三体目の龍【黒龍王】 (龍狐)
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黒龍王の始まり

~三人称side~

 

 

ここは冥界のある荒野。

ここでは【悪魔】【天使】【堕天使】の【三大勢力】が戦争をしていた。

だが、ここに二天龍【赤龍帝】と【白龍皇】の戦い(喧嘩)が始まってしまったのだ。

 

それを畏怖した三大勢力たちは一時的に力を合わせて二天龍を倒そうとするが攻撃を受けた二天龍は喧嘩を邪魔したことに怒り、二天龍同士で三大勢力たちに攻撃をし始めたのだ。

 

「ぐあぁ!!」

 

「グホォ!!」

 

《我らの戦いの邪魔をするな!!》

 

《下等生物の分際で!!》

 

 

三大勢力が二天龍に攻撃を続けるが全く効いておらず、逆に反撃を喰らうハメになってしまったのだ。

 

 

≪Boost!!≫

 

≪Divide!!≫

 

 

この音声は【二天龍】の能力である。

【赤龍帝】【ドライグ】は10秒ごとに攻撃力が二倍になる【Boost】

【白龍皇】【アルビオン】は触れた相手の力を半減して自分の力にする【Divide】

を使うことが出来るのだ。

 

そしてそれを使って三大勢力たちを吹き飛ばす。

 

 

「くそ…!!」

 

「このままでは我らだけではなく、あいつらまで全滅する!」

 

「こうなれば…我らであの二天龍を封印するしか…!」

 

《そんなことさせるか!!》

 

《お前達程度にそんなこと出来るか!!》

 

 

そして二天龍が口から魔力のエネルギー弾を出した。

そのエネルギー弾は地面を消滅させながら三大勢力のもとへと向かっていく。

そして誰もが『死』を覚悟したとき、『それ』が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《BOUNCE BACK VENT!!》

 

 

その音が聞こえると、皆の前に『鏡』が現れ、それに魔力弾が当たると、そのまま魔力弾が跳ね返り、二天龍に直撃した。

 

 

《ぐあぁ!!》

 

《な、何だ!?》

 

「なんだ…?」

 

「一体何が…!!?」

 

 

そしてその正体が姿を現す。

その姿は西洋風の黒い騎士。左手に黒い龍の籠手を持ち、腰と頭に『禍々しい黒い龍』の紋章がある騎士だった。

突如現れたその戦士に皆は不審がる。

 

 

「貴様は誰だ!名を名乗れ!!」

 

 

一人の悪魔がそう言うと…

 

 

『お前達に名乗る名はない……お前達は下がっていろ。あの二天龍は俺がやる』

 

 

そうして黒い騎士、【リュウガ】は二天龍に顔を向ける。

 

 

「何を言っている!?二天龍を、たった一人で相手にするというのか!?」

 

『黙っていろ。ただの『赤と白のトカゲ』だろう』

 

《なんだと貴様!!》

 

《何者かは知らないが、急に戦いに入り我らを侮辱したこと、後悔させてやるわ!!》

 

 

そうして赤い龍【ドライグ】はリュウガに向かって拳を振る。

だがリュウガはその拳を片手で止めた。

 

 

《なんだと!?貴様、俺の拳を片手で止めるとは一体何者だ!?》

 

《お前はそこで見ていろ赤いの!!俺がやる!!》

 

 

そうして白い龍【アルビオン】はリュウガに向けて魔力を纏った拳でリュウガを攻撃した。

するとリュウガは腰の【デッキ】からカードを一枚取り出し、左手の龍の籠手にセットした後にスキャンした。

 

 

《STRIKE VENT!!》

 

 

濁ったような機械音が流れると、リュウガの右手に【黒い龍の顔】が装備された。

リュウガは【ドラグクロー】に炎を纏わせると、アルビオンの拳に向けて【ドラグクロー】を突きだした。

そして【ドラグクロー】から炎が発射されるとその炎はアルビオンの拳に直撃するがまったく効いていなかった。

 

 

《そんな攻撃、俺に効くと思っt何!!?》

 

 

するとアルビオンの拳がリュウガの放った炎のところから徐々に石と化して行ったのだ。

そしてアルビオンの片手は完全に石となり砕け散った。

 

 

《お、俺の手が!!》

 

《クソ!!白いの!!癪だが、ここは二人で力を合わせてあいつを倒すぞ!!》

 

《ああ…確かに癪だが、今はそうするしかないだろう…行くぞ赤いの!!》

 

 

そうして二天龍は猛スピードでリュウガへと向かっていく。

だがリュウガはもうすでに『ある一枚のカード』をスキャンしていたのだ。

 

 

《AD VENT!!》

 

 

するとリュウガの近くに影が現れ、そこから『龍』が現れた。

その圧倒的な存在感に三大勢力だけではなく、二天龍たちもそれに動揺していた。

 

 

《なんだ…その龍は…!?》

 

《我らより強大な力を感じる…!!》

 

「なんだあの龍は!?」

 

「あの力…二天龍を超えている!?」

 

「まさかあの龍、従っているのか!?あの黒い騎士に…!」

 

「バカな!!だとしたらあの黒い騎士はあの龍以上の力を持っているということではないか!」

 

『さあ…行け、【ドラグブラッカー】』

 

 

そう言うと黒い龍、【ドラグブラッカー】は黒い炎をはく。そしてその炎はドライグに当たり、ドライグの片腕が石化して、崩れ落ちた。

 

 

《ぐああああああぁぁぁああぁぁぁあ!!》

 

《赤いの!!》

 

『さて…これで終わりだ。実につまらなかった…』

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

リュウガがカードをセットすると、【ドラグブラッカー】がリュウガの周りを旋回する。

リュウガが構えを取った後、リュウガの体が浮く。そしてリュウガが飛び蹴りの体制になると【ドラグブラッカー】が炎をはき、その炎を纏ったままリュウガは二天龍に【ドラゴンライダーキック】をくらわした。

 

 

《 《ぐがあぁ!!》 》

 

 

そして二天龍が倒れた後、三大勢力はその隙をついて二天龍を【セイグリット・ギア】に封印した。

それを見届けるとリュウガはカードをスキャンする。

 

 

《AURORA VENT!!》

 

 

リュウガがカードをスキャンするとリュウガの目の前に『灰色のオーロラ』が現れ、その中に入って行き、リュウガは消えて行った。そして…

 

 

 

「こ、黒龍…王…」

 

 

 

一人の悪魔がそうつぶやいた。

そしてこの歴史に、【赤龍帝】【白龍皇】の他にもう一匹…いや、一人【黒龍王】が生まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~三人称side~

 

 

ある場所に『灰色のオーロラ』が現れた。

そしてそのオーロラから出て来たのは黒い騎士、今は【黒龍王】と呼ばれている存在【リュウガ】だ。

リュウガは腰のカードデッキを抜くと、リュウガは『銀髪の美少年』に姿を変えた。

 

 

「ふぅ~……疲れた。さて、これで『原作』は大幅に変えられたな。『女神』に電話しないと………もしもし?」

 

『うん、【龍】くん。お疲れさま。これであいつに大打撃を与えられる』

 

「本当だよ……『転生者』、俺と同じだけど、性格と性根が腐っている奴のことだよね?」

 

『そうそう、【兵藤一誠】に渡るはずの【セイグリット・ギア】と立ち位置を奪ったやつだからね。あいつを転生させた私の後輩も泣いてたよ?『彼にひどいことをしてしまった』ってね』

 

「それに…『もう一つの世界』を合体させたしね……屑はどこまでいっても屑だな」

 

『そうそう、本来の物語を繋げ合わせるなんて……それだけで重罪だよ。それよりもハーレム目的で繋げ合わせるなんて……それでも、なんとかこっちの世界の設定を重視させることは出来たから良かったけど…それでもダメなんだよね~』

 

「まあ俺はその二つの世界の原作を知らないんだけどな」

 

『まあね。それで私が教えてあげてるんじゃないか。それにしてもあの屑はバカだよね~必ずうまくいくとは限らないのにね~』

 

「まあ屑ってのは目先の願望しか頭にないからな。『オリ主だから必ずうまくいく』とでも思ってんじゃないのかな?って思うな…」

 

『女の気持ちは複雑なんだけどね~なんでそれを分からないかな?』

 

「まあ今はいいだろ。屑はこのまま原作通りにいかなければ必ず暴挙に出るはずだ。そのときを狙えばいい」

 

『そんなことより二つの世界が交じり合ってる時点で原作が変わっててもおかしくないんだけどね…』

 

「まあ屑はそんなことにも気づけないから。屑だから考えが一点で分かりやすい」

 

『取りあえず、今日は寝ていいよ。明日は龍くんが経営しているカフェのやる日でしょ?』

 

「設定的には17歳だからその言い方はないと思うよ?」

 

『まあ…従業員は龍くんと一人だけだからね…でも結構繁盛してるでしょ?』

 

「いつ知った…まあいい。じゃあな」

 

『じゃあね~』

 

 

そうして【龍】と呼ばれた銀髪の少年は電話を切る。

彼の名前は【塔銀 龍(とうがね りゅう)】。

彼は電話に出ていた『女神』によって転生した転生者である。

 

彼の目的は女神と一緒、『この世界に来たイレギュラーの排除』である

彼は神ではないものの女神と親しく、あんな風にタメ口で喋っているのだ。

彼は女神にお願いされてこの世界に転生したのだ。最初は断ったのだが、その転生者のやったことを聞いてこの仕事をやり始めたのだ。

 

その転生者がやったことが『世界の融合』と『―――――』である。

そして融合させた世界が…

 

 

 

 

 

「ちょっとおさらいだな…屑転生者が融合させた世界が…【戦姫絶唱シンフォギア】の世界か…」

 

 

 

 

 

転生者が後輩女神に無理やりやらせた世界融合で融合させた世界は【戦姫絶唱シンフォギア】である。

この世界は簡単に言えば『少女が歌を歌ってギアを纏ってノイズや出てくる敵と戦う物語』……なのだが、転生者がやったせいでこの世界では『少女たちが九人のグループを作ってギアを纏い悪魔たちと戦う』と言うものに変わってしまったのだ。

 

融合の影響か『ノイズと二課』が存在していないのだ。でも三人がアイドルだったりとかなどの登場人物はそのままでこの世界で生きている。

 

転生者はこの物語に出てくる九人の少女を自分のハーレムメンバーに加えようとして世界と融合させたのだ。

だが現実はそんなに甘くなく……こんな風に龍と女神がその企みと言うより『ハーレム』設定を壊そうとしている。

ちなみにこのことは神界全域に伝わり公認でやっている。

簡単に言えばバカの征伐である

 

 

「なあ…お前はどう思う?」

 

 

突如龍は誰もいないはずの空間で喋る。

 

 

「本来の自分の立ち位置と力を奪われて…悔しいか?」

 

「辛いか?復讐したいか?いや……聞いているはずがないか…」

 

「なぁ…俺の体の元・持ち主で…転生者に殺された―――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――【兵藤一誠】…」

 

 

 



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カフェ【Continuar(コンティノアール)

ここはカフェ【Continuar】(コンティノアール)

スペイン語で【龍】と言う意味である。名前はそのまま龍の名前から取っている。

 

ここの従業員は二人だけ。

一人は【塔銀 龍】。そしてもう一人いるのだが、それは後で説明しよう。

 

 

「さて……今日もカフェ【Continuar】オ~プン~」

 

 

そしてそう言ったのは龍である。

彼はこのカフェを経営している者なのだ。

彼はここを経営していた両親が数年前に死んでしまって一人で経営している……と言う設定である。

実際彼は親などいない。いや、体の親ならいる。

 

彼、【塔銀 龍】は【憑依転生者】である。

実は彼の体は【兵藤一誠】の体なのだ。実を言うと転生者は一誠が邪魔で一誠を崖から突き落として殺したのだ。

だがその時点で屑転生者は気づいていなかった。物語のある世界とは【主人公】がいないと成り立たないのだ。

屑転生者は『自分がオリ主だから』と言う理由で一誠を排除したが、実はそれは間違いだ。

 

この世界は【ハイスクールD×D】の世界を元にして創られた世界。なので【兵藤一誠】がいないと世界が崩壊してしまうのだ。それはまずいと思った女神が龍を一誠の体に憑依させたのだ。

そのせいで【兵藤一誠】とは容姿が全くの別人になってしまったのだ。今はもう【兵藤一誠】の面影は一つもない。

なんとか体だけを使ってこの世界を保っているのだ。

 

話はこれくらいにし、【Continuar】がオープンすること数分で店はある程度客で埋まっている。

ここのカフェのコーヒーはおいしいと評判で結構客が来るのだ。

そして再びカフェの扉が開く。

 

 

―――カランカラン…

 

 

「こんにちわ~!」

 

「ちょっと響!他にお客さんいるんだから迷惑でしょ!!」

 

「全くこの馬鹿は…」

 

「まあ先輩。落ち着いてくださいデス」

 

「切ちゃん。開いてる席探して…」

 

「皆ちょっと他のお客さんに迷惑だよ!!」

 

 

そしてここに来たのは六人の少女。

茶髪の少女【立花響】

黒髪ショートの少女【小日向未来】

銀髪の少女【雪音クリス】

金髪の少女【暁切歌】

黒髪ツインテールの少女【月読調】

亜麻色の髪の少女【セレナ・カデンツァヴナ・イヴ】

である。彼女たちもこのカフェの常連である。

 

 

「やあ、皆。今日もいつものと同じでいいかい?」

 

「いいデスよ!!」

 

「ここのコーヒーはおいしい…」

 

 

ちなみにだが、彼女はちは【私立駒王学園】の生徒で、

【切歌】【調】【セレナ】が一年生

【響】【未来】が二年生

【クリス】が三年生である。

龍はカウンターに戻り、コーヒーを入れる。

 

ちなみにだが、龍を目的とした女性客も多いのだ。

龍は美青年で銀髪ときた。さらに頭がよく、料理が出来、運動が出来るというチートぶりで、女性からかなりモテている。つまり逆に言えばすべての男性の敵と言っても過言ではないのだ。

簡単に言えば【天道総司】と【門矢士】のスキルが合わさったようなものだ。

だが一つ些細な欠点(問題)もあるがそれはまたいつか…

 

そして…その龍に一番近い人物がいる。それは…

 

 

 

「龍さ~ん!今日も来ましたよ~!」

 

「お、ティナちゃん!!今日もよろしく!」

 

 

龍に声を掛けたのは【ティナ・セイントル】と言う少女だ。彼女は今年で17になる。

つまり龍の設定で考えれば同い年である。彼女はここ【Continuar】の唯一の従業員である。

彼女のコーヒーの腕はなかなかにうまく、龍が自らスカウトしたのだ。

彼女は父親が外人で母親が日本人のハーフだ。両親の仕事の都合で日本に来ているのだ。

 

余談だが、この時一緒にいたティナの友達は悔しがっていたり唖然としていたりしていたが龍にはその理由が分かっていなかった。それにティナは結構スタイルが良く可愛く、心も綺麗で笑顔が似合う美少女なのでティナが通っている学校でも結構人気があるのだ。それでその学校の男子生徒の恨みの対象が龍になっている。

 

つまり、ティナは『龍に一番近い人』となっているのだ。

 

 

「これはどうすればいいですか?」

 

「ああ、それはこれをこうして…」

 

『『『『『…………チィ!』』』』』

 

 

とまあこんな感じで結構妬みの視線が降り注がれているが二人は気づいていない。

そんな空気の中、龍はある視線を感じていた。

 

 

 

(この視線……他の『妬み』の視線とは違う…『殺意』の視線が一つある…)

 

 

 

龍がその方向を見てみると、その方向には駒王学園の制服を着た一人の男の姿があった。

 

 

 

(あの視線…明らかに『存在自体邪魔』と言っているような目…あいつが転生者か?)

 

 

 

龍はコーヒーを運ぶついでにシンフォギア勢の皆に聞いてみた。

 

 

「なぁ、あそこにいる駒王学園の制服を着ている男…見覚えないか?」

 

「あの男デスか?あの男は…」

 

 

切歌がその男の方向を向くと、嫌な顔をした。よく見ると他の五人も嫌な顔をしている。

それが龍は気になり聞いてみることにした。

 

 

「あの男がどうしたの?」

 

「あの男、【兵藤正二】って言うんデスけど……私たちはあいつのこと嫌いデス」

 

「あの男、初対面の私達に図々しく話しかけてきただけじゃなくてなんか妙にあいつの目線が私の胸の部分に注がれてたからな…」

 

「それに私たちだけじゃなくて他の女子生徒にも…まるで『すべての女性が俺のもの』とでも言ってるような奴…」

 

「それに親友みたいに馴れ馴れしくするし…」

 

「(なるほど…十中八九あいつが転生者だな……それでも手を出してこない。だとしたらまだ原作が始まってないとみるべきか…)へ~ちょっとやばいやつって考えればいいんだね」

 

「ちょっとじゃなくて結構…」

 

「まあ、私達はあいつに興味すら抱かないから後は変なことされないかが心配なんデスけどね」

 

「変なことと言えば…また【松田】君と【元浜】君が女子更衣室を覗いたんですよ?」

 

「ああ…まさかあんなところに穴があったなんて…」

 

 

響…お前、見られていたのか…ご愁傷……

 

 

「さて、今日もコーヒーおいしかったぜ!またな」

 

「じゃあね~」

 

「ばいならデ~ス」

 

「さようなら…」

 

「また来ます」

 

「さようなら~」

 

 

 

 

――――龍side

 

 

そうして六人が帰ると同時にあの男も出て行った。

やっぱりあいつが転生者か…【兵藤正二】…俺の体、【兵藤一誠】を殺した張本人…

あいつは死ぬ前、俺に【兵藤正二】の殺害を依頼した。もちろん俺達もそのつもりだったのでそれを受けた。

だが、それをいつ達成できるかが分からない。

 

さて…仕事の続き続き…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~正二side~

 

 

クソ…!なんであんなイケメン&完璧人間がいるんだよ!!

 

俺の名前は【兵藤正二】この【ハイスクールD×D】の世界に転生していきた転生者であり『オリ主』だ。

俺はあの変態に変わって俺のハーレムを築き上げるために一誠の立ち位置とブーステッド・ギアを特典としてもらい、それだけではなくこの俺のハーレム要員を増やすために【戦姫絶唱シンフォギア】の要素を足した。

 

そして俺は一誠の弟として転生し、俺が9歳で一誠が10歳の時に俺はやつを殺した。

俺はもうオリ主だ。だからあいつはもうただの一般人。だが邪魔になるからな、だから殺した。

これで俺のハーレムは確定した…と思っていた!!

 

あのカフェのイケメン!!

あんなやつ二つの原作にはいなかったぞ!!待て…確か、二つの世界が混じるからイレギュラーが発生するかもしれないってあの女神は言ってたな…だとしたらあいつはそのイレギュラーか…

 

だとしたら、殺すの一択だが、今の俺にはその手段がない。

原作が始まって、俺が上級悪魔になったらシンフォギア勢を俺の眷属悪魔にしてやる

そしてそれが終わったらあいつを殺す!

