達に馬鹿にされていた。

 

 ギーシュとしては、頭が冷えてきた今、そこまで酷いことをする気はなかったようだが、一体のワルキューレで小突くつもりで向かわせた途端、フッとワルキューレが消えた。

 

 はっ?という空気が場を支配する。直後、天空から吹っ飛ばされたワルキューレが落ちてきて、地面に激突してグシャグシャになった。

 

 ベロリンガは、ベロ~っと舌を振り回す。どうやら舌の力だけで吹っ飛ばしたらしい。その速度たるや…残像が見える。

 

 これにはさすがにベロリンガを馬鹿にしていた者達は青ざめた。そしてギーシュは焦り、数体のワルキューレを錬成して向かわせた。

 

 たちまち向かってきたワルキューレは、順番にベロリンガの舌でバシーン、ベシーンっと吹っ飛ばされ野次馬にぶつけられる。ワルキューレを舌でなぎ払いながら、ベロリンガは、ゆっくりとギーシュに接近した。

 

 ギーシュは、焦り、最後の力を振り絞って最後のワルキューレを錬成して壁にした。

 

 するとベロリンガは、舌を使わず、指のない手で…コツンっとワルキューレを殴る。

 

 その瞬間、爆発するようにワルキューレが砕け散った。

 

 それは、岩砕きという、秘伝マシンという機械で覚えられる技だったのだが、この世界の住人達が知るはずがない。

 

 ワルキューレがたいした力もかけずに破壊されたのを見て、目の前に迫ってきていたベロリンガに、ギーシュは、杖を落として降参だと必死に土下座したのだった。

 

 ベロリンガの武勇に、我を忘れていたルイズは、慌てて間に入り、ベロリンガを止めた。

 

 ベロリンガは、ベロ~っと間抜けな鳴き声を変わらず出し、ルイズに抱きついた。

 

 まるで褒めてくれと言わんばかりだ。

 

 ルイズは、それを理解し、ベロリンガの頭を撫でてやった。喜んだベロリンガは、舌と尻尾をブンブンと振ったのだった。

 

 ルイズは、ヤレヤレと思いつつ、今までベロリンガを舌しか使えない無能だと馬鹿にしていた自分を恥じたのだった。

 




岩砕きを覚えているので、もしかしたら、トレーナーに育てられた個体かも。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


◼️【ベロリンガ・ベロベルト】
▪️『オオサンショウオのような容姿』となんか書かれてるから、モデルはオオサンショウオだろうか?

▪️長い『舌』は身長の2倍ある。1mくらい舌を垂らしているが、残りは口の中に収納している。陰などに隠れて、強力な粘着力の唾液で覆われた舌を器用に伸ばし巻き付いて捕まえ、舐め回して痺れさせて獲物を丸呑みにする。普段は大人しいが、この時の素早さは相当なものらしい。他にも舌で自分をきれいにしたり、相手を記憶したり、舌の先まで神経が発達しているのでさまざまな使い方ができる。『すっぱいもの』が苦手とされているが、ゲームでは『すっぱいポロックやポフィン』は食べる。
BWで、舌を伸ばすと尻尾が震えたり、尻尾が縮んだりすることが判明し、つながっている可能性があることがわかった。

▪️初代は通信交換でしか手に入らない貴重なポケモン。ニックネームは『なめぞう』。金銀から野生で出現するようになる。

▪️リッシ湖で大量出現する・なみのりを覚える事から、水中の獲物も食べるのでは?とされている。

▪️ベロベルトに進化すると目の前にいるものを『獲物』として見る為、舐め回して丸飲みにする事がある。更に唾液に『なんでも溶かす溶解成分』が追加されており、麻痺の能力も強化されており、喉の奥に唾液を溜める場所がある事から『丸呑みにした獲物をそこで舐め溶かしている』と思われる。その為『非常に危険なポケモン』とされている。
トレーナーに対しての愛情表現も舐め回しなので、服が溶けたり麻痺したりするので、しつける必要がある。

▪️貴重なタイプ一致『だいばくはつ』の使い手、その威力はなんと『375』。タイプ一致でだいばくはつを覚えるのはベロベルト・シルヴァディ・スケッチでだいばくはつを覚えたドーブルだけである。

▪️野生のベロリンガは、BW2で2番道路でレベル『58』、XYのチャンピオンロードでレベル『59』が出現する。XYでは群れバトルでも出現するが、こちらはレベル『30』。更にUSUMでポニのけんろではなんとレベル『61』が出現する。


●[アニメ]
▪️ムサシのベロリンガ
52話にて、ひな祭りコンテストのカスミとの決勝戦にてムサシの切り札として登場(話の時系列の関係で既に49話からいる)。
いつもお腹を空かせており、外見とは裏腹に気が弱く臆病な性格。
ムサシがオヒナタウンに立ち寄った際、サカキへのプレゼントとして買い込んだ食べ物を全て食べてしまい、更にムサシの買った服を食べて吐き出したことで激怒したムサシにボールをぶつけられた事で捕獲された。
持ち前の長い舌で相手を舐め回して痺れさせる『したでなめる』攻撃が得意であり、捕獲時にはアーボックを麻痺させている他、サトシのピカチュウとフシギダネ、タケシのロコンを舌で舐めることで痺れさせて戦闘不能にしている(ニャースいわく『味見』だった)。しかし、いくら舐めてもコダックには通じなかった。愛情表現として舐める事があるが、唾液まみれにする為、ムサシに怒られる。

146話でコイキング売りのオヤジを捕まえようとして追いかけた際、ぶつかったはずみでポケットからモンスターボールが飛び出て交換マシーンにセットされてしまい、テルの『ソーナンス』と強制的に交換されムサシの手元から離れ、テルのポケモンとなり自動的にロケット団からも離脱した。
これがロケット団と『ソーナンス』の長い付き合いの始まりであった。


▪️アルベルト男爵とベロベルト
映画『ディアルガVSパルキアVSダークライ』にて、ゲストヒロインであるアリスに度々口説く男であるアルベルト男爵の手持ちとして登場。アルベルト男爵はロケット団から『ベロベルト男爵』と呼ばれてしまってるため、この度に『私はアルベルトだ!』と突っ込んでいる。しかし、ダークライの『ダークホール』により、『ポケモン達の悪夢が実体化する』という怪現象が発生し、このときベロベルトが見ていた悪夢の影響でアルベルト男爵がベロベルトになってしまう。

▪️DP98話にて、ズイタウンの育て屋の娘・アオイが両親の留守中に世話を任されていたベロリンガを誤ってベロベルトに進化させてしまう(ベロベルトのトレーナーは早く進化させたかったとの事だったので結果オーライだった)。

▪️DP182話でコウヘイがシンオウリーグでの手持ちとしてベロベルトが登場する。

▪️サンムーンにて、マオの兄であるウルの手持ちとしてベロリンガがいる。
性格は温厚で、友好のしるしに相手を舐めまわす。大きな舌は味覚に鋭く、一度食べた味は忘れない。この特技を活かし、『ウブの実』の甘いものと酸っぱいものの判別ができた。なお、ウブの実は『甘いもの』と『強烈に酸っぱいもの』があり、見た目では判別できない。

▪️他にもロイヤルマスク回では観客のポケモンとしてベロリンガが登場する。


●[ポケスペ]
◽ダイヤモンドのりー(ベロベルト♂️)
▪️7章メイン主人公であるダイヤモンドの手持ち。リッシ湖で大量発生していたベロリンガの内の一匹で、『ころがる』を覚えていた為ダイヤが捕まえる途中でベロベルトに進化した。ポケッチの機能を利用したダイヤによって捕獲される。実はダイヤが初めて、唯一自力で捕獲したポケモンである。
▪️自分をからかったポケッチカンパニーの社長を追ってコトブキシティまでやって来て、人の物を盗りまわって困らせていたが、捕獲された後で『タウリナーΩのオモチャ』を除いてダイヤと一緒に元の持ち主に返した(騒動の元凶である社長は社員と住民にタコ殴りにされた)。
▪️物を集めるのが好きで、個性は物を散らかすのが好き。
▪️体に似合わず、長い舌を使って俊敏に行動できるため、セバスチャン(ベルリッツ家の執事)から『動ける巨体』と評される。
▪️シンジ湖での戦いでエムリットを助けようとするが失敗してシンジ湖に落ち、ナナカマド博士の助手のハマナ、セバスチャン、ダイヤが一時メリッサから借りたフワライドによって救出される。パール・ペラヒコ(ペラップ)の手を経てダイヤの元に戻る。
▪️ダイヤモンドはベロリンガの『リ』から取って『りー』とニックネームをつけたが、ニックネームつけた時には既にベロベルトに進化してた後だったので、ポケッチカンパニーの社長からツッコまれてた。

◽他にも、3章でベロリンガの大群が登場する。


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『ルイズが召喚したのが、タマタマだったら?』

書ける内に勢いで書く。コレで行く。


今回は、タマタマ(→ナッシー)。


感想欄でいただいたフーケ&ワルド戦を入れてみました。


 フーケは、混乱した。

 

 自身の自慢の魔法である巨大な土のゴーレムが押されている。

 

 それも小さな存在に。

 

 40センチちょっとくらいの大きさの、卵の集合体のような生き物にだ。

 

 主人であるルイズを踏み潰そうと足を振り上げれば、バリアーのような光の壁が遮り、拳を振ろうものなら、見えない力で拳と腕をあり得ない方向に曲げられる。

 

 ちっぽけなその生き物に、翻弄され、土のゴーレムを保つフーケの精神力はガリゴリと削られていった。

 

 

 

 

 ルイズがその生き物を召喚した。

 

 そしてシエスタというメイドから、タマタマという生き物だとルイズに説明しているのをたまたま立ち聞きした。

 

 ギーシュという貴族の倅を倒した時点で、なぜ頭に置いておかなかったんだと…、フーケは己の過去を嘆いた。

 

 しかし過ぎた過去は戻せない。

 

 だが、フーケは知らない。タマタマは、植物性の生き物で、火に弱く、逆に土に強いということを。それゆえに土のゴーレムを操るほど土の属性を操ることに長けた彼女には、分の悪い相手であった。

 

 ふいにプッ!とタマタマが何かを土のゴーレムの足に吹きかけた。

 

 そして、瞬く間に土のゴーレムの足を始まりに、メキメキっと植物が生えてきて、足から胴へ、そして頭部まで根を張り、土のゴーレムの動きを完全に封じてしまった。

 

 それとともに、土のゴーレムと繋がっていたフーケの精神力が吸い取られていき、慌てたフーケは、土のゴーレムを捨てて、なおかつ盗んだ宝を残して力を振り絞ってフライを使って逃げようとした。

 

 しかし、その頭に、タマタマの一部である卵のようなブツが投げつけられ、フーケは精神力が尽きると同時に、落下したのだった。

 

 

 

 なお、タマタマの武勇はこれで終わらない。

 

 

 

 本来は鳥系ポケモンの飛行属性などを嫌う草タイプであるタマタマ。それゆえに風属性とはあまり相性が良くなかった。

 

 アルビオンで、ワルドがその本性をむき出し、タマタマはウェールズをリフレクターという技で守ったものの、自分自身の防御が疎かになったため、エアハンマーを受けてダメージを受けた。

 

 瀕死寸前で転がるタマタマを、ワルドが踏み潰そうとしたため、ルイズが割って入って庇い自分が踏みつけられた。

 

 その時、フーケから奪い返した宝である、葉っぱのような石がルイズの懐から落ち、タマタマに触れた。

 

 その瞬間、光り輝くタマタマ。そしてルイズの体をのかして、現れたのは、ヤシの木に似た二本足で立つ植物の生き物、ナッシーだった。

 

 ワルドは、一瞬驚くものの、すぐに冷静になり弱点である風の魔法を放つ。

 

 進化したことで大幅にステータスが上がったナッシーは、主人を傷つけられた怒りもあり、強力無比のリフレクターを自身に張り、なおかつ強力なサイコキネシスで風の軌道そのものを狂わせて防いだ。

 

 そこでワルドは、奥の手である風の偏在を使って分身を作るが、次の瞬間、ナッシーと目が合った。途端に強烈な眠気に襲われ、偏在が消えた。

 

 あまりの眠気に倒れそうになるのを、杖の先で足を刺して眠気を吹き飛ばしたが、ふと見た時、ナッシーが光を集めてソーラービームを放とうと構えているのを見て避けようとしたが、足の傷があり、さらに、ルイズが爆発の魔法を、そしてウェールズが風の魔法で妨害したため逃げることが出来ず、もろにソーラービームが命中することになった。

 

 ここが建物の中であったため、光の量が少なかったこともあり、ギリでワルドは生きていて、レコン・キスタに帰還したのだった。

 

 その後、ナッシーは、シエスタの故郷であるタルブ村付近で生息するナッシーと番を結び、たくさんの卵をルイズにもたらして、たくさんのタマタマ達を仲間にして、上陸してきたレコン・キスタ軍に対して、強力なサイコキネシスを持って空飛ぶ軍艦をも撃墜してタルブ村を守りきったのだった。

 

 

 余談であるが、この一連のことから、その後トリステインでは、ヤシの木が神聖視されることになるのはずっと先の未来のことである。

 




初代で、フーケとワルドと戦えそうなポケモンってなんだろ?って考えながら攻略本と睨めっこして、タマタマ(ナッシー)を選出してみました。

ゲーム上ではともかく、実際に戦うと草とエスパーって相当強いんじゃないかな?

風属性に弱いというのは捏造です。金銀からのポッポのかぜおこしという技が飛行系に変わっていたので、風イコール飛行ということにしました。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

◼️タマタマ・ナッシー(+アローラ)

タマタマ
▪️卵というより植物の種に近い(図鑑によると植物と『ある種のタイプの遺伝子』を併せ持つのだとか)。タマタマだけに伝わる『テレパシー』がある為、引き離そうとしたり、どんな時でも必ず6匹集まる。割れて中身が丸見えな子がいるが、大丈夫である。マケンカニによく狙われているが、ねんりきで追い払っている。色違いは『金色』。

ナッシー
▪️別名『歩く熱帯林』。
3つの頭は考える事は別々でも仲良し。鳴き声が賑やかなのは3つの頭がそれぞれ好きなことを考えているかららしい。しかし、行きたい方向がそれぞれ異なるとこんがらがってしまい、身動きが取れなくなる。
サイコパワーを用いて攻撃する際、3つの頭で念力を放つので通常の3倍の威力となる。
ごく稀に頭の一つが落ちる事があるらしく、また良い環境で育ちすぎると頭が増えるが、どれかが落ちてしまう。落ちた頭はタマタマになる。年に数回群れで大移動する。
初代ではゼニガメ以外を手持ちに入れると、ライバルが手持ちとして入れる。

『ポケダン救助隊』では、タマタマとナッシーはラッキー・ミュウ同様に入手難易度が高い。
理由として、
・『進化前のタマタマが[とおぼえのもり]の14Fのみ出現』
・『出現率がごく稀で[はっこう]の力を借りても遭遇できないほど』
・『仮に遭遇できても、ブーピッグの飛び技等で倒れてしまう』
・『進化に必要なリーフの石も特定のLv1ダンジョンのショップにランダムで売っている品(しかもかなり深層まで潜らねば売られない』が挙げられる。
仲間にできない『きよらかなもり』にはよく出てくるが...。
『ジラーチへのねがいごと』で『なにかいいことして!』でナッシーが仲間になる可能性がある。しかし、レベル1なうえに能力も技もタマタマから進化させたものより遥かに劣る。いずれにせよ手間は掛かる。


リージョン
▪️一年中アローラの強い日差しを浴びた結果、首がとてつもなく長くなり、尻尾に第4の頭が出現した。伸び伸び育った為にサイコパワーは無くなり、どういうわけか眠れるドラゴンの力が目覚めた。
実は『南国生まれの ナッシーの 頭は 強い日差しをいっぱい浴びてどんどん 育つ』と既に図鑑に解説されており、まさかこの様な形で補完されるとは誰も思うまい。アローラ地方はナッシーにとって理想的な環境で、アローラの人々はこれが『本来の姿』であると誇らしげである。
その見た目のインパクトから、フラダリ・ヌマクローに続いて『コラ画像』が大量に作られたのであった。
ゲーム本編ではポニ島にある『ナッシーアイランド』(重要な場所であり、サンムーンとUSUMでは展開が変わる)に出現。
サンムーンでは、主人公とリーリエに襲いかかる(さっそく捕まえよう)。
USUMでは出番が増え、序盤のリリィタウンでのお祭りでも登場する。ナッシーアイランドでは、3匹のナッシーが体にカイロス(鳴き声『はっさむ!』)が引っ付いてしまって困っており(海の民の村の団長さんからは『元から騒がしい連中』と気にも止めてなかったが)、主人公が助けてあげると、ナッシーの一匹がお礼として主人公が登れない所へ上げてくれる(サンムーンは道があって徒歩でいけたが、USUMでは木が生い茂って道が無い、ちなみに近くにヌシールがあるので探そう)。
また、ポニの島クイーンであるハプウとのバトルも『ポニの大渓谷』ではなく、ナッシーアイランドで行われる為、めちゃくちゃ周りにナッシー達が集まってくる。


●[アニメ]

▪️無印42話
マギーの手持ちと野生のナッシーが登場。
マギーの手持ちの個体は当初タマタマで、「何もできそうにないな」とサトシに言われ怒ったのか、サトシに『さいみんじゅつ』をかけてマギーのいいなり(サトシを操ってポケモンで野生のナッシー達を弱らせ、マギーが乱獲等)にさせた。ロケット団にマギーが捕まった際に怒りからナッシーに進化する。
『さいみんじゅつ』でロケット団を眠らせたが、これが他のナッシー達にも伝わって催眠にかかって暴走、大行進する。サトシのヒトカゲとマギーの火炎マジックによって全員正気に戻った。

▪️無印72話
セキエイ大会のサトシの初戦の相手であるジャグラーのコームの手持ちとしてナッシーが登場。一体目として繰り出し、水中に潜ったサトシのクラブを『ねんりき』で引きずり出す芸当を見せたが、クラブの接近戦に倒される。ナッシーを倒した事でサトシのクラブはキングラーへと進化する。

▪️オレンジ諸島編23話
ユズジムのジムリーダー・ジギーの手持ちとして2番手にナッシーが登場。ジギーが用意したBGMによるダンスで攻撃をかわす芸当を見せる。フシギダネの『ねむりごな』で眠らされ場外に転落。『つるのムチ』で救助された。
コミック版の『電撃!ピカチュウ』では、ナッシーのあまりの顔の怖さにフシギダネが泣いてしまった。

▪️リージョン
・サンムーン編1話からモブが連れてる個体が初登場となる。

・第2話でオーキド校長の授業で登場。あまりの大きさで首は教室内に入らず外に飛び出ている。興味本位で尻尾を触ろうとしたサトシを吹っ飛ばした。

・20話でサトシがアローラナッシーの群れに遭遇し、泉で一緒に遊んだ。コソクムシを助ける際にピカチュウが1匹を呼び、サトシを崖の上へ運んだ。

・『ウルトラガーディアンズ』が出動時にアローラナッシーがスクールに整列している。

・28話にて、テレビのポケベースの『エレブーズ』の選手として登場。
・42話のカントー地方回で、比較として通常とリージョン両方が登場する。
・46話でエーテルパラダイスで保護されてるポケモンの一部にタマタマとアローラナッシーがおり、メタモンがタマタマに変身する。
・68話のポケモンセンターの業務でカキとサトシがケンタウロスとアローラナッシーを手入れしていた。


・映画『ルギア爆誕』の同時上映である『ピカチュウたんけんたい』にもタマタマが登場。
タマタマの6匹のうちの1匹がぶっ飛んでいなくなり、そこにトゲピーが入ってしまう。ピカチュウ達がトゲピーを引き離そうとすると他のタマタマが怒ってしまう為、トゲピーを返して貰う為にピカチュウ達がいなくなった一匹を散策する。
騒動後にラッキーのポケットから見つかり、6匹揃った直後に騒動で『リーフの石』がそばに落ちてた事からタマタマ達がナッシーへと進化した。



●[ポケスペ]
▪️グリーンのナッシー
控えのポケモン。3章でトキワジムに襲撃してきたが、グリーンに捕獲された。

▪️9章で正式に四天王となったイツキの手持ちにナッシーがいる。ゴールドのポケモンとポケスロンで競った。


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『ルイズが召喚したのが、スリープだったら?』

今回は、スリープ。


スリープ無双かも。


 その生き物は、なんともいやらしいような目をしていると、ルイズは最初の頃思っていた。

 

 しかし、その生き物を使い魔にしてからというもの、悪夢にうなされることがなくなった。

 

 しかし一方で目が覚めたときに、どんな夢も思い出せなくなった。

 

 スッキリと眠れるようなったおかげか、顔色が良くなったと言われるようになった。

 

 ある日、使い魔を連れて歩いていると、スリープだ!っという驚いている声が聞こえた。

 

 その声の主は、シエスタというメイドだった。

 

 知っているのかと聞くと、タルブ村の近隣で希に見られる生物で、夢を食べると言われているそうだ。

 

 それを聞いて、ギョッとしたルイズがスリープを見ると、スリープがちょっとニヤッと笑った気がした。

 

 なるほど……、最近目覚めても夢を覚えてないのは、コイツに食べられていたからか…っと納得できた。

 

 シエスタは、スリープの夢喰いが貴族(メイジ)にとって、ダメージがデカいだろうから気をつけた方が良いと忠告してくれた。

 

 

 

 

 ルイズの知らぬところで、ある変化が起こっていた。

 

 ロングビルという名で、学院の秘書として潜入していた土くれのフーケだが、ルイズがスリープを召喚してからを境に、自分が土くれのフーケで、そして宝を盗みに入ったことを忘れて、ロングビルのまま過ごしていた。

 

 

 

 

 その後、アルビオンでのクーデターの最中、ルイズがアンリエッタの命を受けて手紙を送り、そしてウェールズに送った手紙を敵に知られないよう取り戻すことになった際に同行したワルドだったが、港町での一夜にて、自分がレコン・キスタと繋がっていて、そして手紙を奪ってくるという任務とウェールズの命を奪うことを忘れた。

 そしてそのまま、普通にトリスティンの騎士として任務を全うしたのだった。

 

 あと、ウェールズは玉砕覚悟だったらしいが、なぜか一夜して、急に心変わりしてトリスティンへの亡命を表明したのだった。おかげでウェールズ、並びに彼に従っていたわずかな部下達は生き延びた。

 

 

 

 

 レコン・キスタ軍がトリスティンに宣戦布告し、ワルドが先陣を切って戦おうとした際、レコン・キスタ軍がワルドにびっくりして、裏切ったのか!? っと言われていて、戦線でパニックが起こったりもした。

 

 

 ルイズが従軍をしようと親を説得しようとしていた時、スリープが姿を消した。

 

 探し回っているとき、タルブ村へ上陸しようとしたレコン・キスタ軍の軍勢に、タルブ村付近に住むスリープ達と進化後のスリーパー達が潜入し、軍勢を内部崩壊させたという報が入ることになった。

 

 スリープとスリーパーを率いていたのは、ルイズのスリープだった。

 

 その後、神聖アルビオン共和国の皇帝クロムウェルが、自分がガリア王の使い魔が仕立て上げた偽の虚無の使い手であることを自白したり、芋づる式で、ガリア、そして沈黙を守っていたロマリアがその思惑を自白して、世界は軽くパニック。

 

 そんな中でも、ルイズのスリープはにやけていた。

 

 ロマリアが何かに操られたように、大隆起のデータを提示。その事実調査が行われ、事実であることが明らかになると、ルイズは久しぶりに見た夢で、聖地にある大いなる意志と呼ばれる巨大な精霊石を、虚無の力で破壊せよと言われた。

 

 まるでその夢が現実になるかのように、アンリエッタから始祖の祈祷書を渡され、エクスプロージョンを使えるようになり、ルイズは虚無に目覚めた。そんなルイズをスリープは嬉しそうに見ていた。

 

 ルイズはなんとなく、一連のことがすべて自分のスリープによって引き起こされていると察した。

 

 なぜこうも次々に先読みしたようにスリープが行動を起こすのか。

 

 それは、シエスタの家にあった曾祖父の日記で明らかになった。

 

 スリープやスリーパーには、予知夢という能力があるのだということを。

 




ルイズのスリープは、最初はルイズを悪夢から守っていました。
その後、特性である予知夢で大きな災いが主人であるルイズを襲うと知ると、フーケやワルドに催眠をかけて記憶を操作。
さらに、レコン・キスタ軍を、タルブ村の近隣に住む自分の仲間のスリープや、スリーパーに呼びかけて軍を内部崩壊させた。
これらのことが次々にできたのは、テレポートですね。


あと、今回だけ原作での最大の難問を解決させました。
スリープレベルのポケモンじゃないと、ここまでできないと思って……。
ケーシィでもできるかな?



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

◼️スリープ
▪️夢を食べるという伝説の生き物『バク』の子孫・同じく夢を食べるムンナとムシャーナとは共通の祖先を持つと考えられている。
楽しい夢はおいしいらしく、悪夢は酸っぱくて苦手で食べ過ぎると腹を壊す。なつくと『一番美味しかった夢』をみせてくれる。
子供が見る楽しい夢を狙ってレジャー施設の近くに出現するらしい。
アニポケの図鑑によれば、スリープは『さいみんじゅつ』と『ゆめくい』のコンボ技を初めて使ったポケモンとのこと。
なお、オーキド博士の夢は不味かった。

▪️『ポケモンレンジャー』では2体のスリープを連れた『スリープおじさん』という人物が登場する。エンディング後に出現し、話しかけると『おもいでキャプチャ』という『ラスボス戦の再戦』をプレイできる。

▪️『ポケダン時闇空』で、序盤のボスとして登場。主人公とパートナーが初めて戦う『お尋ね者のポケモン』である。
当初は優しいポケモンを装っていたが、主人公がスリープにぶつかった際に『時空の叫び』で予知した事、更にギルドで更新された掲示板に貼られていた事から『お尋ね者』と判明する。
スリープの目的は『トゲトゲやまの奥地にある小さな穴にあるらしい財宝を手に入れる事』であるが、スリープの体では穴に入れない為、自分より体が小さく幼いルリリ(♂️)を狙い、マリルの目が離れている隙にルリリを拉致する(断じてショタコンではない)。
主人公とパートナーによって捕まり、ジバコイル達に連行される。
その後は反省したらしく、エンディング後のエピソードで主人公達と協力して活躍する。


◼️スリーパー
▪️出会った者を振り子でとりあえず眠らせ、夢を味見し、美味しかったら連れ去るという物騒な生態を持つ。
『ロリコン』と呼ばれる理由として↓
・子供を連れ去る事件があった(図鑑説明)
・FRLGで[きのみのもり]にきのみを採りに来ていたマヨという女の子に野生のスリーパーがストーキングしていた上に襲い掛かった
・アニメで子供達が行方不明(詳細は後述)
・サンムーンのポケモンスクールの古びた学級日誌の内容『遅くまで遊んでいたら、スリーパーが転校生を迎えに来て、一緒に帰っていった。』

▪️サンムーンではアーカラ島のロイヤルアベニューにある『スーパーメガやす』で怪しいスリーパーがいる。1000円あげるとわざマシン『ねむる』が貰える。無視したり1円しかあげないと舌打ちされる。

▪️USUMで追加されたサブイベントで、ハウオリシティの交番でイリマの家にあった『きんのたま』を盗んだらしいポケモンとして『さいみんじゅつが得意なスリーパー』『わるだくみしていたスリーパー』『ねんりきで物を動かせるスリーパー』が登場する。

▪️エーテル財団の支部長であるザオボーのエースポケモンがスリーパー。最終的にレベル63になり、手持ち次第では意外と強敵になる為、注意しよう。

▪️『みんなのポケモン牧場』では、スリーパーの周りにいるポケモンが寝てしまう。

▪️実は『ピカブイ』まで自力で『ゆめくい』を覚えれなかったという事実。

▪️近年で『最も強力な催眠術を使えるポケモン』のは『カラマネロ』という事になってしまっている。(あちらは相手を意のままに操り、おびき寄せた相手を触手で絡め取って消化液を浴びせたうえでしとめる。意のままに人を操れる事からカラマネロを悪事に利用する悪党も多い。それなんて同じn)



●[アニメ]
▪️無印27話(カスミのコダック加入回)でスリープとスリーパーが登場。
ポケモンだいすきクラブの人々は、都会の生活のストレスが原因で睡眠不足になっていた為、睡眠薬代わりにスリーパーの『さいみんじゅつ』を使っていた。しかし、本来ポケモン相手に使う技を人間用に波長を変えて使った副作用により、ポケモンや子供たちに悪影響を及ぼしてしまった。特に子供達やカスミは催眠状態のままポケモンになりきってしまう『ポケモンがえり』を起こしてしまう。
スリープの『夢の波長』により、一度夢を見させて正常に眠らせたところを起こす手法で子供達とカスミを目覚めさせた。
ちなみにコダックは睡眠波と『関係無く』頭痛に悩まされてた。

▪️ジョウトリーグでは、サトシがホウエン地方へ旅立つきっかけとなった人物・ハヅキの手持ちとしてもスリーパーが登場する。

▪️ザオボーのスリーパー
CVはサンシャイン池崎。
強力な『さいみんじゅつ』を使用し、他人の記憶を強制的に消去させる能力を持つ。ザオボーが『4年前の出来事(特にウルトラビースト)をルザミーネに知られてはならない』とリーリエの記憶を封じ込める為に使用した。SM49話(通算1000話目)で再びリーリエの記憶を消そうとするも、真の姿を取り戻したグラジオのシルヴァディにフーディンもろとも倒された。
ちなみにおまけでソーナンスに『さいみんじゅつ』を掛けたところ、ふらふらするだけで、掛かってるのか掛かってないか良くわからなかった。
SM89話でフーディンとククイ博士のウォーグルと共にロケット団のマトリ達相手に戦うも、メガボスゴドラには勝てなかったよ...。


▪️スリープはちょいちょいモブとしてでてきたり、最近はサンムーンでスカル団のしたっぱの手持ちとして登場している。


●[ポケスペ]
▪️第1章でタマムシシティジムを狙い、ロケット団のスリープがトレーナーの後をつけてきたが、エリカのラフレシアにより一瞬で倒された(葉っぱがザクザク刺さった)。

▪️ロケット団のナツメ中隊の中隊長であるリョウ(シンオウ四天王とは別人)の手持ちにスリーパーがいる。第2章で『ヨガのポーズ』を使い、中隊長3人を浮遊させていた。

▪️ゴールドの実家にいるポケモンの一匹にスリープがおり、寝ぼけた状態のゴールドを他のポケモンとともに面倒を見ていた。

▪️他にもギンガ団のSHITAPPAの手持ちでスリープがでたり、原作同様にザオボーの手持ちでスリーパーが出る


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『ルイズが召喚したのが、ナゾノクサだったら?』

今回は、ナゾノクサ(→クサイハナ→ラフレシアorキレイハナ)。


 ルイズは、う~んっと、呻いた。

 

 彼女の周りには、ワサワサと大きな葉っぱ達が揺れている。

 

 葉っぱ達…っというのは言葉がおかしいが、事実なのだ。

 

 その葉っぱには、小さな足が二本生えているのだ。そして球根と思われる同じ色の黒い部位には、目と口らしきものもある。どうやらそこが胴体であり、頭部らしい。

 

 ルイズがこの草のような生き物を召喚したのは、三日前。

 

 その時は一匹だった。

 

 最初は土に葉っぱだけ出した状態で埋もれていたため、ただの草を召喚してしまったのかとガッカリしたが、コントラクトサーヴァントをしたら、急に飛び出してきたのだ。

 

 ルイズが歩けば、後ろをトコトコと一生懸命ついてくるのは、ちょっと可愛い。

 

 シエスタというメイドが、ナゾノクサだぁ!っと驚いていたので聞くと、タルブ村の近隣の森に生息する、不思議な植物性の生き物なのだとか。

 

 普段は土に埋まっているが、月が出ると出てきて種を蒔いて歩くという習性があるらしい。と聞いた。

 

 それを聞いたのは、召喚から二日目。

 

 時すでに遅く、学院の広場の地面や花壇に、無数のナゾノクサがすでに自生していた。

 

 そして全てのナゾノクサには同じルーンが刻まれていて、ルイズに懐いた。

 

 あっという間に学院がナゾノクサだらけになり、ルイズは困っていた。

 

 ルイズのためにいったん故郷に帰って、曾祖父の日記やらなどの資料を持ち帰ってきたシエスタが教えてくれた。

 

 ナゾノクサは成長することで、クサイハナという悪臭を放つ花になり、そこから分岐して、ラフレシアという大きな花、あるいはキレイハナという美しい花になるのだそうだ。

 

 曾祖父の日記によると、クサイハナがもう一段階成長するには、リーフの石か、太陽の石というものが必要らしい。

 

 日記に描かれている絵を見ると、どこかで見た覚えがある形状だった。

 

 そうだ!っとルイズは思い出す。トリスティンの城下町の小物売りが、とっても安い値段で売っている小さな鉱物の置物だったじゃないかと。てっきり掘ったものだと思っていたが、違ったようだ。

 

 そこでルイズは、早速城下町に行って、その石をたくさん買ってきた。

 

 学院に帰ると、なんか騒ぎになっているので様子を見に行くと……、そこには、口から涎を垂らし、悪臭を放つ醜い花の生き物がいた。

 

 どうやら、これがクサイハナらしい。

 

 リーフの石と、太陽の石を抱えているルイズを見つけると、クサイハナ達が集まってきた。どうやら、ナゾノクサの何割かが進化したらしい。

 

 ルイズは、クサイハナの匂いに吐き気をもよおしながら、リーフの石と太陽の石を使ってやった。

 

 すると赤い大きな花のラフレシアと、花飾りを思わせるように頭に花を咲かせ、葉っぱの腰みのの下半身を持つキレイハナになった。

 

 あとで分かったことだが…、ラフレシアは、その大きな花から毒花粉を撒き散らし、そしてキレイハナは日光を好むために、太陽を呼ぶ儀式と呼ばれる踊りをして日差しを呼び寄せる。結果、トリスティンは歴史的水不足と炎天下のために、日射病と熱中症患者を続出させたのだった。

 

 ルイズは必死に花たちを躾け、やっとの思いでこの問題を解決。

 

 その間にも、ナゾノクサは益々数を増やし、タルブ村近隣の生物から、トリステイン名物の生き物になった。

 

 その後、ロマリアの策謀により、浮上した聖地と地下にある大いなる意志と呼ばれる精霊石を、凄まじい数のナゾノクサとクサイハナ、そしてラフレシアとキレイハナが総力を挙げて太陽の力を集め、極大のソーラービームを放つことで破壊し、彼らが栄養として吸い上げて地下の巨大な風石の地脈を消すのは、そう遠くない未来の話である……。

 




草ポケモンは、成長が早いし、種を攻撃手段に使うほどだから、繁殖力も強そう……。

一匹ならともかく、数集まれば、とんでもない脅威だと思う。それこそ未曾有の大災害レベルの。

ナゾノクサ達が、その後ハルケギニアの地下にある風石を無力化させたのは、捏造ですので。もしかしたら風石の影響で風の技を使えたりして……。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


◼️ナゾノクサ
▪️別名『アルキメンデス』。夜行性で月の光を浴びて育ち、歩き回って種をまく。
昼間は太陽を避けて体が土の中へと埋まる為、普通の植物と見分けがつかない(ポケモンレンジャーだと主人公が近づくと潜る)。土に埋まっている間は足は根っこのような形になるらしい。一晩で300m歩くと言われており同じ場所に帰ってくることはないという。引き抜こうとすると鳴き声をあげる為、モデルは『マンドレイク』と思われる。

▪️対となるポケモンは『マダツボミ』。Let's GO!ピカチュウでは、タケシ対策とニビジム条件(くさタイプを見せる)がある為、1番道路から出現する。(ニビまでに出現するくさタイプはナゾノクサorマダツボミ、そしてトキワの森で低確率で出現率するフシギダネのみである。入口前の男に見せるだけなので、別に草タイプだけでバトルしろというわけではない)。

▪️金銀HGSSで25番道路のマサキの家にいるマサキのおじいちゃんにナゾノクサを見せると『リーフのいし』が貰える。

▪️『ピカチュウげんきでちゅう』ではモエギ草原に生息している。ピカチュウにじょうろを渡し、水をあげるとナゾノクサが出てくる。条件を満たすとクサイハナに進化し、最終的にラフレシアに進化する(あれ?リーフのいしは?)。ピカチュウ視線だからなのか、それとも水をあげたからなのか相当でかい。
また、『でんせつのナゾノクサ』というものがおり、見た目は普通のナゾノクサとは全く同じであるが、水をあげればあげるほど『かなりの大きさ』になる。
水をあげる時はディグダに気をつけよう。

◼️クサイハナ
▪️名前のとおりめちゃくちゃ臭い。コジロウいわく『納豆とくさやと一年間穿き続けた靴下の臭いを混ぜてニンニクをまぶしたような』ものらしい。オーキド博士によると『雌しべ』から出てるものらしく、この臭いは『外敵から身を守るための手段』として出しているものであって、ベトベトン同様に『懐けば臭いニオイを出さない』とのこと。
1000人に1人、このニオイを好む変人...もといマニアが存在するらしい。
当然、隠れ特性は『あくしゅう』である(むしろ何故いままでならなかったし)。

▪️口から垂れてるのはヨダレではなく、ミツである。臭いニオイを嗅いで更にミツが出るらしいが、離れてもやはり臭い。



◼️ラフレシア
▪️クサイハナに『リーフのいし』を使うと進化。名前のとおり、モデルは世界最大の花『ラフレシア』からである。性別の違いは、メスのほうが花の白い模様が大きい。また花の模様は地域によって異なる。
こう見えて『肉食性のポケモン』で、大きな花弁から猛毒の花粉(ひどいアレルギーをひきおこす)をオニのようにばら撒き、動けなくなった獲物を捕食する。
花が大きいので、歩く度に花粉をばら蒔くし、頭が重くて疲れてしまうらしい。
縄張りを示すために様々な花粉をまき散らすが、その時消費したエネルギーは頭の花びらを広げ、光合成することで回復する。


◼️キレイハナ
▪️クサイハナに『たいようのいし』を使うと進化。大きさが『0.4m』で、0.8mのクサイハナから一気に小さくなるうえ、進化前のナゾノクサ(0.5m)より小さい。
更に『草・毒』複合タイプから『草』単体へとタイプが減る。進化してタイプが減るのは現段階ではナゾノクサ系統のみ(メガシンカを含めると岩タイプが無くなる『メガボスゴドラ』がいる)。
当初の公式絵『ナゾノクサ達と同じ色』だったが、ゲームやアニメでは『黄緑』であった為、公式も『黄緑』で統一した(ゲームボーイの制約による等の事情があったらしい)。色違いがその頃の名残かもしれない。

▪️南国に多く生息し、キレイハナのダンスは名物となっている(と言われてるわりにはアローラ地方には出現しない)。
曇った日が続くとキレイハナ達が集まって踊るような仕草を見せる為、これを『太陽を呼ぶ儀式』と呼ばれている。大雨の季節が終わり、暖かい日差しに誘われるようにキレイハナが現れ、踊り始める。

▪️頭の花は太陽を浴びて色づき、夜になるとつぼめて眠る。XYの『ポケパルレ』で触ると嫌がる。

▪️金銀HGSSではエンディングのスタッフロールで踊っている。かわいい。

▪️USUMの追加イベントにて、アーカラ島のカンタイシティにある『ホテルしおさい』の3階客室に入るとキレイハナとキュワワーを連れた女性がいるが、いきなり追い出されてオレンのみを入手できるという謎のイベントがある。突撃してくるキレイハナがかわいいと思うのは私だけですか?

▪️『ポケダン空』にて、パッチールのカフェでくじ引きをして『大当たり』を引くと、ルンパッパとキレイハナが踊って祝福してくれる。また、『空のジュークボックス』でもパターンの一つとしてルンパッパとキレイハナが音楽に合わせて踊っている。


●[アニメ]
モブを含めると大分出番に恵まれているのがナゾノクサ系統。

▪️無印10話(フシギダネ加入回)
傷ついたポケモンを保護する療養所である『野生ポケモンの村』の野生ポケモンとしてナゾノクサが初登場。
カスミがゲットしようとしたところをフシギダネが妨害してその隙に逃げ出す。実は『弱いから』という理由で捨てられたポケモンである事が後に発覚。事情を知ったカスミはナゾノクサに謝罪し、涙を流していた。

▪️無印26話 エリカのクサイハナ
10年前に幼少期のエリカと出会って以来のパートナー。ドガースの毒を吸い込んでも平気で逆にニオイをお見舞いしている。
ジム戦は3番手で登場し、臭いにおいの一撃でヒトカゲを倒した。その後の火事にひとり取り残されていたが、サトシが救出した。サトシはバトルでは負けたが、エリカからクサイハナを助けてくれたお礼として『レインボーバッジ』を貰う。

▪️無印47話・DP153話 
ルミカのラフレシア
コジロウの許嫁であるルミカのポケモン。回想シーンの時点ではナゾノクサで幼少時のルミカが抱きかかえている。
ルミカがコジロウを調教する為に『しびれごな』を振り撒いていた。ガーディのガーちゃんによって撃退される。

▪️無印65話
ムラサメ植物園の跡継ぎ候補の女性・リンドウの手持ちとしてクサイハナが登場。
しびれ草をかいで動けなくなったフシギダネを介抱し、仲良くなる。しびれ草の面倒を見ているうちに免疫がついた為、このクサイハナの出す蜜をなめるとしびれが回復する。
リンドウはクサイハナを立派に育てようと努力しているが、ラフレシアに進化できないのを「自分の愛情が足りないから」と悲観していた。しかし、リーフの石を使っても進化できなかった理由は『リーフの石がロケット団が売った偽物』だったからである。
リンドウはクサイハナを戦わせた事が無かったが、しびれ草で動けなかったサトシに代わってロケット団との戦闘、『かげぶんしん』でかく乱し相手の自爆を誘い、『ソーラービーム』で吹き飛ばした(リンドウがクサイハナに『ソーラービーム』を覚えさせたのは「良家の子女のたしなみ」らしい)。
クサイハナの実力を知ったリンドウはタケシの助言もあって、無理にラフレシアに進化させなくてもいいと決断した。(ちなみに事件解決後、リンドウはムラサメ植物園の男性職員であるイワカゼに愛の告白をして、晴れて結ばれる。末永くお幸せに)

▪️劇場版短編映画『ピカチュウたんけんたい』がキレイハナの初登場であり、華麗なダンスを見せてくれる。

▪️ジョウト編6話
ヒカルのレイとハナ(キレイハナ)
ポケモンダンスパフォーマーのヒカル率いる『ヒッキーズ』の2体。
抜群のコンビネーションでダンスを披露するが、最後の大技『ムーンサルト』の際にハナが飛び上がった後に空中を怖がってしまい失敗が続きスランプに陥っていた。しかし、ロケット団とのバトルで恐怖を克服してムーンサルトを成功させる。
ロケット団とのバトルではダンスを活かしたフットワークの軽さを見せ、攻撃を回避。連続『トリプルアクセル』によって竜巻を起こし、ロケット団を撃退した。
ムーンサルト時に飛ぶほうがハナ、受け止めて飛ばすほうがレイ。

▪️ジョウト21話
気象予報士のアズサの家の近所に住んでいるナゾノクサが登場。
ハネッコ達と遊んでいるうちに自らをハネッコだと思い込むようになり、からだを着色してハネッコのように似せたり、何度も飛ぶ練習をしている。もちろんハネッコではないので空を飛ぶ事はできない。
ハネッコ達とはとても仲が良く、アズサいわく『先日1匹のハネッコが遠くの街に飛ばされた時には寝ずに心配していた』と言われるほど、仲間想い。
飛ぶ練習をしているうちに足腰が鍛えられジャンプ力とスタミナも成長している。巨大竜巻に飛ばされ一度は夢叶ったと思われたがすぐ近くに落ちていた。
その後は竜巻で散り散りになってしまったハネッコ達を探しにサトシ達に同行、ロケット団とのバトルではウツボットとアーボックを完封する。バトルの経験やサトシ達に諭されたのもあって、自らの特徴や長所に自信を持つようになった。
また、この回にはラフレシアとクサイハナもモブとして登場している。

▪️XY57話
サトシ達がヒヨクシティに訪れた際、シトロンのハリマロンが女性が連れていたキレイハナに花を渡してナンパするも、キレイハナがハリマロンをじと目で見つめた後にそっぽ向いた為、フラれる(トレーナーである女性もユリーカにシルフブレされている)。

▪️SM42話(カントー回)
ナゾノクサ系統全員が登場。
マオは前からラフレシアとクサイハナに会いたがっており、本物に会えて感動していた。が、『どくのこな』を出してきた為、カスミとタケシがあわてて制止し、マオも慌てて逃げ出す。

▪️その他
『ミュウツーの逆襲』ではスイートの手持ちとしてラフレシアが出演している。
AG5話では自称ナチュラリストの短パン小僧・キヨがポケモンに成りきる為に着ているポケモンの着ぐるみの一つがキレイハナである。



●[ポケスペ]
▪️3章前半までの作画担当の真斗先生の自画像がナゾノクサである。

▪️ジムリーダーのエリカがラフレシアとキレイハナの両方を手持ちにしている。
ラフレシアはジムトレーナーの後をつけてきたロケット団のスリープを倒したのが初登場(葉っぱがざっくり刺されまくったスリープであった)。レッドのジム戦で使用し、ピカ(ピカチュウ♂️)をひんし寸前まで追い込んだ。

キレイハナの方は2章の時はクサイハナで、ピカ(ピカチュウ)を拐おうとした理科系の男のアキヒトをジムリーダーが取り囲むシーンでエリカがつれ歩いていた。2章から3章までの間に進化したと思われる。よくボールの外に出して連れ歩いていたことから、お気に入りの一匹である模様。ヤナギのウリムー戦でも使われた。

▪️ゴールドの実家にいるポケモンの一体としてナゾノクサがいる。もちろんゴールドとは仲良し。朝、寝ぼけまなこのゴールドをベッドから起こしている。


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『ルイズが召喚したのが、プリンだったら?』

今回は、プリン(→プクリン)。


これも結構苦労しました。


 

 あっ! 可愛い!と、その生き物を見て、ルイズはまずそう思った。

 

 薄ピンク色の丸い体に、大きな青い瞳のある目。短い手足と、猫のように尖った耳がぬいぐるみを彷彿とさせた。

 

 クラスの女子達が羨ましがる中、ルイズは、コントラクトサーヴァントの儀式に入った。

 

 あとは、キスだけとなった時、プー!っと怒ったその生き物が何かをした。その瞬間、ルイズの中で何かが封じられた感覚があった。

 

 ?っと思いつつ、丸い体を持ち上げ、ジタバタ暴れるのも構わずキスをした。

 

 だが……、コントラクトサーヴァントは、一向に成功しなかった。

 

 失敗? と思ったルイズは、その生き物を降ろして再び杖を手にして呪文唱える。

 

 そして再びキスをしようと持ち上げようとすると、その生き物の小さな手が、バシンッとルイズの手を弾いた。その小ささからは想像も出来ない力だ。

 

 ムカッとしたルイズだが、落ち着けと自分に言い聞かせてコントラクトサーヴァントの儀式を行う。だが成功しない。

 

 やがて授業が始まる時間になってしまい、コルベールが他の生徒達に先に帰るよう指示した。

 

 ルイズは、焦って何度もコントラクトサーヴァントの儀式を行う。その都度、不思議なその生き物の小さな手で叩かれ、空気を吸って倍以上に膨らむということもされて、捕まえられず苦労もしていた。

 

 コルベールは直感で何かを感じて、ルイズの状態を調べる魔法を使った。

 

 すると……、ルイズの魔法が封じられた状態であることが分かった。

 

 驚いたコルベールは、ルイズに何かされなかったかと尋ねた。ルイズは、自分の中の何かが封じられた感覚があったと答えた。

 

 コルベールは、ルイズの魔法をここにいるぬいぐるみのような生き物が封じたのだと直感した。

 

 このままでは、いくらやってもコントラクトサーヴァントの儀式は成立しない。問題を解決させるまで保留を言い渡そうとしたが、ルイズは最後だと言ってコントラクトサーヴァントの儀式を行った。その時には、一時的な封じでしかなかったかなしばりという技が解けていて、ルイズの魔法の力が解放され、コントラクトサーヴァントの儀式が成功した。

 

 プープー!っとルーンが刻まれる痛みにのたうつその生き物。

 

 散々叩かれてきたルイズは、ちょっとざまぁっと思った。

 

 やがてルーンが刻まれ終わり、涙目のその生き物がぷうっと膨れて、キッとルイズを見る。

 

 コルベールはその様子を見て、これは…懐かせるのに時間がかかりそうだと思いつつも、ルイズにコントラクトサーヴァントの儀式の成功を言った。

 

 その後もその生き物は、触ろうとするルイズの手を小さな手で叩くのだった。

 

 まともに触らせてくれたのは約1週間後ぐらいで、膨らみやすいその体はフワフワしていて、とても触り心地が良い。ぬいぐるみなんて目じゃない。

 

 その生き物の名は、プリン。

 

 シエスタというメイドが教えてくれた。

 

 歌うことを得意とし。その歌声は聞くモノを眠らせるそうだ。

 

 それを聞いてから一度、プリンに歌を聴かせてくれと言って聴いたら、丸一日、どれだけ揺すられても叩かれても起きないほどの深い眠りに落ちたという事態となった。なので、それ以降は聞いてない。

 

 プリンの生態を知っているため、好みの食べ物をくれるせいかシエスタにも懐き、シエスタがギーシュに難癖付けられていた時には、果敢にもギーシュに喧嘩を売り、決闘騒ぎになった。

 

 そしてプリンが、大きく膨らんで歌声を披露。結果、ギーシュどころか、野次馬達さえ全員を眠らせてしまい、騒ぎになった。

 

 土くれのフーケが盗みに入った際には、月の石と呼ばれる宝を取り返しに行ったとき、土くれのフーケが作った土のゴーレムに、かなしばりをかけて土に戻してしまった。そして焦ったロングビルこと、フーケが何度も土のゴーレムを作ろうと必死になっていたところを、歌声で眠らせて捕まえた。

 

 月の石に触れたプリンは、進化した。

 

 シエスタに聞くと、プクリンという形態で……、その毛皮は非常に珍しくてそのあまりの素晴らしい肌触りから超々高級品として希に売り出される、という話が出てしまった。

 

 その話がどこからか漏れて、学院の貧乏貴族がプクリンの毛皮を狙うようになり、ルイズの爆発の魔法の精度がメチャクチャ上がった。

 

 アルビオンでは、本性を現わしたワルドがプクリンの毛皮の相場を調べたらしく、レコン・キスタ軍への資金になるとプクリンまで殺そうとしたので、怒りを爆発させたルイズが渾身の爆発魔法を使い、さらにプクリンがかなしばりを使ってワルドの魔法を封じたため、ワルドは為す術もなく撃退されたのだった。

 

 ウェールズは死ぬわ、婚約者には裏切られるわで、散々なルイズを、プクリンがその素晴らしい毛皮でフワフワさせて慰めた。

 

 ルイズは、その毛皮に癒やされ、涙を拭いたのだった。

 




プクリンの毛皮が高額で取引されるというのは、図鑑でも書かれています。確か初代だったかな?

見た目の可愛らしさと、歌声以外に大きな特徴がないような気がするので、かなしばりの技をハルケギニアでは、魔法を封じるにしました。ただし一定時間だけ。

実は、ルイズの実家が何かしらの事情で金欠になり、エレオノール辺りがプクリンの毛皮を取るための牧場を作ろうとするなんて、流れも考えましたが、さすがにそりゃなしだと思ったのでやめました。






以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

◼️プリン
▪️初代では有名なポケモン。「風船ポケモン」の分類通り、その身体は柔らかく弾力に富み、大きく息を吸って体を膨らませるとふわふわと風に乗って空中に浮かぶ事が出来る。

▪️丸く大きくつぶらな瞳で相手を見つめる事で誘い込み、不思議で心地よい子守歌を聴かせて眠らせてしまう。 声の波長を自在に変える声帯を持っており、12オクターブを超えるその声域で、相手が一番眠くなる波長の歌を歌う事が出来る。

▪️歌を得意とする種族であるが、上手いかどうかはそれぞれのプリンの努力次第で、生まれた時から自在に歌えるという訳では無い模様。歌の種類は棲む地方によって全然違う様で、中にはシャウトするようなものまであるとか。 歌う時は一度も息継ぎをしないので、中々眠らない敵を相手にした時は自らも命がけで、苦しそうな様子を見せる。
寝具コーナーではプリンの歌を収録したCDが売られている。

▪️ニビシティのポケセンでプリンに話しかけると歌が聴ける。

▪️夢特性で自分以外の味方のダメージを減らす効果がある強力な『フレンドガード』があるが、進化すると『おみとおし』になるので気を付けよう。

▪️『スマブラ』では初代の隠しキャラ以降から登場しているファイター。元々はカービィのモデルを流用していた。初代スマブラメンバーの中で唯一『英語版と日本語版で呼び名が違うファイター』でもある。

◼️プクリン
▪️『つきのいし』で進化する。6世代からは『フェアリー』が追加された。
毛並みは極上の肌触りで、体のふわふわとした弾力を伴って大変気持ちが良いらしい。
▪️初代のグラフィックは遠近感を出そうとしたのが裏目に出たのか、左右の目の大きさが異なっており、かなり不気味である。

◆【おやかたさま】
▪️『ポケダン時闇空』のギルドのおやかたさま。一人称は『ぼく』で性別は♂️。「ともだち、ともだち~♪」や「たあーーーーーーーっ!」が口癖。
▪️彼のギルドには多くの弟子がおり、慕われている。主人公やパートナーは彼のもとにお世話になる。
▪️大変わがままで好物である『セカイイチ(りんごの事)』がないと大変な大声で泣き叫ぶ(部屋が爆発するほど)など、子供っぽい面が目立つものの、時折思慮深い一面を見せることもある。特技は目を開けたまま寝ること。
▪️一番弟子のペラップ曰く「ようせいのようなおかた」(当時はフェアリーも無い4世代。予言かな?)で、とても強そうに見えないが、奇襲されても反撃して倒したりなど、見かけによらず強い。
▪️宝物はププリンの時に『ししょー』と共に最初に見つけた『まもりのオーブ』。
▪️前作『救助隊』では「ともだち、ともだち~♪」という割に高額物件を売りつけてくるともだちエリアの不動産屋として登場していた。
▪️ポケダンのアニメではCV小林ゆう

◼️ププリン
▪️2世代から登場。よくピィと一緒に登場する。
▪️この時から歌の練習をしているが、喉を痛めてしまわないように注意が必要。
▪️図鑑説明を見るとバウンドに定評があるらしい。
▪️ポケダン空では、スペシャルエピソードの主人公でおやかたさまの幼少期という形で登場。この時からありえない破壊力と探検隊としての高い才能があった。


●[アニメ]
★落書きプリン(CV:かないみか)
・無印44話で初登場してから無印の準レギュラー的な立ち位置。
・当初歌が歌えず、努力嫌いだった。タケシが見つけた『のどによく効くきのみ』を食べて歌えるようになる。歌う→周囲が眠ってしまう→怒ってマジックで顔に落書きするのがパターン。
・AG編39話では、アキナのゴニョニョだけは『特性:ぼうおん』だった為、楽しそうに歌を聴いてくれた事に喜んで仲良くなるが、元から疲れて眠っていたのを『自分の歌を聴いて眠った』と勘違いし、結局は怒って落書きする。
・BW編4期ED『みてみて☆こっちっち』でも登場している。
・SM編42話カントー編で『14年ぶり』に登場(オーキド博士の研究所の庭で居候していた模様)。 プリンの可愛さに興奮する女性陣するが、やはり眠らされ以下略。
続く43話で飛行機の尾翼に乗ってアローラへと上陸する。56話ではあのやたらスペックが高すぎるキテルグマを眠らせて初敗北を与えた。最初から眠っているネッコアラには通用せず、落書きしようとしてもことごとくかわされたが、逆に落書きされたことで仲良くなった。
実はプリンの歌は『聴いた者の心を穏やかにする力』を持つ。プリンの歌は原作ゲームで聴けるもののアレンジ。『みんなの前で眠られずに最後まで歌を聴いてもらいたい』という夢がある。


▪️別個体のプリン
外伝作品『ライコウ 雷の伝説』ではマリナの手持ちポケモンとして『ピンクちゃん』が登場。ケンタとのバトルでは『うたう』でスピアーを眠らせようとするも通じず、『ミサイルばり』に耐えきれず敗れた。自ら膨らんで空へ飛ぶことが出来る。

またCM前後のシルエットクイズでは『上からみたプリン』というひっかけがある。

▪️無印66話 
テレビやドラマで活躍中のアイドルポケモンとしてプクリンが登場。
性格に問題があり自らを馬鹿にしたり気に入らないことにはすぐ『おうふくビンタ』の制裁を与える。タケシ「おうふくビンタも一味違うな」。この性格ゆえにもともとの相手役だったケーシィはテレポートで逃げてしまったらしい。しかし相手役に決まったカスミのコダックには一度も攻撃せず、ロケット団に捕まった際にはコダックに何度も声をかけた。よほどほれ込んだか撮影終了後もコダックに寄り添っていた。

▪️無印245話
チヒロのププラン・ププルン
熱狂的な親衛隊がいる歌のお姉さん・チヒロのパートナーである双子のププリン。
例の落書きプリンに虐められたり、ロケット団にコンサートを妨害された上に奪われたりと大変な目にあうのであった。
ちなみにこの回はロケット団が『モー娘。』関係の衣装来てたり、ロケット団からププリン達を取り返すまでの時間稼ぎとしてタケシが『タケシのパラダイス』を披露したりする。

▪️XYシリーズ
カロス地方ではジョーイさんのアシスタントポケモンとして大抜擢された。『大量発生したフライゴンをプクリンがたった一匹で一掃した』という伝説が元らしい。


●[ポケスペ]
◼️ブルーのぷりり(プクリン♀️)
ブルーの幼なじみのポケモンで『マスク・ド・チルドレン(仮面の子供達)』時代に共に修行した。プリン時代は身体を風船のように膨らませることで飛行手段にも使用していた。第5章でニドちゃん(ニドクイン)と共にプクリンへと進化する。
当初ブルーはマスク・ド・チルドレン時代にニックネームをつけようとしたところを仮面の男から殴られた為、トラウマからニックネームで呼ぶ事ができなかった。しかし、ブルーがレッド達と出会った事でニックネームで呼べるようになった。

◼️ブルーのリリリ(プリン♀️)
第13章での新しい手持ち。ぷりりと同じく、身体を風船のように膨らませて飛行手段に使用されている。

▪️アカネのププたん(ププリン♀️)
ジムリーダー・アカネの手持ちポケモン。ピィたん(ピィ)とのダブル攻撃を得意としており、チョウジジムで氷のスイクンとのバトルでは2匹同時で『てんしのキッス』でこんらん状態にさせ、リニア内での戦闘ではロケット団残党相手に『メロメロ』をお見舞いさせた。



◼️『ポケットモンスターPiPiPi☆アドベンチャー』では、ピカチュウ・ピッピの進化前時からの幼馴染として登場。
他のポケモンとは違って人の言葉を喋れずピッピが通訳していることが多い。(例外として、マロンだけはなんとなくわかるらしい)
性格はマイペースで性別は♀️。
料理が好きだが爆発するほどまずく、食べてくれなかったら怒る。実家は金持ちだが一人暮らしが好きなので離れて生活している。


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『ルイズが召喚したのが、ラッキーだったら?』

今回は、ラッキー。


進化はしません。


 その生き物は、癒やし系な愛らしい見た目をしていて、お腹のポケットに大事そうに大きな白い卵を抱えていた。

 

 おそらくは、この生き物の卵だろうと思ったが、ついつい出来心で触ろうとしたら、外見からは想像も出来ない力で手を弾かれた。

 

 生き物の名前は、ラッキーというらしい。

 

 シエスタというメイドが、キャー、ラッキーだー!と見て喜んでいたので話を聞いたら、かつて彼女の曾祖父が飼っていたとされ、その後近隣の森に生息地を移した幻のように少ない希少生物なのだとか。

 

 卵を割らないようにゆっくりと歩くが、敵が来れば逆に逃げ足が速くなるという特徴があり、自分を大切にしてくれる飼い主には幸運をもたらすとされるそうだ。

 

 曾祖父の話によると、懐いた相手に産んだ卵をくれるそうで、その卵はすごい美味なのだとか……。

 

 その話を聞いた後日、ラッキーがルイズに卵をくれた。

 

 おいおい!っとルイズは、焦り、突き返そうとしたが、ラッキーは、イヤイヤっと首を振ってルイズに渡そうとしてくるので、仕方なく受け取った。

 

 大きな卵を抱えて途方に暮れていると、シエスタが通りがかり、卵をくれたんですね!っと言った。

 

 そしてコック長のマルトーさんに早速料理して貰いましょう!っとルイズを引っ張って行き、あれよあれよというまに、夕飯に美味しそうな大きな目玉焼きが皿に盛られて運ばれてきた……。

 

 ルイズは、自分の愛らしいラッキーを思い浮かべてしまい、涙目になりながら目玉焼きを食べた。

 

 そしてその超絶美味な味に、天国に行くかと思ってしまった。

 

 その後、定期的にラッキーは、卵をルイズに渡すようになった。

 

 ルイズがラッキーの卵の料理を食べるうちに、ルイズの小柄で凹凸のなかった体は、徐々に凹凸ができていき、背も少し伸びてきて、なんかスタイルがよくなった?っとキュルケに言われ始めた。

 

 ブラウスとブラジャーがキツイ!っと感じた時、ルイズはラッキーにありがとう!と抱きついて感謝したのだった。

 

 噂は噂を呼び、私もちょうだい!っという女子生徒達が続出。だがラッキーは、卵をルイズにしかあげない。なので無理矢理奪おうとする強行派まで現れる始末で、体の成長とともに魔法の威力や精度も上がってきたルイズの爆発魔法で撃退されていた。

 

 そんな日々の中、アルビオンへの密命を受けたルイズは、そこでウェールズがルイズの婚約者であったワルドの裏切りで瀕死にされる事態に巻き込まれた。

 

 ラッキーの歌うという技と、ルイズの爆発魔法でワルドは撃退できたが、ウェールズは虫の息だった。

 

 するとラッキーが目をつむり、突然体が光り輝いた。

 

 そしてラッキーがパタリッと力尽きたように倒れ、ウェールズが息を吹き返し、起き上がった。

 

 ウェールズが助かったことより、ラッキーが倒れたことにルイズは取り乱した。

 

 瀕死のラッキーは、その後治療を受けて回復した。

 

 あとで聞いたら、それはいやしの願いという技で、自分が瀕死になる代わりに相手を全快させる捨て身の技だったらしい。

 

 ルイズは、身を挺してまでウェールズを救う道を選んだラッキーに怒った。泣きながら。

 

 なお、ウェールズは、命を捨てるほどの行動で救われた命を無駄にはできんとして、トリステインに亡命して生き延びる道を選んだのだった。

 

 余談だが、その後アンリエッタとウェールズが婚約を発表した際には、ルイズがラッキーに代わって絶品の卵を二人に贈った。その後、子宝にも恵まれたが、それがラッキーの卵のおかげなのかは……分からない。

 




プリンに続いて、可愛い系。

卵を食べてルイズのお子様体型が解消されたのは、捏造です。きっと栄養価も高いだろうからそれぐらいできる?

いやしのねがいで、ウェールズが助かったのも捏造です。本来は、この技、自分が瀕死になる代わりに次に出すポケモンを回復させる技です。



いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●【ラッキー】
▪️全シリーズ通して希少なポケモン。
▫️初代のサファリゾーンでは『めったに遭遇できない』・『すぐ逃げる』・『ボールが当たらないor捕まらない』の三拍子。
▫️金銀では普通に草むらに登場するようになったが、遭遇率『1%』。
▫️サンムーンでは『乱入限定』
▫️ピカブイだと各地域で『コンボボーナス』にて出現するが、捕獲しにくい赤マークで、さっさと捕獲しないと逃げる。
といった風に難易度が高い。(ダイパのみピンプクのタマゴが貰えるので、難易度は低めだろう。)
更に持ち物の『しあわせタマゴ』目当てとなるともはや覚悟が必要になる。(まんまるいし・ラッキーパンチが『50%』、しあわせタマゴが『5%』)。

▪️『しんかのきせき』が有っても無くても凄まじい超耐久を持つ為、効果抜群以外だと地獄を見る事になる。

▪️経験値はおいしい為、BW2では『黒の摩天楼』・『白の樹洞』のエリア10にいるブリーダー、USUMでの『ポニの広野』の揺れる小さい木から出現する野生ラッキーの仲間呼びを利用した『ラッキー道場』でレベル上げ作業する人も多い。

▪️栄養満点のタマゴを毎日産み、自身のトレーナーや傷ついた人やポケモンに分け与える事がある。タマゴはとても美味。
しかし、タマゴを狙い乱獲されてきた歴史もあり、ラッキーの生息数はとても少なく、他のポケモンに狙われた結果、逃げ足が早くなった。もちろん、悪い心の持ち主にはタマゴを分けてあげない。
アローラ地方にある『バトルバイキング』では、ラッキーのタマゴからできた『ラッキーオムレツ』という料理があり、人気すぎてすぐに無くなるとの事。

▪️DPptでは、ハクタイの森で同行してくれる『モミ』のパートナーポケモンとして登場する。

▪️ポケダン探険では、トレジャータウンで『お世話屋ラッキー』を経営している。依頼のお礼などでもらえるタマゴのお世話をしてくれる。ちなみに依頼の報酬が???の時はタマゴの時があるのだが、お世話ラッキーですでにタマゴを預けてる場合は別の報酬になる。


●【ハピナス】
▪️ラッキーが十分なついた状態でレベルアップすると進化する。 かなりのレアポケであるラッキーをなつかせないと手に入らないというかなりレアなポケモン。

▪️そのかわいい外見とは裏腹に強力な戦闘力をもつことから『ピンクの悪魔』『ハピで止まります』と呼ばれている。
理由は、種族値255という異常なまでのHPと135の特防を持つ事。伝説を含めた全てのポケモンの特殊耐久をブッチギリで超越する鉄壁ぶりを誇る事。しかも回復技まで完備してる事。油断してると受けた物理ダメージを倍にして返す『カウンター』で逆にこちらが一撃で沈む事。技の追加効果を2倍の確率で起こす『特性:てんのめぐみ』と、技マシンによる状態異常を引き起こす技を多く覚える事。等があげられる。
ポケモンGOでもなかなか倒せずにタイムアップになってしまう事態も...

