泥が輝く話 (えみ(piplup))
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本編
第1話 At The Beginning





Side ジョナサン

 

 

 君との奇妙な縁は、また(・・)僕らを繋いでる。そう思ったんだ。

 

 

────12年前 ジョースター邸

 

 僕はジョナサン・ジョースター

 

家族に弟がいて、ジョセフとジョニィ。

2歳下のジョセフはいつも元気がいっぱい(父さんにいつも怒られてるけど)で、5歳下のジョニィは動物が好きな優しい子。

 

 ……僕? 僕は弟にはよく鈍臭いって言われるなぁ..。

 

 

 

 いつもの様に遊んでいるときを父さんが集めて言ったんだ。

 

「ジョナサン、ジョセフ、ジョニィ、よく聞きなさい。1週間後に新しい家族が来ることとなった」

 

「……新しい家族?」

 

 まるで雷が落ちたようだったよ。

 

 

「父さーん! それって!?」 「……再婚するの?」

 

「いや、友人の子供たちを引き取るとこになったんだ」

 

 

 ……いけない。衝撃が強くてぼうっとしてた! 

 

 子供って僕たちぐらいなのかな? どんな子だろう? それよりも! 

 

「ねぇ、父さん! その子って何て名前なの?」

 

「あぁ、ブランドー家の3兄弟でね、ジョナサンと同い年の双子のDIOくんとディオくんジョニィと同い年のディエゴくんと言うんだよ」

 

ディオ、DIOと同じ発音な筈なのにディオだけ際立って聞こえたんだ! 

 

「うわぁ! 似た名前した奴らだぜ!」

「それ言ったら僕とジョナ兄も似たようなもんじゃん」

「お、お前らは良いんだよ!」

 

 

 

…ディオ、ディオかぁ! なんだかすっごく気になる名前だ! …なんでだろう? 来るのが楽しみだなぁ、、! 

 

────

 

君を見たら今まで足りなかったものがわかったんだ!まえ(・・)の記憶でしっかりと! だから、僕は言ったんだ。

 

 

 

「君が、ディオ・ブランドー?」

 

「そういう君は、ジョナサン・ジョースター」

 

 

 

…ふふ、返す言葉も同じだ。

 

 

 僕と君が出会った、、新しい奇妙な運命も動き出していた。

 

 

 

 

──────

Side ジョニィ

 

父さんに言われたとき、胸がモヤモヤするのをジョセフで紛らわしてたけど、 勘違いじゃあなかった!

 

、、やけに胸騒ぎが、すると思ったんだ!

 

馬車から出てきたお前(・・)…!記憶(・・)が!はっきりとわかった!

 

あいつは! 

 

「 ディエゴ!! 」

 

僕はまだ許さないぞ!2度目の世界(・・・・・・)だからって!

 

あいつは突然僕が呼んだことに驚いたように目を瞬く。マヌケ顔だ。

 

、、なんか、前の(・・)ディエゴと違って雰囲気が柔らかいような…? いや、あのDioがそんな訳ないだろ!

 

「あ、ああ。僕はディエゴ・ブランドー、君はジョニィ・ジョースターだろ?よろしく」

 

……な、な!なんかふんわりと微笑んでるんだけど!!!あのディエゴが!?嘘だろ!絶対中身(・・)に別人が入ってるだろ!

 

……中身…?もしかして、僕はあいつを見た時に思い出したけど、あいつは思い出してないのか?あの世界の記憶(・・・・・・・)を!

 

 




… To Be Continued→



えみです。初投稿です。よろしくお願いします。



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第2話 Loneliness


※ギャグ風味



No Side

 

記憶を思い出した2人のジョジョがそれぞれディオに話し続けるのは至極当然の結果だった。

 

 

だが!その空間についていけない者が2人居た!

 

 

方や、兄弟が馬車からの下車後に起きた状況により出口を塞がれ、降りるに降りれず困惑中の金髪美少年と、

 

先日まで知らなかった子供と仲良さげの兄弟を呆然と見つめるマフラーを着けた美少年だ……

 

……大変眼福であるゲフンゲフン

 

 

そう!DIOジョセフのことである!

 

 

ジョセフの傍に居た犬 ( もちろんダニーだ ) が クゥン と心配そうに鳴き、ぺろり と手を舐めた。

 

そのことで、やっとショックから回復出来たジョセフは、ダニーを一瞥し、DIOを見て、ダニーと向き合った。

 

「……ダニー、あいつ等あんなに楽しそうにしてさ、いつの間に知り合ったんだろうな、、? 俺だけハブりかよ…」

 

そう言ってダニーを抱きしめる。

 

実際は、前回の深い仲(主人公とラスボス)だった為、記憶が蘇ったのであるが、カーズと出会ってないジョセフには解らない話である。

 

 

そんな風にしんみりとしていても容赦無くわがままを言うのが、例え記憶が無くても DIO の通常運転である!

 

 

 

真の帝王は目で殺す! と言わんばかりの眼光の鋭さだ!!

 

(状況が状況だけにその格好は少し間抜けだが)

 

そんな目線はこの状況(2人だけの空間×2)から目を逸らしたジョセフにのみ注がれる!

 

 

だが、意外ッ!実はジョセフも ちこーっと だけ、思ったことがあった!

 

 

 

そう!DIOの顔を見ると無性にムカつくのである!

 

 

 

 

あの究極生命体との勝負に勝った男が、確かに1度殺されたのだから感情を思い出すのも無理もない。…無理もない。

 

そんな訳で、ジョセフは恨みがましく睨んでくるDIOを無視して先に家に入るのであった。

 

 

 

…ちなみに混沌とした状況はジョセフしか帰ってこないことに気づいた家主のジョージが来るまで続いた。

 

「このDIOがァーッ」

 

チャンチャン♪

 

────────

 

 

 

「ジョナサン、ジョニィ、ディオくん達は遠い所から来たばかりなんだから、ゆっくりさせてあげるんだ」

 

ジョージは やれやれ と言わんばかりにゆっくり首を振る。

 

そして、ディオたちに向き直り、

 

「では君たちの部屋に案内しよう、ジョジョたち、荷物を代わりに持ってあげなさい」

 

と仕切り直したのであった。

 

ここで、前回のおさらいをしよう。

 

1回目のディオはジョジョが荷物を持つことを強烈に拒否した。

 

 

が、ここはn巡目 悪 優遇 時空!

 

 

ツンデレはあるが、ゲロ以下では無かった。

 

 




……To Be Continued……


シリアス?知らない子ですね。


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