東方現転生ー東方より伝わる異世界から現実へ転生した少女達ー (じゃがバター(アツメツメタメ))
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登場人物 設定【シュー】

設定少し変えているところあり。
(例えるとシャチ好き設定。アレはまだ早すぎた)
ストーリーが進むごとに更新されます。


 

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黒夜 白海(くろや しらうみ) さかな組

 

主人公でたまぁに意地悪なとこもあるけれども心優しい女の子。

好きな物は特になく割と食べる。

村長の娘で、家族の事が大好き!兄が遊びに帰ってきた時はそれはもう犬のように…。

頭の中が犬のような知能ではない…むしろ子供なのに大人顔負けの賢さがあるのだ。

村人からも愛されていて、アイドル状態(村一番であり、どの女の子も人気)。

遊んであげたり、駄菓子をあげると喜ぶぞ。

海に泳ぐのは好きだが、親と兄が溺れないかよく心配される。

髪の毛はあんまり切られたくないみたい。

生き物と自然を侮辱する人が大嫌いで、今回の事件についてはすごく悲しみを背負っている。

彼女は日本人の筈だが、何故か目が青い。

 

 

 

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黒夜 光影 (くろや ひかりかげ) さかな組

 

白海の兄で、村長の息子である。

バカっぽいやつだが熱い男の子だ!!

正一とはすごく仲が良い幼馴染。

妹を大事にしている。

父とは体を動かす仲だが、母からは道具を没収されたり勉強をさせられるから嫌いらしい。

普段は大して体を動かさない。が、遊び(特に野球)になると全力になる。

しかもスタミナがそんなにない正一(さらに乱入してきた村人も参加する)とよくやるため大体勝っちゃう。

村人達からは人気が高い(特によく身体を動かす男達)。

 

 

 

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博麗 霊夢(はくれい れいむ) さかな組

 

村に唯一ある神社の家の娘であり、第2の主人公。

楽観的な女の子で楽しめればなんだってオッケーらしい。

白海と魔理沙は大の仲良し!

神社より代々伝わる術を取得しているが、生き物の考えが読めたりお札を投げてペタ〜程度。

努力が嫌いで、術を取得する際の修行は相当つらかったんだとか。

なんせ魔理沙に無理やり修行させられたらしいから。

霊夢曰く『これを超える恐怖はないわ〜』とのこと。

実は異世界である幻想郷の神社の巫女。だけど何故かよくわからない漁村にて神社の家の女の子になっていた。

肉体は幻想郷の姿とよく似ている。

後にクロスベリーと名乗る謎の人物に記憶を蘇らせられた。

 

 

 

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霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ) さかな組

 

村に住んでいる不思議な英国人と暮らす金髪の少女で、だぜっ娘。

明るく元気な女の子で努力好き!

霊夢と白海とは大の仲良しで、光影を尊敬している。

英国人からは魔法を教わっており、魔理沙は修行好きだった為案外強い。

霊夢を修行嫌いから直したいと考えている。

盗み癖があり、駄菓子屋の婆さんを欺いてはお菓子をちょっとずつ奪うずる賢い一面もある。

実は異世界である幻想郷の何でも屋。だけど何故かよくわからない漁村にて魔法使いの家の女の子になっていた。

肉体は幻想郷の魔理沙とそっくり。

ついでに修行好きと語尾、無駄な盗み癖まで似ている。

 

 

 

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アリス・マーガトロイド さかな組

 

第3の主人公。

村内で希少な英国人少女で、魔理沙と共に魔法を学んでいる。こちらは魔道書を使う事と人形を操る術が得意。

気弱そうな女の子の面をしているが、気が強い。

魔理沙とは不仲で、よく喧嘩する。

エレンとはあの一件で初めて出会い、仲が良くなりました。

魔道書はそんなに扱えておらず、よく失敗する。

小学生の中でも一番インカーネイション軍の実態を知っており、忌み嫌っている。

実は異世界である幻想郷の魔女の1人。だけど何故かよくわからない漁村にて魔法使いの家の女の子になっていた。

肉体も幻想郷にいるアリスに似ている。

後にクロスベリーと名乗る謎の人物に記憶を蘇らせられた。が、同時に悪夢を見てしまった。

その内容はかつて魔界に住んでいた頃で、まだ魔女になっていない頃で、12歳。

夢子に対してはあの一件と重なった事から、相当トラウマがあったと思われる。

 

 

 

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エレン

 

緑色の目で金髪を生やす欧米少女。魔女で1000歳以上も生きている。

電気魔法が得意だ。

長生き故に記憶を忘れてしまう事が多い。

髪に電気を蓄えており、魔法に反応して勝手に静電気として放出しちゃったりする事がある。

ソクラテスという名前の猫を飼っている。

村に来たのは最近らしく、村人とはすぐに仲良くなったが子供には存在を秘密にしている。

恋に飢えている。

かつて幻想郷にいた頃があるらしいが、出て行ったらしい。

 

 

 

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ソクラテス

 

エレンの飼い猫。

目つきが悪い。

エレンはソクラテスが考えていることがわかるらしい。

 

 

 

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十六夜 咲夜(いざよい さくや) かに組

小学5年生の銀髪少女。

宿『蛇寝処』のご主人の娘で、料理作りが上手!さらにみんなのアイドル的な扱いをされている。

幻想郷という異世界にいる咲夜という少女に似ているが関連性は不明。

ナイフ投げは危ないので出来ません。

時止めが出来るらしいが、信憑性はあんまり無いかも。

 

 

 

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藤原妹紅(ふじわら もこう)

学校の教師だけど15歳。これはこの村では中学校を卒業して試験を受ければ教師になれるからだ。

若干男っぽさがある女の子で、若いのに白髪で炎も産み出す村一番の不思議っ子。

幻想郷の藤原妹紅との関連性は不明。不死身ではないけど見た目は同じ。

藤原(ふじわらの)ではない。

挌闘技も強いので接近戦も油断してはならない。

村人からの人気は結構高く、特にご老人達からは手伝いや相談を受けてくれるということでそちらの方達からはもっと慕われている。

逆に、中学生の男子からの受けが悪い。

 

 

 

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夢子(ゆめこ)

ならず者が結成した集団『インカーネイション軍』の大佐格。

見た目は金髪の少女で、メイドの服を着ている。

彼女自身人間だと自称しているものの、常人とは思えないほど身体能力の高さがうかがえる。つまり戦闘面では手慣れのプロ。

性格は冷静で、邪魔さえいなければ大人しい。

"邪魔"さえいなければ。

もし邪魔が入るとキレ始め、ナイフ投げもしくは蹴りをかましてくる。

逃げ切れる確率は非常に低く、もし逃げ切れても、尋常じゃない追跡力を前に見つかってしまうのがオチ。

その性格のせいで彼女が好きな人は少なく、嫌いな人は多数いるんだとか。

無類の甘い菓子とケチャップがけビーフジャーキーが好き。



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第1章 自然の中の安らぎ
始まりの道のり


とある場所に近代化もない漁村がある…
みんなが言うお金はなく、物々交換で決まる。
家も植物(主に木)を利用して作られている。
のどかでヒトも多く、みんなが仲良しで、
ゆったりと潮の香りが漂う、平和な村。
そこのとある場所にあるお屋敷に住むお嬢様がいる。
その名を黒夜 白海《くろや しらうみ》…さらに、
兄も居て、名前は光影《ひかるかげ》である。
両親と兄と幸せに暮らす白海は今日、小学校に初めて入学する。
兄は小学6年生であり、今日は一緒に行く。
今日は暖かな春。海に繋がる川の魚は歓喜するように跳ねて踊る。
彼女は甘えん坊で家族や色んなご近所さんが大好き!
そんな彼女だが、他の人とは変わった、仲の良いお友達がおり、
浮く事が出来る不思議な少女や、光線を生み出す金髪の少女がいる。
どうやら、今上げた彼女2人は東方より伝わる異世界『幻想郷』という世界にかつて存在していたのだが、訳あって転生させられてしまった。白海も二人の本人も知らない。
もしかしたら、
生物の欲望が詰まった夢を見せてはそれを栄養にする悪霊や、
強くて花のあるいじわるな大妖怪さんも、
ヒトの少女に転生してるかも。


ガラガラガラ…

 

白海

『パパ、ママ、いってきます!』

光影

『んじゃ、一緒に行ってくるぜ!』

ママ

『行ってらっしゃ〜い』

パパ

『気をつけて行くんじゃぞ〜』

 

今日はワクワクドキドキ小学校の入学式!

楽しみだなぁ〜!

私はお兄ちゃんの腕を掴みながら行ってるよ!

え〜と確かここら辺にお友達の…女の子の博麗霊夢《はくれいれいむ》ちゃんが住んでいる…おっきな神社を経営している家族の家がある筈!

 

霊夢

『いってきます!』

 

ドタドタッ

 

白海

『ん〜、あ!霊夢ちゃん!おはよう!』

光影

『おや、白海の友人の霊夢ちゃんだ!』

霊夢

『白海ちゃんと光影さんだ!おはよう!』

白海

『ねえ!一緒にいこ!』

霊夢

『いいよ!おしゃべりおしゃべり〜!』

白海

『おしゃべり〜!たーのしい!』

光影

(かわいいなぁ〜二人共…帰ったら駄菓子屋行ってチョコを白海にあげるか…)

 

今私達は森にいるよ。

いつも通る道だよ!

だけどちょっと暗い…お兄ちゃん行かないでね。

 

白海

『お兄ちゃん怖いよ…』

光影

『大丈夫だ、俺がいるんだぜ!おばけが出たらなんとか説得するからさ!』

霊夢

『光影さん、蛇がいたらどうするの?』

光影

『え〜と、何とかする!』

 

ガサガサッ…

 

…ん?ガサガサって音が聞こえた。

なんだろう、ちょっと近づいてみよう。

 

『シャー!』

白海

『うっうわあ!へびだー!』

霊夢

『光影さん、出番だよ!』

光影

(うわああああ…恐いぃぃぃいい…こやつはアオダイショウだから大丈夫だ、だーいじょうぶ…)

『あの…建物、建物ら辺に行ってください…ブルブル』

『フシュー?』

(それは本当に安全かい?)

霊夢

『う〜ん、わからないけれども…その変なお家に住んでる人は危険かも知れないから…行くんだったら気をつけてね!』

『フシャ、フシュー!』

(理解してくれるヒトがいるなんて…ありがとう、女の子!俺は頑張っていくぜ!)

霊夢

『ちょっと待って!リボンあげる!』

 

そういうと霊夢ちゃんはリボンを外したんだ。

それで、リボンを蛇さんの尻尾に結んだ。

 

『フシュ!』

(ありがとう!死ぬまで大切にするぜ!あばよ!)

霊夢

『うん!バイバイ!』

白海

『霊夢ちゃん…なんだか今の不思議!』

霊夢

『そうかな?ありがとう!』

光影

『よーし、行くぞー!』

 

ー数分後ー

光影サイド…

 

しかし…

中々にして疲れるよなこの森…土の凸凹が酷いからな…

アレ、二人はどこに行ったんだ…?

全く、道を知ってるからってガンガン進み過ぎだ…

んまあ連休明けで身体が鈍《なま》ってるから、休憩さ。

小学校が始まるのはまだまだ。

ゆったり生きていこうよ、人生は逃げないんだからね。

 

ん…?そういえばなんであの変な…何故森の中にあるんだ?家?

しかも家に使われてなさそうな素材で作られてる気がする。

なんだろうな…見た事もない服装をしている人がいる。

不審だし、放課後に村長であるお父さんに報告…しよう。

よし、行くか!

 

光影

『おーい二人共〜!待ってくれー!』

タッタッタ…

 

一方…

 

謎の男性

『生物は捕らえたか?』

謎の男性

『ああ、捕らえた…どっさりとな』

謎の男性

『そうか…捕らえた生物をあのお方に献上させよう』

謎の男性

『そうだな…んじゃあここら辺で切り上げるか。ここを調査しに来たのもあんたと俺だけだしなぁ』

謎の男性

『あのお方に頼んで生物を改造してもらって、ペットにして飼いたいなぁ…でもあのお方は自作に強烈な愛を示すんだよね…やっぱり自分で改造した物は誇りがあるよね』

謎の男性

『それもそうだが…そろそろ行かねーとマジィぞ、さっき現地人に乗り物を見られた。このまま現地人同士で知らされたらあの金髪でツインテールの髪型の…幹部のお方にタライ落としならぬパイプ椅子落としの刑が…』

謎の男性

『ああ、ああ見えて恐いよ、ちより?ちゆれ?なんだか忘れちゃったけど、そんな女の子なんだよね…あ?向こうに蛇がいるぜ』

謎の男性

『へへっ、可愛らしいリボン付けやがって!さてはどうぞ捕まえてくださいアピールだな!』

謎の男性

『取っ捕まえたぜ!こいつは俺より長いぞ!!あのお方に改造されて強くなるんだぞ!』

謎の男性

『よし、中入れ!そろそろ離陸する!』

 

ピポピポ…

ギュイイイイイィィン!!!!

 

光影

『…なんだアレ、さっきあった変わった家が飛んでる!』

白海

『うわぁ!不思議!』

霊夢

『すごい!』

光影

『なんだろう、嫌な予感がするぜ』

霊夢

『そろそろ学校だよ!

競争しよう!』

白海

『うん!いいよ!』

光影

『俺はお疲れだから歩いて行くぜ…』

 

こうして、少女と少年は登校する事に成功した。

ただ、あの不思議な飛行物体はなんだろうか?

次回へ続く




さらなる設定

・肉食文化がない。
でも魚は食べる。
・白海
今作の主人公で、筆者のオリキャラ。
名前は夜の海をイメージしました(月で光ってるのをイメージして)
泳ぐのも大好きで、イルカの鳴き真似が得意。
好きな食べ物は特に無く、何でも食べるみたい。
服装は、
白い、丈が膝よりちょっと上の半袖ワンピースを着ている。
横髪は魚のヒレのような形で、白い縦長のリボンで結んである。
後ろ髪は肩より下に長く、黒いリボンで結んである。
髪色は黒く、目は青くて、顔立ちは美少女。
笑顔が可愛らしい。
・霊夢
もう一人の主人公。
幻想郷にいた頃の記憶はない。
能力があり、原作と同じく空を飛ぶ程度の能力。
原作とはやや違うが、術は神社を経営している親から学んでいる。
言葉が無い生物(まあ喋れない奴)の考えがわかる。
あの3つのリボンはしていないが、紐のリボンをつけていた。
服装は、
赤い膝丈上のスカートに白いYシャツを着ていて、靴はストラップシューズ。
・光影
主人公である白海の兄。
名前は街灯をイメージ。
やんちゃなところもあるが、割と優しい少年。
頭はちょっと悪いけど、運動神経は学校一。ただし体力を使いたがらない。
いつも駄菓子を買っては公園で遊んだ後の休憩中にみんなで食べるのが好きらしい。
妹とは仲良し。
髪型は男の子らしく。
白い無地のTシャツを着ていて、
太ももが入る長さの黒い短パンを穿いている。

以上です。
初投稿なのでちょっとアレかも知れません。


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学びのある場所へ

前回のあらすじ
初めて小学校に行く少女、白海と霊夢と…慣れた少年の光影。
今日はいつも通る道である、ウィンドの森←(今名付けた)を通った。
だが、連休明けの光影は鈍⦅なま⦆っている身体なので、
ワクワクを動力にどんどん進む少女二人とは違い、
途中で休憩してしまう。だが、休憩所の近くに不審者を発見。
それは、田舎に合わない存在であった。
後に飛行する乗り物で飛び立ってしまうが、それを見た光影は、
不吉に思った…。


タッタッタ…

到着〜…小学校の門の前にいるよ!

桜がきれ〜い!

門は鉄で出来てて、木で出来た鍵が掛かってる…。

 

白海

『うぅ〜疲れたぁ〜…着いたね、学校だよ!』

霊夢

『そうだね、楽しみ!ワクワク』

光影

『ぐぅ…フヒィ〜…連休明けは疲れるよ…』

白海

『お兄ちゃんは頑張ったよ!』

光影

『そうだな!久しぶりではないが、友達に会えるから楽しみだ!去年は俺含めて6人だが、今日は何人入るんだろうな!』

 

学校楽しいだなぁ〜!

沢山お友達出来るかな?

目標はみんなとお友達になる!

よ〜し、頑張ろー!

 

ドコドコドコォッ!!!

ゴツン!

 

少女

『うわぁ〜いてててて!気をつけてほしいよ!』

霊夢

『こっちが気をつけてよ〜、いたた』

少女

『う〜ん、って、アレ、霊夢だ!私だよ!霧雨魔理沙⦅きりさめ まりさ》だよ!そろそろ初めての小学校だぜ!』

霊夢

『魔理沙かぁ…うぅ、いたた』

白海

『魔理沙ちゃん、おはよう!』

魔理沙

『へへっ、白海じゃないか!あと白海の兄さんもいる!』

光影

『やあ、小学生になれるんだからおめでとうだな!それとお前は男の子っぽいが、まあそこも好きだぜ!』

魔理沙

『へっへへ、ありがとう!光影さんに憧れて真似してたらこうなっちゃったんだぜ!』

 

魔理沙ちゃんはいつも元気!男の子と遊ぶのが多いのと、お兄ちゃんに憧れて、

ちょっと男の子っぽい女の子だよ!

それに魔法が使えるんだって!見てみたいな〜。

 

魔理沙

『よ〜し、今から小学校の門に入りたい…けど、閉まってるぅ、えーい!』ビィ…

 

そう言ったら魔理沙ちゃんの指から光る…線?が出てきた!

 

白海

『わっ!指から眩しいのが出て…門の鍵が燃えちゃってる…これが魔法って言う物?』

魔理沙

『そうだぜ、光線を出す魔法なんだ!熱いぞ〜?』

霊夢

『熱いも何も、木の鍵が燃えちゃってるよ…』

魔理沙

『先生が来たら白を切ろう、命を賭けて』

白海

『うぅ〜やだぁ、先生に言っちゃう〜』

魔理沙

『お許しを〜』

光影

『お許しも何も、張本人でしょ!』

魔理沙

『お願いだよ、白海ー、先生に言わないでください〜』

白海

『聴こえないなぁ〜』

魔理沙

『うわ〜ん、白海のいじわるぅ』

霊夢

『まぁまぁ、意地悪はしないよ』

光影

『白海は意地悪をしない女の子だと思ってたぜ』

白海

『う〜、反省します』

 

ガサゴソ…

 

悪いリーダー

『へっへっへ…これが新入生か…悪い子め、意地悪してやろう』

悪い奴A

『そうだな…たっくさん意地悪して泣かそうぜ』

悪い奴B

『そして学校は俺達のモンですぜ、アニキ!』

 

ドス、ドス、ドス…

 

悪いリーダー

『へっへっへ、ガキ共、悪い事してたな?先生に言ってやるぞ?』

魔理沙

『う、うわぁ!な…なんだお前は!』

悪いリーダー

『俺はナンじゃねーぜ!よし弟分達よ、囲め!!』

悪い奴A

『逃すかよ!』

悪い奴B

『これで袋小路だ!』

霊夢

『いやだ!恐い!光影さん助けて!』

白海

『うわぁん!恐いよ!お兄ちゃん助けて!』

悪いやつら

『ひゃーっひゃっひゃっひゃ!』

光影

『ケッ、悪者め、俺を舐めんなよ!あ、ベロで舐めるんじゃなくて、実力を舐めんなよ!』

悪い奴A

『身の程知らず!アニキに掛かるのは数ヶ月早いぜ!』ドゴォ

光影

『いったぁ!くはない!』

悪い奴A

『どっちだい!間際らしい…まあいい、最強のパンチ…超衝撃インパクトをくらえ!』バゴォン!

光影

『ブゲッ!さすがに痛…くはない』

悪い奴A

『うわぁ…耐えてる…ガキの癖にぃ!勝てそうにない、替わって!』

 

ドッドッド…

 

悪い奴B

『頑張ってくれよ、全く…えーと、恐い…ヒィィ…』

(なんでだ?こんなの弱っちぃガキなのに!恐い…なんだッ!?)

光影

『村の長に言うぞ〜?フッフッフ…牢屋行きだぜ?』

悪ガキB

『ヒィ、それだけはご勘弁くだされー!』

光影

『じゃあ兄貴分と闘うから引っ込みなされ』

悪ガキB

『うわあ〜失礼しちゃいました〜アニキ助けてー!』

 

ドスドスドス!

 

悪いリーダー

『よくも弟分を傷つけたな!許さぬ!!うおー!』

光影

『よくも新入生を驚かせたな!許さぬ!えびー!』

 

その頃…

 

魔理沙

『な…小学校に入る前にこんな試練があるのか?』

霊夢

『わかんなーい』

白海

『私も〜…先生は来るのかな?』

 

…なんだろう、向こうにいるお姉さん、

こっちに来る。騒ぎに気づかれたんだ!

 

光影

『うぐっ…なんか痛くないが…痣があちこちにある…』

悪いリーダー

『あぁ?降参しな!コテンパンにするぜ!…ん?うアチチチチチ!!水ぅー!!!』

悪ガキA

『なんだ?自然に発火してるぜ、アニキ』

悪ガキB

『なんだあのおばさん…いや、ん?おばさんじゃない、アレは…』

 

一同

『誰だ!』

 

うわあ…アレは誰だろう…

髪が白くて長い…けどなんだか恐い!

 

お姉さん

『なんか騒がしいと思ったらガキかい、しかも朝っぱら騒いで…』

悪いリーダー

『ひ、ひぃぃぃアチィィィ!!すみませぇん!アツツ、お許しを〜!』

お姉さん

『本当に?子供は傷付けないね?』

悪いリーダー

『はぃぃしませぇん!熱いから火ぃ消してぇ〜!』

 

そう言うと、悪い人の腕に燃えてた火が消えた。

あのお姉さんも魔法が使えるのかな?

 

お姉さん

『はい、消したから中学校にお行きなさい、小学校の職員になるんだったら中学校を卒業してからね…それと、さっきの火は人を怒らせたら起きる物だからね』

反省したやつら

『はい〜以後気をつけますぅ〜』ダダダダダダ…

 

そういうと悪い奴どっか行った…

ありがとう、お姉さん!

 

光影

『うおぉ…よくわかんないけどお姉さんありがとう!もしかしたら…あなたは魔法使いですか?』

お姉さん

(あちゃ〜…名乗るのを忘れちゃったな、私ったら)

『魔法ではない、使えるのだ…最初は小さくて一瞬だったが、今や自由自在に操れるんだ』

女の子達 光影

『すご〜い…』『熱いやつだぜ』

お姉さん

『みんなには秘密だ…後そうだ、私の名前は藤原妹紅⦅ふじわらのもこう⦆で、君達の小学校で新しく先生をするんだ、よろしくね』

光影

『俺は黒海光影、黒髪で眼が青い女の子は妹の白海です』

霊夢

『私は博麗霊夢って言います、よろしくお願いします』

魔理沙

『私は霧雨魔理沙ですわ』

妹紅

『よーし、みんなより早いが、小学校だな!門に南京錠が掛かってるから鍵で…アレ?ない…あるのは燃えカス』

みんな

『しーらない』

妹紅

『え〜…校長先生になんとおっしゃれば…しらを切ろう』

 

彼女達は、桜が舞い散る校庭を歩み、教室へと向かう。

果たして、無事に帰れるのだろうか…

次回へ続く




色々…
●小学校
・児童は少なく、教師も5人位しかいない。
・名前が特になく、村に一つしかない為、みんなは小学校と普通に呼ぶ。
・中学校を卒業した後、小学校の校長が出す試験に合格したら教師になれる。
・プールはなく、海で泳ぐ(範囲あり)。
・体調不良やズル休みで休んでいる児童の家を教師とみんなで行く。
・制服はなく、教師もどんな服装でも良い。
・おやつがある。

・霧雨魔理沙
霊夢と同じく幻想郷に住んでいた少女で、同級生。
幻想郷にいた頃の記憶を失っている。
ただし失っていないのは口調だった。
魔法が使えることが出来、
光線を撃つ事が出来る。ただし、まだ強いとは言えない。
ちなみに、魔法は村に昔から住んでいるイギリス人から教えて貰っている。
服装は、麦わら帽子に白いキャミソール 、
黒い短パン(長さは膝よりちょい上)を穿いている。
髪は結んでいない。

・藤原妹紅
霊夢と魔理沙同じく幻想郷に住んでいた少女で、現在15歳。
かつて現実に住んでいたが、とある理由で不死の薬を飲み、
みんなから忘れ去られた故に幻想入りした。
しかし、幻想郷にいた頃の記憶は全て消されており、ここが自分の知る現実とはわかっていない。
生まれつき火を操ることが出来、最近火力がヤバくなった。
服装は赤いもんぺ 、Yシャツと原作に似てるが、
もんぺは貴族が着用しているものではなく、畑仕事に使いそうな物。札は貼っていない。
Yシャツはぶかぶかしておらず、サスペンダーと手首に巻いていた腕輪はない。
リボンはなく、紐で結んである。

追記:間違えて2回も投稿してしまったようで…すみません。


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人生で初めての学校に入る時

前回のあらすじ
近道の森を抜け、小学校前に辿り着いた少女達。
そこで一番乗りになるはずだった友人の、霧雨魔理沙と出会う。
小学校の門は木製の南京錠をかけられていた…のだが、
不思議な魔法を使う魔理沙が光線で南京錠を破壊してしまう。
さらにそこにいた不良達に絡まれてしまい、
光影が応戦するも、歳上故に窮地に追い込まれる。
しかし、突如現れた歳上の少女により、不良は撃退される。
彼女は、今年初めて入り、人生で初の教師生活を迎える。
その名を、藤原妹紅…。


目の前にドンとある、木で出来た大きな学校…

魔理沙ちゃんが開けた門…舞い落ち、綺麗に飾られた桜の花…さえずる小鳥…

そして、豊かな土に後ろから香る磯の匂い…

学校生活楽しみ〜!