 

俺の完璧な計画が始まるのは原作が始まるのと同時…フフフ、ハハハ、ハハハハハハハハ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~龍side~

 

 

さて…今日の仕事も終わったな。

後は…

 

 

「ティナちゃん。今日も行ってくるよ」

 

「今日もはぐれ悪魔の討伐ですか?」

 

 

彼女、ティナちゃんはこの世界の裏のことを知っている。

この前俺達が夜の買い出しのときにはぐれ悪魔に出会って…それを倒した。

それをもちろんのことでティナちゃんは見てたから、俺はもちろん説明をした。

それを知っての上で言ってくれているのだ。

 

 

「じゃあ、行ってくる」

 

「はい、クロの餌はちゃんとあげときますね」

 

「はいよ」

 

 

『クロ』この前俺がはぐれ悪魔の討伐が終ったときに怪我をしている猫を拾ってそのまま飼っているのだ。

名前はそのまま黒かったから『クロ』だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてしばらく町を歩くと、『肉を貪るような音』が聞こえたのでそこに行って見た。

そこには案の定ではぐれ悪魔がいた。

 

 

「なんだお前、人間か?」

 

「そうだけど、お前ははぐれ悪魔だな?」

 

「そうだ…早速だが、俺の餌になれ!!」

 

 

そうしてはぐれ悪魔は俺の襲いかかってくるが俺はそれを避ける。

そして『デッキ』を上げると俺の腰に黒いVバックルが現れる

 

 

「変身」

 

 

そしてそのデッキをバックルに装填すると俺の姿を変える。

【黒龍王】、【仮面ライダーリュウガ】へと…

 

 

「なんだその姿は!?まさか、お前…神器持ちか!!」

 

『そんなことはどうでもいい。さっさとっかかってこい、『雑魚』』

 

「!貴様!この悪魔である俺をバカにしたな!人間のくせに俺をバカにしたことを後悔させてやる!!」

 

 

そうしてはぐれ悪魔は俺に向かって魔力弾を放つが俺はそれを避けてカードをスキャンする

 

 

《SWORD VENT!!》

 

 

俺は【ドラグセイバー】を召喚してはぐれ悪魔に近づきはぐれ悪魔の体を切る。

 

 

「ぐああぁ!!クソォ!!人間め!この俺に傷をつけたな!!」

 

『だから言っただろう。お前は雑魚だと…』

 

「ふざけるなぁ――――――――っ!!」

 

 

そうして今度ははぐれ悪魔は俺に近づき爪で攻撃する。

だが俺はそれを片手で止め、左手に持った【ドラグセイバー】で再び悪魔の体を傷つける。

 

 

「ぐああぁぁぁぁ!!」

 

『どうした?その程度か?』

 

 

《STRIKE VENT!!》

 

 

すると俺の右手に【メタルホーン】が装備され、それで悪魔の体を突く。

 

 

「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!!」

 

『つまらない、実につまらなかった。やはりはぐれ悪魔ではその程度か…』

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

俺は『灰色のサイの紋章』のカードをスキャンすると、どこからか【メタルゲラス】が現れる。

そして俺は【メタルゲラス】の肩に横に乗り、高速ではぐれ悪魔に突進していく。

 

 

「ぎゃああああああああぁぁぁぁああぁぁ!!!」

 

 

そしてはぐれ悪魔は絶命した。

すると周りの鏡から俺の契約モンスターたちが現れる。

 

 

『喰っていいぞ』

 

 

俺がそう言うとモンスターたちは一斉に悪魔の肉を貪る。

契約モンスターは定期的に餌を与えないと契約主に襲いかかってくる。

だからこうやって餌を与えているのだ。

そして食べ終わったモンスターたちはミラーワールドへと帰って行く。

 

 

『さて……俺も帰るか…』

 

 

そうして、俺もミラーワールドに入ろうとすると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたは誰?」

 

「怪しい奴だな…」

 

「取りあえず、話を聞いてみましょう!」

 

「さっきまでここに悪魔がいたという情報が入ったんだけど…」

 

「来てみたら誰もいないデ~ス!」

 

「不思議…あなたがやったの?」

 

「あなた…何者なの?」

 

「ちょっと聞かせてもらうかしら?」

 

 

すると、いきなり『九人』の少女の声が聞こえた。

俺がそこを振り返ってみると…

 

 

なんと、あの『コスプレ』をした響たちがいた…

と言うよりあの【トリニティウィング】の【天羽奏】【風鳴翼】【マリア・カデンツァヴナ・イヴ】もいるし…

 

 

『……何だお前等?ここはコスプレ会場じゃないぞ?』

 

「コスプレじゃありません!!」

 

「これをコスプレなんかと一緒にしないで…」

 

「失礼デス!!」

 

『そんなことはどうでもいい。なんの用だ?』

 

「さっきも言ったけど、私達はここにいるというはぐれ悪魔を倒しにきたの。あなた、何か知らない?」

 

『ああ、そいつか。それならさっき餌になったよ』

 

「餌!!?一体なんの餌にデスか!?」

 

「切ちゃん…さっきの龍とか、サイとか見なかったの?」

 

「あなた…何者?それはシンフォギアなの?」

 

『シンフォギア……(シンフォギア?まさかこいつらが奏者だったのか!?あいつ~!ちゃんと奏者くらいは教えておけよ!!)ああ…あれか。対悪魔用に作られた聖遺物……まさか、それをお前等のような女が持っていたとはな』

 

「それは関係ない。それで…お前は一体何者なんだ?」

 

『それはお前達には関係ない。さっさと帰れ』

 

 

そうして俺は鏡へと歩みを始める。

だが、それは銃弾によって阻まれた。

 

 

『……何の真似だ?』

 

「まだあたし達が何もわかってないんでね!!あたしたちに全部説明してもらうぜ!!」

 

『チィ…結局はこれか…いいだろう。お前達に力の違いを分からせてやる…』

 

 

《SWORD VENT!!》

 

 

そして再びソードベントのカードを使い【ドラグセイバー】を召喚して構える。

さて…一体九のバトルの始まりだ……!!

 

 

 




リュウガの【ソードベント】のカードを二回使えたのは【ドラゴンナイト】の要素があるからです。

【ドラゴンナイト】では同じカードを何枚も使えます。
実際、【ドラゴンナイト】の十四話で【仮面ライダートルク】は【シュートベント】と【ファイナルベント】のカードを二回使っています。


―――――――――――――――――――――――

オリキャラ紹介

ティナ・セイントル


日本人と外国人のハーフ。

B/94 U/56 H/86


彼女の家はかなりのお金持ち。
駒王学園とは違う学校に通っており、学校ではすごく人気が高い(特に男子から)

性格は一言で言えば天使。穢れなき白。優しい
一部からは女神様とも言われている。

話を戻すがどうしてお金に困っていない彼女が働いているのかと言うとただ単に龍に好意を持っているからである。

後からの追加点もあります。
そこらへんはご了承ください。





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黒龍王とシンフォギア

前回、世界融合によって繋がってしまった【シンフォギア勢】と戦うことになった【黒龍王】こと【リュウガ】。

 

 

『ハアァ!!』

 

「ハアァ!!」

 

 

そしてリュウガは現在、青髪の少女【風鳴翼】と剣を交じり合わせている。

彼女の剣は【天羽ヶ斬】という聖遺物である。

 

 

「私たちを忘れてもらっちゃ困るデスよ!!」

 

「あなたの相手は一人じゃない…」

 

【切・呪りeッTお】

 

【α式・百輪廻】

 

 

すると、リュウガの後ろからカッターと刃が回転しながらリュウガを襲う。

リュウガはそれに咄嗟に気づいてジャンプしてそれを避ける。

リュウガの前にいた翼もリュウガがジャンプしたと同時によけた。

 

 

「そこだ!!」

 

【BILLON MAIDEN】

 

 

リュウガがジャンプしたところを狙って銀髪の少女【雪音クリス】は4門の3連ガトリング砲を一斉射撃した。

リュウガはそれを空中で体制を変えてなんとかよける。

リュウガは皆から離れたところで着地する。

 

 

『なるほど……お前等結構手練れだな。そんなコンビネーションは普通はできない。かなり戦い慣れてるな』

 

「当たり前だ!あたしたちは今までたくさんのはぐれ悪魔を狩ってきたんだぜ!」

 

「あなた程度に遅れは取らない…」

 

『程度……『あなた程度』か…フフフ、ハハハハハハハァ!!』

 

「なにがおかしいんデスか?」

 

『確かにそのコンビネーションはすごい!それは褒めてやろう!!だが…その程度では俺には勝てない!!』

 

 

 

《SWORD VENT!!》

 

 

 

リュウガが『オレンジを模した剣と銃剣』が描かれたカードをバイザースキャンすると『赤黒いオレンジを模した剣』【大橙丸】と【無双セイバー】が装備された。

この武器は【武神鎧武】の武器である。

リュウガはダークライダーの武器を召喚できるようにしていたのだ。

 

 

「なんデスかあれ?……オレンジ?」

 

「武器を持っただけでは私たちには勝てない!!」

 

 

そうして翼は持っている剣、【アームドギア】を巨大化させてリュウガに振るった。

 

 

【蒼ノ一閃】

 

 

すると翼の振るった剣から蒼い斬撃がリュウガを襲う。

対してリュウガはカードを一枚取り出し、バイザーにスキャンした。

そのカードは【オレンジ色の戦国鎧武者の紋章】のカードをスキャンした。

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

そしてリュウガは【大橙丸】と【無双セイバー】を合体させて【ナギナタモード】にした後、【無双セイバー】の方に赤黒い色のエネルギーが貯まる。

そしてそれを振るうと赤黒い色の斬撃二つが翼に当たり、翼を赤黒いオレンジ型のエネルギーで動きを封じた。

 

 

「なんだ、これは!?」

 

 

そうした後、リュウガは動けなくなった翼にそのまままっすぐ向かっていき、【無双セイバー】の強力な斬撃で翼を切った。

 

 

「ぐあああぁ!」

 

「「「「「「「「翼(さん)(先輩)!!」」」」」」」」

 

 

翼は地面に転ぶと同時にシンフォギアが解除された。

それを見て【奏】【マリア】はリュウガを忌々しく見つめた。

 

 

「よくも翼を!!」

 

「敵は取るわ!」

 

 

【LAST∞METEOR】

 

【HORIZON†SPEAR】

 

 

すると奏は槍を回転させて巨大な竜巻を造りだしそれをリュウガに向け、

マリアは槍の矛先を展開し、エネルギーを砲撃した。

 

 

『……………』

 

 

《CONFINE VENT!!》

 

 

《FREEZE VENT!!》

 

 

リュウガが二つの攻撃に当たる直前、二枚のカードを読み込むと、

竜巻の方は凍ってしまい、ビームの方は最初からなかったように消えた。

 

 

「嘘だろ!?竜巻が凍った!?」

 

「私の技が消えた…!?」

 

『今度はこちらの番だ…』

 

 

《TRICR VENT!!》

 

 

するとリュウガの数が一気に増えた。

 

 

「嘘!数が増えた!!」

 

「厄介ね…」

 

「だな…だけど、やるぞ!」

 

「「「「「「「分かってるわ(ます)!!」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~リュウガVS奏~

 

 

「ハアァ!!」

 

『甘い!!その程度か!!』

 

 

リュウガと奏はお互いの槍をぶつけ合っていた。

リュウガはこの前に【SWORD VENT】で【ウイングランサー】を召喚しているのだ。

 

 

「クソォ!」

 

『その程度か?つまらないぞ?』

 

「大口を叩けるのも今の内だぜ!!」

 

 

【LAST∞METEOR】

 

 

奏は再び槍を回転させて、リュウガに竜巻を当てた。

 

 

「やったか!?」

 

 

砂煙が上がる中、奏は砂煙をじっと見ていた。

だが…

 

 

《GUARD VENT!!》

 

 

「!!?」

 

 

突如濁った機械音が出ると、そこには『マントを付けたリュウガ』の姿があった。

リュウガは竜巻に当たる瞬間、カードを読み込んでいたのだ。

 

 

『貴様の攻撃パターンはもう分かった…もういいだろう』

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

リュウガは【ウイングランサー】と【ウイングウォール】を装備した状態で奏に向けて走って行った。

奏は何か嫌な感じがしたので咄嗟にガードする。その判断は正解だったが、無駄だった。

リュウガは空中に飛び、【ウイングランサー】を軸にして【ウイングウォール】で体を包み、激しくドリル回転しながら奏に向かって行った。

 

【飛翔斬】は奏のガードを貫通してそのまま奏の体を貫通した。

 

 

「ぐはぁ!」

 

 

飛翔斬に当たった奏はシンフォギアが解除されてしまい地面に倒れた。

 

 

『さて…他の俺はどうしてるか…』

 

 

このリュウガが見てみると、すでに他の方の戦いは終わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~リュウガVSクリス~

 

 

『………』

 

「オラオラオラオラ!!」

 

 

―――バンバンバンバンバンバンバンバンバン!!!!

 

 

リュウガは【マグナバイザー】を使って。

クリスは【アームドギア】の【クロスボウ】を使ってお互いに撃ちまくる。

そしてリュウガは引き金を引きながらデッキからカードを取り出してドラグバイザーにスキャンする。

 

 

《SHOOT VENT!!》

 

 

リュウガがカードをスキャンするとリュウガの肩に【ギガキャノン】を装備する。

 

 

「ゲェ!そんなのありかよ!!」

 

『ハアァ!!』

 

 

リュウガは【ギガキャノン】をクリスに向けて放った。

クリスはそれに対抗しようと大型ミサイル2機を展開し、ギガキャノンの弾に向けて放った。

 

 

【MEGA DEHT FUGA】

 

 

【ギガキャノン】の弾と大型ミサイル二つがぶつかり合い、衝撃波が出る。

そしてクリスはその衝撃波で吹っ飛ぶが、リュウガは平然としていた。

 

 

「イテテテ…まじかよ。あの衝撃波の中で平然としているなんて…」

 

『お前がその程度だということだ』

 

「!言ってくれるじゃねぇか!!だったらこれだ!!」

 

 

クリスはアームドギアを連装型の弓に変化させ、矢をリュウガに向けて放った。

リュウガはそれを見て、カードをスキャンした。

 

 

《GUARD VENT!!》

 

 

リュウガはカードをスキャンして、【ギガアーマー】を召喚してクリスの放った弓を防ぐ。

 

 

「まじかよ!」

 

『これで終わりだ!』

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

するとリュウガの目の前に【マグナギガ】が現れ【マグナギガ】の額の高熱砲にエネルギーが貯まり、【ギガバレル】と【ギガハンド】が展開され、向こう脛から展開される光線砲、胸部装甲が展開され大量のミサイルが現れる。

そしてリュウガは【マグナギガ】の背中に【マグナバイザー】をセットする。

そして【マグナバイザー】の引き金を引くと一斉にクリスに向けて射撃される。

 

 

「ゲェ!!そんなのありかよグアアアアアアアァァァァァアアァァア!!!」

 

 

クリスは全弾に直撃して、砂煙が立ち込める。そして砂煙が晴れるとこそこにいたのはシンフォギアを解除されてしまったクリスの姿だった。

 

 

『さて…あちらの方はどうだろうか?』

 

 

このリュウガが周りを見てみると、すでに戦いは終わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

~リュウガVSマリア&セレナ~

 

 

リュウガ二人と、マリアとセレナの姉妹はここで戦っている。

 

「ハアァ!!」

 

「トオォ!!」

 

『その程度じゃ俺達には勝てないぞ!!』

 

「クゥ…こいつ、強い…!」

 

「私に任せて姉さん!」

 

 

そうしてセレナは二振りの短剣をファンネルのように自在にコントロールしてリュウガに放った。

 

 

『その程度!!』

 

 

リュウガがカードをスキャンする。

 

 

《AD VENT!!》

 

 

するとどこからか【ドラグブラッカー】が現れ、リュウガの周りを高速で回転して竜巻を発生させ、セレナの攻撃を防いだ。

 

 

「嘘!龍だ!」

 

「まさか龍をあんな使い方をするなんて…あの龍はなんなのかしら…?」

 

『今度はこっちから行かせてもらうぞ!!』

 

 

《STEAL VENT!!》

 

 

するとマリアの持っているアームドギアの【ガングニール】がリュウガの手に渡った。

 

 

「!私のアームドギアが!?」

 

「一体何をしたの!?」

 

『さあな!!』

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

そうしてリュウガは『水色のスペード』のカードをスキャンした。

するとリュウガの持っているガングニールに突如水色の雷が纏われる。

そうしてそのガングニールを二人に向けて振るう。

 

 

《LIGHTNING SLASH!!》

 

 

どこからな流れた音声とともに雷の斬撃が二人を襲う。

二人は避けようとするが…

 

 

《AD VENT!!》

 

 

《AD VENT!!》

 

 

リュウガはカードを二枚スキャンして、【ボルキャンサー】と【バイオグリーザー】を召喚して二人を後ろから捕獲する。

 

 

「!!」

 

「しまった!!」

 

 

そうしてそのまま動けなくなった二人を【ライトニングスラッシュ】が襲う。

そして当たる直言に二体はその場から離れ、当たる直前に離されてしまった二人はそのまま斬撃に当たってしまい、シンフォギアが解除された。

 

 

『……ブレイドのファイナルベントのカード……かなり威力があるな…』

 

 

このリュウガが周りを見ると、すでに戦いは終わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~リュウガVS暁切歌、月読調~

 

 

『どうしたどうした!!』

 

 

リュウガはドラグセイバーを持って切歌と調を斬りつける。

切歌は持っている鎌でそれに対抗する。

 

「クゥ……こいつ、強いデス!!」

 

「切ちゃん、二人で技を!!」

 

「はいデス!調!」

 

 

【y式・卍火車】

 

【双斬・死nデRぇラ】

 

 

すると調はヘッドギアの左右のホルダーから巨大な二枚の回転鋸が放たれ、

切歌からは二本の鎌を合わせて高枝切りばさみのような形状にしてリュウガを挟んだ。

それを見てリュウガはカードを二枚スキャンした。

 

 

《CLOCK UP VENT!!》

 

 

《ACCELE VENT!!》

 

 

リュウガがカードをスキャンすると、リュウガは高速移動をして攻撃を避け、二人を持っていたドラグセイバーで高速で切りつけた。

 

 

「「!!?」」

 

 

二人は所々に傷をつけながらも、なんとか立ち上がる。

 

 

「なんデスか…今の…?」

 

「まさか…高速で移動した…?」

 

『正解だ。このスピードは、お前達にはさばききれない』

 

「それはどうかな…?」

 

 

そうして調は脚部・頭部から体の周囲に円形のブレードを縦向きに展開して回転しながら切歌を乗せながらリュウガに突進していく。

 

 

【非常∑式・禁月輪】

 

 

そしてリュウガは”わざと”後ろを向いて調たちに背中を見せた。

二人はその行動に困惑するも、『迷っていても仕方ない』と突進を続ける。

 

リュウガは『”ZECT”と書かれたカブトムシのマークが描かれている赤いカード』をスキャンした。

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

するとリュウガの足にエネルギーが貯まる。

そして調の技が当たる直前に振り返り、キックを喰らわした。

そのキックを受け、調と切歌はシンフォギアが解除される。

 

 

『【仮面ライダーダークカブト】のファイナルベント…中々ものだな』

 

 

そしてリュウガが周りを見るとすでに戦いは終わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~リュウガVS立花響、小日向未来~

 

 

「お願いです!!話し合いましょう!!」

 

『そっちから攻撃してきて何言ってんだ!!』

 

「響、今は戦うことに集中して!!」

 

 

【閃光】

 

 

未来は扇を展開して閃光状のビームを放った。

 

 

『甘い!!』

 

 

《GUARD VENT!!》

 

 

リュウガがカードをスキャンすると、【ドラグシールド】が召喚され、それでビームを防ぐ。

そして【ドラグシールド】を肩当てにした後、【ドラグセイバー】を持って響に攻撃する。

響はそれを拳で受け止める。

 

 

「お願いです、話し合いましょう!!あなただって人間じゃないですか!人間同士が戦う必要なんてないんです!!話し合えば分かり合えます!!」

 

『そうか……心底どうでもいい!!』

 

 

そうしてリュウガは【ドラグセイバー】を振るって響の体制を崩した後、響を蹴り飛ばす。

 

 

「グフゥ!!」

 

「響!!」

 

『世界はそんな風にできていない。それはお前のただの理想に過ぎない!!』

 

「そんな!だって同じ人間じゃないですか!!」

 

『だったらまず、お前は人のことを考えろ!!』

 

 

《STRIKE VENT!!》

 

 

そうしてリュウガは【ドラグクロー】を召喚し、炎を纏い響に向けて放つ。

 

 

「響危ない!!」

 

 

響に炎が当たる瞬間、未来が響を救い、炎を避けた。

炎は茂みに当たり、その周りの草や木がすべて石化した。

 

 

「い、石になっちゃった……」

 

「響気を付けて。あいつの炎、今のように石化の能力があるのかも」

 

『あるのかもじゃなくてあるんだがな!』

 

 

《NASTY VENT!!》

 

 

するとどこからか不可解な音が聞こえ、響と未来をふらつかせる。

 

 

「なに、これ…?」

 

「頭が…ふらふらする…」

 

 

《HOLD VENT!!》

 

 

その次にリュウガは【バイドワインダー】を召喚し、【バイドワインダー】で二人を拘束する。

 

 

「これは…!?」

 

「動けない…!」

 

『これで終わりだ』

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

リュウガは『ゲームキャラクターのような紋章の黒のカード』をスキャンした。

するとリュウガの右足にエネルギーが貯まるとジャンプする。

そして二人に連続でキックを喰らわせた。

 

 

【GAME CLEAR!!】

 

 

そんな音声とともに二人のシンフォギアは解除された。

 

 

『【仮面ライダーゲンム】のファイナルベント、結構使えるな…』

 

 

そうしてリュウガは周りを見るとすでに戦いは終わっていた。

その後リュウガは一人に戻った。

 