▪️その反面、経験値がおいしい事で有名で『ORAS』のスーパーひみつきちで『ハピナス道場』が誕生。『どくどくだま』を持ち『いやしのねがい』で自主退場を行う完全経験値稼ぎ用道場で、全ポケモンの中で一番経験値がとれるポケモン×3+トレーナー戦な為に経験値は1.5倍+しあわせタマゴ+Oパワー『けいけんちパワーlv.3』の組み合わせでとんでもねぇ量の経験値が貰える。
✳️『ハピナス道場』の名を騙った『ホウエン伝説ポケモン』を出してくる悪質なひみつきちもあるので気を付けよう。


●【ピンプク】
▪️ラッキーの進化前でそのラッキーをそのまま小さくしたような姿をしている。体の真ん中では、タマゴではなく、白く丸い石を抱え込んでおり、本人はその石を本物のタマゴと思い込み大事にしている。またその石を好きな相手に渡す。 勝手に取り上げると泣いて暴れてしまう。
頭の巻き毛の形を気にしてるらしい。

▪️ラッキーかハピナスに『こううんのおこう』を持たせて育て屋さんに預けると、ピンプクのタマゴが手に入る。
『ダイパ』ではヨスガシティにいる男からピンプクのタマゴが貰えるが、『プラチナ』ではシロナからトゲピーのタマゴが貰えるイベントがあるからなのか、ヨスガシティにいる男からはタマゴが貰えず、『じまんのうらにわ』かこううんのおこう持ちのラッキーかハピナスを預けてタマゴを入手するのみになった。
BW2ではシッポウシティ南東のゲートにいる女性からピンプクのタマゴが貰える。

▪️SM、USUMでは、他のベビィポケモン(ピチュー、ゴンベ、ウソハチ、ププリン、マネネ、ムチュール、ブビィ、エレキッド、ピィ、リオル)が『仲間呼び』で乱入してきた時のみ、出現する。

●[アニメ]
◆タケシのピンプク→ラッキー♀
(CV 伊東みやこ)
DP33話でポケモンなりきり大会の優勝賞品として貰ったタマゴが、DP38話で生まれる。生まれてすぐに親であるタケシに懐き、タケシから受け取った『タマゴ型の石』を2人の宝物にしている。
バトル等以外の局面ではグレッグルに代わり、タケシのパートナーとして活躍することもある。ピンプク時はよくタケシに抱えられていた。
小柄な体格とは裏腹にとてつもない怪力の持ち主で、ムサシのハブネーク(52.2kg)やサトシのハヤシガメ(97kg)を片手で軽々持ち上げたり、『はたく』の一撃でロケット団の気球を吹っ飛ばすなど、これら以外にもその怪力を生かす場面が度々ある。
DP190話で毒で弱ったピチューにタケシの作ったジュースを与えようとした際、ラッキーに進化した(この回はタケシによく手伝いをしていた為、兆候があったかもしれない)。

◾モミのラッキー
(本編CV西村ちなみ 
ジェネレーションズCV こおろぎさとみ)
本編ではDP30~32話でモミのポケモンとして登場。
『ポケモンジェネレーションズ』でも『第10話森の洋館』でも登場し、モミと共にハクタイの森の中をさ迷っていたところ、森の洋館を見つけるが...

◾トリトのラッキー
劇場版『みんなの物語』で登場する自分に自信が持てない気弱な研究家・トリトのパートナーポケモンとして登場。いつもトリトの近くにいて、トリトを優しく励ます。


◾ラッキー
▪️ジョーイさんの助手のポケモンとしてお馴染み。『ラッキー看護学校』というラッキー専門の学校もある。
無印46話では複数体いても全員鳴き声が違ったり、オレンジ諸島のとある小島の助手のラッキーは泳げたりする。
助手以外では、ポケモンショー一座のポケモンの一匹だったり、ロコンのブリーダーであるユキの店を利用して全身ツヤツヤになってたりと度々モブとしても登場する。
オーキド博士のポケモン講座では、珍しくオーキド博士に攻撃しなかったポケモンの一匹(これ書いてるミッキィの記憶では、ただタマゴ渡しただけだった)。
『ピカチュウたんけんたい』ではいなくなったタマタマの一匹がラッキーの袋の中におり、ピカチュウ達の前に置いていっている。


◾ハピナス
▪️無印131話
ハッピータウンのハピナス
ハッピータウンのポケモンセンターでジョーイの助手をしている。努力家で仕事に一生懸命だが、いつもそのやる気が空回りしてトラブルを起こしてしまう癖がある。
実はムサシとはラッキー看護学校からの知り合いで、卒業の時にもらった卵型のペンダントの片割れを友情の証として提げている(もう半分はムサシが所持)。昔の恩もあって、空腹だったロケット団に倉庫の食糧を全部渡してしまい、防犯カメラの証拠もあって盗みの犯人の疑いをかけられてしまう。『ハピナスを脅して食料を奪った』というていで食料を返しに現れたロケット団に対しても、それを知らずムサシに一途に好意を寄せて、傷ついてもなお近づくほど。自らの疑いが晴れてもなお、ムサシのことを想っていた。

▪️アローラ地方ではキュワワーと共にジョーイさんの助手ポケモンとなっており、度々登場する。


●[ポケスペ]
▪️オーキド博士のラキっち
研究所でオーキド博士の孫娘のナナミと共に助手をしている。

▪️ハピナス
6章でエメラルドがバトルチューブに挑戦する時にクリスタルから送ってもらったポケモンの一匹。チューブクイーン・アザミとの決戦で大活躍。
『ちきゅうなげ』でハブネークを投げ飛ばし、猛毒を『特性:しぜんかいふく』でなおし、『いやしのすず』『タマゴうみ』で仲間も回復する。その作戦が上手くいき、エメラルドはアザミに勝利する。

▪️ピンプク
7章でサイクリングロードの南ゲートの受付の女性のポケモン。ダイヤ達がスカンプーに液体をかけられていた為にあまりの臭さに涙目になっていた。



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『ルイズが召喚したのが、ガーディだったら?』

今回は、ガーディ(→ウィンディ)。


 その犬は、よく吠えた。

 

 炎を彷彿とさせる、赤っぽい毛皮に黒い模様。フワフワとした黄色っぽい胸毛と頭と尻尾の毛。

 

 いや、実際にこの犬はただの犬ではなかった。炎を吐くのだ。

 

 ルイズがコントラクトサーヴァントの儀式を行おうとした際に、思いっきり顔面に炎を浴びせられたものだ。ルイズは、炎を操ることが得意なコルベールの助力も得て、なんとかコントラクトサーヴァントの儀式を成功させたが、せっかくの美しいピンクの髪の毛が焼けてチリチリになった。

 

 70センチと、大きすぎず小さすぎない体であるが、タバサの風竜を前にしても勇敢に立ち向かおうとする。勇気があるのか、無謀な性格なのか……。

 

 コントラクトサーヴァントの儀式の時のみ抵抗されたものの、コントラクトサーヴァントの儀式が成功してからは、すっかりとルイズに忠実になった。

 

 そこいらの犬より圧倒的に頭も良いらしく、教えればすぐ実行できるようになる。秘薬の材料となるモノを拾ってくるとかは、教えればできるだろうが、生憎とルイズには、秘薬の調合ができないため、まだしていない。

 

 しかしながら、その忠実さ故に、ルイズをゼロと蔑む目や、言葉に敏感で、そうした相手によく吠えた。その吠える声に、たいがいの使い魔達は臆して逃げていく。例え大きな体の竜でさえも。

 

 怒ってくれるのは嬉しいが、あまりうるさくされても困るので、そう教えると、しょんぼりと項垂れる。その姿に、ルイズは、ゼロでごめんね…っと涙ぐんだ。

 

 ある日、ガーディだ!っと言ったメイドがいた。

 

 シエスタというメイドが教えてくれたが、この犬は、ガーディという種類で、炎を操ることが出来る珍しい犬だそうだ。

 

 彼女の曾祖父が飼っていたのが、曾祖父亡き後、野生化してそのまま近隣の森に住み着いているらしく、一度主人と認めさせれば、実に忠実で心強い犬なのだそうだ。

 

 ある特殊な石を使うことで、ウィンディという大型の犬にも成長できるそうだが、その石については分からないと言われた。

 

 別に今のままでも十分すぎるほど可愛くて心強い使い魔なので、ルイズは別に気にしなかった。

 

 ギーシュのワルキューレを一瞬で蒸発させるほどの火力や、土くれのフーケの大きなゴーレムを丸焼きにした大の字の炎を見た時は、さすがにビビったが……。

 

 ある日、ルイズは、トリステインの城下町で鉱物の小物を買い、部屋に飾った。

 

 炎の形が模された石であるが、すごく安くて珍しくはないらしい。なので深く考えていなかった。

 

 ルイズが目を離した隙に、ギャインッ!という鳴き声が聞こえ、見ると、そこにはガーディではなく、ガーディを倍にしたようなモフモフの大型の犬がいた。

 

 たてがみのようにモフモフになった黄色っぽい頭の毛が、なんとなく獅子を彷彿させるほど大きく、2メートル近くある。急に成長したため、ウィンディはひっくり返り周りを壊し、落としたりもしていた。

 

 ウィンディを部屋の外に出して、片付けていると、あの炎を模したような石だけが無くなっていた。どうやら、あの石がガーディを進化させるための石だったらしい。

 

 大人ぐらい乗っても問題ないぐらい大きくなったウィンディは、ルイズを乗せて走れるようにもなった。

 

 最初こそ急に大きくなられてしまって困っていたルイズだったが、モフモフ感が増したことや、自分が乗って走られるようになったことが嬉しくて、広場をよくウィンディに乗って走り回った。城下町に用があるときも馬の代わりに乗って回った。

 

 ところがある日、ウィンディが姿を消した。懸命に探したが見つからず、泣いていると、やがてウィンディが卵を背中に乗せて帰ってきた。

 

 シエスタは、たぶん、繁殖期だったから、タルブ村近隣まで番を見つけに行ったのではないかと推測していた。

 

 ウィンディは、メスだったらしく、ルイズと共に卵を大事に育て、やがてガーディが生まれた。そのガーディにも同じルーンが刻まれていた。

 

 っていうか…犬って、卵から生まれるっけ?というツッコミは野暮だったかもしれない。

 

 




ウェールズの件で悩んでるので、大きなイベントもなく、淡々とした日常っぽく書いてみました。


ポケットモンスター世界の、進化の石類は、ハルケギニアでは、珍しくない鉱物として売られています。

姿が違うならともかく、姿が同じ、オスメスは、どこで判断してるんだろ?




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

●ガーディ
▪️元祖犬ポケモン。

▪️対となるポケモンは『ロコン』。ガーディは♂️が多く、ロコンは♀️が多い。

▪️野生のガーディは大抵強制的に戦闘を終了させる『ほえる』を覚えている。捕獲する時は気を付けよう。

▪️嗅覚に優れ、主人にも忠実であるためか番犬や警察犬としても役立っているようであり、おまわりさんやジュンサーさんが所持していることが多い。
見知らぬ者や縄張りを侵すには吠えたてて威嚇したり噛みついたりする。更に自分のトレーナーにうっかり近づいた者を激しく吠えたてて街の外へ追い払おうとする程。

▪️人間との付き合いは石器時代にまで遡り、遺跡からは骨が出土しているほど人と助け合って生きてきたポケモンである(リアルでも犬と人間は1万年以上の付き合いらしい)。

▪️同じ犬ポケモンの『イワンコ』とは縄張り争いを繰り広げる程仲が悪い。


●ウィンディ
▪️伝説ではないが、分類が伝説のポケモン。
これは立派なタテガミや威風堂々としたその佇まいに古くから魅了される人々が多く、『大昔にとある武将と共に戦い国を治めた』等の言い伝えを数多く残した事によるもの。
しかし、ウルトラムーンの図鑑説明で『多くの 言い伝えが 残っており 伝説の ポケモンと 呼ばれるが 意外と 見つかる 数は 多い。』と書かれてしまっている。

▪️モデルは恐らく『狛犬』『シーサー』。対になるキュウコンで『稲荷』と『狛犬』の関係になるんだとか。

▪️『ウィンディ×』『ウ“イ”ンディ◎』

▪️犬なのでトレーナーには甘えん坊な一面を見せたりする。愛情表現も飛び付き舐めであるが大きさ(1.9m・155kg)的に事故になりかねないので、しつける必要がある。

▪️『ピカブイ』で乗れるポケモンの中では『ペルシアン』『ギャロップ』と共に最速となり、ピカブイでは無い自転車の代わりとなる。『イーブイ版』では、クチバシティでベンチに座っている大人のお姉さんに『ニャースを5匹捕まえた』状態で話しかけると『ウインディ』が貰える(ピカチュウ版だとペルシアン)。中々便利なのですぐ貰う事をおすすめする。

▪️原作ゲームでは、ジムリーダーのカツラ、DPptのチャンピオンロード(殿堂入り後別ルート)で同行してくれるマイ、USUMではアーカラ島のキャプテン・カキが所持。
初代ライバル・グリーンの場合は、主人公がヒトカゲ・ゼニガメを選んだ場合にガーディ・ウインディが手持ちに加わり、以降の金銀HGSS・BW2・SMUSUMではウインディが手持ちに入っている(ピカチュウ版だとキュウコン・ピカブイだとリザードンがいる為か入っていない)。


●[アニメ]
▪️元祖犬ポケモンである事から、大体が『ジュンサーさんの相棒』としてガーディ、まれにウインディが登場する。他にも番犬だったり、モブが連れ歩いたりしている。

◾コジロウのガーちゃん(ガーディ♂️)
CV 小形満
無印47話・DP153話に登場。
コジロウが幼少期から所持しているポケモン。コジロウの実家におり、コテージ同然の小屋を持っている。
大金持ち故に習い事だらけの自由の無い生活や許嫁のルミカのきつい性格から、幼少時代のコジロウにとってガーディのガーちゃんは当時の『唯一の相談相手でもあり友達』であった。なお許嫁のルミカはガーディが嫌いであり、代わりにエネコを飼うようコジロウに言い、彼女の我儘さからコジロウがルミカを嫌う要因にもなっている。
ルミカのラフレシアを撃退する等、ポケモンとしての実力はかなりのものがある。
実家から脱出したコジロウに付いて行くことはなく、その代わりに家のことを頼まれた。
DP153話で再登場した時は、変装していたコジロウを1発で見破っている。

◾シゲルのウインディ
(CV小西克幸→三木眞一郎)
無印62話から登場。
オレンジ諸島編のOPを見るに、ガーディから育て上げた可能性が高い。
トキワジムでのサカキとの戦いで相性の悪いキングラーを倒した。しかし、ニドキングと共に鎧をまとったミュウツーに立ち向かったが、エスパー技により手も足も出ず倒される(このシーンは『ミュウツーの逆襲』にも使われている)。
ジョウトリーグのサトシ戦でも使用、『ほのおのうず』を繰り出すが、カビゴンが渦の中から『はかいこうせん』を放ち一撃で敗れる。

◾セイジのウインディ
無印76話に登場。セキエイリーグ3回戦のサトシの相手、セイジのポケモン。
相性不利のキングラーに意表をつき、『りゅうのいかり』で大ダメージを与え退かせる。『だいもんじ』でフィールド全体の氷を解かし足場をなくさせるフィールド利用を見せた。しかし自らの足場もなくしたためにピカチュウの『10まんボルト』を避けられず倒される。

◾ハルカ(ヒロインじゃない方)のウインディ
◾ユタカのウインディ
無印190話に登場。
ウインディ使いの姉弟のウインディ達。
姉弟はウインディを使って『炎の石』を届けたりする仕事をしている。
崖から落ちそうになったサトシ達を助ける。
アサギシティ近くの街で開かれるほのおタイプの祭典に賞品のほのおのいしを届ける途中であったが、ほのおのいしはロケット団によって奪われてしまう。
サトシ達との協力でロケット団を発見し、ウインディ2匹はほのおのうずを使ってロケット団の気球を地面に墜落させた。姉弟はほのおのいしを取り戻し、無事大会開催委員に届けることができた。
ちなみに姉のハルカは、AGのヒロインと同じ名前でありながら、声優は『豊口めぐみ』...そう、この話の6年後に放送されたDPのヒロイン・ヒカリの声優である。

◾野生のウインディとガーディ
AG139話から登場。
サトシ達がケーキ屋に立ち寄っていた所を、野生のウインディに遭遇。ハルカとシュウがウインディをゲットしようと争うが、実はこのウインディは子供のガーディがいる母親であり、子供に与える食べ物を探していたことが判明。ロケット団に子供のガーディを捕らえられるが、ハルカとシュウによって助け出される。子供の存在を知ったハルカとシュウはウインディをゲットしない事を決めたのであった。

◾ヒースのウインディ(CV 佐藤智恵)
AG153話に登場。
フロンティアブレーンの1人、バトルドームのスーパースター・ヒースのポケモンで、ラグラージと共に登場。
サトシのオオスバメよりも素早く、『しんそく』や『つばめがえし』といった素早さが高い技を使う。『かえんほうしゃ』を『だいもんじ』に変化させることができる。
しかし、『だいもんじ』に『バブルこうせん』を当てることにより発生した水蒸気で視界とコンビネーションを封じられ、更には2体同時に動くというコンビネーションの欠点を突かれ、サトシのヘイガニの『クラブハンマー』で倒れた。

▪️DP168話では原作ゲームと同様にウインディ(CV阪口大助)がマイの手持ちとして登場する。


◼️『BW2』のPVでは、男主人公・キョウヘイの手持ちとして映っている。


●[ポケスペ]
◽クリスタルのウインぴょん(ウインディ♂️)
クリスの長距離の移動要員。クリスの手持ちの証である『星の目印』は首輪。
幼いクリスがスリバチやまで捕獲の修行をしていた頃に遭遇。右目にヨーギラスに昔つけられた傷があり、その傷の痛みが原因で野生の頃は気性が荒く暴れん坊で、エビぴょん(エビワラー)達とも敵対していた。クリスが怪我に気づき、仕返しにきたポケモンから守ってくれた事がきっかけで手持ちに加わった。
クリスの主力として活躍する。
余談だが、当時のポケモンのニックネームは5文字であった為に6文字のウインぴょんは再現できなかった。しかし、7世代で6文字が解禁になった為、再現可能になった。

◼️グリーンのウインディ
グリーンの控えポケモン。
3章でサイドン・ナッシー・フーディンと共にトキワジムを襲撃した所を捕獲される。グリーンの手腕によって、ポケモンだけでジム戦が行える程、きっちり育てられている。

▪️カツラのガーディ
カツラが頼りにしているポケモン。よく利く鼻を利用して、行方不明のレッドがおつきみやまを訪れたことを突き止めた。スオウ島では松明に明かりをつけている。


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『ルイズが召喚したのが、ディグダだったら?』

今回は、ディグダ。


ダグトリオも登場するけど、ルイズが召喚したのが進化するわけじゃない。


 何度目かの爆発。

 

 いい加減にしろよ!っという声が聞こえる中、ルイズは、ヘトヘトになって膝を突いた。

 

 やはり自分はゼロなのか? このままヴァリエール家の汚名となってしまうのか?っと絶望していたときだった。

 

 爆破で空いた穴の方から、モコモコと地面が盛り上がっていき、ルイズの前で、ポコッと何かが飛び出してきた。

 

 それは……、なんかの生き物の顔だった。

 

 体の方は地面に埋まっているので分からない。

 

 つぶらな黒い目と鼻らしき丸い部位があるが、それ以外はない、丸い感じで、耳もなく、シンプルな見た目である。

 

 ルイズがキョトーンとしていると、コルベールがコントラクトサーヴァントの儀式を促した。ハッとしたルイズは、自分が召喚した(?)らしき、変な生き物にコントラクトサーヴァントの儀式を施した。

 

 コルベールは、たぶんモグラの一種じゃないかと推測していたが、こんなモグラ聞いたことも見たこともない。

 

 モグラと言えば、ギーシュのジャイアントモールなんかが良い例だが、アレに比べると、ずいぶんと見劣りするように思える。

 

 常に地面の中にいて、ルイズが歩くと、地面を掘ってついてくる。さすがに建物の中までは掘れないのでついてこない。

 

 その代わり、ルイズが建物から出てくるとすぐに顔を出す。

 

 図鑑で調べたり、生物に詳しい教員に話を聞いたのだが、やはりこのモグラらしき生き物について分からなかった。

 

 ところが、あるとき、ディグダだ!っと驚いた声をあげたメイドがいた。

 

 シエスタというメイドに知っているのかと聞くと、モグラの一種で、タルブでは一部で神聖視されている生き物なのだとか。

 

 なぜなのかというと、ディグダが掘った後の地面は、非常に優れた畑の土になるのだという。

 

 もともと痩せた土地だったタルブだったが、シエスタの曾祖父が飼っていたディグダと、ダグトリオというディグダの生長後の姿の生き物が来てから劇的に土地が豊かになったらしい。

 

 その後、曾祖父亡き後、野生化してからは、元々無かった森をディグダ達が育て上げ、たまに痩せてしまった村の畑に現れるようにもなったらしい。

 

 なんだそれは! もはや伝説の粋じゃないか!っとルイズは驚いた。穴を掘って移動するしか能が無いなんて思った自分が恥ずかしくなった。

 

 その後、ギーシュが自分のジャイアントモールこと、ヴェルダンデと比べて能が無いっと馬鹿にしてきたのだが、ルイズが怒るよりも早く、ディグダが穴を掘って、ギーシュを即席の落とし穴に落としたのだった。

 

 さらにその後、ヴァリエール領の作物の取れ高が下がっていると聞き、エレオノールが畑の地面を調べたそうだが、土地が痩せ始めているということが分かった。

 

 ルイズは、ディグダに、なんとかできないか?っと頼んだところ、ディグダは、穴を掘ってタルブまで行った。しばらくして、タルブ村近隣に住む、仲間やダグトリオなどを連れてきて、ヴァリエール領の畑を耕してくれた。

 

 結果、作物の取れ高は、前以上に上がった。

 

 その話は、瞬く間に広まり、どうか自分達の土地を救ってくれないかという依頼が来るほどだった。そんなこんなで、全国あちこち、時に余所の国にも出張して畑を耕して、時に森を育て上げたりもしたり。

 

 ルイズは、知らぬ事だが、こうしてハルケギニア中の土地をディグダとダグトリオ達と共に回っているうちに、土地の底に眠る、風石の地脈が砕かれ、土地の肥料としてディグダ達が密かに利用していたのだった。

 

 余談だが、大隆起を危惧して様々な策を考えていたロマリアが大隆起の原因となる風石の地脈の存在を明らかにしようとして各国に調査を求めたが、地脈が見つからず恥をかくことになるのは、そう遠くない未来である。

 




ディグダの体ってどうなってるんでしょうか…?
なにせ出ているのは頭の部分だけだし。

ディグダとダグトリオが、森を育てたというのは、アニポケでのエピソードから抜粋しました。

あと、地下深くにある風石の地脈を壊して肥料にしたというのは、捏造です。
森を育てるぐらいだし、相当頭良いだろうから、風石の存在にはいち早く気づいてそうで、ルイズの命令で各地の畑を耕すついでに壊していきましたっということにしました。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●【ディグダ】
▪️『あなをほる』といったらこのポケモン。
下半身は地面に埋まっており手や足は見えない。『ひっかく』『きりさく』といった技を覚えることから、手や爪はあるものと思われるが、その真の姿を見た者は誰もいない。
『ちきゅうなげ』をかけると地面ごと飛んでいくし、HGSSの『ポケスロン』のハードル走ではまさかのハードルの下をくぐるという荒業を見せる。相手を浮かせる『テレキネシス』が全く効かない(しかし、『フリーフォール』は効くし『ふうせん』で浮く)。

▪️光が苦手で照らされると血液が温められて弱る為、地上にでるのは大体日が沈んでから。

▪️イワークが通った跡を住みかとしている。

▪️カントー地方ではクチバシティの東にある『ディグダの穴』でのみ出現。クチバジムが『でんき』である事からお世話になった人もいるだろう。というか、レベル高いし、ダグトリオも出るから軽くバランスブレイカーである。FRLGでは『特性:ありじごく』で逃げづらくなった為、注意しよう。

▪️ディグダが棲む土地は耕され、フンで豊かになり、多くの農家では作物の周りにディグダの好物の木を植えて地面を耕して貰ったりしており、ディグダを大切に育てている。
その一方で地下で木の根を食べてしまう為、農家に害をなすポケモンともされている。

▪️『ポケダン』では、ダグトリオの息子として登場。プクリンのギルドの門番で、入り口前の網に立つポケモンを足型で下から識別する。ただし彼から門番の代役を任されることがあり、その日の任務は『みはりばん』になる。

▪️『ピカブイ』では、非常に安い値段でディグダのアクセサリーが買える。ピカチュウとイーブイの頭にディグダが乗ってる様な感じになる。


●【アローラディグダ】
▪️頭に生えてるのはヒゲが変化したもの。金属質でセンサー機能を持ち、周囲の様子を伺ったり、仲間と交信している。

▪️溶岩質の地面を掘り続けた結果、鍛えられた為に他の地方のディグダよりもパワフル。しかし、なかなか姿を見せないらしい。


●【ダグトリオ】
▪️ディグダが3匹揃った姿。図鑑説明から、「一つの体から三つ子になった」という文面が記されている。いつも仲良しだが、エサの事等で喧嘩する事もある。

▪️お互いの頭を互い違いに動かすことで地下100kmまで掘るらしいが、これは掘り進むスピードとパワーから導き出した推測に過ぎず、本当の所は不明らしい

▪️頭はツルツルのように見えて硬い岩盤を掘り抜く程にとんでもなく硬い。

▪️ディグダ同様に農家などに親しまれている一方で、地面を掘り進みすぎて地震を起こしてしまうと言う報告もあると言う。

▪️『ポケダン』シリーズではほぼ全てのシリーズに登場するが、特に探検隊の個体が有名だろう。
プクリンのギルドに所属しており、掲示板を更新する役割を担う。性格はとても威厳に満ちており、息子にディグダがいる。
ちなみにギルドメンバーからは『彼ら』と複数形で、息子からは『お父さん』と単数形で呼ばれる。
クリア後に海岸で溺れていた所をドサイドン率いるレイダースに助けられていたが、ダグトリオが救出された際にレイダースはダグトリオの中身を見たのだろうか…真相は闇に包まれている。


●【アローラダグトリオ】
▪️金属質のヒゲがフサフサと大量に増毛され、ヘアースタイルも個別ごとに異なっている。非常にゆっくりとだが一生伸び続けるこの髭は自在に操る事が可能であり、『アイアンヘッド』や特性の『カーリーヘアー』の発動もこのヒゲを振り回す事で行っている。金属質の長髪が生えた為か重さは通常の2倍へと増加し、素早さはいまいちだが、非常にパワフル。

▪️アローラにおけるダグトリオは『大地の女神の化身』として崇められており、遭遇した場合は地面に膝をつき深く礼を捧げる習わしがある程、大切にされている。またアローラで『ヒゲを持ち出すと祟られる』という言い伝えがあることから、外部への持ち出しは禁じられている。抜け落ちたものでもダメらしい。


●[アニメ]
◾無印31話
▪️ディグダとダグトリオ
『ディグダディグダ♪ダグダグダグ♪』
山の中で行われているダム建設工事を邪魔している野生のポケモン。その為、ダム工事の邪魔をするとして工事の人間からは嫌われている。
シゲルをはじめ沢山のトレーナーが集まりディグダ撃退作戦がはじまるが、不思議なことに、モンスターボールを投げてもポケモンが現れない(そしてディグダはトレーナーの投げたモンスターボールを律儀に持ち主に返していた)。
実はディグダとダグトリオがダム工事を邪魔していた理由は『自らが植樹をして自然を保護しようとしていた』からで、人間のエゴによる土地開発をやめさせるために行っていたからである。その為、トレーナーのポケモン達がディグダと戦うのを嫌がり、ボールが開いても強制的に戻って現れなかった。
この出来事で、工事現場の監督は自らの行為を嘆き、サトシは出会ったポケモンを見境なくゲットしようとする姿勢を改めるようになった。
ちなみにこの回、ロケット団のアーボとドガースがアーボックとマタドガスに進化した回でもある。

◾無印90話
島特有のきのみ『ピンカンの実』を食べ続けた影響で全身ピンク色のポケモンが住むピンカン島にて、ピンクのディグダが登場する。

◾無印114話
▪️ジャンゴーのディグダ・ダグトリオ
ディグダ使いのジャンゴーのポケモン達で、
大量に所持している(一人に対するモンスターボールの上限である6匹以上出している)。ジャンゴーはマルマイン騒動を解決する為に島の住民に雇われた為、ディグダで地中を掘り、マルマイン達を狭い出島から島の広い草原へと解放させるのが目的。

ディグダは、サトシ達がマルマインの群れに囲まれた際に登場。『あなをほる』でマルマイン達を地下に落とし安全に爆破させた。当初の作戦通り、島のマルマイン達を地下から草原へと運ぶ事に成功する。
ダグトリオはジャンゴの帽子の中のモンスターボールから登場。『あなをほる』でロケット団を秘密兵器ごと地中に落とす活躍を見せる。

◾無印144話
▪️全自動穴掘りロボット・ディグダ君2号
ロケット団のメカ。
顔はディグダ、足元はキャタピラを装備した移動ロボ(ディグダ部分とキャタピラは分離する)。目はライトになっており、穴掘り用のドリルも装備。胴体からは投網ミサイルも発射可能で、井戸のヤドンを捕らえた。
次の話で赤字だった事が判明。

◾無印145話(タケシのクヌギダマ加入回)
ボングリの実が自生する裏山に生息するディグダ。あかボングリの木の周りに穴を掘り木を守っていた。
上記のディグダロボで赤字になった事でボングリの実を売りさばこうとしたロケット団は、サトシ達を落とし穴に落としてピカチュウを捕らえ、あかぼんぐりを取ろうとしたところでディグダの掘った穴に落ちて真っ逆さま(その反動でピカチュウも解放された)。その後、穴から出たと思ったら崖の下で、そのまま森に落下した。

◾無印218話
ディグダが大量に生息する『ディグダの村』が登場。サトシ達は当初、ディグダの作った落とし穴に落ちたが、サトシ達を助ける為に大量のディグダ達が集まって自らが階段になっていた。
隣村のドードリオ泥棒団と名乗る者達に、村の食料と共に狙われていたが、実はドードリオ泥棒団の正体は老人たちの息子たちであり、老人達がいつまでも元気でいられるように芝居をしていただけだったのだ。

◾AG128話
▪️カエデのダグトリオ
サイユウ大会決勝トーナメント一回戦でのサトシの対戦相手であるカエデの手持ち。『すなじごく』で素早いピカチュウを逃げられなくし、本来のパワーを出しきれなかったピカチュウを倒す。しかし、サトシのオニゴーリに『ずつき』によって地中から引きづりだされ、『れいとうビーム』を食らって敗北する。

◾SM22話
▪️DJレオのジェシカ・アシュリー・マイケル(アローラダグトリオ)
ククイ博士の幼なじみであるDJレオのパートナー。ロングがジェシカ、おかっぱがアシュリー、パーマがマイケル。楽屋兼自宅は床張りはない。
3体が一組になって歌を披露する。しかし、3体でセンターを誰がやるかで揉めてケンカになり、それを利用したロケット団についていってしまう。しかし実態は『ニャースのバックコーラスとして使わされる』と聞き、騙されていたことに気づく。
ディグダに縛られていた縄をほどいてもらい、『トライアタック』『アイアンヘッド』で反撃。ロケット団を撃退した(アニメでの『カーリーヘア』は、『とびかかったミミッキュとヒドイデをヒゲ(ヒゲ)で絡め取り拘束、そのまま投げ返す』という、攻撃的な使い方をしていた)。
その日のライブでは『トライアタック』からヒントを得て、『からだを回転させて順番にセンターになる』ことで、センター争いを解決した。

▪️アローラディグダ
ダグトリオに憧れライブ会場に現れ、ライブ帰りのサトシ達の前に現れる。
その後DJレオの小屋に現れ、ダグトリオの前で歌を披露。OKをもらい晴れてダグトリオの弟子になった。
ロケット団に捕まったダグトリオを縛る縄を、こっそりほどき解放した。
当初、ロトムのカツラを取ろうとしてたが、後にククイ博士から正式にカツラを貰った(ロトムは文句を言ってたが、ククイ博士が『また買ってやるから』となだめた為、OKしている)。

騒動解決後、レオは『ダグレオ』から『ディグダグレオ(ダグトリオ&ディグダwithDJレオ)』に改名しライブに励んだ。

ちなみにダグレオのファンは皆ダグトリオのヒゲ(カツラ)にあやかって推しメンバーのカツラをかぶっており、サトシ達もそれぞれカツラを着用している。カキは最初断ろうとしたが、ホシの頼みにデレてあっさり受け入れたどころか、Zリングに次ぐ大事な宝物になった模様。
ロケット団が出店していたカツラをよく見ると過去にゲームやアニメで登場したキャラクターを模したカツラが...


●[ポケスペ]
◼️パールのディグヒコ(ディグダ♂️)
マキシとの稽古の際に捕獲されたポケモン。
素早い動きで敵を撹乱させる援護要員で、実際にギンガ団との戦闘では翻弄させている。
やりのはしらでの戦いではディアルガ・パルキアの足場を崩したが、ディアルガの『ときのほうこう』によって無かったことにされてしまった。

◾レッドのディグ(ディグダ♂️)
レッドの控えポケモン。
元はタマムシシティの郊外にいた野生のポケモンで、レッドがグリーンと手持ちが入れ替わった時に捕獲した。
イーブイ(後のブイ)とのバトルで出されるが、シャワーズとなったイーブイの水攻撃を浴びてあっさりやられてしまった。

◾サカキのダグトリオ
レッドがサカキとの戦いの中でギャラ(ギャラドス)とフッシー(フシギバナ)のモンスターボールを落としてしまい、レッドが拾う直前にボールの開閉スイッチを破壊したのが、サカキのダグトリオである。
出せなくなったポケモンがよりによってじめんに有利なみずとくさという...

●[その他]
▪️『ギエピー』では、度々登場する。みんなも探してみよう。


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『ルイズが召喚したのが、パウワウだったら?』

今回は、パウワウ(→ジュゴン)。


2019/06/01
ちょっと最後の文章追加。


 真っ白。

 

 それがルイズの最初の印象だった。

 

 学院に設けられた、水系の生物の使い魔を飼育するための場所にルイズが近づくと、その白い生き物がすぐに顔を出してくれる。

 

 とびっきり美味しいお魚があるわよと言って、魚が入ったバケツを見せると、縁に上がったその生き物が、尻尾で立ってパンパンとヒレのような手を叩いた。

 

 真っ白なその生き物の名は、パウワウ。

 

 学院に勤めているメイドのシエスタが教えてくれた。タルブ村に隣接する海の岩場でたまに見かけられる水棲の生き物らしい。

 

 本来は、冷たい海の方にいるそうだが、元々はシエスタの曾祖父がどこからか連れてきた不思議な動物で、曾祖父が亡くなる前に海に放し、そのまま繁殖。しかし思い出したように、たまに子孫達が帰ってきては姿を見せると言われているそうだ。

 

 成長するとジュゴンという、氷さえも操る強力な生き物になるそうだ。

 

 あなたも、シエスタの曾祖父が懐かしい? と聞いても、パウワウは答えられないし、魚に夢中で全然聞いてない。

 

 愛らしい見た目も相まって、ルイズは、ついついパウワウを甘やかした。

 

 結果、通常の個体より、ぷくぷくに太ってしまった。住まわせている環境が狭いせいで、運動不足も祟っていた。

 

 太っちょのマリコルヌに馬鹿にされた時は、さすがにルイズも焦り、ダイエットさせる!と決めた。

 

 陸に引っ張り上げて、芸をさせるなどして躾けるが、面倒くさそうにコロコロと転がるばかりで言うことを聞かない。

 

 かといって、餌をあげなかったら、他人の魚の使い魔を食べてしまうのだ。

 

 ルイズがどうしたものかと考え込んでいると、シエスタが一計をを案じ、タルブの海へ連れて行きませんか?と提案した。

 

 嫌がるおデブなパウワウを馬に荷物のように乗せて、シエスタを借りるという書類を提出して、タルブの海へ向かった。

 

 意外にも力持ちなシエスタに運ばれて、おデブなパウワウは、久しぶりの海へと連れて行かれて驚いていた。

 

 そして近くの岩場に、仲間のパウワウがいると気づき、パウ~パウ~っと鳴いた。しかし、相手のパウワウは、ジトッとこちらを見ると、すぐに海へと逃げていった。

 

 おデブなパウワウは、落ち込んだ。どうやら、人間には分からないが、おデブなことを指摘されたっぽい。なんとなく雰囲気で分かった。

 

 ルイズがパウワウに目線を合わせて、分かったでしょ?というと、おデブなパウワウは、コクリッと涙目で頷いた。

 

 それからは、毎日ダイエットのための運動を欠かさなかった。

 

 学院のプールを借りて泳がせたり、ついでに芸も仕込んだ。

 

 そのおかげか、パウワウが美しく成長した。

 

 シエスタが、ジュゴンだ!と言ったので、いつの間にやら進化したらしい。

 

 シュッとなった体は、美しい曲線を描き、真っ白だった体はより白くなって、可愛らしさに美しさが兼ね備えられたようだ。

 

 これなら、使い魔品評会でも絶賛だろうっとルイズは、自信を持った。

 

 ところが品評会では、ジュゴンは氷のビームを放ち、忽ちルイズ型の氷の像を作り上げて見せた。

 

 結果、品評会はジュゴンの優勝だったが……、ルイズは、会場の裏でジュゴンをペシーン!と叩いた。赤面して。

 

 なぜかというと、ルイズの氷の像は、裸だったからだ……。

 

 どうやらこのパウワウことジュゴンは、エロ思考持ちのオスだったらしい。

 

 勝手にメスだと判断していたルイズは、ジュゴンと一緒に裸で泳ぐんじゃなかった…っと顔を覆ったのだった。

 

 




ウェールズの生存問題がまだまとまらないので、こんなのになっちゃいました。

けど、水系ポケモンは、どうしても水場以外の場所に移動するのが困難だと思うので、哺乳類系のパウワウを出しました。

パウワウ(ジュゴン)のイメージを崩すようなの書いて申し訳ない。

機会があれば書き直すかも。

けど陸地戦は、どうクリアさせるか……。そこが問題だ。


2019/06/01
ジュゴン(パウワウ)がなぜルイズの裸姿を氷像に出来たのか、その理由を文を追加しました。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。



●【パウワウ】
▪️何故かいつもベロを出しているが理由は謎。 パウワウの頃は下の犬歯が長く伸びているが、ジュゴンに進化すると上の犬歯が長く伸びている姿に変化する、下の犬歯の行方は不明。

▪️パウワウのタイプは【水単体】であり、【こおりタイプはついていない】。

▪️初代のだいすきクラブの女性いわく、抱きしめるときゅーっと鳴くらしい。

▪️元が白いためか進化後共々色違いが非常に分かりにくい。 狙う人は出てきた瞬間を見逃さないように。

▪️氷に覆われた海やふたごじまの様に寒い洞窟等の寒い地域に生息しており、寒いところほど元気に泳ぎ回る。特に氷が浮かぶ海が好きで、頭のでっぱりで氷を頭突きで割る。

▪️しかし、南国であるアローラにも現れている。ちょっとバテやすいらしい。

▪️『ポケモンマスターズ』ではヤナギのポケモンとして登場する。特定のレベルまで上げ、『進化石』を入手した状態でバディーズエピソードでウルップのクレベースと対決し、クリアするとジュゴンへと進化する。



●【ジュゴン】
▪️アシカなのにジュゴンである。

▪️氷が浮かぶ冷たい海が好き。アニポケのオーキド博士いわく、飼育には超特大の冷蔵庫が必要になるそう(そしてオーキド博士はジュゴンに笑顔でれいとうビームで凍らされた)。

▪️ジュゴン自体は寒冷地に住むが、『ヨワシ』を食べに温暖な地方にもやってくる。夜行性のポケモンで狩りは基本的に夜に行うらしいが、アローラ図鑑曰く食後は体温をあげて消化をよくする為に日光浴をしている。
昔、氷山で眠る姿を見た船乗りが人魚と間違えたとの事。


●【アニメ】

◾サクラのパウワウ→ジュゴン
カスミの姉・サクラのポケモン。7話では口の中に『ブルーバッジ』を隠していた。
58話では水中ショーのポケモンとしてカスミと共演。サクラいわく「戦わせたことがなかった」と言うが、ムサシのアーボックを素早さで翻弄し、カスミの指示で戦った。また戦闘中にジュゴンに進化。ロケット団を『れいとうビーム』で氷漬けにし、ピカチュウの『10まんボルト』に続いてダメ出しの『たたきつける』で撃退する。

◾無印27話
スリーパーの起こす睡眠波の影響で催眠状態のままポケモンになりきってしまう症状の『ポケモンがえり』になってしまったカスミがパウワウの真似をしていた。

◾無印94話
▪️野生のジュゴン
無邪気な性格で、人間を見ると抱きついて踊りだす癖があり、悪気はないが海中でおぼれたサトシに抱きつき振り回してしまった。

▪️赤ちゃんパウワウ
パウワウが群れで生息する島にいる赤ちゃん。病気持ちのためジョーイが毎日薬をあげに来ている。

◾無印101話
▪️カンナのジュゴン
四天王・カンナがデモンストレーションバトルで出したポケモン。

◾無印105話
▪️ユズジムのリーダー・ジギーの妹であるマリーと一緒にいたパウワウが渦潮に巻き込まれ、サトシ達に助けられた。

◾無印236~238話
▪️ヤナギのジュゴン
ジムリーダー・ヤナギのポケモン。暴れる赤いギャラドスを止めようとして襲われたサトシ達を『れいとうビーム』で助けた。
ジム戦では一番最初に登場。氷のフィールド中央にあるプールに潜ってサトシのヒノアラシの攻撃をかわし、ヒノアラシを『れいとうビームで』氷漬けにした。しかしプールに潜らせたヒノアラシの近距離からのスピードスターを受けて敗れた。

▪️SM42話
水辺に生息するジュゴンが登場。同じあしかポケモンであるスイレンのアシマリの放ったバルーンをうまく跳ね返し、交流していた。

◾オーキド邸にいるポケモンの中にジュゴンとパウワウがいたり、うずまきカップやAG最終回の前の回でもパウワウが確認できる。

◾劇場版『ミュウツーの逆襲』
▪️スイートのジュゴン
スイートが水中移動用に使用したポケモン。水面にいた為すぐミュウツーに捕まるが、サトシのおかげでミュウツーのモンスターボールから脱出した。



●【ポケスペ】
◾四天王・カンナのジュゴン
こおり技をひとたび放っただけであたり一面が氷につつまれ、吹き付けた氷の道を滑走する。滑走した時のスピードはイエローのドドすけ(ドードー)にも負けない。更にパルシェンの『とげキャノン』とジュゴンの『れいとうビーム』により、ぶあつい地面をつらぬく程の強力な『氷ミサイル』を作り出す事ができる。
パウワウの頃、産業廃棄物の毒にやられて手の施しようがない程までに弱っていたが、キクコのゴースが毒を吸いとったお陰で完全回復する。この出来事でカンナはパウワウが回復して喜ぶと同時に人間へ憎しみを募らせ、四天王に入るきっかけとなった。

◾その他
・山下たかひろ4コマシリーズのジュゴンは、寒いダジャレを言うキャラクターとなっている。


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『ルイズが召喚したのが、ワンリキーだったら?』

今回は、ワンリキー(→ゴーリキー→カイリキー)。


 

 ルイズは、自分の使い魔を食堂で見つけて、何をやってるの?と思わず聞いた。

 

 お盆に重たそうな皿の束を乗せつつ片手で支え、もう片手で食事を乗せたワゴンを押しているのだ。

 

 薄い青緑っぽい肌に、髪の毛を思わせる頭部の突起、80センチしかない小柄ながら、しかし体は力にあふれているらしく、毎日特訓をしている姿が見られる。

 

 召喚した後日に、シエスタというメイドが、ワンリキー!と言ってビックリしてたので、話を聞くと、この生き物はワンリキーという生き物なんだとか。

 

 この見た目で体力が有り余っており、特訓を欠かさない向上心にあふれた不思議な生き物なのだとか。

 

 胸の脇辺りに肋骨のような縞模様があるので触ってみたら、筋肉だった。

 

 シエスタの話によると、元々は曾祖父がどこからか連れてきた生き物で、成長することでゴーリキーや、カイリキーという形態にもなり、自分にとって良いトレーニングになるのならば人間にも協力する頭の良さを兼ね備えており、当時タルブの畑を広げるために大岩をどかして回っていたそうだ。

 

 曾祖父亡き後は、野生化し、近隣の森でたまに姿が見られ、時々タルブ村を襲おうとする盗賊の類を倒しているとか?

 

 ワンリキーの生態を一部知っているシエスタは、手伝って貰う度に、そのお駄賃にワンリキーが好きな木の実をあげるなどしていて、そのためルイズの次に懐かれていた。

 

 そんなある日、ギーシュがシエスタに難癖付けてきた。

 

 原因は彼女が香水を拾い、それが原因で二股が発覚して、二人共に振られたことへの八つ当たりだった。

 

 ルイズも周りも呆れ返る中、ワンリキーがギーシュのマントを掴み、引きずり倒すと、ビシッと食堂の外を指差した。怒った顔で。

 

 ルイズは、なんとなくだが、ワンリキーは、難癖付けている暇があったら、二人に謝りに行け!と言っている気がした。人間の色恋沙汰の良し悪しも分かるなんて、なんて頭の良い子なんだろうっとルイズは感心した。

 

 しかしギーシュは、言葉が喋れないワンリキーのその行動を、決闘と受け取ったらしく、マントを払うとワンリキーに杖を向けたのだ。

 

 ルイズが止めるよりも早く、あれよあれよという間に決闘騒ぎ。

 

 ワンリキーは、青銅で出来たワルキューレを、持ち前の怪力で破壊したり、ぶん投げたりして、圧倒的にギーシュに勝った。

 

 精神力が尽きて、降参だと白旗を振るギーシュを掴み、持ち上げて、野次馬に紛れていたモンモランシーの前に連れて行き、頭を無理矢理下げさせられて、ギーシュは、やっとワンリキーが謝れ!という意味で行動していたことを理解したのだった。それがきっかけだったかは分からないが、ギーシュは、ワンリキーに敬意を示し、たまに一緒に特訓している姿が見られるようになった。

 

 その後、土くれのフーケの盗難事件では、フーケの巨大な土のゴーレムを、ゴーリキーに進化したワンリキーが、地球投げなる技で一撃で星の彼方にゴーレムを放り投げて撃退し、ルイズを裏切った上にウェールズを暗殺したワルドも、苦手な風属性をものともせず、教会内にあったブリミルの像をバット代わりにして、ワルドを彼方へ打って飛ばした。

 

 タルブがレコン・キスタ軍に襲われた際には、近隣に住む仲間達を先導して、大岩を下からぶん投げ、空中戦艦さえ破壊し、ルイズがエクスプロージョンを唱えるまでの時間を稼いでくれた。

 

 レコン・キスタとの戦いが終わった後、アンリエッタからの密命を受けて、城下町の情報収集をすることになった際は、なぜかスカロンに気に入られ、どこで用意したのかゴーリキーに合う制服を着せられて給仕をさせられていた……。

 

 その影響かは不明だが、情報収集の任務の後、なぜかカイリキーに進化した。

 

 なんだかんだあったが、ルイズは、頼もしい怪力の使い魔に大満足していた。

 

 




なんか、ちょっと頭よくしすぎたかな?
でもゲーム中でも引っ越し業者の手伝いが出来るほどだから、ワンリキー、ゴーリキー、カイリキーの知能指数は高いと思う。

レコン・キスタ軍との戦いの部分は、結構悩みました。なにせ相手は空中戦艦を持ってますからね。

あとカイリキーへの進化は、ゲーム中だと通信交換しかないけど、ここでは、スカロンにゴーリキー(ワンリキー)を貸していたことで、通信交換の条件が整ったということにしました。


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『ルイズが召喚したのが、ミニリュウだったら?』

今回は、ミニリュウ(→ハクリュー→カイリュー)。


最後の方は、スケールをデカく書いてみた。


 

 卵!

 

 それがルイズの第一印象だった。

 

 何度目かの爆発の後、煙が晴れたら、そこには何かの卵があった。

 

 大きさは、鶏の卵なんて目じゃないほど大きい。ルイズでも両腕を使わないと持ち上げられないほど大きい。

 

 ルイズは、ガッカリした。美しくて強い使い魔を所望していたのに、来たのは得体の知れない卵。

 

 たちまちルイズを馬鹿にする声と笑い声があがる。

 

 コルベールに促されて渋々、卵にコントラクトサーヴァントの儀式を施すため、呪文を唱え、どこでもいいからキスをしてみる。

 

 すると、殻が内側からコツンコツンと音を鳴らしているのに気づいた。

 

 そしてルーンが吸い込まれるように殻の表面に刻まれたかと思うと、卵が割れた。

 

 そして中から、1.8メートルはある、蛇のような生き物が飛び出してきた。その胴体には卵の殻に吸い込まれたルーンが刻まれている。

 

 ただの蛇じゃない。薄い青色の胴体だが、鼻らしき丸い部位があり、そこから下、腹にかけてさらに色が薄くなっていて白っぽい。目は黒くてつぶらで可愛らしく、眉間の中心に点のような白い部位があり、魚のヒレを思わせる耳(?)が両側にある。どこから見ても手足はなく、その蛇のような生き物は、ジーッとルイズを見つめていた。

 

 コルベールがルーンを調べて、ルイズにおめでとうと賞賛の言葉を使った。

 

 ルイズは、呆気にとられた。明らかに卵より大きいからだ。

 

 ルイズが謎の蛇(?)を召喚したことで、使い魔召喚の儀式は終わり、コルベールが生徒達に学院に帰るよう言った。

 

 フライが使えないルイズを、フライで飛んでいく生徒達が馬鹿にしてくる。ルイズは、悔しくて唇を噛んだ。

 

 すると、謎の蛇(?)が、キッとその馬鹿にしてきた生徒を睨み。リュー!と鳴く。

 

 すると、突如として小型の竜巻が発生し、フライで飛んでいた生徒達が吸い込まれて洗濯物みたいに回された。ついでにコルベールまで巻き込まれていた。

 

 ルイズは、ギョッとして謎の蛇(?)を見る、謎の蛇(?)は、リュー!リュー!と鳴いてペチペチと地面を尻尾の先で叩いている。

 

 ギャー、キャー!と竜巻でもみくちゃにされている生徒達の悲鳴を聞いて、ルイズは、慌てて、止めて!と謎の蛇(?)に訴えた。謎の蛇(?)は、ルイズをジッと見て、納得いかないような顔をしてから、竜巻を消した。

 

 低空だったため、奇跡的に怪我人はいなかった。

 

 タバサが目を回しながら、自身が持つ大きな杖を支えにして言った。

 

 たぶん…、ソレ(蛇のような生き物)…、竜…っと。

 

 その後、竜に関する伝承を調べたところ、遠い異国の地では、竜は天地を操り、雨風すらも自由自在に操れるというものがあった。

 

 もしかしたら、自分が召喚した得体の知れない竜は、その類かもしれないと思った。生まれたてだというのに、あれだけ風を操れるのだ、潜在能力は凄まじいのだろう。

 

 で…、その問題の竜は、ルイズの部屋に作られた使い魔のための藁の上で体を丸めて寝ている。

 

 恐らく生まれたての上に、急に大きな力を使ったから疲れているのだろう。

 

 ルイズは、図書館から借りてきた本を閉じ、自分も疲れたので、早めに就寝することにした。

 

 その夜から朝まで、ルイズはうなされた。重たいものが体の上に乗ってる夢を見て…。

 

 そして目を覚ますと、藁の上にいたはずの謎の竜が、ベッドの、ルイズが被っている布団の上に乗っかって寝ていた。

 

 大きさの割にすごく軽いようだが、それでも乗っかられると辛い(※3.3キロ)。ルイズは、布団を剥いで、ベッドの横に竜を落とした。

 

 目を覚ました竜が、抗議するように鳴く。ルイズは、寝起きも合わさり、竜を叱った。

 

 プンスカ怒りながら着替えていると、ふとルイズは、この竜の餌について思った。

 

 口は見えない。鼻で隠れているのか? そもそも草食? 肉食? 雑食?

 

 しょんぼりと体を丸めている竜に聞いても仕方ないので、朝ごはん食べさせてあげるから来なさいと命令して、食堂に向かった。

 

 生の食材を見せれば食いついたのを選べるので、食堂の調理場から持ってきてくれないかとメイドに頼むと、そのメイドは、ミニリュウだぁ!と驚いていた。

 

 どういうことかと聞くと、シエスタというメイドの故郷でごく希に見られる、珍しい竜の一種だという。

 

 あと、二段階ほど成長するそうだが、これで、ミニ?とルイズは、ミニリュウを見た(※1.8メートル)。

 

 シエスタは、かつて曾祖父が飼っていたハクリューが、天候を操り、水不足や日照り不足だったタルブを何度も救ったという逸話を熱く語った。

 

 聞いていると、ハクリューは、一段階目の形態で、次の形態はカイリューという四肢を持つ竜らしい。

 

 餌は何が良いのかと聞くと、たぶん雑食と言われたので、肉と魚、あと野菜の切れ端などをたくさん持ってきてくれて、それをミニリュウは全部食べた。生まれたてから何も食べていなかったので相当お腹を減らしていたらしい。

 

 食べ終わって、ケプッとゲップをすると、ミニリュウの体が脱皮した。

 

 シエスタが、皮を貰って良いですか!?っと聞いてきたので、圧されたルイズは、勢いで承諾した。シエスタは、喜々とお財布にミニリュウの皮を入れていた。

 

 あっ、脱皮し続けて大きくなるらしいですよ!とシエスタが言った。

 

 あと、ついでに、成長も遅いらしいので注意が必要です、とも言われた。

 

 その後、毎日何度も脱皮を繰り返したが、ほとんど成長しているように見えず、やきもきした。

 

 ルイズは、毎日メジャーを使ってミニリュウの成長を記録した。

 

 計ってみると、びみょーーーにちょっぴりずつ成長しているのは分かった。

 

 その後、ギーシュの二股発覚事件での決闘から、土くれのフーケの盗難事件を経ても、まだハクリューにはならなかった。

 

 そして、アルビオンへの密命にて、ルイズの婚約者であったワルドが裏切った時、その時が来た。

 

 白く光り輝いたミニリュウの体が伸び、そして4メートルはある大きさに成長すると、恐ろしいスピードで、ウェールズに迫ったワルドの攻撃を防ぎ、キッとワルドを睨んで、水を纏った尻尾の先端でワルドの腹を突いて倒した。

 

 ギリギリで風でガードしていたワルドは、逃げながら捨て台詞でレコン・キスタ軍が迫ってきていることを告げると、ハクリューが天井に空いた穴から翼もないのに空を飛び、迫り来る大軍に向かって、竜の怒りなる技を放った。

 

 天候は荒れ狂い、空中戦艦は空中で衝突し合い、竜騎士は、雷に打たれて焼かれて焦げ、陸上の兵達は、迫り来る竜巻と増水して生き物のように襲いかかってくる水に逃げ惑った。

 

 それが大量の経験値となり、ハクリューをさらに成長させる糧となる。

 

 天空でカイリューへと進化を遂げたことで、放たれた破壊光線がトドメとばかりにレコン・キスタ軍の中心を破壊した。

 

 たった一匹の竜によって、アルビオンの反乱の戦は、終息させられてしまった。

 

 ワルドの攻撃を受けてしまって気を失っていたルイズが目を覚ました時には、すべてが終わった後だった……。

 

 カイリューによる破壊の余波で壊れてしまった教会で、ぼう然とするルイズの傍に、カイリューが舞い降りてきて、ルイズを抱き上げて、もう用はないと言わんばかりに学院へと帰っていった。

 

 この出来事は、生き残ったウェールズによって立ち直ったアルビオンやトリスティンで、“竜の怒りの日”と呼ばれ伝説になるまで語り継がれていくことになる。

 




ゲーム中だと、たいした技じゃないりゅうのいかりですが、アニポケだとヤバい技みたいに描かれていたので、このネタでもヤバいレベルの技にしてみました。

ポケスペでも、ドラゴンタイプは、天地を操るほどの強大なポケモンとして描かれてたと思うので(ちょい記憶が曖昧)、このミニリュウは、ルイズにルーンの力を付与されたことでより強い個体として完成したということにしました。

っていうか、ミニリュウ(ハクリューとカイリュー)って、こんな強いかな?


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『ルイズが召喚したのが、ゴースだったら?』

今回は、ゴース(→ゴースト→ゲンガー)。



今までと違って、不気味で、誰も幸せになれない話かもしれません。


注意!!


 何度目かの爆発の後、煙が風に乗ってルイズの方に流れた。

 

 ルイズは、へたり込む、もう限界だった。

 

 コルベールが見かねて、明日にしようと言おうとしたときだった。

 

 揺れていた煙が、紫色に変色し、目と口が現れた。

 

 ルイズがそれを見て驚いていると、ガスのような体のそれがルイズを包み込む。肺に入り込んできて、ルイズは激しく咳き込んだ。

 

 コルベールが杖を構えるが、炎を放とうとして躊躇した。なぜならルイズを包み込むようにガスの生き物がまとわりついているからだ。

 

 ルイズの体力がゴリゴリ削られながら、切れ切れにルイズは、呪文を唱える。

 

 そして、呪文を唱え終え、酸欠で息が切れてついに倒れるとき、当然だがルイズを包み込むガスの体に唇が触れる。その瞬間、金切り声のような鳴き声を上げ、ガスの生き物がルイズから離れて宙でもがいた。

 

 黒紫色の球体に紫のガスをまとったような姿。球体には、鋭い目と、牙の生えた口がある。球体部分が顔であり胴体なのか、そこにルーンが刻まれていた。

 

 ルイズは、気絶しておりそれを確認することはできなかった。

 

 確認が取れたのは、保健室で目を覚ましてからだった。

 

 起き上がるとコルベールがいて、背筋がゾワゾワとなる感触があったので振り返ると、あのガスのような生き物がニヤッと笑った。幽霊にでも出会ったかのようにルイズは悲鳴を上げて逃げたがコルベールが、それは君の使い魔だと言ったので一旦止まった。

 

 宙をフワフワ浮いているソレは、ルイズの反応にニヤニヤ笑っているようだった。

 

 幻獣の一種か?っと、コルベールは呟いていた。

 

 ルイズが移動すると、後ろをついてくるが、不意にすぐ背後にくっついて背筋をゾワゾワさせてくるので、うっとうしくムチを振ってもまったく手応えがない。なにせガス状なのだ。

 

 ルイズがイライラしていると、ゴースだ!っという悲鳴が聞こえた。

 

 見ると洗濯籠を落としたメイドが逃げようとしてたので、捕まえて知っているのかと聞いた。

 

 このガスの生き物の名前は、ゴース。

 

 シエスタというメイドの曾祖父の話によると、悪霊の一種だとされており、獲物を包み込んで息の根を止めるそうだ……。

 

 つまり召喚の儀式の場で、危うく殺されかけたということだ。それを理解したルイズは、戦慄した。

 

 二段階も成長する特性があり、どれもこれも相手の息の根を止めるタイプばかりらしい。そのため、ゴース、ゴースト、ゲンガーがたまに現れるとされるシエスタの故郷の近隣では、夜には決して外へ出ないという決まりがあるという。うっかり夜中に近隣の森へ行って、帰ってこなかった者が最近いるそうだ。

 

 そんな怖い話を聞いて、ルイズは、恐る恐るゴースの方を振り向く。ゴースは、ルイズの反応を見てニヤニヤしているだけだった。

 

 ゴースを召喚してからというもの、死んだ祖父母がこっちに来るな! と川の向こうから必死に手を振っている悪夢を何度も見た。

 

 ああ…、いつか使い魔にとり殺されるんだと…、遺書のような日記を書くほどルイズは、鬱になった。

 

 ある日、宝物庫付近でオールド・オスマンの秘書であったロングビルが、遺体となって見つかった。遺体には胸と首を掻き毟ったような形跡があり、呼吸器系をやられた可能性が高いとみられ、シエスタからゴースの説明を聞いていたコルベールが、ゴースの犯行じゃないかと意見した。

 

 結果、ゴースはルイズから引き離されたものの、ガス状の体故に隙間さえあればいかなる結界をもすり抜け、学院をさまようようになった。

 

 やがてゴースは、ゴーストへと姿を変えた。

 

 アルビオンへの密命を受けたルイズは、婚約者のワルドと共にアルビオンへ向かったが、その道中の港町で、ワルドが変死した。

 

 起きてこないので様子を見に行ったルイズが見たのは、全身を震え上がらせながら、寒い…寒い…っと布団を被って真っ青な顔で転げ回るワルドと、そんなワルドを見おろして、ニヤニヤ笑っている、ゴーストだった。ルイズは、悲鳴を上げ、ゴーストに爆発魔法を使って追い払い、医者を呼んだものの意味を成さず、ガタガタと震えながらワルドはやがて死んでいった。

 

 ルイズは、たった一人で果敢にもアルビオンへと向かい、奇跡的にウェールズと接触でき、手紙を受け取った。

 

 まるで何かに守られているように、何事も無くルイズは、帰路についた。

 

 学院までの道中、馬を止め、ルイズは、聞いた。

 

 そこに…、いるの?っと。

 

 するとルイズと馬の影から、ゴーストからゲンガーへと姿を変えた悪霊の使い魔が現れ、歯を見せてニヤ~っと笑って見せたのだった。

 

 その後…、アルビオンを制圧したレコン・キスタ軍だったが、トップのクロムウェルを始め、幹部達が次々に怪死したため、統率が取れなくなり、自己崩壊したという噂を、実家に引きこもったルイズは、偶然耳にしたのだった……。

 

 ルイズの影から、ひょっこりとたまに顔を出すゲンガーは、ルイズと視線が合うと、変わらずニヤッと笑うのであった。

 

 




ゴースト系は、怖い説明文のが多いですからね……。

なので、その性質上、主人を助けようと動いてても、不幸にしてしまうし、不幸にした理由も理解できないということにしました。
ゴース(ゴースト、ゲンガー)は、よかれと思って動いていました。


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『ルイズが召喚したのが、ドードーだったら?』

今回は、ドードー(→ドードリオ)。



今回は、かなり難しかったです。


このネタを書くときは、極力被らないように内容を考えて書いているので、そろそろネタに困ってる。


 

 何度目かの爆発の爆風が、春風によって晴れると、そこには、一匹の見たこともない生き物がいた。

 

 細くて長い二本足。茶色い羽毛に包まれた丸みのある胴体。そこから生えているのは、黒くて長い首を持つ二つの頭。目はクリッとして可愛いく、体を支える足の形と長いくちばしが鳥であることを示していた。だが翼はない。しかも、1.4メートルと結構でかい。

 

 なにこれ?と、まずその場にいた者達全員が思った。

 

 やがてその謎の鳥(?)は、二つの頭をキョロキョロと器用に動かし周りを見回し始めた。二つの頭だけに、意識が独立しているらしい。

 

 コルベールが、ルイズにコントラクトサーヴァントの儀式を促し、ハッとしたルイズが歩を進めると、ビクッとなった謎の鳥(?)は、次の瞬間背中を向けてすごいスピードで走って逃げていった。

 

 一見骨のような細い足は、翼の代わりに走ることに特化していたらしく、なんて素早いこと。

 

 その後、コルベールも手伝って逃げ回るその謎の鳥を捕まえようとした。しかしその速さたるや、そんじょそこらの馬より圧倒的に速い。

 

 見かねたキュルケがタバサに頼み、自分の風竜に乗って宙から魔法を撃って倒れたところをルイズがコントラクトサーヴァントの儀式をした。

 

 キスしようとした際、最後の悪あがきと鋭いくちばしでつつかれまくったが、つつかれた際に偶然くちばしの先がルイズの唇に触れ、結果ルーンが刻まれた。

 

 謎の鳥(?)は、ルーンが刻まれる痛みに耐えきれず、力尽きて気絶した。

 

 コルベールに運んでもらい、大型使い魔を飼育するための舎にひとまず入れた。

 

 目を覚ますまで様子を見ていると、やがて謎の鳥(?)は、目を覚ました。

 

 だいじょうぶ? と声をかけると、ルイズの額を、ゴッと片方の頭がくちばしでつついた。

 

 ルイズは、額を抑えて悶絶。その様子を、謎の鳥(?)は、ケタケタ笑うように二つの頭で鳴いた。

 

 キッと睨んだルイズが、ムチを取り出して振り上げるが、その手のムチを立ち上がった謎の鳥(?)が蹴り上げて飛ばした。そしてまたケタケタと笑われた。

 

 手を押さえて、く~!と悔しがるルイズ。

 

 すると、ドードーだ!という声が聞こえた。

 

 舎の餌置き場の隙間から、一人のメイドが中を見ていた。

 

 シエスタというメイドに話を聞くと、ドードーという鳥の一種らしい。羽の無い鳥なんてあり得ないとルイズが言うと、シエスタの曾祖父がかつて飼っていたそうで、飛ぶ代わりに足がよく発達していて、とても足が速い特別な鳥なのだという。

 

 さらにドードリオという、もう一段階成長する特性もあるそうで、そうなると、もっと速いそうだ。

 

 しかもそこまで成長すると、頭が三つになるそうだ。

 

 げっ、とルイズは思った。ただでさえ、足癖が悪いし、主人を馬鹿にしたように鳴くのに、それ以上にうざったくなるのかと。

 

 全然懐いていないらしいドードーに手を焼いていると知ったシエスタは、かつて曾祖父は、ドードリオに乗って走っていたという話があるから、頑張ればきっと背中に乗せてくれると励ました。

 

 この日から、ドードーとの攻防が始まった。

 

 毎日のように声をかけるが、つつかれる。

 

 手を出せばつつかれる。

 

 餌をあげると、手ごとつつかれる。

 

 血は出ないので加減はしてくれているらしいが、痛いのは変わりない。

 

 そんなある日、国を挙げて大型使い魔を使ったレースを開催するという知らせが入った。

 

 ルイズもちょっと出場を考えたが、まだドードーの形態なので、諦めようとした。その時、舎の方がなんか騒がしかったので、行ってみると、そこには、1.8メートル以上はありそうな、頭が三つになったドードー…否、ドードリオがいた。

 

 おそらくだが、馬鹿にされたので怒っているのか、生徒の何人かを追い回してつついていた。

 

 ルイズが、爆発魔法を使ってビックリさせて止め、目つきがものすごく悪くなったドードリオに、レースに参加するわよ!と言った。

 

 するとプイッと素っ気なくそっぷを向くドードリオに、アイツらを見返したくない?と、先ほどドードリオが追い回していた生徒達を指差して聞いた。すると、ドードリオは何か考えるように、三つの頭で顔を合せ、それからルイズを見た。

 

 ドードリオは、背中を向け、しゃがんだ。それは、まるで乗れと言っているようで…、ルイズは、恐る恐るドードリオの背中に乗った。そしてルイズが乗ると、ドードリオが立ち上がった。高くなる視界、慌ててルイズがドードリオの首を掴んでしまうと、ドードリオが苦しみ、暴れた。

 

 結果落とされ、ドードリオが抗議するように鳴いた。ルイズは、尻をさすりながら、ごめん…と謝った。

 

 そして、レース当日。ルイズは、ちゃんと手綱を付けて出場した。

 

 陸地系の使い魔の出場枠で、ドードリオの存在はかなり目立った。

 

 変な鳥!という出場者貴族のヤジに、ドードリオが、ギッと睨むので、背中に乗っているルイズが落ち着くよう首をさすった。

 

 レースのスタート位置に着き、スタートの合図と共に、一斉に使い魔達が主人を乗せた状態で走り出す。

 

 ルイズのドードリオは、圧倒的なスピードで他を圧倒し、一位をもぎ取った。

 

 あまりの速さに、ズルしたんだろ!と同じく出場していた、あの時の貴族が抗議してきたが、魔法を使っているかどうか調べて貰い、使い魔の実力だと証明すると、せっかく二位だったのに順位を剥奪されたのだった。

 

 ルイズが苦笑しながら、ドードリオを見ると、ドードリオは、フンッと鼻息をもらし、ざまあみろっと言わんばかりに立っていた。

 

 まったく…もう…と、ルイズは苦笑しつつ、ドードリオを撫でた。

 

 




このドードー(ドードリオ)の性格は、ルイズに似てプライドが高いです。
それゆえに他人に媚びたくないし、見下されれば見返してやる!っと燃える。

あと、首が黒いので、オスですね。(ソウルシルバー参照)

レース話は、ポニータ回と被るけど、ポニータと違ってデッドヒートも無く、圧倒的に勝ったということにしました。


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『ルイズが召喚したのが、コイルだったら?』

今回は、コイル(→レアコイル)。


こういうわけの分からない感じのポケモンは、扱いが難しいと知った。


 何度目かの爆発。

 

 爆風がモクモクと上がる大穴を前に、ルイズはついに力尽きて両膝をついた。

 

 コルベールが見かねて、明日にしようと言おうとしたときだった。

 

 チーーっというような、長い音が聞こえ、徐々に薄れていく爆風の中に何かが浮いていた。

 

 それは、30センチぐらいの浮遊物だった。

 

 浮遊物? だがこれ以外に例えようが無いのだ。この得体の知れなさは。

 

 それは、U字型の磁石という金属を吸い付ける鉱物が左右にあり、金属で出来た丸い胴体には、目と思しき白い丸いものがあり、その中心に点のような瞳らしきものがある。金属で出来たネジという代物が頭部にひとつ、そして足と思しき下の部位に二本。

 

 目と思しき部分が、ジロジロと周りを見回すように動いている。それでこれが生き物だと分かった。

 

 何あれ? 何あれ? っとさっきまでルイズを馬鹿にしていた生徒達が困惑しだす。

 

 コルベールが、これがルイズが召喚した使い魔候補だと認識し、コントラクトサーヴァントの儀式を促した。

 

 ルイズは、顔をしかめたが、サモンサーヴァントによる爆発の跡の上に浮いているので、おそらく自分が召喚したのだろうと思い直し、儀式を施そうとその謎の金属物に近づいた。

 

 せわしなく動いていた目が、ルイズを見る。

 

 ルイズが杖を構えた瞬間だった。

 

 チーーっと金属音を鳴らしたソレが、電撃を放った。

 

 アアバババババ!っとルイズは、感電して倒れた。

 

 ギョッとしたコルベールと、他の生徒達。コルベールは、謎の金属物を大人しくさせようと杖を構えたら、コルベールを見たソレが、凄まじい嫌な音を出した。あまりの嫌な音に、コルベールも、生徒達も使い魔達も耳を押さえた。

 

 フヨフヨと宙を浮いていたソレが向きを変えて移動しようとした時だった。倒れた状態でコントラクトサーヴァントの儀式の呪文を唱えたルイズが、下からソレの磁石部分を掴み、口はどこかは分からないがとにかく勢いでキスをした。そして鉄の味を感じつつ、ルイズは今度こそ意識を失った。

 

 ルイズが気がついたのは、保健室のベッドの上だった。

 

 コルベールが目が覚めたかい?と聞き、ルイズが起き上がると、チーという音が聞こえてそちらを見ると、ルーンが磁石部分に刻まれた金属物のような生き物(?)がいた。

 

 警戒するルイズに、コルベールがコントラクトサーヴァントの儀式は成功だと言った。

 

 フヨフヨと宙を浮いているソレは、何をするわけじゃなく、歩けばルイズの後ろについてきた。それだけだ。

 

 コルベールがこの鋼の生き物がどういう原理で浮いているのか、それともそもそも生き物の一種なのかと興味津々な様子であったが、ソレは、まったくコルベールに興味ない様子であった。

 

 得体の知れなさと、最初に電撃を受けたので警戒するルイズに、思わぬ救世主が現れる。

 

 コイル!っというビックリした声が聞こえた。シエスタというメイドだった。

 

 話を聞くと、この生き物(?)は、コイルといい、鋼で出来た体をしており、敵が来ると金属音や電撃を放ってくるそうだ。

 

 また電気に惹かれる性質があるらしく、シエスタの故郷では、雷が鳴る雨の日にはコイルが避雷針になってしまうので、雷が鳴る日は絶対外には出ないのだそうだ。

 

 あと、成長する際に磁力が強まり、仲間と連結し合うことでレアコイルという集合体にもなるそうだ。

 

 インテリジェンスソードの一種だろうか?っと思ったが、喋るわけでもないし、調べたところ魔力で動いているわけでもないことが分かり、ますますわけが分からない生き物(?)として学院で知られることになった。

 

 ある日、ルイズが香水を拾ったことでギーシュの二股が発覚して、二人に振られた原因をギーシュがルイズに追及してきた際に、今まで何もしなかったコイルが動いた。

 

 ルイズに難癖付けてくるギーシュをジトッと見ると、ルイズとの間に入り、その小さな体からは想像も出来ない速度で体当たりしてギーシュをノックアウトさせた。

 

 友人達に介抱されて気がついたギーシュが怒ってコイルに喧嘩を売ったら、今度はどこからともなく、無数のコイル達が窓を割って入ってきて、合体技のような電撃の嵐を浴びせて焦がした。

 

 いつの間にこんなに仲間を連れて来たんだ!?と聞いても、コイルは何食わぬ顔をして浮いているだけだった。

 

 フヨフヨと浮いているコイルは、ますます数を増やし、学院中に生息地を作ってしまった。最初こそ、学院側は対策を立てようとしたが、ルイズのコイルに命令すれば別に何もしてこないと分かると、ほぼ放置となった。というか放置せざるを得なかったのだ。果敢にもギトーがコイル達を駆除しようとしたものの、呆気なく返り討ちに遭っていたのだから。

 

 授業を邪魔するわけでもなく、その辺を浮遊しているだけなので、そのうち生徒達も慣れて放っておくようになった。

 

 そしてある日、アンリエッタからアルビオンへの密命を受けたルイズは、婚約者のワルドと共にアルビオンへ向かった。もちろんルイズの使い魔であるコイルもついてくる。

 

 国の終わりを前にして、ワルドから結婚しないかと言われたルイズは、相談できる相手もいないため、流されるまま教会で結婚式を挙げようとしたが、突然入って来た数少ないウェールズの部下の兵が大慌てで……。

 

 謎の金属生物の群れが、そこまで迫っていたレコン・キスタ軍を全滅させたという報告をした。

 

 途端にワルドは、顔色を悪くしたため、ルイズが心配すると、いつの間にかワルドの真横にいたコイルが、ジト~っとワルドを睨んでいた。

 

 ワルドは、瞬時にコイルが自身の正体も何もかもを知った上で、何もしてないように見せかけて裏で動いていたことに気づき、憤怒の表情を浮かべてコイルに風魔法を纏わせた杖を振るった。

 

 ガキンッと凄まじく硬いコイルの体に弾かれ、教会のあちこちに潜んでいたコイルやレアコイル達が現れ、ワルドを包囲した。

 

 ワルドの豹変に驚いているルイズを、他のコイル達がウェールズも一緒に磁石の手で摘まんで安全な位置へ運んだ。

 

 ワルドは、愚かしくも風魔法の最大級の技であるライトニング・クラウドを放ってしまった。電気と鋼を司るコイルに向かって……。

 

 放たれた凄まじい電撃は、コイルの眼前で吸い込まれるように周囲に散りながらコイルは、他の仲間のコイルと連結してレアコイルとなった。

 

 そしてライトニング・クラウドを吸収して上乗せさせた最大の必殺技である、でんじほうをワルドに向かって放った。

 

 あまりの凄まじい電撃の攻撃によって爆発する教会。ルイズとウェールズとその部下の兵は、コイルとレアコイル達に守られて難を逃れたのだった。

 

 生き残ったウェールズは、コイル達にやられて降伏してきたレコン・キスタ軍の、敵対していたアルビオンの貴族達をまとめ、国民を守るためにトリスティンに併合させる形を取った。

 

 余談であるが、コルベールが作ったU字型の磁石が、アルビオンやトリステインで、玩具として大流行することになるのであった。

 

 磁石という言葉が浸透すると、今度は、レコン・キスタ軍がコイル達に倒される劇が公開され、“磁石の乱”などという題名で流行ったのだった。

 




何も考えてないようで、実はワルドの正体を調べたりして主人を守るために動いてた頭脳派コイルでした。(脳みそがあるかは分からないが…)

たぶん、レコン・キスタ軍の裏で糸引いてたガリアも芋づる式で撃退されるかも。

あと、ライトニング・クラウドを吸収して、でんじほうに上乗せさせたというのは、捏造です。


以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


・電気がある場所に群れる為に鉄塔にビッシリつくそう。そして発電所に襲撃する(SM、USUMの研究員の手持ちのコイルでもうっかり電気を食べてる)。

・図鑑説明によると、ジバコイルは『侵入者をただちにはかいこうせん』で処分する。ポケスペのはかいこうせんは場合によっちゃ街を破壊しかねない。

・コイル系統はシェイミの映画で敵役として活躍したり、ポケダンシリーズだと最初の依頼者だったり、警察だったりと結構出番がある。
アニメでサトシのベトベトンが手持ちに加わった時にもサトシに協力したコイルがいるが、あくまで帯電状態のピカチュウに惚れてただけで、元にもどったピカチュウには興味がない。

・ポケギア等を使ってるとよってくるらしい、つまりリアルだとスマホを弄ってるとよってくるとか?

