前世で怪我して辞めた俺が青道で頂点を目指す話 (アレハレ無双)
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プロローグ~転生~

「お前は死んでしまった。想定外のことでな。儂も頭を悩ませておる。」

 

意識が戻るとなんか神々しそうなオーラを背中に出した爺さんに突然そんなことを言われた。確か、俺は車に轢かれて多分死んだハズ・・・

 

「そうそうお前は下級の神が起こしたミスで起こった車の暴走で死ん

でしまったんじゃ。・・・まったく面倒なこと起こしよって。」

 

本当に面倒くさそうだなぁ。俺この後どうなるんだろ?

 

「お前は本来死ぬはずがなかっんじゃ。

それが死んでしまったんじゃよ?これは大きな問題なんじゃ。

儂らのミスとあっては他の奴らに示しがつかんからのォ。」

 

えーっと、その前にあんた誰だ?

 

「儂か?儂は全知全能と自他共に認められておる神、ゼウスじゃ。」

 

ええっー!!

あのモ〇ストとかに出てくるあのゼウスか!!

 

てかやっぱり俺死んでたのかよー!

 

「?そのモ〇ストとやらに出てくるゼウスで一応あっとる・・・と思う。」

 

ちょっと待て、俺は死んで全知全能の神がいる。これって最近ラノベでよくあるパターンの転生できますよ〜って奴なんじゃね?

 

「おお!それじゃ!それなら部下のミスのアフターケアも出来る上司としてさらに儂の株もあがるわ!という訳で転生してもらうぞ?」

 

なんか変なこと聞こえた気がするけど聞かなかったことにしよう。

転生先とかこっちで決めてもいいの?

 

「その世界にもバランスというものがあるからのォ。その提案によるのォ」

 

じゃあ、俺死ぬ前は怪我で出来なくなるまで野球してて全国優勝とかしてたから『ダイヤのA』の世界がいい。

もう1回野球人生をやり直したい!

 

「ふむ。『ダイヤのA』か・・・戦闘系でもないし、お主の世界に近い世界観であると・・・よし、この世界なら大丈夫じゃ!なら次は特典についてじゃな!」

 

特典も決めれるの?

それなら、パワプロのサクセスみたいに練習とか試合をすればポイント貰えてそれを振り分けて成長出来る能力と、自分や他の人の能力をパワプロ基準で見れること、練習や試合とかで故障しない体と、『沢村栄純』とその幼馴染たちと幼馴染になれること、中学三年で青道高校のスカウトが来ること、それから『御幸世代』であること、前世の野球知識。

まぁこれくらいかな?ちょっと多かったかな?

 

「いやいや、今回はこちらの不手際。それに3つほどしか特典と言えるものでは無いから叶えるのは簡単じゃよ。」

 

ホント?やったね!ありがと神様!

 

「よし!準備が出来たぞ。・・・では達者でな!」

 

りょうかいっです!

 

と、ここまで話した所で俺の体が光り、意識が遠いていくのだった。



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小学生編
1話


今回はオリ主視点の説明話です。


神様にあって、転生してからまだ誕生日来てないから8年ほど経った。

 

転生した時俺は産まれたての赤ちゃんになってて、名前は『高瀬 維』と名付けられた。

 

俺が産まれた時父親は居なくて、後から聞いた話母親の体が弱かったから母親の実家がある長野県の田舎に母親だけ戻ってきていたんだそうだ。

 

そして1歳の時に初めて『蒼月 若菜』に出会った。

 

それからは3歳になるまで週1ペースで遊んでいたが、3歳からはほぼ毎日一緒に遊んでた。

 

でも、5歳の時に母親の体調が安定したため、父親の居る東京に引っ越すことになってしまったのだ。

 

引っ越す時に若菜と小さい子供あるあるの将来結婚する約束をした。

 

その後若菜が文字を書けるようになってからは3ヶ月前まで文通をしていた。

 

いや、今でも文通はしているが、3ヶ月前に野球のリトルチームに入ったから全然こちらから返せてない。

 

多分怒ってるんだろうなぁとなんのなく分かるから、次手紙書く時にいっぱい謝っておこう。

 

小3になった事で近くのリトルリーグのチームに入ったんだけど、そこで驚く人と出会った。

 

なんと原作キャラの『滝川・クリス・優』が居たのだ!!