 

 

『まさか、彼女たちがシンフォギアの奏者だったなんてな…取りあえずこの子たちを家に帰すか…』

 

 

《MOVE VENT!!》

 

 

リュウガがカードをスキャンすると、奏者たちはその場から消えた。

このカードは『移動』のカードだ。このカードで彼女たちを自分たちの家に帰した。

 

 

『さて…帰るか』

 

 

そうしてリュウガは鏡の中に入って行った。

 

 

 



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黒龍王と生徒会

今日も昨日のことがなかったかのようにカフェ【Continuar】は営業している。

 

 

「いらっしゃいませ~」

 

 

今日も龍はカフェでコーヒーを煎れている。

相変わらずで龍のコーヒーはおいしいと評判なので客も来ている。

ちなみにだが、女神から国家予算並みの資金をもらっているのだが、龍は完全に趣味で働いている。

つまりお金に困っていない。

 

 

「ティナちゃん。これ3番席に運んで」

 

「はい、わかりました」

 

 

ちなみにもちろんコーヒーだけではなく紅茶も煎れる時があり、

さらにはケーキやパフェなどのものの売っている。

そしてそれらは結構評判がいい。

 

 

「こんにちわ~!」

 

 

そうして今日もいつもの6人組みが来た。

だけどちょっと怪我があったり疲れているように見えた。

まぁ昨日のことがあったからな…あんな怪我があっても仕方ないか。

(傷つけた本人が言うか)

 

 

「いらっしゃ――――あれ、どうしたのその傷?」

 

「え、えっと…その…」

 

「昨日、ちょっと皆で遊んでいたときに怪我しちゃって…」

 

「へぇ~気を付けなよ?女性の肌は傷つきやすいから…」

 

「え、あ、ありがとうございます…」

 

「さて、今日は何にする?」

 

「私は……パフェで!」

 

「じゃああたしもそれにするデス!」

 

「私も」

 

「じゃあ…あたしはこの、【こしつぶあんのパンセット】で…」

 

「じゃあ私は【イチゴサンド】で…」

 

「私は今日は紅茶とパンケーキで」

 

「はいよ。ティナちゃん!パフェ3つと【こしつぶあんのパンセット】【イチゴサンド】紅茶とパンケーキね!!」

 

「は~い!」

 

 

こんな感じでカフェ【Continuar】は繁盛している。

そしてまた扉が開く…

 

 

「こんにちわ、龍さん」

 

「おや、【蒼那】さん。こんにちわ」

 

 

ここに来たのは【支取蒼那】。彼女は【駒王学園】の生徒会会長だ。

そしてその正体は元72柱の次期当主である。そしてこのことは龍は知っている。

 

 

「今日はどうします?」

 

「私はいつも通り紅茶で」

 

「はい、わかりました」

 

 

そうして紅茶を酌んだ後に蒼那に持っていく。

 

 

「ふぅ~相変わらずあなたの煎れる紅茶はおいしいです。どうしたらこんなにおいしい紅茶を煎れられるんですか?」

 

「それは御自分でやってみてください。俺は教えるのが下手なので…」

 

「そうですか……おいしかったです。ありがとうございました」

 

 

そうして蒼那は支払をした後に帰って行った。

 

 

「(元72柱の次期当主…面白そうだな)」

 

 

そして時間は飛んで”夜”…店は閉められ…

 

 

 

「……変身」

 

 

 

龍は【リュウガ】へと姿を変えた。

そうして、ミラーワールドへと入って行き、はぐれ悪魔を探しに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして、リュウガははぐれ悪魔を見つけた。

姿はカエルのような姿のはぐれ悪魔だった。

 

 

『よう…はぐれ悪魔だな?』

 

「……ん?なんだお前は?人間か?その姿…神器持ちか!!」

 

『そんなことはどうでもいい。さっさとかかってこい』

 

「お前を殺して僕の飯にしてやる!!」

 

 

そうしてはぐれ悪魔は舌を伸ばしてリュウガの左腕に巻きつける。

 

 

『ほう~やはり見た目がカエルなだけあってやることもカエル同様だな』

 

「ヒヒヒ、いっただっきま~す」

 

 

そうして少しずつ少しずつ舌を戻していき、リュウガを自らの元へと向かわせる。

そして口を大きく開けた。

 

 

『残念だ』

 

 

《SWORD VENT!!》

 

 

すると【ドラグセイバー】が召喚され、はぐれ悪魔の舌を切った後にリュウガの手に渡った。

 

 

「ぐあああああぁぁぁぁぁああぁぁぁああ!!俺の!!俺様の舌が!!」

 

『所詮カエルか……』

 

「許ざない゛!!人間の癖に゛!俺ざまのじだを切るな゛んて!!殺じでやる!!殺じでやる!!」

 

 

そうしてはぐれ悪魔はリュウガに突進していくが…

 

 

『うるさいぞ』

 

 

―――ザシュ…

 

 

「え゛。ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁああぁあ!!」

 

 

はぐれ悪魔は上半身と下半身が真っ二つになってしまった。

そうしてリュウガははぐれ悪魔の上半身に歩みを進める。

 

 

「ま、待で!悪がっだ、俺が悪がっだ!!だがらお願いだ、命だげは゛!!」

 

『断る。さっさと死ね』

 

 

《STRIKE VENT!!》

 

 

そうしてリュウガは【ドラグクロー】を召喚して炎を纏う。

 

 

「嫌だアアアアァァァァァァアアアァァァ!!」

 

 

リュウガははぐれ悪魔の声を無視して【ドラグクロー】の口をはぐれ悪魔に挟んでそのまま炎を喰らわせた。

そうするとはぐれ悪魔は【ドラグクロー】の口に咬ませたところから徐々に石になっていく。

 

 

「お、俺の゛体が石に゛!!助けでぐれ!!助げ……」

 

 

はぐれ悪魔はそのまま石となった。

その後リュウガは【ドラグセイバー】でその元・はぐれ悪魔の石を砕いた。

 

 

『あ……あいつらの餌のことを考えてなかった』

 

 

《RETURN VENT!!》

 

 

するとバラバラになった元・はぐれ悪魔の石像は元の肉塊に戻った。

それを見てか契約モンスターたちが肉によってきた。

 

 

『喰っていいぞ』

 

 

リュウガがそう言うと契約モンスターたちははぐれ悪魔の死体を貪り食う。

それを見届けるとリュウガは背を向けて帰ろうとした…

 

 

 

 

「あなた…何をしているんですか?」

 

 

 

そう、誰かに呼び止められるまでは…

リュウガが後ろを向くとそこにはメガネをかけた黒髪の女性と男性がいた。

そして女性の方は今日リュウガは会っている。

 

 

『……【ソーナ・シトリー】か…何の用だ?』

 

「あなた、私の名前を知っているのね?だったら話が早いわ。あなたはここで何をしていたの?」

 

『別に?はぐれ悪魔を殺しただけだ』

 

「!会長!!こいつ怪しいですよ!!さっさと捕まえましょう!!」

 

 

すると男がリュウガに指をさす。

 

 

『お前は黙っていろ。俺は今俺に話しかけて来たこいつと話している。それともなんだ?お前はそんなことも分からないほど頭が駄目なのか?』

 

「なんだと!!」

 

「落ち着きなさい匙、あいつの言っていることは事実よ。私は今あいつと話している。あなたは黙ってて」

 

「はい…」

 

『それで、何の用だ?はぐれ悪魔はもう狩った。さっさと帰ればいいだろ』

 

「そうはいかないわ」

 

『そうか…』

 

 

《CLEAR VENT!!》

 

 

リュウガはカードをスキャンして姿を消す。

 

 

「あ、逃げた!!」

 

「あの姿……どこかで聞いたことが……!!」

 

「どうしたんですか、会長?」

 

「あの姿…………!!もしかして、【黒龍王】!!?」

 

「【黒龍王】?なんですかそれ?」

 

「知らないなら教えてあげるわ。【黒龍王】はね…」

 

 

そうしてソーナはあの戦争での【リュウガ】の活躍を教えた。

二天龍を圧倒したこと、その後一度も姿を現さなかったことを。

それを聞くとソーナの眷属、【匙元士郎】は顔を青くした。

 

 

「それって…俺、とんでもない相手に喧嘩売ったことになるんじゃ…」

 

「そうなるわね。でも問題は、『何故今になって現れたか?』なのよ」

 

「確か…会長の話だとあいつは今まで一度も姿を現さなかったんですよね?確かに気になりますね…」

 

「とにかく、このことを【サーゼクス】様に伝えないと…」

 

「そうっすね!!」

 

 

そうして、(偶然)この場所を通りすがった駒王学園の生徒会の二人に存在を知られた【黒龍王】はどうなるのか……

 

 

 



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旧校舎のディアボロス
黒龍王とリアス眷属


前回、偶然はぐれ悪魔を狩っていた場所を通りかかったソーナ・シトリーに【黒龍王】こと自分の存在を知られた龍。

この後どうなるのか!?

 

 

「いや~俺の存在知られたな完全に…」

 

 

今は朝、今日のカフェの営業は休みである。

そして龍はいつものごはんである【アンパン】【サラダ】【牛乳】を食べたり飲んでいた。ちなみに逆を言えばこれ以外食べていない。

だが前にティナにいろいろ言われてそれ以外のものを二人で食べに行ったときに周りから感じた視線があったが龍はそれを無視していた。

 

 

「記憶消しとけばよかったな…【タイムベント】で時間を戻すか?いや、それだと未来に影響が出かねないからな…」

 

「まぁとにかく、これからどうすr『トッルルルル…』…電話だ」

 

 

龍は鳴った携帯電話を取った。

そしてその相手は…

 

 

『やっほ~龍くん。毎度おなじみ女神だよ~』

 

「ああ、なんだ、女神か」

 

『ちょ!!反応薄くない!?』

 

「そんなことはどうでもいい。内容はなんだ?」

 

『まぁいいか……実はね、龍くんには来週から【駒王学園】に通ってもらうよ~』

 

「………はぁ?」

 

『え、聞こえなかった?それじゃあもういっk「待て待て待て待て!!」なに~?』

 

「え、学校!?学校に通えと!?」

 

『うん、そうだよ』

 

「店はどうすんだよ!?」

 

『そこらへんは大丈夫!とっくに私が学校に電話して龍くんが学校行くのは月、水、金の三日間で火、木は仕事って言う分担でやってくれるよう学校側からは許可取っといたから!これで心置きなく学校行けるね!!』

 

「(チィ…余計なことしやがって…)で、なんで学校なんかに?」

 

『あれ、知らないの?もう……原作始まってるよ?』

 

「…………………………………………はああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁああ!!?」

 

『あれ!?まさか本当に知らなかった!?まじで!?』

 

「ずっと仕事してたからわかんなかった!!」

 

『はぁ~取りあえず、もう転生者…屑成司はもう悪魔になって、初めて悪魔を倒すところまで行ってるよ』

 

「まじか…だが、あいつがその悪魔を倒す前に殺ればいいだけの話…あいつの思い通りにはさせない。とにかく、その悪魔が出てくるのはいつだ?」

 

『今日だよ?』

 

「え……まじで?」

 

『うん、今日の夜。とにかくいろいろ準備しときな』

 

「分かった……」

 

 

そうして龍は電話を切った。

その後龍は椅子に座ってため息をついた。

 

 

「ハァ~…どうしたものか…取りあえず、今日の夜まで待つか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~今日の夜~

 

 

龍は【リュウガ】の姿で悪魔を探していた。

すると見つけた。

 

 

『お前…悪魔だな?』

 

「誰だお前?この【バイサー】様に向かってそのような口を聞くとは…死刑だ!!」

 

 

そうしてはぐれ悪魔バイサーはリュウガに向かって足で攻撃する。

その攻撃は当たるも、リュウガには傷一つついていない。

 

 

「何!?私の爪で無傷だと!?」

 

『弱いな。攻撃はこうやるものだ!』

 

「ガハァ!」

 

 

そうしてリュウガはバイザーの足をつかみ、腹にパンチをした。

バイザーは後ろに飛ばされ、リュウガを忌々しく見つめた。

 

 

「許さない…!!この私、バイサー様を傷つけるとは!!殺してやる!!」

 

 

そうして次にバイサーは乳首から光線を出した。

リュウガは『キモォ!!』と思ったがそれを避けた。

するとその光線が当たったところは溶けてしまっていた。

 

 

『……なるほどな…その光線には硫酸と同じで物を溶かす力あるのか…キモいくせにやるな』

 

「!貴様!この私を侮辱したな!!」

 

『うるさいぞ。キモいからさっさと終わらせる』

 

 

《SWORD VENT!!》

 

 

リュウガは【ドラグセイバー】を召喚してバイサーを切りつける。

 

 

「ぐああああああぁぁぁぁぁぁぁああぁあ!!」

 

 

バイサーは絶叫を上げるがリュウガはそれを無視して攻撃を続ける。

そして次にリュウガは【ドラグクロー】を召喚してバイサーをどんどん攻撃する。

 

 

「ガハァ!こんなことがあっていいはずがない!!このバイサー様が…!!」

 

『さて…さっさとやるか』

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

リュウガは『ピンクのエイの紋章』のカードをスキャンした。

するとどこからか【エビルダイバー】が現れ、リュウガは【エビルダイバー】の背中に乗り

バイサーに体当たりした。

 

 

「ぐはぁ!!」

 

 

そしてその衝撃でバイサーは絶命した。

それを見るとミラーモンスターたちがバイサーの死体に群がる。

リュウガが指示を出すとミラーモンスターたちはバイサーの死体を食べ始める。

 

 

『さて…帰るか』

 

 

リュウガは帰ろうと後ろを向く。

だが…

 

 

 

「あなた…何者?」

 

 

 

急に聞こえた声にリュウガは歩みを止める。

リュウガが後ろを向くとそこには5人の男女がいた。

そして今の声の主は赤髪の女性だった。

 

そしてその中には【兵藤成司】の姿もあった。

 

 

『(あれは駒王学園の制服…それにあの魔法陣の紋章は…)……リアス・グレモリーか…今頃来たか』

 

「あなた…私の領地で何をやってたのかしら?答えなさい」

 

『別に?お前達が来る前にはぐれ悪魔を殺させてもらったよ』

 

「!なんですって!?その話、詳しく聞かせてもらうわよ」

 

『お前と話すことなど俺にはない。じゃあな』

 

 

そういいリュウガは歩みを進める。だが…

 

 

「そんなことはさせないわ!!行きなさい、【祐斗】!!」

 

「はい、わかりました!!」

 

 

そうして金髪の少年が剣を持ってリュウガへと突進していく。

リュウガはそれを察知して避けるが、そのすぐ横に白髪の少女がリュウガに拳を向けているのを見て、リュウガはそれを再び避けた。

 

 

『……何の真似だ?』

 

「あなたにはなくても私たちにはあるのよ。その姿をすぐに解きなさい。そうすれば痛い目を見ずに済むわよ?」

 

『…愚かだな…お前たちには、力の差と言うものを教えなくてはな…』

 

 

《SWORD VENT!!》

 

 

そうしてリュウガは再び【ドラグセイバー】を召喚して【祐斗】と呼ばれた少年に向ける。

 

 

『さて…取りあえず、お前は剣士と見た。お前の力…見させてもらうぞ』

 

「そんなことを言ってられるのも今の内だよ!!」

 

『そうか…取りあえず名乗ろうか…俺の名は【リュウガ】、【仮面ライダーリュウガ】だ……』

 

「リュウガか…僕の名前は【木場祐斗】だ」

 

 

リュウガと祐斗の自己紹介が終わったとき、成司が驚いた顔をしたのをリュウガは見逃さなかった。

そして成司も実際…

 

 

「(ハァ!?か、仮面ライダー!!?なんで仮面ライダーがこの世界にいるんだよ!?まさか…俺と同じ転生者か!?まずい、このままだと俺のハーレムが…早いところ排除しないと…!!)」

 

 

と、こんな感じでかなり焦っていた。

転生者だということは違っていないのだが、それが自分が殺した兄に憑依した憑依転生者だとは思ってもいないだろう。

 

そしてリュウガは祐斗のところを再び見ると、剣を構え、お互いが駆けた

 

祐斗はスピードを出してリュウガを攻撃するがすべてリュウガはその攻撃をいなしている。

だが、こちらから攻撃出来ていないのも事実。

 

 

《ACCELE VENT!!》

 

 

リュウガはカードをスキャンすると祐斗と同じスピードになり徐々に祐斗を追い詰めていく。

 

 

「嘘!?祐斗のスピードについて行ってる!?」

 

『ハァ!!』

 

「グハァ!!」

 

 

二人のスピードが見えない中、祐斗の悲鳴が聞こえ、皆がそこを向くと祐斗がすでに気絶していた。

 

 

「祐斗!!」

 

「祐斗さん!!」

 

 

そうして次に白髪の少女が籠手をつけてリュウガに殴りかかる。

だがその攻撃はリュウガは片手で止めた。

 

 

「嘘でしょ!?戦車の子猫の攻撃を素手で!?」

 

『この程度か』

 

 

《STRIKE VENT!!》

 

 

リュウガがカードをスキャンするとリュウガは【シーザスピンチ】を右手に召喚して、それで子猫を攻撃する。

攻撃された子猫はそのまま気絶した

 

 

「よくも!私の可愛い眷属たちを!!」

 

『先に攻撃して来たのはお前達だろう』

 

「黙りなさい!!私の眷属をいじめたことを後悔させてやるわ!!行きなさい、【朱乃】!」

 

「まかせて、リアス」

 

 

そう言うと巫女服の女性【姫島朱乃】は雷を発生させてその雷をリュウガに向けて放つ

 

 

《CONFINE VENT!!》

 

 

だが、リュウガがカードをスキャンするとその攻撃は消えてしまった。

 

 

「!?私の雷が…!!」

 

「どうなっているの…!?」

 

「部長!!ここは俺に任せてください!!」

 

 

そうして【兵藤成司】は【ブースデット・ギア】を左手に出してブーストする。

 

 

――Boost!!――

 

 

その音声が鳴ると成司の力は二倍になった。

 

 

「ハハハハ!!これで俺の力は二倍になった!!これでお前には負けなグホォ!!」

 

 

―――Burst―――

 

 

だが、その行動も無残に終わった。

リュウガは成司の腹に蹴りを喰らわしたのだ。

戦闘経験のない成司、戦闘経験豊富なリュウガ、差は歴然だった。

 

 

「成司!!よくも成司を!!喰らいなさい、滅びの魔力!!」

 

 

そうしてリアスはリュウガに向かって滅びの魔力を放つ、が…

 

 

《CONFINE VENT!!》

 

 

リュウガは再びコンファインベントを使い滅びの魔力を消し去った。

 

 

「嘘!?私の滅びの魔力が!!」

 

『さて…茶番はこれで終わりだ』

 

 

そうしてリュウガは『水色の鮫の紋章』のカードをスキャンした。

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

するとどこからか【アビスラッシャー】と【アビスハンマー】が現れ、それが合体してリアスたちへと突撃していった。三人はそれを避けれず直撃した。

 

そしてリュウガは三人が気絶したのを見るとその場から離れて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(そう言えば…俺のことはもう四大魔王の【サーゼクス】にソーナが報告して知られているはずだと思うが…何故あいつらは俺のことを知らなかったんだ?)」

 

「(まぁ良いか…帰り道にアンパンでも買って帰ろ。やっぱ俺の至福はアンパンなんだよな~♪)」

 

 

ちなみにだが龍、アンパンが好きである。

そしてこのアンパン好きが彼の最大の欠点であったりするのだ。

 

 

 




アンパン…これだけで何の作品のネタかわかりますか?

答え合わせは次回!!