 

一同

『おぉ〜』

妹紅

『お父さんが数週間前に天に昇って行ったから、やる事になったが…何年振りだろうな』

魔理沙

『ええ〜!お父さんいたんだ!!』

妹紅

『そうだよ。お父さんはね、ここで先生をやってたの』

光影

(藤原火之助《ふじわらのひのすけ》先生…前は元気だったのに)

霊夢

『白海ちゃん、楽しみだね』

白海

『そうだね!楽しみ〜!!』

 

そんな話をしながら歩いてて、学校の中に入って…

張り紙をお兄ちゃん達と見て、

1階にある1号室って言う部屋だよ!

あ、藤原先生は別のお部屋に行ったみたい。

 

白海

『わぁ!すごい!机も椅子もキチンとある!』

霊夢

『一緒になれて良かった〜』

魔理沙

『そうだな!仲良し同士もっと仲良しになろうぜ!』

白海

『うん!』

光影

『あ〜疲れた、寝たいよー』

霊夢

『せっかくだし寝ましょう』

 

そう霊夢ちゃんが言うと、お兄ちゃんや魔理沙ちゃんは寝ちゃった。

霊夢ちゃんもしばらくして、私も…ふわわ…

 

一同

『スゥー…スピー…』

 

数分後

ガラガラガラ…

 

???

『…なんだろう、寝てる』

 

…みんなが寝てる内に自己紹介するね。

私はアリス・マーガトロイドって言うの。よろしくね。

お人形さんが大好きなんだけど、最近不思議な力で動かせれるんだ。

まぁその、本当は本で魔法を使うのが得意なんだ〜。

えっと…ペラペラ…よし、今から光る魔法をするね!

えいっ!ドゴォォォォォ

 

一同

『うわあああ!!』

アリス

『………』

 

…あ、間違えて爆音の魔法をやっちゃった。

しーらない

 

タッタッタ…

 

魔理沙

『う〜、なんだったんだ今のは…』

霊夢

『耳がやられちゃった』

白海

『キィーンって音がするぅ』

光影

『一瞬落ちたかと思ったぜ…昼寝中に起きちゃうとこうなるんだぜ』

 

一方その頃…

 

アリス

『うわ〜〜ん、魔法を間違えちゃったー!しくしくしく』

 

えっと、会話パートが移り変わったけど…どうしよー!

光る魔法を出すつもりが〜!

間違えちゃったよ〜!もっと修行すれば良かったのよー!!

今、走ってるけど…場所がわからな〜い!!!

 

ドカッ

いてて…

 

???

『いたた。大丈夫、君…見る限り初めて学校に来た女の子だけど…怪我はある?』

アリス

『いてて…あなたは誰?』

咲夜

『十六夜咲夜《いざよい さくや》って言うの。よろしくね』

(質問はキチンと返してね)

アリス

『私はアリス・マーガトロイドだよ。よろしく』

咲夜

『よろしくね…じゃあ、私は失礼するとします』

アリス

『うわっ消えた!』

 

そういうと、咲夜さんは突然姿を消した。

あーびっくりしたぁ…。

う〜ん、なんだか退屈。

玄関から声がするから、そろそろかな。

でも、もうちょっと探索してよーっと。

 

一方その頃…

 

男の子

『おはよう、黒夜光影!』

光影

『おはよう、鈴木正一《すずき まさいち》!』

正一

『今日から学校だね!僕は勉強が…うーん、普通だけど、普通かな』

光影

『そーだな!授業面倒臭いけど、ガンバローな!!』

正一

『うん!わかった!』

 

白海

『しりとり』

霊夢

『リンゴ』

魔理沙

『ゴマ』

白海

『マグロ』

霊夢

『蝋燭』

魔理沙

『栗』

白海

『り…参りました』

霊夢と魔理沙

『私の勝ち〜』

 

こうして私はしりとりに負けました。

…そろそろ先生が来るかも。

足音でわかるんだもん、ずっしりした…大人の足音。

でも、あと一人で全員みたいだけど…なんでいないんだろう?

 

白海

『最後の人って、誰だろう?』

 

アリスは探索を続けているのか…?

次回へ続く




いろいろ
・児童は今年度だと10人
・クラスは2つしかない
・図工室と理科室と保健室等は一通りある
・アリス
小学1年生。
人形を操る能力を持ち、手に持つ魔法陣が描かれた本を持つ女の子。
この村には珍しい、日本人っぽくない少女と他の人は見ている。
幻想郷にいた頃の記憶はない。
魔界にいた頃の記憶もない。
いつも気弱そうで、ちょっと悲しさがある顔つき。
服装は、白いシャツに青いスカートで、サスペンダーが付いているが、
頭のリボンは付けていない。
東方の5作目に出てくるアリスの頭にあるリボンを取り除いた感じ。
・咲夜
小学5年生。
時を操る事が出来る少女。ナイフ投げはやった事がない。料理が得意。
幻想郷にいた頃の記憶はない。
掃除担当を良く押し付けられている。
多忙故に筋肉痛で痛む所が出たりもするらしい。
服装はチェック柄のワンピース。
メイドさんじゃないからカチューシャはしていない。
・正一
小学6年生。
光影の友達で、頭は良さは普通だが、運動はイマイチ。
虫捕りにハマっている。
眼鏡をしているが、目は悪くないらしい。
よく遊びに付き合わされてはクタクタに帰ることががよくある。
襟付きの青いTシャツに、緑色の短パン(光影と同じくらいの長さ)をはいている。

先週は色々あって寝てたり、中々文章が浮かばなかった為、投稿が遅い上にいつもより駄文で短い気がします、すみません…。
追記:誤字があった


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プラスチックマインド

前回のあらすじ
初めての学校にワクワクした少女達。
どうやら、妹紅の父親は教師の職業を持っていたが、
数週間前にお亡くなりになされた様子。
そして白海の兄、光影は友人である正一と再会し、
喜びを分かち合っていた。
そして、彼女達以外にも新入生がおり、
アリスという、田舎の漁村に居ないような名前をした少女。
そのアリスは、皆が昼寝をしている際なのに光の魔法を唱えようとして、
鼓膜が破けるかも知れない程の大きさの音を出す魔法を唱えてしまった。
後にアリスは自暴自棄になり廊下を走っていた所を咲夜という少女に打つかる。
瞬時に消え、移動をする咲夜にアリスは驚きを隠せなかった。
アリスはそのまま、探索を続けるのであった…。


ギシィ…ギシィ…

 

あ、これは足音ね。

私はアリスだよ。

前回魔法間違えちゃって皆のお昼寝の邪魔をしちゃった私だよ。

あのお部屋、戻りづらいんだ。

怒られるの嫌だ。

先生にも、ママにも。

どうせ私なんて。

 

アリス

『はぁ…もうやだ、おうちに帰りたい…お水飲まなきゃ』

 

私はお水を飲んだ。美味しい。

あ、白い猫さんだ。廊下の出窓から入ってきた。

この辺では白猫なんて見かけないけど…誰か逃してしまったのかな?

寄ってきたから、手首で皿を作って優しく乗せた。

私は水を飲んだ場所の前にある、お日様の光が差す出窓の前でぺたんと座る。

 

アリス

『ごきげんよう、猫さん。あなたは私の事、好き?』

『二ャ〜』

アリス

『好きなんだ…ありがとう、私もあなたが好き』

『ニャン!』

アリス

『じゃあ、そろそろ行かなきゃ…だから、バイバイ』

『ミィ…』

アリス

『ごめんね…バイバイ』

 

そう言って、私は猫を出窓に置いたけど…ん?

なんだろう、あの校庭の真ん中にいるお姉さん…変な服装してる。

なんでそこにいるんだろう?

それに…こっち見てる。おっきな…アレはなんだろう?何か持って…

 

ズドン!!

 

アリス

『ひゃ!』

 

うわっ!突然何か飛んできた…?

投げてきたものは壁に刺さった。

何コレ…包丁の一種かな?

でも、危ないよコレ!

私の頭よりおっきい!!

…いつの間からか、あの人、学校の中に入って来てる!

 

???

『外しましたか…イヤ、むしろ当たるかと思い、ヒヤヒヤしましたが…』

アリス

『誰よ、あなた』

???

『私?子供に名乗る程ではございません…ふふふ』

アリス

『ここは子供だけが来る所!お姉さんは危ない人だからダメ!』

???

『じゃあ、先生はどうかな〜??違うじゃない。今、私はあの壁に刺したアレを残り999本持ってるんだ。大人しく私に付いてきたら、刺すのもやめるよ。先頭も歩かせてあげる、リーダーになれるチャンスだよ!手伝わせたい事があるから、終わったらお菓子あげるよ?私の団体のボスが作ってくださるお菓子だよ!!』

アリス

『やった!お菓子大好きー!!…でもあなたは悪い人じゃないよね?』

???

『ええ勿論!悪い人ではございません!ほらほら、早く行きましょう』

アリス

『う〜ん…あ、誰だろう、あの人』

 

走って来てる…金髪で、赤いリボンを髪に付けてて…はたらきものっぽい性格そうで…。

ニコニコしてる!!ちょっと髪の毛がビリビリしてるけど、アレはなんだろう?

すっごい遠くからそう見える。

 

???(以下ふわふわお姉さん)

『ソクラテスゥ〜逃げちゃダメ!…あいたたた、髪の毛がビリビリしていた〜い!魔法使いがいるのかなぁ?それになんだかうるさいなぁ』

アリス

『お姉さん、助けてください!恐いお姉さんが連れて行こうと…』

ズドン!!

???(以下ナイフなお姉さん)

『ダメじゃないか、私のお手伝いをしないとは!!』

アリス

『うわわわわ!危ないよ!?』

ナイフなお姉さん

『逃げたらダメだよ逃げたら!逃げたらこの村にあるお野菜ぜーんぶにいっぱいハエ撒き散らして畑の人を働かせないようにするよ!それであんたは村長に怒られてママにもパパにもお友達にも嫌われて動物にも嫌われてしくしくしくするんだよ〜だぁ!!(早口)』

アリス

『うぅ…』

 

私は、すごい嫌な気持ちになった。

涙が出てきそうな感じで…。

悔しくて、悲しくて、怒りたくて…。

 

ナイフなお姉さん

『はい、きょ〜せい!連れてってやる〜!』

アリス

『いやだー!助けてー!』

 

もう、私はここで終わりなのかな…さようなら、ママ…パパ…生きてるのってつらいね。

涙が止まらない、息するのもつらい…。

突然、お姉さんは包丁の一種のような何かを手に持って…

 

ナイフなお姉さん

『じゃあ、お手伝いよろしくね!そして、逃げたら…こうだからな!かく…うあ!イテテテテー!!』

ふわふわお姉さん

『子供は優しくして、ね?ナイフなお姉さん』

 

助かった…ようやくたどり着いたのか〜。

悪いお姉さん、黒コゲになってる。落とした包丁の一種のようなものはバチバチした何かに取り憑かれている…。

 

ナイフなお姉さん

『うぅ〜痛いです。あなた…いや、お前!!よくもやってくれたな!!よくもこんな私に…!!!まず、名を名乗りなさい!!』

エレン

『わ…私は、エレン。ふわふわエレンよ。この子は無実な女の子なの。だから、離して欲しいわ』

ナイフなお姉さん

『ちっ、お前みたいなやつはじゃがいもを生で食べて食中毒になるのがお似合いよ!!まあいいわ、ここら辺で置いとします。じゃあね!』

 

そういうと悪いやつは緑色に光る線で自分の形を象ったような姿になった後、消えた。

初めての学校って、こんな試験があるのかなぁ…。

 

エレン

『大丈夫?怪我はしてない?』

アリス

『う、うわあああ!!』

 

私はさっきより泣いた。

すごくつらかった。ありがとう…。

 

向こうの声1

『さっきから騒ぎがするな…全く、暴れて…』

向こうの声2

『きっとお化けだぜ!私はそう思うぜ!!』

向こうの声3

『お兄ちゃん、お化けだったら退治してね!』

向こうの声4

『私の術で封印するから大丈夫だよ!』

 

エレン

『えっと…そろそろ行かなきゃ〜。私はこの村の人じゃないんだ。他の人に見つかったらまずいのよ。でも、もしも何かがあったらいけない…だから、コレを渡しておくわ。ところで…お名前はなんていうのかしら?』

アリス

『アリス・マーガトロイド…』

エレン

『うん、私はエレンよ。よろしくね』

 

そう言われると、黄色い、横に歩く猫の形に彫られた…手よりおっきな石を貰った。

裏に貼り紙…えーと…『これを使うといつでもエレンと会話できるよ!』って書いてある。

 

エレン

『寂しかったら、これでお話ししようね、約束だよ?』

アリス

『うん、ありがとう!お姉さん!』

 

そして、エレンさんはバチバチと音を立てて消えてった。

なんだろう…私は自然と涙が引いてきた。だって、安心したんだもん。

…みんなに爆音を鳴らして起こしたの、謝ろうかな…でも、

あの人は一体何者なんだろう…。

 

 

 

???

『あの少女め…腕をまっ黒コゲにしやがって…』

???

『おや、もう戻って来たのか…』

???

『そうだ…あのお方様が見逃すとはね…エレン、1000年以上も生きる魔女だ…』

???

『何、エレンだと!?ついに出たか…偶然だが、見つけた事は誉めてやろう。やつは実力は桁違いだ。要注意人物として捉えろ。日が沈む時、部下に争いの種を撒く。そして、私が空を飛び、森を火の息で焼き払う。火祭りと行こうじゃないか』

???

『近代化をも知らぬ哀れな人共よ…最新技術で作られし生命体『合成生物⦅キマイラ》』を解き放つ…暫しその時を待つが良い!フハハハハ…フハハハハハハ!!』

 

続く




色々…
・エレン
〔公式の東方ゲームでクロスオーバーした少女キャラクターである。設定は原作を参考にしている〕
明るく、活発的な性格で、1000年以上生きる魔女。
どう見ても不思議な女の子にしか見えない。
幻想入りした事があるものの、数年後に姿を消した。それ故に悪の組織は捕らえる事が出来なかった。
幻想郷にいた頃の記憶は曖昧なので印象的ではない。
服装は幻想郷にいた頃と同じ。
ソクラテスという猫を飼っている。
特技は放電攻撃。鉄製の物を持っている敵に効果的。魔法に反応すると放出する量は非常に少ないが、勝手に放電する。魔法使いや魔物、魔力が漂う所を探知するのに便利。
・でんわいし
エレンが幻想郷にいる時に開発した、そこら辺にある電気で連絡先と電話出来る…いわゆる石版携帯電話。
電話する際は猫型に触ると現れるホログラムに出てくる名前に触ると出来る。
着信するとバチバチする音を放つ。登録する際は相手のでんわいしとしばらくくっ付けると出来る。
スピーカー相応部分は猫型の所。
ちなみに、壊すと凄く感電してしまうので注意が必要。
・悪者1
校舎に攻めて来た謎の少女。
普段は悪くなさそうな気もするが、上手く行かないとキレだす危ない子。
大柄ナイフを常に所持しており、ワープも短距離だが、出来る。
・悪者2
悪者1と話していた者。
空を飛べる、口から火の息を放つ、争いを起こすとされているが…?

今回は頑張れた方。
次回は来週中に完成するように頑張…れなかった…。
申し訳ありませんが、来週の日曜日になります。


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ピクニックの距離よりも長い影

前回のあらすじ
ずっと学校探検をしていたアリス。
水飲み場で顔を洗っている所に白猫が寄ってきたので撫でてあげたら、
向こうにいる少女から突然、ナイフが投げられて来て当てられそうになる。
しかし、能力を持つ少女エレンに助けられ、一命を取り留める。
彼女は一体どういう存在なのだろうか。


なんと!学校が始まる日は遠足もあるんだって!

今日は裏にあるワシタカ山に行くんだって。

そこでお弁当を食べるみたい。

今校庭に居ます。

 

校長先生

『みんな、よー集まったじゃん』

妹紅

『はい、全員集まりました。ですが、アリスちゃんの腕に怪我があるのですが…』

校長先生

『そんなもんだぁじょうぶ。わしが連れてくんかんよー』

妹紅

『ありがとうございますっ』

白海

『ねぇアリスちゃん、泣き止んだ?今日は楽しい遠足だよ』

アリス

『そうだね…うう…』

 

アリスちゃんの腕を今見たけれど、怪我してる。

痛そうだけど、我慢してる…。

 

校長先生

『アリスくん、遠足はわしと行くべ』

アリス

『わかった…(この人が校長先生かな?)』

魔理沙

『早く行こーぜ!』

霊夢

『魔理沙、静かにね』

魔理沙

『はぁい』

 

光影

『正一、じゃんけんしよーぜ!』

正一

『僕が勝つよ!』

光影

『よし、じゃあ負けたら虹色トカゲ捕まえろよ!じゃんけん…ポン!』

光影…グー 正一…パー

正一

『やった、勝てた!』

光影

『そんなぁー!』

 

妹紅

『それより、先生達はどうしたんですか?』

校長先生

『おぉ、忘れとった。残念ながら来とらんぞー』

妹紅

『そうですか…それでは、ご出発をしますか?』

校長先生

『そーだ、くっちゃべってねぇで呼びかけるのじゃ』

妹紅

『わかりました…』

 

こうして、全員の呼びかけが終わり…

山に登りました。

白海

『いえい!山登り楽しいー!』

ちなみに白海ちゃんは霊夢と手を繋いでいます。

霊夢

『楽しいね』

魔理沙

『そうだな!山頂はちょうちょもいっぱいいて綺麗なんだろうな!』

光影

『はっはっは!楽しすぎて木を殴って壊せそうだ!!』

正一

『光影、後ろの事も考えてね…』

光影

『あ、ごめんごめん!後ろにさかな組がいるの気づかなかった!!』

正一

『全く…でも元気でいいね、僕も元気が湧いて来たよ』

光影

『おお、そうかそうか…山とは言え、疲りゃしねーぜ!』

正一

『うぅ〜疲れた…光影、後はよろしくな…』

光影

『倒れるのが困れるんだよなぁ…』

 

山登り中、私達はお花で髪飾りをし合ったり、ちょうちょを追っかけたり、てんとう虫さんを触ったりして遊んだよ!てんとう虫は臭かったけどね…あ、お兄ちゃんはニジイロトカゲを捕まえたみたい!

途中、蜂がいたけれど…校長先生が追い払ってくれた!ありがとう!!

そうこうしている内に、山頂に辿り着いた!…疲れた。

 

ガールズ・カルテット

『着いたー!!』

妹紅

『ふぅ着いた、後は校長先生を待つだけか…(お弁当を持っているから)』

光影

『あ〜、正一…首元赤いけど…搔きむしり過ぎたのか?消毒液やるよ』

正一

『あ、ありがとう…』

 

一方、アリスのペースに合わせている校長先生は…

 

校長先生

『はぁ…わしゃこの山苦手なんよー』

アリス

『そうですか…うっ!』

 

どうも、アリス…より、腕が痛い…!

傷口は大きくないのに、凄くズキズキする…。

痛い…。

 

校長先生

『アリスくん、大丈夫かー』

アリス

『痛い…!うっ…』

校長先生

『泣くじゃねぇ、ハンカチ拭いてやっから』

アリス

『うぐぅ…スゥー…』

 

痛いけど、頑張ればきっと良い事はあるよ。

一歩一歩、前に進むべき…。

…物音が!!

ガサァ!!!

 

『グオオオーーッ!!』

校長先生

『ヒィィィ!!熊じゃあああ!!!』

アリス

『うわぁ、熊さん!!恐い、でも頑張らないと…もし、またあの謎の服装をした女性が現れた時の為に…』

 

えっと…

魔道書を開いて…えっとえっと…光の魔法だ!

 

アリス

『これでもくらえー!』

『グオキィ!!』

 

…アレ?光らない…ってうわぁ!!また間違えちゃった!!

と思っていたら熊…倒れてる。ついでに校長先生も。

あ、熊さん…校長先生が倒れて落とした弁当の中身で許してね。

でもどうしよう…校長先生は倒れてるけど、私一人では無理だよ…あ、そうだ!

 

アリス

『でんわいし…これよこれ』

 

チリリン、チリリン…と、音がなる。

この音…黒電話にそっくりね。

 

エレン

『はい、エレンだよ!…あら、アリスちゃんね?どうしたの』

アリス

『えっと………お山に登っているんだけど、校長先生が倒れちゃって…』

エレン

『あらあら、倒れちゃったのね。えっと…あなたがいう山は学校の裏にある山かしら?』

アリス

『よくわかったね。でも、どうすればいいかな…』

エレン

『わかった、そこで大人しく待っててね』

アリス

『は、はい…』

 

どうしよう…熊はそこで気絶してるけど…起きたら恐いなぁ…。

まあいっか、エレンさんが来るまで待ちぼうけしよ。

 

一方、白海達は…

 

妹紅

『校長先生来るの遅いな…』

白海

『そうだね』

魔理沙

『おい、もう先に食ってるぜ私』

霊夢

『魔理沙ダメだよ〜先に食べちゃ』

魔理沙

『お!このアジはいい!!』

霊夢

『私アジ嫌い…』

光影

『アジは春に食うと美味いんだぜ!』

白海

『そっかぁ〜』

妹紅

『魔理沙が先に食ったからみんなも食うわよ。かに組、さかな組のどっちか誰か号令を』

咲夜

『あのー…アリスちゃんが…』

妹紅

『あ、アリスちゃん…遅いな、校長先生はご老体だからどっかで休憩してるかもな。じゃあ、話を切り替えて…誰か号令を』

白海

『はい!私!私がやるー!!』

妹紅

『よし!白海ちゃん偉い!』

白海

『手を合わせて…』

 

みんな

『いただきまーす!!』

 

ガツガツ!ムシャムシャ!ガツガツ!

ガツガツ!ムシャムシャ!ガツガツ!

ガツガツ!ムシャムシャ!ガツガツ!

 

その頃…

 

アリス

『早く行かないとエレンさんが困っちゃう…!』

 

ゴオォォォ…

 

アリス

『…?なんの音かしら?』

 

そう言って私は道外れの崖っぷちに行ってみたけれど…ヒヤヒヤするぅ…。

でも、アレは…?

 

【挿絵表示】

 

…うわぁ!

 

…数時間後

 

エレン

『起きて、アリスちゃん…大丈夫?痣と砂だらけで可哀想…よいしょ』

 

アリスちゃん…今大変な事になってるの…。

火事があちこちに…だから、起きるまで待っててね…。

私は魔女。煙ぐらいで倒れたりなんかしないわ。

 

一体、その数時間内になにが…次話にて明らかになるだろう。

次回に続く




ご注文の色々でございます。お召しにございませんようでしたら申し訳ございません。
・みんなが山頂に到着した頃には3時です。学校で数時間自己紹介や遊び、給食を食べました。山頂のお弁当は小学生の村人から見たらおやつ程度。
・ワシタカ山
学校の裏にある山。
小学生やご老体が登るにはちょいきつい。
入学式として山に登り、辿り着けた者は学校の児童になれる。
怪我をしていても、先生がお手伝いしてくれる。
ただし、意地悪な熊が現れて弁当を奪ってしまう可能性がある(攻撃しないのは村人に懐いている為)。
1時間で到達できる。
・校長先生
この村では一子相伝の職業。普通の教師は募集形式(ただし、村の偉いやつら{村長や校長先生等}から繰り出される試験に合格する必要がある)。
校長先生の間に産まれた子もしくは拾われた子は、校長先生の英才教育として20歳になるまでする。
その間校長先生は仕事を続け、20歳になったら変わるという仕組み。
先代さんは自由に学校へ来ても良いし、授業もして良い。
20歳になる前になんらかの原因で亡くなってしまうと、急に変わる事になってしまう。

遅れてすみません!
色々用事があって打つ暇もあまりありませんでした…。
ところで、二次創作の東方キャラクターは出した方が良いですか?