 

将来、青道高校で監督からの信頼の厚い選手になるこの人に実力を認めさせておけば青道高校に入りやすくなるかも。

 

そう思った俺は他の投手希望者を蹴落としてでもクリスとバッテリーを組もうと考えてたんだけど、なんと俺の世代に俺以外の投手希望者が居なかった。

 

投手希望は俺1人のだからスグにブルペンで投げさせてもらえた。

 

前世では、フォーシームの握りをコントロールを付けるために小さい頃から指を開けてたんだけど、コントロールはこれから付ければいいから、隙間を作らず、中指と人差し指をくっつけて握る。

 

案の定、コントロールは結構乱れたけど、ストライクは何球かは入ってたし、これで慣れてコントロールを磨けばキレのあるフォーシームをコーナーに決めて三振が取れそうだ!

 

そうして俺がチームで練習を初めて3ヶ月が経った。

 

そう言えばまだ能力値を出してなかったな。

確認しておくか・・・

 

高瀬維 左投左打 (8)

 

投手能力

 

球速Max60㌔

 

制球E(40)

 

スタミナF(31)

 

変化球ナシ

 

特殊能力

 

・牽制〇

・鉄腕

 

野手能力

 

弾道1

 

ミートF(34)

 

パワーG(18)

 

走力E(42)

 

肩力F(35)

 

守備力E(49)

 

捕球E(47)

 

特殊能力

 

・鉄人

 

・・・とまぁまだこんなもんか、これでもコントロール、ミート、走力、守備力、捕球、それと牽制〇は前世の野球知識等のお陰で、最初から高かったり持ってたりする。

 

鉄腕と鉄人は転生特典のお陰で持っている。

 

とりあえず、練習を重ねて、球速が70に到達とコントロールがD(55)まで上がったら前世の俺のウイニングショットだったスライダーを覚えよう。

 

よし!しばらくの目標も決まったし明日も練習あるから今日はもう寝よう!



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2話

あれからさらに1ヶ月が経った。

 

結論から言うとたった1ヶ月で球速が10㌔上がってコントロールもD(57)になってしまった。

 

転生特典エグすぎね?

 

まぁ目標は達成したからクリスさんのとこ行ってスライダーの練習させてもらお。

 

⚾️

 

「クリスさん、ちょっといいですか?」

 

「・・・どうした?・・・高瀬。」

 

「前からある程度コントロール付いたら投げたかったボールがあるんです。変化球、練習で投げていいですか?」

 

「球種にもよるな。フォークなんかは早すぎるからな。何を投げたいんだ?」

 

「スライダーです!」

 

「スライダー・・・いいだろう。今年は良くても来年は確実に投手不足になるだろうからな。」

 

「あざっす!クリスさん!早速受けてもらっていいですか?」

 

「わかった。ブルペンに行こう。」

 

よっし!これでやっとウイニングショットが練習出来る!

 

前世の野球知識とか、練習で掴んだ感覚とか、結構引き継がれてるからスライダーがどうなるか楽しみだ!

 

⚾️

 

ホントにスライダーを投げるつもりか・・・

 

俺はカーブじゃなくてスライダーを選んだ後輩投手、高瀬維の事を正直馬鹿だと思っている。

 

確かにスライダーを投げる投手は多くいるが、大体の投手は最初に比較的簡単に投げられるカーブから練習する。

 

だが彼奴は最初からスライダーを練習したいと言ってきた。

 

彼奴のフォーシームはかなり良い球だ。

 

俺が彼奴ならブレーキのかかるカーブを練習する。

 

俺には彼奴が何故スライダーを投げたがるのかわからなかった。

 

⚾️

 

クリスさんがそんなふうなことを考えていた頃俺は先にブルペンに行って肩を作ってた。

 

丁度肩がいい感じになってきたタイミングでクリスさんが防具を付け終えてブルペンに入ってきた。

 

「じゃあ肩はもう出来てるんで座ってもらっていいですか?」

 

「了解だ。」

 

クリスさんが座ると俺はウイニングショットだったスライダーの握りをする。

 

うん、やっぱり流石ウイニングショット。

指にしっくりくる。

 

俺の投球フォームはこのウイニングショットを最大限に生かすためのフォームだ。

 

右手の位置から肩の高さのバランスまで、5年掛けて作ったフォームでスライダーを投げる。

 

俺のスライダーは中指と人差し指の第1関節に縫い目をかけて、親指をその対角の縫い目にそっておき、リリースの瞬間に手首を縦に切って投げる。

 

リリースの瞬間に手首を縦に切ってリリースされたスライダーは右バッターインコース寄りの真ん中低めから俗に言うスラーブの様な軌道で右バッターのインローギリギリを通ってクリスのミットに収まらなかった。

 

なぜならクリスさんが予測軌道と俺のスライダーがの軌道が全然違ったからだ。

 

ティロティロティン♪

 

お、能力に変化でたかな?