次回、龍は駒王学園に編入します


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駒王学園 編入

前回、龍は駒王学園に編入することになった。

 

 

「う~ん。今日から学校か…」

 

 

龍は制服を着て扉を開ける。

 

 

「どうしよっかな~学校の近くまでバイクでいくか」

 

 

本来バイクは駄目なのだが龍をそれを無視。

龍は口に『アンパン』を咥えてバイクを発進させる。

 

そしてしばらくすると目的地の学校『駒王学園』が見えてきたので龍はその近くにバイクを止めてシートでバイクを隠した。

するとその場からバイクが最初からなかったように消えた。

 

これはこの前興味で造った【光学迷彩シート】といい、これをかぶせたものはすべて光学明細によって隠されるのだ。

 

 

「さて…行くか」

 

 

そうして龍はここから徒歩で歩く。

学校の門にまで行くと、周りの人が龍を見る。

当然であろう。先週までいない人物が急に来たのだから

すると…

 

 

「あれ!?そこにいるのはは龍さんじゃないデスか!!」

 

「本当だ。どうしたの?」

 

「ていうかこの学園の制服…」

 

 

龍に近寄ってきたのは三人の一年生の生徒。

【切歌】【調】【セレナ】だった。

 

 

「よぉ、三人とも。実は今日からここに通うことになったんだ」

 

「どうしてデスか!?」

 

「え~とね…(そうくると思ってましたよ…ここであいつに言われたことが役に立つ!!)実はね、ちょっと二日前ほどに政府関係者が来てね…まぁ内容は『学校に編入しなさい』ってな感じでね…それで、3日間は学校2日間は仕事って感じでね」

 

「それ結構大変なんじゃないデスか!?仕事と勉強の両立は難しいデスよ!?」

 

「まぁそれでもやらなきゃいけないからね…とにかく、俺は行くよ」

 

「それじゃああたしたちはここで」

 

「また会いましょう!」

 

「じゃあね…」

 

 

そうして三人は学校の中に入って行った。

そして龍がよく見ていると周りの男子から殺意の目で見られていた。

 

 

「(そう言えばあいつらって結構な美少女だからな…まぁこんなことになっても仕方ないか)」

 

 

龍は考えるのをやめ、学校の中に入って行き、職員室へと向かった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変わってここは二年生の教室。

この教室では今日転校生が来ることで話題だった。

 

 

「ねぇ未来、転校生って誰かなぁ~?」

 

「さぁ?でも、誰かは楽しみでもあるよ」

 

 

この教室にいる【響】と【未来】もそのことについて話していた。

そして…

 

 

「おいお前等席に付け。転校生を紹介するぞ」

 

 

それを聞くと皆が(特に男子)が素早く着席した。

 

 

「先生!!転校生って女子ですか!?」

 

「可愛い子ですか!?」

 

「残念ながら…男だ!」

 

『『『『『くっそぉ~!!』』』』』

 

「まったく…男の人たちは…」

 

「さて、では入ってこい!!」

 

 

そうして扉から出て来たのは銀髪のイケメンの男子だった。

 

 

『『『『『………』』』』』

 

「りゅ、龍さん!?」

 

「響、しぃ!!」

 

 

「どうもみなさん初めまして。【塔銀 龍】って言います。趣味は家事などで、カフェ【Continuar】のマスターをしています。どうか、よろしくお願いします」

 

 

龍の話が終ると…

 

 

『『『『『キャア―――――――ッ!!イケメンよぉ―――――――ッ!!!』』』』』

 

『『『『『チクショウォ――――――ッ!!イケメン死ねぇ――――――!!!』』』』』

 

 

と女子と男子の意見が分かれるもはもった。

そしてこの空気をなんとかするために先生が口を開く。

 

 

「ちなみにだが、龍は仕事の都合上により火と木曜日、そして土日は休みとなっている。月、水、金としか学校に来ないが、皆仲良くしてやってくれ」

 

「……先生、俺はどこに座ればいいですか?」

 

「そうだな……あ、立花の隣が開いているな。あそこに座れ」

 

 

そうして龍は移動し、響の隣に座る。

 

 

「やぁ響ちゃんに未来ちゃん。よろしくね」

 

「はい…でもまさかここに編入するなんて驚きでしたよ!」

 

「私も…」

 

「ハハハハ…(さて…あいつはどんな感じかな?)」

 

 

そうして龍は【兵藤成司】へと視線を向けた。

成司は案の定で龍のことを忌々しく睨みつけていた。

 

 

「(まぁ、今は様子見だな…)」

 

「さて、それでは授業を始めるぞ!!教科書の28ページを開け!!」

 

 

そうして、授業が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~成司side~

 

 

俺がこのハイスクールD×Dの世界に転生してから早17年。

俺はいま不機嫌だった。それはそう!!あの仮面ライダーリュウガについてだ!!

 

なんで仮面ライダーなんだよ!!あいつはもう転生者で間違いはない。クソ、早くあいつを殺さないと原作通りにならない!!だがまだ問題ないだろう。【アーシア】だ。俺がアーシアを見つければ原作が進む!!

 

確か時期的にもうすぐのはずだ。

そして俺はシンフォギアの子達と距離を詰めようとしているがまったく駄目だ!!

むしろ遠ざかって行く!!何故だ!?俺は顔もよく、頭もいい!!家事もできる!!そんじょそこらのやつとは違うんだ!!そんなやつがモテるはずだろ!?そんなやつに話しかけられたら顔を赤面させるだろ!?

 

なのにどうしてそうならない!!

それにだ、シンフォギアの子達が気になっているのはあのカフェのイケメン…確か名前は【塔銀 龍】だったな。俺とあの男より断然俺の方がいいのに!!どうしてあんな顔と家事だけしか能がないやつがモテるんだ!!

 

あいつは俺とは頭の良さと言う差がある!!

だから俺の方が優れているのに……!!

 

しかもそいつが今日この駒王学園に編入してきやがった!!

このままじゃシンフォギアの子達がすべてあいつに取られる!!いや、だがまだ問題ないだろう。あいつはただの人間俺は悪魔!!天と地ほどの差がある。もしそうなっても俺が殺してあいつらを奪えばいいだけだ!!待ってろよシンフォギアの子達!!お前達は俺のものだからな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~龍side~

 

 

俺がこの駒王学園に編入してから数時間後、ご飯の時間になった。

俺は普通に自分のバックからアンパンと牛乳を取り出して食べている。

すると…

 

 

「龍さん!!お昼一緒に食べませんか?」

 

 

響と未来が俺に話しかけて来た。

 

 

「いいよ。三人で食べるの?」

 

「いえ、セレナちゃんやクリスちゃんたちも誘おうかと思ってます」

 

「へぇ~それじゃあ早速行こうか」

 

 

そうして俺達が教室を出ようとすると…

 

 

「ちょっと待てやぁ――――ッ!!」

 

「イケメン死ねェ―――――ッ!!」

 

 

二人のメガネとハゲが現れ、俺に殴りかかって来た。

俺はそれを避けて二人に腹パン―――ではなく股間を殴った。

 

 

「ぐぼぉ!!」

 

「ゲジィ!!」

 

 

そうして倒れる二人……俺が辺りを見渡すと、女子はすがすがしい笑顔を、男子は股間を隠していた。

 

 

「なんだこいつら?」

 

「この二人は『松田』くんと『元浜』くんです。この二人は『駒王学園変態トリオ』と呼ばれいるんですよ?」

 

「へぇ~で、どうして俺に殴りかかってきたの?」

 

 

俺は『松田』と『元浜』と呼ばれた二人組に話を聞く。

まぁさっきの言動で大抵のことは分かるが…

 

 

「う、うるせぇ!!美少女二人も間に!!」

 

「イケメン死ねやぁ!!」

 

 

やっぱりこれか…

まぁどうでもいいが…

 

 

「殴りかかってきたお前等が悪い。でも、股間を殴ったのはまずかったかな。お詫びにこれを上げるよ」

 

 

そうして俺は二人に折っている『紙』を渡した。

 

 

「なんだ…これ?」

 

「お詫びだっていってるだろ?」

 

「もしかしてエロ系か?それならありがたく…」

 

 

そうして二人は倒れながらもその紙を開く。

そして二人は紙の内容を見た瞬間、フリーズした。

 

 

「……」

 

「……」

 

「…どうしたの?二人とm「「ギャアアアアアアアァァァァァァ!!!」」!!?」

 

 

二人はそのまま起き上がり教室を飛び出ていった。

俺なんか変なこと書いたか…?

 

 

「…どうしたの!?あの二人…急に叫んで…」

 

「さぁ?取りあえず皆のところに行こうか」

 

「は、はい…」

 

 

そうして俺達は皆のところ行き、ご飯を食べた。

俺が居たことにクリスは驚いたが、俺はその後クリスがアンパン好きだと知って一時的に意気投合した。

ちなみに、あの紙に書いてあったことだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ンパアンパンアンパンンパンアパンアンンアンパアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンアンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパンアンパン

 

 

 

とまぁこんな感じなんだけど、どこかおかしいかな…?

これをこの後響たちに見せたら絶叫していた。

 

 

ドウシテ?

 

 

 




と、いう訳で、ネタは【銀魂】の山崎でした。

みなさん分かりましたか?


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金髪の聖女

昨日のことから翌日、俺は朝早くに起きて、買い出しに出かける。

今日は火曜日なので学校を休む日である。

 

ちなみに買い出しの内容は主にコーヒー豆である。

他にもフルーツだったりもする。

 

 

「さてと…これくらいでいいか」

 

 

俺は買い出しを済ませた後、家に帰ろうとしたが…

 

 

「はうぅ!!」

 

 

目の前で金髪のシスターが転んだ。

大丈夫か!?取りあえず俺はその子に近寄った

 

 

「大丈夫か!?」

 

「あぅ…すみません、ありがとうございます」

 

 

英語で会話してきている…まぁ俺は英語分かるし喋れるから問題ないんだけどね

 

 

「dont 'worry(気にするな)」

 

「え、私の言葉が分かるんですか!?」

 

(ここからは日本語でやります)「まぁね。それで、どうしたの?」

 

「はい、実は私今日からこの街の教会に赴任することになったんです。もしよかったら教会までの道を教えていただけませんか?」

 

「ああ、別にいいよ」

 

「ありがとうございます!!あ、申し遅れました。私の名前は【アーシア】、【アーシア・アルジェント】と申します」

 

「俺の名前は【塔銀 龍】、よろしくね」

 

「はい!」

 

 

そうして俺達は話しながらこの街の教会にまで行こうとすると…

 

 

「ウワアァアアアアアアン!」

 

 

膝をすりむいて泣いている男の子がいた

アーシアはそれを見て男の子に駆け寄った

 

 

「大丈夫ですか?男の子がこれくらいで泣いてはいけませんよ?」

 

 

そう言い、アーシアが手をかざすと緑色に光がみるみる男の子の傷を治って行く。あり得ない。もしかして…神器か?

 

 

「お姉ちゃんありがとう!!」

 

「…あの子、アーシアにありがとうって言ってたよ?」

 

「エヘへ…ありがとうございます」

 

「それで、さっきのはどうやったんだ?」

 

「この力は神様から授けて貰った大切な物なんです」

 

「そっか、なら大切にしろよ」

 

「はい!」

 

 

そうしてしばらく歩くと教会についた。

なんだろうか…この教会、すごく危ない気がするが…気のせいか?

 

 

「ありがとうございました!」

 

「はいよ。またね」

 

 

そうして俺達は別れた。

 

 

 

あの教会…やっぱり変だったな…

なんと言うか……普通じゃないところ。考えられるとしたら教会だし、天使側か?それとも…

 

 

「あ、龍さん!!」

 

 

俺が考えていると、聞き慣れた声が聞こえた

まぁ聞き慣れているので誰かはすぐに分かったが…

 

 

「龍さぁ~ん!」

 

 

やっぱり毎度おなじみシンフォギア勢でした。

もちろん、駒王学園の制服を着てのね

 

 

「やぁ、響たちじゃないか。そっか、もう登校の時間か」

 

「そうですよ。龍さんは今日は仕事ですよね?」

 

「まあね。取りあえず、俺はこの辺で」

 

「じゃあねぇ~!」

 

「ばいならデェス~!」

 

 

とまぁこんな感じで早く別れた

 

 

…数日中にあの教会を調べてみるか…?

俺は家に帰った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして、俺が家に帰ると、女神から電話がかかってきた

 

 

『龍くん!今日金髪のシスターと出会ったでしょ!?』

 

「そうだけど…なんでわかんの?」

 

『だって、あの子は原作キャラのヒロインの一人だよ?』

 

「……まじで?」

 

『まじまじ、本来は主人公が今の龍くんと同じことをやってたはずだからね。今頃クズは必至になって探してるんじゃない?じゃないとこの後の物語にかなりの影響が出るからね』

 

「そうか…なら、こっちにもそれは好都合なんじゃないか?」

 

『そうそう、それでさらぁ~に原作ブレイクを起こすためにあの子をこちらで保護しちゃおう!』

 

「なるほどな。大体分かった。それで、その後はどうすればいい?」

 

『教会にいる奴ら全員ミラーモンスターの餌にして』

 

「了解」

 

 

そうして俺はこの後の展開を聞いてから電話を切る。なるほどな…道理であの教会が不自然だと思った…

だがここで原作ブレイクを起こしてもクズがなんとかしてリアス眷属たちを動かすだろう。

 

 

「とにかく、今日は仕事仕事…」

 

 

聞いた話だとまだ数日ある。それまでに対策を考えておかないとな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~おまけ~

 

 

ここは駒王町。

この町では一人の男が走っていた。

 

 

「はぁはぁはぁ…」

 

 

彼の名は【兵藤成司】。この世界に転生してきた転生者である

 

 

 

「(クソォ!アーシアが見つからない!!どこにいるんだアーシア!!俺が見つけないと原作がぁ~!!!)」

 

 

ちなみに彼、かれこれ一時間は休まず走っているので顔がめちゃくちゃやばいことになって周りの人たちからはどん引きされている。

 

 

「(俺が主人公だ!!俺がオリ主だ!!だから俺が思うとおりに進むはずなんだよ!!早く、アーシアを見つけて俺のハーレムを!!)」

 

 

そうして走り続けたが、結局のところアーシアは見つからず、途中でバテて病院に搬送されていった

 

 

「俺が…オリ主だ…」

 

「班長!患者さんが訳の分からないことを言っています!!かなりの重傷です!」

 

「なんだと!!早急に戻って治療しなければ!!大丈夫ですか!?すぐによくなりますからね!!」

 

下ろせ…俺の…ハーレムが…

 

 

 



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教会と…

~龍side~

 

 

あれから数日…俺はアーシアと会った。

 

 

「龍さん!!」

 

「お、アーシアじゃん。どうかしたのか?」

 

「はい、今日は町を見て回ろうかと」

 

「そっか。じゃあ俺が案内するよ。今日は学校休みだし」

 

「本当ですか!?ありがとうございます!!」

 

「どうってことないって」

 

 

しばらくした後、俺は自分の店の『コンティノアール』まで来ていた

 

 

「ここは…?」

 

「俺が営業してる店、今日は定休日だから誰もいない。ここでなんか食べていきなよ」

 

「いいんですか!?」

 

「ああ、別にいいさ」

 

 

そうして俺はコーヒーやお菓子を作ってアーシアにあげる

 

 

「ほら、食いなよ」

 

「ありがとうございます!!」

 

 

そうしてアーシアはゆっくりとコーヒーを口にする

 

 

「…!おいしい…!」

 

「だろ?俺の店、結構おいしいって評判dっておい、なんで泣いてるんだ!?」

 

 

俺のコーヒーを飲んだら、何故かアーシアは泣いていた。なにがあった!?

 

 

「あ、すみません……ちょっと…うれしくって…」

 

「うれしい?」

 

「はい…信じてくれるかどうか分からないんですけど、私、物心つく前から教会で育ってきたんです。それに、龍さんの前で見せたあの治癒の力…それで私はいろんな人を治していました。ですがある日、私は大怪我をしている人を見つけてその人を治療しました。ですが、その人は……その……悪魔だったんです。それで私は教会を追放されて…」

 

 

そうか…そんなことが…俺は女神に本来の展開を教えてもらっただけで、アーシアの過去は全く知らなかった。アーシアのあの涙を見ると…もう、原作関係なしに彼女を助けようと思った

 

 

「それで、私には夢があるんです。それに、主を信じればきっとその願いが叶うと私は信じています」

 

「夢…?」

 

「はい、たくさんお友達を作ることです。私…お友達がいないので…」

 

「そんなことはないだろ?」

 

「え?」

 

「俺とアーシア、もう友達だろ?」

 

「え、どういう…ことですか…?」

 

「だって、今日俺とアーシアはいろんな場所に行っていろいろと遊んだ。それは友達同士がやることだ。だったら、俺とアーシアはもう友達だ」

 

「いいんですか!?私で…」

 

「いいんだよ。それに、事情は大体分かってるしね。話は変わるが、大方、堕天使がなにかやってるんだろ?」

 

「!?堕天使を知っているんですか!?」

 

「まぁね。とにかく、そいつらを潰しに行ってくるから、アーシアはそこで待ってて」

 

「え、潰す…?」

 

 

そうして俺は店の鏡にカードデッキを向ける。

そうすると俺の腰に黒いVバックルが現れ、そこにデッキを装填した

 

 

「変身…」

 

 

そして俺は仮面ライダーリュウガに変身した。それを見たアーシアは驚愕した

 

 

「姿が…変わった!?」

 

『まぁな。さて…行ってくる』

 

 

そうして俺はミラーワールドに入って教会へと向かって行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり教会…ここには二つのグループがいた。

一つはリアス眷属、もう一つはシンフォギア勢だ。

 

 

「あなたたち、またなの!?いい加減にしてくれないかしら!」

 

「私達はただ堕天使たちがよからぬことを起こそうとしているという情報を掴んでこの場に来たのだ!!お前にどうこう言われる筋合いはない!!」

 

 

そして二人…リアスと翼はお互いで言い争っていた。

リアスの言い分は『ここは自分の領地なんだから勝手なことはするな』

翼の言い分は『堕天使たちがよからぬことをする前に潰すのは当然だろう!むしろ勝手なことをしているのはお前だ!!』である。

この二つを聞いても、どう考えても翼たちの意見が正しいと思うだろう

 

 

実際、リアスの眷属である子猫、祐斗、朱乃は困った顔をしていた。だが成司だけはシンフォギア勢にばれないように彼女たちの体を隅々まで見ていた。正直言えばキモいの一言である

 

 

「(クウゥ~!!やっぱりアニメと生は違うな!!体つきや胸の大きさが実感できる!!さっさと原作を進ませて、こいつらを俺のものにしてやる!!アーシアは見つからなかったが、今頃は神器を抜き取る儀式の最中だろう。そしてアーシアを助けて俺のハーレムに加えて…)」

 

 

と、こんなことを考えていたのだが、こいつはまだ気づいていない。ここにはアーシアはいないことに…

 

 

「なんだ…お前等?ここに何の用だ?」

 

「こいつら…悪魔と人間?」

 

「とにかく、邪魔だから排除するだけ」

 

 

すると三人の堕天使が皆に近寄ってきた

 

 

「あなたたちね…私の領地で好き勝手している堕天使どもは…!」

 

「なんだ?お前…リアス・グレモリーか!そうか…お前達か!!我々の邪魔をしたのは!」

 

「許せない…殺す!!」

 

「死ぬ覚悟は出来てるかしら?」

 

 

皆はこの三人の堕天使の怒りの意味が理解できていなかった。

この三人は『アーシア・アルジェントがここにいないのはリアスのせい』と考えていたのだ

実際は黒龍王こと龍がやったのだが…

 

 

「何言ってるかわからないが…やるぞ、皆!!」

 

「「「「「「「「はい(えぇ)!!」」」」」」」」

 

「チィ、行くわよ、私の眷属たち!!」

 

「「「「はい!!!」」」」

 

 

そうして戦いが始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーあ、やってらんねぇ~すわぁ~」

 

 

ここは教会の中の椅子に座っている白髪の男、フリード・セルゼン。

彼は堕天使レイナーレに金で雇われているものだ

 

 

「まったく…あの堕天使のネーチャン人使い荒いなぁ~まったくぅ~どうかしてるぜぇ~。まぁ俺はたくさんクソ悪魔どもを殺せるからどうでもいいんだけどねぇ~!」

 

 

彼が何故こんな所に居るのかと言うと、レイナーレに悪魔どもが侵入してくるかもしれないから見張りをしておけと言う内容だ。

 

 

「はぁ~早く悪魔どもこねぇかなぁ~。さっさとクソどもを血祭りにあげたいのに…」

 

 

だが、そんな彼の人生も早急に終わりをつげた。

彼の真後ろにあった、『割れた鏡』からカメレオンの化け物が現れ、フリードを押し倒した

 

 

「ワッツ!?」

 

 

フリードが驚いたのもつかの間、カメレオンの化け物、【バイオグリーザ】が彼の体を食べ始めたのだ。

それで徐々にフリードの体が消滅していく。

 

 

「ホワイ!?どゆこと!?お、オレ…ま…だな…にも…して…いな……」

 

 

そして、完全にフリードは消滅した。

餌を食べ終えたバイオグリーザは鏡の世界へと戻って行く。

そしてそれを見ていたのは黒龍王だった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

堕天使レイナーレは焦っていた。

 