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厄災の息吹

前回のあらすじ
小学校の児童になれる試練として山登りに行った少女達。
山の頂辺りで学校の教師が作ったお弁当をみんなで食べるのだが、
ナイフなお姉さんが投げたナイフにかすって(グレイズではない)浅い傷がついたものの、
かなりの痛みが襲っている為校長先生と同伴で山登りをした。
とはいえ、ご老体の校長先生はクタクタな上に熊が襲ってきて、
なんとか気絶させても校長先生が重過ぎるが故に待つしかなかった。
が、でんきいしという存在があったのでエレンに電話。
その後約束通りに下に降りるが、途中謎の飛行物体を見る。
だが、不注意によって崖から転び…


午後6時、ウィンドの森

 

ゴオォォォォォォ

 

謎の男性1

『これでもくらえー!!ヒャーッハッハ!!!』

IMG53882

彼は突然そう言うと、謎の爆弾を設置した。

様々な箇所で燃える木々の影響か、動物達は逃げ惑う。

 

謎の男性

『お、おい早く行こうぞ!爆発したら火ぃ飛ぶぜ!』

謎の男性

『行くぜー!つ、あらぁ!』

謎の男性

『木にぶつかってどうする!!もう引きずるよ!』

 

煙を出した爆弾は爆発。

辺り一面が火の海になるほどの火力があり、木はみるみる内に燃え広がる。

 

???

『ははははは!私が一度吹いた火の息の炎がかなりの勢いで広がって行く…目的地まであと少しだ、その探している間に全て焼き焦がすが良い!!』

謎の男性達

『ほーらぁやれぃ!!この森を荒らすんだぁ!』

謎の男性

『よし、みんな放てぇ!』

 

彼らが放ったのは合成生物達と火炎爆弾。

その多くのによって森は魔界のような空間になった。

 

???

『フフ…私の力はすごい、部下達がこんなに興奮しているよ』

 

一方、村は…

 

男性

『おーい、火事だー!早く避難しろー!!森が大火事ーーー!!!』

村人達

『え?』『うわ!煙だ』『早く避難だ!!』『早く早くー!!』

 

彼の名は水元 鉄夫《みずもと てつお》。

声の迫力なら村一番で人気がある。

 

鉄夫

『仕方ない、村長のお家に向かおう』

 

数分後、黒夜家

 

ガラガラ…

鉄夫

『おーい村長さん!!火事だす!!!』

村長

『おいッ!わしの娘と息子はどうしたのだ!!』

鉄夫

『俺は学校の先生じゃないぞ!人間警報器でもないぞ!』

村長

『フン、わしは娘と息子が来なけりゃ気が済まん!とっとと出て行け!!』

鉄夫

『じゃあ俺は他の奴らで火事の鎮火と森に住む人の救出作業に向かうからな!』

村長

『勝手にせい!…ん、ワンちゃんどうした?よーしよし』

 

一方、エレンは浜辺で横たわっています。ついでに寝てる間にカニがエレンの両手をピースにしました。

 

エレン

『うぅ…眠い…あ、寝ちゃってた!私のバカ〜』

 

私ったら、なんて事したんだろ。

アリスちゃんが待っているのに…のどか過ぎて寝ちゃった。

でもなんだろう、凄く不吉な予感が…。

 

エレン

『クンクン…なんだか森が焼けた臭いと、喚いている人達の臭いがする〜。…これって火事かな?それよりでんわいしで…』

 

アレ?出ない…

ああ、これはまさか落とした…ううん、その考えはやめよ。

自信が無くなっちゃう。

 

エレン

『まずい!早く行かなくちゃ!!ソクラテス、行くよ!!』

ソクラテス

『ニャー!』

 

【挿絵表示】

 

こうして私は、しばらく歩いて小学校に行く為の近道である森へ通る事にしようとしたが…

 

 

 

男性

『見知らぬお嬢ちゃん、この先は火事だから行くんじゃない!』

エレン

『ごめんなさい、いいですか?』

男性

『ダーメーだ!この先は火事と男達とよくわかんねーやつらがいるし、なんと言うか…よくわからない動物もいるんだ!!』

エレン

『そっか〜、通して?』

男性

『あんたは女の子だぞ!自分の命は粗末にするものではない』

エレン

『ソクラテス、このおじさんやっつけて?』

男性

『なんだこの白猫…うわ、ギャー!!』

 

おじさん、顔面の引っ掻き傷は我慢しててね。

私は今急いでるの…。

 

 

鉄夫

『誰がこんな事を…犯人を捕まえたら牢屋に入れてやろう。まあ牢屋なんて作っておいて使った事すらないがな』

男性達

『おーい!助けに来たぞー!!』

鉄夫

『全くなんなんだ本当…ん?なんだあの男は!!』

男性

『おい、そこのお前なにしてん…グアッ!』ドゴォ

謎の男性

『なんだあんたら?ここは俺たちが荒らしてんだ、とっとと帰んな!!』

鉄夫

『そっちが帰れ!ここは俺たちの地元、あんたみたいな変な服装ヤローより何年もこの村にいる!!』

謎の男性

『フッフッフ…おい!バーナード共を放て!!』

謎の男性

『了解だ!』

男性達

『うおっなんだアイツら!火ぃ吹いてキタァ!!!』

鉄夫

『うろたえるな!こんなやつら叩きのめせ!』

男性達

『おうっ!』

 

エレン

『うぅ、暑い…あちこちが火だらけで倒木もある…魔界なのかしら?』

 

本当に野生動物がいるかわからない程残酷な森だわ…。

一体、誰が?何をしたんだろう?

そう考えて一歩二歩…あ、なんかいる!野生動物は生きているみたい!!

 

エレン

『ねえ、動物さん。ここは火事で危ないよ…えっ』

 

【挿絵表示】

 

私が見たのは歪な生物…コメントするとしたら、ハトで口がパイプになっていて、頭の後ろによくわからないタンクが付いている…誰かに改造された鳥だわ。

一体誰がこんな事を?!

 

エレン

『キャッ!火が!火がぁ!!』

 

どうやら、火を吹いてくるみたい。

可哀想…。

 

エレン

『悪いけど、ごめんね…え〜い!』

 

私は髪にある電気を飛ばして命中させた。

地面に落ちて気絶した。

 

エレン

『早く行かなきゃまずい…!!ソクラテス、走るわよ!』

 

謎の男性

『フッフッフ、バーナードを一羽倒したやつもいるのか…だが甘い、実はまだ数十羽もいる。しかし、あのエレンって子かわいいなぁ。だが!やつは1000年以上も生きている魔女。俺たちはインカーネイション軍の歩兵に過ぎぬが強いぜ!おい、お前報告しに行け!』

謎の男性

『了解!』

 

一方…

 

???

『フフ…私はこういうのが好きなのよ。まるで夏の炎天下の中にあるアイス屋で買ったばかりのアイスクリームを食べるみたいで…だけどあのお方から『行くのに相応しいのは雑魚だ』と。大佐格の一人はエレンを拉致するよう放ったのにねぇ…』

IC歩兵

『大変です!エレンが森を通り、私達森と同じく拠点のある山に…』

???

『おい!!敬語は使うな、腹が立つ』

IC歩兵

『ヒィィ〜、ごめんなさい〜!』

???

『ほらさっさと行け。私は森の最深部にある遺跡に向かうのだ。お前は少佐の指示に従って先回りしろ』

IC歩兵

『は、はい〜!』

 

???

『これだから敬語は大嫌いなんだ…あいつらを思い出す』

 

森にて奇怪な生物と出会ったエレン。

撃退はしたものの、部下達が動いている今急がないとアリスの命に危険がある。

だが、少佐クラスが率いる兵隊が先回りを始める。

白海達は無事だろうか?

次回へ続く。




今日は色々ある。
・鉄夫
村に住む男達の中でもかなりの大柄で筋肉質な30代の男性。
自慢の大声でみんなを海まで避難させた(村は木造住宅しかなく、犯人が家を狙わないように対策を取った)。
森の先にある民家や学校の児童達を救出する為に仲間達を引き連れて森へ向かったが、みんな気絶してしまった。
・バーナード
火炎放射器と酸素ボンベとハトのキマイラ。
火災地を拡大する為に改造されたもので、口代わりの火炎放射器で拡大させる。
酸素ボンベは呼吸用で、もし火災地で尽きたら二酸化炭素によって倒れてしまう。
使い捨ての運命にされたのだ。
・インカーネイション軍
近未来感ある乗り物で攻めてきた者達。
朝、森で会話していたやつらもそうである。

余談
今日、自分の好きな東方二次創作動画が投稿されたからうれしいどす。
ナンカゲツブリナンダロ…

次回も遅くなる可能性アリ。
多忙故に週1ではない確率がまぁその。あります。


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邪魔なやつら

前回のあらすじ
森に爆発音が響き、燃え盛る森。
その異変に察知した村人一番のうるさいやつ『鉄夫』率いる男達は向かう。
一方、エレンは助けに行くと言いながら浜辺で寝てしまうと言う失態を犯してしまう。
ワシタカ山の近くは小学校、小学校の近道はウィンドの森。
その為ウィンドの森を通った方が早いのだが、森は炎と煙に包まれていた為一般人に全問払いされかけたのだが、エレンは強引に進んで行った。
そこで口がバーナーと融合しているハトと交戦、これを倒した。
そして…


ー通学路ー

 

ザッザッザッザ…

 

はぁ…はぁ…

今私は森を抜けて…畑が周りに多数ある道を走っている…ゲホッ!!

煙吸っちゃったわ。ソクラテスは大丈夫ね…。

 

あ、山は手遅れ…かもね。

まあいいわ、アリスちゃんの持つ魔力を頼りに探すわ。

 

…まずい、学校ら辺に不審者達がいるわ。この人達が事件の関連者そうね。

 

IC歩兵A

『はぁ〜アッツ。夏みてぇにアチィ。帰ってアイス食いてえぜ』

向こう側は…

IC歩兵B

『学校内に入ったバカ(仲間だけど)、悲鳴が聞こえた後に真っ黒焦げのまま帰ってきたな…なんでだ?』

 

エレン

『あー…この人達をどうにかしないと向こう側の山に行けないっ…』

ソクラテス

『フニャ〜(敢えて迷子の振りをしてみたらどうかな?)』

エレン

『いいね、じゃあさっそくやってみるよ!』

 

バチッ…

IC歩兵A

『なんだ今の音は!!』

エレン

『あ、ごめんなさい…私迷子なの。お兄さん案内して?』

IC歩兵A

『うるさいガキ!今は忙しいんだ!アメあげるからどっか行きな!!』

エレン

『ありがとうお兄さん!えへっ♡』

IC歩兵A

『ったく…(フフ…あのアメの中には睡眠薬を混ぜて作ったのだ。エレンか…ただの10歳のガキだな、全く)』

 

そして、反対側にササっと行ったエレンは…

エレン

『お兄さん、頑張ってるね!アメあげます』

IC歩兵B

『おっ?気が利くね〜お嬢ちゃん。ありがとね』

エレン

『は〜い♡』

 

IC歩兵B

『へっ、あのガキのどこが悪いやつだ…気が利くなぁ、ペロッ…Zzz…』

エレン

『マヌケね、フフ』

IC歩兵A

『おいガキお前!!俺の大好きな相棒に何という仕打ちを…!』

エレン

『あら、ごめんね♡アメは好きじゃないの(うそ)』

IC歩兵A

『や、野郎!例えガキだろうと容赦はしねぇ!!』

 

そういうと悪いやつは銅で出来た長い棒を出したわ。

私に金属なんて自分を傷つけるようなものよ。

 

IC歩兵A

『くらえぃー!!…あり、ありりりり!?ありなまぁ〜!!!』

エレン

『私の髪の毛は魔法によって帯電するのよ。常人が数秒触るだけで気絶しちゃうのに。よりによって銅は…お気の毒です。行くわよソクラテス』

 

ーワシタカ山 入り口近くー

 

エレン

『ううっ、火事っ!?』

 

すごい煙だ…。

人間には無理ね、この場所。

 

…ビビビッ

エレン

『いたっ、魔法の臭いがするわ…ゲホッ!く、苦しい…』

 

ん、もしかしたら…ううっ煙が酷くて、ゲフッ!…だわ。

じゃなくて…アリスちゃんがいるかもしれない…。

 

数分後…

 

エレン

『はぁ…はぁ…きつい…』

 

ソクラテスには危ないから煙の危険性がない所に待たせているけど…。

よかったわ、連れて来なくて…あぁ、アリスちゃんいた。

 

ザッザッ…

エレン

『起きて、アリスちゃん…大丈夫?痣と砂だらけで可哀想…よいしょ』

 

アリスちゃん…今大変な事になってるの…。

火事があちこちに…だから、起きるまで待っててね…。

私は魔女。煙ぐらいで倒れたりなんかしないわ。

早く…行かないと…。

 

ーワシタカ山 中腹ー

 

【挿絵表示】

 

IC歩兵A

『ツェクリ様!あちらからガキが見えますぜ!!』

ツェクリ

『ガッハッハ来たか!無謀な奴め、俺は相当強いのを知らずにノコノコと来たか!!』

IC歩兵B

『ついでに学校を周回してたバカ2人が倒れてました!』

ツェクリ

『フッ、バカめ。ザコは時間稼ぎすら無理なのか…まあいい、あっちのテントっぐっすり寝てる奴らを起こしに来い!!』

IC歩兵B

『わかりました!』

 

 

 

エレン

『うっ、ゲホッ!!ここは…どこ?見えないし、苦しいわ…』

 

このままアリスちゃんが目覚めて煙を吸ったらダメになっちゃうわ…。

アリスちゃんは学校に置いて私は悪い人をやっけなくちゃ…。

あ、やっと出口…。

 

ツェクリ

『出たか…よし、この後小学校に入る筈だぁ…おいお前らぁ!!降りるぜ!!』

IC歩兵達

『おーう!!』

 

ー学校の入り口ー

 

エレン

『この中に医療用具位あるはずよ』

 

私はそう言って学校に入る事にした。

本当にあるのかしら?

 

エレン

『校内は電気を放出していなかったら真っ暗ね…私は好きではないわ』

ソクラテス

『ニャ〜(誰もいなくて怖いよ〜)』

エレン

『確かに誰もいないみたいね…』

 

そうこうしている内に保健室が見つかりました。

 

エレン

『アリスちゃん…アザやかすり傷がいっぱいだわ。湿ったティッシュで汚れを落とさなきゃ…あら、この村はティッシュがないのね』

 

あ、なんか落ちた。なんだっけ、えーっとえーと…思い出した!ハンカチだわ〜!

じゃ、水道場へごーごー。

 

ー水道場ー

 

エレン

『数時間前ここにいたわ。さて、ハンカチを吸水させようかしら』

 

ジョロロ…夜中なんだから余計不気味だわ。

向こうからも焦げた臭いがするし。

ついでに羽音…アレ、羽音?にしてはやけに大きいような…。

試しにふり向こう。

 

エレン

『でかい虫…えっ』

 

【挿絵表示】

 

それは、でかい虫ではなく羽が生えたトカゲであった。

まさか、こんなところにも改造された生物が現れるなんて…!!

 

エレン

『あら、改造生物ね。これからはあなたの事をムシラプトルって呼ぶわね…さ、私が相手になろうかしら♡』

ムシラプトル

『ギャアーーッ!!』

エレン

『ぐっ、滑空してからの尻尾うち…中々に痛いわ』

次の瞬間!ムシラプトルがエレンの右脚を噛み付く!!

その痛さに激痛が走るッ!!

 

エレン

『いたたたたたたたたた!!勘弁して〜!!!』

 

う!まずい…血が出てきたわ。

このまんまじゃ痛くて歩きゃしないわ。

引きずらないと…ね。

 

ソクラテス

『フニャーッ!!(よくもエレンにやったな!許さん!!)』

 

わ!ソクラテス、跳んだわ!!

さすがは猫ね…!

 

ムシラプトル

『グアアーッ!!』

ソクラテス

『ニャ…(尻尾は頂いておくよ…)』

 

ムシラプトルは尻尾を食い千切られで逃げ出した。

はぁ…ソクラテスっていつから爬虫類の肉が好きになったのかしら。

もしかして、魔法研究に使うトカゲを盗んでこそこそと食べているとか…!

でも、さすがよ!飛んでいるムシラプトルの尻尾を食い千切られたもの。

 

エレン

『…そうだ、アリスちゃんの所に戻ろう。脚が凄く痛いけど我慢我慢』

 

少女待機中…

 

エレン

『あら、アリスちゃん起きてたの?(じゃあ、濡れたハンカチは意味ないじゃない。汚れ落ちてるし)』

アリス

『うん…よくぼんやりしていてわからないけど、多分、お姉さんに手当てして貰ったの。ついでによくわからない…凄く痛いナイフのすり傷も不思議な力で治してくれた。そしてその人はフラッとどこかに去って行ったわ…』

エレン

『そっか…その人すっごいね。でも、よく暗い所でわかったなぁ、って思うかな〜私』

アリス

『私にもよくわからなかったわ、あの人…。そういえば明るいわね、エレンの髪の毛…』

エレン

『そうかな?放電する量増やしたの。こうしたら頭がろうそくに点いた火みたいに明るいでしょう?』

アリス

『うん!えっと…これからはどうするの?』

 

あ、そうだったー…そういえば、行く途中に明るい部屋が1つあったなぁ。

でも、私はアリスちゃん以外の子供に存在を知られたくないからなぁ〜。いや、今の状況を考えるとそれどころじゃないけどね…。

…もしその部屋が安全で人がいたらアリスちゃんにその部屋を預けようかしら。

それより自分の脚を治療しないと…。

 

エレン

『ちょっと脚を怪我したから待っててね』

アリス

『はぁ〜い…』

 

ー少女治療中ー

 

エレン

『アリスちゃんお手伝いありがと〜♡』

アリス

『はーい!』

エレン

『んじゃ、アリスちゃん、私の後についてきてね』

アリス

『ん?あ、はい、イエッサー!』

 

ギシィ、ギシィ…

 

ー教室 とかげ組ー

 

妹紅

『はぁ…改造された生物なんて気味が悪いわ。ついでに不審者が攻め込んできたりもしたし』

 

教室内はムシラプトルが数匹倒れているのであった!

その教室内にいる人は妹紅と霊夢のみ…。

 

ガラガラガラ…

 

エレン

『入るわよ〜』

アリス

『お邪魔しまーす…』

ソクラテス

『ニャッ(同じくっ)』

 

妹紅

『お前達は…よく来たな。ろうそくに火を点けて明るくしているんだ。ここで休むといいわ』

エレン

『はい…っと、自己紹介がまだだったわ。私は、エレン。ふわふわエレンよ』

妹紅

『ふふっ、変わった女の子ね。私は藤原妹紅よ。お前の頭から電気が出てるけど、私と同じか?』

エレン

『ま、当たりよ。私は魔法が使える人間だわ。いや、人間じゃないのよね…だって…アレ、何年目だっけ忘れたな…』

妹紅

『ま、それ程生きているんじゃない?あ、私はね…火を生み出す事が出来るんだ。ま、犯人として疑われないようにここで引き隠っている訳だが…異様に気味の悪い生物どもが攻めてくるわ。ま、私は火を使わずに格闘で行きましたわ』

エレン

『大変、ね』

妹紅

『で、あっちのベッドに寝ているのが…』

 

アリス

『大変よ!悪い人達が攻めて来たわ!!』

妹紅

『何?!1時間位前にバカっぽいやつが攻めて来たが、私の火で燃やして帰らせたが…ってエレン!』

ドタドタバタ…

 

アリス

『あ、先生…』

 

ー校庭ー

 

エレン

『さて…悪党達に刺激を与える時間がきたわよ。…いるんでしょ、自然を荒らしている人達がそこに』

 

ツェクリ

『お前が歩兵を倒したガキだなぁ…へへへッ』

IC歩兵

『おっと、俺たちも忘れてはいないようだな〜?』

 

 

【挿絵表示】

 

何コレ…タダ者ではないわ。

しかも中央のやつは大柄で鎧も歩兵より豪華だわ。

 

エレン

『何グズグズしてるのよ。かかって来な』

IC歩兵達

『おりゃー!てりゃー!!』

エレン

『はい、引っかかった〜!』

IC歩兵達

『あぎゃーッ!!』

ブスッ

 

残るはでっかい人だけよ。覚悟決めな。

 

ツェクリ

『フッフゥ〜俺様の持つ斧はあいつらの棒とは比較にならないぜ〜?』

エレン

『ふ〜ん、来なよ』

ズドン!!鉄製の斧はエレンに目掛けて降りたが…

 

エレン

『はぁ…危ないわね、あんた。私は女子供に含みますよ〜?』

ツェクリ

『うるせぇ!貴様を始末して本部に送ってアイスをいっぱい食べるんだ俺は!!』

 

妹紅

『あら、肝っ玉はでかいのね。食べてもさぞ硬くて食えそうもないわ』

ツェクリ

『なんだテメーは!!』

妹紅

『お前に名乗るほどじゃない。あなたみたいな自然荒らしは大嫌いだわ。エレンちゃん、私に代わってくれるかしら?』

エレン

『あ、はい…』

妹紅

『さ、来なよ大男。外したら後悔するわよ』

ツェクリ

『舐めやがって〜!おりゃあ!!』

ズドン!!からぶりー!

 

スパァーッ!!

ツェクリの背後に妹紅の燃えた蹴りがヒット!

 

ツェクリ

『いっでぇ〜!!貴様ァ、何をしたぁ!!!』

妹紅

『鈍器なんかで来るのが悪いのよ』

ツェクリ

『武器なんかいらねぇ!コテンパンにしてやるぅ!!』

 

妹紅の腕に炎が燃え盛る…

 

妹紅

『燃え尽きろォーーーッッッ!!!』

 

その百発百中のラッシュは鉄製の鎧を主に命中したッ!

 

ツェクリ

『今のタコ殴り、子供みてぇだぜ!次は俺のば…う、あつ、あじぃ〜!!』

妹紅

『敢えて鎧に殴ったのは、鉄の熱さで悶絶する様が見たいからよ』

ツェクリ

『うああ、アチいぃぃ!!覚えてろよガキ!上の方にチクってやるぅ〜!!』

妹紅

『ガキと言う程の年齢じゃないよ私』

エレン

『あの〜、この斧どうする?』

妹紅

『ああ、コレ?こんなの私達が住む場所に似合わない斧ね。木こりが使う斧の方が十分見栄えがあるわ』

エレン

『んじゃ、ポイ。逃げ遅れた悪いやつ1人は縄でちょいキツめのぐるぐる巻きにしましょ♡』

妹紅

『そーだな!…ん、雨か?』

エレン

『雨ね。これで森の火は消えて行くわ』

妹紅

『よっしゃ!これで安心!!じゃ、悪党達を持って教室に行って縛るか』

エレン

『だね!あ〜…なんだか疲れたわぁ』

 

こうして、悪い奴らを追い払った女戦士達は休息に向かう…。

この雨はザーザー降り続き、森の火も消えて行くだろう…。

次回へ続く。




色んなまとめ
・からぶりー!の元ネタはMOTHER2と言うゲームにてバット系の武器を所持していて攻撃を外した時のメッセージ。
・雨が降って森の火事が消えるのはMOTHER3のリスペクトです。
・ちょいキツめのぐるぐる巻きの元ネタはゲームのポケモンレンジャーにおける縄の縛り方である。
・IC歩兵
インカーネイション軍に種属する弱いやつら。統率力が高い。
布で出来た黒服(燃えない)を着用しており、頭にはニカブみたいなやつを被っている為顔バレしない。火事場ではガスマスクもしている。
さらに鎧を着ているが、片方は肩パットがない。
武器は銅製の棒。
全員が悪い人と言う訳ではなく、今回の火事と生物の改造に対して可哀想と思った人も中にはいるらしい。
・ツェクリ
インカーネイション軍に種属する少佐の一人。
相当な大柄で、大きな鉄製の斧を所持する。
やや脳筋で、力こそが全てと考えている。だが、幽香の足元にも及ばなさそうだ。
割とタフで、こいつに勝てた妹紅は中々の実力者であることが伺える。
武器に頼っている為肉弾戦はそんなに強くない。
・ムシラプトル(命名:エレン)
虫の羽とトカゲのキマイラ。
滑空しながらのすれ違い尻尾打ちを得意とし、
噛みつきも中々の力がある。
学校内に放たれた。
元ネタはMOTHER3に登場するモンスターのハネマウス。
ついでに言うとバーナードの元ネタも同じゲームに登場するひつけむし。

おまたせしてすみませんでした…体調が悪くてちょいちょいしか編集出来なかったですぅ。
仕方ないじゃない(汗)
仕方ないじゃない(汗)
体調崩してあまり編集できなかったんだもん(汗)
まあその分容量増やしました。
ではまた。


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悪党は哭く

前回のあらすじ
なんとか森を抜けたエレン。
小学校の周りにて悪者達と初遭遇。
しかし、一人は騙されて眠らされ、もう一人は返り討ちに遭った。
そして、なんとか火の煙を掻い潜って崖から転落したアリスを救出。
小学校まで運んだエレンは暗闇の中を電気で明るくしながら進む。
保健室にてアリスを安静にさせ、汚れと消毒の為にエレンはハンカチを濡らしに水道場に向かう。
そこで新手のキマイラと遭遇。エレンはムシラプトルと名付け、これを倒した。
戻って来た頃にはアリスは何故か元気であった。
教室まで連れて行ったエレンは校庭に攻めに来た悪党達を撃退。
そして、大雨が降って火事消えるのであった…


場所、村長の家にて…

 

村長

『大雨が降っている…子供達は一向に帰って来ないのに何故お前は一人で帰って来た!!』

校長

『なんだ、わしに文句をいーやがって。わしはこれでも命からがらと逃げて来たんじゃぞ!!』

村長

『バカモノ〜!わしの大切な息子と娘を見殺しにするつもりかッ!!』

校長

『あー…わしゃ悪いことしてしまったべ…悪りぃ』

村長

『そうだ、よくわかっとる。お前とは長年の旧友だからしっかりせい!!』

校長

『ああ…これからあんたはどーする?』

村長

『わしの大事な息子と娘を妻と一緒に捜す。他のガキは知らん!!お前はここに残って家事でもしてなさい』

校長

『わかった…』

どこからともなく、妻が現れた…

村長

『さぁ、行くか』

『はい、バカ息子とかわいい娘を捜しに行きましょうね』

 

村長の名は元輝(げんき)。村長で、刀を武器にしている。

妻の名は黒子(くろこ)。生まれて大方闘いに身を投じた事がないものの、物探しが得意。

そして、両親から一転変わって…

 

ーワシタカ山 山頂ー

 

???

