金属生命体と合体した私とヒーローアカデミア (GNシールドファンネル)
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プロローグ

妙な電波を受けてお試しで投稿
次話予定のプロローグ2と合わせた評判次第で続けるかどうか考えます。


 世の中の8割が個性という特殊能力を持つ時代、世間では個性を悪用するヴィランとそれを取り締まるヒーローが話題の多くを占めるようになった。

 

 が、私に言わせたら個性?ヴィラン?ヒーロー?そんな事重要じゃない!だって、いつ地球ごと世界の終わりが来ても不思議じゃないからだ。

 

 おっと、自己紹介がまだだったわね、私の名前はアーリア・リーとある劇場版アニメキャラのそっくりさんだ。個性は意識の受信と発信、まぁテレパシーのようなものだと思ってくれたらそれで大体合っている。今の範囲は木星辺りまでで、そこら辺までの高等な知性体を持つ生物の意識を受信そして自分の意識の発信ができる、まぁ受信はともかく発信の方は相手にも同じ様な個性が無ければ私の意識が受け取れないからもっぱら受信専用だった……あの時までは……

 

 

 

 

 順を追って説明すると、私の個性が発現したのが4歳の時だった。個性の発現と同時に私はぶっ倒れた、当時の私の個性のレンジが丁度地球一つをすっぽり囲うぐらいだった、この時点でもうお分りいただけたと思うが、地球上の人類の意識をほぼ全て受け取ってしまったのだ。4歳の幼女だった私には明らかに許容オーバーだった。

 結果当然のように倒れ、おおよそ1年間昏倒していたという。正直言って脳が焼き切れてしまってもおかしくない状況というか、そうならないのはおかしいらしく目が覚めて直ぐに脳検査を行った所、脳の処理速度が既存の人類のものと一線を画すものだという事が分かった。これだけなら、個性の一部という事で『わー、凄い個性ですねー』で済むのだが……

 

 「今は平然と意識の奔流といえるそれを受け流しているが、発現したての時はそうでなかった、という事はこの()脳が進化したんじゃね?」

 とか言い出した目をキラキラ(グルグル)させた医者がいたせいで、あやうくお家が実験室になりかけたけど、世界的権力者のお爺ちゃんがキレたおかげで脳波検査を定期的に行うことで済んだ。

 

 

 だが日常生活を送る上でこの個性は最悪である、なにせ世界中の負の意識を受信するのだ。勿論、世界に満ちている意識は負のものだけでは無いということは理解しているが、目立つのだ。声の大きいクレーマー、といえば陳腐に聞こえるかもしれないけど分かりやすいと思う。

 

 おかげで、子供の頃から目が死んでいるだの、表情が変わらないだのといった個性(異能力にあらず)ができてしまった。

 

 だけど、こんな個性を持っていてる私にも人並みに友人や良くしてくる大人がいた。だから、普通に生活ができていた。

 

 13歳の時にそれはやって来た。

 

 その日世界中の天文台でスペースデブリが地球方面に来ている事を観測していた、だが万一地球に落下するとしても、大気圏で燃え尽きるとして多くの者達が楽観視していた。

 

 私もいつも通り、学校から帰宅していると突然頭大音量で『声』が響いた。

 

 

「「「こんにちわ!青い惑星(ほし)の皆さん!」」」
*1

 

 「……大勢で、馬鹿でかい声をあげないでよ!」

 

 頭が破裂しそうだった、昔体験したそれと比較にならない痛みに私は耐えられず倒れた。

  

 

「「「ん!?今返事が聞こえた気がしますが声が小さいですね!」」」

 

 

「「「もっと近くまでいきますね!そして、私達()同化(理解)しあいましょう!」」」

*1
勿論こんな事は彼等は言っていない、アーリアが感じ取った云わば意訳である




次話は1週間以内を目指して頑張ります。


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プロローグ2前

なんとなく切りがいいから短いけど投稿。
しかし、これヒロアカなんだよね?ヒーロでる気配が……
ELSだってきっとオールマイトがなんとかしてくれる!(無茶ぶり)