・初代だと唯一の『はがねタイプ』、そのせいで初代にいないのは『あくタイプ』だけになってしまった為、救済処置としてピカブイで『アローラ系統』が追加されたのだろう。

・テンガン山等の地域しか進化できないが、『特殊な磁場』で進化するから、リーフィア・グレイシアと違って、それを発生する機械か何かを設置すればどこでもジバコイルになれるのか…?


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『ルイズが召喚したのが、ニドラン(♂&♀)だったら?』

今回は、ニドラン♂&♀。(→ニドリーノ&ニドリーナ→ニドキング&ニドクイン)


今回、メッチャ難しかった…!


 ルイズが目を覚ますと、保健室の天井がまず見えた。

 

 額がズキズキする。指先が痺れている。あと体全体が熱っぽい。

 

 ボーッとしていると、コルベールが保健室に入って来て、声をかけた。だいじょうぶかと。

 

 ルイズは、ボーッとしながら何があったのか聞こうとしたとき、高い声の鳴き声が聞こえた。声は、ベッドの下から聞こえたらしい。

 

 ハテナっと思っていると、ベッドの下から、小型の薄紫色の動物と、薄青色の動物が出てきた。

 

 熱に浮かされた状態でよく見ると、その二匹の動物には、同じルーンが刻まれていた。

 

 コルベールが君の使い魔だよ、と言った。

 

 それを聞いてルイズは思い出す。

 

 春の使い魔召喚の儀式で、何度目かの爆発の跡に、二匹のこの動物たちが倒れていて、生きていることを確認してからコントラクトサーヴァントの儀式を行ったのだ。

 

 ルーンが刻まれる痛みと熱さによって飛び起きた薄青色の方がちょうどルイズの額に頭部の短い角を刺してきたのだ。そこで意識がなくなった。

 

 コルベールは、この二匹の動物の角には猛毒があり、その毒にやられたのだと説明してくれた。ギリッギリで解毒が間に合ったものの、あとちょっと遅かったら死んでたそうだ。それを聞いてルイズは、ゾッとした。今、体に起こっている不調は、毒の後遺症なのだろう。一見40センチから、50センチ程度の小型で、目つきがちょっとだけ鋭く感じるが、そこまで強力な毒の持ち主だとは思えなかった。しかしよく見れば、身体のあちこちにトゲがあるじゃないか。おそらくすべて毒針なんだろう。

 

 ルイズが保健室から出られたのは、翌日だった。

 

 ルイズが歩けば、二匹の毒の動物たちはついてくる。

 

 毒に気をつけなければ…っとルイズが、思っていると…、ニドランだぁ!というビックリした声が聞こえた。

 

 シエスタというメイドが、持っていた洗濯籠を落として壁の端に逃げているので捕まえて話を聞くと、この二匹の毒の動物たちの名は、ニドラン。

 

 タルブ村の近隣の森に住んでおり、総称してニドランというらしい。額に大きな角と、耳の大きな薄紫色の方がオスで。角が小さくて薄青色の方がメスなのだそうだ。

 

 オスは、大きな耳で敵の接近を感知すると素早く攻撃を仕掛けてくるらしく、一方でメスの方は比較的大人しい方であるものの、毒性はオスより強いらしい。

 

 また、二段階成長する特性もあるらしく、成長すると、オスがニドリーノ、メスがニドリーナになる。だが三段階目になるための条件には、何か特殊な石が必要らしいが、シエスタは、その石のことは知らないと言った。

 

 コルベールが、ニドラン達の毒の強さに注意するよう呼びかけたらしく、ニドラン達を連れて歩くルイズを見ると、皆、道を開けるようになった。

 

 ルイズは、不満だった。使い魔が立派で強くて美しいから皆が道を開けるなら良いが、毒が怖いからという理由だけで道を開けられるのはどうも気に入らなかったのだ。

 

 ニドラン達は、すっかり番として仲良くなっているのか、毛繕いし合っている姿がよく見られた。そんな仲睦まじい姿も、色恋沙汰に縁の無いルイズには、ため息ものだった。

 

 ある日、ルイズが食堂で香水を拾ったことで、ギーシュの二股が発覚し、二人の娘に振られた原因をギーシュはルイズに追及して決闘沙汰になった。

 

 完全にアウェイな状況の中、ニドラン達が乱入し、フーッ!キーッ!とルイズを守るように勇敢にもギーシュを威嚇する。

 

 ギーシュは、毒さえ喰らわなければ大丈夫だと高をくくって、ワルキューレを錬成して向かわせた。

 

 ワルキューレの足がニドランのオスを蹴り上げようとしたとき、その小柄な体からは想像も出来ないスピードと跳躍と、そして脚力で二度蹴りという技を繰り出したニドランのオス。たちまちワルキューレは、破壊された。

 

 思わぬ攻撃力に焦ったギーシュは、自分に向かってくるニドラン達を倒すべく複数のワルキューレを錬成するが、今度は足下をちょこまかとすり抜けられ、あっという間に二匹のニドランに飛びかかられた。二匹に押し倒され、毒の角を突きつけられて、ギーシュは、泣きわめきながら降参だと叫んだ。

 

 えっぐえぐと情けなく泣くギーシュの上で、二匹のニドランは、ピョンピョン跳ねて勝利を喜んでいた。合計、16キロの体重が跳びはねるものだから、下敷きにされているギーシュはたまったものじゃなく、あっという間にギーシュは泡を吹いて気絶した。

 

 その後日、朝起きると、ルイズの部屋が狭かった。

 

 いや、部屋は変わってないのだが、問題は床。そこには、大きくなったニドラン達…、否、ニドリーノと、ニドリーナがいた。

 

 さすがに部屋ではもう飼育できないと判断し、大型使い魔を飼育するための舎に移した。すると、後日、シエスタが卵がある!っと知らせに来た。

 

 行ってみると確かに、卵があった。どうやらニドリーナが産んだらしい。二個も。

 

 卵が産まれたことで、ただでさえ気性が荒い二匹はますます気性を荒くし、同じ舎にいる使い魔達を隅に追いやり、ルイズ以外の近づく人間全てを威嚇し、下手すると攻撃までしてきた。

 

 そんな最中、土くれのフーケによる盗難事件が起こった。未遂で。

 

 っというのも、何をしたのかは分からないが、ニドリーノの逆鱗に触れてしまったらしく、オスマンの秘書・ロングビルとして潜入していたフーケが軽く毒を打ち込まれて倒れたのを踏まれている現場が見つかったのだ。いかにも不審者な格好で、そして彼女の手に宝物庫の宝がなければ、ニドリーノは咎めを受けていただろう。運が良かった。

 

 その数日後、卵が孵り、ニドランのオスとメスが産まれた。卵が無事に孵って安心したのか、二匹の凶暴性は少し治まった。

 

 だが、さらに後日、二匹がニドラン系の最終形態である、ニドキングと、ニドクインに突然成長した。

 

 二匹が住まわされている舎に、フーケが盗もうとした宝物庫の宝である石のかけらが落ちているのが見つかり、月の石という石がニドラン達の最後の進化に必要な物であることが分かった。

 

 毒に加えて、肉体的にも圧倒的に強くなった二匹に、逆らえる者はいなかった。主人であるルイズを除いては。

 

 そのキングとクインの夫婦は、さらに卵を産みまくり、大所帯になってしまったため、ルイズは、ニドラン達をヴァリエール領の森に住まわせることにしたのだった。

 

 強力な毒を持つ彼らは、その後起こるレコン・キスタ軍との戦争において、トリスティン軍に加勢した。

 

 先陣を切って戦う彼らを従えるのは、まさに王(キング)と、女王(クイーン)のごとく君臨する、ルイズのニドキングとニドクインだった。

 

 




ニドラン系は、難しかったです!

なにせすごい技を使えるわけではなく、初代において唯一のオスメスとして出てきたという特徴があるだけで、今まで書いた中で一番苦労しました。

なんか、このシリーズは続ける自信が無くなってきた…。



2019/06/12
オスメスだけというのはおかしいというご指摘を貰ったので一部消去。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

・初代当時はオスメス別種族にされてたポケモン。今だったらプルリルのように一緒になってただろう。

・ポケスペではニドリーノが一話から、しかも主人公のレッドの手持ちよりも先に登場。ニドクインはブルーの手持ちにおり、ニドラン♀️時代にイエローの叔父さんがニドラン♂️を持っていた為、ブルーの詐欺に使われてた。

・FRLGのオープニングにも登場してる。ちなみにピカブイの主人公の部屋にそのシーンのポスターがある。また、ピカブイでマサキと一体化したポケモンもニドリーノ。

・角は猛毒の他にニドリーノとニドキングの図鑑説明にて『ダイヤモンドを貫く』そう。尻尾は鉄塔や電柱をへし折り、図鑑説明から見て、締め付けられて背骨を折られた者もいた模様。

・ニドリーナは仲間といる時、安心できる時はトゲを引っ込めてお互い怪我しないようにする。威嚇する時はトゲだけじゃなく、口から超音波も出す。

・ニドリーナに進化した時点で繁殖力が無くなるといわれており、ゲームでも産まない。アニメだと子供がいたり、図鑑説明で子供の存在があるので色々と矛盾がある。別世界線で体の仕組みも変わってるんだよきっと(目そらし)

・ピカブイで『つきのいし』で進化するポケモンをニビ博物館の2階に連れてくと反応する。ニドラン達も該当。


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『ルイズが召喚したのが、オニスズメだったら?』

今回は、オニスズメ(→オニドリル)。



筆者が個人的に大好きな鳥ポケモンです。


 寮の部屋のベッドで寝ているルイズの上に、その鳥がピョンピョンと飛び乗った。

 

 大きさは、30センチぐらい。重さ、約2キロの鳥。

 

 くちばしは短めで、羽も大きくはなく、目つきは悪い。その身には、使い魔のルーンが刻まれていた。

 

 チュンチュン!っとルイズの上で跳びはね、ルイズを起こす。

 

 重い~っとルイズが寝ぼけた声で言い、布団を払って鳥ごと落とした。

 

 大きくない羽でバタバタと羽ばたきながら床に降りた鳥は、再びベッドの上に飛び乗って今度は直接ルイズの上に乗って、短いくちばしで起きないルイズの頭を軽くつついた。

 

 痛い!っとルイズが、叫びマクラの端に置いていたムチを掴んで鳥に向かって振るったが、鳥は飛び退いて避けた。

 

 このバカ鳥!っと怒ったルイズが床に飛び降りた鳥を睨む。しかし、鳥は、チュンチュン!と鳴いて、お前が起きないからだと言わんばかりだ。

 

 ルイズがこの珍しい鳥を召喚したのは、3日前のことだ。

 

 春の使い魔召喚の儀式で、何度目かの爆発の跡に現れたのがこの鳥であった。

 

 30センチもある大きさながら、鋭い目つきが表わすように凶暴らしく、コントラクトサーヴァントの儀式までに散々つつかれたものだ。網で捕まえ、顔をつつかれまくった際に唇にくちばしが当たって儀式が成功したというなんとも情けない流れであった。

 

 大型の鳥や、幻獣を召喚した者は、その背中に乗るなどして遊んでいる姿が見られ、ルイズは、自分の小さな鳥(※30センチ)を見比べてため息を吐くのであった。

 

 ゼロのルイズが召喚した、鶏サイズの変な鳥。というのが、ルイズが召喚した鳥の通り名になっていた。

 

 そんなある日、オニスズメ!っというビックリしている声が聞こえた。

 

 シエスタというメイドに聞くと、この鳥の名は、オニスズメ。タルブ村の近隣の森などで見かけられる珍しい鳥だとか。

 

 成長すると、オニドリルという大形の鳥になるそうだが、とても凶暴で危険なのだそうだ。

 

 それを聞いたルイズは、せめて成長すれば…っと思い、オニスズメとオニドリルについて調べることにした。だがタルブ近隣にしか住んでないため、図鑑にすら載っていない。頼りのシエスタも、詳しい話は知らないそうだ。

 

 そんなある日、オニスズメが香水を拾ってきた。その香水は、モンモランシーが特別に調合する香水だったので、彼女が落としたのかと思っていたら、そこへギーシュが怒った顔で走ってきて、ルイズにたいして泥棒!っと難癖付けてきた。

 

 ルイズは、自分の使い魔が拾ってきただけだと弁解しても聞かず、あっという間に決闘沙汰に。

 

 ギーシュが錬金したワルキューレに、オニスズメが果敢にも挑んだが、青銅で出来たワルキューレにくちばしが弾かれる。忽ちオニスズメは捕まり、いたぶられた。

 

 ルイズは、やめて!っと制止したが、完全にアウェイな状況、ギーシュは、ルイズに泥棒してすみませんでしたと土下座したら助けると言ってきた。ルイズは、泥棒の冤罪を受けた状態で謝るわけにはいかないとプライドが働き、応じなかった。

 

 ボロボロのオニスズメが、逆さに足を掴まれた状態で、チュン…っと鳴き、最後の力を振り絞って体を高速で回転させ、回転したくちばしでワルキューレの頭を突いた。その攻撃でワルキューレの頭がもげた。

 

 すると、オニスズメが光り輝き、ワルキューレの手から逃れ、1.2メートル以上はある大形の鳥…、否、オニドリルに進化した。

 

 大きな鳴き声を上げ、大きな翼を広げたオニドリルは、瞬く間に天空へと飛び、高速回転しながらギーシュに向かって落下してきた。

 

 ぼう然としていたギーシュを、モンモランシーが突き飛ばし、ギリギリでオニドリルの必殺技・ドリルくちばしが命中せず地面を大きく抉っただけで終わった。

 

 その後、ルイズのオニスズメが落ちてた香水を咥えてピョンピョンと移動していたという目撃証言が出て、ギーシュは、自分の早とちりだったことを理解して、ルイズに謝りまくった。

 

 そんなギーシュの額を、オニドリルが、ゴスッと長いくちばしで軽く(?)ついた。

 

 額を抑えて転がるギーシュを見おろし、オニドリルは、フンッ!と鼻を鳴らしたのだった。

 

 その後もオニドリル(オニスズメ)の怒りが治まらないのか、ギーシュを見つけるたびに頭をつつくのであった。もちろん軽くである。それでも十分痛い。

 

 ルイズもルイズで、冤罪をかけられた恨みから止めなかった。

 




オニスズメは、珍しい物を拾ったので、ゲーム中みたいに主人に渡そうとしただけです。

個人的にオニスズメ(オニドリル)は、お気にいりのポケモンなんですよね。最初からひこう系の技であるつつくが使えるのが強みで、攻撃力も高いですからね。

有名な公爵家の娘なのに周りからゼロと蔑まれている状況で、冤罪なんてかけられたら誤解を解くのは難しいと思ったのでこの展開にしてみました。
ギーシュは、単にモンモランシーからの贈り物を無くして焦って早とちりを起こしただけです。今回は二股はしてない。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

・アニポケやサンムーン序盤で悪役扱いですが、図鑑説明だとむしポケモンに悩む農家はむしをよく食べるオニスズメを大切にするそう(アローラだと魚を食べる)。ちなみにアニメ第一話でオニスズメが襲いかかったのはサトシが石をぶつけたからである。

・オニドリルは一日中休みなしで重い荷物を持っても飛び続ける高い持久力の持ち主。獲物を見つけると急降下して襲いかかるそう。
カントー地方だと昔から馴染みのあるポケモンとの事で縄張りで食べ物持ってくると盗られます。


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『ルイズが召喚したのが、イシツブテだったら?』

今回は、イシツブテ(→ゴローン→ゴローニャ)。


ポケモンwiki、メッチャ助かる。


 ふぁあ…っとあくびをしながら、朝起きたルイズがベッドから降りて歩こうとしたとき、硬い何かにつまずいた。

 

 寝起きでトロくなっていたため、思いっきり顔面からこけた。

 

 ルイズがつまずいたソレは、40センチくらいある岩の塊だ。

 

 否、ソレは、生き物だった。昨日ルイズが召喚した使い魔だ。

 

 ルイズがこけた後、岩の塊だった体から二本の腕を出して、ルイズを介抱した。その体は、まさに岩の塊と言っていい作りで、胴体であり、顔がある丸めの体には足はない。たくましい腕と手で移動する。

 

 その日から朝はルイズがこけない位置で寝るようになった。見かけのゴツさに似合わず頭は良いらしい。

 

 ルイズが歩けば、後ろをついてくる。コントラクトサーヴァントの儀式の成功による、ルーンの従属性が十分働いているらしい。

 

 召喚した当初は、ただの岩の塊が召喚されたと思ってガッカリしたし、他の生徒達には馬鹿にされるしで散々だったが、コントラクトサーヴァントの儀式を行った際にその正体を現わし、ルイズだけじゃなく他の者達を驚かせた。

 

 従順なのはいいが、食堂の中には使い魔は入っちゃいけないので外で待たせていた。そして食事が終わってから外に出ると、石の生き物を持ち上げているメイドがいた。

 

 何してるの?っと聞くと、メイドは慌てた様子で、つい懐かしくて!っと言った。

 

 懐かしい?つまり知っているということだ。ルイズの使い魔だと知らずに申し訳ありませんっと謝り倒してくるので、許し、その代わり知っていることを教えてくれと聞いてみると、この石の生き物の名は、イシツブテ。

 

 シエスタというこのメイドの故郷では珍しくないそこら中にいる生き物で、石に擬態しているそうだが、丸くて持ちやすいため、故郷のタルブ村ではイシツブテ合戦なる投げ合いの祭りをしているそうだ。

 

 そんなことしていいのか?っと聞くと、イシツブテは、その頑丈さを売りにしており、仲間と互いにぶつかり合って頑丈さを確かめ合うという習性もあるそうなので、そんなことされても受け入れてくれているそうだ。

 

 ただ、タルブの外では全然いないので、当初はビックリしたとシエスタは話した。

 

 他に詳しく聞いてみると、イシツブテは、成長する特性があり、ゴローン、そしてゴローニャという形態になるそうだ。だがゴローンは希に見られても、ゴローニャは中々いないという。

 

 あと、長生きしているイシツブテほど、角が取れて丸くなるそうなので、ルイズのイシツブテは、まだまだ若いっとシエスタは見ていた。

 

 ずいぶんと詳しいのねっと聞くと、亡くなった曾祖父の知恵だと言った。

 

 そういえば、曾祖父がタルブに住んでからイシツブテがタルブ近隣に住み着き始めたと、思い出したように言った。

 

 彼女の曾祖父がどこからか連れてきたという説もあるっぽいが、ルイズは別に問題視しなかった。

 

 その後、イシツブテに少々詳しいため、好きな木の実をあげるなどしてシエスタにもイシツブテは、懐き、シエスタがギーシュに難癖付けられていた際には助けに入り、決闘沙汰に。

 

 そしてギーシュの自慢のワルキューレをその石で出来た腕で掴んでギーシュに向かって投げつけて撃退していた。

 

 土くれのフーケの盗難事件では、巨大な土のゴーレムを、その小ささからは想像もできない腕力で地面をたたき割り、地割れを作って落としたりして大活躍。

 

 アルビオンでは、ウェールズを殺して本性を現わしたワルドに怒り、ゴローンに進化した。その体質ゆえに、風の系統魔法最強のライトニング・クラウドが効かず、一瞬焦ったワルドを捕まえ、たこ殴りにして撃破。それでは怒りが治まらないのか、アルビオンにも大量生息していたイシツブテや、ゴローン達に呼びかけ、レコン・キスタ軍の大軍相手に戦い、なんと勝利してしまったりした。

 

 アルビオンでの活躍は、すぐに知られ、一旦ルイズの手を離れてトリステインを盛り上げるために祭り上げられるなどしてあちこち引っ張りだこになったりした。

 

 その後、ルイズの下へ帰ってきたゴローンは、ゴローニャに進化したのだった。

 

 硬くて、ゴツくて、ちっとも美しくなんかない。けれど、誰よりも頼りになる強い使い魔に、ルイズは満足していた。

 

 

 




なんか、他のポケモンネタに似てるかな?
極力、被らないように書こうと思ってるんですが。

ゴローニャに進化したのは、ルイズから離れてアンリエッタ達のところで一時的にいたからですね。

それにしても、20キロあるイシツブテを投げ合うって…、どんだけ怪力な人達がやるんだろ?



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


・歴代最初のジムリーダーのタケシが最初に繰り出し、洞窟にいけば大体おなじみのイシツブテさん。
アニメではツツジ、ヒョウタも連れている。

・ポケスペではタケシを守るように輪になる6匹のイシツブテの兄弟がおり、全員顔が違う。

2章からはタケシがイエローに譲ったゴローン『ゴロスケ』がおり、ワタル戦ラストまでラッタのラッちゃんを除いて唯一の進化してるポケモンだった(イエローが進化するのを怖れた為)。
本来『通信交換で進化』するはずが、ワタルとの最終決戦でイエローの力の影響なのか通信交換無しで進化した。(これに関してはラストでカツラも不思議がっていた)

・やはり石や岩との区別がつかないらしく、コロコロで連載されてたポケモン漫画では『ヒロインが崖から落ちそうになりつかんだのが野生のゴローンの口』だったりする。
アローラのはでんきタイプが付属する為、踏んでしまうとビリッとくるそう。

・ポケモン世界では、イシツブテが崖を登る姿が『ボルダリング』の始まりなんだとか。

・たまにドサイドンの腕に詰められて発射される。

・40センチ、20キロをどうやって投げ合うのかというか、ポケモンGOやピカブイでサイズがあるから、比較的小さいのもいるのか、それとも『伝説の超カントー人』だからか…

・とりあえずゴローンは時速100キロ近くでころがったり爆発する。てっぺんについたとたんに転がるし、登る時も喧嘩の最中でも川に落ちて最期のあがきでも爆発する。わざと爆発することもあるからシャレにならない。
地震が起こるとゴローニャが何匹も転がってくる。オレは怖い。近辺の住民は対策として溝を掘ってる模様。


・岩が好物で1日1トン食べる。食べた岩によって宝石が表面化したりする。アローラは食べた岩の影響ででんきがついたとか。

・ゴローニャは一年に一度脱皮する(脱皮した川は土にかえる)。身体はダイナマイトでも壊れないが、年取ると脱皮しなくなると苔がはえる。


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『ルイズが召喚したのが、キャタピーだったら?』

今回は、キャタピー(→トランセル→バタフリー)。



ビードルと違って、メッチャ難しかったです。


 でっかい、緑の芋虫。

 

 それがルイズや、コルベールや他の生徒達の印象だった。

 

 ルイズがコントラクトサーヴァントの儀式を行おうとすると、赤色の角のような物を顔の正面から出し、すごく嫌なにおいを出してきたが、それ以外は何も出来ないみたいだった。

 

 なにかの幼虫なのはたしかなようだが、こんなでっかい芋虫は聞いたことも見たこともない。

 

 餌に葉っぱを持ってくると、ムシャムシャと一生懸命食べる。食べ足りないのか、部屋の窓から外の草木を食べたりと食欲がとてつもなく旺盛だ。

 

 だが、他の生徒の大型使い魔に食べられそうになったことが数回あった。毎回毎回、ギリッギリで助けられたが、いつか食べられちゃうんじゃないかと心配だった。

 

 せめて成長すればなんとかなるのでは?っと思い調べても、この芋虫の情報は無かった。

 

 ところが、ある日。キャタピーだ!っという、驚いた声をあげたメイドがいた。

 

 シエスタというメイドが、知っていた。彼女の故郷の近隣の森で見られる虫の幼虫だそうだが、攻撃手段が少ないためよく大型の鳥などに食べられてしまうそうだ。

 

 成長するとサナギから、バタフリーというチョウチョになるそうだ。

 

 敵に狙われやすいせいか、早く成長するためによく食べるそうだ。

 

 狙われやすいし、このままでは弱いままなので早く成長させた方が良いということで、シエスタも、食堂のキッチンから野菜屑を貰ってくるなどして協力し、キャタピーをルイズと育てることになった。

 

 そしてその甲斐あってキャタピーは、脱皮した後、糸を吐いてサナギになった。

 

 あとは、羽化するのを待つだけとなった時、サナギを残して授業に出た後、部屋に帰るとサナギが消えていた。跡形も無く。

 

 大慌てで探し回り、見かねたキュルケが魔法で扉の鍵を魔法で調べたところ、鍵のロックを魔法で解除した痕跡があったことが分かり、学校内の何者かがサナギを盗んだことが分かった。

 

 その後、タバサが大型使い魔の舎で、サナギを食べさせようとしていた上級生を見つけ阻止してくれていた。

 

 ルイズは、怒るよりも先に取り返したサナギを抱きしめて大泣きした。もちろん、サナギを盗んだ上級生はしっかりと罰を受けた。

 

 それからルイズは、赤ん坊みたいにサナギを背負って行動するようになった。事情が事情なので、周りは理解を示した。

 

 ある日、ルイズからサナギを奪ったことで停学処分を受けた上級生が逆恨みで喧嘩を売ってきた。

 

 その時、サナギが割れ、その中から大きなチョウチョが現れた。

 

 甲高い鳴き声を上げながら、大きな羽を羽ばたかせ、鱗粉のような粉を上級生に向かって撒き散らす。途端、上級生は泡を吹いて倒れた。

 

 麻痺毒で倒れた上級生は搬送され、バタフリーは、ルイズとシエスタにお礼を言うように周りをパタパタと舞った。

 

 その後、バタフリーにまで成長させるお手伝いをしてくれたお礼もかねて、シエスタの故郷へバタフリーと共に行った際に、バタフリーは、近隣の森で番を見つけてきて、卵を産んだ。

 

 たくさん産まれたキャタピー達にも同じルーンが刻まれていてルイズに懐き、ルイズは、シエスタと共に一生懸命育て、バタフリーの群れができた。

 

 バタフリーは、毒のある鱗粉だけじゃなく、念力という技も持っていて、そのためそこいらのメイジじゃまず倒せるような存在ではなかった。そのためルイズに意地悪をして来た者達はいなくなった。

 

 たくさんの子孫達を残し、先代のバタフリーは、やがて寿命を迎えた。ルイズは、泣いた、たくさん泣いた。

 

 その後は、子孫のバタフリー達がルイズを守り、使い魔として仕えた。

 

 バタフリーの群れは、さらに数を増やし、レコン・キスタとの戦争の際には、先陣を切ってトリステインを守った。

 

 ルイズ亡き後も、バタフリー達は、トリステインを守り続けたと言われる。

 

 その後、バタフリーを模した紋章がトリステインの国旗に刻まれるのは、そう遠くない未来の話である。

 

 




バタフリーは、スピアーと違ってチョウチョですからね。
外見から見てもすごい攻撃力があるわけでもないし、どう動かすかメチャクチャ悩みました。

今回は、ギーシュもワルドも関わってませんが、モブの上級生が意地悪でトランセルを盗み大型使い魔に食べさせようとする暴挙に出ました。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

・キャタピーは捕まえやすいし育てやすいので、新米トレーナーにおすすめの一匹。

・アニポケでは、【サトシが最初に野生で捕まえたポケモン】である。僅か2話で進化した為、これはサトシの手持ちでは最速の進化。一時、サトシが軽い気持ちで交換に出してしまった事がある。ピンクのバタフリーに一目惚れしてカップルが成立した為、手持ちから離脱。『バイバイバタフリー』は名作。
ヒロシやAGのシュウの手持ちに別個体がいる。

・バタフリーの色違いはピンクではなく、青っぽくて目が緑。初代・金銀のポケモンの色がころころ変わるのはよくあるし、ゲーム本編とは違う色違いも存在するのでしょう。

・ポケスペでは、イエローの手持ちに【ピーすけ】がおり、ワタルとの最終決戦で二段進化を遂げ、イエローを掴んで空中戦を繰り広げた。それにしてもカイリュー・ハクリュー×2・ギャラドス・プテラ相手にキャタピー+ほぼ未進化で相手するのはすごすぎる。
バタフリーは『そらをとぶ』を覚えないが、イエローやイエローの叔父さんを掴んで飛んでいる。

飛んでるのに『そらをとぶ』を覚えないのは、もしかしたら『街から街へ飛んで移動するのが難しい』だけなのかもしれない。(クリスタルのネイぴょんも『そらをとぶ』を覚えないネイティ時代は短距離限定でしかとべなかった)

・硬いと いっても 虫の 殻。割れてしまうことも あるので 激しい 戦いは 禁物。(ポケモン図鑑)
あれ?ポケスペでワタルのポケモンの攻撃耐えてたんだが…?

・一説ではミスでモルフォンと入れ替わったというのがある。

・『ポケパーク』のキャタピーは、木にたいあたりすると出現。おいかけっこを仕掛けてくるが、『あまりの遅さ』にビックリする。


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『ルイズが召喚したのが、カラカラだったら?』

今回は、カラカラ(→ガラガラ)。


カッコいい、カラカラを目指してみた。


 その生き物は、頭蓋骨を被っていた。

 

 コントラクトサーヴァントの儀式で口づけをしないといけなかったのだが、骨が邪魔で骨を外そうとしたら、ものすごい抵抗された。

 

 暴れた拍子に骨の上から口が当たり、それでルーンが刻まれた。これでも使い魔の契約は成立するらしい。なんか雑。

 

 この生き物が持っている骨で散々殴られたので、ルーンが刻まれる痛みに悶え泣いているその生き物に、ちょっとざまぁっと思ったりした。

 

 ルーンが刻まれ終わっても、その生き物はずっと泣いていた。そこまで来るとさすがに不憫になった。

 

 その生き物は頑なに頭に被っている骨を外そうとしない。こちらの言葉は理解しているようだが、外してみてと言っても頭を抑えて首を振るだけだった。

 

 ある日、カラカラだぁ! っと、驚いている声が聞こえた。

 

 声を上げたのは、シエスタというメイドで、この生き物のことを知っているようだった。

 

 知っていることを教えて欲しいと頼むと、この生き物の名は、カラカラ。

 

 頭に被っているのは、死に別れた母親の骨で、成長するとガラガラという形態になるそうだが、それの骨らしい。

 

 ああ、なるほどと、ルイズは納得した。頑なに頭に被っている骨を外したくないのは、母親の形見だったからかと。

 

 常に手にしてる骨に反応してか、左手のルーンが常に光って見えるが、母親を想って泣くことを抜けば頼もしい使い魔であった。

 

 というのも、後日シエスタが香水を拾ったせいで、二股がバレてしまったギーシュがシエスタに難癖付けていたのをルイズが仲裁したら、決闘沙汰になり、カラカラが前に出てその小柄(※40センチ)な体からは想像もできない速度とパワーで、手にしている骨でワルキューレを破壊し、ギーシュのおスネちゃんをゴーンと殴って悶絶させて倒したのだった。幸い骨折はしなかった。加減はしたらしい。しかし、下手に骨折するよりトラウマレベルの痛みは味わっただろう。

 

 その後、ルイズは、夢を見た。狩人と思しき人間達にカラカラの母親が殺される夢を。目を覚ませば、カラカラが泣いていた。思わず抱きしめると、安心したようにルイズに身を委ねてくれる。ルイズは、よしよしと撫でてやりながら、一緒に寝るようになった。気分はもはや母親だった。

 

 土くれのフーケの盗難事件では、オスマンの秘書をフーケと見破り、骨を投げつけて倒した。

 

 アルビオンでルイズの婚約者のワルドが本性を現わし、ウェールズを殺し、ルイズをも殺そうとした。

 

 凄まじい風の魔法に煽られ、その小さな体を吹き飛ばされながらもカラカラは立ち向かい続け、ワルドが放ったライトニング・クラウドを掲げた骨を避雷針にして受け止めると……、カラカラの体が輝いた。

 

 輝きが消えたとき、そこには、ルイズが夢に見たカラカラの母親とそっくりの姿…、ガラガラがいた。

 

 ワルドは、風の偏在を使い分身を作る。ガラガラは、自らに刻まれたルーン…ガンダールヴで強化された身体能力によって、すべての偏在の攻撃に対応し、本体を見破って、またスネを狙って殴った。思わぬ攻撃によって偏在が消え、膝を突きかけたワルドの横っ面を、骨で思いっきり殴打して教会の端っこに吹っ飛ばした。

 

 トドメだ!っとばかりに飛びかかったガラガラを、ワルドが最後の力を振り絞って風の魔法で吹っ飛ばすと、ワルドは逃げていった。すぐそこまで迫ったレコン・キスタ軍のことを言い残して。

 

 駆けつけたキュルケ達によってアルビオンから脱出したルイズとガラガラ。ルイズは婚約者に裏切られ、そして目の前でウェールズを殺されたショックから泣いていた。

 

 そんなルイズを、ガラガラが抱きしめて頭を撫でてきた。

 

 母親のつもり? とルイズは、苦笑した。

 

 




このカラカラ(ガラガラ)は、たぶん、メス。

ウェールズを生かすかどうか悩んだけど、さすがにガンダールヴで強化されてても対応しきれなかったということにしました。

おスネちゃん狙いなのは、下手に急所攻撃するより効果的では?っという筆者の考えです。

最初は、意地悪をしたモブが、カラカラが被っている頭蓋骨を壊すという展開も考えましたが、さすがにそりゃ無しだっと思ったのでやめました。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

・ゲーム本編で『殺されたポケモン』とはっきり言われたポケモン。近年、アニメの影響で『ロケット団』はあの3人のイメージが定着しがちですが、これでロケット団という組織の非道さが改めて分かるものの一つだと思われます。

・ピカブイでは親を殺されたカラカラに救済があって本当によかったと思う。

・図鑑説明だと泣いてるところを骨を集める習性を持つ『バルジーナ』に狙われるそう。バルチャイの為もあるとはいえ、ほとんどの巣にある骨がカラカラであるうえに、カラカラが好物なんだとか。自然は厳しい…
しかし、ガラガラに進化すると復讐することも。

・アローラだと夜にアローラガラガラになる。USUMでカントーのガラガラが欲しい場合は、過去作から連れてくるかウルトラホールの先の世界にいって進化させるしかない。

・アローラガラガラはゴースト・ほのお。例のゴーストタイプの恐怖に漏れず、呪いの炎が燃え移ると水をかけてもいつまでも消えずに燃え続けるという。なお、死してなお子を想う母親の無念が炎となっている。

・一説では『ガルーラ』と近縁種ではないか説があり、サンムーンでカラカラが仲間呼びするとガルーラが出現する。あくまでも仮説にすぎないが…?

・アニメでは無印・AG・DPで登場し、サンムーンではアローラガラガラがカキの手持ちになっている。カントーのガラガラとは仲が悪い。でんきタイプの技が効いてるので、特性は『ひらいしん』ではなく、『のろわれボディ』か『いしあたま』。

・ポケスペではクリスタルの手持ちにカラカラ♂️の『カラぴょん』がおり、『みねうち要因』である。クリスタルの手持ちは目印に星マークがついており、カラぴょんは骨のひび割れ。幼少期のクリスタルが腕を骨折した際は骨で添え木したり、6章ではエメラルドに貸し出され、ジラーチの捕縛をしたりと結構優秀な子。ジラーチ捕縛の際には『骨をワイヤーでヌンチャクのように繋げている』。


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『ルイズが召喚したのが、メタモンだったら?』

今回は、メタモン。



メタモンは、イワークみたいなでっかいのにも変身できるから人間にだって変身できるよね?って感じで書きました。


 レコン・キスタとの戦争。アルビオンでの本土決戦で、トリステイン軍、そしてゲルマニア軍の連合軍は敗走した。

 

 そして敗走して撤退する軍は、ルイズにある命令を下す。

 

 そしてルイズは、逃げていく者達とは反対の方向に向かい、馬に乗ろうとした時だった。

 

 背後から掴まれ、口に何かを入れられた。

 

 急激な眠気に倒れ込みながら、後ろを見たとき、そこには、ルイズそっくりに変身した、自分の使い魔が優しく微笑んでいた……。

 

 その使い魔を召喚したのは、春風が心地よい学院近隣の草原でのことだった。

 

 何度目かの爆発、そして爆発の跡地に現れたのは、薄紫色の軟体生物だった。だが、小さな目と、微笑んでいるような口がある。顔だけならちょっと間抜けっぽい。

 

 ルイズがコントラクトサーヴァントの儀式を行おうとすると、ウニュ~ンとその軟体生物が姿を変え、ルイズそっくりの姿に変わった。細部までそっくりで杖まで手にしていた。

 

 それに驚いていると、ルイズに変身した軟体生物が擬態で作った杖を向けてきて、エクスプロージョン!と聞いたことも無い呪文を唱え、ルイズにとって忌まわしい爆発の魔法を使ってきた。

 

 制御できていないルイズと違い、精度は明らかに上で、その場が騒然となった。

 

 だが長くは続かなかった。やがてエクスプロージョン!と唱えても、杖の先からポッ…と小さな煙が出るだけで、どうやら力尽きたらしい。

 

 コルベールが、いまだ!っと叫び、尻餅をついて頭を抱えていたルイズは、ハッとしてコントラクトサーヴァントの呪文を素早く唱え、慌てている偽のルイズを掴んでキスをした。ルーンが刻まれる痛みによって、ルイズの形が崩れ、軟体生物に戻っていった。

 

 他人に変身する魔法は存在するが、人そっくりに変身できる生物は発見されていないので、コルベールは、世紀の発見か、未開拓の土地の生物かもしれないと言った。

 

 何の生き物なのか分からないまま、使い魔として連れて歩いていると、メタモンだぁ!っという驚いた声が聞こえた。

 

 シエスタというメイドがどうやら知っていたらしく、話を聞いた。

 

 この生き物の名は、メタモン。

 

 どんな物にでも変身できる不思議な生き物で、彼女の曾祖父がどこからか連れてきたと言われており、曾祖父亡き後は、近隣の森で独自繁殖をしてたまに訪れる人を驚かせるそうだ。

 

 変身したら、その人物の魔法まで使うのかと聞くと、タルブ村には貴族の人はいないのでそんな話は聞いたことがないと言った。

 

 メタモンは、見かけによらず賢かった。いや、変身能力を持つからこそ賢いのか…、朝になればルイズに変身して着替えを手伝い、ルイズの姿で給仕をしたりと、ルイズに尽くしてくれた。なぜルイズの姿なのかは分からないが、近場にいる人間じゃないといけないのかもしれない。

 

 ルイズに、ルイズの姿で接してくるのは、ルイズ的には微妙だったが、すぐ慣れた。

 

 ルイズに変身したメタモンは、いつだって優しく微笑む。話すことはできないらしいが、日頃溜まっていたストレスから愚痴を言うルイズの言葉を時折頷いたりしながら、聞いてくれる。ルイズの好物のクックベリーパイを一緒に食べるときも、相変わらずルイズの姿だったが、メタモンは、ルイズと違って子供みたいに喜んで食べている姿が微笑ましく見えて、ルイズにとっては、徐々に大切な存在になっていった。

 

 そんな中始まった、戦争。

 

 虚無の力に目覚めたルイズは、アンリエッタの命を受けてメタモンと共に戦場に向かった。

 

 そして連合軍の敗走。

 

 そして指揮官達から命じられたのは……、味方が撤退するまで魔法を使えという内容。つまり、ルイズに死ねと言っているのだ。

 

 ルイズに変身したメタモンが、戦地にたった一人で向かおうとするルイズを眠り薬で昏倒させて自分が馬に乗るのを、ルイズは、ダメ…!っと手を伸ばして止めようとするが、メタモンは聞かず、馬を走らせていく。ルイズは、意識が遠のく中、それを見送ることしかできなかった。

 

 次にルイズが目を覚ましたのは、船の船室だった。

 

 メタモンは、どこ!?っと探し回ったが、どこにもいなかった。

 

 共に戦地に赴いた級友達から、メタモンが残した手紙を渡され、そこには、汚い字で……『さよなら。ありがとう。大好きなルイズ』っと書かれていて、ルイズは、大声を上げて泣いた。

 

 戦争が終わった後、ルイズは、引きこもり気味になり、シエスタが、貴族に変身できるほどのメタモンならきっと敵兵にも化けて生き延びている可能性が高いと言い、キュルケもタバサも協力してくれ、メタモンを探すためにアルビオンの地に再び足を踏み込んだ。

 

 そしてアルビオンの森の中。

 

 子供達の笑い声が聞こえ、その声を辿っていくと、そこには、子供達と遊んでいるメタモンがいた。

 

 メタモンが、ルイズの存在に気づくと、ウニュ~ンと変身し、ルイズの姿になった。

 

 ルイズは、涙を浮かべ、ルイズの姿になったメタモンに抱きついて大泣きした。

 

 メタモンは、変わらず優しく微笑みを浮かべ、ヨシヨシとルイズの頭を撫でたのだった。

 

 




ゲーム中のメタモンが、相手の技を使えるから、もしかしたら、相手の技(魔法含む)を瞬時にコピーする能力も持ち合わせているんじゃないかという考えで書きました。
エクスプロージョンを使えるのは、メタモンがルイズを見て解析した結果、得られた魔法名ですね。未覚醒の。

メタモンの変身能力をどこで活用させるかって考えたとき、ルイズへの玉砕命令が下ったときが思い浮かんだので、そうしました。
なお、変身能力もルイズのみ精度が上がっているので、ちょっと見では、贋物だと見破れません。果たしてメタモンが、ルイズに変身し続けたのが、いつかルイズに入れ替わって身代わりになるためだったのかは分かりません……。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

▪️ポケモンや人間だけでなく、道具にまで変身が可能。ポケスペではブルーの『メタちゃん』がおり、ブルーのお得意の変装や侵入、撹乱に欠かせない存在。カンナ戦でブルーの腕に変身していた為、ブルーの腕が切断されたと油断したカンナとルージュラを不意討ちで縛りつけて勝利に貢献した。

▪️アニメでは、変身後も顔だけそのままなイミテのメタモンが有名。AGやDPの個体は完璧に変身できている。
DPではオーバの大ファンであるマキナの手持ちに2匹おり、片方が色違いだった。

▪️BWでジャイアントホールに出現するメタモンはレベル50である。更に濃い草むらに出現するものは最大レベルがなんと『65』。エースポケモンに化けると死ぬことになる。(捕獲しようとして旅パが半壊)。

▪️実はメタモン同士は仲が悪いらしいのだが、マキナの2匹は仲が良かったので、個体によるだろう。

▪️メルタン騒動では、メルタンに化けていた。


【おまけ】
ハルキゲニアが中世ヨーロッパというわけで、過去の時代のポケモン情報などを。

▪️『アルセウス超克のへ』では、モンスターボールの無いほどの古代ではポケモンを『魔獣』と呼んでいた。

▪️映画やXYゲーム本編を見るに、大昔はポケモンが戦争に駆り出されていた事がわかる。XYの描写では『20cmサイズの可愛がられていたポケモン』ですら戦争に駆り出されてしまう程の事態だった。

▪️『ミュウと波導の勇者ルカリオ』の冒頭では鎧などを武装したポケモンが確認。『アルセウス超克の時空へ』では古代に『魔獣装具』と呼ばれるものがある。

▪️王族が就寝する際は護衛として特性『ふみん』のポケモンを側に置いていたNPCから聞ける。

▪️ゲーム本編では、BW・XY・(あまり見落としがちだが)サンムーンでも『王族』が絡んでくる。はたしてソード・シールドでは…?

▪️ソード・シールドのガラル地方は『イギリス』モデルなので、クロスオーバー作品が非常に盛り上がりそうである。


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『ルイズが召喚したのが、ロコンだったら?』

今回は、ロコン(→キュウコン)。



アニポケのタケシの手持ちだったので、出すのを悩みに悩みましたが、出すことにしました。

ただ、あまり活躍はしてません。

キュルケとルイズとの喧嘩の種になっています。


 ねえ、その子、私にちょうだい!っと、キュルケが今日も言う。

 

 ルイズは、狐のような、けれどたくさん尻尾がある生き物を抱きしめて、首を振った。

 

 その生き物は、ルイズの使い魔だ。春の使い魔召喚の儀式で召喚した生き物で、炎を操ることができる。

 

 最初は、可愛い!って思っただけで油断していて、思いっきり火を浴びせられてしまった。

 

 狐によく似ているが、六つに分かれた巻き毛の尻尾、赤茶色の毛並み。抱きしめると、とても温かい。

 

 召喚した後日、ロコンだぁ!っと言って驚いてるメイドがいた。

 

 知っているのかと話を聞くと、ロコンという生き物なのだそうだ。

 

 メイド・シエスタの故郷タルブの近隣の森に住む珍しい狐のような生き物だが、炎を操るものの、気性は臆病で敵が現れると傷ついたフリをするなど好戦的ではないらしい。

 

 亡き曾祖父が飼っていたロコンは、ある石を使うことで、キュウコンという美しい狐になったそうだが、その石がなんなのかは分からないと答えられた。

 

 曾祖父がキュウコンの美しさに目がくらんだ貴族に狙われるのを危惧して、石のことを秘密にしたそうだ。

 

 それだけ言うのだから相当な美しさなのだろう。いや、今でも十分可愛いからルイズ的には別に良いのだが。

 

 キュルケがロコンを欲しいと言い出したのは、食堂での一件で起こった決闘沙汰がきっかけだった。

 

 アウェイな状況で、ルイズの前に駆け出してきたロコンが果敢にも前に出て、大の字の炎を放って、ワルキューレとギーシュをもろとも焼いて倒したのだ。

 

 立派なサラマンダーだけに飽き足らず、炎を操るロコンに魅せられたキュルケが、欲しい欲しい!っと言い出して来たのだ。

 

 ロコンは、嫌がってルイズの後ろに隠れるし、こっちおいで~っと猫なで声で誘ってくるキュルケに、口から火を吹いて威嚇する始末だ。

 

 うっかり目を離した隙にキュルケに抱きしめられていたりしたが、キュ~ンキュ~ン!とルイズに助けを求めてきたため、すぐに奪い返した。その時のキュルケの、ガッカリした顔と言ったら……。

 

 ある日、キュルケが火の形を石を見せてきた。城下町の露店で売っていたと言っていたが、あなた(ロコン)にあげると言って差し出してきた。そんなのでロコンの気を引く気かと怒ったが、石を見たロコンは、何を思ったのか石に自ら触れに行った。

 

 するとロコンが光り輝き、そして一回り以上大きくなり、そこには金色に近い黄色の毛並みが美しい狐の姿…、キュウコンへと姿を変えたロコンがいた。

 

 どうやらシエスタが言っていたキュウコンへの進化条件の石とは、あの火の形をした石だったらしい。

 

 突然のことにポッカーンとなった二人だが、やがてキュルケがウルウルと感動してキュウコンに近づこうとすると、キュウコンは尻尾の一本でペシッ!とキュルケの手を叩き、ルイズの方へ行った。

 

 その日から、キュルケは、キュウコンになったのは私のおかげなんだから私にも所有権あるわよね!?っと言い出す始末で、ルイズと毎日のように喧嘩になった。

 

 喧嘩の原因になっているキュウコンは、成長したことで余裕も出来たのか一々怯えなくなり、喧嘩している二人の横でのんびり欠伸などしているのだった。

 

 その後、キュウコンが主人のルイズを舐め腐っていることが露顕するまで、そう時間はかからない……。

 




ロコン時代にルーンを刻むなど、痛いことをされたので、本当はルイズにたいして良い感情を持っていなかったということにしました。
そのため、キュウコンになったことでロコンの時の臆病な気性が克服されて、露顕。
たぶん、アニポケのサトシのリザードンみたいになめられて、この後、ポニータ回並みに苦労するでしょうね。
もちろん、キュルケにたいしても良い感情はもってません。


リクエストもらってましたが、こんな感じになっちゃった…。ガーディ回が日常っぽいのでこっちもそんな感じにしました。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


【ロコン・キュウコン】
▪️アニポケでは、タケシがブリーダーのユキから預かった子がおり、巻き毛の美しさから各大会で賞を受賞している。
サンムーンではナリヤ・オーキド校長がラナキラマウンテンからスクールへ持ち帰り、授業の一環でリーリエが世話していたタマゴから孵ったアローラロコンの【シロン】がいる。

▪️ポケスペではマサキの手持ちにいるが、番犬のかわりに育てていた。
グリーンの手持ちにも【キュウコン】がおり、リーグ決勝戦で相性が苦手なはずのレッドのニョロを倒す程の実力。現在はリザードンがいる関係上からか、グリーン不在のトキワジムで留守している。

▪️キュウコンに恨まれると子孫含めて1000年は祟られるから、子孫に迷惑かけないために酷いことはやめましょう。

▪️アローラキュウコンは大人しく、雪山に迷った人間をふもとまで案内してくれるが、実際は追い払いたいからであるらしい。

▪️『ポケダン空』でなんとロコンが主人公に抜擢、私も診断でロコンが主人公だった。ポケダン空はいいぞ。
本編だとアローラキュウコンを手持ちに加えてる。カントーもアローラもいいぞ。


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『ルイズが召喚したのが、コンパンだったら?』

今回は、コンパン(→モルフォン)。



コンパン、モルフォンは結構好きなんですよね。


 その生き物に、コントラクトサーヴァントの儀式を行った直後、ルイズは、倒れた。毒で。

 

 ずんぐりもっふりした紫色の体に、虫の触角と短い手足。目は大きく、複眼になっている。どうやら虫の一種らしいと、コルベールは分析していた。

 

 しかもどうやら全身に毒を纏っていたらしく、それでルイズはやられて倒れたのだった。そういえば、唇がヒリヒリ腫れている。もしかしたら全身の毛は、毛虫のように毒針の塊だったのかもしれない。一見可愛い感じの見た目で、なんて恐ろしい……。

 

 そんなんだから、短い足でピョンピョンと跳ねるように移動してきて懐いてきてもルイズは、逃げた。ルイズに避けられると、その生き物はシュンッと落ち込む。その姿にルイズは、罪悪感を感じた。

 

 ある日、コンパンだ!っという驚いた声をあげたメイドがいた。

 

 シエスタとメイドで、知っていることを教えて欲しいと頼むと話してくれた。

 

 この生き物の名は、コンパン。

 

 タルブ村の近隣の森に住む、珍しい虫の一種なのだそうだ。

 

 目がとてもよく、小さな虫を食べて生活しているらしい。そして、成長すると、モルフォンという美しいが、強力な毒を持つチョウのような蛾になるそうだ。

 

 どうあっても毒なのか…っとルイズは、がっくりと項垂れた。

 

 そんなルイズに、シエスタが、曾祖父が飼っていたモルフォンやコンパンは、毒を与えないようにしてくれてたらしいからだいじょうぶだって励ましてくれた。

 

 そう言われて、ルイズは、コンパンを見る。コンパンは、ジーッと大きな目でこちらを見ている。

 

 しゃがんでから、……おいでっと声をかけると、見るからに喜んで飛びついてきた。すると、毛が硬いことが分かった。フワフワしてるのかと思ったが、細かくて硬い毛で覆われていることが分かった。毒は貰わなかった。

 

 毒にやられないと分かれば、自分を慕ってくれるのは、素直に嬉しい。ピョンピョン跳ねるように移動する仕草も可愛い。

 

 意外なのは、念力という技を使って、手を使わず物を浮かばせて動かせることだった。その力を使い、洗濯物を率先して運んで行く。なんて賢い子なんだと、ルイズは、ますますコンパンが好きになった。

 

 そんなある日、土くれのフーケによる事件が発生し、学院の本塔近くに現れた巨大な土のゴーレムを、コンパンが目からビームを放って破壊した。ところが、ビームは強力すぎて土のゴーレムを貫通して、本塔の壁を破壊してしまった。それにより本塔内の宝物庫の宝が盗まれ、責任を感じたルイズは、使い魔の責任は主人の責任だからと、宝を取り返すと言って杖を掲げた。

 

 キュルケとタバサも協力してくれ、オスマンの秘書のロングビルの案内で土くれのフーケが潜伏していると思われる山小屋に来た。

 

 山小屋の中には、確かに宝があった。すると、コンパンがそれを頭に被り、スイッチを押した。マジックアイテムが輝き、やがて光が消える。そして、外から地響きが来て、土くれのフーケの土のゴーレムが現れた。

 

 コンパンが振り下ろされる土のゴーレムの腕を念力で折り曲げて防ぐ。このとき、ルイズがもうゼロだと言われるのがイヤで無謀にも土のゴーレムに挑んでしまい、振り下ろされる足からコンパンがルイズを突き飛ばして踏まれる事態になった。

 

 ルイズが悲鳴を上げた。すると、凄まじい光が足の下にいたコンパンから放たれ、土のゴーレムの足が破壊されて、コンパンは脱出した。

 

 すると、コンパンの体が輝きだし、脱皮した。そして、チョウのような蛾へとなり、宙へ舞い上がった。

 

 再生した土のゴーレムに向かい、カッと全身を輝かせて、めざめるパワーという技マシンで覚えた技を放って、土のゴーレムを破壊した。

 

 ルイズ達がそれを見てぼう然としていると、ルイズが背後からロングビルに捕まった。ロングビルは、自らこそが土くれのフーケだと名乗り、山小屋に残してきた宝物庫から奪ってきたコンパンが使ったマジックアイテムである技マシンを持ってこいと脅迫してきた。

 

 宙を舞っていたモルフォンが、バサッと羽を羽ばたかせた。すると風に乗って薄い鱗粉がフーケの顔にかかる。途端、フーケは、喉を押さえ、痙攣して倒れた。

 

 あとで聞いたが、モルフォンの鱗粉は、薄いと麻痺、濃いと毒なのだそうだ。麻痺させられたフーケは、そのまま逮捕となった。

 

 なお、コンパンが使った技マシンなるマジックアイテムは、使い捨てだったことが判明し、使い物にならないことが分かって、使い方を知ろうとしていたフーケは色んな意味で損をしたのだった。

 

 

 

 




コンパンの初代の説明で、目からビームって書いてあったけど、後半のシリーズでは書いてないんですよね。なんでだろ?

ふさふさ、もふもふしてそうに見えて、本当は硬いのね…、コンパン。毛虫か?

モルフォン(コンパン)に、どうやってでっかい土のゴーレムを倒させるか考えて、技マシンでめざめるパワーを覚えさせました。もちろん、サイコキネシスや、サイケ光線でもよかったんですけどね。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


【コンパン・モルフォン】
▪️アニメではジムリーダーのキョウとその妹のアヤがコンパンを手持ちにしているが、キョウの個体は出してすぐにモルフォンに進化した。タケシ『変わり身の術か!?』カスミ『進化したんでしょ(呆れ)』。
なお、ゲーム本編でキョウの娘であるアンズがモルフォンを手持ちにしてるので、セキチクジムリーダー一家では大事にされてるポケモンの一種なのだろう。

オレンジ諸島編では ケンジの手持ちにおり、目がレーダーの役割を持ち、隠れてるポケモンの位置を探す事が可能。

▪️ゲーム本編では、BWでのモルフォンのモーションが荒ぶっている。凄まじく荒ぶっている。ゆめの跡地でレベル50が襲撃してくる怖い。

▪️ポケダン救助隊ではモルフォンは『みんなのトラウマ』のひとつ。最難関クラスのダンジョンに出てくる他に、見えない遠くの位置から部屋全体を攻撃する技を使ってくるわ、近付けば状態異常にしてくるわで、虐殺されたプレイヤーは何人になるのやら。やめてください死んでしまいます(トラウマ)。

▪️ポケスペではグリーンがトキワの森でガルーラを探していた最中に倒される(ちなみにこの時が記念すべきポケモン図鑑が使用された)。
その後も別個体がレッドの前に出現するもピカに倒されるという不憫枠。

▪️よく考えたら『たかさ150cmの蛾』が猛毒のりんぷん振りまきながら凄いアグレッシブな動きで襲ってくるのは怖い。

▪️コンパンの目からビームはピカブイの図鑑にも乗ってたので、まだ設定はありました。

ゲームフリークの人たちや初代からポケモンと関わっているポケスペの作者の世代(Twitterの考察から)が『ウルトラマン』等だからか、怪獣・怪人系の要素があるのでしょう。(企画段階だとタイトルが『カプセルモンスター』)

噂によると『ウルトラビースト』も田尻さんが初代からやりたかったネタという(これも噂だが、ハイパーボールは当初ウルトラボールにしたかったらしい)。


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『ルイズが召喚したのが、ストライクだったら?』

今回は、ストライク。


進化はしません。


あと……、全然かっこ良くありません。すごく残念なストライクがいます。


注意!!