『貴方達!何故負けたのです。信じていた私がショックです…さらに!一人足りないじゃないですか』

ツェクリ

『ハッ!お許しくださいませ夢子(ゆめこ)大佐!!』

夢子

『ほう…私に許せと申しますか。良いでしょう。ただし、アリスを捕らえたらですよ』

 

アリス…私を創造してくださった神様が作ったヒト…。

成長して反抗期を迎え、神様に躊躇なき闘いをして勝利し魔界から逃げた罪深き人間…。

軍に入る事で、捕らえる事も出来るなんてなんと良い物…。

だが、神様はこんなことをしてお許しになされるのだろうか…?

 

IC歩兵

『じょ、冗談じゃねぇ!アリスとは違う金髪のガキが邪魔をしに…』

夢子

『もう一度よろしいですか?』

IC歩兵

『ア…アリスとは違う金髪のガキが邪魔をしに…』

 

金髪のガキ…!思い出した、あの忌々しいエレンだ!!

幻想郷にいなかったせいで捕らえる事が出来なかった魔女だ!!

 

IC歩兵

『夢子大佐…?』

夢子

『グ、ヌヌ…なぁにィィィ〜〜〜!?エレンかぁ!!アイツめ…アイツがいるせいで邪魔なのだ!!!』

IC歩兵達

『ヒィィ〜!!』

ツェクリ

『夢子大佐が御乱心になされた!早く逃げろー!!』

夢子

『逃すか!!』ヒュイッ!!

 

私は敢えてあなた達に大柄のナイフを使用するのはあなた達が弱いからよ。

このナイフには毒素を発生させる呪文を掛けてあるから、少しでもかすれば気絶するほどの激痛がするよ。

 

IC歩兵達

『あらぁぁぁぁぁいでぇぇぇ〜〜〜〜!!バタン』

 

ツェクリ

『ヒィィイダアァァ!!俺はエレンとか言うガキに返り討ちしに行くんだよ…助けて!!』

夢子

『ダメだ、私から逃げた後はどうせ仕事放棄するんでしょ?全く…給料も上げようとしたのになぁ、アイスも沢山あげようと思ったのにガッカリだよ』

ツェクリ

『ご、御名答ですアハハハハー!!た、助けて!!』

夢子

『少佐失格ね、食らえ!!』ズザッ!!

ツェクリ

『たすげばぁ!!』

 

夢子

『バカァね♡私の蹴り術は強いのよ。ま、あなた達はここら辺で放置しておくわ。毒は数日で治る程に薄めてあるからこの村でずっと反省してなさい』

 

さて、復讐しに…

 

IC歩兵

『大変です!只今解放された改造生物1004が大暴れして森の木々が薙ぎ倒されているという報告が参りました!!』

夢子

『それは大変ですね。そしたらそいつは失敗作なので用が済んだら愚かなる裏切り者達と共に置いて行きましょう』

IC歩兵

『かしこまりました。では、他の改造生物である1002と1003はどうなされますか?』

夢子

『回収しておきなさい。改造生物達にはマイクロチップを埋め込んでおります。女王様は自作の改造生物にご興味をお持ちですので』

 

改造生物…他の人は悪趣味と言うけれど私的には魅力的だわ。

 

IC歩兵

『了解です!』

 

 

 

夢子

『ナイフでは勝てなさそうだし短剣を使おうかしら。ついでにこの短剣には絶縁性の魔法をかけときましょ』

 

しかし…大雨がひどいわ。

これのせいで火災がなくなったわ。

そういえば順調に進んでるのかな?

私より格が上、年齢がとんでもないくらい上で、実力も軍の中では三番手の友人…エリス。

帰ったらカルメ焼きでも作ろうかしら。

さて、行きますか。

 

夢子

『と、その前に〜…ケチャップ!おやつは干し肉にケチャップをたぁ〜っぷり塗りたくって…あら、溢れちゃったわ。まあ脅しに使えそうね』

 

んん〜パクりしましょう…パク、mgmg…

 

 

 

夢子

『ギャアアアアア美味いィィィィィィ!!!魔界産のトマトで作られた魔ケチャップと魔牛の肉を干して作られた魔ビーフジャーキーと組み合わせた奴は美味いぃぃぃ!何個食っても飽きないもんね!!私たら天才!!!』

 

ハァ…ハァァ…美味すぎたわ。

ケチャップ拭くのめんどくさいし、まあいっか。

ウフフ…今の私はエレンをぐさぐさのミシミシに出来るわ!

フッフッフ…覚悟するが良いね!!

 

ー小学校 とかげ組ー

 

エレン

『さて、あんたの目的は何かしら?答えによってはビリビリよ』

IC歩兵

『そ、そんなのお前みたいなガキに言いたくない!』

エレン

『お仕置きよ♡』

IC歩兵

『ブィリブィリブィリブィリ!!…うぐっ、イタタタタ!!』

エレン

『じゃあ言うかな?私だってあなたみたいなひどい女の子じゃないよ〜?』

妹紅

(お嬢ちゃん、あなただってひどいじゃない)

IC歩兵

『んじゃあ、言いますぅ〜!俺はインカーネイション軍という集団に種属していて…』

エレン

『それで?』

IC歩兵

『そう、歩兵ですぅ!歩兵ですからぁぁぁぁ〜〜〜!!!それでぇ〜!!』

エレン

『なになに?』

IC歩兵

『夢子大佐にという方に命令されて、ツェクリ少佐と仲間達で行方不明になった幻想郷という異世界の人間を探しにという訳でここら辺を調査しに来たのだァッ!そ、それで同時進行で探しているお前を見つけたからここまで追ってきたのだ!!』

 

もしかして…私の事が好きだったりして!

イケメンだったらきゃー!嬉しい!!

 

エレン

『あら、私ったらいつから人気者になったのかしら♡ねぇ、あなたの軍ってイケメンはいるのかしら?』

IC歩兵

『し、知らねぇ!大佐全員女の子だし、中佐はそうとは限らないが少佐はゴリゴリの漢ばかりだぞ!』

エレン

『あら、ガッカリだわ。私は魔女で人間より成長が100倍遅いの。100年経って1歳になるようなものだよ。それ故に不気味がられてるから彼氏はいないの。だからいつも恋してるんだよね〜。ああ、軍に白馬の王子さまがいたらなぁ…ウフフ♡』

IC歩兵

『そ、そうかい…お前かわいいのにねぇ』

エレン

『ありがとう♡』

IC歩兵

『ああ…次はどうするんだ?』

エレン

『村人達と協力して行方不明になった子供達の捜査よ』

 

今の状況だと子供が2人…その内一人は寝ているわ…。

 

IC歩兵

『おい、外は暗くて大雨が降っているんだぞ!しかも俺の仲間はお前達を敵対しているし、何より…』

エレン

『何より?』

IC歩兵

『とんでもない改造生物を放つのを聞いたんだ!だからもうガキ共も流石に生きれまい!!』

エレン

『なんだって!それはいけないわ、早く村人達に知らせに行かないと!!』ドタバタ…

妹紅

『おいまた!?全く、私も行くしかないわ。アリスちゃん、おねんねしてる霊夢ちゃんとそこの悪い奴を見張ってくれるか?』

アリス

『あ、うん…わかった』

妹紅

『じゃあ行ってきます!!』ドタバタ…

 

ー村 広場ー

 

エレン

『みんな、集まってくれてありがとう…こんな大雨の中なのに、ありがとう…』

妹紅

『さて、本題に入るよ…本日の事件で児童達が行方不明になった。1人の児童は私と一緒にいたから無事なもので、もう一人はそこにいるエレンちゃんが見つけた。それ以外の児童はパニックになりどこかに行った。これは私の責任だ、許してくれ…』

村人達

『いやいや、落ち込まないでくださいな』

『先生が暗くなったら児童も暗くなっちゃうよ』

『子供達は見つけますから』

妹紅

『あ、ありがとうございます…』

鉄夫

『おうお嬢ちゃん!俺等がみんなを引導して捜すからよぉ〜!安心せいっ!!おい、みんな行くかーっ!!!』

村人達

『おぉーーーっ!!!』

 

と、村人達は村に残って守る側と捜す側で分かれた。

エレンと妹紅は探す側となり、村人達よりもっと先に行く事にした。

夢子は一体何をしているのだろうか…。

次回へ続く。




おまけです。
・エレンが今の立場が主人公なのはMOTHER3リスペクト(本来の主人公ではなく脇役がしばらくの間主人公になるという意味で)です。次章辺りからは白海を主人公にしていくつもり。
・夢子
インカーネイション軍の中でも大佐格である、メイド服を着た少女…の姿をした、精神年齢が20代の女性。
軍によって支給された若返りの薬を飲んだ結果らしい。肉体年齢は18歳です。
上司のエリスとは同業者だが大親友並みに仲が良い。敬語は使うと怒られるから友人感覚で話すようにしている。
相当なおやつ好きで、特に魔界で育つサトウキビから抽出した砂糖(地球人が口にする砂糖の数倍は甘い)でカルメ焼きをよく作っては上司であるエリスと食べる。虫歯になるのと太りそうなのが心配だが、全然そんな事ないらしい。
その次に好きなのは魔界で栽培されるトマトを利用したケチャップをふんだんにかけた魔牛ジャーキー。食べるとハイになるらしい。
闘いの際はテレポートしたり刃物を投げたり魔法を使ったり武闘術を繰り出したりする、手慣れのしているプロだ。

今回は挿絵無し。
次話はキャラクター達の絵を投稿しますぅ。日曜日はキチンと物語の続きを作りますぅ。
だが…⤵︎
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=219987&uid=277123


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悪夢は舞い降りた

前回のあらすじ
黒夜家の大黒柱と妻が動き出した。
さらにもう1人…夢子もついに動き出した。
失態を犯した歩兵達とツェクリをしばらく再起不能にするほど怒りを露わにし向かい始める。
一方エレン達は逃げ遅れた部下に尋問をしていた。
聞いた所によると凶暴な改造生物が放たれてしまったらしい。
村人達を集めらたエレンは引導をして探索に向かったのであった。




ーなぞのばしょー

 

アリス

『ここはどこかしら…ん、私は何故ここにいるんだろう…』

 

アリスよ。アリス・マーガトロイド。

今いる場所だけど、ここはなんだかよくわからない。

…いや、周りを見渡してわかった事がある。

ここは…魔界ね。私が育った場所であり、いたくない場所だ。

よくわからないけど道なりに進みましょ。

 

アリス

『ああ、疲れたわ…喉渇いたし、水飲みましょ』

 

そうこうして数分後に着いた…。

 

夢子

『アリス、あのお方に無礼な事をしたのを懺悔しになされるのですか?』

 

アリス

『…へぇ?どうしたの、夢子…アレ、夢子っていう名前なの、あなた…というか校舎で見たことあるわ』

 

夢子

『…アリス、嫌な事を忘れて…ついには私すらも忘れましたか』

 

アリス

『な…何を言ってるの?あなたそこをどいてくれるかしら?いや、無理にとは言わないが…』

 

夢子

『本当に忘れたとは…まあいいわ、さっさと行きなさい。あなたの顔なんて見たくもないわ』

 

アリス

『ムスッひどいわね』

 

なんだったんだろうあのメイド。

ナイフで切りに来ないといいんだけど。

 

 

ーさらに数分後ー

 

 

 

 

 

アリス

『ここがどこなのかわからないけど…まあ深い所かな。適当だけど』

 

ここは正直魔界だろうけど、ここは覚えがない。

疲れてきたし、最深部まで行ったらそこで休もう…。

しかし、夢子らしき人物が言っていた『あのお方』とは一体…。

 

創造主

『あら、また来たのね。もう見たくないわ、あなたの醜い存在が』

 

アリス

『初対面で酷くない?それにあなたとはまだ深く関わってないわ』

 

創造主

『ほざくな。あなたは以前私に対して暴行を加えた。それも人形を操って…私はあなたにそんな教育をした事がないわ』

 

アリス

『人形が何よ!私が持ってる訳…あ、これのことね!!』

 

創造主

『自分で持っておいて忘れるなんて…それでも人間ですか?』

 

アリス

『人間よ。あなたも人間?』

 

創造主

『神よ。あなたみたいな自律人形とは格が違うの』

 

アリス

『そうなのね…じゃ、じゃあ私はこのへんで…』

 

創造主

『待ちなさい。あなたは私に暴行を加えた、よって追放よ。もう二度と来ないでちょうだい』

 

アリス

『そ、そう…なんだかよくわからないけどごめんなさい…』

 

スタッ…スタッ…

 

 

 

夢子

『あらあらあらあらあぁ〜らぁあら。追放されちゃった、魔界から』

アリス

『あ、さっきの…』

 

夢子

『もうどっか行け!我はインカーネイション軍に種属する大佐です!!エレンの事が大嫌いだ!!!あの時はよくもやったな!!!!ガッ、ガッ、ガアアアア!!!!!』

 

!?な、な、何!?

 

アリス

『う、うわあぁぁ!!に、逃げなきゃー!』

 

夢子

『逃すか!!』ヒュイッ

 

ズドン!!

 

アリス

『うああっ、腕が…腕がぁ!ひっ、痛いぃ…うっ、ううう…エレン助けて………』

 

うあぁぁぁぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス

『はぁ、はぁ…はぁ…夢かぁ…あれ、あなたは…』

 

???

『やっとお目覚めになったのね』

 

アリス

『あの時はありがとうございます…そういえば、お名前は…』

 

クロスベリー

『クロスベリーと呼んでくれたら嬉しいわ。みんなから見たら10代中盤の女の子に見えるけど21歳よ』

 

アリス

『そうですか…私はアリス・マーガトロイドよ』

 

クロスベリー

『そっか…そうそう、あなたの消し去られた記憶を蘇らせたけど…すごい汗。嫌な記憶も思い出したのかしら』

 

アリス

『記憶、失っていたんだ…だけど何故身体が幼いの?』

 

クロスベリー

『一人だけに教えるのはめんどくさいからまた後で〜』

 

アリス

『ケチィ〜』

 

クロスベリー

『ごめんね。霊夢にも記憶は蘇らせたわ。懐かしいわ霊夢』

 

えっ、霊夢と関わりあるの?

 

アリス

『ま、ともかく…あなたはインカーネイション軍とかいう集団の一人?』

 

クロスベリー

『正解よ。まあ私は唯一裏切りが出来た存在かな。なんとか洗脳を振りほどいたからね』

 

アリス

『洗脳…?』

 

クロスベリー

『そうよ、軍のリーダーと一部の人以外は洗脳されているわ』

 

洗脳、ね…まるで人形。

 

クロスベリー

『そろそろ軍は引き上がるわ。たしか…この村の近くにある森の中にある遺跡内には秘宝があるのよ』

 

アリス

『秘宝…?』

 

クロスベリー

『そうよ。そのシリーズの秘宝は7つあって、とある所に全てを捧げ、最後に捧げた者の願いが1つ叶う…正に危険で魅力のある秘宝、その名も[インカーネイション・ミュージカル]…私達はIMアイテムと呼んでいるわ』

 

インカーネイション…あ、軍もその名前ね。

 

 

アリス

『危険…だね』

 

クロスベリー

『まあね。場合によっては最強の存在となって大暴れ出来るみたいだしね』

 

アリス

『う〜んわかんない…よ』

 

クロスベリー

『だね。軍のリーダーが何を叶えるかさっぱりだわ』

 

アリス

『確かに…あ、霊夢が起きたわ』

 

霊夢…ああ、今回の異変は嫌でも協力しなきゃいけないのかな。

あと魔理沙とも。エレンは命の恩人だからまあマシだけど。

 

 

クロスベリー

『おはよう霊夢、そして久しぶりね』

 

霊夢

『んぅ…おはよ…あ、えーと…ここは教室ね…』

クロスベリー

『うん、教室。あなたが寝てる間に色んなことが起きたみたいだけど残骸は私が片付けたわ』

 

霊夢

『そう…ってあなたは…!』

 

クロスベリー

『お久しぶりね。名前はあなたも知っていよう』

 

霊夢

『うん知っているわ。えっと…誰だっけ』

 

クロスベリー

『あら、忘れちゃったのね。じゃあ嘘じゃん』

 

霊夢

『しかし…記憶を失われ、乳児にまで退化されるとは…なんでなの?』

 

クロスベリー

『めんどくさ〜…』

ボカッ!!

 

霊夢

『ひどいわねー!』

 

クロスベリー

『ちょ、いた…』

ボカッ!!ボカッ!!

 

アリス

『答えてよ〜!』

 

クロスベリー

『うぅ〜痛いから勘弁してぇ〜』

バキッ!!(頭にイスで殴られた)

 

クロスベリー

『イッ!!』

 

 

 

 

 

 

霊夢

『こいつは放っておいてどっか行きましょ♡』

 

アリス

『はぁ…あなたと組む気なんてないわ。だけど心配だからついて行くわ』

 

霊夢はあんまり好きじゃないんだよね。

まあ今は仕方ないけど。

 

霊夢

『そ、そうかい。雨は止んでるけど外の門が暗くてどこだかわかんなーい…って、赤い傘がある』

 

アリス

『クロスベリーの私物かしら?』

 

霊夢

『ま、お荷物だから置いときましょ』

 

アリス

『森、通りたく…』

 

霊夢

『さあ、村まで帰るわよ!』

 

えっ、大変だし危険だよぉ〜。

それに村ってどこだっけ〜?

 

アリス

『うえ〜ん、霊夢のバカ!』

 

霊夢

『バカじゃないもん♡』

 

アリス

『し、仕方ないわね。行くわよ!』

 

数分後…

 

 

 

ー村 大広場ー

 

エレン

『アリスちゃん無事だったのね!放置しててごめんね…』

 

アリス

『大丈夫だよ!私強いもん』

 

エレン

『よしよーし…』

 

アリス

『えへへ…』

 

 

 

霊夢

『白海!大丈夫、怪我はない…?』

 

白海

『霊夢ちゃん…あはは、大丈夫じゃないよ』

 

霊夢

『白海のお兄ちゃんは大丈夫?』

 

白海

『怪我はないけど…怒ってるよ。気をつけて…あ、他のみんなはいるけど…魔理沙ちゃんがいない…』

 

霊夢

『ま、魔理沙!?そんな…魔理沙…』

 

次回へ続く




遅れてスマヌ!
色々は忙しくて書けないから追加設定にて色々詳しく書きます


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ミンナニナギッ!改造生物の爪痕!!

前回のあらすじ
かつて、魔界にいた頃…たぶんな悪夢を見たアリス。
そこにクロスベリーと名乗る謎の女性がいた。
彼女曰く霊夢とアリスの記憶を取り戻したとのことと、気絶してる改造生物とザコ(ひでぇなぉい)は片付けていたとのこと。
そしてクロスベリーは2人の女の子にボカッ!!ボカッ!!と殴られバキッ!!とされて気絶した。
魅魔様の行方(長いから略です。)というループスレの301よりはひどくない。やったね、すごいね。
でも女の子2人に殴られ…それがこのざまである。
後に霊夢とアリスは嫌々ながらも村に戻ることにした。
そして、白海達と合流し、話を聞いた所…魔理沙だけいなかった。


今から数時間前…

 

エレン

『うぅー雨がひどいわぁ…電気が飛び散るわ』

 

妹紅

『我慢よ我慢。私だって火を生み出せないんだし』

 

エレン

『まぁ〜ね。敵もあの鎧や武器が錆びちゃいけないと思うから引っ込んでるはずよ』

 

雨って憂鬱だわ〜。ソクラテスついてきちゃってるし。

あぁ〜後で臭くなっちゃうよ。

 

ソクラテス

『ニャニャ!(雨は本当に憂鬱ですな!)』

 

エレン

『そうよね〜本当』

 

妹紅

『あなた…猫と話してるのかい?ちょい不気味なんだが…』

 

エレン

『あ、気にしないで!私ね〜魔法が使える魔女さんなの!!』

 

妹紅

『ま、魔女…すごいわね』

 

魔女の欠点なんか…

・大人になるのにすごく時間がかかるし

・気味悪がられるし

・リンゴをあげたら『お嬢さん、そのリンゴ食ってみてよ』って言われて食べてくれないし

・忘れちゃう

・恋は実らない

 

という欠点があるけど…逆をあげると

・魔法(おもに電気〜)が使える!

・若さがずーっと保てる!

・人気もたくさんある!

・かわいい!天才!最強!

・私のことが好きな人を探せるチャンス!

 

うひゃ〜!これは素敵!!

私考える才能あるかも♡

 

 

 

 

 

妹紅

『そんなリンゴよりも紅い頰をした顔でニッコリしないでよ、微笑ましくて元気出しすぎてすごいことになっちゃうよ私』

 

エレン

『そうかな〜まあともかくごーごー』

 

妹紅

『うぅ、元気な魔女さんだな〜…』

 

 

ー神社ー

 

 

ここは神社ね。

あー、えっと…ちっさいわね。

ある異世界に行った時にあった神社以下にちっちゃいわ。

名前、忘れちゃったけどね。

 

神主さん

『そこのお嬢ちゃんと藤原家の娘さん。君達二人でどこに行くのだい』

 

妹紅

『あら、清龍(せいりゅう)さんじゃないですか。霊夢ちゃんのお父さんの…』

 

霊夢…神社…アレ、なんか聞いた事あるよ〜な…

 

エレン

『私は、エレン。ふわふわエレンよ』

 

清龍

『(ふわふわ…?)初めまして。私は博麗清龍と申す。みんなは捜索をしているらしく、もしかしたら私の娘かと思って…』

 

博麗…霊夢…なんか変なネーミングセンス〜。

 

妹紅

『娘さんなら小学校で待ってます。って子供だけだぁ〜…ガーン』

 

清龍

『それは本当か?!でも妻からは足手まといは家でお留守してなさいと言われたんだ!ひどいなぁ。でも霊夢は大丈夫だ、術をたっぷり叩き込んだから、変なやつ一人位は倒せると思う…多分』

 

妹紅

『アリスちゃんもいるわよ』

 

清龍

『ウッズさんの娘か。ウッズさんは村人から根強い人気があるマリアリ・マジカル☆ガールズの師匠であり、めちゃ強魔法使いだ。

魔理沙ちゃんとアリスちゃんはああ見えて実力が高いんだよなぁ』

 

私…エレンは魔女だけど〜。

ま、言うのはやめときましょ。

 

エレン

『ほぉ〜ん…じゃあ、おじさん、そろそろ行くね!』

 

清龍

『うむ。健闘…いや、見つかることを祈る』

 

 

ーウィンド森ー

 

 

エレン

『森の中にうじゃうじゃです』

 

男性

『妹紅ちゃん。この微妙に汚いけどわりと美味しいクッキーを役立ててくれ』

 

妹紅

『ん、クッキー焼きの鶏夫(とりお)じいさん。クッキーありがとうございます!』

 

もこたんはクッキーを5枚いただいた!