文字数沢山で毎日投稿ニキしゅごいと思う。



 

 ある日の深夜未明にそれは起こった。

 各国天文台が観測していたスペースデブリが地球に落下したのだ。

 各国の識者達は全員がスペースデブリは大気圏内で燃え尽き、地上への影響は無いとしていた。

 だが、それは大方の予想を裏切り地上へ落下、一人の少女が重傷を負った。

 その少女は個性の暴走と思われる現象による頭痛を訴え、入院中だった。

 その痛ましい姿に家族は泣き、医師は悔しそうに首を横に振る、学者は目の色を変えた。

 

 「先生、本当に本当に娘は助からないのでしょうか?」

 

 「残念ながら、娘さんの左半身はこの金属と癒着……いやこれはもう融合したといってもいいでしょう、こんな状態では外科手術等の治療は不可能なのです。いまの我々にできるのは延命措置が精一杯です」

 

 「そんな……」

 

 「お母様には申し上げにくいのですが……いますぐ娘さんを移動させなくてはいけません」

 

 軍服を来た壮年の男性が深刻な顔つきで告げる。

 

 「……」

 

 「この金属は明らかに、なんらかの意志がある。でなければこのような浸食されるかのような形になるなど考えづらいのです」

 

 そう今のアーリアの姿は左半身が金属に包まれ、包まれた部位は医師の言うように融合に近い癒着状態にあった、その在り様はまるで浸食されてるかのようだった。

 

 「我々は地球外生命体による敵対行為と断定、対策を練らなくてはなりません。何卒!ご理解の程おねがいします」

 

 「……養父はなんと?」

 

 「……事務総長は致し方無いとおっしゃり、同意していただけました」

 

 「……そうですか、あの孫馬鹿の養父が頷いた以上、私が駄々を捏ねたところでどうしようもないのでしょう。でも、でも、何故この子ばかりがこんな目に……」

 

 彼女が思い出したのはアーリア()が個性を発現させた時だ、自身の精神感応*1と夫の拡大という個性を合わせて生まれてしまったが為に、強力であるがOFFにできない個性を持ってしまい、発現したての頃は生死をさまよい。それを乗り越えて、普通に生活できるようになったと思ったらこれだ。母である彼女は思う、思ってしまう、何故、神は人に個性などという過ぎたギフトを与えたもうたのかと……

 

 

 そしてアーリアは研究施設に運ばれた。

 アーリアの身体を調査すると、意識不明ながら肉体は活性化しており人口心肺装置*2こそ必要だが健康状態は良好だという結果がでた。

 では、金属化している部位はどうなっているのかを調べようと研究者が削り取ろうとした時、その手をアーリアの右手が掴んで止めると、そのまま口の人工心肺装置を取り外した。

 

 「…………やめて、削ったり、切ったりしたら彼等がまた活性化するかもしれないわ。そうなったら、きっと貴方達は死んでしまうわ」

 

 「意識が覚醒した!今、人を呼んでくる!」

 

 「……それより、祖父やできるだけ偉い人と話さなきゃ……」

 

 「な、何を言ってるんだ!折角目が覚めたんだ、ご両親とも話をしたいだろう?というより痛くはないのかい?」

 

 「そんな場合じゃない…………地球が!人類が!滅びるかの瀬戸際なのだから」

 

 その少女は、ベッドで弱々しく横になっている。

 左半身を謎の金属に浸食され、声もか細く切れ切れだ。

 だが、その瞳と声に宿る意志には周囲の有無を言わせぬ覚悟が宿っていた。

*1
読めば狂うと半ば本能で理解してしまっているのか娘の精神は読めない

*2
肺と口の半分が金属化している




次も一週間以内を目標にがんばります。
次はオリ主であるアーリア視点。


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