 その使い魔は、とにかく危なかった。

 

 というのも、両手が鋭い大きな刃物のようになっていたからだ。

 

 背中には、虫のような羽を持つが、顔はトカゲのようなは虫類っぽく、目は鋭い。あとは腹部が虫っぽいぐらいでそれ以外の造形はかなりカッコいい。1.5メートルと大きさも十分だ。

 

 コントラクトサーヴァントの儀式をするときも、刃の腕を振り回してきて非常に危なかったが、タバサの協力もあってなんとかできた。

 

 しかし、ルーンの従属性で懐いてくれるのはいいが、刃の腕で抱きつこうとしてくるのはどうにかならないものか。危ない。非常に危ない。

 

 だが、そんなルイズの反応すら楽しいのか、その使い魔は、笑顔で嫌がるルイズに迫る。ルイズは、逃げる。その繰り返しだった。

 

 すると、ストライク!っという驚いた声が聞こえた。

 

 見ると、そこには一人のメイド。

 

 シエスタというこのメイドに話を聞くと、この生き物の名は、ストライクというらしい。

 

 タルブの近隣の森にたまに見られる珍しいカマキリの一種だと言った。

 

 体が大きいせいかあまり羽を使わないそうで、移動するときは邪魔な草木をその腕の刃で切っているそうだ。また、両手の刃は大振りながら器用で、獲物を捌いて食べるそうだ。ルイズは、それを聞いて、まさか自分を食べようと!?っとストライクを見ると、ストライクは察したのかブンブンと首を横に振った。こちらの心情を理解しているので、意外と頭も良いらしい。

 

 話を聞いたところで問題は解決せず、変わらずストライクは、嫌がるルイズに抱きつこうとしてくる。刃が怖いのでルイズは逃げる。その繰り返しだ。

 

 男子生徒達は、ストライクの見た目がカッコいいから、羨ましがっていた。

 

 意地悪をしてくる男子生徒が自分に譲れと言ってくると、ストライクが見えぬ速度で腕の刃を振るって、相手の服だけを見るも無惨に切り裂く。肌身は一切傷つけない。

 

 目の前にいた男子生徒をいきなり全裸にされて、ルイズがキャー!っと悲鳴を上げるのも楽しいのか、ストライクは笑う。

 

 見た目カッコいいのに、中身は残念。ルイズのストライクにたいして、そんなレッテルが貼られるのに時間はかからなかった。

 

 幸いなのは、ルイズ以外の女子には危害を加えないことだけだろうか。

 

 この変態カマキリ!っと罵っても、ストライクは、ケラケラ笑うだけだった。そしてあるとき、とうとう、うっ…と泣きだすルイズ。さすがのストライクもやり過ぎたっと思ったのか慌てる。しかし、ルイズに触ろうにも自分の手が刃だと気づいて、ますますオロオロとした。

 

 そして、通りがかったキュルケがルイズを慰め、ストライクに説教した。それ以降、ストライクは、ルイズに抱きつこうとはしなかった。

 

 なぜだか、ルイズは、それが寂しく感じた。

 

 ストライクは、ウズウズ、チラチラとルイズを見ていたりするが、グッと我慢してるようだった。

 

 なんだか、ムッとしたルイズは、ストライクに、両腕を万歳しろっと命令した。

 

 ハテナっと思いつつ両腕を上げたストライクの胴体に、ルイズが抱きついた。

 

 ビックリしている、ストライク。

 

 ルイズは、これならだいじょうぶでしょ?っと頬を染めて呟いたのだった。

 

 外殻が硬いし、冷たいし、ちっとも抱き心地はよくなかったが、なぜかそれでも十分だと思ったルイズだった。

 

 それ以降、ストライクは、ルイズがストライクを見るたびに両腕を上げるようになった。笑い顔で。声に出さずとも、抱きついて~っと言ってるみたいで、それはそれで、ムカついた。

 

 

 




なぜ、こうなった? 自分でも分からないが、たぶん、残念な性格のポケモンがいてもいいんじゃないかという発想ですね、たぶん……。

残念なイケメンって、誰が言った言葉なんでしょうね?



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


▪️アニメではオレンジ諸島編のレギュラーであるケンジの手持ちとして登場。性別は♂️でおじいちゃんなので長時間バトルはできない。
金銀編で原作通り、ジムリーダー・ツクシのエースポケモンとして登場。
サンムーンで野球回で審判として登場、鳴き声で察してください。



▪️ポケスペでは、グリーンの最初にして『幼なじみ』のポケモンであり、一番頼りにしてるポケモン。火球を切り裂いたり、『みやぶる』無しでノーマル技である『きりさく』でゴースを切り裂ける特殊技能を持っている。現在はハッサムに進化しており、普通は素早さが下がるはずらしいのだがグリーンのハッサムは素早さは変わらなかった。さすが。

12章の主人公エックスの【カイロスのルット】が加わったきっかけも、いつも戦っていたライバルのストライクがフレア団のせいで生命力を奪われて動かなくなったからである。ちなみにこの話でグリーンがエックスに捕獲の仕方を教えようとして『まさかの失敗』をして、大分後輩であるエックスに笑われる珍しいシーンが見られる(笑)。

エックス『へー。そんなかっこいいフォームで投げても捕獲できないんですねー(棒読み)』



▪️保護色で草むらに隠れては見つけづらくなるし、目にも止まらぬ早さでカマで切り裂いてくる事から、『忍者』とも呼ばれている、その為アローラでは『ニンジャ!ニンジャ!』と人気。アイエエe(略

▪️64のポケスタのミニゲームでもカイロスと共に登場、内容は落ちてくる丸太を丸太に書かれた線をギリギリまで切る的なやつ。これらでわかる通り当時はストライクはカイロスと対になるポケモンだが最近はカイロスの対はへラクロスになっている。しかし、3匹共にメガシンカは可能。


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『ルイズが召喚したのが、ニョロモだったら?』

今回は、ニョロモ(→ニョロゾ→ニョロボン)。




どう考えてもルイズに避けられる光景しか思い浮かばず……。
ルイズだけがバッドエンドな感じなりました。


注意!!


 ルイズは、青ざめた。

 

 目の前に現れた、その生き物を見て、ダクッと汗をかいた。

 

 嫌いだから分かる。というか嫌いだからこそその生態を知ったのだ。避けるために。

 

 ツルッとした表面の丸みのある身体は、首はなく、けれど小さな足があり、腹の部分には渦巻き模様、そしてヒレのような尻尾がある。

 

 何の生き物か例えるなら……、オタマジャクシ。カエルの幼体。の、デカいやつだ。

 

 ルイズは、言われずとも聞かずとも悟った。これは、自分が大っ嫌いなカエルの幼体だと。

 

 足が自然と震えるルイズに、気づいてないコルベールがコントラクトサーヴァントの儀式を促した。

 

 ビクッとなったルイズは、速攻でイヤです!と叫んだ。

 

 しかしこの儀式を成功させないと留年だぞと言われ、ルイズの中で天秤が浮かんだ。

 

 進級を取るか、大っ嫌いなカエルの幼体(?)を使い魔にするか。

 

 チラリッと、でっかいオタマジャクシ(?)を見ると、その場で動かず、ジーッと可愛い目でルイズを見つめていた。

 

 ルイズの脳内で、凄まじ勢いで走馬灯のように様々なことが駆け巡る。

 

 そしてルイズは……、進級を選んだのだった。

 

 その後、ルイズは、死んだように部屋のベッドに倒れ込み、水棲使い魔を飼育するための池に、でっかいオタマジャクシ(?)を置いておいてそのまま寝たのだった。

 

 それからというもの、ルイズは、一向に使い魔に会いに行かず、教師からも指摘されても黙っていた。

 

 あんまりにも放っておいているので、見かねたシュヴルーズが使い魔の飼育もメイジの務めですと怒り、水棲使い魔を飼育するための池に行かせた。

 

 渋々池に来たルイズが見たのは、あの大きなオタマジャクシ(?)みたいな使い魔に餌を与えている一人のメイドだった。

 

 ルイズの存在に気づくと、メイドは慌てて頭を下げてきた。

 

 話を聞くと、死にかけていたので勝手に世話をしていたのだそうだ。

 

 世話を出来るということは、知っているということだ。このオタマジャクシ(?)みたいな生き物のことを。

 

 この生き物の名は、ニョロモ。

 

 タルブ近隣の森の中の水辺でたまに見られる珍しい水棲生物だという。

 

 二段階成長する特性があり、ニョロゾ、ニョロボンと形態が変わるそうだ。

 

 やはり、カエルなのかと聞くと、はい、二本足で歩くカエルですよっと、答えられてしまい、ルイズは、フゥっと意識を飛ばした。

 

 それからルイズは、ニョロモの世話をメイドのシエスタに任せっきりにした。

 

 そんなある日、シエスタがギーシュに難癖付けられていた。

 

 そんな彼女の仲裁に入ろうとすると、紺色の見覚えがある色が飛び出し来てシエスタの前に勇敢に立った。

 

 それは、ニョロゾへと進化したルイズのニョロモだった。カエルと言っても、ルイズが知っているカエルとはほど遠いフォルムだった。

 

 そして決闘沙汰になると、新たに生えた両腕でギーシュのワルキューレを倒し、ギーシュを降参させた。

 

 ニョロゾは、様子を見ていたルイズではなく、祈るように手を組んでいたシエスタの方へ駆け寄って行った。シエスタは、わんわん泣き、ニョロゾが慰めていた。

 

 ルイズは、それが不満だったが、後ろからキュルケにポンッと頭を叩かれ。

 

 あんたが、ちゃんと接しないからよ。っと言われ、がっくりしたのだった。

 

 この一件で、学院の平民達から称えられたニョロゾに、コック長のマルトーが、これが似合いそうだなっと言って、水滴の形をした石をニョロゾにプレゼントした。

 

 その瞬間、ニョロゾが光り輝き、ニョロボンへと進化を遂げた。

 

 確かに言われればカエルだが、二本足で仁王立ちし、たくましい腕を持つ姿は、ルイズが嫌悪していたカエルとは違う。

 

 なので、ルイズは、ニョロボンに接近したが、ニョロボンがそれに気づくと、シエスタの方へ行ってしまった。それに怒ってムチを出すと、ペシンッ!と手でたたき落とされた。

 

 キーキー怒るルイズに、キュルケがやってきて襟首を掴んで引っ張って行き、あんたの自業自得よっと説教したのだった。

 

 使い魔に見放されたメイジ。っというレッテルを張られ、せっかく進級できたのに、ルイズは、肩身が狭い思いを味わうこととなったのだった。

 

 




原作読んで、あれだけカエル嫌いだと、きっとカエルの生態も知ってると思ったので、ニョロモの段階でカエルの幼体だと見抜く。
結果、餌やりもしなかったため死にかけ、シエスタに世話を任せっきりにしてしまったため、ニョロモ(ニョロゾ→ニョロボン)からは、完全に見放されたっという流れにしてしまいました。

シエスタを通して命じれば、多少は言うことを聞くとは思うけど、ルイズへの忠誠心はゼロです。

ニョロボン強いから、そう簡単には死なないので、次の使い魔も当分の間呼べず、ルイズだけがバッドエンドです。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

▪️ポケモンシリーズの生みの親、田尻さんのお気に入りがニョロモである。

▪️お腹の模様は実はリアルのおたまじゃくし同様に内臓である。ニョロゾはこれを相手に見せて催眠術をかけて逃げる。

▪️ポケスペでは主人公レッドの一番最初のポケモンで幼なじみの【ニョロ】がおり、第1話からニョロゾとして登場。レッドが昔溺れかけた際にニョロゾへと進化し、現在はニョロボンに進化した際もレッドが海に落ちた時であった。

ポケスペ主人公ズの幼なじみ・一番最初のポケモンは強いのが多いのだが、ニョロはどうしても出落ちなどで勝率が悪く、ネタになってる。


ゴールドが生まれた時から一緒であるポケモンの一匹で手持ちである【ニョたろう】がいる。当初はロケット団のせいで離ればなれになったが無事に合流。シルバーの機転でニョロトノに進化したが、ゴールドはニョロゾの進化がニョロボンだけだと思っていた。
6章でニョロとニョたろうのコンビネーションが見れる。



▪️アニメではオレンジ諸島編からのカスミの手持ちとして登場。ニョロトノに進化しているが、

・偶然「おうじゃのしるし」を持った状態でモンスターボールに入れられた

・ポケモンセンターに一時的に預けられる

・そこから転送された後ボールから出された際に「おうじゃのしるし」をかぶっていたために偶然進化した。
という経緯。



▪️『ポケダン超』でニョロボンリバーというトラウマダンジョンがあり、奥地でニョロボン三兄弟と戦闘になる。途中で遭遇するエレザード含めてかなりの強敵である。


【おまけ】

今回のニョロモに対してのルイズが毛嫌いしたように、ポケモン世界にも誤解や偏見が多く…

▪️幼虫系…カスミや女の子のポケモンが気持ち悪いと毛嫌いされている。しかし、原作ゲームでは、アローラのミニスカートが家族同然にキャタピーを可愛がっている。

▪️ベトベトンやヤブクロン等…ご存知悪臭やゴミを拾ってくる事でアニメで騒動になっていた。なつけばなんら問題ないのだが、やはり理解されなければ騒動になってしまうのだろう。

▪️アブソル…災いを察知できる能力を持つが、誤解から災いを呼ぶポケモンと忌み嫌われてしまった。が、ウルトラサンムーンの時代では忌み嫌ってるのは老人だけとなってるようだ。


ポケスペでは…

・ブルーがホウオウに拉致られた為、鳥ポケモンが苦手(その為、飛行手段がポケモン鳥じゃない)。3章以降から現在は克服している。

・ルビーがキモリかミズゴロウを選ぶ際に『緑よりはマシ』と言ってミズゴロウを選ぶ。約8カ月後…ジュカインになって復讐された。

・アローラベトベターを最高とまで言うムーンを、『毒女』と若干変な目で見られてる。アローラベトベターかわいいけどなぁ


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『ルイズが召喚したのが、ズバットだったら?』

今回は、ズバット(→ゴルバット)。


残念ながらクロバットには進化させませんでした。


 

 最初は、何も召喚できないのかと思ってガッカリした。だがよく見たら爆発で空いた穴の中心に、紺色の何かがペチャリとうつ伏せになっているのが見えた。

 

 耳と、細い二本の足らしき棒の部分を含めると、大きさは、80センチぐらいだろうか。結構大きい。

 

 翼の膜からして、コウモリだと分かった。

 

 オーソドックスなのが喚べたかなっと思って、生きていることを確認してからルイズは、コントラクトサーヴァントの儀式を行った。

 

 くた~っとしていて動かない、目のないコウモリ(?)にキスをした瞬間、ガブリッ。

 

 上下に生えた犬歯が思いっきりルイズの顔に食い込む。

 

 ルイズは、遅れて悲鳴を上げ引き剥がそうとすると、コウモリ(?)は、ルーンが刻まれる痛みから自ら離れた。

 

 コルベールが駆け寄り、水の魔法が使える生徒に呼びかけた。ルイズは、顔から四箇所、血をダラ~と垂らしていた。

 

 見たこともない種類のコウモリで、目が無いことから、やはり夜行性のようだった。

 

 ルイズは、困った。というのも、餌がなんなのか分からなかったからだ。

 

 他の生徒にもコウモリを召喚した者はいたが、そのコウモリはフルーツを食べるタイプだった。なので試しにフルーツをあげてみたが、食べなかった。

 

 まさか、血を…?っという想像ができた。

 

 机の上でぐったりしているので、なんとかしなければと思い、抱き上げて生物に詳しい先生に教えを請いに行った時だった。

 

 ズバットだ!っという驚いた声が聞こえた。そこには、メイドが一人。こちらを見てびっくりした顔をしていた。

 

 シエスタというメイドが知っていた。

 

 このコウモリの名は、ズバット。

 

 タルブの近隣の森で夜になると現れる、吸血性のコウモリなのだそうだ。

 

 やはり血か!っと青ざめ、自分の血を与えないといけないのかと思ったら、それを察したシエスタが、食堂に走り、血が滴る新鮮な生の牛の肉を持ってきた。

 

 それをぐったりしているズバットに近づけると、ピクッと反応したズバットが、大口を開けて肉にかぶり付いてチューチューと血をすすった。

 

 タルブ村の家畜がよくやられるんですよね~っと、そんな話をするシエスタ。

 

 あっという間に牛肉は、カラカラになり、ズバットは少し元気になったようだった。

 

 ホッとしたルイズがありがとうと言うと、シエスタは、萎縮しながら、成長するともっと大変ですよ?っと言った。

 

 どういうこと?っと聞くと、ズバットは、成長するとゴルバットというより2倍近いほど大きな形態になるそうだが、その形態はより多くの血を吸うと言われているそうだ。そのせいか、ズバットが生息するタルブ村の近隣の森では、希に盗賊と思われる人間がカラカラのミイラになっている死体が見つかることがあるらしい。

 

 ルイズは、思案した。なんとかして血を手に入れられないかと。

 

 そこで畜産農家から、捌いた家畜の新鮮な血だけを持ってこれないかと依頼した。訝しまれたが、依頼は通り、皮袋に新鮮な血が詰まった状態ですぐに送られてきた。

 

 ズバットに見せると、一生懸命血をすすった。

 

 やっと元気になったズバットは、パタパタと翼を広げて飛び回る。ルイズは、元気なってくれてよかったと、ホッとした。

 

 そんなある日、食堂での一件でギーシュと決闘となってしまった。

 

 アウェイな状況の中、ルイズは、必死に爆発魔法を使うが、狙いが定まらず、ギーシュのワルキューレにボロボロにされた。

 

 降参だと言いかけた時、ズバットが飛んできてワルキューレの首をその翼で切断した。

 

 しかし、それが限界だったのか夜行性のズバットは、フラフラと宙を舞う。

 

 ギーシュがそれを見て笑い、新たにワルキューレを錬成してフラフラしているズバットの足を掴んだ。

 

 その時だった。ズバットが光り輝き、巨大化した。

 

 それは、まさに顔に翼が生えた姿。巨大な口ばかりが目立ち、そこに生えた大きな翼と、小さな足、目つきが悪い目と、小さな耳がある。

 

 ズバットからゴルバットへと変化を遂げたのだ。ゴルバットは、巨大な翼で自分を掴んでいるワルキューレの首を弾き飛ばし、破壊した。

 

 そして、ギロッとギーシュを睨む。ビクッとなったギーシュが慌ててワルキューレを新たに錬成しようとすると、ゴルバットがその巨体からは想像もできない速度で接近し、ガブリ。ギーシュに噛みついた。

 

 血を吸っちゃダメ!っと慌てつつ言えたルイズは、偉い。

 

 すぐ口を離したものの、あっという間に青ざめて倒れるギーシュは、すぐに搬送され、解毒された。

 

 血を吸う量は増えたものの、あまり吸い過ぎると飛べなくなるらしく、それに一回吸えば数日は平気っぽかった。なので思ったよりも出費はかさまなかった。

 

 ある日、ゴルバットが窓を突き破ってどこかへ飛んで行ってしまった。数日戻らず、やがて夜に帰ってきて卵を抱えていた。

 

 どうやらこのゴルバット(ズバット)、メスだったらしい。繁殖期のため、タルブまで行って卵をもうけてきたらしい。

 

 生まれてきたズバットには、ゴルバットと同じルーンが刻まれていた。やがてゴルバットは、タルブで見つけてきた番まで連れてきて、卵を産みまくってズバットの群れが学院に生息することになったのだった。

 

 そして学院に窃盗に来た、土くれのフーケが、噛み跡だらけで、貧血でぶっ倒れているのが見つかるのであった。

 

 




一応初代縛りでやってるから、追加進化をさせるかどうか、悩みました。
で、結局ゴルバット止まりにしました。

ギーシュが倒れたのは、どくどく噛みつきで毒を喰らったからです。

ところでズバットの食性って、吸血性? フルーツバットっていうフルーツを食べるタイプのコウモリだったらどうしよう……。

牛肉から血を吸うのは、とあるBL小説で見かけた設定です。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


▪️BW以外、洞窟でおなじみのポケモン。実は太陽の光を長時間あたると軽く火傷するほど皮膚が薄い。寒いと群れで身を寄せ会う。

▪️アニポケ
タケシの無印の時の手持ちで6話でオツキミ山でゲットされた。現在はクロバットに進化しており、ホウエンへ行く前にタケシの弟に預けられたが、サンムーンではタケシの手持ちとして登場。


▪️ポケモン図鑑によると、ゴルバットは満腹になるまで血を吸うのを辞めない。300cc(大さじ20杯、レギュラーサイズの缶ビールが350cc)吸ってしまうが、あまり吸いすぎると身体が重くなって飛べなくなる。
クロバットの図鑑説明だと暗闇で一気に近づかれて、痛みが無いために気がつかないうちにあっという間に血を吸ってしまうんだとか。




◆実はクロバットはしれっと重大な役割を持つ。
まず使用者の一部をご覧頂きたい↓

・金銀ライバル(通称シルバー) 
・マツブサ  ・アオギリ ・アカギ
・クセロシキ ・プルメリ ・グラジオ

そして、クロバットの進化条件が
【十分になついている】
という事。

作中、1回か2回目に戦う時はゴルバットだったのに、ストーリー終盤あたり等からはクロバットになっている

この事から上記の使い手は

【ポケモンを思いやる気持ちを理解した】

【ポケモンを人間より下に見てたり、道具として見てるといいながらも、不器用ながら愛情はあった】

【元からポケモンに愛情を持っている】

と証明・考察する事ができる。


つまり、クロバットは
【ポケモン達への愛は純粋かつ本物であり、大切にされている事を証明するポケモン】である。


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『ルイズが召喚したのが、アーボだったら?』

今回は、アーボ(→アーボック)。



怪我表現と、ワルド死亡表現有り。


注意。


 ヘビ。

 

 一言で言えば、それだけだ。

 

 紫色の体に、尻尾の先端が黄色っぽく、数珠が繋がっているような感じの形になっている。目も黄色っぽく、縦筋のような瞳部分がある。

 

 大きさは、2メートルとかなり大きく、ルイズがコントラクトサーヴァントの儀式のために近寄ると瞬時に反応して巻き付いてきて締め上げられた。コルベールの助けもあり、なんとかコントラクトサーヴァントの儀式を終えた。しかし、肋骨が折れた。

 

 肋骨を折られた痛みに耐えながら、ルイズは怒りから、ルーンを刻まれる痛みにのたうつヘビを睨み、持っていたムチを振り上げたが……。

 

 ガブリ。

 

 今度は、噛まれた。そして駆け巡る毒。ルイズは、ついに倒れた。

 

 次に目を覚ましたら、保健室だった。

 

 コルベールがだいじょうぶかね?っと聞いてきたので、毒の後遺症で熱に浮かされているルイズは、力無く返事をした。

 

 ふと見ると、ベッドの端に、あのヘビが頭を乗せてこちらを見ていた。

 

 コルベールがおめでとうと言い、コントラクトサーヴァントの儀式が無事終わったことを告げた。

 

 ルイズが歩けば、後ろをニョロニョロとついてくる。ルーンの従属性は、十分に働いているようだ。

 

 肋骨を折られたのと、毒を貰った恨みから、ルイズは、ヘビに今日はご飯抜き!っと命じた。

 

 ルイズが授業に出たとき、悲鳴が聞こえた。キュルケだった。

 

 見ると、あのヘビがキュルケの使い魔であるサラマンダーを、頭から体の半分くらいまで飲み込んでいた。

 

 授業は中断。大慌てで吐き出すよう命じて、吐き出された胃液まみれのサラマンダーがピクピクと痙攣していた。ルイズ達は知らないことだが、虎サイズのサラマンダーが抵抗できず食われかけたのは、ヘビ睨みという麻痺の技によるものだった。

 

 餌はちゃんとあげてよね!っとキュルケや、授業の先生にも怒られ、ルイズは、ひとまず肉食の使い魔用の餌である生き餌のネズミをあげた。そのおかげで、他の使い魔を襲うことはなくなった。とんだ迷惑使い魔だわ…っと、ルイズは頭を抱えた。

 

 そんな時、アーボ!っという驚いた声が聞こえたので見ると、一人のメイドがルイズの使い魔を見て洗濯籠を落としていた。

 

 捕まえて聞くと、シエスタというメイドの故郷の近隣の森の草むらなどに生息する、毒蛇だそうだ。

 

 成長する特性があり、アーボックという倍以上の大きなヘビになるそうだ。

 

 アーボも噛んでくるから危険だが、アーボックはそれ以上に危険だという。

 

 理由を聞くと、非常に執念深くて、一度狙った獲物をどこまでも追って来ると言われているそうだ。曾祖父時代に遡るが、それくらい昔に、タルブ村に来た遠い国から来たとある貴族がうっかりアーボックの尻尾を踏んでしまい、遠い国に帰ってからも追われ続け、最後に食べられたという話があるそうだ。

 

 いやいや、それはさすがに言い過ぎだとルイズは冗談だと思って笑った。

 

 その後、ギーシュとの決闘、土くれのフーケの盗難事件を経て、アーボは、アーボックへと進化した。

 

 そして、アルビオンで共に密命を受けて護衛として来ていたワルドが実は裏切り者であり、ウェールズを殺し、従わなかったルイズをも殺そうとした。

 

 アーボックのヘビ睨みからの、噛みつきを受けて毒を受け、ワルドは命からがら逃げていったが、アーボックは倒れているルイズを残してワルドを追っていってしまった。

 

 タルブ村での上陸戦で再び相まみえることになったワルドは、風竜に乗っていたが、別の風竜から飛び降りてきたアーボックがワルドの後ろに飛び乗ってワルドの首に噛みつき、今度こそ息の根を止めたのだった。

 

 その執念深さは、タルブ村だけにとどまらず、トリステイン中に広まり、アーボックに睨まれたら絶対逃げられないという教訓が語り継がれることになる。

 

 




アーボックの執念深いという説明文を前面に出してみた。

野生の大型の大蛇は、木の上から飛び降りてくるらしいので、アーボックは、風竜から飛び降りてきたという表現にしてみた。
もっと、追い回してもよかったかな? でも、これ以上広げられなかったんです。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

▪️名前の由来はボア(boa)、コブラ(cobra)の逆読み。アーケン、アーケオスが出るまで索引で一番最初に出るポケモンだった。

▪️アニポケでは、ムサシのポケモンとして有名。ムサシいわく『御中元で貰った』との事。AGでアーボとドガースを守る為に離脱した。


▪️ポケスペでは、キョウとキクコの手持ちとして登場。
キョウのアーボックは【頭さえ残っていれば胸あたりから切断されたりしても再生する】というとんでもない能力を持つ。
キクコのアーボックは、キクコが触れると腹の模様が変化し、特化の能力が変わる力を持つ。


▪️生息地域によってお腹の模様が違い、20種類以上のパターンが確認されているとのこと。

▪️寝るときは丸まって寝るが、木の枝に絡まって寝る事もある。

▪️オーキド博士のポケモン講座によると、アーボは時に自身の体重の10倍の食糧を食べるらしい。


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『ルイズが召喚したのが、ドガースだったら?』

今回は、ドガース(→マタドガス)。



ソウルシルバーの説明文に、マタドガスのガスが最高級の香水になるとあったので、そんな話。


 ドガ~ス。っと、その物体は、間抜けな声で鳴いた。

 

 宙に浮いており、体中のイボのような穴から時折色の付いたガスを吐き出している。手足はなく、体は紫色の球体で、間抜けっぽい顔があり、腹部と思われる部位には、バッテンの白模様の上にドクロっぽい形の白い模様がある。

 

 もう…、いかにも毒ありますよって、主張しているみたいだ。

 

 不意に、強い春風。風下には、すでに使い魔を召喚し終えた生徒達。宙に浮いている物体(?)が放出しているガスが思いっきりそっちへ流れた。

 

 途端、生徒達と使い魔達が咳き込み、涙が止まらなくなり騒ぎになった。

 

 コルベールが慌てつつ、ルイズに急いでコントラクトサーヴァントの儀式をするよう言った。

 

 ドガ~スっと声を漏らしているソレは、フヨフヨと浮いている。

 

 ルイズは、急いでその物体(?)に近寄り、コントラクトサーヴァントの儀式を行った。

 

 あとはキスだけっとなった時、その物体(?)がブシュウ!とガスを大量に吐いた。ルイズも涙と咳が止まらなくなったが構わず、捕まえ、間抜けに空いている口に無理矢理口づけた。途端に、体中を駆け巡る毒。ルイズは、その場で倒れた。

 

 次に目を覚ましたら、そこは保健室だった。

 

 ポワ~ンと色の付いたガスが漂ってきてギョッとして起き上がると、ベッドの横にあの浮遊物(?)が浮いていた。ルーンが刻まれており、コルベールがコントラクトサーヴァントの儀式が成功したことを伝えてきた。

 

 コルベールの調べだと、もうどう調べても毒を持つ生物(?)の一種だと分かり、体内にガスをため込んでいるため風船のように浮遊していると言った。

 

 ルーンを刻んでからガスの効果を変えたらしく、吸い込んでも咳き込んだり涙が止まらなくなったりはしなくなったそうだ。おそらく自分の意思でガスの性質を変えられると、コルベールは熱弁した。ルイズは、そんなコルベールに若干引いた。

 

 その時、ドガースだ!っという驚いた声が聞こえた。見ると一人のメイドが保健室の出入り口で驚いた顔をしていた。

 

 逃げようとするので捕まえて話を聞くと、この生き物の名は、ドガース。

 

 タルブの近隣の森の中にひっそりとある廃墟内で、たまに現れる毒性の強い謎の生物らしい。

 

 また、成長するとマタドガスという形態になるそうだが、こちらの方は、体内のガスをギリギリまで薄めると、超高級品の香水になるとか。

 

 その香水名を聞いて、ルイズはびっくりした。公爵家クラスや王家でも中々手に入らない希少な香水だったからだ。身体にも良いとかで、手に入ったら身体が弱い姉のカトレアに与えられることがあったはずだ。まさか、元を辿れば毒ガスだったとは……。

 

 なぜその原材料を知っているのかと思い至り、まさか…っと聞くと、シエスタは、恐縮し、タルブ村にいる自分の家族、とりわけ亡くなった曾祖父がかつてマタドガスを飼っていたそうで、その影響か、曾祖父から受け継いだ黒髪を持つシエスタの親族のところにたまにマタドガスがやってくるので、その時だけガスを調達できるそうだ。ただし、ガスの濃度の調整が難しすぎるため、香水にまでできるのは僅かになってしまうそうだ。毒ガスから香水になっているかどうかは、身体を張って嗅いでみてるそうだ。

 

 その香水にそんな怖い一面があったなんて…っと、ルイズは、香水を与えられているカトレアを心配した。

 

 コルベールが、良薬は口に苦しっと呟いた。いや、毒ですよっとルイズはツッコんだ。

 

 ルイズがドガースを使い魔にしたのはいいが、連れて歩いてるとメッチャ周りから避けられた。というのも、春の使い魔召喚の儀式の時の、ガス事件だ。あの時酷い目に遭わされたのだから、避けるのも仕方ない。だが、今は害が無いと分かるとそれはなくなった。

 

 間抜けな顔と鳴き声をだすが、見かけによらず賢かったドガースは、ある日、香水の瓶を拾った。口にくわえて持ち主を探してフヨフヨしていると、ギーシュがドロボー!っと難癖付けてきたため、決闘沙汰に。しかし、毒ガスで一撃でノックアウトされていた。その後、倒れているギーシュにドガースはすぐに香水の瓶を返し、誤解だったことが分かってギーシュから謝られていた。

 

 土くれのフーケの事件では、土くれのフーケのみに効くよう調整したガスでロングビルとして潜入していたフーケをノックアウトさせる武勇を見せた。

 

 それらの経験を積んだおかげか、ドガースは、マタドガスに進化した。

 

 ルイズは、公爵家お抱えの香水師にマタドガスのガスから香水を作って貰おうとしたが、まずガスの段階でノックアウトしてしまうため何人もぶっ倒れた。

 

 どこから聞きつけたのか、モンモランシーがぜひ私にやらせて!っと言ってきた。

 

 水の魔法で身体に入る毒を中和しつつ、香水の二つ名を持つモンモランシーは、苦労の末にマタドガスのガスから香水を作り上げた。

 

 貧乏貴族であるモンモランシーは、どうかマタドガスの香水の生産権利を自分に譲ってくれないかとシエスタに土下座。困惑するシエスタは、親族に聞かないと…っと言った。

 

 ルイズは、それについて待ったをかけた。そもそもマタドガスは自分の使い魔なんだからっと。それを聞いてモンモランシーは、根本的な問題だったと、ガクーンと項垂れた。

 

 その後、様々な交渉の末に、マタドガスのガスの共有と売り上げの何割かをマタドガスの主人であるルイズに収めることなどが決まり、マタドガスの香水自体もモンモランシーのオリジナル性を加えてタルブ村から発送される物とは別物として売り出されることになったのだった。

 

 一方で、問題のマタドガスは、マ~タドガ~スっと、今日ものんびりと浮いていた。

 

 




モンモランシーは、香水の二つ名を持つだけに香水には絶対的な自信と意欲があるでしょうから、幻の一逸品の香水の原材料と生産元を聞いたら、そりゃ挑戦するかな?

なお、シエスタの親族は、マタドガスの香水を作るために身体張ってるので、毒に対する耐性が非常に強いです。

マタドガス的には、自分のガスが利用されてても別に気にしないし、興味も無い。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

【アニポケ】
▪️お馴染み、コジロウのポケモン。お歳暮で貰ったらしい(というか御中元といい、そんな感覚でポケモンって貰えるのか?)。バトルというより相手を撹乱するなどが多い。ピカチュウにやられ続けた結果、電気に耐性がついた。ドガース達を守る為にアーボックと共に手持ちから離脱。

▪️ポケモン検定試験回で、サトシがレンタルポケモンでマタドガスを使用。コジロウのマタドガスを思い出して戦い、ブースターに勝利。(ロケット団は参考にメモを取っていた)。

▪️他にもBW2のジムリーダー、ホミカの手持ちとして登場。ジムリーダーのポケモンだけあって、サトシのガントル、ケンホロウに立て続けに勝つなど実力が高いが、最後はハハコモリに敗れた。

▪️XYだとマタドガスが煙幕係になっている。(大丈夫なのか?)

▪️実はアニポケ2話のアイキャッチのシルエットで早めに登場している。


▪️【ゲーム本編】
HGSSでロケット団幹部[ラムダ]が手持ちにマタドガスとドガース5匹連れている。すごい愛だ…

▪️BW2のタチワキジムでは、ホミカのバンドが[ザ・ドガース]。BGMが「D・O・G・A・R・S ドガース!」と歌ってるよ。

▪️キョウの手持ちにもマタドガスがいたのだが、金銀では外れている。娘に譲ったのだろうか?

▪️ゲーム本編をやった人ならわかるかもしれないが、エスパー連れていないと固くて倒すのが大変。サイコキネシスを覚えたポケモンを連れていた方がいいかもしれない。(ふゆうなので地面無効)。



【ポケスペ】
▪️キョウの手持ちで登場。マタドガスはキクコのアーボックに一瞬でやられてしまったが、キクコのゲンガー戦で、ドガースが煙でグリーンに[(アーボックの)尾を囮にする作戦]を[毒ガス]で伝えた。(影に隠れたゲンガーは音で奇襲してくる上に、グリーンの汗が落ちただけでも襲ってくる状況の中だった)



【その他】
▪️ポケモンだいすきクラブで「もやもやドガースポケモン世界紀行」なるものが登場した。


▪️香水が作れるポケモンは、他にも特殊な匂いを放ち、貴婦人が連れていたとされる「シュシュプ」とフェロモンから官能的な香水が作れる「エンニュート」がいる。
マタドガスの場合、1000倍にして薄めなければならないので、シュシュプより大変なのだから最高級品なのだろう。

▪️まれに[3つ繋がった奴]が確認されるらしい。


地味に出番が多いので、製作陣のお気に入りポケモンなのかもしれない。


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『ルイズが召喚したのが、ガルーラだったら?』  悲しい版

今回は、ガルーラ。


パターンひとつ目。

悲しいと言うよりは、胸くそ悪い感じかも……。



注意!!


 

 その生き物は、腹の袋の中に、自身の子供を入れていた。

 

 2メートル以上と大きく、コントラクトサーヴァントの儀式でキスをするのが大変だった。

 

 子供を育てているだけに、恐ろしく力強く、大型使い魔を飼育するための舎の出入り口を破壊して、学院の隣にある森に勝手に行くこともあった。

 

 ガルーラだぁ!っと驚いたメイドがおり、知っているのかと聞いた。

 

 シエスタというメイドが言うには、この生き物名はガルーラといい、子供をお腹の袋で育てる生き物だそうだ。

 

 子供を守るためならどれほど傷ついても戦いを辞めないと言われており、子供にさえ危害を加えなければそれほど凶暴ではないそうだ。

 

 森に行くのは、きっと子供を遊ばせるためだろうと言っていた。

 

 いくら躾けても舎を破壊するため、ガルーラ用に森の近くに小屋が作られるに至った。

 

 数日後だろうか。ルイズを警戒して子供に一切触らせなかったガルーラが、ルイズに子供を触らせた。ルイズは、それが素直に嬉しかった。

 

 しかし……、悲劇は、突然起こる。

 

 ルイズは、無事に進級できて油断していた。失念していた。自身がこの学び舎でどういう立場に置かれているのかを。

 

 ある日の夜、寝ていたルイズの部屋の戸が激しく叩かれた。

 

 渋々起きて開けると、教師が大変だ!っと焦って、ルイズの手を掴んで引っ張っていった。

 

 外に出るまでの間に聞こえていた。悲しく、大声で鳴く、ガルーラの…叫び声が。

 

 ルイズが駆けつけた時、夜風に乗って血なまぐさい匂いがし、教師達に包囲されている状態で暴れ話回る傷だらけのガルーラ。

 

 

 しかし……、その腹のポケットは無残にも引き裂かれたようなっていて、……子供はいなかった。

 

 

 何があったの?っと、震えながら聞くと、コルベールが首を振り、それから語り出した。

 

 ルイズをよく思わない学院の生徒が、ガルーラの小屋に来て、ガルーラの子を殺したのだ。犯人達は、一人を残して怒り狂ったガルーラに叩き潰され、死亡したという。

 

 唯一生き残った共謀者の生徒が教員に取り押さえられて、喚いていた。

 

 やれ、なぜゼロの使い魔を殺したぐらいでこんな目にあわなきゃいけないんだとか、そんなことを喚いていた。

 

 それを聞き、そしてガルーラの泣き叫ぶような鳴き声を耳にしながら、ルイズは、その場で意識を失った。

 

 ……夢を見た。ヨチヨチ歩きでルイズに向かって歩いてくる、ガルーラの子供。ガルーラは、それを微笑ましそうに見つめている、そして自分はヨチヨチ歩いてきたガルーラの子を抱き上げた。そんな…幸せなだった夢。

 

 ルイズが目を覚ますと、傍にシエスタがいた。

 

 お悔やみ申し上げます…っと泣き顔で言われた。それでハッとしたルイズは、ガルーラは!?っと聞くと、シエスタは首を横に振った。

 

 着替えもせずガルーラの小屋に行くと、小屋はすでに取り壊されていた。

 

 それが意味することを理解したルイズは、力無くペタリとその場に崩れ落ちて泣いた。ゼロでゴメンナサイ…っと何度も何度も懺悔した。

 

 そして泣きはらした後、フラフラ状態で部屋に戻った。その後教師に呼び出され、使い魔の再召喚を言い渡された。

 

 ルイズは、死人のように力無く再召喚を行った。

 

 そして召喚されたのは……、全身傷だらけ、火傷だらけの自分のガルーラだった。ルーンは消えている。だが自分のガルーラだと分かった。

 

 ギョッとするコルベールを置いて、ルイズは泣きながらガルーラに駆け寄った。

 

 しかし、ガルーラに抱きついたとき気づかなかった。自分に向かって振り下ろされようとしている拳も、怒りと喪失によって正気という光を失ったガルーラの目にも……。

 

 




原作でのルイズの扱いと、貴族でないとはいえサイトへの仕打ちを考えると……、こんな展開もあり得るかも…と。

ガルーラが複数のメイジにやられたのは、見知らぬ土地で肉体的にも精神的にも疲れが溜まっていたからです。
また複数のメイジに攻撃手段の手を封じられたら、さすがにね……。


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『ルイズが召喚したのが、ガルーラだったら?』  ほのぼの版

ガルーラ回、その2。


悲しい(胸くそ悪い)方の、対になる話。


 

 その生き物は、腹の袋の中に、自身の子供を入れていた。

 

 2メートル以上と大きく、コントラクトサーヴァントの儀式でキスをするのが大変だった。

 

 子供を育てているだけに、恐ろしく力強く、大型使い魔を飼育するための舎の出入り口を破壊して、学院の隣にある森に勝手に行くこともあった。

 

 ガルーラだぁ!っと驚いたメイドがおり、知っているのかと聞いた。

 

 シエスタというメイドが言うには、この生き物名はガルーラといい、子供をお腹の袋で育てる生き物だそうだ。

 

 子供を守るためならどれほど傷ついても戦いを辞めないと言われており、子供にさえ危害を加えなければそれほど凶暴ではないそうだ。

 

 森に行くのは、きっと子供を遊ばせるためだろうと言っていた。

 

 いくら躾けても舎を破壊するため、ガルーラ用に森の近くに小屋が作られるに至った。

 

 数日後だろうか。ルイズを警戒して子供に一切触らせなかったガルーラが、ルイズに子供を触らせた。ルイズは、それが素直に嬉しかった。

 

 その日の夜、……夢を見た。

 

 ガルーラの子供が、ルイズのことをよく思わない生徒達に殺される夢。そして子供を失ったガルーラが暴走し、教員達に倒される夢……。

 

 飛び起きたルイズは、ネグリジェのまま、ガルーラのいる小屋に走っていた。

 

 朝靄の中、小屋はそこにあり、中を見ると、立ったまま寝ているガルーラがいた。

 

 子供は!? 子供は無事!?っと慌てて小屋に入って、ガルーラの袋の中を覗くと、ヒョコリッと子供が顔を出し、フワ~っと小さなあくびをした。

 

 ハッと目を覚ましたガルーラが、思わずルイズを殴りかけるが、ルイズだと理解すると、どうした?っと言わんばかりに首を傾げていた。

 

 ガルーラの腹、つまりポケット部分を子供ごと抱きしめて、ルイズは、悲しい夢を見たと話した。人語は喋れないが、理解は出来るガルーラは、ああ、そういうことかっと理解して、泣いているルイズの頭を撫でた。ガルーラのその優しい手に、ルイズは、ますますわんわん泣いた。

 

 すぐに接近してきた相手に対応しなかったのは、見知らぬ土地にいきなり召喚されたことで、ガルーラが肉体的にも精神的にも疲れており、それで眠気に勝てなかったためだった。その後慣れてからは、それもなくなった。

 

 あの夢を見てからというもの、しばらくルイズが番人のようにガルーラの小屋に入り浸ったことがあり、授業に出ろ!っと怒られたりもした。

 

 その3年後……、成長したガルーラの子の巣立ちの時となり、ヴァリエール領の森にガルーラが住み着くことになったのだった。

 

 森に放し飼いにされているルイズのガルーラは、再び子供を身籠もり、お腹に子供を入れると、仲間と共にルイズに子供を見せに来るのであった。

 

 それは、ルイズが亡くなるときまで続いたと言われる。

 

 




こっちは、悲劇が起こらなかった方。パラレルワールド?

ガルーラは、アニポケじゃ野生児の人間の子を育ててたりしてますから、気を許せば母性が強くて優しいんじゃないかな?

ガルーラのオスっているのか、いないのか……。メタモン説もあるからどうなんだろ?




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

【ゲーム等】
▪️XYではメガガルーラが凄まじかったわけで、ポケモン図鑑によると『強い理由はママが子供の成長を喜んではりきっているから』らしい。一方、子供は負けん気がつよいので子供の将来を心配している。

▪️ガルーラの♂️について
当初は【少ないが♂️もいた】とされているが、今は♀️しかいないとなっている。ゲームの設定上も踏まえ、子供は♀️のポケモンの種族が産まれる為、ギンブナ(相手がフナ等の別種と結ばれても産まれる子供はギンブナ)のような生態とかもしれない。

▪️DPPtのコンテスト【マスターランク】で、主人公のママである『アヤコ』のポケモンとして出場。恐らく、マスターランク出場者で一番強いとされている。マスターランクを優勝するには、アヤコが出たらリセットするに限る(実際プレイして勝てませんでしたorz)。

▪️『ポケダン』では、ガルーラおばちゃんが倉庫の管理をしており、主に道具を預けたり引き出したりできる。ダンジョン内ではかわりにガルーラの石像がある。


【アニメ】
無印34話にて保護区のポケモンとして登場。親ガルーラの声優はなんと『ラスボス』こと『小林幸子』である。ポケモン音頭でのクレジットは『ガルーラ小林』。


【ポケスペ】
▪️オーキド博士の『ガルっち』
本来、ゴーストタイプとノーマルタイプは互いに無効なのだが、キクコのゲンガー相手に『ピヨピヨパンチ』で圧倒した。

▪️エックスの『ガル&コガル』
・12章の主人公、エックスの幼少時からのパートナー。
・エックスが引きこもっていた時はティエルノが世話していた。
・子供のコガルはメガシンカが無かった数年前の大会でもかなり実力があったが、物語当初はエックス同様にひきこもってしまい、【本来子供は3年すれば一人立ちする】ところを、未だに親離れしないうえに身体の成長も止まってしまっていた。しかし、エックスと共にメガシンカに目覚めた為、物語が進む事に実力を取り戻しに行く。

・過去、強引なマスゴミが幼いエックスからボールを取りあげて決勝でのオンバーンとの戦いで疲労困憊だったガルを強引に出したうえに、無理矢理コガルを袋から引っ張りだそうとされた事がある。(幸い、コルニの祖父コンコンブルに助けられた。この際にメガリングを貰っている)

今回の悲劇版のほうの様に、親が疲れていた為に子供が守れなかった事はあるようだ。

・エックスはメガシンカ可能なポケモンでも【見た目が変わるのは子供だけで親は変わらない】という特徴を生かした戦いをした事がある(ブリガロンのマリソを除いた手持ちがメガシンカ可能)。

・実は真っ向勝負して敗れたのは一度だけという。




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『ルイズが召喚したのが、ヤドンだったら?』

今回は、ヤドン。


進化はしません。シェルダーとセットじゃないとヤドランが成立しないので、1ネタにつき、1種類と決めているので進化は無しにしました。



ヤドンの尻尾が美味しいらしいというので、手元にあるグルメ系小説などを見ながら、想像で飯テロっぽく味を書いてみた。


 その生き物は、とっても…鈍感でとろくさかった。

 

 ヤ~ンだの、ぷみ…だの、独特な間の抜けた鳴き声を出すが、顔は声と同じぐらい間抜け、身体の色はピンク。四本足で、太めの尻尾があること。それだけだ。

 

 猫の囲炉裏座りのように、藁の上に座り込んでおり、時折尻尾をゆっくりと振るぐらいで、あまり動かない。うっかりルイズが尻尾を踏んでも、まったく動じない。

 

 もしかして、ハズレを引いた?っとルイズは嫌な顔をした。

 

 しかし召喚したものは仕方ない。進級試験を突破するので必死で、後先のことはまったく考えてなかったルイズであった。

 

 だが、不思議な奴ではあった。

 

 例えば、授業に遅れそうなった時、あまりに足が遅いのでそのまま置いて走ったことがあるが、教室に行くと、なぜか先回りしていたり、躾のために餌を高い位置に置いておいたのに、ちょっと目を離すと、床に餌置きがあり、ムシャムシャと食べてたりした。

 

 食い意地だけは無駄にあるらしく、餌が足りないと、足りない…っと言わんばかりにジッと見つめてくる。そのせいか、大きさの割に重い。(36キロ)

 

 ある日、ヤドンだぁ!っと驚きつつも喜んだ顔をしたメイドがいた。

 

 知っているのかと聞くと、シエスタというメイドは、ド直球に……、尻尾が美味しいんですよ!!っと言ったのだった。

 

 えっ? 食用? っというルイズの疑問に、食べれるのは尻尾だけですよっとシエスタは慌てて言った。

 

 聞くところによると、この生き物の名は、ヤドン。彼女の故郷の水辺でのんびりしている姿が見られる珍しい生き物で、タルブ近隣にしか住んでいないらしいが、その尻尾は千切れやすく、けれど、煮込めば良い出汁が出て身の味も良く珍味として味わられるらしい。

 

 なお、千切れやすい尻尾は、トカゲの尻尾のようにすぐに生えるそうだ。

 

 ヤドンの尻尾の味を思い出したのか、シエスタは、タ~ラタラと涎を垂らした。

 

 そ、そんなに欲しいなら…、あげなくはないわよ?っと恐る恐る言うと、本当ですか!?っと詰め寄られた。

 

 そしてシエスタは、許可が下りるなり、ヤドンの尻尾を掴んでちょいと引っ張り、根元から千切った。

 

 出血は無く、尻尾を奪われたというのにヤドンはボ~っとしていた。

 

 痛くないの?っとルイズが聞いても、ヤドンは、ブミっ?と間抜け顔で返事をしただけだった。シエスタが、ヤドンは尻尾を千切られても痛くないらしいですよ!っと、先ほど千切った尻尾を抱きしめるように抱えて説明してくれた。

 

 ぜひ、ご馳走しますよ!っと、シエスタがキラキラした目で、ヤドンの尻尾を持って言うので、ルイズの中で葛藤が生まれた。興味本位から味が気になるのと、食べたらいけない気がするという気持ちとで。が……興味が勝った。

 

 そしてメイド達の宿舎で調理。

 

 グツグツ煮込まれ、出た出汁はスープ。煮込まれた尻尾本体は甘っ辛く味付け(シエスタの故郷の味)され、輪切りになって皿に盛られた。

 

 恐る恐る、黄金色のコンソメにも負けない素晴らしい色のスープをスプーンですくって、口に運んだ。

 

 後入れで入れられた調味料は塩のみだが、出汁は濃く、不思議な甘みがあり、いくらでも飲みたいという衝動に駆られそうになる。

 

 そして甘っ辛く味付けされ、黒っぽく色づいた輪切りの尻尾は、根元部分は、ナイフとフォークを刺すとホロリと崩れるように切れて、口に入れるとしつこくなく、だが、上質な脂質やゼラチン質のような感触で調味料では無い素材そのものの甘みとコクが口の中でとろけた。尻尾の先端に行くほど歯ごたえが増し、尻尾の先端はコリコリと歯ごたえが強かった。噛めば噛むほど味が出る。

 

 ルイズは、こんな美味を久しぶりに味わったと、恍惚とした。

 

 ふと見ると、ヤドンの尻尾はすでに元通りの長さになっていた。

 

 シエスタが、もっと食べますか!?っと、ヤドンの尻尾を掴もうしたので、ハッと我に返ったルイズが、もうダメ!っと止めた。

 

 残念がるシエスタに、欲しかったら…言いなさい…っと言い、今日は、お引き取り願った。

 

 まさかの食用(尻尾のみ)と分かって、ルイズは、ヤドンのことをどう思えば良いのか分からず困った。

 

 しかし、後日、土くれのフーケによる盗難事件で、巨大な土のゴーレム相手に、サイコキネシスという技を使い、さらに鈍い動きをテレポートでカバーして土くれのフーケを倒し、食用になる以外に、とんでもない力を秘めていたことが分かるのであった。

 

 




シエスタの調理方法は、スープ以外は、イメージとしたら、チャーシューや、角煮ですね。身の味付けは。
煮込むと美味しいとあったので、煮る調理にしてみた。
水棲の哺乳類とかは、脂肪分を多く蓄えてたりするので、脂質というかゼラチン質っぽい肉質かもっという妄想で書きました。


最後は、フォローとして、エスパー系としての力が強いということを出しました。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

【ゲーム本編等】

▪️金銀水晶HGSSでは、ヒワダタウンでロケット団に密猟されていた。【100万】で購入できるらしいが、金銀水晶HGSSのおこづかいの上限が【99万】である為、どのみち買えない。

▪️XYのミアレシティのリストランテ ニ・リューのフルコースで
『~アズール湾産 ヤドンのしっぽのブラショーレ エクストラバージン オレンオイルをぬりたくった オカルト少女を不安げにみつめていたゴースの ウタンのみフリッジをそえ忘れて~』
という料理がある。ヤドン研究員いわく、レストランに予約するのに半年掛かるようだ。

▪️アローラ地方では家庭料理として出される。
ヤドンテールのペッパーサラダ 100グラム 310円
ヤドンテールのキッシュ 100グラム 510円
ヤドンテールサンド 100パック 1100円
が確認されている。

▪️人間とシェルダー以外のポケモンは尻尾の味があまり好きではないようだ。釣りの対象は普通の魚か余程飢えたポケモンだろうか?シェルダーは自分から離れる事はなく、攻撃でうっかり外れるという目撃例はあるが、映像には残っていないとの事。

▪️メガヤドランは実はシェルダーが変化してヤドランは特に変わってない。これじゃあメガシェルダーでは…?

▪️金銀の没に『ターバン』という尻尾のシェルダーによく似たポケモンがいる。

▪️一応『かいじゅう』扱いなのか、ピカブイではかいじゅうマニアの格好がヤドンである。ニビシティでヤドンのイベントがあるので、序盤ではありがたい事があるので必ず行った方がいい。

▪️ハナダシティでは、女の子が指示しているが、全然言うことを聞かないヤドランがいる。初代・FRLGにはいたが、ピカブイではなぜかマルマインになっている。

▪️1997年の金銀企画時点でドンファン、デンリュウと共にいち早くヤドキングが紹介された。



【アニポケ】

▪️ムサシがシェルダーをゲットしたのもつかの間、ヤドンに噛みついてヤドランに進化してしまった為、離脱。

▪️四天王のカンナやDPのコウヘイの手持ちにヤドランが登場する。

▪️映画『ルギア爆誕』のヤドキングが有名。声優はダウンタウンの浜田。長生きで知能が高い為、伝説のポケモン等のようにテレパシーではなく、ニャース同様に喋っている。アーシア島の伝説に関して生きた証人でもあり、サトシ達をサポートする。

▪️ヒワダタウンでは、『ヤドンがあくびすると雨が降る』と言い伝えられており、実際『あまごい』を使用する。シェルダーから高速ダッシュで逃げたり、尻尾をスクリューの様に回転させて水上を高速移動したりと、割と芸達者。



【ポケスペ】
▪️一章のトライポケロン(トライアスロン)にて、海パン野郎のアキノリの手持ちとしてヤドンが登場。波乗りを使って泳いでいたが、なんか速い。

▪️カンナのヤドランは【ドわすれ】によって特殊攻撃のダメージを忘れてしまう為、無効化できる。カンナはそのヤドランの鈍ささえ役立たせている。尻尾のシェルダーにも意思があるため、一度に前後左右を見張る事が可能。

▪️2章終盤でカンナの話でヤドキングがシルエットで登場、5章で手持ちとして登場し、いてだきの洞窟からカンナの家までレッド達を救出している。


【その他】
▪️8月10日はヤドンの日
▪️様々な形で出るので、公式から愛されているポケモンである。
▪️ハナダの女の子やカンナを見ればわかる通り、その鈍さから、ギャラドスなどと違ったトレーナーの腕が試されるポケモンかもしれない。


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『ルイズが召喚したのが、マンキーだったら?』

今回は、マンキー(→オコリザル)。



スランプとネタ切れが来て、結構苦労しました。


 ルイズは、その猿のような生き物を前に、ムチを手にして構えていた。

 

 相手の猿も細く長い両腕を上げて、爪を出し、鋭い目でこちらを睨んでいる。

 

 ルイズの身体はあちこちボロボロで、顔や手などにひっかき傷があった。

 

 ミス・ヴァリエール…。っと、心配する一人のメイドがいた。

 

 シエスタというメイドだが、彼女は、もうマンキーを手懐けるのはやめた方がいいっと言った。

 

 しかしプライドの高いルイズは諦めない。目の前のマンキーの手にはルーンが刻まれていた。そう、このマンキーという生き物。ルイズの使い魔なのだ。

 

 使い魔に出来たのは、爆発の中心地でぐったり倒れていたからできたことで、ルーンを刻むときの痛みで飛び起きた際に一発顔を引っかかられたものだ。

 

 ルーンを刻まれても、その生来の気性の荒さは、抑えられず、言うことを聞かせるためにこうして苦労しているのである。

 

 シエスタが言うには、マンキーは非常に凶暴で、意味も無く怒ることから単体でも危険だが、群れをなして手頃な獲物を襲うこともあるそうで、そうなったらどうあがいてもなぶり殺しになるしかないと言われているそうだ。

 

 さらに、マンキーは、成長する特性があり、オコリザルという個体になると、目を合せただけで怒って追って来るほど危険らしい。

 

 まあとにかく危ないので、マンキーが棲む森は完全に立ち入り禁止になっているそうだ。

 

 マンキーは、ルイズだけにとどまらず、目に付いた人間やその使い魔にさえ牙を剥いた。そんなんだから、使い魔をなんとかしろ!っと苦情が来る。

 

 それも含めて、ルイズは、必死だった。マンキーを御せるようになろうとした。

 

 身体能力ではまるで話にならず、やがて杖を手に、自分にとって忌々しい爆発の魔法を使って威嚇してみたこともあったが、余計に怒らせただけで、全身引っかかれた。

 

 見える肌、そして引っかかれてボロボロになった服を着ているルイズがフラフラと歩いている姿に、誰も何も言わなかった。同情めいた目を向けられることにルイズは、ギリッと唇を噛んだ。

 

 そんな日々が続き、たまりかねて、どうしてそんなに怒るの? 私が何をしたの?っと問うた。しかしマンキーは、藁の上でふんぞり返るように座ってそっぽを向いた。

 

 そんなある日、シエスタが見かねて故郷にある曾祖父の日記を見たら何か分かるのでは?っと言ってきた。

 

 理由を聞くと、シエスタの曾祖父は、マンキーとオコリザルを飼育していたらしく、手懐けていたらしい。

 

 もしかしたらヒントが得られるかもっと、ルイズは藁にも縋る思いでタルブへ行くことを決めた。

 

 タルブ…っと聞いて、マンキーがピクリッと反応したのをルイズは見た。

 

 まさか…っと思いつつ、タルブに行く準備をして馬に乗ると、なぜかマンキーが後ろの方に飛び乗った。なんかえらく大人しい。

 

 やはりか…っとルイズは、自分の予想が的中しそうだと思った。シエスタは、不思議そうにしていた。

 

 タルブ村は、ブドウ畑があるだけで他はさっぱりした小さな集落だった。しかし、少し離れた場所にうっそうとした森がある。そこには、立ち入り禁止とデカデカと看板が立てられていた。

 

 時々無視して入っちゃう盗賊とかがいるみたいですけど、誰も帰ってこないらしいですよ?っとシエスタが怖いことを言った。

 

 タルブに来て森が見えるなり、ルイズの後ろにいたマンキーが飛び降りて森の方に行ってしまった。

 

 追いかけない方がいいですよ、っとシエスタが慌てたが、ルイズは落ち着いていて、いいわよ、好きにさせるわっと言った。

 

 宿もないのでシエスタの家にお邪魔し、泊めもらったのだが、その夜、宛がわれた部屋の窓が外側からコンコンと叩かれた。起きたルイズは、窓を見ると、ルイズのマンキーがいた。

 

 マンキーは、ルイズが顔を出すと、こっちだと言わんばかりに手招きした。ルイズは、着替えてシエスタの家族を起こさないよう外に出て追いかけた。

 

 マンキーを追いかけていくと、やがて森の中に入る。

 

 明かりが見え、草をかき分けて行くと、そこには、焚き火を中心に踊っているマンキーの群れがいた。

 

 ルイズが来ると、ルイズのマンキーが群れの仲間に紹介するように鳴き声を上げた。

 

 マンキー達は、ピョンピョン跳びはねて歓迎するといった様子でルイズにアピールしていた。

 

 するとルイズのマンキーが、小柄なマンキーと、ルイズのマンキーと同じぐらい大きさのマンキーを連れてきた。

 

 ルイズは、自分のマンキーの家族だと理解した。

 

 だから、ルイズに怒っていたのだ。妻と子から引き離されて見知らぬ土地に連れてこられ使い魔の役目を強要されたことが許せなかったのだ。自分だってそんなことされたら、きっと怒るだろうし、許せないだろう。

 

 マンキー達が用意した丸太を椅子代わりに座り、マンキー達が森で収穫したと思われる木の実を籠いっぱいに出された。

 

 ルイズは、マンキー達のもてなしを受けながら彼らの踊りを眺めていた。

 

 夜が明ける頃、ルイズのマンキーに案内されて森を出ると、シエスタとシエスタの家族が大慌てで出迎えてきた。

 

 だいじょうぶですか!?っと聞かれて、だいじょうぶよっと答えておいた。

 

 ルイズは、隣にいる自分のマンキーに目線を合わせ…、ここに残ってても良いのよ?っと言った。

 

 マンキーは、少し考えるような仕草をし、やがて首を横に振った。

 

 もしかしたら、夜までの間に、マンキーなりに自分の決意を固めたのだろうか。家族に再会できてルイズへの反感のもとが無くなったのもあるのだろうか?

 

 ルイズは、たまにマンキーを連れてタルブに来るから、宿代は払うわっと言った。最初は全力で拒否されたが、ルイズは、これから先お世話になるんだから受け取ってと言い、受け取って貰った。

 

 それからというもの、多少は凶暴だが、これまでのことを考えれば嘘みたいにマンキーは大人しくなったのだった。

 

 ルイズが学院に帰ると、ちょうど土くれのフーケによる盗難事件が発生していたところで、本塔に現れた土のゴーレムに、オコリザルへと進化したマンキーが、きあいパンチなる技で一撃で腹に大穴を空けて倒したのだった。

 

 土くれのフーケを一撃で倒したとして、マンキー改め、オコリザルを飼っているルイズに喧嘩を売る馬鹿はいなくなった……。

 




マンキーがルイズにやたら反抗的だったのは、家族と引き離されたことが原因だったということにしました。
おそらく、ハッキリとどこから召喚されたポケモンなのか、ハッキリさせたのは、この話だけでしょうね。タルブ村の近隣の森のマンキーって。

技マシン無しで、きあいパンチ使ってますが……、捏造です。
番の卵から生まれたポケモンが親の技を引き継ぐってあったはずだったので、曾祖父の代から代々引き継いできたということにしましょうか。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

【原作やゲーム等】
▪️いつもキレてるものの、ストレスを溜め込まないためか長生きするらしいが逆に死ぬこともある(その死に顔はやすらかだったという)。更には筋力も上がるが、代償に頭が悪い。一匹キレると全員キレるので、生息地域は騒がしいだろう。まれに周りに誰もいないときは怒らない事があるらしい。
モンスターボールの中でもキレる。


▪️【モンスターボール】発明のきっかけでもある。
1925年、タマムシ大学のニシノモリ教授が年の為に誤って投薬量を間違えてオコリザルが衰弱。
オコリザルは生存本能からか、【体を縮小させて教授の老眼鏡ケースの中に入り込んだ】事から、ポケモンの「衰弱時に縮小して狭いところに隠れる本能」を発見し、捕獲用のボールが開発された。

今や30種類以上のボールが開発されている。

ちなみに 映画『セレビィ 時を越えた遭遇』で過去からやって来たユキナリが使用していた旧式モンスターボールの『レトロボール』は、上部のネジのような部分をひねることでボールが開くタイプだった。




【アニポケ】
▪️無印でのサトシのポケモン。
タケシの作ったおにぎりを貰って気に入ってむしゃむしゃ食べていたが、サトシはいきなりボールを投げた為にぶちギレてボコボコにして帽子を奪った。
ロケット団の前をうろちょろしていた為にコジロウに蹴りを入れられたらオコリザルに進化してしまった。

・ゼニガメの水鉄砲を体温で蒸発
・フシギダネのはっぱカッターを全てはたき落とす
・ヒトカゲをサンドバッグにする
という圧倒的な強さを見せつけるが、なんとか倒してゲットされた。
上記の実力通り、大会でも優勝している。
優勝後に大会出場者のアノキにその才能を買われ、アノキの元に預けられた。
登場から5話で離脱した為、歴代手持ちで一番早い離脱だった。その後も回想でちょくちょく出てる。

▪️エンテイの映画でも登場している。


【ポケスペ】
▪️2章で人間のせいでポケモンがひどい目にあっているという場面には傷ついたマンキー達がおり、住みかを奪われた為にイエローとグリーンに襲いかかる。
2章ラストでバッジのエネルギーが【破壊の力】から【与える力】へと変わった為、荒れ果てた土地に草木が生え、その場面には元気になったマンキー達が。

▪️他にもちょいちょい野生ででてきたり、ギンガ団のSHITAPPAの手持ちだったりと出てきている。


【その他】
▪️ギエピーでは、トンカツにされて息絶えるという衝撃的な最期であった。


【技に関して】
▪️ポケスペではルビーのNANAは、センリとの訓練の成果として、【ポチエナの時点で はかいこうせん を覚えている】。(通常は覚えない)。

▪️アニポケ、ポケモンレンジャーでは、はどうだんを覚えたリオルがいる。

▪️本来、究極技である『りゅうせいぐん』は、教え手から教えられる事で覚える技である。サトシのフカマルは見よう見まねで使う。しかし、ちゃんと教わってないのでただの『りゅうせい』(打ち出した玉が四方に飛び散らずにそのまま落下するだけ)になってしまう。そして何故か必ずポッチャマに当たる。

この事から、技も個体差や努力次第で技マシン等がなくても自力で覚えるのもいるようだ。


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『ルイズが召喚したのが、パラスだったら?』

今回は、パラス(→パラセクト)。



あまり話が膨らませられなかった……。


 キノコと、虫。それが第一印象。見たまんまだ。

 

 大きさは、30センチぐらいだろうか、大きすぎず、だが虫にしては大きすぎる。

 

 背中に生えた赤くて黄色い斑点があるキノコが二つ。本体の虫の方には、まん丸で大きな二つの目があり、目を合せるとジッと見つめられる。

 

 背中のキノコのためか、湿気や陰を好むようで、あまり日当たりの良いところを好まないようだ。

 

 パラスだぁ!っという驚いた声を上げたメイドがいた。

 

 シエスタというメイドに話を聞くと、この生き物の名は、パラス。

 

 背中のキノコは、冬虫夏草というそうだ。

 

 それを聞いて、ルイズがまず思ったのは、それは滋養強壮が高い秘薬の材料じゃなかったかと。

 

 しかし一般に売られているのは、小さな虫の幼虫にキノコが生えたものだが、パラスも言われてみればそれに該当するだろう。

 

 全身にキノコの胞子を浴びてから生まれてくるそうで、シエスタの曾祖父が言っていたことによると、一説では虫の意識よりキノコの意識の方が強く、キノコのために生きている虫だと言われているそうだ。

 

 成長すると、パラセクトという巨大なキノコに乗っ取られた形態に成長するそうだ。

 

 パラスのキノコは毒らしいから、食べちゃダメですよっと言われ、食べないわよっとルイズは返答した。

 

 しかし、今は可愛い目でこちらを見てくるパラスも、いずれは、背中のキノコに意識を全て奪われてしまうのか…っと思うと切なかった。

 

 あんたは、そんな生き方でいいの?っと聞いても、言葉が喋れないパラスは答えられない。

 

 ある日、食堂でシエスタがギーシュに難癖付けられていた。見ていた生徒に聞くと、香水を拾ったことが原因でギーシュの二股が発覚し、二人に振られた原因をシエスタに押しつけているのだという。

 

 ルイズは、それが貴族のすることか、あんたが悪いじゃないっと言うと、平常心じゃないギーシュがカッとなり、あろうことかルイズに決闘を言い渡した。あまりのことに周りがどよめき、友人達は慌ててギーシュをなだめる。

 

 すると、ギーシュの足をツンツンとつつく感触があり、見ると、パラスがいた。

 

 ギーシュが、はっ?と思った瞬間、ブシュッ!とパラスのキノコが一瞬しぼみ、赤い胞子がギーシュの顔にかかった。

 

 途端、ギーシュは、ぶっ倒れた。慌てて友人達が介抱するとギーシュは、グースカ寝ていた。あまりに強烈な眠気のため、2,3日ほどギーシュは眠っていた。

 

 目を覚ましたギーシュは、何があったのか、そして自分が何をしたのか聞いて、慌ててルイズに謝りに行き、シエスタにも謝罪した。

 

 シエスタに、どういうことなのか聞くと、パラスのキノコの胞子は、強烈な毒や麻痺、そして眠気を促す効果があるそうだ。ギーシュが吸ったのは眠気を促す効果の胞子だったが、もし毒だったら命は無かったかもしれないと…っと、説明した。それを聞いてルイズは、ゾッとした。

 

 ところが、ある日を境に、パラスが狙われた。犯人はモンモランシーだった。

 

 犯行理由は、パラスのキノコが欲しかったからだそうだ。理由は、ギーシュに盛るための惚れ薬を作るのに高級な冬虫夏草がいるそうだが、そのキノコの正体が最近になってパラスのものだと分かったから、どうしても欲しかったと告白した。

 

 パラスのキノコは、パラスの身体に深く根付いている。取ってしまうと恐らく死んでしまうだろう。ルイズは、モンモランシーの訴えを却下した。

 

 さらに、後日、土くれのフーケによる盗難事件が……未遂で起こった。

 

 っというのも、いかにも怪しい格好でパラスに乗っかられてグースカ寝ているロングビルが見つかったのだ。

 

 逮捕されたフーケは、どうやってか脱獄し、逮捕された恨みからパラスを狙ってきた。

 

 その時、パラスが光り輝き、光が失せると、背中にでっかいキノコが乗っかった、白目のパラセクトがいた。

 

 ブシュッ!とキノコから胞子が放たれ、土くれのフーケの土のゴーレムがあっという間にキノコだらけになり、行動不能に。

 

 舌打ちしたフーケに、胞子が襲いかかるように降りかかり、吸うまいとフーケは、ローブで払うが、そこにヘドロのような物がかけられ、ローブが腕ごと溶けて焼けた。そして土くれのフーケは、腕を押さえて逃げていったのだった。

 

 ルイズは、パラセクトの意識がいかにもないという白い目を見て、悲しくなった。

 

 




パラセクトって、存在が残酷というか、野生の世界では仕方ないのかな……。そういう生態の生物っているし。

冬虫夏草が、ハルケギニアにもあるというのは捏造です。でも、現実でも高級な漢方だし、秘薬の材料として似たような物があっても不思議じゃないかな?