 神器持ちの人間である兵藤成司を殺し、数日後にこの駒王町に訪れる予定になっているシスター【アーシア・アルジェント】が宿している神器『聖母の微笑』を抽出して、我が物にしようという計画を立てていたのに、その計画が潰れる可能性があるからだ。

 

だがいくつかの誤算が生じた。

それはアーシアがいないことだ。アーシアがいなければ神器を抽出できないのだ。

 

レイナーレは地下の広大な空間で考え込んでいた。

 

 

「どうしよう…このままじゃ計画が…!!」

 

 

するとだった。

レイナーレは地下の入り口から誰かがやってくる気配を感じた。

現れたのはリュウガだった

 

 

「なに…あいつ?(まぁ誰でもいいわ。私の計画の邪魔になるのなら排除する。あいつを殺したあとにアーシアを奪いにいけばいいし、それに大人数のエクソシストに任せればいいわ)」

 

 

レイナーレは、待機していた100人のエクソシスト達を使いリュウガを数で押せば勝機があると確信しているが、それは最早無謀であった。

 

 

「一人で此処に乗り込んで来たことを後悔しなさい!!全員、そいつを殺しなさい!!」

 

 

エクソシスト達は一斉に武器を構え、リュウガに攻撃を仕掛けようとした…だが…

 

 

 

『ゴオォオオオオオオ!!』

 

『キイィイイイイイイ!!』

 

『シャァアアアアアア!!』

 

 

 

各場所から現れたミラーモンスターたちが、百人のエクソシストを喰らい尽くす。

そこからは地獄絵図を化した。攻撃した者のいたが、まったく歯が立たずに喰われるもの、逃げようとしても喰われる者などで、エクソシストたちは次々に喰われて行った

 

 

そしてリュウガはレイナーレに向かって歩いていく。

レイナーレは自分に向かってくるリュウガに恐怖した。

レイナーレは自身が生成した光の矢でリュウガを攻撃するも、それは弾かれてしまう

 

 

そして恐怖が最高潮に達したレイナーレは逃げようと空を飛ぶも…

 

 

『キイィイイイイイイ!!』

 

 

黒の蝙蝠、【ダークウイング】によって阻まれてしまう

 

 

 

「ヒィ!!」

 

『終わりだ…』

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

すると、レイナーレの後ろからデストワイルダーが現れ、殴り倒した後に、デストワイルダーが、100tもの腕力で敵を押さえつけたままリュウガに向かって走り出す。リュウガはデストクローを構え、腰を落としてデストワイルダーの到着を待つ。デストワイルダーの超怪力でレイナーレを地面に押さえつけたまま走ることでレイナーレの腹は摩擦熱で炎上。タイミングを見計らってリュウガがデストクローを振り抜く。

同時にデストワイルダーが横に飛んで離れ、慣性の法則に従ってぶっ飛ぶ敵に向けてリュウガがデストクローで刺し貫く。デストクローから極低温の冷気を放ち、レイナーレの炎上したどてっ腹に熱疲労を起こさせて体内から破壊しつくす。

 

 

「が…はぁ…」

 

 

そうしてレイナーレは死んだ。そしてその死体はデストワイルダーがそのまま食べた

 

 

そうしてリュウガはその場を離れて行った…

 

 

『たくさん喰わしたし、しばらくの間は餌はいらないな』

 

 

リュウガがこの言葉を残して…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり教会の外、リアスたちをシンフォギア勢は今さっき三人の堕天使を倒した

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

「大丈夫ですか!?部長!?」

 

「ええ、大丈夫よ、成司」

 

「中々に…強い相手だったね…」

 

「そうですね…まだこんなに強い人たちがいるんでしょうか?」

 

「とにかく、先に進むぞ!!」

 

 

そうして成司は原作を進めようを我先に教会の中に入って行く。

 

 

「(この先にはあのイカれた白髪エクソシストがいる!!それを倒せば…!)」

 

 

そうして教会の入り口を通ろうとしたが…

 

 

「グホォ!!」

 

「成司!?」

 

 

『何か』に蹴り飛ばされた。

成司はそれで転がる

 

 

「な、なにが起きたの!?」

 

 

響が戸惑い、教会の入り口を見る。

そしてそこから現れたのは…

 

 

『…よぉ、久しぶりだな。シンフォギア奏者、グレモリー眷属』

 

 

現れたのはリュウガだった

 

 

「リュウガ…!?どうしてここに!?」

 

「てめぇ…!!」

 

『簡単な話だ、リアス・グレモリー、兵藤成司…この中はもう誰もいない。俺が全部、『餌』にしたからな』

 

 

リュウガのその言葉に全員が驚愕した

 

 

「おい!餌にしたって、どういうことだ!?」

 

『簡単な話だ。すべて俺が片づけた…』

 

「テメェエエエエエエエエ!!!」

 

 

成司は怒ってブースデットギアを出現させてブーストし、リュウガに殴りかかる

成司は『この野郎!!お前のせいで俺のハーレムが!!絶対ゆるさねぇ!!殺す!!』と叫びながらリュウガに殴りかかったが…

 

 

《STRIKE VENT!!》

 

 

リュウガは『メタルホーン』を装備して、成司の攻撃を防御し、逆に成司の体を貫いた

 

 

「ガハァ!!」

 

「成司!っ!よくも成司を!」

 

 

リアスは滅びの魔力をリュウガに放つも、それは避けられ、逆にリュウガの攻撃を受けることになった

 

 

「ガハァ!」

 

 

そうしてリアスは地面に転ぶ

 

 

『やれやれ…ポーンは訳のわからないこといって攻撃してきたのに、これじゃ逆恨みだな』

 

「あの…」

 

 

すると、子猫がリュウガに話しかけた

 

 

『なんだ?お前…子猫と言ったな?どうした?』

 

「あなたなんですか…ソーナさんの言ってた、【黒龍王】は…」

 

『ああ、確かに、俺が黒龍王ことリュウガだ』

 

 

リュウガのその発言に、シンフォギア勢は驚いた

 

 

「黒龍王だと!?」

 

「翼さん、何か知っているんですか!?」

 

「ああ…」

 

 

そうして翼は皆に黒龍王のことを話した

そしてそれを聞いた他の8人は驚いた表情をした

 

 

「まじかよ…道理で勝てないわけだ…」

 

「そんな人に喧嘩売ってたんデスね……」

 

「…驚愕」

 

「あの!!」

 

 

すると、響がリュウガに話しかけた

 

 

『…なんだ?』

 

「一緒にお話ししませんか!?前回はクリスちゃんの早とちりで攻撃してしまってすみませんでした!!それに、私、一緒にお話ししたいので!」

 

「おい!!あたしのせいだって言うのかよ!」

 

 

クリスが叫ぶが、実際いろんな目で見られていた

 

 

「でも…先輩が攻撃したのは事実デスよね?」

 

「…同感」

 

「クゥ~~~っ!!」

 

『フフフ、フハハハハハ!!』

 

「ど、どうして笑うんですか!?」

 

『いや、やっぱりお前は変わらないと思ってな。まぁ、別にいいだろ』

 

 

そうしてリュウガは自身の変身を解いた

そしてその姿を見た全員が驚愕した

 

 

「え、ええぇえええええええええ!!!?龍さん!?」

 

「改めて、自己紹介だ。【塔銀 龍】、黒龍王だ」

 

「まじかよ…龍さんが黒龍王…!?」

 

「まぁ驚くのも無理はないよね。取りあえず、俺の店でいろいろ話そうか」

 

 

そうして龍は後ろを振り向くが…

 

 

「あの…その前に部長とこの人どうにかしてくれませんか…?」

 

 

子猫が指差した先にはリアスと成司が転がっていた

 

 

「大丈夫でしょ。悪魔なんだから」

 

「え、あ、はい…」

 

 

そうして龍はある玉を取り出した

 

 

「なんですか?それ?」

 

「これは転移の玉って言って、俺のオリジナルさ。これを投げると…」

 

 

そして龍がその玉を投げると、その場所にいた全員が転移した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは!?」

 

「俺の店、コンティノアールだよ」

 

「あ、龍さん!!」

 

 

龍たちがコンティノアールにつくと、アーシアが迎えてくれた

 

 

「…彼女は?」

 

 

木場がアーシアのことを聞く。

 

 

「彼女は【アーシア・アルジェント】って言って、本来あの教会に居るはずだった存在だ」

 

「本来?」

 

「あの堕天使たちは、アーシアの持っている神器を抜き取ろうとしていてね。だから俺が保護したんだ」

 

「!?そんなことがあったのですか!?」

 

「そ、後ね…」

 

 

そうして皆は席に座り、龍の話を聞いていた。

そして…

 

 

「こ、ここは…?」

 

「確か私達は…」

 

 

成司とリアスが起き上がった。

 

 

「こ、ここは!?て、てめぇなんでここにいるんだよ!?」

 

「起きたか…兵藤成司。俺の盛大な一撃で気分はどうだ?」

 

「っ~~~!!そういうことか!!殺す!!(なんでアーシアがここにいるか分かった!!こいつのせいだ!!この転生者のせいでぇ~~~!!)」

 

 

そうして成司は早急にブースデットギアを出そうとするが…

 

 

「な、なんででねぇんだよ!?」

 

「当たり前だ。お前は今疲れ切っている。そんな状態で出せる訳ないだろ?」

 

「クソがぁ!」

 

 

成司はヤケクソになり龍に殴りかかるが、龍はそれを片手で止める

 

 

「なにすんだ」

 

「うるせぇ!!俺のハーレムを邪魔しやがって!」

 

 

ちなみにその言葉でシンフォギア勢は引いていた

 

 

「やっぱりそんなこと考えていた奴だったんだな…」

 

「ドン引き…」

 

「気持ち悪いデス!!」

 

「シンフォギア勢に引かれてるけど?」

 

「っ~~~~!!なにもかももすべてお前のせいグホォ!!」

 

 

龍はうるさいので再び腹パンして成司を気絶させた

 

 

「よくも成司を!!」

 

「リアス!!落ち着いて!!先に攻撃したのは成司さんの方なんですよ!!」

 

「それでも…クゥ!!……塔銀龍って言ったかしら?あなた、私の眷属に「断る」はぁ!?」

 

「お前…起きてすぐにそれって…逆に関心するわ」

 

「どうして!?悪魔になればなんでもありなのよ!?それに、黒龍王の力は危険すぎる!他の悪魔からも狙われる!!だから私が保護と言う形で「ただ自分の力を高めたいだけだろ」!?」

 

 

龍は敵相手にはかなり容赦がない性格なのでこうである。

ちなみにこれを見ていたシンフォギア勢はと言うと…

 

 

「はぁ…こいつは相変わらずだな」

 

「我儘デスね」

 

「ていうか…こんな龍さん初めて見た…」

 

「俺は敵には容赦しないからね。と、いう訳でさっさと帰れ、俺は忙しいんだ」

 

「そんなわけにはいかないわ!!」

 

 

龍はもううるさいと思い、リアスの後ろに高速で移動して首をたたく。そして昔のマンガ式にリアスは気絶した

 

 

「こんな気絶の仕方…あったのか…」

 

「さて、うるさいのも黙ったし、今日はもう帰ってくれ」

 

「はい。また来ます!」

 

 

そうして響たちは帰っていった。

だが、リアス眷属たちは帰らなかった

 

 

「どうした?まだなにかあるのか?」

 

「いや…その、すみませんでした。部長が…」

 

「ああ、そのことね。まぁこいつが改心するとは思えないが、しばらくは様子見だ…隙をついて俺を眷属にしようとするかもしれないからな」

 

「(充分あり得そうで否定できない…)こちらでもなんとか説得してみます…」

 

「頼むよ?まぁ今度来なよ。そのときはスイーツごちそうしてあげるから」

 

「!ありがとうございます!!」

 

 

龍の言葉に子猫と朱乃が食いついた

 

 

「それじゃあ、さようなら」

 

 

そうして三人は二人を担いで出て行った

その後…

 

 

『龍くん。正体ばらしちゃったんだね…』

 

 

女神からの電話がきた

 

 

「その方が行動しやすい。これは一誠の復讐でもあるからな。正体が分かった方が、あいつも手を出しにくい」

 

『そっか…それで、話なんだけど、私もう龍くんと電話越しで話ができなくなっちゃったんだ…』

 

「?どうしてだ?」

 

『人間界に干渉しすぎって怒られちゃったんだ…』

 

「そうか……じゃあこれからの展開を教えてくれ。これで最後だ」

 

『分かった。それでね―――』

 

 

これが、女神とのこの世界に居る間の、最後の会話になった

 

 

 

 

 



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閑話:シンフォギアと魔王

~龍side~

 

 

あれから数日、俺は正体をバラしても、普通(嘘)の生活を送っていた

 

 

まず、アーシアのことについてだけど、俺の店に居候兼働くことになった。

ちゃんと給料も出すし、駒王学園にも通わせている。

年頃だからね。

 

そのときリアスが俺にしつこく『私の眷属になりなさい』と言っていた時、あのクソ転生者が『こんな奴眷属にするなんて俺は認めません!!なんならアーシアはどうですか!』と言って来た。それでアーシアはこの誘いを断った。理由はみなさんと一緒に居たいから。らしい。とてもいい子だ。

 

そのときクソが俺に逆恨みして襲いかかって来たが、俺は生身でも充分戦えるので返り討ち。俺実際変身しなくても上級悪魔より強いから。え、それもう人間じゃないって?そんなことはどうでもいいんだよ。

 

まぁ返り討ちにしたらリアスが逆切れして襲ってきたけどこれも難なく撃破。俺の力は簡単に言えばシンフォギアのOTONAより強いから。まぁ流派は我流だが…。そして返り討ちにした後、リアス眷属の三人が謝ってきたがどうでも良かった。

 

 

さて、違う話になるがシンフォギア勢のことについてだ。俺達は自分たちのことについてお互い話した。俺はまず彼女たちを傷つけたことの謝罪。響たちは『もういい』と言ってくれた。優しいな。

まぁさすがに世界融合のことは話さなかったが。

 

 

そして余談だが、アーシアが従業員になったことにより、男性客が増えた。まぁ狙いはアーシアだろうが…聖母的な感じがあるからなぁ~アーシアは。

 

 

さて、話は変わり、時間は夜。客の人数も少なくなっている。そして客が誰もいなくなると…

 

 

「龍さん!!」

 

 

響たちシンフォギア勢9人がやってきた。実はあれからここは彼女たちの拠点になっていたりする。

 

 

「やぁ響ちゃんに他の皆」

 

「今日も来たぜ!」

 

「よろしくお願いします」

 

「お邪魔しま~す」

 

「相変わらず、いい雰囲気だ」

 

「確かにそうね」

 

「そうだな」

 

「今日もよろしくデス!!」

 

「お邪魔します」

 

「さて、今日はなににする?」

 

「「「「「「「「「おすすめで!」」」」」」」」」

 

「はいよ」

 

 

そうして龍は厨房に行く。

アーシアは待機である

そして龍は厨房越しで話しをする

 

 

「そう言えば、今日はどうしたの?」

 

「はい、今日は紹介したい人たちが居るんです!」

 

「たちってことは、複数人?」

 

「はい!!今入り口で待機してもらっています!!」

 

「それじゃあ、どうぞ!!」

 

 

そうして入り口から複数人の女性と男性が入ってきた。中には幼女もいるが…

 

 

「(……幼女がいる……)」

 

「おい、貴様、今俺のことを幼女と思っただろ?」

 

「なんで分かった!?」

 

「やっぱりそう思ってたか!」

 

「まぁまぁ【キャロル】ちゃん。初めて会ったんだし、仕方ないよ」

 

「うるさい!!こっちは数百年生きてるんだ!!お前等より年上なんだぞ!!」

 

 

とまぁこんな感じで話は進み、自己紹介に入った

 

 

「こんばんわ。僕の名前は【緒方慎次】と言います。翼さんと奏さん、そしてマリアさんのマネージャーをやっています」

 

「へぇ~トリニティウィングの」

 

「はい」

 

「緒川さんはこう見えて忍者の末裔なんですよ」

 

「まじか!!NINJAかよ!!」

 

 

そして違う人に話しは変わり…

 

 

「こんばんわ。私の名前は【桜井了子】、もしくはフィーネって呼んでね」

 

 

外見は金髪の髪の長い女性である

 

 

「じゃあ了子と呼ばせてもらうわ」

 

「そして彼が…」

 

「ウェル、と呼んでください」

 

 

ウェルと名乗った男性だが、何故か龍は変な感じがしてしょうがなかった

 

 

「なんか…俺の中で危険信号が鳴り響いてくるんだが…」

 

「龍さん、それ…正解よ」

 

 

マリアが説明してくれた。どうやらウェルは簡単に言えばマッドサイエンティストらしい

 

 

「悪魔の研究もいいですが…あなたの使役しているミラーモンスターと言う存在!!ぜひ研究させtグホォ!!!」

 

 

ウェルはすべてを言い切る前にマリアに蹴りを入れられた。

 

 

「容赦な!!」

 

「見苦しいところを見せてしまったわね。ごめんなさい」

 

「あ、ああ…それで、そちらの方々は?」

 

 

そうして龍は先ほどの幼女たちを指す

 

 

「指をさすな!!まぁいい、俺の名前は【キャロル・マールス・ディーンハイム】だ。キャロルでいい。そしてこっちが【エルフナイン】。俺の作ったホムンクルスだ。他にも四人いるが、今はいない」

 

「よろしくお願いします。エルフナインです」

 

「キャロルちゃんとエルフナインちゃんは錬金術師なんですよ」

 

「錬金術?漫画とかであるあの?」

 

「漫画に出てくるものと一緒にするな!!」

 

 

龍はそのまま無視して女性たちに話をふる

 

 

「じゃあ、この人たちは?」

 

「おい!無視するな!!」

 

「こちらの人たちは左から【サンジェルマン】さん、【カリオストロ】さん、【プレラーティ】さんです」

 

「サンジェルマンだ。よろしく」

 

「あーしはカリオスロトだ!!」

 

「私の名前はプレラーティなワケダ」

 

「ん?」

 

 

ここで龍は、ある一つの疑問が浮かんだ

 

 

「なぁ…確か、カリオストロって言ったか?なんで見た目完全に女なのに声が男なんだ!?」

 

「実は、カリオストロさんとプレラーティは元男なのだ」

 

 

龍の疑問にサンジェルマンが答える

 

 

「はぁ!?何がどうなったらそうなるんだよ!?」

 

「かくかくしかじかだ」

 

「なるほど……ってわかるか!!」

 

 

と、まぁそんな感じで話は続いたとき…

 

 

 

―カランカラン―

 

 

 

店の扉が開いた。その音に全員が反応した。そして店に入ってきたのは赤髪の男性だった

 

 

「すみません。今日はもう閉店――――」

 

 

龍はすべてを言い切る前に口を閉じた。それは―――

 

 

「お前…人間じゃないだろ。何者だ?」

 

 

そう言った瞬間に、全員の目が赤髪の男性に向く。そして…

 

 

―パチパチパチパチ―

 

 

赤髪の男性は拍手をした

 

 

「さすがだね。ソーナからの報告に聞いていた通りだよ」

 

「ソーナ・シトリーから?そして、気になってはいたが、その魔力量…只者じゃないだろ?」

 

「そうさ、僕の名前は四大魔王の一人、【サーゼクス・ルシファー】というものだ」

 

 

赤髪の男性―――サーゼクスの名乗りによって全員が驚愕する

 

 

「えぇえええええええ!!?魔王!?」

 

「なんで魔王がくるんだよ!?」

 

「ハハハ、驚かせて申し訳ない」

 

「(…殺意は感じられない。敵対しにきたわけなじゃないな…)それで、何の用?」

 

「まず、謝罪をしに来た。僕の妹が申し訳ないことをした」

 

「(妹…赤髪…まさか…)お前の妹って…あのリアス・グレモリーか?」

 

「ああ、僕も報告を聞いたときにリアスの行動を聞いたときは鳥肌が立った。まさか黒龍王を自分の眷属にしようとするなんて…」

 

「兄と妹でずいぶんの違うな…」

 

「魔王様でも鳥肌が立ったんですか!?」

 

「ああ、黒龍王の存在は三大勢力の存亡に関わるほどだからね」

 

「まぁ…確かにあの戦争のときはあの赤白のトカゲどもを石に変えてやったが…」

 

「トカゲ……二天龍をそんな風に言えるのは君だけだと思うけど…」

 