微妙に汚いけどわりと美味しい。

煮たり焼いたら美味しくありません。

 

エレン

『私にもちょーだい!』

 

鶏夫

『あ、広場でわしの息子と話していた女の子じゃな?ほら、役立ててくれ』

 

やったね。私も5枚頂いたよ。

クッキー大好き!

ソクラテスはクッキー食べれないけど。

 

ソクラテス

『フニャアアァ…(僕にもクッキーが無いの?)』

 

鶏夫

『猫にはやらんぞ!!』

 

ソクラテス

『ニャッ!(ケチ!)』

 

ソクラテス、そこは我慢よ。

 

エレン

『私は行くね〜。ありがと、おじちゃん!』

 

妹紅

『ありがとうございます』

 

鶏夫

『息子をよろしくな。あと、クッキーなくなったおいでな』

 

ふわもこ

『はぁ〜い!』

 

 

【挿絵表示】

 

 

エレン

『MGMG、クッキー甘くて美味しい♡』

 

妹紅

『こりゃ美味い。何枚でも行けちゃうね』

 

そうこうしているうちになにやら人が集まっている…

 

咲夜

『う〜…邪魔ね、これ。大木が倒れているわ…』

 

エレン

『お困りだね!』

 

咲夜

『ひゃっ、何です?』

 

妹紅

『咲夜ちゃんここにいたのね…他のみんなは?』

 

咲夜

『あ、先生!はぐれちゃいました。みんな錯乱状態だったので…私もです』

 

妹紅

『あら、まぁ…で?』

 

咲夜

『この大木がなぎ倒されていて通れないんです。しかも明らかに仕業は人間では無い跡です!』

 

たしかに…こんな大木を倒すなんて数時間かかるのに、誰がやったんだろう?

 

妹紅

『あそこにいるマッチョマン3人組にどかしてもらいましょ』

 

咲夜

『そうだね、うちのパパも今ここにいるしね。無料で泊まれる宿屋さんで働いているけど、割と身体動かすから強いよ!!』

 

エレン

『わぁ、すっごい』

 

咲夜

『パパ、この木かたしといて?』

 

咲夜のお父さん

『あいよ、任せとき!』

 

鉄夫

『よーし、力(りき)がかわいい娘から依頼を受け取ったし、俺らもやるぞ!!』

 

漢達

『おーう!!』

 

土砂降りの如き雨の中でも凄いわね〜…

 

咲夜

『うちはどうすればいい〜?』

 

妹紅

『村に戻ってね。でも大丈夫かな?』

 

咲夜

『平気!うち一人で行けるよ!!』

 

エレン

『心配だからソクラテス送るよ。ソクラテス、この娘の護衛お願いね』

 

ソクラテス

『ニャッ!(わかりました!)』

 

咲夜

『猫ちゃんは心強いかなぁ〜…ありがとう!』

 

妹紅

『よかった』

 

私よりもっと歳下で幼いのに…すごいね!

私は幼い頃はこんな感じじゃなかったかなぁ〜…今でも幼いって言われるけどね。

 

 

私達と村人は分かれ道の片方を探索しに行くべきのようだ。

そして…

 

 

妹紅

『洞窟…か。村人たちは立ち入り禁止だが、入ってみよう』

 

エレン

『えっ、いいの?』

 

妹紅

『立ち入り禁止用に積んだ木箱共がバラバラになってるし、誰か入ったんだろう』

 

んじゃ、行くしか無いね。

他の道は村人達が探索する際に使ってるしね。

 

少女侵入中…

 

 

 

 

エレン

『ここなら雨水が入ってこないわ。魔法、使おうかしら』

 

妹紅

『うちの炎の力で照らすわ。あ、やっぱ二人共使いましょ』

 

エレン

『そうね〜』

 

ばちばちのぱちぱちのハーモニー…耳にくる〜。

周り見渡せれるけど、先は真っ暗ね…いや、一点の光がある。

 

妹紅

『走る?』

 

エレン

『ごーごーごー』

 

 

少女走行中…

 

 

あ、外に出れました。

雨も止んだけど…嫌な予感。

 

妹紅

『こんな所があったとは…しかも遺跡…?』

 

エレン

『うわっ、多くのドアがついた鉄の塊…じゃなくて乗り物があるわ!!』

 

妹紅

『インカーネイション軍という連中共ね…』

 

 

 

IC歩兵A

『なぁ、もうあの化け物は放っておこうぜ』

 

IC歩兵B

『いや、あいつ回収しないと村の人が…』

 

IC歩兵A

『お前、善人か!』

 

IC歩兵B

『あ?そうか?』

 

エレン

『何やっているんだ…しかもなんかよくわからない台の上に機械と融合した…イノシシ?!』

 

IC歩兵A

『うわっ!なんだガキ!!おい、起動させろ!!』

 

IC歩兵B

『了解!』

 

そういうと歩兵はピコピコと機械を操作してイノシシに電気を送り込んだ…。

むごい…なんて人たちなの…!

 

IC歩兵A

『トンズラするぜ!』

 

IC歩兵B

『バァイバァ〜イ!』

 

妹紅

『待ちなさい!…ったく、もう…』…ピピッピ『ん?何か音が…』

 

 

悪い奴ら遺跡に逃げちゃった。

あれ、イノシシが起き上がった…。

いや、様子が異様だ…!

 

 

【挿絵表示】

 

 

エレン

『気をつけて、来るよ…』

 

イノシシ…?

『ブフゥゥゥ、ブヒィィィィ…!』

 

エレン

『オーマイポーク…名付けよう、デックスアーメニーね』

 

妹紅

『よ、余裕!?あなた何者だい!!』

 

エレン

『魔女』

 

妹紅

『ああ、そうだった…うわっ!』

 

デックスアーメニーは妹紅に向かって突撃!

見事背後にあった乗り物はボロボロになった。

 

エレン

『うわぁ!強い…』

 

妹紅

『まずいな…くらえっ!』

 

妹紅はデックスアーメニーに大量の火花をぶちまけた。

毛は焦げて余計に臭くなった。

 

デックスアーメニー

『ブヒィィ!ブヒィィィィ!!!』

 

まずい!興奮してしまった!鼻からはまるで列車のごとく蒸気を出している…

このままだと…まずい!!

 

妹紅

『うあぁ…まずい、なんてやつだ!』

 

エレン

『早く離れないと!』

 

そして…

 

ドンダン!!バァン!ガジャン!!ドゴンドゴォ!!!

 

暴走を始めた。

インカーネイション軍が所持しているであろう乗り物は数台大破し…

 

妹紅

『うぐ、こっちくんな!』

 

エレン

『仕方ない…使う気になれないけど…これでもくらえっ〜!』

 

ビリビリ攻撃よ!

機械は急増な電力に弱い気がする!!

 

デックスアーメニー

『ブィィー!ブヒィィ、ブゥゥ!!』ボンッ

 

上手く行ったわ!

 

…えっ、まだなの?

 

エレン

『化け物なのかしら!?でもなんだかさっきより暴走気味だわ!!』

 

妹紅

『早く…グアッ!』

 

あ、藤原さんの太ももに牙が…

まずいっ!

 

妹紅

『フッ』ブォォ…

 

妹紅の太ももが炎上した…

 

デックスアーメニー

『ブヒィィィィ!!ブィィィ!!!』

 

妹紅

『これでどうだ!』

 

そういうと妹紅は…!

 

ドゴォォォォォ!!!

 

 

 

妹紅

『倒したな…』

 

エレン

『えぇ…脅威だったわ。汗びっしょり』

 

妹紅

『遺跡は入る気になれないし、明日に行こう』

 

エレン

『そうね〜…あ、ハトだ。伝書バトみたいね』

 

妹紅

『広場に集まれ…だって』

 

エレン

『行きますか…』

 

妹紅

『行こう…』

 

 

 

 

 

 

夢子

『ふんっ、中々やるな、1000年以上をも生きる魔女と元蓬莱人…遅かったか』

 

シュン…ストッ

 

夢子

『たった今私は崖から華麗に落ちましたわ』

 

IC歩兵A

『た、大佐!?何故ここに…』

 

夢子

『脱走した犬を捕まえに。うん、あなたらよ』

 

IC歩兵A

『ふへぇ?!バレちまってるのかよぉ?!』

 

夢子

『バレバレですよ?しかも女王様愛玩のペットを連れ出すとは…ああ、間に合っていたら良いものを…無残にやられてますわ』

 

IC歩兵B

『大佐、俺は悪くないんで無給にはしないでください〜』

 

IC歩兵A

『なに、俺を見捨てる気かぁーッ!』

 

バカバカしい…二人でやってなさい。

あと、クビにするようエリスに言っとくから。

あの倒れたペットは私が回収して埋葬させましょう…全く、ひどいわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー村 大広場ー

 

エレン

『藤原さん…傷深いんだから無理しないで』

 

妹紅

『15歳の女の子だって頑張れるから…』

 

エレン

『集会どうする?』

 

妹紅

『大丈夫だから参加するわ』

 

エレン

『無理は禁物です』

 

アリス

『ふぅ…あ、エレン姉ちゃん!』

 

エレン

『アリスちゃん無事だったのね!放置しててごめんね…』

 

アリス

『大丈夫だよ!私強いもん』

 

エレン

『よしよーし…』

 

アリス

『えへへ…』

 

 

 

霊夢

『白海!大丈夫、怪我はない…?』

 

白海

『霊夢ちゃん…あはは、大丈夫じゃないよ』

 

霊夢

『白海のお兄ちゃんは大丈夫?』

 

白海

『怪我はないけど…怒ってるよ。気をつけて…あ、他のみんなはいるけど…魔理沙ちゃんがいない…』

 

霊夢

『ま、魔理沙!?そんな…魔理沙…』

 

魔理沙ちゃんはいなくなって、お兄ちゃんは怒っている。

私のせいだよ、きっと…

つらい…

 

 

 

鉄夫

『よし、みんな集まったな。良い知らせと悪い知らせがある…どっちから聞きたい…?』

 

…良い知らせからの方がいいよ。

 

鉄夫

『いや、良い知らせからした方が良いだろう…道を塞いでいた倒木をどかした先にある学校や川辺の道が開通し、子供達を救出した事、森を荒らした集団の一人を捕らえる事が出来た…これは良い結果であろう』

 

霊夢ちゃん達に会えて良かった。

 

鉄夫

『悪い知らせは……………凄まじい雄叫びが聞こえた所に行ったのだ…』

 

霊夢

『ああ、聞いたことあるわね…心臓止まるかと思ったわ』

 

鉄夫

『そしたら…そこには…そこには…!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄夫

『白海ちゃんと光影くんの両親が動かなくなっていた』

 

 

 

 

…!!

 

白海

『ママ…パパ…!?』

 

光影

『くそっ…両親を返せ…おい…両親を返せぇ!!』

 

鉄夫

『光影くん、しっかりしてくれ…両親もその怪物と死闘を繰り広げたのだ…』

 

咲夜

『光影さん、お気を確かに…痛っ!』

 

咲夜は光影に殴られた。

ただ、止めに行っただけなのに。

 

妹紅

『おい、歳下に何を…グッ!!』

 

妹紅は光影に蹴りを受けた。

治めようとしただけなのに。

 

清龍

『やめなさい、気持ちはわかるが…妹の前だぞ!こんな兄を見て妹は悲しむ!!』

 

そう言いに清龍は向かったが吹き飛ばされる。

 

鉄夫

『いい加減にしろ!このままだと両親も安心せず天に行けないぞ!!』

 

光影

『うるせぇ!黙れおっさん!!お前ごときなんか俺をなんも理解しちゃいねぇ!!』

 

エレン

(今からやる事許してね…これ以上やるとみんなが怪我しちゃう…)

 

光影はエレンの電気によって気絶させられた。

そして騒動は収まった。

 

 

 

 

見えない試験は、誰にだってあるのです。それを越えてこそ勇者なのです。




色々

・大筋はMOTHER3の第1章をリスペクトしました。
・オーマイポークの元ネタはMOTHER3の悪役が窮地に陥ると発する言葉。たぶん。
・洞窟までの道印はない。つまり行くなという暗黙の了解の一種
・デックスアーメニー
機械と融合されたイノシシ。
体格は相当でかく、この大きさの野生を見かける確率は低い程。
非常に獰猛で、本来ならまだ使用する予定では無かったらしい。
しかし、バカ二人のせいで封印は解かれた。
その突進力は凄まじく、直撃をくらったらヤラレチャウ。
まだ製作途中らしく、強すぎる電気を浴びるとエラーを起こしてしまい手がつけられなくなる。
機械キマイラゆえか、寿命は短い。

遅れてスミマセン!
完全した頃には既に朝方だったので寝落ちしてしまい大遅れになってしまいました。


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悲しみの漁村

前回のあらすじ
児童達の救出作業をする村人達。
そこで、少女二人組は大量の木箱で封印されたトンネルを見つけた。
なんとかお互いの個性を利用して暗闇を抜ける事が出来た二人組。
そこで見たのは、大きな広間に多数の乗り物、古びた遺跡だった…。
しかし、その扉の前にはインカーネイション軍の歩兵と強力な改造生物『デックスアーメニー』がいた。
その恐るべき力は少女達を苦しめたものの、倒す事が出来た。
後に彼女らは村人による伝書バトを通して戻るよう伝えられた為、村に戻った。
だが、それは非情な報告であったのだ…。


夜は明け、留置所にて…

 

昨日の夜に暴れた光影が収容されていた。

罪状は暴行の罪。

懲役はゆっくりしたなら…だとか。

 

鉄夫

『全く…君は記念すべき留置所の囚人第1号だぞ、おめでとう………?

まあともかく!昨日は本当に残念だな…あの後鶯谷導(おうこくどう)さんが墓を作ってくれた。

やはり…村長だから、みんな集まっているよ。ある人は悲しみ、ある人は泣いていた。またある人は怒りも抱いていた…。

君の妹であり村長の娘でもある白海ちゃんもいる。涙は流さなかったけど、嘆いていたよ。

あと、魔理沙ちゃんの事だが…他の仲間が墓参りを終わり次第俺達も捜索に向かう。

しばらくここで休んでいるが良い、駄菓子も駄菓子屋の婆さんが君に用意してくれたぜ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光影

『ママ、カブトムシ取れたよ!』

 

黒子

『あらまぁ、カブトムシね。よしよし、物置にカゴあるから取りに行ってね』

 

光影

『はーい!』

 

あれ、俺は何故若いんだ…多分小学1年生の頃かな?

んで、母ちゃんにカゴを取りに行けって言われたから今…物置の近くだ。片手には、カブトムシが角を張り切って上げている。

物置は鍵がかかっている。

父ちゃんから借りてこよう。

 

ー家 二階ー

 

光影

『え〜と、パパ!物置の鍵かして!』

 

元輝

『いいぞ〜、ほら。使い終わったら持って来いよ!!』

 

光影

『はーい!』

 

 

 

ガチャン…

 

よし、開いたな。

中は暗いけど、陽の光が差し込んでいるお陰で見える。

よし、あったぜ!!

さて、出よう。

 

???

『ギャアアアアアーーーーーッ!!!』

 

…!?

家からだ…

 

ドッタッドッタッ…

 

玄関に…

 

ガチャン

 

 

 

お姉さん

『あら、こんにちは。あなたは村長の息子さん?かわいいね♡』

 

光影

『こんにちはお姉さん!あ、えっと…誰?』

 

お姉さん

『お姉さんはねー…ひみつっ!あなたのためにおやつを台の上に置いたよ!』

 

光影

『ありがとう、お姉さん!』

 

お姉さん

『はーい!』

 

う、美しいなぁ…。あれ、どこかで見たことあるような…ま、いっか。

とりあえず家に入ろう、中が心配だ。

 

あれ、いつの間にか今の俺に成長してる。

まあいい、中に…

 

 

 

 

 

 

 

なんだよこれ。

母ちゃん、父ちゃん、白海、霊夢、魔理沙、先生…

 

光影

『おい!なんでみんな寝ているんだよ!!まだ昼だぜ!!』

 

…静寂が不穏を返事をした

 

光影

『おい、みんな…なんで寝ているんだよ…白海、起きろ!おい…』

 

触ってみたら皮膚は柔らかいけど体が硬い。

気のせいか、冷たい…

嘘だろ…

 

光影

『医者を呼ばなきゃ!』

 

早く、外へ…

 

ガチャン…

 

お姉さん

『ねえ、今どんな気持ちかな?』

 

光影

『悪いけど、そこいい…!今、みんなが大変なんだ!!』

 

お姉さん

『教えてあげるよ…私の名前は…』

 

光影

『名乗り…?』

 

なんだよこのお姉さん…

恐い…

 

 

 

お姉さん

『私はなぁ!!両親を殺した生き物を放った夢子だよ!!!バァーーーッッカ!!!!』

 

光影

『クソゥ…お前か!お前かよ!!クソッ、ブッ倒してやる!!!』

 

夢子

『フンッ、かわいくないね!!喰らえッ!!』

 

光影

『げっ!!』

 

ま、まずい…逃げないと…

 

光影

『アレ、遅い…なんでなんだよ!!助けて…嫌だ死にたくない…』

 

夢子

『逃すか!!』ヒュイッ!!

 

 

 

グサッ!!

 

光影

『うああああ!足が…動かない…ッ!』

 

夢子

『ふふっ、魔理沙はね…私の手駒よ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光影

『ふぁ!…ふぅ…ふぅ…ふはぁ…なんだったのだ』

 

夢か…

なんだったんだアイツ…

ここはどこだろう、駄菓子が近くに山のごとく置いてある。

 

光影

『今は食べる気にならない…ごめんな置いた人』

 

なんか美味しそうなリンゴが鉄格子から投げられたかのように置いてある。取りますか?

 

光影

『食べますかっと。ガブッ、シャリっシャリっ…ガタッ、痛!』

 

なんじゃこりゃ!?ヤスリね。

上手く使えば良い物だ…今の状況で役に立つかわからないが』

 

光影

『扉を開けて出よう…あら、開かない?!』

 

チッ、俺様のおキックで破壊します。

 

ダンッ!ドンッ!

グジャァン!!

 

光影

『なんだこの扉〜〜〜??鎖は…錆びているけど硬いな』

 

んっ、ヤスリ…これ使ってみよう

 

 

数分後…

 

 

光影

『おっ、鎖が壊れたな。よし、ドアを開けるか…』

 

ギシィィィ…

 

さて、部屋から出れたし小屋から出よう。

 

ギシィ…

 

妹紅

『やぁ、目が覚めたか。両親の事に関しては…すごく残念ね…。村人達も慕っていた村長さんご夫婦だったんだからな。若すぎるよ、死ぬにしては…墓の埋葬なら終わったよ。白海ちゃんは泣いてはいないけど…つらい表情をしていたわ。ただでさえ小さい心臓が潰されそうな感じな…』

 

光影

『先生…』

 

妹紅

『なに?』

 

光影

『森を救ってくれてありがとうございました…』

 

妹紅

『ああ、森か…今回の異変はアイツらの仕業だね…アレ、異変…?』

 

光影

『先生…?』

 

妹紅

『あ、気にしないで、墓まで行くわよ』

 

光影

『う、うん…』

 

 

ちょっと海岸に寄り道…

 

 

【挿絵表示】

 

 

妹紅

『なんだコイツ…メイドか?』

 

光影

『メ、メイド…なんだそりゃ』

 

妹紅

『実は私もわからない』

 

光影

『ありゃりゃ。しかし、かわいい女の子だなぁ…眠っているみたいだが』

 

もしこの子が起きたら友達になって野球の応援をしてもらおう…。

今は忙しいし放って起きたいけど海水を浴び続けていたら風邪引いちゃうし宿に寝かせておこう。

 

 

少年少女移動中…

 

 

妹紅

『村の家は全てガラ空きだな』

 

光影

『そうだなぁ…だからといって盗みはよくない!…と先生から教わったから盗らないけどね〜』

 

妹紅

『あ、それピクニック前に言ったやつか…』

 

それも昨日のはずなのにかなりの過去だと感じる…。

何故だろうか。

 

 

ー宿 蛇寝処ー

 

 

誰もいない。

 

妹紅

『う〜む、真ん中が好きだから真ん中の部屋にするか』

 

光影

『そうしよう』

 

バダンっ…

 

その女の子をベッドの上で横にさせた。

なんだろう…その子すごく冷たい。

まるで…洞窟内で手入れもされずに放置された鉄の棒のような…。

 

光影

『よしっ…あとは宿屋さん夫婦と看板娘の咲夜ちゃんがなんとかしてくれる…はず』

 

妹紅

『じゃあ、行こう。バイバイお嬢ちゃん、目覚めたら学校においでよ!』

 

 

 

 

墓までに行くのが何分かかったのか…。

時の流れが遅く感じたのだろうか。

 

ー黒夜家 墓石ー

 

白海

『パパ、ママ…私はこの先どうすれば良いの…?』

 

霊夢

『白海…泣いてもいいんだよ…私だっていっぱい泣いたよ…ぐすん』

 

アリス

『インカーネイション軍とかいう集団………なんて酷い事をするのかしら…』

 

咲夜

『何がしたいのよ、あの悪い連中達…』

 

正一

『僕が苦手だった野球を克服出来たのに…僕、まだ勝ててないじゃないですか…』

 

 

 

 

今こうして両親が亡くなり、村人のみんなが集まっているのもアイツらのせいだ…!

クソッ、仇討ち…それだ、それをアイツらにしてやらないと…。

 

光影

『うっ…ううぅ………許さねぇ、仇を取ってやる…!!』

 

ドッダッドッダ………

 

 

 

 

 

 

妹紅

『アレ、光影…いない…?!』

 

次回へ続く




・鶯谷導さん
村唯一の墓作りさんで、亡くなった人のお墓を作ってくれる。
自分自身も老人であり、自分の墓も用意してあると同時に、継承者を探している。
最近オバケ達にからかわれたりされるのが悩みだとか。
・謎のメイドさん
何故か浜辺で石製まくらに頭をかけて寝ていた少女。
光影曰く冷たい身体とのこと。
後に宿屋で寝かせた。

今回駄文すぎる
もっと精進せねば



















小説家のドンだ〜さん下手くそなファンアート小説に載せてくれてありがとうございます。
私嬉しいですわ


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では、参る…

タイトル漆黒の騎士(漆黒の騎士の中の人、リードしてたらごめんなさい)

前回のあらすじ
昨日暴れたせいで留置所に入れられた光影。
その中で眠っていた際、家族と友人達に関連する悪夢を見たのだった。
そして、目覚めた後は近くにあったヤスリでドアの鍵を破壊した。
外には妹紅が待っていた。妹紅は墓場に道案内する為なのと誘導するよう待機していたらしい。
だが、妹紅と一緒の光影は海が気になったのでちょっと寄り道した。
そしたらなんと!赤髪のメイドさんが倒れていたではないか!
宿屋になんとか連れて行きました。
そしてようやく墓場に到着し、奥の墓石にてみんなが泣いていた。
インカーネイション軍というよくわからない連中に村長とその妻が亡くなったからだ。
そして、光影は敵討ちに行く…!


ー黒夜家の墓より離れた墓場ー

 

妹紅

『光影…どこに行ったのよ全く』

 

エレン

『お姉さん!私と捜しにいこっ!』

 

妹紅

『ああ、いつぞやのエレン………今日もかわいいよ』

 

エレン

『えへへ、ありがとう♡』

 

なにこれかわいい。

私この子大好きだな!この子に授業ならいくらでもやりたいさ!!

授業…か。慧音元気かな…アレ、慧音って誰だろう…。

 

エレン

『お姉さん、誰を捜すの?』

 

妹紅

『光影という村一番のやんちゃ者さ。私ったら本来なら2日目の教師生活なのに…』

 

エレン

『うぅ〜残念だよ、がんばろ』

 

残念を進化させた超残念だがな〜っ。

でもなんかエレンって子優しいしかわいいなぁ。

まぁ、この子の為に頑張ろう。

 

妹紅

『そうだな、こんなところでくよくよしてたら始まんないもんな!!』

 

エレン

『うん!頑張ったら一緒にごはん食べようね、約束だよ!』

 

妹紅

『よし、頑張ろう!』

 

二人

『えいえいおー!!』

 

 

 

 

ーウィンド森ー

 

 

 

 

妹紅

『猫は?』

 

エレン

『ソクラテスはお留守番だよ…』とんとん『ん?』

 

霊夢

『あ、えーと…名前はなんていうの?』

 

エレン

『ふわふわエレンだよ』

 

霊夢

『ん…どこかで見たことあるような…忘れたしまぁいっか。私は博麗霊夢。あんた達の跡を追ってきたの』

 

ガキの癖して生意気ねぇ。

 

エレン

『あんたって、1年生なのに生意気な…確かにあなたはどこかで見たことあるわ〜』

 

妹紅

『…あなた幻想郷にある博麗神社の巫女で妖怪退治屋の霊夢…でしょう?』

 

霊夢

『正解よ!私も博麗巫女の血として退治心が騒いで来たわ!!』

 

…は?