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

【原作ゲームなど】
▪️元祖きのこポケモン。パラス含め、きのこポケモンは今現在、全員『奇数(1・3・5・7)世代』から出ている。

▪️ポケダン超で『ボク、キノコ!乗っ取り完了です!』とはっきり言ってしまっている。

▪️同じキノコポケモンの『ネマシュ』『マシェード』とは
進化レベル・合計種族値が同じであるが、よく縄張り争いをしている。
理由はネマシュ族が『木々を育てる』のに対し、パラス系は『木々を枯れるまで吸いまくって荒らす』からである。その結果、周辺は ほうしまみれになる。
しかし、アローラでは湿気が無いのでパラス達のキノコの発育はいまいち。


【アニポケ】
無印44話でカンポー堂のキヨミのポケモンとして登場。
臆病でバトルに積極的ではない性格で、ピカチュウやゼニガメの手加減した攻撃ですら倒されてしまうほど。
ロケット団とサトシ達による『わざと倒される戦法』で経験を積む。だんだん自信過剰になり、リザードに追い詰められて出た一撃でリザードをダウンさせた直後にパラセクトに進化した。

その他にもちょくちょくアニメで別個体が登場している。


・見た目は『やどかり』、頭脳は『キノコ』、そして声優(ピカチュウのたんけんたいでの)は『山口勝平』(工藤新一の声優)。



【ポケスペ】
▪️2章でレッドのピカを連れ去ろうとした理科系の男・アキヒトの手持ちにパラスが登場。ガラガラの『ホネブーメラン』に粉を塗し、相手の動きを封じていた。


▪️クリスタルのパラぴょん(パラセクト♀️)
・キノコの傘の模様に星マークがあるのが特徴。キノコのほうし要員。

・胞子を体内で調合することで様々な効果の薬を作り出すことができる。ケガをしたクリスタルやウインディのウインぴょんに傷薬を作った。

・『キノコのほうし』の散布範囲をクリスの指示で調節できる事が可能。10km四方を眠らせるほうしをもつという何気に生物兵器級の能力を持つ。



【その他】

▪️『月刊少女野崎くん』のヒロイン・佐倉千代の髪や水玉リボンのカラーリングからパラスと通じるとネタにされていたが、主人公である野崎の声優・中村悠一さんがポケモンGOでパラスに『佐倉』と名付けていた。佐倉千代の声優である小澤さんからは『パラスじゃねーし!』と言っている。

ちなみに中村さんはアニポケでNを担当していた。


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『ルイズが召喚したのが、ピッピだったら?』

今回は、ピッピ(→ピクシー)。





ゲーム原作より、圧倒的に強いかも?


 ルイズが召喚したソレは、見る者達に、まず可愛い!っと思わせた。

 

 ぬいぐるみを彷彿とさせる愛くるしい姿ではあったが、ルイズが興奮しながらコントラクトサーヴァントの儀式を行おうとしたとき、その生き物がただ可愛いだけの生き物じゃなかったことがすぐ分かる。

 

 迫ってくるルイズに、その生き物が怯えながらチッチッと指を振った途端、地震。大地震。

 

 あまりのマグニチュードに誰も立っていられない状態になったが、身軽なその生き物だけは、背中を向けて逃げだそうとした。だが、ルイズが飛びつくように捕まえ、コントラクトサーヴァントの儀式の最後であるキスをした。

 

 ピーピー!っと泣きながらルーンが刻まれる痛みにのたうつその愛くるしい生き物。ルイズは、可哀想だと思った。

 

 ルーンが刻み終わった直後、キッとルイズを睨んだその生き物が再びその指を振った。その瞬間、その短い手足からは想像も出来ない連続パンチが繰り出され、殴られまくったルイズは、倒れた。

 

 次に目を覚ましたら、保健室だった。顔中が痛い。鏡を見たら、腫れていた。

 

 やがてコルベールが入って来て、だいじょうぶかと聞いてきた。ルイズは、それよりあの可愛い生き物は?っと聞いた。

 

 あの生き物は…っとコルベールが言いにくそうにし、ハテナっと思ったルイズをコルベールが案内した。

 

 そこは、凶暴な使い魔を収容するための檻が並んでいるところで、そこのひとつにあの愛くるしい生き物が入れられていた。

 

 その生き物は、ルイズの姿を見ると、ピィ!っと鳴き、ビクビクと怯えながら檻の端に逃げていった。

 

 ルイズがどういうことかと聞くと、使い魔召喚の儀式を行った場所だけに地震を起こしたり、ルイズをたこ殴りにしてノックアウトさせたり、ルイズが搬送された後も、コルベールを初めとした教員達を外見からは出せないはずの様々な技で撃退していったため、なんとか捕まえた後、こうして檻に閉じ込めて様子を見ることになったのだそうだ。

 

 ルイズが出してあげてください!っと言っても、コルベールは、危険だからしばらくは様子見だと言って取り合わなかった。

 

 結局、その生き物が檻から出されたのは、1週間後だった。

 

 あまりにもビクビク震えて怯えるため、ルイズは、だいじょうぶよって言うが、余計怯えるだけだった。

 

 ピッピだぁ!という驚いた声が聞こえた。ひとりのメイドがいたので、話を聞くとこの生き物のことを知っているようだった。

 

 シエスタというメイドが言うには、この生き物の名は、ピッピ。

 

 彼女の故郷の近隣にある山に棲むと言われている、非常に珍しい生き物で、月から来たと言われているらしい。

 

 指を振ることで、様々な技を出せるため見かけによらずかなり強いそうだ。そのため、愛くるしい見た目と珍しさに釣られて捕獲しに行った者が度々それっきり帰ってこなくなると言われているとか……。

 

 なにそれ…、隠れ凶暴生物じゃない…っとルイズが言うと、ピッピ自体はとても臆病で大人しいけど身を守るためだから仕方ないですよっとシエスタが言った。ルイズは、納得した。

 

 好きな木の実を知っているので、あげてみたらどうですか?っとシエスタが助言。シエスタが気を利かせて、食堂からいくつかのフルーツを持ってきたので怯えているピッピに差し出してみた。ピッピは、ジーッと差し出されたフルーツを見つめ、ルイズと見比べ、やがて、恐る恐るビクビクと近づき、フルーツを奪うようにとって、それから走って距離を取ってから食べ始めた。

 

 シエスタが、ファイトです!っと言うので、ルイズは、気長にいくわよっと返答しといた。

 

 その後、餌にフルーツや木の実を手からあげていくのを繰り返した。ピッピは、少しずつだがルイズに敵意がないと理解したのか、距離を縮めていってくれた。

 

 しかし、ルイズは、ウズウズしていた。どうしてもこの愛くるしいピッピを抱きしめたかったのだ。

 

 そしてとうとう我慢できず近づいたところをギュ~っと抱きしめてしまった。ピー!っと鳴かれ、顔にもろにビンタを受けて逃げられてしまった。

 

 我に帰ったルイズは、慌ててピッピを探すが、学院中を探し回っても見つからなかった。シエスタも協力してくれたが見つからず、するとタバサが、学院の裏山に逃げていったのを見たと言ってくれたので夕闇の中、裏山に走って探しに行った。

 

 学院の裏山ではあるが、決して安全な場所では無かった。時に別の山から下りてきたオオカミやオーク鬼などが現れるため、普段から原則として立ち入り禁止になっている場所だ。そのことが余計にルイズの心配に繋がった。

 

 夕日の光も沈む頃、草木で手足を切りながらルイズは、ヘトヘトになってその場にへばった。

 

 そこに、グルル…っという獣の鳴き声が聞こえた。ハッとして見ると、ルイズは、オオカミの群れに囲まれていた。

 

 ルイズは、慌てて杖を握り攻撃魔法を唱える、だが命中精度が悪く、近くの木の枝を爆発させ、オオカミたちを一瞬ビックリさせただけに終わった。それが刺激となって、興奮したオオカミが襲ってきた。ルイズは、思わず身体を庇って目をつむった。

 

 すると、ギャインッ!というオオカミの悲痛な鳴き声が聞こえた。

 

 恐る恐る目を開けると、そこには、ルイズを守るように立つピッピがいた。

 

 ドロドロに汚れ、そしてブルブルと震えていて、けれど懸命にオオカミとにらみ合っている。

 

 オオカミの一匹がピッピに躍りかかった、ルイズは、咄嗟にピッピを庇おうとしたとき、ピッピが指を振っていた。

 

 そして手から放たれた破壊光線がオオカミを貫き、木々を抉るように破壊し、山中の地面で爆発した。

 

 それを見て臆したオオカミ達は、一目散に逃げ出していった。

 

 残されたルイズとピッピは、するとピッピがふらりと倒れた。ルイズは、慌てて抱き上げる。すると、タバサの風竜が飛んできて、ルイズのもとへ降りてきた。

 

 キュルケがタバサと共に来ていてだいじょうぶ?っと聞いてきたので、ルイズは、泣きながらピッピを助けて!っと叫んでいた。

 

 その後すぐに学院に戻り、ピッピの治療が行われた。怪我はなく、単に疲労によって力尽きただけだろうということで命に別状は無かった。ルイズは安心してまた泣いた。

 

 目を覚ましたピッピを、ルイズは、喜びのあまり抱きしめようとしたが、寸前で思いとどまった。だが、思いとどまったルイズに、逆にピッピが抱きついてきた。それにルイズは、顔から出る物全部出して泣いて抱きしめた。

 

 それからというもの、ルイズは、ピッピと仲良しになり、ピッピの可愛さに、周りの女子からは羨ましがられた。

 

 ところが、ある日、ピッピが土くれのフーケに狙われた。ピッピがその見た目の可愛さと珍しく希少であるため、闇市で貴族に高く売られるからであった。

 

 学院の本塔近くで戦いになり、本塔の宝物庫の壁が壊れたがその際に、宝物庫に収められていた宝のひとつが落ちてきた。それは、月の形をした石で、ピッピは、それを見つけると、飛びつくように石に触った。

 

 途端、光り輝き、そこには、ピッピからピクシーへと進化した姿があった。

 

 指が振られ技が繰り出される。進化したことであらゆるステータスがアップし、攻撃力と精度が上がったことで土くれのフーケを圧倒し、退散させるに至った。

 

 土くれのフーケを倒した強力な使い魔だということで、ピッピを欲しがって陰で狙っていた者達は、早々に諦めたのだった。

 

 

 

 




ピッピ自身のステータスが低いため、指をふるって技はそこまで強力じゃないけど、現実で実際に使われたらこれ以上厄介な技もないかも…って。
下手すると自爆などの技を引き当てる可能性もあるけども。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


■【ピッピ】
▪️初代ではアイドルポケモン。フレンドリィショップでピッピにんぎょうがあり、ものまね娘、アカネ、リーリエ、DPPtのアイドルやメイド等の女性トレーナー関連で出てくるあたり、その女性からの人気ぶりはわかるだろう。

▪️金銀で月曜日におつきみやまに連れていくと神秘的なダンスを披露してくれる。

▪️コガネジムの構造がピッピになっており、アカネの手持ちにもピッピがいる。

▪️ヤマブキシティのものまね娘に『初代・ピカチュウ・FRLG』でピッピにんぎょうを渡す。『金銀水晶・HGSS』で無くしたピッピにんぎょうを見つける。『ピカブイ』では本物のピッピを見せるとアイテムが貰える。

▪️リーリエの好きなポケモンで、お気に入りのピッピにんぎょうを持っている。ウルトラサンムーンでは手持ちにしている。

▪️プラチナではポケモンやしきで1日1回、5人のメイドと連戦して『指定されたターン数で勝ち抜く』と必ずふしぎなアメを持つハピナスを連れたサヤカ/アキヒコとバトルできる。メイドが厄介で、全員『こらえる』を覚えてるので簡単にはいかない。自分はこれでキレた事がある。

▪️やはり『ゆびをふる』が有名、自分の場合使用した際に『ときのほうこう』が出てかるくビビった経験がある。



■【ピクシー】
▪️ とてつもない聴力を持ち、1km先で落ちた針の音を聞くことができる。その為、喧騒が苦手な為に滅多に人前にでない。野生個体も人が来ないジャイアントホールに出現する(BWでレベル55、BW2でもレベル47)。

▪️ルザミーネの手持ちにピクシーがいる。
相当かたい為、特にサンムーンでの2回目では長期戦を強いられる。ちなみに2回目では悪い顔になっている。

▪️XYでライバルのカルム/セレナが殿堂入り後に手持ちに入れている。

▪️ つがいのピクシーがスキップするというレアな光景を見れた者は、幸せな結婚が出来ると伝えられている。


■【ピィ】
▪️今現在、名前が一番短いポケモン。
▪️ポケスタ金銀に、『ピィとププリンのカウントゲーム』というミニゲームがある。走ってくるポケモンの数を数えるゲームである。
▪️DPPtのロストタワーで、まさかの『スキンヘッズの手持ち』として登場。このスキンヘッズ、過去にギンガ団にポケモンを殺された過去を持つ。



■【アニポケ】

▪️宇宙から来たポケモンと言われている一種で、アニメではその描写がある。ちなみにつきのいしを崇めていた。
他に宇宙から来たとされているのは、リグレーとオーベム。ほぼ確定なのはデオキシス。

▪️アニメでは『ゆびをふる』と『だいばくはつ』をだしていた。じつはあの落書きプリンと激闘を繰り広げた。


▪️サンムーンで、ルザミーネの手持ちでリーリエの一番仲良しのポケモンとして登場。
・写真に写っていた時点ではピィだった。
・元々、リーリエがピッピのまま育てようとしたが、留守中にルザミーネに進化させられてしまった(リーリエはこの事を根に持っている。それでもピクシーに変わらぬ愛情を注いでいる)。
・ウルトラスペースでは、 リーリエのシロン、サトシのルガルガンと対決して2体の攻撃を受け付けないタフさを見せたが、リーリエの体を張った説得が届き、元に戻った。
・61話以降はウルトラガーディアンズの補佐として、指令室で在中。有事以外は掃除してる。
・112話では、大勢のメルタン達を手懐けて雑務を手伝わせている。


■【ポケスペ・その他の漫画】
◆ブルーのピッくん(ピクシー♂️)
▪️ゆびをふったり、ちいさくなったりと色々活躍する。
▪️シルフカンパニーにて、レッドの持っていたつきのいしで進化。
▪️「ゆびをふる」でサンダー・ファイヤー・フリーザーを追い詰める程の活躍を見せた。
▪️ブルーは過去に殴られたトラウマから当初はニックネームをつけれなかった為、2章からニックネームがつけられた。

◆他にも、原作通りにルザミーネの手持ちとしてピクシーが登場している。


◆有名なのは、あの『ギエピー』だろう。実は『元祖ポケモン漫画の主人公』である。アニメにも、サトシが見た映画という形で特別出演した。

◆ 『ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャー』でも登場。人の言葉を話せる為、通訳ができる。 時々天才並の実力を発揮し、特に絵がうまいが、性格が変わる。

■余談
都市伝説で『ゲンガーはピクシーがとりついた』というのがある。
理由は
・見た目が似ている
・ゴーストまでは体重が無いに等しかったのにゲンガーから体重が増える
・身長がピクシーに近く、体重はゴーストとピクシーのそれを足したもの
かららしい。


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『ルイズが召喚したのが、カイロスだったら?』

今回は、カイロス。


結構苦労しましたけど、途中から楽しくなった。


 その生き物は、クワガタ虫の親玉みたいな生き物だった。

 

 っというのも、頭に生えた二つの鋏のような角があったからだ。さらに、1.5メートルとかなり大きい。

 

 口は、上下では無く、左右に開いたようになっており、キスする時噛まれないか心配だったが杞憂で終わった。

 

 クワガタ虫と言えば、幼かった頃、男の子達が虫同士を戦わせている姿があったような気がする。

 

 そんなんだからか、大型の虫を召喚した男子生徒が、オレの方が強いだのなんだのと競い合っている姿が見られた。

 

 当然だが大きなクワガタ虫の親玉みたいなのを召喚したルイズも、巻き込まれた。不本意ながら。

 

 やれゼロのルイズの変な虫を倒せだのと、土俵で自分の虫を向かわせるが、ルイズのクワガタ虫の親玉みたいなのは、その角ではさみ、軽々とぶん投げるなどして、全員倒した。

 

 それで捨て台詞と共に、傷ついた自分達の使い魔を連れて帰っていく男子生徒達。

 

 そこへ、カイロスだぁ!っと言ったメイドがいた。

 

 シエスタというメイドに話を聞くと、このクワガタ虫の親玉みたいな生物の名は、カイロス。

 

 シエスタの故郷の森に棲んでいる、でっかいクワガタムシの一種だとか。

 

 寒い時期には、地面に潜って眠るそうだ。シエスタが知っているのはそれぐらいの知識だった。

 

 あと、凶暴で、角を振り回して襲ってくるため、出会わないようにしないといけないみたいに言われているぐらいだった。

 

 その後、虫相撲大会なる、試合が行われるという話が舞い込み、大型の虫を使い魔に持つ生徒達に広まり、特訓まで始める生徒まで出る始末。

 

 ルイズは、出るかどうか悩んだ。確かにカイロスは強い。強いが、ど~も眠たがりで、暇さえあれば寝ている。やる気があったのは、最初の内だけだ。馴れてしまったら気性は大人しいタイプだったらしい。

 

 特訓させようにも、興味も無いらしく、起こそうとしても起きてくれない。ムチで叩いても、硬い外殻が弾いて意味も無い。

 

 なので、ルイズは、虫相撲大会なる試合は、諦めた。

 

 ところが、そんな時にシエスタから土下座された。

 

 何事?って聞いてみると、今度の虫相撲大会なる試合でカイロスを貸して貰えないかということだった。

 

 なんでも、タルブ村の存続がかかっており、虫相撲大会なる試合の賭けで勝てれば村を守れるというのだ。

 

 タルブ村を危機的状況に陥らせた相手が、試合に参加するらしく、優勝の有力候補になっているらしい。

 

 ルイズは、悩んだ。シエスタは、カイロスのことを教えてくれた相手だ。蔑ろにはできない。

 

 そしてルイズは、決心し、寝ているカイロスを必死になって起こした。

 

 そしてシエスタの故郷…、そしてカイロスの仲間が棲む森が危機的状況だということを言うが、カイロスは、面倒くさそうだ。

 

 シエスタは、泣きながらお願いします…お願いします…!っと拝んでいる。

 

 そんな二人を見ていたカイロスは、やがて、ヤ~レヤレっという風に重い腰を上げた。

 

 そして、カイロスは、試合に参加することになった。

 

 試合当日、トーナメント方式で行われた虫相撲大会なる試合を、カイロスは勝ち抜いていき、タルブ村を危機的状況に陥らせた相手も勝ち上がり、決勝戦で当たった。

 

 相手は、デカいカブトムシ。カイロスの倍はある。

 

 だが、カイロスは、臆さない。

 

 突撃してきた相手の角をはさみの角で挟んで、ギリギリとつん張りの末に、角をはさみで切って折った。

 

 そして、一気に腹の下に入り込み、はさみで胴体を持ち上げると、ブンブンと勢いを付けて振り回し、遙か空の彼方へ投げ飛ばした。ちきゅうなげという技である。

 

 こうして、シエスタの故郷…、タルブ村は救われた。

 

 




カイロスの説明って、頭のはさみで敵を真っ二つとか、結構えげつないので、どうするか悩んだ末の、虫相撲大会。
タルブ村を危機的状況にやった貴族について追求させた方が良かったかな?

まあ、別にルイズが関わることじゃないし、ヴァリエール領じゃありませんしね。





以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

【ゲーム】

◆元々は『ストライク』と対であった(ポケスタ金銀のミニゲームでもわかる)が、今では対のポケモンは『へラクロス』となっている。ストライク・へラクロスがライバルで良くバトルになるらしい。
アローラ地方だと『クワガノン』が最大のライバルとなっており、なぜか『へラクロスとは仲良し』。

◆名前の由来はギリシャ語で『刻む』『切断する』『虫』を意味する。

◆初代ではゲームコーナーの景品にもなっており、サファリパークにも出現する。

◆BW2では【まよいのもり】の【かくしあな】に【特性:じしんかじょう】を持つカイロスが出現するが、ホワイト2の方が出現しやすい(ブラック2だとへラクロスが多い)。

◆USUMでは、ナッシーアイランドのアローラナッシーに取りついていた事でアローラナッシーが困っていた。3匹いるのだが、そのうちの一匹が何故か『はっさむ!!』と鳴く。

◆【ポケモンGO】では、レアポケモンでは無いものの、レアポケモンがでる『10Kmタマゴ』から孵ることがある為、憎まれる事があった。しかし、同情と愛着が湧いたからなのか『カイロス先輩』と呼ばれるようになる程の人気。カイロス好きな人を『カイロサー』と呼ぶとか呼ばないとか
実際は本編とバトルとかの仕組みが違うので、虫タイプとしては1世代で最強である。

◆カイロスは自分の体重より、通常時で2倍・メガシンカで10倍重い物を持てるが…へラクロスは通常時で100倍・メガシンカで500倍持てるという、リアルのカブトムシとクワガタ同様に悲しい程の実力差がある。

◆使用トレーナーは、本編ではジョウトジムリーダーのツクシ、スカル団のボスのグズマ。ポケモンコロシアムではスナッチ団のボスのヘルゴンザ。


【アニポケ】

◆無印4話で『サムライ』というトレーナーの手持ちとして初登場。サトシのピジョンを圧倒するものの、トランセルの『かたくなる』により逆にダメージを受けて敗北。

◆AGでは、フロンティアブレーンのダツラのポケモンとしても登場。

◆他にも無印では『へラクロスゲット回』や『サトシの回想』、AGでは『サトシのユキワラシがオニゴーリ進化した回』、『お前ら人間じゃねえ!!回』、『XY特別編 最強メガシンカAct1の冒頭』にも登場する。


【ポケスペ】

◆1章の15話で初登場、レッドと対決する。

◆エックスの【ルット】
▪️12章主人公エックスが、手持ちを完成させるべく『メガシンカできるポケモン』を探していた所、ライバルであったストライクが生命エネルギーをほとんど無くしてしまった事から暴れていたところを発見。グリーンのハッサムと戦わせた事で『闘争本能』は落ち着き、『ストライクが元気になるまで一緒に戦おう』というエックスの説得により手持ちに加入(これでエックスの手持ちはフルとなる)。

▪️ティエルノとサナが『カイロスナイト』を見つけてくれた為、メガシンカが可能になった。メガシンカすると空中戦が可能。

▪️真後ろから投げられた物をハサミで挟んだり、目を閉じた状態で相性が悪いはずのルチャブル4体の攻撃をかわせる程に実力が高い。

▪️幼なじみでヒロインのワイちゃんに化けたエスプリに対して、【容赦なく頭部を挟む】といういくら偽物で相手が特殊なスーツを着ているとはいえ、やべー事をやっているそれを指示したエックス…恐ろしい子。
カイロスの図鑑説明の要約→「君がッ 死ぬまで 挟むのをやめないッ!」

▪️ストライクの説明でもあったが、ルットを捕獲しようとして珍しくへまをしたグリーンが見れる。


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『ルイズが召喚したのが、ケンタロスだったら?』

今回は、ケンタロス。



なんか、前回のカイロス回と似たような展開になってしまいました。


 

 ルイズは、景色が逆さまになる光景を初めて見た。

 

 自分が召喚した、尻尾が三本ある牛みたいな生き物に突撃され、ルイズの軽い体は宙を舞う。

 

 コルベールが、レビテーションを咄嗟に唱え、ルイズは地面に激突するのだけは防がれた。しかし、突撃されたときの体の受けた痛みが激しい。肋骨の何本かは折れたかも…っと、ルイズは、思いながら地面に倒れる。

 

 モー! ゥモー!っと牛が暴れる音と鳴き声が聞こえる。

 

 意識がもうろうとする中、キュルケがルイズを助け起こし、指差した。その先には、横に倒れているあの牛がいた。体中焼けていて、どうやらコルベールが動けなくさせたらしい。

 

 今のうちにコントラクトサーヴァントの儀式をっと促され、ルイズは、痛みを押して牛にコントラクトサーヴァントの儀式を行った。

 

 全身火傷した牛は苦しげに息をしており、そこに追い打ちをかけてきたルーンが刻まれる痛みに暴れ、ルーンが刻まれ終わると気絶した。

 

 その後、牛は水の魔法で治療され、大型使い魔を入れておく舎に移された。もちろんルイズも保健室で治療を受けた。

 

 治療が終わり、保健室から出ようと思った時、外が大騒ぎになっていた。

 

 走って行くと、広場であの牛が生徒や教師達を追い回して無差別に突撃して吹っ飛ばしていた。

 

 ルイズがやめなさい!っと叫ぶと、牛は方向転換し、ルイズに向かって突撃してきた。

 

 横からキュルケに庇われ、一緒に転がった後、牛がさっきまでルイズがいた場所を走り抜けた。しかし、キュッ!クルンッ!と急ブレーキかつ方向転換をして、再びルイズを狙う。

 

 その牛の上から、タバサの風竜が飛びかかり、押さえつけた。

 

 キュルケが、ルイズに、どうするの?っと聞いた。

 

 ルイズは、とんでもない使い魔を呼んでしまったと、思った。

 

 タバサの風竜に押さえつけられながら、ルイズは、牛に言い聞かせた。自分が主人だと。だから暴れるのはやめろと。

 

 しかし牛は、フンフン!っと鼻息荒く、上に乗っている風竜を押しのけてでも暴れようとする。

 

 すると、そこへ、ケンタロスだ!っと驚いている声が聞こえたので、見ると、一人のメイドが驚いた顔をしていた。

 

 捕まえて話を聞くと、どうやらこの牛のような生き物のことを知っているようだったので聞いた。

 

 この牛の名は、ケンタロス。

 

 群れで生活し、三本の尻尾で闘志を高めることで、仲間同士で、あるいは大木に体当たりして強さを高める暴れん坊な珍しい牛なのだそうだ。

 

 性格は、非常に荒っぽく、狙った獲物に激突できるまで突進してくるのだそうだ。

 

 躾けられないのかと聞くと、シエスタというメイドは、自分の曾祖父が飼育していたことがあったと話した。

 

 前例があるなら…ルイズにだって躾けられるはずだと、ルイズは、ケンタロスを見た。ケンタロスは、いまだ暴れている。

 

 キュルケが、容易なことじゃないわよ?っと言ってきたが、ルイズは、鼻息をふんっと漏らして、私が躾ける!っと意気込んだ。

 

 その日から、ケンタロスとの戦いが始まり、体当たりされる日々。

 

 保健室の常連となったが、ルイズは、諦めない。

 

 その諦めない気持ちが通じたのか、ケンタロスは、徐々にだが、無差別に人を轢くようなことはしなくなった。

 

 しかし一方で、暴れたりないのか、学院内にある木々や壁に角を突き出して体当たりをするため、木は倒れ、壁に穴は空くなどの被害が出た。

 

 そこで、ルイズは、闘牛の訓練用の大木をヴァリエール領から発注し、持ってこさせた。ケンタウロスは、それがお気に召したらしく、そればかりに体当たりをかまし、他に木や壁には興味を示さなくなった。

 

 そんなある日、闘牛の大会が行われることになり、牛と牛とを戦わせる試合の受付に各地の牛を持つ貴族が参加した。ルイズもケンタロスを出場させようと受付を済ませた。

 

 試合当日、筋肉隆々の大柄の牛が並ぶ中、ケンタロスの存在は目立った。なにせ尻尾は三本あるし、牛といっても種類が違う。

 

 試合ルールは、戦意喪失か、息絶えるか…。

 

 そして試合が開始されると、ケンタロスは、順当に勝ち上がった。

 

 そして最後に、ケンタロスよりも大きな牛が出てきた。ケンタロスより一回りは大きいだろうか。本当に牛なのかって言いたいぐらいだ。

 

 そして試合開始。相手の牛が鼻息荒くゆっくりとした歩で迫ってくると、ケンタロスは、小回りを利かせた走りで迫り、横へ回り込み、その角を相手の牛の脇腹に突き立て、大きさの差を感じさせないパワーで持ち上げ、そのまま試合会場の壁へと突撃し、相手の牛を壁にめり込ませた。

 

 相手の牛は、血を吐き、息絶えた。

 

 牛の持ち主である相手貴族がズルをしたと猛抗議してきたが、魔法で調べたが何のズルも見つからず、恥をかいただけに終わり、それどころか、試合に出場させた牛にこそ禁止されている禁薬によるドーピングを大量に行っていたことが明らかになり、逮捕されるという事件となった。

 

 ルイズは、ケンタロスと共に表彰台に上がり、見に来ていた両親に褒められ、自分のケンタロスを誇らしく思ったのだった。

 

 




ケンタロスが、どのシリーズでも、……アローラは別として、凶暴なポケモンとして説明されているので、どう躾けるか悩みました。


そろそろ、金銀クリスタルシリーズ行こうかな?




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


【ゲーム】
▪️初代にて、非伝説最強ポケモン。97年の大会で決勝進出者の15人のうち12人が所持、98年の大会では決勝進出者所持率100%。
初代では伝説より捕獲が難しい為、青版でペルシアンと交換できる為、『ぎゅうた』がよく使われてたとか。
はかいこうせん▪️ふぶきorれいとうビーム ▪️じしん ▪️のしかかりor10まんボルトorかみなり が鉄板構成だった模様

さすがに99年度では禁止された。


▪️世界各地にケンタロスに乗って生活してきた歴史はアローラ地方が起源。アローラ地方のは気候により少し穏やか。

▪️XYの群れバトルでは、ミルタンクが紛れてる事がある。


【アニポケ】
◆サトシのケンタロス×30
無印35話(海外では銃器の使用の描写から放送されていない)のサファリ回で、サトシがサファリボールを投げる度にケンタロスの群れが横切った為、30個全部ケンタロスが入ってしまった(タケシも一匹捕獲している)。
オーキド博士の研究所で絶賛暴走中。サトシが戻ってくると嬉しさのあまり全員で突進してくる(サンムーンではサトシが星になった)。

・オレンジリーグでは、カビゴンの代りで器用。ゲンガーのあやしいひかりを受けつつもフシギバナを倒し、後のカイリューを弱らせる等と大健闘。

・ジョウトのケンタロスの大会では見事優勝を果たす。交換の申し出が大量に来るも、サトシは交換に出す気は無いと断る。(軽い気持ちで交換に出してしまった前例があるからね)

・シロガネ大会にも参戦するも、シゲルのニドクインに敗北した。

「普段から走り回っているのでトレーニングしてなくてもそこそこ強い」との事。じしんやじわれを覚えているが、お察しのとおり『大人の事情』で使えない。

※「現在サトシが何体ポケモンを持っているか」という問いの答えとしては、ケンタロスは1頭として数えられる。


▪️サンムーンでは、第一話でマオが乗っているケンタロスに【轢かれて(しかも踏まれてる)】しまうも、サトシいわく『ケンタロスには馴れてる』らしく、笑顔で何事もなく立ち上がっている。さすがスーパーマサラ人...





【ポケスペ】
▪️ロケット団の中隊長である『ケン』の手持ちとして登場。ミュウ捕獲に必要なディスクを盗んだブルーに攻撃しようとするも、レッドに妨害されてしまう。
野生時代に群れのリーダーであった為、尻尾を鳴らすことで複数のポケモンを操ることができる。

◆パールのタロヒコ
7章主人公の1人であるパールの手持ち。
マキシとの稽古にて捕獲したポケモンで、ギンガ団との戦闘でベトベターを除いた相手を撃退したり、ギンガトバリビルや忘れ物保管庫の扉を突き破るといった活躍をする。


▪️他にも14章主人公のサンのライドポケモンとしても登場。運び屋であるサンはケンタロスに乗って配達に回っている。


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『ルイズが召喚したのが、ブーバーだったら?』

今回は、ブーバー。


どうするか悩んで、結局書いた。いつものこと。



2019/07/13
キュルケがブーバーに興味を示さないはずがないということを思い出したので、最後の方に書き足し。


 その生き物とキスをした時、唇が…無くなった。焼けて。

 

 気がつけば保健室。超たっかい秘薬で治せたものの、危うく唇が無くなるところだった。

 

 コルベール調べでは、その炎の具現のような生き物の体温は、1200度もあるそうだ。そりゃ唇も無くなる。

 

 目つきは悪く、2本足で、尻尾があり、口は今にも火を噴きそうなおちょぼ口。その体温の高さゆえに、周囲の空気が揺らめくほどである。召喚当初、一気に空気が暑くなったのを覚えている。

 

 コルベールが、あれは危険だ…っと言ってる傍から、外で騒ぎが。行ってみると、あの炎の生き物が学院に火を付けていた。

 

 全焼は逃れたものの、ちょっと一部燃えてしまい、あと避難体制がちゃんとできていないと教員達もお叱りを受けるなどてんやわんやだった。

 

 ブ~っと低く鳴く、その生き物をルイズは叱った。叱られると、その生き物はしょんぼりとする。こっちの言っていることは理解しているらしく、頭は意外と良いらしい。

 

 ブーバーだ!っと驚いたメイドがひとりいた。

 

 シエスタというメイドから話を聞くと、この生き物の名は、ブーバー。

 

 火山火口を住処にしているそうだが、その昔、シエスタの曾祖父が飼っていたブーバーの影響かは不明だが、時々タルブ村近隣に現れることがあるそうで、その時は気温が上昇するので分かりやすいとか。ブーバーが現れると危険なので、その時は避難するそうだ。

 

 あと、棲んでる環境を自分に合わせようとするそうなので、今回の火事もブーバーが自分の体に合った環境にしようとしただけだろうと言った。

 

 なるほど…、確かにこれだけの高温の体を維持しようと思ったら、同じ温度の環境が必要だろう。だが、はた迷惑だ。

 

 ですけど、曾祖父が飼育していたことがあったから、慣れれば環境を変えなくても大丈夫になるはずです!っと、ルイズを励ました。

 

 その後、ルイズに叱られたからか、ブーバーは、その後火事を起こすことは無くなった。

 

 しかし、目に見えて弱り、ルイズは心配した。

 

 けれど、それも1週間もすれば治った。環境適応能力は、高いらしく、最初の弱体化が嘘みたいに元気になった。

 

 ただその代わり、体の体温を維持するためのカロリーが必要らしく、食事量は倍になった。ルイズは、弱っているよりはマシだと思って大目に見ている。

 

 ブーバーは、強かった。

 

 ギーシュとトラブルになった時に前に出て、ギーシュの青銅のゴーレムを蒸発させるほどの火炎を放ったり、土くれのフーケの盗難事件では巨大な土のゴーレムをあっという間に炭に変えるほどの炎を全身から出したり、アルビオンでルイズの婚約者・ワルドが裏切った時は、その怒りの炎をもってワルドを倒した。

 

 しかしそんな風に連戦が続いたためか、ブーバーは、酷く疲れてしまったらしい。

 

 そこでシエスタが故郷に帰って、曾祖父の日記を持ってきて、ブーバーに関する情報を持ち帰ってきてくれた。

 

 日記によると、ブーバーは、疲れたときは灼熱の火山のマグマに浸かることで癒やされるそうだ。

 

 ルイズは、こうしちゃいられないとブーバーを連れて、最寄りの火山を目指した。

 

 活火山の灼熱で気温の高い地域にさしかかると、ぐったりしていたブーバーは飛び起き、急いだ様子で火山に向かって行った。

 

 そして、しばらくして、ホッカホカに、灼熱を纏ったブーバーが喜び顔で帰ってきた。

 

 ルイズは、ブーバーの回復を喜んだが、熱すぎて抱きしめられないジレンマに襲われたのだった。

 

 微熱の二つ名を持つキュルケが、ブーバーに恋したとか言いだし、ルイズに、私にちょうだい!っとか冗談じゃないことを言い出したため、毎日のようにルイズとキュルケの喧嘩が勃発するようなったのは余談である。

 

 




ブーバーの体温(1200度)で、キスなんてしたら、唇が絶対無くなる!っと思う。

エレブーは、まだ検討中。食事問題がね…。でも発電所が出来る前はなに食ってたって話だし……。


2019/07/13
キュルケのことは、素で忘れてました。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●【ブーバー】
▪️火山の噴火口から生まれたとされている。暑い場所程調子がいい為、アローラ地方のブーバーは逞しいらしい。

▪️サンムーンで、キャプテンであるカキの自宅にはブーバーがたくさんいる。また、『例のやまおとこ』のダイチの手持ちにもブーバーがいる。


●【ブビィ】
▪️図鑑にはブビィの柔らかい炎によっていい陶芸の作品ができる模様。

▪️風邪をひくと鼻水でなく、炎が出る。マグマで休ませよう。

▪️この時点で体温が600度。池に落ちて池が干上がるという現象が...

▪️疲れると黒い煙を吐くが、リアルだと一酸化炭素中毒の恐れがあるので、トレーナーもやばい。

●【ブーバーン】
▪️一つの火山には1つがいしかいない。

▪️せっし2000度の炎を腕から出せるが、連射すると腕先が少し溶けると図鑑に書かれているので連射は本ブーバーンにとっても危険だろう。また、身体が熱さにより白くなる。さすがに獲物が黒焦げ(どころじゃなく跡形も無くなると思う)になるので、仕留めるときは使わない模様。

▪️金属加工にブーバーンに頼る工場も多い。

▪️『ポケダン時闇空』では、エンディング後のエピソードのラスボス・ダークライ戦にて、ダークライ、他のポケモンと共に襲い掛かってくる。
『ポケダン超』では炎の島でエンテイに支えるブーバーンとブーバー数匹が主人公とパートナー、ブイゼルの前に立ち塞がる。


●[アニメ]
▪️カツラのブーバー
カツラの切り札として登場。この時言うこと聞かなかったサトシのリザードンが珍しく闘志を燃やし、初めて本気を出した相手である。激戦の末にリザードンがちきゅうなげで勝利。

▪️シゲルのブーバー
ジョウトリーグで登場。サトシのへラクロスと激突。自らの身体を[だいもんじ]で包んで体当たりし、密着状態で超至近距離からの[かえんほうしゃ]で苦しめるが、へラクロスの羽ばたきで炎が吹き飛ばされ、[メガホーン]の直撃で敗北。

▪️シンジのブーバーン
ヒコザルに代わるほのおタイプ。
スモモのルカリオ・ジュンのエアームドを圧勝し、エンペルトのハイドロカノンを耐える程に実力が高い。サトシのピカチュウを火傷にし、ブイゼルを圧勝している。しかし、ジンダイ戦では相性が悪いレジロックだった為に敗北している。

▪️他にも無印やDPでゲストの手持ちで登場、『ピチュー兄弟』の友達でブビィが登場し、『映画 ギラティナと氷空の花束シェイミ』の冒頭でブーバーンが登場する。


●[ポケスペ等のコミック]
▪️1章で、レッドが2体のブーバーをレベルの低いサンド一体で倒している。この事がきっかけでサカキはレッドの潜在能力を脅威と見なしている(この時は見逃した)。その後、本性を出したサカキのパルシェンに凍らされて【バラバラに砕かれた】。

▪️8章ではオーバーの手持ちとしてブーバーンが登場している。

▪️他にもギンガ団のSHITAPPAのポケモンにブビィがいる。

▪️コロコロ連載の『DP物語』では、ギンガ団の幹部サターンの手持ちとして登場。『快盗!ポケモン7』ではロックの手持ちで登場、主人公は白紙が『あぶりだし』という事に気付き、戦闘不能になったブーバーンの特性ほのおのからだで白紙に書かれた内容がわかった。

余談だが、なぜダイパを元にした漫画のギンガ団の手持ちってガチパばかりなのだろうか...(エレブー参照。ポケモン7ではジバコイル・ムウマージ・ヨノワール・ヘルガー・ドサイドン・ポリゴンZ等)


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『ルイズが召喚したのが、エレブーだったら?』

今回は、エレブー。


勢い大事。一気にやりました。


なお、今回は、オリジナル展開で、ルイズとの仲は最悪です。


注意!


 ルイズの長い髪の毛が、ブワッと逆立った。

 

 いや、別に魔力をほとばしらせとかそう言うわけじゃない。この黄色と黒の生き物に近づいたら、自然とそうなったのだ。

 

 稲妻のような模様があり、虎のように縞模様が手足と尻尾にある。目つきも鋭く、口から覗いている牙も鋭い。

 

 ブー!っと鳴いたその生き物が、全身からバチバチと放電した。これでは、とてもじゃないが近寄れない!

 

 次の瞬間、コルベールが火球を放ち、放電している生き物に命中した。

 

 ルイズがポカンッとしていると、コルベールが今のうちにっと促した。しかし、直後、電撃がコルベールを襲った。

 

 火球による煙が晴れると、ブー!っと再び鳴いたその生き物が片手で光の壁を張り、火球から身を守った上でもう片手で電撃を放ったことが分かった。

 

 電撃で痺れて倒れているコルベールに、謎の電気の生き物がトドメを刺そうと迫ろうとして、ルイズの横を通り過ぎようとしたので、ルイズは意を決して、飛びつき、相手がビックリしたところを、素早く詠唱して、キスをした。途端、凄まじい電気が体を駆け巡り、ルイズは倒れた。

 

 次に目を覚ましたら、保健室のベッドの上だった。

 

 全身が微かに痺れている。そして痛い。

 

 そういえば、進級試験はどうなったんだろう?っとルイズは、起き上がろうとして、痛みと痺れでまたベッドに戻ってしまった。

 

 そこへ、コルベールがやってきた。その後ろに、あの電気を放つ生き物がいた。

 

 ルイズが思わず身構えかけると、コルベールが、だいじょうぶだと制した。すると、電気を放つこと出来るその生き物が腕についたルーンをルイズに見せた。

 

 ああ、成功したんだ!っとルイズが涙ぐむと、その生き物は、フンッ!とそっぽを向いた。

 

 コルベールが去り、ルイズと、その生き物と二人きり(?)になった。

 

 ルイズが手を伸ばして、起こしてっと言うと、その手をパンッと弾かれた。

 

 ルイズは、その生き物が自分の手を弾いて逆らったのだと理解して、痺れた体をおして起き上がり、持っていたムチを出したが、そのムチをバチッ!と一瞬の放電で焼かれた。

 

 ポカンッとするルイズに、ケッとその生き物が吐き捨てるように舌を出した。

 

 その日から、ルイズとその生き物の攻防が始まった。

 

 なにをするにしてもとにかくルイズに逆らい、部屋では藁の上で横になってふんぞり返っている。罰としてご飯抜きを言い渡すと、さらには、その強力な電力を維持するため、食堂の食料庫を食い漁り、迷惑をかけた。

 

 その際に、一人のメイドが、エレブーだ!っとビックリしていた。

 

 この生き物の名は、エレブーというらしい。

 

 詳しく聞くと、電気を好んで食べると言われている生物で、雷が鳴る時に現れ、自らが避雷針になって雷を食べてしまうそうだ。

 

 それ以外には?っと聞いたが、それ以外は分からないと言われた。

 

 分かったことは、エレブーという名前。あと雷さえ食べてしまう体質であること。

 

 その後も相変わらず言うことは聞かないし、餌抜きをしたら食料庫を荒らすため、ルイズは叱られて叱られて、仕方なく食事をたくさんあげるようにした。その甲斐あって、食料庫を荒らすことは無くなったが、食事後は腹をボリボリ掻いて寝こけるようになった。

 

 そのままブクブク太らないかと心配だったが、電気エネルギーに変換するためか体型は維持されていた。それどころか、日を追うごとにバチバチと放電量が増しているように思えた。

 

 ある日、ゼロの使えない使い魔!っと馬鹿にする声が聞こえ、起きたエレブーが、腕をグリングリンと回してから、電気を帯びたパンチでその生徒を撃破していた。

 

 それがきっかけであれよあれよという間に決闘騒ぎ、いや、エレブー対多人数での一方的な戦いが勃発。

 

 だがエレブーは、あの光の壁ですべての魔法を防ぎ、全身から莫大な電量を放ったり、電気を帯びたパンチで殴ったりして全員を倒してしまった。

 

 全員が倒れた後、エレブーは、あくびをしてボリボリと腹を掻いていたのだった。もういかにも、つまらんっと言っているみたいだ。

 

 それからというもの、エレブーに下手に悪口を言う馬鹿はいなくなり、エレブーが通るとみな道をあける始末だ。

 

 これには、ルイズも頭を抱え、エレブーとの関係をどうすればいいのかとずっと悩むことになるのであった。

 

 




エレブーは、外見通り電気ポケモン!って感じだから、電気の量が増えれば自然と強くなる?みたいな。
そのため、食事量が増えたことで変換されるエネルギー量も増えて、このエレブーは、メッチャ強です。

ただツンな性格で、ルイズを主人とは認めず、そのため仲は最悪。
ポケモンゲームで言うところの、バッジとかみたいな感じで強さを示せば言うことは聞くかも。このネタでの場合だと、虚無に目覚めることかな?




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●【エレブー】
▪️発電所から立ち去ると町が停電する事から、停電の原因は半分エレブーが原因らしい。しかし、サンムーン時空では『エレブーが犯人』、USUM時空では『発電所側のミス』となっている。逆に発電の貢献もしている事もある。

▪️電気を食べる量よりも、電気が漏れ出してる為に圧倒的に出る方が多い。

▪️赤いものを見ると興奮する。


●【エレキッド】
▪️コンセントが哺乳瓶がわり。充電が完了すると角が青白く光る為、感電注意。

▪️たまに電気を吸いに来たトゲデマルと喧嘩する模様。

▪️エレキッドは腕を回して蓄電するが、うまく発電できない。ちなみにリアルでヴァンデグラフ起電機というのがあり、こちらも原理故にきちんと発電できない(しかし、場合によって16万ボルトでる)。



●【エレキブル】
▪️でんきタイプトップクラスの物理攻撃力と技のレパートリーを誇る。

▪️『ポケダン時闇空』ではトレジャータウンで『技の連結』の店をやっている。

▪️ポケパークBWで『バチュルを見つける』というのがあるが、エレキブルの背中に引っ付いている。幸いエレキブルの背中の模様は黒いコンセントである為、見れば分かる...と思う。

▪️エレキブル一体で一つの街全ての建物一年分は大丈夫。よし、『ナギサシティにいさせよう』。いやマジで

●[アニポケ]
◆シゲルのエレキブル
AG195話から登場。シンオウのポケモンである為、当時のサトシの図鑑にはデータが表示されなかった。サトシのピカチュウを一騎打ちでかみなりパンチ一撃で倒している。これが、サトシが『シンオウ地方に旅立つ要因』
となった。なお、声優はシゲルのお爺ちゃんの中の人である。

◆シンジのエレキブル
▪️シンジのメインパートナーでエース。
ヨスガのタッグバトル大会でエレブーに進化し、シンオウリーグではエレキブルに進化した状態で登場。
▪️かわらわり・かみなりパンチ一発で相手に勝ち、まもる・ひかりのかべで弱点・相性の悪さをカバーする防御力を持ち合わせている。また、イワークを静電気で麻痺にして追い詰めている。
▪️当初はピカチュウとは険悪だったものの、ギンガ団の件で友情は芽生えている。
▪️サトシのゴウカザルとも、エレキッド・ヒコザルからの縁。冷たい態度を取っていたが、互いに笑顔を見せたり、挑発して立ち上がらせたりとお互いに認めあっている。シンオウリーグの準々決勝での最後の決着で、もうか状態のゴウカザルに敗北。
▪️シンジの手持ちだが、兄のレイジの言うこともちゃんときく。ピカチュウやポッチャマと喧嘩してレイジが駆けつけた際には、珍しく怯えている(レイジが単にポケモンに甘やかしてるだけでないとわかる。)。

◆デンジのエレキブル
ジム戦の一番手。でんきが通らないサトシのドダイドスをれいとうパンチで倒し、続くピカチュウとはでんきが効かない『特性でんきエンジン』で苦しめるも、アイアンテールで敗北。なお、サトシのピカチュウはエレブー系に弱いジンクスがあり、まともに勝てたのはデンジのエレキブルだけである。

◆他にもオレンジ諸島編でユズジムのジムリーダーであるジギー、オレンジリーグのヘッドリーダーであるユウジ、ロケット団のコサブロウの上司であるナンバ博士等の手持ちとしてエレブーが登場。
カラーリングが『野球の某球団』を連想させるからか、ナナコ・モエ・ブルガンといった大阪弁を話す人が使用する傾向がある。

◆映画『ルギア爆誕』と同時上映である『ピカチュウたんけんたい』でゲームより一足早く登場。声優はなんと『野沢雅子』である。

◆『エレブーズ』というプロ野球チームがある。


●【ポケスペ等のコミック】
◆マチスのエレブー
マチスの相棒。「ボールに入れられない暴れん坊」である為、外に出している。
サントアンヌ号でレッドのニョロと対決して追い詰めるも、ニョロがニョロボンに進化し、ちきゅうなげでマチスもろとも海に投げ棄てられた。

◆デンジの手持ちにエレキッドとエレキブルの2体がいる。

◆ギンガ団の幹部マーズの手持ちとしても登場。たにまの発電所で奪った電気を運搬する役割を担った。

◆コロコロコミックで連載されていた『DP物語』では、ヒロインであり実はギンガ団であるミツミの手持ちとして登場、ヨノワールと共にハレタの前に最後に繰り出す。しかしこのヒロイン、ゴウカザル・グレイシア・リーフィア・ミロカロス・ヨノワール・エレキブルというとんでもないガチパである。

◆『快盗!ポケモン7』ではギンガ団の手持ちとして登場、なぜしたっぱなのにガチなの持ってるの...。『あまごい』からの『かみなり』でルカリオを倒したかと思われたが、あまごいをしていたのが仇となり、威力が高くなった『みずのはどう』で倒された。


【余談】
▪️金銀にて、エレブーの進化後案に『エレキング』があったが、さすがに『ウルトラ怪獣』と被る為にあえなく没。

▪️じつはエレブー・ブーバー・ルージュラとトリオとしていたはずが、いつのまにかエレブーとブーバーの対が印象的になってしまった。ルージュラぇ...


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『ルイズが召喚したのが、マダツボミだったら?』

今回は、マダツボミ(→ウツドン→ウツボット)。



なんか短い。


あと、ポケスペでの描写を引用。


 ひょろひょろで、頼りなさそう。

 

 それがルイズの使い魔に対する最初の印象だった。

 

 細い壺のような顔に小さな黒い両目、体は茎のようにひょろりとしており、両腕部分は大きな葉っぱ、足はもっと細い根っこが2本。

 

 高さは70センチ程度で、足がひょろひょろの根っこであるためか足音がしない。なので後ろをついてきていても分からなくて、何度も振り返って確認した。

 

 図鑑で調べたりもしたが、この植物みたいな生き物のことは何も分からなかった。

 

 だが、召喚した後日、マダツボミだぁ!っと驚いた声を上げたメイドが一人いた。

 

 話を聞くと、シエスタというメイドの故郷の近隣の森に棲むという珍しい植物の生き物なのだそうだ。

 

 だが、マダツボミがいる森には近づくなという禁令が出ているそうだ。

 

 理由を聞くと、マダツボミは、二段階成長する特性があるのだが、最後の成長の姿であるウツボットになるため、満月の夜に成長に必要な養分を求めて、他の動物を狩ることを行うらしく、捕まれば生きたまま養分を吸われてミイラにされてしまうと言われているそうだ。

 

 実際に何も知らない賊が森に入ってしまい、満月の夜の後日、ミイラになって見つかったという話があるそうだ。

 

 ルイズは、青ざめ、ついバッとマダツボミを見た。マダツボミは、ボ~っとつっ立ているだけだった。

 

 そういえば、何を食べるのか思ってたら、その辺に飛んでいたチョウチョを吸い込んで溶かしたりしていた。シエスタのアドバイスで、肉類を持ってくると、口から溶解液を出して溶かしてから飲んでいた。水分補給は、足の根っこでするらしく、水を張ったバケツに足を突っ込んでいた。

 

 ちょっとした誤解でギーシュとトラブルになった際には、青銅で出来たワルキューレをその溶解液で溶かして見せたりしていた。見かけによらず怖い。

 

 さらに土くれのフーケの盗難事件では、土くれのフーケの巨大な土のゴーレムを、口から吐いた種で行動不能に陥らせ、口から吐いた眠り粉でフーケを捕まえた。

 

 そうして経験値を積んだことで、マダツボミは、ウツドンという形態に進化した。

 

 食欲は更に旺盛になり、自分より大きな肉の塊を葉っぱで刻んで残さず食べた。

 

 そして、ある日の満月の夜……、ウツドンが姿を消した。

 

 どこに行ったの?っと探し回ったが見つからず、翌日、ウツボットになって戻ってきた。

 

 しかし一方で、何匹かの使い魔がカラカラのミイラになって見つかり、騒ぎになった。

 

 犯人は分かっていたが…、ルイズは、言い出せなかった……。

 

 




ポケスペのウツボット達の成長の儀式は、子供心にトラウマだった……。
危うくレッドがミイラになるところだったし。

最近、話を長くできない…!
マダツボミ難しい!

それにしてもよく考えたら、いくらルーンで従属させたとはいえ、使い魔同士が共食いとかする可能性はないのかな?
そういえば、原作序盤で、ルイズが錬金失敗した時ヘビに使い魔を食べられた生徒がいたような…。





以下、いつも詳しく感想欄に書いてくださる、ミッキィさんの説明文。


◼️【マダツボミ】
▪️初代では『伝説のマンドラゴラの一種』と囁かれていた。

▪️『let's GOイーブイ』では、タケシ対策とニビジムの条件により、『1番道路』から出現する。

▪️キキョウシティには『マダツボミのとう』があり、トレーナーが修行する為に建てられた。ここの坊主がマダツボミを出してくるが、マダツボミは出現しない(近くの31・32番道路に出現)。HGSSでマダツボミを先頭にして連れ歩いた状態で話しかけると踊り出したりする等の特殊なしぐさが見れる。

▪️『ポケダン救助隊』では、ポケモン広場でたむろする住人として登場。噂をあまり信じない現実主義者だが、フーディン達を助けるために相性の悪い火山に踏み込む勇気ある一面を持つ。

▪️イマクニの『クレヨンデポケモン』のマダツボミの絵描き歌は、切ない男の台詞と歌詞になっている。どうしてこうなったし



◼️【ウツドン】
▪️図鑑によると、獲物を毒の粉を浴びせて捕獲したり、葉っぱで切り刻んだり、呑み込んで勢いよく飛ばすことがあるらしいので危険。

▪️『ポケモンスナップ』では水溜まりに突き落とすとウツボットになる。



◼️【ウツボット】
▪️溶解液は1日で骨まで跡形もなく溶かしてしまう。そして沢山のエサを溶かした溶解液は甘さが増してもっとエサを集めやすくなる。

▪️ジャングルの奥地にはウツボットしかいない地帯があり、2度と帰ってこれないとか。

▪️初代において『最後にデータが作られたポケモン』(最初はサイドン)。

▪️初代にて、『ニンテンドウカップ99』の新勢力および優勝メンバーの一匹。ヤドランキラーでもあった。



◼️【アニメ】

●【コジロウのウツボット】
▪️元はウツドンで、ゲットしてすぐヤマトとコサブロウが任務のために営む育て屋に預けたらいつの間にか進化しており、手持ちに加わる。

▪️『キャー』という悲鳴のような鳴き声が特徴。コジロウ大好きである為に、愛情表現としてよく頭や尻に噛みついたり飲み込んだりする(後にこの愛情表現はサボネア、マスキッパ、ヒドイデに受け継がれた)。

▪️オレンジ諸島から出番が増え、マタドガスから継いでコジロウの主力に。しかし、効果抜群のはずのイワークに大したダメージがなかったり、ニョロモ・ナゾノクサ・ポポッコ等の進化前に負ける事も。しかし、ねむりごなでサワムラーやタケシのイワークを眠らせて戦闘不能に追い込んだり、コサブロウのカポエラーと対等に戦ったりしていたため、本気で戦えば強い。

▪️食い意地が張っており、命令そっちのけで樹液を啜ってたり非常食のチョコレートを奪おうとしたりする。

▪️実は水が嫌いで、コジロウは気づかずに豪快に水をかけていた。

▪️262話でコイキング売りの親父がゲットしていた『あまいかおりを覚えたウツドン』と交換され、コジロウの手元から離れてしまう。
その後、交換して手に入れたウツドンはリーフのいしも使っていないのにウツボットに進化、ムサシを呑み込んだためキレた彼女に蹴飛ばされて遠くに飛んでいった。 同時にコジロウのウツボットもオヤジを呑み込んだために蹴り飛ばされ、空の上で見事にぶつかり合った2匹のウツボットはお互いに一目惚れしてそのまま森の中へ駆け落ち。

▪️コジロウは『苦しい時も辛い時も、側にはいつもウツボットがいてくれた』と豪語する程大切に思っており、寂しさのあまりにAG47話(ハルカのエネコ加入回)で別個体のウツドンを捕獲しようとしたり、DP31話でナタネにウツボットとコジロウのマスキッパを交換してほしいと言われた際、『またウツボットに呑まれたい』と言っている(同時にその場面を回想している)。



●マダツボミは25話でオーキド博士の研究所の庭にチラッと映ったのが初登場。

●カオルコのマダツボミ
無印77編でセキエイ大会にてカオルコの手持ちとして登場。サトシはスピアーとストライクを難なく倒せたが、最後に出てきたマダツボミこそ強敵だった。フシギダネをたたきつけるで倒し、ピカチュウの10まんボルトを食らっても足を使って地面に電気を流してダメージを受けず、かかと落としをピカチュウに決めて倒す。しかし、ベトベトンの体の柔らかさに攻撃が通じず、のしかかられて閉じこめられた後、毒状態になり戦闘不能。

●ショウのマダツボミ
130話でジョバンニ先生のポケモン塾の生徒であるショウが、サトシのピカチュウを野生と勘違いして投げたボールがマダツボミに当たって捕獲。当初、ショウはマダツボミをピカチュウに交換しようとしてたが、マダツボミはショウに懐いていた。交換を断られて泣いたショウを奇妙な踊りで慰めている。ロケット団襲撃時は、はっぱカッターでメカを止める活躍を見せる。最後、ショウがサトシに、『マダツボミがウツボットに進化したらバトルしたい』と約束する。

●ツボ老人のポチ(マダツボミ)
170話で登場。山に放したツボツボを回収する手伝いをしている。

●ウツドンは第9話でポケモンゼミの初心者クラスの底辺の生徒ジュンの手持ちとして登場するが、カスミのスターミーのみずでっぽう一撃で敗れる程に弱い。
26話ではエリカの手持ちとしても登場する。

XYでジムリーダー・フクジの手持ちとしても登場、晴れパである為に特性は『ようりょくそ』で素早く、アクロバティックで『毒攻撃』で動きが鈍った所を追い討ちで『くさむすび』をしかける。サトシのヒノヤコマを倒し、ルチャブルの『フライングプレス』や『とびひざげり』のダメージが入ってもルチャブルを倒す程のタフさを見せるも、ケロムースで毒を毒の粉を防いだゲコガシラの『つばめがえし』に敗れる。





◼️【ポケスペ】
●レッドのウツボット
サファリゾーンで遭難した際、手持ちがいない絶望的な状況の中でレッドのお得意の機転で捕獲。通常1.7mなのだが、それよりデカく、口の大きさがレッドと同じ。ツルを駆使してニドキングに勝利している。

●第1章でレッドのニョロ(ニョロボン)のおうふくビンタを『ものまね』で返して『実力』で勝利したマダツボミがいる。

●第3章では、修行の一環としてゴールドに数人がかりで勝負を仕掛けてきた坊主達の手持ちとして登場、マダツボミ×6の「円形攻撃陣」や「三角防御陣」といった様々な陣形で連携攻撃を行い、ゴールドを翻弄するも、逆手に取られて一網打尽にされた。

●第4章で、カガリが持っていた『きのみ汁』の1つに、タポルの実とロメの実に『ウツドンの体液』を混ぜた特殊な溶解液があり、民宿のふすまを溶かしたうえ、客に向けてツツジを脅迫するのに使われた。


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『ルイズが召喚したのが、コラッタだったら?』

今回は、コラッタ(→ラッタ)。



勢い大事。勢いで書きました。


 ガブリっ。

 

 2年生に進級するための進級試験である、使い魔召喚の儀式で、あとは、キスだけとなった時、顔を近づけたら噛まれた。

 

 30センチはあろうかという大きなネズミのような生き物の発達した前歯が、ルイズの顔に食い込む。

 

 ぎゃああああ!っと、ルイズは、悲鳴を上げ、ネズミを引き剥がそうとした。その際に、ネズミの口の一部がルイズの口に当たった。

 

 その結果、ルーンが刻まれ、ネズミの方が悲鳴を上げて離れた。噛まれたルイズは、顔からだ~らだら血を流した。

 

 保健室で絆創膏を張ってもらい、ルイズは、ムスッとした。

 

 というのも、ルーンが刻まれ終わったものの、ネズミのような生き物に手を出すと、また、ガブリ。怒ってムチを出すと長い尻尾で弾かれる。見かけによらず、このネズミ、強かった。

 

 フーッ!と威嚇してくるため、ルイズは、餌抜き!っと言い渡して、ふて寝した。

 

 それから数分後ぐらいだろうか。ガリガリガリガリ…っと、硬い物を囓る音が部屋に響き渡りだした。

 

 うるささでで起きたルイズが見たのは、固定化の魔法がかけられていて強固な寮の壁を囓って穴を空けかけているネズミだった。

 

 やめなさい!っと叫び、ネズミを掴んで止める。そして、ガブリ。また噛まれた。

 

 翌日、壁の穴を直して貰うよう依頼してから、ネズミに餌を与えようと思った。

 

 しかし何を食べるか分からないなぁっと思ってたら、コラッタだぁ!と驚いているメイドがいた。

 

 話を聞くと、このネズミの名は、コラッタ。

 

 シエスタというメイドの故郷の近隣に棲む、他では見られないネズミだそうだ。

 

 何を食べるのかと聞くと、一生歯が伸びるので硬い物をあげたらどうですか?っとアドバイスをもらった。

 

 そこで、硬い木の実をシエスタが持ってきてコラッタに与えた。コラッタは喜んでガリガリと食べた。基本的には雑食だそうだ。

 

 それと、歯が伸びすぎると餓死するらしいので注意してくださいね、っともアドバイスをもらった。

 

 昨日餌抜きにしてしまったので、コラッタはよく食べた。

 

 それにしても、固定化の魔法をかけられている壁に穴を空けるほどの歯なのに硬い物を囓らないと伸びすぎるなんて…っとルイズは不思議に思った。

 

 あと、コラッタは、ラッタという成長した姿にもなるそうだとシエスタに教えてもらった。

 

 コラッタは、所構わず硬い物を囓りたがった。そのため、学院のあっちこっちが歯形だらけに。

 

 一日中餌を探す習性ゆえに、うっかりギーシュがモンモランシーからもらった香水の瓶を飲み込んでしまった事件が起こり、騒ぎに。

 

 ギーシュが吐かせようとコラッタをワルキューレで攻撃を仕掛けたが、コラッタが青銅のワルキューレをその歯で破壊してしまった。

 

 ルイズが騒ぎを聞いて、コラッタの口の中に手を突っ込んで噛まれるのも構わず無理矢理吐かせて、なんとかなった。

 

 これに懲りたのか、口に入る物を所構わず食べることは無くなった。

 

 そして、ある日、土くれのフーケによる盗難事件が発生。コラッタが囓ったと思われる宝物庫の穴から魔法をかけて宝物庫を開けたとみられていた。

 

 そのため責任を感じたルイズは、フーケ討伐の任務に志願した。

 

 そして土くれのフーケが潜伏していると思われる廃屋に行くと、フーケの巨大な土のゴーレムが出現。

 

 ルイズが踏まれそうなると、コラッタがルイズを突き飛ばして庇った。

 

 その際に、カッと光り輝いたコラッタがラッタへと進化した。

 

 そして大きくなった歯で、怒りの前歯という技を繰り出し、土くれのフーケの巨大な土のゴーレムを一撃で粉砕した。

 

 ロングビルに扮していたフーケが正体を現わし、ラッタと戦いに。

 

 その最中、ラッタは、廃屋からフーケが盗んだ宝物庫の宝を使い、技を覚えた。

 

 そして、10万ボルトという電撃の技を繰り出し、フーケを撃破した。

 

 こうしてフーケは、捕まり、さらには、フーケが使い方を調べるためにわざと戦いに持ち込んだきっかけとなった宝物庫の宝の道具も使い捨てであったことが判明し、フーケは、大損するのであった。

 




怒りの前歯という技は、いつもお世話になってる。ポケモンを捕まえるときにね。

宝物庫の宝として、技マシンを盗まれるとして…、何の技がいいかなっと思って、10万ボルトにしました。

私は、ポケモンにあまり技マシンを使わないんですよね。だからどの技マシンが何を覚えられるのかってほとんど知らない。





以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


◼️【コラッタ】
▪️おそらく大半のトレーナーが最初に出会うポケモン(あとはポッポ)。

▪️最初の頃は自力で覚える技はなんと、『たいあたり』『しっぽをふる』『でんこうせっか』『ひっさつまえば』『きあいだめ』『いかりのまえば』のみ!

▪️リアルネズミの如く、雑食でなんでも食べるし、食い物さえあればどんな汚い場所にでも平気で巣を作って住みついてどんどん子供を産み数が増える。1匹いたら40匹いると思え。

▪️前歯のメンテナンス用にヤスリを用意しないと柱をかじられる。というか、硬い材木をへし折るので危険。まぁ、リアルでネズミ科とウサギ目は齧って歯を削らないと最悪死ぬ(余談だが、ウサギはネズミ科との最大の違いとして前歯が6本ある)。

▪️生態系のカーストとしては下位の存在なので、『オオタチ』『ヤングース』等に狙われている。その結果、アローラではリージョンフォーム化した。

▪️『ポケダン超』で父親ラッタと共に子供のコラッタがおだやか村に暮らすモブとして登場する。同じ年頃のトゲピー達と遊んでおり、硬い物をかじる競争など自分にしか出来ない遊びを提案してよく驚かれる。お父さんラッタを尊敬している。



◻️【アローラコラッタ】
▪️リアルのマングースの如く、駆除用として持ち込まれたヤングースを避けるために生活圏や活動時間を変えた結果、夜行性になり、この姿に。夜行性の影響からかタイプに『悪』がついた。

▪️後ろ足が発達してるのでゲームでもわかる通り、2本足で立つことができる。

▪️『新鮮な食べ物』を好む。新鮮な食べ物を探す為にヒゲと嗅覚を活用しているのが特徴で、鮮度が悪い物には見向きもしない。
ボスのラッタの為にかき集めており、その手段として民家に侵入して盗んでいる。しかし、目利きが利いてるので買い物に連れてくと非常に便利。

▪️ムーンでのイリマの試練に出てくるコラッタの鳴き声が『ワルイデー!』である。
喋ってるよね?