「まあね。それで、他にはどんな用事があるんだ?魔王なんだから、仕事がたくさんあるんだろ?まさかサボりとか?」

 

「ハハハ、違うよ。これも立派な仕事さ。黒龍王の出現…それだけで僕たち悪魔は大混乱したんだ。出来るだけこのことは隠していたんだけど、どこから漏れたのかは知らないけど、そのことが世間に漏れてね…」

 

「ちゃんと仕事しろよ」

 

「フゥ~ン。それで、これが仕事?」

 

「ああ、黒龍王がどんな人物なのかを見に来たんだ。でも、問題なさそうだね」

 

「当たり前デス!!龍さんはそんじょそこらのやつらとは圧倒的に違うのデスから!!」

 

「同感」

 

「二人とも…少し静かに」

 

「ごめんなさい(デス)…」

 

 

マリアが二人を軽く説教した後、再び話を戻す龍。

 

 

「そして、結局のところどうしたいんだ?」

 

「そうだね。この話はまた今度しよう。この話は大人数が居る場所で話すようなことじゃないしね。後、リアスとリアスのポーンの成司君にはきつく言っておくよ」

 

「頼んだよ」

 

「ああ、それじゃあ僕は帰るよ。また会おう」

 

 

そうしてサーゼクスはそのまま帰って行った。

 

 

「…まさか、魔王直々に来るとはな…」

 

「びっくりですね…」

 

「とにかく、今日はもう遅い。帰ったらどうだ?」

 

「そうですね。私達も明日は学校あるし…」

 

「あぁ―――っ!!宿題まだやってなかった!!早くやらないと!」

 

「あたしもデス!」

 

「私も!!」

 

 

そうして響、切歌、調の順にすぐさま家に帰って行った。

 

 

「ハハハ…それじゃあまた明日会いましょう」

 

「そうだね。それじゃあね」

 

 

そうして解散した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―魔王城―

 

 

「ただいま」

 

「お帰りなさいませ」

 

 

ここには二人の男女がいた。一人は【サーゼクス】。そしてもう一人は銀髪のメイドにしてサーゼクスの女王、そしてサーゼクスの妻である【グレイフィア】である

 

 

「どうでしたか?黒龍王は…」

 

「ああ、会った瞬間にとてつもない力を感じられたよ。僕でも勝てるかわからないな」

 

「それほどですか!?」

 

「ああ、それに、報告の通りリアスとリアスのポーンの成司と言う人が結構やらかしているみたいでね。まさか黒龍王を自分の眷属にしようとするなんてね…」

 

「あの子を甘やかしすぎたのかもしれませんね」

 

「黒龍王は僕たち三大勢力の存亡に関わるほどだというのに…あれじゃあ敵対させてしまうよ」

 

「あの子には私からもきつく言わなければなりませんね」

 

「そうだね。僕からも言わなければならないね」

 

「ですが…何故今になって黒龍王が現れたのでしょうか?」

 

「それはまだわからない。僕の聞きたいことの一つだったけど、他にも人がいて、今度会うときに一対一で聞いてみることにしたんだ」

 

「黒龍王が復活は、なにか不吉な予感がします…」

 

「確かにそうだね。僕たちはそうならないようにしなくてはならないね(特にリアスと成司くん。この二人はなんとか説得しないと…。そう言えば、彼の家から悪魔の気配がしたが…もしかして、あそこに悪魔がいるのか?…今度確かめてみるか)」

 

 

そうして、話は終わった。

 

 

 

 

 

 




今作でOTONAは【翳り裂く閃光】と同じく武術の達人ではありません


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閑話:ドユコト!!? 

~龍side~

 

 

あれから数日、従業員のアーシアが増えたことによって男性客が倍増。

俺とティナちゃんとアーシアでなんとかやっています。まぁ二人狙いの客が増えて忙しいけど…

 

 

「アーシア!!これお願いね!!」

 

「はい、わかりました!!」

 

「アーシアちゃん!!それ終ったらこっち手伝って!!」

 

 

とまぁこんな感じで客が増えている。まったく…二人目的で来るのはいいけど、忙しいったらありゃしないな

そしてしばらく経つと毎度お馴染みシンフォギア勢が来た。

 

 

「こんにちわって!お客さん多い!!」

 

「これはしばらく待つことになりそうデスね…」

 

「どのくらい待てばいいかな?」

 

「席が空くまでに決まってんだろ?」

 

「取り合えず待合席に座りましょうか」

 

「そうだね」

 

 

そうして六人が待合席に座った。

忙しくてゴメンね~

 

 

「アーシアちゃん、仕事終わったら俺と一緒に遊ばない?」

 

「ティナちゃん、俺と今度一緒にどこかいかない?」

 

 

よく見るとティナちゃんとアーシアが男の客にナンパされてる。

 

 

「えっと…今忙しいので、そういうのは後に…」

 

「いいじゃん別に」

 

 

よし、お引き取り願おう。他人の仕事より自分のことを優先させるやつに慈悲はいらない

 

 

「お客さん。そういうのは困りますね。他のお客さんに迷惑です」

 

「あん?うるせぇなイケメンが!!」

 

 

その声で周りの客の声が男に集まる。

そして客の反応は…

 

 

「うるさいわね…八つ当たりなんて…」

 

「まったく…他の客の迷惑だということも考えないのかね…」

 

 

といろいろな声が聞こえて来た。

それを聞いて男たちは居心地が悪くなったのか、金を払って帰って行った

 

 

「大丈夫?」

 

「はい…ありがとうございます」

 

「困ったらいつでも言ってね。私達はここの店の常連だし、龍さんにはいろいろとお世話になっているから」

 

 

アーシアとティナちゃんがお客さんのおばちゃんたちに話しかけられている。

しかも俺も褒められているのでなんだか照れる。

まぁこちらにも仕事があるのでさっさとしてほしいので…

 

 

「二人とも!!次お願い!!」

 

「はい!分かりました!!」

 

「それじゃあ、また今度」

 

「はいよ。お仕事頑張ってね」

 

 

そうして二人は仕事に戻る。さて、あいつらが出てったおかげで席が開いたので六人をここに座らせよう

 

 

「皆、席開いたよ」

 

「はぁ~い」

 

 

そうして六人は空いた席に座る。

 

 

「やっとだね」

 

「さて、今日はなにを…」

 

「あたしはいつも通りがいいデス」

 

「私も」

 

「それじゃあ皆同じで…」

 

「はいよ。それじゃあ…」

 

 

――カランカランカラン…――

 

 

すると、扉が開いた。お客さんか…

 

 

「いらっしゃいま――」

 

 

入ってきたのは女性だった。

背は長身の俺よりは小さく、クリスよりは上の身長で、長い銀髪の髪の女性だった。そしてスタイルもよく、胸がデカい。あれマリアより大きいんじゃね?そしてその女性は一言で言えば美人だった。そのおかげで周りの男の目があの女性に向かっている

 

 

「…(ギリッ!!)」

 

「調!?なんかドス黒いオーラが出ているのデスが!?」

 

 

まぁこの際、調の歯軋りの音とドス黒いオーラのことは無視しよう。はて…だが、あの女性、なにかがおかしい……

すると、女性が俺に近づいてきた。

 

 

「…あなたが塔銀龍?」

 

「ええ、そうですが…今席は空いていないので待合席に(ムニュ)!!?」

 

『『『『『!!!??』』』』』

 

 

突然の出来事だった。女性が俺の手を触ったと思ったら、俺の手を自分の胸に押し付けた。

さすがの俺でもこの突然の行動で頭がフリーズした。周りもおそらくそうだろう。

 

 

「………」

 

「フフフフフ…」

 

 

…なんでこの女の人こんなことしてんの?謎なんだけど、謎すぎてなんか怖いんだけど。

 

 

「ちょっと!!お客さん、なにやってるんですか!!」

 

 

そういいティナちゃんが俺の手を彼女の胸から離した。ぶっちゃけ言えば助かった。俺思考停止してたもん。

 

 

「フフフ、やっぱり面白い。私、あなたのような強い人、結構好きだよ?」

 

 

…強い人?確かに俺は裏の世界では強い……と、そんなことを知っているのは裏の世界の人間のみ…となると…いや、これは後から考えよう。

 

 

「お客さん…そう言うのは困るんですけど?ここは飲食店です。それ以外の目的とあらば帰ってください」

 

「…分かった。それじゃあ、また来るね~」

 

 

そうして女性は帰って行った。全く…なんなんだあの人は…急に自分の胸を初対面の男性に触れさせるとか…

まぁいいや。手ぇ洗わんと。

 

 

――ザアァアアアアアア…――

 

 

「さてと…すみませんね。気にしないでください」

 

『『『『『気にするわ!!』』』』』

 

 

おぅ…お客全員に突っ込まれた…

 

 

「龍さん、あの女の人誰なの!?」

 

「いや…初対面だけど…」

 

「嘘、普通初対面の男の人にあんなことはしない…」

 

「えぇ~でも…本当に知らないし…」

 

 

俺がそう言うと、シンフォギア勢の6人はなんか納得した感じになっていた。

 

 

いつもの鈍感か……もしかしてあの人一目惚れってやつ?

 

龍さんが鈍感なのはいつものことだけど、普通はあんなことしないよ!!

 

(ギリッ…)

 

調!?落ち着いてくださいデス!!

 

ていうか龍…鈍感にもほどがあるんじゃないのか?

 

そうですね…まぁ、あの女性でちょっと気になったことが…

 

 

なんかこそこそ話してるけど…どうでもいいか。俺が後ろを振り向くと急に拳が飛んできたので俺はそれを避けた。その拳の主は案の定でわかった…

 

 

「おいてめぇ!!今の見てたぞ!!あの銀髪巨乳美人さんは誰だ!!」

 

「畜生羨ましい!!童貞の俺達を差し置いてぇ~!!」

 

 

いつもの変態二人組(松田と元浜)がいた。

 

 

「知らないって。俺もあの女性とは初対面なんだぞ?ていうかいつからいたんだよ」

 

「「俺等はリア充を撲滅するためにならどこまでも!!」」

 

「OK、お前等害悪だな。ていうか帰れ。まだ営業時間なんだから」

 

「「そういうわけにはいくゴブラァ!!」」

 

 

俺が手を下すまでもなかった。クリスと調が二人をラリアットで気絶させた。

 

 

「まぁ、龍があの女と無関係だってことはわかった。でもあたしたちにいろいろとO☆HA☆NA☆SHIしような?」

 

「ブツブツブツブツブツブツ…」

 

「あのぉ~店内で暴れられると困るなぁ~。他のお客さんに迷惑だから」

 

 

と、そんな感じで今日は閉店した。

その後、俺の知らないところで駒王町では『塔銀 龍は超がつくほどの鈍感である』と、言われているらしい。

(ちなみに、龍はこんな風に言われていることを知っていません)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~夜~

 

 

俺の店には俺とアーシア、そしてシンフォギアの6人が居た。三人は今日は遅くまで仕事があるらしいので来ていない。

 

 

「それで、結局あの女はなんだったんだ?」

 

「そのことについてなんだけど、あの時あの人、俺のこと強い人って言っていた。それはつまり、あの女性が三大勢力のどれかの陣営の人ってことは間違いないだろう」

 

「そうですね…あの人からは魔力が感じられましたし…とても只者には思えませんでした」

 

「ていうか、あの女初対面の男に自分の胸触らせるとかどうかしてるぞ?」

 

「確かに、それは一理ある」

 

「……思ったんだけど、龍さんって、邪な考え持ってないの?普通男の人ってあんなことしたら興奮するし…(ていうか躊躇いもなく手洗ってたし…)」

 

「いや……急なことだったんで思考停止してたわ」

 

「…(この鈍感…)ソウデスカ…」

 

 

と、こんな感じに話しは進み、ある時、扉が開いた

 

 

「?もうへいて――――」

 

「こんにちわ」

 

 

入ってきたのは昼の女性だった。

 

 

「あ、あの時の女!?」

 

「こんにちわ。シンフォギア奏者と黒龍王」

 

 

その言葉に俺達は一気に警戒を高めた。

 

 

「あぁ、そんなに警戒してもらっちゃ困るな。私はただ黒龍王のことを見に来ただけだから」

 

「…見に来ただけなら昼の行動はなんだ?」

 

「あぁあれ?ちょっと私の『神器』にあなたのことを調べさせてもらったの」

 

『そう言うことだ』

 

 

女性から聞こえた男の声、俺達は驚くが、俺はこの声を聴いたことがある気がする。

この声は…

 

 

『久しぶりだな、あの時の戦争以来だな』

 

「お前…白トカゲか?」

 

『【アルビオン】だ!!その言い方やめろ!!』

 

「と、言うことは…」

 

「そう、私が今代の白龍皇、【ヴァーリ】よ」

 

 

その言葉に俺達は驚いた。まさかこの女性が今代の白龍皇だったなんて…

 

 

「は、白龍皇!?」

 

「そ、よろしくね」

 

「んで…今代の白龍皇と白トカゲは何の用だ?」

 

『その呼び方やめろ!!』

 

「アルビオンちょっと黙ってて。それで、来た理由だけどさっきも言った通り黒龍王がどんなのかを調べに来たの。そしたら、結構な優良物件だったね」

 

「へ?」

 

「だって、家事ができる、顔もいい、性格もいい。さらに仕事が出来るなんて乙女の求める男性そのものだよ?」

 

「…そうか?」

 

 

この時、六人の思考が一致した。(三人称です)

 

 

「「「「「「(この鈍感…!!)」」」」」」

 

 

ついでにヴァーリとアルビオンも。(三人称です)

 

 

「(黒龍王って…鈍感なんだ)」

 

「(俺は…こんな鈍感なやつに倒されたのか?)」

 

「(皆なんで諦めたような顔をしてるんだ…?)」

 

 

まぁいいか。

 

 

「じゃあ、来るときはもうあんなことしないでくれよ」

 

「ええ、肝に銘じとくわ」

 

 

そうしてヴァーリは帰って行った。

白龍皇か…彼女、強いな。相当…!!

俺ともいい勝負かもしれない。まぁ俺が本気(・・)を出したらそれも無意味だけど…

 

 

「さて、取りあえず今日は解散でいいかな?それと…」

 

「(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ……)」

 

「調…どうしてそんなに黒いオーラを出しているんだ?」

 

「龍さんにはわからないことだよ…」

 

「?」

 

 

なんだろうか…まぁいいや。

そうして、解散した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……そう言えば、女神からは白龍皇は『男』と聞いていたが…まぁ、どうでもいいか

 

 

 

 




追記、ヴァーリは、おふざけで今回のことをやりました。

本当は体の一部でもいいのです
(そう言う設定にしています)


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戦闘校舎のフェニックス
旧校舎とフェニックス


~三人称side~ あれから十数日~

 

 

「さてと……今日は終わった後どうする?」

 

「今日ですか?やっぱりコンティノアールに行きましょう!!」

 

「ハハハ、やっぱりか」

 

 

場所は駒王学園の学校の入り口。

ここにはたくさんの生徒がいる中、一人の男子とたくさんの女子が一緒に話していた。

龍とシンフォギア勢六人、アーシアである。

周りの男子生徒からは嫉妬と殺気の目で見られている。

 

 

「龍―――――――っ!!」

 

「死ねぇ――――――っ!!」

 

 

そしていつもの二人組が来たが、龍はそのまま二人に腹パンをかました。

 

 

「懲りないな…」

 

「うるせぇ!!」

 

「なんでお前にばっかそんなに美少女たちが集まるんだよ!!」

 

「……あれ見せるか」

 

「「あれだけは勘弁してくださぁ――――――いっ!!」」

 

 

そうして二人は逃げて行った。

ちなみにあれとは龍がこの前二人に見せたあのアンパン地獄の紙である。

 

 

「ハハハ…あの二人は相変わらずですね…」

 

「まぁあの二人デスからね…」

 

「…懲りない」

 

「それじゃ、またね」

 

 

そうしてここで別れた後にそれぞれは教室に入った。

 

 

~放課後~

 

 

「さて、帰るか」

 

「そうですね」

 

 

龍とアーシアが帰ろうと校門の近くまで行くと…

 

 

「………」

 

「龍さん?」

 

 

龍は急に足を止めた。

そしてその理由は…

 

 

「…アーシア、先に帰っておいてくれ。これ、鍵」

 

「え…どこに行くんですか?」

 

「ちょっとね。用事が出来た」

 

 

そうして龍は旧校舎の方へと向かって行った。

 

 

「あっちは旧校舎…確かリアスさんたちがいるところ…何しに行ったのでしょうか?」

 

「おーい、アーシアちゃーん!!」

 

 

すると、響たちがアーシアの元にきた。

 

 

「あ、みなさん!!」

 

「あれ、龍さんは?」

 

「実はさっき旧校舎の方に…」

 

「あのクズと我儘お姫様のところにデスか?」

 

「……なんかありそう」

 

「……心配ですね」

 

「そうだ!!私達も行って見よ!!」

 

「はぁ!?お前、何言ってんだよ!!」

 

「いやだって、面白そうだし…」

 

「あたしはごめんだぞ。あいつらに会いにいくなんて」

 

「いいじゃんいいじゃん行って見よ」

 

 

そうしてクリスの背中を無理やり押す響。

 

 

「ちょ、押すなって!!」

 

「響…」

 

「ほらほら、皆も!」

 

「行って見るデス!!」

 

「興味ある」

 

「もー」

 

 

そうして、アーシアを除いた六人は旧校舎に向かって行った。

 

 

「…私は龍さんの言いつけ守らないといけないですしね…それに、クロの餌やりも……。…みなさん、心配です」

 

 

アーシアはそう言って、家に帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~子猫side~

 

 

どうもみなさんこんにちわ…私は今どうでもいいことでイラついております。

 

 

「私は貴方と結婚なんてしないって言ってるでしょッ‼」

 

「俺もなリアス、フェニックス家の看板を背負ってるんだ。その看板に泥を塗るわけにはいかないんだよ」

 

 

部長の婚約者であるライザー・フェニックスが眷属と一緒に来て、部長と結婚しようとしていて、部長がそれを突っぱねているんです。

ていうかなんで兵藤先輩は二ヤついているんですか…?

 

 

「てめぇ、さっきっから部長に馴れ馴れしいぞ!!」

 

「誰だ貴様は?」

 

「兵藤成司、リアス部長の兵士さ。」

 

「下級悪魔風情が俺に楯突くか?」

 

 

全くですね。なんで話に入ってくるんですか?

 

 

「部長は俺の女だからな!!」

 

「「「は??」」」

 

「…祐斗先輩、姫島先輩、このこと知っていましたか?」

 

「いや…」

 

「私も初耳ですね…」

 

 

じゃあこの人は一体なにとち狂ったことを言っているんですか?

もしかして嘘を言っているんじゃ…

 

 

「そうよ!!私はセージが好きなの!!あなたのなんかじゃない!!」

 

 

部長…この人のどこがいいんですか?私にはわかりません…

 

 

「へぇ~面白いことやってるね」

 

『『『『『!?』』』』』

 

 

すると、どこからか声が聞こえました。

そしてその声の主が私達の前に現れました。

その外見は黒フードと仮面で全く顔が見えませんでしたが、この声は…

 

 

「てめぇ!」

 

「塔銀龍!?」

 

「やぁ、リアス・グレモリー」

 

「何だ貴様、何故人間がこんなところにいる」

 

 

ライザーさん!言ってはいけません!!それ言ったら悪魔陣営存亡の危機ですよ!!

 

 

「いやぁ~面白い話を聞いてね」

 

「お前は関係ねぇだろ!!(いや、待てよ…レーティングゲームでこいつを殺せば…シンフォギアの子たちがすべて俺の物に…!!)」

 

「そっか。面白いと思ったんだけどね。だったら…」

 

 

そうして龍さんはグレイフィアさんの方を向きました。

 

 

「やぁ、初めまして。グレイフィアさん…で、いいんですよね?」

 

「!!はい。グレイフィアと申します。まず…このたびは真に申し訳ありませんでした」

 

 

そうしてグレイフィアさんは龍さんに頭を下げました。

 

 

「!!ちょっと!!こいつに頭なんて下げる必要は「黙りなさいリアス!!」!!」

 

「あなたの行動がどれだけのことなのかわかっているんですか!?」

 

「少なくとも私は正しい行動をしたと思っているわ!!」

 

 

黒龍王に喧嘩を売ることがなにが正しい行動なんですか?

 

 

「もういいわ…」

 

「ようやく私の考えが分かった「バカは死なないと治らないようですね」!!」

 

 

すると…

 

 

「龍さーん!!」

 

 

……響さんたちが来ました。どうして来たんですか!?