退治心って何よ。

それ以前に、なぜ幻想郷じゃないところに博麗神社が?偶然かも知れないけど…。

それ以前に、幻想郷…なんだっけそりゃ。

 

エレン

『あなたも行く?ピクニック楽しいよ!!』

 

れいもこ

『ピクニックじゃないって』

 

エレン

『あ〜忘れてた★』

 

忘れん坊にも程があるよお嬢ちゃん…。

 

 

ーワシタカ山 入り口ー

 

 

エレン

『はぁ〜疲れたわ。何気にヘビが道を邪魔しているけど強引突破よ』

 

門番ヘビさん

『おい、この先は危険だから行かない方が良い!』

 

ガブリッ

 

エレン

『きゃっ?何、何なの?!魔女だからこれくらいの毒で倒れないけど…熱いわぁ』

 

妹紅

『ただのヘビの癖に私達を追い払っているわ』

 

蛇語はわかんないからね。

 

霊夢

『ヘビね。何か言いたい事があるの?』

 

門番ヘビさん

『あんた…ヘビ語わかるのかい!!君達は不思議な少女だが、この先は通すなと王様の命令を下された!だから帰って貰おう』

 

霊夢

『ええ〜そんな』

 

門番ヘビさん

『女の子達は帰っておはじきでもやってなさい。この先は本当に危険なんだ』

 

霊夢

『嫌だわ。この先に行った少年を連れ戻しに来たのよ』

 

門番ヘビさん

『!その少年は先に行った…俺は止めれなかった。彼は俺との闘いに挑み、勝った』

 

霊夢

『そう、なのか。事情わかったでしょう?通らせてくれるかしら』

 

門番ヘビさん

『あんたらやられたら骨拾いに行けねぇから覚悟してろよ。それとヘビに出会ったら闘ってでもどかせ、いいな?』

 

霊夢

『わかりました〜』

 

え〜と、独り言にしてはすごいわ。

壮大な…。

 

霊夢

『大丈夫みたい。ただ、この先ヘビに出会ったら闘ってまでも行くこと。いいね?』

 

エレン

『はぁ〜い♡さっきの霊夢ちゃんすごーい!ヘビさん語を学んだの〜?』

 

霊夢

『いや、何となく〜』

 

何となくで通用するのか?

私的にそうとは思えんが。

 

ーワシタカ山 裏ー

 

妹紅

『そういえばあのヘビ以外出ないな…1匹もな』

 

エレン

『ねぇ、何のお菓子、好き?』

 

妹紅

『とっ、唐突だなぁ…私、甘いもの〜かな。村に駄菓子屋あってさぁ〜、そこのやつがめっちゃ甘美味いのよー♡』

 

霊夢

『あ〜!(ポンッ)私も甘いもの好きだわ!だってお茶と合うもん』

 

エレン

『私は〜ふわふわしてて甘いものだーいすき!!』

 

"ふわふわ"エレンだけに。

 

 

 

 

 

…寒かったか。寒かったか、おいっ!

身体は炎の能力でホカホカすれば良いけど心の中は凍てついた…。

ちょっと悲しいかな。

 

 

………

 

 

霊夢

『ねぇ、アレ何?』

 

妹紅

『…ん?ってなんだありゃ!生き物の足跡なのか?!』

 

それは、巨大な足跡だ。

こんな足を持つ生き物なんて見たことがない…!

 

エレン

『だいなそ〜…かな?』

 

霊夢

『なによそれ』

 

エレン

『尻尾の生えていて分厚い皮を持っていてすっごい牙持った生き物だよ!見たことないけどね…』

 

妹紅

『なんだそりゃあ。長い舌を出して何でも食べるやつかい?』

 

エレン

『う〜ん…そうじゃないかなぁ。適当だけどね♡』

 

適当かいっ。

全く…。

 

『シュルルル…』

 

妹紅

『あぁん、なんだい次は』

 

ヘビ兵A

『俺たちのテリトリーに入るとは…バカなやつらだ!!』

 

ヘビ兵B

『俺たちはこいつらを餌にしよう!きっとこれは何ヶ月か先保つぞ!!たぶん』

 

ヘビ兵C

『ふふふ…王様はこの先には誰も通すなと言われているけど、殺すなとは言われてないもんね!』

 

ヘビ兵A

『よーし、試しにモブキャラ同然のヘビ兵D、行け』

 

ヘビ兵D

『ふへへーっ、行ってやるぜぇい!!』

 

バサッ!

 

エレン

『ヘビ??やだ、恐いよぉ…』

 

霊夢

『注意して!やつらの頭ん中は暴徒の脳みたいなものよ!』

 

はしゃらしゃらしゃららら…

 

ヘビ兵D

『へっへへぇ…俺を暴徒扱いは酷いなぁお嬢ちゃん…ジュルリ、これは食べがいあるぞぉ!!』

 

霊夢

『わっ、来たわね!』

 

エレン

『きゃーーーっ!!ヘビィ!!』

 

妹紅

『おい、邪魔だぜ!私達、今急いでいるのよ!』

 

ヘビ兵D

『ほぉう、俺様を馬鹿にするとは…喰らえっ、毒牙闘技術ッ!』

 

妹紅

『フンッ、私が避けれる程弱いわねあなた。ま、ヘビにしてはやるな。シャーシャーうるさいやつ程雑魚なのよ!!…あ、そうだ。また襲いかかれば熱い目に遭うよ』

 

ヘビ兵D

『クソゥ、お前っ…ギッタギタにし…う、うあぢぃぃぃぃぃ!!!』

 

妹紅

『へっ、弱いマムシだぜ。言ったはずよ、来たらやるって』

 

霊夢

(クスクス)

 

ヘビ兵D

『ち、近くの川だぁ!逃げろぉー!!』

 

はぁ、ヘビにしては中々やるな。

昨日の不良ガキよりやばいな。

 

ヘビ兵A

『次はヘビ兵Fとヘビ兵Eとヘビ兵Cとヘビ兵Bが行け!俺はここで観察している!!』

 

ヘビ達

『ウヘヘーッお前らもおしまいだぜぇッ!!』

 

霊夢

『ここは私に任せて!ふぅぅ……………ハァッ!!』

 

霊夢は空中浮遊をして、札を数枚もヘビ達にピンポイントで当てた。

その札の縛り強さにヘビ達はあっさり降参したけど…

 

拘束、解除されなかったよ。

 

ヘビ兵A

『えぇい、何グズグズしておる!!俺がこんなやつら丸呑みにしてやる!!』

 

ドゴォォォォォッ!!!

 

リーダー格であろうヘビが降りてきた。

想像以上にでかいな、お前!

 

呑無蔵

『俺の名は呑無蔵(どんぶぞう)だ…うひひぃ、お前らにも俺の言葉わかるだろう…?ジュルリ』

 

妹紅

『しゃ、喋った…あなたヘビなの?!』

 

呑無蔵

『あたりめぇだ!しかも俺はなぁ、そこら辺のヘビより強ぇぜ!それに人語が喋れる力は王様より授かった………ヘンテコな力だ!!』

 

霊夢

『ペラペラ喋ってないで来なよ!あんたなんて私の力で封印よ!!』

 

呑無蔵

『足、見てみろ!』

 

シュパァンッ!

 

霊夢

『ヒャッ!イタタ…お尻痛いわぁ!動けない…』

 

呑無蔵

『俺の無音尾を足に絡めて引っ張ればこの通りだぜ!!ヒィーッヒッヒ、コイツは酒のおつまみとして合いそうだなぁ!!』

 

霊夢

『キャッ、スカートの中見られちゃったわ!って、助けて!!』

 

ビリビリビリ…

 

呑無蔵

『なんだ?後ろからもの音が…』

 

エレン

『私です♡』

 

呑無蔵

『お前はヘビにビビってたガキ!!お前はずっと怯えてればいいものを…!』

 

エレン

『ハァァァァァァ……………ハァッダァイ!!』

ビリビリビリボカッボカッボカ!!

 

呑無蔵

『グアア!あ、ガキが尻尾から離してしまった!!邪魔した罰として、喰ってやる!!』

 

クパァーーーッグシャ!

 

エレン

『ヒャッ、近くにあった岩石がヘビに砕かれたわ…』

 

呑無蔵

『フッフッフ…恐れ知ったかぁ?』

 

エレン

『ヘビに睨まれたカエルの気持ちがわかったわ…さ、今度はヘビからカエルに変身する番よ』

 

呑無蔵

『減らず口を言いやがって!!丸呑みしてやるわ〜!!』

 

エレン

(藤原さん、れいむちゃん。今よ)

 

シュパッ!

 

霊夢

『身体が数秒間動けなくなる札を貼ったわ。どんな気持ちかしら?』

 

呑無蔵

(ぐっ、身体が自由に動かん!クッソォ、あの浮遊少女いつの間に!!)

 

妹紅

『私は特にやる事無いし、炎の鎖で縛っておこう…札は燃えないようにして…』

 

キリキリキリキリ…ヴォオオ!!

 

[これで呑無蔵は口を開けたまま、身体の動きが封じられた。

さらに、妹紅の気まぐれで炎の鎖で拘束された。

その熱さに、呑無蔵は耐え難い痛さを感じ続けている!

たとえ札の効果が切れようとも炎の鎖はそれを許さず、暴れれば暴れる程苦痛が広がる…!

まさに恐怖の瞬間だった!!]

 

エレン

『さぁ〜て………髪が魔法に反応してバチバチしているから早めに仕上げるね。よし、じゃあこれを…』

 

エレン…さすがね。

いや、被害こっちに出されちゃ困るけどね』

 

呑無蔵

(な、なんだこれは!ひいぃぃぃぃぃ!!)

 

エレン

『でんきばくだん♡投手はエレンだよ♡』

 

呑無蔵

(ああ、今頃後悔するよ!お前らのような田舎娘がいるか!)

 

エレン

『よ〜し…えいっ!』

 

[呑無蔵の口内にでんきばくだん炸裂ゥゥゥゥウ!!!!同時に札の効果も切れ…]

 

 

ドバァァァァアン!!!ビリビリビリビリィィィィィ!!

 

 

呑無蔵

『ヒビリィ〜!!』

 

ドォーン!

 

エレン

『はぁ…はぁ…はぁぁ…やっと気絶したわね。あと、あまりにもでんきばくだん強すぎたから炎の鎖は跡形も無くなったわ』

 

妹紅

『我々やりすぎたな、うん。次は…あの洞窟だ、そこを通った先は…頭谷(かしらだに)だ。気を引き締めよう…』

 

霊夢

『頑張らなきゃね』

 

[門番ヘビさんから言われた通りワシタカ山のヘビとの闘いはお互い本気で闘った。

そして、ボス格の呑無蔵には勝利した。

だが、この先にいるのが最悪の敵である事は、誰も知らない…次回へ続く]




色々
・ヘビ
この村にて人間以外にも文明が発達した生物達。
中には喋れる個体もいるんだとか。
シマヘビとマムシとヤマカガシが中心に仲良く暮らしており、みんな人懐っこい。
違う種族同士で結婚してハーフも産まれるらしいから最近種族名なんて関係なくなったらしい。
何故かアナコンダの老人ならぬ老ヘビが1匹いて、ヘビ達からは人気がある。
アオダイショウは王族個体しかいないらしく、同時にヘビはアオダイショウのみである。

・門番ヘビさん
門番をしているマムシの青年。
非常事態の時に彼を無視して通ろうとすると思いっきり噛んで毒を注入する危なっかしい性格。
ただしエレンにはあまり効果がなかった事にビックリしたらしい。
案外いいやつ。

・ヘビ兵
ヘビの王様の命令で動いている奴ら。
ただし、今回遭遇したやつらの性格はならず者みたいな感じらしいけどキチンと働く。

・呑無蔵
ヘビの中でもヘビーなヘビ野郎で兵長。
実はシマヘビらしいけど、食いしん坊でやたら動くやつだからでかいし強い。
意地悪で、迷い込んだ人を脅しては笑う。
王様の力によって喋れるようになった。

・でんきばくだん
余っていたでんきいしの原料を爆弾に転換した。
爆発したら10万ボルト(いりょく80)が流れる。

設定【シュー】!!が更新されました。良


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童心

前回のあらすじ
光影が突如、行方不明になり、ワシタカ山に入った妹紅。
さらに、エレンも加わり、今度は霊夢までも加わった。
いざ出発!と行きたかったのだが、入り口にてマムシが道を塞いでいた。
だが、霊夢が心を読んで事情を理解した上で説得してくれた為通せた。
どうやら、そこにいる怪物の影響で山は危険な状態になっており、とても通せる情況ではなかったらしい。
そして、彼は先にいるヘビ達には容赦しないようと彼女達に忠告し、仕事に戻った。
彼より先に進んだ場所には巨大な足跡があった。
その足跡は正に恐竜のような足跡だった!
しかし、それだけではなかった。
山に入った者を食らうヘビ達が彼女達を襲撃した。
だが、相手は全員返り討ちに遭い、彼女達は洞窟内に侵入するのだった…。


ー洞窟ー

 

私達がいるのは真っ暗に等しい洞窟。

灯り無き者先が見る事すら叶わず…表現がそれを表しているのだ。

不気味に響く3つの音…すなわち、水が垂れ落ちる音、脳を貫くコウモリの鳴き声、向こうから度々聞こえる悪魔の哭き声…。

自然が作り出した洞窟がいかに危険かわかる。

 

霊夢

『来なきゃ良かった…怖いよぉ…』

 

エレン

『私もよ…やだよ、おばけなんて』

 

妹紅

『これじゃ進まないし行こう。ずっとここでうずうず言ってても仕方ないわ』

 

この洞窟は誰からも知られていない可能性が高い。

手入れも全くない………。

 

コウモリA

『ヒャハーッハハ!ここを通りたきゃ、血を吸わせな!!』

 

コウモリB

『どれどれ、美味しそうじゃないか!ヒェーッヒェッヒェ』

 

霊夢

『血〜??間に合ってますからどっか行ってください!!』

 

いつも通り、霊夢は動物と会話しているわ。

私にはサッパリわからないわ。

 

コウモリB

『なにぃ〜!んじゃあそこのふんわりとした髪のやつから血を吸わせていただくぜぇ!!』

 

エレン

『いやぁっ、やめて!うぅ…痛い…グスッ』

 

おい、泣いちゃってるぞ!仕方ない…

やるか。

 

妹紅

『火炎弾浴びていけコウモリ野郎!!』

 

コウモリB

『うわっ、なんだアイツ!は、早く抜かないと…た、助けて!!』

 

エレン

『エレン怒ったよ!電流流すからね!!』

 

コウモリB

『そ、そそ、そんばやぁ!!』バチバチバチ

 

エレン

『コウモリさん、忘れ物だよ』

 

コウモリA

『ん、なんだ………ギャァ!!』ドゴォメラメラメラ

 

妹紅

『全く、あなたは電流流せるの覚えとかないとな』

 

エレン

『うぅ〜ごめんなさい〜』

 

霊夢

『さ、行きましょ、先が長いわ』

 

 

 

 

 

一方…

 

 

 

 

 

IC歩兵

『ゆ、夢子大佐!何者かによって巨大ヘビと普通のヘビが気絶してました!!』

 

夢子

『ついにやつらが動きましたか…それより、女王様からの命令です。1004を捕らえて持って来い、とのことです』

 

IC歩兵

『へ?冗談ですか、それ…』

 

夢子

『いいえ、本当です。もし命令に反するのであれば私からの罰が下さります』

 

IC歩兵

『うぅ、そんな!俺はまだ死にたくないんだぞ!!』

 

夢子

『逆らうのであれば処刑とします。気が変わりましたか?』

 

IC歩兵

『は、はいぃ!』

 

夢子

『よろしい…なら先に居る歩兵と合流して行きなさい。あなたのような人が何人いろうとあの1004を倒す事すら出来ませんので、私が楽に捕獲が出来るよう全力を尽くすように…』

 

IC歩兵

『ほ、報酬はあるんですか?!』

 

夢子

『人がやっと食べれる位ギリギリに冷やしたアイスバーを沢山差し上げます』

 

IC歩兵

『うおお!やったぁ!!行ってきますぅー…』ダッダッ

 

しかし…何故1004は生物を襲ったのだろうか…

プログラムがエラーを起こしたのだろうか?

いや、そんなことはありえない、何度も点検はした。

まさか、この山に数多くのヘビがいるからか…?

そんなことはいい、エレンも仕留めないとな。

でなければ歩兵や少佐格がドンドン潰されていく。

それに私の怒りが収まらない。あの激痛だ…自害なんてさせない、私が仕留める!!

 

 

そして…

 

 

エレン

『そろそろ明るくなってきたわ〜…あと一踏ん張り!』

 

妹紅

『道中はコウモリ沢山いるからビビるわ』

 

霊夢

『肝試しに持って来いね…』

 

肝試し…懐かしいな。

霊夢との初対面はそれがきっかけだしね。

…なんだ、この梯子。

 

 

【挿絵表示】

 

 

IC歩兵A

『いやぁ、やばいなあのバケモノ。殆どの歩兵が蹴散らされたよ』

 

IC歩兵B

『クシフォス少佐の大剣すら効かないし、まずいなこりゃ』

 

IC歩兵A

『ま、クシフォス少佐がやられたし、俺とお前で持ってきたクシフォス少佐の大剣でバケモノ倒そうぜ!俺とお前なら行ける!!』

 

IC歩兵B

『よし、そうとなれば作戦実行…あ、なんだあのガキ達は』

 

エレン

『ガキって何よ!私は1000歳も生きているのよ!!』

 

妹紅

『その大剣くれないか?くれなかったら強引になるよ、いい?』

 

IC歩兵A

『誰が渡すか!!ほら、大剣で闘う…ぞ!!(お、重い〜!!)』

 

IC歩兵B

『おい!俺は棒かよ!!』

 

霊夢

『あんた達なんかお札で十分よ!!』サッ

 

ペタリ

 

IC歩兵A

『うああ〜!いでぇ〜!!こんなガキに!!逃げろぉ〜!!』

 

IC歩兵B

『っの野郎!!』

 

妹紅

『あなた如きにやられる私じゃないわ!!』ズドゴォ!!

 

IC歩兵B

『いだぁー!に、逃げなきゃあ!!』

 

エレン

『あ、二人が崖から落ちて出口に逃げちゃったわ!私達も崖から降りるわよ!!』

 

霊夢

『え?』ガシッ

 

妹紅

『ちょ…』ガシッ

 

 

ヒュゥゥゥ…

 

 

二人

『キャーーーーー!!』ズトッ

 

霊夢

『いてて…ってエレン!』

 

エレン

『お先失礼するよ』

 

妹紅

『えっ!?…もう』

 

 

ー現在地不明ー

 

エレン

『外は山の裏の谷ね…でも、異様な位不吉だわ。生物誰も姿現さないし』

 

IC歩兵A

『おい早く逃げろ!こんなところ逃げ出しちまうぜ!!』

 

IC歩兵B

『あ、大剣がない!取りに行かないと…』

 

IC歩兵A

『死ぬ気か!俺はもう行くぞ!!』

 

IC歩兵B

『あ、やだ!!待って!!』

 

ブォォォ…

 

エレン

『遅かったわ!』

 

霊夢

『全くひどいなぁ、もう…大剣は妹紅が持っているから安心よ』

 

妹紅

『重いなぁ、ホント。銅製だからねぇ』

 

よく持てるなぁ、あの歩兵。

ま、きつそうだったけど。

 

エレン

『重いのは我慢して。行きましょ』

 

妹紅

『せっかちだなぁ』

 

 

ーその頃ー

 

 

夢子

『こんにちは、お嬢さん。ここは危ないよ』

 

少女

『やだ。お母様とお父様がここから動いちゃダメだって言われているもん』

 

夢子

『そっか…』

 

少女

『あ、えっと…お姉ちゃんと遊びたい!』

 

夢子

『ごめんね、お姉ちゃん今先に行かないとダメなの…ね、我慢してくれるかな?』

 

少女

『やだつまんない!お母様もお父様も遊んでくれないのに…グスッ』

 

 

【挿絵表示】

 

 

あ、泣かしちゃった…こりゃまずいな。

泣き声に気づかれて1004がここまで来たらこの子も食われてしまう!!

 

夢子

『わかった!お姉ちゃんが今から遊んであげるよ。ね、これで泣き止むでしょ?』

 

少女

『…ありがとう、お姉ちゃん大好き!』

 

あ〜めんどくさいけど仕方ないな。

エリス助けてくれ…!

 

エリス

『クスッ、夢子ったらエライね』バサッバサッ

 

エリス居るのわかってんだぞ。

ま、仕方ないか…!

 

夢子

『よし!いっぱい駆け巡るよーっ!!』

 

少女

『えへへ、わーい!!』

 

あの子が私に追いつけるよう身体能力セーブしないとな…

1004の捕獲はエリスがやってくれたら嬉しいのだがねぇ。

エレンに関しては…また明日にしよ。

 

バサッ…スタッ

 

エリス

『仕方ない、エリスが直々に行くとするか…』

 

1004の正体とは…?

次回へ続く




・ヤンキーバット
通りすがりの動物の血を吸う、うざったいやつ。
村と森と山にも沢山いるが、特に山の洞窟は無法地帯なのでもっと悪〜いコウモリが沢山いる。
最近トマトに挑戦しているやつもいるらしい。

・謎の少女
見た目は11歳〜12歳の白髪と金髪が混じったアルビノの少女。
普段は両親に構ってもらえず、夢子と遊べて大満足の様子。
しかし、何故動物が姿を消した谷に彼女が?
アルビノの病を患っているが、何故か陽が強いのにアレルギー反応は見られない。
真相は不明。



先週は投稿できなくてごめんなさい!
あと、今日から日曜日に投稿出来なかった場合月曜日にも投稿するようになります。


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不毛となった谷

前回のあらすじ
ついに洞窟の侵入を試みた少女3人組。
そこは未開拓で、真っ暗で、危ないという要素のある洞窟だったのだ!
実際にその洞窟には多くの凶暴なコウモリがいる為、無法地帯であるのだ。
それに屈せず、なんとか出口前に来れた3人組。
そこには、夢子の命令を破ったインカーネイション軍の歩兵が2名、いた。
少女達は襲撃し、捕らえようとしたが、逃されてしまう。
そして、追いかけている内に出口に出ていたのだ…。


バサッ、バサッ…

 

夢子ったら、かわいいわね。

あの女の子…何故だかわからないが、不思議な力を持っているな。

もしかしてだが…ま、いいや。

…あ、今1004が見えた。そっちに行こう。

 

スタッ

 

エリス

『やっと見つけたわ、1004。大人しく私達の元へ戻って来るのよ』

 

【挿絵表示】

 

1004

『グルルルルゥ…!!』

 

ダメね、自我を失っている!

私は1004に争いの種を植えてない上に、何度も改良をして暴走を防ぐようにしたのに!!

一体何が起きているの…!

 

エリス

『ここの動物より美味しい肉もあるよ、さぁ!早く!!』

 

1004

『グアアアアアッ!!』

 

やつが噛み付いてきた!

私はとっさに羽を生やし、避けた。

困ったな。デカすぎて持って行けないし、噛み付いて来るし。

これじゃ餌を3日3晩何も食べてない犬が飼い主に噛み付いて来るような物だわ!!