◼️【ラッタ】
▪️元祖『いかりのまえば』使い。
コンクリやブロック壁でもお構い無しにかじって前歯を削る。コンクリートのビルを倒壊させた事があるんだとか。

▪️ヒゲでバランスを取ってるので、猫同様に切られるとバランスが取れなくなる。どんなに仲良くなってもヒゲを触ると齧られる可能性が高いで気を付けなければならない。

▪️後ろ足の指に『小さな水掻き』がついており、泳ぐ事が可能。川を渡って水中の獲物を捕れるし、海も渡れるので、アローラ地方では島を渡り天敵から逃げていた模様。

▪️初代ライバルの手持ちにもいたが、ポケモンタワー以降は外れている。場所が場所なので死亡したと噂されているが...
公式↓
Q.ライバルは何しに来てたの?
A.『もしかすると、かれが大事にしていた
ポケモンに、タワーまで会いに来ていたのかもしれないわね……。
そのとき、ロケット団とフジ老人のもめごとが起きていたはずだけど、上の階で起こっているコトに気づかないぐらい、センチメンタルになっていたのかもね。』


◼️【アローララッタ】
▪️大昔、船の貨物に紛れてアローラへやって来たらしい。

▪️都市部を中心に生息、鮮度が高く高カロリーな食べ物を食べた結果デブった。しかも、欲張りで自分でエサを集めずに子分のコラッタ達に集めさせてる。巣穴は食べきれない程のエサがパンパン。

▪️コラッタを率いてグループを作っている。
エサ場をめぐるグループ同士の激しい抗争が起きる模様。

▪️エサの味と鮮度にこだわるグルメ。鮮度の良さを判別できる目利きを持ち、一部の高級レストランではこのアローララッタを食材の仕入れに連れて行ったり、新作の料理の目利きを行わせているらしい(それなんて『レミーのおいしいレストラン』?)。
ラッタが住みつくアローラのレストランは当たりと言われている。

▪️ムーンでのイリマの試練で出てくるラッタは『ドイテーヤァ!!』と鳴く。これ絶対喋ってるよね?
ちなみにぬしは『ぬしゃしゃ!』である。




◼️【アニメ】
●サトシのラッタ
無印15話でのみ所持。ジェントルマンに交換を持ちかけられ、サトシがバタフリーと交換したが、すぐに交換しなおした。

●ヤマトとコサブロウの手持ちで、ムコニャのニャース的なポジションとしてラッタが登場。おやはヤマトとなってる。

●サンムーン9話でアローラの姿が登場。えげつない数のラッタとコラッタが町に被害を与えていた。ぬしデカグース、普通のデカグース、ヤングースの3匹に一方的にやられて追い出された。



◼️【ポケスペ】
●イエローの『ラッちゃん』(♂️)
▪️1章でレッドの指示の元で初めてゲットした『お友達』で、幼なじみポジのポケモン。

▪️イエローが初めて「ポケモンの進化」を経験したポケモンでもあるが、イエローは驚きのあまり泣いてしまった(以降イエローはワタルとの最終決戦まで進化キャンセルし続けた)

▪️前歯を使った攻撃が得意で、なんと船を切断した事がある。しかし、鎧のような皮膚を持ち、よく育てられた天下一品のワタルのカイリュー相手には『いかりのまえば』を繰り出したものの、びくともしなかった様だ。

▪️ワタル戦で、2匹のハクリューとギャラドスが作り出した『光の三原色によって登り始めた太陽に反射して見えないバブルこうせんのバブル』を攻略の為、キャタピーのピーすけが吐いた細い糸を使ったトラップの作戦を決行。ラッちゃんが敏感なヒゲで泡が糸に触れた振動を感知してピカチュウのピカに電撃のタイミングを教えていた。

▪️イエローは♂️のポケモンには『○○すけ』とニックネームをつけるのだが、ラッちゃんは最初のポケモンだからか例外である(♀️のキマワリにキマたろうとつけるゴールドとは違い、イエローは♀️のピカチュウには『チュチュ』とニックネームをつけてる。)


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全国図鑑編
『ルイズが召喚したのが、ゴクリンだったら?』


今回は、ゴクリン(→マルノーム)。



なんか、微妙に人死にっぽい描写が……?



注意!


 

 なんか間抜け…。

 

 それが、ルイズが感じた第一印象だった。

 

 黄緑色の体は、ツルッと毛もなく、足はない。手らしきものはあるものの、とても小さい。口は、唇を突き出しようになっており、目は糸目で小さい。頭頂部に黄色い触覚みたいなものが1本。尻尾らしきものが、短い物が後ろにある。尻尾の上だけが少し黒い。

 

 コントラクトサーヴァントの呪文を唱え、ムチュ~っという感じで突き出された唇に、キスをした。

 

 キスをした直後、グワッと唇が突き出されていた口が大きく開いた。

 

 えっ? っと思った瞬間には、ルイズの頭から丸呑みにされていた。

 

 次の瞬間、コルベールが放ったエアハンマーに弾かれ、使い魔として召喚された生き物がルイズの頭を吐き出して転がった。

 

 唾液と胃液まみれになり、ルイズは、顔を押さえてのたうった。ジュージューと胃液が肌に染みこんだからだ。

 

 水の魔法が使える生徒がすぐに呼ばれ、すぐに治療されたおかげで事なきを得た。

 

 ルイズは、自分が召喚した生き物を、ギッと睨んだ。

 

 その生き物は、手にルーンが刻まれており、どこを見ているのか分からないが、様子から察するにとりあえずルイズをじ~っと見ているようだった。

 

 ルイズは、隠し持っていたムチを取り出し、その生き物に振り下ろそうとしたが…。

 

 バクリッ

 

 ムチごと手を飲み込まれた。

 

 ぎゃああああ、っとルイズが悲鳴を上げ、腕ごとその生き物を振り回す。パッとその生き物がルイズの手を吐き出し、ゴクリッとムチだけを飲み込んだ。

 

 コルベールは、様子を見ていて、たぶんお腹をすかせているなっと分析した。

 

 ムチを食べる生き物なんているんですか!?っとルイズは、噛みついた。

 

 コルベールは、冷静に、新種か、未開拓の土地の生物かも知れないと言った。

 

 ルイズは、唾液まみれになった手を拭きながら、他の生徒やコルベールがフライで飛んでいく中、その使い魔を連れて歩いた。

 

 手しか無いため、体を引きずるように懸命についてくる。

 

 やっと部屋に帰り、ルイズは、そのままふて寝した。

 

 そして翌朝……、起きると、机の上がやたら綺麗だ。というか何もない。杖もない。

 

 ゲプッという音が聞こえたので、見ると、あの生き物が倍に膨らんでいた。

 

 吐き出せ~~!っとルイズは、その生き物を掴んで揺すった。

 

 やっと吐き出させたものの…、あらゆる物が半分溶けていた……。

 

 ルイズは、杖まで失い、トボトボと歩いていると、ゴクリンだ!っとびっくりした声が聞こえた。

 

 そこには一人のメイドがいて、ルイズの使い魔を見てびっくりしていた。

 

 話を聞くと、シエスタというメイドの故郷の近隣に棲むという、この生き物の名は、ゴクリン。

 

 なんでも食べて消化してしまう生き物で、胃袋以外の臓器がほとんど小さくて、食べることだけに生きている生き物らしい。

 

 成長すると、マルノームというさらに食欲旺盛な生き物に成長するそうだ。

 

 今だって悪食なのに、これ以上悪食になるのか…。っと、ルイズは、絶望した。

 

 机の上の教材や杖を食べられてしまった(※半分消化)と話すと、食欲さえ満たしておけばだいじょうぶですよ、っとシエスタは、曾祖父がかつて飼育していたという話からそう言った。

 

 それからというもの、教材と杖を新調したルイズは、食べられないよう、ゴクリンに餌をたくさんあげるようにした。

 

 その甲斐あって、他の使い魔が食べられそうになるような事件も無くなった。

 

 しかし、ある日起きたら、ゴクリンが紫色の大きな生き物、マルノームになっていた。

 

 そして教室で、事件発生。

 

 キュルケのサラマンダーが丸呑みにされた。

 

 すぐに吐き出させたので生きていた。

 

 後日、ギーシュのジャイアントモールが行方不明になり、視界の共有でマルノームの腹に入っているのを知ったギーシュが、がんばって吐き出させてなんとか助かっていた。

 

 その数週間後…、オスマンの秘書・ロングビルが行方不明になった。それと共に、巷を騒がせていた土くれのフーケの事件がぱたりと無くなった。

 

 マルノームが食ったんだじゃないかという疑いがかかっていたが、ロングビルが消えた日、いつも通りルイズがたくさん餌を与えていたため、それはないという裏は取れた。

 

 言葉が使えないマルノームに、あんたのせいじゃないわよね?っと聞いても、ぼへ~っとしているだけで、何も答えは得られなかった。

 

 




今回から、初代縛り解除。

全国図鑑・第1号は、ゴクリンにしました。


果たして、マルノーム(ゴクリン)は、フーケを食ったのか……?
それは、謎……。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●ゴクリン
▪️体の大部分が胃袋で特殊な胃液(消化する際に悪臭のガスが発生する)で何でも溶かす。心臓や脳ミソはとても小さい。

▪️まれに『おおきなしんじゅ』を持っているが、持っているほとんどが『特性:ねんちゃく』の可能性が高く、『どろぼう』でも盗めない。あらかじめ『いえき』等で特性を無効化させる事をオススメする。

▪️『ポケダン救助隊』では『れんけつ店』をやっており、技を連結してくれるぞ。

▪️(´ε`ω)顔文字

●マルノーム
▪️毛穴から猛毒の体液を噴き出して獲物に浴びせ、弱った所を丸のみにする。なんでも消化し、消化できないのはマルノームの胃袋だけらしい。口に入る大きさならなんでも丸のみにできる為、自動車のタイヤもすっぽり入る。実際『ポケパルレ』でポフレを与えてみると一口で食べてしまう。

▪️『ポケダン空』では、『ひみつのバザー』で『福袋』を販売している。
ひみつのバザーはダンジョン内で稀に見つかる。通常は罠のように隠されているが、かいだんを表示してくれる『かいだんのたま』を使い、2つ階段があればどちらかがひみつのバザーの入口である。
100ポケで『すてきなすてきなふくぶくろ』を1つ買える(何度でも購入可能)。購入後はその場ですぐ開ける。

中身は↓
▫️2分の1の確率で『オレンのみ』
▫️オレンのみ以外は
かいふくリボン・キーのハチマキ・きんのリボン・スタミナリボン・ばくおんハチマキ・パワーバンダナ・ふみんスコープ・モモンスカーフ・ワープスカーフ・いしのつぶて・とくだいリンゴ・各色グミ・チーゴのみ・モモンのみ・まどわしのタネ・めぐすりのタネ・ふっかつのタネ・ねむる(わざマシン)・てきおびえだま・てきしばりだま・てきふうじだま・とびつきのたま・はらいのけだま・みなマッハだま・みなヒットだま・やまごえだま・れんけつばこ。
▫️レア
ピントレンズ・オボンのみ・いのちのタネ・しあわせのタネ・タウリン・キトサン・ブロムヘキシン・リゾチウム・カテキン

▪️(∫゜з゜∫)顔文字


●アニメ
▪️AG65話
CVは『デジモン』のパタモンの声を担当していた松本美和さん。
ゴクリンが町で大量発生し、町に警戒警報が出されていた。理由は町の『食料』を狙うからである。
シャクジィ博士の開発した『ゴクリン駆除兵器』という特殊な機械によってゴクリン達を一度吸収してぶっ飛ばしつつ駆除してくが、あと一匹というところで機械が故障しまい、機械のエネルギーによってゴクリンが巨大化してしまう。『どんなに大きくてもポケモンだからモンスターボールでゲットできるのでは?』というハルカの提案により、博士が『ヘビーボール(ポケモンが重いほど捕まえやすい)』を投げてゲットに成功、エネルギーが切れればゴクリンも元のサイズに戻るだろうが、時間がかかるだろう。

▪️ポケモンコンテスト・グランドフェスティバルの出場者の一人であるトンペイの手持ちとしてマルノームが登場。持ち主からリボンを奪い、本人に変装して出場しようとしたムサシを飲み込んで正体を暴く活躍を見せる。
ハルカとの試合ではカイロスと共にワカシャモ・フシギダネと対決する。口内にカイロスを仕込み、相手の目の前で吐き出すという奇襲戦法を用いるが、ポイントの差で破れる。

▪️ホウエンリーグ・サイユウ大会でトモノの手持ちとしてもマルノーム登場。トロピウスと共にサトシのヘイガニ、コータスと対決。
強烈なパワーと柔らかいボディを生かした防御力でヘイガニを追い込むが、ヘイガニの捨て身の攻撃で髭を掴まれて投げ飛ばされ、口の中にハサミを突っ込まれての『バブルこうせん』を受けて倒された。

▪️DP編ではシンジの兄・レイジの手持ちポケモンの一匹にマルノームがいる。サトシのムクホークと戦い、『たくわえる』からの『はきだす』でダメージを与え、『ヘドロばくだん』で止めを刺した。テレビ電話では半分だけ顔が写っている。


●ポケスペ
▪️作画担当者である山本サトシ先生の自画像でお馴染み。先生いわく『他人とは思えない』らしい。

▪️6章にてバトルフロンティアの開催セレモニーで行われたデモンストレーションバトルで、コンピューターでランダムで現れたのがマルノームだった。アザミのハブネークを追い詰めたものの、敗れてしまう。

▪️ゴクリンは同じく6章でバトルタワーのバーチャルトレーナーが使用。あっさり倒されてしまった。


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『ルイズが召喚したのが、ヒメグマだったら?』

今回は、ヒメグマ(→リングマ)。



全国図鑑解禁したけど、話が膨らまない!(泣)


 ルイズは、もうもうと上がる煙の中に、60センチの生き物を見つけて、ガッツポーズを取った。

 

 ついについに! 魔法が成功したのだという確信が得られたからだ。

 

 春風により、煙が晴れると、そこには、大きな耳を持つオレンジ色に、顔の半分ぐらいを占める三日月模様がある可愛らしい熊がいた。なぜか、片手の掌をペロペロずっと舐めている。

 

 か、可愛い!!っと、ルイズは、魔法の成功に加えて、可愛い使い魔を喚べたことに喜んだ。

 

 コルベールがコントラクトサーヴァントの儀式をっと、促す。

 

 熊の姿にメロメロになっていたルイズは、ハッとして熊に使い魔の印を刻むべく近づく。

 

 すると熊は、ビクッと震え、後ずさるが、小石に足をつまずかせ、コテッと後ろへ転がった。

 

 ルイズはその隙に接近し、コントラクトサーヴァントの呪文を唱え、あとはキスだけとなり、まだ仰向けになっている熊を起こそうとして…、大きな爪で引っかかれた。

 

 見かけによらない力によって、ルイズの顔に爪が食い込み、深く傷を付けられた。

 

 ルイズは、構わずキスをしようとするが、熊はバタバタ手足をばたつかせて暴れた。

 

 直後、コルベールが放った軽いエアハンマーが熊の頭部を襲い、熊が気絶した。

 

 コルベールに今だと促され、ルイズは、熊を心配しつつ、キスをした。

 

 そして、ルイズは、すぐに保健室に行かされ、水の秘薬で傷跡もなく治った。

 

 熊は、ルイズの部屋の藁の上に寝かされていた。まだ目を覚まさない。

 

 ルイズは、保健室へ連れて行くべきかと思っていると、やがて熊が目を覚まして起き上がった。

 

 ルイズを見るなり、熊は、ビクッと震え上がっていた。ルイズは、熊から怯えられてしまいショックを受けた。

 

 その時、ルイズの手が机の上にあったハチミツの飴玉を落としてしまった。

 

 熊がピクッと耳を立て、クンクンッと飴玉を匂っていた。

 

 欲しいの?って聞くと、熊は、コクコクと頷いた。どうやらコチラの言葉は理解できるらしい。頭は良いようだ。

 

 ルイズは、飴玉の包み紙を外し、中身を熊に差し出した。

 

 熊は、一口で少し大きめのその飴玉を口に入れた。

 

 すると、熊は、身を震わせるようにほっぺたを手で押さえて喜び、コロコロと藁の上を転がった。どうやら予想以上に美味しかったらしい。

 

 ルイズは、そんな熊のリアクションにメロメロになっていた。

 

 翌日から、熊はルイズに気を許したらしく、後ろをついてくるようになった。

 

 すると、ヒメグマだぁ! っと驚いたメイドひとりいた。

 

 知っているのかと聞くと、シエスタというメイドは教えてくれた。

 

 この熊の名は、ヒメグマ。

 

 タルブ村の近隣の森でしか見かけない珍しい熊の一種で、蜜を好むのだそうだ。手に染みこませて、常に舐めているそうだ。

 

 ただし、成長するとリングマという凶暴ででっかい熊になるそうなので、可愛いからといって近づくと親のリングマがいる可能性もあるので、非常に危険なのだそうだ。

 

 り、リングマじゃなくて…よかった…っと、ルイズは思ったが、いずれ自分のヒメグマがリングマに成長することを思うと、不安がわき上がった。

 

 青ざめるルイズを、ヒメグマは、掌をペロペロ舐めながらコテッと首を傾げて見ていた。

 

 ヒメグマは、蜜を特別好むが、基本雑食らしく、あげれば肉でも魚でも食べた。

 

 最初こそ怖がられて顔を引っ掻かれたものの、懐いてしまえば、ただあの時は怖がってただけだと分かり、ルイズは、ヒメグマを可愛がった。

 

 しかし、ただ可愛いだけではないのだということを、示したのが、土くれのフーケによる盗難事件の時だった。

 

 フーケの巨大な土のゴーレムを、技マシンという宝物庫の宝を自らに使って、氷のパンチを放ち、土のゴーレムを破壊して、土くれのフーケを逃げ帰らせた。

 

 更にその後の、アルビオンへの密命では、裏切ったワルドからルイズを守るべく前に立ち、風の魔法で吹き飛ばされた直後、リングマへと進化を遂げ、爆発的に上がった身体能力を駆使して、疾風の二つ名を持つワルドを撃破した。

 

 ヒメグマからリングマになったルイズの使い魔は、婚約者に裏切られたショックから泣いているルイズをギュッと、けれど優しく抱きしめたのだった。

 

 




小さくとも、熊は熊だと思うのです……。
顔引っ掻かれてごっそりいかれなかっただけマシ。


ヒメグマの食性が分からず…、とりあえず蜜を好むが雑食性ってことにしました。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●【ヒメグマ】
▪️手のひらはハチミツが染み込んでいる。ミツを見つけると三日月模様が輝く。
ヒメグマのハチミツは果物とスピアーの集めた花粉がブレンドされて作られており、個体ごとに味が違う。

▪️BW2で男主人公の場合、ルリから10回目のポケモン交換でレベル50・特性みつあつめ・持ち物いかりまんじゅうのヒメグマが貰える(女の子主人公の場合、テツからゴマゾウが貰える。)



●【リングマ】
▪️巨体に似合わず木登りが得意で、主に木の実を食べる。 木に登らずとも、木をへし折ってしまうことも。 毎日エサを求めて森を歩き、縄張りのエサのなる木には爪で印を付けていく。

▪️『ポケモンセンターサッポロ』リニューアルオープン記念グッズとして『木彫りのリングマ』が販売された。
コイキングを咥えている…のではなく、コイキングが「はねる」でリングマの顎に激突している場面である。

▪️ポケダン時闇空
トレジャータウンに毎日一緒にいる♀️のヒメグマと♂️のリングマが登場。ヒメグマは親切にアドバイスをしてくれる。
エンディング後、ヒメグマは『ひかりのいずみ』でリングマに進化する。一緒にいたリングマと区別がしにくくなった。自分の名前も間違えてるあたり、まだ慣れるのに時間がかかりそうだ。




◼️【アニメ】
◆シンジのリングマ(CV石塚運昇)
▪️DP6話で迷いの森でサトシ達を襲撃していた野生の個体だったが、偶然出くわしたシンジのヒコザルとバトルの末にゲットされた。

▪️能力的な第一印象は「まあまあ」だったが、捕獲後はシンジの中核としてかなり重宝されており、非常にタフで凄まじい攻撃力を有している。実際エイチ湖でのフルバトルでサトシのブイゼル・ムクホーク・ピカチュウの3体を連続で倒し、シンオウリーグ3回戦で相性の悪いジュンのサワムラーに逆転勝ちするほど(ヒカリ曰く『タダでさえ強い』)。特性は『こんじょう』。

▪️作中で負けたのはヒコザルとジンダイのレジロックのみ。ただし、エイチ湖でのバトルではヒコザルと戦う時には3体と連戦して消耗していた事。ジンダイ戦では、レジロックの前にレジアイスの『でんじほう』をくらって耐えきったうえでレジロックの『ストーンエッジ』をくらった為であり、その恐るべきタフさが伺える。

◆無印157話
リングマの群れ
一斉に出していたサトシ達のポケモン達がロケット団に全て捕らえられてしまった所に、非常に獰猛な野生のリングマが出現。手持ちポケモン達を取り戻したサトシ達とロケット団を執拗に追いかける(逃げ回ってるうちにムサシとカスミが入れ替わってしまう)。
『はかいこうせん』で乱射したり、なんとか合流したサトシ達とロケット団がいた今にも落ちそうなつり橋の縄を切ったりとした。
子供が生まれる時期だった為に普段よりも獰猛になっていた模様。


◆無印172話
リングマ
エピローグにて、スピアー達と共にロケット団を取り囲んでいた。


◆無印187話
ヒメグマ→リングマ(CV矢島晶子 )
その可愛さでカスミやムサシをメロメロにさせるが、その本性は『他人の食べ物を盗み食いした挙句、別のポケモンに濡れ衣を着せる』という、かなり腹黒い性格のヒメグマである。 様々な悪事を働くが、最終的にはサトシたちに成敗される。その直後にリングマへと進化した。リングマの声もやはり矢島晶子が演じている。
ちなみにDP編で更に腹黒い性格の『史上最悪のトゲピー』が登場する事となる。


◆AG86話(ギエピーコラボ)
サトシが幼い頃見た映画に登場。
食い意地が汚いギエピーがヒメグマを泣かせていた為、親のリングマがぶっ飛ばした。
リングマのCVは田中真弓である。


◆XY34話(ルチャブル加入回)
野生のリングマ
オタチ、ミネズミ、パチリスが集めていたきのみを奪っていた所を、ルチャブルと戦闘。一方的にやられていたが、トドメを失敗したルチャブルに反撃するところをサトシに撃退された。
その後ローブシンと元森のチャンピオンのカイリキーをひきつれてリベンジマッチをしかけ、ローブシンと共にルチャブルを袋だたきにするが、卑怯な戦いを嫌うカイリキーに懲らしめられる。

◆映画 みんなの物語
野生のヒメグマ
市町の娘であるラルゴの友達。いつもメタモンと一緒にいる。作中でラルゴとメタモンと共にゼラオラに助けられる。 

◆その他
ピチュー兄弟の友達の一匹にヒメグマがいる。リングマはどうも悪役が多いようだ...。




◼️【ポケスペ】
◆シルバーのリングマ(♂️)
▪️ヒワダの山奥にいたポケモンで、ゴールドとの(不本意ながら)協力で捕獲。ガンテツ製の『ヘビーボール』が必要だった程の重量級。

▪️第5章でサカキを隠れ家へ連れてった事で手持ちから離脱(シルバーがその後他の図鑑所有者と共に石化~6章の騒動があった為)。6章終了後はサカキと共に消息を絶っていた。

▪️9章でシント遺跡にてサカキと共に登場。サカキの指示でラムダを圧倒、ギラティナとの戦いを優位に進める活躍を見せる。その後はシルバーの手持ちに戻った模様。

▪️5章から6章までが3カ月、更に6章から9章まで3年である事から、『3年以上も手持ちから離脱していた』事になる。
(ちなみにリングマ不在中、シルバーによって進化したグリーンのドサイドンを一時的に戦力として借りていた。12章でグリーンの手持ちにドサイドンがいた為、ドサイドンはグリーンに返した様だ)。



◆ヒメグマ
3章にて野生でリングマと共に登場。
ガンテツの孫娘であるチエからおにぎりをご馳走になったゴールドが、お礼にガンテツから貰った『フレンドボール』でヒメグマを捕まえる事を約束。見つけたものの、リングマも出現した為、散々苦労した末になんとか捕獲。チエの手持ちポケモンとなった。


▪️ポケモン捕獲に求められる技術のひとつに『当てどころ』があり、体の中に『生命エネルギー』が集中しているツボがある。そこを正確に捕らえた時のみ、ボールの『真の力』が発揮する。
シルバーによると
リングマは『胴に位置する真円の中央』
ヒメグマは『額の三日月模様』との事。


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『ルイズが召喚したのが、ミルタンクだったら?』

今回は、ミルタンク。


ミルタンクのミルクは、公式で美味しいってあったし、ミルクを出させるためのイベントもあるし。
でもカロリーに注意……。


 

 メス牛。

 

 それがルイズが感じた第一印象だった。

 

 4本足ではなく、2本足でヨチヨチと歩く。ピンク色の牛。

 

 いかにも乳牛ですって言わんばかりの、乳房部分があり、ミルクが取れるのかと思ってたら…。

 

 ミルタンク! ミルタンクだぁ!っと驚いてるメイドが走ってきた。

 

 落ち着くよう言い、落ち着いてから話を聞くと、どうかミルクを分けてくださいませんか!?っと土下座された。

 

 理由を聞くと、同僚のメイドが病に伏せており、元気になるための活力剤にミルタンクというこの牛のミルクが良いので、どうか分けてくれないかということだった。

 

 そういうことなら…っと、ルイズが許可すると、シエスタというメイドは、ありがとうございます!っとお礼を言って、どこからかバケツを持ってきて、ミルタンクからミルクを絞った。

 

 そして大急ぎでメイド達が住む、宿舎へ走って行った。

 

 その後間もなく、シエスタがまた走ってきて、本当にありがとうございます! 仲間のメイドが元気になりました!っと報告しに来た。

 

 そんな早く!?っとびっくりした。

 

 話を詳しく聞くと、シエスタの故郷のタルブ村では、かつて曾祖父が飼っていた影響で、その子孫に当たるシエスタの家族のみがミルタンクを飼育しており、その滋養強壮さと、美味ゆえに、ほとんどタルブで消費され、市場にはほとんど出ないのだそうだ。

 

 試しに飲んでみますか?っと、シエスタがこれまたどこから持ってきたのか、コップにミルタンクのミルクを絞り、ルイズに渡した。

 

 香りは…、ほのかに甘いような…、そして口に含んでみると、その甘みと濃厚さに驚かされる。かつてこんな美味なミルクを飲んだことがあっただろうか?っという衝撃レベルの美味さだった。

 

 ミルクがダメな人は、ヨーグルトにして食べるんですよ! ヨーグルトも絶品ですよ!っとシエスタは、自慢げだ。

 

 すると、モ~~~っとミルタンクが鳴いた。ポンポンとお腹を叩き、何か催促している。

 

 その時、グ~っと腹の虫が鳴った。どうやらお腹をすかせているらしい。

 

 お世話、お手伝いします!っとシエスタが、率先してミルタンクの世話を買って出た。さすが身内がミルタンクを育てているだけあり、実に慣れている。

 

 せっせと世話したかいがあり、ミルタンクから絞れるミルクの量が増えた。

 

 ルイズは、毎日少なくともコップ一杯ミルタンクのミルクを飲み、料理長のマルトーらに頼んで、ミルタンクのミルクで料理を作って貰った。

 

 そのかいあってか、ルイズの肌つや、そして髪の毛のつや、身長、そして胸が出始めてきた。

 

 ミルタンクは、最大20リットルもミルクを出せるので、瓶に詰めて学院の中で売り始めたところ、ルイズの体型の変化もあり、飛ぶように売れた。

 

 しかし、買い占めてがぶ飲みしていた生徒の一部が、ミルタンクみたいな体型になってきたため、クレームが入った。

 

 そして、ミルタンクのミルクが、栄養満点だが、相応に高カロリーであることが分かり、美味しいからと飲み過ぎると危険だということが分かったのだった。

 

 がぶ飲みしなくてよかった…っと、ルイズは、自分の体質と、自制心に安堵したのだった。

 

 その後、脂肪分をある程度抜いてカロリーを落としたヨーグルトと、脂肪分から作られたバターを作って売ることにし、これまたたくさん売れて、ルイズは、幼児体型脱却と共に、お財布がウハウハだった。

 

 




ミルタンクは、公式で食べれるポケモン(ミルクが)ですよね。

ただし! 高カロリーなので、飲み過ぎるとミルタンクの体型になるって図鑑の説明文にあった。

ルイズは、たぶん、痩せの大食いタイプ。食べても太らないタイプのような気がする。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●ミルタンク

▪️ケンタロスの対となるポケモンで、♀️しかいない。ケンタロスの群れバトルでは一匹だけミルタンクが紛れてたり、ケンタロスの仲間呼びで呼び出される事も。
ちなみに種族値がケンタロスとシャッフルしたような形となっている。

▪️ポケモン世界の牧畜文化を支えている種族のひとつで、毎日20リットルものミルクを出す。ミルクは甘くて栄養満点であり、大人子供や人間・ポケモンを問わず高い人気を誇り、高齢者や病人にとっても最高の飲み物と称されている。特に仔牛を産んだ直後のミルクは栄養がたっぷり詰まっているという。
なお、野生のミルタンクは必ず『モーモーミルク』をもっている。

▪️ジョウト地方やアローラ地方では、実際に乳牛として牧場で放牧され飼育されている様子を見ることができる。 アローラ地方には、話しかけると『手持ちポケモンのHPとPPを全快』してくれる。

▪️金銀では、モーモーぼくじょうで元気がないミルタンクにきのみ(HGSSではオレンのみ)を与えるイベントがある。 一定数きのみを与えれば、ミルタンクが元気を取り戻して牧場主からモーモーミルクを500円で購入できるようになる。

▪️サンムーンのオハナ牧場では『オカミサン』と呼ばれるボス的存在のミルタンクがいる。『あらくれなニャビーでもおとなしくなる』という程宥めるのがうまいというが、イベントに登場するケンタロスは大人しくならず、手こずっていた。そこで主人公がバトルし、最後にオカミサンが宥める事でようやくケンタロスがおとなしくなる。
このイベントでお礼に『ピントレンズ』が貰える。




●アカネのミルタンク(みんなのトラウマ)

コガネシティジムリーダー・アカネの切り札。進化しないポケモンである為、序盤のボスとは到底思えないほどの圧倒的ステータス。
・回復技『ミルクのみ』
・まひ効果つき『ふみつけ』
・♂️を行動不能にさせる『メロメロ』
・命中するたびに威力が倍増し5ターンで最大威力『480』にまで到達する『ころがる』
の凶悪すぎる技構成。

『ワンリキー♀️(きんにく)』を交換してくれる人がコガネシティにいるが、現実は弱点をつけるかくとう技『けたぐり(威力50)』でもまともにHPを削れない。

アニメでもサトシが初戦でポケモンを全滅させられている。(詳細は後術)

HGSSでもいくらかマシになったが、『特性:きもったま』である為、ゴーストタイプでも倒すのは難しくなっている。


また、サンムーンで『8番道路のホープトレーナー』がミルタンクを出してくる。わりと強敵なので『アカネの悪夢』を思い出した人もいる模様(対策すれば勝てるが油断は禁物である、いやマジで)。


●【アニポケ】
▪️アカネのミルタンク
無印160話で登場。もちろんアカネの切り札。ヒノアラシの2連勝に加えて『温和な性格』だというポケモン図鑑の説明が、サトシの油断を生み、使うたびに威力が上がる『ころがる』によってサトシのヒノアラシ・ワニノコ・ピカチュウを倒して全滅させた。

続く161話では、ハワードの牧場で食い逃げと泥棒に入ったロケット団を『ころがる』で撃退した。
『ころがる』の鍛錬は牧場の丘を利用したもので、坂道を方向転換したり、上り坂を転がって上りきることで技術を磨いていた。

攻略の糸口をつかんだサトシはアカネと再戦。ヒノアラシの『たいあたり』で体力を削り、続くワニノコが『みずでっぽう』で溝を掘ることで進路妨害し『ころがる』の速度を落とさせ、ピカチュウはその溝を利用してミルタンクを上空に突き上げ『10まんボルト』で攻撃するという3匹のチームプレーにより、ついにミルタンクを撃破する。


▪️無印161話 
ハワードの牧場のミルタンク
アカネの知人であるハワードの牧場で飼育されている別個体のミルタンク。ミルタンクの出すミルクは栄養満点であり、サトシ達もごちそうになった。
サトシ達は半ば強制的にミルタンクのお世話する事になったが、アカネのミルタンク攻略の為とサトシは意気込む。しかし、ふてぶてしくどこかへ行ってしまうミルタンクをとっさにしっぽを掴んだのが災いし、強烈な蹴りをお見舞いされ柵に叩きつけられた。その後に『(サトシの扱った個体は)しっぽを触られるのが大嫌い』と教えられる。
ハワードの牧場では、ミルタンクの搾乳作業は専用の機械を用いて行われ、一度に3頭まで搾乳が可能。

▪️DP62話(メイドサトシ・公式が病気回)
ルータン、他のミルタンク達
『メイドカフェやまごや』の名物がミルタンクの絞りたてのミルクである。
しかし、三姉妹の末妹・アキの『ルータン』は我が儘で自己中心的で言うことをきかなかった。ついにはルータンを逃がそうと思っていたアキをタケシが説得、タケシはアキとルータンと仲良くなる為に指導する(アキが不在の為、サトシとヒカリが店を手伝うことになったが、男のサトシがメイドになり、♂️のピカチュウとナエトルもメイドになった)。
タケシの熱血指導のもと、二人三脚でアキは少しずつルータンの事を理解していき、アキとルータンの絆は深まったのであった。


▪️サンムーン
カキの実家でミルタンクが飼育されている。カキは毎朝スクールの登校前に、メレメレ島とアーカラ島の2島でモーモーミルクの配達と空き容器の回収を担当している。
また、エーテルパラダイスにも別個体のミルタンクがいる。


●【ポケスペ】
▪️アカネのミルたん
アカネのお気に入りの一匹であり切り札、パワフルな戦いを得意とする。『ころがる』で体ごと相手にぶつかっていき、『ばくれつパンチ』で大ダメージを与える。ちなみにゴールドはミルたん(75.5kg)に潰された事がある。


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『ルイズが召喚したのが、ミルタンクだったら?』 別ルート

ミルタンク、別バージョン。


カトレアのことがまったく頭になかったので、ミルタンクのミルクをカトレアに送ったルートです。


 メス牛。

 

 それがルイズが感じた第一印象だった。

 

 4本足ではなく、2本足でヨチヨチと歩く。ピンク色の牛。

 

 いかにも乳牛ですって言わんばかりの、乳房部分があり、ミルクが取れるのかと思ってたら…。

 

 ミルタンク! ミルタンクだぁ!っと驚いてるメイドが走ってきた。

 

 落ち着くよう言い、落ち着いてから話を聞くと、どうかミルクを分けてくださいませんか!?っと土下座された。

 

 理由を聞くと、同僚のメイドが病に伏せており、元気になるための活力剤にミルタンクというこの牛のミルクが良いので、どうか分けてくれないかということだった。

 

 そういうことなら…っと、ルイズが許可すると、シエスタというメイドは、ありがとうございます!っとお礼を言って、どこからかバケツを持ってきて、ミルタンクからミルクを絞った。

 

 そして大急ぎでメイド達が住む、宿舎へ走って行った。

 

 その後間もなく、シエスタがまた走ってきて、本当にありがとうございます! 仲間のメイドが元気になりました!っと報告しに来た。

 

 そんな早く!?っとびっくりした。

 

 話を詳しく聞くと、シエスタの故郷のタルブ村では、かつて曾祖父が飼っていた影響で、その子孫に当たるシエスタの家族のみがミルタンクを飼育しており、その滋養強壮さと、美味ゆえに、ほとんどタルブで消費され、市場にはほとんど出ないのだそうだ。

 

 試しに飲んでみますか?っと、シエスタがこれまたどこから持ってきたのか、コップにミルタンクのミルクを絞り、ルイズに渡した。

 

 香りは…、ほのかに甘いような…、そして口に含んでみると、その甘みと濃厚さに驚かされる。かつてこんな美味なミルクを飲んだことがあっただろうか?っという衝撃レベルの美味さだった。

 

 ミルクがダメな人は、ヨーグルトにして食べるんですよ! ヨーグルトも絶品ですよ!っとシエスタは、自慢げだ。

 

 すると、モ~~~っとミルタンクが鳴いた。ポンポンとお腹を叩き、何か催促している。

 

 その時、グ~っと腹の虫が鳴った。どうやらお腹をすかせているらしい。

 

 お世話、お手伝いします!っとシエスタが、率先してミルタンクの世話を買って出た。さすが身内がミルタンクを育てているだけあり、実に慣れている。

 

 せっせと世話したかいがあり、ミルタンクから絞れるミルクの量が増えた。

 

 ルイズは、毎日少なくともコップ一杯ミルタンクのミルクを飲み、料理長のマルトーらに頼んで、ミルタンクのミルクで料理を作って貰った。

 

 そのかいあってか、ルイズの肌つや、そして髪の毛のつや、身長、そして胸が出始めてきた。

 

 ミルタンクは、最大20リットルもミルクを出せるので、瓶に詰めて体が弱い姉・カトレアに送った。

 

 するとカトレアの病にかなり効果が見られたということで両親から催促が来るほどだった。ルイズは、せっせとシエスタと共にミルタンクを世話しながらミルクを貰っては、送った。

 

 ところがある日、もう送るな!っと掌を返したような返事が来た。

 

 心配になって実家に帰ると……、そこには、ミルタンクのようにぽっちゃりとしてしまったカトレアがいた。

 

 病気は治ったが、今度は肥満に悩まされることになったという……。

 

 あとで調べたところ、ミルタンクのミルクは滋養強壮に良いが、反面高カロリーなので、飲み過ぎるとミルタンク体型になってしまうという欠点があったのだった。

 

 また病気になられても困るので、料理人と栄養士と相談して、ミルタンクのミルクを脂肪分を抜いたヨーグルトにして、カトレアはダイエットに励むことになったのだった。

 

 あと、抜いた脂肪分からバターがオマケで出来たので、ヴァリエール印で売ったところ、飛ぶように売れたとか。

 

 その後、エレオノールがミルタンクのミルクの栄養素を数値化し、ルイズの体型変化も含めて宣伝して、ミルタンクによる牧場をヴァリエール領に作ろうとして、ミルタンクが唯一生息するタルブ近隣の森とミルタンクの飼育をしているシエスタの親族をまとめて買い取ろうとしてかなりもめることになるのだが、それは別の話。

 

 

 

 




感想欄でご指摘してくださりありがとうございます!

カトレアのこと全然頭になかったのですね……。彼女にこそミルタンクのミルクが必要だわ……。
でも太っちゃったってことに。

エレオノールや、あの母親ならミルタンク牧場運営を始めようとするかな?



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。その2。


ミルタンクとモーモーミルクのついでに
●番外編
【ポケモン世界のドリンクの豆知識】

●【おいしいみず】
カントー地方とジョウト地方は『シロガネやま』から、カロス地方では『レンリタウン』の滝から採れた水を使用している。
シンオウでは『テンガン山』の水を使われているらしいが、サンムーンでは『一箱6000円』で売られていた。


●【サイコソーダ】
水色のラムネボトルにストローが刺さったような見た目。自販機があるとミックスオレのほうを買ってしまう人が大体かもしれないが、ホウエン地方で109番水道の『海の家』でめっちゃ買った人はいるはず。
ちなみに金銀の主人公の家の冷蔵庫を調べるとサイコソーダだけ入ってない。解せぬ。



●【ミックスオレ】
色んなきのみをクラッシュして一気にスクランブルし、ミルクと混ぜた飲み物。
アローラでは『50種類以上のきのみ』を混ぜて作られていて、ブレンドは『店ごとのオリジナル』。なので自販機よりおいしい。
時に痛んで食べられなくなる寸前のきのみを使うことでコクを高め、酸味をきつく仕上げたものが出されることもあるとか。



●【モーモーミルク】
ミルタンクから採れる。
サンムーンでは低脂肪の物があるらしく、特価で1パック70円で売られていた。

味はまろやかで濃厚。『ミルタンクの赤ちゃんになりたくなってしまう位美味しい』らしい。昔は栄養満点の薬としても飲まれていた。毎日2杯飲むと健康になれるといわれるが、たまにお腹がゆるんでしまう。

アカネのミルタンクから取れるモーモーミルクは極上らしい。


●【きのみジュース】
ツボツボにきのみを持たせるときのみジュースになる。
ツボツボの甲羅の中に蓄えられたきのみが足先から出る体液と混ざって出来たドロドロのジュースらしい。
カロスではきのみジュース店にツボツボ型のポットが置いてある。


●【おちゃ】
初代は自販機のドリンクを警備の人に渡してヤマブキシティへいけたが、通信交換で序盤で入られてしまう事があり、リメイク版で防止としての代用品で登場した。
こうばしい香りがするお茶。ピカブイでようやく登場したカントーのお菓子『ニビアラレ』はお茶と一緒にいただくといいらしい。


●【ボンドリンク】
HGSS限定。『ボンシェイカー』に『ぼんぐり』を入れて歩き回ればできる。『ポケスロン』で重要なパフォーマンスにかかわるステータスを上げ下げできる。
ドリンクの『あじのこさ』や『まろやかさ』の他に、ポケモンの性格や個性によって好き嫌いが分かれ、好きな味ならばステータスは上がり、嫌いならば下がる。



●️【エネココア】
チョコレートクリームとモーモーミルクを混ぜたホットな飲み物。カロリーと糖分高め。
エネコのしっぽのようにふわふわなココアで、味は濃厚、エネコのしっぽで撫でられているかのような夢心地が味わえ、少し塩を混ぜてもおいしいらしい。血のめぐりがよくなってリラックスできる。
名前はエネルギーココアの略なのでエネコではない。
グズマが好きなものらしい。(かわいいなおい)



●【ロズレイティー】
ロズレイドの好む甘くて刺激的な葉っぱを発酵させて茶葉にし、いい成分だけを抽出した優しく香り高いお茶。
茶葉はカフェスペース店主の孫がロズレイドと奪い合って入手しているらしい。
頭が冴える味。ロズレイティーの味わい方は、まずあまいかおりを鼻に含んでから冷めないうちに飲む。
店によっては特別に濃く出し、刺激的に仕上げている。薄めたいときはモーモーミルクを少しずつ入れて飲む。


●【パイルジュース】
太陽をいっぱい浴びた『パイルの実』でできたジュース。パイルの実は風や寒さに弱いが、常夏のアローラ地方ならポテンシャルを発揮する。ツボツボが作るきのみジュースに負けない味。
『パイルのみ』は辛さと酸っぱさの味を持つきのみ。カフェのマスターによるとパイルジュースの味は甘酸っぱくも辛酸っぱくもあるらしい。現実世界のパイナップルジュースの味に近いのかもしれないが、辛みがある。体に良さそうな酸っぱさで、飲むと元気になる。
パイルジュースはパイルの実の皮からできていることもある。パイルジュースを作るとき、パイルのみの皮をむくと指がピリッと痺れるらしい。



●【グランブルマウンテン】
遠い地方(詳しくは不明)から取り寄せた豆をブレンドした幻のコーヒー。
バリスタというコーヒーを入れるのが仕事の人に弟子入りしてようやく入れることが許される。飲むと眠気が覚める。
アローラ地方のコーヒーは世界的に有名で、グランブルも一口飲めばにっこりのコーヒーらしい。一方、人間が一口飲むとほとばしる苦味でグランブルのようににがみばしった顔になってしまう。
最高品質のコーヒーを入れるにはポケモン勝負でバリスタに勝つ必要があるらしいが、理由は謎。(ほんとになんでだ)
ラナキラマウンテン山頂でコーヒーを入れるときは、山の上だと水が沸騰する温度が低いのでおいしい味加減が難しい。


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『ルイズが召喚したのが、ツボツボだったら?』

今回は、ツボツボ。



木の実ジュース。


 壺。

 

 最初の第一印象がそれだった。

 

 無数の穴が空いた赤っぽい色の壺のような物だったが、近寄ると、にゅっと黄色い物が出てきた。

 

 手足も首も頭も黄色い触手のようになっており、頭部分には、目らしきものが二つ。

 

 生き物!? そっちの方にびっくりした。

 

 しかし、生き物ならコントラクトサーヴァントができると思い直し、儀式に移った。

 

 だが、あとはキスだけとなった時、近寄ると、壺みたいな生き物は、頭と手足を引っ込めてしまった。

 

 出てきなさい!っとルイズは、壺のような殻を掴んで揺すった。

 

 揺すってたら、ヘロヘロと首を出してぐったりした。そのすきにキスをして儀式を終わらせた。

 

 揺するために掴んでいた壺部分から、ドロドロと何か甘い液体が出てきて、ルイズの手を汚したため、ルイズは悲鳴を上げた。

 

 儀式は無事に終わったが、ルイズの手はベッタベタ。謎の生き物もぐったりしてるしで、ルイズは、仕方なくベタベタの手で自室まで運んで帰ることになってしまった。しかし、結構重たかった。(※20.5キロ)

 

 運ぶのに難儀したが、なんとか部屋に連れて帰って、藁の上に乗せた。それからルイズは、井戸に行って手を洗い、塗らしたタオルで、壺みたいな生き物の壺についているベタベタを拭き取ってやった。

 

 疲れたルイズは、そのままベッドで眠った。

 

 翌朝、グーグー寝ていたルイズを起こそうとする何かがいた。

 

 ルイズが目を覚ますと、ニュ~ンと伸ばした触手のような手で、壺みたいな生き物がルイズを起こそうとしていた。

 

 寝ぼけていたルイズだったが、ハッと我に返り、起き上がって支度をした。

 

 しかし、ふと止まる。

 

 そこにいる壺みたいな生き物の餌について疑問が浮かんだからだ。

 

 しかし、時間も無いのでルイズは、その生き物についてきてって言い部屋を出た。

 

 食堂に行く直後、ツボツボだぁ!っと驚いたメイドがひとり。

 

 知っているのかと聞くと、この生き物は、とても珍しい生き物だと説明してくれた。

 

 名前は、ツボツボ。シエスタというメイドの故郷であるタルブ村の近隣に希に見られる、珍しい生き物なのだそうだ。

 

 だが、かつて亡き曾祖父が飼育していたことがあり、その影響か子孫のシエスタの家族もツボツボを育成しており、木の実を与えて、木の実ジュースを作ってもらっているのだそうだ。

 

 ジュース?って聞くと、ツボツボの足先から出る体液と混ざって出来る絶品なドロドロのジュースなんですよ!っと嬉しそうに答えた。

 

 ああ…、あの時壺のような殻から出てきたベトベトのドロドロは、ジュースだったのか…っとルイズは、納得した。

 

 せっかくですので木の実ジュースを作ってもらいませんか?っと提案され、ルイズは、少し考え、とりあえず、いいわよっと返事をした。

 

 するとシエスタが、食堂のキッチンから木の実を色々と持ってきて、ツボツボに渡した。ツボツボは、触手のような手で器用に木の実をかき集め、殻の中に入れていった。

 

 これで、しばらく歩き回るとジュースが出来るんですよっと説明。

 

 しばらく歩き回れと言われても…っと思いつつ、ルイズは、食堂で食事を摂った後、授業に出て、そして授業が終わった後に、ツボツボがルイズの足をツンツンとつついた。

 

 どうしたの?っと聞くと、ツボツボは、自分の殻を示した。どうやらジュースが出来たらしい。

 

 そしてルイズは、シエスタを呼び、シエスタは、清潔なバケツを持ってきて、ツボツボの前に出した。

 

 ツボツボは、斜めにされたバケツにドロドロのジュースを出した。

 

 うわぁ…不味そう…っというのがルイズの印象だった。

 

 反対にシエスタは、美味しく出来ましたよ!っと喜び顔。そしてコップに注いで、どうぞ!とルイズに差し出した。

 

 渋々受け取ったルイズは、まず匂う。匂いは…、甘い木の実の匂いだ。傷む寸前の果物の匂いに近いような気もしなくもない。

 

 美味しいですよ!っとシエスタがキラキラを目々で期待しているので、ルイズは、意を決して、グッと一口飲んだ。

 

 芳醇な木の実の濃厚な甘み、ドロドロというかトロトロとした舌触り、喉を通るときまで味が分かるような気がするほど味わい深い。

 

 不覚にも…美味しい、っとルイズは思ったし、口にしていた。

 

 よかったです!っとシエスタは、喜び。ツボツボも喜んでいた。

 

 健康や美容にもいいらしいですよ!っと聞き、ルイズは、これからもツボツボにジュースを作ってもらうことにしたのだった。

 

 実家に帰った際には、ツボツボの木の実ジュースを病弱なカトレアにあげた。とても喜ばれた。

 

 

 

 




ツボツボの体液が混ざって…だから、醗酵しているのかな?
味についての文は想像です。


正直、私は、金銀やった時、ツボツボが手に入っても、使えね~ってぐらいにしか思ったなかったです。はい。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●ツボツボ

▪️きのみを持たせると甲羅の中で発酵して『きのみジュース』になる。XYではきのみジュース店にツボツボ型のポットが置いてある。

▪️ぼうぎょ『230』とくぼう『230』
物理・特殊の両立という面では唯一無二の数値で、全ポケモンの中で最も高い。が、それ以外は無いに等しく、こうげき『10』とくこう『10』すばやさ『5』とかなり低い。すばやさに関しては全ポケモンで一番低い。
偏ったステータスと、それを活用できるトリッキーな技のラインナップが特徴なので、トレーナーの腕が試される。

▪️金銀水晶エメXYでは『いわくだき』すると出現する。



▪️【ネッシー】
タンバシティのポケモンマニアが『ポケモンを盗まれたから預かってほしい』と一時的に預かる事ができる(盗んだのは金銀ライバル。盗んだポケモンは戦闘で見るにニューラの可能性が高い)。このまま返さないことも出来るが、かなりなつかせればそのまま譲り受ける事も出来る。また、ネッシーを返却しても何も言われない。
タンバシティ付近でいわくだきすると野生のツボツボも出現する。




●【アニポケ】
▪️無印170話
ツボ老人とツボツボ達(CV坂口候一)

ツボ老人が『漢方薬の原料』を作る際にも利用しており、大量のツボツボを持っている。
野生のツボツボでないと良質なジュースは取れないらしい。
臆病な性格で、よく岩場などの下に隠れる。中でも、色違いのツボツボ(甲羅が青色)からはとても貴重な『秘薬』が作れる。
ロケット団が奪った色違いのツボツボのジュースを飲んだところ、ポケモン達がフェロモンの効果で『メロメロ』になった。その結果、自分たちのポケモンがメロメロで動けず、ツボツボ達やエピローグでリングマやスピアーにも取り囲まれていた。ニャースいわく『からだでは止めようと思っても本能がゴロニャーンと懐いてしまう』らしい。
ツボ老人が元に正気に戻す薬を持っている。

▪️DP185話
コウヘイのツボツボ(CV大谷育江)
サトシのヨルノズク・ドンファン・フカマルと対戦。
『殻にこもる』を3回つんで防御力を上げ、パワートリックで『高くなったぼうぎょ』を『こうげきりょく』と入れ替える。
ヨルノズクの『エアスラッシュ』を『ジャイロボール』で打ち破ってヨルノズクを交代させる。続くドンファン相手には、転がるドンファンにジャイロボールで弾いてドンファンをこかして阻止。しかし、続くフカマル相手には『ジャイロボール』を仕掛けたところをフカマルに口で受け止められ、身動きができなくなり、『ヘドロばくだん』で抵抗するも、フカマルの完成した『りゅうせいぐん』により敗北した。


▪️DP65話
コサブロウのツボツボ(CV阪口大助)
DP編で一回のみ登場。ラッタの代わりに口上の最後で鳴いているので新たなマスコット?なのかもしれない。
コジロウのマスキッパに『タネマシンガン』を受けるも耐え、お返しに『ヘドロばくだん』をマスキッパに浴びせようとしてカバルドンに当たり、ピカチュウの電撃を受けた後カバルドンの『すてみタックル』を受け吹っ飛ばされる。

▪️DP155話にもツボツボが登場する。


●【ポケスペ】
▪️ロケット団三獣士・オウカが溺愛するポケモンがツボツボ。オウカの手持ちであるツボツボ(♀️)は、野生のツボツボを統制して集団行動させる事ができる。
一斉にグリーンの体にまとわりついて自由を奪っていた。グリーンはツボツボから触手プr...からみつかれた上に『どくどく』を食らった事で苦戦を強いられる事となった。
ちなみにツボツボは20kgなのだが、オウカは頭にツボツボを乗っけてる。


   ,.-─、
   /  ゚__゚)     
   |  r'´      
   ヽ ヽ-、_,.、-、   
   λ'ニ´ノ_ヾ=,ト、_   
r─'才)) .((、ヽ,_,ノλ   
`~~~´`"'-─\_)ヽ二)


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『ルイズが召喚したのが、クヌギダマだったら?』

今回は、クヌギダマ(→フォレトス)。


マニアックかな?


 これで最後だと放ったサモンサーヴァントによる、大爆発の跡に、なんか、コロッと転がっていた。

 

 強いて言うなら、大きなマツボックリ。

 

 グレー緑色のそれが転がっていた。

 

 ゼロのルイズが、でっかいマツボックリなんて召喚したぞ~っと、他の生徒達が馬鹿にしてくる。

 

 ルイズは、唇を噛んだ。

 

 そんなルイズに、コルベールがコントラクトサーヴァントの儀式を促す。

 

 ルイズは、渋々、大きなマツボックリに近づいて、コントラクトサーヴァントの儀式に移った。

 

 最後のキスをした時、ドカーーン!っと、マツボックリが爆発した。

 

 もうもうと上がる煙が春風で晴れると、マツボックリに目があり、コロコロとルーンが刻まれる痛みに耐えていて、ルイズは、ケホッ…と煙吐いて髪の毛は、ボンバー、そして全身ボロボロになった状態で倒れた。

 

 次にルイズが目を覚ましたら、保健室だった。

 

 なんか、重い…っと思ったら、ルイズが被っている布団の上に、あの大きなマツボックリがいた。

 

 凹凸の隙間にある二つの目が、ルイズを見ている。

 

 コルベールが、だいじょうぶかと声をかけてきたので、ルイズは、だいじょうぶです…っと返事をした。

 

 なんですか? このマツボックリは…っと、ルイズが聞くと、コルベールは、分からないと答えた。

 

 こんなマツボックリみたいな形をしていて、しかも爆発する生き物など見たことがない。

 

 傷が治ったため、保健室にいるわけにもいかないので、ルイズが保健室を出ると、ピョンピョンっとマツボックリみたいな形した生き物がついてくる。

 

 部屋に帰って図鑑で調べても、このマツボックリみたいな形した生き物ことは分からなかった。

 

 ルイズは、分からないので、そのままベッドで寝た。

 

 翌朝、マツボックリみたいな形をした生き物を連れて、授業に出た。

 

 マツボックリなんて召喚してどうすんだよっと揶揄されるが、ルイズは我慢した。

 

 そして、錬金の授業で失敗し、その大爆発に反応してしまったマツボックリみたいな形をした生き物まで大爆発し、教室はメチャクチャになった。

 

 その後、爆発するマツボックリというレッテルを貼られ、近づく者はいなかった。

 

 ルイズが落ち込んでいると、クヌギダマだ!っと驚いた声を上げたメイドがひとりいた。

 

 捕まえて知っているのかと聞くと、木にぶら下がっていないのなんて初めて見ましたっと言われた。

 

 この生き物名は、クヌギダマ。

 

 ミノムシの一種で、通常なら木にぶら下がって餌の虫を待っているだけの生き物らしい。自分ではほとんど動かないそうだ。

 

 なのだが、たまに落ちてきて不用意に爆発するため、タルブ村の近隣では、近づくことはあまりないそうだ。

 

 成長すると、もっと大きく、鋼のようなミノムシ、フォレトスという種になるそうだ。こっちも爆発するのでもっと危ないとか……。

 

 ミノムシ~っ? と、ルイズは、ガッカリした。

 

 なにか特別な生き物なのかと思ったが、蓋を開ければ、あの木にぶら下がって動かないミノムシの一種だったなんて…っと。

 

 だが、ルイズのガッカリは、後日変わることになる。

 

 土くれのフーケによる事件が起こったとき、無謀にも挑もうとしたルイズを、土のゴーレムから守るためクヌギダマが体当たりで突き飛ばした。

 

 そして、クヌギダマが巨大な土のゴーレムに踏まれてしまった。

 

 ルイズは、悲鳴を上げた直後、ゴーレムの足の下で、光が漏れ、倍以上に大きくなり、高速スピンで土のゴーレムの足を破壊したフォレトスがいた。

 

 驚いたフーケが巨大な土のゴーレムで殴ろうとしたとき、ピョンッと跳びはねてゴーレムの腕に乗ったフォレトスが、大爆発して、土のゴーレムを粉砕し、フーケを吹っ飛ばして学院の建物の壁に叩き付けて気絶させた。

 

 フォレトスが、フンッと煙を吐き、その場にいると、ルイズが駆け寄ってきてフォレトスに抱きついて、わんわん泣いた。

 

 




コイツを捕まえる大変ですよね。地味に。自爆されるから……。

あまり動かないとあったので、どう動かすか悩みました。
まあ、ゲームで連れ歩きできるんだし、動こうと思えば動けるかな?っと思って。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●【クヌギダマ】
▪️松ぼっくりににているが、むしタイプである。ジョウト地方では木に『ずつき』することでたまに落っこちてくる。

▪️『ポケナガ』ではヨシモトが『ポケマリ』なる遊びでクヌギダマを蹴飛ばすらしい。……爆発しないのか?

▪️『ポケスタ金銀』のイーブイのミニゲームで登場。椅子取りゲームのフルーツはや取りverなのだが、たまにフルーツではなくクヌギダマがあり、間違って触れると爆発し、一回休みとなってしまう。


●【フォレトス】
▪️鋼鉄の殻で守られており、獲物を捕獲し丸呑みする時のみカラが開くが、あまりにも早すぎるので中身の正体を見た目はおらず、謎が多い。近付くだけで条件反射で鋼鉄のカラの破片を撃ちだして攻撃する。

▪️HGSSでは、
レッド戦勝利後に特定のイベントを攻略すると、シルフカンパニーにいるダイゴがフォレトスを探しており、主人公の手持ちにフォレトスがいれば『ダンバル(こうてつ)』と交換してくれる。
フォレトスが最大に懐いた状態で交換に出すとダイゴが鋼タイプについて熱く語ってくる。


●【アニポケ】
◆タケシのクヌギダマ→フォレトス
(CV石塚運昇)
無印145話で登場。
▪️くろボングリの木に生息していた野生の一匹で、唯一タケシの制止も聞かずにロケット団に対して捨て身で『じばく』しようとしたところ、それを辞めさせる為にガンテツに作ってもらったスピードボールでタケシにゲットされる。タケシいわく『育てにくいポケモンほど育てがいがある』。

▪️261話でロケット団が『ポケモン吸引竜巻』を発生させて他のポケモン諸共一網打尽にしようとする所を、タケシが竜巻に突っ込んで助けようとするのを見たクヌギダマがフォレトスへと進化する。

▪️見た目が虫っぽくない為、カスミが嫌がらない数少ない虫ポケモン。

▪️愛情表現で『じばく』するのが癖。そのためじばくする寸前にボールに戻すこともしばしば。しかし、フォレトス以降は一切しなくなった。

▪️『こうそくスピン』する時はキャノン砲の様な物を体内に格納し、殻を少しずらし、歯車の歯を合わせる様に殻の凸凹を噛み合わせて回転する。『こうそくスピン』は穴を掘るなど、攻撃以外の目的で使われることもある

▪️タケシがホウエン地方に旅立つ際、『まだ分からないことが多く、まだまだ育てがいがある』という理由から唯一手持ちに入れられる。金銀編からバトルフロンティア編まで、長期にわたりタケシの手持ちとして冒険をともにするが、タケシがシンオウ地方へ旅立つ際に弟達に預けられる。

▪️フォレトスのおもさは『125.8kg』なのだが、タケシは片手でぶん投げた事がある。
お前も人間じゃねぇ!



●【ポケスペ】
▪️クヌギダマ
3章でレッドが挑んだトキワジムジムリーダー資格試験のポケモンとして2匹登場するが、フッシー(フシギバナ)にあっという間にやられた。

▪️フォレトス
ロケット団三獣士のチャクラは何匹も所持しているが、チャクラは捨て駒として扱っており、『時限爆弾』として荒い扱いを受けていた。その『だいばくはつ』は戦闘挺に穴を空ける程。


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『ルイズが召喚したのが、ハネッコだったら?』

今回は、ハネッコ(→ポポッコ→ワタッコ)。



筆者が金銀クリスタルで一番好きなポケモンです。なぜかは分からないが。


 

 春風は、予想以上に強いものである。

 

 ゆえに。

 

 ぴゅーっと今日もルイズの使い魔が吹っ飛ばされていた。

 

 また~~!っとルイズが追いかけに行くのは、もう恒例行事になっていた。

 

 ルイズが召喚した、ソレは、胴体と顔が一体になった体をしており、尻尾が後ろにあり、手足は短く、そして耳らしき尖った部位があり、そして頭頂部に大きなタンポポを思わせる葉っぱがある生き物だった。

 

 葉っぱ部分以外は、ピンク色で、顔もどこか間抜けなようでいて、可愛くはある。

 

 とにかく軽くて、風ですぐ飛ばされた。(※0.5キロ)

 

 そのたびに回収しに行くルイズである。

 

 この生き物の名は、ハネッコという。

 

 シエスタというメイドが、飛ばされて来たハネッコを回収してくれた時に教えてくれた。

 

 普段は集団で強風に耐えているそうだが、そよ風は好きで、そよ風の吹く時は、ピョンピョンふよふよとしている姿が、森やタルブ村の草原で見られるそうだ。

 

 成長すると、ポポッコ、そして最後にワタッコという形態になるそうだ。

 

 ワタッコともなると、風に乗って世界一周まですると言われているそうだ。子孫を世界中に残しに行くために。

 

 いつか、あなたも旅立っちゃうの?っとルイズがハネッコに聞いても答えはない。言葉をそもそも喋れないのだから。

 

 しかし、今年の春は、風が強かった。

 

 あんまりに飛ばされるので、いい加減ルイズも学習し、ヒモでくくって飛ばされないようにした。ハネッコは大変嫌がったが、背に腹はかえられないということで、我慢してっとルイズが心を鬼にしてヒモでくくった。

 

 後日、ハネッコがポポッコになった。

 

 多少体重が増したことで、少々の風では飛ばされなくなったが、頭部に咲いた大きな花に太陽の光を浴びるため、太陽に近づこうと勝手に浮かび上がるようになった。

 

 そして気がつけば、ワタッコに。

 

 ルイズが目を離した隙に、ワタッコは強風に乗って旅立って行ってしまった。

 

 その後、ルイズは、使い魔に逃げられた貴族と後ろ指さされたが、ルイズは、きっと帰ってくると信じて待った。

 

 そして、再びの春……。

 

 ワタッコは、たくさんのハネッコとポポッコを連れて帰ってきた。他のハネッコやポポッコにも同じルーンが刻まれていて、ワタッコの子孫であることが分かった。

 

 どこから拾ってきたのか、ワタッコは、ルイズに珍しい宝石類までカラコロと落として渡そうとした。

 

 ルイズは、そんなことより…。

 

 馬鹿使い魔! っと涙目でワタッコを抱きしめたのだった。

 

 学校卒業後、ワタッコ達の生息域は、タルブ近隣だけじゃなく、ヴァリエール領にも広げられ、ヴァリエール領の穏やかに風に吹かれて、嬉しそうにピョンピョンふよふよとしているワタッコ達の姿が、ルイズ亡き後も、ずっとずっと先まで見られたと言われる……。

 

 

 

 

 




文字数稼ぐのが大変でした。

なぜだか分からないけど、ハネッコ好きなんですよね…。いつもメンバーに入れてた。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●【ハネッコ】
▪️頭に生えた2本の草をプロペラのようにして飛ぶことができる。そよ風に乗ってふわふわと浮かぶのは好きなようだが、突風によって遠くへ吹き飛ばされないように仲間と身を寄せ合ったりして踏ん張っている。しかし、健闘むなしく飛ばされてしまうことも。
アニメではオーキド博士のくしゃみだけで飛ばされてった。

▪️くさタイプで唯一『はねる』を覚えるのがこの系統。

▪️XYでは群れバトル限定で登場。群れバトルは5匹分の努力値を貰えるため、特防の努力値振りのためにハネッコの群れを狩るトレーナーがいる模様。



●【ポポッコ】
▪️頭にタンポポのような黄色い花を咲かせており、これは気温の変化によって閉じたり開いたりする性質がある。気温18度で花が開く為、温度計がわりになる事も。雨になると花は閉じる。
アニメの描写を見るに、頭の黄色い花は飛んでいる時くるくる回っている。

▪️飛ばされているだけのハネッコとは違い、より多くの太陽光を浴びるために進んで空に浮かぶとされる。

●【ワタッコ】
▪️進化前時には頭の葉や花を回転させながら飛行するが、ワタッコになると回さなくなる。 技を繰り出すときには手を合わせてコシコシする(かわいい)。暖かい南風に乗って海を渡って外国まで飛んでいってしまうが、冷たい空気に触れると地面に降りる。
リアルな話だと季節風だけでは世界一周はできず、偏西風も利用する必要があるらしい(空想科学研究筋)。

▪️くさタイプではトップクラスの素早さを誇る。特に補助技が極めて充実しており、『特性:ようりょくそ』持ちポケモンの中では最速なので、『晴パ』のサポート役になる事も。

▪️2018年にて、ポケモンカード『超爆インパクト』で早い展開で大きなダメージを稼げる手段として大きな話題になった事から、Twitterでワタッコがトレンド入りした。

▪️没ポケモンに『ハネコ』『ワタネコ』『ポポネコ』がいる。今のデザインと比べ、大体頭の植物は同じ様だが、猫要素が強い。


●【アニメ】

▪️無印139編
アズサのハネッコ×7
天気予報士であるアズサが飼育している7匹のハネッコ。普段は飛ばされないようにネットの囲いの中で生活している。
アズサは『風が吹く前になると1か所に集まる習性(頭の葉っぱを絡めあうときは特に強い風が吹く前兆)』を持つハネッコを使って天気予報ができないか研究を重ねている。

アズサの家の近所に住むナゾノクサはハネッコ達とは仲良しであり、遊んでるうちに自らがハネッコだと思い込むようになっており、何度も飛ぶ練習をしていた。

巨大竜巻の襲来によってアズサの家に避難していたが、屋根を壊され竜巻に飛ばされて散り散りになってしまう。そのうちサトシ達が2匹、ロケット団が5匹回収するが、ナゾノクサの活躍によりロケット団を撃退したことで全員を取り戻すことができた。

▪️無印178話
ミノルのポポッコ
ミノルと共に日々トレーニングしている。
当初はサトシのチコリータに負けるが、サトシの特訓によって、草ポケモントーナメントでは決勝戦まで勝ち進み、サトシのフシギダネとバトルをして土壇場で『ソーラービーム』を撃ち勝利した。

▪️無印200話
ハルノのポポッコ
ハーブを自宅でポケモン達と栽培している老婦人 ハルノのポケモンとして登場。ハルノと一緒に草木の世話をしていた。

▪️無印229話
チョウジタウンのジュンサーさんの手持ちとしてワタッコが登場する。

▪️無印249話
ナビのワタッコ
ポケモンチアリーダーであるナビの手持ちとして登場。ナビが優勝する事ばかりに集中していた為にニョロトノのビーンと他のポケモン達共々辛く当たられていたが、ビーンの活躍により、反省したナビと和解した。

▪️AG15話
カナズミシティのトレーナーズスクールに使われてるポケモンとして、3匹共にモブとして登場している。

▪️AG84話
コイキング売りがコジロウに『チリーンに見せかけたハネッコ』を売りつけていた。


▪️DP118話
サンペイのポポッコ
ポケリンガ・ウインドタウン大会の出場者・サンペイの手持ちとして登場。
サンペイは『風読み』と自称するだけあって、風の動きを読んで巧みにポポッコを使う事ができる。コジロウを圧勝したが、シンジ相手に敗れる。

▪️XY57話・58話
ジムリーダー・フクジのワタッコ
57話では、ロケット団がバニプッチを拐った為、バニリッチとバイバニラが怒って町中猛吹雪状態になっていたところを、フクジのワタッコの『にほんばれ』により、猛吹雪を止める(更にキマワリ達のソーラービームによって積もっていた雪はすべて溶けた)。
58話のジムバトルでは、一番手として登場。サトシのヒノヤコマと対戦するが、ヒノヤコマの『ニトロチャージ』を受けて敗北する。


●【ポケスペ】
▪️ハネッコ
ナナシマの『ポケモン転送&あずかりサービス』の管理者・ニシキの手持ちとして登場している。

同章ではロケット団三獣士の1人・オウカが複数所持しており、ゴンドラのような乗り物を宙に浮かべて屈強な体格のオウカを運んでいた。


▪️ポポッコ
ジムリーダー・エリカの手持ちとして登場。
氷タイプのエキスパートであるヤナギのウリムーが相手だった為、花びらを氷漬けにされて『こうごうせい』ができなくなり、敗北する。(あのヤナギ相手だった上に、4倍弱点は無理があったか...)