 

投手能力

 

球速Max70㌔

 

コントロールD(57)

 

スタミナF(38)

 

変化球

 

・スライダー2(※上限3)

 

特殊能力

 

・牽制〇

・鉄腕

 

・・・おぉ!前世のウイニングショットだからかわかんないけどいきなり変化量2の状態で手に入ったぞ!

 

よし!小6になるまでは他の変化球は取らずに、特殊能力と俗に言うスタミナロール、球速を上げることに専念しよう。

 

あ、でも小5になったらバッティングの方も上げよう!

 

⚾️

 

俺は正直彼奴を舐めていた。

 

彼奴・・・高瀬維のスライダーがこんな変化をするなんて夢にも思っていなかった。

 

俺は高瀬を舐めていた事を後悔すると同時に、高瀬となら全国優勝も出来ると思った。

 

高瀬と同学年じゃないのが残念で仕方ないな・・・。

 

俺は心のそこからそう思った。



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3話

俺が初めてクリスさんにスライダーを投げてからもう2年も経った。

 

俺は当初の目標通りに成長させている。

今の能力はこんな感じだ。

 

投手能力

 

球速Max97㌔

 

コントロールA(82)

 

スタミナB(73)

 

変化球

 

・スライダー3(※上限3)

 

特殊能力

 

・牽制〇

・鉄腕

・クイック〇

・リリース

・ノビ〇

 

野手能力

 

ミートS(91)

 

パワーB(75)

 

走力A(88)

 

肩力A(86)

 

守備力S(97)

 

捕球S(93)

 

特殊能力

 

・鉄人

・アベレージヒッター

・走塁◎

・盗塁〇

・外野手〇

・レーザービーム

 

と、まぁこんな感じだ。

 

小3の時に比べて、球速が27㌔、コントロールが3ランク(25)、スタミナが4ランク(42)、スライダーが+1あがった。

 

投手能力のスタミナは頑張って走ったけど、コントロールは前世の知識に基づいた感覚のおかげで勝手に上がってくれた。

 

野手能力の方もパワーと走力以外はほとんど前世の野球知識のお陰で高いって感じだ。

 

特殊能力は新しく、クイック〇、リリース、ノビ〇、アベレージヒッター、走塁◎、盗塁〇、外野手〇、レーザービームを取得した。

 

でも正味、アベレージヒッターとリリース以外は前世の野球知識のお陰なのでかなりチート小学生になっちゃったんだよね〜(苦笑)

 

そして今日は俺の公式戦初先発初登板の日だ。

 

2個上に、佐倉井っていう右投げの結構凄い球投げる人がいるのと野手能力チートだからこれまでは外野手で出てたんだよね。

 

ただ今年は佐倉井さんほど凄い投手はいないからエースかと思いきや、試合での内野手との息があまりあわずそこが響いたのか、エースは他の人だった。

 

だから今日の公式戦初先発初登板は絶対に完封して来年のエースになってやる!

 

⚾️

 

夏季選手権東京地区予選大会

1回戦

丸亀リトル対足立リトル

 

原作キャラだけオーダーを確認しておこ。

 

1番ショート 白河勝之

3番ピッチャー 俺

4番キャッチャー 滝川クリス優

 

 

それと試合前だし、味方の原作キャラの能力も見ておこう。

 

白河勝之 右投右打

 

野手能力

 

弾道 2

 

ミート A(80)

 

パワー C(64)

 

走力 A(86)

 

肩力 B(73)

 

守備力 S(92)

 

捕球 B(78)

 

特殊能力

 

・守備職人

・守備移動〇

・送球〇

・バント〇

・チャンスメーカー

・流し打ち

・走塁〇

・盗塁〇

 

滝川・クリス・優 右投右打

 

野手能力

 

弾道 3

 

ミート S(90)

 

パワー A(87)

 

走力 B(75)

 

肩力 S(98)

 

守備力 S(93)

 

捕球 S(94)

 

特殊能力

 

・キャッチャー◎

・送球〇

・鼓舞

・高速チャージ

・アベレージヒッター

・広角打法

・固め打ち

・チャンス〇

 

・・・うん、流石原作キャラ。チートだね。

特にクリスさん。

今、中学行っても4番キャッチャーで出れそうだ。

 

それともう1人、クリスさんに直接色々指導してもらってる4年生の子が居るんだよね。

 

クリスさん曰く、自分が卒業した後の正捕手で将来有望・・・らしい。

 

能力は・・・

 

宮野達也 右投左打

 

野手能力

 

弾道2

 

ミート A(88)

 

パワー C(67)

 

走力 S(92)

 

肩力 A(81)

 

守備力 S(91)

 

捕球 B(78)

 

特殊能力

 