幸い、私は神だから死ぬ事はないのだが…。

私の火の息で弱らせてから生け捕りにしたいが…威力が。

なんせ、争いによって散った者の数によって火力が上がるのだから。

つまり、今の火の息で1004を炙るのは、地獄の炎で焼かれるに等しい…。

まぁ、面倒臭い物だが…呪文を使って封印するしかないな。

 

エリス

『さあ来いっ!ダイナソースネーク!!』

 

1004

『グオォォォ!!』

 

ー妹紅パートー

 

妹紅

『なんださっきから…雷のような叫びが向こうから…』

 

ダメみたいね、ここは。

雲もさっきから暗いし、生き物の気配も微塵も感じないわ。

叫び声の主を除いて。

しかし、なんだ…この…なんというか、あちこちに捻り曲がった棒が落ちている…。

う〜ん、生きて帰れるか?コレ。

 

エレン

『うぅ〜、こんなに危ない場所だとは思わなかったよ…。怖いよぉ…』

 

霊夢

『私も頑張らなきゃ…いつ、何が来るかわからないわ』

 

妹紅

『さっきからもそうだけど、道中に木が何本も倒れている…。木をこれほどの力で折る事が出来る動物なんて見たことないな』

 

エレン

『そうだね!おっきい動物さんがやったのかなぁ…私、その動物さん絶対に許さないもんね!!』

 

エレン、私も同感よ。

それにしても、剣が重いなぁ。

銅製で、しかも大剣なんて重すぎてシャレにならない。

 

ー数分後ー

 

妹紅

『うぅ…もうギブ…かもしれぬ』

 

おっ、こんな所に座り心地の良さそうな硬い岩が。

よいしょ、と。

他の2人も座る。

 

エレン

『なんだかいつも以上に髪の毛がバチバチするわ』

 

霊夢

『アッハハ、おもしろーい!』

 

エレン

『むーっ、仕方ないじゃん!私だって治したいよ!!』

 

霊夢

『クスッ』

 

少女

『お姉ちゃんだあれ?』

 

エレン

『(バチバチバチバチ!!)わぁ!!髪がバチバチしてる!!』

 

霊夢

『うるさいよぉ』

 

エレン

『仕方ないじゃん!というか頭部だから私の方がもっとうるさいよ!!』

 

妹紅

『二人がうるさい!』サッ

 

二人

『ごめんなさい〜』

 

はぁ、ガキって大変だわ。

うるさいからね。

あ、私もガキだわ。

 

少女

『あ!お姉ちゃん来た!』ぎゅっ

 

妹紅

『よしよーし…大丈夫?私はね、藤原妹紅っていうの』

 

少女

『えへへっ、私は…あ、名前、ないんだ…ごめんなさい…うぅ』

 

妹紅

『うあぁ〜泣くなって!よしよし、大丈夫だよ』

 

この子…すっごい肌白いし、毛色も村人とは違う。

髪の毛の色はアリスに近いけど、白い毛も混じっている。

あと、瞳が赤い…それに、体全体が眩しいし…何者だ?

あと、ほっぺたがむにぃ〜ってしててかわいいなぁ。

 

少女

『妹紅お姉ちゃんはあっちにいる人と来たの?』

 

妹紅

『そうだよ。(クイッ)二人のどっちか、この子の面倒を見てくれないか?』

 

エレン

『あら、女の子!私と同い年かな〜?(身体的に、の意味だよ)』

 

少女

『うーん、わかんない!あなたは私と遊んでくれるの?』

 

エレン

『もちろん!…霊夢ちゃん、藤原さん、私がここに残るね!!』

 

霊夢

『は〜い、んじゃあね〜』

 

妹紅

『悪党が来たら遠慮のえもやらずにコテンパンにしろよ!』

 

二人

『バイバーイ!』

 

 

ーさらに数分後ー

 

 

妹紅

『はぁ…はぁ…剣が、重い…なんでこんなもの持って来たんだろう…グハッ』

 

霊夢

『いや、持って来た方が良いよ。エレンが誤って触り、ビリビリになった剣をあの少女が触ったら感電しちゃうし』

 

妹紅

『ま、そうだよな』

 

…なんだろう、アレ

 

霊夢

『なにあれ』

 

妹紅

『同じく。気になるわ』

 

拾ってみた。

どうやら、これは光影の靴だ。

なんてことだ…。

 

妹紅

『嫌な予感しかしないわ。先に進みましょう』

 

霊夢

『……………ハッ!あんたは!!』

 

【挿絵表示】

 

夢子

『久しいね、霊夢。随分と無様な姿ね』

 

霊夢

『うっ、うるさい!これはね、なんと言うか…えっと』

 

夢子

『転生。そう言いたかったの?』

 

霊夢

『ご名答ね』

 

話が付いていけない…。

 

夢子

『まっ、いいわ。その先に来なさい。良いものが待っているわ』シュッ…

 

霊夢

『久しぶりだわ、夢子…今回の異変の首謀者かしら?』

 

妹紅

『夢子っていうのか、さっきの金髪メイド。知り合いなのか?』

 

というか、メイドにしては物騒なやつね。

短剣を所持していたし。

 

霊夢

『悪い意味で知り合いよ。そんなことより、早く行きましょ。何があるかわからないけど…』タッタッタ…

 

嫌な予感だわ…。

生きて帰れたら良いんだけど。

 

 

ー最奥部ー

 

 

夢子

『待ちかねたわ。さて、これがなんだかわかる?』

 

霊夢

『ま、魔法陣!?』

 

夢子

『正解よ。ま、この先はお楽しみに。あいにく私は今、闘えないの。だって、招集がかかったのですから。じゃ、私は一足お先に』

 

霊夢

『あ、コラ!待ちなさい!!うぐぐ〜、飛べない!!』

 

そういうと夢子は上空にある巨大な飛行機のはしごを登って行った。

そして、巨大な飛行機は彼方へ飛び立った…。

 

妹紅

『魔方陣が意味するのは…』

 

霊夢

『不気味な音が鳴るし、大きいし、紫色に光っているから不気味ね』

 

夢子が描いたのか?

上手に描けているわね。

 

…!

 

なんだアイツは…!!

まさか、これはあの怪物を召喚する為に描かれた…魔法陣!?

 

怪物

『グオォォォ…!!』ズタッ!

 

【挿絵表示】

 

霊夢

『気をつけて、奴はただの生き物じゃない!妖怪よ!!』

 

妹紅

『そんなのわかってる!気をつけろよ!!』

 

これが死闘の始まりだという事を、少女達は後にたっぷりと味わうだろう…。

次回へ続く




色々
・エリス
インカーネイション軍に種属する、上位中の上位格の少女。
見た感じは幼い少女だが、部下に対しての言動が恐ろしい。
…夢子を除いて。
翼を生やす事、口から火を吹く事、生物に争いの種を植える事が出来る。
人間なのだろうか…?
・改造生物1004
インカーネイション軍によって開発された巨大生物。
やつの遠吠えは雷の如き音圧で、一旦暴れると地震が起きる。
本来なら木々を破壊する為に開発されたらしいが、
何故か暴走が起き、生物にすら見境いなく襲う怪物と化した。
最初は処分される予定だったらしいが、女王なる存在によって捕獲命令を下された。

遅れてごめんなさい。
休日は外出ばっかでした…。
だから文字が打てる暇が少なかったです。
あと寝落ちしてしまい、深夜に投稿ではなく朝方になってしまった…。


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造られし兵器

ついに谷への一歩を踏み出した妹紅達。
だが、そのあまりにも悲惨な様に驚いてしまった。
どうやら、インカーネイション軍が製作したものの、暴れてしまった改造生物が鎮圧される際に暴れてしまい、
木々を薙ぎ倒していまったようだ。
結果、ヘビ達は避難勧告を出し、動物達は山へ逃げ込んでしまった。
唯一居たのは、アルビノのように血管が透けて見える肌を持つ、白髪と金髪の混ざった少女がいた。
その子は親に待機されるよう待たされ、常に退屈していたようだ。
夢子は彼女と遊んでいたようだ。
その間、エリスは暴れている1004の捕獲、地面に魔法陣を描いて飛行機に乗った。
夢子も霊夢達を待ち伏せし、誘導させてから合流地点に存在する飛行機に乗った。
そして、魔法陣から悪魔が…!


グオオォォ…

 

エレンと少女は感じた。

向こう側に恐ろしい怪物と魔力という物を。

悪魔だということを…

 

エレン

『藤原さんと霊夢ちゃん…大丈夫かなぁ』

 

少女

『エレンちゃん!次はなにして遊ぶ?』

 

エレン

『ん?う〜んとね、ちょっと…あっちに行きたいの』

 

少女

『えー、やだよ!!あっち側恐いもん!!』

 

そう言われても。

向こう側から恐ろしい程の魔力が伝わってくる。

もしかしたら、二人が魔物に襲われている可能性が…!!

 

エレン

『ごめんね、行かねばならないからそこで待っててね!』

 

少女

『私も行く!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

悪魔

『グオオオオオオオォォォォォ!!』

 

妹紅

『な、なんだコイツは…デカい、デカすぎる!!』

 

霊夢

『とてつもない邪気を放っている…まさか、妖怪!?』

 

ついにやつが魔法陣から完全に出た!

あの頃のように妖怪をすぐに倒せるような力があれば、こいつを楽に倒せるのに…。

ぐぅー。

 

霊夢

『コイツに踏み潰されたら一巻の終わりよ!全盛期ならこんなやつ封印できるのに!!』

 

エレン

『霊夢ー!妹紅ー!心配したから来たよー!!』

 

!…その声は、エレン?!

 

少女

『えへへ、私もついてきたよ!』

 

お、お前まで…。

 

妹紅

『エレンはともかく、そこの君!ここは危ないから…うわっ!』ドガンッ!!

 

やはり危なかった…やつに踏み潰されるかと思ったわ。

ふっ、仕返しするか。

 

妹紅

『おい、なに踏み潰しに来てんだ!これでもくらいな!!』ブォ!

 

火の玉はやつの肩に命中したが、びくともせん。

なんだ、この耐性力は…!

 

エレン

『私が相手よ!あんたなんか立てないようにしてやる!!霊夢ちゃん、お願い!』

 

霊夢

『オッケーイ!私の華麗なるお札捌きも見るが良い!!』スタタタッ!

 

悪魔

『グ、グオオォォ…!!』

 

力がなかろうと霊夢は霊夢、実力は本物だわ。

どうやら、空を飛べるみたいね。短時間しか披露しなかったけど。

 

エレン

『ありがとう霊夢!私もいっくよー!!』ビリリ、バチィン!!

 

見事に的中!

鎧には大量の電気が伝わっている…アレ、なんか様子が変だ…。

 

悪魔

『グオオォォォォォ…!!』ビリッ

 

霊夢

『えっ、封印を早く解いたなんて!?』

 

エレン

『金属製であるはずの鎧を電気をまとっていても生きているなんて…』

 

 

一方…

 

 

ブロロロロロロロロ…

 

【挿絵表示】

 

夢子

『ありがとう、エリス。やっぱりヘリからの見物は中々の物ね』

 

エリス

『そうだねぇ、あいつらの無様が見て取れるわ!!』

 

あ、生きて持って帰れるか?コレ。

 

夢子

『随分とすっごいバケモノ作ったわね』

 

エリス

『私が一晩で錬金したの。中々の物よ』

 

夢子

『あらぁ、素敵ね』

 

エリス

『対エレンに製作したのよ。実際に5cmのゴム製の皮を有しているし、あの悪魔は痛みを感じないやつだからね』

 

夢子

『なるほど、道理でエレンに強い訳だ。あ、生捕り設計か?』

 

エリス

『もちろん!エレンの生命反応が薄くなったら攻撃を止め、掴んでこっちに来るわ』

 

夢子

『よくやるなぁ…あ、あの血に染まったかのような鎧はなんだ?』

 

エリス

『ゴム製の皮だという事を活かして製作したステンレス製の鎧よ。私自慢の鎧をリスペクトして、大量の血を塗ったわ。惜しむらくは作業中ザコ(インカーネイション軍の歩兵達のこと)が臭いと騒いでいたから臭い消しちゃったことかな』

 

夢子

『ああ、だから血に塗られた鎧なんだね。血生臭さがあればアイツらも狂っていたのにねぇ』

 

エリス

『誰もいない所でパパパーっとやって魔法陣にぶち込めれば良かったわ。血の臭いに抵抗なさすぎよ、お前達!!』

 

IC歩兵A

『んなこと言いましても…』

 

IC歩兵B

『エリス様、あなた様の悪趣味は俺達には無理でございます。だから…』

 

夢子

『愚か者めが!!』バチンッ!

 

エリスは様付けも敬語も嫌いだと言う事を知らぬとは…!

エリスが触れるまでもないわ!!

 

IC歩兵B

『痛ぇ〜!!夢子大佐、平手打ちはやめてください!!』

 

夢子

『あなたもよ』

 

IC歩兵A

『ひぃ〜、助けてください!なんでもするからさ、肩揉みもする!靴磨きもするからさぁ!!』

 

夢子

『私に媚ようとはなんという無礼な事を!あなたはこれをくらいなさい!!』ドゴォ!!

 

IC歩兵A

『プギャイッ!!』バタッ…

 

はぁ…グーパンはさすがにやりすぎたわね。

おかげで気絶しているわ。

 

エリス

『やるわね。さて、話の続きよ』

 

夢子

『う、うん』

 

エリス

『実はね、爪も身体に付いている刃も頭の巨大な刃の角も金属なんだよね。そして鎧も金属で、皮はゴム製…あとはわかるな?』

 

夢子

『電気まといし鎧は誰の攻撃を受け付けず、帯電した爪と角は正に雷神の如く…』

 

エリス

『当たりよ。エレンは1000年以上生きようとも魔女故に成長しない。そして、幼き故に考えもまとまらない…』

 

夢子

『ふっ、やつの冒険ごっこもこれにて終了だな』

 

エリス

『白髪の少女と黒髪の少女もいるな…二人は闘えるみたいだな、コイツらも生捕りにしたい所だな』

 

夢子

『ん…あ、あの子は!さっき遊んで仲良くなった女の子!!』

 

エリス

『アレがあなたと遊んだ女の子か…両脚を畳みながら広げている…女の子座りをして怯えている。悪魔によほど怯えているのがわかるな』

 

夢子

『助けないと…!』

 

エリス

『もう遅い、ヘリが悪魔の尖爪を食らったら一撃で抉れてしまい、1004が脱走してしまう』

 

夢子

『そうかい…あの子、泣いてる…ああ、こっちまで泣きそうだから奥のベッドルームにいるわ』

 

エリス

『あ、うん。了解』

 

 

 

 

 

エレン

『なによ、この強さ…みんなやられてしまったわ!』

 

霊夢ちゃんは脚の骨が折れて一時的に再起不能ね。

藤原さんは満身創痍で動けない上に喋る事すら出来ない…残るは私、そして泣きながらうずくまっているあの子…ああ、まずいわ!

 

少女

『エレンちゃんもうやだよ、帰りたいよ…』

 

エレン

『安心して、私がこんなやつ倒すから!!』

 

帯電しても生きている…まさか、こいつの皮はゴムとでも!?

あと、電気が目の方に…嫌な予感がする…!!

 

悪魔

『グアアアア!!グオオォォォォォ!!』ビリリリリリリッ!!ピシュン!!

 

エレン

『うぐっ!!』

 

なによ、この威力…!

傷口から血が止まらない!

 

少女

『エレンちゃん!死んじゃやだよ!あなたは人間で唯一私とお友達になってくれたんだもん!悪いオバケは私がやっつけるよ!!』

 

エレン

『来ちゃダメ!私はあなたを死なせたくない!無関係なあなたをこれ以上巻き込みたくない!!』

 

もはや、ここまでね…。

あの怪物に喰われて力の源と空腹の満たしにされる私って…。

なんかやだわ…。

 

悪魔

『グオオォォォォ!』ガシッ

 

少女

『あわわ、エレンちゃん!』

 

悪魔

『グルルルル…グオッ!』

 

少女

『キャッ!』ピシュン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレン

『アレ、なんで生きているんだ、私…』

 

…うわっ、でっかい腕から先がないわ!

あの子の所に行きたいけど指、掴んだままで離してくれないわ。う〜ん。

 

少女

『あ、エレンちゃん!大丈夫?』

 

エレン

『大丈夫じゃないよう。指から私をほどいてよ〜』

 

少女

『待っててね!よいしょ、うっ…ぐっ!』バタッ

 

あの子、あまりにも指の力が強すぎて、足が後ろに下がりすぎてバランスが取れなくなったのか、倒れちゃった。

あぁ、ゴム臭い手の中にいるのやだわ。

 

エレン

『どうしよ〜!しくしくしく』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方…

 

エリス

『なんだったのだ、あの光線は…』

 

あの女の子、光線を出し、私の兵器の左肩を破壊したわ。中々やるわね。

そろそろこの兵器も終わりね。

観戦も中々の一興。奥で寝ている夢子に見せられなかったのがもったいないわ。

 

???

『突然だが失礼する、雨の後に埴輪が地面から出るのはご存知で?』

 

エリス

『知らないわ。それにあなた、上空にあるヘリに登り、歩兵を音もなく気絶させるなんて大した者ね』

 

???

『そうよ。では、お前の名前を聞こう』

 

エリス

『ふふふ…私は』

 

夢子

『エリス、こんなやつに名乗る必要などないわ!ここは私が引き受けるわ!』

 

???

『こんなやつって…まぁいい、やり合う気はないから去るわ』

 

夢子

『待てっ!!』

 

エリス

『行ったか…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレン

『うぅ〜ダメだぁ』

 

きつくなってきた…。

やつはまだ気絶しているみたいだからまだいいけど…。

 

スタッスタッ…

 

あら、なんか足音が…。

 

【挿絵表示】

 

???

『そこのお前。今から私がその指ほどくからじっとして貰ってもいい?』

 

エレン

『あっ…はい』

 

ガシッ…

 

???

『フンッ!!』

 

エレン

『わっ!とけたぁ!ありがとう、お姉さん!』

 

アウィーナ

『私はアウィーナ・エイチだ。よろしく頼む』

 

エレン

『私は、エレン。ふわふわエレンよ』

 

アウィーナ

『ふわふわ…?それより、そっちで倒れている怪物はなんだい?あの飛行船との関連性は?』

 

エレン

『飛行機にいる悪いお姉さんが出した悪魔だよ!』

 

アウィーナ

『そうかい…』グゴゴゴゴ…『ん、起き上がったぞ怪物が』

 

悪魔

『グォォ…』

 

エレン

『はっ!また動いたわね!!』

 

アウィーナ

『この様子だと、あの怪物は右肩から下を失っている。それにどこか機械油の臭いがする…』

 

エレン

『機械油の臭い…そして、肩から下は肉が露出している…あ、もう私勝てるかも』

 

アウィーナ

『どういうことだ?』

 

エレン

『お姉さん!そこ、退いてくれるかしら?危ないからね?』

 

アウィーナ

『わかった』

 

エレン

『ありがとう!さぁ、そこのでっかいオバケ!!あなたはここで敗れるのよ!!』ビリビリッ

 

私の魔法をとくと見よ!!

 

悪魔

『グォォォォォォォォォォ!!』ドスンッ!

 

アウィーナ

『こ、これは、電気!?お前は魔法使いなのか!?』

 

エレン

『そうだよ、お姉さん!私はね、電気の魔法が得意なの!!』ビリリリッ

 

アウィーナ

『そうか…ふふっ、それ私に撃ってほしい』シャキンッ

 

アウィーナはそういうと、懐から剣を出した。

しかも、銀色に光っている…まさか、金属製?

 

エレン

『お姉さん、本当にいいの?』

 

アウィーナ

『いいぞ。だから、撃ってくれ』

 

エレン

『本当に本当にいいの?』

 

アウィーナ

『本当にいいぞ、さあ、撃て!』

 

エレン

『本当に本当に本当に?』

 

アウィーナ

『あーもう!本当にいいってば!!』

 

エレン

『ほん…』

 

悪魔

『グオオォォ!!』

ピキンッ

 

!?

 

アウィーナ

『全く…困らせる子ね。でも子供っぽくて好きだわ』

 

エレン

『すごい…両手で掴んで怪物の足を受け止めるなんて…』

 

アウィーナ

『そこを退きな。私が移動させて安置されている少女3人を連れて』

 

エレン

『う、うん…』

 

 

 

 

 

アウィーナ

『フッ、これで周りが怪我をする心配はなくなったな。行くぞっ!』

 

 

悪魔

『グォォォォォォ…!』ビリビリビリビリッ

 

ほう、先程私が、エレンの電気を吸収した刀をやつの鎧に当てたら鎧全体に行き、そして次に目に到達するのか…。

どうやら、その電気を利用して光線を出そうとしてる…なにを無駄なことを。

 

悪魔

『グオオオオオオオオオオオ!!』ピシュンッ!

 

アウィーナ

『貰ったよ、その電気。じゃあ、そろそろお前を処刑するね』ビリリッ

 

悪魔

『グオオォォォォォォォ!』ドスンッ!

 

アウィーナ

『きかぬなあ。この遅さでは私に追いつけないぞ』

 

さて、あの巨体の怪物の傷にどう活かしてそこまで行くかだな。

洞穴の壁を蹴って行くのを利用するか…。

 

悪魔

『グオゥッ!』ズドンッ

 

考えていたらいつの間にか握り拳が振ってきた。

だが、この程度では当たらんよ。

 

スタッスタッ

 

ストッ

 

アウィーナ

『どうだ、肩に獲物が乗っかる気分は。では、とどめだ!!』ビリッビリリッ

 

グサッ

 

 

 

 

 

エレン

『ふぅ〜。エレン疲れちゃった、よっこいしょ』

 

女の子3人を背負ってここ(洞窟谷側の入口)まで来たんだけど、疲れちゃった。

はぁ〜あっと、早くシャワー浴びたいなぁ。

 

ドォーーーーーン!!

 

エレン

『ふあ〜?なんの音だろ』クイッ

 

うわっ、アウィーナさんのいた洞穴が跡形もない…。

うぅ、心配だわ…!

あの洞穴があった所の近くに行かなきゃ。

 

 

数分後…

 

 

エレン

『うぅ…ゲホッゲホッ』

 

煙が立ちこもっていて、しかも臭い…。

あの時の山火事位ひどいわ。

残念だけど、あの爆発で生き残れそうにないわ。

 

エレン

『さよなら。アウィーナ。御冥福をお祈りするわ』

 

 

 

 

 

???

『コラ、勝手に殺さないの』

 

エレン

『…ん?』

 

煙の中に誰かの声…?

幽霊かしら…?

 

???

『私よ。アウィーナよ』

 

エレン

『あ、アウィーナさん!よかった…!!』ぎゅっ

 

アウィーナ

『これで、やつは倒したぞ。お前達のお陰だ、ありがとう』

 

エレン

『こちらも倒してくれたお礼を言うわ。ありがとう…!』

 

私はそう言うと、アウィーナさんはそそくさと、どこかに行った…。

 

 

 

霊夢

『おーい!!』

 

霊夢ちゃん!

よく見たら、藤原さんと山の女の子もいるわ!!

 

藤原

『無事か、エレン…?』

 

エレン

『大丈夫よ!私があなた達をあの洞窟まで避難させた後、あの怪物を電気でドーンッ!とやったのよ?』

 

少女

『わぁ、すっご〜い…エレンちゃん、やるね!』

 

エレン

『えへへ、すごいでしょ?』

 

本当はアウィーナさんがとどめを刺したんだと思うけどね。

まあ、3人は知らなさそうだしいっか!

 

霊夢

『よし、帰りましょ〜っと、もうクタクタよぉ』

 

藤原

『そうだな、帰ったらしばらく休憩して、また光影を捜しに行こう!』

 

霊夢

『そうね、次はみんなで一緒に行きましょ!』

 

エレン

『いいね!よし、村までレッツゴー!!』

 

少女

『………』

 

【挿絵表示】

 

あれ、この子向こうを覗いてどうしたんだろ。

あなたも村に来てほしいけどなぁ。

 

エレン

『どうした…のっ?』

 

少女

『なんでもない…よっ!』

 

エレン

『ねぇ、せっかくなら私が行く村においでよ!』

 

少女

『あ、うん!行くー!』ダッダッダッ…

 

 

 

今まで、村人達は悲しみを知らなかったのだろう。

特に何気ない会話を交わす者。農業をする者もいれば、魚を獲る者もいた。

皆は動物と優しく、村人達は動物とは友達同然であった。

喧嘩は滅多に起きず、争いも一度も起きなかった。

 

ありふれた1日、そして…入学式になるはずだった昨日。

桜の花が舞い、花も美しく、空も綺麗で、カエルが鳴く美しい川。

だが、それらを破壊したのは、この村に似合わぬ客達。

木々は燃え、花は焦げ、空は煙に覆われ、川も煤に汚れた。

そしてやつらによって、異様な形をし、心が壊された動物も現れてしまい、自然の環境は破壊された。

中には、自分以外の家族を壊された人もいた。

 

あの綺麗な空に飛ぶ、不吉な飛行船。

なぜこの村に攻めてきたのか?

そしてやつらの本当の目的は何か?