▪️ワタッコ
ミナキの手持ちとして登場。
ミナキの移動手段だが、風任せの飛行であるために速度は非常に鈍い。大量のわたげを飛ばして相手の目を眩ませる事ができる。

5章ではオウカの手持ちとして登場。
ひとつひとつに異なる状態異常効果がついている綿毛を大量に飛ばし包囲するというやっかいな特殊能力を持つ。


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『ルイズが召喚したのが、ケムッソだったら?』

今回は、ケムッソ(→カラサリス→アゲハントand→マユルド→ドクケイル)。



久しぶりの更新で申し訳ない。


 

 どう見ても、毛虫です。

 

 っというのが、第一印象だった。

 

 毛虫といっても、棘は大きく、ボコボコとしており、全体的に赤っぽい色合いで、頭頂部とお尻に黄色い棘があり、目が大きい。

 

 しかし、大きさは30センチとかなり大きく、そしてなぜか2匹いた。

 

 コルベールがコントラクトサーヴァントをと促してきたため、ルイズは、棘に気をつけつつ、二匹に儀式を施そうとして…。

 

 チクッ

 

 二匹目の方にキスをした直後に、お尻の棘が額に……。そしてルイズは倒れた。

 

 次に目を覚ますと、保健室のベッドの上だった。

 

 あの毛虫の毒の後遺症か、熱に浮かされた状態で目を下に向けると、二匹のあの赤い毛虫がこちらをじ~っと見ていた。その体にはルーンが刻まれていた。

 

 その後、無事に回復したルイズだが、毛虫の餌について悩んだ。

 

 虫と言っても千差万別。虫によって食性が違うからだ。

 

 しかも、この毛虫は見たこともない種類。だから餌が分からない。

 

 ルイズが困っていると、そこに……、ケムッソだぁ!と驚きの声を上げたメイドがひとりいた。

 

 知っているのかと話を聞くと、シエスタというメイドの故郷であるタルブ村近隣の森に棲むという、毛虫の一種だそうだ。

 

 餌は、木の皮の下にある樹液だそうだが、草も食べるそうだ。好みの草は自分で探すので、近くの森に連れて行っては?っとアドバイスをもらった。

 

 とりあえず、二匹を学院の裏手にある森について行くと、クンクンっと匂いを嗅いで、ムシャムシャと特定の草を食べたり、近くの木の皮をお尻の棘で器用に剥いで、その下の樹液を舐めた。

 

 野菜の屑でもいいと思いますよっということで、食堂から野菜の屑をもらってきてたシエスタ。その野菜屑も二匹のケムッソは食べた。

 

 このケムッソって変わってるんですよっとシエスタが言った。

 

 なにが変わっているのかというと、同じ種類のケムッソから、二パターン、成長する違いがあるそうだ。

 

 サナギの段階でそのルートが決まり、最終的にチョウチョになるか、蛾になるか……。

 

 だから二匹?っとルイズは、ムシャムシャと野菜屑を食べているケムッソ達を見た。

 

 その想像は当たったらしく、やがてケムッソ達は、サナギになった。

 

 カラサリスと、マユルドに。

 

 微妙な色合いの違いだが、よく形は似ている。

 

 そうして様子を見ること、数日後、サナギは破られた。

 

 そして、美しいチョウチョと、毒々しい蛾が現れた。

 

 それぞれの名は、アゲハントと、ドクケイル。

 

 対照的な二匹ではあるが、仲は良いらしい。一緒にルイズの使い魔となったという仲で、一緒にずっと行動してきたからだろうか?

 

 それぞれが、やがて番を連れてきて、卵を産み、またケムッソが生まれ、そしてカラサリスと、マユルドになり、そして、また羽化する。それを繰り返していくと、あっという間にアゲハントとドクケイルの群れができあがった。

 

 生まれてきた子孫達にもルーンがあり、ルイズに従った。

 

 時に、美しく、時に毒を以って敵を制裁し、ルイズの人生に貢献し続けた。

 

 数十年後…、ルイズが生涯を終えた後も、ルイズの遺言でケムッソが暮らす森に作られたルイズの墓の周りを、アゲハントとドクケイルが仲良く飛んでいた。

 

 

 




二匹の召喚は、進化ルート別になるからです。

これだとイーブイも書けるんじゃないかって感じですが…、あっちは、進化の石次第ですからね……。




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●ケムッソ
▪️3世代の序盤虫。

▪️カラサリス・マユルドのランダムに進化する珍しいポケモンであり、どちらに進化するかはその個体(性格値と言う性格決定のための隠しステータス)による。なのでレベルをずらしたり能力値を調整しても、どうあがいてもカラサリスに進化するケムッソはカラサリスにしか、マユルドに進化する個体はマユルドにしか進化しない。隠しステータスのメカニズムが分かっても進化するまで分からない。

▪️図鑑によるとホウエンでは『オオスバメ』に、シンオウでは『ムックル』に狙われているらしい。そして襲われた時はおしりの『毒のトゲ』で対抗する。

▪️ポケダンでは、オオスバメと探検隊『タベラレル』を結成している。
ケムッソ『え?なんでタベラレルなんてなまえにしたのかですって?それは…そのう…いずれ…そうなるんじゃないかとおもいまして…うう…ブルブル…』


●カラサリス・マユルド
▪️ケムッソからランダムで進化する。
発売当時は雄がマユルド、雌がカラサリスに進化するとか、捕獲した時間が午前がカラサリス、午後がマユルドに進化するとかいう情報が流れていた。 

▪️ぼうぎょ、とくぼうはデオキシス(アタックフォルム)より硬いらしい。

▪️木の枝に糸で固定されてるので、動けない。敵に見つからない様に大きな葉の裏や枝の隙間にじっとしている。ケムッソの時に取ったエネルギーを頼りに何も食べず、雨水等で水分を取る。
マユの中は温かく、中で全身の細胞が進化のエネルギーをつくりだしている。 
マユルドの図鑑説明によると、痛めつけられた痛みをずっと忘れないうえに、その痛みが力へと変換して強い個体になるらしい。


●アゲハント
▪️アゲハ蝶がモデルのポケモン。甘いミツや花粉が大好物で、花畑に出現する他に窓辺に鉢植えを置くと必ず飛んでくる。
かわいい見た目に反して攻撃的で狂暴。細長い口を突き刺して相手の体液をすいとる。

▪️ダイパでは四天王・リョウの手持ちにいるが、プラチナではメガヤンマに変更されてしまった。更にはギンガ団のしたっぱのアゲハントは全部、プラチナではデルビルに変更されてしまった。
ゲームでは強さ的にも出番的にも不遇な扱いな為、公式さん救済はよ。


●ドクケイル
▪️よく街路樹の葉っぱを食い散らかしたり、夜に街頭周りに集まる蛾のポケモン。はばたくと猛毒の粉を撒き散らしてくる(しかし粉系の技を覚えない)。触覚のレーダーでエサを探す。日が暮れると行動する夜行性。

▪️ダイパでギンガ団の手持ちだったのが、プラチナでは全てヤミカラスに変更されてしまった。


●【アニポケ】
◾ハルカのアゲハント♀(CV白石涼子)️
初登場はAG14話で、きっかけはハルカがメグミのアゲハントを見た事。ハルカが初めてゲットし、最初のコンテストリボンをもたらしたポケモン。24話でカラサリス、28話でアゲハントへと進化する。
初めてゲットしたポケモンということもあって、ハルカにはかなり大事にされ、度々ムサシと互いに自分のケムッソ(両者とも進化後を含む)を褒めたり張り合ったりと、親バカ的な言動も見せている。毎日育てている事から、偶然ムサシのケムッソと入れ替わった際には違和感からすぐに見抜いている。
ケムッソ時は食欲旺盛でマイペース、アゲハントに進化後は頑張り屋で素直な落ち着いた性格。薄味のポロックを唯一食べていた描写から、薄味が好み。
サトシのスバメ(オオスバメ)とともにロケット団などを捜索することもある。
ホウエンの旅が終わった後はハルカの母・ミツコに気に入られたためトウカジムに預けられる。トウカジムにいる間に『サイコキネシス』を覚え、AG187話にてフェンネル谷のポケモンセンターで一時的に呼び出された。
DP編では再び手持ちに加わり、ミクリカップへと出場。セミファイナルでノゾミのニャルマーを破る活躍を見せる

◾ムサシのドクケイル♀️(CV西村ちなみ、AG139話のみ愛河里花子が代役)
初登場はAG14話。
24話でマユルドに、28話でドクケイル(ハルカの個体と同話)に進化。
ムサシは『マユルド』を『カラサリス』と間違え、コジロウやニャース、オダマキ博士から『マユルド』と指摘されても『可愛いカラサリス』と言い張っており、アゲハントに進化すると思い込んでいた。また、ムサシは進化させるために自らサトシたちにポケモンバトルを挑むという珍しい面を見せている。
ドクケイルに進化後、コジロウたちは『(自分のことを美しいと思っているから)アゲハントじゃなくてドクケイルに進化したらキレるのでは』と恐れていたが、ムサシは『美しい』『超可愛い』と言っており、ドクケイルに対する愛情は変わらなかった。『ちゃん』付けするほどに気に入って大事にしている。
実力は高く、バトルではピカチュウを圧倒する等でサトシ達を苦戦させる。コンテストでは特に活躍し、DP61話のズイタウンのコンテストでムサシに初優勝をもたらす快挙を成し遂げている。
DP73話でムサシが昔想いを寄せていた少年と瓜二つの少年・タイキの『色違いのドクケイル』と恋に落ち、その気持ちをくみ取ったムサシと別れる。一度はムサシとの別れが辛くなったために彼女の元へ戻ってくるが、当のムサシはかつて自分が味わった挫折、苦い経験を味わって欲しくないとの思いから、ドクケイルの目の前でモンスターボールを破壊。 涙しながら「もうお前の帰るモンスターボールは無いのよ!!」と言い、タイキのドクケイルらと共に旅立っていくドクケイルを、ムサシは見送った。
『同族の色違いと恋をし、そのままトレーナーと別れる』というストーリーの流れは無印でサトシと別れるバタフリーの話『バイバイバタフリー』と共通する。

◾メグミのアゲハント
ハルカがコーディネーターになるきっかけと目標を持たせた女性コーディネーター・メグミのポケモン。コンテストではエイジのモルフォンを破った事でメグミが優勝して3つ目のリボンを獲得した。
メグミの優勝を見たハルカはポケモンコーディネーターとアゲハントのゲットを決めたのである。

◾四天王・リョウのアゲハント♂️
幼いリョウの最大の友達がケムッソであったが、バトルに負けたリョウに八つ当たりされ、リョウが頭を冷やして戻ってきた時には姿を消していた。後悔したリョウは必死に努力をして、やがて虫ポケモンの言葉が分かるようになり、そしてシンオウの四天王に登りつめたという。
ロケット団に奪われたポケモン達を助けようとした所で、アゲハントに進化した姿で再会を果たした。


●【ポケスペ】
◾ケムッソ・カラサリス・マユルド
4章 オダマキ博士がフィールドワーク中、作中で発見したケムッソがカラサリスに進化する瞬間を目撃。
オダマキ博士は先にマユルドを見つけていた為、カラサリスを見て『この前見つけたのとちょっと違う』『別種かな?』と語っている。色が白と紫以外、判りにくいようだ。

◾アゲハント
▪️4章 ジムリーダー・ナギの手持ち。サファイアとの特訓で行われた3VS3のバトル(今でいうトリプルバトルだろうか)で登場する。

◾ドクケイル
▪️4章 コトキタウンでルビーがドクケイルの羽を葉っぱと間違えて掴んでしまい、怒ってルビーを襲う。はばたきで舞い上がった『こな』をZUZU(ミズゴロウ)以外を眠らせたり、隠れたルビーを触覚のレーダーですぐに見つける事ができる。


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『ルイズが召喚したのが、ラルトスだったら?』

今回は、ラルトス(→キルリア→サーナイト)。


※分岐進化のエルレイドは、別に登場。


2019/08/10
最後の方、ちょい書き足し。


 その生き物は、とても不思議だった。

 

 なんというか、雰囲気が。

 

 メイドのシエスタが教えてくれたが、この生き物の名は、ラルトス。

 

 頭の赤い部分で人の感情を読み取ることが出来るのだとか。

 

 そのせいか、とても気遣いができる子で、ルイズがイライラしていれば近寄らず、逆に抱きしめたいな~って思ってると近寄ってきた。

 

 そして念力などの不思議な力で、物を動かし、ルイズの身の回りのことをしてくれた。

 

 やがて、ラルトスは、キルリアという形態に進化した。

 

 その日から、ルイズの周りではちょっとした異変が起こり始めていた。

 

 まず、土くれのフーケの噂がなくなった。あと同時に、オスマンの秘書であったロングビルが消えた。

 

 というか、ロングビルが最初からいなかったみたいに……。

 

 それを不審に思ったのはルイズだけで、他の者達は夢でも見たんじゃないかとか言って笑う。

 

 そして、近頃不穏な噂が流れていたアルビオンが、生き残ったウェールズにより形勢が逆転され、アンリエッタとの婚約と同時にアルビオンとトリステインの併合が発表された。

 

 それと同時に、ハーフエルフであり、ウェールズの親類であったティファニアが見つかり、彼女の保護者役だったマチルダという元貴族と共に保護された。

 

 そうして芋づる式で、ルイズとティファニアの系統が伝説の虚無であることが分かり、アンリエッタから始祖の祈祷書を賜ることになった。

 

 そんな最中、牙を剥いてきたのは、レコンキスタの残党と、それを裏で操っていたガリアであった。

 

 すると、前線部隊が駆けつけるよりも早く、ルイズのキルリアが率いる、ラルトス、そしてその上の進化形態である、サーナイト、エルレイド達が前に出て、その強力無比のサイコパワーで撃破して見せた。

 

 そうして、サーナイトへと進化を遂げたルイズのキルリア。

 

 テレパシーを以って、自身が見た未来予知をルイズに伝え、聖地に眠る、大いなる意思と呼ばれる精霊石を破壊しないと世界がヤバいことを知らせた。

 

 そして、ロマリアがそのことを知っていて、秘密裏に行動していることも知らせ、アンリエッタらに間接的に伝えられてから、世界情勢が動き出し、ルイズのエクスプロージョンによる、精霊石破壊か、始祖ブリミルの故郷である聖地への帰還かでもめにもめた。

 

 ロマリアのヴィットーリオは、始祖ブリミルの祈願を叶えるため、聖地への帰還を強行しようとしたため、サーナイト達がこれを阻止。

 

 仲間達を集めて、その強大なサイコパワーで、ルイズを聖地のそこに眠る大いなる意思と呼ばれる精霊石の下へ運び、ルイズにエクスプロージョンを使ってもらって、精霊石を破壊するに至った。

 

 ……あとで聞いた話であるが、シエスタの曾祖父が飼育していたキルリアには、空間を歪め、そして未来を見通す力があったとされていた。

 

 

 そして、ヴィットーリオが移住先に向かおうとさせた聖地とは、シエスタの曾祖父、そしてサーナイト…、ラルトス、キルリア、エルレイド達の先祖の故郷であることが分かった。

 

 

 

 

 

 




短くて申し訳ない。

ワルドは、たぶん、レコンキスタに寝返ってたけど、キルリアにやられてるかも?

スリープとは別の感じでチートを発揮したかったんだけど…、うまく出来ませんね…。


2019/08/10
最後の方に、ポケットモンスター世界が聖地の先にある地球に該当する世界だということにしました。



以下いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。

●ラルトス
▪️横から見るとハートマークのように見える赤いツノで相手の感情を読み取ることができる。明るく前向きな気持ちを好んでおり、それらをキャッチすると近寄ってくる。トレーナーが明るい気分のときには一緒になって喜び、人やポケモンの温かいな気持ちをキャッチすると全身がほのかに熱くなる模様。
逆に敵意を感じると物陰に隠れ、人前にもめったに姿を現さないという。 実際出現率はかなり低い。

▪️名前の由来は『astral(アストラル)』のアナグラム。

▪️RSE・ORASではライバル・ミツルの最初のポケモンでパートナーとなり、ストーリー序盤で主人公はゲットする姿を見る事となる。

▪️初期技は『なきごえ』のみなので、『ねんりき』を覚えるまで戦えるポケモンと交代して頑張らないとならない。しかし、大器晩成型ではあるが、大事に育て続けサーナイトないしエルレイドに進化した時こそ、心強いパートナーになるはず。

▪️序盤に手に入る特性『シンクロ』持ちのポケモンである為、『厳選廃人御用達ポケモン』とされている。


●キルリア
▪️名前の由来は『キルリアン写真(生体のオーラを映し出すとされる高電圧による写真)』。

▪️人気が非常に高い為なのか、アニメや映画の出番が多かったり、バトレボやポケダンでは専用モーションだったり、ポケパークで唯一登場していたり。

▪️楽しい感情や嬉しい感情を感知するとついつい踊ってしまうという踊り好きな性格。 その為、よく踊るように回っており、バトレボでは戦闘不能の時もバレリーナの股割りのようなポーズで倒れる。ポケダンでは立ち止まっても歩いても回る。XYからのモーションも回る回る回る(略

●サーナイト
▪️見た目やエルレイドの存在から♀のイメージが高いが♂️もいる。ご存知の通り、非常に人気が高いポケモン。6世代からメガシンカし、進化前と揃ってフェアリータイプが付属された。メガシンカした姿はまさに花嫁。色違いはドレス部分が黒くなる。

▪️当初は足があるか分かりづらかったが、最近の3D作品では確認できる。

▪️未来を予知する能力を持ち、心の通い合ったトレーナのためなら己が命をも厭わない。空間だって捻じ曲げるし、小さなブラックホールすら作る。

▪️RSEでのミツルの切り札として登場。性別は♂️だが、ミツルのイメージ的には合ってる。
XYではチャンピオン・カルネの切り札として登場し、こちらはメガシンカする。

▪️『ポケダン救助隊』では、主人公の夢の中にしばしば現れる物語のキーキャラクター的存在として登場、主人公に様々な助言をしてくれる。
『ポケダン探険隊』では、強く賢く美しくがモットーの『チャームズ』の賢く担当として登場。もちろん救助隊のとは別個体。ペラップからは『美しい』と言われている。
『超』ではチャームズの方が登場する。

▪️『ポッ拳POKKENTOURNAMENT』ではプレイヤーキャラとして参戦。『めいそう』を軸に遠距離戦を展開するテクニカルタイプ。なんと、本編では見れないブラックホールが実際に使われる。


●エルレイド
▪️♂️のキルリアが『めざめいし』によって進化した姿。その為、♂️しか存在しない。サーナイトから一作品遅れてメガシンカを会得した。

▪️進化方法と性別を限定するという意味では同じ第4世代であるユキメノコ(ユキワラシ♀️のみ、めざめいしで進化)の対になる存在でもある。

▪️礼儀正しく、誰かを守ろうとした時に伸び縮みする腕の刃で戦う居合いの名手。相手の考えをキャッチできる為、先に攻撃する事も可能。

▪️ORASでのミツルの切り札として登場。メガシンカもする。

▪️サーナイトとエルレイドはどういう訳か『野生における生態が全く書かれていない』。進化前の図鑑説明と生態から、『人間がいないと進化できない』『人間社会に適応した進化をしたとポケモン』ではないかと考察されている。


●【アニポケ】
◾ノゾミのキルリア→エルレイド
▪️DP155話から登場。
リーフィアとコンビを組み、ヒカリの『フレイムアイス』(サトシが食べた『マトマのみ入りアイス』から発想を得たヒノアラシの『かえんぐるま』とマンムーの『こおりのつぶて』の合体技)の特訓に協力する。
シンオウグランドフェスティバルでは決勝戦で活躍し、ニャルマーとのダブルパフォーマンスでヒカリを破った。

◾AG86話
タカヤの作った映画にキルリアが登場する。

◾AG109話
▪️ラルトス・キルリア・サーナイト3姉妹
川に落ちて病気になった野生のラルトスをマサトが見つけ、助ける。
ムサシがサーナイト、ニャースがキルリアに変装してラルトスを奪おうとしたところをサトシが図鑑を使用した際に『ニャースの説明』が流れた為、ロケット団の悪事が判明。マサトはサトシ達にロケット団を任せてポケモンセンターへ向かうが、その道中でラルトスは再び高熱を出し、ラルトスの姉たちであるキルリアとサーナイトが現れてラルトスを取り戻そうとするが、マサトはラルトスを元気にしてから返すことを約束する。
ポケモンセンターで診察を終えた後、再びロケット団が襲撃してくるが、キルリアとサーナイトの『サイコキネシス』で撃退された。テレパシーで人間の言葉を話し、マサトに『再会した時に自身をゲットする』という約束を交わしてサーナイト達とテレポートで去っていった。

◾AG146話
ロケット団のソーナンスがキルリアに一目惚れし、ロケット団を裏切る形となりながら、奮闘するも失恋する。

◾DP20話
▪️マリアのサーナイトとキルリア
心優しいマリアと共に家の周りの花の手入れをしているマリアのポケモン達。マリアはサーナイトと心を通わせる事ができる。
依頼人の要望でサーナイトを探していたポケモンハンターJにサーナイトが拐われる。
キルリアの『サイコパワー』でJの居場所をつきとめるが、バトルで飛空挺の捕らえたポケモンがいる格納庫が破損し、Jが面倒事になる前にと格納庫ごと切り離して逃亡。格納庫が地面に激突する寸前にサーナイトの『テレポート』でサトシ達とJの部下と共に脱出して助けた。

◾BW117話
▪️ヘレナのサーナイト
オノノクスとの戦いで傷ついたNをゴチルゼルと共に『サイコキネシス』で浮かせて隠れ家へと移動させていた。過去の出来事から余所者であるサトシ達を警戒していた。
終盤Nを助けるために駆けつけるも、逆にアクロマに操られてしまう。事態終息後に元に戻った。

◾カルネのサーナイト(CV林原めぐみ)
XY27話から登場。
チャンピオン・カルネが少女、サーナイトがラルトスの時からの長い付き合いで、カルネとは強い絆で結ばれている。
カルネとアイコンタクトのみで技を回避でき、ピカチュウが繰り出す全ての攻撃も寸前でかわしたり、ロケット団を余裕で撃退したり、ロケット団の頭脳と言われたゼーゲル博士が開発したサトシのピカチュウのアイアンテール数十発分や『通常時の』サーナイトのシャドーボールに耐えられる強度の『エネルギー捕獲装置』をメガサーナイトのシャドーボール一撃で破壊している。
しかしXY&Z25話では、サトシゲッコウガに一方的に追い詰められてしまった。
映画『破壊の繭ディアンシー』の冒頭で、ガンピのメガハッサムとバトルしている。

▪️XY85話
ジンゴロウのエルレイド
セレナのテールナーと戦ったポケモン。セレナのテールナーに対して優勢だったが、ロケット団が乱入して中断。その後、ヤンチャムが最初に拾った新しい枝を手に入れたテールナーと再戦、自分の負けを認める。


▪️SM3話
ニャースがミミッキュに見せられた夢の中でミミロップ♀️・グレイシア♀️と共にサーナイト♀が登場している️。

▪️SM113話
ドラマ『小さなコイキングのメロディ』でキルリアがコイちゃんと共演していた。

◾劇場版『七夜の願い星 ジラーチ』
▪️バトラーのキルリア(CV西村ちなみ)
オープニングでダイアンと共に手品をしていた。バトラーの計画を阻止する為に現れ、サトシ達に協力するアブソルを『さいみんじゅつ』で眠らせている。

◾劇場版『ディアルガVSパルキアVSダークライ』ではアラモスタウンの庭園のポケモンとして登場する。

◾劇場版『神速のゲノセクト』では、キルリアとラルトスが登場。サイコパワーで大きな水の球体を作り出し、高所からの落下を補助するなどの活躍を見せた。

◾劇場版『ボルケニオンと機巧のマギアナ』
▪️キミアのサーナイト(CV生天目仁美)
ゲストヒロインでアゾット王国の王女であるキミアのポケモンとして登場。なんと色違い。


●【ポケスペ】
◾ルビーのRURU(サーナイト♀️)
ポチエナのNANA、エネコのCOCOと共にルビーが幼い頃にセンリから譲り受けられ、バトルの修行から各地方のコンテスト制覇までを共に過ごした幼なじみポケモンの一匹。
ホウエンのコンテストでの『かしこさ』部門担当の予定だったが、ミツルにポケモンを捕まえさせるために彼に貸していた時に地震でルビーとはぐれ、一時的にミツルの手持ちへ加わる事となった為、ルビーの手持ちとして活躍するのは6章以降となる(『かしこさ』担当はポワルンのPOPOが担当する事となった)。空の柱にて、センリとの特訓の末にキルリアに進化。事件終結後にミツルから返された。
6章ではバトルドームでのエメラルド戦にて相性の悪いサマヨールと相討ちになる程強くなっている。
13章ではサファイアに預けており、きるる(キルリア♂)とのトレーニングでサーナイトに進化。おばば様から『サーナイトナイト』を貰った為、メガシンカできる様になったが、使用したのはサファイアとの喧嘩の時であった。


◾サファイアのきるる(エルレイド♂️)
13章で新たに加わった手持ち。キルリア時代はルビーのRURUと比べて若干目つきが鋭い。
サファイアはルビーのRURUと共にサーナイトに進化させる予定(サファイアいわく『力と技のダブルサーナイト』)だったが、進化する直前に落ちていた『めざめいし』がサファイアが気づかずに蹴り、それがぶつかった事でエルレイドに進化した。
ルビーのRURUが同じタイミングでサーナイトに進化した(RURUは♀なのでサーナイトにしか進化しない)ことで、 トレーナーの性別と真逆ながら性質は一致しているとエメラルドにからかわれた(直後にキレたサファイアが大岩持ち上げてエメラルドの目の前に落としたり、へし折ったヤシの木をぶんまわしてエメラルドを追いかけ回した)。
おばば様から『エルレイドナイト』を貰った為、メガシンカできる様になったが、使用したのはルビーに仲良くするルチアにヤキモチを妬いたサファイアがルビーとの喧嘩の時であった。

◾8章
コクランのエルレイド
フロンティアブレーンでキャッスルバトラーのコクランの主力。カトレアを護衛しており、敵と誤認してハンサムに襲いかかった事がある。伸縮自在の腕の刃で背後にいるポケモンをも攻撃し、多彩な技を駆使して相手の防御を打ち崩す事ができる。プラチナはギャロップとミミロップを倒され、エルレイドのあまりの強さに勝負を諦めかけた程。


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『ルイズが召喚したのが、メリープだったら?』

今回は、メリープ(→モココ→デンリュウ)。



今回は、デンリュウ無双?


筆者は、メリープ(→モココ→デンリュウ)がお気に入りで、必ずパーティーメンバーに入れてました。


 その生き物は、小さな羊だった。

 

 尻尾が長く、耳と顔と、尻尾の部分だけ毛が無い。尻尾には黒と黄色の縞模様がある。そして尻尾の先端に丸いモノがついている。変わった羊ではあった。

 

 なーんだ、羊かぁっとガッカリしつつ、ルイズは、コルベールに促され、コントラクトサーヴァントの儀式を行った。

 

 あとは、キスだけとなって、羊の身体に触った瞬間。

 

 ビリっ!

 

 っと、なり、ルイズは、痺れ、倒れた。

 

 しかし幸いなことに、口がそのままルイズを見上げていた羊の口に当たり、それでルーンが刻まれたのだった。

 

 身体の全身が痺れ、ピクピクしているルイズを、慌てたコルベールが助け起こし、そのまま保健室に搬送。

 

 羊は、メーメー!っと鳴き、ルーンが刻まれる痛みに地面を転がっていた。

 

 その後の調べで、この羊…、なぜか電気を持っていることが分かり、ルイズが痺れたのは感電が原因だと分かった。

 

 一見フワフワの毛並みは、静電気によって膨らんだ物であり、怒ると倍以上に膨らむ。

 

 そして下手に触ると、ビリッ!となる。

 

 羊のくせになんて恐ろしい!っと、ルイズは思った。

 

 メリープだぁ!っと驚いた声を上げたメイドがいた。

 

 シエスタというメイドだったのだが、知っているのか聞くと、彼女の故郷の近隣に棲む、珍しい生き物なのだそうだ。

 

 ところが話を聞いていると、一見羊だが実は羊ではないらしい。

 

 二段階ほど成長する特性があるのだが、最終的には、デンリュウというすべての体毛を失った竜の一種になるというのだ。

 

 竜と言っても、正確には竜ではなく、翼はなく、鱗もなく、鋭い爪も無い。だが尻尾の先端の球体から遙か遠くまでを照らす光を発することができ、迷ったモノを導くと言われているそうだ。

 

 ルイズは、それを聞いてびっくり。

 

 まるでおとぎ話に出るような、妖精のような不思議な生き物みたいじゃないかと。

 

 ビリビリとする迷惑な羊だと思ってたが、シエスタの話を聞いて見方を変えたルイズは、ビリビリしないよう気をつけつつ、メリープの世話に勤しんだ。

 

 その甲斐あってか、メリープは、ストレスが少なくなり、ビリビリすることが少なくなった。

 

 メリープは、戦いに関してはとても優秀だった。

 

 発電能力を持つため、電気による攻撃を得意とし、ルイズをゼロだと難癖付けてくる相手を感電、痺れさせて撃退。

 

 成長してモココという形態になると、毛は少なくなり、2本足になる。

 

 シエスタいわく、成長の過程で発電力が高まるため、毛が少なくなるそうだ。

 

 つまり、デンリュウともなれば……。

 

 ルイズは、ゴクリッと息をのんだ。

 

 モココは、その小ささに似合わない発電力を持って、学院に現れた土くれのフーケを撃退した。

 

 巨大な土のゴーレムをも破壊した、雷は、凄まじく、うっかりとばっちりで学院の建物さえ雷から飛び散った電気により火事が起こったほどだ。

 

 そして、アルビオンへの密命で、ついにモココは、デンリュウへと成長を遂げる。

 

 すぐそこまで迫っていたレコン・キスタの軍勢に向かって、尻尾からアルビオン全土を照らすような凄まじい光を放った。

 

 あまりの光量に、近距離にいたワルドは、目を閉じる間もなく失明。レコン・キスタの空中艦隊も光に目をやられたのか、飛行状態が狂っていき、そこへデンリュウが放つ、雷の嵐が来て壊滅寸前に追い詰められたのだった。

 

 デンリュウからの合図で目をつむったおかげで近距離にいたが目をやられずにすんだルイズは、後々ずっと語り続けることになる。

 

 デンリュウは……、光の化身であり、雷神だと。

 

 

 




今まで、エレブーとかも出しましたが、今回は、電気ポケモン無双させてみた。

まあ、デンリュウって名前だけで、実際は属性は、電気だけですからね…。
でも、なんか好きなんだ…。理由は分からないけど。



以下、いつも詳しく書いてもらっている、ミッキィさんの説明文。

●【メリープ】
▪️もふもふに定評のあるポケモン。しかし、羊毛が帯電しやすい特性を持つ事から、抱きつけば悲惨なことになりかねない。 実際ポケパルレでもふもふな部分を触ろうとすると感電する。羊毛に覆われていない頭部をなでなでしてあげよう。

▪️静電気がたまると体毛は2倍に膨らみ、尻尾が光る。夏になると体毛が一気に抜け落ちるが、1週間で元通りになる。

▪️メリープの毛で作った衣服は静電気がたまりやすい為、特殊な加工がされている。
これを考えると、剣盾に登場する後輩の羊ポケモン・ウールーの方が楽なのだろうか?(これを書いてる時期は発売前という事をここに明記しておく)
アニポケでは高級品らしい。

▪️FS小説の題名『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』がモデルかもしれない。


●【モココ】
▪️電気を蓄えすぎた結果、毛が生えない部分ができてしまった模様。皮膚はゴムみたいに電気を通さないので自分は痺れない。触るならそこで。

▪️体毛の性質が変化するので、少ない量でもたくさんの電気が作れる。

●【デンリュウ】
▪️尻尾の先が光り輝き、その灯りは遠く離れた海の上や、宇宙からも見える程。昔の人は デンリュウの灯りを使い、遠くの仲間と合図を送りあっていた。普段は消している。

▪️『金・銀』の企画段階だった1997年にホウオウに続き、ヤドキング・ドンファンと共にイラストと名前が公開された。カイリュー関連やライチュウの進化系とか色々勘違いされた。

▪️金銀水晶HGSSでは、アサギの灯台を照らしている『アカリちゃん』が登場する。病気で弱っている為、ミカンが看病していた。主人公がタンバシティから薬を持ってくると、元気になる。

▪️XYからは、メガシンカできるようになった。メガシンカの過剰なエネルギーが遺伝子を刺激した結果、もふもふが復活した。更に、眠っていたドラゴンの血が目覚めたらしく、ドラゴンタイプがつく。
名前からドラゴンタイプと勘違いされてたのが、十数年後にこういう形で出るとは誰も思うまい。

▪️『ポケダン超』では、主人公とパートナーが加入する調査団の団長として登場。
どんなことにもスタイリッシュに解決する(自称)のだが、極度の方向音痴であらぬ方向に行ってしまうこともある。
しかし、いざという時のリーダーシップは素晴らしい他正義感も強く、前作のプクリンのおやかたさまに通じる所がある。


⬛【アニメ】
◾無印139話
▪️ホワイト(メリープ)
高原の牧場でメリープ達の世話をしている少女・カレンの手持ち。他の個体と異なり、ピンク色のリボンを付けている。
カレンが小さい時からずっと世話とバトルの訓練をしており、命令もちゃんと聞く。サトシのピカチュウと対戦するが、カレンががむしゃらに攻撃させ続けたことでスタミナが切れ、途中で倒れてしまうが、すぐに回復した。ロケット団戦ではカレンの発案により、他のメリープ達から電気を受けたことで大きくなった毛に電気を蓄電させ、強化された『でんきショック』で蓄電パネルを破った。

▪️高原のメリープ達
高原の周辺に生息するメリープからは『上質な綿毛』が取れるらしく、メリープ達への感謝をこめて、ふもとでは年に一度のお祭り『カーニバル』が開かれ、そこではメリープの品評会やポケモンバトルの大会も開かれるという(ただし、バトルは地元住人しか参加できない)。カレンの牧場では、カーニバルの品評会に向けて育てられていた。
電気が大好きで、電気を受けるともこもこに膨らむ。品評会へ向けての仕上げとして、嵐のなか落ちた雷を浴びたことでさらに毛は大きく、毛並みは美しくなった。
牧場のメリープ達を根こそぎ奪い、毛を刈り取って売りさばこうともくろむロケット団相手にも集団で戦い、ホワイトに電気を集めて力を与えた。

メリープの毛から作られた製品は高級品として有名である。
ちなみにコジロウの家では先祖代々パンツも靴下も果ては雑巾もメリープの毛で作られたものだとか。その着心地は「天にも昇るような気分」らしい。

◾無印165話では、医師のアンナの手持ちポケモンとして登場する。

◾無印208話では、原作同様に『アカリちゃん』が登場。原作同様に病気になっていたが、サトシ達が持ってきた薬によって復活した。

◾AG75話
スズムラのハマちゃん(モココ)
100年以上湖の主として君臨する巨大ナマズンを50年間追い続けている着流しの老人で自称・釣り名人のスーさんの相棒。かわいい顔してバトルになると凶悪になる性格。
元ネタはトレーナーの方は釣りバカ日誌のスーさん(鈴木一之助)、ハマちゃんの方は主人公の浜崎伝助から。

◾AG148話 
▪️モモコのモココ・サキエのメリープ・リュウタのデンリュウ
漢方屋のポケモン達。タケシのヌマクローがモココにホレていた。
漢方屋の薬は、ヒマナッツの葉から取れる朝露を加え、さらに薬をメリープの雷に当てて中の成分を電気分解して効果のある部分だけ抽出するのでよく効くらしい。(ロケット団の騒動でメリープとピカチュウがケガした時に、モモコとリュウタの活躍でヒマナッツの朝露無しで電気タイプ用の薬を作り上げる事はできた)。

◾DP28話では、森のポケモンセンターのジョーイ一家の父親・カズオのポケモンとして、デンリュウが登場。ロケット団に奪われそうになるが、『かみなり』であっさり撃退。しかし、その時の爆発が原因で電線から漏電しポケモンセンターが停電してしまう。

◾DP130話では、デンリュウの電気を使って動くデンリュウ列車が登場した。このデンリュウは運転手のポケモンである。

◾BW113話では、サンギ牧場の経営者の孫娘・エリーのポケモンとしてデンリュウが登場。また、サンギ牧場に複数のメリープが飼育されていた。

◾SM123話では、バクガメスがカキにゲットされる前の頃、メリープがウソハチとオドリドリと共に池を占領するシザリガーに困っていた。現在では、改心したシザリガーと仲良くなっている。

◾劇場版『 結晶塔の帝王 ENTEI』では、アンノーンの力により18歳の姿となったミーのポケモンとしてモココが登場。タケシのズバットと対戦し、勝利する。



⬛【ポケスペ】
▪️メリープ
3章でジョバンニ先生のポケモン塾で、子供達と戯れているメリープが確認できる。

▪️モココ
キキョウシティ郊外の川で、上流から流れてきた無人ボートにノコッチと共にしがみついていた。クリスタルがあわてふためくモココとノコッチを捕獲した事で無事に救出。
モココを捕獲する時はモンスターボールを当てる場所に注意が必要で、『綿のない部分を狙うこと。綿の部分は電気をためる部分だから電球ではじかれるおそれがある』とクリスタルが発言している。

▪️デンリュウ
原作同様、『アカリちゃん』が登場。エンジュシティを襲った震災による地盤沈下で、崩壊寸前のスズの塔に取り残されたミカンのSOSとして目映い光を出していた。灯台の様な光のすじに気づいたゴールドがミカンの危機を知る事となった。


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『ルイズが召喚したのが、イワークだったら?』

今回は、イワーク(→ハガネール)。



今回は戦闘無し。


個人的には、アニポケのタケシのイワークが可愛いと思ってる。


 最初は、複数の岩が固まった岩山だと思った。

 

 だが、違った。

 

 他の生徒達から嘲笑を受けながら、渋々ルイズがコントラクトサーヴァントの儀式を行おうとしたとき、ガラガラと、音を当ててそれが動いたのだ。

 

 それは、岩のヘビだった。

 

 1本の角があり、両目があり、口がある。くねった身体の節々がひとつずつが岩だ。尻尾にさしかかるにつれ小さくなる。

 

 ルイズがぼう然としていると、その岩のヘビが、ゴオオオ!っと低い鳴き声を上げ、全身が岩で出来ている尻尾をルイズに振り下ろそうとした。

 

 コルベールが咄嗟に魔法でルイズを跳ばし、回避させた。ルイズがいた位置に、大きな尻尾が振り下ろされ土煙が上がる。

 

 岩のヘビがギロリッとコルベールを睨むと、口をパカッと開けて、岩を猛スピードで吐き出した。

 

 コルベールは、横へ転がり吐かれた岩を避ける。

 

 直後、岩のヘビに無数の氷の矢が当たり、岩のヘビが苦しげに鳴き声を上げた。

 

 タバサが杖を手にしており、今だと言った。

 

 ズドンッと倒れ込んだ岩のヘビに向かい、ルイズは急いでコントラクトサーヴァントの儀式を行い、その口にキスをした。

 

 ルーンが刻まれる痛みに、岩のヘビが悶え苦しみ、その巨体が大きく動いたことでルイズは跳ね飛ばされ、そのまま意識を失った。

 

 次に目を覚ましたら、ルイズは保健室にいた。

 

 身体の節々が痛いが、そういえばあの岩のヘビはどうなったのかが気になった。

 

 そこへコルベールがやってきて、身体はだいじょうぶかと聞かれ、身体はまだ痛いがだいじょうぶだと答えた。

 

 岩のヘビはどうなったのかと聞こうとしたとき、地響きが聞こえた。

 

 今のは?っと聞くと、あの岩のヘビが動いている振動だと答えられた。

 

 ルイズは、痛む身体を押して外へ出ると、広場を占拠するように岩のヘビがいた。

 

 岩のヘビは、ルイズを見つけると、ガラガラと音を立てながら顔を近づけてきた。ルイズは、咄嗟に身構えると、岩のヘビは、ルイズの細い身体に鼻の先を擦り付けてきた。

 

 すると、い、イワーク!っと驚いている声が聞こえた。

 

 見ると、洗濯物籠を落としているひとりのメイドがいた。

 

 捕まえて話を聞くと、シエスタというメイドは、この岩のヘビについて知っているらしかった。

 

 岩のヘビの名は、イワーク。

 

 タルブの近隣にある岩山を住処にしている、珍しい生き物なのだとか。

 

 かつて曾祖父が飼育していたこともあり、シエスタは、少しだがその生態を知っていると答えた。

 

 地面を高速で掘り進み、硬い物を食べて身体を丈夫にする生態があり、年を取ると身体に丸みが出てくるのだとか。

 

 ルイズのイワークは、ゴツゴツしており、たぶん年齢的にはまだ若いと見られた。

 

 100年地面の下で生きていると、ハガネールという個体になり、身体の成分がダイヤモンドと相当のものになるのだとか。

 

 き…気が長い!っとルイズは思った。100年だなんて…っと。

 

 あ、そういえばっと、シエスタは言う。

 

 ある条件を満たすと、100年せずともハガネールになるのだとか。

 

 だが、その条件は分からないと言われた。

 

 もしかしたら故郷のタルブある、曾祖父の遺品にそのヒントがあるかもしれないと言われたので、いてもたってもいられないルイズは、休みの届けを出し、イワークを連れてシエスタの故郷へ向かうことにしたのだった。

 

 シエスタの案内でシエスタの家を訪ね、倉庫に納められた彼女の曾祖父の遺品を見せてもらった。

 

 古い日記があり、開いて見たものの、見たこともない文字で書かれており、シエスタの家族によると彼女らの曾祖父に当たる人物は、元々は余所から来た不思議な人物だったのだとか。

 

 丸いマジックアイテムから巨大なイワークを出し入れし、自在に操り心通わせていたのだとか。

 

 はて?っと気がつけば、イワークがタルブ近隣に棲み始めたのは、シエスタの曾祖父が住み始めてからだと理解できた。

 

 他にヒントになる物は無いかと漁ったところ、メタルコートと書かれた変な金属物を見つけた。

 

 そういえば…っと、シエスタの祖母が思い出したように言う。

 

 イワークの進化形であるハガネールを、シエスタの曾祖父がかつてイワークと共に飼育しており、曾祖父亡き後、他のイワークと共に近隣に住み着いたと。

 

 イワークの寿命を考えると、もしかしたらまだ生きている可能性があり、もしかしたら、ボスとして君臨しているのではと。

 

 結局、ハガネールになるためのヒントは、得られなかったと思うルイズだったが、シエスタの厚意でメタルコートをもらい自分のイワークのもとへ戻った時だった。

 

 ルイズが手にしているメタルコートを見たイワークは、パクッとメタルコートを咥え、奪った。

 

 そしてそのまま地面に潜り、姿を消してしまった。

 

 ルイズが制止する暇も無くいなくなってしまい、ルイズは焦った。

 

 そして少しして、イワークの巣になっている岩山の方で、ピカッと何かが光ったような気がした。

 

 やがて、ゴゴゴゴ!と地響きがして、イワークを超える白銀の巨体が現れた。

 

 イワークと違い頭が平たくデカい。

 

 ハガネールだ!っとシエスタの祖母が驚いた。

 

 これが?っとルイズが見上げていると、ハガネールは、金属で出来ていて動かないはずの口の端をあげて笑った。

 

 そして鼻先をルイズに擦り付ける。

 

 ルイズは、その仕草で理解した。

 

 このハガネールは、自分のイワークだと。

 

 どうやら、メタルコートこそが、イワークをすぐにハガネールへと進化させる鍵だったことが分かった。

 

 ルイズは、よしよしっとハガネールの鼻先を撫でると、元イワークのハガネールは、嬉しそうに低い声を漏らした。

 

 

 




このイワーク(ハガネール)は、最初こそ知らないところに呼び出されてビックリして襲ってきたけど、中身は穏やかな性格。
そのため懐くと鼻をすり寄せてくる。

大きくて、気が優しいってどこかで聞いたことがあるけど、そんなイメージ。

アルビオンでの戦闘も考えたけど、イワークやハガネールの重さを考えたら、どうやって運ぶ?って話で……。




いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●【イワーク】
▪️初代で最長のポケモン。ヒトカゲ選んだトレーナーの最初の難関。

▪️普段は深い地中に住んでおり、穴を掘り進みながら岩や土を飲み込んで硬い身体を構成させていく。その際の速度は時速80キロにも及び、鳴り響く地響きは遠くまで聞こえる程だという(現実なら大災害)。
頭の中に天然の方位磁石がある為、方向を間違えることはない。掘り進んだ跡はディグダやダグトリオが住処として利用している。

▪️身体を構成している岩は徐々に丸みを帯びたものとなり、身体の成分も黒いダイヤモンドのようになり、そしてハガネールへと進化を迎える。

▪️金銀ではキキョウシティの民家でマダツボミと交換で入手できる。ニックネームは『ブルブル』。

▪️ピカブイではなんと乗れる。恐らく、アニポケの『ポニータ回』でタケシが乗ってたからではないか?と思われる。当のタケシのイワークは、水辺を渡る所で、先に足場に乗ったサイホーンが沈んで行くのを見てしまった為にリタイアになった。
野生のイワークは出現するとあまりのデカさにビビるし、イワヤマトンネルはとんでもねぇ光景になる。

▪️タケシにとってイワークは『今も昔も頼れる相棒』との事。BW2でのPWTでも使用してくるし、ポケモンマスターズでもイワークが相棒である。


●【ハガネール】
▪️金銀から登場したイワークの進化系。メタルコートを持たせた状態で通信交換すると進化する。金銀発売前にも紹介されたので、『はがねタイプ』といえばハガネールというイメージの人が多いのでは?

▪️100年以上生きたイワークが土と一緒に食べ続けた鉱石の蓄積による突然変異を起こし、体の成分が強固な鋼に変化した姿といわれている。生息域もイワークより深い地中となり、そこでの高い圧力と熱で鍛えられた体はあるゆる金属よりも硬く、ダイヤモンドにも匹敵する程とされている。また全身には細かい鋼鉄の欠片が付いており、光を当てると煌びやかに反射する。

▪️真っ暗な地中でも周りの様子を見通せる眼を持っており、頑丈な下顎を使って岩石を噛み砕きエサや住処を求め惑星の中心側へと掘り進んだ穴は、長さ1キロを超えることもしばしば。

▪️DPでは、なんと『こうてつじま』で野生のポケモンとして出現する。通信交換で進化するポケモンで野生で出現するのは、ダブルスロット時にのみ出現するゲンガーと並んで初めてである。HGSSでも『だんがいのどうくつ』にも出現するが、出現率は『2%』と低い。

▪️ORASからメガシンカが可能になった。実は体験版無しでも楽にハガネールナイトが手に入るという...

▪️ソード・シールドの映像では『浮いて移動していた』。

◾ミカンのハガネール
アサギシティジムリーダー・ミカンのポケモンとして最も知られているであろう。
『DPPt』でのコンテストのマスタークラスでも出場しており、ニックネームは『ネール』である模様。HGSSでは交換で『やすらぎのすず』をもった♂️のハガネールが貰えるが、このハガネールのニックネームも『ネール』である。
ミカンは元々『いわタイプ』の使い手から『はがねタイプ』の使い手になった理由は、このハガネールではないかと思われる。


●【アニメ】
◼️タケシのイワーク→ハガネール♂️
▪️CV:石塚 運昇
無印5話から登場。タケシがトレーナーになれる年齢である10歳の誕生日に父・ムノーがプレゼントし、タケシの最初のポケモンとなった。
ジム戦ではサトシのピカチュウの『10まんボルト』を受け付けず、『しめつける』で一度は倒す。再戦でもしめつけてダウンさせるも、電撃の火花によりスプリンクラーが作動し、噴射された水を浴びたことで電気技が感電し、敗れた。
劇中ではその長く大きな体を生かし、他のキャラクターを助ける場面が多いが、バトルでも活躍している。
ジョウト編後に弟のジロウに預けられている。バトルフロンティア編でサトシ達がニビジムに訪れた時にはハガネールに進化していた。この際は久々にタケシのポケモンとしてバトルに参加し、サトシのドンファンとタッグを組んで、ロケット団のリザードンとボスゴドラを相手に奮闘・勝利した。
DP特別編ではジロウが挑戦者相手に使用する形で久々の再登場を果たす。
デコロラ編ではEDではイワークの姿でタケシと共に登場している。
SM編ではメガシンカが可能となり、カキのバクガメスとバトルし、相性の悪さをパワーで受け流し、Zワザである『ダイナミックフルフレイム』すら耐え切って勝利する。

◾バショウのハガネール
番外編『ライコウ雷の伝説』にて登場するロケット団の特務工作部に所属する工作員・バショウの手持ち。
巨体に似合わぬスピードと圧倒的なパワーの持ち主で、並み程度の攻撃を受けても倒れないほどの実力を持つ。ケンタに『頭でっかちのバカネール』と言われて怒るなどコミカルな一面も見せる。最後は壊れかけたクリスタルフィールドから放ったライコウの電撃を受け敗れた。

◾ハヅキのハガネール
サトシとのバトルでは4番手で登場。
サトシのヨルノズクの『ねんりき』を受けるも『すなあらし』で惑わせ、真下からの突撃と『アイアンテール』で下す。続くサトシのカビゴンとのバトルでは』しめつける』で動きを封じるも『れいとうパンチ』を受けて手放したすきに『はかいこうせん』で倒れた。

◾マサムネのハガネール
サトシとのバトルでは4番手に登場。
『あなをほる』による奇襲で体勢を崩しながらも、ピカチュウの放った『アイアンテール』を迎え撃ち体力の差で勝利する。
相性の悪いコータスも、『オーバーヒート』を受けながらも『りゅうのいぶき』で勝利するが、ジュプトルが『りゅうのいぶき』を『リーフブレード』で切り裂きながら突進しそのまま攻撃を受けて敗れる。

◾無印71話
▪️四天王・シバのイワーク
ミヤザキ山の土で育ち、通常の個体よりも格段に大きく、また顔に十文字のキズがある。声もタケシの持つ通常のイワークより低い。
茶店のおばちゃんいわく『からだは大きいがおとなしい』が、なぜか気性が荒く暴れまわっていた。その理由は『自身の岩の間にサンドパンが挟まっていたから』。解決後はシバにゲットされた。

▪️野生のイワーク達
エピローグにて、ロケット団が吹っ飛ばされた先がイワークの巣だった為、イワーク達がロケット団を囲んでいた。

◾無印87話
▪️クリスタルイワーク
全身が水色の水晶でできているイワーク。ガラス職人・イサオの祖父が修行中の頃に目撃したことがあるという。『ガラスの神の使い、ガラスのシンボル』と言われており、ポンカン島から少し離れた小島の洞窟に生息している。このイワークは水をはじき返す身体を持つ為に水には強いが、炎を受けると熱で赤くなる事から、炎には弱い。
イサオとのバトルを通じて、イサオにガラス細工のインスピレーションを与えた。

◾無印111話
▪️ユウジのイワーク
オレンジリーグヘッドリーダー・ユウジのポケモンで、二番手に登場。
サトシのゼニガメの『みずでっぽう』を『あなをほる』でかわし『しめつける』で封じた上でダメージを与え続けたが、近距離からの『ハイドロポンプ』に大ダメージを受けて『しめつける』が解け、『ロケットずつき』で倒される。

◾ミカンのハガネール
ジムリーダー・ミカンのエースポケモン。
地面からの攻撃や『すなあらし』による技の受け流しによってピカチュウを倒すも、ヒノアラシに『すなあらし』を利用された『かえんほうしゃ』による『ほのおのうず』に敗れた。DPではこのハガネールでケンゴとコンテストバトルをしていた。オーバのゴウカザルともバトルするが、敗れている。

◾AG137話
▪️王様イワーク
岩山の王である野生のイワークが登場。
ロケット団が王様イワークに『サトシ達が悪者』であるという嘘の情報を吹き込んだ為、岩山のゴローン達と共に襲うが、サトシがイワークに自分達は悪者ではない事を訴えた事で、ロケット団が悪者だと言う事をイワーク達が知り、ハルカ達を開放してロケット団を撃退する。

◾DP15話
▪️ヒョウタのイワーク
イワークを育てたことがあるタケシが認めるほど育っている。かなり素早く、『いやなおと』で相手の動きを止める。特性が『いしあたま』なので『すてみタックル』の反動は受けない。
シンジ戦では2番手で登場。エレキッドに十分なダメージを与え、続くヒコザルにもダメージを与えるも、ヒコザルの『あなをほる』で敗れる。サトシ戦では2体目に登場。ダメージが溜まっていたナエトルを『すてみタックル』で倒し、ピカチュウも『いやなおと』で倒す。再戦時には1体目で登場。ヒカリが編み出した回転して相手の攻撃を受け流す戦法をマスターしたピカチュウによりやられるも、十分なダメージを与える。

◾BW87話
▪️野生のイワーク+色違いのイワーク
イワークが沢山暮らしている無人島の野生イワーク達。『珍しいイワーク』がいると聞いて探しに来たサトシ達を襲撃し、サトシ達は離れ離れになってしまう。
サトシのミジュマルとヒカリのポッチャマの攻撃で一度は撃退するが、更に大量のイワークが襲い掛かってしまう。しかし、ステップフォルムへフォルムチェンジしたメロエッタの『インファイト』で撃退する。
ヒカリとアイリスと合流するも、またしても大量のイワークに襲撃され、更にミジュマルとポッチャマは疲れはて、メロエッタの歌も効かないという絶体絶命のピンチに陥る。
しかし、そこに『色違いのイワーク(緑)』が出現し、雄叫び一つで団体のイワークが撤退していった。その色違いのイワークこそがイワークの群れのボスであり、珍しいイワークだったのである。後にメロエッタの想いが色違いのイワークに届いたからではないかと推測された。

◾XY編20話
▪️ザクロのイワーク
バトルシャトーでビオラのアメタマと対戦。『がんせきふうじ』を自在に操って相手の動きを封じ、『ロックカット』でスピードを上げ『ラスターカノン』で攻撃する。アメタマに対しては相性がいい上、圧倒的な実力を見せて勝利しており、シトロンからは『全ての技、動き、素晴らしいコンビネーション』と評された。
ジム戦では一体目として登場し、ケロマツと対戦。サトシが特訓した『がんせきふうじ封じ』でかわされ、二発目の『みずのはどう』で倒された。

◾劇場版『ボルケニオンと機巧のマギアナ』
悪役・ジャービスが無理やり操ったメガシンカポケモンの1体としてハガネールが登場。マギアナの救出にやってきたボルケニオンとサトシ達に襲い掛かった。


●【ポケスペ】
◾タケシのイワーク
タケシの主力。第1章でレッドの初めてのジム戦で初登場する。
バトルに集中しないレッドと全く言うことをきかないピカ(ピカチュウ)に腹をたてたタケシは、イワークに自らの巨大な体を竜巻のように回転して突っ込む『ロケットずつき』を仕掛ける。しかし、レッドが体を張ってピカを護った事で攻撃が外れ、直後にピカの強力な電撃を受け、体がバラバラになって敗北した。


◾ミカンのハガネちゃん(ハガネール♂️)
3章のジムリーダー対抗戦で、ミカンの切り札として登場。タケシは当初、岩をまとったハガネールを変種のイワークと思いこんでいた。はじめて目にしたハガネールにタケシも観客も騒然、オーキド博士がアナウンスで解説するという異例の事態に発展した(この解説により、『はがねタイプ』が『タイプ』として認識された)。
なお、岩を纏っていたのはハガネールが見世物になるのを避けたかったがためらしい。

◾チャクラのハガネール
第5章ではロケット団三獣士の一人・チャクラが使用し、ナナシマで破壊活動を行った。『りゅうのいぶき』で5の島を焼き尽くしたものの、バトルではレッドのニョロ(ニョロボン)に力負けした。
しかし、その攻撃の凄まじい被害は島民達を動揺させ、攻撃の理由としてチャクラが名指ししたレッド達に敵意を向けさせるには十分なものであった。


▪️第7章でもこうてつじまのボスとしてハガネールが登場する。



-追記-

ネタの解説
◾『次回、「城之内死す」。デュエルスタンバイ!』のまさにその回で、城之内くんのラーの翼神竜の精神攻撃を受けた時の叫び声が『イワーク!!』と聞こえる。余談だけどメガレックウザとオシリスの天空竜ってちょっと似てる

◾防御以外が『ポッポ以下のHP』『ピカチュウ以下の攻撃』『オタチ以下のとくぼう』『4倍弱点』から、初代のヒトカゲという状況じゃなければ、コツを掴むとすぐ倒せる。

◾『強いられているんだ!』という台詞で有名になっちゃった機動戦士ガンダムAGEのイワーク・ブライア。


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『ルイズが召喚したのが、ゴニョニョだったら?』

今回は、ゴニョニョ(→ドゴーム→バクオング)。



果たして、音を操る生き物はどこまで通用するのか?(トリコのゼブラの例はあるけど)

ゼロの使い魔には、音を消す魔法があるし……。


 もくもくと上がる煙が、春風吹かれ、消える。

 

 そこにいたのは、ウサギのような大きく長い耳を持つ、薄紫色の生き物だった。しかし、耳の先端と、短い足の先端は黄色い。

 

 一見するとぬいぐるみ?っと勘違いしそうな外見ではあるが、煙が晴れてからキョロキョロと周りを見回していて、生き物だと分かった。

 

 よく見ると、変な顔をしている。特に目が…。

 

 変なの召喚したかな?っと思いつつ、コルベールがコントラクトサーヴァントの儀式をするよう促したため、ルイズは、その生き物に近づいた。

 

 ルイズが近づいてきたので、その生き物はビクッと震え上がり。

 

 そして。

 

 学院にも届くほどの大音量を口から放った。

 

 あまりの大音量に、ルイズは、ひっくり返り、離れた場所にいた生徒達もひっくり返り、その使い魔達も逃げ回った。

 

 そしてその生き物は背中を向けて逃げようとした。

 

 ルイズは、グワングワンする頭を抱えて起き上がり、力を振り絞ってその生き物に飛びつき、素早くコントラクトサーヴァントの儀式の呪文を唱え、また大音量を放とうとした口にキスをした。

 

 ルーンが刻まれる痛みに、別の意味で大音量の鳴き声を上げる、その生き物。

 

 至近距離でその大音量を喰らったルイズは、耳の鼓膜が破裂した。

 

 その後保健室で治療を受け、すっかり大人しくなった生き物を見おろした。

 

 コルベールなどは、こんなに小さい(60センチ)のに、どこからあんな大音量を出してるんだと不思議がっていた。

 

 コルベールが気を利かせ、また大音量で耳をやられたらたまったものじゃないだろうと、あの大音量を緩和させる耳栓をルイズに与えた。

 

 ルイズが、その生き物を連れて歩いていると…。

 

 ゴニョニョだぁ!っと驚いたメイドがいた。

 

 さっきのあの鳴き声、やっぱり!っと声を漏らしているので、話を聞くと、知っているらしかった。

 

 この生き物の名は、ゴニョニョ。

 

 危険を察知すると窓ガラスを割るほどの大音量を出して、敵を怯ませる不思議な生き物で、タルブ近隣の森でたまに見かけられるそうだが、あまりに大音量を出すため、遭遇しても絶対に近づかないそうだ。

 

 二段階ほど成長する特性があり、成長すると、ドゴーム、そして最後にバクオングというそれぞれ、大音量の声を操る生き物になるそうだ。

 

 名前を聞くだけで、相当な音を出しそうである。ゴニョニョ段階で、アレなのに…、それ以上になるのかっと、ルイズは、不安げにゴニョニョを見た。

 

 まあようするに、音を武器とする生き物らしかった。

 

 なのだが、ゴニョニョ以降は、あんまり可愛くないんですよねっと、シエスタというメイドは言っていた。

 

 その後、ゴニョニョをぬいぐるみみたいに思って、不用意に近づいた女子生徒にビクッとなったゴニョニョが学院の中で大音量の声を放ち、廊下の窓を全部割る事態を発生させる事件があったり。

 

 シエスタを庇ったことで発生したギーシュとの決闘で、ゴニョニョがドゴームに進化し、可愛くなくなったが、その声の衝撃波でギーシュを一撃で撃破。

 

 さらに土くれのフーケの土のゴレームをも、声で破壊し。

 

 アルビオンへの密命で、共に来ていたワルドが裏切った際には、バクオングへ進化を遂げ、ワルドが得意とする風の魔法を全て破壊する声の攻撃を放ち、ワルドを撃破。

 

 そして、教会の外へ出るなり、迫ってきていたレコン・キスタの軍勢に向け、最大級の声を放ち、竜騎士達や馬の陸軍の耳を破裂させて全滅させた。

 

 その声は、トリステインにも聞こえており、帰った際には、トリステインにも隣国のガリアとか、ゲルマニアにも地の底から現れた魔神が復活した!?なんて変な噂が流れて、市民がパニックになっていたそうだ。

 

 

 




音を消す魔法があるけど、ソレをも超える大音量もある?
声自体が空気の振動だから、空気を操るって事でもよかったかな?
それとも、トリコのゼブラ並みに活躍…は、やり過ぎか……。
あーでも、それもアリだったかな…?