 

 

「響!?それに皆!?なんで来たんだ!?」

 

「いやぁ~~気になったもので…」

 

「…おいお前」

 

「?」

 

「その娘たちを俺に寄こせ。そうすれば俺への無礼を許してやろう」

 

 

ライザーさん…それは爆弾発言です!!

 

 

「…あ゛?お前…なんて言った?」

 

 

現に龍さんは怒ってますし…!!

 

 

「そうだグレイフィアさん!!模擬選をしませんか!!フェニックスチームとグレモリー眷属とこいつらで!!」

 

「は?」

 

「そして一チームずつ戦うってのは!」

 

 

兵藤先輩は何を言っているんですか?

この人たちと戦えと?バカなんですか?

 

 

「…ですが、龍さんとあなたたちが戦う必要はないと思いますが?」

 

「でもそれだとゲームにならないじゃないですか!!」

 

「……はぁ~~。いいぜ。今回はお前の我儘に乗ってやる」

 

「~~~っ!!なんだと!!」

 

「お前から言い出したことだろ」

 

「…と、おっしゃっていますが、ライザーさまはどうですか?」

 

「俺は構わない。そうだリアス…君はまだ一回もレーティングゲームをしたことがない。だから10日間の特訓期間を与えるよ」

 

「なんですって!」

 

「事実だろう?それに、お前達もだ。今日はこれくらいで引いてやる。10日後、楽しみにしてるぞ」

 

 

そうしてライザーさんたちは帰って行きました。

 

 

「…帰ろう、皆」

 

「え?えぇ?」

 

 

龍さんたちも帰って行きました。

…どうしてこんなことに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~コンティノアール~

 

 

「―――と、いう訳だ。皆を巻き込んで申し訳ない」

 

 

龍はコンティノアールで皆を集めて謝罪をしていた。

龍は一人だけであのゲームに参加する算段だったのだが、響たちが来たことが誤算になってしまったのだ。

 

 

「いえいえ…もともと私達が来たことが悪かったんですから…」

 

「全く、このバカは!!おかげでこんなことに巻き込まれちまったじゃねぇか!!」

 

「でも、あの金髪ホストにあたしたちはムカついているデス」

 

「私達を物扱いしてた…許さない」

 

「気にしなくていいですよ!!」

 

「ハハハ…ありがとう。じゃあ、今日は解散でいいかな?」

 

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

 

そうして解散した後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろ出てきたらどうですか…鳴滝(・・)さん」

 

 

すると龍の後ろからオーロラカーテンが現れ、そこからチューリップハットにコート、眼鏡をかけた中年風の男性、鳴滝が姿を現した。

 

 

「…いつから気づいていたのかね?」

 

「最初から。俺達がここに来るときにすでにいたろ?それで、何の用だ?俺を始末でもしにきたのか?」

 

「確かに、君はディケイドと同じように他のライダーの力を使える…普通なら危険だと思い始末しようと思うだろうが、君は問題ない。問題があるのは転生者、兵藤成司の方だ」

 

「へぇ~それで、結局なんの用なんだ?」

 

「簡単な話だ。兵藤成司はこの世界にとって害悪だ。始末してほしい」

 

「はじめっからそのつもりだよ…」

 

「あと、これを君に」

 

 

そうして鳴滝は龍にチップを渡した。

 

 

「チップ?」

 

「これをキャロルくんやフィーネに渡してくれ。そうすれば、彼女たち…シンフォギア奏者たちの力になるだろう」

 

 

そうして、鳴滝はその場を去って行った。

 

 

「……任せておけ。(それに…あのフェニックスの俺への対応…俺の読み通り、俺の正体が黒龍王だと知っているのはごく一部か…)」

 

「(よくよく考えれば…あいつから適当な感じにして教えてもらわなかったな…)」

 

 

龍は女神のことを思いだすようにコーヒーを飲む。

 

 

『そんでね、フェニックスが旧校舎に来るから、それでレーティングゲームに参加して、フェニックス眷属とグレモリー眷属をぶっ飛ばしちゃえ!!』

 

『いや、もうちょっと詳しく――』

 

『ごめん!!もう時間がないからざっくりとしか教えられないんだ!!次はね―――』

 

 

「フ、少し前のことなのに…思い出みたいに頭に残るな」

 

 

龍はコーヒーを飲み干した後、眠りについた…

 

 

 

 



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特訓と覚悟

~龍side~

 

 

今、俺達はとある場所にいる。

 

 

「龍さん…ここはどこなんですか?」

 

「響…それは後から分かるよ」

 

「え…?」

 

 

俺達はあのレーティングゲームの戦いのために特訓をすることにした。

ちなみに店と学校は休んでいる。

そして鳴滝から渡されたチップは今フィーネ(もうフィーネって呼ぶことにした)たちが解析している。

 

 

「さて、そろそろ来るはずだ」

 

「え?」

 

 

《ビュン!!》

 

 

――シュウウウウウウウウウウ………

 

 

 

『『『『『……え?』』』』』

 

 

この音の発生源は響の目の前だ。響がいたところの前の地面が貫通していてなくなっていた。

 

 

「今のって…」

 

「なんデスか……?」

 

「レー……ザー…?」

 

 

そう、【レーザー】が降ってきたのだ。

ちなみにここっは【トリコ】のグルメ界のエリア8の【雨の大陸】であり、ここはレーザーの雨が降る場所である。

 

 

「ここはね、レーザーの雨が降る場所なんだ。だから皆にはここをシンフォギアを纏って通り抜けてもらよ」

 

『『『『『無理無理無理無理無理!!!!』』』』』

 

 

九人全員がつっこんだ。

――ちなみになのだが、ここには九人全員がいる。三人はアーティストの仕事で忙しいはずなのだが、緒川さんがいろいろとやってくれた。

 

 

「レーザーの雨なんてどうやって躱せばいいですか!?」

 

「絶対無理デス!!」

 

「危険すぎる!!」

 

「大丈夫大丈夫。じゃあ俺がやってみるよ」

 

 

俺はそう言うとレーザーの雨の中に入って行く。

皆は顔を隠すが、その必要はなかった。俺はすべてを避けたのだ。

ちょこっと力を出してね。

 

 

「さて、到着。ほら、皆もここに来て」

 

『『『『『…………』』』』』

 

 

皆は俺の走りを見てなのか開いた口がふさがらなかった。

そんなに驚くことか?

 

 

「龍さんって…生身だよね?」

 

「どうしてあんなスピードが出せるのデスか!?」

 

「……人間?」

 

「失礼な。それに、危険な場所に挑んでおくことで精神が鍛えられるんだぞ」

 

「…よーし!!やってみる!!」

 

「なっ!?お前、正気か!?」

 

 

そして響が最初にレーザーの雨の中に向かって行った。

そして…

 

 

「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば!!!」

 

 

案の定、当たった。

遅い…あの程度のスピードじゃ当たるぞ

 

 

「仕方ない…」

 

 

俺はすぐに響をあの場所から救出した。

 

 

「やっぱり無理デス!!」

 

「…無理」

 

「さーさー、これはまだ序の口だぞ!!この後に百倍の重力の山を登ってもらうからな!!」

 

『『『『『ひぇええええええええええええ!!!』』』』』

 

 

ちなみに、その場所は【100Gマウンテン】である。

 

 

そして、しばらくの間、この場所での特訓が続いた…

全く、どうしてこの程度のことが出来ないのかな?まぁ…女の子だから仕方ないか。もう少しこの後ゆるくしてあげよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~そして今現在…~ ~三人称side~

 

 

「ふぬぬぬぬぬぬぬぬぬ……!!」

 

「か、体が…」

 

「お、重い…デス…!!」

 

「これが…100倍の重力…!!」

 

「想像してたのと…」

 

「全然違った…!!」

 

「お、重いよぉ~」

 

「き、きつい…!!」

 

「どうして…」

 

 

奏が呟いた。

そして、『そのどうして』とは…

 

 

「おーい、どうした?」

 

『『『『『どうして龍さんは平気なの(なんだ/なんデスか)!?』』』』』

 

 

そう、龍だけが平気だったのだ。

 

 

「おいおい…百倍くらいどうってことないだろ?シンフォギアを装着してるのに…」

 

「いや…シンフォギア装着してても辛いものは辛いんですよ…」

 

「それに…軽くしてくれるって言ったじゃないデスか…!!」

 

「いや…これでも軽い方だぞ?本来、ここでラジオ体操でもやってもらおうと思ったんだが、響たちの負担を考えて、歩くだけにしたんだ」

 

『『『『『(確かに、それに比べたら軽い方だけど…!!辛い!!)』』』』』

 

 

実際、龍はここでラジオ体操ができるだけじゃなくバク転もできる。

 

 

「さて、ここまで歩いてきて。それで休憩だから」

 

「!!よーし…頑張るぞぉー…!!」

 

 

その言葉で力が出たのか頑張るシンフォギア勢たち。

この後、なんとかこの場を切り抜けた皆だった。

 

 

 

「はぁあ~~~~っ!!疲れたぁあああああああああ!!」

 

「うるさいぞバカ!!」

 

「…龍さんがどうしてあんなに強いのか…分かった気がするデス…」

 

「…同感…」

 

「さて、休憩だ。アーシア!!」

 

 

すると、空間に穴が開き、そこからアーシアと――ティナが出て来た。

 

 

「あれ、ティナちゃん!?どうしてここに!?」

 

「私はみなさんのこともう知ってますからね。それに――いえ、これはあとから話しましょう」

 

「えぇー!!教えてよぉー」

 

「駄目です」

 

「いじわるぅー」

 

「みなさん、お疲れのようなので、いろいろと作ってきましたよ」

 

 

そうして、アーシアはお弁当を出した

 

 

「おいしそおぉー!!」

 

「さて、疲れたし、食べるか!!」

 

「そうデスね!!」

 

 

と、まぁこんな感じで、女子トークが進む中、マリアがある疑問を出した。

 

 

「……そう言えば私達、どうしてここの重力を急に感じなくなったのかしら?」

 

 

マリアのその言葉に皆は手を止めた。

実際、休憩のときにこの山の重力を一切感じなくなっていたのだ。

 

 

「確かに…まだここあの山の中なのに…」

 

「急に感じなくなっていましたデスよね?」

 

「…不思議……」

 

「ああ、それはね。俺がそれ専用の結界を二人に持たせているからだよ。それが周りにも効果が及んでね。それで重力を感じなくしているのさ」

 

『『『『『………』』』』』

 

 

『圧倒的な理不尽だ』…と皆が思ったが、龍がそのことを皆の表情で呼んだのか『それじゃ特訓にならないでしょ?』と、返す

 

 

「まぁ、しばらくは休憩だね。その後は……後から決めよう」

 

「龍さん!!お願いですからもうちょっと優しいものにしてください!!」

 

「…………善処しておくよ」

 

「…その間はなんですか?」

 

「さて、ティナちゃん。ちょっと来て」

 

「……はい」

 

 

そうして、ティナと龍はその場を跡にした。

 

 

「…二人とも、どうしたのでしょうか?」

 

『『『『『…さぁ?』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~龍とティナの場所~

 

 

「……本当に覚悟が出来ているのかい?」

 

「はい、私も…皆さんと一緒に戦いたいんです……」

 

 

急な緊迫した雰囲気。

何故、この話になったのかは、ここに来る前に遡る…

 

 

 

「さてと…準備完了」

 

「…龍さん。どこにいくんですか?」

 

「ああ、ちょっと皆の特訓をしてくるよ」

 

「特訓……?」

 

「ああ、実はね―――」

 

 

龍はティナに今までの事情を話した。

 

 

「――とまぁこんな感じで、皆を強くするための特訓をしてくるよ」

 

「………」

 

「?どうしたの?」

 

「…龍さん、私も戦いたいです!!」

 

「…はぁ?」

 

 

 

と、こんな感じである。

 

 

 

「…君は…どうして戦いたいんだい?」

 

「だって、龍さんだって、響ちゃんたちだって、アーシアちゃんも、皆特別な力を持っていて…それだけじゃなんです。私も、友達として、皆と一緒に「それだけかい?」!!」

 

「……裏の世界は…戦いの世界は、友達だからと言う理由で介入できるほどヤワじゃない…時には自分が怪我をし、時には血で血を洗う戦いにもなる…そんな戦いに、君を巻き込むなんて、俺にはできない」

 

「!!それでも!!私は……皆さんの役に立ちたいんです…!」

 

「……それが例え、もう表の世界に戻れなくなったとしても?」

 

「…大丈夫です。なにせ、私はもう裏の世界のことを知っていますから」

 

「は、そうだったね。じゃあ……君の勇気とその思い…確かめさせてもらうよ」

 

 

そうして龍は、ティナに『白いデッキ』を投げ渡した。

 

 

「殺しはしない。君の今の全力を俺に向けてかかってきな」

 

「………はい!!」

 

 

そうして、二人はそれぞれのデッキをかざす。

二人の腰に【Vバックル】が装着され、二人はVバックルにデッキを装填した。

 

 

「「変身!!」」

 

 

そうして、二人は【仮面ライダーリュウガ】と【仮面ライダーファム】に変身した。

リュウガはドラグバイザーに、ファムはブランバイザーに手をかけ…

 

 

《SWORD VENT!!》

 

 

《SWORD VENT!!》

 

 

二人は【ドラグセイバー】と【ウイングスラッシャー】を召喚し――

 

 

―ガキィン!!―

 

 

二つの武器が交じり合った。

 

 

 



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勝負と謎の力

~三人称side~

 

 

【トリコ】の世界にあるグルメ界のエリア7で今、特訓をしている龍一同。

そして急に自分も戦いたいと言い出したティア。そして現在龍はリュウガに、ティナはファムに変身してお互いの武器をぶつけ合っていた。

 

 

『フン!!』

 

『ハァ!!』

 

 

結論から言えば、リュウガの方が圧倒的に有利だった。

それは当然ともいえる。なにせファム――ティナは戦いは初めてであり、実力差がありすぎるのだ。

 

 

『君の覚悟はその程度か?』

 

『まだです!!』

 

 

そうしてファムはウイングスラッシャーを再びリュウガに振るうが―――

 

 

『ハアァ!』

 

 

リュウガはドラグセイバーでファムを斬る。

 

 

『グゥ!!』

 

 

そうして再びファムは倒れこむ。

 

 

『…(やっぱり、彼女には無理がありすぎる。戦い慣れしていないなら、悪いけど足手まといにしかならない……)戦うのはやめた方がいい』

 

『まだ…諦めません!!』

 

『(往生際が悪いな…)』

 

 

リュウガはそう思いながらもファムのウイングスラッシャーでの攻撃を受け止める。

そして…

 

 

《STRIKE VENT!!》

 

 

リュウガは右手に【シザースピンチ】を装備し、ファムの持つウイングスラッシャーを真っ二つにした。

それと同時にウイングスラッシャーは消える。

 

 

『っ!!だったら今度は!!』

 

 

《GUARD VENT!!》

 

 

ファムは次に【ウイングシールド】を召喚する。

それと同時にファムの周りに大量の羽がまき散らされ、リュウガを混乱させた。

 

 

『はぁ!!』

 

 

ファムは盾を持ったまま【ブランバイザー】でリュウガを攻撃する。

だが…

 

 

『そこかぁ!!』

 

 

リュウガにかく乱が効かず、そのまま左手で持ったドラグセイバーで攻撃した。

だがファムはそれをウイングシールドでなんとか防ぐ。

 

 

『……その盾は厄介だったな』

 

『私だって、やればでき『だから消させてもらう』え?』

 

 

《CONFINE VENT!!》

 

 

リュウガはコンファインベントを使い、ファムの持つウイングシールドを消した。

それと同時に羽も消えた。

 

 

『っ!?一体どうして!?』

 

『君は初めての戦闘だから知らないだろうが、こんなカードもあるんだ』

 

『そんな…!!だったらこれで!!』

 

 

《AD VENT!!》

 

 

ファムはブランバイザーにベントインし、【ブランウイング】を召喚し、ブランウイングはリュウガに襲いかかうる。

 

 

《AD VENT!!》

 

 

≪キイイイィィ!!≫

 

 

だが、それもリュウガが呼び出した【ダークウイング】によって阻まれる。

 

 

『さて……君に残されたカードはファイナルベントのカードしかない。……君では俺には勝てない。もう諦めてくれないか?』

 

『ハァ…ハァ…まだです!!』

 

 

《FINAL VENT!!》

 

 

そしてファムは最後のカードを使い、【ミスティーフラッシュ】を発動するためにリュウガの後ろに【ブランウイング】を呼び出す。

だが…

 

 

《CONFINE VENT!!》

 

 

リュウガが再びコンファインベントのカードを使い、ブランウイングを消した。

 

 

『っ!?一度に使えるカードは一枚じゃなかったんですか!?』

 

『カードは一枚じゃないのさ。もう、君には何もできない。……降参して、戦いをやめてくれ』

 

『………嫌です!!もう仲間外れは嫌なんです!!』

 

『……仲間外れ?』

 

『だって、私だって、私だって皆さんと戦いたいn『駄目だ。危険すぎる』それでも!!私は…皆の力に、なりたいんです!!ハァ!!』

 

『っ!?』

 

 

突然だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如 ファムの右手に光の剣が表れたのだ(・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

『っ!?なんだ…その力…?』

 

『…?なんでこんなのが…っ!!でも、これを使えば…!!』

 

 

そうしてファムはその剣でリュウガに斬りかかる。

それを”危険”と感じたリュウガは、即座にドラグシールドを召喚して自分の身を守る。

そして、その場が光で包まれた。

 

 

 

 

 

~現時刻、休み場所~

 

 

 

この場でアーシアとシンフォギア勢の九人はガールズトークの真っ最中だった。

 

 

「そう言えば、龍さんとティナさんの姿がさっきから見当たりませんね…」

 

「あ、そう言えば……。どこに行ったのかな?」

 

「なんかやってんじゃね?」

 

「その”なんか”とはなんだ?」

 

「いや、なんかはなんかだろ。それにあたしに分かる訳ないだろ」

 

「……それもそうか。すまなかったな。雪音」

 

「でも……この時間が終わったらまた重力地獄が始まるんだよねぇ~~」

 

「先輩…それは言わないで欲しかったデス」

 

「同感……今は楽しいひと時を過ごしていたい…」

 

「確かに……今アーシアさんから離れたらと思うと…」

 

「嫌なことしかないしね…」

 

「ははは…ごめん…」

 

 

さっきまで楽しい雰囲気だったのに響の爆弾発言によってさっきまでのことが頭によぎる奏者たち。

そして…

 

 

『『『『『っ!?』』』』』

 

 

そして皆は見た。突如ある場所から一筋の光が現れたところを…

 

 

「一体なにが!?」

 

「とにかく、行って見よう!!」

 

「あ、響ッ!!ちょっとまっ「ヘブシ!!」もう…」

 

 

案の定、響はアーシアから離れたことにより100倍の重力が体にかかった。

幸いなのがシンフォギアを纏っていたことだろう。

纏っていなければ藻屑になっていただろう。

 

 

「にしても…あの光はなんなのだ?」

 

「とにかく、行って見ようぜ!」

 

「皆さん、私に着いてきてください」

 

 

そうして、奏者たちはアーシアに近づきながらその光が出た場所に向かって行った。

そして、そこで目にしたのは

 

 

「龍さん、ティナさん!?ティナさん、どうしたんですか!?」

 

 

龍に抱えられているティナの姿だった。

皆はすぐに二人に駆け寄る。

 

 

「一体何があったと言うのですか!?塔銀さん!?」

 

「ああ、実は……」

 

 

龍は皆にさっきまでに起きたことをすべて話した。

 

 

「ティナちゃん……そんなことを考えてたんだ…」

 

「だが、初心者が戦うなど危険すぎる」

 

「確かに。私達は上級悪魔、しかもフェニックスと戦うのだから、彼女は足手まといにしかならない…」

 

「……それなんだが、俺はティナちゃんを、参加させようと思っているんだ」

 

 

龍の発言に皆が驚いた。

 

 

「っ!?おいおい正気かよ!?」

 

「こればかりはあたしも言わせてもらうが、危険すぎるぞ!?」

 

「…皆も見ただろう?あの光を…あの光は、ティナちゃんのなんだ…」

 

「えぇ!?あの光をですか!?」

 

「ああ……それがなにか気になる。もしかしたら…いや、なんでもない。とにかく、この10日間で俺がなんとか鍛える。だから、彼女をチームに加えることができないか?」

 

 

龍の提案に皆は悩む。

そして出た結果は…

 

 

「わかりました!いいですよ。私はティナちゃんと一緒に戦うのは賛成です」

 

「私も」

 

「あたしもデス!!」

 

「…私も」

 

「…私も大丈夫です」

 

「まぁ…後輩たちの意見に乗ってやるか」

 

「……まぁ、塔銀さんが鍛えるとならば……」

 

「…それならいいんじゃないか?」

 

「…個人的に無理だとは思うけど…皆がいいっていうなら…」

 

 

皆は、納得した(中にはしぶしぶ納得した者もいるが)全員許可をした。

 

 

「…ありがとう。さて、取りあえず俺はティナちゃんを寝かせてくるから、皆はちゃんと特訓してね」

 

『『『『『ひぇえええええ(デス)!!』』』』』

 

 

そうして、龍はティナを担いで休憩場所へ、奏者たちは再び地獄の訓練へと戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(……さっきの光の剣…あれは絶対にファムの能力じゃない……。だとしたら、考えられるのは―――)」

 

 

 




なんかちょっと無理やりな気がしたけど…大丈夫かな…?