 

少女達の悲劇は、

今より始まった………。

 

ー第1章ー

 




しょうか〜い、い〜ろいろん
・メタスクデビル
血と埃に汚れた鋼鉄製の鎧を身に付けた悪魔で、エリスが夜鍋して作ったとされる。
とてつもなく巨大な化け物で、足で踏まれれば助かる保証はない。
爪は非常に大きく、かなり硬い上に悪魔の力自体も相まって、鋼鉄の板で耐えれるか不安定なくらいの威力がある。
やつから出る唾液には研磨剤が仕込まれており、爪をそれで磨けば威力が増す。
皮膚は厚さ5mのゴムで出来ており、燃やしてしまうと有毒なガスが出てしまう。
血液の代わりに、機械油で動いている。
その為、倒すには、どうにかしてゴム製ではない口の中へ潜り込んで着火させる必要がある。
また、対エレン用なのか、電気を吸収し、目から電気製の光線を放つ事が出来る。

・アウィーナ・エイチ(注意:実際にあるホテル『アウィーナ大阪』とは一切関連性はありません)
金髪に近い髪色を持つ謎の女性。
刀を武器としており、その強さは中々の物だが…。


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第2章 昔に取り残された者たち
薄幸の孤立嬢


あの忌々しき事件より、村は急速的に進化を遂げ始めた。
あろうことか、インカーネイション軍の一部の者逹が村に降り立ったのである。
しかし、本当は攻撃するのではなく、シアワセを恵むのが目的であったそうだ。
実際に森が燃えたのも、奇怪な生物が現れたのも、ヘビが暴れたのも、全ては谷に封印されていた悪魔が引き起こした事だと話した。
最初はみんなには信じてくれなかったが、一人の若者が興味を持ってシアワセを受け取ったところ、その若者は毎日が贅沢な生活を出来るようになった為、多くの人がシアワセを受け取った。
そして、シアワセを受け取った村人逹は、インカーネイション軍の方々に感謝の印として訓練所を作ったり、住ませる家も作ったり、命令も聞くようになった。
さらに、インカーネイション軍の命令により金銭文化が始まり、肉文化も始まり、地面もコンクリートを使用されるようになり、機械の取り組みも行われた。
よって、村人逹はインカーネイション軍を「神様のしもべ」と呼ぶようになった。

だが、以下の真実を知る者はシアワセを受けとることがなかった。

元村長の娘、黒夜白海。
彼女はインカーネイション軍によって両親を殺害され、さらに敵討ちに向かった兄は実質インカーネイション軍のせいで行方不明になった為、インカーネイション軍のあらゆる物を受けとることを完全に拒否した。

神社家系の少女、博麗霊夢。
元より警戒をしていた為、自らは受け取らなかったが、
両親が受けとってしまったので、現在別居している。

魔術師の弟子、アリス・マーガトロイド。
魔理沙が消息不明という理由でインカーネイション軍を嫌っており、
エレンにも受け取らないよう言われたので、受け取らなかった。
師範も同じく、受け取らなかった。

教師の少女、藤原妹紅。
インカーネイション軍が許せず、受けとることを拒否。
校長も拒否したが、シアワセを受けとらなかった為、インカーネイション軍によって二人は辞退させられた。

白銀髪の宿娘、十六夜咲夜。
自身も手に染めかけたが、妹紅によって止められた。
そして、実の親である宿主に追い出された。

千年以上も生きた魔女、エレン&白毛で目付きの悪い猫、ソクラテス。
自分の幸せを自分で手に入れたい性格なので、興味を持たなかった。
後に他の人にも伝えたが、大半が手遅れだったのか、聞く耳すら持ってくれなかった。

裏切りの記憶蘇生者、クロスベリー。
転生した幻想郷の少女の為に、シアワセを受けとることはなかった。
その分、インカーネイション軍に大きな敵として見なされ、いつ命を狙われてもおかしくない状況となった。

かつて、山奥の谷に住んでいた少女。
色々と複雑な考えになったものの、エレンに論されて自分で幸福を掴むことにした。

謎の戦士、アウィーナ。
インカーネイション軍側から避けられていた。

以上の9人+αは村人達に異端視され、多くの人に不幸者と言われ、敵と見做された。
その結果、インカーネイション軍によって村から追い出されたも同然となってしまった。

そして、あの事件から5年後…
一人の少女が動く。


Zzz…

 

ドドドドドン…ドンッドンッ

ドッドドドッドン!ドッドン!!

ドンドドドッドン!ドドドドドッドン!!

ドッドッドッドッドッドッドン…

 

【挿絵表示】

 

白海

『こんな夜遅くに汚いノックを…どうしたんだろ』

 

あれから5年間は他との関わりを絶っていたのに…。

一体誰が来たんだろう…。

悪い人達だったら…う〜、眠い…。

さて、ランタンを持って部屋からでよおっと…。

 

ガタガタガタガタ!

 

白海

『ヒャッ!何、何なのー?』

 

うわぁ、ランタンが動いている…!

浮かびながらこっちに突進して来るわ!

 

白海

『危ないから落ち着いて!』

 

一向に止まる仕草を感じない…仕方ないわ、

これだけはやりたくなかったけど、

壊すしかないね…。

 

白海

『はっ!!』パリィン!

 

うちの正拳突きで、

ランタンはこわれた!

うっ、ガラスの破片で傷が…。

しかも、溶けた蝋がくっついて熱い!

 

白海

『例え割れていようと、火が点いていれば動くみたいね…火が露わのままになったランタンなんて、ただのガラクタよ!!』

 

でも、割れて尖った所が危ないわ。

しかも突進してくるんだから当たったら致命傷よ。

よし、ここは目をつぶって…。

 

 

 

キャッチ!

 

白海

『えへ、捕まえた♡』ふーっ

 

よし、消えた!

これは危なっかしいからほかしましょ。

作ってくださった方、ごめんなさい…。

 

ドンドン!

 

あ、忘れていたわ。

 

白海

『は〜い、待っててね』

 

パジャマのまま出ようかなって思ったけど、

さすがにダメだよね。

だってお母さんにも言われたし…。

あ、そうだ…。

未来に、うちがすっごくおっきくなった時用にお母さんが作ってくれた服があるんだった…。

ええっと、確か…服を着る部屋があったはず。

よし、行こっと。

 

白海

『すみませーん、まだ待って貰ってもいいかな?』

 

〜少女移動中〜

 

暗いわね。

ランタン、さっき壊したから手元にないわ。

でも、暗闇によって鍛えられた暗視力はすごいわ。

まるで昼みたいに周りが見える…。

あ、あった。お母さんが作ってくれた服だわ。

 

 

よし、黒い半ズボンと白い半袖のYシャツに黒いネクタイを首に…

さらにその上、ロングのワンピースを着て完成!

…というわけではない。

あとは横髪と後ろ髪を留める為にリボンで…よし、今度こそ完成。

 

 

 

???

『キャーーーーーなんかいるぅーーーーー!!』

 

!?

玄関からね!

すぐに向かわないと…!

 

〜少女走行中〜

 

ガラガラガラガラ…

 

白海

『あの、どうしたの…うわぉ、人形が人に襲ってる!さっきうちも同じことされたわ!!』

 

???

『ちょっと〜これどうにかしてくれますか〜?!うひゃ、いたっ!』

 

あ〜、なんというか。

なんていったらよいのだろうか…。

う〜む…まあはっきりいうね。

あなためんどくさいよ。

 

白海

『うちに任せて!この人形は、ぼこしてあげるわ!!』

 

よぉし、さっさと終わらせたいから…。

そこにあるちょっと手頃のサイズよりでかい角材で行きますよ。

 

???

『うわ、角材!こりゃすごい…』

 

白海

『今は亡き、うちのお父さんの友人にね、木こりさんがいたの。その木こりさんが分けてくれたみたいで…』

 

???

『ほう…(ささくれ、刺さらないか心配なんだけど…)』

 

さーて、人形が突進してきて間合いが付いた瞬間にいくわよ…。

 

???

『わっ、人形があなたに来ますよ!』

 

白海

『とくとご覧あれ、うちの角材…やっぱやめた、一発うちのボカンで決めるわ!!』

ドゴォ

 

SMAAAASH!!

 

人形は彼方に吹き飛んだ!

 

YOU WIN!

 

白海

『ふぅ〜。大丈夫?怪我はない?』

 

???

『大丈夫ですよ』

 

赤い髪の毛の女の子なんて初めて見たわ。

すっごくキレーイ…。

 

白海

『あなたの名前は何?』

 

???

『VIVITと申します。どうぞ、よろしくお願いします!』

 

白海

『VIVITね…うちは白海ってゆーの。よろしくね!』

 

VIVIT

『おや、日本人のような名前に反して外見は…日本人というより、ヨーロッパの方にも見える…身長がでかいからオランダの方かな…?ま、とにかく不思議な元村長の娘さん!よろしくお願いします!』

 

お互い握手した。

気のせいか、この子に生命的な生きている感じがない…。

 

VIVIT

『白ワンピース、似合いますね』

 

白海

『あら、ありがとう!お母さんが作ってくれたワンピースよ。あ、実はね。この下には黒い半ズボンと、ワンピースの上から少し見えるからわかるだろうけど、白いYシャツも着ているわ』

 

VIVIT

『小さな黒ネクタイも相まって白黒的ですね!』

 

白海

『白黒ねぇ…』

 

VIVIT

『…あの、少々顔色悪いですよ。大丈夫ですか?』

 

白海

『寝起きに闘ったから疲れたかもね…お顔洗ってくるわ』

 

うちはさっぱりする為、うちにとっては暗くないけど暗い、洗面室に来たよ。

でも、きちんと顔が見たいから提灯に火を点けてっと…。

よし、これでよかろう。

 

ジャー…スッ

 

【挿絵表示】

 

顔を洗った、まだ顔色が悪い。

最近笑顔もない…。

うちって、幸せなのかな…。

そう思いながら、靴下を履き、黒いストラップシューズを履いて外に出る。

真夜中で真っ暗だ、周りが完璧に見えるとは言えづらい。

ここは提灯を持っていきたいが…貴重なので、壊したくない。

それに、VIVITは暗さに関して何も口にしていない。

おそらく、慣れているのだろうか…。

 

VIVIT

『あなたに案内したい所があります。ついてきてもらっても…いいですか?』

 

白海

『いいよー!あと、VIVIT。今日からお友達になろうよ!』

 

VIVIT

『いいですよ!』ニコ!

 

握手を交わして友人となった二人。

お互いは見知らぬ同士であるものだが、果たして仲良くなれるのだろうか?

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近くに不審な人影が…

 

???

『さすがだな、たまたま起きた超自然で動いた、私の投げ捨てた人形を取り乱さずに倒した…』

 

霊夢の友人のやつ…。

両親と兄がいないから弱体化しているであろうと思ったが、

まさがこれほどまでに強いとは…!

 

???

『変だぜ』

 

次回へ続く

 




第2章初の色々

・黒夜白海
11歳となった、かつての村長の娘。
今では別の村人が村長の権利を得ており、自分はインカーネイション軍のシアワセを受け取らなかった為、同じ村人達と共にかつての村に自分達は放棄され、自らも外交目的で外に出る事をしなくなった。
普段笑顔を見せることがなく、大抵無表情か暗い顔をしている。
今でもインカーネイション軍を恨んでおり、
彼等よりも強くなるために人知れず山へ行き、兄の探索も兼ねて修行をしている。
シアワセの効果を受けない為に、現在の村近くに存在する学校には通っておらず、自ら学問に精通している。
最近霊夢達に会ってない為、一人でいる事に慣れてしまった。
半ズボンと半袖ワイシャツの上に白ワンピースを着るというファッションをしている。
ちなみに、髪の毛は太ももにくるほど長い。

・VIVIT
玄関前に現れた少女で、メイドさんの服を着ている礼儀正しき少女。
5年前に海に寝ていたが、ある者によって起こされた。
白海曰く『生命を感じない』とのこと。

・ランタン
【挿絵表示】

謎の力で動き始めたキャンドルランタン。
本体は火であり、ランタンそのものは器だとか。
白海はこいつとの交戦中に傷と火傷を負ったが、それくらい大丈夫らしい。
ちなみに、村にあるランタンは、西洋人の魔術師が持ってきた物を職人さんが勝手に盗み、同じような物をいっぱい生産してしまったのがきっかけ。
後に職人さんは魔術師に盗んだことをこっぴどく叱られたが、意外なブームに両者は驚きを隠せなかった模様。

・ふらふらにんぎょう
【挿絵表示】

不気味な人形が突如動き出した物。
玄関の外に置いてあった物で、黒夜家の物ではない。
VIVITに襲い掛かったが、駆けつけてきた白海に彼方まで吹き飛ばされた。

ー元ネター

・汚いノックと訪問客がどこかに案内をする
MOTHER2の冒頭。
隣の客によるノックで二度寝からまた起こされる。
元ネタは隕石を見に行く為に行くのだが、本編ではそんなことはない。

・ラップ現象
MOTHERの最序盤の家内に起き、でんきスタンドやにんぎょうが襲ってくる。
ランタンはでんきスタンド、ふらふらにんぎょうはにんぎょうに該当する。

・SMAAAASH!!
MOTHERにおける会心の一撃もしくは急所命中。

・○○は△△なった!
YOU WIN!
上は敵を倒した際に表示される。
下は全て倒すと表示される。

・シアワセ
MOTHER3に出てくる禁断のアレ。



第2章のネタ大丈夫かなぁ。
持ってクレヨン、じゃがバターよ。


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懐かしき山の自然

前回のあらすじ
5年前、インカーネイション軍によって洗脳された村人達の現状を見、他の人と関わるのをやめた少女。
その名は『黒夜 白海』。兄と両親がいなくなった者だ。
しかし、今日の深夜帯にうるさくて汚らしいノックが聞こえ、目が覚める。
準備をして向かおうとしたその時、突如ランタンが意志を持って襲いかかる。
それをなんとか撃退した彼女は、着替え室にて普段着ていく物を着る。
その途中、玄関の外から悲鳴が聞こえ、移動しに行った先で、今度は来客に人形が襲っていた。
だが、人形は白海に数分経たずで一握りのパンチで彼方に吹き飛んだ。
解放された来客はメイドのような風貌の服装をした赤髪の女の子で、白海曰く生きている感覚がないとか。
そして、その少女に白海はとある場所に案内される事となる。
最後にいた者の正体は………


VIVIT

『さて、案内する場所ですが…えーと、えーっと…はい、山ですね』

 

山…。ワシタカ山ね。

途中経路であるウィンド森を正面突破で切り抜けるにはあの憎い軍への許可がいるみたい。

うちが隠し通路から裏に回って監視していた時、子供が通る際に門番へ許可を取っているのがわかった…。

隠し通路はうちだけが知っているし、気づかれずに行くには音をあまり立てずに木を登ったり遠くにジャンプしないと通れないからね。

VIVITには恐らく無理よ。

 

白海

『山ね…どこから行くのかしら?』

 

VIVIT

『本来ならあの門を通るのですが、どうやらあなたはあの人達に敵対されているようなのと、今の時間帯では捕まってしまうので、どうにかして目を盗みましょう』

 

白海

『了解したわ。うちの家に睡眠作用のある薬があるのよ。それを利用して、やつらを居眠りさせるわ』

 

VIVIT

『いいですね!では、この坂から降りて行きますか』

 

数分後…

 

門番A

『ふぁ〜あっと…みんな寝静まってんなぁ』

 

門番B

『そうだなぁ。今頃バーにいるやつら酔い潰れてんだろなぁ』

 

門番A

『眠気覚ます薬があればなぁ。うっ、ぐぅぐぅ』

 

門番B

『コラ起きなされ!』

 

門番A

『悪りぃ悪りぃ、寝てたみたいだなぁ、ははっ』

 

白海

『あの〜おじさん達…そこ、通りたいんですが…』

 

二人は今でも眠そうだわ。

かわいそうに、ここで突っ立っていること位しかないのね。

 

門番A

『あーこのかわいらしくもなんともないガキの声は、我らに逆らっている白海とかいう不登校のガキだなぁ?』

 

門番B

『この不幸せ者!どっか行け!しっしっ!!』

 

白海

『あのぅ、あなた達にプレゼントがあるのですが…』

 

【挿絵表示】

 

門番A

『あ?なんだぁ〜?んじゃあ眠気覚ますやつくれや』

白海

『ちょうどそれなんです!どうぞ、お二人さん…役に立てたら幸いです』

 

VIVIT

『白海さん…頑張ってますね』

 

睡眠薬よ。

お身体と給料の休憩をありがたく受け取ってね。

そして、二人は同時に呑んだ。

 

門番A

『おほ〜!こりゃすごい!眠気が覚ま…ぐっ…ぐぅぅ…』

 

門番B

『おや、なんか寝たけど、後から来るんかなぁ…ふわぁ、眠いなぁ…グタッ』

 

面白いわ。

んじゃあね〜♡

 

VIVIT

『あ、私のこと忘れないでください〜』

 

白海

『あ、ごめんね!いこっ!』

 

 

 

???

『はぁ〜、なに寝てんの…全く、役立たずだぜ』

 

門番A

『ぐがー…ちなんとかに椅子叩かれるぅ…』

 

門番B

『ぐぅー…でっかいヘビを、捕まえたぞぉ…』

 

なんというか、あんた達は私の名前覚える気ないのか?

変なやつらだぜ…。

 

???

『ポンコツぅ、これでも喰らえっ!!』ビリビリッ!

 

門番達

『ギャア〜!!』

 

???

『もう、あんた達の給料は減らしてやるからな〜!』ダッダッダ…

 

門番A

『あれ、なんかされたか?』

 

門番B

『モヒカンがボサボサだぞ、お前』

 

門番A

『お前もじゃねーか。しかもコゲくっさ』

 

 

 

白海

『森も随分変わったわ。今では野生動物が人間を襲うようになったり、合成された奇怪生物達がそこら辺にいるし…しかも、道が石のような何かで形成されているわ。まぁ、村にも言えることだけどね』

 

VIVIT

『アスファルトっていいます。私の地元はここではないので…』

 

アスファルト…5年前にはうち達にとっては珍しい物だわ。

自然にこんなのを敷くなんて、考えがおかしい…。

 

コウモリ

『キキーッ!』

 

VIVIT

『キャッ!本当に襲って来るわ!!』

 

白海

『コウモリ!この子は傷つけたらダメよ、ね?』

 

コウモリ

『キキッ、キー!』バサッ…

 

退散してくれたわ。

手懐けておいて良かった、ひやひや。

 

VIVIT

『怖いですね…この森』

 

白海

『5年前は自然が良くて綺麗だったの。けど、ゴミを不法投棄をする人たちや、 娯楽の場を作りたいが故に多くの木々を伐採されたの』

 

VIVIT

『そうなんですか…』

 

こうして、色々雑談をしながら、なんとか山の入り口に着いた。

 

 

 

白海

『ここはワシタカ山…今では誰にも目をつけられなくなった、哀しき山…』

 

VIVIT

『大きな山ですよね…うぅ、きついかも』

 

地元からしたら、こんなの楽チンよ。

 

白海

『登れる?』

 

VIVIT

『無理ですよ…まぁ、私良い物持っているので、それお使いください』

 

白海

『良い物?このへんてつもない、使いやすそうなホウキかな?』

 

まさか…勢い良く左右にはきながら行くのかな?

いや、考えすぎか。

 

VIVIT

『では、このホウキの上にお座りください』

 

はく方を後ろにして、手に持つ辺りに彼女が座っている…。

何がしたいのか。

 

白海

『うちには無理よ。だってホウキ小さいし、うちは大きい(170cm)から…そうだ、うちは全力で走って登るから、競争しようよ!あなたはホウキ使っていいよ』

 

VIVIT

『わかりました。では、行きますね』

 

ビューン!

 

白海

『ヒャッ!ホウキが…空を飛んだ!?まずい、速く行かなきゃ…』ダダダダ…

 

 

 

 

 

中間にて…

 

白海

『はぁ…はぁ…中間地点か。まだ体力はあるけど、湧き水を飲んでから行こう』

 

IC歩兵

『この山はどうですか、シーフ少佐』

 

シーフ

『いかにも俺が大ッキレェな田舎っくせぇし疲れる山だなぁ!あ〜、木を伐採して気持ち良く出来るゴルフ場でも作りたいなぁ!!』

 

なによ、アイツら…。

しかも、鎧ガッチガチの仲間とは違う、村で見かける海賊みたいなタイプだ…。

さらに少佐格なんかもいるなんて…。

仕方ない、ここは退却よ。

 

IC歩兵

『ん?なぁんか走る音しましたね、シーフ少佐?』

 

シーフ

『お、追いかけろ!この時間帯に出た村人は許さねぇ!!』

 

【挿絵表示】

 

ダッダッダッダッ…

 

まずい、追っかけて来たわ!!

歩兵は特別速いって訳じゃないけど、シーフとかいうやつは一段と速い…!

1対2なんて勝てないよ!!

 

シーフ

『このシーフ様を舐めると、いかんぞぉ〜!?』カチャリ

 

あ、アレは!

ボウガンらしき物!!

 

IC歩兵

『さっすがシーフ少佐!麻痺毒を矢先に塗って、それを走って行ったやつに当てるんですね〜?』

 

見つかったら危険、見つかったら終わり…!

走って頂上に辿り着かねば、命の保証はない!!

 

白海

『もう少しで、頂上に…』

シーフ

『見つけたぞ〜!!ん、貴様は白海とかいう不幸で言う事聞かずのガキの一人だなぁ〜!?』

 

なにっ!バレた!!

まずい、脚を狙う気だ!

 

シーフ

『そっから動くなよ〜?よし、狙いを定めて…』パンッ!!

 

ふっ、

仕方ないなぁ…。

 

白海

『はぁぁー!!』パシュン!

 

シーフ

『なんだ!?』

 

IC歩兵

『空中に滞在する矢が…切れてます!』

 

シーフ

『なんだと!しかも、矢がびしょ濡れだ!なんだあの小娘は!!』

 

白海

『うち?今から始末するあなた達に教える気はないわ。さぁ、今度はあなた達がやられる側よ』ピシュン!

 

【挿絵表示】

 

IC歩兵

『うわ、手から水の玉…うわぁ、ばば、うばぼ!!』バタッ

 

白海

『まずは一人目!次はあなたよ!!』

 

シーフ

『付き添いをやっつけたな!やってやる〜!!』

 

白海

『奥義!ウォーター・スライサー!!』

 

シーフ

『あふぇ?』バタッ

 

白海

『しばらく歩けないよう両脚に傷つけておいた。あなたとその付き添いは生かしておく…縄で巻かれたまま、あなたの嫌な山にしばらくいなさい』

 

シーフ

『ちょっ、ちょっと待て!上司に叱られてしまうよ〜!!だぁー!こんな山行かなきゃよかったクソ喰らえ!!』

 

白海

『べーだ。参ったでしょ?』

 

シーフ

『ま、参ったよ!もうあんたには襲わねぇからよ!!ヒィ〜!!』

(バカなやつだ、この後俺の部下達が来るのを知らずによぉ〜!!)

 

 

 

頂上に…着かねば…。

VIVITは、もう着いちゃったのだろうね。

 

次回へ続く

 

 

 




いろいろ

・5年後の村
シアワセなる物を手に入れた村人達が暮らしている村。
前よりさらに広くなっており、アメリカの田舎町にある道路くらいの広さ。
移動手段は自動で動いてくれる車で、人身事故はまだないとのこと。
肉食文化が始まり、魚介類を食べる文化は少し薄まっており、物々交換ではなく、お金なる物での取引となった。基本お金はシアワセを受け取った者にしか回らず、シアワセを受け取らなかった者は受け取れない。
現在、シアワセを受け取らなかった者での村の扱いはひどく、インカーネイション軍からには冷たい態度を取られてしまう。勿論、優しくない村人達からにも。
この村で偽の幸せと言う名の洗脳を受け取り、一生インカーネイション軍の下で暮らすか、それに反して受け取らず、一人や特定の人達で暮らすか…やっぱり、シアワセを受け取る人が多いかも。

・シーフ
インカーネイション軍の少佐格。
ボウガンを使いこなし、毒を塗った矢で仕留める危険なやつ。
深夜帯に山に出かけた理由は、とある者からの命令で白海達を捜しに来たとか。
そこで部下1名と行き、白海を発見する。
だが、あの白海の意外な力によって敗北。部下もろとも縄でグルグル巻きにされた。
実は部下達に後から山へ来る事を事前に伝えており、もし二人では対処出来なかったら用を考えて計画したらしい。
ちなみに山登りは好きではない。

・水を産み出す程度の能力
白海が悪党に発現させた能力。
水を産む事が出来、逆に吸い取って力にする事も出来るたり、近くにある液体を操る事が出来るため、水場では強くなる。
今回は水の球を飛ばし、歩兵の顔面に当てて気絶させたり、
シーフの両脚を水の刃を飛ばして傷をつけた事で転倒させた。
この能力を使うとかなりのスタミナを消費するらしく、木造住宅についた火災の火を全て消すには大幅な精神力が必要で、火災を消した頃にはぐったりしてしまうだろう。



2週間分遅れちゃいました
ごめんなさいなのです


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