2019/09/05
バクオンゴじゃなく、バクオングでしたね…。申し訳ない。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●【ゴニョニョ】
▪️普段は注意しないと聞き取れないくらいの小声だが、危険を察知すると大声で泣く。ジェット機と同じくらい(120デシベル)の音量の模様で、自分の声に驚いて更に泣いてしまう。耳の蓋を閉じると泣きやむらしく、泣き止むと疲れて寝る。

▪️RSE・ORASでは、『カナシダトンネル』に出現。
かつてカナシダトンネルは大量の人員と最新機械を用いて掘られていたが、工事が周囲のポケモンに悪影響を与えると分かり、中断。一部の人間によって、与える影響の少ない人力による掘削によって工事が続行されたという経緯を持つ。

◾シガナ
ORASに登場するヒガナが連れてるゴニョニョ。手持ちのドラゴンポケモン達と違い、バトルには出してこない。ヒガナが『娘』と呼んでいる為、性別は♀️だろう。『ママー』と鳴く。
現在はいなくなってしまった『特別な能力を持った先代の伝承者』と同じ名前がつけられている。ヒガナが『伝承者のシガナ』の話をしていた際の反応から、『伝承者のシガナ』がいなくなった後にヒガナの元に来たと思われる。


●【ドゴーム】
▪️トラックがぶっ飛び、一軒家が粉々になる程の大声の持ち主。
発達した腹筋で大声を出すらしいが、でかい顔が全身のほとんどを占めているので腹筋がどこかはちょっとした謎。実は耳をスピーカーにして大声を増幅しているので、大声を出した後はしばらくの間なにも聞こえなくなってしまうのが弱点。
ちなみに木造建築が粉々になるレベルは160デシベルで、人間は130デシベルを超える音を聴くと失神する。

▪️ポケダン時闇空
ギルドのメンバーとして登場。ギルドの門番係をディグダとペアで担っており、プクリンのギルドに欠かせない存在となっている。また、毎日大きな声で主人公とパートナーに起床しにくる。公式サイトによると、本気になればトレジャータウンまで聞こえる声が出せるが、とコソコソ話が苦手らしい。
ギルドでの修行生活は長く、ギルドの卒業試験に挑戦した事がある。

キマワリの日記や『空』のスペシャルエピソードから、同じギルドメンバーのキマワリ♀️とは以前、ドゴームがどんどん突っ走るせいで全滅してしまった事から喧嘩していた事があるが、おたずねもののゴーストを追っていたキマワリのピンチに駆けつけたり、お互いにツンデレだったりと、2匹の関係は『友達以上恋人未満』と言うところらしい(2828)。


●【バクオング】
▪️この時点だと大声で地震を起こす程になる。10キロ先まで遠吠えが聴こえる模様。
体の穴から空気を激しく吸い込み始めたら大声を出す前触れである。
しかし、体の穴から笛のような音を出して仲間に気持ちを伝えている為、大声は戦闘時だけの模様。

▪️地震が起きるレベルはマグニチュード6と仮定すると『250デシベル』にあたる。計算的に地球の裏側の人間にまで届き、地表に存在する全人類が失神するらしい。

▪️ハイパーボイス、ばくおんぱ、おんがえし、じしん、アームハンマー、三属パンチ、オーバーヒート、れいとうビーム、なみのり、きあいだま...等、非常に多彩な技を覚える。ばくおんぱに関してはタイプ一致で『威力140』である。更に夢特性がゴーストタイプにも効く『きもったま』。
デメリットがあるとするなら補助技が少ない所だろうか。

▪️第3世代当時は進化するなりいきなり『はかいこうせん』を覚えていた。


●【アニメ】

◾AG39話
▪️アキナのゴニョニョ
からくり屋敷探検企画に参加したアキナのポケモン。『特性:ぼうおん』だった為、あの『プリン』が歌うなかで唯一起きていたポケモンでもあり、歌を聴いてくれた事に喜んだプリンと仲良くなる。
迷路でサトシ一行を案内する役割をし、サトシのピカチュウとともにロケット団に捕まりそうになったときには、強力な攻撃でこれを防いだ。
バトル後にプリンが歌っている最中にちょうど疲れから眠ってしまった事で、自分の歌を聴いて寝たと勘違いしたプリンに怒って落書きされてしまった。

◾AG26話
▪️野生のドゴーム
寝ている所をサトシのヘイガニに起こされた為、怒ってサトシ達を追いかける。

◾AG66話(キモリ進化回)
▪️ガイのドゴーム→バクオング
ホウエンリーグを目指すトレーナー・ガイがゴニョニョの時から育てていた大事なパートナー。しかし、ドゴームに進化してからは時々見境なく暴れ出していた。
日頃のストレスを発散したいのではないか?という事で、サトシのキモリとポケモンバトルする事となり、激しい攻防の末にキモリがジュプトルに進化すると同時にバクオングへと進化するが、バクオングになった途端に完全にガイの言うことを聞かなくなってしまう。ガイは自信を失いかけていたが、ロケット団がバクオングを狙っている事にいち早く気づき、身を挺してバクオングを守る。それを見たバクオングはガイを自分のトレーナーとして認め、言うことを聞くようになった。

◾XY44話
▪️バクオング
ハジメ・リュウジ兄弟のどちらが跡継ぎにふさわしいか試すための宝探しにて、思い出のある庭の花が咲いているところへ、兄弟とサトシ達が来ると突然襲撃してきたポケモン。
ハジメとリュウジがニャオニクス達で協力してバクオングと戦う。
実はハジメとリュウジの父親の手持ちポケモンであり、父親として最近ケンカばかりの2人に、協力することを思い出して欲しかったとの事。この事がきっかけでハジメとリュウジは元通り仲良くなったのである。



●【ポケスペ】
◾野生のゴニョニョ・ドゴーム・バクオング
4章では、カナシダトンネルの落盤を察知してものすごい大声を出していた。
落盤事故の発生、マグマ団員とルビーのバトルでの騒ぎにゴニョニョは我慢できなくなり、ドゴームとバクオングを連れてくる。
『ハイパーボイス』の威力は凄まじく、山積みになった崩れた岩盤とルビーとマグマ団員もろとも一気に吹き飛ばす程。
実は6章で、豪華客船タイドリップ号でのリュウジとミチル(ミツルの従姉)の結婚式で、ゴニョニョ達がミチルのベールを持っており、更にドゴームも式に出席している。


◾ヒガナのシガナ(ゴニョニョ)
普段から放し飼いにされる。ヒガナに『ママ〜』と鳴き懐いており、彼女からも『我が娘』と呼ばれて可愛がられている。
ルビーが陽動に仕掛けたポロックを拾い食いしていた(モグモグしてる姿はかわいい)。
流星の民から『シガナ』の話が出た際、事情を知らないルビーは『ゴニョニョのシガナ』が『伝承者のシガナ』と勘違いしかけた。(『伝承者のシガナ』はうずもれの塔でデポンが行った『レックウザ捕獲作戦』にメガレックウザと共に抗った結果、命を落としている。この出来事は後にルビーとサファイアの運命を狂わせた事件の大元となる。)


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『ルイズが召喚したのが、マリルだったら?』

今回は、マリル(→マリルリ)。


残念ながら、ルリリは、出しませんでした……。


 かっわい~~~!っと、ルイズは、その生き物を見てまずそう思った。

 

 大きさは、40センチと小さく。

 

 雷状に凹凸がある黒い尻尾の先端に丸い大きなものがついていて、身体は青く、腹の部分は白く、手足は短い。耳はネズミみたいに丸くて大きい。

 

 目も黒くてつぶらで、実に愛らしい見た目だ。

 

 可愛い可愛い!っとルイズが興奮していると、コルベールがコントラクトサーヴァントの儀式をと、促した。

 

 他の生徒達が、可愛い生き物をゼロのルイズが召喚したと悔しそうにしているのを、後目に、フフンッとルイズは得意げに笑い、そして儀式を始めた。

 

 ルイズが目の前に来ると、キョロキョロと周りを見回していたその青い生き物が、ビクッと震え上がり、口からブーっと水を吹いてルイズの顔に当てた。

 

 突然のことと、その水圧にルイズは、ひっくり返り、青い生き物は短い足に似合わぬ速さで背中を向けて逃げ出した。

 

 コルベールが火を放ち、その退路を断つ。

 

 ひっくり返っていたルイズは、慌てて起き上がり、コルベールの炎に退路を断たれて立ち往生しているその生き物を捕まえ、素早くコントラクトサーヴァントの呪文を唱え、キスをした。

 

 ルーンが刻まれる痛みに、リルーリルーっと変わった鳴き声をあげ泣き叫ぶその生き物。

 

 ルイズがだいじょうぶ、だいじょうぶよっと声をかけながら押さえつけるように抱きしめていると、ゴウッと尻尾が振られ、水を纏ったそれがルイズの頭を殴打してルイズをノックアウトさせた。

 

 ルイズが次に目を覚ましたのは、保健室だった。

 

 コルベールがだいじょうぶかと声をかけてきたが、ルイズは、あの生き物は?っと聞き返した。

 

 コルベールが、ルイズを案内し、水棲の使い魔を飼育するプールに連れて行くと、他の水棲生物に混じって、あの青い生き物がスイスイと水面を泳いでいた。

 

 あの尻尾を浮かせている様子からするに、あれが浮き袋の代わりと見られた。

 

 その生き物は、ルイズの存在に気づいて固まる。

 

 ルイズがおいでっと言うと、またブーッと水を吐いてルイズに浴びせた。

 

 水辺だからか水の威力が上がっており、ルイズはひっくり返って後頭部を強打した。

 

 コルベールが助け起こし、ルーンが刻まれているのだが、あの通り人間を警戒していて、近づいてこないと言った。

 

 ルイズは、後頭部を摩りながら、そんなぁ…っとショックを受けた。

 

 餌で少しずつ懐かせて行かせればいいのでは?っとコルベールが提案したが、そもそも餌が分からない。

 

 草食性かもしれないし、雑食性かもしれない。

 

 ルイズが困りながら、とりあえず、肉と草、一般的に使い魔の餌にしている物をどちらも持ってプールに行くと、ひとりのメイドがルイズの使い魔と交流している姿があった。

 

 だが、使い魔はルイズを見るとすぐに水の中に逃げていった。

 

 メイドは、ハッとして、申し訳ありません!っと頭を下げてきた。

 

 ルイズは、それよりなぜあの可愛い生き物と交流できたのか知りたかった。

 

 なので話を聞くと、お腹をすかせて食料庫に紛れ込んでいたのを見つけ、餌を与えていたのだそうだ。

 

 シエスタというメイドが言うには、あの生き物の名は、マリル。

 

 シエスタの故郷の近隣の水辺で見られる、珍しい生き物のなのだとか。

 

 雑食性で、小魚や水草なども食べるそうだ。

 

 なぜ自分に懐かず、見ず知らずのメイドなんかに…っとブツブツとルイズは文句を言う。シエスタは恐縮してしまう。

 

 故郷のマリルは人懐っこいそうだが、何か酷いことをしませんでしたか?っと聞かれ、ルイズは、もしかしてルーンを刻まれたときか…っと思い当たった。

 

 だいじょうぶです!がんばりましょうっとシエスタに励まされ、その日からマリルを懐かせるため、ルイズは奮闘した。

 

 最初は、シエスタからしか餌を受け取らず、ルイズを見るとすぐ逃げていた。それが数週間後、やっとルイズがこれ以上危害を加えてこないと分かったらしく、手から餌を受け取るようなった。だが餌を受け取るとすぐ水の中に逃げた。

 

 うっかりや誤解で、ギーシュと決闘騒ぎになってしまった時、マリルが自ら盾となるように現れ、水を纏った尻尾による攻撃でギーシュのワルキューレを破壊しギーシュを倒したりもした。

 

 極めつけは、巷を騒がせている土くれのフーケが学院を襲撃した際、マリルリというウサギのような耳の形態に進化を遂げて、土くれのフーケの巨大ゴーレムをプールに誘って、そこでプールの水を利用して、大水流を放ち、土のゴーレムを破壊して、土くれのフーケを撃破した。

 

 その夜の舞踏会を抜けたルイズが、プールに近づくと、すぐにヒョコリッと顔を出してくれるようになり、ルイズは、マリルリ(マリル)との絆が築けたことが嬉しかった。

 

 




マリルが雑食性というのは、捏造です。
何喰うのかは知らない……。
けど、尻尾を木の枝に引っかけて餌を見つけるとあったので、小魚かな?って思ったり。

水棲ポケモンは、どうしてもその特性上、陸地での活動が限定されるから、苦労するんですよね。
マリルは、まだ水陸両用そうでだいじょうぶだろうけど、他の魚系が…。



以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。



●【マリル】
▪️XYから進化系全員にフェアリータイプが追加された。

▪️弾力があって伸びるしっぽは油が詰まっている為、浮き輪のかわりになり、激しい流れでも溺れない。流れの速い川でエサを取る際には尻尾を木の幹に巻きつける。
また、全身の体毛は水を弾く性質を持つ。

▪️川底の水草が好物。しかし、進化すると...(後述のマリルリ参照)

▪️金銀が出始めた頃はレア度が高く、その可愛らしさ故にゲットしたい女性プレイヤーが多かったようで、攻略本に『マリルの生息地教えます』という宣伝にも使われた。

▪️HGSSでは、コトネ/ヒビキがいつも連れ歩いてるポケモンとして登場。
コトネ『マリルの においを かいだら ぞうきん みたいな においがしたの ちょっと ショックよねー』(ポケギアでの会話)

▪️ポケダン時闇空では、身体の弱い母親のためにお手伝いをする優しい兄弟の兄として登場する。



●【マリルリ】
▪️主に川や湖に住み、基本的には水中で生活する。極稀に水辺に浮かび上がってくることもある。

▪️長い耳はセンサーとなっており、 耳を 澄ませば流れの激しい川でも底にいる獲物の種類がわかる。身体の色と模様で水の中でカモフラージュする事ができ、見つかりにくくなる。

▪️空気の風船を作り出す事ができ、ポケモンがおぼれていると空気玉を出して呼吸ようにしてあげている。空気をたっぷり吸い込んで貯めておける為、1日中、水中で過ごせる事が可能。実際ゲーム内でも、マリルが水場周辺の草むらや川や水たまりのある洞窟等で出現するのに対し、マリルリは水上に出現する。

▪️マリルの頃は水草を好むが、マリルリになると『水中の獲物』も狙うようになる。隠れ特性は『そうしょく』だが、食生活は『雑食』のようだ。

▪️図鑑には書かれていないが、実は力をこめるとしっぽが青く発光する。

▪️ルビサファORASでは、冒険の最初にオダマキ博士がポケモンの紹介をする際にモンスターボールからマリルリを出す(エメラルドではハスボー)。

▪️ポケダン赤・青救助隊では『トラウマメーカー』として君臨。理由として、レベル1の状態で『うんめいのとう』に出現するマリルリ達は...
・高層の敵と同じ周りの敵よりも二回り強いステータス。
・加えてHPが何と125もある。周りは70とか80とかなのに。
・遠距離技『バブルこうせん』、連続技『ころがる』でどこにいても追い詰めてくる。
・『特性:ちからもち』が本編と異なり『攻撃した瞬間に確率で自分のこうげきステータスを1.5倍に引き上げる』という効果(ポケダンは諸々の倍率が控え目に設定されているため、1.5倍は強力を通り越して凶悪)。
・『特性:ちからもち』が不確定要素な為に、しっかり準備しても無駄無駄無駄
その為、多くのラッキー目当てのプレイヤーが葬られ、カクレオンを操作していたとある実況者によりマリルリ数列(『ころがる』のダメージが1→1→2→3→『160』だった為)なるものが誕生した。

マグナゲートでは、パラダイスのポケモンで、依頼カウンターの管理人である。


●【ルリリ】
▪️3世代から登場したベイビィポケモン。

▪️成長に必要な栄養がたっぷり詰まったしっぽは非常に弾力があり、尻尾に乗って弾むと地上では速く移動できる。投げ縄の要領で尻尾を振り回し投げた時の力で飛んでいき、最高10メートル飛んだ記録がある。よくしっぽにのっかって遊ぶ。

▪️水辺で暮らしており、晴れた日には水辺に集まって水遊びをしている。

▪️XYで出現するものは『3V』保証である。

▪️性転換問題
5世代までに起きた出来事である。
ルリリの♂と♀の比率は『1:3』である。
しかし、進化系であるマリル、マリルリは『1:1』であるため、♀のルリリが進化してマリルになった際、『♂に性転換する』ことがあった。
このような事例はこのポケモンでしか見られない。逆に、♂のルリリが♀のマリルになる事例はない。

▪️ポケダン時闇空では、身体の弱い母親のためにお手伝いをする優しい兄弟の弟として登場。おたずね者のスリープに騙されて連れ去られるが、危ないところを主人公達に助けられた。しかし、その後も色々な事件の被害者になっている。



●【アニメ】
◾ピカチュウのなつやすみ
▪️マリル
CV.かないみか(らくがきプリンと同じ人)
記念すべきマリルの初登場。ブルー、カラカラ、ライチュウと仲良し。
ピカチュウをはじめとするサトシのポケモン達がぐずっていたトゲピーをなんとか泣き止ませて寝かしつけていたところで、他の3匹と賑やかにおしゃべりしていたせいでトゲピーが目を覚ましてしまい、腹を立てたピカチュウ達と争いになる。
ゼニガメと水泳勝負となり、途中でスターミーに当たってスタート地点まで戻るハプニングになるものの、ゼニガメもトサキントの上に乗り上がってスタート地点に戻る同じ目にあった為、勝利する。
しかしその後、サトシのリザードン救出がきっかけで、他の3匹同様にピカチュウ達と仲良しになった。

◾ケンジのマリル
CV.かないみか
88話から登場。
コンパン同様、ケンジが最初から持っていたポケモン。金銀編に入る前に登場していたが、どの地方でゲットしたかは不明。
優れた聴覚による集音能力を持っており、コンパンでもサーチ出来なかったポケモンの居場所を遠くから聴こえる微かな鳴き声から割り出す。泳ぎも得意で、水中での探索でも活躍する。
カスミのトゲピーをしっぽであやすなど優しい性格で、『みずでっぽう』で消火活動をするといった活躍も見せている。ただし、やや泣き虫な所がある。
無印編225話等では、オーキド研究所の庭に住むマリルのリーダー格になっている様子。


◾カスミのルリリ
CV.林原めぐみ
AG132話から登場。トゲピー(トゲチック)に代わりカスミに抱えられる。
ケンジから貰ったタマゴから生まれたらしいが、ケンジのマリルの子どもであるかどうかは不明。


◾無印155話
▪️ヒバリのマリルリ
ポケモン演芸団として巡業の旅をしているヒバリのポケモン。しっぽの黒い部分にピンク色のリボンを付けている、ポケモン演芸団の花形スター。
ゴルダックに惚れているような描写があり、ゴルダックが来てからはきまぐれでわがままになり、演芸の練習をサボりがちになってしまっている。
川辺で歌っていたところをサトシのワニノコが一目惚れし、ワニノコから一方的に求愛されるが、迷惑そうにしていた。その後もワニノコのアピールにそっぽを向いていたが、突如現れたロケット団に捕らわれる。その途中でしっぽのリボンが外れるが、ワニノコが取り戻し返している。
ロケット団撃退後、好きだったゴルダックへの気持ちにやっと素直になり、抱擁を交わした。
なお、フラレたワニノコは懲りる様子もなく今度はすぐそばにいたヌオーに一目惚れしている。


◾AG2話
▪️野生のルリリ
CV:津村まこと
コトキタウン道中で見つけた野生のルリリ。
ハルカがアチャモを使ってルリリを捕まえようとするが、逃げ回って回避し続け、仲間のマリル達との『みずでっぽう』でアチャモを返り討ちにする。

▪️野生のマリル・マリルリ
近くの水辺に生息する、ルリリの仲間。ピカチュウの『10まんボルト』で退散した。


◾コトネのマリル
CV.西村ちなみ
ジョウトフェスタ~スイレンタウンまでサトシ達と同行したコトネのポケモン。
サトシ達がマリルを助けた事がコトネと出会うきっかけとなった。

◾その他にもタケシの母親であるミズホのポケモンだったり、ちょいちょいモブとして登場しており、近年のサンムーンにも登場している。


●【ポケスペ】
◾マリル
▪️3章で仮面の男の戦いの際に、ヒワダタウンのポケモンセンターから送られてきた。
また、オーキド博士によるトレーナーの説明の際に一例としてマリルが取り上げられた。

▪️7章では、ノモセ大湿原のポケモンとして登場。プラチナがサファリボールを投げるも、ボールをお腹で跳ね返し、余裕の笑顔で逃げてしまった。

◾マリルリ
▪️ウシオのマリルリ
アクア団SSSのウシオのポケモン。悪者のポケモンである為か異様に目付きが鋭く、顔が恐ろしい。
えんとつ山のロープウェイで、サファイアとアスナを閉じこめて、マリルリの『ハイドロポンプ』による水でゴンドラの中を水を貯めてサファイアとアスナを溺れさせようとし、2人を溺れている様子を高笑いしながら見ていた。一方でウシオはマリルリが作った空気の風船で顔をおおって呼吸を確保している。


▪️ミレイのマリルリ
クリスタルのママ・ミレイのポケモン。9章から登場し、放し飼いにされている。
ちなみにミレイはマリルドール(雑巾のかおり)を抱いている。

◾ルリリ
早くも3章から登場。
仮面の男に操られたホウオウとルギアを解放する為、ジョウトのトレーナー達が送り届けたポケモンの一匹。ルギアの顔のあたりまで一番乗りでよじのぼっている。

-追記-

◾その他
『PiPiPi★アドベンチャー』では、天才忍者・小梅の師匠であるマリルリとその娘の忍者のマリル・マリ丸が登場している。


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『ルイズが召喚したのが、ウソッキーだったら?』

今回は、ウソッキー。



ネタが思い付かず、手つかずですみません……。


 何度目かの大爆発の末に、現れたのは、背丈ほどある木だった。

 

 2本の枝が、腕のように見える少し奇妙な木であるが、ルイズは酷くガッカリした。

 

 美しく強い使い魔を求めたのに、現れたのは、ただの植物だったのだから。

 

 ルイズがただの木を召喚したので、ルイズをからかう声があがる。ルイズは、悔しい思いをしながらも、コルベールに言われるまま使い魔の契約の儀式を行うために近づき、杖を木に掲げて、最後はキスだけとなって、キスをしようとすると。

 

 ペチンッ

 

 っと、顔を枝が軽く殴ってきた。

 

 えっ?っと思って目を開けたルイズが見たのは、木の模様に紛れていた二つのつぶらな小さな目だった。そして、その下に口らしき物もあった。よくよく見ないと分からない程度に擬態しているそれは、木ではなかったのだ。

 

 なにこれ?っとルイズが思っていると、ルイズがガクンッとこけた。足払いをかけられたのだ。根っこに見えた部位は、二つの足だった。

 

 こけたルイズは、ギッと木のような生き物を見上げ、すぐに立ち上がり、再度契約をしようと挑む。だが枝のような腕を振るわれ、足払いをかけられ、邪魔される。

 

 その後どうなったかというと、見かねたコルベールが軽く火を放って注意を引こうとしたのだが失敗。キュルケも見かねて援護するがキュルケの火の魔法でも怯まず、それを見かねたタバサが氷の魔法を放ったところ、これには過剰に反応した木のような生き物が倒れたのでその隙を突いてルイズが契約を結んだのだった。

 

 無事に契約が結ばれると、2本の足でルイズの後ろをついてくるようになった。

 

 奇妙なその木のような生き物について調べたのだが、生物学に詳しい教員にも分からなかった。

 

 ウソッキーだ!っと驚いた声をあげた人間がたった一人いた。

 

 シエスタというメイドだった。

 

 詳しく聞くと、この生き物の名は、ウソッキー。

 

 木の真似をしているが、実は植物ではなく、岩に近い生き物なのだそうだ。

 

 イタズラ好きな習性があるのか、人が通る道を塞ぐ習性があり、シエスタの故郷のタルブでたまに現れるため荷馬車などが通る道の邪魔してくることがあるそうだ。

 

 だが岩に近い生物であるためか、水属性に弱く、雨が降るといつの間にか姿を消すのだそうだ。そのため、ウソッキーをどかすため、ウソッキー対策として水が入ったジョウロを持って行くことになっている。

 

 シエスタの言うとおり、ウソッキーは、イタズラ好きだったようで、正体が分かってても木のフリをして学院の敷地内で進路妨害をするようになり、苦情が来るようになった。

 

 水属性に弱いため、水魔法が使える者が退治しようとすると、身体を器用にクネクネさせて氷と水を避け、相手を殴り飛ばすなど見かけによらない戦闘能力を発揮した。

 

 そんなんだから当然主人であるルイズに苦情が来る。ルイズは、参ってしまった。

 

 シエスタが、シエスタの曾祖父がかつて飼育していたことがあるという話があると聞いたことがあると言っていて、躾ければなんとかなると思います!っと励ました。

 

 ルイズは、今朝も今朝からルイズの部屋のドアの前で木のフリしてジッと進路妨害しているウソッキーを前に、フーーーーっと息を吐き…。

 

 杖を構えた。

 

 そして渾身の、溜まりに溜まった怒りを放つように魔法を使った。

 

 そして大爆発。

 

 ルイズも爆発に巻き込まれ、ボロボロになり、部屋は隣の部屋を巻き込んで大破、ウソッキーは、黒く煤けて、ケホッと煙を吐いた。

 

 次やったら…、粉々にするわよ…?っと地獄の底から響くような声で脅したルイズに、ウソッキーは、さすがにやり過ぎたと反省したのか、それ以降イタズラをすることはなくなったのだった。

 

 その一件以降…、“爆発のルイズ”という不名誉な二つ名で呼ばれるようになり、ルイズは、ゼロとどっちがマシかと悩むことになったのだった。そんなルイズを慰めようとウソッキーが枝のような手で肩を叩くが、お前のせいだ!っと逆に怒られ、追いかけ回される光景が日常になるのであった。

 

 

 

 




秘伝マシン「いわくだき」でも正体を現わすまで無意味な、コイツ…。
見た目、木だけど岩に近い生き物って……。
水に極端に弱いが、もしかしてそれ以外はとんでもないのか?っと思ったり。



いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●【ウソッキー】
▪️樹木のようなくさタイプにしか見えない姿をしているが、いわタイプ。

▪️いわタイプの中でも水気を特に嫌っており、雨になると忽然と姿を消す。アローラにいた2匹は『ミズZ』を見ただけで逃げた。

▪️普段は敵に襲われないようにただの木のふりをしているが、1年中緑色なので冬はすぐばれる。和風なジョウト地方の街の人々はすぐに気付かなかったみたいだが、熱帯の植生ばかりなアローラ地方ではすぐに見破られる事が多い。

▪️お年寄りに人気らしく、なんと専門誌や愛好家がいる程。 腕の長さや角度へのこだわりがあったり、緑の部分が大きいほどマニアの評価は上がるらしい。

▪️XYではオーロットの群れに混じっている。タイプ的な意味で共生関係にあるのではないかという説もある(オーロットは水に強い草タイプ、炎が弱点だが、ウソッキーはいわなので炎に強い)。

▪️アーカラ島のシェードジャングルには、そっくりな木が存在しており、試練の際には足元をチェックする事。


●【ウソハチ】
▪️4世代から登場した進化前(厳密的には、ポケモンXDから)。ウソッキーに『がんせきのおこう』を持たせて育て屋に預ければ手に入る。

▪️ウソッキー同様、水が苦手。体内の水分を外に逃がすため、目から水を出す。泣いているように見えるので敵を油断させる効果もあるらしい。
あまり身体が湿りすぎると死ぬ。

▪️主に乾燥した場所を好む。ただ、 周りに緑が少ないのでよく目立つ。





●【アニポケ】
◆タケシのウソハチ→ウソッキー
▪️性別♂️ ▪️特性いしあたま 
▪️ 声優 阪口大助→うえだゆうじ(SM以降)
AG156話から登場。
木の実泥棒の犯人の疑いをかけられた際にタケシに優しくされたことから、彼に自らバトルを挑み、フォレトスとの戦いの末にゲットされる。
手持ちとなってしばらくの間はミルクのみを与えられていたが、後にポケモンフーズを食べられるようになる。タケシにとても懐いているためか、彼がいつものように年上のお姉さんを口説こうとした時、嫉妬心から体当たりを食らわせたことも。
タケシが一度だけポケモンコンテストに出場した際には、1次審査で登場。ボールを使ったなかなかの演技でタケシを2次審査へ導いた。
タケシがシンオウ地方へ向かう際、唯一連れていったポケモンであり、DP14話でウソッキーに進化する。進化後はタケシに敬礼することが通例となり、タケシ以外の人物に敬礼することもある。DP125話で『うそなき』を使った時以外は一切泣かなくなり、勇敢でしっかりとした性格で、苦手としていた水も克服した。
SM編で久々に再登場。103話でライチのルガルガンと互角のバトルをした。
ナレーションの通訳では、「自分は〜」「〜であります」などといった口調で話している。

◾ウソッキー(みんなの物語)
ゲットレースの得点用だったポケモン。ゲットレース中に、他のポケモンに襲われてた所をカガチの行動により救われたと思ったことからカガチに懐き、以降ずっと行動を共にするようになる。

◾無印164話のウソッキー
野生のポケモン。
サトシ達は、漁師のおじいさんから川を渡る条件として探す事になる。
ある時には梅・桜・紅葉にもなると言われているが、これは手で枝を持っているだけ。
くさタイプの振りをして道ばたのツルを持って『つるのムチ』を、枯れた葉っぱを投げて『はっぱカッター』の真似事をした場面もあるが、やはり水が苦手なのでワニノコの『みずでっぽう』やコジロウの持っていたゼニガメじょうろ(ウツボットの為に買った)の水からは必死に逃げようとしていた。
ロケット団に捕まるもゼニガメじょうろを嫌がって力づくで逃走し、木のない原っぱで擬態していたところをサトシ達が見つける。タケシがポケモンフーズで餌付けをしてアキオ達の大学の研究室へ向かい、そこで相手が使った技を真似る技『ものまね』が使えることが判明。ロケット団との戦闘では自ら戦いアーボックを完封した。
ウソッキーは木に擬態する様子からサトシ達もくさタイプだと思っていたが、研究書にはいわタイプだと表記されており、アキオはそれを信じ切ってツカサの反論を聞こうとしなかった。ツカサいわく『ウソッキーが炎をはく目撃例もあった』とされていたが、これは『ものまね』を使ったため。
ちなみに、おじいさんが条件を出した理由は、孫のツカサがウソッキーを探していたのを手伝ってもらおうとしたためである。

◾ミュウと波導の勇者 ルカリオ
▪️ウソハチ
声優:梶原雄太(キングコング)
タケシたちの食べ物を盗んでタケシに怒られて嘘泣きをすると言うかわいい一面もある。その後は成り行きでサトシ達に同行。やはりいわタイプなので温泉はダメだった。
EDではミュウと共にはじまりの樹に残るようになる。


●【ポケスペ】
◾ゴールドのウーたろう(ウソッキー♂️)
▪️特性:がんじょう
▪️性格:ようき
▪️個性:いねむりがおおい
ゴールドがアカネとの自転車勝負中に遭遇。
野生のサイドンに怯えて隠れていたが、ゴールドの励ましにより奇襲作戦でサイドンを倒すことに成功。その後ゴールドを慕って付いて来た事で、彼のポケモンとなる。
人助けをしたり、ホウオウに一矢報いたり、『仮面の男』を取り押さえたりするなど、単体での活躍が多い。『けたぐり』を繰り出す時は足を長く伸ばしている。

◾エメラルドのウソッキー♀️
▪️特性:いしあたま
▪️性格:きまぐれ
▪️個性:まけずぎらい
ホウエン地方のバトルフロンティアで、新聞記者が木と間違えてうっかり水をかけてしまい、暴れていたところをエメラルドになだめられ野生に帰ったが、アトリエの洞窟で再会して彼の手持ちになる。
母性本能が強く、料理が上手い。

なお、ゴールドのウーたろうとエメラルドのウソッキー♀️は6章終盤で恋人になる。


▪️8章でシンオウのバトルフロンティアにいた女性が抱えられている形でウソハチが登場している。


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『ルイズが召喚したのが、ウパーだったら?』

今回は、ウパー(→ヌオー)。


最近、全然ネタが出ません……。


 ツルンとした、表面。水色の皮膚。点のように小さな二つの目。微笑んでいるような大きな口。両手はなくて、二つの小さな足に、お尻に丸みのある尻尾があり、丸みのある頭の左右に耳らしきヒレのようなものがある。

 

 小さなその生き物を召喚したルイズは、コントラクトサーヴァントの儀式を行ったのだが、キスをしたら、ヌメッとしてて、そのヌメリが唇についてピリピリとした。保健室で見てもらったら、どうやらヌメリに毒成分が含まれているらしかった。

 

 無事に使い魔にできたが、この見たこともない生き物は少々困った生き物だった。

 

 ヌメヌメしているので水棲生物だったのだが、それはいい。

 

 問題は、泥んこ遊びが好きで泥まみれになっては、部屋に帰ってくるのだ。しかもルイズに飛びついてくるものだから、当然ルイズも泥まみれになる。

 

 いくら言っても聞かず、今日も元気に泥のついた身体で学院内を跳びはねるように歩いてる。おかげで主人であるルイズが掃除を言い渡される羽目になった。

 

 ルイズが掃除を終えて、トボトボと歩いていると、あの生き物がメイドと戯れていた。

 

 なにやら慣れた様子で接しているので、話を聞くと、シエスタというメイドが語ってくれた。

 

 この生き物の名は、ウパー。

 

 彼女の故郷の森の中の池や泥のある場所に生息する水の生き物だそうだ。

 

 成長する特性があり、成長するとヌオーというとてものんびりとした生き物になるそうだ。

 

 どれぐらいのんびり屋かというと…、水の中で自ら動かず口を開けて餌の獲物が入ってくるのを待つほどのんびり屋らしい。また、痛みにも鈍感らしく、気ままに泳いでいて船底に頭をぶつけてもまったく気にしないのだという。

 

 なにそれ?っとルイズは思ったし、ウパーにたいしてだいぶガッカリした。

 

 そんな使えなさそうな使い魔を手に入れてしまったのかと思ったからだ。

 

 ですけど…っと、シエスタが付け加えるように言った。

 

 かつて亡き曾祖父が飼育していたウパーとヌオーが、雨が降らず水不足に悩んでいたタルブの地を潤したという言い伝えがあり、曾祖父亡き後、野生化したウパーとヌオーがいるせいか、他の土地が水不足になってもタルブだけは水不足にならなくなったと言われているそうだ。

 

 真実かどうかは分からないが、ウパーとヌオーには、雨を呼ぶ力があるとタルブに住む一部の老人達が信じているそうだ。

 

 あなたって…、そんな力があるの?っと聞いてみたが、ウパーはいつも通りにこやかにしているだけで答えない。というか喋れない。

 

 ところが、今年の夏……、トリステインは、例年にない雨不足となった。

 

 一番に悲鳴を上げたのは、平民で構成されている農村の住民達だ。

 

 当然作物も枯れ…、野菜を中心に食料が充分に出回らなくなり、それは貴族の生活にも大きな打撃を与えた。

 

 アンリエッタ達が必死に水不足と食糧難を解決するため奔走していた中、トリステインで唯一水不足を逃れていた土地があった。タルブ村だった。

 

 そんな中で、ルイズがヌオーへと進化を遂げたウパーに、雨乞いをしてくれないかと頼んだところ、のんびりと踊るようになったヌオー(ウパー)。

 

 間抜けな顔も相まって笑いの種になったが、やがて太陽が雲で陰り、雨が降ってきたのだ。

 

 このことは、すぐに王宮に知れ、招集されたルイズは、シエスタから聞いた話を語り、ルイズのヌオーがタルブ近隣に棲むウパーとヌオーを引き連れてトリステイン中で雨乞いを行い、水不足を解消させたのだった。

 

 トリステインを救った救世主とウパーとヌオーが称えられたが、雨乞いしすぎて、今度は水害が起こるようなってしまい、今度はウパーとヌオーを退治しようとする動きがあったりと、今年のトリステインは、騒がしいことになったのだった。

 

 あと、ウパーとヌオーを退治しようとした一部の人間達が、ウパーとヌオーが大人しいと見くびり、地震を起こす力で撃退されたあげく、地震による災害まで呼んだとしてウパーとヌオーが、称えられると同時に、間抜けな顔を被った大自然の化身として恐れられる対象となるのはそう遠くない未来である。

 

 

 

 

 




ウパー(ヌオー)は、個人的に大好きなポケモンです。

ほぼ必ずメンバーに入れてましたし、必ず捕まえてました。

雨乞いと、地震のコンボ……。もしアルビオンで地震やらかしたら……、大陸ごと砕ける?


2019/11/03
ド忘れが、特殊防御力アップだったことを忘れていたので後書き一部削除。



いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


●【ウパー】
▪️普段は冷たい水の中で暮らしているが、涼しくなったり夕暮れになると地上へ出てきてエサを探しにくる。

▪️皮膚が乾燥すると死んでしまう為、全身透明な粘液をまとっている。実はこれ『毒の粘液』で、素手で触るとピリピリ痺れてくるので注意。

▪️レベル20ですぐにヌオーに進化できる。


●【ヌオー】
▪️いつもぼ~としており、よく川底や船底、岩などによくぶつかっているが、気にならないらしい。川底で口を開けてエサが飛びこんでくるのをひたすら待つが、動かないのであまりお腹が空かない。

▪️ぼーっとした愛らしい見た目と裏腹に、優秀なタイプと特性で常に一定の活躍を見せているポケモン。レベル習得するわざも強力で使い勝手の良いものが多く、シナリオでも戦力+水辺の移動要員として連れていきやすい。
『ニンテンドウカップ2000のマリオスクール番組代表決定戦』で準優勝を果たしたパーティにエントリーされていた。
3世代でカイオーガを完封、4世代でエレキブルに有利に戦える+しめりけで爆発無効、5世代で積みストッパー...現時点でも対戦で使用されているらしく、かなり侮れないようだ。

▪️♂の方が背びれが長い。

▪️ポケダン・マグナゲートでは、チームメンバー管理と(特に「なかまモード」での)アイテムショップ店主を兼業している。宿場町の近辺に住んでおり、温厚な性格。何かと世話を焼きつつ、主人公達の成長を暖かく見守ってくれる。
老齢で普段はぼーっとしている事が多いが、実は『GODヌオー』と呼ばれる凄腕の悪人ハンターでもあり、悪人を見つけると徹底的に叩きのめし、二度と悪さをしたく無くなるほどにまで締め上げてしまうという。


●【アニポケ】
◆ウパー
無印から現在にかけて、モブの手持ちだったり、ロケット団から逃げたり、保護されてたり、治療受けてたり、調査の手伝いしてたり、ちょくちょく登場する。

◾無印148話
ウパー専門の保育園が登場。管理者のサナエによると、その地域では人気の高いポケモンの様子。サナエが留守の間サトシ達が面倒を見ることになったが、皆やんちゃでやりたい放題。しかしトゲピーがタンバリンを扱ったことで統率が取れ、外の池まで行進して戻っていった。その後はタケシとトゲピーが面倒を見ている。
ウパーの飼育心得
1『ウパーに接するときは、愛情をもってよしとする』
2『言うことを聞かせるときはタンバリンを使うこと』
3『私(サナエ)のウパーと戦うなかれ』

▪️ハートのウパー
他と異なる胸にハートの模様がついた個体。やんちゃでイタズラ好きで、保育園の建物を見つけたサトシ達を見つけては、タケシの首元に飛びついた。室内から池に戻した際にも1匹だけはぐれており、保育園の外まで逃げ出してはサトシとカスミを振りまわした。純真な瞳はロケット団すらも癒してしまうが、その癒しパワーを狙われロケット団に捕らわれるが、サナエが声をかけるとあっさりと逃げ出し、さらに単独でアーボックとマタドガスを叩きのめした。そのパワーは、しっぽだけでアーボックを掴み地面に叩きつけ、振り回して投げ飛ばすほど。

◾湿地帯のウパー
声がかわいいのが特徴の個体。サトシのヌメルゴンととても仲良し。
XY112話・113話では、トライポカロンに出場しているセレナを湿地帯のポケモンたちと応援している様子が見られ、とても愛らしい姿を見ることができる。


◆ヌオー
◾無印127話
ヨシノシティで保護されているポケモン。ヌオーが生息するということは、それだけヨシノシティの川がきれいだという証明になる。その為ヨシノシティではヌオーを保護する条例を制定していた。事情を知らないサトシ達がジュンサーさんに『ヌオー保護条例違反』の現行犯で逮捕されたが、オーキド博士の謝罪に免じてお咎めなしになった。
休憩中のサトシ達の前に顔を出し、コダックと謎の意思疎通を見せた後に、置きっぱなしだったGSボールを咥えて逃げ出した。その後ゼニガメの活躍で取り戻したが、GSボールをよほど気に入ったのか、またサトシ達のところへ来てはGSボールを奪って逃げてしまった。
川上でロケット団に捕まるが、それは群れの一部で、逃れていた群れが協力して『みずでっぽう』で木の実を飛ばしロケット団に攻撃、撃退した(やはりぬるぬるしている為、ロケット団は口上を気球の上から述べながらヌオーを捕まえようとしたが身体が掴めず、悪戦苦闘しながら早口で言い終えていた)。

ヨシノシティのヌオーは『青い満月の滝』に生息しているといわれている。毎年この時期に街に来ては、気に入った『丸いもの』を持ち帰り、川をさかのぼっていく。持っていかれたものの一部は翌朝川の流れに乗って戻ってくるが、これは『きれいな水と幸運を運んでくる』と昔から信じられており、特に最後に戻ってきたものには最高の幸運が運ばれるらしい。最後に戻ってきたのはGSボールだった為、「今年一番の幸運を得た者」として、サトシ達は街の人々から拍手が送られた。


◾ジムリーダー・マキシのヌオー
ジム戦で2匹目として登場。相性が悪いはずのナエトルを退けるが、ブイゼルの『氷のアクアジェット』という奇策に敗北し、さすがのマキシも驚いていた。

◾XYでは、湿地帯のポケモンとして登場。
XY123話でフラージェスにつるのむちでお仕置きされて喜んでいる。(しかも草は4倍弱点である。Mかな?)

◾SMではエーテルパラダイスのポケモンとして登場。変身しても顔だけがそのままというメタモンが、さほどメタモンと顔が変わらないヌオーに変身し、ヌオー達に紛れ込んでいた。ED後のラストで、バーネット博士が間違えて本物のヌオーを連れていってしまう。さすがのヌオーも汗だらだらで焦っていた(メタモンはバーネット博士がいなくなった後、変身を解いている)。



●【ポケスペ】
◾ウパー
ワカバタウンに現れたインチキゲーム屋(密猟者)のポケモンとして大量に登場。
『逃げ惑うウパー達を1分以内に捕まえれば豪華賞品ゲット』であった為、ちょこまかと逃げ回っていた。

◾ヌオー
ジムリーダー・マキシの手持ちとして登場。
フローゼルが敗れた後、2匹目として現れる。プラチナのエンペルトと『ふぶき』対決し、体力が満タンであった為、エンペルトに勝利。続いて、ダイヤから借りていたるー(ドダイトス)と力くらべし、るーが有利かと思われたが、なんと重量級のるーを持ち上げてプールへとぶん投げるというパワーを見せつける。


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『ルイズが召喚したのが、フワンテだったら?』

今回は、フワンテ(フワライド)。


すでにまとめwikiの方に、フワンテを書かれている方がおられるので被らないよう被らないよう…考えて考えて…。


結果、ホラー……。


注意!!





 紫色の風船?

 

 それが第一印象だった。

 

 しかしヒモのような部位が下に二つその先端に逆さまの黄色いハート型、そして二つの黒い目、目の間に黄色いバッテン、頭のてっぺんには雲のようなフワフワ。

 

 本物の風船みたいにフワフワと浮いているソレは、風船のような変な生き物だった。

 

 変なの…っと思いつつヒモのような部位を掴んで引き寄せて使い魔の儀式を施す。

 

 目をつむってキスをしたのだが、ふと足下が妙にフワフワしたような感覚になったので目を開けると、そこは宙。掴んだヒモ部分がルイズの腕に絡みついてそのまま浮かされていたのだ。慌てて下を見ればどんどんに小さくなっていく使い魔召喚の儀式の場所とコルベールと他の生徒達の姿が。

 

 ルイズが慌てて、たすけてーーー!っと叫ぶと、タバサのシルフィードが飛んできてルイズを咥えると、ずっと腕に絡みついている風船みたいな生き物ごと地上へ降ろした。

 

 地上に降ろされると、風船みたいな生き物が、プワープワー!っと抗議するように鳴く。それがまるでせっかく空へ連れて行こうとしたのに…っと言っているような気がした。

 

 小さいくせに、小柄で軽いとはいえ人間のルイズを空高く連れて行こうとするなんて、どこにそんな力が?っとコルベールも他の生徒達も不思議がった。

 

 タバサが珍しく嫌そうな顔でその風船みたいな生き物を見つめていた。キュルケがどうしたのっと聞くと、この生き物危険…っとタバサがルイズに忠告したのだった。

 

 ルイズは、意味が分からなかったが…、ルイズが最後となった進級試験が終わり、タバサとキュルケに見張られた状態でまた浮かされないようにしつつ風船みたいな生き物を引っ張って学院に帰ると…。

 

 イヤーーー、フワンテ!!っと悲鳴を上げたメイドがいた。

 

 見るなり逃げ出すので捕まえて話を聞いた。

 

 この風船みたいな生き物の名は、フワンテというそうだ。

 

 なんでもシエスタというメイドの故郷では、人とモンスターの魂が合わさって生まれてくるとされている幽霊の一種と言われており、うっかり子供が風船と間違えて掴んでしまうと、そのままあの世へ連れて行かれてしまうという怪談があるらしい。

 

 まさか!?っとルイズがフワンテを見る。

 

 まさかフワンテは、ルイズを子供と勘定して連れて行こうとしたのか。あの世へ。

 

 シエスタは、震えて涙目になりながら、ベラベラと他にも怖いフワンテにまつわる話をした。

 

 子供を連れて行こうとする他に…、何かの拍子に破裂すると中に詰った叫びのような声と共に魂があふれ出すとか、道連れを作るたびに膨らんでいくとか、その辺に漂うさまよえる魂が集まって生まれ、これまた仲間を増やすために子供を連れて行こうとするとか……。

 

 な、なんて恐ろしいモノを使い魔にしてしまったんだ!っとルイズは青ざめた。タバサに至っては、ルイズの死角で無表情でガタガタになっていた。

 

 その後は、大変だった。隙あらば空の彼方へ連れて行こうとするフワンテに、ルイズは気が気じゃなく、おちおち寝るのも恐ろしかった。なぜなら寝ると川の向こうで死んだ親戚やら知り合いが手を振っているのを見るからだ。この川を渡ってしまったらヤバい!っと分かるが、フワンテにグイグイ引っ張られそうになるのだ。そしてギリギリで目が覚める。

 

 そうして数日もせずゲッソリしたルイズに…、さすがにマズいと感じたキュルケや他の生徒達もフワンテにまつわる恐ろしい怪談を聞いて、退治した方がいいのでは?っと考えだし、ついに決行。

 

 だが、フワンテもただじゃ倒されまいとする。そしてどこからか、いつの間にか集まってきていた仲間達のフワンテの群れを引き連れ応戦。

 

 学院中を巻き込んだ戦いの末、フワンテの群れを退けたが……、気がつけばルイズが消えていた……。

 

 フワンテを恐れて隠れていて逃げるタイミングを失っていたシエスタが、泣きながら、進化してフワライドという姿へと変わったフワンテに連れて行かれました…っと言っていた。

 

 友人関係でもあるアンリエッタも協力して探したが、ルイズを見つけることは出来なかったとか……。

 

 

 

 




フワンテもフワライドも、なんか怖い説明文が…!!


今回は、ルイズ自身が被害者に……。
なお、フワンテ(フワライド)は、悪気はありません。そういう本能だから。






いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんからの説明文。

●【フワンテ】
▪️魂が集まって生まれた風船のポケモン。

▪️丸い身体の中にたくさんの魂が詰まっており、 誰かを道連れにするたびに膨らむ。何かの拍子で割れると叫びのような音とともに魂があふれだす。

▪️湿気を好み、湿気が多い季節には大量に現れる。

▪️幼い子供の手を握りあの世へと連れ去る と言われている。が、反対に子供に振り回されたり、重たい子供は嫌いだったりする。アニメ等の描写から、全ての個体があの世に連れてくわけではない(じゃなかったら、原作ゲームとポケパークの主人公が死んでゲームオーバーになる)。

▪️SMのメレメレ島のポケモンスクール2階の教室に古びた日誌には転校生がフワンテに連れ去られたと思われる内容が見れる。
USUMでの七不思議イベントでは、その連れ去られたと思われる女の子と連れ去った張本人のフワンテが登場する。また、七不思議イベントの一つの『呪いの日記』でもホラー小説の内容を再現してイタズラしていた別個体のフワンテが登場する(カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリリカリ)。

▪️『DPpt』では、「たにまのはつでんしょ」でギンガ団を倒した後、毎週金曜日に発電所前にシンボルエンカウントで出現する。
しかし、野生で捕獲・図鑑登録以外では、『DP』でのフワンテの使用トレーナーがヨスガジムの『ハズレ部屋』のみであり、殿堂入り後でファイトエリアを散策できる条件が『シンオウ図鑑の全てのポケモンを発見する事』であった為、プレイヤーによっては頭を悩ます存在であった。発売日の関係上と『フワンテ』を登録したかしないかで、先に殿堂入りした人より後で殿堂入りした人がファイトエリアを散策できるという逆転した事象が発生したという。
『プラチナ』では屋外のトレーナーも使用するようになったので解決した(はず)。


●【フワライド】

▪️空をあてもなく飛ぶのを好んだり、昼間は寝ぼけて浮かんでいる。気づいたらいつの間にか消えてたりする。

▪️人やポケモンを乗せて飛ぶが、大体風に流されて飛んでいくので、行き先は決められない。鳥ポケモンや飛ぶポケモンの中ではスピードは遅い部類だと思われる。
行き先は誰も知らないが、フワライドに乗って旅してた男が行方不明になっている。

▪️夕方になると大群で飛んでいる。観察してても、やはり気づくと消えてる。

▪️体内のガスの原料は魂らしく、 身体がしぼんでくると人やポケモンを連れ去るといわれている。

▪️ヨスガシティのジムリーダー・メリッサの手持ちポケモンでもあり、ポケモンコンテストのマスターランクにも登場する。ニックネームは『ばるん』。

▪️あらゆる技や特性に恵まれており、トレーナーの育て方、技の選択一つで何通りもの戦法を見事に使い分ける事ができるらしい。
ある意味「どんな風に育てるか」を特に楽しませてくれるポケモンだと言える。

▪️BWではクリア後に13・14番道路に出現するが、自爆するので注意。

▪️ポケパークでは、『一度行った事ある場所へ飛んで移動できる』いわゆる本編の『そらをとぶ』の役割をしてくれる。ただし、『バス停の様な看板を一度調べてフワライドを出現させる事』が条件。

▪️ポケダンではあまりにチートな為に最強の一族として名高く、『みんなのトラウマ』となっている。そんでもって『ポケダン超』で凶悪化した(味方にすれば強力である。技修得等でフワンテがオススメらしい)。
実話↓
フワライド『君がッ 死ぬまで あやしいかぜをやめないッ!』
ミッキィ『この汚ならしい阿呆がァ------ッ!!(DSぶん投げ)』


●【アニポケ】
▪️DP28話でジョーイ一家のポケモンとして4匹登場、娘のマイとサヤカやサトシを運んだり、お父さんにお弁当を運んだりと活躍している。なお、やはり風船なので強風に弱い。

▪️DP76話では、「レストラン七つ星」のチナツのポケモンとして登場する。

▪️メリッサのフワンテ→フワライド
DP93話で登場。このフワライドは彼女がタマゴから大切に育てたもので、タマゴわざの『さいみんじゅつ』が使える。ジム戦では最後のポケモンとして、サトシのピカチュウ・ブイゼル・ヒコザルに立ちはだかる。
おにび・サイコキネシスでピカチュウとブイゼルの攻撃を打ち消し、さいみんじゅつで眠らせてからの攻撃で2匹を倒すが、サトシの作戦によりヒコザルに『あなをほる』で攻撃をかわされて背後を取られて地面に叩きつけられ、さいみんじゅつを使おうとしたところで至近距離のかえんほうしゃを浴びて敗北した。

▪️XYでは、野生のフワンテとフワライドが登場。サトシがユリーカを助ける際に、谷の間に飛んでいたフワライド達の頭を足場にして谷を渡る。さすがスーパーマサラ人。

▪️劇場版『ディアルガVSパルキアVSダークライ』では、トニオのポケモンとして登場。アラモスタウンの観測に利用している。

●【ポケスペ】
◾フワンテ
7章で登場。たにまの発電所の所長のポケモンで、ギンガ団が発電所を乗っ取り、所長も捕らわれた為、フワンテが所長の白衣を持って発電所を脱出し、所長の娘に危機を伝えた。ギンガ団の攻撃を受けたのか、たどり着いた時点でボロボロであった。

◾フワライド
7章でメリッサの手持ちとして登場。
性別は♀。
コンテスト会場にメリッサと共に登場するだけで大盛り上がりで人気が高い事から演技の実力がいかに高いかがわかる。コンテストでプラチナをいじめたマダム2人をゴミ捨て場へと放り投げた。
その後、ダイヤ達が幾度となく世話になり、ヨスガシティからミオシティに移動するときにダイヤの一時的な手持ちになっていたが、シンジ湖での戦いでダイヤが飛行艇に乗りこむときにるー(ドダイトス)・りー(ベロベルト)と共に別れ、湖に落ちた2匹の救出を手伝う。その後、アヤコからパールに渡され、ギンガトバリビルで再びダイヤに渡った後、やりの柱でメリッサの元に戻った。

●【その他】
◾『快盗!ポケモン7』という漫画では、主人公の移動手段でフワライドが登場する。



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『ルイズが召喚したのが、ミツハニーだったら?』

今回は、ミツハニー(ビークイン)。


勢いがあるうちに書く!


でも面白くはない……。ネタが尽きてるな…。


 えっ? 蜂の巣?

 

 それが第一印象だった。

 

 しかし、穴が三つある大きな蜂の巣の形が不意にブーンっと羽音を立てて浮き上がった。よく見ると左右に虫の羽があり、蜂の巣の穴の中に可愛いシンプルな顔がある。どうやら三匹の蜂がひとつになっているらしい。なんとも不思議だ。

 

 コルベールに促され、コントラクトサーヴァントの儀式を行い、この不思議な蜂(?)を使い魔にした。

 

 なんの蜂かしら?っと思って調べたが、図鑑にも載っていないし、生物に詳しい教師すらも分からないと言っていた。

 

 そんな時、ミツハニーだ! っと驚いて声を上げたメイドがいた。

 

 話を聞くと、この蜂の名は、ミツハニー。

 

 ビークインという女王蜂を中心として、ミツハニーが群れで従い、ビークインのために蜜を集めてくるそうだ。

 

 なぜそんなことを知っているんだと聞いてみると、なんてことはない、彼女、シエスタの故郷ではビークインとミツハニーによる養蜂が行われていたのだ。

 

 ビークインとミツハニーを、シエスタの曾祖父がどこから連れてきて、タルブ村に住み、その後子孫達がその養蜂を受け継ぎ、近隣の森に野生化したビークインとミツハニーが棲み着くなどしているそうだ。

 

 ビークインとミツハニーの養蜂に関しては、曾祖父の遺伝である黒髪を持つシエスタの一族にしかできず、小さな村でしかないタルブの貴重な収入源のためリーダーを務めているとか。

 

 ビークインは、そのフェロモンでミツハニーを操り、敵を攻撃するそうだが、ビークインのフェロモンの強さで従えられるミツハニーの数が変わるそうだ。

 

 ただし…、ミツハニーは、メスのみが成長することでビークインとなれるのでそのほとんどはオスらしい。

 

 ミス・ヴァリエールのミツハニーは、メスですねっと、だから将来ビークインになりますよっと、シエスタは言った。

 

 ルイズは、シエスタが語ったハチミツの品名を聞いて、それが王家御用達で、なおかつ病弱な姉のカトレアのために、極たまに仕入れることがある高級品だと分かった。

 

 ミツハニーがビークインになってくれれば、カトレアのためそのハチミツを仕入れられるのに…っと思い、シエスタにミツハニーをビークインに育て上げる方法を教えてくれと頼んだ。

 

 シエスタは、恐縮しつつ、自分は養蜂に携わってないので、親戚に頼んでみますっと、故郷に手紙を送った。

 

 そして返信が返ってきたが、結論から言うとタルブ村のビークインとミツハニーは、シエスタの曾祖父が飼育していたモノの子孫達で、ほぼ野生であり、その成長については知らないということだった。

 

 なら、タルブ村に行くわよ!っとルイズは鼻息荒く意気込んだ。なんとしてでもミツハニーをビークインに成長させたかったからだ。タルブの森から来るならそこに成長のヒントがあるはずだと踏んでのことだ。

 

 そして休みの届けを出し、シエスタと共に彼女の故郷であるタルブ村へ。

 

 到着するなり、ルイズのミツハニーが森へ行ってしまった。

 

 どうします?っと心配そうに聞くシエスタに、しばらく様子見よっとルイズは、内心不安を押し殺しつつ毅然と答えた。

 

 宿もないタルブ村で、シエスタの家に泊めてもらったのだが、数日してもミツハニーは帰ってこなかった。

 

 やがて休み届も限界の日数になったので、心配するシエスタに気丈に振る舞いつつ帰り支度をしていると、ブ~ンっと大きな羽音が聞こえたので、家を飛び出すと、そこにはシエスタの一族が育てているビークインよりも大きなビークインがいた。しかも、ミツハニーをとんでもない数引き連れていた。

 

 あなたなの?っとルイズが尋ねると、ビークインがコクリッと頷いた。

 

 その後、学院に帰ってからというもの、シエスタの一族から貰った巣箱を設置するなどしてビークインとミツハニーのハチミツを集めさせるようにした。

 

 実家にいるカトレアに送る一方で、ロイヤルゼリーなる女王蜂しか食べられない特別な蜜をルイズは自分のビークインからもらうようになり、その結果…、幼児体型に変化が!

 

 あっという間に噂は広まり、実家に送りきれない、または自分でも消費しきれない分は、ルイズ印を付けて売った。サイフが潤い、仕送り無しでも十分すぎるほどになった。

 

 

 

 




ビードル、キャタピー、ケムッソ、そしてミツハニー…。

しかし、ミツハニーは、メスしか進化しないのにほとんどがオスってのは……。まあ生態体系としては正しいんだろうけど。


タルブ村で、シエスタの一族からビークインとミツハニーの養蜂の仕方は教わってます。




いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんからの説明文。


●【ミツハニー】
▪️生まれた時から3匹セットのポケモン。3匹の人格は独立しており、蜜の趣向も異なる。

▪️女王のビークインの為に夜明けから日暮れまで蜜を集めつづける。生息地もソノオの花畑やミアレの庭園など花の多い地域になる事がほとんど。夜になるとミツハニー同士が100匹程集まって眠る。

▪️時々その蜜を好んで横取りしてくるガーメイルは天敵である(ガーメイルは夜行性である為、昼行性のミツハニーが夜に寝てる隙に巣からミツを奪って逃げる)。

▪️♂️と♀の違いはおでこ。ヤトウモリ同様♀しか進化ができない(ヤトウモリの場合は♀にエサを搾取される為に栄養不足で♂️は進化できないとの事で、♂️も進化できる可能性もある)。

▪️♂️8:1♀という確率である。なので運が悪いと大体♂️しかでなかったりする。

▪️進化後のビークインを考えるに、おでこにマークがある子がそのままビークインになるのかもしれない。

▪️XYでは『あまいかおり』で群れバトル発動要員として役立つ。

▪️超不思議のダンジョンでは、蜜集めに気がたっていた為、スピアーと共に主人公とパートナーに襲いかかる。


●【ビークイン】
▪️ミツハニー達の女王。胴体が子供達の巣になっており、ミツハニーが集めた蜜で子供を育てている。1つの群れにいるビークインは1匹だけ。

▪️様々なフェロモンにより、ミツハニーを自在に操って敵と戦う。フェロモンを放つ量が多いビークインほど、多くのミツハニーを従えている。

▪️「子供たち」という存在が謎めいており、ミツハニーとは別物扱いとも言われている。ところがビークインを親にして作ったタマゴからは当然ながらミツハニーしか生まれない。謎である。

▪️実は『性別が固定のポケモンの中で唯一コンペボールと隠れ特性を両立できるポケモン』である。進化前が♂と♀の両方が存在するポケモンであるためである。

▪️超不思議のダンジョンでは、蜜集めに気が立っていたスピアーとミツハニーを治め、母親の為に蜜を取りに来たスボミーに蜜を渡した。
ポケダンではスピアーも従えてるようである(蜜蜂とスズメバチだけど)。


◾【アニポケ】
▪️DP32話にて『琥珀の城』の主でビークインが登場。ミツハニーは蜜集めの際に「ミツハニーウォール」を形成して編隊飛行を行う。ちなみにフルCG。
ビークインはパワージェムでロケット団を撃退し、モミに『おそろしくあまいミツ』の一部をあげた。

◾【ポケスペ】
▪️ミツハニー
7章で登場。ソノオタウンにやって来たダイヤが柵で囲われた木をなぎ倒し、たにまの発電所の所長の娘が花畑に住むミツハニーの為に塗ってあった『あまいミツ』を舐めてしまった為、所長の娘が泣いてしまい、ミツハニーが怒ってダイヤ達に襲いかかった。

▪️ビークイン
7章でギンガ団に金で雇われたスキンヘッズの手持ちとして登場。
こうてつ島で修行中のダイヤとゲンに襲いかかり、ゲンとルカリオの目に『ミツ』を浴びせて波導を封じ、パワージェムを発射して攻めたて、更にビークインの指令ひとつで行動する無数のしもべ達を使ってゲンとダイヤを追いつめた(このしもべ達はゲンが苦戦したこうてつじまのボスであるハガネールを倒している。更にスキンヘッズはリオルのタマゴを盾にするという卑劣な行為をしていた)。
しかし、特訓の成果を出したダイヤのるー(ドダイトス)により敗北した。


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『ルイズが召喚したのが、ゴマゾウだったら?』

ルイズが召喚したのが、ゴマゾウ(ドンファン)だったら?



久しぶりすぎる更新。




なんか執筆の食指が向かず……。



しかも面白くもないかも。





 

 なにこれ?

 

 つぶらで可愛らしい黒い目、お鼻が長く、ぺったりした平たく垂れた両耳を持つ薄青緑の四つ足の動物だった。

 

 強いて言うなら、子供の頃に与えられたぬいぐるみとか…そんな物を大きくしたように見える。つまり外見だけなら可愛い。

 

 その動物は、やがてキョロキョロと周りを見回して、パオ~ン、パオぉ~ン…っと、切なく鳴き出す。

 

 コルベールがルイズに、儀式を急かす。

 

 この動物が可哀想に見えてきていたルイズは、罪悪感を感じつつ、儀式に移ろうとすると、ビクッと震え上がった動物が突如体をダンゴムシのように丸めた。

 

 えっ? と思った時には、丸まった状態で突撃してきたその動物に轢かれていた。

 

 天地がひっくり返り、頭から地面に墜落。

 

 ゴロゴロと高速で転がり回るその動物を、コルベールがなんとか止めて丸まった状態を解除させて、キュルケに助け起こされたルイズがクラクラしながらコントラクトサーヴァントの儀式を行い、やっとこさ使い魔に出来た。

 

 使い魔の印を付ける際に痛みが伴うため、この動物からは最初嫌われた。従属の効果はあまり出てないようだ。

 

 使い魔の舎に入れていたが、ルイズが近づくと端っこに逃げてしまう。

 

 ゴマゾウだ!っと声を上げたメイドが後ろにいた。

 

 知っているのかと聞くと、メイドは恐縮しつつ、自分の故郷の近くで見られる珍しい動物だと答えてくれた。

 

 この動物の名は、ゴマゾウ。

 

 とても力持ちで、鼻の力が強く、人間だって簡単に持ち上げられるとか。

 

 今は可愛いが、成長するとドンファンという形態になり、あまり可愛くなくなるという。

 

 かつて曾祖父が飼育していたそうなので、馴れさせることは可能だということだった。

 

 ゴマゾウは、とても大人しいんですけど、酷いことしませんでしたか?っと聞かれ、ルイズは使い魔の儀式で印を焼き付けたせいかと考えついた。

 

 その後シエスタのアドバイスをもらい、ゴマゾウが好むエサを与えながらなんとか距離を詰めていき、なんと背中に乗せてくれるまでになった。

 

 まるでぬいぐるみにでも乗って歩いてるような光景だったため、馬鹿にする声が聞こえるが、ルイズは無視。それよりゴマゾウが心を開いてくれたことを喜んだ。

 

 そうしているとレビテーションでゴマゾウが浮かされ、その衝撃でルイズが転がり落ちてしまった。

 

 パオーンパオーン!っとルイズを心配するゴマゾウ。

 

 ゴマゾウは、杖を持って笑っている他の生徒を見つけると、キッと睨み丸まって転がり出した。

 

 ハッとしたその生徒は、慌てて背中を向けて逃げるが転がるスピードに勝てず轢かれた。

 

 それによって経験値が積まれ、ゴマゾウがあっという間に無骨な姿をしているドンファンへと成長した。

 

 轢かれたがなんとか無事だったその生徒に、ドンファンが突撃し、笑っていた他の生徒も追い回して騒ぎに。

 

 ドンファンの硬い装甲のような皮膚は、並の魔法を受け付けず、そうしてドンファンや主人のルイズに手を出す馬鹿はいなくなった。

 

 ルイズは、ドンファンを頼もしく思うと同時に…、ゴマゾウの時の可愛さを恋しく思ったのだった。

 

 

 

 




このゴマゾウは、ドンファンに進化するまであと一歩というところで召喚された個体。

性格は寂しがり屋で臆病。たぶん、仲間の元からいきなり離されて混乱して攻撃してしまった。


ところで、ゼロの使い魔世界に、象っているんですかね?




以下、いつも詳しく書いてもらっているミッキィさんの説明文。


■【ゴマゾウ】
◾川の畔や水辺、その近辺に生息し、縦穴を掘って暮らしており、すみかの近くに鼻の印をつけて自分の場所を仲間に教えている。
朝早くに人気のない水辺で水浴びや水の掛け合い等をしている。
その為、ゲームではDPPtで『おくりのいずみ』周辺に出現している。みずタイプが苦手なじめんタイプでありながら水が大好きという稀有な存在。

◾愛情表現で鼻をぶつけてくるが、力持ちである為注意が必要。なお、大人1人は軽々と持ち上げれるとされる。

◾『2世代』では金・ハートゴールドのみ登場で、ヒメグマと対の存在。『BW2』では、女の子主人公のみ出会える『テツ』から交換で貰える(いかりまんじゅう持ち)。
『ポケダン空』では何故か主人公・パートナーに抜擢されている。

■【ドンファン】
◾鋭く硬いキバは長くて大きい程、群れの中でランクが高い。ただし、伸びるのには時間が掛かるとされる。

◾皮膚が硬い為、体当たりや転がるをされると家を破壊する程の威力となる。その力を使って、山道の土砂崩れをどかす仕事を手伝う。
図鑑説明と世代から考えるに、土砂崩れの原因の大半はバンギラスな模様。

◾1997年、ホウオウに続きヤドキングとデンリュウと共に紹介された。

◾『ポケスタ金銀』では『ドンファンのぐるぐるレース』というミニゲームがあり、ぐるぐるとコースを回って先に9周したドンファンが勝ち。

●【アニポケ】
■サトシのゴマゾウ→ドンファン♂️
CV.林原めぐみ→三宅健太

◾無印228話のポケモンライドでベイリーフで優勝したサトシが商品として手に入れたタマゴが第230話で孵ったポケモン。
トゲピーが刷り込みでカスミのポケモンになった事から、事実上『サトシが初めて孵化させたポケモン』にして『最初のじめんタイプ』。

◾何事にも好奇心旺盛な無邪気な性格で、ピカチュウとは特に仲良し。体は小さいが力持ち。
AG154話でエレキッドを巡るロケット団との戦いの最中にドンファンに進化し、「とっしん」や「ころがる」などのパワーが格段に上がった他「はかいこうせん」といった強力な技も覚えている。しかし、進化後に体は大きくなっても無邪気な性格は変わっていない。

◾サトシがホウエンに旅立つ際にオーキド研究所に預けられているが、AG133話でのバトルフロンティアの旅立ちで再加入(一度離脱したポケモンが、手持ちとして復活するのはゴマゾウが初)。

◾バトルフロンティアのバトルチューブにて、アザミのハブネークと対決し、かえんほうしゃで火だるまになりながらも、岩を利用してジャンプし、そのままハブネークにぶつかって勝利した。その後は勢いでミロカロスにとっしんするが、ハイドロポンプを受け敗北。

◾DP182話で再登場、シンオウリーグ3回戦・コウヘイ戦で出されるが、コウヘイのトリッキーな戦法に翻弄され、ヨノワールに惨敗した。

●【ポケスペ】
■サファイアのふぁどど(ドンファン♂️)
▪️特性:がんじょう 
▪️性格:せっかち ▪️個性:かけっこが好き
キンセツシティ周辺の野原を転がり続けていた問題児。転がっていた理由は地下にあるニューキンセツの発電装置の狂った磁場を感じ取っていた為であり、発電装置をサファイアと共に止めた後、気が合ったことで手持ちとなる。 
どらら(ボスゴドラ)と同じく突進攻撃が主力だが、『ころがる』をサファイアの超人的な動きと組み合わせて彼女のジャンプ台になることができる。13章では「ポケモンコンテストライブ!」に出場している。

■ゴマゾウ
6章にて、バトルピラミッドに挑戦したエメラルドのレンタルポケモンとして登場。
特性が『ものひろい』であった為、ピラミッドの中で道具を集め、エメラルドがジンダイと戦う頃にはバトルパックがパンパンに膨れあがる程集めていた。


●【余談】
『剣盾』にて、同じゾウモチーフの『ゾウドウ』と『ダイオウドウ』が登場。こちらはゴマゾウ・ドンファンよりも大きく、そして鋼タイプである。
やはり力持ちで、工事現場や力仕事で活躍している。
特殊な個体は『キョダイマックス』ができる。


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