後、明日から自分はちょっと早いお盆になりますので、明日から四日ほど投稿はできませんのでそこらへんよろしくお願いします。


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特訓 オートスコアラー編

~特訓開始から4日目~

 

 

現在、龍たちは荒野にいる。

違う世界の特訓場(グルメ界)で3日間特訓した皆は、次に何も変哲のない荒野に足を踏み入れた。

 

 

「あの…龍さん…。今度は何もないところですよね?」

 

「ビームとか振って来たり…」

 

「重力が普通の100倍あったり…」

 

「時間の流れが無茶苦茶だったり…」

 

「山とか振って来たり……」

 

「空気の濃度とかがすごく濃い場所とかじゃないデスよね!?」

 

 

あの三日間。九人は地獄を体験した。

まず重力がすごい場所に連れていかれたり、

とんでもないもの(山とかレーザーとか生き物とか)が降って来たり、

酸素や窒素などの濃度がすごく濃い場所に連れていかれたりした。

 

普通なら死ぬのだが、彼女たちにはシンフォギアがある。

そのため何度か死ぬようなことがあっても、なんとか生きていられた。

ちなみに龍はそんな場所でも生身で普通に生きていた。環境適応度が半端ないだろ。

 

 

「でも…」

 

「一番解せないのが…」

 

「マリアさんや翼さん、奏さんがいないことなんだよね…」

 

 

そう、今この場に三人はいない。

彼女たちは有名なため、仕事がどうしても入ってしまう。

いくら優秀なマネジャーがいても一週間の休みは無理だったようだ。

まぁ彼女たちにとっても地獄の訓練を休めるということは天国以外のなにものでもないだろう。

 

 

「まぁ、そういうことで、しばらくはあの三人を抜いて特訓するから」

 

「また地獄なことはやめてくださいね!?」

 

「ハハハ、それを決めるのは俺じゃない」

 

「え、どういうこと?」

 

「君たちの特訓を決めるのは、彼女たちだ」

 

 

そうして龍は右手を広げる。

するとそこからオーロラカーテンが出現し、そこからキャロルとエルフナイン。そして四人の少女が姿を現す。

 

 

「よう、キャロル」

 

「よう、特訓は順調か?」

 

「この場所での特訓は、ボクたちがやります」

 

「よかったぁ~~~!!エルフナインちゃんなら大丈夫だ!!」

 

「なにを言っている。オレとエルフナインは監視兼補佐役だ」

 

「え゛?じゃあ私達の特訓は…?」

 

「無論、こいつらだ」

 

 

そうしてキャロルが指差したのは後ろの少女四人。

それを見ると、彼女たちは嫌な顔をした。

 

 

「えぇええええ~~!?【ガリィ】ちゃんたちが!?」

 

「嫌デス!!特にこの青い奴には!!」

 

「…キャロル。どうしてあの青の子は嫌われているだ?」

 

「ああ、実はな…」

 

 

「ヒッハハハハハ!!安心しでください。皆さん纏めて地獄に送ってあげますから!!」

 

 

「………」

 

「と、こんな感じで精根が腐っているんだ…」

 

「ちなみに、彼女たち四人は、オートスコアラーと言う自動人形で、性格はキャロルの精神構造をベースにして創られています」

 

「…………」

 

 

光のない目でキャロルを見る龍。

実際、龍は『じゃあキャロルもこんな腐った性格を…?』と思っていた。

 

 

「そんな目でオレを見るな!!」

 

「あ、ゴメン…。で、それで、どんな訓練をするの?」

 

「やっぱり、派手にやる方がいい」

 

「どうせなら楽しい方がいいゾ」

 

「でもやっぱり、優雅な方がいいしねぇ~~」

 

「…(ていうか、他三人も個性的だな……あ、そう言えば…)」

 

 

龍はしゃがんで、キャロルの耳に顔を寄せる。

 

 

そう言えば、俺が渡したあのチップ。どうなっている?

 

ああ、あれのことか。金髪とキチガイ白髪や錬金術師のあの三人とオレとエルフナイン…皆で調べてみたが、あのチップには結構興味深いデータが内臓されたいた

 

後で教えてくれ。あとお前も金髪だろ

 

やかましいぞ。後で見せてやる

 

「マスター、一体なんの話をしているんですか?」

 

「ああ、なんでもない。それで、結局どんなことをするんだ?」

 

「まずは私に任せてくださいフフフフフフフ……」

 

 

この時、オートスコアラーを除いた全員がこう思った。

 

 

不安要素しかない/ねぇ(デス)よ…

 

 

と。

そして、訓練が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャハハハハハハハハ!!もっと早く走らないと追いつかれちゃうぞ!!」

 

『『『『『ギャアアアアアアアア!!!』』』』』

 

 

そして今……青のオートスコアラー【ガリィ・トゥーマーン】の特訓(いじめ)が始まった。

内容で言えば、彼女が現像した竜を投影したものに、六人は追いかけられている。

彼女は地面を凍らせ、スケートの如く高速で移動して奏者たちを煽っていた。

 

追いかけている竜はもちろん、幻影なので触れることはできないのだが…

一つ、問題があった。それは…

 

 

「ヒィイイイイ!!」

 

「あ、案の定な結果になっちまった!!」

 

「やっぱりあの人苦手ェェッ!!」

 

「いや、人ではなくオートスコアラーですけどね…」

 

「ていうか、幻影だって、幻だってわかっているのに…!!」

 

「キモすぎて近寄れられないデス!!」

 

 

そう、彼女が投影した竜、気持ち悪すぎたのだ(・・・・・・・・・)。そう、例えるならエロいおっさんの顔である。そのくらい気持ち悪い顔の竜が、奏者たちを追っているのだ。

 

 

「……あれ、特訓なのか?」

 

「……少なくとも、足腰の特訓にはなっているんじゃないか?」

 

「…気持ち悪いゾ」

 

「近寄りたくないわね…」

 

「それに、華麗さが足りない。」

 

「ハハハ…皆さん、頑張ってください…」

 

 

見守る側は、ただ見ているだけしかできなかった。

そしてしばらく経ち、休憩の時間になった。

 

 

「あの…その…なんだ。お疲れ様…」

 

『『『『『お疲れ様じゃない!!』』』』』

 

「ハハハハハ…」

 

「よりにもよってガリィちゃんたちの特訓を受けることになるなんて…」

 

「いくら初対面だからとはいえ、さすがにこれは…」

 

「いや……俺が彼女たちに頼んだんじゃないんだがな…」

 

『『『『『え?』』』』』

 

「実は、今のガリィが事前に俺に連絡してきてな。『私に奏者たちの特訓をさせてくれ~~』って。最初は断ったんだけど、よくよく考えてみて、その子たちの力を見るいい機会だなって思って了承したんだが…まさかあんな性格だとは思ってもいなかった」

 

「ガリィ…そんなことしていたのか」

 

「龍さんがオートスコアラーの皆さんに響さんたちの特訓をやらせるなんて聞いたときは本当に驚きましたよ…」

 

「いやエルフナインちゃん!?その時に言って欲しかったよ!!」

 

「すみません…」

 

「まぁ、次は他の三人だし、大丈夫なんじゃない?」

 

「まぁ、ガリィと比べたらな」

 

 

そうしてこの場にいる全員がガリィ達のいる方向を見る

 

 

「ハハハハハ、楽しかった」

 

「ガリィ、あれはさすがに気持ち悪かったゾ…」

 

「派手だったが、些かあれは…」

 

「普通にアウトだと思うけど?」

 

「面白かったらそれでいいんだよ!!」

 

 

『『『『『…………』』』』』

 

 

「さ、さて、休んだし、次に行こうか…」

 

 

 

~ファラ・スユーフの場合~

 

 

「さて…私が出来ることと言えば基本的に剣を扱ったり、風を操ることしかできないし…」

 

「お、それだったらいい案があるぞ」

 

「?」

 

 

そして、奏者たちの前に現れたファラ。

だが…

 

 

「な、なんでこいつの上に乗っかってんだ…?」

 

 

クリスがそう言う。

ファラが何に乗っかっているか。

それは…

 

 

「なにって、【マグナギガ】だけど?」

 

 

そう、彼女は【ミラーモンスター】、【マグナギガ】に乗っかっているのだ。

 

 

「いや、そうじゃなくて…どうしてこれが必要になるんですか?」

 

「ああ、まず、こいつの性能は、クリスが一番知っていると思うが、こいつは弾丸やミサイル、レーザーを放つことが出来る」

 

「え゛。そ、それで…それがファラちゃんとどんな関係が…?」

 

「まず、銃弾って、回転しながら発射されるだろ?弾は回転すると速度や貫通力が上がる。だから、風を操る彼女の能力を使って、マグナギガの放つ弾のスピードと威力を跳ね上げてもらうのさ」

 

『『『『『…………』』』』』

 

 

このとき、六人はこう思った。

『まだ地獄が続くのか…』と。

 

 

「あ、後皆だけじゃあれだし、俺も混ざるよ」

 

「本当ですか!?良かったぁ~~。苦難は皆で乗り越えれば楽だって言いますしねぇ~」

 

「いや、ちっともよくなってねぇよお前はバカか!!龍のあの身体能力忘れたか!?」

 

「あ……」

 

「さて、それじゃ特訓スタート!!」

 

「え、ちょっと待ってくださいまだ準備が「じゃあ発射します」え。ギャアアアアアアア!!」

 

 

そうして始まった【エンドオブワールド(永久)】。

マグナギガから放たれた弾、ミサイル、レーザーが奏者と龍を襲う。

そしてファラが風を操ってすべての弾の速度と貫通力を上げた。

 

 

「クソがぁ!!」

 

 

クリスは同じ弾丸とミサイルを使って弾を相殺しようとするが、威力はあちらの方が上なため、すべて無駄に終わった。

 

 

「デデデデデデェェェスゥゥゥゥゥ!!」

 

「切ちゃん落ち着いて!!」

 

 

調と切歌は攻撃を避けているが、徐々に当たっている。

調が鋸を盾にして弾を防ぐ。だが、威力がありすぎて押されている。

 

 

「ハワワワワ…」

 

「セレナちゃん大丈夫!?」

 

「量が多すぎるよぉ~~~!!」

 

 

セレナと未来と響はこの大量の弾に困っていた。

だが…

 

 

「それくらい、シンフォギアだったら大丈夫でしょ?」

 

『『『『『…………』』』』』

 

 

対して、塔銀龍は、(・・)で弾をはじき返していた。しかも手が見えない速度で…。

それも、ミサイルやレーザーでさえも…

それを見ていたキャロルたちも…

 

 

「…あいつは本当に人間なのか?」

「疑ってしまいますね…」

「改造とかしていたりして」

「…あれはさすがに派手を通り越して怖いな…」

「あれ、レイア怖いのかゾ?」

 

 

と、こんな感じになっていた。

 

 

「……どうして素手でそんなことが出来るんですか!?」

 

 

質問をしたのは響である。

響は来る弾を避けたりしているが、余裕がなかった。

 

 

「素手?なに言ってんの?…これ見なよ」

 

「え?」

 

 

よく見ると……、龍の手には、籠手が着けられていた。

そしてその籠手は、すごく見覚えがあった。

 

 

「それ……いつも龍さんが召喚している黒い龍の顔じゃないですか!!?」

 

 

そう、その籠手とは【ドラグクロー】である。

実はこれ、ストライクベントやソードベントのカードなら生身でも使えるのだ。

 

 

「いやさ、さすがにビームはね、手を火傷しちゃうし…」

 

「え、それってつまり銃の弾やミサイルは素手でも大丈夫だってことですか!?」

 

「……それは自分で考えてくれ、未来ちゃん」

 

「出来るんですか!?」

 

 

ここで今、改めて龍の異常性を知った皆であった。

 

 

 

~ミカ・ジャウカーンの場合~

 

 

 

「私はなにをすればいいのかゾ?」

 

「うん、ただ皆を殴ればいいから」

 

「え、ちょっと龍さん!?「分かったゾ!!」え、ちょ!!」

 

 

そうして龍にカーボンロッドで殴りかかるミカ。そしてそれを素手で受け止める龍。

 

 

「え?」

 

「ちゃんと合図してからね…?」

 

「(ゾクッ)わ、分かったゾ……」

 

 

そうしてカーボンロッドを離す龍。そしてすぐに龍から離れるミカ。

 

 

「こ、怖かったゾ!!」

 

「おい…いきなりはないだろう…」

 

「ハハハ…」

 

「さて、気を取り直してやるから、来て!!」

 

 

そうして持ち場に着いた皆。

そして始まった戦い。ミカと響はいい勝負だった。

と、龍は言っていた。

 

 

 

~レイア・ダラーヒムの場合~

 

 

 

「さて、私は派手にやりたのだが、どうすればもっと派手に特訓が出来る?」

 

「そうだな…派手だとしたら、やっぱりあの(・・)ミラーモンスターがいいな」

 

「なにかあるのか?」

 

 

「あの……なんかもっと変なことにならないでくださいね…?」

 

 

そんな響の声を無視して、話は続いた。

 

 

そして、特訓が始まった。

 

 

 

『『『『『………』』』』』

 

 

そして奏者六人は上を見上げていた。

それはあまりにも眩しすぎた。

 

 

「さて、派手に行こうではないか」

 

 

『『『『『ちょっと待って!!?』』』』』

 

 

奏者全員がツッコンだ。

そして、何故ツッコンだのかと言うと…

 

 

「なんですかその鳥!?」

 

 

レイアは、黄金の鳥【ゴルトフェニックス】の上に乗っていた。

 

 

「これこそ、私が求めていた派手さ!!さぁ、派手は攻撃で強くなるがいい!!」

 

 

そうして始まった再びの地獄。

黄金の羽が舞い降り、レイラが上空からコインを飛ばす。

ゴルトフェニックスの羽は触れると爆発する。そしてこのコインはとんでもない威力である。

 

 

『『『『『ギャアアアアアアアア!!!』』』』』

 

 

――ドガン ドガン ドガァアン!! キンキンキンキン!!――

 

 

「もう嫌ぁああああ!!」

 

「…全く、これくらいちゃんとしないと」

 

 

そしてそこで現れたのが龍であった。

龍は自分に迫ってくる羽とコインをすべて避けていた。

 

 

『『『『『………』』』』』

 

 

そうして、しばらくし、今日の特訓は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、今日はこれくらいで終わりだね。今日感じたことはなにかな?」

 

『『『『『今日改めて龍さんの異常性を知りました』』』』』

 

「……そうか、さて、明日は学校だから、もう早く帰って寝よう」

 

「…そうですね…」

 

 

そうして、解散した。

 

 

本番まであと5日。

 

 

 



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龍、迎えに行く。

久しぶりの投稿なので、今回はかなり短いです。
そして、投稿遅れてすみませんでした!


~龍side~

 

 

やぁみんな。塔銀龍だよ。あの焼き鳥とクズ転生者との戦いまであと3日となった。

いやぁ~みんなすごく強くなったねぇ~特に身体能力が。

生身でもすごいほどの能力になっちゃってたよまじで。

 

まぁ焼き鳥と戦うのだから生身でもあれくらいじゃないと困る。

そして問題はやはりのクズ転生者。いつ彼女らが狙われるかわからないので当日は完全に警戒しておく。

 

そして、俺は今…

 

 

「さてと…着いた着いた」

 

 

【ティナ・セイントル】……。彼女が通っている高校に来ている。今日は土曜日なので、学校は休みなのだが彼女は部活だ。高校生はいろいろと大変なのだ。ちなみに俺は学問や部活より仕事が大変だが…。

 

ちなみに、土日の仕事は午前と夜にしかやってない。それは休みの日に夜の間でも優雅なひと時を過ごしたいというお客の意見が結構あったので採用したのだ。

 

では何故俺が彼女の学校に来ているのか?それはもちろん特訓のためである。彼女にはファムのデッキを預けているが、使いなれてないしね…。それに、彼女が使ったあの光の剣。あれはおそらく神器なのではないかと俺は考えている。だからしっかりと見ていなければならないのだ。

 

力を望んだのは彼女だが、力を与えた俺にも責任はあるからな。

 

 

「あ、あなたは…」

 

 

すると、一人の運動着を着た女子生徒が俺に近づいてきた。

…あ、彼女には見覚えがある。彼女はまだティナちゃんが俺の店で働いていないときに彼女と一緒にきたティナちゃんの友達である。ていうか同じ部活だったのか。

 

 

「あ、久しぶりですね」

 

「あなたは…コンティノアールの…。あ、もしかしてティナですか?ちょうどよかったです。今部活が終わったところなので、呼んできますね」

 

「ははは……理解が早くて助かるよ…」

 

 

彼女の友達は理解が早い。そして女の子は校舎内に入って行った。そう言えばティナちゃんからは部活とかは詳しく聞いていないが、なにをやっているのだろうか……?

……聞き耳立ててみよう

 

ちなみにだが、俺の五感は常人より何倍も良い。だから聞き耳を立てれば校舎内の音だって…

 

 

 

ティナ――!!旦那さん来てるよ!

 

ひゃ、ひゃい!?だ、誰のこと言ってるんですか!?

 

何言ってんの。あの銀髪紳士の龍さんに決まってるじゃない

 

わ、私と龍さんはそんな関係じゃありません!!

 

 

 

うーん?最初の方がよく聞こえなかった…

俺とティナちゃんがなんの関係だ…?確かに雇い主とバイトと言う関係ではあるが…

 

しばらくすると、焦った様子のティナちゃんが出て来た。

しかも運動着姿で。……ていうか彼女は容姿も体格もいいからどんな格好でも男は落とせそうな気がする…。まぁ今はそんなことはどうでもいい。

 

 

「お、お待たせしました…」

 

「あ、大丈夫大丈夫。ていうか、どうしたの?そんなに焦って」

 

「え、あ、こ、これはですね!!ちょっと走ってきたので…」

 

「あ、そうか。それならいいんだ」

 

「やっぱり、ここにいるのは特訓のことについてですか?」

 

「ああ。あの事もあるしね…」

 

「…そ、それじゃあ行きましょうか!!」

 

「その前にちゃんと着替えてからね」

 

 

そうして俺達は二人並んでその場を後にしようとしたが…

 

 

『『『『『ちょっと待てやぁ―――――――ッ!!』』』』』

 

「「??」」

 

 

すると、大勢の声に阻まれた。

俺達が後ろを見るとそこにはたくさんの男子生徒が…。でも服装はそれぞれ違う。部活が終わったから?

 

 

「お前ごときに我々の女神を取られてなるものか!!」

 

『『『『『そうだそうだ!!』』』』』

 

 

なに言ってんのこいつら?

 

 

「だからお前をここで滅する!!覚悟しろ!!」

 

『『『『『オオオオオオオオォォォォォォォォォ!!!』』』』』

 

 

そうして何故か俺に襲いかかってくるこの学校の男子生徒諸君。

取りあえずやられる気はないので高速移動であの大群を通り抜けながら首の後ろを叩いて気絶させる。

 

 

「すごい…ッ!!」

 

「バカ男子どもを一瞬で…」

 

「ていうかいい加減諦めなさいよ男子……」

 

「いやぁ~さすがティナちゃんの「シィ―――」?……あ、そうだね」

 

 

最後、なんて言おうとしたんだ?

まぁいいか。

 

 

「さて、そろそろ行こうか」

 

「そうですね」

 

 

そうして、ティナちゃんの迎えを終え、ついでに今日の特訓も終わった。

皆、弱音を吐いていたな……。そんなにハードじゃないのに。

 

 

 

 

 



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