・アベレージヒッター

・キャッチャー〇

・走力〇

・盗塁〇

・粘り打ち

・流し打ち

・送球〇

・高速チャージ

・バント〇

・盗塁アシスト

・一塁手〇

・三塁手〇

 

と、まぁ4年生の中では飛び抜けてるんだよね。

ただ、正捕手はクリスさんだからファーストとサードも練習してる。

 

キャッチャーの方はクリスさんの指導のおかげで守備力は飛び抜けてて、捕球は僕の球は捕れない時があるけど捕れなくても必ず体で前に落とすからクリスさんの次に安心して投げられるキャッチャーだ。

 

因みに宮野は2番サードでスタメン入りしている。

 

おっと、考えこみ過ぎてもう審判が出てきちゃったな。

整列だ!

 

⚾️

 

「丸亀リトル対足立リトル、足立リトルの先行で始めます。礼!」

 

『お願いします!』

 

⚾️

 

丸亀リトルは後攻だから先に守備につく。

 

投球練習が終わり、プレイボールのコールがかかる。

 

「プレイ!」

 

1球目、クリスさんの要求は相手左バッターのアウトローギリギリのフォーシーム。

 

ノーワインドアップから斜めにキレイに構えた所に行くイメージをして指先で切る!

 

「ストラーイク!」

 

うん、今日は球が走ってる。

打たれる気しないな!

 

「ストライクツー!」

 

ツーストライク目を取ってクリスさんのサインを確認する。

 

流石クリスさん。俺の投げたい球を理解してくれている。宮野じゃあまだこうは行かないんだよね。

 

俺が投げたい球はアウトローへのウイニングショット!

スライダーだ!

 

「ストライク!バッターアウト!」

 

⚾️

 

試合はウチが14点取って3回コールド勝ちした。

俺は、3回をパーフェクトに押さえて公式戦初先発初登板を見事勝利で終わらせた。

 

今回はくじ運いいから、決勝まであまり強いところと試合しないため、一応エースである俺は決勝まで先発での登板はしないらしい。

 

試合の翌日、目を覚ました俺は能力画面を見て驚いたのと同時にある意味納得した。

 

昨日の試合は公式戦だからか練習試合や紅白戦で貰えるポイントよりもかなり多かったからだ。

確かに実況パワフルプロ野球(アプリ版)とかでも公式戦は貰える量が桁違いだったから納得だね。

 

まぁ、ゲームと違うところは能力上げると感覚変わるから大会中にあまり上げることができない所かな。

と、言ってたが直ぐに後悔した。

なぜならかなりくじ運がいいのか決勝まで接戦にもならずに勝ち進んでしまった。

先発が無いのはわかってたけど、接戦にもならないからリリーフすら無かった。

 

決勝の相手は江戸川リトルだ。

相手の4番には5年生ながら御幸一也がいる。

 

御幸は確か原作でもチャンスにかなり強かった気がするから、おそらく1番~3番までで得点圏にランナーを進めて御幸に回るようにしたんだろうな~。

 

まぁ、その辺の対策はクリスさんがやってくれるだろうから、俺はそれを信じて捩じ伏せるだけだ。

 

⚾️

 

今日はスライダーの調子が良かったから7回完投のノーヒットノーランを達成出来た。

成績の詳細は、7回、打者22人、奪三振14、被安打0、四死球1、凡打7、4打席、3打数、3安打、1本塁打、1打点

で、チームは2対0で勝利した。因みにもう1点はクリスさんのソロ本塁打。

 

まぁそんな感じで全国大会に駒を進めた俺達は全国大会でも順調に勝ち進み圧倒的な攻撃力で優勝した。

 

その勝ち進んでいく中でも、クリスさん達原作組と宮野は他を圧倒する活躍を見せた。

 

クリスさんは、投手に的確な牽制指示を出し、ランナーを釘付けにした。それでも盗塁をした人は例外なくみんなOUTにされていた。

打撃でも大会三冠王争いをしたりと、小学生の中に中高生がいるかと思う程の活躍で大会本塁打王、大会打点王、ベストナインと最優秀選手賞貰っていた

 

白河は、全国予選大会からエラー0の固い守備と高い出塁率を誇り、更には大会盗塁王まで手に入れてベストナインに選ばれていた。

 

宮野は、4年生にも関わらずヒットだけならクリスさんや俺、白河を上回り大会首位打者とベストナインを獲得した。

 

俺は、全国大会は初戦と準々決勝、決勝に先発し準決勝では4回からリリーフで登板。大会奪三振王と大会最優秀防御率と最優秀投手とベストナインに選出された。

 

こうして全国大会優勝、歴代最多のベストナイン4人選出を成し遂げてクリスさん達の小学生最期の夏が終わった。



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